誰か描いて
こういうのは立てた奴がまず書けよ。死ね
3 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:31:51 ID:CD5ooQdt
4 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:37:36 ID:CD5ooQdt
↑歩鳥のまんこにエロユキが右足入れてます
>>1 自分からは何もしようとしない他力本願の馬鹿餓鬼は今すぐ首括って死ね
漫画スレに、エロパロスレがあれば書くって
言った奴がいたから立てたのに酷いや
7 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 23:31:44 ID:TOjqclxZ
期待
婆さんにも期待
めいどっ!!
12 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 22:55:18 ID:Y4mizto8
ほしゅ
13 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:40:00 ID:rMX1e+qX
やはり妄想を掻きたてるような漫画じゃないか・・・。
職人まだー?
1話のパンモロでもあまりエロく感じなかったしな…w
でももしエロユキがあの場面に遭遇してたらどんなリアクションとっただろうな。
16 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 15:42:55 ID:OwT9nwrD
帰宅後
「ほとり…かわいいよ…ほとり…ウッ!」
とりあえず、あほとりと森秋が絡む話が見たい
18 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:00:45 ID:yS2HDEP6
ほしゅ
19 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 02:03:18 ID:i0w4I5fP
いまいち劣情および妄想を掻き立てられない漫画であるなあ。
ここを本スレ立つまでの避難所にするってのはどうだい?
ギューニストの嵐山歩鳥です。
今日は、誰のギューニューを頂こっかな。
もちろんお返しは、させて頂きますよ。
本スレ、ちょっと時間おいた方がいいかもしれんね
アホひとりにいいようにやられてむなくそ悪かったなぁ
23 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 22:10:13 ID:y0uQl/GR
保守
タッツン期待
歩鳥×紺先輩がみたいなあ。
奇遇だな。俺もちょうど同じことを書き込もうと思ってスレを開いたところだ
27 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:18:17 ID:GcuVzieO
何でもいいから誰か投下してくれ
「あれ、また先輩部活サボリですか?」
歩鳥がいつものようにメイド服に着替えて、シーサイドの店内で出てくると、紺先輩が一番
奥のボックス席に座っていた。
レジの横には辰野が立っているが、紺先輩にはまるで気づいていないかのように振舞って
いる。紺先輩の方も彼女に注文を頼む気はないようだ。あるいは歩鳥がいないあいだに、
また部活のことで口げんかでもしたのかもしれない。
(しょうがないなー)
「コーヒーと・・・ケーキって何があるんだ?」
「はいはい、今日はショートケーキとチーズケーキですよ」
「なんだ、前と同じじゃないか・・・じゃあ、チーズケーキ」
「コーヒーとチーズケーキですね」
いつもよりまともな注文の仕方にちょっとほっとして伝票を切った。マス
ターがサイフォンに火を入れてコーヒーを淹れはじめると、歩鳥が訊いた。
「このところしょっちゅう来てませんかね?」
「うっさいなー」
「どうしちゃったんですか? 部活はでなくていいんですか?」
「いちいち詮索するなよ」そういうと窓の外に顔を向けた。
「何か悩み事でもあれば言って御覧なさい。名探偵歩鳥が一発解決ですよ」
「何でもないって言ってるだろ」紺先輩はそう言ったが、歩鳥に何か言いかけ
ようとした。
ちょうどそのとき辰野が笑いをこらえてひくひく震えながら言った。
「あんた鈍いわねー」
「はぁ? それはどういうことなのかな、タッツンツン?」
「その呼び方やめてって言ったでしょ。先輩、ほんと歩鳥と仲いいですよね」
「なっ!」紺先輩はちょっと赤くなったが、それ以上言葉が続かなかった。
「すみませんね邪魔して。お話続けてください」辰野はそういうとカウンター
の奥へ歩いていった。
「なんなんですか、先輩?」
「何でもないよ」何かへそを曲げてしまったようだった。
つづく
キタキタ!
紺先輩かわいいよ紺先輩
天才女子高生探偵の嵐山歩鳥です。
しかしまあ、なんですなあ。わたしのSSを書いて頂いて「めいどっ」!!
>>28さんには探偵手帳とステッカーをさしあげます。
続きが投下されることをメイド長もとい探偵局長も楽しみにしてますよ。
「紺先輩、どうしちゃったのかな?」
紺が、不機嫌なままケーキを食べ終わってそそくさと帰っていったあと、歩鳥
が呟いた。
「ま、大学進学とかいろいろ悩みがあるから、不安定な時期なんでしょ」辰野
が言う。「先輩も困ったもんよね」
「タッツンは中学の時から付き合いなんでしょ」
「まあね。仲良いのか悪いのかわからないけど、部活だけじゃなくてよく一緒
に遊んではいたわね」
「学年違うのに?」
「あれで先輩は人見知りが激しいし、寂しがり屋の癖に強がりだし、難しいの
よ」
「へー、そうは思わなかったな」
「あんた鈍いからわからないのよ。本当は私が卓球部に入るのも楽しみにして
いたっぽいんだよね。同じ学年にはあんまり友達いなくて」
さっきまでのふざけた調子は引っ込んで、辰野は真面目に語りだした。
「タッツンはどうして卓球部に入らなかったの?」
「そんなのはどうでもいいんだけど・・・部活でもあんまり友達付き合いできる
人がいないみたいだし、私が入るものと思い込んでいたフシはあるわね」
「だから仲悪くなっちゃったんだ」
「別に仲が悪いわけじゃないわよ・・・まあ、いいわけでもないけど」
「でもそのわりにシーサイドには良く遊びにくるよね」
「別にあたしに会いに来ているわけじゃ・・・って歩鳥ってほんとに何にもわかっ
てないのね」
「また言われなき非難」
「いいわよ、もう」
辰野も何故か機嫌を損ねたのか、洗い場でグラスを洗い始めた。
−−−−−−
喫茶店とは言っても、歩鳥たちがアルバイトをしている夕方の時間帯は近
所の人たちや、近くにある会社のサラリーマンが夕飯を食べに来ることが
多い。そんな客も出払って、夜のスナックめいた形態になるまでの間はほ
とんどお客がくることはない。
「じゃあ私たちこれであがりますから」
メイド長に挨拶して、歩鳥と辰野は外にでた。
「そういえば歩鳥は進学するんだよね?」
「まあ、そういうことになるんでしょうなあ」
「・・・またいい加減ね。何かやりたいこととか、行きたい大学はあるの?」
「やりたいこと、ですか」歩鳥は頭の中で女子大生探偵をイメージしたが、そ
んなことを言えば辰野が怒りだすことはわかっていたので、当然黙っていた。
「なんかよくわかりませんなあ」
「そうだ! あんた紺先輩の所へ行ってあげなよ」辰野は急に大声を出した。
「びっくりした。なんでまた唐突に」
「紺先輩も大学についてはいろいろ資料を集めて調べているみたいだし、相談
に行けばいいじゃない?」
「紺先輩に相談? 進学で?」
「そうそう、相談よ」
辰野は口に出さなかったが、歩鳥が遊びに行けば、紺先輩が喜ぶことはわかっ
ていた。さすがに後輩でもある手前、あからさまには態度に表せないが、紺先輩
が歩鳥にいろいろ話をしたがっている、相談したがっていることは気づいていた。
(本当は相談する方の役割が違うんだけどね・・・)そう考えるとちょっと笑えてきた。
「タッツン、ニヤニヤして気持ち悪いよ」
「いいから、行ってあげなさい・・・じゃなくて、行って相談に乗ってもらいなさい」
そう言うと、歩鳥の肩をバン、と勢いよく叩いた。
つづく
すいません。勢いで書き始めましたが、もう息切れしてます。
他の人のも期待。
おわく
おおGJ!
気長に待ちますよ。
俺も、何かSSを書きたくなって来たな。非エロでもおkですよね?
「パ…おやじの子供時代に」
パパを言い直す紺が可愛い
それと、
「本当は一緒の大学に行けたらって思ってたんだけど…」
百合萌的にはもう告白も同然
41 :
37:2008/03/04(火) 20:37:52 ID:WOkR1VOb
原作そんな展開なんですか。なんか自分の妄想が具現化している感じ(w
というか、最初は歩鳥の一人称で書こうと思ったけど、なんか変だし、上のも会話がなんか
不自然になっちゃうんだよなあ。
他の人の投下希望。
42 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:00:54 ID:EHqAlDCY
やっぱりそれ町はパロSSには向いてないな。
盛り上がらないことおびただしい。
書きたいネタはあるが、同人誌用だから書けない。
44 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:05:23 ID:ZViapFbv
45 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 01:42:09 ID:h7ldib6j
とりあえず、今書いてみているが
こんなにパロが難しい作品は初めてだ。
47 :
45:2008/03/08(土) 15:46:51 ID:ECp3Hf/p
やっと前編が仕上がりました。
SF(「すこし・不思議」の意味での)ちっくになってしまいましたが
投下させていただきます。
窓の日差しが暖かい、午後のひととき。
メイド喫茶「シーサイド」には、嵐山歩鳥、紺双葉と女主人がのんびりとくつろいでいた。
「こんな事って、あるんですかね」
「事実は事実だからなあ、これはきちんと受け止めないと」
「『事実は小説より奇なり』とは、よくいったものですよ。紺先輩」
女主人のばあちゃんは、コーヒーの香りを楽しんでいる。
この日の朝、歩鳥は朝寝坊をして目覚ましの音に気付かなかった。
歩鳥が起きたのは午前8時半過ぎ、スズメの声さえも聞こえない遅すぎる朝。
時計を見て、顔面蒼白になるどころか「いつものことかあ」と、のほほんと構える歩鳥であった。
うーんと伸びをし、欠伸をしながら眠気まなこをごしごし擦る。
「昨日は遅くまで読んでたからなあ」
枕元には読みかけの分厚い文庫本。昨夜、この本をあともう少しの所で
読破出来る所だったのだが、睡魔に負けて、そのまま寝てしまったのだ。
タケルやユキコはとっくに小学校へ行ってしまっている。
残酷に時を刻む時計の針に申し訳なくなる程、のんびりと制服に着替える歩鳥。
「『春眠暁を覚えず』かあ。昔の偉い人もいい言葉を残したもんだよ」
読みかけの分厚い文庫本をカバンに入れ、ゆっくりと部屋を出る。
空は相変わらず青く、窓の日差しが暖かい。いつも変わらない弥生の朝の光景
49 :
ふたりのまち:2008/03/08(土) 15:50:37 ID:ECp3Hf/p
今日は朝食をパス、朝食どころではないのだ。そのまま学校へ向かおうとする。
母親・雪美に見つかるとややこしいことになる。
もしも鉢合わせになったら、どう言い訳をしようか。
と、考えながら階段を下りると、台所を片付けている途中の母親と鉢合わせになってしまった。
南無三。朝っぱらからのカミナリが落ちるのを覚悟する。
素っ頓狂な声で「い、いってきまーす!」と母親に声をかけるが、全く反応しない。
それどころか、無視をしてそのまま台所へ戻ってしまった。
念のため、もう一度「いってきまーす」
雪美はそのまま洗い物を続けている。
「あれれ。ま、いっか」
歩鳥は、しげしげと母親の後姿を眺めつつ、不審に思いつつ玄関に向かい、
つま先をトントンと地面を足で叩き靴を履く。
家を出る準備が出来ると、念のため「いってきまーす」と家の中に向かって叫んでみた。
相変わらず、返事が帰ってくることは無かった。
バス通学のため、いつものバス停に向かう。
ラッシュの時間は過ぎかけているのか、そんなに人通りは多くない。
「今頃、モリアーキーは胃をキリキリさせてるんだろうな。まあいつものことだし」
とかナントカ思いながら歩いていると、向こうから走ってきた自転車が、
歩鳥にぶつかりそうな位スレスレに走り去る。
「あ、危ないじゃないの!!」
地面を蹴りながら怒りを思いっきりぶつけるも、全くの無視。歩鳥はさらに苛立った。
50 :
ふたりのまち:2008/03/08(土) 15:51:42 ID:ECp3Hf/p
いつものバス停に到着。歩鳥の前には大学生らしき青年と初老の女性が同じくバスを待っている。
バスを待つ間、バス停から少し離れた自動販売機でミルクティを買い暫しの休息とする。
朝から何も飲んだり食べたりしていないのだ。わずかな時間ももったいない。
「大学生はいいなあ。多少の寝坊はOKだし」
あまり誉められた動機でない理由で、大学生を羨望の目で見ているうちにバスがやってきた。
バスが、青年と女性を乗せている間、歩鳥は急いでミルクティを飲んでいた。
「はいはい!乗りますよ!」と入り口に駆けつける。
缶の中のミルクティがチャプチャプ音を立てている。
「出発しまーす。扉にご注意ください」
運転手のアナウンスが響く。
バスの乗り口に近づいた瞬間、歩鳥の目の前で扉が閉った。
飲みかけのミルキティの缶を手にしたまま歩鳥は立ち尽くす。
「ええええ?乗客はまだいるんだって!!」
歩鳥を置いてバスは発車してしまった。
「わーん。ひどいや」
と泣きながら、残りのミルクティをぐっと飲み干す。こんなに悲しい味のミルクティは初めてだ。
次のバスを待っていると大幅に遅れてしまう。バスを待つ気力もなく、
とぼとぼと歩鳥は歩いて学校に向かう。
「今日はついてないなあ」
誰でもいいから私の愚痴を聞いてくれないかな。聞いてくれたら100円あげるぞ、
そんなダークな気持ちで学校へ進む。
51 :
ふたりのまち:2008/03/08(土) 15:52:44 ID:ECp3Hf/p
午前9時03分。やっとの事で歩鳥の通う学校、尾谷高に到着。
「ふう、わが校がこんなに遠いとは思わなかったよ」
時間が時間だけに、活気の無い玄関からこっそり入り、教室に向かう。
周りはどこの教室も授業中、当たり前だ。歩鳥の足音だけが響く。
「どうか、モリアーキーの授業でありませんように…」
石部金吉で有名な担任・森秋に遭遇しては一生の不覚。
分かっちゃいるが、後から粘着的かつ論理的なお説教があるんだろう。
この最悪の事態だけは避けたい。
どこぞの神様にお祈りをしながら教室の扉をこっそり開けると、残念ながら秋森夏彦が教壇に立っていた。
(げ…最悪…。そうだ、この状況は逆に楽しもうじゃないの)
歩鳥の脳内あ歩鳥フィルターは、一体何を考えているのかさっぱりわからない。
「先生っ、おっはようございます!」
片手を元気よく挙げ、いままで言った事もない挨拶を果敢にもしてみる。
「えー、であるからこの計算式は…」
モリアーキーは淡々と授業を進めていた。クラスメイトも全く無反応。
(あれ、寒かったかな。今の…。突っ込む言葉も無かったか)
ぽりぽりと頭を掻きながら、自分の席に着く。
数学の教科書を取り出しパラパラと捲るが、前回の授業は持参の小説を読むのに夢中で
授業がどこまで進んでいるのか、さっぱりわからない。
「ねえ。今、何ページやってるの?」
ぼそぼそ声で右隣の席の男子に尋ねるが、返事が返ってこない。
左隣の生徒にも聞いてみるが、同じく返事は返ってこない。
「ケチ!」
必死にページを捲りながら、授業範囲を探すが見つからない。
もう、今日は小説の続きを読むことにしよう。一人で授業を放棄する。
52 :
ふたりのまち:2008/03/08(土) 15:53:55 ID:ECp3Hf/p
数学の授業終了後の5分休みに歩鳥は席を立ち、辰野トシ子のもとへ向かう。
「タッツンツンよ、おはようさん」
『その呼び方はやめろ!』のツッコミを期待して、頬杖しながら何か本を読んでいる
辰野トシ子を挑発してみる。
「……」
またしてもスカされてしまった。
(スカシは一番きついのになあ)
とタッツンツンのメガネのつるを摘み、ぽーんと机の上に放ってやる。
辰野は不思議そうに、めがねを拾いあげ再び本を読み始めた。
そうだ。本といえば、真田広章はどこだ。
去年末、貸した本を返してもらわなければ。これ以上遅らすと利子取るぞ、と憤る。
当の真田広章が級友と何か話している。
「昨日の深夜のテレビ、見たか?『お暗いマンガ道場』ってやつ」
「見た見た!あのマンガ家が描いた絵、変態すぎるよな!」
どうやらエロいテレビ番組の事で盛り上がっているようだ。
変態なのは、朝っぱらからエロい話で盛り上がる広章一同・男子の奴らだ、と
すこしムカつきながら、誰からも相手にされない立場を利用して、
広章の背中に『エロユキ』と書いた紙を張ってやった。
エロユキはそのままトイレに出て行ってしまった。
53 :
ふたりのまち:2008/03/08(土) 15:56:26 ID:ECp3Hf/p
お日様がてっぺんに昇る頃、歩鳥はパン売り場に居た。お弁当さえ今日は持っていない。
売り場では、生徒達の人だかりで前が見えない。歩鳥は必死に声を上げる。
「朝からなーんにも食べてないんだよね。おばちゃん!焼きそばパン一つ!」
おばちゃんは忙しそうに、生徒を捌いている。
「おばちゃーん!や・き・そ・ば・パン!」
おばちゃんは忙しそうに、生徒を捌いている。
「聞こえないのかな…。焼きそばパンだってば!!!」
おばちゃんは忙しそうに、生徒を捌いている。というか、歩鳥の声は全く届いていない。
「ひどいよ…。シカトするなんて…」
と思った瞬間、足を踏まれた。犯人は、その友人とパンを持って消えていった。
「いててて!人の足踏んどいて、謝りもしない狼藉者め!」
「今日は、絶対ヘンだ!私がこの世に存在しない事になっている!」
試しに、横を通りかかった男子の肩を叩いてみても、全く振り向かない。
向かい合って談笑している男女の間を通っても、全く気にされなかった。
「一体どうしたことだ!?私がこの町から見捨てられているぞ!」
ミュージカルの悲劇のヒロインのような雄叫びを上げるが、歩鳥に視線が集まる事は無かった。
下校の時間。
どうしても今日の出来事が理解できずに、悶々としながら「シーサイド」に向かって歩いていると
金髪のショートカットの少女・紺双葉先輩が歩いているところを見かける。
「今日はなんだか、モヤモヤするなあ。双葉カでもからかうしかないな」
紺先輩の背後へと徐に近づき、思いっきり脳天チョップを食らわせた。
「痛ったあああ!?あっ!なんだよ、あ歩鳥!」
紺先輩はくるりと振り向き、鋭い目で歩鳥を睨み付けた。
「えっ?わたしが見えるんですか?」
後編に続く〜to the latter part〜
54 :
45:2008/03/08(土) 15:57:23 ID:ECp3Hf/p
今回はここまでの投下です。
ふう。
54
乙
謎が深まっていい感じですな。続きも期待。
「ふたりのまち」の後編がやっと仕上がりました。
投下します。
メイド喫茶『シーサイド』
歩鳥のバイト先でもあるこの店に二人は立ち寄ることにした。
もっとも、歩鳥はこの店で仕事があるのだが、事情が事情だけに今日は無理だろう。
扉を開けても、ばあちゃんの「いらっしゃい」の声も無い。寂しすぎる。
仕方ないので、勝手に向かい合って席に着く。
当然、お冷が出てくるわけもない。紺先輩がカバンから飴玉を出し歩鳥にすすめる。
「私もなんだけどさ、今朝から誰も相手してくれないって言うかさ…」
「紺先輩もなんですか?奇遇だなあ。私もなんですよ、女子高生探偵に解けない謎があるなんて」
カウンターでは店の主、ばあちゃんが座ってコーヒーの香りを楽しんでいる。
ばあちゃんも二人の事を空気のように感じているのだろう。
歩鳥はもらった飴玉を口の中でころころ転がしながら、紺先輩におねだりをする。
「そういえば、今朝から何も食べてないんですよお。ねえ、何か奢ってください。せんぱーい」
「他の奴らがガン無視だからコンビニにも行けないんだよっ!その位分かって言っているんだろ?」
二人は今朝から自動販売機のドリンクだけで空腹をごまかしてきていた。
これでは空腹が満たされる訳が無い。
59 :
ふたりのまち:2008/03/09(日) 22:46:56 ID:h9kOSJPy
時計が4時を示す頃、ばあちゃんは用事を思い出したのか、店の外に出ていく。
一旦「シーサイド」はクローズ。店の中には『世間から消されてしまったことになっている』二人が残った。
「お腹すきましたね。頭が回らなくて、全然この事件の解決の糸口が分かりません」
「あっ、そう」
「そうだ。私が働いている店ですから、少しは厨房の勝手は分かりますよ。では、早速なにかパスタでも…」
と歩鳥が言いかけた途端、紺先輩は蒼ざめた表情で必死に歩鳥の腕を掴んだ。
「歩鳥が作るくらいなら、私が作る!!」
歩鳥からのちょっかいを受けながら、一人暮らしで料理に慣れている紺先輩がぱっぱと仕上げる。
冷蔵庫にあった適当な材料で作った即席パスタ。即席の割には、きれいな仕上がり。
「『双葉の気まぐれパスタ』の完成ですね。ぱちぱちぱちっ!星2つ半です!」
「バカにしてるの?お前さあ」
今日はじめての食事を、皿に盛りながら紺先輩は呟く。
ご飯のありがたみを二人して味わう。空腹は最高の調味料なり。
「『シェフの気まぐれパスタ』ってホントは、残りの有り合わせで作った『シェフのご都合パスタ』ですよね」
「はいはい」
紺先輩は歩鳥の戯言を軽くあしらいながら、フォークでくるくるとパスタを巻く。
「だけど、このまま誰にも認識されないままだったら完全犯罪も可能ですね。このまま食い倒そうよ」
「あんた、ホントに飲食店関係者?」
60 :
ふたりのまち:2008/03/09(日) 22:47:30 ID:h9kOSJPy
二人は、なんだか気が引けるので「ごちそうさま」の書き置きと、ホンの気持ち分の御代をカウンターに置いておく。
「ギューニストの義務は果たさなければ」
と、勝手に冷蔵庫から牛乳を取り出し、マグカップに注ぐ歩鳥。一口だけ牛乳をちょろっと飲む。
「やっぱり蒜山高原のジャージー牛乳は、一味違うな」
そんな呑気な歩鳥を尻目に無言で紺先輩は、ブレザーごと腕まくりをして、一人でジャブジャブと食器を洗う。
「こういう状況ってなかなか無いから、これを元に推理小説でも一遍書いてみるか」
牛乳の入ったマグカップを運びながら、思いつきで歩鳥は突如創作意欲を沸き立たせる。
皿を洗い終えた紺先輩、お先に椅子に座り伸びをしている。
「謎の密室殺人事件発生!目撃者は皆無!事の真相は―」
「例え書いて出版社に送ってみても、作者は『名無しさん』になりそうだな。
なんせ私たちは『この世にいないことになってる』からね」
「うーむ。じゃあこうしよう!タケルの名前で送ってみるか」
と閃くと、マグカップを持った手をうっかり振り上げてしまい、中の牛乳を紺先輩にぶちまけた。
紺先輩の制服の胸元が牛乳で濡れてしまい、スカートも白く染まった。
「ごめんなさい!」
マグカップをテーブルに置き、ハンカチでパンパンと濡れた服を拭くと、
歩鳥が奥の部屋に入り何かを取りにいった。
残された紺先輩は、歩鳥が飲んだ牛乳をくんくんと嗅いでみる。
「…甘い…」
紺先輩は誰もいないのを確認して、歩鳥が飲みかけた牛乳をこっそり飲む。
「歩鳥、ごめん」
いつも飲む牛乳とは違って、甘く感じる。砂糖のような、ハチミツのような、女の子の味。
と思っていると、歩鳥が戻ってきた。
「…ごめんなさい。代わりの服が見るからないっす。仕方ないので、私の体操服でも…」
「早く、言えよ」
61 :
ふたりのまち:2008/03/09(日) 22:48:10 ID:h9kOSJPy
店のカーテンを全て閉め、歩鳥の体操服を準備するが、女の子同士といえ
歩鳥の目の前でスカートを脱ぐ事に、紺先輩は抵抗を感じていた。
「やっぱ、恥ずかしいな…」
「じゃあ、わたし奥に引っ込んでおきましょうか?」
「あんまり気を使わなくていいよ…」
すこし、気弱になっている先輩。対して、あっけらかんとしている後輩。まるで、月と太陽のような二人。
小さな兎のように大人しくなった紺双葉は、くるりと後ろを向くと濡れたスカートのホックを取り、ゆっくりと下ろし始めた。
じりじりと見えてくる先輩のパンツは、気持ちのいいほどの白い色。
何故か、歩鳥もドキドキして牛乳を飲みながら見つめている。
「見世物じゃないんだから、じろじろ見んな!」
恥ずかしくなった紺先輩はしゅっとジャージを引ったくり、パンツを見せるのを拒むように急いで穿いた。
上着も着替えようとすると、後ろ手で歩鳥が胸元を覗き込んでニマニマしているので、ムッとした紺先輩はブレザーを歩鳥に投げつけた。
歩鳥がもごもごと絡まったブレザーを取ろうとしているうちに、紺先輩は「嵐山」と書かれたジャージの上を着ていた。
袖からちょっとだけ見せている白い手が皮肉にも可愛らしい。
只でさえ幼く見える先輩がもっと幼く見えて、歩鳥は笑いが止まらない。
「こんふたばちゃん。よくできまちた!」
眉を吊り上げた先輩は、何も突っ込まなかった。
62 :
ふたりのまち:2008/03/09(日) 22:48:44 ID:h9kOSJPy
ばあちゃんが帰ってきたので小さな声で「ごちそうさま」と言い、店をあとにする。
相変わらず空が青い。白い雲がはっきりと見える。
不思議な状況に自分たちが、置かれている事を忘れてしまいそうな清清しさ。そんな中、歩鳥が閃いたように言い出した。
「事件の謎を解く前にもっと、この『ふたりのまち』を楽しみません?折角だから」
「なんだソレ?」
「『ふた』ばと、ほと『り』で『ふたり』のまち。トンチが効いて…」
「ねーよ」
渾身のフリを瞬殺されて、歩鳥はシュンと悲しそうな顔をする。
ジャージの袖から指をちょろっと出した金髪少女は、お気楽少女を睨み付けた。
「そういえば、もうタッツンともエロユキとも、もうお話できないのかなあ」
急に弱気になった歩鳥。正直言って紺先輩は、どうしたらいいのか分からない。
くるくると忙しい奴だなあ、と紺先輩は感じた。
「早く、私たちを見つけて欲しいよね」
紺双葉は、自分が持っていないものを歩鳥が持っていることに、ものすごく羨ましく思っている。
どうして、こんな状況なのに笑ったり、ふざけたり、泣いたりできるんだろうと。
嫉妬と言うか、羨望と言うか双葉自身も説明が出来ない。
突然、紺先輩はふっと歩鳥に話しかける。
「おい、歩鳥。ほっぺに何かついてるぞ」
歩鳥はほっぺに何も感覚はないなあ、と思っていたその瞬間、頬に柔かい感触と微かな体温を感じた。
紺双葉の柔らかい唇まるで少年のような無垢な唇が、歩鳥の頬に触れる。
「何もついてないよ。バーカ」
紺先輩は目を合わせてくれなかった。彼女が今出来る、最大限のお仕置きのつもりなんだろうか。
「いきなりキスなんて『双葉か!』じゃなくって『欧米か!』」
(そうそう、これでいつもの歩鳥だよ)と、紺先輩は安心する。
まるで、姉妹のように仲良くケンカをしながら町を歩いてゆく。
63 :
ふたりのまち:2008/03/09(日) 22:49:11 ID:h9kOSJPy
「どうして、今日は無断欠席したのか説明してもらおう」
突然、歩鳥の背後から聞いた事のある声がする。声の主は担任の森秋夏彦。
「ええっ?何で?わたしが分かるんですか?」
(謎の事件をせっかく解決しようと思ってたのに、もうおしまいなのかよ?)
謎が勝手に消えてしまったというもどかしさ、事件から抜け出せたという喜び、
そして、そのきっかけがモリアーキーの声というショックが歩鳥を取り巻く。
怒髪天を突く勢いのモリアーキーは、赤ペン以外まっさらな数学小テストの答案を突きつける。
名前の欄には問答無用に「嵐山歩鳥」と書かれていた。
「その…、名探偵でも解けない謎もありまして…」
「そういうことを聞いているのではないのだ」
胃が痛そうにしているモリアーキーと、嬉しいやら、気まずいやらで、
いっぱいいっぱいな歩鳥を尻目に、紺先輩は去っていった。
「忙しそうだから、またな。ジャージは明日、返すから」
「ひどい!おいていかないで!我らが巨匠、紺大先輩!」
一人で家路につく紺双葉は、いつになく寂しそうにしていた。
「『ふたりのまち』かあ。もっとその町に居たかったのにな」
双葉は小石を蹴りながら呟く。
今日の謎は謎でいい、兎に角もう一度二人っきりの贅沢な時間が来て欲しい。
「謎なんか解けなくていいのに」
と黄昏ながら、くんくんと「嵐山」と書かれたジャージの袖を嗅いだ。
「アホの匂いだ」
双葉は自分で自分を照れ隠しした。
64 :
ふたりのまち:2008/03/09(日) 22:49:34 ID:h9kOSJPy
過酷なモリアーキーのお説教からようやく開放された歩鳥。
「可憐な女子高生探偵が、事件を解決できないまま捜査から下ろされるとは、何たる不覚!」
嘲笑うかのように、カア、カアと遠くからカラスの声が。
「うるさいっ!カラスに用はないわ!」
黄昏時の商店街の道端で、学校帰りの真田広章にひょっこり会う。寄り道でもして、遅くなったのか。
「今日、休んでたんだろ?」
広章は心配そうに話しかけた。
「うん、ちょっとね…」
「おれ…、うん…」
はっきり言われなくても広章の思いはひしひしと伝わる。
「そうそう、この間かりた本、やっと読み終わったよ。返すよ」
リュックを下ろして中から貸した本を取り出す広章。
広章の背中には、歩鳥が書いた『エロユキ』の張り紙がしてあるのがちらりと見えた。
「ただいまあ」
いつもの様に、玄関を開けるとタケルとユキコがばたばたと廊下を走ってきた。
「姉ちゃん、お帰り!」
見慣れた光景にほっとする歩鳥。タケルが腕に絡み付いてくる。
「ちょうど、かくれんぼしてたところなんだよ。姉ちゃんもやろうよ!」
歩鳥は、ちょっと考えた末にこう言った。
「やめとくよ。誰からも見つけて貰えなかったら、寂しいからね」
少女はすたすたと、自分の部屋に戻った。
おしまい。
以上でおはなしは、おしまいです。
他の作品でパロとか書いていたので、このスレ見つけて
チャレンジしてみましたが結構、難しかったです。
でも一応まとめられてよかったっす。
ROMしてる方のチャレンジ希望。投下終了です。
66 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 21:16:14 ID:TUqowefj
いい感じですね。ほのぼのしてて。
次作にも期待。
原作の雰囲気大事にしててよかったよ
68 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 01:09:46 ID:5T8iq5af
それ町にはマジパロが良く似合う。
そろそろ次のも読みたいぜ。
70 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 15:32:14 ID:ceGUM/Kj
嵐山「そんなに、私のキャラって掴みにくいの?」
そろそろ、NEXT行かせて頂きます。
短編です。
「めいどっ!」
「いらっしゃい」
「お帰りなさい。お嬢様」
ちぐはぐな出迎えで有名なメイド喫茶「シーサイド」に一人のお客が。
店にやってきたのは、金髪少女・紺双葉。
「水曜日の練習は中だるみで、ちょっときついなあ。この星の一等賞になんか、なれねえよ」
今日は、部活帰りにこの店に寄ったらしい。頸をコキコキ鳴らしている。
ハードな練習だったのか、少しお疲れの模様。彼女に似合わない弱気な愚痴が今日は多い。
「お疲れのようですね。お嬢様」
「『双葉か』も好きな卓球でも疲れるんですね。そんなときはステージで思いっきり歌うのも自由だぁー!」
(ムカつくメイドだ。客を「バカ」扱いなんて)
まったく、この店は本気なのか、ふざけているのかどっちなんだろう、と思いながら席に着く。
どっかと、椅子に座り足をうーんと伸ばし、腕組みをしながら
壁に掛けてあるメニュー表を見て、飲みのものを選ぶ紺先輩。
「コーヒーか、ココアか…なんだ?あの『ネーポン』ってのは」
タッツンはおもてなしの心で、紺先輩に軽くお辞儀をしながら解説する。
「お嬢様、お目の付け所が違います。あのお飲み物は現在、当店のみでしか召し上がり出来ないもので…」
一方、歩鳥はいつもの調子でi-podを聴きながら、ぞんざいに言い放つ。
「おお。さすが、先輩!あれは、貴重なジュースだから、お安くしておくよ!一杯1000円でいいや」
「…それじゃ…コーヒーでいいよ」
タッツンのオーダーのとり方を見ていた歩鳥は、クスクス笑っている。
もっとも、一応「メイド喫茶」と名のつく店なので当然の接客なのだが、
店内と店外の顔を知る歩鳥には、タッツンの姿が余計、滑稽に映っていた。
「まったく、タッツンツンは形から入るんだなあ」
「その『タッツンツン』はやめろって言ってるでしょ!」
清楚なメイドの姿のまま、顔を真っ赤にして怒鳴るタッツン。
「はいはい、分かりました。タッツンツンツン」
カウンター横の椅子に店員の癖に座って何か本を捲り、
耳にはイヤフォンで音楽を聴きながら歩鳥は、タッツンをガキンチョのようにあしらう。
カウンターでは、ばあちゃんがコポコポとサイフォンを鳴らしている。
「お待たせしました。お嬢様、コーヒーでございます。冷めないうちにどうぞ」
タッツンが暖かそうな湯気が立つ、入れたてのコーヒーを紺先輩の所へ運ぶ。
スジャータのミルクを入れ、コーヒーをスプーンでくるくるかき混ぜながら、
紺先輩は店を見渡して大きな独り言。
「それよりここの店員の約三分の一は、メイドの自覚ないね」
ふんふんふーんと、音楽にあわせて鼻歌で返事をする歩鳥。
呆れたタッツンが、無理矢理歩鳥のイヤフォンの片方を奪い取り、自分の耳に入れる。
「…どっかで、聴いたことある曲だな…」
i-podの画面には「AQUA−Cartoon Heroes」というタイトルとアーティスト名。
「そうそう!ちょっと、せんぱーい見て下さいよ!」
突然、音楽を止めて、歩鳥が能天気に目をきらきらさせながら、何かを紺先輩に持ってくる。
尾谷高校漫画部の作品集、題して『親孝行』の最新刊。定期的に出版しているようだが
やはり、所詮は学生が作ったもの。薄っぺらさと、貧相な表紙は否めない。
しかし、この号は3年生が渾身の思いで描いたものらしいと、歩鳥は熱弁する。
「そんなものは、興味ないよ」
「読まず嫌いはいけませんよ。親と歩鳥の言う事は聞いとくもんです。
いいですか。この本、凄いんですよ。ほら!」
自分が描いた訳でもないのにニコニコしながら得意気に、ばっと先輩の前で本を開く。
後ろで、タッツンが手を腰に当てて、やれやれと思いながらじっと見ている。
肝心な内容は、近未来のSFチックな作品。
絵柄はやはり、最近の深夜アニメを真似たもので、特に個性的というものではない。
「こういうの、あんま得意じゃないの」
「ほら、よく見て下さいよ。大事なのは、ここからなんですから!」
「…ん。な、何コレ?」
金髪のショート、耳にはピアスで鋭い目つきの小柄な少女が、
大ゴマを使って描かれているのを目の当たりにする紺先輩。
「まさか?」
さらに、自分そっくりのキャラクターが紙面狭しと、マシンガンをぶっ放しているのだ。
リアルに口にするとお寒い台詞を、揚々とそのキャラクターは叫びながら、敵を倒している。
しかも、ご丁寧に紺先輩はネコミミの萌え絵調に描かれていた。
クライマックスでは、銃口から立ち上る煙をふっと吹き「まかせて!ねこみみ!」
と読んでいるこっちも、真っ赤になるような台詞をヒロインが言うシーンで、
ものがたりは締められていた。
「すごいでしょ?漫画部の奴らが、作品のヒロイン役のモデルに困っていたから、
『このヒトすごいんだよ』って、先輩の写メを見せてあげたんですよ。
ほら、あの…先輩美形だし、ヒロインもかっこよく描かれてるし…」
ぐっと『親孝行』を穴が開くほど見つめる、紺先輩。そして突然、怒鳴りだした。
「何で、勝手にわたしを使うの!!」
ものすごい剣幕で歩鳥を睨みつける。タッツンはそそくさと、奥に引っ込んでしまった。
「あの…へへへ。あいつら、結構イイヤツだよ…。見た目はアレだけど…」
「そ・ん・な・こ・と・じゃない!!」
『親孝行』を投げ出すと、両手をテーブルに突っ伏し、プルプル震えながら歯軋りをしていた。
歩鳥は困ったようにエヘラエヘラと笑いながら見ていた。
「漫画部へ抗議に行ってやる!!」
紺先輩、そう叫ぶと『親孝行』を右手に握り締め、店を飛び出してしまった。
「どうする…?」
扉を少し開けて、出て行ってしまった先輩を見ようと外を覗く歩鳥。
「バカだなあ」
と、タッツンは、人差し指でメガネを上げながら歩鳥に、はたはた呆れていた。
ばあちゃんは、心配そうにこう言った。
「お客が逃げてしまったじゃないの。お代は、歩鳥に払ってもらうかね」
一人して尾谷高校へと走る紺先輩。ハアハアと息を切らしている。
走り疲れたのか、紺先輩は途中、公園のベンチに腰を掛け休憩。
シーサイドから一気に走ってきた紺先輩、ゼイゼイと息が変わる。
「…ったく。どうしてこういうことをする!肖像権の侵害だ」
少し落ち着いた所で、そういえば中身のことはほとんど見ていなかったっけ、と『親孝行』を捲る。
問題の作品タイトルは「まかせて!ねこみみ!」
(タイトルからして、くだらねーなあ)
このようなマンガのことは全然知らない紺先輩、「萌え」を強要する様な扉絵を
目の当たりにすると、げんなりとしてしまった。
とりあえず、見るだけ見ようと、1ページずつ丁寧に読む。
舞台は24世紀のメトロポリス・TOKYO。
未来文明が栄えたこの街に、自然界の逆襲が始まる。
絶滅したはずのニホンオオカミが、奥多摩の落雷により「ネオ・ニホンオオカミ」として復活。
凶暴化したネオ・ニホンオオカミが、メトロポリス・TOKYOに現れ人々を恐怖のドン底に陥れていた。
ある夜、街に表れたオオカミが一人の少女を襲う事件が発生する。
そこに、自然界と未来文明の間に生まれた、苦悩のヒロイン「ねこみみ」が救う、という
びっくりするぐらいベタな内容の同人漫画であった。
「…こいつ、あ歩鳥に似てる」
オオカミに襲われている少女は、タヌキ顔といい、ちょこんと飛び出した髪といい、
そしてマヌケなキャラクターなところといい、萌え絵調で描かれながらも、歩鳥そのものだった。
一応最後まで読んだ『親孝行』。ふと見にした、奥付を気にしながら、ポンと本を閉じる。
今までの怒りもどうでもよくなってしまい、シーサイドのことなど、
すっかり忘れてしまった紺先輩は自宅に戻ろうとしていた。
手に『親孝行』を握り締めて。
そのころシーサイドでは、歩鳥が紺先輩のお代を無理矢理払わされていた。
「わーん!今月のお小遣いがあ。今月は思い切って知らないバンドのCDを買ったって言うのに」
「諸悪の根源がなにをぬかす。資本主義と法治国家の原理にのっとってもらおう!」
コーヒーカップを洗うタッツンが、後ろ向きのまま怒鳴る。
「お仕置きとして、買出しに行ってもらおうかね」
ばあちゃんがエコバックと、メモ用紙を歩鳥にずいと突き出す。
「ちゃんと、書かれた物だけ買うんだよ」
「ふぁーい。マルコ町買い出し紀行ですね」
しぶしぶ、引き受ける歩鳥。とりあえず、仕事をサボる口実だけは出来た、と逆に考える。
「あと、コレ持って行ったら?」
タッツンがニマニマしながら携帯電話を渡してきた。
その携帯電話は、小さく明るい色で無駄に大きな文字のディスプレイ。
「コレ、GPS付のお子様ケータイだから、迷子ちゃんになっても大丈夫な」
「迷子になんかなりません!!」
表に出ると、日は傾き始め、地面の影も長くなってきている。
商店街の連中に冷やかされながら、任務遂行を果たしていく。
「思ったより早く、買い物が終わったな」
珍しくきちんと品物を正しく買ってきて、シーサイドに戻る途中、
ついでだからと、肉屋でコロッケを2.3個買い食い。このくらいの贅沢は、神様も許してくれよう。
「この辺はわたしの庭なもんだからね。だけど、肉屋のコロッケは美味いなあ」
近道しようと細い路地に入る。カアカアとカラスが頭上の電柱で鳴いている。
この辺もカラスが多くなったなあ、と考えながら、コロッケをほお張る。
「だけど、ひどいよ。いくらなんでもわたしの町で迷子にはならないよ!
GPSなんか考えた人たち、みんなカラスに突付かれてしまえ!」
と、足元の空き缶を蹴っ飛ばすと、ゴミ箱でエサを荒らすカラスの頭に当たった。
都会のカラスは凶暴。いつの間にか仲間が増えて歩鳥はカラスに囲まれている。
一羽が鋭いくちばしを短刀のように向け、歩鳥のコロッケを目標に飛んできた。
「きゃああああ!!」
間一髪、歩鳥は屈みこんで、頭を引っ込める。
ちょこんと出た髪の毛が、カラスの翼に当たりブンと揺れる。
通り過ぎて行ったと思いきや、黒い弾丸はブーメランのように戻ってきた。
「カラスに殺されるよお!」
コロッケを握り締め、メイドは悲鳴を上げた。
突然、カラスの翼をめがけて細い水のビームが飛んでくる。
水のビームは、黒い羽根が飛び散るほどの勢いで、カラスはクルクルっと宙返りをする。
歩鳥が振り返る。路地の奥には、頭から尖がったものが生え、下には尻尾のようなものが
伸びている小柄な少女が立っている。
その姿は、逆光でシルエットになっているので、ぱっと見よく分からない。
「助かった?」
目も慣れてきてよくそのシルエットを見ると、おもちゃの黄色いウォーターガンを
右手に持ち引き金を掛けており、銃身を右肩に掛け銃床を左手で支えている。
そして、顔を見ると、キリリとした目つきで構えている紺先輩が立っていた。
頭には大きなネコの耳の付いたカチューシャ、腰からは長いしっぽが伸びていて、
まるで萌えアニメのヒロインのよう。しかし、マヌケな事に服は尾谷高校の制服のまま。
「にゃあああ!蹴散らしてくれよう、カラス共め!」
動物のような声を叫んだ、ネコ紺先輩。勢いよくカラスに向かって走り、
再び放水の構えを取る。既に何羽かは飛んで逃げている。
まるで、ライヴでベースを掻き鳴らすかの様に、ウォーターガンをブンと振り回しながら、
そばのリンゴ箱を足がかりに大きくジャンプする。
逆光でしゃがんだ歩鳥には、宙を舞うネコ少女のシルエットが映る。
解き放たれた大蛇のような水は、残ったカラスに襲い掛かり一瞬で打ち倒してしまい、残らずカラスは逃げてしまった。
ネコ紺先輩は、ライヴの曲を終えたように着地を決める。
周りには、散っている黒い羽根が残る。
あっけにとられている歩鳥に、振り向いたネコ紺先輩が叫ぶ。
「まかせて!ねこみみ!」
「は、はあ」
決め台詞(らしきもの)を真面目に言い放ち、ウォーターガンの銃口からありもしない煙をふっと吹き消そうとしている。
ネコ紺先輩、かっこよく走り去ろうとしたが、歩鳥が蹴った空き缶を踏んづけ派手に転んでしまった。
やっている事はマヌケなのに、真面目な顔つきだったので噴出しそうになったが
そんな事さえも、吹っ飛んでしまう一瞬の出来事だった。
「どうみても、アレ、紺先輩だよなあ」
そういえば、自分もクリスマスの時に、タケルたちを騙くらかそうと、
クリーニング屋をグルにし、サンタの格好をさせたことがあったっけ、
とコロッケをほう張りながら歩鳥は思い出す。
歩鳥が持たされた携帯がけたたましく鳴る。うはっ、タッツンからだ。
居場所がはっきり分かるから、言い逃れは問答無用に不可能だ。コン畜生と歩鳥は地団駄を踏む。
受話器から、唾が飛んで来そうなほどの勢いで怒号が聞こえる。
「こりゃ!あほ!何故、そこに居る?道草食ってんじゃないよ!」
「食ってるのはコロッケです」
「バカー!」
まっすぐに帰ろう、と思ったけど、もうこうなったらいくら遅れても同じだ。
他人には理解しがたい嵐山流理論で導いた結果、本屋で立ち読みして、シーサイドに戻る事にする。
「さらば、タッツン。下界との綱は今、切り離された」と呟き携帯の電源を切る。
翌日、木曜日。
朝一番の授業が始まる前、歩鳥と紺先輩は廊下ですれ違った。
「ごめん、そういえばコーヒー代払ってなかったよ…」
サイフから小銭を取り出そうとする紺先輩、歩鳥が「わたしが払っておいたから気にしないで」
と軽く手を振って断る。それでも、というので紺先輩から代金を受け取る。
「このあいだはごめんなさい。それに、わたしこそ、先輩ありがとうございました」
「ん?」
「ほら。あのネコみたいな格好して、でっかい水鉄砲で…」
「カラスなんか、知らないよ!」
ツンとカッコつけて、いつもの様にクールに振舞う紺先輩。しかし、どう見てもバレバレ。
「わたしは、その時学校にいって漫画部に乗り込んでいたんだからね!」
彼女らのそばでたむろしながら、昨晩の深夜アニメのことを話していた漫画部員たちに、
二人の会話が耳に入り「はあ?」と言うよう顔で二人を見る。
「さいですか。そういえば、まるでマンガ本から飛びたしたようなヒロイン、なんだかこの曲と雰囲気とか、内容がぴったりなんですよ。
この曲の内容のこと、よく知らなかったから、学校のパソコン使ってネットで調べまして…」
歩鳥がカバンからすっと取り出したのは、洋楽のCDだった。
「この間、深夜のバラエティ番組見てたら、オープニングでこの曲使ってるのを聴いて、すぐ気に入っちゃいまして、
そして次の日、学校の帰りに本屋さんで立ち読みしてたら、BGMで丁度同じ曲が流れててたんすよ。
店員さんに聞いたらコレだって教えてくれて、一緒に入ってるCD屋さんで即買いですよ。
帰って、すぐi-podに入れちゃいました」
CDを手にした先輩はじっとジャケットをじっと見ている。
「AQUA『Cartoon Heroes』か…」
「お店が開けるほどCDをたくさん持ってる先輩ですけど、もし持ってなかったらお貸しましょうか?いい曲っすよ」
ちょっと考えた末に、紺先輩はこう答える。
「…うん、ありがとう。この曲、一度フルで聴いてみたかったんだ。借りとくよ」
「今度、感想聞かせてくださいね!あっ、今日は木曜かあ。1時限目は数学なんだよね、やだなあ…」
と言い残し、頭を抱えながら歩鳥はパタパタと去っていった。
放課後。部活がなかったので、紺先輩は寄り道せずに自宅に戻る。
小さなテーブルの上には、昨日のネコミミカチューシャとしっぽ。そしてウォーターガンが。
これらは、小学校の学芸会で使った役の小道具。
顔がいいから、いきなり主役に抜擢。一同の期待のかかる中、見事ヒロインを演じきった時のもの。
昨日『親孝行』を読んでふと思い出し、押入れからわざわざ見つけ出したのだ。
捨てる技術を持たぬ両親が「いい思い出だから」と、未だに取っていて
引越しの時にどさくさに捨てればよかったのだが、実家から何故か一緒になって梱包されてきたのだ。
その時やった役と『親孝行』掲載「ねこみみ」の内容と似ているのである。
紺双葉、彼女は思う。
もしかして自分は、このときに舞台に立つという快感を忘れられず、
今でも、同じくステージに立つ音楽をやっているのかもしれない、と。
「ガキの頃を思いだしちまったよ」
(あのマンガ描いたヤツ、確か同じ小学校の同じクラスのヤツだよな。
もしかして、この時の学芸会を思い出して描いたんじゃねえのかな)
と思い、もう一度『親孝行』の奥付を見返す。作者は、同じ学年のヤツだ。
うん、確かに見たことのある名前。確信した。
木曜日の深夜。
パジャマに着替えた紺双葉は、歩鳥から借りたCDを聴こうとしていた。
プレイヤーとヘッドフォンをプラグに繋ぎ、準備OK。
安アパートで音楽聴くには、気を使わなければならない。
隣の部屋のヤツから「音楽がうるさいです」って玄関の扉に張り紙されていたこともあった。
CDをセッティングし、スタート。始まるまでの合間がたまらない。
イントロのドラムが耳に響く。ヘッドフォンを両手で押さえる。
アニメ声の女性ボーカルに野太い男性ボーカル、まるで本人達がマンガのキャラのよう。
彼らは北欧のバンドで、この曲は、日本でもCM曲に使われたりもしている。
『そうさ、おれたちゃコミックヒーロー。ずっとガキのheartでコマから飛び出すのさ』
『ようこそ!マンガの世界に!』
『おれたちとお前にゃ、出来きることとそうじゃないこともあるんだぜ』
和訳すると、「Cartoon Heroes」は、だいたいこんな感じの曲だった。
「コレ、昨日のわたしだな…」
(マンガのコマと、ステージって似てるなあ。板の上じゃ、なんでも出来るし…)
双葉が、CD棚を見上げる。棚には、全く同じCDが既に置いてあったのだ。
「あんなに、ニコニコさてれ勧められたらなあ。あ歩鳥のヤツめ」
夜中の2時過ぎまで、双葉の部屋には明かりが点いていた。
金曜日の放課後。シーサイドで紺先輩はまったりとしている。
コーヒーを運んできた歩鳥がニマニマしながら先輩をからかう。
「それにしても、紺先輩が遅刻してくるなんて珍しいですよね。
タッツンさあ。今日は、先輩と一緒に登校してきたんですよ」
(やめてくれ!そんな事をばらすのは!)
「昨日は、夜更かししてたんだよ」
「先輩らしくないですよね。というか、歩鳥は遅刻癖を早く直せ!」
ゴソゴソと紺先輩はカバンから可愛らしい紙袋を取り出す。中身は昨日のCD。
「あっ、CDもう返してくれるんですか?どうでしたか?」
「うん。このチョイス、いい線いってると思うよ…。」
恥ずかしそうに、紺先輩はすこし俯きながらコーヒーを飲む。
「丁度わたしたち、あがりの時間なんですけど、あの…
タッツンと一緒に紺先輩の家に遊びに行っていいですか?お土産、持って行こうと思うんですけど」
紺先輩は何気なしに「いいよ」と答えた。
バイトを終えたタッツンと紺先輩は河井荘の入り口にいた。
白猫のコバンが「にゃあ」と壁の上を通り過ぎる。
歩鳥は「あったかいのがいい」とギリギリまで待ってお土産を買ってきて、後から追いつくとの事。
「久しぶりに、先輩の部屋に来ますね」
タッツンが紺先輩の後に続く。ギシギシと廊下が鳴る。
「うん。それにしても、歩鳥は何を持ってくる気だろう。『あったかい』のがいいって」
扉を開ける直前に、歩鳥がバタバタと追いついてきた。
「おまたせ!シンプルですけど、美味しいんですよ。揚げ立て買うのは、大変なんですから」
歩鳥は肉屋のコロッケをいっぱいに詰めた、小さな紙袋を持ってやってきた。
「お一つどうぞ。歩きながら食べるのが通なんですよ」
先輩とタッツンに一つずつ、コロッケを勧める。
コロッケを割ると、湯気が立ち上り、中に詰まった金色の具が食欲を誘う。
(もう、家に着いてるのになあ。でも、美味しそう…)
と紺先輩は思いながら、みんなで美味しく頂く。
紺先輩が鍵を開け、自宅の扉を開くと、小さなテーブルの上にねこみみカチューシャとしっぽ
そして、黄色いウォーターガンが置きっぱなしにしてあった。
背筋にヘンな汗をかいた紺先輩の顔が赤らむ。コロッケを咥えたままなので、ウンとも喋れない。
(しまった、片付け忘れた!歩鳥にバカにされる!)
それらを目の当たりにした歩鳥は、思い出したように指差しながら叫ぶ。
「ほら!紺先輩!!早くアレでカラスを追っ払わないと!」
おしまい。
紺先輩にねこみみを付けたいなあ→そういえば、紺先輩に合う曲ってなんだろう
→そういえば「Cartoon…」ってあったな→ようつべでPVとか見て「この曲、合うかも」→妄想。
事の顛末はこうなんです。
そんでもって、投下終了です。
乙
いいね〜
GJ!!
89 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 00:56:06 ID:5iWAegRm
夏休みスペシャルで3話つかっちゃったせいか、なんか物足りない4巻。
ネムルバカももうちょっと量があるといいんだけどなあ。
腹八分目がいいってことか。
90 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/21(金) 22:41:29 ID:1TEjySK7
さあ、その思いをSSにぶつけるんだ。
思ったより柔らかいんだな。
あれだけ牛乳飲んでりゃね。
93 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 01:25:57 ID:wJ2rY8sm
ネムルバカもフラグタチマクリング
95 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 18:24:31 ID:snDPo9hD
エロユキ「この部分がマニアックでいいな」
96 :
ほとり:2008/04/06(日) 15:35:37 ID:baqUDa2q
このスレは非常に活発だね。
結局ホトリ×紺しか組み合わせがないんだよな、この漫画。
小六歩鳥におっきした。
エヴィちゃん×タケルも捨てがたいと思うのだがどうか
骨董屋のねえちゃん×ホトリ なんてのもアリだと思うぜ
紺先輩×タケル
亀井堂×エロユキ
歩鳥母×エロユキ
紺先輩×歩鳥×タケル
いや、なんでもない
102 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 03:14:14 ID:62+WdKAE
で実作は?
103 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 03:43:20 ID:fBVqakpP
あげ
104 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 13:33:27 ID:KmdWGaQ0
投下待ち
105 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 13:21:51 ID:3yV+SmR1
それ待ち
106 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 17:51:21 ID:zox3GrJJ
本スレは誰かが感想書いたりすると寄ってたかって(一人かもしれないけど)けなしたり馬鹿にしたり、
やたら突っかかる奴がいたり、古参だ新参だとあおる奴いたりで本当に雰囲気悪いよなあ。
漫画は好きなんだけど、なんでおかしなファンが多いんだろ。
とこっちの方も投下がなくなちゃったねえ・・・。
読んでもない荒らしが調子に乗ってるだけだから気にすんな。
108 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 22:23:52 ID:m94zuvhA
非エロなマジパロでも、百合でもどんとこい超常現象。
109 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 04:08:17 ID:9jKapZiD
本スレも荒れ気味。
でもあきらめないぜ。
ほとりが無理やりウンコ食べさせられる話を誰か書いてくれ。
「姉ちゃん、ウンコできたよー」
「へえ、今日はタケルが作ったウンコなんだ」
「そうだよ。初めてだったけど上手く出来たよ。ちょっとまだ目がしみるけど」
「新鮮だから、目にしみるんだよ。どれどれ、いっただきまーす」
「ぼくのウンコ、どう?」
「うん、サラサラなんだね。おいしいよ」
この日の嵐山家の夕ごはんは、あったかいウンコでした。
「姉ちゃん、ウンコできたよー」
「ゴメン!タケル。きょうは『シーサイド』で食べてきたんだ」
「そんなあ!せっかくぼくがウンコつくったのに!!」
「タケル、堪忍な」
「姉ちゃん!ぼくの…ぼくの…ウンコが食べれないの?」
「タ、タケル!!やめて!!」
「せっかく、時間をかけてつくったウンコを…。姉ちゃんの…バカー!!」
「ああん!目が…、目が…」
「とびっきりの香辛料なんだよっ!」
歩鳥は、タケルのウンコをおかわりしたのは、言うまでもありません。
114 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 23:47:08 ID:MZKdYF7W
今月も含め、最近の連載は紺関係のキャラ背景ものだったり、なんか面白いな。
そういう感想のカキコが本スレでできる雰囲気じゃないのが嫌だが。
ついでにたまにはあげ。
ここってネムルバカとか、他の作品はダメ?
バ「…ってあれ?真田くんの分のカレー1個たりなくないかね!?」
タ「あ」
歩「そうだ…今先輩が後から来て材料足すの忘れてたっ!!」
歩「どーしよーカレーもう残ってないよー」
タ「仕方ないわね…私の分を真田くんに…」
歩「待ってっ!!」
歩「足りない分あたしが手品で作って見せるよ!」
タ「非っ!!現実的よ!そんな事できる訳・・・」
歩「い・い・か・ら」
歩「見てて…とっておきのーー」
歩「ホーカスポーカス…」
ジュボボボボ〜〜〜〜
歩「ワン・・・」
ブボッ
歩「ツー・・・」
ブリッ
歩「スリーッ!!」
ジャーン
タ(……えっ!?何!?さっきの音…ってかこのカレー色も違うし
人肌っぽいけど…まさか…いや!そんなハズ…でも…っ!!)
バ「早速真田に持ってくよ」
歩「あ…持ってっちゃったけど…大丈夫だよね?」
タ「はっ!?」
歩「実はアレ、カレーじゃなくて…」
タ「やめてっ!!聞きたくないっ!!」
絵を想像できない場合は、
今週号のチャンピオンの読み切りを見よう。
しまった… orz
誤:今→正:紺
>>115 いいんじゃない?「萌えナビ」のナビ子をエロエロにしたい。
乳のサイズは
タッツン>静さん>歩鳥>針原さん>エビちゃん>紺先輩>ユキコ
という認識でおk?
120 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 03:30:27 ID:08yzP3QC
本編がさらに紺×歩路線が強化されて良い感じだが、本スレの荒れ具合が泣ける
歩鳥のエロさにワイが泣いた!
精液はこれで拭き
今日始めてアワーズ買った。買ってよかった。
「本当は歩鳥と別れたくないから、イギリスには行きたくないんだ・・・」という台詞にちょっと泣いた。
125 :
名無しさん@ピンキー:
あたりきしゃりっきってね。