久住直樹は、家の前までいっしょに帰ってきた藤枝保奈美を部屋に誘った。渋垣
邸の主である夫妻はともに仕事で帰りが遅く、茉理も今日はカフェテリアの遅番。
誰の邪魔も入らないのだから、恋人たちがすることはひとつ。
「ん、んんっ、うふうぅ……なおくん、いきなりどうしたの?」
「どうしたの、じゃないだろ。保奈美が好きだから、だよ」
蓮美台学園の制服姿のまま抵抗することなく素直に抱きしめられて、キスも受け
入れていながら、唇がはずれたとたんに訊ねてきた保奈美に直樹は苦笑する。幼な
じみから恋人へと関係が進展していて、熱い抱擁の意味を理解していないはずがな
い。
そんなふうに思った直樹のすぐ前で、保奈美はぱっちりした瞳をまたたかせ、愛
くるしい笑顔を輝かせて。
「うれしいな。『好き』って言ってくれると」
「……そういうことか」
女は行為よりも言葉を求める。保奈美本人に教えてもらったのか本に書かれてあ
ったのかは忘れてしまったが、直樹の頭の隅にもそういう知識があった。
「好きだよ。わかってるだろ」
「うん。わたしもなおくんが大好き」
はっきりと宣言しあい、保奈美が双眸をとろけさせる。見つめあった瞳が閉じて、
唇が再びぴたりと合わさった。
唇が蠢き、二枚の舌が絡まりあう。ぴちゃぴちゃと、接合部が奏でる音が卑猥さ
を増していく。
ねっとりと粘膜で愛しあっているうちに直樹だけでなく保奈美も欲情してくる。
もぞもぞと両脚をこすりつけるようにくねっていると。
「……あっ。な、なおくん」
官能の昂りをすぐさま見抜いた直樹の手がスカートのなかに潜り、ショーツの上
から陰部をいじりはじめた。縦筋に沿って往復するうちに、じわりと股布が湿って
くる。
「保奈美のここ、準備オーケー?」
「もうちょっと、かな」
媚びを瞳にきらめかせ、もっとしてほしいとおねだり。
実のところ、保奈美の膣壺は男のモノを受け入れて問題ないほどに愛液を分泌し
ている。でも保奈美は、彼の手でもっと愛撫してもらいたいと、そんな返事をする。
直樹は小さくうなずき、秘部に二本の指をあてがって強く押し揉むように動かし
はじめた。
「あ、ああぁ……なお、くん。それ、とっても、気持ちいい」
痺れる快美にうっとりとした顔を見せ、脚をだらしなく開く。
直樹は力の抜けてきた保奈美をベッドに寝かせ、スカートはそのままで下着を脱
がせた。
真っ白な太ももを左右に開き、顔を寄せていく。
「……あっ、なおくん。それ」
「おいしそうだ。保奈美のオマ×コ」
臆面もなく猥語を吐くと、舌を伸ばして秘裂を割るように舐めあげる。舌先が淫
核をかすめると、官能のスイッチがオンとなり、愛蜜がたっぷりと分泌されて割れ
目の外へあふれてくる。舌腹に蜜をのせて唾液と混ぜながら、媚唇に塗るように舐
めまわす。
「アアッ。な、なおくん、んあっ、き、気持ちいいよっ」
クンニリングスで生まれる肉体的快感に、愛する男に舐めてもらえるという心の
悦びがミックスされ、保奈美はあられもない声をあげて豊満な肢体を震わせた。む
ちむちの太ももがキュッと閉じて直樹の頭を挟みつける。
「これなら、どうかな」
直樹は舐めに徹していた舌を膣口に差し入れ、内部粘膜をこすりはじめる。
「ひゃううん。それ、それ、ああっ、な、なかに、あひぃん」
尖った舌がドリルのように秘穴を抉り、保奈美は悶絶しかけた。ヒク、ヒクと陰
唇が震えあがり、舌の動きをとめようとするかのように淫穴がきつく収縮する。
恋人の嬌態に煽られて、直樹は嵩にかかって攻めたてる。膣穴で舌抽送を繰りか
えしながら指でクリトリスをいじくりはじめる。半分ほど残っていた肉鞘を剥くと、
愛液をまぶすようにこすりあげる。
「ひゃう、う、あうぅん。だめ、だめだめ。そこ、そんなにしたら、わ、わたし、
あっ、すぐ、もうすぐ、あ、あ、あ、ああアアアアーッ!」
官能を直撃する巧みな舌と指の連携愛撫により保奈美は絶頂へ昇らされた。感極
まった叫びに合わせて膣奥からドッと愛液が湧き出してきて舌を押しだし、シーツ
にまで流れ落ちて染みをひろげていく。
「はふぅ……あ、ああぁ」
保奈美はエクスタシーの頂から徐々に降りてきて、甘く息をはずませている。
じんわりと残る快美感に恍惚となっていながら、ちらちらと股間を見下ろし、物
足りなさを覚えている。
直樹が与えてくれた淫楽は甘美で素晴らしかったが、太いモノは与えられなかっ
た。それがあればもっともっと気持ちよくなれる。保奈美は直樹のペニスの味を知
っている。知っているからこそ、求めてしまう。
「ね、ねえ、なおくん」
添い寝する格好の直樹へ、頬を染めつつささやくように。
「今度はわたしが、なおくんを気持ちよくするね」
まずはお返しにと直樹がしてくれたのと同じく顔を股間へ近づけようとしたら、
彼の手にとめられた。
「気持ちよくしてくれるなら、フェラチオじゃなくて、もうつながりたいよ。保
奈美がイッたのを見て、我慢できなくなってる」
直樹はリクエストを出し、にやっと笑ってズボンとパンツを手早く脱ぎ、男根を
誇示した。赤黒い肉茎は透明な粘液でイヤらしく濡れ光っていた。
「ほら。スカートを脱いで、上になるんだ」
卑しさをのせたほほえみを向けられ、保奈美の顔が火を噴きそうなくらい赤面す
る。
赤い羞じらいは淫欲のほてり。官能が昂っている保奈美は彼の要求に合わせて制
服のスカートを脱ぎ捨てて腰をまたぎ、騎乗位でつながろうとする。
「んっ、なおくんの熱い。びくびくしてる」
肉棒の根元に手を添えて屹立させる。血液が凝集しているペニスは熱くて固く、
クンニ以上に気持ちよくしてくれること間違いなし。
たまらなくなって、しごいてしまう。感じ入った直樹が熱い息を吐くと、くすっ
と笑って、秘裂を亀頭の上にかざした。
「なおくん。入れるね」
綺麗な顔を発情の色に染め、腰を落としていく。
クチュリ。
蜜を滴らせる膣口に肉根が触れ、ねばっこい水音をたてた。穴に吸いこまれるよ
うにペニスが入っていく。
「保奈美、ううっ、やっぱりなかが、気持ちいいぞ」
「うん、うん、なおくんの熱いの、いっぱい、なかに、来るっ」
入ったとたん、喜びの声が交錯する。あお向けている直樹は彼女のよがり顔を見
せられて、さらなる興奮を得る。女のなかで勃起がびくんと脈動する。
先っぽが埋もれると保奈美は腰の沈下速度を速めて、すぐに根元まで咥えこんだ。
「はあぁ。奥に、あ、当たってる。あ、ああっ」
すっぽりと屹立を包みこんだまま、上下に腰を小さく揺すって奥を刺激する保奈
美。子宮近辺を刺激することで得られる悦楽を貪欲に吸収している。
「もっと動けば、もっと気持ちいいぞ」
熱いぬかるみにくるみこまれているだけで気持ちいいが、やはり大胆に動いてほ
しい。直樹の使嗾に、保奈美はゆるやかに腰を引きあげていく。
「はっ、あっ、ああっ」
エラの張ったカリが粘膜を引っかけ、強くこすっている。目の焦点を失いながら
腰をぎりぎりまであげ、落とす。
「あふっ、いいよ。なおくんとこうしてると、す、すごくいいのぉ」
甘ったるい声をひろげながら、保奈美は腰の動きを派手にしていく。
ふくよかな体は、上下運動だけでなく、前後左右に動き、回転運動も加わる。あ
らゆる方向の運動を駆使して淫楽を貪っている。膣の筋に締めつけられ、しごかれ、
ペニスはカウパー液を吐きまくっている。
保奈美に任せてなにもしないつもりだった直樹も、あまりに乱れる彼女を見上げ
ているうちに勝手に体が動きだす。保奈美の腰のくねりに合わせることなく、ずん、
ずん、と男らしさをそのまま軌道にして打ちあげる。
「あうっ、う、うあぁん。な、なおくん、あ、ああっ。来る、また来るっ」
直樹の突きに、保奈美のほうが動きを合わせる。鋭く抉られる鮮烈な、男が与え
てくれるその快感こそ保奈美が一番望むもの。
「な、なおくん、い、いいッ。も、もっと。わたし、ああっ、いい、好きっ、
だから、あふぅン、つ、強く。いっぱい、来て」
女の器官を揺さぶられるたびにあがる保奈美の声が切なさに満ちてくる。男の強
さに屈し、イカせてほしいと媚び、悦びにくねっている。
「これで、どうだ。ほら、保奈美の奥まで入って……ま、まだ入って、うはっ、
ううっ」
気持ちよすぎてたまらなくなった直樹は腰をブリッジ状に浮かせると、それが落
ちる反動で上体を起こした。
「保奈美っ!」
座位に変わってすぐ目の前の彼女を抱きすくめ、固定した体に連続して肉根を突
き入れる。
「はあっ、なおく……ん、んちゅ、ちゅ、ちゅぷぅ」
間近に顔がある。この位置ならキスができる。保奈美から食いつくように吸いつ
き、直樹も吸いかえし、舌を入れあって絡めあう。
「ん、んふ、んんーっ」
「んんっ、んむふうううぅ、う、うんんっ?」
だらだらと涎を垂れ流す卑猥な口づけを交わし、ぐんぐん高まっていく。ペニス
が熱棒と化し、ヴァギナは溶鉱炉のように熱く溶けている。
「ふぬ!? ぬ、ぬはっ、おおっ!」
直樹が唇接合を切り離し、鈍く叫んだ。ぱんぱんにふくらんでいた射精感がはじ
け、保奈美の奥に熱射が浴びせられる。
「ああっ、なおくーん!」
保奈美は弓なりに反って陰部を強く押しつけながら、甘く高く、絶頂を極める淫
声を響かせた。
「はあ、はあ……」
ペニスの脈動が鎮まり、直樹は息を整えている。濃厚なスペルマを大量に吐き出
したがまだ一度目の射精。肉棒が萎える様子はまったくない。
「ねえ、なおくん……」
固いままの一物を体で感じている保奈美の瞳には欲の炎が燃えている。たっぷり
と注がれてもさらなるエキスを求めてしまうほど、淫欲に果てはない。
直樹の膝から降りると、残っていた上衣をすべて脱ぎ、ブラジャーもはずす。
たゆんたゆんと豊満バストが魅力的に揺れ、直樹の目がぎらつく。
「して、ほしいな」
艶笑を浮かべると、男に尻を向けて四つに這う。バストに劣らぬ量感を備えた双
丘を悩ましげに揺すって、直樹の劣情を煽りに煽る。
「うおっ!」
牡の吠え声で答え、ヒップを抱えこむ。ペニスを肉房の狭間にあてがって、ドロ
リとした濁液が漏れる穴をふさぐだけでなく膣のなかまで嵌めていく。
精液をたたえた淫穴は粘着度があがっていて、肉茎を滑らせていくだけでもピリ
ッとした快美電気が発生する。直樹は奥まで入れないうちにくいくいと腰を往復さ
せ、射精直後の保奈美の膣を存分に味わう。
「はふ、はあん、あっ、なおくぅん」
奥を突かれないのが焦れったい。でも、ぐちょぐちょの秘壺を攪拌されればめく
るめく快感に包まれる。保奈美は媚声を放っては、牝のポーズで尻を振りまくる。
腰を振りたてる直樹は保奈美を背中から抱くようにして腕をまわし、豊乳を手中
に収めた。弾力を確かめるようにして、ねちっこく揉みたてる。
「あふっ、ああっ」
「保奈美の胸、でかくて柔らかくて、最高」
騎乗位では服が残っていて、ゆっさゆっさと揺れる胸を楽しめなかった。その鬱
憤を晴らすべく直樹はふたつのふくらみを鷲掴みにして揉みまくり、腰も振りまく
って、肉感的な体を貪る。
「な、なおくん……ああぁ」
きつく揉まれた乳房からはじける快感にわななき、膣を強くこすられる快美に悶
える。乳丘は固くしこり、膣洞は蜜まみれになってペニスに食いついていく。
バックでつながる激しい肉交で昂りの限界に達し、直樹の頭が真っ白になってい
く。陰嚢がきゅっと縮み、精液が尿道管を昇っていく。
「う、う、うううぅ……保奈美ぃ、うあ、あっ、うごおおっ」
大きく腰を引き、がつんとぶちかました。深々と貫いた肉棒の先から熱い樹液が
迸る。
「ああっ、熱いのがまた、で、出てる。なおくん、なおくんの精液、い、イイィ、
アッアーッ!」
亀頭にノックされて樹液をかけられ、保奈美が飛んだ。がっくりと突っ伏し、む
ちむちの尻だけを卑猥に揺すって直樹の精を吸っていた。
シーツの上に横たわって汗まみれの肌を重ね、保奈美は直樹の顔に見入っている。
「なおくんって、いつもすごいね」
「すごいのは保奈美のほう。っていうか、俺が保奈美に操られている気がしてな
らないぞ」
「ふふっ。そんなことないよぉ」
甘えたっぷりにささやいて、直樹の胸板に顔を埋めた。
直樹は豊満な乳房にお腹をくすぐられ、生まれた甘い快楽で息子が今また固さを
増してきた。