とある魔術の禁書目録 8フラグ目

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1名無しさん@ピンキー
鎌池和馬氏の著作 『とある魔術の禁書目録』 のエロパロスレです。
雑談も結構ですが、目的を忘れない範囲にて皆で楽しみましょう。

前スレ
とある魔術の禁書目録 7フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197245107/

とある魔術の禁書目録
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1144682421/
とある魔術の禁書目録 2フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160741334/
とある魔術の禁書目録 3フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1168450515/
とある魔術の禁書目録 4フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173925452/
とある魔術の禁書目録 5フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1184435294/
とある魔術の禁書目録 6フラグ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191802991/


2chエロパロ板SS保管庫
(ライトノベルの部屋>とある魔術の禁書目録の部屋)
http://red.ribbon.to/~eroparo/

総合データベース
http://www12.atwiki.jp/index-index/

伝説の13Pは、『こんな夢を見た。』に。
2名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 05:54:46 ID:JD2RFjDe
>>1乙通行
3名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 07:45:13 ID:PNL9QDAq
>>1
4名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 08:11:12 ID:ytmR3mNs
5名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:16:48 ID:FVZ8Xp+e
南南西から>>1乙が来ている
6名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:17:14 ID:+bk+p3Wl
結局さ、新スレがキてる訳よ。>>1ね、>>1が最高
7前スレの1 ◆qQTcB7TFkw :2008/02/17(日) 10:05:01 ID:32pKA7BK
512KBで落ちだっけっか。
ともあれ>>1乙。

……むう、次では使えなくなるか、この名も。
8名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:02:22 ID:iCRypAhA
>>1なんてモル・・・じゃなかった。>>1乙。
9名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:41:46 ID:T9+wgAxA
>>7
前々スレの1になるわけか
10名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:58:16 ID:K/tSxgB2
>>1
11名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 18:53:40 ID:4BInzzdp
新スレ早々なんですが、1つ。
前スレのバレンタインと微妙に被らないでもないけど、十五巻から。
異様に長い――ほとんどアナザールートみたいになってしまったのはご勘弁を。
『――電子を操作する能力か。確かにユニークだな』
初老の男の声。
最後に聞いたのは、いつだったろう。
今では生きているのかどうかも分からない。まるっきり音沙汰がないからだ。
――せいぜいロクな死に方しなけりゃいいのに。
『物理的には存在しない、曖昧な電子を操る。これは間違いなく、レベル5にふさわしいものですよ』
『だが、つまらん能力だ。単なる破壊にしか使えんのでは』
『技術応用は比較的――』
『能力自体に発展性が無いと言っておるんだ。レールガンが上位なのも頷ける。どんなにユニークな能力だろうと、使い出がないのではな』
男はメガネの奥からこちらを見る。
外れた宝クジでも見るような、心底つまらなそうな顔。
『研究は君らで適当に進めてくれ。私は時折様子を身に来る』
実際にこいつが姿を現すのは、年に数えるほどしかなかった。

『ねえ、  は?』
聞き覚えのある声。
ある筈だ。これは私の声。
『   は、どこに行ったの?』
若い研究員は、私から気まずそうに目を逸らす。
食い下がる私に、女の研究員が横から口を出す。
『  は、実験の事故で怪我をしたのよ』
事故、と聞いて、私の顔は不安に塗りつぶされる。
――滑稽だ。今なら、今だからこそ、本心からそう思える。
『大丈夫。命に別状はないから。でもこことは別の施設に移されたから、会えるかどうか分からないわ』
肩を落としながらも、私は生きてるのなら、と気を持ち直す。
例の『袋』に入れられたのだと知るのは、2年ほど後の事だ。

携帯の着信に、顔を上げる。
大学の図書館。周囲から厳しい視線が飛んでくるが、無視する。
あくびをしながら、携帯を取る。
どうやらいつの間にか、うたた寝をしていたらしい。
相手を確認し、舌打ちしながら出た。
「――もしもし、今日の午前中は電話すんなって言ったと思ったけど」
『っ! 申し訳ありません。緊急の連絡がありまして』
「なに?」
『統括理事会の親船理事が狙われました』
「……へえ」
一通り話を聞いてから、電話を切る。
ついで私は、その場で電話帳を検索する。
もちろん、仲間に連絡するため。
周りの視線は、やっぱり無視だ。
(承前)

――持ち上げたバッグの取っ手が、ギチリと手の平に食い込む。
意外な重さに驚きながら、浜面仕上は左手に下げたバッグに目を落とした。
(まだ、こんなに重いのか)
真っ先に浮かんだのは、そんな感想だった。
動悸を落ち着け、浅く呼気を吐く。
入れ替えに吸い込む空気は何故か、やけに辛く、乾いているように感じられた。
(間抜けな感想だぜ。”こんな風”になっちまったら、重いか軽いかなんて関係ねえのに)
質量の塊を抱えて歩き出し、部屋を出る。
通路を折れて、階段へ。
下りはじめる時に、少しよろける。
危なげにたたらを踏んで、浜面は右手で手すりを掴んだ。
(っと! ……やっぱり、重い)
もう一度、目線を落とす。
ナイロン製の布地の、奥に納められたモノ。
水分を飛ばし、粉末状に分解されてもなお、ソレは重かった。
まるで、ソレが元々は”何”であったのかを、最後まで無言で訴え続けているようだ。
胸の奥に、いがらっぽい感触が生まれてくる。
唾を飲み込もうとして、浜面はただ虚しく、喉を上下させた。
口の中は、完全に干上がっていた。

ビルを出たところで、玄関前の植え込みの縁に腰掛けていた女と、目が合う。
気だるげに足をブラブラさせていた女は、一瞬、浜面と視線を合わせて、「よっ」と軽い調子で声をかけた。
明るいベ−ジュのハーフコートに、少し赤味の濃い茶髪。
自身も髪の色をイジッているくせに、浜面は内心では、髪を染めた女があまり好きではなかった。
なんとなく、スタイルやポリシーというより、単にノリが軽いだけのような気がして、魅力を感じる事が少なかったのだ。
しかし、この女については、ムカつくが認めないわけにはいかない。
身長は自分と同程度。女にしては長身な体には、長い琥珀色の髪はよく似合った。
顔もまた、茶髪によく合う顔、とでも言うべきか。
大きく、くっきりと浮き出た目元に、熱帯の蝶のような、鮮烈に紅い唇。
我が強そうな、派手目の美人顔。
予想を裏切らず、性格も見た目の通りなのは、本人にも周囲にも、きっと不幸な事だったろう。
わざわざ立ち上がるような事もなく、缶ジュースに口を付けながら、女はぞんざいな言葉を吐いた。
「ごくろーさん。終わったんなら、次の仕事頼みたいんだけど」
腹立たしいその物言いにも、今は反発を覚える事はなかった。
「悪りぃ。まだ終わってねえんだ」
「は? 何言ってんの? 終わってないんなら、フラフラとどこへ行こうとしてるのよ」
怪訝な表情を浮かべる女――麦野沈利の顔から目を逸らして、浜面はボソボソと続ける。
「だから、仕事の途中だよ」
「あんたの仕事なんて、スイッチ押して、その後の”残り”をリサイクルボックスに突っ込むだけでしょ。ホントに何言ってるわけ?」
立ち上がって、つかつかと麦野が近づいてくる。
が、浜面が手に提げたバッグに気が付くと、眉をひそめて問いかけてきた。
「浜面、なに、ソレ」
気付くなよ、と心中で一人ごちる。
肝心な時にはこちらを放っておくくせに、構って欲しくない時には、やたらとこの女は絡んでくる気がする。
「……だから、仕事の途中だよ」
どうにもいたたまれない気持ちで、浜面は答えた。
麦野がどんな反応を返してくるか、大方の予想がついていたからだ。
案の定、浜面の返事を数秒かけて飲み込んだ麦野は、はっきりと呆れ返った表情を浮かべて、浜面を切り捨てた。
「どうしようもないバカだね。袋の――ソレの中身については、考えない方がいいって忠告した筈だよ」
「分かってるさ」
浜面自身、空々しいと思える声で、返事を返す。
――ちっとも分かってなんかいない。
そんな事は、自分自身が百も承知だった。
「なら、ソレはさっさとその辺のボックスに捨ててきなよ。まさか犬猫の墓みたいなのを作りに行こうって訳じゃないでしょ」
言って、一歩近づいてくる麦野に、浜面は一歩後ずさる。
ビルの入り口に戻される形になっている事に気付いて、浜面は助けでも求めるみたいに、視線をさ迷わせた。
辺りには、誰の姿も無い。
しかし仮に誰かいたところで、きっと何にもなりはしないだろう。
『アイテム』のメンバーなら、大半の人間は麦野と同じような考えだろうし、たとえそうでない奴でも、麦野には逆らわない。間違ってはいないからだ。
危険任務に携わる組織のリーダーとして、麦野は至極まっとうな事を言っているに過ぎない。
「浜面、この際はっきり言っとくけど、死体は死体だよ。生前は誰だったかなんて、関係ない。もう生きて無いんだからね。言ってしまえば、ただの残骸だよ」
「……分かってる」
以前の生活で、そしてここ2ヶ月ほどの暮らしで、そんな事は十分に教えられた。
――分かったつもりに、なっていた。
だが。
「……別に、いいだろ。手間をかけるのはあんたじゃなくて、俺だ」
「買い物に行きたいから、運転頼みたいの。荷物持ちも。あんたに余計な時間を取られると、遅くなるでしょ」
買い物。運転。荷物持ち――。
耳に流れ込む麦野の言葉を、たどたどしく拾い上げる。
――その程度の。
麦野沈利にとっては、人の死も、その死体の処分も、買い物のアシと同じ程度の事でしかないのだろう。
疲労感に包まれながら、浜面は静かにかぶりを振る。
「そこまでいちいち俺に振るなよ。市電でも使って行ってくれ」
言ってしまってから、怒らせたかと思った。
しかし麦野は怒るでもなく、顔をしかめ、「あっそ」とだけ言って、きびすを返した。
折れたとか、そういう雰囲気ではなかった。
ただ本当に、浜面の相手をするのが、時間の無駄に感じられただけなのだろう。
それならそれで、いい。
麦野が、切れた時に周りに当り散らすような手合いでない事は、不幸中の幸いと言えるかもしれない。
この女の場合は、思い通りに行かない対象には、すぐに見切りをつける。
今は、幸いだ。
冷たく遠ざかっていく背中を見送って――

何故、そんな事を口にしたのか。

「中身、知ってたのか」
振り返った麦野の顔は、部屋の隅にじっとしているクモでも見つけた時みたいに、苦くて、少し殺気だっていた。
「バカだバカだと思ってたけど、日本語が分からないなんてね。頭、絞め直してやろうか?」
低い声音に、フッと、背中に冷や汗が浮かぶ。
白みがかった頭は、しかし勝手に口を動かした。
「……明日のシャケ弁で」
「日替わり幕の内」
ピシャリと、麦野が言い返す。
お前、別に好きじゃなかっただろ、と、上手く回らない頭で、浜面は思った。
しかし取り敢えずは、セーフだったらしい。
しつこいナンパを受けているような表情を浮かべながらも、「顔を知ってた程度」と、麦野は答えた。
「能力も知らない。レベル0か、それとも3か、もしかしたら4だったかも」
言ってから、「死んだら関係ないけどね」とでも言うように、肩をすくめて見せる。
――それで、終わりだった。
話を聞く前と、何も変わらないモヤモヤを抱えたまま、浜面は、「あんがとよ」と言うしかなかった。
結局、分かった事はたったの2つ。
1つは、袋の中身は、本当にどんなヤツだったのか分からないという事。
もう1つは、麦野にとっては、レベル0の無能力だろうが、レベル4の強能力だろうが、死んだら関心の対象ではないと言う事。
いや、もしかしたら生きてようが死んでようが、自分以外の誰かの事など、この女にとっては、等しくどうでもいい事なのかもしれない。
遠ざかっていく麦野の後ろ姿に、浜面は、どうでもよさげに、捨て鉢な言葉を吐いた。
「俺が死んだ時は、誰が処分するんだ?」
麦野の足が、止まる。
振り返る事は無かった。背中から、平坦な声だけが返る。
「知らない。でも、ウチら専属は今んトコあんたしかいないし、補充してる間に腐っちゃうかもしれないね」
生ゴミについて話すような口ぶりに、予想通りと思いながらも、微かに虚脱感が強くなるのを、浜面は自覚した。
所詮、浜面の価値など、そんなものだろう。
「重労働そうだから、”処分”は絹旗に任せるわ。”処理”は私がやってもいいけど」
最後に言ったセリフは、冗談なのか本気なのか、区別が付きかねた。
結局、行って帰ってくる内に、日は暮れた。
第三学区の高層ビル、総合スポーツジム内のプライベートサロン。
指定された『アイテム』のアジトに、浜面は入る。
「遅いよ、浜面」
ソファーから、気だるげな調子で麦野が迎えた。
集まった面子を見て、浜面は怪訝そうに尋ねる。
「フレンダはどうしたんだ?」
「消えた」
麦野はあっさりと答えた。
「死んだか捕まったか。補充している暇はなさそうだし、いずれにしても『アイテム』は三人でやっていくしかないね。ま、数はあいこだし、巻き返すのは難しくないよ」
動揺の陰も感じられない、平然とした声だった。
それだけか、と思った。
――別に浜面も、フレンダと親しかったわけではない。
むしろ浜面は、フレンダが苦手だった。事あるごとに下っ端の自分を見下し、時には露骨に軽蔑を見せる女だった。同じ手合いなら、気取らない性格の麦野の方が、まだやり易かった。
しかし、そうは言っても、だ。
(……仲間なんじゃないのか?)
助けに行こうとか、無事を祈ろうなんてガラの組織じゃないのは分かっている。
浜面が麦野の立場でも、きっと同じように振舞っただろう。
しかし、今度のヤツは、新人の下っ端レベル0とはわけが違う。
強能力者で、同じチームの仲間で、何度も一緒に任務をこなしてきたヤツだった筈だ。
もっと、違う反応があってもいいんじゃないのか。
――内心を隠し、努めて冷静な声を出して、浜面は訊く。
「これからどうするんだ。『ピンセット』は『スクール』の奴らに奪われちまったんだろ」
「そだね。だから、こっからはウチらの反撃。滝壺の能力でヤツラを捜して、こっちから奇襲をかける

軽い調子で言いながらも、確定事項として、有無を言わせない言葉を麦野は使う。
滝壺の能力。
確か以前聞いた。能力者をサーチするとかいう話だったか。
そんな力を使えば、確かにこっちから奇襲をかけるのも容易いかもしれない。
しかし。
「今のままで、勝てるのか?」
「あん?」
「確か、向こうにもお前と同格のヤツがいるとか」
「『未元物質(ダークマター)』の事ですか」
脇から、小学生にしか見えない小柄な女――絹旗が口を挟む。
さらに連鎖するように、問題の追跡能力の使い手という、滝壺理后も、
寝ぼけたような口調で話に入る。
「――同格という表現は不正確。『未元物質』は序列第二位。
ランク的には向こうが上」
(思いっきり、士気を下げるような発言かよ)
浜面は脱力して、肩を落とす。
いつもこんなふうに、空気の読めない話し方をする女だった。
しかし今は、いかにもタイミングが悪い。
「研究者連中のランキングなんか、この際関係ないでしょ」
あからさまに不機嫌な顔をして、麦野がこぼす。
「戦略的な局面の前じゃ、多少の能力の差なんぞ吹き飛ぶよ。よしんば――」
苛立ちを抑えるように、話しながら麦野は髪をかきあげる。
「よしんば総合的に勝ち目が薄いにしても、それを判断するためには
相手の状況を確かめないといけない」
「まあ、超正論ですね」
まとめるような絹旗の言葉で、一同の視線は、自然と浜面に集まった。
(? なんだ?)
困惑する浜面に、麦野は腕組みをしながら言う。
「理解してもらえた? なら、さっさと始めるよ」
「あ? お、おぅ」
自分の納得を待ったのかと気付いて、浜面はなんとも奇妙な気持ちになった。
(そうか。俺の疑問を、他の二人も拾ったから――)
ポケットから白い粉状の薬を取り出す滝壺を横目に、浜面は得心していた。
二人の手前、麦野も浜面に確認を取らざるを得なかったという事なのだろう。
いつもは頭の上を飛び越えていく話に、気付けば自然に参加していた。
思い返してみれば、なんだか感慨深いような気持ちがしてこないでもない。
(いつも、面白半分でしか話を振ってきやがらねえからな、この女)
そんなふうに思う反面、もし、いつも麦野が振ってくる話に乗っていたら、今みたいに、案外自然に話せていたんじゃないかという気もしてくる。
それくらいに、今の流れはよどみがなかった。
麦野も、浜面が話に入った事自体には、特に不快感を表していなかった
――無論、だからといって、浜面が下っ端である事には変わりがない。
戦力の数には、入っていない。
それは、浜面が無能力者だから――。
(……別に、今更能力にコンプレックスなんざ感じても仕方ねえけどよ)
白い粉末を舐め、トランス状態に入った滝壺の横顔を見つめながら、浜面は思う。
「――結論。『未元物質』は、この建物の中にいる」
そうか、この建物の中に……。
「なんだって!?」
「おうともよ」
タイミングを計っていたかのように、入り口のドアが派手に砕けた。
飛び散った木屑の向こうから、靴音を響かせ、一人の男が姿を現す。
耳が隠れる程度の長さの茶髪に、着崩した学ラン。
どこにでもありそうな恰好のその男は、唇を歪めて、鮫のような笑いを作る。
「聞きしに勝るってやつだな。その女の能力は」
自信と、限りない暴力の気配を滲ませる男の目を見た瞬間、浜面は動けなくなった。
(動いたら――殺される!?)
理由のない確信――ほとんど妄想じみた恐怖と言っていい。
にもかかわらず、浜面は微塵も、己の正気を疑わなかった。
まるで時間が凍っていくように、脳の奥が処理落ちになっていく。
視界が徐々に暗くなっていくような、知覚のラグ。
――呑まれていた。
気圧されていた。このまま気絶するのかと、半ば本気で思う。
いっそ、そちらの方が楽だろうか、などと思い――
――硬直した場を動かしたのは、絹旗だった。
バガンッ! という破砕音。
手近のテーブルを投げつけ、派手に残骸を撒き散らして、絹旗は滝壺を連れ、
後方のドアに下がる。
「浜面、超急いで車の確保をお願いします。連中の狙いは、間違いなく滝壺さんです」
「なにっ……」
「彼女の能力が生きているか否かで、私達のステータスは超ダンチなんです。
それを狙っての事でしょう。私達が時間を稼ぎますから、早く!」
背中を突き飛ばされ、滝壺共々に、浜面はドアから叩き出される。
直後、部屋の中から、重い爆音が轟いた。
(ちっくしょー!)
心中でわめきながら、浜面は滝壺の手を引いて走り出す。
今更のように、麦野の言葉が脳裏に蘇る。
『いずれにしても『アイテム』は三人でやっていくしかないね』
――数に入っていなかったわけだ。
最初から分かりきっていた事だ。
能力者同士の戦闘において、レベル0に出来ることなど、何も無い。
エレベーターホールの片隅で、浜面は悄然と座り込んでいた。
満身創痍、というのが今の状態を表すのに適切な言葉だった。
滝壺を守ろうとして、敵の黒服連中と取っ組み合った挙句、昼間の女の能力で黙らされた。
睨みあっていた相手が、実は生き別れの家族だった事に気付いたとでもいうように、唐突に闘争心が消えた浜面は、黒服達から好きなように嬲られた。
――無能力者相手だからこそ、満身創痍で済んだのだろう。
垣根とかいうレベル5相手に抵抗していたら、恐らく痛みを感じる暇もなく、浜面は瞬時に絶命していた筈だ。
熱を持って腫れた体をさすりながら、浜面はぼんやりと頭を起こした。
ようやく、女の能力の影響が抜けてきたようだった。
実際には、女が姿を消した直後には、もう効果は切れていたのだろう。
しかし、突然不自然な認識を押し付けられた事の混乱が大きく、女が去った後も、ロクに抵抗出来なかった。
(……どうなった? 麦野、絹旗、滝壺……)
『連中の狙いは、間違いなく滝壺さんです』――絹旗の言葉が、脳裏を掠める。
(まさか、もう……)
ガラクタのように軋みをあげる自分の体を騙し騙し、浜面は立ち上がる。
動かそうとするたびに、関節がゴツゴツと引っかかった。
正直なところ、『アイテム』自体には、浜面はさして思い入れも無い。
成り行きと、その力を恐れて、半ば義務的に従っていたに過ぎない。
潰れて消えてしまうというのなら、そこまでの話だ。
だが――。
「ぐっ、くっ」
呻き声と脂汗を流しながら、浜面は歩き出した。
痛みに耐える頭にぼんやりと浮かぶのは、何故か、昼間手にしていたスポーツバッグだ。
入れていた物がモノだっただけに、改めて使う気にもなれず、バッグは捨ててしまった。
――そして今、この手で掻いた灰でも、死体が入っていたボディケースでもなく、何故かあの、捨ててしまったバッグのイメージだけが残っている。
(絹旗……滝壺)
――滝壺の名を思ってるのに、浮かんでくるのは、あの焦点の合っていない瞳と、眠たそうな顔では、ない。
「ふっ、くっ、クソッ」
悪態をつきながら、浜面は壁紙の剥がれた廊下を、手で伝って進む。
しばらく進んだところで、前方から聞き覚えのある声が響いてきた。
「――どういうこと?」
「言ったとおりだ。あいつは、もう焼き切れる寸前だ。
今更どうこうするまでもねえ」
嘲りを含んだ男の声。
面識らしい面識も無いが、さっきの垣根という男に間違いない。
応じているのは――。
「……まだ、ウチらは死んじゃいない」
「頭の悪い女だな。わざわざ殺すまでもないっつってんだよ」
殺して欲しいってんなら話は別だがね。
ドスを効かせたわけでもないその言葉に、応じる声は無かった。
少し沈黙を挟んで、男の気の抜けた声は続く。
「その様子じゃ、今まであいつの能力に頼ってたんだろうが、
そのくせ奴の限界はまるで把握できてなかったみたいだな」
雑魚(ザコ)いな、という呟き。
「この程度の連中相手に、本気になるまでも無かったか」
なお数秒の沈黙。
返答がないことに満足したのか、それともがっかりしたのか。
なんにせよ、垣根は無言で歩き出した。
足音がこっちに向かっている事に気付いて、浜面は慌てて手近の、ドアの外れた部屋に隠れる。
絨毯の焦げた廊下に、靴音だけが響く。
「――んじゃいない」
「あ?」
「ウチらは、まだ死んじゃいない」
まだ言うかよ、と垣根が呆れ声で呟くのが聞こえた。
それでも、少し震える声で、麦野は言った
「終わりじゃないんだよ。チームとして生きていれば、『アイテム』はまた動く事になる。今じゃなくても、いつか、きっと」
「そりゃ無理だろ」
たっぷりと侮蔑を含ませて、垣根が嗤った。
「だってお前ら、チームとしても生きてねえし」
「な……に?」
「俺らがこのアジトの情報、どうやって手に入れたと思ってんだ?
まがりなりにも組織力では、『スクール』と『アイテム』は同等なんだぜ?」
麦野が息を呑む音が、聞こえた。
「リーダーの器じゃねえんだよお前。俺の敵じゃねえぜ」
再び垣根が歩き出す。
悠然とした足取りが角の向こうに消えていく。
やがて残響さえも聞こえなくなってから、ようやく浜面は動いた。
隠れていた部屋を出て、声の聞こえた場所を探す。
数歩進んで、見つけたのは、トレーニングジムの1つだった。
ドアどころか、入り口付近の壁がごっそりと抉れて、
廊下から室内の様子が見渡せる。
金属とプラスチックの残骸――もとはランニングマシンやウェイトなどの
機材だった物が、ごちゃごちゃと床に散乱し、あるいは壁に突き刺さったり
して、強烈な惨状を作り上げている。
――麦野は部屋の一角で、傾いた懸垂機に、抱きつくようにして
もたれかかっていた。
散乱した残骸を避けて部屋に入りながら、その様を見て、
(……こいつ、へたりこんでたのか)
垣根が背を向けてから、意地で立ち上がったんだろうな、と浜面は予想する。
「麦野、無事、か?」
なにはともあれ、敵と間違われて、攻撃を受けては堪らない。
浜面の声に、麦野はピクリと肩を動かしたが、返事は無かった。
俯いた横顔は前髪に隠れ、表情も見えない。
どうにも近寄りがたい雰囲気を感じながらも、浜面も、足を止めるわけにもいかない。
距離を詰めると、麦野の体の汚れが目に付きだす。
艶のあった琥珀色の髪は、煤で薄黒く汚れていた。
「おい、怪我してるのか?」
「……タイミング、最悪だね。いや、最高なのかな」
ようやく返答。割れた皿を打ち鳴らすような声で、ぼそりと囁かれる。
「はまづら、すぐに車、出して」
「え? あ、ああ。別のアジトに移るんだな。でもその前に、絹旗と滝壺を」
「あと」
斧で断ち切るような一言。
絶句する浜面を、麦野は顔を上げて、正面から睨む。
冷や汗が吹き出た。
角でも生やす気か、と思う。
女の怒り顔に恐怖するなど、思ってもみなかった。
麦野の顔。
赤黒く濁った虹彩は、火を噴きそう。
眉を逆立て、キツく吊りあがった目は、怒った虎のようだ。
――つまり、言葉が通じない。話が通じない。
「さきに、片付けないとね」
「……なにを?」
真顔のまま、麦野は言った。
「粛清だよ」
第五学区の裏通り。
廃ビルの陰に、浜面は車を停める。
ついたぞ、と声をかけようとした矢先、後部座席の麦野は、物も言わずに車を降りた。
慌ててサイドブレーキを上げ、浜面は後に続く。
「おい、本当にここなのか」
呼びかけに答える暇も惜しいとばかり、無言で歩いて、麦野はシャッターの前で足を止める。
「やっぱり、来てる」
薄ら寒い声で呟く。
見ると、確かにシャッターの辺りには、うっすらと黒い線が浮き出ていた。
ごく最近、誰かが開け閉めした跡だ。
「なんで、ここだと分かった?」
「勘」
短く言って、麦野はしゃがみ込む。
ガシャンッと、鉄のシャッターが、動かないまま、音だけ大きく鳴る。
「はまづら、裏に回って」
「お前は?」
立ち上がった麦野は、無言で右手をシャッターにかざす。
その手の平に、ボウッと白い光が灯る。
「なっ、おい!」
軽い恐慌に陥りながら、浜面は後ずさる。
その眼前で、麦野が右手の光を解き放った。
ジュバッと、鉄板の上で油が跳ねるような音がした。
鉄のシャッターは、焚き火に放り込んだ新聞紙みたいに、瞬時に燃え尽き、熔け落ちていた。
初めて見る、麦野の圧倒的な破壊力を前に、浜面は声も出ない。
「はやく行きな」
恫喝のように響くその声に、浜面はただ従うしかなかった。
裏口で待つ事、およそ5分ぐらい。
慌ただしくドアを開けて飛び出した少女を見て、浜面は胸クソが悪くなるのを感じていた。
(本当に、裏切ってたってわけか)
ベレー帽からこぼれるのは、路地裏の薄暗い街灯の中には不釣合いな、眩い金髪。
よほど麦野を恐れているのだろう。フレンダは物陰の浜面に気づく事もなく、
無防備に背を向けて、立ち去ろうとしていた。
スタンガンを取り出し、横から飛び掛る。
「ひゃっ!」と、意外に可愛らしい悲鳴を上げて、フレンダは飛び上がった。
「どこ行こうってんだ?」
「は、あ……は、はまづ、」
怯えを滲ませた青い瞳に、少しだけ、自分のほうが悪者のような気がしてくる。
が、それも一瞬の事だ。
浜面を認めて、フレンダの顔が、殺気だった焦りを浮かべる。
「放してっ、レベル0のアンタが、アタシとやんの!?」
「ああ、お前の能力じゃ、この体勢から俺を殺す事は出来ないしな」
麦野から聞いた、フレンダの能力。
密度操作。
物質の強度や重量を、自在に変更する能力だという。
使い方次第では、確かに強力かもしれない。
しかし、念じただけで相手を倒すような能力では、ない。
手の内を読まれて、フレンダの顔に焦りと、絶望の色が濃くなる。
「一応、確認するぜ。お前、本当に俺達を、裏切ったのか?」
「……」
浜面はやや強く、制服の襟から伸びる白い首筋に、スタンガンを押し付ける。
「襲撃で、絹旗は怪我をした。命に別状はねえけど、はっきり言って重傷だ。
もう一度両足で立てるのか怪しい。
滝壺は身を守るために、能力の使いすぎで倒れた。
『スクール』の連中の話じゃ、頭の回線が焼き切れる寸前だそうだ」
「……」
「なにか、言う事はねえのかよ」
「…………しかた、ないじゃん」
ボロッと、塗装がはがれるように、フレンダの顔が崩れる。
青い瞳から、涙の粒がこぼれだす。
「アタシ、に、死ねって、言うの? アタシ、死んだ方、が、良かったの?」
答えられず、浜面は目を伏せる。
「アイツ、答えなきゃ、ア、アタシ、殺すって。マジ、だったし、だ、だから」
それは、対峙した浜面も感じた事だ。
垣根は、無駄に自分の能力を見せびらかしたり、鼻にかけて弱い相手をいたぶるような奴ではない。
だがきっと、障害となるものに対しては、一切の容赦をしない。
リークを断っていたら、フレンダは拷問にでも掛けられていたか、さもなくば殺されていただろう。
言葉にならない嗚咽を漏らすフレンダの首から、浜面はそっと、スタンガンをどける。
「詫びは入れろ。どっちみち、このまま逃げたらお前、次は『アイテム』に狩られるんだぜ」
問題は、どうやって麦野を言いくるめるか、か。
モヤモヤと潰れそうになる頭を押さえ、浜面はビルに向き直る。
「詫び? そんなの、私は1つしか認めないけどね」
裏口から悠然と姿を現した麦野は、ほの暗い微笑を浮かべていた。
「『死んで詫びろ』ってやつ?」
「あんたがそんな甘ちゃんだったなんて、意外だよ」
言って、麦野は静かに歩き出す。
「スキルアウトのリーダーだったんでしょ。組織の中から、身内を売るようなバカが出たとき、あんたはどうしてた?」
「それは……」
(……私刑(リンチ)にかけてたさ、クソッタレ)
だが、命までは取らなかった。
一通りボコッた後で、軽ければ飯抜きでパシリ、重ければ除名、追放。
だが、見せしめに殺したりまではしなかった。
今の麦野は、そこまでやる気、まんまんだ。
なんでこんなことに、と思いながら、浜面はへたり込んだフレンダを庇うように、前に立つ。
「今更こいつを殺したって、何にもなりはしないだろ」
「なに言ってんの。落とし前はつけさせなきゃね」
「だから、詫びでもいれさせればいい。こいつを殺したって、絹旗や滝壺が治るわけでもねえし、あの二人だって、殺すべきだなんて言わねえだろ」
「はーまづらあ、誰に意見してんの?」
ほとんど憤怒の表情と変わらない笑顔を浮かべて、麦野が近づいて来る。
「リーダーは、あたしだよ?」
その声に浜面は、狂気の片鱗を感じた。
だが、寒気よりも、もっと強く感じたのは――。
「ふざけんな」
「あ?」
「ふざけんなよ。垣根の言ったとおりだな。お前、リーダーの器じゃねえ」
ビシリと、音が聞こえそうな勢いで、麦野の表情が崩れる。
重い殺気を浴びせられながら、浜面は後ろ足で、へたり込んでいたフレンダの体を蹴った。
意図を察して息を呑んだフレンダは、しばらく躊躇ってから、こっそりと後ろへ下がっていく。
もう麦野の視線は、フレンダには向いていない。
「……自分の立場、分かってる? あんたは、ただの下っ端だよ?」
「俺だけじゃねえ。絹旗や滝壺の意見も聞かずに、なに勝手に突っ走ってやがんだ。裏切ったメンバーの処遇なんて問題、それこそリーダーの一存で決めていいことじゃないだろ」
ハンッと、麦野は裂ける様な笑みを浮かべる。
「絹旗はともかく、滝壺の了解なんて必要ない。どうせ後一回で壊れるんなら」
「引退させるってことか?」
「冗談。最後の能力を役立ててもらうよ」
フレンダを粛清した後、『スクール』に逆襲を掛けるのだと、麦野は笑った。
「ああ、そのフレンダがいなくなってるね」
クスクスとおかしそうに笑いながら、麦野は言う。
「浜面、消されたくなかったら、今すぐ捜して、私の目の前に引っ張ってきなよ」
その狂態に、浜面は怒りを通り越して、憐憫すら覚えそうになる。
「……麦野、なんでフレンダに裏切られたと思ってるんだ?」
「間抜けにも、とっ捕まったからでしょ。なに、あいつの無能さを、助けに行かなかったウチらのせいにしたいってわけ?」
「……」
「あれだけ言ったのに、まだ分かってないみたいだね。捕まった仲間をいちいち助けに行くような、そんな生温い世界じゃないんだよ、ウチらのいる場所は。そして、そこで仲間に裏切られる事は、死に直結する。裏切り者を生かしておけるわけないって意見、理解できる?」
ぎゅっと、浜面は握りこぶしを作る。
意見自体は、まったく正しいのだろう。だが――。
「そういう事じゃ、ねえ」
「ああっ?」
「話をすり替えんなよ。お前はそれ以前に、仲間の事、ただの道具程度にしか思ってないんだろ」
言って、浜面は自分から一歩、麦野に向けて、足を踏み出す。
「最初は俺だけかと思った。俺が下っ端のレベル0で、戦力外だから。だから俺の価値は、使い捨てのビニール傘程度でしかないんだろうって」
「どこか違う?」
嘲笑に、真正面から向かい合う。
「違わないさ。ただあんたは、俺だけじゃなくて、実は仲間にも同じ目を向けていた。フレンダが消えて、あんたはただ、『補充してる暇もない』って言っただけだった。代わりを探すことしか考えていなかった。そして今度は、限界の滝壺を使い潰そうとしてやがる」
「それがどうかした? ウチらは、『アイテム』なんだよ。危険任務に就く、秘密集団なんだよ。人材だって、道具と同じだろ」
「それは、あんた自身にも当てはまるのか?」

舌先から言葉を送り出す瞬間、浜面は自然と確信を得ていた。
――手応え、あり。
麦野の表情に、微かな綻びが入る。
――泣きそうな顔? いや、
(見間違え、か?)
唾を飲み込み、拳を握りなおす。
「素粒子工学研究所と、さっきの戦い。あんたは二回も、垣根から逃げ出した」
言った途端、炎のような殺気が吹き付ける。
獰猛な光を取り戻した麦野の目を、浜面はなんとか正面から見返す。
「俺もフレンダも、実際に対峙して分かってる。垣根は、自分の障害を潰す事には躊躇わない野郎だ。もしもあんたが、あくまで食い下がるつもりだったら、あの場で垣根は、あんたを殺してた筈だ」
その事には、もう確信がある。
そして結果として、麦野は殺されなかった。
それはナメられたとか、そういう次元の話ではない。
つまり――。
「つまり、見透かされたんだよ。あんたは、もう本気で垣根を倒すつもりなんか無い」
「――ふざけんな!」
叫んで、麦野は浜面に掴みかかった。
「殺してやるさっ! 虫みたいに潰してやる!
私は『スクール』のクソ野郎どもを、皆殺しにしなきゃ気が済まないんだよ!」
それだよ、と浜面は思う。
「なんのために『スクール』を追いかけてたんだ?
ああいう連中が暴れるのを阻止するのが、『アイテム』の使命なんじゃなかったのか?」
字面だけ取れば、それは虚しい言葉だった。
『アイテム』が正義の組織なわけもない。浜面が死体を人知れず処分した事実は、
それとどうしようもない乖離を示す。
クソみたいな仕事に命を投げ出すのは、浜面もごめんだった。
ただ、麦野の欺瞞は指摘してやらなければならない。
「仕事やら使命やらを放り出して、あんたは逃げた。勝てないと思ったから」
「だまれ!」
パアァン! と、景気のいい音が路地裏に響く。
ビンタとは思えない、首が千切れるような衝撃に、浜面は目を回す。
それでも、言葉は止めない。
プッと、血の混じった唾を吐いて、浜面は続ける。
「軽蔑なんざ、する気もねえよ。『勝ち負けにこだわったら行き着く先は死だ。
生き死ににこだわりたかったら勝敗なんざ捨てちまえ』ってな」
長らく会ってなかったダチに、今日、今更のように諭された言葉。
忘れていた自分に苦笑を浮かべながら、浜面は言った。
「勝てねえ相手から逃げる、降参する。それは個人として当然の選択だろ。
結果、あんたは命を拾った」
問題なのは、当の麦野自身がその事を認められず、今更『スクール』に逆襲しようとしている事だ。
原因は、麦野のちっぽけなプライド。
「なにが何でも『スクール』を止めたいわけじゃない。『ピンセット』の事なんざ、もうどうでもいいんだろ」
本気で勝つつもりなら、なにか手を考えるはずだ。
準備をする筈だ。
2回も負けているのだから。
つまり――。
「つまり、あんた、本気で垣根に勝ちたいわけじゃない。
『さっき負けたのは、何かの間違いだ』って思い込みたいだけだ」
――思い切り、突き飛ばされた。
ビルの壁にしたたかに背中を打ちつけて、浜面は咳き込む。
視線だけは、外さない。
「ナメんなよ、レベル5。お前らは神でも、世界の王様でもない。
お前が垣根に勝てないみたいに、垣根にも上がいるみたいに、
どんなに背伸びしようが、お前らは俺らと同じ土俵にしか立ってねえんだ」
無言。
麦野はもう、返事をしなかった。
怒るような、笑うような、それら全ての感情が途中で凍りついたような、
出来の悪い人形のような顔で固まっていた。
その右手に、雪明りのような、寒々しい白い光が灯る。
浜面はとっさに、片手のスタンガンを、麦野の顔面に投げつけていた。
結果を見る事も無く、すぐに身を投げ出して、汚れた路面を転がる。
直後、ジュバッ!と、閃光が炸裂する。
ビルの壁を蒸発させて、光線の嵐が吹きぬける。
浜面は眩みそうな目を瞬かせながら、フレンダの潜んでいた廃ビルに飛び込んでいた。
(ここまで違うものなのかよ!)
内心舌打ちしながら、浜面は物陰で息を殺す。
戦いが始まって、5分ほどが過ぎた。
『まだ』5分なのか、『もう』5分なのか。
確かなのは、まるで勝負になっていないということだ。
麦野の能力は強大だが、発動に時間を必要とする。
その隙を突けばなんとかなると思ったのだが……。
(物陰に隠れれば、その物を蒸発させる。壁の裏に回り込めば、壁を蒸発させる。
どこまで非常識なんだよ)
これまで計ったところでは、光線発動までのタイムラグは、威力にもよるが、およそ3〜5秒程度。
十分な距離まで詰められなくとも、あるいは裏をかけなくもない時間だ。
しかし麦野の武器は、能力だけというわけでもなさそうだった。
さっきの掴み合いを思い出し、浜面は思案する。
(俺を両手で締め上げたうえ、えらい力で突き飛ばしやがった。
ビンタも、冗談じゃねえ威力だったし)
まだ感覚の戻りきらない左の頬を、そっとさする。
もしも麦野が、能力に頼りきりのお嬢サマなら、力押しも可能だったろう。
だが実際には、お互いに能力も武器も無しの素手タイマンでやったとしても、
浜面に勝ち目があるとは思えない。
女相手に、男の自分が腕力負けとは、なんとも面白くない話だが。
(文字通り、鍛え方が違うってやつか)
あの光線が、威力と引き換えに隙の大きい能力である事は、
他ならぬ麦野自身が、一番よく分かっていただろう。
その欠点をカバーするために、素手のやりあいを考えて、日ごろから鍛錬していたのか。
(……見くびってたのは、俺のほうかもな)
懐のレディース用の拳銃を確かめて、浜面は呼吸を落ち着ける。
と、上着のポケットで、ブルブルと振動が起こった。
(着信? こんな時に……)
微かな振動音でも、この状況では命取りになりかねない。
電源を切ろうと、浜面はポケットに手を伸ばす。
「はーまづらあ」
聞こえてきた幽鬼の様な声に、思わず浜面の体は震えた。
カツン、カツンと、ことさらに足音を響かせて、麦野が迫ってくる。
「あれだけの大口叩いといて、今更かくれんぼ?」
嗤っているのか――否、殺意に凝り固まっているのか、はたまた泣いてるのか。
感情の掴みづらい、濁った声で、麦野は語りかける。
「言ったよね? レベル5が――」
ジュバッ!という、おなじみの、聞きたくも無い破砕音。
どこかの機材が、音を立てて崩れていく。
「私が、なんだって?」
目まぐるしく視線をさ迷わせながら、浜面は活路を捜す。
危険そうな死角は、潰しながら来るだろう。
そっと、覗き穴のような隙間から、様子をうかがう。
ごちゃごちゃと放置された機材の影から、一瞬、琥珀色の髪が垣間見える。
麦野はフロアを、右回りに回ってくるようだった。
(さすがに、いきなり正面からはこねえか)
その気になれば、浜面が身を潜めている中心の一画を、まとめて吹き飛ばす事も出来るだろう。
それをしないのは、浜面が許せないから。
一思いに殺すのでは、済ませられないから。
きっと麦野は、浜面を捕まえた上で、自分への言葉を撤回させたいのに違いない。
(レベル5なんだろ? 二人と替わりのいない超能力者なんだろ?
どうして、そんなことにこだわるんだよ?)
「……ほんとバカだな、お前」
「なに?」
浜面が臆していると思い込んでいたのだろう。
返事があったことに驚きを隠さず、麦野が辺りを見回す。
「フレンダを粛清するって息巻いて、『スクール』を皆殺しにするって大見得きって、次は俺かよ」
(結局、お前は何に勝ちたいんだよ?)
そっと音をたてずに、浜面も移動を始める。
「昼の死体袋の話、覚えてるよな?」
「……それが、どうかした?」
「レベル0だろうが4だろうが、どうでもいい。あんたは俺も絹旗たちも、そんな程度にしか思っていなかった」
「だからなんなの」
「あんた、自分があの袋に入るかも、とか思った事はないのか」
ジュバッ!と、八つ当たりのような閃光が走る。
浜面は、もうそんなもの、気にはしない。
「レベル5だから大丈夫だとか、思ってたのか? そんなの、何の根拠にもならないって、分かっていても」
再び閃光。今度はごく近く、体から10センチほどのところをかすめる。
「それとも、いつもそんな風に思い込もうと必死だったのか? 今みたいに」
「――うるせぇぇ!!」
絶叫と共に、ガラクタの隙間から膨大な光が差し込む。
床に伏せた浜面の上を、光線の束が薙ぎ払ってゆく。
「だまれよ! これがレベル5の力だ! レベル0がどうあがこうが、決して届かない領域だ!」
「…………なら、なんで俺なんかにこだわる」
一瞬の間。
どんな理由を立てても埋め尽くせないような、どうしようもない空隙が
広がる。
それを追い風にして、浜面は畳み掛ける。
「お前がレベル5なのは事実だし、俺より強いのも認めるしかねえ。
けどそんな事は、お前が一番よく分かってるだろ」
話しながら、移動は止めない。
麦野は声に釣られるように、闇雲に歩き回る。
「こんなレベル0なんぞにこだわって、お前は何が得られるんだ。
俺に命乞いをさせたっていう満足感か?
そんなものを手に入れたところで、何もお前を守っちゃくれねえぞ」
「うるさいっ! 黙れよ!」
ヒステリックな叫び声。
それはもう怒りよりも、泣き出しそうな様子ばかりが感じられるものだった。
頃合か、と浜面は、
「よう」
姿を、さらした。
麦野が驚いたのも一瞬、ガラクタにはさまれた狭い通路で、二人は対峙する。
「てめえ……」
「『スクール』の件からは手を引け。『ピンセット』の事も」
機先を制して、言う。
唐突な言葉に、麦野は鼻白んだ。
「なに……?」
「意見を言わせて貰ったのさ。俺なりに考えてのな」
「っ、この!」
「ついでに」
視線で、浜面は部屋の入り口を指す。
つられて目をやった麦野は、驚愕の表情を浮かべた。
緊張に顔をこわばらせながらも、まっすぐに戸口に立つ、金髪の少女。
「フレンダも同意見だそうだ」
言いながら、浜面は懐から拳銃を抜き出す。
さすがに、麦野はすぐさま反応を示した。
光の防壁を自身の眼前に展開し――
パンパンッと、乾いた炸裂音が響く。
当然、麦野を狙っての射撃などでは、ない。
ビギギッという、何かの断末魔のような悲壮な音がした。
そして、ドズガンッ! という、轟音。
拳銃の弾で崩落していく床に巻き込まれながら、麦野沈利は、
ただただ信じられないものを見たという表情だけを残して、墜ちていく――。
外見は廃ビルとはいえ、もとが『アイテム』のアジトの1つにしていた場所だ。
倉庫をあされば、使えそうな物はいくらでも出てくる。
昔、SFかなにかで見た、首輪型爆弾に似た装置を手に、浜面は溜息をついた。
「趣味がワリイな」
「これでも最新型の、一番軽量なタイプなんだって」
フレンダの言葉に、眉根を寄せ、ざっと2キロ近くありそうな首輪を弄繰り回す。
「重いぞ?」
「……いいよ」
力なく呟く麦野の首に、首輪をはめる。
スイッチをいれると、麦野は小さく、呻き声をあげた。
「大丈夫か?」
「平気。はやくこれ、取ってよ」
要望どおり、目隠しを外してやる。
解放された麦野は、試合に負けた甲子園児のような目で、浜面たちを見た。
攻撃してくる様子は無い。
AIMジャマーは、正常に作動しているのだろう。
能力の照準をつけられないよう施していた黒目隠しを放り投げ、
浜面は座り込んだ麦野に向かい合う。
「浜面、どうすんの? このままにしといたって……」
その先は言いたくないのだろう。フレンダの言葉は、途中で途切れる。
「迷う必要、ないだろ。私を殺しな」
疲れたように、麦野がこぼす。
順当に考えれば、そうなのかもしれない。
フレンダと滝壺を害そうとし、浜面にも攻撃を仕掛けたような奴だ。
気が変わらないとも限らない。殺したほうが、確実だろう。
だが――。
「仮にも仲間だ。こっちから手にかけるわけにはいかねえよ」
路地裏の掟を思い出し、浜面は言った。
フレンダは不満そうな、否、不安そうな表情を浮かべたが、何も言わない。
そんな様子に、どうしても解けない問題の解を求めるように、麦野が尋ねる。
「……いつの間に、浜面と仲良くなったの? せっかく逃げたのに、
わざわざこいつを助けに戻ってくるなんて」
浜面は上着のポケットに目を落とす。
あの時、浜面の携帯にかかった着信。フレンダからのメールだった。
大雑把な指示と、誘導の依頼。
急場の作戦にしては、奇跡的にうまくいった方だろう。
しかし大袈裟ではなく、フレンダがいなかったら、
浜面はどうなっていたか分からない。
何故、あれほど恐れていた麦野の前に戻ってきたのか。
答えを求めて、浜面もフレンダを見る。
2人の視線に、フレンダは気まずげに目を伏せた。
「別に、いつってわけでなくて……。ただ、助けてくれたから、アタシも、って……」
その言葉を聞いて、レベル5の女は、まるで何かに見放されたかのように、
目を閉じて椅子に体を投げた。
裏切り者の少女の言葉が、どう響いたのか。
内面まで推し量る事は出来ない。
そして、浜面はしばし考え込んでから、無言のまま首輪に手を伸ばす。
「え? ちょ――」
静止しようとするフレンダに構わず、浜面は首輪のスイッチを切った。
狭い部屋の中が、凍りつく。
空気を気にせず、浜面は携帯を開いていた。
「絹旗か、フレンダを見つけた。これから帰るが、アクシデントで麦野が負傷した
んで、治療の手配を頼めないか」
1週間が過ぎた。
取り逃がした『スクール』がどうなったのか、正確なところは分からない。
ただ、第七学区のスクランブル交差点で、大規模な能力者同士の戦闘があったことは聞いている。
その時に、垣根帝督はダウンしたという未確認情報があった。
真偽はどうか知らないが、さしあたって大きな事件が無くなったのは事実だ。
フレンダが復帰し、入れ替わりに滝壺理后が引退した『アイテム』は、要のサーチ能力者を失い、活動規模を大きく縮小させながらも、存続を続けていた。

小春日和の空のような、やや惚けた頭で、浜面はマンションのエントランスをくぐる。
スペアキーをポケットに押し込み、ビニール袋を持ち直して、エレベーターホールへ。
ここに来るまでの道順も、すっかり覚えこんでしまった。
通いなれてきている事に、自分でも少し、なんだかね、という思いを禁じえない。
(なんで俺は、こんなことしてるんだ)
それはもちろん、浜面が『アイテム』の下っ端だからだ。
廃ビルの仲間割れ騒動で、足を瓦礫に挟んだ麦野は、しばらく前線復帰が困難な状態だった。
動けない彼女の世話を任される事になって、浜面はこうして通っている。
礼儀として、インターホンは鳴らすことにしている。
まかり間違って、麦野の着替えの最中に出くわすなど、
命が幾つあっても足りそうに無い。
『……開いてるよ』
そっけない、いつもの出迎え。
溜息をつきながら、浜面はドアを開ける。
自分の安アパートとは、大違いの間取り。
玄関からリビング、ダイニングキッチン。
広大なスペースを横目に、浜面はまっすぐ、寝室へ向かう。
「買ってきたぜ、日替わり幕の内」
「そこに置いて」
ベッドに半身を起こして、麦野は窓の外を見ていた。
サイドテーブルに袋を置いて、浜面はきびすを返す。
「どこ行くの?」
「どこって……掃除だよ」
まったく不本意だが、これも仕事。
涙ぐましく自分に言い聞かせる浜面に、麦野は非情にも更なる要求を突きつける。
「あとにしなよ」
「あとって」
「一人だと食欲湧かないし、飲み物注ぎに立つのも面倒だから」
そこにいて、と麦野は言った。

緑茶の注がれた湯飲みを手の中で回しながら、浜面はソワソワと落ち着かない。
食事にすると言った麦野は、弁当を抱えて座ったまま、
時折思い出したように箸をつけるだけ。
(……やりづれえ。こいつ、こんなキャラだったか?)
さばさばしてて、無駄な自信に溢れていて、傍若無人。
そんな麦野の印象は、欠片も残っていないようだ。
「おい、人に買わせて来たんだから、飯ぐらいちゃんと食えよ。
それとも、本当に具合が悪いのか?」
「別に。なんとなく、気分じゃないだけだよ」
途方に暮れる思いで、茶を一口。
良い茶葉だな、とどうでもいい事を考えてから、もう一度、度胸を振り絞る。
「……飯食わないと、体力落ちるだろ。
お前、体鍛えてるみたいだし、そういうの大切なんじゃね?」
「気付いてたんだ」
「締め上げられたときにな」
にがい思い出を反芻して、浜面は不機嫌に顔をしかめる。
「あのとき言った言葉は、改めるつもりはねえ。
けど、正直俺は、お前を見くびっていた」
その言葉に、麦野は不思議そうな顔をする。
「レベル5なんて、たまたま宝クジに当たって、いい気になってるだけの
天狗野郎だと思ってた。けど、あんたはあんたで、色々やってるんだなって」
「……まあね」
髪をいじくりながら、麦野は話す。
「能力の欠陥なんて、自分が一番よく分かってるし、こんな仕事だから」
「あんたは、自分から進んでこの仕事に?」
少し迷う素振りを見せてから、麦野は「ん」と答えた。
「正直、持て余してたんだよね。レベル5って肩書きと、
第四位っていう中途半端な序列を」
以前、序列の話で、麦野が不機嫌になっていた事を思い出す。
レベル5。
学園都市の最高位などと呼ばれたところで、能力者は第一義的には
観察対象で、実験体だ。
希少なレベル5で、しかし価値としては4番目の麦野が、
周囲からどんな歪んだ扱いを受けてきたのか。
レベル0の浜面には、想像する事も難しい。
そんな環境から抜け出して、自分の価値を試したかったという事なのか。
何か言おうと、浜面が口を開きかけた時、麦野がポツリとこぼした。
「でも、あんたの言うとおりかもしれない。
死に急いでいただけだったのかも」

途切れ途切れの会話が続いて、気が付くと、ベランダから夕日が差し込む
時間となっていた。
湯飲みの盆とゴミ袋を手に、浜面は席を立つ。
「結局、掃除の時間は無かったな。今日はこれで失礼するぜ」
「待った。最後にもう1つ」
呼び止められ、浜面は振り返る。
しかし当の麦野は、浜面を見ずに、壁を睨んでいた。
「……なんだってんだよ」
「なんで、ここにいるの?」
「はあ?」
ずいぶんな言われように、怒りよりも呆れが先に来る。
(つか、俺そこまで嫌われてたのかよ)
「リーダーと認められない私がいる組織に、なんでまだ残ってんの」
「そういう事かよ……。特に、言うほどのモンはねえよ。強いて言えば、
こんな状態で抜けるのも、なんか癪に障ったし」
唇をほころばせ、麦野は笑った。
「レベル0のくせに、いっちょまえに、ウチらが心配ってわけ?」
「そう思いたいんなら、別に止めねえけどよ」
ふて腐れて、浜面はぼやく。
麦野は笑みを引っ込めると、また壁を見つめた。
「なんで、まだ私がリーダーなのさ?」
「適任がいないからだろ。滝壺は論外、フレンダも絹旗も、周りを引っ張っていくようなキャラじゃねえ。
結局、やれそうなのはお前だけってこった」
「じゃ、どうすればいいリーダーになれると思う?」
「訊くなよ。俺だって、いいリーダーじゃなかった。
それどころか、チームを壊滅に追いやっちまったんだぞ」
「なら反面教師か」
「うるせ」
軽口の応酬の後、麦野は顔を伏せる。
「今更、人を信頼するとか、私には難しい」
「俺だって、別に――」
「フレンダは、あんたを助けに戻ったんだよ」
その一言で、麦野は全てを言い切ってしまう。
その言葉を、浜面は否定できない。が、

「……信じるとか、そんな大層に考えなくてもいいんじゃねえの?」

綺麗な言い方がしっくりこないのも、また事実だ。
「俺もフレンダも、ついこの間まで、お互い無関心だった。いきなり信頼関係が出来たとかいうのじゃねえ。
なんとなく、自然体でああなっただけだ」
「……」
「誰も今すぐ、お前に同じようにしろなんて言わねえよ。ただ、ほんのちょっとでいい、
他人の事を気に懸けるようにしてれば、そのうちいいリーダーとやらに、なれると思うぜ」
「……それも、私には難しい」
急に体を丸めて、顔を膝に押し付けて、麦野は浜面を驚かせる。
「おいっ」
「この仕事始めてから、ううん、第四位になってから、
他人と上手く折り合いが付けられなくなったから」
しばし途方に暮れて、浜面は棒立ちになる。
しかしもう一度意を決して、ベッドに近寄った。
「お前の言葉じゃねえけど、仲間は命を預けるモンだろ。出来るはずさ。今まで一緒にやってきたんだ。
お前が気付いてないだけで、もう下地はある筈だ」
言いながら、浜面自身、何度か潜り抜けてきた修羅場を思い出す。
たとえば、あのクレーン女『心理定規』に襲われた時。
まがりなりにも『アイテム』の面々は、協力し合ってあの場を切り抜けた。
仲間への思いやりか、生き残るために必要だったからか――それ自体はどうでもいい。
ただ、無意識の連帯感は、既に麦野にも芽生えているはずだ。
「そう思う?」
「ああ」
「……ありがと」
「――へ? え?」
なにかアリえない言葉を聞いて、思考が空転する。
その一瞬の隙に、浜面の細腕は、しなやかな女の手に、捕まえられていた。
なにがどうなっているのか――。
認識する暇もあたえられないまま、浜面はベッドの上に、
あお向けに転がされていた。
スプリングに跳ね返される自分の体が、妙に軽く感じられる。
「おいっ、ちょっ、なんだよこれは!」
――恐怖?、なのか。
妙な心細さを覚えて、浜面は叫ぶ。
覆いかぶさる麦野は、答えない。
浜面の両の手首を押さえ、じっと覗き込む。二重目蓋の大きな目が、
浜面の瞳の中に、真っ向から入り込んでくる。
頬をくすぐるのは、麦野の耳からこぼれ落ちる、琥珀色の髪。
鼻腔に香るのは、ほのかに甘い石鹸の匂い――ローズヒップとかいっただろうか。
胸の奥が異様に熱くなるのを感じて、浜面は取り乱す。
「聞いてるのかよ! 気まぐれとか冗談じゃ」
「どっちでもないよ」
緊張していて、それでいて妙に静かな声。
「あんたはまだ、『アイテム』の下部組織にいる。つまり私の下働き。そうだよね」
「あ、ああ」
「じゃ、命令ね」

「私のモノになって」

「――な、ナニ言ってやが――」
「フレンダを殺してたら」
ぎゅっと、浜面の手首を握る手に力が入った。
痛みとセリフに、抗議の声は消える。
「きっと、私は後戻りが出来なくなっていた」
壊れてたよ、と病人のような声で、麦野は囁いた。
「『スクール』への逆襲が『本気』じゃかったことは、きっとどこかで気付いてたと思う。
それでも止まれずに突っ走って、そして――」
今度こそ、垣根に殺されていたか。
あるいは勝ったにせよ、また逃げ出したにせよ、さらに深く、自分が壊れていったか。
「結果的には、あんたが止めてくれたおかげで、私はまだ私でいられる」
静かで、それでいてどこか必死な色ののぞく、麦野の目。
「あんたは、私の命の恩人。不本意だけど」
(――不本意って。それに、恩人にはフツウ、恩を返すものじゃねえのか?)
少なくとも、「私のモノになれ」は適切な言葉ではないだろう。
「でも、自分の事だから、あんたに言われるまでも無く、自分でよく分かるよ。
私は、そんなにすぐには変われない」
「……」
「今回と同じような事が、起きないとも限らない。
だから私には必要なんだ。ブレーキをかける役が」
「……必要なら、いくらでも口を出してやるよ。だから」
「レベル0のあんたを、いつもいつも当てにはしてられない」
その言葉に、浜面は少しカチンとくる。
だが麦野の声音には、気取ったところは少しも無い。今のは純粋に能力者としての、レベル5としての矜持と責任感から出た言葉なのだろう。
すぅっと息を吸い込んで、麦野は浜面の目と鼻の先まで顔を近づけ、言った。
「浜面、私が自分でも頑張れるように、あんたを私に頂戴」
――浜面は沈黙する。
麦野の気持ちは、なんとなく分からないでもない。
しかしそれがセックスと結び付くのが、どうにも不自然に感じられる。
愛情? 好意? 
違うような気がする。単に、麦野はなにかと結び付いていたいだけなのだ。
他人を信じる事のなかった、小さな暴君。
今になって初めて他人と関わりを持とうとして、臆病さからか、
極端に深い繋がり方で、他人との結び付きを求めている。
そんな要求に、答えてしまっていいのだろうか?
「――っ!」
思考の中に沈んでいた浜面は、手首に食い込む痛みで、現実に引き戻された。
鋭く刺さる疼痛。爪を立てているのだろう。
麦野は無言のまま、神妙な表情のまま、催促をする。
――微かに、その瞳が潤んでいるように見えた。
「……いいのかよ」
「モノになれって言ってるのは、私なんだよ」
(――拒絶したら、この場で蒸発させられそうだな)
選択の余地無しか、と内心で溜息をついてから、浜面は腹を括った。
「途中で気が変わったって言っても、俺はやめないぞ?」
言葉での返答は、無かった。
シャワーのように髪を落としながら、麦野が覆いかぶさってくる。
唇に感じる感触は、これまで感じた事が無いほど肉感的だった。
恥と思った事もないが、浜面仕上は異性と付き合った経験が無い。
学園都市に来て間もない頃、マトモな学生だった頃には、
学校で気になる女子の2、3人はいた。
しかし告白やらなんやらというイベントを迎える前に、早々に浜面は0の烙印を押されてしまった。
ドロップアウトした先のスキルアウトでは、精々が仲間とエロ本を開いてバカ騒ぎをする程度。
この町では女に縁が無いと、半ば諦めていた。
(それがよりによって……)
打倒目標としていたレベル5と、『こんなこと』になるとは。
神すらも予期できない、絶後の展開とでもいうのだろうか。
――熱帯の花のように、麦野の唇は熱く、瑞々しく、肉厚だった。
目を閉じた麦野は、一心不乱に浜面の唇を吸い上げている。
頭の線が飛んでいきそうな、フワフワした感覚に包まれて、浜面は半ば夢見心地だ。
口をふさがれ、鼻から吸い込む空気は、これまた麦野の匂いに満ちている。
ローズヒップの石鹸に隠れた、甘い女の汗。
麦野沈利の部屋で、麦野沈利の匂いに包まれ、麦野沈利に唇を貪られている。
ぼんやりと意識するほどに、浜面の体から力が抜けていく。
為されるがままになっていると、ヌメッと、なにか湿った柔らかいものが、唇を撫でた。
求められるままに口を開けて迎え入れてから、麦野の舌だと気付く。
自分の舌に絡みつく、暖かい膜。
滑らかでいて、表皮は少しザラついたソレが、浜面の口と舌を一杯に占領する。
したたり、喉に落ちていくのは、他人の唾液だ。
――微かに甘く、そしてクサい。
麦野の味だ――そう思うと、急に胸が高鳴った。
浜面からも舌を絡め、吸ってやると、麦野の白い額に、悩ましげなシワがよった。
粘ついた水音を立てて、唾液の交換が行われる。
甘美だが生々しく、どこか不潔にも感じられる体験。
ナメクジが交わってるような、隠卑な感覚を覚える。
そしてそんな印象にすら、何故か、どうしようもない興奮を感じた。
「――んっ、ハんッ」
いつしか緩んできた麦野の手を、隙を見て振り払う。
体勢を崩した麦野の肩を抱き、浜面は彼女を引き倒した。
体に掛かる意外な重さに、思わず呻き声が出る。
「……今、重いって思っただろ?」
「俺からすれば事実だ」
怒鳴り散らそうとした麦野の口を、機先を制してふさぐ。
舌を絡めると、いくらも経たないうちに麦野はおとなしくなった。
自分からも浜面の脇に手を回し、貪欲に体を押し付ける。
パジャマ越しに、浜面の細い胸板の上で、豊かな乳房が、形を変えてつぶれる。
(女の――麦野の、胸――)
意識した途端、自重は吹き飛んだ。
キスを中断すると、麦野はあからさまに不満そうな顔をした。が、浜面は構わない。
少し押しのけるように動きながら、パジャマの襟元から、手を滑り込ませる。
んっ、と麦野の喉から、やや高い声が漏れた。
絹のような手触り。
手で押せば押しただけ、どこまでも飲み込まれていきそうな、底の知れない柔らかさ。
そっと撫で回す度、麦野は「ンンッ」と、甘い鼻声をだす。
手の中の乳房が、ジワリと熱を持つ。
汗に濡れて、触れる浜面の手に逆に吸い付くように、細やかに震える。
「あ、はんっ、はまづら」
紅く染まった麦野は、目尻から涙をこぼしていた。
その表情に、浜面はいよいよ止まれなくなる。
「体、入れ替えるぞ」
反論もせず、麦野はこくりと頷いた。
麦野の上になった浜面は、前ボタンを千切るように外して、パジャマを開いた。
捲り上げたシャツの下から現れる、桜色の双丘。
むしゃぶりつくようにして、浜面は顔を埋める。
悲鳴にしか聞こえないような声をあげながら、麦野は浜面の頭を抱きしめ、
更に深く自分の胸に押し付けた。
その声に、ますます浜面は我を失っていく。
片方を手で揉みつつ、目の前の房を舌でまさぐる。
乳首を回り込むように、音を立てて吸い付くキスを繰り返す。
吸い付くたび、天井を破るかのような声をあげて、麦野は悶えた。
乳首に舌を絡ませたところで、限界を迎えたように、ふっと声が途切れる。
「……麦野?」
「――っ、ッ、っ」
失神したのかと思い当たって、浜面はバツの悪い気持ちになった。
(っていうか、俺の方がホントに見境なくしてどうすんだよ)
もう一度呼びかけながら、出来るだけ優しく、手を握ってみる。
本当の気持ちで無かろうが、情を交わしている相手に、手荒に揺さぶるなど
出来るわけがなかった。
やがてうっすらと目を開いて、麦野は浜面の顔に視線をさ迷わせる。
「……はまづら?」
「ああは言ったけど、今なら止めてもいいぞ?」
「――バカ言ってんじゃないよ。最後まで、やるの」
負けん気に呆れながらも、浜面はパジャマのズボンに手をかける。
「本当に、もう止まれないからな」
念を押しながら、下を脱がす。
見た目の通りの大人っぽい下着を脱がし終えると、包帯を巻かれた膝と、
引き締まった腰と、興奮に濡れた陰部が覗いた。
だが完全に下着を股から抜き取る瞬間、ピクッと麦野の体が震えたのを、浜面は見逃さなかった。
いくら口で強がっても、やはり不安や恐怖が消えないのだろう。
(――もしかして初めてとか?)
そうも思うが、面と向かって訊けるわけもない。
「はやく、ヤんないの?」
「……分かってら」
とはいえ、このままいきなりとは行けない。
麦野の引き締まった太ももを揉みながら、浜面は腰に顔を近づける。
「やっ、なっ、――ヒゥンッ!」
モモを辿り、股の付け根の部分を舌で舐める。
これまでで一番甲高い声をあげて、麦野は激しくのけ反った。
「ば、か、な、んてとこっっ!」
舌を動かすたび、緊張に強張っていた麦野の声が、柔らかく、というより、グズグズに溶けていく。
弛緩した股に顔を埋めて、浜面はいつしか陰部から溢れ出ていた体液を舐め取った。
微かに酸っぱくて、やはりクサい味。
女の体液の味が、朦朧とした頭を、ニトロのように激しく焼く。
舌が這い回るたび、言葉にならない、しかし明らかに喜悦を滲ませた声をあげて、麦野の体が跳ねる。
頃合を計った浜面は、唇をすぼめ、深く口付けるようにして、麦野の陰部に吸い付いた。
途端、地震にでも見舞われたかのように、浜面の視界が揺れる。
嬌声をあげる麦野は、腰を激しく波打たせながら、両足のモモで浜面の顔を引き寄せ、締め付け、自分の陰部に押し付ける。
叫び声と狂態に、浜面の理性は限界を迎えた。
引き抜くようにして首を抜くと、手早く服を脱ぎ、部屋の暖気の中に裸をさらす。
そこではたと止まるが、
「だいじょ、ぶ、だから。きょう、は」
意図を察した麦野が、先に気を利かせる。
それで、最後の欠片も消し飛んだ。
腹ペコの犬がエサに飛び掛るように、浜面は猛然と麦野に覆いかぶさった。
いきりたった自身の男性をねじ込むと、果実が潰れるような音を立てて、麦野のモノは浜面を飲み込んでいく。
熱い肉に締め付けられて、浜面は震える。
叫び、しがみついてくる麦野。
痛みなのか、快感なのか。
そんな事は、もう考えられない。気にもならない。
無限とも一瞬ともつかない時間を、腰の動きと感覚だけに集中して、二人は過ごす。
白く焼け付くような時間は、やがて終わりを迎えた。

――果てる瞬間、麦野の顔に、安らいだ微笑みを見た気がして、
浜面は不可解なような、安堵したような、混沌とした気持ちで、意識を手放した。
気を利かせて、目覚めのコーヒーなんてものを用意して戻ってみると、
目を覚ました麦野が、窓から明け方の景色を見ていた。
途端、顔が熱くなった浜面は、どう声をかけていいかわからず、言葉につまる。
「む、麦野」
「コーヒー、淹れてくれたんだ」
「ああ」
無言のまま、麦野はカップを受け取って一口啜る。
「苦い。砂糖は1つ、ミルクは2つ」
突き返されるカップを憮然として受け取り、浜面はミルクのフィルに指をかける。
「迷惑だったろうね」
ポツリと漏らした言葉に、浜面の顔が強張った。
「まあ、命令だし、犬にでも噛まれたと思って」
「んなわけあるか!」
強い調子で遮ると、麦野は驚いた顔でこちらを向く。
「その、お前が本当の恋愛感情じゃないのは分かってたし、それは寂しかったけどよ」
言いながら、顔に血が上るのが、自分でも分かった。
「成り行きとはいえ、俺は『アイテム』の下に入る事になって、お前と会って、
ここにいるんだ。もうお前と会っちまったんだ」
言葉にならない気持ち。
自分のボキャブラリーを腹立たしく重いながら、浜面は口を開く。
「お前見てると、危なっかしくて、支えてやりたいって気持ちになる。
これは本当だ。だから自惚れるつもりはねえけど、俺は――」
「――黙って」
強く遮って、麦野が言う。
「――ほんとに、なんであんたが――あんなクレーン女の言う事――」
ぼそりと呟く。
クレーン女――『心理定規』とかいう能力の、あいつの事だ。
「あいつが、どうかしたのか?」
「なんでもない。つまんない捨て台詞を吐かれただけ」
そう言えば、麦野が『あの女の力は鬱陶しい』と言っていた事を思い出す。
あの女の能力が効くという事。
それはつまり、麦野の心にも、大切な領域があるという事に他ならない。
一瞬、とんでもない事をしたのかと青ざめかけて、すぐに浜面は、妙な点に気が付いた。
実際にそんな相手がいれば、麦野は自分と体を合わせようとするだろうか?
「麦野、お前……」
「黙ってて!」
――当然、黙るわけにはいかなかった。
何を言うべきなのか――意識せず、浜面の唇は動く。
「死なないさ」
「え?」
「死なないさ、俺は」
嘘だった。
死ぬときは死ぬ。まして何の能力も持たないレベル0なら、いつ死んでもおかしくない。
だがそれは、レベル4だろうが、レベル5だろうが、大して変わりはしない。
「なんせ俺は、レベル5に勝った男だ。そうそう死ぬわけは無い」
「っ、この!」
「決めたぞ。お前がクビだっつっても、俺は辞めない。『アイテム』に残る」
「なにいって――」
「お前、危なっかしいからな。またバカをやらかさないよう、傍で見張ってやる」
「……勝手にしなよ」
むくれたように顔を背ける麦野に、浜面は黙ってミルクコーヒーを差し出した。
やりたい放題だな、と浜面仕上は思った。
今は昼時、ここは第七学区のファミレスだ。
しかしテーブル席を陣取っている麦野沈利という女は、外で買ってきたコンビニ弁当を堂々と食べている。
端で縮こまっているウェイトレスは、もう毎度の事で慣れてきたのか、諦めた顔をしている。
「んっ、今日の幕の内はいいね。竜田揚げだよ」
好きなんだよねーと言いながら、麦野は鶏の竜田揚げを摘む。
なら、最初からチキン竜田弁当にしろよと、浜面は思った。その隣では、
「水煮もいいよね。ピザソースとね、ガーリックがキワめっぽいし」
虎でも殺せそうな、大型のコンバットナイフを使って、フレンダが缶を開けている。
その向かいでは、絹旗がいつぞやと同じように、映画雑誌を広げている。
「『続々・荒野のアウトロー3』ですか。一体どこからが続き番なのかも分からないタイトル。
色々な意味で超気になります。私的に要チェックですが、滝壺さんはどう思いますか?」
「…………」
滝壺はさっきからまんじりともせず、浜面を見ていた。
沈黙の瞳が、なんだか怖い。
「ていうか、なんで滝壺がまだ『アイテム』にいんだよ」
「いちおう機密を知ってる元メンバーですし、このまま超放免とは、
そりゃあいかないに決まってます」
結局、滝壺は浜面と同じようなバックアップ要員として残る事になったらしい。
体晶を使わずとも、曖昧な精度の能力感知などは可能だそうで、上からは在留が認められているようだ。
代わりの追跡能力者は、今のところ、まだ手配できていないらしい。
溜息を吐きながら、浜面は自分の弁当に箸をつける。
悲哀と怨嗟の視線を浴びながら食べるのり弁は、いつにもまして寒々しい味しかしない。
とはいえ、残そうものなら間違いなく殺される。
「――というわけで、今度のミッションは、サイバーブレインの本社ビルを潜入捜索、
連中の不正の証拠を掴んでくること。
学生アルバイターで高レベルの能力者も何人かいるらしいから、気張って行こうね。
なんかあったら、バックアッパーの浜面か滝壺に連絡して」
「まかして」
「超了解です」
その返事を合図に、一同は席を立つ。
と、自分で始末しようとした瞬間、浜面の弁当ガラは、横からのびた手にさらわれた。
「ほらほら、ぼさっとしてないで、浜面は先に車の用意しといて」
言いながら、麦野はゴミをまとめて袋に入れている。
浜面がポリポリと頭を掻いていると、
「――変」
妙に重い声が、後ろからかかる。
「なんだか浜面、ヘン」
「た、滝壺? いや、そんな、ヘンとか言われてもだな」
「麦野と、なにかあった?」
思い切り図星を突かれて、浜面は固まる。
と、今度は固まった浜面の手が、横から掴まれる。
「ほら、行くよ浜面! 滝壺も!」
麦野に手を引かれる形で、浜面は店の外に躍り出る。
「ちょ、なんでそんな、慌ただしいんだよ」
「うっさい。私の目の前で他の女と仲良くするなんて、ほんとに命知らずだよね、浜面」
小声ながらドスの利いた声音に、浜面は冷汗をかく。
「私と付き合うには命が幾つあっても足りないって事、思い知るといいよ」
言って、麦野は言葉とは裏腹に、バラの蕾が開くような、最高の笑顔を浮かべる。
「――上等だ」
麦野の手を握り返し、浜面は走る。
たとえ世界が無常でも、小さな幸せは見つけられる。
そうして、皆で小さな幸せを積み重ねていけば、
いつか、気が付けば世界は変わっているのかもしれない。
そんな風に思いながら、浜面は車へと急いだ。

おわり
43おわび:2008/02/17(日) 20:10:05 ID:4BInzzdp
長々と書き込み、申し訳ありませんでした。
十五巻のシチュエーションが問答無用の殺し合いだったため、
状況作りにこんなにも費やしてしまいました。
しかし頑張れば、もっと短く出来たとも思います。

また、話の便宜上、フレンダの能力を放っておく事もできず、勝手に決めてしまいました。
これは私の勝手な設定です。

新スレ早々大容量を食ってしまい、すいませんでした。
44名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:11:22 ID:/45u0eev
なんてGJ!!(*´Д`)
45名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:15:25 ID:A4I99AYt
狂おしくGJ!!

こういうのがあるからやめられないんだよなー
新スレ早々いいもん拝まさせていただきました
46名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 21:10:18 ID:yMRSHcjG
序列とか関係なくマジGJ!

IFのルートとしてあり得たかもしれない世界を堪能させてもらいましたよ。
47携帯の人 ◆0yDabgA/0. :2008/02/17(日) 21:15:53 ID:s0dm+VJi
上手いの一言に尽きるなぁ…GJ!

実のところ麦野やら浜面やらフレンダやら滝壺やら絹旗やらのことは全く知らないんだけどね。
資金の都合上、SSから買ってないんだよ。
それでも伝わってくるものがあるってのは素直にすごいと思う。
48名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:24:06 ID:K/tSxgB2
>>43
あれ、なんかヅラがどっかの幻想殺しよりかっこよくね?
二度読み返してその印象ますます深まったがそんなの関係なくGJ
49名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 22:30:14 ID:+bk+p3Wl
夢想しながらも形にできなかった麦様ルートが完全版でここに!?
お前は俺かっていうかむしろ俺がデッドコピー。
GJ!!


………Lovery_Itemの続き、代わりに書いて………
50名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:16:45 ID:S5x4MjXD
>>43 うおおおおお! ベリーGJ! 巧いねえ泣かせるねえかっちょいいねえ。
麦様がこんな見事に昇華されるなんざ、思ってもみなかったぜい!
51名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:36:57 ID:akm+E8dW
非常にすんばらしー!GJ!
52名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 07:16:13 ID:E2P4peza
>>43がGJすぎるのでもっかい読み直してくる
53名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 09:37:06 ID:2MJmVIHp
すげぇ・・・・超大作に心からGJ!!!!
いやぁもうホント素晴らしいッス
54名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:14:21 ID:oRIdV1Jq
やりやがった・・・・・・なんという覚醒浜面、間違いなくこのルートはハッピーエンド


GJだよアンタ
55名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 16:36:46 ID:wMOgWdRe
いやー、何というか仄かに嫉妬してるっぽい滝壺がなんとも可愛く感じてしまった

無論麦様もフレンダもお持ち帰りしたいくらいかぁいいが


と言う訳で声を大にしてGJを!!
56名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 01:53:54 ID:e4IPr5PZ
新刊買ってないお陰で何が何やら分からない俺涙目
57名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 02:29:26 ID:xRXx36+N
GJ!!
絹旗の扱いに俺が涙目
58名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 17:07:03 ID:RBNgrvC2
きっとこの浜面ならフレンダも絹旗も滝壺も、ほんの少しのイベントを通過するだけで
大した問題もなくオとせるのだろうな

死ぬ一歩手前を蘇生されて、病院で苦く笑いながら不幸だーとかいってる気はするけど
59名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:04:56 ID:5PjgacpL
>>58
きっと細かい行動選択の積み重ねで、死体処理のときに来る人物が違うんだよ
そこから先が個別ルートで、イベント展開が違ってくる

そんなことを考える俺はエロゲ脳
60579 ◆UHJMqshYx2 :2008/02/21(木) 00:44:40 ID:78NvXgkx
なんか間の悪いときにしか現れないな、おれ。

すいません単発のネタ切れ。
ttp://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/t/toarumajutu103.html
ttp://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/t/toarumajutu103-1.html
のシチュエーションの続きで連作にしようかなあと。

連作のタイトルは『あなたに伝えたい message_d'amour』で。
前がオルソラのターンで、今回はインデックスのターンと。
61『2nd Term:とびきりの夜? gimme_your_love.』:2008/02/21(木) 00:46:11 ID:78NvXgkx
 イタリアから帰って退院も済ませた、ある日の帰り道。
(記憶喪失っていうのは、相変わらず隠した状態で――ホントに良かったんだろうか俺?)
 買い物袋を両手に提げて、所帯じみた雰囲気を背負いながらも上条当麻は別のことに頭を悩
ませていた。
 普通なら、そう、記憶喪失を隠しているなどという特殊な状況がなければ、だ。役得どころか、
俺ってモテモテ? などと自惚れても良いような状況をイタリアで体験してきてしまったのだ。

 初めてが4P。
 おいこら上条、俺と変われ。あ、いや、これはおいといて。

 そのうちのふたりは、普段の住まいであるイギリスに帰っていったため、あんなことはまあ当面
ありえないのだろうが、問題は、残るひとり――で、ある。
 自分の気持ちはどうか、と問われれば、きっとその娘のことが好きなのだ。だから、記憶喪失を
隠してでも、その少女が望む、自分の元での保護、と言う選択肢を取ったのだ。しかし。
 しかしである。
 食っちゃったのだ。要するに、やっちゃった。
 本当に良かったのだろうか。
 しかし事実は事実、すでに既成事実であってどうしようもなくて。
 その少女、インデックスはいままで家事らしい家事なんてちっともしなかったのに、ちらちらと上
条の様子を伺いながらシーツの交換などしている時があって。
 こんなこと、良くないはずなのだ。『記憶喪失の俺』は、『インデックスを助けた上条当麻』じゃな
くって――と、普段は今まで通りにユニットバスに逃げ込むのだが。
 少女がシーツを交換した日に風呂桶で寝ようなどとすれば。
「う…っ」
 頭骨が疼く。とりあえず、上条はとりとめのない想像をすることを止めた。

 そうして意識を帰宅することに集中しようとして、顔を上げたそのとき。
 アルファベットの『X』の形をしたペンダントを下げ、ここ学園都市では奇抜とも言える服装をした
少女が、上条当麻を待ち伏せするように現れた。
 見覚えのあるその顔に、と言うより、他の事を考えていたときに現れた意外な人物に驚いて、動
作が止まる。何か言おうとしても、パクパクと口が動くのみだ。

「確かにわたしはー……いろいろやったけど? でも、全部ひっくり返して無理矢理視線の向きを
変えさせたのは、あなた、じゃない。違う? 上条当麻くん。だから、」
 少女は、上条が驚きの表情から声を絞り出すその前に、ひとりでに語り始める。
「わたしの喉を治した科学、その陣営の総本山をもう少し見てみたいと思ったって、それは自然な
ことだとは思わない?」
 しかし、上条が訊きたいのはそんなことではない。
「いや、違って! いま、お前が学園都市を見たいとか、居るっていう、そんな理由は良いんだ理
由は! それでどうして――」
「だって、わたしは不法侵入者だし。お金、持ってても、IDがどうとかで泊まるところとか、全然無
いし。ここまで何日かは、泣く泣くバス停ー、とか、地下街の片隅ー、とかで野宿したけど、ちょっ
と寝ただけで変なドラム缶がピコピコ言いながらやって来るし、それに、わたしみたいなうら若き
乙女が野宿なんてしてると、目つきの悪い若い衆とかが寄ってきちゃうしー」
 ここ数日間の『過酷なホームレス生活』を語りながらも、顔などの色つやが良いところにこの少
女の胡散臭さを感じている上条なのだが――少女が語り終えることだけは、とりあえず、待つ。
「そうなれば、しばらくここに居るためには、どこか寝泊まりする場所だって欲しいじゃない。上条く
んは、わたしに…無理矢理……あんなこと、したわけだしー……」
 奇妙な服装の少女がポッ、と頬を染めながら続けた言葉に、話し終わるのを待つつもりだった
上条もさすがに慌てて反論を返した。
「かっ、カミジョーさんがあなたに一体何をしましたかっ! アレのことをどうこう言うなら、それは
君の責任でしょうがっ、違う? 違うのテルノアさん!!!」
 詰め寄る上条に、テルノアと呼ばれた少女が見るからにオーバーなリアクションで両手を口元
に持って行くと、これまた演技臭ただよう表情で上条を見つめる。
62『2nd Term:とびきりの夜? gimme_your_love.』:2008/02/21(木) 00:47:15 ID:78NvXgkx
 ―――自称『元・魔術師』、テルノア。
 学園都市の中から見れば奇抜な服装、というのも、いずれかの十字教の魔術的組織(と思わ
れる)に関係するのだろう、そういった服装だからだ。
 彼女は、断片的に手に入れた上条の〈幻想殺し〉についての情報から、それを科学最大の悪と
断じて学園都市に潜入。街もろとも強力な震災術式で〈幻想殺し〉を消そうとした張本人である。
 その事件は、例によって例のごとく上条の「その幻想をぶち壊す!」というセリフとともに阻止さ
れた、のだが―――

 その、上条の命を、そして学園都市の破壊を狙った少女が目の前にいる。
 事件は一応解決を見たため、まあ良しとする。科学というものの存在価値を認めて、それに興
味を持つというのも、悪いことではない……むしろ、相互理解のためには良いことだ。
 上条自身としても、事件は片付いたのだし、お互いに偏見を持つことが無くなったと言うのであ
れば、命を狙われたのも過去のこと。この少女を恨む理由も無ければ、避ける理由も無い。
 ずっと学園都市に居た、と言うのだから、結構な期間この学園都市を見て回っていたのだろう。
だが、突然上条の前に現れたと思えば、いかにも誤解を招くような(それも、男女間のトラブルで
あるかのような)言動をした挙句。

 あまつさえ、『学園都市で身の置き場がないからおまえん家へ連れて行け』などと言い出した。
 上条の反論も、今回に限れば正論なのだろう……と、思う。
「それがどこをどうすれば、カミジョーさんがアナタにどうこうしたから責任取れなんて話にッ?」
 承伏できない。テルノアの境遇には同情しないでもないが、それで自分が保護しろなんて話に
はならないはずだ。それに何より、今の上条家にはすでに居候が一人と一匹、いる。
 しかも、その一匹じゃなくて一人の方は、さっき思い返していたように、新婚の若奥さまもかくや、
と言わんばかりの上機嫌で鼻歌なんか歌いながらベッドのシーツを交換してたりするわけで――
それで最近機嫌も良かったりするのだが――、それが邪魔されるような状況になれば。
 それでも、それら状況を何とかすることにして保護したとして、カミジョーさんちの家計はどうな
るのッ! と、連れて行くことが前提の考えが浮かんでしまうのも、あんまりにもお人好しじゃんオレ、
と上条は頭を抱えた。
 しかし、拒否されたテルノアは瞳をうるうるっ、と揺らすと、

「ああっ、あなたにっ……、あなたに捨てられたら、わたし…っ」

 あまりのショックに足下がおぼつかない、と言った風に身体を揺らしながら言葉を紡ぐ。
 胸のペンダント、じつはロザリオである――アンデレ十字、と呼ばれるものだ――が、もつれる足
に合わせて揺れた。
「わたし、この、この東京砂漠で飢えた野獣に弄ばれて、身も心もズタボロになって……そうなん
だっ……」
「だあああっ、そ、そういうことじゃなくって……へ?」
 周囲を、いつの間にやらギャラリーが取り巻いていた。

――聞いた? あの人、あの女の子弄んで…
――こんなところで捨てる捨てられるの痴話喧嘩?
――あの男の子、どっかで見たような……

 マズい。この状況は余りにもマズ過ぎる。もし、誰か知り合いでも居たら。
 上条の背中をダラダラと脂汗が流れ落ちる。
「うわああ、畜生、やっぱり上条さんは不幸です不幸でしょう、あああ不幸だーーーーっ!!!」
 やむなくテルノアの手を取ると、上条は一目散に寮に向かって駈けだした、というより――むしろ、
ギャラリーの無遠慮な視線からから逃げ出した…のだった。
63『2nd Term:とびきりの夜? gimme_your_love.』:2008/02/21(木) 00:48:08 ID:78NvXgkx
                     −*-

 エレベーターに乗り込んで七階のボタンを押した。
「はあああ……」
 溜息が思わず口をついて出る。そんな上条の姿を見て、背後の少女が言った。
「なに? そんなに肩、落としちゃって。こんな美少女と一緒に居るのに、このこの憎いよー?」
 肩を落とした上条は、その軽口にさらにがくりと首を落とすと、のろのろと顔だけを振り返らせた。
呻くような声で、その意思に反して連れてこざるを得なくなった少女に毒づく。
「……カミジョーさんは、連いて来てほしいなんて一言も言って無いのですが?」
 睨む元気もない。
 恨めしい、と言う気分だけは視線に込めたつもり、の上条なのだが。
「そんなコト言っておいて、襲っちゃ、い・や・よ?」
 そんな上条の視線に臆することもなく、テルノアから帰ってきたのはそんな言葉だった。
 微妙に頬を染めているのは本気なのか演技なのか、この少女が少々天然ボケっぽいのは確か
だが、それでもまるで読めないあたりも、ますます上条の肩を落とさせる原因になる。
 はあああ、と再び深く溜息を吐き出すと、いつの間にか辿り着いていた部屋のドアを開けた。
 上条が帰ってきたその気配に、この部屋の同居人が飛び出してくる。
「とうまっ! おかえりなさ……い……ねえ、なんでとうまがこの前の地震娘と一緒にいるの?」
 上条の姿を認めて嬉しそうに飛び出してきた純白のシスターは、上条の後ろから、もう一人別の
者が姿を現したことで訝しげな表情になり、それが女性であることで不機嫌さを増し、さらにそれ
が『上条によって改心させられた(イコール、上条が無自覚に恋愛フラグを押っ立てた…と、イン
デックスのみならず、上条の周囲の少女は見なしている)』多数の少女のうちのひとりであること
を確認して、見るからに険悪な表情に変わって上条を睨み付けた。
「い、いや、これはだなインデックス?」
 これまで数ヶ月を共に過ごし、イタリアに行ったときにはついに行くところまで行っちゃったふたり、
である。さすがの上条も、いかに目の前の少女が不機嫌か、そしてまた自分の頭骨がどれくらい
危機に晒されているかを察知する。
 慌てて弁解を始めた。

「ふーん。それでその娘を連れてきたんだね。で、とうまが余すところ無く面倒見てあげるんだね、
と、そういうことなんだね、とうま」

 その弁解を聞いて、上条家の居候としてなら先達である、純白の修道着を来た銀髪シスターが
とげとげしく言葉を吐き出す。
 言葉のみならず、その視線も氷のように冷たく、痛い。
 その態度や様子から、さらに危険な兆候を嗅ぎとって、上条は言い訳を続けた。
「い、いや、だから、これはねインデックスさん? さっきも言ったとおりで、これは交通事故みたい
なものですのよ? カミジョーさんは被害者ですのよ? あのまま独演会を続けて貰ってはカミ
ジョーさん街を歩けなくなっちゃうッ」
 しかし、インデックスの機嫌は直る様子を見せない。
 ここは、賭けに出るしかない――二者択一、生か死か、である。本当は今でも恥ずかしい。上条
当麻、こう見えてまだまだ純情である。
 しかし、もはや四の五の言ってはいられない。まず、無理矢理でも良い、困った、という色を残し
たまま笑顔を作った。
「だから、どうして怒らなきゃならないんだ、インデックス? 俺がお前のこと、どんなに想ってるか、
知ってるだろ? これだって、インデックスをないがしろにしようなんて……俺が、考えてると思う
のか?」
 歯が浮きそうである。恥ずかしいのだ。しかし、あれからも幾度か肌を重ねたのも事実だし――
記憶喪失、という負い目も、こうなってしまえば今の気持ちでカバーするしかないと思うのも確か
なのだ。ぐっ、と照れを堪えて目の前の少女を抱きしめた。
「あ…っ……」

64『2nd Term:とびきりの夜? gimme_your_love.』:2008/02/21(木) 00:49:02 ID:78NvXgkx
 わずかに驚きの声を上げたインデックスも、抱きすくめられて上条の胸に顔を埋める形になって、
肩の力が抜けていった。
「わ、わかったから、とうま」
 少女の声にも微かに照れの響きが入る。赤く染まった頬を上条の胸に押しつけながら、インデッ
クスが答える。
「お人好し、なんだから。とうまは…。少しだけなんだからね」
「判ってくれて嬉しいですよカミジョーさんは」
 ようやく安堵の溜息が漏れる。そうして落ち着いたところで、今度は背後からの無遠慮な視線に
気が付いた。
「はあー、やっぱり、英国清教会の禁書目録の修道女がこんなところにいる理由は、こんなことだっ
たんだ…」
 ややジト目で上条を見上げて、テルノアが呟く。
 その視線が、少しだけ残念そうなと言うか、なにかもの寂しげに見えたのは上条の見間違いなの
だろうか。
 え、と上条が言葉を返そうとして、その隙を与えずテルノアの唇が動き、
「幻想殺しは修道女殺しの処女殺し、っていう噂もどうも本当っぽい気がしてきたな、わたし」
 上条からすれば、冤罪と言うほかない台詞を吐き出したのだった。


 幻想殺しは修道女殺しの処女殺し――そんな言葉が、上条の耳に飛び込んでくる。
 その台詞を発した少女、テルノアはといえば、あまりの言葉に呆然とする上条を尻目にぶつぶつ
と呟き続けたままだ。
「……けっこう奥手ふう、だったのになあ…。うわさ、本当だったんだ…。むー…」
 今度はこっちかっ! と、声に出そうになり、飲み込んだその台詞に代わって、上条の胸元から呻
くように怒りの呟きが聞こえた。
「……とうま? それ、ほんと? 私が知らないとき、どこで何してたのか、詳しく――」
「インデックスさんっ! どうしてそんな凶悪な目つきで睨みますかっ! カミジョーさんは、カミ
ジョーさんは誓ってアレが初めてですのよっ?」
 胸元に銀髪のシスターを軽く抱きしめた体勢のまま、半泣きになって上条が叫ぶ。
 バッ、と振り向いて、その怪しい噂を口にした少女にも泣き叫ぶように言った。
「ど、どこでそんな無責任な噂を仕入れて、と言うか、勝手な憶測を騙りますかっ!」
 その声で我に返った、と言う風のテルノアは、上条の言葉に何がおかしかったのだろう、といっ
た表情になると、それを強調するように首をかしげてから戻し、上条とは目を合わさずに答える。
「体制も宗派も無視して構成が進む、いわゆる『上条勢力』の男女比が、圧倒的に女性優位に傾
いているのは―――上条当麻が…全部……そのー…、食っちゃってる…から、って、ある情報筋
から」
 話を進めるにつれてテルノアは俯き加減になり、どうも顔を赤くもしているようで、両手を手持ち
無沙汰に身体の前で合わせてもぞもぞと動かしている。
「あ、ソースは言えないよ、信用問題だし」
 そこまで言って、少女は一旦大きく一息入れ、話を続けた。
「でも、本命はいないって聞いたし、ちょっと確かめてみたくもあったし、わたしがここに来た最初の
目的は、やって正しいことじゃないって気が付いたし、それなら、そのうわさの真偽を、って」
 呟くように、やや口の中に篭った感じの声で話していたテルノアだったが、ここへ来てようやく顔を
上げた。困惑気味な表情になっている上条の、その目を見据える。

「先にも言ったけど、わたしのやろうとしていたことが正しくないって気が付かせたのは君だし。そ
れに、それが君の男性フェロモン的なもののせいじゃないのも確かだし。ここにわたしを連れてく
るときの感じも、うわさの女殺しと違うじゃない、と思ってみたりしたけど、そしたら、どう見たって
男女の云々、な、そんな関係な感じで英国清教会の禁書目録の修道女がいるし。部屋に」
65『2nd Term:とびきりの夜? gimme_your_love.』:2008/02/21(木) 00:51:01 ID:78NvXgkx
 テルノアの口上に対し、何と言っていいのかとますます困惑を深める上条が言葉をひねり出す
前に、話題に上がった当の本人のうちの一人――インデックスが口を開いた。
「あなたたちがなんて言ってるかはともかく、私がとうまと一緒にいて、どういう関係かなんて関係
ないかも。でも、見てのとおりに思っていいから、ここにいても邪魔は無しなんだよ、テルノア」
 インデックスの顔は笑っているのだ。しかし、口調は断定的で反論を許す雰囲気ではない。
 この純白シスターがここまで強い態度に出る、と言うのもなかなか目に入るものではないのだが、
なぜインデックスはこんなに語気を強めているのだろう、と思いつつも上条はインデックスを見下ろ
した。
 上条の目線に気づいた銀髪碧眼の少女が、上条を見上げる。
 その瞳が上条の目線と合うと、インデックスは頬を染めつつ、
「私がまっとうに生きていられるようになったのもとうまのおかげなんだから、とうまと添い遂げるの
だって思し召しだと思うんだよ」
 テルノアだけにでなく、上条にも言い聞かせるように言葉を紡いだ。
「とうまが朴念仁だからって、そういうのを狙ってきてもだめなんだからね? ……って、そう、とう
まが朴念仁だから、無責任にそんな噂を立てる人がいるのかも」
 そこまで、二人分の言葉を聞いて、ようやく上条も慌てだす。
「ちょ、インデックスさん? あの、そのですね?」
 しかし、インデックスは言ってしまったことでやや自分の世界に入ってしまっていたのだろう、上
条が話そうとするのを遮って、ふたたびその唇を開いた。
「大丈夫だよとうま、私はとうまのところから離れないもん」
 そう言って、上条の背中に回した腕に力を込める。上条としても、これ以上話をこじらせたくは
無い。やれやれと肩をすくめた。
 その隣では、アンデレ十字の少女が同じように肩をすくめる。
「寝泊りするところが欲しかったのも事実だし。この話はこの辺にしとこう」
 言いつつも、上条に対して不敵にその瞳を輝かせたのは―――気のせいだったのだろうか。

                     −*-

「じゃ、寝るわ。疲れたよホント、お前らも適当に」
 本当に疲れた。
 食事の時もその準備の時も、インデックスはテルノアが言い出した上条に対する噂に、かえって
それを言い出した少女に対する危機感、あるいはライバル意識のようなものでも覚えたのか、上
条の隣からぴったり離れなくなってしまった。
 そのあとも、いちいち監視でもするかのように、洗い物をしたり風呂の用意をしたりする上条と居
間の間を行ったり来たりして、決して目だけは離さない。
 インデックスの気持ちもわからないでもないのだ。
 しかし、そもそも自分がそんなに女の子に注目されるようなことなどあり得ない(と上条は思って
いる)し、イタリアでのアレは何かの偶然が重なりに重なった結果で、その間違いが無ければ、(イ
ンデックスには悪いけれど)今でも清い関係のはず……で、ある。
 第一、学校でだって、面倒ごとと言うか不幸と言うかそういうことはあっても、浮いた噂になるよう
なことなど何も無いし、ビリビリはいつもどおりケンカを売ってきてそれはもう大変迷惑だったし、テ
ルノアが現われたのだって、上条にしてみれば不幸の一貫に過ぎない――それも、『いつもの不
幸セット』に出血大サービスでくっついてきた、余分なオマケだ(という、上条の今日の回想)。
 ともかくも、そんなこんなで今日は猛烈に気疲れした上条である。それで、少しでも早く寝ようと毛
布を掴んで立ち上がった、そのとき。

「…? どこで寝るの上条くん。わたしは床に布団を出してもらったんだし、ベッドで寝ないの? 彼
女が待ってるじゃない。わたしに気を使って――ってワケじゃ、無いか。うわさはうわさ、事実は事
実で気にしなくても」
66『2nd Term:とびきりの夜? gimme_your_love.』:2008/02/21(木) 00:51:25 ID:78NvXgkx
 上条にはどこか挑発的にも聞こえる…もちろん、本人にそのような意思があるのかどうかは判ら
ないが、そんな口調でテルノアが言った。しかし、そんな挑発に乗ってはいられない、早く休みたい
一心の上条当麻である。
 が、背後から別の声が聞こえてきた。
「そ、そうだよとうま! こんなのに遠慮してそんな狭いところで寝ること無いんだからっ! い、いつ
もどおり一緒に寝たら良いんだよっ!」
 あれは絶対にブラフだ。
 そのように感じたから上条はいつものようにユニットバスに向かったのだが、何をどう思ったのか、
それとも単純にブラフに引っかかったのか、インデックスがとんでもないことを叫びだした。
 まさか今日のこの状況で、そんなこと出来るはずが無い、と、その言葉を発した少女に向かって
振り返り――
 その、射殺さんばかりの視線に身体が固まる。
 視線以外は笑顔のインデックスが、ベッドの脇をバンバンと叩きながら再び言った。
「この子は床で寝るって言ってるんだし、床って言っても布団もあるんだし、とうま一人が遠慮する
必要なんか無いんだよ、だからいつもどおりに…っ!」
 茶化されただけだと思うのだが。
 しかし、インデックスの視線は真剣に痛い。ここでインデックスの言葉を却下した場合、上条は明
日の朝日を拝めないのではないかという予感――いや、むしろ相当な確実性を伴った予言めいた
もの――が脳裏をよぎる。
 今の顔は間違いなく引きつってるんだろうなあ、と思いつつも、顔だけでなく身体ごと向き直って
返事を返す。
「そ、そうだ、な、いつもどおりで良いって言うんならいつもどおりで。よりにもよってこんなところで寝
るこたあ無いよな、ははは」
 ぎこちなく、インデックスの待つベッドへと歩みを進めた。
 よいしょ、とベッドの上に乗って、インデックスより少し奥に乗り込んで座った。一人はベッドの下、
もう一人は事実上の恋人、とは言っても、女の子二人に挟まれて冷静でいられるほど、上条はオト
ナ(あるいは不感症)ではない。
 ぴく、とインデックスの方が震えるのが見えた。本人も、ここへ来て煽られたことに気づいたのか
どうか、それなら、気づいたことで羞恥心のようなものが帰ってきたのだろうか。
 それならそうで、この意地の張り合い(……というより、インデックスが一方的に意地を張ってい
るように見えるのだが)を早く止めてくれれば、と上条が考えていると。

 インデックスが上条の方を向いた。
 手を伸ばして、上条のスウェットの袖の端をちょこんと摘む。やや俯き加減ながら、顔が真っ赤な
のが上条にも判った。
(テルノアの茶化しに気がついて――怒ってる? でもそれで俺に当たるの…は、勘弁して欲しい
のですが――)
 などと、上条は背中に脂汗が浮かぶのを感じつつもベッドの向こうに視線を移してみる。
 上条からすればひたすらにこの状況を演出するために煽り続けた天然ボケ、テルノアが如何にも
興味津々、という表情でこちらを伺っていた。
 思うところは数あれど、とにかく今はインデックスが怒っているならそっちが先、と視線を戻した。インデックスが俯いていた顔を上げる。
「……い、いつも――通り、なんだから…、とうま、お、お、」
 真っ赤な顔のまま、銀髪の少女が喉に詰まった言葉を懸命に吐き出す。
「……お?」

「おやすみのキス、してくれなきゃ、だよ」
67『2nd Term:とびきりの夜? gimme_your_love.』:2008/02/21(木) 00:52:54 ID:78NvXgkx
 なんですとーっ!!!!! と、上条がシリアス調に顔面へと影を落としつつ硬直するのを前に、
インデックスが上条へとにじり寄る。
 その胸元へ身体を寄せると、じっ、と上条の瞳を見つめて――それが何か、もの凄く思わせぶり
に見えたのは何故だろうか――顔を上げると、目を閉じた。
(これはっ! 完っ璧に! 逃げられない状況をっ!)
 背中をダラダラと脂汗がこぼれ落ちる。が、その様に思ったとおり、逃げられない状況をテルノア
ではなくインデックスに作られてしまった。
 今更思うに、ひょっとするとテルノアは本当に素でボケていただけで、それを自分たちが勝手に意
味を取り違えていたのではないだろうか。
 しかし、もう遅い。ベッドの脇では件の天然少女が頬を染めながら、興味深そうにこちらをジッと見
つめている。ここで、人がいるから、なんて言い出しても、やはり明日の朝日が拝めないのではな
いのだろうか、という強迫観念に襲われる。
 横からの視線以上に強く感じる、目の前の純白シスター(今は寝間着のシャツ姿だが)からの圧
力に上条は抗しきれない。
(み、見るからに、ほっぺたでオッケー、という様子ではないよな…、し、しかしっ!)
 心臓が早鐘を叩き出した。
 改めて見ても、やはり整った顔立ちのインデックスに顔を寄せる。
 『いつも』などとは、もちろんインデックスの口から出任せだ。自分の動きも表情も、ものすごくぎこ
ちないのだろうな、と、行動そのものについては考えないようにしながら――
 テルノアからは唇を重ねているように見えるように、と首を傾げてその視線を塞ごうとして。
 インデックスの腕が、いつの間にか上条の首の後ろに回っていた。
 お互いの唇が、上条の思惑を無視して重なる。
(んむっ……っ、…い、インデックスっ!)
 しかし、その驚きもそれまでの思惑と同じようにスルーされて、
「んっ…」
 インデックスが艶めかしく嘆息を漏らした。
 頬を染めて上条の唇を吸うインデックスの顔が大写しになる。
 こうなれば覚悟もクソもない。
 目を閉じるのがマナーなのだろうか、と思いつつ、上条も目を閉じた。恥ずかしいやら照れくさい
やらその他諸々で、目を開けていられなかったと言うのもあるのだが。
 数秒後、唇を離そうとして、首に回された腕に阻まれる。
 そのままインデックスは触れるか触れないか、というギリギリのところまで浮かせた唇の角度を
変えて、再び唇を合わせる。インデックスの小さな唇が、上条の唇をついばむように吸った。
 何度か、同じような行為を繰り返す。
 いつの間にか、上条もまた同じように少女の唇をついばんでいた。
「ふあ…っ」
 名残惜しげな嘆息とともに、インデックスが唇を離した。
 頬を染めながら上目遣いに上条を見つめると、首に回したままの腕に力を込めて、今度は上条
の耳元に唇を持っていく。
 かすれた声とともに吐き出される熱い吐息が、上条の耳元をくすぐった。
「……とうま…、あのね、朝、見たでしょ? シーツ、替えたよ?」
 思わず吹き出しそうになった。『シーツ、替えたよ?』だって? と、いうことは、つまり……、上条
の背中を、再び汗が伝い始める。
(人前でキスというか接吻というかでも耐え難く恥ずかしかったのにッ!)
 焦りと恐れと羞恥が上条の脳内で徒競走を始めた。
 それでも頬を染めながら自分を見上げるインデックスの顔は視界に入ってくる。混乱のままに、
上条はやや強引にインデックスを抱きかかえて、
68『2nd Term:とびきりの夜? gimme_your_love.』:2008/02/21(木) 00:53:46 ID:78NvXgkx
 布団に潜り込んで即座に寝たふりを始めた。
「……とうま? ねえ、とうまってば?」
 無理やりに胸元に抱え込まれたインデックスが、一応は小声で上条に話しかける。
 しかし、ここはこの銀髪の少女が怒ろうがどうしようが誤魔化し通すしかない。まさか、人前でおっ
ぱじめられる訳が無いでしょうがーっ! と、上条も心中泣きそうなのだ。
 いつ、この獣化少女がこの腕を振り解いて噛み付いてくるのだろう、とビクビクしながら、それでも
寝たふりをしていた上条の耳に、インデックスの声ではない声が聞こえる。
「むむー。そ、そんな風に見せ付けられるのは私としても心中穏やかじゃないんだけど。でももうこ
れ以上見せるとかじゃないよね? 寝て良い? 灯りはこのヒモ引っ張ったら消えるんだよね?」
 それは、インデックスの暴走に置いてけぼりにされていたテルノアが、考え込むような、呆れたよ
うな――しかし、目を閉じているのでどんな様子か実際のところは判らないが――、ふう、と溜息を
吐きながら出した声、であった。
 直後、カチカチと音がして、目蓋越しにも蛍光灯が消えて、周囲が暗くなったことが判る。
「……うむむむ、うー…」
 インデックスの不満げな声が聞こえた。体が一瞬強張ったが、インデックスの上条のスウェットを
掴んでいた手の力が弱まる。諦めてくれたのだろうか。
 そのまま、インデックスは首のすわりのいいところを探してか、上条の腕の上でもぞもぞと頭を動
かしていたが、それが見つかったのだろう、静かになった。
 諦めてくれたかインデックス、と心の中で安堵しつつ、最近になって、なんとかベッドの上でこの少
女と同衾しながらでも眠れるようになった上条の目蓋が本当に重くなる。
 意識が睡魔に連れ去られ、遠のいていった。

                     −*-

 なにかこう、下腹部がもぞもぞする。
 奇妙な感触に上条は目を覚ました。半覚醒状態のなか、感じる感触が下腹部のある一点からで
あること、それが熱くてぬるぬるしていること、ときおり吸い上げられるような感触が混じることを感
じて――
 突如覚醒に至り、がばと布団をめくり上げながら上条はその奥に首を向けた。
 その視界の先では、
「んむっ、ふ、ふあ、ひゅむ、う……」
 上条のスウェットのズボンを下ろして、その奥にしまってあったモノに愛しげな視線を送りつつ、小
さな口で――くちゅくちゅ、ぴちゃぴちゃと音を立てながら、それを咥えこんだ同居人の姿が、あった。
 その体格同様に小さな手のひらで根元を握り、薄桃色の唇をいっぱいに開いて、硬くなったそれ
を口腔内に無理やり収めている。もう片手は、自らの太ももの付け根の間に差し込まれているのが
見えた。その腕が小刻みに震えて、不規則な荒い呼吸が唇の隙間から漏れる。
 布団を捲り上げられたことで、相手が目を覚ましたことに気がついた銀髪碧眼の少女が、潤んだ
目で上条を見上げた。見上げながらも、咥えこんだそれをさらに飲み込もうと頭を動かした。
「んんっ、くふ…」
 上条も、自らのものが喉の奥に当たったのか、と感じるほどの抵抗に触れて、今度はその唇が上
がっていく。
 唇の柔らかい感触と、口腔内の熱い感触、さらにつつ、と固くなったその裏側を伝う小さな舌の感
触に背筋が痺れた。耐え難い快感が上条の背中を走る。
「……はふう…」
 くちゅ、と小さな音がして、少女の唇が上条のそれを離すと同時に小さな嘆息が聞こえた。
 腕枕に抱きかかえていたはずの少女、インデックスが頬を上気させ、そして潤みながらもいたず
らっぽい光を湛えた瞳で上条を見上げる。
 インデックスが両手をあげて上条の肩を掴んで這い登ってきた。顔と顔が触れそうなほど近づくと、
咥え込まれて痛いほどに固くなった上条のそれに、太腿の付け根と付け根の間を擦りつけてきた。
「ひうっ……、あは…」
 その碧眼を細めて、銀髪の少女が熱い吐息を漏らす。
 固くなって敏感さが増していたこともあってか、目の前の少女がすでに下着を脱ぎ捨てていて、
上条が固くしているのと同様に、この少女もすでに濡らしていることが感触として伝わってきた。
「ちょ、おい――」
69『2nd Term:とびきりの夜? gimme_your_love.』:2008/02/21(木) 00:54:20 ID:78NvXgkx
「いじわるしちゃ、やだよ…なんにも関係ないもん……とうま、ねえ…」
 上条が言葉を発しようとしたそれよりも早く、インデックスが甘えた声を出す。
 確かにここ何日かは、毎日、毎日毎日ヤってたらカミジョーさんタダでさえアホなのにもっとアホ
になっちゃう! と我慢はしていたが。
 銀髪を乱し、碧眼を潤ませたインデックスは、上条よりももっと我慢の限界に近かったのだろうか。
上条の怒張を挟み込んで、自らの腰を小刻みに動かしている。

 はっ、はっ、と小刻みに吐き出される乱れた甘い吐息が顔や首に当たって、
 少女の濡れた襞が固くなった先端を撫で、
 頭の中がこの少女への渇望に塗り変わっていくと同時に――

 ベッドの脇で寝ているはずの不意の客人のことを、上条は忘れた。
「や、やらいでかっ」
 理性が飛んでしまえば、羞恥心もクソもない。そもそも溜まっていたのだし、誘ってきたのは相手
の方と上条は強引にインデックスの腰を抱え上げて持ち上げ、肩で逆立ちするような格好になっ
た少女の足を大きく開く。
「ひゃん、や、だめだよ、こんなの恥ずかしい―――」
 インデックスが羞恥の悲鳴を上げた。その声を無視して、上条は目の前に開いた少女の花びら
のような秘所に吸い付く。その先の、銀色の薄い茂みが鼻先をくすぐった。
「ひいあっ……」
 吸い付かれて、インデックスがさらに声を上げる。とっくに濡れていた襞の奥に舌を伸ばした。舌
で、襞と襞の間を押し開いて進む。押し広げられて、襞の奥に溢れていた蜜が漏れ出す。
 少しツン、とした雌の匂いが上条の鼻腔に広がって、咥えられて硬くなっていた逸物がさらに硬さ
を増す。ビクビクと震えるそれは、硬くなり過ぎて痛みすら覚えさせた。
「や、やあん、だめ、あ、ふあう、あふ、あ―――」
 銀色の茂みの向こうのやや幼げな顔が、真っ赤に頬を染めて荒い息を吐く。
「きゃふっ、うっ、あ、は、あああ、ふあ、」
 溢れ出した愛液が上条の顎を濡らし、つつ、と溢れさせた当の本人のお尻を伝う。腰を高く抱え
上げられているために、その蜜は前にも漏れだして茂みを濡らし、白いお腹から小さな乳房へと
伝う一本の光る線を描いた。
 いつもならもっと――それは指であったり、舌であったりするのだが――、『準備』をするところな
のだが、何故か今日は耐え難い。不意打ちをされたせいだろうか。いつもよりもっと、濡れている
ような気がするからか。
 上条は抱え上げた少女の腰をベッドに下ろすと、シーツを固く握りしめていた少女の腕を掴んで
強引に半身を起こさせた。
 そうしてシャツの裾に手を移すと、それを捲り上げてすっぽりと抜き取る。シャツを抜き取られて
支えが無くなった、インデックスの白い裸体がぽふ、と後ろに倒れてベッドに埋まる。乱れた長い銀
髪がその小さな乳房にかかって、元々色は薄いのだけれど、銀色の髪の隙間から顔を覗かせた
ことで乳首のピンク色が強調されて見えた。
 荒い息を吐き出しながらスウェットの上を脱ぐ。邪魔なその衣類を傍らに投げ捨てると、碧色の
瞳を潤ませた少女にのし掛かる。
「あ……」
 インデックスの、一瞬のためらうような声にも上条は動きを止めず、すっかり濡れそぼった少女の
小さな割れ目に熱くたぎった分身を押し込んだ。
「―――ひああああ―――っ」

                     −*-
70『2nd Term:とびきりの夜? gimme_your_love.』:2008/02/21(木) 00:55:35 ID:78NvXgkx
 
(え、うそ、まじ、ちょ、えええ―――)
 禁書目録の修道女を保護している、というのは知っていたし、目の前で濃厚なキスシーンを見せ
つけられて、(くやしいけれど)噂通りにどうやらそう言う関係のようだ、とも思ったけれど、まさかそ
のずっと先の行為まで始められるとは、夢にも思わなかった。
(ううっ、み、見せつけてやって来たって無駄って言いたいワケ?)
 硬直化していた思想、というか思考を正されて、それでも誇ることも見下すこともせず、見も知ら
ぬ誰かを助けて威張りもせずに立ち去った少年に衝撃を受けた。
 命を狙って追っていたそのときから、噂通りに周囲は女の子だらけだとは思ったけれど、それでも
引っぱたかれてその姿が眩しく見えるようになってしまったのだ。
 それなのに――
 目の前で夜の営みが始まってしまった。寝たふりで監視めいたことをしていたのではあるけれど、
まさか、まさか本当に始めるなんて。
 ショックを感じて、それでも目が離せなくて、気が付けば、
(や、すご、……んん、やだ、こっちも…)
 片手が下腹部に伸びていた。上条が頭を揺らすのに合わせて指が割れ目をなぞる。
 禁書目録の修道女がシャツを抜き取られて、少年が覆い被さろうとするときにはすっかりぐしょ
ぐしょになっていた。見せつけられている、という思いが拭い落とせないままに指は動いて、
 目の前で上条当麻が組み敷いた少女を貫く。
 指が勝手に動いて、自分の秘所に潜り込んだ。
「きひゃ、くう――」
 思わず漏れた声は別の声に掻き消されて、部屋の中に響く嬌声に、やっぱり指は止まらない。

                     −*-

「ひあっ、や、らめ、まだ――」
 果てたばかりでぴくぴくと震える少女の身体を強引に持ち上げる。繋がったままで後ろを向かせ
て、腰の上に座り込ませる。力は入らない。身体を支えきれない。自らの体重が、咥え込んでいる
上条の怒張を奥まで押し込んだ。
「きゅふっ、ひゃん」
 目を見開いて悲鳴にも似た声を上げる。
 敏感になりすぎた感覚が、突き上げる上条の感触に耐えられない。許しを請うかのように、イン
デックスは動かない身体を無理矢理ひねって後ろを向き、潤んだ碧眼で上条を見つめた。言葉に
なる声は、出せない。
「……と、うま…、ひう、とうま、ゆるひ――」
 しかし、その潤んだ瞳も上気した頬も、今の上条にすればさらに興奮を煽る材料でしかない。
「ダメ、俺はもっとインデックスのこと、感じたい」
 腰の上に抱え上げた少女に顔を寄せて囁く。
「誘ってきたのに、お預けはずるいだろ、インデックス? 俺も、欲しい…」
 絶頂を迎えたばかりの真っ白な頭に、大好きな少年が自分を求める言葉が流れ込んできて、繋
がりっぱなしだった身体を後ろから抱きかかえられ、その弾みで深く突き上げられ、
「あっ、あっ、あああああ――――――」
 真っ白な頭のなかが、さらに真っ白になる。
「またイったのか?」
 上条に囁かれ、背中にゾクゾクと歓びと同時に猛烈な羞恥がこみ上げてきても、応えることも出
来ない。
「俺も――」
 求めてくる声もよく判らない。くにゃ、と力の抜けた身体は言うことを聞かないし、そもそも頭の中
は真っ白でなにも考えられない。感じるのは、ただ上条が自分を求めて突き上げてくる、その熱さ
だけだ。
「ふあ、あっ、ああんっ、あっ、あっ、」
 漏れる嬌声すら意識の埒外である。ただただ感じるままに、勝手に漏れ出す。
 そうして、自分のことを感じている、と判る少女の声は上条をさらにさらに煽り、上条の動きはどん
どん激しくなる。
 腰の上で突き上げられて踊る少女の身体が、激しく突き上げるそのたびにきつく締め上げてくる。
 締め上げられれば締め上げられるほど、上条の突き上げはさらに強くなり、そして、
「ひあ、あっ、あっ、らめ、ひいあ、あっ、あ、あ――」
71『2nd Term:とびきりの夜? gimme_your_love.』:2008/02/21(木) 00:56:14 ID:78NvXgkx
 ただでさえ狭いインデックスの秘所が、さらに強く締め上げてきた。ビクビクと体を震わせ、半ば
目の焦点を失いつつ嬌声を上げるインデックスは、もはや限界が近いのだろう。
 バックの騎乗位から突き上げる腰の動きを早めた。自らも、そろそろ限界だ。
「らめ、らめ、らめ、あああっ、ひああ」
 上気しきってピンクに染まったインデックスの背中が、腰が、お尻が上条の上で跳ねる。
 体が跳ねるのに合わせて踊る銀髪が、そのリズムを一瞬変えた。同時に、少女の秘所が上条を
折れそうなほど締め上げる。
「ふああああ――――っ」
 みたび絶頂を迎えた少女の、ひときわ高い声と締め付けが、上条の限界を突き崩して、
「うっ、くっ……」
 上条もまた、強く締め上げるその中に欲望を吐き出す。
「きゃうふっ」
 その、吐き出された熱い欲望を受け止めたインデックスの白い肌が踊るように震えて、力を失っ
た。くた、と後方に倒れ、上条の身体の上に仰向けに重なる。

「はっ、はあっ、インデックス…?」
 声を掛けるも、応答は無い。
「また、やっちまった…」
 上条の激しい攻めに、インデックスは気を失っていた。
 いくら溜まっていたとはいえ、少々やり過ぎた――と頭を掻きながら、欲望を吐き出した分身を
そっと抜き出して、気を失った銀髪の少女をベッドに横たえる。服、着せてやらなきゃ、と周りを見
回し、
「そうそう、その前に…」
 きれいにしといてやらなきゃ、とティッシュボックスを手に取ろうとして。
「ううう、うふふ――」
 突如、ベッド下から呻くような声が響くと同時、何者かの濡れた手に手首を掴まれた。

 はっとしてその先を見る。果たしてそこには、息を乱し、もぞもぞと太ももをすり合わせながらやや
恨めしげな表情でこちらを見る少女――おっぱじめたばっかりに、上条からすっかりその存在を忘
れ去られていた不意の泊り客――テルノアの姿があり、
「こんなのまで見せ付けて…こんなのまで……ただじゃ…済ませてあげないんだから…」
 ぶつぶつと呟きながらテルノアは上条ににじり寄ると、そのけして大きくは無い身体で上条を押し
倒した。
「見せ…、つけて……諦めさせようだなんて、この…テルノアさんに対して……良い、度胸…じゃ、
ない? でも……それは、なし……。ちゃんと……残さず食べたげるから――」
 言って、反対の手で欲望を吐き出したばかりの上条自身を握り締めた。
「ちょ、ちょと、待って、イッたばかりは敏感で―――」
 突然押し倒され、上条も混乱が抜けない。間抜けな回答が口をつき、それでも、
「も、問答無用なんだからっ」
 やはりどう見ても正気とは言い難い少女が、さらに深く上条に覆いかぶさった。

                     −*-

 太陽が黄色い。
 げっそりと目の下に隈を作って、上条は学校への道を歩いていた。夕べは眠れた気がしない、と
いうかほとんど寝ていなくて、気が付いたら少女が二人、気を失っていて。
 きれいに後始末をして服を着せて、気が付いたら薄明るくなっていた。
 インデックスが気を失っていてくれたことだけが救いなのだろうか。とにかく目を覚ました二人の少女はやたらと上機嫌で肌もつやつやしていてテンションも高かった。
 夕べ突然転がり込んできた少女テルノアは、とりあえず保護を求めた組織からの返事が来るまで
置いといてね、などと上目遣いに言い出すし、インデックスも打って変わってなぜか別段反対はし
ないし。
 どうなるんだろう俺、と、溜息をつく元気も無いまま、通学路を歩く上条の背中に声が投げかけら
れた。
「どうしたの貴様? なんか、影、薄くない?」
 振り向いた先のクラスメイトに愛想笑いを浮かべて、前を向こうとしたら目眩がした。
 クラスメイトの少女が何か言っているようだ。そうです、不摂生なんです、と頭の中だけで返事をし
て――やっぱり、溜息をつく元気も無い今日の上条、なのだった。
72579 ◆UHJMqshYx2 :2008/02/21(木) 00:56:59 ID:78NvXgkx
おわり。

次は誰のターン?
73名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 01:32:06 ID:tySGQiaz
おおうGJ!
74名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 01:37:01 ID:R8T7/jPK
じつにGJ!

流れから予想するに、次は保健室で姫神or吹寄はたまた先生か?
そ、それとも大穴の土御k(ry
75携帯の人 ◆0yDabgA/0. :2008/02/21(木) 02:35:00 ID:qMlwXDfQ
テルノアさんの出現に驚きが隠せない俺がGJ!を捧げるよー。
なんてゆーか、あれだね、やっぱりうまいね。
俺もガンバろ。


ところで、唐突に『ふぃぎゅ@禁書目録』てなものを妄想しちゃったんだけど。
何故が禁書のガチャフィギュアがあって、それを見ていた上条さんの妄想がリアルで発生しちゃうという訳のわからない代物だけどねー。
こういったクロスもどきって投下してもいいの?
76名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 01:11:00 ID:JB3J3u7F
俺が体を張ってイマジンブレイカーを防ぐ!
だからその幻想を抱えて突っ走れ!
77名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 01:26:38 ID:z+3iTQ/U
好きなだけ投下してください。気に入ったなら全力で受け止めに行き、
そうでないなら地下に潜ってやり過ごすだけですから。
まぁ、私としては全裸で受け止める気満々ですけどね
78名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 04:33:16 ID:qZecyDbr
さーて、雛祭りで御内裏様の横に座るのは誰かな?
79名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 07:55:19 ID:vEhCCtjU
保守
80名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 07:55:52 ID:vEhCCtjU
保守
81名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 09:00:25 ID:SpUJV/xs
82名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:40:44 ID:Pi1tY0Pb
いつかのバレンタイン話を書くと言っていたやつはどこへ行った?
83名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 04:01:10 ID:MYrqcBnc
84名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 08:05:34 ID:Vi/uBepc
85名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 08:38:44 ID:wW7LXCNd
86名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 09:56:11 ID:F9j/8Sp9
あき?
87名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 11:37:36 ID:/w7ePrmH
はわしがそだてた
88名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 18:03:27 ID:KyIKxq7C
ってアレイスターが言ってた
89名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 19:00:23 ID:UkTNNiKl
から訴えられて逮捕された
90名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:55:08 ID:1qP5QHxY
けどその幻想をブッ壊す!
91名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 22:18:05 ID:DWzxUpyU
>その幻想をブッ壊す!
おめぇパチもんだな!?
92579 ◆UHJMqshYx2 :2008/02/25(月) 22:32:19 ID:l9ol8mRe
どして俺が来ると過疎るのでしょうか。とほほ。

>>75
>テルノアさんの出現に驚きが隠せない

それはね、おいちゃんは、5フラグ目の頭に投下された『とある科学の修学旅行』の
続きを待っているからなのですよ。
作者さん、どうしたのかなあ。
テルノアの名前、ここではあれで初めて見たし。テルノア、どう動くのかなあ、と。
そう言うワケなので待ってます。はい。

それじゃあテキストエディタと睨めっこに戻りますよ。ではではノシ
93名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 00:33:58 ID:IUNTj/fv
>>92
逆に考えるのです。
今は充電期間だと考えるのです。
94名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 12:15:05 ID:zIN7a10s
そして過充電で停まってしまったのか
俺みたく
95名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 18:06:56 ID:G1pJkKT+
メモリ効果で容量が…
96名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:18:14 ID:OIyHGq//
>93
じゃ、こいつで充電してもらうか、ニコニコだがな

つ ○ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1080075
97名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 08:10:10 ID:mh5VDXzv
保守
98名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 11:26:01 ID:OZ9TpECv
>>82
遅筆すぎて時期が過ぎちゃったけど投下していいの?
99名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 11:37:19 ID:YaENuw/l
>>98
どうぞどうぞ
100名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 12:08:13 ID:OZ9TpECv
わかった
ただまだ仕事中でデータがないから家に帰るまで待っていてくれ
101名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 01:36:33 ID:XxZK//s2
マダー?
102100とか98とか:2008/02/28(木) 02:41:32 ID:450gv5e9
遅れてすまない、今家に帰ってこれたんだ

注)
・上条当麻×御坂美琴
・妄想が細かい設定まで作ってます
・かなり長い。原稿用紙約40枚、13レス
・エロは9レス目から
・文章がくどいかも
・このSSはかなりベタなものです。過度な期待はしないでください

以上のことを了承したらお読みください
では投下
103名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 02:42:08 ID:450gv5e9
「んふふ……」
 深夜の常盤台中の調理場に怪しい笑い声が響く。電気はつけておらず、真っ暗だ。
そんな暗闇の中、かさりと動く人影があった。
「白井、ご機嫌だなー」
 そんな人影に土御門舞夏は笑みを浮かべながら話しかけた。人影がビクっと反応する。
「あ、あらいたんですの?」
 人影――白井黒子は平静を装っているようだが動揺は口調ではっきりと現れている。
そんな黒子に舞夏はさらに笑みを深めた。
「メイド先輩から聞いたからなー去年の実習でもたくさんいたらしいって」
 一拍おいて、舞夏は言う。
「バレンタインのチョコを隠れて作ろうとする生徒が」
 完全に考えを見抜かれていた黒子はうっと短く呻くと予想される危機に身を硬直させた。
「大丈夫、告げ口なんてしないしない。ここに毎年いるメイドはそんな儚い恋心を持った女の子を応援するために見張りをするだけだぞー」
 そんな黒子を楽しそうに眺めながら舞夏が言う。
 その言葉を聞いて黒子の緊張が一気にほぐれた。
「そんなことでしたら驚かせないでほしいですわ……」
 緊張を解きすぎて脱力したように黒子が言った。
「いやー本当は陰から見守ってるだけなんだけど知り合いがこうも連続してやって来たから話しかけてみたくなっちゃって」
 なははと舞夏が笑う。
「聞くまでもないけど一応聞くかー白井は誰のを作るんだ?」
「もちろんお姉様のですわ」
 舞夏の問いに、即答。それだけ黒子の中では当然のことだ。
やっぱりと舞夏が言おうとすると、黒子が連続して言葉を続けた。
「そして今回はこれがあるのですわ!」
 てってけてーなノリで黒子が懐から取り出したのは試験管だ。何やら自然界では絶対ありえないような青さの液体が中に入っている。
「うわあ……見るからに怪しそうな薬……」
 舞夏が少し身を引いて呟く。
「これは科学的に作られた惚れ薬ですわ。神経系に作用して、一番近くいる人間のことを猛烈に好きになってしまうという恐ろしい薬! しかも媚薬も混ぜたので効果は倍増!」
 誰も聞いていないのに黒子は説明をはじめた。
「どちらも学園都市製のもので入手困難でしたがなんとか間に合いましたわ。効果は数時間程度しか持続しませんが、既成事実を作ればこっちもの! これでお姉様の目を覚まさせるのです!」
 説明にもかなり熱が入ってきたようで身振り手振りが入ってきた。
104100とか98とか:2008/02/28(木) 02:42:38 ID:450gv5e9
 いつものことだが舞夏は危険なのでもう少し後ろに下がってみた。
「そしてお姉様はあんな類人猿など忘れてこのわたくしと――ああ!」
 その時、段々と激しくなっていく動作のせいで黒子の手に握られていた試験管がすぽんと飛んでいった。
 かしゃんという小さな音を起てて試験管は誰かが開けっぱなしにしていた棚の中で割れてしまった。
「お姉様への愛の素が!」
 すぐに黒子はテレポートでそこに向かう。
 そこはガス台だった。すでにチョコの入った鍋が調理途中のままで放置されている。
 薬はその上の、本来では鍋が置いてあったであろう棚の中の空白で広がり、下のチョコの中にポタポタと垂れていた。
「無駄にしてなるものかあ!」
黒子は素早い動作で横にかかっていたフライパンを持つと水溜りとなっている薬の中に手を入れ、なんとそれをテレポートさせた。
棚の上にあった液体は一瞬にして消え去り、フライパンの中に薄く広がる。
「おおー流動体を難なくテレポートさせるとはさすが白井だなー」
 舞夏が賞賛の声を上げる。黒子はぜーぜーと息を吐き出しながら呼吸を落ち着けていた。
「でも一ついいかー?」
 そんな黒子に舞夏はゆっくりと問いかける。
「なんですの?」
 フライパンを水平に保ちながら黒子が顔をあげる。
「そんなに大声で騒いだら先生たちが来ると思うぞー」
 そう言うや否や、舞夏は逃げ出した。
その途端、かつかつという音が廊下から聞こえてくる。
「あっ……」
 黒子が舞夏に制止の言葉をかけようとする寸前にがらり、と誰かが戸を開けて入ってきた。
危険を感じた黒子はすぐにフライパンを持ったままテレポートで逃げ出した。
入ってきた人影が真っ暗な調理場を進む。
「あれ? 私、何か割ったっけ」
 懐中電灯を持った人影が棚の上に広がっているガラスの破片を見て不思議そうに呟いた。
「まあいっか」
 だが思い当たる節がないのでそう結論付けるとチョコの入った鍋をかき混ぜ始める。
「べ、別にチョコを渡すことくらい普通よね」
 独り言を呟きながら人影は調理を続ける。
 その後数時間、深夜の常盤台の調理場に言い訳のような独り言が何度も響いた。



105100とか98とか:2008/02/28(木) 02:42:59 ID:450gv5e9
 二月十四日。聖バレンタインの殉教した日であり、欧米諸国では恋人同士がケーキや花などを贈りあったりする記念日である。
 日本ではチョコレート会社の商業戦略により、女性がチョコレートを想い人の男性に贈る日となっている。
 それは学園都市でも例外ではなかった。
不純異性交遊を防止するために大々的なセールは行われないが、恋する女の子はチョコレートを自作し、贈るという行為が当然、行われていた。
そんなひっそりとチョコの香りが漂うその日、上条当麻は猛烈に嫌な予感に包まれていた。
殺気というものをこの平穏な世界で上条は初めて感じた。
しかもそれは魔術師との決戦のときに感じるものを下手すれば上回るという素晴らしい濃度で、上条を大いに悩ませていた。
(俺、何かしたっけ……?)
 突き刺さるような男子諸君からの殺気。
突き刺さるような女子諸君からの視線。
期待。願望。恨み。妬み。さまざまな感情を宿した空気が上条の周囲で渦を巻いている。
(やっぱり、不幸だー!)
 心中で思いっきり悲鳴を上げながら上条はその日の授業を奇跡的につつがなく受け終えた。
しかし放課後。一気に空気に潜む感情が増大した。
(殺される!?)
 直感で上条はそう感じた。
だが、朝からの状況で上条の準備は万端だ。
帰る準備は少しずつ終わらせていたのだ。
完全帰宅武装を終えた上条は何故だか少し緊張したような表情の小萌教諭よりも早く教室から逃げ出した。
「逃げたぞ!」
 先ほどまでいた教室から怒号が響いた。
本格的に危機感を抱いた上条は玄関から――ではなく、事前に鞄の中に入れておいた靴を取り出し、裏口から逃げ出す。
「どこに行った!?」
「玄関には来ないぞ!」
「正門にも現れない!」
「まだ隠れているのか!」
「探せぇ! 校内を隈なく探せぇ!」
 上条は必死に走り、学校から距離を取る。
もう学校からかなり離れた位置にまで来たのだがまだ油断できない。あの状態になったクラスメイトの恐ろしさを上条は知っているからだ。
必死に走る。
「あ、アンタ」
 必死に走る。
「ねえちょっと待ちなさいよ」
 必死に走る。
「待ちなさいって!」
 走る。
「待ちなさいって言ってるでしょ!」
 走る。
「ああもう……スルーすんなあああああああ!」
 その時、バチィっという凄まじい音と共に電撃の槍が飛来した。
106100とか98とか:2008/02/28(木) 02:43:20 ID:450gv5e9
「うおっ!?」
 反射的に上条は振り返り、右手で防ぐ。
するとそこには上条の脳内比一・二倍ほどいつもよりビリビリした御坂美琴が立っていた。
「ご、御機嫌よう」
 いつもとは違う迫力に圧されて上条は一歩引いて挨拶をした。
「アンタねえ……折角見つけたと思ったらなんでいつもいつもいつもいつもスルーするわけ!? この辺りを五分ほど探してる私の気持ちも考えなさいよ!」
 ビリビリと火花が散る。五分ってほとんど労力使ってないじゃんと上条は思ったが口には出せなかった。
「って俺を探してたのか?」
 そこで気付いたように上条は言う。
その瞬間、美琴の顔が高熱に当てられたように一気に赤くなった。
「それはその……まあ……」
 しどろもどろに答える美琴。その様子は恥ずかしがってるようにしか見えないのだが、切羽詰っている上条にはわからない。
「……ねえアンタ、ちょっと今空いてる?」
 美琴は控えめに、上目遣いで聞く。
すぐに逃げ出さなければいけない上条だったが、いつもよりバチバチしてる美琴のことを考えて、
(断ったら……何か怖いな……)
 と決断した。
「空いてるけど……とりあえず、ここから離れないか?」
 上条はここから逃げ出したい一心で言ったが、よく見ると先ほどの電撃で二人は注目を浴びていた。
それに気付いた美琴はさらに赤くなった。



 とりあえず、ということで上条と美琴は学園都市にある公園の一つへと移動した。
不幸慣れしている上条の提案、というよりほとんど懇願に近いオネガイで自宅のある寮の近くではない。さらに人に合う確率を減らすために人通りの多い繁華街からも離れた少し寂れた公園だ。
現在、そこには二人しかいない。
「で、何か用事でもあるのか?」
 走りに走ったお陰で体力を根こそぎ失った上条はぐったりとベンチに腰掛けながら美琴に聞いた。
「……アンタ、今日がどういう日だって知らないの?」
 どこまでも鈍感な上条に少し呆れた顔をする美琴。
「バレンタインだろ? まあ俺にはただの平日にすぎないけどなあ」
107100とか98とか:2008/02/28(木) 02:43:41 ID:450gv5e9
 もしこの言葉をクラスメイトの誰かに聞かれたら上条はコンマ一秒で殺されても文句は言えないだろう。
というか少しは制裁を受けた方がいいかもしれない。
「アンタねえ……」
 そんな上条に美琴は溜め息を吐く。
「とすると……まさかお前が俺にチョコを?」
 すると上条が思いついたように言った。
美琴の顔が一気に緊張で強張る。
「まあそんなこと――」
「……そうよ」
 あり得るはずないよな、という上条の言葉を遮って美琴が呟いた。
「へ?」
 思わず間の抜けた声を出す上条。
「べ、別に今の時代、渡すチョコには色んな意味があってこういったっていう特定の意味があったりしなかったりするわけじゃないし」
 美琴は突然、饒舌に語りだした。あまりの変化に上条はポカンと口を開けてその様子を眺めていた。
「とにかくいいからもらいなさい!」
 そんなボーっとした表情の上条に美琴はチョコを勢いよく突き出した。
「お、おう」
 一拍遅れて受け取る上条。綺麗に包装紙に包まれた箱には体温がしっかりと宿っていて、長い間手で持っていたことが窺えるのだが上条は気づかない。
「ま、まあありがとうな御坂」
 上条はそのまま受け取ったチョコをそのまま鞄の中にしまおうとする。
その様子に美琴はあからさまに不快感を示した。
「な、なんだよ……って待て、待ってください美琴せんせービリビリしないでこんな近いと俺までビリビリしちゃうからほらなんかもうごめんなさい」
「ど・こ・ま・でアンタはわからないかなあ!」
 バチィっという音が淋しい公園にこだました。



 ちょっとしたいざこざ(上条にとっては生死に関るレベルのことだが)が数分あって、上条と美琴はまたベンチに腰掛けていた。
二人とも息を荒くし、疲労困憊の様子だ。
「なんか最近、お前の電撃が当たりそうなんだが……」
 怖々と上条が言う。
「じゃあアンタに勝つのももうすぐかしらね」
 ニヤリと笑いながら美琴が返す。
「それは生命的な意味で困るからやめてくれ……」
 予想される最悪の状況に上条はぐったりとお願いしてみた。
108100とか98とか:2008/02/28(木) 02:44:02 ID:450gv5e9
「それはそうとして」
 そんな上条の願望を無視して美琴が切り出した。
「チョコ……食べてみてよ」
 控え目に美琴が言う。通常の彼女からはあり得ないことなのだがチョコをもらった時点でもう非常なので上条は気に留めない。
むしろ、「ああ、さっき怒ってたのはチョコを食べてもらえないと思ったからなのか」と間違った方向に解釈するのに上条は忙しかった。
「じゃあ、開けてみるぞ」
「う、うん」
 ビリビリした超絶バトルの後でも綺麗な体裁を整えているチョコの入った箱。その包装紙を綺麗に取り去り、箱の蓋を開けてみる。
中にはうさぎやらハムスターやらを象った可愛らしいチョコが並べられていた。
「見た目は……美味そうだな」
 素直な感想を漏らす上条。
「どういう意味よ」
 美琴は新たに不満そうだ。
「いや、なんでもできちゃいそうなお嬢様でも料理は爆発させちゃうような壊滅的状況っていうのもお約束かなって」
 上条は不幸経験からしていた予測を言ってみる。
「アンタ、この私に何を望んでるのよ……」
 そんな上条を美琴はジト目で睨んでみる。
空気が食ってみろというので上条はチョコを口に入れた。
控え目な甘さとほんのりとしたブランデーの香りが口の中に広がる。見た目も綺麗だが味も上等だった。
(あれ? こんな普通なイベントおかしいぞ……不幸イベントとしては見た目がよくても味が壊滅的とかが最後の砦のはず……)
 うーん、と唸って上条は悩む。
その様子に美琴は不安を覚えた。
「や、やっぱり美味しくなかった……?」
 思わず美琴は聞いてみた。
「いや普通に売ってるものより断然美味しいんだよなあ……」
 腕を組み、苦悩してますといった風に上条は答える。
「じゃ、じゃあ何が問題だったの?」
 不安が深まる美琴。上条はそんな彼女を見て、断言した。
「何も問題がないのがおかしいんだよなあ……俺が不幸じゃないなんて逆に不安だ」
 上条の言葉に美琴は一気に脱力する。
「ア・ン・タねえ! 美味しいんだったらそれで素直に納得しなさいよ!」
 そして次に美琴はビリビリした。
やっぱり不幸だー、と上条は嘆こうとする。
その瞬間。
 ドクン、と心臓が強く脈を打つのが上条自身にもわかった。
109100とか98とか:2008/02/28(木) 02:44:24 ID:450gv5e9
(な、なんだ……?)
 体中が熱を発しているように熱かった。しかも脈は驚くほど早く、指先の感覚がなくなり始めている。
上条はこの状態を知っていた。極度の緊張状態だ。
(どうしたんだ、俺)
 明らかな異常信号を体が発していた。
「ん? どうしたの?」
突然俯いた上条を不思議に思ったのか、美琴が問いかけた。しかし異常を美琴に悟られるわけにはいかない。
上条は極めて普通に振舞おうと、顔を上げた。その時。
美琴の心配そうな表情に見惚れてしまった。
硬直する上条。美琴はさらに不思議そうな顔をする。
「おーい、いきなりどうしたの。おーい」
 目の前で手を振ってみたりするが効果は現れない。上条当麻は放心したように石像と化していた。
(あれ……なんだこれ。御坂が、あれおかしいな……あれ?)
 表面上は固まっていても上条の内部は疑念の渦が暴れていた。その反動か、やはり外面的には変化がない。
「おーい、聞こえてるー?」
 美琴が意思確認を図る声も届かない。
(いやこれおかしいぞ……御坂が、御坂が……御坂美琴が、)
「お前、」
 何度か美琴が呼びかけると上条は魂の抜けたような声で呟く。
「ん?」
 やっと反応が返ってきたか、と美琴は安心したが。次の瞬間。
「可愛いな」
「はい?」
 美琴が硬直した。
「いや何で気付かなかったんだろ。お前、かなり可愛いな」
 さらりととんでもないことを言ってのける上条当麻。一瞬遅れて言葉の意味を理解した美琴は今までで一番赤くなった。
「ア、アンタななななにを……」
 そして最早照れを通り越して動揺している美琴。そんな彼女に微笑みかけながら上条は言葉を続けた。
「ああそうか、今いきなりわかったんだけどな……俺、お前のことが好きだ」
 ボフンと、美琴の中で何かが爆発した。
「なあ御坂、このチョコって本命だと思っていいのか?」
 上条は吹っ切れたようにさわやかに問いかける。
美琴は俯いたまま、蚊の無くような声で「うん……」とだけ小さく答えた。
「そうか……じゃあ俺と付き合ってくれないか?」
 明らかに異常な上条にも気付かない、いや気付く余裕のない美琴は真っ赤な顔のまま小さく頷く。
「ありがとう」
 そして上条当麻は大胆にも、美琴を優しく抱擁した。



(ちょっとちょっとちょっと何これ夢? 夢?)
 上条の腕の中で美琴は錯乱に近いくらい混乱していた。
色々言い訳をしていたが、確かに美琴が贈ったチョコは本命という意味合いを持つ。それでもいつものことだから有耶無耶になるんだろうな、なんていう安心と不満が混じったような漠然とした予感を美琴は持っていた。
だが事実は小説より奇なり、というか現実は夢より不可思議というべきか。美琴の予想とは百八十度違う方向に現実は進行していた。
110100とか98とか:2008/02/28(木) 02:44:56 ID:450gv5e9
上条に抱きしめられている、その事実は当の本人に起こっていることなのに、何故か現実感が伴わない。だから美琴はこれを少しリアルな夢だと結論付けようとした。
「なあ御坂」
 その一言と共に上条の体が美琴から離れる。
「な、なに?」
 心ここに在らずといった風に答える美琴。
「キスしていいか?」
「えっ?」
 一瞬、美琴は何を言われてるかわからなかった。言葉が耳の奥まで染み渡ってから遅れて美琴は理解する。
「……うん」
 茹ダコよりももっと赤く、これ以上はないというほど赤面しながら美琴は了承する。
それを確認すると上条は顔を近づけた。美琴もそれに合わせて顔を近づける。
――軽く、啄ばむように唇を重ねた。
その感触から美琴は確信した。これは夢じゃない、と。
そして次の瞬間、上条は美琴にとって思いもよらない行動に出た。
なんと、そのまま舌を入れようとしてきたのだ。
驚きに目が見開く美琴だったが、抵抗することができず、そのまま受け入れる。
お互いに舌と舌を絡めあわせ、粘膜で繋がる二人。上条の舌が美琴の歯茎を舐め上げ、なんともいえない感触に浸されていると次の瞬間、口腔内を力強く犯す。
どこで覚えたか知らないのだが、上条のキスは上手だった。
ほぼされるがままの美琴だったが、次の行為には明確に否定の意思を示さなければならなかった。
上条が美琴の胸を触り始めたのだ。
「んんっ」
 キスをしたまま、その手だけはきちんと押さえつけようとする。しかし上条は止まらない。
「ちょ、ちょっと……」
たまらず美琴は上条の唇から自分の唇を離し、拒絶した。
「どうしたんだ?」
 何事もなかったかのように上条は聞いてくる。
「どうしたって……こんなところで……」
 美琴はいつもの彼女からは考えられないほど控え目に意見する。
「でも、我慢できないんだ」
 そんな美琴に上条は無茶を言う。その様子はもう上条とはいえないくらい上条らしくなかったのだが、自分の予感が的中した美琴はまた異変に気付くチャンスを失った。
「そんなこと言っても……誰か来るかもしれないし……」
 上条が自分と結ばれたがっている。多感的な時期にある彼女にとってはその事実はハンマーで脳を直接殴られたくらいの威力があった。
111100とか98とか:2008/02/28(木) 02:45:41 ID:450gv5e9
「大丈夫だって。ここはほとんど人が来ない公園だから」
 実際にはもう一人到着して覗いているのだが上条は気づかない。もちろん美琴もそんな根拠のない話では納得できない。言葉では表さず、真っ赤な顔を左右に激しく振って拒否を示す。
「……そうだ」
 そこで美琴ははたと思いついた。こういう行為ができる、しかも二人きりになれるうってつけの場所を思い出したのだ。
「あそこなら、いいかな」



 上条と美琴が向かったのは学園都市にあるグランドホテルの一つだ。
 外から人間が入ってくるようなイベントのない今は当然、ほぼ空室状態で予約なしでも容易に部屋が取れる。だから美琴は普段、一般人にとってのコインロッカー代わりとして利用していた。
だが今回は違う。中に入れるのは荷物ではなく、人なのだ。
例に漏れず、やはり部屋は滞りなく手に入った。
部屋に入るなり、美琴は上条に押し倒された。そのまま二人は鞄を放り出し、ベッドへと倒れ込む。
「御坂……」
「んっ」
 上条は熱い吐息で囁くと公園でしたように美琴の唇を唇で塞ぐ。
そのままディープキスをすると美琴の胸に手を向ける。
最早、美琴には拒絶する大義名分はない。なすがままに受け入れ、薄い胸を弄られる。
存分に服の上からの感触を楽しんだ上条はキスを中断してブレザーを捲り上げた。その下は悪く言ってしまえば子供趣味、というような何とも可愛らしい下着だ。
「……御坂、」
「な、なによ!?」
 混乱中の美琴なのだがこれのことだけは自覚があったらしい。無言の圧力という的確な反応で上条を黙らせようとした。
「可愛いな」
 しかし美琴のすべてが魅力的に感じる上条には通じず、素直(?)な感想が上条の口から漏れた。
「そ、そう」
 不意を突かれた言葉に一瞬、ぽかんとする美琴。その次の反応はお決まりのごとく真っ赤になることなのだが、今度は別の方向で真っ赤にならざるをえなかった。
上条が下着をずらしたからだ。
その下には服の上から予想される通りの小ぶりな丘があった。ただ、大きさは小さくとも形は整っていて、美乳、と表現すべきものだ。
112100とか98とか:2008/02/28(木) 02:46:03 ID:450gv5e9
上条はそれに躊躇いもなくしゃぶりつく。
「――ッ!」
 いきなりの行動に驚く美琴だが、どんな運動も上条の行為には支障を来たさず、胸を舌で愛撫されるという未知の感触を味わう。
「んっ」
 しばらくすると体がその感触を快感として認識し始めた。美琴がくぐもった声を上げる。
「あ、」
 すると次に上条は美琴のスカート内部に右手を入れた。上条が局部を隔てて僅か布一枚のところを擦り上げると思わず美琴は声を漏らす。
同時に、左手で優しく胸を揉む上条。
そのまま美琴は胸と局部の三地点を愛撫され続けた。
しばらくして、上条は手を止めた。
美琴は息も絶え絶えといったようで真っ赤に上気させた表情だ。
上条はその様子に満足するとズボンのチャックを開け、熱く、そして硬くなったものを取り出した。続いて美琴のスカートを捲り、中のショーツを下ろす。
「待っ――」
 美琴の制止よりも早く局部を空気に晒した上条はそれの状態を確認した。
まだ前戯という前戯は胸と恥部を愛撫しただけなのだが、そこは準備を整えたとばかりに愛液で存分に濡れていた。
空気に触れたことによりその状態が自覚できたのか、美琴は恥ずかしそうに足を閉じる。
上条はそんな美琴に軽く微笑むと優しく足に手を添えた。
「大丈夫」
 何が大丈夫なのだかまったくわからないが、すべてを悟ったような上条の言葉に思わず美琴は足の力が抜けた。
その瞬間に、上条は美琴の足を開く。
その奥にある秘部は綺麗なピンク色でまだ穢れを知らないことが窺える。
「は、初めてだから――」
「わかってるって」
 もじもじとする美琴のお決まりの台詞を上条は優しい声色で遮る。
「力、抜けよ」
 そして続く一言。
「うん……」
来る時が来た、と美琴は覚悟を決めた。
上条は返事を聞くとゆっくりと腰を沈める。その瞬間、美琴の体を電流が引き裂いたような激痛が走った。
「痛ぅっ」
 力を抜こうとは思っているが、意思に反して下半身には力が籠る。
どんなに濡れていても処女は処女だ。痛いものは痛い。
「っ大丈夫か?」
 上条が慌てた様子で尋ねる。
113100とか98とか:2008/02/28(木) 02:46:24 ID:450gv5e9
そんな当然の動作に美琴は『心配されている』と実感し、何とも言えない安堵感が胸中でときめく。
それでも、心配させてはいけない、と美琴は思った。
「全然、余裕よ」
 痛みに冷や汗を浮かべながら美琴が言い切る。
心配しないで続けてほしい。そんな想いを切に籠めた笑顔でだ。
「……わかった」
 上条は逡巡するが笑顔を必死に保つ美琴を見て、何故だか止められない衝動に駆られた。
いつもなら美琴の身を案じてしまうのだが、薬の効果のせいか、性欲が意思を上回りつつあるようだ。
上条はさらに腰を押し進める。
「あ、ぐ、」
 堪らず苦悶の声が美琴の口から漏れる。
しかしどんなに美琴が苦しんだ声を上げても、上条にとってはもうそれが遠くから聞こえるものと化していた。
ずぶり、と上条の全てを飲み込んだ美琴。
もう上条は止まらない。
「動く、ぞ」
 宣言に近い言葉を皮切りに上条は腰を動かす。
美琴としては激痛に重なる激痛だ。
初めての異物の受け入れから休みなしで続けられればたまったものではない。
しかし、それでも美琴は快感と感じ始めていた。
この痛みは上条当麻に選んでもらった証なのだと実感させる証拠で、何より、上条当麻から与えられている痛み。それが非常に愛しいものだと感じたのだ。
「あぅっ、」
 痛みに声を上げるのだが、それでもまだ、上条にはもっと強くしてほしかった。
 それに応えるかのように上条の動きも加速していく。
「はぁっはぁ」
 上条の荒い息が聞こえる。
上条の熱い鼓動を感じる。
 美琴は来るべき限界の瞬間が間近であることをひしと感じ取った。
「ナカに、ナカに射精して……!」
 痛みを堪えて美琴が言う。
「あ、ああ……!」
 それに上条はさらに強くなる動きで答える。
 そして、
「射精るっ――」
 上条は欲望の濃縮された液体を美琴の中に放った。
「ああ……」
結合部分から注入された体液はまるで体の隅々まで行き渡って行って、満足感を齎している擬似的感触を美琴は感じ、放心する。
上条もやりきった様子で、ふぅ、と小さく息を吐いた。



114100とか98とか:2008/02/28(木) 02:46:45 ID:450gv5e9
「あ、そうだ」
 すると美琴が思い出したように言った。
「アンタ、まだチョコ一つしか食べてなかったわよね?」
 ベッドに全体重を預けたまま美琴は続ける。
「そういえばそうだな」
 それに答えた上条は収縮したモノを抜き、床に放り出されたままの鞄を開ける。
「あっ……」
 上条がモノを抜いた瞬間、美琴は名残惜しそうな声を上げた。
「どうかしたか?」
「な、なんでもない!」
 上条が問うが、美琴は真っ赤になってはぐらかした。
「ん、そうか」
 少し疑念を残したままだが上条は深く追求せず、鞄の中からチョコレートの入った箱を取り出し開ける。
その中のうさぎ型のチョコレートを口に放り込み、味わうように咀嚼する。
「やっぱり美味いな」
 笑みを浮かべながら言う上条。
「そ、そう?」
 美琴が嬉しそうに聞く。
「ほら、お前自身も食べてみろよ」
 もう一つのうさぎ型を口に放り込みながら上条は美琴にねこ型を差し出した。
「あ、ホントだ」
 それを食べながら自分でも驚いた風な美琴。
「って自分で食べたことないのかよ」
 すかさず上条がツッコんだ。
「いいじゃない、美味しいんだから」
 よもや渡せるとは思っていなかったとは言えない美琴だった。
 しばらくチョコレートを食べる二人。「でも自分で味見してないものを食わせるなよなあ」と上条がぼやいていたが美琴は聞こえないふりをする。
その時、上条の体にまた異変が起こった。極度の緊張と、力を失ったはずの男根が堅さを帯びてきたのだ。
その変化は上条だけではなさそうだった。美琴も上気したように顔を真っ赤にし、目がトロンとしている。
115100とか98とか:2008/02/28(木) 02:47:19 ID:450gv5e9
「御坂……」
「アンタ……」
 互いに見つめ合い、同時に近付き、二人はまた唇を重ねた。


 ――上条当麻はどことなく体が気だるい心地で目を覚ました。
(変な夢を見たなあ)
 先ほどまでの記憶を振り返り、上条は思う。
(美琴にチョコをもらって俺が告白して美琴とベッドイン、なんてすごい夢だ……)
 欲求不満なのかなあと考えながら身を起こす上条。ベッドのスプリングがちょうどよい感触で反発し、環境的には非常に快適な寝起きだった。
(ってベッド?)
 普段上条が寝床としているバスタブより、それどころか上条の絶賛略奪され中のベッドより数段高級な環境なので当たり前なのだが。
(まてまてちょっとまて)
 もちろんそんなものは上条の家には本来ないものだ。物凄く嫌な予感を感じて、現実に目を当ててみる。
そして確かにいつもと違う部屋を捉えた視界を、横に、何故だかぬくもりを感じる方向に、移動させる。
そこには、全裸の御坂美琴が幸せそうに眠っていた。
「ええええええええええええええええええええええええええええ!?」
 思わず叫んでしまった上条はすぐに口を押さえて声を殺した。
(やっちゃったのか!? 俺は中学生相手にやっちゃったのか!?)
 必死に動揺を抑える上条だが、冷や汗がだらだらと背中を伝う感触からして、全然動揺が抑えられてないことに気付く。
「ん……」
 そんなこんなで上条が混乱していると、先ほどの叫びを聞いたのか、美琴が目を覚ました。
「おおおおおおはよう御坂」
 激しくどもりながら上条は一応、挨拶をする。
美琴は眠たげな目で上条を見つめていたが、自分が挨拶されたことに気付くと幸せような表情を作って、こう言った。
       ・ ・
「おはよう、当麻」
116100とか98とか:2008/02/28(木) 02:50:15 ID:450gv5e9
投下終了

寛大な目で見てやってください

# 白井と舞夏が知り合いとか流動体云々とか常盤台のメイドの話とかはオリジナル
# 本当に神経系に作用するような惚れ薬が作れるかどうかは知りません
117100とか98とか:2008/02/28(木) 02:51:58 ID:450gv5e9
ん?
あああああああああああああああああああああああ!
改行忘れてたあああああああああああああああああ!

脳内改行をよろしく頼む・・・orz
118名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 06:33:16 ID:A0lb5acV
なんて素敵(*´Д`)ドキドキ シタヨ
119名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 07:46:51 ID:NGhrmzzY
GJ!!!本当に良かったよ!
120名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 11:09:05 ID:pHjGnzcL
なんてあまい作品なんだ、GJ!
121名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 11:39:26 ID:03PFFIRT
GJ!

……ところで。

>111
で覗いていたのって、誰ヨ?
122名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 13:37:51 ID:g49qP29k
やべぇGJ
普通に甘いのもいいなぁ



>>121
ほら、お姉さまにチョコを渡そうと追いかけてきたゼブラですよ
123名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 22:01:25 ID:LpwjIMSC
>>122
ゼブラって言うなw
吹いたじゃないか。
124名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 05:08:37 ID:XvNF1RWu
ゼブラ保守
125名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 19:58:28 ID:zU6ziJPJ
ゼブリン保守
126名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 22:11:51 ID:rXxCUHXF
ゼブングルッ!
127名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 00:25:27 ID:UjhVWII7
ザブングルは男の子だからゼブングルは女の子ですか?
128名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 09:15:49 ID:swxj8aZM
いいえ、変態です。
129名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 12:07:55 ID:2T5IU6mW
この流れ何?
130名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 16:51:14 ID:79tfBNQ0
>>116 GJ!
ゼブラより前半の小萌教諭にときめいてしまった俺は人として間違っているだろうか
131名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 16:56:26 ID:KCaybsxm
覆面の誰かが
??「お姉様から虫を排除する乙女、ゼブラーマッ!!」
とかやる電波を受信した。
誰だこんなの送信したやつ
132名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 21:39:56 ID:O/LUrEa3
ゼブラ「白黒着けましたわッ!」
133名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:26:00 ID:TwwN5Q5p
>>132
つまり、白と黒のストライプパン(ry
134名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 01:06:04 ID:Dh160V3k
流れをきるが、明日は雛祭りか
上条さんそっくりのお内裏様がある雛壇が発売されると修羅場になりそうだな
ねーちんや姫神もそうだが、小萌先生も雛祭り凄い似合っているな
135名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 01:18:03 ID:n8SuJ07f
>>133
白黒ストライプって…いいよね……
136名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 03:51:53 ID:y2b5zDtH
白黒ストライプって要するに葬式の鯨幕じゃね?
137名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 09:15:04 ID:S639MW1+
>>136
縦横がちがうがな
138名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 10:57:48 ID:Mk5YIgUC
>>137
それはボーダーって呼ぶんだぜ
139名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 11:00:09 ID:Mk5YIgUC
安価ミスった
>>137じゃなくて>>138
140名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 11:32:33 ID:rcW5FCO2
>>139
落ち着け
141136:2008/03/02(日) 13:52:58 ID:y2b5zDtH
>>139 アンカはアレだが理解したぜ
142名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:20:07 ID:9EVUdGv5
前スレが楽しいことになってますよう。

新スレからGJ。
143名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 06:37:18 ID:RTxwvFYm
「黒子、邪魔をするのもいい加減にしなさい!!」
「いやですお姉さま、あの類人猿のところへは絶対に行かせません!」
「これ以上邪魔するってんなら・・・・」
「な、なんですの!? ちょちょちょちょ超電磁砲が来てもテレポートで避けますわよ!?」
「明日からあんたのことを『白井さん』って呼ぶことにするわ」



「うおっ、なんだ!? いきなりミコト姉と白井が降ってきたぞ!?」
「ごめんなさいお姉さま!! 私が間違ってましたわ!!」
「分かれば良いのよ黒子。これからも良い先輩後輩でいましょうね」
144名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 07:07:58 ID:bdoBD8hn
ミコト……姉…?
145名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:33:23 ID:p9QItn2H
>>143
原作でも上条→御坂の呼び方はいろいろあるが、
それを言うなら、「ミサカ姉」(⇔ミサカ妹)でないとおかしいから
俺も似たような発想をしたが、少し詰めが甘かったな
流石はFクラス
146名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:13:56 ID:vVojbH44
>>145
日本語でぉk
147名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 04:42:52 ID:qdZ3/8qz
>>143
それなんてバカとテストと召喚獣3.5巻のバレー対決のパクリって言ってみるテスト
148名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 15:06:33 ID:5zoHZaBl
149前スレの1 ◆qQTcB7TFkw :2008/03/05(水) 23:29:31 ID:j7IVGZEY
前スレに2ch初投下なSSやってみました。
埋めネタだけど、どーぞ見てやって下さいませ。
150名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:34:02 ID:LYrJPamx
読んできました

初投下とひ思えないほど、いい出来ですな〜
GJ!
151名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 04:13:42 ID:POHe5hkB
誰だ!?
ローラとアレイスターの営みでインデックスが産まれたとかナゾ電波を送った奴は!?
152名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 07:41:26 ID:VZMelG4f
>>151
ごめん、ソレ俺
153名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:31:41 ID:XmdjzI0Y
じゃあ、インデックスが当麻が学校へ行った後
「まだ温もりが残ってる・・・」
とか言いながらバスタブの淵に跨って股間を擦りつけてオナニーしてる
っていう電波を送ったのは?たまに淵に涎とかついてるとさらに興奮する
インデックスとかいう設定までセットで送られてきたんだが
154名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 21:20:35 ID:feN7/1Yo
>>153
俺だなそれ

追加で、いつもより早く帰って来た上条さんに、慌てて痕跡を消そうとするが発見されるという電波も送ったんだが

届いてないのか('A`)
155名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:19:21 ID:vNXJClX4
で、誰が書いてくれるのん?
156名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:21:00 ID:NUyro54P
君だよ。
リビドーの迸るままに書くのだ。
157579 ◆UHJMqshYx2 :2008/03/07(金) 23:04:53 ID:vNXJClX4
>>156
まじで?
158名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:00:06 ID:XfUloEip
ってアンタかYo-!!
159前スレの1 ◆qQTcB7TFkw :2008/03/08(土) 06:51:26 ID:Q0wJ66pW
>157
貴公かー!
IDも同じだし……
160名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 07:32:10 ID:P3CEsyJH
この流れに腹抱えて爆笑した
161名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 07:35:30 ID:FJcIGKu0
>>160
不覚だが俺もだ

というかなんというコンボ、お前スゴいなwww
162名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 17:05:46 ID:20fP2Seq
「・・・ちなみに。私は。Cクラス」
163名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 18:33:43 ID:qmUjGevY
にゃー。
一体誰だー、上条さんと小萌せんせーのラヴラヴ新婚性活なんて言う電波を飛ばしてきたのはー
164名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 19:20:08 ID:29YlfLcd
>>163
それは知らんな。俺が送ったのは小萌せんせーとステイルのどたばた新婚生活だ
165名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 21:30:19 ID:E2Tac7aS
>>164
うむ?俺が受け取ったのは、何故か泣いている小萌を慰めつつ、初エッチに突入なステイルだが
166名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 01:54:24 ID:YRNlwR5r
おかしいな、俺は上条ちゃんの膝だっこでテレテレの小萌先生だったんだが。
167名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 02:25:31 ID:tHT67lYn
みんな電波受信しすぎだろwww
168名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 03:12:16 ID:qOIiuVfr
そりゃあ、自分で発信した電波が他人に増幅されて帰ってきますから


誰かに届け電波ビビビ
169名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 04:32:11 ID:kGlgE4xw
んー、誰か美琴と美鈴の親子丼とか送ってきた?
170名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 06:37:24 ID:VZPzp1TD
ねぇちょっと、誰だよ学園都市のアイドルと上条さんの逢瀬とかいう電波を送って来たのー?


時に学園都市にアイドルとかっているのかね?
171名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 06:51:47 ID:j0jZhD3u
だから誰が書くのかとww

みんなネタを振りすぎだよw
172名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 08:53:35 ID:tXR0dxt8
>>170一方さんは置いとくとして、第三位で表舞台にも立ってる美琴じゃないか?
173名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 10:22:57 ID:7ihdpcLC
ローカルテレビ局くらいはあるだろうし、学園都市限定の芸能活動とかも有るかもな
174名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 11:47:12 ID:StyISBga
学園都市にはやっぱり毒電波使いとかいるんだろうか…
175名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 11:49:37 ID:rpqzBOFu
「上条ちゃん、電波届いた?」

「いや、さっぱり」
176名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 15:22:41 ID:MN9Sa1ed
上条さんとイチャイチャする電波を自ら送る小萌先生か
 
上条さんの記憶破壊を直そうと、記憶関係の専門家を必死に駆けずり回る小萌先生という電波を受信した
177名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 16:41:14 ID:URW+vBT1
ネタ立てばっかでネタ回収なし
ここは上条さんの多いインターネッツですね
178名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 22:31:33 ID:xO7iBuJQ
>>175
そして雫を垂らす、と。
179名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 00:46:15 ID:j+6q5axg
月島兄では上条さんや一方通行・超電磁砲に勝てないんだよな
超電磁砲は毒電波以上の電磁波でかき消せるし
180名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 08:49:47 ID:nUUfYqpx
バレーボールでイチコロです
181名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 08:58:38 ID:8ril8QSO
アレはテレパスの類に分類されるのでは?
毒電波の実在を確信した「自分だけの現実」とか。

いや真面目に考えても仕方ないけどさ。
182名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 11:50:20 ID:cJlH5WP4
前スレよーやく埋まったようですな。
けっこーかかったな……
183名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 12:45:21 ID:j+6q5axg
>>181
あれって他者の肉体に流れる電気に影響を与えるものじゃなかったっけ?
神経系や脳の微弱な電気信号への能力だと思ってたんだが
184名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 08:17:48 ID:isiB5qIQ
レスが止まった!?
185名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 16:22:49 ID:Eyu/6OsQ

186名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 23:36:14 ID:vs1M8Jl7
保守代わりに埋めネタでも。
187名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 23:37:04 ID:vs1M8Jl7
 上条当麻は、身体にのし掛かる重みで目を覚ました。
「う…うん…?」
 狭いバスタブの中、完全な覚醒には至らない。重い頭を覚醒させ、背伸びをしようと手を上に伸
ばそうとして、その腕が、後ろ手に縛られていることに気が付く。
 その驚きに、頭が覚醒に至る。慌てて周りを見回し、間違いなくバスタブの中であることを確認、
そして―――
 全く見覚えのない、やや幼げな少女が自分に跨っていることに気が付いた。
「え、なに? なにこの状況? アンタ誰? ひょっとして何、魔術関係の……」
 慌てて大きな声を出す上条の口を、目の前の少女が慌てて塞いだ。
「だめだよう、インデックスちゃんが起きちゃうから」
 そう言った、整った顔つきの少女の頭の上で、三毛の猫耳がぴくりと跳ねた。
(ね、ネコ耳っ?)
 その手で上条の口を塞いだまま、その、上条には全く見覚えのないネコ耳の少女が口を開いた。
「あのね、あたし、スフィンクス」
 口を塞がれたまま、なにーっ!!!! と驚きの叫びを上げようとして、モゴモゴと口の中で声が
跳ね返る。スフィンクス、と名乗った少女は上条の口を押さえたまま、
「だって、そうなんだもの」
 と言って、ようやく上条の口からその手を離した。
「ちょっとまて、何か、これはその、なにか悪い夢か?」
 上条の慌てきった呟きに、ぴく、とふたたびそのネコ耳を動かして少女が答える。

「夢じゃないよ、あのね、当麻くんはさ、魔術とか超能力とか打ち消すでしょ、でも、世の中にはエネ
ルギー保存の法則って言うのがあって、打ち消されたように見えてそのエネルギーは別の形で存
在するわけ。それが、当麻くんの周りでAIM拡散力場に近い状態を作り出していて――」

「いや、わかった、もういい」
 上条の呟きに、何とかこの状況の説明を、と言葉を繋いでいたネコ耳の少女が口を閉じて上条を
見つめる。それから、ふたたび口を開いた。
「判ってくれたならいいんだよ! さすが当麻くんだよう」
 少女がややつり目気味の瞳を細めて笑顔になった。対して、上条から出てくるのは溜息である。
「百歩譲ってお前がスフィンクスだとして、お前の説明はさっぱり理解できん。と、いうことで、俺が
ネコよりお馬鹿だというのが判ったから、もう説明しないで」
 溜息と共に、よよと嘆きの声を上げた。嘆きながら、疑問の言葉を続けて口にする。
「で、お前、雌、というか、女の子というか、そうだったのか」
 聞いて、少女が笑いながら手を振って答える。
「やだよう。三毛が雄なワケ、ないじゃない。そんなの天然記念物モノだよ」
 たった今、弱い数ヶ月にして目の前にいる化けネコはどうなんだ、と言う台詞を飲み込んで、上条
はふたたび自分に跨る少女に尋ねる。
「そう言うことにしておいてだ、なんで今ここにいる。で、俺を縛ったのはお前?」
「うん。その右手で触られたら、元に戻っちゃうし」

 さらりと答えて、ネコ耳の少女は後ろに身体をずらしつつ、上条のスウェットのズボンに手を掛け
た。
「ちょ、おい、何してますかっ!」
 いきなりズボンを脱がし掛けられて、上条が悲鳴を上げる。
「えー。インデックスちゃんとはいつも一緒にいるけど、ごはん、食べさせてくれてるの、当麻くんだし。
暖かいところで寝てられるし。それも、当麻くんのおかげだし。何も出来ないから、身体でお返しし
てあげる」
 そのつり目を上目遣いにしながら、少女が言う。しかし、その手は止まらず、上条の抵抗も虚しく
ズボンもろともトランクスもはぎ取られて






188名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 23:38:52 ID:vs1M8Jl7
続きは省略されました。続きを読むにはスフィンクススフィンクスと書き込んで…


いや、書き込まれても書かないけどさ。
誰だよこんな電波送ってきたの、責任取って続き書きやがれッてんだい。
189名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 23:41:03 ID:vs1M8Jl7
×弱い数ヶ月 -> ○齢数ヶ月です。脳内で訂正を。
190名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:06:32 ID:ozPxWysL
GJ!!

スフィンクススフィンクス
191名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:25:35 ID:NBqsjJAE
スフィンクススフィンクス
192名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 00:31:42 ID:tF12FGbi
猫耳キタ━(゚∀゚)━!w

人化か〜
そう言えば、まだ無かったな〜
193名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 03:49:03 ID:4f38LWYO
よくよく考えると三毛猫ってほぼ雌なんだっけ。
その内、「スフィンクスは実は肉体変身系の能力者でした」とか……うん。ないな。
194名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 08:10:57 ID:s/zoh7Be
関係ないけどJA当麻でセクハラ騒動が
195名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 08:49:42 ID:sarnaZLE
スフィンクスって♂じゃなかうわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp
196名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 11:57:51 ID:UCuoZxlg
スフィンクススフィンクス
197名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 12:52:50 ID:CztRbP/V
神裂さん18歳
198名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 15:40:15 ID:UDimfjtu
>>187

ちょうどその頃、学園都市のとある学生寮のとある部屋の玄関前。
シンプルなメイド服を着込んだ背の高い女性が佇んでいた。
ひとつ間違っている点をあげれば



頭に猫耳がのっていることだろう。

「堕天使の次は猫耳がくるにゃー。なにがってカミやんのsh」
とは誰の言葉か。
途中で止まっているのは勿論殴り飛ばしたからなのだが。
借りを返すのにどれだけかけるんですか私は!と自分に言い聞かせ
つつもいや決して彼の好む服装を着て彼の気を惹こうなどと考えている
訳ではなくしかし彼の嫌がることをしたのでは借りを返すという


「ちょ、おい、何してますかっ!」

あ、と意識を部屋に戻すとお風呂場(ここでは上条さんの寝室を指す)
から彼の叫び声がしたので慌ててドアをあけ中に入るとそこには



省略されました。続きを読むにはねーちんねーちんと書き込んでください。
199名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 15:41:01 ID:UDimfjtu
まったく別人だが>>187に触発されてやった。後悔はしていない。
200名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 17:39:12 ID:U+LDpiJt
>>198 GJ
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ねーちんねーちん
 ⊂彡
201名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 19:28:40 ID:gOLQhIZy
>>198 GJ
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ねーちんねーちん
 ⊂彡
202名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 20:28:40 ID:975mLCeF
>>198 GJ
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ねーちんねーちん
 ⊂彡



全然関係ないけど、初投下



 昼休み、一限後の休み時間に土御門と殴り合いをしてしまったため、上条は酷く疲れてしまっていた。
さらに不幸な事に弁当を持ってきていないというのに、昼食を買うための順番争いに出遅れてしまい
昼食抜きが決定していた。

「不幸だー、って言うか土御門の奴。あんなに必死になって否定しなくてもお前がシスコンだってことは
皆知ってるっつーの」

 机に突っ伏したまま、上条は本人に聞かれたら間違いなく取っ組み合いになりそうなことをぶつぶつと呟いた。

「一体何をしているのよ貴様は………」

「ん…………ああ、吹寄か。上条さんに何か用ですか?」

 声をかけられたので顔を上げると、そこにはモフモフとパンを食べている吹き寄せ整理がいた。

「………あげないわよ?」

「そんな味気なさそうなの美味しいのか?……って言うか上条さん、そんなにもの欲しそうな顔してました!?」

「味気無くなんか無いッ!!」

 そう叫ぶや否や『脳を活性化させる一二の栄養素が入った能力上昇パン』なるものを上条の口にひとつ押し込んだ。

「ふごあっ!!」

 無理やり押し込まれはしたが、貴重なエネルギー源を逃すわけには行かず上条はおとなしくそのパンを租借する。

「どうよ?」

 腰に手を当てて胸を張り、吹寄は上条に感想を求めた。その態度を見る限り、彼女にとってそのパンは
味気ないものではないらしい。
 しかし、吹寄は「味気なくなんか無い」といっていたがこのパンはどう考えても、

「やっぱり味気ない……」

「どうやら貴様にはこの味が分からないようね……」

 結局同意を得ることが出来なかった吹寄は呆れたようにしながらも、上条の机の上に座った。
呆れながらもパンの袋を机の上に置いているのは、もしかしたら食べても良いと言うことなのかもしれない。
203名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 20:29:09 ID:975mLCeF
「お昼ご飯、食べないの?」

 味気ないパンに手を出していいものか、右手を中途半端に突き出したまま迷っていた上条にそんな声がかけられた。
行き場を失った右手を引っ込めながら上条が声の方を向くと、そこに居たのは吹寄と同じく
クラスメイトである姫神秋沙だった。
 その手には、弁当箱が2つ提げられている。

「ああ……出遅れちまったし弁当も持ってきてないからな」

 再びパンに手を出していいものか考え始めたため、上条は彼女の手にある弁当の存在に気がついていない。
変わりに吹寄のほうは、なかなかパンに手を出さない上条にやきもきしつつも眼の端でその弁当を警戒している。

「お弁当、作り過ぎてしまったから、良かったら」

 上条が察しが悪いことは承知の上だったのか、姫神はそう言って片方の弁当を上条に差し出した。
 ちなみに、差し出した方の弁当箱の方が明らかに大きく、どう考えても余ってしまったというレベルではない。

「ありがとうございます!!」

 その弁当を受け取った上条は拝み倒さんばかりの勢いで、姫神に礼を言った。
 テンションが上がって、露骨過ぎるフラグに微塵も気がついていない。

「………別にいい」

 姫神のほうはといえば、受け取ってもらえただけでも嬉しいのか、若干ほほを染めつつ上条の目の前の席を拝借して
そこに座った。
 もしかしたら、今日だけではなく何日も弁当を渡すタイミングを探っていたのかもしれない。
 姫神の態度を見ながら、吹寄はそんなことを考えた。

「別に関係ないんだけど」

「ん?どうした、吹寄」

「なんでも無いわよ!!」

 何で吹寄さん機嫌が悪いんだろう、と考えつつも上条は周りを窺った。
 いつもなら、そろそろ何か不幸が降りかかってこの弁当が食べられなくなるとか、そういうタイミングだ。

「………どうしたの?」

 弁当のふたに手をかけたまま周りを見回して警戒している上条に姫神が声をかけた。

「いや、そろそろ青髪ピアスか土御門あたりが何か言ってくるタイミングなんじゃないかと」

 周りを窺ってビクビクしながらそう言った上条に、ほんの少し同情した吹寄が口を挟んだ。

「……大丈夫よ。あの2人なら、メイドの国を探しに行くんやー、とか言いながらどこかに走り去ったから」

「うわあ………」

 普段ならそれに加わっているかもしれない上条も、その言動の痛さに引いた。
 これからはいろいろと自重しようと思いながらも、とりあえずの安全が確認できたため2人が帰ってくる前に
食べてしまおうと上条はその大き目の弁当のふたを開けた。
204名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 20:29:56 ID:975mLCeF
「おお……!!」

 そこにあったのは、和食中心のさまざまなおかず、そしておそらくご飯は炊き込みご飯だろう。
いつだったか、姫神に分けてもらったことのあるさくさく天ぷらも、おかずの中に入っている。

「おおお!!」

 その豪華さに感激しつつ、上条は箸を手に取る。
 ……目の前でその様子を固唾を呑んで見守る姫神や、その豪華さに目を丸くしつつ
「どう見てもあまり物じゃないじゃない」
と呟いている吹寄のことは、まるっきり視界に入っていないようだ。

「まずはこの天ぷらから」

 上条はそういって天ぷらを口に運んだ。

「味、どうかな……?」

「うまー!!やっぱりすげえな、姫神。この天ぷらがどうしてこんなにさくさくなのか分かんないけど、やっぱりうまー!!」

 興奮のあまり、どこか彼の同居人のような言葉を口走っているが、姫神はその反応にほっと胸をなでおろしている。

「この炊き込みご飯もうまい!!」 

「……良かったら、明日からも作ってくるけど」

「本当ですか!? って上条さんは感激ですけど、実際迷惑じゃないのか? 毎日弁当が余るわけじゃないだろ?」

 姫神の、余ったからと言うあからさまな嘘を教室の中でただ一人真に受けている上条に、クラスメート達はため息を漏らす。
 しかしそんなことは、今の姫神にとって問題ではなかった。

「別に、一つ作るのと手間は変らないから」

「本当か? だったら、上条さんのお昼の食生活を姫神さんに一任してもいいですか?」

 上条のその言葉に、姫神秋沙は小さく、しかし確実に頷いた。
 そんなギャルゲーかべたな青春ラブドラマのひとコマのような二人に置いてけぼりを食らった形の吹寄は、
いち早くその状態から脱して上条に尋ねた。

「姫神さんのお弁当、そんなに美味しいの?」

 聞き様によっては、嫌な意味が含まれていそうな言葉だったが、その口調の中にそんなニュアンスを探すことは出来ない。
そして、明日からの幸せな昼食を夢見て上機嫌な上条は吹寄が思った以上の形で、それに答えた。

「おいおい吹寄。この姫神のお弁当をその味気ないパンと比べちゃ駄目だぜ、何ならこのさくさく天ぷら食べてみるか?」

 そう言って上条は、天ぷらをひとつ箸で掴み、吹き寄せの口元にズイと突き出した。
205名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 20:30:19 ID:975mLCeF
「………え?」

 これは、俗に言うあーんして、である。
 さすがに吹寄も、これには固まった。上条に自覚が無いだけたちが悪い。
 それに、上条が食べている弁当は、姫神秋沙が上条当麻のために作ったものだ。それを自分が食べてもいいものか。
 困った吹寄が姫神のほうへと視線をやると、寛大な表情で頷いている。
 こちらはこちらで、明日からの昼食を思って幸せに浸っているようだ。
 結局、吹寄は意を決してその天ぷらを食べることにした。いい加減手が疲れたのか、上条がプルプルと腕を震わせながら
「早くしろー吹寄ぇー」といっている。

「あ、あーん……」

 口に出さなくてもいいのに、なぜか「アーん」と口に出してしまった。そのことに気がついた吹寄はひそかに顔を紅くするが
目の前の2人はそれぞれお弁当やらなにやらに夢中で気がついていない。

「うまいだろ、吹寄?」

 もぐもぐと、吹寄に食べさせたらすぐに自分の分を口に運んで租借していた上条が吹寄に尋ねてきた。
確かに、その天ぷらは絶品だった。上条が騒ぐのも、理解できるというものだ。
 しかし、ここで引き下がるのも面白くない。
 何故だか(本人はそう思うが周りにとっては明らかなのだが)吹寄はそう思った。

「でも、手間は一緒と入っても材料費が大変じゃないの?」

 だから、らしくも無くこんなことを言ってしまった。

 あ、と上条も声を漏らした。おそらく、姫神は上条ほどではないにしろ裕福なほうではないはずだ。
そんな彼女に、自分の分まで材料費を持たせるわけには行かない。
 必要な額を言ってもらってそれの三割り増しぐらいを渡せばいいかなー、と上条は考えたが、それを口に出す前に、
そして姫神が「そんなこと気にしなくていい」と言う前に、

 「だから、二日に一度は私が貴様に作ってやるわよ!!」

 吹寄が、そんな爆弾を投下した。
206名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 22:00:58 ID:SSI6L0zg
つ、続きがまだー!
GJ!!
207名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 23:04:09 ID:9XCgGpL1
いいねぇ
本編じゃ見事な鍋奉行じゃったが料理の腕はどうなんじゃろうな
208名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 23:18:23 ID:W7qg+X/I
GJ!

「豆腐に納豆、煮豆に豆乳……。あのぉ、このめにうは一体なんの嫌がらせでせうか?」
「うるさいわね、いいから黙って食べる! 大豆は体にいいのよっ!」

てな感じではあるまいか。
209名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 00:45:04 ID:tLR4cInq
GJ言いつつ明らかな誤字を


吹き寄せ整理×
吹寄制理○


210名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 06:23:18 ID:/ymLbqAV
GJだけど一ヵ所気になった
姫神は、無しで。だけ
211名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 09:41:44 ID:jn50n1rk
上の二つはあたしも気になったが。
でもGJ!
212名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 06:37:13 ID:4dsk07Ss
捕手
213名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 18:46:23 ID:8tebTHwR
>>212
それすると吹寄たんのパンツは見れますか!?
214名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 18:49:51 ID:ketSnbbF
一保守につき1pointつきます。
一投下につき50pointつきます。

100000000000000000000000000000000000000point集めると吹寄たんのパンツを見ることができます。
215とある魔術のお弁当戦争:2008/03/15(土) 19:51:49 ID:bOxAOrtQ
調子に乗って>>205の続き
今更題名決めてみたり

誤字指摘ありがとうございます。しかし誤字脱字はデフォルトです



その日の昼休みは、クラスメート達にとっても注目の的だった。

 吹寄制理と姫神秋沙、今日どちらが弁当を作ってくるのかはわからないが、あのフラグボーイ上条当麻に
かつて無いほどにあからさまなフラグが立ったのだ。
 しかし、当の本人たる上条はなぜか朝からげっそりと疲れ果てたような表情をしている。
 時折ぶつぶつと「あれは一体何なんだ」とか、「……もしやエンゼルフォール」とか呟いているあたり、
また何か問題に巻き込まれてテンパっているのかもしれない。

「どうしたんやーカミやん、元気ないでー」

「ん、ああ……青髪ピアスか、いろいろあるんだよ。上条さんにも」

 普段一緒に馬鹿をやっている青髪ピアスが絡んできても、それに合わせる元気すらない。

「本当に元気ない見たいだにゃー」

 しかし、土御門が声をかけた瞬間に、上条の様子が一変した。

「つ、土御門、お前だなお前なんだろ、奴にあんなこと吹き込んだのは!!!!!」

 がばー、と上条は割りと本気の力で土御門に掴みかかる。
 クラスメートや青髪ピアスには、上条の言う「奴」と言うのが誰なのか分からない。
 そしてそれは土御門にとっても同じことらしかった。

「お、おいおい、どうしたんだにゃーカミやん。土御門さんは何も知らないぜよ」

 上条の剣幕に押されて、あわてたように土御門が答えるとその答えに偽りがないことを悟ったのか、
上条は脱力して再び席に座った。

「チクショウ、お前もやっぱり関係ないのか……昨日も居なかったみたいだし」

 再びぶつぶつと呟き始めた上条に、どう声をかけたものか土御門や青髪ピアスですら様子を伺っている。
 そのまま時間だけが無駄に流れていくかと思われたとき、上条に二人の少女が声をかけた。
216とある魔術のお弁当戦争:2008/03/15(土) 19:53:28 ID:bOxAOrtQ
「上条君、お弁当」

「お弁当作ってきたわよ!!」

「………え?」

 何か、その言葉自体は嬉しいけど二つ重なったことでラブコメめいたことになった、
そんな気がして上条は顔を上げた。

「いや最初からラブコメだけどにゃー」

 そんな言葉は聞こえない。
 
 顔を上げた上条の前には、上条のためのお弁当を抱えた少女が立っている………2人。
 上条は何でそんなことになっているのか理解できない。
 そもそも一日交代で作ってきてくれるとか、そういう話だったはずではないのか。
それがどうして、2人ともお弁当を二つずつ携えているのだろう。
 どうやらそれは目の前の少女達にとっても同じことのようで、お互いに顔を見合わせている。

「えー」

 どうしたものか、この状況。
 上条当麻は、この状況でどちらかを選ぶことは出来ない。
 気まずい沈黙の中、「そういうのってそっちで打ち合わせてくれるじゃないの?」とか、
いろいろな考えが上条の頭にめぐる。

「「………」」

「何やカミやん、僕らが知らん間にそんなフラグ立てたんかー!!」

 気まずい沈黙を断ち切ってくれたというだけで、上条はこの瞬間青髪ピアスを心の親友と認めた。

「あ、ああ……」
 しかしその友情は、次の瞬間に砕ける。
217とある魔術のお弁当戦争:2008/03/15(土) 19:54:07 ID:bOxAOrtQ
「あれ、カミやん机の中にもお弁当はいっとるやないかー、なんやクラスメートとのルートの入ったかと
 思ったら、鬼畜ルートかいなー!!」

 余計な事を!!
 上条の心の親友という幻想は、その瞬間上条の中で粉々に壊された。
 じいっと見つめてくる姫神と吹寄に気圧されて、上条は仕方なくその弁当を机の中から取り出した。
 ピンクの包みがかわいらしい。

「それ、どうしたの?」

「………」

 普段無口な姫神が尋ねてくる。
 しかし上条にとっては、吹寄が無口な事のほうが恐ろしかった。

「ええと………う、家の堕天使メイドが……………」

 上条のその言葉に土御門は吹き出し頭を抱えた。
 しかし彼のそんな奇行をものともせず、吹寄が上条に噛み付いた。

「貴様、ふざけているの!?」

「ひいいいいいいいい、違うんだよ。上条さんにもよく分からないんです」

「堕天使メイドって………君はあのシスターにそんなことをさせているの?」

「ち、ちげーよ!!インデックスにそんなこと出来るわけないじゃん!!」

 姫神からかけられたあらぬ疑いに対して上条は猛然と反発した。
 あの、ニートシスターをたとえ堕天使と言うよく分からない称号付きとはいえメイドなどと呼ぶのは、
本職に対してあまりにも失礼だ。寧ろそんな幻想は殺す!!

「嫌ね、俺にもよくわかんねーんだけど……」

 上条は、そう前置きをして昨日のことを語り始めた。
218名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 19:56:07 ID:bOxAOrtQ
GJとか言われて正直嬉しい。
もしかしたら続き書くかもだけどかけないかもしれないんで。
書くとしたら副題は「ただ今ねーちん故障中」です。
219名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 22:21:26 ID:MiT2INd6
GJ!!
ぜひ!ぜひ、続きを!
220名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 00:02:01 ID:bOxAOrtQ
禁書目録
 彼女と恋人になった暁には、君はバスタブで眠るというホームレスさながらの生活から開放され、
さらに同年代の異性との同居と言う修行僧もかくやと言わんばかりの生活からも解き放たれることだろう。
それどころか、禁書のそのロリィな肉体は君のものとなるのだ。

御坂美琴
 デレる。間違いなく、彼女を恋人としたのならそうなるだろう。これまでのツンデレの反動とも呼ぶべき
そのデレっぷりは、人目のあるなし昼夜を問わず、君に馬鹿ップルたる事を強いるのかもしれない。
しかしそれに慣れてしまえば、基本的に気遣いの出来る少女なのでよい関係を築く事が出来るはずだ。

御坂シスターズ
 10000人の彼女を持つ世界初の人間、彼女を恋人とするのなら君はそう呼ばれることになる。
10000人居ようが関係ない? いやいや、その10000人それぞれにスタイルひとつとっても差異が
生まれているのだ。10000通りのミサカから1番この身のみ坂を選ぶもよし、10000通りのミサカをすべて
愛でるもよし、すべては君の選択しだいだろう。

姫神秋沙
 彼女は恋人になってもその控えめな態度を崩すことはないだろう。人前においていちゃつく事を
良しとせず、ただし二人きりになればついばむような接触を求めてくれるいじらしい彼女。
そして彼女は決して消極的なわけではなく、バレンタインや手作りお弁当などのイベントはキッチリと
押さえてくれるはずだ。

神裂火織
 半ばイギリス清教女子寮の管理人のような立場にある彼女は、君の好みにストライク。
その生来の有り余る母性本能やら一歩下がった後ろから支えてくれる大和撫子っぷりもまた魅力。
手料理は言うに及ばず、部屋の掃除だってこなしてくれるはずだ。しかし、彼女の真の魅力はそこではない
その自覚なき子犬属性は、困った人をほうっておけない君には堪らないはずだ。

吹寄制理
 おそらく、恋人になった差異の意外性と言う点において彼女の右に出るものはいないだろう。
女友達兼恋人のような関係になるかと思いきや、きっとどこかで君の知らない彼女の魅力的な一面を
発揮してくれるはずだ。また、仕切りやな彼女はあれこれと君の世話を焼いてくれること請け合いだ。

オルソラ・アクィナス
 癒しと言うなら彼女が一番。その女性らしい肉体は言うに及ばず、卓越した料理の腕と母性に溢れた
柔らかな物腰は不幸に酔って傷だらけになった君の心を誰よりも癒してくれるに違いない。
……………etc,etc

 彼女達だけでなくさらに数十人の女性について数枚のレポートにわたって綴られている。
「これは………一体」
 上条はうめくようにそう呟いた。
「選びたまえ」
 目の前にいる緑色の手術衣を着て逆さに赤い液体に浸かっている『人間』アレイスター・クロウリーは
上条にそう告げた。
221名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 00:04:07 ID:bOxAOrtQ
>>220
ぜんぜん関係ない小ネタ
思いついたから書いた、反省はしない。
でも反論は受け付ける
222名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 00:26:45 ID:XXEldgq8
素敵な小ネタだw

ただ、姫神は少し不思議ちゃんチックな側面もある
…まあ最近の原作では>>220のようになっているが。
223名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 02:35:14 ID:smuwbi28
> 10000通りのミサカから1番この身のみ坂を選ぶもよし
一番っ子のミサカ。一番好みの御坂。
一万通りのミサカからミクロン単位でナイスバディを見分けるトーマ。
奥が深いぜ
224名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 04:25:18 ID:jj2WocsL
>>221
気のせいかもしれんが、ハリポタの組分けの詩みたいなイメージ。
225名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 14:09:47 ID:P+Kzolca
>>218
G☆J
続き期待してます!

>>221
こういう小ネタも良いなw
226名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 16:42:57 ID:sopx8Tkp
>>221
GJ!!
俺ならねーちんを選ぶ
227名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 20:17:38 ID:Jo44Zv4P
GJ
俺は美琴だな
228名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 21:09:04 ID:tXX6SrD/
まだまだ甘いぜお前ら。
我らがフラグ魔上条当麻なら……全員美味しく頂いてしまうに決まっている!
子供は三桁くらい普通に行きそうだな、間違なくギネス、しかも未来永劫破られない。
229名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 21:42:55 ID:nPGgqoxX
上条さんなら五桁は越えるだろ
230名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 21:48:00 ID:MMyyuxjs
上条さんなら365日毎日誰かが子供を産んでいるさ
231名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 21:50:11 ID:AI7bfkVy
>>229
確かに。ミサカが約一万いるからな。
232名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 22:32:01 ID:LaP503ub
>>221
他の女性陣のレポートも見たい所存。
無理にとは言わないが。
233名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 22:51:57 ID:cOkGz2iT
逆も良いな
各女性にレポート見せてその反応とか。
234名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 23:01:38 ID:vOpry/xG
>>232



土御門舞夏
 手料理はプロ級、リアルメイドは男の夢!!ちんまりした印象と不思議なしゃべりは君の心
 を癒してくれるだろう。いまいちなぞな年齢とメイド服によって巧妙に隠されたスタイル、しかし
 出るべき場所が出ている必要がどこにある、ロリこそ至高ロリこそ完成形。
 しっかりもの彼女はメイドとしてあるべき正しい姿を体現します。もしもあなたの肩が凝っ
 たならその小さな手のひらで揉み解し、あなたが言わずともその膝枕で耳かきをして、あなたが風邪を引いたな
 ら、献身的な介護によってあなたを癒してくれるでしょう。
 殺人的な可愛さだけでなく、スキルも随一。彼女はきっとあなたの生活に彩をもたらしてくれま
 す。



「………土御門」

 レポートの最後のページには彼女について載っていた。
 きっと………出来ることなら彼女をこのレポートに載せたくなかったのだろう。
 それでも決して彼女を悪く書くことは出来なかったのだろうが、べたなメッセージだ。

「お勧めは彼女だ」

 目の前の逆さフラスコ人間は上条にそう告げた………
235名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 23:07:35 ID:AI7bfkVy
>>234
GJ! 盛大に吹いたぜ!
236名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 02:24:35 ID:X+an+B/l
ついでに鈴科百合子もだれか書いてくれ!
237名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 03:25:36 ID:r8Ix7lgN
>>234
GJ! 物は相談で小萌先生も書いてくれぇ!!
238名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 14:17:31 ID:gI9Z0EfQ
おまけでいいから初春も誰か書いてくれないか
239名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 23:07:45 ID:aCdeT5WN
久々に一巻読んで、『自動書記』状態のインデックスにもフラグを建てられないかと考えた。
『首輪』破壊されても『自動書記』は残ってるのか?
240名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 23:32:57 ID:WZIdNw1j
>>236 >>237
鈴科百合子
 強引、容赦無し、そして最強。彼女が手におえず嘆く男共は星の数。
だが、これと決めた者には不器用ながらも愛情を注いでくれ、その信頼度は誰よりも確固たるもの。
家庭的なことはともかくとして、文武両道の彼女は危機に頼れる者として文句なしの一番手。

月詠子萌
 幼い容姿に、そこらのロリコンは一撃KO。
しかし、見た目がどうあれその中身は経験豊富な女教師に変わりない。
ゆえに彼女が恋人になるならば、君の歩む人生に頼もしき先達のアドバイザーが就くこととなる。



「…………なあ」
「何だ」
「さっきから……見知った人間ばかり載ってると思ってたけど。これは誰だ?
 悪いけど、鈴科百合子なんて名前に覚えは無いぞ?」
「ふむ……既に顔合わせは済んでいるはずだ。何なら、更に詳しい情報を印刷してもいいが?」

「……………やめとく。何となく、知らないほうがよさそうだ」




こうですか!? わかりません!
初春にいたっては全然わかりません!他あたってくれ!
241名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 00:34:49 ID:xQtgmRgC
>>234>>240
実にGJ。
アニェーゼ他イギリス清教組も書いて欲しいが如何か。
242名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 01:05:28 ID:fYTflQb5
白井黒子
 彼女は尽くすタイプだ。影日向を問わず、ひたすら君の力になってくれるだろう。
性格的にも君に近しいので、一度打ち解けさえすれば、理想的な関係が築けるはずだ。
そればかりではない。幼い外見とは裏腹な、官能的な寝姿を堪能する事もできる。

初春飾利
 内助の功という言葉が相応しい彼女は、まさに理想の恋人像といえる。
さりげに高いサポートスキルで、君の不幸をフォローしてくれるはずだ。
また、季節ごとに色とりどりの花が君の心を癒してくれるだろう。

フレンダ
 下半身こそ消滅してしまったが、ちゅっちゅする分にはまったく問題はない。
むしろ、健全でプラトニックな恋愛の相手としては理想といえるだろう。
食費も安くて済む。サバ缶はカレー味だ。


「……なあ」
「何だ。まだ何かあるのか」
「白井はともかく……いやいや、ともかくとかじゃなくてな !?
 やっぱり知らないヤツがいるんじゃないかと思うんだが……
 いやいや、そういう問題でもなくてな !?」
「錯乱しているのかね?
 ふむ、まあよい。考える時間は充分ある」


>>240
とりあえず引き受けてみた。
白黒とフレンダを付けたのは趣味だ。反省はしていない。
243名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 02:00:50 ID:lfeXOtpe
>>240
小萌先生版来てたーありがとー!!
244名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 14:34:08 ID:v1HWRVys
フレンダバロスwww
245名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 19:21:42 ID:y19RYMdn
欠損スキーな俺はもうたまらんです
246名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 21:22:29 ID:jBMUce+p
木原あまたん
247名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 21:57:58 ID:zNtBuASC
>>242
フレンダに噴いた
っていうか生きてたんだ、あれで…
白黒と当麻の相性はクロキスが証明したからなwww
バカップルになるな、間違いなくwww
248名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 16:16:51 ID:Kir8r9m8
五和ってここではマジ人気ないのなぁ…
249名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 16:24:40 ID:5A7PFzQb
自分から前へ出ようとしないキャラは空気化するのが小説の宿命
動かないから描写されない、描写されないから人気が出ない

漫画やアニメなら絵だけで人気出るけどな
250名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 16:45:41 ID:dZ4UsG4v
五和かわいいのに・・・(´;ω;`)ウッ
251名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 17:42:29 ID:6tBd5uTs
サーシャたん……
252名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 17:54:57 ID:oKjbe7Xs
>>249
それは本スレでもはや空気以上になったお方のことですか?
253名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 19:43:22 ID:VK9Pk85p
作者が禁書キャラの中で付き合いたくない相手に選んだ、あの
お姉さんはこの小ネタでもオススメではないのかね
254名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 12:51:05 ID:C31p2GEX
「うおおおぉぉぉぉぉぉっ! 土御門、まだかっ! まだ振り向いちゃいけないのか!?」
「まだなんだニャー上やん。 上やんは自分の前のを消しとくだけで良いんだぜい。





(それにどうせもう助からんさ)」
255名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 22:12:58 ID:FUt0Jnm5
何かと思ったが、ガッシュか。恵さん好きだったなぁ俺。
256名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 22:39:59 ID:jZI/SZUT
これだけの文で分かるもんなのか。読んでたのにサッパリだったぜ。
257名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 00:22:07 ID:c5FqpJ/9
どの刊だ、どれだぁぁぁあああああ


なんか違和感無さすぎて普通に気付かんかった




ところで、それ出るのガッシュ何巻よ?
258名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 00:36:15 ID:KdP9hETl
>>257
えーと、リオウ戦だから30巻前後か?
259名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 01:47:29 ID:TOmJCyiS
清麿が死にかけてガッシュが覚醒したヤツか?
260名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 02:14:16 ID:qqLG9wqT
土御門「敵の姿を見つづけろ。そして、オレがこれから指示するポイントに、一つずつ、幻想殺しをあてていくんだ。」
261名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 02:26:53 ID:3kC7X4Ta
ねーちん「う、ぅ、う……うん……k……てぃ、ん……〜〜〜〜〜っ」
土御門「あっ!ねーちんが逃げたぜい!」
ステルス「追え、追えー!」
262名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 02:34:43 ID:qqLG9wqT
久しぶりに見たらシスターエルが秋茄子にみえた
263名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 09:09:35 ID:lbrHanJK
264名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 17:51:27 ID:aMC6uSw5
「君達の破壊欲を促進するため秘密兵器だって色々とすごいものを用意している!
魔術師と超能力者が力を合わせるとゴールド幻想殺しとなってレベル1でもすごい力が出せるのだ!」

「ほほう。それはどうやって使うんだ」

「倒したい奴を指さして、全員でイマジンブレイカーと唱える!! すると正義の鉄拳が
265名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 19:10:18 ID:RjUjPaXQ
>>264
レベルEかよ!
266名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 00:30:04 ID:eLMUZ3Vc
ここで空気を読まない俺の登場ですよ。勝手に投下しちゃうぜー
267居眠りしている上条さんと……:2008/03/24(月) 00:30:56 ID:eLMUZ3Vc
いささか、唐突ではあるが。
幻想(おんな)殺しのレベル0。我等が上条当麻は、居眠りをしていた。
ぽかぽかとした、良い陽気である。上条さんが居眠りしているベンチの傍に咲く花々が風に揺らされる度、
なんとも癒し効果抜群な感じの花の香りが上条を包み、とてつもなく良い感じのくつろぎ空間を生んでいた。
いつも女の子……もとい、自分の為と称して他人の為に駆け回るお疲れな彼が、居眠りしてしまうのも仕方がない。
そんな彼のベンチに、歩み寄る人影一つ。
彼女の名は……



→ビリっとデレる、御坂美琴
フロントホック、吹寄制理
何故か巫女さん、姫神秋沙
右手で触れるな、風斬氷華
ザ・パンダ配色、白井黒子
幸呼ぶ一人花畑、初春飾利
さりげない乙女、佐天涙子
みんなが大好き、月詠小萌
作者が大好き、黄泉川愛穂
268居眠りしている上条さんと……:2008/03/24(月) 00:32:03 ID:eLMUZ3Vc
彼女の名は御坂美琴。通称ビリビリ……基、レールガン。
そんな彼女は、上条さんの姿を認めるや否や上条さんのもとへと歩み寄る。
理由は無い。彼女にとって、そんなものは必要でないくらい、上条さんは特別な存在なのである。
彼女は認めないが、そりゃもうバレバレである。つーか隠す気あんのかお前、という感じである。
「ちょっと」
自分が近づいてもノーリアクションな上条さんに、いつもながら少しイライラした様子で美琴が言う。
だが、ベンチに俯き加減のまま顔をあげることすらしない上条さんに、んん? となる美琴。
「……寝てるの?」
俯く上条さんを覗き込み、その目が閉じられていることを確認すると、急にそわそわしだす美琴。
「……最近は物騒だし? そもそもコイツは絡まれやすい性質なんだから、
 こんなとこで寝かせたまま放っておくのは人としてどうなのよ?」
知るか、と傍から見れば言いたくなるようなことをブツブツ言い出す美琴。
こほん、と一つ咳払い。その後周囲をキョロキョロと見回した後。
「しょ、しょーがない。起こすのもなんだし、起きるまで、そ、傍にいてあげようかしら。
 ちょうど歩き疲れてたし、良い陽気だし、花は綺麗だし、空は青いし」
いいから早く座れよ、と言いたくなるようなことをブツブツ言い出す美琴。
少し頬を赤くしながら、ちょこんと上条さんの横に、若干の間をあけて座る。
暫くそのまま、落ち着かない様子でチラチラと上条さんを気にする美琴。
上条さんは起きる気配なし。寧ろ花の香りに美琴の女の子フレグランスが混じって逆に良い感じである。
スピー、と幸せそうに眠り続ける上条さんの姿を見て、何やら決心した様子の美琴。
一センチくらい、近づいてみる。セーフ。
更に一センチ。セーフ。大丈夫そうだと安心して、次は五センチほど。セーフ。
そんなのを繰り返して、徐々にずりずりと上条さんに近づく美琴。
ぶっちゃけ、傍から見ると挙動不審の変な人だが、誰も見ていないので無問題。
そして結局、肩が触れ合うくらい近づいてみた。
コチーン、と氷像のように、いや、氷像は赤面なんてしないだろうが、それくらい固まっている美琴。
「ん……」
「ひう!?」
匂いに誘われたのか。突然美琴の方に寄りかかる上条さん。
先ほどまでの硬直は一気に氷解し、何とも可愛らしい悲鳴を上げる美琴だが、このことが逆に更に行動する切欠になったのか、
上条さんが眠り続けていることを十回くらい確認したあと、ごそごそと自分のポケットに手を入れる。
ポケットの中からは、いつぞや上条さんとペア登録した携帯電話。件のカエルさんがついているのは言うまでも無い。
美琴の携帯は、画質の良さがウリの機種である。勿論学園都市の最新モデルであるから他の機能も充実しているが、
画質の良さは特に飛びぬけていた。なんとなく画質が良い方がいいだろう、と選んだこの機種だが、今思えば、
この時の為にあったのかもしれない。
「起きたら気絶(ねむ)らすわよ……」
さり気なく理不尽言っちゃってるが、顔を真っ赤にしながらなので可愛いなもう許しちゃる、という感じである。
上条さんを起こさないように、注意しながら姿勢を変える。試行錯誤の末、こればっちりやない? という感じになれた。
流石に起きそうな気配を見せ始めた上条さんに焦りつつ、
「こいつ、こんな匂いなんだ……」
とか恥ずかしいことを呟きながら、美琴は丁度二人が納まるように携帯のカメラを合わせると、シャッターを切った。



「んぅ……?」
カシャ、というような音を聞いて、上条さんは目を覚ました。なんだかとってもリフレッシュした気分である。
それになんというかこう、柔っこかったような感触が、かすかに体に残っていたが、良い夢だったんだろうと勝手に解釈する。
「ああ、寝ちまったのか……」
伸びをしながら、ふと近くの時計に目を向ける。
スーパーのタイムセールが迫っていた。
「ヤバ!? 危うく寝過ごすトコっつーか今もピンチだ!!」
慌ててダッシュでその場を駆け去る上条さんを、近くの木に隠れて見送ると、
「……えへへ」
実に愛らしい笑みを浮かべて、美琴はさっきの写真を待ち受けに設定した。

269居眠りしている上条さんと……:2008/03/24(月) 00:32:49 ID:eLMUZ3Vc
以上! 前回は☆をニートにしてスマンカッタ!!
270579 ◆UHJMqshYx2 :2008/03/24(月) 00:57:17 ID:zKAg1Wn9
>>269
デレな美琴は人様が書いたのに限る。たいへん美味しゅうございましたGJです。

ニートな☆は貴公? いや、あれすごく面白かったよwww
リレーのほうもまた何か書いてと無責任に頼むおれ。
271名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 01:50:13 ID:hBvhDg3A
乙です。
デレデレ美琴はまさにごちそうさま、というのに相応しい。
幸になれる一品ですね。
272名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 04:39:39 ID:zA7XvpOi
これは甘過ぎだろ上皇…
ちょっと砂糖吐いて世界中の海を甘くしてきます。
GJ
273名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 06:36:20 ID:0M2wOOGw
御坂可愛いすぐるw
GJGJ!
274名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 08:46:50 ID:dVLIELnU
甘い、甘すぎるよー!!
GJ!
275名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 23:46:59 ID:VFPGosQy
ん?今年の花粉症はニヤニヤが止まらなくなる症状なのか?
276名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 00:08:01 ID:YkQVmA0a
GJ!!
これは次もあるんだよね?
選択肢あるし


禁書・・・・・・・・・・・・・・・
277名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 22:57:52 ID:uWA4mcg5
作者が大好き、黄泉川愛穂

になぜか爆笑してしまったw

とにかくGJ!
278名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 08:39:25 ID:1bcjC7Gy
小ネタでグリーングリーンの替え歌

ある日〜三馬鹿が語り合ったさ〜
年上がいいのか〜と それとも年下がいいのかと〜
不幸だ〜!!
当麻が吹寄に殴り飛ばされ〜
不幸だ〜!!
ララ今日も当麻が叫ぶ〜             何だろこの電波は…
279名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 13:13:21 ID:X1ioz00Z
また懐かしいものをw
280居眠りしている上条さんと……:2008/03/27(木) 00:30:09 ID:lFJsMUL3
甘すぎとか言われてるけど、
俺は別に普段からそんなの考えてるわけじゃないんだ。
どっちかと言うと、

ケロロを指差してアレイスターは言った。
「ケロン☆」
そして自分を指差して、アレイスターは言った。
「アレイ☆……ぷっ」
どうやら自分で言ってつぼったらしい。

とか、こんなバカなことばっか考えてるんだ。
だから、つまり、何が言いたいかというと、これから投下するのも、
俺のおバカな妄想の産物ってことさ
281居眠りしている上条さんと……:2008/03/27(木) 00:31:18 ID:lFJsMUL3
いささか、唐突ではあるが。
幻想(おんな)殺しのレベル0。我等が上条当麻は、居眠りをしていた。
ぽかぽかとした、良い陽気である。上条さんが居眠りしているベンチの傍に咲く花々が風に揺らされる度、
なんとも癒し効果抜群な感じの花の香りが上条を包み、とてつもなく良い感じのくつろぎ空間を生んでいた。
いつも女の子……もとい、自分の為と称して他人の為に駆け回るお疲れな彼が、居眠りしてしまうのも仕方がない。
そんな彼のベンチに、歩み寄る人影一つ。
彼女の名は……



ビリっとデレる、御坂美琴(済)
フロントホック、吹寄制理
何故か巫女さん、姫神秋沙
右手で触れるな、風斬氷華
ザ・パンダ配色、白井黒子
幸呼ぶ一人花畑、初春飾利
さりげない乙女、佐天涙子
みんなが大好き、月詠小萌
→作者が大好き、黄泉川愛穂
282居眠りしている上条さんと……:2008/03/27(木) 00:32:54 ID:lFJsMUL3
彼女の名は黄泉川愛穂。シリアスをコミカルに始末する、不思議なジャージ美女である。
アンチスキルなので、腹筋とか普通に割れているが、そんなのが嫌とか抜かす小童は先生への愛が足りない。修行しろ。
上条さんの姿に気付いた先生。彼女は生徒を見かけるとついニコニコしちゃうタイプの人なので、
ニコニコしながら近づいていく。特に上条さんは個人的にお気に入りなので、尚更であった。
「おー、少年じゃんか。久しぶりじゃ……ん?」
近づいてよく見ると、どうやら居眠りをしているらしいことに気がついて、
ふむ、と暫し思案する先生。
「まぁ、いいか。ちょっとお隣失礼するじゃん」
上条さんに近すぎず遠すぎずな適当な距離をおいて腰を下ろすと、何をするでもなくのんびりとしだす先生。
そんな時間がどれくらい過ぎたか。起きる気配のない上条さんに痺れを切らしたわけではないだろうが、
眠り続ける上条さんに、先生はちょっかいを出し始めた。
「おおう、なかなか鍛えてる。高ポイントじゃん」
その白くほっそりとした指で、上条さん自慢の右手を触診する先生。
上条さんはくすぐったそうな反応を返すが、まだ起きない。
「ふ〜む……良し」
すると先生は、大胆なことに上条さんのシャツをめくり上げると、軽く上半身を露出させた。
起きても気にしない、寧ろ話したいこともあるので起きてもらうついでにちょっと確認したいこともある。
そんな軽い気持ちで取った行動を、しかし先生はすぐに後悔した。
体中に刻まれた、無数の傷。大小種類問わず残るその痛々しい傷跡の数々は、少年の不器用な生き方そのものだった。
そっと、傷の一つを撫でる。慈しみの込められたその手つきが、上条さん覚醒の決定打になった。
上条さんがまぶたを開ける直前、まるで人に触れたことなど一度も無いというような顔で元の体勢に戻る先生。
「う……ん」
あくびをしつつ、目を覚ました上条さん。なんとなく周囲に目を遣り。
「よお、少年」
「あ、どうも……って何故に黄泉川先生!?」
当然のように横に座っていた先生に、盛大に上条さんは驚いた。
その様子に、少し眉を寄せる先生。
「そんなにあからさまにビビられると傷つくじゃん? ……それと少年」
「は、はい」
「セクシーな腹筋、見えてるじゃん?」
「は? ……っ!?」
言葉の意味に気付き、慌てて服を下ろす上条さん。本当は先生が直すのを忘れていたせいなのだが、
大人はずるいものなのだ。
「えーと……見ました?」
「何を?」
「いや、だから、その……いや、何でもねーです」
傷のことを言っているのだと先生は気づいていたが、とぼけてみせる。
そのことで見られなかったと無理やり自分を納得させる上条さん。
そのまま、少しのあいだ黙りこむ二人。
(ちょ、なんですか? なんなんですかこの雰囲気!)
いざというとき以外は基本ヘタレな上条さんは、見ていて哀れになるほどおどおどしている。
沈黙に耐え切れない、というような上条さんに、不意に言葉がかけられた。
「少年。私はアンチスキルじゃん?」
「あ、ああ。そうでした……ね」
「だからまぁ、職業柄、色々気になることを調べたりもするわけじゃん?
 丁度、私の個人的な知り合いにそっち方面に強い奴もいるし」
話の雲行きが怪しくなり、目を泳がせる上条さん。わざとらしく口笛も吹いたりしている。
そんな上条さんを、妙に鋭い目付きで眺めて、一言。
「それで気付いたんだけど。少年、妙に入院回数多いじゃん?」
「ギクゥ!?」
リアクションの分かりやすい上条さんだった。
「んで、一つ気になるとね、色々考えちゃうわけじゃん?
 妙なゴスロリ女が責めてきた時とかも、なんかあんた関係ある感じだったし、
 少し調べてみたら、こないだ都市機能がほぼ停止した時も、何かあんた色々動き回ってたみたいじゃん?」
上条さんはなんていうか、まるで学校から帰ったら隠していたエロ本(表紙はご奉仕するにゃんの文字と半裸の猫耳メイド)
が机の上に綺麗に並べておいてあった中学生みたいな顔をしていた。
そんなことはお構いなしに、先生はとどめとばかりに、一言。
「少年。少年は、先生に何か言わないといけないようなこと、してる気がするじゃんけど、どう?」
283居眠りしている上条さんと……:2008/03/27(木) 00:34:25 ID:lFJsMUL3
何かもう冷や汗なのかなんなのかよくわからない液体を、上条さんは垂れ流していた。
(何ですかなんですかなんなんですかこの展開は!? シリアス過ぎて上条さんは予想GUYデス!
 インデックスでもビリビリでもでも土御門でも誰でもいいから助けてプリーズ! ってやっぱダメですかダメですねダメなんですね!?)
ダメなんですよ。だって二人っきりだもの。
ガクガクしながら百面相。なんとか誤魔化そうと言い訳を考えるが思いつかず身悶える上条さん。
「……ぷっ、くく……」
不意に、そんなかみ殺された笑い声がして、上条さんは横に眼を向ける。
見れば、なんか思いっきりツボってるけど笑うのを我慢している先生。しかし、
その我慢も思わず浮かべていた上条さんの情けない顔で限界突破したらしく、
「あっはっはっは!」
と、いきなり大笑いしだす始末。
上条さんは展開に付いていけなくてちょっと泣きそうになった。
「あ、あのー、センセ?」
「あは、あははは……いやぁ、少年が予想以上に困り顔したから、ついね。悪気は無いじゃんよ」
シリアスだった顔つきは一転、コミカルな雰囲気の先生に戸惑う上条さんに、
悪戯っぽい笑みを浮かべる先生。
「別にね、言いたくないなら言わなくても構わないじゃんよ」
「へ?」
「誰にだって、人に言えないことの一つや二つはあるのは当たり前じゃん。
 もしも少年が悪いことしてるってんなら、先生の愛の盾を後頭部あたりに食らわせてやるけど、
 少年はそんなことするような奴じゃないって知ってるじゃんよ。
 だから、まぁ、気になるけど、何も言わない」
だけど、と先生は言葉を続ける。
「やっぱり私は先生だから、心配じゃん? 私でさえそうなんだから、
 少年が怪我する度に、小萌先生は私よりよっぽど心配しちゃってるわけ。
 だから……無茶するな、とは言わないじゃんけど、自分を大事にするってことだけは、約束して欲しいじゃん。
 先生達に出来ることがあったら、何だってしてあげるじゃんよ」
「先生……」
感動するというのはこういうのを言うのだろうと、上条さんは強く思った。
つーか、やっぱりちょっと泣きそうになった。ああ、偉大なるもの。汝の名は愛情なり。
「よし、じゃあとりあえず、私が少年を鍛えてやるじゃんよ」
「くぅ、やはり俺は年上属せ……え?」
上条さんがセンチメンタリズムに浸っていると、なにやら不穏な言葉が先生の口から漏れた。
「あ、あの、鍛えるって」
「言葉のとおりじゃん? まず私が先生として出来ることは、少年を鍛えて、
 少しでも怪我せず無事でいられる確立を上げてやることじゃんよ」
「いや、あの、上条さんは嫌な予感が凄いのですが……?」
「大丈夫、遠慮も心配もしなくていいじゃん」
なんとも勇ましい笑みを浮かべると、先生は上条さんの首をがっちり右腕でホールド。
先生の砲弾のような(←鎌池の好む表現)胸に思いっきり上条さんの顔が埋まっているが、先生は気にしない。
「ちょ、ま! なんでせうかこの展開!?」
「大丈夫。関節技もちゃんとじきじきに教えるし、練習中での多少のボディタッチも許してやるじゃん」
「ボディタッチOK……それならば、って痛い! ってか苦しいのですが!? 地味に力込めすぎじゃないですかセンセ!」
「こんなもんはお遊びじゃん? これからは手取り足取り、みっちり鍛えてやるじゃんよ♪」
高校生の男子一人引きずってるにも関わらず、全く重そうな素振りを見せずのっしのっしと歩く先生。
そんなパワフルな先生の立派な乳に埋もれて、微妙に意識を飛ばしそうになりながら、上条さんはポツリと。
「ふ、不幸……だ……」
そんなお約束を呟いて、先生に引きずられていきましたとさ。
284居眠りしている上条さんと……:2008/03/27(木) 00:38:35 ID:lFJsMUL3
後半は居眠りしてないけど、許してくれ。
ビリビリの時より量が多いのは、すまん。俺は黄泉川センセLOVEなんだ。
次誰を書くかは、受信する電波次第。あと>276よ、すまん。俺は禁書苦手なんだ。
禁書、っていうか禁書みたいなタイプが。撲殺天使ドクロちゃんもドクロちゃんよりザクロちゃん派だし。
長文スマソ。それでは、

あばよ!
285名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 00:42:16 ID:40zD8uO/
お前天才じゃね?GJ
286名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:23:59 ID:9gGh+oKF
上手いな〜GJ!
支援電波を送ろう。ビビビビ
287名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:45:02 ID:2YblXXfy
黄泉川センセへの愛があふれてるなぁ GJ
288名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 02:04:38 ID:TpQC6SUl
俺も黄泉川センセを好きになってきたぜ GJ!
289名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 09:45:21 ID:raBpAXmE
>>284
GJ!さすが上条ちゃん、旗起こし(フラグマスター)は立てじゃないですね。
自分も支援電波をば。びびびび。
290名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 11:57:15 ID:BHbtXZE3
これ呼んで黄泉川が好きになったー
てか、これはいいなぁ。うらやましい……。
291名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 14:46:39 ID:w3tYtLKo
>>284
GJなことに異論は無いし、禁書が苦手だったりドクロちゃんよりもザクロちゃんなのも嗜好の差だ、認めよう。
だがその文章の繋がりだとインデックスとドクロちゃんが同カテゴリーになるって聞こえるぞおい!?
どちらも別カテゴリーとして愛でている俺に誰か説明プリーズ

あ、電波はこもえせんせーで送信します
292名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 14:51:53 ID:wgMbqFk/
確かにどくろちゃんは「ぱんつをみせる」インデックスは「ぜんぶぬぐ」
別カテゴリーに同意
293名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 20:05:01 ID:oQ+LSppU
>妙なゴスロリ女が責めてきた時とかも、なんかあんた関係ある感じだったし、
ちょっとまて
詳しく聞かせてもらおうか

あと確 率 な。
294名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 22:45:23 ID:plqq+Mxx
>>293
6巻を読み直すのですよ
295名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 22:46:01 ID:rESuFKUo
原作のシェリー=クロムウェルのことでしょ
ゴーレム操って風斬氷華と戦った
296名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 22:48:55 ID:Zy92gs5l
まあ、だいぶ年季の入ったゴスロリだけどな
297名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 22:50:19 ID:68NTiys+
いや、>>293は「責めて」のところを言ってるのだと。
正しくは「攻めて」。「責めて」だと、それどんなプレイ?って感じ。
298名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 23:14:36 ID:Ko1k4dyy
ドクロちゃんも禁書も主人公を殺す
っていうカテゴリーなのか
299名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 23:20:04 ID:HJx1uaUL
>>284
俺は美琴と白黒があるだけで十分だ

撲殺天使ドクロちゃんは静希ちゃんが一番だけどね
300名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 23:39:24 ID:R7aaZtjg
>>300ならミサカと絹旗は俺の嫁
301名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 23:46:18 ID:xGnamK7d
>>284
GJ!!


貴方のSSに感銘を受けて(電波が感染したとも言う)ちょっと便乗させてもらいたく
申し訳ないが事後承諾になってしまうのだけれども

>>300
そげぶ
302居眠りしている上条さんと……(偽):2008/03/27(木) 23:47:43 ID:xGnamK7d
 いささか、唐突ではあるが。
 幻想(おんな)殺しのレベル0。我等が上条当麻は、居眠りをしていた。
 ぽかぽかとした、良い陽気である。上条さんが居眠りしているベンチの傍に咲く花々が風に揺らされる度、
 なんとも癒し効果抜群な感じの花の香りが上条を包み、とてつもなく良い感じのくつろぎ空間を生んでいた。
 いつも女の子……もとい、自分の為と称して他人の為に駆け回るお疲れな彼が、居眠りしてしまうのも仕方がない。
 そんな彼のベンチに、歩み寄る人影一つ。
 彼女の名は……



 ビリっとデレる、御坂美琴(済)
 フロントホック、吹寄制理
 何故か巫女さん、姫神秋沙
 右手で触れるな、風斬氷華
 ザ・パンダ配色、白井黒子
 幸呼ぶ一人花畑、初春飾利
 さりげない乙女、佐天涙子
 みんなが大好き、月詠小萌
 作者が大好き、黄泉川愛穂(済)
 →需要がないぞ、白カチュ娘
303居眠りしている上条さんと……(偽):2008/03/27(木) 23:48:33 ID:xGnamK7d
 いや、名を上げるのはここでは控えておこう。その理由は「名前が明らかになっていないモブだから」ではない……ないんだってば。
 ゴホン、とにかくである。彼女がこの光景に遭遇できたのはまったくの偶然だった。それは幸運と言い換えても良いくらいである。
 今二人がいるこの場は彼女の生活圏内とはかけ離れた場所にあり、男女問わず誰かが近くにいる上条さんが一人でいる事など彼女の知る限りでは稀有なことであった。
 そんな上条さんが一人静かにベンチに腰掛けている。
 (これは、もしかして……チャンス到来なのでは?)
 心にそんな淡い期待を抱き、ここを通りかかった他にある用事を思考の彼方に追いやり上条さんの座るベンチへと進路を変更する。
 「ねー、上条くーん。こんな所でどうしたのー?」
 普通に声が届く距離になって、いまだこちらに注意を向けない上条さんに緊張を押し殺して声をかけてみる。
 …………返事がない。
 聞こえなかった筈も無いし、ひょっとして無視されたかな?と絶望にも似た疑惑が湧き上がったが、上条さんの体勢と定期的に発せられる寝息からそうではない事を理解する。
 「……こんなところでも寝ちゃうんだね、上条くん」
 退屈な一般科目の授業中などで幾度と耳にしたこともある健やかな寝息を聞き、彼女は呆れたように呟いた。
 と、その時。彼女の脳裏に天啓が降り立った。
 上条さんは、授業の時でも教師に指された位では目を覚まさないような豪の者である。そして彼の隣には丁度一人が座るには充分なほどのスペースが開いている。
 で、あるならば。 
 (今なら……行ける?)
 聞くものがいれば「どこにだ」と突っ込まれるような事を考えてから、そーっと上条さんの左隣に腰を下ろした。
 上条さんからしてみれば彼女は只のクラスメイト、良くて今の前に座る席の子であろう。だが彼女からは……、
 「聞いてないから言っちゃうけどね、上条くん。君ってばクラスの女子に結構人気あるのよー?」
 言外に「自分も含めて」の意を込めてそう告げた。
 そう、彼女もまた上条属性の被害者なのである。いつからとかそんな野暮は聞いちゃいけない。だって上条さんだもの。
 「だからね、席替えで近くの席になれた時はちょっと期待しちゃってたんだ。少しは仲良くなれるかなって」
 言いながら起きる気配のない上条さんを、真横から観察する。
 「ふぅん……いつもこんな感じで寝てるんだね」
 彼女の席は上条さんの席の真ん前なので、授業中に彼の寝顔を確認した事は一度たりとも無かった。
 「ま、私の席から見ようとしたら体を振り向かせなきゃいけないんだけど」
 逆に、教壇上の教師から寝ている上条さんが確認されないように座る位置をちょっとずらしたりしていたり。
 「ちょっとは感謝してほしいなー、って言っても上条くんは寝てるからそんなの知らないよね」
 そう言って、彼女は少しずつ上条さんの横顔に接近していく。
 「だから……知らない時にやってる事だから…知らない時にその御礼を要求しちゃっても……いいよね…?」
 そしてその距離は限りなく零に近付き――――。



 ぺちゃっ、っと言う感触を頬に感じて上条さんは目を覚ました。
 「あれ……雨か?それにしちゃ明るいけど」
 そう零しながら左頬に触れる。微かにだが確かに湿り気が感じられる。
 「降り始めか、それとも天気雨か? って洗濯物!!絶対取り込むって発想は無いだろうし!!」
 そう言って家路へと駆け出す上条さん。
 真っ赤な顔で口元を抑えて歩くクラスメイトを追い抜いたことに気付く事も無く。
304名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 23:50:30 ID:xGnamK7d
以上
重ねて申し訳ない>>284
オチがかぶってないことを願いつつ退散!
305名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 23:57:55 ID:2YblXXfy
まさかの白カチュ娘www GJ!
306名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 23:59:05 ID:tJPckyq3
にゃにゃにゃ。GJだぜぃ
この白カチューシャの娘さんは、五巻扉絵あたりのイラストに居た娘さんの事やね?
307名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 00:00:38 ID:tJPckyq3
>>306
間違った六巻だったorz
308名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 00:40:09 ID:lD5b3pdI
>>298
ドクロちゃんはダイレクトにだが、禁書は間接的にだな。
食費的な意味で。
309名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 11:14:53 ID:ccTsdYMh
GJですわ〜。
ここで柏木あず、もといカチュ娘さんの話が見れるとは思わなかった。
あの人9巻やSSの扉絵にも顔出してるのに名無しだというなんとも悲しいポジションなんだよね。
何度も出るってことは密かに灰村さんお気に入りなのかもしれないけど。
310名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 11:35:16 ID:TkvhsFkQ
単に新しいも分を考えるのが面倒なんじゃと水を注しつつ
白黒を期待して全裸待機!!
311名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 18:47:49 ID:giYPQz/b
いつまで>>310は全裸で待機するのだろうか・・・
312名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 20:03:00 ID:F7fDoOoc
きっとっ……きっと……っ! クロキスの人なら……!
313名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 20:16:31 ID:ccTsdYMh
>>312
私もあの人の作品好きだけど熱愛聖人の続き書くって言って去年から音信不通だからねえ。
まあ今でも待ち続けてる訳だが。
314名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 20:38:31 ID:F7fDoOoc
なんか懐かしいな 去年の2月頃か 思わずログ検索して確認しちまった
315名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 02:36:03 ID:JG/J5+BD
未だに薔薇当麻再臨を信じてる俺はどうすれば。
316名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 02:59:13 ID:oFYZYe8h
俺なんか一歩踏み外した人を…
317名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 08:14:55 ID:nAKCBPIg
318名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 20:47:23 ID:IQf1XEi7
じゃあみんなで全裸待機だな
319579 ◆UHJMqshYx2 :2008/03/29(土) 21:23:19 ID:l3/xGiKF
>>318
俺も混ぜて混ぜてー
320名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 21:59:28 ID:LKY6iukF
おいおい俺を忘れて貰っちゃ困るな
321名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 22:58:44 ID:qKfIa+pT
んじゃあ俺はお菓子を準備するな
322名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:07:17 ID:3t2yviIr
だいぶ暖かくなってきたから全裸待機も苦じゃないぜ。
323名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 23:50:49 ID:mnKe0KUq
んで、全裸待機をヒロイン達に見られると
324名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 00:35:06 ID:ekWnmMu5
……望むところじゃないか。
325名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 00:52:33 ID:itBlESbG
だからなんでこのスレは雑談で神懸かった流れが来るんだwww
この変態どもめw
326名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 01:15:10 ID:6MROcZS1
変態じゃないよ!仮に変態だとしても、それは変態と言う名の青ピだよ!
327名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 03:33:34 ID:qJDs4ODg
青ピ何人いるんだよw
クローンか?おまいらみんな青ピのクローンなんだな
328名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 06:26:31 ID:+12sbbe2
青ピブラザーズ誕生の瞬間であった
329名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 06:39:41 ID:Dqst/dt5
一家に一人、青髪ピアス!!
330名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 07:35:04 ID:8g44rgIe
アンチスキルへ、ここに変質者が山程いるのでさっさと捕まえてください。
331名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 09:20:38 ID:OFh7tUsR
御坂とセックスしてる時に「黒子!」って叫んだらどうなるの?
332名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 09:56:28 ID:SIk7SYjS
姫神とセックスしてる時に「美琴!」って叫んだらどうなるの?
333名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 10:05:08 ID:Cbu69GNT
神咲とセックスしている時に「土御門!」って叫んだらどうなるの?
334名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 11:59:51 ID:1sbzXoKS
もうオマエラまとめて現実殺し。
335名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 12:02:24 ID:pGAjqFOn
アニューゼとセックスしている時に「ツルペタ!」って叫んだらどうなるの?
336名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 17:40:25 ID:BEKHrVZb
>>331
「スルーしちゃいやぁ…」
>>332
「今は。今だけは。私を見て」
>>333
そんな神咲なんて人は知りません。
>>335
「へへ、カミジョーさんもようやくあたしの魅力に気付いてくれたっすね…」
337名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 18:23:38 ID:6MROcZS1
美少女になった俺が上条さんをひざ枕してる最中に覗いてた他の女性陣に勝ち誇った顔見せたらどうなるの?
338名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 18:56:19 ID:nApTq16x
>>337
そんな幻想は幻想殺しがぶち壊す。
339名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:24:45 ID:UEY7cs43
その幻想、青ピ達がいる限り
何度でも蘇るさ!
340名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:44:54 ID:h5iXE7zw
ふぅ・・・

とりあえずお前ら落ち着くんだ
341名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:46:28 ID:6VwwZONX
>>319
おじちゃん、投下まだみたいだから先に投下すれば?
342名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:48:46 ID:Jnjl/eRl
おちをつけ
343名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 21:38:08 ID:h5iXE7zw
うっひょーー!!おっぱ!おっぱい!ぷるんぷるん!ぷるんぷるん!!
おっぱい揉みたい!おっぱい揉みたい!!
うっひょっひょー11!1
344名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 21:39:41 ID:h5iXE7zw
・・・・・・いろいろスマン・・・・・・
ちょっと中東にローマ正教広めに行ってくる・・・
345名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 23:21:15 ID:PO+PPHD+
>>343-344
このわずか1分少々の間に、一体彼に何があったんだろうか?
346名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 23:30:22 ID:JPWTy8QJ
きっと「!」と打ったつもりが「1」を三つも打っちまってた事に気付いたんだよ。
347名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 23:51:03 ID:1Qj+r9v0
とある科学の超電子砲のエロはここでいいのかな?
348名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:11:14 ID:anBRkhoI
百一匹カミジョーさん
とかいう電波を受信したんだがプロットを考えただけで余りの自分の文才の無さに絶望して力尽きたんだ、此所はプロットだけ投下ってありなの?
349名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 00:34:01 ID:PZTZASde
>>348
それもネタになるからいいと思う
350579 ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 01:52:30 ID:ISSoB7K3
>>341
あいよ
351行間 一 ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 01:53:49 ID:ISSoB7K3
 その日の四時限目が終わって、起立の号令に立ち上がろうとした上条当麻は、何故か自分が床へと転げ落ちていることに気が付いた。
「あれ……?」
 なぜか平衡感覚もあやふやで、身体が言うことを聞かない。
 数名の女子生徒が悲鳴を上げ、やはり数名の女子生徒が駆け寄ってきた。駆け寄った中には男子生徒もいたようだが、押しのけられてしまったらしい。
 ともかくも、突然平衡感覚を失って倒れた上条を助け起こしたのは、通学途中にも声を掛けてきた吹寄制理だった。
「す、すまん吹寄、いや、大丈夫――」
「には見えないわね。色々言ってやりたいことはあるけど、今は保健室ね。誰かもう片方支えて」
 近くにいた別の女生徒が逆の肩を支えた。
「お、おい…」
 反論は許されないようだ。有無を言わさず教室の外に連れ出される。
 教室からは、舌打ちのようなものも聞こえたのだが、けっこう朦朧とした状態の上条はそんな中の様子には気が付かなかった。

                     −*−

「なあツッちー」
 昼休みの屋上。カツサンドを囓りながら青髪ピアスが傍らの土御門元春に声を掛けた。
「その呼び方には大いに違和感を感じるんだが、何かにゃー?」
 もの悲しげに青髪ピアスが呟く。
「何で、ボクはモテへんのやろか」
 唐突な質問に、土御門も応えるすべを持たない。しかし、尋ねた側も答えを求めていたわけではないのか、さらに言葉を続ける。
「カミやんみたいに倒れたとして、ボクのときには女の子が慌てて駆け寄ったりはせえへんのやろなあ」
「そうだな」
 土御門の口から、思わず本音が漏れた。隣に座った巨漢が寂しげに土御門を見返す。
「彼女募集中って言うてんのがアカンのかなあ」
「そうかもな」
「女の子大好きジャンル不問ってのもアカンのかなあ」
「そうかもな」
「ギラついて見えるンやろか。そんなつもりあらへんのになあ」
「いや、それはない」
「なんでボクはこうで、カミやんはああなんやろか」
「考えても寂しくなるだけぜよ」
 土御門がコーヒー牛乳のパックからずず、と音を立てている横で、青髪ピアスが盛大に溜息を吐いた。
 空を見上げる友人に、土御門はやはり応えるすべを持たない。

                     −*−

 あたしが見てるから、と強く主張する吹寄に、上条を支えてきたもう一人の女生徒は、
「上条くん、お大事に、ね?」
 と、ベッドに上げられた上条に声を掛けたが、上条は薄笑いで愛想を返すのがやっとである。それでもなぜかその女生徒は少し顔を赤らめ、名残惜しそうに保健室を立ち去った。
「ほら、これ」
 そんな上条に、吹寄がアルカリイオン飲料を差し出す。
「顔もなんか脱水症状っぽいのよね。これ、飲みなさい。寝不足がどうとか言ってたけど。何してるの? 学校あるのは判ってるじゃない。月詠先生とかが余計な心配するから、健康管理くらいはちゃんとして貰わないと。それに――」
 疲れた表情で渡されたアルカリイオン飲料、要するにスポーツドリンクのボトルに口を付けながら、上条当麻は自分に話しかける吹寄の顔を見上げた。
「あたしだって……」
 その表情が、ついぞ見たこともないような心配そうな表情に変わっていることに気が付く。
「いや、不摂生は認めるよ、すまん。でも、吹寄がそんなに俺のこと心配そうに見てくれるなんてな」
 上条の言葉に、吹寄の表情が一瞬、硬く強張った。そして、保険医を含め誰もいない室内をきょろきょろと見回すと、
「ちょっと、何? あたしが―――」
 何かを言いかけて口ごもった。
「そうなの、やっぱり? でも、そんなのは……」
 言いかけた言葉を飲み込んで俯いた吹寄は、自分自身に問いかけるようにぶつぶつと呟く。その表情は、上条からはよく見えなかった。
 それから顔を上げると、無理に平静を装ったと判る表情で上条に再び話しかける。
「昼休みが終わるくらいにもう一度来るから。午後からちゃんと出られるなら、授業、受けなさい? 無理ならさっさと早退すること。いいわね?」
 強い口調でそう言うと、吹寄も保健室を出て行った。
 なにか、吹寄の態度とか、そんなものが微妙に変わったような感じを受けて疑問符を浮かべていた上条だが、とりあえずは言われたとおりに身体を休めることにする。
 ベッドに身体を横たえた。
 寝不足の身体にはすぐに眠りが入り込んできて、上条の意識は沈んでいった。
352579 ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 01:55:44 ID:ISSoB7K3
3rd Term:『もういちど、ここから I_miss_you』


 放課後にはまだ数時間早いが、上条当麻は学生寮に向かって歩いているところだった。
 サボタージュ……では、ない。
 昼休み直前に教室で倒れ、保健室で休んではいたものの、結局は早退を申しつけられたのだ。
「……過労だけどさ…、何で過労なのかバレたら、打ち首モノだよな俺……」
 疲労と寝不足で重くダルい身体を、引きずるようにして歩く。それでも昼休みに少し寝ることが出来た(それも、ベッドで!)から、多少はマシになったのだが。
 上条当麻の過労の原因―――それがまさか、女の子ふたりを相手の大立ち回り、要するに一晩中エッチしてたからです! ということなのだが―――を言えるはずもなく。
 いやいやいや、それより冷蔵庫の中身、あったっけ…と、思考をやや強引に切り替える。
 そうして周囲を見回して、上条は一人の少女が息を切らせて追いかけてくることに気が付いた。
「あれ……? どうしたんだ? 俺は言われたとおりに帰るところだけど――まさか午後の授業、無くなったとか?」
 追いかけてきたクラスメイトの少女に声を掛けた。
「いいのよ。今日の午後は自主休講にしたから」
 その少女、吹寄制理がサボタージュであることを事も無げに言い放つ。そのまま上条の横に並んだ吹寄は、数回大きな息をして呼吸を整えると言葉を続けた。
「あたしがそうすることにしたんだから、貴様は何も言わなくていいわよ。それより、まともに何か食べたの? 寝不足とか言ってたけど、それだけじゃ無さそうだし。ウチ、来なさい。栄養つけたげるから。それに―――」
 一気に言って、さらに続くかという段になって少女が言いよどむ。
「あ、いや、でも……」
 しかし、上条が答えようとしたのを見て、吹寄は濁した口を無理やり開いた。
「いいから来なさい。……聞きたいこともあるから」
 有無を言わせない口調、ではある。
 とは言え、ほんの少し前に、情けなくも倒れた自分を保健室まで運んでくれたのも、早退して休めるようにと手筈をつけてくれたのもこの少女だ。言うことを聞かない、と言う道理もない。
「あ、ああ、判った」
 頭の片隅で、自分の寮の部屋にいる銀髪の少女(現在はプラス一人)の食事がどうとかと言った思考がよぎったが、断ってはいけないようなそんな気がして、上条は吹寄制理の言葉に大人しく従った。
 しかし、なんとなくではあるが、真横を歩くのも少し気恥ずかしいと言うか、この少女が相手だと畏れ多いような気がするのは何故だろうか。そんなことを思いながら斜め後ろを連いて歩く。
 ぼんやりと歩く上条に言葉が飛んだ。
「なにしてるの? こっちよ」
「あ、いや、悪い」
 少女が道を曲がるのに気が付かず、上条は慌てて後を連いて道を曲がる。その上条に、少女が訝しげに視線を向けた。
 ぼそ、と呟くように上条に尋ねかける。
「……本当にぼやっとしてるだけ? 道、忘れたの? それとも…」
「へ?」
 記憶喪失、という事実があるにせよ、上条には吹寄がどこに住んでいるのか、ということは知らない。クラスでの吹寄の態度を見ても、記憶を失う以前には知っていた、というような雰囲気ではない。吹寄の言葉に、上条は首をかしげた。
「…………」
 そんな上条を、吹寄が訝しげに見つめる。見つめられて、少女の顔を見つめ返した上条のそれとの、二人の視線が重なると、少女はそこから逃れるように目を逸らした。そうして、すっと歩みを早める。
「……さっさと行くわよ」
 それからは、全くの無言のまま、どこか硬い表情のまま歩く吹寄に、何も話しかけられないまま上条は一歩後ろを連いて歩いた。

「入って」

 そうしてたどり着いた、一般女子生徒用の寮。
 取り立てて上条たちの住まいよりも立派、というわけではないが、若干セキュリティ装置の類が多いように見えるその建物の、とある部屋の玄関ドアを開けて、吹寄が上条に対して入室を促す。
 女の子の部屋など入ったことの無い上条である――オルソラの部屋は引越しの手伝いで、ほとんど片付いてしまっていたので除外する――、緊張の面持ちで靴を脱いだ。
 背後で、吹寄が後ろ手にドアを閉める。振り向いて、上条は部屋の主に問いかけた。
「なあ吹寄、どういう風の吹き回しなんだ? 授業サボってまで、俺なんかを自分の部屋まで連れてきてさ」
3533rd Term ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 01:58:32 ID:ISSoB7K3
 それに対し、少女が答えた。
「俺なんかを、って、勝手知ったる、じゃない。何言ってるの? そりゃ、前はちょっと恥ずかしかったから通販で買ったグッズとかは片付けてあったけど」
 その、吹寄の言葉に対し、少しでもそれらしいフォローというか、演技が出来れば良かったのだろう。しかし、疲労から思考も鈍った上条は、今の自分の頭の中にある情報だけで少女に言葉を返していた。
「……? いや、あのさ、俺、ここに来るのは、というか、呼んでもらったの、初めてだろ?」
 上条の返答を聞いて、昼の保健室で見た、あの強張った表情が吹寄の顔に再び張り付く。
 そして、叫ぶような詰問の声が上条に浴びせかけられた。
「いい加減にしてよっ! そうまでして、何も無かったことにしたいの? あたしのこと、そんなに邪魔になったの? あの、外人の娘がいるから? そうなの?」
「えっ……?」
 たじろぎつつも、上条はその言葉を浴びせた少女の顔を見つめた。怒りとも悲しみとも取れない表情に変わったその少女は、きつく睨むように上条を見つめながら言葉を続け、
「ねえ、わざとやってるの? ここまで来て? もし、その気が無いなら……はっきり…」
 しかし、問い詰めるように始まった少女の言葉も、続くにつれてその勢いを失い、聞き取れないほどに声が小さくなって、少女自身もその顔を俯かせる。
「いや、その、吹寄? 一体、何の話―――」
「じゃ、ないわよッ! もう、あたしのことなんかどうでもいいの? だからそうやって白々しくあたしを無視するの?」
 さっぱり話が読めないままに問い返した上条に、こんどは怒りではない、明らかに悲痛と判る表情を浮かべて少女が詰め寄った。
 辛そうに瞳を揺らしつつ、上条の目を覗き込む。
 そうしてじっ、と上条の目を見つめて、ぼそりと言った。
「嘘、吐いてる、顔じゃない、わよね……。ねえ、正直に言って?」
 そこまで言って、吹寄はすう、と息を吸い込む。上条もつられてごくりと息を飲んだ。

「夏休みの最初、入院してたでしょう? 怪我って聞いたけど、そのとき一緒に患ったのは記憶の混濁? それとも……記憶…、喪失?」

 一言一言を紡ぐごとに表情が崩れて、今にも泣き出しそうな顔になって、それでも吹寄は目をそらさずに上条の答えを待つ。
 訊かれて、上条の心臓が締め付けられた。
 バレて、いた? でもどうして? しかし……
 ぐるぐると混乱した思考が頭を巡り、あせりと恐怖に似た感情が背中を走って、それでも自分の目を覗き込む少女の瞳に、上条は―――
「なんか事情がありそうだな…。すまん、正直に言うよ。吹寄の想像のとおりだ。記憶喪失なんだ。怪我もしたけど、特に頭をひどくやったらしい。
実のところ、7月21日から以前の記憶は、まったく無い。回復の見込みも無い、らしい」
 本当のことを口にした。カエル顔の医者以外は誰も知らない真実を、初めて、他人に話した。
 インデックスにも話していない、事実を。
「そっか…そう、そうなんだ…」
 呆然と、と言っていい表情で少女が呟いた。
「じゃあ、入学式の前の、初めて会ったときのことも、入学式のことも、一学期のことも、……何にも……、うう、……覚えてない……の、ね……?」
 焦点のずれていく少女の瞳が上条の目に映る。
 すまん、と最初に一言だけ付け加えて、上条はそういったことも全く覚えていないことを伝えた。
 独り言を呟くように、少女がその口から言葉を漏らす。

「最初はなんてお節介な奴、って思ったけど、でも、春休みのあの日、変な男たちにからまれた時、偶然にも当麻が現れてくれなかったら、どうなってたんだろう、って。
ずっとそう思ってたら、入学式で見かけて。クラス分け、見て、教室で姿見つけて、すごく嬉しくて。その日の帰りに捕まえたら、『そんなことあったっけ?
そうだとしても、なんかの偶然でそうなっただけだ』なんて言って。誰がとかじゃない、って。それが、キザったらしかったり、そんなだったらそれでおしまいだったけど、当麻は違って。
上条属性、なんてクラスとかで言ってるけど、一番最初に捕まったのがあたしだなんて、みんな思いもしてないわよね。絶対落としてやるって、初めて当麻の名前を知った日に決めたのよ?」
 吹寄制理はそこで息を吐くと、上条が何かを言おうとするよりも早く呟きを続ける。
「俺が女の子にアタックされるなんてありえない、なんて言って逃げまくられて。帰るのを待ち伏せして、無理やり抱きついてキスしてやったのよね。
そしたら、これって現実(マジ)? なんて言われて。でも、それが直接のきっかけで付き合うことになったのも、それからのことも、憶えてないのよね、当麻は」
3543rd Term ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 02:02:24 ID:ISSoB7K3
 呟く少女が自分の事を呼ぶのに、上条、ではなく、当麻、に変わったことに、上条も気が付いた。
 この少女から下の名前で呼ばれる程度には、そして、その言葉を聴く限りでは、一学期、上条と吹寄は付き合っていた――そういうことに、なるらしい。
「でも、当麻、すごくモテるから。クラスの男子連中がすごくやっかむ位には。
あたしと当麻が付き合ってるなんてみんな知らなかったから、なぜか、あたしだけは上条に引っかからないオンナ、なんてことになってたのよね…。
二人して、そのこと面白がって、じゃあ、自分たちのこと、秘密にしちゃおうなんて言って。連絡とかも目立たないようにしようって。
でも、それで、そんなことしてるせいで、当麻が……、あたしの……こと、面倒に……なっちゃったのかと……」
 記憶破壊の末に失われた過去の一部、それも、『普通の高校生』としての上条当麻にとっては、あまりにも重大な事実が吹寄の口から紡ぎだされていく。
モテる、と言う部分には強く違和感を憶えたが、それでも上条は――吹寄が語る内容に対する言葉を持たない。無言のままで、少女の言葉を聞くしかない。
「入院した、って言うのは聞いたけど、実家に帰ってたからお見舞いにもいけなくて。
当麻の寮のボヤ騒ぎも知らなかったし、でも、帰ってきたら、当麻の隣には、銀髪の、まるで、お人形さんみたいに綺麗な女の子が、そうしてるのが当たり前みたいに居て。
なんで、って思ったけど、大怪我して寝てた当麻のお見舞いもしなかったあたしには何にも言えることなんてなくって」

 吹寄の口からインデックスのことが出て、上条も言わなければならない言葉が沸き起こってくるのを感じた。しかし、吹寄の言葉はもう少しだけ続いた。
「あたしみたいな不義理な女、それに学校ではあんなだし、嫌になっちゃったのかなって。だから、自然消滅させたいのかなって。でも、それにしたって変じゃないって思って。
でも、病院まで行ったけど、個人情報だもん、当麻がどういうことで入院してたかなんて、教えてくれるわけ、ないし。
でも、やっぱりおかしい、頭でも打って、記憶の混濁でもあるんじゃないかって気もしてて。何度も入院してたのも、頭のことだからかなって。でも……、そう、想像した中では……最悪の、選択肢」
 吹寄が俯く。何かを耐えるように肩が小さく揺れている。

 上条も、ここまで看過されて、ごまかしなど出来よう筈もない。
 本当のことを言わなければならないだろう。そうして語り始めた上条の言葉に、吹寄は神妙な表情で、一言も聞き漏らすまいと耳を傾ける。
 上条も、『魔術』とか『魔術師の組織同士の対立』などいった、上条自身にも理解しがたい部分をぼかして話したほかは、極力正直に言ったつもりだ。
 今の、インデックスとの関係のことも含めて。
「じゃあ、あの子が、当麻の…今の、恋人…」
「ああ、そういうことには……なる、な」
 否定する材料はない。
 記憶を失う以前の関係を――吹寄制理が、その性格から言っても捏造したりする筈はない。
 第一、男女関係をでっち上げて損をするのは男ではなく女の側、つまり吹寄の方だろう、とも上条は思う。
 このことも、自分が覚えていないだけ――何があったか、欠片すらも憶えていないのは自分だけ、他の皆は多少なりとも自分が何者かくらいの記憶はあるのだ。
 むしろ、記憶喪失となったことを、隠していけると思ったこと自体、無理があったのだろう。
 だからこそ、本当のこと話さなければならないのだ、と思う。
 上条の言葉を神妙な表情で聞いていた少女は、寂しげに微笑むと、
「おんなじ振られちゃうなら、自然消滅より…はっきり言ってよ、って、思ってたけど、治る見込みもない記憶喪失だなんて。でも、ふたりのこと、秘密にしたいばっかりに、貴様のお見舞いにも行かなかったんだから、こんなこと…」
 言いながら、明らかに無理に作っている笑顔のその瞳から、涙がこぼれ落ちた。
「あ、あれ?」
 それでも笑顔を保とうとして、しかし止めどなく涙は溢れて。
 少女は耐えることが出来なくなる。
3553rd Term ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 02:04:11 ID:ISSoB7K3
「嫌よ、やっぱり嫌」
 笑顔が崩れた。
 そうして、少女は隣に腰掛けていた少年にすがり付くと、嗚咽で発声もままならないのも構わずに言葉を絞り出す。
「貴様のせいじゃないのは判ってる、でも、こんなのは嫌よ…」
 上条は何も言えない。ようやく、名前を呼ぶことが出来ただけだ。
「吹寄…」
「記憶喪失なんだもの……。今までのこと、忘れちゃってるんだもんね、教室でもどこでも、あんな態度取られてたら―――あたしのこと、嫌な女だっ、て思うわよね、
当然よね、でも、でも、あたしは貴様のこと、好きなんだもの…、あ、諦めなきゃ、駄目なの?」
 嗚咽混じりの声を必死に紡ぎながら、上条の肩に顔を埋めて、吹寄は上条の胸元に抱きついた。

 吹寄が上条の胸元に縋りついて、その顔を見上げる。流した涙の跡が、乾ききらずに頬にくっきりと線を描いていた。上条は掛ける言葉を持てない。
 話しかけることも出来ないままに、その瞳を見つめ返した。
「じゃあ、せめて―――」
 一度、唇をかみしめてから、吹寄が呟く。
「最後にもう一回、抱いてよ」
 思わず肩を掴んだ。乱暴に扱うつもりは、上条には無かった。しかしそれでも、驚いて少女の肩を掴んだ腕を伸ばし、その身体を引きはがすような格好になってしまった。
 上条の行動に驚いた様子の少女に対して、今度は別の意味で慌てた言葉がもつれて吐き出される。
「ま、待て吹寄! どうしてそう言う方向に話が! 確かに記憶のことは、その、しかし、だからって女の子が言うような―――」
 しかしその少女、吹寄制理は、肩を掴んだ少年の手を覆うように自らの手を重ねた。
「他にどうしたら当麻とのこと、忘れられるの? ううん、忘れたくない、忘れない。でも、諦めるしかないのなら」
 じっ、と上条の目を見つめ返す。重ねた手を上条の腕に滑らせて、その首を抱いた。え、と上条が問い返そうとする瞬間にも少女の顔が急接近して、
 少女の温かい唇が上条の唇を塞ぐ。
 驚く間さえなく少女の体重が覆い被さってくる。押し倒されるような格好で、上条の背中がベッドに埋まる。吹寄が唇を離した。
「イヤとは言わせないわ。嫌な女ならそれでもいいわ。あたしだけの自己満足で良いんだもの。当麻は……、き、貴様は、犬にでも、噛まれたと思って我慢しなさい」
 当麻、と呼んだのを貴様と言い直して、気丈そうな目つき(しかし、作っている、というのがすぐに上条にも判る)で少女が上条を見下ろす。
 如何に鈍い上条でも、その本気が判らないはずがない。
 目の前の少女の瞳を見つめ返して、とまどう自分の気持ちに鞭を打った。
改めて思うのは、記憶を失ってからの僅かな間に見たその姿だけでも、この少女が嘘をつくような人間ではないこと、決めたことをたやすく曲げるような性格ではないこと、等々……。
そうして上条は、脳裏に映る純白の少女の姿を無理に振り払って、目の前にいる少女の肩に置かれたままの自分の手をその首に廻し直すと、今度は上条から少女を抱き寄せる。
「あとで後悔しても、知らないからなと言いたいんだが……俺、顔に出るぞ?」
 少女が呟く。
「……ばか。そんな心配、まだ早いわよ」
 そうして、どちらからともなく少年と少女はもう一度、唇を合わせた。

                     −*−
3563rd Term ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 02:04:41 ID:ISSoB7K3
「あたしが、したげる……。じっとしてて」
 絡まる舌を離した吹寄が、熱くなった息を荒く吐きながら言った。身体を浮かせて上条の腰の方に移動する。
「なんだ。もう、こんなにしてるんじゃないの」
 ふふ、と含み笑いのような吐息と共に聞こえる吹寄の言葉に、上条が呻く。
「無茶言うなよ……。そっちのコントロールが出来るほど、カミジョーさんは達観してもないし聖人君子でもないんだから」
 上条のやや恥ずかしげな返事に、吹寄はさらにふふ、と息を漏らすと躊躇いもなくその手を膨らんだ上条のスラックスの上に伸ばし、撫でさするように動かした。
 うう、と耐えられずに呻く上条の声を聞きながら、吹寄は手と同時に寄せていた口でチャックのタブに噛み付いた。
 そのまま、ジー、という音を聞きながら口でチャックを引き下ろす。手を開いた隙間に伸ばすと、ごそごそとぎこちなく、だが、それ故に反って強い刺激を上条に与えつつ、吹寄はトランクスの隙間から上条の硬くなったそれを引きずり出した。
「……や…、……こんなに、大っきかったっけ…」
 吹寄のとまどうような声が聞こえた。上条は大きくなった分身をぎゅっと握りしめられ、恥ずかしいやら気持ちいいやら、どうにも吹寄の方を見られない。
 唐突に、水っぽい感触が上条を襲った。
「う、うあっ」
 暖かいのか熱いのか、ぬるりと伝わるその刺激に、向けられずにいた視線が思わず走る。
「ん……」
 頬を染めながら、吹寄が上条の分身をその口の中に飲み込むように咥え込んでいた。
 少女が顔を下ろす。深く飲み込まれると、にゅる、と舌と唇の感触が上条を襲い、喉から無理に絞り出されるように呻き声が出た。
 吹寄は何度か頭をストロークさせてから上条のそれを離し、今度は舌先と唇でちろちろとその先端を責め上げる。
「はっ、うう…お、おい吹寄、汚いって……」
 上条のその呻きに、吹寄は声の方向を見上げると、
「汚くっても、いいわよ……。当麻のだから」
 そう言って、離した舌と唇をふたたび上条のモノに戻す。同じようなやりとりを数度繰り返し、そのたびに離すことを拒否され、反って少女から与えられる刺激が強くなり――
「きゃっ」
 吹寄が悲鳴を上げた。責められ続けて、上条も耐えかねたのだ。予告も出来ずに白濁した欲望が吐き出される。吐き出された欲望が、少女の口を、顔を、こぼれ落ちていた髪を汚した。
「う、やっぱり、にが……」
 呟きながらも、吹寄は口をその手で覆うと、こくん、と喉を鳴らして口の中に吐き出されたそれを飲み込む。飲み込んでから、紅潮したその顔を上条に向ける。少女もまた、興奮しているのだろう。上気してやや空ろになったその目で上条を見つめながら、荒く息を吐きつつ言う。
「なんで、もう出しちゃうのよ……」
「いや、その、そんなに責められたら――」
 やはり息を荒くさせつつ答える上条に、吹寄はその手元に握りっぱなしだったものの感触を確かめつつ、
「でも、もう大丈夫かな?」
 と、いたずらっぽく瞳を輝かせる。そうしてずい、と上条の顔にその顔を寄せてぎゅう、と抱きつき、ベッドの上で転がって身体の位置を入れ替えた。
 上条の下になった吹寄が、今度は視線を上に向けて甘えるような声を出す。
「…ねえ…、……脱がせて?」
 ごくり、と、興奮が上条の喉を鳴らさせた。上条の興奮を映し出した目を見て、吹寄自身も同じような色を浮かべつつ、もう一度、誘うように声を出す。
「当麻が…脱がせて…?」
3573rd Term ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 02:05:40 ID:ISSoB7K3
 荒い息を吐きながら手を伸ばす。セーラー服の裾に手を掛けると、ぐいと上にずらした。
「あっ…」
 言いながらも実際に手を出されて少し緊張したのだろう、少女の露わになった白いお腹が、とまどうよう声と共にきゅっ、と震えた。それでも止まらない上条の手でずらされた制服の布地が、同年代の少女たちと比べても大きな乳房に引っかかる。
 引っかかって、それでも無理にずり上げようとして、ぶるん、と白いブラに包まれたふたつの山が震えながら飛び出した。
「――うむう……」
 耐えきれずに、上条はセーラー服から手を離すと、そのスリークオーター・カップのブラに隠された、はち切れんばかりの乳房に顔を埋めた。離した手はスカートへと伸ばす。
 はあはあ、と興奮の息を吐きつつ、上手く外れないスカートのホックにもどかしさを憶えつつも、まるでもぎ取るような不器用さでそれを外す。その下のジッパーに手を伸ばした。半ばジッパーが下りたところで強引にスカートを下ろす。
 ブラに隠されていない肌に吸い付く。最初は軽くキスをするように唇を掠らせていたが、すぐに我慢が出来なくなって舌を這わせる。さらに、唇で強く吸い付いた。
「…ふあっ、あふう……、ふくっ、あっ、やん…、もっと……」
 吸い付かれて、吹寄がその声に艶を混ぜてくる。
 むき出しになったお腹を撫でながら、唇を離して上条が呟いた。
「イヤなのか、もっとなのか、どっちなんだ吹寄?」
「……ひあ、う…っ、いじ…わる…」
 上条自身も、悪ノリを始めた自分に気が付いている。もしかすると、記憶を失う前には、本当に、こうやってこの少女と肌を合わせたのだろうか。
「いじわるなんてしませんよ、カミジョーさんは」
 言いながら、少女が身もだえするうちに、カップの浅いブラの隙間からちらりと顔を出してしまったピンク色のつぼみに向かって、強引に舌を差し入れる。羞恥からか、興奮からか、やや硬くなり始めていたその先端が上条の舌の上でぷるりと震えた。
「きゃんっ」
 ピンク色のつぼみ、つまりは乳首を嘗め上げられて、吹寄が悲鳴を上げる。
「おっきいのに敏感なんだな……。ううむ、けしからん」
 言いながら、今度は視界の端に映るフロントホックに空いていた手を伸ばした。
「ほ、ほんとに……、と、当麻…、やんっ、あふ、……なんで…」
 胸に吸い付かれ、お腹や太腿を撫でられて、すでに艶っぽい喘ぎが混じる声で吹寄が上条に対して声を漏らした。
「……前とおんなじ事、…言う、わけ……? 本性は…前とおんなじ、エッチな当麻、だから…?」
 何故、初めて見るフロントホックをこうもたやすく外せるのだろうと思いつつも、指で外したホックを弾く。
 白くつん、と大きくそそり立ったふたつの膨らみが、戒めから解き放たれて大きく揺れた。
 その、思わず感嘆の溜息を吐くような双子の峰は、重力に引かれながらも強固に逆らい、ピンク色の三角点をしっかりと上に向けている。
 ごくりと息を飲みながら嘗めるようにふたつを眺め、その持ち主の目に視線を移す。持ち主の少女は真っ赤に顔を染めながらも、まろび出た乳房を隠すことも出来ずに上条を見つめ返した。
「……なんかえらいこと言われてるな…。でも、男の子の本性は皆エッチだと思うのですカミジョーさんはっ! それが、こんなにエッチなおっぱいを目の前にすればなおさらっ!」
 言われてさらに真っ赤になった吹寄の顔を改めて、上条はその乳房に唇を戻す。
「ああんっ、やっ、はっ、あうふ……」
 ここまで来ると、もう少女の声も耳に心地よい。お腹に這わせていた手を、下腹部に伸ばす。つつ、とその割れ目を狙って指を這わせた。
「きゃふっ」
3583rd Term ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 02:06:14 ID:ISSoB7K3
 喘ぎが耳を突く。
 少女の下着越しの感触にも、もうぬるぬるとした感触が感じ取れる。その布切れをずり下ろそうとして、少し下にずれたところで、触りたい、という欲望が脱がそうという欲望に勝り、
思ったより密な吹寄の下草の感触を乗り越えながら、指を直接その割れ目にあてがう。
 奥から漏れ出していた蜜が、上条の指を濡らした。その指を上下に動かした。
「はう、あ、くっ……、おね、がい…、久しぶりだから、もう少し、やさしく…して……」
 嘆願するような喘ぎが聞こえる。気分的にはむしろ煽られたのだが、それでも指の動きが少しでも柔らかになるように、焦る気持ちを抑えて力を抜いた。
「あっ…、とう、ま……、いい…」
 しかし、はやる気持ちは抑えても抑えきれるものではない。
 自らの快感を言葉で伝えられて、弾き出されるように欲望が溢れて体を動かす。両手で少女のショーツの両端を掴んだ。
体を起こすと、ぐいとそれを引き抜く。少女の茂みが露わになり、足を合わせてその奥を隠そうとするそれよりも早く上条はその両足を掴むと、ぐっと両膝をこじ開ける。
「あっ…」
 少女のためらうような羞恥の声に、気持ちがさらに煽られる。開かれた両膝の向こうで、少女の花びらが自らの蜜に濡れてきらきらと光った。
 ぐい、と顔を寄せる。舌を伸ばす。襞を掻き分けて、蜜を湛えた奥の壷を探った。吸うように唇を沿わせ、舌で襞の奥をかき回す。
「やっ、だめ、汚いよ……」
 喘ぎながらも吹寄が抵抗の声を上げた。体は――云うことを聞かないのだろう、上条になされるがままだ。
「吹寄が俺のにおんなじようにしてたのに、吹寄のが汚いワケ、ない」
「ああっ、ひっ、ひあう、うあ、ふっ、あ、あ――」
 言われて、吹寄の口から漏れ出るのは、もう上条になされるがままに漏れ出る喘ぎばかりだ。
 指を差し込む。きつめの抵抗を感じたが、それでもぬる、とその愛液が潤滑油となって奥へと導く。
「ひゃあううっ」
 少女がびくりと跳ねた。が、痛みによるものではなさそうだ。それを確認すると、上条は指で蜜壷の奥を丹念にまさぐった。
「ひい、ふあ、ああ、ああん、あっ、やあん――」
 上条の指の動きのままに、少女が面白いように体をくねらせて善がる。『ここ』も大分ほぐれてきた様だし、なによりもうそろそろ自分も我慢できない。
 指を抜いて、シャツを脱ぎ捨てた。ビクビクと跳ねる分身を入り口にあてがった。
 吹寄が涙目で上条を見上げる。喘ぐ息の中から声を絞り出した。
「いいよ、来て……。あたしも、当麻が欲しいの……」
3593rd Term ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 02:08:01 ID:ISSoB7K3
「いいよ、来て……。あたしも、当麻が欲しいの……」




「はっ、はあっ、あ…つい、当麻の、熱いのが……」
 息を荒げて吹寄が呟く。腰にがっちりと脚を廻されて、吐き出してしまった欲望が少女の膣内で暴れているのだ。息を荒げられるたびにぎゅっと締め上げられて、入ったままの分身がびくびくと震えながら吐き出しきれなかったその残りを押し出す。
「……あんっ…、あふっ…」
 そうしてビク、と上条の分身が震えるごとに、艶めききった喘ぎと吐息が上条の耳を襲う。
「やっ、あっ……、んん…っ、あ……っ?」
 絶頂を迎えて力の抜けていた少女の腕に、少しだけ力が戻ってきた。その腕を廻していた上条の首が、ふたたび引き寄せられる。
 瞳を潤ませ、未だ息を荒げながらも、どこか嬉しそうに吹寄が引き寄せた少年の耳に囁いた。
「なか、で…、また、大きく、なってるわよ…? 当麻の…エッチ」
「ばっ、ばか、あのな、その――」
 慌てる上条を引き寄せる腕の力が、もう少しだけ強くなる。
「……いいのよ。だって、あたしの…中で、だ、もの……」
 囁く少女に顔を向けようと首を動かした。真横にある少女の顔が、同時に動いてお互いが向き合う格好になる。そうして顔が向き合った瞬間、
「んっ……」
 唇に吸い付かれた。吹寄制理の肉感的な唇が、貪るように上条の唇を吸う。その感触が、硬くなった分身にさらに血液を送り込んだ。
 少女が唇を離した。
「んっ…、や、もっと大きく…」
 喘ぐように呟いて、大きく息を吐くと、吹寄は上条の耳元に唇を寄せてふたたび囁く。
「ねえ、お願い……。その、……大きく……なっちゃったの、……すぐには収まらないんでしょ? あたしで……片付けて?」
 そう言いつつ、恥ずかしさもあったのだろう。上条の目に映る、もともと上気して火照っていた吹寄の顔や首元がさらに赤くなった。背中がぞくっと痺れる。その痺れに小さく呻くと、同時に漏れた吐息に肌を撫でられた少女がまた喘ぐような小さな声を上げた。

 返事をする代わりに、手を寄せて目の前の乳房を掴む。上条と吹寄の二人から、熱い吐息が同時に漏れた。

                     −*−
3603rd Term ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 02:09:26 ID:ISSoB7K3
「ほんと、相変わらずタフ…って、憶えてないんだっけ。ごめん」
 上条の真横で、枕に顔を埋めた吹寄が言った。
「憶えてないのは全面的に俺が悪い気もするけど。でも、カミジョーさんだってクタクタよ? 結局、えーと、何回したんだ? タフって言うなら、それはふきよ――」
 言いかけた上条に、寝ころんだまま吹寄が詰め寄る。上条の胸に半身を乗り上げると、裸の胸がぐいと押しつけられて変形した。
「あたしじゃなくて貴様がエッチなの! いいわね? それから、名字で呼ばないで。憶えて無くても二人だけのときは名前で呼んで」
 言って、少女は少しだけ思案げな顔になると、ふたたび上条の目を覗き込んで言った。
「決めたわ」
「……決めた、って、何を…?」
 妙に真剣な顔つきになって自分を見下ろす吹寄に、上条が問いかけた。聞かれて、少女はさらに真剣な顔になる。
「貴様の、当麻の記憶喪失は事故だもんね、今の今まで勘違いしてたけど、あたしが引っ込む理由なんて――そりゃ、勘違いしてたから、お見舞いとかしなかったのは悪かったけど――
無いじゃない。聞いてた限りじゃ中学時代に彼女なんていないって言ってたし、あ、これも貴様の弁だから半分信用してないけど、でもそれならあたしが最初でしょ? だから、決めたの」
 真剣な顔つきで、しっかりと上条当麻を見つめながら一気に言った吹寄制理は、ここでいったん大きく息をすると、

「復帰のチャンスは狙っておかなきゃ。あの子に貴様が振られたら、あたしがちゃんと元のポジションに収まり直して上げるから。そうね、それまではあたしは貴様のセフレで辛抱してあげるわ」

 目を輝かせながら、そう言いはなった。
「ぶほっ! ふ、吹寄! ちょ、おま、」
「反論は許さないから。それから、名字で呼ばないでって、さっき言ったはずだけど?」
 相も変わらず名字で呼ばれることに気を悪くしたからか、それとも決意表明のつもりなのか、視線を鋭くした吹寄が両手を伸ばして上条の頬をつねる。
「ぢょ、わがっだがら、いだい、いだいっでば」
 ぎゅう、と両の頬を引っ張られて呻く上条を見て吹寄が笑う。笑った拍子に力が緩んで、上条は顔を振ってその手から逃れた。
「この際だから、あたしがこいつの彼女です、って顔してても良いんだけどな。……そしたら、あの修道服の娘はともかく、他のコたちに、あたしが一歩も二歩も有利なトコにいるんだって見せつけられて……う、それ、良いかも……。
でも、そうすると、また毎度のように上条属性がー、って叫ぶ連中が出てくるのよね…。どうしよ?」
 外れた両手を上条の胸元で組み直し、そこに顎を置いた吹寄が半ば独り言のように呟く。
「へ? 有利とか不利とか、一体何の話だよ?」
3613rd Term ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 02:09:55 ID:ISSoB7K3
 聞き返す上条を、少女がじとっ、と睨み返した。しかし、その表情もすぐに元に戻り、
「ホント、無神経で朴念仁なところだけは一緒なんだから。事情を知らなくて、こっちは本当に不安で気が気じゃなかったのに。……まあ、いいわ。ところで、ねえ、あたしはやっぱり『カミジョー属性最後の砦』のふり、してたほうがおもしろい?」
 勢いよく上条に声を投げかける。
 不思議なほどに饒舌になっている吹寄の姿も、ここまで来ると、もはや上条に反論の言葉はない。
 実は自分も、不幸だと叫びながら、吹寄のツンとした様子を見てほくそ笑んだりしてたんだろうか、でもそれって俺のキャラじゃないよなー、と思いつつ、
「いや、好きにしたらいいと思う。俺としては従うだけです。でも、また記憶喪失になったって知らんのですよ、カミジョーさんは」
 と、溜息。それでも、この溜息に(少しくらいふざけても良いか)などと言う思いが混ざるのが自分でも判って、唇の端が歪んだ。
「ふーん。当麻も、結局連中からかって面白がってるんじゃない。じゃあ、前と一緒で。あ、でも、今度は記憶喪失やってる暇なんてないほど構ったげるから。大丈夫よ。簡単にバレるほど不器用じゃないし」
 笑いながら吹寄が答える。この状況には、大いに問題有りなのかもしれないが、それでも少しは気が楽になったような気がする。
「今のこの状態、俺にとっては浮気なんですけど。いつかそれがバレて、死にそうになるのは俺だけ?」
 軽口を叩いてみた。それを聞いて、口元、というか表情全体では笑いながらも、ジト目を作って吹寄が答えた。
「状況知らなきゃ、こっちこそ無視に放置の上、浮気されてたワケだけど? そのときは、半殺しにでもされときなさい。でも後で、ちゃあんとあたしが回収してあげるから」
 吹寄が上条の頬を突きながら言う。上条、ふたたび溜息。
 それを見ながら、吹寄は幸せそうに微笑んだ。
「あ、そうだ、シャワーでも浴びる? 汗、かいちゃったし」
 ようやく話も落ち着いたようだ。吹寄の提案に、ややじっとりする自分の肌を見返して上条は肯首でその返事をする。少女が胸の上から降りた。
「タオル、出したげるから。あのドアよ、行ってきなさい」
「そうだな、そうする―――あれ? なんか、目、回って――」
 ベッドから降りて立ち上がろうとした上条を、猛烈な目眩が襲った。ふわっ、と浮き上がるような感覚と共に視界が混濁する。膝が砕けたときには、その、膝が砕けたことも上条の感覚としては伝わっては来なかった。
 昼に倒れたときは辛うじて意識はあったものの、今回は意識を失った、という認識すら出来ずに上条は床に崩れ落ちたのだった。
「や、と、当麻っ! ちょっと! やだ、きゅ、救急車っ!!」
 吹寄の叫び声も、もうすでに聞こえない。

                     −*−
3623rd Term ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 02:10:33 ID:ISSoB7K3
「いや、ただの過労、みたいだけどね? こうも定期的に入院する理由が出来る、というのも器用なことなんじゃないかと、僕は思うんだけどね?」
 点滴の指示を看護士に出しながら、カエル顔の医者が言った。
 どうもあの後、本格的に意識を失ってしまったらしい。気が付くと、上条はいつもの病室――いつもの病室、と判るところが情けない気もする――で朝を迎えたところだった。
「あ、心配要らないよ? 君の入院は年中行事みたいなものだから、君の担任の先生に連絡するように言って貰ってあるからね? 夕べのうちに連絡ならしてあるからね?」
 指示を終えたカエル顔は上条にそう言うと、今度は顔を上げて口を開く。
「君も、退院したばかりだろう? 心配なのは判るが、あまり無理をするのは良くないんだけどね? 一度帰って休んだほうが良いんじゃないか、と一応は言っておくよ?」
 その目線の先、上条のベッドを挟んで反対側には、吹寄が上条の手をぎゅっと握ってベッド脇の椅子に腰掛けていた。
 上条が気が付いたときにはすでにそうしていたので、いつから居たのかは判らない。が、上条が汚してしまった髪もさらさらと綺麗に光を映しているし、一目見て、昨日の夕方の情事が判る格好でないことにだけ、上条はほっと息をついた。しかし、
「まあ、夕方までは寝ておくんだよ? また見に来るから、あ、そうそう、過労は過労でも、若くして腎虚を起こすんじゃないか、というほどもお盛んなのは避けた方がいいと思うね?」
 その言葉に上条がブッ!! と吹き出すその隙にも、カエル顔の医者が病室から出て行こうとする。引き戸に手を掛け、横にずらすと同時に―――
「とうまっ!」
 純白の修道服を着た少女が飛び込んできた。その背後で、アンデレ十字の少女が笑いながらひらひらと手を振る。

「インデックス? 小萌先生とは会えたのか? 食事は……」
 その姿を見て、上条が話しかけようとするのをインデックスが遮る。
「何してるんだよっ! こもえは心配ないって言ってたけど、私、わたし……」
「いやー、女の子に心配かけるのは感心できないと私も思うなあ、うん」
 半泣きになったインデックスが上条に縋り付く。その後ろのテルノアも、口調は軽口を叩くような感じながら、目には心配しました、というような色が見て取れた。
 しかし、その二人も上条の手を握るもう一人の少女がいることに気が付くと、
「あら? ほんと、目を離せない男の子だなあ、上条くんは」
 アンデレ十字の少女の呟きは、先と同じく口調は軽口のようでも、今度は鈍い上条にもそのトゲが判るほどにその色が変わった。そして、銀髪の少女が握る手の力がぎゅう、と強くなる。
「……とうま?」
 純白シスターから漆黒のオーラが立ち上る。一瞬にして険悪な表情に変わったインデックスは、ギリギリと上条の腕を掴む力を強めていった。
「その子、なに? 誰か、じゃなくて。朝早くから、なに? 話すなら今のうちかも」
「え? いや、その、あのね、これはそのインデックスさん? テルノアもその目はなに?」
 上条が慌てて言い訳をしようとすると、反対側の少女――吹寄制理が口を開いた。
「え、あの、朝早くから、じゃなくて、夕べから付き添ってたんだけどね」
 へ、と上条が振り向く。吹寄の言葉は続いて、
「上条の体調が悪いのを無理矢理連れてったのはあたしだし、あ、でも、本当はまともに食べてないみたいだったからどうにかしてあげたかっただけなんだけど、それなのに、あの、その、こっちが原因でまた倒れさせちゃったみたいだし、だから―――」
 しかしその台詞も、後になるにつれて声が聞き取れないほどに小さくなり、最後の方に至って、吹寄は赤くなってごにょごにょと呟くだけになってしまった。

「………とうま…、なにか、言い残すことは?」

 どす黒い怒りのオーラを発していた純白シスターがぼそり、と呟く。その後ろのアンデレ十字を下げた少女がエイメン、と囁き、
「ぎゃあああああっ! 砕けるっ! ダメになるっ! 上条さん死んじゃうっ!」
 猛獣少女の噛み付きを受けてのたうち回る、上条の悲鳴が病院を揺らしたのだった。
363579 ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 02:12:39 ID:ISSoB7K3
改行を怠けましたゴメン。
吹寄のターンを予想した人当たり。

次は誰のターンかねえ。
364名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 02:19:15 ID:2lrPHSKy
リアルタイム一番槍GJ
365名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 02:20:02 ID:7RkCbReI
GJなんだよ!
366579 ◆UHJMqshYx2 :2008/03/31(月) 02:22:51 ID:ISSoB7K3
言い訳しとくの忘れた。

一巻で、インデックスの全裸が上条当麻生まれてはじめての女の子の裸、と明記してあるのよね。
それを承知の中二病だから突っ込まないでねorz
367名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 02:49:01 ID:V2gzQnNoi
GJ!!
上条が既に経験済みだったIFってことにすれば無問題さ
368名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 07:56:34 ID:3rV6o782
>>347
ここでおkですよー
369名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 09:57:56 ID:EHP/BYgF
GJ!! GJ!! GJ!!
吹寄の魅力に転びそうだぜ……
370名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 11:25:47 ID:9udW71z3
着衣属性だったのですね
371名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 19:50:26 ID:9jNT6cd4
ss保管庫に入れないんだけど
372名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 20:45:01 ID:YcIrjVUd
ありゃりゃ
373名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:16:39 ID:0SMifLLo
黒子のエロも初春のエロも・・・まっています
待っています・・・・・・いつまでも・・・いつか、星の海で

ついでに滝つぼ×浜面の純愛も・・・
374名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 23:22:31 ID:9yD/GS6Q
打ち止めが一方通行に快楽神経操られてあばばばばってなってるの見たい
375名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 07:38:15 ID:sALGibaU
>>374
なんか定期的に現れて同じようなこと言ってね?
まず自分で書いてみたら?
376名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 11:44:16 ID:shfqgpPC
579氏GJ!!!
377名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 12:15:38 ID:mNWq8NY5
遅れ馳せGJ!
デレ吹寄がこんなにも破壊力のある兵器だったとは…!!

あ、>>347みたいな人、これから増えそうだけど、どうするか決めてたっけ?
378名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 17:27:44 ID:/gcytRKl
>>374
俺は逆に、一方さんが快楽神経弄られてるところが見たい
379名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 17:29:00 ID:SfY9Sw2o
>>377

原作『〜禁書目録』の中の別視点として『〜超電子砲』がある訳だから容認すべきだろう。
演繹的に考えて。

そもそもスレを分ける必要性も無いし、住人も同じになるだろうし。

今でこそ『〜超電子砲』はオリ展開だが、今後、原作と内容が被らないとも限らない。
そうなると「これはこのスレ」、「それはあのスレ」といった線引きが難しくなる。

当該板、他作品への配慮も理由の一つ。


よって原作と超電子砲で住み分けるべきではなく、このスレで「御坂のスパッツホァァァァァァアア」すべき。



あくまでも個人的な見解なんだからねっ!
380名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 18:06:52 ID:uey6PtzF
>>379

賛成であると肯定します。

しかし『超電磁砲』独自の展開に基づくSSであった場合には、事前に注意書きした方が良い。
原作しか読まない人が話に付いていけない可能性があるので。

それと、同じ理由で『超電磁砲』の話題で雑談するのも控えめにするべきでしょう。
禁止にするほどでも無いけれど、その辺は適宜に煙たがられない程度で。


それと>>379に言わせて貰う。
御坂はスパッツじゃなくて短パンに決まってるだろうがこらああああ!
381名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 18:29:46 ID:Ck1voXnG
どっちでもいい

姫神は俺の嫁
382名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 18:38:14 ID:bN9QESCz
>>381
そげぶ
383名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 18:41:32 ID:5Uy+YGyW
本スレで五和の話題が出て、なんか唐突におしぼりコキという電波が…
いやなんでもない、忘れてくれ
384名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 18:42:58 ID:hmy8ntsU
>>379
俺も賛成だ

むやみにスレを分けて住人が分裂する可能性があるならそれは回避したい
むやみやたらなスレ分けは過疎になる原因の一つだからな

それに本編であまり活躍することのないキャラもいるから
番外とはいえ超電磁砲がきっかけで新しい職人さんが流れてくるかもしれない

あと>>379-380に言わせてもらう
御坂スパッツ短パンより黒子ミニスカだろうがああああ!
385名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:28:25 ID:b8rijXne
>>379
同じく賛成だ。
無駄にスレを立てるのはサーバ資源の無駄遣いだしな

だが!そこは御坂とパジャマだろうがよおおおおおおお!
386名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:33:46 ID:Q+oBiuko
>>379に賛成なのがもう一人ここに。
それにドラマCDのキャラもアリなんだから超電磁砲もありじゃね?

しかぁぁぁぁし!制服(下から仰ぐと見えちゃうミニスカ仕様)の魅力こそが最強だろうが!!
387名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:39:49 ID:i9MCYQU5


落下型ヒロインのみならず、義姉義妹義母義娘双子未亡人先輩後輩同級生女教師幼なじみお嬢様
金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアセミロングショートヘアボブ縦ロールストレートツインテールポニーテール
お下げ三つ編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護婦さん
メイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さんロリショタツンデレチアガールスチュワーデス
ウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス病弱アルビノ電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックス

ガーターベルト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット
水着バカ水着人外幽霊獣耳娘をも愛する俺には関係の無い話だ
どれも組み合わせで最強の存在となりえますヨ?
388名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 19:55:30 ID:b8rijXne
青ピ乙
389名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:10:09 ID:Jj6C0+lM
ここは青ピが多いスレですね!

あとひとつショry・・・いやなんでもない
390名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:39:14 ID:Zm9LCfrq
>>379に賛成 って今更言うまでもなく多いなw
気が早いが、次スレの>>1はそのへんフォローしとかないとだな
391名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:51:04 ID:Mvx+6kJy
遅れ馳せながら>>579氏GJです。
デレた吹寄さんに予想以上の破壊力があろうとは…。これだけ可愛いと馴れ初め篇も書いてほしいな、と思いました。
392377:2008/04/02(水) 02:57:42 ID:O02DaefD
二重書き込みしたかと思ったw
393名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 03:28:05 ID:O9XoV1V9
>>378
同意。
通行止め、正確には打ち止め×一方通行が好きだ
394579 ◆UHJMqshYx2 :2008/04/02(水) 11:10:37 ID:IVhx9ieh
新刊の時間規定以外は・・・何でもアリなんだと思ってたよ、おいちゃん。
テルノアも佐天ももう出してるよ・・・orz

どうなるか決まったら、おっさんにも判るように教えておくれ。


>>391
電波を送りゃれ、耳から血を拭くほどwww
395名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 12:36:46 ID:PqlYyte2
>>383
妄想が止まらないじゃないか
どうしてくれる!!
396名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 13:10:38 ID:iNc2HYX0
だれだー俺に浜面×絹旗×滝壷の3Pネタを送ってきたのは
送るなら俺じゃなくて職人さんに送るといいぞ
397名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 13:19:08 ID:pCSWqi50
俺に電波送ってきた電波使い。
上条さんの家に治療を終えたミサカ妹が住む事になる話なんて俺には書けないぞ?
398名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 14:50:49 ID:+MwM/EV3
御坂の電流が彼女自身の陰部に逆流し、性的な興奮が止まらなくなり、その電流を排除してもらうために当麻の右手を奥深くに受け入れるって電波を受信した。

まったく、こんな変態な電波を送信した奴は誰だよ
399名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 15:19:13 ID:IotQViye
誰だ?オイラに五和が上条に媚薬入りのおしぼりを渡してくんずほぐれつになった上に、その現場をねーちんに見つかってなし崩し的に3Pに発展したところ、を土御門に見つかって三人で処分する電波送った奴は?
オイラは職人じゃないから書けないぞ?
400名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 15:56:52 ID:TONtKuZg
おまいら電波の感度が良すぎたwww
401名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 17:34:48 ID:pBSNkUAC
>>378
「ふ……ゥッ…! オイコラ、クソガキさっきから何してやがッ、あァッ!?」
「何って……いつも通り、ミサカ達のネットワークであなたのベクトルを制御しているだけだと、
 ミサカはミサカはしらを切りながらもぶっちゃけ抑え切れない笑みを浮かべてみる」
「アホかッ!! 制御ッてェのは物事を正常に動かすためのモンだろが! それをおま、オマエがやッてんのは明らかに逆、ッつーかテメェさっきからどこ弄んでェひうァッ!」
「……いつもの強引なあなたも好きだけど、今こうしてベッドの上で可愛らしく悶えているあなたも大好き、と
 ミサカはミサカは今更ながら改まってあなたに告白してみる」
「ぎっ、テ…………メェ、……フゥッ、終わッたら覚えてやがrゥあァァッ!?」
「服の上から軽く触れただけでこの反応、では直に吸ったらどうなってしまうのだろうと
 ミサカはミサカはあなたの白い肌から突き出した乳首に吸い付く五秒前」
「うォい、待、ふざけンなそこは本気でヤバ、ひぎィィああああああァッ!!」

全く、電波飛ばしてばかりじゃ収拾つかんだろが。
まあとりあえず>>378の通行止め、間に合わせの小ネタな。レベル1の俺にはこれが限界だ
402名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 21:13:28 ID:Df5oAmdx
>>401
神が舞い降りたようだ
403名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:34:31 ID:lwYXdPMM
どうみてもレベル5はあると思うが・・・
GJ!!
404名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 22:45:43 ID:KFwv5xYe
お前ら甘やかしすぎだ。>>401はせいぜいトラウマ克服後の結標レベルのGJだろう
405名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:20:37 ID:iNc2HYX0
レベル5じゃねえかwww
406名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:31:52 ID:TLLrEh64
テラGJ!
だめだ、これイイ
407名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 23:33:39 ID:BEwTAGDi
>>401
GJ!
408名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 09:07:21 ID:pnJwyNv5
おだてられたLV1がわりと本気で上条×美琴を書いたようです。短パンもスパッツもいいが、その他も創れることこそ二次の魅力。


学園都市の建造物の狭間。学生の多い通学路からはそう離れていない、人気のない薄暗い路地。
普段はここに何人かのスキルアウト……というか落ちこぼれ共が溜まっているのだが、この時に限ってはチンピラの一人もいなかった。
居るのは、少女が一人。それもこの淀んだ空気には最も似つかわしくないと言えるであろう、常盤台の制服を着た中学生である。
彼女がもたれかかる壁の周囲では、能力行使の名残である焦げ跡から未だ煙が立ち昇っている。
「……雑魚相手には極力使わないって決めてたのに」
御坂美琴は、自嘲気味に呟きながらもしきりに辺りをキョロキョロと見回して落ち着かない様子であった。
しかし、この仕草が暴漢の類を恐れているゆえでないことは超電磁砲の異名から察して言うまでもない。
おまけに焦っているようなその顔は、明るくはないこの場所においてもハッキリ分かるほどに真っ赤だった。
少女の独り言は続く。
「で、でもしょうがないじゃない、アイツらが私のことジロジロ見るからっ。だって今、私……うう、やっぱり……」
「やっぱり、何だ?」
俯き気味にボソボソ何か言っていた少女は、突如聞こえた男の声にびくりと硬直した。
同時に視界に写ったのは、見紛うことなき待ち人の少年の靴。
視線を戻せば、らしくないニヤニヤとした嫌な笑みを浮かべたボサボサ黒髪の少年の顔が目の前にあった。
409名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 09:08:40 ID:pnJwyNv5
「と、当麻……っ」
下の名前でこの少年、上条当麻を呼べるようになったのは最近のこと。
彼の笑顔の意味を知っている少女は、未だ顔を火照らせながら怯えるように壁に背中を張り付けた。
「心配だったんだぞ? こんなところで俺の美琴が傷つかないか、他の男に汚されないかとか」
上条は後退りした美琴の細い腰にさりげなく左手を回しつつ、互いの鼻先がぶつかりそうなほどに顔を近づけて囁きかける。
「それにしても、常盤台のエース御坂美琴サマがまさかこんなアブノーマルなシチュエーションをお望みとは。やっぱりお前Mだよな間違いなく」
「わ、私じゃないわよっ! 元凶はアンタの家にあったエロ本じゃない! ……と、当麻は、こういうことが好きなんでしょ? だから私……」
「野外が好きってわけじゃねえよ」
「えっ、それってどうゆぅんっ!?」
唇を重ねる。
しかし、重ねるだけなのは一瞬で、上条の舌はすぐに美琴の口内をしゃぶりつくそうと侵入してくる。
「……ん」
そして美琴は、それに抗わない。
誰もいない路地裏に少しの間、ぬめり気を帯びた虫の絡み合うような淫靡な音が響いては消える。
やがて、ニチャッ、という音をたてて唇が、粘った液を間に繋げながら離れた。
「……俺は、野外だろうと屋内だろうと、……たとえ、皆がいるところだろうとどこでも良いんだ」
長い接吻で恍惚とした少女には、少年の優しく労るような声が随分久しぶりのできごとのように感じられた。
しかし、自分を見つめてくる黒い瞳に魅入られ、
「美琴がそこに居ればいい」
「あ……」
ただ一言言われただけで我に返り、少女はさらに顔が熱くなっていることを理解した。
「怯えた顔、怒った顔、驚いた顔……今日は色々な顔の美琴を見ることができて俺、すっげー嬉しい」
410名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 09:09:50 ID:pnJwyNv5
今度は唇が寄せられることはなかった。
代わりに、腰に回していた手を下へとずらし、ミニスカートに隠れた腿を探るように愛撫する。
「ひゃあっ……」
「今度は、うんと恥ずかしそうな顔……見せろよ」
押しても跳ね返してくる弾力を伴った、引き締まった両脚、そして下腹部。
「ふぅ……ん、ぃっ……」
それらを触れるか触れないかの絶妙な具合で撫でつつ、上条の指は美琴の一番恥ずかしいところを目指す。
やがて、指に触れた生暖かい水の感触から、たどり着いたことを上条は察する。
しかし、彼の目は今、他の意味で見開かれていた。
「……直、に?」
指に触れたのは、生暖かい愛液に濡れた布ではない。
それは、ひだの付いた柔らかな肉そのもの。
思わず上条が漏らした一言を耳にして、美琴は斜め下に顔を背ける。
「……履いて、なかったんだ?」
笑みの戻った表情で上条が問う。
美琴は目を合わせないまま答えない。
「へえ、そこまで本のシチュエーション通りにしてくれたんだ。……朝から学校でも、今までずっと?」
「……」
「違うか?」
「…………む」
すると、美琴は上条を睨むように見つめ返してきた。
赤く火照った頬と、気丈さは失わないながらも潤んだ瞳の上目遣いで。
大概の男なら容易く理性が焼き切れそうな、美琴の必殺技だ。
無論、上条とてその男の例外ではない。
「おいおい、そんな顔されちまったら俺」
「分かってる……早く、来て?」
目の前の少年の学ランの裾を掴み、胸板に頭を押しつけ、甘えた声で囁く美琴。
上条の生殖本能が暴走したのはその後のこと。
互いに抱擁するような格好で、二人は日の沈むまで、お互いの性を貪りあった。
411前方の弁当 ◆9uSBC6apvI :2008/04/03(木) 09:16:51 ID:pnJwyNv5
どうです、短パン派の方々。我々ノーパン派は貴方がたがこちらへいらっしゃることを気長にお待ちしていますよ。

・・・
・・・すまん、大浴場ネタを差し置いて他の奴書いたりして申し訳なかった。
アレがなかなか進まなくて。いや、ホント。申し訳なく。
何とか、四月中にはキリのいいとこで投稿できるよう努力しますゆえ;
412名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 10:00:54 ID:K0zwsb7o
一番槍GJ
413名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 10:15:59 ID:veFOhZPl
二番槍GJ!
414名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 11:42:31 ID:p4ccegbA
三番槍G☆J
415名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 12:06:42 ID:An+qlB1N
四番槍GJ!!
416名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 12:10:30 ID:I+0Mne/b
五番槍GJ!
417名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 12:46:17 ID:THHKl3kY
>>412-416
お前ら感想の一つぐらい言っとけよwww

六番槍GJ!!
418名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 12:53:53 ID:cruzlVl6
七番槍GJ。
419名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 13:43:04 ID:qQchxhey
何本槍でもGJ!
ノーパン派なオイラにはたまらんぜよ
420名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 17:35:51 ID:9HlGXb3h
パンパース派の俺が来ましたよ!

ノーパンGJ!
421名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:19:59 ID:tZ0kTBiE
ムーニーマン派の俺登場!

>>411テラGJ!
422名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:24:29 ID:dU+jL3YG
おまえらはwww
>>411GJ
423名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 21:27:27 ID:zk64rzKl
アテント派の俺参上!

しかしこの上条、格好よすぎだろ…だがそれがいい!
424名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 22:42:48 ID:qQchxhey
おまえらはそんなに幼児プレイがしたいのかwww
425579 ◆UHJMqshYx2 :2008/04/03(木) 23:27:15 ID:hvy4eOX0
>>短パンの下がノーパンで上条を前に自販機蹴っ飛ばしたりして、
>>でも頭の中では妄想に耽る御坂美琴

という殴り書きがネタ用メモの中にあった。でも、俺がアホやって無くても、
デレ美琴の良いところは他の職人さんが書いてくれるからいいよねえ。
前方の弁当氏。GJです。

みんな任せたぜ。
おいちゃんは心おきなく『ビリビリを除いて』ネタ作りに励めるよ。
426名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:36:01 ID:wGG+dcEd
安心しろ>>424!!
多大なダメージもとい揺さぶりを受けたが私は未だに短パン派だっ!

だから>>411さん、我々を落とすまで活動し続けて頂けると至福の極み。
427名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:57:34 ID:wTOK10hJ
まさか第三勢力のズボン派がいるとは誰も思うまい。
428名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:55:24 ID:VBVqC2fO
下手で良いなら黒子物を書こうと思うんだ。
429名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 01:04:52 ID:/3TNm0ne
>>427

「私個人としましては、勝ち負けの二元論などまっぴらでございます。そこには存在しない第三の選択肢―――“そもそも誰も倒れない”、というぐらいのハッピーエンドを用意しなければ、助けていただいた『彼』に申し訳が立たないと思うのでございますよ」


こういうことですね!わかります!


つまり、このスレの皆の意見が対立しないようにに全て詰め込むと、


『とある休日の超電子砲』

起床→全裸でセクロス

朝飯→味噌汁をこぼした当麻におしぼりでテコキ
午前→紙おむつを穿かせられた美琴が街中で放尿プレイ

正午→午前の汚れを流すためにスク水を着てシャワー、そのままセクロス
午後→制服、スカートの下に短パンという普段着で追いかけっこ。美琴に捕まったらセクロス

夕方→短パンがダメになったからスパッツに着替える。そのままスマタ

晩飯→お腹が空いたからタンパク質を補給。もちろんフェラ

就寝前→ちゅっちゅしてセクロス





こ れ は ひ ど い
430前方の弁当 ◆9uSBC6apvI :2008/04/04(金) 09:26:49 ID:r2hKZ6ba
うをー、初めて番号じゃなくてコテハンの方で呼んでくれたよ。有難う579のアニキ!
っつーかこのスレこんなに住人がいたとは思わなんだ。
あと>>428、自分では下手だと思っていても案外良い評価はあったりするもんだぜ? 俺もそうだったもの。
書きたいなら書くのみですよ、ぜひとも。うん。

……あー、本題はここからなんだがな。

>>383>>399の電波が混線して、『ヤンデレ五和』なんていうとんでもない電波受信しちまったじゃねえかww
すまないがここに吐き出させてもらうぜ? ごめん、ダメって言われても五和スキの俺には止められないから。
431名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 10:35:25 ID:6mMtlLej
歓迎! 大歓迎!
432前方の弁当 ◆9uSBC6apvI :2008/04/04(金) 14:38:56 ID:r2hKZ6ba
おk、とりあえず書けたけど・・・これは ひ ど い。
止められないって430で言っておきながら今になって躊躇するぐらい。ヤンデレというか・・・この五和さん完全ドSです。キャラ壊れてるし。

というわけで、この問題作は三人以上から許可出たのを確認してから出そうと思います。出なければそれっきりで。
相変わらず優柔不断で申し訳ない。顔面にご飯粒(弁当)をつけた俺は今日もチキンです。
433名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 15:02:48 ID:b5TOKktV
よし、いけ!
434名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 15:06:47 ID:Fx5hpdbg
迷わず行けよ!行けばわかるさ!
435名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 15:16:33 ID:3mdKwgeX
ふふふボクで三人目ですね
436名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 16:01:44 ID:1pUh15Dk
なんだい四人目も欲しいのかい?
437名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 16:16:14 ID:B8fLd5GO
五人目も来たぜ!
438名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 16:45:12 ID:ddwzF0Bv
おっくせんまん♪おっくせんまん♪
439名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 16:45:57 ID:ddwzF0Bv
……誤爆失礼
440名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 18:06:25 ID:Jjo6CqfW
投下はまだか!
いつまで全裸でいればいいんだ!
441名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 18:32:16 ID:vO6FJgUA
つまり貴方はこう言いたいわけですね。
「作者はどこだ!」
442名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:11:04 ID:cmBgv0Rt
はやく!はやく投下を!
すきま風が寒い!
443名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 19:13:48 ID:Jjo6CqfW
全裸で待機してたら…

俺のマグナムが暴発した
444前方の弁当 ◆9uSBC6apvI :2008/04/04(金) 20:25:17 ID:r2hKZ6ba
ったくお前らは……579の兄貴や携帯氏ならともかく、俺が投稿するモノごとき全裸で待つな、服着ろ。
あと謝罪。お待たせして申し訳ございませんでした。
はいはい、五和キャラ崩壊注意、ヤンデレ注意。苦手な人は美琴に対する上条のごとく華麗にスルーしてね。


上条は目を開けると、始め、自分の知らない建物の天井が広がっているのが見えた。
自分が仰向けに身を横たえているのは柔らかなベッド。だが、自分の両手首はその落下防止用の柵に、万歳するような格好で縛り付けられている。
何とかして身を起こそうにも、何故か体に力が入らなくて動けない。というか、体が、熱い。瞼が……重い。
――何だ? いったい今、何が起こっている?
「気がつきましたね」
独り混乱するなかを女の声が通り抜ける。
この部屋を上条は知らない。しかし、今のが誰の声かは間違えるはずがない。
何せ彼女とは、とうに友達以上のあれやこれやをしてしまっている関係だ。
そしてここで目を覚ます前の最後の記憶では、上条は日本に諸事情で戻ってきた彼女に会いに行っていたのだ。
だからこそ理解できない。
一緒に捕まってしまっているならまだ分かる。だが、今の声はそうであるにしては平然としすぎている。
まるで前々からこうなると知っていたかのような。いや、それより……
「大丈夫です、貴方に飲んでいただいたのは死ぬ薬ではないですよ。ただ少し、飲んだ人は大人しくなりますけど」
………この状況は、彼女の仕業であるかのような。
否、もはやそれで確定だった。
「五和……どう、して?」
やや掠れた声で上条は少女の名を呼ぶ。
445 ◆9uSBC6apvI :2008/04/04(金) 20:27:08 ID:r2hKZ6ba
すると彼女は動けない彼のことを配慮してか、ほぼ固定された上条の視界にも写るところまで動いてきた。
「怯えなくてもいいんですよ、私があなたにケガをさせるとでも? とんでもない、私は今もあなたが好きですし」
ふふ、と五和は笑いかける。これがデートの時とかならこちらだって幸せな気分になれただろう。
しかし、つられて笑うには状況が異様すぎた。
気付いていないわけはあるまい。……何故、この少女は縄を解いてくれない?
「なあ、五和……上条さんとしてはこの逃げられない感じがどうしても怖いのですが。できるなら、まずこの縄をブチッと両断」
「ダメです」
即答だった。
その時既に、五和の目には笑いとか喜びとか、そういったプラスの感情が何一つない空虚な濁りが漂っていた。
「……女教皇様とは、昨日もお楽しみでしたね?」
ズキン。
……上条が感じたのは、ばつが悪い程度の『ギク』ではない。
一瞬、心臓が止まりかけ、痛みすら覚えたほどの『ズキン』だった。
「どうしてそれを、って顔ですね」
光の宿らぬ目のまま、微笑む五和。
「は、はっ……何、言ってんだ?」
「あはは、可愛らしいトボけ方ですね。そんな風に言われたら思わず抱き締めちゃいますよ、……鼻も口も塞がって息できなくなるほどにギュウッと一時間」
あくまでニコニコと。
しかし機械の合成音声よりも冷たさを纏った声。
すぐに、上条はしらを切ることすらもできなくなった。
「わ、あ、あのっ、今のはほんの冗談ですよ、あなたを恨んでいるとかそんなことでは全っ然ないんです!」
直後取り繕うように慌て、本当に冗談ですよ、と念を押すように付け加える五和。
当然、上条が感じている恐怖はちっとも消えなかった。消えるわけがない。
「……そう、恨むとすれば私自身、ですよね?」
五和は自分の胸元に手を当て、ボソッと呟いた。
その呟きが耳に届いた上条は目を見開いた。
「私が腹を立てているのは自分自身ですよ。あなたが他の人へ流れていくのも、当然私にあなたを引きつけるものがないから」
「っ………そんな……わけ……!!」
全身の痺れが無ければ「そんなわけないだろ!!」とでも怒鳴っていたかもしれない。
……いや、怒鳴れただろうか。
キッカケは自分からではないとはいえ、流されるままに、他人とやってしまったのは動かぬ事実。
俺は、この子を裏切ったのだ……そんな罪を犯してしまった俺が、強く言える立場か?
「解決策は一つ」
五和が小さく、しかししっかりと言い聞かせるのが聞こえ、上条は「へ?」と間抜けな声を漏らす。
直後。上条が寝転がされているベッドの上に、少女は膝立ちで乗り込んできた。
「な、なにをっ!?」
「確かに私はあなたの周りの女の子たちに比べて無個性で、つまらない女かもしれません。でも、私にしかできないことだってあるんです」
ギシッ、と膝がベッドを踏むたびに軋んだ音が響く。
「女教皇様には、負けないんですから」
446 ◆9uSBC6apvI :2008/04/04(金) 20:28:19 ID:r2hKZ6ba
這うようにして上条の下半身に覆いかぶさった五和は、手際よく上条のズボンに手をかけチャックを下ろす。
そして男根を取り出す……しかし、恐怖で竦み上がったそれは興奮の欠片も感じさせぬ小さいものだった。
それでも、五和の顔に落胆はない。取ってつけたような笑みがあるだけだ。
「怖いですか?……大丈夫ですよ、とても気持ちよくなりますから」
先端が天を向くように上条の二号を左手で固定し、もう片方の右手には、湯気の出ている布がある。
「これ、何だか分かりますか?」
五和は上条の目前でその白い布をヒラヒラと振ってみせる。
網目のような細かい凸凹が裏表にあり、レストランでは御冷とほぼ同時、手を清潔にするため最初に出される。
大きな声では言えないが、男女が求め合った後の事後処理にもわりと役立ってくれる一品。
「おしぼり……? それが、どうかしたのか?」
「普通の人では、痛みしかありません。むしろ素手のほうがマシ……でも、私なら」
「? 何を言って……」
五和は右手におしぼりを被せ、しなびたままの男根に近づける。
手袋のようにおしぼりに覆われた五和の右手は、柔らかくそれを包み込み……
「……っ!?」
ビクン、と上条は声をあげることも出来ず痙攣した。
驚いたように男根もビクンと跳ね上がる。
「如何ですか?」
「な……なん、で……!?」
あくまで、柔らかく『触れた』だけだった。
ところが、上条はただそれだけで、一瞬世界が真っ白になるような感覚に襲われたのだ。
それこそ、交わりあわねば得られないレベルの刺激が。
「皮膚には無い繊維……これを貴方の弱いところ1つ1つに、ピンポイントで触れさせてみました。
 具体的に言えば……余計な場所には触れず、触覚を伝える神経のみを重点的に刺激している……といったところでしょうか」
五和はどことなく得意気に説明すると、男根を包んだおしぼりを再び動かし始める。
「傍目には手コキ……に近いですよね」
「う……ぁっ、あっ……はあっ!!」
腰が跳ね上がり、身が捩れるのが止まらない。
普通なら十秒と保たずにベッドから転げ落ちているところだ。
だが、両手首をキツく縛める縄と、両足の腿部分に足を絡みつけて腰を下ろす五和が、この異常な快楽から上条が逃れようとすることを許さない。
「いくら女教皇様といえど、いえ、私以外に他の誰が、こんなにも貴方を喜ばせられますか?」
「が……ふぅあ、はぐ……ぁっ!!!」
途切れ途切れに喋ることすら、ろくに出来ぬほどの快楽。
縮み上がっていた男根は、とっくに勃起しきり、青紫色に浮き出た血管をビキビキと脈打たせている。
「出ます、よね……? どうぞ、我慢なさらないで下さい……」
「ああぁ、うっ、は……うぐあああああああああああああああああああああっ!!」
「ンッ! あはっ、熱いです……」
上条の絶叫と共に、暴発する男根が五和の頭から胸元まで精液を飛び散らせ、汚していく。
「早漏なんて……馬鹿にすることはないです。むしろ、こんなに早く出してくれて、嬉しい」
口元に粘りつく精液を舐め取っている五和に、普段の『少女』の面影はない。
代わりにあるのは、捕食者の影。例えるなら自分が吸収できるまでジワジワと獲物の肉体を溶かす、食虫植物。
「いつ、わ……もう、やめ……」
「まだ終わりませんよ。他の人では満足できなくなるまで、何度でも」
447 ◆9uSBC6apvI :2008/04/04(金) 20:32:34 ID:r2hKZ6ba
 
「汚れてしまいましたね、あなたのも。すぐに綺麗にしてあげますからね……私のおしぼりで」
……どのくらいの時間が過ぎただろう。
そう言って、幾度も繰り返した、事後処理という名目の愛撫を再開する五和。
「はひ、は、い、ひゃ……うあああああああっ」
「あれ、またグチャグチャになっちゃいましたね? せっかく全部拭き終わるところだったのに」
初めは凄まじく気持ち良い快楽。だが、休ませずに刺激を与え続ければ、尿道も勃起しようとする筋肉も、本人に凄まじい苦痛を与えるようになる。
「が、は……五和、もう、ゆるし、」
「ふふ、あなたは何も悪くないって言ってます。私はただ、私にしかできないこともあるって、あなたに知ってほしいだけ」
上条の顔はもはや、叱りを受けた直後の幼児のように情けなく歪んでおり、涙の伝った跡が頬で乾いていた。
彼に跨り見下ろす五和は満面の笑み。……明らかに何かの一線を越えた、濁りきった瞳を除いては。
可憐な唇は、またも恐怖を紡ぐ。
「……いっそのこと、壊れてしまいましょう?」
「ひっ」
背筋、骨の髄にまで吹き抜ける悪寒。
初めて魔術師と対峙した時や、学園都市最強とされる能力者と戦った時も悪寒というものは経験している。
「っ……!! た、たすけ、」
しかし、今のはそれらをも軽く上回っているのではなかろうか。
「可愛い……いつも逞しいあなたも、そんなふうに怯えることができるんですね」
恐怖しかない今の上条の顔を、五和の右手が慈しむように撫でていく。
「大丈夫ですよ。壊れた後も、ずっと私が可愛がってあげます。だから、ね? もう一度『ふき取って』あげましょ……」
 
バァン!!
 
「!?」
「!?」
448 ◆9uSBC6apvI :2008/04/04(金) 20:39:40 ID:r2hKZ6ba
その時、一室の扉が勢いよく蹴り破られた。流石に五和も驚いて扉の側に目を向ける。
「……」
立っていたのは、背の高い日本人の女性。長い黒髪をポニーテールにまとめ上げた、世界でも数少ない『聖人』の一人。
五和が天草式十字凄教徒として、指導者と敬うべき相手。
「よく此処が分かりましたね?」
まるで彼女が来ると分かっていたかのように、動揺なく棒読みに近い口調で話しかける五和。
女性は最初、あられもない姿で顔をクシャクシャにしている上条を見て口がきけなかったらしい。
 
だが、やがて落ち着くと、
「……何を、している」
前髪のかかった両眼が、愛した少年に跨っている女を見る。
憤怒に震える神裂が、普段の丁寧口調を忘れて五和に問いかけた。
「何って……」
人間を凌駕する彼女を前に、返す五和の嬉々とした笑みには怯えを隠した様子はない。
「大切なものが、二度と私の手から零れないための対策ですよ、女教皇様。……いえ」
一呼吸おいて、はっきりと。
「神裂、火織」
主従を取り払い、女として対峙するため。少女は主の本名を口にした。
瞬間、神裂の憤怒の感情は数倍にも膨れ上がり、睨みつける顔の凄みも増す。しかし、刀に手をかけることはしない。
それは、主従の情けとかそのような義理ではない。力で相手を打ち倒しても勝ちにはならないと、彼女は悟っていたからであった。
縛られ、生気を奪われた少年は、かつてないこの修羅場を黙って見ていることしかできなかった。
449前方の弁当 ◆9uSBC6apvI :2008/04/04(金) 20:45:28 ID:r2hKZ6ba
あいあい。微妙に元電波の影響も受けたヤンデレ五和でしたとさ。

とりあえず保管庫にぶち込むときのタイトルは『狂気の手拭と束縛の蔦』ってとこかな。
ついでにキャラ崩壊注意とも付け加えてくれると嬉しい。

……まー、アレだ。待った甲斐があったと一人でも言ってくれれば、残り全員に叩かれても俺は幸せさ。
では我はレベル2に上がれるよう、今後も精進致します所存にて。失礼しました。
450名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:47:03 ID:1pUh15Dk
一番槍GJ!
451名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 20:53:22 ID:UHJW/qdE
二番槍GJ!
452名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:06:47 ID:yxjVmeqD
3,4が無くて五番槍GJ!
453名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:07:11 ID:PiTtuVwU
またこの流れかwwwwww


三番槍GJ!
454名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 21:07:41 ID:Fx5hpdbg
三番槍GJ!!

あなたがレベル1なら私は能力者ですらない!!
455名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:07:06 ID:b5TOKktV
四番槍GJ

ああ、そういえば五和の得物も槍だったなぁ
456名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:08:32 ID:3hD+KkTX
六番槍GJ!!
おしぼりコキにチャレンジしてみる
457名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:30:22 ID:Jjo6CqfW
ありがたやありがたや…
暴発するまで待ったかいがあったぜ!
ヤンデレはいいものだ!
458名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:30:35 ID:ZBUD16gX
おおお!なんかおしぼりコキネタが実現しているぅぅぅぅ!?
ふぅ・・・実にGJです。
459名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 00:27:06 ID:hSHrEwZq
電波が!電波が具現化しているぅ!
我が五和萌えに一片の悔いなしぃぃぃ!
460名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 01:22:50 ID:kB95J0QQ
うん、見事なヤンデレ!! GJです。
おしぼり使わせたら右に出るものはいませんな

それにしても聖人って反転したらどうなるんかね?
ベタなところで性人とかwww
461名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 02:48:18 ID:0C9Q9qVv
神裂はここの作者さんたちの影響か、
上条さんにいじめられたり放置されることで
悦に浸るMのイメージしかないw
462名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 10:41:36 ID:hSHrEwZq
>>461
そう言われるとドSなねーちんを見たくなるじゃないかw
463名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 13:46:28 ID:aMty2VZ9
SにしてもMにしても搾り取られる上条さんと数ヵ月後に慈しむような微笑みでおなかを撫でるねーちんの姿しか想像できん俺ガイル。
464名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 16:51:41 ID:AdYe1fyw
「…護るべき対象が増えてしまいました」

きっとこんな感じで報告に来るんだろうな
465名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 17:58:04 ID:hSHrEwZq
それに便乗して他のヒロイン達も報告に来るんだろうな
466名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 18:37:58 ID:2gKLCyPI
中に誰もいないじゃないですか…
467名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:06:07 ID:0C9Q9qVv
「中に誰もいませんでしたからね〜」
468名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:20:32 ID:d+Orq3ln
それは怖いから、
「中の人なんて居ません!」
469名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 19:25:34 ID:hSHrEwZq
>>468
「なら…確かめさせて下さい。」
七天七刀を構えるねーちん…
コマンド?
1 応戦
2 逃走
3 黙って脱ぐ
470名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 02:31:04 ID:1pqzahvN
→ 犯る
471名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 06:21:56 ID:qYeHRhn+
逆に考えるんだ
自分との間に子供ができればほかの女にはできないように
股間のイマジンブレイカーを×××××ば良いんだ
472名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 08:14:49 ID:VfxnoNub
2人目、3人目が欲しい時どうするんだ?
473名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 09:03:22 ID:rvb0lQ3Z
>>472
そういうときこそ科学の力を利用するのさ。
iPS細胞を利用するのなら、ローマ法王も文句言わないぽいしなー。
474名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 14:12:52 ID:/em0fNsj
>>473
将来、関係を持った覚えの無い女性から認知を迫られるのが日常になる訳だな?w
475名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 16:43:31 ID:nY05Ve1h
そして精神的に追い詰められていく旗男…
476名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 17:45:27 ID:HIBz6K2K
>>475
そして伝説(暴走)へ…
477名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 18:08:55 ID:UcOrFV5z
>>471テメェ。まさか股間を××××った程度で、俺の幻想殺しを潰せるとか思ってたんじゃねえだろうなァ?
478名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 20:22:18 ID:Q+udJxXB
切り落としても股間がドラゴンになるのか・・・
479名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 20:34:11 ID:kkTgWNB3
股間がドラゴンwwwwwww
480名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 22:08:48 ID:RKPNSpkU
巨根を超えたドラ根とな?
481 ◆9uSBC6apvI :2008/04/06(日) 22:12:24 ID:ksEQkiR4
よし、空気は読まないぞ。前作がヤンデレだったんで今回は甘めの展開が予想できそうなルートをば。

「女教皇様、お疲れ様です」
「はい、貴方達もご苦労様。ではこの件について、後の指示は任せて良いですね建宮斎字?」
「仰せのままに、なのよ」
必要悪の教会本部。
最大主教からのちょっとした依頼を後始末を残して終えた神裂と天草式は、門付近にてひとまず解散の流れを辿っていた。
 
「女教皇様は、これからどちらへ?」
雑談する天草式の教徒の中から一人の青年が出てきて、背を向けて去ろうとする神裂に話しかけた。
「ええ、私は明日の朝日本へ発ちますので、寮にてその準備を。前回の任務のことで少し心残りがありまして」
振り向いてそう言った神裂は、やや子供じみた笑みを浮かべている。
純粋な喜びの感情を灯した目を見て、青年はほんの少し赤面した。
「……なんだか、嬉しそうですね?」
「えっ……そ、そうですか?」
青年に指摘され、神裂は困った顔をしてこちらも同様に赤面していた。
「少なくとも自分にはそのようンググッ!?」
「はいお前引き留めない。では、また会う日までー」
が、それ以上は続かない。
青年は背後から現れた建宮に捕まり、神裂の目の届かぬところまで引きずられていった。
(な、何するんですか教皇代理!?)
(それはこっちのセリフなのよ。女性のプライベートに踏み込まないことは紳士の基本、ひいては禁欲的な生活を主とする我ら天草式にて常識よな)
(へ……?)
(まあ俺がお前に言いたいのは要すれば一言なのよ。『空気読め』)

482 ◆9uSBC6apvI :2008/04/06(日) 22:13:20 ID:ksEQkiR4
女心が分かる漢、建宮斎字。なのよ口調は伊達ではないのかもしれない。
 
 
数日後、神裂は日本の学園都市に潜入していた。
いや、いまさら彼女にとっては潜入と言うほどのことではなく、慣れ切った身としては遊びに行くのと変わりない……とまで言うのは大げさかもしれないが。
少なくとも、以前より気苦労なく街中に溶け込めるようになったのは確かだ。
「……」
学生寮のエレベーターに乗り込んだ神裂は、普段通りの階のボタンを押す。
他の階に用はない。あの少年は、この階のあの扉の向こうにしかいないから。
チン、という合図の音が到着を告げ、彼女は開かれたドアを抜ける。
(インデックスは……今日は友人にご馳走してもらうという話でしたね)
――近いうち、私も彼女の『親友』として、食べ放題の店に連れていってあげようか。
そんなことを考える頃には、とっくに目の前が目的の扉だ。
 
特に何の変哲も無いインターホンのボタンを押すと、やはり鳴り響くのは簡素な呼び鈴。
コツ、と僅かに扉から人の気配を感じると、少しだけドアの前から体を後退させる。
初めて『この目的で』来た頃は、緊張のあまりドアに近づきすぎて開いたソレにまともにぶつかってしまったこともあった。
最も、今ではたまに思い出される程度の、ちょっとした笑い話にすぎないが。
 
――ガチャ。
 
扉を開けたここの家主の少年は、神裂の姿を見て軽く微笑んでみせる。
確認の言葉を交わす必要はない。
腕をドアストッパー代わりにしたままの少年に、神裂は特に躊躇する様子も無く接近していく。
483 ◆9uSBC6apvI :2008/04/06(日) 22:14:04 ID:ksEQkiR4
背の高い彼女が、少年の顎を持ち上げ――
「――ん」
覆いかぶさるようにキス。
同時に、少年は扉を押さえていた手を、神裂の背中へ回す。
キィ……と程々に錆びた蝶番が回り、独りでに扉は閉まった。

「ん……ぅ………ちゅ………当麻……っ、当麻…………」
二人の空間となったこの部屋で、玄関に立ったまま深い口付けは続く。
「ん……。相変わらず甘えん坊だな、火織は……」
唾液を交換する合間に、少年上条当麻は父親のように穏やかな声で囁きかける。
囁きながら、自分の背に合わせて体を屈めた彼女の頭を撫でていく。
「………くぅ……ん」
言葉とも喘ぎともつかない、子犬のような声がそのたびに彼女から滴るように溢れ始める。
「おいおい、そんなふうに鳴かれたら……俺ももたないぞ?」
困ったように笑いながら、上条は彼女の顔を自身の胸板にうずめてやる。

「……それとも、早く、ってか?」
484前方の弁当 ◆9uSBC6apvI :2008/04/06(日) 22:18:00 ID:ksEQkiR4
あー、ここで終わるのって生殺し?

とりあえず、五和が好きなのと同時にねーちんも好きな俺個人の意見としては、
ねーちんは立場上甘えることに飢えてる気がするんだよな。

同志が居ればいいなーと思いつつ。とりあえず俺、鬼畜なのとかアブノーマルなのとかばっかじゃなくて、暖かいのも書いてみたいんだよな。
そんじゃ、おやすみね。
485名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 22:25:50 ID:nY05Ve1h
なんというGJ!
そしてなんという生殺し!ねーちんのために全裸待機をしますよ!
486名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 22:42:19 ID:0BqXuQvM
なんという生殺しでしょう。
今俺>>483のねーちんの気分。
なにはともあれGJ! 次を待ってるぜ。
487名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 23:24:41 ID:wnzuFQvA
なーまーごーろーしーかーよー

しかしGJ
488名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 23:56:46 ID:HIBz6K2K
なんという。なまごろし。
でも。それなら私は。
全裸待機も辞さない。
489名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 00:58:51 ID:qU0HCcbw
上条「そげぶ!」

魔術師「ぐはあ!だが、俺の魔術は生きてるぜ!聖母がうんたらかんたらで、
これから三日以内に12人に受胎、つまり中田氏しないと、お前に裸を見られた事のある人間は全員死ぬ!」

上条「な、ナンダッテー!」

さっきこんな夢見てた俺昼夜逆転生活。
490名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 01:02:07 ID:Hr+ph3az
うん、生殺しですね。GJです!!

ドアにぶつかって額を押さえながら涙目で見上げるねーちん…
吹寄さんには出来ない芸当だ
491 ◆9uSBC6apvI :2008/04/07(月) 22:32:54 ID:Dzv+UWOf
>>474
そしてほぼ十割望んで孕んでそうだから尚更タチ悪いなw

で、誰だねーちん緊縛というまたアブノーマルな電波送ってきたバカは。
こっちがノーマルなの書こうって時に……見つけ次第ヌッコロス
492579 ◆UHJMqshYx2 :2008/04/07(月) 23:19:30 ID:gcCyUQdi
その迷い電波なら、雨ン中仕事中に闖入してきたので、うがーっ!!と
唸りながら右から左へ受け流したぞ。

前方の弁当氏のところへ行ったのか。
発信源は知らんが…・・・おいちゃんも待ってるから頑張って書いてね。
493名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:27:23 ID:Fmm525TO
服の下に緊縛+リモコンバイブで天草式や女子寮メンバーの前で……ていう電波だったら
発信源俺だわ
494名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:29:04 ID:AeCqbF2p
>>491
どっちを書こうか悩むくらいならどっちもやればいいじゃまいか。
緊縛、という訳ではないが後ろ髪を纏めていた紐で両手首を拘束されたねーちんとにゃんにゃんという妄想が湧いた。
メイド服だか制服だかよりも全裸で乱れる方が興奮する私の性癖は異常なんだろうか…。
495名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:48:19 ID:hDAmxHlG
全裸をベースに以下オプション

・全裸+フード(インデックス)
・全裸+白い靴下(美琴)
・全裸+ゴーグル(ミサカ)
・全裸+足袋(姫神)
・全裸+太股のアレ(黒子)
・全裸+厚底サンダル(アニューゼ)
・全裸+エプロン(オルソラ)

>>494

どうだ? 妄想がさらに広がるだろう?


ねーちんは4巻のイメージが強すぎてオプション無しでフィニッシュ
496名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 00:29:00 ID:w77p+5Jt
>>495
お気遣いありがたいがオプションなくても、むしろ無い方が萌えちゃう私はやっぱり変なんだろうな。
497名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 00:47:35 ID:KmSH0Dn8
>>489
 「御坂!」
 「なによアンタ」
 「俺の子供を産んでくれ!」
 「!!」

こういうことですか?分かりません><
498名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 00:47:58 ID:/g15joYj
あらゆるシチュエーションでねーちんを書けば神の領域に達するのでは?
499名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 01:01:59 ID:vbSSW6pz
神になる前に過労で天に召されるわw
500名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 02:47:29 ID:u1ewE/2s
ねーちん、土御門に唆された事をそのまま実行に移しすぎw
501名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 07:23:29 ID:Aa8zM+rw
>>496
せやけど、それはただの欲情や。
萌えとちゃう
502名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 12:30:20 ID:GWys5evA
うっ………ふぅ

とりあえず落ち着こうぜ、みんな
503名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 14:49:41 ID:tzNLmZ1D
>>502
お前は落ち着く為に何をしたwww
504名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 19:19:53 ID:CHMSfoVy
>>503
次から選んどけ

1.持病の発作が出た

2.ケガをして呻き声が出た

3.ナニをした
505名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 20:46:18 ID:j5q7mCrW
4.ねーちんは俺の嫁
506名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 20:58:43 ID:NN1lwTVU
>>506は姫神のうなじを嗅いで興奮する変態
>>507は神裂のむき出しの足を撫でて喜ぶ異常性癖
>>508はアニェーゼにちんこ踏まれて更に勃起する性格破綻者
507名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:28:33 ID:w77p+5Jt
>>501
そうかもね。
>>506
いいだしっぺが引っかかってるぞ。
私は足よりも太ももの方が好みだが。
508名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:29:18 ID:w77p+5Jt
すまない、sage忘れていた。
509名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 21:36:35 ID:ZXIMXmRH
>>508
まさかのダブルwww
510名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 22:20:05 ID:tzNLmZ1D
つまり>>508は姫神のうなじの匂いを嗅ぎながらアニェーゼに>>508Jr.を踏まれて興奮する変態性格破綻者かwww
511名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 22:22:21 ID:N3crwCS+
誰だよ、俺の勤務中にラプンツェルよろしく
ローラに髪コキされる当麻とか送ってきた奴は…

俺としては、自慢の髪で緊縛プレイとかが萌えるんだがにゃー
512名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 22:22:27 ID:tzNLmZ1D
>>510
ミスったw
ねーちんの生足を撫でながらだwww
513名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 00:38:08 ID:o/803PDe
落ち着けオマイラwwwww

つ悟りの書

後は、分かるな…?
514名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 00:52:54 ID:pqJ4Zu7j
>>506が全部普通だって悟った
515名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 00:55:24 ID:53refaLE
うなじはともかくとして息子踏まれたら痛くて萎えちゃうだろうな。
516名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 01:20:56 ID:imhKfKWA
痛くない程度に踏んでくれる可能性もあるぞ
517名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 03:07:42 ID:FW5b3em+
甘噛みならぬ甘踏みということですか
518名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 06:19:58 ID:t0w6JUgr
(*´Д`)つ【緋鍵龍彦】
519名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 11:28:43 ID:InXSYE4c
上条さんはホント色んなことに対応できるな
520名無しさん@ピンキー:2008/04/09(水) 12:02:08 ID:QbzqosvQ
>>518
小萌先生とか描いてもらいたいね
521名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 14:48:23 ID:OaWPfGfx
ところで…このフラグの山を見てくれ……
どう思う…?
522名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 16:56:57 ID:uRzH53uX
すごく…修羅場です……
523名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 17:45:58 ID:ImCIqa/p
このままじゃ収まりがつかないんだよな
524名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 17:53:28 ID:E0AZp7/a
良いこと思いついた
525名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 18:01:58 ID:7+iyAvFa
>524
ほう、ぜひそれを教えていただきたいものだ
526名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 18:02:56 ID:7+iyAvFa
ミスったorz
上は>>524だった
527名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 19:20:22 ID:CBe2VYSa
これはもう、患者に必要な物ならなんでも揃えるカエル顔に頼って
重婚のお膳立てしてもらうしか無いかもしれんね
528名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 20:29:18 ID:ImCIqa/p
患者っつっても一万+αだぞwww
529名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 22:58:00 ID:KmVdsDvV
上条の方を一万+α程複製すればいいんじゃね?
530名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 23:31:50 ID:CBe2VYSa
おいおい、複製しても上条じゃなくてその兄弟が出来るだけだぜ
531名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 00:17:00 ID:JbtoOdfn
上条さんなら一万や二万くらい不幸だーの一言でなんとかするさ
532名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 01:59:25 ID:/Ncsx9BV
ミサカ妹に体験をネットワーク配信してもらって全員で共有してもらえばいいんじゃね?
533名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 02:36:45 ID:de8WIYzO
>>532
ミサカ妹がシスターズに体験を配信

これで一万は確かにどうにかなるが……



それでもまだ三桁程度いるよな
534名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 15:42:12 ID:jMk3xeHj
なに、科学も魔法も反則級の伝の多い上条なら3桁くらいこなせるさw
535名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 17:32:51 ID:1oCkQkU8
今ここに狂戦士[バーサーカー]上条が誕生した
536名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 18:26:52 ID:X7tYnsEN
すれちがった女の子は例外なくフラグが立ち
触れた女の子はイッてしまうんですね
わかります
537名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 22:32:19 ID:uFsKP6LG
上条当麻に菊之助の爺さんの能力を持たせたら大変な事になるな

眼力だけで女の子を昇天させちゃうだなんて………っ!
538名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 22:35:26 ID:NSX76iDJ
右手が上条さん、左手が加藤鷹なら最強じゃね?
539名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 22:48:23 ID:q80tnIAX
美琴と右手を繋いで反撃封じたところに左手が
540名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 01:41:07 ID:TNiHsHk2
左手一本で腰砕けにさせる上条か
541名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 05:39:47 ID:2LC9LI0y
542名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 09:56:42 ID:CvBLdyjr
今ここに性戦士[パラディン]上条が誕生した!
543名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 23:53:23 ID:FuXqoZdW
問題は当のパラディン本人が、相手の腰をビクビク、足をガクガクさせてるのに、
全然それに気づかないってところだな。
544名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 01:02:59 ID:9uOJWQf2
姫神スルーと聞いて俺の中の何かが弾けた
545名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 01:16:17 ID:sFPxeitI
【近木野】とある魔術の禁書目録【鎌池】
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/comic/1208015763/
546名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 11:27:26 ID:8ekgwslt
とある科学(魔術)の超電磁砲(禁書目録) キャラ人気投票
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/comic/1208015763/3
547名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 14:23:21 ID:PLpNUcyv
548名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 21:33:16 ID:K3Nj2WXE
>>544
ガンガンのことか?
ヘタ錬金術師編を見事にスルーして義賊編いったからなぁ
ダミーとの戦いはドラゴンボールレベルだから漫画で表現するのは難しいんじゃないか
1秒間に6〜10発の攻撃を右腕だけで全て受けきる描写は、セルvs悟空に近いと思う
549名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 21:42:41 ID:qKX7EoEq
>>548
俺は北斗の拳が出てきたなw
義「ヒャッハァ!死ねェ!」上「アァァァタタタタタタタタタタタタタホアタァ!」
義「何ィ!?俺の攻撃を防いだだとォ!」
上「お前の幻想はもう、死んでいる」
渾身の右ストレート
義「グハァァァァア!!」
550名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 02:46:42 ID:UyOK9WK2
>>549
ワロタw
551名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 02:59:58 ID:hwA8sTBm
上条さんは他の世界に放りこんでも大丈夫そうだ
552名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 06:39:11 ID:ZOm5kK2a
俺のを見て! 俺のパンツの中のイマジンブレイカーが大きくなったよ!!
553名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 07:52:35 ID:WVIKtTa1
ちょきんっ
554名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 08:31:12 ID:/ADDf8Io
>>477へ戻ります
555名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 18:36:15 ID:jIZaRFXm
3Dカスタム少女で美琴をつくって遊んでるのは俺だけでいい
556名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 19:31:15 ID:hwA8sTBm
>>555
うpを。ぜひ。一心不乱のうpを。
私は。されるまで。全裸で。待機。
557名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 19:48:21 ID:jIZaRFXm
ttp://uproda11.2ch-library.com/src/1179037.jpg
まぁあくまでそれっぽいってだけなんだけどね
558名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 19:51:55 ID:5qWGYX+b
>>557
お前、カマチーの絵師になれ
559名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 21:11:30 ID:0fD+KQ2r
>>557
なにこれエロい これでSSのイメージ画像とか作ってくれ
560 ◆9uSBC6apvI :2008/04/14(月) 23:08:02 ID:YQByza2U
ほほう、これはこれは・・・。絵師の付いたエロパロスレは最強だ。
大変だろうから強要はしないが、>>559の言い分には同意しちまいそうだ。
561名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 00:49:02 ID:R/njBkE8
>>557
あれ、なんか美琴にしては胸が――おや、なんか青白い放電――……
562名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 01:26:13 ID:/HfS2gye
563携帯の人 ◆0yDabgA/0. :2008/04/15(火) 20:23:22 ID:19xRU5t1
(・_・)ノやぁ。
何か最近存在を忘れられてるんじゃないかと思って、かなしくなったりしてる携帯の人だよ。

いやね、『As You Like It』の続きを書いてたらさ、唐突にいつだか話した『ふぃぎゅ@禁書目録』書き始めちゃってさ、折角だからプロローグ?だけでも投下しておこうかと思って。
因みに、読めばわかるけど、結構魔術関連で勝手な解釈をしてたり、微妙にオリ設定ぽいのがあるんだよ。そういうのが嫌いな人は注意してくださいなのです。
あとエロがありません。本編最初の妄想犠牲者(?)は小萌先生の予定なのです。

んでは、どぞ。
因みに1レス程度と思われ。
564『ふぃぎゅ@禁書目録』 ◆0yDabgA/0. :2008/04/15(火) 20:26:17 ID:19xRU5t1
薄暗い裏路地に、漂う少しだけ湿ったような空気を感じながら、少年は一人、そこに佇んでいた。
時は正午をわずかに回った頃。
表の通りでは、今頃昼食を求めて学生達が徘徊していることだろう。
そんな、学生にとってそれなりに重要な時間を割いてまで少年がここを訪れたのには、もちろん意味がある。
それは、土御門と青髪ピアスの二人と喋っていたときのこと。
土御門が思い出したように言った台詞。
なんでも、土御門の話では、
『何だか見たこともないんだが、どこと無く見覚えがあるようなキャラのガチャがそこにあるらしいんだぜい』
とのことである。
そんな、どーでもいいような何気ない会話に何故ここまで興味を引かれたのか、多分本人ですら答えられないだろう。
かくして、そのガチャポンの前に立った上条少年は、財布から百円硬貨を取り出し、あぁこれだけあれば夕飯に一品おかずが増えるんだろうな、とか少しだけ所帯じみた躊躇いを覚えながら、それを投入口に入れた。
後は何と言おうとハンドルを回るところまで回し切るのみである。

がちゃこ。

お決まりの、いかにもな音を立てながら落ちる上部が透明なカプセル。
それを若干のドキドキと、無駄遣いしたかなーという後悔と一緒に掴む少年。
ポケットに入れたままでは面倒だ、とそう思ったのか、カプセルは無造作に鞄に放り込まれた。
中身は確認しなかった。どのみちいくらでも見る機会はあるのだ、焦る必要もないだろう。
改めて鞄を掴み直した上条は、
「…ん、ッ…」
ぐい、と伸びをして裏路地を後にした。


諸所の疑問はこの際捨て置く。
何であんな暗い裏路地にガチャポンがあったのかとか、金も無いのにわざわざ上条があれをやりに出向いてきたのかとか、涌いて出るものもあるだろうが、気にするな。
所詮世の中ご都合主義なのである。
某カードゲーム漫画では狙ったようにカードの応酬が見れるは、某少年が不思議な力を消す右手でもってガチバトルしまくるラノベの主人公が有り得ないほどモテまくるは、かっこよかったり綺麗な人ばかりが主人公の周りにだけ集まるは、そんなものばかりである。
それで、何故こんな意味もないような長ったらしい前フリをしたかというと、上条少年が回したあのガチャも、『その手』のものだった、と言いたいために外ならない。

他者の精神に干渉し、使用者の妄想に沿う形でそれを具現化してしまう、驚異の大魔術。

あくまで干渉が及ぶのは『妄想』で描かれた『現実』にいる少女のみであり、二次元の彼方から美少女が具現するわけではない。
それに、干渉といっても性的興奮を高めたり、理性のタガを外したりと、直接的に精神操作をするわけではなく、そうなるようにお膳立てされている、とイメージするのが正しいだろう。
ただしその拘束力は異常で、末端となっているフィギュアが組み上げられて存在しているかぎり続くし、一度バラして組み直し、再度妄想することで前回の『設定』をリセットすることも可能だ。
ほら、言わんこっちゃない。
こんなもの、社会人に片足突っ込んだ人間がする妄想なものか。
性に飢えた中学生レベルだ。
いや、自虐はこの程度にしよう。
この魔術、実のところ上条少年の右手では破壊し切ることが出来ない。
末端が受信し、一度実行に移した『妄想』は、ガチャポンの台を中継に本体へと送信される。
意図的にフィギュアをバラしたのではない場合、失われた情報をバックアップとして取っておく仕組みだ。
組み上げられてすぐに情報は保存され、以後本体に被害が及ばぬ様、中継地点という関を設けて破壊を防ぐ。
中継地点も基本として単独稼動はせず、あくまで中継の役割しかないので、中継地点を一つ破壊したところで、意味はない。
フィギュア本体は、地味にイノケンやドラゴンブレスと似た性質を持っているので、余程のことが無い限り組み込まれたシステムが完全に破壊されるはないのだ。


で、ここまで長々と魔術の説明をして何が言いたいかと、そろそろ気になってきたのではないだろうか。
あ、そんなことはない。
そう言わずに聞くといい。

そんな厄介な代物を、あの上条当麻が手に入れた。

そうなればトラブルが起きるのは必定。
なんだかんだで性欲を持て余している少年の妄想が具現することのなんと恐ろしいことか。
これは、そんな上条少年の妄想が現実になってしまった、ちょっとえっちな物語である。
565携帯の人 ◆0yDabgA/0. :2008/04/15(火) 20:29:06 ID:19xRU5t1
よし。

とりあえずちまちま書きまくるから、待っててね。
あ、キャラとコスのリクエストがあったら感想付きでレスくれると、ハートに突き刺さったのからやるかもです。

じゃあーねー。
566名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 20:53:58 ID:Vka2hfxk
>>565
そなたのを読んでいたら
「ガチャガチャぎゅ〜っとインデックス♪」
なる電波が飛来してきたぞよ。
我には作詞能力なんぞないぞえ?
567名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 22:42:13 ID:3Yglgkdi
年上属性持ちの上条さんらしく、髪をストレートにしていつもの服を普通のTシャツ+切れてないジーンズ
にした上で、エプロンをつけた「寮の管理人」さんタイプのねーちんは・・・あんまり変わらないし、これ
コスプレ言わないかorz
あーもう、吹寄に白衣着せたいとかどっから飛んできた電波だ!
568名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 22:46:37 ID:3Yglgkdi
>>564
GJ 言うの忘れてましたorz なかなか先が楽しみですね!どんなのが来るやら
思春期真っ盛りの上条さんの無意識下の妄想力は侮れないと思うんだ・・・
まったり頑張ってください!
569名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 22:49:05 ID:/HfS2gye
GJ。せっかくだから俺はこのバニーガールねーちんをリクエストするぜ
570名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 00:34:52 ID:n+ouQrqp
ねーちん弄りならいっそ
『猫耳・肉球・尻尾付き堕天使メイド☆眼鏡もあるよ♪』
くらいのはっちゃけをだな(ry
571名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 00:36:59 ID:1AqZ/b5g
ねーちんにスーツを!勿論下はスカートじゃなくてパンツな!下着のパンツでも一向に構わんっ!
572名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 07:07:36 ID:GzhMiAtJ
ねーちんに明らかにサイズの合ってない常盤台の制服を着せてスカートの裾を押さえて顔を真っ赤にして恥らう姿が見たい。
573名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 08:52:06 ID:xOOsPt4t
てめぇ等そんなにねーちんが好きかww

>>572
常磐台制服ねーちん
 →ねーちんの服をオルソラに
  →カソックを舞夏に
   →メイド服を禁書に
    →歩く教会を白黒に
     →制服をねーちんに

無理なく出来て面白そうなパーツ流用例。
一番無理があるのが最初にオーダーされた女教皇なのは秘密なのよな
574名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 09:38:58 ID:Zgxf8df5
でもギリギリまでGパンの裾を切り取っているねーちんが
その程度で恥ずかしがるだろうか?
575名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 10:03:42 ID:dlt0n99k
普段着てないものを着せられたら羞恥心も働いたりするんじゃね?
つまりはそ〜いう事だ。


だから私は敢えて小萌てんてーのメイド服Ver.を所望する!
576名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 12:41:51 ID:2QJ7h/os
ここは巫女御坂かスーツねーちんの二択だろ
577名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 13:44:45 ID:Zgxf8df5
小萌先生はスモック+園児鞄がよく似合う。とくにガンガン版
578名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 17:11:02 ID:lv6x/wWL
ランドセルも捨てがたい
579名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 17:44:05 ID:ou8ZktTu
もういっその事、オムツを…
あれ?あの人燃えていr
580名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 22:19:12 ID:tlx+F7kI
ねーちんは太股見せるのは良くてもパンツ見せるのは駄目だと思うんだ。つまりスカートに弱い!
いっそ秘書チックなスーツ姿に眼鏡つけてもらえないだろうか・・・。女教師でも可
581名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 22:24:09 ID:lv6x/wWL
みんな素晴らしい妄想だ…


もっとやれ
582携帯の人 ◆0yDabgA/0. :2008/04/17(木) 07:03:42 ID:NrD5FB/h
リクエストからただの妄想暴露になってるよww
とりあえず今回のはこの辺で切るけどおk?
このままだと他の方が投下しづらいと思うからね。

流れを見てて思ったんだけど、ホントにみんなねーちんが好きだねー。
複数組み合わせを出してくれた人を除くと、キャラ提案はほとんどねーちんだし。
かろうじてみこちんと先生がちょろっと出ただけだったね。

キャラについてはねーちんで行くとして、服装の方は後のお楽しみにでもとっといてくりゃれ。
んじゃ、ばいびー(・ε・)ノシ
583名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 08:02:27 ID:4rNRqaqn
でも、ねーちん以外にもとあるに出てくるキャラならみんな大好きです
584名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 08:48:14 ID:HGZtcg41
フィギアと聞いて、真っ先に青ピによる魔改造が思い付いたのは俺だけか
585名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 12:02:56 ID:T1hI8/Cu
>>583

テリーマン「姫神はおれの嫁」
キン肉マン「テリーマン」
ブロッケンJr「ねーちんは誰にも渡さないぜ」
キン肉マン「ブロッケンJr・・・」
ロビンマスク「木原は誰にも触れさせないぜ」
ウォーズマン「コーホー」
キン肉マン「みんな・・・」

悪魔超人「こ、これがこのスレの流れか」
586名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 14:00:55 ID:18ix8Xui
ロビンマスクwwwwww
587名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 18:00:30 ID:sXCrqCMI
よし、ブロッケンJr.は俺を敵にまわした
588名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 18:12:56 ID:4rNRqaqn
俺はロビンマスクと戦ってくる
589名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 19:43:27 ID:EjtiNOEp
テリーマンぶっとばすお!!( ^ω^)
590名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:10:30 ID:sXCrqCMI
ブロッケンJr.「さぁ来い!上条!実は俺は一回殴られただけでリングアウトするぞぉ!」
上条「行くぞぉぉぉ!うおぉぉぉ!」
ブロッケンJr.「グアァァァァァァァァ!!」
テリーマン「ブロッケンJr.がリタイアしたようだな。」
ロビンマスク「しかし奴は我ら正義超人の中でも最弱だ」
ウォーズマン「コーホー」
上条「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
テ・ロ・ウォ「うがぁぁぁぁ!(コーホーー!)」
キン肉マン「ふはははは!来たか上条!実はワシは聖なる牛丼が無くても勝てるぞぉ!」
上条「そうか!俺も生き別れの許嫁がいた気がしたけど気のせいだったようだぁ!」
キン肉マン「そうか!姫神とねーちんと木原は痩せてきたからカエル医者のところに解放してやったぞぉ!」
上条「木原はいらん!行くぞぉぉぉぉぉぉ!」
キン肉マン「手のツッパリはいらんですよ!!」

正直スマンカッタちょいと一方さんがいる所で幼女ナンパしてくる…
591名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 23:27:02 ID:uuuD9qUj
>>590
GJ
592名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 12:58:14 ID:cgZ67imM
上条さんにいらないと言われた木原のセリフ
593名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 13:20:37 ID:b3iAHtUB
木原「百合子ちゃんがどうなっても知らないわよ」
594名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 14:59:40 ID:gEFr7jjN
きめぇぇぇぇwww
その口調やめろwwwww
595名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 18:17:07 ID:cgZ67imM
上条さんに捨てられたねーちんの一言
596名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 18:51:35 ID:n+38VyCv
神裂「わたしではだめなのですか?」
597名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 19:03:37 ID:Q9nbWWwz
一年以上間が空いている作品の続きって絶望的?
598名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 19:37:07 ID:90X+slpP
AだかBだかミナミだか
599名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 20:34:04 ID:vL59bmyK
>>312-330あたりの話じゃなくて?
まあ、どっちにしろ全裸待機だな
600名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 22:10:10 ID:fuvpp4rE
全裸待機ならオイラも入るぜィ
601名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 22:13:31 ID:5eBwRZma
キリ番が全裸待機宣言に踏まれてしまった件についてwww
602名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 00:23:56 ID:fwLX5GuX
そういや某続き物を逃亡しているな俺…
どれかは明かさないけど、ちゃんと続き書いてるよ。MHP2Gとか世界樹2にハマりまくっているけど!!
603名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 01:14:13 ID:O0BL/Qx/
>>602
何を書いているかは知らないが一つだけ言わせてくれ。
遅れてもいいから必ず書き上げてくれ。
少なくともここに一人貴方の作品が投下されるのを待っている人間がいることを覚えていてほしい。
604名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 01:38:24 ID:go2M6wau
>>602
時間がかかってもいいんだ、あなたの作品を楽しみにしています。
俺は全裸で○○○そびえ立たせて待ってるからな!
605名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 03:16:15 ID:w+JZyjVW
>>602
マイペースでいい、書上げてください。投下されるのを楽しみに待ってますから!
606名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 08:18:10 ID:k6hFZG0H
>>604
使徒十字ですね。わかります
607名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 09:37:43 ID:ckViCwXQ
今ここに、敬虔なる子羊[全裸待機組]スレ住人が集い始めた!
608名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 09:45:05 ID:BCfisfa3
俺様の強能力《全裸待機(コードレッド)》が火を噴くぜ!
609名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 10:42:53 ID:LagABfkQ
くっ! ……どうやらここにヒンヌー教徒である自分の居場所は存在しないようだな……っ!

《全裸待機組》に改宗してやる!

みんな裸で街に飛び出そうぜっ!
610名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 11:03:52 ID:BCfisfa3
待機してろw
611名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 13:30:27 ID:ckViCwXQ
皆の衆、落ち着くのです。神[作者様]を信じ続ければいつか、救いの手[投下]が来るでしょう…
それまで耐えるのです。
612名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 20:27:55 ID:lQzT/6J6
ふふっ・・・つまりネタと文章力さえあれば我等も神の高みへと・・・っ!

後者が圧倒的に足りなさすぎるんで黙って全裸待機に戻りますね
613名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 21:15:44 ID:L4nph8wj
ネタがある方が羨ましい
614名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 23:02:29 ID:P2uA8Fqz
お弁当戦争の続きって需要ある?
615名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 23:14:22 ID:b3Bz0Wnm
>>614
ありすぎて困る
616名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 23:15:14 ID:CKqffAdQ
ある!
617名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 23:26:19 ID:P2uA8Fqz
んじゃーちょっと短いけど、一応続き投下してみます。
前回は投下した後すぐに小ネタ書いて満足しちゃった。
ここからはねーちんのターン!!
618お弁当戦争続き:2008/04/19(土) 23:27:03 ID:P2uA8Fqz
 上条当麻は不幸な人間である。彼の過去における数々の事象を聞けば、おそらく9割に人間はそれに同意して
くれるだろう。しかし、彼の異性との出会いの遍歴を彼をよく知る人間から聞いたならその9割のうちの半分以上は
彼が不幸であることを否定するはずだ。
 つまり、今回の一件もまた、彼にとっては不幸で、傍から見れば羨ましいことこの上ないようなそんな一件なのである。

「はー、今日も疲れましたよー」

 昼休みのお弁当騒ぎでさらに疲労を蓄積した上条は、足を引きずるようにしてようやく家へと帰ってきた。
 しかし今回の事に関しては自分でも、決して不幸などと言ってはいけないと分かっている。きっと自分は幸せ
なのだと、上条は自身の中でかみ締めて、自宅のドアに手をかけた。
 これから居候シスターのために夕食を用意しなければならないことなど、些細な事だ。

「ただいまー、インデックス」

 ガチャリとドアを開けた。

「お、おかえりなのですよー、とうま」

 ガチャリとドアを閉める。
 今のは幻覚だろうか。
 普段見慣れたシスターではなく、コスプレをした聖人が家にいたような気がする。

 ガチャ、と内側からドアノブがひねられた瞬間、上条は反射的にドアが開かないように抑えていた。

「ど、どうかしたんですかー」

 恐ろしい力でドアを開けようとしながら、聖人が心配そうな声で尋ねてくる。
 一体なんだ、一体何なのだ。
 右手で自身の頭を数発殴ってみるが、中から聞こえてくる幻聴は消えることがない。
いい予感がしない。やっぱり不幸だったのかもしれないと、ついさっき自分は幸福だと考えていたことを忘れている。

「そ、そうだ!! 土御門、あいつなら何か―――――」

 知っているかも。
 困ったときの頼れる友人……むしろ困った事態をつれてきているような気もするが、今頼れるとしたら
あのシスコン軍曹しかいない。
 上条はそう考え、どうにかして隣室へと向かおうとしたのだが土御門の名が出た瞬間、中にいるであろう
聖人がその有り余る聖人的パワーを全開にして、力ずくで扉を押し開けた。
 どーん、と勢いよく扉が開かれたことで、上条は吹き飛ばされ背中を強く打ち付けた。
 しかし、上条がそんな痛みに囚われる暇も無く、中からいろいろな意味で遠くにいる聖人が現れた。

「す、すみません!! 大丈夫ですか? 」

 そういって上条のそばに駆け寄る聖人の頭の上でなぞの輪っかが揺れ、胸元では谷間があらわになったその
わがままな胸が揺れた。
 前者に対して上条の中の「神裂」像が揺れ、後者に対して理性が揺れた。

「かかかかかっかかか、神裂!?」

 いろいろといっぱいいっぱいになりながらも、駆け寄ってきた聖人に声を掛けついでにこの際右手をその頭に
乗せてみる。
 しかし、何も破壊されたような様子はなく、つまり目の前のコスプレ聖人は正気だということだった。
 当の聖人は頭に右手を乗せられたまま不思議そうな顔をしている。

「とりあえず………中に入ろう」

 この状況を打破する手段を考える前に、明日からのご近所づきあいのことを考えて上条は聖人と共に
部屋の中へと入った。
619お弁当戦争続き:2008/04/19(土) 23:28:56 ID:P2uA8Fqz
「―――――で?」

 今回はなにがあったの、と上条は開口一番にそう尋ねた。

「え!?ああ、いえ、そのですね…」

「ああ、エンゼルフォールか。それでこんどは何を潰せばいいの?」

 会話が成り立っていなかった。寧ろ、エンゼルフォールはそれであって欲しいという上条の願いでしかない。
不謹慎だが、目の前の聖人が正気のままこんな格好をしているとは思いたくない。
 これまで上条の出会った魔術サイドの人間達は、総じて濃いキャラクターをしていた。
(決して悪人ばかりだったわけではなく、寧ろその逆だったのだが)お惚け巨乳シスターや
年増のゴスロリ魔女を始めとして始めの頃に出会ったステイルがいまいちぱっとしないキャラクターに思えてしまう
ほどに、個性が強いというよりもあくが強い連中ばかりだった。そんな中で、目の前の聖人は多少その性格に
硬すぎるきらいがあるとは言っても真っ当に対話が成立する数少ない常識人だったはずなのだ。
 そんな神裂火織がコスプレをしている。それも、胸元をあらわにして天使の羽を付けたメイドさんのコスプレを。
この姿を見たらきっと建宮は泣く。そしてその前に自分が殺される。
 だからこの目の前の状況にはきっと、何よりも深い理由が存在するに違いない。
出来ればそれはマリアナ海溝くらいは深くあってほしいと思いながら上条は腰を上げた。

「ちょ、待ってください!!そうじゃないんです。これは、その………」

 早く解決しちまおうぜ、と立ち上がった上条に神裂はがばーと縋り付いて無理やりそれを押しとどめた。
しかし今の彼女の格好でそんな激しい動きをすれば、否応無く揺れる。何がとは言うまい。
皆まで言うな、おから始まりいで終わる魅惑の4文字の物体である。ついでに彼女が縋り付いたことでその
間に入る文字は小さいつとぱの魅惑の物体が上条にGYUっと押し付けられてしまっている。
 もう本当にいろいろとどうでもよくなってきてしまった上条をよそに、聖人は言葉を搾り出すようにして告げた。

「あ、あなたには本当にいろいろと迷惑をかけてしまい、このような事で返しきれる恩とは思いませんが、それでも少しでも
 借りを返していかないことにはどうにもならないと思い、土御門の助言から堕天使メイドなる物を……」

 さっぱり言いたいことは分からなかったが、ただ一掴み上にはこの事態が馬鹿な隣人の手によって引き起こされた
ことだけは理解できた。

「そうか……」

 短く告げて上条は再び立ち上がる。いい加減、隣人としてあのシスコンをどうにかしてやらなければならない。
硬く握った右手にありったけの殺意をこめて、上条は隣人を撲殺しに向かう―――――はずだった。

620 ◆9uSBC6apvI :2008/04/19(土) 23:29:05 ID:a0tqkl82
>>614
ありますとも。俺も兵として全裸待機に入っている。
621お弁当戦争続き:2008/04/19(土) 23:29:18 ID:P2uA8Fqz
「す、すみません……私のような者がこのような格好をしたところで、あなたには迷惑なだけでしたね」

 その声に振り返った瞬間、上条の右手から殺意が抜けていく。
 上条の反応のどこをどう曲解したのか、年上の女性が目の前で半べそ状態になっている。その情景は
上条にとってかなりショッキングなもので、彼を引き止めるには充分すぎる理由だった。

「あーっと、いや、神裂? 迷惑とかそういうんじゃなくってね」

「いいんです、このような押し付けがましい行為をしてしまって、申し訳ありませんでした」

「う、」

「う?」

「嬉しいなー、神裂さんがこんなことをしてくれるなんて!! いや、ホント、助かるよ神裂。だから泣かないで!!」

「泣いてなどいません!!」

「ああ、うん、でも、本当に助かるなー嬉しいなー」

「ほ、本当ですか?」

 とたんに輝く聖人の表情。
 神裂火織本人としては、大和撫子として慎ましくその喜びをかみ締めているつもりなのだが、実際その感情は
ダイレクトに現れていた。上条にはもはや後光が挿しているようにすら見える。

「では、夕飯の用意をしますから!!」

 そういっていそいそと台所へと向かっていく聖人の足取りは軽くステップだった。
ああ、こんなに喜んでくれるんならこっちとしても良かったよ。そんなことを思いながらも、上条の脳裏に浮かんだのは
あり地獄に嵌ってもがく自らの姿だった。
 そしてそのどさくさの中で、上条は隣人に制裁を加えることを忘れてしまうのだった。
622お弁当戦争続き:2008/04/19(土) 23:30:45 ID:P2uA8Fqz
以上。
誤字があるかもだけどそのあたりは諦めて欲しい、読み返しても見つけられないんだ
623名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 23:50:06 ID:TEaH61qg
>>622
gjだ!このおっぱいフェチめww
624名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 00:38:50 ID:/AaHhg+v
いっぱいいっぱいがおっぱいおっぱいに見えた




ちょっと首吊るかわりにねーちんのおっぱい揉んでくる
625名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 01:23:11 ID:Pk2n0u7e
かなりGJ!ホントに神が降臨なされたようですね。
しかぁし!私はまだ全裸待機をする!
626名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 07:51:39 ID:TX/cIHvp
627名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 08:12:58 ID:0GgqRznH
>>622
GJ!!
アニェーゼにちんこ踏まれる権利を譲ってやるぞ!!
628名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 15:27:33 ID:TX/cIHvp
629名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 15:40:37 ID:Pk2n0u7e
>>627
他にどんな権利があるか詳しく説明願おう
630名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 17:18:47 ID:I/z/5MkE
>>557の体験版を落として試してみたけど
体験版じゃパーツ数少ないのか、それらしくするのは難しいな
631名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 18:17:58 ID:Xpb5jFbt
俺も>>557の体験版を落としてみたけど
ウチのPCはピクセルシェーダー2.0に対応してなかったよ……
632名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 19:37:45 ID:/AaHhg+v
>>629
・五和のおしぼりこき
・姫神と共に存在が消える
・ねーちんが折檻
・吹寄がデレる
・オルソナのパイずり
・美琴、10万ボルト!
・禁書目録のかみつき(アソコに)
・佐天は俺の嫁
・舞夏の御奉仕
・黒子が貴方の服だけテレポート
・木原とsex!
・ルチアの罵倒
633名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:26:44 ID:m6vDWvzq
日本よ、私は帰ってきた!
つーか、やっとネットつながったよ。
クソ、Yahooめ。雑な仕事しやがって……。
というわけで、だいぶ間が空いちゃってるんだけど、
居眠り上条さんの奴を投下してOK?
634名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:31:30 ID:ptNNMwgn
おk!
635名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:34:52 ID:m6vDWvzq
よっしゃ、行くぜ。
あ、あと>>302、気にしないでどんどんやっちゃってくれ。
ネタがかぶったら、うん。頑張ろう。
636居眠りしている上条さんと……黒子Ver.:2008/04/20(日) 20:37:46 ID:m6vDWvzq
いささか、唐突ではあるが。
幻想(おんな)殺しのレベル0。我等が上条当麻は、居眠りをしていた。
ぽかぽかとした、良い陽気である。上条さんが居眠りしているベンチの傍に咲く花々が風に揺らされる度、
なんとも癒し効果抜群な感じの花の香りが上条を包み、とてつもなく良い感じのくつろぎ空間を生んでいた。
いつも女の子……もとい、自分の為と称して他人の為に駆け回るお疲れな彼が、居眠りしてしまうのも仕方がない。
そんな彼のベンチに、歩み寄る人影一つ。
彼女の名は……

ビリっとデレる、御坂美琴(済)
フロントホック、吹寄制理
何故か巫女さん、姫神秋沙
右手で触れるな、風斬氷華
→ザ・パンダ配色、白井黒子
幸呼ぶ一人花畑、初春飾利
さりげない乙女、佐天涙子
みんなが大好き、月詠小萌
作者が大好き、黄泉川愛穂(済)
需要がないぞ、白カチュ娘 (済)

彼女の名前は白井黒子。白なのか黒なのかはっきりしろパンダカラーめ、と言いたい感じの名前の、
なんだか壊れキャラが定着しつつあるロリっ娘ツインテール(←グドンの好物)である。
彼女は何を隠そう、美琴大好きっこ。好き過ぎて「お姉様」とか呼んじゃう始末。
現在ガチ百合小説「ミコト様が見てる」を執筆してるという噂があるとかないとか。
そんな彼女は、上条当麻が嫌いである。いや、嫌いではないのだが、なんていうか、
見ていると思わず「一本いっとく?」って感じで太ももに手が伸び掛けたり、
理不尽と分かっていてもドロップキックをしなければならないような気になるのだ。
例外として、彼女の敬愛する美琴と一緒にいるときは、問答無用で排除するのに躊躇いはないが。
「? あれは……」
彼女はベンチに座る上条さんの姿を見つけたとき、何とも不思議な気分になった。
黒子にとっての上条さんのイメージは、端的に言うと「いつも走り回っている」だからだ。
事情はその時々によって様々だが、いつも誰かの為に走り回っている(実際、黒子も彼に助けられた)彼が、
こうしてベンチに一人で座っている、という状況が珍しい、というか、初めて見た。
「あら? おまけに居眠りしてますの?」
ますます珍しい、とグースカ眠る上条さんの前に屈みこむ黒子。
いつもは、わりと情けない表情をしていることが多い上条さんだが、こうして見ると……
「案外、整った顔立ちをしているんですのね……」
ぽつりと、そんなことを零した黒子は、上条さんの靴の紐が解けていることに気付いた。
「やれやれ、世話が焼けるんですの」
何となく結んでやる。まあ、気が付いたし。
すると、今度は上条さんの太もも辺りに糸くずが付いていることに気付いた。
やはり何となく取ってやる。まあ、気が付いたし。
そしたら今度は、上条さんの上着のボタンが外れていることに気付いた。
やっぱり何となくとめてやる。まあ、気が付いたし。
そうして上条さんの腹のあたりに手を伸ばした所で、
「……っは! わたくしったら何やってますの!」
自分の行動に関して、気付くのが遅すぎる。
白井黒子。案外、尽くすタイプなのかもしれない。
「わたくしとしたことが……おや?」
言いながらも、結局上条さんのボタンをとめようとした黒子の手は、
服の隙間から覗き見えた、真新しい包帯によって止まった。
「…………」
下着があるのではっきりとはわからないが、包帯に覆われているらしい上条さんの胸に、
そっと黒子は手を添える。一般人とは思えないほど鍛えられた胸板の感触に何故か赤くなりながら、
黒子はまた、上条さんの寝顔を見上げた。
規則正しい寝息をたてて眠る彼は、どこか安らいだような表情をしている気がした。
その表情を、黒子は、以前にも見たことがある。
彼が、黒子を助けだしてくれた時。黒子が初めて、彼を意識した時。
その時も、今と同じような表情をしていた。
無事で良かったと、助けられて良かったと、そんなまっすぐな思いが、込められた表情。
637居眠りしている上条さんと……黒子Ver.:2008/04/20(日) 20:41:31 ID:m6vDWvzq
「なんだ……あなた、また誰かの為に無茶をしたんですの?」
眠り続ける上条さんに語りかけるように、黒子は呟いた。
以前、「虚空爆破事件」というものがあった。
ジャッジメントを標的としていた犯人は、ある時黒子の後輩、初春飾利を襲った。
しかし、初春は傷一つ負うことはなかった。その場に居合わせた美琴が、その力で爆発を抑え込んだからだ。
犯人も同じく美琴に捕えられ、一連の爆破事件は終結。記録の上では、そうなっている。しかし、後に美琴の口から語られた事実は違った。
あの爆発から皆を守ったのは、上条当麻に他ならないと。
『そういえば、私に絡んできた不良も助けてやろうとしてたっけ。
 ま、結局焦がしてやったんだけどね。しかしお人好しというか、何ていうか―――』
呆れた、と言わんばかりのその言葉。けれど、果たして美琴は気付いていただろうか。
その時の美琴は、まるで綺麗な物を見つけた子供のような表情をしていたことを。
「―――格好つけすぎ、ですわね」
美琴の言葉を思い出して、知らず黒子は微笑んでいた。
多分、このどこにでもいるような少年にとって、困っている人を助ける、というのは当たり前のことなのだろう。
当たり前のことをしただけだから、誰かに褒めてもらわなくても構わない、どころか、例え誰にも気付いてもらえていなくても、
きっと何とも思わないのだろう。当たり前に手を差し伸べるのだろう。この上条当麻という少年は。
だから、きっと、この街の人々は。
「多分誰もが知らないうちに、あなたに助けられているんでしょうね」
そのくせ厄介事には突っ込んでいくのに、他人を厄介事に巻き込むまいとする。
何とも上条さんらしいといえばらしいのだが、その度に傷ついて戻ってくる彼を見て、周りの者は、どう思っているのだろうか。
そっと、黒子は胸に置いていた手を、この困った少年の頬に添えた。
「全く、馬鹿な殿方ですわね。あなたの周りにいる人達が、
 あなたから助けを求められて、迷惑に感じるとでも思っているんですの?」
もし、と黒子は考える。もしも何か、大きな事件が起きて。
自分の所に、この馬鹿みたいなお人好しが、助けを求めてきたら、自分はどうするだろうと。
ありえないことかもしれない。だが、黒子の答えは決まっている。
自分は、このお人好しを助けよう。そりゃ、多少は嫌味くらい言うかもしれないが、それは愛嬌というもの。
彼には助けられた恩がある。それに、見ていて楽しい馬鹿は、嫌いじゃないのだ。
「あなたは、もっと周りを頼ってもいい。あなたは、それだけのことをしてきてるんですから」
そう、穏やかな気持ちで黒子が言い終えた直後、無粋な電子音が鳴った。
黒子のデザイン重視、利便性無視の携帯に、連絡が入ったのだ。
「はい……分かりました、直に向かいますわ」
緊急の連絡を受けた黒子は少しだけ、眠ったままの上条さんを名残惜しげに見つめた後、
指示された場所へと向かった。
途中。よく考えれば、自分が口にしていたことは酷く恥ずかしい内容ではないか、と黒子は思った。
「あれでは、まるで……っ!」
頭に浮かんだ考えを慌てて否定すると、黒子は無理やりテレポートに意識を集中した。
その頬を少しだけ、朱に染めながら。
638名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:43:19 ID:m6vDWvzq
終了。黒子は口調が独特で書き辛かったぜ。
違和感感じたらごめんなー
639名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:46:30 ID:GGJEgu8B
>>638甘酸っぱい一番槍GJ!
640名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:57:55 ID:Smew8y3f
暖かなSSにGJ!
641名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 21:21:11 ID:m6FUfIvU
嗚呼、やっぱり黒子は可愛いなぁ。

gjです!
642 ◆9uSBC6apvI :2008/04/20(日) 22:50:29 ID:Smew8y3f
GJ!って実は二回目だが改めて。
明日の晩辺り、ねーちんのSSの続き出そうと思うんだ。軽く緊縛やっちまってるけど大丈夫?
643名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 23:07:07 ID:DGDc3ACK
かまわん、好きにやりたまえ
644名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 23:47:32 ID:JatcKqOF
大丈夫です!
645名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 00:07:07 ID:moyXsHFc
是非
646名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 00:32:37 ID:b4A1Vfc4
構わん、いけい!

>>638
>(←グドンの好物)
クソワロタwwww
647名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 00:38:40 ID:b5pMK8He
軽くどころか白い肌に痕が残るくらいの拘束でも結構ですとも。
648名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 00:41:58 ID:1w9gdMfX
ちょっと皆urasokuで検索するんだ
トップ記事に俺の、その、義姉上がだな
649名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 08:13:59 ID:phAG6cEM
>>648
確かに上手かったがその幻想をブチ殺す
650 ◆9uSBC6apvI :2008/04/21(月) 22:53:14 ID:uddTawBY
全裸待機組の中から「創る者」は生まれ、その中からさらに腕を上げた者が「神」となる。私も、待機組の中から「創る者」の力に魅入られた一人だ。
「創る者」の存在意義は、神の顕現を祈り耐え抜く子羊達に癒しを与えることにある。【全裸待機組悟りの書・第八目より引用】



抱き締めた頭から、僅かだがハッキリと頷く気配を感じる。
上条を抱き締める両腕も、ぎゅうう、と力が込められてきた。
肯定していると確信するには十分だ。
「そうかい。本当にHな……いけない子だ」
ほんの少しの意地悪を込めて囁く。その途端、彼女の体がビクリと震えた。
返事はなく、神裂は上条にしがみついたままで何も言わない。
上条は再び手を神裂の背に回しながら言う。
「おいで、火織……いけない子のお前に、お仕置きの時間だよ」
 
 
上条に先導されるまま、神裂は寝室のベッドに腰掛ける。
普段は家主ではなく、その同居人である少女の寝床であることも彼女は知っている。
『親友』である少女が寝返りをうつベッドの上で、これから淫らなことが始まる。
その事実を反芻すると、神裂は今更初めてのことでもないくせに、未だにソワソワと落ち着かない。
「さて……」
何やらゴソゴソと部屋の奥で作業していた上条が戻ってきた。
彼の右手には、鉛筆よりやや太いぐらいの長い紐が束ねてかけられている。
いや、よく見れば紐ではない。赤色に染まっているせいで分かりにくいが、これは頑丈に繊維が編み込まれた、真新しい縄だ。
651 ◆9uSBC6apvI :2008/04/21(月) 22:54:07 ID:uddTawBY
「始めるぞ……いいな?」
悪戯っぽく笑いながら、上条は拒否されたことのない問いかけをする。
「……はい」
困ったような顔を赤く染めながら、それでも神裂は頷いた。
決して、渋々従っているわけではない。
むしろこのためにイギリスから戻ってきたようなものだ、拒む必要などどこにもないのだ。

上条はベッドの上に乗り上げ、神裂の背後に回る。
束ねて結ばれた縄を解き、その先端近くを摘んで、後ろから抱きすくめるような形で一本の縄を神裂の目の前へ横切らせる。
「手……後ろで組んで」
耳元で囁きかけると、彼女は律儀に言われた通りにした。
指示通りの体勢になったのを確認すると、上条は神裂の脇辺りの高さを起点としてゆっくりと縄を巻きつけていく。
だが、そのまま腰まで簀巻き状にするのは無理があるし、美しくない。理由は、鎖骨と腹筋の間で自重を知らない主張をする大きく柔らかな膨らみだ。
そこで、ある程度脇の高さで巻きつけた後は、その出っ張りを通り越したすぐ下から縛りを再開する。
「……んっ」
両手には忙しく準備をさせながらも、責めはとうに始まっている。
暖かな吐息が耳をくすぐったことで、神裂は僅かに体を震わせた。
「お前、初めての時と変わらないよな」
「な、何が……くっ!」
乳房の下にも粗方巻き終えると、上条は持ち手を強く引っ張って締める。布に隠れた二つの巨大な果実が、締め付けた縄に絞り出されるように大きく揺れた。
(よし、二の腕は固定したな……)
ここまででもある程度両腕の動きは封じられたが、まだまだ縄の長さは余っている。
「その反応が、だよ。いつ見ても初々しいよなあ」
肩に唇が触れそうなほどに顔を近づけて語りつつ、後ろに回された色白の両手首を並べるようにくっつけて固定。
乳房下に縛り付けたところから伸びる余った縄を、並べた両手首を束ねるように巻きつけていく。
雑な巻き方だと体を傷つける上ほどけやすくなる。故に、焦らず、斜めに重ならないように、常にピンと張りながら巻くのがコツだ。
「……っ、ふ……」
既に神裂の息は荒く、瞳も恍惚とした光を帯び始めている。
やがて手首が縄で覆われると、輪を作ってその端を通し、力を込めてギュッと結びつける。
「んあっ!」
急激な締め付けが胸を刺激したのか、神裂が大きな声をあげ、体を痙攣させた。
「まだだぞ、もう少し……」
しかし、上条はとくに驚くことなく着々と手を進めていた。もう一度、輪を作ったところに先端を通し、ギュッと引っ張って……。
「……よし」
上条の手が離れた。
その目の前には、両手を後ろ手に縛られ、ベッドに座らされた神裂火織。
この世で誰が見たこともないだろう、囚われの身となった聖人の姿だ。
「く、はっ……」
肺が若干圧迫されているためか、彼女の息づかいは苦しげである。
しかし、ただ苦しいだけではないということは上気した頬を見れば明らかだ。
苦しげな瞳は嗜虐心を、染まった頬は庇護欲を。矛盾した二つの感情を上条の中にゆらめかせる。
それら二つの感情が化学反応を起こして巻き起こす、生殖本能の衝動は並大抵ではなかった。
652 ◆9uSBC6apvI :2008/04/21(月) 22:56:07 ID:uddTawBY
しかし、ここで理性のタガを外すのはつまらない。故に、上条は本能を押しとどめながら、
「今日は、このままヤるからな……」
拘束された女性を正面から抱き寄せ、唇を寄せる。
「はい……ん、ちゅぷ、くちゅっ…」
両腕を封じられた彼女は、上条に支えられるままにその口づけを受け入れる。
「じゅぷっ、ちゅ、ぴちゃ、じゅるるっ……」
「んく、むじゅるっ、れろっ……」
舌を絡ませ合う時、上条の中では徐々に嗜虐心が大きくなっていた。
その原因は、初めて出会った時、手も足も出ずコテンパンに打ちのめされたことにあるのかもしれない。
舌先で神裂の口腔を撫でつけながら、上条は引き締まった縄のせいでさらに激しい自己主張をしているそれに手を伸ばす。
手のひらが触れた瞬間、柔らかく、弾力もあるそれを鷲掴みにする。
「!? んぅっ! ん、んんっ!!」
神裂は口づけられながら戸惑ったように呻くが、抱き寄せられている上両腕を縛られていては目の前の少年を押しのけることもできない。
一方で、普段は屈強で真面目な彼女を思うままによがらせていることの征服感が、舌の動き、手の動きと上条の全てを駆り立てていく。
胸を揉みしだき、服越しにも分かるツンと立った突起を合間に撫でさする。
「っ、うぅ、むうぅぅ!!?」
深い口づけも終わってはいない。二カ所から同時に強く責められ、神裂は更に激しく身を捩り出した。
「――ぷはっ。硬いな……やっぱ縄解きたい?」
一旦唇を離すと、上条は囁きながら突起を執拗に指先を使っていじり始めた。
親指、人差し指、中指で挟み込むように、くすぐり、押し込み、摘み上げる。
「なあ、どうなんだよ」
「ふぁぁんっ……う、はっ」
返事できないことを承知の上で聞いている上条の行為は、誰が見ても意地悪だ。
しかし、神裂が喘ぎもがくのを見つめている黒い瞳は、親しみのこもった穏やかなもの。
何故か虐められ弄ばれているはずの彼女も、同じ穏やかさを宿した瞳を見せていた。
653名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 23:00:14 ID:LYmeK04v
支援?
654前方の弁当 ◆9uSBC6apvI :2008/04/21(月) 23:03:08 ID:uddTawBY
我が名が神の右席の通り名にちなんであるのは、神に対する憧れ、目標、それとも嫉妬か。

いえいえ、単なるオヤジギャグです。
次回辺り連結させる予定。ああ、緊縛モノで勃つヒトはこのスレ住人の中には居るのかな?
俺はこのジャンルはかなり勃つよー、それも自分で書いてて勃つぐらいの末期さ。
655名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 00:04:00 ID:ndOJUkwj
かなりGJ!!
あえて言おう!俺の将軍様はねーちん×緊縛のゴールデンコンビでテポドン発車寸前であると!
656名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 06:11:27 ID:hYxdQxiZ
よくやった!!
白井の髪の先端で鈴口を弄られる権利を譲ってやるぞ!
657名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 07:38:56 ID:GqQZSEax
Nice 緊縛!
貴方には木原か木山、好きな方をFuckする権利をあげよう。
658名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 12:29:41 ID:fNdYgK/q
27日が楽しみだ
659名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 15:21:41 ID:GqQZSEax
俺は26日から12日まで連休だ
660名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 20:34:58 ID:Cxxll3Ps
ねーちんの七天七刀で叩かれながら足コキされる権利は無いものかのう?
661名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 00:34:01 ID:G2AXFcT8
……欲しいのか?
662名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 01:55:59 ID:UYdgGCiK
逆に問う。まさか欲しくないのか?
663名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 01:59:28 ID:hzXjsz7c
恩返しで頭一杯になっちゃって、上条さんに足コキを強要されて真赤になりながら実行。
それをからかわれて、力も入らずへろへろべしんべしんと七天七刀で叩かれる。

そういうことだろう
664名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 09:44:08 ID:7Y43FTnU
インデックスがヤクザに恐喝(*´Д`)'`ァ'`ァ'`ァ'`ァハァハァ八ァ八ァノヽァノヽァノヽァノ \ァ/ \ァ/ \ァ
ttp://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1208595278/
665名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 10:35:09 ID:G2AXFcT8
落ちつけ。まだ慌てるような時間じゃない
666名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 21:56:14 ID:WqN8L+3t
3
667名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 22:00:51 ID:lccRBSOm
2
668名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 23:34:22 ID:ZYy5mACh
669名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 23:49:21 ID:ZXu+agga
13
670名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 00:45:54 ID:42oM/YnL
21
671名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 05:21:01 ID:xFkAM6+b
35
672名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 07:10:46 ID:bS+kCTBB
>>666-671
こ…こいつら、何の呪(まじな)いだ
673名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 07:12:20 ID:tkNSscWB
わかった! 素数を上げればいいんだな!



4!!
674名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 11:50:31 ID:xHjs81Bx
>>673
> わかった! 素数を上げればいいんだな!



> 4!!

これは突っ込んであげた方がいいのかな?
675名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 16:53:53 ID:ehU/iQRk
突っ込むべきだ。
じゃあ仕切りなおして。


1 !!
676名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 17:02:41 ID:K/3A8pkJ
10 !!
677名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 18:52:43 ID:jhMkq65g
ふと思った
結標のSSはないのだろうか?
678579 ◆UHJMqshYx2 :2008/04/24(木) 18:56:10 ID:O4q2ve9A
>>641
>>前方の弁当氏

GJだぜお疲れ様です。

年取ると体力無くなるんだ本当に。疲れたよだるいよネタが字にできないよ。
みんなどれくらい若いんだろう。おれ?本当におっさんだよorz
679名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 19:37:20 ID:9Xx51vvQ
18だな
680名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 21:05:29 ID:bS+kCTBB
華の24歳ですよ?


そうか、さっきまでの数字は年齢申告か
681名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 21:39:16 ID:vl569qON
そうなのかー
てっきりロト6の番号かと思ったよ
682前方の弁当 ◆9uSBC6apvI :2008/04/24(木) 22:09:23 ID:AaOGA9eI
俺?今現役受験生真っ最中。相方のバベルも剥けきったバケモノさ。

あ、今俺1つだけ嘘つきました。
683名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 00:10:01 ID:ppPh0AgI
みんななんだか仲良しじゃん?
684名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 00:43:04 ID:BZ9Uo+rk
スレ住人
みんな仲良し
全裸待機
685名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 01:22:06 ID:JFW2nyE8
そして
職人様方
ネタに詰まる
686名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 02:53:08 ID:eorTmSFC
>>690に全裸神が降臨します!
687名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 05:39:58 ID:YIFksgMY
>>682
何浪もしてる上に包茎なんて可哀想……
688 ◆9uSBC6apvI :2008/04/25(金) 17:26:40 ID:brK3K5tz
>>687
うおおい、それじゃ二回嘘ついてるじゃねえかっ。どっちかはマジだぞっ。
>>677
結標のSSか。何だかぶち切れた一方通行に性的な意味で弄られる彼女が頭に浮かんだが、経緯が思いつかないので断念。
ああいう女って虐めたい。物事をドライに割り切ってるようで実は感情的なとことか。泣かせたらエロいタイプである。
>>686
流れ止まるからスルーの方向で。
689名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 17:51:59 ID:PhvXeQir
>>688
逆に考えるんだ
「嘘なのは『1つだけ嘘つきました』の部分」
そう考えるんだ
690名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 18:19:28 ID:gHW/k6oP
さむい
691名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 19:14:58 ID:ZqAbtX0/
ヒト燃やすと少しだけ暖かい
692名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 20:28:59 ID:I9q6Y4a8
枝切りバサミ脊髄につきたててやろうか
693名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 20:52:57 ID:VbpQE8i+
>>688小萌先生んちに遅れた宿題を出しに来た上条さん。が、小萌先生は外出中、そこで留守番してた結標とばったり遭遇して…っていうのはどうだろう?
694名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 21:43:30 ID:7s336Ncl
しかし確かカミジョーさんと結標さんは直接の面識は無いんじゃなかったか
695名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 21:59:37 ID:+eh+SfC0
なに上条さんなら、出会って3秒でフラグを立ててくれるさ
696名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 00:09:34 ID:KNcmsYgG
繋がりがあるとしたら黒子のときか…
二人で先生待ってる時に能力使ってるのを見て…
それを無意識に無効化してたりして…
あれ?と思い(ry
そして話してみたらなぜか仲良くなるんだよ!
697名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 00:53:58 ID:P9EdPW3q
そしたら何故か黒子が来ちゃうんだな!?
698693:2008/04/26(土) 16:13:32 ID:gaYa6rJx
>>694分かってはいたがさすがに出会いから始めて一から書くのは難易度が高すぎるよなぁ…
699名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 21:21:51 ID:AJHwwGKc
打ち止めが騎上位で一方通行にご奉仕するSSが読みたい
700名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 22:58:14 ID:MJpbTXjD
へへ、騎上位ときたか。ずいぶんストレートにいいやがるな。
でも清水翔太もいってるだろ?
どんな素敵なシチュエでも、心にしまっておくべきなのさ



701名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 23:08:05 ID:PGbICoyV
平和の祭典という幻想だらけのアレを




そげぶしたい
702名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 04:08:23 ID:Du2r4QjC
あれだよ、上条さんの記憶喪失が美琴にバレちゃったよな
んで何故かヒロインが全員集合してる中、美琴に問い詰められた上条さんが何時から記憶が無いとか白状しちゃうわけよ、魔術絡みの部分は省いて
当然禁書は大ショックで顔面蒼白、事情知ってるねーちんも言葉が出ず、小萌先生は気付かなかった事に落ち込み、7/19以前の出来事も大切な思い出な美琴は涙目

で、記憶喪失以降の上条さんしか知らない面々も空気を察して黙っていたが、姫神がいきなり7/19以前の記憶を捏造し始める
皆が戸惑う中いち早く姫神の意図を察したオルソラが便乗、そして次々と捏造されていく「上条当麻と自分の関係」
禁書は未だショック中、だがねーちん小萌先生美琴は事態を察して立ち直り、事実を織り交ぜながら関係を捏造
他のメンバーの話は信じていなかった上条さんだが、記憶喪失前の自分と関わりがあった3人の話は否定し切れずしどろもどろ
この時点でようやく禁書再起動、焦るあまり「わたしなんてとうまに身体の隅々まで見られたんだから!!」と爆弾投下
そこにオルソラ・ねーちんの「実は私も……」発言に始まり「下着姿を」「濡れて透けた下着を」と暴露大会スタート
不幸だーと上条さんが頭を抱えていると、テンパった美琴が「私だって裸くらい!!」と服を脱ぎ始める
「あらあら」と言いながら何故かあっさり脱ぐオルソラに触発されて皆全裸になり、突然の展開に硬直している上条さんも一人だけズルイ、と全裸にされる
こうして不幸な幸せ者、上条当麻による大貫通式が始まるのだった



仕事中は大体こんな事ばっかり考えてます
703名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 06:10:23 ID:XFhMaTb7
じゃあ新刊はそれで
704名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 06:11:57 ID:m0CPa3Y9
こ れ は ひ ど い w
仕事をしろ、仕事をw
705名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 10:24:16 ID:NnzZaXQH
大貫通式は前と後ろの両方を行います。
706名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 10:36:36 ID:6SeQhkug
レールガンといちゃいちゃしたい
707 ◆9uSBC6apvI :2008/04/27(日) 14:29:23 ID:737/bOFl
>>698
ほんと、結標は誰にフラグ立てられてもないもんな。
俺としては一発誰かに貫かせたいんだけど。
708名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 15:29:32 ID:HnE7RkCs
>>707
そんなこと言ったらもし作者がこのスレ読んでたら新刊で結標にフラグ立っちゃうぞw
…作者いないよね?
709579 ◆UHJMqshYx2 :2008/04/27(日) 15:31:40 ID:LL+SnS+e
>>707

  ,´ lニニニl
  | |リノリハl
  l ノl゚ ヮ゚ノl、 <お茶して待ってるんだよ!
  ノl /つ旦O
  ' .と_)_)
710名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 17:52:53 ID:m0CPa3Y9
>>709
じゃあ俺は全裸で待ってるからな
711名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 21:09:48 ID:NnzZaXQH
全裸待機な上に腹筋中だ
712名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 01:17:09 ID:WGGBZC1i
俺なんて全裸でカラオケ中だぜ




もちろん自宅の風呂場でだが
713名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 16:56:52 ID:/+Gi77uw
上条さんがあらわれた!
714名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 21:11:10 ID:n1BmOC8/
いけっ!青髪ピアス!
715名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 00:16:23 ID:d2cFQf0A
青髪ピアスの こうげき!

しっぽをふる!
716名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:50:18 ID:lyWuggD+
上条さんのこうげき


なかまをよぶ


みさかいもうとAがあらわれた!
717名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 05:02:14 ID:FCysxnnj
>>716
AからZじゃ数がたらねー。
718名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 08:37:14 ID:1deCpWT/
>>717
ZまでいったらAA、ABと続けていけばおk。
それにしても折角の連休なのに盛り上がらなかったね。
719名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 09:18:20 ID:UtCWXPn3
まだまだこれからさ!
青髪ピアスの攻撃!
萌えについて語る!
720名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 10:40:04 ID:LBbDOI5q
上条さん の とくぼう が さがった!
みさかいもうとA の こうかんど が ガクッ と さがった!
721名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:15:17 ID:oJ4Su69d
みさかいもうとAの攻撃!
「かわいそうなモノを見る目」!
みさかいもうとAはいつもの無表情に、
なんともいえない感情を込めて青髪ピアスを見た!
722名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 14:35:36 ID:34UX1R6l
ぎゃくこうか!
青髪ピアス の こうげき力 が あがった!
723名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 15:33:35 ID:UtCWXPn3
青髪ピアスの運動会でみせた体当たり!
724 ◆9uSBC6apvI :2008/04/29(火) 22:17:19 ID:muxZMraU
上条さんは幻想殺しで応戦した!
青髪ピアスの「とくこう」が1になった!
上条さんに2ダメージ!

みさかいもうとAはパルプンテを唱えた!
なんと、どこからともなく一方通行が高笑いしながら現れた!
725名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:06:57 ID:Wr2Uw75G
一方通行の攻撃!
「ベクトル操作」!
みさかいもうとAに100ダメージ!
726名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 08:31:59 ID:hG+7/epJ
みさかいもうとAはなかまをよんだ!
御坂が現れた!

青髪ピアスの特殊効果発動!
これ以降上条サイドに女の子が増える度に攻撃力が倍!HPが半分になる!
727名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 09:43:51 ID:kSznw6FK
つまらん
728名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 10:43:54 ID:9/+ovPaP
関係ないが、なんかシリアスな話が書きたくなってきた。
おかしいな。俺そんなキャラじゃないのに……
729名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 15:21:18 ID:C8uN28JF
YOU書いちゃいなYO!
730名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 19:08:07 ID:kslSc+ll
俺も黒子で書きたいと思うんだけどなぁ。
クロキスが神すぎて超えられる気が微塵もしねぇw
731名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 19:55:35 ID:WwRt9ydv
いつのまにゼロ魔にインデックスが出張したのだろうか。
今の僕にはなにも理解できない。
732名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:02:09 ID:XEwHb7+D
733名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:04:49 ID:WwRt9ydv
おぉ、それそれ。
仕事速いな
734名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:16:03 ID:9/+ovPaP
ゼロの使い魔か。嫌いではないよ、嫌いでは。
735名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:56:35 ID:vYkFBE4s
兎塚初期と比べて随分劣化したな
736名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:55:31 ID:/bVR+Oqt
普通ラノベっていうと挿絵に助けられてばっかだがゼロ魔は魔逆だったなwwwwww
737579 ◆UHJMqshYx2 :2008/04/30(水) 23:07:13 ID:JrrDlJNJ
兎塚のルイズごときとインデックスを同列に並べないでいただきたいwww
禁書原理主義者の暴動が起きるよ?

兎塚は初期から荒かったけどな、仕事。そこから劣化するってどんだけえ。
738名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 23:42:27 ID:9/+ovPaP
挿絵に助けられているラノベ……か。
紅の下巻はなんか絵以外見るべきところがなかったな。
その点我らが禁書はなんか、かまちーと灰村さんの二人三脚って感じだよなぁ。
739名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 09:30:37 ID:tLI1Q0pu
俺は挿絵から興味持ったけどね。ジャケ買いしたら意外と話も面白かったという。
そういやエロス無しならどこに投下すればいいの?
740名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 09:52:13 ID:ESbdkFl0
>>739
個人的にはここでも良いと思うけどカドが立たないのは禁書板じゃないかな
741名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 10:01:27 ID:tLI1Q0pu
>>740
解った、ありがとう。
742名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 12:06:12 ID:73rpwD8A
俺はオススメされたから挿し絵はあんまり見てないなあ
しかもブックカバーかけてるから絵を見る機会が意外に少なくてたまにキャラの顔こんなんだっけ?って思う
743名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 02:36:33 ID:eUfX4a4D
なぁ、まさか黄泉川センセの顔がわからん、なんてことはないよな?
744名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 04:16:20 ID:PGsgJfg8
ちょっと停滞しすぎていたものに手をつけるか。
ネタ出しのために書きなぐっていたページに
美琴「・・・飲むの?」
って書いてあるのはコレなんだコレ
745名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 11:38:01 ID:9BF66KMF
多分……CALPISじゃないですかねぇ……?
746名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 11:51:05 ID:WfTGLn56
どう見ても
747名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 14:59:03 ID:X9DM0o2R
ヨーグルト。
いいえ、ケフィアです。
748名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 15:36:13 ID:9BF66KMF
ケフィアなら仕方がない
749名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 18:38:13 ID:UqFpVeyX
「ふふん、見くびられたもんだな。カミジョーさんはどんなプレイにも対応可能!」といって
美琴の黄金水を・・・・すいません、連休に家で仕事をしなきゃいかん俺はちょっと病んでる。
750名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 19:14:08 ID:OfVCTGvk
黄金水。
いいえ、C.C.レモンです。
751名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 19:40:56 ID:jamfU+bJ
上条さんの精製したケフィアを口いっぱいに含んだ御坂妹に向けての一言と見た俺はどうすれば
752名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:06:34 ID:eUfX4a4D
おっかさんのことを思い出してみろ
753名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:39:29 ID:k/l0ZBjj
>>750
どっちにしろ卑猥な意味に捉えた俺は緑髪フェチ
754名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:07:06 ID:zMOEPCyd
>>752
つまり御坂母姉妹丼ですね、わかります
755名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 21:58:47 ID:STHDsMys
御坂母には姉妹がいると…?
756名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 23:48:27 ID:6k0XIx3k
なんだ?
その派生
757名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 23:56:46 ID:OfVCTGvk
一万人の御坂母…
すまん、忘れてくれ
758名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 01:55:25 ID:J/7msJoc
もういいじゃん、まとめて食べちゃえば
759名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 02:27:34 ID:+1Ug6npg
そうだな、みんな食べちゃえばいい
上条さんなら問題なく殺れるな
760名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 12:28:07 ID:kPnlY5xG
>>706
いちゃいちゃレールガンという同人誌をこの前発見したよ・・・
美琴好きはたぶん発狂
761名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 12:48:48 ID:J/7msJoc
>>759
殺る、ということはつまり、あれか?
食べるというのは性的な意味ではなく、直接的意味ということか?
上条さんに食べられて、上条さんの中で皆一つになる、か。
それも一つの幸せのカタチかもしれないな
762名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 14:15:31 ID:qBWrJsa3
>>760
アレはいいものだ
763名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 17:14:14 ID:/6UlxrIU
殺る、と聞いて何故かヤンデレ御坂を夢想した。
764名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 01:53:17 ID:Hd6oCBIQ
>>760
同人誌に初めて興味を持った
そういう同人誌って秋葉のとらのあなとかに行けば買える?
765名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 02:13:15 ID:87USsxpl
>>764
今見たら5/3にメロンブックスの通販で再入荷してたので注文した。
よーし、パパこれでGW中の仕事もがんばっちゃうぞー
766名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 02:16:01 ID:InzY85Ji
パパどこにも遊びに連れてってくれないのぉ……?
767名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 02:36:11 ID:1GFVOFSm
いいかいパパさん、よく聞いて?
そんなんだからね、まだまだ女盛りの美鈴さんを、高校生の男の子に寝取られちゃうんだよ?
768名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 02:48:55 ID:Hd6oCBIQ
>>765
d
通販で買えるものなのか
早速注文してくる
769名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 09:29:27 ID:N59JiyNq
パパさん!奥さんがツンツン頭の少年とホテルに入って行きましたよ!!どうなってるんすか!!
770名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 13:41:15 ID:wzbDOVuO
あっ!娘さんもあとから入っていきましたよ!
パパさんこれは一体どういう事なんでしょうか!?
771名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 14:00:28 ID:tpJ4GuV1
パパさん!また娘さんらしき人がひと…いや何人産んだんですかあなたは!!
772名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 18:54:25 ID:TS8nfHF8
いや、産んだのはママさんだろう
773名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 00:03:53 ID:InzY85Ji
美鈴さんはツンツン頭の子の後にオールバックの
男性とホテルに入っていきましたよ
774名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 00:43:48 ID:Xtq9PCq/
お前、美鈴さんのSSを書く気が失せるようなことを……
775名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 01:29:14 ID:61a67ibC
すまん、SS読みたいから
全裸になって上野動物園のパンダのかわりをしてくる
776名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 03:10:09 ID:wN/4bFnI
よし、俺もパンダの代わりを勤めようぞ。
だから…(検閲削除)
777名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 12:28:27 ID:Xtq9PCq/
その心意気に心動かされたぜ。行くぜ
778名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 12:28:54 ID:Xtq9PCq/
上条当麻は困惑していた。
自分は何故こんなにも、この家系と縁があるのだろうと。
なんていうかもう、一種呪いっぽい? みたいな。
そんな上条のなんとも複雑な想いを込められた視線を受け、
「なに? どーしたのかな上条くん?」
上条の正面の席に座っている御坂美鈴は、とても無邪気な笑顔を返したのだった。

何故彼らが共にいるのか? それは語れば長いのだが、要約すると、
普段勉強をしないというかインデックスのせいでそれどころではない上条さんは、
非常に珍しいことに勉強すべく図書館(データベースと言ったほうが近いかもしれない)に行った。
そしたらなんかいた。そして勉強教えてあげるとかなんとか言われて逃げ切れず捕まった。
我ながら非常に簡潔で分かりやすい説明が出来た。満足だ。
しかし思えば、上条さんと御坂一族(←響きが格好良い)とは奇妙な縁がある。
美琴もそうだし、御坂妹もそうだし、ラストオーダーもそう。そして極め付けに美鈴ママ。
全員制覇。流石は上条さんだが、ただ知り合いなだけでなく、その何れとも深い仲というか。
仲良こよしというか。懐かれているというか。フラグ立っているというか。
いや、この話はもうよそう。上条さんが涙目だ。

そんなこんなで、美鈴と勉強をしている上条だが、その美鈴のせいで全く集中できない。
ノートは変わらず問題文しか書かれていない。そんな上条の様子を見咎め、
「さっきから手が動いてないけど、なんか分からないとこでもあった?」
いきなり身を乗り出してきた美鈴。この人がまた困ったことに薄着なもんだから、決して故意にではないのだが、
上条から角度的にちょっと胸の谷間的なものとかそれを守っているブラ的なものがチラリズム。
上条は真赤になりながら、「いやいや大丈夫っす!」と仰け反ることしか出来なかった。
(つ、疲れる。精神的な意味で……)
勉強もしていないのにぐったりとなる上条。
だが、彼の孤独な戦いももうすぐ終わり。そう、閉館時間が迫っているのだ。
誤解が無いよう断わっておくが、上条は美鈴が嫌いではない。というか、
美鈴みたいなタイプはどちらかといえば好きなのだが、友人の母親と二人きりとか、
どうすりゃいいんだよってな感じなのである。
閉館時間まであと三十分。もう上条達以外の利用者の姿はない。
美鈴の「そろそろ帰ろうか」の言葉を今か今かと待ち受ける上条の前で、
美鈴が持ってきた荷物を纏め始めた。それに合わせて素早く上条も筆記用具を片付ける。
「あー、それじゃ俺はこの辺……」
「よっし、お勉強タイム終了! 遊びに行くか!」
えー……

その後、ゲーセンで戦場での絆を実感させられたり、恋人チックなプリクラを撮らされたり、
バッティングセンターでスイングの度に揺れる母性の象徴に目を奪われたり、それに気付かれてなんかニヤニヤされたり、
カラオケで「ここにいるよ」と「そばにいるね」をデュエットで歌わされて妙にドキドキしてしまった後に、
RSPの「Lifetime Respect〜女編〜」をやはりデュエットで歌わされてなんだかなー、となったりした。
そして現在、上条は何をしているのか? はい、ホテルに向かっています。
グデングデンの美鈴を背負って。
「迂闊……上条さんとしたことが、この人の酒癖の悪さを忘れてた……」
カラオケで美鈴が「飲み放題」コースにした時点で、気付くべきだったと悔いる上条。
べろんべろんになり、ケラケラと笑っていた美鈴が、楽しそうに絡んできた。
「うかちゅぅ? このおれがうかちゅだと〜?」
「いや言ってないし、言えてないですよ御坂さん」
「おのれアヴドゥル……」
「ネタはいいですから。とにかくホテルはセントラルホテルで良いんすね?」
「サ! ウケイ!」
「……エセケスタ。マニアック過ぎる……」
美鈴の知識に戦慄を覚えながら、ホテルへ歩みを進める上条。
出来るだけ何も考えないように歩き続ける。背中にあたるやわやわな感触に意識を向けたら大変だ。
アルコールと香水の混じり合った甘い香りにどうにかなりそうになりながら、上条は黙々と歩き続けた。
779名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 12:30:32 ID:Xtq9PCq/
とりあえずここまで書いた。だが悩む。
最後までいっちゃっていいのか、それともチューくらいまでで済ますべきか。
皆の意見を聞いてから書く。
780名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 12:39:43 ID:wN/4bFnI
そりゃぁ…なぁ。
最後までイったほうがオイラ的には……
すまん、忘れてくれ
781名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 12:41:24 ID:wN/4bFnI
すまん、GJを忘れていた。
反省して首吊ってくる
782名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 13:13:17 ID:Xtq9PCq/
うん、いや、最後までかな、とは思うんだが、俺エロ書いたことなくてさ。
下手だと悪いしさぁ……と思って。あとGJ言ってくれてありがとー
783名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 18:47:31 ID:U9BnUxHk
なんて素敵(*´Д`)GJ!!



上条さんのピンチにさっそうとミサカ登場!!
ママンは酔っぱらってるので区別がつかない!!



3人でスーパーいちゃいちゃタイム開始!!
784 ◆9uSBC6apvI :2008/05/05(月) 20:29:27 ID:NRTOaXyi
>>782
うお、やべえぜGJ!!
まだニ十の台いってない若僧の俺が言っても説得力ないけどさ、書いたことないならここでヴァージンしちゃえばいいじゃない。
ンな酷い批評ぶつける奴いないよ、ここ。っていうか普通に貴方の上手いし。
いや是非見せてくれと年上属性の俺は土下座して頼m(ry

・・・わりと最後まで嫌がる上条さんを押さえつけて逆レイプする美鈴様が見たい、と個人的すぎる要望を書いた代償にちょっとリストカットしてキマス。どうぞミナカッタコトニ
785名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 21:30:55 ID:T26UV7ar
未亡人は大丈夫だが秋子さん以外の人妻は駄目な俺もGJと言わせてもらおう
人妻がつーか寝取り寝取られが苦手なだけだが この場合は不倫って言ったほうが早いか
786名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 01:22:13 ID:g0psR3Ds
今から全裸待機するんで本番ありで!!
787782:2008/05/06(火) 01:43:31 ID:8+YICa02
全裸の奴がいるんじゃ、最後までいかなきゃな。
だが、美鈴という名前だと、俺の中だと外村美鈴なんだよなぁ……

だが>>783 エロ素人に3Pは無謀すぎるので、今回は美鈴さんとタイマンでいちゃいちゃだ。
勘弁してな。ちなみにP3はエリザベスが倒せない……

>>784 いちおー、俺もまだぎりぎり酒が飲めない歳なんだが……若造なりに頑張るぜ。
一応要望にはこたえられるよう努力するが、俺個人が受け身のセックス好きじゃないので、
わりと上条さんが攻めてしまうかもだが許してくれ。

>>785 秋子さん以来か。気合い入れるぜ。しかし、不倫ってなんか響きがヤラシイな。

>>786 書き慣れてないから、時間かかるかも。今週中にはなんとかしようと思うので、
それまで全裸、ってことで

では、頑張るぜ。しかし、俺は明日から女友達とどんな顔して会えばいいんだ……
788名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 03:06:38 ID:MONhNckP
いやらしい顔をすればいいと思うよ
789579 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/06(火) 11:19:33 ID:k68fci5j
>>787
この世には、妻帯者のエロSS書きだって存在するんだぜ……?

……誰とは言わないが。
790名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 12:51:28 ID:3966R9b0
まぁ、とにかく敬虔なる子羊[全裸待機組]発動だな。
791名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 16:20:58 ID:D4/v5hqw
>>787のせいで、「とある魔術〜」の世界の女の子のパンツがいちごになった。


いちごパンツの御坂美琴

いちごパンツのねーちん

いちごパンツのアニューゼ

いちごパンツの五和

・・・etc
792名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 16:22:22 ID:3o016NgB
ジーンズが脱げていちごパンツ丸出しのねーちん!ジーンズが脱げていちごパンツ丸出しのねーちん!
793名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 16:30:32 ID:ScAZYNt4
いちごぱんつなど邪道、しまぱんこそが王道
794名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 16:40:48 ID:XunO2YJO
王道は認めよう。
しかし、黒レースこそが女王道。
795名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 18:16:57 ID:DQcWlFL1
そして、はいてない、が正道ですね。わかります
796名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 19:11:27 ID:Sc07B+QF
お前は何もわかってない。

はいてなきゃ脱がせないじゃないか。
797携帯の人 ◆0yDabgA/0. :2008/05/06(火) 19:22:23 ID:bFl97hmU
白こそがジャスティス。
清楚の証。
798名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 20:00:10 ID:3966R9b0
はいっ!先生たち!
フンドシは何道ですかっ!
799名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 20:48:54 ID:3KWLDtA3
>>798
左道
800名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 20:51:08 ID:UqMnnQK+
邪道?外道?と思ったが・・・やっぱり武士道ですか?
801名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:09:37 ID:qHPVX0WH
それよりも、しまぱんの色の王道は?
黄色? みどり? それとも青?
802名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:36:15 ID:tjFqkEdY
>>801
水色に決まってるジャマイカ
803名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:40:55 ID:D4/v5hqw
水色と白のストライプだな。


そして【バンソーコー】と【くまさんパンツ】という、新たな兵器を掲げてみる。
804名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:41:14 ID:br560Fiq
絆創膏は……
805名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:23:55 ID:SPirEhMx
乳首に絆創膏の応用編ですね
まさに見えてなけれb(ry
806名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:48:42 ID:D4/v5hqw
いつもの様に「ルパンと銭形ごっこ」を楽しんでいた上条さんと美琴ちゃん

店先を掃除していたバイトの少女に水をぶっかけられた美琴ちゃん、近くの上条さんちで着替えさせてもらうことに

シャワーを借り、体を綺麗にした美琴ちゃん。自分の服は洗濯したので、上条さんに着替えを用意してもらうことに。

着替えが入ったカゴには、Tシャツとハーフパンツ、それから3枚の絆創膏。

絆創膏に疑問を持った美琴ちゃんは浴室の扉ごしに上条さんへと問いを投げかける。
彼からの返事は「女モノの下着はない」とのこと。
仕方なく絆創膏を貼り付ける。右乳首、左乳首、無毛の割れ目…

歩く度に、絆創膏が貼られていない彼女の秘部が刺激を受ける。
刺激を与えるハーフパンツが上条さんのものだと思うと、その刺激を全て受け入れちゃう美琴ちゃん。
彼女の秘部からとあるものが溢れ出して絆創膏が無意味に。

上条さんにおねだりする美琴ちゃん。

ドキドキしながら絆創膏を剥がす上条さん。

上条さんが絆創膏を剥がす刺激だけで軽くいっちゃう美琴ちゃん。

合 体 !!


最低な電波を受信しました。
807名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 22:50:50 ID:3966R9b0
バンソーコーを剥がすときの上条さんの一言
808名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 23:02:14 ID:UIhA0NpY
「ひめ。このコリコリしてるのはなんでせう?」
809名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 23:07:29 ID:DQcWlFL1
あれ?ここ本スレ?
810名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:22:44 ID:isUaxZ//
絆創膏ではないが、乳首を隠すというか、
ふくらみが目立たないようにする「ニップレス」ってのがあるんだな。
友達と話してて話の途中で出て、なんなのか知らなかったから、
純粋な気持ちで「何それ?」って聞いたら、びんたをくらった。
不幸だー、と思った、あの日の出来事を思い出した
811名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 01:03:58 ID:t0I1bf8s
>>801
最近白と黒のしまがすばらしいことに気がついた
812579 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/07(水) 01:06:45 ID:gq0X4xFa
場の空気を読まないおじさんが投下するよん。
813『勝手にしやがれ(泣)』 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/07(水) 01:08:02 ID:gq0X4xFa
 なんと言って良いのか、とにかくそれはおかしな連中なのだった。
 近道をしようと、人通りの無い路地に踏み込んだ御坂美琴を突然取り囲んだその男たちを――ど
う、表現しろというのだろう。
 思わず、カメラを探してしまったほどだ。そうしてきょろきょろと周りを見回す美琴に、男たちのひと
りが乱暴に声を投げつける。
「大人しくしたほうがいい、そうすれば乱暴はしない」
 そう男が言う間にも、手下らしい連中が囲みの輪を縮める。しかし、美琴はシリアスな感覚を持つ
ことがまったくできないのだった。なにしろ、美琴を囲む連中は、

 毒ガエルみたいな毒々しい縞模様の全身タイツと覆面。
 馬鹿みたいに大きなバックルのベルトにはサソリとヘビのシンボルマーク。

「そう、いい子じゃないか。なにしろ君は上条当麻への切り札だ。傷つけるようなことはしたくないの
でね」
 今しゃべった、この集団のリーダー風の男は、やはり全身タイツながら軍用風のベストに、ベルト
と同じマークのバッジがついたベレー帽を身に着け、乗馬用のムチを持っていて、部下連中とは服
装が微妙に違う。
 しかも、その部下連中は「イー!」とかそんな擬音しか言わないので、絵面的にも大変序列が判
りやすかった。
(……上条、当麻……ですって?)
 はっきり言ってしまえば、この珍妙な連中が本気で自分を誘拐しようとしているのだとして、それ
から逃れることも、あるいは返り討ちにすることも――むしろ、全員黒焦げのフライにするほうが楽
そうだ、とも思う――容易な気がしたが、リーダー風の男から出た名前を聞いて、ちょっとこの馬鹿
どもに付き合ってやってもいいかな、なんて気がしてきたのだ。
 ちょっとは怖い、あるいは悔しい、なんて風を装いながら、手下A(勝手にAということにした)が巻
きつけるテープ式の手錠にも反抗しなかった。そのあとは、あきれるほどわざとらしくぐるぐると路地
を回って、方向感覚をなくそうとしているのだろう連中に従って、彼らのアジトらしきところへと連れ
去られてみせた。
 周りを見回す。
 よくもまあ、学園都市の中でこんなところを見つけてきたものだ、いや、あったものだ。テレビの幼
稚な特撮番組でだけ映るような廃(?)工場の隅に放り出される。
「私をこんなところへ攫ってきて、どうするつもり?」
 ここまで来ると、楽しまないと損な気がする。なにしろ、ちっともシリアス感も恐怖感も無いのだか
ら。精一杯、怯えたふりをして吐き捨てる。
 そんな美琴の言葉に、ふふふ、と太い声で含み笑いが奥から聞こえた。
「心配は要らんよ、可愛いお嬢さん。君はこちらの大事な切り札だからね」
 そう言いつつ現れたのは、これまた時代錯誤な軍服――世界史の教科書で見た、ドイツ第三帝
国風のそれをまとい、やはりサソリとヘビのバックルのベルトを巻いた、カイゼルひげと金属製の眼
帯のおやじである。
「ぷっ……うっく、う……」
 危うく吹き出しかけて、何とか耐えた…つもり、の御坂美琴である。
 しかし、その軍服おやじは美琴のその変化には気が付かなかったのだろう。陶酔したような表情
で言葉を続けた。
814『勝手にしやがれ(泣)』 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/07(水) 01:08:31 ID:gq0X4xFa
「同志第一小隊長。このお嬢さんが、間違いなく『幻想殺し』の?」
 カイゼルひげの問いに、全身タイツ・リーダー(美琴命名)が答える。
「はっ、同志ゲドー大佐、この小娘めが『幻想殺し』の女に間違いありません。我ら組織の諜報能力
に間違いは有りません」
「くっくっくっ……」
 同志ゲドー大佐、と呼ばれたカイゼルひげが、ねめるように美琴の全身を眺めた。
「そうか、ならばなおさら丁重に扱って差し上げねばな」
 聞こえてくる会話が、美琴の思考回路ではいまいち理解できず(とはいえ、元より彼らの行為は
理解不能なのだが)、思わず問い返す。
「私が……何ですって? イマジンブレイカー、って、あいつ?」
 その声に、カイゼルひげが振り返って美琴を見下ろす。
「ふむ。きみがあの『幻想殺し』、カーミジョー・トウーマ……うむう、やはり日本人の名前は呼びづら
い…、の想い人、要は恋人、ということではないのかね? そうでないのなら、君に用は無いのだ
が」
 想い人? 恋人? そんな、思いがけない言葉がぐるぐると頭の中を回って、ぼんっ、と美琴の顔
面が沸騰する。
(え、なに、なに? その、わ、私があいつの―――)

「こ、恋人ッ!?」

 顔を真っ赤に染めたまま、思わず叫んでしまった。
 普段の美琴なら、相手の発言も、自分の発言も必死になって否定しただろうが、この非現実的な
状況がそうすることを忘れさせていた。
「ふむ。日本人というのは噂に聞くとおりに奥ゆかしいものだな、見たままの関係を言われてそのよ
うに照れることもあるまいに」
 ふん、と嘆息しながら、観察するような目を向けていたカイゼルひげが呟く。
 美琴はと言えば、それを聞いてさらに赤くなるばかりだ。
「まあ、良い。重要なのは、我々が『幻想殺し』を手に入れるためにお嬢さんが役に立ってくれること
なのだから」
 その横で、全身タイツのリーダーが言う。
「あとは、『幻想殺し』が現れるのを待つばかりです」
「ふふふ。ローマ正教が最大の仇と狙い、イギリス清教が内に取り入ることで我がものにしようとし
ている科学サイドの切り札、『幻想殺し』。それを奪いさることで、我らが組織は何人も及びつかぬ
力を持つのだ! 大首領様もお喜びになろう、良くやったぞ同志第一小隊長」

 変人どもが何か騒いでいる。しかし、もう、美琴の耳には届かない、というか素通り状態である。
頭の中でぐるぐると駆けめぐるのは、思いも掛けない一つの単語。
 恋人。
 恋人。
 恋人。
(わ、わ、私があいつの、こ、恋人―――)

 そうしてその後、またどこかに連れ出されたときも、美琴は全くの上の空で、やはり恋人、という言
葉だけがその頭の中を埋め尽くしているだけなのだった。

                     −*−
815『勝手にしやがれ(泣)』 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/07(水) 01:09:20 ID:gq0X4xFa

「ありゃ、もうこんな時間か」
 連れて行くこと自体は面倒と言うほどでもないのだが、やはり同居人の少女を一緒に連れて買い
物に行くというのは、時間が掛かって仕方がない。
 が、こうして時々一緒に出かけるだけで少女の機嫌がぐっと良くなる、というのは、その最中に少
女の買い食いで財布が軽くなることを考慮に入れても、上条当麻にとってはプラスなのだった。
 この同居人の少女、インデックスが不機嫌を募らせ続けるということは、上条に肉体的なダメージ
が蓄積すると言うことで、いくら頑丈な上条でも、何かあるたびに頭蓋が砕けるほども強く噛み付か
れる、というのはお断りしたいのだ。それなら、少々の余分な出費を覚悟しても、いつもの買い物に
一緒に出かける程度のことでインデックスが上機嫌になるのは、実際プラスだろう。
 ただ、クラスメイトとか知り合いに会う度に、インデックスがピッタリと上条にくっついてくるのがな
ぜなのか、まったくそっちに上条の気が回らないのは――普段のままの通常運行と言えばその通
りなのだが――どうかと思うが。
「美味いか? それ」
 上条の袖に腕を絡めつつ、上機嫌で2段重ねのアイスクリームを嘗めていたインデックスを見下
ろすように尋ねる。
「うん、美味しいよ? とうまも買ったら良かったのに」
 純白の修道服の少女がにっこり笑って答える。
「はは……。俺は今度にしとくよ」
 有名なアイスクリーム・ショップが出店してきていて、数日前に開店したところだった。そんなもの
をこの腹ぺこ少女が見逃すはずもなく、上条もそれは予想はしていたのだが。
 高かったのだ。アイスクリームひとつに紙幣が消えていく。びっくりした。そうなれば、自分が我慢
するしかないだろう。それでいいのだ。兎に角、インデックスの機嫌を損ねるようなことはしたくない。
 上機嫌なら、こんな美少女などなかなか居ない。そうなれば、照れもあるものの、一緒に居ること
に対して悪い気などしないというものだ。
「えへへ…」
 インデックスが上機嫌な笑みをふたたび漏らした、そのとき。

 突然、怪しげな(というより、むしろ変人臭丸出しな)全身タイツに身を包んだ集団が、上条たちを
取り囲んだ。
「イー!」
 見るからに、子供向け特撮ヒーロー番組の雑魚、といった変人たちが、お約束どおりに奇声のみ
を発しながらぐるぐると上条らを何重にも囲む。そうして、正面に現れたのは全身タイツの上から軍
用風のベストに、ベルトと同じマークのバッジがついたベレー帽を身に着けたリーダー風の男。
「なんだこりゃ」
 危機感を伴わない驚きとともに、上条当麻は周囲を見回す。
「なんかの撮影? 一般人、映すようなバラエティってやってたか?」
 その呟きに、リーダー風の男が反応した。
「くだらないことを言う余裕など無いぞ、『幻想殺し』? が、我々は貴様が言うことを聞けば荒事に
訴えたりはしないがな」
「な……?」
 当惑する上条の前に、全身タイツの群れの間からもうひとり男が現れる。
 古風だが派手な軍服に、大きなバックルのベルトを身につけた、隻眼とカイゼルひげの男である。
これもまた、子供向けヒーローものの悪役幹部、といった印象そのままだ。
「はじめまして、といっておこうか、『幻想殺し』君。驚かせたことは詫びておこう。ただ、我々としても
今回のことは科学サイドにも、ローマやロンドンにも知られる前に済ませてしまいたいことなのだ」
 買い物袋を提げた上条当麻の前に立ちふさがった、怪しげな軍服の男が言う。
「我々の大義のために、君のその『幻想殺し』の力を提供してもらいたい。おっと、君がまずは拒絶
するだろうことは予定調和のうちだ。乱暴な方法は好かんのだがね、『幻想殺し』。兎に角、手っ取
り早い方法が欲しかったのだよ。君には是が非でも協力してもらわねばならんのだ」
 カイゼルひげを蓄えたその男が仰々しく語り、マントを靡かせながら腕を大きく振って上条を指さ
した。
「つまりだ、貴様は拒否できない、ということだ。なにしろ、こちらの手中には貴様の女があるのだか
らな。女がどうなっても良いのなら、拒否の言葉を吐いてみるが良いわ!」
「うわっはっはっはっ」
 それに続いたのは、全身タイツの変人のなかでも、リーダー格風の男だ。男が言い終わると同時
に、カイゼルひげが高笑いを響かせる。
「引きずり出して、こやつにその姿を見せてやれ」
 この、男たちの見た目の奇天烈さにも関わらず、上条の耳に彼らの言葉がしっかりと引っかかる。
816『勝手にしやがれ(泣)』 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/07(水) 01:10:09 ID:gq0X4xFa

 ―――こちらの手中には貴様の女が。

 耳に飛び込む言葉に、上条当麻の中で回路が切り替わった。右手にぐっ、と力が篭もる。
 目の前にいる連中は、見るからに変人だが――学園都市内の普通の学生・上条当麻の基準で
『変人』ということなら――ステイル=マグヌスや他の魔術師だって、十分すぎるほど変人だ。
 その姿よりも、言葉が上条当麻にとっての『敵』を認識させた。奴らが、上条にとって大切な誰か
を攫って、危険な目に会わせようとしているのだ。
 その語気から聞こえるものは、敵の本気、である。
「俺の、女―――? 何の勘違いかは知らねえけど、攫った?」
 身構えるように腰を落とし、右手を握り締める上条の姿に、カイゼルひげの男が唇をにや、と歪
める。
 上条が叫んだ。
「手前えら、……インデックス、インデックスをどうする気だ!」
 響いたのは上条の怒号。その叫びに、取り囲む男たちが威嚇するように半歩、その輪を縮めた。
 男たちの動きに、上条がさらに強くこぶしを握り締めた、その時、
 べちゃ、と何かが落ちる音がして、
「え?」
 と、戸惑うような声が、上条のすぐ隣から聞こえた。思わず振り向く。
 そこには、アイスクリームを取り落として、呆然と上条を見上げるインデックスの姿があった。
「え、あ、インデックス……?」
 上条もまた、呆然となってインデックスを見つめた。お互いの目と目が合うと、インデックスは見る
見るうちに頬を染めて、目じりを少し目を潤ませた。少し震えながら、上条を見つめる瞳は逸らさな
い。
「あ、あー、一緒に居たのに、何言ってたんだ俺?」
 インデックスの表情に少し気圧されながらも、上条が呟く。その呟きが、インデックスの唇の、その
堰を切らせた。
「ね、ねえ、とうま? あ、あのね、お、俺の、お、お…んな? わ、わたしのこと…?」
 感極まったような表情で、言いたい事がはっきり口から出てくれないのだろう、言葉を詰まらせな
がら純白のシスターが言う。そうしてその間も、その潤んだ瞳を上条の目からは決して離さない。
「あ、え?」
 周囲のことはそっちのけで、インデックスの言葉を反芻する。自分の言ったことを思い出そうとし
て、顔だけを向けていたインデックスに対し、体も向きなおした。
 その瞬間。

「とうまのばかばかばか! 私が、わたしが、どんなで、そういってくれるのを待ってたと思ってるん
だよっ!」

 そう叫びながらも、瞳を潤ませたまま、歓喜の表情を浮かべたインデックスが上条に抱きついてき
た。飛び掛るように抱きつかれ、バランスを崩しながらも何とか少女を受け止めた上条が驚く暇も
なく、インデックスがさらに上条との距離を縮めた。
 少女の柔らかな唇の感触が、上条の唇に伝わる。上条には、もう驚く余裕さえない。

 ついでに言えば、周りの変人たちのことも、意識の埒外に飛んでいた。

                     −*−
817『勝手にしやがれ(泣)』 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/07(水) 01:10:34 ID:gq0X4xFa
 御坂美琴が廃工場から連れ出されてしばらく。全身タイツの集団の向こうから、聞きなれた声が
聞こえてきた。
「俺の、女―――? 何の勘違いかは知らねえけど、攫った?」
 間違いない。上条当麻の声だ。
 彼らの言う『女』が、自分だと判らないはずはない。男たちの言葉に、美琴の思考回路も相当に短
絡化していた。きっと、いつかのように、颯爽と助け出してくれる――そう思った瞬間。
 ふたたび響いた、上条の声。
「手前えら、……インデックス、インデックスをどうする気だ!」
















「あれ?」
 アイツガヨンダナマエハナンデシタカ。アタシノナマエジャナカッタヨウナ。いんでっくすッテダレ、
アノしすたーノカッコシタガイジンノコ?
 今回の件で御坂美琴が覚えているのは、ここまでである。


 常盤台中学も、エースの不祥事には、揉み消しに走るのにも苦労したことだろう。多分。
818『勝手にしやがれ(泣)』 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/07(水) 01:14:03 ID:gq0X4xFa
次は連作のほうに戻りますのですよ。
その前に、明日は仕事なのでもう寝るッすノシ
819名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 01:24:06 ID:isUaxZ//
どんまいミコチン!
というか、フライは……焼くんじゃなくて、揚げたものなんじゃないか?
820579 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/07(水) 01:24:13 ID:gq0X4xFa
あああ、エロなし、馬鹿ネタ事前に宣言なし、ゴメン。

インデックスに白いレースのパンツとガーターベルトを着せたいですおいちゃん。


>>806
で、それを貴君が書き上げるのをwktkしつつ待っとりゃーいいのだね、我々は?
821名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 01:25:57 ID:vgrFtpCM
ちょwww GJwww
美琴のヤンデレ属性大解放ですね、わかります。
822名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 01:29:28 ID:t0I1bf8s
さっすが禁書目録原理主義者のおいちゃんだ!途中から出てきた禁書が全部持っていった!
823名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 12:39:42 ID:okWX5hTJ
gj
とあるに出てくるキャラはみんなヤンデレが似合うかな?
824名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 12:50:55 ID:NfGtp+Rd
黒子は何かイメージ出来ない。

良くも悪くもまっすぐな奴だし。
825名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 15:44:33 ID:ek+T7sQz
恋する黒子は切なくて、お姉様の事を想うとすぐエッチしちゃうんですの
826名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 19:14:43 ID:bewF3mFi
むしろ真っ直ぐな人ほどヤンデレになりやすいのでは?
827名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 21:08:58 ID:NfGtp+Rd
まっすぐはまっすぐでも自分の性欲にまっすぐだから
828名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 22:20:45 ID:y6HK1c6G
エロス全開の姫神の何と難しい事か…っ
829名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 22:23:19 ID:HAiJ/W3z
誰が上手(ry

確かに、黒子がヤンデるイメージって思い浮かばないなぁ…。
やっぱりクロキスの影響だろうか?
830名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 23:22:52 ID:GZS7e4u8
ヤンデレと言えば五和の話が印象に残ってますね
あれはいいおしぼりの使い方だ!
831名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 00:04:47 ID:jufWk2NC
いいおしりの使い方、に見えた
832名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 00:55:12 ID:F0/CMkah
仰向けになった上条さんの股間に座って、彼の胸板に手を乗せて、お尻を前後に揺らすんですね!わかります!
833名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 01:22:06 ID:fwnHwTOy
もちろん黒子のセクシー下着と小さなお尻のコンボだな。
834名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 01:42:41 ID:3WnYAJKE
(つД`)ミコトタソ・・・・・・
835名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 19:12:33 ID:kMd9bMS8
ねーちんが病むとあたりかまわず斬りかかりそうだよなぁ
836名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 19:32:12 ID:qTvvWWs8
いやいやそこはむしろ
一通り他のオンナノコといちゃいちゃして帰ってきたら笑顔で迎えるねーちん
ほかのオンナノコと話してる時も傍でにこにこしてるねーちん…とか
まぁ 最終的に流血ENDかもしれないが…
837名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 19:52:44 ID:98pRKd3j
ねーちんの股間から流血ですね、わかります
838名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 19:54:09 ID:bAgCOMRD
白カチュ娘が病むと鬼になります
839579 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/08(木) 21:49:39 ID:IO8VXThC
そこで弁当氏のねーちんを皆で全裸待機するわけですね、わかります
840782:2008/05/08(木) 21:53:14 ID:61s/T10N
だめだ。一人でエロ書いてると凄い自己嫌悪に陥る。
「なにやってんだろ俺……」みたいな。なので、少し小出ししてみる。
皆の幻想を俺にくれ!
841782:2008/05/08(木) 21:56:28 ID:61s/T10N
キーを受け取る際にフロントの人から受けた、どう思われているか考えたくなくなるような視線にじっと耐え、
やはりエレベーターで乗り合わせた人から受ける同様の視線にもなお耐え、
上条は、美鈴の部屋までやってきた。いや、たどり着いた。
「もう……ゴールしてもいいよね? ってわけでそりゃぁ!」
「おう? 上条君たら意外に乱暴なのねー」
「やかましいわ!」
大き目のベッドに放り投げられた美鈴の非難に、なんかもう友人の母とか関係なしに言い返す上条。
全く気にした様子も無く、ケラケラと笑い続ける美鈴はどう見ても中学生の娘を持つ母親の姿には見えない。
というか、精神年齢的にはなんだか自分の方が上な気さえしてきて、上条はただただ溜息をつくしかなかった。
「んじゃ、俺帰りますから。御坂さんもさっさと寝た方がいいっすよ」
時刻は既に新しい日を迎えようとしている。インデックスから受けるであろう仕打ちを思い浮かべて肩を落としつつ、
踵を返して立ち去ろうとしたが。
「トライデントタックルー!」
「うごはぁ!?」
全く予想していなかった美鈴の行動に、あっさりベッドに引き倒される上条。
しかもその際頭をベッドの上端にぶつけてしまって地味に痛い。
痛みで上条の動きが止まったのを見逃さず、美鈴は上条の腰に回していた腕を胸にまわし、
自分の足を上条の足に蛇のように絡ませ、お互いの体をぴったりと密着させる。
それこそ、美鈴の豊満な胸が挟まれてつぶれてしまうくらいに。
「な、何するんすか御坂さん!」
「帰るとか、そんな寂しいこと言うなよ〜」
「だってほら! たったいま日付変わりましたよほら! 早く帰らねーと!」
「いいじゃん、泊っていけば。このベッド大きいし、二人で寝られるよー?」
「いや、だから……ああもう! いい加減に……」
美鈴の態度に、とうとう我慢の限界に達し、怒鳴りつけようと美鈴に顔を向けた上条は、言葉を続けることが出来なかった。
上条は、美鈴はあいも変わらずニヤニヤと笑っているものだと思っていた。だが美鈴は確かに笑っていたものの、
その瞳の奥にはどこか縋るような意思が宿っていた。
「……なんか、あったんすか?」
驚いたように目を見開いた後、美鈴は何処か自嘲的に見える笑みを浮かべた。
同時に、上条を拘束していた美鈴の手足が離れたかと思うと、美鈴は身を起こし、
ベッドの上であぐらをかくと、ばつが悪そうに頬にかかる髪を指でいじり始めた。
「んー、気付かれるとは……美鈴さんも修行不足かなぁ。
 というか、上条君が鈍いのは好意に関してのみなんだねぇ」
「? いや、俺が鈍いかとかは置いといて、何か困ったことでもあるんすか?」
少しの間、美鈴は悩むそぶりを見せたが、「話しちゃおうか、いいや話しちゃえ」などと呟いたかと思うと、
さらに自嘲の色を強くした笑みを浮かべた。
「実はね……美琴のことで、パパと揉めててさ」
842782:2008/05/08(木) 21:57:02 ID:61s/T10N
「ビリビ……美琴……えーと、美琴ちゃんのことで?」
「あはは、無理して呼ばなくて良いよ。まぁ、それは置いといて。
 美琴をね、このまま常盤台に、いや、学園都市に置いてていいのかってね。
 元々、美琴を連れ出すって言い出したのは、パパなんだよね。最初は、私もパパに賛成してた。
 だからそういう親の集まりの代表みたいなのもやったりした、んだけど……」
美鈴はそこで言葉をきると、すっと目を細めて、上条を見た。
「スキルアウト、だったかな? あれに襲われた時、怖かったし、やっぱり学園都市は凄く危険だと思った。
 だから、美琴は出来るだけ早く連れ帰ろう、と思ったわけね、最初は」
美鈴の言葉は尤もだと頷きかけた上条は、「ん? 最初?」と首を傾げた。
「だけどねー、その後、君に電話してさ。そしたら、君が助けに来てくれたじゃない?
 助けに来てくれて嬉しかったけど、やっぱり驚いたわ。柄の悪い連中が大勢いて、
 しかもその連中は銃を持ってるってことを知っていながら、当然のように助けに来てくれる、君みたいな男の子がいることに」
上条は、敢えて何も言わなかった。ただ美鈴の真っ直ぐな視線に応えるように、美鈴を見つめたまま先を促した。
なぜかその時、美鈴はとても嬉しそうに笑った。
「普通は出来ないよ、そんなこと。その時にね、気付いたの。
 学園都市は確かに危険なところもあるかもしれない。だけど、だからこそ君みたいな男の子が、学園都市にはいてくれる。
 君みたいな男の子がそばにいるなら、美琴はきっと大丈夫……って、この話はこの間もしたかな?
 ダメねー、同じ話を二回もするなんて。あたしも歳をとったかなぁ」
肩を竦めながらの言葉とは裏腹に、美鈴が浮かべた笑みは、どこか子供のようなあどけなさがあって。
やはりこの人はこうでなくては、と。上条も自身が気づかないうちに微笑っていた。
「私はねー、上条君。人の人生で一番大切なのは、「出逢い」だと思ってる。
 あの娘が君のことを気に入るのも分かるわ。君に出逢えて、あの娘はとても幸運だもの」
穏やかな表情を浮かべる美鈴を尻目に、上条は激しく照れていた。
なんだか自分が物凄い過大評価を受けているようで、嬉しいのだが、恥ずかしい。
「だけど」
と美鈴は、多少表情を曇らせながら続けた。
「パパには、そういうの伝わらなかったみたいでね。
 襲われといて何納得してるんだ、なんて言われちゃって。ま、その通りっちゃその通りなんだけど……。
 パパは良くも悪くも真面目さんだから。でもね、パパの言い分もよーく聞いてみると、
 娘が学園都市にいる、ってことで、自分の会社での立場を気にしているような気がしてねぇ。
 その辺問い詰めてみたら、誤魔化すみたいに私の大学入学についても、なんか愚痴ってきたりして。
 ……昔は、そんなことをするような人じゃなかったんだけど……」
「御坂さん……」
上条は何かを口にしようとして、けれど言葉に出来なかった。美鈴の抱えている悩みは、
今の上条が適切な助言を与えられるような類のものではない。
843782:2008/05/08(木) 21:58:39 ID:61s/T10N
ひとまずここまで。皆の幻想次第でラストが変わるやもしれん。
つーかエロは、「この展開でこれはありえなくね?」くらいエロのほうが良いのか?
844名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 22:02:03 ID:beXgC2L+
「あんたの顔なんか見たくないわ!」
的な展開になって上条さんが徹底的にミコトタソと遭遇するたびに逃げて最終的にデレ×MAXになり
「あんたのためならここでだってできるもん!」
といいつつぬぎだす御坂さんを止め、とりあえず落ち着く場所へと自宅へ招待
(ry
「大好き」
で終わり


















俺、書きたいけど絶対砂糖吐くから無理
845名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 22:05:30 ID:beXgC2L+
ごめん
レスが>>840で止まってるかと思ってやってしまった。
幻想垂れ流しな文がwwwはwwwwwずwwかwwwwしwwwいww
846782:2008/05/08(木) 22:08:30 ID:61s/T10N
気にすんな。つーかなんつー甘そうな幻想……誰か書いてくれ
847579 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/08(木) 22:20:13 ID:IO8VXThC
若さってなんだー 振り向かないことーさー(<-現役視聴者)

おいちゃんは君らくらいの時にはもうエロドジン描いてた。
現物も残ってない、90年代前半の苦い思い出さ。

砂糖吐く位なんだ!けっぱれ!と言いつつ、
自分の書いたのに幻滅し、それでもやりたいからやるのだよ。

まあなんだ、そのだな、
>>782氏くじけるな。俺も書きながら待ってるぜ。
>>845氏よ、俺の他はここはミコトスキーのすくつだから逃げられないと思うんだ。
848名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 22:37:30 ID:JzA+VhYG
>>782あぁ、俺もマスをカきながらまってるぜ!
849名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 08:01:01 ID:WMLXuBPB
禁書スキーのSS書きならここにもいるさ。
……ただ、他所のSSだけでこっちまで手が回らないだけなのさ、アハハ。
プロットはあるのに、プロットはあるのに……。書きたいのに……。

850名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 10:21:24 ID:JioplvCb
〆までのプロットがあるのに一年以上続きが書けずにいて小ネタでリハビリってる姫神スキーなSS書きならここに
851名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 14:20:11 ID:Xziu6wMh
>>850まさかあなたは一歩踏み外した人か!?
852名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 18:36:21 ID:Rdn6ruR6
ワッフルワッフル
853お弁当戦争:2008/05/09(金) 22:09:17 ID:X/9xZ4a+
「………ふぅ」

 一人の空間は落ち着く。特にここは上条にとって普段から数少ないひとりになれるスペースだ。
まあ、それでなくてもお風呂につかるという行為は、日本人ならば誰であっても落ち着くのではないだろうか。
 だから決して賢者モードになっているわけではない。

「あの」

「はい!?」

「着替えとタオル、ここに置いておきますから」

「あ……はい」

「あの………」

「な、なに?」

「お背中、お流ししましょうか?」

「そ、それはいいから!!」

「わかりました………」

 明らかに肩を落とした女性のシルエットをバスルームの曇りガラス越しに見ながら、上条はその女性に聞こえないように
そっとため息をついた。
 何と言うか、一事が万事上条が家に帰ってきてからずっとこの通りなのだ。
 炊事に洗濯掃除といった基本は言うに及ばず、「あの」格好でいろいろと世話を焼こうとしてくるのだ。
ある意味思春期の妄想が具現化されたようなものだったが、あいにくその幻想は上条の右手ですら殺すことが出来なかった。
 嬉しくないわけではなかったが、そこまであの聖人にしてもらう理由が見当たらない上条にとっては、なんとなく
息が詰まるというか、世間知らずな女性を騙しているような罪悪感を覚えてしまうのだ。実際、それに近いものが無くもない。
 と言うか、あの聖人はご奉仕と世話焼きをごちゃ混ぜにしているような気がする。彼女の弁によれば、
「数日世話を焼かせてください」
 とのことだったが、これは………

「世話を焼くってレベルじゃねーぞ!!」

 ねーぞ、ねーぞ、ねーぞ………と、上条一人しかいない浴室に心の叫びがこだました。
 飯を食おうとすれば箸が見当たらず「あーん」を迫ってくる、飯を食い終わってのんびりとしていると今度は
聖人じきじきの膝枕による耳かき。
 正直、目の前の現実が受け入れられず、自らの生み出した妄想の産物なのではないかと考えて2,3度自らの頭を右手で
殴ってみたのだが、その結果はおろおろとした聖人にあれこれと心配され、膝枕の上殴った場所を氷で冷やされるという
現実の再確認どころか薮蛇としか言いようの無いものだった。
 全く、どうしたものかと考えながら浴室の天井を眺める。
 決して迷惑ではない。飯は美味いし、耳掃除だって気持ちが良いし、部屋は見たこと無い位綺麗になっている。

「……おお、浴室の天井まで真っ白だ」

 かびて黒いしみが出来ていたはずの浴室の天井まで真っ白に掃除されている。はっきり言ってこの部屋全体をここまで
綺麗にするという事は、一日でこなせる作業量をはるかに越えているような気がするのだが、そこは聖人の面目躍如
といったところか。………使いどころが違うような気もするが。
854お弁当戦争:2008/05/09(金) 22:09:52 ID:X/9xZ4a+
「ホント綺麗になってんな……つーかこんなに白かったのか。………ん? 」

 何か、大切な事を忘れているような気がしたのだが。

 ガチャ、と。

 聞こえてはいけない音が聞こえたような気がして、

 恐る恐る上条は視線を天井からはずし、すぐにそらせるように心の準備をした上で出入り口のほうを見た。 

「あの、お背中を流しに」

 そこには何故か、シュンとした聖人が所在無さげに立っていた。
この際、それはいい。問題は、聖人がその身に纏っているものがタオル一枚だけと言うことだ。
裾から伸びた太ももがまぶしい、と言うかその上の見えたらいけないところが見えてしまいそうだ。
その上に目をやればその大きな胸を包むには頼りないタオルがその胸に押されている。ぽっちりが見えている様な気がするが
気のせいだったぜ!!

 しかし、それ以上に「ショボン」と言う形容詞がこの上なくぴったり着そうな聖人の表情に、上条は釘付けになった。
一体何が、彼女をここまで落ち込ませたというのか。

「私では、不足かとは思いますが………その、私なりに精一杯世話を焼かせていただきたいのです!!」

 今にも泣きそうだった。

「えっと……どうしたの、神裂。いや、本当によくやってくれてるよ、神裂さんは。ところで服は?」

「嘘です!!」

「ヒィ!!」

 聖人の勢いに悲鳴が漏れた。

「だって………言っていたじゃないですか」

「上条さん……何か言いました?」

「言っていたじゃないですか、こんな程度じゃ世話を焼くってレベルではない、と」

 そういう意味じゃなかった。凄まじいまでのネガティブ解釈に開いた口がふさがらないが、不用意な発言だったことは否めない。
だから、しっかりと弁解しておこうと、上条は微妙に目を逸らしつつ神裂に向き直った。

「えっと、神裂。上条さんが言いたかったのはそういう意味じゃなくってですね」

「いえ………いいのです。やはり、私のようなものがこのような事をしても、あなたにとっては迷惑だったのですね」

「いやだから」

「せめて、背中だけでも流させてください。そうすれば私の様な者はどこへとも消えますから」

「だから違うんだー!!」

 て言うかそっちは押し通す気かよ、という突っ込みは心の奥にしまいつつ、少しは話聞けー、と言う上条の叫びから
大凡30分ほど経ってから、二人は浴室から上がった。そのときの上条の様子は何故か学園都市の第1位であるアクセラレータと
神の右席のメンバーをまとめて相手にしたかのような疲れきった姿だった。
 しかし、彼の理性は確かに男の本能という名のパトスに打ち勝ったのだった。

855お弁当戦争:2008/05/09(金) 22:10:29 ID:X/9xZ4a+
そろそろ、眠ろうと思った。
 起きていると何かいろいろと耐えられなくなりそうだからだ。しかし、聖人はどうやらこの部屋に泊まるつもりらしい。
しかし、ベッドはひとつしかない。いや、これはいつもの事でありどうにかならない事でもないのだ。
上条当麻唯一のパーソナルスペースはバスルームだ。聖人をベッドで寝かせて自分はいつもどおり浴槽で眠ればいいと
上条は考えていたのだ。だが、神様は残酷である。
 風呂の残り湯が、まだ浴槽に残っているのだ。これは聖人の「明日のお洗濯に使いますから」という言葉に従った結果だ。
それは決して悪いことではない。エコロジー大いに結構、お金に余裕がない身としては後日その手法を真似てもいい。
しかしそれでは、眠る場所が無いのだ。いっそのこと土御門の部屋に止めてもらうことも考えたが、嫌な予感しかしないので
踏みとどまった。

「あの………神裂さん。眠る場所は、どうするおつもりで」

 もうどうにでもなれという気持ちで、上条は聖人に尋ねてみた。あまり期待はしていない。

「その……こういう場合は添い寝をするものだと」

 顔を紅く染めながら聖人はそうのたまった。浴衣姿が色っぽい。

「え………」

 絶句する。それはいろいろと無理だろうと、上条は思った。
 上条は、決して聖人君子ではないのだ。インデックスと同じベッドに寝ないのはその為だし、
さっきの浴室で既にいろいろと限界だ。
 そんな上条の顔色を見て取った聖人は、再び悲しそうな顔になった。

「も、申し訳ありません……私のようなものと、そんな。図々しかったですね………」

「いや、そういう事じゃなくって。上条さんもいろいろと耐えられなくていい加減狼になってしまいそうと言うか」

 上条が正直にそう告げると、神裂はさらに顔を赤くして呟いた。

「私のようなもので良ければ……かまいません」
856お弁当戦争:2008/05/09(金) 22:14:02 ID:X/9xZ4a+
とりあえずキリのいいところまで。
エロは無理、ライトなエロスがちょうど良いと思うんだ。
出来ないことを無理にやっても見苦しいし、せいぜいこれくらいで。

この後上条さんのお説教タイムを入れるかどうかで悩んでる。
入れるべきか入れないべきか良かったら意見ください、参考程度なのでお気軽に。
一応入れるパターンを少し書いてあるけど、なんかエロパロでやることじゃない気がしてきた
857名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 22:17:33 ID:wJpTCE2S
ため息ひとつ、軽くお説教気味に神裂さんを諭して、じゃあそういうことだからと立ち上がったところでうっかり押し倒す。
結局これが超キてるのよ結局
858 ◆9uSBC6apvI :2008/05/09(金) 22:37:04 ID:GZyyp/l4
禁書派、美琴派が幾ら辺りに増えようと、相変わらずのねーちん派な俺。うん、浴衣姿の神裂も良いね。

あかん、読み終わった後に毛虫のように悶え苦しんでいた俺がいた。
よし、今日はコスプレ聖人の想像をオカズにしてビュビュッと。

>>857
そーだね、同意。諭した後で何か事故ってヤっちまえ。
859お弁当戦争:2008/05/09(金) 22:47:54 ID:X/9xZ4a+
ねーちんとオルソラと姫神と吹寄さんが大好きです。
うん、くどくならないくらいで行ってみる。
本番はありません。と言うかそんなことしたら2人とも性格的にゴールインじゃね?
860名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 23:11:55 ID:odkQz0GR
>>858
あんまり直接的な表現は.....ここエロパロ板だったっけ


>>856
GJ
861579 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/09(金) 23:22:52 ID:3nA2jVTy
ヽ(゚∀゚)ノ うわーい、お弁当来たよ?
吹寄たんはいつ上条宅に乗り込んできますか。wktk

ところでみんながヤンデレヤンデレ言うモンで、書くの止めてたと言うか、
こっち方向はちょっとと方向転換をしようと止めてたのが有るンやけど…
読みたい?あ、怖くなるのはビリビリです。
862名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 23:25:50 ID:aPJpaQqh
>>859
GJ
好みがほぼ一緒だww
吹寄さんは上条さんとの異様な仲のよさがいいよね
863名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 23:27:04 ID:+rHprJ0r
>>861
風邪ひく前に頼む
864名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 00:02:12 ID:hh8Mp66n
おヴェントう戦争読んでからねーちんに膝枕される妄想が止まんねぇwww
865名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 00:13:36 ID:oTVFWNzA
一方通行と打ち切りのSSって誰か書いた?
保管庫はタイトルしか書いてないから分からないんだ

一方通行の能力を使った特殊プレイで何か書いてみるか
866名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 01:00:13 ID:3IpjSv5K
新刊表紙
禁書「パパーおなかすいたー」
上条「ちょっとまってくれ」
五和「もう少しですからー」

・・・疲れてるな
867名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 01:27:15 ID:+oCCc7fl
続きが読みたい場合は何をすれば良いですか?
この前は全裸でパンダの変わりをしたんだが…
868名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 06:30:27 ID:rODxSRf4
>>856GJ
>>869なんかオルソラの太ももで鼻と口を塞がれて窒息すればいいんだ
869名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 07:07:24 ID:Oo8XHF9W
>>868
それで死ねたならむしろ本望よ。
870名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 12:02:31 ID:8gQ6HsfZ
>>866
新刊表紙見て似たようなこと思った
禁書がいる→アビニョンから帰国?
五和の服装+上条さんの手に持っているもの+禁書+室内=
まさか禁書に続いて五和さん同棲フラグ!?
871名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 12:49:09 ID:hh8Mp66n
上条さん…恐ろしい子……っ!
872名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 13:14:16 ID:+oCCc7fl
上条さんなら良くあること
873名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 13:52:59 ID:mJod7CM1
>>865

打ち切りって名前からして保管されそうに無い
874お弁当戦争:2008/05/10(土) 15:10:33 ID:XfNKHzgh
「あのさ、神裂」

 不意にまじめな顔をして、上条は言った。

「なんでしょうか?」

 うつむき、顔を赤らめて上目遣いになっている聖人の姿に、一瞬いろいろと打っちゃってしまいたくなったが
何とかその幻想を追い払って、上条は既に帯に手をかけようとしていた聖人の手をがっちりと握って、その行動を阻止しつつ言う。

「お前みたいな奴が、”私なんか”とか言ったら駄目だ」

「……?」

 きょとんとする聖人。そして二人の手は帯をほどうこうほどかせまいと、熾烈な争いを繰り広げプルプルと震えている。

「お前みたいないい奴が、お前みたいな皆に尊敬されてる奴が、何より皆に好かれてる奴が自分をそんな言いかたしちゃ駄目だ」

「……そうですね。私のようなものにも、付いてこようとしてくれる者がいる」

「また言ってんじゃねえか。お前は胸を張ってればいいんだよ、天草式みたいな凄いやつらが付いて来てくれるんだ」

 割と至近距離で見つめあいながら上条はそう言った。
 そんなやり取りをしながらも2人の攻防はいまだ続いている。

「そ、し、て、お前みたいなやつが、自分を、こん、な、安売りしちゃ、駄目だ」

「………そうですね」

 早くも息が切れてきた上条と、聖人ゆえの余裕か平然としている神裂の攻防はそこで唐突に終わりを迎えた。
そして、何とかその攻防を制した上条は、「あれ、なんか勢いに身を任せても良かったんじゃね? イヤイヤ、そんな
都合良くは行かなかったはずだ、きっといざって時に不幸な何かが邪魔に入って面倒ごとになっていたんだ」とか一人で
考えていた。
 そしてそのせいで聖人の、

「少々急ぎすぎたようですね」

 と言う呟きを、彼は聞き漏らしてしまうのだった。
 そしてその呟きを聞き漏らしたことに気が付くことが無いまま、彼はとりあえず明日に備えて寝ようそういえばお弁当を
作ってもらえるんだ、あれ?どっちが作ってきてくれるんだろう、と相変わらず混乱しっぱなしの頭でようやく最初の問題を思い出した。

「じゃあ、俺は土御門の部屋に泊めてもらうから」

 夜中にいきなり訊ねていくのは少々迷惑かとも思ったが、原因の7割ほどは隣人にありそうなので度外視することにした。
 神裂も納得してくれたみたいだし、「じゃ」と告げて立ち去ろうとした(ここは上条の部屋だが)上条に、聖人は無常な言葉を掛ける。

「留守ですよ」
875お弁当戦争:2008/05/10(土) 15:10:58 ID:XfNKHzgh
「……え?」

 そして上条は、隣人以外の泊めてくれそうな人間を探したが見つけられず、自分の友達の少なさに愕然とした。

「俺………結構さびしい人間だったんだな」

「女性の友人は多いじゃないですか」

「ああそうか。ビックリした、自分が寂しい人間かと思ったけどぜんぜんそんな事なかったな!!」

 御坂妹とか1万人くらいいたっけ、とか思いつつ自分の友達の多さに上条はほっとした。
なんとなく脳裏に、鬼畜とかハーレムとか言う言葉が浮かんできたが全く持って身に覚えが無い。
 
「でもそれは今の状況じゃ何の意味も無い!!」

 女性の部屋に泊めてもらうわけにも行かない。正直ビリビリ辺りなら割と平気でいられそうだったのだが、万が一と言うことも在る。
 そして何より泊めてくれるとは思えない。

「大丈夫ですよ」

「……何が」

 聖人の唐突かつ根拠の無い言葉に思わず淡白な答えを返してしまう。はっきり言って気遣いする余裕もなかった。

「私はあなたがそんなことを無理やりしてしまうような過多ではないと知っていますから」

「なんか昔常識の無い子供とか言われたことがある気がする」

「それはそれです」

「どれだよ」

「とにかく大丈夫です」

 さあ、と布団を示す聖人。
 もはや打つ手は無い。
 上条は覚悟を決め、とっとと眠ってしまうか聖人が眠ってしまったら床で寝ようと決めてベッドに向かった。

「変な事しようとしたら、容赦なく殴ってくれ」

 そう言ったベッドに入った上条の横に、聖人がするりと布団に入った。
 どきどきしていたものの、体を押し付けてくるなどのお約束は無かったので少々拍子抜けしながらもホッとして
上条は目を閉じた。

「おやすみ、神裂」

「はい、おやすみなさい」

 聖人の穏やかな声聞いた後、上条の意識はあっさりと途絶えた。
876お弁当戦争:2008/05/10(土) 15:13:25 ID:XfNKHzgh
エロはこの後。
まあ、前言どおり本番はありません。
あと御坂さんに対する他意も無いよ、いちゃいちゃレールガンとか
読んでみたいし
877名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 19:22:31 ID:qWFLXpTh
>>876

蝶GJ!!
ねーちん可愛いよねーちん

後いちゃいちゃレールガンは半端なくいいものです。
878名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 19:58:06 ID:rODxSRf4
>>876GJ!!
>>879はオリアナのお尻で鼻と口を塞がれて窒息すればいいんだ
879名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 20:27:05 ID:hh8Mp66n
ねーちんの太ももに挟まれたい
880名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 20:27:20 ID:q55e7m85
よっしゃ! 役得だぜ!!
しかし、その名前をここで聞いたのは久しぶりな気が……
俺は大好きだけど、あのお色気ムンムンなところが
881名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 20:36:50 ID:8gQ6HsfZ
15秒で>>880の幻想が砕かれる瞬間を垣間見た
882名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 20:45:45 ID:q55e7m85
ガフッ……orz
883名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 21:00:01 ID:qWFLXpTh
お前等はオルソラ(白いパンツ)で顔面騎乗されるのと黒子(紐パン(黒))に顔面騎乗されるのどっちがいい?
884名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 21:25:17 ID:P9QAM3a/
>>866
本スレに落ちてた。きみか?

115:05/10(土) 04:51 [sage]
新刊の表紙見て来た…


禁書「お母さ〜ん、ご飯まだ〜」

ぬこ「にゃ〜」

五和「ふふ、もう少し待ってね〜」

当麻「お!いい匂いだなぁ。ちょっとつまみ食い♪」

禁書「お父さんズル〜い!インデックスも食べる〜」

五和「あなた、行儀悪いことしないでください。
   インデックスも、お父さんの真似しちゃいけません」

禁書&当麻「ぶー」


こんな幻想が生まれた
885名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 22:04:30 ID:Oo8XHF9W
黒子一択。
あのツルペタで紐パンとな!?許せる!
紐を解こうとすると顔を真っ赤にしてスカートを押さえてくれるとなおよし。
886名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 00:17:23 ID:0asO25gB
公式の、「上条の目から一筋の涙〜」にイノケン吹いたwwww

…………ねーちんだけでなく、五和までもが圧倒的な甲斐甲斐しさ(性的な意味で)を誇るとは……ちょっと天草教に入信してくる
887名無しさん@紅弓:2008/05/11(日) 04:06:28 ID:8vWRdMUY
ネーチン
888名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 04:38:12 ID:J+b+rzYg
やめろ……ねーちんをニーサンみたいな扱いにするな……!
889名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 06:51:07 ID:YFxMSXgr
半分のブギーなバラッド
 ↓
一年後
 ↓
とある半分のブギーなバラッド
890名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 09:23:53 ID:YRdVW3AG
姫神「薄幸少女と見れば突っ込んでいく性格、叩き直すべき」
禁書「私達が頑張るしかないかも」
神裂「他人の為に戦うのは尊ぶべきですが、無茶なところは直しませんと」
美琴「あの性格のせいでどんどんライバルが、ごほん。心配させられるしね」
サーシャ「全くですね」
五和「ど、同感です」
オルソラ「みんなで苦難を乗り越えましょう」
氷華「は、はい」
小萌「上条ちゃん、モテモテですか? ハーレムですか? ふふふ」
891名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 09:41:39 ID:vOUGvUtC
↓が口調を変えて書いてくれる
892名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 09:53:10 ID:W2t6B//o
↓が口調と性格を変えて書いてくれる
893名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 09:54:41 ID:w2aqMduj
流れを切るかもしれないけど>>851さん当たり
スランプ継続ちうだけどとりあえず少しだけ書けたので投下
2レスほど
894上条当麻の一歩踏み外した生活:2008/05/11(日) 09:55:59 ID:w2aqMduj
 「もう……」
 と言って姫神は己の唾液に塗れた肉茎から口を離して立ち上がる。
 スカートを捲り上げて既にびしょ濡れになっていたショーツを脱ぎ捨て、天を突くようにそそり立っているペニスに手を添えて、その上に座るように自らの胎内へと向かい入れた。
 「う……ふぅぅ……」
 肉壁を割って体の奥へと進入してくる感触を吟味するようにゆっくりと腰を下ろすが、半ばほどまで入ったところで、
 「あっ!?」
 膝の力が抜けてしまったのか、そのまま座るように腰を落としてしまう。腰と腰が密着し、陰茎の先端から根元までが姫神の内部へと収納される。
 今まで幾度ともなく受け入れ、慣れ親しんだといっても過言ではない上条の怒張から期せず放たれた不意の一撃は、しかし今の姫神にとっては致命的な一撃となった。
 「――――――っ!!」
 叫びを飲み込むが如く口元を堅く噛み締めながら姫神の体が小刻みに細かく震えた後、糸の切れた人形のように脱力した上体が上条の体へともたれ掛る。
 ここまででも、今日この日まで重ねてきた二人の営みの記憶の中でも類を見ないほどの乱れようを見せてきた姫神の、更に群を抜いた達し方に流石に不安を覚えたか、
 「おい、姫神?大丈夫か?」
 上条は脱力したまま動かない姫神の両肩を両手で起こし上げて、その顔を覗き込んだ。
 「……もっと。たりない……の」
 しかし姫神は上条の問い掛けに答えず、突き刺さったままの上条の分身をさらに深く飲み込むかのように腰を密着させたまま前後に揺らし始めた。
 「……こっち。も」
 そして肩で姫神自身の体を支えている上条の左の掌を、己の乳房へと導く。服と下着越しでも分かる柔らかな手ごたえが上条の掌に伝わってくる。
 「もっと。もっと……私の体を求めて……当麻」
 その言葉を聞いて、上条は『為すがまま』と言う方針を選択した己の判断を恥じた。
 そんな生温い事で『今』の姫神が満足する訳が無いのだ。
 ならば、どうするのか。どうするのが最善なのか。
 ……答え(覚悟)は決まった。
 「わかったよ姫神――――行くぞ?」
 言って上条は右手を背中に回し、ブラウスの下へと潜り込ませた。肌を撫ぜ上げながら目指すのはブラのホックだ。
 目的地に到達するや否や、いつぞやの再現よろしく容易くホックを外し、手早く肩紐をずらしてそのまま右腕ごとブラジャーを服の下から引き抜いた。
 次いで、添えられたままだった左手で服越しに乳房を揉みしだく。いや、揉むと言うよりも握るといった方が近しい力の込め具合だ。
 それによって、ブラを外された事で服の上からでも認識できるようになった乳首が更に強調され、上条はその先端部分を服ごと口に含んだ。
 口内からは布のざらつきや嗅ぎ慣れた姫神の味や体臭といった情報が脳へと送られてきて、それらが更に上条の中に眠る何かを後押しする。
 「ぅ……んん…」
 上条がやっと積極的に己の体を求めてきた事も相まって、姫神の体の内で燻っていた淫欲が活性化を始める。先ほどまで感じていた飢餓感とはまた違う未達感が、姫神に上条を求めさせていた。腰の動きも先刻よりスムーズになってきている。
895上条当麻の一歩踏み外した生活:2008/05/11(日) 09:56:49 ID:w2aqMduj
 上条の方も、その姫神の動きに対応しながらも服の上から乳首を丹念に舐る。舌で感じていたその硬度が最高潮に達したところで、上条は迷うことなく前歯を突き立てた。
 「ひぐぅっ……!?」
 突然の刺激の転調に、姫神の喉の奥から悲鳴未満の叫びが零れた。しかし上条はそれに構わず、突き立てた歯を左右に動かしてコリコリと乳首を攻めあげる。
 「ああぁっ!?」
 先程よりも零れる声が大きくなった。一応公共の場でこれ以上の声は拙い、と妙に冷静な思考が脳裏を掠め、上条は比較的フリーな状態の右手を姫神の口へと持っていき、人差し指と中指をその中へと突き入れた。
 前触れもなく咥内に闖入してきた指を、しかし姫神は待ち受けていたかのように舌でそれを歓待する。
 「んちゅっ……。んん。ん。ん」
 ぬちゃりぬちゃりと音を立てて繰り広げられる擬似的な口淫行為。合わせられた指先を鈴口に見立て舌で穿るかと思えば、頬の裏側に押し当てて指の腹を舐め回していく。
 指を口に入れる行為自体は対インデックスの際に多用している上条だが、インデックスとの時とはまた違う姫神の応対にえもいえぬ高揚感を感じてしまった。
 その高揚感が高まり続ける淫欲を更に昂ぶらせ、その波に飲まれるかのように二人の動きも加速していく。
 
 急き立てられる様に行為に没頭している、それ故か。
 二人は、とある異変に気づく余裕は無かった。



  行間 三

 その光景を見てしまったのは、天使の悪戯か悪魔の祝福か。
 今になって思い返す。
 先行する彼に遅れて彼女を探し始めた自分は、もしかしてこの場面を想定していたのではないのだろうか、と。
 目撃情報を元に彼女がいるであろう場所にたどり着いた私の視線の先では、彼と彼女が公の場であるにも拘らず濃厚な接吻を交わしていた。 
 思い返せば、確かに。
 彼女の転向初日から二人は妙に親しげな雰囲気はあったし、最近では揃って姿を見せなる事も少なくはなかった。
 だが、だからと言って。
 ここまでの仲になっているとは、流石の私も考えてはいなかった。
 そうやって硬直する私に気付くこともなく、二人は連れ立って女子トイレの中へと姿を消していった。
 普段の私であるならば、そのような破廉恥な行為を目撃したのなら躊躇なく彼に飛び掛って注意の叱責を浴びせている筈だ。
 しかし、今の私が取った行動は……。

 隣の個室から、くぐもった嬌声や微かな湿り気のある音が聞こえてくる。
 今までにそういった行為の経験は無いが、私だって木石ではないし、知識だって相応にある。
 だから今二人が行っている行為は、脳裏に描かれている画とそんなに差異は無い筈だ。
 その音に耳を欹てながら、私は服の裾を噛み締め声を洩らさぬように自らを慰めていた。
 本当に、なんでこんな事をしているのだか。
 疑問は尽きないが、私の両手はそんな事お構いなしと言わんばかりに濡れた秘所を擦りあげ、乳房を揉みしだく。
 何がなんだか自分でもよくわかっていない。わからないけど、今は……この衝動に身を任せるのも悪くはないのかも、しれない。

896名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 09:59:17 ID:w2aqMduj
ここまで
自分の語彙の貧困さに涙が止まらない…
では、次は夏頃に会えると良いなぁ

再見!


追記:579氏、自分と世代近いんですね・・・(準現役視聴)
897名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 11:54:46 ID:Q2jcQhYP
gjです
898名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 12:11:28 ID:W2t6B//o
ウハァァァァァ!GJ!
嬉しさのあまりに全裸踊りしてしまった!
899名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 12:48:36 ID:vOUGvUtC
GJしかいえない!本当に!
あえて贅沢言うなら〜からの続きと書いて欲しかった!
900名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 13:34:03 ID:w2aqMduj
>>899
言われて見れば確かに一年以上も間が空いてる訳ですし
そう言うわけで今さらながら

http://red.ribbon.to/~eroparo/sslibrary/t/toarumajutu10-8.html

からの続きでした
失礼
901名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 15:16:37 ID:CXOFSKqm
>>876
同人誌サイトで拾った画像でよければ
http://mu5.mp7.jp/ib/cate.php?uid=index3510&dir=115&now=0&i_now=0&cate=1&so=1&th=1
902名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:15:57 ID:iYiNrMfA
きぇえぇぇぇぇっ!!
いちゃいちゃいちゃいちゃいちゃいちゃぁあぁぁあ!
903名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 16:19:12 ID:HDngBncg
七英雄とか・・・渋いな
904851:2008/05/11(日) 16:54:37 ID:26MplcCQ
きたぁぁあああ〜!!!!
今まで全裸で待ってたかいがあったぜ!!
905名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 17:56:20 ID:W2t6B//o
美琴スキーが発狂するスレはここですか?
ここですね。








ちょりそぉぉおぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
906名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 18:11:39 ID:zSVIST79
あばばばばばばばばばばばばばばばばばばあああぁぁあぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
907名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 19:12:53 ID:5tlz4kEc
イチャイチャが足りない!
908名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 19:52:44 ID:OeT1+5Od
909名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 20:06:06 ID:IQx3Xd75
そういえば、いちゃいちゃさんとこにシャワー浴びてる美琴さんがいたな
910名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 20:37:49 ID:9EXHVjee
おおおお姉様ぁぁぁあア?!
くぁwせdrftgyふじこlp;@
911名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 20:51:09 ID:UKAKEVJX
……ここってそういうスレじゃないだろ?
912名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 21:31:56 ID:YVOm9c3K
買おうぜたかが数百円なんだから…
913名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 21:32:03 ID:6TPqBnd+
パスワードの書式は?
yyyy年mm月dd日?
yyyy/mm/dd?
昭和yy年mm月dd日?
yy年mm月dd日?
914 ◆9uSBC6apvI :2008/05/11(日) 21:43:48 ID:xILwuaV3
危うく美琴に流れるところ。ねーちん派のシンガリを(勝手に)自称する我が何と無様な……。
>>894
おー、あなたが一歩踏み外した人ですか。
俺は5スレ目ぐらいからの住人だから当時GJは送れなかったスけど、保管庫のは随分前に読破させて貰っていたので僭越ながらここでまとめましてGJをば。
こんな生々しい自慰が良く書けるものです。いろいろ見習わないと、うん。

ついさっき新刊表紙見てきた。
なんとまあ・・・初めはオマケ扱いだった五和がよくぞここまで昇華したものだ。
美琴やアクセラには流石に及ばずとも、黒子や神裂レベルの主要キャラに食い込む可能性はもう有り得ない話じゃない。
というか、五和派でもある俺に本人のエプロン絵、は、ちょっと刺、激が、強、すg…………・・・・・・
915名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:31:27 ID:NYxx8mlJ
パスわかんね
916名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:37:25 ID:Igx7OOId
>>915
1010
917名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:38:43 ID:NYxx8mlJ
>>916
あれ、おかしいな
d

さてどうやってこの数百円分を貢献するか
918名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 22:42:42 ID:26MplcCQ
>>901最後の方の「…ぷっ」が屁なのかと思ったとかマジトップシークレットです
919579 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/11(日) 23:06:21 ID:4SLhi/yM
>>879
久々に読めて嬉しいっす。お早い復帰を願っております。

>追記:579氏、自分と世代近いんですね・・・(準現役視聴)
準、か…、ふう(遠い目)。そうなんですおいちゃん言うてますけどほんとにおいちゃんだよオレ。





ところで、
ZIPとかパスとかさ、自重してくれよ。スレが消えたらどうすんだ?
920名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 23:08:46 ID:Umznql6H
何でこのスレって作品投下するわけでもないのにトリップ付けて書き込みする人多いの?
921名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 00:59:48 ID:mOXYJpRc
作者見てるか知らないけど美琴が当麻とか読んでたり不自然バリバリ>いちゃいちゃ

■■無視のガンガンよりも酷い
922名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 01:18:34 ID:ahVPd5DL
雑談はいいけど、ここは同人誌を批評する所じゃないんだぜぃ?
923名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 01:28:14 ID:h0122lf2
そうだ。どうやったら禁書の同人が増えるのかを話し合う方がまだ皆の益になる
924名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 02:56:41 ID:LaU990Yl
電波を提供すればよくね?
925名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 02:59:29 ID:bVdDeg41
SSを書く→見た絵師が影響されて絵を書く
二つ合わされば同人誌に!
926名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 08:07:16 ID:TC8nMst/
>>925
しかし、表記がないとパクリ疑惑発生
927名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 08:52:38 ID:JUhB/tOq
イラストでもいいから見てみたいSSはあるからなー
誰ぞ描いてみてくれないものかしらん
928名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 11:23:51 ID:uphiC9dO
新刊の表紙見たら、外で唇をかみながら監視しているねーちんを幻視した。
929名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 12:18:38 ID:ahVPd5DL
新刊の表紙を見て、家庭訪問と称して押し掛けて居つく小萌てんてーが幻視できた。
……末期かもしれん。
930名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 13:29:21 ID:kYKDqLi/
いちゃいちゃレールガン・・・
破壊力高すぎだろw
931名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 14:51:40 ID:tOfAU8Wu
>>923
アニメ化
932102:2008/05/12(月) 14:58:08 ID:UIuumbZT
>>921
美琴が当麻と呼ぶとなんか違和感があるのか
気をつけよう
933名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 16:37:48 ID:Llyiusfq
tp://www.rr.iij4u.or.jp/%7Enetsic/main.html
934名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 18:35:09 ID:hNomLw7D
とりあえず上条さんは拐って行きますね
935名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 19:02:08 ID:S/uQXzJE
大半は「あんた」だろうけど
美琴って当麻のこと当麻って読んでなかったっけ?
原作途中までしか読んでねーからわかんねぇや。
 
そして、今日メール便でいちゃいちゃレールガンが届いたorz
悔しくなんか無いぞ。実本でこそ判るこの破壊力(;´Д`)
youたち結婚しちゃえよ!
936名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 19:27:57 ID:yh1Rc+Iw
八割あんたであの馬鹿とかとも呼ぶ。苗字でも名前でも一度も呼んでないと思ふ。
937名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 19:38:19 ID:aaP+NiC0
細かいことを言えば「アンタ」(片仮名)だ。SS書くときは気をつけましょうw

>>932
違和感、て言うか、名前で呼ぶに至るまでのプロセスが判らないのがダメなんだろう。
デレな美琴ではなくて、デレに至る美琴が見たいんじゃないの、違和感組は?
まあ、オレもそうなんだけどね。素直になれない、と言うのが書いてて面白いんだけど。
過程をすっ飛ばしていちゃいちゃしてるのに違和感。と、そういうこと?

某誌は作者さんのサイトで見本しか見てないから詳しいことは知らん。
それに、あんまり言及し続けるのもスレチだとオモ。
938名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 21:55:45 ID:UIuumbZT
>>937
マジレスありがとう
でも実は俺、ツッコミが欲しかったんだ……
939名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 22:04:26 ID:HgifYgIn
新刊は五和と上条の新婚生活の巻(インデックス?知らね)
動作の一つ一つが魔術的意味を持ってるんだから夜伽はそりゃもう凄い事になる
940782:2008/05/12(月) 22:52:09 ID:h0122lf2
エロ部分にてこずる→間に合いそうにないので大学とかで書き始める→
「やっほー、なに書いてんの? レポート?」→はい、女友達に見られました

死にてぇ……そしてごめん、もう少しかかる……
941名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 23:50:05 ID:/qj2Oevc
>>940
大丈夫!それフラグだから!その女友達にフラグ勃ったから!
だからイキロ!俺は全裸で続きをいつまでも待ってるから!
942名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 00:41:49 ID:NXIWEkS0
とある休日。


「なべなべなべーっ!なべだよとうまなべなんだよっ!」
「あー、鍋だ鍋だとウルサイですよインデックスさーん。 興奮しすぎですよー」
「とうまはなにもわかってないかも!なべに対する冒涜だよ!」

鍋の具材の配置や順番にはきっと天草式の術式が…などと呟くインデックスを無視して、寒空の下を歩く少年はだるそうに、しかし足取りは軽くおいしい鍋と地酒の店へと歩を進めた。

場所がわからない諸兄は「とある魔術の禁書目録SS」を読むべし。


インデックスと呼ばれた少女と共に歩く少年の名は上条当麻。
そんなわれらが旗男がだるそうにしてるのは禁書との外食によるストレスであり、足取りが軽いのは
「あ、上条ちゃんはお財布いりませんからねー」
の一言によるものだった。






一方その頃。
お店では戦争が起こっていた。
「はいはーい、皆さん静かにしてくださいねー 上条ちゃんの隣の席、3000円からですよー」

…戦争が起こっていた。
943名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 00:43:39 ID:NXIWEkS0
ここで唐突に1レスだけ投下ー。
そして皆さんにアンケートです。
果たして隣の席は誰が物に!

…多かった人で書けるといいなぁ。
944名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 00:45:49 ID:WctBjse+
聖人的経済力を発揮したねーちんに5億ペリカ
945名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:07:13 ID:EWDcAZv4
何時の間にか隣に居る姫神に4千バーツ
946名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:07:13 ID:YLB0MqYm
敢えて、大人の財力と幼子の魅力をもつ小萌せんせーに9999万G
947名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:23:56 ID:HRD/GUOZ
『何も知らぬまま自然に禁書が座る』に300万円(現在の貨幣価値にして3000万円)
948名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:27:42 ID:PZ1vZ/va
不幸な事件に巻き込まれ上条さんは来れなくなるに一億ルピー
949名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:36:57 ID:PZ1vZ/va
上条「…やっぱり何もわかっちゃいねぇ……大馬鹿だお前は!!!優しい子…?…お前のため!?美化しすぎだ」
一方「侮辱してンのかてめェ!!!!」
上条「現実を見ていないのはお前の方だ一方通行!!!あの子の胸は、痛みと恐怖で一杯だったんだぞ。
  少し考えれば理解ることじゃねぇか」
一方「もォやめろ。てめェに何が理解る…赤の他人てめェに!!!」
上条「…きっと求めていたハズだ。何が起きたかもわからず、ただ、ただ、お前だけを!!!一流の悪党だって…?
  違う…打ち止めはそんな事望んじゃいない。あの子は、あの子はお前に…微笑って欲しかったんじゃねぇのか!!!
   あの子が望んでいたのは…誰でもないお前の笑顔だったんじゃねぇのかよ!!?一方通行!!!!」

『…ミサカは…ミサカは…こわ…い…の……だから…
                  泣かな…い…で……わらっ……て………』

      待て

  やめろ

        止まれ

   決めたんだ

 止……
950名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:38:41 ID:PZ1vZ/va
上条「!」
一方「あ…うあ…ッは…あ……あァあ…うァあァあ……うあァあああああああああああああああああああ!!!!
   くそォ…ちくしょおォ…!!止まれ…止まりやがれェ!!!ぐうう…ああァああ…」

堰を切ったようだった。とめどなく…とめどなく…あの一方通行の目から…
なんて事だ…誰よりも命の重さを知っているのは…コイツ自身じゃないか…!!
罪を犯す度に堰き止めてきたのであろう涙が…

一方「か……くかき……笑えよ……雑魚相手にこれほどの醜態を晒したのは初めてだ。
   俺が馬鹿だって…?けくか…ああ、そんな事は誰よりも

俺自身が一番よく知っているさ…!!

  …だからこそ…だからこそ俺は…」
上条「…そうか…だから一人だったんだな…誰にも醜態を晒せなかったから…
   いや……晒そうとしなかったから…お前は…」
一方「こか…くきけか…!!俺もようやく理解できたぞ最弱……俺は…てめェが大嫌いだ!!!!誰よりも!!!!!」
上条「来い!!!俺の全てをかけてぶち殺す!!!!お前の幻想をだ!!!!」
951名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:43:06 ID:PZ1vZ/va
改変ネタ
絵が無いだけでこうも陳腐になるとは…
952名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 02:22:04 ID:JGSE9KP5
>>949
チャン右頭に上条さん、一方さんタッグで挑むのか

勝てる気しねえ
953名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 03:02:08 ID:WctBjse+
上条「全ての超能力者は封印した!残っているのは一方通行!お前一人だ!」
一通「俺とテメェは……戦うことでしかわかりあえねェ!」

こうですね
954名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 03:25:07 ID:DgQYeDit
倹約家でお金が有り余ってそうなねーちんに200ガバス
955名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 03:44:49 ID:dFe21wxG
……あー、よかった
ちゃんとアンタと呼ばせてたか(何が)

それはそれとしてお金がそれなりに唸ってそうな御坂が落札するのに3000点
956名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 07:02:44 ID:O6otF9h0
はらたいらさんに全部
957前スレの1 ◆qQTcB7TFkw :2008/05/13(火) 09:51:53 ID:btLBj52u
950を超えたので、さくっと。

次スレ
とある魔術の禁書目録 9フラグ目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1210639825/



……スレ立て奪回(ぼそ)
958名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 13:13:14 ID:RPvTCfMb
>>957
 
小萌先生が大人の経済力にものを言わせて隣の席に……、に一億二千万ガルド
959名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 16:01:43 ID:YZFCOC1t
御坂妹が一人1000円ずつ出し合うに80000000トルコリラ
960名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 20:36:43 ID:7kM7SmqV
ここでまさかの黒子登場に10000リラ
961名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 21:55:12 ID:wfSoad5Y
さーて新刊の上条さんは?(サザエさん風
962名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 22:47:40 ID:joDd/Qab
禁書目録です。
とーまが帰ってきたと思ったらその隣にはいかにもな薄幸少女が!!
なんであんなにとーまは女の子に好かれるのかな?
それに私のアピールに気がつかないし、やっぱり胸が大きいほうが好みなのかも……
次巻
当麻、またフラグが立つ
一方通行の恋は一方通行
超電磁砲とのドタバタデート
の三本です。新巻も、また見てね。
ジャン、ケン、ポン(パー)ウフフフフフ
963名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 23:15:01 ID:LnWDNILK
この番組は。
ご覧のスポンサーの提供で。
お送りしました。
964名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 23:27:47 ID:YBs6kVXm
提供…アレイスターTV、白黒製薬、御坂電気、青髪運送
965名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 00:18:32 ID:77/y/RU8
窓を開けましょ RuRu〜Ru 干されていましたインデックスさん♪

見えない巫女の秋沙さん ビリビリしている不機嫌美琴さん

いつも同じね仲良しね あなたもカミジョーさん? わたしもカミジョーさん??

怒る相手も同じね フフフフ同じね〜♪
966名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 01:07:51 ID:epq2+2SO
テッ。テッ。テレビを見るときは。
部屋明るくして。
離れてみてね。
967名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 12:16:41 ID:xidF9sF0
問一、ここは一体何のスレなのか?
968名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 12:18:34 ID:5YGHQv8d
解1.C-H-A-O-Sと綴ってカオス。
969名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 12:35:06 ID:D+fst8cr
私見1、>>965の火曜版を知らない人は大勢いると思います。
970名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 13:50:56 ID:gcY405+b
このスレに書き込むときは、部屋を明るくしてモニターから3メートル以上離れて書き込みやがって下さい。
971名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 17:27:40 ID:7VYGMJUr
さぁ始まるぜぃ
いくでカミやん!
三馬鹿ぁ(デルタフォース)!
まともに始めろぉ!不幸だぁぁぁ!
972名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 17:41:04 ID:ObLnkmRn
TMI速報
今日□月■日、上条旗店株価がストップ安
原因は社長及び子息の色目疑惑。当人らは、違う誤解だ・不幸だーッ等と否定
あら、あらあら
973名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:02:33 ID:C55n420k
曖昧なフラグ?それは不幸ってことかい
974名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:18:50 ID:xidF9sF0
このスレの上条さんが「不幸だ」って言ったら何か殴りたくなるのは何故だろう
975名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:47:11 ID:77/y/RU8
ぼちぼち埋めて行こうかと
976名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 02:34:57 ID:vUWPxsKn
上条さんをみんなで埋めるんですね?
わかります。
977名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 17:55:13 ID:6hjSHbbj
俺、スコップ持ってくるぅ!
978名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 23:18:34 ID:t09HPH7l
恥ずかしくて読めないって?
今の内だけさ!そのうち気持ちよくなるから!GJ。

次回作を強く強く期待しております。ヴェントなんてどうでしょう(個人的要望)。
979名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 23:19:17 ID:t09HPH7l
誤爆すまん
次スレだった
980名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 11:30:17 ID:dCfyR/Z0
最近はミサカ分が足りないと思いませんか? と、期待混じりの疑問を投げ掛けます
981名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 11:48:28 ID:rpjZPyRB
強く同意します、と名無しは返答します
982名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 14:59:11 ID:kxNgwdHz
それじゃあミサカ>980は次スレをお願いね?とミサカはミサカは同性には意味ないだろうとか思いつつも
小首を傾げてかわいさをアピールしながら上目遣いにお願いしてみたり。
983名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 15:56:38 ID:dCfyR/Z0
残念ですが次スレはすでに機能しています、と気まずげに視線を逸らしながら>>982に事実を告げます
984名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 15:57:21 ID:ChOBQc2b
985名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 17:52:33 ID:8TDgDEMi
ミサカの発言は後半部に主体名称を含みます、と名無しは指摘します
986名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 18:37:39 ID:dCfyR/Z0
うん、知ってる
掲示板だから名前伏せてるよー、的な

まぁどうでもいいね
埋め梅
987名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 21:37:26 ID:CCmsZBLk
( ´_ゝ`)フーン
988名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 21:39:19 ID:i21dZuVB
ねーちんは貰っていきますね
989名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 22:25:20 ID:kxNgwdHz
>983
>984
う・・・・・・そ、そんなこと先刻承知の上で980に話振ってみただけで、別にうっかり見落としてたとか
よそのスレと勘違いしてたとかこんなネタ発言できる機会はめったにないやと脇目もふらず書き込んだとか
そんなんじゃないもー―んっ、とミサカはミサカは誰にでもすぐにわかるような嘘を並べて自己保身してみたり。

そして次スレの>49の人はGJ!うちにきて妹をファックしていいぞ!と
ミサカはミサカは憧れのリー・アーメイ氏の口調をまねっこしてみたりー
990こっそり生きてる942:2008/05/16(金) 23:59:12 ID:czWwIm1w
皆アンケート回答ありがとうございました
実はこのネタ、先にオチを思いついてしまったので誰かはもう決まってたりします
ヒントは上条さんの通う高校の人かインデックスです


…しかしねーちんが多かったのでアンジェレネは貰っていきま(ry
以上、昔誰かの小ネタに便乗して猫耳ねーちんを書いた人でした
991579 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/17(土) 00:07:19 ID:o2+I52VY
次スレはすんばらしい力作が投下されたことだし、おれはこっちで埋めネタ(非エロ)でもするか。

こういうのを、お茶を濁すって言うんだぜ。豆知識な。




ええ、すいません。頭、悪いんです。
992『風の行方』 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/17(土) 00:09:05 ID:HMOBz0y7
 上条当麻がその少女に気付かないのは、ある意味、才能なのかもしれない。
 何度も呼びかけられて、それでも今日も上条は何事もなかったかのように通り過ぎていった。
「あ、アンタの脳には私を無視するチップか何かでも組み込まれてんのかっ!!」
 少女の口から出た大声に、通り過ぎていった少年ではなく無関係な通行人が幾人もビクッ、と肩
を震わせて振り向いたが、少女からすればそんなことは些末に過ぎるというものだ。
「待ちなさいっていってるでしょ!」
 大声を上げつつ、少女が駆け寄る。そこまでやって、ようやく上条が振り返った。
「あ? なに? あー……、なんだお前かビリビ――」
 予定調和すぎる反応に、その少女――御坂美琴がさらに怒りの声を上げようとした、そのとき。

 ビルの隙間をかいくぐり、そのスピードを劇的に上げた一陣の突風が吹き抜けて。
 美琴と対峙する上条が、その顔を赤くしつつ、気まずそうな表情で言った。

「あー、悪い。ビリビ、いや、御坂じゃなくって、御坂妹か。ゴーグル、着けてないんだな。ネックレス
も着けてなかったから判らなかったよ。あれ、やっぱり気に入らなかったのか?」
「は?」
 上条の言葉に、美琴も訳が判らなくなった。
 が、しかし、この男はどうも自分と『妹達』とを取り違えているらしい。しかも、自分のことは常時ス
ルー体勢万全なのに、いつかのあの日、自分のクローンにネックレスをプレゼントしたことはしっか
りと憶えているのだ。
 糸の切れそうな張りつめた音が頭の中から聞こえて、まだ切れるな! と美琴は衝動を必死で押
さえ込む。
「……アンタねえ、そうやって私のこと無視すんのもいい加減にしなさいよ。スルーしまくったあげく
に人を間違うなんて、私じゃなくっても怒ると思うけど?」
 口を付いて飛び出しそうな怒りに耐え、出来うる限りの穏当な言葉を上条に返した。表情が引き
つっているような、そんな気もするが、しかしこれでも精一杯だ。
 しかし、一瞬考え込むような顔をした上条はそれでも考えを改めなかったらしい。

「いやな、御坂妹さん? あの機械的な感じもどうかとは思うけど、口調まであの姉の真似すること
はないと思うぞ? 常盤台のお嬢様とはとても思えないような感じだしな、御坂は。それだったら普
段通りにした方がカミジョーさんとしては良いと思うんですが?」

993『風の行方』 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/17(土) 00:09:47 ID:HMOBz0y7
 出てきた上条の台詞に、(なんでなんでこいつは私のことを私だって認めずにあの子たちだって
思い込んでんのよ! そんなにそんなに妹キャラが好きかよっ! しかも私のその扱いは扱いは扱
いは―――)と、怒りをたっぷりと乗せた思考が巡って、0.2秒で美琴の頭の中が沸騰した。ぷつぷ
つぷつーん、と糸の切れるような間抜けな音が聞こえたような気がする。
「本人だって言ってるでしょこの馬鹿! そんなにそんなに妹って響きが好きかこの馬鹿! ばか
ーっ!!!!!」
「どわああっ!!!!!」
 くぐり抜けてきた修羅場に、上条当麻は感謝するべきだろう。
 ブチ切れた御坂美琴の渾身の雷撃が防げたのも、場数を踏んだ身体が、察知した危険に対して
無意識に反応してくれたおかげだ。
 それでも、けっこうノーリミッターな美琴の雷撃に、半ば吹き飛ぶようにして上条は尻餅をついた。
「な、な、な………」
 言葉が出てこない上条に、ゆらりと美琴が近づく。
「そうまでして私のこと、スルーしたいわけ? 本人だって言ってるんだけど? そこまでしてあの子
と私を入れ替えときたい理由、あんの? 弁解するなら今のうちだけど?」
 抑えきれない怒りが、自分の頭の周囲で弾ける雷光として現れているのが美琴にも判る。パチ、
パチッ、と響く電気火花の音が大きく反響して耳障りだ。
 その、美琴の姿に怯えてか否か、上条の口からようやく言葉がこぼれた。
「あ、いや、その……な、短パ…ン、穿いて、無かったんで……」
 猛烈にバツの悪そうな表情でそう呟く上条に、またぷつん、と言う音が頭の中で響いた。
「ど、ど、どこで見分け着けてるのよーっ!! まさかアンタ、そうやって覗き込んでっ!!」
 美琴の怒鳴り声に、ひえっ、と小さく悲鳴を上げつつも、上条が弁解する。
 しかし、弁解しながらも、その視線が一瞬自分のスカートに伸びたのを美琴は見逃さなかった。
「み、見たんじゃ無くって、見えたんだっ……、その、その……」
「わたしはそんな無防備じゃないっ! それに、そんなことで勘違いされるくらいなら見せてやるわ
よ短パンぐらい! ほれ、見たけりゃ見なさいっ!」
 そう言うと、御坂美琴はスカートの端をぐいと掴んで、がばっと持ち上げた。












「………、あー…」
 目を逸らすべきなのだろうか。それとも、そうしているということで今、どういう状態になっているの
かをはっきり言ってやるべきなのだろうか。
 羞恥と気まずさで、上条当麻は自分の考えさえまとめられない状態なのだった。


 天下の往来でスカートを持ち上げて、淡いグレーと白の縞々が可愛らしい『それ』を上条に見せ
つけていること――要するに、短パンを穿き忘れていたこと――に、御坂美琴が気が付くまでには、
そのあと、正確に3分27秒を要することになる。

                                                      終われ。
994579 ◆UHJMqshYx2 :2008/05/17(土) 00:11:18 ID:HMOBz0y7
明日は有給取ったしレジャーで忙しいのでお休みなさいノシ
995名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 00:14:53 ID:PAy7V080
があああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああGGGGGGGGGGGGGGGGGGGJJJJJJJJ
JJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ
996名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 00:34:00 ID:s3fGYMyG
実にGJ!あなたには美琴のパンツをてにいれる権利を
997名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 01:05:17 ID:GPBl8kfS
ぐっじょぶ。

>>997なら禁書とアニェのナイムネ責めに遭う
998名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 01:09:53 ID:tX1VQzoA
GJ!!wwwww

おいちゃん、休日を楽しんでね!
999名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 01:23:50 ID:YW3GAUGG
1000名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 01:24:48 ID:YW3GAUGG
テッラ「テッラバロスwww」
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