SSスレのお約束
・指摘するなら誤字脱字
・展開に口出しするな
・嫌いな作品なら見るな。飛ばせ
・荒らしはスルー
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書いてね
・過剰なクレクレは考え物
・作品に対する評価を書きたいなら、スレ上ではなくこちら(
ttp://yuukiremix.s33.xrea.com/chirashi/)へどうぞ
スレは作品を評価する場ではありません
44スレ埋め終わったぜ
9 :
荒らしレスアン用:2008/02/11(月) 21:57:16 ID:K774vfhJ
でもお前の意見はどうでもいいよ
衰退乙
「行ってらっしゃい。車に気をつけるんだよぉ」
わたし、山本亜由美が一日で一番悲しくなる時間、それが秋くんを学校に送り出すこのひとときだ。
これでほぼ8時間は愛しい弟に会えなくなる──そう考えるだけで、わたしは死にたくなるほど切なくなっちゃう。
本当なら秋くんをわたしの部屋に監禁して、一日中でも愛しんであげたい。
けど、そんなことをすれば「平穏で健康的な生活を送る」というお父様との約束を反故にすることになる。
もしも、それが後見人たる叔父様の知るところになれば、この家は即刻売りに出される手筈になっている。
そして、わたしと秋くんは叔父様の家に引き取られ、二人っきりの甘い生活は終焉を迎えてしまう。
それだけは何としても避けなくては。
それに叔父様の家には、あの小生意気な泥棒猫候補生の梓がいる。
梓はわたしたちの従姉妹に当たる女子高生だけど、あの子が秋くんに良からぬ感情を抱いていることくらいお見通しだ。
わたしの秋くんが、あんなメス猫を相手にするとは思えないけど、もののはずみということもある。
絶対に生活圏を共にさせるわけにはいかない。
そんなことを考えているうちに、秋くんは玄関から出て行ってしまった。
あぁ〜ん、どうして高校生は学校なんかに行かなきゃいけないの?
その昔、この国にまだ海軍というものが存在していた頃、月月火水木金金というスローガンがあったとか。
日曜と土曜、つまり休日を返上して猛訓練しろってことらしい。
もう戦争は終わったんだし、それに昔それだけ頑張ったんだから、今度は土曜と日曜ばかりにすればいいのに。
土土日日祝祭祭──これなら、いつだって秋くんと一緒にいられる理想の一週間なのにぃ。
そんな非建設的なことを考えていても仕方がないので、わたしはいつもの日課に移ることにする。
今日の講義は午後からなので、午前中タップリ家のことに時間を費やせる。
「まずは……お洗濯ぅ」
わたしは浴室に接して置かれている全自動洗濯機へと向かう。
そして、わたしの汚れ物と、さっき秋くんが脱いだばかりの衣類を洗濯機に放り込む。
たった一枚、秋くんのブリーフを除いて。
わたしは戸棚を開き、中に収納してあった新しいブリーフの封を破ると、それを洗濯機の汚れ物に紛れ込ませた。
液体洗剤を適量入れ、おもむろにスイッチをオンにする。
「これでよし……っと」
わたしは水が流れ落ちるのを確認してから洗濯機の蓋を閉めた。
ん? ちょっと待てって? 何かご不審な点でも?
新品とすり替えたブリーフのことかしら?
それだったら不審でも何でもないわ。 いつものことだから気にしないでね。
下着は直接身に着けるものだから、新品の方がいいに決まってるもの。
なぁ〜んて言っても説得力ないか。 あははっ。
わたしは湿っている脱ぎたてブリーフを持って、二階にある秋くんの部屋に向かった。
今度は秋くんのお部屋を点検するのだ。
お部屋の乱れは心の乱れ。
叔父様に後ろ指をさされないためにも、わたしには秋くんの部屋を常に整理整頓しておく義務がある。
「感心、感心」
わたしはお部屋が綺麗に整っているのを確認すると、秋くんのゴミ箱を片づける。
「ウフッ、あったあった」
わたしが探していたもの、それはベットリと濡れたティッシュペーパーだった。
軽く畳まれたティッシュを開くと、白濁色をした粘性の強い液体がタップリと付着していた。
その正体はブリーフを湿らせたのと同じ、秋くんが粗相した時に出した恥ずかしい液だ。
「うっわぁ〜。秋くん、すごい量だね」
弟が健康なことが確認でき、わたしは嬉しくなってしまう。
「昨日の夜、見せてあげた真っ赤なレオタード姿が効いたのかな?」
昨夜のこと、わたしは授業で使うレオタードの試着と称して、刺激的な姿を秋くんに見せ付けてあげた。
もちろん、秋くんを挑発するのが目的よ。
口はばったいようだけど、わたしのプロポーションはちょっとばかりすごい。
具体的な数字を公表するのは差し控えさせてもらうけど、その辺のグラビアアイドルにも全然負けていない自信がある。
実の弟である秋くんですら明らかに動揺していたもの。
その秋くんの目の前でダンスを踊ってあげたら、真っ赤になって目を泳がせていたっけ。
就寝前に見た絶世の美女のセクシーダンス、高校生の秋くんには刺激が強すぎたかもね。
生殺しみたいで少し可哀相な気もしたけど……
でも、秋くんたら、このところちっともお粗相してくれなかったんだもん。
健康的な男子高校生なら、それこそ毎朝でも不覚を取ってもらわなくっちゃ。
可愛い弟の健康を保つのもお姉さんたるわたしの役目なのよ。
さてと、秋くんの健康状態をチェックしますか。
改めてティッシュを見ると、秋くんのエッチ汁はものすごい量だ。
昨日の晩ご飯にタップリ食べさせたレバ刺やニンニクの効果が出たのかしら。
わたしは秋くんに精をつけさせるため、栄養には特に気を使っている。
朝は必ず納豆と卵を欠かさないし、オクラや山芋は一日おきに日替わりで出している。
「あぁ〜ん、このネバネバ……とろろ芋がそのまま出て来ちゃったみたい」
指先でエッチな液に触れると、ヌルヌルした感覚がまとわりついた。
とっても濃くて、糸を引きそうなくらい。
さっそく指先に付いた液をプレパラートの上に移し、顕微鏡でチェックしてみる。
1000倍の倍率で覗き込んだ液の中には、イケナイ虫さんたちが元気良く泳いでいた。
「あはっ。元気がよくて、大変よろしい」
わたしは嬉しくって、つい虫さんたちに声を掛けてしまった。
だって秋くんの分身が元気なのは、秋くん自身が元気なのと同じくらい大事なことなんだもの。
「秋くん……このパンツの中に出したのよね……」
脱ぎたてのブリーフはまだ生暖かく、秋くんの臭いが残っていた。
汗やその他の分泌物の混じり合った臭気である。
それを嗅いでいるうちに、わたしの頭はボウッと呆けてくる。
「あぁ〜ん、秋くんの臭いだ……秋くんの……」
気が付くと、わたしは秋くんのベッドの上に仰向けに倒れ込んでいた。
いつの間に脱いだのか、下着すら身に着けていない完全なヌードである。
そして左手に持ったブリーフを嗅ぎながら、右手を使ってはしたないことをしていた。
もうお分かりでしょうけど、わたしは秋くんが大好きなのだ。
それも家族に対する精神的な愛情などという生ぬるいものではなく、肉体的に性的に愛しているのだ。
近親相姦が人の道に反する不健全な行為だということくらい分かっている。
けど好きになっちゃったものは仕方がない。
わたしにももちろん理性というものがあり、弟のエッチ汁にまみれたパンツを弄って悦ぶことで満足していられる。
わたしが秋くんと結ばれる日は永遠に来ないだろう。
けど、秋くんがわたし以外の女と結ばれることも絶対にないのだ。
だって、わたしがこんなに我慢してるんだもの。
秋くんだって普通の恋愛を我慢してくれなくちゃ不公平というものだ。
それに、わたしが目を光らせている限り、秋くんに泥棒猫なんか近づけさせやしない。
秋くんを独占しておくためなら、わたしはどんなことだってやってのけるだろう。
「あっ、あん……秋くん……」
わたしは秋くんのブリーフに足を通し、股間にグイグイと食い込ませる。
そのブリーフは、わたしのお尻には少し小さすぎて、股上の浅いビキニパンティのようになっている。
無理やり引き上げると、後ろが食い込んでTバックになってしまう。
逆三角形の頂点がわたしの股間に密着し、湿った感覚を股間に伝えてきた。
「いやぁ〜ん、秋くんのエッチ汁が中に入っちゃう。秋くんの赤ちゃんできちゃうよぉ」
本当にそんなことになったら──叔父様はわたしたちを引き離し、二度と秋くんと会えないようにするだろう。
ものすごいスリルが快感と化して背筋を駆け抜ける。
「くはぁ……秋くんのエッチ汁と、わたしの本気汁が混ざっちゃうぅ〜ん」
もう、今日は大学に行けそうにない。
講義などどうでもよくなっていた。
「また、新品のブリーフ……買っておかなくちゃ……」
わたしは消え行きそうな意識のどこかで、そんな所帯じみたことを考えていた。
NG推奨◆YyoUezf27o
さすがに盗作はダメだと思うんだが
それに本作に遠く及びませんし
NGの押し付けはどんなものかな?
RiG氏のよりは文章も流暢で読み易いし、姉さんの心情も良く伝わってくるよ
首だけすげ替えたような本当の意味で盗作同然のSSが続く中、久し振りの本格派SSに喜んでいる
なによりファンとしては本編では希薄だった姉さんのエッチなシーンが濃厚に描かれてるのが嬉しいね
必死で否定しようという人間もいるようだけど少数派ですから
作者は負けないで頑張って欲しい
どうせまともに読んでもらうつもりで書いてないんだろ
ほっとけ、すぐ飽きる
まーた#kimeendayoの人か
自分を客観的に観れないんだな
恥ずかしい人間性だよ、見ててこっちが赤面しそうなくらい
GJ!!
即死回避のネタとしては余りにも豪勢すぎる
是非とも連載化を
一万年です。
皆様、しばらくROMっていたのですが、何か疑われてるようなので。
私、一万年始めて以来、それ以外でSS投下した事ありません
前スレにあった奴もそうですがわたしじゃありません。
再びROMっていたのにどうしてそこまで
一万年一万年言われなきゃならないんですか
前スレでも分省力が上がっているがそれ以上に行動が云々言われてますが、
スルーしてきたんです。
でも、
>>18みたいなこと書かれたときどうすれば良いんですか
俺が悪かったよ
だからもう黙っててくれ頼む
>>21 一万年の名前とトリを捨てて、新しく始めたら?
俺はSSが読めれば良いし
一万年さん、一人称が亜由美さんと同じ平仮名の「わたし」のままになっていますよw
言いたい人間には言わせておけばいいじゃないですか
あなたは外野の雑音なんか無視して、ファンだけを相手にしていればいいと思います
とても上手くなってて読みやすいのは本当のことだし、話も面白かったです
続きも楽しみにしていますよ
>>20 一旦打ち切った上で之を叩き台にして新作構想してみたら如何かな?
トリとか名前も変える事をお奨めします。どんだけ本人が反省してるとしても一度ケチの付いた物は
どうして中々すぐにはねぇ。作品の質自体は悪くないと思いますよ。
26 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:24:19 ID:Pv47XxQZ
w
883 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/07(木) 02:31:39 ID:ArT/Yu3L
それにしても、ウナギが書き込みがなくった途端に
作者批判や作者擁護の書き込みが一斉になくなったのは全て自作自演なんだろうな
特にウナギと論争している奴が自作自演のウナギなんだよ
つまり、ウナギがスレを荒らす工作としては
ウナギ1は作者批判
ウナギ2は作者擁護
ウナギ3は住民煽り
ウナギ4は気に入られない書き込みは他スレでコピペ荒らし
の役割になっているんだろうね
というわけで一気にスレの書き込みが増えたのは
ただの自作自演ってことだ
現在、ウナギ1からウナギ4まで発動中
嫉妬に塗れたバレンタインが楽しみだ。
ウナギ13
一万年氏を叩いているの単発ばっかで分かりすぎる
どんだけ氏の才能に嫉妬してるのやら
何このカオススレ
スレを煽り立て注目されたくて仕方ないナリ!ってゆうやつだね!
一万年という書き手が気に入らないから
ID変えてしつこく絡み、モチベーション下げようとしているのさ
度々ぶっこ抜いてるとルーターも壊れちゃうぞ
>>ID:kEm1qfCU
擁護するにしろ、荒らすにしろもう少し工夫しろよと言いたい
どいつもこいつもライトの足下にも及ばねぇ・・・あいつは神になろうとしていたんだからな
新世界の神も最後は見苦しくのたうちまわって死んだがな。
しかし最近は全く活気がないな。そろそろ投下ラッシュが起きてほしい…。
消えた44スレであった黒タイツ事務員の件はどうなったのかね?
黒タイツなんてただのネタだろ
クレクレばっかり言ってないで、お前が書いてみれば?
そうすればRiG氏も兜を脱いだ一万年氏の実力が良く分かるよ
それにラッシュが来る呼び水になるかもしれないじゃないか
>>21 気にすんな
俺もやっぱり一万年の名前とIDを変えて別人からやり直した方がいいと思う
あと一万年、一万年と言われても無視した方がいい。悔しいのわかるけどね
嫉妬娘の髪をクンカクンカしてくる
明日って別にたいしたイベントないよな?
なぜか知らんが友人たちが貰えるだの貰えないだの騒いでるんだよ
リアルで家族以外からチョコ2つもらた漏れは勝ち組
>>43 去年まではなにかあったようだがな。
今年は国際テログループから犯行予告があったので
国連議会で中止決議があったんだよ。
明日は異教のある聖人が没した日であるそうだ
全く縁ゆかりの無い相手と言えど、粛々と悼んでやりたいものだな
毎年、幼馴染みからの1個しか貰えない俺が通りますよ
俺は妹からの1個だけだ
俺は妹と母からの2個。
チョコよりお小遣いほしいわ。
漏れはリアル彼女から1個と、妹の友達二人から一個ずつもらった
51 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:14:08 ID:AOa0MruZ
俺は1週間前に自費で買ったよ
sage忘れました。本当にすみませんでした。
>>38 まだ彼も卒論書いただけなので忙しいのだろう。
wktkして待とうぜ。
ヒロインが黒タイツの眼鏡美女なんて、俺のツボだから全裸待機中…
いや黒タイツじゃなく編みタイツでも…
>>53 タイツはいいよなタイツは 特に黒
俺の住んでる県ではJKが冬は黒タイツ装備が標準だからいい目の保養になってる
2/14は煮干しの日
明日黒くて甘いもん食う奴は虫歯になって太って糖尿になってしまえ。
どいつもこいつもうわついたことぬかしやがってゆるせねぇ……
56 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:57:12 ID:M2Ry3IER
駄目な奴とアホ学生に限って明日の成果を気にするから
どんと構えていればいいのさ
俺、明日チョコ貰えなかったらフルタワーのPCケース歩いて買いに行くんだ…
コンコン
「大丈夫か?開けるぞ?」
「ゴホッ…ゴホッ……うぅ、ごめんねお兄ちゃん」
「バカ、気にすんな。それよりお粥持ってきてやったぞ。食うか?」
「それお兄ちゃんが…?」
「まあな。一応食べられる味だとは思うぞ」
「う、うん!食べる食べる!」
「っておい、そんなに急いで食ったら……」
「熱っ!?」
「たく、言わんこっちゃない…ほら、水」
「うぅ……だって、本当に嬉しかったんだもん……」
「なんだ。そんなに腹減ってたのか?」
「そ、そうじゃなくて!その、お兄ちゃんがわざわざ私のために作ってくれたのがだよ」
「なんだ、そんなことか。妹がぶっ倒れたんだ。それくらい、当たり前だろ?」
「でもそのために学校休んでまで……」
「学校よりお前の体の方が大事だろ」
「お、お兄ちゃん…………」
「まぁ今日はゆっくり休んでろよ。
また晩飯のときにでも呼びにくるから。それまで大人しくしてろよ」
「うん……お兄ちゃん?」
「ん?」
「…大好き」
「はは、ばーか」
数時間後
「ん……うん……ふあぁ…お兄ちゃん…?
なんだ、夢か……ふぅ、一眠りしたら、大分楽になったかな。
って、うわっ、もう夕方なんだ……
お兄ちゃんは…いないのかな……?
そういえば冷蔵庫の中何もなかったし……買い物とかかな……
ふふふ…でも嬉しいなぁ。お兄ちゃんがわざわざ看病してくれるなんて……
しかも、今日、丁度この日に熱がでてくれるなんて、運がいいなぁ。
毎年この日は苦労するもの……
登下校中でも休み時間中でも、ほんの少しも気が抜けないんだから。
だって、大事な大事なお兄ちゃんに、毒物を食べさせるわけにはいかないもの。
お兄ちゃんったら鈍感だから、そういうのは私が気をつけてあげないと。
あ、勿論、そんな鈍感なところも大好きなんだけどね……ふふ……
大丈夫だよ、お兄ちゃん。
お兄ちゃんには今年も私のを好きなだけ食べさせてあげる。
甘い甘い、私の愛がた〜っぷり詰まった美味しい……」
ピンポーン
「あれ、誰だろ…お兄ちゃんじゃないよね…?」
ピンポーン
「どちら様ですか?」
「あ、こんにちは。○○……くんのお宅ですよね?」
(誰……こいつ?)
「あ、あたし○○くんのクラスメートなんですが……
あれ、もしかしてあなた○○くんの妹さんかな?
あの…○○くん今いる?」
(お兄ちゃんの名前を軽々しく呼ばないでよ)
「そっか……いないんじゃしょうがないなぁ……
それじゃ妹さん、これ○○くんに渡しておいくれるかな?」
(ドウシテ、ホオヲソメテイルノ?)
「え、何かって?あ、あはは…いや、その今日はそういう日なわけだし、その、○○くんにーーー」
「ただいまー……って、おいおい起きてて大丈夫なのかよ?」
「あっ、お帰りなさい!
うん!もう大分楽になったし、あと……はいっ!」
「ん?なんだこれ」
「もぉ!チョコレートだよ!
今日はバレンタインでしょ?これを渡そうと思って」
「あぁ…そっか。今日は十四日だっけか。いつもサンキュな」
「ふふ…どういたしまして。
あげるのお兄ちゃんだけなんだから、よ〜く味わってね?」
「はいはい……ん、なんだこれ?ゴミ箱に…」
「あ、それはただの“ゴミ”だから気にしないでいいよ」
「ん…?失敗したやつか?
まぁいいや。とにかく、また熱が出ないように、飯まで部屋で寝てろ」
「は〜い」
「あ、そうそう言い忘れてた」
「え?」
「お兄ちゃん……大好きだよっ!」
END
忘れていた訳じゃあ無いが
忘れているという思い込みを、一生―――いや今日一日で良いから貫き通したかった。
「俺、毎年母ちゃんと妹からしかチョコ貰えないんだ」
が、心無い友人の一言で自己暗示は解かれてしまった。
「今日、何かの記念日だっけ?チョコって?」
意味を持たない抵抗、返ってくる言葉は決まっている――
「は?バレンタインだよ」
2月14日、そう今日は泣く子も黙るバレンタインデーなのだ。
いや泣くのは、俺のようにモテない男で
「お前はチョコ何個貰える予定?」
黙るのも、定番の問いをされた俺のようなモテない男だろう。
「…………」
泣く子も黙る。
いや、俺は友人の問いに泣いて黙った。
「す、すまん」
友人は察してくれたのだろう、
けれどもそんな謝罪をされても惨めになるだけだ。
「俺も母ちゃんと妹からしか貰えないから、お前と一緒だって。な?元気出せよ」
友人の言葉は慰めには成り得ない、
何故ならば、俺には妹がいないのだから。
俺は母ちゃんからしか貰えないのだから。
「俺だってU20の妹からチョコ貰いてーよ!!」
気が付いたら俺は叫んで走っていた。
「お、おい。ちょっと待てよ」
友人の声がどんどん小さくなっていく。
わかっている、友人には何故俺が怒っているのかわからないのだろう。
けれども幾ら説明してもわからないのだ、現実に妹がいる人間には。
バーチャルな妹しか居ない俺の気持ちなんてわからないのだ。
俺の現実はなんとも惨めで情けなくて、とにかく走って妹を持つ友人から逃げたかった。
その翌日、
「田中が母親に殺された」
教師の言葉で俺は友人の死を知った。
前スレの埋めネタの続きが数レス残っているので、こちらに投下します。
* * *
一方、吉村家の玄関前では、高校の制服を着た少女が指をさまよわせていた。
チャイムを押そうか押すまいか、たったそれだけのことを悩んでいたのだ。
「いるかなぁ……でも結局怖くって待ち合わせにも行けなかったし、出てきても渡せないよ。うぅぅ……」
どうしよう、を連呼しながら腕を下ろしたり上げたりを繰り返す。
首を左右に振った。迷いを振り払うような仕草だった。
胸を反らして深く息を吸う。背中を丸めながら長めに息を吐き出す。
深呼吸を数回繰り返した少女の目はしっかりと前を見据えていた。
「お、押しちゃえっ! どうだってなれ!」
まっすぐに伸びた指がふるふる震えながら亀が歩くより遅い速度で進む。
あと五センチ、というところで少女の背後に背の低い人影が現れた。
「こんにちわ。お兄ちゃんのおうちにご用ですか?」
にこやかに声をかけてきたのは恵子だった。
しかし少女にとってはそれだけの挨拶でも驚愕する原因になる。
少女は指を止め、顔を強張らせながら振り向く。恵子と真正面から見つめ合う。
ただでさえ緊張していた少女は初めて会った人間を前にしたせいで動くこともできなくなった。
「あの……? おうち、間違っちゃいました?」
「ううぅん、そうじゃ……なくって、えぇと、本当は手紙で呼び出してたんだけど、色々あって出て行けなくって……」
「家に行くのに手紙を出したんですか?」
「いえ、ほんとは学校だったり……屋上だったり、あぁう、体育館の裏? どこだったかなぁ……」
言動が支離滅裂になりだした。助けを求めるような目で恵子を見る。
しかし状況が把握できない恵子は首を傾げるだけ。
「とりあえず上がります? たぶんお兄ちゃん、中にいますから」
「う……い、いいの?」
「はい。全然問題なんかないですよ」
「そうなんだ……じゃあ、お言葉に甘えて……」
少女が恵子の背中にくっつく。とても高校生とは思えない弱々しい姿。
恵子はその様子を見て微笑むと、何気なく手を玄関のドアノブへと伸ばした。
「チェストォォォォォッ!」
唐突なかけ声。一拍置いて、激突音を伴って扉が激しく揺さぶられる。
家の中から何かがぶつかったのだ。
恵子と少女が目を丸くする。少女にいたってはカタカタと震えだした。
「大丈夫か一男! 組子貴様、よくもっ!」
「一男、邪魔すんじゃないわよ! 次の蹴りは今朝の比じゃないわよ!」
「いってえ……この怪力女。ひとんちで、暴れやがって……」
扉の向こうから三人分の声が聞こえてくる。どう平和的に解釈しても穏やかではない。
少女が恵子の両肩を後ろから掴む。夕方の寒さとは無関係に手が揺れている。
「な、何なの? 強盗? それとも捕り物?」
「ううん、違うよ。お兄ちゃん達がよくやってることだもん」
「嘘!? だって今ガシャーンって、ほら、ガラスにもヒビが入ってるし!」
「確かに今日はちょっと過激だけど、大丈夫だよ。三人とも優しいから」
「え、ええええっ!?」
恵子のあまりの緊張感のなさに、少女は狼狽する。
通報しようとしたのか携帯電話を取り出したが、手を滑らせて地面に落としてしまう。
屈んで拾おうとしたところで、またしても破壊音が響いた。木製の何かが壊れたようだ。
小さな悲鳴をあげ、少女が尻餅をつく。
「避けるな組子! おとなしくその低い鼻を陥没させろ! この靴箱みたいに!」
「勝手なことぬかすな! その目障りな乳をもぎ取ってやる!」
「傘を放せ! それは布をはぎ取って振り回すもんじゃないんだよ!」
「うるさい一男! 正月は親戚の幼女と遊ぶために帰省して初詣に一緒に行かなかった癖して! このロリコン!」
「んだと! 下着がライトグリーンの癖しやがってよく言えたもんだな!」
「あ……あんたいつの間に! とうとうミラーマンに成り下がったのね!」
「月曜日は白で火曜日はオレンジで水曜日はライトブルー、そして木曜日の今日はライトグリーン!
さすが成績優秀な陸上部員は律儀だぜ!」
「毎日覗いてたわけ? あんたなんかサイテーよ!」
「黙れ! 金曜日に金のモール入りの下着を穿かないで俺をがっかりさせたくせに!」
「く、ぐ……くああああああ!」
誰かが雄叫びを上げた。扉越しでもその威圧的な声は少女の耳に届いた。
少女は腰と腕を使ってずりずりと後ろに下がる。
もはやひととき前の恥ずかしそうな表情は浮かべていない。
ただ目の前で繰り広げられる闘争に怯え、逃げまどうだけだ。
そして、とどめと言わんばかりに殺意のたっぷり籠もった憤怒の念が放出される。
「それのどこが悪いのよ! 私の勝手でしょうがぁぁあああああ!」
鈍い音とガラスの破砕音。扉の上のガラスが粉々に砕け散り、玄関先へと降り注ぐ。
扉の向こう側で誰かが倒れるような音がした。この時点で少女は限界に達した。
「ごめんなさい! 私は何にも聞いてないし見てない! さようなら、お嬢ちゃん!」
慌てて立ち上がり、少女は逃げ出した。
何もないところでバランスを崩し、足をもつれさせる。その度に地面へヘッドスライディングする。
路地の角を曲がって姿を消すまで、ずっと悲鳴を上げ続けていた。
「なんだったんだろ。変な女の人………………あれ?」
恵子は庭に転がっている物を見つけると手に取った。
各辺が十センチある四角形。高さは二センチほど。
赤い紙で包装されたそれは間違いなくチョコレートだった。
「チョコ? バレンタインの? ……じゃあ今の人、これをあげるつもりだった?」
少女の走っていった方角と手の中に収まった箱を交互に見る。
恵子の眉間に小さなしわが現れた。
「………………なんかヤダな。そんなの」
呟くと、恵子は散らばったガラスの破片を避け、コンクリートの上に腰掛けた。
合わせた両膝の上に箱を置く。少しの逡巡の後、両手を合わせる。
そして短く、いただきます、と言った。
「ああ! 一男の頭が天井近くの窓に激突した?! しっかりするんだ、傷は浅いぞ!」
「あはははは! もう手遅れよ!
……一男は私がこの手で仕留めた。一男の最初で最後の女は私なのよ。
度を超したスケベにはふさわしい末路だわ。いえ、もったいないぐらいね」
「そうは行くか! まだ体は温かい。ならば今のうちに、一回だけ……」
「そんな状態じゃ立つものも立ちゃしないわよ。諦めなさい、姉さん。みっともない」
「おのれ……許さんぞ、組子っ!」
「許してもらう気なんかさらさら無いっての! ちゃっちゃととどめを刺してやるわ!」
ぶつかり合う二人の姉の怒号と、壁を打ち貫くような破壊音。
二つを耳に入れながら、恵子はチョコレートを食べていた。
小さな口で端を囓り、少しずつ口の中に運ぶ。
頬が自然と緩む。甘い物を食べられてご満悦のようだ。
ハートマークのチョコレートを完食した恵子は、両手を合わせた。
「ごちそうさまでした。……ごめんね、でもお兄ちゃんは駄目だから。
うん、他の人は……絶対に駄目。だって……嫌なんだもん……」
そう言うと包装紙を折り曲げてスカートのポケットに入れた。
そして、喧嘩するほど仲のいい姉たちの気が済むまで、恵子は黙って座り続けた。
*****
翌日、高校の一角にある一男のクラスに組子の姿は無かった。校庭を望める窓際の席は空いていた。
一男は登校してきていた。しかし、いつもとは明らかに様子が違う。
どこが違うのかというと、特に首周りと顎先。
朝のホームルームが始まるまでの時間に、一男と神川は向き合って話をしていた。
「ごめんなさい」
「なんで神川が謝る」
「だってさ、その怪我はあれでしょ? 組ちゃんがやったんでしょ?」
「……うむ」
一男は自分の意志を伝える手段のひとつを失っている。
頷けないのだ。首には見るからに痛々しいサポーターが巻かれている。
「私が昨日あんなこと言ったから、たぶんそれで組ちゃんが……」
「考えすぎだ。それとは別のものが原因だ」
「吉村君が組ちゃんを怒らせた?」
「ある意味では外れていない。だがあれはやむを得ないことだったと俺は思う」
「何があったの?」
「勘弁してくれ。正直言ってこの首じゃ喋るだけで辛いんだ」
朝に恵子と液状のチョコレートを浴び、洗い落とすために一緒に風呂に入った。
そのことを不満に思った倉子が一緒に風呂に入るよう強要してきた。
しかも間の悪いことに、倉子との会話を組子に聞かれていた。
腹を立てた組子が一男の顎をアッパーで打ち上げて、体も高く打ち上げた。
まとめればそんな感じになるが、説明するのが面倒だ。
この状況を簡潔に言い表せることのできる四文字熟語があってほしい、なんてことを一男は思った。
「ね、あとで組ちゃんのところに行かない? 保健室で寝てるんでしょ?」
「俺はパス。歩くのも辛いから」
「そう。……あ、そろそろ先生来るかも。じゃね」
自分の席から離れていく神川から、窓際にある組子の席へと視線を移動する。
寂しげだった。組子の姿も、フックに掛かっているスポーツバッグも、机の中の教科書も見えない。
結局昨日はチョコレートももらえなかった。
家にやってきていたのはチョコを渡すためだったのかもしれない。
それなのにあんなことになってしまった。組子には悪いことをした――――ような気がする。
一男は組子が教室に帰ってきたら一言謝ることを決めた。
毎年組子がくれる、義理にしては力の入りすぎているバレンタインチョコレート。
それを一日遅れで渡してもらうために。
終わりです。
GJってレベルじゃねぇぞ
原稿用紙97枚分って・・・・・・・・
マジで凄い
これで義理も貰えない俺の心は癒されるぜ
>>69 お前にチョコを渡そうとする泥棒猫は裏で全て排除されている
だけど直接渡すのは恥ずかしいから今日の夕食にコッソリ混ぜている
GJ
女の子の髪の毛とか血が入ってるチョコが欲しいwwww
(昨日の夜)
「
>>71君に本命チョコ渡すぞ〜」
一生懸命作っているうちに髪の毛が入り…
「明日、渡したら…
『実は俺、君が…』
『ほ、本当!?』
『今の俺にできるのは…(チュッ)』
てことになったりしちゃったり!!!!!!あ、やべ。鼻血垂れちゃった」
↑の様なチョコか?
>>72 あの雌猫達も男君にチョコ渡すはずだし、男君は優しいから本当は雌猫達の何が入ってるかわからないマズいチョコでも食べちゃうから
私のチョコで雌猫の菌を殺してあげるからね、待っててね男君。
そのためには私の一部を入れて男君に食べさせないと……
みたいな感じがいいww
>>67 GJ!
あまりに面白かったからまとめサイトから前作も見てきたぜ
こういう乱暴なだけのは正直ちょっと・・・
チョコを渡せない内気な女の子の励まし方
○○君が本命チョコを貰ったらしいぞ
↓
女の子、黒化してストーカーになる
>>74のおかげで前作があったことを知った。
ところで前スレ
>>993の8行目
「実は義理チョコだということは」
は「義理チョコでない」または「本命チョコ」
の誤りではないかと思うのだけれどどうか。
>>78 その通りです。今初めて気づきました。ありがとうございます。
それと、前スレ
>>998の
> 鍵を開けて出たはずの玄関の扉を開ける。
は
鍵をかけて出たはずの玄関の扉を開ける。
でした。
>>79 二度手間ですまん。
阿修羅さんが保管庫に載せるとき、
どう(どっちに)修正したらいいか細かく伝えた方がいいかなと…
あと前作もおもしろかった。
では、「実は義理チョコでない」でお願いします、管理人さん。
後輩「せっかくのお昼休みに呼び出しちゃってごめんなさい…」
先輩「い、いや!気にしないで良いよ!」
後輩「あ、あの…先輩!これ…貰ってください!」
先輩「お、俺に?あ、ありがとう!」
後輩「せ、先輩…。あのわたし…先輩が…」
先輩「(ゴクリ…)」
山岡「やれやれ、こんなチョコを人に食べさせようとしてるようじゃ、
ほんとに好きかどうか怪しいもんだ」
先輩「な、何だあんたは!後輩がせっかく…」
山岡「今日の放課後もう一度この校舎裏に来てください
こんな女が作ったようなチョコよりずっとうまいチョコをご覧に入れますよ」
>>82 吹いたwww
山岡は女の子だよな?www
フォルン平原に朝がやってきた。
まだ暗いうちから村のあちこちで鳴っていた槌音が一斉に止む。
素晴らしい朝焼けを前にして、働き者の人足たちも手を休めて見入っているのであろう。
やがて太陽がすっかり昇りきると、思い出したように威勢の良い槌音の響きが再開した。
ここ、フォルンの村は先だっての戦争で大きな痛手を受けた。
予告もなく境界線を突破した隣国の軍隊が、雪崩をうって襲いかかってきたのだ。
敵はアリマテア王国を手中に収めるべく、まずこの村を橋頭堡にしようと目論んだのである。
来襲してきたのはサンドラ国の王宮騎兵であった。
フォルンから山脈を西に越えた麓に広がる砂漠の民だ。
サンドラの大部分を占めている砂漠の大地は、作物を育てるには痩せすぎている。
国を富ませ、兵力を養うには、外国を侵略するしかないというのは戦国の世の理である。
サンドラによるフォルン侵攻も、そんな事情を背景としていた。
国境に接したフォルン村は、戦略的に見てアリマテア侵略の拠点として最適な位置にある。
土地も肥沃で補給拠点としてもこの上ない。
その上、たいした防備もないとなれば、侵略者の目に止まらないはずがない。
事実、フォルンはこれまでに何度も外敵の攻撃に晒されていた。
数年前、北方のモルド傭兵部隊に襲われた時には、村はほとんど全滅に近い被害を受けている。
この度のサンドラによる侵攻も、そんな迷惑な厄災の一例に過ぎないのだ。
フォルンに雪崩れ込んできた残虐なサンドラ兵は、それこそ村中を蹂躙しまくった。
それはほとんど虐殺と呼べるものであった。
家々は焼き尽くされ、兵士、農民の区別なくほとんどが殺された。
半日後、城詰めの騎士団がようやく駆けつけ、激闘の末に敵を追っ払ってくれた。
だがその時には、村は灰燼と化し、村民の4分の1に当たる人数が犠牲となっていた。
財産は略奪され、家畜もほとんどがサンドラ兵の胃袋に収まっていた。
村は半日にして破産してしまったのだった。
それでも、残った者はこれからも生きていかねばならない。
その意味では村人ほど忍耐強いものはなかった。
身に起こった不幸を一通り嘆くと、直ぐさま村の復興に取りかかったのだ。
連日続いた作業のお陰で、村は戦乱前の姿を取り戻しつつある。
しかし、幾ら町並が元通りになったからといって、悲しい記憶までもが消え去るというものではない。
私、レイチェル・クロフォードも兄を殺された恨みを、まだ忘れることができないでいた。
クロフォード家はフォルンに置かれたファーマーソルジャーの一族である。
普段は村民として農業に勤しみながら、一旦村に事あらば兵として戦いに従事する──最下級の兵士である。
先だっての侵略の際にも、父や兄は先頭に立って防戦に努めた。
兄のアリオンは剣の達人で、城の騎士団にも引けを取らない実力を持っていた。
否、贔屓目かも知れないが、私にすれば『王の盾』より上だと信じていた。
しかし、本格的な侵攻を目的とした敵軍団とは兵力が違いすぎたのだ。
兄は勝ち目がない戦いと分かっていても逃げなかった。
そして敵の先鋒を散々に叩きながら、最後には善戦虚しく散っていったという。
私はその時、隣村まで遣いに出ており、村の惨状を知ったのは翌日のことであった。
かく言う私も剣の訓練は受けており、そこそこの腕前だと自惚れている身だ。
もし、私が村にいたなら、兄と一緒に剣を取り、そして、共に命を散らせていたであろう。
兄の死を知った私はしばらく茫然自失の状態にあったらしい。
らしい、と言うのは、私の頭からその間の記憶が欠落しているからである。
ともかく、何とか立ち直ることのできた私が選んだ道は復讐であった。
兄の仇を討つと誓ったあの日以来、復興作業の傍ら、暇さえあれば剣の鍛錬に努めている。
兄の仇の名はスコルピオン。
砂漠のサソリと恐れられるランサーで、敵の先鋒騎兵大将を務める猛者である。
顔は知らぬが、その名前だけは以前からフォルンにも伝わっていた。
偃月刀の名手としても知られ、一騎打ちを挑んだ兄もどうにか右肩に一撃を加えるのがやっとだったという。
その上、率いる部下は百騎以上にも及ぶ。
悔しいことだが、私個人が復讐戦を挑んだとて、足下に辿り着く前に惨めな骸を晒すだけであろう。
しかし、私はどうあってもスコルピオンを倒したい。
結果はともかく、何としてでも同じ戦場に立ちたいと切望していた。
苦悶する私に光明が差してきたのは、戦乱からしばらく経ったある日のことであった。
フォルンの仇を討つため、近くアリマテアの軍隊がサンドラに攻め込むというのだ。
聞くところによると、王室は隣国サンドラに対して正式な謝罪と賠償を求めたという。
ところが、サンドラの王はこれを一笑に付し、使者の首をはねてしまった。
これにより両者の仲は修復しがたいものになり、今度はこちらからかの地に侵攻することが決定したらしい。
私にとっては、まさに渡りに船の願ってもない出来事だった。
しかし、ファーマーソルジャーに過ぎない私に従軍許可は出なかった。
ファーマーソルジャーには村を守る任務があること、それに私が正規の騎士ではないというのがその理由であった。
何としてもサンドラ侵攻軍に参加したいと悩む私の前に、神様が手を差しのべてくれた。
兵力の不足を補うため、大規模な傭兵部隊を結成するというのだ。
部隊を率いるのは伝説の傭兵隊長、ベイリン殿。
先年の戦いで勇名を馳せた歴戦の勇者だ。
いても立ってもいられなくなった私は、さっそく公募に応じた。
だが、またしても大きな壁が目の前に立ちはだかった。
傭兵部隊に入るには、城で行われる武芸大会で好成績を残さねばならないのだ。
好条件の仕事ゆえ、名のある騎士たちが大勢集まるであろう。
女の私がそんな中に飛び込んで、目立つ成績を残せるとは思えない。
それでも、兄の仇を討つためには、何としてでも傭兵部隊に入らなければならない。
だからこそ、こうやって暇を見つけては山に籠もり、ひたすら剣の稽古を続けているのである。
「ヤッ、ハァッ、トゥッ」
気合いを入れながら、兄の形見のグラディウスを振り回す。
グラディウスは肉厚、両刃の直剣で刺突にも斬撃にも使える。
本来は片手で振るう剣なのだが、兄のグラディウスは長さも幅も通常のものより一回り大きく作られている。
そのため、女の私は両手で持たなければこれを使いこなせないのだ。
一族に伝わる剣の型を一通り流して、日課となった訓練を終える。
「ふぅぅぅ〜っ」
重い剣を振るのは大仕事である。
額から吹き出した汗が滝のように流れ落ちる。
女の身でグラディウスを武器とするのは不利かも知れない。
だが、この剣でスコルピオンに一撃を加えるのが私の悲願なのである。
剣を変える気には、どうしてもなれなかった。
いきなりの通り雨が襲いかかってきたのは、ちょうど汗も引き始めたそんな時であった。
「ついてないなぁ」
私は粗末な山小屋で雨宿りしながら、恨めしそうに天を仰いだ。
風雨に加えて、先程から雷まで激しくなってきている。
早く帰って、寝たきりになった父上のお世話をしなくてはならないのに。
この嵐では身動きがとれない。
それに落雷が怖ろしくてグラディウスを持ち歩けやしない。
と、思っている矢先に村落へ通じる山道の辺りに雷が落ちた。
距離が近かったせいなのか、幾つもの雷が一度に落ちたような凄い雷鳴であった。
稲光が大気をつんざき、雷鳴が耳を聾する。
それが合図であったかのように雨足は弱まり、やがて雲間から太陽が顔を覗かせた。
嵐が去ったのだった。
「あぁ〜っ……山道が崩れてる……」
ついてない時はとことんついてないものだ。
崩落した山道を前にして、私は呆然と立ちつくした。
鉄砲水でも出たのか、細い山道が寸断されている。
これでは遠回りしなければならないが私には時間がない。
「注意して歩けば……大丈夫かな……」
私はボロボロになった山道にそっと足を踏み出した。
少しでも踏み外せば切り立った崖下に転落する。
「深ぁ……」
今更ながらに崖下を覗き込んで見た私は、そこにとんでもないものを見つけた。
「人だ……誰か転落している」
深い崖下に、半ば埋もれるように見え隠れしているのは確かに人間の足であった。
「はぁぁぁ〜っ」
私は暖炉の側に座って、今日何度目かになる溜息をついた。
暖炉の傍らには見知らぬ男が横たわっている。
肌は浅黒く、真っ黒な長髪を後ろに流し、後頭部で馬の尻尾みたいに束ねている。
男子の髪型としては、この国では余り見かけないものだ。
顔付きから見ても、彼はおそらく異国から来た男なのであろう。
体は引き締まり、良く鍛え上げられている。
相当の高みから転落したのにもかかわらず、怪我一つしていなかった。
男の横には、これまた見たこともない、異国情緒溢れる甲冑が並べられている。
彼が身に着けていた物で、プレートアーマーによく似た胴部に、平たい鉄板を幾つも重ね合わせた前垂れが付いている。
肩当ても前垂れと同じように、湾曲した鉄板を何枚も重ねた作りになっていた。
初めて見る防具であるが、五色の糸と金箔を施された華美な装飾は息を飲むほど美しかった。
それに男が持っていたソードも素晴らしいものであった。
鞘や鍔にも装飾が施され、一流の芸術品を思わせた。
それが大小2振りが揃いになっている。
なにより驚いたのは鞘の中身であった。
緩やかな反りを持った片刃のソードで、一点の曇りもなく磨き上げられている。
これほど厳しくかつ美しく鍛えられた刃身を、私は今まで見たことがない。
それに鋭い切れ味──不用意に触れただけで、誤って指先を切ってしまったのだ。
これだけの装備をしているからには、男はひとかどの兵士に間違いない。
問題は、この男が何者で、何をしにこのフォルンにやって来たのかであった。
たった一人であるところを見ると侵略ではあるまい。
斥候かとも考えたが、付近に異国の兵が潜んでいる様子はなかった。
「いったい何者なの?」
私がもう10回以上口にした同じ台詞を吐いた時──男が目を開いた。
「ここは? 姫様はどうなされたのじゃ?」
男は半身を起こして周囲を見回し、私に気がついた途端、腰に手をやった。
そして、そこにあるはずのソードが無いことにようやく気付く。
男の目が私が持っていた彼のソードに止まる。
澄んだいい目をしている。
その目に私への敵意がないことが分かり、ホッと胸を撫で下ろす。
これでも人を見る目だけには自信があるつもりだ。
「ここはアリマテアのフォルン村だよ。アンタは山道を歩いていて崖崩れに遭っちまったんだ」
私は男にソードを差し出し、彼を助け上げた時のことを詳しく教えてやった。
男は黙って話を聞いていたが、彼が落胆していくのが手に取るように分かった。
「私は笠間家家臣、結城龍左衛門義光。故あって姫様を伴い、城を落ち延びるところでござった」
男が大陸公用語たるグレイル語で自己紹介したが、馴染みのない名前であったので良く聞き取れなかった。
「ユ……ユーキ……リューザ……エモン……何だって?」
遠い異国の名前であり、一度で覚えることは無理であった。
それに何度聞いたとしても、正確に発音することは不可能に思える。
「えぇ〜い、リューザでいいだろ? 私はレイチェル。この村のファーマーソルジャーだ」
私は何とか口にできた彼の名前を、一部省略して呼び掛けた。
リューザの言うことによれば、彼は東の果てにある日出ずる国の騎士階級の者らしい。
王に仕える騎士団の一員だったが、ある日、王の側近の裏切りにより城が焼け落ちたとのことであった。
王から姫を託されたリューザは山道を下っていたが、追っ手の弓により守るべき姫を射られてしまったという。
折しも嵐のさなかであり、多勢に無勢ではどうすることもできなかったのであろう。
そしてリューザも落雷と共に意識を失い、気がつけば私の家に寝ていたのだと語った。
「それって変だよね。確かに嵐や落雷はあったけど……近くでそんな戦争があったなんて聞いてないな……」
私は首を捻った。
と言って、リューザの目を見ているとウソを言っているようには思えない。
「そもそもアンタの城って何処にあるのさ? フォルンの近くにソーシュウなんて国は無いよ」
私は疑問を投げかけてみたが、リューザはもう聞いてはいなかった。
「そうか……姫様は亡くなられたもうたか……」
責任感の強い男なのであろう、任務を全うできなかったことを悔やんでいるようであった。
そんなリューザの姿を見て、私は少しだけ好感を持った。
ところが、次に彼が取ろうとした行動は予想も着かないものであった。
いきなり着衣の前を開くと、小さい方のソードを腹に突き立てようとしたのだ。
「何やってるのっ。せっかく助かったのにっ」
私は訳が分からないまま、自殺を思い止まらせようとリューザに飛びついた。
「お放しあれ、レイチェル殿。城を奪われ、姫様に死なれたとなれば……もはやこれまで」
どういう思考回路をしているのか。
リューザは自分が死ななければならないような強迫観念に囚われているらしい。
「バカッ、死んでどうなるっての。死んじゃったら、何もできなくなっちゃうんだよ」
私は兄のことを思いだしてカッとなり、続いてどうしようもなく悲しくなってきた。
気がつけば、リューザの腕にしがみついたまま泣いていた。
その気勢にリューザも驚いたのか、ソードを持つ手から力が抜けていった。
私は彼の手からソードを奪い取ると、それを胸に抱いてわんわん泣き続けた。
「レイチェル殿、泣かないでくだされ。そなたが泣く謂われは無いし……どうもに頭がおかしくなる」
リューザは毒気を抜かれたように呟いた。
「アンタが死んじゃったら、誰が姫様のことを覚えててあげるの。死んじゃったらそれで終わりなんだから」
私はぐずりながらリューザにたたみかける。
「それにアンタ、まだ助けてもらった礼すらしていないじゃないのっ?」
もちろん、見返りを期待して彼を助けた訳ではない。
しかし、そうでも言わなければ彼の自殺を止められないと思ったのだ。
これが思わぬ効果を生んだ。
「成る程……この龍左衛門、危うく不忠者になるところでござった」
リューザはそう言うと、改まったように座り直した。
そして何かを告げようと口を開きかけた時であった。
いきなり村の外れに吊された半鐘が鳴り響いた。
「またっ?」
それは村を狙う盗賊団の襲来を告げる警報であった。
この村では、相次ぐ戦乱に嫌気が差し、やけっぱちになった一部の若者が盗賊と化していた。
なまじ徴兵で剣技を身に着けているだけに始末が悪い。
連中は集団で村を襲っては金品や食料を奪っていくのだ。
「いかなくっちゃ」
こういう時のため、わたしたちファーマーソルジャーが配置されているのだ。
私はグラディウスを手にすると、その場にリューザを置き去りにして家を飛び出した。
その数分後には、私は窮地に立たされていた。
20人ほどの盗賊団に飛び掛かっていったのはいいが、やはり重いグラディウスは私の手に余った。
まともに倒せたのは最初の2人までで、その後は体力を消耗して防戦一方に追い込まれた。
そして、遂にグラディウスを叩き落とされ、私は男たちに組み伏せられてしまったのだ。
「へへへっ、レイチェルぅ……元ご近所の誼だぁ。大人しく俺の女になるのなら命だけは助けてやるぜぇ」
盗賊団の首領であるダビットソンが、黄色い歯を剥き出しにして笑った。
かつて向かいに住んでいた近所のガキ大将である。
何度か言い寄ってきたのを軽くあしらってやったことを覚えている。
彼は今からあの時の意趣返しをしようというのであろうか。
そんな屈辱を受けるくらいなら死んだ方がいい。
「殺せっ。今すぐ殺せぇっ」
私は大の字に据えられながらも、声を限りに拒否してやった。
しかし、ダビットソンは怯みもせず、かえって嬉しそうに顔を歪めた。
「あぁ、今すぐ死ぬ死ぬって言う目に遭わせてやるぜぇ」
彼が私に覆い被さろうと飛び掛かった瞬間、いきなり一陣の突風が吹き抜けた。
「…………?」
何だと思う間もなく、宙に浮いているダビットソンの首が胴から離れた。
そして私の足の間に首を失った体が落下してくる。
首を反らして頭上を仰ぎ見ると──そこにソードを構えたリューザの姿があった。
あの凛々しい甲冑を身に着けている。
「ヒィィィ〜ッ?」
招かれざる客に気付き、私の手足を押さえていた男たちが慌てて飛び退いた。
私はようやく自由を取り戻して立ち上がる。
「レイチェル殿、申し訳ござらん。支度に少々手間取ってしまった」
リューザが不敵に笑うと、真っ白な歯が剥き出しになった。
「な、なんだ……テメェは?」
「あん? やんのかよぉ」
残った盗賊団は明らかに動揺しながらも気勢を張り続ける。
ここで舐められたら、もうこの村では略奪できなくなるのだ。
それに首領が死んだからと言って、まだ仲間は20人もいる。
それが彼らを勇気づけている源であった。
「リューザ、まずい。相手が多すぎる」
私は自分の無謀を棚に上げて、一旦引こうと申し向けた。
しかしリューザは──
「心配ご無用!!」
そう言うと、ソードを振るって敵の集団に突っ込んでいった。
リューというのが彼の国でドラゴンを意味する言葉であるというのは、ずっと後になって知ったことだ。
だが、教えられるまでもなく、私はこの時の戦いにおいて彼の中のドラゴンをハッキリと感じていた。
人間業とは思えぬ剣の冴えを目の当たりにして、私はただ震えながら突っ立っていることしかできなかった。
ものの数十秒後のこと、電光石火の早技で悪党をすっかり退治し終わった時、彼は息一つ乱していなかった。
リューザは血塗られたソードを懐紙で拭ってから鞘に収める。
そして私の足元に跪いて恭しく頭を下げた。
「この龍左衛門、命を救っていただいた礼にレイチェル殿にお仕えいたす」
口調や表情は少しばかりくだけていたが──私を見詰める彼の目には真実の光が宿っていた。
時に大陸歴1585年、花薫る初夏のことである。
また、一万年か
氏ねよ
ほっとけ
ものすげえピエロっぷりだな
ベテランのブラッディマリーの人に噛みついて何言ってるんだ?
龍左衛門かっこいいじゃないの!GJ!
デュエルセイバーの主人公の妹みたいな、妹が欲しい
(;^ω^)ばかじゃねえの
トリップもないし、浅ましいなりすましごっこか
しかしなにこの二次創作(笑)は?
脈絡なく俺キャラ登場とか、なんとなく「僕の考えた超人」を思い出したwwwww
キン肉マンかよw
犯行者はこの前の偽山姉事件と同一かね?
エロパロ板だからって原作者の了解を得ないで書くのは、
荒らし以外の何者でもないよな
>>エロパロ板だからって原作者の了解を得ないで書くのは、
>>荒らし以外の何者でもないよな
ここ、ひょっとして笑うところか?
そんなこと言ってたら、この板自体が荒らしの巣窟になってしまう
誰か一人でいいから出版社や原作者の公認もらっている書き手を上げてくれ
いいか、ここは
一般向け作品(漫画/アニメ/ゲーム/小説/ドラマ等)のエロ妄想・萌え談義、
およびオリジナル・パロディを問わないエロ小説創作等を行う
ことを趣旨とする板であり、パクれるものは何でもパクっていいんだよ
「パクリやパロディ」と「乗っ取り・なりすまし」は大きく違うんですけど、ご存知で?
あからさまな論点のすり替えにワロタ
エロパロ板で一般に行われているのは二次創作です
しかし、
>>11-14や
>>85-92で行われているのは他人の一次創作の乗っ取りです
二次創作と乗っ取りの区別がよくわからないから、バカでも分かるよう具体的に説明してくれないか?
よく分からないが、アニメとか商業ベースの作品を勝手に改変して、自分に都合良く盗用するのが楽しい二次創作で
ここに投下されたオリジナル作品の世界観を利用した全く新しい別物語りを書くのが気に食わない乗っ取りってこと?
どちらも盗作にかわりはしないのに
盗人猛々しいとはこのことだなw
わかりやすいように
>>101に補足しておいてやるよ
原作者の了解を得ないで、同じ発表の場に話の続きや外伝を書くのは、
原作者の意図しない展開を勝手に作られたり、話のイメージを変えられたりして大いに問題だ
荒らし以外の何者でもないよな
作品をパクられるのは人気作家の証明であり、また宿命でもある
まあ、有名税と思って諦めるんだな
・二次創作
原作を模して改変し作品を作る
・乗っ取り
原作自体を奪う
全然違うんですけどもwwwwwwww
ある会社が車を開発した
↓
別の会社がその車を元に車を開発した(←二次創作もしくはパクリ)
ある会社が車を開発した
↓
別の会社がその車を奪って勝手に自社のものにした(←乗っ取り)
全然違うんですけどもーwwwwwww
既存作品の設定や世界観を勝手に使ったりするのはパクリと言えるが、
既存作品そのものを奪っていきなり続きとか外伝とか書いちゃうのはもうパクリとか可愛い表現できませんよ
(;^ω^)ばかじゃねえの
>>108 意味が全く同じなんですけど
二次創作ってのは「盗作」の意義を自分にとって有利になるように都合良く解釈することなのかなぁ?
どこかの半島的な臭いがプンプンするなぁ
>>109は他スレ覗いたことないんだろうな
こんな所に籠もっていないで、一度別のスレにも行ってみるといいよ
いかに自分が井の中の蛙だったかよく分かるから
>>110 どう同じなのかわからないんですけど
その発言ってまるっきり自分に当てはまってるんじゃないですかwwww
谷川流のスレなんかがお勧めなのでは?
未来日記読んでみたけど、由乃可愛いなww
こんな彼女が欲しいw
>>111 すごいな、他のスレではいきなり人の作品に勝手に続きを書いてしかもなりすましてるような人間がそこら中にいるのか
初耳だけど、具体的に例えばどのスレにいるわけ?
なりすましというのがよく分からないが
誰かトリップ解明してまで作者を騙ったのか?
もしくは○○の作者です、続き投下しますなんてウソをついたのか?
それは悪質だ
もっとフランクになろうぜ
気に入らない一万年が作品投下してるから許せないだけなんだろ?
ゴチャゴチャ小難しいこと言ってないで、はっきりすりゃいいのに
どうでもいいから早くバレンタインでの修羅場体験を誰か報告するんだ
>>116 「新山本くん」の時は、トリップ付け忘れたと言って、なりすまそうとしていたよ
しかしコストパフォーマンスの悪い荒らし方だな
なりすましじゃなかったら、投下後すぐに付いた指摘レスに対して否定するはずだな
酒ガブ飲みしてラーメン屋で大盛り食って胃の中が修羅場にはなったな。
あとは美容室でとんでもない頭にされたくらいか。あと煮干しが安かった。
バレンタインで修羅場なんて起きませんよ。ファンタジーやメルヘンじゃあるまいし。
そんな過去のことよりも未来の事について語ろうや兄弟。
2回目の投下じゃちゃんとトリ付けてたよね
「トリップ忘れた」って言ったのは、なりすまそうとしたのではなくって
誤解を生じさせないように自分のトリ付けようとして忘れてたって言いたかったのでは?
それに指摘スレに直ぐに否定しなかったなんて・・・
みんながみんな、君みたいにここに貼り付きっぱなしになれるほど暇じゃないだろうに
だいたい本人がトリ付きで出てくりゃ直ぐにばれると分かってて、そんな幼稚なことするかな?
トリップは以前からのものと全く違うし、新山本が当スレに投下してからもう3日経っておるわけだが
自分が投下した作品の反応を見にこない作家がいるわけはない
万が一いたとしてもそういう作家はわざわざこういう場に投下しない
っていうか、山本くんの作家自体が批判されている時点で荒らしだろ
どうせ、いつもの構って欲しい君でしょ
しかも、レスが延びているのは
>>28の通りだよ
素人の書いたウンコSSがパクられたからって外野が目くじら立てるようなことかよ
元作からしてゴッタ煮みたいにグチャグチャに人間関係詰め込みすぎて収拾つかなくなってたし
分岐とか、ちゃんちゃらおかしくて噴いてしまったよ
単にアレもしたいコレもしたいが高じて、きちんと主題をまとめられないだけじゃないの
ヒィィィ〜ッ?
山本くんの作者さんは「俺より上手い」って一万年褒めてたんじゃね
自分の文章のたどたどしさを認識させられて「ざんねんです」なんて反省もしていたような
山姉の作者さんの言を借りて補足すると
一万年を貶めると、彼より劣る存在の山姉の作者さんを
更に貶めることになっちまうんだな
かわいそう……
急にファビョったなwwwwwwww
さっき言われてたどこかの半島の人ってこいつのことか
ヤッ、ハァッ、トゥ!
ホントに可哀相だ
お前らこれ以上RiGさんを苛めるな
ウナギイヌ、本当に誰からも相手にされなくなったな
レスが進んでいるけど、ウナギイヌの自作自然で埋まっている
リアルのこいつは偏差値悪そうだな
>>132 いまさら効果あると思ってんの、そういうの
救いようない馬鹿だよな
ピエロとしては秀逸だがよ
などと言って一人でウナギに構ってやっている
>>133は
偏差値とか人生に全く無関係なアフォに見える
いよいよもって本気でかわいそうになってきたよ……
>>135 わざわざ反応するなんて
逆に言うと本当に当たっていたりするんですか?
それじゃあ、謝ります
本当にごめんなさい
>>134をカキコせずにおられないほどムキにさせたってくらいには効果があったんじゃない?
ムキになってるのはどっちやねんなと
なりふり構わないアオリマクリロボに脳改造なさった身の上で
いいぞ、みんな
一万年にパクリSS書かせる暇を与えないようここに釘付けにしてやれ
一万年疑惑よりもウナギさん入魂のSSであるという線の方が強いですう
ウナギは自分では何にも書けないだろw
出来ることといったら誰にでもできる校正といちゃもんみたいな作品批判だけwww
いや、いつもこの新(笑)シリーズの投下直後にウナギさんが湧くからな
案外ないとも言い切れない
一万年よりは有力
単発多いなァ
>>142 校正と校閲を勘違いしている人が多すぎるな
校正は本刷り前に仮刷りと原稿を比較して誤字を確認する作業のこと
原稿を読んで文章の正誤や適否を確認する作業は校閲というんだよ
流石は板を代表する糞スレだ
何にも知らない人ばかり
寄生してる糞が何かウンチクたれてるよママ
あ、これ洒落じゃないよ
作品投下直後にウナギが湧くのはいつものことだろ
今までにもさんざん言われてきたが、ウナギなんかに作品書けっこねぇよ
あいつは他人の揚げ足取りしかできないクズなんだよ
どう考えても一万年の投下にウナギが便乗しているだけだろ
( ^ω^)いやまあそんなことは本当のとこどうでもいいんだ
>>146 よかったじゃないか、一つ賢くなって
これで余所に行っても恥をかかずにすむな
偏差値も少しだけ上がるかもよ
>>149 >恥をかかずにすむ
恥ずかしい生き様を晒し続けてる人間の言葉としてはなんかパワーがあるね!
まぁ、こんな他人には言えない恥ずかしい趣味を共有している仲間だからね
大事な仲間が余所で恥をかくのは見るに耐えないよ
男の修羅場は脳内変換しても無理だ・・・orz
ついにウナギごとスレを破壊する手段に出たか
自爆テロが出始めたら、組織ももうお終いだな
ここに投下すると、そのまま誤爆スレにコピペされるのか
これじゃ怖くて作品書けねぇよ
はいはい
一万年が書いたって証拠ないだろ
書いてないって証拠もないな
漏れはある意味で一万年を信じてる。
一万年なら他人の素晴らしい作品をパクる前に一万年を書くだろう。
自己顕示欲の塊である以上パクってもバレて叩かれるか、バレなくても
本来の作者が賞賛を受けるだけだからだ。
スマン、表現が少々おかしかった。訂正する。
自己顕示欲の塊である以上は自分が賞賛を受ける可能性が少しでもあるもの、
つまり一万年なり新作なりを書くはずだ。
他人のをパクってもばれて叩かれるかバレなくても本来の作者が賞賛受けるからだ
バカだな、そんなつまらない理論を用いて誤魔化さなくても
・このスレに悪意を持って粘着している人間
・虹とは言えきちんとした作品を書ける能力の持ち主
の2つから導き出される回答はただ一つだろ
奴には前科もあるんだ
>虹とは言えきちんとした作品を書ける能力の持ち主
一万年は文章力無いだろ
>奴には前科もあるんだ
その前科とやらは奴がやったっていう証明あるのか?
>>162 君は一万年の批判をできるほど文章力あるっての?
これまでに何か短編1本でも作品を投下したってのなら言う資格はあるけど
今から保管庫で確認しますので、あなたの作品がどれなのか題名を教えてくれませんか?
>>159 常識人を相手にしての話ならその理論でほぼ満点が貰えるだろうな
しかし奴に常識論を当てはめて考えるのは非常に危険だ
称賛など最初から頭になく、バレるのを前提として単なる嫌がらせをしているとすれば
その理論は完全に破綻しているとしか言えない
>>164 確かに彼は常識人とは言えないかもしれませんが、GJがついた時非常に喜んでいたのもまた事実。
つまり一万年(作品名の方)自体は真面目にというかノリノリで書くと思われます。
つまり、二次創作する暇があれば一万年書いて悦に浸ろうとする筈かと。
>>161 トライデントしか該当しないじゃんwwwwwwwwwwwwwwwww
文章が上手いかどうかが問題ではなくその行為自体が問題なのである。
誘惑するのが上手い女がいたとして、いくらその雌猫が男性にとって魅力的であったとしても、
男を奪う行為自体が許されざるものであり、その罪は死を以って償われるべきものである。
こういうことだよな?
敢えて言うなら、GJ付けてしまったことがよくなかったのかな
思いっきり持ち上げといてから地面に叩き落とされたんだから
彼が怒り狂うのも仕方がない
それにもうこのスレで「一万年」が受け入れてもらえないことくらい、流石に理解してるだろう
ごめん、「仕方がない」では彼の行為を肯定していることになっちゃうな
「無理もない」に訂正する
なんか彼の心情を考えると哀れになっちまって・・・
またトリ変えて別名義で最初からやり直せばいいのに
漏れは一万年の人格や文章は嫌いだが
ストーリー自体は好きだからもっと文章が上手くなって続けて欲しいがな。
というか一万年は今頃続きを鋭意執筆中(笑)なんじゃないか?
アイツは懲りるということを知らない絶対に続けるだろ
>>166 トライデントって人はこのスレで何かやったの?
俺は文章がダメなら受け付けない体質
そんな作品は読まないからストーリーはよくシラね
>>171 嫉妬スレを荒らしている常習犯
皆が辞めてくれ頼んでいるのに投稿してくる
ウナギイヌさんの適切な批評のおかげで最近は投稿していないが
偽物作家を偽るならトライデントしかいないよ
>>173 彼ならありえるかもしれないな
ウナギイヌさんの批評で大恥をかいたからね。
逆恨みで他の作家を貶める行為ぐらいやるかもしれん
だって、あのキモオタ全開のSSを書いている人だぜ
一万年さんと日本語がおかしいトライデントを同格に扱っているのは
ちょっとおかしい。嫉妬スレ住人なら一万年さんこそが文才があると答えるだろうね
>>偽物作家を偽るw
それにしても、一万年さんの新作はまだですか?
楽しみにしているんですけど
ここでKYなトライデントが投下すると穏やかな心が潰れそうだよ
何かブログ見たら、あいつバレンタインデーSSを投稿するとかほざいてやがる
嫉妬スレの住人が協力してさ、あいつのブログを炎上させてやろうぜ
>>174 賛成だよ
今こそ、嫉妬スレ住人の底力を見せる時だな
どうでもいいよ
今は一万年さんが登場するまで待とうぜ
何か、トライデントのお陰で一万年が少々持ち上げられてるな
自作自演ご苦労さん
早いとこ誰かがウナギの工作だって言ってくれたら止められるのになw
山本くんとお姉さんとブラッディ・マリィを圧倒した一万年さんへ
今度はあのトライデント氏を圧勝して格の違いを見せてください
あのウナギですら他スレや個人サイトに迷惑を掛けるような暴挙には出なかったというのに
もう本格的に終わりのようだな、このスレも
おじさん悲しいよ
>>185 ウナギさんは新世界の神になろうとしているのですよ
嫉妬スレの住人が協力しないとダメなんです!!
今こそ、古き時代に別れを告げる時なのです!!
この2匹目のウナギは少々生臭いな
2匹目だけにウナギじゃなくてドジョウなのか
677 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/15(金) 15:19:53 ID:YAq6bkho
これでいいんですよね? ウナギさん
例の件、本当に頼みますよ
678 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/02/15(金) 15:20:54 ID:YAq6bkho
やべぇ
マジで誤爆した
↑一万年がウナギの命令で荒らした証拠が・・・・・・・・
そいつもドジョウくんの仕業だろ
どちらにしてもお前も荒らしの一人だよ
マジでそんな幼稚な手に引っ掛かるとでも思ってるんだろうか?
ドジョウ、頭悪杉というか住民をバカにし杉
_,... ------- 、__
_, イ//r‐‐<テ三三三`ヽ、
,∠,rこ二二二、 ̄\:ヽ二二:.:.:ミト、 ニ_|_
/://(Tト、:.:.:.:.:. ̄≧、ヽヽ \ミト、ミト、 ニ !
/://:.:./ハヘ:.ヽTト、:.:.:..:ヽ¬Eヘこヘ:.ヽ:ミト、 □ |
_////:.:.:.:l:.!:.:.ヾ:.:..:.:ヽ:.「:.ヽ:.:.ヽ:.ヽ:.:.「カレヘ、:.:.:.ト、 ―┬―
,....''´::::://,イ7!:.:.:.:.:!:l:.:.!:.:ト、:.:.:.:l:ト、:.:.ヽ:.:ヽ:.ヽヽ:.⌒!ヽ、:!厂! | |二|二| |
l:::::::::::::l l:':.:ハi:.:.:.:.:.N:.:.!:.:.い:.:.:.:!ト、:.、:.:.\:ヽ:.:',:',:.:.:.ト、 V /´\ | |_|_| |
l:::::::::::::l l:.:.l:.:/!:.:.:.:.:.!:!:.:l:.:.:.:い:.:.l:!:.:.ヽヽ:.:.:.ヽヽ:V!:.:.:.!:.:ト{ l:::::::::::ヽ  ̄ ̄ ̄
l:::::::::::::l |:.:.!:ハ!:i:.:.:.:!:ヽ:!:.:.:.:ヽヽ!ト、:.:.ヽヽ:.:.:.:',:!:い:.:.:!:.:!リ !:::::::::::::::! ヽ マ
l:::::::::::::l |:.:.!个ハト、:.:.!:.:.:ヽ:.:.:.:.:ヽリ:.:.ヽ:.:.ヽヽ:.:.l:!:!:.:l:.:.:!:.|:! l::::::::::::::::| フ |二|二|
l:::::::::::::l |:.:.!:.l:.!:.:い:.:l:ト、:.:ヽ:.:.:.:.:\:.:.:ヽ:.:.',:.',:.:九:.:!:.:.l:.:!:! !::::::::::::::::! ) !‐‐!‐┤
l:::::::::::::!ハ:ヽト!:.:.ト、:ヽ:.:.ト、::三ト、:.\:.:.ヽ:.!:.!:l:.ハ:!:.:.l:.:!:! !:::::::::::::::' '^ー―――
l:::::::::::::l:.:.:ヽ:.!:.!:.:.!ハト、:.ヽ:.tト、三__:.:.:>、:l!:.V:.:.:l:!:.:ハ:/l {:::::::::::::;' | / ̄ヽ
\::::::::ヽ:.:.:い:l:.:.「`tふト、:ヽヽ「ヽ,ィ,さ:ァー示::!:.:.:l:レ':.:l:.ノ ト、::::::/r、 レ' |
\:::::::ヽ:.:い:.:.ト--- '`~ヽヽ`く `ー '´ l |:l:.!:.l:!/:/!「こ_ノ::,ノ;;;.く ノ
ヽ:::::::ヽヽト{ト、 `ーヘ l:lノ!:./:/:./_____/;;;;;;/  ̄
/ ̄`トい ` リ l//!レ'ヽ /;;;;;;;/
/:::::::::::l:.トい /イ!:::::::ヽン;..<_
!:::::::::::::ヽ:::::ヾ. (_ ヽ ノ´ ,イ!T!:::::::/,イ `ー‐‐、_____
,、__,ノ⌒l::::::::::::::::::::::::::::ト、 Tニー‐‐‐,‐'' //l|:://::::「 ̄`ー〜ーr‐‐ 、こヽ、
l:::::::::::::::::::::::::::::l ヽ、 `二二´ / !」」イ//:::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y ヽ
r-‐‐‐‐┤:::::::::::::::::::::::::::' , ヽ __ ,∠ィオエ「二ソ´::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ ヽ
:ヽ::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::', /::::ヽイ_,==ン7T7::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::ヽ:::::::::::::L |
::::::ヽ:::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ !::::: ル '´ ,' / !:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::!:::::::::::::::! !
::::::::::ヽ::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー‐< ノ⊥ノ:, ---、:::::::::::::::::::r:ゝ::::::::::::::::::::::::::::} |
ウナギイヌ閣下による嫉妬スレの改革、新たな世界の創造の道に突き走っているんです
彼の忠実な部下である一万年が誤爆スレを荒らしていたという確かな証拠もある
私もウナギイヌ閣下の命令でAAを張れと言われたので、仕方なく張っている
// / / /イ' / / /| l | ,ィ' |ヽ |
// /// / // //! | // |. | l. l.
/ /// /,/ / /,.イ/| | /,! | ハ l l、| ┌┬┐
/// / / / / // // | l| ! ,. リ | |.| | ! ├┼┤
/ / /,イ,//彡 '// , || ,l / リ | | | |l | └┴┘
// '// /∠ //// ||/ /,!/ イ! | | || | / |_ヽヽ
/ / ' / / // ,/ | レ ノ// ,! | ! |||
/./ /∠ ,/// / ,.ィ1|/// // |l | || | ヽ
/| | / / // _,.-7 / ∧ル' /,/ 川 l.| ∨
. | |// _,.,.ィ/rァ,.-、ヽ.y'、/ / /_/ / リ /
| |/ /'/Xヽイ (.フ/) /ヘ',.ィ' ,r∠/彡/ ,!// 、 マ
/ l |/!,//' /' !`¨7 ./ /r7/| /彡/ ,/イ/ ┐用
l{ |/ ′| '′´ | '彡/ / |! '^ー‐
/ ` | |/,/,l/
/ |V / | |
' ヽ- ,.. ノ レ |
\ `ー------- '/ ヽ /
. \ / ヽ
\ / | /7
/ヽ、 ノ | //
`¨ ‐'_ i  ̄ | l o
/ ヽ | | |
/ ヽ l. | |
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`ト ノ l. | / |
| | / / |
>>191 せめて、僕よりも本命チョコを貰ってから物を申して欲しいもんです
まあ、ウナギイヌ閣下は僕よりもチョコを貰っているんですがね
ウナギイヌ荒らしすぎwwwwwwwwwwwwwwwww
もし、これがウナギイヌじゃなかったら
ウナギはただのチキンだな
それにしても、一万年が荒らしに加担していたなんて
ショックだ。謝罪と賠償を要求するぜ
ほんとここは変なときに一気に活気づくな
どんなにヲチしてる奴がいるかがわかる
これはこれは
ウナギもいい後継者を得たもんだ
これでウナギも少しは楽できるんじゃないか
197 :
投下宣言。:2008/02/15(金) 20:33:50 ID:DgNifkJJ
ここ最近、海外出張に行っててさぁ。昨日やっと帰ってきたんよ。
で、まず誤爆スレ見たのよ。ヒドい有様なんだよな。なんか知らんけど。
嫌な予感はしてたんだ、男の修羅場なんて云々ってレスがあったからさぁ。
……せっかく書いたから投下する。ちょっと乗り遅れてるし、短いんだが。
批評? 望むところですよ。……お手柔らかなのは。
苛々――と、した。
「……あれ?」
なんでだろうか、と思いつつ、私は前を見る。
前方二十メートルの位置には私の妹がいて、その隣には幼馴染がいる。
苛立ち――その原因と思われる光景を、思い出す。
/
つい十分ほど前のコトだ。
私と妹は、いつもどおりの時間に家を出た。
向かいの家では幼馴染の飼い犬がご飯を食べていて、ああ、彼はもう行ったのか、なんて理解する。
彼は家を出るときついでに犬にご飯をあげていく。そのコトを妹も分かっているので、
「姉さん、どうするー?」
と、首を傾げながら聞いてきた。
今日は俗に言うバレンタインデーで、私達は毎年惰性のようにチョコを用意している。
今年で――確か、十四年目だっただろうか。
「ん、……学校じゃあ、ちょっと渡せないしね」
「そうよねー」
追いつこう、という共通認識を得て、私達はうっすらと雪の積もる道を行く。
……なんで今日に限って彼は家を早く出たのだろうか。
私達が先に行っていて、彼が追いついてくるのが常だけど――。
「……まさか、チョコ貰えるかもとか浮かれてるのか……」
「ん? 姉さん?」
「あ、ごめん、ひとりごと」
誤魔化しつつ、続きを思考する。
ありえる、と結論を出すには五秒もかからなかった。
……ため息を吐く。ばかだなー、と。
十七年ほど生きて、私達と親以外から貰ったことがないくせに、なんで今年こそはと希望を抱くのだろうか。
男のサガだとかあのばかは言いそうだが、
「……ま、いいか」
と、思考放棄する。
鞄からその箱を取り出して、曲がり角の向こうに見えた人影に声をかける。
「おーいっ。おーいっ! 待てー、そこのおおばかーっ」
歩き方で分かる。幼馴染だ。
向こうも声で分かったのか、こちらを振り返り、
「お」
どことなくばつが悪そうな顔をして、立ち止まった。
……今日に限って早く出たんで気まずいなー、アイツら変な風に思ってないかなー、って顔だ。うん、私も妹もそう思っている。
朝の挨拶は、彼が先だった。
「よ」
右手を上げて、一言。
どこか腰が引けたような、元気の無い挨拶だ。
「おはよう」
「お、おはよう、お兄さん」
二人で挨拶をする。いつもよりキレイに剃ってあるあごひげがちょっと目に付いた。
……こういうのは普段の行いが肝心で、今日一日どうにかしたからといってどうにかなるような問題じゃない気がする。
まあいい、と心中頷き、
「ほら、チョコだ」
「お、おう」
彼の胸元に押し付けるように、箱を渡した。
中身は一応自作のチョコレートだ。甘さは控えめ、苦味も走るいい味――の、ハズだ。
今日彼は、私達姉妹とその母親、彼の母親、と四個のチョコレートを貰う。
一つくらい、甘くないチョコレートがあったっていいだろう。
「形はハートだが、模様はギザギザとブレイク気味。ホロ苦い青春の味だ。味わって食べなさい」
「……趣味悪いなァ、お前」
「いや。本命だったらもっと甘く作るよ」
そうかよ、と彼は妹の方に向き直る。
妹は、胸元にチョコレートを抱いていた。
――そう。ここまでは、きっといい気分だった。
今、この胸のわだかまりの原因は、なんのせいだろうか。
改めて見た妹の頬が、どうにも赤いせいだろうか。
「……お兄さん」
熱のこもったその声のせいだろうか。
「これ、受け取ってもらえますか……?」
その上目遣いのせいだろうか。
「……えー、あー、その、……どうした?」
煮え切らない態度の幼馴染のせいだろうか。
「美味しくできたかわかりませんけど……」
私に手伝わせて、家では自信満々のくせに、いざ渡すとなっておどおどとするその態度のせいだろうか。
「……ぎ、義理でももらえるなら嬉しいなァ!」
誤魔化そうとする幼馴染のせいだろうか。
「…………」
泣きそうになっているその表情のせいだろうか。
「……え、あれ。その――お、俺は嬉しいですよ? おねーさんから貰うのも、お前から貰うのも」
そのド下手糞なフォローのせいだろうか。
「あ、あの――ほ、……です」
耳が聞き取るコトを拒否した、その宣言のせいだろうか。
「……え?」
どうやら本当に聞き取れていない、彼の馬鹿みたいな対応のせいだろうか。
「……なんでもないです。行きましょう」
妹は、私と同じように彼の胸元にチョコの箱を押し付け、ザクザクと雪を踏みしめて先を行く。
「ま、待てよ、おい」
情けなく追う彼。見送る私。
……そう。この瞬間だった。この大きくもない胸に、大質量の感情を抱いたのは。
/
……思い返すも、原因は分からない。
「おかしい」
明らかにおかしい。
私はマイペースな人間だ、と自他共に認めている。その私が、苛々する。
それだけでも異常だが、妹もまた異常だ。
妹の顔は、寒いから、なんて言い訳はできないくらいには赤い。
幼馴染の方も、なにやら妹との距離を離そうとしているようだ。
妹の方は近寄ろうとしているものだから、いつの間にか幼馴染は道の端に寄ってしまっている。
僅かに聞こえてくる会話はギクシャクとし、万一手が触れ合おうものなら幼馴染は露骨に一歩分離れる。
「……ふむ?」
思い当たる状況が一つだけあるが、絶対にそうではないだろう。絶対に。絶対に。
「何かあったんだろうか……」
……そう言えば昨日、妹が彼と一緒に帰って来たが、その途中で何かあったのかもしれない。
だが、それも所詮憶測だ。真実に至るには、本人に聞くしかないだろう。
ため息を吐いて、心の質量を軽くしようとしたが、無駄だった。
「……全く。読心術でもできたらいいのにな」
夢想して、校門を抜けていく二人を見る。
「……もしも」
そう、もしも、と前置きし、思考を続ける。
もしも、妹が、彼と『ある関係』になりたい、と願っているとするならば。
説明は矛盾なく行える。応用すれば、私の心情さえも、だ。
……思考結果を心奥に秘め、私は二人の後を追っていく――――。
201 :
投下終了。:2008/02/15(金) 20:36:26 ID:DgNifkJJ
以上。続かない。
コンセプトは『名無しさん×3』『分からないよぅ』『デレ妹』。
えーと、普段は『楽しんでもらえたら幸い』……とか言うコトにしてるんだけどさァ。
修羅場スレだからってお前らまで修羅場る必要は無いだろ。
空気読まない作者が言ってみる。
,.-ァxテこ'ー-.、
/7// }ヽ\ ヽ`ヽ、
,r' / ,' j ノハ ヽ',ヾ \ヽヽ
/ // i | //! i ヽi iヽヽ、 '.,
/ /i7 /i l,ノ ハ Nヽ i } i ',ヽ',. ',一万年さんより面白くない作品はいらねぇんだよ
ハ/リi ,' Nノ'oヾ、ゞ、`jメ リl i } ', i
i i,' .{ |! i イト`ー =' ' 、く.゚'_)!ハ. i l
>>196 そこの童貞、俺のチョコを買って来い
{ i| i l !li r .! ´'.i| ! |30秒以内に買ってこないとお前のHDDが消えるぞ
| l ! ',i l __ リ
!lN ハ ! /-ー'┤ ソ! リ }
liハ ! ',', N ´ ̄- ̄ ,r'ソ ン i l
', ' ゝ,ヾ、_ヾ丶、 /ィノ/ji l リ
ヽ' ,\ ゞ、`ー ::`:::ー:'::lン/ンrイノ
ェftャ、ヾ=ェ_ニ=ーュ ::::l_-ン' ´'
rえシf=‐<::::::::::::::::'k ;::fl:`i
,、'ふ/ ::::==、:j ̄:):::::::::i:fl /::ソ:::}
, - ' シ ..::::レ'''" ̄::)~.:::::::::::K !.fl:::::゚:`ー..、._
/ i:〉-'...::::::,r‐''':ヽ゚o.::::ヾふン::::。゚:::::::::::::::i::lー- 、.
,' K_ ;r‐'´.:::::::ンヽ:::゚o:::::i}Q::::。:::::::::::::::::::i::l. ヽ
j ';`i、..:::;r'´.::::/:::::::::゚o::::fl::。::::::::::::::::::::::!:::i ',
/ i::ゞ:`ヾ::::シ::::::::::::::::::゚ol}。:::::::::::::::::::::::::i:::l i
ドジョウくん、さっそく出番だ
頼んだぞ
>>202 一万年の話題は終わったのにいつまでも一万年一万年うるさいよ。
そんなに一万年が好きなら『タマちゃんを守る会』みたいに『一万年を愛でる会』でも立ち上げろ
バカそんなこと言ったらこいつらアホだからマジで立ち上げるぞ
いいじゃないか、せっかく投下があったんだ
ドジョウがどこまでやれるか見てやろうじゃないか
俺としては短すぎて内容に少々物足りなさを感じたが、文章的には特に文句はないな
充分にGJの範囲にあるよ
>>201 GJ
確かに、少なくとも俺が望むのは修羅場SSであってスレの修羅場は欠片も望んでない。
それはそうと…ワッフルワッフル!
なんだ
ドジョウくん、コピペ以外のスキルは持っていないのか、ガッカリだな
反応速度も鈍いし、こんなことでは不肖の弟子失格だな
悪いけど破門させてもらうよ
それはそうと、いよいよ真・スレッドストッパーの降臨も近いようだけど
そうなっても恨む相手はコピペ魔のドジョウくんだからね
前にあれだけ忠告してあげたのにな……ってもう手遅れか
ウナギと一万年がスレを奪い合って嫉妬するSSでも書いてろよクズども。
おまえらだってスレ潰したいわけじゃないんだろ?
こんな空気じゃまともな作者はいなくなるぜ。
>>201 確かに短いが、GJ。
いい空気の読まなさ具合だ。
こうなったらリューザ対七戦姫が見てみたい気も
はいはいはいはい
ひょっとして、リク通ったの?
戦う時は一度に全員じゃなく、一人ずつ相手にしてね
できれば残虐な表現はNGの方向で
>>209 別にウナギと一万年が奪い合ってるわけじゃないだろ。
一万年は特に何とも言ってなくて、ウナギ及びその他の連中がただ騒いでるだけだろ
ところで全裸な奴ら全員無事か?風邪ひいてないか?
俺の住んでいる地域は降らなかったけれど、全国的に雪が降ったんだろ?
たとえ全裸でも体調管理はしっかりしろよ。
作者さんたち、今から強制停止後の移転先を明らかにしておいた方がいいのかな?
あちこり探して歩くの面倒だし
ネタ的にも都合がいいのは
キモウトキモ姉スレ
ヤンデレスレ
NTRスレ
くらいかな
ここがなくなっても何処までもついていきますから
どうか最後まで書ききって下さい
避難所でおk
合宿の帰りに見たら、何だこの流れ
しかし、このスレ去年か一昨年の1月頃から荒らされ続けていたのに、まだ機能しているよな
やはり、嫉妬深い女の執念は恐ろしいものがあるな
それと
>>201GJ!!
避難所で話題になっていた最強のキャラに興味がある
納得いくアンケートに基づいて、誰かそんなSS書いてくれないかな
避難所でやれって言う
>>219 俺もそれおもた、どうせこれ以上荒れっこないんだから
たまにはスレ祭の一環としてそういうのもいいんじゃないか
個人的には亜由美さんに優勝して欲しいんだけど
果物ナイフじゃやっぱり不利かな
いつの間に真・スレッドストッパーされる事態になったんだ
ちょっと状況を教えてくれないか?
一万年がこのスレのオリキャラを使った二次創作をやった
↓
やはり非難轟々だった
↓
それを利用してウナギが大暴れ
↓
反応した住民がドジョウとなっていつものコピペ荒らしを無関係な誤爆スレへ
↓
頭に来た誤爆スレ住民が規制論議を提訴 ←いまこの辺り
↓
紛糾の原因と認められてスレスト
このドジョウって奴、去年もまとめサイトから転載しまくって
一時的に保管庫の閲覧を停止させた奴だろ?
ある意味このスレ住民にとってウナギ以上に迷惑な存在だよ
ドジョウ氏
必死でウナギに責任をなすり付けようとしてるみたいけど
運営にIP調べられたら一発さね
今更涙目になっても遅いんじゃない?
>一万年がこのスレのオリキャラを使った二次創作をやった
一万年が犯人だっていう証拠ってあったのか?
流れ無視して済まないが
>>219 俺は反対かな
そのアンケートが元で、他の作品も考察の対象となり、複数の作品を混合されたSSが出来たとする
そのSSの中でキャラクターが死んだり、無様に敗北したりすると、その作品の作者さんやファンの人はあまりいい気分じゃないと思う
ファンだからこそ見たいという人とそうじゃない人もいるわけだし
それにそのSSを書く人の主観で最強だと思うキャラが優勝しやすくなると思うし、リレーでも荒れる原因になると思う
>>226 ないんじゃないか
もはやそんなことはどうでもいいんだよ
二次創作は関係ないスレに大量コピペする行為とは違って荒らしじゃだから
失礼
もはやそんなことはどうでもいいんだよ
二次創作は関係ないスレに大量コピペする行為とは違って荒らしじゃないんだから
>>227 避難所じゃ俺たちそう言う話でずいぶん盛り上がってたんだけどな
やっぱりここの住民とはスレに対する愛着というか感覚が少し違うのかもね
まーたウナギさんの「避難所と本スレは別々の居住区ナリ」論か
なんでもウナギに見えるようじゃもうダメだわ
これは本当にこのスレで往生かもな
言うと思ってたwww
「何でも」じゃないよ
避難所と本スレとの関係云々の現実味の薄い話を持ち出す人間に対してウナギさんだーって思ったんだよ
避難所住民とか本スレ住民とか、何をもって群体と見なしてんだよ
それにしても、過疎しすぎだな
避難所で受けた話題をこちらにまで持ち込んで済まなかったな
軽率でした、以後この種の話は向こうでしますって謝ったつもりだったんだけど
それだけでウナギ扱いですか
意見の合わない人間を「荒らし」として群体と見なしているのはそちらの方じゃないのですか?
うぜえから黙れよ
雑談スレで楽しんでいた最強のヒロイン祭が全否定されたようで、
つい荒らし同様のカキコをしてしまいました
反省しています
「避難所の住民と本スレの住民は少し感覚が違うな」
↓
「そういう住民とかの群体ってどうやって見なしてんだよ?」
↓
「荒らしの群体として見なしてんのはお前だろ!」
あれ?なんか会話おかしくね?
とりあえずお前ら、書き込む前に一度見直そうぜ。
ヒートアップしたって議論にも言いあいにも決着なんかつかないんだから。
しつこいな
向こうでは問題なく盛り上がった話題なのに、ここではヤメレという意見があったから
ヤベッ、こちらではこの手の話は止めとこうって思っただけなんだけど
それだけで荒らしと決め付けて掛かるのはおかしくはないですか
少し過敏になりすぎているのでは?
いや、なんつうかもうみんな投下以外はなるべくレスするな
一時的な緊急措置としてさ
なんか話したいことあったら避難所の雑談スレ行け
ヤベッ、止めとこうと思ったなら黙って去るべきだよ
少し感覚違うなーとか当てこすりみたいなこと言われたからウナギ得意の印象操作かと思っちまった
悪いね
お互い不用意な発言には以後重々気をつけようってことだな
いや、こちらこそホントに済まなかった
けど、最近じゃ避難所もヲチ禁止令が出て、本スレの話題を出すことさえ憚られる状態で
寂しいけど、両者が乖離しているように感じられるのは本当のことなんだよ
たまに作品の投下があるのが、こことの唯一の絆みたい
そもそも俺みたいなウナギ野郎がいなけりゃ、本来避難所なんて必要ないのにな
重ね重ねホントに申し訳ない
レスが伸びたと思ったらこれか
何か、話題になってましたが、新ブラマリ外伝も私じゃないです。
トリップ変えて新作を出せばいいとのお言葉を賜りましたが、とりあえず
一万年を完結させたいと思うので、もう少しだけお付き合いを。
では、投下致します。
森の中を怪我した少女が壊れた笑みを浮かべて駆け抜ける
「はあっ、はあっ、あは、あははははははは!!村長の家ごと燃やしてやったわ!!ざまぁ見なさいクソ天使!!
何かあのアマは生き残っちゃったけど、むしろお兄ちゃんが死んだ哀しみにくれる分、生き残らせた方が良かったしね!!」
マーヤはユウを刺した後、彼の籠に入っていた薬や包帯で一命をとりとめていた。
その後、少女である自分が持って行けるだけの食料、水、武器、薬、松明、火打石、包帯、
簡易テントとして使うシーツなどなどを携え山頂の隠れ家に潜んでいた。
できれば彼が背負っていた籠ごと全部持って行きたかったのだが、少女である自分が持ち運べる量は
大した事も無いし、腐らせる前に食べきれる量も、たかが知れていた。
それに、自分は村の者に見つかれば即座に捕まる為、金目の物は重りにしかならないからあえて持っていかず、
自給自足の為の道具を重点的に持っていった。もちろん、村長の家に松明を括りつけた矢をお見舞いして火事を
引き起こしたのも彼女である。射程距離の短く、大雑把な狙いしかつけられない当時の弓矢も、山腹から真下へ撃てば
重力で自動的に下まで飛んで行く為、家を射抜くのに、マーヤの腕前でも特段の問題は無い。
まして、村長の屋敷は大きく、木造であるからなおさら格好の的である。
「でも、これで終わったと思わないでよね!私から大切なお兄ちゃんを奪った悪い泥棒猫さんには、
もっともっと苦しんでもらわないといけないんだから!!」
彼女がここまでしたのは勿論、復讐である。本当はユウと駆け落ちでもできれば一番良かったのだが、
生憎と自分は彼を連れ去る算段がつかない。きっと彼はマーヤが何を言ったところであのリーンとかいう不届きな
泥棒猫の元に帰ってしまうだろう。どころか、嫌われるに決まっていた。そんな事は論外。力ずくで連れ去るなど、無論。
「あは、お兄ちゃんもあんな見かけばかり綺麗で中身は薄汚い女にせがまれるまま結婚なんてしなくて良かったのに。
いくら優しくしたってメス猫は付け上がるだけなのにさ。まあ、どんな虫けらやクズにも分け隔てなく
慈悲を注ぐ所がお兄ちゃんの良いところで、私もそこを好きになった訳なんだけど・・・・・あはは、泥棒猫さん、
貴方が分不相応にも交わって汚したお兄ちゃんが“お前も年頃の女の子なんだから万が一の時の為に覚えておいて損は無い”
って言って訓えておいてくれた知恵と技術で私は絶対に生き延びてやるわ。貴方はせいぜいお兄ちゃんの知恵で苦しみなさい!!」
今、マーヤは復讐を成し遂げる為に生き延びねばならず、その為に食料の調達場所及び予備の隠れ家確保をすべく
山をひたすら駆けているのである。
(それと、お母さん、お父さん、私のせいで村のみんなから白い目で見られたら、ごめんなさい。
自分がサバイバル生活になっちゃったことは後悔してないけど、お母さんやお父さんの生活ががどうなるか、
それだけが心残りよ。一応、お母さんやお父さんが皆から処罰されないように、縁切りの旨を書いた紙を部屋に
置いておいたから。それでも、村八分にされちゃうかもしれないけど・・・・あ、ここの穴も避難所にぴったりね。
地図に印打たなきゃ。えっと、山頂付近の隠れ家以外、避難所になりそうな場所は今の所合計八箇所で、その中でも
植物とかを使って誰にも見つからないように隠せて、虫とか獣とかの進入を防げる食料備蓄庫として常時使えるのは
第二、第四、第七避難所の合計三つ、食料確保できる場所が近いのは第三避難所と、ここ、第八避難所の二つね。今日一日の収穫
としてはまずまずといった所かしら。時間的にもそろそろ山頂の隠れ家に戻らなきゃまずいわね)
蝋燭の類もいくらか持っていたが暗い山の中で火なんか点したら周りから目立って仕方ない。一応、誰かに見つかった時の為に
殺傷力の高いナイフもあるし、闇を味方につけて戦うスキルも身につけてはいるものの、余計な消耗は避けるべきだった。
点火は無数の植物の葉や何匹もの獣の革で入り口を厳重に覆った隠れ家の中ですべきだろう。マーヤは急いで山頂に向かった。
「走ったお陰で何とか日が暮れる前に隠れ家にたどり着いたわね。今日はもう寝よ・・・・・・あれ、何かしら?何か、光ってるけど、
まさかあのアマが私を殺すために増援呼んだんじゃないでしょうね?」
マーヤはとりあえず闇に溶け込むような黒い服を着、自身の姿を晒さぬようにゆっくりと近づいていった。
(・・・・あ、あのアマと何か、偉そうな天使が、一人ね。まさか私が死後地獄に堕ちるように申請でもしてるのかしら?)
マーヤにとってそれは別に問題は無かった、というよりも、覚悟の上だった。何せ、天使の伴侶を刺し殺し、その他の人間を何人も
焼き殺しているのである。これで死後お咎め無しだとは思っていない。だからこそ、せめて生きている間に目一杯復讐してやると
誓ったのである。
(いっそ、隠れ家から毒矢取ってきて不意打ちで殺してしまおうかしら・・・・・いや、それは駄目ね)
矢を取りに行く前に気取られる恐れが一つと殺しきれず、返り討ちにあう恐れが一つ。
何より、ここにいる二人の天使の目的を探らねば動きようが無かった。
(そうよ、ここで私の何もかもを無駄にはできない。一対一ならともかく、ここは命を賭ける場所じゃない)
どこまでも怒りを熱く燃やし、しかし同時に思考はどこまでも冷たく研ぎ澄まし、マーヤは息を気配を殺した。
「リーンよ、お前の祈りに応えてやりたいが天界の規則は絶対だ。だが、お前を人間の輪廻の世界に組み込んで
やる事なら出来る。もちろん生まれ変わったお前達が結ばれるかどうかはその想いの
強さに掛かっている。それでも構わぬか?」
「は、はい、私、彼を愛しています。この気持ち、未来永劫、輪廻の果てまで変わりません」
「よかろう。天使であるお前は何度転生してもこの記憶と感情、
人の魂を覗く力を持ち続ける事が出来る。
この力で彼の転生を探すが良い。ただし彼は元から人間だ。転生すれば前世の記憶は失われる。
だが、彼のお前達の絆が本物ならば想いが魂に刻まれている筈だ。
再びお前達が深く愛し合えばきっとその想いを取り戻せるだろう」
「あ、ありがとうございます、天使様」
(何ヨ、ソレ?私ガ、地獄ニ堕チル覚悟ヲシテマデ引キ離シタノニ、ドウシテ?ドウシテ!?ドウシテ!!?何デ、アノ女ニハ、
オ兄チャント、再ビ結バレル権利ガ与エラレルノ!?魂ヲ覗ケルナンテ、不公平デショ!?ソンナニ、ソコマデシテ神様ハ私ノ
邪魔ヲスルノ?私ノ想イハ、イツモ空回リナノ!?コンナノオカシイヨ。ズルイヨ。憎イヨ、妬マシイヨ、ズルイヨズルイヨ
ズルイヨズルイヨズルイヨズルイヨズルイヨズルイヨズルイヨズルイヨズルイヨズルイヨズルイヨズルイヨ)
もはや世界の全てが憎かった。何より無力な自分が憎かった。自分にも力が欲しかった。自分もあの天使と互角に戦える力を―――
(――――欲しいかしら?可愛いおちびちゃん?)
(えっ!?誰!?)
(私が誰かなんてどーでも良いでしょ?少なくとも人間以上の力を持った存在よ)
(ど、どこにいるの!?)
(ここじゃないどこか。で、アンタは今どうしたいの?どんな力が欲しいの?)
(も、勿論、あの憎い天使をここで打ち破る――――)
(――――嘘ね。あんたの思った『戦える力』ってのは『今ここで相手を殺せる力』じゃないでしょ?
そんな事したって、あの憎い天使は転生するだけなんでしょ?)
(じゃ、じゃあ、どうすれば)
(アンタが欲しいのは、例の幼馴染の子と来世で結ばれる事じゃなかったの?)
(な、何で知ってるの!?って言うか、誰なの!?)
(まあ“悪魔”って呼ばれてる存在だと思えば良いわね)
(あ、悪魔!?)
(一応言っておくけどね?“悪魔”って言うのは最初から“悪魔”な訳じゃないの。言わば“神”や“天使”って呼ばれる
モノの異端分子とでも思ってれば良いわ。言わば天界のアンチ政府みたいなものよ)
(そ、それで“力を欲しいか?”ってどういうこと?)
(いわゆる『契約』って奴。普通は死後に魂を頂く事を条件に現世での願いを叶えるんだけど、アンタの望みは現世には無い。
だから、アンタの肉体を引き換えに死後の願いを叶えてあげる)
(肉体を引き換えにってどういうことですか!?)
(『運命の赤い糸』って聞いた事無い?アレはね、魂を結ぶ糸なの)
(魂を結ぶ糸?)
(そ。魂と魂を糸で結ぶと、その魂は『同じ世界』という距離を保つの。詳しく説明するとね、AさんとBさんの魂を結んだとする。
んで、Aさんが不慮の事故で死んだとする。でもBさんは生きてる。この間、肉体を持たないAさんの魂は肉体を持つBさんの魂と糸で
結ばれてるから昇天できない。結ばれた二つの風船の糸を誰かが持ってるみたいな感じね。で、Bさんが死んで肉体が消えると
風船を持つ手が消えるように二つの魂は昇天する。んで、同時にどこかへ転生する。このときそれぞれの魂がどこに転生するかは
分からないけど、また、先に死んだほうの魂はもう片方が死ぬまで待ち、もう片方が死んだとき同時に昇天ってのを繰り返す。
これを応用すれば、片方が地獄に堕ちるような罪を犯してももう片方がすごい善行積んでれば相殺されたり、最悪でも一緒に地獄に
堕ちれるって訳。どう?悪い条件じゃ無いでしょ?ちなみにこの糸、勝手に結ぶ事は天界で厳重に禁止されてんのよ?本来、天界の
ミスでだれか殺しちゃったとき、慰謝料代わりに使われるシロモノなの。リーンって天使と戦ったのも、あたしたちのグループが
これを何本かガメて大騒動になって、その際にアタシがリーンてのを撃ち落としたって訳。まあ、因縁の関係って奴。んで、
その、アタシ達が多大な犠牲を払って奪取した貴重な貴重な糸を一本譲ってやるって言ってんの。ホントはアンタの肉体貰うだけじゃ
払った犠牲に見合わないけどアンタの強い想い覚悟と行動力に敬意を表しておまけしてあげんだからせーぜー感謝するが良ーわ)
(ちなみに、肉体を譲り渡すってどういうことですか?)
(憑依の凄い版みたいなもんよ。憑依はいつでも抜け出せるし、憑依された人間の魂もそのままだけど、譲り渡しってのは、
譲り渡された方もその肉体が滅びるまで抜け出せないし、譲った方は魂が抜け出して昇天する。一刻も早く愛しい愛しい幼馴染の
ユウちゃんに会いたいんでしょ?)
(でも、それで良いんですか?なんか、肉体が死ぬまで抜け出せないのって不便じゃないんですか?)
(そーね、でも、利点もある。まず、肉体に入ってる魂が一つだから天界の目を盗んで行動できる事と、記憶を全て吸収できるから
円滑に行動できる事。憑依だと記憶吸収できないから他人との接触でボロが出んのよ。ま、とっとと契約しましょ)
(は、はい!!)
「うう、凄い夢見ちゃったよぉ・・・・・・・・・・」
目を覚ました舞香は情けない声で呟いた。
「でも、今の夢って、私と優君が運命の赤い糸で結ばれてるってことだよね・・・・?
そして、優君と結ばれる事は対価を払った正当なものって事なんだ。それに、地獄に一人で落ちる事も無いんだよね。
何だ、私、大空さんに遠慮なんかしなくていいんだ」
投下終了です。ありがとうございました。
誤爆スレを荒らした人キタァー(゜∀゜)ーー!!!!
誤爆スレって何の事でしょうか?
私はずっと一万年考えていて他のスレまで手を回していませんよ?
地獄の悪魔が神々の野党だという辺りは流石にセンスいいですね
習作を何本もこなしてる成果が出てるのか、文章もどんどん上手くなっていますよ
次回の投下も楽しみにしています
な、こういう人間なんだよ
普通ここまでの流れを見てて、こうまで平然とした態度で出てこれるものかね
一万年に常識は通用しないんだよ
スレストを喰らったら、このスレはもう立てられないな
全ては誤爆スレにコピペ爆撃を敢行したドジョウのせいだけどな
二次創作やSS批判までは気に食わなくても荒らし行為には該当しない
しかし他スレへの特攻は、どう擁護しても完全に荒らしだよ
擁護なんかする気もないがね
まあ、ウナギがやったんだけどな
よくよく考えるとウナギはドジョウに罪を被せたというか
ウナギ=ドジョウなんだよ。
あんなアホなことはウナギしかやらないだろ
常識的に考えてさ
>>28 のウナギの行動パターン通り過ぎて笑ったw
まあ、ちょっとビビったウナギがドジョウという仮想の人物を作り出したってことだな
発狂寸前のウナギがどういう風に追い込まれるのか楽しみだw
>>261 ウナギが誤爆スレをコピペ荒らしした証拠はあるのか?
ウナギが嫉妬スレを荒らした証拠はあるのか?
ウナギが作家を偽って贋作を盗作した証拠はあるのか?
ちゃんと答えろよ
>>262不肖私がお答えします。
『ウナギが荒した』のではなく『荒した奴の総称をウナギと呼ぶ』んです多分。
なんだか、うみねこのなく頃にみたいな展開になってきな
悪魔の証明か
俺も推理合戦に挑戦するぞ
犯人は
>>270。あなただ!!
あなたの動機はズバリ、中国産のウナギを輸入できない
すし屋さんのダメゴロー大将です!!
全ては運営がコピペ野郎のIP調べれば分かること
それに如何に詭弁を弄してみても、ドジョウくん、自分自身の心にはウソを付けないよ
今さら下らぬおふざけで水に流そうとしてもダメだ
かなり怯えているようだけど、罪の深さに気付くのが少しばかり遅かったみたいだな
心配して貰わなくても、真・ウナギはビビリもしなければ発狂もしない
逃げも隠れもしない余裕の構えで受け止めてやるよ
なんか若いっていいよな
読んでないからあんま関係ないが、一万年は一定期間の間、投下自粛するとか言ってなかったっけ?
その期間忘れたが、もう過ぎたんだっけ?
学校が大型の休みに入ると一気に荒れるな
>>265 ウナギ必死すぎてワロタw
さっさと罪を償えよw
うるせーや
ばっきゃろうめ
そもそも、嫉妬スレからコピペされたからって
何でこのスレがストッパーされるのか意味がわからないんだけど
誤爆スレなんてエロパロスレじゃなくて、事実上はオチスレじゃんw
それ以前に削除依頼を出しても、全く削除をしてくれない運営側の対応の遅さもな
ウナギが自作自演でやらないと静かだな
話題は変わるが
バレンタインも終わった今、修羅場にふさわしいイベントって何かあるかな?
俺としては卒業式位しか思い付かない。
ホワイトデーを忘れるとは…
両手に嫉妬の華を、全裸待機で待ってます。
>>276ナカーマ
俺もあれ大好き
あと他作者の作品だが不義理チョコパラレルはどうなったんだろ……
投下します。
注意点
男キャラの嫉妬あり。
寝盗られに近い描写。
主人公が気持ち悪い。
です。
「えっ…、いまなんていったの…?」
人気のない放課後の教室、
俺の言葉で一人の女子生徒が、狼狽した感じでこちらの様子を伺っている。
「別れようって、言ったんだ」
俺は、なるべく感情の動きを出さぬよう、淡々と喋る。
俺、大之木大樹は、恋人のつもりだった相手、日野桜に別れを告げているのだ。
「な…なんで…?り、理由を教えてよ…」
桜が、俺の目を見据えながら言葉を吐く。
「ねえ、教えてよ…、私に何か悪い所でもあったの…」
涙声に桜が訴える。
そんな桜の態度に、俺は”わざとらしい”としか思えなかった。
「答えてよ!付き合ってまだ一ヶ月も経ってないんだよ!」
興奮を抑え切れなくなったような、桜の大声が教室に響く。
「俺じゃあお前の彼氏には向かない、それだけだ」
桜のテンションに乗せられないよう、俺はなるべく平静を保って、その言葉を言った。
その言葉に嘘はない。
理由は俺の器が小さいから、
俺の嫉妬が深すぎるから。
「そんなの分かんないよ!」
「この一ヶ月でキスもしなかったから?」
「それは大樹とゆっくり関係を進めたかったからで…」
桜が錯乱した様に俺に詰め寄ってきた。
確かにこの一ヶ月に、俺と桜との関係に進展はなかった。
だが、俺にしてみれば大きな問題じゃない。
俺達は、まだ高校生だし、俺も桜との関係を大事に育てたかったから。
「他に好きな女が出来たの?」
急に冷静になった彼女が言う。
その問いに俺はゆっくりと首を振る。
桜と付き合えたこの一ヶ月、俺は幸せな夢を見れていたのだ。
別れを切り出しながらも、俺は今でも桜の事が好きなのだから。
「じゃあ、なんで!」
桜が怒鳴る。
その怒鳴り声には、涙が混じっている。
その全てが俺には、”演技”にしか見えない。
「ねえ!何か言ってよお!」
俺の胸に縋り付く桜は、完全に泣き出した様子を演じていた。
数日前にあの光景さえ見なければ、俺は桜を抱きしめたくなっていただろう。
「無理なんだよ、もう…」
桜を突き放しながら、冷静に言ったつもりだ。
もう俺は桜を信頼する事が出来ない。
恋人を信頼出来なくなったら終わりだと、俺は考えているから。
「私はこんなにも大樹が好きなのに…」
「どうして…どうして分かってくれないの!」
俺から突き放された桜が、声を張り上げた。
そんな桜の言葉は、俺の脳内では”利用し易い相手”と変換される。
「俺はそこまでお人好しにはなれないんだ」
思った通りの言葉が、意外にしっかりと口から出てくれた。
「ど…どういう意味?私は大樹が好きなのは本当なんだよ」
心なしか、桜は少しだけ慌てた口調になる。
その言葉が嘘だと言う事は俺にも分かる。
同じ口で、俺じゃない相手と濃厚なラブシーンをしていたのだから。
「もう、これ以上は話したくない」
自分の気持ちをストレートに口にする。
これ以上に桜を嫌いになりたくなかったから。
「まだ、話は全然終わってないよ!」
「私…大樹と別れたらどうしたらいいか…」
桜が虚言を喚き出す。
これ以上に桜の声を聞いていたくはなかった。
だから、言った。
「桜なら、彼女の存在を認めてくれる相手を捕まえられるさ」
「え…、それって」
俺の一言に、桜が動きを止める。
「愛しい彼女と上手くやってくれ」
その言葉を最後に、俺は逃げる様にして、俺は教室を飛び出した。
「ま、待って!」
「違うから…違うからぁ!」
という、桜の名演に耳を塞いで。
* * * * *
学校からも出た俺は、何処をどう歩いたかも分からないまま、気付けば近所の土手に来ていた。
人のいない自宅へは帰りたくなかったからだろう。
「ただのピエロだったんだよな…」
人通りのない、その場で寝っ転がりながら、吐き捨てる。
あの一ヶ月に恋人気分で浮かれていたのは俺だけで、
同棲愛者だとカミングアウト出来ずにいた桜にとってみれば、ただのカモフラージュ相手に過ぎなかったのだろう。
「何やってたんだろうな、俺は…」
涙も出てくれない情けなさの中、誰にも当たれない悔しさだけが滲む。
桜の好みに合うよう、自分を変えてみたり、服装や髪型を少しでも善くしようとしたりしていたのは、
相手からして見たら、ただのバカに写っていた事だろう。
「情けねぇな…」
自嘲の笑いだけが漏れた。
「あ、いたいた!」
自分の惨めさを噛み締めていた俺の耳に、聞き慣れた声が入って来た。
「大きなお世話だ」
「そんな言い方ないでしょう?ここ数日、元気ないからこっちだって心配してたんだから!」
突き放す為の俺の言い方に、若葉が勢い良く反撃してきた。
「仕方ないか、せっかく出来た恋人のあんなシーンを見たんじゃ…」
そこまで言ってから、自分の言い過ぎに気付いたのか、若葉は口を閉ざした。
俺が、桜とその彼女とのキスシーンを見たのは、若葉の頼みで偶然に体育館裏に行った時の話だ。
だから、若葉はその事を知っている。
「あんなの、私には理解出来ない世界だからなあ」
感極まった様な言葉が若葉の口から漏れた。
俺は何も答えられずにいる。
少しの沈黙が場を支配した。
「桜さんに…別れは言ったんでしょう?」
若葉にしては、珍しく優しい声がした。
俺はその問い掛けに、無言で頷く事だけで応える。
「じゃあ、もう忘れなって!」
「アンタからフれたんだしさ!」
俺を励まそうとしているかのか、
若葉の声のトーンは、無理に明るく、無理に高かった。
フった、と若葉は言う。
だが、俺の感覚にはフられた、と言う方が正しい。
いや、それ以前の問題だったのだろうが。
「そんなに落ち込まない落ち込まない!」
人の背中をバンバンと叩きながら若葉が言う。
「大樹なら、さ、ほら…、すぐそばとかに…、ね、良い…相手が…」
若葉が、モジモジと言葉に成らない言葉を呟き出した。
おそらくは似合わない慰めの言葉でも言っているのだろう。
そんな慰めなど、聞きたくなかった俺は、その場から立ち上がる。
「え、ど、どうしたのよ、急に…?」
慌てながらに言う若葉に、”帰るよ”とだけ告げて、その場から立ち去った。
あまり、若葉に甘えていたくはなかったから。
「大樹の隣に合うのは私だけなんだよ?」
立ち去った大樹の後ろ姿を見ながら、若葉が呟きを漏らす。
「私以外の女なんて…絶対に許さないから!」
そう言う若葉の口は、不自然な歪みをもって、笑みを形成していた。
投下終了です。
スレの趣旨に合った形で話を進めますので、お付き合い頂ければ有り難い。
GJ!続きも期待してます。
GJ
NTL描写がライトだとか男側に救いがあると、おれが喜ぶw
3に抜けがあったので訂正。
学校からも出た俺は、何処をどう歩いたかも分からないまま、気付けば近所の土手に来ていた。
人のいない自宅へは帰りたくなかったからだろう。
「ただのピエロだったんだよな…」
人通りのない、その場で寝っ転がりながら、吐き捨てる。
あの一ヶ月に恋人気分で浮かれていたのは俺だけで、
同棲愛者だとカミングアウト出来ずにいた桜にとってみれば、ただのカモフラージュ相手に過ぎなかったのだろう。
「何やってたんだろうな、俺は…」
涙も出てくれない情けなさの中、誰にも当たれない悔しさだけが滲む。
桜の好みに合うよう、自分を変えてみたり、服装や髪型を少しでも善くしようとしたりしていたのは、
相手からして見たら、ただのバカに写っていた事だろう。
「情けねぇな…」
自嘲の笑いだけが漏れた。
「あ、いたいた!」
自分の惨めさを噛み締めていた俺の耳に、聞き慣れた声が入って来た。
「やっぱり此処に来てたんだ」
声の主は、明るくそう言うと、ゆっくりと俺の隣に来て、その場に座り込んだ。
声の主は俺の幼馴染みで、良き喧嘩相手兼相談相手でもある女、白鳥若葉だ。
「んだよ…、今日はお前の相手をしている暇はないんだ…」
若葉から顔を反らし、自分の表情を悟られないようにしながら言う。
「なに?せっかく、人が心配して来てやったってのに」
皮肉めいた言い方で、若葉が返す。
「大きなお世話だ」
「そんな言い方ないでしょう?ここ数日、元気ないからこっちだって心配してたんだから!」
突き放す為の俺の言い方に、若葉が勢い良く反撃してきた。
「仕方ないか、せっかく出来た恋人のあんなシーンを見たんじゃ…」
そこまで言ってから、自分の言い過ぎに気付いたのか、若葉は口を閉ざした。
俺が、桜とその彼女とのキスシーンを見たのは、若葉の頼みで偶然に体育館裏に行った時の話だ。
だから、若葉はその事を知っている。
です。
GJ!
>>286 GJ!!
長編になるようならトリをつけたほうが良いと思う
こういうの好きだwwww
GJ
グッジョブ!
出だしからもろにツボに来てる〜(・∀・)イイ
待って! ちょっと待って!
第一回これで終わり!?
いろいろと楽しめそうなだけに続きが待ち遠しすぎる! 頑張ってくれ! 超期待!
>283
GJなのですよ。
落ち着いた感じがある文章が好きですね。
続きを期待しています。
>>286 GJ!
だが、トリはつけといた方がいいぜ
楽しみに続きを待ってる
せっかく訂正するなら「同棲愛者」も訂正しておかなきゃ
まぁ、愛してもない人とは同棲しないよな
あと「私は大樹が好きなのは本当なんだよ」は一考を求む
「やったぁ!」
私、日野桜は嬉しさの余り小躍りしてしまった。
死ぬ気で告白した大之木大樹くんから、オッケーがもらえたのだ。
今日からどちらか一方が相手をフるその時まで、二人はカップルとなるのだ。
私が大樹くんをフることなんて考えられない。
もし、二人に破局が訪れるとすれば、それは私が大樹くんにフられる時だ。
けれどもそんなことは起こりっこない。
大樹くんに好かれるためなら、私はなんだってするつもりでいる。
髪型や服装だって、大樹くんの好みに合わせて彼の気に入るように変わってみせる。
もしも大樹くんが望むなら、メイドだって猫耳だって辞さない構えだ。
私はそこまで大樹くんのことが好きなのである。
ハッキリ言って大樹くんは特別に格好いい男の子じゃない。
格好悪いというんじゃないけれど、クラスには「キモい」なんていう子もいるのは確かだ。
けど、私は知っているから。
外見では窺い知れない彼の優しさを。
雨の日に見つけた捨て猫に、こっそりミルクをあげている姿…
「ウチじゃ飼えないから…ゴメンな」なんて謝っている姿…
そんな大樹くんを見ているうちに、私は段々と彼のことを好きになってしまったのだった。
ところが大樹くんと付き合うには強力なライバルがいた。
白鳥若葉…大樹くんの幼馴染みだ。
幼馴染みだけあって二人は本当に仲が良く、お似合いのカップルに見えた。
私なんかが付け入る隙は無さそうだった。
しかし大樹くんのことを諦めきれない私は、まず若葉と仲良くなることにした。
少しでも二人のことについて知ろうと思ったのだ。
そして充分に親しくなった1月の終わりごろ、彼女にある問い掛けをしてみた。
「もうすぐバレンタインデーだね。若葉は誰かにチョコあげるの?やっぱ、大樹くん?」
すると若葉から思いもかけなかった返事が返ってきた。
「あげるのはあげるけど…あんなの義理チョコ。なんて言うか、まあ年中行事の一つだね」
若葉はケラケラと笑って答えた。
私も大声を上げて笑った。
これが笑わずにおれようか。
私が大樹くんに告白したのは、それから3日たった放課後だった。
大樹くんはその場で返事をくれなかった。
その辺りの慎重さが如何にも彼らしい。
そして彼が真剣に考え抜いた末に出した答えは「オッケー、こちらこそ」だった。
* * * * *
私たちが付き合い始めてから、そろそろ一ヶ月になろうとしていた。
デートも何回かしたし、手を握って下校するようにもなっていた。
呼び掛けにも「大樹」「桜」と互いにファーストネームを使っている。
しかしまだキスもしていない。
今どきの高校生としては珍しい部類に入るのかも知れない。
けど、私は大樹くんとは真剣なお付き合いをしようと考えていた。
二人の関係はゆっくり進めていこうと思っていたのだ。
大樹くんも同じ考えでいてくれているらしく、ガツガツしたところなど見せなかった。
それが私には本当に嬉しかった。
それでもさすがにそろそろ次のステップに移っても善い頃だろう。
私だっていつまでも中学生みたいな恋愛関係では寂しすぎる。
「そろそろキスくらいいいよね」
次の日曜日には彼と映画を見に行く約束をしている。
その帰りに公園の展望台に誘ってみよう。
あそこならいい雰囲気になれるし、自然な流れでキスできるに違いない。
どんな感じでキスするのか考えているだけで胸がドキドキと高鳴るのが分かる。
「やっぱり、私…その時になったらふるえちゃうのかな」
そんなことを考えている時、若葉が深刻そうな顔つきで教室に入ってきた。
若葉とは、大樹くんと付き合い始めてからも仲良くしている。
一時はギクシャクしたこともあったが、それは彼女の日常のバランスが崩れたせいだったのだろう。
新しい環境に慣れると、私たちの交際をまるで自分のことのように祝福してくれた。
本当に素晴らしい友達…まさに一生ものの親友である。
その若葉が深刻な顔で私にお願いをしてきたのだから、放っておくことはできなかった。
「あのね…他ならぬ桜だからお願いするんだけど…」
若葉はモゴモゴと口籠もった。
「なによ、水くさいわね。私たち親友じゃないの」
私は本心からそう言って若葉に先を促した。
「じゃあ…親友に甘えることにする」
そう前置きして若葉が語ったのはとんでもない話だった。
「えぇっ、キスの練習台になれって?」
私の出した大声を、桜は人差し指を自分の口元に添えて制する。
「私の後輩にあたる子なんだけど、その子が今度彼氏と初キッスのよね」
若葉はウンザリした様子で天を仰ぎ、申し訳なさそうに先を続ける。
「で…その子にとってファーストキスになるんだけど、彼氏の前で恥をかきたくないっていうの」
その彼氏というのが結構進んだ人らしく、キスの下手な女など一発で捨ててしまうらしい。
だから事前に練習して、少しでも上手なキスができるようになっておきたいというのである。
「私が相手になってやる約束してたんだけど…どうにも外せない用事ができちゃって」
若葉が両手を合わせて私を拝む。
そんなこと言われたって、私に同棲愛の趣味はない。
女い同士のキスなんて、考えるだけで寒気がする。
「幾ら何でもダメだよね。ごめん、忘れてちょうだい」
若葉が申し訳なさそうに頭を下げた。
親友のそんな姿を見ていると何だか申し訳ない気持ちになってくる。
それにキスの練習というのには激しく興味をそそられた。
私自身が次の日曜日には大樹くんと初キッスする予定なのだ。
「いいわ、若葉。親友の頼みだもの…私が代打で出てあげる」
そう言った途端、若葉の顔がパァッと輝いた。
「ほんと?恩に着るわ。放課後、体育館の裏で待ってるように言ってるから」
若葉は嬉しそうに飛び跳ねながら私の両手を握って上下にゆさ振った。
そんな姿を見ていると、私までが嬉しくなってきた。
* * * * *
「あっ、桜せんぱぁい」
指定された時間に体育館裏へ行ってみると1年生の女子生徒が待っていた。
小さい体でピョンピョン跳びはねながら、私に向かって手を振っている。
なかなかに可愛らしい子である。
「今日は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございます」
彼女は屈託のない笑顔になり、ペコリと頭を下げる。
つい釣られて私も頭を下げてしまう。
「じゃあ…さっそく先輩の唇、頂いちゃっていいですかぁ?」
なんか語弊のある言い方ではあるが、早く済ませないと大樹くんの下校時間に間に合わない。
それにこんな所を誰かに見られでもすれば一大事である。
人気のない体育館裏だからといって、誰も来ないとは限らないのだ。
しかし、私は何をどうやっていいものか分からず、後輩の子と向き合ったまま突っ立っていた。
「ところで先輩…先輩はキスしたことあるんですかぁ?」
見るとその子は、私をバカにするようにクスクス笑っていた。
私はムッとしながらもそれに耐え、後輩の肩を抱いてグッと引き寄せてやった。
後輩は嫌がるどころか、尖らせた唇を私に向けて突き出してきた。
「ふ…振りだけだから…ホントにはしないからね」
私はそう忠告すると、同じく唇をぎこちなく尖らせる。
そして彼女の唇スレスレにそれを近づけた。
そのまましばらくジッとしている。
その時であった。
「こんなんじゃよく分かんないなぁ…先輩、ゴメンね」
後輩はそう言うと、私の唇に自分の唇を重ね合わせてきたのだ。
声を上げる暇もなかった。
逃げようとしても、首に巻き付いている両腕がそれを許さない。
ものすごい嫌悪感が私の全身を押し包んだ。
そのうち後輩は強引に舌先を私の口の中にねじ込んできた。
舌と舌がネットリと絡み合う。
「む…むむぅ…」
こんなキスが本当に未経験者のものなのであろうか。
心では嫌悪しているのにもかかわらず、体はとろけそうになっている。
膝がガクガクして立っていられない。
その時、私は背後に人の気配を感じたような気がした。
しかし、振り返って確かめるような余裕などとてもなかった。
投下終了です
怖ぇぇぇっ、若葉&後輩ちゃんのタッグ
でもGJ!!
やはり桜は無実だったか
にしても若葉が黒杉www
>>299 GJ!
若葉こええw
個人的には桜に頑張って欲しい!
でも幼馴染みの男を横取りするとこうなるのは必然か
桜の逆襲はあるのかな?
書き慣れてきたのか初回より格段に表現が豊かで文章も上手くなってるね
第1回はちょっと味気なくぎこちないような気がしたけど、男視点だったからかな
もともと女語り(?)の方が向いてるんじゃないかw
ともかくGJ!!
GJです!
続きを楽しみにしてます。
下手な言葉で逃げたりせずに、完結させて下さいね。
>>305 逃げた書き手さんなんか一人もいないだろ
みんな次回の構想を練っているだけだと信じてる
まさかだけど・・・おまい、ひょっとしてウナギ?
スルー耐性が無さ過ぎなんだよ。
いい加減学習しろ。
もうウナギ関連の話はいちいち出さないでくれ。
同志よ悪かった
今日はもう落ちるよ
なんというか俺は昔の修羅場スレに戻って欲しい
お久しぶりです
少し遅くなりましたが、バレンタインSS投下します
>299
ぐっじょぶ。
レズシーンをさせて嵌めたのか。恐ろしいのう。
続きを激しく期待!
信吾は手元にある二つの小袋を見て、溜息を吐いた。
一つは同級生の少女に貰ったもので、もう一つは先輩に貰ったものだ。詳しく言うなら
同級生に貰った小袋は木綿製の手作り品で、その中に安い小粒のチョコが幾つか個入って
いるもの。先輩のものは逆に手作りではないが随所に刺繍のされた豪華なもので、やはり
小粒のチョコが幾つか入っていた。金が掛っているのは分かるし、それが愛情の度合いを
示すものだと分かっている。手作りのものは個人的な事情もあるのだろうが、前提として
愛情が込められているものだと思う。
だからこそ、悩む。
悩み、悩んで、悩み抜いて、出た結論は、どうして自分なのだろうかという疑問だ。
自分は特に個性が強い訳でもない、どこにでも居るような凡人だ。華がある訳でもない、
人と違う部分と言ったら母親譲りの高い身長だけだ。趣味であるバンドを続けさせて貰う
為の条件として一応成績は上位に食い込ませているが、それでも一応だ。自分なんかより
頭が良くて成績も良く、外見だって良い奴など掃いて捨てる程に存在する。それなのに、
何故、自分なのだろうと考える。特にチョコをくれた人物の片方、先輩ならば、美人だし
成績も学年のトップをキープしている。渡す相手など選り取り見取りだろう。自分などは
単に軽音部のメンバーの一人でしかないし、たまに色っぽい冗談でからかわれたりはする
ものの、常識で考えればチョコを渡すメンバーの中にすらカウントされない筈だ。
吐息。
続いて考えるのは、同級生のことだ。
「道丘の奴、何を考えているんだろうな?」
こちらは、ある意味では先輩以上に分からない。
「どう思うよ?」
傍らに置いたドラムのマイスティックに声を掛けるが返答は当然無いし、余計に虚しく
なるだけだ。わざわざ無機物にまで問うた自分のことを考え、そのことに自己嫌悪の気が
強くなる。馬鹿馬鹿しいと天井を見れば無機質な光の蛍光灯が目に毒で、変え頃になって
きたコンタクトに染みてきたので慌てて眼を逸らした。
その先にあったものは広くない部室の唯一の出入り口であるスライド式のドアで、耳を
澄ましてみれば足音は聞こえてこない。まだ時間制限までは、幾らか余裕があるらしい。
先輩・重恩も、同級生・ヒトツも、掃除当番の役目から解放されていないのか。それとも
何か用事でもあるのだろうか。そんなことを逃避気味に考え、しかし慌てて首を振る。
決めなくてはならない、どちらを選ぶのかを。
たった三人しか在籍していない軽音部で、しかも男は自分一人。片方を選べば残された
方は気不味くなるだろうが、どちらも選ばないままグダグダになるよりは、すっぱりと男
らしく決めた方が相手も悔いが残らないだろうし、全体の雰囲気も崩れにくいだろう。
「しかし、困った」
悩む一番の原因は、同級生の少女だ。
今朝、ヒトツからチョコを受け取ったとき、二つの言葉を聞かされた。
学園の中では知る者は少ないが、ヒトツは同じ中学を卒業した者の中では、貧乏として
知れ渡っている。過去に彼女の家遊びに行った際、冷蔵庫から水の入った瓶を出されて、
「これが我が家のジュース」と言われた。ラベルを見れば原液を薄めるタイプのものだ。
これは後に彼女なりの冗談だということが分かったが、そんな冗談を言える位にヒトツは
貧乏だ。だからチョコを渡してきたときに、無理して義理チョコなど渡さなくても良いと
信吾は言ったが、返ってきた言葉は、
「義理チョコなんて買う余裕ないわ」
というものだった。脱色も染めもせずに、それどころか普段は無造作に切り揃えてある
だけの髪も、いつもより心なしかお洒落にしていたような気がする。常に浮かぶ暗い表情
も青白い顔も、幾らか健康的なように感じた。
それだけならば話は何も無いままで終わり、後は信吾とヒトツが付き合うなり何なりで
考えるだけになるのだが、その次に言われた言葉は想像を超えたものだった。信吾が手に
持っていた、重恩から渡された小袋を見るとヒトツは目を細め、
「重恩先輩も本気だけど、出来れば私の方を選んでほしい」
そう、珍しく感情が分かる声で言ったのだ。
今まで意識していなかったからこそ、信吾は頭を抱えることになった。重恩が普段から
セクハラ紛いの言葉でからかってきたり、男女にしては度を少し超えているスキンシップ
を仕掛けてくることがあったが、それが本気の裏返しだと理解できた。もっと酷いのは、
ヒトツの方だ。今までに何度か体の関係を持ったことがあるが、それがヒトツ自身が口に
するような日頃のカンパの礼だというものと、口には出していないものの、こちらに好意
を向けて抱かれていたのでは話が変わってくる。今までは悪いことだとは思いながらも、
十代の性欲に逆らえずに享受していたが、事実を知った今では、これからどう対処すれば
良いのか分からなくなっている。
無茶だ、と、泣き言のような言葉が浮かんできた。
選べない、どちらに転んでも、確かに雰囲気は崩れないだろうが、ヒトツにとってより
悲惨な状況になるのかを考えると、結論が出せない状態になる。例えばヒトツを選んだり
した場合でも、今まで通りに接することが出来るのか分からない。それに最悪、その怨恨
で苛められるかもしれないと思う。重恩は苛めをするタイプではないと思うのだが、事実、
ヒトツは中学時代に同級生の苛めにあっている。それを繰り返したくはない。しかし先輩
を選んだ場合には、ヒトツの行為を切り捨てることになる。それが原因でヒトツとの関係
が失われてしまうのは嫌だと思う。
答えを出せないまま、信吾は首を捻った。
♢ ♢ ♢
掃除が予想以上に手間取り、気付けば予定の時間より十分も遅れてしまった。そのこと
に内心で毒を吐きながら重恩は階段を飛び降り、ステップ一つで慣性を消しながら部室へ
歩を進めてゆく。一歩一歩が大股で、体を前に飛ばす度に普段のミニよりも更に短くした
スカートの裾が翻るが、気にするものではない。今日は勝負の日だ。いつ、どんなことを
信吾にされても良いように、下着は自分の持っているものの中でも一番良いものを選んで
きたのだし、恐れることなどありはしないからだ。
鏡に映る自分の姿を横目で確認し、少し曲がったタイを直す。
完璧だ、と重恩は笑みを浮かべ、更に加速。
考えるのは、これからのことだ。自分が持てる金額の全てを費やして買ったチョコは、
既に今朝、信吾の下駄箱に投入済みだ。後は彼が、袋の底に入れておいた恋文に気付いて
読んでくれていれば良い。もし読んでいなくても、自分から告白するだけの話だ。本当は
彼の方から告白してくれるのが理想だが、贅沢は言っていられない。何しろ、信吾の近く
には厄介な鼠が居る。今までは完全にノーマークだった。三人しか在籍していない部の中
での付き合いは自分かヒトツに限定されるが、地味で暗く貧乏な彼女など、数に入らない
と思っていた。同じ中学だということは話に聞いていたが、精々そのくらいだと。
そう安心しきっていた、一週間前までは。
テスト期間の三日目、今まで通りにアピールを続けながらも勉強を教えるという計画を
実行しようと彼の教室に訪れたが、そこに信吾の姿はなかった。クラスメイトに尋ねた所、
ヒトツが迎えに来て、一緒に帰ったと聞かされた。あの二人が付き合っているらしいとも
聞かされた。部室の中で見る限りでは付き合っているという様子はなかったし、そんな話
を信じたくないという気持ちが走り、気付けば色々と話を聞いていた。そうしたら周囲も
そのような認識だったらしく、驚く程に証言のようなものが出てきた。一緒に昼食を食べ
ているのを見た、一緒に登下校しているのを見た。挙句の果てには、ヒトツが頻繁に信吾
の家に出入りしているという証言まで出てきたのだ。飽くまでも噂だとは思うが、二人は
既に肉体関係もあるという話まである。
衝撃を受けたが、諦めたくないという気持ちがある。聞いておいて悪いとは思ったが、
話は飽くまで他人の証言だ。信憑性に欠けるものがあるし、普段の二人を見ていても交際
しているようには思えない。だが、だからこそ、と言うべきかもしれないが、その意思は
重恩に今回の計画を実行させた。今までのスローペースなものでは遅く、信吾に届かない。
半ば強硬策のような姿勢でチョコを買わせ、手紙を書かせ、
「負けない」
部室の前で足を止めさせた。
居る。
憎き恋敵が部室のドアの前に立ち、挙動不審に部室の中を覗き込んでいた。
「何しているの?」
尋ねると、ヒトツが振り向く。こちらに向けた表情は相変わらず暗いもので、表情にも
力と言うか生命力のようなものがない。瞳には殆ど光が見えないし、背中の半ば辺りまで
無造作に伸ばされた黒髪や細過ぎと言える身体付きと合わさって死人のようにすら見える。
こんな娘が信吾と付き合っている筈がない、そう心中で呟くと目を逸らされた。ヒトツの
視線は部室の中、恐らくは中に居る信吾に向けられている。隠れていないで、さっさと中
に入れば良いのに、と思う。普段からベタベタしているなら構うものではないでしょう、
と言いそうになり、言わない代わりにこぶしを強く握った。
ねぇ、と声を掛ける。
「ヒトツって、信吾と付き合っているの?」
「付き合ってはいません」
なるべく感情を抑えて言った言葉に返ってきたのは、簡潔な否定の言葉だ。
しかし、「は」という一文字に疑問を覚えた。思い出すのは肉体関係があるという噂だ。
だがすぐに否定の意見を思い浮かべ、付き合っていないという事実の方に意識を向ける。
そうだ、こんな娘よりも自分の方が相応しいに決まっている。そう自分に言い聞かせて、
湧き上がってくるものを押し殺した。自分も地味なタイプには違いないが、ヒトツよりも
外見が上だという自覚はあるし、身なりにも気を遣っている。成績の方も頑張ってトップ
をキープしているし、どこに出ても恥ずかしくない、自慢の彼女で居られるように努力を
続けている。少なくとも、ヒトツよりは。
ヒトツは、言葉を続けた。
「付き合ってはいませんが、そうなりたいと思います。先輩、彼は渡しません」
「渡しません、って。信吾はモノじゃないでしょ?」
「彼は、私のモノです。人が持っているものを殆んど持てない私の持てる、たった一つの、
そして何よりも大切なモノ。だから渡せません」
彼と寝たことありますか、という脈絡のないヒトツの言葉に、重恩は耳を疑った。
「私は何回も寝ました、抱かれました。キスも沢山してもらいました」
聞きたくないと思うが、しかし握った拳が開かず、声が耳に流れ込んでくる。
いやらしい、という言葉が、自然と口から漏れた。セックスをしている、という事実が
そうではなく、その方法がだ。不幸を撒き餌にして、身体を餌に、信吾を手に入れた方法。
許せない、と言葉が続く。きっと自分の方が信吾のことを愛している、それなのに信吾は
この女に囚われている。方法自体も許せないが、何よりも、その事実が許せない。
意識と体の動きは同時だ。
二度目の、許せない、という言葉と同時にヒトツの肩を掴み、右手を振り抜いていた。
乾いた音が響き、掌に痺れにも似た痛みが来る。
「殴りたいのなら、殴っても構いません。ですが何度殴られても、彼は渡しませんよ」
は、と吐息が漏れ、手が止まった。
「それを決めるのは、アンタじゃない」
♢ ♢ ♢
渡さない、絶対に渡したくない。そう呟きながらヒトツは薄い胸に掌を当てた。
痛みが走る、頬ではなく胸の奥の方に。
きっと彼は先輩を選ぶ、そのような幻聴さえも聞こえてきそうな程に思考が乱れ、息が
荒くなっていく。先輩は美人だ、と聞こえる声に、彼は顔で選ばないと答える。成績優秀、
という声に、彼はそんな部分にこだわらないと答える。金持ちだ、という声に、本人の金
じゃないと答える。性格が良い、という声に、人の本心は分からないと答える。
でも、先輩と話をしているときは楽しそうだ。
その言葉に、答えることが出来なかった。
誰が今の問いを発しているのか、それに何故、問いに答えることが出来ないのか。
その意味を理解しているからこそ、沈黙が答えになる。嫉妬の裏返しだ、ということは、
ヒトツ自身が一番理解しているものだ。信吾が重恩と会話をしていると、腹の底から粘り
の強い、黒いものが湧き上がってくる。最初は小さな靄だったものは少しして液体になり、
確かな重さをもって体内に溜まっていく。その水気が抜けると残ったカスが腹の内側へと
こびり付き、二人の会話を見ているときには干乾びたカスが内壁を執拗に指してくる。
今だってそうだ。信吾が悩んでいるのは自分と重恩を天秤に掛けているからだし、その
後の最悪な展開を想像して湧き上がってきた痛みに、ヒトツは長い吐息をした。
大丈夫、と自分に言い聞かせる。きっと彼は、自分を選んでくれるのだ、と。その為に
出来ることは何でもやったし、これからも続けていく。どんなに惨めな思いをしようとも、
それは変わらない筈だ。
自分で思い浮かべた「惨め」という言葉に、自嘲の笑みが浮かんだ。
普通にしていたら誰にも敵わないのは分かっているから、だから自分でも引いてしまう
ような方法を取ったのだ、と。貧乏で、不幸で、情けなくて、そんな自分を照らす太陽の
ような信吾の優しさを、自分だけのものにしたくなった。当の信吾自身は普通にしている
つもりなので気付いてないだろうが、誰にでも優しく接する性格は、ヒトツには驚く程に
眩しいものだった。特に不幸が特徴のヒトツには優しく接し、励まし、仲良くなり、結果、ヒトツは信吾に惚れ込んでいた。初めて知った密の味は濃いもので、薄いものは要らなくなった。そして接種を続ければ毒か麻薬のように入れ込み、そして他人に出回るのすらも
惜しくなってくる。
だから、惨めになってでも、
「渡さない」
境遇を使い、身の上を使い、そして抱かれるようになり、離れられなくなる。
依存。
漢字二文字、平仮名にしても三文字で終わる言葉は、的確にヒトツの心情を表わし、
「彼は」
踏み出す一歩は、独占欲に塗れた心情の音を発した。
他には何も要らない、信吾が居れば、それで構わない。
重荷として扱われ捨てられないように本人の前で感情を発露することは無いが、重恩と
二人きりの今は話が別だ。奪わないで、という懇願の言葉ではなく、奪うな、という威圧
の言葉が薄い唇から漏れてくる。
恋人でもないくせに、抱かれてもいないくせに、
「ベタベタと引っ付いて」
鬱陶しい、彼は私のものだ。
そう言って、また一歩。
今朝は彼に「負けない」と言ってしまったが、大体、何故彼は悩まなければならないの
だろうか。勝負にならないと、そう決まっているのに。
何故か妙にクリアになってきた頭で思考する。
溶けそうだ、とも思う。
今まで我慢して溜め込んできたものが、言葉として吐き出されていくのが、感覚として
分かる。我慢なんてしなくて良い、しても損をするだけだ、と遺伝子が告げる。胸は高く
鼓動を鳴らし、祝福のラッパとして脳に響いてくる。何故、自分は今までこんな単純な事
に気付くことが出来なかったのだろうか、そう考えて、出る結論は一つだ。
自分の思考に遠慮をしていたからだ。
でも、ケジメが今日で付くのだから、そんなことは関係ない。
彼は自分を抱いてくれた、つまり選んでくれた。好きでもない相手を抱くことなんて、
きっと彼はしない。優しい彼が、そんなことをする筈がない。だったら彼が現在、悩んで
苦しんでいる原因は、目の前で怯えた表情をしている女のせいだ。下らない色仕掛けなど
して彼を困らせ、妙な方向に話を進ませようとしている。無駄にでかい胸や尻で誘惑して
自分から引き剥がそうなんて、どれだけひどい女なのだろうか。
でも、それも終わりだ。
一歩。
ひ、という単音が重恩の唇から漏れた。
数歩という分だけ詰まった距離を離すように重恩は後退し、背中がドアに当たって軽い
音をたてた。それは、これ以上逃げることが出来ないということを示す音だ。背後に壁が
ある以上は、進むという選択肢以外は存在しない。
鈍音。
重恩の頭部を挟むようにして、背後のドアに手を突いた。後はこれを僅かに寄せ、力を
込めれば、細い喉など簡単に詰まるか折れるかするだろう。超が付く程の至近距離。鼻先が擦れ、相手の瞳孔の奥さえも視認出来るような距離で、ヒトツは唇の端を釣り上げた。
「死んでしまえ」
腕に力が込められる。
♢ ♢ ♢
前に居るのは誰だろう、彼女は、こんな表情を浮かべない。
こんな笑顔を浮かべる筈が無いし、こんなに怖い表情は人間に作れない。
一年を共に過ごした後輩の満面の笑みを見ながら、重恩はそう思った。
しかし、直後に妙な浮遊感が重恩を襲った。
♢ ♢ ♢
簡単な話だった、そう信吾は結論した。
悩むことなど何もなかったのだと、そう答えは告げている。悩んでいた理由も、結局は
ヒトツのことを思ってのことだった。それはつまり、いつの間にかヒトツのことを好きに
なっていたということだ。自分のことを好きになってくれた、表情や感情の起伏が少ない、
しかしそれを自分に向けてくれる同級生の少女の横顔を思い出し、それが自分の答えだと
いうことを確認する。
安物のチョコでも、たぶん予算をケチって作った小袋でも構わない。
幸せの一欠片を食べようと思った直後、鈍い音がして、信吾は思わずそちらを向いて、
「……何、してんだ?」
自分の正気を疑った。
重恩が居るのも、ヒトツが居るのも構わない。寧ろ、テストが終わって今日から部活が
再開だし、現実逃避に先程一瞬確認した時計の盤面を思い出せばそろそろ良い時間だった
ので、二人ともいるのが当然だ。
しかし何故この同級生は、物理的な意味で今まで見たことが無いくらいの満面の笑みを
浮かべながら、先輩の首を絞めているのだろうか。しかも四つ這いに覆い被さった体勢で。
二人の下に敷かれたものはドアだったもの、先程の音の原因はこれらしい。備品を壊すと
貧乏が加速するぞ、と妙な考えが頭の中に浮かんでくる。幸い蝶番が外れただけらしいが、
それを理解するのにも時間がかかった。
そして状況を直視し、理解し、飲み込み、脱力した腕から二つの小袋が落下した。
口が開いて中身が飛散する。
床に当たったときに乾いた音がした安物のチョコや、長く手に持っていたせいで溶けて
しまった重恩のチョコ。もったいない、と信吾の心の隅で声がして、
「あ」
ココアパウダーが付いて僅かに汚れてしまってはいるが、それでも小奇麗に見える一枚
の白い、小さな紙切れが、視界の隅に入ってきた。
ここで終わりです
続きません
ちょ、続かないのかよ!いけず!
ともあれGJ
>>320 GJ!
だが主人公…よ付き合ってもない相手とよくそんなことできたな…
えっと、これがベテランとやらの実力でいいのかな
読ませてもらって最初に思ったことは、これは何者の視点で書かれた文章なのかってことだね
神様視点で書かれているはずなのに、ところどころが明らかに一人称仕立ての文章になっていて、そのため非常に読みにくい
それに脳内設定優先の作りになっているため、何度か数行を遡らねばならなくスラスラと読み進められなかったよ
いわゆる読者が置いてけぼりにされている感じだ
>──その中に安い小粒のチョコが幾つか個入っているもの。
個入って? 迷って推敲していることは伝わってくるが、決定稿ももう一度読み返そう
>金が掛っているのは分かるし、それが愛情の度合いを示すものだと分かっている。
誰の誰に対する愛情の度合いであるかがちゃんと記されていないから、
まるで信吾(作者)が金=愛みたいな金満主義的な価値観を持っているようにも思える。
>自分は特に個性が強い訳でもない、どこにでも居るような凡人だ。華がある訳でもない、>人と違う部分と言ったら母親譲りの高い身長だけだ。
であるのにも関わらず、女性二人からは遂になぜ信吾が好きなのか語られなかった
この辺りの適当さが、非常に薄っぺらい印象を漂わせている原因になっている
>特にチョコをくれた人物の片方、先輩ならば、美人だし成績も学年のトップをキープしている。
>渡す相手など選り取り見取りだろう。自分などは単に軽音部のメンバーの一人でしかないし、
>たまに色っぽい冗談でからかわれたりはするものの、常識で考えればチョコを渡すメンバーの中にすらカウントされない筈だ。
この辺りでまず置いてけぼりにされた
表現力が不足しているため、先輩が自分と同じバンドのメンバーであることもよく分からなかった
それと色っぽい冗談でからかってくるのも、いったい誰なのって……
それに後々のため、ここらで先輩の名前くらい出しておくべきだろう
>変え頃になってきたコンタクトに染みてきたので慌てて眼を逸らした。
こういう、一文中に「きた〜きた〜」と連続するのは如何にもって感じだから、他の言葉に置き換えた方がいいな
>その先にあったものは広くない部室の唯一の出入り口であるスライド式のドアで、耳を
澄ましてみれば足音は聞こえてこない。
読点の前後で意味が繋がっていないから、無理にくっつけず二文に分けよう
なぜ信吾が耳を澄ますのか、そしてなぜ足音を気にしているのかを理解できているのは書き手だけだよ
>たった三人しか在籍していない軽音部で、しかも男は自分一人。
>片方を選べば残された方は気不味くなるだろうが、どちらも選ばないまま──
読者にとっては、ここでようやくチョコをくれたのが同じバンドのメンバーだと分かる
>学園の中では知る者は少ないが、ヒトツは同じ中学を卒業した者の中では、貧乏として
>知れ渡っている。過去に彼女の家遊びに行った際、冷蔵庫から水の入った瓶を出されて
>「これが我が家のジュース」と言われた。ラベルを見れば原液を薄めるタイプのものだ。
という冗談が出るくらいに貧困な家庭の娘が、金のかかるバンドなんかしてる暇があったらバイトしろって思うよ
面白くはあるが、非常にリアリティに欠ける。
>それだけならば話は何も無いままで終わり、
話はじゃなくて問題はだと思うが
>重恩から渡された小袋を見るとヒトツは目を細め、
下駄箱を介してゲットしたんだから、この場合「渡された」は不適当
>重恩が普段からセクハラ紛いの言葉でからかってきたり、男女にしては度を少し超えて
>いるスキンシップを仕掛けてくることがあったが、それが本気の裏返しだと理解できた。
チョコを貰ってようやく理解できたことなのだから、「本気の裏返しだったのだと──」の方がいいのでは?
>それがヒトツ自身が口にするような日頃のカンパの礼だというものと、
>口には出していないものの、こちらに好意を向けて抱かれていたのでは話が変わってくる。
「こちらに好意を向けて抱かれていた“と”のでは」でなくては比較として成立しない
正直いって、最初は何を書こうとしているのか、一読しただけでは意味が分からなかった
>どちらに転んでも、確かに雰囲気は崩れないだろうが
ならいいじゃん
>ヒトツにとってより悲惨な状況になるのかを考えると、結論が出せない状態になる。
?
>例えばヒトツを選んだりした場合でも、今まで通りに接することが出来るのか分からない。
誰と?
>しかし先輩 を選んだ場合には、ヒトツの行為を切り捨てることになる。
行為ってセックスのことか? それとも「好意」の誤変換か?
>それが原因でヒトツとの関係が失われてしまうのは嫌だと思う。
あっ、やっぱりセックスだった。申し訳ない
なんか面倒になってきたからこの辺で止めるよ
致命的なのは、自分が理解できていることは、読者にとっても既知の事実だと思い込んでいること
初めてこの文を読む人には予備知識など何もないんだから、もう少し丁寧に表現してあげよう
特に前半では隠しておかねばならないような伏線はなかったように思うけど
そうじゃなかったら、説明的になりすぎないほどには、読者にとって分かりやすい表現を心掛けよう
NG推奨 ID:k9LLeHVX
評論オナニーいい加減に飽きた
まともな文章が書けてない評論に意味があるんですか?
>>328 横から失礼な。君は誰かね?
SSを書きもしない君に対して言葉を掛けてあげたつもりは無いが
感想を付けてもらいたかったら何か書いてきたまえ
ワナビの出来損ないのような評論に意味はないと思うんだが
どうせなら最後まで批評してみろよ。根性なしが
好きにやらせておけばいいじゃん。何で相手するの?
きめえんだよ
>>329 お前は何かSSとか書いているのか?
俺がちゃんと批評してやるからちょっと投稿してみたらどうだ?
ロボ氏GJ!
久し振りに読めて嬉しかったです!
前半で色々足りないのは、読む過程で色々明らかにする為の独特の書き方だと思う
最後まで読んで意味が分かるみたいな
そもそも短編だから余計な設定は普通省くし、ロボ氏の短編は元々クセが強いし
最後が投げっぱなしなのは気になるけど、それもクセなんだろうな、今までの倶楽部シリーズ見ると
……花束の続きは?
>>328 荒らしに構っちゃいけない理由は
構うと荒らしは「自分はここのスレの一員なんだ!認められているんだ!」と勘違いするから
自分がスレの名物みたいなものだと思い込んでいるんだよ
だから住人に「死ね」って言われても懲りずに来るんだ
だから無視に徹するのが一番
ウザかろうが、仲間意識もたれるよりはマシ
ID:k9LLeHVXはただのお子様だな
ああやって、文章を批判や批評して何かをやっているつもりになっているらしいが
実際はただの人の迷惑になっていることを自覚してない天性のKY
何で生きているのお前?
誰からも必要とされてないじゃん
>>335 すごいなその思考。マジで頭おかしいんだなアイツ。
それにしても、ロボ氏の作品は本当に久しぶりだな
こういう時にまとめサイトがあると本当にありがたいわ
何度でも過去作品とか読めるもんな
>>320 ロボ氏 GJです。
新作とかマジで期待してますからね
できるだけ泥棒猫の監禁から逃れて、SS書きに励んでくださいwwwwwwww
本当、お久しぶり・・・
思えば「とらとらシスター」を読んだのが、スレ住人になるきっかけだったなぁ
ロボ氏の作品では「ジグザグラバー」が一番好き!
久々にロボ氏キタァー(゜∀゜)ーー!!!!
スレとか荒れているが、どうでもいい。
ロボ氏の作品さえ読めたらそれでいいんだよ。
これで嫉妬スレがいい雰囲気になれば嬉しいよ
>>339 俺も中一の時に似たような事やってたから分かるんだよ
AA板の皆さん、あの時はごめんなさい
>>341 とらとらシスターか、懐かしすぎるだろwwww
しかし見事に単発ばっかりだな
それに、この曜日のこの時間にしては不自然なまでに人が多い
わかった、ロボ氏を讃えているのは全部ウナギなんだ
ロボ氏のバレンタインデーネタSSか
季節は過ぎているというのに、何だこのGJを連発しなきゃいけないのは
やはり、初期の頃から読み続けていると違うな
黄金時代を知らない新規は厨房が多くて困るな
おい、ウナギ
言われた途端にID固定するのはあまりにも芸がなさ過ぎるぞw
>>348 RIG2氏復活のときも「なんか知らんが、ちょっと前まで書いてた人・・・なのかな?」ぐらいの認識しかない人もいたっぽいしね
まとめサイト内の過去の作品を全部読む事は難しいし大変だから、仕方ないかもしれないけど・・・
でも、さぁ・・・なんていうのかな・・・
それとさ、荒らしに固定の名前つけるのも俺はなんか嫌だ
荒らしは荒らしなんだから名前なんてつける事ないよ
そうやって「スレ住人の一員」だって本人は勘違いしちゃうしさ
黄金時代ってのは君が迷える書き手を導いてこれから作るのでは?
つまらんことやってないでお前も短編でもいいから一本書いてみろよ
>>352 その・・・いま書いてるのが短編じゃないんだ
けど、序盤のところで詰んでしまって、
それでも話自体は長めのを予定してるから困ってるんだ
気を紛らわそうと、短めのをいくつか書いたけど、
それは掌の小説ならぬ、指先の小説といってもいいくらい短いものにしかならなかった
>>353 いや・・・申し訳ないが、俺が語りかけたのは
>>348のウナギな訳でして
いきなり俺に向かってそんな投下予告されてもなんて言っていいのか・・・その
それともID:juNBZ6Waがウナギイヌで、いよいよSSを書く気になったのかな
もしそうだとすれば、あれだけの評論をするんだから、余程の作品が投下されると信じていいんですか?
それはそれで期待しているよ
ID:juNBZ6Waの思考はマジですごいなw
>>339は
>>337のレスに乗っかってID:juNBZ6Waの思考を揶揄して笑っているのに
本人は褒められたのと勘違いしてるしwww
自意識過剰にもほどがある
あまつさえ、自分が中一のころ荒らしだったなんて余計なカミングアウトまでしてwwwww
今は何ですか? 中二か中三ですか?
そんな読解力しかないウナギイヌが書いた長編作品が早く読みたいですぅ
>>356 俺も何か言い過ぎだったようだな、すまん
もう寝るから安心してくれ
久しぶりにロボ氏の投下を見て興奮したんだ
長編作品ね・・・
わかった、少しだけ進めてみるよ
ウナギイヌ、約束したんだから逃げるなよ
近日中に絶対投下しろよ
>>320て本当にロボ氏か??
俺にはどうもロボではなくて□ボと表示してあるように見えるんだが。
勘違いだったらすまない このレス見て気分悪くなったらすまない
トリは同じっぽ
でも俺もロじゃなくて口に見えるんだが……
ロボ、□ボ、口ボ
本当だ、こいつはロボならぬクチボだぞ
道理でロボ氏にしたらド下手糞なSSだと思ったら、また一万年のなりすましかよ
こいつ、たくさんGJ貰って裏でこっそり笑ってやがったのか
よかった俺はGJ付けねぇーで
なりすましだってロボさん本人が名乗り出たら
私はロボではありません、クチボですって逃げ道を用意してやがったか
しかし
>>359もよくそんな細かいこと気付いたな
次から次によくもまあ嫌がらせを考えつくものだ
けど安心してくれ、GJの大半はウナギに当て付けるため俺が一人で付けたものだからw
一万年もそこまでは頭が回らなかったろうけどww
しかしよく考えれば一番惨めなのは、ロボ氏の作品と思って真面目に批評したウナギだな
一万年が適当に書いたトラップSSだもの、そりゃ穴だらけなのも当たり前だわ
お前はやっぱり評論家気取っているよりピエロを演じている方が似合っているよ
あえて言おう。
□ボは「しかくぼ」であると!
※ツンデ○スレで公言していた。
寝起きに見たらなんだこの流れは…
ロ口 うん、確かにロボじゃなくて口ボだな。こりゃ一本とられた
まあ真偽は本物がいずれ語ってくれるだろうさ
しかしこのままだと連載中の作者様が投下してもまた「本物?」ってなっちゃう流れだな
投下しにくい流れでもあるしスレは荒れるしちょいとけしからんね
それにしてもなりすまし君は無駄にレベル高いし凝ってるなぁ
こんなことしなくてもいいレベルなのに。これが才能の無駄使いってやつか……
真面目にエロゲーシナリオライターの道に走ったほうがいいんじゃないのか?
ウナギが釣られてる…
エロゲーシナリオライターで思い出したわけだが、ライターはすぐに逃走するから
捕まえたら監禁したらいいと思う
なあに業界には缶詰という便利な言葉があるからな
犯罪にはならんよ
取り敢えず、□ボ ◆JypZpjo0igは如何にトリップ付きでも今後はスルー対象な
怪しいものは追放しとかないとみんなが疑心暗鬼にとらわれてスレが荒れるから
次は平気な顔してロボ ◆JypZpjo0igで投下してくるかもしれんぞ
>>371 トリップ同じだったら、別にスルーする必要はないんじゃないのかと
まさか、以前のロボ氏とトリップが違うなら話は別だけど
鳥ググッたら藁田www
もうトリが解明されてるんじゃね
本物の作品に比べたら数段レベルも低いみたいだし
いまいち胡散臭いような気がする
もうロボ話はこの辺で止めないか
終わったことだし、ぶり返すとスレが荒れるだけ
陰で笑っている人を楽しませてやる義理もないから
ここはもう嫉妬スレアンチしかいないんだから
さっさと避難所に移った方がいいだろうに
義理チョコも貰えなかった連中の嫉妬はちょっとわかるが
その成れの果てが・・・・・嫉妬マスクになるのは嫌だ
毎度疑われている一万年です。スレ汚しですがご堪忍を。
私は二次創作したことも他人の作品乗っ取る気はありません。
前に『一億年』とかいう訳分かんない事されて凄く嫌な気分になりましたし。
何度も言いますが私は一万年しか書いていませんから。
連レスすみません。
やってない宣言するとかえって疑われますか?
>>378 前からだけどこのスレにはあたかも住人の振りをして個人に粘着し荒らす人が居るから気にしないのが一番
スレ住民もそういう粘着がいるって事は分かってるから一々そういうのに反応しないほうがいいぞ
>>377 っていうか、作者なら作品投下以外は黙っておくべきだ
暗黙のルールを守らずにスレが荒れる原因の作った人間の言う事を誰が信じるというんだ?
反論したかったら、ブログを作って、ちゃんと自分はやっていませんと書き込みするべし
今になって思えばあの一億年というのがなりすましのための伏線だったのか
>>378 悔しいのはわかるが、無視しといた方がいい
こういう場で無視出来ないから、荒らしに利用される
「許さない…許さない…絶対に許さない…」
あたし、白鳥若葉は怒っている。
誰に何と諫められようと、この怒りは収まりそうにない。
だって、大事な大樹をドロボウ猫に横取りされたのだから。
「あぁ〜ん、お姉さまぁ…も、もっと優しくぅ〜ん…」
あたしにペニバンで突かれている美々子が甘い泣き声を上げた。
美々子はあたしに懐いている1年生の後輩だ。
週に何回か、こうやって保健室のベッドで可愛がってやっている。
バイブでイかせてあげている代わりに、何でも言うことを聞いてくれる便利な存在だ。
いつも可愛く甘えてくる美々子だが、今のあたしにはその甘ったるい声すら鼻についた。
イライラしたあたしは余計に激しく腰を使ってやる。
黒光りしたバイブが、美々子の大事なところを深々と抉りまくる。
「ひぃ…ひぃぃっ…?」
急に勢いを増した責めに、美々子は激しくのたうち回る。
その顔があのドロボウ猫にダブって見えた。
「うふふっ、今度はこうしてあげる…どう、美々子…ほら、ほらぁ…」
あたしはバイブを中心にして、大きく円を描くようにお尻を動かす。
「あっ…あぁっ…お姉さまぁ…こ、これダメェェェーッ」
敏感すぎる部分を掻き回された美々子は一気に登り詰める。
そして、遂には白目をむいて失神してしまった。
そのアゴがまだガクガクしている。
「ふぅぅぅっ…」
流石に疲労感を覚えたあたしは、失神した後輩の上にガックリと覆い被さった。
虚しい…。
こんなことやっても何にもならないのに。
後輩を苛めてみても奪われた大樹が返ってくるはずがないのだ。
思えば自分がこれほど大樹のことを大事に思っているとは知らなかった。
幼馴染みとして育ってきた大之木大樹のことはもちろん好きであった。
彼に他の女の子が近づいたりすると、あたしはたまらなくイライラする。
それが大樹に対する恋愛感情の現れであることは自覚していた。
とにかく自分から告白することはできないのに、大樹が誰かと付き合ったりするのは我慢できないのだ。
だから大樹には申し訳ないが、彼に関するキモい噂をこっそり流したりもした。
全ては彼に女の子を近づけさせないためである。
そう言うあたし自身は、こうやって女の子とエッチなことを楽しんでいたりするのに…。
そんな自分を身勝手で独占欲の強い女だと自己嫌悪したりもする。
でも、自分の感情に嘘をつくのはもっと我慢できないあたしであった。
「大樹がただの幼馴染みだなんて…どうして桜にあんなこと言っちゃったんだろう…」
あたしは最近仲良くなった日野桜の顔を思い浮かべた。
それまでさして親しくなかった桜があたしに接近してきたのは、3学期になったばかりの頃だった。
桜は結構目立つ容姿をしていて男子の人気も高い。
仲良くなって損はないクラスメートである。
それに、上手くいけば彼女ともっと深く親密な仲にもなれるかも知れない。
そう考えたあたしは、桜と友達になることにした。
急激にあたしとの友情を深めていった桜は、当然のこととして大樹とも仲良くなった。
それは節度ある親しさだったので、あたしは安心して大樹との仲を認めていた。
ところが──それはあの女の演技であり、全てはあたしを騙して大樹に接近する手段に過ぎなかったのである。
バレンタインデーを2週間後に控えた1月の終わり、桜は突如として牙を剥き出しにした。
「もうすぐバレンタインデーだね。若葉は誰かにチョコあげるの?やっぱ、大樹くん?」
それが罠であることなど、人の善いあたしは全く気付いていなかった。
「あげるのはあげるけど…あんなの義理チョコ。なんて言うか、まあ年中行事の一つだね」
あたしは照れ臭さを隠そうとケラケラと笑って答えた。
するとあの女もバカみたいに大声で笑った。
その顔を見ながら、あたしは内心でほくそ笑んでいた。
このバカ女なんかにあたしの本心など分かるまい。
あたしがどんな思いで毎年大樹にチョコを贈り続けているのか。
もしかすると、大樹からホワイトデーのマジ返しがあるかも知れない…。
そう思うだけであたしはドキドキしてしまい、それだけで満足してしまうのだ。
こんな可憐な乙女の思いなど、バカ女に分かるはずもない。
しかし…本当のバカはあたしの方だったのだ。
それに気付かされたのは2月14日の放課後のことであった。
あの女は、なんとあたしの目の前で大樹に告白するという凶行を犯したのだ。
あたしはと言うと、不用意に発した義理チョコ宣言を錦の御旗とされ、口を挟む権限を奪われてしまっていた。
「全てはこの日のための計画だったんだ…」
それに気付かされたあたしは、ただ呆然と立ちつくすしかなかったのである。
何という遠大で、残酷な計画だろうか。
そして、それを冷徹に実行する行動力…。
あたしは桜に対し、怒りを越えて恐怖すら覚えていた。
あたしがショックから立ち直るのに数日を要した。
今だって完全に立ち直ったわけではない。
しかし、このままでは済まされない。
奪われた獲物は奪い返すのが猫のルールなのだ。
「とにかく、二人の間に亀裂を入れなきゃ」
それには、まだ付き合って日も浅く、信頼関係を築ききれていない今がチャンスである。 日を置くと肉体だけでなく、精神も一つになり強固な信頼で結ばれてしまう。
「けど、どうやって…」
何不自由なく過ごしてきたあたしは、こういう悪巧みには向いていない。
誰かいい参謀役でもいればいいのだが。
ふと、現実に返ると、意識を取り戻した美々子がバイブに舌を這わせていた。
無機質なシリコンを、あたしの分身のように丁寧に清めている。
忠実で可愛いあたしのペットである。
「そうだ、美々子…ちょっと相談に乗ってくれない?」
あたしは彼女なら信頼できると思い、苦しい胸の内を打ち明ける決心をした。
「うぅ〜ん、どうしよっかなぁ?」
美々子はしばらく頭を捻っていたが、いきなり四つん這いになってお尻を向けてきた。
つるつるで赤ちゃんみたいな可愛いお尻である。
「んとね、もう一回してくれたら…お姉さまのお願い、何でも聞いたげるぅ」
美々子はそう言うと両手をお尻に回す。
そして引き締まっていたアヌスを大きく開いてあたしに見せつけた。
投下終了です
いまさらだけどさ、
前のなりすましの時にオナニー批評がされてないところ見ると
もしかしたらアレが批評家気取りの彼の全力の文だったんじゃないかと思うんだ
哀れだな
ああ・・・俺の馬鹿・・・・・・
リロードし忘れてた
投下を妨げてなくてよかった
>>389 書けもしないウナギが何か言ってるぞw
自分を貶めつつ「ウナギはSS書ける」と印象操作しようとしてるんだろうけどwww
その手には乗りませんよ
ピエロはピエロらしく玉乗りしてなさいねwwwwww
>>388 つづいての投下GJ!!
今後も頑張って下さい
>>390 紳士を気取った演技は惨めだよ
もうこの辺で止めておけ
若葉こえぇぇぇって思ったけど
悪魔の作戦を思い付いたのは後輩だったか
実行したのも確かこの子だったし・・・恐るべき後輩
>>388 GJ!
後輩こええ…次も楽しみにしてる!
ノントロまだー?(・∀・)
もう一万年もウナギとか評論なんてどうでもいいじゃない。
ていうかここの住人は職人さん達を馬鹿にしすぎだと思う。
SSに罪はない
いつの間にかウナギ呼ばわりされとった
ちょっと過敏に反応しすぎだろ
荒らしは直接叩くよりその滑稽さを笑ってやるほうがいい
そのほうがムキになっておもしろい
どうせ荒らしなんてSSが投下されれば消し飛んでしまう存在だからな
>>388 若葉の身勝手さが笑える。
後輩ちゃんと縁切っとかないと本当に大樹とケンカ別れすることになると思う。
むしろ策士の後輩の今後の動きが気になるところ
しかし、純粋な気持ちで大樹に近づいた桜が可哀想なんだが・・・・
投下します。
粘着ストーカー気質が主人公
身の程、という言葉が日本語にはある。
高望みしたり、不釣り合いな希望を持った人間に使われる言葉だ。
高野純一は、その”身の程”を良く弁えた人間だ。
中の上と言われる学力に、下の上と評される容姿、事故の影響で走る事が出来ない体、
これらを総合的に評価すれば、高校生としての高野純一は最低ランクに属すると言えるし、
高野純一自体が、その事を良く弁えていた。
とは言え、彼に現状に不満はない。
彼自身が、もとより高望みする性格ではなかったし、それなりに友人の数もいる。
何よりも、一番の楽しみでもある絵を描くと言う、その行為を、誰に邪魔される事もなく行う事が出来ているのだから、不満があるはずもなかった。
唯一、彼が不満を持つとしたら、彼の幼馴染みである、宮島菜緒の事になるだろう。
宮島菜緒は、成績優秀にして容姿端麗。
誰に対しても変わらないその態度は、老若男女関係なく、学園の人気者である。
運動だけが、あまり得意ではないが、それが逆に菜緒の魅力を際立たせていた。
純一も例外なく、菜緒の事が好きだ。
その気持ちは好きという単純な気持ちだけでなく、
事故に遭った時、彼女だけが自分のリハビリに付き合ってくれた事に対する、依存にも似た感情であり、
何を捨てても、菜緒だけは幸せにしたい、という、
良く言えば自己犠牲、悪く言えば自分勝手な気持ちを抱いていた。
それでも純一は分かっている、
自分が菜緒に釣り合わない事を、
菜緒を幸せに出来るのが自分ではない事を。
それは客観的にみれば当たり前の発想であり、常識に乗っ取ったモノと言えるだろう。
だが、彼は知っておくべきだったのかも知れない。
人間関係、特に男女の恋愛において、そんなモノは何の役にも立たないという事実を。
分かっている”身の程”が、どれ程に不幸を呼ぶかを。
1
高野純一の朝は、宮島菜緒と共に登校する事から始まる。
正確に言えば、宮島菜緒の朝は、高野純一を学校に迎えに来る事から始まる。
だが、それは純一にとって、小さな重荷にも成っている。
何せ、自分や菜緒の家から、高校までは自転車で通える距離なのにも関わらず、
足が悪い純一は自転車に乗れずにバス通学をしているし、必然的に菜緒をそれに付き合わせる事にもなっているからだ。
その事に対して純一は、幾度となく菜緒に”自分に付き合わなく良い”と言っていたのだが、
その都度、菜緒は決まり文句の様に”私が好きでやってるんだから、気にしない気にしない!”と言うと、純一の背中を数回叩く。
今でこそ、純一は何も言わなくなっているが、菜緒の優しさに付け込んで迷惑をかけている、という気持ちはなくならない。
純一にとって唯一の救いがあるとすれば、毎朝に一緒に登校しているにも関わらず、
自分と菜緒が付き合っている、との噂が立たない事だろう。
それは、純一の存在が空気だと言う事もあるし、菜緒の優しさが校内でも有名だと言う事もある。
何より、菜緒に本命と目される相手がいる事も大きいのだろうが、
そんな事よりも、純一にとってみれば、自分が原因で、菜緒の可能性を閉ざしていない事実の方が大切だった。
学校に着けば、菜緒は誰からも挨拶される。
それは、彼女の人格を物語っているが、
純一については、挨拶する者はおろか、その存在に気付く者も稀だ。
純一が上手く自分の存在を消している、とも言えなくはないが、素直に言えば、華の違い、としか言いようがない。
それでも菜緒は、純一に対して優しい。
帰りが重なったりする時は勿論、純一が部活で遅くなる時すら、彼を待ってから下校するのだ。
その日も、菜緒は純一に部活の有無を聞き、純一が部活があると答えると、終わるまで待ってると言うと、自分の教室へと向かった。
「毎朝、可愛い幼馴染みと登校するなんて…羨ましい立場だ」
純一が教室の自分の席に着くと、友人である、飯島啓太が、嫌味とも皮肉とも言える言葉を投げかけてくる。
毎朝の事で、純一も慣れた言い方で、
「そう見えるなら、それはそれでいいさ」
と、皮肉っぽく返す。
「可愛い幼馴染み、なんて存在がいたら、俺だったらもうちょっとは浮かれるんだがねぇ」
純一の答えに、啓太が溜め息を漏らしながら、彼の前の席に座った。
「まっ、仕方ないか、ここまで不釣り合いじゃあ、夢の一つも見れないだろうし」
啓太がクスクスと笑いながら言う。
別に悪意のある言い方ではなく、啓太なりに、この珍事を笑いに変える事で、純一を元気付けようとしているのだ。
「下手な夢は見ないよ、俺だって、自分の事ぐらいなら良く分かっているつもりだしね」
啓太の気持ちを理解している純一も、笑いながらそう答えた。
「それがいいな」
啓太が純一の様子を伺いながら言う。
「宮島には、片桐って大本命がいるみたいだしな」
しっかりとした声で、純一の意思を確認するように啓太は言う。
それに対して、純一は”分かってるさ”と、多少に不機嫌を滲ませた答えを返す。
啓太が言う片桐とは、サッカー部のエースで、女性人気が高い、片桐慎也の事だ。
当人同士は否定しているものの、菜緒とは互いに好き合っているとの評判であり、
ベストカップルとして、多くの人間から公認されている仲でもある。
純一も、菜緒にその事実を確認しようとした事があるが、
強い調子で否定され、その上で”何でそんな事を聞くのか”と、逆に説教された為、それ以降に話題に出す事はない。
何で菜緒があそこまで怒ったのか、純一には今一つの理解出来なかったが、
恋愛と言う、女性には繊細な部分に自分が土足で踏み込んでしまった事や、
自分を傷付けるのを恐れた、菜緒の優しさの現れだろうと、無理矢理に自分を納得させていた。
「宮島と片桐は、そのまま、エロゲーに出て来てもおかしくない関係なからな」
啓太が独り言の様に呟く。
その呟きに、純一は頷きをもって答えた。
誰もが認めているにも関わらず、くっつきそうでくっつかない関係、
あの二人は何かの学園ドラマの主役なのだろうとは、純一も思う。
「純一…」
啓太が突如として、真剣な顔で純一を見る。
「な…何だよ?」
「脇役の男キャラってのは、早めに消えるのが正しい道だぞ」
熱い眼をして、純一の肩に手を置きながら、啓太が涙ながらに語る。
「何言ってんだ、お前は?」
「俺はお前の為を思って言う!」
呆れた声を出した純一に関係なく、啓太が熱弁を奮う。
「俺にはお前が、ヒロインである宮島を襲おうとして片桐に邪魔される事で、二人の仲を強化させる、当て馬キャラにしか見えないんだ!」
周囲に注目される程の大声で語りきった。
一応、純一は、
「誰がするか、そんな事!」
と、啓太の頭を殴っておいた。
2
放課後、純一は部活に出る。
絵を描く事が好きな純一が所属しているのは、当然に美術部だ。
ある程度は出来上がっている風景画に、仕上げを施しながら、純一は考える。
啓太に言われた事だ。
無論、菜緒を襲うなどは純一にはないつもりなのだが、
自分が絵を描き始めた理由は菜緒にある、そう言っても過言ではないからだ。
運転が出来なくなった代わりに、という理由もあるのだが、
それ以上に、純一は菜緒を描きたかったのだ。
描く事によって菜緒の事を、形に残る思い出に変えたかったのだ。
それは、自分が菜緒に相応しくないという気持ちから来る、失恋を前提にしていた。
しかし、純一は菜緒の肖像画を描けずにいる。
それは未だに、純一の中に未練が残っている事を意味し、彼自身もその事を分かっている。
”まるでストーカーだな”
自嘲する様に純一は思う。
自分の様な男の一途などただの犯罪に過ぎないし、変に嫉妬したところで醜いだけ、
幾度となく自分に言い聞かせている事実は、頭では分かっていても、心が理解してくれない。
どこかで区切りを付けなければいけない、
その区切りの付け方は今の純一には分からなかった。
だが、その区切りが付いた時、純一は菜緒の肖像画、最初で最後になるだろう、を描くつもりでいた。
「相変わらず上手いねえ…」
ある程度、作品が仕上がった時点で、一人の女子生徒が純一に声をかけてきた。
女子生徒は、美術部の部長である早川美由紀、
美人だが、気難しくて気分屋と言われてはいるが、親しくなれば、面倒見の良い姐御肌な人だ。
ちなみに、啓太に言わせると、片桐の攻略キャラの一人らしいが、その詳細を純一は知らない。
「これ、屋上からの景色でしょう?」
「あんな何の変哲もない様な風景が、こんな綺麗になるんだー」
「やっぱり純一は私好みのイイ絵を描くよ!」
美由紀がオーバーアクションを取りながら、純一の絵をベタ誉めする。
誉められる事に純一は悪い気はしないものの、流石に照れ臭く、
「いや…そんなに誉められると…」
と、顔を真っ赤にして言い、
「先輩の彫刻の方が綺麗ですよ」
と、自分でも似合わない発言をつい、してしまい、更に照れ上がってしまった。
「ありがとね!」
「私も純一に誉められると、誰に誉められるより嬉しいよ!」
快活に笑いながら、社交辞令を交えつつ、美由紀が喋る。
既に照れ上がっていた純一は、それに対して何も答えられずにいた。
純一は、美由紀先輩の事を嫌っている訳ではないが、菜緒以外の女性から好意的な対応をされる事がないせいか、美由紀の反応にいつも戸惑らされていた。
人嫌いの噂もあった美由紀が、入部当初から何かに付けては自分の面倒を見てくれるし、気にかけてもくれている。
純一は、そんな美由紀の行動が部長としての責任からである、と分かっていても、勘違いしそうになる自分を押さえるのに必死だ。
「ねえ、肖像画も描こうよ?」
美由紀が囁きかける様に漏らした言葉で、純一は我に返った。
「肖像画…ですか?」
「そう、肖像画!」
「純一の描いた肖像画を私、見てみたいしね」
何が楽しいのか、明るく喋る美由紀に、純一は黙り込むしかなかった。
初めて描く肖像画は、菜緒に決めているし、それを最後にするつもりでもある。
とは言え、その事を美由紀先輩に言うつもりは純一にはない。
まず気持ち悪がられるだろうし、通報される事はなくても、敬遠される事は間違いない、
純一はそう考えているからだ。
「私がモデルになってあげるって、何回も言ってるでしょうが!」
そう言いながら美由紀は、純一の決意を促す様に、その背中を何度か叩く。
「いや、それはちょっと…」
「なあに?私じゃあ、役不足だっての!」
渋る純一に美由紀がずばりと切り込む。
”正しい意味での役不足だからな”
純一はそんな事を考えながら、思わず首を振った。
菜緒の事がなかったとしても、この先輩を描いてしまえば、ますます自分が勘違いしてしまう、
そう想ったからだ。
「私だったら、ヌードでもOK何だよ?」
純一の胸中を知ってか知らずか、美由紀が冗談っぽく言う。
そんな事になったら、自分の思い込みが止まらなくなる、
第一、自分は最初で最後の肖像画は菜緒を描くと決めているのだ。
そう考えた純一は、
「あっ、俺、もう時間ですんで!」
と、焦る様に立ち上がると、
「先輩、すみませんが俺、先に失礼します!」
とだけ、挨拶をして、美由紀の返事を待たずに逃げる様にして、部室を後にした。
純一はよほど、慌てていたのだろう。
だから、
「私だけを描いて、私だけを見るように成ればイイのに」
という、美由紀の独白が、純一の耳に入る事はなかった。
校門には菜緒がいた。
そして、その横には片桐の姿も見えた。
純一の場所から良く分からないのだが、二人が何かの話しをしている事だけは、見て取れた。
”校門以外の、別の場所から帰るか”
二人の邪魔をしない為にも、純一はそう考えたが、その考えはすぐに無駄になった。
「純一!」
純一の姿に気付いた菜緒が、そう呼びながら純一に駆け寄って来たからだ。
「遅いって、もう」
肩で息をしながら、菜緒が抗議の声を上げる。
「いや、仕上げの部分だったから、つい…」
菜緒の抗議に、純一が理由を言う。
「でも、こんなに遅くなるなら、私も部室に行けば良かったかなあ」
純一の言い分に納得しなかったのか、菜緒は小声でぶつぶつと呟きだした。
そんな菜緒の様子よりも、純一には気になる事があった。
さっきからこちらを見ている、片桐の事だ。
「菜緒、良いのか?」
「何が?」
気を利かせたつもりの純一の質問に、菜緒は気付く様子もなく、顔を見上げる。
「片桐を待たせてるみたい…だからさ」
純一としては、あまり口にはしたくない言葉だったのだが、菜緒が片桐と何らかの約束をしていたとしても、不自然ではない。
だとすれば、自分はお邪魔虫になっているのだろう、純一はそこまで考えていた。
「なんでそんな事を言うの?」
純一の言葉に、菜緒が眼を吊り上がらせて、怒りを見せる。
「何でって…言われても…」
「私は純一を待ってたんだよ、片桐君は関係ないでしょう?」
戸惑う純一を、菜緒が冷静に追い詰める。
「それとも、なに?私が片桐君と仲良くなった方が、純一はイイとでも言うの?」
「それは…」
自然な姿で当たり前だろう、そう言葉を紡げなかったのは、純一が菜緒に失恋しきれておらず、
片桐に強い嫉妬を感じてしまっているからだ。
「私はずっと純一の隣にいる!」
「それは約束したでしょう?」
強い調子で言う菜緒に、純一は思わず頷いてしまった。
確かに約束はしたが、それは事故の時の話で、既に時効だと、純一は考えている。
フト見ると、片桐の姿は見えなくなっていた。
「ねえ、絵を描くのって、美術部じゃないとダメかな?」
帰りのバスの中、菜緒が呟きを漏らした。
「まあ、ダメって訳じゃないんだけど…」
「あそこは資材や道具が揃ってるから、何かと便利なんだよ」
菜緒の呟きに、純一が淡々と答える。
事実、純一が美術部に入っている理由はそれ以上にない。
「そうだよ、ね」
「便利だから、行ってるだけだよね?」
菜緒が純一の眼を見据えながら、何かを確認する様に問い掛ける。
純一はその質問の意図が分からず首を傾げた。
「もし待ってるのが辛いなら、無理しなくても…」
「そうじゃないよ!待つのは私の義務みたいなものだし、楽しみでもあるから問題ないの!」
純一が言葉を言い切る前に、菜緒が勢い良く否定してきた。
だが、次の瞬間にはすぐに顔を曇らせ、
「美術部が便利だから通ってるだけで、あの先輩は関係ない…」
と、純一には聞こえない小声で、自分に言い聞かせ始めた。
純一は、そんな菜緒の姿に、再び首を傾げる他になかった。
3
菜緒と別れ、自宅の自分の部屋に帰った純一は、一人考える。
帰りのバスでは、少し菜緒におかしなところがあったものの、
それでも、菜緒といる時間は、純一にとって心地良い時間だった。
その心地良さに甘えていたいからこそ、純一は菜緒から離れられずにいた。
「ストーカーか、俺は?」
自分でそう言う事で、自己非難をしてみるが、効果が上がる事はない。
眼を横にやれば、やや古いキャンバスが、純一に見える。
それは初めて小遣いで買った物であり、
最初で最後の肖像画、すなわち、菜緒を描く為に、今まで使わずにとっておいた物だ。
早めに、このキャンバスを使わなくてはならない、
自分の菜緒への恋心を此処に、想い出として封じ込めなくてはいけない。
純一は、切実にそう願う。
だが、今はまだ、それが出来そうになかった。
投下終了です。
朝早くからGJデスヨー
>>415 なかなか根が深そうな関係にwktk。
しかし飯島の言動に腹が立つ。
どっちかといえば片桐の方が勘違いしてレイプに走るキャラだぞw
GJ
ノン・トロッポのリメイク?と言われそうな設定だけど
あっちとは違う展開を期待してます
419 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 06:59:13 ID:WaiLfObR
>>415 GJっす!
オラwktkが止まんねえぞ!
GJ!
続きに期待して、全裸で待ってます。
GJ
何で俺にはこんな素敵なイベントが起こらないんだろうな
>>418 そういう事はプレッシャーになるからあまり言わない方が良いと思う
>>415 早く続きが読みたくなる作品だな
思ったより主人公が粘着してないとか、片桐はサッカー部エースな時点で
あまりギャルゲの主人公っぽく無いとか思ったのは俺だけだろうか
もろノントロじゃん…
部長は純一の気持ちには気付いてるんだろうか
先の展開にwktk
いつもはパクリに厳しいスレなんだがな
パクリもいよいよ解禁されたのかな?
これはいくらなんでも似すぎだろ・・・
嫉妬スレにパロネタばかりやっている作家がいるから別にいいんじゃない
パクリ→元ネタが分かってると面白くない
パロ→元ネタが分からないと面白くない
盗作や乗っ取りも日常茶飯事になったことだし
こうなったら嫉妬スレ作家の二次創作もおkでいいよな
パクられるのはいずれ劣らぬ名作揃いだし、
ここの住民なら誰もが知ってる伝説の作品ばかりだからな
盗作まがいのSSよりは、いっそパクり物の方が清々しくていいよ
まぁまぁ
仮に悪意があってノントロをパクっているのなら、ノントロが中断している以降の続きを、自力では考えられないだろう
どう続けるつもりか静かに見守ってから、是非を論じてみても良いのでは?
続けられない、または修羅場と無関係な方向にしか持っていけない、もしくはノントロと同じ流れしか書けないようなら、ただの荒らしのパクリ扱いでいいと思う
荒しであっても、嫉妬と修羅場について真剣に考えてSSを書いてしまった時点で、そいつの負けだからな
この世界の魅力の前では、いつの間にか引き込まれてしまうのは当然のことではあるが
スレを荒らすことだけが目的だろうから続きなんかないだろうし
続けばいいってもんじゃないと思う
どうせいつもの奴だよw
また新手を考えついたんだろうさ
取り敢えず◆YiiBfqbdxsもNG推奨トリップってことで
これを許せば名前だけ入れ替えた旧作のコピペもOKってことになっちまう
東の山陰から日が昇り、新しい朝が始まった。
瑞々しい朝日が、前方に見えてきた王宮を赤く照らし出す。
いよいよ王都のはずれに辿り着いたのだ。
私、レイチェル・クロフォードは、フォルン村から2日の道程を馬の背に揺られてやってきた。
かつてフォルンが襲われた時、王宮騎士団は同じ行程を僅か半日で駆け抜けたと聞く。
彼らがいかに真摯に村を守ろうとしたか、今回の旅でそれを思い知らされた。
子飼いの騎士団を遣わしてくれた王室にも頭が下がる思いだが、それで死んだ者が生き返るわけでもない。
幾ら心が慰められても、それで受けた屈辱と恨みが消え去ることはないのだ。
私の心が晴れるとすれば、それは兄の仇、スコルピオンをこの手で倒した時であろう。
そのためにも、何としてでも募集中の傭兵部隊に雇ってもらわなければならない。
スコルピオンと対峙するには、サンドラに攻め込む侵攻軍に加わることが、まずクリアすべき第一条件なのだ。
と言って一介の駐屯兵に過ぎないクロフォード家が、狭き門に割り込める可能性は低い。
だから、私たちは王室主催による武芸大会に出場する決心をした。
そして、好成績を残すことにより、嫌でも当家の名を高めてやるのだ。
「見ろ、リューザ。王宮だ」
私は斜め後ろを振り返り、配下になったばかりの男に声を掛けた。
半馬身遅れた右側に、異国の甲冑──ヨロイと言うらしい──を纏ったリューザがいた。
本名は初対面の時に聞いたが、難しくて覚えきれなかった。
だから名前の一部を端折ってリューザと呼び、彼もそれで通している。
彼に目をやると、後頭部で束ねた黒髪が馬の動きに合わせてのんびりと揺れていた。
それを見て、私は思わず吹き出しそうになってしまった。
「いかがなされた、レイチェル殿?」
いきなり俯いた私を見て、リューザは訝しそうに尋ねてきた。
「クククッ、見てみろ……お前の馬には尻尾が2本あるぞ」
私は笑いを噛み殺して彼に言ってやった。
リューザは振り返ろうとして──馬の尻尾と一緒になって揺れている自分の長髪に気付いた。
「レイチェル殿もお人が悪い」
私の稚気を理解して、リューザは馬上で苦笑いした。
その引き締まった浅黒い顔には一つまみの贅肉も付いていない。
まだ若く見えるが私より2つ上、今年で19になると聞いた。
一見して細身の体は鋼を寄り合わせたような筋肉に包まれ、とてつもない力を秘めていることを私は知っている。
先日も20人を越える盗賊を向こうに回し、相手に何もさせないまま切り伏せてしまった。
見たこともない剣術であった。
彼ならば、王宮で開かれる武芸大会でも好成績を残してくれるに違いない。
そうなれば、クロフォード家の郎党は首尾よく傭兵部隊に雇ってもらえるだろう。
しかし、彼はいったい何者なのか──。
その正体は今もって分からない。
分かっているのは、彼が嵐の中、落雷と共に忽然と現れたという事実だけである。
その時、リューザは遥か彼方の故郷で彼の姫様を守って戦っていたらしい。
そして落雷に撃たれて気を失い、目が覚めたらフォルンの山中に倒れていたというのだ。
俄には信じられない話である。
その後、リューザは助けられた恩を返すため、私の家臣になると申し出た。
もちろん、一も二もなく私はそれを許したのだった。
別に、彼が私好みのハンサムだったからではない。
サンドラの襲撃で多数の家臣が殺され、兵力に不安があったからである。
古くからの家臣が、彼のことを胡散臭く思っているのは知っている。
彼をスパイ呼ばわりし、解雇するよう讒言してきた者もいた。
だが、リューザの屈託のない笑顔を見ていると、彼が外国の間者であるとはどうしても思えなかった。
そんなリューザだが、ときおり何とも寂しそうな顔をしていることがある。
多分、守りきれなかった姫様の顔を思い出しているのだろう。
そういう時、私はどう慰めたものかと考えながら、結局その場をそっと立ち去るのだ。
癪に障ることだが、どうやっても死んだ者には勝てはしない。
今のところリューザは忠実な家臣であり、私も彼のことを全面的に信頼している。
しかしながら、何故そしてどのようにして彼がフォルンに現れたのか。
それは謎のままであった。
「神様が呼び寄せてくれたのかもね……」
ふと毎日通った村の教会を思い出し、私は知らぬうちにそう呟いていた。
もしかすると、本当に神様が私の願いを聞き届けてくれたのかもしれない。
ハンサムで頼りになる家臣が欲しいという、乙女のささやかなお願いを……。
たしかに設定は似てたけど、キャラクターの性格が違う時点で「同じ展開には出来ないだろうなあ」とか思って静かにしてたんだが、騒ぐヤツ多いから言わせてもらう。
過敏になるのは分かるが、あらすじがソックリな作品なんて世の中にゴマンとあるんだから、しばらくは静観してようぜ
オレは応援してる
「なにか?」
私の独り言を聞きつけ、リューザが怪訝そうな顔で聞き返してきた。
「何でもない。さあ、先を急ごう。昼前までには王宮に入りたい」
私は彼の質問を遮ると、王宮目指して馬を走らせた。
王宮の中庭は大勢の無宿兵士でごった返していた。
ほとんどは本国の者だが、中には外国の兵士もちらほら混じっている。
そんなお陰で、エキゾチックな甲冑を纏ったリューザもそれほど目立たずにすんだ。
兵士達は目をギラつかせて辺りを見回している。
みんな何とか食い扶持を稼ぎ、あわよくば正規兵に取り立てられようと目論んでいるのだ。
自分以外は全部が敵、一人でもライバルを蹴落とそうと殺気立っていた。
「捨て駒でござるな、これは」
リューザがポツリと漏らした。
「慣れぬ土地において大事な子飼いを減らさぬよう、まずこの者たちを使って様子見をするつもりでござろうよ」
その意見はもっともだった。
アリマテアの正規兵は剽悍で知られるが、これまで砂漠での戦いを経験したことがない。
一回こっきりの決戦では、思わぬことで足下をすくわれる危険があるのだ。
「これはなかなかに良い軍師殿がついているようでござる」
それを見越したリューザも大したものであると私は感心した。
「なに、浪人にはうってつけの仕事なれば……」
リューザは首を振って笑って見せた。
その笑いが自嘲的に見えたのは気のせいだろうか。
「で、勝ち抜けそうか?」
私は少々不安になってそう尋ねた。
見回せば、どいつもこいつもゴリラみたいな体に凶悪そうな顔を乗せている。
体を資本に、のし上がろうという連中である。
腕に覚えがなければ、この様なところに出てくるまい。
「それがしが勝たねば、レイチェル殿が困るのでござろう? ならば必勝を期すまで」
リューザはあくまで涼しい顔を崩さなかった。
そして彼はクロフォード家の出場手続きをするため、人混みの中に消えていった。
私のうなじに酒臭い息が降り掛かってきたのは、ちょうどその時であった。
「よぉ、ネェちゃん。いい体してるなぁ」
下卑た笑い声に振り返ると、シロクマの親戚のような大男が突っ立っていた。
右手には巨大な戦斧を持ち、左手には酒瓶を掲げている。
そんな化け物が身を屈め、私に巨大な顔を近づけていたのだ。
大男は濁った目で私をねめ回していたが、やがて呂律の回らない口調で話し掛けてきた。
「幾らだ? あんた売り物女だろ?」
私の脳髄は瞬間的に沸騰していた。
フォルン村一の短気者──それが私についた不名誉な渾名である。
こんな薬缶があったら便利だろうと我ながら思う。
何はともあれ、気付いた時には大男の横っ面を平手で張っていた。
もちろん、女の平手打ちが通用するような相手ではない。
シロクマは怒りでアカクマになると、私に向かって吠えついてきた。
「このアマァ、何しやがるんでぇ」
大男とは対照的に、私は真っ青になっていたであろう。
しかし謝るわけにはいかない。
こともあろうにレディを商売女と勘違いした相手の方が悪いのだ。
頭を下げればこちらの非を認めることになる。
進退窮まった時、私たちを取り囲んだ人垣が崩れた。
「どうなされたレイチェル殿」
騒ぎを聞きつけてリューザが駆け戻ってきてくれたのだ。
「リューザ。この男が私を侮辱したんだ」
そう叫んだ途端、リューザの顔が一変した。
目は吊り上がり、口元がへの字に結ばれる。
あの、20人をアッと言う間に切り捨てた時に見せたドラゴンの形相だ。
彼の発する殺気を捉え、大男が戦斧を構えた。
「なんだぁテメェは? もしかすると、このアマのヒモかぁ?」
大男はとことん私を売女扱いするつもりらしい。
私はまた熱くなってきたが、リューザは全くの逆であった。
氷のように冷たい殺気がますます強くなってくる。
「我が殿を侮辱されては捨て置くわけには参らぬ。クロフォード家家臣、結城龍左衛門義光……お相手願おうか」
リューザは名乗りを上げると、歩幅を大きく取って腰を落とした。
そして左手をソードの鞘に、右手を柄に添えて身構える。
異様な殺気が立ち込め、周囲の人垣を圧していくのが分かった。
シロクマも一角の兵士だったのであろう。
リューザの殺気を正確に悟って青くなっていた。
それでもこれだけの見物人の前である。
彼としてもメンツにかけて引くわけにはいかないのだ。
いよいよ戦機が熟した時であった。
耳を聾する銅鑼が打ち鳴らされ、続いてラッパの音が響いた。
大会の主催者が観覧席に姿を現せたのである。
個人的な争いをしている場合ではなくなった。
下手をするとこの場から退去を命じられかねない。
「リューザ、行くぞ」
私は忠実な家臣を制すると、腕を引っ張って人混みの中に紛れ込んだ。
「皆の者、よく集まってくれたぁ。マリベルは頼もしく思うておるぞぉ」
そう大声で叫んで手を振っているのは、この国を継いだばかりの若い女王陛下である。
マリベル=ノブレス=アリマテア様。
若い頃には何かと色々あったそうであるが、女王になってからは落ち着き、善政を敷いている。
とても城を捨てて駆け落ちまでしたやんちゃ王女とは思えない。
しかし、見た目の可愛らしさとは裏腹に、外政の手腕は苛烈で、国を代表する強硬派として知られている。
外征する時には先陣に加わり、自ら敵の先鋒に飛び掛かっていくという。
大事な女王にもしものことがあればたまらない。
そのため騎士団の突貫攻撃は嫌でも強烈さを増すのだ。
駆けつけた騎士団が目の当たりにするのは、いつも返り血を浴びて真っ赤になった女王の姿である。
その姿を見て味方は勇躍し、敵は意気消沈する。
そして、士気を鈍らせ逃げていく敵兵は、血にまみれた女王に対し怨嗟を込めて叫ぶのだ。
曰く「逃げろ。ブラッディ・マリィがやって来た」と。
女王陛下はその名で呼ばれるのを非常に嫌がっていると聞く。
敵の雑兵風情に略称で呼ばれることに憤慨しているのだと思う。
私だって、敵からレイなどと馴れ馴れしく呼ばれたら腹が立つであろう。
そんなことを考えていると、再び銅鑼が打ち鳴らされた。
いよいよ闘技開始の時間がやってきたのであった。
飽きた
分かっていたけどこういう奴なんだよ
名前だけ入れ替えたパクリを認めたお前らも悪いがな
最後の絵、最初の絵は設定はたしかに少しノントロに似てるけど別物だろ
そもそも、設定が似てるだけで投下しちゃいけないなんて事も無いはず。
それと、新ブラマリの人はSSが書けるのなら
自分でタイトルなり考えてオリジナルの作品を書いて下さい。
新でも外伝でもいいよ。
やりたければ勝手にやれ。
いちおう読む人間だっているんだから。
ドロボーは来るな
最後の絵も新ブラマリも同じ奴だよ、きっと
マリアテアのブラッキィ・メアリーなら全く問題なかったか?ってことだよな
トラップに引っ掛かった住民が
>>どう続けるつもりか静かに見守ってから、是非を論じてみても良いのでは?
なんてパクリを認めちゃったもんだから堂々と投下してきたんだよ
投下します。
「おはよう、今日も良い天気だね、優君」
「あ、おはよう、舞香。何か妙に機嫌良さそうだな」
「え?べ、別に妙ってこと無いよ。ただ、優君の恋人としてこうしていられるのが嬉しいだけ」
「あそ。まあ別にそれはそれで良いんだけどさ」
「“それはそれで”って何よ!?お互いが選んだ大事な事でしょ!?気の抜けた事言わないで!!」
「怒鳴るなよ。別に他意は無いさ。大空さんのこともあるのに妙に機嫌が良いんだなと思っただけだ。
こっちは彼女と話し合ってこじれたらどうするか色々考えててあんまし眠れてないんだよ」
「こじれたらこじれたでそん時はほっとけば良いじゃん、元天使だって今更大したことできるようにも思えないし。
ああ、そうそう。やっぱ話し合いなんか行くの止めてデートしない?今の私にはあの女に優君を渡すつもりなんて全く無いし」
「おい舞香、お前ちょっとおかしいぞ。何だよその刺々しい言い方は!?
そもそも“私は傍にいるだけで満足だから大空さんとつきあってあげて”って言ったのも“分かりあえる筈だから話し合おう”
って言い出したのお前だろ!?今のお前が言ってる事の意味が分からねーよ!」
「んじゃ、撤回するよ。私は優君の恋人の座を大空さんなんかには、ううん、たとえ誰だろうと絶対に渡さない。
話し合ったって妥協点なんてあるわけ無いもん。無駄無駄。それに、もう大空さんへの引け目を感じてないし」
「どういうことだよ!?勝手に自己完結してないで俺にもちゃんと判るように説明しろよ!!」
「そんなに怒鳴らないで。昨夜、夢を見たの。例の前世の記憶。んで、優君と私が“運命の赤い糸”で結ばれてる事を知った訳」
「運命の赤い糸?」
「そ。勿論、相応の代償を払ってのことだよ?ユウを殺したマーヤは薬に詳しかったお陰で何とか命を取りとめた。そして、
徹底的に復讐する為に山でサバイバルを始めたの。そして、リーンが山頂で、いわゆる大天使みたいな奴に祈ってるのを見つけた。
で、しばらく静観していたら、リーンがユウの魂を求めて何度でも転生するみたいな話になったの。言うまでも無いけど、
マーヤはとてつもなく大きな怒りを覚えた。自分は来世で結ばれる事に一縷の望みをかけてユウを殺したのに、
それすら邪魔をされたんだと知ったから。で、その時に悪魔・・・・神々の異端の一人と契約したの」
「契約?」
「そう。そいつは天界の規則に反対する一党に属していて、自分達の計画の為に魂を結ぶ糸、いわゆる運命の赤い糸を何本か盗んだ。
んで、それがバレて一戦交えたわけ。その際にリーンを撃ち落としたのもそいつ。で、そいつはマーヤがユウと結ばれなかった、
リーンがユウと結ばれたことの原因を作ったのが自分であること、人間の肉体が必要だったこと、巨大な感情に惹かれたことから、
マーヤに契約を持ちかけた。通常の悪魔が持ちかける、魂の盟約とは違う、血の盟約で」
「血の盟約?」
「そう。契約にはいくつかの種類があってレベルの低い順から、口頭契約、書面契約、血判盟約、心魂盟約って言う風になってる。
前者二つは主に人間同士の、今でもごく普通に存在するレベルの契約。最上位の心魂盟約は主に悪魔と人間がやる奴。
マーヤがやった血判盟約は通常、社会から追放された魔女が他者の振りをして行動する為に他の人間とやる奴のこと。
それと、契約に際して、マーヤは悪魔からアドバイスみたいなものを貰ったの」
「アドバイス?」
「そう。一つは、血の盟約は肉体を捧げる人間の魂の責任も肩代わりする、つまりマーヤの罪は全てあの悪魔が肩代わりしたから
転生体である私が気に病む必要はないってこと。もう一つは神々も一枚岩じゃない以上、言わば世界に絶対の善悪は無いってこと。
私は優君が好き。とっても好き。それだけを拠り所に、自らを由として歩む事への引け目が今の私には無い。
その為だったら天使だろうと神だろうと殺してやる。それが可能なのかですらどうでも良い。ただ、信じる道を進むだけなの」
「舞香、俺は・・・・・・・・・・・・・・」
「だから優君は私を、私だけを見ていて。私は優君を愛してる。それは幼稚園で出会ったときから、ううん、違ったね。
遥か太古、一万年と二千年前から愛してるから」
投下終了です。
問題はわりかし上手くて結構面白いってことだ
一応真面目に書いていることは伝わってくる
と言ってパクリはいかんがな
>>447 半年間ROMってるってのはどうなった?
で、結局のところ全ては本命を投下する地ならしだったわけで・・・
>>449 そろそろ戻ってきても良いんじゃないかみたいなコメントが結構あったので
>>450 私の事をいってるんですか?
一万年さん。俺も吸血鬼になってしまった少年を主役にした作品思いついたんだけど需要ありますか?
>>452 何で私個人にきくんですか?
あと「俺も」ってなんですか?
ちょうど真上にいたからですよ
俺もこの度なんか書いてみようと思って
それで先達から何かアドバイスなどあればと思いまして
他意はありませんよw
吸血鬼になっちゃった少年だと
名作「ブラッド・フォース」のパクリだと言われちゃうかもしれませんよ?
>>451 いや、戻ってきちゃ駄目だよ。
自分で決めたことなんだからちゃんと守らなくちゃ。
そんなのあるんだ
けど、名前とか違ったら大丈夫ですよね?
そのままの続きや外伝でブラッド・フォースUなんてのは拙いだろうけど
どうしてもダメなら・・・七人姉妹で殺し合うSSなんか目新しいのでは?
>>457 パクるのは良くない。やられた側の気持ちを知ってるので。
まあ、私も他人にあまり偉そうな事言える人間じゃないですけど。
やっぱやってる人の意見は聞いてみるもんですね、重みが違う
じゃあ、何万年も前から転生を続けてきた男1人と女2人の修羅場SSなんかいいかな?
勝手にやってろクズ共、このスレは見限られてんのによく続けてられんな
冗談ですよ、そんなつまらなさそうなSS書いたって、誰も読んでくれそうにありませんからねw
それより姉弟の家に、魔界を追放された悪魔っ娘と、未来から送り込まれてきたサイボーグ少女が居着いちゃうってSSはあったかな?
SSとか書いたことないから、一万年さんのアドバイスを受けながら書いてみようかな
進行に詰まったら住民にアンケート取るのも需要を知る上で便利かもね
>>459 お前のせいで嫉妬スレが終わってしまったわけだが
???
手を変え品を変えて荒そうとする姿勢が見られます
別に終わってもいないし、見限ってもいないよ
一万年って誤爆スレ荒らしまくった奴だろ
あれは本当に最低な行為すぎるぞ
待て
ひょっとして俺、ウナギと思われてるのか?
ちょっとおふざけが過ぎたようだな、悪かった
>>467 誤爆スレって何のことですか?
私は一万年書くのと疑われてないかのチェックしてて他スレまで手が回らなかったというか
他のスレにSS投下したことすらないんですが。
まあ、一万年が荒らす理由は単純に寂しがり屋だと思っているわけだが
とはいえ、いくら投稿してもまとめサイトに一万年のSSは収録されないから
どうでもいいけどな
最後の絵が、ノントロのパクリだって騒いでるみたいだけど、そもそもノントロの内容も知らない最近の人かもしれないじゃん
保管庫にある作品全ての内容を把握するのは難しいと思う
てかこんだけでパクりなんて言ってたら世の中の作品すべてパクりだろ、
まあ荒しがまたいい騒ぐ理由を見つけたと思って暴れてるだけだと思うが
みんなが「ノントロ、ノントロ」って口にするからどんな作品かなって覗いてみたのかもしれないね
>>469 悪いがSS以外にレスしないでくれ。
これ以上空気悪くしたくないので。
それが出来ないなら、SS投下も避けて欲しい。
作品の発表には他にも手段があるだろうから、寧ろそちらをお勧めする。
本当に心から頼む。
過去作品とか見て自分も感化されて書いてみたが・・・・
いかんせん上手くいかんな。
こうしてると書き手に対して感謝と親近感が湧いてくる。
阿修羅様が嫉妬スレを荒らし、避難所を荒らした
荒らしの申し子の一万人が書いたと作品を収録しません
これはすでに決定事項です
別に面白ければいいよ
タイトルを変えてないのっとりのやつは面白くない
もう少し元のやつ読んどけ
どうせ荒らし行為が目的だから最後まで書ききれないだろうがな
それにしても本当に面白くない文を書くやつだな
もしこれで「小説家目指してます」とか言ったら
本気で笑い転げてしまいそうだ
小説家を目指すなら、エロパロSSなんて来るはずないだろw
どうせなら、エロゲーシナリオライタースレでも立てたらどうだ?
>>477 なんか、変に煽って続きを書かせようとしてるように思えるのは気のせいだよね
それとどんな経緯があろうとも作品批判を公然とやるのはよそう
読むことしかできない俺たち住民に求められている最低限のマナーだ
ダメだ
どう読んでも>477の一種特有のたどたどしさが一万年の自家発電に見えてしまう
少し投下。このレスのみ。
「俺は嫌だ。俺は今の舞香と一緒にはいたくない」
「え!?な、何で!?好きだって言ってくれたじゃない!!」
「俺が好きになった舞香は、ここまで冷酷じゃない。どんな相手に対しても気配りが出来る、そんな奴だった。
けど、今のお前は難しい言葉を並べることで大空さんに対する無礼を正当化してる。そんな奴と一緒にいられるか」
「何よそれ!?そもそも優君は私に永遠の愛を誓ったのよ!?約束は守ってよ!!約束を破るなんていけないことでしょ!?
優君が一番嫌うことじゃなかったの!?」
「“いけないこと”だって?世界に絶対の善悪は無い・・・・・・・・これはお前の言ったことだろう?」
「!!」
「別に大空さんと付き合うからお前に身を引けなんて言ってるんじゃない。俺はただ、大空さんの想いを断るにしても、
一万年以上も想い続けてくれた彼女に、最も誠実な答えを返すべきだろと言ってるんだ。“駄目です”や“ご免なさい”で
済ませて良い事じゃないだろ?まして、無視して事実のみ突きつけるなんて論外だ。今のお前は俺の好きな舞香じゃない」
「そんな・・・・ま、待って優君!!ご免なさい!!私は、ただ、怖かったのよ!大空さんが、優君を強く、想ってるのは知ってるけど、
ううん、だからこそ・・・・・・・」
「それが可能なのかですらどうでも良い。ただ、信じる道を進むだけ・・・・・・・・・・・・・そう言ったじゃないか」
「そ、それは・・・・・・・・・・・・・!!」
「とにかく、俺は放課後大空さんと一人で話をつけてくる。お前はその場にいても話をややこしくするだけだから来るな。
例のスタンガンやらの武器は借りてくからな。それと、今日は遅くなるだろうから晩御飯作ってくれなくて良い」
「・・・・・・・・・・・・・判った。気をつけてね」
やっぱり、荒らしだよな
終了
・登場人物に男と女がいる
・登場人間の標準体型が、頭ひとつに胴体がひとつ、腕2本足2本だ
・日本語で書いてる
すべての作品は俺のパクリ
カレーにする
日本語になっていない奴も若干名いるよなw
半年ROMれってのは言葉どうりの意味じゃなくて、
もうカキコはすんなって意味だと思ってたけど違うのん?
なぁ一万年、お前が投下するたびに荒れるしマジで消えて下さい。
一万年ROMってろ
荒し目的じゃなく真面目に書いてるのに最後まで書けない連中の多いこと
まとめサイトの保管庫見ても、一話完結もの以外でどれだけのSSが完結できてるのか
ただで読ませて貰ってる立場で言うのもなんだけど
結局のところ投げっぱなしばかりで無責任な書き手が多すぎるような気がする
中には勢いだけで始めたのはいいけど、グダグダになっちゃった人もいるんだろうけど
読むだけなら黙ってろ
>>491 だったら、お前書けよ
口だけは一人前だな
なんで黙ってられないの?
ひょっとしなくてもバカだよね
俺も含めてお前らスルースキルくらい覚えろよ。
職人が来るまで雑談以外の話はすんな。
ざ
し
き
ろ
っ
く
ま
ん
こ
ろ
す
ぞ
ウ
ザシキロックマンコロスゾウ!!!
\ \v/ /
__ ヽ(`Д´)ノ ___
( 回 )
/ / ヽ \
| v/
|Д´)ノ 》
|回.ノ
| < ンジャマタ・・・
何やってんだ
夕暮れ時の住宅街、一人の女子大生が家路を急いでいた。
スラリとした長身を包んでいるのは、白いダウンジャケットと細身のジーンズである。
左右の足が踏み出されるたび、美尻が左右に躍動するのがハッキリと分かる。
ロングにした黒髪には癖がなく、キューティクルが夕日を反射して黄金色に輝いていた。
彼女の名前は山本亜由美。
この先の一軒家に弟と暮らす、近所でも評判の美人女子大生である。
今年ハタチになるというのに、亜由美には彼氏がいる様子がなかった。
浮いた噂の一つも流れたことがない。
それほど魅力のない女なのかというと、全くの逆である。
むしろ、モデルも裸足で逃げ出そうかという美貌とスタイルを誇っている。
それでは、救いようのないほどの性悪女なのかというと、それも全くのお門違いである。
少なくとも亜由美を知る者の内に、彼女を悪く言う人間はいなかった。
では何故彼女が男遊びに呆けないのかというと、それには勿論理由があった。
彼女には男と遊んでいるような暇がなかったのだ。
「ご両親がお帰りになるまでは弟さんの母親代わりになるんだって」
「感心ねぇ」
口うるさい近所の主婦連中も、亜由美のこととなると手放しで褒め讃えるのだった。
オバサン連中が言うように、亜由美の家には現在両親はいない。
父母とも長期の海外出張中であり、彼女は弟の秋人と二人暮らしをしている。
弟の母代わりとして主婦の仕事もこなさねばならない彼女には、自分のために使う時間など全くないのであった。
その状況に亜由美が不満を持っているのかというとそうではない。
弟のそれまでの生活環境を守ろうと、日本に残ると言い出したのは彼女なのだ。
亜由美こそ、身も心も美しい、まさに日本女性の鑑と言うべき女であるのだ。
「早く帰らなくっちゃ。秋くんがもう帰ってきちゃう」
今日は月に一度の、弟とレストランで外食する日なのであった。
帰宅してシャワーを浴び、お化粧を直すのには時間が掛かる。
その間、お腹を減らせた弟を待たせておくのも可哀相である。
玄関前に着いた亜由美は、ポーチから鍵を取り出した。
それをドアノブに突っ込み右回りに捻る。
「ん……秋くん、帰ってるの?」
亜由美はドアが施錠されていないことに気付き、先に弟が帰っているものと考えた。
ドアをくぐると、秋人のスニーカーがきちんと並べて土間に置かれていた。
「もう、不用心ねぇ。鍵は必ず掛けておくようにって言ってるのに」
世の中には悪人がウジャウジャしている。
泥棒や野良猫でも上がり込んできたらどうするのか。
つ
「秋く〜ん」
少しお説教してやろうと弟に呼び掛け、亜由美は居間の方へと向かった。
暖簾を潜り居間に入った途端、亜由美は前屈みになっていた体を前方へ投げ出した。
その直後、たった今まで亜由美の後頭部があった場所にバットが振り下ろされた。
空を切ったバットがそのままフローリングの床に食い込む。
バットの主が顔を上げた時、亜由美は鮮やかな前方回転受け身で立ち上がっていた。
覆面の闖入者がハッキリとたじろぐのが分かった。
「誰だか知らないけど、わたしを襲うなんて1万2千年ばかり早過ぎるわね」
亜由美は腕組みをして闖入者に笑いかけた。
しかしその目は笑っておらず、闖入者の動きを厳しく見張っている。
相手は小柄だが俊敏そうな体つきをしている。
隙を見せることは命取りになりかねない。
「だいたい秋くんの帰宅を偽装して、わたしを油断させようってのが甘いわ」
亜由美は口元を歪めると、尻のポケットから薄型の携帯を取り出す。
そしてディスプレイを開くと、闖入者に向かってGPS管理画面を見せ付けた。
「秋くんの行動パターンは登録済みなの。少しでも予定外の動きをすると、直ちに警報が鳴る仕組みになってるのよ」
予定より早く弟が帰宅していたのなら、携帯がうるさく鳴り響いていたはずであった。
「そんなことになってたら、わたしはすっ飛んで帰ってきてたところよ」
亜由美は勝ち誇ったように満面の笑みを浮かべた。
「さぁ、誰だか知らないけど覚悟なさい。私たちの愛の巣に土足で上がり込んだ代償は、ちょっとばかり高くつくわよ」
言い終わる前に、背後のドアがぶち破られ今一人の闖入者が雪崩れ込んできた。
新たな闖入者は背後から亜由美の腰にタックルをかける。
それよりも早く、亜由美の硬い肘が男の眉間を捉えていた。
「ギャッ」
急所に的確な一撃を喰らい、男が白目をむいて卒倒する。
間髪入れず、正面の覆面がバットを振りかざして突っ込んできた。
だが、亜由美は逃げもしない。
かえって前へとステップし、覆面の内懐に入り込む。
そして振り下ろされたバットの最も旋回半径の小さい部分、つまりグリップを握った相手の手を押さえ込んだ。
そのままの勢いを利用して手首をねじり上げる。
気が付くと、いつの間にかバットは亜由美の手に移っていた。
覆面の闖入者が大きく狼狽える。
後ずさりした覆面が、先ほど自分が開けた床の穴に足を取られて転倒した。
「それ、あなたが開けたんだっけ? 弁償してもらうつもりだけど、いいよね?」
亜由美がニコニコ笑いながら覆面に近づいていく。
覆面はその凄惨な笑顔を前にして、身動きできなくなってしまった。
「じゃあ、会ったばかりで悪いけど……さよなら」
亜由美がバットを大きく振りかぶった時であった。
「そこまでじゃ!!」
奥のドアがスライドし、高慢そうな顔をした少女が姿を現せた。
見たこともない、外国人の金髪少女である。
どこかのお姫様みたいなヒラヒラのドレスを身にまとっている。
その左手には、なんと秋人の襟首が握られていた。
失神しているのか、秋人はガックリと首を折って身動き一つしない。
「あ、秋くんっ?」
亜由美の声はほとんど悲鳴になっていた。
秋人が帰ってくれば、こうなる危険性は高かったのだ。
迂闊であった。
「今しがた、玄関で捕らえた。安心せい、眠っておるだけじゃ」
形勢逆転とばかり、お姫様はにやついた。
「もっとも……そなたの出方次第では、二度と目が覚めることもなくなるじゃろうがな。ウィリアム、マリィ」
お姫様が可愛らしいアゴをしゃくると、二人の闖入者が亜由美の腕を左右から押さえ込んだ。
「な、何をする気なの……お願いっ、秋くんにだけは手を出さないでぇっ!!」
腕の痛みも忘れて、亜由美は弟のことを心配した。
「素直に言うことを聞けば危害を加えることはない。わらわはマリベル=ノブレス=アリマテア。アリマテアの王女じゃ」
名乗りを上げたマリベルは、両手の指先でスカートを摘み上げてお辞儀してみせる。
勝ち誇ったような、亜由美をバカにした仕草であった。
しかし、大事な弟を人質に取られた亜由美には怒っているゆとりなどない。
「何でもするわっ。だから、秋くんを……秋くんを放してぇっ!!」
亜由美が前に飛び出そうとして、姫の側近によって床にねじ伏せられる。
「そうガッつくでない。そなたのようなせっかちは、見たことないわ。のぅ、マリィ」
お姫様が嫌味な口調でそう言うと、声を掛けられた覆面の一人が拳を固めて身震いした。
マリベルは亜由美を焦らすように、敢えて用件を切り出さない。
取って置きのワインを勝手に開けると、不味そうにチビチビやり始めた。
亜由美は気も狂わんばかりに狼狽え、マリベルに哀願の視線を送り続ける。
「わらわはこの世の富を独占したいと願うておる」
ふいにマリベルが用件を切り出した。
「そのためには、邪魔者を何人か消さねばならぬのじゃ」
マリベルはフゥと溜息をついた。
「7人の戦姫が守るクチナ国。多数の親衛騎士団を抱えるスラル帝国……考えるだけで気が重いわ」
どこの国の話なのか全く理解できず、亜由美は眉をひそめる。
「そこでじゃ、その方にわらわにとって目障りな者を消し去ってもらいたいのじゃ」
なんと、マリベルの頼みとは、敵の武将たちの暗殺であった。
アリマテアの栄華のために、亜由美に暗殺者になれというのである。
「そ、そんな戦争ゴッコにわたしを巻き込むつもりなの」
亜由美はバカにするなと歯を剥き出しにした。
「そのようなことを申してよいのかな? もう少し自分の立場を考えい」
マリベルは秋人のズボンを下ろすとグッタリとなった大事な部分を摘み上げた。
「や、やめ……」
涙目になった亜由美に、マリベルは面白そうに笑いかける。
そして白いレースの手袋で秋人のモノを包み込んで優しく上下に擦り始めた。
若く元気の漲る逸物は、見る見るうちに巨大に膨れあがっていく。
「ふふふっ、元気の良いおのこじゃ。ちょん切ってしまってもよいのじゃが……それでは余りにも勿体ない」
マリベルは仰向けに横たわった秋人の上に跨ると、純白のスカートを捲り上げた。
ノーパンの下半身が現れる。
マリベルは亜由美に向かってニヤリと笑いかけると、ゆっくりと腰を下ろし始める。
高貴な秘裂に亀頭の先端が触れた。
「お願いっ、止めてぇっ。何でも言うこと聞くからぁっ。それだけは止めてぇぇぇっ!!」
遂に亜由美は涙を流して哀願した。
大事な弟の童貞を奪われるのは、自分が死ぬより辛いことである。
それを見たマリベルは勝ち誇ったように笑った。
「最初から素直になっておればよいものの」
マリベルは何度も頷いて秋人から離れた。
まだショックから立ち直れない亜由美は間歇的にしゃくり上げる。
「手始めに、この国に巣くうという化け物──付喪神とやらから取りかかってもらおうかのぅ」
マリベルがアゴで合図すると、側近の二人が放心状態の亜由美を抱えて居間から出ていった。
「弟はわらわが預かっておこう。変な気を起こしたら──弟のキンタマは潰されると思え」
マリベルの下卑た笑い声は、もう亜由美の耳には届いていなかった。
俺は全裸で「一番目の彼女」を待つのみ
亜由美さん○|●マリィ
亜由美さん●|○マリベル
亜由美さん?|?流
>>518 そこの紳士、今年は冷えるからマフラーと靴下は着ておけ
そして俺は「転帰予報」を正座して待つ
転帰予報に俺はなるっ!
>>518 うがさん乙
また適当に書いた作品で笑わせてくださいw
亜由美ねえさん強い!!
マリベル悪い!!
ねえさんが妖怪相手にどんな戦いを仕掛けるのか楽しみです
さすがに毒入り冷凍食品では修羅場妄想は厳しいな
農薬は身近な毒物だからSSで利用されそうだけど
秋人羨まし杉w
マジ代わって欲しい
修羅場主人公は素晴らしい環境であっても優柔不断にならざるを得ない
いや修羅場と嫉妬が目的なら最高だが
座敷童や狐娘に嫉妬されたひ
>>522 必ず噛み付かないと気が済まないんですね^^;お疲れさまです
気弱なところを見せる姉さんもまたイイ
続きwktk
取り敢えず1勝1敗なのか
ガンバレ亜由美さん
俺がついてるぞ
バットを奪ったのは無刀取りの技だな
亜由美ねえさん、いつの間に柳生新陰流なんかを・・・
亜由美ねえさん最強説に異論はないよな
533 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 23:26:42 ID:23Z4faN8
ガチでクソスレとかしててワロタw
俺は一万年さんにアレルギー無いし、元々そんなにディープな住民じゃないからかもしれないが
一連の作品も独立した単品として普通に楽しんでるよ
大方の作品に比べても遜色ないしね
そんな俺は勝ち組なんだろうな、きっと
勝ち組w
無刀取りといえばロマサガなのは俺だけではあるまい
刺される危険性が低下する無刀取りは生存に必須のスキル
刺されるのが望みの奴には不要だが
実際のとこ結構上手いし普通に楽しめてる
これまで出てきた書き手さんになんら遜色ないだろ
嫌な奴は読まなければいいだけのこと
YpseR+fx=M9sf5uTG
山本くん、急につまんなくなったが作者変わった?
変わったと言うか蛆虫がパくったというか
542 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 02:11:56 ID:Wn/AaUW6
一万年だろ
あの文体は真似できない
一万年が投下すると恐ろしい事になるな
結局のところコンスタントに投下(乗っ取りは除く)あるし
荒らしの成果はまるでないでFAなんだろうな
あとあれだ、新しく来た人は知らないかもしれないが
一万年は典型的な荒らしだ
投下しているものがどうとかじゃなくて
過去に避難所含めてしつこく荒らし続けた
こういうこと書くと本人が出てきて否定するが
それも荒らし行為なので相手にしないでくれ
今のところしつこい荒らしはウナギと一万年だけだから
次スレ立てるときはテンプレで相手にしないように呼びかけとくといいかも
テンプレに入れるのもなんだけど、現状では仕方ないか。
一万年に関しては
>>544の言う通りで、色々やってくれてるから、
作品含めレスは全部スルーしてる。
一万年氏はリアル狼少年みたいになってるな
数々の嘘が自分の首を締めてしまってる
本当はただ構ってほしかっただけなんだろうに・・・
というか投下したら荒れるってことがわかってるのに自粛する気配もないし、嘘を除いて見ても普通に愉快犯
嫉妬スレの終焉がやってきたのじゃ
アホな荒らしの自作自演に付き合っている程、皆は暇じゃない
毎回、終焉が来たとか言ってるが、何回目の終焉なんだろうな
あと、終焉って何回もあるものなのか?
大往生の次は大復活だよ
終焉はそれは過疎化されることを指す
周囲に危機感を持たせることによって、大ラッシュの伏線を立てるのが
俺の役目だ
一万年を批判するなら何かSS書けよ。
パクッたパクッたっていうけど一万年がやったっていう証拠あるのかよ?
少なくとも一万年(作品)は真面目(?)に書いてんだから。
やってもいない事を批判されてたとすれば奴が怒るのも無理ないぞ。
少なくとも俺なら怒る。
一万年、心配するな。
お前の作品自体はそこそこ面白いんだから。
たとえまとめサイトに載らなくたって読んでる奴は読んでる。
俺も読んでるからな。
やっていることが上級厨房と変わらんな
投下したら荒れるんだから自粛しろと言う奴は間違いなく荒らし本人
その前後に同じ様な事言う単発IDが連続で出没しといてバレて無いと思ってるあたり頭が相当可哀相な子だが…
一万年はアンケートとかも止めたんだし、文章もそこそこ上手くなったし、
いい加減許してやれよ。
っていうか皆が叩けば叩くほど荒れるぞ。
もしも一万年がパクリの犯人ならほくそえむだろうし、
パクってないならウナギの被害者になるんだから。
今、必死に一万年を擁護しているのは荒らしだろ
中卒の俺でもわかるぞ
過去に奴が行った事を棚に上げんなよ。
小さな事に正直でない奴はどんな事にも正直ではないんだよ。
俺も含めて全員、良作パクリ魔も一万年もウナギもこれからずっとスルーしろ。
す
くそっ、ここには怒首領蜂を知ってるやつはいないのか
エスプんげのサントラは最近買いました
――ここまで俺の自演――
――ここから一万年の自演――
――ねえ、その口紅の跡みたいなの……なに?――
――ケチャップです――
* *
* +
n ∧_∧ n
+ (ヨ(* ´∀`)E)
Y Y *
――そう……でもね、私が作ったモノ以外食べたらおなか壊しちゃのよ?だから…今すぐ吐いて……!――
567 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 02:36:03 ID:i/kwsfDG
友達と居酒屋で酒飲んでタバコ吸ってる時に
隣の席の客が修羅場になって
それ聞いた友達は嫌がってたけど、俺はめちゃくちゃ興奮したwww
酒も美味しく感じたしw
やっぱ、修羅場は最高だなwww
上げちまった、すまんorz
>>567 GJ!
でも一つ言わせてもらえるなら、「タバコ吸ってる」の部分はいらないと思う
細かく書きすぎると無駄に文章が長くなるだけですからね
それ以外は気になるとこもないし、面白かったから続き期待してます
頑張ってください
∩___∩ |
| ノ\ ヽ |
/ ●゛ ● | |
| ∪ ( _●_) ミ j
彡、 |∪| | J/ ∩ノ ⊃ ヽ
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
以下嫉妬娘がお送りいたします
―
>>566一行で手軽にお断りします( ゚ω゚ )―
ウナギにレスするなとあれほど言ってるのに
実際嫉妬してる女の子を見ながら、酒飲んだら美味しそうだよねw
「うわぁ〜い」
「あそぼー、あそぼー」
「いつもの公園いこー」
元気な声を上げて少年たちが駆けていく。
一見して無邪気で微笑ましい風景に見えるが、彼らは少年ではない。
もっと言うなら、人間ですらなかった。
彼らの正体は付喪神──長い年月を経た器物などに、魂や精霊などが宿ったものである。
早い話が妖怪変化なのである。
現代社会においては毒にも薬にもならなず、殊更に必要性を主張しても意味がないような存在であった。
といって彼らを絶滅させてしまうのもどうかと考える関係者もいるにはいた。
そこで生まれたのが付喪神研修制度である。
器物は九十九年を経て付喪神に変化(へんげ)する。
付喪神になるまであと数年という器物を指導し、現代生活に対応できる知識を学ばせようという制度である。
制度は予想以上の成果を上げた。
彼らは優秀な霊能者に導かれ、期待された以上の適応力を発揮したのであった。
少年の姿を取った付喪神が歓声を上げて駆け抜ける。
彼らの目的地は町外れにある公園である。
その公園は廃棄された市営住宅の裏手にあり、夜のデートスポットとして有名であった。
しかし昼間は寄りつく者もなく、近所のお年寄りがたまに散歩に訪れるくらいである。
そのため、彼ら付喪神の研修生たちが思い切り羽を伸ばせる絶好の遊び場になっていたのだ。
少年たちが到着した時も、公園に人影はなかった。
「何してあそぶ」
「池いくー」
少年たちの言う池とは、遊歩道わきに作られた人工の泉である。
直径5メートルほどの石囲いの底からは、綺麗な地下水が常時汲み上げられている。
ここが彼らのお気に入りの場所であった。
何の変哲もない池ではあったが、木々に囲まれた水辺には彼らを和ませるものがあったのだろう。
彼らは水の掛け合いをしようとワイワイ騒ぎながら遊歩道を駆けていった。
「誰かいるー」
少年たちがお気に入りの場所に着いた時、先客が来ているのが分かった。
「しっ」
大声を出した孫の手の変化を、筆の付喪神が押さえた。
そして植え込みの間から、そっと泉を覗き見てみる。
そこに彼らが見たものは、想像を絶する光景であった。
なぜか、裸の女がそこにいた。
まだ若く、そして美しい女である。
その女は一糸まとわぬ姿になって、泉の中に横座りしていた。
そして手のひらで水を掬っては、それで体を清めていた。
水が滴となってこぼれるたび、木漏れ日がキラキラと反射した。
「胸でけー」
「郁夫の持ってる本と同じだぞ」
少年たちがゴクリと生唾を飲んだ。
郁夫こと浦辺郁夫は、彼らが寄宿している浦辺流体魔術道場の跡継ぎである。
いまだ童貞を捨てられないでいる郁夫は、オカズとしてエロ本をしこたま隠し持っている。
研修生たちは、つい先日そのコレクションを盗み見したばかりであったのだ。
写真とは言え、初めて目の当たりにした女の裸は鮮烈であった。
柔らかな曲線の連続で描かれた絶妙のライン。
真っ白い肌と見事なコントラストをなす秘密の茂みは神秘的でさえあった。
九十九年を経たとは言え、彼らが本当の意味で生を受けてまだ数年である。
女性に対する興味は、本当の少年と何ら変わりはなかった。
「どうなってるの、女のアソコって」
少年たちは目の前の女の裸に惹き付けられていた。
彼らはエロ本を見て興奮したが、決して満足したわけではなかった。
むしろ、巧妙なポーズで隠された大事な部分に関する興味が、女を知らぬ彼らを悶々とさせていたのだ。
「よく見えないよ」
いつしか、彼らは植え込みから身を乗り出してしまっていた。
「キャアァァァッ」
少年たちに気付いた途端、女は悲鳴を上げた。
のぞきがばれたと知って、少年たちは狼狽えた。
こんな犯罪行為をしたことがバレたら、せっかくの研修が落第になってしまう。
気が付いた時には女に向かって飛び掛かっていた。
「とりあえず、口ふさいで」
「手と足を押さえるんだよ」
少年たちは5人掛かりで暴れる女を押さえに掛かった。
「いやっ……いやぁぁぁっ……」
子供とは言え5人掛かりの力は凄かった。
女はたちまち押さえ込まれ、口に手拭いを噛まされてしまった。
「なんとかしなきゃ、クビになっちゃう」
「誤解だー。冤罪だー」
少年たちは必死で言い訳しようとしたが逆効果であった。
女は暴れるだけで耳を貸してくれない。
女の裸にむしゃぶりついているうちに、彼らは変な気分になってきた。
柔らかくてスベスベした肌。
鼻をくすぐる何とも言えないいい匂い。
彼らは自分でも気付かぬうちに、体の一部を硬くさせていた。
更に、許しを乞うように見上げてくる女の涙目が、彼らの攻撃本能に火を付けた。
なんとか股間の秘所を見てやろうと、猛然と女の足を拡げに掛かった。
「お前らっ、なにやってんだぁ」
いきなり頭上から怒声が浴びせられた。
振り返った少年たちが見たものは、真っ青になった郁夫であった。
彼は鍛錬の一環としてジョギングをしている途中、付喪神たちのとんでもない行為を見てしまったのだ。
「お前ら、こんなことしてただで済まされると思っているのか」
郁夫は怒りと不安でブルブルと震えていた。
被害者の女性が訴え出れば、せっかく続けてきた付喪神たちの研修がおじゃんになってしまう。
もしかすると研修制度自体が消滅してしまうかもしれないのだ。
ようやくそのことに気づき、少年の姿をした付喪神たちも青くなった。
女性は、と見ると、ショックのためか草むらの上にグッタリと横たわっていた。
「とにかくお前たちは家に帰れ。後は俺がなんとかしてみる」
郁夫に諭され、付喪神たちはすごすごと帰っていった。
「さて……どうしよう……」
一人残された郁夫はどうしたものかと、その場に立ちつくしていた。
「とにかく謝らなくっちゃ」
郁夫は裸で倒れている女に近づいていった。
「あ、あの……大丈夫……」
郁夫が跪いて声を掛けると女は身を起こし、郁夫の首にしがみついて泣き始めた。
余程怖ろしかったのであろう、泣き続ける女の体は小刻みに震え続けていた。
「ちょ、ちょっと……」
生まれて初めての経験に、郁夫は真っ赤になって狼狽える。
なにせ裸の女に抱きつかれることなど、夢以外では経験したことないのだ。
見ればものすごい美人である。
女子大生なのであろうか、若くてスタイルも抜群である。
この女性に比べれば、秘蔵しているエロ本のモデルなど糞も同然であった。
「ゴクリ……」
郁夫が生唾を飲み込み、喉仏が大きく上下した。
トドメを刺すように、女の腋の下から発せられたフェロモンが郁夫を狂わせていった。
「……脱・童貞」
そんな夢みたいな思いが郁夫の脳裏をよぎった。
その頃、刀の付喪神、流は郁夫のことを探し回っていた。
そろそろウォーミングアップのジョギングから戻るはずなのに、幾ら待っても帰ってこないのである。
「郁夫様に何かあったのでは」
密かに慕う郁夫が事故にでも遭ったのかと、流は半狂乱になっていた。
いても立ってもいられなくなった流は、郁夫の姿を求めて駆け出していた。
そして、ジョギングコースにある公園の遊歩道に入った流が見たものは──
草むらで裸の女と抱き合い、互いを貪り会っている郁夫の姿であった。
「い、郁夫様ぁ……」
流は反射的に植え込みに身を潜め、セックスに耽っている郁夫を見詰めた。
郁夫は忘我の境地に達しており、上に跨った女の乳房をしゃぶっていた。
女がリードしているらしく、郁夫のモノをくわえ込んだ下半身を激しく上下させている。
「あ、あんっ……亜由美イク……またイッちゃう……」
女は上半身を起こしてトイレの姿勢をとると、膝のバネを使って一層激しく腰を揺すり始めた。
「あ……あぁ……郁夫様ぁ……」
流が悔しそうに下唇を噛みしめる。
愛しい男のペニスが、女の秘所に激しく出入りしているのがハッキリ見えた。
「郁夫様が……あんなに嬉しそうに……」
見れば郁夫の表情は恍惚となっている。
自分とのふれあいの中では見せたことのない顔であった。
「わたしが、ああいうことさせなかったから……郁夫様は人間の女と……」
裏切られたような気がするのに、それでも流は悪いのは自分だと己を責めた。
知らず知らずのうちに右手が薄緑の着物の裾を割っていた。
触ってみると、いつの間にか流のその部分は潤みを帯びていた。
「いやらしい……わたし、郁夫様の行為を盗み見して興奮しちゃってる……」
流は現実から目を背けようとするが、黒い瞳は食い入るように郁夫たちを凝視している。
郁夫は女の腰遣いに翻弄され、もはやまともな思考力を失っているように思えた。
「あぁ、郁夫様……わたしも……」
流の小鼻が開ききり、秘所をなぞる指の動きが激しくなってくる。
溢れ出てきた熱い液が、指の動きを加速させる。
「あぁっ、イきます……郁夫様……郁夫様も一緒にぃ……」
流の腰がブルルッと痙攣した、次の瞬間であった。
突如として頭上から降ってきた液体が、流の全身を濡らしてしまった。
普段の通りの彼女なら、そのくらい難なく避けられるはずであった。
だが、己の夢を貪るのに集中していた流は、咄嗟に身動きできなかったのだ。
「こ、これは……お塩?」
流が見抜いたとおり、それはローションに多量の食塩を溶かしたものであった。
「ご名答……」
いきなり声を掛けられ、流は木刀を引き寄せた。
声がした方を見ると、裸の女が郁夫に跨ったまま流に笑いかけていた。
その手には一本のロープが握られている。
ロープの延長線上を目で追っていくと、それは流の方に向かって伸びていた。
その先端は、流の頭上の枝にぶら下がって揺れているバケツの取っ手に結ばれていた。
全ては彼女の集中を乱し、塩水をぶっかけるための罠であったのだ。
「卑怯なり」
流は顔を拭うと、ものすごい形相で木刀を八双に構えた。
それでも粘性のある塩水は拭いきれず、後から後から髪を伝って流れ落ちてくる。
「褒められたと思っておくわ」
その女、山本亜由美は股間から力を抜いて立ち上がる。
郁夫の亀頭が名残惜しそうに亜由美の膣口に引っ掛かり、一拍おいてズポっと抜け去った。
「市内の神社を回って、お払いに使う清めの塩を集めるのには苦労したわ」
亜由美が舌なめずりして流に一瞥をくれる。
それはただの塩化ナトリウムではなく、魔物封じのアイテムであったのだ。
もちろん付喪神にも効果はてきめんに現れた。
おまけに錆びやすい炭素鋼で作られた打刀は塩っ気に弱い。
刀の付喪神である流は全身の力が抜けていくのを感じた。
「問題は、あなたに塩水をぶっかけるチャンスをどうやって作るかだけだった」
そう語る亜由美の姿が、流の視界の中で歪んでいく。
否、歪んでいくのは流の方であった。
ベキベキと音を立て、濡れ雑巾を絞るように流の体がねじれていく。
付喪神としての力を喪失した流は、人の形を保っていられなくなったのである。
「あぁ、郁夫様……私の大事な郁夫様。もうお役に立てそうもありませんが……どうぞお元気で……」
もう郁夫に会うこともなければ、尽くすこともできなくなる。
そう思うと、どうしようもなく悲しくなってきた。
涙に濡れた流の頬が螺旋状によじれる。
肉や骨、そして髪が棒状に圧縮され──流の体は一本の打刀に戻っていった。
「ふぅぅぅ〜っ」
人智を超えた戦いを制した時、亜由美の体は消耗しきっていた。
見た目には地味で一方的な戦いだったが、生きるか死ぬか、紙一重の勝負であったのだ。
「これしか勝機はなかった。まともにやり合っていたら、殺られていたのはわたしの方だったかもね」
亜由美は地面にしゃがみ込み、物言わぬ一本の刀を手にする。
そして万感のこもった目で刃身を見ていたが、やがて渾身の力を込めて地面に叩き付けた。
冷たい金属音を立てて刃身が折れた。
「見てたわよ。妖怪退治も板に付いたもんじゃないの」
茂みの中から現れたのは、お目付役のマリィであった。
「こんな汚いやり方、わたしが好きこのんで使ったと思ってるの?」
亜由美の殺気が籠もった目で睨まれ、マリィの顔が青ざめる。
彼女の恐ろしさは、身を持って知っているマリィである。
「こんな卑怯な手、アンタの姫に教えて貰ってなきゃ……わたしだって……」
亜由美はまだ失神している郁夫に憐れみの視線を送る。
地面に横たわる郁夫の姿が、囚われの身となっている弟にダブって見えた。
アマテリアに連れ去られた秋人は、今ごろどんな目に遭わされているのだろうか。
「ぜったい許さない。秋くんを取り戻したら……こいつらまとめてぶっ殺す……」
そして、這い出てきた地獄に送り返してやるのだと亜由美は心に誓った。
亜由美さん○|●マリィ
亜由美さん●|○マリベル
亜由美さん○|●流
ID:hZczajvk
今日のNGID
なんか・・・編集部の意向で格闘ものに路線変更した漫画読んでるみたいだな
ふとアメリカ人なんかが嫉妬したときは「shit」とかぼやくのだろうかと
思ってみたり。
亜由美さん、いきなり禁じ手を・・・
いくら物の怪が相手でも正攻法で戦って潔く敗れて欲しかった
一万年がもし打ち切られたら、読みたい僕はどうすればいいんですか?
それにしても、一万年の下手な荒らしにワロタw
誰も構ってくれないから荒らすというのは最低だな
盗作は別に著作権者じゃなくても訴えることができるわけだが
自分は例の盗作と一万年は別人だと思ってる
別に一万年を擁護するつもりは無いが同一人物扱いすると
また一万年が「自分じゃありませんよ〜」とか言ってくるのが鬱陶しいから
だから一万年、わざわざ弁解の書き込みとかするなよ解ったな?
あとそれ以外のレスもするなよ?
お前も大人なら見事スルーできるはずだよな?
本当に理解したのなら「わかりました」なんてレスすら不要だからな
>>590 構って欲しいウナギちゃん乙
お前なんて気持ち悪い変質者なんて誰も相手にするわけないだろw
黙って、今日もひきこもったら?
一万年よかったな
>>588が安住の地を見つけてくれたぞ
これで荒らし扱いされることもなくなり、
こんな糞スレと糞住民からもおさらばできるぞ
一足先に向こうへ行って投下まってるぜ
593 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 11:50:29 ID:U/yjfpgU
嫉妬してくれる女の子が俺の周りにいないんだが・・・
男の子ならいるかもわからんぜ
流ごときに苦戦してるようなら、血塗れ竜なんかが相手だと勝てないよ
著作権法は第123条第2項により親告罪の性質を持つと解釈されるわけで
告訴権者以外の第三者が彼を罰して貰おうと告訴することはできないよ
>>589の言うように、確かに告訴権者じゃなくても、告訴はともかく告発はできるけどね
その場合でも、事件化しようすれば、当然のこととして作者にお出まし願わなければならない
ところで、どうしてこんなやっかいな親告罪というものが存在しているのだろう?
強姦事件のように、公開裁判によりことが公になるのを被害者自身が嫌がることもあり
また、損害が軽微な事件では、被害者の意思を排してまで裁判する必要性がないと認められているからだね
まあ、この作者は一銭も利益を上げていないわけだから、起訴されても大したことにはならないか
むしろ当局に呼び出されて事情聴取を受け、その挙げ句に、こういったいかがわしい場所で
変態じみた小説を書いていることが公になってしまう原作者の方が損害が大きいな
ただ、「長島茂雄」や「リボンの剣士」はそれで済まされないだろうね
ああ言うメジャーどころの著作者人格権、著作権、出版権又は著作隣接権の侵害には、かなり厳しいと聞くよ
けど、スレ全体の平和のためだ、原作の書き手さんには泣いてもらうこととして訴えてあげれば?
>>589自身も参考人として供述調書を取られ、公式な捜査書類に実名が載ってしまうわけだけど
嫉妬スレのために我が身を犠牲にして立ち上がった勇者のことを、俺たちは永遠に忘れないよ
うるせえダニだ
久しぶりに見て思ったことを書く
酷いスレになったもんだよここは…お金ももらってない作者の作品を
二次創作とかいって勝手に続編だの改変だの作るとはね。無論パクリは論外だ
読んでるだけでは我慢できなくなった熱狂的なファンがリスペクトしてるだけだろ?
俺にすりゃ、アンソロジー作品が出てくるなんて羨ましい限りだぞ
またコピペ厨が現れるのかな?
今度こそもうお終いになるんだろうな
さんざんこのスレにお世話になっておいて訴えるなよ。
いつものハッタリだよ
官憲の威を借りて事態の収拾を図ろうとしただけさ
個人のプライバシーを犠牲にしてまでスレに殉じる気概なんてないよ
訴えた側の名前も晒されるんじゃないのか?
罪もない原作者も泣く羽目になるんだし、止めとけ。
本物の作者はトリップ持ってるんだし、
訳わかんない外伝とかはスルーで良いだろ。
なんか、パクリ君がビビって自演弁護しているという印象を与えようとしてる奴がいるな
ほっとけ
>>604 普通に長文なんて書いている時点でビビっていると思うんだが
盗作に関してはあんなもんで訴えられても、不起訴で終わるのは法の素人でもわかるはずだが
まあ、パクリ君は自分で文章が下手だと宣伝しているようなもんだし
本家には永遠に勝てないことを自分で証明している時点で失笑モノだな
>>606 自分では煽り以外に何も書けない人間が言っているのならそれこそ失笑ものだ
仮に原作者本人の言としたら大した思い上がりだ
お前ら同じ便所の落書き仲間同士なんだから仲良くしろよ
遂にこのスレの、というかエロパロ板自体の歴史に幕を下ろす時がやってきたのかな
公の場で堂々と盗作小説の投下が認められていることがそもそもおかしいのでは?
裁判沙汰にでもなり、こんな板の存在が公の場で問題になれば、運営側も切り捨てざるを得ないだろうな
なにせ、日常的に盗作小説の投下を認め、その板を運営することにより広告収入を得ているんだからね
そんなことになったら俺にとっても悲しいことではあるが・・・パクられた原作者の気持ちを考えると・・・
痛いよ単独ID
そんなに構って欲しいんですか?
>仮に原作者本人の言としたら大した思い上がりだ
↑パクリ君はまともに日本語も書けないらしいな
(´,_ゝ`)プッ
嫉妬・三角関係・修羅場板なだけに、修羅場になってんのか
>>610 詳しい解析を求む
俺も一緒に笑いたいから
嫉妬スレの住人のせいで作者が誰も投稿しなくなったからな
本気でスルーすることを知らないバカばかりだね
なんだ、日本語知らないのは本人の方だったか
ID:9LwT9tc5は本とか読んだことないんだろうなぁ
相手にして損したよ
ってか、何でこんなに空気悪いのか誰か教えて
最近、スレ見てないからわからない…
スルーできないのが多すぎるってだけ
617 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 19:09:44 ID:RVCauBto
作者をブラマリや山本くんの作者を偽ってSSを投稿する荒らしが出てファン達が怒り狂っている
スマンあげた
それと↑、最初の「作者を」ミス
>>616ー617
なるほど、dくす
疑問が消えたよ
もう一個聞きたいんだけど、一万年とかウナギって何かやったの?
その人達が、偽って投稿した人なの?
本当に本物か?なんて疑ってる奴はいないよ
一部のアフォが過敏に反応してる振りして暴れているだけ
>>620 ある意味パクリ君より悪質とすら言えるよな
これだから学生さんは、なんて言われるんだよ
>>619 一万年はちょっと前、色々荒してた。
本人は『2ちゃん素人だったから色々ミスッただけで荒すつもりは無かった』
みたいなことを主張してる。
あ、言い忘れてた。
一万年はパクリと疑われてて、一応本人は違うと言ってる
偽SS投稿している荒らしはヒーロ気分を味わっているお子様だから仕方ないだろう
まだ、頑張って投稿する初心者なら温かい目で見られるけど、パクリ君は
ただの構ってちゃんだからな。どうにもならんな
特にSS批評している連中は自分が批評している作者よりもまともな作品が書けないからね
あんな連中にビクビクせずに神にはどんどんと投稿して欲しいです
好きなキャラクターが死ぬところなんて絶対書けない!
そう思っていた時期が俺にもありました……
まあそれはそれとして投下します
* * * * *
――あの棒は、厄介だ。
じりじりと距離を詰めながら、サラサは内心で舌打ちする。
開戦直後、相手の連撃を耐えきっての一撃は、惜しいところで外してしまった。
こちらの攻撃を巧みに捌き、攻め気を上手く逸らしてくる。
しかも、防御だけではない。
喉、脇腹と、急所を寸分違わず穿たれた後、無茶苦茶重かった最後の一撃。
常人なら間違いなく戦闘不能になっていただろう。
闘技場でもそれなり強い女は偶にいたが、あれほどの者は皆無だった。
少なくとも、女だからと油断できる相手ではない。
自分の苦手な“刃物”を用いないとはいえ、十二分にこちらを殺せる技量を持っている。
なんとなくノリで突撃したのは拙かったか。
最初の攻防はどう考えてもこちらの損だ。
……まあ。
最初から、損得なんて関係ないが。
痛む喉を無視して、サラサは息を大きく吸い込む。
――さあ、我慢比べだ。
覚悟を決めればあとは簡単。
拳を思いっきり握り込み、
全身のバネに力を溜めて、ゆっくりと構えを作っていく。
サラサに殴り方を教えてくれた男は、このように言っていた。
『構えは土台みたいなもんだ。
これがしっかりしてこそ、威力が出る』
教えられたのは、構え方と撃ち出し方。それだけだ。
構えも実にシンプルで、防御のことなど何も考えられていない。
攻撃は最大の防御。そんな考えを男は信仰していた。
『お前も知ってるだろうがな、この船の大砲も根元はとんでもなく頑丈に作ってあるんだ。
だから、すげえ威力の弾を狙って撃つことができるんだよ。
お前は知らないだろうがな、陸の大砲はさらにすげえんだ。
だから、俺たちは海の上で活躍するしかねえんだよ』
殴り方を教えてくれた男は、海賊船の砲手だった。
喧嘩の時以外は暇だった彼は、よくサラサに大砲を見せてくれた。
故に、サラサの中では“大砲”が拳撃のイメージとなっている。
どんな戦場でも使い方は変わらない。
土台を固め、砲身を向け、発射する。
幼い頃より海賊仲間の慰み者とされながらも、生き延びてきた強靱な肉体。
たったひとつの構えにその力を全て注ぎ込み、放たれる一撃。
来る攻撃は全て受け、それでも倒れず砲撃を放つのが。
奴隷闘技場王者の、戦い方である。
* * * * *
――筋肉の軋む音が、ここまで聞こえてきそう。
目の前でゆっくりと構えを作っていく様を見て、イクハは内心で呟いた。
防御のことなんて一切考えていない、攻撃にのみ特化された構え。
本来の筋力は妹のユナハには及ばないだろうが、独特の構えから生まれる力は、きっと妹のそれを上回る。
単純に考えるのならば、構えを作っている最中に攻撃するのが最善なのだが。
(……耐久力も尋常じゃない。下手に攻めるのは間合いが詰まるだけ損、か)
先程の連撃。
急所二カ所を正確に穿ったのにもかかわらず平然としているし、
最後の一撃――勢いと体重を全て乗せて打ち込んだ突きでも、倒すことは叶わなかった。
悔しいが、自分の攻撃力では決め手に欠ける。
単純なぶつかり合いでは、勝てる見込みは少ないだろう。
――なら、策を練らなければ。
体が頑丈なのは確かなようだが、さりとてあらゆる攻撃に対して無敵というわけでもなさそうだ。
骨や筋肉は常人より硬そうではあるが、当てた感触から鑑みるに、“人間”の範疇を超えてはいない。
おそらく、痩せ我慢の類だろう。
しかし、我慢といえど耐えきっているのであれば、それは充分な脅威である。
動ける限り、あの閃光のような拳撃を放ってくるのだから。
間合いの中では、構えが保たれている限り危険。
ならば、その構えを崩せばいい。
イクハはその場で、己の構えを、変え始めた。
* * * * *
観客の中に、どよめきが広がった。
構え始めたサラサに対して。
――イクハは、構えを解いていた。
両手は下げられ、棒も地面に先端を付けている。
正面に遮るものはなく、咄嗟に反応するのも難しそうな状態だ。
まるで「さあ打ってこい」と言わんばかりのイクハに、サラサはどう応じるのか。
観客の注目が、サラサの挙動へと向けられる。
「――うわ、えげつな」
ぽつりとそう漏らしたのは、ユナハの隣で観戦していたツノニである。
その表情は、畏れを含めてた厳しいものだ。
「よくもまあ、咄嗟にこんなことできるなあ。
相手の戦法がわかっていても、これはちょっと怖くて真似できないよ」
「……一見で姉さんの狙いに気付いたツノニさんの方が、私は凄いと思うんですけど……」
「おや、ユナちゃん、おかえりー。心配事はなくなったの?」
飄々と訊ねるツノニに、ユナハは改めて感心した。
――先程まで、姉の異常を心配していたのも看破されている。
「はい。――私の杞憂だったみたいです。
……あんなことができるくらいだし」
「うん、遠くから全体を見ないとわからないね、アレは。
ぱっと見、無防備状態で攻撃を待ってるように見えるけど」
「――相手からはの攻撃は絶対に届かない」
「本当にギリギリだよね。限界まで踏み込んで打っても髪の毛一本分くらい足りない」
「届かせるには、動かなければならない、ということですよね」
「そそ。流石ユナちゃん。伊達にあの人の妹やってるわけじゃないよねー。
……といっても、あの銀髪っ娘の攻撃は、限界以上にねじ曲げられた構えから放たれるものだから」
「――攻撃するには、一度構えを解かなければならない。
しかも端からは、無防備の姉さんに怖じ気づいてるように、見えますね」
「状況を自分の思い通りに進めつつ、周囲の味方をきっちり得る。
さすが、あの歳で近衛隊隊長まで上り詰めただけはあるなー」
――そう。
姉は、周りへの印象を考慮に入れ、上手く立ち回ることができる。
頭の回転の速さはユナハの比でなく、幼い頃より、それはもう聡明な娘だった。
そんな姉が。
子どもの頃は、犬畜生にも劣る扱いを受けていた。
イクハほど周りをよく見られる娘だったら。
たとえ山賊の女より生まれたと囃されたとしても。
それなりに、上手く立ち回って立場を確保できたはずだ。
なのにイクハは、他の貴族の奴隷として、少女時代を過ごしていた。
その理由は至って単純。
彼女には、馬鹿な妹がいたのだから。
「……? ユナちゃん?」
「――はい? どうかしましたか?」
「どうかしたかって……あー、いや、うん、なんでもない。試合、見よっか」
「?」
ツノニは、出かけた言葉を飲み込んだ。
それは、きっと指摘してはいけないことだと、本能的に悟ったからだ。
『なんで、そんな、泣きそうな顔してるの?』
と。
* * * * *
だめだ。
ここからじゃ、届かない。
構えを保ちながら、サラサは静かに諦めた。
闘技場では、相手から向かってきてくれたので、こちらから動く必要はなかった。
小柄な女を相手に逃げ回るなんて、闘技場の選手として恥ずべきことだから。
ここでも、サラサは敢えて負う必要はないと思っていた。
構えていれば勝手に来てくれる。そんな思い込みを抱いていた。
しかし。
相手の方が一枚上手だった。
なるほど、構えずに仁王立ちとは、思い切ったことをしてくれる。
そんなあからさまな挑発をされてしまっては、こちらが怖じ気づいているように見えてしまう。
しかも、その距離が絶妙だ。
およそ2足
このまま拳を打ち出しながら踏み込んでも、ギリギリで届かない距離。
サラサの構えは形だけではない。全身に力が籠もっている。
故に、一度構えを解いて、構え直すには、致命的なタイムラグが生じてしまう。
そこにつけ込むのが、相手の思惑だろう。
――まったく。こちらの攻撃の特性に、よく気付いたものだ。
ほんの数回見ただけでそこまで看破できるとは。
まあ、見抜かれたのがそれだけなら。
まだサラサには、勝機があった。
「…………」
無言で、拳から力を抜いた。
瞬間、サラサの構えに意味は失われ、大砲の如き拳撃が撃ち出せなくなった。
刹那。
空気が裂けた。
そう錯覚してもおかしくない速度で、棒の先端が疾走した。
棒を下げた状態から、最短距離で向かってきたのだ。
狙いは目。
咄嗟に首を微かに傾げ、こめかみで受ける。
「――ぎっ!?」
予想以上に重く、首が後ろに跳ね上がる。
こいつ――この攻撃方法に慣れてる!?
サラサのあずかり知らぬことだが。
イクハは、その肩書き上、相手と交渉状態にありながら制圧しなければならない場面も多かった。
故に、一見無防備でも、その実瞬時に攻撃する術を身に付けていた。
続いて、流れるように右肩への一撃。
押し倒されそうな重い突きが、肩関節の継ぎ目に入った。
一瞬、激痛で右手が痺れてしまう。
これでは、拳撃は打てない。
今こそ勝機と確信したのか、イクハが距離を詰めてくる。
――待ってたよ。
唇が笑みの形に歪められる。
確かに、右腕は力が入らない。
だが、それがどうした。
痛いのには慣れっこだ。
緩んだ拳をそのままに、仰け反らされたその体勢を、強引に“構え”へと修正し。
「おあああああああああああああああああっっっ!!!」
獣の如き咆哮を吐きながら、
力の入らない右腕を、そのままイクハに叩き付けた。
防御なんて関係ない。
力任せに突き飛ばし、隙だらけになったところへ本命の左拳を決めてやる。
そう、確信した瞬間。
棒。
棒が、いつの間にか肘の下を通り右肩まで到達していて。
「え」
ばきん、と。
そんな音と共に。
右肩を、外されていた。
* * * * *
頭を白く染める衝撃に、イクハは闘技場の端まで吹っ飛ばされていた。
――手応えはあった。
相手の向かってくる力を利用して、そのまま肩関節を破壊できた。
たとえどんなに勢いがついていようとも、土台から正しく力の伝わらない拳撃など、たかが知れている。
そう思い、あえて避けずに相打ちとしたが、その威力は想像以上だった。
(……訂正。腕力こそユナハに及ばないけど、攻撃の威力はこっちが上ね。
…………前進に特化された力みたいね。とはいっても腕力じゃなさそうだし――つっ!?)
立ち上がろうとして、胸に激しい痛みを覚えた。
肋骨にヒビが入ってしまった模様。
土台からすっぽ抜けてもなおこの威力とは。
脅威を通り越して、空笑いがこぼれてしまう。
だが――右腕は破壊した。
この前の侵入者のように、綺麗に外した状態ならはめ直すのも簡単だが、
今のは相手の攻撃の勢いを利用して、“破壊”した。
たとえはめ直したところで、まともに動かすのも難しいはず。
あの恐るべき一撃も、片腕が機能していなければ、その速度は激減するだろう。
ならば、どうとでも対処できる。
そう思い、イクハは立ち上がって中央に向かった。
見ると、サラサは左手で右手を掴み、強引に肩関節を元に戻していた。
その額には脂汗。右手も震えていて、まともに動かすのも難しそうだ。
だが――それでも相手は諦めることなく、ゆっくりと左手を持ち上げ始める。
イクハは再び慎重に距離を測りながら、近付いていく。
負傷させたといっても、油断はできない。
右手が健在であったときと同様に、一定の距離は保っておくべきだろう。
(……ん?)
一瞬の違和感。
最初は、痛みによる変化かと思ったが。
――違う。同じ構えではない。なにか、違う。
イクハは、直感的に危機を悟り、一歩退こうとした。
それが、間違いだった。
後ろではなく、横に動くべきだった。
先程と“似たような”構えのまま。
サラサは、まるで足をバネのように。
斜めの地面から跳び上がるように。
イクハに向かって、跳んできた。
それは驚くべき跳躍力で。
地に足が着かぬまま、サラサはイクハのもとに到達し、
空中で、上半身の捻りから。
――強引に左拳を、撃ち出してきた。
SuccubusQuest
↓
SuccubusQuest短編EX
↓
世界樹の迷宮2 ←今ここ
SQにハマっていました。夜の絵本コンプ万歳!
ステラかわいいよステラ
ステラとルヴィッサの修羅場とか超見たいです。というか夢を見ました。
そして世界樹2では鹿こわいよ鹿
もう終わりですか?
GJ!!
雛ちゃん、そろそろ来る頃だと思ってたわ。
どうだった、高圧バッテリーの電流は? 弱ってる心臓には効き目抜群だったでしょ?
せっかく半殺しでやめてあげたのに、これじゃあズバリ3分の2殺しね。
白目剥いてピクピクいっちゃって……雛ちゃん、かっわい〜い。
あんまり可愛い顔してるから、こうやってアンタ自身のパンティで下半分を覆っちゃうのが勿体ないくらい。
由宇くんには、改めてあたしのパンティで猿轡しておいたからね。
さぁ、今から由宇くんと遊ぶんだから。アンタは邪魔しないで部屋の隅っこで見学してて。
ん? 雛もチョコポッキー食べたいの?
タップリ食べるといいわ。けど、肝心の口がパンティで塞がれてるから、お裾分けは下のお口にね。
ほぅら、できたてのホヤホヤを召し上がれ。
うふふっ、身をのけ反らせて喜んでくれるなんて。姉として嬉しいわ。
じゃあ、そこでいい子にしててね。
さてと、いよいよ由宇くんをお仕置きする番ね。
うぅ〜ん、どうしよっかなぁ……そうだわ、あたしのビキニ着せちゃおうっと。
ほら、大人しくして。サイドで紐を結ぶタイプだから、足首のロープをいちいち解かなくってもいいわね。
さぁ、できあがり。由宇くん、女の子になっちゃった♥
マイクロビキニだから、オチンチンもタマタマも完全にはみ出してて恥ずかしいでしょ?
でも由宇くん、恥ずかしいの好きなんだよね。
幾ら必死で首を振って否定したって……うふっ、オチンチンがムクムク大きくなってるわよ。
お姉ちゃんのビキニを着ておっきしちゃうなんて、いけないオチンチンね。
あっ、そうか。由宇くん女の子になったんだからぁ……これはクリトリスよね。
クリなんだから……こうやって幾ら扱いたって……ドレッシング噴いたりしないもんね。
どう? お姉ちゃんの手コキは? カリ裏を皮で扱き上げられて、たまらないでしょ?
うふふっ、抵抗してもムダよ。お姉ちゃんは由宇くんの泣き所を知り尽くしてるんだから。
ほらほら、もうイきそうよ。
言っとくけど、発射なんかしたらお仕置きタイムは延長よ。
うふっ、発射態勢は整っちゃってるんですもの……今更慌ててもダメ、ダメ。
それに、そんな涙目でお姉ちゃんを見ても、余計に喜ぶだけだって知ってるでしょ?
さぁ、スパートをかけるわよっ!!
↑キモイSS書くな
>>624 偽SS投稿している荒らしとパクリ君は同一人物じゃないのか?
違うというように読めたけど
緑猫さんGJです
次回更新も楽しみに待っています
↓以降の荒らしや中傷は全く気にしないで下さい
>>638どっちでもいいんじゃないですか?
私たちは良いSSだけ読めば良いんですから
ろくに読む前にGJ付けるから荒れるのに
内容も何も無いような薄っぺらいSSだというのなら仕方ないけど
なんかなぁ
>>638 荒らしとパクリ君は同一人物だけど
このスレにはいろんな荒らしがいるから、荒らしに統一すると
誰だかわからなくなるからね。
まあ、安全に嫉妬スレを楽しもうと思ったら
NG推奨
一万年
批評
ウナギ
俺様
と、登録したら嫉妬スレは見やすいので推奨するが
少女の格闘ものが書きたいのなら専用スレ行けばいいのに
それに正直こういうグロものはちょっと・・・
次からはグロ注意の警告を頼みます
作品投下直後にゴチャゴチャ言ってるID:9LwT9tc5もNGにすると更にいいかも
お前も充分に荒らしの一人だよ
>>641 >>643 単発IDの作者批判って、いつもの手口だな
それにテンプレを守らないSSを投稿
本気で頭がおかしいと俺は思うわけだが
>>642 『一万年〜』は暇つぶしに読むには中々良い作品だと思うけど。
それなりにヌけるから寝る前に何回かお世話になったし
>>643 『七戦姫』は嫉妬が日常部分であるし、ここで問題ないと思う
ID:9LwT9tc5自重
言ってるそばから、処置なしだな
お前みたいな自治厨気取りが一番目障りだから
とっとと消えてくれや
>>636 次回あたりに決着ですか。
怖くもあり楽しみでもあり。
人体破壊とかカニバリズムとか生理的に受け付けない
嫉妬から出た行為とはいえ、殺し合いまでするのはちと異常ではないかい?
男を巡っての騙し合いとかなら可愛気があるけど
こう言うのは読み手の深層心理に影響を及ぼすから気をつけないと
もしネオ麦茶みたいなのが出てきたら、作者はどう責任を取るつもりなんだろう
ここは個人サイトじゃなく、無料で閲読できる掲示板なんだからさ
そんなもん勝手に読んだ側の自己責任っていうのが世間一般の認識です
ちなみにここは一般サイトではなく18歳以上の分別ある大人のみ閲覧を許された掲示板ですので、よしなに
>>653 >>ちなみにここは一般サイトではなく18歳以上の分別ある大人のみ閲覧を許された掲示板ですので
そんなこと私のレスにも書いてあるでしょう
個人サイトなら入り口に現実と妄想の区別のつかない人云々の注意書きがありますよね
だからこういう無料で公開された掲示板でやるのはどんなもんかと言っているのです
せめて冒頭に注意書きでもなさっては如何なものでしょうか?
それと緑猫さんは18歳の分別に、過大な分別を期待しすぎなのではありませんか
お前さん俺もも同じ穴の狢だと思われるぜ?
後は書き込まないけど
何か荒らしは作者批判が激しいんだよな
自分が作品を書けないからと言って、子供の理屈ばかり並べて
作者達に作品を投稿させないように暴れているのは何故だろうか?
別にこんなとこで投稿しても脚光を浴びるわけでもないのに
何を勘違いしているんだろうか?
>>655 言っておくが、お前にスレの投稿作品を避難するのは勝手だが
自分の理屈と価値観を他人に押し付けるのはやめて欲しい
他のスレで勝手に論議してくれ
>>652 >もしネオ麦茶みたいなのが出てきたら、作者はどう責任を取るつもりなんだろう
だったら、包丁を作っている会社は殺人に自分の会社の包丁が凶器に使われたら
被害者遺族に責任を取っているのか? 取っているわけないだろw
アホすぎるわこいつ
それにしても、自分の不利になると面白いな
盗作騒ぎ→法律で自分が悪くないと必死に主張したりと
普段は気が弱いオタクなのかな、この荒らしは
あの宮崎勤が連続少女殺害事件で逮捕された時のことなんだけど
彼が特撮番組「キカイダー」で、作中に主人公のロボットがバラバラにされるシーンを見て
自分が猟奇趣味に目覚めたと告白してるよね
その後、番組の制作関係者が警察に呼ばれ散々事情聴取を受けたらしい
そして今じゃ怪獣といえど体を切り裂くような表現はタブーとなっているのは有名な話だ
物を作る立場にいる人は、常に自分の作品が他人に与える影響というものを
常に考えるようにしておくべきだと思う
ノントロの作者は、歩行困難者の気持ちになって考えたことが一度くらいあるのだろうか
まあ、言い出したらキリがないし、もう止めようぜ
>>包丁を作っている会社は殺人に自分の会社の包丁が凶器に使われたら
>>被害者遺族に責任を取っているのか?
取る必要ないよね
包丁はあくまで道具であり、動機付けの役割を担っていないもの
ただし、事情聴取を受けたキカイダーの制作者は
自戒の念から一時精神的におかしくなってしまったらしいね
彼なりに責任を感じてたんだと思うよ
一番子供っぽい理屈をこね回しているのは
>>659みたいだな
流れ最悪と言うか、感想も書かなければいい
俺は読むだけ、下手に発言して荒れるよりかはよっぽどいいかと
>>655 申し訳ありませんが、ネオ麦茶や宮崎勤などといった、この上なく極端な事例に繋げて「分別を求めすぎ」と言い出すのは逆に大げさ極まりないように思うのですが
グロテスクな暴力表現を見て「興奮した、俺もやりたい」などと考えない、というのは世間一般通常の基本的な「分別」ではないのですか?
妄想と現実の区別ぐらい付くだろ…常識的に考えて
それが付かないならTVも映画も本も2CHも見なけりゃいい。
ようするにID:Z5LF9W4uは作者達に投稿して欲しくないだろうな
屁理屈多すぎだし
>>668 区別のつかない奴は得てして自分は区別がつくと思ってる
嫉妬スレにおいて、大切な事は女の子が嫉妬して、黒化して泥棒猫を始末するかだ
それ以外は特に考える必要はないな。
匿名掲示板でそんなことを議論する方が恥ずかしいわ
というわけで
↓以降は何もなかったようにスルー
バカだな、分別が付く人間が他人に忠告なんかしないよ
この世には分別が付かない人間もいるからこそ警告しているんじゃないか
特にちゃねらーにはそう言う傾向の人間が多そうだし
こういう他人の修羅場を楽しもうという特殊な性癖の溜まり場には、
ちょっと変わった人間が寄ってくる可能性も強いのでは?
>>670 うん、その言葉の意味をたった今理解した。
>>672 ですから、そういった分別の付かない人間が閲覧しないために「18才未満閲覧禁止」となっているのですが
世間一般において18才以上という言葉はそういう指標であったように当方は記憶しております
「18才以上でも分別が付かない人間はいる!」
などと仰りたいのでしたら、
掲示板の規則やルールなどを決めるのは我々や緑猫さんのような利用者でなく掲示板の管理者側ですので、そちらに訴えるのが筋かと思います
ID:Z5LF9W4uの電波が、トライデント氏SSの「ヤンデレが社会問題になってる世界」とかぶって見えてワロタw
まあおそらく管理者の方々にも「そんな例外についてまで対応できません」と一蹴されるのが関の山でしょうが
いちいち極端大げさな危惧を持ち出してスレに不利益な個人的非難をするより、一言「グロ注意の前書きが欲しかった」の部分だけで済ませておけばよかったでしょうに
>>674 はて、君などに訴えかけた覚えはありませんが
少しばかり自意識過剰なのではありませんか?
気持ちが悪いので勝手に横から割り込まないでください
私はあくまで「冒頭に注意書きを付けてくれませんか」と緑猫さんにお願いしているだけですので
興奮してるのは理解できますけど、関係のない方は口出ししないでくれませんか
あらら、お話にならない。
まあ、スレにとって不利益な個人的非難より
社会に対して不利益をもたらせる個人の方が非難されて然るべきですがね
過去ログやまとめ見てれば緑猫さんの作風くらいわかると思うがな。
怠けたお前が悪い。
綺麗な熟女の嫉妬が大好物なのは、俺だけですか?
>>677 飽くまでも1対1の嘆願であったと主張するならば、まず最初にそう前置きしておくべきなのではないですか?
このような無料で公開された他人数が同時に閲覧発言を行う場では意見の横入りなど当たり前ですから、
それが迷惑であると後から言われても、今更何をといった感じです
思慮が足りなかったのでは、と言わざるを得ません
>>677誰に訴えかけようとしたのか知らんが、タイトルに『戦』の字が入ってる時点で気付け
なんか「この町は治安が悪いんだから、ボケッと歩いてたお前が悪い」なんて開き直られちゃった
こういうとまた「論点のすり替えだ」なんて言ってくる人も出てきそうだけど
何にしても「グロは前置き必要」ってのはこの板全体のルールですよね
もちろんグロ専用スレに投下する時は、その限りではありませんが
>>684 「いきなり何も言わず銃で人を撃って、その狙われた人以外の周囲から撃たれたらこれは決闘だふざけんなと喚く世間知らずカウボーイ」
こういう例えの方が的確であるように思えます、下手ですみませんが
以前の発言の焼き回しですがご容赦下さい
いちいち極端大げさな危惧を持ち出してスレに不利益な個人的非難をするより、一言「グロ注意の前書きが欲しかった」の部分だけで済ませておけばよかったでしょうに
いきなり撃たれたのは、キモイSSを読まされた私の方だと思うのですが
そのうち嫉妬シーンが出てくると思って我慢して最後まで読んでしまった私が悪いのでしょうか?
それならばここは決闘場だから入ってくんな。流れ弾喰らっても知らねぇぜ」って忠告して貰いたかったです
その上で好きなだけ撃ち合いしてください
老婆心ながら、共倒れにだけはくれぐれもご注意願います
そのうち〜しょうか?・・・・その時投下する部分に嫉妬が必ず一つはいるというのですか?
老婆心・・・・あなたは女ですか?
>>685 ああ、申し訳ありません
ようやくおぼろげながら意味が分かったような気がします
一万年のときみたいな流れになったな
こういう時は避難所へ避難するのが一番
一応は女ですよ
なにぶん、今日始めてここを訪れたもので
緑猫さんとかのこれまでの業績など知らなかったのです
初めて読ませていただくSSだからといって、嫉妬シーンを期待するのは
それが例え個人的な期待としても間違ったことなのでしょうか?
荒らしもあの手この手でよく頑張るな
Z5LF9W4uさん、これからKYババアと呼んで良いですか?
Z5LF9W4uさん、あなたは一万年なのですか?
>>687 読まされた、というのは不思議な表現ですね
あなたのマウスポインタは他者による遠隔操作で動かされるのですか?
なんて馬鹿馬鹿しい言い換えごっこはともかく、
ネットの情報の取捨は全て自己責任、というのはこれ以上ないレベルの常識だったように思いますが
まあつまり、あなたの言い分は「グロテスクな表現は前置きしろよ、キモイ」であると、そういうことでいいのですよね
私は一万年さんとやらではありません
この板で面白い小説を読ませて貰うことだけを楽しみにしている
孤独で寂しい独身女性です
ババアと言われるほどの年では決してありませんが
Z5LF9W4uさんへ。
まとめサイトに行けばグロ無しの上質の修羅場がいくらでもあるのでそっちにどうぞ
ところで、私はもう一度
>>686のような発言を焼き直すべきなのでしょうか?
>>698 『この板で面白い小説を読ませて貰うことだけを楽しみにしている』
・・・『初めて』じゃなかったんですか?
吹いたwwwwww
ID:Z5LF9W4u=一万年
あの空気の読めないところがそっくりだ
仮に女性だとすると・・・・・・・
痛いすぎる
読んでしまったことについては能動的な私の責任でしょう
流し読みしたとはいえ、生理的に受け付けない部分を読んでしまいました。
それでも、投下直後にGJが付くような作品なら、面白いと思うのは自然でしょう
我慢して流してたら、そのうち素晴らしい嫉妬シーンが出てくるに違いない
そう信じてしまったとしても仕方ないのではありませんか?
結局そんなシーンは皆無であり、私としては裏切られた気持ちになったのです
グロ有り、嫉妬なしと前置きしてくれてたら、決して読むことはなかったでしょう
そういう受動的な意味で、私は「読まされた」と申し上げたのです
読んでしまったことについては能動的な私の責任でしょう
流し読みしたとはいえ、生理的に受け付けない部分を読んでしまいました。
それでも、投下直後にGJが付くような作品なら、面白いと思うのは自然でしょう
我慢して流してたら、そのうち素晴らしい嫉妬シーンが出てくるに違いない
そう信じてしまったとしても仕方ないのではありませんか?
結局そんなシーンは皆無であり、私としては裏切られた気持ちになったのです
グロ有り、嫉妬なしと前置きしてくれてたら、決して読むことはなかったでしょう
そういう受動的な意味で、私は「読まされた」と申し上げたのです
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それでも、投下直後にGJが付くような作品なら、面白いと思うのは自然でしょう
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グロ有り、嫉妬なしと前置きしてくれてたら、決して読むことはなかったでしょう
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読んでしまったことについては能動的な私の責任でしょう
流し読みしたとはいえ、生理的に受け付けない部分を読んでしまいました。
それでも、投下直後にGJが付くような作品なら、面白いと思うのは自然でしょう
我慢して流してたら、そのうち素晴らしい嫉妬シーンが出てくるに違いない
そう信じてしまったとしても仕方ないのではありませんか?
結局そんなシーンは皆無であり、私としては裏切られた気持ちになったのです
グロ有り、嫉妬なしと前置きしてくれてたら、決して読むことはなかったでしょう
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読んでしまったことについては能動的な私の責任でしょう
流し読みしたとはいえ、生理的に受け付けない部分を読んでしまいました。
それでも、投下直後にGJが付くような作品なら、面白いと思うのは自然でしょう
我慢して流してたら、そのうち素晴らしい嫉妬シーンが出てくるに違いない
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グロ有り、嫉妬なしと前置きしてくれてたら、決して読むことはなかったでしょう
そういう受動的な意味で、私は「読まされた」と申し上げたのです
読んでしまったことについては能動的な私の責任でしょう
流し読みしたとはいえ、生理的に受け付けない部分を読んでしまいました。
それでも、投下直後にGJが付くような作品なら、面白いと思うのは自然でしょう
我慢して流してたら、そのうち素晴らしい嫉妬シーンが出てくるに違いない
そう信じてしまったとしても仕方ないのではありませんか?
結局そんなシーンは皆無であり、私としては裏切られた気持ちになったのです
グロ有り、嫉妬なしと前置きしてくれてたら、決して読むことはなかったでしょう
そういう受動的な意味で、私は「読まされた」と申し上げたのです
読んでしまったことについては能動的な私の責任でしょう
流し読みしたとはいえ、生理的に受け付けない部分を読んでしまいました。
それでも、投下直後にGJが付くような作品なら、面白いと思うのは自然でしょう
我慢して流してたら、そのうち素晴らしい嫉妬シーンが出てくるに違いない
そう信じてしまったとしても仕方ないのではありませんか?
結局そんなシーンは皆無であり、私としては裏切られた気持ちになったのです
グロ有り、嫉妬なしと前置きしてくれてたら、決して読むことはなかったでしょう
そういう受動的な意味で、私は「読まされた」と申し上げたのです
だったら、読むなよ
もう荒らし=一万年だ!の思考誘導には飽きたっつうの
ヲチスレが立ってるそうじゃないか、だとしたらそっからノコノコやって来た騒がし屋さんの一人なんじゃねえの
Z5LF9W4uさんへ。私がタイトル覚えている中では
『妹(わたし)は実兄(あなた)を愛してる』
『一万年と二千年前から愛してる』
『両手に嫉妬の華を』
『ブラッド・フォース(途中グロありだけど最後は感動する)』
『合鍵』
『とらとらシスター』
等は良い感じに嫉妬してますよ。まとめで見ると良いかと。
>>701 ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
ですからこの板の他のスレでって意味です
あなたのような人が出てくるといけないからわざわざ修正を施した部分なのですが
ちなみに最初は「この板で」ではなく「ここで」でした
誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが・・・
被害妄想が激しいぞ
>>708 『誤解を生じせしめるおそれ有りとして打ち直したのですが』
・・・えっとですね、先に↑のように書いて、後で『訂正』と入れれば
判りやすいですけど、いきなり訂正版を書かれれば判りにくいです。
『この板の他のスレ』と書いてくれれば誤解しなかったのに。
それが例え個人的な分析としても間違ったことなのでしょうか?
貴方風に反論するとこうなりますよ?
このエコーみたいなのは何なのでしょう?
>>707さんありがとう
今度ゆっくり読ませていただきます
>>711 そのとおり、全くの読解ミスです
でも人間、誰しもミスを犯すものですから
お気になさらないでください
なんか、いちいち返事をする辺り、かつての一万年を思い出すな。
当時の一万年も悪気なんか無かったのかもな
『でも人間、誰しもミスを犯すものですから
お気になさらないでください』・・・犯した本人が言うと何かムカつく。
ごめんなさい板と書いて理解できない住民がいるとは思ってもいませんでした
私の思いこみが原因ですから、これ以上もう引っ張らないでください
もうほっといたれよc/PyEf6C
『板と書いて理解できない住民がいるとは思ってもいませんでした』
さりげない自己弁護にワロタ。
あとね、かつての一万年さんもそうだったけど、一々『ゴメンなさい』言うと
かえって皆『黙れよ』って感じで怒るんだよ。
私は気にしませんが、一万年はそれで無茶苦茶叩かれた。
未だに信用が無いくらい。
スレとレスを間違っている初心者の方をよく見かけますが
もしかして、あなたもその種の間違いを犯しているのかと
恥をかかせないよう一応さりげなく正してあげたつもりだったのです
どうやら余計なお世話だったようですね
極まりなくチンケな煽り合いをしたいだけなら余所でやりましょうねお二方
俺が言うのもかなり難だけど
↓↓↓↓↓↓↓以下何事もなかったかのようにシチュー↓↓↓↓↓↓↓
誤解されたままだとこの次ここに来にくくなりますので
一応誤解は解いておこうと思ったのです
これからは充分注意して発言しますので仲良くして下さいね
>>722 これで最後になるけど、日付変わってID変われば誤解解く必要ないでしょ?
一万年はトリ付けでスレで特定されるから誤解を解く必要があったけど。
きりもみコークスクリュー!!
何事もなかったかのように再開
取り合えず皆レスする前に一呼吸して落ち着こう
そのレスをすべきなのかちゃんと考えよう
トリ付きが一万年で、外したらウナギになるのなw
>>727 証拠不十分。
一万年は今までIDも日付単位で変わってたし。
何でも疑いだしたらキリがない。
っていうか、一万年が続き書かないと俺が困る
今更なんだけど・・・・
俺、14日の時0だったんだ・・・
>一万年はトリ付けでスレで特定されるから誤解を解く必要があったけど。
うぎゃ
ID:c/PyEf6Cは本当にレスとスレの区別がつかないのか
腐婆の指摘が正しかったのかよ
ID:c/PyEf6C (26回)
ID:9LwT9tc5 (11回)
ID:Z5LF9W4u (20回)
ID:Ku0ig7s9 (14回)
お前らもうSSでも書いてろよ
>>729 直ぐに意味が分からなかった俺ってorz
俺だって部下2人から義理チョコケーキが1キレだぞ(でも手作りだから♪)
あの2人が俺を巡って修羅場になってくれないかなぁ
2人とも彼氏がいるらしいから無理だよなぁ
>>732 まあ逆に考えろ
部下は彼氏がいるって嘘を付いているんだ。
>>729 女の子が同士討ちしすぎて、渡せなかっただけだよ
だから、俺も0個なんだよきっと
>>732 彼氏いるのは嘘で、今頃修羅場になってるはずだw
>>730 判ってましたよ。あえて『スレ』って書いたんです。
一万年氏は『嫉妬スレにしか投下してない』って言っていたからです。
レスでもいいけど、『この嫉妬スレで』って意味でした。
>>729 別れた彼女から俺のあげたプレゼントが送り返されてきた俺よりマシ。
送り返すくらいなら捨ててくれよ、と思う。
>>732 来月14日には注意しろよ。
壮絶な決闘の末、勝った部下の女の子が
「お返し頂きます!!」
と血まみれで襲って来るはずだから。
で多分負けた方も来襲するだろうから。
⊃「ゆんける」
>>737 俺も去年そうだった、しかも着払いの宅急便で…
やられると、ムカつくよな
リアルじゃ修羅場は辛いだろうなw
明日、さっそく転勤願いを出すよ
修羅場は妄想の世界だけでお願いしたいって人結構少ないのかな。
現実で嫉妬取り巻く修羅場を体験したいって考えられねえ。死ぬぞ。
test
三次は別問題。
そんなの人それぞれさ
お前の考えは充分尊重に値するし、しかし「リアルでもいい」という人にいちいち押し付ける必要もない
俺は、もし死に際を選ぶことができるのなら、
ガンで死ぬよりも嫉妬深い美少女に揉みくちゃにされながら死にたい
>>741 俺は妄想だけでいい。
元彼女と修羅場になった時、マジで殺されると思ったし何より顔が醜い
またそんな意味のない前提を
みんな死ぬな
嫉妬に揉まれるその日まで、石に齧り付いてでも生きようぜ
>>746 お前にどうして惚れる嫉妬女がいないのか不思議でならん
多分・・・俺が嫌われ者のうなぎだからだろうな
ちんちん
>>741 俺のリアルは妄想の中
そう考えていた時期が俺にもありました
っていうか今もそうです
1ヶ月1スレのペースに戻そう。今まともな書き物3本位しかないのに
スレ終了目前だ。たまにはここから離れてみたら?
お前そんなこと言ったって荒らしがID変えて
書き込み続けるんだからペース落とせって言っても無理だよ
最近はあえてID変えずに書き込むことも覚えたみたいだしな
嫉妬スレ住人の民度が低いから作者も逃げるんだよな?
10月は投稿がたくさんあったのにさ
はいはい、そう思うなら黙ってるのが一番じゃないかな
>>751 わざわざマターリな流れぶった切ってそう言うこと言うなよ。ほんと学習能力ねーな。死ねよ。
自作自演がないから今日は静かだね
それが一番だ。
投下します。
「さあ、どうぞ。それで、あれから一日しかたってませんが、お話というのは?」
「舞香とは今朝取りあえず別れました―――」
「じゃ、じゃあ、遂に私と・・・・・」
「―――ですが、大空さんと付き合う事は出来ません」
「!?」
「僕は、舞香が嫌いになったわけでも、地獄に・・・・ああ、この問題はクリアできました」
「く、クリアできたって・・・・・」
「マーヤが『運命の赤い糸』っていうのを使ったらしいです」
「赤い糸・・・・・まさか!!」
「ええ、貴方が、と言うか天使リーンが羽を撃たれたあの戦いの発端となった糸です」
「そ、そんな、何故その糸をただの人間であるマーヤが、あの憎い女が持ってたんですか!?」
「悪魔と血の盟約をしたそうです。何でも、自分がリーンを撃ち落としたせいでユウとマーヤの仲を引き裂く
結果になったから責任を感じたとか何とか。そう言えば『悪魔』って『天使』の異端分子の総称だったんでしたね」
「ひ、引き裂くってなんですか!?私は彼を無理やり奪い去ったんじゃありません!!愛し合い、結ばれたんです!!」
まあ、出会うきっかけを作ったのはその悪魔なんですし。それで、話を戻しますが、舞香と別れた理由は彼女の、
大空さんに対する態度に憤りを覚えたからです」
「私への態度?」
「はい。昨日の夜、大空さんから聞かされた事を舞香に話しました。そして別れたほうが良いと、勿論不本意ですし
悲しいことではありましたが、言いました。勿論、舞香は今までに無いぐらい取り乱しました。
そして、別れる条件として、互いに“初めて”を捧げました」
「舞香さんを・・・・・・・抱いたんですか」
「ええ。その後、二人で更に話し合った結果、舞香は“恋人になれないならせめて幼馴染として傍にいさせてくれ”と言い、
もちろん僕も了承しました。しかし、舞香が昨夜、夢を見たんです。契約の場面の」
「・・・・・・・・・・・・」
「そして、地獄に一人で堕ちなくて済む事を知った舞香は別れたくないと言いました。僕も別れたくなかったですし」
「・・・・それでどうしたんですか?」
「僕は“僕を一万年と二千年の間想い続けてくれた大空さんへのけじめとして誠実な答えを伝えよう”と言ったんですが、
舞香は“ほっとけばいいじゃん、あんな女”と言ったんです。それに怒った僕は舞香を振ったんです。
ただし、彼女が反省すればすぐによりを戻そうと思ってますが」
「舞香さんと別れたなら、私と付き合ってくれればいいじゃないですか!!どうして、どうしてそこまで舞香さんが大事に
されなければならないんですか!?私は、ずっとあなたを想い続けていたんですよ!?その間、誰とも結ばれていません!!
転生するたびに、修道院に入ったりして、処女のまま人生を何度も送り続けたんですよ!?貴方が見つからなくても諦めずに、
何度も何度も!!その時の親に無理やり結婚をさせられそうになったことだって何度もありました!!
その度に私、どうしてたと思いますか!?逃げ切れないと思った時は親や相手を殺したり、それすら無理だった場合、
舌を噛み千切って自殺したんですよ!?何でそこまでしたと思いますか!?貴方が好きだったから!!
貴方以外の男の人に汚されたくなかったから!!お願いです!!私は舞香さんのことだって受け入れます!!
貴方が望む事、全てを叶えてあげますから!!」
「駄目なんです、大空さん。舞香と喧嘩してヤケになってあなたと付き合ったら、舞香と大空さん、両方への侮辱になります。
いくらあなたが深く想い続けてくれてるとはいえ、いえ、だからこそ、半端な想いじゃ付き合えません。僕は、誠実な人である
貴方に対して不誠実な真似をしたくありません」
「不誠実だって良いじゃないですか!!私は貴方の隣で過ごせるなら、貴方だけのものになれるんだったら、例えそれが真の
愛じゃなくたって構いません!!それだけは私にとって絶対に譲れない事なんです!!私の、恋人に、なって、下さい・・・・・
お願い、ですから・・・・・・・・・何だって、しますから・・・・・・・」
「お願いですから泣かないで下さい。貴方に“絶対に譲れない事”があるのと同じように僕にも“絶対に譲れない事”が
あるんです。その、こういう事を言うのもアレですが、いつの日かまた、良い人と結ばれて下さい」
「・・・・・・・・・やっぱり、優さんは舞香さんに汚されてしまったんですね・・・・・・・・」
「・・・・・・あの、大空・・・・・・さん?」
「あは、優さん、今、私が全て清めてあげますからね・・・・・・・・・」
「ちょ、どうしたんですか!?おかしいですよ!?しっかりしてください!!」
「おかしいのは・・・・・優さんの方ですよ・・・・・・・でも、それも仕方がありませんよね・・・・あの女に、今までずっと
毒され続けてきたんですから・・・・・・安心してください・・・・・・すぐに、すぐにあの女の事も考えられないように、
してあげますね・・・・・・・大丈夫・・・・痛くなんかありません・・・・むしろ、とても気持ち良くなれるそうですよ・・・・・・・」
「あ、その、ナニをなさるおつもりでしょうか、その、僕はそろそろおいとまさせて頂きたいんですが・・・・・・・
し、失礼しま・・・・・・って、ドアが!?」
「あは、逃げれませんよ・・・・・・ウチの両親、各部屋に電子ロックつけてるんです。内側から外に行くにしても
専用のキーがいるんです。財力にまかせて、ことあるごとに悪趣味な仕掛けばかり設ける人たちですが、
今回ばかりは感謝すべきですね・・・・さあ、すぐに一万二千年前の快楽を思い出させて差し上げますから・・・・・」
「えと、大空さん、それはちょっと洒落にならないというか、そっちがその気なんでしたら、私もちょっと手荒な真似
というか、武力制裁をしてしまいますが・・・・って翼生えた!?」
「無駄です。大抵の武器ならこの羽が防いでくれますから。電気も通さないのでスタンガンとかも無駄ですよ?
本当は二枚あるんですけど、一枚はご存知の通り悪魔の矢で焼け落ちてしまいましたから」
「その、天使が力に任せて人間を襲うのは、凄い卑怯な気がするんですけど・・・・・あ、ちょ、止め、待・・・・・ッ!!」
投下終了です。もうすぐ完結なのでもうしばしご堪忍を
ハンマーワインレッドパスタハウスー!!
完結したらもう二度と来ないでね
もう見捨てようぜ
わざわざそんなこと言うことないだろ。気に入らないならほっとけ。
うめ
梅
緑猫さんて避難所に作品投下したことあった?
ないはず
一万年を煽てている奴って、彼を受け入れ認めてあげたら
改心してスレを荒らすのを止めるって勘違いしてるのか?
無理だぞ
最初は怨恨を晴らす手段としての荒らしだったが
今じゃ荒らすこと自体に楽しみを見出しているようだから
で?
っ
一人で寂しいな
そんなこといちいちカキコしなくってもみんな分かってるってのにw
ブラッドフォースUまだぁ?
神を追い出して報いだな
本当に嫉妬スレ住人はアホになったわ
メリーさんの話を見た時に思ったんだけど
メリーさんって、嫉妬深い女の子なんだなと思ったら、かなり萌えたw
私メリーさん
今ユーのバックでトゥギャザーしているの
一万年続きまだか?アレじゃ生殺しだ。
他の神を追い出したんだから責任取って神SS書いてよ。
>>784 クソ笑ったwww
メリーさんがヤンデレだったら最高だなw
>>789 遠回しにルー大柴がヤンデレだったらって言ってるような気がしてならないw
>>790 お茶吹いたwww
せめて、ルー語を使う美少女の方がw
投下します。
駄目だと思う方は、一切触れずにいてくれれば有り難いです。
「お前さ、菜緒のコト、好きだったりとかすんの?」
その日の昼休み、片桐からされた質問に、純一は動きを止めた。
”大事な話がある”
そう言われてきた校舎裏、
人気はなく、その場で話をしているのは、片桐と純一の二人だけだ。
純一には答えようがなかった。
菜緒の事を好きか嫌いかで聞かれれば、好きだとしか答えられない。
だがその言葉は、純一の菜緒に対する想いにはそぐわない。
それをなんと表現すれば良いか、純一には分からない。
ただ、好きと安易に言えない事だけは確かだ。
「答えられねえか」
純一の姿を見ながら、片桐が苦笑する、
「じゃあ、聞き方を変えてやるよ」
「高野は、お前自身が菜緒に釣り合ってると思えるか?」
純一の反応を確認する為か、顔を見ながら聞いてくる片桐に、
純一はきっぱりと、
「釣り合う訳がない」
と言い切った。
菜緒に対する複雑な感情はあるにせよ、純一は菜緒と釣り合う、恋人同士になれるとは、考えてもいなかったし、諦めてもいた。
故に、純一の答えは淀みのない、はっきりとしたものだ。
純一の考え、答えは、一般的に見れば妥当だろう。
片桐もそう考えていたのか、純一の答えに満足した笑みを浮かべる。
そして呟いた。
「お前が変な勘違いしてたら、菜緒が苦しい想いをするからな」
片桐の言葉の意味が、純一には理解出来ず、顔をしかめる。
そんな純一を気にも止めず、片桐が語り出す。
「オレもよ、菜緒がオレのコト、好きだってのは、大分前から気付いてたんだけどな…」
その事は純一も感じている。
いや、校内でその事を信じない人間は、おそらくは二人しかいない。
「アレだけ良く練習や試合を見に来てくれてんのに、気付かないワケねえんだけど…」
それも純一は知っている事だ。
純一は、自分が出来ない為か、激しい動きが必要なスポーツ、特に屋外でやるサッカーが好きで、
サッカー部の風景を良く絵にしていた。
そして、そんな時は、絶対に菜緒がいたのだから。
「そんな気持ちに、オレも答えてやりたくて、色々とアプローチしてやったんだけど」
「どうにもお前のコトを気にしちまってるみたいでな…」
淡々と思い出を語る様に喋る片桐に、純一は、それが何故、自分に関係があるのか、と疑問を抱いた。
だがそんな疑問は、片桐の次の言葉で吹き飛んだ。
「菜緒のヤツ、優し過ぎるからな」
呆れる様な声で言う片桐、
その言葉で純一は多くを理解し、思わず顔を伏せた。
「でもまあ、お前が身の程を知っててくれて良かったよ!」
明るい声で純一の肩を叩きながら、片桐が言う。
自分を恥じてしまっていた純一は、何も答える事が出来ない。
「そこまで分かってんなら、菜緒から離れてやってくれよ?」
「それが菜緒の幸せに繋がるんだからよ!」
片桐のそんな言葉に、何かを言おうと、純一は思わず顔を上げる。
そこには、女なら誰でも惚れるであろう、片桐の爽やかな笑顔があった。
”菜緒を幸せに出来る男ってのは、こんな男なんだろう”
純一は素直にそう思った。
「頼んだぜ!」
そう言い残して、片桐がその場から去ると、
ここには純一一人が残された。
”自分の存在が菜緒の恋愛を阻害していた”
そんな発想が純一の脳裏に浮かび、それが純一を苦しめた。
純一にとっての菜緒は、命の恩人、そう言っても差し支えのない存在だからだ。
10歳の時、純一は自動車事故に遭った。
大きな手術の後、意識を取り戻した純一が、最初に見たのが、菜緒の泣き顔だった。
辛いリハビリも、菜緒がいたから純一は耐えられた。
もう走れない、そう知った時も、菜緒がした約束、
「私がずっとちゃんを支える!純ちゃんと一つになるって約束する!」
それが純一を自暴自棄から救った。
術後、純一が初めて松葉杖なしで歩いた時の、菜緒の笑顔は、今でも純一の脳裏に鮮やかに残っている。
そんな菜緒の幸せを、僅かでも妨害する事は、純一にとってあってはならない事だ。
もし、あの時の約束が菜緒を縛っているなら、開放しなくてはならない。
「しっかりと言わなきゃな…」
純一は呟く。
菜緒に何と言うかは、決めていないが、既に菜緒から離れる事は決めている。
それが菜緒の為になる、
そう信じて疑わず。
2
その日の放課後、純一は部活に出ていた。
菜緒と離れると決意したまのの、きっかけと言うべき言葉が思い付かずにいたからだ。
せめて絵を描けば、それも思い付くのではないか、
そんな甘い期待がなくはなかったのだが、
今まで取り掛かっていた作品は既に昨日で完成していたし、かと言って新しい題材もなく、
ただ、白紙のキャンバスを見つめているだけだった。
「どうしたの、純一?手が止まってるよ」
押し黙る純一の背中から、美由紀の陽気な声が聞こえてきた。
「ひょっとしてスランプにでもかかった?」
純一の肩に手を置きながら、美由紀が言う。
美由紀が馴れ馴れしい程にコミュニケーションをとるのは何時もの事、
だが純一は、その”何時もの事”に何時まで経っても慣れる事はない。
この時も、
「スランプとかじゃないですから…」
と答えながらも、何回か肩を大きく揺らした。
もっとも、美由紀がその程度で怯むハズがある訳もなく、
むしろ、美由紀の手の力は強くなる。
”嫌がる自分の反応を見て、楽しんでいるだけなのでは”
と言う純一の想像は、半分は当たっている。
「純一、もし何か悩みがあるならさ」
美由紀が久しぶりに真剣な声で言う。
「部長である私に相談して欲しいな、とか思うワケなんだけど…」
落ち着いた優しい声で美由紀が言う。
肩に置いているての指を絶妙に動かしながら。
優しい声と、それに相反するような指の動きで、何かが目覚めそうになりながらも、純一は懸命に強い調子で、
「悩んでなんかいないですって!」
と、反論した。
確かに、菜緒の事で純一は悩んでいる。
だが、その悩みは人に相談する類のものではない、
そんな意志が、無意識に表に出た事は、純一自身も気付いていない。
「そっかあ」
純一の答えに、美由紀が何か寂し気にそんな声を出すと、純一の肩から手を離した。
「純一は、未だに私を信頼してないんだね?」
美由紀の言葉に、純一は少し動きを止めた。
そして、言葉の意味に気付くと、
「そんな事ないですって!」
「それは関係ない俺個人の問題なだけで…!」
と、慌てて否定した。
純一は美由紀の事を信頼している。
優しい先輩として、頼れる部長として、美術に関して自分と同じ感性を持った人間として。
それは、クラスの友人である啓太を上回る程である。
それこそ、美由紀に惚れてもおかしくない程に…。
もっとも、それを”思い上がり”と考える純一がする可能性はないが。
「今は、その答えに納得してあげる」
慌てる純一に、そう言う美由紀の顔は、純一には理解出来ない種類の笑顔だ。
「そうだ、純一!」
何か思い付いたのか、そう言う美由紀の顔は、何時の屈託のない笑顔に戻っている。
「もし本当に悩んでいるなら、色々と変えてみるとイイよ」
「変える…ですか?」
美由紀の言葉に、純一は思わずその顔を見た。
”変えれるなら変えていきたい、
だが、何を変えれば良いか、分からない”
そんな純一の気持ちに気付いていない様な感じで、美由紀が言葉を続ける。
「何も、そんなに難しく考える必要はないんだよ?」
「普段と違うモノを描くとか、朝に部室に来てみるとか、そんな程度でイイんだよ」
「朝に、ですか?」
美由紀の最後の言葉が、純一を刺激した。
部活だと言う事で、朝早くに家を出れば、菜緒とは別の登校になるだろう。
それは、菜緒から離れる理由の一つとなりそうな気がした。
「でも朝に部室は開いてないでしょう?」
純一が口にしたそれは当然の疑問だろう。
文化部である美術部に、朝練なんてモノはないし、当然、朝早くに出てくる部員はいない。
だが美由紀は、
「それは問題ないって!」
と、高く笑いながら言った。
「部長の私は、部室の鍵を持ってんだよ!」
「純一が朝早くに来るってなら、私が付き合ってあげるから!」
美由紀の提案に、純一は、
「そんな…、自分の個人的な事情に、先輩まで付き合わせるワケには」
と断ろうとしたが、
「部長として、我が部のホープを助けるのは、当たり前のコト!」
と、強い調子で言い聞かされ、純一は返す言葉を失った。
確かに純一は、絵画で様々な賞を取っているし、話題になる事はなかったが、最年少で受賞した事も少なくない。
だからこその先輩の発言なのだろう、
そう思った純一は、それならば、これ以上、断る事は、部長としての面目を潰しかねない、そう考え、
だから、それ以上に反発せず、素直に、
「じゃあ、明日からにでもお願いします」
と、美由紀に頭を下げた。
純一の答えに、美由紀は、
「全てはこの美由紀先輩に任せなさい!」
そう笑いながら、純一の背中をパンパンと叩きだした。
そんな中、純一は、
”これが菜緒から離れる一歩目になる”
という、思案に耽っており、
その為か、純一は美由紀の言葉を聞き逃した。
「アレも意外と役に立つ」
そんな一言を。
投下終了です。
頭だけトリップ間違えていますが、きにせずに。
>>799 GJ!
リアルタイムで見てたぜ
片桐うぜえwww
ウザさ
片桐>ウナギイヌ
一万年のトラップSSと分かってて、GJなんか付けたら
後で奴が名乗り出てきた時にえらい目に遭うぜ
もう正体バレてるのに懲りずに投下してw
おっと、スルーできなかったよ
>>799 GJ!!実はかなり続きが気になる作品だから頑張って欲しい
全裸で待機してるから!
最初は片桐うぜえと思って読んでたがどうやら先輩も一枚噛んでるみたいだな。wktk
「最後の絵、最初の絵」って一万年の新作だって証拠あるのか?
何か、一万年を嫌ってる奴が一万年を貶めるためにやってる気がしてならないんだが。
だとしたら、一万年が可哀想に(;O;)
誰がやってるにせよ荒し目的のパクリSSであることには違いない
ちなみにGJつけてるのはいつもの奴だろ
もし本当に
>>792が一万年だとしても別にどうでもいい
一万年が名前と酉と作品を捨ててくれるなら俺は歓迎する
ただ昔みたいな荒らし行為はもうして欲しくないけど
アフォが糞SSを投下
↓
当然のように叩かれる
↓
神が作品を投下
↓
アフォが単発で叩きまくる
↓
神が退散、過疎化
↓
アフォが別トリ付けて荒らし用のトラップSSを投下
↓
住民がGJ ←いまこの辺り
↓
アフォは陰でニヤニヤ
>>799 GJ!
続きに期待してます、頑張って下さい。
>>799 荒らしや擁護呼ばわりされるだろうけど、やっぱ続き気になるわ。GJと言わせてもらいましょう。
>>808 疑り深ぇー!
陰でなに言われても関係ないじゃん
だったら素直に流れに乗って楽しむほうが良いだろ
避難所に一万年の言い訳が投下されました。
そのうちに「一万年です。私のトラップSSはいかがでした?GJゴクローサンw」
なんてトリ付きで出てくること間違い無し
アフォを擁護してる奴はその時になって後悔しないように
俺はそんなのゴメンだから
一万年です。私のトラップSSはいかがでした?GJゴクローサンw
満足か?
ほら、一万年を叩けよ。
これ笑うとこ?^^;
遠大な計画がばれちゃって、とうとう狂っちまったようだな
見え透いたパクリSSの方はフェイントかよ
きんもー☆
820 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 04:20:29 ID:nFswngSF
821 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 06:08:46 ID:BnMYL77y
>>799 GJっす
片桐マジウゼェェェェ!!
純一のこの行動により菜緒がどう動くか、wktkして待ってます
スマソ、サゲ忘れてた・・・
修羅バットマン
泥棒キャットウーマン
キバってイクぜ!
このスレを見て心を痛める俺に萌えた
あんたを殺スーパーマン
冷静に考えてみると、前回あれだけパクリだなんだと騒がれといて
間を置くことなくシレッと続きを投下できるのは一万年しかいないだろうね
一万年先生の作品を読めるのは嫉妬スレだけです
俺がお前でお前がボブで
修羅修羅修羅修羅修羅修羅場〜♪
修羅修羅修羅修羅修羅羅〜♪
修羅雪姫みたいなのもここでいいのかな?
誰が止めるというのだ
修羅雪姫ってハイテク忍者の映画だっけ?
男女の修羅場なんてあったかなぁ
ここに書き込んでいる、ウナギ一人だけのように思えてきたw
もうすぐひな祭りか
お内裏さまとお雛様との関係に修羅場を交えて妄想しなさい。(4点)
お内裏様が三人官女と浮気
五人囃子が実は全員女で尺八使い
お雛様が入れ替って本物は流し雛にされた。
お雛様の地位を巡って、三人官女がお雛様と2人の官女を謀殺。
そしてお雛様として君臨する直前、五人囃子が楽器に偽装していた武器でクー。
ひな壇には戒厳令が敷かれ、武装した五人囃子に「話せばわかる」と言ったお雛様が銃殺され、
これが後の世に二・二六、五・一五と一緒に語られる三・三事件であった。
ちなみにそのときお内裏様は持ち主の女の子とデート後、川に流されていた。
お嫁に行かれた姉さまも参戦?
1
クサリをつけましょ 兄の手に
お水をあげましょ お兄様
雑木林に 埋めたい子
今日からたのしい ○○まつり
2
お義姉様と お兄様
幸せになんか させないよ
お嫁にいらした 義姉様は
見下す感じの 寝取り顔
3
金の屏風に うつる灯を
かすかに揺する 兄の枷
少し拘束 きつ過ぎた?
赤いお顔の お兄様
4
義姉の服着て 首しめて
今日から私が お雛様
春の弥生の この良き日
なによりうれしい ○○まつり
つまんね
日曜日にまとめサイトに行って パクリのネタを取ってきた
修羅修羅修羅修羅修羅修羅場〜♪
修羅修羅修羅修羅修羅羅〜♪
月曜日に過去作読んで 火曜日に続きを書いた
修羅修羅修羅修羅修羅修羅場〜♪
修羅修羅修羅修羅修羅羅〜♪
水曜日に推敲をして 木曜日は書き込みをした
修羅修羅修羅修羅修羅修羅場〜♪
修羅修羅修羅修羅修羅羅〜♪
金曜日は反応を見て 土曜日はゲラゲラ笑う
修羅修羅修羅修羅修羅修羅場〜♪
修羅修羅修羅修羅修羅羅〜♪
恋人よこれが一万年の一週間の仕事です
修羅修羅修羅修羅修羅修羅場〜♪
修羅修羅修羅修羅修羅羅〜♪
つまんない
まあヘンに長文で一レスネタだと妙な感じはするが
だがそんなの問題じゃねえ!
俺たちのひな祭りはこれからだ!
ひな祭りで修羅場になるような要素というかネタとかあったけ?
個人的にはA君がB子とC子の両方にひな祭りに誘われていて、
どっちかにしようかと悩むぐらいしか考えられないんだが
>>848 そのシチュ投下願う
後は
・人間雛人形イベントで、お内裏様A君の隣を
ロリ巨乳Bちゃんとモデル体型Cお姉ちゃんが争う
・家庭科実習で作ったちらし寿司と雛あられをA君に食べて貰おうと…
幼馴染み(雛)VSA君のキモ三姉妹(三人官女)VSクラスメイト泥棒猫X(五人囃)
の修羅場
(隠しキャラで担任女教師と保健教諭の両大臣)
・ゴミ捨て場にあった古い雛人形を拾ったらお雛様が擬人化
→三人官女・五人囃がやって来て連れ戻そうとするもA君の魅力に参ってしまい…
最後一つはハーレムスレのネタになっちゃうなorz
雛壇の上で修羅場がある
お内裏様の隣は、お雛様と一つしかない
雛祭りは女の子の祭りであると同時に、恋の階級社会を表したものでもある
世の女の子たちは、一年に一度、雛壇を見て厳しい競争社会を再確認するんだろう
ちくしょう。
こんな良いネタがたくさんあるのに書けない俺が憎い・・・
書けない人が無理に書かないのは賢明なことだよ
自分を憎む必要などどこにもないさ
お前さん、きっといい奴なんだろうな
まあ、荒れるだけだからな
書かない方がスレにとってはいいかもしれん
お前のせいだろ、一万年
さっさと失せろよ
とりあえず一万年と言っとけばいいと思ってる854は頭が残念な生物
ほっときな
コンスタンツァの港に汽笛が鳴り響いた。
夜霧を割るようにして姿を現せたのは、一隻の貨客船であった。
日本が誇る新造船、愛国丸である。
排水量1万2千トンの堂々たる威容の甲板に、海軍中尉舟木智史がいた。
今年数えで22になる中尉は、軍人らしからぬ繊細な作りの顔立ちをしている。
だが、その表情は鍛え上げられた肉体同様にキリリと引き締まっていた。
22歳で中尉は、海軍兵学校の卒業者であることを考えてもまず早い方である。
これは、彼が兵学校を優秀な成績で卒業したことの証明でもあった。
それなのに、彼はなぜ軍艦に乗ることなく、民間の貨客船などに乗っているのか。
智史はなにも戦争をしにこのルーマニアに来たわけではない。
彼は海軍軍令部によりこの国に派遣された大使館附海軍武官なのであった。
智史がその大任を帯びることになったのにはもちろん理由がある。
同国の公用語たるルーマニア語に精通した人材が、彼の他にいなかったからである。
でなければ、若輩の身で駐在武官はあり得なかったであろう。
智史は元来軍隊に入るつもりなど毛頭無かった。
彼の夢は海外雄飛にあったのだ。
得意の語学を活かして、外国の商社マンと思いきり渡り合う──そんな国際的な商社に勤めるのが彼の夢であった。
しかし、現実は理想とは程遠かった。
智史には帝大に入る能力がありながら、そのために必要な財力がなかったのだ。
そんな智史が選んだのは、海軍軍人の道であった。
海軍兵学校なら授業料は必要ないし、形こそ違えど海外雄飛の道も開けるかも知れない。
それに軍部全盛の今の世では、今後生きていく上で惨めな思いをすることは無いだろう。
そんな考えで志した海軍であったが、智史は自分でも思っていなかったほど順応できた。
授業は厳しかったが、ついていけない程でもなかった。
団体生活は得意でない方だったが、それもどうにか我慢した。
そうして約3年後には、無事に優秀な成績で兵学校を卒業できた。
卒業後は見習い少尉として戦艦『扶桑』乗り組みを命ぜられ、その2年後には中尉に任官していた。
中尉任官を果たした智史を待っていたのは、軍令部への出頭命令であった。
訝しがる智史だったが、駐在武官としてルーマニア行きを命ぜられた途端、飛び上がらんばかりに喜んだ。
夢にまで見た海外勤務ができるのである。
これが喜ばずにいられようか。
時に1920年、第一次世界大戦終結後間もないころ。
世は軍備拡張の時代にあった。
大日本帝国でも、この7月に八八艦隊計画案が議会を通過したばかりである。
人類最後の戦争と言われた第一次大戦だったが、新たな争いの火種は燻り続けていた。
再び世界を2つに割って戦う世の中が遠からず来るのは明白であった。
日本の敵は、アメリカ合衆国とソビエト連邦という二大強国になる公算が大きい。
だが、とてもではないがこの二大超大国を向こうに回して勝てる見込みはない。
そこで日本が必要としたのは、敵の側背を突いてくれる友邦の存在であった。
智史に下された命令は、ルーマニアの有力者と誼を通じることであった。
もちろん、彼の国と同盟を結び、有事の際にソ連を背後から牽制してもらう確約を取り付けるためにである。
同盟の締結は外交官の仕事であり、智史の役目はその下地造りである。
難しい任務であったが、それだけにやる気は満々であった。
「また妙子さんに迷惑をかけてしまうな……」
智史は制服の内ポケットに手を入れると、一枚の写真を取りだす。
清楚な感じのする長い髪の女性がはにかむように微笑んでいた。
高村妙子、彼のフィアンセである。
妙子の家は地元の資産家であり、当時の智史の身分では高嶺の花であった。
この時代、自らの社会的地位を上げるためには、陸海軍の将校となるのが最も手っ取り早い。
実際、2人の交際に反対していた妙子の両親も、智史の江田島行きが決まった途端、手のひらを返したように喜んでくれた。
海軍兵学校は東京帝大より競争率の高い、超エリートの集まる将校養成学校なのだ。
挙げ句、妙子の父は、智史が高村の家に婿入りすることを条件にだが、2人の交際を正式に認めてくれた。
舟木の姓にこだわりなど無い智史は、二つ返事でこれを了承したのであった。
ただ、肝心の妙子は単純にことを喜びはしなかった。
「軍人なんて危ないことお止め下さい。智史様にもしものことがあったら……妙子は……妙子は……」
智史が江田島行きになったことを伝えると、妙子は目に涙を一杯浮かべてすがってきた。
3年もの間、智史と会えなくなることに耐えきれなかったのだ。
それでも智史は「毎日手紙を書くから」と言い聞かせ、どうにか広島行きの汽車に飛び乗ることができた。
今では正式に婚約した2人だが、その時のことを思い出すたびに照れ臭くなる。
嬉しいような恥ずかしいような──何とも甘酸っぱい思い出であった。
そして、最後の遠洋航海を終えて中尉として横須賀に帰ってきたら、2人はいよいよ結婚する予定であった。
ところが、今度は降って湧いたような命令で、ルーマニア駐在武官任務である。
妙子もさぞかし怒ったであろうが、彼女は決して表情に出したりしなかった。
「どうぞご無事で。妙子はいつまでもお待ちしております」
そう言って後顧の憂いを断ってくれた。
「自分にはできすぎた女性である」
智史は本心からそう思う。
「落ち着いたら、妙子をこちらに呼んであげよう」
こちらの教会で二人っきりの結婚式を挙げるのもいいかも知れない。
智史がそんなことを考えている時であった。
「それ、お兄さまの彼女ですの?」
振り返ると、白いワンピースの少女が、智史の肩越しに写真を覗き込んでいた。
愛国丸に乗ってから知己を得た神川麟次郎の娘、京香である。
神川は日本で有数の名家であり、その影響力は広く政財界にまで及んでいる。
そんな名家の跡取りと親しくなれたのは、智史の運の良さと言えるかも知れない。
ところで神川一族については、昔から奇妙な風評がまとわりついていた。
神川代々の当主は魔と通じており、怪しげな呪術を使うというのである。
なにせ神川にとって邪魔な者や一族に楯突いた者は、ことごとく怪死を遂げるのである。
偶然と言うには余りにも不自然であった。
更には天候不順や大地震など、天変地異までもが常に神川一族に味方する。
これでは口さがない世間の連中が、無責任な噂を面白おかしく流すのも無理もなかった。
しかし、智史が船上で出会った次期当主はいたって普通の野心家であった。
神川麟次郎は狭い日本に飽きたらず、世界に向かって羽ばたこうとしていた。
ルーマニアには、さる大物貴族と商談するためやってきたという。
上手く行けばルーマニアとの貿易は独占できるかも知れないと言う話であった。
同じ海外志向の智史と麟次郎は、アッと言う間に襟を開いて話し合える仲になっていた。
今年40になる麟次郎には16歳の娘がいた。
それが智史の背中に抱きついている京香である。
公家出身の母に似て高貴な顔立ちをしているが、甘やかされて育ったため我が儘な性格をしている。
今、写真の妙子を見る目も──粗相をしたボーイを叱りつける時のような──険しいものになっていた。
そんな京香であったが、不思議と智史には懐いた。
父の言うことは聞かなくても、智史の言葉には真摯に耳を傾けた。
一人っ子の彼女は智史に対し、日頃から求めて止まない兄の存在を感じていたのかも知れない。
我が儘娘に手を焼いていた麟次郎が、そんな智史を便利がったのは当然のことであった。
自然、時と場所を共有する機会が増えた2人は、急速に親密の度を深めていった。
智史にすれば、兄と慕ってくる美少女をぞんざいに扱う謂われはなかった。
それに京香に対する感情は妹に対するものと同じであったので、妙子に対する良心の呵責など何もなかったのである。
ただ、京香の智史に対する思いは、少しばかり温度差があったようである。
最初は海軍将校たる智史への憧れだったのが、次に兄に対する思慕へと変化した。
親しさが増すに連れ、それはいつしか恋愛感情へと変わっていったのであった。
入港が近づくにつれ、京香は焦燥感を募らせていった。
間もなく智史とはお別れである。
何とか智史の心を繋ぎ止めておきたいが、少女の京香はその術を知らない。
いても立ってもいられなくなった京香は甲板に出て、そこで一人佇む智史を見つけたのであった。
そして、ほんのいたずら心から智史をおどかそうと背後から忍び寄っていき──
京香は見たくもない妙子の写真を目の当たりにしてしまったのである。
「綺麗な人ですわね」
京香の声質にはどこか棘があった。
心なしか、目も爛々と輝いているようであった。
焦点さえ合えば、写真に穴が空いてしまいそうなほどである。
本能的に危険を察知した智史は、写真を懐にしまった。
「…………」
京香は泣き出しそうになるのを必死でこらえていた。
何かを言わなければならないと分かっていても、口を開こうとするだけで感情が激してくる。
せっかく親しくなった智史と、二度と会えなくなるかも知れない。
そんなことは絶対に嫌であった。
「おやおや、もうすぐ下船だってのにこんな所にいたのか」
そう言ってタラップを上がってきたのは神川麟次郎であった。
「また舟木中尉を困らせているのかい?」
麟次郎はやれやれとばかり首を捻って見せた。
しかし、その目は嬉しそうに笑っている。
その麟次郎とて、このまま智史と別れるつもりはなかった。
人を見る目に自信のある彼は、智史の人柄と能力を高く買っていたのだ。
神川の次期当主たる自分の右腕に、そしてあわよくば後継者にとまで考えていた。
いずれにしても、すんなり諦めるには余りにも惜しい人材であった。
「中尉は直ぐに大使館へ? 私たちはこれからトランシルバニア地方へ参ります」
麟次郎は息子ほどの歳の智史に対しても丁寧な口調を崩さない。
別に智史が外交特権を有する駐在武官だからではなく、彼の人間性に対して敬意を表しているのである。
「あちらではツェペシュ公爵のお城にやっかいになります。少し落ち着いたら、中尉も一度遊びにいらっしゃい」
麟次郎はいわくありげにウインクして見せた。
当地に知己など無い智史に、有力者である公爵を引き合わせてあげようと言うのである。
智史を心底から気に入ったがため出た好意であった。
「素敵っ。是非ともいらして欲しいわ」
京香も顔を輝かせて喜ぶ。
智史にしても折角のチャンスを無駄にする理由など何もなかった。
公爵と言えば五等爵の第一位であり、持てる権力は計り知れない。
そんな大物と知り合いになれる機会など、滅多にあるものではないのだ。
「分かりました。近いうちにお邪魔させていただきましょう」
智史はそう言ってお辞儀した。
「うわぁっ。きっとよ、お兄さま」
京香は文字通り飛び上がって喜んだ。
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同じ頃、トランシルバニアの鬱蒼とした森の中。
霧に紛れるようにして中世造りの城郭がそそり立っていた。
構えは豪勢だが手入れが行き届いてないらしく、ところどころに激しい傷みが目立つ。
その天守たる石塔のてっぺんで占いに興じている一つの影があった。
「来る……美味そうな獲物が来る……一匹……二匹……」
古びて黄ばんだタロットカードがテーブルに並べられていく。
「血……そして……全ては……運命……」
しゃがれた声が虚ろに響いたその後は──気味の悪い笑い声だけがいつまでも続いていた。
862 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 17:34:07 ID:RhjaQo8h
ラーメンくいたい・・・
>>862 俺は昼飯に喜多方ラーメン食ったぜ!羨ましいだろう!
おっ、いいね
こういうゴシックホラーじみた話はわりと好きだよ
続きwktkしてるよ
荒らしも遂にネタ切れなのか、ID変えてのラーメン談義しかできないのねw
こんな状況下でよくぞ投下してくれました
雰囲気悪いけど応援してますから頑張って下さい
>>865 俺も荒らし認定されてる?
『なりすまし詐欺』だと思ったのでスルーしたのだが…。
う〜ん、スレ一覧で見掛けて、ログ見ないでパッと飛び付いたからなぁ、軽率だったか。
別人が続き書いたり、保管庫からコピペしたりってのがあってからあんまり来てないのよね。
ま、身の上語っても仕方ないんでROMります。
>>867 だから荒らしに構うなって言われてるだろ
>>861 GJ!
流れるような文体と作中に漂う怪しげな雰囲気が素敵です
キャラも立っていて続きが楽しみです
今後はフィアンセもやって来るのかな
このスレ一度消滅したほうが良くないか?
>>870 大きい休みが終わったら、また前のように戻るんじゃないか
3月はホワイトデーがあるし、4月は入学式とか色々あるからな
それにしても、盗作している奴は自分に自信がないのか?
このスレは自分がいいと思った作品にGJ言うことさえできないのか
盗作作品にGJを付ける人間はいないだろ
それに、盗作はマジで捕まるからやめておけな?
叩いている奴ってアホみたいに単発ばっかだな
作者本人なら以前と同じトリがつくはずだし、なりすましじゃないの?
なりすましの場合作品が面白かろうと面白くなかろうと叩かれるものだと思うけど。
中身0の盗作に賛辞できるアホよりマシだけどな。
叩きも気に入らないレスもほっとくもんだ。
誰が何にGJしようが勝手だろ。
どこのスレでも古参気取りの自治厨ほどウザイものはないな
ノスタルジーに浸りたいだけならここに来る必要ないのに
全く自演ってのはひどいねぇ
もう次スレ立てない方がいいんじゃね?
>>883 どこのスレでも世間のルールを知らない馬鹿ほどウザイものはないな
ゆとり脳を披露したいだけならここに来る必要ないのに
>>885 自己紹介乙
そんなに自分を貶めなくてもいいだろ
>>886 自己紹介乙
そんなに自分を貶めなくてもいいだろwww
何にも考えなくてもいい人間は楽だよなw
だよな。何にも考えなくてもいい人間は楽だよな
やぁやぁパクリってのはいけないことだなwww
意見があったところでお引き取り願おうか
君のための席はここにはないのだから
俺の云いたい事がある程度理解できたところでお引き取り願おうか
君のための席はここにはないのだから
レベルが低すぎる
一万年さんシンパはアホばかりだな
パクリSSや一万年シンパなんてこの世に存在しないだろwww
「言いたい」が「云いたい」と不自然に変換されるところを見ると
さては、お前さん書き手だね?
その癖は特徴的だから探せば直ぐに正体が割れるだろうな
さて、スレを掻き回している荒らし野郎の正体は誰なのかな?
遂に明るみに出る時が来たな
ようするにパクリSSでスレを荒らしているアホは
キモイってことでOK?
>>894 ご勝手にどうぞ。絶対に見つからないけどねんwww
わざとらしい変換ってのはほとんど自覚してるもんだよ。
ID:Kjcvr9R3って、自分のやっていることが虚しいと思わないのかな?
>>895 いいんじゃないの。
パクリSS=ゆとりが賛辞。まるでオレンジレンジヲタみたいだ。
今さら取り繕って言い訳したって無駄だ
必ず探し出してお前をこのスレから追放してやるよ
この荒らし野郎
>>899 ネットだけしか吼えられない奴ほど、本気で惨めだね
まあ、賢い人間は喧嘩なんて野蛮な真似はしないんだけどw
ID:Kjcvr9R3
ID:u8+0UaGU
ID:XYNYMAg/
…一人で三役やってて楽しいかい?
>>ID:Kjcvr9R3
荒らしに構っちゃダメだよ
正義感の強い人を煽ってスレの雰囲気を悪くするのが目的なんだから
黙って一緒に作品を待ちましょう
で、単発「IDに変えて、また批判か
本気でつまらん奴だな
>>903 一人一役だから楽しいよ。
在りもしないお宝探しをしている阿呆を見ていると殊更楽しいね。
と、云う冗談は置いておいて、まとめにかかろうとしてもID:Kjcvr9R3 がいる限り無理だよ。
結局、荒らしのおかげでまともな住人がいなくなってしまったな
作品も投稿されないし、本気で事故に遭って欲しいわ
氏ねばいいのに
>>907 いずれ帰ってくると思うよ。
ただ、SSと云うのは、荒らしがどうこう以前に自分のやる気との勝負だから、来ない人は荒らしが居なくても来ない。
俺は誰が書いたどんなSSだって楽しく読めりゃそれでいいよ
お前らのくだらぬいざこざなど見たくもない
一万年って荒してる奴にとっては神だよな。
なんせ、いくら盗作しても全部一万年がやったことになるんだし。
唯一正しいと言えるのは、場所をわきまえず言い争いを始めたがるのは猿同然だってこと
つまり、黙ってろフンコロガシども、と言いたい
一万年氏の通称は『荒らし達の盾』で決まりだな
また単発が増え出したな
そう言う君もt(ry
嫉妬関連の話題する気ない奴は本気で両足切断されて、
虚しい一生送ったらいいのにな
一万年と二千年前から荒らしてる〜♪
SS書き始めた頃からもっと荒らしたくなった〜♪
スレッド消えるその瞬間までウナギイヌ〜♪
奴が来たその日から嫉妬スレにウナギ達は絶えな〜い♪
そもそも一万年とかがウナギ化したのはどういう経緯なんだ
君は繰り返し盗作をして
何度も何度もウナギになって
荒れてるスレが雰囲気悪くて
神達は離れて〜ゆく〜♪
うぉ〜おおおお〜嫉妬スレ壊す為〜に
一万年と二千年前からウナギイヌ〜♪
住人が反応したらもっと荒らしたくなった〜♪
一億と二千年経っても荒らしてる〜♪
奴が来たその日から嫉妬スレに盗作は絶えな〜い♪
>>917-918 今は何か言うたびに「一万年」呼ばわりされるから、
あまり真面目に考えちゃいけないよ
みんなが飽きてくるまで、そういった話題はしないほうが無難
>>嫉妬関連の話題する気ない奴は本気で両足切断されて、
>>虚しい一生送ったらいいのにな
こんなこと言ってるとノントロか最後の絵の作者だと思われちゃよ
ただでさえ微妙な評価を受けてる作品なのに
一万年が消えればいいけど、奴の盗作と他の奴の盗作を見分ける方法って無い?
いっそ盗作は全部一万年に責任を擦り付ける?
パクリとは言え割りとしっかり書かれたSSだし
となれば一万年以外に書ける奴はいないだろ
他の書き手で心当たりある奴いるかな?
書き手で、かつ荒らし属性を持ってる人物となると
今日出てきたID:u8+0UaGUくらいしか思い付かないが、奴も一万年なのか?
やはり本日の騒動も荒らしの自作自演だったか
>>923 書き手じゃなくて、最初からパクリ魔だったら判別しようがないんじゃね?
っていうか一万年は一万年書くのに忙しそうだが
>>924 あらあらKjcvr9R3君よ、お宝は見つかったかい?
ま、見つかるわけ無いけどね。
其れと誰にでも一秒で看破されちゃう自演はやめなって
>>925 そいつKjcvr9R3だからまともな答弁はできないよ
なんていうか、一度はっきりさせたいんだけど、
作品として一万年が好きな奴ってどれくらいいるわけ?
パクリと言っても今回のはキャラも設定もオリジナルみたいだからな
本家と関係有りそうなのは脇キャラの設定くらいで全くの新作に近い感じがするよ
まさかだが本人がBFのエピソード1を書いてるのかとさえ思っている
そんなことないとは思うけど
>>ID:u8+0UaGU
しつこいよ、もう正体ばれてるってのに
>>930 はい、では正体をどうぞ。呉々もゆとりちっくな回答はやめてね。
Kjcvr9R3くん
最近の傾向はID固定だっけw
>>931 馬鹿を相手にすんのはやめたほうがいいぞ
疲れるだけだ
とりあえず荒らしと荒らしに構っている奴は馬鹿。
そして俺も馬鹿。
以下、何事も無かった様に↓
どうもヲチスレができて以来おかしなのが沢山流入してきたように思える
立てたのもこうなることを見越していた荒らし本人なのか
ヲチスレはその名の通りヲチのみで突撃厳禁が最低のルールだろ
こいつらに根城があるとしたら、所詮イナゴの巣
あっちじゃ一種の祭になってるらしいからな
嫉妬スレのオチスレがあるなら、どんな書き込みがあるか楽しみだよ
俺だったら3分で論破できるから、あっちのスレのURLを教えて欲しいぜ
オチスレごときなんて3秒で陥没させる自信はあるけどな(´,_ゝ`)プッ
恐ろしく浅ましいマッチポンプ……
荒れ始めて三、四ヶ月経つのにまだこの流れが続くのか…
別に避難所があるから、気にしなくてもいいんじゃない?
今までのスレを見てきた住人だったら、誰が荒らしなのか分かってるはずだしね
自分は、今回も作品が投下されなかったのか…ぐらいにしか思ってない
オチスレどこにあるの?
俺も知りたい せめてヒントだけでもキボン
ネットウォッチ板で探してみたけど見つからない
嫉妬 三角関係 修羅場 でそれぞれ検索してみたりもしたがやっぱり見つからん
ヒントは難民 ウサ
オチスレなんて存在してないんじゃないのか?
どこ探してもないよ
オチスレないですよ
↓スルーの方向で
950 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:02:51 ID:A/bNtXQg
うぃ〜
見っけたぞ
オチスレなんてあるかっ!!
探したら、更に酷い目に遭うからな
オチスレはありませんよ
以下はスルーの方向で
全てが2ちゃんの中で完結していると信じてしまうのは、ちゃねらーの特性だよなw
そうですか、それはよかったですね^^
そうか・・・
エロパロのたかが一スレに粘着して
優越感に浸っている可哀相な子たちはいなかったんだな
本当に良かった
そうだよ、オチスレなんてあるはずないじゃないか!!
いい加減この話題にもオチを付けるべきです