パワポケでエロパロ4

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1名無しさん@ピンキー
パワプロクンポケットシリーズのエロパロスレです。

SS保管庫wiki
ttp://wiki.livedoor.jp/pawapokeeroparo/d/FrontPage

前スレ
パワポケでエロパロ3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198528463/

sage進行・ルール遵守でお願いします。
2名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 21:49:59 ID:xSLx6LEd
>>1乙!
3名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:08:55 ID:qlbWifTa
>>1
乙です
4名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:24:44 ID:oSnkLlWM
>>1超乙。
本…いるでやんすか?
5名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:29:31 ID:X+OMoCbG
>>1乙!
俺の×××が火を噴くぜ!
6名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 23:01:24 ID:dl6jmj2K
>>1乙!
7名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 16:55:36 ID:t/YPzCiu
エロパロスレなのに1000までいくのは、どうかと思う。
だが>>1乙!
8名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 17:04:52 ID:uNo40FG0
割合的に見れば1000いくスレのほうが多いような
>>1
おつ
9名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:15:43 ID:euQzws4o
ナオとラブラブしてる話はないのかね
10名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:19:39 ID:JFjL+vEP
10は持ってるけどプレイする気がしねぇ

もう歳か・・・
11名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 23:26:05 ID:9rDKs+Pi
埋めネタの2つ保管庫にいれてほしいな
武美のやつ好きなんだけど、ケータイだからうまく編集できない
12名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 01:23:45 ID:5J4mzbn0
>>10俺もスマブラX発売日に予約してまで買ったのに未開封だぜ・・・
13名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 02:14:40 ID:Hn6CMvRT
金がないから、最後に買ったのが8だぜ
未開封とかそういう問題じゃあない
14名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 03:16:44 ID:q0gJkKrQ
今日初めて8やった。


最後小野さん脂肪wwwww
15名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 04:02:29 ID:nMKLvFlb
>>9
今、書いてたり

でもスマブラとポケ10やってたら時間なかなかとれない('A`)
16名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 07:53:51 ID:KEIlYbKt
ダッシュでるりかのツンデレを堪能している俺は勝ち組
17名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 09:59:28 ID:dJHf1y8f
いくら頑張ってもるりか夜逃げにしかならない俺は負け組
18名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 11:48:50 ID:rwITnOF0
パワポケやってる俺は勝ち組
19名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 12:50:01 ID:45IcTIbm
るりかはツンデレ系で初めて好きになれたキャラだ
あれぐらいの年ならほほえましい
20名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:00:55 ID:WBWmyN+4
短いし、くそみそネタだが投下しても大丈夫かな?
21名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:03:37 ID:bnPqE4Ma
>>20
投下しちまえ。
22名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:19:00 ID:WBWmyN+4
後悔しても知らないんだぜ?

「う〜〜〜宝箱、宝箱」

今、宝箱を求めてディッガーで全力疾走している俺は
遺跡によく潜るごく一般的な考古学者兼モグラ乗り
強いて違うところをあげるとすれば良武器収集と良スキル粘りが趣味ていうところかナ―――
名前はコナミ

そんなわけで遺跡内にある宝箱を求めてやってきたのだ

ふと見ると袋小路に一つの宝箱が置いてあった。

(ウホッ!良さそうな宝箱…)

そう思っていると突然その宝箱の中身である88mm砲は俺の見ている目の前で蓋をずらしはじめたのだ…!

「とらないか」
23名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:20:09 ID:WBWmyN+4
そういえばこの階層は良武器がよく落ちていることで有名なところだった
イイ武器に弱い俺は誘われるままにホイホイとディッガーに詰め込んでしまったのだ♥

彼―――ちょっと見た目が85mm砲っぽい88mm砲(攻撃力105命中100弾数26素早さ12)でオニザメ・キャノンと名乗った
遺跡のモンスター退治もやれなれているらしくディッガーに詰め込むなりいつの間にか
勝手にセットされてしまった

「よかったのかホイホイ詰め込んじまって
俺は地雷ガマ相手にだってかまわないで打ち込んじまう主砲なんだぜ」

「こんな武器初めてだけどいいんです…
俺…オニザメ・キャノンみたいな主砲好きですから…」

「うれしいこと言ってくれるじゃないの
それじゃあとことん敵を倒してやるからな」

言葉どおりに彼はすばらしい主砲だった
俺はというと身体に与えられる発砲の際の振動の波に身を震わせてもだえていた
24名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:20:42 ID:WBWmyN+4
「し、しまった」

「ふむ、ドラゴンに囲まれてしまったな」

「ここは飛ぶやつを使って次の階層に逃げましょう」

「いいこと思いついたお前このままドラゴンの群れに突撃しろ」

「えーっ!?ドラゴンの群れの中にですかァ?」

「モグラ乗りは度胸!何でもためしてみるのさ
倒しきればきっとレベルアップするぜ
ほらびびっていないで突撃しろよ」

彼はそう言うと自分の安全装置を外し弾を装填して逞しい砲身を敵につきだした

(ドラゴンの群れに突撃させるなんて
なんて武器だろう)

しかし彼の逞しくそそり立った砲身を見ているうちにそんな博打じみたことを
ためしてみたい欲望が……

「それじゃ……逝きます……」

キュラ、キュラ、キュラ    ソイヤ、ソイヤ、ソイヤ(エンカウントの音)
25名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:21:19 ID:WBWmyN+4
「せ、戦闘にはいりました…」

「ああ…つぎは発砲だ」

「それじゃ発砲します…」

ドォーンッ!!!

「いいぞ
敵の腹にどんどん当てていけ」

「くうっ!気持ちいい…!」

この初めての体験は王様ライム戦では知ることのできなかった絶頂間を俺にもたらした

「ああーっ!!」

あまりの激しい戦闘にドラゴンを倒しきると同時に主砲は弾切れ、俺は失神してしまった
―――とこんなわけで俺の初めての88mm砲での戦闘はレベルアップな結果に終わったのでした…
26名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:22:38 ID:WBWmyN+4
以上です。
お目汚しかもしれませんが笑っていただければ幸いです。
27名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 17:01:25 ID:KEIlYbKt
くそみそだなんて……くやしい!でもGJしちゃう!
28名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 21:41:05 ID:jciU80gW
>「とらないか」

ワロタww
29名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:24:08 ID:RlCOtP9b
ここの職人に感化されて10裏のヤシャで書いてみた。
初心者なんで拙い文章になってしまったが、それでも需要あるんだろうか?
30名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:28:05 ID:NVozX7s9
>>29
さあ、今すぐうpするんだ
31名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:49:57 ID:RlCOtP9b
それじゃあ投下します。

『モグラの中で』

夜も更けた頃、コナミは格納庫で遺跡の資料を整理していた。
遺跡探索の後にはこうして夜遅くまでその日の成果をまとめることがコナミの日課である。
とは言え作業は思うようにはかどっていない。
今日は探索の他にもホワイトベアの襲撃やレッドドラゴンの内乱などが起き、疲れが集中力を削いでいた。
煮詰まってきたコナミは小休止を入れることにした。
休憩がてらコナミは今後の振る舞いについて考える。
今日の探険でようやく3つの珠が集まったが、結局伝説は迷信だった。
目的の野球人形は一向に見つからないし、チャンバの町を支配していた組織は全て撤退した。もうこの町に留まる理由は無い。
「そろそろ他の遺跡へ行く準備をしないとな」
そんなことを考えていると、ドアをノックする音が聞こえた。こんな時間に格納庫へ人がやってくるなんて珍しい。
3つの珠を狙う人物が来たのかもしれない。
そんな奴がノックなどしないだろうが、警戒するに越したことはない。コナミは拳銃を構えるとドアへと向かった。
「誰だ?」
「ウチや、コナミ。入ってかまへんか?」
外から聞こえたのは共に冒険をする仲間の声だった。
「ヤシャか。いいぞ」
警戒を解き、部屋へと招きいれる。
部屋へやってきたヤシャにはいつものような破天荒さは無く、なんだかそわそわしていた。
コナミは少し奇妙に感じたが、まあそんな日もあるのだろうと特に気にしないことにした。
「どうしたんだ、ヤシャ。こんな時間に?」
「いやな、この間の礼を言おうと思ってな」
「この間?」
「ほら、ウチが槍使えなくなった時に助けてくれたやん」
そう言われてコナミはヤシャがゴロツキに襲われていたことを思い出した。
「なんだそんなことか。仲間なんだし、助けるのは当然だろ」
「仲間、そうか…… そやな、仲間やもんな」
コナミの返答にヤシャは少し落胆したようだった。
今の会話で何故落胆するのかコナミには分からなかったが。
「話はそれだけか?」
「いや、もう一つあってな……」
32名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:50:48 ID:RlCOtP9b
「ウチらのボスが死んでしもうたやん。自分、これからどうするん?」
「そうだな。ここじゃ野球人形は出ないみたいだし、そろそろ別の遺跡に行くつもりだよ」
「やっぱりここから出ていくんか……」
やはり何かおかしい。さっきからヤシャの態度に違和感を覚える。
「お前何かおかしいぞ。大丈夫か?」
「別になんも無いで。ただちょっと頼みたいことがあってな」
「頼みたいこと?」
「別の遺跡に行くって言ったやろ、それにウチもついていってええ?」
「ヤシャも? どうして?」
彼女の提案に、コナミは怪訝そうな顔をする。ヤシャは組織のボスに言われて監視していただけのはずだ。そのボスが死んだ今、彼女が同行する理由はどこにも無い。
「ウチももうこの町にいてもしゃあないしな。それに……」
ヤシャはここで一旦言葉を区切った。言いにくそうにしていたが、やがて何かを決心して言葉を続けた。
「ウチ、その…… コナミに惚れてしもうたん」
「え!?」
突然の告白に驚くコナミ。
「このまま別れてしまうなんて、辛いやん。だからせめて告白だけでもって思ってな」
普段からは想像もできないほどしおらしいヤシャに、思わず息を飲むコナミ。
ヤシャが自分に好意を抱いているなんて気付きもしなかった。衝撃を受ける。
返答しようとするが、パニックに陥った頭ではいい言葉が思いつかず押し黙ってしまう。
嫌な沈黙が二人の間に流れる。

「はは、やっぱりウチみたいな女は嫌やよな。忘れてくれ」
沈黙を拒絶と受け取ったヤシャは足早に去ろうとした。
「待ってくれ!」
コナミはヤシャの腕を掴み引き止める。
振り返った彼女の目には涙が浮かんでいた。
その瞳に思わずドキリとする。いつまでも眺めていたい魅力があったがこのまま誤解させては置けない。
「俺もヤシャのことが好きだ」
「じゃあ……」
「むしろこっちから言わせてくれ。ヤシャ、俺について来てくれ」
OKの返事を受け、ヤシャはコナミに抱きつく。
長身の彼女を支えるの大変だったが、男の意地で何とか踏みとどまる。
抱き合ったまま、お互いを見つめ合う二人。
やがて、どちらとも無くキスをした。
33名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:51:46 ID:RlCOtP9b
回復ベッドをこんなことに使うとはな、とコナミは苦笑した。
ベッドの上には一糸纏わぬ姿のヤシャが横たわっていた。
「恥ずかしいからあんまりじっくり見んといて」
そう言われてコナミはヤシャに釘付けになっていたことに気付く。
モグラ乗りになってから、こういったこととは無縁の生活を送ってきた。
相当溜まってたんだなと苦笑しつつ、ヤシャの胸へと手を伸ばす。
あっ、と身構えるヤシャの乳房を丁寧に揉む。
「やっぱりコナミは胸が大きい方がええ?」
あまり豊満とは呼べない胸にヤシャが自嘲ぎみに呟く。
「バカだな。ヤシャは十分魅力的だよ」
コナミはそう言うと顔をヤシャの胸へと近づけた。恥ずかしがるヤシャの表情が一変する。
「きゃあ!」
悲鳴を上げるヤシャ。コナミが胸を舐めたのだ。
「ヤシャって意外と可愛い声を出すんだな」
「な……」
コナミの指摘を受け、ヤシャは自分の漏らした声に羞恥を覚えた。口をつぐみ、もう声が出ないようにする。
いくら好きな人であっても、いや好きな人だからこそ醜態を晒したくない。
「あれ? 黙っちゃった。もっと声聞きたかったのに」
コナミはさらに胸を舐める。今度は乳首を念入りに弄る。
顔を真っ赤にしながら快楽に耐えるヤシャ。
零れそうになる喘ぎ声を殺すヤシャの表情は普段からは想像もできないほど弱弱しく、また愛らしかった。
もっとこんなヤシャを見たい。コナミの中で嗜虐心が燃え上がる。
胸だけではなく、首筋や鎖骨、脇に臍とヤシャのあらゆる部位に舌を這わせるコナミ。
体中から与えられる快楽に翻弄され続けるヤシャだったが、嬌声を上げないように我慢していた。
しかしそんな涙ぐましい努力も、長くは続かなかった。
34名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:52:42 ID:RlCOtP9b
コナミの舌がヤシャの秘所をこじ開け、中を這いずったのだ。
「ひゃあ! そんなとこ舐めんといて」
思わず声を上げてしまった。コナミを見るとニヤニヤとした笑みを浮かべている。
ヤシャの痴態を見て楽しんでいるようだ。
コナミの思うがままなのは悔しいが、今のヤシャには抵抗さえできない。
そんなヤシャの態度をいいことにコナミはより激しく舌を踊らせる。
今まででも十分に濡れていたそこは、直接舐められることによってさらに愛液を分泌する。
溢れそうになる愛液を、コナミはわざと音を立てて吸った。
液体をすする卑猥な音がディッガー内に響く。
その音にヤシャは羞恥心に身悶えた。
「嫌ぁ、そんなエッチな音立てんといて……」
今度は素直にヤシャの言うことを聞くコナミ。
ヤシャは安堵したが、すぐにまだ攻めが終わっていないことを知る。
コナミがヤシャの女性器のすぐ上、クリトリスを甘噛みしたのだ。
強烈過ぎる刺激さえ、今のヤシャにとっては快感だった。
「イク、イク、イってまう!」
ヤシャは身体を弓なりに反らせ、絶頂を迎えた。
激しい痙攣の後、ぐったりするヤシャ。
「ずいぶん派手にイったな。そんなに気持ちよかった?」
息も絶え絶えのヤシャの耳元でコナミが囁く。
ヤシャの顔がますます赤く染まる。
「あんまり虐めんといて……」
「ごめんごめん。可愛くてつい。で、そろそろいいかな?」
ヤシャの嬌態を見ていたコナミも限界だった。

既に肉棒ははち切れんばかりに自己主張している。
「コナミの槍、大きいなぁ」
自分のペニスを槍に例えられ苦笑するコナミ。
ヤシャらしいといえばヤシャらしいが。
「それじゃあ入れるぞ」
コナミはゆっくりと自分の肉棒をヤシャの膣へと押し込んだ。
「ああ、入ってくる、コナミの槍が入ってくる!」
十分に濡れていたとはいえ、硬い肉棒が自分の中へと侵入してくる感覚に思わずヤシャの身体が強張る。
コナミを抱く腕にも力がこもる。
「ヤシャ、大丈夫か?」
「大丈夫や、動いて」
ヤシャの言葉を受け、コナミはゆっくりと動き出した。
女性器を出入りする肉棒は、次第にスピードを増していく。
その速度に比例するかのように二人の快楽は増大する。
35名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:53:26 ID:RlCOtP9b
「コナミ! ええ! コナミの槍、むっちゃええ!
コナミの槍でウチをメチャクチャにして!」
ペニスによってもたらされる快楽は今までの比ではない。抑圧してきた肉欲が爆発する。
もはや羞恥心も忘れ、ひたすらコナミを求めるヤシャ。コナミもまたヤシャを求めた。
お互いに貪るように腰を動かす。
「イ、イク!」
先に限界に達したのはヤシャだった。
前戯によって十分に高ぶった身体では長く持ちはしなかった。
オルガスムスに身を震わせる。
しかしコナミは止まらない。
「え、ウチまだイったばっかや。少し休ませて!」
「ダメだ。まだ俺はイってない。俺も限界なんだ」
ヤシャの哀願さえ無視してひたすら腰を振る。
「ひぃ!や、やめて、おかしくなる!」
これ以上続けられたら気が狂ってしまう。コナミに休憩を求める。
それでもコナミは止まらない。自分が達するまで止めるつもりはないようだ。
一度絶頂を迎えたヤシャは敏感になっていた。
コナミよりも早く、二度目の絶頂へと上り詰める。
「イク、またイク! もう無理! 限界や! 助けて!」
「あと少し、あと少しなんだ。もうちょっとだけ我慢してくれ!」
恥も外聞も捨てたヤシャの頼みでさえ、コナミを止めることはできない。
ストロークはより速く、より激しくなる。
「ヤシャ、出すぞ」
ようやくコナミにも限界が訪れた。
「ウチもイク! またイってしまう!」
三度目の絶頂と同時に、ヤシャの膣から男根が引き抜かれる。
コナミから放たれた精液はヤシャの身体を白く染めた。
36名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:54:14 ID:RlCOtP9b
「アンタ、酷いなぁ」
行為を終え、落ち着いてきた頃にヤシャが口を開く。
「ウチがあれだけ頼んだのに全然止めてくれへんかった」
そう言われてコナミは冷や汗を流す。
やってる最中は無我夢中だったが、今にして思えばずいぶん酷いことをしてきた。
嫌われても仕方のないことだろう。下手したらヤシャに殺されるかもしれない。
「いや、その…… あまりにも気持ちよかったから、つい」
「つい、でウチはメチャクチャにされたワケか。
辛かったわー」
「う…… ごめんなさい」
ジト目でコナミを攻めるヤシャ。
非は自分にあるため、何の反論もできないコナミはただ謝ることしかできなかった。
「まあ、ウチも気持ちよかったから今回は水に流したる。でも……」
ヤシャは照れながらコナミの耳元で囁く。
「次にするときは、優しくして」
ヤシャの声は艶っぽく、男を興奮させる魔力があった。
コナミもまだ若い。再び性欲が漲ってくる。
「よし、じゃあ今から“優しい”エッチをしよう」
「え、ちょっと待って。ウチまだ疲れて……」
「大丈夫、優しくするから」
「そういうのがアカンって言ってるんや! 待って、ホンマにもう無理やから!
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
二人の夜はまだまだ終わりそうに無い。

コナミはまだ気付いてない。
明日、二人の体液まみれのベッドについて他の仲間達に説明しなければならないことを。
37名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:59:02 ID:RlCOtP9b
投下完了しました。
関西弁がおかしいかも知れませんがそこらへんはスルーか脳内補完でお願いします。
38名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 23:14:40 ID:l4UQU7mA
GJ
カズかわいいなあ
39名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 00:51:28 ID:1dekgJF1
べ、別にあなたにGJなんて言ってないんだからね!
40名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 16:44:02 ID:tawJkv0x
試験勉強の気晴らしに小説書いてたら、PCフリーズしたwwwww
立ち上げてみたら、予想通り保存されてねぇwwww
俺の五時間返せwwwww


・・・欝だ死にてぇ
41名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 20:08:12 ID:L3HRoBGL
何故、こまめにセーブをしておかなかったんだ!
42名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 20:35:32 ID:StqaWm7e
9裏小ネタ

 ここはとある惑星のとある研究施設。
 協力関係にあったマッドサイエンティストからの朗報を受け、アヤカが遠路遥々訪れているところだった。
「エーベル博士」
「どうかしましたかな?」
 目の前の檻の中に収まっている巨大なそれを見上げながらアヤカは聞いた。
「これは、なんなの?」
「なに、と申されましても、仰られたとおりの物を造り上げましたが」
「そうね、確かにお願いしたわ。で、これはなに?」
「ですから、最強の戦闘生物です」
「これが?」
「ええ」
 自信たっぷりに頷くエーベル。
 アヤカは疑わしげなその眼差しを博士からそれへと移した。
「これがねぇ……」
「そうですとも! なかなかの威圧感でしょう? 苦心の末の傑作です!」
 確かにプレッシャーを感じなくも無いが、何かもっと別のもののような気がする。
 巨大な瞳がじっとアヤカを見つめている。
 なんというか、凄まじくシンプルな生物だった。
 まるで子供が絵に描いたような姿だった。
 最強を謳っている割には図体だけの間抜けな容姿にしか見えない。
「そういえば、名前はあるのかしら?」
「名前ですか? 特に決めてはいませんが、ふむ、そうですね……」
 エーベルは思案の後こう言った。
「うってつけの名前があります。私の故郷に御伽噺がありましてね。その中に出てくる恐ろしい邪神の名を冠するのはどうでしょう?」
「それで、名前は?」
「――ほるひす」

『続・スペースキャプテン <邪神覚醒>』 乞うご期待!
43寂蓮:2008/02/22(金) 22:22:44 ID:3/gPheKH
空気を読まずに9裏投下。
シルバー、ブラック共にパワーアップ後という事で、
多少オリジナルな設定いれてますが嫌な方はスルーしてください。
44寂蓮:2008/02/22(金) 22:23:18 ID:3/gPheKH
「ふう・・・パストールまで後一日か・・・。」
軽く欠伸をしながらパワポケは呟いた。ワクチン輸入という任務の為、彼は宇宙中を飛び回っている。
 「後でオチタくんと宇宙港での経費について話さないと・・・。」
そうやって独り言をしていると、コンコン、と彼の部屋のドアをノックする音がした。
 「どうぞ。」
軽く返事をするパワポケ。
 「失礼しま〜す。」
 「ゴールドか、何かあったのかい?」
入ってきたのは銀髪の女性、ゴールドその人であった。仲間になったときはシルバーと名乗っていたが、後に一つの体に二人の精神ある事を知り、パワポケも今では二人の見分けがつくようになっていた。オチタはまだよく理解していないが。
 「その・・・。実は頼み事があって・・・。」
 「珍しいね。俺に頼み事なんて。その頼みって?」
 「恥ずかしいけど、ちょっと体に異常が出てきて・・・。」
 「何だって?また体が痛むのか!?」
以前にもゴールド(+シルバー)からパワポケは彼女の体の事を聞いていた。何倍もの早さで行われる代謝により、体は常に激痛にさらされている。そのためにパワポケはディープグリーンの遺伝子ライブラリーの協力を得て、彼女達の体質を緩和する事に成功したのだが、
 「ち、違うんです。そっちの方は大分楽になってきてるんです。」
慌てて手を振って否定するゴールド、どうやら治療効果はかなり出てるらしい。
 「何だびっくりした。でも痛みじゃないんじゃ一体・・・。」
頬を緩ませて安堵するパワポケ、どうやら大分気にかけていたらしい。

 「痛みは楽になってきているんですが、それに伴って・・・その・・・体が・・・疼いて・・・。」
 ボソボソと小声で何か囁くゴールド、顔が真っ赤になっている。だがパワポケは、
 「え?何?もう一回言ってくれないか?」
と、聞き返す。
45寂蓮:2008/02/22(金) 22:23:57 ID:3/gPheKH
 その時、ゴールドが目を閉じて背筋をはったかと思うと、大声で怒鳴り始めた。
 「ああ〜もうじれったいわね〜〜!!キャプテン鈍感すぎなのよ!!!」
さっきまでのしおらしい姿からは想像できないほど威勢のいい声が飛び出してきた。
 「いきなり何だよシルバー。急にゴールドと変わって?」
耳を押さえて聞き返すパワポケ、精神をシルバーと交代したようだ。まあ突然大声を出されたら耳も塞ぎたくなるだろう。
 「ほんっっっとに鈍感ね!!ゴールドもブラックもこんな人のどこがいいのかしら?」
 「俺の鈍感さは後で話し合うとして、俺はゴールドと話していたんだが?」
 「アンタが鈍いから私が出てきたんじゃない。ちゃんと聞くのよ?」
 「あ、ああ。」
 「アンタの治療のおかげで、私たちの体の痛みは無くなってきた。でもね、私たちの痛みは、戦闘生物であるが故の仕様みたいな物なのよ?それが無くなるとどうなると思う?」
 「どうって・・・、どうなるんだ?」
 「・・・私たちの体がより人間に近くなっちゃうのよ。」
 「・・・それはいい事なんじゃないのか?」
 「そうかもね、でも戦闘生物のときにはいらなかったものがいろいろ出てきたの。」
 「いらないもの?」
 「私たちは一代限りの生き物。だから生殖機能はあっても、そんな欲求は無かったの。」
 「・・・つまり発情してるってことなのか?」
バキッ、と快音が響いた。
 「言葉を選びなさい言葉を!!」
 「ご、ごめん。」
頭をさすりながら謝るパワポケ、
 「まあいいわ。で、その異常解決に協力してくれる?してくれるよね?」
 「え?協力?それってどういう・・・。」
 「てなわけで、ゴールドの相手よろしくね〜。」
 「お、おいシルバー!?」
46寂蓮:2008/02/22(金) 22:24:28 ID:3/gPheKH
 声をかけたが遅かった。シルバーが再び目を閉じ、背筋をのばしたかと思うと、ハッと目を見開き、顔を真っ赤にしてワナワナ震えだした。ゴールドに変わったようだ。
 「あ、あのゴールド?。」
 「き、聞きました?」
 「う、うん・・・。」
 「あ・・・、そ、そんな・・・。」
赤くなった顔を両手で隠して、その場に座り込むゴールド、どうやら相当恥ずかしいらしい。しばらく眺めたいたパワポケだが、彼女のもとにしゃがんだかと思うと、肩と膝を抱えてゴールドを持ち上げた。俗にいうお姫様だっこである。
 「きゃ、きゃあ・・・。」
じたばたと暴れるゴールド、嫌というよりはさらに恥ずかしくなったからだろう。
 「ゴールド。」  
 「はっ・・・、はい!」
力んで返事をするゴールド。
 「俺はいつも優しいゴールドが好きだ。俺に出来る事なら、俺はなんでもしてあげたい。ゴールドはどうだ?」
 「は・・・、はい。私もキャプテンが好きです。だから・・・その・・・私を・・・抱いてください。」
47寂蓮:2008/02/22(金) 22:24:58 ID:3/gPheKH
 パワポケはゴールドを自分のベッドまで抱えていき、ベッドに優しくおろした。
 「ゴールド・・・。」
パワポケは呼びかけたが、彼女はギュっと目を閉じてまま動かない。これ以上言葉をかけるのは無用と気づき、パワポケはそっとゴールドにキスをした。したのだが、
 「ぐ・・・ん・・む・・・・ぷはっ。」
 「あ、ご、ごめんなさい私つい・・・。」
軽いキスのつもりだったが、ゴールドが首をつかんで深くディープキスをしてきたのだ。
 「い、いや大丈夫。驚いただけだから。」
 「その・・・キャプテン、遠慮しないでください。」
 「え?」 
 「キャプテンも結構溜まってるだろうから、その・・・無理しないで・・って・・・んむぐっ・・・」
言うが早いかパワポケが再びキスをした。先程の物とは違い、舌をゴールドの口に侵入させ、丹念に舐め回す。
 「あ・・・・ん・・くっ・・・・・あっ・・。」
ゴールドの声にも艶が出てくる。パワポケは気にせずゴールドの咥内を蹂躙する。歯の裏にまで舌をまわし、くすぐるように愛撫していく。
 「んんっ・・・はぁ・・・・あん・・・や・・。」
ゴールドの目の光が濁って焦点があわなくなってきた。大分恍惚としているようだ。それを見計らってパワポケはゆっくりと手をゴールドの胸の上においた。
 「んっ!」
ピクリと震えるゴールド、結構敏感な方らしい。パワポケがゆっくりと胸を揉み始める。
 「うん・・・あっ・・・・ああ・・・あん!」
やわらかく、しなやかに形を変えながら動く胸。パワポケはその柔らかさに感動していた。
 「ゴールドの胸、すごく気持ちいいよ。」
 「駄目・・・、そんな・・・んっ!・・・恥ずかしい・・・。」
ゴールドの言葉も聞き終わらないうちに、パワポケはゴールドの服を剥いで、上半身を裸にする。
 「は、恥ずかしい・・・。」
両手で胸を隠し、横を向きながらゴールドが呟く。
 「大丈夫。綺麗だよ、ゴールド。」
軽くキスをして、胸を覆う両手をどかし、パワポケは生のゴールドの胸を揉む。白い素肌はキメが細かく、パワポケの手に吸い付くようであった。
 「は・・うん・・ひゃっ!」
相当気持ちいいのだろう、ゴールドの声も大きくなってくる。パワポケはピンク色になって勃起している乳首を、口に含んで舌で転がしてみる。
 「ひあああっ!」
ひときわ甲高い声で絶叫するゴールド。どうやら達してしまったたらしい。
48寂蓮:2008/02/22(金) 22:25:34 ID:3/gPheKH
 「はぁ・・はぁ・・キャプテンて随分上手ですね?」
荒い息をしながらゴールドが尋ねる。
 「そ、そうかな?」
 「でも・・・まだ満足してませんし、今度は私の番ですからね?」
 「あ、ああ。」
現在の状況はこうである。両者とも服を脱いで全裸になっている。パワポケはベッドに腰掛け足を開いている。その間にゴールドが膝だちをしている。
 「じゃあいきますよ?」
そう言うとゴールドは口を開きパワポケのモノをくわえた。舌で刺激し、パワポケを刺激していく。
 「うっ・・・く・・・ゴールド・・、すごくうまい・・・。」
今度はパワポケの余裕が無くなってきたようだ、さっきまでと違い大変つらそうな顔をしている。それを見て嬉しそうにゴールドは、速度を上げて、さらに激しく攻めていく。部屋中に激しく水音が響いていく。
 「くっ・・・ゴールド・・・もう・・そろそろ・・・。」
 「そうですね・・・そろそろ一緒に。」
ゴールドが立ち上がって、ベッドに横たわった。今度はパワポケが彼女の足の間に入った。

 「じゃあ・・・入れるぞ。」
自分のモノをゴールドの秘所にあてがい、パワポケが尋ねる。
 「はい・・・。キャプテン・・・。」
ずぶり、とゴールドの中に怒張したパワポケのモノが入っていく。
 「ああ・・・あん・・・。」
 「よし・・・動くぞ。」
 「は・・・はい・・・・あっ!・・・くっ、あん!!!」
パワポケのひと突きひと突きに激しく反応するゴールド。
 「あん!!やっ!ああっ!!!」
 「くっ・・・すごい締まりだ・・・。」
 「ああっ!!キャプテンっ、ああっ!!!私っ!!もう!!」
ひたすら突いていたパワポケだったが、動きを緩め、ゴールドの腰を持ち自分の方に引き寄せ対面座位に体位を変える。
 「ゴールド、最後は一緒に・・・。」
 「はい・・、あっ、やっ!!んっ!!!」
 下から突き上げると同時に、キスをし、胸を揉んでいく。同時に三つの快楽を味わいゴールドの限界が再び近づいてきた。
 「あっ、あっ、んっ!!!ああああっ!!!!」
激しく膣内をかき回されゴールドは意識さえ不明瞭になっていく。

 ゴールドの声を聞き、パワポケも速度を限界まであげていく。 
 「もう・・・そろそろいくぞ・・・ゴールド!」
 「え?あ・・・やああっ!!イクっ、あっ!!!ああああああああああ!!!!!!」
絶叫とともにパワポケのモノを激しく締め付けていくゴールド、それにあわせて彼女の中に自らの熱を放出していくパワポケ。
 「はぁ・・・・はぁ・・・。」
行きも絶え絶えに、ぐったりとするゴールド。
 「ゴールド・・・・。」
 「ありがとう・・・・キャプテン・・・・私たちに優しくしてくれて・・・・。」
 「おいおい・・・俺たちは仲間じゃないか。」
 「そうですね。じゃあシルバーに変わりますね?」
49寂蓮:2008/02/22(金) 22:27:38 ID:3/gPheKH
 「・・・・・え?」 
そこにはもうゴールドはいなかった。 
 「うわ〜派手にやったねえ〜。じゃあ今度はあたしの番だね?」
 「・・・・・・・・・・え?」
 「あれえ?ゴールドばっかり気持ちよくさせて私はダメなの?一応精神は別なんだから私の相手もしてくれるよね?」
 「それぐらいはわかってる!!俺が言いたいのはおまえのその体は何だ!!??」
パワポケが大声を出す。それもそのはず、シルバーの背後から無数の触手がじわりじわりとパワポケに静かに接近してきていた。
 「ああ、ゴールドはノーマルだけど私はどちらかというとアブノーマル指向だから。・・・じゃあ、始めるよ?」
 「こんなの相手できるかあああああああああ!!!やめて!!アナルはやめて!アナルはやめて!!いやああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パワポケの体力が70下がった!
 筋力が30上がった!
 素早さが30上がった!
 技術が30上がった!
50寂蓮:2008/02/22(金) 22:28:06 ID:3/gPheKH
エピローグ
 この二人の逢瀬を部屋の外から覗いている者がいた。おかっぱ頭にアンテナ、ブラックである。そこにオチタがやってきた。
 「パワポケくんに経費の相談があったのをすっかり忘れてたでやんす。あれ?ブラック、パワポケくんの部屋の前で何をやってるんでやんすか?」
 「隔壁の修理が終わったので報告に来た。しかし取り込み中の模様。」
 「オイラでもブラックでもないとするとシルバーでやんすね。一体何のようでやんすかねぇ?」 
 「最初はパワポケが攻めていたが、シルバーが反撃した模様。」
 「喧嘩でやんすか?仕方ないでやんすね。パワポケくんに話があるっていっておいてくれでやんす。」
 「了解。」
オチタは帰っていったがブラックはまだ覗いていた。
 「・・・すごい、あんなことまで・・・・・・いつか私も・・・・・・!」
パワポケがブラックの相手をするのは後の話である。
51寂蓮:2008/02/22(金) 22:29:16 ID:3/gPheKH
以上。良作とは言えないと思うが勘弁してくれ。
批判は受け付ける。どんどん批評してくれ。
52名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 22:36:28 ID:m/SQZEFP
批判なんてとんでもない。GJだ!ほんとGJだ!!
あんなオチの発想はなかった。ブラックの方もぜひ書いてくれ
53名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 23:03:36 ID:04/kWI2S

ブラックとの3Pの予感!!
54名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 23:32:20 ID:+Sw64Iui
よーし、パパGJしちゃうぞ〜
55名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 00:09:52 ID:v+7Z6Lo4
GJ杉ワロタwww
56名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 02:34:20 ID:qRqc+mNd
いいねぇ 来てるよぉ 来てるよぉ
57名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 04:40:06 ID:t9SPwhiZ
あ〜
どうしよう・・・・
10裏書いたけど、恥ずかしすぎて、投下するのに迷う・・・・
58名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 05:01:18 ID:6teQ8XYT
武美の話を書いたんだけど、エロ無しじゃここは駄目かな?
59名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 05:12:17 ID:t9SPwhiZ
多分大丈夫かも・・・・
わからんけど、投下してくれ、
ただし、叩かれても責任は取らん。
60名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 06:32:43 ID:gtc5mZ35
迷う必要なんてない!
今すぐ投下するんだ!
エロなしに抵抗があるというならまとめサイトに投下すればいい
61名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 09:25:48 ID:ahXUJmqJ
あきらめたらそこで試合終了だよ
62鼻歌:2008/02/23(土) 10:08:06 ID:6teQ8XYT
じゃあ、落とします
エロ無しですけどすいません

『鼻歌』

いつの間にか夕焼けは暗みを増していた。店中から人々が早足で家路を辿る様を眺める。
どこからかチープな音質の蛍の光が流れている。
そのメロディに乗せて録音された女の声が、客への感謝と閉店を告げる。
カレーの匂いが鼻をくすぐり、そういえば昨日から何も食べてないということを思い出す。
けれど、あたしにとって空腹はそう悪い気分じゃない。
「今日のご飯は何にしようかなぁ」
ひとりごちながら、カウンター兼事務机兼作業場の上を大雑把に片付ける。
細かい薬草や粒状錠剤のカスは塵取りでゴミ箱に捨て、処方用の紙袋はカウンター下の棚にしまう。
表のドアに掛かった札を、【絶賛開店中】から【絶賛準備中】へと裏返す。
今日は客が10人も来た。
大半は近所のお年寄りで、さらにその大半は世間話をしに来ただけだったのだけど。
もっとも、この薬局は副業みたいなものなので気にはならない。
本業のほうでお金には不自由しないし、元々さほどそれを必要としないからだ。

狭い店内を軽く掃除し、照明を落とす。
ドアに鍵を掛け、シャッターを降ろす。
それで、広川薬局の今日の営業はつつがなく終了した。

あたしは幸せだ。
そんな事を最近よく思う。
本来ならばとっくにこの世に存在しなくても不思議ではないあたしが、今ここで普通の人と変わらない生活を営んでいる。
名前まで手に入れて。
広川武美、もちろん偽名だ。
あたしたちには名前なんて必要ではなかったから。
けれど、あの大きくて深くて堅牢な施設から運良く逃れた時、名前と自由を手に入れることができた。
名前というのは一つの個性であり、自分がオリジナルだということを示すものだとあたしが友子と名付けた少女は言っていた。
難しいことはよく分からない。
けれど友子が考えてくれたこの名前を、なかなかあたしは気に入っているのだ。
本物ではないニセモノ、けれどそれはたったひとつのニセモノなのだ。
ハッピーエンドではないけどバッドエンドでもないビターエンド、そんな救いがあるような気がする。
それぐらいは許されてもいいよね?友子。
63鼻歌:2008/02/23(土) 10:11:41 ID:6teQ8XYT
「野球浪人?なにそれ」
「武美ちゃん、見たことないの?」
木川さんが南極でパンダを見るような目でこちらを見てくる。
自分が一般と比べて多少感性がずれてることは知ってるけど、少しむっと来た。
「無いよ。木川ちゃんが知ってるってことはさぞや有名なんだろうねぇ」
「……それってどういう意味?あと僕のほうが年上なんだからちゃんはやめてよ」
「はいはい、これをお湯に煎じて朝晩二回飲んでね」
敏感に反応する木川さんに、粉末薬を渡す。
彼はしょっちゅう体のどこかを悪くしていて、うちの店ではもはや常連となりつつある。
それなのに商店街の草野球チーム、ビクトリーズのエースピッチャー(自称)なのだから健康なのか病弱なのかよく分からない。
「あぁ、ありがと。……僕、どこまで話したっけ?」
「最近、謎の野球浪人がビクトリーズに加わったってところまでかな」
「そうそう、そうだよ!それがそいつ、素性が全く知れないくせに野球だけは無茶苦茶上手いんだ。この前の練習の時だって僕の渾身のストレートをあっさりフェンス外の河川敷
まで……」
「ちょっと待って、そもそも野球浪人ってどういう人なの?仕事?」
着流しを着て腰に刀……の代わりにバットをぶら下げた男をイメージする。
駄目だ、超シュール。
木川ちゃんも上手く説明できないらしく、あーとかうーとか言葉を探している。
しばらく経ってようやくまとまったのか、けれどどこか自信なく口を開く。
「つ、つまり、草野球の助っ人だね。特に見返りは求められなかったけど」
不思議な話だ。
「よく分からないなぁ。こんな弱小草野球チームの助っ人になってどう得するんだろう?」
「弱小とか言わないでくれよ!次の試合はあいつもいるし絶対勝てるよ!」
「……もしかしてジャッジメントのスパイだったりして」
ふとそんな事を思いついたので言ってみると、木川ちゃんはみるみるうちに顔を青くする。
「確かに正体不明の風来坊だし、怪しいかもしれない……。どうしよう、あんな奴がジャッジメントにいたら絶対コアラーズに勝てないよ!」
みるみる落ち着きを無くす木川ちゃんを見ていると、この人の浮いた噂をさっぱり聞かない訳が分かった気がした。
「……あ、でもよく考えればそれなら最初からコアラーズにいるはずだよね。焦らせないでくれよ、武美ちゃん!」
「木川ちゃんが勝手に焦ってただけだと思うけど……」

店先に出ると、人々が忙しそうに行きかっていた。
ジャッジメントスーパーができてから一気に過疎化が進んでいる商店街も、昼時にはまだそれなりの人がいる。
店の前、札を【絶賛準備中】に裏返す。
シャッターは降ろさない。なぜなら、店は閉めないからだ。
「なぜ閉めないのかというと、昼休みに噂の野球浪人さんを見に行くからです」

自由に昼休みを取れるのが個人経営の最大の利点だ。
木川ちゃんの情報によると、件の野球浪人は河原で自給自足生活を営んでいるらしい。
自給自足生活、それはサバイバルの世界だ。
頼れるものは己の力のみの過酷な自然界での生存競争。
知識と経験が一日一日を生き抜くための術となる。
日々を精一杯に全力で妥協なく生き抜くことができる人。
未来を自らの手で切り開くことができる人。
あたしはそういうロマンがある人間を見てみたくなったのだ。
64鼻歌:2008/02/23(土) 10:13:48 ID:6teQ8XYT
河原までの途中に何人かの顔見知りから野球浪人の話を聞いた。
なんでも彼は今、ブギウギ商店街のちょっとした話題の渦中にいるらしい。
素性の分からない事に露骨に顔をしかめる人もいれば、ビクトリーズの救世主として期待に胸を膨らませる人もいた。
良くも悪くも注目されているわけだ。
人はよく分からないものを嫌悪することを私はよく知っていたし、嫌悪されることは少々辛いということも同じくらい知っていた。
彼のことはよく知らないけど、できれば嫌われなければいいけどな。
そんな事を思いながら歩いていると、いつの間にか河原に到着していた。
土手には一面緑が茂り、青くて清清しい匂いがさぁっと風にそよぐ。
かすかに潮の混じったその匂いは気分を落ち着かせた。
あたしが一番気に入っているのは山の上の透き通った空気だけど、河原の空気もなかなか悪くない。
「……ん?あれはなっちゃんかな」
少し先にカシミールで見慣れたなっちゃんが立っていた。
軽く手をあげて挨拶してみたけど、気付く様子は無い。
よく見るとなっちゃんは河原の淵の辺りをじっと睨んでいた。
あぁ、もしかして噂の彼を見ているのかな、と思う。
話に聞けば、カンタ君がきっかけでこの商店街に住み着いたとの話だし。
正体不明で住所不定の風来坊さんとは、母親としてあんまり関わらせたくないんだろう。
もっとも、あたしも人のことは言えないか、とひとり苦笑する。
「それで、その張本人さんはっと―――」
視線をなっちゃんの先へと巡らす。
「えっ――――――」

刹那、赤い光に目が眩んだ。存在しない赤。どんな明度とも輝度ともつかぬ、ただ概念としてのみ存在する赤。
人間が決して持ちえない赤。
むしろ、それはまるであたしたちのような―――。
自分がひどく動揺しているのが分かった。赤の核、何かが蠢くのを見た。目を凝らす。けれどそこで時間切れだった。光に射抜かれた眼球が涙を流す。涙を払うために目蓋が

閉じる。
悔しいなぁ、もう少しでその何かが見えたのに。
悔しいなぁ、こんな時には泣けるのに。

しばらくして目蓋が開く。
瞳に映ったのは、ごく普通のおじさんがのんびりと釣りをしていているところだった。
どこからどう見ても変なところは無い。もちろん赤い光ももう見えない。
変なところといえば、正体不明の風来坊ということだけだろうか。
それも結構重大な気もするけど。
まぁ、見た目はちょっとかっこいいかもしれない。
そんな事を思いながら、あたしは彼に一歩踏み出した。

不意に耳が、聞き覚えのあるメロディーを拾う。蛍の光だ。
思わず笑ってしまう。
あたしの目の前に、正体不明で住所不定、鼻歌で蛍の光を歌いながら釣りをする風来坊さんがいるのだ。
最高にロマンがあるんじゃないだろうか。

そう思わない?友子。
65キマイラ:2008/02/23(土) 10:17:04 ID:rCG8CRNl
GJの予感!
66鼻歌:2008/02/23(土) 10:17:31 ID:6teQ8XYT
最後改行間違えましたけど、こんな感じです。
粗い話ですが、感想などもらえると嬉しいです
67名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 10:19:50 ID:/1S3yzzy
リアルタイムGJ

武美可愛いよ武美
68名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 12:31:31 ID:SMcBmMCj
GJ!

なんか、型月っぽい文章が混ざってた気がした・・・
69名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 15:27:13 ID:kfmnixnL
はやく、はやく、はやく!!




続きを!!
70名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 16:49:43 ID:BybzXdSP
どうでもいいけど、主人公ってヤッてるときも帽子かぶってるんだろうか
71名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 17:38:59 ID:ahXUJmqJ
安西先生…続きが読みたいです…
72名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 17:54:42 ID:wZ+P25bT
>>70
時と場合によるんじゃないか
73名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 19:16:33 ID:2PmenAhy
>>70
当たり前だろ
74名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 19:58:34 ID:8ffJ0IjW
カズエンド見て物足りなかったんだが、ここのSSを見て充足した気分だ
75名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 00:46:25 ID:WUIwUZvN
そういえば
トウコたんのSSってまだないんだね



まーだー?
76名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 00:55:03 ID:mt8P8deb
アイコはなしか・・・?
770/8:2008/02/24(日) 02:30:45 ID:dMoTyVde
ディッガー編、トウコとヘルガで投下します。
ちなみにちっともエロクなりませんでしたorz
781/8:2008/02/24(日) 02:31:09 ID:dMoTyVde
「ふむ、トウコというのか。」
「………。」
はじめてその人にあったとき、なんとなく
あなたは特別な人じゃないから、と言えなかった。
そればかりか、気がついたら頭をなでられていた。
レディに対して、なんて失礼な。

「ヘルガには『トウコさん』ってよばさないんでやんすね?」
つーん。
金魚のフンごときにまともに相手してやる義務はない。
トウコはホットミルクのマグを両手で持ち上げて無視した。
まったく、この人たちの関係は理解できないわ。
ゴンダが敬語を使ってる相手に金魚のフンごときが
『ヘルガ』と呼び捨てにするなんて。
792/8:2008/02/24(日) 02:31:46 ID:dMoTyVde
リンとヘルガが似ているなんて節穴もいいところだ。
リンはあこがれの素敵な人。
自立していて自由でいたずら好きでさっそうとしてる。
パワポケをからかうのはちょっとムカつくし
あたしに一言断ってからにしてほしいとおもうけれど、
でもやっぱりあの人なら少しぐらい仕方ないかな、と思う。

ヘルガはリンと同じ金髪だけど、ネコじゃなくて犬ね。
ほとんど動かないし、動くときはのっそり。
あまり冗談なんて言わないし、まじめすぎてつまんない。

それなのに、どうして…
どうしてパワポケはあの人と一緒にいるんだろう?
この前なんて「アレはどこに置いた?」「3番目の引き出し。」
なによ、それ。あたしにわからない会話はしないで欲しいわ。
803/8:2008/02/24(日) 02:32:09 ID:dMoTyVde
きっとあの人はなにかパワポケの弱みをにぎってるのよ。
それでもってキョーハクしてるのにちがいない。
許せないことだけれど、それでもあたしに利用できるかどうか
確認してからでも遅くはないと思うわね。
ようし、今晩ヘルガのへやに忍び込んでしらべてやろう。

もうひとりのメガネ男(そして金魚のフン)のアキラが、
毎晩あたしが寝たかどうか確認しに来るけれど
かしこいわたしは毛布でニセモノをつくっておくから
ベッドを抜け出してもバレたりしないのだ。
814/8:2008/02/24(日) 02:32:59 ID:dMoTyVde
ヘルガのへやにきた私はがっかりがっくり。
何にもない部屋じゃない。
まったく、オトナの女だったら武器とか以外に
持っておくべきものがあるでしょうに。
でも、押入れはしらべてなかったわね。
ガサゴソガサゴソ。
調べているととつぜん背後で足音。ヤバイわ。
とっさにあたしは押入れに入って扉を閉めた。

入ってきたのは部屋のあるじ。
いきなり服をぬぎだしたのは予想外。
フン、ばつぐんのスタイルをみせつけたって
ドーヨーなんてしないんだからね!
あたしだって数年後には、ムネもコシも
どーんのポンなんだから…たぶん。
825/8:2008/02/24(日) 02:33:55 ID:dMoTyVde
そんなバカなことを考えていたから、
あの人のハダカを見たときは本当におどろいた。

わたしは、シロタの大事にしていた花瓶を
割ってしまったことがある。
やさしいシロタはあまりしからなかったけど
わたしは十分罰をうけた。
だって、つなぎあわされた花瓶を見るたびに
すごくつらい思いをしたから。

ヘルガの身体はその花瓶と同じ。
かみさまが作った、とてもうつくしいものを
だれかがめちゃくちゃにこわしてしまったんだ。
836/8:2008/02/24(日) 02:39:46 ID:dMoTyVde
のろまだなんて言ってごめんなさい。
だって、右のひざから下がモップの柄みたいな
棒になってるなんてしらなかったんだもの。

食事のギョーギが悪いなんて言ってごめんなさい。
左うでがあんなおもちゃみたいになってるなんて
しらなかったんだもの。

いつもいじわるしてこまらせててごめんなさい。
のっそりとしてうごかないんじゃなくて
うごけないなんてしらなかったんだもの。
847/8:2008/02/24(日) 02:41:05 ID:dMoTyVde
そのあとパワポケが入ってきた。
彼もハダカだったのは少しおどろいた。
そのあと2人がはじめたことは
もうこどもじゃないわたしでも
うすうすなんなのかわかったけど、
まったく腹は立たなかった。

わたしは、ただただおいのりをしていた。
かみさま、けっしてパワポケが
あわれみの目であの人を見ませんようにって。
858/8:2008/02/24(日) 02:43:03 ID:dMoTyVde
ふたりの息がまじりあい、
ひとつになっていくのはとてもすてきなことでした。
かみさま、ありがとう。
これが「愛」なのですね。


朝になって、アキラのやつわたしが
夜中にぬけだしていたことにか文句をいったけど
ほんのすこしやさしい態度をとったら
病気なんじゃないのかと心配された。
けつろん。
やっぱりメガネ男はダメだ。

FIN
86名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 06:51:29 ID:cRA6bwQX
なんだよこれ……
こんな良いもの、書きやがって……
87名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 14:21:11 ID:30JbPo8a
GJすぎる…
(;∀;)イイハナシダナー
88名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:25:50 ID:Qn+7looo
GJすぎるぜ・・・

維織サンマダー?とか言おうとしてた自分が恥ずかしい・・・
89名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 00:56:26 ID:DaIqKUqG
そろそろ誰か明日香かユイの話を書いてくれんかのう…
90名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 01:16:29 ID:ZBWbfOY7
ここってDS甲子園はダメか・・・?
91名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 02:30:26 ID:tf1Pn8nt
>>90
一応パワポケだからいいんじゃね
92キマイラ:2008/02/25(月) 17:20:02 ID:fFQeBpYr
維織さんマダー?
93名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:20:50 ID:cqqflExP
GJ
ヘルガでエロを書いている自分が恥ずかしくなった
違うキャラで書き直すかな
94名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:27:27 ID:DaIqKUqG
あきらめたらそこで試合終了だよ
95sage:2008/02/25(月) 22:04:50 ID:P1BO7Idx
紫杏で書きたいんだが…

その…二股イベントっていうのを見たこと無いんだよな…。

どんな感じなのか教えてくれると書きやすいんだけど…。
96名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 01:24:32 ID:JmIVZ695
ポケSSサイトとしては一番有名な此処もテンプレに入れたらどうだ?
ttp://www34.atwiki.jp/pokemon-erostory/
97名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 01:34:39 ID:JmIVZ695
すまん盛大に誤爆した
98名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 01:49:17 ID:RmJHvfio
ポケ違い吹いた
99名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 13:10:56 ID:CGLn6XQR
>>97
ちょwおまw 
100名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 16:39:34 ID:o6Mvsb5X
ワロスww
101sage:2008/02/26(火) 17:35:52 ID:IvcEWRXr
>>95誰か頼む…
102名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 20:53:45 ID:4DEvHmfR
俺は今朝…芙喜子に2回目の電話かけた時の
「遊びにいこう!」が
「エッチしよう!」と表示された夢をみた(マジ)

相当ヤバくね?
それとも神の啓示かなんかか?
103名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 21:15:50 ID:EB1grg13
つまりエロの神が芙喜子のエロ小説を書けと言っているんだよ
104名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 22:06:58 ID:CGLn6XQR
>>103
なるほど
105名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 22:16:27 ID:GWyBL5u4
>>102
ありすぎて困る
106キマイラ:2008/02/26(火) 22:30:45 ID:PshUV7XG
野崎伊織大好き隊代表
107名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:13:33 ID:IOSOI3xz
帰れ
108名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:25:02 ID:26TQmqPa
需要ないかもしれないけれども10の妙子投下します
109名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:32:19 ID:26TQmqPa
『個人授業』

「さあ、教科書を開いて」
冬の寒さも厳しくなってきたころ、夕日の差し込む部屋で妙子は小波の勉強を見ていた。
とは言え、普通の勉強会とは様子が違う。いつもの向かい合った形式ではなく、机に向かう小波の後ろから覗き込む妙子。
背後から近づくものだから、妙子の胸は小波の背中に押し付けられる。
背中に当たる胸の感触と、すぐそばから聞こえる妙子の息使いに小波は勉強どころではない。
「どうしたの。手が止まってるわよ」
さらに接近する妙子。身体はより密着し、小波の心臓も激しく鼓動する。こんなシチュエーションに興奮しない男はいない。
「あら、こんなに硬くして、いけない子ね」
この状況に小波の肉棒も巨大化してしまう。膨れ上がった小波の下半身を見て妙子は妖艶に笑う。
しかしその表情に余裕はなく、無理をしているのが見て取れる。
「こっちの方が興味あるみたいね。それじゃあ特別に先生がお、お……」
「女について教えてあげる、だろ。恥ずかしがるなよ」
「そんなこと言ったって恥ずかしいんだからしょうがないじゃない」
先ほどまでのインモラルな雰囲気はどこへいったのか、くだらない言い合いが始まる。
二人は家庭教師プレイをしている真最中だった。
なんでこんなことをしているかと言うと、原因は小波にある。
高校で恋人になった二人だったが、小波がプロ野球選手になってからというもの会える機会がほとんど無かった。
このことにフラストレーションを感じていた小波は、時間ができたら妙子とエッチなことを一杯しようと常日頃から考えていた。
シーズンオフのある日、小波はレンタルビデオ店へ行っていた。
そこでたまたま家庭教師を題材にしたアダルトビデオを見かけたとき、彼の脳裏にある考えが過ぎった。

――そういえば高校で妙子に勉強を教えてもらってたな。

いつしか小波の頭の中では妙子と女家庭教師が結びついていた。
そこからの小波の行動は速かった。
次の日には妙子に家庭教師プレイがしたいと懇願したのだ。驚くべきことにプレイの内容を書いた脚本まで作って。
小波の熱意におされ、妙子は了承してしまった。
110名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:33:04 ID:26TQmqPa
しかし実際にやってみて、想像以上の恥ずかしさに後悔してしまう。
「やっぱりやめましょうよ。こんなの恥ずかしいだけよ」
「でも恥ずかしいってことは興奮してるってことだろ。絶対気持ちいいって」
あまり乗り気ではない妙子に対し、目を血走らせて説得する小波。
妙子とは違い、小波はこのプレイを気に入っているようだった。
「一回やってみて気持ち良くなかったら次からやらなきゃいいだけなんだからさ、な?」
「そこまで言うなら……」
あまりに必死な小波に妙子は結局折れてしまった。

「よく見て、これがクリトリス」
耳まで真っ赤にして妙子がセリフを喋る。
机に腰掛け、足は大きく開かれていた。秘所を覆う布は脱がされ、その目前には小波の顔がある。
食い入るように見入る小波の視線に、妙子は恥ずかしくて気が狂いそうになる。
「そんなに見ないでよ」
「何で? 何回も見たことあるじゃないか」
「こんなにまじまじと見られるのは初めてじゃない。恥ずかしいわよ」
「いいから、続けて続けて」
既に男女の仲になった二人だったが、こんな近くで凝視されてはたまらない。
そんな妙子の思いも、小波の欲望の前には何の抑止力にならなかった。妙子は諦めて再開する。
「男の子のペニスに当たる器官で、女性が最も感じる場所よ」
彼女の声は震え、今にも消え入りそうだ。
「そしてこれがヴァ、ヴァギナ。セックスのときには、ここにペニスを入れるのよ」
羞恥に震える彼女は、教え子を誑かす妖艶な女教師とはかけ離れていた。
想像していたものとは違うものの、これはこれでありだなと小波は思う。
だったらこっちから攻めてみよう。そんな気を起こす。
「先生、良く見えません。指で広げて見せてください」
「ええ!?」
突如、台本に無いことを言い出す小波。彼の無茶な発言に、妙子は一瞬頭の中が真っ白になってしまう。
「先生がやらないなら俺がやります」
小波は呆けている妙子の女性器を指で広げる。
「きゃあ!」
「なんだ、嫌がってる割には濡れてるじゃないか。見られて気持ち良かったのか?」
「うう……」
容赦のない発言が妙子に降り掛かる。
「じゃ、じゃあ次は実践レッスンね」
こうなればヤケクソだ。一刻も早くこの茶番を終わらせるべく妙子は小波を促した。
111名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:33:42 ID:26TQmqPa
「私が上になるの!?」
「だってそうだろ。女家庭教師が生徒を誘惑するって内容なんだから、妙子がリードしないと」
二人が付き合うようになって何度か肌を重ねる機会はあったが、いつも小波が主導権を握っていた。
今回小波がこんなプレイを提案したのも、攻守を入れ替えることでいつもと違った刺激を得たかったからという一面もあった。
妙子は女性から求めることに抵抗を感じていた。
とはいえ今までの小波の態度を見ていれば、簡単に諦めてくれるとは思えない。
仕方なく小波の言う通りにすることにした。
寝そべる小波の上に妙子が跨る。俗に騎乗位と呼ばれる体位だ。
「それじゃあ入れるね」
ゆっくりと腰を下ろしていく。やがて性器が完全に結合する。
自分の肉棒が咥えられる光景に小波は興奮する。
「さあ、動いて」
「うん」
腰を上下に動かす妙子。戸惑いのためか動きは遠慮がちだ。
「そんなんじゃ気持ち良くないだろう? もっと激しくしないと」
「わ、わかったわ」
小波は妙子を煽る。速く快楽が欲しい、そんな感情が小波を支配する。
初めはスローペースだった妙子も、やがて快感が生まれてくるとピストン運動は自然と激しくなる。
「ん! っあぁ! いい!」
自ら腰を動かす浅ましさが妙子をより高ぶらせる。
ボリュームのある胸は大きく揺れ、淫靡な光景を生み出していたが妙子には気にする余裕がない。ただひたすらに快楽を求めていた。
受けるだけだったの妙子が求める姿は小波にとっては意外であり、また扇情的であった。
妙子にリードするように言ったことも忘れ、自分も腰を振っていた。
「こっ、小波君、私そろそろイク」
「俺も出すぞ!」
やがて二人は同時に果てた。アクメに震える妙子の中に、小波の熱い精液が注ぎ込まれる。
絶頂を迎え力尽きたように倒れ込む妙子を小波は抱き止める。
小波の腕の中で彼の温もり感じた妙子は、今までの羞恥も許せる気がした。
112名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:34:15 ID:26TQmqPa
「随分気持ち良さそうだったね」
「ええそうね。たまにはこう言うのもいいかも」
「じゃあまた……」
「調子に乗るんじゃないの。だいたいあなたが書いた台本だって誤字だらけだったじゃない。
決めた。シーズンオフの間は勉強しましょう。私がきっちり見ててあげるから」
「えー」
不平不満を漏らす小波。ただでさえ勉強が嫌いな小波は、せっかく妙子と一緒にいられる貴重な時間まで使って勉強したくは無かった。
この休暇の間に目一杯イチャイチャしようという目論見が音を立てて崩れていく気がした。


そんな小波を見て、ちゃんと勉強頑張ったらご褒美あげてもいいかな、と思ったのは妙子だけの秘密である。
113名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:38:14 ID:26TQmqPa
投下完了しました。
意見・批判などありましたら今後の参考にしたいので是非書き込んでください。
114名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 00:02:49 ID:7c2M73xX
リアルタイムだ!GJだGJ!!
115名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 00:05:30 ID:GZiLqE/y
GJ!弾道が上がりました
116名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 15:24:24 ID:DeEZPBbA
妙子のおっぱいはEカップ
117名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 15:48:02 ID:c3oAIGMR
素晴らしい!GJ!!
118名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 15:55:43 ID:c3oAIGMR
>>106
だったら字間違えんな
119名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 18:36:21 ID:4+2sVw+i
上で明日香の名を見かけたので書いてみた。
口調に違和感があるような気がしないでもない。
個人的に、明日香の甲子園優勝ENDは歴代シリーズの中でも屈指のENDだと疑わない俺。
120名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 18:36:51 ID:4+2sVw+i
 薄暗い部屋のベッドの上で、一組の男女が唇を重ねていた。
 まだ深夜には遠い時間。けれど外は既に夜の闇に包まれている時間。
 カーテンの隙間から薄い明かりが差し込んでいる。
 薄闇の中に見える二人は共に一糸纏わぬ姿で、中でも華奢な女の白い肌が闇に映えていた。
 唇を離して見つめ合う。すると耐えられなくなったのか、明日香がクスクスと笑い出した。
 怪訝そうな小波。
「なんだよ?」
「別に。嬉しいなぁって思って」
 そう言って、明日香は愛しの男に身体を預けた。
 小波と明日香が一緒に住むようになってしばらくが経つ。
 卒業後すぐの同棲だったが、双方の両親はあっさりと認めてくれた。
 小波はドラフト一位でプロ入りを果たした期待の新星。そして明日香はそれを支えるパートナーとして、周囲がうらやむほど幸せな生活を送っている。
 無論、愛し合う男女としてもそれなりの日々を送っている。
「んっ」
 身体を這い回る感触に思わず声が漏れる。
 明日香を後ろから抱きかかえるようにしている小波は、彼女の中にある官能の火を熾そうと攻め手を強めていく。
「もう……小波はえっちだなぁ」
「ん? そうかな?」
「そうよ。だって昨日も一昨日もその前の日だってしたじゃない」
「いや、一昨日はしてない。疲れてそのまま寝ちゃったからな」
「でも、一応しかけたよね」
「ぐっ……でも、明日香だって嫌がらないじゃないか」
 少しだけ拗ねたような口調。明日香は小波のほうへ振り返ると笑顔で言った。
「馬鹿ね。嫌なはずないじゃない」
 そしてキス。
 小波の拗ねた表情はあっという間に吹き飛んだ。
 実際、二人はかなりの頻度で身体を重ねている。それを止める人間などもちろんいない。
 どちらかが誘えばもう片方は必ずといってよいほどそれを受け入れた。
 例え小波が練習や試合で疲れていても、翌日が休みともなればその日の夜はほぼ体を重ね合わせていた。
 明日香も特に断ることはなく、むしろ積極的なほうだと言えるかもしれない。
 二人ともまだ若く、互いに夢中だった。
121名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 18:37:20 ID:4+2sVw+i
 身体を撫でる小波の手が心地良い。
 背後からがっちりとホールドされている明日香は、小波の腕の中で悶える以外に快楽から逃れる術はない。
 小波の手の平が胸を掬い上げ、やわらかな感触を楽しむように指が蠢く。
 決して大きいとはいえないそれが、手の平の中で自在に形を変える。
 押して、撫でて、摘み上げて。
 その行為全てに敏感に反応する明日香。
 言葉数が徐々に少なくなっていく。
 そして明日香は遠まわしに音を上げた。
「んっ、やだ、胸ばっかり……」
「だって、明日香の反応が可愛いから」
「……もう」
 ちょっぴり恥ずかしそうな響きがあった。
 小波は意地の悪い笑みを浮かべる。
「もしかしてこっちにも欲しいとか?」
「っ?!」
 両足の付け根に手が伸びると、明日香は初々しいと思えるほどの反応を見せた。
 こういう反応が小波をさらに刺激するのだということを本人が理解しているかどうかはわからないが。
 薄い蔭りを撫でられるとたまらず肩が震えた。
「あっ……」
 艶交じりの吐息が明日香の小さな口から漏れた。
 遠慮を知らない小波の指はすぐに秘裂を割って侵入する。
 指の先だけを埋めて反応を窺いつつゆっくりと、そして次第に激しさを伴う動きへと変容していく。
「や……んんっ!」
 奥から溢れ出る蜜が指先に絡む。
 秘所を蹂躙する小波の指先からはいつの間にか水音が発せられるようになっていた。
 小波は時折跳ねる明日香の体を押さえつつ、彼女の頬に手を添えた。
「明日香、こっち向いて」
「あ……ちゅ、んぅ……」
 快楽にもだえていた明日香の唇は塞がれた。
 始まりのキスとは違う濃厚な絡み合い。
 同時に小波の攻め手が本格的になると、もう明日香は抗えなかった。
 ただただ一方的に与えられる快感を受け入れるしかない。
 淫らな水音と二人の奏でるうめきが静かに響いた。
122名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 18:37:46 ID:4+2sVw+i
 二人はしばらくの間これを愉しんでいたが、そのうちに物足りなさを感じるようになる。
 これは前準備。一定のリズムで繰り出される小波の指は、ある程度の快感を与えはするものの、絶頂に達するまでには程遠かった。
 明日香の手が小波の腕に添えられる。口づけを介してささやかなおねだりを伝えた。
 それを受け取った小波は明日香の中から指を引き抜いた。
 唇が離れる。
 同時に明日香は背中にあった温もりが消えたのを感じた。体がゆっくりと傾いていく。
 そっとベッドに寝かせられると、回り込んできた小波が両膝の間に割り込んできた。
 明日香は拒まない。
 逆に、ゆっくりと覆いかぶさってくる男に手を差し伸べ、こちらに引き寄せる。
 秘所に熱いものが押し当てられるのを感じると、自然と体が強張った。
 それとは裏腹に本人の中の官能は際限なく燃えていく。
 背筋を駆け上がる快感が、明日香自身それを求めてやまないことをはっきりと証明していた。
 心臓が高鳴っている。
 薄暗い中でも、小波が視線で問いかけてくるのがわかった。
「うん……いいよ」
 か細い返事。
 その言葉を合図に、小波は自身を突き入れた。
 明日香の狭い入り口をいっぱいに広げて埋め尽くす。
「あっ、ああっ……」
 小さな声が断続的に漏れる。
 指とは違った感触。押し広げられる感覚に明日香は身を震わせた。
 小波は明日香の柔らかな脚を抱きかかえると、そのまま腰を前後に揺すりはじめる。
 繋がったまま互いをぶつけ合った。
 激しい動きではなかったが、突き上げられる度に快感が明日香の全身を駆け巡った。
 結合部から滴る愛液はその量を増すばかり。
「明日香っ……」
「あっ、んっ……気持ち、いいよ……」
 視線や言葉を交えながらも行為はずっと続けられる。互いに昇りつけるまでは止まらない。
123名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 18:38:20 ID:4+2sVw+i
 緩やかに軋むベッドの上で、快感の海に漂う明日香はシーツを固く握り締めた。
 今ではこうして気持ちよくなれるけれど、はじめてしたときは、体のほうは痛かったり気持ち悪かったりで散々だった。
 でも心の方は――得られる充足感はずっと変わらない。
 こうして愛し合って、温もりを感じて、快楽に酔えることは幸せなことだと思う。
 明日香は頭の隅で思い返していた。直接記憶に留めている訳ではないが、何度も聞かされたのでその情景は頭の中で克明に再現できる。
 甲子園決勝戦。
 危篤状態に陥った明日香のもとへ向かうか、それとも試合に出場するか。小波は決勝戦直前で決断を迫られた。
 夢を犠牲に自分のもとへ向かってくれる――悪くない美談だが、やっぱりその選択は間違っていたと明日香は思う。
 自分のせいで夢が潰えたなんて後味が悪い。
 小波は明日香の言葉を信じ、夢を叶えてくれた。
 彼の選択は絶対に間違っていなかったと断言できる。なぜなら今以上の幸せなんてありえないからだ。
 優勝が決まり、二人の夢が叶ったそのときと同刻。危篤状態であった明日香の容態が安静に向かいだしたのは偶然だったのか、それとも小波のおかげだったのか。
 それから程なく、明日香は奇跡的に回復した。
 病魔は去った。ずっと自身を縛っていたものが綺麗さっぱり消えた。
“普通”を手に入れたのだ。
 何気ない日常は手の届かない場所にあった。小波は、その場所まで明日香を一気に連れて行ってくれたのだ。
 今ここにいることが、今こうして小波と愛し合えることが、たまらなく嬉しい。
 やっぱり私は幸せだ――明日香は心の中で思った。
「明日香?」
 不意に動きを止めた小波が、明日香を見下ろしながら心配そうな声をかける。
 二人の乱れた呼吸音が薄暗い部屋に響く。とても暑かった。流れ落ちる汗が顔をくすぐる――
「あれ?」
 そのときになって明日香は、自分が涙を流していることに気づいた。
 溢れ出る涙は止まってくれない。暖かなしずくが、目から伝ってシーツに零れ落ちていく。小波の指が優しく涙を拭うと、明日香はその手を取って言った。
「大丈夫、なんでもないの」
 そして、
「嬉しかっただけだから……だから、やめないで。もっとして」
 小波の首に細い腕を絡ませる。
 涙を流すのは初めてではなかった。
 それがどういう意味であるのか、小波はよく理解していた。彼女の要求通りに再び動き始める。
 汗を帯びた二人の体が密着する。離れないようにと、小波の背に回されていた明日香の腕に一層の力が込められる。
 少しだけ激しさを増した動きに合わせ、遠慮がちだった明日香の喘ぎがトーンを増した。
「明日香、イクのか?」
「うんっ……もう、ぁあっ!」
 耳元で名前を囁かれ、別種の快感が走り抜ける。
 満足感。
 幸福感。
 それだけでは言い表わせない感覚に包まれる。
 いつしか明日香の周りからは世界が消え始めていた。
 小波と、自分と。
 それだけを感じ取っていた。
「んっ! やぁっ、ああっ!」
 世界が真っ白に染まっていく。
 押し寄せる快感の波が明日香の意識を呑み込んでいく。
 最後まで揺れる自分を感じながら、悦びの涙を流しながら――愛しい男の腕の中で明日香は絶頂を迎えた。
124名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 18:38:56 ID:4+2sVw+i
 二人はひとつの布団に包まって、裸のまま仲睦まじく抱き合っていた。
 暗闇の中で明日香はまだ起きている。
 事が終わってこうして眠りに付くまでの間、小波とくっついている時間が好きだった。
 肌に伝わる温もりが先刻の情事を思い起こさせる。
 気恥ずかしさと、それ以上の幸せを何度も噛み締める貴重な時間だ。
 すでに小波のほうは眠ってしまったようで、規則正しい寝息が聞こえてくる。
 ひょっとしたら疲労が溜まっていたのかもしれない。そう思うと明日香はほんの少しだけ申し訳ない気持ちになる。
 自然と指先が彼の肌をなぞっていた。野球で鍛えられた肉体。かすかに刻まれる鼓動。その温もり。
 ずっと離れたくないと思う。
 時計の秒針の音色が静かに響く中、身体の熱気が薄れていくにつれ、明日香の方にも眠りからのお誘いがどこからともなくやってくる。
 小さくあくびを漏らすとまぶたを閉じた。
 最後にそばにいる男を想う。
 離れたくないと思うのは我侭だろうか?
 でも、ずっと我慢を強いられてきたのだ。これくらいの我侭なら神様だってきっと許してくれるだろう。
「おやすみ……」
 幸せな気分に浸ったまま、明日香はようやく眠りについた。
 自分のお腹の中に宿った新しい生命に気づくのは、もうしばらく時間がかかりそうだった。
125名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 18:39:35 ID:4+2sVw+i
以上、終わり。
126名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 19:35:34 ID:7clTLugp
ついに明日香のSSが来た!GJ!
127名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 19:42:38 ID:5ZT2U58Y
あなたが神か
128名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 19:55:00 ID:rTN+1/V9
GJだ!明日香かわいいよ明日香
129キマイラ:2008/02/27(水) 19:58:32 ID:GCmeXs5S
伊織サンマダー?
130名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 21:01:24 ID:C8Cw52F9
弾道が5に上がりました。
何が言いたいかというとGJ!!!
131名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 21:20:32 ID:BWw91Ks7
>>129
消えろ
132名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 21:33:44 ID:7clTLugp
今紫杏で書いているんだが、紫杏の胸の大きさってゲーム中に話題に出てきたっけ?
133名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 22:12:05 ID:DeEZPBbA
>>119
リクエストに応じてくれてダンケシェーン
134名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 22:23:22 ID:N+g+f7jr
>>132
紫杏のスペックは常に上の下
ってことはスタイルもきっと上の下程度なんだよ

作中では多分何も言われてないんじゃないか?
ってか身体的特徴は蘭の外見全部とカズの身長以外はインパクトがない10
135名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 22:23:44 ID:GGK145Ca
>>132
とくにでてないけど普通ぐらいジャマイカ
136sage:2008/02/27(水) 22:53:03 ID:IeekIg/G
>>132個人的には着痩せ希望だけどな

見た目そうでもないが、脱ぐとまあそれなりにいい身体というか…。

上の上ってわけじゃないとは思うけど。
137名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 23:45:04 ID:/n3wQC7p
>>132そんなこと気にするな 自分の妄想を文に変換すれば良いのさ
138132:2008/02/27(水) 23:51:35 ID:7clTLugp
みんなサンクス
とりあえず上の下あたりでかいてみるわ
139名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 00:01:25 ID:i6Ds2C8m
>>134
>身体的特徴
張るほど無いわよ!!に萌えた俺がいるけどな。
1400/8:2008/02/28(木) 03:12:13 ID:lvkVeNMF
いきなり流れを読まずに
「浜野+大江 2次元ドリームノベル風」を投下いたします。

この前のトウコ+ヘルガ がエロくならなかったので、
かなり変態風味に仕上げてみました。

内容に少々問題がありますがご容赦ください。
1411/8:2008/02/28(木) 03:12:44 ID:lvkVeNMF
「ずいぶんと手こずらせてくれたようだが、もうその状態では抵抗できまい」
「くっ・・・」
朱里の手足は触手によって完全に拘束され、身体の自由を奪われている。
暗い地下室の中、正面に立つのは怪しげな仮面の男。

(ここまで神経を侵食するなんて・・・技術の進歩には反吐が出るわ。)

「どうだね?その触手から分泌する催淫液は」
「ふん…どうってことないわよ。こんな…おもちゃなんて。」
「しかし君の友人はすでにそのとりこのようだが。」
仮面の男の科白の後半をかき消して、ひときわ大きな悲鳴が隣から聞こえた。
朱里の隣、ほんの3メートル先では和那がすらりとした長身をわななかせ
触手の与える魔の快楽に翻弄されていた。
朱里は心の中で舌打ちをする。
(まったく、コイツ図体ばっかで使えないわね!)
1422/8:2008/02/28(木) 03:13:11 ID:lvkVeNMF
「いやあ、きれいな胸ですねえ。」
横から伸びて来た白衣の男の腕が、
敏感になっている乳房を無造作につかんだ。
「ぐううっ!」
朱里が思わずあげた声ににやけながら白衣の男は続ける。
「・・・でも、すこしぐらいいびつな方が私の好みなんですよ。」
なにか言い返そうとした朱里を無視して
白衣の男は極太の注射針を乳首につきたてる。
(!!?!!?)
朱里の脳に極彩色の星が明滅し、口は酸素をもとめてパクパクと開閉する。
白衣の男は鼻歌交じりに注射器の薬液をたっぷりと注入する。
右が終わったら左。
痛みにあえぐ朱里の耳に二人の男の会話が入ってくる。
「少々入れすぎじゃないのか?」
「ふふふ、反応が面白いのでおもわず3倍ほどいれちゃいました。」
いったい、なにを!と言おうとした朱里は胸の奥に不穏なざわめきを感じる。
1433/8:2008/02/28(木) 03:13:52 ID:lvkVeNMF
「う?…うがあああああ!!」
胸の奥の奇妙なしこりは唐突に爆発した。
「ひっ、ひぐぎぎいいいいい!!」
声を抑えることもできず、くるったように暴れる朱里の胸に
異常な変化が起きていた。
「ほほう、これはこれは。」
刺激の暴雨風雨がおさまり、あえぎながら自分の身体を見た朱里は呆然とした。
自分の胸がリンゴを押し込まれたかのようなサイズに膨らんでいる。
「どれ」
仮面の男が無造作に肥大した胸をつかむ。
とたんにすさまじい快感の波が朱里の心を襲う。
「ぐううっ!」
「こんなものをぶら下げていては、もう戦えないでしょう。
……どれ、お味の方はいかがかな?」
そう言うと、仮面の男は右胸に吸い付いた。
「あく、ああああああっ!!」
1444/8:2008/02/28(木) 03:14:26 ID:lvkVeNMF
(吸い出される!あたしが吸い出される!)
かつてない恐怖に襲われて、朱里はめちゃくちゃに暴れるが
触手に拘束された身体はびくともしない。
「ん〜、美味ですねぇ。」
わざと唾液で音を立てて仮面の男は乳首から口を離す。
肩で息をしながらぼんやりとその顔を見返す朱里。
と、なにか視界におかしなものが映っている。
「い?…いやあああああっ!」
自分の胸から飛び出しているボールペンのキャップのような物が
すっかり肥大化した自分の乳首だと気づいて、朱里は悲鳴を上げた。

「こ、こら…お前ら、朱里になにをしたんや!」
男2人が驚いて振り返ると和那がものすごい形相でにらみつけていた。
一瞬ひるんだ2人だが、和那が触手から抜け出せず、
必死に快楽に耐えているだけと気づいて余裕を取り戻した。
「いやあ、悪かったね、君をほったらかしにして。
つぎは君の方を改造しよう。なあにすぐに新しい体が気に入るさ。」
1455/8:2008/02/28(木) 03:14:51 ID:lvkVeNMF
けげんそうに注射器をながめる和那。
彼女の位置からは浜野の変化は見えていなかった。
「あ、あなたたち、やめなさいっ!」
ひびわれかけていた朱里の精神は、和那の声でなんとか踏みとどまる。
「ご心配なく。彼女には別の改造をしますから。」
白衣の男は和那の股間に手を差し込む。
「ま、まさか!」
朱里の恐怖の声に、え?え?とうろたえて注射器と男を
せわしなく見くらべる和那。
「すっかりぬれて、むきだしになっていますね。」
なんのことを言っているのか犠牲者が気づく前に
ぶすりと女核に針が刺し込まれた。
1466/8:2008/02/28(木) 03:16:13 ID:lvkVeNMF
(文部科学省の検閲により、数ページ分が削除されました。)

「あ、あかん!腰が、腰がとまらへん!」
完全に快楽に身体を支配され、和那は
猿のように自分の腰を朱里の尻に打ち付ける。
「やっ、やめ、やめなさいっ・・・てば!」
薬で敏感になった身体の中を肥大化したクリトリスで
めちゃくちゃにかきまわされて朱里は惑乱した。
「な、なかに出したりしたら、後で殺す、絶対殺す!」
「い、いや、そないなこと言われても!」

仮面の男と白衣の男は絡み合う2人の様子を見て
大笑いしていた。
1477/8:2008/02/28(木) 03:16:51 ID:lvkVeNMF
(文部科学省の検閲により、数ページ分が削除されました。)

「さて、そろそろ出来上がってきたようだから
君たちにも少し休憩させてあげよう。」
仮面の男はオーバーな身振りで壁の装置を操作すると、
壁が動いてその背後の部屋があらわになった。
コンクリートのうちっぱなしのしめったその部屋には首輪でつながれた犠牲者たちの姿があった。
1,2,3・・・6名。6名の女子高生。
「6人全員や! 全員おるでぇ、朱里!」
カズの叫びを耳にする前に、朱里はすでに行動に移っていた。
左手を手首から引き抜き、左手首のレーザーナイフを作動。
触手をすべて切断し、仮面の男の驚愕した顔にキックを見舞う。
…振り返ると白衣の男は和那に倒された後だった。

ニッと笑って親指を立てる和那の足を、朱里は無言で思い切り踏みつけた。
「いったぁー、なにすんねん!」
1488/8:2008/02/28(木) 03:18:08 ID:lvkVeNMF
「外出中に行方不明になった女子生徒全員の救出作戦、ごくろうだった。
・・・今回は大変だったようだな。」
ここは親切高校の自治会室。
自治会長の神条紫杏は、読み終えた和那の報告書を机の上に置きながら
平然とそういう感想を述べた。
「そんな一言で終わらせんとってくださいよ。
・・・あれえ、朱里は?」
ふと相棒の不在に気づいた和那に対し、紫杏は肩をすくめて答えた。
「ああ、カズに処女を奪われたのがショックで休んでる。
お前と違って、朱里はどうにも回復力が弱い。」
「あはは・・・帰ってきたときにどつかれそうですな。グーで。」

尊大な自治会長は、和那の軽口を無視して話を続けた。
「実は別件で男女のカップルが行方不明になってる。
朱里が回復するまで待てん。すぐに調査に入ってくれ。」
「はあ?!ウチ一人ででっかあ!?」
「問題ない…次は私も出る。」
紫杏の笑みを見ながら、ひょっとしたらこの人は
なんぞ期待してんのと違うやろかー、と思う和那であった。

FIN.
149名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 05:23:10 ID:tM9SrkB1
GJ!
150名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 06:44:59 ID:W7jO7EWR
投下されているッ!
落ち着け…素数を(ry




GJと言わせていただこう!
投下サンクスです
151名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 12:59:27 ID:xW/VzWua
携帯からの投稿って駄目かな?
携帯の方に書き溜めしたんだが
152名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 13:04:23 ID:tM9SrkB1
>>151
いや、全く問題ないぞ
俺も以前携帯から投下したし
153名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 17:45:20 ID:OmV8dtsj
やっぱあれかね
本編が黒いからこっちじゃ純愛志向になってしまうのかね
鬼畜なSSをあまり見かけない
154名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 17:54:48 ID:IthAUl9e
>>153
BADが悲しすぎるからな。好きなキャラには幸せになってもらいたいもんさ
155名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 19:40:51 ID:xW/VzWua
>>152
サンクス
初めてでgdgdな文だが
明日か明後日あたりにでも投下してみるわ
156名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 21:35:49 ID:i6Ds2C8m
文科省クソワロタwwwwwwwwwwwwwww
157名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 22:21:08 ID:tM9SrkB1
寺岡薫のハッピーエンドは良かったなあ…誰か幸せにしてやっておくれ
158名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 22:34:09 ID:GFYPNcIC
ようこ先生との禁断の恋愛はまだですかな?
159名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 12:13:01 ID:IQYcfbdL
維織さん・・・
160名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 12:28:04 ID:cTAHfwYy
>>159
sageろ、伊織厨め
161名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 19:38:06 ID:brNBMN6D
>>158
あなたが見たいのは若く美しい1のようこ先生ですか?
それとも歳を取っても尚美しい10のようこ先生ですか?
162名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 20:48:47 ID:TPtS+2BB
>>160
気持ちは分かるが落ち着け、維織だ。

>>161
俺としては若かりし頃のようこ先生が。
いやいっそみゆき先生も…
163名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 21:00:39 ID:ns2dYs+h
>>162
やっぱみゆき先生だろ
164名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 21:17:48 ID:zeJwErNc
>>161
どっちも見たいが、やっぱり初代の方かな
165名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 21:33:55 ID:ZIzKwA2b
誰かゆかりちゃんをお願いできないか?
166名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 21:36:47 ID:yKRkm7yg
>>161
初代でエロエロ→結婚→10でもエロエロ
でよくね?
167名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 22:12:06 ID:p3GGrOYA
>>165この鬼畜め
168名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 22:16:30 ID:0wQPMihw
どんなに可愛くても40過ぎとか嫌です><
169名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 22:24:26 ID:ZIzKwA2b
>>167
別にあの歳のままってわけじゃなくて、10年後とかでも…
まぁ俺は、お見舞いに行く→手術代のお礼にほっぺにキス→主人公興奮、的な妄想をしたわけだが
170名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:14:02 ID:yKRkm7yg
流れ読まずに紫杏を投下します。
171名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:14:42 ID:yKRkm7yg
『自治会長の秘め事 雪山編』

修学旅行2日目の夜、荷田に連れられて小波は山奥にまで来ていた。
2人は修学旅行の醍醐味(?)、女風呂覗きに来ていたのだ。
こういうのはたいてい都市伝説の類だと小波は否定的だったが、彼も健全な男子である。異性の裸には興味津々だった。
冬の雪山の夜という極寒のシチュエーションでさえ小波の欲望の壁にはならなかった。
「さあ、ここでやんす」
「おお、本当に見えるぞ」
辿り着いた場所からは確かに旅館の女風呂が一望できた。
角度、距離、どれをとっても最高のアングルである。ただ一点を除いては。
「もう誰も入ってないじゃないか!」
小波の目に映った風呂には、人一人いなかった。
良く考えてみればもう就寝時間である。こんな時間に風呂に人がいる訳が無い。
「バカバカしい、帰るぞ」
残念な気持ちを隠し、小波はこの場を去ろうと荷田を促した。
荷田は未練を見せていたが、それでもいないものは仕方ないと渋々引き上げる。
まったく無駄な時間を過ごしたと文句を言おうとして、小波は荷田の背後の茂みに何かを発見した。
(ん? あれは紫杏?)
物陰に隠れていたのは紫杏だった。
遠目に見ても寒さで震えているのがわかる。
きっと紫杏のことだからまた無理をしているのだろう。
風邪でも引かれたら大変だ。小波はフォローすることにした。

旅館を目前にしたとき、小波は唐突に言い出した。
「荷田君、俺財布落としたっぽい」
もちろん嘘である。紫杏の元へと向かうための口実だ。
「なにやってるんでやんすか」
呆れた口調で荷田が言う。
日頃の行いがあまり賢くないせいか、特に疑われることも無かった。
「ちょっと探してくるから、先帰ってて」
「速く見つけてくるでやんすよ」
そういうと小波は紫杏がいた場所へ走っていった。
172名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:15:26 ID:yKRkm7yg
「うー、寒い」
茂みの中で紫杏は寒さに耐えていた。
女風呂を覗こうとする輩の見張りをしているのだが、もともと2年生しかいない修学旅行では自治会員の数も少ない。
見張りの人数も少なる。会長である紫杏は一番辛い時間帯を一人で担当していた。
集中している紫杏は、背後から近寄る存在に気付かなかった。
「ひゃっ!」
紫杏の頬に暖かいものが押し当てられる。振り向くとそこには小波がいた。
「こ、小波か」
「ずいぶん寒そうだな。これでも飲んで温まれよ」
小波はペットボトルのお茶を差し出した。先ほど紫杏の頬に当てられたのはこれらしい。
旅館からここまでの間に買ったお茶は、小波が走ってきた為かまだ温かかった。
「あ、ああ、ありがとう」
「あんまり無理すんなよ」
小波からお茶を受け取る紫杏。その顔が赤らんでいたのは小波の気のせいだろうか。
「ところでここで何してるんだ?お前も覗きか?」
「貴様と一緒にするなバカモノ!
私は問題が起こらないように見張っていただけだ。誰かが問題を起こせば、野球部の甲子園行きの夢が消えてしまうからな」
「もしかして…… 俺のためとか?」
「な、なにを言ってるんだ、そんなわけないだろう。ただ、野球部の甲子園出場は親切高校にとってもだな……」
軽い冗談のつもりで言った小波は、紫杏の慌てた態度が意外だった。
もしかして本当に自分のために?
そう考えると、悪い気はしなかった。自然と笑みが零れる。
「何故ニヤニヤこっちを見る。本当にこれは親切高校のためであってだな、」
慌てて否定する紫杏。真っ赤な顔で言っても説得力がない。
初心な紫杏をもう少し虐めたい。小波にそんな欲求が芽生えた。

「なあ、紫杏。この場所は自治会がチェックしてるんだよな?」
「ああ、そうだ」
「いま張り込んでるのは紫杏だけ?」
「そうだが、それがどうしたんだ?」
「じゃあ、ここで俺と紫杏が間違いを起こしても、紫杏が黙ってれば問題にはならないよな」
「ま、間違い!?」
「例えば…… 俺と紫杏が男と女の関係になるとか」
「男と女!?」
色恋沙汰に関してとかく弱い紫杏は、度重なる小波からの攻撃にパニックに陥っていた。
頭から煙を出しながら錯乱する紫杏は見ているだけで楽しい。
小波はもう少しからかいたかったが、これ以上虐めるのも可哀想だしここらで止めることにした。
「ぷっ。あはははははは」
堪えきれず笑い出す小波。呆然とする紫杏。
「冗談だよ。ちょっとからかってみたんだ」
「冗談?」
初め何を言っているのか理解できなかった紫杏だったが、しばらくして顔が真っ赤に染まっていく。
「ふ、ふざけるのもいい加減にしろ! キー!」
目をグルグル回しながら紫杏は小波に迫る。
しかしここは雪山。足元は滑りやすく、紫杏は転んでしまった。
「危ない!」
慌てて小波が駆け寄る。
日ごろのトレーニングの賜物か、何とか紫杏を抱きとめられた。
だが足場は悪いうえに急なことだったため体勢も最悪、加えて紫杏の体重も加わってはバランスを取ることができない。
結果、小波は紫杏を抱えたまま転倒した。
173名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:16:29 ID:yKRkm7yg
「痛たたた… 大丈夫か紫あ……」
紫杏の無事を確認しようとして絶句する。自分の上に紫杏が押し倒すかの様に倒れていた。
二人の顔はほんの少しでも動けばキスしてしまうほど接近している。
「う……ん、大丈……!?」
意識を取り戻した紫杏もまた急接近に固まってしまった。
そのままの姿勢で両者とも動けなくなる。まるでここだけ時間が止まったかのようだった。
まだ風呂に入っていないのだろう、紫杏の汗の匂いが鼻腔を突いた。
いつも嗅ぎ慣れた男の汗とは違う、本能を揺さぶる匂いがした。
「ご、ごめんすぐ退くから!」
起き上がろうとする紫杏を、小波は抱きしめた。
「紫杏、さっき言ったことだけどやっぱり冗談じゃないや」
「え!?」
「俺、紫杏のこと抱きたい」
「ええ!?」
「駄目かな?」

自治会長という立場を考えれば、破廉恥なことはすべきではない。
小波はたしかにバカで女好きだが、不誠実な人物ではない。嫌がる相手を無理矢理襲ったりはしないだろう。
ここは拒絶するべきだ。
しかし万が一断ったことが原因で別れることになったらと考えると紫杏には断る勇気が出なかった。
以前絶交したことが記憶に蘇る。あの時は意地を張っていたが、まともに授業が受けられないほど追い詰められていた。
カズと朱里のおかげで仲直りできたが、もう一度上手くいくとは限らない。
もしそんなことになったらという恐怖が彼女の心に生まれる。



葛藤の末、結局紫杏は断ることができなかった。
174名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:16:56 ID:yKRkm7yg
流石に雪に寝転がる訳にはいかない。
悩んだ末、小波は紫杏を木に持たれかけて立ったまますることにした。
女性経験の無い小波は日頃見ている本やAVなどで得た知識を総動員させる。
紫杏の服を捲くり上げ、ブラジャーを脱がせる。
服の上からではわからなかったが、紫杏の胸は以外と大きかった。
恐る恐る胸に手を置く。小波は自分の指が紫杏の肌に沈んでゆくような錯覚を覚えた。
少し手に力を入れてみる。
「ひゃっ!」
紫杏が声を漏らす。指はさらに沈み、形のいい胸を歪ませる。
手から伝わる弾力は彼を虜にする魔力があった。
戸惑いが見てとれた手の動きは徐々に激しくなる。
手の動きに反応して紫杏があげる嬌声もまた彼の欲望を加速させた。
もはや揉むというよりは鷲掴みと言った方が適切かもしれない。それほど小波の手には力が込められていた。
胸は生きているかのようにその形を変え、小波だけでなく紫杏にも興奮を与える。
それが性感帯を攻められる快楽によるものなのか、それとも好きな人に触れられることによるものなのかは紫杏にはわからなかったが。
心の高鳴りが身体も高ぶらせる。やがて紫杏は胸だけでは物足りなさを感じるようになる。
「そ、そろそろ胸だけじゃなくて…… その……」
紫杏が遠慮がちに視線を下に向ける。視線の先には彼女の股間が位置している。
小波は紫杏が何を求めているか察すると、胸から手を離した。
175名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:18:00 ID:yKRkm7yg
紫杏にスカートを持たせると小波は下着を脱がせた。薄く毛に覆われた秘所が外気に晒される。
初めて見る女性器に、食い入るように見入る小波。
寒さのせいか、それとも異性に見られているせいか紫杏は小刻みに震えていた。
「そんなにじっと見ないでくれ。恥ずかしい……」
羞恥心に身悶えながらも、心のどこかで期待している自分がいる。
いつしか紫杏の中からはふしだらな行為を禁忌する感情が消えていた。
小波はいつまでも眺めていたかったが、そうする訳にもいかない。とりあえず指を入れてみる。
紫杏は自分の中を進行してくる異物に乱されそうになる。
奥まで入った指は女性器の中をかき回すように動き回る。
締め付けられる感覚を楽しんだ後、指の腹を膣の壁に押し付けてゆっくりと引き抜く。
胸を揉まれていたとき以上の快楽が紫杏を駆け巡る。二度三度と繰り返されるたびに卒倒しそうになる。
肉壷からは愛液が分泌される。小波によって掻き出されたそれは淫靡な匂いを放ち、小波の獣性を刺激する。
既に男性を迎え入れる準備は完全に整っていた。
「紫杏、もういいよな」
「あ! ちょっと待って」
今すぐにでも挿入したい小波を紫杏が止める。
「その…… キスしてくれないか?」
その言葉を聞いて、ファーストキスさえまだだったことに気付いた。
「あ……」
唇が触れ合うだけの軽いキスだったが、お互いの想いを確かめ合うには十分だった。
176名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:18:44 ID:yKRkm7yg
「入れるぞ」
紫杏の秘所に小波の肉棒が挿入される。
「っ?!」
初めて男を受け入れる紫杏を激痛が襲う。
結合部からは赤い液体が流れ、太ももを伝わって足元を赤く染める。
苦痛を誤魔化すため、小波を抱く腕に力を込める。腕から伝わる震えが、紫杏の苦痛を小波に教えた。
「大丈夫か紫杏」
「問題、ない、続けてくれ」
「でもお前、どう見ても無理して……」
「小波だから大丈夫だ。痛くても我慢できる。それより小波に抱かれて嬉しいんだ。頼む、続けてくれ」
息も絶え絶えになりながらのセリフに、小波は驚愕する。
普段の紫杏からは想像もできない言葉に、彼女への愛しさが一層大きくなっていく。
もう一度唇を重ねる。先ほどのキスとは異なる、貪るようなディープキス。
繋がっているという事実も忘れるほどの口付けの後、名残惜しそうに顔を離す。
「俺、幸せだ。紫杏」
「あ、あたしも、あたしも幸せ」
言葉を交わし、ゆっくりと動き出す小波。
破瓜の痛みに襲われる紫杏だったが、小波に抱かれていると思うと心が温かくなっていく。
ほどなく小波は限界を迎える。
「もう出すぞ、紫杏」
小波は肉棒を抜き出すと同時に射精する。赤く染まった足元に、今度は白い液体が掛かる。
二人は息を整えることも忘れ、三度目のキスをした。
177名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:20:03 ID:yKRkm7yg
「大丈夫ですか、紫杏ちゃん」
帰りのバスの中で隣の席の奈桜が紫杏を気遣う。
雪山でエッチなんてするものだから、紫杏は当然風邪を引いてしまった。
紫杏が無理をしないようにフォローするつもりだった小波のせいで風邪を引くとは、なんとも皮肉だった。
「あんまり無理するからですよ。そんなになるまで何してたんですか」
奈桜の言葉で昨夜の出来事を思い出す。
(なんであんなこと言ってしまったんだ……)
とたんに茹蛸のように赤くなる。しばらくは小波とまともに顔を合わせられそうにない。
「だいたいなんであいつは風邪を引いていないんだ?」
周りの人に聞かれないような小声で紫杏が呟く。
紫杏に風邪を引かせた張本人は、いつもと変わらない様子でバスに乗り込み、すぐさま寝てしまっていた。
理不尽な現実に苛立つ紫杏。幸せそうに眠る小波。対照的な二人を乗せ、バスは走る。
こうして彼女の修学旅行は幕を閉じたのであった。
178名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:21:17 ID:yKRkm7yg
嘘予告

修学旅行の一件以来、表面上は何事も無かったかのように振舞う紫杏。しかしその心中は穏やかではなかった。
そんな心境で迎えたバレンタインデー。自治会長という立場ゆえにチョコレートを渡さないと決める。
しかしそんな決意も自治会が没収したチョコの中に小波宛てのものを見つけ揺らいでしまう。
規律と恋愛の間で葛藤する紫杏。本当にチョコを用意しなくてよかったのか。
そんな紫杏に小波が衝撃の発言をする。

「チョコがなければ紫杏を食べればいいじゃないか」

自治会長の秘め事 バレンタイン編 近日公開しません
179名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:22:00 ID:yKRkm7yg
投下完了しました。
嘘予告はむしゃくしゃしてやった。反省はしてない。
180名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:26:10 ID:tVL16Byi
リアルタイムktkr
GJGJGJGJGJ
181名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:35:35 ID:ZIzKwA2b
超GJ
バレンタイン編も見たいぞよ
182名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:38:25 ID:e1a7gzKv
GJだが…………



期待させんなwwww
183名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 00:02:07 ID:zeJwErNc
バレンタイン編バッチこい!
184名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 00:14:28 ID:JSMkQP6Q
GJ!!!
俺のバットが火を噴くぜ!
185名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 00:34:13 ID:A4453YNV
GJ!!
シュッ!シュッ!
186名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 01:32:38 ID:vEzszk3K
GJ!!紫杏かわいいよ紫杏
187名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 01:48:17 ID:ivqVIiZw
GJ!!!!!!
まんまんまをまんみ
188名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 03:47:23 ID:3QpVkYKC
ホゥエエエッ!
189名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 16:43:43 ID:tXgwbOIx
恵が店長にストーキングされてたのって、昔付き合ってたけど、振られたからでおk?
190名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 20:51:22 ID:pCfq7PUo
そんな感じじゃない?
191名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:21:04 ID:f3zKpFz+
この間紫杏投下した者です。
なんか要望があったのでバレンタイン編も書いてみたんだが同じキャラ2連投って不味いかな?
192名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:24:25 ID:Nz+APU4W
そんなこと気にしないでバッチこい!
193名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:46:13 ID:SY51Op++
ぜひとも投下してくれ!期待してるから。
194名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 01:01:25 ID:1Zk+6+2M
北乃「ムダ口たたいてないでさっさと書いて投下しろ!」


・・・ごめんなさい嘘ですどうか投下してくださいませお願いしますorz


195名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 01:21:25 ID:f3zKpFz+
それでは投下します。
1961/7:2008/03/02(日) 01:23:09 ID:f3zKpFz+
『自治会長の秘め事 バレンタイン編』

「はぁ」
今日一体何度目になるだろうか。紫杏は自治会室で溜息をつく。
既に日は暮れており、他の自治会員は皆帰っている。
自治会長ということで、多少は門限を過ぎても多めに見られるが、あまり好ましいことではない。
それでも紫杏は帰る気がしなかった。
今日は2月14日、バレンタインデー。
当然今年度から男女共学になった親切高校でもチョコレートのやり取りが行われる。
学校の風紀を守るため、自治会総出で取り締まりを行った。
没収したチョコレートはかなりの数になったが、その中に彼女を悩ませる原因があった。
「まさか小波宛のチョコがこんなにあるなんて……」

修学旅行のときに一線を越えて以来、紫杏は小波にどんな対応をすれば良いかわからないでいた。
表面上では普段と変わらないように振舞っていたが、内心では気が気でなかった。
特に二人きりになるとどうしても雪山でのことを思い出してしまう。
紫杏は恋愛禁止令を理由に小波と二人きりにならないようにしていた。
そんな紫杏にとって、バレンタインデーはまさしく鬼門である。
立場上、チョコを渡すには他の者から隠れなければならない。当然小波と二人きりになってしまう。
ただでさえ緊張するイベントだと言うのに、あのときのことを思い出してしまったら恥ずかしさでおかしくなりかねない。
そんな訳で、紫杏は自治会長の立場を建前にチョコレートを渡さないことを決心したのだ。
しかし今日小波宛のチョコを目の当たりにするとその決意が揺らいでしまう。
取り締まり厳しく行ったが、自治会の目の届かないところでやり取りがあったかもしれない。
日頃から二人きりにならないようにしていた自分は、小波の目には避けているように写っているだろう。
もし他の女に告白されたら、そう思うと何故チョコを用意しなかったのか後悔してしまう。

今まで自分は一番にはなれなかった。自分は小波にとっての一番になれないのではないか。

一度生まれた不安は、簡単に消せない。次第に大きくなる負の感情は紫杏の心を蝕んでいく。
どうしたら良いかわからないまま、時間だけが過ぎていった。
1972/7:2008/03/02(日) 01:23:47 ID:f3zKpFz+
「よう、紫杏」
「!?」
急に小波の声がして、紫杏は飛び上がる。
「どうしたんだよ、そんなに驚いて」
「こ、小波か。何でここに?」
「部活終わって帰ろうと思ったら自治会室の明かりが点いてたからな。こんな時間まで仕事するのは、紫杏ぐらいだろ?」
小波と話すことで鼓動が速くなっていく。だが緊張の中で心のもやもやが消えていくことに紫杏は気付いた。
あれほど会うのを避けていたのに、実際に会うと心が躍りだすようだった。
今まであまり会話をしていなかった反動だろうか、二人は時間も忘れて談笑しだす。

「ところで、今日は何の日だっけ?」
会話の中で何の脈絡も無く小波が言い出す。
小波はあくまでさりげないつもりなのだろうが、旗から見れば不自然極まりない。
妙にそわそわして、期待するような目をしていれば一目瞭然である。
この男はチョコレートを欲している。紫杏は確信した。
「小波、お前も男だからチョコレートを欲しがるのはわからんでもない。
しかし私は自治会長だ。皆の手本になるべき人物が、チョコレートなど渡すはずないだろう。
だいたいバレンタインなど、お菓子メーカーが売り上げアップのために仕組んだものなのだぞ。
踊らされてどうする」
「そうか、そうだよな。ははははは……」
笑い声には覇気がない。落胆しているのは火を見るより明らかだ。
「はぁ、今年こそはチョコ貰えると思ったのに……」
どうやら紫杏の努力の成果か、小波の手にチョコが渡るのは防げたらしい。
しかしここで安心する訳にはいかない。小波が他の女性と付き合う可能性について、嫌と言うほど考えたではないか。
決断しなければならない。
1983/7:2008/03/02(日) 01:24:31 ID:f3zKpFz+
「あ、あのな、小波」
「……何?」
「チョコは用意しなかったがな、その、私はお前が嫌いというわけではなくでだな、えーと……」
なんとも歯切れの悪いセリフに、自分でも嫌気が指す。
それでもここで止めることはできない。紫杏は自分を奮い立たせて言葉を紡ぎだす。
「チョコが無いのは自治会長という立場のせいでだな、私は小波のことが……その……好きだぞ」
最後のほうは消え入りそうになりながらも、何とか言い切れた。
僅かな沈黙の後、小波は紫杏を抱き寄せる。
「俺も紫杏のことが好きだ」
「小波……」
小波からの告白を受け、心が高揚していく。
「その…… チョコ用意できなくてすまないな」
「いいって。さっきの言葉の方がよっぽど嬉しかった」
笑ってしまうほどの甘い言葉も、紫杏にとっては嬉しかった。

「そうだ。いいこと思いついた」
「いいこと?」
「チョコがないなら紫杏を食べればいいんだ」
紫杏は唐突な言葉に幸福な心境から一変して混乱する。
マリーアントワネットも吃驚な発言に、思考が働かなくなる。
「それじゃあ、頂きます」
「待て待て待て!」
「大丈夫、今回はちゃんと用意してある」
そう言って小波は懐から何か取り出す。コンドームだ。
「何でそんなもの持っているんだ!」
「この前外出したときに買ってきた」
修学旅行の後、小波は今後紫杏とエッチするときのためにわざわざ脱走してコンドームを買ってきたのだ。
「駄目か? 嫌なら我慢するけど……」
どう見ても我慢できそうにないことは紫杏にもわかった。
チョコレートを渡さなかった負い目もあり、今回も紫杏は断れなかった。
1994/7:2008/03/02(日) 01:25:00 ID:f3zKpFz+
(やっぱり断ったほうが良かったかもしれない)
開始早々紫杏は後悔していた。
紫杏は椅子に座り、股を開いた格好をしている。もちろん下着は脱がされている。
小波の指示通りにしたが、この状態はとても恥ずかしい。
修学旅行のときも秘所を見られたが、あの時はあたりが真っ暗だった。
しかし今は違う。部屋の蛍光灯は点けられ、くっきりと見える。
恥辱で身が燃え上がりそうなほど熱くなるのが自分でもわかった。
小波は紫杏の下腹部へと顔を近づけると陰唇を下から上へと舐める。
「きゃあ!」
クンニリングス。知識としては知っていたが、まさか自分がされることになるとは夢にも思っていなかった。
「そんな!!」
「言っただろ、紫杏を食べるって」
やがて最上部に達した舌はクリトリスを転がして遊ぶ。
「ひゃぁ! だ、駄目、おかしくなる、おかしくなるから!」
敏感な部分を弄ばれ、快楽の波が紫杏を襲う。容易に絶頂に達してしまう。
イってしまった紫杏に対して、小波はさらに攻め立てる。
再び舌を陰唇へと移動させると、今度は膣の中へと侵略していく。
入口付近のみとは言え、膣内を舐められる感覚は紫杏には強烈過ぎた。
「舐めるな、そんなとこ舐めるな、変になるっ!」
小波は紫杏の味を十分楽しんでから口を離した。
秘所から口まで、淫らな液体が糸を引く。
その光景は紫杏にとって恥辱であると同時に酷く興奮させるものだった。
2005/7:2008/03/02(日) 01:25:38 ID:f3zKpFz+
「さて、こんなもんでいいか…… ん?」
小波が紫杏の視線に気付いた。紫杏の目は小波を訝しげに見つめていた。
「もしかしてあんまり気持ち良くなかった?」
「気持ちは良かったんだが、前と比べて上手くなってないか?
もしかして他の女と……」
「そんな訳ないだろう!」
即座に否定する小波に、ほっとする紫杏。しかし疑問は消えない。
「じゃあどうして?」
「こんな日がくるだろうと思って、しっかり練習してきたんだ」
小波は修学旅行でのセックスで、挿入してすぐに射精してしまったことを悔いていた。
紫杏は特に文句も言わなかったが(そもそも修学旅行のことを話題にしなかったのだが)、男として不名誉なことに変わりなかった。
このままではいけないと、小波は脱走したときにコンドームのついでに性関係の本を購入した。
そうして女性の喜ばせ方やエッチのときの注意点などを勉強し、暇を見つけては一人で練習してきたのだ。

唖然とする紫杏。その情熱の十分の一でも勉強に向けられれば学力最底辺からの脱出も簡単だろうに。
なんだか呆れてしまった。
2016/7:2008/03/02(日) 01:26:12 ID:f3zKpFz+
「もう挿入てもいいか?」
「うん」
小波はゴムをつけると、紫杏を床に寝そべらせる。
熱い肉棒が紫杏の中へと侵入してくる。
2度目ということもあり、前回のように痛みを感じることは無い。その分、より快楽を感じるようになる。
肉棒が奥まで届くと、小波は円を描くように腰を動かす。
ペニスが女性器を掻き回し、紫杏に快楽を与える。
「い、いい! 気持ちいい、小波!」
紫杏の乱れる姿に満足げな小波。努力した甲斐があるというものだ。
円運動に加えてピストン運動も織り交ぜる。中でかき混ぜられた愛液は泡を立てられて外へと流れ出る。
膣内でめちゃくちゃに動き回るペニスによって、紫杏の中で何かが壊される。
快楽を受け入れるだけだった紫杏は自ら腰を振りだした。
「っはぁ、止まらない、あたし止まらない!」
紫杏が自分から動くとは思っていなかった。予想外の事態にとたんに追い詰められる小波。
ほどなく限界が訪れる。
「く、出すぞ」
「来て、小波。あたしで気持ちよくなって!」
絶頂に達した小波は、ゴムの中へ白濁液を吐き出す。
2027/7:2008/03/02(日) 01:26:42 ID:f3zKpFz+
情事が終わったあと、紫杏を抱いてその胸へ顔を埋める。
「やっぱり紫杏のおっぱいは柔らかいな」
「な、何を言っているんだ!?」
「さーて次はこっちも食べ……」
言葉の途中でいきなり固まる小波。顔には絶望の色が見て取れる。
慌ててあたりを見渡す。すぐにその視線が一点に向けられた。
「どうした小波?」
小波は何も言わず、ただ指で指す。その先には時計があった。
「ええ!」
気付くと時計は9時を回っていた。門限はとっくに過ぎている。
「どどどどどうしよう!?」
「早く帰らないと!」
急いで教室を出ようとする紫杏。
「待て紫杏パンツ履き忘れてる」
「!? きゃあああ!」


こうして彼女のバレンタインは幕を下ろすのだった。



余談だが、紫杏は自治会長の仕事が長引いたという言い分が通り不問になった。
小波は当然説教された。
203名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 01:31:56 ID:f3zKpFz+
投下完了しました。
嘘予告は嘘のままの方がよかったかもorz

10の彼女候補でまだSS無いのは奈桜だけか……
ネタがないなぁ
204名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 01:38:17 ID:85nT5c0J
これはGJ
205名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 02:04:04 ID:SY51Op++
期待に応えてくれて有難う。GJだ!
あと、奈桜のシチュなら確かイベントで部室潜入寸前で止められるのが有ったはず。
止められずに潜入→部員大勢いる→捕まってそのまま…
ってのはどうだろうと勝手に提案してみる。
206名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 02:08:08 ID:QEvfmV/Z
>>203
GJ
バーローの彼女(仮)も忘れないであげて
奈桜っちはいつき&さらりんとの百合話を見てみたい
207名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 14:13:06 ID:ZdDruNoL
ここまでサイコミュなし
208名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 18:43:53 ID:Qn7uqoyX
GJだ!言葉使いが変わった紫杏もよんでみたい
209名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 20:19:04 ID:Houpat7C
ここまでzip無し
210名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 20:42:08 ID:dRdTI7pS
職人さん乙

ところで…誰もニコ動に10の彼女攻略をUPしないのは不人気だからか?
211名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 20:45:10 ID:Qn7uqoyX
ニコ動のことを話題にするのはマズイと思うんだぜ

単にまだ発売してから日がたってないだけじゃないか?
212名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 21:00:32 ID:dRdTI7pS
スマン…皆の意見をみたくてつい…。

自重します…。
213名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 21:40:22 ID:hQzS/sMO
職人さんありがとう

嘘次回予告をきっちりやってくれるあなたにはGJよりも粋と言いたい


だがGJ!!
214名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 22:01:11 ID:yfoInUAo
>>208
俺も
215名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 03:32:04 ID:LUbVltn0
ナオとヘルガ
どっちが需要ある?
ヘタレな文だが両方書いたんだが
先にどっち投下しようか?
216名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 03:49:19 ID:Zxn0yUR2
>>215

是非ともヘルガをお願いします。
217名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 04:02:05 ID:YQPaZxqi
>>215
個人的にはナオでお願いします
218名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 05:08:54 ID:LUbVltn0
一応今日はヘルガを投下してみるよ。
少し手直しして今日中には投下できるようがんばる。 

ただ文に期待はホントにしないでくれ。
219名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 07:37:02 ID:we8I8rhy
全くのスレ違いだが、5の主人公の名前を小杉にすると面白いことになると気づいた俺
220名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 08:44:30 ID:d87/Lotr
2主人公の名前を誠にすると殺意が湧く不思議
221名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 09:04:09 ID:ANMSH61H
6裏の名前をカイジにしても、違和感が無い不思議
222名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 09:08:37 ID:U2Se0+7D
7主人公の名前を黄土色にしとくとあまりゲームオーバーが怖くない不思議
223名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 09:59:45 ID:WzCD17mH
9の主人公の名前を師匠にしたら、武美にずっと呼ばれ続ける不思議
224名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 10:08:04 ID:ANMSH61H
6の主人公の名前を未来人にすると、展開がカオスになる不思議
225名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 10:32:45 ID:we8I8rhy
7の主人公の名前を先輩にして春香を彼女を彼女にすると、とうとう最後まで名前を呼ばれた気がしなくなる不思議
226sage:2008/03/03(月) 10:41:30 ID:OONQTiO4
もうこの流れ止めようよ
227名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 11:21:01 ID:ANMSH61H
>>226

ageんなカス、sageろ
228名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 12:17:59 ID:ywRqLXDu
7の主人公の名前をタノシイナにするとヒーロー戦で負けてもトラウマにならな…
ごめん、やっぱトラウマ。
229名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 12:42:43 ID:aWswBT3q
>>219-228
くだらないこと言ってないで俺のパンツでも洗ってろ!
230名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 16:54:23 ID:VpzFrB03
ところでみゆき先生や貴子で書く場合はどうすればいい?
231名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 17:31:53 ID:ywRqLXDu
>>230
幽霊でも特に問題は無いと思うが?本編で普通に触れられるだろうし。
まあ、気になるならみゆき先生の場合は4裏で行くとか。
232名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 18:23:37 ID:eXukpPav
>>210
一応暗黙の了解になってるみたい。
前に誰かがアップしたの(にしたって一年テストまでのだが)は超叩かれてた。
233名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 19:02:33 ID:yR74onnf
まぁ、本日アルバムがうpられてた訳ですが…
234名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 19:08:27 ID:amT5wSgS
叩くやつほどヘタレという罠
放置がセオリー。
235名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 19:17:46 ID:r1r9N5Fz
まあ本編は夏以降だな…
236名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:43:13 ID:rXGrC/9V
エロSSじゃありませんが、投下します。
237名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:44:47 ID:rXGrC/9V
 俺は監督に頼まれた野球用具を買うために外に出ていた。
 空は赤く染まり、一日の終わりを告げようとしている。視界に入るのは学校帰りの学生やサラリーマン、頼りなく明かりを放つ街灯に、道路を永遠と走り続ける車の数々。なんら変わりのない夕方の風景だった。
 俺はパンパンに膨れ上がったリュックサックを背負いながら、屋上で出会った少女、芳槻さらのことを思い出していた。
「あなたでも信じる事はできません」
 彼女の言葉が脳裏によぎる。二日前、学校の屋上で彼女に言われた。その時の彼女の表情は、呆然とした俺の表情をあざ笑うったものでなく、悲痛そのものだった。
 信じていない。否、信じることが出来ない。そういった表情だった。
 俺の肩に重みのようなものがのしかかる。それはリュックサックの重さだけではなかった。
 俺は彼女に信じてもらうことが出来るのだろうか?
 そのためには俺はどうすればいい?
 彼女にできることとは一体何なのだろうか?
 ぼんやりと浮かぶ夕日を背にして、俺ずっと考えていたのだった。
238名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:46:16 ID:rXGrC/9V
 親切高校に戻ってきたのは、辺りが暗くなってきた頃だった。
 野球部は既に練習を切り上げたらしく、グラウンドは綺麗に整備されていた。俺は部室の鍵を開け、購入してきたものを棚の上に並べ、昇降口に足を運んだ。
 先程まで重いものを背負っていたためか、肩がジンジンと痛む。人使いが荒いんだよな、あの人は。俺はそんなことを考えつつ、昇降口に足を運ぼうとした。
 その時、俺はあることに気づいた。
 昇降口に前に誰かが立っている。そしてその人物には見覚えがあった。確か同じクラスの高科奈桜という子だったはずだ。クラスのムードメーカー的な存在で彼女はクラスの人気者だ。しかし、そんな人気者としての彼女の面影はどこにも無く、憔悴しきった表情を浮かべていた。
239名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:47:20 ID:rXGrC/9V
「あの、高科さん?」
 俺は彼女に声をかけてみた。
 その瞬間、彼女はどん、と、俺に体当たりするように抱きついてきた。そのまま押し倒されてもおかしくなかったが、小柄の彼女では無理だったようだ。突然の状況に俺は開いた口が塞がらない。
「なんでよ!小波君、どこに行ってたの!?」
「えっ?」
 彼女の声が涙ぐんでいた。
「なんで、なんで!?なんで!!」
 彼女は叫ぶように、嘆くように、声を出す。
「何かあったの?」
「さらが、さらがっ!」
「!」
 彼女の名前を聞いたとき、ざわっとした風が俺の頬を伝った。

 さらは自殺した。
 今日の夕方頃に、屋上から飛び降りたそうだった。
 俺は言葉が出なかった。高科さんは泣いていた。
 だけど、俺は泣くことができなかった。
240名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:48:31 ID:rXGrC/9V
 俺が寮の部屋に戻ると、二つ後輩の真薄が、
「先輩、何かあったんですか?」
 と、聞いてきた。よほど俺の表情が青ざめていたのだろう。
 呆然としまま答えない俺に、真薄が心配そうな表情を浮かべている。
「小波君、ちょっといいでやんすか?」
 荷田君が俺の耳元で囁くと、俺の手を引っ張って部屋から廊下に出た。
そして、荷田君は俺に一通の封筒を差し出してきた。
「これを小波君に渡して欲しいと、言われたでやんす」
 俺は荷田君から封筒を受け取る。
封筒を裏返してみると「芳槻さら」と書かれていた。
俺の手が震えた。荷田君は頷いた。
「……ありがとう、荷田君」
 事情を知ってか、深くは追求してこない親友の優しさを感じながら、俺はトイレへと足を運んだ。 
241名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:49:48 ID:rXGrC/9V
 手紙に書いてあったのは、自殺の動機のことだった。
 さらの父親が突然倒れたらしく、意識不明の重体だったらしい。
たった一人の肉親を失う事に相当恐れていたのだろう。
彼女の震えた文字を見れば一目瞭然だった。
そして俺に対する感謝の文も添えられてあった。最後の一文は
「今までありがとうございました」
 と、共に一枚の写真が添えられてあった。
 それは、彼女と初詣に行ったときの写真だった。
確か、屋台のおじさんに無理言って撮ってもらったんだっけ。
彼女は笑っている。俺も笑っている。
 俺は泣いた。
 それは、監督の厳しさや先輩の嫌がらせ、ライバルへの力の差で泣いた感情的なものとは違う、
心にポカンと開いた空洞を埋めるための涙だった。
242名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:51:09 ID:rXGrC/9V
トイレから出た後、俺は屋上に行った。
 空を見上げれば星が輝いている。
以前にも夜にさらと会ったことがあり、一緒に星空を見ていた。
だが、今は彼女はいない。
 同じ空でも、何でこんなに見え方が違うんだろう?
 君がいないだけで、何でこんなに儚く見えるんだろう?
 君はあっちで見えているの?この空が?
 俺は一つの柱に近づいた。そこには油性マジックで文字が小さく書かれている。
さらと俺の唯一の連絡手段。
監督生に見つからないようにこそこそと書いていたっけ。
俺はその文字を見ながら手でなぞる。
 「うん?」
 俺は柱に傷が付いている事に気づいた。
鋭利なもの、つまりカッターか何かで付けたような傷が出来ていた。
その傷は一つでなく曲がりくねっていたり、傷同士が重なったりしていた。何かの文字だろうか?あるいは絵か?
 一体、誰がやったのだろう?
そんなことを考えたが、今の俺にはどうでもいいことだった。
俺は夜遅くまで、空を眺め続けていた。
243名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:52:21 ID:rXGrC/9V
 その後、高科さんからさらのことについて教えてもらった。
 高科さんはさらと血の繋がった姉妹である事。
 彼女に嫌われた理由。
 家の事情。
 その話を聞いて、ようやく俺はさらの事情を知ったのだった。
 それはさらが亡くなって3週間後の梅雨の季節のことだった。
「私じゃ駄目だったみたい」
 高科さんは自虐的に笑う。あの日以来から、彼女の笑みは作り笑いにしか見えなかった。
今の彼女はムードーメーカとしての、人気者としての高科菜桜ではなく、
妹を失った一人の姉の姿だった。
「私じゃ、さらを説得できなかったよ」
 高科さんは独り言のように呟く。
 あの時、俺が説得したならば、さらは助かったのだろうか?
「俺は……」
「ごめん。小波君」
 俺の言葉を遮るように高科さんは言葉を挟んだ。
 そして、彼女が持つポーチから一つのナイフを取り出した。
「これね、さらが死ぬ時に持ってたナイフ」
「じゃあ、これで…」
「結局は飛び降りちゃったけど」
 俺は高科さんからナイフを受け取る。
 その辺で売っていそうな果物ナイフだった。
 うん?何だこれ?
先端部分の刃がこぼれている。
刃の先には白い粉のようなものが付いている。
これは、まさか――
「どうしたの、小波君?」
「あ、いや、なんでもない」
 俺は高科さんにナイフを返すと、屋上を後にした。
244名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:53:06 ID:rXGrC/9V
 数日後、俺は一人で屋上に来た。
 左手にはさらと一緒に使っていた油性マジックを持って。
 俺は無言で、屋上の奥にある柱へと足を運んだ。
 空を見上げる。今日も空は晴れていた。
 柱へとたどり着くと、俺はマジックのキャップを取って、
傷ついた部分を中心にして、塗りつぶした。
 すると、傷ついた部分が一つの言葉として浮かびあがった。あまりにも崩れた文字だったが、今の俺には理解できた。


「ごめんなさい」


     〜 fin
245名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:54:59 ID:doU6F7XL
投下乙!
定期イベを逃してさらが死ぬエンドか…
本当にきっついな…今度はさらとラブラブなのを頼むぜ!
246名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:55:31 ID:rXGrC/9V
題『最期の言葉』

最初の方、改行を入れ忘れてしまって
非常に読みづらくなってしまってすみません。
メモ帳にこまめに改行を入れてなかったので…。
非エロは需要はないのでしょうか。
247名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:56:16 ID:rXGrC/9V
>>245さん
機会があれば、是非!
248名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:56:20 ID:WzCD17mH
GJだ。GJなんだが………
さらぁあああああああ!!
249名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:09:54 ID:amT5wSgS
あぁ…さらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

職人さんGJです!!

250名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:11:55 ID:amT5wSgS
つか、もうエロ限定じゃなくてもよくないか?
251名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:51:54 ID:e0LOGpJf
もとからエロ推奨ではあるけど限定じゃないだろ
この板にある以上エロ推奨をやめるわけにはいかんだろうが
252名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:59:32 ID:aWswBT3q
>>246
最初に見たendがさらbadだったなぁ・・・

非エロは全然おkだと思うけどたまには萌えスレにも非エロ職人さん来てほしいな
いい加減○○分(キャラ名)ばっかりだし
まあまとめwikiに載せることを考えるとこっちで一括してやった方がいいか
253名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:28:43 ID:mtU4TJSo
この流れならイケる!
明日か明後日辺りにナオbest後の話を投下する
254名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:58:45 ID:avy//ftG
>>253
期待しているんだぜ

俺も書きたいけど全然書けないね。風景、心理描写がさっぱりだ
255名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 01:46:43 ID:vTU+enaC
>>253に期待
>>254俺も起承転結の起と結は思いついたんだが承と転が全然ダメだ
256名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 02:04:21 ID:mtU4TJSo
あ、でも文章は期待しないで
257名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 08:37:15 ID:3KudIEIh
今日のテストが終わったら俺も一つ書いてみるんだぜ。

非エロだけど
258名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 11:17:05 ID:/YF42DeQ
ダッシュの親父に萌えて書きたくなった。しかし小学生。
高校生ならギャルゲでもいけるだろこれ…
259sage:2008/03/04(火) 17:16:23 ID:muLEMwoZ
俺も何か書きたいんだがな…
260名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:19:36 ID:OoVgPDvY
激しくブーム到来の予感

僕も何か考えとくよ。
261水道局:2008/03/04(火) 20:00:35 ID:ZCyPqnRq
初めまして。挨拶代わりと言ってはなんですがユイ投下します。
非エロの流れを無視ですがどうかご了承下さいませ。
262水道局:2008/03/04(火) 20:02:49 ID:ZCyPqnRq
『3年目のクリスマス』

『……一巡目、頑張パワフルズ、小波、日の出高校……』

日の出島に真紅の優勝旗が渡った3ヶ月後。
俺は甲子園での活躍が多くのスカウトの目に留まり、なんと一巡目でプロ球団に指名された。
そもそも今年は大学・社会人との統合ドラフトということもあり、
指名する、という話は聞いていたが、まさか一巡目で指名されるとは思っていなかった。
その後は取材陣が島に押し寄せたり、島全体でお祭り騒ぎになったりで大変だった。

そして本日12/25、俺は本土に渡り球団との契約を交わし、正式にプロ選手となった。
「ふう……これでとうとうプロ野球選手か」
「すごいねぇ。でもなんか普段の小波君を見てるからプロ野球選手ってカンジはしないけどね?」
「そんなこと言うなよ。でもこれからは社会人さ」

本土に渡る際、父さんが忙しいので一人で契約に行く、という話をユイさんにすると
「私も行きたいなぁ。たまには島の外に出たいし、その日ってクリスマスでしょ?」
と半ば強引について来ることになった。
もちろん、俺は全然嫌じゃない。大歓迎した。

「さて、用事は一応終わったけど、この後どうする?ユイさん」
「う〜ん、とりあえず食事でもしてその後考えましょ?」
「そうしようか。腹が減っては戦は出来ぬっていうし」
「もちろん、奢ってね、社会人さん?」
「むむ」
263水道局:2008/03/04(火) 20:03:29 ID:ZCyPqnRq
その後はクリスマス一色の街でショッピングを楽しんだり、カラオケで盛り上がったりと散々遊び、夕刻が近づいて来た。
「あ〜楽しかった。こんなに遊んだクリスマスなんて久しぶりかも」
「楽しかったけど、俺のサイフにはかなりのダメージが……」
「あはは、気にしない!
 でもどうしよう?船まで一時間ぐらいあるよね。どこかで休憩しようか?」
「そうだな……」
これを待っていた。恋人とクリスマスというイベントのメインディッシュ。
前菜だけでも十分楽しんだが、やはりメインは逃せない。
辺りを見回す。大抵このような街にはある。日の出島にはないアレが。
――そして小波はラブホテルを見つけた!!

「ここにしよう」
「うんじゃあここに……え!!ここって所謂……」
「イヤかな?」
「イヤじゃないけど……」
「じゃあ行こう」
俺はユイさんの手を強引に取って中に入る。もはや、引けまい。
264水道局:2008/03/04(火) 20:04:13 ID:ZCyPqnRq
「ほう、中はこうなっているのか……」
「ふ、ふ〜ん。げ、ゲームとかもあるんだね……」
初めてのラブホに思わず驚嘆、あるいは緊張。
「じゃ、じゃあ、シャワー浴びて来るね……?」
緊張した面持ちでユイがバスルームへ向かう。初々しくていいなあ。

思えば去年のクリスマス。まだ付き合って間もない頃、ユイさんからスーパーパワビダD&安眠マクラという
誘ってるとしか思えないプレゼントを貰った時にしたのが初めてだった。
後日、彼女曰く「そんなつもりはなかった」らしいが。

……いかん、思い出したら我慢できなくなってきた。焦るのはよくないがしかし……。

――チャンスは一度きりじゃ by野○仙人――
神のお告げに従い、衣服を脱ぎ捨て、秘密兵器と共にバスルールへ突入した。

「へ!?え、え〜と、まだ入ってるんだけど!」
「まあとりあえず座って」
なんだか分からない、というユイさんを椅子に座らせ、先刻準備したローションを取り出す。
もう止めない。いや、止まらない。
「え〜と、何それ?」
「ローション。でも俺も使うの初めてだから」
「ロ、ローションって……あぅ!!」
ユイの乳首を軽く摘む。
こういう場合、先手必勝。
「大丈夫、乱暴はしない」
真剣な表情で小波に迫られ、ユイは断ることが出来なかった。
265水道局:2008/03/04(火) 20:07:18 ID:ZCyPqnRq
「ゆっくりと強弱をつけてマッサージする、と……」
「んっ、あ、ふぅ……あぁ……」
「凄い……。ヌルヌルしてる……」
もっと抵抗されると思ったが案外すんなりと受け入れられた。
事前に調べておいた使い方通りにローションをユイの全身にくまなく塗っていく。
胸を重点的に、全体に塗り込む様に、しかし秘所にはギリギリ触れないよう、マッサージを続けていく。
そうしていく内に緊張気味だった体から徐々に力が抜けてゆくのが感じられた。
「どうかな?」
「ん……温かくていいかも……っ」
「サロンとかもこんな感じかな?」
「い、行ったことないし……。こ、こんなエッチな塗り方は、んふぅ、しないでしょ……」
ユイの形の良い胸を撫でるように、そして乳首を指で転がしたりと感触をじっくりと楽しむ。
「ここ、硬くなってる……」
「んんっ!、そんな、あふぅ、こと、言わな、ああぁあ!」
ユイが言い終わる前に、硬くなった乳首を甘噛みすると面白いぐらい反応する。
突起を責めつつ、片方の手を胸の下からユイの秘所までに滑らせる。
先程焦らしたのが効いたのか、すでにかなりの愛液が漏れ出していた。
「ぁん!そ、そこは……あぁ!!」
「あれ?さっきは何もしてないのに・・もう濡れてる?」
「やぁ、だから、そういうことは……はぅ!!」
「確かここが弱いよね?それともこっちだっけ?」
「きゃぅっ!あ、はぁっ!!あ、あ、っあぁぁ!!」
中に指を入れ、ユイの弱い部分を責め続ける。
「おっと、こっちもか」
乳首を責めるのを止め、ユイのクリトリスへ指を添える。
「あぁ!!ダメ、あぁあっぁう!!ひゃあぁあ!!」
一方は陰核をまさぐり、もう片方では敏感な場所を責められる刺激に思わず嬌声をあげてしまう。絶頂は近かった。
「な、なにか来る!あぁぅ、はぁあん!!」
「イっていいよ」
ユイの耳元でそっと呟く。
「も、もう……あぁああぁぁぁっ!!」
ぷしゅぁーーと勢い良く液体が飛び出す。どうやらイったらしい。
266水道局:2008/03/04(火) 20:07:58 ID:ZCyPqnRq
「はぁ、あふぅぅ……」
「潮まで吹いたんだ?どうだった?」
絶頂直後に特有のとろけるような表情を浮かべたユイに尋ねる。
「はぁ、はぁ……。どうもこうも……。えいっ!」
「うわ!?」
突然抱きついてきたユイに倒され、騎乗位の様な形になる。
「今度は私の番ね?」
むう、あれだけ責めたのに……。ユイさんって結構体力あるんだな……。
そんなことを考えていると。
「こうしてあげるっ」
「ん?……っあ!!」
ユイが俺のモノを秘所にあてがう。
――だが中へ導いたのではなかった。
「つぉおおっ!」
「ん、私だって勉強してない訳じゃ、あぅ、な、ないんだからね?」
これはマズイ。
俗にいう素股というもの。もちろん初体験であり、
ユイが進んでしてくれるとは非常に嬉しいが、妖しく光るユイの肢体は視覚的に十分である事に加え、
ローションと愛液によるヌルヌルとした感触は先程から我慢していた俺には耐え切れない。
「くっ、ちょっと待って……」
俺の願いとは反対に、にちゃにちゃと厭らしい音と共にユイは腰の動きを速めていく。
「んん……さっきのお返し」
ユイが動くたびに乳房が揺れ、顔に押し付けてくる。加えて、鼻腔をくすぐる甘い香り。
もう限界だった。
「く……、で、出るっ!!」
ビュ、ドピュ、ピュッ、ビュッ!
「あんっ!」
あまりの勢いに、ユイの顔にも白の液体が飛び散る。
267水道局:2008/03/04(火) 20:08:41 ID:ZCyPqnRq
「ふふ、私の勝ちね?」
情けない気分の俺に対し、ユイが小悪魔的な笑みを浮かべる。
「さて、そろそろ時間よね……。ってあぅ!!」
俺はユイを押し倒した。今度はこっちの番だ。
「船なくなっちゃう……ん」
キスでユイの口を塞ぐ。
舌を絡ませ、口内を蹂躙し、ユイを求めていく。
「んふぅ……。帰れなくなっちゃうよ?」
「なら泊まればいいさ」
そう言ってすぐに硬さを取り戻した自分のモノをユイの秘所へあてがい、一気に突き入れる。
「あん、そんな急にあ……くぅぅぅううっ!」
「っあ……いつもと違うっ」
一気に最深部まで到達したせいか、膣内の動きが激しい。これはあまり持たないかも……。
うっかり射精してしまわぬ様注意しつつ、ユイの秘所以外の部分を責めていく。
一方のユイは、挿入による快感に加え、ローションにより敏感になった全身を責められ、喘ぎが止まらない。
「ふぁぁ、ああぁん!!奥に、奥にあたってるぅう!!」
「くっ、さっきの、お返し、だっ!」
「やぁあ、んんんっ、激しすぎるよぉ!……っはぅぅううぅ!!」
ユイがイクたびに膣は収縮を繰り返し、俺のモノをしごいていく。
「くあぁ!そんなに締め付けるとっ」
「ああぁん!でも止まらないのっ!あふぅっ、キ、キスして!!」
互いの唇を重ね合う。もう絶頂は近かった。
「だ、出すぞ……っは!」
「うん……ああぁんっ!中に……き、きて……!!」
「くぁっ……!」
「ああぁあああっっ――――!!!」
268水道局:2008/03/04(火) 20:09:08 ID:ZCyPqnRq
「ふう、 さすがに疲れた……」
―結局、船の時間には間に合わず、しかも互いに体を洗いっこした後にもう一戦交えてしまった。
今はベッドの中。
「もぅ……。あんなに激しくして、しかも帰れなくなっちゃうし……
 プレゼントは向こうにあるんだけど……」
「プレゼントは残念だけど大丈夫、俺も社会人だし、責任は取れるよ」
「え!それって……」
「ああ、今すぐは無理だし、俺もまだ半人前だけど……
 世間に認めてもらうまで待っててくれないかな。その時にまた正式に、ね」
「ふふ……。うん、待ってる……だから頑張ってね?」
「もちろん。……愛してる、ユイ」
「うん、私も……」
クリスマスのキスをした。
269水道局:2008/03/04(火) 20:10:03 ID:ZCyPqnRq
翌日、島へ帰り真っ先にユイさんの家へ謝りに言ったが、全然怒られなかった。
どうも「ねーちゃんの彼氏はいい人」とユイさんの弟が以前より強く言っていたらしい。
それどころかご両親に「お願いしますね」などと言われてしまった。ユイさんは顔を真っ赤にしていたけど。

あと、実は契約の際さらっと『被本塁打が多いのが心配』と言われた事はまた別のハナシ。
270水道局:2008/03/04(火) 20:12:40 ID:ZCyPqnRq
以上です。こんな感じでいいんですかね?
誤字脱字あったらすみません。
271名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:55:23 ID:D0ubpGPd
GJなんだが、>>1読もうぜ、ここはsage進行なんだ
272名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:32:53 ID:mtU4TJSo
GJ!
唯が彼女なら、被本塁打が多いのも仕方ないな…
273名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:58:25 ID:ys+ZoBQp
ユイのエロ書いてくれてありがとうございます
274名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:03:53 ID:OoVgPDvY
パワポケ動画UPの賛否両論はここで
http://c.2ch.net/test/-/streaming/1204635516/i
275名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:53:29 ID:9C7NhY75
遅れた・・・奈桜のエロパロ書きました。
少し設定や文が変かと思いますが、どうぞよろしく


昼休み、親切高校で楽しそうに後輩のいつきと戯れる奈桜がいた。
彼女たちはかくれんぼをしようとする最中だった。
ジャンケンでいつきが隠れる方になった。
「1〜2〜3…30!」と数えてから奈桜は動いた。
「いつきの事だから、きっと旧校舎にかくれているはずですよ!」とたかをくくりながら、旧校舎に向かった。
「見つかるのは時間の問題です」と自分に言い聞かせながら旧校舎の外側の窓から侵入しようとした。
276名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:54:18 ID:9C7NhY75
その時、向こう側から重い足音が聞こえたので奈桜は、先生が見回りにきているのかと思い、慌てて窓から降りた。
そして奈桜は、窓からこっそりと旧校舎の中を覗いた。
そこには、小波と実の妹であるさらの姿であった。
「何をやっているのかしら?これはもしかしてプロポーズの予感!」そうだと奈桜は思った。
だが、その予想を超えたものが奈桜の目に映った。
なんと、小波とさらがディープキスをし始めたのだ。
これにはさすがの奈桜も口に手をあてながら見てしまった。
そしてその後、また驚くことに小波とさらは裸になってしまった。そしてさらは、小波の前と座り込み、小波のモノを舌で舐めまわしていた。
「さら…どこで覚えたのかしら…」
奈桜は唖然としてしまった。
その行為が終わったかと思うと次はさらが四つん這いになり小波に尻を向ける感じの体制をとり、小波が自分の物をさらの花園へと入れて前後に腰を動かす姿が奈桜の目に映った。
奈桜はその光景をみて、思わず赤面した。
更に、さらの方に目を向けると、あのいつも悲しそうなさらの顔が喜びに満ちているのがわかった。
「さ…さらがあんなにいい笑顔を浮かべているなんて…」
奈桜は信じられなかった。自分がどんなに振る舞ってもさらは笑顔一つ浮かべなかった。
なのに今はあんなにいい笑顔をしている。奈桜も小波は魔法使いかとさえ思ってしまう。
そして数分後、さらの大きな喘ぎ声を最後に場が沈黙した。
二人とも果ててしまってたらしい。
奈桜は慌てて後退りをした。その時不運にも、足が置いてあったバケツに当たったのである。
その音にさらは気づいてはいなかったが、小波が気づいて奈桜の方に目を向けた。
奈桜は慌てて逃げた。途中で観念して帰ってきたいつきがやってきたが、無言で振り払い教室に戻った。
その後いつきは奈桜に昼休みのことを問いかけてみた。
「奈桜先輩〜。昼休みに何かあったのですか〜。もしかして、見つけられなかったことがそんなに悔しかったのですか?」
「そんなことじゃない!」
と奈桜はいつきに一喝した。奈桜の顔に焦りが感じられた。
いつきにもそれがわかった。いつきは危惧してその事について触れなかった。
放課後―奈桜は小波のところに向かった。そして小波と遭遇した。「あっ…な…奈桜!」
小波はびっくりした。
小波はさらとの情事を奈桜に覗かれてから、姉である奈桜にとやかく言われるのではないかと心配だった。
277名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:55:06 ID:9C7NhY75
「ま…まさか…昼休み覗いたのは奈桜でしょ?」
念をおすように質問する。
「…そうですよ」
ストレートに返答される。意外だった。
「さらとやったことについてなにか責めにきたのかい?」
観念したかのような小波の返答。しかし奈桜は
「そうじゃないんです。姉である私がどんなに頑張っても、さらの顔に笑顔を作れませんでした。だけど貴方はいとも簡単に笑顔をつくりだしたんです。姉として悔しいことこの上無いです。だから…」
姉バカの奈桜らしい返答。小波は責められず一安心した。
だが、次の言葉で小波は唖然とした。
「昼休みにさらにした事を私にしてください…」
「ええええっ!!何言ってるんだよ!出来る訳が…」
「お願いしますっ!」
涙目で奈桜が懇願する。だが小波には部活がある。
しかし、女の子に泣きながら懇願されると断れなかった。
そして二人は旧校舎に向かった。今旧校舎にいるのは奈桜と小波だけである。
そして教室についてから小波は服を脱いだ。
鍛え上げられた肉体美、そして小波のペニスはそそり立っていた。「こ…こんな大きなモノがさらの中に…触っていいですか?」
「だからこうしているんだけど…」
奈桜は小波のペニスを掴んだ。
「すごい…熱いです…」
奈桜は掴んだ後、それを自分の口に運んだ。
慣れない手付きでしごきながら小波のものをくわえる。
「痛っ!奈桜噛んじゃだめだよ。」
「す…すいません…」
だけど気持ちいいことに変わりはなく、小波に絶頂が訪れる。
「くうっ…出すぞ!」
「ん〜〜〜っ!」
小波は、奈桜の口のなかに出してしまった。「これが…小波さんの…味…」
奈桜が不思議そうに言った。
「じゃあ、奈桜も服を脱いで。じゃないとできないから」
「…わかりました…」
恥ずかしそうに奈桜は答え、服を脱いだ。
奈桜の裸体は化粧されているかのように美しく、未発達ながらもいいラインを保っている。そしてさらより胸が大きかった。
奈桜は四つん這いになった。
「さらと同じこと…私にもしてください…」と奈桜がせがむ。
だが小波はいきなり奈桜の花園を舐め始めた。
「く…くすぐったい…や…やめてください…」
小波は奈桜の言葉に耳をかさず花園を舐め続けた。
「ふ…ふぁあああっ!!」
奈桜が初めて果てた。花園から潮がたくさん出てきた。
そして小波は自分の性器を奈桜の花園へと入れる。
「ぐっ…痛い…痛いです…」
奈桜が目から涙を流しながら訴えた。
「な…奈桜の中…凄く熱くてきつい…!」
と小波は言って前後に動かし始めた。
奈桜が痛みに耐えながら「こ…こんなことして…笑顔になんか…ぅあぁああ!」
「もうすぐ…奈桜にもわかるさ」
278名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:55:33 ID:9C7NhY75
と小波は言った。
そして小波は奈桜の胸に頬張りついた。
「そ…そんなに噛まないでっ…」
そんな言葉に耳をかさず奈桜の乳首に甘噛みした。
変化があったのは数分後であった。
奈桜が感じ始めたらしい。
「あっ…ふぁっ…だんだん…気持ちよく…なってきてる…」
「そうだろ…気持ちいい…だろ…」
だんだんと奈桜が快楽の虜になってしまった。
「楽しい…楽しいですっ!やめられないですっ!」
奈桜が自分から腰を動かし始めた。
さすがの小波も我慢の限界がやって来た。
「ぐっ…出すぞ…奈桜っ!」
「きて…来てくださいっ…小波さんっ!」
「うおおおおおおおっ!!」
「あああああああっ!!」
小波は奈桜の中で果てた。
小波は部活があるので入れているものを引きぬこうとした時、突然奈桜が足を小波の腰に絡ませ逃がさなかった。
「離しませんよ、まだやめたくないです。」「いや…そんな…もうそんな気は…」
「つべこべ言わず二回戦!始めますよ!」
「ちょ…ちょっと…うわぁぁぁぁぁぁっ!!」
それから奈桜と小波は5回にも及ぶ性交を行なった。終わったころには7時を過ぎていた。
こうして奈桜の初めての時間はあっという間に過ぎていったのであった…
fin
279名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:22:48 ID:D0ubpGPd
原稿用紙50枚分程度(20000字ぐらい)書いたのに、いまだに物語の三分の一も進んでねぇorz

なにこの長編小説、誰が読むんだよ……

てーか、パワポケが舞台である必要がないと気が付いてしまった……
280名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:26:16 ID:PXcazHx+
>>279
服部先生かwww
281名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:38:10 ID:D0ubpGPd
てーか、これでも物語は三割程削ったし、描写もたいして濃くしてないんだぜ

ガチで書こうと思ったら、100000万字は余裕で突破するな……
282名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:40:21 ID:oSGQGtP8
登場人物が誰なのかちょっとだけ気になる
そこまでストーリー膨らませるとオリジナル要素は強くなるんだろうけど
283名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:55:36 ID:vTU+enaC
>>270>>278もGJ!!

>>281ちょっと待てw
1.0×10^9字だと400字詰原稿用紙250万枚になるわけだが
10万字の間違いだよな?
284名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:59:52 ID:D0ubpGPd
ダッシュで、IFさくらEND?(主人公が才葉家の一員)兼半るりかルート(るりかの家の借金は、才葉父が肩代わり)

とだけ言っておくか……
285名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:01:54 ID:uUcybUkD
>>283
普通にミスだ、指摘サンクス

10万字な
286284:2008/03/05(水) 00:08:01 ID:uUcybUkD
さっきもだが、連レスすまない

よくみたら、日付またいでるからIDが変わってるな

どっちも俺だ、あんまり気にしないでくれ
287名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 08:40:32 ID:1oFhnNN6
奈桜の主人公の呼び方って
〜さん、〜くん、どっちだったっけ?
288名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 10:49:15 ID:aOvnlFm4
〜くんじゃなかった
289名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 11:22:39 ID:/fBuLQfV
>>288
sageろ

〜くん だな。
290名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 11:23:33 ID:ZViapFbv
【中国】スター三人、無修正写真流出「セックス?スキャンダル」

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[?思慧]-37P-
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_2.shtml
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_1.shtml
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63187.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=13/2008-2-9/63186_2.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63185.shtml
291名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 11:38:40 ID:uUcybUkD
>>290みたいに広告くるし、バカも増えるからsage進行守ろうぜ

今日は一時間くらいかけて、五行くらいしか進んでねぇ……
みんな、書けないときはどうしてる?
292名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 12:34:54 ID:/MTE5acL
書けない時はもう書かないな
文章が思いついたら書きなおす
293名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 12:49:15 ID:VJrfyZiK
終わってないのに新しいの書き始める俺よりましだな
294名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 13:04:14 ID:uUcybUkD
>>293
ありすぎて困る

今は、さくら(長編)天本(長編)めぐみ(長編)美咲(短編)の四本抱えてるんだぜ

あとは書き上げるだけだというのに……
295名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 14:18:45 ID:1oFhnNN6
文章浮かんでこなさすぎワロタ

いや、笑い事じゃないぞ……
296名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:18:40 ID:Jg7MJ5/9
ちょっと聞きたいんだけど、ナオさらいつきのレズ3Pっておk?
主人公ほとんど出番なし(エロには非介入)なんだけど
297名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:32:01 ID:bxeIYFiy
是非・・・
そしてナオさら主人公も是非
298名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:48:50 ID:ZB91CMMw
ナオと10主はおばかかわいいカップル
299sage:2008/03/05(水) 21:33:13 ID:4pzqn3zK
ポケきっての巨乳キャラって誰??
その子を題材にしたいんだけど…。
300名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 21:35:34 ID:xk9e4vVx
アカネ〜
301名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 21:37:21 ID:tNGA+eiq
上げんなカス
302名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:14:02 ID:uUcybUkD
>>299
いい加減にしろよカス。てめぇみたいなゴミクズが出てくるから上げんな
303名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:23:47 ID:Jg7MJ5/9
ナオさらいつきSS投下します。
ナオとさらが仲直りしているのに主人公に彼女がいない等ゲームではありえない状況ですがそのへんはスルーでお願いします。
また女同士、姉妹同士の絡みがあるため苦手な方はご注意ください。
304名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:24:31 ID:Jg7MJ5/9
『百合の花園』

「お姉ちゃんどうしたの? こんなところに呼び出したりして」
さらはナオに呼び出されて、旧校舎に来ていた。
森の中に位置する旧校舎はその存在をあまり知られておらず、密談するにはもってこいの場所である。
「今日はね、小波君のことで話があって呼んだの」
ナオの口から小波の名前が出たとたん、さらの心は跳ね上がった。
今まで人を信じられなかったさらは、小波のおかげで再び人を信じられるようになった。
こうして姉妹が仲良く会話できるのも彼のおかげである。
さらはいつしか小波に恋心を抱いていた。
しかしさらには小波に想いを告げることができない理由があった。
それは姉、ナオの存在である。
ナオもまた小波に惹かれていた。
幼き日、自分のために嘘をつき辛い思いをさせてきた姉から愛しい人を奪うことは許されないのではないか。
そう思うとどうしても告白を躊躇してしまう。
さらは半ば小波への想いを諦めていた。

「もしかしてさら、あたしに遠慮している?」
そんなさらの心境もナオにはお見通しだった。
「でも」
「甘い!」
ナオは声を上げてさらの反論を封じる。と同時に懐から何かを取り出す。
「これを見てください」
305名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:24:54 ID:Jg7MJ5/9
ナオが取り出したのは数枚の写真だった。写真には様々なものが写っている。
崖の上で五十鈴と談話する小波。紫杏の手伝いをする小波。妙子に勉強を教えてもらう小波。
いずれの写真も小波が“女の子と二人きり”で“楽しそうに”している。女性の小波を見る視線も、好意を感じさせるものだ。
「そんな……」
あまり交友関係の多くないさらは、小波と他の女性が会っていることを知らない。
そんな彼女にとってこの写真は衝撃的だったようだ。
「いい、さら。小波君を狙うライバルは、想像以上に多いの。オマケに彼女達は私達に無いものを持っているわ」
「私達に無いもの?」
「そう。それはおっぱいよ」
ナオもさらも、あまり胸が大きいとはいえない。
それに比べて写真に写っている女の子たちのバストは大きい。
彼我の戦力差は明らかである。
「でも、小波君が胸が大きい人が好きだとは限らないし……」
「そう思いたいのはわかるわ。あたしもそうだもの。でもね、現実は非常なの。
これは小波君の部屋で見つけたものなんだけど」
ナオがトドメとばかりに取り出したのは所謂ポルノ本だった。
「胸の大きい人ばかり……」
小波が愛用しているエロ本には特に胸の大きな女性が多かった。
先ほどのツーショット写真だけではまだ偶然ということもありえたが、これで決定的になった。
「どうしよう……」
「さら。小波君があたし達以外の人を選ぶかもしれない問題がある以上、彼があたし達のどちらを選ぶかを悩んでもしかたないと思うの。
ここは一時休戦しない? とりあえず小波君をメロメロにして、決着は卒業後にって感じでさ」
黙って首を縦に振るさら。
いくら身を引こうと考えていたと言っても、さらは小波のことが好きである。
ナオならまだ我慢できるが、他の女性となると話は変わってくる。
今ここに、恋の姉妹タッグが誕生した。
306名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:25:31 ID:Jg7MJ5/9
「でも一体どうしよう? 小波君が胸の大きい人が好きなら、私達じゃ相手にならないよ」
「そのために今日はこれを用意しました」
ナオが取り出したのは一本の瓶だった。中には無色透明の液体が入っている。
ローションのように粘性の高い液体であることが見て取れた。
「これ、何?」
「これは胸の大きくなる薬なの」
物凄く胡散臭い。たいていこういった類のものはインチキだと相場は決まっている。
怪訝そうな顔をするさらをナオが説得する。
「確かに効果が無いかもしれない。頑張っても無駄かもしれない。
でもこのまま諦めることはできないよ。
タエタエやすずちんには及ばなくても、もうちょっと大きくなれば二人分のおっぱいで悩殺できるはずよ」
無茶苦茶な言い分だったが、さらを決心させる迫力が込められていた。
恋する乙女はとかく暴走しがちである。

「この液体を胸に塗って揉むと大きくなるらしいです」
ナオが同梱されていた説明書を読む。
いそいそと服を脱ぎ始めるナオとは対照的に、さらには躊躇いが見られる。
いくら姉しかいないと言っても、こんなところで服を脱ぐことに抵抗があった。
「やっぱり恥ずかしいよ……」
「そんなことじゃ、小波君のハートを射止めることなんて無理よ」
及び腰のさらを、ナオが煽る。小波の名前を聞いて、さらも意を決して服を脱ぎ始めた。

二人の胸が露わになる。
まずはナオが薬を胸へかける。粘度の高い透明な液体を、擦り付けるように胸全体へと塗っていく。
続いてさらも胸へと薬を垂らす。ひんやりとした粘液がかかり、思わず身震いしてしまう。
こうして美少女二人が上半身裸で胸を揉むというなんとも珍妙な光景が生まれた。
307名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:26:03 ID:Jg7MJ5/9
胸を揉み始めてから数分、さらは奇妙な感覚に襲われていた。
身体が燃え上がるような、悶々とした感情が芽生える。
「お姉ちゃん、何か変だよ」
ナオに異変を伝えようとしたが、ナオもまた息を荒げていた。
明らかにおかしい。さらはナオが読んでいた説明書に手を伸ばす。
説明書を読んで、さらは愕然とした。
この薬は感じるほど効果が上がるらしい。そして効力を上げるために薬には媚薬が含まれていると書いてあった。
「お姉ちゃん速く止めて!」
慌ててナオを止めようとするさらの胸を、後ろからナオが掴みかかる。
「お姉ちゃん!?」
「手が止まっているよ」
ナオは頬を赤く染めている。どうやら既に薬の影響を受けているようだった。
「さらのおっぱいってあたしより大きいね。ちょっと嫉妬しちゃう」
背後から回されたナオの両手によって胸を揉まれるさら。その背中にはナオの乳首が押し付けられている。
「ん〜〜〜〜!」
さらもまた薬によって敏感になっている。実の姉に触られているという背徳感も相まって、あっという間に達してしまった。
「胸揉まれただけでイっちゃったんだ。さらって以外にエッチなんだね」
「違う! これは薬のせいなんです。この薬には媚薬の効果もあるって」
「へぇ。じゃあここに塗ったらどうなるのかな」
ナオは薬を指に取ると、さらのショーツの中へと指を進めた。
「ひゃあ!」
「ふふふ。もう濡れてるね」
さらの下着の中は、粘液を塗るまでもなく濡れていた。
ナオは構わずさらの肉芽をつまむ。痛いほどの快感がさらを駆け巡る。
さらの反応に気を良くしたナオはもう片方の手で乳首を攻める。
上と下、二ヶ所からの刺激にさらは翻弄される。
「あぁ、あぁ、あぁぁぁぁぁぁ!」
再び絶頂を迎えるさら。
「さらって可愛い。今度はあたしも気持ちよくし……」
308名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:27:11 ID:Jg7MJ5/9
ナオの発言を遮るように、唐突に物音がする。
さらとナオが驚いて音がした方向を見ると、そこにはいつきがいた。
その頬は紅潮しており、先ほどまでの痴態を目撃していたことは疑う余地がなかった。
「あ、あ、あ」
言葉にさえなっていない声を出しながら、いつきは逃げ出そうと後ろを向いた。
「どこへ行くつもり?」
いつきがとたんに動けなくなる。がっしりと頭を掴まれている。
振り向いて確認するまでもなく、ナオの手だ。
「いつから見てたの?」
「えーと、その……」
「正直に言いなさい」
「ナオちゃんがさらちゃんの後ろにくっついて胸を揉みだしたところから」
「覗き見なんていつき、ちょっとお仕置きしないとね」
「きゃあ!」
「いつきの胸も大きくしてあげる」
ナオはいつきの制服を剥ぎ取り馬乗りになる。
豊胸剤をいつきの胸へと垂らすと、丹念に揉みだした。
「な、ナオちゃん…… あぁん!」
いつきはほどなく乱れだす。薬の影響なのか、それともナオが揉んでいるためなのかはわからないが。
大した抵抗もできないまま、いつきは絶頂を迎えた。

ナオといつきの痴態はさらを欲情させた。
気付けばさらは自分を慰めていた。
先ほどナオにされたように、乳首とクリトリスを同時に刺激する。
「やっぱりさらってエッチじゃない」
もう少しでイけるというときに、急にナオの声がする。
さらは夢中になってナオの接近に気付けなかった。
「一人でするなんてさみしいでしょ。いい考えがあるの。
いつきのここに、さらのオマンコを擦り付けるんです」
ナオはいつきの秘所を指でなぞりながらさらに提案する。もちろん指には薬がついている。
悪魔の提案に、さらは抗うことができない。それほどまでに追い詰められていた。

全裸になったさらがいつきに上に被さる。
まだ絶頂の余韻を残すいつきをよそに、さらは腰を動かしだす。
「ふぁぁん!」
「さらちゃん、きゃ、駄目、いや、おかしくなっちゃう」
二つの女性器が擦れるたびに、二人の嬌声が上がる。
いつきが悶える姿は被虐心を揺さぶるものがある。
いつきから発せられる虐めてオーラはさらの理性を侵食し、腰の動きを加速させる。
既に昂ぶっていた二人の身体は、すぐさまもう一度果ててしまった。
309名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:27:50 ID:Jg7MJ5/9
「二人とも気持ちよさそうだったね」
ぐったりとしているさらといつきにナオが語りかける。
「あたしも気持ちよくなりたいな」
ナオは仰向けになっているいつきの顔に跨った。
「いつき、舐めて」
昔からの習慣とは恐ろしいものである。基本的にいつきはナオに逆らえない。
言われるままにナオのヴァギナに舌を這わせる。
「ひゃん!」
悶絶するナオ。悦楽が全身を支配する。

二人が交わるその横で、さらはまだ満足できないでいた。
もっと気持ちよくなりたい。そんな気持ちがさらの中に生じる。
今度は騎乗位をして、無防備ないつきの女性器に再び自分の女性器を重ねる。
触れ合うだけでも十分すぎる快楽が生まれるが、それだけでは満足できないさらは腰を振って快楽を求める。

いつきはたまったものではない。目前のナオの秘所から女の匂いが漂い、下半身はさらに刺激される。
休みなしでアクメが続き、頭がおかしくなりそうだった。
大好きなナオやさらが自分で気持ちよくなっているという事実もまた、彼女を狂わせる一因になっていた。
いつしか自らの意思で舌を這わせ腰を動かすようになる。

ヴァギナはいつきを使って快楽が得られるが、胸はそうはいかない。
今までバストで快楽を貪っていただけに空しさは一層募る。
「さら、胸」
それだけで姉の言いたいことが理解できる。さらもまた同じだった。
姉妹は胸を張り出し、互いの乳首を擦り合う。
乳首が乳首を弾き、二人の性感を昂ぶらせる。

いつきの舌がナオを震わせ、その振動がさらに伝わり、さらがもだえることでいつきが刺激される。
ループする快楽が三人を絶頂へと誘う。
「さら、あたしイク!」
「わ、わたしも!」
「むむ〜〜〜!」
「「「あぁぁぁぁぁ!」」」
特別大きい声を上げて三人がオルガスムスを迎えた。
「はぁ、はぁ、気持ちよかったね」
「うん、お姉ちゃん」
息を切らせながら言葉を交わす姉妹。いつきは過度の絶頂に気を失っていた。
そんな中でドアが開く音が響く。
310名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:28:38 ID:Jg7MJ5/9
「ナオ、さら、今悲鳴が聞こえたけど大丈夫か!?」
最悪のタイミングで小波が部屋へ飛びこんでくる。
三人を目撃して硬直してしまう小波。
ナオとさらといつきによって構成された三角形は、小波にとっては刺激が強すぎた。
ナオとさらは弁明しようとするが、この状況を説明できるわけもなく口をパクパクとさせるだけだった。
長い沈黙の後、小波が口を開く。
「ナオ、さら。愛にはいろんな形があっていいと思う。
こういうことに対して世間の目は冷たいかもしれない
でも他の奴がなんて言おうと、俺は二人の味方だからな」
言い終わると同時に小波は走り出す。
「待ってください小波君!」
「誤解なんです!」
二人の言い訳も聞かず逃げる小波。その姿勢は前屈みで不自然なものだった。

結局小波の誤解が解けるのはこの事件から一週間後のことだった。
その際、今回の媚薬が大量に消費されたが、何があったかはまた別のお話である。
311名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:33:40 ID:Jg7MJ5/9
投下完了しました。
5000字未満の文章書くのに4日間とかどんだけ遅筆なんだよorz

紫杏ネタばかり浮かんでくるけれども、既に紫杏は2つ投下してるから自重しないとな……
312名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:38:43 ID:ZB91CMMw
なんだかポケの百合はしっくりこないなぁ…
313名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:39:09 ID:VJrfyZiK
いいものを見せてもらったGJ!
314名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:39:20 ID:1oFhnNN6
お、ナイスリアルタイム
とってもGJ!です
なんだか急に、ナオさらブームが到来しているな
315名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:42:46 ID:laaDNUHd
リアルタイムktktGJ!!!!!
近頃10多いな。そのせいかユイの人がすごく新鮮に感じられた。
316名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:42:55 ID:yMzKxPOX
乙です!!

ところでニコ動がどうのこうの熱いですが動画に反対する人はSSとかも反対なのでしょうか?

個人的には自分自身も書くときイベントなど自由に見れる点からUPして頂けたらとても助かるんですがねぇ…。
317名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:54:55 ID:JVG6z1H2
乙!つくづく罪作りな主人公だなww
318名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:17:40 ID:287dMUjD
>>316
それは中古の3を買い直した俺への挑戦かな?
319名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:50:11 ID:tJeJW2Cg
>>316
俺みたいに9から逆走して集めた人もいるし我慢だ。
320名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:54:13 ID:n+q4pT56
>>316
ポケ1〜9があるじゃないか
321名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 01:11:27 ID:oX85AO+h
あまり期待しないで下さいね‥。
322名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 02:12:44 ID:tzJI0OqE
>>311
自分が書きたいのを書くのが一番なんだぜ
同じキャラでエロ無し含めて5つ投下している人もいるしな
323名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 15:32:32 ID:oX85AO+h
10動画無いので自力でゲームしながら書いて、頑張っているところですが、リセットのペナルティをなんとか無効化できませんか?
どなたか方法をお教え願います…。
324名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 15:45:22 ID:TyUVbsPB
スレ違いじゃね323?
325名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:04:59 ID:oX85AO+h
SS書く上で必要なのでここで聞いてみたのですが、完成させるためならば、主旨合うかと判断してここで聞くことにしました。
使用目的はあくまでイベントの選択肢による変化を個別に抑えておく為です。
326名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:15:20 ID:7C8prcdv
エミュでも使わない限り無理
327名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:29:14 ID:oX85AO+h
分かりました。
どうもです。
328名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 17:31:29 ID:xm6QMim1
ここでニコニコの話題は出さないのが暗黙の了解
329名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 19:58:26 ID:jtiOe8/b
DSはオートセーブ対応してないから普通にエミュ使っても無理

P○Rとかで秘技使えば可能
330名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:24:58 ID:DnqtSrUQ
10は彼女関係の選択肢多くても4つぐらいしかない
彼女1人あたり4回プレイすればおk
331名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:47:13 ID:xR4PTLa6
ニコニコの話はこっちでやってくれ
ttp://pc11.2ch.net/test/read.cgi/streaming/1204635516/
332名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:16:42 ID:7C8prcdv
>>329
ペナルティをどうにかするつーより、各イベントの選択肢を全部見たいだけなんだから、エミュで選ぶ前にセーブしてやり直せばいいだろ

カセット持ってればエミュは合法だった気がするしな

と、話が逸れたな。まぁ、参考程度に
333名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 15:27:43 ID:L1J1dfi2
「ところで今日はこんなものを買ってきたんだ。はい」
小波は電機店の袋の中から、棒状になっており、先端が震えるある道具をとりだす。
それを見て冬子の表情が変わる。
「…っ!これは…」
「ほら、最近冬子さんの体がどうにも堅いから…使い方わかるよね?」
「し、知らないわ」
「…冬子さん、わかってるんでしょ?」
「な、何が…」
「これの使い方」
「知りませんわよこんなもの!小波さんは卑猥だわ!」
「卑猥じゃないだろ…えいっ(カチッ」
「あっ…ああ…」
「これのどこが卑猥なんだい?ん?」
「…これ、股に押しつけて使うものだと…」
「…ただのマッサージ機だよ」
334名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 15:38:19 ID:MZhN7bTa
335名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 17:35:17 ID:6kPq7Oum
336名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 18:42:31 ID:ZCQ+YETh
冬子かわいいのうw
337あの男:2008/03/07(金) 21:44:18 ID:ELF1nsym
エロなし小ネタ行きます





『2人の幸せ』

「驚いたなぁ、まさか本当に日本一になるなんて」
「えへへ…」
夕日の差す河原に面した道を一組の男女が歩いていた。少しばかり速めに流れる川は橙色の夕日の光を反射し輝いているが、その光を目に捉えながらも2人は2人だけの世界に没入しているようだった。
小波は照れくさそうに頭を掻いた。
全国夏の甲子園優勝―これが小波が成し遂げた偉業だ。いや正確には小波が1人で成し遂げた訳ではない。
湯田、白石、台場、有田、森盛、野丸、黒打、潮、周、古河、共に戦った仲間達がいたからこそ得られた結果だろう。
時には馬鹿共の華麗で絶妙なコンビネーションでやる気を下げられまくったり、痛恨のタイムリーエラーに押し出し暴投四死球やサヨナラパスボールに涙したこともあったが、やっぱり友情は大切だと思った。
対二十六学園で佐和田監督が何故か阿部(※他の投手に比べて異常に能力が低い。
決勝戦は同点の守備で無死満塁四番から始まるので彼が先発の時我々は甲子園のマウンドで炎を見ることになる)を先発にしたせいで決勝戦は目も当てられない程の怒涛の如き乱打戦となったが小波のサヨナラ弾で見事勝利をもぎ取ることがで
338あの男:2008/03/07(金) 21:46:29 ID:ELF1nsym
もちろん忘れてはいけないのが、戦隊モノのようで何故か24人もいる上に巨大ロボに素で対抗したりするヒーロー達。甚だ迷惑極まりない奴らではあったが、彼らを乗り越えることで甲子園を優勝する力を得ることができたのだと今でも小波は確信している。
…もう誰も覚えてはいないのだろうけれど。それに…
「どうしたの?」
そんな感じで感傷に耽っていると、玲奈が語りかけてきた。
「…なんでもないよ。」
彼女ももう、ヒーロー達に洗脳てしまったことも忘れているだろう。しかし、小波が何かから救い出してくれたことは記憶の片隅にあるようだ。そしてそれがとても嬉しかったことも。
でもそれ以上に小波は嬉しかった。彼女がいたから頑張れた。玲奈がいたから日本一なんて夢を叶えるためにここまで色々なことがあったけど、それに耐えて、乗り越えることができたんだ。
…頭の中ででも言葉にすると少し気恥ずかしい。
「でもこれで玲奈ちゃんの夢もかなったよね」
「夢?」
「だって、中学の時から俺のことが好きだったんだろ?」
それを聞いた玲奈は何か考えるようにピタリと歩む足を止めた。
「うーん…それは、ちょっと違う、かな」
「ありゃ、違った? 俺の勘違いだったかな」
小波が少し残念そうに笑う。
「あ、違うのそうじゃなくてね…」
それを見て玲奈が躊躇いがちに何か言おうとしたが、僅かに顔が赤らんでいた。
「だってまだ8合目じゃない?」
「8合目?」
怪訝そうに小波が聞き返すと、玲奈は夕日を背に、悪戯っぽい表情で、、そしてどこか恥ずかしそうに、一瞬の間を置いて言った。
「…ゴールまでってこと。これからもよろしくね、小波君?」
夕日に照らされた彼女の笑顔は、これまで見てきた中でも最高の笑顔だった。
「…うん!」




1年後

小波は1年かからず二軍を脱し、遊撃手として一軍に定着しつつある。寮生活を終えた彼は玲奈と一緒に生活するようになった。その際玲奈の両親に物凄く頭を下げて願い申し出たところすんなりと許可を得ることが出来たのは意外だったが。
まだ安アパート生活だが、玲奈の支えがある限りそれも近い未来に脱するだろう。
もちろんどんな所であろうと2人は幸せだ。

「あ、見て。あそこで野球やってるよ」
「お、少年野球か。…俺にもあんな頃があったんだよなぁ」
「…ねぇ小波くん」
「んー?」
「…あたし達の子供にも、野球やらせようね?」

― fin―
339あの男:2008/03/07(金) 21:47:40 ID:ELF1nsym
あれおかしいな?
久しぶりにやった7について愚痴ろうと思っただけなのに…
340名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:59:38 ID:ZCQ+YETh
玲奈のほっぺはぷにぷにかわいい
341名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:46:31 ID:vWMKGWGu
最後の下り良いな、GJ!
342名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:53:17 ID:WZUgOKMr
GJです!
玲奈かわいいな。でも7ならやっぱりまゆみが1番だろ。
…と、言ってみたがやはり俺は少数派なのだろうな。
343名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 05:02:20 ID:0OLn2h43
でもスタッフロールの玲奈は
344名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 12:26:01 ID:Fv94FF18
>>342
お前を一人にはしないさ

まゆみでSS考えてるけど、難易度高すぎw
345名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 18:03:39 ID:mqrEX/Cw
ぶっちゃけ親父の存在が不快で仕方ない小晴攻略よりはまゆみの方が好き
346名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 18:05:04 ID:kyeav/Qy
【中国】スター三人、無修正写真流出「セックス?スキャンダル」

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[?思慧]-37P-
http://idol.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_2.shtml
http://idol.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_1.shtml
http://idol.jpger.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63187.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
http://idol.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63186_2.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
http://idol.jpger.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63185.shtml
347名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 18:53:57 ID:tkDhW+9B
7は春香とまゆみだろJK
348名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 19:14:10 ID:lxdKQzu4
いや、7は玲奈以外俺には考えられないんだけど俺ぐらいだろうね
349名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 20:07:12 ID:7aKcNsQ+
空気読まずに、エロパロ投下します。
8の茜でお題は「結婚」
350名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 21:17:53 ID:tkDhW+9B
これは新手の寸止めか?
351名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 21:19:40 ID:6Uq8dYfR
>>350
オレもずっと待ってるんだが…
下半身寒いぜ
352名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 21:20:05 ID:y1WosCwQ
どうした?
応答しろスネーク
353名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 21:25:51 ID:+ebmKRaF
これはあれか

なんで王様は服を着てないの?ってやつか
354名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 21:26:29 ID:6Uq8dYfR
もしやリンに消されたのでは……
355名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 22:13:02 ID:mqrEX/Cw
7は真央と梨子の二大巨頭というのが世間一般的なんだけどな
そこに春香がギリで食い込むぐらいか
裏の出番然り10周年集合絵然り
356名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:20:21 ID:7aKcNsQ+
す…すいませんでした。連投が規制されていまして…
「結婚式」
「茜、お前が卒業したら結婚しよう。」
「はいです!待っててくださいね!小波さん!」
このやり取りのあった数ヶ月後…茜が卒業し小波は茜と一緒に入籍した。
そして、小波は一ヶ月後に結婚式を行なった。
あどけなさの残る茜が純白のドレスに身を包み、小波は黒いスーツに身を通した。
結婚式に招待したポッパーズの同僚も二人の結婚を祝った。
茜の親族がだれ一人と来ていなかったので小波は違和感があったが、茜は小波さんがいるので大丈夫と言った。
結婚式は無事に終わった。
小波は茜と一緒に近くのホテルに泊まった。
茜は先に風呂に入っていくと言ったので、小波はベッドに寝そべった。
思い起こしてみれば、茜との出会いで、自分も大きく成長したような気がしたと小波は思った。エージェントと一筋だった彼だが、今となってはホッパーズのスタメンであり茜の夫になった。
茜が風呂から上がってきた。だが、体にタオルを巻いているだけであった。
すると茜は
「小波さん…お願いがあるんですけど…」
あの茜がおねだりをしていた。小波は不思議に思った。
「どうした?茜?」
と小波が問いかける。すると茜はこう答えた。
「あの〜小波さんの…子供が欲しいのです…」
357名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:23:29 ID:7aKcNsQ+
意外だった。茜がもうそんなことを言うとは小波も思わなかったなかった。
「おい!お前はまだ18だぞ!まだまだ遊びたい時期じゃ無いのか?」と小波が問いかける。
「いいえ、茜は十分幸せです。だから…お願いします。」
小波は断りきれなかった。
そして誘われるまま小波と茜は口付けを交わした。
すると茜が小波のズボンを下ろし、小波のペニスに目を向けた。
「小波さんココ…凄く大きくなってる…」
茜がそう口にして、小波のモノをしごき始めた。モノが茜の柔らかい手でしごかれて小波はいきなり限界に達してしまいそうだ。
そして今度は茜はモノを口にくわえたり…舐めまわしたりし始めた。
「んっ…小波さんのおちんちん…美味しいです…」
「だっ…だめだ…茜…出すぞ…」
「へっ?…うはぁ!」小波の精液は、茜の体や床に飛び散った。
「あうぅ…もったいない…小波さんの精液…こぼしちゃった…茜は悪い子です…」
自虐的になる茜。すると茜は、体に付いた精液を指ですくって舐めた後、床に飛散した精液を舌で舐めた。
「茜、そんなことしてるとお腹壊すぞ」
「いいんです。茜は悪い子ですからなって当然ですっ!」
「だけどなぁ…」
358名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:25:09 ID:7aKcNsQ+
「だから…今夜は小波さんの好きにしてください!」
と茜はいい、ベッドにひっくり返ってM字開脚し、小波を誘った。
小波は服を脱ぎ、茜の花園を舐め始めた。
「んっ!小波さん!早くいれて下さいよ!じゃないと…もう…」
とてつもなく茜の花園はいい香りがした。舐めていくとじわじわと愛液がにじみでできた。だが、だんだん待ちきれず泣き目になる茜をほおっておけず小波は小波は足を掴み、自分の性器を茜の花園に差し向ける。
「あぁ…幸せです…小波さんと一つになることができる…」
「行くぞ」
「はいです。心残りはありません!茜の初めてを味わってください!」
小波はゆっくりといれはじめた。処女だったのか、途中で血が流れてきた。
「ぐっ…小波さんが…入って…きてるっ…」
「おい茜、出血してるぞ!大丈夫か!?」
「大丈夫です…こっ小波さんのためなら…このくらい…」
「………」
茜がそう言っているし、入れたからには最後までやらないといけなくなった。
小波は茜の際奥まではいると、ピストン運動を始めた。
もう茜は子供で無くなった。一人の女になった。
359名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:26:32 ID:7aKcNsQ+
「あぁ、うあっ、気持ちよくなって来ました小波さん…。」
「茜…凄くキツイ…よ」
茜の中はキツく、そして暖かった。
小波は茜の乳首を甘噛みした。そしたら茜の胸から母乳がこぼれでた。
「茜も母親になるんだなぁ…」
小波は茜を独り占めしたかった。だから茜には子供を作らせたくなかった。
「こっ…小波さんっ…茜…もう…我慢…できません」
「俺もだ…茜…一緒にイクぞ」
「早く、小波さんの精液で…あっ…茜を…ぐちゃぐちゃにしてくださいっ…!」
「うおおおおっ!」
「あっ、あはっ、ああああん!」
二人ともいった…茜は嬉しそうに小波を見つめ…
「小波さん…茜はこれからも…ずっと…小波さんの…」
と言い茜は眠ってしまった。
小波も茜を抱きしめながら眠った。
数ヶ月後…小波はホッパーズのスタメンとして活躍しており茜は二児の母として頑張っている。
夫婦のなかは良く、茜は家事、炊事をよくやってくれそして…処理もしてくれる。
ある日、小波はこういった。
「茜、これからも一緒に頑張っていこう。」「はいです。小波さんとならどこまでも」
尾張
360名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:27:13 ID:7aKcNsQ+
これで終わりです。
待たせてすいませんでした。
361名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:36:37 ID:6Uq8dYfR
GJ!おれのバットが火を吹くぜ!
362名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:49:37 ID:7Ol8p46B
乙、そしてGJ
もうちょっと丁寧に書いてくれるとうれしかったな
363名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:58:49 ID:7aKcNsQ+
>>362
あっ、そうですか。次からそうします。
なんか自分、女の子じゃないし童貞だから表現力に欠ける点があったのでしょうか…
364名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 01:04:30 ID:gc7lKDv3
童貞?そんなの関係ない
思うままに、感じるままに文章書くんだ。表現力はそのうちついてくるから
365名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 02:25:32 ID:kre+K0Zx
逆に童貞じゃなくなったらつまらなくなったっていう官能小説作家もいるみたいだしな。童貞に自信を持つんだ!
366名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 04:05:58 ID:qDRsDjpZ
リアリティばかりじゃいいものは書けないぞ
童貞なりに仕入れた知識をくっつけて書くことでよりエロスに書くことが可能になるのだ
現実の女のように素っ気ないキャラなんか何の魅力もないぞ!
367名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 05:59:22 ID:bUYwPKtG
リアリティ(笑)

ああそうか、リアリティなんか無くていいんだ
せっかくだから夢あふれるエロシーンを書こう
368名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 11:36:57 ID:2QA2Tao0
アルバムの美空は美空じゃない
369名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 22:56:32 ID:frNqsPYl
ようこ先生と子作りしたいよ〜
370名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 03:03:15 ID:m+q2DJN0
口開けて待つだけの魚かお前は
371名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 19:19:47 ID:VG5mBOC9
でも実際問題セックスってかなり気ィ使うよね・・・気持ちいいけどさ
372名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 19:46:56 ID:f0FN35af
自分で書いた話だとなぜか勃たないしね
373名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 21:34:12 ID:FLqBv92I
「おかえりなさい、あなた。ご飯にする?お風呂にする?それとも…」
「めぐみ!!」
374名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 04:26:00 ID:jXFvtn1a


375名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 19:35:24 ID:mLeLChG5
ナオは貧乳
376名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 23:23:40 ID:MQiLLOfX
いつのまにか、このスレの勢いも失っちまったな
377名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 00:10:43 ID:PLu23j37
場所が悪いよ

非エロでもいいのならもっと適切な板があるはず
378名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 04:41:13 ID:oHK+XBY8
>>376
もっと過疎な時期に比べればどうってことない
一月に一本でも良いくらいだ…
379名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 10:37:45 ID:ijmmxLpB
今日は後期試験だからな
しかたないさ
380名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 13:09:04 ID:hPnB2WzR
1の最後くらいからの勢いはすごかった
partスレになると自然と住人が増えるのかな
381名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 15:01:44 ID:zEL3Td3s
初代スレよりはずっと賑わってるよ
382名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 19:17:18 ID:zem5nkPB
一番最初はこのスレ(゚听)イラネとか言われてたからな
383名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 20:02:08 ID:ijmmxLpB
流れをきる感じになるけど一つ投下してみる。あんまり話がない夏菜で。
非エロなのは勘弁してくれ、しかも妄想だけで書いたやつだし
384名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 20:03:21 ID:ijmmxLpB
ブキウキ商店街から少し離れた所にある、自称この辺では一番美味しいレストラン。そのある一室で霧生夏菜は危機的な状況に陥っていた。
彼女の前に立ちふさがるのは通常よりも一回りは大きい黒い生物。そして部屋は締め切られていて夏菜一人、ようするに孤立無援ということか。
世間一般では『人は何かと戦わなくてはいけない時がある……』と言われているらしい。多分これはこの世の真理であるだろうし、夏菜本人もその通りだと思っている。
そして自分にとって今がその時だ、という事も十二分に理解しているつもりだ。つもりなのだが……
「………う〜ん」
しかしあと一歩が踏み出せない。頭では理解していが、体がそれを否定する、動かない、いや動けない。
理解はしていても戦いたくないのが本音であり、できることなら今は別室で休憩している安藤に助けを求めたい。
「……だけど……なぁ……」
だが、そこである考えが浮かんでくる。自分が助けを呼びに行っている間にこいつが逃げてしまったら?
それこそ大問題だと思う。こいつは一匹逃しただけで三十倍に増えるという恐ろしい繁殖力を持つ怪物だ。それが更にまた三十倍に増えると思うと気が狂いそうになる。
385名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 20:05:17 ID:ijmmxLpB
何よりここはレストランだ、そんな事があっていいはずがない。
「うぅ〜〜………………………………っ、よし!!」
激しい葛藤の中、勇気を振り絞りついに心を決める。こいつを倒してしまおう、それも木端微塵に跡形もなく。
「えっと……」
何か武器になるような物はないか、とあたりをキョロキョロと見渡してみる。何もないので仕方ないので自分の靴(一万二千円)を使う事にした。
「仕事が終わったら、新しいのを買わなきゃいけないな……」
そう呟きながら靴を片手にじりじりと標的に詰め寄っていく。気配、なんてこいつに分かるのかどうか知らなけれど極力こっそりと。もうあと一歩…という所まで接近してもこいつは逃げようとしない。もう覚悟を決めたと言うことなのだろうか。
ならばその覚悟に免じて一瞬で楽にしてくれよう……。夏菜が凶器を振り上げた、その瞬間
奴は、飛んだ。



「はぁ……お腹がすいたな……」
さっきからグーグーと鳴り続けている空腹音をBGMに小波はレストランの方へと歩いている。
お腹はすいたが、いつものごとく金はない。なら何故レストランへといくのか。答えは、夏菜がいるからだ。運が良ければまた何かを恵んでくれるだろう。
386題名は「もしも夏菜がGが苦手だったら」:2008/03/12(水) 20:07:07 ID:ijmmxLpB
ただ、メインの目的は夏菜に会いに行く事だということは分かってほしい。ご飯ではない、絶対にない。ご飯のために女に会いに行くなんてナイスガイとして許されない、譲らない。
自分にそう言い聞かせながら黙々と歩いていると、いつの間にかレストランに到着していた。
「さて……夏菜さんはいるかな〜」
入口からガラス越しに中の様子を覗いて見る。夏菜の事だ、小波がいると分かったら例え仕事中でも外に来てくれるだろう。
しかし三分待ち、五分待ち、いくら待っても今日は夏菜がやってくる気配はなかった。
「あれ?どうしたんだろ……」
急激にお腹がすいてきた気がする。今日は火曜日なのだから夏菜は休みではない、絶対にいるはずだ。
「休憩中……なのかな?」
そう思い裏口の方へと歩いていく。小波が裏口へと続く少し狭い路地裏に入ろとした時、バン!という豪快に扉が開く音がし、ドドドドド!と何かが駆け寄ってくる足音がした後、ドーン!という擬音を響かせて、小波は何かに押し倒された。
「な、何?何!?えーと、と、とりあえずごめんなさい!」
何が起こったのかよく分からないが条件反射で謝ってしまう。
387名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 20:08:51 ID:ijmmxLpB
額から汗が流れる。自分が何かしたのだろうか。
また不審者だと思われたのかもしれない。いや、ゴミをあさりにきたと思われたのだろうか。さては「金がないのに来るんじゃねぇよ」みたいなことなんだろうか。心当たりが多すぎる。
「ごめんなさい!ごめんなさい……………って、あれ?」
相手の反応が全くない。むしろ抱きしめられているような。不思議に思って自分を捕まえている人を確認してみた。
「……夏菜さん?」
そこにはガタガタと体を震わしている夏菜がいた。明らかにいつもとは様子が違う。
自分の上から一向に降りようとしない夏菜にむかって聞いてみる。
「どうしたの?何かあったの?」
返事はない、心ここにあらず、顔面蒼白で何かブツブツと呟いている。
「夏菜さん?」
「……が………れた」
「へ?」
夏菜の口元に耳を近づけてみた。
388名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 20:10:37 ID:ijmmxLpB
「腕が……顔が………汚された……汚された……汚された………汚された……汚された……汚され……」
「夏菜さん、しっかりするんだ!夏菜さん?夏菜さん!」
「汚された……汚された……手が……指が……汚れた……終わりだ……汚された……」
「夏菜さん!夏菜さーん!!」
忘れているかもしれないが、今は平日の真っ昼間。周りには人もそれなりにいるし、中には客もいる。今の小波の状況を何も知らない人が見たらどう思うだろうか。
夏菜が元に戻るまで、小波は冷たいやら微笑ましいやら殺意やら、いろんな視線を集めまくった。


「いや〜小波さん、悪かったな」
「ははは……まぁいいけどね」
場所を移してレストランの従業員控え室、夏菜と小波は向かいあって座っている。
やっぱりさっきのアレは恥ずかしかったのだろう、夏菜は顔を赤くしてポリポリとほっぺたをかいている。あと、何度も何度も手を洗っていたが小波は気にしないことにした。
「でも夏菜さんがあんな風になるなんて意外だな」
「小波さん…アレは忘れてくれ…お願いだから」
ますます顔が赤くなる。ボーイッシュな夏菜がこうなるのは珍しい。そのギャプがたまらない。
389名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 20:11:51 ID:ijmmxLpB
「で、何があったの?」
小波が急に真剣な目になる。その表情に夏菜はドキッとしたが、それは置いといて
「あ…いや〜それは……」
言っていいものか思い悩む。レストランであんな事があった知られてしまったら評判はがた落ち間違いなし、くるお客もガクンと減ってしまうに違いない。だが、
(まぁ小波さんはよく来るけど、お客で来ることはほとんどないしな)
と思い直し、言うことにした。
……それに彼は秘密をばらすようなことは絶対にしない人だろうし。
「小波さん……笑うなよ?」
まず釘を刺しておく、我ながら女々しいものだ。
……まぁ女だから当たり前なのだけど。
「大きいゴキブリが私に飛びかかってきてね……。私はああいうのは苦手なんだ」
ハハハと苦笑いしながら小波の方へと視線を移す。だが夏菜とは対照的に小波の顔は真剣そのもので、表情が崩れることはなかった。
「夏菜さん、大きいってどの位?」
「どの位って…」
小波の真剣な表情にまたドキッとしながら親指と人差し指を使ってサイズを表現する。
「これ位…」
「なんだ……それ位か……」
390名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 20:13:17 ID:ijmmxLpB
途端に表現を浮かべる小波。しかし逆に夏菜は不機嫌になる。
聞き捨てならない言葉を聞いた。この人は私がどれだけ怖い思いをしたか分かっているのだろうか。それ以前に一般的なサイズと比べて圧倒的に大きいではないか……
夏菜の中に少し怒りが沸きだしてきた。
「その位って……小波さん?」
「あ!いや、安心してるんであって、夏菜さんを蔑んでるわけじゃないんだって!本当だって!」
「そうか……ならいいんだが」
途端にご機嫌になる。安心したということは、心配してくれていたということだ。やっぱり私はこの人はの事が好きだ、夏菜はそう思った。
「でもアレが苦手なら気をつけた方がいいよ?」
「へ?何に?」
意識をこっちに戻し、視線を小波に移す。小波はまたさっきの真剣な顔をしていた。
「ここだけの話、この町ってこれ位のアレがでるからね」
そう言って小波は両手を広げてみせた。
夏菜の目が点になる。この人は何を言っているのだろうか、そんなのがいたら日本一どころかギネス更新間違いなしだ。というか、もはやゴキブリではない。
391名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 20:14:31 ID:ijmmxLpB
「ちょっ、ちょっとまってくれ」
手の平を見せて小波の発言を止める。何かの勘違いであってほしい、わずかな希望をこめて確認してみる。
「……どの位だって?」
「この位」
再び両手を広げる。
「……の、何が?」
「ゴキブリ」
いたって淡々と。
「……どこにいるって?」
「この町に」
地面を指さした。
夏菜の顔から血の気が引いていく。じゃああれか?この町は自分の顔くらいあるゴキがそこら辺にウジャウジャとしているのか…?
「…………………(バタン!)」
「あれ、夏菜さん?夏菜さーん!!」
結局その日と次の日、夏菜は仕事を休んだ。
392名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 20:15:38 ID:ijmmxLpB
以上。ケータイからだからレス数が多くなってスイマセン
393名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 20:33:02 ID:79X90JPx
面白かったよ!
あとレス数が伸びてると何か投下されたと思って少し嬉しい俺
394名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 23:05:07 ID:zEL3Td3s
燃料投下されると、こっちも気合が入るってもんだ
395名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 23:43:31 ID:j+P6IIaX
投下GJ!
ところでこの勢いを失わないために紫杏SS投下しておk?
396名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 23:50:35 ID:ijmmxLpB
もちろんだ。どんどん頼む
397名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:06:29 ID:OLqmPp6V
おながいします
398名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:08:06 ID:tEa6DbEB
では投下します。
一応続編なんで、気になる人はまとめWikiとか見てください。
399名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:10:12 ID:tEa6DbEB
『自治会長の秘め事 Pカード編』

「今度の休み、私の家に来てくれないか?」

紫杏にそう言われたとき、小波は一も二もなく了承した。

出会ってからだいぶ経つ二人は徐々にその距離を縮めていき、既に男女の関係になっている。
年頃の男子である小波はもっと紫杏との情事を楽しみたかったが、そのためには大きな障害が存在した。
紫杏は自治会長で、小波は甲子園出場を決めた野球部のキャプテンである。二人とも多忙を極めた。
もちろん自治会の手伝いなどで会って話をすることぐらいはできるが、流石にエッチをするほどの余裕はない。
紫杏の作った恋愛禁止令もまた二人の情事を邪魔する一因となっていた。
以前ならば紫杏と一緒にいるだけでも満足できたかもしれない。
しかし一度セックスの味を覚えた小波は物足りなさを覚えていた。

そんな折にこの提案である。
何とか紫杏と秘め事ができないかと悩んでいた小波にとって、紫杏の誘いはまさに渡りに船だった。
彼女の実家には一度行ったことがあるが、今回は父親はいないらしい。つまり、二人きりということになる。
これで何もないと思う男はいない。
(そういえばバレンタインデーは紫杏を食べたんだよな。
もうすぐホワイトデー。ということは今度は俺が食べられる番か!)
自分に都合の良い妄想をしつつ、小波は次の休日を今や遅しと待ちわびた。
400名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:10:36 ID:tEa6DbEB
待ちに待った休日、紫杏の家へ着いたとき小波はそわそわとしていた。
幾らなんでも急に「エッチしたい」などと言えるはずもない。
どうしたものかと悩んでいると、紫杏が口を開く。
「さて、着いてそうそう悪いがつき合ってもらうぞ」
「え!?」
唐突な提案に小波がたじろぐ。
今まで何回かセックスをしてきたが、いずれも小波が迫っていた。
紫杏がエッチに関して積極的になることはあまりなかったのだ。
それだけに小波は衝撃を受ける。
「そんな、いきなりなんて。いや、駄目なわけじゃないぞ、むしろやりたくてしかない」
「何か勘違いをしていないか?」
動揺して思っていることを口走る小波を紫杏が一蹴する。
「今日はこれに付き合って欲しい」
そう言って紫杏は懐から何か取り出した。
「これはPカード?」
「そうだ。小波には私にPカードを教えて欲しい」

事の始まりは修学旅行にまで遡る。
2日目の夜、青葉主催のPカード大会が行われた。その大会に紫杏も参加したのだが、結果は惨敗だった。
紫杏はそれが気に入らないらしい。
紫杏は自治会長が賭け事に弱いと舐められるなどと言っているが、なんてことは無い。ただ単に負けっぱなしが嫌なだけである。
猥らなことを期待していた小波は少し落胆した。
「せっかくの休暇につき合わせてしまってすまないとは思う。しかしお前しか頼れる人間がいないんだ。
カズも朱里も、こういったことには無頓着だからな」
紫杏の上目遣いの視線が小波の心をくすぐる。思えば紫杏に頼りにされることは初めてな気がする。
小波は彼女に付き合うのも悪くないと思い直し手伝うことにした。
401名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:10:56 ID:tEa6DbEB
「なんで勝てないんだ!」
「むしろ俺が聞きたいよ……」
小波の考えはあっさりと変わった。
あれから3時間が経過した。もう何ゲーム目になるかも分からないほどPカードをやったが、紫杏は1勝もできない。
流石に小波も飽きてきている。
とっとと負けて終わらせたかったが、鋭い紫杏には手を抜くとすぐにばれてしまう。
こちらから話しかけてもゲームに集中している紫杏はまともに応えてくれない。
もっと二人で話したり、一緒にご飯を食べたり、楽しい時間になると予想してた小波にとってこの時間は苦痛だった。
ただひたすらPカードのみやり続けるのは罰ゲームにさえ思えた。
(せめて俺も楽しめる何かがあればいいんだけど)

このとき小波の脳裏にすごい考えが浮かんだ。
もしこのアイデアが受け入れられれば、この退屈な時間は一変してバラ色に変わるだろう。
さっそく紫杏に提案する。
「なあ、紫杏。紫杏が勝てないのは危機感が足りないからだと思うんだ」
「危機感だと?」
「ああ。俺達はペラに対して貪欲だ。でも紫杏はどうだ?
紫杏は頭もいいし、自治会の活動もあるからペラには困ってないんじゃないのか?
ペラに対する執念がないから、負けても構わないという甘えがあるんじゃないのか?」
「そう言われるとそうかもしれない」
「そこでだ、紫杏が本気で負けたくないと思うような状況でやればいいと思うんだ」
「なるほど…… と言っても具体的にはどうすればいいんだ?」
「それならいい考えがある」
もったいぶるように間を置いたあと、小波は自信満々に口を開いた。
「脱衣Pカードだ」

「何を言っているんだ……」
あまりのくだらなさに紫杏は呆れている。
「1ゲーム負けるたびに服を一枚ずつ脱いでいくんだ。
先にどちらかが全裸になったら終わり。俺の服が少ないのはハンデってことでいいからさ」
小波は構わず説明をする。紫杏の視線がだんだん哀れむようなものになっていく。
「な、いい考えだろ?」
「お前にとってはな」
「そう。このゲームのいいところは俺が楽しいってことだ。このままじゃ俺がつまらなくていけない」
「もしかして退屈だったか?」
見ると紫杏は不安そうな目をしている。小波は調子に乗る失言したことに気付いた。
「別に紫杏と一緒にいるのが不満ってわけじゃないんだ。
ただせっかく二人きりなんだからさ、もっといつもできないようなことをしたいだけなんだ。
ちょっと調子に乗りすぎた。ごめん」
「いや、謝らなくてもいい。こっちも自分の都合しか考えてなかったしな。
よし、お前の意見も取り入れてみよう」
こうして(小波にとって)夢のゲームが幕を開けた。
402名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:11:21 ID:tEa6DbEB
「なんで勝てないんだ!」
脱衣Pカード開始から30分、紫杏は連敗に次ぐ連敗で残る衣類は上下の下着のみとなっていた。
それもそのはず、紫杏の裸を見たいがために小波が全力を出したのだ。
エロスのパワーは偉大である。小波は欲望によって常時心眼状態というチートモードに突入している。
やる気の無かった小波にさえ勝てなかった紫杏には手も足も出ない。
「さあ、後2枚だ。仮にも自治会長ともあろう人が、まさかここで逃げるわけないよな」
逃げ道を封じる小波。ここまで来たら逃す気は無いようだ。
「当たり前だろう! これから負けなければいいだけだ!」

意気込んだはいいものの、そう都合の良いことは起こらない。
「ロン、リーチ一発バラバラ。これでハコだよな」
「そ、そんな」
先ほどの決意も空しく、あっさりと負けてしまう。
「さあ、脱いでもらうぞ」
選択肢は2つ。ブラかショーツか。どちらにしても乙女にとって隠しておきたい場所を晒さなければならない。
意を決し、ブラを外すことにする。背中に手を回し、ホックに手をかける。
そんな紫杏の一挙一動を小波は見逃さんとする。
「おお……」
今まで何回か紫杏の胸を見てきた小波だったが、いつも自分が下着を脱がせてきた。
彼女が自分からブラを外すのを見るのは初めてである。
ついついじっと見つめてしまう。
紫杏は小波の視線から逃れるように胸を隠す。
「あんまりジロジロ見るな!」
「どうでもいいけど、手で隠してたらPカードできないぞ」
紫杏の両手はバストを押さえつけているが、このままではPカードをすることができない。
必然的に乳房を小波に見せなければいけない。
「うう、仕方ない……」
渋々両手を放す紫杏。乳が顕わになる。
「やっぱり紫杏のおっぱいはいいなぁ」
「は、早く始めるぞ」
こんな辱めは一刻も早く終わらせたい。紫杏は幸せそうな顔で胸を見つめる小波を急かす。
今から逆転できるとは思わないが、せめて一矢報いたかった。
403名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:11:48 ID:tEa6DbEB
「さあ、最後の一枚も脱いでもらうぞ」
奇跡の大逆転なんて、そうそう起こるものではない。
結局紫杏は負けてしまった。
紫杏は最後の砦を取り去ることに戸惑いを感じていたが、やがて観念したように下着に手を掛ける。
女唇を覆っていた白い布が取り外され、小波の目を釘付けにする。
よく考えれば今までのセックスは服を半分着せたままやってきた。
小波は初めて見る紫杏の全裸を舐め回すように凝視する。
その視線が紫杏の羞恥を加速させた。

「さて、そろそろお開きにするか」
十分に紫杏を堪能した小波はPカードの終了を持ちかけた。勿論この後エッチなことをする気満々である。
「待て。私はまだ一度も勝っていないぞ」
未だ勝てない紫杏が不満を口にする。このままでは休日を潰した意味が無いし、何より負けっぱなしというのが気に障った。
「そんなこと言ったってもう脱ぐもの無いじゃないか」
「負けたらお前の言うことを何でも聞こう」
「何でも!?」
紫杏の負けず嫌いな発言が小波の心を動かす。
「それじゃあ、次負けたら……」
「な……」
小波は紫杏の耳元で囁く。その内容に紫杏の顔が一瞬で羞恥に染まる。
「そんな恥ずかしいこと、できるか!」
「じゃあやめる? 一回も勝ててないけどな」
「な!? いいだろう。絶対に勝ってやる」
あえて煽るような発言をする小波にまんまと乗せられる紫杏。
「今度こそ負けないからな」
「悪い、紫杏。初手あがり、嫌な物一色、ドラ1。数え役満だ」
「な……」
開始早々決着がついてしまった。紫杏はもう言葉も出なかった。
404名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:12:10 ID:tEa6DbEB
「それじゃあ約束通りにしてもらうぞ」
小波はジッパーをゆっくりと下ろす。既に肉棒は暴発しそうなほど膨張している。
「本当にこれを舐めるのか?」
「そうだ。紫杏だって知らない訳じゃないだろ」
小波が提案した罰ゲームはフェラチオだった。

紫杏は恐る恐るペニスを握り、顔を近づける。
今までのセックスは小波がリードを取り、紫杏はされるがままだった。
そのため紫杏が情事のときに小波に何かしたことは無い。こんなに近くで異性の性器を見ることも初めてである。
「ほら、早く」
「わかってるけど」
躊躇しながら舌で舐める。口の中に牡の味と匂いが広がる。
「ちゅっ、ん、はぁ、んっ」
慣れないながらもペニスに口付けし、キャンディを舐めるかのように舌を這わせる。
紫杏のたどたどしい舌使いから与えられる刺激自体は弱い。
しかしあの紫杏が顔を真っ赤にしてペニスを舐める様子はそれだけで小波を興奮させる。
紫杏もだんだん慣れてきたためか舌の動きも活発になり、小波の性欲に拍車を掛ける。
もともとあまり無かった理性が消し飛んでいくのが小波にもはっきりとわかった。
405名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:13:36 ID:tEa6DbEB
「俺だけ気持ちよくなるのも不公平だよな」
強引に紫杏の身体を持ち上げると、彼女の秘所が目の前に来るように体位を変える。
俗に言うシックスナインの格好である。
「な!?」
急に身体を動かされて驚く紫杏に小波が容赦ない言葉を掛ける。
「なんだ、もう濡れてるのか。意外と紫杏ってエッチだな」
「そ、そんなことない」
「そういや危機感を出すために脱衣罰ゲームをやったけど、結局効果無かったな。
裸見られるのが好きなんじゃないのか?」
言葉攻めに紫杏が身悶える。酷いことをされているのに、何故か心が興奮していく。

「まあ、そんな紫杏が好きなんだけどね」
小波は笑いながら女性器にキスをする。
「ひゃっ! ちょっと!」
「止まってるぞ。ちゃんと舐めてくれ」
そんなことを言われても、紫杏は集中できない。
快楽に耐えながらも懸命に舌を動かす。
舌で舐める卑猥な音が響く中、二人の悦楽は臨界点に達する。
「う…… 出すぞ!」
「あ、あたしもイク!」
二人は同時に果てる。紫杏の顔に白濁液が掛かり、妖艶な化粧を施す。
「気持ちよかった……」
「そ、その……」
満足げな小波に、紫杏が躊躇いがちに話しかける。
「そろそろ挿入れてくれないか」
舌で刺激されるだけでは我慢できなくなった紫杏が、恥ずかしげに提案してくる。
小波は即座に了解した。
406名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:14:21 ID:tEa6DbEB
「こ、こんな格好でするの?」
紫杏は両肘を床に付け、四つん這いになっていた。
尻は小波に向けられ、恥ずかしい部分が丸見えになる。
自分から頼んだとはいえ、羞恥で気が狂いそうだ。
淫靡な光景を目の当たりにして、小波の股間は再び力を取り戻す。
「ああ。後背位って言うんだ。気持ちいいらしいぞ」
勃起したペニスにコンドームを被せると女性器へと押し当てる。
それだけで紫杏の鼓動は高まっていく。
「挿入れるぞ」
肉棒がゆっくりと膣へ侵入していく。ペニスが進むたびに二人の肉欲が燃え上がっていく。
ペニスが奥に到達する頃には二人とも止められなくなっていた。
「動かすからな」
初めは緩やかな動きであったが、次第に歯止めが利かなくなり全力で腰を前後へ振るようになる。
紫杏を求める小波はあたかも獣のようだった。
「あ、あ、あ、あ!」
紫杏もまた突かれるたびに意識が飛びそうになる。
二人はもう細かいことはどうでもよくなっていた。
ただ本能のままに快楽を貪りあう。
「あ、あたしもう駄目!」
「俺も限界だ!」
やがて二人は限界を迎える。
ゴム越しでも確かに感じられる脈動に、紫杏は言いようの無い幸福感を覚えた。
407名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:14:52 ID:tEa6DbEB
あれから二人は時間も忘れて身体を重ね、気付けば帰らなければならない時間になっていた。
「なあ小波、結局Pカードの特訓にはならなかったわけだが」
「あー、ごめん」
今更ながらに小波が謝罪する。
紫杏とセックスしていると、どうしても抑えきれなくなってしまうらしい。
自重しなければ、と
「いや、責めているわけではない。
ただPカードが弱いままというのも気に入らない。
小波にはまた付き合って欲しいんだ。
その…… ルールはこのままで構わないから」
紫杏の目には、明らかに期待の色が浮かんでいる。
小波の答えなど、一つしかなかった。
408名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:17:17 ID:tEa6DbEB
投下完了しました。
409名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:25:39 ID:gpNDrd21
神乙
410名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:33:36 ID:4gIKjTuy
GJ!お前は本当によくやったぜ!
これからも紫杏のことをよろしく頼むよ
411名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:51:21 ID:OLqmPp6V
乙!今回もいい仕事してるねーww
412名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:59:14 ID:CeslYtR/
GJ
しかし常時心眼とはなんと言うチートw
お前は天の僧我かw
413名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 07:17:53 ID:LzSyfgz4
神だ。乙だ。GJだ。
414名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 10:39:39 ID:KbT4TuaO
主人公アカギ杉ワロタ
415名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 16:59:48 ID:ljVpBAkn
エロスで目覚めた天才
416名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 20:57:32 ID:tEa6DbEB
407の訂正
自重しなければ、と → 自重しなければ、と考えている小波に紫杏が語りかける。
ミスったorz
417名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 22:19:02 ID:Rlf4N0LX
倍プッシュだ…ッ!
418名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 23:49:16 ID:0lOmsxuF
紫杏相手じゃなく五十鈴だったらトップ公開で対抗すると妄想
419名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 23:58:31 ID:Rlf4N0LX
五十鈴にPカードで負けて一日五十鈴の飼い犬になる主人公
420名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 00:32:09 ID:8idXdrs3
いや、五十鈴はSじゃないでしょ…むしろM
421名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 01:21:59 ID:LXJGcRnp
トップ公開→トップレス
422名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 05:48:26 ID:XSBi1YFG
>>399-407
GJ!!
次はカズと浜野も入れて4人打ちで…


だめだ、ぜったいにエロくならない気がする。
423名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 23:26:48 ID:oHYkoYMJ
この展開は五十鈴で一本書いてくれ、という要求として受け取っていいのか?
424名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 23:48:01 ID:b8XLK7cI
個人的な考えだからまあ聞き流してくれ
書く人の自由だけど罰ゲームはフェラチオじゃなくて俺は強制オナニーのほうがいいと思う
425名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 03:11:48 ID:4c7kA+QA
甲子園が終わり、しばらくしたあと。
夏も過ぎ、その日は、空も澄み渡ったとてもいい天気だった。
俺は突然、桜空に屋上に呼び出された。
「急に呼び出してすみません」
桜空が申し訳なさそうに話しかけてくる。
「いや、いいよ。 それで、話って?」
俺はそんな桜空を落ち着かせるように、優しく話し始めた。
奈桜と和解したはいいものの、人付き合いの方は、まだ慣れないようだ。
「実は、お姉ちゃんの事なんですが……」
「え? 奈桜の?」
桜空の放つ重い雰囲気と、奈桜の名前に、いつもの嫌な予感を感じた。
案の定、それは的中したようで……。
「お姉ちゃん……、どうやら留年しそうなんです。」
どういうことだろう、俺は耳がおかしくなったのだろうか?
今、幻聴が聞こえた気がする。
「……は? ごめん、よく聞こえなかった……」
俺は怪訝そうな顔で聞きなおした。
「では、もう一度言います」
桜空は一呼吸置いてから、言った。
「高科奈桜は、留年の可能性があります」

…………時が止まる。

秋晴れの暖かい日差しが、屋上を包んでいた。
ここから見られる森の紅葉は、なかなかのものだ。
一面に広がる紅は、まるでm(ry
「現実を見てください……」
426名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 03:12:38 ID:4c7kA+QA
「お姉ちゃんて、ああいう人だから、友達は多いでしょう?」
「ああ、確かになぁ、前にも俺に言ってたよ、つまらなければ楽しくすればいい、ってさ
 そりゃあみんな好きにもなるし、何より人見知りしないから」
そう、奈桜は良い奴なんだよな、向こうから好いてくれるから、こちらも好きになれるんだ。
行動力ありすぎるのがたまにキズだけど、そういう部分は、桜空にも少し見習って欲しいもんだな。
「留年の話を聞いた皆さんが、学校に掛け合ってくれようで……
 今度行われるテストで、全教科80点以上とれれば、留年は見直してくれることになったんです」
「全教科80点以上!?」
俺は思わず、大声で叫んで驚いてしまった。
遮る物の無い、広い屋上では、俺の声がよく響いた。
きっと、校庭にまで響いただろう。
「無理だろ」
俺がサラリと、そう言うと、
「な、何言ってるんですか! そこは応援するところでしょう!?」
と、桜空にしては珍しく、大きな声でツッコミを入れてきた。
「ははは、冗談だよ」
8割くらいマジだけど。

「でも待てよ、そうなると、それを知らなかったのは俺だけってことだよな?」「そうですけど、それは小波さんを心配させたくなかったんだと思いますよ?」
もしそうだったとしても、なんだか少し悔しい。
そんな大事なことを、俺に黙っているだなんて……。
「でも私は、小波さんにもこのことを知って欲しかった。
 そして、お姉ちゃんを応援してあげて欲しかったんです」
そう言って俺を見つめてくる桜空の目は、とても真剣だった。
そうだよな、大好きな姉のことだものな、真剣にならない訳がない。
「そっか分かったよ、教えてくれてありがとな、桜空」
俺は桜空の頭を優しく撫でた。
「はい、って! えぇぇ!?」
みるみるうちに桜空の顔が赤くなっていく。
「お〜、耳まで真っ赤だ」
「や、止めてください!」
やはり桜空をからかうのは楽しい。
「〜〜! 小波さんのバカ……」
桜空がそっぽを向いてしまった。
しまった、やりすぎたか。
「あー、ごめんな桜空、悪かったよ」
謝ってみるが、桜空は黙ったままだ。
しばらく、無言の状態が続く。

何か言おうと思ったが、先に口を開いたのは桜空の方だった。
「ごめんなさい……」
いや、謝っているのは俺なんだが……
「お姉ちゃんがこうなった原因は、私にあるのに」
「あ……、た、確かにそうかもしれないけど! 奈桜も気にしていないさ、きっと」
427名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 03:13:10 ID:4c7kA+QA
もちろん、俺だってもう気にしていない。
「本当にそうなんでしょうか、実は今もそれが心配で……」
うつむいている桜空の肩が、震えている。
「だ、大丈夫だって! だから、泣くなよ桜空」
桜空の顔を覗き込むようにしながら、そう言うと、どこからともなく笑い声が聞こえてきた。
クスクスという可愛らしい笑い声が。
桜空は突然立ち上がって、数歩歩くと、振り向きざまにこう言った。
「ふふっ、分かってますよ、小波さん」
「な!? からかってたのか?」
桜空が軽く頷く。
本当にいい性格になったな、桜空……

「それでは、授業もありますから、そろそろ行きますね?」
「あ、ああ、またな桜空」
俺はまだ少し動揺していた。 情けない……。
校舎に入ろうと、ドアノブに手をかけた桜空が、その手を止めて、一言、呟くように言った。
「お姉ちゃんのこと、お願いしますね」
「ああ、分かった」
俺はしっかりと答えた後、校舎に入っていく桜空の背中を見送った。
428名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 03:14:03 ID:4c7kA+QA
授業も終わり放課後、窓から差し込む夕日が、教室を紅く染め上げていた。
以前なら、これから部活だなんだと忙しかったが、野球部を引退した今、そんなことはなくなった。
少しばかり寂しい気もするが、あの監督の怒声と野球漬けの日々を思い出すと、こういうのも悪くはないと思う。
皆が帰り支度をしていて慌ただしい中、俺は、そそくさと教室を出ようとするアイツに、声をかけた。
「奈桜!」
奈桜はビクっと体を震わせてから、静かにこちらに振り向いた。
「こ、小波くん……」
困惑した様子でこちらを見る奈桜。
これから何を言われるのか、きっとわかっているのだろう。
だからってそんな顔するなよ、なんだか悲しくなるじゃないか……
「俺が何を言いたいのか、わかってるよな?」
「あ、あうぅ……」
「何で言ってくれなかったんだよ? 俺ってそんなに頼りないか?」
「そ、そんなことないです!」
「確かに俺は頭悪いしさ、今回は助けてやれないかもしれないけど……
 それでも何かしてやりたいんだよ、支えになってやりたいんだよ、俺は、奈桜の彼氏だから」
気がつけば、教室に人影は無く、そこにいるのは俺と奈桜だけになっていた。
今更だが、自分の言ったことに後悔する。
我ながら、なんというクサいセリフだろう。
顔から火が出そうだった。
けれど、そんな顔の紅潮も、教室を染める紅がごまかしてくれる気がした。
俺が言い終えて少ししたあと、奈桜はゆっくりと俺の手をとって、自分の胸の前に持っていった。
「心配しないでいいです。その言葉だけで、充分支えになりますから」
そして、俺の手を自分の両手で包んで、自分の胸に押し付けた。
「あなたの気持ちは、ちゃんと受け取りましたから、だからそんな顔しないで?」
奈桜は、暖かい笑みを浮かべて言った。
どうやら俺はいつの間にか、泣きそうな顔をしていたらしい。
「俺は、奈桜と一緒に卒業したい……」
「私も、できればそうしたいです……」
奈桜の表情が、途端に険しくなる。
「でも、私があんな高得点とれるわけないし、もしできたら、それこそ……」
「奇跡だって、言いたいのか?」
ハッとした顔をする奈桜。
俺は続けて言った。
「でも、それは奇跡でもなんでもないぞ?」
「え……?」
「奇跡っていうのは、誰も信じないようなことが起きるから奇跡なんだ」
429名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 03:16:34 ID:4c7kA+QA
「小波くんは、信じてくれてるんですか?」
む、痛いところを突かれた……
「……俺はともかく、桜空は奈桜のことを信じてる。
 だから、そんなのは奇跡でもなんでもないぞ?」
「小波くんは信じてないんですね……」
そんな不満そうな顔をするなよ、奈桜。
信じてやりたいが、お前の成績の悪さは俺もよく知っている。
「でも、誰かが信じてくれてるなら、頑張らないといけないですよ!」
けど、こんな奈桜の笑顔を見てると、不安なんか吹き飛んでしまうなぁ。
「ああ、頑張ろうな、奈桜」
「はい、……ところで」
奈桜は急に俯いてしまう。
「ん?なんだ?」
「えっと、頑張るにはエネルギーが必要なわけで、やる気が出ないと上手くいかなくって……」
ええい!モジモジするな!
「あの、その、ご褒美とかがあれば、もっと頑張れるかな〜なんて……」
夕日に焼かれるこの教室にいてもわかるほど、奈桜の顔は赤くなっていた。
うん、何を言ってるのかは分からないが、何を言いたいのかは分かる。
「つまり、こうして欲しいのか?」
俺は唐突に奈桜を抱きしめた。
もちろん、奈桜は怪我が治ったばかりなので、優しくだ。
「――――〇×∞☆#¥♀♂!?」
奈桜の顔が更に赤く
430名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 03:19:25 ID:4c7kA+QA
奈桜の顔が更に赤くなった。
自分から誘ってきたくせに動揺するなよ。
むぅ、これが誘い受け……
知っているのか、雷電!?
「大丈夫か?顔真っ赤だぞ?」
「だだだ、だって嬉しくて恥ずかしくて……」
これは相当混乱しているな。
もうちょっとからかってやるか。
「…………あ」
互いの唇が、少し触れるだけの軽いキス。
奈桜は、一瞬何をされたのか分からない様子で呆けていたが、すぐさま正気を取り戻した。
「ひ、ひどいです!乙女の唇をそんな簡単に奪うなんてー!」
乙女(笑)のお叱りを受けるが、俺は気にせずに進めることにした。
「じゃあ軽くなければいいんだな?」
もう一度唇を重ねる。
今度は深く、味わうようなキス。
「ん……」
舌入れ、奈桜の口内をくすぐる。
互いの唾液が混ざり合い、口を離すと、糸の橋が出来上がった。
「ハア、ハァ……」
気がつくとかなり長い間キスをしていたようで、奈桜は苦しそうに息を切らせていた。
「気持ち良かったか?」
「はい……」
「続き、して欲しいか?」
俺がそう聞くと、奈桜は顔を赤らめ、息を切らせながら無言でうなずいた。
「じゃ、それは一緒卒業できた時までおあずけだな」
「あぅぅ……、それもひどいです」
431名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 03:46:19 ID:4c7kA+QA
―――翌日、放課後。

「で、なんでここに妙子がいるんだ?」
放課後、奈桜に呼び出されて教室に来てみれば……
「みんなで勉強会をするんです」
「この子が一人で勉強できると思う?」
妙子が小声で囁いてくる。
言われてみればそうだな。
俺と同じで、「どこが分からないのか分からない」タイプみたいだし……
妙子の教え方は分かりやすいし、奈桜の勉強は任せよう。
「それは分かったが、なぜ俺までここにいるんだ?」
素直な疑問をぶつけてみた。
「はい」
そう言って妙子が手渡してきたのは、どこにでもありそうな参考書だった。
「あなたも勉強するのよ」
「はいぃいぃぃぃぃぃぃ!?」
「私は奈桜の勉強を見なくちゃいけないから、あなたの勉強は蘭が見てくれるわ」
よく見ると、もう一人妙子の隣にいた。
「ゲッ!来てたのか……」
「正直気が進まないけど、一度は惚れたよしみで見てあげる」
「よ、よろしくおねがいします……」
チクショー!
「後から、ゴリラとイワタンも来る予定ですからね!」
ついに名前で呼ばれなくなった越後の明日はどっちだ。
「桜空もクッキー焼いてきてくれるって言ってましたし!みんなで勉強がんばりましょう!」
こんなに呑気でいいのだろうか?
いや、これでいいんだろうな
これでこそ奈桜なのかもしれない

「ほら、早く教科書開きなさいよ!」
「ぐ、ぐぬぬ……」

432名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 03:51:20 ID:4c7kA+QA
投下しようか迷ったけど、一応投下しとく
奈桜BestEnd後でした
いろいろおかしくてもキニシナイように

エロが無い?
わっふるわっふる
433名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 07:21:48 ID:IArGwntk
ワッフル!GJ!ワッフル!
434名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 11:16:12 ID:isYUTM95
GJ!
435名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 14:05:02 ID:fJcG2r2N
おくれたおくれた。
GJだ
436名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 19:36:01 ID:ZSG8XNXM

俺も留年しそうになった事があるけど残念ながらうちは男子校でした
437名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 23:23:51 ID:mzSDrsvV
試験的に和那ものを書いたが投下してもいいか?
438名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 23:24:58 ID:mzSDrsvV
試験的に和那ものを書いたが投下してもいいか?
439名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 23:27:50 ID:mzSDrsvV
悪い上げてしまった
440名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 23:30:57 ID:ZSG8XNXM
もったいぶらなくていいよ
もったいぶらなくていいよ
441名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 23:31:42 ID:IArGwntk
バッチこーい!
442名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 23:32:04 ID:fTIrprIJ
ワッフルワッフル
443名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 02:17:21 ID:gPPlfD1/
投稿開始
和那ものですが残酷な描写を嫌う方はご遠慮下さい。
ちなみに過去作品にパワポケのクロスオーバーがないので、
試験的に作ってみました。
まぁあくまで試験なのであまり期待しないでください。
あまりにも評価が悪ければまた通常路線に戻るつもりです。
それでは投稿開始します。
444名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 02:19:07 ID:gPPlfD1/
特命ハンターINジャッジメント
第一話 戻れない道

目の前を強い光が差し込む。
「ここは…どこだ…?」
俺は見知らぬ密室で両手足を縛られた状態で座らされていた。
「お目覚めのようですね…。」
保健の桧垣先生と浜野が立っている。
「まったく、あんた達のせいで酷い目にあったわ……それにしても、こんなことしてタダで済むわけがないのに…バッカじゃないの?」
浜野はくすくすと笑っている。
「先生…これは一体何の真似ですか?」
桧垣先生は、眼鏡を直しながら答えた。
「全く…我々に歯向かうなんて…馬鹿な事をしましたね。
君が知っての事か否かに関わらず彼女自身が逆らった以上君もタダでは済みません…本来なら抹殺されてもおかしくない…。」
「…歯向かう?抹殺?」
「大江はジャッジメントから脱走しようとしたのよ。そしてあなたは大江に加担した。だからここにいるの。」
「…?先生たちが何を言っているのか分からない俺は確かにカズにグラウンドの明かりを消すように言われましたが、それがこの事と何の関係があるのですか?」
「あんたのせいでこっちは大怪我よ!!結局あいつはしあわせ草の禁断症状で倒れたから良かったけど。」
虎をも睨み殺すような目で小波を見るが、彼にはまだ何がなんだか分からない。
「まぁ落ち着きなさい…彼も重要な部分の記憶は消されています…少し説明しましょうか。
まず、ここはジャッジメントグループの研究室、あなたは大江君の脱走の加担者として…それと私の薬の被験者としてここに連れてきました。」
「薬の被験者?…そういえば昔、俺に何か勧めていましたよね?」
「はい、その薬です。…君はたしか服用を拒みましたね。だから、こっそり野球部の食事や飲み水に薬を混ぜさせてもらいました。」
「じゃあ、他の奴等もここに?」
「いや、あなただけです。他の方には何も起こりませんから。この薬はO型…それも『ボンベイタイプ』の方しか影響が出ないと研究で分かっていますので…。」
「ボンベイタイプって言うのは非常に稀な血液型の事よ…。親に輸血する時は注意するように言われた事はないかしら?」
「…知らないな。」
「ボンベイタイプの人は分類上はO型だけど、普通のO型の血液は輸血できないのよ。…まぁどうでもいいけど。」
「とにかく、君も大江さんや水沢さんと同じくボンベイタイプ…つまり薬の適合者なのですよ。」
445名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 02:20:43 ID:gPPlfD1/
「…水沢って行方不明のか!?」
「はい、正確にはもうこの世にはいませんが。
「!!薬の副作用か!?」
「これも二度目なのですが、まぁしかたありませんね。…私の薬に毒性はありません。
もしそうなら君も大江君も野球部の部員も皆、死んでいるはずです。彼女の能力は『自分を破壊する』というものであっただけです。単に運が悪かった。」
「人が死んだのに運が悪かっただと!?ふざけるな!!」
「薬を飲んだのは、彼女自身の意思です。…それに、その時は死亡する事例が無かったのでね。…一応、気の毒には思っていますよ。」
ため息をつきながらやれやれと言いたげに話す。
「…何故、人を死なせてまでこんなことを?」
「まずは人類の発展。特に大江君の能力はうまく使えば永久機関にもなる。…これは以前話した内容でしたね。もっとも、一番の理由は、優秀なエージェントの育成ですがね…これも話しておきましょうか?
…我々ジャッジメントグループは新興勢力である大神グループと抗争状態にあります。そして、大神の持つ人間兵器に対抗するために我々はしあわせ草とその服用による超人的能力の力に目をつけました。つまりあなた方のことです。」
「俺にもカズのようになれると?」
「現地点では、どんなものかはっきりしていませんが、わたしの予想では、すでにあなたは気づいてないだけで何かしらの能力者です。
…甲子園の直前に君は怪我をしましたね?…個人的に調べてみたのですが、あれはどう考えても常人では三週間で済むはずが無い怪我なのですよ。」
「そんなバカな…。」
「後頭部から血を流してもそんな事が言えますか?」
「後頭部!!!?」
「そうです。外傷がまだ残っているはずです。」
頭を触ると確かに傷跡がある。
「そんなダメージを受けているにも関わらず君は意識がはっきりしていた。…それだけでも十分な根拠と言える。」
「そんな…。」
「まぁいずれはっきりするでしょう。…とにかく、君はもうジャッジメントの人間です。すぐにでも工作員の訓練を受けてもらいますよ。」
「…誰がお前らなんかに…!!」
「まぁ、無理も無いですね…しかし、我々はあくまで自主的な協力を望みます。」
そう言い終えると、奥のモニターが映し出された。
その中には、裸で両手足を縛られた状態の女の子…小波にとって良く知る存在だった…。
「あれは…カズ!?」
446名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 02:21:59 ID:gPPlfD1/
〜小波が目覚める少し前〜

「彼女が能力者…ですか…?」
…ここは…何処や…?
「いいですか…間違っても殺してはいけませんよ。この子は貴重なオリジナルです…。」
…ウチは一体…?
「…どうやらお目覚めのようです。」
…せや、たしか朱理に挑んで…気を失うて…。
「では、任せました…。私はもう一人とお話をしてこなければなりません。」
…もう一人…?

第2話山猫の宴

全裸にされた和那の両手足を拘束している「回転ベッド」が縦に起こされる。
「これで二人っきりになれた…どうだ?気分は?」
白髪の男がニヤつきながらこちらを覗く。
「ええ年こいたおっさんがこんないたいけな女子高生捕まえて全裸にしたあげく両手両足拘束かいな…人として恥ずかしないん?」
「私は君の体などに興味は全く無い。興味があるのは能力者である君が私のショーにどれだけ耐えてくれるか…だ。」
「そらちょっとショックやな。」
「ふむ、この状況でそれだけ豪語できるのなら少しは楽しめそうだな…このベッドは優れものだ…じっくりと教えてやる…これからな…。」
言い終えるとともに男の用意も完了したようだ。
「このベッドには高圧電流が流れる…短時間であれば命に別状は無い程度のものだ…さぁ遠慮はいらん…思いっきり感じてくれ…ではいくぞぅ。」
男がスイッチを入れたとたん激痛がカズの全身を走る
「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
和那の肉体は痙攣し胸を反らし乳首は誘うように立っている
「服従するか?どうだ?」
…男の目は好奇に満ちていた…。
やがて、激痛が止まる…彼女の想像以上のダメージだった。
「どうだ効くだろう?…もっとも、これしきで終わっては楽しめないが…。」
呼吸をようやく整えた和那は男に尋ねた。
「なぁさっき言うてたもう一人って誰や?」
「あぁ…確か野球服を着ていたな…聞けば君と随分仲が良いそうじゃないか。」
彼女の知る中でそのような人物は一人しかいない。
「小波!!!?あいつには手ぇだしたらあかん!!あいつはなんも関係無いはずや!!」
447名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 02:23:07 ID:gPPlfD1/
好きな彼の名が出されたことで、先ほどまでの余裕の色は完全に消えていた。
「ふふ…今は彼の事より自分の心配でもしたらどうだ?…もう一度いこうか。」
さっきよりも強い電圧が彼女の全身を襲う。
「やああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
先ほどよりも強い叫び声が密室に響き渡る。
飛びそうな意識の中、彼女は自分のせいで彼まで巻き込んでしまったと思った。
きっと彼に協力してもらったことが組織に私の脱走の加担として見られたにちがいない。
もし、彼に協力を求めなければ彼は今頃いつものように野球をしている違いない。
思えば思うほど自責の念が積み重なる。
「ほう…いいセンスだ…。」
電流は止んだ。
しかし、拷問の痛みより、心の痛みの方が遥かに大きかった。
…うちは小波の人生を奪ったんや…。
いつの間にか涙が頬をつたう。
「泣いてもまだ終わらんぞ…もっとも君が倒れたら代わりに彼が受けるのだからな…。」
「…!!」
笑いながら男は言い捨てる。
和那は彼をなんとかして守ることしか考えられなかった。
「…お願いや…うちはなんでもするし、どないなってもかまへん…かまへんから小波は小波だけはかんにんして…。」
「ほう?何でもするのだな……ならば一つゲームをしようか…。」
そう言うやいなや男は和那の秘部に何かを塗り始めた。
「あぁっ!!…くぅっ!!」
今まで誰にも触られた事の無い場所を触られて和那の肉体は敏感に反応する。
それは、まさに夜を知らない乙女のものである。
「…さてこれが見えるか?」
男は理科の実験で使うようなプラグを取り出したそしてそれを彼女のクリトリスと秘部にはさむ。
「い…痛い…。」
二つのプラグがそれぞれ彼女に固定された。
「さて、これから先ほどの電流をもう一度流す…君の秘部にな…もし、耐えきれたら君の勝ちだ…彼には手は出さん…しかし君が耐え切れなかった場合…ペナルティを追加しよう…。」
「ペナルティ…?」
「フフフ…これはゲームだ…受けるも受けないも君の自由だ。」
「…もし、うちが勝ったら小波は見逃してくれるんやな…?」
「もちろん、約束は守る…。」
「分かった…受けるわ…。」
448名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 02:23:39 ID:gPPlfD1/
和那は怖かった。手足でも十分なほどのあの痛みが自らの秘部を襲うと考えただけで彼女の女性器は自然と湿ってくる。
しかし、小波を救う為ならどんなリスクも負う覚悟だった。
「用意は出来たみたいだな…ではいくぞう…。」
スイッチを入れたとたん、想像を遥かに凌駕する激痛が彼女の女性を司る場所に走る。
あまりにも強く唇をかみ締めていたせいか血の味がする。
拘束具が外れんばかりにもがく。
クリトリスは完全にめくりあがっている。
「小波!!小波ぃ!!!!」
全身を反らせ大好きな彼の名を連呼する
繰り返し襲う止む事無い痛み。
それでも彼女は耐えていた。
千切れそうな意識は彼への想いが、かろうじて支えていた。
「うああああああああああああああああああ!!!!!!」
彼女が叫んだ瞬間、女性器から大量の愛液と尿が入り混じったものが飛び散っていた。
彼女は達した。



拷問の様子をモニター越しに見ていた小波は余りにも非現実的すぎて呆然としていたが、
すぐに我に返った。
「すぐに止めさせてくれ!!こんな事、人がする事じゃない!!」
興奮している小波に対し、桧垣は落ち着いた様子で返す。
「いいでしょう…ただし、この薬を飲んで頂きます。」
そう言いながら薬を差し出した。
「これはあの時の薬です。ただ、濃度を濃くしてある点が違いますが…。」
「これを飲めば止めてくれるんだな?」
「飲んで、我々に協力してもらいます。…大神グループさえ倒せれば君たちも解放しますよ。」
答えることなく小波は一気に薬を飲み干した。
すると、頭が割れるように痛む。
からだも、燃えるように熱い。
もし、自分を破壊する能力ならここで死ぬのかな
そう思いながら彼の意識は闇に落ちていった。
449名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 02:26:23 ID:gPPlfD1/
投稿終了。
まぁ文が稚拙なのは突っ込まない方向で…。
板汚しすいませんでした…。
まぁクロスしたのは同じコナミつながりのリボルバーの人です。
450名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 04:01:22 ID:6m8GC6QP
GJ
つか、俺も6と同じ要領でそういうストーリーの裏サクセス望んでた。

まぁカズは次あたり出るのかな。
451名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 07:06:01 ID:/3Fpt0/f
GJ!
いいセンスだ
452名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 08:18:04 ID:WiHm9Ju7
パロディはともかくクロスは引くわ…。文章はGJだけど
453名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 08:43:08 ID:vNJnX8xl

しかし某MAD動画のせいでシリアスな場面なのに
オ○ロット登場あたりから笑ってしまった
454名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 12:35:58 ID:d/lq0TPO
ふぅ、200KB強か……
久々に書く気になったから、ついでに読み直ししてたら頭痛くなってきた……

つーか、書くときの気分が毎回違うから、文体が一々ちげぇorz
泥酔してた時のなんか、シリアス通り越してヤンデレだぜ

書き直したいくらいだが、書き直す気力ねぇし。てか、普通に書いても書き上げるすら自信ねぇ





いっそ、無かったことにしちまうか……
455名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 21:29:45 ID:d8uVKadT
オセロットワロス
456名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 22:49:42 ID:6m8GC6QP
今更ながらパワポケもメタギアも同じ会社と気づいた俺
457名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 23:07:26 ID:3vXiok9h
>>456を見て一瞬、「だからパワポケにビッグボスが居るのか」と思ってしまった
名前だけなんですけどね
458名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 00:15:58 ID:MqXFpIYv
パワポケ11はパワプロクンソリッド編
459名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 01:20:23 ID:VFnuXlrI
本家98'開幕版(相方が荒井のやつ)にメタルギアの体験版付いてたな。


パワポケでもばんばんどーんなんてモロじゃんね
460名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 12:31:40 ID:6wTvftPW
>>4563にいたよ同名のやつ
11の裏はぜひMGSにしてほしい
461名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 13:23:02 ID:2wmsE952
スネークに期待
462名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 13:38:56 ID:ufaJSo7p
パワポケクロスを書いた者です。
最初はお遊びで書くつもりだったが、
書いてるうちに楽しくて続きを書いてしまった…。
投下しても宜しいか?
463名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 14:51:20 ID:PbG69eAg
どうぞどうぞー
464名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 15:28:19 ID:ufaJSo7p
では投下開始。

〜二日後〜

…体が痛い…俺は一体…?
「…み…」
…そうだ…桧垣先生の薬を飲んで…
「…なみ…」
俺は死んでしまったのか…?
「…こなみ…」
…誰かが読んでいる…?

第3話籠の中の鳥

微睡みの中、自分を呼ぶ声に誘われて小波は目を覚ました。
「小波!!」
目を覚まして早々和那に抱きつかれた。
「無事で良かった!!ほんまに無事で良かったぁ!!もう2日間も目ぇ覚まさへんから心配したんやで!?」
小波を思いっきり抱きしめる和那。
「2日も寝ていたのか…ところでカズ…痛いし恥ずかしいから…」
ちょうど思春期の彼にとって、彼女の胸が当たっているのは十分に恥ずかしいものだった。
「心配かけた罰や…もうちょうどだけ…。」
そう言うと和那は、先ほどより強く抱きしめた。

しばらくして、ノックの音が響き渡る。入ってきたのは桧垣先生ともう一人…金髪に眼鏡の似合う美しい女性だった。
デレデレと鼻の下を伸ばしている小波の隣で、和那が彼女を見てふるえている事に小波は全く気づかなかった。
「初めましてMr.小波。私はジャッジメントグループのルッカと申します。」一見外国人だが、とても流暢な日本語で挨拶をしてきた。
「さて、あなたが特別な存在である事はMr.桧垣からすでに説明なされた筈です。どのような能力かご自身で、はっきりされましたか?」
「いや…まだ…何も変わった感じはしないですね…。」
「そうですか…では、何か異変を感じたらすぐに我々に知らせて下さい…。
さて、まずはこの施設の説明から入りましょう。
まず、ここはあなた方の寝室です。
ユニットバスがそこに設置されています。
真ん中のカーテンを使えばしきりとなり部屋が二分されてそれぞれ個室となります。…これはMs.大江への配慮と受け取って下さい。
次に、部屋を出てすぐの所にトレーニングジムに医療室。そしてリフレッシュルーム…ほかは他の研究員や警備兵の個室です。
食堂や日常用具の支給は、1階
地下は主に訓練施設となっています。」
「はぁ…。でも、なんでそんなことを俺にわざわざ教えてくれるのですか?」
「?…おかしな事を言いますね…あなた方にはここで生活して貰うからじゃないですか。…あなた方がここにいるという事は…我々に…協力して頂けるのですよね?」
ルッカは小波の目を見て話す。
「冗談じゃない!!俺もカズも高校があるんだぞ!?しかも俺はもうすぐ春の甲子園だ!!今すぐに俺達は帰らせて貰う!!」
小波も流石にもう鼻の下を伸ばしてはいなかった。
見ず知らずの場所にいきなり連れて来られてそこで生活しろなんて言う事がむちゃくちゃである。
小波は必死になって言い返した。
すると、ルッカは手にしている物を小波に渡す。
「そうですか…どうしても帰りたいと申されるのでしたら帰って頂いても結構ですが…その前にこれをご覧下さい。」
…それは新聞で、そこには驚くべき内容が記されていた。

465名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 15:29:31 ID:ufaJSo7p
〜女子高校生殺人される。事件に関与していたと思われる同級生行方を眩ます〜

この事件は〇〇県××市の私立親切高校の二年生水沢恵理さん(16)が殺害されたというものである。
事件は当日、水沢さんは体育の授業中「気分が悪い」と言い残し一旦自宅に戻ったものの、それからすぐに出て行ったきり行方不明であった。
それから数ヶ月後、学校敷地内の森の中にてパトロール中の学校職員がバラバラとなった人骨を発見。検死の結果、水沢さんのものと判明。これにより当初事件性は無いとしていた警察も改めて事件性を認め、本格的な捜査に乗り出した。

警察の調べによると、彼女の遺体が発見された広場は、ある二人の生徒がたびたび出会っていた事が学校の生徒の話で判明。

また、その二人の内の一人は被害者と学生寮で同室であった。

これらを踏まえて、警察は事件に何かしらの関係があるとして、事情聴取を行おうとするものの両名は遺体発見前に行方を眩ましており、警察は二人の行方を追っている。

「ふふ…今頃は神条クンも大変でしょうねぇ…。本来もみ消しを図るつもりでしたが…利用させてもらいました。」
笑いながら桧垣先生は話す。
「どうです?それでもお帰りになりますか?もっとも…帰ったところで、確たる証拠が無い限り確実に捕まりますがね…。」
ルッカも余裕を見せている。
「警察におまえ達の事を暴露されてもいいのか!?」
「ほぼ容疑者と思われているあなたの言う事なんて誰も聞いてくれませんよ。」
「くっ…。」
小波は何も言い返せなかった。
数那は黙ったまま下を向いて俯いている。
「…もう一度あなた達に尋ねます…我々に協力して頂けますね?全てが終われば、あなた達に新しい戸籍と当分の生活の保障はします。」
もはや小波に断る事は出来なかった。
「…あなた達にできる最善の事は素直に従う事です。そうすればこちらもあなた達に対してできる限りの配慮をいたしましょう。では明日にでもまた…。」
そう言って彼女は部屋を後にした。
「我々から逃げようとしたり、もしくは逆らうなんて愚かな真似はしないほうがいい…もっとも、これは小波君だけに言っている事じゃないですよ。」
俯いたままの和那を見てそう言うと桧垣先生も部屋を後にした。
「…あんたら悪魔や…。」
和那は誰にも聞こえないように呟いた。
466名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 15:34:38 ID:ufaJSo7p
完了。
スネークも登場は決まっていますが、もう少し先になります。

あと時系列はソリッドと2の間あたりを意識してます。
467名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 17:01:23 ID:2wmsE952
GJ
じゃあオセロットは片腕か?
468名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 20:21:48 ID:MqXFpIYv
ウルフ出ないのか。ウルフ役は絶対ヘルガだよな…
469名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 20:50:37 ID:oA28LpyO
エヴァは芙喜子かな
470名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 21:00:03 ID:9WvXvwTH
むしろ
クーデターを起こして一気に闇世界のトップに君臨するコナミ

というオリジナル展開をキボンする
471名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 22:25:14 ID:MP5mcpv7
このスレを見るようになってから此処まで不愉快にさせられたのは初めて。たとえ地の文が稚拙でもパワポケだからこそ楽しめていたのに、これでは何のための原作なのかわかりゃしない。
IFが普通なのがエロパロだが登場人物として別作品キャラを出すなら明らかにスレチだと思う。
472名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 22:34:54 ID:6urwlOzg
俺も471に賛同する。
ここはパワポケのエロパロだからな。○○クロスは完全にスレ違いだ
473名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 23:12:44 ID:2wmsE952
そうか?
別に完全にメタギアだけなら確かにスレチだが、ちゃんとパワポケ勢もでてるし、ストーリーも10のキャラ主観だし何もおかしくないと思う。
どこにも他キャラを出してはいけないなんて書いちゃいないじゃん。

短編とかワンパターンになりがちだからパワポケ小説活性化の為にも変化があるのは良いことだと思う。

そんなにいやなら読まなけりゃいいじゃん。
474名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 23:40:52 ID:oA28LpyO
みんな落ち着け。
反対意見はもっともだが他の奴らも理解してる上での悪ノリだと思う。俺もクロスは嫌いだし不愉快な流れだったが乗るには乗った。

でもこれ以上は行き過ぎで荒れるから元の流れに戻そう

では…葉月と中根五月についてでも語ろうか
475名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 23:56:22 ID:6urwlOzg
うーん…葉月さんは分かるんだが中根五月って……誰?
476名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:15:17 ID:HnxoAf9Y
五月は葉月の孫だったかな?
主人公とくっつくEDがあったと思う
477名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:16:34 ID:Y8ywiz4/
おお、続きGJ
まぁクロスが嫌いな人が多いのも事実(知らない作品なら特に)
だが、まぁ少なくとも俺は楽しんでるんで期待。
478名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:18:33 ID:Y8ywiz4/
たしか、五月の母(祖母か?)の姉妹が葉月じゃね?
479名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:23:43 ID:5jc4rD7c
×中根五月
○仲根五月
480名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:29:19 ID:P4o1fHQ4
空気のことも……忘れないでやってくれないかな?
481名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:32:31 ID:UmqZ50vi
つか、ここでだべるのもスレチじゃね?彼女スレあるのに。
482名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 00:48:47 ID:5jc4rD7c
敢えて言おう
まゆみ(´Д`)ハアハア
483名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 03:25:51 ID:YFWr9u+j
まゆみはグラフィックだけなら7No.1だと信じている。
484名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 03:29:17 ID:If8vGiFR
初見はプロペラ団と関係あると思ってwktkしてたんだけどな
485名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 09:17:17 ID:KZTRbnUR
母のせいでまゆみと絡めない
486名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 09:59:57 ID:9lSxKBKr
中古で7買ったらまゆみバットだけ出てた…why?
487名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 21:44:20 ID:KZTRbnUR
その子がまゆみが好きだったけどBADみて鬱になっちゃったんだよ
488名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 22:10:06 ID:feJX6s5/
>>471
>>472
前に萌えスレでも書いたがこういう風に批判する人が
出てくるからSSを書いても発表しない。または書かない人が出てくる。
SS書きが増えて欲しいと思うならある程度SS書きが増えるまで
批判するのは抑えたほうがいい。
つうか書き手のモチベーションが下がるからあんまり批判するな。文句あるなら読むな。
489名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 22:20:45 ID:hRPyxmUl
>>488
作者の言葉を全く読まずに、批判だけか……
作者庇ってる(と思い込んでる)俺ってカッコイーとか思ってんなら、消えろカス

どうせ、偉そうな事言っておきながら、お前は書こうともしないんだろ?
490名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 22:30:13 ID:88JaDmUe
馬鹿だなぁ
評価なんか二の次で書く奴は書く
書かない奴は書かない
491名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 22:42:22 ID:TMWw0um2
書いてる側としては批判は欲しいんだ。
正直、自分で読み返すだけじゃわからないこととか多いし。
「つまんね」だけとかだとアレだけど、「心理描写が足りない」みたいなやつなら今後のSSに活かせるからどんどん欲しい。
もちろん批判されたくないって人もいるだろうから難しいんだろうけどね。

ところでリンが8主人公に調教されるのと、茜に調教されるのってどっちがいいかな?
492名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 22:44:45 ID:lpgich8l
前者ですね
493名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 23:02:48 ID:dsphUL/R
前者ですな
494名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 23:12:26 ID:qs6v4XSj
後者ですな
495名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 23:20:13 ID:WEWdYrNG
明らかに前者
496名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 23:33:27 ID:p5SZvkaB
いっそのこと三人d(ry
497名無しさん@ピンキー:2008/03/18(火) 23:52:51 ID:KZTRbnUR
俺も書いてるけど評価はしてほしいな……

いっそのこと9裏設定でリンもまぜて4Pを…
498名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:26:24 ID:MVHSObhK
馬鹿野郎!二人がかりで8主人公を調教しちゃうに決まってんだろ!
499名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:46:11 ID:ZnIjn9rT
俺が書いた小説が原因で荒れてますね。

まぁ批判してる人に言いたいのは文が上手い下手なんてどうでもいいから。
とりあえず何個か小説を書いてみて下さい。

自分も何個か書きましたが、書いてる側としては同じものばかりでは飽きてくるんですよ。
だから、せっかく来ても職人が定着しない…そう思って、新しい流れをつくり
ジャンルを増やし、職人さんの定着を図る…それを願って自分はクロスを書いたんです。
いくら職人さんが増えても定着しなければ廃れてしまう。
そもそも、職人さんが居なければ小説も出てこない…自分が小説を書くのも
パワポケ小説が賑わって職人さんの数を増やすことが目的です。

一応、パワポケ小説である以上メタギアに偏る流れは当然避けることは約束します。
>>488の方が言っているのは時系列のことかですかね。
一応それはクロスする作品の時間帯であって、ストーリーの舞台はパワポケ10の世界です。
だから、シャドーモセスもザンジバーランドもでません。

そもそもクロスがスレチなんてどこにも書いていないのに非難される理由が分からないし、
楽しみにしてくれている人も居るので書かしてもらいます。


500名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:50:36 ID:a5KuXZ3D
>>499
コテつけてくれ、NGにできるから
501名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:50:38 ID:ZnIjn9rT
>>488じゃなくて>>489でしたね。
訂正です。
502名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:51:07 ID:LiZAlv++
>>498
<<賛成>>
503名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:55:12 ID:jkISXhiC
俺は楽しませて読ませてもらってるけど
読みたくない人がいるみたいだったら
名前欄に文字入れてNGワードに指定してもらえばいいんじゃね?
504名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:56:01 ID:zhzqIPaT
>そもそもクロスがスレチなんてどこにも書いていないのに
そりゃわざわざ書かないだろ。ここは「パワポケ」のスレなんだから。
505名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 01:02:37 ID:e3/QY4h9
この流れもう止めようよ。

と、いう訳でシチュエーションを募集。気にいったので1つ書いてみる
506名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 01:18:07 ID:97KLAVJf
じゃあダメもとで

ちよ×プロデューサー
9主が帰った後

を希望するか
507名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 01:24:16 ID:FxzhsxqE
悪い流れを断ち切るために
6主人公×さゆinラブホテルを希望します。
508名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 01:28:59 ID:ITFSgvxH
なんでみんな最初からスルーできないんだろう。

言い争っても荒れるだけなのにね。

まぁ俺は小説の内容としてクロスは好きじゃないが、
パワポケキャラがいたらパワポケ小説なのだろうし、定着した職人が増えてくれたらノーマル小説も増えるからね。

とりあえず職人GJ
509名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 01:39:12 ID:egaLLuZh
へ、ヘルガが乙女チックな服をだな、うん
510名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 02:14:53 ID:NE2N6a+m
意外と5,6は少ないよな。
7から作品が増えたのはなぜだ?
511名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 03:57:17 ID:fh26+4/8
なあなあ、非エロなうえに、ガンダーロボとか出てきちゃうハチャメチャな展開だけど、彩で書いてもいいかな?
512名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 05:31:37 ID:f9Fcr2as
>>511
あー…その、なんだ。
要するにギャグってことなんだろうが最近エロ無しが多いし、それだけなら構わないがこのクロス事件だからな
よほどの良文でない限りこのスレがカオスる可能性は否めない。その判断はそちら次第だが責任ある行動を求む。

ま、俺としては一刻も早く以前の発展しつつも雰囲気を崩すことなく互いに態度を自重しあう穏やかなスレに戻ることを願うだけ。
513名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 06:06:12 ID:ITFSgvxH
2ちゃんねるは誰の物でもないから書きたい人が好きに書いたらいいと思うよ。
批判とかするやつは気にするな。
それは読み手の良識の問題だから。
514名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 07:02:41 ID:fh26+4/8
やりにくいなぁ
515名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 07:11:58 ID:f9Fcr2as
書き手の良識がなくても荒れるけどね。
2ちゃんねるは荒れるけど荒れる為に2ちゃんねるがある訳でもないから双方の良識が必要。
特にこのスレは元々そういう雰囲気があったから今まで殆ど荒れなかったしね。

まあでもギャグで叩くヤツもいないだろうし投下しちゃいなよ。
流れが戻れば万々歳だし
516名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 07:13:22 ID:egaLLuZh
この話題が延々と繰り返される…
まさに無限ループ!
517名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 07:15:37 ID:FxzhsxqE
でも正確な評価を望んでいるのなら投下する時期を考えるのも大切だと思うよ。 お互いに空気が読めなくてスレが荒れることなんてどこでも起こっていることだけど、スレが荒れることなんてみんな望んでないし。
518名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 08:05:40 ID:ITFSgvxH
書き手の良識?
今までモラルを欠いた文を投下した人なんていたかな?

クロスがパワポケ小説じゃない、パワポケキャラがでたらパワポケ小説、これらは『モラル』じゃなくて『価値観』だろw

まぁこの辺にて自重しとくよ
519名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 08:12:41 ID:pUbKCF+U
好みは人それぞれ。それでいいじゃない
520名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 08:25:52 ID:4jModsOw
で、今後もクロス書くの?
さっさとコテ付けろよNGすっから
521名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 08:37:56 ID:egaLLuZh
下らないことばっか言ってないで冬子さまでエロパロを書く作業に入るんだ
冬子さまが嫌なら自分が好きなキャラでもいいぞ
522名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 10:20:38 ID:pwMZKDFr
>>505
10裏のヘルガをだな…
523名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 10:31:42 ID:MVHSObhK
>>521
好みのキャラを注文するなら厨房並の妄想もほとばしらせるのが男気ってもんだろうが!
という訳でヘルガがエプロンの下にブルマを履いて料理中にちょめちょめされるのキボン。
524名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 14:38:24 ID:pS+mntU2
>>523
お前そんなこと言うんだったら俺だって維織さんGodエンド後で
維織さんが車運転してる最中の主人公に色々ちょっかいかけてかまってもらおうとするss
とかキボンするぞ!それでもいいのか!
525名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 15:35:42 ID:MVHSObhK
>>524
ようこそ…男の世界へ……
526名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 15:36:50 ID:0pTlWMpF
>>524
維織Godエンド見たいんだが、どうすればいいか教えてくれ
527名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 15:49:29 ID:97KLAVJf
神endとな
528名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 15:55:42 ID:jAhMeRXd
>>526
はいはいスレチスレチ
攻略サイトでも漁ってこい
529名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 16:15:16 ID:CDBOGUVg
>>499
ここまで図々しい態度な職人は初めて見た……!
そもそも今までクロス作品が一度も投下されたことないのにナニイッテンダ?(対鬼鮫風)
胸糞悪い自慰文書くだけに止まらず偉ぶるとは何様だよ、早いとこ巣に帰ってそして死ね
530名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 16:23:45 ID:0pTlWMpF
>>528
駄目だこいつ、早くなんとかしないと……
531名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 16:45:06 ID:egaLLuZh
たった一人の粘着に攻撃されてかわいそうだな
532orz:2008/03/19(水) 16:50:10 ID:+egH5DKH
空気読まずに投下します
現スレで茜モノを書いた者です
お題は「義賊」
533名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 16:50:24 ID:pS+mntU2
>>529
たしかに彼の態度にお前が反感を覚えたのはわかる

だがいくらムカついたといってもそんな辛辣な言葉で批判するとこのスレが荒れる原因になる!
なによりそんなモラルに欠けた書き込みをすると荒らしのやつらと同じレベルになるぞ!気持ちはわかるがここは抑えてくれ

>>526
パワポケ9 攻略
とかでググれば攻略サイトでてくるよ。神endだからがんばって
534名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 16:52:09 ID:f9Fcr2as
このスレでクロス問題は黒歴史として忘れる方向に決定したようだしそれ以上は荒れるから蒸し返さない
そして皆必死で流れを戻そうとしていることを汲み取ること、OK?

OKなら髪を下ろした芙喜子を見るために夜に芙喜子の部屋へレッツゴー、だ。準備はいいな野郎共?
535名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 17:04:11 ID:0pTlWMpF
別にパワポケの攻略サイトを教えて欲しいわけじゃなくて、
GoodがスペルミスでGodって書いてあったから、皮肉で書いただけなんだ
536名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 17:20:23 ID:egaLLuZh
(;^ω^)
537名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 17:24:17 ID:gQZSuVSm
>>532
投下マダー?
538名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 17:29:41 ID:pS+mntU2
>>535
わざわざそんなことする必要があんの?
0が1コあるかないかくらいでさ
539名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 17:30:52 ID:+egH5DKH
すいません。
連投出来ないからおくれました

「次の階に進むぞ!」「おーっ、でやんす!」
二人のモグラ乗りは次の階に移動する…はずだった。
だがその瞬間、目の前に白い煙が沸き上がり一人のモグラ乗りが現れ、名乗った。
「正義の盗賊、R・ローズ参上!君達のお宝を頂戴するよ」
するとローズは、「カードフラッシュ!!」と叫び、手から光を放った。
小波は手で目を覆い隠した。
光が収まったと思い、目を開くと、無残な姿でオチタ君が横たわっていた。
「おい、この野郎!オチタ君に何をした!!」
「少しの間眠ってもらうだけだ。それと野郎野郎と五月蝿いぞ。これでもいちおう女性だ。」
小波は少し驚いたが疑問に思った。
「じゃあなんでこう…胸が膨らんでないんだよ!!」と小波はいいかえす。
この言葉はローズにとっては間違いなく精神的なダメージを与えた。
「わっ、私だって気にしていますよ!もうちょっと大きくならないかな〜と思ってますし…」
ローズが取り乱している。
それを小波はチャンスと思ったのかローズに飛び付いた。慌てるローズ。
「なら本当に女かどうか調べてやる!」
「なっ、待ってください!何をするんですか!」
「こうするんだよ!!」
小波は勢いよくローズの服を脱がした。
540名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 17:31:54 ID:+egH5DKH
顕になったのはまだ未発達…というか単に胸がなければ毛も生えていない綺麗な裸体だった。
「これじゃあ女じゃなくて女の子じゃないか…っ!」
「やっ…やめてください!恥ずかしいですよぉ…」
「くっ…我慢…出来ない…」
「えっ…ひゃあっ!」
小波はローズの陰部を責めた。
毛も生えていない陰部をわざと音をたてながら貪る。
少しずつながら、愛液が流れてくる。
「やめて…ください!くすぐったい!」
「止めるもんか!」
半分我を失い、獣のように貪る。
「うぁっ!…おっ…おっ…おしっこ…でちゃうぅ…!」
「出したらいいんじゃない?」
そういうと小波は、ローズのクリトリスを強く責め立てる。
「ひゃ…ああああぁぁ…」
勢いよく潮を吹いた。
小波はそれをみながら
「いっぱい出したな…そろそろコイツを入れてやる…」
小波はそういうとズボンを脱ぎ、自分の肉棒をローズに見せつけ、入れるという合図をする。
「こっ…こんなの入れたら…私…壊れちゃう…やめて下さい…」
虚ろな目でローズは懇願するが、ここまで来たから引き返すまいと小波は、聞き入れず挿入を試みる。
だがそれを邪魔するかの如くお腹をすかしたキメランがローズを拐った。
541名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 17:33:06 ID:+egH5DKH
「いやぁぁぁ…助けてぇぇぇ!!」
キメランが裸のローズを食べようとする――ローズの絶対絶命、ローズは声にならぬ声で叫ぶ。
その声を聞いて我に帰る小波―――反射的に銃を拾い、キメランに向かって射撃。
キメランはのたうちまわりながら死んだ。
「なんとかなったか…うっ…くはっ!」
下腹部には覚えのない快感が小波を襲う―――小波が下腹部を覗くとそこにはローズが小波の肉棒を手で愛撫していた。
「どうしていきなり…!」
「私を救ってくれたお礼です…」
ローズが顔を赤くしながら答える。
「俺は君をレイプしようとしたんだぞ!」
「救ってくれる人に悪い人なんかいませんっ…だから…」
健気な返答に小波は我を失った自分に恥じた。
「さっきはごめんな…君を見ていたらつい我慢出来なくて…」
「いいえ…別にいいですよ…」
そう答えるとローズは口に肉棒を頬張る。
快楽が小波を満たす。
「でっ…出る!!」
「うぶっ!…んんっ…」
小波はローズの口の中で果てた。
ローズは間髪を入れず小波を誘う。
「さぁ、こっちの穴にも注いでください…」淫乱になったローズに言う言葉を失う。
小波はとりあえず、
「いきなりすまないが…君の本名は?」
542名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 17:34:10 ID:+egH5DKH
「…ミソラ…貴方は…」
「…小波だ。よろしく」
「…じゃあ小波さん…こっちの穴にも注いでください…」
そういうとミソラは目隠しを外した。
つぶらな瞳―――二十歳とは思えない瞳で小波を見つめる。
小波の肉棒は再び覚醒した。
「じゃあ…いくぞ…」
「はい…来てください…」
一気に挿入―――ミソラに激しい痛みと快感がはしる。
「ぐっ…小波さんの…熱い…」
「ミソラの中…キツイよ…今にも出しそうだ。」
とりあえず腰が動く。出すという信号を小波は無視しながら動く。パンパンとテンポ良く動く。
「あぁん、はぁん…中で小波さんが暴れてるぅ…
「ミソラの中が必死に抑えてつけてるっ…」そしてついに
「出すぞ…」
「きっ…来てくださいっ!小波さんのを注いでくださいっ」
「うっ!ぐぅっ…」
「あぁ、はぁ、はあああぁぁん」
二度目の絶頂を迎えた―――小波は自分の上着をぐったりしたミソラに着せてディッカーに乗せた。
そして暫くしてオチタ君が起きた。
そこにはオチタ君が一生かけても目にかかれない…上着だけ着た裸の女の子―――ミソラが立っていた。
「さっきはすいません…あんなことして…」
543名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 17:35:18 ID:+egH5DKH
あまりにも見慣れない光景にオチタは
「ベっ…別にいいでやんす…」
としか答えられなかった。

そのあとミソラはオチタの見えないところで自分の下腹部に手を当てた。
「今日は危険日だけど…小波さんの子供が欲しくなったし…いいっか☆」
といい微笑んだ
尾張
544名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 17:37:29 ID:+egH5DKH
終わりです。
待たせてすいませんです。
次回はまた茜モノを書きたいと思います。


だってかわいいから
545名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 18:03:41 ID:gQZSuVSm
GJ!
546名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 20:42:33 ID:pUbKCF+U
歴代の主人公は基本的に孕ませのプロ
5470/8:2008/03/19(水) 21:43:30 ID:EUkdUz40
>>399-407の脱衣Pカードに感動して、オマージュです。
ぱ、パクリなんかじゃないんだからねっ!

それでは脱衣Pカード4人打ち編をどうぞ!
5481/8:2008/03/19(水) 21:43:58 ID:EUkdUz40
  「なあ、真央のやつ、最近ちょっとおかしいんとちゃうか?」
 きっかけはこの和那の一言だった。
 朱里は即座に言い返した。
  「なに言ってんのよ。アイツは最初っからへんなヤツじゃない。」

 ジャジメントに追われた大江和那と浜野朱里が、黒猫こと芹沢真央の下に転がり込んで半年。
正義の味方として3人で数々の事件を解決してきた。
 そうして共同生活を続けるうちに、2人は無表情でとんでもないことをさらっとやってのける真央の変人ぶりをしっかりと把握

している。

  「いやいや、そういうのとちごうてやな…。
  なんちゅうのん? 物思いにふけってるっちゅうか
  暗いなぁ〜ちゅうか…そや、メ、めらんこりっく?」
 とりあえず紫杏に教えてもらった単語を使ってみる和那。幸い、今回は正しい使い方だったようだ。
  「ふーん、そう…」
 和那はおせじにも頭がいいとはいえない。
 だが、気配りはするし頭の回転も悪くない。なによりするどい観察力と動物的なカンには朱里も一目置いている。
「じゃあ、弱ってる今こそ復讐のチャンスというわけね!」
 にぎりこぶしをかためてぐぐっと盛り上がる朱里。
「いや…それは違うとちゃうかなぁ?」
 もちろん、和那の抗議はあっさり無視された。
5492/8:2008/03/19(水) 21:44:23 ID:EUkdUz40
 その翌日。
  「それで、なんでPカードやねん。」
 今回も無駄と知りつつ、一応抗議してみる。
  「うるさいわね〜。
   殴り合いであの女に勝てるわけないでしょ!」
 正面でカードとにらめっこしている真央に聞こえないように、小声で言い返す朱里。
  「いや、そやから落ち込んでる仲間がおったら
  はげますんが人の道とちゃうのんかな?」
  「ばかね。ここで止めを刺して、主導権を私が握るのよっ!」
 朱里は頭がいい。高校のテストも目立たないようにわざとまちがえているだけで、その気になれば学年トップなんて楽勝だし、

ハッキングも運転も上手にこなす。
 問題は、自信たっぷりに間違えた方向に歩き出す傾向があることだ。

  「そんなことより、なんで俺様がこの場にいるんでカニ?」
 横からカニ男も抗議してくる。
  「Pカードって本来4人打ちのゲームでしょ?
  ようするに人数合わせよ。
  だいたいあたしらにやられる以外に仕事のない
  悪の組織の怪人なんだから少しは協力しなさい。」
  「ひどい言われようだカニ…」
  「そんなことより2人とも。
  ちゃーんと作戦通りに行動するのよ!」
  「はぁ〜い」「了解だカニ〜」
5503/8:2008/03/19(水) 21:44:46 ID:EUkdUz40
 (来た!動物一色でドラ3つ。)
  「リィイイイチ!」
 そしてすばやく左右にサインを送る。朱里の作戦では和那とカニ男が朱里のあたりカードを出す予定なのだが…
  「あ、そのサインなんやったっけ…
   えーと、ここまででとるんやけどな。」
  「口にだしちゃだめでカニ!
   …俺も野球だけは自信があるんだけどカニ〜」
  (こ、このボンクラども…(怒))
 理論と実践の間には深くて広い溝がある。
 今回の朱里の失敗は、協力者2人の知性を自分と同程度と勝手に考えたことと…
  「…それあたり。いやなもの1色。」
  「あ、こいつダマテンしてやがったわね!」
 対戦相手の力量を過小評価したことだった。

  「あちゃあ、ハコテンやわ。」
  「…これで3回連続トップ。
  じゃ、そろそろゲームをやめて、お風呂の用意をしないと。」
  「じゃあ、俺はそろそろ博士のとこに帰るカニ。」
  「待ちなさいっ!」
 浜野朱里の双眸が怒りに燃える。
  「そうよ、単なる点の取り合いだから燃えないのよ。
  ルールをかえて、脱衣Pカードでやりましょう!」
  「…?」「げ。」「カニ?!」

 かくして、朱里は さらなる敗北へめがけて一直線に進軍した。
5514/8:2008/03/19(水) 21:45:08 ID:EUkdUz40
  「…ロン。バラバラとドラで2000点」
 20分後。
 真央はゲーム開始時とまったくかわらぬたたずまいで冷静にゲームを進めている。
 和那は下着姿、朱里はYシャツとズボン、カニ男にいたっては服を全部とられた上に甲羅とはさみまで取り上げられている。

  「も、もうそろそろやめた方が良くないでカニ?」
  「うるさいわね、こんどこそいい手が来たのよ!
  おら、リーチ!」
  「あ、悪ィ、それあたりや。」
 思わず手をあげる和那。

  「ちょっと待てぇいいい! なんであたしから上がるのよ!」
  「いや、そやけど、負けたらウチも脱がなあかんし…」
  「俺もこれ以上装甲をはがされるのはちょっと…」
 かくしてここに3者同盟は、もろくも崩壊した。

  「…さすがにもう遅い。終わりにしないと。」
 つかみあいをしている3人にむかって冷静に意見を伝える真央。
  「そ、そうやな。」「そうするカニ」

  「…まちなさい。
  最後のゲームはスペシャルルールでやりましょう…」
  全身から負のオーラだしまくりで提案をする朱里。
  「トップの人間が指定した相手は、この場で公開オナニーをすること!」
  「げえええっ!」「俺もやるのカニ!?」「…。」
5525/8:2008/03/19(水) 21:45:30 ID:EUkdUz40
 10分後。
  「…じゃあ、朱里で。」
 あたりまえのように勝利を収めた真央は、これまた当たり前のように罰ゲームの相手を指名をした。
  「くくくくくぅ…」
 朱里は屈辱に身を震わせながらズボンのベルトに手をかけた。
  「や、やめときて。ほんの冗談やったんやから。な?」
  「うるさいわね。あたし自身が言い出したルールだから
  あたしがやらないでどうすんのよっ!」
 言い終わるやいなや、ズボンとパンティを一気に引きずりおろす。
 「おおおおっ!?
 俺は野球にしか興味ない怪人でカニが…」(バキッ)
 興奮して立ち上がったカニ男は、和那の当て身をみぞおちにくらって気絶した。いくらなんでも怪人に親友の裸身を見せるわけ

にはいかない。  

 一方、朱里はおずおずと秘所に自分の指をあてがって刺激を始めた。そのまま目を閉じて一心に行為にふける。
 しかし数分後…
 「…やったことが、ないのね。」
 「えっ?」
 朱里が驚いて目を開けると、正面にくっつかんばかりに真央の顔があった。
5536/8:2008/03/19(水) 21:45:51 ID:EUkdUz40
  真央の指摘は図星だった。
 そういう行為を知識として持っていても、朱里はまじめすぎて
実際にそういうことをやったことがなかったのだ。
 「…それじゃ全然ダメ。ね、そうでしょ?」
 「そ、そうやなぁ。」
 不意に同意を求められ、赤面してそっぽを向く和那。こっちは経験済みである。
 「そ、そんなこと言われても…っていきなりなにすんのよ!?」
 真央は後ろから朱里にだきつくようにのしかかり、相手の腕をとらえて
秘所と胸に導いた。
 「…教育。」
 「だ、だから、なんの!?!」
 「?…はじめる。」
 ひんやりとした真央の指が軽やかに朱里の身体を駆けると、朱里は思わず声を上げた。
 「ひいっ!な、なんなの?なになにこれ!」
 サイボーグのパワー全開で暴れる朱里だが、真央の両腕と両足はしっかりと相手を押さえつけている。
 「…だから、教育。」
 「ひいいいいっ!だめだめだめえええええ!!やめてやめて」
 朱里の気の強い顔が快楽の波に押し流され、涙とよだれをまきちらしながら、空気をもとめてあえぐ。 
5547/8:2008/03/19(水) 21:46:23 ID:EUkdUz40
  「うわっ、すご…
  なんや、うちまで変な気持ちになってきたわ。」
 内股になってもじもじとする和那。
 すると、不意に真央の手が彼女の手を引っ張った。
  「…あなたも。」
  「えええっ!?いや、ウチはええって…」
 口で否定しながらも、真央にひかれるまま吸い寄せられるかのように朱里の前に進み出てしまう。
  (うわ、めっちゃやらしい…)
 そして眼前の光景に、ごくりと生唾をのみこむ。
 上気してうっすらと汗をかいた浜野の身体は同性の和那から見ても扇情的だった。ましてや、彼氏と離れ離れになってからずい

ぶんとごぶさたになってる和那である。理性が否定しても身体が受け入れてしまっていた。
(ぴちゃ)
 おそるおそる朱里の乳首を口にふくんでみる。
  「ひっ!」
 感じやすくなっている朱里の身体はそれだけではねあがり、おもわず人差し指をくわえこんでしまう。
 その様子を見て、いつもいじめられている和那の心に、被虐心がめばえてきた。
 「せ、せっかくやし、罰ゲームやから・・・ええよな?」
 おずおずと言い訳しながらも、文字通り和那は朱里の身体にむしゃぶりつく。
 いやいやをして逃れようとする朱里をあまがみし、くすぐりまくる。
 (あかん、なんか変な性癖に目覚めてしまいそうやわ!)
 しかし、ふと、違和感を感じて和那は頭をあげた。そして見た。
 朱里の身体を背後から押さえつけている真央の、その瞳が深い悲しみに沈んでいることを。
5558/8:2008/03/19(水) 21:48:00 ID:EUkdUz40
 数日後。
 教会の鐘楼の暗い部屋の中に真央はいた。
 この場所にいる理由はただひとつ、眼下に教会の中の様子が見られるからだ。
 階下の祭壇では、今まさに新郎と新婦の指輪交換が行われ、そして誓いの接吻が…
 ワッと歓声が上がる。
  「霧島さん、おめでとう!」
  「キャプテン、おめでとう!」
 ほんの十数メートル先の明るい世界と対照的に、暗い部屋の中で真央はそれをじっと見ていた。
 やがて、野球部の元キャプテンと元マネージャーと2人の結婚を祝福する人々は教会から出て行き、あとには沈黙がおとずれた


 不意に表情を表すことの少ない双眸に涙があふれ、ぽたっ、と祭壇に落ちた。
  「好き、やったんか。」
 背後から和那がおずおずと声をかける。
 真央はその存在にいままで気づいていなかった。そんなことはこれまでなかったことだが、別にどうでも良かった。
  「私の存在した意味。
  …これでもう、なくなった。」
 
 突然、もうひとつの気配が背後で爆発し、勢いよく眼下の祭壇に飛び降りてそれを粉砕する。
 「いっとくけど、勝ち逃げなんて許さないからね!」
 浜野はPカードの束をふりかざして真央につきつけた。
 「『ぎゃんぶらあ自己中心派』を全巻読破したから、この前みたいにはいかないわよ!」

 真央は、ほんの少しだけ微笑んだ。

FIN.
5569/8:2008/03/19(水) 21:49:45 ID:EUkdUz40
これで3回目の投下ですが、なかなかエロくならず試行錯誤の連続です。

さて、次回は「ラセツの過去」で。
あまり期待しないでお待ちください。
557名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 21:57:30 ID:pUbKCF+U
なんか真央と絡ませると違和感大爆発だな
558名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 23:55:46 ID:zkEefzzU
だがGJ!!!
559名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 00:07:52 ID:ce2SZDDU
GJだ!本当にGJだ!!
GJなんだが…真央ぉぉぉおお!!真央には幸せになってほしいんだ
560名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 00:12:58 ID:RtnMXyZG
しかし『自己中心派』か…懐かしいな
561名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 00:13:01 ID:A4wPT7wo
まお
562名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 00:22:16 ID:3lMctq5p
gj!
しかしながら霧島はイイコ
563orz:2008/03/20(木) 03:24:12 ID:+G3kHFfI
連投の続く限り投下します
お題は「復讐」
564名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 03:24:51 ID:+G3kHFfI
「ぐっ…やられたかっ…もう息が続かない…!」
エージェントであった小波だが―――真夜中の帰宅途中、大神のヒットマンとの戦闘に巻き込まれ…勝利したのは良かったが…相手側が放った二発の弾丸が右肺と肝臓を貫いた。
その時の大量出血で、もうこの世にいる時間なんてないと悟り、ヨロヨロと…壁を伝い歩きしながらある所に向かう。
「最後に…最後に…伝え…なければ…いけな…い!」
掠れた声で自分に言い聞かせる。そう、我が妹――茜のいる公園に――アカネハウス11号へと――
その頃茜は、バイトからの帰宅――夕食を済ませ、床に就こうとした。
「明日はきっと…きっといい…きっといい日が来ますように――」
と口にしながら就寝しようとしたが、ドアからなにか引き摺る音―――。
それは、茜の睡眠を妨げてまでなにかを伝えようとする音――。
茜は不思議に思い、ドアを開ける。
そこには血だらけの姿で立っていた兄――小波の姿であった。
茜は驚いた―――。いつもの小波さんじゃない――。いつも…いつも自分を本当の家族の様に愛してくれた小波さんがどうして――と茜はおもった。
少しの沈黙の後、掠れた声で小波が話す。
「茜…今日は…お前に別れを伝えにき…た」
565名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 03:25:39 ID:+G3kHFfI
「へぇっ?どうして…どうしてです…!茜と小波さんは義兄弟の契りを結んだはずしゃ…」
この期に及んでボケる茜――。
そんなことを無視して小波が言う。
「違う…もう…俺の命が…尽きてしまうんだ…。ごめんな…楽しい所に連れてあげれなくて…兄として失格だよな…」
「それ以上喋らないで下さい!無理しないで気を確かに!横になって下さい!救急車呼びますからっ!」
「無理…間に合わないよ…それと茜…最後に伝えたいことが…」
「へっ…なんです…?」
途切れ途切れながらも小波はこう言った。
「茜…お前の事が…好きだった…妹としてではなく…女として…」そう言うと小波は起き上がり、茜の口を遮る様に口づけ―――。茜は涙を流しながら感じていた―――小波の命の消える感触を――。
そうおもって覚悟を決めた茜は、危篤状態の小波を前にこう言った。
「まだ…死んではいけません…死ぬのでしたら…私めの初めてをかんじてから死んでください…お願いですっ。ワガママですいませんっ小波さんっ!」
泣きながら茜は小波のズボンを下ろす。
そこから肉棒を取り出した―――それは、小波の最後の命の輝きを象徴するかの如く天を仰いでいた。
566名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 03:27:18 ID:+G3kHFfI
それを茜は手でしごいた後、口で愛撫する。
舐めたり、しゃぶったりした。
「くふぅ…小波さんどうですか…気持ちいいですか…」
「………いい」
返事はそれだけ――。
だが生きている―――。痛みが惹いた様に感じている小波――。
「ぐっ…うぶっ…!」
無言の射精―――だが茜は一滴を溢さず飲んだ。
「小波さん…次はココに入れますよ…」
茜はまだ生きているかも判らない小波に問いながら小波の肉棒を埋没させた。
「あっ…小波さんっ…いつでも…出していいです…から…」
「……ああ」
茜が自分から動く。
小波は最初で最後に味わう茜のモノに並々ならぬ快楽を感じていたいた。
それは茜も同じ。
この時から茜は小波の意思を継ぐことにした。大切な――大切な人の果たせなかった事を継ごうとする。
「あんっ、はあっ、逝かないで…小波さん…」
涙流しながらも訴えた。
「…却下…出来ない…」
「そん…な…あっ!」
そして絶頂に達する。
「ぐっ………かはっ」
「ああっ、あん、ふあぁぁぁん!!」
二人とも果てた。
茜はまだ泣いている。だんだんと冷たくなっていく小波を抱きながら。
567名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 03:29:10 ID:+G3kHFfI
「茜をおいてかないでっ!小波さん…!」
「頑張れよ…俺はいつも…見守って…いるから……」
「いやぁぁぁっ!!小波さんっ…返事…返事して…小波…さん…」
泣きすぎで顔がくしゃくしゃになっている茜だが彼女に野心が芽生えた―――。
「待っててね…小波さん…必ず…仇を討ってみせるから…」
そう言うと茜は小波の銃を取り出し、夜の町に消えていった…
568名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 03:30:50 ID:+G3kHFfI
終わりです…。
茜かわいいよ茜
569名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 05:08:19 ID:AMSdVRq7
ラストで不覚にも…。
正史ではくっついてるといいな、真央と7主人公。


そしてGJ!!
570名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 07:49:42 ID:gWUtwK57
シリアスなのに超展開すぎて吹いた
571名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 08:57:35 ID:yxnX+qdj
誰かWikiの更新…。俺はHPの更新はできるがWikiはできないんだ…。
572名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 09:16:28 ID:Ptpk7x0A
>569
俺は霧島派だがな
573名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 12:51:25 ID:xPcS8xpJ
まぁ、どうみてもハッピーエンドな智美ENDじゃなくて紀香ENDのが正史なのが
パワポケだからな。そこらへんはどうとも
574名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:04:16 ID:39wM1IPL
智美とは3でくっつくから無問題
575名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 20:16:14 ID:o3BKggSK
明日香・・・
576名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 00:07:16 ID:lEEqXMGl
>>569案ずるな 主人公がラストで自らハッピーエンドを宣言したんだから
577名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 14:48:07 ID:6pUZISf2
ONZM(鬼鮫)関係を書きたいのだがこのスレではありか?
お笑いがメインだけど。
578名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 14:49:47 ID:0G7rPAlm
直接的な801表現がないと言い切れるならいいんじゃない
579名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 16:54:51 ID:6pUZISf2
>>578
それなら大丈夫だと思う。
基本的にネタで書くつもりだから。
580名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 20:28:40 ID:Zj7sg2ax
このスレってエロなしOK?
描きたいんだがエロを描ける実力がないもんで…
581名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 20:51:29 ID:d70QchHT
問題無しだと思うけどエロが無いならとことんラブラブしてほしいな
582名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 21:12:16 ID:wJ3dOl3l
パワポケ9でベルガとブラッドの物語書いた。
俺はこの二人が好きなんだが需要はあるかな?
583名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 21:55:39 ID:VqhcTaz+
ベルガじゃなくてヘルガなら超需要あります

ブラックもWelcomeです
584名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 22:12:48 ID:Zj7sg2ax
素人が描いたヘタクソSS
どうか広い心を持って見てくださいませ


けっこう長くなります
まだ前半なんで続きはまたあとで
タイトルは「再開」
585名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 22:13:24 ID:Zj7sg2ax
親切高校が達成した夏の甲子園優勝。
彼らが成し遂げた輝かしい偉業だ。
その親切高校から数人、ドラフト指名があがった。
その1人が、元キャプテンでありエースでもあった小波だ。
甲子園決勝で勝利投手になった彼は、ドラフト会議でいくつも名前があがった。
現在は二軍にてプロで活躍するための力を蓄えているが、早くも頭角を顕し始めている。
一見順風満帆のようにも見えるが、そこまでいくつもの犠牲があった。
そのひとつが、彼の恋人の大江(茨木)和那である。
彼女はある経緯により超能力を手に入れ、その能力を買われて大型組織に身を置くことになった。
が、後に組織のやり方に嫌気がさし仲間と共に脱退、そのすぐあと彼にもう逢わないと告げた。
あまりに一方的すぎるが、彼女の覚悟を目の当たりにした彼は、それを受け入れた。
プロ入りした今でも未練はある。
あの時無理にでも引き止めていたらどうなっていたか…そんな不毛な考えがいつまでも消えない。
彼女のことを考えるあまり練習に身が入らず、時には試合に負けたことさえある。
大好きな彼女を想うあまり、大好き野球をおろそかにする。
そんなジレンマに襲われてしまっているのだ。もう一度逢えたら…。
叶わぬ願いとわかっていながら、願わずにはいられなくなっているのだ。
586名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 22:14:33 ID:Zj7sg2ax
ある日、彼は掛かり付けの医者のもとへ体の調子を看てもらいため病院へ行った。
その帰り道、彼はとある道を通っている。
高校時代、(自称)ライバルとの初の対面をし、彼に勝つと誓い、また恋人と外出の時に通った道だ。
(心の中の)ライバルは、プロ入りしたもののうまくいってないらしい。
恋人も自分から離れていった。
あまり通りたくなかったのだが、なぜか通ってしまった。
そこになにかあるかも知れない、そう思ったからだろうか。
「なにやってるんだ、オレ…。」
誰に言うわけでもなく、そう呟いた。


帰ろう。
帰ってゆっくり体を休め、明日に備えよう。
そう思い足を踏み出した瞬間、突風が吹いた。
春一番となる強い追い風だ。
思わず目を閉じる。
587名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 22:16:10 ID:Zj7sg2ax
彼が目を開けたとき、遠くにとても背の高い人影が見えた。
あいつもあれぐらいかな、と考えながら歩を進める。
だが、近づくにつれそれが女性であることがわかった。
「まさか…。」
胸騒ぎがして、駆け足でその人影に進みよる。
だんだん距離を縮めるにつれ、それが誰かわかってきた。
彼が長年愛し焦がれた彼女だ。
2人の距離が1メートルもないほどに近づいた時、彼は足を止めた。


肩に触れる程度の短い髪、見上げるほど高い身長、どこをどう見ても和那だ。
「カズ…?」
声が震える。
正直な所半信半疑だった。
もう逢わないと言ったはずなのになぜ?
そんな疑問が浮かび、体が前に進まない。
彼女は泣き出しそうではあるが、綺麗な笑顔を見せている。
「小波…。」
彼女もまた声が震えている。
瞳に貯めた水分が溢れかえり、頬を伝って落ちていく。
「やだ…湿っぽいの嫌いやのんに…。」
涙声をあげながら零れる涙を必死に拭っている。
その声、その喋り方、その泣き虫な所、間違いない。
ずっと逢いたかった和那だ。
「カズっ!!」
「わっ!?」
思わず抱きしめた。
女の肩に男が顔を埋めるという形は見る人からしたら滑稽に映るかも知れないが、そんなこと考えちゃいないしどうでもいい。
今は目の前の女性を抱きしめることしか頭にない。
「逢いたかった…。」
一番言いたかった言葉を絞り出した。
「アタシも…。」
和那も抱き返す。
2人とも涙を流していた。
彼らのいる道には、また春の風が吹いていた。
588名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:50:23 ID:9jFc+PBN
タイトルミスってました
正しくは「再会」です
あと、エロシーンは自分にその能力がないので省きました
とにかく後半いきます
スレ汚しすいませんでした
589名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:50:57 ID:9jFc+PBN
「もう逢わないと言ったのに、どうして?」
土手で2人が落ち着くほどに泣いたころ、小波が口を開いた。
「この際やから包み隠さず言うわ。」
それから彼女が発した今までのことは、想像していたより危険なことだった。
ジャッジメントグループに追われていること、大神グループにジャッジメントグループの手の者と危惧され、双方の刺客に命を狙われていること。
また、一緒に抜け出してきた浜野とのこと、新しく仲間になった真央と白瀬さんという女性のこと。
ツラいこともあるが、自分が取り上げられてるニュースや新聞を見る度にまた頑張ろうと思ったことなど。
彼女の経験してきた今までを聞かされ、自分は一体なにをやっているんだと思った。
期待されてプロ入りしたのに、まだ二軍。
最近は三流ゴシップのネタにもされやしない、自分のこの有り様。
こんなに危険な目に遭ってる奴がいるのに、甘えていた自分が恥ずかしい。
590名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:51:53 ID:9jFc+PBN
「聞いとる?」
「え?あ、あぁ。」
自己嫌悪のあまり耳に入っていなかったようだ。
「そいで、みんなの働きで1日だけ外出許可が出たんや。」
「あ、あぁそうなのか。」
正直、ちゃんと聞いていなかったので詳しい理由まではわかっていない。
だが、こうしていられるのも1日だけというのはわかった。
「今日だけしかいられないのか?」
「それ以上はアンタにも迷惑がかかるから。」
「そうか…。」
「せっかく逢ったのに、外で遊ぶこともできひんのや。ゴメン。」
「いや、仕方ないよ。」
「だからさ、家行こう!」
「は?」
突然立ち上がって声を荒げてすごいことを言った。
「家!家なら誰の目にも触れないし、ええよな?」
「いや、家っつっても寮…。」
彼は実家からでは球場は遠いので寮に住んでいる。
当然女人禁制である。
「そんなんバレんようにしたるから!」
それ犯罪者の思考…と思ったが、このまま別れるのはもっと嫌だ。
「わかった。頼むぞ。」
「OK!任しとき!あ、窓は開けといたほうがええで。」
「…了解。」
もうどんな方法で入るか察しはついたようだ。
(ガラスは壊しませんように。)
心の中で小さく祈った。
591名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:53:13 ID:9jFc+PBN
彼は一旦別れた後、先に寮に戻り準備をしている。
まさか窓に突っ込むことはないだろう。
「おす。」
窓を見てみると普通にサッシに足をかけてこちらに手を振っている。
窓が長さが足りないのか単に和那の背が高すぎるのか、やたら狭そうにしている。
「ん…この窓ちっさいな…よっと。」
それでも無理やり部屋に入り込んだ。
窓は…壊れてないようだ。
和那はベッドに座って一息つく。
「カズ。」
「うん?むぐっ!?」
和那が顔を上げた瞬間、小波は彼女の後頭部に手を当て口づけを交わした。
和那は最初面食らったような顔と声を出したが、やがて彼の首に腕を回して彼を受け入れた。
ただ触れるだけのキスをほんの5秒ほど行っただけだが、当人たちは長時間唇を重ねたような感覚だった。
寂しそうに口を離した瞬間、和那の顔は真っ赤で表情は憂いを秘めていた。


彼らが初めて口づけを交わしたのは高校の体育祭の時、和那が盛大にコケて保健室に運ばれて泣いたとき、見かねた小波が彼女と唇を重ねたのが最初だ。
それ以来なにも進展はなかった。
こうしてキスをするのも何年ぶりか。
それを埋めるかのように、再びキスをする。
今度は激しく貪るようなキス。
舌をめちゃくちゃに動かし相手の唇、舌を舐める。
双方とも初めての経験だが、そうは思わせないほどのディープキスだ。
592名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:54:00 ID:9jFc+PBN
どのくらいの時間そうしていただろうか、互いの呼吸がつらくなってきた頃にどちらからともなく唇を離す。
和那の顔はより一層赤みを増し、目は潤み呼吸は荒くなっている。
両人とも抱きしめるポーズのままだ。
「小波ぃ…。」
「え?」
「アタシを抱いて…。」
「な…!?」
弱々しい声による突然の要求に開いた口が塞がらないようだ。
もちろん和那が家に行くと言い出した時点でそうなることを想定していたのだが、いざ言われるとどうしたらいいかわからない。
なので口を紡ぐしかない。
野球選手の小波も、野球を取ればただの未体験の男に過ぎない。
「イヤなんか…?」
沈黙を拒絶と受け止めたのか、先程よりも弱々しい声が鼓膜に伝わる。
「い、イヤなもんか!!イヤじゃないけど…。」
「けど…?」
「お前それでいいのか?明日からまたつらい生活に戻るんだろ?今そんなことしたら…」
そう、彼女とこうしていられるのも今日だけ。
明日からまたつらい日々に逆戻りだ。
「逆や。抱いてくれればまた明日から頑張れる。それに…。」
「…?」
突然言葉を途切って俯きだした和那を、不審な目で見る小波。
決心したように顔を上げると、
「アンタと心だけでなく体も通じ合いたい。」
そう言った。


この言葉を皮切りに、彼の理性は砂上の楼閣のごとく崩れた。
「きゃ!?」
小波は和那を押し倒した。
そして唇を合わせる。


《これ以上のエロシーンは無理です。リクエストがあれば頑張って描きます。》
593名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 00:56:37 ID:9jFc+PBN
行為を済ませた後、空を見てみるともう夜だった。
それはタイムリミットを指していた。
「もう、行かなきゃいけないのか。」
「あぁ。これ以上はあいつらにも迷惑がかかる。」
服を着終えると、窓をあけた。
「ほなな。」
笑顔を向けると、サッシに足をかけた。
「カズ!」
「へっ?」
振り返った瞬間、強引にキスをした。
それはどんなキスより情熱的で、和那はその熱に酔いそうになる。
「カズ。」
「へっ!?は、はい!」
両型に手を置いて急に真剣な表情になる小波と、焦る和那。
「愛してる。」
「ふぇっ!?え、あ…。」
突然の告白に和那はより焦る。
和那の狼狽ぶりを無視して小波は言葉を続ける。
「あと、オレ頑張るから!一軍で活躍して、カズに心配させないようにするから!」
これが彼なりに考えた自分が一番いい方法なのだろう。
拙く聞こえるかも知れないが、彼は曇り一つない目でそうすることを決心したのだ。
一瞬呆気にとられた和那だが、言葉の意味を読み取ると、少し泣いて
「うん!」
笑った。


彼らは別れ、またお互いの温もりを離した。
だが心も体も通じることができた彼は、その後練習に必死で打ち込み、一軍に上がり八面六臂の活躍を見せることになる。
が、これはまた別のお話。
今は、この2人の幸せがいつか来ることを願いたい。
594あの男:2008/03/22(土) 07:16:09 ID:3wmrcllb
GJ!
ついでに投下。

『秘密の関係』

「ありがとうございました。またお越し下さいませ、ご主人様」
准は、いつも少ない客がまた1人帰っていくのを笑顔で見送る。からんからんと洒落たベルの音が客が出て出入り口の扉が閉まったことを告げ、同時に仕事を終えたという軽い達成感と疲労感に表情を崩して肩を下ろした。ふう、と一息ついで振り返る。
これで店内に残る客は小波のみとなった。
「こらこら、まだ客がいるのに気を抜くなよ」
こともなげに小波が言う。
「あれ、小波さんてばお客さんのつもりだったんだ?あたしてっきり無銭飲食者かと思ってた」
「金は払ったぞ!」
「維織さんのお金だけどね」
「…それはもういい」
もう聞き飽きた、と言わんばかりに肩を竦めてコーヒーを飲み干した。単にそればっかりは言い返せないだけなのだが。
空のコーヒーカップを持ったまま窓の外に目をやると、黄昏の夕日が差し込んでいた。
「じゃあそろそろ…」
「…うん」
店内には2人しかおらず、かくも妖しい薄明かりは扇情の温床となる。視線を戻すと准の表情が変わっていた。顔を赤らめ何か期待するような目で小波を見つめる准。
小波はコトリ、とカップを置く。それが合図。

595あの男:2008/03/22(土) 07:16:40 ID:3wmrcllb
小波が褒めると准は顔を輝かせてさらに責め立てた。尿道をグリグリと責め、勢いよく吸いながら小波のモノの先端部を舌て包み込み、その舌を激しく動かす。
男根を根本まで含むと頭を動かす度にちゅぽちゅぽと唾液と粘膜が混ざり合う男がする。
小波は准がご奉仕している間、准の頭を優しく撫でていた。
「んん…!ん、んん〜、ふぅ…んん!」
准は一気にスパートをかけた。雁を、亀頭部を集中的にかなり激しいスピードで責める。
「うあっ!ん、くっ…准!で、出るぞ…っ!」
「……っ!…ん、んん!」
びゅるる!
言うが先か、小波は准の口内に白濁の液を大量にぶちまけた。
予想外の量に准は目を見開いたが決して口を離そうとはせず、全てを出し終えるとそのままコクリと喉を鳴らしながら飲み干した。
「はあ、はあ…」
「えへへ…どうだった?」
満面の笑顔で尋ねる准。
「ああ、かなり良かったぞ。前より上手くなってなかったか?」
「ふふ、ありがと小波さん。じゃあそろそろ閉店の時間だから、またね。」
「ああ。明日も頼むぞ」
「またお越しくださいませご主人様ぁ♪」
小波はからんからんとベルを鳴らして扉を開け、店から一歩踏み出した時に振り向いて言った。

「なあ准!明日は俺がご奉仕してやるからなー!」
「うん…て、えぇえええええ!?」
准は顔を真っ赤にしながら悲鳴をあげ、小波は言い終えるや否やとんずらをかまして逃げ出した。

糸冬
596あの男:2008/03/22(土) 07:18:59 ID:3wmrcllb
ごめん2つ目抜けた

「ご奉仕します、ご主人様」
准は小波の前に跪くと、カチャカチャとベルトを外しズボンを下げた。トランクスの上から小波のモノをゆっくりと撫でると徐々に大きくなっていくのが分かる。
「っ……」
准の巧みな愛撫に思わず声が漏れそうになる。
トランクスも下ろし大きく反り立った男根を取り出し、その細くて白い指でしごいた。
「うっ…じゅ、准…」
「ふふ、気持ちいいですかご主人様♪」
顔を輝かせた小波に訊く。ちなみに今の准は俗に言うデレ状態。態度にツッコミを入れるほど小波は愚かではない。
しばらく手でしごいていると、頃合を見計らって小波の息子を口に含んだ。
「ん…ちゅば、ちゅば、くちゅ…ん、んんん…」
「うぁっ…くっ!」
手とは違う…いや、手以上に温かくて柔らかい感触が彼を襲う。
最初は先端をちゅ、ちゅと口付けする程度だが次第に巧みになっていく。一旦モノから口を離し足の付け根に舌を這わせ、そのまま玉を裏側から全体を含むようにし、男根の裏筋を舌の先端をつつつ…と舐め上げる。
(うあ…す、すごい気持ちいい…准のヤツまた上手くなった…)
「くちゅ、くちゅ…んふぅ、ど、どうですか、ご主人様」
「ん、ああ、凄い、いい…」
597あの男:2008/03/22(土) 07:24:42 ID:3wmrcllb
>>594>>596>>595
の順ね。

いつか本番が書ける『あの男○』になりたいと思う(笑)
598名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 08:56:10 ID:pcWl1s3r
連続投下乙、GJだよあんた。次は本番もしっかり書いてくれるとうれしい。

しかし…最近は悲しい話がおおいなぁ…
599名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 19:16:46 ID:V3GdJlYh
二人ともGJ!
確かに、ここは元気が出るようなのが欲しいな
600二等兵:2008/03/22(土) 22:06:24 ID:JmshmW7z
内容:
元気が出るかどうかは分からんが、ヘルガ&ブラッドを投稿するよ。
とりあえず4話まで投稿するよ。
エロありの5話は12時に投稿するよ。
では、スタート
601二等兵:2008/03/22(土) 22:07:43 ID:JmshmW7z
〜あらすじ〜
人類が宇宙に進出して長い年月が経った…。
宇宙をデスパレスという名の恐怖で支配していた宇宙連邦はキャプテンコナミによって縮小され、世界は多少不安定ながらも、多くの人々の努力により平穏を保ち続けた…。
…これは宇宙連邦を倒した後のとある兵士と傭兵の物語である。

馬鹿な男で丁度いい…その1

〜ルナリング酒場〜
ブラッド「おい、ヘルガ…お前これからどうするつもりだ?」
ヘルガ「特にやる事も無いから、とりあえず故郷に帰る。」
ブラッド「どうしてもか?」
ヘルガ「…そもそも何故おまえにそんな事を話す必要がある?」
ブラッド「…ちょっと相談があってだな…。」
ヘルガ「何だ?」
ブラッド「その…お前さ、賞金稼ぎとして俺と組む気は無いか?えっと…なんつーかお前が一緒だと戦いやすいし…安心して背中を任せられるっつーか…」
ヘルガ「…おまえほどの腕があれば一人でも十分に戦えるだろう。」
ブラッド「いや、だからそうじゃなくって……あぁ、めんどくせぇ!!とにかくお前が俺の見えないところで無茶しそうで心配なんだよ!!」
ヘルガ「女に戦場から引っ張られて帰ってきた奴に心配されるほど、私は落ちぶれていないのだが…。」
ブラッド「うるせぇよ…で、どうなんだ!!」
ヘルガ「…私は別に構わない。」
ブラッド「本当か!?」
ヘルガ「二言は無い。…それにおまえみたいな訳の分からんバカが犬死するのは宇宙の損失だからな。」
ブラッド「…それ、俺の台詞だろ。」
ヘルガ「今更ながらあんな恥ずかしい事をよく言えたものだ。…ところで、これからどうするつもりだ?」
ブラッド「…実はキャプテンやルナリングの奴らからの報酬を全部はたいて小型宇宙船をローンで買ったんだ。免許もすでに持っているから、当分はこいつで賞金稼ぎだ。」
ヘルガ「それはいいのだが…おまえは賞金稼ぎのライセンスは持っているのか?無ければ違法だぞ。」
ブラッド「……へっ?」
ヘルガ「…先が思いやられるな…。」
602二等兵:2008/03/22(土) 22:08:24 ID:JmshmW7z
馬鹿な男で丁度いい…その2

ブラッド「派手にいくぜ!!」
バン!バン!バン!
宇宙ギャング「バカめ…上にもいることに気づいていないな…ここからなr…」
バスッ!バスッ!ドサッドサッ
ヘルガ「…2つ。」
ギャング団ボス「くそっ!!どこから撃ってきy…。」
バスッ!ドサッ
宇宙ギャング「うわっ!ボスがやられた!!逃げろぉ!!」
ブラッド「…大体片付いたな。後はここを爆破したら依頼達成だ。」
ヘルガ「!!」
バスッバスッ!!
宇宙ギャング「グハッ…」
ドサッ
ヘルガ「…最後まで油断するな!!」
ブラッド「ハハ…悪りぃ悪りぃ。」
ヘルガ(…これでよく今まで生き延びてこられたものだ…。)
・・・・・・・・・・・・。
〜宇宙船ブリッジ〜
ヘルガ「水でも飲むか?」
ブラッド「おぅサンキュー…ところで、この生活は慣れたか?」
ヘルガ「あぁ、誰かのお守りのせいで実に充実している。」
ブラッド「お守りって俺はガキかよ……それにしても、この三ヶ月でおまえキャプテンの船に乗っていた時よりよくしゃべるようになったな。」
ヘルガ「!!」
ブラッド「何だ図星か?」
ヘルガ「…私がいつも注意しなければならんほど貴様がバカだからだ。今日の戦いもそうだ。早く私が何も言わなくても済むようにして欲しいものだな。」
ブラッド「わ、分かったから睨むなよ…。」
ヘルガ「…今日はこのくらいにしてやろう…。シャワーを浴びてくる。血生臭くてかなわん。」
ブラッド「あぁ…。」(…シャワーか………って何考えてんだよ俺は!!)
ヘルガ「どうかしたのか?」
ブラッド「なっ、なんでもねぇよ。俺も入るから早くしろ!!」
ヘルガ「……。」
603二等兵:2008/03/22(土) 22:09:04 ID:JmshmW7z
馬鹿な男で丁度いい…その3

〜ゲフェン〜
ブラッド「よし着いたぜ。早速、依頼達成の報告に行くぞ。」
ヘルガ「待て、ここは連邦所有の犯罪者を収容するための星じゃないか。…こんなところに私が行けばどうなる?」
ブラッド「あぁ…じゃあ、ここで待っていてくれ。」
ヘルガ「…なるべく早く頼む。あまり居心地の良い所じゃないからな。」
・・・・・・・・・・・。
ブラッド「さて、早く帰って飯にでも…ってあれはメガネじゃねぇか。おい!!メガネ!!」
オチタ「…その声はブラッドでやんす!!」
ブラッド「キャプテンもいるのか?」
オチタ「コナミ君ならゲフェンの家具を仕入れているでやんす。もう少しで…あっ来たでやんす。」
コナミ「ごめん、オチタ君待たせたみたいだね…おや、ブラッドじゃないか!!」
ブラッド「久しぶりだな。景気はどうだい?…つもる話もあるしひとまず俺の船に来ないか?」
・・・・・・・・・・・・・。
コナミ「へぇ…これが君の船か…良い船じゃないか。」
ブラッド「…ヘルガ、今帰った。それと客だ。」
ヘルガ「コナミにオチタじゃないか…オーブールとフローラの件は聞いているぞ。感謝している。」
コナミ&オチタ「なっ…なんだってー!!!!」
ヘルガ「どうかしたのか?」
コナミ「…ちょっとオチタの奥様…今の見ました?」
オチタ「ヤバイでやんす!!同棲でやんす!!ブラッドなんかに先を越されたでやんす!!グレイが侵攻してくるでやんす!!世界が滅ぶでやんす!!」
ブラッド「…お前ら…少し黙れ。」
・・・・・・・・・・・・・・・。
コナミ「つまり、君たちは賞金稼ぎとしてペアを組んでいるんだね。」
ヘルガ「そうだ。」
オチタ「実際の所怪しいでやんす。」
ブラッド「少し黙ってろメガネ。」
コナミ「だけど、意外だったよ。君なら独立したフローラに戻って祖国の代表として、国を復興させると思っていたのに。」
ヘルガ「実際にその様な誘いもあった。けれど、私の名声はすべて戦場で得た物だ…戦場の英雄は同時に、相手側から見れば恐怖の象徴となる。
…そんな人間が政権に携っていたら外交的に不利だと思って辞退したのだ。…それに今の生活も悪くは無い。」
コナミ「そうか…。」
オチタ「良かったでやんすね。」
ブラッド「だから、おまえはうるせぇっての。」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
コナミ「さて、そろそろ僕らは失礼するよ。」
オチタ「ごちそうになったでやんす。」
ヘルガ「そうか…また来るといい。」
ブラッド「俺が見送ってくる。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ブラッド「今日は楽しかったな。」
コナミ「次はこっちが招待するよ。じゃあまた…。」
オチタ「待つでやんす!!まだ、大事な事を聞いていないでやんす!!」
ブラッド「なんだよ?」
オチタ「ずばり、ブラッドはヘルガと何処までいったでやんす?」
ブラッド「おい、話を聞いていなかったのか?単なる仕事仲間だっての!!…少なくとも向こうはそう思っている。」
コナミ「さて…それはどうかなぁ?…あの氷の様な心の持ち主を口説いた男だからねぇ。」
オチタ「どうやって口説いたか、教えて欲しいでやんす。」
ブラッド「…だから、ただの仕事仲間だって…。」
オチタ「顔を赤くしていっても意味無いでやんす。」
コナミ「まぁまぁオチタ君。そろそろ帰らないと二人だけの時間が短くなってしまうから早く行こう。…じゃあ、またなブラッド…次に会う時を楽しみにしているよ。」
オチタ「幸せになるでやんすよ〜。」
ブラッド「お前らもう二度と来るな!!」

…その日、ブラッドはヘルガをまともに見る事が出来なかった。
604二等兵:2008/03/22(土) 22:11:42 ID:JmshmW7z
馬鹿な男で丁度いい…その4

〜宇宙船居住区〜
ブラッド(ふぁ〜…よく寝たぜ…もうこんな時間かよ…あいつも誘って飯でも食うか…。)
ドン!ドン!
ブラッド「起きろ!!飯だ。」
・・・・・・・・・・・。
ブラッド「(寝ているのか?)…起きないのなら入るぞ。」
ウィーン…カシャ。
ブラッド「…どうやら居ないみたいだな。」
ヘルガ「…そこで何をしている?」
ブラッド「うわっ!いたのかよ!」
ヘルガ「全く…貴様はそんなに私の部屋が好きか?」
ブラッド「違う!!飯に誘うつもりだったんだよ!!」
ヘルガ「…今何時だと思っている?飯ならもう食った。貴様の分もあるからさっさと食って片づけておけ。」
ブラッド「なんだ…それは悪かった。」
ヘルガ「ふぅ…一応、私は朝におまえを起こしに行ったのだが、あれでも起きないのか?」
ブラッド「まぁな、一度寝たら中々起きねぇぜ。」
ヘルガ「誰も褒めていない。…むしろ戦いに身を置くなら、寝込みを襲われても対処できるようにするべきだ。」
ブラッド「いや、一応ベッドの下にピストルは隠してあるんだぜ。」
ヘルガ「寝ていたら意味が無いだろ!!私は起きろと言っているのだ!!」
ブラッド「わ、分かったから怒鳴るなよ…。」
・・・・・・・・・・・・・・。
ブラッド「あぁ…食った食った。」
ヘルガ「さっさと片付けろ。汚れが落ちなくなる。」
ブラッド「分かったよ…それにしてもお前、料理ができたんだな。」
ヘルガ「ゲリラ軍で訓練した…兵隊に食は重要だからな。…それに全部一人でする必要があった…物心ついた時には家族は誰もいなかったんだ…。」
ブラッド「……。」
ヘルガ「それでも仲間がいた…乱暴だが、気の良い奴らだった。だから毎日の訓練も辛くは無かった…だけど…あの時の…無差別爆撃作戦で…皆…。」
ブラッド「……。」
ヘルガ「…すまないな…こんな話をして…。」
ブラッド「…なぁヘルガ…これから二人でフローラに行かないか?辛いかもしれないが、おまえが会いに行ってやればきっとそいつらも喜んでくれると思う。…今でも大切なんだろ?」
ヘルガ「あぁ…でも、たった一人生き延びた私を彼らは許してくれるだろうか?」
ブラッド「例え自分が死んだとしても仲間が生きて帰れたことを恨む奴などいるかよ!!」
ヘルガ「ふふっ…そうかもしれんな…分かった、行こう。」
ブラッド「よし、そうと決まれば今から準備に取りかかるか。」
ヘルガ「…ブラッド…。」
ブラッド「どうした?」
ヘルガ「その…あr…気を遣わせてすまない。」
605二等兵:2008/03/22(土) 22:12:18 ID:JmshmW7z
〜フローラ〜
ヘルガ「ここの空気も久しぶりだな…。」
ブラッド「寒ぃ!!」
ヘルガ「…スノーモービルを借りてくる。私が運転しよう。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ヘルガ「あれを見てくれ。」
ブラッド「…こいつは…ひでぇな…。」
ヘルガ「この村は我々とは何も関係なかったのだが、連邦の奴らはもろとも焼き払ったのだ…前線の味方ごと…な。」
ブラッド「……。」
・・・・・・・・・・・・・・。
ヘルガ「…ここだ。」
ブラッド「ここがどうしたんだ?」
ヘルガ「…マガツという男が死んだ場所だ…そいつと私はいつもペアを組んで動いていた…しかし、連邦が無差別攻撃を仕掛けて来た日に重傷を負い私の足を引っ張らない為に…死んだ。」
ブラッド「…好きだったのか?」
ヘルガ「いや、彼は私の理解者だった…すまないが、少し後ろを向いていてくれないか?」
ブラッド「あ?…あぁ。」
ヘルガ「・・・・・・・・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ヘルガ「・・・待たせたな。暗くなってきたし、そろそろ戻ろう。」
ブラッド「あぁ…だが、ちょっと待ってくれ…俺のパートナーを命懸けで守ってくれたんだ…祈る理由はあるだろう。」
ヘルガ「…すまない。」

…二人が行った後、フローラにしんしんと雪が降り始めた。
606名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 22:16:28 ID:JmshmW7z
投稿完了。
最初は文章だったけれど、
上手くキャラが出せないから会話調の文になってしまった…orz
607名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 22:53:41 ID:7zxAiokD
逆に新鮮味があっていい感じだぞ。
良くやった!
608名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 23:15:21 ID:HNmtzHPH
確かに新しいな…。
参考にさせてもらいますよ…。
609名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 23:27:04 ID:2rEve82G
元気、出た
610名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 23:30:37 ID:Y01b/Gg6

こういう形式だと脳内でゲーム画面が再生されるww
611名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 23:33:44 ID:tG9m2lcj
かゆ うま
612名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 00:32:30 ID:CcveLkBc
おいおい、俺を泣かしても何にもでねぇぞ…。
とにかく12時になったからエロの5話を投稿開始するぞ…。
613二等兵:2008/03/23(日) 00:33:53 ID:CcveLkBc
馬鹿な男で丁度いい…その5 

〜ウインダスト〜
ブラッド「だぁ〜あっちぃ〜ヘルガ、水くれ。」
ヘルガ「もう水は無い。もう少しで町に着くから我慢しろ。」
ブラッド「俺はパワードスーツだぜ?」
ヘルガ「細かく内容を見ずに仕事を取ってきたお前が悪い。」
ブラッド「わ、分かったから睨むなって。」
・・・・・・・・・・。
ブラッド「ふぅ…やっと着いたぜ…早く水を…。」
ヘルガ「…その前に依頼人に会いに行くぞ。」
ブラッド「うへぇ…。」
・・・・・・・・・・・・。
〜ウインダスト酒場〜
ブラッド「ぷはぁ〜うまい!!いやぁこんなにたくさん悪いな。」
ヘルガ「貴様、依頼人に失礼だぞ!!…申し訳ない、後でたっぷり言い聞かせておくので、どうか許して貰いたい。」
ジュン「いえいえ、いいんですよ。(…後で報酬から水代を引かせて貰うだけだし。)」
ヘルガ「ところで、ワームと言ったな?一体どういう奴なんだ?」
ジュン「…この星に連邦のとある兵器が撃ちこまれたのはご存知ですか?」
ヘルガ「人工太陽のことか?」
ジュン「はい、それによってもともと緑豊かだったこの星は、オアシス以外すべて砂漠の星となってしまいました。」
ヘルガ「……。」
ジュン「そして、その人工太陽の熱エネルギーで突然変異を起こしたのが、あの巨大ワームです。」
ヘルガ「…そいつがここへ真っ直ぐ直進しているのか。」
ジュン「はい。…どうかお受け頂けないでしょうか?このままではここがめちゃくちゃにされてしまいます。」
ブラッド「その為に俺たちはここに来たんだぜ?受けないでどうする?」
ジュン「では、お受け頂けるのですね!?…ありがとうございます。…ですが、今日はもう暗いし、夜の砂漠は危険ですので明日出発されてはいかがでしょう?宿はとっておりますので今日はそこでお休み下さい。」
ヘルガ「ご好意痛み入る…ブラッド、私は先に休んでおくぞ。明日があるのだからほどほどにしておけ。」
ブラッド「あぁこれを飲んだらすぐに行く。」
カランカラン…
ブラッド「…さて、俺も早く明日に備えておかないとな…。」
ジュン「明日はお願いしますね。…ところで、お兄さんはあの方と仲がよろしいのですね。」
ブラッド「…どこがだ?あんな冷徹女と。」
ジュン「いや、何となく…あっ一応、防音は完璧ですよ。」
ブラッド「はぁ?何言ってんだよ?」
ジュン「いえ、別に…(ニヤリ)」
614二等兵:2008/03/23(日) 00:34:29 ID:CcveLkBc
〜ホテル〜
ヘルガ「…これは一体どういうことか説明してくれるか?ブラッド。」
ブラッド「いや、俺は言われた通りにしただけだ!!」
ヘルガ「では、何故貴様がここに居る?何故、相部屋なのだ!?」
ブラッド「…俺に聞くなよ。(…あのメイド…そういうことか。)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ヘルガ「ダメだ…他の部屋はどれも空いていないらしい。」
ブラッド「マジかよ?じゃあ今夜は二人…」
ヘルガ「…変な真似をしたら地獄に落ちると思え。」
ブラッド「わ、分かってるよ…。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ヘルガ「……。」
ブラッド「…ハクション!…くそぅ…なんで俺がこんな粗末なソファーで寝なきゃなんねぇんだよ?」
ヘルガ「……。」
ブラッド「…ハクション!!…ちくしょう、ヘルガの奴、自分だけベッドで寝やがって…俺は毛布一枚かよ…寒くてかなわん…。」
ヘルガ「……。」
ブラッド「…ハクション!!!!…止まらねぇな…それにしても、ヘルガから見たらやっぱ、俺は単なる同業者なのか…もうちょっと大切に…」
ヘルガ「……ブラッド。」
ブラッド「お、お前、起きてたのか!?」
ヘルガ「…貴様のクシャミがあまりにもうるさいから目を覚ました。…とにかくこっちへ来い。」
ブラッド「な…なんだよ。」
ヘルガ「寒いのだろう?入れてやるからさっさと入れ。」
ブラッド「おい…冗談だろ…?」
ヘルガ「貴様に風邪を引かれたら誰が看病するんだ?それにワームとの戦いに差し障っても困る。」
ブラッド「…だけどよ…。」
ヘルガ「嫌なら無理強いはしない。」
ブラッド「…分かった…すまねぇ…。」
ヘルガ「…言っておくがこっちを向くなよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ブラッド(…ダメだ。興奮して眠れん…。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
〜二日目の朝〜
ヘルガ「起きろ!」
ブラッド「…ZZZ。」
ヘルガ「起きろブラッド!!」
ブラッド「……ZZZ。」
ヘルガ「……。」
カチャカチャ…カシャッ!
ヘルガ「起きろっ!!!!」
バスッ!バスッ!!
ガバッ!!
ブラッド「うおおおおおおおおおおお!!!!」
ヘルガ「…やっと起きたか。早く仕度をしろ。」
ブラッド「お前今撃ったな?撃ったよな!?」
ヘルガ「…これで起きなければ…次は永遠に眠らせてやるところだった。」
ブラッド(…怖ぇよ。)
・・・・・・・・・。
ブラッド「さて、飯も食ったし今日も頼むぜ、相棒。」
ヘルガ「……。」
ブラッド「何だよ、不服そうな顔して…。」
ヘルガ「…別に…それよりも標的がどこにいるのかちゃんと覚えているのか?」
ブラッド「えーっと…。」
ヘルガ「…北だ。それぐらい頭に叩き込んでおけ。」
615二等兵:2008/03/23(日) 00:35:05 ID:CcveLkBc
〜砂漠〜
ブラッド「…なんだこれは?」
ヘルガ「恐らくこれが奴の住処なのだろう…。」
ブラッド「こんな奴が町にやってきたらひとたまりもねぇぞ…って何する気だよ!?」
ヘルガ「誘き出す…下がっていろ。」
ポイッ…ドカーン!!
キシャアアアアア!!
ヘルガ「来る!!」
・・・・・・・・・・。
バン!バン!
ドガガガガガ…
ブラッド「くそっ!!デカイわりにすばしっこい奴だ!!」
ガァアアアアア!!!!
ヘルガ「…地面に潜れるというのは中々厄介なものだな。(何よりもこの暑さが不味い…長期戦は避けなければ…)。」
ブラッド「ヘルガ、そっちだ!!」
ヘルガ「チッ!!」
バスッ!バスッ!
ガァアアアアアアア!!
ヘルガ「ブラッド早くけりを付けなければ、私たちがやられる。」
ブラッド「分かってる!!」
・・・・・・・・・・・・・。
ブラッド「!!…ヘルガ、穴の中にありったけのグレネードを投げ入れてくれ!!」
ヘルガ「…分かった。」
ポイッポイッ…ドカーン!!
ギャアアアアア!!!!
ブラッド「やっぱりそうか!!自分の掘った穴は全部繋がっているんだな!!」
ヘルガ「今だ!!ブラッド!!」
バババババ…
ドカン!ドカーン!!
ギャアアアアアアアアア!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・。
ブラッド「ふぅ…やっと終わったか…ヘルガ!?」
ヘルガ「……。」
ブラッド「おい、しっかりしろ!!……熱中症かもしれんな…すぐに医者に診せてやるから、今はこれで我慢してくれ…。」 
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
〜ホテル自室〜
ドクター「…ヒロウト、アツサガ、ゲンインデース。
シカシ、アナタノ、テキセツナオウキュウショチノオカゲデ、シバラクグッスリトすりーぴんぐシテイレバ、モウ・ダイジョーブ!…ソロソロワタシハごーほーむシマス。」
ブラッド「…感謝する(それにしても変な奴だな。)」
616二等兵:2008/03/23(日) 00:39:46 ID:CcveLkBc
ブラッド「さて、着替えるか…そうだ、あいつも着替えさせてやらんとな…汗も拭いてやらないと駄目だ…でも、いいのか?」
ヘルガ「……。」
ブラッド「…まだ、起きそうにねぇよな…だけど、このままじゃ風邪をひくかもしれない…ヘルガ、許せよ…。」
パチッ パチッ パチッ パチッ
ブラッド(…よし後はこれを脱がすだけ…覚悟は決めた!!)
ジーーーーッ
ヘルガ「……。」
ブラッド(なんだ、このおびただしい傷跡は…?並大抵ではこうはならねぇよ
…それよりもヘルガって結構大きいんだな……いやいや、早く拭いてやらねぇと…。)
ヘルガ「………。」
ブラッド(…背中は拭き終えた…問題は前だよな…ええい、ままよ!!)
ヘルガ「…………。」
ブラッド(…うわ、柔らかい…布越しでも分かる…あ、ちょっと手に当たっ…。)
ガシッ!!
ブラッド(…ガシッ?)
ヘルガ「…殺す!!」
ドカッ!バキッ!グシャッ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ヘルガ「全く…油断も隙もない奴だ…。」
ブラッド「だ、だから違うって…。」
ヘルガ「まぁ今日の所はこれくらいにしておこう…。」
ブラッド「た、頼むから、話を聞いてくれ…。」
ヘルガ「…ブラッド。」
ブラッド「何だよ?」
ヘルガ「…私の体を見てどう思った?」
ブラッド「!!い、いきなり何聞いてんだよ!?…まぁ、すごく大きかったな…。」
ヘルガ「そこじゃない。私の体中の傷を見てどう思ったか聞いている。」
ブラッド「…並大抵じゃあそこまでならない…そう思った。」
ヘルガ「そうだ。…私は数多の戦場を戦い、罪の無い者も殺し、生き延びてきた。…私の手は血まみれだ…。」
ブラッド「……。」
ヘルガ「…時々怖くなる…自分が奪った命を考えるとその者の無念が、苦しみが、悲しみが、伝わってくるのだ…。私はここにいて本当にいいのか…分からなくなる…。」
ブラッド「……だったら、まずは生きろよ。」
ヘルガ「…ブラッド?」
ブラッド「命の重みに苦しむのだったら、まず、自分の命を大切にしろってんだよ!!
…命を大切にしない奴が命の重みに苦しむ資格なんてねぇぜ。」
ヘルガ「……。」
617二等兵:2008/03/23(日) 00:41:38 ID:CcveLkBc
ブラッド「兵士なんてやっていたら皆、戦って命のやり取りをするんだ。
俺だってそうだ…だから…奪った命の分も生きてみせろ。殺した事を苦に犬死になんてしたら、それこそ資源の無駄使いだろ。」
ヘルガ「……バカのくせに…。」
ブラッド「うるせぇよ。」
ヘルガ「…ブラッド。」
ブラッド「…今度は何だ?」
ヘルガ「…私はこんな血生臭い女だが、…これからも一緒に居てくれるか?」
ブラッド「何言ってんだ?…当たり前だろ?相棒なんだからよ…。」
ヘルガ「違う…。」
ブラッド「…?」
ヘルガ「…生涯そばに居て私を見て欲しい…。」
ブラッド「!!…そ、それって…つまり…。」
ヘルガ「…私も女だ。あまり恥をかかすな…。」
ブラッド「・・・・・・・・・・・。」
ヘルガ「・・・・・・・・・・・。」
ブラッド「…俺も…ずっと同じ気持ちだった…。」
ヘルガ「じゃあ…」
ブラッド「…だけど、一つだけ頼みがある…。」
ヘルガ「…何だ?」
ブラッド「二度と『私が何処で死のうとお前には関係ない』なんて事言うな。…もう、お前一人だけの命じゃないんだぜ…。」
ヘルガ「…分かった、約束する。だから…キスを…」
ブラッド「!!」
ガバッ!!
チュッ・・・クチャ・・・クチャ・・・
ヘルガ「むうっ!!・・・・・・ぷはぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・。」
ブラッド「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ヘルガ…もう一度服を脱がすが…いいか?」
ヘルガ(こくん)
パチッ パチッ パチッ パチッ
ヘルガ「ブラッド…。」
ブラッド「何だ?」
ヘルガ「その・・・傷だらけの体だけど、私は・・・女らしいか?」
ブラッド「心配すんな。十分に女らしい・・・。だから昨日は緊張して、寝るのに苦労したぜ…。」
618二等兵:2008/03/23(日) 00:42:28 ID:CcveLkBc
ヘルガ「・・・だからと言って寝坊は良くないけどな。」
ブラッド「・・・減らず口を叩けなくしてやるぜ。」
キュッ・・・
ヘルガ「うぁっ・・・そんなに・・・つまむな・・・。」
ブラッド「じゃあこっちはこうしてやる・・・。」
カプッ・・・ピチャピチャ・・・
ヘルガ「あっ・・・く、くすぐったい・・・。」
ピチャピチャ・・・ピチャピチャ・・・
ヘルガ「くうっ・・・ブ、ブラッド・・・。」
ブラッド「・・・そろそろ下も脱がすぞ・・・。」
ヘルガ「あ・・・あんまり見るな・・・。」
ブラッド「・・・何も恥ずかしがる事などねぇよ・・・よし、指を入れるぞ・・・。」
クチュクチュ・・・。
ヘルガ「ま、待てっ・・・その・・・ゆっくり頼む・・・。」
ブラッド「あ、あぁ悪りぃ・・・。」
クチュ・・・キチュ・・・
ヘルガ「ふぁ・・・ああっ・・・」
クチャッ・・・クチャッ・・・
ブラッド(ヘルガの奴・・・膣が湿ってきたな・・・もう少し攻めてみるか・・・。)
ペチャ・・ピチャ・・
「そ、そんなところ舐めるな!!。」
クチャッ・・ピチャッ・・クチャッ・・ピチャッ・・
ヘルガ「だ・・・駄目だ、ブラッド!!」
キチャッ・・キチャッ・・キチャッ・・キチャッ・・
ブラッド(指が締め付けられる・・・。)
ヘルガ「はぁっ・・・あぁぁぁぁ・・・。」
プシュゥゥゥ・・・。
ヘルガ「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
ブラッド「感じたのか?」
ヘルガ「うぅ・・・恥ずかしい事を言わすな・・・。」
ブラッド「悪りぃ・・・。」
ヘルガ「・・・やはりお前はバカだ・・・。」
ブラッド「バカなりに配慮はしたんだぜ?」
ヘルガ「・・・当然だ。」
619二等兵:2008/03/23(日) 00:43:16 ID:CcveLkBc
ブラッド「まぁな・・・それよりもそろそろ準備はいいか?・・・痛かったら、ちゃんと言えよ。」
ヘルガ「分かった。」
ブラッド「・・・いくぞ。」
ズブッ!!
ブラッド「き・・・キツイな・・・」
ヘルガ「ああっ・・・くぅ・・・」
ブラッド「・・・動くぞ。」
ヘルガ「任せる・・・。」
キチャッ・・キチャッ・・キチャッ・・
ヘルガ「あ・・あんっ・・」
ブラッド(気持ちいい・・。)
キチャッ・・キチャッ・・
ヘルガ「ふっ・・ふぁ・・」
クチュッ・・クチュッ・・クチュッ
ヘルガ「あっ・・ひぁっ・・」
ブラッド(・・・滑りが良くなってきたな・・・俺もやばい・・。)
クチュッ・・クチュッ・・
ヘルガ「ブラッド・・もう・・はむっ」
チュッ・・ぴちゃ・・ちゃぷ・・
ブラッド「ぷはっ・・はぁ・・俺も限界だ・・いくぞ・・。」
クチュッ クチュッ クチュッ・・
ブラッド「へ・・ヘルガッ!!」
ヘルガ「ブ、ブラッド・・」
クチャッ クチャッ クチャッ・・
ヘルガ「ああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
ブラッド「クッ・・・出る!!」
ビュゥゥゥゥゥッ!!ビュッ!!
二人「・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ヘルガ「朝だ、ブラッド。」
ブラッド「…ZZZ。」
ヘルガ「……。」
カチャ…カチャ…カシャン!!
ブラッド「うわっ!!撃つな!!」
ヘルガ「ほう…少しだが、早く起きるようになったか。」
ブラッド「…それは冗談にならねぇよ。」
ヘルガ「冗談ではない。…私に命を大切にするように言ったのだから、貴様にも大切にしてもらわないと困る。」
ブラッド「わ、分かったから早く銃をしまってくれ(やれやれ、こりゃ言い返せないな・・・)。」
620二等兵:2008/03/23(日) 00:44:13 ID:CcveLkBc
〜三日目朝〜
ジュン「ワームを退治して頂き本当にありがとうございました。」
ブラッド「……(ギロリ)。」
ジュン「…どうかされましたかぁ?(棒読み)」
ブラッド「てめぇ、わざとだろ!!」
ジュン「そんなことないですよ〜。本当に部屋を2つとるつもりだったんですが、たまたま空いていなかっただけですぅ〜。(棒読み)」
ブラッド「嘘だ!!」
ヘルガ「ブラッド!!依頼人に失礼だと何度言えばわかる!!船に戻ったら覚えておけ!!」
ブラッド「くっ…。」
ジュン「まぁまぁ…(ざまぁw)そのくらいにしておいて、報酬をお受け取り下さい。」
ヘルガ「すまない……これはどういう事だ?少し少ないみたいだが…。」
ジュン「…あと、これもお受け取り下さい。」
ヘルガ「!!…ブラッド!!」
ブラッド「何だ?」
ヘルガ「水代1000ペラとはどういう事か説明しろ!!」
ブラッド「はぁ?水はタダだろ!?」
ジュン「ウインダストでは水は貴重なので有料ですよ。メニューにも1杯20ペラって書いてありますよ。(小さい字だけど)。」
ブラッド「ちょっと待てよ!!そんな詐欺めいた話あr…。」
ゴゴゴゴゴ・・・。
ヘルガ「…ブラッド…覚悟は出来たか?」
ブラッド「ま、待て!!話せば分かる!!話せば・・・」
ヘルガ「問答無用!!」

ゴキ!!メキ!!グチャッ!!ドサッ!!!!

ジュン「…それ、ここに捨てていかないで下さいね…。(それにしても本当に仲が良さそうだなぁ)。」
621名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 00:49:20 ID:CcveLkBc
投稿終了。
うん、ゲストに准(と、クラッシャーの異名を持つ博士)が出てくるんだ。
キャラをなるべく出してみた。

あと、レス消費が多いのはどうしようもないんです…。
(かぎ括弧の前は改行しないといけないから。)
…すいませんorz
622名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 02:55:06 ID:ZJfRTk0/
GJ!!やべぇブラッド好きになっちまった。
623名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 12:34:53 ID:N3DDH3dJ
裏のブラッドは5の主人公なんだぜ
624名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 12:53:28 ID:InjE6A7N
お三方ともGJだぜ

しかし9の裏サクやるとどうしてもデスパレスからフリーザ軍を連想してしまう俺
625水道局:2008/03/23(日) 19:00:13 ID:meGMEFh1
8で冬子さんネタ。確か要望があったと思うので。
ダークさは多分無いと思いますが責任は持ちません。
あと、かなりおバカです。では投下。
626名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:01:47 ID:meGMEFh1
 顔を上げると、澄み切った蒼の世界が広がり、そこから燦々と陽光が降り注ぐ。
まるで、見ているとその果てのない世界に吸い込まれる様であり、普段は鬱陶しく感じる暑さも全く苦にならない。

視線を下げれば、白い砂浜が広がり、その先には、こちらもまた果てしない、しかし空のそれとは異なる蒼い世界が横たわっている。
波と砂が奏でる一定のリズムと、時折全身を撫でる風がとても心地よい。

季節は夏。

そう、この暑さも、全身に照り付ける太陽の光も、いつもの夏と変わらない。
だが、今年の夏は一味違う。
何が違うかって?強いて挙げれば、
――ここが雪白家のプライベートビーチ、否、プライベートアイランドという事か――
627名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:02:54 ID:meGMEFh1
『お嬢様と海と太陽と』

事の発端は冬子さんの「南の島へバカンスに行きませんか?」との提案だった。
勿論、大好きな彼女からの誘い、二つ返事でOKした。
約束の日、どこへ行くのか知らされないまま、自家用クルーザーで大海原を駆けること暫く。
俺たちは大海にポツンと存在する無人島に到着した。
その後、俺と冬子さんを残し、夕方には迎えに来る旨を伝え、牧村さん達は再びクルーザーに乗り、地平線の向こうへ消えていってしまった。
そして現在、パラソルを組み立て、俺は優雅に景色を眺めている。

「……一味どころか、まさかこんな経験ができるとは……」
この小さな島には俺たち以外誰もいない。おそらく雪白家の物であろう小屋があるだけ。
先程確認したが、地図には載っていない。まさに、個人が所有する島だろう。
「加えてこの状況は……」
ここは南の島。しかも冬子さんと二人きり。こんな状況で嬉しくない奴なんていない。
水着はビキニだろうか、オイルを塗る手伝いをさせてくれるだろうか、などという事を考えていると、小屋の方から冬子さんが出てくる。
さて、どんな水着だろうか、と振り向き、声をかけようとした――が俺はその体勢でフリーズした。
「△☆○□?!」
「あら小波さん、どうなさったの?」
彼女の水着は、――透明だった。
これはアレですか、馬鹿には見えないと言う某王様のお召し物ですか?
「あの……そんなに凝視されると、さすがに恥ずかしいですわ」
「え?!あっ、ああ。そ、そのごめん……」
「やはり日差しが強いですわね」
彼女は身に何も着けていなかった。
美しく、艶やか肢体を惜しみなく大空の下に晒している彼女の姿は刺激があまりに強すぎて正視できない。
ただ立ち尽くす俺を見た冬子さんは小悪魔的な笑みを浮かべ、そっと話しかけてくる。
「まずは……クリーム、塗ってくださる?」
628名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:03:41 ID:meGMEFh1
シートを広げ、その上に冬子さんが横たわる。――全裸で。
「では、お願いしてよろしいかしら?」
「は、はい……」
俺の思考はオーバーヒート寸前だった。
何度もカップルの営みは経験していると雖も、先程視界に映った冬子さんの肢体が頭から離れない。
大きな、しかし形の良い美しいバスト。ウエストは括れ、ヒップから脚先までのラインはもはや芸術。
さらに冬子さん自身の醸し出す艶やかな雰囲気。倒れないのが不思議なほどのインパクトを受けた。
戸惑いを隠せない俺に横になった冬子さんが話しかけてくる。
「今日は二人だけでしょう?なら、水着でなくともいいかと思いましたの」
「は、はあ」
「それにしても、随分開放的な感じになるのですね?とても気持ち良いですわ」
「は、はあ」
同じ返答を繰り返してしまう。精神を集中しないと、あっちの方がオーバーランしてしまう。
「もっとしっかり塗って……」
「は、はあ」
冬子さんの真っ白な躰にクリームを塗っていく。
途中、冬子さんが あん、はぁ と声を出す度、あっちがどうしようもなくなる。
(ヤバイ、そんなエロい声聞くと……)
必死に抑えようとする俺の意志とは反対に、あっちは自己主張が強くなる。
手を動かすのが鈍ったのに気付いたのか、冬子さんがこちらに振り返る。
「どうしましたの?……あら」
隠そうと努力したがそれも無駄に終わり、あえなくそそり立ったモノが冬子さんに見つかってしまう。
629名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:04:23 ID:meGMEFh1
「い、いや、これは……」
「ふふ……私は構いませんのよ?全く反応されないのは、女として屈辱ですもの」
そう言うと彼女は布越しにそっとモノに手を添える。
「つぉ……」
「可愛い声を出しますのね。じゃあ……こんなのはどうかしら?」
冬子さんは俺を押し倒すと、パンツをずらしそそり立つモノを取り出して、それを口に含む。
「はむ……」
「うぁ?!」
その快感におもわず声が出る。
「んっ、んん……あむ、ん……」
ぐちゅぐちゅと厭らしい音を立てながら、伸ばした舌を絡め、括れを周回させてくる。
さらに唾液を塗布して喉奥まで導き、思い切り吸い立てる。
俺の弱い所を徹底的に責め挙げてくる。しかもそれを繰り返すのだから、とても耐えられるものではない。
「くっ、冬子さん、もう俺……」
「んふぅ……このまま出しても良いですわ……あむ」
「!……で、出る!」
「……!!」
勢い良く冬子さんの口内に精を吐き出す。
それを彼女は漏らさぬよう飲み干していく。

息を整えた後、
「はあ、はあ……さすがにすごい量ですわね……。とても濃いですわ……
 ただ、少し早すぎではなくて?」
そう言われ、軽く自己嫌悪に陥る。

「だって冬子さんのがあまりに巧いから……」
「ふふ……。あら、胸に少しこぼれてしまいましたわ……」
そう言って手で掬うとそれを口に運ぶ。
そんな冬子さんの様子にまた硬さを取り戻してしまう。
「まだ十分いけますわね?……では、今度は私にしてくださる?」
そう言って先程使ったクリームを手渡される。
630名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:04:59 ID:meGMEFh1
「い、いや、これは……」
「ふふ……私は構いませんのよ?全く反応されないのは、女として屈辱ですもの」
そう言うと彼女は布越しにそっとモノに手を添える。
「つぉ……」
「可愛い声を出しますのね。じゃあ……こんなのはどうかしら?」
冬子さんは俺を押し倒すと、パンツをずらしそそり立つモノを取り出して、それを口に含む。
「はむ……」
「うぁ?!」
その快感におもわず声が出る。
「んっ、んん……あむ、ん……」
ぐちゅぐちゅと厭らしい音を立てながら、伸ばした舌を絡め、括れを周回させてくる。
さらに唾液を塗布して喉奥まで導き、思い切り吸い立てる。
俺の弱い所を徹底的に責め挙げてくる。しかもそれを繰り返すのだから、とても耐えられるものではない。
「くっ、冬子さん、もう俺……」
「んふぅ……このまま出しても良いですわ……あむ」
「!……で、出る!」
「……!!」
勢い良く冬子さんの口内に精を吐き出す。
それを彼女は漏らさぬよう飲み干していく。

息を整えた後、
「はあ、はあ……さすがにすごい量ですわね……。とても濃いですわ……
 ただ、少し早すぎではなくて?」
そう言われ、軽く自己嫌悪に陥る。

「だって冬子さんのがあまりに巧いから……」
「ふふ……。あら、胸に少しこぼれてしまいましたわ……」
そう言って手で掬うとそれを口に運ぶ。
そんな冬子さんの様子にまた硬さを取り戻してしまう。
「まだ十分いけますわね?……では、今度は私にしてくださる?」
そう言って先程使ったクリームを手渡される。
631名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:15:23 ID:meGMEFh1
ここまで来たらもうやってやろうじゃないか。

そう思うと俺は今度は冬子さんを仰向けに寝かせクリームを手に取り、彼女の美しい乳房に塗っていく。

「ん……やっぱり、胸からですのね……」
「一番日に当たりそうだしね」

弧を描くようにゆっくりと、しかし突起には触れぬよう二つの膨らみを弄る。
触れる度にぷるん、と弛む様子は非常にエロティックだ。
右に左に、軽く揉むだけで容易に形を変えるバストは触れているだけで気持ちが良い。
乳首がツンと上を目指しているのが見て取れる。

「冬子さんの胸って柔らかいなあ……。本当に綺麗だ」
「…………」

もう完全に身を任せたのか、目を閉じ、眠った様な冬子さん。
試しに乳首を軽く抓ると、僅かに唇を噛むだけ。
抵抗のない冬子さんに対し、さっきのお返しと言わんばかりに責めに激しさを加えていく。
乳首を口に含み、舌で転がし、軽く甘噛み。もちろん、胸を撫でる手の動きも忘れない。
冬子さんは何も言わないが、彼女の躰が反応を返して来る。
刺激を与える度ビクッと震えるのがその証拠。
続けていくうちに冬子さんが甘い吐息を漏らしてくる。

胸を存分に愉しみ責める手を止め、胸から臍までのラインを指でなぞっていく。
手を離したとき少し残念そうに見えたのは気のせいだろうか。
632名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:16:44 ID:meGMEFh1
小さな臍に軽くキスをし、そのまま手を股に滑らせる。
しかし、秘所には触れない。その周りをゆっくりと焦らすように撫で回していく。
来ると思っていた刺激がなかなか来ず、もどかしさを感じたのか、
秘所がこちらの手に触れるよう冬子さんが腰を動かしてくる。
しかし俺はそれを避けるようにして愛撫を続ける。

これも浜辺での追いかけっこに含まれるだろうか、そんな事を考えているとトロンとした表情の彼女が話しかけてくる。

「あ、あんまり焦らさないで……」
プライドの高い彼女の事だ。他人に弄ばれる感覚は好ましくないだろう。
だが俺は。

「ん〜?どうして欲しいか言ってくれないと」
「なっ……そ、そんなはしたない事できませんわ……!」
「うーん、それじゃあここで止める?」
「そ、それは……」
我ながら悪人だな、と思う。しかしここで引いては悪の正義に反する。

遂に耐え切れなくなったのか、冬子さんが口を開く。
「ゆ、指で……」
「指で?」
「本当に意地が悪いですわね……。指で、な、中を、掻き混ぜて……!」
「よく言えました」
そう言うと俺は既に湿度十分となっている冬子さんの中に指を入れる。
「ああっ!」
最初は一本、次に二本と数を増やしていくと、冬子さんの嬌声が大きくなっていく。
「はあ、あ、ああっ!!い、いきなりで激しい……あぁあっ!!」
軽くイッただろうか、大きく彼女の躰が跳ねる。
休まず、今度は彼女の秘所を下から上へ一気に舐め上げる。
「!?そ、そんな、あひぃんっ!」
633名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:17:24 ID:meGMEFh1
可愛らしい声なのはどっちだか。
さらに剥き出しになったクリトリスを啄ばみ、膣中へ舌を這わせ、音を立てて吸い上げる。
「あぁぁっ!!そこは……ひゃうん!!だ、ダメ、んやぁあっ!!」
それでも執拗に責め続ける。
「すごい……奥からどんどん溢れてくる……」
「そんな事言わな、あぁっ!!でぇぇ!んんぁ!!」
何度目かの絶頂を向かえ、意識を保とうとするが、絶え間なく押し寄せる快楽の波に逆らうことが出来ず、
普段の彼女からは想像出来ない程に乱れてしまう。
「仕上げはここで」
膣口から五センチ程の場所を指で圧迫する。
「ひゃあぁぁあ!!」
絶頂と共に、透明な液体が勢い良く飛び出し、太陽に焼かれた近くの砂に染み込んでいく。
しかし、時間が経つとすぐにそれらの染みは消え、また元の乾いた砂に戻っていく。

しばらく見ていると、ぐったりした冬子さんが話しかけてくる。
「もう大丈夫ですわ……」
「ん?何が?」
「また……。いいですわ、小波さんのを、……くださいな」
「…………」
彼女の甘い囁きと妖艶な微笑みに、背筋がゾクゾクする。
634名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:18:24 ID:meGMEFh1
「ん……」
触れ合うだけのキスから互いの口内を蹂躙し合う。
舌を絡め、唾液を美酒の如く交換し嚥下する。
そして一瞬で硬さを取り戻したモノを秘所にあてがい、一気に奥まで貫く。
「あ、あああ、あああっっ!!!」
耐え切れず、再び絶頂を迎える。
「くっ!締まる!!」
いつもより膣圧が高い。
一度出したとはいえ、気を抜くと一瞬で昇天しそうだ。
「う、動くよ……」
「は、はふぅ」
もはや返事すら間々ならない冬子さんを相手に腰を動かしていく。
「ああ!ああぁあ!!」
「くぅ!」
肉棒の芯から脳髄に向かって、快感が走り抜けていくような感覚を覚える。
「奥、奥に、ああっ!!はぁあぁぁん!!」
「つぁあ!!」
冬子さんが徹底的に中で締め上げてくる。
彼女も、奥に擦れるたび何度も絶頂を迎える。
「はぁあんっ!!はああぁぁぁっ!!」
俺も限界が近かった。
「っつ!冬子、このまま……」
「え、ええ今日は大丈夫……っああぁん!!」
「くっ!!」
「こ、小波さんっ!……はぁあぁああーーーー!!」

今日一番の量を吐き出し、冬子さんの横へ倒れ込む。
「はあぁ……良かった」
「…………」
返事がない。どうやら意識を失っている様子。

まあ無理もないか。しばらくこのままでも……。
そう思いながら俺は空を見上げていた。
635名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:18:52 ID:meGMEFh1
後日、俺と冬子さんは日焼けで色々大変だった。
特に俺の場合、本当に大変だった。
「やはり、ああいう場所でするべきではなかったですわ……」
「まあ……。でも、また行ってみない?」
「い、行きませんわよ!」
それを聞き、あからさまにテンションの下がる俺。
「あの時の冬子さん、可愛かったなあ」
そんな事を呟くと、冬子さんは顔を真っ赤にする。
「残念だ……」
「つ……」
「つ?」
「つ、連れて行ってあげないこともありませんわよ!」
バタン!

「……可愛いなあ」
636名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:20:27 ID:meGMEFh1
以上です。
・・大目に見て下さると幸いです。

最近過疎気味ですねぇ・・。
637名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:21:42 ID:SQHeWYw5
投下乙
上を見ればきりはないだろうが、別に過疎ってるわけじゃないと思うが
638名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:30:46 ID:AClkxeZ7
乙イイヨーイイヨー
むしろ前より盛り上がってるしこれくらいがちょうどイインダヨー
639名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 20:26:29 ID:7xxKbYdS
豊作豊作
640名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 22:25:54 ID:CcveLkBc
GJ!!ツンデレ万歳
641名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 22:55:12 ID:4hP/gEsE
GJ!
ツンデレは偉大だ
642名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 00:24:23 ID:CKlvrAOQ
GJ!るりかと冬子、この二大ツンデレは素晴らしい
643名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 01:52:42 ID:7kGntnNL
おぉ、准に冬子にカズにヘルガ姉さんまである!!
GJ!!
6440/12:2008/03/24(月) 02:39:13 ID:xnpBWEr6
予告どおり「ラセツの過去」で投下します。
長くなってしまったので、いつもどおりの8分割では無理でした。

あと、エロ成分ほとんどなし+グロです。

次回こそはスレの趣旨にそったエロエロで行きますので、今回は許してください。
6451/12:2008/03/24(月) 02:39:58 ID:xnpBWEr6
  「あ〜、ハイさん。ようおこしやす。」
 よう子は灰原を笑顔で出迎えた。
 ここは遊郭。売られた女が男たちにひと時のよろこびを提供する場所。
 男の服は黒のスーツ。こだわりがあるのかないのか、よう子はそれ以外の格好を見たことがない。
 灰原は手に持った荷物を持ち上げて、わずかにうなずいた。
  「あら、差し入れ?うれしいわぁ。」
 灰原は奇妙な客だった。
 ほとんどしゃべらないし、隣で寝ているだけの夜も多い。
 ただ、一緒に一晩を過ごしに来る、そういう男だった。
 そんな客を、よう子は最初はあきれ、次に可笑しくなり、今は可愛く思えている。
  (本当に、さびしがりやの犬みたいな人だねえ。)

 今夜は2人並んで窓辺に座り、しばらく夜の川面を眺めながら酒を飲んだ。
 と、ぼそりと灰原がつぶやいた。
  「戦争が始まる。」
 帝国と連邦の戦争かい?とたずねるとしばらく黙ってから答えた。
  「別の組が、ウチの組のシマを荒らしてる。」
 そうかい、とだけよう子は答えた。
 あまり詮索されるのをこの男は嫌う。それに、この男に決定権があるわけでもない。
  「男ってバカだねえ。仁義だのなんだのに命がけでさ。 ま、気をつけてお行きよ。」
 灰原は黙って酒を飲み続けていた。
6462/12:2008/03/24(月) 02:40:42 ID:xnpBWEr6
  「よお、灰原の兄さんじゃないか。あいかわらず決まってんな。」
 翌朝、街角で灰原を見かけて 羽柴は笑顔で軽口をたたいた。
 灰原はちらりとそちらを見たが、無言で通り過ぎていった。
 その姿が見えなくなってから、二ノ宮が不満そうにつぶやく。
  「いつも失礼な野郎だよなあ。晴川組の若頭にあいさつもなしかよ。」
  「やめとけ。」羽柴は相手をたしなめてから灰原の消えた方角を眺める。
  (あいつは強い。できれば戦いたくない相手だな。)
 
 羽柴と二ノ宮の所属する晴川組の組長は病気で入院中で、明日とも知れぬ命である。
 灰原のいる任月組は、この機会に同じ系列組織の晴川組を吸収しようと晴川組長の一人娘なつみとカケルの結婚を考えた。
そして、両方の組織の上位組織であるワギリ会に根回しをして、強引に結婚に持ち込もうとしている。

  「お嬢、任月のとこは麻薬に人身売買なんでもありの外道です。
   この話、俺は絶対に反対です。」
 なつみは黙って羽柴の話を聴いていたが、ついと視線をそらしてつぶやいた。
  「そういうことをしている分、向こうの方が金も兵隊も多い。
  オレが犠牲になって全部収まるなら…」
  「待ってください。…手はあります。」

 そして今日、羽柴たちはそのための交渉に赴こうとしている。
 (これは仁義の道に反することだ。だが、これしかお嬢を守る手は…) 
 灰原のいなくなった方角をにらみながら、ようやく羽柴はふところの刀から手を離すことができた。
6473/12:2008/03/24(月) 02:41:10 ID:xnpBWEr6
 絶叫、悲鳴、怒号、そして流血。
 灰原率いる任月組の襲撃は、すみやかにそして徹底して行われ、大陸系組織・黒竜会の支部は血の海の中に姿を消した。
  「すごいな、さすがはパパの自慢の」
 任月カケルの軽口を最後まで聞かず、灰原は日本刀でドアを斜めに切断した。 
 「ひっ、ひいいいい!!よ、寄るな!
  槍は強いねんで、近寄ったら刺すからな!」
  (子供?…女か。)
  黒竜会の事務所の奥の部屋に隠れていたのは、ひょろっとした感じの少女だった。顔は幼いが背は高い。
  置物の槍を抱きかかえてはいるが、完全に腰の抜けている体勢で抵抗できるとは思えない。
  「ん、なんだそいつは。」
  後ろから覗き込んだカケルは、あきれて続けた。「面倒くさいから殺しとけ。」
  「…必要ありません。」
  答えて灰原は刀を鞘に収めた。
  「なんだと?おまえ、このボクの言うことが聞けないのか!」
  「……。」
  灰原は無言で立ち去った。
6484/12:2008/03/24(月) 02:41:37 ID:xnpBWEr6
 遊郭での行為の後、いつものように2人は同じ布団の中から月を見ていた。
  「今回の働きで…かなりの報酬が出た。」
 突然、沈黙を破って男がしゃべった。よう子は冗談半分に答えた。
  「へえ、身受けでもしてくれるの?」
  「もう金は払った。」
 絶句してよう子は灰原の顔をまじまじと見つめた。
  「明日から俺の…いや、か?」
 味方からも恐れられる鬼神の顔が不安そうにゆがみ、少年のような表情を作る。
 よう子は歓声をあげてそのいとおしい顔を両方の乳房の間に抱きかかえた。
  「ばかだね、さっさとそういうことは言っておくもんだよ!」
  
 翌日早朝、2人は並んで川べりを歩いていた。
  「ねえ、知ってる?あたしが外に出るのは3年ぶりなんだよ。」
 遊郭に買われた女は逃亡を防ぐためにめったに外には出してもらえない。
よう子の様に大金で誰かが買ってくれない限りは外に出ることなく生涯を終えることになる。
  「おい、あぶないぞ。」
 はしゃいで橋の欄干に登ったよう子を見て、たしなめるように灰原は声をかける。
  「平気さ。だってあたしにはこれからいいことしか起こらないんだからね。」

 言い終わる直前にパン!という乾いた音。
 よう子の身体が傾いた。
6495/12:2008/03/24(月) 02:42:04 ID:xnpBWEr6
 灰原の目の前で、スローモーションのように胸から血を噴出しながら女は川に向かって落ちていった。
 直後に2発の銃弾が灰原の身体を貫通したが、その痛みにも気づかず、灰原は呆然とその光景を見ていた。

 驚いたのは灰原だけではなく、襲撃者の方も同じだった。だから、羽柴の踏み込みは遅れた。
 羽柴の斬撃は、われにかえった灰原の背中を深く切り裂いたが、相手はそのまま川に飛び込んだ。
 冬の川である。覗き込んで標的を探した羽柴は、川面になびく霧に視界をさえぎられ舌打ちをした。
 「くそっ…二ノ宮っ! おまえわざと女の方を撃ったな?」
 「だ、だって…その方がうまくいくかと思って。」
 いきなり頬を張られて、むっとした調子で言い返す。
 「失敗するわけにいかないんだろ! あいつ、びっくりしてたじゃないか。
 …それに、あの傷でこの寒さだ。きっと、死んでるって。」
  昨日、組長がなくなった。それを機になつみを組長として、晴川組は黒竜会への寝返りを行った。奇襲攻撃で任月組をつぶし、その

シマを黒竜会へ差し出す代わりに保護を受ける。
 それに先だって、羽柴はもっとも危険な相手である灰原の暗殺を狙ったのだが…
  (なんとも後味の悪い開幕になっちまったな。) 
 舌打ちをすると、羽柴は任月組への襲撃のため終結地点へと向かった。
6506/12:2008/03/24(月) 02:42:30 ID:xnpBWEr6
 襲撃地点の数キロ下流。
 ……よう子の身体を抱きかかえ、灰原は肩と片足だけで河原をはいあがった。
 氷の浮く川を流されて全身はしびれ、多量の失血で意識はもうろうとしていたが、彼は目の前の女のことしか考えていなかった。
 声をかけ、ゆりうごかし、なんとかして生命をとりもどそうと試みる。
 灰原は殺しの技だけを教え込まれて育ち、それ以外のことは何も知らなかった。
 だから、灰原にとって彼女は愛人であり妻であり母であり、彼自身の人間性そのものだった。
 それが死んだ。亡くなった、奪い取られた。
 灰原はけだもののように長く吼えた。怒りと絶望に身を震わせて。
 そのまま灰原は意識を失った。

 ………。

 灰原が目をさますと、どこかで見たような背の高い少女が目の前にいた。
  「ど、どうも。目、覚めた?」
 身体を起こそうとしたが、ぴくりとも動かない。
  「あー、無理はせんとき。」
 灰色の髪の女が病室に入ってきて声をかける。細目で笑ってる。いや、そういう顔なのか。
  「黒竜会につかまっとったウチの弟子の命をとらんでくれた礼や。そやさかい、気にすなや。」
 無言で灰原は身体を起こそうと再度試みる。
 あきれて細目の女は言う。
  「死にかけとったんやでアンタは! …その調子やと魔法で治したらどっかに飛んでいきそうやな。」
  「よう子はどこだ?」
 ああ、と女は指差した。「『アレ』なら、ほれ、あそこに埋めた。」
 窓の外の土盛を確認し、灰原の全身から力が抜けた。
6517/12:2008/03/24(月) 02:42:58 ID:xnpBWEr6
 3ヶ月後。森の中を灰原は歩いていた。その背後から、細目の女が声をかける。 
  「もう行くんか?骨はまだつながっとらんで。」
  「戦える。」
 歩みを止めることなく、そっけなく答えて灰原は森の外へと進んでいった。
  「まあ、またんかい。」
 突然、はるか後方にいたはずの女が眼前に出現した。
  「力ずくで止めるで?」
 眼前に火球が出現した。そのまま不規則な軌道を描いて灰原に迫る。
 その怪異を目にして、ためらうことなく灰原は刀を抜いた。
 それが妖怪であろうと魔法であろうと関係ない。斬るだけだ。
 火の球を切断し、そのまま踏み込んで女に斬りつける。だが、女の姿は直前に消えてしまう。
 これは、そういうことのできる女だ。まったく動揺することなく、灰原は振り返って構える。
  「やれやれ、命の恩人にも容赦なしかい!……気にいったわ。」
 女は上機嫌にキャハハハと笑う。
  「こら止めるに止められんわ。そや、今後アンタはラセツと名乗れ。そっちのがふさわしい。」
 「ラセツ」と男は口の中でつぶやいた。悪くない。
6528/12:2008/03/24(月) 02:43:22 ID:xnpBWEr6
 2人は並んでラセツを見送った後、少女は女に口をとがらせた。
  「師匠、ウチにもかっこいい名前をおくれ。」
  「あんたはまだ未熟やから二ツ名なんて〜まだ早い〜。」
  「いずれ、あの男を超えるぐらい強い女になるで、あたしは。」
  「そうかあ? ほなあんたはヤシャや。
  ただし、この名前はあの男に並んだと思ったときに使うんやで。」
  はーい、と素直に答えるのっぽの少女。

  「ところであいつ、墓参りはしていったんか?」
  「いいや。その前は何度かあの前でぶつぶついっとったけどな。
  そやけど、その間ずっと無表情や。
  少しぐらいは悲しい顔をしてもええんとちゃうのん?」
  ああ、と珍しくまじめな調子で灰色の髪の女は教える。
  「つらいことがあんまり大きいとな、人間泣けなくなるもんや。」
  そんなもんかなあ、とのっぽの少女は感心した。 
6539/12:2008/03/24(月) 02:43:47 ID:xnpBWEr6
  「灰原!?おまえ、いきていたのかー!!」
  カケルはラセツが事務所に来たのを見て大喜びした。
  ラセツは組事務所を見回した。ずいぶん小さく、貧乏くさい。組員たちの数も少ない。
  カケルはうなづきながら説明した。
  「晴川組の連中の攻撃で、こっちはシマをほとんど奪われたんだ。
   だが、お前さえ来てくれればこれから盛り返せる!」
  「…晴川組の連中は今なにを?」
  「結婚式だとよ。あのなつみと黒竜会の幹部が結婚するらしい。」
  くるり、と背を向けて出て行こうとするラセツをあわててカケルは制止する。
  「だめだ、戦争は終わりだ!黒竜会とワギリ会は手打ちをしたんだ。勝手な行動はゆるさないぞ。」
   
   ラセツは歩みを止めず、ただこう言った。

  「オトシマエをつけてきます。」
65410/12:2008/03/24(月) 02:44:13 ID:xnpBWEr6
 結婚式場の控え室。自分の晴れ着姿をなつみは鏡で見ていた。
 鏡越しに羽柴が部屋を出ようとしているのを見とがめて声をかける
  「どこへ行く?あたしを守ってくれるんじゃないのか。」
 一瞬足をとめた羽柴は、それでも無言で立ち去った。

 結婚式場入り口。
 晴川組の一堂はその横でジュースを飲んでいた。
 (まったく、妙なことになっちまったよなぁ。)
 黒竜会は、突然なつみと自分のところの幹部との結婚を要求してきた。
 彼らは裏切りを喜んだが、こちらの足元を見て晴川組を吸収しようとしている。
 一度裏切った晴川組に、もう一度裏切る選択肢は残されていなかった。
 (俺たちも、そろそろ足を洗う潮時かね。)

 考え込んでいたので、一堂はラセツの接近を見落とした。
 そしてラセツの斬撃はあまりに強烈だったので、痛みを感じる暇もなかった。
 一堂の最後の思考は、なぜ足元に空があるのかということと、へそから下はどこにいったのか、ということだった。
65511/14:2008/03/24(月) 02:44:44 ID:xnpBWEr6
 今年の春は遅い。まだ雪が舞っている。
 その雪を見ながら、羽柴は川べりに立っていた。
 この場所で二ノ宮は女を撃ち、そしてその一ヵ月後に死んだ。
 抗争中に一般人を助けようとしたのだが…
  (俺が追い込んじまったのかな。)
 さびしい思いで羽柴は振り返る。
 毎日毎日きびしい鍛錬にあけくれ剣の腕を鍛えたのは、仲間と好きな女を守るためだった。
 くしの歯が抜け落ちるように仲間は減り、そして最愛の女も結局は他人のものになる。

  「どうして、なつみちゃんをつれて逃げなかったんだよ。」
 突然、背後から声をかけられた。真薄だ。
 羽柴は振り返って、小柄な部下の姿を見る。
 こいつはいまだに昔のように俺やお嬢のことを名前で呼ぶ。
 思えば、昔はもっと気楽だった。
  「…オトナにはな、できることとできねえことがあるんだよ。」
  「さくらちゃんと無田は逃げたじゃないか。」
 羽柴は苦笑いを浮かべた。無田にそんな度胸があるわけがないから、あれはさくらの方がそそのかしたのだろう。 
  「2人のためにみんな命がけで戦ったのに。こんな結末ってないよ…」
 すまねえ、と言いかけて突然気がついた。
 風にのって流れてくる濃厚な血のにおいに。
65612/14:2008/03/24(月) 02:45:42 ID:xnpBWEr6
  「は、早くにげるでござる!」
 血まみれで逃げてきた小野が式場で倒れると、ワッとばかりに来賓たちは逃げ出した。
 なつみは動くのにじゃまな衣装をはだけて、さらしを巻いた胸をあらわにした。
 そばで呆然と突っ立っている黒竜会の兵隊から刀を奪い取る。
  「明智、羽柴はどこ行った?」「ええと、どこかに…あ、真薄もいません。」
 なつみは庭へ向かって走りながら叫んだ。
  「全員、中庭だ、中庭で迎え撃つ!」
 侵入者がどれだけの大人数であろうと、そこは狭い通路から突然広い空間になるので守り手が有利なはず。
 だが、明智の声に振り返ったなつみは、自分の計算違いに気がついた。
 
 敵は一人。
 だが、けた違いに強い。

 黒竜会の連中は晴川組に力を見せ付ける意味で大量の兵隊を送り込んでいたが、鬼神の前ではうれたトマトの群れにすぎなかった。つ

いに恐怖に負けて黒竜会の指揮官と花婿が逃げ出した。
 明智と徳川は、武器をかまえ決死の形相でなつみの前を固める。なつみも刀をかまえる。
 ふと、この状況とまったく関係のない思いが脳裏をよぎる。
(あいつ、いつからオレのこと『なつみ』って呼ばなくなったのかな。)

 なつみは、最期の瞬間まで男が助けに来てくれることを信じていた。
65713/14:2008/03/24(月) 02:46:55 ID:xnpBWEr6
 「お嬢っ!」
 息せき切って駆けつけた羽柴は、すべてを見た。
 血まみれで雪の上に倒れているなつみを。
 その傍らにたつ、血刀を下げた灰原を。 

 「よくも、なつみを!!」
 純粋な怒りにほえて、羽柴は日本刀を抜き、切りかかった。

 実際、ラセツと羽柴の技量にほとんど差はなかった。
 片方は生きるための剣、もう一つは守るための剣。
 だから、勝敗を分けたのはたった一つの要因のみ。

 …羽柴は泣いていたが、ラセツは泣いていなかった。
 そして、それは決定的な差だった。
65814/14:2008/03/24(月) 02:47:50 ID:xnpBWEr6
 右腕のひじから先がきり飛ばされたことも、けさがけに斬られてとびちる内臓も羽柴は気にならなかった。
ただ、唯一無事な左手で雪の上をはいずって、少しでもなつみに近づこうとした。
しかし、急速な失血は彼の視界と命を奪っていった。
  「な、なつ…」
 羽柴は、なつみにたどりつけず、絶命した。

 ラセツはその様子を最後までじっと見ていた。
 ふと、みあげると雪の降りが強くなってきている。
  …復讐は終わったのに、なぜかまったく満たされていなかった。
 ともかく、とても疲れた。

 その場を去りかけて、ふと自分でもわからない衝動に駆られたラセツは羽柴の手となつみの手をかさねてやった。
 そして、こんどこそ振り返らずに立ち去った。

 男のいなくなった後には、舞い降りる雪に覆われてゆく無数の死体だけが残された。


FIN.
65915/14:2008/03/24(月) 03:04:11 ID:xnpBWEr6
おかしい。
ラセツと芸者の濡れ場を書く予定が、
なぜかダッシュメンバーが10裏に登場しない理由の説明にー!!!
660名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 04:42:48 ID:Uv0Fwdu8
投下乙です
こっそりと先月に投下するかもとか言ってた気がするのを今更投下
ダッシュキャラを見て、今だとモモコに怒られるだろうな(約束を守らなかった的な意味で)
とか考えた俺はたぶん重症
661冬の夜:2008/03/24(月) 04:43:15 ID:Uv0Fwdu8
 十二月――ペナントレースもとうに終わり、プロ野球選手が次の年に備えて各自英気を養う月。
外に出れば身を縛るような寒さが襲ってくるのは必然ともいえる。そんな季節。
そういえば今朝は雪が降っていたな、と宙を見詰めつつ小波は思う。
とは言っても、店内は暖房が十分に効いているため、寒さを感じることはない。
「それでですねー、ひどいんですよホントに。……きいてますか? 先輩」
 可愛らしい唸り声に、視線を前に向ける。
完全に座った目、乱れた口調、真っ赤に染まったほっぺた。
「……うん、ちゃんと聞いてるよ、春香ちゃん」
 テーブルにもたれかかっている身体、焦点の定まらない視線。
「ホントですか〜? だからぁ、ひどくて、ひどいんですよ!」
 これらすべてから推察するに……いや、考えるまでもないことだ。
小波は小さく嘆息する、ただ現実を見つめたくなかっただけなのを認めながら。
「世の中はー! 大変です!」
 彼の目の前にいる可愛い彼女――倉見春香は完全に酔っぱらっていた。
現在二人がいるのは、がやがやとした喧騒が常に耳にはいるような、小さな居酒屋である。
一応小波は――見栄を張りたい気持ちもあって――高級な店でのディナーなんかを予定していたのだが。
『そんな方苦しそうなところでお酒を飲んでも楽しくないですよ。
しょ民はしょ民らしく、しょう規模な居酒屋に行きましょー!』
 という春香の一言で、久しぶりのデートの終わりは居酒屋で締めとなったのだ。
確かに、未だ大人の女性の妖艶さよりも、若い女性の可愛らしさが勝っている春香には、
居酒屋のような所がふさわしいかもしれない。
それにそんな店のデートは、きたるクリスマスに取っておくのも悪くないだろう。
そんなことをつらつらと思いながら、小波は春香の話を聞き続ける。
「ひどいからひどすぎでひどいんです! 理不尽ですから大変なんですよ!」
「……うん、そうだね」
 彼女は先ほどからこのような言葉を何回も口にしているのだが……何が酷いのか、何が理不尽なのか。
おそらく言ってるの本人にもよくわかっていないだろう。
虚ろな瞳でこちらを見る彼女には、判断力が残っているとは思えない。
「そーです! ほんっっっっとに! 大変なんです!」
「ああ、うん、……そうだね」
 とはいっても、久しぶりの二人きりの時間。
甘えてくる理由も良くわかるし、それを嬉しく思う部分もある。
だからこそ小波は黙って何も言わなかったのだが……
「先輩もそう思いますか? 思いますね! ひどいんれすから」
「あー、うん思う思う」
「やっぱりそう思いますよね!! ……んっ、んっ、んくっ……ぷはぅ」
「思う思う……」
 流石に一時間近く同じ話をループされると堪えるものがある。
適当な返事になるのも仕方ないと言えるのだが……それをよしとしなかったのだろう、
彼女は薄いオレンジ色の液体をぐぐっと一気に飲み干すと。
「んむ……先輩!」
 不満の色の濃い瞳でこちらを睨みながら、
「何がそう思うんですか?」
「へ?」
「だからぁ、何がそう思うんですか?!」
 不意打ちの問い詰めの言葉を放ってきた。それを数瞬遅れて理解する小波。
何がそう思うか、考えて、考えて、彼の口から飛び出したのは。
「え、えっと……レポート……プロスポーツにおけるサイボーグ選手の規制についての……じゃないよね?」
 今朝ニュースで見た話だった。春香がレポートがどうこう言っていたのを思い出したまではよかったのだが、
内容をまともに言われてないのに正解を返せるわけもない。
「ちゃんと聞いてないじゃないですか! ひどいですよ!」
 とんちんかんな答えを聞いて、春香は怒りの赤を表情に加えてだんだんと机をたたき、
「罰として……すいませーん! カシスソーダおねがいしまーす!」
 勢いよく立ち上がって――無駄に元気のいい声で――店員に向かって注文の言葉を放った。
こちらを向く店員の「大丈夫ですか?」と言いたげな視線が少し痛い。
662冬の夜:2008/03/24(月) 04:43:57 ID:Uv0Fwdu8
「……ちょ、ちょっと、飲み過ぎだって、春香ちゃん」
 さすがにまずいと感じて、小波は止めようとするが……こちらを向いた春香は得意げに胸を張って、
「モウ、ダイジョーブ! ですよ先輩! こんなのお酒じゃなくてジュースですから!」
 そんなことを言ってきた。確かに口当たりのよく飲みやすい酒はジュースと言ってもおかしくはないのだが。
「いや、さすがに十……えっーと」
 小波は彼女が空にしたコップを数えようとして……テーブルの上に
コップの姿が見当たらないことに気づいた。こまめに器を下げてくれた勤労な従業員に感謝。
あるいは恨みを抱きつつ、記憶の底を洗い始める、が。
「十一杯です! カシスソーダ二杯、カルーアミルク三杯、梅酒三杯…………」
 春香がつらつらと飲んだものを口にし始めたことで、その努力は徒労に終わった。
いくらなんでも飲み過ぎである、普通はとっくにつぶれている。
覚えてるなら少しは自重してほしかったなぁ、とか思っていると。
「……先輩はまだ三杯ですね。すいませーん! ビールを……えーっと、……じっぱい!」
「へ?」
 立ち上がって店員に向かって叫ぶ春香を、呆然と眺めて……
「大至急で! それと、から」
「って、もういいから! もう何も頼まなくていいから!」
 言葉を理解して慌てて立ち上がり、春香の口に手を当てると同時に、店員さんに目で「もういいです」と語りかける。
「……伝票、ここに置いておきますね」
 察してくれたのだろう、店員は速やかに向こうへと消えていった。
愛想笑いがかわいらしい女性だったな、と顔をにやけさせる小波。
その瞬間。
「んむー! むがむが、がぷっ」
「いたっ!」
 生暖かく、ぬるりとした感触に指先が包まれ、鋭い痛みが襲ってきた。
反射的に手を離すと、中指に赤い線。血が出るほどではなかったが、少々痛む。
小波が抗議の視線を春香に向けると、彼女はにやにやと笑いながら、
「もう、公衆の面前れ女の子の口に熱い棒を差し込むだなんて。…………先輩のえっち」
 目を潤ませ、上気した頬でそんな言葉を囁いてきた。
もうひと押しされたら抱きしめてしまいそうだなぁ、なんて思いを断ち切るようにあくまで冷静に反論する。
「……いや、指が口に入っただけだから、しかも噛まれて被害にあったのは俺だし」
「あまつさえ言い逃れするつもりれすか! チクショー! やけざけしてやるー! すいませーん!」
「だからもうダメだって!」
 逆切れし、あろうことかさらなる追加注文を唱えようとする春香の肩に手を置いて、落ち着かせようとする、が。
「うっ!」
「どうしたの? ……げ」
 春香の表情が、一気に暗くなる。それを見て小波の脳裏に祝勝会で泥酔したチームメイトの姿が浮かぶ。
……それも道路で思いっきりリバースした。
「…………なんだか、きもちわるいです」
「と、とりあえずトイレに!」
 考えらる最悪の事態……だが春香はあくまでも楽しそうに。
「うわぁ、女の子をトイレに連れ込んで何するんですか? ……先輩のすけべ!」
「…………そんなこと言ってる場合じゃないって! ほら、立ち上がって」
 魅力的な微笑みで、からかう言葉を口にしてくる春香。
軽くあしらう余裕もなく、小波が腕を掴んで立ち上がらせようとすると。
「……あ……うーん……ぐぅ」
「へ?」
 春香はぺたんとテーブルに倒れこみ。
「ぐーぐー………………すーすー」
「……え? 寝ちゃったの?」
 小さな寝息を立て始めた。覗き込むと、先ほどとは一転してやたらと幸せそうな表情。
「すーすー」
「…………どうしよう」
 それとは対照的に表情を暗くしながら、小波は小さく溜息を吐いた。
663冬の夜:2008/03/24(月) 04:44:42 ID:Uv0Fwdu8
「……よっと」
 最近ぎしぎしと音がうるさくなってきた安っぽいシングルべッド、その上に暖かな彼女の体を横たえる。
できるだけ優しくしたつもりだったのだが……
「…………ふぁ」
 小さく身じろぎして、ゆっくりと春香が眼を開く。
ぼんやりとした目ではあったが、先ほどのように強くは酔っていないようだった。
「あ、起きちゃった? 春香ちゃん」
「あれぇ……先輩? ……ここ、どこですか?」
 上半身を起こし、きょろきょろとあたりを見渡す春香。
普段は結構だらしない印象を持つ小波の部屋も、今はきちんと整頓されている。
昨日念のため部屋を片づけておいてよかったと安堵する小波。
「寮の俺の部屋だよ。……ほんとは駄目なんだけど、春香ちゃんの寮にはちょっと行きづらくて」
 今年の四月――ちょうど小波がプロ二年目のジンクスを跳ね返すため奮闘していた頃。
春香は大学へと進学した、それも小波の所属する球団の近くにあるところへと。
つまり親元を離れる形となっているため、彼女は現在大学の寮に世話になっているわけだが……
さすがの小波にも酔いつぶれた春香――もちろん未成年――を送り届けるような勇気はない。
「先輩の、部屋…………」
「汚い所でごめんね」
 感慨深げにつぶやく春香に、苦笑しながら言い訳。
と、彼女の眼がどこか邪な光を帯びる。
「………………ちゃーんす」
「へ?」
「いえ、なんでもないです! ……ところで先輩」
 だがそれは一瞬で消えさり、彼女は胸元を開いて風を送りながらこちらへ言葉を紡いでくる。
どことなく甘い香りに、心臓が大きくどくん、と脈打った。
「ちょっと喉が乾いちゃって……飲み物をもらえますか?」
「あ、そうなんだ。お茶でいいなら冷蔵庫にあるけど」
 部屋の片隅に位置する小型冷蔵庫――掃除し忘れていたため少々汚れている――に足を向ける。
球団寮に住んでいると食事を用意する必要はないため、中身はほとんど飲み物だ。
「ああ!! えっと……すいませんけど、スポーツドリンクとかないですか?」
「ああ、それなら……あれ?」
 冷蔵庫をごそごそと探る……が、いつも常備してるスポーツドリンクが見当たらない。
「……ちょっときらしてるなぁ、なんなら買ってこようか?」
 すぐ近くに自動販売機があることを思い出し、小波が聞くと。
「はい! お願いします!」
 元気な春香の声。先ほどのちらりと見えた邪な光を思い出す……
「うん、じゃあちょっと待っててね、すぐ戻ってくるから」
「はい!」
 微笑みを交わして、部屋を出ると同時に小波は全速力で駆けだした。
目指すは階段脇にある自動販売機である。
球団寮の内部をよく知らない春香は、近くのコンビニにでも行くと思っているのだろう。
そしておそらく……いや、間違いなく春香は部屋を漁ろうとする。
それならば……
664冬の夜:2008/03/24(月) 04:45:10 ID:Uv0Fwdu8
 ガタン、ピッ、ダダダダダッ。
まあ、そんな感じで、わずか一分ほどで自分の部屋へと舞い戻った小波。
もちろん、部屋に近づくにつれ足音をできるだけ殺すのは忘れていない。
ドアのノブをゆっくりと回し……隙間から覗き見る。
予想通り、春香の姿はベッドの上にない、が。
(……頭隠して、だなぁ)
 ベッドの下から可愛いお尻が生えている。フリフリ揺れる淡い赤のスカート。
彼女が探っているところには雑多に荷物を置いているためか、
少々目当てのモノ(若い男性ご用達アイテム)を探すのに手間取っているようだった。
小波は最新の注意を払いながらドアを開き、抜き足差し足忍び足、ベッドへと近づいていく。
「うーん……おかしいですねぇ……先輩のことだから絶対に……」
「…………」
 真後ろにたどり着いて、どうしようかと思案。
そういえば両隣の住人はいないんだっけ、と思いだして。
「は〜る〜か〜ちゃん!」
「キャッ!」
 小波は小さなお尻に飛びついた、そのままスカートを脱がそうとして……
ビリリッ、と小さな音がした。
「…………あ」
「わわわわわ!! ちょ、ちょっと! 先輩……あいたっ!」
 続いて鈍い音。ベッドが一瞬だけ揺れて……静寂。
「…………」
 小波が固まっていると、春香がのそのそとベッドからはい出してきた。
振り返り、こちらを涙目で睨む春香。
……その顔に、ちょっとだけ欲情したのは小波の一生の秘密である。
「いたた……先輩、いきなり何を……あああ! スカートが!」
 音が聞こえていたのだろう、すぐにスカートが破れていることに気づく春香。
そのまま彼女はこちらに拳を差し出し。
「先輩!」
「ご、ごめん! その、悪気は……いや、ごめん」
 怒ったような声をぶつけてきた、思わず言い訳を口走りそうになる小波。
だがどうにか自制することができた、春香がそれに気づいていないとは思えないが。
「……先輩」
「な、なに?」
「ジュースくれません?」
「へ?」
「ですから、ジュースを」
「あ、うん」
 伸ばされる人差し指、示されたのは小波の手元だった。
怒っているような雰囲気もなく、にこやかな笑顔。
予想外の行動にあっけにとられながら……なんとか差し出された手に、
キンキンに冷えた缶を手渡す。
「よいしょ……」
 よろめきながら体を起こし、春香はベッドの上に腰かけた。
そのまま、彼女はぽんぽんとベッドを叩き。
「先輩……隣に座ってくれません?」
「あ……うん」
 ただ頷くことしかできずに、小波もベッドに腰かけた。
665冬の夜:2008/03/24(月) 04:45:39 ID:Uv0Fwdu8
 小波がベッドに座ると同時に、膝の上にわずかな重圧がかかる――春香が体を横に倒してきたのだ。
甘えるようにすりすりと足に頭を擦りつけて、彼女は静かに笑う。
さらさらと流れる短めの髪。未だに酔いの残る瞳は少し濡れていた。
赤くなっている首元に触れると、少しくすぐったそうに身を悶えさせてくる。
とくとくと言う脈拍が、心地良い音楽となり、小波の心に響く。
「……ぷはぁ……スカート、破けちゃいましたねぇ」
 しばらくして、寝そべったまま器用にスポーツドリンクを飲み干した春香がぽつりとつぶやいてきた。
その声にこちらを責めるような調子はなく……どちらかと言えば確認のような感じではあったのだが。
「…………ごめん」
「いえ、どうせ安物でしたし……それに、もともと私が……その」
 それでも小波の口からは謝罪の言葉が飛び出し――それに反応して、春香の表情が暗く沈む。
まあ確かに人の部屋をあさるという行為は、例え恋人と言う関係でも余り良いことではない。
「まあ、それでもさ。破いたのは俺だし」
 だが、まだ大した被害の起きていない小波にたいして春香は実害を受けている。
それも小波も見るのは初めての、真新しいスカートが使い物にならなくなってしまった。
「そうですけど……まあ、喧嘩両成敗ってことでどうでしょう?」
「……うん、そうしようか」
 視線を絡め、再び微笑みを交す二人。どことなく甘いムードが漂い始める。
エアコンからは風の音、身体からは鼓動の音。けれど汗の流れる音さえ聞こえるような静寂。
完全に二人の世界に入ったかに見えたのだが、春香が目を逸らしたことで空気の色が変わった。
「……でも……これじゃあ寮に帰れないですね」
「あ……」
 小さな声。破けた音は小さなものだったものの、引っかけ方がまずかったのだろうか。
裂け目はかなり大きくて、淡いピンク色の下着が姿を見せている。
小波の視線に気づいたのか……春香がそこに手を置く。
「えっと、……さすがに先輩の服は無理ですよね」
 身体を起こし、衣装ダンスの方へ視線を向ける春香。
その横顔は未だ酔いが残っているのか、……もしくは恥じらいを感じたのか、かなり赤みが強い。
その赤に口をよせて吸い上げたい衝動をこらえながら小波は口を開く。
「大丈…………いや、無理だね。……明日俺が朝一番で服を買ってくるよ」
「? ……はい、お願いしますね」
 特に根拠もなく大丈夫だと言おうとして……慌ててそれを否定する。
考えてみれば、今は久しぶりのえっちをする好機である。……逃す手はない。
ここしばらく一人で処理さえしていなかったためか、股間が期待に膨らみ始める……
「先輩、……ちょっと暑くないですか?」
 小波の欲望に濡れた瞳に何かを感じたのか、
少々不安を感じているような――けれどどこか期待の見える瞳で、春香が問いかけてくる。
「いや、寒いくらいだけど」
 視線をこの部屋にある唯一の暖房――エアコンに向ける。
小波たちが部屋について、まだ十分ほどしかたっていない。
必然的にエアコンはまだ部屋を暖めておらず、上着を脱ぐのも少し躊躇するような気温だった。
「えっと……わたしは暑いんです! なので脱ぎますね」
「へ?」
 身体を起こして、もぞもぞもと身体を揺らし始める春香。
上着のボタンに手を駆け、はずそうと試みるが……手元がおぼつかないのか、外すことはできずに。
「あれ、駄目ですね…………先輩が脱がしてくれません?」
 そのまま小波に体重を預けてくる、ほぅ、と微かな酒気を帯びた吐息が届く。
鈍感な小波とはいえ、さすがにこれが何を意味するかはわかる。
「……脱がすだけじゃ済まないよ?」
「…………はい」
666冬の夜:2008/03/24(月) 04:46:10 ID:Uv0Fwdu8
 口付けから始めるのはお約束と言うべきか、
ともかくまずはソフトなキスから始まった。
軽いなぞるだけのキス、それでもぞくぞくと背筋が痺れていく。
股間に血が集中するのを自覚しながら、小波はゆっくりと唇を離した。
「んっ……先輩って、キスも上手になりましたよね」
「上手になったのはキスだけ?」
 身体を擦りつけながら、ボタンを一つずつ丁寧に外していく。
一つボタンが外れるたびに、暖かな空気に春香の匂いがかすかに混じる。
一秒でも早く体を重ねたい、だが今は彼女の生まれたままの姿を見たい気持ちが勝っていた。
セーターを脱がし、手早く彼女を生まれたままの姿に近づけていく。
「いえ……その、ほかも……うわ、すごく固くなってますね」
 さすりさすりとズボンの上から擦られ、微弱な快楽に襲われた小波が目を閉じる。
春香の下着に触れていた手が止まり、一瞬ではあるが力が抜けた。
「じっとしててくださいよ? 先輩……」
「あ、あれ?」
 気づけばするりと腕の中から体温が逃げていて、春香が小波の股間に口元を寄せていた。
ジッパーをじりじりと下ろし、手なれた手つきで小波の分身を取り出す。 
すでに天を仰ぐほど大きくなっているそれを、春香が愛おしそうな目つきで視姦する。
「いつも思うんですけど……苦しそうですよね、苦しそうに膨れ上がって……ぺろ」
「うぁっ」
 露出した鬼頭をちろちろと舐めながら唾液をたらし、細くやわらかい指で竿をこする春香。
今すぐ射精してしまうほど強い刺激ではないが、穏やかな快楽がただ心地よい。
「……春香ちゃんも……だいぶ上手くなったね」
「あたり前じゃないですか。……先輩に気持ち良くなってほしいですし……んっ! んんっ!」
「…………」
 上目遣いの彼をした春香の可愛らしいセリフに、小波の心が満たされていく。
艶のある髪を指に絡めながら、頭をゆっくりと撫でる。
それが嬉しかったのだろうか――春香の動きが変わる。
「あむ、んっ、んっ……ちゅっ、んっ、んっ!」
 喉の奥まで使いながら前後に頭を動かし、じゅぶじゅぶと卑猥な音を立てるストローク。
瞳を閉じて、ただひたすらに快楽を与えてくる春香。
激しさを増した攻めに、小波の口からかすれた喘ぎ声が飛び出す。
「ん……う! く……や、やば……でそう」
「ん、むぅ、じゅる、んむ!」
 早くも小波の限界を伝える言葉に、春香の眼が開く。
こちらを見つめるねだるような瞳に向けて、欲望を吐きかけるように。
「う……出る!」
「むー! んんっ!」
 射精が始まる、勢いよく飛び出した精子が春香の口内を蹂躙していく。
小波は身悶えしながら春香の頭を押さえつけ、全てを受け止めさせる。
……もっとも、春香は口を離すそぶりは見せなかったが。
虚脱感が股間に現れて、頭を離す小波。ゆっくりとこちらを見た春香の瞳は、満足感に満たされていた。
「……(ちゅぷ)」
 量が多かったのか、それとも少し気が緩んだのか。春香の口元から白い液体が一滴溢れる。
それを彼女は指で拭い、自らの口へと突っ込んだ。
艶めかしく自らの指をしゃぶる彼女の姿は、まるで娼婦のように淫ら。
けれど眉をひそめ、口に含んだ液体をどうしようか迷っている姿はひどく初々しい。
667冬の夜:2008/03/24(月) 04:46:34 ID:Uv0Fwdu8
「……ティッシュ使う?」
「(ふるふる) ……んぅ」
 枕もとのティッシュを指さすと、すぐに否定された。
どうやら吐きだす気はないらしい。迷っていたのではなく、飲み込む決心がつかなかったと言うことだろうか。
「(こくり)」
 しかめられた眉が普段どおりに戻ると同時に、少し濡れた喉が小さく動く。一度だけではなく、二度、三度。
しばらくもごもごと舌を口の中で動かして、一滴も残さず飲み込もうとする春香。
その様子を見て、小波は手を伸ばし再び頭に触れて優しく撫でた。
嬉しそうに目を閉じる春香。まるで子犬みたいだな、なんてことを思う。
「ん〜、……先輩?」
「どうしたの?」
「キスしません?」
「え、いますぐはちょっと」
 目を見開き、すぐにこちらに寄り添ってきた春香が言った提案は、少しだけ小波をためらわせた。
射精した液体を口にした彼女に、すぐキスをするというのは少々――ほんとうに少しだけ――気分が悪い。
こちらの態度を見て、彼女の瞳に怒りが加わる。もっとも、本気で怒っているわけでもないようだが。
「うぅ、ずるいですよ先輩、先輩は私の……その、ここをなめた後でもすぐにキスしてくるじゃないですか」
「たしかにそうだけど、春香ちゃんのここは綺麗だから……うん」
 目を逸らしながら、指さされた春香の秘所に触れる。
熱い、一枚布に隔たれているにもかかわらず、とにかく熱い。
「せ、先輩のも汚くないですよ?」
「いや、でも綺麗かって言うと……ちょっと」
 自分の目で見る限り、赤黒く充血したそれは綺麗という概念からはかけ離れているように感じた。
それに同意するように、小さく春香はつぶやいてくる。
「うーん……確かに綺麗っていうより、可愛いって感じですよね」
「……」
 一度射精したにもかかわらず、天井を向いている小波の分身。
それが少しだけ角度を下げた。
「あ! 違いますよ? 別に小さいって意味じゃなくて」
「…………」
 視線を斜め上に上げて、たそがれる小波。
慌ててフォローする春香の言葉が、余計に悲しかった。
「ほ、ほんとです! いつもちょっと苦しいくらいですし、
でもそれが結構気持ちいい…………」
「……へ?」
 虚空を見ていた小波だったが、春香の言葉を耳にして思わず視線を戻す。
春香は自らの言葉の卑猥さに気づいたのか、一瞬で顔を赤くした。
「せ、先輩! 何言わせるんですか!」
「……いや、春香ちゃんが勝手に」 
「と、とにかく! 濃厚なのを一つお願いします! ぶちゅっと」
「……わかったよ」
 手をぶんぶんと振り回す春香の頬に、そっと手を添える。
瞳を閉じた彼女のみずみずしい唇に、ゆっくりと口付けた。
「……ん」
「!」
 春香が舌を差し出してきたことに少し驚いたが、そのままちゅるちゅると音を立てながら舌を絡ませる。
危惧していた味はほとんどせず、ただ彼女のやわらかい舌の感触が心地良い。
ぬるぬるとした唾液を交換して、互いを味わいつくしてく。
668冬の夜:2008/03/24(月) 04:47:28 ID:obxKmxRb
「んむっ、……っん!」
 だが今更キスだけで満足するはずもなく、小波は春香を再び脱がし始めた。
破れたスカートがするりと外れ、かすかな牝の匂いがあふれだす。
もじもじと動く太ももに目を奪われそうになるも、無視して胸へと手を伸ばす。
柔らかく、暖かく、鼓動が伝わるかたまり。
興奮しているのか、桃色の突起物は少し隆起していた。
「ん〜〜〜〜」
 フロントホックのブラを外し、柔らかい乳房を優しく揉む。
汗ばんだ薄い桃色の肌が、吸いつくように手にまとわりついた。
「ふぁ……あっ、先輩、あの……今日は大丈夫ですから、その、このまま……」
 こちらの男根を手で擦りながら、春香。
にやにやとした笑みを自覚しながら、小波は耳元で囁く。
「生でしてほしいなんて、本当にエッチだね、春香ちゃんは」
 その言葉に春香が動揺するかに思えたが……彼女は挑発的な目つきでこちらを見つめ。
「えぇ、そうですよ! えっちですよ! 気持ち良くなりたいんですよ! 悪いですか?」
 逆切れしつつ肌を寄せてきた。心臓の鼓動が伝わるほど密着して、二人はそのままベッドに倒れ込む。
「いや、むしろそそるね」
「ん!」
 胸に一度顔をうずめた後、ゆっくりと舐めまわし始める。
朱に染まっている肌が小さく震え、頬に当たる柔らかい感触がこれから先の期待を増幅させる。
時折後が残るほど強く吸いつきながら、小波は下半身へと手を伸ばした。
「ふぁ……んっ!」
 最後の砦――それを下ろす。
あらわになる微かに湿った艶やかな陰毛……だが
「まだあんまり濡れてないね……エッチな春香ちゃんにしては珍しい」
「〜〜〜〜!!!」
 濡れているのは確かなのだが、視認できるほど濡れてはいない。
それが少しだけ不満だったが、小波は優しく春香を責め立てていく。
すでに膨れ上がっている陰核を優しく撫で、ひくひくとうごめく入口をこじ開け。
快楽で弛緩していく春香の身体に男根を擦りつけて快楽を味わう。
「ちょっといじっただけで……もう溢れだしてきた」
「…………んっ!」
 指を引き抜いて春香の目の前にかざすと、確かに光る淫らな液体。
それを春香の眼前へと持っていく、恥ずかしそうに歪む顔。
「やっぱり先輩の方がえっちですよ……わざわざ見せるなんて、んむぅ!」
 それを口へと突っ込むと、春香は音を立てて指をしゃぶり、自らの液体の味に顔をゆがませた。
小波はそれを気にせずに責め続ける――固くなった胸の突起、汗ばんだうなじ、赤く染まった頬。
快楽に耐えきれなかったのか、春香は小波の指を口から出し、小さく鳴きだした。
舌でつつき、噛み、舐め、吸いつく。そのたびに微妙に違う声色の喘ぎ声が漏れる。
「ん! あぁ、はぁ……先輩も、脱いでくださいよぉ」
「ん〜、なんかその時間ももったいなくて」
 面倒で脱いでなかった服を、春香は力の抜けた手で脱がせようとしてくる。
責めるのをとめずに、彼女の身体を味わい続けていると。
「だ、駄目ですって……こう、たくましい胸板に触れるのが。
んっ! ……その、だいご味なんですから」
 春香がいやいやと小波の身体を押しながら、そんなことを言ってきた。
涙目の彼女――悲しいというわけではないだろうが――に、小波の手が止まる。
669冬の夜:2008/03/24(月) 04:47:51 ID:obxKmxRb
「……そうなの?」
「先輩だって、あぅ……ほ、ほら。胸を触るの好きじゃないですか」
「それとこれとは別な気がするけど……まあ、いいか」
 名残惜しいがいったん離れて、手早く服を脱ぎ裸体をさらす。
プロ野球選手なだけあって体には自信がある小波。
もっとも、いまだ発展途上……まだ伸びる余地はあるとも考えているのだが。
「…………ふぁ」
 感嘆した声が耳に届く、視線を向けると涎を垂らしそうな呆けた顔。
足をもじもじと動かし、欲にまみれた瞳でそりあがった男根をじっくりと見つめる彼女の姿に、
小波は衝動を抑えることができなかった。
「んんぅ!」
 押し倒し、再び唇を奪う。
そのまま男根を入り口にあてがい、一気に貫いた。
「!!!!」
 身体が震えるほどの快楽、暖かく濡れた内壁がキツク絡んでくる。
口を離すと先ほど彼女自身が言っていた通り、少し苦しそうに息を吐きだした。
「はぅ……あっ、はぁぁ……んっ!」
 それでも彼女は快楽を感じているのか、こもった吐息を淫らに吐き出しながらゆっくりと腰を動かし始めた。
小さな水音と共に、ギシギシと音をたてて揺れる安ベッド。
スプリングがイカれてしまうのを少し怖れたが、愛しあいたいという心が彼女の動きを止めようとしなかった。
「自分から腰を振るなんて、本当にエッチなんだな」
「うぅ……ん……」
 春香は懸命に身体を動かしているが、小波が若干押さえつけるように位置を取っているため
大した動きをすることができていない。
加えて小波も動こうとしていないため、春香は満足する快楽を得ることができないようだった。
「せ、先輩……その……」
 まっすぐにこちらを見つめる瞳には、明らかに懇願の色が入っている。
小波は彼女の望みをかなえるべく……
「きゃっ」
 動いた、といっても腰をグラインドさせるのではなく、春香を上にするために。
狭いベッドの上でそれを行うことは少し困難だったが、春香の協力もあって何とかやり遂げる。
「う……あ……」
 騎乗位――つながっているところを見られているのを意識したのか、春香の顔が羞恥で歪む。
「ほら、これなら動けるだろ? 頑張って」
「は、はい……ん!」
 命令に従い、春香が動き始める。
貪欲に腰を動かして自らの快楽のポイントへと男根を擦りつける。
ぐちゅぐちゅという音、ベッドの軋む音、互いの荒い呼吸。
互いの存在を確かに感じて、少しづつ高みへと昇っていく。
「ひゃ! あああ!」
 さらなる快楽を求め、小波もゆっくりと腰を動かし始めた。
もはやベッドのことを気にする余裕もなく、ただただ無心で突き上げる。
「あっ、あぁっ、あはぁ……」
 眼前で揺れる乳房、それをわしづかみに。
ぐにぐにと歪ませ、プルプルと揺らし、紅色の突起をつねる。
春香の眼がだんだんと情熱にとろけていくのを見て、小波の眼も同じようにとろけていく。
一段と固くなった肉棒に、卑猥な粘液がまとわりつき。
彼が春香の最奥を小突いた瞬間。
「ふぁあああああああ!!!」
 びくびくと体を震わせ、春香が一際大きい声を部屋に響かせた。
膣内の締め付けも強まり、射精を促すようにきつく蠢く。
だが小波はそれをモノともせず、さらに突き上げる。
670冬の夜:2008/03/24(月) 04:49:03 ID:obxKmxRb
「あ、いや、せんぱ、も、いって、うぁ!」
 制止の言葉と共に彼女の手がこちらを押さえつけようと伸ばされる。
その手を掴み勢いよく引き寄せて、首筋に口付け。
密着しながら、それでもさらに激しく腰を動かし続ける。
「あ゛ぅ、あっ! あっ、んっ、んぁ!」
 何度も絶頂を迎えているのか、苦しそうに春香はうめき続けている。
痙攣し続ける身体は限界を訴え、抜けなくなるのではないかと思う締め付けが襲ってくる。
「せんぱい……せんぱい!!」
「春香ちゃん!」
 切羽詰まった声に春香の顔を見る。
彼女のぼんやりとした瞳と視線が絡んだ瞬間、小波は欲望を吐き出した。
「う、あぁ! あっ……あっ!」
 どく、どく、と波打ちながら快楽を甘受する己の分身。
それを奥へ、奥へと押しこむ。
 吐きだされるたびに春香の身体が震え、吐きだすたびに幸福感に包まれて。
「あっ……はぁ、はぁ……はぁ……ふぅ……」
 一時の間を置いて、春香の震えがだんだんと小さくなっていく。
密着した肌から伝わる激しい鼓動、それを誰よりも近くで感じながら小波は射精を終えた。
唇を離し、唾液の糸が垂れる。春香はゆっくりと目を開き、嬉しそうに顔をゆがませた。
「……先輩」
 しばらくしてくぐもった吐息と共に、耳元で囁かれる。
愛の言葉、事後の感想、そんな言葉が聞こえると思っていた。
「まだ、終わりじゃないですよね?」
「へ?」
「ん!」
 彼女の赤く染まった顔が視界に入ったかと思うと、口内に異物が侵入してきた。
柔らかなものが、口のなかを犯す。
口づけ、そう呼ぶにはあまりに荒々しい食べられてしまうと錯覚するようなもの。
同時にベッドの軋む音が再び聞こえ始める。
二度吐き出して力を失った分身に、快楽が襲いかかる。
「は、春香ちゃん……すぐはちょっと、ぐ!」
 唇が離れると同時に、小波は情けなくも懇願した。
だが春香は聞く様子もなく、一心不乱に髪を揺らしながら動き続ける。
熱い吐息、滴る汗、据えた匂い、ぬるりと生暖かい感触。
小波のモノに力が戻るのに、そう時間はかからなかった。
「あ、固く……あっ! ああ!」
 力を取り戻したモノで、良いところを刺激されたのだろう。
春香の口からくぐもった嬌声がこぼれ始める。
「んっ、あっ……奥、もっと奥……あんっ!」
痛いほどに己の分身を食われて、小波はまともに動けずにいた。
それでも手を伸ばし、彼女の身体を支える。
一掃と激しくなる動き、揺れる乳房から光る汗が飛ぶ。
混じった体液が音を立て、濡れた肉に包まれた骨がぶつかりあうほど強く。
「先輩……私、もう!」
「わかった!!」
 春香の口の端から涎がこぼれそうになるのを見て、小波は腰を思いっきり突き上げた。
「あ゛あ゛あああああぁぁぁぁ!!!!」
 再び奥へと飲みこまれていく精、高らかに叫ばれる声。
「はぁ、はぁ、はぁ……ふぁ……」
 …………長い長い余韻の後、春香はくたりと力をなくししなだれかかってきた。
今度こそ終わりを実感し、小波は大きく息を吐きだす。
「……先輩」
「ん……」
 繋がったまま、確かな幸せを感じながら二人は強く抱きしめあった。
671冬の夜:2008/03/24(月) 04:50:56 ID:obxKmxRb
 小鳥の鳴き声、意識が急速に浮上する。上半身をおこすと同時に柔らかな感触が腕に触れる。
見るとそこには愛しい彼女の姿。穏やかな寝息を吐きながら幸せそうに眠っている。
(……ぷにぷに、っと)
 ほっぺたをつつくと、春香は小さな笑顔を形作り、ころりと寝返りをうった。
もっといじくろうかとおもったが……かわいらしい寝顔を壊すことが出来ずに、彼は立ち上がった。
とりあえず服を買いに行かないと、そう思い身支度を整えようと思ったところで
「あ……」
 ようやく彼は外に出れない身体だと気づいた。
交わった後軽く体を拭いたものの、未だ身体に匂いがこびりついているのがわかる。
(先にシャワー浴びようかな)
 節々痛む身体を引きずり、小波は歩き始めた

「こんにちは!小波さん!」
 シャワールームをでた瞬間、とてつもなく爽やかな声。
振り返ると無意味にキラキラとしたオーラを持つ、輝星也の姿がそこにあった。
「こんにちは……そういえば今日出発だっけ」
「はい!」
 にこにこと笑う彼に苦笑しながら返事をする。
つい先日、金銭トレードで移籍が決まった輝。
少々迷惑な所がある彼ではあるが、いなくなるとなると、寂しいものを感じる。
「そうだ! 一つお願いがあるんですけど、いいですか?」
「? 俺にできることなら」
 少し困ったような顔をした輝、しばらく合うことはないだろう彼の望みは、
できるだけ聞いてあげたかった。
「ありがとうございます!実は他の皆さんに断られて困ってたんですよ、さあ行きましょう!」
「へ?ち、ちょっと!?」
 ぐんぐんと小波を引っ張る輝、猛烈に嫌な予感が襲ってくる。
黒野博士の機会を前にしたときのような、そんな予感が。
「いえ、最後にもう一度練習をしようと思いまして」
「げ! や、やっぱり俺はや「さあ! 走ってグランドに行きましょう!」
 ただでさえ疲れている時に、彼の言う『友情タッグ練習』をしたくはなかったのだが。
拒絶の言葉を言うことすらできず、小波はグラウンドへと連れ去られた。


「…………ふぁぁ……? 先輩?」
 きょろきょろとあたりを見回し、部屋の主がいないことに気づく。
布団に彼のぬくもりが残っていることからして、彼がいなくなってあまり時間はたっていないのだろう。
眼を擦り、大きく伸びをしたところで、ようやく春香は部屋に一人きりだという事実をようやく認識した。
……そうなれば彼女がとる行動は一つ。
「……今がチャンス」
 小さくつぶやくと、彼女は……
672八時起きなのはたぶん気のせいじゃない:2008/03/24(月) 04:53:16 ID:obxKmxRb
終わりです、…春香がこんなに書きづらいとは思いませんでした
動かしやすさで言えば武美が一番ですね、ボケ、突っ込み、シリアス、全部オッケーなのはすごい
ちょっと描き終わった後の確認が足りないのはごめんなさい、似た文章使ってるかも
673名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 07:18:02 ID:CKlvrAOQ
きたきたきたぁ!GJGJGJ!!
〇〇の夜ってことは作者は管理人さんですかね?あなたの作品私大好き
674名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 11:22:09 ID:0wKsWUi3
GJGJGJGJGJGJGJ!!!
春閣下いいよ春閣下

春香は攻略してて一番楽しかった。
性格もいいし鬱展開ないしイベントもニヤニヤ三昧だし
675名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 13:03:08 ID:ZDhH0yAX
べ、別にラセツがGJってわけじゃないんだからね!
676二等兵:2008/03/24(月) 17:59:31 ID:Ynk0iuCl
アンヌって需要あるかな?
正確には9裏のアンヌ×ボブなんだけど…。
677名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 18:20:47 ID:CKlvrAOQ
パワポケで需要のない彼女なんてほとんどいないさ
678名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 19:10:22 ID:Beek1i3F
春香の人GJ!
前スレから待ってた甲斐があったぜ
あとリンのSSが完成したので投下します。
6791/8:2008/03/24(月) 19:14:11 ID:Beek1i3F
注意:8主人公が茜と出会う前のSSなので茜の出番は無いです。

『お仕置き』

夜は人でごった返すゴールデン銀座も、平日の昼間であり、人は疎らだ。そんな街をリンは足早に歩いていた。
モデルといっても通用しそうなほどの美貌を持つリンは、常に周囲の注目を集める。今日も行きかう男達の視線を集めていた。
普段ならそんな視線など気にも留めないのだが、今日のリンは様子が違った。
人々の視線を恐れ、逃げるようにしている。その表情には焦りの色が浮かんでいた。
いつものクールな彼女を知る人間から見れば別人かと疑うことだろう。
それほどまでに今のリンは異常だった。

リンは目的地である公園に到着すると、辺りを見渡した。
この場に呼び寄せた人物がいるはずだ。
「遅かったじゃないか」
背後から声が聞こえる。振り返るとそこには肩から大きなバッグを掛けた小波がいた。
リンに気付かれずに背後を取るあたりは流石はCCRのエージェントといったところか。
今日、彼女がここに来たのは小波に呼び出されたからだった。
「ちゃんと言われた通りの格好をしてきたか?」
リンは黙って頷くことで肯定する。
「じゃあ確認するぞ」
こっちへこいとばかりに茂みへと歩き出す小波の後をリンは無言で追った。
人目につかない場所まで辿り着くと、リンは少し躊躇った後おもむろにコートのボタンを外しだす。
コートを開くと、中にはリンの生まれたままの姿があった。

今日リンが裸にコート一枚でここまで来たのは、この男に強要されたからである。
と言っても別にリンが弱みを握られているわけでも、人質がいるわけでもない。
ただ小波は女を虐めることに性的興奮を覚える男であり、リンは虐められることに快楽を見出す女であったというだけのことである。
初めのうちは互いの第一印象とあまりにかけ離れた性癖であるがゆえに戸惑いがあった。
そのため二人の行為は言葉責めなどソフトなものだったが、性行為の回数が増えると次第に内容はエスカレートしていった。
遂にはこんな野外露出プレイにまで手を出したというわけである。
6802/8:2008/03/24(月) 19:15:24 ID:Beek1i3F
「ちゃんと言いつけは守ったみたいだな。でも約束の時間を5分オーバーしているぞ。お仕置きだな」
“お仕置き”とは言っているものの、小波は時間を守れていないことに腹を立ててなどいない。
それでも“お仕置き”という言葉を使うのには理由がある。
二人が付き合い始めて間もない頃、お互いの性癖を知ってもなかなか欲求に従えないでいた。
小波はいつも気丈なリンを虐めることに抵抗があったし、リンも虐めて欲しいと言うにはプライドが邪魔した。
そんな折、リンの不手際で小波が被害を受けることがあった。その際小波はふざけて“お仕置き”と称してリンを陵辱したのだ。
このとき二人は気付いたのだ。“お仕置き”という大義名分があれば無理なく調教ができると。
今では“お仕置き”は小波がリンを責めるための、またリンが小波に責められるための口実となっていた。

小波はバッグのファスナーを開け、中を物色しだした。
このバッグの中にはリンを調教するための道具が沢山詰まっている。
小波はバッグからピンクローターを取り出す。今まで何度もリンに快楽を与えてきた道具だ。
「ホテルまでこれを付けてもらう」
リンは絶句した。これまでの調教はいずれも人目につかない所で行われてきた。
こんな格好で街を歩くことさえ恥ずかしいというのに、ローターをつけて人前に出るなどもっての外だ。
「そんな!?」
想像しただけで震えるリンに構うことなく、小波はローターを肉芽へと押し付ける。
「ひぃっ!」
十分に開発されたリンの身体は、否応無く反応してしまう。クリトリスは途端に大きくなり、皮を剥いて外へと飛び出す。
小波はそんなリンの反応を満足げに眺めた後、ローターが落ちないようにしっかりとテープで固定する。
「こんな状態で外を歩くなんて……」
「何勘違いしてるんだ?」
現状を憂うリンに小波が追い討ちをかけるように語りかける。その手には新たなローターが握られていた。
「今日はローターを3つ用意したからな。乳首にも付けるぞ」
クリトリスだけでさえどうなるかわからないというのに、さらに乳首まで責められるというのか。
あまりの要求に、リンはぞっとする。
身を震わせるリンを小波は強引に抱きよせて口づけする。と同時に口移しで何かの錠剤を送る。
リンにとっては完全な不意打ちだ。とっさのことについ錠剤を飲んでしまう。
「ぅん…… 何を飲ませたの!?」
「すぐにわかるよ。毒じゃないから安心しろ」
まだ聞きたいことがあるリンだったが、小波に何を言っても答えるはずもない。
小波のことだし毒の類ではないだろう。諦めて早くホテルへ行くことにする。
「さあ行くぞ。言い忘れてたけど、ホテルに着くまでにイったらまたお仕置きだからな」
小波は追加の課題に、リンはまた頭を悩ませることになった。
6813/8:2008/03/24(月) 19:16:07 ID:Beek1i3F
公園からホテルまでは歩いて10分程度。ただ歩くだけならばなんて事はない距離である。
それでも今のリンにとっては地獄のような時間となっていた。
3つの弱点から連続的に与えられる振動に加え、白昼堂々こんな痴態を繰り広げているという事実がリンの官能を責め立てる。
それでもなんとか堪え、道のりも半分を迎える頃になると刺激にも慣れてくる。
この調子で行けば何とかなりそうだ。そう思うリンに新たな衝撃が襲い掛かる。
「!?」
突如ローターの振動が強くなる。リンは何が起こったか理解できず小波を見る。
「驚いたか? このローター、リモコンで操作できるんだ」
必死に耐えようとするリンだったが、変幻自在に強度を変える球体に対して彼女の身体はあまりに頼りなかった。
「もうイったのか。リンは堪え性がないな」
往来で絶頂に達してしまう恥辱はリンの被虐心を煽る。そんなリンに小波の言葉がトドメを刺す。
「今の顔、すっごいエッチだったぞ。周りの奴らに気付かれたんじゃないのか?」
リンには顔から火が出そうなほどの恥辱に悩まされながら、ゆっくりと進むことしかできなかった。

ホテルへと辿り着く頃にはリンは一人で立つことさえままならない状況に追い詰められていた。
小波の腕に抱きつく姿は、仲の良いカップルの様である。
リンにとってこんな姿を人前に晒すことはこれ以上ない屈辱であったが、意思とは裏腹に身体は言うことを気かない。
既にチェックインしてあるらしく、すぐさま部屋と向かうことが唯一の救いだった。
6824/8:2008/03/24(月) 19:17:00 ID:Beek1i3F
部屋へ辿り着くなりベッドに倒れこむリン。身体はとっくに限界だったようだ。
「お願い、小波君。もう外してもいいでしょ?」
「ああ。でもまだお仕置きがあるからな」
小波はリンに取り付けたローターのスイッチを切り、手早くテープを外す。
ぐったりとしたリンの身体を小波は抱き起こし、備え付けの椅子へと運ぶ。
リンを座らせると、小波はまたバッグの中身からあるものを取り出した。
縄である。緊縛プレイは二人の間で特にポピュラーなプレイなので縄の使用頻度は高い。
今では小波も縄の扱いに長けるようになっていた。
リンは瞬く間に椅子に縛りつけられる。
両手は背もたれの後ろで拘束され、自由に動かすことができない。
左右の足はそれぞれ手すりに固定されており、大きく股が開かれる形になった。
女性の恥ずかしい部分を隠すことができない体勢である。
肥大化したクリトリスも、熟れたヴァギナも、アナルさえも公開する恥辱にリンは気が狂いそうだった。
「いい眺めだな」
小波はリンの開かれた股の前に移動し、彼女の恥ずかしいところ全てを特等席で見ている。
リンは見られるだけで気をやってしまいそうなほど感じていた。
小波のことだからこれだけで終わるわけがない。
これからどんなお仕置きをされるのか、想像するだけで女性器は濡れそぼる。
過剰に分泌された愛液は重力に従って下方へと流れ、肛門を淫らにコーティングする。
その様子を見て、小波は次のお仕置きを思いついたようだった。

小波の手には奇妙な道具が握られていた。
大小大きさの異なる球体が数珠繋ぎになっており、一番大きい球体には指が引っ掛けられるぐらいの輪っかが取り付けられている。
「何なの、それ?」
初めて見る異様な物体をリンが不安げに尋ねる。
「これはアナルビーズって言うんだ。このビーズを尻の穴に入れて引っ張る玩具だよ」
楽しそうに道具の解説をする小波とは正反対に、その卑猥な使用法を聞いたリンは言葉を恐怖した。
小波は緊張で強張ったリンのアナルにビーズを一つずつ丁寧に押し込んでいく。
このアナルビーズは奥に行くたびにその直径を大きくしてある。そのため、後の方になるに従って肛門への刺激も大きくなっていくのだ。
無論腸内の異物も多くなっていくため、身体の中からの圧迫感も増大していく。
時間と共に肥大していく苦痛にリンは苛まれる。
「よし。全部入ったな」
挿入が終わると今度は尻から生える輪っかに指をかける。
アナルというのは入れるよりも抜くことで快楽を得られる器官である。
故にこの道具もアナルから引き抜くことで最大の快楽を得られるのだ。
これまでの調教でそのことを知っているリンは、その快楽に耐えるべく身構えた。
しかしリンの次なる恥辱はまったく別の場所から始まるのだった。
6835/8:2008/03/24(月) 19:17:55 ID:Beek1i3F
「こ、小波君。縄を解いて」
「まだお仕置きの最中だぞ」
唐突に調教を止めるように言い出すリンに、小波が呆れたように返す。
間に休止を置いたらしらけてしまう。そんなことリンもわかっているだろうに。
「終わったらすぐ戻ってくるから、また縛られに来るから速く」
「どうしたんだよ」
小波の問いかけに、説明を躊躇うリン。しかしこのままでは開放してもらえない。観念したようにリンが口を開く。
「ト…… トイレに行きたいの」
恥ずかしがりながら答えるリンに、なるほどとばかりに小波が頷く。
「ようやく効いてきたか」
小波は一人納得する。当然理解できないリンは小波に説明を求める。
「さっき公園で薬を飲ませたよな。あれ、利尿剤だったんだ。
本当は尿意に耐えながらホテルまで行かせるつもりだったんだけど効くまで結構時間がかかったな」
「わかったから、トイレに行かせて」
「いいこと思いついた。ちょっと待ってろ」
「え? どこへ行くの? 速く解いて」
部屋から出る小波。リンは置き去りにされてしまう。
縛られて自由を奪われたリンはどうすることもできず、ただ漏らさないように下腹部に力を込めるだけだった。
6846/8:2008/03/24(月) 19:18:47 ID:Beek1i3F
小波が部屋へ帰ってくる。ペットボトルを買ってきたようだ。
速く解けというリンの言葉を無視してペットボトルの中身を捨てる。
空になった容器の口をリンのクリトリスへと押し付けた。
リンは一瞬何をしているのかわからなかったが、すぐにあることに思い至る。
「まさか!」
「その通り。この中にすれば解かずに済むな」
「そんな……お願い小波君、縄を解いて」
「それじゃあチャンスをあげるよ」
アナルビーズへと手を掛ける。
「これを引き抜いて、漏らさなかったら解いてもいいぜ」
リンは言葉を失う。極限まで我慢しているのにそんなことされて耐えられるはずもない。
なんとか止めさせようとするリンを無視して一気にアナルビーズを引き抜く。
肉体も精神も限界まで虐められたリンに強烈な刺激が襲い掛かり、頭の中が真っ白になる。
耐えられなくなりペットボトルへと黄色い液体が注がれる。
女性は一度尿を出すと途中で止めることができない。リンは止められない洪水に翻弄されるしかなかった。
「沢山出たな。もうちょっとで溢れるところだったよ」
目の前にたった今排泄した液体を持ってこられ、リンの羞恥は燃え上がる。
何より恥ずかしいのは小波の前で放尿したときに快楽を感じたことである。
あまりに破廉恥な事実がプライドを蝕んだ。
きっとこの男はこのことに気付いているだろう。
これからのお仕置きのネタに使われるかと思うと、今から気が滅入る。
もっとも今そんなことを気にしている余裕など無いのだけれども。
6858/8:2008/03/24(月) 19:20:19 ID:Beek1i3F
小波も満足しただろう。ようやく開放されると、リンは心の底から安堵した。
リンが人並み以上の体力を持っていたとしても、これ以上続けられては身体が持たない。
息も絶え絶えといった様子で絶頂の余韻に浸るリンは、小波の行動に気付けなかった。
「な、何をしてるの小波君?」
小波は野外でリンがつけていたローターを再び装着させていた。
「俺は疲れたからこれで休むけど、リンにはまだおしっこ漏らしたときのお仕置きが残ってるだろ」
そう言う小波の手には、バイブレーターが握られていた。


結局リンが開放されたのはこれから2時間後のことだった。
普通とはかけ離れた小波とリンの関係は、一人の少女と出会いを経て更に歪んだ関係へと発展することになるのだが、それはまた別のお話である。
686名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 19:24:24 ID:Beek1i3F
投下完了しました。
茜と知り合ってからリンとエロいことさせるのが無理っぽかったので、茜と出会う前にリンとエロいことさせてみた。
おかげで茜の出番がなくなってしまった……
茜好きな人ごめんなさいorz

>>677
そんな事言ってると陸手先生とか書いちまうぞ
687名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 22:15:44 ID:muQr6saU
一番槍GJ!
これは是非茜と出会った後のも書いて頂きたい!

そして陸手先生は勘弁して。
688名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 22:23:43 ID:fztJuuLK

責められるリンもいいね

陸手先生・・・怖いもの見たさで希望してみるwww
689名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 23:24:19 ID:iz7jj/JX
えっ・・・俺の望みが文章化されてる?

GJだよ
690名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 23:47:11 ID:2B3q+SWH
GJ。できれば1主とようこ先生希望
691名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 19:57:03 ID:4bjuzWnz
GJ!
今度は責めるリンも見てみたい
692名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 23:50:56 ID:DTrdxnNX
五十鈴のネタってある?
693名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 00:05:52 ID:DhzNtM/L
普通のラブラブえっちなシチュなら誰でも使えるよな、コスプレとかSMとか
そのキャラを生かしたシチュとなると五十鈴はあんまりないかもなぁ
694名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 00:28:35 ID:x/bWWvdI
すでに洞窟のシチュは書かれたけど、別にこのシチュは誰かのものなんて書かれていないからかいてもいいんじゃね?

とりあえず五十鈴の神光臨を気長に待つとしよう
6950/8:2008/03/26(水) 01:12:55 ID:tWF/FGB/
おそらく陸手先生以上に需要のない人物が主人公です。

人気のある、とあるヒロインが出てきますが
この解釈は私独特のものだと思うので、あまり真に受けないでください。
6961/8:2008/03/26(水) 01:13:22 ID:tWF/FGB/
  「おかえりなさいです!」
 帰宅して靴を脱ぐ前に小さな人影が居間から走ってきて私に飛びついた。
 いつものように、私はよろけながらそれを受け止める。
  「ただいま、茜。ちゃんとご飯は食べたのか?」
  「はいです。アカネは5%増量セール中なのです。」

 私の名前は高坂章正。大神グループ第6課に勤めるサラリーマンだ。
 課長職とはいえ、出世街道からは離れてしまっている。
  「今日はこの前の定期テストの結果が返ってきたのですよ?」
  「あ…ああ、なるほどな。」
 見てみると数学100点、英語100点、…やれやれ。
 当然のこととはいえ、こうも満点が続くとげんなりする。
 答案用紙から目をはずすと、茜は得意そうになにかを期待してこちらを見ている。
  「ん、なんだ?」
  「えへへ、まだあるのです!今日は美術の授業でお父さんの絵を描いたのです。」
  「ま、お前のことだから完璧な絵なんだろうな。」
 軽い皮肉をこめて私はいなし、ネクタイをはずす。
 手渡された絵をなにげなく受け取って、私は凍りついた。

 幼児が描いたような書きなぐり。「おとうさん」とゆがんだ字。

 思わず私は茜を平手打ちしていた。
 あれに手を出したのはそれが初めてだった。
 怒ったのではない。私は途方もなく怖かったのだ。
6972/8:2008/03/26(水) 01:13:49 ID:tWF/FGB/
 私が会長に呼び出されたのは、それが初めてのことだった。
 秘書にここで待つようにといわれた場所で私たちは不安そうな面持ちで顔を見合わせた。
 植草、田上、そして私。
 いずれも出世街道から離れた40超えの連中である。
 会長みずから引導を渡す気になったのだろうか?

 やがて、通された会長の部屋は薄暗くて天井の照明だけがやけにまぶしかった。
 …薄暗いのにまぶしい?
 会長の存在感に圧倒されているからそう感じるのだと、しばらくして気がついた。
  「6課の高坂君。7課の植草君。8課の田上君。」
 会長は一人ひとり名前を読み上げると椅子にすわったまま私たちを見下ろした。
 いや、私たちは立っていたから見下ろされるはずがない。だがそう感じたのだ。
  「今日から君たちにはわがグループの新商品の開発に協力していただく。」

 新商品。けげんそうな表情をうかべる私たちの目の前に、3人の女の子が連れられてきた。
 うつろな目つきをしているが、いずれも10代なかばだろう。
 ひとり幼く見えるのがいて、髪の毛がひとふさ真上にゆれていた。
  「今日から、この子達を娘として育てていただきます。」
 女の子たちを連れてきた、だらしなく白衣を来た男はそう宣言した。
 どうしてそんな勇気があったのかわからないが、私はようやく声を絞り出した。
  「あの…わたしは結婚すらしておりませんが。」
 白衣の男が私の目の前に戸籍を突きつけた。私は結婚して、死別したことになっている。
  「このくらいのことが大神にできないとでも思っていたのかね?」
 会長は愉快そうに、そう言った。

 この日から私の恐怖は始まったのだ。
6983/8:2008/03/26(水) 01:14:21 ID:tWF/FGB/
  「絵ですか?おかしいですね。彼女たちなら、完璧なデッサンで描けるはずですがね。」
 白衣の男は首をかしげた。

 こんなに汚いデスクは見たことがない。どうも技術職の連中はだらしない。
  「とりあえず、参考のためにその絵をいただきましょうか。」
 捨てなくてよかった。私はしわをのばした絵を彼に手渡した。
  「ははあ、なるほど。記憶からのイメージ想起ですね。」
 うなづいて絵を返してくる。
  「記憶ブロックに阻害されて、正確な描写ができないのですよ。」
 のどがからからになった気分で手をのばした私は、ファイルの山をくずしてしまった。
 人物の写真つきのデータファイルが床にちらばる。
  (第3世代アンドロイド?)
  「あ、だめですよぉ。
   その資料、口外すると首が飛びます。ええ、リアルにね。」
 白衣の男はニヤニヤしながら首を切り落とすアクションをした。

 帰りに偶然、エレベータの中で植草に会った。
  「君のところはどうだい?」
 小声でたずねてみた。
  「ああ、最高さ。いいオモチャをもらったな。」
 え?…聞き違いではないのか?
 再度たずねると彼はゆがんだ笑いを浮かべた。
  「まさか、まだ使っていないのか、君は?
   さすが、社内で聖人とうわさされているだけのことはある。」
 再度たずねると彼は教えてくれた。
  「あれはセクスドールさ。そのために作られてるんだ。」
 ぎょっとして私は彼の顔を見つめた。
 彼は声を押し殺して笑っていた。ひゅうひゅうと口から息を吸い込む音がもれた。
 その表情、あきらかに彼は狂気に犯されつつあった。
6994/8:2008/03/26(水) 01:14:55 ID:tWF/FGB/
  「お父さん、おかえりなさいです!」
 あいまいに答えた私に、茜は身体を押し付けてくる。
 植草の話を聞いていた私は、おもわず嫌悪に身をふるわせた。
  「?どうしたのです、パパさんは。」
 下から見上げる媚を売る表情。まるで商売女のように…
  「やめろ!」
 私が叫ぶと、茜はびくっと身をすくませた。
  「アカネ、なにかいけないことしましたですか?」
 口の中でもごもごと言い訳しながら居間に逃げる。
  「アカネが人間として大事なものが欠けているから、愛してくれないのですね?
   ショックです。100万ボルトぐらいショックです。
  こうなったら実力行使です!」
 茜がタックルしてきた。
 私は思わず、茜を突き飛ばしていた。
 ごん。
 いやな音がした。
 テーブルの角にあたった?あわてて私は茜の様子を見た。
  「痛いです。アカネの大事なところが痛いです!」
 頭から大量の血を流しながら、茜は無邪気に笑った。

 それはとても恐ろしい光景だった。
7005/8:2008/03/26(水) 01:15:29 ID:tWF/FGB/
  「なんなんだ、あの回復力は。あれじゃ人間じゃないことが一発でばれるぞ。」
  「大丈夫ですよ、製品版は人間並みに傷の回復力を落とす予定です。」
 こともなげに白衣の男は答える。
 この男は自分が神だとでも思い込んでいるのか?

  「そんな技術があるのに、どうして精神面を完全にしないんだ。」
 え?と不思議そうに白衣の男はこちらを見る。
  「人間として大事なものが抜け落ちてるんだろ?彼女たちには。」
 ああ、と彼は笑みを浮かべた。
  「本人がそう言ってたんですね。
   あれ、ウソです。」
 こんどは私はきょとんとする番だった。
 くくくっ、と笑いながら彼は説明した。
  「そう思い込ませてあるんですよ。
   自分たちは不完全な存在だ、ってね。
   普通の人間に対してコンプレックスを持っていると、なにかと操作しやすいですから。」 
 わたしは唖然と目の前の男を見た。
  「じゃあ、涙はどうなんだ。あの子は泣けない。」
  「うっとおしいじゃないですか。乱暴して泣き出したら気分がなえるでしょ?」
  そばの水槽を指差す。
  「まあ、時々は涙の出るタイプも作ってるんですよ。
   たまにはそんなのもいいかと思って。
   でも失敗作だと思ったらそこの装置で溶かしちゃうんです。ジューッとね。」
 こいつは神かもしれないが、完全に狂っている。
7016/8:2008/03/26(水) 01:16:01 ID:tWF/FGB/
 その夜、茜が私のベッドにもぐりこんで来た。
 純粋な笑顔で私の顔をのぞきこんでくる。
 やわらかい身体と体温を感じる。肌のなめらかな感触に陶然とする。
 「アカネを愛してくださいです。」
 愛らしい唇が言葉をそっとつむぎだす。
 それにくちづけできれば、なんと心地よいことだろう。

 (なんだ、立たないの?)
 大学生のとき、私は初めて女とベッドに入った。
 緊張していた私が、さんざん前戯しても立たないことにいらだった女は小馬鹿にしてそう言った。
 (男として大事ななにかが欠けているわね。)
 それ以来、私は女を近づけなかった。

 茜の顔が、あのときの女の顔と重なった。
 私は絶叫して茜をベッドから突き落とした。そのまま狂ったように殴りつける。
 家庭内暴力、という単語が頭の中をよぎったが、そうしないと発狂してしまいそうだった。
 私の中のトラウマが、隠していた傷があばかれた。純粋な天使によって。
 
 われに返った私は茜の手当てをし、茜が寝入るまでそばで謝り続けた。
 はれ上がった茜の寝顔を見ながら、私はつぶやいた。
  「お前、心のない人形だったらよかったのにな。」
 一瞬、茜がぴくりと反応したような気がした。
  「幸せしか見えない人形なら、よかったのにな…」
7027/8:2008/03/26(水) 01:16:32 ID:tWF/FGB/
 あの夜から、私はささいなことで茜に暴力を振るうようになった。
 このままだとあの子を殺してしまうかもしれない。 
 私は茜と離れて暮らすことにした。
 「パパはお前と一緒に暮らせないんだ。誰か、一緒に暮らしてくれる家族を見つけるといい。」
 自分でも信じていない言いわけだ。しかし茜はすなおに聞き入れた。
 
 アルバイトとホテルは私が手配した。だが、初日からあの子はホテルを利用しなかった。
 ホテルからの連絡で心配した私は、探し回ってそばの公園でダンボールで作られた奇妙な巣を見つけた。
 なんと、名前が書いてある。
 (アカネハウス1号、ね。)
 どういうわけか笑みがもれ、私は携帯電話で撮影した。いつでも会社に報告できるように。

 それから数ヶ月がすぎた。会社はなんの報告も要求してこない。
 時々様子を見に行ってみたが、元気にやっているようだ。
 アカネハウスが作り直されるたびに私は写真をとった。だんだん立派になっていく。

 そんなある日、公園を出たところで突然私は胸倉をつかまれた。
 相手は若い女だった。黒いコートを着ている。美人の部類に属する女だ。
  「まったく、やってくれたわね。
   見事な経歴査証よ。クライアントにウソを報告しちゃったじゃない。」
 息ができずにわたしはあえいだ。
  「あなた、高坂章正さんでしょ?アカネの父親の。ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」
 私が拒絶すると、女は腹を蹴った。痛い。空腹だったので吐かなかったが、胃液が口からたれた。
 だが、私は笑い出しそうだった。
 この女の暴力は怖くない。痛くて死んでしまいそうだが、純粋で単純だ。
 大神のような狂気に満ちてはいないし、魂が腐ってしまいそうな恐怖もない。
  「あなた、本当は結婚してないわね。あの子はいったい何者なの?」
 動揺を抑えようとしたが、それだけで目の前の女には十分だった。
  「そう…やっぱり、まともじゃないのね、あの子は。」
  「違う!」
 私は怒声を放った。女は驚きに目を丸くする。

 白衣の男の笑い、植草の狂気、会長の見下した目、フラッシュバックする。
 『溶かしちゃうんです。ジューッとね』『ああ、最高さ』そして茜のはれ上がった顔。

  「まともじゃないのは我々なんだ…あの子は、犠牲者なんだよ!」
 私は地面にうずくまって泣き出した。
7038/8:2008/03/26(水) 01:17:11 ID:tWF/FGB/
 ある日、仕事中に電話が鳴った。
 茜が公園で暮らしているからひきとれという内容だった。風邪で倒れたらしい。
 ずいぶん落ち着きをとりもどしていた私は、いい機会だと思った。
 こんどこそちゃんとした親子になろう。

 公園で私を待っていた男を見て、不意に既視感にとらわれた。どこで会った?
 「あの家です。」
 アカネハウスを指差した男がこちらを向いた瞬間に思い出した。床に散らばったファイルの中の写真。
  (だ、第3世代!)
 なぜだ。
 なぜ大神製のアンドロイドが私の娘の居場所を私に教える?
 陰謀。罠。忠誠心のテスト。
 さまざまな単語が私の頭の中をうずまいた。口の中がカラカラになる。
 茜が出てきたとき、私はいきなり娘の顔を張り飛ばした。強い口調でなじる。
 突然、腕をつかまれた。
  「なんだね君は。君が私に連絡してきたのではないのかね。」なんという強がり。
  「アカネは貴方と一緒に居てはいけない!」
 え?
 突然、すべてのピースがぴったりはまった。
 こいつは何も知らないのだ。自分が何者かさえ。
 そして、茜のことで本当に怒ってくれている。
  「フン!か、勝手な事をほざきおって。」
 あとは簡単だった。適当に相手をあおってから、私は逃げ出した。
 さようなら、茜。私の娘。本当の家族を見つけたのだな。

  「これでよかったの?」
 会社に帰ろうとすると、背後から黒いコートの女が私に声をかけてきた。
 この女は天涯孤独、自分の力だけで世の中を生きてきたのだろう。
 それがどうした。
 私だって社会の中で天涯孤独、必死になって生きてきたんだ。

  「当たり前のことを聞くな!
  娘の幸せを願わない親などいるものか。」

FIN.
704名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 01:34:32 ID:x/bWWvdI
その発想はなかったな…。
面白GJ
705名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 02:06:54 ID:mJAQHw7D
GJ!
茜の父親をちょっと見直したわ
…でも茜が悲しい家族事情なのは変わらんな…
706名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 10:38:54 ID:l0NNPGvr
GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJG(ry
アカネの父親がこんなまともな人間だったとは…! 意外に良かったZE★
そして主人公が第3世代アンドロイドという可能性を出してきたか…。可能性としては十分にあるな。
707名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 12:51:27 ID:Exp9Tw2Q
じ、GJ過ぎる…。
どうしたらこんな斬新な発想が出て来るんだ…。
リンとの絡みが最高。
708名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 13:02:50 ID:l0NNPGvr
今気がついたが、「植草」てwwwwwwwwwwwwクソワロタwwwwwwwwwwww
ニュース見てれば頻繁に目にする名前のはず。
709名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 14:37:21 ID:vHlEkal0
GJです

>>708全国の植草さんに謝れ!
ちなみに俺は田代という苗字のせいで・・・
710名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 14:56:50 ID:3P2+wXrQ
GJ!こういう発想はなかった
彼はマトモすぎたんですね・・・聖人か。

しかし人間は神にも悪魔にもただのヒトにもなるな・・・
711名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 15:08:00 ID:l0NNPGvr
>>709 塩酸★シメジ★平目★出目金 塩酸★シメジ★平目★出目金

 TA★SHI★RO!!!


…はい。すいません。
712名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 15:38:25 ID:x/bWWvdI
神と同じなんて羨ましい…。
親に感謝なさい。

そういえば出所したな…。
713名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 15:00:09 ID:2xVA+4G2
俺なんか名前が「誠」ってだけで氏ねって言われてるのに…。
714名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 19:57:40 ID:5VNssaCg
しかしこのスレは盛り上がってる時と過疎ってる時の差が激しいな
715名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 20:08:15 ID:NrtQoGpb
俺は時期が時期だからだと思うけどな。年半ばごろは安定して賑わってたし
716名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 20:08:53 ID:Lt0XtAGC
雑談でもいいからスレがにぎわってた方が嬉しいな
雑談からネタが浮かんだりするし
717名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 20:17:26 ID:rnRWeuxB
とりあえずまだエロに至ってないキャラをどうにかせねばなるまいと思う今日この頃
718名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 20:59:28 ID:NrtQoGpb
真央で書いているがエロが書けないこの頃
719名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 21:32:26 ID:XFov3nql
そこで空気という選択は無いのか
720名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 22:30:47 ID:5VNssaCg
ここは貴子だろう。せめて小説で幸せになってほしい
721名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 22:35:12 ID:US+ldKVa
>>719
わーった、今気分が良いからまゆみで書いてやるよ

めんどいからエロなしで、土曜くらいまで待ってるくれるならだが……
722名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 23:21:00 ID:x+G7Y15q
>>695

亀レスですけど、激しくGJです。

正直言って8プレイ時は茜の親父さんのこと「ひでー親父だな」としか思ってなかったんですけど
このSS読んで結構見方が変わりました。

こういう斬新な新解釈を盛り込んだSSも素晴らしいですね。
723名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 03:55:38 ID:Jlt4qDJn
私は合気道の使い手なんだが相手が残念な事に賞金首だったので「あなたそれで良いの?」と言うと「何いきなり話かけて来てるわけ?」と言われた。
私の兄が賞金首なのだが私はいつも勝つから相手が気の毒になったので聞いただけなんだがむかついたので「お前クリティカルでボコるわ・・」と
言って開始直後に力を溜めて朱雀の構えしたら多分リアルでビビったんだろうな、、ガード固めてたからとびげりしてカカッっとひるませながら連続攻撃したらかなり青ざめてた
724名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 05:39:24 ID:52xcvzNn
おれもまゆみは好きだな。
書いてみたいから何かネタをくれ
725名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 15:06:33 ID:15/T3mVZ
「ふふふふーーーーん」
「わっ!のりかさん!?・・っていきなり脱がさないでー!」
「ふふーん、おとなしくするです。すぐ終わるです。」
「いや、ちょっと、タンマ!シャレにならないし!」
「ふふーん、さっさと脱ぐです。・・ふふーん?結構大きいです(はぁと)
 でわ挿れるです♪ふふふふ〜〜〜ん」
「え、ホントに・・ウワアァーーーーーー!!!」
 ・・・・・

「はっ!!夢か、ビックリしたなあ(汗)」
「ふふふふーーーーん。どうしたです?あ・な・た(はぁと)」
「ウワアァーーーー!!!」
 エンドレス。
726名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 15:08:06 ID:q9aa1j7e
なんでだろ……急に寒気が
727名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 15:32:16 ID:2r8Mkelm
のりかは本気でやめてくれ・・・

小ネタはGJだが
728名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 17:04:17 ID:kXlAzzlH
小ネタでよかった…本当によかった…
729名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 17:45:31 ID:UzPnCPly
あやまれ!!
のりかさんにあやまれ!!
730名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 18:38:05 ID:SlErUNFe
だが断る
731名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 19:02:07 ID:q9aa1j7e
逆に俺達に謝れ
732名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 22:13:42 ID:WvrQB7WT
>>724
遅レスだが…

めがねとまゆみの仲直りでよくね?本編でやり残してるし。
733名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 23:06:32 ID:52xcvzNn
まゆみと言えばやっぱあれだ

「なあ、俺たち付き合ってるんだよな」
「あたしはそのつもりだけど?」
「じゃあセッ…」
「あ!用事があったんだ。帰らなくちゃ!」
「え…あ、うん(しょぼーん…)」
「……それはまた今度ね」
「…うん!」
734名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 23:28:59 ID:WvrQB7WT
>>733
SS書くために一回クリアした俺がマジレスすると、
×「じゃあ、セッ…」
○「じゃあ、キ…」
だったはず。

エロ書かないつもりだったけど、なんか気が変わった。書いてみるわ
735名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 01:17:18 ID:hugxARTT
いや、分かってて言ってるんじゃね?
736名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 02:51:28 ID:6SziZC1A
イソミソ
ヘルガ
小野(8)
リン
ルッカ



需要があるとしたら誰かな?
737名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 06:15:10 ID:p7bKSe6l
>>734
分かってるぞ、あれは
でもイベントで行為に至る余地はあれくらいしかない
738名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 09:43:12 ID:K6XEoj/y
>>736
ヘルガで頼む
739名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 10:59:45 ID:My4IrJiz
>>736
准を希望する
740名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 12:43:06 ID:dc95e30h
>>736
    _  ∩
( ゚∀゚)彡 イソミソ!イソミソ!
 ⊂彡
741名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 17:54:41 ID:NBSbSXRh
>>736
じゃあ小野さんで
742名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 18:03:32 ID:NTtuvp18
小野さんはアレだな
友子ルートが終わったあとで主人公を誘惑するくらいのことをやってくれると
743名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 20:20:15 ID:SdMXebCZ
>>736
全員!…ってのは欲張りだから
リンで

でもヘルガと准もいいなあ
ルッカも捨てがたい、うーん…
744名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 22:10:09 ID:+GNmOa5O
>>743
ヘルガやリンは最近投下あったから准がいいかなあ
745名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 22:59:58 ID:XArGtEgC
俺も准を希望
746名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:03:55 ID:p7bKSe6l
三年目全勝してると小野さんは石中とくっつきそうだったんだけどな。石中は残念ながら倒す。
747名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:50:52 ID:6SziZC1A
小野さんは意外と書きづらいな...
玄空じゃダメですか?
748名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 03:27:50 ID:pk2N9J6R
それはそれで見てみたい気もする
749名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 09:29:25 ID:2GG+hGnw
「玲奈ちゃん」
「なに?」
「ちょっとだけ目を瞑っておいてほしいんだけど」
「……なんで?」
「いいから。ちょっとだけ」
「……わかった」
 言われたとおりに玲奈は目を閉じた。
 何をされるのかと思った矢先、玲奈の頬がそっと包まれる。
 小波の両の掌だ。
 思わず目を開けると、小波の顔が目と鼻の先にあった。
「ち、ちょっと!?」
「いいからそのまま」
 昼真から何をしだすのだと玲奈は思ったが、とりあえずはじっとしておく。
 再び目を閉じる。
 彼の手が心地よい。
 頬をなぞる指が玲奈の中のある感情を燻らせる。
 少しだけその気になった玲奈は次に来るであろう唇の感触を待った。
「はい。もういいよ」
「え?」
 期待に反して玲奈はあっさりと解放された。
 キスのひとつでも――というかそれを期待した自分は完全に置いてけぼりである。
「それだけ?」
「うん。柔らかそうなほっぺただったからつい」
「…………」
「それがどうかし――ぉぐぁっ?!」
 ほとんど無意識に玲奈の鉄拳が小波のテンプルにヒットした。
 揺れる三半規管が小波の平衡感覚を奪う。
 がくりと崩れ落ちる小波を見下す玲奈の瞳は冷たい。
「な……なにを……?」
「無性に裏切られた気分になったから」
750名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 11:55:25 ID:CArKmmUS
>>無性に裏切られた気分になったから

www
751名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:37:20 ID:B41Xuo0n
玲奈好きだからいいけどねv
でも続き欲しいw
752名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 19:41:23 ID:EsJMTUk6
本当に玲奈のほっぺはもちみたいで触りたくなる
753名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 21:09:07 ID:6amq3zu8
さぁその欲望を文にするんだ
754名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 23:25:02 ID:PBWs2Ac7
うん、またヘルガなんだ。
いろいろ、他キャラに挑戦したけどやっぱり駄目なものは駄目だったorz
しかも、ネタから思いつかないから馬鹿な男が丁度良いの続きなんだ…すまない。
このへんから死ネタ入ってくるから苦手な人は見ないようにお願いします。
この小説もそろそろ飽きられそうだから、違うネタが欲しいぜ…。
では投稿
755二等兵:2008/03/30(日) 23:26:13 ID:PBWs2Ac7
馬鹿な男で調度いい…その6
〜ディープグリーン〜
ブラッド「…懐かしいもんだ…。」
ヘルガ「ここは…?」
ブラッド「俺の故郷だよ…。」
ヘルガ「…意外ときちんとする事はするのだな…しかし、この格好ではいささか不味い…。」
ブラッド「はぁ?俺はただ、故郷の空気が吸いたくなっただけだぜ。」
ヘルガ「え?…そうなのか?(てっきりご両親にご挨拶するのかと焦ったではないか)。」
ブラッド「…何か言いたそうな顔だな?」
ヘルガ「別に何でもない。さっさと行くぞ…ところで、この船名…『愛しのクソッタレ死んじまえバカ号』…何だ、これは?」
・・・・・・・・・・・。
〜ディープグリーン酒場〜
ボブ「…それで、最近仕事はどうなんだい?議長閣下殿?」
アンヌ「…プライベートで議長閣下は余計だ。」
ボブ「ハハハ…ごめんアンヌ…。」
アンヌ「全く、お前にまで議長呼ばわりされたら息つく暇がない…。」
カランカラン
ブラッド「…ここも懐かしいな…マスター、ビール。」
マスター「そちらのお嬢さんは?」
ヘルガ「…カシスソーダ。」
マスター「畏まりました。」
ボブ「?…あれは…ブラッドにヘルガ!!」
ブラッド「あれ?…ボブじゃないか。なんでこんなところに居るんだよ?…それにその女は…議長じゃないか!!」
ボブ「…あまり大声を出すなよ、彼女はお忍びなんだ…とりあえずこっちに座りなよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・。
ボブ「アンヌ、この二人は、キャプテンコナミと共に戦った仲間だ。」
アンヌ「そうか…私はアンヌだ、この星の評議会議長を務めている…よろしくな。」
ブラッド「つっても俺はこの星の出身だから、あんたの事は知ってるぜ。」
バシッ!!
ブラッド「いってぇな!!」
ヘルガ「貴様!!態度が悪いと何度言えば分かる!!…申し訳ありません議長閣下…私はヘルガと申します…。」
アンヌ「よろしくな…まぁ、今はプライベートだから気軽に接してくれてもかまわん。」
ブラッド「ったく殴る事ねぇだろ…俺はブラッドだ。」
アンヌ「何?…ブラッドだと?…ひょっとしてお前の母親の名は『ヤシャ』か?」
ブラッド「あれ?お袋を知っているのか?」
アンヌ「あ、あぁ…昔、世話になった…。(…するとこいつの父親が…)」
ヘルガ「……。」
756二等兵:2008/03/30(日) 23:26:40 ID:PBWs2Ac7
ブラッド「…それにしてもさすが『宇宙の男』だよな。惑星の代表まで口説き落とすとは恐れ入るぜ。」
アンヌ「彼はプライベートでのボディガードだ…そんな関係じゃない。」
ボブ「ごめんよ…彼女、凄く照れ屋で…」
アンヌ「ボブ!!」
ボブ「ハハ…ところで君たちはどうなんだ?見たところ前よりも随分仲良くなったんじゃないかい?」
ブラッド「おう、聞いてくれ。俺たち、この前やっとS…」
バスッ!バスッ!
ヘルガ「…済まない。銃の手入れをしていたら暴発した。」
アンヌ「……。」
ボブ「……。」
ブラッド「…とまぁ、こんな感じでお互い傭兵家業だ。」
ボブ「そうか…(これは完全に尻に敷かれているな)。」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
ブラッド「ところでボブ、お前なんでここにいるんだ?」
ボブ「あぁ、実は、もうすぐアンヌがオーブールを訪問するのだが、その際デートを申し込まれてね…。」
アンヌ「だからデートではない!!お前は私のボディガードだ。」
ブラッド「それでここにいるのか?羨ましいもんだな…そうだ、今度俺たちもオーブールに行かねぇか?」
ヘルガ「…貴様、私達が金銭的に苦しい事を知って物を言っているのか?」
ブラッド「え?…何でだよ?」
ヘルガ「宇宙船のローンに維持費、燃料、食費、生活費そして貴様の無駄遣いで私が常に頭を抱えているのだが…。」
ゴゴゴゴゴゴ・・・。
ブラッド「わ、分かった気をつけるから…。」
アンヌ「…苦労しているな…。」
ボブ「大変な男について行ってしまったな、ヘルガは…さて、俺たちは他に行くところがあるから失礼するよ。」
ブラッド「そうか、またな。」
アンヌ「二人とも、今日は楽しかったぞ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ブラッド「…さて、俺たちも行くか。」
ヘルガ「分かった…。」
カランカラン
ブラッド「…ヘルガ、少し寄り道したい所がある…。」
ヘルガ「別に構わないが…それよりもブラッド。」
ブラッド「何だ?」
ヘルガ「その…ブラッドの両親の事なのだが…。」
ブラッド「へぇ、ヘルガから尋ねてくるなんて珍しいな。まぁ少し歩いてから話してやるよ。」
757二等兵:2008/03/30(日) 23:28:51 ID:PBWs2Ac7
〜墓地〜
ブラッド「…ここだ。」
ヘルガ「あ…。」
ブラッド「『ヤシャ』…俺のお袋の名だ…ここに眠っている…。」
ヘルガ「……。」
ブラッド「…そんな顔するなよ…。」
ヘルガ「…墓が一つしか無いみたいだが…。」
ブラッド「あぁ、親父は生きているぜ…あいつがお袋を殺したけどな。」
ヘルガ「!!」
ブラッド「…俺の両親は共に傭兵でさ、『ラセツ』と『ヤシャ』って言えば、それなりに有名だったらしい…だけど、ある日、突然親父は狂った。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
〜回想〜
ヤシャ「ええか?何があっても走り続けるんや…振り向いたらあかん」
ブラッド「…母ちゃんは?」
ヤシャ「…ウチはあいつをひきつける…後から行くから…(ブラッド…何があっても生きるんやで…)。」
ブラッド「母ちゃん!!」
ヤシャ(…ろくに母親らしいこと言うてやれへんでごめんな…。)
タッタッタッタッタッタッ…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ヤシャ「あんた…そろそろええ加減にしよか?」
ラセツ「無駄だ。貴様は勝てない。」
ヤシャ「…『剣術三倍段』って知っとるか?剣が槍に勝つには三倍の技術が要るんやで。」
ラセツ「…たった三倍でいいのか?」
ヤシャ「ぼざけ!!」
キィン!!キィン!!ガキィン!!
ザクッ!
ヤシャ「自分の腕を…犠牲に!?」
ラセツ「これで動きは封じた…終わりだ。」
ズブッ!!
ヤシャ「ぐっ…ブラッド…。」
バタッ
ラセツ「…馬鹿な事をしたな…さて…。」
ブシュゥ!
ラセツ「…これで…長居は無用…。」
タッタッタッタッタッタッ…
・・・・・・・・・・・・・・・。
758二等兵:2008/03/30(日) 23:29:21 ID:PBWs2Ac7
ブラッド「…俺のお袋は殺されていたよ…。」
ヘルガ「……。」
ブラッド「俺は親父を見つけだして、こんな事をした理由を知りたい。だから、あちこち飛び回れる賞金稼ぎになったんだ。
…さて、そろそろ腹も減ったし帰るか。」
ヘルガ「…ブラッド。」
ブラッド「まだ、なんかあるのか?」
ヘルガ「…その後はどうした?」
ブラッド「…親族なんていなかったし、金も無いから学校にも行けなかった。だから、ずっと一人で生きていく必要があった。
…だから、俺は働けるようになるまでは、雨水を啜って、ゴミを漁って、物を盗んで、何とか生きてきた…。
…生きたかったんだ…俺を庇って死んだ母の分も…それしか、親孝行できなかったからな…。」
ヘルガ「…私には耐えられない。」
ブラッド「俺はバカだから、きっと鈍いんだよ。」
ヘルガ「…ブラッド…本当にすまない。それでもやはり、こんな事を聞くべきじゃなかった。」
ブラッド「だからいいんだって、俺が勝手に喋っただけだ。」
ヘルガ「…ブラッド…。」
ブラッド「むしろ俺は嬉しいんだぜ?お前が俺のことをいろいろ聞いてくれてよ。
…昔のお前は他人と距離を置いて近づこうとしなかったからな。」
ヘルガ「…そうだったな…。」
ブラッド「…それに今が楽しければそれでいいじゃないか…。」
ヘルガ「そうか、よかった…私も今が楽しい…。」
チュッ
ブラッド「…………。」
ヘルガ「…………。」
ブラッド「…帰るか。」
ヘルガ「…あぁ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・。
ブラッド「それにしても、腹が減ったぜ…なんか食いたい物はあるか?」
ヘルガ「…何でもいい。」
ブラッド「まぁ、そう言うと思ったけどな…それにしても、なんかあっちが騒がしいな…あっボブ、なんかあったのか?!」
ボブ「二人ともちょうどいいところに来たな…実はモンスターの群れが街に入り込んだみたいなんだ。」
ブラッド「はぁ?こっちはハラペコだ…ってヘルガ!?」
ヘルガ「…先に行く。早く着替えて来い。」
ボブ「僕も一緒に行こう。」
ダッダッダッダッダッ…。
ブラッド「…あいつら行きやがった…ったく。」
759二等兵:2008/03/30(日) 23:29:51 ID:PBWs2Ac7
シャァァァァァァ!!!!
バスッ!バスッ!!バスッ!バスッ!!
ヘルガ「…4つ。」
パシュ!パシュ!
ボブ「…キリが無いな…。」
シュルルルルル…
ヘルガ「…クッ!!」
ブラッド「ヘルガ!!しゃがめ!!」
ヘルガ「!!」
バン!バン!バン!
ブチッ!
ヘルガ「…すまない。」
ブラッド「どけ、こいつらにはこうするんだ!!」
ひゅんひゅんひゅんひゅん・・・
ドカンドカンドカンドカン!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・。
〜議長室〜
アンヌ「お前たちには迷惑をかけたな…感謝する。」
ブラッド「そんな堅苦しい挨拶なんかいらねぇって。俺はさっさと飯に行きてぇんだよ。」
ギュッ!
ブラッド「イテッ!!」
ヘルガ「…そろそろいい加減にしろ。」
ブラッド「…クソッ。」
アンヌ「まぁ、ヘルガもそのへんにしてやれ…。それよりもこれは報酬だ。」
ヘルガ「…いえ、当然の事をしたまでです。」
ブラッド「そうそう、だから早く終わりに…。」
ギュゥゥゥゥッ!!
ブラッド「痛い!!痛いって、分かったから離せ!!」
ヘルガ「…フン」
アンヌ「難しいものではない、単なる警備だ。オーブールの船に警備兵として搭乗して欲しい。」
アンヌ「…今はボブ以外に誰もいないから別に構わないのだが…。しかし、報酬は受け取って貰わないと困る…そうだ、ではこの報酬で仕事を引き受けて貰えないか?それなら構わないだろう?」
ブラッド「依頼か?内容によるけどな。」
ヘルガ「…詳細を伺いましょう。」
アンヌ「もうすぐ私はオーブール訪問を控えているのは知っているな?その訪問の二日目にオーブールの海を船で視察する予定なのだ。だから、二人に警備を頼みたい。もちろん、その間の宿などは私が手配しよう…受けてくれるか?」
ヘルガ「…何故、我々を雇う必要があるのですか?他に警備は?」
ボブ「もちろん、スズナ姫も乗られるから警備は厳重だろうね…それに君達も一度は行ってみたい所だろ?」
ヘルガ「(…つまり、これは御好意か…断るのは逆に失礼だな…。)…分かりました。」
ブラッド「俺もいいぜ。」
アンヌ「そうか、二人とも感謝するぞ。」
760名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 23:33:46 ID:PBWs2Ac7
これ以上書くとなれば完全に創作になってくるな…。
やっぱり、5でとめるべきだったか…orz
まぁ次書いたとしたらエロありの予定です…。
761名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:31:34 ID:POz5MaQT
乙乙
パンツ脱いで待ってるよ
762名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:37:14 ID:wV8aecvk
隊長が父親設定だと!?
これは期待せざるを得ない…。
763名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 01:07:21 ID:lmxv2SyW
投下乙、期待してるよ
ただセリフの前に名前を入れないようにした方が読みやすいな。
764二等兵:2008/03/31(月) 01:43:17 ID:p9isAy4R
すみません
〜議長室〜のところ759番訂正です。編集などされる場合759ではなく
765をお使い下さい。
765二等兵:2008/03/31(月) 01:44:24 ID:p9isAy4R
シャァァァァァァ!!!!
バスッ!バスッ!!バスッ!バスッ!!
ヘルガ「…4つ。」
パシュ!パシュ!
ボブ「…キリが無いな…。」
シュルルルルル…
ヘルガ「…クッ!!」
ブラッド「ヘルガ!!しゃがめ!!」
ヘルガ「!!」
バン!バン!バン!
ブチッ!
ヘルガ「…すまない。」
ブラッド「どけ、こいつらにはこうするんだ!!」
ひゅんひゅんひゅんひゅん・・・
ドカンドカンドカンドカン!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・。
〜議長室〜
アンヌ「お前たちには迷惑をかけたな…感謝する。」
ブラッド「そんな堅苦しい挨拶なんかいらねぇって。俺はさっさと飯に行きてぇんだよ。」
ギュッ!
ブラッド「イテッ!!」
ヘルガ「…そろそろいい加減にしろ。」
ブラッド「…クソッ。」
アンヌ「まぁ、ヘルガもそのへんにしてやれ…。それよりもこれは報酬だ。」
ヘルガ「…いえ、当然の事をしたまでです。」
ブラッド「そうそう、だから早く終わりに…。」
ギュゥゥゥゥッ!!
ブラッド「痛い!!痛いって、分かったから離せ!!」
ヘルガ「…フン」
アンヌ「…今はボブ以外に誰もいないから別に構わないのだが…。しかし、報酬は受け取って貰わないと困る…そうだ、ではこの報酬で仕事を引き受けて貰えないか?それなら構わないだろう?」
ブラッド「依頼か?内容によるけどな。」
アンヌ「難しいものではない、単なる警備だ。オーブールの船に警備兵として搭乗して欲しい。」
ヘルガ「…詳細を伺いましょう。」
アンヌ「もうすぐ私はオーブール訪問を控えているのは知っているな?その訪問の二日目にオーブールの海を船で視察する予定なのだ。だから、二人に警備を頼みたい。もちろん、その間の宿などは私が手配しよう…受けてくれるか?」
ヘルガ「…何故、我々を雇う必要があるのですか?他に警備は?」
ボブ「もちろん、スズナ姫も乗られるから警備は厳重だろうね…それに君達も一度は行ってみたい所だろ?」
ヘルガ「(…つまり、これは御好意か…断るのは逆に失礼だな…。)…分かりました。」
ブラッド「俺もいいぜ。」
アンヌ「そうか、二人とも感謝するぞ。」
766名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 01:50:21 ID:p9isAy4R
訂正前のはパソが暴走してアンヌの台詞が、
変なところに入ってしまいました・・・orz
しかもタイトルの丁度が調度になってる…。
ご迷惑おかけしました…。

>>763
ご指摘どうもです。
名前を入れているのは自分も含めてがわかりやすくするためなんですが
逆効果ですか…。
少し考えて見ます。
767名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 02:06:19 ID:wV8aecvk
二等兵氏の文は会話以外の普通の文が一切ないから、
俺は名前はあったほうがいいと思うよ。
まぁ普通の文がないから場面が脳内再生されやすい点、俺は今の形が好きだな。
768名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 03:06:19 ID:4Zw6t8rF
>>767
俺もそう思う。
テンポが良いし、頭の中で実際にパワポケやってる感覚になれるから楽しい。

まぁ小説としては台本形式で無い方が好きだが
それをするなら多くの情景描写等が必要になるから、今のスタイル(会話と効果音のみ)で行くなら
名前を入れた方が良いと思う。
769名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:47:33 ID:eR1YilZ7
エイプリルフールっぽい嘘ネタを書こうと思ったが間に合いそうにないな
嘘が似合う彼女候補って誰なんだろうか
770名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 01:52:54 ID:53JSSPi+
リンとか准かなぁ
771名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 02:21:37 ID:O1zly0lF
さあ、ヘルガ、さら、ナオ、リン、アカネどれから投下しようか
772名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 07:47:22 ID:D4wV7dFK
さらで。まとめにあるのでは生殺し・・
773名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 08:33:18 ID:1nI18TyN
茜をお願いする。
774名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 09:29:11 ID:uHwjuCNp
ヘルガでお願いしちゃう
775名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 09:41:09 ID:IVRI9JZf
ナオしかいないだろ……

喘ぎ声考えるの死ぬほどダルイ
776名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 10:07:52 ID:84Iu4a4T
是非ともさらを!
777名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 10:19:05 ID:jDwyjvVA
>>775
人違いだったらスマンが、君は以前自分で書くと萎えるとか言ってた人か?
喘ぎ声もそうだが、今まで書いた人も書こうとして挫折した人も皆それを経験してるんだからいちいち口に出すとそれこそやる気が下がるからそういうのはやめた方がいい

>>771
さら、もしくはリンで

>>769
大丈夫!
そのかわりお盆までに葉月さんとみゆき先生と貴子ちゃんを復活させてくれ
778名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 12:32:21 ID:JdyJJddd
>>769
官取とウホッ
779名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 12:42:08 ID:B0Cp+zd6
自分すら興奮しない小説で他人を興奮させることはできない
ってどっかで誰かが言ってた
人によるっていえばそれまでだがな
780名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 14:20:12 ID:IVRI9JZf
なんか書き込もうと思ったんだが、778のID見て吹いたww

まぁ、俺程度の才能で作った物語じゃ自己陶酔できないのは分かりきってるぜ
781名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 15:06:23 ID:AlLC01rk
>>771
リンかでヘルガで選べだと…?
それは俺に右腕か左腕のどっちか落せって言ってるようなもんだぞ!!

でもヘルガはついさっき投下されたので…
リンでお願いします
782名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:54:46 ID:RI92BTx4
流れをまったく読まずになっちゃん投下する。
9主人公はシリーズの中で一番書きにくいなどと思う今日この頃。
783名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:55:26 ID:RI92BTx4
 神田奈津姫は休日返上で家事に勤しんでいた。今日はカシミールは休店日である。
 居間の隣の部屋、客間の押入れを開け放し、中身をごっそりと出しては部屋中に並べている。
 そのほとんどは洋服がらみのものだった。最近暖かくなってきたのを感じ、衣替えに取り掛かっている最中だ。
 冬に着込んだ厚手の服を折りたたんでは並べ、春に着る薄手の服を取り出しては並べ、クリーニングに出す服を部屋の隅に重ねながら整理を進めていく。
 一人手際よく、黙黙と片付けながら時間だけが過ぎる。
 ただの衣替えのつもりだったが、気づいたときには押し入れの中を大掃除している状態になっていた。
「あら?」
 奈津姫はふと手を止める。洋服箪笥の奥に懐かしいものがちらりと見えたからだ。
 じっとそれを見つめていたが、やがて我慢できなくなったようにそれを取り出した。
「これ……」
 奈津姫が手に取ったのは学生時代の思い出、セーラー服である。
 そういえばこんなところに仕舞っておいたっけなどと考えつつ、手にしたそれをじっと見つめる。
 最後にこれを手にしたのはいつだろう、もうあの頃から10年か――懐かしい思いが心の中で混ぜこぜになる中で、ふと、あることが思い浮かぶ。
 ――これ、着れるかしら?
 普段ならそんなことはしないだろう。
 けれどもたまたま思い浮かんだ疑問は、奈津姫の中でむくむくと膨れ上がっていく。
 手にはセーラー服。家には誰もいない。
 息子は朝から遊びに出かけていて、夕方にならないと帰ってこないだろう。
 小波のほうは今、商工会のほうへ顔を出しに行ってるから、最低でも……昼を少し過ぎた時間にならないと帰ってこないだろう。
 時計を見やる。
 現在は午前十時を少し回ったあたりだった。
 自分だけの時間は十分にある。
 悪魔の囁き――などと言っては些か大げさだが、それでも少しだけ、奈津姫の中の遊び心が変な方向に働いたのは間違いなかった。
 もう一度時間を確認すると、奈津姫は服を脱ぎだした。
784名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:56:13 ID:RI92BTx4
 まだ正午を回らないうちに、店のドアベルが鳴った。
『CLOSED』の札がぶら下がるドアを押して入ってきた小波は、店の奥にいるであろう奈津姫に向かって声をかけた。
「奈津姫さん、帰りましたよ」
 少し早めに帰れたことを、奈津姫との時間が増えることを微かに嬉しく思いながら、小波は返事を待った。
 最近は忙しさで互いに時間を作れなかったし、カンタが遊びに出ている今日、二人きりの時間というのは貴重だった。
 時間もあるし、何処かに出かけるのもいいかもしれないなどと考えていた。
 しかし声が返ってこない。物音もしない。
「奈津姫さん?」
 やはり反応がない。
 おかしい。鍵もかけずに出かけるはずもないし、そもそも奈津姫が出かける予定など聞いていなかった。
 少し不審に思いつつ、店内を通り過ぎ、靴を脱いで住まいである店の奥へ。
 するとドタドタという音が聞こえてきた。
 どうやら声が届いていなかったようだ。もう一度声をかける。
「奈津姫さん、帰りましたよ」
「こ、小波さん!?」
 部屋の中からの僅かに変な調子の混じった奈津姫の声が、小波の足を止めた。
「ダメ! 来ないでください!」
「は?」
「いえ、あの、ええと……と、とにかくこっちに来たらダメです」
「どうかしたんですか?」
「どうもしません。とにかくしばらくすればそっちに行きますので……」
 声の調子が幾分落ち着いたように聞こえたが、それとは別に激しく部屋を駆け回る音が小波の耳に届く。
 それはもうドタバタと、カンタが暴れているんじゃないかと思ったくらいだ。
 しかし現在、カンタは朝から遊びに出かけていて家にはいないはずである。
 一体何をしているのだろう――率直な疑問が小波の中に浮かび上がったのは至極当然だといえた。
 心配が半分、そして興味が半分と。店のほうへは戻らずに、部屋の前に立って中の様子について訊ねてしまった。
 それがいけなかった。
「あの……何してるんです?」
「だ、だからなんでも――?!」
 切羽詰ったような調子の奈津姫の声が途切れた。
 次の瞬間、何か硬いものにぶつかったような『ゴン!』という音が盛大に響き、続いて床に転んだような『ドスン!』なる音が家中に響き渡った。
「奈津姫さん!?」
 それを聞いた小波の反応はとても早かった。
 入って来るなという言葉も忘れ、奈津姫の切羽詰った様子なども綺麗さっぱり忘れ、廊下と部屋を隔てる襖を勢いよくさっと引いた――
 凍りついた。
 それが目に入った瞬間、体が何一つ言うことを聞かなくなった。
 見てはいけないものを見てしまった。他人から見ればそういう状況なのだろうが、小波はそれすらも頭の中に入ってこなかった。
 部屋の中は片付けの途中だったのか、押入れは開かれ、洋服などいろいろな物が所狭しと並んでいる。
 その部屋の隅っこで、脱ぎかけのセーラー服に絡まって、奈津姫は盛大に転んでいた。脛をテーブルか何処かにぶつけたのだろう、丸まって痛みをこらえるように震えている。
 ――セーラー服。
 ――奈津姫さんのセーラー服。
 黒地に白色のライン、白色のスカーフが映える暖かそうな冬服。ご丁寧に黒のソックス付き。
 女子高生の神田奈津姫がそこにいた。
 小波はその状況を全く、これっぽっちも理解できなかった。それだけ衝撃的な光景だった。
 恐らくその破壊力は椿に殴られるよりもはるかに大きかっただろう。断言してもいい。
 太ももまでずり下がったスカートが、そこから垣間見える下着が、恐ろしいまでに扇情的な彼女を作り上げている。
「うぅ……」
 可愛いうめき声が小波の思考を断ち切った。
 見れば奈津姫は、半分涙目になってこちらを睨んでいる。
 入って来ないでと言ったのに入ってきた小波をそれはもう恨みますよと言わんばかりの鋭い視線。
 しかしその格好と普段のギャップからか、怖さなどというものは微塵も感じなかった。むしろ逆だった。
785名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:57:05 ID:RI92BTx4
「奈津姫さん」
「……なんですか?」
「よく似合ってますよ」
 一体何を言っているんだと、頭の遠くのほうで誰かが言った。
 案の定、奈津姫は一層鋭い視線を小波に容赦なく突き刺す。けれどもその顔が茹蛸のように真っ赤なのは指摘してあげたほうがいいのだろうか?
 ふと、彼女の白い足が目に入る。
「足、大丈夫ですか? ずいぶんと痛がってるみたいですけど」
「あ……」
 未だに手で抑えている彼女の脛が目に入る。
 急に心配になった小波は、奈津姫がセーラー服姿であることを一時的に頭の中から払いのけ、ごくごく自然に彼女に近づくとその脇に屈みこんだ。
 痛みを抑えようとする彼女の手をそっとどける。何か言おうと口を開きかけた奈津姫だったが、ついに声は出てこなかった。
「ちょっと失礼しますね」
 黒いソックスをほんの少しずり下げると、白い足に不似合いな青黒く腫れた部分が確認できた。
 少しだけ顔をしかめる。場所が場所だけに相当痛そうだ。
「痛みますか?」
「……はい、少し……」
 急にしおらしくなった奈津姫は、小波にされるがまま、患部をさする小波の手を感じていた。
「典型的な打撲ですね。冷やして、安静にすれば一週間くらいで元通りになりますよ」
 腫れ具合などからそう判断した。
 と、そこまで言ったところでまともに奈津姫と目が合った。
 涙の溜まった美しい視線に、再び状況を思い出す。ついでにセーラー服に目が行ってしまう。
 不味い、と思ったが、体は動いてくれなかった。
 カチカチと、時計の針の奏でる音がうるさく感じる。
 場の空気を誤魔化すように、もう一度患部をやさしくさすった。
「ん……」
 腫れた部分を指先で触れると、奈津姫は一瞬だけ小さなうめきを漏らした。痛みによるものなのか、それとも別のものなのかはわからなかった。
 声を聞いて、小波は不味いと思った。
 もう限界に近い。
 最後に奈津姫と体を重ねたのはいつだったか――小波はそんなことを考える。
 年が明け、一つ屋根の下で共に暮らすようになってから、二人は何度か愛し合ったが、最近は忙しさも相まってその機会は訪れていなかった。
 奈津姫は魅力的だ。無論愛し合っている以上、そういう欲求がないわけではない。
 さっきから頭がくらくらしているのが自分でもわかっていた。こんな魅力的な姿を見せられて、我慢しろというのが酷だった。努力してそれを抑え込んでいたのだが、もう無理だ。
 奈津姫の格好もさることながら、この空気に耐えられそうもない。
 ずい、と一歩近づく。
 一歩近づいただけで、小波の顔はあっという間に奈津姫の鼻先とくっつきそうになる。
「え?」
「奈津姫さん……申し訳ありません」
「え? え?」
 何かを言われる前に、さっと奈津姫の唇を塞いだ。
「んぅ!?」
 触れ合った部分を通じてかすかな震えを感じたが、気にせずそのまま唇を貪る。
 心のタガがゆっくりと外されるにつれ、キスもまた激しさを増していく。
 奈津姫の腕が小波の肩を掴んだ。引き離そうとしているのか、それともただしがみついているのかはわからなかったが、その間も小波の攻めは続く。
 やがて腕の中で奈津姫が折れた。体の力が抜け、身をこちらに預けてきたのがわかる。
 顔を離すと、奈津姫の紅潮した頬が目に留まった。
「奈津姫さんがいけないんですよ……そんな格好をしてるから」
「小波さん……」
 蕩けた瞳に射抜かれる。
 熱い吐息がゆっくりと交じり合った。
「……いいですか?」
 今更かもしれないが、一応の許しを確認する。
 小波に抱かれている格好の奈津姫は少しだけ戸惑った素振りを見せていたが、やがて頬を染めて小さく、けれど確かに頷いた。
 そしてその腕を男の首に絡ませる――今度は奈津姫の方から唇を寄せた。
 互いに柔らかな感触に酔いながら、暖かな舌が絡み合うのを感じていた。
 胸の動悸が徐々に激しいものへと変わっていく。
 キスをしながら、次第に頭の中が空っぽになりつつあるのを小波は感じた。
786名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:58:30 ID:RI92BTx4
 奈津姫の豊満な胸に手が伸びる――寸前、素晴らしいタイミングでドアベルが鳴った。店のほうだ。
「やっほー。なっちゃんいるー?」
 陽気な声が二人の間にするりと割って入る。
「っ?!」
 二人とも驚いたように大きく目を見開いた。実際に驚いたわけだが、それでもまだ唇は重なり合ったままだ。
 静寂。
 一瞬、聞き間違いかと思った。
「なっちゃーん?」
 再び陽気な声。こっちに向かって呼びかけている。
 瞬間、奈津姫は小波をドンと突き放した。
 二人ともまだ甘ったるい世界の中にいたのだが、現実に帰還したのは奈津姫のほうが若干早かったようだ。
 奈津姫は慌てて立ち上がりながら、小波の手を引っ張り切羽詰った声で言った。
「小波さん。急いで店のほう、行ってください!」
「俺がですか?」
「私がこの格好で行けるわけないでしょう!」
 トーンを抑えて奈津姫が叫ぶ。確かにその通りだが、その格好で出て行ってもそれはそれで面白そうだと思ったのは一生心の中に仕舞っておくことにした。
 奈津姫は急いで小波を立ち上がらせると、部屋の外へあっという間に追い出した。
「私が行くまで、武美の相手、お願いしますね」
 スパッと襖が閉じられた。
 さっきまで浸っていた世界から強制的に追放され、呆然としてしまう。
 熱く、甘ったるい空気は冷たい廊下の空気に取って代わってしまった。
 廊下に放り出された小波は、やはり呆然としながら襖を見つめていたが、言われたとおりに仕方なく店のほうへと向かう。
「あ、風来坊さん。なっちゃんは?」
 陽気な声と、陽気な笑顔に迎えられた。広川武美は今日も元気そうで何よりだ。
 いろいろと言いたい言葉が溢れて出そうだったが、とりあえず全部飲み込んだ。
「今、部屋の大掃除をしてるんだ。すぐにこっちに来るよ」
 本当にすぐ来れるかどうかは自信がなかった。
「で、どうしたんだ今日は?」
「いやぁ、家のガス周りが壊れちゃってさ、火が使えないんだ。それでね」
 にへらと笑いながら手にぶら下げた買い物袋を掲げる。
「今日はなっちゃんの店は休みだったし、お邪魔して一緒にお昼でもどうかと思って」
 ようするに、火を使いに来た訳だこの娘は。
 奈津姫と武美は仲がよい。別にこれくらいのことは珍しいことでもなんでもなく、ある意味では日常の光景。
 けれども、今の小波には目の前の陽気な彼女が愛らしい狡猾な小悪魔にしか見えなかった。恨めしさ全開の瞳で見つめる。
 武美のほうは何でそんな視線を向けられるのか理解できずに、ただただ戸惑うばかりである。
「な、なんであたしはそんな目で見られるの?」
「さぁ……」
 目を逸らし、店の奥を見やる。
 ちょうど奈津姫が出てくるところだった。いつもと同じ普段着の上にエプロンを着て、いつもとおなじ柔和な笑顔を浮かべて。
 素晴らしい変わり身の速さだと小波は感心した。
 ただひとつ違うところは、片方の足に白色のシップがぺたりと貼られていることくらいだ。
787名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:58:59 ID:RI92BTx4
「あ、なっちゃん。お昼まだでしょ? 一緒にいい?」 
「あら、いいわね」
 女二人の会話が始まると、小波はあっという間に蚊帳の外だ。
 カウンターに座ると、和気藹々とする二人のうちの片方に目を向ける。
「ところで昼飯は何にするんだ?」
 なんとなく小波は聞いた。
「オムライス」
 明るい声が返ってきた。
 軽い相槌を打ってその声を聞き流しながら、小波はさっきの出来事を省みていた。
 ――少し不味かったかな。
 ありえない光景にちょっとだけ気が動転していたのは認めるしかなかった。
 やはり自分からああいう風に迫ったのはよろしくない。
 心の中で反省の弁を唱えつつ、平常心に戻ろうと意識を集中したときだった。
「小波さん」
 刹那、そっと背後に忍び寄った奈津姫が小さく耳打ちした。
 ドキリと心臓が高鳴った。
「さっきの、誰にも言ったらだめですよ」
 囁き声がゆっくりと染み渡る。威圧感も、恥ずかしさも感じられない普通の声色だった。
「それと」
 去り際にもう一言。
「見たければ……また見せてあげますから」
 辛うじて聞き取ることが出来るくらいの小さな声。
 けれども確かに聞こえた。
 一瞬何を言われたかわからずキョトンとする小波を置いて、奈津姫はさっさと背を向け武美のいるほうへ歩いていった。
 耳たぶを真っ赤に染めた彼女の後姿がとても印象的だった。
788名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:59:54 ID:RI92BTx4
以上、終わり。

エロなしで申し訳ない。
文句があるなら武美に言ってください。
789名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 20:58:50 ID:1nI18TyN
GJなんだが…
くそ、武美大好きな俺は怒るに怒れないじゃないか!
790名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 21:28:37 ID:53JSSPi+
いいねぇ…やっぱり9はいいねぇ
791名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 21:32:24 ID:FfjBnlzT
GJ・・・
792名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 00:04:58 ID:py/xqO2w
GJ
俺は逆に9主人公は性格がはっきりしてるから一番書きやすいな
そこそこ口調も安定してるし
793名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 00:12:58 ID:yMFeoxLo
>>775
ナオの喘ぎ声とか

いいですよぉっ…いいですよぉおおおおおおおおお

だろうが
794天咲:2008/04/02(水) 03:42:49 ID:tr705xvg
小説書くのは初心者ですけど、頑張って書いてみました。
良かったら読んでみて下さい。
さらで、主人公と出会うまでの話です。
795貴方と出会うまで:2008/04/02(水) 03:43:39 ID:tr705xvg
「さらちゃんはいつもナオちゃんと一緒にいるわねぇ」

幼い頃、まだ芳槻家に3人で暮らしている頃、私はよくそう言われた。
その言葉の意味としては、『いつも一緒にいる仲の良い姉妹ね』という事なのだろうが、お姉ちゃんにもよく

「も〜さらは私がいないと何にも出来ないんだから」

と言われていた私は、姉に依存し過ぎだと言われてる気もしてちょっと嫌だった。
確かにお姉ちゃんは社交的で明るくて友達のたくさんいるのに、私は人見知りが激しく友達が全く出来なかった。
話す相手といえば、家族であるお父さんとお姉ちゃん。
それと、お隣に住んでいる桜井さん家の一つ年下のいつきちゃんだけ。
しかもいつきちゃんも元々はお姉ちゃんの友達で、私は何度もうちに遊びにくるうちに、やっと話す事が出来るようになった。

でも、私はそれで良いと思っていた。
私の世界は芳槻の家が全て。お父さんがいて、お姉ちゃんがいればそれでいい。
他の世界の事なんて知らなくてもいい。
大好きな二人が私の側にいてくれれば、私はそれだけで充分生きていける。
そう、思っていた…あの日までは。
796貴方と出会うまで:2008/04/02(水) 03:44:44 ID:tr705xvg
最近、何だか家の様子がおかしいなとは思っていた。
お父さんは帰りが遅くなったし、帰ってきてもいつも疲れた顔をしている。
日曜日に3人で遊びに出かける事も無くなったし、ご飯も前より質素な物に変わっている気がする。

でも、私には何も出来ない。
そうだ、お姉ちゃんなら何とかしてくれるかもしれない。お姉ちゃんとなら私でも何か出来るかもしれない。
お姉ちゃんが帰ってきたら相談してみよう。
たしか今日はお父さんの友達の高科っていう人の家に行ってるんだっけ。早く帰って来ないかなぁ

「ただいま〜」

あ、お姉ちゃんが帰ってきた!

「おかえりなさいお姉ちゃん。あのね、ちょっと話が…

「さら、あたしも大事な話があるの。聞いてくれる?」

(ビクッ!)

お姉ちゃんは今まで一度も聞いた事の無い、いつもの元気で明るいお姉ちゃんとは全然違う、冷たい表情と声で私に話を始めた。
話の内容は、信じられない事だった。
お姉ちゃんが高科の家へ、遠くへ行ってしまう。私を置いて、一人で。

「う、嘘だよね…お姉ちゃん。嫌だなあ今日は4月1日じゃないよ…」

お姉ちゃんの表情から嘘では無いと分かっていたけど、私はそんな酷い現実を受け入れまいと必死だった。
797貴方と出会うまで:2008/04/02(水) 03:45:21 ID:tr705xvg
「本当よ」

「い、嫌だ、嫌だよお姉ちゃん!置いてかないで、私を置いてかないでよ!!うええええん!」

私は泣き喚いて、必死でお姉ちゃんを引きとめようとした。
いつも私を助けてくれた、私がどんな失敗をしても許してくれた優しいお姉ちゃんがそんな事をするはずがないと思っていた。
きっと私が泣いて頼めば思い留まってくれると期待していた。

でも…返ってきた返事は無情な物だった。

「ゴメンね…さら。何を言われても、あたしは高科の家に行くわ」

「なんで!なんで行っちゃうの!?私が嫌いになったの?お父さんは?芳槻のおうちがお姉ちゃんだって大好きなハズでしょ!?」

私がそう言うと、お姉ちゃんの顔はさっきまでよりも更に冷たい目。まさに氷のような目になって…一言。

「こんな貧乏な家族なんて、あたしは要らない」

「!!!!!!!」

その言葉を聞いた私は、あまりの衝撃に泣く事も止めて、ただ呆然としてそこへ座り込んだ。
それからの事はあまり覚えていない。
お父さんに聞いた話では、お父さんが家に帰ってきた時もまだ私は座り込んだままで正気に戻るのもかなり時間がかかったらしい。
その時の事はよく覚えていないけど、心の中に『裏切られた』という気持ちが生まれ
それは今でも変わらず、ずっしりと私の心にのしかかっている。
798貴方と出会うまで:2008/04/02(水) 03:46:01 ID:tr705xvg
それから、私はお父さんと二人暮しになり徐々に生活レベルも元に戻っていた。
小学校に進学したけど、私は相変わらず友達が出来なかった。
いや、作りたいとも思わなかった分、以前よりも性質が悪いのだろう。

あれだけ仲が良くって大好きだったお姉ちゃんが私を裏切ったんだ。
他の人と友達なんかになっても、どうせまた裏切られるに決まっている。もうあんな辛い思いはしたくない。
ずっとそう思っていた。
クラス替えの時等に話しかけられたりする事はあったけど、相手にしなければ向こうもすぐに私を相手にするのを止めた。
面白くないヤツというレッテルを貼られ、クラスで孤立するのは予想以上に簡単だった。
いじめに遭わなかったのを幸運だと思うべきだろう。

ただ、悪いことばかりでも無かったとは思う。
人は裏切るという事が分かったおかげで、自分一人で生きていく力を身につける事が出来た。
お姉ちゃんを頼る事しか出来なかった私からすれば格段の進歩だ。

私の居場所はたった一つ、お父さんだけ。それ以外の人なんてどうでもいい。
799貴方と出会うまで:2008/04/02(水) 03:46:44 ID:tr705xvg
進路に親切高校を決めたのは大した理由があった訳じゃない。
もっと上のランクの所も充分狙えたけど、担任の先生が面白い学校だと勧めていたし、お父さんからも全寮制の学校だから
自分を変えるきっかけになるかもしれないと言われて、ここに決めた。
尤も、お父さんが言う様な事を期待した訳ではなく、いずれお父さんとも離れる時が来るのだからその予行演習…というような考えでだけど。


親切高校の入学式の日、驚く事があった。

「さらっ、久し振り!」

あの日から一度も会っていなかったお姉ちゃんと再会した。
私は全く望んでいなかった再会。
あの人は自分が私にやった事なんか全く気にも留めない様子で、ぬけぬけと私に話しかけて来た。

「お、お姉ち………何の用ですか?高科さん」

勿論私はこの人がした事を許してはいない。
仲良くする気は無かったし、この人を見ていると憎しみがこみ上げてくるので見たくもなかった。
だから…辛く当たった。

「え…?」

「あんな事をやっておいてよく私の前に姿を現せましたね。はぁ…失敗でした。あなたがいると分かっていれば
 この学校になんか入学しなかったのに」

「さ、さら…」

「気やすく私の名前を呼ばないで下さい。あなたにその資格は無いハズです。
 幸いクラスは違うみたいですし、目障りですので今後一切私の前に姿を現さないで下さい」

そう言ってその場を立ち去った時、私の心はどこかスッとした想いと同時に、何ともいえない空しさと寂しさがあった。
800貴方と出会うまで:2008/04/02(水) 03:47:22 ID:tr705xvg
親切高校での一年間も今までと特に変わりは無かった。
変わった事と言えば、強制で部活に入らなければいけない決まりだったので、個人競技である陸上部を選んだ事くらい。
入部式の時にあの人もいたのは驚いたけど、あの人は新聞部とやらの活動で忙しくて部に来る事は滅多になかったので顔を合わす事はあまり無かった。

相変わらず友達を作ろうとは思えず、休み時間はいつも屋上に行って空を眺めていた。
801貴方と出会うまで:2008/04/02(水) 03:47:50 ID:tr705xvg
…そして今に至る。
二年になって、それまで完全に分離されていた男子と女子が共合されて同じ校舎で学ぶ事になったけど
私にはそんな事は全く関係無い。
今日の昼休みも私は屋上に来ている。今日はまさに五月晴れといった感じの青空で気持ちが良い。六月だけど。

「あ」

ふと上をみるとリボンが解けかけていたので、一度全部解いて手に取る。
桜色のリボン…一本のリボンを半分に切って分け合った、仲が良かった頃のあの人との、ここに持って来た唯一の思い出の品。

「…またお姉ちゃんとあの頃みたいな関係に戻れる日が来るのかな…」

それをじっと見ていると無意識のうちにポツリとそんな馬鹿な言葉が出た。
その事にはっと気付いて、そんな事を思った自分に腹を立てる。
…そんな事、あるわけないのだから。
軽く落ち込みながらリボンを髪に巻き直して、地面を見つめる。
これからもずっと、誰も信じる事が出来ずに生きていくんだろうか…そう思うと、更に落ち込み度が増して来た。
誰かこんな私を変えてくれないだろうか…。



「ふ〜食った食った。こういう時は屋上に来て青い空でも眺めながら腹ごなしをするのが一番だな」

ガチャッ

(2年目6月以降のうろつき・屋上に続く)
802貴方と出会うまで:2008/04/02(水) 04:07:28 ID:tr705xvg
…そして今に至る。
二年になって、それまで完全に分離されていた男子と女子が共合されて同じ校舎で学ぶ事になったけど
私にはそんな事は全く関係無い。
今日の昼休みも私は屋上に来ている。今日はまさに五月晴れといった感じの青空で気持ちが良い。六月だけど。

「あ」

ふと上をみるとリボンが解けかけていたので、一度全部解いて手に取る。
桜色のリボン…一本のリボンを半分に切って分け合った、仲が良かった頃のあの人との、ここに持って来た唯一の思い出の品。

「…またお姉ちゃんとあの頃みたいな関係に戻れる日が来るのかな…」

それをじっと見ていると無意識のうちにポツリとそんな馬鹿な言葉が出た。
その事にはっと気付いて、そんな事を思った自分に腹を立てる。
…そんな事、あるわけないのだから。
軽く落ち込みながらリボンを髪に巻き直して、地面を見つめる。
これからもずっと、誰も信じる事が出来ずに生きていくんだろうか…そう思うと、更に落ち込み度が増して来た。
誰かこんな私を変えてくれないだろうか…。



「ふ〜食った食った。こういう時は屋上に来て青い空でも眺めながら腹ごなしをするのが一番だな」

ガチャッ

(2年目6月以降のうろつき・屋上に続く)
803天咲:2008/04/02(水) 04:10:11 ID:tr705xvg
スイマセン。最後のがミスで二重投稿になりました。
804名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 07:55:05 ID:02mCcAKK
なる程エイプリルフールだからか…。
終わり方がいいねぇ。
GJ
805名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 08:46:35 ID:uYJw7GvI
GJ。
うまいと思うがこれで初心者か…


ただ、奈桜Goodのラストで本来桜空は奈桜みたいな性格だったって言ってた希ガス。
806天咲:2008/04/02(水) 10:07:22 ID:tr705xvg
>>804>>805
ありがとうございます。
いえ、表現が少しおかしい所とか、自分語り(?)のところがさらっぽく無いトコがあるとか
精進する所は多々ありますね。

さらに比べれば薄くなるので止めようかとも思いましたが、想像してみたら意外と出来そうだったので
これの奈桜編も書いてみようと思います。
807名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 16:07:05 ID:IMFIMsg+
初心者がこれか……GJ!次はエロにも挑戦してほしいな

しかしこういう小説をよむと、やっぱりパワポケ黒いなって思う
808天咲:2008/04/03(木) 00:32:46 ID:SPVm8d/U
どうも、ちょっと自信のついた初心者です。
昨日の小説の奈桜視点から見たものを書いてたんですけど
書いてたらなかなか終わらなくて、さら編の倍くらいの分量になったので前・後編に分けます。

ちなみにこっちも非エロです。
エロはちょっと苦手なので、たぶんこれからも書くことは無いと思います。
809大好きな妹の為に・前編:2008/04/03(木) 00:33:58 ID:SPVm8d/U
「さらちゃんはいつもナオちゃんと一緒にいるわねぇ」

幼い頃、あたしはさらと出かける時よくそう言われた。
その言葉の意味としては、『いつも一緒で仲の良い姉妹ねぇ』という事なんだと思うけど
さらちゃんとナオちゃんはではなく『さらちゃんは』という所にさらが抱えている問題がよく浮き出ていると思った。

その頃からいつきや同じ幼稚園の子等、あたしには友達がいっぱいいてその子たちと遊ぶ事もよくあった。
でも、人見知りが激しくて引っ込み思案のさらは、あたしがいくら誘ってもその子達と遊ぼうとはせず幼稚園でも
あたしが一緒にいないときはいつも一人だった。
その頃からあたしを姉御と呼び、慕ってくれていたいつきともさらが話すようになるには多くの時間とあたしのフォローが必要で、何とかしないとなぁと思っていた。

別にさらを助ける事は全然辛くはなかったし、さらの為なら何でも出来ていくらでも頑張れた。
いつもあたしの側にいて、あたしを頼ってくれるさらが私は大好きで可愛くてしょうがないと思っていたけど
同時にこのままじゃ駄目だなぁとも思っていた。
さらにとってはあたしとお父さんだけが世界の全てで、他の事なんて知る必要が無いと思っているように見えたから。
でも、それじゃあ何かで突然あたしかお父さんがいなくなりでもしたら、さらの心は壊れてしまう。
だから、さらが自分ひとりの力で友達を作ったり出来るようになるようにあたしはずっとサポートを続けるつもりだった。

長い時間をかければさらも自立するようになるだろうと思っていた。
でも、あたし達にはその長い時間が与えられてなかったことをあの日に…知った。
810大好きな妹の為に・前編:2008/04/03(木) 00:34:44 ID:SPVm8d/U
お父さんが仕事に失敗して、うちが借金のある貧乏な家に変わってしまったというのは何となく知っていた。
そして、日に日にやつれていくお父さんの顔を見てこのままじゃ駄目だと思っていた。

そんな時の夜、お父さんの大学時代の友達の高科さんという人がうちを訪ねてきた。
その時さらはもう寝ていて、あたしとお父さんだけで高科さんの話を聞いた。
高科さんは気の良いおじさんであたしはすぐに好感を持った。

「正也、お前の会社今大変なんだろう?俺が借金の分、資金援助をしてやるよ」

「ほ、本当ですか高科先輩!」

「あぁ、だが一つ条件がある。言い難いんだが…」

「何ですか?何でも言って下さいよ」

「じゃあ言うが。俺の嫁知ってるだろ?俺もアイツも子供が好きなんだが、アイツは体が弱くてな…。
 お前のところ、子供が二人いるだろう?どちらか一人、俺の養子にさせてくれないか?」

「え…」

最初にこの言葉を聞いた時、あたしは他人の弱みをつかんでこんな事言うなんて酷いなって思った。
でも、横のお父さんの悔しさと情けなさが入り交じったような表情を見て、すぐにこの言葉の真意が分かった。
今の芳槻家に子供2人を養う力は無い。
このまま3人で暮らしていたら共倒れになるのは目に見えてるから、自分を悪役にしてうちを助けようとしてくれてるんだって。

「…分かりました。でも、どうするかは桜空と奈桜が決める事です」

「あぁ分かってるよ。何も今すぐにという話じゃ無い。決まったら連絡してくれ」

「………先輩、ありがとうございます」

「馬鹿、最愛の娘を奪っていく悪党に礼を言う奴があるか」
811大好きな妹の為に・前編:2008/04/03(木) 00:35:55 ID:SPVm8d/U
そして高科さんは帰っていき、あたしはその夜布団の中に入って考えた。
今までみたいに3人で暮らす事は出来ない。
という事は選択肢は二つ。あたしが行くか、さらが行くか。
そしてあたしは悪い頭で色々な要因を考えて、一晩中悩んで、決断した。

あたしが高科の家に行こう。
今の、あたしとお父さんだけが芳槻の家だけが全てのさらが行っても、高科さん夫婦がどれだけの愛情を注いでもさらはきっと反発してしまうだろう。
さらにはあたしとお父さんを一気に無くしてしまうなんて事は絶対耐えられない。
だから、あたしが行く。あたしがいけばお父さんが居るだけまだマシだ。
あたしだってさらが、お父さんが、高科のおうちが大好きだから離れたくなんかないけど………いや、大好きだから離れるんだ。家族を守る為に。


そして次の日の夜、さらが寝た後にあたしはお父さんにその事を言った。

「そうか…奈桜。すまない…」

お父さんは今にも泣きそうな顔でそう応えた。
お父さんのそんな顔を見たくなかったから、あたしは明るく振るまった。

「気にしないでよお父さんっ!あたしは大丈夫だから、向こうのおうちに行っても元気にやってるよ!」

「あぁ…そうだな。お前なら大丈夫だな。だが…」

「うん…さらの事ね」

そう、あたしが高科の家に行く場合でも不安要素があった。
あたし一人とはいえ、家族を失う事がさらに耐えられるだろうか。
さらはずっとあたしに依存して生きてきた、あたしが急にいなくなったらますます殻に閉じこもってしまうんじゃないか。

「ねえ、お父さん。あたしに考えがあるの」

あたしはその不安要素を取り除けるかもしれない作戦を一つ考えていた。
それはあたしにとってとても、とても辛い事だけど。さらの為ならあたしは何でも出来る…そう言い聞かせて私はその作戦をお父さんに伝えた。

「な!………いいのか?ナオそれはお前にとって最も辛い…」

「大丈夫ですよ!あたしはさらのお姉ちゃんですから、あたしがどうなろうとどう思われようとさらが幸せになればそれで良いの。
 でも、これをするとさらの支えはお父さんだけになっちゃうから…」

「あぁ。任せておけ…私が絶対にさらを守る」

(ニコッ)
812大好きな妹の為に・前編:2008/04/03(木) 00:36:35 ID:SPVm8d/U
そして…作戦当日。
その日あたしは高科のおじちゃんの家に行って、これからお世話になる旨を伝えに行った。
高科のおじちゃんの奥さんも優しい人で、ここでなら楽しく生きていく事ができると思った。
もっとも、どんなにリッチな生活が出来ても、お父さんとさらとの3人での暮らしを優ることは絶対に無いんだけど。

「ふぅ〜ファイトですよあたし!帰ったらさらに伝えるんです。家を出て高科の家に行くと!」

正直なところ、それを伝えた時のさらの顔を想像すると全く気が進まなかった。
心のどこかで家に着きたくないと思って歩いていたけど、もう家は目の前まで迫っている。

「大丈夫です。未来のブルーリボン賞確実と言われた演技力を披露する時がとうとう来たんですよ!」

ドクドクと波打つ心臓を抑えるためにブツブツと言葉を呟いて心を落ち着かせる。
そうだ、表情もいつもと同じじゃ駄目だ。出来るだけ冷たい表情で…
ポケットから手鏡を取り出して、表情を確かめる。
さらはあれで勘が鋭いから、しっかりと演技して騙さなきゃ駄目。…さらの為に。

ドックン ドックン ドックン 

「すぅ〜はぁ〜」

深呼吸を一つして、気合を入れなおして

ガラララララ

「ただいま〜」

家に…入る。
813天咲:2008/04/03(木) 00:42:41 ID:SPVm8d/U
ここまでが前編です。
後編は出来るだけ早く投下しようと思います。
多分後編の方が長くなるかな?

>>807
黒い…?あぁ書いてる時は感じてなかったですけど、改めて読み返すと確かに黒いかもですね。
でもまぁゲームでのさらを見るとこんな感じじゃないかなぁとも思います。
814名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:55:55 ID:xsd1+lJ/

下半身露出しないで待ってる
815名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 11:16:46 ID:0MZr4f52
乙だ。
しかし高らかに宣言されてもな…。苦手な物に挑戦しなきゃ成長しないぞ?
816名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 12:31:31 ID:MGiEhARQ
まあ面白けりゃなんだっていいさ

そりゃエロパロだからエロ有りのがいいけどそれで作品のレベルが落ちたり作者の意思にそぐわない事が起きるんならエロ無しの方がいい
817名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 13:02:05 ID:inlmUgZL
萌えスレに投下って手もあるけどな
あっちのほうが住民多いし
保管されたいならその旨をここで言えばいいのではなかろうか
818名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 13:32:42 ID:TFuhVOyG
感想を貰いたい人はこっちに書いた方がいいと思う
萌えスレは定期的に博多アンチが来て空気悪くするし
819名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 13:51:59 ID:u9d7QCDL
萌えスレもここもすでに餓鬼の吹き溜まり
820名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 14:42:43 ID:0MZr4f52
萌えスレはわからないけど、ここは18歳未満禁止だから餓鬼はいないんじゃない?よく分かんないけど

まぁ置いといて、一つ真央で書いてみたんだが投下してもいいかな?夜になりそうだけど
821名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 16:02:30 ID:TFuhVOyG
久々の真央に期待
822名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 16:15:55 ID:rJMTx7IV
投下してくれるなら今夜はスキヤキでも奢ってやるぜ
823名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 17:24:48 ID:0MZr4f52
分かった、投下してみる。だいたい8時くらいかな?
824名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:24:56 ID:0MZr4f52
真央投下します。途中二人目の七主人公が少し出てくるけど、スルーしてください。あとケータイからだからレスが長くなります。
825名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:26:47 ID:rJMTx7IV
よし、リアルタイムの順番OKだ
826名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:32:00 ID:TFuhVOyG
バッチコーイ!
827名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:32:06 ID:0MZr4f52
この三日間、真央は非常に悩んでいた。悩みはかなり深刻であり、他のことに全く集中できないでいる。
こんなに悩んだのは、数年前自分の存在意義を確かめようとした時以来ではないだろうか。おかけで三日の間、真央がやることは全て失敗に終わり、あげくのはてにはぼーっとしていて車にはねられてしまう始末だった。
ケガがなかったのは不幸中の幸いである。その場に小波がいなかったのが幸い中の不幸であるが。
それにしても何故真央がこれほど悩んでいるのだろう。
結論から言うと、原因の根本は小波の一言だった。いや彼に真央を困らせるつもりなどこれっぽっちもなかったのだろうが、とにかく小波が原因だった。
話は三日前にさかのぼる。
「真央ちゃん、海水浴にいこう。ただしダイビングスーツは禁止」
シーズン真っ只中、だが試合がデイゲームだったある日の夜、球団寮の小波の部屋で二人でテレビを見てくつろいでいると、小波が突然何かを思いついたように言い出した。
「………海?」
「そう、海!今度のオフに!!」
ビックリマークが二つほど付くような声で小波が言う。このように突然何かを提案する事が小波にはよくあるのだが、やけに今日は気迫がこもっている気がする。真央は考える。
断る理由なんてない。彼女にとって彼と一緒にいることが何よりの幸せであり、大切な時間である。
だけど海か……そういえばあまり小波と一緒に行った記憶がない。毎日のようにいろいろな所に行っているはずなのになぜだろうか。だから行きたいという彼の気持ちはよく分かるし、自分だって一緒に行きたい。だがしかし…
「………なんでダイビングスーツ禁止?」
後半部分がよく理解できなかった。海とは泳ぐ所、あれは泳ぐ時に着る服。なのに何故着てはいけないのだろう。
「う〜ん、あれは普通に泳ぐ時に着る水着じゃないから、とか理由はいろいろあるんだけど、まぁぶっちゃけて言うと真央ちゃんの水着姿が見てみたいなぁ、と」
「………………」
恥ずかしげもなくすっぱりと言ってのける小波、それを聞いて押し黙る真央。ここまで欲望に忠実で、自分に正直な人も珍しい。
……まぁそんなところが小波のいいところであり、自分もそんな小波が好きなのだから、まぁいいか…。
そんな事を思いながら真央はコクリと頷いた。
828もしも真央とまた海に行ったら:2008/04/03(木) 20:34:02 ID:0MZr4f52
「おお!真央ちゃん、本当にいいの!?」
小波の目がギラリと輝いた気がする。体がピクリと震えたのが分かった。今の彼を例えるなら獲物を見つけた野獣といったところか。どう太らせて、どう食べるかを必死で考えているのだろう。
……まぁ自分もそれを望んでいるのだけど。
「さて場所はどうしようかな〜。やっぱり穴場じゃないと人が多いし…でも穴場すぎたら近くに店はないし…」
ふと意識を現実にもどす。小波は完全に自分の世界に入っているようだった、きっと来るべき日の計画を念入りにたてているのだろう。計画の事は全て小波に任せることにする。真央は机に頭を横たえて、視線をテレビへと移す、そしてその日の事を考えてみた。
海か……。周りに人はいなくて小波と二人っきり……、とはいかないだろうけどとても楽しみ。砂浜で一人待っている小波、彼は水着姿で非常に引き締まった肉体をしている。そこに私が後ろから近づいて――――
「…………………………………あ」
ここで真央はあることに気がついた。
(…………水着どうしよう)

ということである。
話を冒頭にもどすと、現在真央がいる所はあるデパートの水着売り場である。今が夏なことも相俟ってか周りにはおそらく自分と同じ目的であろうと思われる人が沢山いる。水着も豊富で店員も完備。
じゃあ何故悩んでいるのか?簡単に言うと、選ぶに選べないからだ。
一応色は黒にしようと真央は決めている。普段着でも何でも真央のパーソナルカラーは黒なのだから別に不思議ではない。
しかしだ、水着売り場に行ったことのある人なら分かるだろうが、女物の水着は白色や赤色または花柄やストライプなど明るい印象の物が多い。真っ黒な水着なんて意外と少ないのだ(競泳用は除く)。そして真央の体型を考えると、選べる水着の数はさらに限られる。
「………………………」
無言、無表情であるが内心では非常に悩んでいる。このままではカズ達に笑いながら渡されたスク水(「これしかないやろ」と言われた)になってしまう。他の人はどんなやつを選んでいるのだろうか、自分の横でビキニを選んでいる男女(特に女)を観察してみた。
ボン・キュッ・ボンとは言い難いが、自分よりかは遥かに恵まれたプロポーション、腰はいい勝負だとは思うのだが、胸は…………………………………見なかったことにした。
829名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:37:10 ID:0MZr4f52
「ねぇねぇ、どれがいいと思う?」
「なんで俺に聞くんだ。別に自分で選んだ方がいいんじゃないか?」
「何言ってんのよ、リコちゃんの水着姿をあんたが選べるんだから。感謝しなさい」
「うっ!そ、そうだな〜。それじゃあ………」
途端に男がにやけた顔になる。
「……それ以上変な想像すると………浮くわよ?」
「ひぃい!ごめんなさい!」
「………ま、それは今度二人っきりで、ね?」
「へ?………………お、おう!」
このバカップルめ。
自分達もその部類に入る事に気づかずに、心の中でつっこんだ。
思考を水着の方へと移す。真央も一つ水着を取ってみた。自分も先程の女性と同じ水着を着れるものなのだろうか。
自分の胸と思われる部分に手をあててみる。ペタペタと悲しい音が聞こえた気がした。
「…………どうして………どうして……」
軽く欝になりそうになる。何故身体というものは思い通りに成長してくれないのだろうか。せめてあと5センチ、その5センチがまた疎ましい。
ここで選べないのなら必然的にアレになってしまう。カズ達が盛大に笑う姿が目に映る。嫌な感じ、不愉快だ。
非情な現実に自分でもよく分からない感情が沸々と湧きだしてくる。何故私の体はこんなにも成長してくれないのだろう。この水着を着ることは出来ないのだろうか。
……………いや、そんなはずはない。着られないのなら、着れるようになればいいだけのこと。
負けるわけにはいかない、これは闘いなのだ。

時間と場所は変わって、この日の夜、小波の部屋。テーブルに向かい合って座る影二つ。
「ま、真央ちゃん………いったいどうしたの?」
いつもと様子が違う真央に少し怖じけづく小波。汗がダラダラと頬をたれていく。自分は何か悪い事をしたのだろうか。真央の表情はいつもの無表情なのだが、その中にすさまじい闘志を感じる。
何を言われてもいいように身構える小波に真央は言った。
「…………協力してほしい」
「…………協力?……………何に?」
自分の胸あたりを見ながら、少し恥ずかしそうに答える。
「……………………を……しい」
「へ?もう一回言って?」
「胸を………………もんでほしい」
「…………………………………はい?」
予想とは全く違う方向のお願いに頭がついていかない小波。そんな小波を尻目に、真央は持参した紙袋から今日買った黒い水着を取り出した。
830名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:38:38 ID:0MZr4f52
真央の説明をまとめるとこんな感じだった。

Q.なんで自分はこの水着をきれないか
A.胸が小さいから
Q.ならどうする
A.大きくする
Q.どうやって
A.もんでもらう
Q.誰に
A.小波

こんなお願い、むしろこっちからお願いしたい。
「…………お願い」
いつの間にか小波の隣に移動し、上目づかいで覗き込む真央。世の中の男でこれに耐え切れる人がいるだろうか、決意を含みつつも少し潤んだ瞳は小波の理性を宇宙のかなたまで吹き飛ばした。
「真央ちゃん!」
「!」
真央を正面から抱きしめる。一瞬体がビクリと震えたが、すぐに目を閉じて子猫のようにスリスリと小波に身体を擦り寄せはじめた。女の子らしい肌の柔らかさ、甘い匂いを十二分に堪能する。
「真央ちゃん、後ろむいて」
「…………………」
(コク)
少し名残惜しそうに後ろに振り返る、小波が真央を抱き寄せる、後ろから抱きしめる体勢。真央の首筋にかるくキスをした。
「!」
触れるだけのキスから吸い付くようなキスに、真央の首筋に跡が残った。キスの跡をたどるように舌を這わせていく。
「は……………ぁ…………ね…んで」
「ん?」
「むね……もんで」
「あっ、そうだったね」
苦笑しつつ、胸への攻めを開始する。真央の胸を手で覆う、手にすっぽりと収まってしまう小さな膨らみ。円を描くように優しくもんでみた。
「んっ……」
可愛らしい反応が返ってくる。小さいながらも柔らかい感触、掌全体で十分に堪能する。
「あ…………ん……………小波……」
「ん?」
「もっと………………お願い」
小波の動きが止まる。
831名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:41:27 ID:0MZr4f52
「………………?……どうしたの?」
不思議そうに振り返る真央。小波は心此処に有らず、といった感じだろうか。
説明するなら、真央のあの一言は小波にクリティカルだったわけで、つまり心臓ど真ん中、ストライク、バキューン。
小波の下半身が急激に元気になった。胸を少し強くわしづかみにする。
「!」
真央の全身に電撃が走った。続いて小さな乳首をつまむ、クリクリと散々いじった後、引っ張って、離す。真央の息がハァハァと荒く、色っぽいものへと変化する。
「ねぇ真央ちゃん……俺のここ、こんなになっちゃった」
大きくなった息子を真央の背中、おしり周辺に密着させる。なるべく、股を息子で擦って刺激するように体を前後させて。
「ふ………ぁ………でも、今日は……胸が……目的……」
「うん、まぁそうなんだけど……」
そう言うと、右手を真央の下半身へと移動させていく。ワンピースのスカートをずりあげて、ショーツの上から割れ目をなぞった。
「!」
「真央ちゃんもこっちを期待してない?」
指を真央の目の前に持ってくる。小波の指は水ではない液体で湿っていて、白いショーツは同じ液体がシミを作っていた。
「………………違う」
真央が恥ずかしそうにプイっと横を向く。苦笑して無防備にあいた耳を甘噛みして、呟く。
「嘘はダメだよ?」
ショーツの中に手が入り込む。肌をなぞりながら下へ、下へ。割れ目にたどりき、筋にそって指で擦る。………毛の感触は、ない。
「!………ふ………あ……うぁ……」
「あれ、どうしたのかな〜?」
満点の笑顔になる小波。そのままショーツを脱がしていく、布と秘部の間に糸がわたった。今にも溶けてしまいそうなくらい熱い秘所だった。
「〜〜♪」
「!」
小波が真央の体をポンと押した。真央が倒れる、四つん這い、小波にお尻を突き付ける体勢。スカートのすそから菊問や秘部が見え隠れする。
832名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:43:18 ID:0MZr4f52
「…………ノーパンでミニスカワンピース……………いいな、これ」
新たな発見を喜びつつ、指を一本割れ目に差し込んだ。易々と入り込んでいく指、チュプチュプと淫楽な音が聞こえる。指の数を増やす、舐める、豆を触る。その度に真央の体がビクビクと震える。
「うぁ…………あぁ………こ、小波……」
「ん、何?」
顔だけを小波に向ける、涙目で呟く。
「も……ダメ……」
我が意を得たり、そんな感じでニヤリと笑う。
真央を起こして、自分の方へと向き直させる。正面座位、真央の1番好きな体位。小波の顔がいつでも見えるから、だそうだが、それは置いといて。
「真央ちゃん、いくよ?」
(!……コク)
頷くのを確認すると、自分の性器を真央の入り口に差し込んだ。熱く、とろけそうな真央の中。すぐに出してしまいそうになったが、男の意地で我慢。小さい体を抱き寄せて、一緒に身体を上下させる。
「うぁっ!………はぁ……あぁん!」
ピクンと体が跳ねる。腰を動かす、聞こえる喘ぎ声。更に激しく、もっとやらしく。
「ああぁあ!うぁああ!……やっ…!……あぁあ!」
顔が歪んでいく。快楽のせいか、涙とかでグショグショ、しかし嬉しそうな表情。もっと幸せに、体を抱き寄せる。体中が、熱い。
「ああぅ!んあぁあ!はぁあ!……ぁ……小波……小波……」
「ど、どうしたの?」
荒い息、乱れた声、でもしっかりとした声で
「キス…………して」
小波の中で時が一瞬止まる。
あぁ、そういえば今日はまだだっけ。そんな事を思いながら口づけた。
「ん!……ふ………あふぅ!……んぁ!」
恍惚の表情になる真央、二人の間から唾液が流れる。息が苦しくなると一旦離し、直ぐに再開する。途切れることはない。
「ま、真央ちゃん……俺……んむ!」
唇で塞がれ言わせてもらえない。締まる割れ目、迫る最後。絶頂はもう間近だった。
「んふ!んんん!ふあっ!…はぁああ!ぁああああ!」
「ん!んんん!ぷはっ!真央ちゃん!真央ちゃん!」
これで最後、腰を盛大に差し込んだ。
「ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………!」
絶叫、止まる動き、溢れる精液、静寂。ハァ……と息をつく声がした。真央の体を抱きしめる。
833名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:45:24 ID:0MZr4f52
「うーん……結局こうなっちゃったか……」
少しグッタリとしている真央を見ながら言う。これ以上刺激を今日与える気にはなれない。作戦失敗だろう。
「……………大丈夫」
声の方へと顔を向ける。真央が胸に頭を預けていた。小波の顔を見ながら言う。
「その日まで、まだ時間がある。………それまで、毎日もんでもらう」
いたって淡々と。小波から一筋の汗が流れた。
「…………ホントに?」
(コク)
即答する真央、青ざめる小波。試合や練習があって、期間限定だが夜は毎日真央とコレ。揉むだけならいいが、性欲を我慢できる自信はない。
「(体力もつかなぁ〜?)」
明日からを不安に思いながら、その場にバッタリ寝転んだ。


数日後……
青い空、青い海、白い雲、絶好の海水浴日和。人も疎らで、小波と二人。最高の状況なのに真央は少し不機嫌だった。見た目はいつも通りだが、雰囲気がそんな感じ。その理由は、「着れなかった」この一言で十分だ。
今、真央が着ているのはカズ達に渡されたスクール水着(予想通り笑われた)。胸の「まお」という字が可愛いらしい。
「真央ちゃん……まだ気にしてるの?」
(コク)
頷く、本当に悔しいようだ。なだめる様に頭を撫でる。
「まぁいいじゃない。……あっ!真央ちゃん、何か食べる?」
小波の視線を追ってみる、その先にあるのは海の家。アイスにかき氷、焼きそば、ラーメン、etc…。色んな物が売っている。
(コク)
また頷く。
「じゃあ、どれにする?」
「…………かき氷」
「味は?」
「…………イチゴ」
「分かった。ちょっと待っててね」
そう言うと小波は海の家へと駆け出していった。取り残される真央、少し寂しい。
834名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:46:45 ID:0MZr4f52
暇になったので周りを見渡してみた。やはり大体の人はビギニタイプ、小学生くらいの子供が自分と同じ物を着ている。かなり、悔しい。
やはり無理をしてでもアレを着るべきだった、後悔して、俯く。自己嫌悪。
「真央ちゃん、お待たせ」
いつまで自分の世界にいたのだろう、いつの間にか小波が後ろにいた。赤いシロップのかき氷を二つ手に持って。
「はい、どうぞ」
一つ渡される。カップが冷たい、気温のせいかもう少し溶けているようだった。
「あ〜〜、夏はやっぱりコレだね〜」
渡すや否や、もう食べ始めている小波、早い。真央も一口食べてみる。冷たくて、甘いミルクの味がする。急いでもう一口、二口……………………頭が痛くなった。うずくまる。
「あははは!…………ねぇ真央ちゃん」
頭痛を我慢しながら小波の方を向く。当たり前だが小波がいた。真剣だが、恥ずかしそうな顔をしている。
「……どんな水着か、なんて、俺は気にしてないよ?」
「!」
驚く真央、頭痛が飛んだ。疑問の視線が小波を捕らえる。
「俺は真央ちゃんならどんな水着でもうれしいよ。約束も守ってくれてるし……。それにさ、それとっても可愛い、似合ってる」
…………悩みが吹き飛んだ。自分がどれだけ悩んでも解決できなかったのに、この人は………
真央の顔に笑みが浮かぶ。
「………………クス」
「あっ!今真央ちゃん笑った!」
「!…………違う」
プイっと顔を背けた、表情は穏やかなままで。小波が笑いながら回り込んでくる、苦笑。
まだ少し悔しいけど、まだ少し屈辱的だけど、小波が喜んでくれたから、まぁ……いいか。
そう思いながら、真央はもう一口かき氷を食べた。
835名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:52:12 ID:0MZr4f52
以上です。久しぶりにエロを書いた。真央が少し維織さんっぽかったかもしれません。
保管個に載せてくれりなら、前に書いた夏菜さんも載せてくれると嬉しいです。
836名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 20:53:23 ID:0gNaG3jZ
GJ過ぎる…!
837名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:02:15 ID:TFuhVOyG
GJ
真央かわいいよ真央
838名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:31:53 ID:9YU/pWP1
真央の話にカズが出てくるとなんか違和感あるな
839名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:48:48 ID:b0Bs7IMg
しかし途中にリコがでてくるとはなんというパラレルワールド
しかしGJ
840名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:12:39 ID:HlI/3KJq
>>835
投下乙です。
前の作品は載せ忘れてました、ごめんなさい。今載せました。
841天咲:2008/04/04(金) 00:22:43 ID:yZZFyrzi
これから暫く、パソコンに触れなくなるので急いで仕上げました。
昨日投下した小説の後編です。
842大好きな妹の為に・後編:2008/04/04(金) 00:23:31 ID:yZZFyrzi
(ん?あれは姉御?どうしたんだろ自分の家の前でじっと立って…?)

「どうしたんですか姉…!!」

遠くからナオの横顔を覗いて、いつきは驚いた。

(な、何?姉御のあの表情…いつもの姉御とは全然違う、凄く冷たくて、悲しそうな…)



家に入るとすぐにさらが駆けて来た。
何か話があると言っているけど、今のあたしは長時間さらの顔を見るのは耐えられない。
早々にあたしの方から話を切り出した。

「さら、あたしは今日この家を出て高科さんっていうおうちの娘になるわ。
 この家とは全然違うおっきい家の子供になるの」

あたしの声と表情に驚いたのか、話を始める時にさらはびくっと震えて不安そうな顔で話を聞き始めた。
そしてその表情はあたしが話を進めるごとにどんどん崩れて、青ざめていった。
あたしはそんなさらの顔を直視しないように目をそむけながら話した。

「う、嘘だよね…お姉ちゃん。嫌だなあ今日は4月1日じゃないよ…」
さらが作り笑いを浮かべながらそんなことを言う。
そうえばあたしは前のエイプリル・フールにも不治の病にかかってしまったなんて嘘をついた。
棒読みのバレバレの演技だったから、すぐにバレると思ったらさらは本気で心配して泣き出してしまった。
慌てて嘘だと伝えた後に、すねてしまったさらの機嫌を取るのに苦労したなぁ…。でも、内心では泣くほど心配してくれてすっごく嬉しかった。
あの時あたしはさらには二度と嘘はつかないと約束した。
………嘘、本当に嘘だったらどんなに良いだろう。
そんなことを思いながら、あたしは自分に喝を入れ直して言葉を続ける。
843大好きな妹の為に・後編:2008/04/04(金) 00:25:05 ID:yZZFyrzi
「本当よ」

「い、嫌だ、嫌だよお姉ちゃん!置いてかないで、私を置いてかないでよ!!うええええん!」
さらが泣き出してしまった。
あたしの心はそれを見て、大きくグラついてしまっている。
嘘だよと言って、泣いて抱きしめてあげたいという衝動に駆られる。それをあたしは必死で抑えた。

「ゴメンね…さら。何を言われても、あたしは高科の家に行くわ」

「なんで!なんで行っちゃうの!?私が嫌いになったの?お父さんは?芳槻のおうちがお姉ちゃんだって大好きなハズでしょ!?」
駄目だ。このままじゃ耐えられない。
もうこの言葉を言うしかない。さらにあたしを憎ませて一人で生きていく力をつけさせる為のこの『嘘』を。

「こんな貧乏な家族なんて、あたしは要らない」

「!!!!!!!」
言ってしまった。
やはりこの言葉はさらにとってショックが大きかったらしく、それを聞いたさらは泣くのも止めてその場に座り込んでしまった。
私はそんなさらを尻目に、用意してあった私物を持って部屋を出た。

ガチャッ…バタン

「バイバイ…さら」
844大好きな妹の為に・後編:2008/04/04(金) 00:26:19 ID:yZZFyrzi
あたしは目から溢れ出そうとする涙を必死で堪えながら、そう一言呟いて家を出た。
これからタクシーに乗ってお父さんの仕事場に顔を出す事になっている。

ガラララララ

「!!…パパ」

玄関の扉を開けると、そこには車と今日からそう呼ぶことになった高科のおじちゃんがいてあたしを待っていた。
多分、今日のことをお父さんから聞いていてあたしを慰める為に待っててくれたんだろう。
パパは何も言わずに手で車に乗るように合図をして、あたしも何も言わずに乗り込んだ。


ブロロロロロロ

車が走り出す。芳槻の家から遠ざかって行く。
もうあの家に戻る事は出来ない。家族を捨てたあたしにそんな資格は無いんだから

「ぐすっ…ひっく」

そう思うとまた涙が溢れてきた。あたしはまたそれを必死で堪える

「…泣きたい時は泣いていいんだぞ、奈桜」

横で運転しているパパがそう言ってくれた。でもそういう訳にはいかない。

「な、泣いちゃ駄目なんですよ。い、一番辛い思いをしたのは…ひっく…さ、さらだから、あたしは泣いちゃ駄目なんですよ…」

「そうか」

パパはそれだけ言って、何も言わず黙っていてくれた。
あたしは窓の外を眺めながらポツリと呟いた。

「約束…破っちゃったねさら。ゴメンね、ダメなお姉ちゃんで」
845大好きな妹の為に・後編:2008/04/04(金) 00:27:12 ID:yZZFyrzi
それから、あたしは高科の家でパパとママから充分過ぎるほどの愛情を注がれて育った。
周りの人は皆あたしを愛してくれて、だからあたしは皆が大好きだった。

小学校・中学校もたくさんの友達と一緒にたくさん遊んで遊んで遊んでちょっとだけ勉強して、楽しく過ごした。
中二の春あたりから成績は大変な事になっていたけど、パパもママも笑って許してくれたので
あたしは転校してまで小・中学校とあたしと同じ学校に入学したいつきをいじめたりして、ず〜っと楽しく過ごすことができた。

ただ、心配事が一つだけあった。…さらのことだ。
お父さんとは高科家に行ってからもちょくちょく連絡を取っていて、会ったりもしてたんだけど
さらとはあれから会うどころか電話や手紙すら交わして無かった。

さらの為を思えば連絡はしない方が良いんだけど、それはあたしにとって本当に辛いことで
衝動を抑えられなくなりそうになるたびに、あたしはいつも身につけている、さらと分け合った半分の桜色のリボンを見て心を落ち着かせていた。

お父さんに聞いた話では作戦通り、あれからさらは一人で何でも出来るようになって自立することが出来た。
でも…大きな誤算もあった。
それは、人を信じられなくなってしまったという事。
絶対の信頼を置いていたあたしに裏切られたことで、さらは他人を信じる事が、裏切られるのが怖くて出来なくなってしまった。
そのことを聞いた時、あたしは大きなショックを受けた。
そして、何とかしてあげたいと一層さらに会いたい気持ちが強くなった。

そして中三の冬頃にさらが親切高校へ行くという話を聞いて、あたしは半ば無意識の状態で一気に親切高校への入学手続きを終えた。
全寮制の学校ということでパパは少し反対したけど、ママのフォローで親切高校に進学するのを許してくれた。
846大好きな妹の為に・後編:2008/04/04(金) 00:27:58 ID:yZZFyrzi
そして時が流れて親切高校の入学式の日が来た。
あたしはさらに会えるのが嬉しくて、一週間位前からずっとそわそわしていて入学式の日も一番に学校に来た。
そして…さらを発見した。
会うのは9年振りで、さらだと分かるか心配だったけど一目見てすぐ分かった。と同時に驚いた。
髪の色が…変わっている。

あたし達は写真でしか見たことはないけど二人とも母親似で髪の色もお母さんと同じだった。
でも今のさらはむしろお父さんと同じ髪の色になっている。
恐らく染めたんだと思われる髪の色があたしに対する拒絶を表している気がして胸の奥がズキンと痛んだ。

でも、その後すぐにさらがあの桜色のリボンをしていることに気付いた。
それを見た時、無性に嬉しくなって気付いたらさらのところへ駆け出していた。


…でも9年振りの再会は感動の再会とはいかなかった。
当たり前だ。桜色のリボンをしているからといって許してくれているかもなんて甘い事を考えた自分に腹が立つ。
悪いのはあたしだ。
だから、この3年間さらの為にさらがまた人を信じることができるようになるように頑張ろう。
さらが去った後、その場に立ち尽くしながらあたしはそう決心した。
847大好きな妹の為に・後編:2008/04/04(金) 00:28:50 ID:yZZFyrzi
あたしはそれから、閉鎖された独特の環境である親切高校を充分に満喫するべく一年間奮闘した。
新聞部として駆けずり回り、皆学校生活を面白くする為、数々の危険な任務を達成するのは楽しくて友達もたくさん出来た。
そして、さらの学校生活が少しでも楽しくなるようにも色々やってるのがあたしだとバレないように色々やったんだけど、肝心の友達を作るという面においては貢献出来なかった。
昼休みにいつも屋上で独りでいるのを見守ったりして…一年が過ぎた。


二年になって学校が男女共同で学ぶようになった。
これでまた新しい友達がたくさん出来ると思ってあたしは嬉しかったけど、さらとは今年も違うクラスだったのが残念だった。


男子の中でも越ゴリラやニュダっちやイワタンといった仲の良い友達が出来た頃
あたしは昼休みに屋上に来た。勿論さらの様子を見守るため。
まぁいつもは何事も無くさらは本を読んだり空を眺めてるだけなんだけど、その日はちょっとだけいつもと違った。
さらのいる屋上に一人の男子生徒が来た。
あれは確か同じクラスで野球部の…小波君だったっけ?
その男子生徒はなかなかノリとギャグセンスに長けた人物だったらしく、テンポの良い一人語りをしたと思ったら逃げるように去って行った。

「ふ〜む、面白そうな人ですねぇ。それに、何だか人を安心させるような不思議なオーラを持った人ですね。
 ひょっとしたらあの人が…さらを変えてくれるかもしれませんねっ♪」

あたしは彼にそんな期待を勝手に寄せて、次に彼とさらが会うときがあれば手助けしようと決めた。

(2年目6月以降 うろつき・屋上・2回目に続く)
848天咲:2008/04/04(金) 00:45:02 ID:yZZFyrzi
という訳で、奈桜編でした。
実はちょっとカットした部分があって、それも後で番外編という形でやりたいと思います。
ちなみに視点は五十鈴視点になるかと。

奈桜編を書く上で、さらルートでの奈桜にするか、奈桜ルートでの奈桜にするか結構迷いましたが
前作との整合性の為に前者を選びました。
『さらを救う』という意味ではこっちの方が良いかなと。


>>保管庫の管理人さん
保管庫に入れてくれてありがとうございます。
前・後編の編集の仕方はお任せしますが、さら編はともかく奈桜編はさら編を読んでないと繋がらない
部分がありますからね…。
関連性のあるタイトルに出来れば良かったんですけど…スミマセン。

それと、842と843がミスで、セリフの後に一行空いてない所があるので
そこは空けていただくとありがたいです。
842ラストの『約束した。』と『…嘘、嘘だったら』の間も。


非エロなら萌えスレに投下しては?という話がありましたが
やはりどうせなら保管して頂きたいのでこちらに投下しました。
次回は…どうしましょうか…。
849名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 11:34:45 ID:JdbM1IUY
現在五十鈴のシチュを製作中です
明日ぐらいに投下できそうです。

改めて前書いた洞窟版を見ると反省点が多いなあ…
850名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 16:10:54 ID:OyyFJHgX
投下ラッシュタイムですな。満足満足。エロお願いします〜
851名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 18:12:30 ID:TRJQnmV1
GJ! 主人公にギャグセンスは吹いたw
852しあわせU:2008/04/05(土) 10:59:50 ID:AEsWWVqd
予告通り五十鈴を投下します。
『勝ち組の夜』

Part1
ドラフト指名後、小波と五十鈴はあの崖の上で将来を誓い合った。出会ってから3年しか経っていなかったが、
数々の苦境を乗り越えてきた二人の間には10年時を同じくしてきたような強い絆が生まれていた。球団のキャン
プに参加するため、小波は2月から特別に学校を離れキャンプ地へと赴くことになった。春夏甲子園連続優勝とい
う偉業を成し遂げた親切高校野球部の主将で、上位指名だったこともあって少しばかり(勿論天道の注目度には及
ばないが)高かったので学校側も特別に許可したのだろう。
 公認の長期外出ということで、荷田君からはご丁寧に買ってきて欲しいもののリストまで手渡されてお土産をお
願いされた。岩田からは「とりあえずなにかうまいものをもってかえってきてくれ!」と言われた。
出発前に五十鈴は見送りに来てくれた。
「体に気をつけて。あとあんまりムチャしちゃダメだ。プロの練習は厳しいんだろうから…。」
とんでもない重りを背負わせて何度もダッシュさせたのは五十鈴だったよな…と小波は思ったが、素直に「うん」
と答えた。去り際の五十鈴の顔が寂しそうだっただけで小波は少し嬉しかった。
 

 キャンプで徹底的にしごかれ、疲れ果てた小波は卒業式の為にお土産を抱えて学校に戻ってきた。3年生は全員
今日で寮から去る。どうやら前日は「長かった囚人生活もこれでおわりでやんす」と狂乱の宴を催していたらしい。
「仰げば尊し」「蛍の光」「君が代」(とあの校歌)をきっちりと歌い、卒業式は終わった。
 荷物を引き揚げ、帰りのバスで小波の隣に五十鈴は座った。しばらく会っていなかったこともあって五十鈴はとて
も嬉しそうだった。他愛の無い話をしばらくした後、二人は睡魔に襲われ眠りに落ちた。小波の肩に五十鈴は頭を寄
せていた。
「小波君…羨ましいでやんす……」



 小波は右肩に心地良い感触を感じて目を覚ました。駅に到着する直前だった。右を見ると五十鈴が慌ててそっぽを
むいていた。耳が少し赤くなっていたのは…小波の勘違いだろうか?
「さて……これからどうしようか」
実際の所、住む所のことなど考えていなかった。前に五十鈴は自分の家を引き払ったと言っていた。一度一緒に帰省
した事があるとはいえ、小波の家に連れて行けばまず間違いなく大変な事になるだろう。それに駅から家までは結構
時間がかかる。あたりはもう暗く、夜の街の香りが漂う。
「もう夜も遅いし今日はどこかで泊まらない?」
「え?」
というわけで駅前のホテルに五十鈴を連れて行った。さすがにラブホテルはマズイだろうから。
二人でホテルに入っていく様子を見て荷田君は思った。
「オイラは負け組でやんす……」



853しあわせU:2008/04/05(土) 11:00:52 ID:AEsWWVqd
Part2
割と大きいベッドの上に枕が二つ。多分五十鈴は当に自分の思惑に既に気付いているのだろうと小波は思った。荷
物を降ろし五十鈴がベッドの端に腰掛けた。途端に小波は五十鈴をベッドの上に押し倒した。その動きはそれこそ獣
のようだったが、まなざしは優しく、五十鈴への愛しさが感じられた。
「ちょっと…小波……もう」
五十鈴の制止の声も届かない、というよりわざと無視しているような感じだが制服、リボン、シャツと剥いでいく。
「服を脱ぐくらい自分で…」
「いいのいいの」
小波は五十鈴の着ているものを剥いでいくことで素肌があらわになっていくことに喜びを感じていた。下着も全部取
り払い、五十鈴の身に着けているものといえば黒のソックスぐらいしかない。逆にそれが小波の興奮を高ぶらせた。
最初に小波と五十鈴が身体を交わしたのは洞窟の中だった。それ以来一度もすることは無かった。前のときと違うの
は周りが明るくお互いの身体が良く見えることだった。五十鈴は小波に剥かれあられもない姿を小波にさらしている
ので穴があったら入りたい、そんな気持ちだった。
「五十鈴…」
小波は裸の五十鈴に覆いかぶさり、きれいなふくらみに手をかけた。
「あっ!ん……っこ、こなみ!」
揉んだり吸ったりに夢中になっている小波を五十鈴は強く制止した。
「どうしたの?」
「体洗わないと」
「あ、そうか すっかり忘れてた。じゃ洗いっこしようよ。」
「…!?」
854しあわせU:2008/04/05(土) 11:01:22 ID:AEsWWVqd
Part3
小波は服をさっさと脱いでシャワールームに入る。シャワーを浴びる五十鈴を小波は後ろから抱きしめる。
胸とお腹に手を回し力を込める。
「小波…」
「五十鈴…愛してる…」
シャワーの水音だけが響き、二人の体は温まっていく。五十鈴のドキン、ドキンという胸の鼓動を小波は感じ取ってい
た。
 しばらくして小波が右手を五十鈴の脚の間へと伸ばす。中指が秘所に触れた。
「あっ……!」
「ん?」
小波は五十鈴のそこがかなり濡れているのを感じ取った。身体を交わしたのは一度だけなのに…。小波は五十鈴に少し意
地悪な質問をすることにした。
「五十鈴、もしかして前した後に自分でいじったりしたのかな?」
「そんなことは…」
「五十鈴の正直な気持ちを聞きたいな」
小波がそう言うと、五十鈴はこくりと小さく頷いた。顔は真っ赤だったし、肩も小さく震えている。少し意地悪すぎたか
もしれない。小波はそう思い反省した。
「そうなんだ。ありがとう。五十鈴の正直な気持ちが聞けて良かったよ。」
小波はもう一度ぎゅっと五十鈴を抱きしめた。
「怒らないのか?」
「何で?五十鈴は俺のことを想ってしたことなんだろ?どうして怒る必要があるのさ」
「あの後、急に寂しくなったりすることが何度もあって…そのたびについ…」
小波は五十鈴に顔を近づけると、後ろから唇を重ねた。舌を入れたりはしない。すぐに離す。
「全然恥ずかしいことなんかじゃないよ。むしろ嬉しいな。」
「そうなのか…?小波…」
「何?」
五十鈴はふーっと息を吸い込み、吐く。
「私はこういうことには正直疎いし…奥手だ。うまくできないかもしれないし小波を満足させられないかもしれない。けど
もっと慣れていきたいと思っている。小波さえ良ければ……その教えて欲しい、というか…。」
最後の方は声が小さくなり、五十鈴の目線もすっと別の方にいった。恥ずかしいからだろう。
「俺も五十鈴としたのが始めてだから…二人で上手くできるようになっていこう。じゃ、とりあえず体洗っちゃおう。」
「?…う、うん」
この時小波の頭の中にある企みが生じたのはこの後になってわかる。
855しあわせU:2008/04/05(土) 11:02:00 ID:AEsWWVqd
Part4
ところ変わって二人はベッドの上。
「じゃあ五十鈴俺の方にお尻を向けて四つんばいになってくれるかな。」
「四つんばい?…それはちょっと…」
「そっちの方が気持ちいいらしいよ。」
「そうなのか…わかった…」
五十鈴は泉が小波に見えるように四つんばいになる。
「もっとお尻上げて」
小波は五十鈴が素人である事を利用して自分の欲望を叶えようとしていた。小波の言うとおりに自分の恥部をさらす五十鈴を
見て小波はとても満足していた。そして五十鈴の泉をじっと眺める。
(こんな風になってたんだな…)
「小波…」
恥ずかしそうに後ろを振り返りつつ、もどかしそうにもじもじする五十鈴。すっと手を伸ばし尻を触る。肉付きのいい部分を
揉む。
「五十鈴はお尻も可愛いね。」
「…んっ………んふぅ…んっ…」
五十鈴の口からため息のような声が漏れ始めたところで手を泉に移す。土手から秘所にいたるまでくまなくほぐす様に触る。
五十鈴の体にうっすら汗のようなものが見え始めた。やがて小波は秘所だけに指を集中させる。
ちゅぷっちゅっぐちゅっぐちゅっ…
「あっ…あっ…ああっ…くうっ…んんっ」
小波の指による愛撫は四つんばいという姿勢の為に完全に五十鈴の見えないところで行われている。五十鈴は抵抗できず、ガ
クガクと尻や脚を震わせる事しか出来なかった。
泉から愛液がふとももを伝って流れるようになると、小波は愛撫を止めた。はちきれんばかりに怒張した自らの超兵器を五十
鈴の秘所に狙いを定める。
「五十鈴…そろそろ本番いくよ」
五十鈴は後ろを振り返る。
「うん…優しくして…」
濡れそぼったあそこに肉棒をあてがい、入口の瑞々しい感覚を少しだけ楽しむと、ぐいっと挿入した。
「ああぅっ……!」
中くらいまで入った息子を五十鈴の尻を掴んで一気に最深部まで押し込む。
「ひゃっ…ぅん!あっ!あっ!んぅっ!」
小波は大きく腰を動かし、奥を突いていく。五十鈴は後背位という体位の為にベッドのシーツを握り、何とか耐えようとする。
「あっ!あっ!あっ!ああっ!はあっああん!」
小波がペースをどんどん早めていく。五十鈴の喘ぎ声もそれにあわせて上がっていく。
ぐっちゅぐっちゅぐっちゅ…
官能の極みのような水音がホテルの一室に響く。
「ああっ!ん!んっ!んんんぅ!ああっ!小波…もうダメ…もう…ああっ!」
「五十鈴…一緒にいこう!」
「うん…!ぁはあっ!!」
ガクガクブルッと五十鈴の全身が震え、五十鈴は絶頂を迎えた。同時に小波の欲望が五十鈴の最深部に流し込まれる。
856しあわせU:2008/04/05(土) 11:02:47 ID:AEsWWVqd
Part5
二人は裸でベッドに入っていた。ドラマみたいだな、と小波は思った。
「五十鈴…どうして俺のこと好きになったの?」
「どうしたの?いきなりそんなこと聞くなんて…」
「いやただ気になったんだよ、ちょっとね」
「そうだな…君は私には無いものを持ってる。それに強く惹かれたとしか言えない。」
小波は自分が五十鈴より何か優れた物を持っていたかなあと考えた。ダメだ。見つからない。
「それよりさっきはとても気持ちが良かった…ありがとう…これからもしてくれるか…?」
上目遣いで見つめてくる五十鈴。小波の答えは決まっている。
「もちろんさ」

明かりを消し、ベッドの中でお互いを抱きしめあう。




お し ま い



857しあわせU:2008/04/05(土) 11:04:53 ID:AEsWWVqd
投下終了
次は天本さんでも書こうかな
858名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 12:17:28 ID:PHRAiMKR
GJ! 五十鈴カワユスw
859名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:56:48 ID:KJLlvN5K
デレデレ五十鈴可愛い(*´Д`)ハァハァ
860名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:59:45 ID:mJ3fUYXL
GJ。天本さん期待してますよ
861名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 22:11:16 ID:OdtQi2I5
天本さん楽しみ
862名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 21:28:57 ID:M/CNK+bB
さすが入学シーズンとなると書き込みが減るね
と 言う訳で今のうちにシチュ募集。
863名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 21:41:19 ID:iF7nXREW
武美と風来坊さんがラブラブしてる展開がいいです(^q^)
864名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 22:06:01 ID:nR+9wS93
維織さんが見たいですー
865名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 22:17:50 ID:S14IwFSv
秋生がホラーエンドなのはきっと赤い服の女の霊が生前エッチに満足出来なかったから
という訳で主人公は日々様々な方法で秋生に究極の快楽を与え霊を成仏させようとする
866736:2008/04/07(月) 02:56:59 ID:1WSqtP/W
小野さん書けない。。。シチュとしては


・主人公の食事だかお茶に薬が入っててヤられる

・韓国風の夕飯で主人公チョン化→レイープ

・小野さんを捕まえようとする場面で主人公「人間なめんな」しあわせ草服用でパワーアップ→レイープ







厨みたいな設定だろ?これで22目前なんだぜ...
867名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 03:15:17 ID:FEpq2Du0
小野さんか、適当に思いついたシチュ
情報を引き出すために主人を籠絡しようとする→マジ惚れしちゃって悩みながらえっち
→隊長倒したあと、らぶらぶ?
868名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 11:07:22 ID:kkTBxX2X
いいねぇそのシチュ
869名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 14:26:54 ID:fSU8kZQp
>>867
それなんて友子
870名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 15:36:18 ID:R96dEXir
>>870
テラ友子(ベストルート)www
871名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 15:37:18 ID:R96dEXir
>>870>>867 サーセンw
872名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 21:30:54 ID:1LcuoVsh
むしろ友子の逆なんてどうだろう?
主人公が小野を疑う→サイボーグに関連があるか確かめるために接近→仕事のつもりが本気で惚れる→隊長倒してハッピーエンド
873名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:02:46 ID:Fqdlji34
>>872
それだ!
874名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:13:42 ID:IXbcQmuC
維織さんないよなぁー…希望!
875名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 00:14:30 ID:9UWpOQrJ
個人的にはめぐみを希望かな。
876名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 00:58:10 ID:myiENfOl
ないなら自分で書けば良いのよ〜
877名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 11:31:34 ID:17G18wi5
前スレで希美を書いた者だが…

別キャラで書いてもいいものか…
878名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 12:27:39 ID:qZ/c68p/
いいに決まっている!大歓迎だ!!
879名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 16:07:45 ID:VvBGB7z2
>>877
いかで否と応ふべし。とく書きたまへ。
880名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 19:47:51 ID:+uvDEPu/
>>879
全くどうでもいいことだが疑問の系助詞を入れて連体形で結ぶ
『いかでか否と応ふべき』
の方が正しいような気が…

ああ高校時代が懐かしくなってきたから久々に4でもやるか
今日こそは葉月を攻略してやる
881名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 20:10:32 ID:+uvDEPu/
スマンこの場合は疑問じゃなく反語の係助詞だな
俺は大学どころか高校からやり直さなきゃならんのか

お詫びに今リンで書いてるから期待せずに気長に待ってくれ。
次スレの始めころにはなんとか間に合わせる
882名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 20:39:08 ID:xdv5S/QT
>>881
ま、まあ…許してやらないこともない、かな…
883名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:11:32 ID:qZ/c68p/
ツンデレツンデレ
884名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 22:02:51 ID:9msThID8
燃料持って来いアパム!
885名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 22:07:38 ID:KkKVcoMH
そろそろサド全開なリンやヘルガが見たいです…
前の続きでリコをいじめるリンでも書こうかしら?
886名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 13:59:55 ID:5oyAEt0D
>>885 同意。あとは准に押されまくって未だに主人公と2人に慣れてない維織なんかも。
887名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 22:18:32 ID:394URdRJ
○><
888名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 02:21:58 ID:6SoXAT2K
天本さんかわいいよ天本さん
889名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 18:32:25 ID:atxW77Je
維織さんって書きづれえ……
890名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 20:41:22 ID:6SoXAT2K
燃料が無くなってきたぜ…
891名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 23:52:46 ID:LZ0oy+V+
一時間で書いた短編を投下します。
いや、ニュース見てたらどうも書きたくなってしまったので。
892ニアミス:2008/04/10(木) 23:53:30 ID:LZ0oy+V+
 白瀬芙喜子は欲求不満だった。
CCRが壊滅してから約一年、それなりに充実した生活を送ってきたと思う。
戦いの中に身を置くことは望むところではあったし、
勝利の味は何度味わっても良いものなのだから。
 ……だが、彼とデートをする――いや、ぶっちゃけてしまうなら、
セックスをする機会が激減したのは予想以上に辛かった。
メールや電話は頻繁に交わしていても、それだけで肉体は満足しないのだから。
「…………」
 カタカタカタと、机の上のノートパソコンが音をたてる。
現在彼女がいるのは大手チェーンのレストラン。
戦いは何も殴り合ったり撃ち合ったりするだけではない。
できるだけスマートな手段を取るために、パソコンは必須といえた。
まあ、そんなことはどうでもいいのだが。
「…………ふぅ」
 プロ野球選手の宿命として、シーズン中、彼は日本を転々としている。
それは芙喜子も同じようなものだが、彼の遠征先に毎回姿を現していては、
自分たち二人に致命的な結果をもたらすことになるのを彼女は知っていた。
 ただでさえ行動パターンを把握されているんだし、これくらい我慢しないとね。
内心でつぶやきながら芙喜子はコーヒーカップを掴み、残り少ない黒色の液体を飲みこんだ。
最後に彼と会ったのは二か月前、その時は十分に満足した結果に終わったが、
若い肉体は時折無性に人の肌を恋しがる。
 それをコントロールできないほど、芙喜子は、自分の求める白瀬芙喜子は弱くない。
だが――
(……依存、はしてないと思うけど。ちょっとまずいかしらね)
 彼と共に生きることを決意してから、彼と過ごす時間が一層楽しくなった。
愛なんて言葉をまともに論じる気にはならないけれど、そう悪いものでもないと最近は思う。
 ずいぶん馬鹿らしいことを考えていることに気づいて、芙喜子は心の中で笑い、
彼に感化されているのかも、なんてことを思いついた。
 それも悪くないと思える自分はずいぶん変わったのかもしれない。
「…………よし」
 作業が一段落して、芙喜子はノートパソコンの電源を落とした。
左耳につけたイヤホンから終了を告げる音が聞こえ、暗い画面が自分の顔を映し出す。
(とりあえず、トイレにでも行こうかしらね)
 コーヒーは考えをまとめるのに必須であるが、尿意をもたらすのは欠点と言えた。
パソコンを片付け、軽く伸びをして立ち上がり、トイレに向かう芙喜子。
 何が待っているかを、知るはずもなかった。
893ニアミス:2008/04/10(木) 23:54:01 ID:LZ0oy+V+
「……んっ」
 用を済ませ、秘所を紙で拭くと同時に、そこが妙に濡れていることに気づく。
どうやらいろいろと妄想しているうちに、若干興奮してしまっていたらしい。
ホテルに帰ったら、処理しないといけないわね。嫌々ながらそんなことを考える。
一人遊びは確かに気持ちのいいものだが、ひどくむなしくもある。
 イライラしながらパンツを履こうとしたところで、妙な音が聞こえた。
どうやら隣の個室に誰かが入ったらしいのだが――何かがおかしい。
眼を閉じ、意識を集中する。聞こえてきたのは――
「ん……ぷはっ、おい! いきなりこんなところに連れこんで何するつもりだ!」
 男の声だった。声をできるだけ殺そうとしてるようだったが、薄い壁には効果がないようだ。
 しゅるしゅる、ぱさり。遅れて衣ずれの音もかすかに聞こえてくる。
この二つの音から、導き出される答え、それはつまり。
「何って……ナニだけど」
 女の声。どこか熱を帯びた、男を誘う響きを持つ音。
言葉が終わると同時に、小さな水音が聞こえてきた。
まるで舌を絡ませ、唾液を交換しいるような――ようなというより、そのものの音が。
「んっ、さすがにここじゃまずい……う!」
「そんなこと言ってるけど、もう準備万端じゃん。……あたしもだけど」
 片手でモノを握り、残った手で男の手を自らの秘所に誘い、いたずらっぽく笑う。
そんな女を想像してしまうような音。
……いたずらっぽくなんてのは想像でしかないが、恐らく当たっているのだろう。
芙喜子には妙な確信があった。
「う……しかし、誰かに見られたら」
「大丈夫だって、お店はガラガラだったし、個室も全部空いてたから」
「うーん……」
 ハッと目の前を見る。そこには鍵のかかっていない扉。
つまり空室を示す緑色が、外からは見えることになる。
(あ〜〜〜〜!!!)
 叫びだしたいのを何とかこらえ、頭を抱える。
敵に襲われたときにはカギが開いていたほうがいいとはいえ、いくらなんでも間抜けすぎる。
 いや、まだ希望はある。芙喜子は顔をあげた。
男はあまり乗り気ではなったようだし、このまま出て行ってくれれば……
「……まあ、いいか」
(諦めないでよ!)
 心の中で全力で叫ぶ。全力でと言っても届くわけもない。
吐息のこぼれる音、密着した肌が擦れる音が耳に届き。
「ん……ふぁ、あぅ」
「ホントに準備万端だな、これなら……」
「ん〜〜〜!!!!」
 小さな悲鳴、どうやらいきなり繋がったらしい。
男としてはできるだけ早く終わらせたいだろうし、
女もずいぶん出来上がっている様子だったため不自然ではない。
芙喜子としても早く終わってほしいため、それは別にかまわないのだが……
894ニアミス:2008/04/10(木) 23:54:39 ID:LZ0oy+V+
(うぁ……音が、やばっ)
 じゅくじゅくと、膣内を掻きまわす音が聞こえてくる。
壁のすぐ向こうで、女が抱かれている。
それを想像するだけで、体が火照り、股間が疼いてくる。
音を立てるわけにはいかない、それはわかっていたのだが……
(……ちょっとぐらい、いいわよね?)
 手を伸ばす、湿った感触のすぐ後に、大きな痺れが走った。
「んっ!」
 ヤバい、そう思った時は遅かった。
隣の部屋の音が止まる。
「……今何か聞こえなかったか?」
 手を口に当て、呼吸を止める。
芙喜子には数分ぐらいなら呼吸を我慢できる自信があった。
顔を真っ赤にしながら、ただ時が過ぎるのを待つ……
「気のせいじゃない? それよりも、その、もっと……」
「…………わかった」
「はぅ! んっ、いいよぉ……」
 短い嬌声と、再び肉棒が暴れる音が聞こえてきて、芙喜子はゆっくりと息を吐きだした。
口元を押さえていた手を離し、太ももに置く。
大人しくじっとしておくべきだ、そう思うものの手が勝手に動いてしまう。
(……さすがに同じ失敗は繰り返さないようにしないとね)
 ゆっくりとポケットからハンカチを取り出し、口に咥える。
何か間違っているような気がしたが、あまり気にしないことにした。
「うぁ、んっ、あぅ!」
 後ろから突いているのか、肉の激しくぶつかる音がトイレに響きだす。
芙喜子もハンカチをかみしめながら、自らの秘所を弄りはじめた。
流れ出す愛液が太ももを伝い、床へと垂れていくのを見ながら絶頂へ歩んでいく芙喜子。
左手で豆をいじりながら、右手を自らの内部へと侵食させる。
アブノーマルな状況が、普段とは違う興奮を芙喜子にもたらしていた。
「ん〜〜〜!!! んっ! んっ!!」
 女の声が急に小さくなる、声が大きくなってきたのを嫌って、男が口を押さえたのだろう。
 トイレの個室で口を押さえられ、後ろから突かれている。
そんな情景を想像するだけで、体の火照りは最高潮に達しようとしていた。
(……そろそろ……イキそう)
 意識がゆっくりと白に染められていき、
噛みしめたハンカチが唾液でぐしょぐしょに濡れているのを認識したところで、男の声。
「武美、そろそろ……」
 女の返事は聞こえなかったのだが、首を縦にでも振ったのだろうか、肉をぶつける音が激しくなる。
びちゃびちゃとした音を耳に捉えながら、芙喜子は足をまっすぐと伸ばした。
「……出る!」
「ん〜!! っ!!!!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」
 男が限界を伝えると同時に、芙喜子は絶頂を迎えた。
隣の女も絶頂を迎えたのか、手で壁を引っ掻くような音が聞こえる。
伸ばした足が、いや、身体中が小さく痙攣した。
「……ふぁ、出てる……」
 漏らすように愛液がこぼれ出し、便器へと吸い込まれていくのが視界に入って。
「…………はぁ」
ぽろりと口からハンカチが落ちると同時に、芙喜子は熱のこもった吐息を吐きだした。
895ニアミス:2008/04/10(木) 23:55:40 ID:LZ0oy+V+
 隣から物音がしなくなって二十分後。
 もうそろそろ大丈夫だろうと、芙喜子はトイレから出ることにした。
さすがに店内に情事をしていたカップルはいないだろうと高をくくっていたのだが……
(……げ)
 見まわすと、店の奥の方に、一つのグラスに二つのストローを使っているバカップルがいた。
(男はものすごく嫌そうな顔をしていた)
「……いくらなんでも、これはロマンとは違うと思うんだが」
「いいじゃん、何事も試してみないと」
 聞こえてきた声は、トイレで聞こえた声と全く同じ。
冷汗をたらしながら芙喜子は足早に窓際の自分の席へと向かう。
「…………はぁ。あ、店員さん、コーヒーのお代わりお願い」
 溜息をつきながら座ると同時に、近くにいた店員にコーヒーを頼む。
ばれてはいないだろうが、なんとなく居心地が悪い。
(何やってんだろ、あたし)
 結局残ったのは、後悔とさらなる情欲だった。
もう我慢ができそうにない、今夜にでも彼のもとに向かおう。
運ばれてきたコーヒを口にすると同時に、決意する。
 ――と。
「……二度としないからな」
「どっちのこと?」
「どっちもだ」
「え〜、たまにはあーいうところでするのも悪くないと思うんだけど」
「…………勘弁してくれ」
 ジュースを飲み終わったのだろう、カップルたちが芙喜子の横を通り過ぎていく。
横目で見ると、幸せそうな表情をした男女――男はどこか疲れてもいるようだったが。
 ハッピーエンドが好きではない芙喜子にとっては、見てて気持ちの良いものではない。
視線を逸らそうとした時――女と視線が絡んだ。
「…………!!」
 こちらを見たその眼は笑っていた。
無邪気な、まるで子供が悪だくみを成功させた時のような瞳!
芙喜子が呆然としている間に、彼らは会計を済ませて出て行った。
金を払っているのが女だったことを不思議に思いながら、芙喜子は。
「……気づかれて、た?」
 つぶやき、テーブルへと倒れこんだ。
896名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 23:57:50 ID:LZ0oy+V+
終わりです。
お店の中でのAVってやっぱり許可がいるものなのだなと思いました。
897名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:07:06 ID:Ci+8pDUC

ニュース見て家から10分の場所で
AV撮影が敢行されていたと知って愕然としました
898名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:12:07 ID:dwPFQ9py
乙よ
しかしやってるカップルがどこか武美が連想されるのはなんでだろ
899名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:15:53 ID:W9O5hJu1
>>898
( ^ω^)・・・
900名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:20:57 ID:jK6s3X9k
武美だからさ
901名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 12:08:24 ID:dwPFQ9py
やべ、読み直して初めて気がついた
902名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 11:57:57 ID:IsLNNB3F
>>896
金払ってるのが武美なのに吹いたwwwwww
よければ続き(白瀬×8主)書いて〜〜〜
903名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 20:13:47 ID:/4R+9j5m
天本さんが待ち遠しいです(^q^)
904名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 09:10:38 ID:O9c1br57
晒しage
905名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 09:11:56 ID:O9c1br57
晒し
906名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 11:12:05 ID:aEPePunh
こう忙しいと書くに書けねえな
907名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 12:59:43 ID:V+EiZN8i
>>902
俺からも頼む。
908名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 19:06:29 ID:IhBUyFgb
白瀬とおもわせつつ武美も楽しめるってかwコノヤロウ超GJだぜ
8、9彼女はやっぱイイネ!

続き(白瀬×8主)はかなり期待して待ってます…
909転載:2008/04/13(日) 20:04:07 ID:ow1Cgcqv
「ですよね!絶対にそうです!」
「そうやろ?ウチも前からそう思っとたんや」
「……なあ」
「どうしたの?」
「あの二人って仲良かったか?昨日の昼までは何となくぎすぎすしてた気がするんだが」
早朝の酒場、前の前に座っているタケミに問いかける。
少し離れたテーブルに、ヤシャとミソラの姿。
楽しげに談笑している二人は、姉妹……いや、親子と言った方が適切だろうか。
まあ、そんな風に見えるほど仲が良さそうに見える。
「あー……昨日の夜、いろいろあってさ」
タケミはどことなく疲れたような顔で、小さく返事をしてきた。
そのままオウム返しに問い返す。
「いろいろ?」
「えっと……あれはあんたが自分の部屋に帰ってすぐだったかな……」
タケミは虚空を見つめながら、ゆっくりと語りはじめた。
910転載:2008/04/13(日) 20:04:54 ID:ow1Cgcqv
「そんなわけないやろうが!ちっこい方がいいに決まっとる!」
「そんなわけありません!すらっとした長身の女性の方がいいに決まってます」
甲高い子供の声と、落ち着いた大人の女性の声が深夜の坂場にこだまする。
周りの客は一瞬そちらを向いたが……酒場ではそんな出来事が頻繁に起こる場所でもあるため、
それ以上特に反応することはなかったが。
「……あの二人、どうしたの?」
だが対面に座ったサトミ――今から修理のコツについて、
いろいろとレクチャーするところだったのだ――は不安そうな顔になっていた。
確かに酒場に入り浸るようになって日が浅い彼女にとって、少々刺激が強いかもしれない。
それも言い争っているのが仲間ともなれば、だ。
とりあえず、問いについて答えようとしたところで、再び叫ぶような声。
「わかってないなぁ自分。ちっこい=強いってのは世界の常識で。
ようするに世の男はあんたみたいなんに惹かれるんや」
「違います!妖艶な大人の女性に、男の人は惹かれるんです!」
「…………えっと、つまり」
「いや、だいたいわかったわ」
「そう」
悟ったサトミに短く答え、タケミはずずずとコップに残っていた液体を飲みほした。
くだらない争いと言ってしまえばそれまでだが、本人たちにとっては死活問題なのだろう。
「あんたにわかるか?!着る服着る服全部特注にせなあかんウチの気持ちが!」
「あたしだって、服売り場に行ったら『親御さんはどこ?』って声かけられるんですよ!」
「…………」
「…………」
「ウチなんてちょっといい男見つけたな思っても、
声かけた瞬間逃げられるんやで!そんな男こっちから願い下げやけどな!」
「あたしなんて道を歩いてたら『お菓子をあげるからついておいで』
って言われるんですよ!一日に三度も!」
「…………」
「…………」
「ウチなんて!」
「あたしだって!」
「……!」
「……!」
「!」
「!」
……………………
911転載:2008/04/13(日) 20:05:36 ID:ow1Cgcqv
「こんな具合で」
「……それで、どうやったらそれが仲良くなったのにつながるんだ?」
「たぶん戦った二人に友情が芽生えたってやつじゃない?」
「そんな適当な……」
と、そこでカランコロンという音とともに、扉が開いた。
視線を向ける。現われたのは美貌の女探偵――リンだった。
彼女はそのまま入口の近くに座っていたヤシャとミソラに近づいていく。
「おはよう……あら?なんだか楽しそうね」
「おは…………」
「…………」
「…………?どうしたの?」
楽しく談笑していた二人だったのだが、リンの姿を視界に入れて、表情が急変した。
「……身長」
「高くもないですし、低くもないです」
「?」
不思議そうな顔になったリンに、二人はたんたんと言葉を紡いでいく。
「スタイル」
「ないすばでぃです、ボン、キュッ、ボンですね」
「顔」
「カッコイイです」
「性格」
「くーるびゅーてぃです」
「…………」
「…………」
「????」
沈黙。
次に二人の口から出た言葉は、まあ予想通りと言えばそうだった。
「…………帰れ」
「帰れ!」
「「帰れ! 帰れ!」」
「え?ちょ、ちょっと?」
「「帰れ! 帰れ! 帰れ!」」
罵倒し始める二人、静かな酒場に泣いているような二人の声が響く。
「さすがのリンもたじたじだな」
「そうだね……あ、ソムシーも混じった」
「「「帰れ」」」
「……なあ、カメラ持ってないか?」
「ないよ、残念だけど」
「「「帰れ!」」」
「…………え、えっと」
三人に罵倒されて、リンは逃げるようにすごすごこちらに向かってきた。
怒りではなく、戸惑っていると言った感じの表情。
「……私、何か悪いことしたのかしら?」
彼女はこちらのテーブルに近づいて、すぐに問いかけてきた。
一瞬タケミと顔を見合せて。
「えっと……」
「……しいていえば、存在自体が罪だな」
脳裏に浮かんだ答えを口に出す。
「…………(こめかみに怒り)」
「あ」
タケミの声。すぐ後に轟音――地面を蹴った音だろうか。
少し遅れて顎に届いた突き抜けるような衝撃が届いて。
そのまま彼の意識は途絶えた。
912名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 21:28:42 ID:IhBUyFgb
そんな女性を振り回す主人公のが罪やw
913名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:56:07 ID:czk7x3oR
GJだ。つい笑ってしまった。
みんながみんな本編では主人公にとりこだしな
914名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 01:46:49 ID:CpYdIay/
表はギャルゲ 裏はハーレム それがパワポケ
915名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 20:52:43 ID:OPkBLPyO
それでもリンはコナミが好き
916名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 08:07:36 ID:K6jD4DC1
過疎だなぁ
917名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 08:40:32 ID:1d5X9wKV
みんな忙しいからなぁ

普通の書き込みは少なくてもSSはけっこう投下される不思議
918名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 01:28:18 ID:z0YvUYUf
やっぱり生活が落ち着くまでは賑わないのかなぁ。

書く方としては、雑談でもいいから書き込みがあった方がやる気でるんだけど……。
919名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 01:33:15 ID:pIcYhGcN
>>918
今何か書いてる?書いていたらkwsk
自分は今沙耶書いてんだけど
920名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 07:55:01 ID:z0YvUYUf
俺は維織さんで書いてる。声がすっごい難しくて悩んでる。完成には程遠い。

声ってどうすりゃいいのかなぁ
921名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 08:06:54 ID:sCq+rhNG
確かに声は難しい。俺もヘルガ姉さん書いてるが、駄目だ。しかも大学生活に追われて書く暇がないし…orz
922名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 09:41:47 ID:XKGSPEvP
>>921
みんな大変だな。
俺は浪人だから暇だらけだぜww
923名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 10:47:31 ID:z0YvUYUf
俺も浪人だぜ、でも書いてるんだぜ。

武美とか明るくてよく喋るキャラなら声も少し書けるんだが…
924名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 12:15:42 ID:dPcK+10F
読むがわとしてはよほど同じ表現が続かない限り気にならないけどな
真面目に話したいなら書き手の集まるスレで聞くといいかも
925名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 19:16:09 ID:j5Q08i4B
声ってなんだ?
台詞のこと?
926名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 19:36:17 ID:z0YvUYUf
台詞もあるけど……喘ぎ声とかが特に
927名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 19:46:49 ID:Z/50bg42
大学受験か…数年前俺もセンターの結果がボロボロミソカスのオール7割だったからほとんど絶望的だったんだよな。でも高校のように授業がないから浪人はホント辛いんだ。

ところで、本当に大事なのは何を書いてるかではなくて完成出来るのかどうかだぜ。成功を祈る
928名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 20:22:50 ID:xgIeVsgH
以前書いたさら&ナオの過去話の番外編を近日投下しようと思ってます。
非エロなので需要あるか分からないうえに、小ネタ並の短い物になると思いますが。

とりあえず五十鈴一回攻略して口調思い出さないとな…。
それが終われば維織さんに挑戦しようかな。
929名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 20:39:35 ID:HSI6NmV2
まずは>>928に期待。
それと新スレはいつ立てる?そろそろやばいと思うが。
930名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:08:49 ID:pIcYhGcN
この速さなら>>980でも余裕だと思うが
931名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:11:59 ID:P+RkyOrJ
>>930
容量の問題でないの
只今496KB(IE)
932名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:14:23 ID:z0YvUYUf
もう新しいの立てて、928を新しい方に投下してもらうってのは?
933名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 22:14:56 ID:pIcYhGcN
次スレ

パワポケでエロパロ5
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934あの男:2008/04/16(水) 23:19:28 ID:Z/50bg42

誰かこんなネタで書いてくれると嬉しい
ネタ止まりなのは所詮あの男だからさ

『一夜』

春の夜の公園で小波はリンから茜が失っているものを知らされた。
潜入捜査が開始して3年目の春、球団が解散されると知った小波ホッパーズを優勝に導くべく奮闘していた最中の茜の、告白。兄ではなく1人の男性として。
諸事情は皆が知っている通りなので敢えて詳しくは述べないが、茜は苦痛から逃れるために『涙』を封印する手段を取っていた。
幸福を犠牲に苦痛も感じなくしようとした。すぐに「忘れて下さい」と言ったのは、幸せになることを心の中で恐れていたから。
幸せを望んでしまったら、きっとそれ以上の辛さを感じてしまうと思ったから。
だから小波と今以上の関係をもつことを躊躇った。
それだけではない、もし小波と今以上の関係を望んでしまったら、もうひとりの家族である大好きな姉―リンを傷つけてしまうのではないかと茜は考えたのだ。

―リンお姉さんが小波さんを好きなのはわかってます―

そう、リンも小波に密かな想いを抱いていたのだ。無論それに気づく小波でもないし悟らせるリンでもないのだが、茜は感づいていた。

935あの男:2008/04/16(水) 23:20:23 ID:Z/50bg42
それから2、3のやり取りはあったが、小波はその時のリンの言葉は別れの言葉と感じながらも口には出さなかった。
リンが立ち去ろうと振り返った時
「なあリン」
「…何?」
「この前茜が言ってたんだけど、リンは俺の事が好きだって…でもそれは、その…」
流石に小波もこのタイミングで出すべき内容ではないと思ったが、今を逃したらもう二度と真相を聞き出すことは出来ないと何となく感づいていた…最後を何とまとめるかは思い浮かばなかったが。
「本当よ」
視線を逸らしながら尋ねる小波に対してスパッと言い切った。
「大好きだったわ。…茜に逢うまでは一番だった」
「そ、そうか…」
驚いた。まさかあのリンがそんなことを口にするとは思いもよらなかったし、彼女とて1人の女性であるので、よしんばそういった感情を持っていたとしても自分がその対象になるとは夢にも思わなかった。しかしそれは本当のことだから受け止めなくてはならない。
「でも今は違う、か?」
「ええ。私が今一番大事なのは妹…茜よ。でも、そうね」
「……?」
「今夜だけ」
「え?」
風が吹く。
「今夜だけ、私に時間をくれないかしら?」

小波は最初、リンが何を言っているのかわからなかった。
936あの男
>>935
ミスった

「涙は感情を外に出すための道具よ。でも膨れ上がった恋という気持ちは茜の小さい体に溜めておけるようなものじゃない。このままじゃあの子はいずれパンクしてしまうわ」
「…………」
小波は黙って聞いているしかなかった。
公園の時計は10時を回ったところだ。寮の門限を破ることになるがそれは今は大した問題ではない。
「だから答えてちょうだい。あなたはあの子の気持ちを受け取ることができるの?」
リンは小波の顔を見据えた。
公園の噴水はただ一定のリズムを刻み虚しく流れ落ち、壊れかた熾熱燈はジジジと音を立てて点滅する光を灯していた。
「……俺は」
リンの顔を一瞥して目を閉じ、春の、しかし冷たい風が肌に染みるのを感じながら小波は茜との日々を思い起こしていた。
「…………」
それから数分の沈黙。
もう一度強い風が吹いたとき、小波は目を開け、力強く言った。
「俺は、できる。」
そう言った瞬間リンの表情が微かに動いたが、小波はそのまま続けた。
「俺は茜を守ってやりたいと思ってる。それが恋なのかどうかは知らないが、好きだってことに変わりはない」
「そう…ありがとう。妹のことは任せたわ」
リンは笑顔だった。

それから2、3のやり取りはあったが、小波はその時のリンの言葉は別れの言葉と感じながらも口には出さなかった。
リンが立ち去ろうと振り返った時
「なあリン」
「…何?」
「この前茜が言ってたんだけど、リンは俺の事が好きだって…でもそれは、その…」
流石に小波もこのタイミングで出すべき内容ではないと思ったが、今を逃したらもう二度と真相を聞き出すことは出来ないと何となく感づいていた…最後を何とまとめるかは思い浮かばなかったが。
「本当よ」
視線を逸らしながら尋ねる小波に対してスパッと言い切った。
「大好きだったわ。…茜に逢うまでは一番だった」
「そ、そうか…」
驚いた。まさかあのリンがそんなことを口にするとは思いもよらなかったし、彼女とて1人の女性であるので、よしんばそういった感情を持っていたとしても自分がその対象になるとは夢にも思わなかった。しかしそれは本当のことだから受け止めなくてはならない。
「でも今は違う、か?」
「ええ。私が今一番大事なのは妹…茜よ。でも、そうね」
「……?」
「今夜だけ」
「え?」
風が吹く。
「今夜だけ、私に時間をくれないかしら?」
小波は最初、リンが何を言っているのかわからなかった。