【女優】架空の芸能界でエロ小説【アイドル】

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619魔法教師キャロット! 3 ◆wQyhgECZLk
今日は『キャロット』のイベントの日。
イベント前の楽屋には、キャロットの声優陣が勢揃いしていた。
といっても、32人全員集合ではない。
別の仕事で、出られない人も多い。みんな事務所がバラバラだから仕方がない。
年もバラバラで、ベテランさんはいないけど中堅さん、デビューしたての新人の子、そして私くらいの若手クラスがいる。
今日のイベント参加者は22人。
女性ばかりで、しかも22人もいるから、控室はにぎやかを通り越してうるさいくらい。
おしゃべりしたり、お菓子を食べたり、いたずらしたりで、まるで女子校そのものの雰囲気。
私も、声優仲間とのおしゃべりで大笑いしていた。
その時、コツコツとノックの音がした。
「どうぞ〜」
私が返事をすると、ドアが開いた。
「は〜い!」
「あれ!? しょーた!?」
私は驚いてしまった。どうしてしょーたが?
「あー、栗林さーん!!」
みんなから歓声が上がった。しょーたのことはみんな知っている。
「は〜い、栗林翔太でーす!」
「こんにちわ〜」
「しょーた、どうして入れてもらえたの?」
「出演者の家族だって言ったら、簡単に入れてもらえたよ」
「えー、いいの?」
「いいのいいの、家族っていうにはまだ早いけどさ」
「もう、しょーたったら……」
「パパ、おかえりなさ〜い!」
仲良しの角崎舞ちゃん、おぬまゆみこちゃん、小高葵さんが小さい女の子の声でしょーたに甘えるそぶりを見せる。
「はい、ただいま! あー、だいぶ作りすぎちゃったなあ、ママと毎晩プロレスごっこばっかりしてたからなあ」
しょーたの返しに、みんなはどっと笑った。