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「やっ……やっぱだめ! やめて」
私は無理矢理彼の顔をM字に開いた足の付け根から引剥がした。
「いつまで経っても舐めるの、慣れないんだね。未奈」
彼が不服そうに言う。
彼との幾分手慣れた情事の途中、私は彼の部屋のベッドに壁にもたれた格好で座らされていた。下着はとっくに脱がされている。
「だあって! くすぐったいような変な感じがして耐えられないんだもん!」
「でも気持ちいいんでしょ? ほら」
そう言って彼は割目にそって指を這わせ、愛液の付いた指を私の目の前に示した。
「うん、気持ちいいけど良過ぎて……やめてっ! てなっちゃうの」
恥ずかしくなって俯きながら答える。
「そっか、じゃあ拒否できなくしちゃえばいいのか」
そう言って彼は悪戯っぽく笑うと、傍にあったタオルを取った。
「痛くしないから」
耳元で囁き、私を正面からだきしめる格好になると、タオルで後ろ手に両手を縛ってしまった。
「今日は好きなだけさせてよ」
彼の言葉にそこからじわっと熱い期待が広がって、襞が、その奥が、蠢くのを感じる。
自然にゆっくり唇を重ねる。柔らかい彼の舌が、私の舌を、歯の裏を、ぬるぬると舐めまわす。さっきまで私の一番敏感なところに触れていた感触。
その感覚に溺れていると唐突に彼が唇を離した。
「……そうだ」
また彼が何か思いついたようだった。傍から離れると、化粧台からスタンド式の鏡を持ってきた。それを斜め前に置き、私の横に顔をくっつけて角度を調整する。
そしてちょうど私の位置から、私のそこが見える角度に固定した。ピンク色に上記した私のそこがひくひくと動いているのが見える。
「よく見える?」
「いやっ! 恥ずかしいよ!」
顔が上気してくるのがわかる。でも鏡から目が離せないでいる自分がいた。興奮が高まってくる。恥ずかしい……。でもすごく興奮する……。
「未奈からもどうされてるのか見えたほうがいいと思って」
彼は、にやっとわらうと耳たぶに口付けて、
「じゃあ、じっとしててね?」
そういうとおへその下からそろそろと唇を這わす。