>1 乙
otu
これはわっちの自慢のしっぽではなくて、
>>1乙じゃから勘違いをするでないぞ!
|\ |\
l lヽ`-‐ '´ ̄ `ヾゝヽ つ
シ~ /" `ヽ ヽ `、l つ
//, '///|! !‖ ヽハ 、_ヽ つ
〃 {_{\」」 L|l|/リ l │ |ヽ つ
____. レ!小l● ● 从 |、| )
く ノ::::::;;;;;;\. ヽ|l⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ノハ´
 ̄ ̄フ;;;;;/ /⌒ヽ__|ヘ ヽ ノ j /⌒i !ヽ
/;;;;/ . \ /ヽ.| l>,、 __, イァ/ ///ハ
/;;;;∠___ /ヽ./| | ヽヾ、 /,{ヘ、__∧/ハ !
く:::::::::;'::::::;':::::::;'::::::7ヽ< } / l丶× / ヾ l l''ハ∨
スレ立て乙
7 :
吟遊屋台:2008/02/23(土) 22:28:18 ID:02XjESqZ
〜お品書き〜
・オススメ
触手の蒲焼き ¥時価
・凡々的菓子料理
グレープグミアイスC(材料:グレープグミ+オロナミンC) ¥250円
カッパマヨ(材料:カッパえびせん+マヨネーズ) ¥300円
・本日の出し物
帰って来なくなった触人の鎮魂歌
>>1乙。
前スレ見て思うけど、やっぱり触手なりきりスレとか作って、そっちでやってほしいとか思った。
終盤SSも上がらずアレばっかり見せられたのはさすがに萎えた。
書いてる自分個人から言わせてもらうと、もう少し抑えてほしい。入りどころわからないときがあるから。
otu-
こないだ制服の可愛いラデッシュという店に女の子を求めて行って来たんだけど
もうそこの娘たち、強いのなんの…
蹴られるはレザーソや出刃包丁で触手が斬りつけられるは流木で殴られるは
いやあ、散々な目にあったよ
でもしっかりと店長さんとそのご友人をゲット!!
二人ともすでに出産経験済みなので、オイラの極太触手も楽々挿入できたよ
子供が産まれたら、彼女たちの娘さんに見せてあげたいな
『ほら、君たちの弟だよ』ってw
でもってお母さんたちを人質に、産まれた弟たちと交尾・繁殖を…
寄生型の触手の特権は女性にチンチンを生やす事が可能性な点だよね。
いくら女性としての責めになれていても大抵の女性は経験無い未知の感覚で我慢の方法を知らないので
どんなに強情で屈強な精神の女性も最後には
オチンチン良いィィとか奇声を発しながら堕ちます
フタも好み別れるからなー。俺も苦手だし。
まあ触手ならば「寄生=取り外し可能」って事でギリギリセフセフかも知れないが。
俺にとって白濁液は男性的欲望を象徴したものであって、それは触手か怪物(男)によって
発射されるべきものなんだ。
つまり、「(擬似であれ)男性器から白濁液を発射する女」は例え外見が女であっても
俺の脳内では男に分類されてしまい、アッー!なイメージになって萎えてしまうわけだ。
>>11 おまい、それやってもその娘の父親が
娘や母親を触手出産ショーの見世物して結局おまいの子供達も見世物になるぞ……
戦闘中にワザと逃走して深追いしてきた女戦士を罠にハメて陵辱もなかなかだよね
土地勘がある我々、触手と単に退治に来ただけの土地勘も無い女性とでは差がでるのは確実で
土地勘がある人間で無いと気付かない生い茂った草で隠れた底なしの泥沼周辺に誘い込み足を取られ焦って隙を見せた所に
いっきに襲いかかりお腹に一撃を加えて意識を飛ばして巣に持ち込んで頂きました
>>13 では美少年がおにゃのこ(ローティーン辺り)にされてしまって、
ただでさえおにゃのこの体で戸惑ってるのに、
触手に孕まされて更にどうしような展開なSSとか
…そういう場合って仮に元に戻った場合どうするか?って問題があるな
そのまま孕ませられた状態で男の体でどうやって出産するのかってのが
まあ、触手モノってファンタジーだから何でもありに出来るが、
そういう現実を見てしまうと制約出来てしまうね…
いや、俺が挫折した設定だったんだけどさw
ショタ触手はいいよ
極めて個人的な意見で恐縮だが・・・
俺は性転換系は(恐らく全面的に)アウアウだな。多分フタもそれに分類されてると思う。
俺の好みはともかく、
>>16氏の設定はちゃんと作ればお話として充分にイケるんでね?
何らかの要因で性転換しちゃうって時点で既に現実離れしてるんだから、別に美少年に戻った時に
妊娠状態が継続している必要は無いし、そこらは”いいわけ設定”をキッチリ詰めて丁寧に説明すれば
何の問題もないと思う。
>>そういう現実を見てしまうと制約出来てしまうね…
いやむしろそう言う制約こそが面白い話に繋がると思うよ。
オニャノコ状態の時のみ臨月カウントはジリジリと進み、主人公が自分の「女性要素」を認識するほどに
(速い話が触手にエチされて絶頂するたびに)加速するとか。
美少年モードでは臨月カウントは停止しているが、次にいつオニャノコ化するかとオドオドビクビクしつつ生活し、
何とかオニャノコ化しないように奔走するも、結局はオニャノコ化して触手に襲われて絶頂しまくるとか。
秀吉スキーな人にはド真ん中ストライク狙えそうだとは思うw
俺には無理だがww
美少女ヒロインを倒して捕らえたのですが変身を強制的に解除させてみたら正体は何とか
魔法のコンパクトで変身した小学生の女の子だったのですがどうしましょう?
触手としての意地で陵辱して虜にしちゃうか。情けをかけて逃がしてあげるか
手足を拘束して大の字で固定してコスチュームを引き裂いて全裸にして後は変身を強制解除して正体を拝んでから、ご開帳&処女強奪と思ってたのに。
女の子は涙目できっとみんなが助けてくれるから何をされても平気だもんって強がってるので、この子を人質に仲間を一網打尽って作戦も考えたけど・・・・・多分、仲間の正体も小学生の女の子
マジでどうしよう
流れが妙な方向にいってるような……。流行り病か?
さぁみんな、今一度自分の触手を引き締めるにょろ!
なんかドロドログチョグチョのエロについて熱く語るのが照れくさくて、
もしくはスレの空気が荒れるのが恐くて各人が書き込みの最後にニョロって付けている感じ
それが逆に空気固めていて、雑談ぶつ切り
指摘するとネタを出せと言われて荒れるので、また書き込みにニョロをつけて整調する
投下待ちってのは辛いな
>>19 やっておしまい
仲間を信じる心をへし折ってやりな!
>>19 もう遠慮なしに激しく犯して、堕としてしまいなさい。
更には孕ませてしまいなさい。
堕とした子を利用して更に仲間も堕としてしまいなさい。
孕ました女の子が鬼嫁に変貌しました。
>>22 たぶん年度末で書き手のほとんどが時間取れないからだと思われ
このスレ長いSS投下する触人が多いし、後1ヶ月ぐらいは耐えろ
なんならyouが書き手デビューしてみるという手もあるぜ?
書き上がったの投下する予定だったのだが、何度試しても書き込めない……orzミンナスマナイ
1レス22行以上で最初の行が何もなく改行だと書き込みが反映されないらしいにょろよ。
最初の1行目空けたい場合はスペース入れるといいって聞いたにょろ。
頑張って投下してくれにょろ!
ちゅるやさん乙
なにゆえアニメ臭薄いここでちゅるやさん…。
触手ちゅるちゅる?うげげ…。
15匹目のログ持ってる触手の方、UPしていただけませんか
保存しわすれてしまった
>>28 dクスにょろ。
今は難しいけど、夕方には投下できると思う。
新スレ開始から5日も経ってようやく把握した当方は間違いなく浦島太郎。
粉砕天使ナツメ、ゼフィルス編最終章。のっけから胃に優しくない長文作品で恐縮ですが、何卒ご容赦を。
〜粉砕天使ナツメ 第四話 後編〜
「これは…」
エミリアの瞳は銀貨のように丸くなった。
木々が鬱葱と茂る小高い丘陵の中腹。腰の高さまで伸びた夏草を掻き分けて入った斜面に、ぼっかりと洞窟が口を開けていたのである。
幅も高さも大人が並んで通れる代物。中を覗き込めば一面に広がる暗黒世界。奥行きは相当なものだ。そして左右には朽ち果てた観音開きの鉄格子が。
「どうやら戦中の防空壕みたいだな」
入り口の脇に倒れていた立て札を掴み起こしマルーシャが言う。
「アメさんだかガミラスだかとドンパチやってた頃のモンだね。管理は雛菊市になってら」
立ち入りを禁止する旨と管轄の連絡先だけが書かれた味気無い標識を、マルーシャはポイと後方に投げ捨てた。錆び付いた金属が草むらに頭から沈み、スズメが何羽か逃げていく。
「……………」
エミリアは無言で進み出て入り口付近で膝を着いた。
彼女が見ているのは鉄格子に施されていたと思しき鎖と南京錠。それは正規の手段で解除されたのではなく、とてつもない力でひん曲げられ、鎖の部分を引き千切られていた。
そしてを暗闇に目を凝らせば一面に輝く黄金色の粉末。間違いない。ビンゴだ。
「マルーって方向音痴のクセに、ホントこーゆー場所だけはバッチリ嗅ぎ当てるのよねぇ…」
「なはは。もっと褒め称えなさい」
感心というよりもむしろ呆れて呟くエミリア。片や金髪娘は十六まで迷子センターのお世話になっていた過去を棚に上げ鼻高々だ。
ワルシャワでは三回迷子になり、バルセロナでは八回迷子になり、ベネツィアではとうとうホテルに帰って来なかったのは、当人を除いてエミリアとユイのみが知る秘匿事項である。
「さァて、どうするエミィさんや?せっかくだから担当部署にテレフォンしてみるかい?」
おどけた口調とは裏腹に、マルーシャは端正な唇を獲物を前にした猛獣の如く吊り上げ、その美しい顔に壮絶極まる戦闘的な笑みを貼り付ける。
セーフティーを解除された<ブラチーノ>がジャキリと牙を打ち鳴らし、主人の闘争心に応えて見せた。
「やめとくわ。ナツメのお陰で今月の通話料金すごい事になってるから」
エミリアは表情ひとつ変えずに受け流すと<クロイツァー>の照準を洞穴内に向ける。どこまでも蒼白いセントエルモの篝火が闇を打ち払い歩むべき道を指し示した。
「ほんじゃあ、久方振りの殴り込みと行きますか!」
互いの武器を構え、二人が魔窟の内部へと足を踏み出したその瞬間だった。
『嫌あああああーーーーーっ!!!』
「………ッ!!!」
黒一色の世界を引き裂く断末魔の悲鳴。
「なっ、ナツメ――――――!!」
「クソ。インディ先生を呼びに行ってる暇は無いってか」
即座に二人は地を蹴り、洞窟内の淀んだ大気を掻き回す竜巻となって駆けて行った。
♯
「ひあっ、ああああああーーーーー!!」
一番乗りの卵を無事子宮に送り届けた後も、ゼフィルスの女王は攻撃の手を緩めなかった。
自らの生命力を誇示するかのように膨張した腹部は、巨大なヒルを思わせる前立運動を繰り返し、内部に貯蔵された胚を産卵管へと押し出し続ける。
母親の胎から追い出された命の種は、自らを受け入れてくれる別世界へと至る架け橋を、ゆっくりと、テンポ良く、そして確実に渡って行く。
「くぁうっ!やめてぇ!もう、もう許してぇーーーーーっ!!」
半透明のアーチで女王とリンクさせられている継母は、何の罪を犯した訳でもなく、言葉ひとつ通じぬバケモノにひたすら許しを請う。
彼女の内股は自らの肉腺から溢れ出た分泌物と、触手をコーティングする粘体の混合物で泥沼と化し、そこから滴り落ちるコロイドが足首に絡まるジーンズに黒々としたシミを広げていった。
―――――ぐにゅ。
「…うぐっ!?」
二つ目の卵が彼女の膣に潜り込んで来た。大物を咥え込まされたナツメの肉壷は、悪魔の球体を押し返そうとあらん限りに収縮したが、地力の差は歴然。
脈動するパイプの肉厚に保護され、ゼフィルスの子種は難なく最終関門まで到達。既に送り込まれた兄弟との間を隔てる谷間に頭を擦り付ける。そして…。
――――――ぐぽっ。
凶悪な肉棒の先端が大きく爆ぜるのと、柔らかな真珠はラムネ瓶のビー玉のように、ナツメの子宮内へと転がり落ちた。
「は…んうっ!!」
言葉にならない苗床の悲鳴を他所に、二つになった卵達は早くも生存競争をスタートさせる。並み居る兄弟達を凌駕し、最も強靭な幼体となった物が、この娘の腹を独り占め出来るのだ。
「いぁぁぁあーーーーーっ!!」
二個目の卵と一緒にどろりと流し込まれたゲル化物。その尋常ならざる熱さにナツメの身体が跳ねた。母胎の性的興奮を加速させ、生まれ来る芋虫達により快適な揺り籠を提供する悪魔の触媒だ。
注ぎ込まれるヘドロの中で二つの卵がころころ転がり子宮内壁に跳ね返る。その切ない刺激は昂ぶらされた神経を焦がし、限界まで開かれたナツメの瞳は星屑を見た。
「くぁ…ぁ、…あ…うぁ…」
ごぼ…ごぼごぼごぼ、ごぷん。
小さな口を顎が外れそうなほど開け放ち、白い歯並びを剥き出しにして、ナツメはかすれた呼吸を続ける。ピンと張り切った四肢とは対照的に緩み果てた彼女の秘部を、クリーム色の球体が次々と通過していく。
ひとつ、ふたつ、みっつ、…それ以降はもう数えていない。いや、数えられない。これが自分の終わりなのだろうか?
―――――ぶちゅ。
いや、始まりなのだ。女として生まれた者が背負う母としての人生の。世の一般的な女性達と違う点があるとすれば、それはたった一つ。その身に宿す子供が、ホモ・サピエンスの子孫ではないと言う事。
ぷちぷち……、ぶち…。
股間の辺りから、何かが千切れる音がする。
ナツメの膣に挿し込まれた産卵管が、矢じり状の先端部を切り離そうとしているのだ。彼女の膣内にすっぽり埋まったその部位は、既に卵が通過した空洞を筋肉の力で閉じてしまっている。
そう、つまり役目を終えた亀頭をナツメの膣内に残し、栓をしてしまおうというのだ。
(そん………な…)
子宮に充填された卵と液体が洩れ出してしまわない為の、言わば究極の防止策である。この肉の栓が外される時、それは終齢まで成長し終えた幼虫が、蛹になろうと母胎から頭を覗かせる瞬間に他ならない。
(どうして…、どうして…そこまで…されなきゃ…)
―――――ぶちり。
その音は彼女の疑問には応えなかった。完全に切り離された穂先をナツメの身体に残したまま、ゼフィルス・クィーンの産卵管は股間から離れていった。
殆ど動けない上体をゆっくり起こしながら、女王は抜いたばかりの生殖器を六本の脚で丹念に拭う。これは今や殆ど用を為していない脚部にとって数少ない仕事でもある。
先端をパージした産卵管はムズムズと蠢きながら、内部の組織を切断面に送り出し、数秒と要さずに新品の亀頭を作り上げて見せた。まるでロケット鉛筆である。
―――――どちゃり。
「あ………」
触手の拘束が外され、ナツメの身体はヌメった岩肌に投げ出される。そのお腹はまだ膨らんでこそいなかったが、ムズ痒い異物感とズシリと来る重さが現実を如実に語っていた。
頭の中が真っ白だ。もう何も考える事ができない。
わらわらと、ワーカー・ゼフィルスたちが集まって来る。尻から粘糸を放射し、ナツメを固定するつもりなのだろう。もう、彼女は抵抗しなかった。迫り来るワーカーたちの複眼が、翼が、視界を覆い尽くす。
巨大な光の柱が眼前を横切り、それら烏合の衆が津波に攫われるようにして消し飛んだ瞬間も、ナツメは瞬きひとつしなかった。
♯
「ナツメぇーーーーーーー!!」
普段の彼女を知る者ならおよそ想像もつかない大声で、葬送天使エミリアは仲間の名を叫んだ。彼女の眼前は一直線に抉られ、融解した岩盤がジュウジュウと赤く呻き続けている。
フルチャージで魔力の矢を解き放つ技<アインホルン>。その閃光は矢というよりも神殿の石柱に近い巨大さであった。
苗床にされている他の少女達が巻き添えにならなかったのは、もはや只の偶然である。およそエミリアに似つかわしくない暴挙だ。
「―――くッ!!」
モーセに割られた海の如く左右に逃げ惑うワーカー達を、手甲から飛び出した鉤爪で切り裂きながら、エミリアはカマイタチを思わせる神速でナツメの許に急行。
虚ろな彼女を抱き起こすと、敵軍の密度が薄い壁際にひとっ跳びし、地べたの乾いた場所へその身を横たえた。
「ナツメ!しっかりしなさい、ナツメ!!」
「…えみぃ…ちゃん?」
赤子のように頬を紅潮させた彼女は、意外としっかりした動作でその身を起こすと、エミリアの方を見返してくる。
「ナツメ!無事だったの!?」
間に合ったかに見えたのだ。しかし、その喜びは一瞬だった。ナツメは幽鬼の如き表情のまま、ようやく自由になった両手を自身の股間へと運ぶ。
そのままクチュクチュという淫らな音を立て、何かをまさぐっていた彼女の指は、ようやく捕まえたその物体を膣の中から一思いに引きずり出した。
――――べちゃ。
白濁液まみれで摘出されたその物体は、浜辺に打ち上げられて干乾びたクラゲのようでさえある。
「な、ナツメ…。まさか……これ……」
震えるエミリアに応える形で、栓の抜かれたナツメの陰部から大量の粘液が流れ出した。そして、その中に浮いているクリーム色の球体…。
「エミィちゃん…。私、わたし…、わた……――――うぶッ!?」
ナツメは咄嗟に背を向けた。一拍遅れてべちゃべちゃと流動体の吐き出される音。自らの胎内に植え付けられた物体を間近で確かめたナツメは、ショックを起こし、消化途中の昼食を全部戻してしまったのだ。
そしてエミリアも確認した。受け入れがたい現実を。ナツメがバケモノの母胎にされてしまったのだと言う事を。
「ハァ、ハァ、ハァ……。んむっ」
ヨダレを拭い涙ぐんだ顔を持ち上げるナツメ。嘔吐で少しは楽になったのだろうか。その瞳は幾らか生気を取り戻している。
「エミィちゃん、私………」
「ごめんなさいナツメ。私が、私がもっとしっかりしてれば…っ!」
「ねぇっ!私どうしたらいいの!?ねえってば!?」
今流れ出た卵で全部でないのは確実だ。<クロイツァー>をギリギリと握り締めるエミリアに、縋る様な視線でナツメは問いかける。
「落ち着いて。治療法はあるから。とにかく、ここを切り開いて一旦退くわ」
「そんな!?わたし……っ、変身するだけの力なんて――――」
「目を閉じて。少し時間が掛かるけど、今から私の魔力を半分渡すわ」
エミリアは慣れた手つきでナツメの腕を取り、彼女の両手と自らの両手を重ねた。僅かな隙間に入り込んだ空気は、なぜか二人の体温以上の温もりを持っている。ナツメは悟った。これが天使の持つ魔力の温かみなのだ、と。
「で、でも!こんな事してたら――――っ」
敵に囲まれてしまう。と言い掛けたところで、数匹のワーカー・ゼフィルスが二人の視界を掠めて吹っ飛び、ごしゃりと粉砕音を立てて岩壁に激突した。
「……ナッちゃん……」
デスパイアを薙ぎ払ったのは後詰めで敵を掃討して来たマルーシャだった。勘の良い彼女は二人の姿を一瞥しただけで、ナツメの身に起こった事の全てを理解した。そして、今の自分が果たすべき使命も。
「……………」
コートを翻し、灼熱天使は身を寄せ合う二人に背を向ける。自分には、誰かの傷を癒す力なんてハナから備わっていない。灼熱天使マルーシャに出来る事は唯一つ。
目の前に押し寄せる敵を叩き潰し、薙ぎ払い、尽く消し炭に変換する事。
「…よくも犯ってくれたな。このデス公ども」
雲霞の如く集まって来た敵兵の群れ。人質だらけのこの空間内で、よもや<ブラチーノ>をぶっ放すワケにはいかない。だが、虎の子の重火器を封じられたにも拘らず、金髪娘の顔には焦りも恐怖も見られない。
そこにあるのは怒り。赤熱化した鉄の如き怒り。魔弾の射手は自らの拳をゴキゴキと鳴らした。そして…。
「悔い改めろ。一思いに死ねるだけでも神慮だと思え!!」
彼女が地を蹴った半秒後。包囲網の最前列にいた巨大昆虫の頭部は、強烈な右ストレートに跡形も無く吹き飛ばされていた。
♯
目の前にいた同胞の上半分が突如消失し驚いた一匹が、慌てて距離を取ろうとする。が、遅い。長大な銃身が鬼の金棒の如く振り下ろされ、後退したデスパイアはその一撃で平面図へと変わり果てた。
「ぜあッ!!」
大振りな攻撃の隙を付いて、左脇から一匹が踊りかかる。だが、マルーシャの身体に組み付いたと思ったその瞬間、デスパイアの腹部に固体ロケットのような左アッパーが炸裂。
バケモノの体は玩具のように宙を舞い、天井から垂れ下がる鍾乳に突き刺さった。
「さァ、死にたいヤツから整列しろィ!!」
普段から重さにして20キログラム近い重火器を持ち歩いている身だ。変身後の彼女の両腕は、赤手空拳であろうとに凶器そのものである。
加えて本来なら弾丸に乗せて射出されるはずの魔力をそこ宿し、赤銅色に輝く両の拳は、およそワーカー・ゼフィルスの身に耐えられる代物ではなかった。
彼らにとって不幸だったのは、この限られた空間では持ち前の空中機動を活かせなかった事。そして、余りにも増え過ぎた個体数が逆に彼らの動きを阻害してしまった二点である。
対するマルーシャは接近戦の名手、殲滅天使イゾルデから手解きを受けて来た強者。その戦闘能力の差は筆舌に尽くし難い開きがある。
「…っらあ!!」
背後から跳び掛かった個体を振り向きざまの裏拳で叩き割り、更にもう半回転して正面に迫った一匹に肘打ちを叩き込む。降り注ぐ返り血を魔力で蒸発させながら舞踏するそのシルエットは、天使というよりも鬼神のそれに近い。
デスパイアも負けてはいられない。破壊衝動を的確にコントロールして叩きつけてくる戦乙女を前にしても、彼らは我が身を省みず突進し、マルーシャを引きずり倒そうとする。
女王を護る。本能に定められたその使命だけが、彼らの恐怖を麻痺させ死の竜巻へと躍り掛からせていた。
(畜生。大漁にも限度があるぞ、こりゃ………)
質と量の戦い。下段から音も無く滑り込んできた一匹をトゥキックで蹴り上げ、その頭部を膝と肘で挟み叩き潰す。
天井から直滑降して来た勇者には抜き手を打ち込み、握力に任せて臓器をグシャリ。ビクビクと痙攣する亡骸を真正面に躍り出たヤツに叩き付け、怯んだところを銃のストックで薙ぎ払う。
「そんじゃあボチボチ隠し球と行きますか!」
目の前の集団と距離が出来たと踏むや、イグニートエンジェルは鉄塔のような<ブラチーノ>のバレルに魔力を凝縮。すると銃口下部から赤熱化したレイピアの如き刺突兵装が飛び出す。
「さァ!マルーシャさん特製バヨネット<戦列をなすプラーミア>!!跪いて拝みやがれ!!」
血の海を蹴り、撃鉄で尻を叩かれた弾丸の如く飛び出すマルーシャ。銃剣を備え騎兵の面を被った<ブラチーノ>は、三匹のデスパイアを軽々と串刺しにした。
大きな弧を描いて銃身を振り回せば、既に事切れたワーカー達がスッポ抜け、亡骸は天井にぶち当たって落下。
マルーシャがその身を反転させて後方を薙ぐと、たちまち二匹の魔物の上半身が斬り飛ばされて、肉の焼ける匂いを放ちながら同胞どもの頭上に舞った。
灼熱の銃剣で焼き切られた傷口は一瞬の内に炭と化し、一滴の血液も流さない。
(このまま押し切れりゃ万々歳なんだけどな…)
雲霞の如く、という比喩は正に彼等の為にあるようなものだ。これでようやく一割、いや二割片付いた辺りか。白状すると、マルーシャは乱戦には余り向かない天使だ。
攻撃のインターバルが比較的長く、単発の大技を得意とするパーティーの言わば大砲である。
昔なら手数が必要とされる戦いは、いずれもユイがその力量を発揮し、次いでバランスに長けたエミリアが揮っていたのだが、この状況ではそれも望めない。
(ちッ。捕まってる娘らさえいなけりゃ、こんな虫ケラども即刻レンジでチンしてやれたのに)
翅を広げ鱗粉を撒いていた一匹を突き刺し、高々と放り投げながらマルーシャは臍を噛む。
「エミィー!まだ終わンねえのか!?」
二人がいる方角にマルーシャが振り向いたその瞬間、蒼白い光の矢が彼女の前髪を掠めて通過し、背後で跳び掛かろうとしたデスパイアの額に突き立てられた。
「さーっすがエミ坊。ナーイスタミング!!」
♯
ナツメへの魔力転送が完了し、戦線に復帰するエミリア。立て続けに放たれた五本の矢がそれぞれ的確にバケモノを打ち抜く。そして、その傍らには―――……。
「…っておいナッちゃん!大丈夫なのかよ!?」
ウェディングドレスのような華やかに衣装に、不釣合いな巨大ハンマー。
再変身したナツメが<フロムヘヴン>を握り締めて立っているのだ。その顔は明らかに紅潮し、足腰も内股気味で心なしか震えているように見えた。注ぎ込まれた液体の効果はまだ続いているらしい。だが…。
「だ、だって…。マルーシャさんやエミィちゃんが戦ってるのに、私だけなんて…」
荒い息をつきながらもナツメは言葉を紡ぐ。潤んだ瞳には梃子でも動かない彼女特有の固い決意が宿っている。
「……………」
隣の葬送天使にチラリと目配せしてみたが、彼女は黙って首を横に振る。エミリアは止めなかったのか。或いは止めても無駄だと判断したのか。
変身するところを他の被害者に見られなかったか少々気掛かりだが…、生憎その心配は要らなそうだ。
戦闘で巻き起こされたデスパイアの燐粉に曝された彼女たちは、完全にその脳を快楽一色に染め上げられ、はしたない嬌声のコーラスに明け暮れている。
余り好ましい状況ではないが、こればかりは仕方が無い。
「わーった。取り敢えずは一旦脱出だ。密閉空間でこれ以上エロい粉撒かれたらウチらも危ない」
「走れる、ナツメ?」
「う、うん」
簡潔なブリーフィングを終えた彼女たちは明りが差し込む方角を見据える。出口はあの先だ。しかしその周囲はまだ数十匹ものワーカー・ゼフィルスが大河の如く横たわっている。
流石に全部相手にするのは無理がある。戦闘は最小限に留めなければ――――……。
ブチ。ブチブチブチ…。
「…え?」
「ん?」
何の脈絡も無しに、聞き慣れぬ不気味な響きが彼女たちの聴覚へと割り込んだ。
ブチ、ブチブチ、ビチ…。
それだけではない。ワーカー・ゼフィルスの動きが一斉に停止したのだ。音の正体を掴みかねた三人は互いに背中を合わせ、息を殺して警戒態勢を取る。
その内の一人、エミリアの武装<クロイツァー>の照準が洞窟の最奥部に照らし出した物は―――……。
「なッ!?」
「げ」
「…うそ…!?」
産卵用の巨大な腹部をブチブチと切り離しているゼフィルス・クィーンの姿。女王自らの出陣である。
♯
ずずぅ……ん…。
壕全体が軽く揺れ、パラパラと小石が降り注いだ。天井に張り付いていたクィーンの巨体が床に降りたのである。
芋虫のように膨張していた腹部は完全に切り離され、中から現れたのは甲冑に覆われ金属光沢を放つスマートなボディ。その全長はワーカーたちの実に数倍。ジェット戦斗機と肩を並べる大きさである。
「マルー…。貴女これ、知ってた?」
「いんや…、全然…」
荘厳美麗な威容に息を呑む三人。対デスパイア用ドキドキ必勝マニュアルは大幅な加筆修正が迫られそうだ。
まるでクシャクシャにされた半紙がひとりでに元の姿に戻っていくかのように、完全にちぢれていた女王の双翼が開き始めたのだ。
蒼と紫を基調にした美しいアラベスク模様が天井を覆い、周囲のワーカー・ゼフィルスたちはその光景を称えるかの如く、一斉にバサバサと翅をはためかせ、鱗粉を盛大に舞わせ始める。
「――――走って!!」
エミリアの号令を引き鉄に三人は出口目掛けて駆け出す。翅を振り回すワーカーを途中何匹も肘で押し退け、彼女たちは光の差す方へと一目散。
「キシャァァァァアーーーー!!!」
その背後から、ゼフィルス・クィーンの咆哮が響き渡った。それを合図にワーカー達は一斉に活動を再開。真紅の複眼をギラギラ輝かせながら、一斉に天使達の追撃に走る。
「畜生。やっこさんども追って来やがる!!」
背後を振り向いたマルーシャが吐き捨てるように言った。
巣穴と出口の中間に位置する細く緩やかな坂道を一行は全力で駆け上がる。そのすぐ後ろからは、ワーカー達の翅と翅がぶつかり合うガサガサという音。
時折響いてくるズゴンズゴンという地鳴りは、最後尾のゼフィルス・クィーンが狭い通路を鋼の肉体で拡張しながら迫り来る音だ。
「追って来るって、一体何の為に?」
「そりゃあー、やっぱアレっしょ。謝罪と賠償を要求する、ってヤツで」
「なによそれ」
マルーシャの返事をエミリアが訝しがる。
「だーかーらー、殺された仲間の分をウチらで産んで返せって事よ」
その答えにエミリアの顔は歪み、ナツメの顔は青ざめた。
「私は御暇させて貰うから、一番多く仕留めたマルーが全部お願いね」
「あ、こらテメ。誰を庇ったと思ってやがる、この薄情モン」
「ってゆーか…そもそも、そーゆのを聞き分けて貰える相手じゃないと思います…」
自分達の馬鹿な遣り取りにまで落ち着いたツッコミを入れて来るナツメにマルーシャは内心胸を撫で下ろす。
どうやらナツメには気づかれずに済んでいる。そう、奴らの目的は他でもない、卵を産みつけた母胎を、つまりナツメを取り返そうとしているのだという事を。
(この子の事だからねえ…。アタシらが追い詰められたら自分がスケープゴートになるくらい平気で言い出すよ、きっと)
隣のエミリアもウインクして来る。彼女もこのルーキーの性格は把握済みだ。
「あぅッ!」
苔むした岩場に足を取られナツメが危うく転びそうになる。
無理もない。彼女の腰は人間のモノを遥かに凌駕する巨大な一物を突き立てられた直後なのだ。太腿を伝わる幾筋もの滴は、洩れ出るデスパイアの粘液か、或いは自身の愛液か。
強がって見せてはいるものの、彼女が置かれている状況は余りにも厳しい。
「大丈夫か、ナッちゃん!?」
「あ、…ハイ!」
マルーシャに背中から抱き起こされ、辛うじて転倒を免れるナツメ。
僅かな時間でも稼ごうと、エミリアが振り返りざまに数度<クロイツァー>の弦を鳴らしたが、一匹や二匹屠ったところで焼け石に水である。
「頑張れよ、ナッちゃん。入り口まであと一息だ」
「で、でも!外に出たらアイツらまた飛べるんじゃ…っ!?」
「なァに、心配ゴム用。こんな事もあろうかと、我等がエミィは入り口に“とっておき”を仕掛けてあるのさ」
「とって…おき?」
「ああ。国際人道法廷に引きずり出されても文句言えないくらいのイカした奴をね。ド鬼畜天使エミリアたんの名はダテじゃ無いッ、てな」
「…人の称号、勝手に改竄しないで貰えるかしら?」
グッと親指を立てるマルーシャを横目で睨みつけながら、エミリアはナツメに肩を貸す。二人の仲間に支えられながら、粉砕天使ナツメは朱色の光が差し込む脱出口へと駆けて行った。
♯
視界が開けると、焼けるような真夏の太陽は既にそこに居なかった。
雑木林に響き渡るのはヒグラシの合唱。紫色の空には既に夜のインクが滲み始め、丘陵から見渡す市街地はもう所々に明かりを灯し始めている。
街を南北に分断する光の帯は開通間もない高速道路だ。
「エミィ!!」
「ええ!」
暮れなずむ景色を眺めている暇など彼女たちには与えられない。
マルーシャはナツメを軽々と抱え、手近な広葉樹の陰へと滑り込む。一方のエミリアは洞窟入り口の前でこれ見よがしに立ちはだかり、<クロイツァー>の弦をひとたび鳴らす。
空洞内部からは、バケモノたちの押し寄せる行軍音と、地鳴りとなって響き渡るクィーンの咆哮が…。
「え、エミィちゃん!!」
「大丈夫だ。伏せてなって」
彼女の身を案じたナツメがマルーシャに押し止められた丁度その時、洞窟手前の地面に蒼白い円形の魔法陣が出現。バチバチと周囲に紫電を走らせながら、中心部に魔力を掻き集めて行く。
大地を伝わる振動は、凝縮された魔力に地盤が共鳴しているのか、濁流の如く押し寄せる敵勢の軍靴か、あるいはその両方か。
「キシャーーーーア!!」
狂気と怒りの境目を見失った絶叫が深い闇を切り裂いて盲進して来た。近い。敵はもうすぐそこに迫っている。そして…。
「さぁ、大地に伏せし蒼白の檻よ!葬送の名の下に猛き戦嵐となりて爆ぜなさい!!」
エミリアの手甲が円陣を射すのと、敵先頭集団の顔が防空壕の入り口に現れたのは同時であった。
ドッ…ズズウーーーーーーーン!!
瞳を閉じても目蓋の裏が白くなるような、猛烈な光が辺り一面を包み込む。エミリアの仕掛けた魔法陣は、活火山の火口が蒼い炎を吐き出したかのように決壊し、無数の光柱を噴出。
丁度真上に差し掛かったデスパイアの集団は次々と、炉にくべられた薪のように燃え上がり、蒼き篝火となって夏草の上に転げまわる。
トラップ型の攻撃魔法陣<シュテルメン・フェーダー>。設置後も大気中の微量な魔力を吸い上げ続け、その破壊力を維持継続する必殺の罠である。
使いどころこそ限られるものの、不用意に踏み込めば上級デスパイアと言えども致命傷を負いかねないこの遠隔操作型地雷の前では、ワーカー・ゼフィルスなど塵芥に等しい。
前方の異変を察知した何匹かが急停止を試みたが、果たせるかな、僅かな先見性を発揮した者も、自身の後方より殺到する友軍に呑まれそのまま死地へと一直線。
断末魔の悲鳴を上げる猶予も与えられぬまま、光にまで分解され消えていった。
「…す、すごい…」
「なんつーか、いつ見てもジェノサイド条約違反だよな。見ろ、化け物がゴミのようだ!みたいな」
たったひとつの魔法陣で、並み居るデスパイアが見る型も無く消し飛んだのだ。ナツメの瞳は満月になり、流石のマルーシャも苦笑いである。
「おーい、エミィー!終わったかーい!?」
敵方の壊滅を見届けた二人が、樹木の陰から身を起こそうとしたその瞬間だった。洞窟の前で構えていたエミリアが、唐突に地を蹴り草むらに飛び込んだのだ。
その様子に何かを察知したマルーシャが、ポカンとしていたナツメを掴まえ横っ飛びに倒れ込む。その刹那―――。
「キシャァーーーーーーーアッ!!!」
雄叫びと共に防空壕の入り口が吹き飛んだ。魔力によるものではない、物理的破壊である。
洞窟から飛び出し、エミリアの頭上すれすれを通過する巨大な影。旅客機のような風切音と風圧がナツメたちの所まで届き、伏せている三人を丸太のように転がす。
「―――くっ!?」
何事かと頭上を仰ぎ見れば、蒼い炎に包まれた巨体が火の粉を撒き散らしながら木々の枝を突き抜け、悠然と上昇していく。
黄昏に打ち上げられる花火のように大空に舞ったそれは、エンジェル達の姿を遥か下界に望みながら巨大な翼をバサリと展開。まとわり付く炎を振り払いながら、見る者を圧倒する美しき威容を彼女たちの頭上に咲き誇らせる。
「…流石にボスキャラは一発でドカンとはいかないか」
夕闇に沈み行く雛菊市を眼下に望みながら、三人の天使達はゼフィルス・クィーンと対峙した。
♯
先手を打ったのはエミリア。目にも止まらぬ早業で<クロイツァー>が引き絞られ、弓鳴りと共に光の筋が打ち出される。だが…。
「…なっ!?」
直撃かと思われた刹那、ゼフィルス・クィーンの翅に浮かぶ幾何学模様が妖しく煌き、光の矢はジュッと音を立てて掻き消される。間髪入れずにマルーシャがライフルの照準をその巨体に向けるが…。
「危ない!!」
「――――のわッ!?」
「きゃあっ!!」
引鉄が引かれるよりも早く、クィーンの翼からず太い光線が放たれ、ドシャーンという轟音と共に彼女たちの周囲を薙ぎ払ったのだ。
「畜生。なんだってんだ今のあ!?」
「…見た感じ、ライトニング系の攻性魔法みたいだけど」
「魔法って!デスパイアが魔法!?」
狼狽する天使達の頭上でクィーンの双翅が光り輝き、二射目の雷撃が大地を焦がした。三人は散り散りになってコナラやブナの樹の下に駆け込み、敵の射線軸からその身を隠す。
木々の合間を縫って、絶妙な照準精度を誇る<クロイツァー>の応射がクィーンに放たれたが、光の矢は先程同様、命中寸前で弾かれてしまった。
「あの翼に描かれてる紋章。恐らくは戦術魔法陣の一種ね」
「てーとアレか。あの女王様は、背中にドでかい大砲を二門乗っけて遊覧飛行してらっしゃる?」
「ええ。おまけにシールドも展開できるみたいだから、こっちからの魔法攻撃は完全にシャットアウトされるわ」
つまりあの巨大な翅は単なる飛翔器官ではなく、無敵の剣と盾を兼ねた武装でもある訳だ。
「なんか手は無いのか、エミィ?」
「遠距離からじゃなくて、何かこう、直接叩けるような手段があれば…」
「直接ってそんな…。あんな高いとこ飛んでるのに…」
マルーシャのライフルなら撃ち抜けるかもしれないが、<ブラチーノ>の長銃身では照準を定めている間に狙い撃ちだ。ナツメの<フロムヘヴン>は…当然届かない。
攻め手を欠き歯噛みする彼女達のすぐ脇を一条の光が走り抜け、一拍遅れてその軌跡が爆発し燃え上がった落ち葉を宙に舞わす。三人の居所を見失った敵は、絨毯爆撃でネズミを燻り出そうとしているのだ。
「へっ。敵さんのキャンプが防空壕だったのはツイてたな」
マルーシャの言う通りだ。穴の中で苗床にされている娘達は、この航空攻撃の嵐の中でも分厚い岩盤によって護られている。まさか掘られてから半世紀以上後の世でこの壕が役立つ時が来ようとは。当時の人々は夢想だに出来まい。
「問題はむしろこっちよ…」
苦々しく呟くエミリアの背後を光線が通過し、巨木が一本根元から薙ぎ倒された。このまま何時までも隠れてもいられない。よしんぼこの場をやり過ごしても、あんな爆撃機のような昆虫を市街地に出す訳には行かないのだ。
「なァ、エミィ…」
「…何?」
数メートル先の木の下から、押し殺した声で話し掛けてきたのはマルーシャだ。
「あの“空飛ぶ妖樹”を墜とした時のアレ。このメンツでやれないか?」
「――――な!?」
努めて冷静を保っていたエミリアの顔が俄かに気色ばむ。ナツメにはその理由がイマイチ掴めない。
「マルー、あなた正気?この面子ってナツメがどれだけ消耗してるのか分かってるの?」
「あー。言いたい事は分かるさ。でもね、こうやってこのまま隠れんぼしててもジリ貧だよ。三人揃ってローストチキンか、ママンにされちまうかの二択だ」
「そうは言っても…!」
いつに無く厳しい語調をマルーシャに向けるエミリア。だが、その視線に射抜かれる金髪娘は至って涼し気だ。自分の腹はもう決まっている。唇の端を僅かばかり持ち上げた微笑は、その言外のメッセージである。
エミリアの決断を促すように、更に一発の雷撃が山肌を穿ち岩盤を真っ赤に煮え繰り返らせた。敵はアウトレンジからやりたい放題である。
「あ、あのー…」
ここに来て話の読めないナツメがようやく口を挟む。
「えーと、つまりその…。ちょっと危ないけど一発逆転の手段がある、って事でいいの?」
「んーまァ、高倍率というか一発ポッキリの大博打がね」
「ひょっとして…自爆とか?」
「えっ、あ、いや流石にそこまではー…。つーか何気にナッちゃん過激だな…」
ナツメの極端な発想力に半歩引きながらも、マルーシャは傍らの後輩に耳打ちした。
「言ってみりゃサーカスみたいなモンさ。二人掛かりで全力のエア・ブースト魔法陣を作って、残る鉄砲玉役がブッ飛んで、お空の敵を直に殴り飛ばすって寸法な」
「それってつまり…人間大砲…ですか?」
「んなダッサイ呼び方しなさんなって。その名も<超、滅、殺!地対空ときめきエンジェルキャノン!!>。どう、イカスっしょ?」
「……………」
返事はない。
「…そんな酷い呼び方してたの貴女とユイだけよ」
「へーん、二対一ですもんねー。ビバ、民主主義。異議申し立ては法廷まで御労足お願いします」
「ユイはともかくナツメがいつ賛成したのよ」
頭の痛くなりそうな先輩達のコミュニケーションを他所にナツメは真顔だった。
鉄砲玉役というのはつまり、今回はナツメの事を言っているのだろう。このメンバーで一番物理攻撃力が高いのは自分なのだし、先程エミリアが止めていた訳も合点がいく。
「…………」
どうする?出来るのか?あの巨大な昆虫のバケモノと、一対一で、それも空中で。
巣穴の中での出来事が頭を過ぎる。卵を産みつけられる少女の悲鳴。苗床にされた少女達の嗚咽。そして、突き立てられた野太い産卵管。その感触は今なおナツメを苛ませて止まない。
あの地獄絵図を天井から睥睨していたデスパイアの女王。果たして自分は奴に勝てるのだろうか?
(…でも、このままじゃ…)
兵隊を全て潰されたとはいえ、ゼフィルスが成熟に要する期間は僅か一ヶ月。ここで逃してしまえば、彼らが元の数を復元するのにそう時間は掛からない。
そしてそれは当然、相応の人数の女性が連中の毒牙にかかる事を意味する。あの特別病棟で泣き明かす人たちがまた増やされてしまう。
ならば…頭上の敵が勝負するつもりでいる内に決着をつける他ないのだ。そして、それは天使である自分に課せられた宿命でもある。
「エミィちゃん!マルーシャさん!!」
全ての迷いを決意の彼方に押しやり、ナツメは宣言した。
「なんとかキャノンの準備、お願いします!」
♯
「ギイィ…」
裾野に広がる緑を程よく焼き払ったところで、ゼフィルス・クィーンは攻撃の手を休めた。
敵は反撃の気配を匂わせて来ない。雷撃の餌食になったか、それとも逃がしてしまったか。完全に沈黙している。
どうやら、あの娘の回収は断念せざるを得ないようだ。なかなか上等な器であり、少々惜しい事をした気もするが、いかんせん追跡に払った代償が大き過ぎた。
ワーカー・ゼフィルスは全滅である。いや、厳密に言えば巣穴に残してきた苗床の胎内にまだ相当数の兵が眠っているのだが、どちらにせよ彼らが羽化するまでの間、クィーンは自ら餌と母胎を調達しなくてはならない。
これ以上、どこに消えおおせたとも分からぬ苗床ひとつに費やしている時間は無いのだ。
「ギィッ!」
未練を断ち切るように一鳴きすると、ゼフィルスは空中で百八十度回頭。猛々しくも麗しいその翅で大気を打ち据え、夜の迫る雛菊市へと機首を向ける。
この時間ならまだ、日が沈む前に上等な雌の一匹や二匹は手に入る。今頃が丁度、駅前や大通りが帰路を急ぐ人間達で溢れ返っている時間帯だという事を、この老練なデスパイアは熟知していた。
夕闇に紛れ音もなく襲い掛かれば、甘酸っぱく芳しい愛液を滴らせる女体も、艶のある良質な母胎候補も掴み取り放題である。
久々の狩りの興奮に全細胞をざわめき立たせ、女王が丘陵上空から離脱しようとしたその瞬間だった。
「――――!?」
鋭敏なクィーンの触覚が、真一文字に引き裂かれる大気の悲鳴を捉えた。何だ。何か途轍もない魔力の塊が急接近している。
新たな脅威の出現を察知し、その巨体を反転させた時…。血の如く赤いゼフィルス・クィーンの双眸は、空中に咲き誇る一輪の真っ白い花を映していた。
♯
遥か上空を通過する旅客機の機影ほどしかなかったクィーンの姿は、みるみる内に大きくなる。デスパイアの女王が見た花の正体は、純白のドレスを翻し急上昇してくる粉砕天使ナツメであった。
巨大昆虫はすぐさまその敵を撃ち落とそうと魔力をチャージ。だが、少女が自らの子種を宿しているという事実が一瞬だけその発射を躊躇させ、迎撃の遅れを招く。
「ハアァーーー……ッ!!」
気が付けば、ナツメはゼフィルス・クィーンと同高度まで上昇し、唸りを上げる巨大ハンマーを振り被っていた。
「キシャーーーーアッ!!!」
生命の危機を感じ取った女王の絶叫が、全ての打算を彼方へと退け、半ば反射的に雷撃を放たせた。だが――――。
エミリアと、マルーシャ。二人の全魔力を受けて加速されたナツメは今や砲弾そのもの。紫電の一撃は彼女の纏う白亜の障壁<アイギスの盾>に弾かれ、夜空の彼方へと拡散する。そして――――。
「でやあぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!」
閃光が夜空に花咲いた。フルチャージで叩き込まれたその一撃の名は<絢爛のジャガーノート>。市営プールの戦闘で、アンモナイト型デスパイアの甲羅を粉砕せしめた一撃である。
何も知らずのこの光景を眺めていた者は、一週間後に迫った花火大会が予定を繰り上げられたものと勘違いしたかもしれない。
急所を守る為に咄嗟の盾として突き出されたクィーンの腹部は水風船のように破裂。<フロムヘヴン>は尚も止まらず、胸部の甲冑を砕き、心臓を食い破り、衝撃は背面の外殻までも一掃。
行き場を失った体液の内圧に耐え切れず、巨大な複眼がボコリと飛び出し宙を舞う。閃光に呑まれ、さらさらと、砂金のように崩れ去り夜空に溶けて行くのは…、このデスパイアを象徴する蒼い蒼い翅――――。
ゼフィルス・クィーン、殲滅完了である。
「やったあ!!」
自らを辱めた怨敵が淡雪のように散っていく様を眺め、ナツメは空中でガッツポーズを決める。そして遥か下界でナツメの帰還を待ち侘びているであろう仲間達の方を見て――――……。
「……………」
見て――――……、見てしまった。
高い。高圧電線が遥か下界に起立していて、自動車のヘッドライトが蛍火くらいで、二人の仲間に至ってはそれこそ動物プランクトンの目玉よりも小さくて―――。
「――――はふん……」
そこまで確かめたところで、哀れナツメの意識は昇りたての月の彼方に飛んでいってしまった。
♯
「なァ、エミィ…」
「なに?」
敵の爆散を控え目に喜んだエミリアとマルーシャは、これから訪れる危機を漠然と感じ取り夜空を見上げていた。
「打ち上げてから思い出したんだけどさァ…、そういやナツメって高所恐怖症なんじゃなかたっけ?」
「えぇ。私も今思い出した」
「……………」
「……………」
三秒ほどだろうか。暫しの沈黙の後、血の気の失せた二人は大わらわで対衝撃用魔法陣の展開に掛かる。とは言え先程の打ち上げで魔力の大半は使い果たしている。そして駄目押しに――――。
「…げ」
ヒュルルルル…、と真夏の夜空を切り裂きながら落下してくるのは破砕兵器<フロムヘヴン>。もはやこれは当たらぬ事を祈るのみ。マルーシャの脳裏をそれまでの人生が走馬灯の如く走り抜けた。そして――――。
ごっずーーーーーーーーーん。
後で知った事だが、この時の衝撃をガス爆発と錯覚した通報が消防に殺到したとか何とか。
前後不覚の粉砕天使ナツメは見事魔法陣の中心部に。滅尽滅相の凶器<フロムヘヴン>はマルーシャの右斜め後方五メートルの位置に、木々を薙ぎ倒しながら着弾した。
「最後の最後までお騒がせなヤツ…」
パラパラと降りしきる樹木の破片を被りながら、ようやくマルーシャはこの日初めてとなる安堵の吐息をついた。視線の先のナツメは人の心配など他所に規則正しい呼吸のまま綺麗に気を失っている。
そんな彼女に黙って歩みを進めるエミリア。彼女はナツメの傍らに腰を下ろすと――――。
「…っておいエミィ!い、いきなし何してんのよアンタ!?」
がばっとナツメのスカートを捲り上げたのだ。
「何って…。ナツメの中の卵を中和しないと…」
「あ…」
エミリアが懐から取り出したのは、原料禁句の“白い液体”が充填された小型注射器。その先端は針ではなく、アルコール消毒されたシリコンへと換装されている。
本当に用意のいい女だ。…と言うか普段から一体何を想定して行動しているのだろう、このエミリアという娘は。
「な、なァ…エミィ。そーゆーのはさァ、なんつーか、本人の同意無しにその、ブチ込んでいいモノなのかねぇ?」
「まあ…正直、かなり抵抗があるんだけど…。でも、目を覚まされてから解説して渡してたら、また一悶着ありそうだから」
「…むーん…」
努めて無表情を装いながら、エミリアはグイっとナツメのパンティをズリ下げる。数秒後、彼女が狙いを定めてグっと力を込めると、意識の無いままナツメは「うぅ〜ん…」と呻いた。
後日変わった事は無かったかと問い質したところ、エミリアに変な事をされる夢を見た、とだけ仄かに紅くなりながら答えたというが、それはまた別の話。
♯
「……う…ん」
まどろむ体を揺らす規則正しい振動にナツメは目を覚ました。辺りは既に日が落ち真っ暗である。木々の合間から聴こえて来る虫たちの鳴き声だけが唯一の外部情報だった。
「気が付いた?」
「…エミィちゃん…」
すぐ傍から聴こえて来る馴染みの声。そして自分より一回り大きい背中。ここに来てナツメはようやく自分がマルーシャに背負われている事に気づく。
傍らで揺れているプラチナブロンドの髪から、隣を歩いているのはエミリアだと分かる。
「デスパイアは?」
「獅子座あたりまで飛んでったよ。よくやったな、ナッちゃん」
マルーシャが半分振り返って背中のナツメに答える。鼻先を掠める長い金髪がくすぐったい。
既に変身を解除した一行は小奇麗に舗装された林道を下り、丘陵を後にするところだった。途中、数台の救急車がサイレンを灯しながら逆行していくのと擦れ違う。
エミリアの通報を受けた救護班が、苗床にされている少女達の救出に向かったのだ。
「あ。そういえば…」
「…ん?」
「あの…私に産み付けられた…卵は?」
「あー…大丈夫だろ。さっきエミィが“中和剤”打ったから。うん」
マルーシャは視線を前方斜め上空に逸らしながら応答する。おんぶしたナツメがホっと息を付くのが外套越しでも伝わってきた。
「でも、念の為病院で検査は受けといた方がいいわ。もう少し下ったらタクシーが拾えると思うから、悪いけどそれまではマルーの背中で我慢して頂戴」
「人様に大荷物担がせといて何て言い草だよ。こんの外道」
「あ、大丈夫です!私、自分で歩けますから――――」
「あー、いいっていいって。なんたって今日一番の功労者なんだから。下手な気なんか遣わずにてーんと構えてなさいな」
慌てて降りようとした後輩をマルーシャが背負い直す。少々気拙い思いのしたナツメだが、戦闘に戦闘を重ね――――思い出したくは無いが――――デスパイアによる凌辱を受けて間もない身。
ここは素直に先輩天使の背中に体を預ける事にする。
マルーシャが言い終わらぬ内に車がまた一台、ハイビームのヘッドライトで林道を照らしながら通り過ぎていった。
薄暗さの為良くは見えなかったが、灰色のセダンの運転席には若い男性。助手席にはコートを羽織ったままの中年男性が腰掛けていた。
恐らくは警察関係者だろう。続いて坂道を駆け上がっていったのは白のワンボックスカー。車体にプリントされた“雛菊市中央保健所”の文字が予想を確信に変える。
「市が管理してる防空壕跡がデスパイアの巣窟になってたんだ。被害者の家族にバレたら職員の首が飛ぶな、こりゃ」
ご愁傷様とでも言いたげな口調でマルーシャはそのテールランプを見送った。
「ねえ――――……」
少しの沈黙を挟んでナツメが再び口を開く。
「捕まってた他の子達は…大丈夫、なのかな…?」
数秒経っても返事は無かった。マルーシャは正面を向いたままで、傍らを歩くエミリアの表情も人気の無い通りの薄暗い街灯では窺い知る事はできない。
口にしてしまった事を後悔させるような沈黙に、街の方から犬の遠吠えが重なる。
「大丈夫じゃあ………ないだろうね。やっぱ」
永遠とも思える時間凍結を破り、溜め息混じりの声にやるせなさを隠さず呟いたのはマルーシャだった。
彼女の言う通りなのだろう。あんなバケモノの生殖器で辱められ、追い討ちにその子供を身籠らされとあっては。平穏な日々の中にいた者達には余りも酷たらしい仕打ちだ。
事実、カウンセラーの話しに拠れば、デスパイアにレイプされ入院した被害者の内、現時点で社会復帰出来た人は三割にも満たないとか…。
「ナツメ」
それまで口をつぐんでいたエミリアが、少々強い語調で呼びかけた。気押されたナツメが顔を起こすと、ドキリとするほどの至近距離にエミリアの顔がある。
仄かに揺れる銀色の瞳に、弦の如く結ばれた薄紅の唇。木々の合間から覗く月に照らされた彼女の顔は、言い知れぬ決意と、ほんの少しの悲しみが湛えられていた。
「いい、ナツメ。私達は今日、デスパイアのコロニーをひとつ壊滅させたわ」
「………うん」
「天使の使命は果たされたの。ここから後は人間の仕事。魔法が使えても、空が飛べても、私達は神様にはなれない。私達の仕事は一匹でも多く奴らを倒すこと。それを忘れないで頂戴」
端正な唇で、一語一語を噛み締めるように、自分自身に言い聞かせるように、エミリアはその言葉を紡ぐ。瞳の中のナツメは暫く押し黙っていたが、やがてゆっくりと深く一度頷くと、背中で結ばれたマルーシャの金髪にその顔を埋めた。
すぐには理解できないだろう。反発もするかもしれない。だが、この道に踏み入れた者ならば誰もが乗り越えなければならない壁だ。
だからこそエミリアは、かつて母から幾度となく言い聞かされて来たこの言葉をナツメに送る。
それは時として折れそうにもなる胸の内の決意を、彼女自身、風化させないための儀式でもあるのだから。
♯
「…そういえばエミィちゃん」
「ん?」
「どうして私が捕まってる場所、分かったの?」
「ああ、それはそのー…。えーっとね。………うん、女の勘よ。女の勘」
「へぇー、すごーい」
察しが悪いのか元からこうなのか。天然仕様の後輩天使は素直に感心してみせる。そして――――。
「は〜ん。まるで発信機みたいな勘だな〜………って、あいててて!」
「余計な事は言わないでよろしい」
要らぬ茶々を脇から入れた金髪娘の足には、エミリアの踵がプレスされた。
んー。後半の戦闘パート、ホントは『バケモノに卵を産み付けられちゃったけど、それでも必死で耐えながら戦うヒロイン』をやりたかったんだけど、正直微妙…。
いっそエロゲみたく本軸とは別にBADエンド挑戦してみるか。などと大風呂敷広げると後が大変なのだが。
何にせよチョイと締め方を誤ったな〜…と考えさせられる第四話でした。卵、勿体ねえ…。
ゼフィルス・クィーンはまんまエイリアン2で。流石にパワードスーツで殴る勇気は出てこなかった。
ともあれ気を取り直して、お次はインターミッションを挟んだら、まだ日直(←?)の回って来てないマル者をニョロる予定。得ろシーンの比重ももっと増やさにゃあね。
お疲れ様でした( ゚д゚ )
エロスも戦闘描写も骨太で実に読み応えが有りますな。
Greatest Job!!
もう貴方の文ならエロ無しでも読みたいぜ。
勿論エロ有りはもっと読みたいけどね
GN!(グッドにょろ) 産卵シーン最高でした!
確かに卵が勿体無かった…。次回のにょろりも期待してますにょろよ!
「…ぅ……ん」
気がつくと、アリッサは床の上に投げ出されていた。
既に夜は明けたらしい。窓からは外からの光が差し込んでいたものの、その灯りは薄暗く、周囲が良く見えなかった。
「ここは……? …痛っ」
立ち上がろうとして、体勢を崩した。手足を縛られているらしい。
一体どこから持ってきたのか、何かの電源コードのようだ。乱暴に引き千切られたそれは適当に束ねられ、
アリッサの両手両足の自由を奪っていた。
「―― 急ごしらえの手錠ってわけ? それにしたってもっといい物あったでしょうに……ねっ!」
仮に逃げ出したとしても大した問題ではないと考えられているのか。
あるいは、捕らえた女の始末より他に優先しなければならない事態が起こったのか。
どちらにしても、敵の注意が逸れていることは彼女にとって僥倖だった。
慣れた手付きで巻きつけられたコードを解き、体の具合を確かめる。
……先程の事は、まだ鮮明に覚えていた。
あの自在に姿を消す怪人に捕らえられた後も、本能だけで這い回る化け物達に代わる代わる、何度も犯されたのだ。
腹部に残った鈍い痛みが、それが夢ではない事を示している。
「ホント、情けないな……」
破かれて散乱していた服を拾いながら、下唇を噛む。
どうにか胸と腰に巻きつけて結んでみたものの、水着の方がまだマシ……といったところか。
とは言え、歩き回る分には問題ない。いや、歩かなくてはならないのだ。
散々化け物の玩具にされた後であっても、彼女が引き下がることは無かった。
アリッサが放り込まれていた部屋は、どうやら先に潜入した研究所とは別の建物のようだった。
部屋の中もそうだったが、外に出てみても研究所に比べると、壁や床の造りが粗い。
ついでに、何かの駆動音がどこまで歩いても続いていた。
「この音は……発電機? なら、研究所の横にあるっていう発電施設……かもしれない」
しばらく歩き回ってみたが、窓や施設の外へ通じる扉が見当たらない。
しかし事前に受けたブリーフィングでは、島の中にある大きな建築物は研究所と発電施設。その二つだけだ。
外へ出ることが出来れば、現在位置程度は分かるのだが……。細いダクトや抜け道からでは、それもままならない。
もし、今あの化け物達と遭遇すれば対抗する手段が無い。その事がアリッサの行動を慎重にさせていた。
あの化け物達がうろついている可能性のある主要な通路は使えないし、そうでない通路を使ったとしても、
またあのカメレオン男に見つかれば、彼女にはどうしようもない。
幸いにも、天性の身の軽さと勘の良さでこの稼業を生き延びてきたアリッサにとって、身を隠して動き回る事は難しくなかった。
「でも、いつまでもコソコソしてられない……何とかしないと」
いくら脅威では無いと言っても、いつまでも野放しにはしておいてくれないだろう。
体力も時間も有限なのだ。何か行動を起こさなければならない……。
アリッサが選んだのは、地上から脱出を試みるのではなく地下へと進む事だった。
発電施設と研究所はそれなりに離れた地点にあったはずだ。にもかかわらず、地上には送電線らしいものは無かった。
そこで、地下で二つの施設が繋がっている可能性に思い至ったのだ。
「こっちが港への送電ケーブルで……これは通信用かな。こう入り組んでるとどれがどれだか……」
予想通り、発電施設の地下には島中へ電力を供給するための地下道が用意されていた。
記号と番号で区分された無数のケーブルが、西へ東へと伸びている。
だがその内で分かるのは大まかな方角だけで、後は記号の意味するところをアリッサ自身が読み解くしか無い。
「せめて一覧表くらいあったらいいんだけど……」
と言いつつ彼女が周囲を見渡してみると、少し離れた所にこちらが見通せる窓のついた部屋があった。
どうやら、操作パネルの類が収められた制御室らしい。あそこならば、地図くらいはあるだろう……。
早くしなければ、という焦りもあったのかもしれない。アリッサは不用意にその中へ足を踏み入れてしまった。
「―― 暗いわね。どこかに電灯のスイッチが……」
暗闇の中からお目当てのスイッチを探り当てるのは、そう苦労しなかった。
パチン、と小気味いい音と共に古びた電灯の明かりがおぼろげに部屋を照らす。
アリッサが予想した通り、窓の脇には地下の様子が一目で分かる地図が掛かっていた。
さすがに簡単に取り外せるようなものではなかったが、地下道の大まかな構造を把握する事が出来た。
「で、これが電力供給のための操作パネルか。……あれ?」
パネルの表示には、研究所への供給が行われているとされていた。
アリッサが乗り込んだ時は電力は死んだままだったはずだ。つまり……。
「私が気を失っている間に、ここを操作して研究所に行った奴がいる……?」
だとするなら、はぐれてしまった仲間の可能性ある。
合流する事が出来れば、体勢を立て直すことができるかもしれない。
「よし、もう一度あの研究所に―――!」
ところがアリッサは、ドアを開けようとした時の硬い手ごたえに困惑した。
建てつけが悪いのか、古くなったためなのかは分からないが扉が開かないのだ。
「この忙しい時に……ッ」
彼女は元来、気の長い性質では無い。特に、今のような切迫した状況においては。
それにこんな古い扉である。いっそのこと蹴り破ってしまっても構わないだろう、とさえ思っていた。
しかしながら、今回はあと一歩のところで踏み留まった。外の異変に気づいたのだ。
咄嗟に壁に張り付いて、窓から外を窺う。その間に扉の鍵もかけてしまっていた。
おぼつかない足取りの足音に、生気を感じさせない呻き声。例の化け物だ。
「まさか、私を追いかけてきたっていうの……?」
思わず口に出してしまっていたが、そういうわけではなさそうだ。
化け物達は群れを成して地下道へ雪崩れ込んだものの、その後は散り散りになって歩を進めていく。
とりあえず当面の危機が去ったことに胸を撫で下ろし、アリッサはその動向を見つめた。
このまま奴らをやり過ごして、それから地上へ出て研究所を目指す。難しいが……やるしかないだろう。
と、その時。耳をつんざくような音が響いた。アリッサが立てた音ではない。
彼女が音のした方を見遣ると、天井近くに設置された通気口の鉄格子が床に落ちていた。
壁材が腐敗でもしていたのだろうか。格子を拾い上げて調べてみたが、そんな様子はなかった。
「一体何だってのよ……? ――っ!」
瞬間、背筋が凍った。
既に体は後ろへ飛び退いており、通気口からの初撃を間一髪で避ける。
無様にも尻餅を付いてしまったが……命に較べれば安いものだ。
続けざまに繰り出された激しい殴打も、転がるように床を蹴って事なきを得る。
通気口から姿を覗かせるソレは……鞭のようにしなる、おびただしい数の触手だった。
「く……またこんな化け物とっ!」
視線を窓に向け、外を見た。奴らはまだうろついている……。
通気口から伸びた触手は侵入を続け、無数のそれを身に纏った本体が這い出してくるのも確認できた。
だがアリッサは外へ逃げる事もままならず、執拗に手足へと伸ばされる触手をあしらう事しか出来ない。
「……っあ!」
膝をついた隙に、右足を絡めとられた。軽い体がいとも簡単に引き倒される。
続いて数本の触手が身体の自由を奪い、アリッサは吊るし上げられる格好になった。
「離せ……! こ、このぉ!」
ジタバタともがいてみるものの、海洋生物のそれを思わせる触手は彼女の体をきつく締め上げるばかりだ。
触手群の中核をなす部分には大きさの異なる瞳が二つ爛々と煌き、アリッサの恐怖を煽る。
そして器用に蠢く触手達は、薄布で覆い隠しただけの胸と秘所をあっけなく露わにさせた。
「――ぃ、いやぁぁぁぁっ!?」
マングリ返しにされ、更なる陵辱の予感を感じ取ったアリッサはついに堪えきれず、悲鳴をあげてしまった。
だが、触手達はお構いなしに瑞々しい体を蹂躙していく。
まずイソギンチャクを思い起こさせる形の触手が、胸を撫で回した。
それに合わせて、数本の触手が秘所から尻にかけて舌でそうする様にゆっくりと動いた。
「んっ……く…ぅ………ぁ…、あぁっ!」
経験が豊富とは言えないアリッサではあったが、自然と舐められた部分が濡れ始めているのを感じていた。
頭では必死に否定するものの、身体の芯が鉄を焼いたように熱い。
振り払おうと足をばたつかせても、しっかりと固定されていては思うように動かせなかった。
アリッサのそこが濡れてきたのを感じ取ったのか、触手は次なる行動に出た。
胸を揉みしだく力が一層強まり、秘所を責めていた舌状の触手が溢れ出る愛液を吸い始めたのだ。
「ひぁぁっ! ぃ…いやあああっ! あぁんっ!」
泣き喚くアリッサを尻目に、触手達の責めはさらにエスカレートしていく。
より執拗に太ももから腰にかけて絡みつき、粘液を彼女の全身に塗り込んでいった。
(なに……これ……?)
アリッサは、自分の体に染み込む粘液から感じる違和感に気づいていた。
手足に重りをつけられたかのような感覚。それが、次第に感覚そのものの喪失に変わっていく。
「は……ぁ…。ぃ…い…やぁ……」
毒。それも神経に作用するものだろう。捕らえた獲物の自由を奪う……まるで本物のイソギンチャクのようだった。
反抗する力も奪われたアリッサは、不意にその場に解き放たれた。
どさりと崩れ落ち、這うように後ずさった。その跡に残る粘液と愛液の残滓が、彼女を惨めにさせた。
この触手の塊は楽しんでいるのだ……。そうアリッサは確信した。
そんな道楽に付き合ってやる理由は無い、と言ってやりたいところだが……。
今の彼女には、部屋の隅へと追いやられながら震えることしかできないのが現実だった。
「いやああああああああっ!」
触手の群れに覆い被さられるようにして、アリッサは再び陵辱の嵐の中に飲み込まれた。
今度は両手を押さえ込まれ、下から全身を絡めとられる。
その形はまるで、女王の座る玉座のようであった。
「うぅっ! …う、ぁ……ひあっ…!」
抵抗する余力はもう残されていない。ただ触手のされるがまま、アリッサは体を上下に振るばかりだ。
触手達はたっぷり時間をかけて彼女の体を堪能した後、膣内への侵攻を始めた。
一度に4〜5本の触手が、我先にと彼女の膣へ殺到する。その間にも、彼女の体を舐め回す触手の動きは止まらなかった。
「い、いやぁ……! ひあああああんッ! あっ あああああっ!?」
惚けかかっていたアリッサは、文字通りその身を裂くような痛みで一気に覚醒した。
膣内の最奥を代わる代わる突くペニス型の触手が、さらに彼女の体力と精神力を削っていく。
「だめぇ……! そんなに、動いちゃっ! 壊れ……るっ! はぁんっ!」
次々と繰り出される触手達の責めに、アリッサは限界を迎えそうになっていた。
もっと激しく突いて欲しい。気持ちよくして欲しい……。
いつしか、そんな暗い欲望がぞわぞわと彼女を蝕んでいた。
「く…ぁっ! ……ぁ…ぇ?」
突然、触手達の動きが止まった。
膣内を掻き回すのでもなくただ揺らめき、肌にも軽く触れる程度の動き。
ただそれだけのはずなのに、恐ろしいほどにアリッサの体は疼いた。
「ぁ……ぁ、あ……」
まただ。またコイツは……私を玩んでいる。やけにはっきりした意識の中で、アリッサは悟った。
もう知っているのだ。あの触手で、この体を貫いて欲しい事を。
とっくに悟られているのだ。触手から放たれるモノを求めている事なんて。
コイツは私を堕とそうと躍起になっている。私を、自分のお人形にしたくてしょうがないのだと理解した。
それも……悪くは無いだろう。
(……でも、そう簡単に…くれてやる、もんか)
哀願の言葉を待っていたのだろうか。
自分から触手にしゃぶりついてくるのを待っていたのかも。
でも、それでも、ノーだ。してやらない。
ぎょろりと覗き込む目玉に向けて、ちろり、と舌を出す。
堰を切ったように、触手が女の体に雪崩れ込んだ。
その後に繰り広げられたのは、あまりに一方的な陵辱だった。
「ぁ…はあぁぁぁんっ! …ぃ、いやあぁぁぁっ! ぁぁ…あ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」
怒涛の責めは、既に限界を迎えていたアリッサをあっさりと絶頂へと誘う。
触手はそれでも彼女を離さず、そのまま犯し抜く。どこまでも、力でもって。
張り詰めていた糸は断ち切られ、アリッサは何度も絶頂に達した。
「いやあああぁぁぁぁぁっ! あっ……ぁ、あぁぁん…ぃ…や…ぁ、はぁぁぁぁぁぁぁんっ!」
膣から溢れ出た白濁液が床を伝う。
彼女が自ら閉ざした扉は開かれる事無く、狂宴はまだまだ続きそうだった……。
……ご無沙汰してます、14スレ目の149です。
15には結局間に合いませんでした。
続き物で申し訳ないですが……。
GN!保管庫いって前回の読んで来ました。
イソギンチャク型にょろGJ!アリッサたんタフだな。
でもアリッサたんならまだまだイケるよねー。
>>52 マルーの日直、言っちゃったら楽しみで人生に手が付かないじゃないか
かと言って突然来ても心臓麻痺で死にそうだけど
>卵、勿体ねえ…。
出産も見たかったねー
まぁ出産はペルテちゃんに任せましょうよw
あー…。なんかよく読み直したら
>>27氏が投下しようとしてるトコに見事割り込んでた。
大変申し訳ありませんでしたm(_ _)m
67 :
14-149:2008/02/29(金) 14:09:31 ID:zV40fEH/
>>65 いえいえ、元々夕方に投下する予定でしたから大丈夫ですよー。
こちらも読ませていただきましたが、GJでした。
過去作も読みにいってきますねー
+ +
∧_∧ +
(0゜・∀・) スレ恒例の職人ラッシュ来るか!?
(0゜∪ ∪ +
と__)__) +
お二方GJ!
次はついにマルーの出番か。凄く楽しみだ
やっぱこのスレの触手どもは孕ませや出産までキッチリ犯るのが大好物なのか?
関係ないが以前洋画のスタッフロールにハーラー・マッセル(Hurler Mussel)なる素敵な御方がいた。
あかほりさとるテイストに溢れた名前だな
72 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 18:28:53 ID:V+Pw/k5a
百戦錬磨の触手さん達の巣に
触手さん達を退治して有名になろうと企む3姉妹の女性騎士(3人とも処女)が無謀にも乗り込んできましたがどうします?
長女はガサツで乱暴な性格なパワーファイターにして前衛であり特攻隊長
次女は知的で策士な性格で三人の頭脳的存在で実質的な司令塔の指揮官タイプ(三人の中で一番強い)
末っ子は攻撃魔法・回復魔法に長けた魔法騎士タイプで接近戦は苦手な泣き虫さん
いや、もういいって。
1回やってウケたからって2度3度やるのはぶっちゃけウザい
もう少し違う設定ないのか?
>>75 こうか?
主人公の触手くんに思いを寄せる3人の少女(姉、妹、幼馴染み)が
いる。
誰を襲う(選ぶ)?
姉:何かについけて面倒を見たがる、世話好きの姉。
積極的なアプローチを試み、わざと主人公に襲われようと
画策する為か、色々と隙だらけ。
妹:お兄ちゃん子の可愛い妹。お兄ちゃんが好きで好きで仕方なく、
多少の無理には応じてくれる。過去にお医者さんごっこ?の経験あり。
幼馴染み:ポジション的には妹に近いものがあるが、主人公への
思いを打ち明けられずにいる。
半ばレイプ願望があり、主人公に犯される事を望んでいる。
・・・ダメだorz
3人とも全部以外の答えはない!!
>>73 どうして末>長女>次女の組み合わせしかないのを設定するのか。
イタリアの社会福祉公社を襲って擬態少女を犯したい
むしろ義体少女の身体の一部になりたい
>>擬態少女
ワームか?
>>81 バカ速く逃げろ!
天の道を行く総てを司る彼奴が今こっちに向かってるんだぞ!!
乗り物をモチーフにした美少女戦闘サイボーグ戦士の中で
医療担当の救急車をモチーフにしたナース型ロボを陵辱の虜にしてやろうと狙ってるのですが
いつも蜂の巣にされて失敗します。装甲を剥ぎ取っていざ本番とか良い所までは毎回いけるのですが
なんせ他が戦闘機とか戦車や軍事ヘリなどシャレにならない乗り物モチーフばかりなので
って言うよりサイボーグを狙う私は異端なのでしょうか?
>>83 いやだからさ、ここは質問コーナーじゃねえっての。
そのシチュに萌えるなら、それで一発書いて投下しようぜ?
触手は出すが完全に雑魚扱いで魔法少女にやっつけさせる俺
投下があるまでの繋ぎと言っちゃナンだが、触手の舞台背景についてでも語るか?
メジャーどころとしては、剣と魔法のファンタジー世界や現代を舞台にした魔法少女&退魔師モノ。他にはなんだ、ミュータントが跋扈する近未来とかかな。
機械のワイヤー触手もいいと思う
機械触手がジャスティス
もちろんエンジンの振動でバイブレーションしてるんだろ
SF設定で触手惑星の調査を
SF設定なら長期航海中の宇宙船にエイリアン侵入とかも
>>91 そういうシチュエーションの触手物今まさに探してます
宇宙とかだと完全に逃げ場無しなのがいい
DOOPってエロゲがそうじゃなかったっけ?
>>91 ブラッドシードっていうすげー昔のがあるな
つ「淫獣エイリアン」
ソウルなんとかって宇宙ステーションが舞台のエロゲーさあ、
攻めて来るのが武装グループじゃなくて触手生物だったらどんなに良かったろうなんて思った事があるテスト。
NavelのSoul Link?
あーそれそれ。美味しいトコは全部若本と幼女が持ってくヤツ。
触手陵辱に限らず陵辱において最も重要なのは拉致した際に初めて陵辱する際の絶頂のさせ方だよね
寸止め地獄で極限まで絶頂させずに追い詰めてトドメの際に、いっきに解放して引き返せない程の奈落の底に突き落とす
時間はかかるけど普通に絶頂させて犯し続け徐々に快楽の味を教えていき堕落させる
など色々あるし
大いに賛同する。後はアレだな。忘れちゃアカンのは衣類の扱い方。
ちり紙みたいにコンマ数秒で破く輩も多いが、やっぱシャツの下に潜り込んで柔肌まさぐったり、ショーツのゴムを引っ張ってずり下ろしたり(ry
触手や怪物による陵辱なら妊娠の有無も重要な要素になると思う。
単なる陵辱だけなら何とか持ちこたえれるけど妊娠などのある一線を越えた場合は一瞬にして崩れるなんて良くあるし
102 :
14-149:2008/03/06(木) 00:54:58 ID:Wor5Z7/V
連続物書くときって、ちゃんと名前考えたほうがいいのかなぁ…。
とか思いつつ。
これより投下しまーす。
103 :
14-149:2008/03/06(木) 00:55:35 ID:Wor5Z7/V
「く……ぅ…。はぁ……」
薄暗く、氷のように冷え切った床をを踏み、アリッサは地下道を進んでいた。
側壁に寄りかかるようにして覚束ない足どりで歩き続けるその顔には、疲労の色が濃く出ている。
……あの触手達から解放されたのはつい先程の事だ。
彼女の体に飽きたのか、それとも別の理由があったのかは分からない。
が、あの化け物は自らの体液でべとべとになったアリッサを放り出して入ってきた通気口から去っていったのだ。
「どうにか、命は拾えた…けど……。う、ぅ……」
あれから数が減ったとはいえ、徘徊する者達に気づかれないように地下道を進むのは困難を極めた。
疲れきった体に鞭打って、先の見えない通路をただ歩き続ける。
ちょっとした段差に足がもつれ、へたり込んでしまった。
胸が痛む。呼吸も苦しい。
目は霞んでいたし、いつのまにか喉もカラカラになっていた。
腰から下は、まるで彼らに砕かれてしまったようだ。
「ち、く…しょ…ぅ……」
悔しさに歯噛みしても、どうしようもない。
だらしなく足を投げ出して、天井を見上げた。
なんてみっともない姿だろう。
こうして惚けていれば、すぐにでも化け物達に見つかってしまうだろう。
もう、立って歩けるような体力は残っていない。
「……っ。く……っ」
床に寝そべるように倒れ込んで、右腕を前へ伸ばした。爪を立てる。
持てる限りの力で腕を曲げてみた。
…ほんの少しだけ、前へ進んだ。それだけだった。
それだけは、まだ出来た。
左手を伸ばし、また少しだけ前へ進む。そして。
「……案外、諦め…悪いわね。私」
ぽつりと、そう呟いた。
地上に繋がっているはずのエレベーターへたどり着いたのは、たっぷり数十分経ってからだった。
幸い、まだ電源は生きていた。ゆっくりと乗り込んで、何とかボタンを押す。
「……痛っ。ちょっと…キツイかな……」
肩で息をしながら、その場に横たわった。
細い指が赤くなっている。痛い。
頭が、ぼんやりする。体が自分の物でないような感覚。
(ぁ…やば……)
エレベーターが起動した音を聞かず、アリッサの意識は闇に沈んでいった。
104 :
14-149:2008/03/06(木) 00:56:37 ID:Wor5Z7/V
…まぶしい。
目を覚ました時、まず思い浮かんだのがそれだった。
天井から吊り下がっている豪奢なシャンデリア。
派手な装飾の大きな鏡に、中世の騎士を思わせる甲冑。
「…例の研究所、だったはずなんだけど。間違えたのかな」
立つのは少し辛かったが、いつまでも寝転がってもいられない。
転ばないよう壁を伝うようにしながら、彼女はこの部屋を見て回った。
エレベーターの扉は本棚だった。隠し扉ということらしい。
机には散らばった書類の束、そして研究所のものと同じパソコンが設置されている。
「なるほど……所長室、ってことね。それにしても無駄に広くて豪華……。ん?」
ふと、鏡が目に付いた。
下着以下の布を纏っただけの自分の肢体が映し出されている大きな鏡。
急に気恥ずかしさを覚えて、アリッサは目を逸らした。
少し肌寒い気もする。何か着る物を……。
そう思った矢先、部屋の隅にクローゼットが置かれていることに気づいた。
開けてみると、きらびやかなドレスが一杯に詰め込まれていた。
「所長は男性のはずなんだけど……ね。ま、何でもいいわ。お借りします…っと」
地味な装飾の黒いドレスを選んで、アリッサはそれを手早く身に纏った。
長い裾は引き裂いて、動きやすくしておく。靴はクローゼットにあったものを適当に見繕った。
一通りの身支度を終えて鏡の前に立ち、彼女はわずかに微笑む。
この島に来て、ようやく人間らしい喜びを得た気がした。
「さて、それじゃこれからどうするか考えない――― と―― ?」
何の前触れも無く、すとん、と腰が抜けた。
まだ疲れているのか…と思って立ち上がろうとして、アリッサはその異変に気づいた。
……体が、ひどく疼く。
あっという間に体が熱くなり、わけの分からないまま、彼女は床に伏せった。
「ぁ――。 ぁ…んっ……ぁ…。は……ぁ」
吐息は甘く、荒いものへ変わってゆく。
熱に冒されたように火照る体。アリッサはその鎮め方を既に理解していた。
しかし、それは―――。
考えるより先に体が動いた。
右手は左の乳房に伸び、左手の指をを下腹部へとあてがう。
「あ…ぁん……どう、して……こんな…いきなり…ん、ぁ……」
あまりの状況の速さに、思考が追いつかない。
そして何より、アリッサ自身が一刻も早くこの疼きから解放されたかった。
105 :
14-149:2008/03/06(木) 00:57:24 ID:Wor5Z7/V
「んっ…ぁ……あああぁぁっ!!」
仰向けに寝そべっていたアリッサの腰が持ち上がった。
軽くイッたものの、未だ身体の疼きは収まる気配を見せない。
それどころか、もっと激しくなってきているようにすら感じる。
「ぁ……は…ぅ。ぅ……ぐううっ!?」
その衝撃に秘所を弄っていた手を止め、腹部を抱きしめるようにして身を縮めた。
彼女の『内側』から、何かが彼女を突いたのだ。
全く予期していなかった快感に、アリッサはただ困惑することしかできない。
「な…なに? 何が……!?」
一体どうしたというのか。混乱した頭で考え、一つの仮説に思い至った。
もし、あのイソギンチャクの化け物が自分を解放した理由、それが飽きたわけでも他に用があったわけでもなく、
既に目的を達したからだったとしたら……。
「ぃ、嫌ぁぁぁぁぁぁっ!! ゃ…やめ…てぇぇ……」
彼女は身を捩り、すがるような哀願の声をあげた。
ようやく気づいたのか、とばかりに、胎内に潜んでいたモノは激しく蠢く。
抵抗しようのない内側からの蹂躙にさらされ、幼子のように泣きじゃくるアリッサ。
が、彼女の中で肥大化したソレはゆっくりと外を目指して動き始めた。
ひとつ、ふたつ、みっつ。次々と数を増やしてゆく陵辱の源。
既に出口へと到達したモノは細い触手をチロチロと覗かせていた。
「ぅ……ぅううううっ! うああああぁぁぁぁぁ!」
歪に膨らんだ腹部、そして外へと飛び出した小さな触手クリーチャー。
ボタボタと愛液混じりの小さな悪魔を排出しながら、アリッサは震えていた。
彼女が産んだ子、というわけではあるまい。
苗床として利用されただけのことではあったが、その擬似出産は彼女の心を折るのには十分過ぎる衝撃だった。
「や…ぁ…、もう……ゆるして……。やめて…ください……」
言葉を介する知能を有する者達であったなら、まだ幸せだったかもしれない。
が、外へと飛び出して這いずり回る彼らは本能のままに活動する生き物だった。
当然ながら、床に転がって胸を露わにし、濡れた秘部を見せつけている女を放っておくはずがなかった。
男性器に触手の束を生やしたようなネズミ大のそれらは、思い思いの部位に絡みついた。
「ひっ……。ぃ、いや……! いやあああぁぁぁぁぁぁっ!!」
数匹がかりでマングリ返しにし、先ほど出てきたばかりの肉壷に自らを捻じ込んだ。
張り裂けんばかりに怒張したソレに貫かれ、アリッサの体が軋む。
彼女自身は相手が聞く耳すら持っていないと気づく暇も無く、何度も哀願の言葉を口にして、許しを乞いつづける。
「お願い……もう…やめてぇ……誰か、たすけ…て……だ…れか…」
うわ言のように繰り返すアリッサの姿を、部屋の隅に据え付けられた監視カメラの眼光がじっと見つめていた……。
106 :
14-149:2008/03/06(木) 00:59:45 ID:Wor5Z7/V
以上でーす。短めですいませんorz
もうちょっとキリのいいところでカットできればよかったんですが……。
なかなか難しいです。精進します。ではまたー。
ゴチソウサマデシタ
出産!出産!GJ!出産!
イソギンチャクイイ仕事してんな。
よお、お仕事ゴクローさん、イソギンヌルヌル君。
イェア、GJ!出産分がドバドバ補充されて満杯だぜ!!
しっかしこうも連チャンとはつくづく不運なヒロインだ(笑。
最盛期に比べると常駐してる職人さん減っちゃったのでバイオホラー系はマジ貴重ですー。
以外の雑談ネタ:触手溜め
数々のスライムを入れた瓶におんにゃの娘をゆっくりと投入…
>触手溜め
体内に触手を飼い溜めておくのか?
腕に相当する触手を斬り飛ばし勝ち誇っている相手に対し
不意打ちで口から触手を伸ばし攻撃、形勢逆転して後は(ry
…なんでナチュラルに「相手は、こちらより強い」で考えたんだろうか…
M願望があるのかな?俺
>>113 違う。
触手が大量に入っている穴や入れ物のこと。
以前のスレで雑談ネタでこれが出たときに何人かの職人が作品化してる。
まとめに行けば見られる。
女性に対する刑罰の一種だったけ<触手溜め
確認した
触手を満たした穴に女性犯罪者の下半身を沈めて狂死させる刑罰だった<触手溜め
たまに大喜びしちゃう女もいる諸刃の剣
あー、思い出した絵はスレチだけどTANAが昔似たようなの描いてたわ・・・
あー。当方はてっきり25mプールを無数の触手で埋め尽して
そこに女子生徒を突き落としていくのかとばかり(ry
>>119 読んでみたいw
大人しい子もギャルな子もスポーツ娘もみんなニュルニュルがいいな
デスパイアとかゆらぎとかソッチ系のバケモンに
是非お願いしたいところだ
プールの水が実は全部スライム型デスパイアだった!
入っていた女の子みんなにゅるにゅるん〜
とか考えたけど、謀ったな@シャア!!氏のゼフィルスにもろ被りな状況になりそう…
いぬかみっ! に出てきた妖怪がそんな感じだった
新設されたレジャープールにスライム妖怪が出没して水着を溶かして攻撃…みたいな
スイートナイツのプリンセス・ティアみたいに変身すれば性的な方面も含めて身体の感度が何倍にも増幅されるって致命的な弱点を持つ戦士は
実は屋内プールの水は全てスライス型触手だったってタイプと究極的に相性抜群(ヒロイン的には最強最悪の敵)だよね。
敵を見かけ屋内プールに潜入するが見失い。プールサイドに不用意に近付いたばっかりに異変に気付いた時には遅く悲鳴をあげる暇もなく
プールに引きずり込まれ全身が敏感になると言う致命的な弱点も呪いながらイカされ続けるしかないヒロイン。って感じに
>>116 しかも公開処刑なw
腰を挟むように蓋をするから、観衆からは上半身しか見えないという、通好みな設定だったw
俺も見てみてえw
>124
ふんっ、甘いわね
残念ながら、このプールの触手はとっくにスライスよ
こうですか?わかりません
しかしスライスすればするほど分裂成長し数を増す触手群。
さらにヒロインの武器やヒロイン自体に返り血ばりに降りかかりまとわりつく粘液が
しだいに武器の切れ味を鈍らせ、ヒロインの身体を狂わせていく・・・・・。
ふむ。つまり25mプール満杯の触手風呂で人質の女子生徒たちをホニャララしつつ、
ヒロインに「コイツらを助けたければココに飛び込むのだァ〜」的な脅迫をと。
なかなかイイ具合に煮詰まってきたじゃないか。
同じ文章を読んでいるとは思えない程多種多用の捉え方がありますね
かくいう俺的にはプーンの中にはしっかり媚薬で満たされていて、中には外から見えにくい透明な触手がウヨウヨと
プールの中の触手は
中の人の友達たちの成れの果てで攻撃を躊躇するんだろう(棒
>>129 実は透明なうなぎみたいなのがいっぱい泳いでいて、下手にプールに入ると穴という穴に(ry
>>131 触手溜め祭りの中に、そんな設定のがあったよ
ガラス製の壷の中に水と屈折率が同じ触手が放してあって
陵辱される下半身や膣の中まで丸見えになるやつ
空中を漂う透明触手
高度なステルス機能を持つメカ触手なんても面白そうじゃない?
欠点は数こそ大量に導入可能だけど遠隔操作も大変で一度でも斬られたり壊されたら役に立たない
利点は魔族との戦いを熟知して妖気などで敵の気配を感じ取る女性であるばあるほど術中にハマり気配を読み間違う
ここいらで触手同士の戦いが読みたい
触手同士の繁殖行為を考えた事なら
そう言えば、触手も生き物である以上は何らかの方法で繁殖するんだよね
細胞分裂か、繁殖かは種族ごとによって違うんだろうけど
え?そりゃもちろん女の子をめちゃくちゃに犯して精子を妊娠したかのようにたらふく中に出して、「もう産みたくないよぉ」もしくは「もっと産ませてぇ」とか(ここらへんは触手の種族によって違うとか)言いながら産ませるのがただしい触手の繁殖法だろう。
女の子の卵子を受精させて繁殖するんだろうか?
それとも子宮や直腸に卵や幼生を植付けて苗床として使うだけ?
個人的には、前者は獣系、後者は触手系っぽい気がするけど・・・
前者は有名どころならミノタウロスなんかもろに該当しそうな印象。
他種族のメスで繁殖。
俺は触手だけど精子を女の子の卵子にぶっかけて産ませてるぜ
最初は嫌がるんだけど、一度出産を経験させると
産みたくてしかたがなくなるらしい
>>134 つミラージュコロイド
つ全波長迷彩
つ光学迷彩
>子宮や直腸に卵や幼生を植付けて苗床として使うだけ?
卵は100ほどでも生き残るのはそれぞれの穴に一匹だけなら
子宮内で300倍に膨張した触手でぽんぽんの妊婦腹&直腸で育った触手がにゅるんと生えてアナル尻尾娘に…
>>138 はいはいどうせイケメンなら許されるんだろ
イケメン→「もっと産ませてぇ」
ブサメン→「もう産みたくないよぉ」
これだからスイーツ脳は
スイーツ脳とは、人の身に触手をイケメンとブサメンに判別することを可能ならしめる
脅威の脳髄である。
触手は何気に怪力が多いよね
捕らえた女性が疲弊したり疲労状態なのもあるんだろうけど身の丈以上のデカい武器を振り回していて並の女性よりは剛腕で力自慢でも
一度、絡め取り絞めあげれば抵抗も出来ずに弱っていき堅く閉じた足を大開脚でアソコは見せ物状態
自分で
>>145と言っておいてなんだが、ブサメンのほうが楽しそうだと思った。
つ 媚薬
魔法少女もエロス大暴走
埼玉県春日部市に巫女さんやオタ少女をにゅるにゅるしに行って来ます〜
一番の狙いはゆたかちゃんです
メッツァー・ハインケルの様な大手のかつ勝利はほぼ確実な人の配下になりたいです
>>150 基本ゆたかはみなみの嫁です。二人をラブラブにしつつ尚且つ…がベストだと思います。
みなみの股間に取り憑いて(本人とは快楽神経融合)ゆたかをズボズボ…
と妄想してるひよりんをズポズポしよう
>>153 そして触手責めにダメだししはじめるひよりん
妖獣戦記もう一度やりたいなぁ
新しいのより古い方のがよかったよDO
保触守
かつて、退魔の巫女の母娘を襲撃し娘の目の前で母親を再起不能になるまで陵辱して。母親が壊れていく姿を見せ付けながら娘は処女を奪うだけにして解放し
何年かたった後に、退魔の巫女の娘が血の滲む過酷な訓練に耐え抜き、母親の仇討ちをする為の力を身につけ復讐鬼と帰ってきた場合はどんなシチュが良いんだろ?
>>158 つまり母親は解放しなかったんだな?
数年がかりで仕込んだ母親に仕込ませる。
そこに母親に生ませた妹も付け加えてください。
そしてアルベガス状態に
光速電神?
触手にニュルニュルされちゃってセックス恐怖症or依存症になちゃったヒロインが、
トラウマを克服しようと彼氏とベッドインするもフラッシュバックしちゃって…
ってなSSはぶっちゃけスレ違いかね?
>>163 その彼氏も実は触手の擬態で、追体験だと思ったものが実は現実だった、とか
>>158 その頃にはもう母親もすっかり触手好きになってるだろうから
パワーアップして帰ってきた娘さんを人質芝居で無力かして
数年間の修行が無意味であったことを教えながら
今度は触手の良さも教えてやる
それか
>>160のように産まれた弟や妹と闘わせる
産まれたのが人型じゃなかった場合はとどめをさしかけたときに
母親に娘の姉弟であることを告げさせて
躊躇してるところを姉弟近親姦させる
対魔巫女やエクソシストシスターなどの力のある人間に子供を産ませ
その産まれた触手子供とその母親と掛け合わせれば
さらに強い触手子供が産まれるのだろうか
母親は、快楽に取り込まれて忠実な僕と化してるなら
魂まで怪物に売り渡し堕ちた証のフタナリ化で娘を陵辱を面白そうだよね。
生きていた母親が単に操られて陵辱するな兎も角
仇討ちをしようとしていた相手に魂まで捧げ虜となり顔色も変えずに平気な顔をして笑いながら自分を犯す。それだけでも精神的に大ダメージを見込めるし
自分としては髪で凌辱というのを考えていた。
娘が引き裂かれる前から母の長く美しい黒髪に憧れていて、自分も伸ばしていた。
かつての母と同じ長さになった頃に戦い敗北。
囚われた娘は変貌した母と再会する。
身長の三倍ほどもある髪を持つ母はその髪を操り娘を凌辱する、といった感じ。
そこまで混み入ってくると逆にノーマルな触手攻めが新鮮に映るZE!
・・・触手プレイの時点でアブノーマルだろというツッコミは間に合ってます。ハイ。
あんまり妄想設定を細かく書いてにょろにょろされると職人が取っ付きにくいぞ。つかそこまで書けるんならSSまでもうちょっとやがな。
小さい口の中に細かいひだひだがいっぱいついてる触手でクリトリスに吸い付かれる的な話が凄く好きです・・・
レベルの高い退魔の力を持つ女性にはイカしながらのエナジードレイン責めが有効。
絶頂に導いた時なんて大量に吸収可能だし。急激なエナジーや霊力低下は妊娠防止の子宮の結界も弱めて貫く事も可能だし。
ただエナジーは奪いすぎると廃人に追い込む危険も伴うから注意が必要。霊力なら枯渇させても大丈夫だけど
鬼畜な俺なら廃人になっても犯すぜ
というかむしろ犯し抜いて廃人にしてただの苗床にする
精神が崩壊しても栄養だけ与えておけば体は死なないんだし
滅ぼされた国から
全身、斬られた跡や殴られた跡で傷だらけで甲冑はボロボロな女性騎士が
幼い姫君(9歳)を連れて脱出して
追っ手を振り切り亡命場所まで後少しとなり女性騎士が満身創痍な身体を少しでも休める為に野宿場所として選んだ洞窟がなんと
触手の皆さんの巣でそうとは知らない二人は眠り始める。しかも追っ手を完全に振り切った油断と疲労から女性騎士は不覚にも熟睡してしまう
そんな女性が巣に紛れ込んだらやっぱり餌食にするよね?両方
妖しげな成長促進作用で苗床にしつつ姫を13歳くらいまで仕立てて、
媚薬溜まりに閉じこめて騎士と絡ませるとか。
触手に足りないのは脳か野心か…
国取りに全力で協力するに決まってるじゃないですか。その上で姫に寄生すれば…
国取りか…。触手モンスターに占領されちゃって、あんな事やこんな事が昼夜ぶっ通しで繰り広げられる城だの町だのってのも来るモノがあるな。
巫女さんは残念ながら守備範囲外だ。
話の腰をヘシ折るようで申し訳ないが投下。
あと誰か当方と一緒に日本中の杉の木伐採して回りませんか?
〜粉砕天使ナツメ いんたーみっしょん〜
ゼフィルス・クィーンとの交戦から五日ほど経過した夜。
通り過ぎていく自動車のテールランプを下界に望みながら国道を飛び越え、イグニートエンジェルことマルーシャ=アレクサンドルヴナ=トルスターヤは十数メートルは離れた商業ビルの屋上に軽々と飛び移った。
ここは東日本を中心に全国展開していた大型スーパー『ミスター・ハート』の店舗跡だ。展開していた、と過去形になっているのは、赤字続きだった本社が昨年とうとう経営破綻し、
駅前商店街を震え上がらせ乗り込んできたこの店舗も、今や全てのシャッターが降り豆電球ひとつ灯っていないからである。
世の中の流れとは実に早いものだ。事実、神に代わって一度はこの地上の全てを掌握したかに見えた人類も、現在では追い上げられる側なのだ。
それも淫らかつ醜悪な怪生物の一群によって。
「ふー、どっこらせっと」
埃まみれのベンチを軽く払うと、横柄に足を投げ出して彼女はそこに腰掛ける。約束の刻限には少々早いが、まあ、相手は自分と違って律儀な女だ。そう待たされはすまい。
周囲には立ち入り禁止を示すロープとカラーコーンが林立し、訪れる者のいなくなった屋上のプレイランドは墓場のように静まり返っている。
子供向けのミニSLにゴーカート。ポップコーン販売機にモグラ叩き。かつての賑わいの名残りも今となっては全てがモノトーン。現実は駆け足で色褪せて、過ぎ去った跡にはただ一握りの思い出だけが残る。まるでどこかの三人のようだ。
「…お」
そんな寂れた世界に一点だけ浮かぶ生気の色。何をする訳でもなく場内の遊具を順に見渡していた彼女の目線は、百円硬貨一枚で動き出すパンダの乗り物、正確にはその上に腰掛けている人物の姿を拾う。
どうやら待たせていたのはこちらの方だったらしい。
軽く微笑んで会釈するとその人影は遊具から立ち上がりマルーシャの方へ向かってくる。
上下一体になった黒のライダースーツ。右手に持ったバイクのキーをチャラチャラ振り回し、ブルネットのショートボブを夜風に遊ばせながら彼女は歩みを進めてきた。
「よ。久々だな、バネッサ」
「ええ、ホントに久しぶりね。マルー」
互いに短い言葉を交わす娘たち。ふたりの付き合いは長い。マルーシャがまだエミリアやユイとチームを組む以前、イゾルデの処に身を寄せていた頃からになる。
彼女はバネッサ=リリーヒル。エンジェルだ。いや、厳密には元エンジェルになる。
「しっかし相変わらず毎度へんぴな場所指定してくるよなァ、オマエも」
コートのポケットから缶チューハイを二本取り出し、片方をバネッサに差し出すマルーシャ。
「オマエも、って言うと?」
「ユイだよ」
「ああ、あの子…」
受け取った缶のタブを起こすバネッサの笑顔には暗い影が射している。
彼女もユイとは旧知の仲だった。エミリアを挟んで何度か共に任務に当たったし、一緒に買い物や食事に出かけたりもした。もっとも、ユイの方はエミリア以外の人間とはあまり喋りたがらなかったが。
「随分派手にやりあったみたいね。あの学校、爆弾でも落っこちたみたいになってたわよ」
「そいつァご本人とエミィに言ってくれ。こちとりゃチョイと急ぎでね、早いとこ本題をお願いしたいんだが」
「ええ、先日送ってもらった交戦記録を元に解析してみたけれど…。どうやら彼女、Sランクへの格上げは間違い無さそうね」
「そうかい。ならいっちょ祝電でも打ってやるべきかね?」
「残念。潜伏先までは掴めなかったわ。帰国してから滞在していたと思われるビジネスホテルも空っぽ。宿帳からも従業員の記憶からも綺麗さっぱり消えてたわ」
「ったく、知恵つけてんなー。昔はオラウータンといい勝負だったクセに」
バネッサは言わば情報屋だ。天使のサポートに当たるこの生業は俗に“キューピッド”と呼ばれる。
彼女も昔はクリスタルを秘めた天使として、二挺拳銃を自在に操り最前線で戦っていたのだが…。とある一戦でその身に注がれたデスパイアの精液が、魔力の低下していた彼女を無惨にも妊娠させてしまったのだ。
手術により化け物の子供を堕ろしたバネッサが再びエンジェルとして銃把を握る日は遂に訪れず、メンタル的な理由もあって彼女は後進にクリスタルを譲り、そして引退した。
自らの限界を悟りつつも負け犬という自己嫌悪に苛まされ、絶望の淵にあった彼女を励まし、この仕事を勧めたのが駆け出しのマルーシャだったのだ。
元来、身のこなしに長け情報通で通っていた彼女には、この“キューピッド”は正に天職と言えた。そんなこんなで、二人の付き合いは少々のブランクを挟みながらも現在に至るまで続いている訳である。
「で。そのユイちゃんの新しいお仲間なんだけど…」
そう言ってバネッサがノートパソコンを開く。ディスプレイに映し出されたのは夜の校庭に溢れかえった巨大な触手の大群。丘の中腹にある防災カメラが、ヤツの出現を地震と勘違いして誤作動し、偶然撮影された一枚だ。
言うまでも無く、茨のデスパイアである。
「ごめんなさい。残念だけど殆ど何も掴めなかったわ」
「…そっか…」
なるほど。残念と言えば残念だが予測通りの回答である。これだけの巨体でありながら、自らその姿を曝すまで尻尾ひとつ掴ませなかった相手だ。一朝一夕で御殿が割れるハズも無い。
「でも、画像から見るだけでも凄まじい相手ね。ホラ、ここなんか影が歪んでるでしょ?こいつから自然に洩れる魔力だけで、ここまで空間が歪曲されてるのよ。
膨大な質量が空間に作用する事は前から知られてるけど、魔力だけでそれを顕現させてしまうなんて。ハッキリ言って相当ヤバイ相手よこれ」
「わり。もう少し噛み砕いて説明して」
「歩く原発みたいなヤツだって事よ。この辺り一体の勢力図を塗り変えてしまうような規模の魔力がコイツの体を循環してるってワケ」
「ったく…どこのゴジラだよそれ」
憎々しげに吐き捨てながら前髪をクリャリと握るマルーシャ。この手の局面で出る彼女のクセだ。
事実不愉快極まる。通常時でこれだけの効能があるなら、その魔力を空間歪曲に集中させればそれこそ光学迷彩の一丁上がりだ。隠れ家を暴くのは容易ならざる行為である。先が思いやられるなんてモンじゃない。
「わーった。バネッサは引き続き情報の収集を続けてくれ。アタシは目ぼしい場所を足で洗ってみるからさ」
「いいの?他のデスパイアも相手しないといけないでしょ。見回りは?」
「んーまァ、平行して続けていくけどね。いざって時の為にエミィがあちこちに“枝”張ってるし」
「分かったわ。でも無理だけはしないでね。………私みたいな思い、貴方にはさせたくないわ」
バネッサは俯き加減になってそう紡いだ。
確かにエンジェルは一般人と違ってデスパイアに犯されても、注ぎ込まれた精子を魔力で分解する事が出来る。
しかしそれは万全の状態の話だ。幾度も絶頂を味わされ力を吸い取られてしまえば、彼女たちと普通の人間を隔てる壁は徐々に薄く低くなっていく。
聞くところに拠れば、バネッサは半月ほど軟禁状態に置かれて孕まされたらしい。取り出されたデスパイアの子供の育ち具合から逆算すれば、彼女の受胎は敗北初日と見て間違いないだろう。
要するに、戦闘中の一回や二回ならともかく、完全敗北を喫し囚われの身になってしまえば人間も天使も結末は一緒であるという事だ。
「ああ。安心してくれ。バケモンどもの出生率向上に貢献するつもりはサラサラ無いからよ、っと」
空になったチューハイの缶を、回収する者など訪れないゴミ箱に放り込む。ガランと音を立ててもうひとつ、今度はバネッサの缶が投げ込まれた。
「あ。そう言やー…」
屋上から跳び去ろうとフェンスの端に足をかけた所でマルーシャは振り返った。
「ほれ。例の原稿。ゼフィルス関連の項目んとこ、結構加えといたから。これでオッケーっしょ?」
「…いつまで経っても最終校正が始まらないと思ってたら…。またマルーが原稿止めてたワケ…」
マルーシャがフリスビーのように放った茶封筒を受け取りながら、バネッサはさも呆れたように呟く。
「うるせーやーい。これでもシベリア超特急なんですよーだ。こちとら二足草鞋でほんと忙しいの。そこんとこ忘れちゃ困るよワトソン君」
「ハイハイ。毎度誠意の無い言い訳ご苦労様」
中に入っていた原稿の枚数だけその場で確かめると、バネッサは封筒を小脇に挟み、非常階段の方へと向かって行く。そんな彼女の背中にもう一言、マルーシャの声が掛かった。
「ついでのついでにマヤの奴は元気してるか?今度、アイツにもこの件で仕事頼もうかと思ってんだけど、なかなか繋がんなくてさー」
湯本真矢。そう、エンジェルを辞めたバネッサに“キューピッド”のイロハを教え込んだ女だ。昔から感知能力に長けた娘で、彼女もまたマルーシャとは古い仲である。まあ、本人いわく「友と書いて下衆と読む」仲らしいが。
「……………」
だが、バネッサはマルーシャの問いに一向に答えない。灼熱天使は即座に良からぬ事態を看て取った。特に促される訳でもなく、数秒の後、バネッサは重い口を開く。
「――――彼女、行方不明なの」
それ以上の説明は無用だった。その一言が何もかもを物語っている。
「そうか…。どれぐらいだ?」
「もう、連絡が取れなくなって一月以上経つわ。合鍵使って部屋にも行ってみたけどモヌケの空。帰った形跡は無いわ」
ふー、とマルーシャは大きな溜め息をつく。
彼女の身に何が起こったかなんて分かり切った事は聞かない。彼女もまた自分とは対照的に律儀な女だ。オマケにいい男と熱愛中の身。誰にも知らせずふらりと消えたりなんてのは有り得ない。
「バネッサ…、あんま踏み込み過ぎるんじゃねぇぞ。ホドホドでいいからな」
「難しい注文ね。そもそも今自分が一体どこまで潜ってるのか、この仕事って分かりにくいのよ」
ごもっともだ。現にベテランの真矢がこうしてトチったのだから。
元エンジェルともなれば精力の供給源としては申し分ない。殺されてはいないだろう。もっとも、それが当人にとって幸か不幸かは判断しかねるが。
「なァ、バネッサ。マヤって日本でどこに住んでたんだ?」
「近いわよ。雛菊市から快速で一駅だか二駅ぐらいだったかしら。マンション住まいね。結構良さ気な」
「なるほど…」
そう呟いてマルーシャは暫し考え込む。傍らのバネッサも黙ってその様子に同調していた。
「バネッサ」
「ん?」
マルーシャの視線がバネッサの方に戻る。そして。
「今度、アタシと一緒にそのマンション行ってみようか」
「わかったわ。なるべく繋がるようにしておくから、都合が付いたらまた教えて頂戴」
「ああ、頼む」
アイツほどの女を出し抜いた相手だ。相当頭の回るデスパイアに違いない。
勿論、真矢だってバカじゃない。大物相手となれば相当な事前調査を重ねてから動いたハズである。
(何か、残ってるかもしれない――――)
バネッサには判らなかった、「友と書いて下衆と読む」自分だからこそ判る手がかりが。
♯
「……う…うん…」
泥の海の底でまどろんでいた意識は緩やかに浮上し覚醒に至る。湯本真矢の目覚めは今朝も最悪であった。
原因は他でもない、前後の穴に挿し込まれた二本の触手。彼女の意識回復を感知した肉棒はゆっくりと抽送を再開。仕方なく真矢も重い腰つきで下半身をグラインドさせる。
「くぅ…はっ。ひぁ…あ…ぁ…」
「んん…、ん…、はぅ…っ!!」
前後左右あらゆる方角から洩れて来る喘ぎ声は、彼女が意識を失う前から何ひとつ変わっていない。
一体どれくらいの間、自分は犯され続けているのだろう。確か…最初の十日ぐらいまでは数えていた。それ以降はもうあやふやで、体内時計も完全に狂ってしまっている。
目覚めたときに陽が昇っている確立も二分の一だ。
「……んくっ!?」
とりとめの無い思考に没頭していた真矢が歯を食い縛る。彼女の肛門に頭を埋めていた触手がビクビクと脹れ上がり、小刻みに痙攣し始めたのだ。
どうやら“朝食”の時間らしい。
「くぅ…うぅ……。かは…っ」
半ば反射的に収縮した括約筋が、野太い触手を雑巾のように絞り上げる。その瞬間を待っていたかのように触手の先端は噴射口を開き――――。
ごぼごぼごぼ……どちゅっ。
「――――くあぁっ!」
どろりとした白濁液を彼女の直腸に流し込んだ。収まり切らなかった蛋白質のスープが結合部から溢れ出し、クリーム色の気泡と共に左右の尻肉から滴り落ちていく。
桜色に染まった真矢の肌からどっと脂汗が噴き出した。
「はぁ…、はぁ…、はぁ…。――――くそっ」
乱れた呼吸を整えながら、真矢は唯一可能な抵抗である悪態を付く。
時計もカレンダーも無いこの空間で時間の経過を知る術は無い。
ただ、捕まった直後は顎の高さぐらいで切り揃えられていた黒髪が、既に肩に掛かりそうな長さまで伸びている事から、少なくとも自分は一ヶ月以上は凌辱され続けているのだろうと、真矢は推測を立てていた。
脱出の目処は未だ立っていない。
「りょう…、すけぇ…。…亮輔…ぇ。ひうっ!」
隣で犯されながら助けを求めているのは制服姿の少女だ。
彼女だけではない。このまるで植物園のようなドーム内では、数え切れないほどの女達が、たった一体のデスパイアによって辱められている。
どれもこれも皆若い。愉悦と羞恥に咽び泣く喘ぎも、その声に混じる哀願の言葉も千差万別だったが、前後の穴に頭から潜り込み蠢いている触手だけは皆お揃いだった。
正確な数は真矢も数えていないが、百人は軽く超えるだろう。伽藍に反響し続ける恍惚の吐息と啜り泣きは、聴いているだけで精神が蝕まれてしまいそうだった。
(く…っ。バケモノめ…)
捕まってから何ひとつ口にしていないというのに、真矢の身体は空腹を感じることも無く、痩せ細っていく気配も無い。その肌はむしろ以前にも増して艶を増し、色めき立ってさえ見える。他の女達も同様のようだ。
原因は恐らく、朝晩決まって一日二回、お尻から注ぎ込まれる大量の白濁液。何が入っているのか知らないが、真矢たちはこの液体によって生かされている。
「はひっ!?はァ、ひいーーーーー!!」
「ひやあーーーーーっ!やめ、やめてぇーーーーー!!」
一際甲高い悲鳴が割かし近場で上がった。
見ればそこには二人の女性。彼女たちは数本の触手で全身をまさぐられている最中だった。先端はいずれも勃起した男性器のように包皮がめくれ返り、中からは無数の小さな触手が飛び出しイソギンチャクさながらの形状をしている。
どうやら彼女たちは“定期清掃”の時間のようだ。ここに囚われている女性達は皆、垢や脂汗で肌が汚れてくると、あの触手で全身をくまなく舐め尽くされ、老廃物を取り除かれる。
実際真矢も、これまで既に三度あの触手で身体中を掃除され、不覚にも三回とも達してしまった。肌のベタつき具合からして四度目の清掃も恐らく近いだろう。
(結局……、私達は…こいつの玩具ってワケなの…)
触手の描く軌跡を追い続ける二つの穴は、既に快楽を生み出すようになって久しい。後ろの方は挿入時こそ苦痛を伴ったが、それも束の間。二日目の朝には、彼女の肛門は立派な性感帯として開発され尽くしていた。
こうして真矢達は意識がある間中、腰を振らされ、愛液を搾り取られ、欲望のマグマを注ぎ込まれ続ける。
唯一の救いは、自分たちが眠りに落ちている間だけ、触手の運動を止めて貰える点だ。出来る事なら、一度でもいいからコレを抜いて欲しかったが、流石にそこまでのサービス精神は相手も持ち合わせが無いらしい。
長期に渡り合体を持続させられている彼女達の穴は、もはや触手の太さに完全に拡げられ、あたかも専用にあつらえられた差込口のようにフィットしている。
腹の膨れている娘はいない。繁殖が目的ではないようだが、そうなるとこれほどまで大掛かりなコロニーを作り上げる理由も謎だ。
一体何が狙いなのか。
「ひっく…、ひく…。ふえぇぇ………ん…」
隣の娘がまた泣き始めた。無理も無い。
彼女の足首に絡まる純白のショーツは既に少女自身の愛液と生乾きの精液で黄ばみ異臭を漂わせている。そしてそこに散りばめられた赤褐色の斑は、彼女が初体験を奪われてしまった印しに他ならない。
よりにもよって“初めて”の相手が人外の化け物とは…。彼女の痛ましい姿を見る真矢の胸には悲痛な思いが駆け巡る。
捕まってから最初の一週間ほどは、真矢達はその少女も含めた手近な数名でお互いに励まし合っていた。家族の事、友達の事、恋人の事…。「大丈夫だ、もうじきエンジェルが助けに来てくれる」とも誰かが言った。
口にこそしなかったが…、かつて天使であった真矢はむしろそれを願わなかった。敵がこの怪物では、並みのエンジェルが一人や二人現れたところで焼け石に水。いや、飛んで火に入る夏の虫である。
幸いと言うか結局と言うか、天使は未だ現れず、励まし合っていた被害者達も次第に口を利かなくなり、数日もすればむしろお互いの痴態を目にせぬよう、視線を逸らすようになって行った。
真っ先に心を折られてしまったのは隣の少女。いつしか彼女は亮輔なる彼氏の名を叫びながら泣きじゃくるようになり、帰れぬ日常をひたすら欲し嘆き続けるようになった。
他の女達も今や同じ。ひたすら喘ぎながら時折押し寄せる絶頂に背筋を海老反らせ、その身に異形のスペルマを流し込まれ、一休みしてまた腰をグラインドさせる。
ここまで来ればもう、先に捕らえられていた無数の先客達の仲間入りである。
狂ってしまいたい。壊れてしまいたい。それが彼女たちに縋ることの許された唯一の希望…。これまでの人生はもう手の届かないところにある夢のようなものだ。
(久志……)
四方八方から散発的に聴こえて来るオルガスムスの悲鳴。
真矢は左手の薬指を見詰めながら、下半身から込み上げて来る愉悦にひたすら耐える。拘束役の触手から滴る粘液でベトベトになっていたその指には、ガラス越しの朝陽を浴びて銀色に輝く小さな指輪が填められていた。
恋人の大野久志から先日渡されたばかりの婚約指輪である。
真矢の全身は既にバケモノの精液が数え切れないほどの回数吐き掛けられ、中途半端に脱がされた衣類は耐え難いほどの腐臭を放っていたが、左手のそのリングだけは常と変わらぬ清らかな輝きを放っている。
(大丈夫…。私にはこれがある……)
自分が天使だった事を告げた夜も、この身がデスパイアに辱められたものである事を打ち明けた夜も、久志はその腕で自分を抱き止めてくれた。
その温もりが胸の内に残っている限り、シングルベッドの中で交わした互いの体温を覚えている限り、どんなに犯されようとも真矢の心が折れる事は無い。
彼女にはまだ帰るべき場所があるのだ。
「久志―――……くぅっ!?」
切なき願いを込め震える唇で恋人の名を紡いだ直後、真矢の膣内で脈打っていた触手が突如膨張し、その身をブルブルと打ち震わせた。
緩慢な腰使いで「の」の字を描いていた真矢の下半身は真下から突き上げられ、背筋はピンと張り詰め反り返る。そして…。
ごびゅっ。ごぽごぽごぽ……ぶしゅっ。
「あ…っ、熱うっ!!」
怒張が爆ぜ、濃く煮つまった汚泥が彼女の内へと流し込まれた。膣内射精と同時に、真矢の顔のすぐ傍で痙攣していた触手からもスペルマが放たれ、薄紅色の頬は吐きかけられたクリームでどろどろになる。
その余りの熱さに真矢は悲鳴を圧し殺す事が出来なかった。
「げほっ、げほっ、…ケホっ。おえぇ…」
鼻から啜ってしまった精液が気管支に流れ込み咽せ返る。何度か吐き出そうと試みたが結局飲み込んでしまった。
下半身では、中出しを終えヒクつく一物を膣壁が優しく締め上げ、胎内に収まりきらなかった余剰物をボタボタと排出しているところである。
(くそ……。くそ……。何が足りないって言うのよ。もう汚してないとこなんて無いのに…!)
彼女の端正な美貌を際立てていた睫毛も、今や涙と白濁液の混合物でベトベトに張り付いている。
衝き上げの瞬間、燃え上がりそうになった快楽の火種を深呼吸で何とか落ち着かせ、女の昂ぶりを抑え込む真矢。前戯無しだったのが幸いしたのか、今回はイかされずに済んだようだ。
(ん……?)
ふと、台風一過で鎮まった彼女の聴覚は、無数の喘ぎ声の合間を縫って聞こえて来る男性の声を拾う。
幻聴か?いや、違う。確かに聴こえる。
(何だ…。誰か言い争ってる…?)
♯
「茨…。貴様、盟約を違える気か?」
漆黒の羽毛を軒並み逆立たせ、怒りも露に問い質しているのはあのレブナンと呼ばれていた大鴉であった。
「ハハ…、人聞きの悪い事を言うなよ。僕は紳士だ。生まれてこの方、友との約束を反故にしたことは一度たりとも無いんだよ?」
触手の塊に鎮座した巨大な真紅の花。その五枚の花弁が結合する中心部から生える人間の上半身。緑褐色の肌は筋肉の隆起と無数の戦傷で覆い尽くされ、見事な逆三角形の背中で燃え盛るのは真紅の長髪。
恐るべき楽園の主は、目の前に吊り下げられた娘の両乳房を、大蜘蛛の如き手の平で揉みしだきながら来訪者に応対していた。哀れな生贄の少女は震えるばかりで抵抗ひとつしない。眼鏡の奥で黒い瞳は恐怖に見開かれ涙を湛えている。
「…戯れるなよ徒花。私は言った筈だぞ。あの天使どもの三人目。灼熱天使には―――――」
「あー。言ってた、言ってたとも。灼熱天使には手を出さないで貰おうか。…だろう?それとなんだ、あー…。そうそう。あのマダムがどうたらこうたら…だったね」
怒り狂う鴉の背中がボコリと膨らんだ。まるでその身に巣食う何者かが、皮膚の下で暴れているかのように。
その剣幕を前に、妖花の化け物はようやく作業を中断し、仕方無しといった態でレブナンの方へと向き直った。
「ならば何故だ。何ゆえ伯爵夫人の侵攻を前にして、いつまでも悠長に遊び惚けている?このままでは早晩、あの脂肪の塊は天使どもと衝突するぞ?」
「勿論、それも織り込み済みだ」
「――――何?」
噛み合せの悪い鴉の嘴がベキリと鳴った。憤怒の余り見開かれた深紅の瞳は殺意の宝石と化す。
「ふふ。だから約束通り僕は手を出さない。僕は、ね」
「…貴様」
ぶちり、と鴉の羽毛を何かが食い破る音がした。見ればレブナンの身体からは、ヘドロのような不定形の物体が飛び出し、真っ黒なその身を怒りに戦慄かせ蠢いている。
『ほっほっほ。こやつ中々の痴れ者よのお。どうじゃレブナン?ここはひとつ軽く撫でてやるのも奴自身の為ではないかの?ケブロークもそう思うじゃろ?』
『応よ。ハルマーツォのジジイの言う通りだぜ旦那。大体前からムカツイてたんだよコイツ。構う事ァ無ぇ。ケツの穴かっ拡げてデカイの一発ぶち込んでやれ!月面にもう一個クレーターこさえちまえ!』
『あー…、僕としても賛成したいのは山々なんですけど。でもホラ、時間とかあんまり無いじゃないですか。ここで揉めてたらマダムに美味しいトコ全部持ってかれちゃいませんかね?そこんトコちょっと気になるんですけど。どうなんでしょ?』
『んーあー。やっぱメギロの言う通りじゃね?つかさ、早いとこ新しい“コア”にする女とか手に入れないと、俺らいい加減ヤバイっしょ?ごちゃごちゃ言ってるよりさっさと動いた方が良さ気だべ、実際?』
『むう…意見が割れおったわ。最近の若い奴らは慎重よのお。叩き過ぎて石橋が落っこちてしまわねば良いが。はてさてどうしたものかのォ、んー。レブナン?』
一番最初は老人の声。続いて野生的な壮年男性の声。そして若い売り込み風の喋り口と、覇気の無いチンピラ染みたトーン。
ボコボコと膨らんだゲル状物体は四つの顔になり、口々に意見を交し合い始めた。一方のカラス本体は一言も発しない。ただ沈黙の内に、深い海の如き理性と活火山のような激情をせめぎ合わせている。
「……………」
暫しの後、怒りに膨張していた鴉の瞳が緩やかに細まっていった。
「結論は出たかい?マダムはもうすぐそこまで来ているよ?」
なるほど。このフザケた花の狙いは初めからそこだったと言う訳だ。三つ巴の戦いを制する王道はすなわち漁夫の利。自分の手で伯爵夫人を片付ける予定は更々無かったのだ。
こうなるとこちらも動かぬ訳には行かない。天使側が敗れでもすればレブナンの目論みは御破算である。
こんな極東の島国で再開するとは思ってもいなかったあの娘。半ば諦めかけていた灼熱天使を、ローパーの親玉なぞにくれてなるものか。
「覚えておけ。この一件、尾を引くぞ…」
這い出していた謎の物体を皮膚の下に収納すると、一言だけそう言い残し、大鴉はその翼を広げる。
羽音と共にその一点だけ夜が訪れたかのような闇が展開すると、次の瞬間にはレブナンの影は窓枠の外へと消えていた。
♯
「やれやれ。案外カラスも気難しい鳥だね…」
地の底から響くような声の主が消え失せ、女の喘ぎ声だらけに戻った空間で、暴君はワザとらしく溜め息をついて見せた。
「そうかしら?私には恋に一途な紳士に見えたけど?」
それに答えたのは女の声。枯れ果てた油椰子の陰から姿を現したその主は黒髪の娘だ。辻堂ユイである。
サイズの合わないYシャツのボタンを下から止めていく彼女の背後には、虚ろな目で天井を睨みながらヒクヒクと痙攣する若い娘。股間から溢れ出る白濁液は、彼女がこの堕天使に暴行された直後である証だ。
「盗み聞きは感心しないな。食べるか聞くか、せめてどちらかにし給えよ」
「よく言うわ。演説家が」
真っ赤な舌でぺろりと唇を拭い、彼女はせせら笑った。
「彼、随分とまた切羽詰ってるわね」
ユイが顎で指す方角は鴉が出て行った窓である。
「フフ…。君は天使だったそうだが、彼と一戦交えた事は無いのかい?」
「ええ。でも聞くとこに拠れば、あのマルーに脚を開かせたツワモノだとか。是非とも見学させて貰いたかったわ」
「なるほど。ならば後で詫びを入れておくべきかな?どうやら酷く機嫌を損ねてしまったようだ」
「あら。私はてっきりここでカチ合うのかと思ったわ。火事場泥棒で何人か頂いていこうかとしてたのに」
「生憎だね。自分で手入れした庭を踏み散らかすような真似はしないよ。それに、だ。あれは彼の本体じゃない。受話器越しに喧嘩できるほど現代人じゃないのさ。僕は」
「ふーん。ま、私にはどうでもいい事よ」
短い黒髪をさらっと掻き揚げ短く息を付き、足元に散らばる二人分の衣服の中から自分の下着をつまみ上げるユイ。飾り気の無いグレーのスポーツ用ショーツに気だるい仕草で右脚から通していく。
「時に堕天使。君はかつてお仲間だったあのブロンド娘がレブナンに捕り込まれたとすれば、果たして助けるかい?」
「まさか。彼女はもう仲間でもなんでもない。それは相手方が一番良く理解しているはずよ」
指から離れたショーツのゴムがピチッと音を立てる。無茶な体位で強張った肩をほぐしながら、ユイはキッパリと断言した。
「ま、どうしても救いが欲しいって言うのなら、奴ごと丸呑みにしてあげてもいいけどね。フフ…」
♯
その日、藤沢ナツメはアラームよりも先に目を覚ました。低血圧気味で朝が弱い彼女にとって、これは真に珍しい事態である。
「……………?」
妙に冴え渡った意識で自室を見回してみるが、別段変わった事は起きていない。何だろう。確か首筋に殺気のような物を感じた気がしたのだが…。
(てゆーか、なんで家の中で朝から殺気なのよ…)
何はともあれと目覚し時計のタイマーを切り、着替えの為にベットから起き上がろうとしたその時。キンコーン。玄関の呼び鈴が鳴らされた。
すぐさま階下からスリッパの足音が響きチェーンが外され、一足先に朝食の支度を始めていた叔母が応対する。耳を澄ませば印鑑がどうのと。どうやら宅急便のようだ。
「ナツメちゃ〜ん、起きてる〜?おっきな荷物が来てるわよ〜」
閉められた玄関の向こうからエンジン音がするのと同時に、階段の踊り場から声が掛かった。
「えーっと…誰からですかー?」
部屋の入り口から顔を覗かせ訊ねると、叔母は眉間にシワを寄せ差出人の名を読み上げようとする。が…。
「ええと…。エミ…エミリー、エミ…エミール・オーダー…?…とにかく、その、外人さんっぽい名前の人からよ」
ドイツ語の筆記体で殴り書きされたフルネームは叔母にとって暗号同然であった。
送り主がエミリアである事を察したナツメは、首を傾げる叔母からずしりと重いその荷を受け取り、礼を述べ自室へと戻って行く。
間に合わせの包装紙を所々セロハンテープで補強したその包みは、几帳面なエミリアにしては随分と乱雑な装丁である。中身が気になるが伝票には「粗品」としか記されていない。一体なんだろう?
丁寧にテープを剥がそうとしたが、途中ビリっと裂けてしまった。仕方なく紙が破けるのもお構い無しに、ナツメは包みを解いて行く。すると…。
「あれ……?」
面妖な光景に出くわした。包みの中から現れたのは包み。二重包装である。こちらはやけに厳重だ。
持ち上げて底面を調べると、そこにはもう一枚の配達伝票が貼り付けられていた。宛先の住所は覚えがある。エミリアの住んでるマンションだ。差出人の名は…読めない。ロシア語である。
そして品名を記す欄には日本語で「貴殿のバイブル」とだけ…。
「……………」
嫌な予感がする。つまりこれは、エミリアが何某から贈られた荷物を、開封もせずナツメに受け流してきたのだ。
このサイズ。この重量。何かが記憶の端に引っ掛かっているが、ナツメは退かない。退く訳にはいかない。デスパイアと戦うと決めたあの日、そう…退くという選択肢は既に粉砕済みである。
ビリリリリー…ビリッ!分厚い梱包が真一文字に裂け、中から姿を現したその物体は―――――。
印刷されて間もない書籍特有のインクの香り。表紙を飾っていたのは深夜ローカルあたりで売れ残りオーラを放っていそうな三流アイドル風の見知らぬ女。
露出度の高い服装はきわどい所まで裂け、水着型に日焼け跡が残る肌は塩ビ製とバレバレな触手が絡み付いている。背後から覆い被さろうとしている着ぐるみはデスパイアか、あるいは古き良き時代の火星人か。
そして黄色いフキダシにはアメコミ調の「OH,HELP ME !」という台詞が、目のチカチカするフォントで踊っている。いやはや。
その名も「対デスパイア用ドキドキ必勝マニュアル新装改訂増補版α」。そしてオビには「初版限定、豪華リバーシブルカバー仕様!!&お役立ちペーパークラフト付き!!」の謳い文句が。
「……………」
ナツメは黙っていた。五秒、十秒、二十秒…。藤沢ナツメは動かない。無為に時間が経過する事いかほどであったろうか。
「うわーーーーーん。ハメられたあーーーーーーーッ!!」
早朝の住宅街に粉砕天使の悲鳴がこだまする。猫が一匹、塀から落ちた。
その日の夕刻、マルーシャからナツメ宛に放たれた大量破壊兵器がもう一冊到来する絶望的運命を、彼女はまだ知らない…。
あの子もこの子も触手責め〜。いやーん彼氏がいるのに触手プレーイ!が大好物な寝取られスキーは拙者だけでしょうか?
しかし何だろう、こう…。魔法少女モノとゆーよりも、妖獣戦記とか獣の列島とかそっち系の影響が俺って濃いのでは?と読み返してふと思った。
いっそ「巨大デスパイアが女子校を制圧!超ニュルニュルな保健体育の授業でみんなを…!!」みたいなエピソードもいいかもしれん。人質いっぱいで攻撃できない系のシチュで。…本編夏休み中って設定はどこに?
何の話だかまたワケワカメちゃんになって来たので退散します。
あと誰か当方と一緒に日本中の杉の木をry
GJー!!
三 (/ ^^)/
>>187 杉は雌雄異株で、花粉を出すのは雄花のみである。そこで雄花のみに感染して雌花に変えてしまうウイルスを
……TSスレ向きだな。
GJ!定期清掃触手イイ!
NTR苦手だけど触手ならOKだぜ!
よーし!一緒に雄花の杉木伐採の旅に出ようぜ!
>あのマルーに脚を開かせたツワモノだとか
おらワクワクしてきたぞ!
GJ!
早く続きを読みたい
ほとぼりが冷めたと思われますので投下します。
ジャンル:伝奇風
カテゴリー 触手メイン 巫女もの
グロ描写 無し スカトロ描写無し
レイプあり MCあり
同性愛 レズ描写あり
ほのぼの描写 皆無
今回はエロ微少 バトルメインとなっております。
二羽の黒い怪鳥が、音もなく千巳の山で舞っていた。
否、正しく言うならそれは個人用降下翼システムと呼ばれる滑空翼をつけた二人の人間であった。
その先頭のほう、フライトスーツに包まれた胸元は、黒一色の姿に反発するかのように魅力的な曲線を描いて盛り上がっている、というか苦しそうに押し上げているというべきか。
言うまでもなく女であった。
「神社は避けるのね?」
吹き付ける合成風にかき消されがちながらも喉頭マイクに伝えられた声は、つややかで若々しいものであった。
空を舞う二人は、やがてわずかながら照明がつく神社を避け、そこから下っていく曲がりくねった参道の途中に降りた。
地面が迫ると小型のパラシュートで減速し、ふわりと降り立つ。
着地しても一息つくこともせずにテキパキと降下翼システムを外し、近くの木立の中に隠すと、二人はそれぞれ装備の確認にかかった。
女はバッグから短機関銃を取り出すとと、遊底を動かし、初弾を薬室に送り込む。
「それ、持って行くのか?」
隣で黒一色のフライトスーツを脱いでいた人物が尋ねた。
フライトスーツの下から安っぽいシャツに包まれた胸板があらわれる。
平板なだけで厚いとは言えず、手足もひょろりと長く、体つきからみれば夜の山より、都会の大学が似合いそうだった。
はたしてヘルメットを脱ぐと、出てきたのは黒縁眼鏡をかけた童顔だが真面目そうな青年の顔だ。
「弾に呪を込めてるから、多少は期待できるわ」
「重いだけだよ。きっと役に立たない」
「あの相手に木刀一振りしか持たない方がおかしいの。あなたと一緒にしないで」
こちらもヘルメットを脱いだ女の目が、青年の右手に移る。
肩までの栗色の髪が解放されてふわりと広がった。黒一色のフライトスーツを脱ぐそぶりはない。
あらわれた顔は、ノーメイクにもかかわらず、若く整っていた。
明るさと闊達さを感じさせる切れ長の目に、引き結ばれた薄めの唇がきまじめさを表していた。
鼻はこぶりで、首筋は細く白い。背は小柄だが、胸は充分に大きい。でも腰は高い位置で細く尻もさほど大きくはなく、足はスラリとして魅力的だった。
言うなれば青年が大学生なら、女は広報ポスターの婦人警官という形容がふさわしいだろう。
二人の鋭すぎる眼光を除けばの話である。
女の視線によって青年も自らの右手に目を落とした。そこにあるのは、なんの変哲もない木刀。
モデルとなった日本刀をもしのぐ優美で緩い曲線が夜闇の中で影絵を描いている。
「じゃあ、そのマシンガンが通用するかここで試せばいい」
青年は無表情のまま奇妙な事を言うと、左手をかすかに動かした。
何かが激しくはじける音と共に、十数メートル離れた前方の木の枝が、突然折れる。
そこにいた何か闇いものが、音もたてずにしなやかに地面に降り立たった。
「指弾ですか。なかなかにおもしろいですね」
唐突に落ち着きと艶やかさ、そしてかすかな悪意を含んだ女の声が降りた影から響いた。
それは黒い衣装に身を包んだ女である。闇の中に浮かぶような青白い肌は、幻想的でしかし肉欲をかき立てる妖艶さに満ちている。
豊かな胸は黒いタンクトップに、大きな尻は、ぴったりとした黒いパンツに被われているが、、二の腕や太腿の白さのため覆うと言うより劣情を煽るものでしかない。
その体を覆うのは闇より暗いマントで、闇色の長く柔らかな髪に覆われた美貌は、あくまでもたおやかで貞淑さと高貴さを慈しみを感じさせるものである。
……ただし血色に光る双眼とやはり血色をした唇からのぞく鋭い犬歯が無ければであるが。
その美貌が、闇夜で咲く青白い花のようにほころぶ。微笑んだと言うには禍々しいものがあった。
「闇姫様に仕える双破(ふたば)と申します。お空で遊んでいらっしゃるのを見てお待ち申し上げておりました。以後お見知り置きを」
たおやかな吸血姫は、流れるマントを華麗にひらめかせ軽く膝をおり優雅に礼をする。
「……神守止郎(かんもりしろう)、里帰りで、こんな美人に出迎えてもらえるなんてね」
その童顔に似合わず不敵に笑う青年の横で、フライトスーツの女は短機関銃を素早く構えていた。青年と違いその顔には闘志しかない。
青年は構えもせず、吸血姫も笑みを浮かべているだけ、にも関わらず立ち上る鬼気が三人をしめつけた。
緊張を破ったのは、銃声だった。乾いた破裂音が連続し、火線が黒衣の妖女を縫う。
だが、その姿が唐突にかき消え、女はとまどった。
「不作法なのですね。貴女は引き裂かれて蠱の苗床がよろしいですか? それとも闇姫様の慰み者がお望みですか?」
あたり一面に木が茂る中、声だけが響き、女は辺りを見回した。
「上だ!」
青年のかけ声と共に女の体が後に舞った。
女の体のあった位置に妖女が砲弾のごとく舞い降り、紅く伸びた爪を突き立てる。
青年が再び左手を動かすが、吸血姫が紅く伸びた爪を軽く振るうと、綺麗な金属音と共に小さな鋼鉄の球が割れて落ちた。
「さすがは闇の御婦人」
「止郎様は、お戯れがお好きなのでございますね。……そういうお方には是非口づけを差し上げたく存知ますわ」
笑みはあくまでも柔和なままで、しかし鮮血を吸い続けた唇がさらなる血を求めて淫靡に歪む。
恐るべき体術で吸血姫は止郎への距離を瞬時につめ、血色の爪が彼をないだ……と思った時、既に止郎の体はふわりと空中に浮き、上段からまさに必殺のタイミングで振り下ろされようとしていた。
鋭利な金属同士が非常な高速で激突するがごとくの激しい金属音が辺りに響き、その高周波で周囲の生ける者達の耳を灼く。
止郎の木刀は吸血姫の頭ぎりぎりで彼女の爪によって止められていた。
にも関わらず、吸血姫の顔には苦痛がある。
額からヴァンパイヤの命である赤き血潮が滴り落ちた。
「侮っておりましたようで……」
「僕は、すこし跳びすぎたようだ」
剣士と闇の淑女は、すぐに飛びずさって距離をとった。
滴り落ちる血を舐め取った吸血姫には、しかし憤怒の色は無かった。
むしろその顔にあったのは色濃い情欲であり、そして意外な事に真摯な思いだった。
「執行機関以外は雑魚と思っておりましたのに、この地で貴方のような方と出会えたのは僥倖。まずは貴方を殺し、その後に血をすすりて、永遠の命を与えましょう」
青年は答えず、半身になって木刀を下段に構えた。それが誘いへの声なき答である。
唐突に吸血姫が虚空に手を伸ばす。
闇よりなお暗い輝きが走り、やがて形を帯び始める
それは大鎌だった。暗い輝きがおさまった時、死神がもつような黒く長大な大鎌がその手に収まっていた。
吸血姫の手の中で重さを微塵も感じさせずに大鎌は振るわれた。
鎌の刃から闇の粒子が飛び散り、闇をいっそう禍々しいものにかえていく。
「アポーツ……、さすが、バンパイアはひと味違う」
「ダンスと参りましょう」
その言葉とともに大鎌が無慈悲に首を刈る軌道を描き、人ではあり得ぬスピードで止郎に迫る。
懐にもぐりこむべく止郎が吸血姫に向かった。だがそれを読んで紅き爪が突き出される。
もう一度銃声がとどろき、吸血姫の突き出された腕が真っ赤に染まる。だが爪の勢いは止まるどころか、止郎を狙っていた大鎌が、あり得ない角度で方向を変え、銃撃した者を狙った。
近くの枝から狙っていたフライトスーツの女が小さな悲鳴をあげて、下の枝に飛び移る。
代わりに断ち切られた短機関銃が落ちて、地面に空しく転がった。
「止郎!」
「気をつけろ。出し惜しみして勝てる相手じゃない。使え! この地は女の味方だ」
叫び返す止郎に、吸血姫が大鎌を振りかざして迫る。
「そういえば止郎様は、この山がご出身でしたね。……ふふ、この双破が抱いてあげますから、いろいろとご存じのことをしゃべっていただきますわね」
「悪いね。僕は寒がりだから抱っこされるなら暖かい人がいいよ」
出来の悪い冗談とは裏腹に止郎は弾丸のようにつっこみ、吸血姫の足を狙って剣をふるった。
豪速の剣を、双破は上に飛んで避ける。しかしそこに指弾が襲った。
同じようにはじき飛ばそうとした腕はしかし、短機関銃による傷が癒えたばかりで動きがわずかに、本当にささやかな程度に鈍っていた。だがそれは間違いなく止郎の狙いだ。
こんどこそ銀色の鋼球が食い込み、左腕が爆砕する。
吸血姫の絶叫が響き渡った時、木の枝に潜んでいたフライトスーツ姿の女の術が発動した。
「風祭流風塵乱舞!」
木の葉を巻き込んだ風が、吸血姫の骨をきしませながら体を持ち上げ、同時に視界を遮った。
「続いて旋風斬!!」
かけ声によって無数の小さな竜巻が出現し、風に揺さぶられる吸血姫に殺到した。
再度絶叫が響き、風が朱に染まる。
「風槍破陣!」
そして全身を己の血で真っ赤に染めながら、背にこうもりの羽を展開し小竜巻を押しのけて女に飛びかかろうとした吸血姫が、突如動きを止め、口からさらなる血を吐いた。
「なっ……げほっ」
折れた木の枝が吸血姫の腹から生えていた。
信じられないものを見る目で己が腹を眺めるその額をさらなる枝が貫く。
ぐるりと白目を剥いたその顔が力を失って折れるまでに、無数の枝が妖魔の体に針山のごとく突き立ち、たまらずよろめき落ちる直前、とどめとばかりにその左胸をひときわ太い枝がつらぬいた。
そして吸血姫は、ぼろ布のように地に落ち、動きを止めた。
「さすが、風使いの風祭」
突き立てた木刀に寄りかかった止郎が小さく拍手をする。
その眼前に、フライトスーツの女、風祭夏妃(かざまつりなつき)は、ふわりと風の力を借りて降り立った。
「……偶然よ。うまくいきすぎ」
「そうでもない。この地は女の味方だから」
「……どういうこと?」
「言葉通り。ここでは女の霊力や魔力は非常によく働き、反対に男のは、低く抑えられる」
「どうして?」
「神がそう作ったから、とでも考えておけばいい」
「……何よ、それ」
「でも、あのコンボ技、今まではあんなにうまくはいってないだろ?」
黙然とうなずく夏妃をみて、止郎は背を向けて歩き出す。
「ま、敵も女ならそれは一緒だから、気をつけといて。それじゃ、行こうか」
夏妃は釈然としないながらも止郎に続いた。
だが二人とも気付かなかった。心臓を貫いたはずの吸血姫の死体が、塵に戻らなかったことに。
本殿、そこは神聖であるべき場所のはずだった。
御神体を奉り、祈りを捧げる場所であったはずだ。
だが、母はそこで犯されていた。女に。
「ほう、止郎は、分家の一人息子か。……ほほう、破邪剣に優れたので十一の年から他国他流へ修行にだし、大雪山で工藤流念法の教えを受けたか」
女は母を座らせ背後から犯していた。
流れるような銀色の髪とやはり色素がないかのような銀色の瞳。顔は不動の意志と自信に裏付けられた攻撃的な美を形作っている。
目は鋭いながらも切れ長で美しく、唇は淫靡に厚く赤い。隠すものの無い体は、透き通るように白いが、乳房はほどよい大きさの釣り鐘型であり、先端はその精神のどす黒さに反し桜色で美しかった。
体の線もあくまで伸びやかかつ引き締まり、気品に満ちている。
その気品ある体が、母の円熟した色気を醸し出す体にからみつき、犯していた。
母の理知と覚悟、落ち着き、慈愛を感じさせていた美貌も、今は無惨に惚けていた。
強い意志を宿した目は焦点が合わず、慈愛の微笑みを浮かべていた口は、間抜けな人形のようにだらしなく開き、舌まではみ出ている。
下半身に目を移せば、女二人の陰部がしどけなく開ききっていた。だがそれは同性愛の愛撫ではない。
女の陰部からは、肉縄が幾本も這い出し、母の体を縛りなめずっていたからだ。
かろうじて人の性交と言えるのは女自身が母の胸を扇情的にやわやわと揉むことだけだった。
そして人ならぬ快楽に墜ちた母は、体をけいれんのように震わせ、よだれの垂れた口を金魚のように開閉させていた。快楽が強すぎて声も出ないのだ。
母を犯していた女が、入ってきた女忍者と涼子をみた。
「ほう、神守の嫡子を連れてきたか。……どうだ? 愛しい母とともに私に抱かれるか?」
声もなく恐怖に立ちすくむ涼子を、女忍者は無情にも母を犯す女めがけて突き飛ばした。
「闇姫(やみひめ)様、夕蠱がやられました」
そういうと忍は報告を始めた。闇姫は母を放り出し、触手が闇姫の内部に戻っていく。
「確かに蛇のようなものにたかられていたのだな?」
上質の布のごとき銀髪を振って全裸で立ち上がった闇姫は、意外に小柄であった。
だが鋭すぎる眼光は、涼子に考える余裕を与えない。涼子はただうなずくだけであった。
「……贄にされたのだな。胎蠱では千巳にかなわなかったが、ふふ、順調ではある」
「贄、ですか?」
「千巳の忠実なる代行者になることよ。体中、いや毛穴一本まで犯されて、姿形、性格はそのままに、人であって人でないものに変わる。
それは言うなれば人の形をした触手になると言ってよい。当人の能力はそのまま引き上げられ、さらに神の思うがままに神の力も付与されるがな。
個としての思考も一応は残っているが、それも千巳の遊びの範疇でしかないな。
つまり、千巳に取り込まれ、その意志通りに動く人型の触手にされたということだ」
「では夕蠱も?」
「違和感を感じたのであろう? 人では無くなっておるな。だが、それでよい。
それにしても素晴らしいとは思わんか?」
闇姫の顔が、野望と暗い喜びに彩られた笑みを刻んだ。その笑みは、邪悪であるからこそ美しかった。
「女も男も幼子も老人も触手で繋がれ、快楽で満ち足り、憎悪は消え、戦もなくなる。
人類種は能力を進化させ、さらに一つの思考網種族となるだろう。、そしてその頂きとなるのは妾だ。
くくく、神守の一族は宝の山にいて、その価値をわかっておらなかった。死ぬに値する馬鹿者ぞろいよ。……死乃」
「ここに」
呼び声と共に、死霊術師が音もなくあらわれた。
死霊術師の顔には、虫使いをやられたという怒りがかすかに浮かんでいた。だからといって闇姫の前で取り乱す愚は示さない。愛人たる死者とともに静かに控えた。
「忍とともに本体を探せ。封神の祠をしらみつぶしに探るのだ。奴が封じられていたということは、奴を封じることが出来る場所だ。妾が奴とはじめて出会ったのもそこであったから、本体はきっとその近くにある」
「はっ。しかし闇姫様の守りは? 双破姉妹が見あたりませぬが」
死乃は与えられた任務に文句こそなさそうだったが、闇姫の守りが気になるようだった。
止郎達がやってきたためだと涼子は気付いた。絶望に染まった心に一筋だけ希望が湧く。
「双破達は、剣術使いの小僧どもにあたらせておる。くくっ、まだ死んでおるが、もうそろそろはじまるぞ」
「ふふ、あれははまりますな、闇姫様」
闇姫の笑いに、死乃も笑みを漏らした。それを見て、涼子の希望はたちまちさらなる不安に変わる。
涼子は従兄弟の止郎を好んでいたが、その術力は評価していなかった。
幼い頃、共に修行しても、止郎は涼子はおろか小夜璃にも劣る有様だった。涼子が半日で出来たことを、止郎は五日かけておいついていた。
それをネタにからかうと、止郎は表情を消して、夕食も食べず練習し、道場で寝ていたこともあった。。
努力家ではあったが、止郎には才能が欠けていた。それを涼子は思い出して、再び絶望して涙を流した。
「死霊術師のお前や妾だからこそ気づけるというものよ。……それと妾の守りはこやつらで良い」
そういうと闇姫は、母の髪をつかんで引き起こした。
「封神の巫女の力、存分にみせてもらうぞ」
そういうと闇姫は、憎悪と暗い悦びにわらった。
影絵のような黒々とした林の中の参道を、剣士と風使いは登っていく。
星明かりすら木々に遮られ、現代には無くなって久しい真の闇がそこにはあった。
山門まであとわずかではあるが、闇の中の山道は、たとえ練達の登山家であろうと気をつけて歩まなければならない。ゆえに速度が落ち、そして焦りが心を覆う。それは必然であった。
ふと、止郎が立ち止まって振り返った。
「どうしたの?」
「つけられてる気がしたが……」
その言葉に夏妃も後ろをみた。闇に覆われた道と空を隠す木々しか見えない。
腰につけていた双眼鏡のようなものを目に当てて辺りを見回す。
「ナイトビジョンか、何か見えるか?」
「何も。犬一匹いないとはこのことね」
視界の全てが全てのものが暗緑色に沈み、明るい緑や動くものはない。
生命活動があったり、動くところがあれば、必ず熱がうまれる。
熱は赤外線を発し、それををナイトビジョンは輝度の高いものとして感知する。
したがって現状では生命の無い無機物と静かに生きる植物しか見えていないことになる。
「それにしても、どうして良い地脈がでる重要拠点が、こんなにもがら空きなのかしら」
夏妃の疑問は、当然のものだった。
それなりの地脈、竜脈が現れる場所は、霊的に格が高くなる。
そこでは魔術や呪術は強く影響する。ゆえにそれなりの守りがあるのが普通である。
大雪山のごとく、気候が厳しく交通も難所続きであれば、少数の守りも納得がいく。
だが、千巳の山はそんな僻地ではない。
「決まっている。妖魔の罠という疑惑が払拭できないからだ」
驚いて振り返る夏妃の目に、背を向けて歩き出す止郎がうつる。
「どういうこと?」
「この山が狙われたのは、今回が初めてじゃない。記録に残るところでは鎌倉時代に一度大攻勢を受けて陥落しかかっている。その他も何回かあるが、それが最大だ」
あわてて追う夏妃の耳に、止郎の言葉が流れ込む。
「裏元寇と言われている、同時多発の国内霊場への攻撃。相手は遠くは東欧からも引っ張られたユーラシアの妖魔だったから、退魔もなかなかに苦労したという」
「おかげで外来種に詳しかった日蓮にでかい顔をされる羽目になったんだけど」
日蓮が流刑先の佐渡から呼び戻された理由を夏妃は語っていた。
「この千巳山は他の霊場の多くと違い、孤立無援でありながら独力で侵攻勢力を排除したんだ。月夜(つくよ)姫と清津(きよつ)姫の姉妹巫女でね」
「それってキミの先祖の?」
「ああ。だけど姉の月夜姫はお世辞にも霊力が高いとは言えない人だった。病弱で長くは生きられないと言われていた。反対に妹の清津姫は霊力高く美貌もうたわれ、婿をとって神守を継ぐと思われていた。
そんなところに、裏元寇が起こった」
暗い山のどこかでフクロウが鳴いていた。
「この山が犠牲者多数で陥落寸前まで行ったとき、千巳に頼ろうという話になった。どちらかの巫女を生け贄に差し出し、力を借りようとした」
「……ひょっとして月夜姫が?」
「そう。非情だが当然の計算。いらないと思われた月夜姫が差し出され、贄となった。ところが彼女は帰ってくるんだ」
「……神様のお気に召さなかった?」
「違う。彼女は確かに贄になった。それによって膨大な魔力と強靱な体を得て帰ってきたんだ。ついでに輝くような美貌になってね」
もう一度止郎は止まり、あたりを慎重に見回した。
「どうも嫌な雰囲気だ。……それで月夜姫は攻めてくる妖魔達を迎え撃ち、蹴散らしていったのだけど、それに清津姫達が危惧した。
当主の座を奪われると思ったらしい。清津姫は千巳を封印しようと試みると共に、月夜姫が千巳に対して麓の人々皆を贄にする約束をしたとデマを吹き込んだ」
夏妃もあたりを見回し、もう一度ナイトビジョンで確認した。何もなかった。
「それって酷い話ね」
「ところが酷い話はそれで治まらない」
再度、止郎は背を向けて参道を登り始める。
「対抗して月夜姫は征伐した妖魔達を魔力で操ると、千巳山を攻めた。そして復讐とばかりに自分を疎んじた人間や軽んじた人間を血祭りに上げたらしい。
千巳すら一度負けかかり、驚いた清津姫は千巳の求めで贄になり、月夜姫は討ち果たされた」
話のむごさに夏妃は黙り込んだが、しかしすぐ話の矛盾に気付いて口を開いた。
「……それが妖魔の罠という話とどうつながるの?」
「月夜姫の願いは、最初から復讐だった。清津姫も千巳の贄に堕とすつもりだった。だから千巳と示し合わせた上で芝居を打って清津姫を与えた。
その見返りに、月夜姫はさらなる霊力と、妖魔も人も思い通りに操れる力を得て去った。そういう裏伝承が分家筋の俺の家にはある」
「なんて話……」
「そして月夜姫がこの山を去った後、千巳はこの山を女に都合良い環境に変えていった。
籠の中を外界より格段に居心地良くすれば、守らせるのにも有利で、かつ女は外に出ても舞い戻るようになるから」
夏妃は言いしれぬ悪寒を感じて、自らの体を抱いた。
「……だから神守の男は、出来るだけ早く山を出るんだ。山とは、神の呪いを打ち破る力を鍛え蓄えるためだけの場所。少数の教育役と未熟過ぎるものだけを残して、外に出て行く。さっきの話も女達には秘密の裏口伝だ」
「それゆえに、外に出ざるを得なかった男達が退魔の神守という名を広めた……なのね?」
「ああ」
しかし黙々と登っていく止郎をみていた夏妃はふと文句を言いたい気分に襲われた。
「でも、その口伝、女達にも教えてあげればいいのに」
「君は、この山では俺より術がうまかったのに、外に行けば俺の方が遙か上になったとしたら、それでも外に行くか? ここではそこそこの修行でかなりの技を使えるのに、外では全然だったら、外に行くか?」
面白いように術が決まった先ほどのことを思い出して、夏妃は首をふった。
「行かないわね」
「そう、この山の女達は山が自分たちに都合良すぎるということを考えたがらない。
男が言うことは、この山で劣るが故の負け惜しみだと思っている。
それに残念ながら、さっきの話も根拠がそんなに確固たるものではない。
……だけど、女達にこの山のおかしさを説いてまわった男達は、みんな変な死に方をした。
だからさっきの話は男だけの口伝。……君はどちらを信じる?」
「……わからない」
すこしとまどった声で夏妃は答える。彼女が知らされた伝承とはあまりにも違ったからだ。
「どうせ何が真実か、すぐにわかる。神はもう目覚めたのだからね」
それきり、参道に沈黙が落ち、地面を踏みしめる音だけが響いた。
やがて山門が見え始め、黒々と目前に広がるに至って、二人は歩みを止めた。
闇に沈む山門に、三人の巫女達がたたずんでいたからだ。
「清恵おばさんに、涼子か。……そちらの銀髪美人は、ひょっとして闇姫さんかい?」
山門の左側には若さと色気を多分に残し、中年と言うよりは成熟した女性、そう呼ぶのがふさわしい円熟の美人が、巫女装束で長刀を構えていた。顔は全くの無表情で目にも感情の光はない。
右側には、若い巫女が槍を構えていた、左の女にどこか面影が似通っており、母娘であることがわかったが、やはり同様に無表情で目に感情はなかった。
もっとも人間的だったのが、山門の真ん中にたたずむ、星くずが振るような銀髪の巫女である。
その女の目には嘲弄と自信が揺れており、口元には飛び込んできた獲物をどう料理するかを楽しむ薄い笑いが張り付いている。
「……いかにも、神守止郎」
闇姫はそれだけしか答えなかった。
「あんた達がうちの山で無茶やってくれたんで、始末をつけなければならないんだ。悪いな」
「……ふっ。……たわむれに聞いておくが、妾の邪魔を止める気は無いか? そなたが望めば男としての喜びを存分に与えることぐらいは造作もないが?」
「僕にも女性の好みがあるさ」
「……そなたは殺してから犯し抜いてやろう」
止郎が走り出すと共に、左右の女達が闇姫をかばうように行く手を遮る。
突き出される槍をかいくぐって、涼子に迫った止郎を長刀が遅う。舌打ちして身を翻したところに、鋭い槍の突きが何度も襲いかかった。
「止郎!」
手助けをしようとした夏妃の肩に、冷たく青白い手がかかる。
「邪魔をしてはなりませんわ」
愕然と振り向く夏妃の首筋に生臭い息が掛かった。
痛みと共に全身が止めどもなく冷えて知覚を失っていくような感覚に襲われる。
じゅるりじゅるりと嫌らしい音を立てて血が吸われ、夏妃の脳裏を絶望が占めた。
「そんな、心臓をつらぬいて倒したはず……」
「この双破を滅するには、少しばかり足りませんわ」
その言葉と共に吸血姫は、首筋につけた唇を離し、力が抜けた夏妃の体を押した。
槍と長刀をかわして戻ってきた止郎が、夏妃の体を受け止め、山門の真ん中で立ち止まる。
「……嫌な気配は、あんただったか」
「好ましい殿方を追いかけるのはたのしゅうございました」
血に濡れた唇で双破は優雅に微笑んだ。
「さて、剣術遊びは、そろそろ仕舞いにせんとな」
闇姫が言うと操られた二人の巫女が、音もなく止郎を囲み、印を結んで、呪詞を唱え始める。
山門に設置された阿形と吽形の二つの仁王像が割れ、中からわき上がった大量のツタがうねくって止郎をうかがうようにうねった。
双破が大鎌を振りかざし、闇姫が組んでいた手をほどき、優美な装飾のついた直刀を抜く。
止郎が夏妃を横たえ、腰を少し落として抜き打ちの構えをとる。
しばし、静寂の時が過ぎる。血が滲むがごときの緊張が山門を包んだ。
林のどこかで鳥が奇怪な叫び声をあげ羽ばたく音が続いた。それが死闘の合図だった。
うなりを上げてツタが止郎に殺到する。同時に飛び上がった双破がツタごと両断せんばかりの勢いで大鎌を振るい、闇姫が呪詞を唱えながら直刀を振るい、闇色のきらめきが止郎に迫った。
止郎は動かなかった。
ツタの大群が止郎を飲み込もうとした瞬間、鈍い褐色の光が二閃、三閃しただけであった。
それだけで双破が苦鳴を放って大鎌を取り落とし、闇姫は驚きの表情で直剣を構えなおして一歩退き、そしてツタは止郎を避けるように地面に倒れ 力なく震えていた。
「大雪山工藤流念法」
斬撃の前と寸分変わらぬ姿でそれだけを止郎はぽつりとつぶやいた。
止郎の胸にかすかな光がともっていた。止郎の開けたチャクラである。
止郎は未だ胸で止まっていたが、師匠なら頭頂のチャクラまで開き、聖人のごとく後光が差すであろう。
また、師匠と違い、その木刀も無銘である。
だが無銘とはいえ、魔を討ち妖を退けてきた念法と神守の幾多の血と汗の結晶でもある。
止郎の胸にともる光をみて、闇姫ははじめて笑いを消し、憎しみに顔を歪めた。
「青臭い小僧めが、聖人のまねごとで妾の邪魔をするか!」
「親父とお袋、そして殺された一族の無念、おまえに払ってもらう」
ゆっくりと晴眼に構えられた木刀から、凄烈な気がほとばしり、闇姫はさらに一歩退いた。
二人の巫女も、吸血姫も、止郎の体から放たれる凄愴な鬼気に、指一本を動かせなかった。
「かっこいいね、止郎兄さん」
骨がらみの鬼気を破ったのは、四人目の巫女であった。
山門へと降りてくる、闇に沈む参道にその巫女はいた。
止郎の放つ鬼気を全く意に介さず、場違いに手を叩きながら、屈託のないにこやかな笑いを浮かべて、ゆっくりと参道を下り歩み寄る。
小夜璃であった。
「くく、双破に闇姫、そして神守のお二人、役者がそろってるではないか」
小夜璃の後ろから、巫女装束をだらしなく着崩す夕蠱が従っていた。
「生きていたのか……と喜びたいが、……処女だけではなく心まで犯されたか」
構えを八相に変えて、止郎がつぶやいた。後の先をとる状況対応型の構えである。
「生まれ変わったと言って欲しいな、止郎兄さん。私は真の神守の巫女になれたの」
「……すまない。おまえまで邪神の犠牲にしてしまった」
「くくく、剣士殿は我らの悦びをまったくわかっておられない」
止郎の苦いつぶやきは、すげない嘲笑で断ち切られる
「仕方ないわ。男だもの」
「では、主様によって女に変えて、わかっていただきましょうか」
唾液をすする音と共に、異様に赤い舌で夕蠱は己が唇をなめ回し、胸肉を自らもみしだいた。
目が淫猥な期待に輝いて、小夜璃をみる。
「……そうね、それはいいわ」
小夜璃の目にも暗く淫蕩な光が宿った。
「千巳様に穴という穴を愛していただき、逸物は残して我らが孕むまで絞りましょうぞ」
「ええ、そして出来た子をまた千巳様に捧げ、その子も止郎兄さんに孕ませてもらって……。永遠に千巳様に喜んでいただきましょう。」
夕蠱が己の胸を弄んでいた腕を降ろす。にも関わらず妖女の豊かな胸は見えない手に弄ばれるようにひしゃげ、蠱惑的に形を変えた。
悩ましげな吐息を吐き、夕蠱は足を広げる。巫女装束だった胴衣が、緋袴が、次第にほつれ、蛇のごとく妖女の体を這い回りまさぐる。
蛇とも陰茎ともつかなくなったものが、妖女の股間に差し入れられて、妖女の顔はだらしなく融けて呆けた。
「おおおぉぉぉ、主様が……そこの剣士を貫けば、……その剣士には……闇姫を犯させて、あひぃぃ……孕むまで出させましょうぅぅぅぅぅ」
小夜璃の控えめな胸も、すでにはだけられて、無数の細く白い糸ミミズのようなものが、至るところをいやらしく這いずっていた。
胸の頂きでは、それらが薄桃色の乳首に巻き付いて縛りあげ、その体を埋めたり出したりしていた。
「はぁぁぁ止郎兄さん、主様はぁぁぁ、こんなにぃぃ……すばらしい……のよ」
股間から小水がだらしなくも勢い良くほとばしり、濡れ光る愛液が、幾筋も跡をつけて、腿を臑を濡らした。
「あぉぉ、男では珍しくぅぅぅ、主様が、……止郎兄さんを気に入ったのぉぉぉ。……だからぁぁ、止郎兄さんにはぁぁぁ、可愛いおっぱいをぉぉぉぉぉ、……はぁあぅぅ、……つけてあげるうぅぅぅ。
おしりも綺麗にしてあげるしぃぃ、あそこは処女ぉぉぉおおおおおおおお……」
その絶叫と共に、肉縄があふれた。二人の髪から、股から、地面から、影から、肉蛇が現れ、うごめく肌色の草むらとなる。
「闇姫様、双破」
「お母さん、お姉ちゃん、止郎兄さん」
夕蠱や小夜璃にからみついた肉縄は、確かに二人の喉を犯し汚してうごめいていた。
なのに、二人の声は、奇妙なことにいささかもくぐもることなくはっきり聞こえた。
「「ここで贄にしてあげる」」
以上、投下終了です。
誤字脱字失礼します。
なんという、おあずけ感…
夏妃たんのエロを期待しつつ続きをお待ちしております
乙です。
なんという寸止め…
この沸き立つリビドーをどこに向ければいいのだ。
続きが楽しみ
触手モンスターは体質に合わせて自分にとって有利な地形で戦うのが多いよね
ゲル状やスライムタイプは水辺など
ここで、敢えて砂漠の真ん中でオアシスに擬態して獲物を誘う、漢なスライムに
ご登場願いたい。
どうやって水分維持してるんだww
あれか、ヒアルロン酸とかコラーゲンたっぷりで保湿能力高いのか
……もしそんなのいたら、「美容に良い」ってことで乱獲されてそうだな……
>>209 あまいな、なにも本当にオアシスが無い訳じゃない
触手がオアシスの上に巣くってるとは考えると無問題さ
いずれ女の子にとって触手がオアシスになるのさ
女の子のお股周辺がオアシスになるんじゃないの?
なるほど。
おにゃのこのオアシスから水分を得て水分維持をしているわけですね。
>>208 スライム「ククク……感謝するぞ。貴様が来るのがもう三時間遅ければ干からびていたところだ……!」
男らし……いや、バカか。
これだけの暑さで相手は弱ったスライム系だから楽勝ね。良い汗かく程度にボコボコにしてあげるとの安易に考えた結果
数十分後。服はボロボロで身体はスライムに包まれ浸された状態で、
こんな筈じゃ・・・・砂漠地帯なのに何で・・・・強すぎる
って半泣き状態でイカされ続ける女性
ってパターンになりそうだよね
>>216 んで女の子の愛液吸って生き返るぜーー!! とかやってるけどそれ以上に蒸発する水の方が多くて結果的に自滅するんですね、わかります
その程度の水分で砂漠生活できるとなると、スライムというより有殻アメーバか?
いや、それは美しくないか。既出だがここは一つ、超高級化粧品の原料になる
スライムと、美を求める女性が食うか食われるかの死闘を…
何故だろう?
普通に男がやって来てスライムを捕獲し、製品化されてから女性の手にわたるという最悪のパターンが見えたのは
女性がヒューマノイド、男性が触手スライムな種族で
子供がなかなかできないのでお互いが職場で適当に集めた情報からいろいろなプレイを……
というのを思い付いた
222 :
霜月:2008/03/24(月) 07:56:24 ID:VTfDDfJJ
223 :
霜月:2008/03/24(月) 07:58:14 ID:VTfDDfJJ
…カサリ…
右の藪から葉擦れの音が聞こえた。
やっぱり近くに隠れていたようだ。
まぁこれだけ臭いをぷんぷんさせてれば、隠れようもない。
俺はこんぼうを構えると、右へと振り向いた。
「たぁぁっ!!」
突然気合を込めた一撃が横殴りに俺の頭に当たった。
バレたのに気づいて飛び出して来たヒトが、手に持った棒切れで殴りかかってきたのだ。
だが元々殴る為の棒でもないし、その細いっこい腕の力ではたかが知れている。
背丈は俺より頭ひとつ高いが、なんせ横幅は俺の半分もないのだ。
流石にチョイとは痛かったし額が少し切れたが、それだけのことだ。
「…汝の偉大なる力の欠片を、我に分け与えたまえ。不浄なる者共を…」
俺が怯みもしないのを見て、ヒトは手にした変な飾りのついた棒切れを振りかざすと慌てて祈り始めた。
だが祈り終わるまで待ってやるバカはいない。
思い切りこんぼうで弾くと、細い棒はポキリと折れて藪の中へと飛んでいった。
使い物にならなくなった切れ端を握り締めたまま、ヒトは動けなくなっている。
返すこんぼうでこめかみを殴ると、ヒトはその場に倒れこんだ。
あまりに簡単すぎて、俺は拍子抜けした。
224 :
霜月:2008/03/24(月) 07:58:59 ID:VTfDDfJJ
こいつら冒険者はいつも群れで行動する。
鋼で出来た丈夫な鎧を来た連中が前に立ち、俺達を目の仇にして狩り立てる。
やっとケガさせたと思ったら、後ろに隠れてたこいつら神官があっという間に治してしまう。
とてもじゃないが、俺みたいな下っ端オークじゃ束になっても適わない相手だ。
だが今回は珍しく群れではなかった。
森の主とも言われる地竜にズタボロにされて、無事なのはこの神官サマだけになっていたのだ。
そこに俺が偶然通りかかったというわけだ。
仲間の助けがあればこそ強力な術も使う余裕もあるが、たった一人では逃げ惑うのが関の山。
それで俺との追いかけっこが始まったのだった。
取り残された連中は、きっと今頃くたばっていることだろう。
怒り狂った地竜が見逃してくれるはずもない。
あそこからはもう結構離れたはずだが、万が一にでも地竜に見つかったらヤバイ。
巻き添えでとばっちりを食うのは願い下げだ。
俺は気絶したヒトを担ぎ上げると、夕暮れの藪の奥へと入っていった。
ここならば大丈夫だろうと思える場所で、俺は獲物を下ろして品定めを始めた。
目深に被った帽子を毟り取ると、うなじで切りそろえた赤い髪がバサリと広がった。
ツヤも色気もありはしないが、少しガキっぽい顔には似合っていないこともない。
化粧っ気の欠片も無いが、そこそこの美人と言ったところだ。
色が白いだけに長い睫毛と赤い唇が引き立っている。
尤もこんな面覆いのついた帽子を被り続けていれば、いくら出歩こうが日に焼けないのも当然だ。
もう夏も近いというのに、黒い長袖の法衣に薄手の手袋までつけている。
とことん肌の露出をなくそうというその徹底ぶりに俺は呆れた。
225 :
霜月:2008/03/24(月) 07:59:34 ID:VTfDDfJJ
装身具といえば真鍮の首飾りに、青銅の指輪と耳飾り…大した金にはなりそうもない。
そのどれもに特徴的な三日月の紋様が彫り込まれてあった。
腰に下がった鞄を探ると、保存食の他に得体の知れない飲み薬や軟膏が入っていた。
自分で使う気にはなれんが、コボルトの爺ぃに売れば酒代くらいにはなるだろう。
金額的にはパッとしない結果だが、まぁ仕方ない。
その分こいつ自身が高く売れるだろう。
服の胸元をほどくと、サラシを巻いた胸がこんもりと膨らんでいた。
胸の谷間に指をかけてサラシをずらすと、たわわな胸が片方こぼれ落ちる。
たぷたぷと揺れる乳房は、あまりの柔らかさに触った指先が埋まった。
…よしよし、こいつは中々良い乳をしているぞ…
俺は産毛の一本一本を数えられるほど間近から見つめ、頬擦りをしながら匂いを嗅いだ。
服から立ち昇るカビ臭い香の臭いに隠れて、かすかに石鹸の匂いが残っていた。
流石は神官サマ、冒険者と言えどもコマメに身体を洗っているのだろう。
香は魔除けの為だろうが、幽霊や骸骨どもじゃあるまいし俺には全く関係ない。
逆にこの臭いのせいで俺から逃げ切れなくなったのは笑うしかない。
226 :
霜月:2008/03/24(月) 08:00:06 ID:VTfDDfJJ
それにしても一体何ヶ月振りのメスだろう。
半年近く前に、まだ胸も膨らみきらないガキを皆で回したのが最後だったろうか?
あの時はさっさと爺ぃに売っ払って金を分けたから、じっくり眺める時間もなかった。
目が痛くなるほどに白い膨らみの天辺には、大きな乳輪が桃色に染まっている。
しかしその中心には小さな穴があるだけで、乳首がなかった。
試しに穴を抉じ開けてみると、乳首が完全に埋まっているのが分かった。
指先で突付ついても、それはそう簡単に穴から出て来ようとはしない。
つまんで引っ張ったり、グリグリとこね回すと、やっと顔を出した。
渋々硬くなった乳首をパクリと咥えると、俺の舌の上で、右へ左へと逃げ惑う。
最後にチュポンと音を立てて逃げ出した時には、乳首はもう穴には戻れない大きさになっていた。
…良く言うだろ?右の乳を揉まれたら、左の乳も差し出せってな…
反対側のサラシもずらすと、寸分違わぬ見事な乳房がプルリと飛び出した。
しかしこっちの乳首はえらく素直で、軽くつまんだだけでムリムリと押し出されてきた。
左右の乳首を交互に吸っていると、気絶していたメスが身じろぎをした。
どうやらそろそろ目を覚ましそうな雰囲気だ。
俺はメスの法衣を剥くと、ほどいたサラシで両手を縛った。
純白の下帯をほどくと、顔に似合わず意外と毛深いのが分かった。
脱がすのが面倒なので靴はそのままにしたが、それ以外はこれでスッポンポンだ。
膝を大きく開かせると、赤茶色の髭を生やした下のお口もぱっくりと開いた。
気絶した拍子に漏らしたのか、少し小便臭いのはご愛嬌だ。
呼吸に合わせて2枚の肉の羽がヒクヒクと動く。
小さな豆から小便の穴まで丸見えだが、膣の中までは見えない。
というのも薄い朱色の膜が立ちふさがっていたからだ。
膜の真ん中には小指の先ほどの小さな穴が開いていたが、それ以外は完全に塞がれていた。
正真正銘の処女の証拠だ。
227 :
霜月:2008/03/24(月) 08:00:33 ID:VTfDDfJJ
このメスが処女だと言うのは、首飾りを見たときから確信していた。
月の女神に仕えるのは、純潔の乙女と相場が決まっている。
なんでもこいつらの処女を奪えば、10年は寿命が延びるというもっぱらの噂だ。
それが本当かどうかはともかく、処女のままでならかなりの高値で売れる。
だが売る前にちょっとイタズラするくらいなら構わないだろう。
オレみたいな下っ端はメスにありつけること自体が珍しい。
ましてや処女なんてのは、もう2度とないかも知れない。
気が済むまでとことんいじり回してやろうと思った。
意外と弾力のある膜を舌先で舐めていると、俺の猪ッ鼻がちょうど豆に当たった。
ついでに鼻先で擦りあげてやると、小さな包皮がめくれて中身がわずかに顔を出す。
調子に乗ってシコシコとしていると、その刺激のせいかメスが目を覚ました。
「…ん…うぅん… …え?ブタっ!?…い、嫌ぁっ!」
耳を突ん裂く声が辺りに響く。
「…離れてっ…離れなさい、汚らわしいっ!」
「ブヘヘ…勇ましいことだが、股ぐらおっ広げて凄んだ所で格好がつかんな」
「何を…やっ…ムグ…ン…」
俺は落ちていた手袋を丸めるとうるさい口にねじ込み、その上から猿ぐつわを咬ませた。
変な呪文でも使われる前に口は塞いでおいた方がいい。
228 :
霜月:2008/03/24(月) 08:01:07 ID:VTfDDfJJ
「ム〜、ム〜」
「とりあえず静かにした方がいいぞ。大声を上げたところで、助けなんかは来やしない。
来るとしたらさっきの地竜サマだぞ」
ドスを効かせた俺の言葉に、メスは喉まで出掛かった悲鳴の続きを呑み込んだ。
もっともこんだけ離れりゃ聞こえるわけもないが、そんなことにメスが気づくはずもない。
「どうした?もう叫ばないのか?」
歯を食いしばったメスは睨みながら、引き締まった太ももで俺の顔を挟んで締めつけてきた。
おそらく脚を閉じようとしているのだろうが、すべすべの内ももがかえって頬に気持ちいい。
俺の顔の毛がザリザリと音を立てて、なめらかな肌を擦った。
俺は目の前でプルプルと震える乳房を力一杯鷲づかみにした。
「ブヘヘ、こんないいオッパイを一生使わないなんて勿体無い。
使えるものは使えるうちに使っとかんとな」
俺が揉んだりこね繰り回しても、メスはもう何も言わなかった。
メスは身をよじったり首を振ったりはするのだが、返事どころかうめき声ひとつ上げない。
清楚な顔を恥辱に赤らめ、じっと耐えながら悶える様子が何ともいじらしい。
こうなったらどこまで我慢できるのか、試してみたくなるというものだ。
「それじゃ汚らわしいバケモノが、清らかな神官サマの小便臭い所をナメナメしてキレイにしてやるぞ」
オレはメスの股間に顔を埋めた。
肉びらを舌で掻き分けると、わざと音を立てながらペチャペチャと舐めた。
中々いい味をしていたが、縮れた毛が歯にはさまるのが少し煩わしい。
しかも開発されてないせいか、いくら舐めてもメスの反応は鈍かった。
だが陰核をチロリと舐めた瞬間、華奢な身体がピクンと揺れた。
更に剥けかけた皮の間に舌をこじ入れて、小さな円を描くように舐めまわしてみた。
すぐに皮は完全に剥け、可愛く勃起した肉芽が無防備になった姿を晒した。
俺が舌を動かすと、それ合わせてメスの身体はピクピクと動いた。
「おやおや、やけに感度がいいぞ。さては夜中に時々、こっそり自分でいじってやがるな?
こいつはとんだ聖女様だ…どうだ?自分でするより、してもらった方が気持ちイイだろ?」
俺は口に含んだ肉芽をしゃぶり続けながら、息荒く上下する乳房をこね回した。
この3点攻めはどうやら効いているようで、面白いように白い身体が跳ね回る。
「…ヒン・・・ヒィッ…ヒンッ…」
しゃくり上げるような息遣いが段々大きくなっていく。
それに応えるように、俺は肉芽を前歯で軽く噛んだ。
「…ヒィーーー!!…」
メスが仰け反ると、くいしばる歯の隙間からひきつった息が吸い込まれた。
そしてカクカクと痙攣すると、大量の汁をぶちまけた。
俺の顔にもまともに引っ掛けられたが、別にこちらは困りはしない。
珍しい処女の潮吹きというものを存分に味わい終わった頃には、メスはぐったりとしていた。
あっけないが、どうやら今のでイッたらしい。
…あぁ、やっぱりガマン出来ねえや…
俺は口の端を手の甲で拭って立ち上がった。
230 :
霜月:2008/03/24(月) 08:02:32 ID:VTfDDfJJ
我に返ったメスが、猿ぐつわごしにくぐもった声をあげた。
「…ワウィッ?ワウィヲ…」
「何をって、そりゃナニするに決まってんだろ?
性交、子作り、強姦、種付け…呼び方は何でもいいや。
要はこいつをお前のオマ○コにブチ込んで、さんざ楽しんだ後に子種を注ぎ込んでやろうってこった」
俺はニヤついて答えながら、固く締めていた下帯を緩めた。
「お前ばっかり気持ちよくなるのは不公平ってもんだろ?
今度はお前がこいつを気持ちよくさせてやる番だとは思わんか?」
自由になったムスコがピョコンと背を伸ばした。
太さはヒトの半分程度しかないが、長さは倍以上ある。
しかも先端がねじくれていて、メスの腹の中をしっかりと掻き毟れるようになっている。
どんなアバズレもむせび泣く、自慢のムスコだ。
ビクビクと脈うつ俺のムスコを見て、動きの止まっていたメスが悲鳴をあげた。
「イワーッ!ウェッワイウィ、イワーッ!」
「イヤってか?だが俺に捕まった時点で、お前に選ぶ権利はないぞ。
そういやさっきは俺のことをブタ呼ばわりしてくれたよな。
そのブタに犯られるお前はさしづめメス豚ってところか?ブヘヘ…」
231 :
霜月:2008/03/24(月) 08:05:52 ID:VTfDDfJJ
オレはひざまずくと、往生際悪く閉じようとする膝を割り開いた。
そして丸見えになった処女膜の、そのど真ん中に小さな空いた穴にムスコの先端を差し込んだ。
細くねじれた先端部分はすんなり通ったが、太くなる根元に向かってだんだん抵抗も強くなる。
俺はその感触を楽しみながら、ジワジワと奥へと押し込んでいった。
メスは断末魔の絶叫をあげ、きれいな顔を醜く歪めた。
そしてこれが限界かという所で更にもう一押しすると、弾けるように薄膜が破れた。
まるで茹でた腸詰めに歯を立てた時の様な、プリッとした感触が小気味良い。
中はヌルヌルとして温かったが、それでもキツイ。
生娘がガバガバな筈もないが、ここまでキツイとは思わなかった。
まるで柔らかな手で握りしめられているようだった。
半分程入れただけで一番奥に突き当たる。
引き戻すと粘膜に覆われたヒダヒダが、ムスコの敏感な捻じれた所に絶妙の締まりで擦れ合う。
あまりの気持ち良さに、俺の腰は止めようもなく勝手に動いた。
勃つのがやっとの爺ぃでも、確かにこれなら10年若返ろうというものだ。
ここまでくるとメスも大人しいものだった。
入れるまではそれなりに抵抗して暴れもしたが、もう疲れたか諦めたかしたのだろう。
よく見ると何やらうまく息が出来ずに顔色が変わってきたようなので、慌てて俺は猿ぐつわをほどいた。
濡れた手袋を口から引き出すと、染み込んだよだれがねっとりと糸を引く。
目に涙をためて咳き込むメスが落ち着いたところで、俺は顎を掴んでこちらを向かせた。
232 :
霜月:2008/03/24(月) 08:06:40 ID:VTfDDfJJ
「殺して…いっそ私を殺して…」
「へ?…あぁ、そうか。自殺するような不届き者は神サマの所へ行けないんだったよな?
だが殺しちまうなんて勿体ねぇことを、俺がするわけねぇだろ?ブヘヘ。
ところでなんだが、オークのチ○ポコが何で細長くって捻じれているか知ってるか?」
メスは俺の質問に答えず、あらぬ方へ顔を背けた。
「それじゃ、今からそのワケを教えてやるぞ」
俺はムスコの先端で探りながら腰を落とし、一番奥にある小さなくぼみにあてがった。
そしてぐっと押し込みながら、ぐるりと身体を回した。
「い…痛いっ…やめてっ…早く抜いてぇ…」
「よっと、これでよし…ブヘヘ…今何が起こったか分かるか?
俺のチ○ポコがお前のオマ○コの更に奥…子袋の中にまで入り込んだんだ。
ほぅら、お前の腹の中で動いているの…感じるだろ?」
その締め付けは、膣よりも遥かに凄まじいものだった。
入り口はキツクて、俺の逸物が食い千切られるかと一瞬本気で思った。
しかしその先の子袋は逆に弾力があって柔らかい。
伸び縮みする内壁が、ムスコに優しく絡み付いてくるのだ。
俺はその中味を掻き混ぜる行為に没頭した。
233 :
霜月:2008/03/24(月) 08:07:18 ID:VTfDDfJJ
「くぁ〜、こりゃ堪らん。それじゃそろそろイクぞ」
「それだけはやめてっ…。中には出さないでっ」
「もう遅ぇよ…うぐっ…ぐっ… …」
「いやぁっっ!!… …いや… …うぅっ…ひどい、ひどすぎるわ」
「…ふぅ…ぜ〜んぶ中に出しちまった…メスなんて久しぶりだから、濃〜いのがたっぷり出たな。
こりゃ妊娠確実。きっと秋には可愛い俺たちの仔豚ちゃんが生まれるぞ」
「いやぁ…バケモノの赤ちゃんなんて絶対にいやぁ…」
既に孕んでいるかのように、下腹がぷっくりと少し膨らんで見えるのは気のせいだろうか?
メスは空を見つめてうわ言のように小さく呟いている。
視線を追って見上げれば、沈んだ太陽の上に糸のように細い三日月が光っていた。
「…神よ…この婢女の祈りに、何故に応えては下さらぬのか…何故にかような辱めを…」
「ブヘヘ…おまえはな、見捨てられたんだよ」
俺はメスの首を抱えるように押さえ込むと、その小さな耳に笑いながら囁いた。
「言っとくがお前はもう清き聖女サマじゃねぇ。
今さらいくら祈ったところで、潔癖な神サマにはお前の声は聞こえやしねぇ。
小汚ねぇメス豚がブヒブヒ泣き喚いても、知ったことじゃねぇんだろうさ」
大きく見開いた両目から大粒の涙が零れて落ちた。
俺はゆっくりとムスコを抜き出した。
破れた処女膜の残骸が血まみれになった膣壁にへばりついている。
指で拡げると、真っ赤に染まった洞窟の奥から、とろりと白い液が溢れ出た。
濁った汁は途切れることなく流れ出続ける。
試しにメスの下腹を押すと、ゴボリと音をたてて噴き出してきた。
その量のあまりの多さに、我ながらつい笑ってしまった。
俺は破れ落ちていた神官衣で汚れたムスコを拭い、下帯を締め直した。
ついでにメスの股間も軽く拭った後に、血に染まった布を遠くへ投げ捨てた。
周囲に散らばった戦利品はまとめてズダ袋に詰め込んだ。
メスは縛ったサラシを一旦ほどいて、改めて後ろ手に縛り上げた。
「…助けて…お願いだからもう放して…」
「さぁこっちに来い。サッサとここから動くぞ。
あまりのんびりしてると、血の臭いを嗅ぎつけて腐肉喰らいが集まって来るからな」
メスの戯言は無視して、赤い髪を掴んで無理やり立たせ、引きずるようにして歩き出す。
そしてネグラに向かいながら俺は考えた。
こいつを爺ぃに売っ払うべきか、それともネグラで飼い続けるか…それが問題だ。
まぁそれは、飽きるまで楽しんだ後にでも決めればいいことだ。
235 :
霜月:2008/03/24(月) 08:08:55 ID:VTfDDfJJ
以上です。
気がついたら結構長くなってしまいました。すいません。
イエッハー!GOOD!
何気に触手人口比率が高い場所だけに、亜人系の魔物は貴重だぜ。
良いね良いね
お持ち帰り→細長いチ○ポで尻を掘られる→亜人に売られて輸姦まで妄想した
確かに最近無かったなぁ亜人系
239 :
すらいむ:2008/03/24(月) 23:59:19 ID:h1BXvICS
「はあああーーーーっ!!」
凛とした声とともに、魔力を帯びた剣が振り下ろされた。
鋼の如き装甲をものともせず、魔蟲の頭部をズタズタに切り裂く。
余波は円状に広がっていき、周囲の蟲をも吹き飛ばした。
残された魔蟲の胴体はしばらくの間もがいていたが、その動きは次第に
弱弱しくなっていき、ピクリとも動かなくなった。
やがて土埃が収まると、魔蟲のそばに女剣士の姿が確認できた。
淡い金色の髪をポニーテールに縛り、身にまとう軽防具は魔力を帯びた宝石で
装飾されている。
彼女の名はリーシャ、人々を守る剣士ギルドに属する魔法剣士である。
この日も魔物退治の依頼を受け、洞窟に潜む蟲の殲滅を行っていた。
先ほどリーシャが倒した魔蟲こそ、蟲を生み出す女王にあたる蟲だろう。
兵隊格の蟲は生殖能力を持たない。親玉を失った巣は、やがて消滅するはずだ。
これで近隣の村の被害も無くなる――しかし、一つ腑に落ちない点があった。
(おかしいわね。情報では、魔物は蟲だけではなかったはず)
洞窟の奥は、大きな空洞になっていた。リーシャは壁に沿って歩きながら、
おかしなところが無いか入念に調べる。
記憶が正しければ、ギルドの情報ではオーガ(下級の鬼人)や
トロル(下級の獣人)の目撃報告もあったはずだ。
通達された魔物の巣はこの洞窟だけだったのだが、洞窟内には蟲しか
潜んでいなかった。
近隣の村から攫われたはずの村人の姿も見当たらない。
おそらく、ギルドが把握出来ていない巣が付近にあるはずだ。
(……ここで考えていても仕方ないわ、ひとまずギルドへ報告して、
判断を仰ぐのが良策ね)
わずかな間思考し、そう結論づける。リーシャは洞窟の出口へ向かおうとした。
「――ッ!?」
240 :
すらいむ:2008/03/25(火) 00:04:58 ID:h1BXvICS
うぇ、sage入れたはずなのに効いてない…
書き込んでも反映されないのでまた別の日に投下しますorz
>>240 文のはじめにスペースとか改行とか入れてないかな?
そこらへんで弾かれるものがあるよー。
ワクテカ
リーシャは、咄嗟に飛びずさりながら剣を構える。
今まで感じたことの無い強い邪気が、突如洞窟の奥から放たれてきのだ。
魔蟲の死骸の向こうに、何か現れたのだろうか。
隠し通路などは見当たらなかったというのに……。
邪気の主は、ゆっくりと姿を現した。筋骨隆々とした体は、歴戦の戦士を連想させる。
高貴そうな鎧を纏っており、剥き出しの腕は暗い灰色の毛に覆われている。
そして彼の頭部は狼と虎の中間のような、言いようの無い獣の形をしていた。
血のように赤い瞳は荒々しく輝きながらも、高い知性を感じさせる。
「下級の蟲とはいえ、女一人相手に壊滅とは……少々人間を侮っていたようだな」
蟲の腹を撫で、男の表情がわずかな憂いを帯びた。
リーシャは刃に魔力を込めつつ、相手との間合いを計る。
発せられる邪気、忽然と現れたことからも、下級の魔物でないことは確かだ。
(こいつは、獣人? いえ……上級の獣人でも、こんな邪気を持っているなんて
聞いたことが無いわ……)
リーシャの困惑を読み取ったかのように、獣人はニヤリと笑みを浮かべる。
「そこらの獣人と同じにされるのは不本意だな。
確か、昔の人間どもは俺を『魔人』と呼んでいたが」
リーシャは戦慄した。
魔人とは、全ての魔物を統率し、魔物の起源とされる種族である。
魔人についての記録はほとんど残っておらず、その能力も、姿さえも知られていない。
そのような相手が目の前にいるという事実は、リーシャを驚愕させるには
充分だった。
リーシャは、剣に込めていた魔力を解き放った。
逃走することにのみ専念すれば、逃れることが出来たかもしれない。
彼女の持つ魔法の才能を知らなければ、魔人はリーシャを捕らえようとは
考えなかったかもしれない。
「魔人が攻撃に気を取られている隙に洞窟を脱出する」というリーシャの作戦は、
最悪の結果を招いてしまうことになる。
リーシャの放った魔力は、剣を振り下ろした軌道に沿って斬撃の光を生み出し、
一直線に魔人へと向かっていく。
244 :
すらいむ:2008/03/26(水) 23:27:58 ID:oX/ov5jj
「無駄だッ!」
リーシャの放った斬撃と魔人の邪気がぶつかり、衝撃で洞窟が大きく揺れた。
せめぎあいはほんの一瞬、強力な邪気はリーシャの魔力を巻き込んで、巨大な渦を
巻き起こした。
「きゃああっ!?」
魔力の渦は際限なく膨張していき、それはリーシャを、魔人をも襲う。
一瞬の出来事に、リーシャは咄嗟に魔力で防御壁を作り出すことしか出来なかった。
壁に激しく叩きつけられ、彼女は意識を失った。
渦が消えると、ぐったりと横たわるリーシャと、現れた位置に佇んだままの魔人が
残されていた。
魔蟲の巨体はばらばらに引き裂かれたのだろう、足の一節さえも残っていない。
「クックックック……フハハハハハハハハ!!!」
魔人は肩を震わせ、震えはやがて哄笑へと変わった。
心底嬉しそうに目を細め、向かい側に倒れているリーシャを見下ろす。
「訂正しよう、お前のことは『侮りすぎていた』ようだ」
魔人の左腕は、手首から肘にかけてを切り裂かれていた。
リーシャの攻撃は邪気による防御を貫き、ダメージを与えていたのだ。
「これは思わぬ収穫だ、気紛れに辺境に出向いた甲斐があったな。
……至上の魔力、我が城でじっくり味わうとしよう」
リーシャと彼女の剣を担ぎ、魔人は暗黒の球体を作り出す。
魔人の姿は闇の中へ飲み込まれ、誰もいなくなった洞窟だけがそこに残された。
245 :
すらいむ:2008/03/26(水) 23:28:48 ID:oX/ov5jj
「う――――……こ、ここは?」
目を覚ますと、そこには薄暗い闇が広がっていた。
全身が酷く痛む。闇の中では何かが蠢いているようだが、判然としない。
意識がはっきりするに従い、周囲の音が耳に入ってきた。
多くの魔物の気配と、獣のような息遣い。そして、辺りに響く嬌声。
状況が把握できず、リーシャは眉をひそめた。
嬌声の主は全て女性のようだ。しかし魔物がうろついている暗闇に、それは
あまりにも場違いだ。
辺りの様子を探ろうとしたが、手足が動かせないことに気付く。
肌から伝わる感覚を探っていくと、粘性の高い何かの上に仰向けになり、
手足を沈めたような格好にされていることがわかった。装備は全て取り去られている。
両腕に力を込めてみたが、ほとんど動かせない。
魔力をかなり消耗しているため、炎魔法で焼き払う手も使えなさそうだ。
「ようやくお目覚めかな?」
脱出方法を思案していると、闇の向こうからあの魔人の声が響いた。
「最悪よ。私をどうするつもりなの」
リーシャは、闇の奥から現れた魔人をキッと睨みつける。
「勇ましいな、実に嬲り甲斐がありそうだ。
自分がどんな状況に置かれているか、しっかりと確かめるがいい」
低い笑いを漏らすと、魔人は魔力の光を作り出す。
光は魔人の手を離れ、天井から部屋全体を照らした。
「な、何なの、これは……!?」
リーシャを捕えていた粘液は、巨大なスライムだった。彼女の身長の3倍ほどだろうか、
ここまで大きなスライムはギルドの文献でも見たことが無い。
それ以上にリーシャを驚愕させたのは、目の前に広がる光景だった。
どこかの城の一室だろうか、周囲は石で作られた壁に囲まれている。
かなりの広さがあり、天井は背を反らすほど高い。巨大な広間のそこかしこで、
人間の女性が魔物に犯され、喘いでいた。
246 :
すらいむ:2008/03/26(水) 23:29:59 ID:oX/ov5jj
「はあ、あぁあ……!」
「お願いぃ、もっと、もっと欲しいのぉ……」
「あふっ、ひぃんっ」
ある者は壁から生えた植物のツタやスライムによって拘束され、またある者は魔獣に
犯されている。
彼女達はみな快楽に溺れ、表情は蕩けきっていた。既に孕まされているのか、
腹部が膨らんでいる者もいる。
「苗床だよ。一から魔物を作るのは少々手がかかるのでな。
繁殖用の魔物を作り、人間のメスの生殖器を用いれば、効率良く生産できるというわけだ」
リーシャは各地の支部で聞いたある異変を思いだし、愕然とした。
今までは、繁殖可能な種族である蟲の発生が報告のほとんどを占めていた。
しかし、ここ数ヶ月にかけて発生報告の数が増加し、それに伴って蟲以外の
魔物の発生割合が増えつつある。
この異変は、人手不足のギルドにとって悩みの種の一つとなっていた。
最近の異常とも思える魔物の発生頻度が、「苗床」のせいだとしたら。
既に繁殖能力を持つ魔物が進出しており、人間達が気付かないだけで、多くの女性が
魔物を孕まされているとしたら。
人類にとって大きな脅威となるであろうことは想像に難くない。
背中に密着しているスライムが大きく震える。
悲鳴をあげる間もなく、リーシャは磔のような格好にされた。
これでよく見えるだろう?と、魔人はリーシャの顔を覗き込む。
「人間どもの調教は奴らに任せているところだが、お前は特別に俺が仕込んでやる。
せいぜい心の準備をしておくことだな」
そう言い残し、魔人の姿は掻き消えた。
捕らえられてから一体どれだけの時間が経ったのか。
広間では、おぞましく淫らな宴が続いている。
247 :
すらいむ:2008/03/26(水) 23:36:58 ID:oX/ov5jj
時折、攫われてきた女達が広間へと運び込まれてくる。中には幼い少女も混じっていた。
彼女達の体はすぐに拘束され、新しいメスの臭いを嗅ぎつけた魔物が種付けにかかる。
スライムの粘液か、或いは口に含まされた花の蜜に媚薬成分でも含まれているらしく、
魔物の巨大な男根が割れ目に突き入れられると、女達の悲鳴は例外なく喘ぎへと変わっていく。
どんなに拒絶の言葉を吐いていても、彼女らの秘部は愛液を止め処なく垂らし、
男根が引き抜かれると次の挿入を待ち侘びるようにヒクヒクと動く。
次第に拒絶の意思は消えていき、やがて魔物との性交を楽しみ始める。
生殖器が充分に発達していないと判断された者は、まだ幼い割れ目に
媚薬を塗り付けられ、精液の変わりに蟲の卵が注ぎ込まれる。
一人、また一人と新たなメスが生まれ、再び広間は嬌声に満たされた。
「あ、いやあ! 動いちゃ駄目ぇ……!」
近くでスライムの愛撫を受けていた女性が一際大きく喘ぎ出した。
スライムは拘束をゆるめ、女性は床に仰向けに横たわる格好になる。
秘部から羊水が漏れ、しばらくすると獣人の頭が現れた。体がつかえたのか、
幼体の獣人は入り口でもがき、甲高い産声をあげた。
一匹の蟲が声に反応して近づき、女性の足を広げさせる。
蟲は巨大な顎で獣人の首のあたりをくわえた。加減しているらしく、獣人が苦しがる
様子は無い。
「はあ、……ぁぁあああん!!」
獣人の体がズルリと引き抜かれる。出産さえも快楽へ導く行為となっているのか、
女性は大きく達した。
蟲は前肢でへその緒を切ると、生まれたての獣人を広間の一角へ運んでゆく。
その先には、やはり女性達が拘束されていた。植物が深く差し込まれた秘部からは、
黄色がかった液体が太ももを伝って流れ落ちる。
彼女らは魔物を孕んでいない代わりに、乳房が異様に膨らんでいた。
幼体と思しき魔獣や蟲が取り付き、母乳を吸っていた。
先ほど獣人を産んだ女性は既に壁に拘束されていた。植物が汗ばんだ肌を這う。
植物の先端は丸く膨らんでおり、まだ閉じきっていない秘部にゆっくりと侵入を開始した。
女性は出産で消耗していたが、植物が膣内に潜り込むと快楽に身をよがらせる。
植物の蜜には、排卵を促す作用がある。
三日も経てば彼女は新たな生命を宿していることだろう。
248 :
すらいむ:2008/03/26(水) 23:38:15 ID:oX/ov5jj
魔物を産み落とす者。
蟲の孵卵器として使われる者。
母乳を与えるだけの道具と化した者。
広間は、まるで魔物を生産する工場であるかのような錯覚さえ覚える。
吐き気すら覚えるような行為が絶えず行われていたが、それらに反応する余裕は
リーシャには無かった。
リーシャもまた、体を縛るスライムによって犯されていた。
子を宿すための大切な部分ではなく、排泄のための穴を。
「う、ぐっ……」
大腸内を埋め尽くしたスライムは、定期的にぶるぶると振動し、熱を持った液体を
リーシャの体内へと注いでくる。
何も口にしていないに関わらず空腹を覚えないのは、スライムが分泌している
液体の作用らしい。
排泄物も、全てスライムが吸収していく。
周りの女性らのように、媚薬の類に侵されてはいない。しかし、そのために
常時圧迫されている下腹部が不快感を伝えてくる。
「ん、あぁっ……」
胸にもスライムが薄く張り付き、小さな突起を中心に嬲るようなマッサージを
加えられている。
時折乳首を吸い上げられるような快感が走り、リーシャの意識を揺さぶった。
秘部も侵入こそされていないが、密着しているスライムが入り口を舐めるように
上下運動を繰り返している。
よがり狂う女性達の姿を見せられ、スライムの攻めを受け続けている状況は
生殺しという表現すら生温い。
それでも、リーシャは絶望していなかった。
(負けてはダメ! 何としても抜け出さないと……)
捕らわれている女性達を助けることは無理だろう。だが、せめてこの異常事態を
ギルドに知らせなければならないのだ。
戦士として養われた強靭な精神と使命感が、リーシャを支えていた。
リーシャの決意を他所に、異変はゆっくりと進みつつあった。
249 :
すらいむ:2008/03/26(水) 23:41:10 ID:oX/ov5jj
リーシャは、自分の体に違和感が生まれつつあることに気付いた。
スライムは相変わらず愛撫を与え続けている。
乳房の付け根から頂点に向かって絞り上げていく動き。
胸から生まれる快感が、次第に大きくなる。
(い、一体何なの?)
動揺するリーシャの意識を他所に、胸の快感は成長を続けていき……。
それが頂点に達した瞬間、両の乳首は白い液体を吐き出した。
「あああああああっ!」
それまで味わったことも無い快楽が、リーシャを大きく仰け反らせた。
絶頂から一旦戻ってきたものの、胸には先ほどの余韻が焼きついている。
スライムに侵され続けた副作用か、リーシャの乳房は母乳を生産していたのだ。
タイミングを計ったように、スライムがマッサージを再開する。
「だ、ダメ、やめて!」
愛撫から逃れようと抵抗するが、かえって乳首を擦り付ける形になってしまう。
スライムの愛撫は、それまでのマッサージから搾乳する動きへ移行しつつあった。
「お愉しみのようだな、女剣士どの」
快感にかすむ意識を、魔人の声が現実へ引き戻した。
リーシャの姿をニヤニヤと眺めている。
魔人が手をかざすと、リーシャの胸を覆っていたスライムはさっと退いた。
乳房を下から持ち上げ、つんと上向いた乳首を口に含む。
「ふぁ……」
体が敏感になっているのか、リーシャは母乳を吐き出した時よりも強い快感を感じていた。
剥き出しの肌を甘噛みし、大きな舌で先端を舐る。
リーシャの表情が蕩けていく様を上目遣いに確認すると、魔人は乳首の周囲ごと
吸い上げた。先ほどよりも多量の母乳が分泌され、更なる快感の波が押し寄せる。
スライムの愛撫とはまた違った感覚が、リーシャの意識を翻弄する。
250 :
すらいむ:2008/03/26(水) 23:46:03 ID:oX/ov5jj
無意識のうちに胸を大きく突き出し、リーシャの体は搾乳の快感を欲していた。
気持ち良い。このまま、ずっと味わっていたい。
「もう片方も吸ってほしいか?」
魔人が優しい声でささやく。欲しいと言いかけた寸前で、リーシャの理性は
押しとどまった。
嘲るように低い笑いを漏らすと、魔人はもう一方の乳房にも口をつける。
再び襲い来る快感に押し流されぬよう、必死の思いで耐える。
二度目の搾乳は、快楽に浸っていた時間が一瞬に思えるほど長く感じられた。
魔人が離れる頃には、リーシャは肩で息をするほど疲労していた。
「ククク、ここまで耐えきった女は始めてだぞ。
その精神力に免じて、お前にチャンスを与えてやろう」
パチン、と指を鳴らすと、リーシャを捕らえていたスライムは一瞬にして
壁の中へと消えた。
代わりに植物のツルが延び、手首と足首に絡みつく。少し力を込めれば
ほどけそうなものだが、魔人は何を企んでいるかわからない。
広間の一角には、出入り口として使われている空間の裂け目がある。
魔人が再び指を鳴らす。すると、裂け目とリーシャを繋ぐ線の真ん中辺りに、
見覚えのある剣が現れた。
見間違えるはずが無い、リーシャが愛用していた剣だ。
「あの剣をとって、見事ここから逃げおおせることが出来れば、特別に
見逃してやろう。
俺は手を出さん。代わりに魔物どもが妨害するだろうがな。」
強者の慈悲とでも言うつもりなのか。
リーシャが剣に手をのばそうとすると、植物が手足をきつく締め上げる。
「舐められたものね。後悔することになっても知らないわよ?」
リーシャの強気も、この状態では虚勢にしか映らない。
魔人は鼻で笑うとリーシャに背を向けた。
「せいぜい、悔いの無いように足掻くがいい」
251 :
すらいむ:2008/03/26(水) 23:47:27 ID:oX/ov5jj
魔人は定期的にリーシャの元を訪れるようになった。
乳房をやわやわと弄び、母乳を吸い、体毛に覆われた手で全身を撫で回す。
だが、彼女の秘部には指一本触れようとはしない。
まるでリーシャから求めてくるのを待っているかのようだ。
新たな攻めにも屈することなく、リーシャは脱出の機会をうかがっていた。
スライムの分泌液のせいか魔力はほとんど戻っておらず、植物を
焼き払うのは不可能。力ずくで引きちぎるのも困難だろう。
「剣さえ掴めれば……」
リーシャの剣には特殊な紋が刻まれており、それは自ら魔力を生み出す力を持つ。
出入り口を固めている蟲を一掃するだけの魔力は溜まっているはずだった。
自由になる時間も既に把握している。
魔人が現れ、彼女を愛撫している間だけは、植物の拘束が解けるのだ。
ほんの僅かな間だが、その一瞬を突くしかない。
チャンスは一度だけ、失敗は許されない。
リーシャは出来る限り体力を温存し、隙が出来る時をじっと待っていた。
魔人は、苗床の広間に足を踏み入れた。
周りの嬌声など聞こえていないかのように、女剣士の元へまっすぐに
進んでいく。
彼女はいつもと同じように縛られたまま床に横たわっている。
魔人が手振りで命じると、植物は静かにリーシャから離れた。
跪いて体を抱えようとした瞬間、女剣士は素早く飛び起きた。
リーシャは魔人の脇をすり抜けて、投げ出された剣めがけ一直線に走る。
布切れを取り払い、剣を握る。柄の感触は追い詰められていた精神に
かすかな安堵をもたらした。
頭を高く上げ戦闘態勢に入る蟲に向かって、リーシャは剣を振り下ろした。
出口はもうすぐそこまで近づいている。
「――――えっ!?」
魔力の斬撃を放つはずの剣は、持ち主の気合にまったく反応しなかった。
攻撃は蟲の外骨格に阻まれ、リーシャは後ろに跳ね飛ばされ、その弾みで剣も
手から離れてしまう。
252 :
すらいむ:2008/03/26(水) 23:51:50 ID:oX/ov5jj
蟲は瞬く間に肉迫し、細い糸を足に吹きかけた。
混乱するリーシャの視界に、魔人の足が映る。
「邪気の満ちたこの部屋で、無事でいられると思っていたのか?」
残念だったな。リーシャの体を抱え、魔人は短く言い放つ。
リーシャの体は、本人も気付かないうちに邪気に侵食されていたのだ。
きっかけはスライムが注ぎ続けていた分泌液。それはリーシャを生かすと同時に、
体の内側から邪気への耐性を弱めていた。
邪気によって穢れた体は魔力を行使する力を失ってしまう。
もはや、リーシャに戦う力は残っていない。
全ては魔人の計算のうち。あの提案も、わざと自由になる隙を与えたのも、
女剣士により大きな絶望を叩きつける為の準備でしかなかったのだ。
魔人に告げられた事実を、リーシャは受け入れざるを得なかった。
リーシャは城の最奥部に位置する部屋へ連れて行かれた。
貴族のものと見紛うほど豪華なベッドが中央に座しており、魔人はリーシャを
ベッドの中心に横たえた。力無く項垂れたまま、リーシャは動かない。
衣服を脱ぎ捨ると魔人は背中に覆いかぶさり、いきり立った男根を
腰にこすりつける。
それだけの刺激で、リーシャの体は大きくわなないた。
「全身が邪気に満たされているのがわかるだろう?
お前は既に墜ちてしまっているのだ。逃れる術は無いのだよ」
「いや、いやあああああっ!!!」
リーシャは涙を流して絶叫する。魔人の哄笑が重なった。
「そんな体で、今更何を拒む必要がある」
細い腰を抱え、男根の先端をあてがう。長い間放置されていた秘部は、
結合を求めてぐっしょりと濡れていた。
覚悟する時間も与えず、魔人は一気に突き入れた。
253 :
すらいむ:2008/03/26(水) 23:53:04 ID:oX/ov5jj
「んはああああああああああああああああああっ!!」
魔人はリーシャを激しく犯す。あまりの勢いに、彼女の上半身がガクガクと
揺さぶられる。足は突っ張ったまま、小刻みに痙攣を繰り返していた。
暴力的なセックス。だがリーシャの体は快楽だけを感じていた。
魔人が動くたびに先走りの液と愛液がこぼれ、ベッドを湿らせる。
「いやあああああああ!! ぬいて、抜いてええええ!!!!」
強すぎる刺激に、リーシャは頭を振り必死に拒絶する。
だが、言葉と裏腹に肉体は快楽を求め、腰は魔人の男根を深くまで導こうと
動いている。
魔人はピストン運動を中断し、正上位に体位を変えた。
快楽の波が引き、深いところで脈打つ熱と魔人の視線が、リーシャの意識を
支配する。
「身も心も魂も、全てを闇に委ねるのだ。そうすれば楽になる……」
悪魔の誘惑に、リーシャの理性がゆっくりと溶かされる。
長い時をかけて築かれてきた誇りが、どうでも良くなって行く。
こんなに気持ちいいのに、私は何故拒んでいるのだろう?
もっと満たされたい。ずっと抱かれていたい。
彼女の思考に応えるように、最奥までくわえこんだ男根が膨らむ。
ああ、もう戻れない――そんな思いが脳裏を過ぎった。
邪気を含んだ大量の精液が、胎内に勢い良く吐き出された。
嬌声を搾り出そうとする喉を魔人の口付けが塞いだ。
口からも邪気が流れ込み、リーシャはより高いところへ押し上げられていく。
吸収し切れなかった精液が結合部から溢れ出した。
全身を充足感が満たし、絶頂の余韻に腰を震わせる。
魔人の腕に抱かれたまま、リーシャの意識は落ちていった。
「ぅんっ、はあっ」
長い時間をかけ、リーシャは身も心も作り変えられていった。
大人の手でも包みきれぬほど成長した乳房に、くびれを強調する腰のライン。
ほどけた髪は乳房に張り付き、まるで淫靡な胸当てのようだ。
絶妙な具合に脂肪のついた下半身、その茂みの奥では、肉欲を求める秘部が
愛液を垂らし続けている。
細い首には、彼女の防具を加工して作られた首輪がつけられている。
魔人が隷属の証として与えたものだ。
リーシャは自らの母乳を主に捧げるべく、夢中になって乳房を揉んでいた。
乳首に張り付いたイソギンチャク状の触手が、母乳を横の水差しへ運んでいく。
腰布だけをまとった魔人が現れると、リーシャは手の動きを中断し、
膝を抱えて秘部を見せ付けるように両足を開いた。
魔人は満足げに笑みを浮かべると、すぐさまリーシャとの性交を始める。
前戯も、体を狂わせる蜜も必要ない。
リーシャにとっては、魔人の邪気こそが最高の媚薬なのだ。
「ああ、魔人様ぁ……はやく、早く種付けしてくださいませ……」
魔人との情事は毎夜かかさず行われていた。にも関わらず、リーシャに
妊娠の兆しは全く現れていない。
徹底的な調教と改造を施された体は、排卵のタイミングさえも掌握されて
しまっていた。
「そう急くな。お前が完全な闇の眷属へと生まれ変わった暁には、俺の子を
好きなだけ産むがいい。
それまでの間、存分に可愛がってやる」
魔人の言葉に、リーシャは嬉しそうに微笑む。
老いることのない体で、永遠に愛してもらえるのだ。
闇に堕ちることも、今の彼女にとっては最高の至福。
凛々しい魔法剣士の面影は、もうどこにも残っていない。
首輪の中心にはめられた宝石だけが、かつてと変わらない色で輝き続けていた。
255 :
すらいむ:2008/03/27(木) 00:04:06 ID:WKu76lsS
スライム脳で考えているうちに収集がつかない状態にorz
一昨日は投下できないまま去ってしまいすみません。
>>241指摘どおり改行のせいだったようです。
超GJ!!
エロくてたまらなかったぜ
GJ!
スライム責めかと思いきや魔人様だったとは!
陵辱なんだろうけどリーシャが幸せそうなんで和んだ
しまった!途中から読んでしまったのでスライムが喘いでいるようにorz
とりあえず読み直したGJ!
孕ませ属性もある自分にはたまらん話です
魔人さまの子が出来るまで見たいな
久々の堕ち和姦キターーー!
激しくGJ!!
堕ち和姦+孕ませ最高!!
ところで堕ち和姦ってこのスレ専用用語なのか?
試しにググッってみたらココ、もしくは関連したスレしか引っ掛からない
あー。当方の記憶が正しければ、魔法天使系の作品を投下されていた
兄氏へのレス内で考案されたローカル語かと。
・・と思いきやググってみたら一番古いので2003年のスレがヒット。スマヌ。
>>263 兄貴曰く「普通の和姦」だったんだが
周囲が、それはないわwって反応して生み出された単語だったな
まるで「日本語はじめて物語」ですな
267 :
262:2008/03/29(土) 11:36:09 ID:mUsh//Rz
>>267 生憎、他人に股座を開いた女は食わぬ主義でな
見習いの女騎士の集団(30人)を引率する凄腕の女性騎士三名
を犯す場合は全員陵辱なんて欲張ると返り討ちにあうのが目に見えてるので
ピックアップして陵辱するなら見習い騎士2〜3人拉致るのが簡単だけど
凄腕の女性騎士三名も全員とは言わず一人で良いから犯したい
そんな場合はどうしたら良いんだろ?
>>269 見習い拉致ったあと
騎士も一人で来い、って呼び出すだろ、常考
>>271 そして堕ちた騎士たちを使って内部から堕とすわけですね、わかります。
見習いの中に潜んでて機会を待てばいい
見習いこぼうず ぬるみみ
>>273 見習いの胎内に潜んで掻き回しつつ機会を伺うのか。
そして先輩騎士と百合の園つーか絶対合体っつーか。
ウヒョー
神楽スキー兄貴の桜野タズサ触手ものは……(まだ言うか
自分も・・・
伝説の勇者一行の子孫の娘を捕らえて犯し虜にして玩具にするのはある意味で触手生命体の夢みたいな感じだけど
女勇者・女戦士・賢者・僧侶・武闘家・魔法使いなどの伝説の勇者のパーティーの子孫は美人が多いって決まりがあるから
競争率が高いよね。特に女勇者は恨み等を晴らす為に殺到は確実。
誰が一番、狙い目なんだろ?
>>278 自分は伝説の勇者一行の子孫が魔性にヤリ逃げされて生んだ子供で、殺されもせずに
人として育てられ外見は完全に人間の美少女……という激レア物件を探して西東。
見つけたらたっぷりかわいがって自分の中に眠る魔性が目覚めそうになって怯えるさまを見て
楽しむ予定。
それはさておき狙い目は組織が背後にいないやつじゃね? 潜在能力が覚醒して
酷い目に遭うリスクは正直計算不能だし、目に見えるリスクは出来るだけ
避けたほうがいいんじゃないか。
女戦士の子孫が騎士団を率いてたら倉庫の中に納めてある鎧の中にスライムやらを忍ばせて囮のオーク軍団を突撃させて慌てて鎧を着た騎士を男はそのまま消化で(゚д゚)ウマー女騎士はそのままニュルニュル(゚д゚)ウマー
そして全身愛撫状態の女戦士の子孫を(゚д゚)ウマー
と言う計画を立てたので給料下さい
byスライム軍団長
うるさい。細かく分裂して騎士団全員に寄生しとれ。
冒険者ら自身に良く似た触手ハーフを生ませ
その自らの子孫に攻めさせるのが真の絶望かと存じ上げます。
というわけで誰か一味を一人でもよろしいので捕らえて下さらぬか?
by触手参謀
んなことせんでも風呂にでも入って擬態しとけ
なにぃ!?男が入ってk
ko-meiの罠にもたじろがぬため
TSスレで修行してくる
恋人に擬態して近づけばいいのさ >スライム
それか気が付けば街の人間全員スライムの擬態でドッキリ
風呂も食事もスライムの擬態で胃の中から攻めるとか
バイオハザ…いや、なんでもない。
ローパーだったはずなのに気がついたら竜になっていました…
あ、翼が触手だ
by戦闘員A
相手の強さによってはワザと苗床まで誘い込むのも手だよね
助けても苗床は身も心も我らに捧げた言わば同士も同じだし
苗床を助けたと勘違いした、ある国では敵が居ないと言われた女性騎士を
苗床のみんなが襲いかかって蹂躙して献上してくれた。
アナタ、正気に戻って!こんな所に居ちゃダメなのよって言ってた女性騎士が最後には
触手のチンポ気持ち良い〜もっと頂戴。とか言うまでに堕ちた。苗床さん達には報酬?として三日間連続で私本人が直接犯した
苗床さん達は大切にしましょう。意外なお礼をしてくれる事もあるんだから。
触手責め自体は勿論の事、救出後のエピソードに飢えてるのは拙者だけでしょうか?
バスルームでヌルヌルを落としながら泣き明かし。
周囲に気を遣わせぬよう表面上は普通に振舞う。でも性感は開発し尽くされ、ちょっとした刺激でエロい気分・・。結局、一日に何着もパンティを履き替えるハメに。
夜は夜で悪夢うなされ跳ね起きる。枕に顔を埋め嗚咽を押し殺せども、寝汗で下着が張り付く下着に疼く躰。気が付けばベッドの中でパジャマのズボンをもぞもぞ下ろし・・。股間へ伸びる自分の指に自己嫌悪の繰り返し。
スライム風呂に媚薬を点滴で投入
最初は普通なのでスライムにもまれるだけ
そのうち媚薬の濃度が濃くなってきて…
>>290 スライムが「もう…だめ。どうにでもしてぇ!」となっちゃうのですね。
発声器官があるのかどうか
>289
同じく。
スレ違い気味になるが、救出後に思い人と爛れた和姦とかかなーり好き。
やはりというか少ないけどな。
ピキー! ボク、悪いスライムじゃないよ。
メガテン的に考えるとスライムは召還中の事故で本来の姿で現世に現れた存在で
スライムになった高位魔族を雑魚だと侮ったヒロインをボコボコにして魔力を奪いついでにヒロインの体を支配しヒロインの仲間に近づいてその仲間の体も自分の物にしてと言うネタを考えた。
支配されたヒロイン達を助けようとマグタイトを与えたらあ〜ら不思議!
全員がエロいサキュバスになっちゃって、主人公はあっという間に
皆に精気を吸い取られてしまいましたとさ・・・ メデタシメデタシ
>>297 だからあれほど100均に売ってあるマグタイトじゃなくて本物のマグネタイトにしておけと言ったのに、主人公ったらおっちょこちょいなんだから
百均に触手売ってないかな
百均の触手は粗悪で買い主にもおそいかかるからやめとけ
捕まって陵辱されるヒロインに取って
唯一の安らぎである陵辱から解放される睡眠時間。
淫魔であり夢の中でも淫らな事を出きるから別名。夢魔があるサキュバスやインキュバスを使って夢の中でも陵辱して追い詰めるのも良いよね
いくら屈強な精神を持っている女神様であっても夢でも犯され現実でも犯され。それが続けば、ひとたまりも無く精神が耐えられる筈が無いし
>>301 寝てる間も外から中から撫で続ければ、サキュバス要らず・目覚まし要らずだぜ?
むしろそういう展開を望む。
こういう時文才の無い自分が悲しい
>>301 精神が壊れちゃったらそれで完了じゃないか。それではつまらん。
肉体と精神が壊れるかどうかの境界線を以下に彷徨わせるかが醍醐味ではないか。
だから我は、ヒロインが失神したら起こさないようにそっとお風呂に入れて、栄養を与え
ふかふかのベッドに寝かして、意識を取り戻す直前にまた拘束するのと常とする。
本人の意識の上では延々と責められ続けているが、
いつまで経っても壊れることが出来ないというのもまた、恐るべき責めの一つ…
アジトに攻めてきたヒロインを捕まえる
↓
ヒロインを限界寸前まで陵辱する
↓
半ば廃人になったヒロインの体を癒やしアジトを攻めた後の記憶を封印する
↓
アジトの近くに放置して意識の戻ったヒロインは再びアジトを攻める
↓
ヒロインを捕まえる
↓
以下エンドレス
by某板住民
お主、なかなか悪よのぅ
>>299 100円触手缶(中国製)に禁止薬物が発見され問題になっております
問題の触手缶はニョロ県リョージヨ市ネト町のスーパーで販売され
その中国製触手缶を購入した秘密結社※※の幹部※※元帥が触手缶を使用した所、異臭と共にめまい、吐き気を起こし
戦隊系ヒロイン5名と平戦闘員10名と共に病院に運ばれ
現地メディアによると※※元帥は意識不明の重体で警察は関係者の意識が戻り次第※※元帥を逮捕すると報じました。
これに対し秘密結社※※総帥は触手缶を製造したメーカーに対しを告訴する模様です
>>307 やっぱ触手は国産の純正品に限るな……。
このまえ台湾製の触手を使おうとしたら
中の触手が半分ぐらい死んでいて使い物にならなかったよ
買ってからまだ1ヶ月ぐらいしかたってないのに
そんなことより、オレの台湾製触手なんて、
24時間ぶっ通しで「トースト食べます?」って聞いてくるんだぜ?
んで、イラネって言うとマジ切れして白い液体撒き散らす。
しかも挨拶が「おこんにちは」だぜ?
今時売れないコメディアンでもそんな挨拶しねーっての。
最近媚薬塗れの触手に犯されて喘ぎまくる女の子より、触手にぶん殴られて吹っ飛ばされ
咳き込みつつもよろよろと立ち上がり、痛みで涙を浮かべながらこちらを睨み据える
女の子に興奮するようになりました。
その後に粘液で滑りやすくして立ち上がるのを妨害するといっそういいと思います
味方に因果率操作系の能力者が居て致命傷を負う→レイプ→死亡→戦闘前までリセットで本人は死亡時の記憶は無いが実際は100回は負けて死んでいる
と言うバットエンド満載なゲームブック風なネタを
>>305と
>>311を見て思いついた。
女の子を取り込んで永遠の命を与えて永遠に孕ませ続けます
そのうち女の子は「もう……殺して………殺してよぉ…」と言ってくるともいますが
聞き入れずに卵子が枯れ果てるまで受精させ続けます
戦隊系のチームを組んだり組織だって戦うヒロインを潰すには
まず一人。非番や休暇中のオペレーターで良いから拉致って媚薬責めや精神陵辱等の様々な手段を使い、言いなりの性奴隷に仕上げる。
非戦闘員なら触手の総力と精力を結集すれば2日〜3日あれば性奴隷であり従順なスパイが出来上がり(奴隷の膣内に取り憑き潜入も出来るし)
そしてオペレーター仲間から一人ずつ毒牙にかけ仲間を増やし地盤を固めてヒロイン達を徐々に恥辱の罠にハメていくって感じに
バレたらバレたらで警報を鳴らされる前に口封じで男なら始末of女なら陵辱して拉致して自らの巣に監禁すれば良いし
317 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 00:07:26 ID:6/ksmiL7
そういえば今期アニメのドルアーガのアニメ一話に触手シーンがある。結構きわどくてハァハァした
>>315 そのスパイ子ちゃんがオペレーターを一人ずつ襲い落としていく過程が読みたいです
つーかあの第一話自体が狙い杉で吹いたw
一話につきワンシーン、必ず触手と絡んじゃう。そんなアニメはまだですか?
そうですか。まだでしたか。畜生。
のっけから全然関係ないけど駄目駄目天使ナツメさん。第五話を忘れた頃にチンタラ投下したいと思います。
〜粉砕天使ナツメ 第五話 前編〜
…ずちゅる、こぷ…ぬちゅ…ごぼ…。
時刻は夜の十時を回っていた。
空き地を挟んで向かい合うパチンコ屋と風俗店ネオンが裏通りをピンク色に染め上げ、その下の通りを酔っ払いの一団が野卑な声を上げながら千鳥足で横切って行く。
蹴り倒されたゴミ箱に群がり残飯を漁るのは、みすぼらしく痩せこけた野良猫の群れ…。
ここは雛菊駅の南口ロータリーから広がる再開発地区。
落書きまみれのコンクリートジャングルには、新興オフィス街として目覚しい発展を遂げていた当時の面影は見当たらない。
毛細血管のように走るくねった路地には、お子様お断りの店々がひしめき合い、怪しいチラシが散乱するビルの谷間は、通勤通学の時間帯でも往来が疎らであった。
「…ん…、は…ぁ、…んくっ」
そんな準ゴーストタウンの合間に響く艶めいた喘ぎは、フル稼働する室外機の低音に掻き消され誰の耳に届くこともない。
裏路地に少し入った雑居ビルの3F。古びた「テナント募集中」のビラが半分剥がれて垂れ下がるアトリエ跡。無数のマネキンが転がるその一室で、いつ終わるとも知れない凌辱劇は今宵も繰り広げられていた。
「んっ…んむっ!はぁ…ぅ」
「ひぁっ…きゃっ…」
バラバラに横たわる無機質な人形に混じって蠢くのは本物の人肌…。
全部で4名。いかにも夏物といった軽装のカジュアルを着込んだ娘が2人。残る半分はスーツとタイトスカートに身を包んだ一目で分かるOLコンビ。
開け放たれた胸元からは皆、各々サイズも形も違う乳房が振り出され、振動する胸板に調子を合わせて波間の風船のように踊っている。太腿を締め付ける拘束具により無残にも開かれた股間には、誰一人例外なく肉色の触手が頭から没していた。
赤黒い血管を表皮に浮かばせビクビクと震えるその一物は、正に怒張した男性の陰茎そのもの。そしてその触手を辿った先にいる三体の陵辱者…。
手足の区別もない洋梨のような図体からワラワラと伸びる無数の触手。ローパー型デスパイアたちである。
「う…あ…ぁ…っ、ふぁっ!!」
被捕獲者の一人、香澄は目の縁から涙をこぼしながら目の前で犯されている予備校仲間の瑞穂を眺めていた。
日焼けした小麦色の肌に塗りたくられた白濁液。曝け出された乳房は水着のトップの形に日焼け跡が残り、桃色の突端には花のつぼみのようにすぼんだ触手が吸い付いている。
全員合計で8個になる乳首を咥えているのはいずれも小さい方のローパーだ。お目当ては恐らく母乳。親個体の方は胸には見向きもせず、ひたすら犠牲者達の膣内に精液を注ぎ込み続けている。
いや、そもそも初めからここに居たのはこの大きい奴だけだった。
…捕まってから三日目の晩の事だ。先に連れ込まれ犯されていたOLの一人が、急にそれまでとは異なる呻き声を上げ、バタバタともがき苦しみ出した。
尋常ならざる光景に恐れ慄く二人を前に、下腹部をパンパンに膨らませたその女はひとしきり唸り続けた後、突如腰を持ち上げ、下半身だけでブリッヂのような体勢を取り、そして―――。
…産み落としたのだ。一匹のローパーを。
更に翌朝には別の女がもう一匹のローパーを出産。その光景を目の当たりにした時、瑞穂は絞め殺される鶏ような悲鳴を発し、遂に正気を失った。
犯されながらも互いに励まし合っていた友人は、もうそこにはいない。香澄は独りぼっちになった。
じゅる…じゅぷ…、ちゅぽっ。
「…んぐっ!!」
吸い上げられる愛液。放たれる精液。逃げ出そうにも手足は縛られ、床一面ヌルヌルしたスペルマの海。
おまけに生まれた時はラグビーボール大しかなかったローパの幼体は、僅か数日の内に、愛液をふんだんに啜って一メートルを越える背丈にまで成長していた。
もう助からない。自分達はきっとあのOLと同じ運命を辿るのだろう。バケモノの母となった先客達は今、部屋の真ん中でミルクを搾り取られ続けていた。
腰まで捲りあがったスカートの中には破れ放題になっているベージュのパンストが覗き、食い込む触手により太腿はハムのように締め上げられている。
ローパーはこの母胎がさぞお気に召したようだ。既にその秘所には次の子供を作る為の白濁液が流し込まれている。あれと同じ液体が既に香澄の体にも満タンまで注ぎ込まれているのだ。
「…ひっく…、えぐ、あぐ…」
嗚咽と共に涙がこぼれ落ちた。歪む視界の端っこで足首に絡まっているのは、自分の履いていたパンティだ。買ったばかりだったこの下着も今やクリーム色のヘドロにまみれ、黄ばみ、すえた悪臭を放っている。
悔しかった。あの晩、予備校の帰り。遅くなったから近道をしようなどと言って、行方不明者の集中する再開発地区に足を踏み入れさえしなければ…。ビルの隙間から伸びて来た、この触手に捕まりさえしなければ――――。
ガシャァァァァァアーーーーーン!!
突如響いた破砕音に、香澄の瞳は見開かれた。
ガラスの破片が粉雪のように舞う中、ローパーの上半身…と呼べるのか分からないが上半分が消し飛び、白濁液で染め上げられていた部屋は一面鮮血で上塗りされる。
香澄を犯していた触手は本体を失い、彼女の秘部に頭を突っ込んだまま、ビチビチと傷を負ったミミズのようにのた打ち回り…。
この夜、捕獲から十二日目にして香澄と瑞穂は救出される事となった。
だが…搬送先の病院で自分達の体の異変を知った彼女たちには、もう以前の笑顔が戻る事は無かったという。
♯
『ハラショー!初弾命中。さっすがわたくし。ビバ、マルーシャ。さー突入だぜエミィさん!!』
携帯越しの自画自賛を聞き終わらぬ内に、分厚い防火扉を蹴り開けエミリアは室内に踊り込んだ。
窓の外からの狙撃で同胞一匹を挽肉にされたローパーは、4人の人質を窓際へと引きずり並べ、即興のバリケードを築いている最中であった。
火照った乳房を冷たい窓ガラスに押し当てられ、官能的な呻きを洩らす女たち。
その酸鼻な光景を前にしても揺らぎひとつ見せぬ天使の瞳は、予期せぬ方角からの乱入者に動転する一匹の心臓に狙いを定め―――。
ザシュザシュザシュ…っ!
正確無比な三連射でその生命活動を停止させた。光の矢で貫かれた肉塊が静かに血の海へ沈む。
状況を理解する猶予も無く取り残された最後の一匹は、事切れた相棒が床に放り出したOLを即座に絡め捕り、自身とエミリアの間に吊るし盾とした。
ガシャァァァァァアーーーーーン!!
再びガラスの砕ける音。大胆不敵なスナイパーが、銃撃によって開けられた風穴を数倍に拡げ、弾丸に続いて向かいのビル屋上から飛び込んで来たのだ。
コートをバサリと翻し、ガラスの破片を振り払うマルーシャ。その両手には、狙撃用の二脚を展開したまま灼熱の銃剣を突き出し、標的の急所を窺う対戦車ライフルが。
「キシィィィィイ…!」
エミリアへ向け掛けていた人質の半数を大わらわで灼熱天使に回し、最後の怪物は威嚇の唸りを上げた。
前門の虎、後門の狼。人間を盾にしたまま天敵二名に挟まれたデスパイアは進むも退くも儘ならない。しかし、人質を前に攻め手を欠くのはエンジェル達も同様。
事態は膠着状態にもつれ込むかと思われた。…が。
「ええーーーーーいっ!!」
天井を隔て真上から降って来た少女の怒号。続いてビル全体を揺るがす激震。
仰天し頭上を仰いだローパーの視界を覆い尽くしたのは、今まさに落下してくるコンクリートの塊であった。
ズズウゥゥーーー…ン…。
地響きと共に舞い上がる粉塵が戦闘の終結を告げた。勝敗は語るまでも無いだろう。
上の階の床をぶち抜いて現れたナツメの急襲により、ローパーはピザのように押し潰され、そのまま瓦礫の下に没していた。触手に絡め取られていた四人は既に、エミリアとマルーシャの脇にそれぞれ抱えられている。
「はっはァーん。見たか必殺ナツメ落とし!こいつを喰らやあジャブローのモグラも木っ端微塵よ!」
「…勝手におかしな名前付けない下さい」
パラパラと降り注ぐコンクリート片を振り払いながら、細めた両目でマルーシャを睨むナツメ。そうこうしている間にも、エミリアは被害者達を壁にもたれ掛けさせ、それぞれ様態を窺う。
「命に別状は無さそうね。二人とも、毛布か何か探して頂戴」
「あ…うん」
指揮官としての表情を崩さぬまま、千切れた触手を被害者の股間から引っこ抜くエミリア。めくるめく官能のフィニッシュに、犠牲者は思い思いの声を張り上げ最後の絶頂へと達した。
程なくして四人の身体にはマネキンに被せられていた白布が掛けられる。後は救護班が到着するまでの間、現場を見張り続けるだけだ。
ここみたいな絶好の隠れ家は、漁夫の利を狙う他のデスパイアが目を付けている場合が多い。それに…抵抗できない女性を狙う不逞の輩は何もデスパイアばかりとは限らない。
汗と精液に腐肉が混ざって放つ耐え難い悪臭がいつまでも鼻を突く。匂いを消す魔法が無いのが何とも恨めしい。
「なァ。ここんトコやったら多くないか?今週だけでもう3件だぜ、エミィ」
「ええ…」
多いとはローパー型デスパイアの事だ。以前、ナツメの家を襲い両親を殺害し妹を辱めたのも同種のデスパイア。あの頃からローパーの出現数は右肩上がりで伸び続けている。
確かに、彼らはデスパイアの中でも繁殖能力に長けた者たちでこそあるが、それでも今までは月に三匹も遭遇すれば多い方だった。最近のこの数は少々異常である。
「うぅ…ん…」
壁際でOLの一人が呻き声を上げた。見れば彼女に掛けてやった布の一部がしどしどに濡れている。どうやら母乳が垂れ続けているようだ。
バケモノの子供を産まされた挙句、身体まで変えられてしまった被害者。居た堪れない気持ちになりながら見過ごす訳もいかず、ナツメは彼女の布を取り替えようとする。
「ひ…ぁ…」
余韻の抜け切らぬ身体でクネクネともがく年上の女性と格闘しながら、辛くも作業を進めていくナツメ。脇からマルーシャの差し出したバスタオルで被害者の胸と股間を拭い、丁寧に包み込んでやる。
「…あ」
「……………」
毛布を取り替え終えた時だ。何気なく他の被害者を見渡したナツメの視線が潤んだ視線と被さった。犠牲者たちの中で唯一人、意識の残っていた香澄である。
「どう…して…」
「え?」
潤んだ瞳のまま、震える唇で香澄は囁いた。聞き取り損ねたナツメは彼女に一歩近づく。
「どうして…、どうしてもっと早く…来てくれなかったの…?」
「え…あ…。それは…っ」
思わず言葉に詰まらせるナツメ。香澄はゆっくりと壁から身を剥がし、半裸のまま彼女の方に這い進んで来る。そして…。
「なんでよ!?どうしてもっと早く助けてくれないの!?私もう、こんなに、こんなにされちゃって…!何度も叫んだのに!助けて、助けて、って!それなのにっ!!」
「そ、そのっ」
「嫌ァ!あんなバケモノの子供なんて!何で、何で私たちなの!?ねぇ!答えてよ!ねぇっ、答えてってばあっ!!」
誰の目にも錯乱しているのは明らかだった。鉄砲水のように噴き出す言葉はまるで前後が繋がっていない。
香澄はそのままナツメにしがみ付き、彼女の肩をガクガクと揺さぶった。キリキリと二の腕に食い込む指が痛い。
しかしナツメはその手を振り払えなかった。途切れる事無く発せられる悲痛な叫びに、粉砕天使は言葉を失い、ただひたすら蒼くなる。
「ねぇってば!?答えてよ!ねえ―――…うぐっ」
半狂乱の詰問は唐突に止んだ。うつ伏せに崩れ落ちる香澄の背後から姿を現したのは、手首をコキコキと鳴らすマルーシャ。軽い手刀を後頭部に打ち込んで失神させたらしい。
「…マルーシャさん…」
「気にすンな。よくある事さ」
マルーシャは香澄を背中から抱き起こすと、慣れた手つきで壁際に横たえ、跳ね除けられた毛布を掛け直してやる。
「意識の残ってる被害者には注意しとくんだね。大抵気が動転してるからさ。酷い時なんて首絞められたりもするよ」
「…ハイ…」
力の抜けた返事が精一杯だった。香澄の表情に呑まれてしまったナツメは無力感に打ちひしがれ、呆然としたままその背中を眺る事しか出来ずにいる。だが…。
「まァ。討ち洩らしもなく、一人の死人も出さずに済んだんだ。上首尾だよ、上首尾」
その一言を聞いた瞬間、ナツメの中で何かが弾けた。
「上首尾って…どう言う事ですか?」
「ん?」
「何が上首尾なんですか!?何が上出来なんですか!?この人たちはみんな…っ、みんなメチャメチャにされちゃったのに、そんな言い方ってあるんですかっ!?」
「え、あ。…お、おいナッちゃん?」
猛然とマルーシャの前に詰め寄り、鼻と鼻の触れるような距離で捲くし立てるナツメ。普段の彼女からは想像もつかないその剣幕に、流石のマルーシャも思わず言葉をどもらせる。
「ナツメ!!」
そんな二人を咎めるように凛とした声が割って入った。
「こっちの被害者も毛布取り替えるから、手伝って頂戴」
「え、あ…はい」
エミリアの声で我に返ったナツメはバツの悪そうな表情を浮かべると、小走りでエミリアの方に駆けつける。同僚の助け舟に救われマルーシャは安堵の吐息をついた。
辺りは静寂を取り戻し、空調設備だけがやかましく唸り続ける。遠くから近づいてくる救急車のサイレンに、三人は気まずい空気の下、言葉数少なに耳を傾けていた。
♯
「い…いぃ!んぐうーーーぅっ!!」
毛も生え揃ったばかりの下腹部を惜し気もなく曝け出しながら、一人の少女が狂おしい呻きを上げていた。剥かれた白目と飛び出た舌は、その声が耐え難い苦痛により発せられる物である事を物語っている。
「うあ、あ、あ…っ、いあァーーーーーっ!!」
風船のように膨れた異様な腹。ウエストの膨張に耐え切れなかったミニスカートは、とうの昔に彼女の足元へ落っこちている。
触手で拘束された両手両脚を死に物狂いで振り回し、言語化不能の叫びで何かを訴え続ける少女。
セーラー服が殆ど用を成さないほど体積を増した彼女の腹は、その内部に息づく何者かの運動に合わせしきりと蠢いていた。そして…。
「ひっ、ひぐッ!」
ちゅぷ…ちゅぷちゅぷ。粘膜同士がこすれ合う湿った音と共に、彼女の真っ白なショーツに汚らわしい染みが広がった。
「んぎぃぃぃぃいっ!!」
下着の股布がモコモコと動き始めた。薬物中毒者のような形相で首を振り回し、獣の如く叫び続ける少女。
やがてベトベトになったショーツを内側から持ち上げ、チョロリと顔を覗かせたその物体は何と…不気味に蠢く赤黒い触手の塊であった。
ぐちゅ。ぐちゅ。ぐちゅ…ずぽっ。
少女の胎より顔を出したローパーの幼体は、左右で暴れる太腿の肉を押し退けるとイボだらけの体を大きく一捻り。栓を抜くような音と共に少女の膣から飛び出し、冷え切った床の上にベチャリと落ちる。
無機質なコンクリートの上でぬたくる異形の赤子。闇の中から伸びて来た極太の触手が、その身も毛もよだつ新生児を愛しげに撫で回した。
「おぉ、よしよし。よしよし。今度はまた一段と可愛らしい子だこと」
視界の利かぬ暗黒世界に響き渡るのは、我が子を慈しむ母の声。無論それはローパーを産み落とした少女のものではない。
「お産ご苦労様。少し休んだらこの子の授乳お願するわね。うぅふふふっ…」
ねぎらいの言葉にも少女もうは反応しなかった。魂をどこかに飛ばしてしまったような顔のまま涎を垂れ流し、辛うじて呼吸だけを保っている。光を失った瞳の淵に湛えられる涙は、耐え難い苦痛と快楽の産物か、或いは僅かに残された理性の欠片か。
薄暗がりの中に瞳を凝らせば…そこには妊婦のように腹の膨れた十名ほどの女たちが、皆頭上で組まされた両腕を触手で戒められ、トンネルを埋め尽くす肉の縄で吊り下げられていた。
既に半数以上の者が妊婦の腹と化しており、まだ腹の膨れていない娘はその股間に図太い生殖器をねじ込まれ、命の素をひたすら体内に流し込まれている。
「嫌…っ。あたし産みたくない…。こんなの…産みたくないっ!!」
這い進むローパーの赤ん坊を見て、別の少女が首を左右に振りながら連呼する。
無理もない。今、自分の股間から滴っている白い液体には、まさに天文学的な数の精子が泳いでいるのだ。目の前の妊婦達は数日後の自分の姿である。
「あらあら。酷い言われようね。貴女達は来たるべき私達の時代に自らの遺伝子を残せるのよ。こんなに喜ばしい事が他にあるって言うの?」
「いやぁぁぁあーーー!そんなの嫌ァーーーーー!!」
拒絶の意思表示を嘲笑うかのように、声の主がブルブルっとその身を震わせる。すると…ごぼり。狂ったように喚く少女の恥部から、再度大量の白濁液が溢れ出した。
哀れな獲物は己の体が汚されていく光景をただ眺めている事しか出来ずにいる。
「んー…でもチョット困ったわねえ。いい加減ここも狭くなって来ちゃったし、そろそろ潮時かしらね」
ズズズ…と、その途轍もない重量の物体は闇の中で蠢いた。彼女達の股間を貫いている触手は、皆この巨大な何者かから伸びている。
「それでは、いらぬ横槍の入らぬ内に次の街も頂いちゃうとしましょうか。オホホホホ…」
新しい玩具をみつけた女児のような声で微笑み、巨大な肉塊は這い進んでゆく。凌辱中の娘たちを体の至るところにぶら下げながら。
八月の太陽に焦がされる海沿いの街。雛菊市へと…。
♯
「もっぺんっ、もっぺん言ってみろよ!!」
薄暗がりの中に聞き覚えをある声が響き渡っている。
(うっさいねー。つーか誰の声よ?)
長い長い棺桶を思わせるコンクリートの空洞。足元を流れるのは凍えそうな冷水。声の主を警戒しながらチロチロ走るドブネズミが神経を逆撫でする。
愉快不愉快の感覚さえ麻痺させられそうな真冬の下水道。そこで立ち尽くしている二人の少女。
一人はカーキ色のコートを着込んで小銃を携えた白人の娘。もう一人は花嫁衣装を黒一色に染め上げたような禍々しいコスチュームの少女。二人とも年は似たようなものか。
コートの娘は手にした銃をかなぐり捨て、ボロボロの皮手袋で怒りに任せ相方の襟首を掴んでいる。
(ああ…そうか。ここはあそこだな)
揉める二人の顔を確かめたとき、マルーシャの意識はようやくここが夢の中なのだという事を理解した。コートの天使は昔の自分。そしてその傍らのゴスロリ娘はエミリアの姉。殲滅天使イゾルデだ。
彼女はマルーシャの手を払い除けると、背中まである白銀の髪を優雅に掻き揚げ、冷たい水面に落っこちていた帽子を被り直した。
「オイっ、イゾルデ!!」
彼女たちの前方で伸びている巨大なゼラチンは、三分前まで交戦していたクラゲ型デスパイアの死骸である。
その周囲に散らばって倒れている年端もいかぬ娘たち。彼女らはこのデスパイアに犯されていた被害者だ。いずれも未帰還だった天使達である。
強力な魔法障壁と百本近い触手を自在に操り、数多のエンジェルを慰み物にしてきたこの怪物も、十二天使の第三位に数えられるイゾルデの前では据物同然であった。
彼女の背中に背負われているのは、対デスパイア用の黒魔術駆動式チェーンソー<ブルーメン・シュトラオス>。花束の名を冠されたこの恐るべき凶器は、生物非生物を問わずあらゆる物体を片っ端から輪切りにする。
変身ヒロインの武器として余りにも似つかわしくないスプラッターな装備は、ゴスロリ中毒の末期的コスチュームと相まって、イゾルデの悪趣味を芸術の域にまで昇華させていた。
ある意味、アナレイトエンジェルの相棒としてこれほど相応しい武器は他にあるまい。
「くだらない事言ってないで帰るわよ。サービス残業続きで寝が足りてないのよ私。約束通りマルーの部屋貸して頂戴ね」
怒りに震えるマルーシャを完全に無視し、踵を返したイゾルデは来た道をバシャバシャと引き返して行く。
「ま、待てよ!こいつらはどうすンだよ!?助けていかないのかよっ!?」
イゾルデの行動に面食らったマルーシャは、転がっている犠牲者達を指差して喚き散らす。
「無駄よ。ここまでされたら、どの道もうエンジェルとしては使いものにならないわ。後は救護班に全部やらせておきなさい」
黒衣のお姫様は振り返りもせず背中で答えた。
「い…イゾルデ、てめぇ!!」
怒りを爆発させたマルーシャは大股でイゾルデに詰め寄り、力任せに彼女を振り向かせ再度その襟首を掴み上げる。
「何よ。喧嘩がしたいなら裏路地。ディベートがやりたいならお金貯めて大学行きなさい」
妹のエミリアと瓜二つな美貌。しかしその瞳に宿る輝きは刃物の峰のように冷たく無機質で、マルーシャへの露ほどの関心も窺えない。
そんな西洋人形のような彼女にマルーシャは獣の如く吠え掛かった。
「じゃあ何だ!?こんだけ犠牲者出しといて、何が“上首尾ね”なんだ?その頭のどこをどう回したら、ボロボロに犯られちまった味方の前でっ、一体全体そんな台詞が吐けるンだよ!?オイ!!」
この時のマルーシャは許せなかったのだ。犠牲者に対し一欠けの憐れみも持ち合わせていないイゾルデが。
そして同時に…後方への注意が散漫にもなっていた。
「ピギィィィィイイーーーーー!!」
「―――――!?」
背後から突然の襲撃。犠牲者の一人の胎内に身を潜めていたデスパイアの子供が、隙だらけのマルーシャに躍り掛かって来たのだ。
振り返ろうとしたところを、触手でバシャーンと引きずり倒され、膝の高さまでしかない水中へ無様に転がるマルーシャ。
「ぶはっ!…ひっ!?」
慌てて顔を上げてみればなんと、今まさにデスパイアの子供が自分のスカートの中へ潜り込もうとしてしている最中だった。
クラゲ型デスパイアの幼生であるプランクトン形態。触手の生えたゾウリムシのような怪生物は、マルーシャの脚をM字に開かせ、ショーツの股布をずらそうとする。
「やっ、や…!!」
犯られる。寄生される。あの時みたいに何から何まで汚される。嫌だ。嫌だ。絶対に嫌だ。
恐慌の余り手は滑り、拾い上げようとした銃を滑稽に取り落とす。駄目だ。間に合わない。
「嫌ぁーーーーーっ!!」
―――――ズバ。
呆気ない幕切れだった。マルーシャの体を乗っ取ろうとしたデスパイアはイゾルデの軽い一薙ぎで半身に切り開かれ絶命する。
ようやく得物を取り直したマルーシャは、冷たい壁にはね返って転がったその死骸に、半狂乱になって銃剣を突き立てる。何度も何度も、何度も何度も突き立てる。
「ハァ…、ハァ…、ハァ…っ。ハフっ」
デスパイアが光の粒となり始めたのに気づきようやく我に返ったマルーシャは、震える肩で荒い息を付きながら、どっと押し寄せてきた疲労感と無力感に打ちのめされていた。
膝からガクリと崩れ落ち、灼熱天使はその場で尻餅をつく。そんな彼女の傍らでイゾルデはクスクスと堪え切れない笑いを洩らしている。
「ふふ…。いやあー!だって。思ってたより可愛い声出るんじゃない」
「……………」
初めて見るイゾルデの笑顔。言い知れぬ悔しさが込み上げてくるが、それを彼女にぶつけるだけの余力はもう残っていない。
「ま。要するにお子様なのね」
そう一言だけ言い残し、イゾルデは先程と変わらぬ歩調で去っていく。冷たい水の中に、ひとりでヘタリ込んでいるマルーシャを残しながら。
「―――――くそっ」
バシャリと一度、堅く握り締めた拳が水面を殴った。
♯
「…ん…んんー…――――いでっ!?」
予告無しで脳天を襲った鈍痛によりマルーシャの意識は強制起動させられた。慌てて跳ね起きれば、今度は爪先がベット脇のくずかごを蹴り倒す。
誰を恨む訳にもいかない。ベットサイドに頭をぶつけさせたのは自分の寝相であり、この部屋をガラクタ渦巻くソドムとゴモラにしているのもマルーシャ自身なのだから。
(あー…。もうこんな時間かよ)
エアコンの稼動していない室内は蒸し暑く、寝汗を吸って肌にへばり付くパジャマ代わりのシャツが何とも気持ち悪い。
時計を見れば時刻は既に正午を回ったところ。カーテンの向こうには恨めしい真夏の太陽が昇り、今日も勤勉に太陽系第三惑星の地表を加熱している。
一も二も無く撃ち墜としてやりたいところなのだが、残念ながら射程外である。
(しっかし、随分昔の夢見たモンだなァ…)
アンニュイな目覚めの真犯人は先程まで見ていた夢。幼き日の冷たく苦い思い出である。
埃まみれの記憶を引きずり出させたのは恐らく昨夜のナツメとの悶着だろう。夢の中のマルーシャは、昨夜の彼女自身が吐いたのと同じ台詞に憤慨していたのだ。
(昔のアタシがガキだったのか、それとも今のアタシが腐ってるのやら…)
考えたところで答えは出ない。
バサバサの金髪をひとたび掻き揚げると、マルーシャはすらりと伸びた白い脚を寝床から繰り出しキッチンへと歩みを進める。
ノブに手を掛け冷蔵庫を開くと心地よい冷気が流れ出してきた。ライトアップされた棚の片隅で缶ビールが甘い誘惑を放っていたが、ここは涙を呑んで烏龍茶。
ボトルから直接喉に滑り込んでくる液体が、気だるさを徐々に洗い流していった。
「ん?」
ようやくシャワーを浴びる気力の湧いてきたところで、マルーシャは充電中の携帯電話が緑色の点滅を放っている事に気づく。
詰め替え用のシャンプーを片手に携帯を拾い上げ、親指でボタンを繰りながら、到着から既に小一時間経過しているメールを彼女は開いた。
『至急、百貨店“紅鶴”雛菊支店屋上まで来られたし。所用あり。エミリア』
お呼び出しである。
「流石はヒンヌー教徒。なんてえ色気の無い文章打つモンかね…」
♯
「うわァ…っ」
物々しい扉を開け蒼白い殺菌灯の下をくぐると、そこはもう別世界だった。
規則正しく整列した無機質な棚を埋め尽くしているのは密閉容器の数々。
そこに収められたグロテスクな物体は、研修を終えたばかりの須藤蛍子に、この職場に長く居つけるナースが少ないその原因を三秒で理解させてくれた。
(これが…、こんなのが全部…被害者達の中から…)
ここは雛菊市中央病院の特別病棟地下に設けられたサンプル室である。認証式の扉で閉ざされたこの部屋に安置されているのは、俗にデスパイアと呼ばれる生命体の肉体の一部である。
今では広く普及しているその呼び名も、元を正せば何処の誰が使い始めたともつかぬローカル的なものであり、公的機関やマスコミ、医療機関などでは『特別害獣』の名が正式な呼称として使用される。
(ううー。これなんてまるっきり男の人のアレじゃない…)
先端の包皮がめくれ返ったムキムキの肉棒。現物を拝んだ事のない蛍子でもその形状は卑猥と感じる。そしてこの物体が何に使用されるのかも想像が付いた。
一般的にデスパイアは死亡すると組織分解が急速に進み、一分も経つ頃には原形を止めない塵状の物体と化し消滅してしまう。
ではなぜ彼らの身体が、一部分であるにせよ、こうして保管貯蔵されているのか。
答えは簡単だ。本体が絶命し生命力の供給が途絶えた後も、別のルートからそれを供給可能であった場合。つまり、千切れるなり切断されるなりして、被害者の体内に取り残されていたケースである。
(つまりこの液体って…ホルマリンじゃなくて…)
思わず容器を手に取るのを躊躇してしまう。だが綺麗事ばかり言ってもいられない。
被害に遭った女性達を救出後も苛ます後遺症の数々。
突発的な性的興奮や愛液の異常分泌。フラッシュバックを伴うセックス恐怖症や、その逆の性交依存症。重症患者は救出後半年経っても異常な頻度の自慰行為を繰り返したり、秘部と股布が擦れただけで下着をグショグショにしてしまったりする。
デスパイアの体液が原因と言われるこれら『D症候群』の治療とメンタルケア、そして彼らの生態研究がこの科の目的なのだ。
(No.0244A『産卵後48時間経過』。No.0244B『寄生』って…おえ…)
貼り付けられたラベルにはいずれも食欲の失せる単語が日付と一緒に刻印されている。
生殖器ばかりではない。膣内や肛門に寄生していたもの。更には産み付けられた卵まで。そして極めつけは…。
(これがNo.0068A『第一号ハイブリット』……)
遡ること五年前、世界を大いに震撼させた事件。デスパイアに襲われ膣内射精された女性の妊娠が発覚した事例である。
このケース以前は、彼らが女性を襲うのは粘膜接触により栄養を吸収する為だという見解が定説だった。
女性の体内に注ぎ込まれる精液も、生物学的構造が根本から異なる以上、あくまでも性的興奮を促進するためだけのモノに過ぎないと。
性器や直腸に卵を産み付ける種族も確認されてこそいたが、それらは全体からしてホンの一握りに過ぎず、大概のデスパイアは分裂により増殖するのだと信じられていたのだ。
それだけに人々の受けた衝撃は大きかった。
以降、人間と同数の染色体を持ったデスパイアが堰を切ったように次々確認され、多くの女性がその子孫を身篭り、世界は人類とバケモノの生存競争へと突入して行ったのである。
そういう意味で、このサンプルは記念碑的一体であるとも言えよう。
(ヤダヤダ。長居すると頭おかしくなりそ)
おぞましい光景の数々に呑まれていた蛍子は、忘れかけていた自分の仕事を思い出した。
明後日、隣町の大学病院で開かれる学会。そこのプレゼンテーションで使用されるサンプルを彼女は取ってくるよう言いつけられていたのだ。
「えーっと…。ゼフィルス、ゼフィルス、ゼフィ…あった!!」
程なくして彼女は目立ての品を探し当てる。それは先日葬られたゼフィルス・クィーンの子供。被害者の体内から取り出された幼虫である。
ちなみにこの犠牲者は蛍子と同い年だった。
(こりゃ辞めてく人多いはずよ…もぅ…。嫁入り前にこんなの見てるってお父さんが知ったら、わたし仙台に引きずり戻されちゃうわよねぇ…)
ありったけの愚痴を頭の中に並べながら、彼女はその瓶を手に取る。と、そこで――――。
「ん?」
ぴちゃり…。棚の上で、蛍子の手は何か湿った物体に触れた。
「………?」
瓶から手を放し、自分の目線よりやや上の高さにある棚をもう一度探ってみる。ぴちゃり…ぐに。今度はハッキリと、彼女の手は細長くヌメった物体を探り当てた。
(げ。やっぱ容器割れてる!?)
だとしたら掴んだ物体は…。
(あー…。やっぱ私も転属希望しよう…)
げんなりした顔で、彼女がそう決めた瞬間だった。
――――ジュバッ!!
「なっ!?」
その湿った“何か”が、彼女の手首に巻き付いてきたのだ。そして…。
ガシャガシャ、ガッシャーーーーーン!!
真横に薙ぎ倒される棚。ビンが砕け散り、内容液が溢れ、床に散乱する無数のサンプル。棚の向こうから姿を現したそれは…。
「きゃ、きゃぁぁぁぁぁあっ!!」
蛍子の背丈ほどもある、肉色の巨大な怪生物。ローパー型のデスパイアだった。
「誰か!誰かァーーー!!だっ…むぐぅ!?」
悲鳴を張り上げ助けを求める蛍子の口にうねる触手がねじ込まれる。
「んむぅーーー!うむむぅ!!」
口を塞がれた蛍子はすぐさま目に飛び込んだ火災報知機のボタンに手を伸ばそうとする。が、あと数センチのところで彼女の腕は触手に絡め取られ、体ごとローパーの方へと倒れ込んでしまった。
「むふう!!」
蛍子の体を受け止めたのは腐臭を放つ柔らかい肉の壁。突き放そうとする暇もなく十本近い触手が彼女めがけて殺到し、蛍子は膝立ちのままローパーに抱きかかえられた格好になってしまう。そして。
「…むぅ!?んんーーーーー!!」
ストッキングに包まれた両脚を、先端の膨らんだ触手が這い上がって来た。ナース服の襟元からは二本の触手が入り込み、胸元のボタンを内側から無理やり外していく。
(なんで!?なんでこんなヤツがここに!?)
はだけた胸元から次々と滑り込んでくる触手たち。スカートはするすると腰の高さまで捲り上げられ、高級シルクで編まれたレースのパンティが丸見えになる。
(い、嫌っ!こんなバケモノに、こんなバケモノに抱かれたくなんかないッ!!)
ストッキングを吊るしていたガーターがブツリと音を立て外される。粘液の滲み始めた白衣の中では、パンティとお揃いのブラジャーが触手の猛攻に曝され悲鳴を上げていた。
…くちゅり。
「ふむっ!?」
先走りの汁を垂れ流しながら、触手がパンティ越しに蛍子のヴァギナを撫でた。キメが細かく生地の薄いその下着は、いとも簡単に粘液を浸透させ、その下で恐怖に震える割れ目にヌチャっと張り付く。
触手が移動するたびにシミは広がり、クリトリスが、陰毛が、パンティの表面へと透けて浮き出る。
続いてブラジャーの止め金具が、強烈な引っ張りに耐えかね乾いた音を立てて壊れた。締め付けから開放され余裕の生まれたカップの下に、触手は遠慮なく潜り込んで来る。
「うむぅう!ふむっ、…んぐうッ!!」
このままでは、このままでは間違いなく犯されてしまう。裸に剥かれ、レイプされ、バケモノの子供を授けられてしまう。
助けを求める為には、口の中を占領しているこの触手を何としてでも追い出さなければならない。
乳房を揉み始めたローパーに焦りを感じた蛍子は、意を決して口腔内の触手に前歯を突き立てる。すると…ごぶッ!
「む、むぶぅ!?――――んぐ…ん、…んぐ、…ぶばッ!!」
その刺激が引き鉄になったのか。一物は蛍子の舌の上で小刻みに震えたかと思うと、まるでシェイクされた炭酸飲料を開け放つような、凄まじい射精を彼女の口内で敢行したのだ。
「む…げほッ!ケホっ…ケホっ…、ケホっ!うぁ…」
途方もない数の精子が泳ぐその液体を、蛍子はノドをフル稼働させ懸命に飲み干した。
銀のアーチを描いて彼女の口から飛び出した触手は、ボトリと一度床に落ち、再び鎌首をもたげて足首から順繰りに登って来る。
「誰かァーーーーー!誰かっ、助けてえーーーーーッ!!」
精液まみれの顔を拭くことも出来ぬまま、蛍子は喉を振り絞り、あらん限りの絶叫で助けを求める。
だが…返って来たのはシンとした静寂。自分を抱きかかえたローパーが発するヌチャヌチャという音だけが、冷たい箱庭に響き渡っている。
「いやあッ!誰かッ!誰かァーーーーー!!」
何度繰り返しても結果は同じだった。
「そ…そんな…」
瞳の淵から涙が溢れたその時、ふわっと冷たい空気が股間を撫でた。見れば蛍子のパンティが、先程吐き出した触手に後ろ身ごろから引っ張られ、太腿半ばまでズリ下ろされている。
そして、柔らかな脚と脚の間から顔を出し秘部を狙っているのは、怒張して包皮がめくれ返り、自身の分泌液でドロドロになった赤黒い肉棒。
さっき見た標本などとはレベルが違う、ナマの精力がみなぎった本物の生殖器。これで貫かれる。これで辱められる。この病院の入院患者たちが味わされて来たのと同じように…。
「や、やだっ…!やめ、やめっ…ひいッ!?」
くちゅり…。半開きの二枚貝を思わせる谷間に怒張の先端分があてがわれた。そのヌメっとしたおぞましい触感に蛍子の秘部はキュっと収縮し、拒絶の意志を表明する。
だが、粘液で摩擦を殺した触手はいとも簡単に自身の穂先で閉じた花弁を綻ばせ、そして遂に…。
――――ずちゅ。
「い、いぎっ!?」
ずちゅぅ…。ずぶずぶずぶ…ぐにゅん、ぐにゅん、ぐにゅん…。
「ひぃやァーーーーーーーッ!!!」
新人看護婦、須藤蛍子の性器にデスパイアのペニスが挿入された。
「か、かは…っ。あ、あぐ、…んくぅ」
狭苦しい膣壁の合間をシャクトリ虫のように伸縮しながら、奥へ奥へと這い進んでゆく悪魔の一物。
その進攻から逃れようと、蛍子は必死になって腰を浮かせる。だが膝立ちのまま長時間抵抗していた彼女の脚は遂に限界に達し…。
「んんっ!?…ひゃあうぅ…ぅ…。あ、ああっ!」
ガクリと膝が砕け、一気に腰を落としてしまう。触手は深々と、膣の最奥部までスッポリ飲み込まれてしまった。
「う、う…嘘よ。こんなの嘘よ…。こんな…の」
自身の触手が限界まで入った事を確認すると、ローパーは満足気に巨体をのけぞらせ、蛍子の体をユッサユッサと上下に揺すり始めた。
あらゆる女を堕とし、絶頂に至らしめ、そして孕ませるピストン運動の始まりである。
「ひゃ!?ひぁっ、ひやあーーー!いや、いやいや、嫌ァ!やめて…、やめてェーーーッ!!」
全身がリズミカルに上下する最中、蛍子は下腹部から込み上げて来る仄かな心地よさを感じ取っていた。悦びと言ってもよい。
規則正しく揺さぶられる彼女の両目は、視界の中心に、向かいの棚のあのサンプルを捉えていた。
密閉容器の中のデスパイアの子供。人間の卵子とバケモノの精子が出逢い創り上げた命の結晶。アレが、あんなモノが、もうじき自分のお腹の中に。
(誰か…助け…て…)
彼女は気づいていない。
犯されている自分の背後…。リノリウムの床に開けられた大穴から、一匹、また一匹とローパー達が侵入している事に。
後からやってきた本隊たちは、既に種付けが始まっている蛍子に目もくれない。彼女がこの部屋に来た道をズルリ、ズルリ、と這い進み、階段を伝って上のフロアへ…。
「きゃ!?きゃぁぁぁあーーーーッ!!」
上の階から女性の金切り声が響き渡り、病院全体が俄かに騒がしくなり始める。そして丁度その声に合わせるかのように、蛍子は一回目の絶頂と膣内射精を味わっていた。
♯
メールが開かれてから経過すること三十分。指定の場所に悠々到着したマルーシャを二人の天使は疲れ切った面持ちで迎えた。
「弁解なら一応聞くけど?」
「寝てた」
ドス黒いオーラを放ちながら問い質す隊長にあっけらかんと答えその隣を見れば、ハリセンボンのように脹れたまま厚手の本に目を落としているナツメがいた。彼女はムスっとしたまま一言も漏らさない。
「わーった、わーった。ランチはアタシのおごり。これでオッケーっしょ?」
「ナツメ、遠慮は要らないわ。明日からこの国の自給率が1%切るくらい食べちゃいなさい」
「むー。私ダイエット中なのにー」
ようやく顔を上げ、とんがらせた口を開くナツメ。手元の本は意外にも物理の参考書だった。
(へー、理系だったのか…)
程なくして三人は屋上売店で調達したシーフードピザを囲みテーブルに付く。
八月の炎天下ということもあり周囲に人影は疎らだ。遊具とじゃれ合う買い物待ちの子供たちが少々騒がしいが、日陰さえ確保できれば密談には持って来いの場所ではある。
「で。お呼び出しの理由はなんでござんしょーか?」
芳ばしい香りを放つトッピング満載の一片を口に運びながらマルーシャは質問した。
「大方予想はついてると思うけど、例のローパーの話よ」
その一言にピクリと反応したのはナツメ。ピザへと伸ばしかけていた手を止める。
同じ地雷は二度踏まない。およそ食欲を促進させてくれるようなトピックスでない事を彼女は瞬時に察知したのだ。立派な成長と呼べないことも無い。たぶん。
「まず、昨夜救出した被害者たちの報告からね。救護班の話しによれば、先に捕まっていた二名は既にデスパイアを出産済み。捜索願いが出されていたのは二ヶ月前ね。
搬送先で意識は取り戻したそうだけど、残念ながら…完全に虚脱状態らしいわ…」
言い辛そうに語尾を濁すエミリア。マルーシャは黙って目で続きを促す。
「残る二人は検査の結果、膣内に受精完了した卵子の存在を確認。既に着床してるみたいだから、一両日中に処置を施すそうよ」
「…………」
普段と何ひとつ変わらぬ顔のマルーシャとは対称に、ナツメは唇を横一文字に結んだまま沈痛な面持ちで耳を傾けている。
「四人犯られて全員ホールイン・ワンか。最初の二人は期間が期間だったとしても、馬鹿に高確率だな」
マルーシャは口の中でピザを咀嚼しながら淡々と論評した。脇からナツメの嫌な視線が注がれているが、ここは敢えて気づかぬフリで通す。
確かに、通常デスパイアとの交わりで妊娠が成立する確立は人間同士のそれに比べてまだ格段に低い。
「ええ。それなんだけど…」
ここでエミリアは前回同様ハンドバッグをガサガサ掻き回し、大判の茶封筒をひとつ取り出した。
恐らくまたとてつもなく生々しい、恐るべき事実が明かされるに違いない。そう踏んだナツメは心の準備を整えるため、手元のドリンクで喉を潤そうとする。が…。
「これを見て頂戴。先月現場から採取して解析を依頼してたヤツらの精液よ」
「ぶっ」
含んでいた真っ白な乳酸菌飲料を盛大に噴き出すナツメ。新米天使はまたもや醜態を晒した。
「大丈夫かナッちゃん?」
「むー…」
ナツメは仏頂面でテーブルに洩らした白濁液…もとい零れたドリンクを拭う。
「あーその…続けていいかしら?」
てんやわんやのナツメを代理してマルーシャは頷いた。
「ええと、そう。それで解析の結果が今朝方出たんだけどね…」
そう言ってエミリアは数枚のレポート用紙を続けて取り出した。
「少しキツイ話になるから引き締めて聞いて頂戴。今回出没してるローパー達の精子。これがその…女性の胎内で一ヶ月以上生存可能な事が判明したのよ」
「「…一ヶ月?」」
二人のオウム返しが見事にハモった。無理もない。放たれた精子が膣内で一ヶ月以上生存する。それはつまり一度犯られてしまえば、例え安全日だろうと洗浄しない限り確実に妊娠させられてしまうという事だ。
「なるほど。大量発生のカラクリはそーゆー事かい」
合点が行ったようにマルーシャが返す。犯されたら100%孕まされてしまう。これが爆発的な繁殖を可能にしている原因か。
デスパイアに襲われた女性の全員が全員、病院に駆け込むとは限らない。自力脱出した被害者の中には、連中に犯された事を申告する苦痛と妊娠のリスク。それらを天秤に掛ける者もいるという事だ。
今回に限って言えば、そういった方々も全員アウトになる。いや、既になっているのだろう。
「……………」
隣のナツメはごくりと唾を呑む。顔を見ずとも彼女が今どんな表情をしているのかは大方想像できた。
「ま。厄介と言やあ厄介なハナシだけどさ、ウチらに直接関る問題じゃないねそれは。察するにもっと不味い話題が続くンだろ?エミィさんや?」
「…えぇ。マルーの言う通り、ここからが私たちエンジェルに直接関ってくる話なんだけど…」
さして間を置かずにエミリアはレポートの第二項をめくってみせる。するとそこには…。
「う…。これって…」
「オタマジャクシだな。元気なオタマジャクシ。大きさ的にウシガエルに千円。ナッちゃんは?」
ワザとらしく茶化してみせたマルーシャだったが、殺気の乗ったナツメのジト目に射抜かれ慌てて咳払いをする。プリントされていたのは勿論カエルの子供などではない。
デスパイアの精子。その拡大写真である。
「このローパーの生殖細胞。良く見ると薄い粘膜みたいな物に覆われてるの分かる?」
二人は言われるままに…余り見たくはないが…その写真を凝視する。
「んー…。言われてみれば何かヌルヌルしてる感じのー…」
「ああ。確かに見えるけどナンだこりゃ?お肌を紫外線から守るアレか?」
古参と新米は共に要領を得ない様子。そんな二人を交互に眺めながら、エミリアは意を決して言い放った。
「これはね…対魔法障壁の一種よ。つまり私たちの魔力でもコイツは中和できない。中に出されたら…その…覚悟する必要があるってこと」
その一言を最後に、長い沈黙が広がった。
♯
「なァ…ナッちゃん」
「なんですか?」
エミリアの解説が意味する事を各自が飲み込んだ頃、マルーシャが口を開いた。
「この街で鉄のパンツ売ってる店知らない?超ジュラルミン製の」
「いや、流石に…なんてゆーか、そっち系の器具は…」
エンジェルの優位性がまたひとつ崩れ去った。覚悟はしていたが、敵の進化はそれを上回る速度でやって来たという事だ。
「救出が早ければ当然病院で措置は受けられるわ。ただ…」
例え勝っても犯られっ放しはアウトになる。この精子は、たった一回の交わりで、どんな相手であろうとも確実に妊娠させてしまうのだ。
「とりあえず、この肉ダルマどもの退治が完了するまで単独行動は御法度だな」
「そういう事になるわね。ナツメ、貴女の家族やお友達にも外出は極力控えるように、なんとか遠回しに言っといて貰えるかしら?」
「…うん」
険しい色を浮かべつつも頷くナツメ。簡単なように見えて案外難しい話だ。
自分が今話題のクラッシャーエンジェルである事など打ち明けられる筈がないし、かと言って伏せたままだと情報の出所を聞かれた際に詰まってしまう。
しかしこれ以上親類や友人から犠牲者を出したくはない。そのことだけは確かだ。なんとかする他に無い。
「で、今後の方針だが。やっぱローラー作戦か、エミィ?」
「そうね。ただし、これからは三人で一斉にやるわ」
ナツメが戦力として機能し始めた近頃は、各自が個別に偵察を行い、敵を発見し次第連絡を取って集合。三人で叩いて行くという手法を採っていた。固まって偵察するとなれば効率の低下は避けられないが、状況が状況だ。致し方ない。
「なァ…。いっそ楓たちに加勢頼めないのか?」
「無理ね。彼女たちも火の車でしょうし」
「かえで…って?」
唐突に話題に挙がったその名前に首を捻るナツメ。
「隣の縄張りのエンジェルさ。腕は立つがあんまし社交的なヤツじゃない。それと金魚のフンが二人いる。」
マルーシャは腕組みしたままナツメに答えた。彼女が話題の人物に余り好印象を抱いていない事は、棘のある言葉の端々から窺えたが、とりあえずそちらは置いておくべきだろう。
要するに今回は数の不足は補えないという訳だ。
「警察や保健所に連絡は?」
「いってるわ。市民にもじき警戒を促すよう通達が回るハズよ」
「なんか…戒厳令みたくなってきちゃった…。戦争みたい」
「言いえて妙だよナッちゃん。だがね、言わせて貰やあ戦争なんてとっくの昔っから始まってたのさ。ただ他の人間がな、揃いも揃って傍観決め込んで、マトモに取り合って来なかっただけで―――…」
金髪娘の愚痴が始まった丁度その時であった。
……――――ドクン!!
大渦のような巨大な魔力の出現に三人のクリスタルが高鳴る。
「エミィちゃん!今の…っ!!」
「ええ…」
「まさか、こないだのデカブツか!?」
「ちょっと波長が違ったわ。でも…並みの相手じゃないわね」
三人は席を蹴って立ち上がり屋上のフェンス越しに東の方角、街の中心部を横断する大通りの方を見詰める。
林立する墓石のような建造物群の彼方。発破でも掛けたような土煙がモウモウと上がり、その中に怪獣映画さながらの巨大な影が見える。そして、風に乗って聴こえて来るのは逃げ惑う人々の悲鳴…。
「ナツメ!マルー!行くわよ!!」
いつの時代だってそうなのだ。こちらの準備を待ってくれる脅威などこの世には存在しない。
以上にて前編は〆にございます。
場面が飛び飛びな上に回想シーンとかまで入りだしちゃってもう構成がヘタヘタでホントごめんなさい。
最近通しで読み返して己の語彙力の乏しさにちょっとブルー。おまえ何度同じ表現使ってるんだよと。
何はともあれマルーシャ編、マンネリ続きにならぬよう精進してまいります。
昨日の強風でベランダの触手全部飛んじゃったけどな。
乙です。
乙!切る所が大変に上手くて泣けるwwww
何はともあれ後編を楽しみに待っております。
マルーの可愛さに身悶えながら。
>>昨日の強風でベランダの触手全部飛んじゃったけどな。
一瞬、天日干し触手一袋1000円なんて図が浮かんだ
ナニはともアレ毎度GJ!
毎回毎回いいところで切りやがってコンチクショウ
GJしか出来ないぞ!
乙乙GJGJと来たら次はNice tentacle.だな。略してNt.
毎回クソ楽しみにしてるぜ!
新キャラやらローパー軍団やら、オラわくわくしてきたぞ!
GJ!!
こんなところで切られたら夏にドキドキマニュアルの出版を要求する!!
346 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 21:42:51 ID:0aAPaUjx
毎度毎度GJ!
この展開……ナツメの妹が危ない!?
orz
触手で首吊ってくる
よく考えられてる極悪アニメ並みの鬼引きだなw
続きが待ち遠しくってしかたないわこれ
うーん、どんどんマルーが魅力的になってきてる
うむ、キャラが徐々にマルーくなってきてる
山蛇くん、349の触手全部もっていきなさい
ところで兄貴に聞きたいんだけど、
例えばナツメやエミィの想像での絵とか、
3次創作的なものはアリ?それともイメージを崩されたくないからナシ?
堕ちENDばかりで秋田
>>353 「そんな、隊長裏切ったんですか!
全ての魔法少女をずぼずぼのぬこぬこにするまで諦めないといっていたのに!」
「すまない、だが俺は彼女に一生尽くすと決めたんだ、
例え可愛いニョロども、お前たちを裏切ってでも……!」
こんな感じですか分か(ry
魔族の大攻勢で天使で構成された騎士団が壊滅して天界側の退魔の重要拠点の一つである城が責め落とされて
仲間の命をかけた犠牲で傷つきボロボロになったリーダーであり指揮官だった女神様が何とか脱出逃走するが
満身創痍と疲労困憊で力尽き偶然にもニョロさん達の住処近くに落下してきたらどうします?。
最近のおまいらは設定ゴテゴテくっつけすぎだ
シンプルイズベスト
>>356 出た!
犯った!
産ませた!
でOKですか?
女神の追っ手がみんな悪魔っ子だったら悪魔っ子ホイホイとして女神を保護するのもやぶさかじゃないね。
>>355 「紳士であれ」を鉄の掟とする我が一族の場合、女性が傷ついている時は癒してあげるもんだ、
と先々代の族長であった曽祖父から堅く言い渡されているψ
女神様とて例外ではないψ
まずは、女神様の御身に我が一族の自慢その1である、身体から分泌する回復液を塗りつけるべく一族総出でお出迎えψ
ひときわ太くて長くて柔軟な族長は、まずは女神様のお口に入り込んでスペシャル回復液を分泌し、
女神様にお飲みいただくψ
このスペシャル回復液は飲んだ者の自己回復力を高める作用を持つが、
同時に皮膚の感覚も高くなり、酩酊作用と催淫作用も持つ。
飲んだ女性はみな口々に「天国のお酒を飲んだようだわ♥」と評するスグレモノだψ
スペシャル回復液を飲んだ女性は、それで我が一族に害意がないことがわかるのであろう、
今までの女性たちはみな一様に抵抗を止めるので、たぶん女神様もそうなるであろうψ
いや、「神」なのだから、回復液の濃度を高くしておいた方がいいか? よく効くようにψ
以後は、ぼろぼろになっているであろうお召し物を栗除き、ぬるぬるぬめぬめとした回復液を皮膚の隅々まで塗りたくる。
それから一族渾身のマッサージψ
きっとご満足いただけるであろう
うむ、大変紳士的であるな
お礼に女神様は一族の子を産んでくれることだろう
>>361 ウム!ありがとう。
確認取れただけでもめっけもんだ。
イメージ期待
【新曲】われらヒロイン陵辱隊
・ブラックのユニホームに身を包み、一心不乱に破壊のみ。ただただヒロインを陵辱するため。
迂闊に近づくヒロインを捕まえては陵辱だ!!。この前は危うく逆転されそうに
なったけど、もうあんなへまはしない。われらはヒロイン陵辱隊。
みんなで毎日10キロの山道を走り込み、つらい訓練に耐えてきた。戦闘員・養成学院の
学生から選ばれた総勢70人。エリートの卵さ。「卑怯者!!」などとブーイングを浴びれば、逆に
それが勲章だ。
全世界のヒロインに「歓迎しない」と言われても関係ない。だって悪人だから
陵辱しても問題ない。明日が楽しみだ。きょうも世界の街をひた走る。ああ、われらは
ヒロイン陵辱隊。
長期間、苗床にしたヒロインは万が一、救出されたとしても人間としても戦士としても再起不能は確実だよね。
度重なる化け物を妊娠・出産の無限地獄によるトラウマや精神的ストレスで心が壊れる+SEX恐怖症になるだけでなく
触手が無ければ生きていけない身体になってる女性も少なくないし。
>>368 そして、各地を回っては触手を襲い、干涸らびるまで酷使しては次の獲物を探す
恐怖のヒロインが生まれた…
ガクブル
襲われないように巣穴に引きこもります
>>369 そういう漫画最近あったな。
捕まって再起不能だと思われた姉が、見事復活して妹も同行できるまでになったと思ったら、化け物を飼いならすために退魔していたという。
>>371 同じシチュエーションを「最低のオリ」で読んだな
>>365 これ見て思ったんだが、みんなどういう画風で想像してる?
俺は何故か「麒麟町ぼうえいぐみ」とか描いてる人っぽい画風になる。
おかしいよね、あっちは平均年齢9歳なのに…
俺はデスパイアっていう同単語で魔法天使ミサキと同風の画像を妄想
完璧な先入観なんだけどな
某東方系同人作家の絵でイメージしている
萌えより燃え分高いシリアス画風
速撃ちなら誰にも負けない女性ガンマンを陵辱した。
ガンマンは身体能力は高いけど、決め手は良くも悪くも銃のみ。
お尻をなぞってワザと囮の触手の姿を見せたら案の定、
その触手達に集中して攻撃したので弾切れして補助してる隙をついて伏兵を使い襲撃したら運良く手に直撃して銃を落とした
しまったって声と周りを取り囲む触手に青ざめる表情。ニョロさんにも見せたかった
>>377 次は触手の弾を速撃ちさせるんですね分かります
「うおお!流石早撃ちガンマン!俺たちの子種も早撃ちさせられちまうぜ〜」
と言うアホな台詞が浮かんだ。
怪獣大決戦 触手vsサッキュバス
>触手vsサッキュバス
それこないだのコミックアンリアルになかったか
「ぅ……あっ……あぁぅっ……ん……」
産み落とした触手クリーチャーの幼体が、再び火照った体に吸い付いてきた。
既に黒い快感に溶かされきっているアリッサの体は、それを拒絶することもできない。
数回に渡ってイかされててもなお、その勢いは留まる所を知らなかった。
「くっ…ふぅん………! ん、あぁぁっ!?」
全身に絡み付いてくるクリーチャー達を引き摺りながら、どうにか所長用の物であろう机まで辿り着く。
その間にも秘部への侵食は続き、彼女が通った後に愛液の尾が引いた。
椅子にしがみ付き、快感に震えながら産み付けられた幼体を吐き出していく。
(止まら、な…ぃ………!)
足腰はもう立たない。縋るような格好で椅子に留まっている彼女は、背後から近づいてくる気配に気づかなかった。
不意に髪を掴まれ、吊り上げられる。
力なく吊られたアリッサが視線をずらすと、そこには誰もいなかった。
いや、いるのだ。この感じは……よく覚えていた。
『ヒュヒュ……お楽しみジャないカ……エェ?』
「ずっと見てたって、わけ……ね……。んっ!」
そう言って姿を現したカメレオン男の右手が、乳房をまさぐっていた。
もう片方の腕は、万力のような力でアリッサの髪を掴んで離さない。
「やめろ……こ、のぉ……っ」
口で抵抗してみせても、未だ触手達の責めを受けている体は、どうしても反応してしまう。
多少強引であっても、アリッサはヒトの形をしたものに愛撫されることに喜びを感じていた。
『ヒュヒュ? ドウシタ? もっと暴れてみせロ……』
「お願い……もう、やめてぇ……お願いだから……」
哀願の言葉を繰り返すだけのアリッサに飽きたのか、男は彼女を机に押し付けた。
うつ伏せになって小さく震える彼女の体を、じっくりと眺めてから、おもむろにドレスの裾を捲り上げる。
「な、なに……?」
『アソコは触手ドモの好きにされてるようだナ……。なら……』
シュル、と小気味いい音を立てて舌が伸びる。
それはアリッサの腰、胸を絡めて口の中へと入り込んだ。
「ンンッ!? ン――!」
『ググ……ヒヒュ……ヒュゥゥッ!』
白い肌の上を蠕動する舌。その先端はアリッサの舌を捉えて玩ぶ。
必死でもがいてみるものの、下半身は触手に、上半身は恐ろしく強い男の腕力で押さえつけられ、身動きすらとれない。
「ンン―ッ! ング……ンンンッ……」
声にならない悲鳴が所長室を満たす。
それに反応したのか、触手達は一層激しく彼女を責め立てた。
『ヒュゥ……カカカカカッ』
「ングッ!?」
先ほどまで胸を揉みしだいていた手が、いつの間にか尻に伸びていた。
あっさり舌を引き抜き、ペタペタと頬を撫でる。
「かはっ……あ…ぁ……だめ、そこは……」
『そうは言ってもナ。前が空いてないんダ……。こっちでさせてもらうゾ……!』
ヒトのそれよりも二回りは大きい指がアナルを貫く。
ぐるりと中を掻き回した後、二本目を捻じ込んできた。
「ああッ―――!? あひぃ……ぁぁぁぁぁっ!」
『ヒュヒュヒュヒュ! いい声で鳴くナァ……』
ゴリゴリと乱暴にほぐしていく度に、アリッサの体が跳ねる。
「は…あぁ……ぁ…あ……ああ……」
『ヒュ……本番ハこれからダ……』
腸液が糸を引く狭い門を、人間のソレより長く太い生殖器が突き破った。
華奢な体を押さえつけたまま、後ろからの体位で突き上げていく。
「ひぁっ……ああああぁぁぁぁっ! き、キッツ…ぅ……!」
触手の物量と人外の力に耐え切れなかったのか。
けたたましい音を立てて机の脚が折れ、収められていた物が散乱した。
『チ……』
「ひ……いやぁぁぁっ!」
男は宙ぶらりんになったアリッサを床に強引に引き倒し、続きだと言わんばかりにアナルを責める。
水を差されたことで気が立っているのか、陵辱は一層激しくなっていった。
「やだ……も…イさない……で…ぇ…」
『たまらないナ……ぐ、ヒュ……ヒュゥ!』
男は、熟れきる前の青い肢体を楽しんでいた。
自然に、ストロークが早まる。それを悟ったのか、触手達の動きも活発になる。
彼は……生を実感していた。この若い人間の女と交わることで、自分のかつての姿を幻視していたのだ。
『サァ……イくゾ……ひゅ、ヒュヒュゥ……! ゥゥッ!!』
「はっ……ぁ……あっ……あっぁっあっ、――― ああッ!」
白濁が流れ込む。肉壷に収まり切らないそれは溢れ出し、床に粘着質な染みを作った。
見開かれたアリッサの目から落ちた涙も、わずかに床を濡らす。
脱力した男が彼女を解き放った後も、触手たちだけは本能のままに暴れ続けていた……。
「―― は……ぁ…。ぁ……ァ…」
まっしろだった。
あたまのなかも、めのまえも。
まだ、なかでうごいてる。きもちわるい。
だけど、きもち……いい。
なにかを、つかんだ。
てになじむ感触。拳銃のグリップだ。
机の持ち主の物だろうか。口径は、残弾は―――。
どうでもいい事が頭をよぎった。
残念ながら。この体はまだ、壊れてはいないらしい。
……そうだ。
今度は私のモノを奴の口の中に捻じ込んでやろう。
一瞬で十分だ。難しいことなんて、何も無い。
身を捩り、右手を伸ばした。
牙が鈍い音を立てて折れ、歪み、銃身が食い込んだ。
「……今度は、外さない―――!」
何が起きたのか分からない。鱗塗れの顔がそう言っていた。
僅かに遅れて、その歪な顎が右腕を捉える。が、もう遅い。
彼女のイメージ通り、寸分狂わぬ正確な動作で、撃鉄は落ちた。
また恐ろしく時間が開きました。流れ悪くてゴメンナサイ。
アリッサ、連チャン過ぎ! とか言われてしまっていたので、そろそろ別のタイプの娘を狙いたいと思います〜。
今回の最後の方はそのための繋ぎということで。この板ではやられっぱなしじゃなきゃダメだ!
……てことは無いと祈りたい。では、失礼致します〜。
GJ
触手に陵辱されてるならそれだけで十分だ
アリッサ女史による触手モンスター射殺事件の影響により
ここジャカルタではローパー達による数万匹規模のデモ行進が発生しry
中にはアリッサ氏の写真に「売春婦」と殴り書きをしたり、
「淫乱女に銃を持たせるな」といった過激な言葉を書くなど、
ローパー達によるデモは過激さを増しています。
また、このデモ隊による暴行や、一般人への集団レイプなどで
7体のローパーが射殺、20体を越す逮捕者が出る等
自体の沈静化には、暫く時間がかかりそうです。
一部の暴徒化した参加者らは停めてあった車や店舗のシャッターなどに白濁液を放ち
って何だこの流れ・・
インドネシアで暴走するイスラム
が
インドネシアで暴走するスライム
に見えた
女の子ばかりの冒険者の仲間なったスライムです
冒険者達がボロボロにやられて馬車で寝込んで現在逃走中なので仲間のオークと反乱を起こすか馬車の外で協議中です
395 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:32:17 ID:x7XQsQge
ダイレンジャー1話最高だわ。触手最高
>>389 そのデモをとめようとなキてこみたいな子が突撃していっちゃうんですね?
397 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 11:47:26 ID:naIIE1+g
今日自分の息子を扱いてて思いついたんだが短小包茎な触手って新しくない?
>>398 泣く為の胸なら貸してやる。
……悲しい事だが、現実を見るんだ。
最弱の触手が、死に物狂いの努力で成り上がるスポ根風?
むしろ踏まれて喜ぶドM触手なんてどうよ
拉致監禁して触手の虜にした女戦士の妹が
どうやって場所を突き止めたのかは知らないけど、お姉ちゃんを返せ!って単身乗り込んできたけど
未熟な戦士が感情に流され何も考えず敵地に乗り込だ結末と末路はお決まりで
今ではお姉ちゃん共々に苗床として活躍中。
ただ精神や心が強靭で定期的に媚薬を打たないと正気に戻るから油断できない
なんか最近、触手視点で状況を書き込んでるのが一人に思えてならない
んだんだ。
いい加減ウザイな
つかここまで長文かくなら、もうSSにしてしまえと
新ジャンル「触手チラシの裏に書け日記」
俺はあれも投下作品の一つと思っていたんだが・・・
触手で甲子園があったら
お弁当に飲み物。初物の町娘はいかかですか。って感じな売り子触手が歩いてるのかな?
むしろ売り子嬢が自分の穴を売って歩くというのはどうだろうか?
むしろ痴女の作った落とし穴にはまる触手ってのはどうだろうか?
最近触手によって妊娠させられる幼女の妄想をするんだが
>>413 実はその幼女がお前の実の母親だったからさ
最近幼女によって干乾びさせられる触手の妄想をするんだが
ぅぁょぅι゙ょっょぃ
そのょぅι゙ょはおそらく……妖女…
たーまごー、たーまごー
たーっぷーり、さーんらーん
>>413 出産後にリリースして、数年後復讐にやってきたところを娘によって籠絡されるんですね
421 :
生物図鑑:2008/04/26(土) 20:55:38 ID:7VsmSaDE
スクイーズリザード
砂漠地帯に生息する大型爬虫類
手足の長い鰐のような外見で巨大な口を持ち成長すると牛ほどの大きさにもなる。
乾燥地帯で重要な水分の確保方法が名前の由来であり、
彼らは獲物を生きたまま丸呑みし体内で『飼う』ことにより獲物の分泌する体液を糧にする。
強引な共生関係を結ばれることになる哀れな獲物は、
強力な筋肉弛緩毒を持った舌状の触手のある内臓器官へ収められ栄養を与えられながら
彼らに涎や涙、排泄物まで搾り取られるが吸血など獲物の生命を脅かすことはしない。
夜行性で普段は砂漠に迷い込んだ野生動物を狙い基本的に臆病な性質であるため動いている人間に襲い掛かるようなことは無いが、
何も知らない旅人などが彼らの巣の付近で一夜を過した際被害に合うケースが稀にある。
その場合救出が遅れると精神に甚大な被害が残ることが多々あり、
助け出した被害者が病院を抜け出し一人で巣へ行くのを見たという報告もある。
積極的に獲物を襲う生物では無いが砂地の竪穴を掘りアリジゴクのように獲物を待ち伏せする危険度の高い亜種も存在する。
422 :
生物図鑑:2008/04/26(土) 20:56:56 ID:7VsmSaDE
始めは何が起こったか分からなかった、
シエラは女手一つで砂漠を行き来する商人で、行商の帰り砂漠に入り頃合の岩場を見つけ、今晩はここでキャンプを張って睡眠を取っていた。ラクダの悲鳴で目を覚ました瞬間、目に入ったのは自分を丸呑みにしようとする巨大な口だった。
「キャァアッ! むぉぐっ! むんんんんん!」
とっさに上げた悲鳴を口内に入り込んだ舌のような物で塞がれた、粘液にまみれたソレは一本で口をいっぱいにし中をしゃぶり回す。
全身も同じような状態だった、必死にもがくのも意に介さず腕を、脚を、首を、股を服の上から無数の舌が押し付けるようになめまわし、むしゃぶりついた。
「うぐぉお……、ぐぶ…」
シエラの抵抗は僅か数分で無くなった、全身の筋肉に力が入らないのだ。
423 :
生物図鑑:2008/04/26(土) 20:57:55 ID:7VsmSaDE
毒が効いて、ぐったりと全身を弛緩させた張りのある肌を舌触手はようやくとばかりにゆっくりと服の下に入り込み、巻きつき、嬲り始めた。
「んぅぉおおっ おむぐぅうううう!」
(体動かないのに、敏感になってる! 嫌ぁ、おっぱい気持ちいいっ うあぁ、
アソコもお尻の穴もなめ回されて凄ぃ、溶けるっ 穴どろどろに蕩けちゃう!)
「おぅぅう…… っ!んっおおおおおおおぉおおお!!」
舌触手の全身愛撫に脳内まで蕩けた意識が一気に爆発した。開ききった両穴に数本の舌触手が挿入されたのだ。もはや最奥まで愛液で煮えたぎっていた膣はおろか、腸内まで奥深く侵入しねっとりと内側を嘗め回され一気に絶頂させられるが、
体内を埋め尽くしている舌はそんなことお構いなしに腸壁、膣壁をえぐっていく、
体中の愛撫は続けられており胸を搾られ褐色の肌に不釣合いなほどピンク色に充血した乳首を可愛がられながら、
脇をくすぐられガチガチに勃起したクリと尿道にも舌は殺到しあっと言う間に次の絶頂へ押し上げられるが、
弛緩しきった筋肉は快感に身を捩ることすらできず、次々に襲い来る絶頂をただ受け入れるしかない。
424 :
生物図鑑:2008/04/26(土) 20:58:36 ID:7VsmSaDE
「うぶおおおおおおおおっ! おぶっ ぶごおおおお!」
口を埋め尽くした舌触手とディープキスは止むことが無く、白目を剥きかけ獣そのものの悲鳴を上げるシエラ。体中の穴から涙、涎、鼻水、汗、愛液、尿、腸液を垂れ流し悶絶し続けた。
彼女は3日後偶然このスクイーズを狩った行商人に救出されることになる。
献身的な彼の治療の甲斐も有り、復帰するまでにそう時間はかからなかった。
助け出して意識を確認するため近づいた瞬間、彼の口を舌触手と勘違いした彼女に猛烈なキスをされ続けたというのは今でも酒が入った彼の口癖であり、その後必ず羞恥に顔を真っ赤にした奥さんから殴られることになる。
425 :
生物図鑑:2008/04/26(土) 21:00:20 ID:7VsmSaDE
終了です。生き物解説とかみてると、異種姦な妄想が走る時たまにありますよね。
これはいいですねGJ!
生物図鑑か・・・
GJ!
しかし、スクイーズリザードがキューピットになったのか…
散々犯したのに男に取られるとは情けないニョロ
運が悪いからキューピッドになっただけさ
本来ならそれこそ一生そいとg
>>427 生物図鑑っていうくらいだから人間用に都合よく書かれてるのさ
生物図鑑といえば人丸氏の同人やサイトは素晴らしいと思う。
百合な娘なのに身体がエロイ巫女。グチョグチョにしたいなぁ
+神無月の巫女より「姫宮千歌音」
【名前】姫宮千歌音
【年齢】16
【サイズ】身長165,3サイズB103(Icup) W53 H90
【特徴】ロングヘア、巫女、百合、お嬢様、爆乳、ニーソ、ムチムチ
【容姿】
http://l.pic.to/p1dvc http://p.pic.to/re091 【可能服装】
学園制服(サイズ小バスト強調型)
巫女服(前世とは比べ物にならない爆乳の為胸元肌蹴)
水着(ビキニ、他対応)
体操着(ブルマ、テニス用等)
ドレス(画像参照、背中は露出)
他対応+
【性格等】
都心から離れた村に住む名家の一人娘であり学園のアイドル。
お嬢様気質、近寄りがたい印象を受けるが基本的に優しく実は照れ屋でM。
遠目でもわかる爆乳、黄色のカチューシャと長い黒髪が特徴。乗馬も得意
生徒会副会長、弓道部所属、容姿端麗、才色兼備、グラマラスな体系が男を惹き付けるが、
男に興味は全く無い。月の巫女でありオロチとも繋がりを持つ
学園内に「宮様」と慕うファンクラブが出来る程の人気で敵のオロチ等に胸をからかわれるが、
本人は気にしていない様子。友人の姫子を大切に想い、恋をしている。
その気は見せないが実際はドM。オロチに堕ちた場合は性欲に忠実になる
愛した男が実は触手男で、それを知ってもなおその男が愛おしい。
体にまとわりつく触手の一本一本が男の性器だと思うと愛おしさと快感で気が狂いそうになる、
という愛情たっぷりの触手プレイが見たいと思う俺は異端。
>>431 牧場スレの誤爆?
それとも今度は触手ヌメヌメで千歌音をいたぶりたいと申すか
巫女に触手は合うねえ
是非とも触手ヌメヌメで千歌音をいたぶって欲しいな
てかはじめて見たがなんだこの身体はw
本来は簡単に祓う事が可能なのに偶然、近くに人が居て人質に取られ
ってシチュが王道だよね。巫女さんが触手に襲われる場合。
助けた女性が触手モンスターの仲間で後は倒すだけって油断した巫女さんを・・・・ってのもツボだけど
>>432 どこのメーカーか忘れたけど調教物で嫌悪感を取り払ったらエンディングは
おにゃのこが触手のために手料理作ってるゲームがあったな。
そのときの触手の顔が^∀^で違和感があったが
莢〜背徳の迷宮〜な
触手と女の子とのラブラブな生活というのもいいかも
対魔の巫女さんが妖気を察して飛んできたけど
道路に飛び出した子供を車から助ける触手の姿を見て…とか
ならば食パンくわえて遅刻だと走る女の子に曲がり角で踏んずけられて出会う、なんてのもありか
>>440 子供を助けるために身代わりとなって車に轢かれた触手を
献身的に看病する巫女さん?
祓ったことにして匿うのですね、わかります。
千歌音ちゃんが触手な敵と戦って敗北して犯されるんですね
【名前】姫宮千歌音
【年齢】16
【サイズ】身長165,3サイズB103(Icup) W53 H90
【特徴】ロングヘア、巫女、百合、お嬢様、爆乳、ニーソ、ムチムチ
【容姿】
http://l.pic.to/p1dvc http://p.pic.to/re091 【可能服装】
学園制服(サイズ小バスト強調型)
巫女服(前世とは比べ物にならない爆乳の為胸元肌蹴)
水着(ビキニ、他対応)
体操着(ブルマ、テニス用等)
ドレス(画像参照、背中は露出)
他対応+
触手向きな服装はやっぱり巫女服?
脇を見せびらかしてる空飛ぶ巫女は
URL削り忘れてるしorz
OK、俺を好きな様に犯せ。
四つん這いになれよ
わざとミスをして orz で
調教プレイを待っている僕っ娘447に対して
>>448 >四つん這いになれよ
とか
>>449 >触手溜に放り込むか…
とか、手ぬるい!!
ここは放置プレイで焦らしてからじっくりと。
(前)
さあ犯せ。好きに犯せ。
いつでもいいぞ。覚悟はできてる。
何してるんだ。早く犯せよ。
……何か言ってくれよ。
(後)
や、やだぁ、何か言ってよぉ。
どうして何もしないのさぁ。はやく僕のこと犯してみせろよぉ。
嫌ぁ、見られてるぅ。僕のやらしいとこ見られてるぅ。
違うのぉ、こんなの違うのにぃ……。
/|○
_トト ̄|○
 ̄
>>444 千歌音なら普通に触手プレイできそうだが。書き手がいないな
>>446 上から3番目の絵がかなり萌えた
つーか、食うのかよ
ここのスレ住人、牧場スレと掛け持ちしてるやつ挙手 ノシ
>>425 名前:生物図鑑
GJ!
前にも似たようなSSがあったな。今回の方がわかりやすい。
>>447 触手生物を6種類ほど寄生させようか。
退魔の巫女だろうが女戦士であろうと一度でもアソコやお尻にハメちゃえば快感には逆らえない従順なメス奴隷には出来るけど
真っ向勝負では勝ち目はない。そんな時に役立つのは自分の巣にトラップを仕掛ける事だけど、
王道な催淫効果がある媚薬ガス以外の適任トラップって何だろ?
>>456 古典的トラップ、落とし穴の底を触手溜めにしてみる、とかは?
>>456 相手の動きを止める系や戦闘力を奪う系なら大体大丈夫だ。
網で絡めとるとか麻痺毒のガスとか、
相手が戦士ならの武器を溶かしたり、
落とし穴に水を張っといてに魔法使いの詠唱を妨害したりで。
>>444 地価値って、そんな無茶なプロポーションだったのか!
女性作家が設定しているのに、やりたい放題だなw
介錯は女性じゃなくて元はエロ同人作家の男性だぞ。しかもガリとデブ
>>460 特にウエストが怪物だよなw
60でもかなり細いのに53ってwww
神無月の話続けてる奴はなんだ、荒し?
別にいいだろう。何ギレ?
キレぎみの触手には女の子を投与すれば収まる
峠を通りかかった村娘さんを追っていると、その娘さんは逃げてる途中に
誤って湖に落っこちてしまいました
するとその湖の精が出てきてこう言いました
「あなたが落としたのはこの高レベルの女魔法使いさんですか?
それとも手練れの女戦士さんですか?」
闘いに自信の無かったボクは正直に
「いえいえ、普通の村娘さんです」と答えたところ
「正直なあなたには二人とも差し上げましょう」と言って
高レベルの女魔法使いさんと手練れの女戦士さんをくれました
詠唱を始めた魔法使いさんと剣を抜いた戦士さんがこちらに躙り寄ってきます
ボクはどうしたら良いのでしょうか
とりあえず自分が湖に落ちてみてはいかがだろうか
>>466 命乞いをしつつ媚薬含んだ体液をぶっかけるチャンスを待て
ぶっかけられれば多分勝ちだ
>>468が基本形だが、湖岸ならば地の利は貴様にある。
まずは湖の中に逃げろ。相手が追いかけて水中に入れば勝ったも同然
ぶっかける体液は避けられても、水中に放出した体液を水中で回避するのは
不可能だ
い、いやぁ…!
(触手が顔に近づくと再び顔を逸らし、目を閉じる)
(しかし、そうしたところで触手には何の意味もなく、顔を好き勝手に這い回られた)
(額、頬、瞼、鼻、唇に触手が這い、精液を塗りたくり、細い触手が耳の中に入り込んでくると)
(寝耳に水を打たれたが如く、身体が大きく震えて肢体が一瞬、引き攣った)
やめて…やめなさい…
あなた、少しは意思があるのではなくて?
今やめるのなら、苦しむことなく屠って…いやアァ!
(両足が触手で開かれ、あられもない姿を晒してしまう)
(服こそ着ているものの、秘部を無防備に晒され、羞恥心のあまり顔が赤くなる)
ま、まさか…そんなこと…
(これから自分の身に起こる事態を想像し、顔が青ざめた)
誰かに続く
レスの半数近くが雑談で浪費される現状。
投下がない時の雑談なんて昔からじゃないか。何を今更
な?新参だろ
>>469な従って湖にダイブすると、湖の精がボクを捕まえてきました。
よく分からない内にもがいたら、うっかり吐き出した催淫液に湖の精が侵されていました。
これは、どうしよう…
その場合
「湖の精を触手で搦め捕って、あんなことやこんなことで堪能する。」
以外の選択肢はあるのかね?
村娘!村娘!
別にこのスレで犯してもいいんじゃないか?
>>474-476 湖の精を犯しつつ、最初に沈んだ村娘も絡め取る
そしてつぎに何かが落ちてきたら湖の精に産ませた子供触手を
「あ、あなたが落としたのは・・はぅん! この太い触手・・ひゃっ!? ですかぁ
それともこちらの・・ひぃぃんンっ、んは・・おなか・・・・あん!
ハァ、ハァ、な、長い触手ですか・・・はぅぅぅっ」
といわせて犠牲者を増やす
もちろん、湖の精とはずっと繋がりっぱなし
何でこんな非生産的な話ばかりで、スレを無駄に消費するのか…
落ちたな、このスレも。
>>479 「保守」としか書き込まれないスレに比べれば賑わいがある分ましじゃね?
稀に雑談が作者様に予想外のインスピレーションを与えることもある。
それにこのスレがなくなったらここに住む変態紳士達はどこへ亡命すればよいのだ?
ていうか、雑談否定するやつ何なの?
小説ネタひねり出しのきっかけを作る雑談を否定するくらいの
作品構想でもあるなら、とっととさらしてくれないかな?
それとも、何の考えもなしに、雑談を否定するというのなら
それこそ非生産的以外の何者でもないな。まさに「(語るに)落ちたな」
それに、雑談で暴走して盛り上がっても、作品が提供されたら
みんな正座して全裸待機するじゃないか。
触手ルールをよく守ってる、清く正しい触手どもを否定するなんて
さてはおまえ、雑談すら否定してスレの勢いを停止させようとする
触手撲滅派だな!?
や…やらせはせんにょろ…(ψ'A`)ψ=ψ シュッシュッ
雑談の妄想がSS代わりになってるからいいじゃんこれで。
昼に見た夢の話だが
何故か悪魔として覚醒して悪魔になったものの能力が「男を女に変える光線(仮)」で不良をさらし装備の巨乳キャラに変えたりしたが実は戦闘力ゼロで女に変えてもボコボコにされる夢を見た。
男を女に変える光線+触手なら夢の中だけでも幸せになれたのに……
>481
ここに住む変態紳士達 ×
ここに住む変態触手達 ○
>>485 お前はスライムや、虫、獣人達を怒らせた
ぶっちゃけ触手雑談は他の異種姦SSの投下し辛い空気にしてるように思う
それは妄想以外の何物でもないと思う
この前湖の精にうっかり催淫液をかけてしまった触手です。
そのあと急に痴女化した湖の精に犯されました。
なんとか逃げ出したけどその後聞いた話しじゃその湖では大量に浮いている干乾びた触手と
妙に色っぽい湖の精がいるみたいです。
大変なことをしてしまったかも・・・
うるさい
最近雑談否定厨が湧いてるな
前のレスでもあったが、作品もなしに雑談否定するなら
ただのスレ停滞へ導く非生産側となり、すなわち触手否定派だぞ
触手が否定されるってんならだまっちゃいないな
雑談否定するなら作品書け。ネタがないなら黙ってろ享楽乞食が
SS書ける人ってのは、スレがどんな空気であろうとも
書いて載せていくものだ。
だってここは元々、SSスレだからな。SSが優先されて当然だ
そしてSSが来れば触手どもは活気付く。これ触手の摂理。
SSがなければ、みんな触手妄想の行き所に迷い、
雑談になるのも至極当然だ。
その至極当然が否定されたら、すなわちスレ停滞するしかない。
つまり雑談否定する奴は、触手嫌い。触手否定だ。
>>491 つまり作品も投下出来ない奴はスレに来るなってわけだな。
おまいさんは
>>491をまともによんでないな
作品と、あと実のある会話か触手雑談な。
ようは否定しかできないならたしかにこのスレにいる意味はないな。
作品と感想、これがここのスレの主なものだが
これがないとなると、あと意見交換や討論、そして雑談くらいしかなかろ?
それともなにか?作品と感想がないならひたすら保守しか
やっちゃいけないんですか?
それに雑談ったって、みんなちゃんと触手してるじゃんか
触手パワーを維持するためにも
雑談は絶やすべきではございません、断じて。
意見交換や討論って、ただにょろにょろ言ってるだけじゃないか。単なる妄想に中身があるとは到底思えないが。
それに否定するのは悪い事か?
肯定的な意見だけを取り入れて、否定的な意見を切り捨てるのがここの触手のやり方かい?
まぁ、うるさいは否定には入らないか。単なる愚痴だな。
正直、今更雑談するなとか言われても困る
作品がハイペースで投下されるスレならまだしも、このスレは投下の合間の雑談でも妄想を膨らませてニョロニョロやってきた訳だし、そんな中でも職人様はSSを投下してくださっているじゃないか
と、いうかそもそも何がそんなに不満なんだ?雑談していてもデメリットは無いと思うんだが
>>494 あー、否定的な意見は有意義な意見に入るか、
>>493はちょっとアレだったな。
まあそれにしてもだ、単なる妄想の連発がそれほど罪な代物ですかい?
それに常に中身があって有意義なものでなければならないと?
それじゃあ気軽な書き込みが不可能になるわなあ。
あ、もちろん単なる罵倒の場合は逝ってよし。
それから、それほどまで雑談を否定するというなら、
単なる「保守」に変わる、なにか画期的なアイデアでもあるのですかな?
是非お伺い致したい。
・・・っと、これ以上やってると触手からはずれるな。
スルーできない俺猛省。
触手の皆様方はかわらず触手であってくだされ、ワシからの切なるお願いψ('A`)ψ
497 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 21:23:04 ID:SjgNiR97
もう全部いつもの妄想垂れ流すだけの人の自演に見えてきた
雑談の代わりに、どんなに稚拙でも下手でもいいから、SSという形で書いた方が、盛り上がるんじゃないかと思う。
何と言ってもSSスレなんだし。どうだろう?
「〜〜な娘がいたニョロ。〜〜してやったニョロ」というのは正直申し上げて嫌い
捉えようによっては「ShortStory」でスレ趣旨には沿ってるんだろうけど
ここはなりきりスレじゃないと思うんだが?
指定して悪いんだが
>>470なんてなりきりスレのまさにそれじゃないか。
雑談否定するなだの騒ぐ前に、本当にそれが雑談なのか自分で見てみろよ
作品投下直後に雑談(なりきり)の流れに持っていくのもどうかと思うぞ。
実際過去にあったし。空気悪くするだろうから言わなかったけどさ…
雑談は好きです。でも、SSはもっと好きです。
なりきりはすげえキライ。
ここも寂れたな
9nTxPw+Pすごいな
雑談否定=触手嫌いと一人で断定、雑談否定厨となんでも厨をつければ良いと思ってる、逝ってよし、長文連投
ここまで独善的で気持ち悪い奴久々に見た
俺も雑談は嫌いではないし、そこからヒントを得る事も無いでもないが
「〜〜な娘がいたニョロ。〜〜してやったニョロ」ってノリで少しでも反応があると
2匹目、3匹目のドジョウ狙いが続出するから、しらけるんだよね
あーもうおまいら両方ともモチツケ
元々そんなに書き込み人口は多くないスレなんだ
自分の嫌いなものをすぐさま排除しようとしてたら、
そのうち保守でも雑談でもスレ維持できなくなるぞ
妥協点でも出して適当に終わらせておけよ
どうせ「浪費」って言ったって連投でもコピペでもなく1日5〜6レス程度の雑談で
容量をやたら圧迫してるってわけでもなし実害無いだろ
ゼロでもなく多数でもなく、ほどほどの数ならお互い困らないんじゃねーの?
保守
というかなんぼ雑談否定した所で実際書き込み止めさせられるかというと不可能なんだけどな。
愚痴と雑談では雑談のほうがまだマシだと思うが。
まあ、実際愚痴ったところでどうしようもないから
職人じゃない身としては黙って投下待ち
「〜〜な娘がいたニョロ。〜〜してやったニョロ」のシリーズは
毎回つまらねーなと思いつつブラウザであぼんする
○○ニョロって話もシチュエーション考えたりとか書くネタに困ったときは、なるほどねー。と思うけど、何度も続くと飽きてきちゃうかなー。
ニョロは基本的に専ブラであぼーんしてるから問題ない
それよりも問題なのがスルーもできずに否定だけしてこのスレの空気を悪くしてる連中だろ
気に入らないならスルーするなり専ブラの便利機能で消すだけなのに
スレを圧迫するほどの雑談じゃないんだし
むしろスレを圧迫するほどの愚痴だな
正直つまらないネタより更に質が悪い
スレを圧迫するしないの問題じゃないと思うんだが。
匿名掲示板のありがちな末路……
どうでもいいと言えばどうでもいいが。
幼女か童女か鬼のようなどでかい怪物に陵辱されるの希望
御託はいい!SSをくれSSを!
こういうのってスレを潰して何がしたいんだろうな
「スレを潰せる俺って凄い。俺は特別な存在なんだ」
ということだろうか?
SSスレ全滅!
雑談は触手だった!
私ね、眠くなっちゃった。お兄ちゃん、子守唄歌って。ウフフフフ・・・
♪ヤゴヤゴヤーゴの子守唄ー
せめてヒルにしてやれよwww
昔々あるところに触手と一緒に住んでいる女の子がいました
この一人と一匹は俗に言うラヴラヴでした
〜〜〜〜この先は過激すぎるので省略されました。〜〜〜〜
しかし、少女と触手…極めて異常な取り合わせに、近隣の住民達はこう考えました。
「少女は触手に脅されて、厭々従っているのでは?」
住民達は、いくら少女が必死で否定しても信じませんでした。
それはそうでしょう。
彼女の横にあるのは、少女の可憐な外見とは正反対の、
ぬめりを帯びてテラテラと桃色にグロテスクな物体です。
無数の突起と、性的なもの(つまりは男性のモノですが)を連想させる触手が
いやらしく蠢いているのですから、彼らの疑いもある意味当然のことでした。
そして毎日のように押しかけてくる、親切にしてはた迷惑な隣人たち。
辟易した少女は、こう考えました。
――私達のラヴラヴな姿を見せつけてあげれば、納得してもらえるんじゃないかしら?
こうですかわかりません。
そのラヴラヴな姿が激しすぎて、
村人たちにとっては「どう考えても陵辱風景です本当にありg」
と解釈されてしまい、ますます娘を取り戻そうとする始末。
そして居たたまれなくなり駆け落ちする娘と触手。
こうですかわかりm
ラヴラヴな姿の詳細
じゃあ面白そうだから書いてみる。
528 :
霜月:2008/05/10(土) 23:08:29 ID:E3ASqlOA
久しぶりにお邪魔します。
アクセス規制に巻き込まれ、しかも全サーバー永久規制とのことだったので、ここでの書き込みはもう諦めようと思っていました。
それがどうやら板ごとの規制になったようなので、早速お邪魔してみました。
流れも読まずに以前の続き(?)で失礼します。
しかも濡れ場があまりないというものですが、すいません。
529 :
霜月:2008/05/10(土) 23:09:04 ID:E3ASqlOA
広大な荒地の真ん中に大きめの水場があった。
他に何があるわけでもないこの場所に、月に一度忽然と街が現れる。
満月の前後の数日間だけ、無数の商人達の天幕でひしめくのだった。
皆ここに各々品物を持ち寄っては、別な品物を仕入れ各地へと散って行く。
この市場に並べられた商品は様々だったが、行き交う者の姿もまた様々だった。
猫の瞳を持つものや蝙蝠の翼を持つもの、斑の毛皮や鱗に覆われたもの。
種々雑多な種族が通り過ぎるが、商人や客達の中にまともな人の姿はない。
しかし彼らの中にヒトは居ない代わりに、商品のひとつとしてヒトが並べられていた。
がっしりとした体格の若者も売られているが、さほど売れているようには見えない。
魔物である彼らからみれば、所詮ヒトは非力で脆弱な生き物なのだ。
雑用をさせる程度ならともかく、労働力としてはあまり期待されていなかった。
その逆に女性の方は違う使い道で需要が高く、常に人気の商品だった。
530 :
霜月:2008/05/10(土) 23:09:46 ID:E3ASqlOA
一頭の老いたコボルトが店を開いていた。
既に毛皮も褪せた灰色になっており、かなりみすぼらしくなっている。
動きも鈍くなっているようだが、その落ち窪んだ目の奥だけはギラギラと光っていた。
彼が扱っている商品は若い娘達であり、全員裸に革帯で後ろ手に縛りあげられていた。
既にもう数人は売れたようで、残りのもう6人ばかりが店先に立たされていた。
そこに驢馬に似た魔物が、好色な笑みを浮かべて近よって来た。
驢馬頭は一人の娘の身体に舐めるような視線を送った。
「おい、爺さん。このメスはいくらだね」
「あぁそいつは600…ただし、まだ調教しとらんぞ」
太い指が嫌がる娘の口を抉じ開け、虫歯がないか確認をした。
「ちょい高めだな。何かあちこち傷もあるみたいだぞ」
「軽い打ち身や擦り傷はあるが、捕まえたばかりのは大抵そんなものだ。
だが乳はでかいし、尻もどっしり安産型…値段の分の価値はある。
それに開通したてで、アソコの締まりは保障するぞ」
老コボルトは娘の股間に手を伸ばし、ぷっくりと膨らんだ大陰唇を拡げて見せた。
「さては爺さん味見したな?(笑)」
「そりゃ商人たるもの、売り物の品質は確かめとかんとな」
「爺さんのガキが仕込んであるってオチはないよな?」
「ないない…薬が効いてるあと10日やそこらは、いくら種つけようとしても孕まんぞ」
「それじゃ買う前に俺も試していいかね?」
「あぁ、いいぞ。ただし前金で50な」
既に驢馬頭の股間は膨らんで、今にも下帯が解けそうになっていた。
そんな鼻息の荒い客に返ってきたのは、商人らしい、したたかな言葉だった。
531 :
霜月:2008/05/10(土) 23:10:31 ID:E3ASqlOA
「金とるのかよ。しかもボッタクリだろ、それ?」
「何も無理に試してくれとは言わん。
お前さんのご立派なモノを突っ込まれたら、どんな新品もガバガバになりそうだ。
それにもし買うことが決まったらその分割り引いてやるぞ」
「このごうつくばりが(笑)…ほらよ」
「…ひぃ、ふぅ、みぃ、よぅ…毎度あり…って、おいおい商売の邪魔だよ。
そんな所でおっ始めないで、そっちの天幕の中でしてくれや」
驢馬頭は娘の赤い髪をつかむと、近くの小さな天幕の中へと引きずり込んだ。
すぐに娘の叫ぶ声とそれに続く嗚咽、そして雄の唸り声が辺りに響いた。
分厚いとはいえ、布切れ一枚でその音が遮れるわけもない。
近くに寄れば中での行為の音までが、グチュグチュとはっきりと聞こえた。
店先に残された娘達は、その痛々しい悲鳴に自分達の行く末を重ねて身をすくませた。
「そこのミノタウロスの旦那、メスは要らんかね?若くて活きの良い、取れたてピチピチ…」
老コボルトは更に大きめの声で客引きを続けたが、天幕から漏れる音は隠しようもない。
しかし行き交う魔物達は、何事もないかのように平然とその傍を通り過ぎていく。
ここはそういう場所であった。
532 :
霜月:2008/05/10(土) 23:15:47 ID:E3ASqlOA
>>528 相変わらず絵も文も描けるなんてうらやましい・・・
GJです
_ ∩
( ゚∀゚)彡 牛男!牛男!
⊂彡
触手もいいがたまには亜人もいいな
この人のSSはファンタジーなのにリアルだよな
ああ。senkaスレにも通じるモノがある。
身体の利点は簡単に倒されるけど物量戦が可能で相手を罠にハメて絡めとり媚薬などで動きを封じるのに長けるだけど
亜人みたいな圧倒的な暴力もなかなかだよね
触手は高知能な奴はいても人間ぽい奴は少ないけど、亜人は仮にも半分人のせいか、
SSにもドラマ性があっていいよね。 というか、絵も描けるとか羨まし過ぎる。
>>528GJ。
さて、数日前にラブラブと聞いて飛んできました。九か月ぶりなので誰も覚えてないと思いますが…
徹底的に和姦の人です。
時間が空いたので、初見でも読めるよう少し配慮はしたつもり……ですが、
基本的に続きものなので、気に入ったら保管庫を題名で検索して頂けると幸いです
今回は何はともあれ、おっぱい!おっぱい!
540 :
実のトモダチ:2008/05/16(金) 20:13:38 ID:I/TTxE6p
1.
寝苦しさの原因は、と問われれば、多くの人が暑さを挙げるだろう。なのに、蒸し暑い午後の
教室は、何故こうも眠気を誘うのか。
授業終わるよ、と級友に突付き起こされて、恭子の寝ぼけた頭に浮かんできたのは、そんな
どうでもいいことだった。
顔を起こすと同時にチャイムが鳴って、教諭がさっと手を挙げる。日直の号令が今日の授業の
終わりを告げると、その級友は恭子の方を向いてケタケタと笑った。
何となく予想はついたが、一応尋ねる。「あー、寝痕ついてる?」
「まあ、それもあるけどさ。やばいのは、涎」
反射的に、恭子は顔を手の甲で拭った。しかし頬は勿論、口周りにも特に濡れた感じはない。
ジト目で恭子が睨むと、彼女はひらひらと両手を振った。
「引っ掛けじゃないって」
「んじゃ、どこに涎があるのよ」
「胸の辺り、見てみ」
言われるままに視線を下げて、恭子は思わずうげ、と呻いた。薄い夏服の右胸の辺りに、
かなり大きな染みが出来ている。
「一体どんな寝方したら、そんなとこに涎垂れんのよ」 級友は笑った。「特に胸の下なんてさ。
最近妙に成長著しいコイツが、邪魔になるんでな・い・の・かい?」
「ええい、やめいっ」
わきわきと伸びてくる友人の手を牽制しつつ、恭子は上からテッシュを当てる。見た感じしっかり
染みてしまっているので、あまり効果はなさそうだが、このままでいるのは恥ずかしい。内側からも
テッシュを当てようと、下から手を差し入れて、彼女は初めて違和感に気がついた。
内側どころか、下着までべっとり濡れている。汗でも、涎でもないもので。
え゛?と恭子が固まった隙に、級友の手が膨らみを捉える。そして、彼女のその行動が、恭子の
疑念を決定的なものにした。
「…っ……。い、痛っ!」
友人の無邪気なセクハラに、恭子はワンテンポ遅れて悲鳴を上げる。その大袈裟な反応に
気圧されて、彼女は「え、あ、ごめん」とあっさり乳房を手放した。それから、自分の両手をじっと
見つめて握り開きなどしながら、そんな力入れて無いけど、とぼそぼそ小声で言い訳をする。
だが、恭子はそんな級友に構っている余裕など無かった。ごめん、ちょっと、と何やら分からぬ
返事をして、友人の脇をすり抜けると、鞄を引っつかんで教室を出る。机の上には先程の教材が
出っ放しだが、向かう先は手洗いなので問題ない。
個室に飛び込み、制服の上を下着ごとそっとたくし上げる。ホックを外して、ブラのカップをそっと
ずらすと、そこは恭子の想像通りの事態になっていた。
乳首から溢れ出た母乳が、膨らみ全体をじっとりと汚している。
カラカラとペーパーを巻き取りつつ、恭子は胎の中の体調管理責任者に対して絶叫した。
“ミノリィィーーー!!起きろこのばかーー!”
子宮内に大脳組織を置くミノリの思考活動は、基本的に宿主からは独立している。しかし、
使用している体内環境は同じだし、また脊髄を介して恭子の脳と直結していることもあって、
要するに恭子が眠いときはミノリも眠い。勿論、その影響を低減する事は可能だったし、事実
彼が恭子に寄生した当初はそうしていた。が、共同生活をするようになった今では、ただ
その方が都合がいいからという理由で、ミノリは恭子とサーカディアンリズムを共有している。
そんなわけで、授業中から恭子と仲良くお昼寝していたミノリだったが、その安らかな眠りは、
脊髄越しに叩きつけられた強力な脳波で中断された。
541 :
実のトモダチ:2008/05/16(金) 20:14:54 ID:I/TTxE6p
いかにも眠たげな様子で、彼は答えた。”なんだ。どうした”
「どうしたじゃな……」と思わず声に出しかけて、恭子は慌てて口をつぐむ。“……じゃないわよ。
目が覚めたらおっぱいが出てるとか、どうなってんのかこっちが聞きたい!”
“……ふむ、しまったな。これで三回連続寝落ちしたか”
“だーー、そっちじゃない!いつまで寝ぼけてんのよ!”
要領を得ないミノリを、恭子は下腹の上からデコピンした。実際は彼女が痛いだけなのだが、
そうでもしないと彼女自身が心情的に収まらない。
ぶつくさ言いつつ、恭子は懸命に手を動かして、服と身体についた母乳を拭き取った。すると
二分程して、ミノリが唐突にフムン、と呟く。
“目、覚めた?”
“うむ。事態は把握した。ああ、すまない、これは完全に私のミスだな。”
“なんかちっとも謝られた気がしないけど” ペーパーを捨てて座り直し、恭子は言った。“まあ
いいや。とにかく、わたしの身体は、一体どうなっちゃってるの?”
まず最初に、ミノリは現況が恭子の身体にとって特別問題のあるものではないことを説明した。
“…いわゆる高プロラクチン血症だが、下垂体腺腫や甲状腺機能低下によるTRH高値等が原因
ではない。私の脳機能を子宮内で維持するために、君の身体は擬似的な妊娠状態にあるのだが、
その際の黄体維持に用いていたホルモン操作を……”
“あーもういい、もういい” まだ寝ぼけてるやがると思いつつ、恭子は遮った。“よく分からんけど、
ミノリが軽くトチっただけで、病気の類じゃないってことね”
パタパタと眼前で手を振る彼女に、ミノリは少しムッとしつつも、まあそうだと素直に答えた。
今回は自分に非があるから、これは仕方が無い。
“で、ともかくさ” 右の乳房を軽く押さえて、恭子は言った。“おっぱいがこうして溢れるのだけは、
今すぐ止めて欲しいんだけど ”
“今すぐは無理だ” ミノリは答えた。“すでに乳腺に分泌されてしまった分は、出すしかない。
母乳の生産も、私が性腺と脳に強引に介入すれば即時停止は可能だが、はっきり言って
お勧めは出来ないな。内分泌が予期せぬ形で撹乱される恐れがある”
“それはしないでいい ” 恭子はぴしゃりと言った。ホルモンバランスの失調は、彼女だけの
問題ではない。下手をすれば、月経──この場合は、流産と言うべきか──を誘発すること
にもなりかねないのだ。
“じゃあ、もう少し穏やかな方法はないの?”
“勿論、通常の断乳手順で止まる。ホルモンによる介入もゆっくりとやれば問題ないから、
そんなに時間はかからないだろう ”
“……具体的には?”
“そうだな、ニ三週間もあれば ”
ミノリの言葉に、恭子はしばし、うーんと唸った。しかし唸ったところで、お乳が止まるもの
でもない。他に方法がないなら、グダグダ悩んでいても詮無き事だ。思い切りの良さが身上の
彼女は、膝一つ、ポンと叩いて、「まあいいか」と呟いた。
その後、トイレの個室でなんとか母乳の始末をつけようとした恭子だったが、搾乳など当然
初体験の彼女にとって、その作業は困難を極めた。さすがのミノリも、乳搾りの情報までは
持ち合わせておらず、彼女の曖昧な知識を頼りに試行錯誤したのだが、これが如何して
うまく行かない。
二人でああだこうだ言い合いながら、乳房を苛めている内に、恭子は酷く空しい気持ちに
襲われた。女子トイレの個室で、一人便座に屈み込んで、胸は痛いし、足も辛いし、はっきり
言って最悪である。これでミノリがいなかったら、訳も無く泣き出しそうな気さえする。
542 :
実のトモダチ:2008/05/16(金) 20:15:58 ID:I/TTxE6p
気丈な彼女もさすがに限界に達していた時、ミノリが唐突に言った。
“……確かに、少し勿体無いな”
“え?”
“この母乳には、乳児の成長を十分に支えられるだけの栄養が詰まっている。全て君の身体
から抜き取ったものだ。それを、こうして無為に捨てている事へ、君は本能的に空しさを感じず
にはいられない”
“何よ突然。心理分析を頼んだ覚えは無いわよ。”
“原因が分かれば、少なくとも対処できる可能性は高くなる。”
一瞬、激しい怒りを感じて、彼女は声を上げかけた。だが、すんでのところで思いとどまった。
居場所を思い出したというのもあるし、怒鳴るべき言葉が思いつけなかったこともある。ミノリが
実体を持ってそこにいれば、ただ意味の無い唸りと共に殴る事が出来たのだが、胎の中では
どうにもならない。
脊髄越しに罵りの思考を送りつけることも考えたが、恭子は急に馬鹿らしくなってやめた。
はあ、とため息をついて、『勿体無い』という言葉を意味も無く頭で反芻する。
すると突然、ある考えがひらめいた。
“ねえ、触手もおっぱいで育つかな”
“いきなり何を言い出すんだ”
“分類上は霊長類みたいなもんだって、前に言ってたじゃない。”
“分類学上は近いと言っただけだ。それに霊長類を含む哺乳類の成体は、基本的に乳糖を…”
“何でもいいけど、あの仔達おっぱい飲んでお腹を壊すってことは無いんでしょ?”
“……確かに、ヒトと同様乳製品を消化できる。”
その言葉を聞くと、恭子はさっさと胸をしまって立ち上がった。制服の染みは完全には取れ
なかったので、上から冷房避けのサマーセーターを重ねる。ちょっと暑いが、これで少々乳が
漏れようが傍目には分からない。
身支度を整えて個室を出る頃には、先程までの陰鬱とした気持ちは、綺麗にどこかに行って
しまっていた。触手への授乳がそんなに楽しみなのかと言われると、首を捻りたくもあるのだが、
結局はそういうことなのだろう。少なくとも、便座を抱えて半泣きで下水に捨てているよりは
何倍もマシな行いと思える。
教室へ戻って教材一式を回収し、帰りのバスへと急ぎながら、恭子はこれじゃ全くミノリの
指摘通りだなと苦笑した。
2.
そんなこんなで、およそ一時間後。恭子は平日には珍しく、触手の巣穴を訪れていた。明るい
内の訪問は、先日の水遊びの時のように無いわけではないが、こうして制服で立ち寄るのは
初めてだ。
事前の打ち合わせ無しだったので、うまく行くかは疑問だったが、例によって人気の無い場所
から森に入って犬笛を吹くと、首尾よくトリデスと落ち合えた。
彼に抱えられて巣穴に入ると、中にいたのはノーナだけだった。デッカは恐らく、狩りに出ている
のだろう。オクトルはデッカについて行ったか、或いは一人で採集に出たのかもしれない。最近、
デッカの狩りの成功率が上がっているので、前者の可能性が高い気がするが、そうなると二体は
朝までここへ戻らないだろう。
巣穴に入ると、二体の歓迎の抱擁を受けつつ、恭子はさっさと制服を脱いだ。今日は良識派の
二人がいないので、万が一にも汚されないための予防線である。
裸になると、お許しが出たとばかりに、触手は早速彼女の身体を絡め取った。下半身にはノーナ
が陣取り、腰を持ち上げていそいそと膝を割り始める。トリデスはいつものように、肩甲骨の下に
体を差し込むと、好物の乳房に触手を回す。今日は二体しかいないこともあって、その動きは
普段よりずっとスムーズだ。
彼らの動きに、恭子は特に抵抗しなかった。ただし、巻かれる際に器用に身体を捩って、右腕の
自由にだけは確保しておく。
543 :
実のトモダチ:2008/05/16(金) 20:17:24 ID:I/TTxE6p
恭子の身体を固定し終えて、触手達はいつも通りに愛撫を始めたが、程なくトリデスが異変に
気が付いた。少女の身体から嗅ぎ慣れない匂いを感じて、嗅覚に優れた感覚肢を、上半身へと
寄せてくる。
「おー、早速気付いたな、このおっぱい星人め」
楽しげに言って、恭子は右手でトリデスの口管を捕まえた。先端の花弁を開いて膨らみに
押し付け、右の乳首を銜えさせる。
すると殆ど反射的に、トリデスは胸をちゅうちゅうと吸い上げた。いつもやっている事ではあるが、
今日に限っては、やっぱりコイツは哺乳類だったのか、と改めて思ってしまう。
三度ほど強めに吸われた時、痛いような、うずくような感覚が湧き起こった。ついで、花弁が
乳輪のギュっと掴むと、母乳が勢い良く飛び出してくる。
「……んっ」
思ったより強い反応に驚いて、恭子は小さく声を漏らす。だが、それ以上に吃驚したのは触手の
方のようだった。
上半身を捉えた触手が、ピクリと引き攣って動きを止める。それからトリデスは徐に頭をもたげる
と、彼女の表情を覗き込んだ。
普段の唯我独尊ぶりが嘘のような、そのキョドキョドとした仕草に、恭子は思わず吹き出した。
右手でゆっくりとその頭に手を回し、抱き寄せながら彼女は言う。
「おいしい?……あはは、よかった。……ん、いいよ」
恭子が笑顔で応じていると、触手の吸い上げが再開する。口管の形状もあるだろうが、やはり
ここは動物の本能というべきか、彼女の下手な搾乳に比べてトリデスは何倍もうまかった。
恭子とトリデスが二人してわいわいやっていると、下半身のノーナもなんだなんだと頭の方へ
やってきた。そして彼女の授乳の様子を見て取ると、トリデスの触手を押し退けるようにして
左胸にかぶり付く。
「んっ……たたっ、奥の方噛んでも意味ないよ、ノーナ」
乳房を丸ごと飲み込もうとする彼を、恭子は慌てて制止した。右手をその口に突っ込むように
して、膨らみの位置を調節する。
「……そう先っぽの……ん、上手上手」
トリデスに比べるとややぎこちないながらも、恭子の誘導でノーナも無事に吸い付いた。こちら
は口管と違って歯が生えているので、恭子はちょっと心配したが、そこは彼も心得ているのか、
柔肌に牙を立てるようなことはしなかった。
膨らみの三分の一程を上手に含ませ、ちゅうちゅうと吸わせていると、一分もしないうちに
こちらもツンとした催乳感が訪れた。乳首の鈍い痛みと共に、左胸からもじわりと母乳が沁み
出してくる。
舌先で甘い汁を舐め取ると、ノーナは夢中になって吸い上げた。同時に、膨らみを支えている
触手にも力が入る。少し、というか、かなり痛かったりするのだが、不思議と止めさせる気は
興らなかった。酷く曖昧な幸福感が、制止の言葉を喉の手前で絡め取る。
それが母性かと問われれば、子を産んだこともない恭子には正直なところ分からなかった。
ただ、無性に可笑しいような、それでいて穏やかな情動が、ゆったりと心を支配する。残して
いた右手の自由も、絡み来る触手に一旦預けて、恭子はのんびりと目を閉じた。
七、八分かけて、二体の触手は恭子の母乳を飲み干した。もっとも、まともに出ていたのは
最初の五分程であって、あとは乳首から沁み出す僅かばかりの乳汁を、二人がしつこく
舐め取っていたという次第である。
しばらくは好きにさせていた恭子だったが、生まれて初めて体験した授乳後の胸の様子も
気になるので、彼女は一旦、触手を外させることにした。
もうでないよ、と未練がましい二人を宥め、張り付いた触手をベリベリ剥す。身を起こして
みると、体感的には半分くらいの重さになった気がして、恭子は「おおぅ」、と驚いた。
両手で下から掬い上げると、ここ数日の妙な張りが、綺麗さっぱり取れている。少し力を込めて
みても、感じる痛みは最近と比べてずっと小さくなっていた。乳輪の周りは、さすがに赤くなっては
いたが、こちらも恐れていたほどではない。
544 :
実のトモダチ:2008/05/16(金) 20:18:16 ID:I/TTxE6p
自分の身体の事とはいえ、何だか酷く不思議な気がして、恭子は暫く自分でもむにむにと
揉んでみる。と、ふいに下半身の触手が蠢き出した。どうやら胸から追い出されたノーナが、
初期位置に戻って愛撫を再開させたらしい。
するとトリデスの方も、「もう返してよ」 とばかりに、膨らみに触手を絡めてきた。
「元々キミのじゃないんだけどなー」
苦笑しつつも、恭子は割にあっさりと明け渡す。今日は放課後に立ち寄った形なので、あまり
ゆっくりは出来ないのだ。門限までには、まだ大分時間が残っているが、ギリギリに帰ってあらぬ
疑いを掛けられるのは是非とも避けたい所である。特に、毎週夜中に脱走している身としては。
両足の筋肉を揉み解しつつ、ノーナが股座に割り込んでくる。触手で慎重に襞をめくると、
残念ながら余り濡れてはいなかった。彼は一旦両足を大きく開かせて、細い触手がびっしりと
生えた腹の部分を、秘部にぴったりと押し付ける。
「はんっ……ん…ふ……」
柔らかな肉の群れが、外襞をゆっくりと回りこんだ。それらは一旦、泥濘に頭を入れて湿り気を
補うと、前庭をねっとりと這い回る。そして一部は隠れたままの敏感な豆へと向かっていく。
トリデスは再び胸を覆うと、授乳後の乳房を労わるように、ゆっくりとしたマッサージを開始した。
そこにちゃっかり生殖肢を巻き込んで、一緒にむにむにと捏ねている所が何とも彼らしい。
が、気持ちいいことには変わりないので、恭子は大人しく身を任せた。性感とは別の意味で、
凝りをほぐされる様なような感覚がある。
気分的に妙に和んでいるせいか、身体の反応は鈍かった。恭子の分では潤いが足りず、
ノーナは舌を秘所に伸ばす。それでたっぷりと含んだ唾液を移し、ローション代わりに滑らせた。
膣口には、既に何度か細めの触手が頭を入れだが、今のところ準備不足と皆引き下がっている。
トリデスも途中で気付いたのか、その動きを急に性的なものに変えて来た。腹をしっかりと巻き
込んで温め、膨らみを下から撫でるように揉み上げる。乳首には口管を吸いつかせて、細い舌で
もって弾くように刺激する。
しかしそれでも、反応が悪い。やっぱりこれは、母性本能なんだろーか、と恭子は少し可笑しく
なったが、そこで例によってミノリが横槍を入れてくる。
“プロラクチンの血漿濃度が高過ぎるせいだな。これには性欲減退の効果がある”
「空気の読めない解説、誠に有難う。で、ちゃちゃを入れてきたって事は、何か提案があるの?」
“ホルモンで性欲が落ちてるからな。時間を掛ければ彼らの愛撫のみで戻すことも可能だろうが、
ここは手っ取り早く、触手の臭腺で活性化させるべきだと、私は思う。”
胎の中の人工知性は、今日も絶好調だった。恭子は、言葉のオブラートという概念を、きっちり
教え込んでやると決意しつつも、 今は素直に「そうね」と返した。
触手達は皆、生殖肢の付け根の辺りに、催淫性のフェロモンを出す臭腺がついている。催淫と
いっても、麻薬のような異常な性感を生み出す類のものではないが、それでも自然に身体が
濡れる程度の効果はある。
ある意味で、便利な媚薬の様なものなのだが、けれど彼らはあまり進んで使おうとはしなかった。
触手たるもの、クスリに頼らず自慢の腕でという哲学があるかは知らないが、ともあれ彼らは
直接愛撫する方が好みのようである。
だが今回は、ミノリの意図を悟ったように、トリデスが体を下ろしてきた。そして袋状の柔らかい
組織を、恭子の顔面に被せてくる。
息を吸うと、微かに酸っぱい蒸れた様な臭いが、少女の鼻腔に広がった。例えるなら、さほど
不快でない脇の下といったところか。余り積極的に嗅ぎたいものではないが、二人の頑張りに
応えない身体がちょっと気まずいのも事実であって、恭子は大人しく触手の臭気を吸い込んだ。
一分もすると、早速お腹にポカポカとした温もりが溜まり出す。媚薬というより、辛子か何かを
食べた感じに近いのだが、身体の方はしっかりと開き始めていた。
「あ……あう!…は…ん…」
摩擦が無くなり、秘部の触手の動きが格段に良くなってくる。愛液は襞の内一杯に溢れ、
それを細めの触手が掬い上げては、股座全体に塗り拡げていた。別の触手が泥濘を探ると、
そこは先程とは打って変わって、易々と侵入を受け入れる。
545 :
実のトモダチ:2008/05/16(金) 20:19:02 ID:I/TTxE6p
ノーナの動きが大きくなると、湿った水音がぴちゃぴちゃと響いた。それがやけに大きく
聞こえて、恭子の羞恥心を深く刺激する。フェロモンで強引に高めたせいか、身体に比して
妙に思考がクリアーなのだ。
こうなると、なまじ中途に愛撫されている方が恥ずかしい。時間もそんなに無いことだし、と
頭を上げて、恭子は触手におねだりをした。
「ノーナ、ね…っ…ん、もう、お願い」
ご指名付きで懇願されて、ノーナは機嫌よく求めに応じた。膣内を探っていた数本の触手を
一気に引き抜き、空いた隙間を生殖肢で埋めていく。
「はくっ…んんー……」
小さな呻きが漏れるものの、実際のところ抵抗は少ない。生殖肢は一息に奥まで達し、
まだ少し柔らかい亀頭を、子宮口にみっちりと押し付ける。
今日はノーナに余裕があるのか、いきなり抽送を始めたりはしなかった。代わりに、彼は恭子の
両脚を触手で一つに纏め上げると、何を思ったか屈伸運動をさせ始める。
「ふぇ? 何を……んあっ!」
一瞬、意図を図りかねた恭子だったが、疑問の言葉は下腹の圧力で止められた。股関節の
動きとともに、膣道の形もぐにゃりと変わって、中に収めた触手の圧を強く感じさせられたのだ。
どうやら、ノーナは恭子の身体を使って、生殖肢を『自分で』揉み上げるつもりらしい。単純な
屈伸だけでなく、片足づつバラバラな動きも取り混ぜて、少女の胎を様々な形に変形させる。
「ちょ、刺激足らないなら、わたしが…ぅ…あん!…」
堪らず恭子が提言するも、ノーナは耳を貸さなかった。自転車を漕ぐように動かして、膣壁で
生殖肢を刷り上げる。或いは、体前屈測定のように彼女身体を折りたたんで、捻る刺激を
胎越しに亀頭へ送り込む。
ギシュ、ギシュと擦れる肉壁が、両者に絶妙な快感をもたらした。さほど強い刺激ではないが、
胎内に挿し込まれているという感覚が、普通の抽送よりもずっと強い。
「もー、ほんっとに……んっ……妙な事ばっかり、…ぁ…頭回るんだから」
精一杯、呆れたような声を作って言ってやるが、それでへこたれる触手ではない。二体しか
いない今日は、普段より身体を動かしやすいこともあって、ノーナはあの手この手で彼女の
股を割り開く。
奇策を弄する彼に対して、今日のトリデスは珍しく大人しい絡みをしていた。恭子の背中を
自分の腹の上に乗せ、そこに群れる無数の触手で抱きとめる。そして自分は背中を海老状に
丸めて、彼女の上半身を包むように覆っていた。頭は無論、少女の膨らみの上である。
右には口腔、左には口管を押し当てて、両方の乳房を同時に吸い上げる。ノーナの吸い方が
甘かったのか、左からはまだ僅かに乳汁が漏れ出るようで、それを一滴残らず啜り上げようと熱心だ。
代わりに、性感の授受への意識は薄いようだった。乳房を搾る触手の他は、特に目立った
動きは無い。口には時折、細い触手が飛び込んでくるが、それも意図したものではないようで、
恭子が舌を絡めてみても、応じる気配は感じなかった。
要するに、それだけ母乳に夢中になっているということで、彼女としてもそれ自体には悪い気は
しない。だが、これから早速断乳する身としては、些か複雑な思いもある。
“かといって、毎日授乳にやってくる訳にもいかんしなー。他人にバレたらもっと厄介だし…”
同年代の友人はともかく、教師や両親の耳に入れば、そのまま婦人科送りになることは間違い
ない。そうなれば、子宮に巣食う居候についての言い訳は不可能だ。
幾分かの後ろめたさに押される形で、恭子はトリデスの生殖肢を探った。胸元で不自然に
濡れた触手を見つけると、それを捕まえて自分から銜え込む。
普段よりやや献身的に奉仕をすることしばし、生殖肢がようやく固さを持ち始めた頃、今度は
ノーナが動きを変えた。
再び大きく脚を開いて、股座に細い触手群を押し付ける。そして、いまや滾々と湧き出る恭子の
愛液を十分に纏うと、大量の肉糸はその潤いをもって彼女の秘部を駆け抜けた。
「ひぁっ!……あっ…ん…ちゅる…んぶっ…っぁ…」
様々な下準備の甲斐あって、局所への刺激に今度は体もしっかりと反応した。思わぬ快感の
強さに、恭子は慌てて気を逸らそうと銜えた生殖肢に集中する。
546 :
実のトモダチ:2008/05/16(金) 20:20:07 ID:I/TTxE6p
「んじゅっ……ちゅる…やあっ!……あっ…っんぁあ!」
が、そんな小手先の誤魔化しなど無駄だとばかりに、触手の束がクリトリスに巻き付いた。
それらは自身の滑りをもって、包皮の内側に繊毛の先を侵入させると、外側の触手で丸ごと
包んで、中の核ごと一緒くたに押し潰す。強い性感に全身の筋肉が引き攣って、彼女は思わず
口から生殖肢を吐き出した。
「あっ…ぅあっ、トリデス、ごめ……っ!はうぅ!」
触手を銜え直そうとして、慌てて身体を起こしかけるも、胎に出し抜けな突きを受けて倒される。
とうとうノーナが、生殖肢の抽送を開始したのだ。
「んあっ…あ…はっ、はぁ、ふうぅぅんっ!」
触手の出し入れのペースが、今日は序盤から随分と早い。恭子を感じさせようと、色々頑張って
いるうちに、自分も限界に来ていたのだろう。だが、そんなノーナの勢いも、十分な準備を終えた
牝の身体は、全部受け止めて快感へと変えていく。
「んっ…くう……ひゃ、あうぅっ……」
両手は未だ、トリデスの生殖肢を探っていたが、その自由の大半は性感と突き上げの衝撃に
奪われている。おまけに当のトリデスも、それを舐めさせることには余り関心が無いようだった。
彼は自分で生殖肢をもたげると、それをぺちぺちと恭子の頬に当てた後、再び乳房を包む触手の
群れの中へと差し戻す。
トリデスは膨らみを咥えた二つの口を器用に寄せると、谷間を作ってそこに生殖肢を挟み込んだ。
要するに胸でしようと言う訳だが、それにしても、母乳を啜りながらパイズリする奴もあるまいて、
と恭子は少し可笑しく思う。もっとも、そう言って触手をからかってやる余裕までは、今の彼女には
無かったけれど。
と、そのちょっとした隙が、恭子にある事を思い出させた。
「あっ!……と…トリデス、…待っ…やっ!…」
今日はこの後、直接家に帰るのだ。つまり、水場で軽く流す他は、身体を碌に洗わずに、
母親と対面する事になる。もしこのまま上半身に触手の精をかけられてしまったら、臭いを
誤魔化す手段は無い。週末、ベランダから帰ったときは、ちゃんと両親が起き出す前に、
朝シャンと称してしっかり身体を洗っているのだ。
「ね…っ!…トリデスっ、…今日はそとっ…っ!……に、出しちゃあっん…ダメ…」
胸の谷間でせっせと触手を滑らす彼に、恭子は必死で話しかけるが、まるでまともな言葉に
ならない。これでオクトル・デッカなら、空気を読んで勢いを緩めるところなのだが、この二人に
そんな気遣いなど期待できるはずもない。
ふらふらと揺れる上半身をしっかり固定し直すと、トリデスは胸での抽送に本腰を入れた。
全身の触手で両脇から乳房を寄せ上げ、柔らかい肉筒を作り上げると、そこに下から生殖肢を
挿し込んで、本物の性交のように出し入れを始める。その脂肪質の膣壁は、本物の様な肉襞
こそ無いものの、周囲の触手が絶妙な力加減で圧迫し、牡を感じる少女の胎の蠢きまでもが、
緻密に再現されていた。
「んっ……く、…ね、ホントにかけちゃダメ、中なら上でも、下でもいいから……はむぅぐっ!」
それでも続ける恭子の口に、胸から飛び出した生殖肢が出し抜けに突っ込んだ。そして必死に
言葉を紡ぐ舌と唇を蹂躙すると、また膨らみの中へ舞い戻る。「もういい、分かった」という触手の
の合図だったのか、単に興奮からすっぽ抜けただけなのか。いまいち判然としないものの、
この段に来てさすがの恭子も諦めた。トリデスだって、別に言うことを聞かない訳じゃないんだし、
と、霞の掛かってきた頭は都合のいい方へ流される。
「あっ……はうっ!…くっ…やっ…ぁ…」
発話への意志が無くなると、少女の口は自然な喘ぎを漏らし始めた。それが自分の責めに
同調していると悟ったノーナは、ますます攻勢をかけてくる。
「やっ……んあっ…ぇあ!?」
太股を押さえていた触手がグニョリと蠢くと、挿し込んだ生殖肢はそのままに、彼女の膝を閉じ
合わせたのだ。結果、締まりの強まった恭子の中を、ノーナの触手はペースを上げて蹂躙する。
547 :
実のトモダチ:2008/05/16(金) 20:21:31 ID:I/TTxE6p
激しくも複雑な触手の責めに、胎の内の快感の熱は急速に膨れ上がっていった。極細の触手
が群がる秘部は、いまや潤沢な蜜で途切れなく淫靡な水音を立てている。僅かに体積を増した
陰核を、お馴染みの繊毛触手が圧搾すると、閉じられた両足がバタバタと暴れた。
「き、きつっ……っ!……かっは、ひゃううぅ!……」
反射的に体を捩ると、全身の関節が悲鳴を上げる。不自然な姿勢で縛られたせいだろう。
それでも一向に冷めないほど、恭子の性感は高まっていたが、触手達は負担が掛からない様、
改めて体を固定した。二体で300kgを超す肉手が本気で彼女を固めにかかれば、小柄な恭子は
文字通り、指一本動かすことは出来なくなる。
そこへノーナが、終わりに向けての激しい動きを繰り出した。
「んあっっ……ふぁっっ……あ゛くっ……!」
突き上げる慣性を逃がす余地がないので、一つ一つの抽送がずっと重い。奥を叩きつけるような
衝撃は、件のホルモン無しでは性感どころではなかっただろう。それでも、女体は触手の絶頂と
合わせるように、彼女を高みへと導いていく。
だが、興奮はノーナも同じだった。股間に出来た僅かな隙間で、のたくっている触手達の動きは、
およそ統率のとれたものでは無い。技巧をこらして愛撫する余裕など、彼の方にも無くなっている。
と、出し抜けにその幾本かが、生殖肢の激しい動きに引きずられて、恭子の中に潜り込んだ。
「あ゛んっ……っ…っはあ、うくっ!……なあ゛!?」
予想外の闖入者に、恭子は驚きの声を上げたが、ノーナの動きは止まらなかった。触手
自身が意図した動きでは無かったものの、これ幸いにと少女の中で複数の触手を蠢かせ、
その中を強引に生殖肢が前後する。絡み合う肉手と一緒に暴れる膣壁が、二人の性感に
最後のダメ押しを突きつけた。
「はぅっ……やっ…だめっ…くるっっ…んぁあああ!!」
ぎちぎち縛られた身体を震わせ、恭子の中が最後の収縮を開始する。全身が攣ったような
痙攣に続いて、乳房からは止まっていた母乳が再びとっぷりと染み出してきた。思わぬ(?)
幸運にトリデスは夢中になって吸引を再開し、ノーナは反対に恭子の体奥で歓喜の排出を
開始する。
「きゃんっ……ひゃううっっ……!」
下からは子作りの白濁を注ぎ込まれ、上から子育ての白濁を注ぎ出す少女。一分の隙も無く
抱き合いながら、二体と一人は奇妙な体液交換を行った。普通ならまずあり得ない感覚の中で、
恭子の体は絶頂の海を漂っていく。
そのさまを、逆ミルク飲み人形みたいだと思ったミノリは、勿論、思うだけで口に出すことは
しなかった。
3.
それから、およそ三十分後。今は上下の制服を身につけた恭子に対して、二体の触手は依然、
絡み付いたままだった。
「本当に…ん……スカート、気をつけてよー…ふっ……トリデス、ね?」
その上着は大きく捲りあげられていて、両の胸にはトリデスの口管とノーナの口が張り付いて
いる。スカートもまた同様で、その股間から伸びる太めの触手は、トリデスの生殖肢だった。
要するに、恭子が服を着た他は、先程と殆ど変っていない。
あの後、一度身仕度を整えて帰りかけた恭子だったが、その際の二人が余りに未練がましく
しているので、最後に少しと妥協したのが敗因だった。ちょっとだけ吸わせてやろうと差し出した
胸を、二体は二回目のお許しと判断したのである。次の瞬間、「待て」と制止の言葉をかける
間もなく、恭子をあっという間に巣穴の宙に吊り上げた。
そのはしゃぎっぷりに呆れる形で、恭子は苦笑いで携帯を取った。そして、ミノリと二人でそれ
らしい言い訳をでっち上げ、自宅に遅れる旨を連絡し終えた時には、もう制服も脱げないほどに、
雁字搦めにされていたのである。そんなくせに、恭子が電話する最中だけは、彼女が声を我慢
できる程度に触手の動きを自重していた。
548 :
実のトモダチ:2008/05/16(金) 20:23:04 ID:I/TTxE6p
「最近妙に賢いというか……んっく……要領がいいというか……」
“君の教育の賜物だろう。喜んで然るべきなんじゃないか”
「まあ、気遣いとかしてくれる様になったのは嬉しんだけど……あん……どうも、誰かさんの、
したたかさばかり似てくるような気が」
“まあ、元は私の"体"だからな。独自の自我を持ち始めたとはいえ、似ているのは当然だろう”
「そういう意味じゃっ…!…ひゃん……むぅ。まぁいいや」
ミノリに対して憎まれ口を叩きながらも、恭子は割に上機嫌だった。胎に収まった生殖肢は、
時折蠢いて恭子の発話を邪魔する程度で、激しい抽送をする様子は見られない。それだけ、
乳房に気を取られているということなのだろうか、このゆったりした交わりの方が、恭子好み
でもあったりする。
「にしても……こんだけ気に入られちゃうとなあ。ねえ、ミノリ」
“なんだ”
「胸の方だけど。んぅ…っ…その……少しの間、このままでもいいかな?」
“私は別に構わない。しかし、不如意に母乳が漏れ出る様な事になれば、君が周りの人間に対して
困る事にならないか?”
「うん…」 やや尻すぼみになりながら、恭子は認めた。「そう、なんだよね」
そこで、ふむ、とミノリは唸る。彼個人としては、恭子が自分の"体"たる触手達の事を思いやって
してくれることに、反対する理由など何も無い。寧ろ、その深い愛情には、はっきり言って感謝する
ばかりだ。なかなか言語化して伝えづらいところではあるが。
しかし、その結果彼女の立場を悪くしては元も子もない。それは、究極的には自分たちの生命の
安全にも関わることだ。
「せめて学校にいる間だけでも、止め、られるといいんだけど」
“……実は、出来ないことも無い”
「え?」
その台詞よりも低い声色に驚いて、恭子は思わず彼の寄生する臍の辺りに目をやった。それに
対して、胎の中の人工生命は、努めて事務的な口調で宿主に答える。
“私の細胞機能を使って、君の乳房に一定の"改造"を施せば、君の身体の内分泌からある程度
自由な形で、母乳の生産を制御することは可能だ ”
それから一拍、呼吸を置いて、勿論これは参考意見だが、と、後から小さく付け加えた。
これには、さすがの恭子も少しばかり沈黙した。触手と関係を持って半年を優に越えたとはいえ、
それでも彼女は基本的に、一介の女子高生なのだ。あなたの身体を改造しますと言われて、ええ
どうぞと即答できるほど、人生に達観出来てはいない。
だが、今更と言えば今更な話なのも事実だった。そもそもミノリが人の胎の中から、こうベラベラ
と頭の中に話しかけてこれるのも、彼が子宮やら脊椎やらを大々的に弄り回したお蔭なのだ。
ただし、それは宿主の合意のもとの行いでは無い。今は蜜月な触手達との関係も、初めから
平坦な道のりでやってきたわけでは無かった。
少しばかり考え込んで、恭子はふと、トリデスの動きが止まっていることに気が付いた。膣の中で
硬さは保ったままだから、性欲が減退したというわけでもなさそうだ。
「トリデス?」
疑問に思って呼びかけると、彼は触手全体をうねらせて返事した。しかし、相変わらず生殖肢は
恭子の中で大人しくしたままである。そう言えば、胸に貼り付いた二つの口も、乳房を含んだまま
で吸い上げる動きを止めている。
「あっ……!」
そこで、ようやく彼女は理解した。彼らは恭子の様子を慮って、触手の動きを自重していたのだ。
これまでの二人では考えられないことだった。比較的繊細なオクトルやデッカならともかく、
やんちゃ坊主と唯我独尊を触手で体現しているようなノーナ・トリデスが、こんな気遣いを見せた
のは初めてだ。いつの間に、こんな丸い性格になったのか。
549 :
実のトモダチ:2008/05/16(金) 20:25:13 ID:I/TTxE6p
いや、変わったのは性格じゃない、と恭子は思う。その奔放な性格は、二人とも依然として
変わってはいない。変わったのは、今恭子が抱えている問題が極めてセンシティブなものだと
把握する、その人に対する理解力の方だ。
そんなものは、彼にとって、絶対に必要なものではなかった。以前のままでも、恭子は彼らと
問題なくやっていたし、その事は彼らも解っている筈だった。大体、たった半年前、研究所の外に
出た途端に飢え死にしかけた彼らには、他に身に付けるべきことがいくらでもあった。
では、なぜそんなものを身につけたのか。
つと、顔を上げて、恭子は言った。
「ねえ、ミノリ君。君もやっぱり、おっぱいを飲んでみたいかい?」
“いきなり何を言い出すんだ”
「分類上は霊長類の君にもやっぱり母乳への執着があるんじゃないかと思って」
“分類学上近いだけだと言ってるだろう。それに、母乳への執着というなら霊長類でなく哺乳…”
「あーいい、いい。ただね、ちょっと考えるのも疲れたし、あんたの返事で決めようと思って」
“……それは、飲みたいと言ったら、改造をやるということか?”
困ったようなミノリの口調に、恭子は実に楽しそうに応じた。「んふふー。内緒っ」
この時、ミノリに表情があったとしたら、とびきりの渋面を見せてくれたことだろう。こう言う時の
彼女は、大抵もう答えを決めていて、ただ後押しが欲しくて聞いているのだ。
もちろん、彼は恭子の思考を覗いて、正解を知ることも出来なくは無い。しかし困ったことに、この
六か月来の宿主は、彼が「知っていた答え」と「考えた答え」の差を、一瞬で見抜いてしまうのだ。
結局、恥を忍んで、胎の内の人造知性体は自らの本心を打ち明けた。
“君の母乳に対する味蕾反応にも興味がある”
「うんうん、飲みたいか。じゃーしゃあないね。ちょっと、胸を弄って貰おうかな」
そう言って、恭子は宜しくお願いしますと、お腹に向かって頭を下げる。
「互いの生存と幸福のため、協力し合うのがミノリの共生の定義だったからね。しょうがない。
でも、あんまり無茶なことして、乳首から触手が生えるとかは勘弁よ?」
“心配するな ” 満面の笑みで茶化す恭子に、ミノリは真面目くさって言ってやる。“組織の改変
はいつでも現状復帰出来る形で完璧に行う。母乳が分泌している間は多少のサイズアップは
避けられないが、元に戻す時はミリ単位で原型を目指し、大きくなっても小さくなっても乱される
であろう君の我儘な自尊心に最大限の配慮をしよう”
「ほほう、正面から喧嘩売ってくるのは久しぶりじゃんか? 受けてたっ…!っひゃんっ!」
しかし恭子の応酬は、再開したトリデスの動きに阻まれた。
無理して中断していた分、彼らが焦れていたのは明らかだった。生殖肢は、先程とは打って
変わってのハイペースで恭子の中を突き上げていき、足らない潤いを補ってやろうとクリトリス
にも触手が伸びる。胸は胸で、貪欲な吸い上げが始まるとともに、沁み出た母乳を一刻も早く
味わおうと伸ばされる舌が、両の乳首をころころと転がした。
性急な刺激でアップアップし始めた彼女に、ミノリは嫌味なくらいの平調で言う。
“そんなわけで、綿密な計画を練る必要があるから、作業にかかるのは早くても明日からだ。
今日のところは、途中で垂らしたりしないように、しっかりと絞り切ってもらいたまえよ”
「ちょ、人をっ…ふぁ…っ…そんな雑巾みた……やんっ……いうなぁっ……!」
熟考を始めて押し黙るミノリに、恭子は無駄と知りつつも、そう叫ばずにはいられなかった。
以上です。
ラストがちょっとぶつ切りですが、リハビリ作ということで。
久しぶりだったせいか、恭子の口調とか結構忘れてて難儀しました。
しかしたった一人のヒロインの性格は忘れても、四体もいる触手の性格はしっかり覚えているという、この不思議。
うおおGJ!
GJ!
そしておかえりなさい
これはGJと言わざるを得ない……おっぱい、おっぱい!!
ほのぼの触手母乳和姦とはなんというカオス、しかし萌えるとともに破壊力も抜群
あなたのシリーズは前から大好きなので、次も近いうちに拝見できることを期待
GJ!
いやー相変わらずかわいい触手ですねwww
次は新キャラ登場かとか期待してました
触手に萌えたのは久しぶりだww
GJ!!
なんという触手ユートピア
保管庫のも読んで、恭子たんに育てられたいと強く思いました
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
∧_∧ / /
(´∀` / / + 。 + 。 * 。
,- f
/ ュヘ | * + 。 + 。 +
〈_} ) |
/ ! + 。 + + *
./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
触手和姦の大御所が帰って来てたァーーー!!
和姦は貴重だよなホント・・・
しかも薬や催眠や洗脳による強制和姦ではなく、
女性がアイデンティティを保ちつつ自ら望んでの和姦だからな。
触手ジャンルにおいてはまさに貴重種!!
強姦であろうが和姦であろうが
女性の性格が保たれるシチュは、わたくし大好きなのでありんす(´∀`)
あんただ……あんたが変えた……
自己を触手と同一視して楽しむ住人たちを
飽くまでも人としての視点から触手を愛でる者に変えた!
流石だ、流石だよ、ああ流石だ!
某スレで書いたものを投下です。虫って怪物にもなるよね・・・?
「きゃあぁぁぁ〜〜〜」
キンイロが敵の弾に触れて消えたため落ちていくレコ。
下は溶岩が流れていて落ちたらオシマイだ。
ああ・・私このまま落ちるんだと、目を瞑っているとポスっと音がする。
「あれ・・?どうして・・」
さっきまでキンイロが戦っていた甲獣がレコを助けた。
そのままレコを乗せて自分のところに引き寄せる。
「助けてくれてありがとう。でもどーして?」
聞いてみても頭(?)を横に振るだけだ。
「でもどうしよう。キンイロがいなくなっちゃったら森に行けないよ・・・」
指を口にあててオロオロしていると触手が腕にからみついた。
「え?なに?」
何やら動くようだ。
「運んでくれるの?」
両腕と足にしっかりと絡まった。
「わーい」
甲獣は飛んでいくが向かう先が違う。
「あれ?ここ違うよー」
キンイロがさっき戦っていたところだ。
触手からなにやら液がにじみ出てきた。
「これなにー?ぬるぬるするー」
手に取って触ったり口の中に入れてみたりする。
「あまーい」
服の間に入ってきて乳をさわさわする。
「ひゃ、くすぐったいよぅ〜あははぁ〜」
さわさわしているうちに服が破けてきた。
「あれ?どうしてだろう?」
そうこうしているうちに胸の部分が溶けた。
「ひゃ、な、なに?」
胸のふくらみを強調するように触手が巻きつく。そして
「ひゃはあぁぁーん!なにこれー!」
先っぽが割れて勢い良く吸い始めた。
「はあぁん!だめぇ!」
揉むように吸う。口からは涎が出始める。
「そんなに、すっちゃ、いやぁ〜ん!」
口にもニュルっと触手が入り込む。
「んぐっ・・」
胸を吸われて口にも入り込まれて感じ始めている。
(きもちいい・・・とけちゃいそう・・)
長いストロークで口の触手が出し入れされて胸の触手も長時間吸う。
(な、なんかきてる・・?)
体の中で何か熱いものが動いている。まるで股のところが疼いているときのようだ。
触手も少しずつ動きが早くなる。
(や・・だめ・・だしちゃだめぇ)
レコが目を根元に向けるとふくらみ始めている。
胸も本気で吸いはじめた。
(だめぇん!そんなにすっちゃとけちゃうぅ〜!)
頭がぼーっとする。何も考えられなくなってくる。
(だされる・・おくちのなかにだされちゃうぅ〜)
口の中に入っている触手が根元からこちらに向かってどんどん膨らんでくる。
そして、ドバーっと一気に口の中に出る。
同時に胸がさらに吸われる。
「はぁん!だめぇん!いまやったらレコ、イっちゃうよぅ!」
そんなことお構いなしだ。獲物を食うかのように吸う。
「だ、だめぇ〜〜〜」
甲獣の触手から出た精液の量よりも遥かに多い量の乳が乳房から射乳された。
頭の中が何かが来ては弾けてを繰り返す。
「はぁ・・はぁん♪」
顔が白化粧を施されて綺麗な顔が少し汚くなっていた。
「もっと・・・もっとレコにしてぇ」
おねだりをすると甲獣の股辺りからなにやら男の子についているようなものが出てきた。
「あはっ・・それ欲しいのぉ」
徐々に近づいてレコの性器にすりすりする。
「あんっ・・・じらさないでぇ」
確認するとゆっくりと入っていく。
「はぁぁぁん・・・きもちいぃ・・」
胸の触手もまた活動し始める。
「あん、はあぁん!もっとすってぇ・・」
ゆっくりと性器が子宮口で動く。
奥に入ると処女膜にあたってレコが少し違和感を感じる。
「なぁに・・?私のはじめて・・・?」
甲獣がうなずくように頭を振る。何しろ人の貞操を奪うのだ。一応配慮はするがレコは構わない。
「いいよぉ・・・あなたにあ・げ・る」
それじゃ遠慮なくといった形でツンツンとした後思いっきり突くと処女膜が裂けた。
「あぐっ!いたぁい・・」
快感に支配されているとはいえ、処女を奪われる痛みが体に走る。
一瞬顔をゆがめたがすぐに戻っていく。
「あぁ・・・きてるぅ♪」
尻の方にも触手が伸びる。
「あん、そこはちがうのぉ〜」
だが、ゆっくりと丁寧に入っていく。
「あふっ!ふあぁぁん!」
前と後ろを攻められて感覚がおかしくなる。
「そん、なに、ヌポヌポ、しないでぇ・・・レコ、こわれちゃうぅん・・・」
甲獣にとってはレコは苗床にしか見えていない。
そのため快楽の生き地獄を味あわせればこんなことも喜んでうけいれるだろうと思ってやっている。
「あっあっ、そこ、いいのぉ♪」
子宮の壁を少し突かれただけでもの凄い快感が迫ってくる。
尻もよ〜くほぐされてすんなりと入り込めるくらいになっている。
「あっ、またイっちゃうよぉ・・」
嬌声が響く中、触手の動きも早くなる。レコ自身も激しい動きで感度が更に高まる。
そして、触手が膨らみ始める。
(ああ・・またきちゃう・・・♪)
尻穴と子宮にもの凄い量の精液が出される。
「ふぁああ〜〜〜〜〜ん!!!」
引き抜かれると出るのを防ぐような塊が子宮口と尻の穴にだされる。
レコはそれが何を示すのかわかるはずもない。
今の彼女は快楽に蕩けきっていて小さく痙攣を繰り返すだけだ。
約一ヶ月後・・・
「遅い・・何をしているんだ?」
少年がカブトムシの姿をした甲獣に乗って火山地帯に向かう。
「いくらなんでも遅すぎる・・何かあったんじゃあ」
レコが少年の元へ向かう目的は甲獣を抑える役を変わることだった。
それなのだが今はどうしているかというと・・・。
「あ、いたいた!」
少年はレコが前居た甲獣のところに向かって飛び乗る。
「よっと。報告じゃあここら辺で消えたらしいけど・・さぁ、話すんだ!」
少年は甲獣の背に手を当てて声を聞く。
「・・・えっ?お前が?見せてみるんだ」
殻が開くとそこを覗いた。すると・・・
「あっ♪らめぇん♪しびれちゃうぅん♪」
レコが袋の液体の中で全裸で触手に前の穴と後ろの穴をズボズボされているのが見える。
お腹が膨らんでいるあたり、大量に精液を注ぎ込まれたようだ。
「お前・・・もしかして・・犯したのか?」
頭の中に声が響いてくる。
「・・・はぁ、お前って言う奴は。いくら殻とかを破壊されたからって自分の体に使ってどうするんだ」
がっくりとうな垂れる。
「・・・また、待つしかないか。この子をここから出せそうにないからな」
少年は甲獣に乗って帰っていく。
「はひぃ♪レコ、おぼれちゃうぅん♪」
目から光が失われて甲獣の母体となってレコはそのまま飼われる。
恐らく・・・・・・永遠に近い時間を快楽で過ごすことになるのだろう。
それから随分と時が流れる。
「うわぁ、大きな甲獣〜」
黒い髪をした女の子がアゲハチョウの姿をした甲獣に乗ってやってきた。
もちろん、あの甲獣のところなのだが・・・。
「すごい大きい〜下が見えないよ〜」
甲獣の大きさが異常なくらいにデカくなっていてこれの上を歩いていくだけで溶岩地帯を乗り越えれるのではと思うくらいだ。
少女があちらこちらを見ていると、中央部分が何やらくぼんでいる。
「なんだろう?ちょっと寄って」
窪みを覗くと全裸の女性が触手できっちり繋がれている。
今は眠っているのだろうか?目を閉じてスゥスゥと声がする。
「誰だろう・・・この甲獣の源なのかな?」
少女は周りを見ると何匹か生まれたばかりの甲獣が目にはいる。
「この人が生んだのかな・・?」
少し怖くなって甲獣のところへ帰ると
「ま、いっか♪いこう!アーゲハ♪」
甲獣の背中に乗り去っていった。
「それにしても、アキっていう人、どこにいるんだろう?」
今回、選ばれた少女は助かったようだ。
甲獣がたいした活動をしていなかったから。
もし、あのままいたら母体にされていたことだろう。
しばらくして甲獣が積極的に活動を開始する。
「ひゃん!?はひぃ!?」
女性が嬌声を上げる。
「うごくのね・・いいよぅ、レコもがんばるからぁ」
レコと呼ばれた女性は触手の動きによってまた、快楽の底へと沈んでいくことになる。
以上です。虫が沢山出てくるゲームなのにあまりネタにならないのが不思議・・・
元ネタは何?
妙に優しい甲獣可愛いよG……J。なんだけど、ネタは美味しいんだけど、何となく文章がたどたどしい感じ。
地の文の主語述語が少なすぎたり、"〜する。セリフ。〜する。セリフ。〜した。セリフ。"みたいな説明っぽいルーチン文体が引っ掛かる。
セリフを削って間を開け、地の文をもう少し繋げると読みやすいかも。
ヒヨッコの分際でお堅いこと言ってウザいかもしれんが、お前さんの才能を伸ばしたい故の苦言なんだ。分かってくれ
>>568 最後の一行を加えたことで、逆に偉そうに見えるぜw
「誰かのため」は「誰かのせい」に転じるんだ
偉そうに助言するならとことん傲慢に突き詰めなよ
ウザいことを言うのはお前のためだ、お前のせいでこんなウザいことを言うんだ
お前がしっかりした文章を書けば、俺はこんなことを言わなくて済んだし
お前はこんなことを言われなくて済んだんだぜ、お前が悪い、お前の責任なんだ
分かるな、お前のために言ってるんだ、だから俺は悪くないんだぜ――
そう聞こえるぜ?
そう聞こえるのは
>>569の幻聴だなw
言葉の表現はともかく、
>>568はしっかり読んだ上で、きちんとした評価と助言を行っていると思うぞ
あの最後の一行で、そこまで見当違いの深読みができるのは一種の才能と言えるな
だが自分に向けられた訳でもない言葉で、勝手に被害妄想になるのはどうかと思うぞw
>言葉の表現はともかく、
>>568はしっかり読んだ上で、きちんとした評価と助言を行っていると思うぞ
そうですねその通りだと思います
しかし誰かが「
>>568はちゃんと読んでない! 評価や助言として、不適切だ!!」とでも言ってたのですか?
ひどい人もいたものですね
あと被害妄想になる、って面白い日本語ですね
それと自分に向けられた訳でもない言葉にここまで反応してくれる真面目さも好感が持てます
>>571 そんな顔真っ赤にしてファビョるなよwww
他人をさんざん貶しておいて、自分が否定されると逆ギレするなんて・・・カワイイ (はぁと)
被害妄想になるってそんなにおかしな日本語かな?
被害妄想に陥るって方が正しいのだろうけどこんな言い回しの方がよっぽど珍しくないか?
日本語としてはおかしいが、一矢報いる為にそんなことしか言えない
>>571が哀れ。
急に丁寧口調になるのも気持ち悪い。
TSフタナリ触手孕ませSSは何処に投下出来ますでしょうか?
美女型触手モンスターに繁殖のためTSさせられた少年が孕まされる系
>>576 個人的にはここでいいと思う
でも最初に属性の注意書きみたいなのは書いといたほうがいいな
と、wktkしながらレスしてみる
>>576 ダメな人もいるだろうから、注意書きと名前欄にタイトル(NGにしやすいので)を付ければいいんじゃないかな?
>>576 要素てんこ盛りでワロタw
ここでいいんじゃない? 楽しみに待ってます
>>576 ここでいいじゃん!いいじゃん!スゲーじゃん!
直前までの流れを見た上でSSを投下しようとする勇気には敬服せざるをえない。
>>576 ものすごい全部乗せっぷりに全俺が震撼した
地雷属性いっこもないから全裸で待機してる
>>580 きっと最初から最後までクライマックスな小説が読めるよ
TSもふたなりもこのスレでは前例がある。
躊躇なくやるのだ。
なあだれか桃肉屋のサイト保存してない?
いつの間にか閉鎖してたんだね
うおっ!それなんて鋼炎のソレイユだよっ!
実のトモダチ今更ながらGJ
いいなー、触手との共同生活
そろそろ全裸待機も疲れた…
投下マダー?
アク禁に巻き込まれたんじゃね?
>>589 俺達触手はみんな裸がデフォルトなのでは?
>>589は仮性じゃなくて虚弱体質な触手らしいぜ
だから普段は服を着てるんだとよ
「触手さま用のお召し物…でございますか?」
「はい、見立てていただけますか?」
俺は前代未聞の注文に、一瞬思考が停止した。
絶海の孤島でぽつんと営業する用品店「テーラー虻脳丸」。子供服から宇宙服まであらゆる服を取り揃え、数万光年の彼方からご来店のお客様すら珍しくないこの店でも
夢想だにしなかったお客であり、品物だ。当然フロアに展示なんかしていない。
「少々お待ち下さい」
在庫を検索……あった、それも3種類。店長、どこから仕入れてきてるんですか?
メジャー不要まで鍛えた目測で、お客様の体幹の太さ、高さ、触手の長さ、、太さ、本数を測る。幸い、というべきかお客様は全裸でご来店なさったので、珍しいご体形でも計測に不安はない。
さて、どの品をお勧めすべきか。シンプルな麻の触手袋、退魔コーティングを施した超鋼の鞘鎧、そして…。
「はい、今送ったデータどおりに。特急でお願いします」
裏で待機している針子にサイズ直しを依頼。お待ちいただく間、お客様にソファ…には座れないので、絨毯の上にご案内してお茶を出す。飲めるかな?と一瞬不安になったが、
カップを細い触手で持ち上げて無事召し上がられた。
程なく届けられた衣装箱を提げて、お客様を試着室にご案内する。待つことしばし、試着室のカーテンが開く。
「お気に召していただけましたでしょうか?」
「ええ、とても…でも人間のあなたに、どうして私が雌の触手だと判ったのですか?」
俺は天蚕総レースの触手用ドレスをまとったお客様の多分胸元らしきところに、用意しておいた花を挿してから気取って答える。
「仕立屋でございますから」
本当は、お客様が眼柄を向けているのが婦人服ばかりだったからなんだけどね。
>>589様、またのご利用を心よりお待ちしております。
ワロタ
センスいいな
ファンタジーものです。
人狼×ロリで和姦。
エロ以外が冗長です。
苦手な方はスルーしてください。
597 :
少女と狼:2008/05/27(火) 22:00:44 ID:MZW8VHf0
しとしととそぼ降る雨。
秋口の冷たい雫をうけながら、少女――ライアは小さくため息をついた。
小さな身体に不似合いな長いローブは、彼女が魔術師であることを示している。
ローブの上から下げられた金色の首飾りには、不死鳥をかたどった赤銅色のプレートが括りつけられていた。
このプレートは、魔術師学校を卒業し、ひとり立ちした魔術師の証である。
不死鳥が咥えている宝石の種類によって、その階級まで分かる優れものだ。
偽造は重罪のため、どう見積もっても年端もいかない少女にしかみえないライアが、れっきとした魔術師であることを証明してくれる唯一のものだ。
「降ってきた……」
「だから、さっきの宿で休んでおけといっただろう」
ぽつりと呟いたライアの言葉に、文字通り噛みつくように答えたのは人狼(ワーウルフ)のショーンだった。
大きな口をぱっくりと開けて、歯を剥きだしにしてライアを威嚇する姿は、どう見ても悪いモンスターが女の子を襲おうとしているようにしか見えない。
「………………」
恐ろしい形相のショーンの、雨でしっとりと濡れた尻尾を撫でてライアは唇を尖らせる。
ワーウルフといえどもどちらかというと狼の血が強いショーンは、二足歩行も可能で言語が理解できる狼、くらいの見た目だ。
つまりは、傍目には完璧にデカい狼に見えてしまうのである。
そんなショーンは、さきほど立ち寄った宿では、口の悪い輩に「狼が人間さまのベッドで寝るなんて生意気だ」などと言われてしまった。
そういった扱いに慣れているショーンにとって、それは流してしまえる程度の暴言だったが、隣を歩くライアにとっては逆鱗に等しかった。
あまり口の達者な方ではないライアは、上手く男に言い返すことができないと悟り、攻撃呪文を唱え始めた。
それをなんとか宥めて、宿を後にした途端、この雨に行き当たったのだ。
背中がムズムズする感覚から雨の到来を予感していたショーンは、毛皮に降りかかる雨をぴるぴると身体を震わせて弾いた。
それが隣のライアにかかってしまい、ショーンは慌てて彼女の顔を前脚で拭う。
「すまないな。俺のせいで、ライアにはいつも迷惑をかける」
自分さえワーウルフでなかったら、こんな山奥を雨の中歩かせたりせず、暖かい宿で食事でもとらせられたものを。
ショーンは奥歯をかみ締めて我が身を呪ったが、ライアはそんなショーンの尖ってふさふさとした耳を小さな手でなぞり、首を振った。
「私、ショーンが迷惑とか思ったことない。ショーンのこと、好きだから」
「…………ありがとう」
少女の言葉に、ショーンは恐ろしい笑顔(当人にとっては最上級の好意の証らしい)を浮かべたが、ライアはそれに引き攣ることなく微かに微笑んで答えた。
「ショーンは、私のこと怖がらない。私のことを見てくれたのはショーンだけだった。私、ショーンのこと好き」
「ああ。俺もだ、ライア」
鋭い爪は、丸く磨いであるといっても柔らかい少女の皮膚ともなれば簡単に傷つけてしまう。
ショーンは細心の注意を払ってライアの頬に前脚を添えて、彼女に柔らかく口づけを落とす。
表情と言葉に乏しいライアは、微かに頬を染めて目を閉じ、ショーンの口づけを受け止めた。
598 :
少女と狼:2008/05/27(火) 22:01:26 ID:MZW8VHf0
ライアとショーンが出会ったのは、ライアが魔術師学校に通い始めるずっと前のことだった。
緑が鬱蒼と生い茂る森の中で二人は生まれ、そして育った。
一人は森のすぐ傍で。一人は森の奥深くで、それぞれに別々に大きくなった。
幼い頃からライアは、その魔術の才能を発揮していた。
しかし、それは当人にとってなんら喜ばしいものではなく、むしろ疎ましくて仕方のないものだった。
感情が昂ぶると制御できなくなるその力は、時に人を傷つけ、時に人の秘密を暴き、時に人の未来を見せた。
そしてそのどれもが、満遍なくライアを傷つけることしかしなかった。
化け物じみた我が子を疎む両親、ライアを遠巻きに噂する村の人々、そして彼女にとって地獄としか言えなかった学校。
特に学校での子供たちの言葉は、ライアの幼い心をひどく傷つけた。
ライアは悪い魔女と呼ばれ、手酷く痛めつけられた。
泣けば泣くほどそれはエスカレートし、次第にはライアが一言口を開くだけで暴力は始まった。
子供たちは怖かったのだ。得体の知れない力をもつライアを、彼らは疎んでいた。
そして、その力が自分たちに向けられることを恐れて、ひたすらライアを甚振った。
彼らの行動が恐怖と畏怖の裏返しだと、ライアは分かっていたが、どうすることもできなかった。
それから、ライアは段々と口数が少なく、喜怒哀楽をめったに表に出さないようになる。
周りの人々はますますライアのことを「魔女」だと罵ったが、すでに彼らは彼女に手を出すことはできなくなっていた。
その時にはライアは自分で自分の力をコントロールする術を覚え、だれも太刀打ちできないほどの力を手に入れていたからだ。
柔らかな栗色の髪と、神秘的な藍色の瞳を持った可愛らしい少女は、その美しさから受けられるはずの恩恵を微塵も受けずに、孤独に大きくなった。
ある日、ライアは森の泉でショーンと出会う。
彼はワーウルフのくせに善良で思慮深く、やさしかった。
ライアの不思議な力を知っても、彼はそれを怖がったり、疎んだりしなかった。
逆に、豊富な知識でライアの不思議な力を「魔力」だと説明し、それを褒めてくれた。
ライアは人からそんな風に接してもらったのは生まれて初めてだった。
二人が出会ってしばらくたったある時、いつもの泉のほとりで二人は肩を寄せ合って話していた。
その頃からあまりかわりのないライアの背は、ショーンに比べてずっと低く、彼の腰より少し上程度だったので、ライアは精一杯ショーンを見上げて問いかける。
「ショーン、とても優しい。私みたいな化け物に」
「化け物は俺のほうだ。なにしろワーウルフだからな」
そう答えたショーンの目は悲しげで、深い緑色の目はキラキラと硬質に輝いていた。
ライアは、自分の失言に気がついて悲しげに顔を歪め、ショーンの腹に頭をこすり付ける。
ワーウルフは、悪質なモンスターではないが縄張り意識が強いため、人間に危害を与えることもある。
それは勿論、彼らの縄張りに不用意に足を踏み入れた人間が悪い。
しかし、恐怖という感情はどうしようもなく、ショーンたちワーウルフは差別の対象にもなっていた。
そんな自分たちの境遇を良く知っているショーンは別段大したことではない、というようにライアの頭をやさしく撫でる。
「ちがう、ショーン化け物じゃない。私の大事な人」
ぱふりと前脚が乗せられた頭をふるふると振って、ライアはショーンの言葉を否定した。
伏せたままの顔からは表情は読み取れないが、腹にこすり付けられた顔から暖かい液体が伝っていることに気付いたショーンは、ライアの頭を髪をかき混ぜるようにして撫でる。
「泣くな。分かってる。俺もライアが大事だ」
「…………本当?」
言語能力が乏しいわけではないライアだが、幼少時の悲惨な体験のせいで彼女はどうにも会話を交わすことが苦手だった。
途切れ途切れになるライアの会話に、根気よく付き合ってきたショーンは、今では一言程度で彼女の内心を大体推し量れるようになっている。
(分かっているのに、どうして何度も聞きたがるかな)
内心で苦笑しながら、ショーンはライアの望む言葉を耳元で囁いた。
599 :
少女と狼:2008/05/27(火) 22:02:15 ID:MZW8VHf0
ショーンはワーウルフの生まれだが、何故か群れには属していなかった。
物心ついたときから、自分の周りには父しかいなかったので、それはそういうものだと思っていた。
父は純血にして誇り高い狼で、孤高の存在として森の住人たちに一目置かれていた。
そんな父が誇らしく、ショーンは父の背中を見るたびに、どうして自分は父にちっとも似ていないのだろう、と不思議だった。
それが無性に切なくて拙い遠吠えで気を紛らわせては、その度にすこし落ち込んだものだ。
物心ついたときから母はおらず、またショーンは父以外の存在は「獲物」と「同類」しか知らなかったので、母という存在すら知らなかった。
ショーンが母の実在を知ったのは、父が亡くなってからだった。
父との会話は身振り手振りと鳴き声で意思疎通していたショーンは、人の言葉を知らなかった。
ある時、親切なワーウルフが彼にその手ほどきをしてくれるまで、彼は自分がワーウルフだという自覚すらなかったのだ。
ともかくも、父の急逝によって駆けつけたワーウルフに言葉を習い、文字を習い、道具の扱い方を習った。
ショーンはそれで、自分の前脚は思ったよりも器用に動くこと、また二足歩行が可能であること、言葉の概念、あらゆることを覚えた。
元より頭は悪くなかったショーンが、ありとあらゆる本を読み漁るようになるまでに時間はかからなかった。
塒には何故か大量の書物や、ワーウルフ用の生活用品まであり、ショーンはそれに首を傾げつつもありがたく利用していた。
ある時、書物の中からひらりと零れ落ちた手紙を見つけ、ショーンはそれで母の存在を知った。
知識としてあったが、まさか自分にもいるとは、とショーンは驚きながらそれに目を通した。
内容としては、ショーンの母はワーウルフであり、狼の父と恋に落ちたため群れを追放され、ショーンを生み、彼女は死んだ、というものだった。
「恋、か……」
ショーンとて、父の存命の頃には和くセクシーな牝狼に、ほんのすこし心を奪われたこともあった。
しかし、それはあくまで彼女を同種だと思っていたからだ。
父と母のように種族を超えてまでも、というような想いではなかった。
現に、自分がワーウルフだと知った直後、彼女への想いは潮が引くように冷めてしまった。
「いつか、俺にもくるのかな……」
ぽつりと呟き、手紙を再び書物に挟み込んだショーンは、気まぐれに森の泉へと立ち寄った。
そこで、まさしく”種族を超える恋”の相手に、出会った。
灰色の美しい毛皮と強靭な肉体を持った孤独なワーウルフは、ついに生涯をともにする相手にめぐり合ったのだ。
狼としても、ワーウルフとしても中途半端で、どちらからも弾かれたショーン。
そんな彼に、同じく弾かれていた少女、ライアは彼に素直になついた。
ライアの事情を聞き、それが寂しさからきたものだ、とショーンには分かっていた。
しかし、ライアへの想いの前についに理性が陥落したショーンは、彼女に想いを打ち明けた。
600 :
少女と狼:2008/05/27(火) 22:03:30 ID:MZW8VHf0
ライアへ愛を告白してから、ショーンは彼女に口づけを落としたり、彼女の白く柔らかい肌を少しだけ味わったりしたが、基本的には紳士だった。
少しでもライアが戸惑ったり、嫌がるようなそぶりを見せれば、彼は決してライアに手を出さなかった。
「ショーン。私、ショーンが好き。だから、ショーンは私のこと好きにしていいよ」
ある日、ショーンの膝の上で寛いでいたライアはそう言って彼を振り返り、にこりと微笑んだ。
その笑顔に、思わずワーウルフの本能が暴走しそうになったショーンは、なんとか理性でブレーキをかけて、彼女の頭を撫でた。
「……ライア、そういうことは……あー、そのだな……」
「私、知ってる。愛し合う人が何するのか」
分かりにくく赤面したショーンの耳元で、ライアはぽそりと囁いた。
その言葉に、ショーンはますます困り果てたように耳をふせ、力なく尻尾を振った。
「私は、ショーンがいい。ショーンは?」
「…………ライアしかいないさ」
言い募るライアに、根負けしたようにショーンは鋭い牙を少しだけ覗かせた獰猛(にみえる)な笑みを浮かべた。
愛しい少女は、ショーンの答えに首筋まで赤く染め上げて、もじもじと身体を揺らしている。
その、林檎のように甘い匂いを放つうなじを長い舌で舐め上げて、ショーンは彼女の耳元で囁く。
「ライア、もしかしたら酷くしてしまうかもしれない。嫌なときは言ってくれ」
「ショーンにされて嫌なこと、ない」
ふるふると首を振ってライアはそういうと、ショーンのふさふさとした毛皮に顔を埋めた。
その答えが嬉しくて、ショーンは思わず彼女を強く抱きしめてしまたい衝動にかられた。
寸前で、自分の力では彼女を壊してしまう、と思いとどまり、ライアの栗色の髪に口づけを落とすことで我慢する。
「ライア、好きだ」
「私もショーン、好き」
拙い愛の囁きのあと、ショーンはライアを優しく柔らかい草むらに押し倒し、彼女の粗末な衣を剥いでいった。
傷一つない美しい白い身体は、陽をうけていっそう輝き、ショーンには泉の女神のようにも見えた。
「ライア……」
「んっ……んぅっ……んむ……あぅっ……」
ゆっくりとライアに覆いかぶさったショーンは、彼女の唇を舌でこじあけ、その口内を蹂躙していく。
いつもの触れるだけのやり方とは違う、荒々しい口づけに、ライアの身体は微かに強張ったが、やがてその力も抜けていった。
積極的に小さな舌を絡めあわそうとするライアを、ますます愛しく思いながら、ショーンは長い口づけを続ける。
「ふぅっ……ん……んんっ……んぁっ……」
水音を響かせながら、ショーンはライアの唇から零れ落ちた唾液をなぞるように首筋に舌を這わせる。
ぴくりと震えたライアは、しかし何もいわずにショーンの頭に手を伸ばして、優しく耳を撫でた。
601 :
少女と狼:2008/05/27(火) 22:04:45 ID:MZW8VHf0
「綺麗だ、ライア」
「ああっ……んっ……ひゃっ……あぁっ……」
慎ましやかな胸の膨らみの上の桃色の果実を味わうように、ショーンは舌でそれを転がし、舐め上げる。
その初めての刺激に、ライアは戸惑ったように高い声を上げた。
白い裸身がショーンを誘うように揺れ、栗色の髪が草むらに散らばる。
「気持ちいいか? 痛かったら言ってくれ」
「んっ……だいじ、ょうぶ……ふっ……ふぁっ……」
ショーンの問い掛けに必死で答えるライアの顔は、うっとりと上気し、知的な藍色の瞳は興奮に潤んでいた。
顔を上げてそんなライアを見つめたショーンは、忙しなくライアの脚を開かせると、そこに顔を埋める。
「ショー、ン……きたな、い……あぁっ!……だ、め……ぁっ」
「ライアは綺麗だ」
少女の桃色の秘裂はひくひくと震え、未知の刺激に怯えているかのようだ。
その様子に更に劣情を煽られ、いっそう熱心にショーンはそこを舐め上げる。
溢れる蜜を啜り、充血して尖った肉の芽を舌でやさしく愛撫して、ライアの官能を高める。
「ひゃぁあっ……ショ、ン……あぁっ……ショー、ン!」
ふるふると頭を振って、必死にショーンの名を呼ぶライアは、内部で蠢く熱に怯えるように脚を突っ張らせた。
そんなライアを宥めるように、ショーンは一旦蜜を啜り上げるのをやめて、力の入った白い太ももを舐め上げる。
長く赤い舌が、少女の細い脚を這い回る様子は、どこか背徳的だった。
「ライア」
少女の名を呼んだショーンは、その長い舌をライアの慎ましやかな秘裂に一気に突き立てた。
柔らかく熱いものが自分の内部に入り込む、その異質な感覚に、ライアは甲高い嬌声をあげた。
「ひゃっ……はぁあっ……ふぁっ……はぁぁあっ!」
ぴちゃぴちゃ、といやらしい水音をさせながらショーンは舌を何度か出し入れする。
膣内の敏感な部分にあたる、ざらざらとした刺激に、ライアは身体をばたつかせた。
幼いライアは、知識として知っている行為と、現在の快感が結びつかず、戸惑いながらもショーンの名を呼び続ける。
「ショー、ンっ!……あぁっ……ショーン!……はぅうっ……」
舌はその間にもライアの内壁をすりあげ、彼女に眩暈を覚えるほどの快感をもたらしていった。
潤む視界の中で、ショーンの灰色尻尾が激しく揺れているのが目に入る。
それを幸せな気持ちで見つめながら、ライアは初めての快楽に溺れた。
602 :
少女と狼:2008/05/27(火) 22:05:26 ID:MZW8VHf0
「ライア、痛かったり、辛かったりしたら言ってくれ」
「んっ……わ、かった……」
ライアの秘裂から口を離したショーンは、真剣な眼差しでそういうと、ズボンを下ろした。
ショーンは基本的に裸で、丈夫な靴と生地の厚いワーウルフ用に加工されたズボン以外には何も身につけない。
ライアはショーンの美しい毛皮が好きだったので、彼の裸身をうっとりと盗み見た。
はじめて見る異性の性器は、とても大きく力強く、なんだか怖いけれど、ショーンのものなら平気だ。
ライアはそんな風に思いながら、衣服を脱ぐショーンを待つ間、愛しい人の姿に見惚れていた。
「……ライア、力を抜いていてくれ」
再びライアに覆いかぶさったショーンは、余裕を無くした声でそう言うと、無言で頷いたライアに口づけを落とした。
同時にぐ、と腰を進め、ショーンとライアの陰部がぐちゃぐちゃと擦れ合う音がする。
次第におし進められたそれは、ライアの未熟な秘裂に少しずつ進入を始めた。
「んぅっ……はっ……あっ……」
舌とは比べ物にならない圧迫感に、ライアは顔を歪めて呻いたが、ショーンを止めたりはしなかった。
たっぷりと唾液で塗らされたおかげで、挿入はそれほどキツくはない。
何より、愛する人と一つになる喜びの前の、多少の苦しみならライアはいくらでも我慢できるつもりだった。
「ふっ……あぁっ……ひゃっ……うぅっ……」
ゆっくりとライアの中に全てを収めたショーンは、微かに眉を顰めるライアの眉間に口づけを落とす。
緩やかに腰を動かし、なるべくライアの負担にならないよう気遣いながら行為を続けるショーンの口元は、隠しきれない喜びで緩んでいた。
「あぁっ! ショーンっ! ひゃぅ……はぁあっ!」
「ライア……ライア……」
次第に早くなる律動に、ライアは戸惑いながらも合わせるように腰を動かす。
圧迫感がいつしか快感へと変わり、ライアの口元からはとめどない嬌声が零れ落ちた。
そんなライアの様子に、ショーンは嬉しそうに彼女の名を呼び、髪に、額に、口づけを落としていく。
「ショーンっ! なんか、へん! おかしくなるっ!」
「大丈夫だ、ライア」
絶頂が近いのか顔を真っ赤に染めてショーンにしがみついたライアを優しくなだめ、ショーンは更に律動をはやめる。
泉のそばではしばらく嬌声と水音、そして荒い吐息だけが響いていた。
603 :
少女と狼:2008/05/27(火) 22:06:18 ID:MZW8VHf0
ライアと出会ってから、すでに五年になる。
しとしととそぼ降る雨の中で、ライアを自分のコートの中に包みこんで抱き上げながらショーンはふとそんなことを考えた。
王都の魔術師学校への入学を勧めると、ライアは一も二も無く頷き、さっそく手続きを終えてしまった。
その時には少し寂しかったのだが、それに同行できると聞いたときには素直に嬉しく、即座に頷いた。
もとより、ライアにとってもショーンにとっても森は居心地のよう場所ではなかったので、二人はすぐに王都に向かった。
魔術師学校でもライアは差別やイジメや偏見にあったが、傍にショーンがいる分逞しくそれを受け止め、必要とあればお返しをするまでに成長した。
百年に一人と言われた逸材である彼女に喧嘩を売るものは次第にいなくなり、学院は二人にとって居心地のよいものに変わっていった。
ライアへのイジメや偏見は、彼女の美しい容姿も関係していたが、一番は彼女の同行者だったショーンだった。
護衛として寮の同じ部屋で寝起きしていた彼らは格好の噂の的で、禁断の愛だのなんだの囁かれていたようだ。
事実なので、二人は否定をしなかった。
しかし、ライアはショーンを詰られることだけは我慢できず、その手の冗談を言った命知らずには武力行使を厭わなかった。
おかげで、二人の生活を脅かす不快なものはほとんどなくなり、ライアは学院で晴れやかな笑顔を取り戻すまでになる。
卒業してからは、もっと簡単だった。
ライアは腕のたつ、良い魔術師へと成長していたし、ショーンはもともと全てにおいて人以上のポテンシャルを持っている。
二人して便利屋のようなことをして、悠々自適に暮らすことにした。
組織に属するほどには、二人は人が好きではなかったので、それがちょうど良かった。
今日も、遠出の一仕事を終えて王都の家へと帰る途中だった。
「ショーンが止めなきゃ、八つ裂きにしてやったのに……」
「やめとけ」
物騒なことを呟く少女の頭をマントの上からはたき、ショーンは苦笑した。
雨はまだ止む気配はない。どうしようか、と辺りを見回したが、どうにも雨宿りに適した樹も見当たらない。
布の下から感じる暖かい体に、ショーンはまあこれもいいか、と思い直して雨で滑る山道を苦も無く進んでいく。
「なあ、ライア」
「………………?」
突然のショーンの問い掛けに、マントの中から顔を覗かせたライアは小首を傾げて彼を見つめた。
「好きだぞ」
自発的にショーンがそんなことを言うのは、長い付き合いでも滅多にない。
ライアは案の定耳まで赤くして、マントをかぶり直すとショーンの胸に顔を埋めた。
「…………私も」
雨音に掻き消えそうな小さな声も、獣の耳ならばたやすく拾える。
ショーンはライアの答えに満足そうに耳をぴくぴくと動かして、山道を駆け出した。
終わりです。お付き合いありがとうございました。
>>594 >絶海の孤島でぽつんと営業する用品店「テーラー虻脳丸」
あろ先生、お疲れ様です!
>>604 俺は好きだけど正直微妙。
このスレには合わないんじゃね?
合わない?
なんでだ?
なんでだろな
なんか亜人スレ向きかなーと思ったんだ。
あっちの空気のが向いてる気がする。
職人さんをけなすつもりはないんだが、不愉快にさせたかな。
ほんとにいい話だと思うし、続編とかも読んでみたいからつい書いてしまった。
作品を否定してる訳じゃないんだ。
あれ?亜人スレって、
亜人=♀限定じゃなかったか?
亜人=♂なんで、異種であるこちらで問題ないように思ったんだが
俺の勘違いかな?
なんにせよ
>>604はGJだ!こういうのは俺も好きだ。
あれだけ神楽シリーズのエロいSS書けてた職人さんなのに
商用のエロライトノベルになった途端駄目になっちゃってるな
処女喪失パート含めて勿体付けすぎ尺伸ばしすぎの
ここで公開してたSSの内容をそのまま数百ページに伸ばした感じ
!!!!!!!
ここからプロになっていった人が居るってのか!!??
神楽スキーさんか。
色々都合があるんじゃないか?
ここみたいに、好きに書けるわけじゃないだろうし。
商用はまず概要があって、ある程度のテンプレに沿って書かなければいけないからな。
アマチュア(良い意味で)特有のほとばしる情熱で勝負してたクリエーターにとっては窮屈な所。
歯車と化すのに嫌気がさして、アマの世界に戻ってる人がいるのも仕方ない。
エロ漫画なんてプロットやネームまで用意されてて、絵だけ描かせるトコもあると聞くし。
エロ漫画師をダチにもってるのだが、たしかにそんな世界で、
好きに描かせてもらえないのが常らすい(´・ω・`)
飛龍乱あたりの大御所クラスでもそーいう愚痴を吐かざるを得ない状況が多々
>>618 知り合いはプロやめて同人オンリーになったわ
好きな事を好き勝手やって金が貰えるか、というと全然そうではなくて
商業でやる以上枷が増えるから、好きな様にやらせて貰えるのは
先ず有り得ないと考えて良い、か。
プロの世界も厳しいのう。
>>618 そういう点ではエロゲの方がまだ自由度があるのか…
難易度は上がるが、自分でブランド立ち上げればプロットに対して
多少の発言力はあるだろうし
ひとはそれを同人と呼ぶ
ワロタww
まあ、同人で金を稼ぐというのも現実に存在してるから
ありっちゃありだが……
激レアケースだ、あくまで
>614
最近のあのレーベル、テンプレ展開ばっかりでつまんないんだよなー。
古いナンバーを漁った方が面白かったりする。
担当者は617氏が言うところの「ほとばしる情熱」を見込んで採用するんじゃないのかねえ。
自分が興奮しない文章で他人が興奮するわけないし、ほとばしるリビドーのなくなった
作者なんて抜け殻みたいなもんだろうにね。
それはどうかなあ・・・
同人界でクリムゾンが大人気な現状からして、
みんなワンパターンだけど手堅くて大はずれのない、
テンプレ化した抜殻エロが好きなんじゃない?
え、人気あるの、アレ?
うーん・・・実は俺、「自分で書いたエロ小説じゃないと抜けない病」なんで
あまり一般的な意見にはならないのかも知れん・・・。
>>630 人気あるんじゃね?
あんな大量生産の金太郎飴みたいのがあんだけ売れてんだから
>>630 あるよ。
世の中には特定ジャンルなら盲目的に買う人たちがいるんだ
昔は買ってたけど最近は買わなくなったな >栗無損
クリムゾンは同人初心者が通る道のような気がする。
初めてAVコーナーに足を踏み入れた童貞BOYがどの女優を選べば良いか判らずに
とりあえずテキトーに目に付いたのを手に取っちゃうような感覚?
>>630 それなりに売れてなけりゃとっくに消滅しとるがな
どこかで教えてもらったこれを貼っておきますね
■初心者のためのエロゲ一覧
【ロリエロ】『永遠となった留守番』(たっちー)『いつか降る雪』(でこぽん!)
【明るいH】『うちの妹のばあい』(イージーオー)『人生アクロバットゲーム』(kinky)『アノニマス』(mirage)
【純愛】『いたいけな彼女』(ZERO)『好き好き大好き』(13cm)『沙耶の唄』(NitroPlus)
【館もの】『夢幻廻廊』(BlackCyc)
【生命賛歌】『虹を見つけたら教えて。』(アクトレス)『いつか降る雪』(でこポン!)
【淫乱巨乳】『ディープ・ボディ』(AIL)『THE・ガッツ』(オーサリングヘブン)
【調教】『Rosarium』(OPTiM)『奴隷(オベイ)』(GAIA)
【学園エロ】『School Days』(Overflow)『そよ風のハーモニー』(wing)
【文学】『Fate/stay night』(TYPE-MOON)『さよならを教えて』(CRAFTWORK)『終の空』(ケロQ)『いつか、届く、あの空に。』(Lump of Suger)
【SLG】『やきにくくりぷうぴ』(Tablet)『おたく☆まっしぐら』(銀時計)
【麻雀】『おまたせ! 雀バラや♪』(おれんじぺこ)
【ループ物】『3days』(Lass)『巣作りドラゴン』(ソフトハウスキャラ)
【妹モノ】『デュエルセイバー』(戯画)『永遠のアセリア』(Xuse)『カルタグラ』(Innocent Grey)
【匠の指技】『レイプレイ』(ILLUSION)『痴漢は犯罪!』(FULLTIME)
【英語】『銀色』(ねこねこソフト)
【触手】姫巫女
640 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 11:16:59 ID:dPugc/lK
>>638 地雷の中に名作が混じってることに制作者の悪意を感じるなww
>>628 >「ほとばしる情熱」を見込んで採用
Webアマの青田買いは、昔はそうだったらしいけど
今はWebで「本人がかってに宣伝しつくした絵師」を、購買層込みのユニットとして
商用に利用する風潮が強いんじゃないかな?
出版社にとって作家を育てるのはユーザーに認知されるという部分も先行投資な訳だが
これだと最初から一定の客層が買ってくれる見込みがあるから非常に効率的といえる。
とうぜん利益効率優先なので、要は話題性があればいいだけ、コミック売れればいいだけの
テンプレ漫画を描かせる方向に容易に転ぶ。
(編集担当がネームまで用意するからコマ割も台詞もどこかで見たようなモノになってしまう)
アマ絵師は絵は描けても漫画描けないというのが殆ど。本人に描かせるよりマシなのかもしれんが。
で、コミック2〜3冊出す頃にはユーザーも離れてるから捨てるにも頃合。アマへ逆戻り。
育ててないからスパンも短く、編集と絵師の結びつきも弱いから切れるのも簡単。
雑誌側は弾(固定客)の詰まったマガジン(アマ絵師)に装填し直すという繰り返し。
15スレ目の105です。
続きというか、同じ世界の別の話みたいなネタでちょっと投下します。
神官騎士エリスは、魔族殲滅の命を受けダンジョンを進んでいた。
細身の体に纏った甲冑に柔らかに波打つ銀髪が映える見事な騎士の出で立ちである。
だが、その表情は険しい。彼女の脳裏にはこのところの魔の勢力の著しい伸張があった。
先般、突発的に発生した迎撃戦では、魔族対抗の切り札の一つであった大魔導士の公女が
倒されてしまうという大敗北まで喫している。同じ戦いでは仲間の騎士も魔の手に落ちたと聞いている。
今回はそんな状況の中で下された任務である。多少なりとも劣勢を挽回するため、
エリスにとってこの先に潜む敵は必ず打ち滅ぼさなくては成らない相手であった。
だが、不埒な侵入者に対してはそれ相応のもてなしがあって当然である。
ダンジョンを進むエリスの周囲に巨大な石像群が立ちはだかっていた。
魔族が作り出した門番であろう。
外見からは想像もできない速さで石像達が一斉にエリスに襲いかかる。
文字通りの巨岩の拳が振り下ろされて彼女に迫った。
だが、次の瞬間それが打ち砕いたのは秀麗な女騎士の身体ではなく、
床に敷き詰められた石版だった。エリスは石像をさらに上回る速さで舞い、
紙一枚ほどもない石像の関節部から剣をつき入れ核を打ち砕いていた。
恐ろしいほどの速さと正確さ、そして石像の弱点を見抜いた洞察力である。
制御を失った石像が次々と床に倒れ崩れ去りその活動を停止した。
しかし相手の方も退けをみせない。倒される数を上回る勢いで数を増して迫りくる。
「一対一の不利は織り込み済みってことね。」
不敵な顔に多少の焦りを浮かべつつも、冷静な思考は既に次の一手に考えを巡らせていた。
その時、唐突に飛び散った破片が前方の視界を掠め飛ぶ。
「なっ!」
殺意を持たない偶然の一撃は、完全にエリスの意識の外にあった。
そしてそれによって引き起こされた間は敵にとって十分過ぎる程の隙となる。
エリスが気を取り直した時には防御の間合い深くに侵攻され、
眼前で巨腕が振り上げられていくのが目に入っていた。
「くぅ、、」
体勢を立て直している暇はなかった。いちかばちか迫り来る拳に向かって斬撃をたたきつける。
瞬間、脳天を揺さぶる衝撃にエリスは思わず目がくらんだ。
風圧に巻かれた髪が舞いあがり、飛び散った剣の破片が白い頬に赤い筋を引く。
拳の重心がエリスの顔を僅かの差で捉えきれないまま、金切音と火花を散らしながら後方へと
過ぎ去っていった。まともに受けては到底歯がたたない一撃を、エリスは角度をつけた剣撃で
巧みに逸らしてみせたのだ。さらに、身を沈めると返す刀でもって石像の膝を打つ。
体勢の崩れた渾身の一撃は空しくダンジョンの壁を打ち抜き、天井を崩壊させた。
降りしきる土砂を巧みにかわして駆け抜け、
エリスは一気に石像たちの後背へと逃れることに成功していた。
幾ばくかの間ダンジョンをかけやがてその終着に扉を確認するとエリスはその中へ飛び込んだ。
後ろを確認し石像達の追跡を巻いたことを確認すると彼女は息を吐き出した。
さすがにあれだけの運動をさせられると汗をかく。
乱れた呼吸を整えるため大きく息を吸い込んだ瞬間、深紅の瞳に初めての動揺の色が浮かんだ。
「しまった、、、」
闇の中で無数の影が波打つのが見えたのだ。それは、斬撃がほとんど通用しない、
剣を主体とするエリスにとって最も苦手とする類の相手。
「スライム!」
目を凝らせば部屋を埋め尽くす程の光沢が蠢いている。他に気配はない。
ダンジョンの主は危険な魔導生物を置き土産にして、既にここを放棄した後だったのだ。
「つまり、罠、、か。」
魔術によって残された思念が魔族の影となってあらわれる。
「ご苦労だったな、人間の諸君。我が研究の産物、得と味わってみたまえ。」
影が語り出すと部屋全体を不気味なざわめきが覆った。身の毛のよだつ粘着質の音が
そこかしこから響き、目が霞むほどの生臭い臭気を放つ。敵の勢力は思ったよりも多い。
「く、醜悪な、」
嫌悪感に背筋が震えたが、背中を見せて逃げ出す愚は冒さない。一閃して魔族の影を薙ぎ払うと、
エリスは慎重に後ずさりながら距離をとっていく。
幸いにしてスライムは活性化を始めたばかりで動きは鈍い。隙を見せなければ撤退は可能に見えた。
徐々に間合いを詰められ焦る気持ちを必死で抑えながら慎重に後退していく。
ついには触手の間合いに捉えられるが、剣で払いのけるとあっけなく切り裂かれた。
断片が再生する様子も無い。
「これなら、いける。」
あと、一歩。踵が壁際に届き後ろに伸ばした手が扉の取っ手を掴んだ瞬間、
突如、爆風のような衝撃が襲いエリスは扉ごと部屋の中央へ吹き飛ばされた。
「な、さっきの石像!」
足首に絡まるスライムを間一髪で斬り裂き、テーブルの上へ飛び上がる。
続いて迫った衝撃波を飛び越しざまに避けて石像の頭に着地すると、
そのまま出口へ向かって強引に飛んだ。だが、1体目の背後から2体目の石像が飛び出し拳を放つ。
「くぅ、ジェットス、、!!」
動揺しながらも、身を捻って拳を避け、飛び上がった石像の腹に剣を突き立てる。
しかし、崩れ落ちた2体目の影から更に3体目が現れる。
もう前方に逃げ場は無い。エリスは再び部屋の中へ後退するしかなかった。
着地する足元を狙ってスライムが触手を伸ばしてくる。
「こいつ、小賢しい!」
斬り散らされたスライムの断片が飛び散り、無理な体勢で剣を振るったエリスは尻餅を
つくようにして床に落ちた。その頭上を衝撃波が霞めた。
背中のすぐ後で大爆発が巻き起こり、哀れなテーブルが木片の残骸へと化す。
「うぁッ!」
まともに着地していたら今頃ああなっていたのは自分の方だ。
エリスは自らの悪運の強さに呆れながらも、自らを奮い立たせた。
「焦らなければ、いける。」
彼女は心に平静を取り戻しつつあった。
剣を構えなおし、改めて石像へと向き直る。困難な状況ではあるが退けられない相手ではない。
左右にならんだ石像の片方に狙いを定め、必殺の一撃を踏み出す。その瞬間、鎖骨に生暖かい
粘体が滴り落ちた。
「な、なに、上!!」
今更ながら彼女はスライムの活性化を見落としていた事に気づく。
危地の連続で集中力が綻んでいたのだ。
魔導生物は覚醒から時間を経るごとに再生力を強化する。先程はあっけなく消滅した断片が
今は再生しエリスを絡め取っていた。胸の上下に引き締まった腰。胴体の3箇所に触手を
巻きつかせ動きを封じてくる。力も先程までと比べ物にならず、
引き剥がすことも容易にままならない。
「く、あ、、、」
やがて身にまとった甲冑が圧力に耐えかねてひび割れ始める。
胸当てが砕けてむき出しになったローブの布地が、スライムの体液で溶解を始める。
膝を抱え上げられM字に開かれた両足の脛当てにもヒビが入りだしていた。
「ん、こ、これ以上は!!」
剣を握った右腕に渾身の力を込める。
だが、機先を制したスライムから媚薬の霧が噴出しエリスを直撃した。
「あくっ、、ひあぁ!」
不意に甘い衝撃に背筋を貫かれエリスは思わず悲鳴をあげてしまう。
すかさず唇に触手がもぐりこみ、今度は濃縮した液体媚薬を注ぎ込む。
「しまっ、、ぐむぅぅぅ!!」
嫌悪感にむせる喉を犯しながら、粘液が腹の底へ落ちていく。
(くぅ、、だめ、体がしびれて、、あぅ、、いや、、)
肉体に与えられる苦痛なら意志の力で絶えることが出来たが、
理性を溶かす快楽を拒む術をエリスは知らない。それ程の時を経ずに
指から剣が滑り落ち、下半身が自らを支える力さえ失って内股に崩れ落ちる。
「あ、く、、はぁう、いやぁ!」
軟体生物の群れは成す術を失った体を雁字搦めにして宙吊りにすると、
止めの毒針を首筋へと打ち込んだ。
媚薬の一撃が全身を駆け巡って研ぎ澄まされた剣士としての感覚をズタズタに引き裂いていく。
「ん、んぁ、ああぁ!!、」
媚薬の波に蹂躙された体は戦う力を奪われていた。
代わって与えられたのは、無理やり高められた肉欲のもどかしさのみであった。
「あぁ、やめっ、くぅ、!」
宙釣りにされた体中で不気味な感触を感じる。
両手の指先から両脚のつま先に至るまで、エリスの体はスライムによって網の目に緊縛されていた。
艶かしい粘体が砕かれた鎧の隙間から入り込み、思うままに肢体を縛り上げているのだ。
「ひぃ、、うん、、、」
胸の膨らみや腰の括れがきつく搾り出され、尻も太腿も左右に大きく割り開かれている。
化物たちにとってエリスはもはや倒すべき敵ではなく弄ぶための慰みモノでしかなかった。
生殖本能の渇望をようやく得た獲物の体で存分に果たすつもりなのである。
股間の急所にはまだ触れられていなかったが、脚の付け根の際どい部分は何重にもわたって
厳重に巻きつかれていた。しかも布地の衣服は下着にいたるまでが溶かされている。
「あ、鎧にあたって、くぅ、」
全裸の体に砕けた鎧の残骸を纏っただけの姿にされたエリスが悩ましげな悲鳴をあげる。
それ自体が媚薬の成分をもつスライムには、ただ絡みつかれているだけで感じてしまうのだ。
しかも媚薬はスライムの核から伸びた毒針によって性感に直接注入されていた。
体中に打ち込まれた毒針から粘液が噴出するたび、快感が異常に高められていく。
「だ、だめ、触わらないでぇ、、んはぁぁ!!」
背筋に沿って媚薬を打たれた背中はピンクに張り詰めクリトリス並みに敏感になっていた。
内腿には片足だけでも10箇所以上、乳房の麓にも同じ数だけの毒針があり、
媚薬で痛いほど充血した乳首が胸当ての下で窮屈に勃起する。
「あ、あぐぅ、、んん、いやぁぁ!」
張り詰めた乳首がこね回されると、悲鳴がより大きくなった。
エリスはかつて禁忌を犯し処女ではなかった。だが、むろん化物相手の経験などある筈がない。
人間に抱かれるのとは比べ物にならない悦楽と恥辱が、
初めて体を許した時ですら自分を失わなかった彼女から冷静さを奪い
あられもない姿で乱れ悶えさせている。
媚毒に犯された姿からはもはや鎧の残骸にしか神官騎士の面影を見出せなかった。
「ん、あぁ、、」
悲痛な息遣いが瘴気でよどんだ空気を揺らした。
エリスが魔の軍門に下ってから幾ばくかの時が過ぎていた。
スライムと石像が融合した化物に抱えられ、
ダンジョンを連れられてきた彼女が下ろされたのは先程石像たちと戦った場所だった。
化物どもは倒された仲間への手向けに、
彼らの残骸の前でエリスを晒し者にしようと言うのだ。
「あ、くぅ、」
抱えられていた腰が下ろされ、壁に手を着かされた彼女は後背位の姿勢になる。
解けかかった融合体の腕が甲冑の下に潜り込み、股間を覆う貞操帯部分を外しにかかる。
「はぁ、だ、だめ、、、」
下着を溶かされたエリスにとって貞操帯は最後の砦である。
力の入らない腕が必死にスライムと石像の融合体を拒絶するが
逆に手首を掴まれて押さえ込まれ、ついには貞操帯を引きはがされてしまう。
「あっ、、くぅぅ、、」
スライムに責められ抜いた秘裂が濡れそぼってパックリと割れ、
隠し様も無いほどの痴態をさらしていた。
いきり立った化物の男根がその中心に宛がわれる。
「はぁ、だめ、それだけは、許して、入れないで、、、」
いかに神官騎士といえど異形の者に身を穢されんとする恐怖は耐え難い。
怯えた襞がプルプルと振るえ愛液の雫を滴らせる。
尖った亀頭に軽く抉られると澄んだ粘液がネットリと溢れ出して来た。
「ひぃあ、、お願いだから、許して、、」
エリスの表情からは先程までの勇壮さがすっかり消えうせていた。
嗜虐的な性癖を持つ者であればその様にいたく興奮を覚えるであろう。
「だ、だめ、お願い、、犯さないで、、」
僅かに力を加えるだけで蹂躙され、穢しつくされてしまう希望。
凛々しかった神官騎士がそんなはかない希望にすがり涙を浮かべ懇願してくる。
化物にとって、エリスを戦いで組み伏せただけでなく、心をも屈服させた証だった。
後は欲望に従いその体をモノにするだけである。
「んん、いやぁ、入って来ないでぇぇ!!」
ピンクに熟れた膣が化物のどす黒い男根で埋め尽くされていった。
「あぁ、わ、私、化物に犯されて、、ん、いやッはぁぁぁっ!!」
エリスは鉄串で貫かれたかのような快感に身を仰け反らせた。
彼女には喪失感に浸る間も与えられない。
いきりたった亀頭で子宮口を執拗に抉られ、ほとばしる快感に
端正な顔を歪めて泣きわめく。
「ん、、いやぁぁ!」
ごつごつした石の腕が鎧の下の胸と股間を愛撫し、巨根が膣内を自在に動き回る。
化物の男根はエリスの経験したものなどと比べ物にならない程太くて固く、
そしてなによりこれほど長く挿入されつづけること自体が彼女には初めての経験だった。
一度だけの逢瀬で彼女は満足させられる事がなかったのだ。
自然、行為の先にある性の極みへと達した経験も無かった。
「あん、あぅぅ、、」
そんなエリスを男根は硬化と軟化を繰り返しながら容赦なく責め立てた。
スライムと融合してドロドロに解けた胴体部分が襞の一つ一つの裏側までを埋め尽くし、
固い石のままの亀頭が子宮口を突き上げる。
さらに左右にくねって膣全体を刺激する。
「あぁぁ、へん、変なの、、はぁ、お、おかしくなるぅぅ!!」
今迄感じたこともない深いうねりが腹の中で渦巻いている。
次第に大きくなるその波が意識すら飲み込みそうになり、
エリスは得体の知れない恐怖と快感に身を竦ませた。
「はぁぅ、やぁぁぁ!!」
突如、どろりとした粘液を残して、エリスから男根が抜かれた。
「くぅ、まさか、、孕ませる気、な、の?、、あぁぅッ!」
魔導生物であるスライムには、人間の女性の生殖器官を利用して繁殖する魔導の
技法が組み込まれていた。自らの遺伝子を組み込んだ核を女性の性器に送り込んで
産卵させることができるのだ。
もちろん神官騎士であるエリスは、最悪の事態に備え受胎防御の魔法処置を受けていた。
だが、それはエリス自身の意識が拡散し肉体が消耗すると綻びを生んでしまう。
例えばこのまま激しく性的絶頂を味合わされてしまったら、その瞬間は防御力を無効化されてしまうだろう。
化物のほうもそれを心得ているらしく、引き抜かれた男根が今度は後ろの穴に宛がわれる。
アナルセックスでエリスをイカせるつもりなのだ。
力を込めてギュッと亀頭を引き絞ると、一気に尻を刺し貫いてきた。
「あぐぅ、はぁぁぁぁぁぁッ!!」
わななく肛門の処女が人間とは比べ物にならないサイズの男根によって突き破られ、
直腸の終点までが埋め尽くされてしまう。
「ん、ひ、ひぃぃぃ、ぐむぁぁぁ!!!」
細くくびれた腰の内部に極太の異物が入り込んでいた。
体の芯まで犯されエリスは悶えることすら満足にできない。
かすかな悲鳴を漏らす唇から唾液の筋が流れ落ち、泣き晴らした瞳がだらしなく垂れ下がる。
「、、あ、、あぁ、、」
力なく痙攣する上体が引き起こされ化物の注挿が始まる。
胴体に浮き出た無数の凹凸を使って肛門を抉りながら、緩急をつけて尻から出入りする。
腹の奥を突き上げられるたび、エリスの背筋が痙攣とともに仰け反った。
「んぅ、はぁ、、へ、へんに、、な、、る、、」
媚薬漬けにされた体は人外の男根による肛門性交にすら快感を見出してしまう。
軽いオルガズムに何度も達し、辛うじて言葉をつむいだ唇は、
その先にある生まれて初めての絶頂を目前にした窮状を訴える。
それに応えるかのように大量の精子を充填した男根が胴体部分にまで無数の亀頭を形作り、
腸内の隅々にまで射精を浴びせかける準備を整える。
「あ、あぁ、いやぁ、、」
エリスの中の女の部分が本能的に危機を訴えた。このまま
旺盛な精力をもつ化物に思うがままの射精で蹂躙されたらどうなるか、、、
かつて一度だけ経験した溶岩の濁流が腹の中で暴れまわったかのような熱い衝撃。
それを媚薬によって理性のたがを外された体に人間の何十倍もの精力で注がれたら、、、
すでに受胎防御の結界が薄れはじめ、
子宮に入り込まんとするスライムの核を押しとどめられなくなっていた。
だが受胎の恐怖感とは裏腹に、肉体に与えられる暴力的な快楽によって理性が焼きつくされていく。
「あぁ、頭が真っ白になって、もう、、何も考えられ、、、、」
男根がペースをあげて止めを加えにかかる。
鎧の下に伸ばされた腕が乳房を激しくもみしだきさらに彼女を追い詰めた。
もはやエリスに神官騎士としての誇りを保つ余裕はなかった。
目の前の壁にしがみつき頭をふってただ泣き喚く。
「はぁぁぁ!!だ、だめ、、も、もう、わ、私、イク、、イキますぅ!!」
次の一突きでイかされる。奥歯を噛んで覚悟を決めたエリスの
尻から男根が引き抜かれた。
「え!?」
肩透かしを食らったエリスの気が僅かに緩んだ次の瞬間、
再び肛門を貫いて一気に埋没した男根が直腸の中で精を放った。
無数の亀頭から濃密な精液が怒涛のごとく溢れ出し直腸を駆け巡る。
「んん、くぅぅぅ、はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
まさに腹の中にマグマを注がれたような衝撃だった。
不意打ちで注がれた射精の猛烈な熱量を受け、エリスの性感が臨海めがけて、
一気に駆け上がっていく。
「ああぁッ、イクぅッ!!お、お尻に射精されてイっちゃぅぅぅぅぅッ!!!!!」
それが訪れた瞬間、炎熱と電撃が一緒になった衝撃が脳天を焼いて全身を硬直させた。
絶頂と同時に子宮へと飛び込んだスライムの核が淫液を噴出し、
それを浴びた子宮が急激な生理を起こしたのだ。さらに卵巣がギリギリと収縮して排卵を始める。
自らの体にわきおこったありえない事態に身をよじって悶えるしかない。
エリスは絶頂感と生理痛、排卵痛という3つの性の衝撃を同時に味わっていた。
「ん、いや、はぁうぅぅぅ!!」
泣き濡れた瞳が淫蕩に揺らぎ、赤く染まった愛液が泡立ちながら溢れだす。
尻に注がれる射精がいつまでも収まらないせいで、エリスは生理中にも関わらず
無理やりイカされ続けてしまうのだ。
熱く尾を引く余韻がいつまでも体を縛り続け、満足に受身もとれない。
「だめ、だめ、だめぇぇぇ!!」
スライムの淫液に犯された卵巣からはついに卵子が排出される。
一方、子宮では既に胎盤が形成され始めていた。
スライムの卵子は有精卵として排出されるため受精を行う必要は無い。
このまま卵子が子宮へ降りてしまえば、そこで受胎が完了してしまうのだ。
「ああぅぅ、だ、めぇ、」
化物の卵を孕んでしまう。
絶望的な状況と裏腹に受精の準備の整った子宮へ卵子が降りてくる感覚は、
子を宿すという母性の根源的な悦びに共鳴しひどく甘美に感じられた。
濃さを増した射精によって一際高い絶頂へと打ち上げられるのと同時に卵子が子宮へと入る。
すぐさま卵子から根が伸び絶頂中の胎盤と結合した瞬間、嵩上げされた悦楽が全身を巡り、
エリスは最大の高みへ駆け上がる。
「ん、はぁぁぁぁ、、、、、!!!!!!」
凄まじいまでの性の充足感だった。
エビ反りでイキまくる全身から汗の粒が飛び、鼓動が激しく脈打って
沸騰した血流が全身の血管を突き破らんばかりに駆けまわる。
イキすぎて痙攣したままになった肛門からは注ぎ込まれた精液が溢れ周囲の壁にまで飛沫が飛んでいた。
「ん、、ッ、、、、!!!」
あまりに高く飛ばされたせいで、エリスは無限にも感じられる程の間イキ続けた。
熱く激しい波が去り、引き潮の段階になってやっと悲鳴が出せる。
「ん、、ッ、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
最後に一回りサイズを増した乳房から白濁した母乳が噴出し、受胎の完了を問答無用で知らしめる。
そこでやっと絶頂が終わった。
「ん、、く、、はぁぅ、、」
体力の全てを使いきるまでイカされたエリスはがっくりとうな垂れていた。
悲鳴を叫んだ形で開いたままになった唇から唾液の筋が糸を引く。
「はぁう、あぁぁ、、、、、、」
搾乳器と化したスライムに乳房を吸われ、余韻がぶり返してしまうのだ。
甲冑の下の下腹には卵子から伸びた根が浮き出ていた。
「んく、いやぁ、、、」
女騎士はそのままダンジョンの奥底へと連れ去られ、
魔族との戦いにまた一つ人類の敗北が刻まれる事となった。
終わり。
以上です。
リアルタイム乙
( ・∀・)<エロいな
超エロイ乙wwww
気持ちよさが伝わってくる文体で股間の紳士がボディアーマーとなってしまいました
(・ω・)/エロいな
うおぅ。元気になってしまった…
とりあえず生理始まったら妊娠しようがないよ
ジェットストリームアタックwwww
658 :
ふんどしさん:2008/06/01(日) 08:46:06 ID:CJWrgrgE
お久しぶりです。(いやまじで)
いい加減設定を思いつかなくなっていて苦労する。
では投下開始します。
部屋の中です。
右手を上げようとしたが、このたくさんある触手のどれが右手だったかわかりません。
そう、僕は触手の固まりになっている。
直径は1m程度、触手はミミズくらいで数は無数。
触手が濃い茶色なのは女の白い肌をより映えさせるためだと、AV男優みたいなことを先輩が言っていた。
よくわからないが、そういうものらしい。
部屋の中です。
もっと良く見てみると(そもそも目がないのにどうやって自分は物を見ているんだ?)、
ファンシーな小物とかUFOキャッチャーのぬいぐるみとか並べられていて、どう見ても若い女性の部屋。
壁の時計は夜の11時を差している。
なんだか、部屋の外が騒がしい。(そもそも耳がないのに以下略)
数分後。ドアを開ける荒々しい音がして人が入ってきた。
「まったく…なに考えて……」などとぶつぶついっている。栗色のショートヘアの結構な美人だ。
でもモテそうにないのはなぜだろふ。
そのモテてそうにない美人はこっちを見ると、
うぐっ。
と露骨な嫌悪感で顔を歪めながら、ずかずか近寄ってきた。
「…………こんばんわ…………女子大生です」
女子大生はどっかり座り込みました。あぐらで。
「…あんたらね…」
声に怒気が140%くらい籠っている。
簡単に説明すると。
自分は触手でオニャノコを襲ったことがない。
それを心配した仲間が自分にもヤラせてやろうと、
“やらしてくれそうなオニャノコは知っている。正義感の強い子だ。
よって当方は大学の女子寮を占拠した! あんたがやらせてくれなければ全員襲う!!”
とか鬼畜な取引をやるとは聞いていましたが、本気でやらかすとは思いませんでした。
「さあ、どういうプレイをしたいのかさっさと決めろぉぉっ!!」
女子大生が叫ぶ。今度個人的に一緒に酒を飲みたいと思った。
少々気がとがめるが、辞退してしまったら後々先輩からのいびりが怖い。
ここはできるだけ手際よく済ませよう。
改めて女子大生を見る。
装いは赤いTシャツに白いフレアスカート。少しくたびれているので部屋着だろう。
とにかく、見やったときに一番はじめに目につくのは、赤いシャツから大きく突き出ている、
巨乳。
太っているんじゃなく、二の腕は細いのに胸は大きいという真の巨乳である。
Tシャツが薄い上に姿勢が良いから大きく突き出た胸の形が良くわか…
ノーブラだ。
自宅ではつけない派なんだろうか。
それにすらりと長い手足。後ろから見たときの腰のくびれとか、つんとしたお尻とか。出るところはたっぷり出ているし、引っ込むところはしっかり引っ込んでいる垂涎ものの女体だった。
ハエくらい軽く殺せそうな視線以外は。
「とっとと終わらせろ」
うわああああ!? し、触手が脅されてどうするっ!?
慌てふためいて、どうすればいいのかオロオロ悩んだ末、まあなんとかなるだろうと考えて、とにかく触手を服の中に差し入れて女体に絡み付く。(胴が細いよおい。)これだけで女性の吸い付くような肌の感触とか体の柔らかさが伝わってくる。うおおお!
「うげ…」
一方、女子大生は嫌悪感丸出しの声を出してる。
体を固くするけど逃げずにされるがままになってくれる。なんて男らしいんだろう。
でも余計なことを言うとしばき倒されそうなので、黙る。…なぜこんなに下手に出ているんでしょうか僕…
とにかくおっぱいスキーな僕は、揉ませていただくことにした。
どきどきしながら、胸全体を持ち上げてみた。おお…寄せてあげるとことさらに大きい。
「この…ドスケベが…」
とか言われた。そのまま胸に触手を軽く這わせる。
むにゅぅぅううう……
ああ…柔らかい…それに尽きる…触手にあわせて乳房が柔らかく歪む。触手の間からおっぱいがこぼれそうになる。
わえせdrdちゅふhふじこklp@p!!
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ
「うひ…っ! …く…」
彼女は悲鳴みたいな声を出している。
むにゅむにゅむにゅむにゅむにゅ
夢中で揉んでいるうちに。
俺の汁で濡れたTシャツが肌に張り付いて、ため息をつきたくなるくらい形の良いおっぱいがさらに良くわかるように。っていうか、
乳首立ってる。
そこそこ白い肌が桜色になってた。
そういえば汁に強力な媚薬効果を仕込んでおいたとか先輩が…
「……ふ……ぅ…」
ウオオオオ! そのせつなげな声とか眉がちょっと寄った表情がエロいiiii!
そして触手がその立った乳首をピンと弾いた瞬間に彼女がびくりとして声を上げた。
「ぁん…っ!」
そこで俺の精神が切れた。
もう駄目です。こんなおいしい状況で大人しくなっているなんて触手とかそんなの関係なく無理に決まっているだろ常識的に考え(ry
ムニュムニュムニュムニュ!
「あ!? ちょっ…いきな…」
激しくおっぱいを揉みまくりはじめた俺に女子大生は非難の声を上げるがそんなの知るか。
「あひょ……ひ…!」
触手が動く度に彼女は悲鳴を上げる。
「…このやろ…っ」
乳首を触手の先で突つく。
「ぁ…ぁ!? …は!」
くりくり円を描く。
「ぁむ!? ぁぅ! ……ぁ…っ!!」
必死で手で口を押さえている。あくまで姿勢を崩していないのはプライドかよ?
クリクリクニュクニュ
「あっ! 駄目…強す…ぁっ! あっ! ぁっ!」
体をよじって逃げようとする女子大生。何言ってんだ。気持ち良さそうじゃないか。体ビクンビクンさせてるじゃないか。
ムニュムニュムニュムニュ! クニュクニュクニュクニュクニュクニュ!!
「んふ…っ…! あっ!? やっ!! はぁっ!」
ほらほらそれよがり声じゃないか。ほらほらまた仰け反った。
クニュゥゥゥ!! クニュクニュゥゥゥ!!
おっぱいをねちっこく揉み続ける。
「だ……っ! ぅあ!? ぁっ! あ! ぁっ…あっ!」
やがて、女子大生はエロい悲鳴を上げつつ、体を硬直させてぶるぶるしはじめた。なにその切羽詰まった表情。もしかして、それってアレ? アレ?
とどめに乳首の先っちょを思い切り擦り上げると、彼女は目を見開いて、
「………ぁ。」
と一瞬の空白の後、
「…うあぁあああ―――――――――っ!?」
と顎を仰け反らせ、声を高く裏返らせた。
イッた。
うおおおおおおっ!!
俺は(たぶん右腕だと思われる)触手を天に突き上げながら心の中で雄叫びを上げていた。
心の中に沸き上がる強烈な勝利感。
「ハァ…ハァ…」
女子大生は息を荒げながら、ぐったりとしている。
ややのけぞっている姿勢のため、胸が体の上に乗っているような状態で、息を吸って…ふるる…吐いて…ふるる……と、呼吸にあわせて、妖しく揺れている。
彼女は非難めいた目で絡み付いた俺を睨みつけながら、荒い息のままつぶやいた。
「……この……なんで…触手って………」
そうか、
もっと堕として欲しいか。
俺は獰猛な獣のように襲いかかった。触手が服の下に殺到する。
ジュルルルルル!!
「んあぁぁぁ――っ!!」
乳房を無数の触手が這い回った一瞬で、彼女は再びイった。
俺は、ビクビクしている体を強引に押さえつけて乳首を揉み潰す。
グニグニグニ!!
「やっ…だめだっ…て…んああぁぁぁ!?」
ビクビクビク!!
痛いくらいにつねったソレで彼女はまたイった。
そのまま、シュルリ、と乳首に先端を巻き付ける。
「ぁひ!?」
グニュクニュグニュグニュクニュクニュ!!
体が跳ねまくる。
「んっ! ああぁぁっ…やめてっやめ…………ぁぁあぁぁぁぁ――――――――――――っ!!」
嬉しそうによがりながらなに言ってる。
ズリュズリュズリュズリュ!
「ふぁっ! あっ! …はぁっ!」
頭を振って、正気に返ろうとしているけど無駄だよ。
「ぃやあぁぁぁぁ――――――――――――っ!?」
ビクビクビクビクゥッ!!
すごいだろう。おっぱいだけでイキまくるとかどうよ?
「ふぅぅぅぅぅっ!? ぁふぅぅ――――――――――っ!!」
イクたびに、少しずつ彼女の目の焦点が定まらなくなっていく。
グニュズリュズリュクニュクニュ! ズリュズリュ!
「はぁぁぁっ!!? ……あ…あぅぅぅぅぅ!! ……っ…あぁぁぁぁ――――っ!!」
仰け反りっぱなしでぷるぷる震え続ける彼女は、凄く淫蕩な表情を浮かべながらで口を金魚のようにぱくぱくさせていた。
あぐらはとっくに解かれており、女はむき出しになった太ももを何かをねだるように擦り合わせている。
……今からが本番だ。
俺の心の中でどす黒い物が荒れ狂っていた。
触手は俺の心に呼応するように脈打ち、固さを増しながら恐ろしく太くなっている。
……壊してやる。
衝動に突き動かされ、そうして、太ももの間に差し込もうと触手を伸ばす。
その間も絶える事なく胸に与えられる快感に、女はことさらに甲高い声を上げながら、果てた。
「ぁぁあはあああああぁぁ―――――っ!!」
果てながら触手を一本強く握りしめ、そのまま大きく体を反った。自然、しごくように手が滑る。刹那。
どっぴゅぴゅぴゅ〜〜〜!!
と音がしたような気がした。
はにゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
なんだ? なんだあ!?
いろいろ吹き出て行くような快感とともに、触手から力が抜けてゆく。
見る見るうちにしぼみ、粘液も止まってゆく。
湧き出ていた、ありとあらゆる力が抜けた。
ドタリ。
支えていた力がなくなって、女子大生は床に崩れ落ちた。
「………ぁっ………ぁ…っ…………」
女子大生は、イキ過ぎて意識が飛びかかっていた。
そんな体をひくひくとさせている彼女を見て、はっとした。
私はなにをやっているのだ。
嫌がる女性に乱暴を働く、それは男にとっては最も恥ずべき事ではないか。
私は自らの行為に激しく嫌悪と後悔を抱く。
これ以上は…止めるべきだろう…
そうして、気を失っている女子大生にバスタオルをそっと掛け、私はその部屋を立ち去ったのであった。
そして後から先輩達にボコられた。
さらに彼女に改めて謝りに行ったら刺身包丁で滅多刺しされた。
痛いよう痛いよう。
【終わり】
666 :
ふんどしさん:2008/06/01(日) 08:55:30 ID:CJWrgrgE
お粗末ながら以上です。
意外にどこで切ってレスるかとかむずかしいよね。
>>650 これはエロイ……硬い鎧を砕いたり溶かしたりしながら、
その内側のたわわなオッパイや女体を犯すシチュなんて素敵すぎます。
しかも孕ませ……最高でしたん
>>666 こちらもエロイ……しかもエロイのに笑わせていただきましたん
男らしすぎる女子大生とヘタレ触手の凶暴化、さらにスーパー賢者タイム……最高です
続きお待ちしてますん!!
>>666 怒気140%でも自己紹介から入る辺り
最早職人だな女子高生改め女子大生はw
670 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 11:37:54 ID:NFnThwXJ
おっぱいだけでイかせる触手にGJ!
>>671 勧誘乙
「最近出来た」どころか今日出来たばかりじゃないかw
しかも g5B0GKsa本人以外のレスは、スレ削除希望しかないぞ
どうみても即死コースなんだが?
というわけで、狼と少女の和姦の人は、
続きがあるなら引き続きこちらでよろしく〜(・∀・)ノ
読み手が嫌なシチュエーションの話見たくないからって細かいスレが増え過ぎでしょ。
職人がSSを書いたあと投下する場所探すのが大変じゃないですか。
675 :
無花果:2008/06/03(火) 01:07:46 ID:9d6JfXOy
――― 一体、どれくらいの時間が経ったのだろう。
赤黒い触手に後ろ手に縛られたまま……私は、犯され続けていた。
「ぅ……あ…ぅ……ぃ、ぃやあぁぁ……」
幾本もの触手に全身を弄られ、私の一番恥ずかしい所を、貫かれる。
光の入らない洞窟の中では、何本の触手に囚われているのかも分からない。
ペンライトから僅かに放たれる青白い光が、激しく上下する私の体を照らしているだけ。
ぽたぽたと、地面に赤い雫が滴った。腿のあたりのソレは、既に乾きはじめている。
それは紛れも無く、私が純潔だった証だ。
そう……『だった』証。
「はっ……は……ぁ……あぁ………!」
途切れそうになる意識と呼吸をどうにか繋いで、私は思い出していた。
何故……こんなことになってしまったのか、その経緯を。
……所長室で倒れていた彼女を見つけたのは、全くの偶然だった。
行方の知れない所長の居所が分かればと思って立ち寄った私が目にしたのは、
この島の至る所で行われているであろう、『彼ら』による陵辱だった。
私は今までそうしてきたように近くに身を隠して、災厄が過ぎ去るのを待つことにした。
だが、淫靡な陵辱劇はたった一発の銃声で終わりを告げる。
残されていたのは、呼吸をしなくなった『彼ら』のうちの一人と、寝息を立てる彼女だけ。
私はそれほど体力に自信のある方ではないが、小柄な女性一人を運ぶくらいは何とかなった。
そうして、今。私は、休息に使っている小部屋に彼女を連れ込んで、一息ついている。
なぜなら此処は食料庫にも近く、入り組んだ場所にあるので『彼ら』にも発見されにくい。
身を潜めて脱出の機を窺うには、絶好の基地というわけだ。
とはいえ、一人でも少々手狭だった室内に、今は二人。
それに事前に持ち込んだPCやその他のツールも空間を圧迫している。
「引越し、考えないといけないかしら……」
そんな悠長な事を言っている場合でもないのに、口から出たのはそんな言葉だった。
長く伸ばした黒髪をかき上げてPCに向かう。…これを機会に切ってしまうのもいいかもしれない。
アナクロな黒縁眼鏡に長い黒髪なんて、今日び流行らないと言ったのは誰だったろうか。思い出せない。
そう言った彼か彼女は、無事だろうか。…分からない。
「…いけない。集中、集中と」
独り言の声が大きかったせいか、はたまたキーを叩く音が耳障りだったのかははっきりしないが、
背後で彼女が小さく唸る声が聞こえた。
振り返って、様子を見てみる。
顔立ちは北欧系。雑にまとめた髪もブロンド。
さらに、引き締まった細身の体は、どこか猫を連想させる。
先程負ったのであろう右腕の傷が痛々しかったが、それを除いて静かに眠る姿は、
豪奢に飾られた可愛らしい西洋人形のよう―――。
「で――ぇ―――!?」
眼鏡が飛んだ。
ついでに視界も飛んでいく。
宙を舞っている、と自覚する前に身体は地に堕ち、
私は自分の反射神経の鈍さに落胆する。
「ぐ…ぇ」
「ここ何処? あんた……誰? 人間?」
時間も無かった。
676 :
無花果:2008/06/03(火) 01:09:51 ID:9d6JfXOy
「…というわけで、どうにか此処まで連れてきたわけなんだけど」
「ん……そりゃ、面倒かけたね。ありがとう」
ひどく事務的な感謝を述べて、西洋人形さんは元いたベッドの上に戻った。
それについては、私自身、本当に『ついで』だったわけで、別段気にしていなかったけど
仮にも命を救われたんだからちょっとだけそうちょっとだけでいいから感謝の気持ちを込めてくれても
バチは当たらないんじゃないかと小一時間いや別にありがとうございましたこの御恩は後生忘れませんとか
そういうことを言ってもらいたいわけじゃなく……
「で、さ」
人が悶々としている間に、人形さんはさっさと着替えていた。それは私のだ。
「何かしら?」
「あんたのこと、聞いて無い。…此処の人?」
此処、というのはこの島の事だろうか。それとも、この島の上に立つこの研究棟……。
そこに所属する人間なのか、ということか。
どちらにせよ。まずは私から確認しておかなければならないことがあった。
「生憎、それは私も同じです。見たところ……ドレスなんて着て、研究員なんて雰囲気じゃないですよね?」
「アレは仕方が無かっただけ。私の趣味じゃない」
「そういうことを聞いてるわけじゃありません」
「知ってるよ」
前言撤回。このチンチクリン、生意気。
「では答えて下さい。貴女、何者ですか? あそこで何してたんです?」
「観光だよ、観光」
「冗談はもう結構です」
「…………んんん。ま、助けてもらったわけだし…」
頭を掻いてしばらく逡巡した後、彼女は顔を上げた。
「名前はアリッサ。ここに来た理由は…あんたの予想の通りで間違いないと思うけど?」
「そう……アリッサさん、ね」
身のこなしや眼光から、研究員やたまに訪れる背広の男達と同種の人間には見えない。
だとするなら、やはり彼女は…この島で研究している『アレ』を狙ってやってきた、ということになる。
「ま、それも半ば失敗して、今は命からがら逃げ出そうって所なんだけどね」
無意識のうちに警戒してしまっていたのだろうか。
アリッサと名乗った彼女は、悪戯っぽい笑顔を浮かべて肩を竦めてベッドの上に座った。
「そんじゃ、次はあんたの番ね。その顔に髪…チャイニーズ? アジア系だとは思うけど」
「日本人です。名前は御舟綾乃……分かってると思いますけど、ここの研究員です」
「ミフネ…アヤノ? 日本人の名前って難しいのよね。どこで切るのかよく分からないし」
「でしたら、アヤノで構いません。皆、そう呼んでましたし」
私は努めて事務的に返答して、自分のPCに向き直った。
やはり彼女は、何処かの組織…聞いても答えてはくれないだろう…が派遣したスパイであるらしい。
だとしたら、あまり関わらない方がいいだろう。
もしかしたら聞きだせるだけ情報を聞き出してあっさりと私を――
「…何見てるの? 地図……。ここのみたいね」
「―― ひゃ、あぁっ!? な、なんですかっ!」
思わず、椅子から転げ落ちてしまった。
677 :
無花果:2008/06/03(火) 01:10:16 ID:9d6JfXOy
尻餅をついた私を引き起こしながら、アリッサが言う。
「あんた、さ……集中してると周囲が見えなくなるタイプ?」
「……それが、何か?」
「ん。確認しただけ。で? これ何?」
図星を突いてきた彼女が指差した先には、この島全域を映し出したモニターがあった。
それは、PCに読み込ませている親指大のメモリーに収められていたファイルの一つ。
アリッサが倒れていた所長室。そこに散乱していた中から持ち出せそうな物を選んで拾っておいたのだが……。
「緊急時の避難経路……だと思います。自然の洞窟を利用しているみたいですけどね」
「洞窟? これだけの設備を抱えてて、脱出路はただの穴だっての?」
だからこそ、電力の供給が止まっても使用可能で、セキュリティを解除する必要も無い。
私は立ち上がって、扉に耳を当てた。音はしない。
「……よしっ」
「早速、行ってみようってわけだ。案外…行動派なんだ」
「いちいち癇に障る言い方をしますね……貴女も、来るんですか?」
「勘弁…。まだ立つのがやっとってトコ。しばらく借りるよ、此処」
怪我を負ったままの右腕を軽く叩いて、彼女は答えた。
少しだけ逡巡した。が、結局振り切れなかった。
部屋の隅に置かれた戸棚から、包帯といくつかの薬品を取り出す。
「診せて下さい。道具だけ置いていっても、片手じゃ時間がかかるでしょう」
「……こんなの唾付けときゃ治るわよ」
「治りません」
口とは裏腹に、アリッサは素直に処置を受けてくれた。
包帯を巻く時、もっと指を動かせるようにしろ、とか、締めすぎで痛いとか。
文句が多かったけれど聞かなかったことにする。
「それじゃ、私は行きますね。……こんな時は、なんて言えば良いんでしょう」
「―― また会いたい間柄じゃないしね。いいんじゃない? さよなら、でさ」
「ちょっと冷たい気もしますけど……」
「そこまで深い付き合いじゃないでしょ」
そう言うとアリッサは横になってしまった。
床に落ちたままだった布団をかけてやって、結局、黙って出て行くことにする。
「…アヤノ」
扉を閉めようとしたところで、声をかけられた。
「…何ですか?」
ドアノブに手をかけたまま、振り向かずに尋ねる。
答えが無いのは分かっていた。そのまま、扉を閉める。
がちゃり、という扉の音が、ひどく重く聞こえた。
678 :
無花果:2008/06/03(火) 01:10:39 ID:9d6JfXOy
メモリーの情報通りの場所に、その洞窟はあった。
付近を徘徊するクリーチャー達に途中で出会わなかったのは運が良かったとしか
言いようが無いけれど、その運がこれから先も味方してくれるとも限らない。
「とにかく施設から離れて……救助を待てるような場所を探さないと」
昨夜まで使っていたあの一室とて、いつまでも安全と言うわけでもないだろう。
異変に気づいた本土側の人間が助けを寄越すまで、あそこに留まるのは危険すぎる。
そもそも、助けが来る保証すら無い。自分の身は、自分で守らないといけないのだ。
「それにしても……随分暗いわね」
まだ日は落ちて居なかったが、洞窟内の暗さは数m先も見えない程だ。
私は持ってきたペンライトを点けて、奥へと進む。
確認したルート通りに進めば、施設とは反対側の海岸へと出るはず。
「――――」
ふと、部屋に置いてきたアリッサのことを思い出した。
彼女は……無事だろうか。回復を待って、一緒に来るべきだったのではないか。
たとえ自分たちの『研究成果』を狙って忍び込んだスパイだったとしても、
今は緊急事態だ。そう、今からでも遅くない。部屋に戻って彼女に協力を乞うのが良い…。
……あるいは、そのせいで気づかなかったのかもしれない。
足を止めた時、ぬらりとした感触に気づいた時にはもう遅かった。
「え――?」
グンッ、と強く暗闇へと引き寄せられる。
仄かな明かりがくるくると待って、落ちた。
そうして、陵辱が始まった。
最初に壁に打ち据えられ、怯んでいる内に、ソレは素早く私に覆い被さった。
粘着質で、ヒヤリとした肌。クリーチャー……既に人型でなく、体が変質したタイプ。
「ひ、ぁ、ゃ……いやぁぁぁぁぁッ! は、離してッ!!」
ライトの光を反射して、ギョロリとしした巨大な目が鋭く煌く。
軟体生物。蛸の類だと、私の頭はなぜか冷静に告げていた。
足を絡め取っているのは、無数の吸盤の付いた触手。
しかしその力は恐ろしく強く、自由な片足で蹴ってもびくともしなかった。
「だめ……ダメよ。何か邪魔したなら謝るわ。だから、だから……」
ゆっくりと、緩慢な動作で触手が伸びてきた。
体が絡み合う触手の束の中へズブズブと埋まっていく。
逃れようと手を伸ばした。が、空を切るだけだった。
「は……ぁ……ぃ、嫌、いやああぁぁぁぁぁぁっ!」
悲鳴を上げても、誰も答えてくれない。
誰も、助けてくれない。
679 :
無花果:2008/06/03(火) 01:11:13 ID:9d6JfXOy
――― 一体、どれくらいの時間が経ったのだろう。
舞台は、捕らわれた洞窟の本道から横に逸れた『巣穴』へと移っていた。
縛り上げておく事に飽きたのか、私は戒めを解かれた後、巣穴の奥へと追いやる。
倒れこむ私を強引に中腰にして壁に押し付け、侵入を再開した。
「ん…ぁ……ぁ…」
苦痛は既に感じなくなっていた。
それより勝る快感が私の精神を壊していく。
だが、ソレはあくまでも愚鈍に私の身体を玩んだ。
秘部から、触手が引き抜かれる。……まだ終わる気配は無い。
しかし、しばらく経っても突き入れてくる様子は無かった。
「ぇ……?」
不安からか……期待からか。私は恐る恐る振り返っていた。
待っていたとばかりに、触手の一本がクリトリスを撫ぜる。
瞬間、全身に電撃が走った。
「んはぁぁっ!? ぁ…ぅ……ぁ……あぁ………」
どうしようもなく……疼く。
散々犯されてきた肉壷が堪え切れずにひくひくとしているのが自分でも、分かった。
余った触手が、腰と胸に絡み付いてくる。
吸盤が乳房に張り付いて、揉みしだくように蠢いた。
まだ挿れてこない。
……まだ、いれてくれない。
「……ぅ、く…ぁ……ん…、ぁ……あぁ……ん」
私から漏れる愛液を舐め回すように触手が動いた。
限界まで張り詰めているはずのソレは、一向に……私を貫く素振りを見せなかった。
「……て…ぇ」
壁に爪を立て、搾り出すようにつぶやいた。
口にすれば、どうなるか分かっていた。でも、もう…耐えられない。
「お願ぃ……ぃ、れて……挿れてくださぃ……ぉねがい……だから、ぁ…」
ようやく屈服した私の姿に満足したのか、ソレは私の全身に絡めていた触手をきつく絞った。
その先はもう……よく、覚えていない。
680 :
無花果:2008/06/03(火) 01:12:32 ID:9d6JfXOy
というわけでお久しぶりです。14-149です。
触手の皆さんは雨が多くなるこの季節、いかがお過ごしでしょうか。
色々試行錯誤してみましたが、眼鏡で地味で巨乳?というオードソックスな感じに。
化け物は蛸さんにお願いしました。古典的ですね。
何か引継ぎパートが長くてエロが短くなってしまいました。次があったらエロエロでいきたいです。
長くなってきたのでそろそろ名前を。149から無花果とさせていただきます。
恐ろしく遅筆ですが、のんびり付き合ってもらえればと思います。
それではまた。
681 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 15:32:08 ID:qdUjJvY/
書き殴りスレに触手和姦が
GJ!
最初の投稿で屈服とは
一体どんな展開になるかwktkして続きを待つ
たこ触手、エロエロに期待!
やはり北斎漫画は良いですな〜
685 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 13:17:48 ID:017brdgM
>>682 775 名前:『触手職人の一日』これか。
ぜひこのスレでも描いていただきたいね。
最近粉砕天使が投下されていないのが不安でしょうがない
職人様は無事かな…
急に放置プレイを実行された
>>686は不安でたまらなかった
そんな職人触手は作品を書きながらじっとりとした視線で
>>686を見ている
ふいに
>>686の体がビクビクッっと痙攣した
職人触手「いったのか?まだ作品を投下していないのにいったのか?いやらしい奴だな」
>>686「くやしい・・・でも・・・・・(ビクビクッ」
>>682 面白かったよ。読後感も良かったし。
ぜひこっちでも書いてほしいな。
ていうか、どういう経緯であのスレに投下したんだかわからん。
このスレを知らないのだったら、普通に勧誘できそうなものだが。
>>686 俺も不安だわあ。
まして「そろそろマルーをニョロる」て言ってただけに
マルー好きの俺はケツANAが広がりそうだぜ。
ところで俺、藤澤って苗字なんだ。
娘ができたら、ナツメって名前をつけてやりたいんだが
どうよ。
>>691 マジレスすると、DQNネームが蔓延るこのご時世に「棗」さんってのは、古風でいいセンスだと思うけど……
でも、このスレ的には縁起悪くねw? 逆境過ぎるだろとw
棗って字は使えなかったような
知り合いが名づけ候補に挙げてたんだが
人名用漢字になくてあきらめたって話を聞いたおぼえがある
>>691 おまいさんは娘さんをいけにえにささげるつもりかと
ゴルフクラブ;;
それなら俺はデスパイアになって、娘さんがエンジェルになる手伝いをしてくるよ。
>>691 まさか二次元の嫁じゃないよね?
棗の字がだめなら夏目とか
二次元ってww
お前
>>691をどんな目で見てるんだよwwww
>>696 やつはきっとベヘリットを持ってるんだよ。そして・・・
藤沢とか辻堂とか・・。小田急から来てるな。
こうして見ると粉砕天使凄い人気だな。
異種系が好きな奴に変身ヒロイン者が嫌いな奴はいないからな
主人公もがっつり犯されるし
もちろん人気がある理由はそれだけじゃないんだろうけど
文章も上手いもんな〜戦闘シーンもがっつり読んじゃう
粉砕天使の人ももちろんだけど、オリジナルなのに
キャラクターが魅力的な女の子が多くていいよなここ
刺身包丁でメッタ刺しにする女子大生からノリと突っ込みなら誰にも負けない子やら
薄幸そうな従順少女やらハンマー振り回す天使やらその他みんなすごくいいキャラしてる
だからこそエロが引き立つんだな
職人さん頑張ってください
まーたナウシカだよ。
とりあえず触手だから見とくけど。
どうせなら、原作版コミックを映画化してほしいよな。
ところでお前らに聞きたいのだが、触手少女は好きですか?
ああ好きさ、大好きだね!
だから投下してくれw
「女性」を犯すなら大歓迎さね
うねうね、うねうね。
うねうねうね、うねうねうねと。
うねうねうねうね、うねうねうねうねうねうね、うねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねと。
眼前を埋め尽くすのは、大量の触手達。
「ち、ローパーがこんなに大量にでてくるとは・・・」
そう、忌々しそうに唾を吐くのはエルフの剣士。
迷宮での探索の果て、仲間達は次々と倒れ、今は屈辱の敗走中である。
敵に追われての逃走、その際に道を誤り、この魔物の巣窟へと踏み込んでしまった。
彼女が踏み込んだ場所、そこは、地下の迷宮の一室を埋め尽くすローパーたちのコロニーのようだ。
「しかたがない、少し引き返すか・・・」
追跡者との遭遇、その危険性は確かに恐ろしい。
だが、このままこの場に留まっていても、この触手達に捕らわれるだけだ。
今の時期、ローパーは繁殖期を迎える。
そしておぞましいことに、奴らはその孵化の仮床に、人間やエルフの女達の子宮を使う。
まかり間違って、今の奴らに捕らえられようものなら、その子宮を異形の生物に犯され、子を植え付けられてしまうのだ。
そのおぞましさに比べれば、自分を追いかけてくる狂戦士達に殺される方がまだましというもの。
エルフの剣士は、その触手達に気付かれぬよう後じさり、まんまと逃走を果たしたのだ。
・
・
・
・
・
「・・てね、命からがら逃げ延びたって訳」
ようやく追っ手を撒いた剣士は、迷宮出口付近の辻ヒーラーに手当を受けていた。
この場所は入り口付近という割に、外には出たがらない訳有りたちを、時折見かける。
ほかにも、大量の荷物を持った「あああああ」や「AAAAA」みたいな名前の連中が寂しく佇んでいるのである。
「とくにさぁ、あのローパーの群を見たときのトリハダったら、凄かったんだから」
剣士が、さもおぞましそうにその光景を思い出す。
「へぇ、ローパーですか」
剣士の手当をしていた少女、どうやら彼女もエルフのようだ、その癒しの手を休めることなく、剣士の愚痴に付き合ってやる。
「そう。そりゃあもう、うねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねうねとッ!!
あのたくさんの触手のうねり具合ったら、おぞましいったりゃありゃしない!!」
両肩を狭めて怖気震える剣士。
そんな彼女に、その癒し手のエルフは、やや苦笑を伴った同情の視線を向けた。
「ホント、大変な目にあったんですねぇ」
そんな癒し手の笑みに、剣士もまた苦笑で返す。
「うん、もう触手はコリゴリよ〜」
そして、その剣士に、エルフの癒し手が言った。
「その触手って、こんなだった?」
いつの間にか、周りにいた凡庸な男達が倒れていた。
そこに残されたのは、両足の間から何本もの触手を生やしたエルフの癒し手と、
触手の毒針に犯され、身体の自由を奪われたエルフの剣士だけだった。
「最近の触手はね、女を孕ませるだけじゃなくて、同化もするんだよ?」
END OF TEXT
むじなネタ、歴史の長い触手・怪物スレなんで、ネタが被らないかが心配。
被ってたらゴメン。
ちょっとご挨拶に来ました。
また遊びに来たときに、おつきあい願えれば幸い。
>>716 おおおおお、GJ
できれば続きも読みたいぞw
>>716 できれば同化されちゃった方の娘のお話
見てみたいです
なんかのっぺらぼうのお話しを思い出した
(オチは「その顔って・・・」
「いいえこういうのです」とドルゲ怪人がいうオチみたいなの)
寸・・・止め・・・・だ・・・・と・・・?
嘘・・・・だ・・・・・ろ
続きを読ませてくれww
いや、この話はオチのインパクトのためのお話だろ。
続きよりもむしろ、
>>718が提唱する、
同化された側で一編書くべきことを主張する(´∀`)ψ
ごめんなさい。脈はあります生きてます。もちろん同化もしてません(?)。
ここんとこ忙しくて暫く腐った死体状態でした。エージェントじゃない方のスミスですよ、もう。
スーパー触手大戦、改めフルボッコ天使ナツメさん。丸々二ヶ月、間が空きましたが投下します。
スレの残り容量がチト心配だけど、いけますかねえ…。
〜粉砕天使ナツメ 第五話 中編〜
唸る大地。裂けるアスファルト。誰もが最初は地震だと思った。
雛菊市の北口ロータリーから伸びる大通りが、幅数メートルに渡って円形に陥没し、間欠泉のように土煙を吹
き上げている。危うく崩落に巻き込まれかけたタクシー運転手が、転がるように座席から飛び出してきた。
ある者は悲鳴を上げてしゃがみ込み、ある者は呆然としたまま携帯のカメラをかざし、超常現象にも似たその
模様を眺めている。
ズクン…、ズクン…、ボコボコ…ズクン…。
やがてその大穴からゆっくりと、その“巨大な何か”は姿を現し始めた。まるで積乱雲が発生する映像を高速
再生しているような光景。現実味を欠いた現象に、居合わせた人々は言葉を忘れ息を呑む。
ガスタンクのように丸々とした、赤黒い、湿った脂身の集合体。膨張する肉の塊は電柱を何本も押し倒し、あ
れよという間に周囲のビルと肩を並べるほどの背丈にまで膨れ上がっていく。
目も口も鼻もない完熟果実のような体躯から伸びるのは、青黒い血管の浮き出た締め縄ほどの太さもある十数
本の肉の触手。そして、その極太の捕獲器官を囲むように配置された無数の小さな捕獲器官。
「こ、これって…まさか…」
揺れは収まった。おそるおそる、ジリジリと輪を広げ、突如現れたその肉塊から距離を取り始める人々。
居合わせた市民達はようやく気が付いた。この物体が何なのか。そして…これから何をするつもりなのか。
「まさか…。デスパイ…ア?」
誰かがそう呟いたその瞬間だった。
『ヌゥゥゥウ、バァァァア〜〜〜!!』
雄叫びがビルの硝子窓がビリビリ振動させ…。
「ひっ、きゃぁぁぁあーーー!!」
「やぁぁあーーーッ!!」
二本の触手が交互に風を切り、群衆の中から一人づつ若い女性を掠め捕り、あっと言う間に宙吊りにしてしま
ったのだ。
「うわッ!に、逃げろーーーっ!!」
「いやーッ!早く!早くぅ!!」
グロテスクな威容によって抑え付けられていた恐怖が、限界水量を超えたダムの如く決壊した。
「ひィっ!や、やめ…っ!!」
「助けてぇ!たっ、たす――――…いやあーーーッ!!」
荒れ狂う人の波。大通りを我先にと逃げ惑う人々。
そんな彼らの頭上で、触手に捕まった二人は早くもその躰を触手によってまさぐられ始める。
『さァて、選り取り見取りだこと。ウフフ…ッ。目移りしちゃうわ』
ブツっという音と共にホットパンツの留め金具が外され、その下に隠れていたショーツが丸出しになる。隣で
は、もう片方の女性がスカートの中から、ローライズのパンティを引きずり下ろされていた。
薄手の夏着は容易に触手の侵入を許し、たわわに実ったふたつの果実はドロドロのペッティングで汚されてゆ
く。
怒張したイチモツで秘部をなぞられ、死に物狂いで身を捩る犠牲者たち。白昼の市街地のド真ん中で、身も心
も破壊し尽くす公開陵辱の幕が上がった。
『まだまだ可愛い子が一杯いるじゃない。恥ずかしがらずにこっちにいらっしゃい。それっ』
ビュンと、別の肉縄が空を走る。
「きゃっ、きゃあぁぁぁぁぁあッ!!」
「恭子っ!?」
第二陣の触手が人混みから引っこ抜いたのは、ボーイフレンドに腕を引かれ逃げていた少女。
振り返った青年が恋人の名を呼んだ時、彼女の身は既に信号機よりも高い位置に持ち上げられ、懸命に閉じよ
うとする脚を力ずくで開かされているところだった。
「嫌あああ!厚志、厚志ィーーー!!」
「畜生っ!恭子!恭子ォ!!」
もがく恭子のスカートの中に次々と肉欲の化身が潜り込んでゆく。
彼女の両脚を背中から抱え込むようにしてVの字に開かせ、露になったパンティのサイドリボンをしゅるっと
解く触手たち。
押し寄せる人波を掻き分けながら絶叫する厚志の前に、恭子の履いていたパンツがハラリと落ちてきた。
彼女の秘部は恋人の目の前で剥き出しにされ、その背後に極太のペニスがジリジリとにじり寄る。厚志は堪ら
ず、持っていた鞄で自分の何十倍もある肉塊へと殴りかかる。しかし…。
「くそッ!この、このォ!!バケモンめ、恭子を放しやが――――…ぐあッ!」
「あっ、厚志ぃ!!」
恭子の悲鳴と同時に厚志の体がほぼ水平に吹き飛ぶ。愛する者を化け物の凌辱から守ろうとした青年は、触手
の横薙ぎをマトモに喰らい、道路脇のゴミ置き場へと頭から突っ込んだ。
『ふふっ。こんなヤサ男のモノなんか咥えたってアナタも嬉しくないでしょ。私が今から人生最高の思い出を
あげるから、たっぷりと堪能しなさい』
「ひ、ひぃ!いや、お願い。や、やめ…きゃあぁぁぁぁーーーっ!!」
くちゅり…。ビクビクと脈打つ一物が恭子の秘所に押し当てられる。そして…。
「やめろ!!頼む、やめてくれぇーっ!!」
ぐちゅ。ずぶずぶずぶ……。
「いや、い…あ、あっ!嫌あああァーーーーーッ!!」
行為の中止を懇願する厚志の頭上で、恭子の純潔はローパーの触手により踏みにじられた。
『さァ、もっともっと。貪るように腰を振りなさい。すぐに気持ち良くなるわ。ほらほらほらァ〜』
「んあ、あ…、あ、あぁッ!やめ、やめぇ…んぐ!う、動かないで!うごっ、かないでぇ!!」
まだロクに湿ってもいないヴァギナの中へ、自身の粘液を頼りに極太の一物は潜って行く。結合部から滴る赤
い軌跡。彼女の躰が乙女から女へと無理やり開発された証である。
悪夢のような光景に呆然となるボーイフレンドの真ん前で、恭子の身はユッサユッサと揺すぶられマリオネッ
トのように踊る。
新しくやって来たミドルサイズの触手が夏物のキャミソールをブラジャーごと捲り上げ、下に隠れていた双つ
の丘を豪快に揉みしだいた。
だが、その愛撫に感じ入る余裕など今の彼女にはない。秘部に潜り行く触手の侵攻を前に、恭子はもう半ば正
気を失いかけていた。
『まったく仕方ないわねぇ。これだからバージンは…。もっともっと他の人たちに“お手本”を見せて貰うと
しましょうか』
「ひ…っ!?きゃあぁーーーァ!!」
靴のヒールが折れ転倒したOLが、起き上がる間もなく捕縛され逆さ吊りになった。彼女を皮切りに、逃げ遅
れた女性達を次々と捕まえては逃亡不可能な高さにまで攫って行く触手たち。
建物に逃げ込もうとした学生が…。転んだ我が子を抱き起こそうとした母親が…。容赦なく生きた拘束具で戒
められ、下着を降ろされ、抗う術もなく脚を開かされていく。
居合わせた人々の大方がビルの合間や建造物に退避し終えた時、巨大ローパーの体には既に二十人以上の女性
が吊るされ口々に助けを求めていた。
彼女らはまるで母親に抱えられて小用を足す幼児のような姿勢で拘束され、自らの秘部を見世物にさせられて
いる。
パニックに極地に達し狂ったように喚き散らす生贄たちの下には、ビクビクとはち切れんばかりに怒張した亀
頭が配置され、その照準は剥き出しのクレヴァスに合わせられている。そして…。
「ひ、ひぃぃい!」
くちゅ。湿った音と共に生まれる異物感。
「いやァ!いやいやいやっ!お母さんあーーーん!!」
ずぶッ。ずぶずぶずぶ…。深く深く、柔土に突き立てられた杭のように、触手は大切な場所へと沈んでゆく。
「や、やめ…っ!おお、お、お願…っ!!きゃ!?きゃあぁぁぁぁ!!!」
海老反りになる隣の学生を見て哀願の言葉を発したOLの陰部にも、腐臭を放つ穂先が挿し込まれた。
「あ、あ、あ…ひぁぁあぁあ!!」
「いっ、痛ァーーーっ!!いやぁぁぁぁああ!!は、はいっ、入って来ないでぇッ!!」
「は、はぅッ!ぅうぅぁぁぁぁあッ!!!」
貞操を踏みにじられる女達の混声合唱が始まる。
ローパーの体からクリスマスツリーの飾りよろしく吊るされている女性達。そのクレヴァスに赤黒い触手が次
々と潜り込んでいった。
湿った肉壷を内側から掻き回すグチャグチャという音をBGMに、悲鳴が悲鳴を上塗りする。
髪を振り乱し、声を涸らせ、生贄たちはひたすら救いを求める。その下半身を襲うのは未体験の痛みとめくる
めく官能。逃げ遅れた雌羊は一人残らず、ぬたくる触手を挿入され肉塊と接続されてしまった。
「う…うそ…。嘘よ…。お姉ちゃん…、お姉ちゃぁーーーん!!」
「ああ…。なっ、なんて事…」
「嫌ぁーーー!誰か、誰かウチの娘を…っ!」
ビルの谷間や裏路地に逃げおおせた人々は、デスパイアの玩具にされてしまった者達の中に家族や友人の姿を
見つけ悲痛な叫び上げる。
だが…。この蠢く欲望の集合体は、そんな彼らにさえ惨劇の傍観者でいることを許さない。
『隠れたって無駄よ。喜びは大勢で分かち合ってこそ真の悦びたりえるの。さァ…。アナタたちも、ホラ…』
ぷしゅー…。ガス管の破裂するような音と共に、巨大ローパーの全身のイボから紫色の気体が噴き出した。
肉塊のいたる所から放出されるガスは、それ自体がまるで意志を持った生き物であるかのように這い進み、瞬
く間にオフィス街を桃色のベールで覆い尽くす。
「うわっ!なんだこれ!?」
「やっ、なによこのニオイ!?」
隠れていた人々は口々に驚きの声を上げた。
女性用の香料を思わせる甘ったるい匂い。手を伸ばせば掴めそうなほどの濃密な気体が、軟体生物のようにゆ
っくりと、ビルの谷間や裏路地へと流れ込み、難を逃れていた住人達を包み込んだ。
「…う」
「ちくしょ…。お、おかしいぞ」
先に異変を察知したのはいずれも男性だった。彼らの股間の一物は急激に盛り狂い、ズボンの上からでもその
様子が認められるほどそそり勃っていた。
焼け付く喉。早鐘を打つ心臓。急上昇する脈に併せてビクビクと脈打つ男性器は、鈍い痛みを伴うまでに勃起
している。
「うそ。ちょっと…」
「や、やだ…。なんかヘン…」
前屈みになる男達に続いて今度は女性達が何やらソワソワと落ち着きなく身じろぎし始めた。
仄かに赤みを差す頬。胸の奥の切ない疼き。彼女達の乳首はブラジャーの中で硬くシコり、両の太腿は物欲しげに互いを擦り合わせ始める。
「あっ!」
「ちょ、ちょっと!?なんなのよこれ!?」
ジワリと生暖かい感触が股間に広がる。確かめようと手で触れた女達は、口々に驚きと戸惑いの声を上げ真っ赤になった。
彼女達の穿いていたショーツが愛液によってグショグショに染まり出していたのだ。
思わずその場にしゃがみ込めば、今度は濡れた生地がそそり勃つクリトリスを包むように撫で、危うくおかしな声を上げてしまいそうになる。
デスパイアの魔の手からに逃れたかに見えた人々は、彼のの吐く催淫ガスにより、性的興奮にその身を乗っ取られつつあたっのだ。そして…。
『さァ、これで互いの求める物は一致したわね。もう誰の目を気にする必要もないわ。神様から授かったこの
悦びを存分に分かち合いましょ。ふふ…、ふふふァは…。アーッハハハハハハッ!!』
ドバッと肉の弾ける音と共に、ローパーの胴体から新たな触手が一斉に飛び出した。
長くしなやかなその捕獲器官は、穴倉のネズミを探る蛇のように、次々と細い通りや建物の中へと入り込んでゆく。
「きゃあぁぁぁぁ!!」
「う、嘘でしょっ!?」
「いやーーーーー!!!」
『アーッハッハッハッハ!隠れたって無駄よ!ニオイでわかるわ、ニオイで!』
途切れることなく沸き起こる悲鳴。ローパーの巨体が通れぬ場所まで退避していた女性たち目掛け、触手が次々と襲い掛かった。
視線の届かぬ建物内だろうと、どんなに入り組んだ路地だろうと、触手は愛液の臭いを頼りに獲物の居場所を探り当て絡め捕っていく。
安堵から絶望へと突き落とされた犠牲者は、次々とシェルターから引きずり出され、一足先に犯されていた者達同様デスパイアの体に吊り下げられていった。
半狂乱になって喚く彼女らの服の中にはすかさず触手が潜り込み、愛撫を待つまでもなくしどしどになっていた下着は銀の糸を引きながら下ろさる。
「や、やや、や…あぁぁぁぁあああああーーーーーっ!!!」
悲鳴と喘ぎに混じって慈悲を乞う台詞が行き交う中、脱がされ終わった娘たちから順に野太い肉棒が挿し込まれる。
心が拒絶してもどうにもならない。肉欲の虜となっていた下半身は怒張した触手を何の抵抗も無しに飲み込んでいった。
『いいわ、いいわ、いいわよぉ〜。もっともっと感じなさい。歓喜に打ち震えなさい。貴女達は聖母よ。選ばれし女よ。この穢れた世界を祓える嬰児達を孕む、神聖なる母体なのよ!おーほほほほほッ!!』
「く、くぁぁぁああ!誰か止めてえ!!」
「ひぃぃぃい!抜い、抜いてぇーーー!!い、やぁぁぁぁぁぁあーーー!!」
勝ち誇るローパーの高笑いが女達の悲鳴を掻き消していたその時――――。
「クロイツァー、最大出力!征きなさいッ!!」
凛と響く鬨の声。
次の瞬間、鉄塔ほどの太さの蒼い閃光がデスパイアの巨体を貫いた。
「追加でブラチーノの弾もしこたまどうぞ!!」
続いて爆音が反響し、巨大な質量弾が怪物の頭頂部を根こそぎ抉り飛ばす。
――――ザザザ…。
天を突く魔物の前に降り立つ三つの影。三者三様の衣装に身を包むその姿は、いずれも線が弱々しく、一目で女性と判別できる。
だが、その瞳に宿した闘志はそこいらの男たちが比肩し得る物ではなく、むしろ人間そのものを超越した存在であるかのようだ。
『ぬ…ぬぅふふふ…フフッ。現れたわねぇー…、エンジェルども』
♯
ひどい。およそこの世の物とは思えぬ光景だ。
最新の特撮技術を駆使した怪獣映画だって、目の前のバケモノが放つ迫力には到底及ぶまい。
立て続けに叩き込んだ波状攻撃も大した成果を上げていないようだ。傷口はみるみる内に塞がっていく。
「…むごい…」
「…ったく。なんてえ食欲のそそらない霜降り肉だよ」
大通りには逃げ惑った市民が落として行った物に混じって、引き裂かれた衣類や下着が散らばっている。
信号機には無造作に放られたブラジャーが引っ掛かり、遥か頭上からポタポタ滴り落ちる被害者たちの愛液がアスファルトを点々と染めていた。
「厚志…い…ぃ。たす…け…、助けて…ぇ…」
「あ…あぁ…。うあ…ぁ。お願い…ぃ…、もうダメぇ…」
彼氏の名を呟きながら凌辱さていれる女子学生。並んで犯される互いを必死になって呼び合う母と娘。捕まっている女性はざっと見渡しただけで三十、いや四十人はいる。
背中側にも嬲られている人たちがいるとすれば、その数は倍近くになるかもしれない。
彼女らはその責め苦に耐えることに必死で、眼下に現れたエンジェルたちに気がづく気配もない。無我夢中で暴れる度に、足首に絡まったショーツが降参の白旗のように振られた。
太腿の間から大量の白濁液が溢れ出している者もいる。既にオルガスムスが始まっているようだ。
『フフ…、エンジェルの皆さん。ようこそ悦びのサバトへ。参加をご希望かしら?』
巨体に不釣合いな女の声で、ローパーは三人に語りかけた。
「合点がいったわ。異常発生の原因はコイツね」
「ああ。大物だ。つくづく運のない街だよここも」
「…二人とも、このおっきいデスパイア知ってるの?」
納得する先輩たちに粉砕天使が尋ねる。
「ローパータイプデスパイアの首魁『ヒルバーツ』。絶倫で名の通ったゲテモノだよ。あんまり一人でヤり過ぎるんで、他のデス公どもからも鼻つまみモン扱いされてるクチだ」
「通り名は伯爵夫人。以前、大掛かりな討伐作戦が決行されたけど、結局トドメを刺すには至らなかったわ」
「ンでご覧の通りというワケだ。ちなみに綺麗な声してるけどオスな、こいつ」
「うわぁ…ちょっとゲンナリかも…」
絶倫で夫人でオカマのデスパイア。混沌とした肩書きの並ぶ強敵を前に少女達は各々の武器を構える。
『自己紹介は要らないみたいね。それじゃ早速、あなた達もパンツ脱いで脚開いて貰えるかしら?とびきり上等なのを挿入れてあげるわよ?』
「ノーサンキューだよ。ゲイはゲイらしくガチムチ兄貴のケツでも追っかけてろ、肉ダルマ」
『あらァーん、残念。交渉決裂ね』
「初めっから交渉なんてしてません!」
この光景を前にマルーシャのような悪態をつける余裕はナツメにない。ふざけた口調のまま犠牲者を嬲り続けるヒルバーツに彼女は怒りを隠さず食いかかる。
『やだわ、やだわー。最近の女の子ってホント野蛮。仕方ないわねぇ…。親御さんに代わって折檻してあげる!!』
左右の触手に太い血管がミシリと浮き出る。そして次の瞬間、極太の肉縄は唸りを上げ、街路樹を薙ぎ倒しながら、三人目掛けて真横から襲い掛かる。
「っと、危ない!」
渾身の一撃を体操選手顔負けの後転で回避するナツメとマルーシャ。上空に跳び上がったエミリアは洋弓の弦を空中で引き絞り、柔肉の中心線を狙って閃光を見舞う。
敵は避けようともしなかった。触手への攻撃命中に同時にフロムヘヴンを振りかざし、突進攻撃を仕掛けるクラッシャーエンジェル。
だが、ローパーの体表から飛び出した無数の触手が投網のように花開き、危うく捕獲されそうになった彼女は急遽後退を余儀なくされる。
体勢を崩した天使を打ち据えようと更に数本の肉縄が放たれるが、その追撃はナツメに届く事無く、マルーシャの神聖徹甲弾で根こそぎ爆ぜて路上に四散した。
『ふん…。ネズミのくせにチョコマカと…』
千切れた触手の傷口はゴボゴボと泡立ち、溢れた血液の凝固で皮膚組織を構成。僅か数秒で元の姿へと復元される。
「ぬ〜ん。あのガタイじゃ二、三発ぶち込んだとこでビクともしないか…。ガリバーに特攻かます小人ってこんな気分かね」
「ええ。それに…」
頷きながらエミリアは苦渋の色を浮かべ敵の巨躯を見渡した。
「ひァ!あ、あァ…!もう…ゆ、ゆるし…あぁぁぁぁあーーーっ!!」
本来これだけ背丈のあるマトならば、あらゆる角度方角から撃ちたい放題、アドバンテージはこちら側にあるはずだった。
しかし、今この巨体には至るところに一般人の女性が磔にされており、現在進行形で秘所を蹂躙されている。彼女らを巻き添えにしないよう攻撃できるポジションを探すのは骨の折れる仕事だ。
効果範囲の広い大技を使う訳にも行かず、かと言ってちょっとやそっとの攻撃で沈む相手でもない。
『ほらほらどうしたの?早くしないと、他の子たちが気持ち良過ぎておかしくなっちゃうわよ〜?』
「ふあッ!?や、やめ…―――きゃぁぁぁぁあっ!!」
伯爵夫人がその身をぶるぶるッと震わせる。人質達の陰部に頭を埋めていた肉棒はゴボゴボと不気味な音を立てながら青筋を浮かべ膨張し、ぶぢゅっと膣内に大量の精液を放った。
注ぎ込まれた命の素の熱さに感極まった声を洩らす被害者たち。同時に、全身のイボからも水風船が破裂したようにスペルマが放たれ、周囲の建物はことごとく青臭いクリームで汚染されていく。
「ちっきしょう!汚ねえにも限度がある」
危うく白濁液を被りそうになり、射程外まで距離まで跳び退くマルーシャ。これでは満足に近づく事さえできない。懐に潜り込んで巨体の死角を突く戦法も機能しそうにない。
「エミィちゃん!早く何とかしないと、捕まってる人たちが…!」
「ええ…。でも焦れば相手の思う壺よ」
「水を差すようで悪いがエミィさんや。今回ばかしはあんま悠長にも構えてらんないぜ」
そう。この一帯はデスパイアの吐き出す桃色ガスに包まれているのだ。エンジェルとはいえ長期戦に持ち込まれたらどうなるか判らない。
『ちょォこまか逃げ回ってンじゃないわよォ〜!!』
「―――――ッ!!」
安全距離にいた彼女ら目掛け、一際太い触手がブンッと唸る。大蛇のようなその肉縄が放り投げた物体はなんと、路肩に乗り捨てられていた乗用車だった。
怪獣映画のミニチュアのように半回転しながら飛んでくる1tの鉄塊。エミリアとマルーシャは左右に分かれ回避しようとするが―――――。
「ええーーーーーいッ!!」
気合一閃。ゴシャアという破砕音と共に、ナツメのフロムヘヴンが自動車を押し潰しながら振り抜かれる。
『な…ぐばァ!?』
ズズゥン…。粉砕天使に見事打ち返された車は、火花を盛大に散らしながら路面を滑り、伯爵夫人の胴体を直撃したのだった。
「凄ぇ。ナッちゃん王貞治みてえ」
『こ…この、小娘ぇ…ッ!』
ヒルバーツは余裕綽々の態度を一変させた。呆れ返る灼熱天使の目の前で、デスパイアが触手を伸ばした次なる弾は…。
「ええーーー!?」
「…冗談でしょ」
大型タンクローリーだった。
「待てこら早まンな、霜降り肉!!」
『ぬぅぅぅう、ばぁぁぁあ〜〜〜ッ!!!』
マルーシャの制止に耳も貸さず、化石燃料を満載した大型車輌が放られる。流石に打ち返せる代物ではない。あわやというタイミングで跳躍し、三人娘は上空へと逃れる。…直後。
ゴ…ッズゥゥゥゥゥゥゥゥウン…!!
空間がひしゃげそうな轟音と共に火柱が立ち昇り、炎の絨毯が大通りに敷かれた。
迫り来る絶壁のような凄まじい風圧に揉まれながら、天使達は辛うじてビルの屋上に着地する。
「この特大ミートボール!テンパるのも大概にしろっての!」
「エミィちゃん、マルーシャさん。無事!?」
「ええ。…ホント見境無いわね…」
路面の残り火をジュージュー押し潰しながら、もうもうと黒煙の立ち込めるコンクリートジャングルを尚も突き進む伯爵夫人。
電線と接触するたびに散る火花も、怒り狂った巨大デスパイアの進攻を止める事はできない。
「ナツメ、捕まってる人達は無事!?」
「えーっと、ここから見える限りは…」
「お二人さん、他人の心配してる場合じゃナッシングだぜ」
ガソリン臭い大気を真っ二つに切り裂きながら、真横からの一撃がエンジェル一行目掛け放たれる。
「散って!!」
リーダーであるエミリアの合図に三人は散開。空振りした触手は屋上の貯水槽やアンテナを根こそぎ薙ぎ払い、建物を丸坊主にする。
『ぬうぅぅぅ、はぁぁぁあ〜〜〜!!潰れておしまいエンジェルどもォ!!』
全方位に向かって無差別に叩き付けられる猛攻を掻い潜りながらビルの合間を飛び交うナツメ達。
こちらの方が地上より動きの制約が少ない分、彼女らの展開は迅速だった。時折フェイントを混ぜながら鈍重な敵を翻弄し、ヒルバーツを包囲する陣形を作り上げる。とりあえず、これで五分五分だ。
「エミィ!何とかしてやっこさんに隙を作ってくれ!あたしとナッちゃんの波状攻撃で一気に畳む」
「了解。NGシーンは要らないわよ」
高純度の魔力で蒼白い光の矢を具現化し、エミリアは大通りを一望できる放送局屋上からデスパイアを窺う。
狙うは敵の頭部。感覚器官と思しき瘤が無数に並ぶ戦闘の要だ。戦いの最重要器官だけに再生が早いのは先ほど見た通り。駄目押しに数本の巨大な触手が周囲を取り囲むようにウネっている。
(…ま。一筋縄じゃいかないのはいつものことよね)
呼吸を整え膝立ちになり、クロイツァーの弦を引き絞るエミリア。灰色の瞳から放たれる冷たい照準は真っ直ぐ標的へと伸び、伯爵夫人の頭部へと結ばれる。
囮役のマルーシャ目掛けた触手攻撃が空振りに終わった。続けざまに他の触手たちが追撃に放たれ、巨大ローパーの頭部はガラ空きになる。
(―――――いける!!)
クロイツァーにノッキングされた矢が、今まさにエミリアの指から離れようとした瞬間だった。
―――――ドクン。
鈍痛にも似た胸の鼓動。敵襲を告げるクリスタルの振動である。
「エミィちゃん、今のって…!」
ナツメも感じたということは間違いない。新手が近場に出現したという事だ。
「どうすンだエミィ!?戦力を二分できるような相手じゃないぞ、こいつァ!」
「って言うか、そもそも敵はどこに―――――」
チャッチャラチャラララ、チャッチャ♪チャッチャラチャラララ、チャッチャ♪
「…あ」
言いかけたナツメの言葉がご長寿お笑い番組のテーマで中断される。
鳴り出したのは彼女の携帯電話だ。デスパイアを含め、全員の挙動が一瞬フリーズした。
「こんなとこで漫談やっても座布団あげないわよ…」
「つーかナッちゃんよー…、戦闘中はせめてマナーモードにしとけって学校で教わらなかったかい?」
二人の目線がやたら冷たい。だが…ナツメの返事は無い。
彼女はどこか青ざめた表情で、携帯のディスプレイに映る相手の名前を見詰めていた。
『藤沢ハルカ』
とてつもなく…嫌な予感がした。
「も…もしもし…?ハル――――…」
『お姉ちゃん!!助けてっ!病院にデスパイアが出て、みんなが―――…!!』
呼びかけが終わるのも待たずに聞こえてきたのは、泣き叫ぶような妹の声。電話の向こうでは、別の女性の悲鳴が引っ切り無しに響き渡っている。
合間に混じって聞こえるのドスンドスンという壁を殴りつけるような音。間違いない。襲われているのは、ハルカの入院している中央病院。しかも、デスパイアに襲われた被害者たちが搬送される特別病棟だ。
「お、落ち着いてハルカ!とにかくそこから離れてっ!!」
『無理だよ!もう部屋の前まで来てるもんっ!!ベッドでドア押さえてるんだけど、もう…!!』
乱闘音の正体は、今まさにバリケードを押し破ろうとするデスパイアだった。破滅へのカウントダウンはもう目前にまで迫っている。
「ハルカ!大丈夫だから、とにかくどこかに隠れて!!今、お姉ちゃんが―――…」
『え…っ、きゃぁぁぁぁあーーー!!!』
悲鳴の後に騒音が響き渡り、通話は途切れた。ツーツーと単調な電子音を発する携帯電話をナツメは呆然としたまま眺める。
まるで魂がこぼれるかのように、震える手の平からその携帯が滑り落ちた。
「聞いたかエミィ!?襲われてんのは例のホスピタルだ!!」
「謀られたわね…。まんまと陽動に引っ掛かったみたい」
『アーッハッハッハッハッハ!!今頃気づいたのかしら。揃いも揃っておバカさんたち。三人揃ってもお猿の知恵だわ!』
神経を逆撫でするゲテモノの高笑い。伯爵夫人の狙いは最初から中央病院だったのだ。嫌でも目立つヒルバーツ自身が人通りの多い場所で暴れエンジェルを引き付け、別働隊が本命を突く。
単純と言えばそこまでだが、石器時代から近現代まで時代を選ばず通じてきた戦法である。
このローパー達は、犠牲者に宿らせた自身の子孫を堕胎させる施設を、片っ端から潰していくつもりなのだ。加えて病院ならば行きがけの駄賃もたんまり拾える。
「エミィ!ここはあたしとナッちゃんで食い止めるッ!!アンタは速攻で盗人どもに天罰百ダース食らわして来い!!」
絶望に呑まれかけていた空気を反転させるような怒号が轟き渡った。マルーシャだ。
高火力型の二人で大ボスを足止めし、機動力のあるエミリアで新手どもを叩く。確かに、弱小なローパーであれば手数に長けたエミリアなら短時間で殲滅できる。
このような局面で的確な指示が出せるのは最年長者の彼女を置いて他に無かった。しかし…。
『もう手遅れよ。さっき電話してきた子なんて今頃きっと大喜びで腰振ってる最中ね。せっかくのお楽しみを邪魔しちゃうのも無粋だし、こっちはこっちで大人の遊びと洒落込みましょうよ。ね?』
伯爵夫人の嬉々とした台詞にナツメの顔は引きつる。
『そう言えば今の子、妹さんなんだっけ。それならホラ、子供ができたら私たち家族になるのかしら。うふッ』
子供?ハルカに…ローパーの子供が?
二人が両親を失ったあの晩、命がけの思いで助け出したハルカ。病院の個室で泣きじゃくりながら、必死の思いでリハビリに打ち込んできた最愛の妹。
そんな彼女に…デスパイアが子供を…?
(う…嘘…。嘘よ…そんなの…)
凄惨な凌辱の傷痕からようやく立ち直ろうとしている彼女が、またしても奴らの触手で。
嫌だ。悪夢だ。いくらなんでも酷すぎる。神様は一体何をしているのだ。
「おい、ナッちゃん!?」
ナツメの異変に気づいたマルーシャが彼女の傍らまで跳んで来た。
だが、ナツメは反応しない。彼女の視線は宙を彷徨い、強張った顔は小刻みに震えている。
(マズイ、…仕出かすかも!)
そう直感した時にはもう遅かった。ナツメの腕を掴もうとしたマルーシャン手は空振りする。
「ハルカァーーーーーーーーーっ!!!」
蹴り込まれた屋上のタイルが蜘蛛の巣のようにヒビ割れた。
まるで隕石がバウンドするように、魔力のバックスラストを放ちながらナツメは飛んで行く。
彼女の目指す先は言うまでも無く、雛菊市中央病院。妹の入院している特別病棟だ。
「な…っ!?」
「あんの馬鹿ァ…」
取り残されたエミリアとマルーシャ。彼女らは呆然としたまま、みるみる内に小さくなるナツメの姿を見送っていた。
『ん〜ふふふふッ♪ほーんと妹想いな天使サンね』
心底楽しそうなマダムの声が、あっさり作戦を破綻させられたエンジェル達を嘲笑う。
参ったものだ。こんな初歩的な揺さぶりに乗っかってしまうとは。新米の致命的な脆さを物の見事に突かれてしまった。
「…どーするよ。エミィさんや?」
「どうするもこうするも…」
応戦するしかないだろう。目頭を押さえている場合ではない。敵の狙いはどのみち病院だ。このまま大通りを突っ切って、別働隊と合流する腹積もりなのだろう。
ならばナツメが病棟内のローパーを殲滅するまで、伯爵夫人の侵攻をなんとか押し止めておく他にない。
『なんならあなた達も行っていいのよ?私ならはホラ、遊んでくれる子が一杯いることだし』
弄くり回され悲鳴を上げる人質たちを見せびらかすように、ヒルバーツは居残り組を嘲笑う。
勿論、挑発だ。巨体の頭上では鬼の金棒のように膨張した触手が間合いに飛び込んでくる敵を待ち侘びている。
「とりあえず、帰ったらお説教ね」
「ウチらが玩具にされずに済んだらの話だけどな…」
溜め息混じりに、二人は各々の武器を構えた。
♯
「きゃぁぁあーーーーーッ!!」
絹を引き裂くような悲鳴が狭い病室に反響する。
ベッドの下に潜り頭から布団を被っていたハルカは恐る恐る外の様子を窺う。
バリケードごとドアを打ち破り室内に踏み込んで来たローパーは、伸縮自在の触手でもって早くも一人の女性を捕らえる。ハルカを担当していたナースの和美だ。
襲撃時、ハルカの305号室に居合わせた彼女は、内線で階下がデスパイアに占拠された事を知ると、驚くほどの冷静さで手際よく余っていたベッドや棚を倒し、即興のバリケードを築き上げた。
そしてハルカを寝台の下に押し込み、自身はモップを手に息を殺しひたすら救援を待ちつづけていたのだ。
「やっ、やめっ、やぁぁぁぁあ!!」
だが…。彼女の賢明な判断によって稼がれた時間も遂に底を突いた。
他の病室にいた女性患者やナースは次々と餌食になり、遅れて上って来たローパーたちは、防火シャッターやバリケードの向こうに避難している女達を漁り始めたのだ。
ビリビリ…ぶちっ。
モップなど何の役にも立たなかった。気休め以下の武器は虚しく床に転がり、その後を追うように千切れたボタンが白いタイルの上を跳ねる。
扉をこじ開けるのに手間取った陵辱者は容赦なかった。焦らされた分のお返しとばかりに乱雑に和美の衣服を乱していく。
胸元が開け放たれ、ブラジャーの留め金具は破損し、スカートの中に殺到した触手は力ずくでショーツを下ろしにかかる。
「な…っ!す、須藤さん…!?須藤さん!!」
全身をまさぐられる和美は、ローパーに対面位で抱きかかえられるようにして犯されているもう一人の看護婦を見つける。彼女に一期送れて着任してきた須藤蛍子だった。
「はむ…ん…うん…。むは…っ、ん…ん…、あふ…っ」
襲撃の一番最初に捕獲され、地下のサンプル室から犯されながらここまで運ばれてきた彼女はもう完璧にセックス漬けにされ、見事に出来上がってしまっていた。
無理強いされている訳でもなく艶かしい挙動で腰を動かし、顔の前でユラユラ揺れる肉棒の裏スジを恍惚の表情で舐め回している。
火照った身体が上下する度に、結合部から溢れ出るスペルマがふたつの尻肉を伝い床へ滴り落ちていた。
「そんな…」
変わり果てた後輩の姿に言葉を失う和美。だがそれも束の間。次この姿になるのは彼女の番なのだから。
「えっ、あ、やっ!?やだっ、待って!!」
閉じていた両脚がグイとガニ股に割られ、剥き出しの割れ目に亀頭があてがわれる。
彼女の秘部まだ十分に湿っていない。だが、それを待っていればこのローパーは仲間達に獲物を根こそぎ持って行かれてしまう。だから…。
「い、いい、ひっ!いやぁぁぁあぁあぁーーーーーッ!!!」
グチュリ、と。自身を包む粘液に任せて、力ずくで和美の下の口をこじ開けた。
(あ…ぁ…。和美…さん…)
目を覆いたくなるようなその光景を、ハルカはベッドの下から余さず見ていた。
しなやかにくびれた和美の腰がユッサユッサと上下に揺すられ始める。彼女はまるで駄々をこねる幼児のように、両脚を出鱈目に動かし拒絶の意思を表明していた。
(あ…)
ハルカの目線がふともう一人の看護婦と重なる。ハルカは蛍子の名を知らなかったが、和美の代わりに時々薬を持って来てくれてた人だと覚えていた。
果たして彼女は隠れているハルカに気づいていたのだろうか?少なくともハルカには、その視線が自分を誘っているように感じられた。思わず背筋を走る冷たい感触に、ハルカは小さく身震いする。
「んはっ…!やあ…っ、やめて…、やめ…っ!!くァっ!!」
触手に貫かれた和美の悲鳴には、一種のリズムが生まれ始めていた。そうだ…。自分はあの感触を知っている。
(最初はとっても痛くって…死んじゃうのかもって思って。…でも…)
その内だんだん頭がぼんやりしてきて、触手を挿し込まれた場所からツーンと切ない感じが込み上げてきて、それが身体中に広がって。
(お湯みたいなすごく熱いのを流し込まれて、身体中がムズムズしてきて、それから…それから…)
ハルカはその先を知っている。幾度となく夢にまで見てうなされ、そのたびに下着を駄目にして、とうとうオムツまで付ける羽目になったあの感触。
あれほど怖かったのに。あれほど死んでしまいたかったのに。…なぜだろう、二人の犯されている姿を見ていると、なんだか無性にドキドキしてくる。興奮してくる。
まるで胸の奥に自分じゃない自分がいるみたいだ。
「ん…んん…」
ずっと同じ姿勢で眺めているのが辛くて、狭いスペースで少しだけ身体を捩る。
すると…微かに生暖かく湿った感触が股間でした。布団の隙間から洩れ出てくる匂い…。そうだ、これはあの夜さんざん嗅いだ自分のニオイ…。
「あ…!」
気が付けば、ローパーの動きが止まっていた。両手の華を味わっていた肉塊は、ゆっくりとこちらを振り返る。
気付かれたのだ。理由は多分このニオイ。愛液の芳香だ。
(やだ…こ、来ないで…)
触手がゆっくりと這い進んでくる。なのに身体は動かない。怖くて足が竦んでいるのではなかった。
なぜだかは自分でも分からない。どうせ逃げ道など無いのだし、それに…。
「……………」
彼女自身は気付いていなかったが…逃げてしまうのが何だかほどく勿体無い気がしていたのだ。
♯
「でぇぇぇーーーいッ!!」
怒声と共に振り抜かれるフロムヘヴンに半身を抉られ、一体のローパーが崩れ落ちる。
「はぁ…はぁ…はぁ…。…くっ」
待合室は正に地獄と化していた。院内は大小様々なサイズのローパー達がひしめき合い、逃げ遅れた患者やその家族、若い女性スタッフらを思うが侭に犯している。
運び込まれる患者の性質上、職員も女性の割合が大きかった事が悲劇に拍車を掛けていた。
リノリウムの床は怪しげな粘液や白濁液、更には失禁した犠牲者の尿にまみれ、気をつけなければ転んでしまうところだ。充満する異臭は十秒で人間の嗅覚をオシャカにしてしまう。
「ぜいッ!!」
通路のど真ん中に陣取り患者たちを弄っていた肉塊をナツメは一撃で叩き伏せる。
地べたに投げ出された被害者達の様子は、今まで見てきた犠牲者の中でもとりわけ酷いものだった。
赤子のように泣き喚く者に、死んだ魚のような目で床に転がる者。中には亡骸と化したローパーに詰め寄り、狂ったようにその触手を頬張りだす娘もいる。
デスパイアにその身を蹂躙された過去から立ち直ろうとしていた彼女らの心は、二度目の凌辱により完全にへし折られ、精神の平衡を失っていた。
「…いけないっ」
酸鼻を極めるその光景に思わず見入っていたナツメは首を振る。彼女には何としてでも助け出さなければならない者がいるのだ。
ハルカの部屋は3Fの5号室。エレベーターは使えないだろう。現在地からの最短ルートを頭の中で描き上げると、ナツメは脇目も振らずに走り出した。
途中、通路で出くわしたローパーにはすれ違いざまの一撃を見舞い沈黙させていく。後ろ髪を引かれる思いだが、今は被害者達の手当をしている余裕は無い。
「でやーーーっ!!」
幸いな事に、獲物との行為に夢中になっているローパーは容易に撃破できる相手だった。
不埒な陵辱者どもは何が起きたのかすら分からぬまま、出会い頭に裁きの鉄槌を喰らい挽肉へ変わり果てていく。
非常階段を突風のように駆け上がり、踊り場に居た敵を横殴りの一撃で転げ落とし、ナツメは一気に三階に到着。
「…うっ!!」
廊下は既にローパーで溢れ返っていた。敵の侵攻は思っていた以上に早い。病室からも女性の喘ぎ声がひっきりなしに洩れてくる。
眩暈にも似た絶望感を何とか打ち払い、長い廊下を一直線に駆け出すナツメ。窓から外を見れば、駐車場に警察車両が集まっている。ようやく封鎖が始まったようだ。
(…ここまで来れば、あと少し!)
行く手を塞ぎながら女医たちを嬲っていた三匹に、強烈な水平スイングをナツメは放つ。
色事にご執心だったローパーたちは、まるで蒸気機関車にはねられた豚のように仲良く宙を舞い、天井の蛍光管を粉々に砕いて落下した。
三穴責めから開放された女性達は悩まし気な呻きを残して床に伸びる。触手の抜けた陰部からはザーメンと愛液の混合物がごぽりと音を立て溢れ出した。
急がなければならない。間に合わなければハルカもこんな姿に…。
「…っ!?ハルカ!!」
305号室。辿り着いた部屋の入り口を前にナツメは息を呑む。病室の扉は発破でも掛けたかの如く破壊され、室内からは複数の女の嬌声が聞こえていたのだ。
最悪の事態が脳裏を掠める。だが…立ち竦んでいる暇は無い。今は一秒だって惜しい。
滑りそうなほど汗の滲んだ手でフロムヘヴンの柄を握り直し、ナツメは室内へ踏み込む。そこでは…。
「んむぅ…むぅ…、はむ…んちゅ…ぷはっ。ん…、むぅん…むは…」
「や、やめぇ…。も…もうダメぇ…。もうできない…。できないからァ…」
セミのようにローパーにしがみ付きながら、一心不乱にその一物をしゃぶるナース。
もう一人の同僚は言葉で拒絶の意思を表明しながらも、涙の光る目元を恍惚に緩ませ下半身をグラインドさせている。
そしてその二人の向こうに…。
「あ…や…。やめてぇ…」
ローパーに捕獲された少女がひとり。真っ白なパンツをパジャマのズボンと一緒に足首まで下ろされ、小さなクリトリスを触手の亀頭でグリグリ撫で回されているところだった。
「ハルカァーーーーー!!」
自分でも驚くほどの疾さで粉砕天使の体は敵の間合いに踏み込んでいた。仰天したローパーは振り返ろうした瞬間にはもう肉片と化し、スプラッターな効果音付きで病室の壁に飛び散っていた。
素股を開帳させられたまま宙吊り状態だったハルカは、戒めを解かれベッドの上へ落下する。
「ハルカ!!」
最愛の妹に駆け寄り、その小さな体を力一杯抱き締めるナツメ。無事だった。間に合ったのだ。
一方のハルカは突然の出来事に頭が付いてゆかず、ただ目を丸くして万力のような抱擁にどう対処すればよいのか戸惑っていた。
「えー…えっと…。クラッシャー…エンジェル…?」
その名で呼ばれ、ナツメはハッと我に返る。そうだった。ハルカは姉の正体を知らない。エンジェルは変身中、カモフラージュの魔法が発動している。
どんなに容姿がそっくりでも、その姿を見る者は自分の知っている人物と目の前にいるエンジェルとを結びつける事ができないのだ。
「あっ…ご、ごめんなさい。そのー…えーっとね…。ほっ、ホラ。今日この病院で初めて無事な人に逢えたから、お姉さん嬉しくなちゃってつい…ね」
嬉し涙を湛えた瞳を慌てて逸らし、しどろもどろの弁解に奔走するナツメ。横目でチラリと窺うと、ハルカは怪訝そうな顔つきでこちらを凝視していた。
さっき自分の名前呼んでなかった?とか、毎回無事だった人と抱き合ってるの?とでも訊きたそうな丁度そんな表情。
「あのさっ、とりあえずパンツ穿こうよ。うん」
咄嗟の機転でそう告げるナツメ。指摘された妹はハッと我に返り、真っ赤になりながら下着とズボンをいそいそ持ち上げる。とりあえずこの場は誤魔化すことに成功したようだ。
せっかくなら万が一の弁解方も例のマニュアルに載せとくべきだとナツメは心の隅で愚痴る。
♯
「ん…はぁ…。むちゅ…」
静寂を取り戻した室内は、蛍子の発する淫らな声だけがやたらと生々しく響いていた。
ローパーの凌辱から開放された後も、彼女はその死骸に覆い被さり、ピクリとも動かない触手に細やかな舌使いで奉仕し続けている。
そんな彼女のお楽しみも、もう終わりが近い。絶命したデスパイアの体は末端から静かに光へ返り始めていた。
もう一人の被害者、和美の方は意識があるのか無いのか、半目のまま床に寝転がり時折甘いうわ言を繰り返している。
「……………」
ナツメは部屋の入り口から片目だけを覗かせ、廊下の様子を窺う。敵の姿は見当たらない。残っているデスパイアはどうやら各自他の病室でお楽しみ中のようだ。
どの部屋にいるのかは廊下からなら喘ぎ声で一発で分かる。手間は掛かるが、戸別訪問で一匹づつ潰していくのには好都合だ。なにせ集団が自分から勝手に寸断されてくれてるのだから。
蹂躙されている人々を囮にするようで後ろめたいが、ナツメ一人ではこれが精一杯である。
「いい?非常階段の敵は全部やっつけたから、もうじき警察の人たちが来るわ。私はこれから他のデスパイアを片付に行くけど、絶対に動いちゃ駄目よ」
「う、うん…」
「とりあえずこの階のデスパイアから倒していくから、もし何かあったら大声で私に知らせて。いいわね?」
早くこの病院を掃討して戻らなくては。あの時は気が動転していたが、思い起こせば自分はエミリア達の決定をご破算にしてしまったのだ。帰ったら何と言われる事やら。
みし…っ。
ハルカのベッドに背を向け、病室から一歩踏み出そうとしたその時だった。窓ガラスの向こうに取り付けられていた自殺防止用の格子が不気味な音を立てて歪む。そして次の瞬間――――――。
ガシャァーーーーーン。
砕け散る硝子に掻き消されるハルカの悲鳴。
予想だにしなかった事態にナツメが振り返った時にはもう、最愛の妹は極太の触手で巻き取られ、窓枠から外に引きずり出されていくところだった。
『ほーっほっほっほっほ!獲ッたわァ!!!』
「…なっ!?」
声の主は伯爵夫人ヒルバーツだ。
「くっ、ハルカ!!」
弾けるように病室を飛び出し、脇目も振らずに全力疾走。
喉が焼け付く感触もお構い無しに階段を駆け上がり、屋上へと飛び出たナツメ。彼女の前にそびえていたのは、先ほどまで交戦していた巨大な肉の塊。
瘤だらけの皮膚は至るところに焦げ付いたような傷痕が刻まれ、吊るしている人質の数も半分以下にまで減っていた。相当な激戦を繰り広げたらしい。
地上では機動隊員たちが巨体めがけてひっきりなしに射撃を続けている。
「無事だったか、ナッちゃん!?」
「マルーシャさん、エミィちゃん!ハルカが、ハルカがぁ!!」
屋上に降り立った二人に駆け寄り訴えかけるナツメ。彼女らも無傷では済まなかったらしい。打撲を受けたのか、エミリアは右肩を庇うように抑えている。
マルーシャは助けた直後と思しき一般人の少女を抱きかかえていた。
『なかなかやってくれたじゃない貴女たち。ま、どの道この病院はしばらく使い物にならないでしょうから、今日は一旦お暇させて貰おうかしら。お土産も頂いた事ですしね。うふ♪』
「…………っ!!」
マダムがそう告げると、彼の鎮座していた国道の舗装がベキベキとひび割れ陥没していく。周囲をぐるり取り囲み、銃撃を続けていた機動隊員たちは蜘蛛の子を散らすように距離を取る。
「ハルカを返してっ!!」
「危ない!!」
駆け出そうとしたナツメにエミリアが当て身を食らわせ、もつれ込むように倒れる。二人の頭上すれすれを、極太触手の横薙ぎが通過していった。
『それでは皆さん、またお逢いできる日まで。御機嫌よう』
その一言を最後に大量の土砂が巻き上がり、伯爵夫人の巨体は地中へと沈んでいく。気化爆弾で空けたような大穴だけを、街のど真ん中に残しながら…。
♯
「…何人ぐらい連れて行かれた?」
長い沈黙を破ったのは、マルーシャのそんな一言だった。
「二十人弱ね。建物の中にいた子分達も撤収したみたいだから、それに連れてかれた人も含めると結構な数になるわ」
「そうかい」
抑揚の無い声で、二人は淡々とやりとりしていた。当然、ナツメはその会話に加わっていない。彼女はただ黙って、妹の連れ去られた大穴を見詰めていた。
「どうする、機動隊には挨拶してくのかい?顔見知りの署長サンに根回して貰ったんだろう?」
「そうね…」
そこまで言って、二人はようやくナツメの傍らにやってくる。エミリアの顔は険しかった。マルーシャはというと、何かをしきりに警戒しているような素振りだ。
「殺されは…しないわよ」
「――――――!!」
先に口を開いたのはエミリアだった。その一言にナツメの顔が引きつる。
「…あなたの妹だもの…」
並んで大穴を覗き込みながらエミリアは言葉を続けた。
彼女の言わんとする事は理解できる。エンジェルの血縁者ともなれば、エネルギー源としては申し分ない。使い捨てになどは絶対にされないはずだ。
飢えぬよう、乾かぬよう、最上級の待遇が与えられ…そして、犯され続ける。つまるところ、そういう事だ。
「とにかく、奴の討伐は今後の最優先課題よ。あらゆる情報網を使ってアジトを突き止めるから、少しの間―――――…」
そこまで言いかけたところで…。
「エミィ!とめろッ!!」
背後からマルーシャの絶叫が響き渡った。ハッとしたエミリアが隣を見ると…。
「ごめんなさい」
ポツリとそう一言残し、フロムヘヴンを握り締めたナツメは宙を舞い…そして、穴の中へと飛び込み消えていった。
「なッ!?」
エミリアはナツメの消えていった闇へと力無く手を伸ばしたまま固まっていた。
馬鹿な。ありえない。連戦で消耗した体で、敵が手ぐすね引いているであろう場所へ、何の作戦も無しに、単独でナツメは飛び込んでいったのだ。
常識的に考えても、この大穴が本命の居場所まで一直線に繋がっているとは思えない。そもそも下に何があるのかすら分かっていないのだ。今ならまだ追いつけるかもしれないが、それこそ飛んで火に入るなんとやらである。
あまりの出来事にエミリアは二の句も継げずにいる。そこへマルーシャが大股で詰め寄り、火薬臭にまみれたグローブで襟首を掴み上げた。
「このド阿呆っ!!煽ってどーすんだよっ!?顔見て気付けよ察しろよ!!学習能力ナツメとドッコイじゃないかよ、ええ!?」
いつも見せる余裕も全部捨てて地金で怒鳴るマルーシャ。彼女の言う通りだった。さっきのナツメは、お約束の『何を言っても無駄』の状態だ。
彼女がどんな挙に出るかは容易に想像がついたはずだ。あの場はふん縛ってでも一旦連れて帰らなければならなかったのだ。疲労と敗北感の所為だろうか。エミリアも相当鈍っていたらしい。
「ご、ごめんなさい…」
結局、彼女の喉が振り絞ったのは、力ない謝罪の言葉だった。
「かーっ、もうっ。その台詞まで一緒かよ」
金髪をクシャクシャと掻き乱しながらマルーシャは地団駄を踏んだ。ナツメの仲間入りに難色を示した彼女の懸念が、物の見事に的中してしまったのだから。
しかし、これ以上ここで戦友をなじっていても始まらない。事は一刻を争う。
「ハーァ…どーすんだよ。このままじゃ姉妹どんぶり確定だぞ」
大きく溜め息を付いたマルーシャは、何とか普段の調子を取り戻して頭を捻る。
彼女の言う通り、ナツメ一人で太刀打ちできる相手じゃない。オマケに今度は妹を人質に取られている。
「マルー…。弾、あと何発残ってる?」
「ラスト一発ポッキリ。延長も二次会も無し」
彼女はそう言ってブラチーノの機関部をコツンと指で弾く。
二人の間に長い静寂が流れた。騒ぎが収まったのを知り、演奏を再開しだした蝉が鬱陶しい。
蒸し暑く重苦しい沈黙を破ったのは、静かで良く通るエミリアの一言だった。
「付き合って…貰える?」
少しの間を置いて、マルーシャの溜め息交じりの返事が。
「隊長はアンタだよエミィ。あたしからそれ以上言うつもりは無い」
その言葉にエミリアはふーっと大きく息を吐く。
「悪いわね。もしもの時は貴女だけでも何とか逃がすから…後のことは頼むわ」
「やですね。やり残した事があるなら自分でやんな」
二人の天使は冥界の入り口のような闇の前に立つ。
深い。中の様子はまるで窺えない。梯子やロープになりそうな物も見当たらなかった。突入したら最後、別の出口を捜さなければ脱出は叶わないだろう。
作戦目標は藤沢姉妹の奪還。余り考えたくはないが…どちらか一方は諦めなければならない局面もありえるだろう。
「ホント…世話の焼ける天使サマだよ…ったく」
「ごめんなさい。やっぱりマルーが正しかったみたい」
「その話はもう無しだ。…行くぜ」
エミリアが黙って頷く。そして、二人の踵は揃ってアスファルトを蹴った。激戦で埃にまみれた衣装を翻しながら、天使達は夜よりも深い暗黒の中へと飛び降りていく。
遥か頭上へと遠ざかっていく、真夏の太陽を望みながら。
とりあえずは以上で中編完結なり。いつも以上に長ったらしい文章で申し訳ありません。
次回は洞窟大冒険。ぶっちゃけナッちゃん素で迷惑。
正直、後編で詰め込めるか怪しくなってきたので、ちょっとハミ出すかもしれませんが、そのぶんえちぃを濃くできたらなァと努力していく次第でアリマス。
途中、メモ帳の改行設定ミスって見苦しい箇所が残りましたが、どうかご容赦を。
>>740 うぉおおおおおおぉぉぉおぉぉぉ乙ーーーーーー!!
相変わらず完成度が高いなチクショウ
しかもいい所で切りやがる。
大丈夫。改行設定のミスなら自分もやったw
乙 彼 様 !
現在仮読を終了。
これより清読に突入した後、二時間の構想・準備期間を置き実用に励む所存。
もうゲームにして売ってもいいくらいの完成度だな。
しっかし、何かねこのスレは
プロが、普段自分の思い通りに書けないから
その発露のためにここに来てるのかと
かんぐってしまうほどのクオリティな作品に
時に出会っちまう。
それほど触手って奴ぁ、創作家にとって
魅力的な物体なんだなあ。
まったくもう、触手趣味してて、つくづくよかったと思うぜ兄弟たちよ
俺←チラシの裏にでも書いt
謀ったなぁ
こんなところで止められたら悶えが止まらないじゃないか!!!!
江口市覇呂町此処はヒロインの戦場…
エロいなぁ。それだけでもなくて、面白いなぁ。
誰かグラフィックつけてノベルゲーにして同人で売ってくれ
テメエが描けって?
俺は棒人間が精一杯ですorz
言い出しっぺの法則?
>>740 GJ!GJ!
最近このテキストがないと落ち着かないのは俺だけですか…?
GJ!
後編ではカラスが伯爵夫人倒してマルーをニョロる展開を期待しとく
>>749 誰が言った? ――棒人間じゃあいけねェと、どこの誰が言った!?
程度の高さ低さなんざ構うものかよ! 精一杯を尽くすのが触手ャーの生き様ってもんだろうよ!!
棒触手
……おにゃのこ痛そうだな
棒触手か・・・
こうなったら棒犬だろうが実現できそうな勢いだぜ・・・
棒イソギンチャクはどうやるんだ?
これはアレかな、捕らわれたハルカが堕ちて、悪の天使になってナツメを責める展開を期待してもいいのかな。
「お姉ちゃんも、気持ち良くなろうよ…一緒に…」
>>740 GJ!ハルカァーーーー!
全裸で2ヶ月待った甲斐があったエロさだ!
マルー編って言ってたからいつレブナンが乱入してくるかと思ったw
マルーに股開かせた話がすっげー気になりますw
続きも期待してる!
あとハルカは幸せにしてあげてくだしあ><
GJハルカ!ハルカ!
連れ去られたハルカがぐっちょんぐっちょんのどろどろのべとべとべとになってて、
ナツメがぶわーてなるの待ってます。
>>760 ハルカのイメージはジブリールアリエス。
ところで、500オーバーで書き込めなくなるんだっけか?
512だな。正確には。
500とは6144字分も差があるぞ。
マルー強くね?
エミィが怪我してんのに一人ピンピンしてるし。
そういや桃肉屋さんのHPってやっぱもう無いんかね?
あの人の文章が好きなだけに無くなってるとしょぼんだぜ。
埋めますか?
・・主に触手で。
じゃあ俺も細いのを一本。
〜
埋めるまでに次スレ立てようぜ
>>766 一時公開停止中ぽ。
でもやる気はバリバリあるらしい
「****」には「桃」をローマ字で入れておくれ
//****niku.h.fc2.com/
次スレはまだか
乙だにょ
おつです
よし触手的に女の子を埋めてくるノシ
女の子に埋まってくるの間違いだろ?
| ,.ィ , - 、._ 、
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ト/ |' { `ヽ. ,ヘ
N│ ヽ. ` ヽ /ヽ / ∨
N.ヽ.ヽ、 , } l\/ `′
. ヽヽ.\ ,.ィイハ | _|
ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、 | \ ハラショー
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. l  ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__
゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ トr‐' /
l `___,.、 u ./│ /_
. ヽ. }z‐r--| / ト, | ,、
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一瞬ここがACスレかと思ったが何ともないぜ!!
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-''":::::::::::::`''> ゆっくりしていってね!!! <
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|__|__|__|_ __((´∀`\ )< というお話だったのサ
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|_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/
|__|| 从人人从. | /\__/::::::|||
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────────(~〜ヽ::::::::::::|/ = 完 =
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人./ノ_ら~ | ・・・と見せかけて!
从 iヽ_)// ∠ 再 開 !!!!
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巛ノi
ノ ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ノ')/ノ_ら ∧_∧ | いきなり出てくんな!!
、)/:./、 ( ´Д`) | ビックリしたぞゴラァ!!!
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_____ 从\、,. ,; .,、∴';. ・ ( _ノ~ヾ、ヽ
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