【復活】フルメタル・パニック!でエロパロ

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842名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 01:47:17 ID:OPYLyjb+
みずき×つばきを…
843 :2008/10/22(水) 07:55:44 ID:s+Kk2bRK
 宗介×かなめもクルツ×マオもレナード×テッサも好物です
844名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 18:43:31 ID:7lTij2KR
ここは和姦が多くてありがたい限りだが、フルメタでエロパロ読めるんなら
どのカップリングでもいい
ということで今日も全裸待機だ
845名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 01:02:59 ID:nw7xw76m
玉芳 玉蘭が宗介によって尋問されるって話を・・・・・・
846名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 01:48:01 ID:emgYeCAb
>>839
お残しは黙って
只でさえ少ない職人さんが投下を怖がって来なくなっちまったら元も子もない
宗介×かなめの職人さんが今一番割合が多いだけ
不満のみ書き込むよりも希望をリクエストする方が願いは叶いやすい
真剣にどうかと思うなら自力で好きなカプの話を作るか、ブラウザを閉じる方が確実

閣下×蓮を希望
847名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 13:48:27 ID:emgYeCAb
どのカップリングでも全裸待機!!もちろん宗介×かなめもだ
風邪ひきそうなので靴下だけははいておく

意見を持つなとも必ずGJで褒め称えろとも絶対言わん。
しかし自分の発言の力にあまりにも無自覚なコメは、職人さんの士気にかかわる。
職人さんの報酬は何十レス書いてもコメだけなのに、1〜2行のアンチコメと等価の扱いをしてりゃ、
職人さんももっと扱いのいいよそへ流れるのは道理。労力的につり合わん。
荒しも叩きもお断りだが、せめて好みの合わないものへのマナーは徹底しておかんとスレ自体が枯れる。
コメ1行カキコされる合間に10レスくらい投下されるような175ジャンルならともかく、
アンチコメにスルーしてるだけで援護も支援もなしじゃ職人さんも居着きにくいと思われ。
「漏れのイメージと違う」ってコメに「だったらおまいさんのイメージ通りってやつを思うぞんぶん投下してってくれ」
と何度もオモタ
848名無しさん@ピンキー:2008/10/23(木) 20:14:14 ID:eW9x//Tk
>>839見てカッとなって、すぐ脊髄反射で反論コメ書き込もうかと思ったものの場が荒れるかも…
と自粛したけど、確かにこのままヌルーじゃ投下して下さる職人さんに失礼な上、
この流れの中じゃ、せっかく書いて下さっても投下しにくいかもしれないね。
ヘタレですまんかった。>>846-847言いにくいことずばり言ってくれてありがとう
849名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 02:22:16 ID:t6+aOpcY
職人様。お気になさらず好きなカプを投下してくだされ!

自分としては宗かな大好きなのでもっと読みたいぞ。
勿論他カプも美味しくいただきたい所存だ
とにかく、このスレで作品拝めるのは嬉しいぞ。フルメタファンだからな。
850家庭の医学:2008/10/24(金) 02:44:08 ID:QIbHCUaQ
帰宅した宗介は下腹部に妙な倦怠感を覚えていた。むかむかとするような…いや、もぞもぞと言った方が適切かもしれない。
そして動悸が速まり、どうにも股間を押さえていないと落ち着かない気持ちだった。
自分が倒れたら誰が千鳥の護衛をすると言うのか。うう、千鳥千鳥…。揉めばほぐれるかと思い、木綿の下着越しに圧迫
してみて…驚愕した。体から白っぽい膿が、排出されたのだ。変な臭いもする。妙な罪悪感もある。恐ろしくなった宗介
は先日級友らがやたら楽しそうに眺めていた書物をセーフハウス内で探すが、ない。疾患についてパソコンで調べるのは
ためらわれた。検索結果はダーナにつつぬけだ。もし、自分がよからぬ病に犯されていると疑われて、即刻任務解除とな
ってはたまらない。宗介はまだ少し変な臭いのする手で携帯端末を掴むと、一番近所に住んでいる知人に連絡をとった。
「もしもし?どうしたの?」
「千鳥か、相良だ。…一つ、借り受けたい書籍があるのだが」
「なに?」
「君の家に家庭の医学はあるか?」
「あるけど…ソースケ、どっか悪いの?」
「まだ決まった訳ではないが、気になる兆候があってな…調べさせて欲しいのだが、これから防護服を着て君の家まで行
くので、玄関前に書籍を置いておいてはくれないだろうか」
「ええっ…、ソースケ…マジなの?」
「何でもなければ良いが…大事を取るに越したことはないのでな」
「そう…わかった」
耳元で喋るかなめの声音が急にしっとりと熱を帯び初めたのは気のせいではないだろう。彼女が心配してくれているのだと
無意識に悟って、宗介はまた下腹に熱を感じた。
「では、30分後そちらに向かう。書籍は玄関に置いて、君は室内にいるようにしてくれ」
「うん…」
電話を切ってまた膿が出て、宗介は絶望的な気持ちで久しぶりにNBC防護服に袖を通した。 ずんぐりとしたシルエットで
キビキビと歩き、向かいのマンションまで来た。
何度も通ったかなめの部屋までの道、病気によっては本当にもう会うこともできないかもしれない…そう思うと宗介の胸は
張り裂けそうなほど痛んだ。香港から帰った時、あの時君を抱きしめていればよかった、と後悔しても遅い。涙を流す女性
が胸にもたれ掛かってきたら抱きしめるべきで、それでさらに相手が抱き着いてきたらキスすべきと言ったのは軽率な同僚
だが、あの時…キスというのはともかく、いや、その、それは話が別というか…悶々とした思考とさっぱり重みの減らない
袋(何回射精すれば気が済むのか、甚だ疑問である)を抱えて、宗介は目的のドアまでたどり着く。
顔を上げた宗介は、まず…驚いた。
かなめが、分厚く思い家庭の医学を両腕に抱え、豊かな胸にややめり込ませるようにして立っていた。
「ちど…」
「約束破ってごめん。…でも、あたしやだよ…」
目元が赤いかなめは既に涙を流した後なのだろうか。宗介は込み上げる衝動に前屈みになった。また膿が出そうだ。
「千鳥…しかし、君に」
「あたし、病気がうつっても良いよ…」
喋るかなめの唇が艶やかに赤くて、宗介は酷くこころが落ち着かなかった。
自分を思って今にも涙をこぼしそうなかなめは正視に耐えない。よろけた宗介を支える為に近づいたかなめの真っ直ぐな目が、
美しくて。
「千鳥…本を、貸してくれ」
「うん…」
宗介から離れるつもりがないことを寄り添うことでアピールして、かなめは本をそっと渡す。
「ね、中、入ろ?」
「しかし…」
肘をつまんで引っ張られ、宗介はフラフラと上がり込んでしまった。防護服も着ているし消毒もしてきたので多分大丈夫だろ
う、などと急に楽観的になる。
851家庭の医学:2008/10/24(金) 02:45:11 ID:QIbHCUaQ
疑わしい項目を一つずつ調べてみたが、どこにも該当する症状はなかった。真剣な目つきでページをくる宗介を黙ってみつ
めていたかなめも、30分にもなる無言の時間に耐え兼ねて恐る恐る、尋ねてみる。
「ねえ、宗介…どんな病気なの?」
「わからん、全く未知だ」
「熱とか、咳は?」
「熱はない。…と、思う。咳もだ。だが動悸が速い。倦怠感の様な物がある。それから…変な臭いの膿が出るのだ…」
「ウミ?どっか怪我してるの?」
「いや、現在目立った外傷はない。…ペニスの先から出る。尿と同じ穴と思われる」
この時、真剣な面持ちだったかなめの顔に明らかなツッコミの色が浮かんだことに、宗介は気づかなかった。
かなめも、あくまでも深刻な様子の宗介に、それオナニーしてるだけんんじゃ…とは言えなかった。でも多分そうだ。
「宗介、あのさ…それ、って…どう、やるの?」
「どう、とは?」
不思議そうな宗介はとりあえず説明を始める。
「最初は股間に奇妙な倦怠感があったので揉んだのだ。そうすると白く臭い膿がでた」
うわ、臭いんだ。とかなめは妙に冷静に考える。多いとは言えない知識を総動員したところ、宗介は多分…初めて射精した
のだ。そりゃ、びっくりするだろう。突然体からそんな、そういう…それが出たら。かなめはもじもじと居心地悪そうにし
て、ちらちら宗介を見る。
「…出るとき、痛い?」
「いや、痛みはないな…ただ少し体が弛緩して、意識が遠のくぞ」
「ふうん…」
あたしは体がきゅっとなってその後、ほわ〜っとなるけどなとはかなめも言わない。相変わらず深刻な表情の宗介に、かなめ
はそっと言ってやった。
「ソースケ、それ多分病気じゃないよ」
「そうなのか?」
「ん…生理現象、って言うのかなあ」
「君は、この症状について俺よりずっと知識があるようだ」
ほんのりと色づいたかなめの顔や腰を捻って座る体を見ているとまた排出したくなり、宗介はおずおずと切り出す。

「千鳥、これが病気でないのならば良いのだが、その…やはり不安なのだ」
「うん?」
「見て、もらえないだろうか」
「え…え。ちょっと、ソースケ!?」
もぞもぞと防護服を脱ぎはじめた宗介を止めかけて手を引っ込め、あれよあれよという間に彼は色気のない木綿の下着姿に
なってしまった。中心がこんもりしているのは気のせいではないと思う。
852家庭の医学:2008/10/24(金) 02:46:33 ID:QIbHCUaQ
「ペニスがこのように硬く腫れてしまい…こう、揉むと…」
一度下着をずり降ろしてそこがどうなっているかかなめに見せてから、宗介はもう一度はきなおしてその上からぐいぐいと
股間をまさぐる。程なく、くっと小さく息をのんで射精した。その時のとろけたような表情は、簡単には忘れられないと思う。
「どう…だ?」
はあはあと息を荒げ涙目できかれて、かなめは思わず「あたしも」と言いかけ慌てて口をつぐんだ。
「あ、うん…それ、病気じゃないよ。あの…えっと」
気持ち良かったのかな。誰の事考えてしたのかな。
(…あたし?)
ティッシュを渡してやりながらかなめの体は中心からじんじんした熱が出る。
「皆それは、で、出るよ…それとはちょっと違うけど、女の子も、出るの」
「そうなのか?では君も初めての時は不安に?」
「あたしの時は…もう学校とかで教えてもらってたからそんなには。でも血だから…」
「血!?…出血したのか?」
「うん。毎月出るのよ。でもそれって当たり前の事なの。あ、あと…」
かなめはちらり、と宗介の股間を見遣る。さっきよりもっと大きくなっていた。
「…あたしに、見せたこと誰にも言っちゃだめよ?学校でも、ミスリルでも…普通、一人でコッソリするものだから」
「そう…なのか…」
一人でコッソリ、と聞いて宗介の股間が更に持ち上がる。つらそうで、かなめはごく優しく囁いた。
「あのね、ソースケつらそうだから…このままじゃ家帰れないよね?だから」
前屈みになって宗介にぐっと近づく。越えてはいけない領域へそっと、踏み込む。
「もう一回だけ見てあげる…ソースケ、パンツ脱いで…」
「あ、う…」
「このままじゃ気持ち悪いでしょ?中…ほら、どろどろだよ」
下着を脱がされ、床に正座した宗介は余りの事態に硬直した。かなめの本意が解らない。一人でこっそりするものだと言う
くせに、見てあげるとは…まるでそうすると気持ち良いとばれているようで、後ろめたくもある。いや、これはただの親切心だ。
確かにこの衝動に襲われると、歩行困難に陥るし、動悸も激しくなる。だから…だすのだ。 宗介は改めて自分の物を見下ろし、
右手で掴む。ソファに座ったかなめがじっと見ている。掴んだはいいが、下着越しに揉むのと直接掴むのは勝手が違った。
しかもかなめに直接見られている。緊張と混乱で宗介の股間は徐々に威力を失い、目に見えてしぼみはじめた。かなめの方を
向くことが出来ず、宗介は俯いたままぼそぼそと「今日はもう仕舞いの様だ」と呟いた。
853名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 02:55:34 ID:QIbHCUaQ
空気を読まずにぶちこみに来ました
スレ立てれんのでなるべく文字詰め込んだのだが見難かったらすまん

他の職人さんと比べたらツメの甘い文章だが(レベル高すぎだここww)
好きなので、書けたらまた投下しに来ます
という事で他の職人さんもまた投下してね
854名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 08:45:16 ID:nYohcSXe
なんかすごく(・∀・)ニヤニヤしたよw
なんつーか、二人とも微笑ましい。
855名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 09:41:57 ID:/jdgMv1n
そろそろクルツ×マオが読みたいお、誰か書いてほしいお(´・ω・)
856名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 16:45:46 ID:bicwJAZG
職人さんGJ!
高2で精通か、宗介…今までよっぽど栄養が足りてなかったんだなw
 
857名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 23:03:11 ID:sK1Y57uV
>>853
おつー、GJ!
てっきりかなめが扱いてやるという流れになるのかと思ってwktkしてしまった
や、緊張と混乱で萎んでしまう宗介もかわいいけどw
858名無しさん@ピンキー:2008/10/24(金) 23:38:34 ID:RTs0lxnG
アフガン時代にお稚児さんにされたんじゃなかったのかよ>宗介w
859名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 00:04:53 ID:ynxp0Wi3
ほしゅ
860名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 15:19:19 ID:GQiYRN+z
ほんとこのスレレベルたけぇよなーw
投下してくれる職人さんマジGJです!
861名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 01:16:43 ID:/u/gDNO1
ラノベ板がエロパロ状態じゃないか
宗介はエッチの後、ほのぼの腕枕…とかでも無表情で目が開いてるんだなあ
862名無しさん@ピンキー:2008/10/30(木) 22:14:20 ID:t6y3cjEE
>>853
GJ!!
充分上手いですがな
それにシチュエーションが面白かった
オナニー直後で防護服着て千鳥んちに行く宗介想像したら吹いたw

もし気が乗ったら続編書いてくださると嬉しいが
難しければ次回作に期待
863名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 00:22:37 ID:TdXtuSzt
>>861
確かに、ベッドの下よりも、
腕枕中に眼開けて眠ってる方が怖いよなw
864名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:29:35 ID:+b2SVVGD
落ち着いたペイズリー柄のワンピースと、シンプルなベージュのカーディガンを上品に着こなしているブルネットの女。

「そこで待っていろ。今シャワーを浴びてくる」

ホテルに帰って早々、変装したレイスは部屋隅のベッドを指差し、玄関でつっ立っているミシェル・レモンにそう言い放った。
怒気を孕んだ足取りでシャワー室へと向かう彼女を尻目に、レモンは小さく溜め息をつく。
レイスの支持どおりにベッドに腰かけようとして、上質なクッションの柔らかさに驚いて体勢を崩した。
クッションに背中が沈む。簡素な照明が視界に入る。その灯りに照らされて、天井の染みがまるでレリーフのように浮かび上がった。顔に見える。レモンは口のなかで呟く。レイスに似ているようにも見える。

レモンはその染みを漠然と眺めながら、肩を落とし再び溜め息をつく。

なんでこんなことになった?

わかっている。僕が余計なことを言ったからだ。

「君はレズビアンなのかい?」

図書館からの帰り道に発した自分の言葉に、改めてあの時の僕はどうかしていたと、反省の溜め息を漏らす。

モスクワで寝食をともにするようになって、今日で四日目。
外では夫婦のように寄り添うくせに、ホテルに戻るやいなや全身で「お前にはまったく興味がない」と示してくる。
肌に触れるどころか、眼さえもあわさない。
単に嫌っているのではなく、彼女は本当に僕のことを「ただ自分が書物を調べるのをサポートするだけの肉の塊」と認識しているのだと思うと、酷く腹が立った。
だから言ったのだ。
からかい半分に言ったのだ。
案の定彼女は僕の肩にしな垂れかかると、まるで恋人に囁くような調子で、「殺すぞ」と熱い吐息を耳元に吹きかけた。

だがまさか、本当にこんなことになるとは。

「いや、別にしたくないわけじゃないんだけどね……」

身を起こし、額に手を当てて、レモンは一人ごちる。
彼女はきれいだ。スタイルもいい。
東洋人特有の肌理の細かい肌と、東洋人に似付かわしくない長い手足。
筋肉も程よく鍛えられていて、服の上からでもわかる、つんと上がった乳房や尻肉を思い返すと、不覚にも股間が熱くなる───本心で言えば抱きたくて仕方がない。
ホテルへの帰途での、互いに耳元で囁きあう甘い口論のすえ、冗談半分で言ってみた。

「じゃあ、君がレズビアンではないと、ベッドの上で証明してくれないか?」

まさか了承されるとは。

下心はありあまるほどにあったが、今は任務中。果たして本当にしてしまって良いものだろうか。
レモンは額から手を下ろし、天井のレイス似の染みに、視線で問い掛ける。

抱いてしまっても、構わないだろうか?と。

照明の瞬きとともに染みの表情が変わり、一瞬まだ見ぬレイスの喘ぎ顔を見た気がして、レモンはその場からしばらく立ち上がれなくなってしまった。
865名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:33:16 ID:+b2SVVGD



不意にシャワーの音が止み、扉が開く音が聞こえた。その音が自問自答の深みに陥っていたレモンを、急速に現実へと引き戻す。
水が床に滴る音と、タオルが擦れる音。ドライヤーの音。
どれもこれも小さな音であるにも関わらず、鐘の音のように室内に響く。もうすぐ彼女が出てくる。
任務中だということもあるし、この任務を自分に頼んだ片思い中の艦長のことを思うと、自分の行為は酷く良くないことのように思える。
ダメだ。やっぱり止そう。
そう思って声を上げかけたレモンの口は、

「待たせたな」

と言って、シャワールームからワンピースを着ただけの格好で出てきたレイスに、いきなり股間を鷲掴みされることで、遮られてしまった。



恐ろしい女だ。レモンはそう思った。
着替えらしい着替えがなかったため、変装中に着ていたワンピースをそのまま着用している。
下には何もつけていないのだろう。湿り気を帯びた肌にワンピースの生地が張りついていて、引き締まった肢体の輪郭が必要以上に露になっている。
大きく開いた胸元から、上気した肌が覗く。
剥きたての白桃を思わせるみずみずしい肌。彼女は思ったより若いのかもしれない。
だのになぜそんな余裕の表情をしていられる?
濡れた鴉羽のような髪の間から、刃物のように鋭利な瞳が覗く。なにを考えているのかわからない顔だ。なにを思って唐突に、自分の股間をまさぐる。
時折薄い唇の間から、濡れた舌が覗く。舌なめずり。どうしようもなくその舌に吸い付きたくなって唇を寄せ掛けて、

「あんなに油断しきっていたくせに、股間だけは臨戦態勢なのだな」

というくだらないジョークにまたしても遮られた。
クックッと彼女が笑う。
「くだらない」と自嘲し、眼を細める。
その表情が今までに無いほど無邪気に感じられて、レモンはまるで年下のティーンエイジャーに犯されているような、不可解な気分になってしまう。
レイスの掌の中で、レモン自身が一際大きく、固くなった。

「おまえはロリコンなのか?」

いつになく唐突な物言い。レモンは一瞬心を読まれたような気分になった。

「なんでだい?」

動揺を気どられないように、出来るだけ低い声で言う。

「いやなに。噂になっているぞ。おまえTDDの艦長に惚れたらしいな」

「なっ……!?」

レイスの両手が水を掬うような形で、熱くなった股間を包みこむ。
指先で玉のあたりをさわさわと撫でると、親指の付け根の肉厚の部分で、ズボンの上からいきり立った物を擦り上げた。
添えられた両手はそのままに彼女は身を乗り出すと、レモンの両膝に跨ぐようにして腰掛けた。
互いの鼻と鼻を突き合わせ、

「私のような年増では不満か?それとも私のことを、あの艦長だと思って抱いてみるか?」

と酷く楽しそうな様子で言う。
866名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:36:41 ID:+b2SVVGD
馬鹿なことを、と言い掛けたレモンの唇が、柔らかく甘いもので塞がれる。半ば濡れた黒髪が頬をくすぐり、久しく嗅いでいなかった雌の香りに、一瞬意識が遠退く。
閉じられた薄く白い瞼。そこに通る青い血管に魅入られて、レモンはやっと、自分がキスされているのだと悟った。

レイスの舌がレモンの口内に強引に割り入って、白い両手が乱暴に後頭部を掻き抱く。情熱的なキス。この氷のような女のどこに、こんな激しい衝動があったのかと、レモンは面食らった。

もつれ合うようにベッドに倒れこむ。レイスは薄い頬を凹まし満足するまでレモンの唇を吸うと、身を起こし、彼の腰に馬乗りになった。
理性的な彼女に似付かわしくない、動物的な微笑。唇が震え、瞳に怒りとは違う炎が宿っている。
レモンは本能的に危険を察知し、身をくねらせて彼女の下からの脱出を試みた。が、それも無駄なこと。
ズボンがいつの間にか膝まで下ろされていて、上手く動くことが出来ない。
それでもどうにか身を捩るが、レイスはその動きに合わせて腰の上で体を揺すり転倒を防ぐ。彼女の両手がレモンの両肩を掴むと、もはや身を捩るのさえ困難になってしまった。流石はミスリルのエージェント。荒事はお得意らしい。
観念したレモンがレイスに問い掛ける。

「なにをする気だ?」

「決まっているだろ?」

呆れたように、それでもどこか興奮したような声色でそう言うと、レイスはレモンの腰の上で自身の股間を擦りつけるように、腰を前後にスライドさせた。
身体の根本から熱いものが込み上がってくる。それを吐き出したい衝動にかられ、寸でのところでその衝動を押さえ込む。
熱に浮かされたように腰を揺する彼女。あまりに激しく動くため、一動一動の度にワンピースの裾がずり上がる。
下には何も履いていなかった。濃い陰毛がトランクスに擦れて、砂を潰すような音を立てる。
その音を聞いてレモンの中で抑圧されていた衝動が、再び出口を探して暴れだした。
煮えたぎる脈動によって、そのことを察したレイスは、僅かに腰を浮かせ、左手をトランクスの中に突っ込む。

「まだ駄目だ」

と言って眼を細めると、今にも発射寸前のブツの根元を圧迫し、強引に射精を後らせた。
「あっ」と情けない声を上げて、レモンが頬を染める。非難がましい視線を、いやに楽しげなレイスに向けた。

「そう恨めしそうな眼をするな。これから干からびるまで相手してやるから」

彼女はそう言うとワンピースのポケットを漁り、コンドームの袋を取り出した。いったいいつの間に買ったのか?そのことを問うと、

「買ったわけではない。水筒の代わりに常時携帯している」

と冗談ではぐらかされてしまった。
左手は根元を握ったままで、右手だけで器用に袋を破くと、中身を取り出し口にふくんだ。その仕草に心臓が早鐘を打つ。

「ひぃっとしてほ。ひゅけてやる」

口にゴムをくわえているため、発音が酷く不鮮明だ。
なにを言っている?と問い返すより先に彼女の姿が視界から消える。次いで、生暖かい感触が股間を襲った。
何か柔らかくて熱いものが、いきり立つ物に覆いかぶさっている。
彼女がくわえているのだ。自身の股間で蠢く艶やかな黒髪を見下ろして、レモンはそう悟った。
黒髪が股間で前後に揺れる。その度に自分が根っこから持ってかれそうになる。逝きそうになると左手で根元を締め上げられる。狂おしい。

「よしっ」

と言ってレイスは股間から顔を離し、再びレモンの上に跨がった。
なにが「よしっ」だ?と思い自身の股間を見下ろすと、すでにコンドームを着けられた努張した物が視界に入る。さっきのフェラチオの時につけたのか。なんたるテクニシャン。ミスリルではこういう技術も習うのだろうか?
867名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:38:38 ID:+b2SVVGD

「挿れるぞ」

ワンピースの裾をつまみ上げ、自身の陰毛を見せ付けるようにして、レイスは身体を沈ませる。
どうにでもなれ、とレモンは思った。

張り詰めたペニスが彼女の股間で四度滑った。なかなか入らない。
手で照準を合わせれば良いものを、なぜか彼女は、両手でワンピースを持ち上げたままで、腰の動きだけで挿入しようと試みている。
レモンはその行為に焦れて、片手を伸ばし自ら照準を合わせようとする。が、その行為に熱中していたレイスによって、伸ばした手を弾かれてしまう。その瞬間偶然にも、亀頭が膣口に当たり、にゅるんと根元まで飲み込まれた。

「あっ……くぁう……ぅん……」

レイスが喘ぐ。予期せぬ挿入に息が詰まった。
体内に飲み込まれた熱いものを慣らすように、ゆっくりと腰を上下させる。最初は浅く。次第に深く。時には八の字にストロークし、徐々に膣を慣らしていく。膣壁がやわやわとほぐれ、感度が上がってくる。
半年振りか。レイスは口の中で呟いた。レモンに接合部を見せ付けるようにして、汁を飛ばさん勢いで激しく腰をくねらせる。

「あっあぁっん!ひぁ!あっあっあっあっんあぁん!」

レイスは自分の気持ちを昂ぶらせるために、わざと大声で喘いだ。自分の甘い叫びに赤面し、どんどん自分を追い込んでいく。
なんだこのはしたない女は、と自分を心の中で罵倒すると、どうしようもなく興奮してしまう自分が憎らしい。
868名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:40:57 ID:+b2SVVGD
挿入したままで身を倒し、レモンに抱きつく。唇を求める。レイスがせがむように舌先で唇を突くと、レモンの舌がそれに応え、中空でナメクジのように絡み合った。
レモンの腕が今夜初めて積極的に動き、彼女の背中を掻き抱く。小さな背中だ。あまりの儚さに胸が締め付けられる。その胸にレイスの形の良い乳房が押しつけられ、卑猥に変形する。
背中から下へと手を滑らし、いまだにピストン運動を続ける尻肉を掴んだ。思うままに揉みしだき、自分の腰により強く叩きつける。引き締まった腹と濡れた下腹部が、やらしい衝突音をあげる。
レモンはその音が恥ずかしくて、照れ隠しに彼女のワンピースを一気に胸まで引き上げた。
引き上げる時にワンピースと乳首が擦れて、レイスはいままでとは異質な甘い声をあげる。

「僕の本名はポール。君は?」

唐突にレモンはそう言った。

「……なぜそんなことを聞く?」

腰を振るのを中断し、身を起こして問い返す。露になった乳首が外気に触れて、少し寒い。レイスの乳首が固く勃起した。

「こんな時くらい名前で呼びたいだろう?」

レモンの両手が乳房に伸びて、暖めるように包み込む。若干小振りだが形の良い乳房が、レモンの手の平にすっぽりと納まった。
レイスは乳房に当てられた両手に自身の両手を重ね、何事か考えると、俊巡のすえ、

「……ユンヒ」

と短く言った。

「いい名前だ」

「私は好きではない」

どこか拗ねたような表情で彼女はそう言うと、再び腰をくねらせる。弾むように腰を上下させ、全身で張り詰めた物をしごきあげる。
あまりに激しく動くため、乳房から両手が離れそうになる。離れないようにと、やや乱暴に乳房を握る。その瞬間に膣壁がやわやわと蠢き、いままでに無い力で煮えたぎる根っこを締め上げた。

「ユンヒ……君は素晴らしい……もう、イきそうだよ……」

賞賛の言葉とともに自分の限界を伝える。彼女は小さく頷くと、「ポール……ポール……」と小さく何度もレモンの本名を呼び、ピストンのスピードを上げた。

「やあぁあ!んぁ……あああああああ!!!」

彼女は獣のように喘ぐと、身体を弓なりに仰け反らせた。
真上を向いたままでびくびくと身体を痙攣させる。口元から垂れた涎が仰け反った首を伝い、白い乳房を僅かに濡らす。
痙攣の度に乳房が揺れ、膣がいきり立つペニスを締め上げる。柔らかくて熱い膣壁がペニスの形に変形し、これ以上ないくらいに密着する。
レイスが余韻を楽しむように、二三度腰を上下させると、レモンの頭は呆気なく白濁し、尿道から熱いものを吐き出した。

869名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:42:10 ID:+b2SVVGD
脱力したレイスがレモンの胸元に倒れこみ、覇気を失ったペニスが膣からにゅるんと抜け出る。

「ユンヒ」

耳元に唇をよせ、優しく彼女の名前を呼ぶ。
彼女はそれに応えず、レモンの股間に手を伸ばすと、コンドームを乱暴に抜き取った。片手で器用にそれを結び、まじまじと見つめる。

「たくさん出たな」

精液によって膨れたゴムの先を指先で突き、彼女は意地悪そうに言った。

「君がかわいいからね」

「お世辞のつもりか?」

「本心だよ」

乾いてきた黒髪を、指で梳きながら言う。
彼女がこんなに艶っぽい女だとは思わなかった。アムールの国の男たるレモンが、終始圧倒され続けた。

(君はレズビアンなのかい?)

馬鹿なことを聞いたものだ。とんでもない誤解だ。

(じゃあ、君がレズビアンではないと、ベッドの上で証明してくれないか?)

おめでとう。君の無実は証明されたよ。

「ならば、本心だと証明してくれ」

彼女はそう言って、ヘタリきったペニスを激しく、それでいて繊細にしごきあげる。私をかわいいと思うなら、まさかこれで終わりじゃないだろう?視線でそう問い掛ける。

「ちょっと待……」

制止する声はあえなく唇で塞がれてしまった。
君がかわいいからこそ、たった一回で出し切ってしまったと言うに。そう不平を漏らそうとして唇を離す。が、再び熱を持ち始めた股間に気付き、口をつぐむ。
レイスは固くなり出した股間に満足したように微笑むと、

「言っただろう?干からびるまで相手してやる、と」

と言って今度は首筋に唇を落とした。

「干からびるまでやれば、僕が君のことをかわいいと思っている証明になるってことかい?」

「そういうことだ」

わかった。君を疑った報いだ。甘んじて受け入れよう。と、レモンは落胆とも昂揚ともとれない、熱い溜め息を吐いた。その吐息を感じてレイスはくすぐったそうに身をよじる。

今夜は長い夜になりそうだ。よろしく頼むよ。

とレイスにではなく、彼女に良く似た天井の染みに、視線で問い掛けた。
870名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:47:01 ID:H2F05Uha
初めてリアルタイム遭遇したぜ。
職人さんGJ!!エロいしすげえ上手い。
貴重なレイス分をありがとう!
871名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 22:52:28 ID:+b2SVVGD
終わりです。スレ汚し申し訳ない。

ここの書き手さん達は上手い人が多いんで、あえて主流でないとこを狙いました。でもレイスはレズでも良いと思います。

前の人も言ってましたが、少しでも書き手さんの創作意欲が刺激されて、スレが盛り上がればいいんだけど……

また書いたら投稿します。
個人的にゲイツ様が好きなんでゲイツ様を軸に、と考えておりますが、中々ゲイツ様扱いにくくて……では、読んでくれた方がいたら、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。
872名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 23:03:05 ID:2UC7/eRR
GJ!すごい上手いね。
Sっ気入ったレイスがどうしようもなくエロい
ごちそうさまでした
レモンうらやましいぞこの野郎
873名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 23:08:04 ID:r82DFFUS
うおおおGJ!レイスかわいいなー
レズでもバイでもいい!
また投下してくれるの、全裸でお待ちしてます
874名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 23:15:11 ID:Xdx7C1KS
いやー、フランス男をメロメロにさせるレイスってのも良いもんですなあ。
GJ!!
875名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 17:14:44 ID:HK4Phd6g
GJ!!
スレ汚しだなんてとんでもない!!
レイスが大人なのに可愛い
ゲイツ様のも期待してます
876名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 18:49:12 ID:nNFdb2ZD
GJ!!
エロカッコイイ!
877名無しさん@ピンキー:2008/11/06(木) 01:40:47 ID:j9tDkaX9
レイスとレモンのキャラがブレて見えないのがすげえ
特にレイスなんか難しそうなのにな
GJ!
878名無しさん@ピンキー:2008/11/07(金) 02:27:48 ID:OqNfqUwF
はじめてこのスレに来たんですが、これから軍曹とチドリと大佐の3P探します。
多分あるはず。
ちなみに軍曹はイスラムなので4人までOKですよね。
879名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 16:54:59 ID:4OcYDwF3
昔書いて、少し書き直したもの。

テッサたんの来日のやつ。
880名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 16:56:42 ID:4OcYDwF3
 いったい、俺が何をしたというのだろう。
 相良宗介はリビングのソファーにもたれかかるようにして座りつつ、額に手を当てる。
 地雷だらけのアフガニスタンやら、ソ連軍の奇襲、味方の裏切り、はたまたミスリルでのウルトラC級の困難な任務でさえ、逞しく生き延びてきた宗介といえども、今、置かれている状況と比べれば児戯にも等しくさえ感じられる。
 よほど、自分の能力が疑われているのではないかと疑心暗鬼にさえなる。
 所属する戦隊においてほとんど最上位の中佐と大佐が直々に視察に来るだなんて。そして、大佐が自分の任務を評価するためにしばらく滞在することになったなんて。
 援軍であるはずの、戦友、メリッサ=マオも天候の都合でまだ到着はずいぶん先のことになる。
 少なくとも二、三日くらいは戦隊長であるテレサ=テスタロッサ大佐と二人っきりで過ごさなければならない。千鳥かなめに助けを求めてもみたが、あっさりと断られてしまった。
 実際にアマルガムが襲撃してくる、という可能性は低いのだろうが、それでもたった一人でテッサを護りきるというのは非常に困難なことだった。
 いや、実際には困難であるはずはない。歴戦の強者、相良宗介であるのなら。しかし、彼はとても強いストレスを覚えている。なんというか、非常に落ち着かない気持ち。これを何か簡単な単語で表現することは、まだ彼には不可能だった。
 今、テッサはシャワーを浴びている。
881名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 16:57:43 ID:4OcYDwF3
 宗介がいるリビングからバスルームまでは廊下とドア一つしか隔てていない。神経を研ぎ澄ませている宗介からしたら、万が一、彼女に危険が迫ったとしても、すぐに察知し、駆けつけることができる。
 シャツが腕から抜ける音、ご機嫌な鼻歌、ホックを外す音、そして非常に薄い布が太ももにこすれる音。
 心を静めるためにグロックを整備しつつも、ドギマギとした苛立ちがおさまらない。
 とても、困った状況だった。
 蛇口を捻る金属音、そしてシャワーの雑音……。
 聞いているだけで中の様子が丸わかりになってしまうような、そんな錯覚。
 いけないことだとわかりつつも、彼女の安全のために聞かなくてはならない。
 ちゃぽんと浴槽に足を入れる音。そしてまた鼻歌。ざぶんと浴槽からあがる音。再び蛇口を捻る音色とシャワー。
 拳銃をバラして、組み立てて、またバラす。不要だというのに、もう10回くらいは同じ動作を繰り返してしまっている。
 ある種、心地よいリズムの中、もう一度、バラそうとした瞬間、異質の音が耳の中に飛び込んでくる。それは、ごく短いものではあったが、悲鳴だった。
 危険。
882名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 16:59:22 ID:4OcYDwF3
 そう頭が認知した時は既に体が兵士の緊張を取り戻し、ものすごい勢いで駆けだしていた。ドアを蹴飛ばし、廊下を風のように通り抜け、とは言ってもたいした距離ではないのだが、更衣室のドアを潜り、一目散に浴室へ突入する。
 浴室のドアは鍵がかかっていたが、宗介が蹴破ればなんの防御にすらならない。危険を承知で無謀にも浴室に突入し、チラッとテッサの無事を確認してから換気用の窓に視線を向ける。
 何も異常はない。
 弾避けになるようにテッサの正面に立ちながら、次は天井、そして浴室の隅々にまで視線をやる。
「………………?」
 湯気と熱気と、テッサが手に持っているシャワーから流れ出る水の音以外にはやはり何もない。怪訝そうにテッサの方を振り返ると、彼女は目の前の出来事を理解できずに硬直していた。
 わずか数秒であろう。はじめに宗介がとても深刻な事態≠ノ気づき、慌てて彼女から視線を逸らす。同時に彼女も硬直が解け、そしてめいっぱいの悲鳴と、シャワーを宗介にお見舞いした。

「わたしはただ、ゴキブリに驚いちゃっただけです」
 いつも以上に堅く服を着て、びしょ濡れになった宗介も着替えさせ、リビングのソファーに腰を掛けて、テッサは宗介に抗議をした。
「たしかに、ゴキブリごときで悲鳴をあげたわたしが悪いかもしれませんけど、でも、これはあんまりです」
883名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:00:43 ID:4OcYDwF3
 心の中はまだびしょ濡れの宗介は彼女の言うこと一言一言にただうなだれるしかない。それよりも下士官である宗介からしたら、大佐といえば雲の上の人も同然である。ミス・誤解であったとしても、そう簡単に許されるわけもない。
 それどころか、クビか、いや、クビならまだマシだろう。その場で処刑されるか、最激戦地でバナナとリンゴを武器として戦わせられるか。どちらにせよ、蛇に睨まれたカエルのように、ただ脂汗を流して処罰が決まるまで待つしかない。
「はっ……、もうしわけありません……」
「どんな状況でも守ってくれるっていうのは嬉しいんですけど、だからってどんな時でも守ってほしいわけじゃないです」
 次から次へと、あんまり進展のないコトを、怒りと日頃のストレスをぶつけるようにテッサは話す。いくら宗介のことが好きだからといって、トイレや浴室にまで踏み込まれてはたまったものではない。
 確かに、彼が精一杯やってくれていることはよくわかっていた。悪気のないことも。そしてこういう事態になればよく考えずに暴走してしまうことも。
「それに、わたしの裸、見ましたね?」
「いえっ、けっ、けっしてそのようなことは……」
 否定したとしても、それが嘘であるのは自明だった。一瞬、目が合ったわけであるし、数秒間、凝視された気がする。
「見ましたね?」
 もう一度、強く念を押せば、宗介は小さく、頷くほかはなかった。
「はい………」
884名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:02:13 ID:4OcYDwF3
 実際は、裸を見られたことがショックだっただけだった。それをカモフラージュするために怒ったふりをしている。いや、怒って自分を欺いている。宗介が見たいと言ったのなら、もしかしたら、自分の裸くらいいくらでも見せてしまったかもしれない。
 もちろん、自分のことを好きという前提条件は付くものの。
「別に見られてどうこうってほど大したものじゃないですし、わたしも軍隊に身を置く者です、裸を見られるくらい覚悟はできてますけど……」
 雨に濡れた子犬のように小さくうずくまっている宗介を見て、テッサはこれ以上怒ると可哀想かな、なんて思い始めていた。ただ、裸を見られ損というのも、ちょっと許せない気がする。そこまで思い当たった時、普段の彼女なら考えられないようなことが口から出る。
「サガラさんも裸を見せてください」
 あっ!と、つい口にしてしまってマズいかも、とテッサは後悔する。露骨すぎただろうかとか、セクハラだとか、軽蔑されるだろうかとか。
 ただ、宗介の反応は、
「はぁ……?」
 というものだった。
 良い癖なのだか、悪い癖なのだかわからないが、テッサには頭の回転の速さと喋る速さが同じになってしまう、というよりはそれが正しいかどうかは考えずにすぐにフォローしてしまうことがある。
「だから、サガラさんがわたしの裸を見たんですから、わたしもサガラさんの裸を見る権利があると思います。というか、サガラさんの裸を見せてもらったら、おあいこですから、今回のことは不問にしてあげます」
885名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:03:06 ID:4OcYDwF3
 結局、わけがわからない。自爆してしまう。ただ、ここまで来てしまえば、あとは突っ走るしか他がない。頭に疑問符を浮かべてる宗介の手を取って、半ば強引に客間、テッサの寝室に連行する。

 真っ暗な自分の部屋に入り、照明のスイッチをパチッと押す。一秒くらい経ってからやっとパチパチっと蛍光灯が点灯をし、部屋中が明るくなる。
 元々、客間だけあってベッドとソファー、それにテッサが持ってきた荷物が入っているバッグくらいしかない閑散とした部屋。部屋のコーディネイトはマデューカス中佐がやってくれたらしいが、清潔感があるということ以外は女の子らしい部屋というわけでもない。
 手を引いて宗介を連れてきたものの、ドクドクと心臓が破裂するんじゃないかというくらい、テッサの鼓動は大きくなっていた。緊張と興奮と、そしてエッチな気持ち。宗介に聞こえてしまうのではないかと不安に思えば思うほど、高鳴りは余計に大きくなる。
 もうここまできたら、今更「冗談でした」では終われない。無言のまま宗介をベッドの中央に座らせ、そして自分もベッドの上に進出する。
 不適切なほどテッサと宗介の顔が近づく。見上げるようにして宗介をテッサは一度、見る。緊張して硬直している宗介。言葉は何もない。抵抗がないことを確かめてから、テッサは宗介のシャツのボタンに手をかける。
 ぷち、ぷち、と一つ一つ上からボタンを外していく。
 外していくうちに、テッサはなんだかすごく楽しい気分になっていた。
 シャツのボタンを全て外したら、丁寧に脱がせてあげる。次はインナーのTシャツを脱がす。
886名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:04:19 ID:4OcYDwF3
「手を挙げてくださいね」
 Tシャツの裾に手をかけて、一気にまくしあげる。腕から外し、頭を越えてTシャツが彼の一部から独立する。用済みになったTシャツをその辺にポイと置いて、本命の宗介の体を凝視する。
 華奢ながら、鍛えられた胸。よく見れば銃創やらなにやら、古傷が無数に発見できる。テッサは思わず宗介の胸に抱きつき、そして顔を彼の胸にうずめる。
「た、大佐殿………」
 見るだけと言ったのに……。そういうニュアンスが含まれた戸惑いと軽い抗議。ただし、強い拒絶ではなかったので、テッサは安心して心地よい一時を楽しむ。
 あたたかい胸。少し脈が速いものの、規則正しく聞こえてくる心音。ほんのりと色の違う乳輪と小さな乳首。背中に回した手がたまたま見つけた傷跡を優しくなぞる。
「えへへ、けっこうガッチリしているんですね……」
 屈強な兵士だからといって、宗介は筋骨隆々といったタイプではない。文系の優男とは違うが、柔道部員やらラグビー部員と並べればすごく華奢に見える。けっして筋肉がないというわけでなく、マラソン系の選手のように、極力無駄のない体つきをしているからだろう。
 ただ、それでもこうして抱きついてみれば、逞しく、堅く感じる。
「ずっとこうしていたい気分ですけど、次、行きますよ」
887名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:05:40 ID:4OcYDwF3
 次。つまり、ズボンを脱がすということ。ちょっとした恥じらいと、大きな好奇心。少女が堂々と触るのはちょっと躊躇してしまいそうなズボン。指先だけで軽くタッチして決意を固めてから、がちゃがちゃとベルトを外し、ボタンを外す。
 ジッパーに手を伸ばす。ゆっくりと下ろしていくと、迷彩色のトランクスが窓から顔を出す。
「大佐殿……!」
 今度は明らかな拒絶だった。テッサの上目遣いと宗介の目が合う。刹那の沈黙。それでも彼女は止められなかった。
「だめですよ。これは罰なんですから」
 にっこりと微笑む彼女のあっという間にズボンをはぎ取られてしまう。パンツ一枚のみ。海パンと原理は一緒だと思っても、やはり恥ずかしさがこみ上げてくる。
 布きれ一枚、ただの布、軍隊育ちならなんでもない、いや、だからこそ女の子にパンツ姿を見られるというのに気恥ずかしさを覚える。
「じゃあ、ちゃっちゃと次に行っちゃいますよ」
 そう宣言して、嬉々として最後の一枚に手をかける。宗介はぎゅっと目を瞑る。おしりに力を入れてささやかな抵抗をしてみるが、ほとんど無力だった。するするっとはぎ取られ、宗介は生まれたままの姿をテッサの目に晒した。
 お臍から下へ続く肌地。もさもさとした草原と、その中央部に屹立する建築物。そして宗介の体からぶら下がっている袋が二つ。まだ勃起はしていなかったが、それでもテッサは残念には思わなかった。
 頬を赤らめ、無言でテッサは宗介の一物を凝視する。昔、父親と一緒にお風呂に入った時に見たものと同じもの。あのときはたいして意識もしなかったが、今、改めてみると、すごく卑猥な感じがする。
 宗介の一番大事な場所。テッサは無意識のうちに宗介のペニスに手を伸ばしていた。
888名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:06:21 ID:4OcYDwF3
「あっ」
 くにくにと遠慮なく宗介の男根をいじりまわす。生まれて初めて触る異性の性器。蛭でも触ったような不思議な感触。ただ、骨のない感触は、宗介のあえぎ声が聞こえるとすぐに硬化を始め、テッサの手の中でみるみる大きくなっていった。
「大きいし、硬い……。それに、すごく熱い………」
 知識としてそれが大きくなるのは知っていても、目の前で大きくなる瞬間を見ると、本当なのだと感心する。そして、勃起するということは、宗介が性的に興奮しているということも。
「大佐ど……の」
 宗介は三度、テッサに呼びかける。ただ、それは前の二度とは違い必ずしも拒絶するものではなかった。ほのかな好意を寄せている異性に自分の性器を刺激されている。テッサのひんやりとした手が宗介の竿を握っている。
 そして、より気持ちよくなってもらおうと、握った手を上下に動かしている。テッサにされる手淫。自分でするのとは比べものにならないほど気持ちがいい。
 思わず、声が漏れる。
「あっ………う   んっ。あっあっ……」
「うふっ、かわいい」
 テッサがしごくたびに、宗介のペニスがビクッと反応する。それを楽しむかのように強弱をつけている。竿を上下していたと思ったら、玉を撫で、亀頭を優しく擦る。どこで覚えたのかわからないが、経験の乏しい宗介ではすぐに射精してしまいそうになる。
889名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:07:07 ID:4OcYDwF3
「なんか、透明な液が出てきてますよ。気持ちいい……んですか?」
「うっ……はっ。最高であります……」
 眉根を寄せながら、必死にこみ上げてくる射精感を耐える。
 苦しそうにしている宗介の顔を見て、テッサはすごく充実感に満たされる。
「うれしいです。メリッサと一緒に、バナナで特訓した甲斐がありました」
「バナナ……?」
 聞き慣れない単語に、ついオウム返しに口にしてしまう。普段のテッサなら口にするのも憚られることではあるが、興奮しているからだろうか、正直に答えが返ってくる。
「そうです。初めてこういうことするときに、下手な娘だとサガラさんに嫌われちゃうってメリッサが……。でも、バナナと全然違いますね。不意にビクッと動くところとか、形とか、熱さとか……。ふふっ、当然ですよね」
 他の人のペニスなら気持ち悪いとか思うかもしれない。客観的な評価を下すとすれば、それはグロテスクだと思う。ピクピクと上下運動するたびにピクピクと動く宗介の分身は、文字通り宗介とは別の生き物のようにテッサには見える。
 ただ、それでもすごく愛らしく思える。不思議と。好きな人のだからだろうか。
 いつの間にか、テッサも宗介に負けないくらい、興奮していた。頬を赤く染め、瞳がとろんとしている。性感帯には指一本触れられていないというのに、テッサの大事なところがしっとりとしめってきている。
「んっ………」
890名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 17:08:21 ID:4OcYDwF3
 テッサは無意識のうちに股と股を擦りあわせていた。宗介の目には見えるわけもないが、テッサのパンツの中で下の唇と唇が擦れるたびにぬちょっと音が漏れる。宗介のものを受け入れるために、愛液が染み出してくる。シュッシュッと微かに布と布が擦れあう音もする。
 宗介に気づかれてしまうのではないか。そんな恐怖と、相反する、宗介に触ってほしいという気持ち。揺れ動く二つの気持ちが、テッサをさらに昂ぶらせる。
「あっ……」
 気がついたら、テッサは宗介の男根を銜えていた。マオから教わったように。一生懸命、バナナを宗介の分身に見立てて舐めたように。じゅぽじゅぽっと音が立つ。
 テッサの小さな口に宗介の大きなペニスが入っている。それだけで宗介は興奮で射精してしまいそうになるが、それどころか上目遣いで宗介を見つめながら、亀頭を撫でるように舐め、裏筋をなぞり、鈴口を刺激する。
 ぬめぬめとしたものが宗介の気持ちがいいところをこれでもかと舐め回す。
「どう……ですか……?」
「大佐……どっの……感っん……激……であっ……りますっ」
 限界はすぐそこまで迫っていた。もう、いつ射精してしまってもおかしくない。このままテッサの口の中で果ててしまっていいのだろうか……などと逡巡する余裕はあったが、頂点へ向けて確実に昂ぶっていっていた。
「サガラ……さん。んぐっ、大佐殿じゃないです。んっ、テッサって呼んでください」
 テッサがいつも宗介に甘えてきているのは鈍感な宗介自身でさえも薄々と気づいてた。それでも、テッサと宗介の間には天と地ほどの身分の差がある。今、彼女が自分のペニスを銜えて跪いているとしても、容易には超えがたいものがあった。
891名無しさん@ピンキー
「テッ……サ」
「はい」
「テッサ……」
 ぐぐっと射精感がこみ上げてくる。
「テッサ……もう……」
 このまま口の中に出すのはさすがに憚られた。ただ、テッサの方がイきそうだということを告げてもフェラを止めない。このままならどうなってしまうのか、わかっているはずだが、もしかしたらわかっていないのかもしれない。
 それとも、宗介のペニスをくわえていることに興奮しすぎて、夢中になって気がつかないだけかもしれない。ともかく、テッサは宗介のものを一生懸命に、そして美味しそうに舐めていた。テッサの恍惚とした表情を眺めながら、宗介はリミッターが壊れてしまったことを覚った。
「イクっ!」
 ドクッドクと容赦なく精液をテッサの口の中にぶちまける。
「ひゃっ! あっ、っんん…」
 いきなり宗介のペニスが口の中で暴れ回り、どろどろとした液体と、生臭い臭いが口いっぱいに広がる。驚いている間にも次々と宗介の精液が口の中に飛び込んでくる。ちょうどタイミングがよかったから咳き込むこともなく、射精が終わる瞬間を心地よく感じながら待っていた。
「……はっ……はっ……はぁ……はぁ……テッサ……大丈夫……です……か……?」