魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第17話

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1名無しさん@ピンキー
弥子でもアイでも由香でも遥でもアヤでも華代子さんでも楓でもカップリングはご自由に
基本はsage進行でマターリといきましょう
雑談時は名無し推奨
次スレは>>730or480KBくらいで(投下数によって大幅に立てる目処が変わります)
過去スレは>>2参照

<投下される職人さんへ>
・投下前にカップリングと傾向を宣言必須
・なるべくメモ帳などに書きためてから投下してください
・携帯厨はがんがれ。超がんがれ。
・ss投下時のコテ記入は可
・ss単位の連投はなるべく避けること
・投下後に自分の作品を卑下したレスをつけない
 例)下手ですみません など

前スレ
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第16話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195833597/

まとめサイト(携帯可)
ttp://m-pe.tv/u/page.php?uid=3words&id=1

カップリング別まとめサイト(PC版)
ttp://w3.abcoroti.com/~neuroparo/frame_cp/
2名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 09:52:10 ID:3Di82AmA
 ,、ヽl |l | l| l || l| l |   ビ ク ッ
ミ   お っ 立 も __ノ   _,.ヘ     _,,... -- ─--「::「 {i:.:.:`'、_/:.:.:.:.:.[/-...,,_   ソ ,'  い
Ξ   っ あ て っ )  /::7ヽ、ヘ,.-ァ'^ヽ∠ヽ,/L__`|:::|/}!.:.:.:.:r7=-:.:.:.:.!7::::::::::::`ヽ. ッ  i   け
ニ  立 ぁ な  も   !::::!´ア「>'‐''"´    `"'<LL_,'i>:'へ、:.:.:.:.:.:.r/::::::::::::::::::::::':., .|.  な
Ξ   て ん い う   /´\「>'"            ァ':::::::::::::::\__」}:::::::::::::::::::::::::::::ヽ.!  い
三  ち  ・  っ 糞  ,'  _」ア´  /  /!    !  /!   / ;'::::!:::::::';:::';::::::::ヽ::::::':;::::::::::::::、::::!  子
=    ゃ  ・  て ス   i 'ヽ!   / 7, 'イハ /! メ、,!__ハ, 'i::::::ト,::::::!::::i::::i:::::::':;:::::';:::::::::::::::ヽ;|  ね
三  ぁ  ら 約  レ   ', .,'  / /!,!-'、:レ' |/ァ' レ   ヽ!::!:::! ':;:::|ー!-ハ::::::::i:::::::!::::::::':;:::::::ヽ:
=  ら  め 束 は   !/  ;' ,ヘ!i. i,.ハ    、,_    !!::!:;ハ ヽ,jァr-;、!_ハ」:::::;':::::::::::::ヽ,::::::::;ゝ、.,__
ニ  め  っ  っ ・   ノへ,/レヘ, ! ゝ' ....::::::... '  ̄´゚o'レヘjソ :::.. 」_r!`> 7__/:::::i::::::::::::::
三   ぇ   ・   ・  ・   !  ノ; ./7''"///     /// !/.   !      '"'",':::::::!::::::i:::::::::::i   変
=   ぇ   も  ・  ・   ノ;  / ,'  ゝ、   ( ヽ  u (  ) ハ        !:::::;'::::::::':;::::::!.   態
三  ぇ  う   ・  あ  〈,へレ'〈ジi/ミ>.、..,,____  ,. イ   ( )`ヽ. ̄フ    !:::/i_;;::;;_:::::<   さ
≡,  ぇ  糞 は ぁ     i `:、レ'"´  !_r'"レ'/:::::::::>ァ、/|ヘ ヽ,__,..,.-''" ̄`ヽ、_ヽ:::':;!    ん
Ξ,   ぇ .ス  ぁ っ     ':,  `ヽ、 ,r;く:::::::!/::::::::::::/」;'  `ヽ. _>'"        Yヽ:::::!.   ?
 彡 !  レ  ん っ     ヽ、   ,.kヘ_!::::ム:::::::/]/ ,ァ-'‐''"´ ヽ!、_        〉:.!.
3名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 10:03:56 ID:HfbsQw/B
過去スレ
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第15話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191601048/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第14話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185549250/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第13話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180459446/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第12話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1177061759/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第11話
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魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第10話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169501645/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第9話
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魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第8話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1162007369/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第7話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159446150/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第6話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156007017/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第5話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147461265/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第4話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133629021/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第3話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124459592/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第2話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121771861/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1110801893/
4名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 13:23:31 ID:Ye/aLnTl
5名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 17:08:24 ID:E6iKpcSH
乙です
6名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 21:58:33 ID:SvgTvoSn
7名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 05:19:43 ID:CiwZC8G2
新スレ乙!前スレ埋めネタ超楽しませていただきましたGJ!
そんで早速書こうとしたヤンデレ笹塚が進みませんwww俺涙目wwwww
男のヤンデレって…難しいね…
8名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 08:32:42 ID:xQizdheS
前スレ埋めネタGJwwwww
9名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 10:06:55 ID:ITPNGudy
1乙〜

池谷にワロタwwwww
10名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:56:05 ID:2R0m2Q6x
覚悟してたけど打ち切り確定だってorz
11名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 13:12:01 ID:09f33wih
出張してこないでください
荒らすおつもりですか
そんな話題はここには必要ない

必要なのは…エロス!萌え!キャラへの愛!
ただそれだけ

合言葉はもちろん、
エーロゴシカァン!
12名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 14:13:36 ID:qsQexqln
何か色々とつまらないことを、あちこちで面白がって貼ってる奴がいるね。
マジレスすれば今の時期に確定してるなんて明らかに嘘。
いずれ終わるにしても、松井ならきっちり伏線も回収して綺麗に終わらせて
くれると期待している。

ここでは萌えからの勢いこそが何よりも大事。
13名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 14:28:53 ID:LwL0zKj9
一言言いたい気持ちはわかるがエロパロスレでまでそういう話やめてくれ
反応してる時点で負けだっつーの
萌えが大事だとわかってるなら黙って萌えてりゃいいんだよ
14名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 15:02:16 ID:Dkuo0y1E
空気を変えるために何か萌えネタのひとつでも投下出来ればいいんだけど
なーんにもネタがないので
クッション代わりに前スレの埋めネタを転載しておきますね

このスレも萌えでいっぱい埋まりますように!
エーロ・ゴシカァン!!
15前スレの:2008/01/26(土) 15:03:08 ID:Dkuo0y1E
ネ「そうか、埋めネタが必要なのか……我が輩は事務所で出来る拷問が好きなのだが、
  こうも所望されては応えんわけにもいくまい。なあ弥子よ」
弥「なんで生き埋めにされなきゃならないんですか……霜が降りて寒いよネウロ」
ネ「しかしこう完全に五体の自由を奪ってしまうと、抵抗が望めず空しいものだ
  ……ム? おっと、四肢は埋められているが五体というわけではなかったな。
  どれどれこれもまた新しい扉を開くカギとなるかも」
弥「下半身出すな! 何をさせる気だ、残された口で何をさせる気だー!!」
ネ「イヤか……?」
弥「(嫌に決まってる……でも断ったら……犯り殺す気だ!!)」
ネ「ちなみに古代中国の処刑法で鋸引き刑というものがあってな、
  それは土中に囚人を埋めて首だけ出させ、通りがかりの人間に鋸を渡し
  一度ずつ引かせると言うものだったそうだ。幾日も掛かって
  非常に苦しいものだったらしい。かの始皇帝も己の皇子を」
弥「嬉々として嫌なこと語るなァァァァァ!!」
ネ「ム、折角の我が輩の雑学トークを邪魔するとは……民明書房は嘘を吐かないのだぞ」
弥「民明書房刊『新しい血族考案処刑大全』? これっぽっちも歴史の影に
  隠れてねぇぇぇぇ!! どこに印税入ってんの、それが活動資金なの!?」
ネ「まあそんなことはどうでも良いから、ほれ
  ――舐めろ」
弥「う……うぐ、んぶッ嫌、ってば、あぐっ! くるし、うぐー!!」
ネ「(今度は同シリーズの薬物大全でエロエロにしてみるか……
   否、しかし平気で靴を舐めるようになるのもそれはそれで詰まらんな。
   後日、夜のドSサミットに今一度の招集を掛けるとしよう)」
弥「またろくでもないこと考えてる……!!」
16前スレの2:2008/01/26(土) 15:04:25 ID:Dkuo0y1E
X 「アイ! まだ1kb残ってるから俺たちも埋めネタやろうよ!
   とりあえずアイの中に埋まりたいんだけど良いよね、答えは聞いてな(ry」
アイ「……。サイ、私はまだ庶務の最中なので、出来れば胸から顔を出して
   私の膝の上からも退いてほしいのですが」
X 「やだー、埋まるー。アイの胸フカフカ気持ち良い」
アイ「はいはい。……サイ、また髪を梳かしませんでしたね。寝ぐせがあちこちに」
X 「えー、アイが梳かして? そしたら後で俺がアイの髪梳かしてあげる」
アイ「本当、始末に負えない……動けませんから手櫛ですよ。
   それと、続きは『魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第17話』で」
X 「http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1201221942/ だねっ!
   それまでもう少し撫でててよー、うとうとしてきたし」
アイ「(寝る気満々ですね……)」
17前スレの3:2008/01/26(土) 15:05:48 ID:Dkuo0y1E
池「良いじゃねえか、その身体に尻を埋めるように! 座らせろ! 背中でも肩でも膝でも!」
由「何が良いのかわっかんねーよ!! テメーで埋まれ、埋まって肥料になって
  家具に生まれ変われ! そしたらあたしが座り潰してやる!!」
池「!! ……そ、それは、新手の告白か? くそ、俺に座りたいなんて
  言って来るオンナは初めてだ……良いだろう判った、俺の初めてを
  お前にくれてやゲブゥ!!」
由「いらねーよそんなシケた背中の初めてとか!! 死ね、埋まれ!」
池「そう遠慮せずにいつでも座れ! 顔でも良い! 圧迫祭りでも良い!!
  そして俺にも座らせろ!!」
由「次スレでこそ警察呼ぶ、訴える、確実に今度こそ……!!」
18名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 17:56:53 ID:ITPNGudy
エーローゴシカァン!
19名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 19:47:21 ID:CPlTcs8F
打ち切りとか貼られて落ち込んで来てみれば…俺、このスレに救われたよ(´;ω;`)
そうだ!肝心なのは萌えなんだな!
20名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 19:48:15 ID:9JIH+yaT
新スレ乙です。
グロゲチョスな仕上がりになったのでうpろだ投下です。
ネウヤコ(グロゲチョス)
パスは neuro で。

ttp://www3.uploader.jp/dl/moech/moech_uljp00534.txt.html
21名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 21:52:42 ID:xi9AV1fV
新スレ立てマジで乙です

とりあえず自分もヤンデレ笹塚書こうとして、
ヤンデレといえばひぐらし→ひぐらしのヤンデレは詩音→じゃあネウロで目明かし編やってみるか!

で、配役
詩音(魅音)→笹塚
悟史→弥子
魅音(詩音)→ヒグチ
沙都子→笛吹
公由→筑紫
K1→石垣

よしこれでいい執筆開始→…男のヤンデレもこれはこれで怖いなぁ→…怖い→怖い怖い怖い→むりむりむりむりむりむりむりむりむりむり怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い→布団に潜りこみ震える←今ここ
22名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 21:57:52 ID:CPlTcs8F
>>21
そこを何とか頑張ってください(;´д`)
23名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 21:59:18 ID:eDbpsp8V
>>20
うお!激しく鬱物語だった!!だが素晴らしい!!
GJ!!!!!!!!!!!!!!!
>>21
笹塚のなく頃にかW
期待してますぜ!

あと前スレの穴埋めも良かった!GJ!!!!!!!!!
24名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 22:01:23 ID:IPjFh92K
1さん乙。
新スレに1年分のティッシュを贈呈するぜ。


>>21
ちょwwがんばれwwAV!
せっかくのエロいIDがもったいないぞww
25名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 22:42:15 ID:LPziktR6
>>20
GJ!すげ良かったっす!
激しい鬱読みたいと思ってたから、震えました
26名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 22:59:26 ID:D8ZZrrx2
GJ!欝だが切ない…
でもこのロダ名はw
27名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:53:04 ID:H7vElJ9u
>7>でも21でもないがそっと笹弥子ヤンデレネタ投下 なんかエロに辿り着きにくいなヤンデレって
微妙に小説版ネタを含んでいるかも

「――例えばこれは仮定の話なんだけど」

 空気に溶け出すようにどこか空虚な俺の言葉に、彼女はびくりと身体を震わせた。
 部屋の中は薄暗く、酸いような異臭が漂っている。これは染み付いてきっと取れないだろう。
敷金は多分返って来ないな、否、そもそも返って来ることを期待するような金でもなかったような
気がする――元々自分は喫煙者だから壁は脂で黄ばんでいるし、自分では気付かないだけで
既にそのニオイも染み付いているだろう。厚い暗褐色の遮光カーテンもどこか色が褪せている。
そこに臭気を塗り込められて、ただ重い。光は入って来ない。その方が落ち着くから。明順応と
暗順応とは前者の方に時間が掛かる、だから常に夜目を慣らしておくのが良い――海の向こうの
友人の教えを律儀に守って、もう何年だろう。
 床も見えないような空間で、それでも蹲っている彼女が視認出来るのは、その明るい髪の色の
所為だろうか。それとも彼女が微動だにしていないことを俺が知っているからだろうか。摺り足で
歩を進めるとガシャガシャ煩わしい音が響く。静かな空間では音が凶器のように鋭い。彼女も
また恐怖に身を竦ませて、俺を見ている。表情は解らない、が、眼だけは見えるような気がした。
足で床を払うと、一際大きく音が鳴る。明けた空間に下ろしたのは白いビニール袋、中身は
王美屋のフルーツロールケーキ。彼女は視線をそらす。少し痩せた頬。

 最初の三日程は顔を合わせるたび何故とかどうしてとか出してとか言っていたような気がするのに、
ここの所は声もろくに聞いていないように思う。顔を合わせようとしてもふいと視線を逸らすのは、
押して駄目なら引いてみろと言う戦法なのだろうか。別に俺の心境は変わらない。何の影響もない。
今日もここで何時間か過ごしたらいつもの部屋に戻って、シャワーを浴びて眠って、朝には出勤する
だけだろう。そして一課の中、誰かがまた話題を口の端に上らせる。あの女子高生探偵、
行方不明らしい、と。
 壁際に足を進め、床をまた足で払ってから、腰を下ろす。彼女とは向かい合うようでいて、
少しだけ真正面からはずれている。真正面から向かい合うと言うのはプレッシャーを与える行為だ。
ドラマでよくある取り調べの風景、間近に寄せられる人間の顔――そうでなくても、人の目や心と
向き合うのは億劫なことだ。無闇に覚悟が要って、カロリーが消費される。

 ふうっと息を吐いてから、俺は言葉を零す。
 例えばこれは仮定の話なんだけど、と。
 声という音もやはり凶器で、突き付けられたそれに彼女はきゅぅっと身体を縮こまらせる。

「サイが世界規模の活動を始めて少しした頃――まだサイなんて呼び名もなかった頃、その犯行を
分析してた奴が言った。これはまるで誰か内部の人間になり変っているかのようだ、って。あんまりに
突飛な仮説なんで最近まではあんま支持されてなかったんだけど、ここんとこの事件でそれが的を
得た指摘だったことが取り沙汰された。奴は護衛集団の一部と成り変わる。そうして悠々と目的を
達成する。誰にも怪しまれることなく、それがセオリーでパターンだとしたら、まったく証拠も
残らなければ防ぎようもないはずだ」

 上着のポケットを探ってみるが、煙草の箱は見付からなかった。切らしたんだったか、
ライターだけが手の中に滑り込んでくる。百円ライターのチープな手触りは嫌いじゃない。
無造作にポケットに突っ込んでいると、何かの拍子にうっかり火がついたりはしないのだろうか。
持ち歩いて最初の頃はそんなことを気にしていた気がする。すぐにありえないと経験が募って、
何も気にならなくなったが。取り出した分厚いプラスチックのボディを手の中で弄びながら、
俺は蛍光灯の入っていないカバーだけの電燈を見上げる。垂れ下がる紐は、短い。

「奴は恐らく全ての事例においてその能力を活用してきたのだろう。どんな些細な事件でも
どんな大がかりな事件でも。事実、あんたらが最初にサイと遭遇した時も、奴は何の目的もなく
まったく民間人の老婆になり変っていた。呼吸をするように自然なことなんだろう、誰かの位置に
入るってことは――例えば」

 ライターの口を、爪でがしゅりと引っ掻く。

「例えば俺の家族を殺したのがサイだとしたら」
28名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:53:55 ID:H7vElJ9u
 がしゅがしゅがしゅ。
 音が響く、凶器が響く。
 彼女は頭を抱えるようにする。もしかしたら耳を塞ぐようにする。

「奴は必ず、俺に化けたはずだ」

 目。

「そこにいない家族の居場所に滑り込んで内部に侵入し、殺人をしただろう。俺の顔で俺の腕で
俺の身体で父や母や妹を惨殺しただろう。もしかしたら俺の服も着ていたかもしれない。部屋の中は
映画みたいに血がぶちまけられていた。この仕事やってて殺人現場は結構見たけど、
あれより派手なのはそうなかったと思う。多分それをやったのは俺だ。俺の姿をしたサイだ」

 眼球。

「どこまで父親でどこから母親でどの辺が妹なのか分からなかった。解剖で仕分けされなきゃ
判別付かなかったと思う。それでも欠けてる部分が多くて人の形なんかしてなかった。
それをやったのは俺だ。俺の形をしたサイだ」

 じりじりじりじり。

「眼球って結構丈夫でね。小さい上に弾力があるから潰れにくい。妹の顔にひっ付いてたそれは
見開かれてた。俺が部屋に入った時も見開かれてた。閉じようにも瞼からちょっと飛び出してた。
じっと見てる気がした。最後に見たのは俺の顔だ。俺の顔をしたサイだ」

 脳裏に張り付き続けた眼球のビジョン。

「俺の家族ってのは誰に殺されたんだろう」

 手の中でライターを握り締める。

「多分両親や妹の中では、俺に殺されている」

 眼球が乾く。見開かれた眼が乾く。じりじりじりじり、乾く。

 部屋の中には真っ赤な血がぶちまけられて、まるで絨毯のようだった。妹の誕生日を祝う食卓にも
色がぶちまけられて、悪趣味に肉片はそこにも盛りつけられるようにされていた。壁にべったり
張りついたものもあったし、天井まで飛んだ血液も。やって来た警察にも、顔を真っ青にして外へと
吐きに行った人間が何人かいた。それだけ凄惨な光景を作ったのは、多分、自分だ。自分の顔を
した何者かだ。
 それでも殺された家族にとってそれは俺だっただろう。息子に殺された両親は何を思っただろうか。
兄に殺された妹はどう思っただろうか。口の悪い妹だった。溌剌として明るい妹だった。遠慮のない
様子は、少し、目の前の少女に似ているかもしれない。でも妹は死んだ。殺された。形を留めずに。
真っ赤にぶちまけられて。

 自覚しているずなのに切り離せない。同じ年頃の少女を見て思い出すことはあったが、それも時間を
経るごとに減って行っていたはずだった。記憶が風化しているわけではなく、単純に麻痺していった
のだろう。すべてが連想させずにはいられない、家族を現場をあの光景を思い出させずには
いられない。きっと自覚しないところで連想はしていた。それが意識の表面上に久しぶりに顔を
出してきたのは、彼女と会ってからだ。或いは、彼女とサイが接触という線で繋がれてからだ。
 妹は死んだ。生きていたらとっくに成人式はすぎている。この子は違う。彼女は違う。違うのに
切り離せない。重ねるごとに増悪していく。じりじりじりじり、眼球が乾くように落ち着かなくなる。
何が原因なのか判らない。解消される術がない。事件現場で顔を合わせるのが我慢できない。
血生臭さが染み付いていくようで、それがより一層あの光景を思わせて、肚の底がじりじりと焼ける。
鈍い痛みに胸を掻き毟って内臓に直接爪を立てたくなる。胸焼けめいた疼痛に、吐き気がする。

 ここにいれば、治まる。
 ここに置けば、治まる。
29名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:54:30 ID:H7vElJ9u
 この部屋には腐臭が満ちていて、彼女がもう死んだもののように思える。
 手の加えようがない彼岸に追いやれたようで、ひどく落ち着ける。
 深く息を吐けば、それは安堵を多分に含んだ。
 そうだ、俺がここで彼女を殺していれば、誰にも彼女は殺されない。
 俺でない俺に殺されることも、ない。
 何故なら彼女は俺に進行形で殺されているのだから。

 手の中のライターが、ボッと火をともす。

 若菜のたこ焼き。駅前のメンチカツ。人間サブレ。検視大福。魚肉ソーセージ。ホットドック。
土下座最中。抹茶クリームあんみつ。かにクリーム・コロッケ。モンキーバナナ。讃岐うどん。
お弁当。メロンパン。キムチチーズオムレツ。インスタントラーメンの生キャベツのせ。ツナ缶納豆まぜ。
抹茶ミルクの缶ジュース。新茶でお茶づけ。からすみ大根。牛どんツユ切り生玉子&納豆かけ。
輪切り冷凍バナナ。野菜サラダのポテチのせ。流しソーメン。エスプレッソかき氷。しゃぶしゃぶ。
蜂蜜入れヨーグルト。カレーラーメン。アイスの天ぷら。しろくま。海ぶどうサラダ。長崎カステラ。
たこやきおむすび。大根おろし餅。新米。新そば。井戸水。ロージーの「ネギ丼」。ナタデココ寿司。
できたて温泉まんじゅう。ポテトチップチョコレート。チャーハン&ライス。フカヒレ姿煮ご飯まぜ。
トマトのおでん。ジャンプラーメン。ヤギのミルク。肝油。空弁。ホットプリン。鮭児。いちごミルク味
ソーセージ。たまごかけご飯用しょう油。バレンタインチョコ。たこわさマヨネーズ。ウッフアラネージュ。
焼きラーメン。ホワイトデーマシュマロ。皿鉢料理。おでん缶。缶パン。パイ缶。わんこ豆腐。
バケツプリン。油そば。シェフの気まぐれサラダ。レタスしゃぶしゃぶ。塩シュークリーム。フルーツ酢。
せんべい汁。生とうもろこし。いわし。瓶プリン。生いちごかき氷。名古屋の喫茶店のモーニング。
石版アイス。玉ねぎ漬物。氷らせ水ようかん。氷らせプリン。炭酸入りコーヒー。ウニのアイス。
ヌーベルシノワ。ひやしあめ。牛乳みそ汁。凍頂烏龍茶。芋煮。メロンパンのラスク。栗の渋皮煮。
とんかつ茶づけ。ディーツ。牛乳マシュマロ。ホットスポーツドリンク。おでんうどん。空芯菜。
プリンどら焼き。無菌豚。蘇。揚げコーラ。セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコペラ・ホトケノザ・スズナ・
スズシロ。病院食。銚電のぬれ煎餅。ぼたん鍋。速弁。義理チョコ。ジンジャー紅茶。紫にんじん。
トマトのパン。もんじゃカレー。納豆大福。えびラーメン。板あめ。宇宙日本食。還元水。
エチゼンクラゲ。チリトリ鍋。水キムチ。アサイーベリー。海弁。水出しコーヒー。バラフ。バターうどん。
有精卵。パーニャカウダ。缶ラーメン。あんバーガー。アフォガード。ノニジュース。阿波尾鳥。
ラクサ。早すし。とんかつふりかけ。ケフィア。ミュージックバナナ。カレーかき氷。おでんカレー。
カレーラムネ飲料。スターフルーツ。ドラゴンフルーツ。ミラクルフルーツ&レモン。ゲタカルビ。
リブロースカブリ。カタサンカク。あえ麺。ブルダック。カックロール。松花堂弁当。豆乳ゆばラーメン。
ジョロキア。フルーツパスタ。どら弁。カレー鍋。コブサラダ。電磁レンジパスタ。
あんこ入り餅の雑煮。味噌チーズフォンデュ。

 それから今日買ってきた、フルーツロールケーキ。
30名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:55:31 ID:H7vElJ9u
 手を付けられなかったそれらは部屋の中で腐敗し、生臭いような腐臭を発している。ここに来てから
殆ど何も食べようとしない彼女を、俺はただ薄い明かりの奥に眺めている。足首を繋ぐ鎖は玄関までは
伸びない。台所からの水だけで生き延びているのだろうか。髪は乱れて、制服も大分汚れている。
照らされた顔は目元が大分落ち窪んで、陰影が濃い。部屋の真ん中のベッドに背中を預けて、
辺りを埋め尽くす食糧に怯えて、それでも彼女は光に吸い寄せられるように顔をあげた。

 ああ、生きているんだろうなあ。
 そして同時にこの上なく死んでいる。
 ライターの火を消して立ち上がると、彼女はまた身体を固くする。
 軽くスーツを払って、俺は玄関に向かった。

「また明日。弥子ちゃん」
「ささ、づかさ」
「何?」

 久しぶりの声はひどく掠れていて、何かが地獄から呼んでいるようだった。凶器と狂気の音で
自分を傷付けながら、彼女は必死に絞り出す。俺に向けて。もしかしたらそれは、
刃を向けているのかも。喉から絞り出した剃刀を震えながら俺の首筋に当てているのかも。

「怖いん、ですか?」
「ああ。多分、怖い」
「なのに、止められ、ないんですか」
「ああ。多分、止められない」
「――――そう、ですか」
「ああ。多分、そうなんだ」

 その眼は死んで無言でなくちゃ、責められそうで恐ろしい、だから俺は彼女を暗闇に閉ざす、
そしてそれを止めることはもう出来ない、彼女を閉ざし続けることしかできない、そこに置いて
おかなければきっと、頭が狂っておかしくなる、

(否)

 きっと多分もう狂っている。



続けられたらもう少し症状の加速した笹塚が黒々ロケッツするのをやりたい
31名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 01:22:24 ID:h4qNW8PA
>>30
キタキタキタキタキタキタキタキタキター!!!!
テラGJ!!すげぇやべぇ!俺もヤンデレ笹塚書くぜ!みなぎってきたwwww
32名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 01:49:02 ID:9EH9mVLI
GJ!笹塚のヤンデレキャラがハマっていて、読んでいて楽しかった。
33名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 02:39:52 ID:5VeMHbJU
>>20
なんか前にもそのロダで笑った気がするw
あれも好きだったなぁ。同じ神かとおぼしめす。
GJなことは言うまでもない。


ヤンデレ笹塚も素晴らしい!続きwktk
自分は基本あまあまが好きなんだがこのスレでの欝は
単なるリョナでなく切なくも美しく感じるから大好きだ。
34名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 02:45:44 ID:5VeMHbJU
もうだいぶ敬語使ってないせいか盛大に間違えたorz
スレ汚し申し訳ない…
35名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 06:20:40 ID:4q+VUFp8
ヤンデレ笹塚GJ!!!
だけど、一部どうやって持ってきたんだ?って食料があるなwwww
本命チョコと義理チョコどう区別付けるんだろう……
36名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 10:12:28 ID:2mw9xXr6
GJ!
弥子の好物の羅列がいい感じに気持ち悪かった…
37名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 11:30:02 ID:GJJHgXxn
笹塚怖ぇぇぇ!!
でも乙。
何気に笹塚はヤンデレ似合うね
38名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 12:28:40 ID:X/d2Wagj
>>20
超絶鬱な話だったのに切なくて良かった。
弥子は可哀想だけど、ネウロの非道さと
身勝手さの中に一粒くらいの愛を感じたぜ。

>>30
ヤンデレブームが来てるのか?はまってるな!
激しくGJだ!!笹塚の中には静かな狂気が
あるように感じてた俺は妙に納得なんだぜ。

ネウロにも狂気めいた独占欲が合うし、匪口も愛に飢えてそうだから
はまるな。四天王であんまヤンデレっぽくないのは吾代だけか?

ちょっと妄想の谷に行ってくるな。

弥子の腕を種々のケーブルで縛り上げ、ベッドに括り付ける匪口。
怯える弥子の口にはCD-Rが銜えさせられている。
『…ふ…ん、…む』
『…さぁ、桂木…今から俺のデータ入力するからね。
 ちゃんと身体の隅々まで焼き付けろよ…』
『…う、ぐ…ぁ…』
『…あーあ…ダメだろ。口から放しちゃ…保存できないじゃん。
 …やり直し』
『…んっ、ふ…ぐ…』


あれ…なんだこれ…狂気を表現したのに紙一重でギャグだな…
どうしたもんか。それにしても、相変わらず全裸は寒いし
鬼六先生の縛りはキツイな。
39名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 16:13:33 ID:xUDg7i0d
またあんたかwww

吾代だけヤンデレ属性ないのは、奴は裏表がなさそうだからかな。
ヤンデレ好きな自分にはこの流れは垂涎ものなんだぜ。
40名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 00:15:26 ID:IkHwCBt8
やあ。
話せば長いことながら、年末の大掃除で物置から大昔のVHSのエロアニメが出てき
たよ。それが、どうも発売時期からして自分が産まれた頃とかぶるんだ。
親父よ…orz
ともかく、昔のものだけどカビてはいなかったんで、もう捨てようと思ってたデッキを出
してきて再生してみた。

作画も話もアレだったけど、ネタとしては使えるかなと思ったので投下。
41境界遊戯 1:2008/01/28(月) 00:16:21 ID:IkHwCBt8
今日は暇だし、ネウロのいつもの癖も出たしでこうなることは予測しておいた方が
良かったかも知れない。
ソファーの上で猿轡を噛まされ、転がされた弥子は声もなくただ必死で首を振るば
かりだ。今の弥子はまさに人生何度目かの、まな板の上の鯉状態にある。
元々は、退屈しきったネウロのこんな戯言からだった。
『ヤコ、これから貴様は一言も発するな。言いつけを破ったら…分かるな?』
間近で笑うネウロの顔は無邪気な分それは恐ろしく、思わず頷いてしまったのだ
が早計だったらしい。
弥子が声を出せないのをいいことに、ネウロは好き勝手をしている。

「…っ」
そうしている間も、制服はたくし上げられてブラの上から緩く乳房を揉まれた。
「硬いな、どれゆっくりとほぐしてやろうか」
「ー!」
声を出させようとするなら、強引にすればいいだけのこと。それをあえてわざとゆっ
くりと性感を煽りたてるやり方に、弥子の芯が震えた。どうされても感じてしまうよ
うに仕込まれた後でなら、結局は同じことではないか。
ひどい、と思わず涙が零れる。
そんな弥子の口が不意に開放された。猿轡が外されたのだ。突然のことに、目を
見開いたまま弥子の思考はついていかない。
「まだ声は出すな。これからもっと良くしてやろう」
宥める為かこの上もなく優しい声を出してネウロはボリュームに欠ける乳房を揉み
しだき、つんと尖った先端を爪の先でつついた。
「!」
ひくりと全身が震える。うっかり声を上げてしまうところだった。そんな弥子の様子
を眺めながら、ネウロはゆっくりゆっくりと大きな手で剥き出しにされていく青白い
肌を撫で回していた。
42境界遊戯 2:2008/01/28(月) 00:17:36 ID:IkHwCBt8
「存外に辛抱強いな。では、これはどうだ」
からかうように耳元で声を落としながら、意地の悪い指先がスカートを捲くり上げ
てショーツの端をなぞる。
「…っ!」
ここまでされて、ようやく弥子はネウロがバリバリの本気であることを自覚して恐
ろしさに身を捩った。今までも何かと理由をつけて本番に持ち込まれてはいたが、
ただ暇だからと遊びのようにされるなんて許せない。けれど慣らされた身体は快
感に従順になり始めている。
もう、絶対に声など漏らせない状況に陥っていた。改めて唇をぎゅっときつく噛み
締める。なのにそんな弥子の決意など溶かしてしまうように、ネウロはあくまでも
ドス黒い。
「そうか、声は出さないつもりだな…では、こうしようか」
どこか面白がっている口調で、魔人は力の入らなくなった弥子の脚を開いた。中
心では触れられないままだった女の核心がひくついている。ショーツ越しにまさぐ
る指を与えられて、それまでにないほど華奢な身体が跳ねた。
声を殺しているだけに、よりダイレクトな反応はネウロの気分を良くしたようだ。
「正直なのはどちらか、分かるのは有難いな」
真っ黒な笑いを浮かべて、魔人はぐりぐりとショーツの上から敏感になっているク
リトリスを捏ねた。
「っ…」
必死に首を振って堪える弥子のショーツが見せつけるように抜き取られる。
「まだ堪えられるか、なかなか面白くなってきたな」
妙にぎらついた目をして、ネウロはにたにたと笑いながら巧みに濡れてきた部分
に指を躍らせる。もう快感が過ぎて、剥き出しの乳房がひくひくと細かく痙攣をし
ている。意識さえ危ういのに、それでも弥子はまだ必死に意識を一点に集中して
いた。
「虫けらの癖に、しぶとい奴だ」
薄笑いを浮かべながら、ネウロは愛液を垂れ流しているそこに顔を埋めて飢えて
でもいるように啜る。その間も指先だけは執拗に愛撫を繰り返す。いつもなら、快
感のあまりもう意識を手離している頃だ。
こんなことで、負けたくない。
ただそれだけなのに、そんなささやかな意気地さえもネウロは折ろうとする。それ
が癪で、無意識の涙が零れた。
43境界遊戯 3:2008/01/28(月) 00:18:34 ID:IkHwCBt8
どのみちこのままなら最後までするに決まっている。ならばネウロとは根競べだと
意思を新たにした途端、まるで心でも読んだようにネウロがクリトリスを抓った。
「ぁあっ…」
その瞬間の、ネウロの笑顔は恐ろし過ぎて忘れることが出来ない。
「…ヤコ、言いつけを破ったな。では覚悟して貰おうか」
「そんなの、あんたが勝手に」
「問答無用だ」
何もかも手の内にして、ネウロは満足そうに限界まで昂ぶりきったものをクリトリス
に擦りつけながらも花弁の入り口を焦れったく捏ね回した。
ずっと声を殺すのに神経を集中していた弥子には、もう抵抗する気力すら残ってい
ない。
「いくぞ」
だから、たっぷりと愛液を絡めながら禍々しい熱を持った一物が一気に突き入って
来ても、ただ震えるばかりだった。どうせネウロは自分が満足するまで求めるだけ
のことで、何もかも自己的だ。
そんなことに感じてしまうのは、愚かとしか言えないことなのだろう。
「ぅうっ…!」
奥の奥まで満たされた衝撃と快感で、背がしなって乳房が大きく盛り上がる。ピス
トンとグラインドを様子を見ながら適当に交え、ネウロは愛の言葉そのもののように
呪いを吹き込んでいく。
「ヤコ、我が輩が目をかけているのだ。もっと喜べ。更に尽くすことを約束しろ。それ
が貴様の得るものの全てだ」
「やぁ、あ、あ、あぁ…」
快感に蕩かされていた弥子には、もうまともな意識など残ってはいない。ただネウロ
の望む通りの反応を返して満足させるだけの、まさに奴隷と化していた。なのにそ
の腕の中で微かに微笑む瞬間があった。
当然、それをネウロが見逃す筈もない。
「可愛いぞ、ヤコ。貴様は常に我が輩に対して従順であるべき者だ」
奴隷を両腕に抱え込んで、更なる快楽の責めを与え続けるネウロの表情はあくまで
無邪気な子供のようだった。
44境界遊戯 4:2008/01/28(月) 00:19:48 ID:IkHwCBt8
それから少し時は過ぎても、二人の関係は相変わらずだった。
ネウロは無邪気で残酷な子供の側面をしばしば見せる。それが弥子にはあまり理解
出来ないものの、『そういうもの』と認識するしかないのは承知の上だった。
元々人間ではない男のことだ。
少女を女として開花させても、それがどんな意味を持つのかすら知らず、また興味も
ないのだろう。それだけは思い返す度に胸がちりちりと痛んだが、従順な振りさえし
ていれば女としての快楽は得られる。
どっちみち種族の違う男との、ぎりぎりの妥協である境界がそこだった。
その一点の上でなら、弥子は幸せになれるのだ。



終わり
45名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 18:27:46 ID:jKow2hYI
>>44
おつー
やっぱネウヤコの醍醐味はネウロの一方的な弥子いじめ。

>>38
ヤンデレネウロ:縛って壊してタイプ
「ヤコよ、奴隷とはいかなる時も主人から離れてはならんのだ…。
この鎖で貴様をつないでおけば、貴様はずっと誰の目にも触れずに我が輩だけが…ククク……」

ヤンデレ匪口:典型的依存症タイプ
「桂木は俺を置いていったりしないよな?ずっと一緒にいてくれるよな?寂しいんだよ、俺もうひとりぼっちは駄目なんだ…。桂木、好きだよ。桂木、だからどこにもいかないでよ。俺、何でもするから。
桂木、桂木、桂木、桂木、桂木……」

ヤンデレ笹塚:ゆっくり豹変、最後にプッツンタイプ
「弥子ちゃんは俺が守らなきゃ…」→「…あの助手のせいで、弥子ちゃんはいつも危険な目に…」→「まただ…あの助手、あの助手、あの助手…あの助手あの助手あの助手!!」→「あはははははははははははははははははははははははは」

さぁ、好きなのを選ぶんだ!
46名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 18:30:01 ID:5/9fl3pM
>>45
じゃあ全部で(;´д`)ハァハァ
47名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 18:30:05 ID:85L7WDbQ
スレのレベルが高くて驚いた。
つい最近ネウロにはまりエロパロにも来たが・・・
保管庫の充実ぶりも半端ねぇ。
神々も邪神(エログロ系)も管理人さんもROM専もこのスレを支えた皆GJ!
48名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 18:32:12 ID:OC8yHqTZ
>>44
GJ!親父さんにも感謝を送るw
49名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 19:56:21 ID:Lcg+FyDg
やっと本誌読めた…!

淫泥キター!!
異物コンニュ〜!
本誌でこの当て字はアリですかそうですかありがとう!


神よ狂乱恐慌のバレンタインデー来れり!
エ〜ロエロ・ゴシカーン!
50名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 20:38:28 ID:Y7xXPIJ5
今週号はネタ盛り沢山ですな
wktk
51名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 20:51:49 ID:AKFBV8wC
もうなんだよ何なんだよ
チョコに指突っ込んだ効果音が

  ツ  プ

って
エロい妄想しろってのかそうなのか松井ぃぃぃいぃいい!!!
一体どこまで確信犯!!!!
52名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 20:59:50 ID:8JVKkynd
ツっこんで欲しいのか?とか
もう挑戦だろうこれは
53名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 21:01:10 ID:X3crx5Of
大体バレンタインネタからしてあからさま過ぎるだろうがッ!!!
しかも睦月をたべたがる弥子とかエロ過ぎるだろ!!!!
54名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 21:06:50 ID:jgjZo1m3
>>51
HALん時のくぱぁ…あ、間違えた
ガパァに続くエロ効果音www
もっともガパァの時は絵の方がヤバかったがw
55名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 21:07:19 ID:M6lNeY3E
ヤコが睦月を性的な意味で食べちゃう話をエーロ・ゴシカァン!!!
56名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 21:11:41 ID:8JVKkynd
睦月はSで攻めだと思ってたんだがなあ…
弥子が睦月を食べるのもいいな(;´д`)ハァハァ
もちろんチョコたっぷりで(;´д`)ハァハァ

57名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 21:19:37 ID:UOvhPqW6
おk
取り合えず今週号のエロネタを贅沢にも全て突っ込んだごった煮エロパロを
エーロ・ゴシカァン!!エーロ・ゴシカァン!!エーロ・ゴシカァン!!
58名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 21:35:42 ID:nZNtCv/N
俺は、早くも弥子からもらったチョコを食べた男たちが
いやらしくなる展開を妄想。

『…弥子ちゃん…ハアハア』
『…探偵…ハアハア』
『…桂木…ハアハア』
『――ヤコ…ハアハア』←おまえは食ってないだろ!
『…ちょっ…?!!!!…』

…なーんてね…ふふ。
59名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 21:45:14 ID:L0JYfaEj
>>58
うおおお早くもGJwwww
チョコは食えねど、ヤコは(ry
60名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 22:53:10 ID:o/SWVvnF
乱交好きにはオイシイ展開w
>>58、GJ!ぜひ続きを…
61名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 01:35:45 ID:6snEvZcR
>>55
よう俺
62名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 11:53:32 ID:J75t8b7k
>>45
やべえ、全部萌えたww
63名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 12:49:51 ID:RDvwng3b
>>45
それぞれの狂った愛し方がたまらんな。マジで萌えた。
64名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 20:29:28 ID:ShISeADF
チョコレートプレイ・ゴシカアアン!
65名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 20:33:03 ID:ShISeADF
    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!我が輩だけチョコ貰えないなんてヤダヤダ!
       `ヽ_つ ⊂ノ

( ゜∀゜)そうだ!!

\ 代わりに貴様を思う存分貪らせろ〜〜〜〜〜!
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  ⊂二 ̄⌒\  ハァハァ          ノ)
     )\   ( ∧_∧         / \
   /__   )*´Д`)    _ / /^\)
  //// /       ⌒ ̄_/
 / / / // ̄\      | ̄ ̄
/ / / (/     \    \___
((/         (       _  )
            /  / ̄ ̄/ /
           /  /   / /
         / /   (  /            いやあああ!来ないで〜絶倫変態魔人!
        / /     ) /             ((( )))
      / /      し′             ( 。゚´Д`゚⊂|
    (  /                      ⊂(    )"
     ) /                         人 Y
     し′                       (__)_)

こんな展開はまだですか?
66名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 20:34:26 ID:eyPploQx
糞吹いたwww
67名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 21:16:50 ID:eNM5lt40
ちょww吹いたwきもいよネウロw

ところでヤンデレ笛吹ってこんなん?

「桂木弥子、貴様の、貴様のせいだ!!この俺が・・・エリートのこの俺が薄汚れた貴様ごときにこんな感情を抱くのは
全て貴様が俺を誘っているからだ!これ見よがしに笑顔を振りまきおって!!こうなればお前が俺よりも卑小な存在だと思い知らせてくれる!
ははははは!どうだ!思い知ったか!所詮快楽の前に人はあまりにも卑小な存在なのだ!ううっ!」

笛吹ならガンガンに強姦プレイっすか?
ヤンデレって最近知ったので定義がよくわからないよ

68名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 21:39:27 ID:d7GP19mX
笛吹は典型的なツンデレだからなあ
69名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 21:48:08 ID:Bm3chvhq
>>45の中なら笹塚が一番怖い
ヒグチは怖いというより物悲しい
70名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 21:49:54 ID:FplGRi+Z
笹塚ははたから見て何の前触れもなくヤンデレスイッチ入りそうだからな

なにげに一番ヤンデレっぽいのはサイだと思うんだけど
弥子とはあまり絡みがないしアイさんとは普通にいい相棒だから
実はヤンデレネタで書くのは厳しい罠
71名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 21:57:51 ID:NxbiGEVA
サイが一番ヤンデレなのはネウロに対してだと思うが、
ネウロの方がヤンデレも調教しかねないドS魔人様だからなぁ……。
72名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:08:52 ID:x5iBoHq7
>>45
笹塚が哄笑するのを想像するだけで(((゚Д゚;)))ガクブル
73名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:14:19 ID:ShISeADF
いや、過去にアイさんに対してヤンデレっぽいサイの作品あったぞ。
他の男キャラ×アイも兼ねてたから凄い嫉妬で、暴力描写は激しいが
切なくて萌えたんだぜ。


あと、ネウロとサイは男同士に感じてどうしてもダメだ。
出生時はどうあれ、今の雰囲気でな。もちろん、過去作であった物は
素晴らしかったけどな。
74名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:43:51 ID:vxN7KYJU
>>70のサイ弥子ヤンデレだったら、やっぱりあの誘拐されてたときが、
ネタにしやすいか
ちょっと小ネタだがサイ弥子会話のみで書いてみたがこんなんでどうだろう。
ちょい百合っぽいが勘弁な。
75名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:44:12 ID:vxN7KYJU
弥子「ぃあっ・・・ん」
サイ「わかんないだろう、あんたには。
   自分がない不安なんて。
   教えてあげるよ。」
弥子「さぃ、やぁいあぁ。」
サイ「ほら、またイった。
   気持ちいいだろう。」
弥子「違う・・・ちがう。
   ネウロ!!ネウロ!!いゃあ!!」
サイ「泣くこと無いだろう。
   ほら、良く見な。」
弥子「わ・・・たし?」
サイ「そう、君だよ、桂木弥子。
   君を気持ちよくしているのは、君だ。」
弥子「私・・・私・・・。」
サイ「そう、だから俺は、君なんだ。」
弥子「サイ?
   サイがサイが・・・?」
サイ「サイは、ほら君だ。君がサイだ。
   気持ちいいだろう。
   君に触れているのは君だよ。
   言って、気持ちいいって。」
弥子「わたしがサイ。だから、きもちいぃ。
   わたしは、きもちいい。」
サイ「そう、いい子だ。
   だから、ネウロを殺さなきゃ、箱にしよう。
   サイ。」
弥子「ネウロを箱にする。
   サイだから、ネウロを・・・箱に。」
サイ「そうだ。箱にするんだ。
   出来るだろう、貴方はサイなんだから。」
弥子「できる・・・?うん。
   サイはできるから、俺はできる。」
サイ「そう、できるよ俺達は。
   じゃあ、もう少し時間があるから、桂木弥子で遊ぼうか。
   サイ。」
弥子「うん、もっと遊ぼう。」
76名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:51:55 ID:vxN7KYJU
ちなみに、サイは、”弥子”と呼ぶときはサイの姿で、”サイ”と呼ぶときは
弥子の姿になっているつもり。
書いてると、口調を変えたりで弥子より、自分が混乱してきた。
77名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 00:50:51 ID:MUJmkBD7
サイは典型的ヤンデレだと思うなー
アイがサイとしての最初の仲間みたいだし独占欲とか所有欲とかすごいありそう。
自分の中味は憎悪が占めてるっていうくらいだしぶち切れたらさぞ凄かろう

「なに他の男と楽しげに喋ってんの?仕事?そんなん知らないよ」
「あんたは俺の中味を知るために生きてるんでしょ。じゃあ俺だけ見てろよ」
「俺は化け物でも人間なんでしょ?じゃあこんな姿でも拒まないよね?」

とかなんとか言いながら変化能力使って
人間離れした陵辱してそうだなーと思ったよ
誰か書いてゴシカァン
78名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 01:04:18 ID:nYhNTBAk
個人的にはヤコヤコは食傷気味
笹塚のヤンデレ化ってありそうでなかったから期待したい
79名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 04:09:09 ID:GGovT1oa
ヤンデレ笹塚いいな。
今書いてるからちょっと待っててくれ。
というわけで間のつなぎネタ。



「ほほう、チョコフォンデュというものがあるのか」
「うん、美味しいよ。ネウロも食べる?」
「要らん。精々気張ってばれんたいんでいとやらの準備をすることだ。
……そして吾輩の下僕共をさらに強力に……ククク……ん、どうしたヤコよ」
「……ネウロ、ネウロって相当丈夫なんだよね」
「当たり前だ、貴様のようなワラジムシと吾輩を一緒にするなと何度言わせたら」
「じゃあ、こうしても平気だよね?」
「……ッ、貴様何を」
「何をって、チョコフォンデュだよ。あんなに熱い温泉の源泉につかれるんだもの、平気でしょ?」
「だからといって、何故吾輩にチョコレートを鍋ごと掛けるのだ」
「…………一度、やってみたかったんだよね。ネウロのチョコフォンデュ。チョコレートのチョコフォンデュの次くらいに。」
「貴様、何が言いたい」
「大丈夫だよネウロ。チョコが食べられないネウロの代わりに、私が全部……食べてあげる」
そう言って口元を吊り上げた弥子の表情は、今までに無いほど蠱惑的で――魔人は初めて、少女に対して恐怖を覚えた。
80名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 05:13:15 ID:beg+kdvh
>>79
GJ!!
ヤコの食欲はドS魔人をもビビらせるんだなw
81名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 07:01:35 ID:UuNdbs63
GJ
ネウロだったらナニをチョココーティングしたり、ナニをチョコで型取りして
色々使ったりしそうだ。
82名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 08:54:11 ID:97SBPMME
>>79
あのとろりとしたおなじみの弥子の表情が簡単に連想できるw
gj!
83名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 11:19:19 ID:6YJN/wk2
>>76
ヤコヤコって一粒で二度おいしいよな……
洗脳の過程で何があったかいろいろ想像がひろがる
GJ

>>77
アイさんがサイから心離れするというのは
よっぽどのことがない限りなさそうだと思ってた
でもサイの誤解とか曲解とかならありえるかもな
ってか人間能力した陵辱読みたいエーロ・ゴシカァン
84名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 16:11:19 ID:Cp2pLT5+
今週号はまた何気にエロスでしたね、皆の衆。

>>83
確かに二度おいしいよな!
そういえば過去に2、3作あったよな?ヤコヤコ。
85名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 17:35:45 ID:STsBmT9K
サイのヤンデレなら前あった笹アイがそれっぽかった気がする
86名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 18:16:22 ID:jRpzUeCd
ここって百合はOKで801は駄目なの?
(別に801が好きってわけじゃないけど)
個人的にはどっちも苦手
87名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 18:41:47 ID:LO7TGCAV
>>86
801板にネウロスレはあるけど百合板にはないからなあ
88名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 18:46:42 ID:yZjYJjXg
エロパロ板は大体が百合は許容されている
苦手ならスルーすべし
89名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 19:36:59 ID:roUgdLT1
エロパロ板はいわゆる「男性向けエロ」のカテゴリだからね
男性向けエロでは百合つかレズプレイは立派に嗜好の一種

このスレは女性多そうだし、この板には女性向け作品のスレも普通にあるから
勘違いする人もいるんだろうけど
グロやスカなんかと同じで苦手な人はスルーするしかない。

というかそれ位当たり前にできない奴はこんな板来ちゃ駄目だろ…
90名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 19:51:42 ID:vxyOC26C
ツボに合うものには諸手を上げてGJ
ツボに合わないものは華麗にスルー
それがこの板のルール

↑ができない奴がいるスレは荒れたり過疎ったりして
どっちにしても衰退していくものだ
そうやって消えていくスレを
俺はいくつも見てきたぜ……
91名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 20:21:48 ID:jRpzUeCd
このスレの作家さんサイト持ってる女が多いのに男がそれでヌいてるわけかw
その上でエロパロは男向けの板でレズは男の嗜好ね〜…
92名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 20:34:51 ID:yZjYJjXg
これはスルースキルを試されてると捉えてよろしいか
93名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 20:41:13 ID:dDsJAMN8
よろしい
94名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 20:53:33 ID:HifKqjac
もうすぐ節分なので
魔人の歳の数だけ豆をつっつかれる(鳥だけに)
ヤコをエロエロゴ-シカ
95名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 21:23:25 ID:roUgdLT1
職人さんの性別やサイトがどうとか気にした事無いが
ここの神作品の数々に、心身共にお世話になってるのは否定しないw

てな訳で>>94イイ!
ぜひそんなエーロ・ゴゴゴシカン!
96名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 21:55:05 ID:YyevwBde
>>94かなりイイ!
鬼コス弥子を想像して、ゴシァン!!
97名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 21:57:10 ID:xU+/lGfE
ヤンデレサイは既出か……

じゃあ新要素「ヤンデレアイさん」
サイを思うがあまり空鍋をかきまぜる
98名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 22:02:46 ID:ID4IiPes
あの御方かwww
元祖ヤンデレ様…
99名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 22:17:27 ID:MUJmkBD7
ヤンデレアイとはまた新しい…素直クールだと思ってた。

ネウロに戦いを仕掛けるも敗北→サイ瀕死。
「力量の差も顧みず魔人に挑むとはどういうおつもりですか」
「いくらあなたでも再生力には限界があります。
万一死んでしまったらご自分の中味はもとより、私の中味を知ることもできないのですよ?」
「だめです。外に出たらあなたはまた無茶して怪我します」
「いいえ、まだまだ治っていません。ベッドから出ないで下さい。」
「傷は消えましたが内臓の損傷は深刻です。まだまだ寝たきりです」
「完治にはほど遠いですね。ずっとこの部屋にいなくてはいけません」
そんで二人きりの爛れた生活。

難しいな。こんな感じ?
サイが圧倒的に強いからアイがヤンデレても拘束が大変そうだ。
100名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 23:01:55 ID:g9+EXLCB
>>99
なるほどねw
だんだん自分の気持ちが露わになってくのがいいな。

あの方の話が出たので、ヤンデレキャラのセリフをネウロ、匪口、笹塚に言わせてみる

ネウロ「我輩は楽しいぞ?だがヤコ、貴様の身体をめちゃくちゃに出来たらもっと楽しい!」

匪口「やったぁ!ぜんぶ出来たぁ!出来たよ桂木!俺ひとりで!桂木俺を褒めて?頭を撫でてくれよ桂木ぃぃぃ…!」
匪口「……死んじゃえ。」

笹塚「俺、二人は幸せにはなれないと思うんだ。
二人を幸せになんかしないから。だって、俺はずっと弥子ちゃんが好きでいるから。…永遠に。」

笹塚「お前らが自分たちの無力を嘆いているあいだに俺はあの助手を片付ける!今から事務所に行って1500秒もあれば何もかも終わらせられる!
……俺は殺るよ。笹塚衛士は、殺るよ。」
101名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 23:20:13 ID:yjWgh7MJ
>>97
自分よりサイの中身を捜すのに役立ちそうなネウロへの嫉妬に近い感情やら
サイに振り回されることでのストレスやらの葛藤で、
サイの上に馬乗りになって何度も刃物を突き立てるアイさん。
いくら刺されても痛くも痒くもないので、
無表情に延々自分の返り血を浴びるアイさんをニヤニヤ見上げて許容しているサイ。
「誰かが私より先にあなたの中身にたどり着いてしまうなら私がこの手で……」
「あはは、珍しいねぇ−。あんたがそんなに感情剥き出しにすんの!」


……という、萌えの無い電波を携帯に受信した。
102名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 23:25:48 ID:g9+EXLCB
>>101
その素敵携帯、いくらで売ってくれる?
103名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 23:35:50 ID:MUJmkBD7
>>101
それすごくいいな!
「でもやっぱ主人にはむかうのはよくないなー。おしおきしちゃっていいよね?」
「えっ、サ、サイ?」
「刃物じゃちょっと俺は殺せないかもね。ほらそのナイフ貸して。
暴れると服だけじゃなくてアイにも傷ついちゃうよ?」
「ちょっ、サイ!勘違いしないで、私は、私があなたの中味を、ひああっ」
「殺せないっていってもそれなりに痛くはあったからね。今日はちょっとひどくするよ」
「あっ、いやっ、私はただ…っあうっ」
「アーアーキコエナーイ。あ、アイ、いい、もっとしめて…」
「も、もうっ…あああっ!」

そんでそれからこういう流れになるんですか!わかりません!
ていうかこれじゃアイツンデレか。
104名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 00:15:34 ID:QRXoq/N4
>>99>>101>>103もなんて素晴らしい
っていうか>>103、もはやヤンデレ通り越してラブラブじゃないか!
刺されてもニヤニヤするだけで許容するサイも立派に病んでる……
ヤンデレ×ヤンデレ=ラブラブなのか

>>100の笹塚の一つ目はスクールデイズの言葉?
他はわかんね……
105名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 00:18:22 ID:b6is5h5S
笛吹の話がちょっと出てたけどあの人病みとは無縁な感じだしなぁ
106名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 00:25:25 ID:RxO1+zd1
>>104
二つ目はひぐらしじゃね?選挙演説のように「やりますよ園崎詩音はやりますよ」というシーンがあったはず
笹塚に選挙演説調は似合わなすぎるけど怖いwwwさすがミスターヤンデレ
107名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:15:48 ID:Tzqq/+BR
>>100
ヒグチ「ポテチよ桂木ぃ――!!」
だな
うん自重します
考えたらヤンデレそうなキャラ多いな
108名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:28:58 ID:ybgJog+0
弥子はヤンデレにならないだろうか
食べ物的な思考で…こう…
109名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:41:27 ID:JeHb53yA
ヤコがヤンデレ…食べ物…

鳥ネウロに対して異常な執着を、とかならどうか…鳥肉的な意味で
110名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:47:33 ID:sx8mMOq6
「ネウロの太股って、揚げたら美味しそうだよね・・・・ジューシーで・・・・・ジュルリ」
「弥子・・・・・貴様目が本気だぞ・・・・・なんだその煮えたぎった油の鍋は・・・・・」

こうですか!わかりません><
111名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:48:06 ID:FdBsy+Ms
弥子「なんで…食べちゃったんですか 最後のひとつ… 楽しみにしてたのに」
ヒグチ「あっ、ごめん桂木 俺知らなくて… えっ?あのっちょっ…アッー!」
112名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 02:20:19 ID:x7eP4iVH
>>108
携帯がまた何か受信した!

笛吹:
「笛吹さんってたまに凄く甘い匂いがして、美味しそう……」

ネウロ:
「あのさネウロ。あんたがいつか、弱って死んじゃうのに怯える位なら……いっそ今、(食べることで)私の中に入れちゃいたいんだけど……だめかなぁ?」
「あんたが死ぬ時は、残さず私が食べてあげる」
「ネウロ、いつか私、もっと一杯謎を食べさせてあげるよ……!
 安心して、美味しく太れるくらいに!」

匪口:
「匪口さんの瞳ってなんだか……大粒の飴玉みたいだね。くわえて口の中で転がしたら、とろん。ってイきそうな……」

「も−、そんくらいで半泣きにならないでよ匪口さん。冗談だってば……んっ」
−−ざりっ、ざりっ、ざりっ
「ちょ……! やめろって桂木、くすぐったいってば! てか、舐め取るなよ猫じゃあるまいし……」
−−ざりざりざりざりざり
「? いや、もういいって。もう大丈夫だって桂木……? かつらぎ?」
−−ざりざりざりざりざりざりざりざりざりざり
「!?」

笹塚:
「もうっ。笹塚さん! そんな不健康な生活してたら、やつれて美味しくなくなっちゃうんですからね!!」
113名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 07:29:11 ID:WD2dSZej
>>112ちょっとびっくりした。ヤコのセリフか。
114名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 07:34:36 ID:20ES2Tbe
>>112
ヒグチ\(^o^)/

ネウロへの台詞が半端なくマジっぽくてこえぇwwww
115名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 21:22:23 ID:RaECDan+
>>112
何かヤンデレでなくとも普通にちょっと思ってそうな所が怖えぇw
116名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 23:38:21 ID:+F6UOfMa
太ったネウロってなんか凄そうだな。
下手に身長あるから迫力あるピザになりそう。
あんまり考えたくない絵ではあるけど、
ネウロがピザればピザるほど弥子がデレると思うと面白いかもしれない。
117名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 02:38:23 ID:gAWdWkhT
流れ無視して、コピペ改変ヒグチ×弥子。
コピペ探してたら改変しやすそうなのがあったのでやってみた。神の投下までのお茶濁し。


---------------------------


 昨日夜仕事から帰ったら、桂木が部屋中のブラのパッドを総動員して胸にミチミチ詰め込んで、
偽巨乳になっていた。ちなみに普段はAAカップ。
 やべぇと思い;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )こうなりそうになるのを堪えつつ、なおも窓からこっそり室内を伺っていると、
おっぱい星人の俺から日々聞いている巨乳の体験談を再現しだした。
 小さいTシャツ着て「ああ〜ん、柄が伸びちゃう」みたいな顔をしてみたり、ブラの上からナスを挟んで
「ヒグチさん…私のおっぱい気持ちいい?」と偽パイズリをしてみたり。
 そのうち盛り上がってきたらしく、ブラつけっぱで、パンツの中に手突っ込んで弄り始めた。


 悶えるたんびに不自然にガサゴソ言うパッドの音にとうとう堪え切れず、「ホポショイ」とかそんな笑い声を
小さく発してしまうや否や、桂木がこちらに感づいて、般若の形相に。
 家の中に力いっぱい引きずり込まれ「いつから見てたの! いつから見てたの!」と半泣きで馬乗りされ、
トランクス引き下ろされてそのままヤバイ桂木にIN。
「ちょ、ゴムつけなくていいのかよ…」
「いいよ今日ぐらい!バカバカヒグチさんのバカおっぱい星人!! もっとおっぱい大きい子彼女にすれば
いいじゃん。むしろおっぱいと付き合えばいいじゃん。ていうかあんたが豊胸手術しろ」
 などなどいじけて泣かれながら騎乗位で搾り取られた。
 パッドがブラかこぼれてくるから笑いをこらえるのに必死だし、すぐ出さないように我慢しすぎてチンコは
痛いしでマジ死ぬかと思った。

「桂木は今のままの乳の大きさでいいんだ」と言葉じゃなく心で理解させるために、今から豆乳とDHCの
豊胸サプリ、コンビニまで買いに行こうと思う。あと美乳エクササイズの本とアップルCも必要だな。


----------------------------

室温4℃ですが神々のヤンデレ笹塚を全裸正座で待ってます。ゴシカァン
118名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 03:15:27 ID:mE7fap52
ヒwwwwwwグwwwwwwwwwwwチwwwwwwwwwwww
119名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 13:46:17 ID:Y1LyA7ex
>>117
GJ!違和感ないw
120名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 14:55:37 ID:orE0ZxR8
ひぐちwwwwwwwwwwwwww
腹いてえwwwwwwww
>>117のおかげで一日ハッピーに過ごせそうだwwwww
121名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 15:22:38 ID:KjQzZ4KM
>>117
GJ!!上手すぎw
そして弥子ハジけすぎww
122名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:51:04 ID:3bX1mvYh
「うわぁ・・・なんて・・・美味しそうな睦月ちゃん・・・ハァハァ」
「その写真でオナニーとは・・・幼児趣味に百合まで加わったのか?また節操の無い事だ」
『さっき弥子ちゃんに何か注射したよね・・・アレ何・・・?』
123名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:51:33 ID:3bX1mvYh
sage忘れスマソ
124名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 23:57:15 ID:Mpii3iCO
笹塚の固有結界はやはり妹絡みなのかな
125名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 02:07:50 ID:5UXHmkdg
>>117
ちょwww
夜中に吹いてしまったwwwwww
126名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 14:13:37 ID:Oiqx4QU/
誰もいない間にSS投下…

近頃、笹ヤコないな〜…と思い書き始めたが、
最近増えてきたっていうオチ。
つー訳で笹ヤコです。

エロ少ない上に薄いですが、ご勘弁を。
127君と黄昏と1:2008/02/02(土) 14:14:27 ID:Oiqx4QU/
黄昏迫る夕暮れの街は昼間とは違う顔を見せる。
賑やかだった街はしんと静まり返り、
夜の街が訪れるのをじっと待ち構えている。
夕日に背を向けて歩く二人の影はずっと先まで伸びていて、
まるで別の生き物のように見える。
隣を歩く彼女は、
そんな自分の影を見詰めたまま黙々と前へと進むだけ。
「…なぁ、いい加減、機嫌直してよ」
この言葉を放つのも、今日、何度目になるのだろか。
彼女はチラリと目線を影からコチラに向けたと思うと、
直ぐにまた影へと戻す。
今日はもう口をきいてはくれないかもしれない…。
そう思った矢先、彼女がついに口を開いた。

「……笹塚さんが…悪いんだもん…」

ちょっとした事件の帰り道。
ずっと頬を膨らませてツンとしている弥子ちゃんに
どうしたのかと尋ねれば、
黙ったまま口をきいてくれなくなった。
彼女が膨れる理由も分らぬまま、
何度も謝り続けた結果、
ようやく彼女の口から衝いて出たのはこの言葉。
「…等々力さんと、仲良くしてるんだもん…」
口を尖らせ、小さく呟く。
つまり、それって…
128君と黄昏と2:2008/02/02(土) 14:15:03 ID:Oiqx4QU/
まぁ、彼女にとっては
”そんな程度”のことではないのだろうが…。
「心配いらないよ。弥子ちゃんと同じだよ。
 探偵と助手。上司と部下。ただそれだけだ。
 弥子ちゃんが心配するようなことは何もないよ。」
「……ほんとに?」
彼女は瞳をほんのり潤ませて、
じっと真っ直ぐ俺の目を見詰めてくる。
「本当に」
「…ぜったい?」
「絶対」
同じようなやり取りを数回繰り返した後、
彼女はパっと明るい笑顔を作ると、大きく息を吐いた。
「そっか!よかった〜」
本当にコロコロと子供のように表情が変わる。
まぁ、そこが可愛いんだけど。
思わず笑みが零れる。
「…何、笑ってるんですか…?」
「いや、可愛いなぁと思ってね」
「っえぇ!!」
途端、彼女の頬に朱が差す。
「弥子ちゃん、顔、赤いよ?」
わざとらしく言った俺の顔を、
彼女は怨みがましい目つきで睨む。
「……笹塚さんのせいです…」
ベタなことを言ってくれるかと思いきや。
きっぱりハッキリ宣言されるとは。
「まぁ…そうだよね」
俺はくしゃくしゃっと彼女の頭を撫でると、小さく笑った。
そんな俺を見て彼女も小さく微笑んだ。
129君と黄昏と2:2008/02/02(土) 14:16:46 ID:Oiqx4QU/
すまん、2で一部抜けたので、
こっちに差し替えてくれ。


「…妬いてくれたってこと?」
「っ!ち、違います!!妬いてなんかいません!!!」
推理中は凄く落ち着いていて、俺でさえ驚くことも多いけど。
慌てて否定する所なんて、まだまだ子供だよなぁと思う。
そして、そんな程度のことで妬いてもらえるなんて、
自分は何て幸せ者なのだろうと改めて思う。
まぁ、彼女にとっては
”そんな程度”のことではないのだろうが…。
「心配いらないよ。弥子ちゃんと同じだよ。
 探偵と助手。上司と部下。ただそれだけだ。
 弥子ちゃんが心配するようなことは何もないよ。」
「……ほんとに?」
彼女は瞳をほんのり潤ませて、
じっと真っ直ぐ俺の目を見詰めてくる。
「本当に」
「…ぜったい?」
「絶対」
同じようなやり取りを数回繰り返した後、
彼女はパっと明るい笑顔を作ると、大きく息を吐いた。
「そっか!よかった〜」
本当にコロコロと子供のように表情が変わる。
まぁ、そこが可愛いんだけど。
思わず笑みが零れる。
「…何、笑ってるんですか…?」
「いや、可愛いなぁと思ってね」
「っえぇ!!」
途端、彼女の頬に朱が差す。
「弥子ちゃん、顔、赤いよ?」
わざとらしく言った俺の顔を、
彼女は怨みがましい目つきで睨む。
「……笹塚さんのせいです…」
ベタなことを言ってくれるかと思いきや。
きっぱりハッキリ宣言されるとは。
「まぁ…そうだよね」
俺はくしゃくしゃっと彼女の頭を撫でると、小さく笑った。
そんな俺を見て彼女も小さく微笑んだ。
130君と黄昏と3:2008/02/02(土) 14:19:12 ID:Oiqx4QU/
汚い路地裏の影から風音に混ざって流れていくのは、
濡れた荒い息使い。
「やっ…だ…ささづか…さぁ…あぁっ」
「イヤなの?」
物陰に連れ込んだ彼女を煤けた壁に押し付け、
無理矢理に唇を奪う。
「っあ…たりまえ…っです!こんな…とこっ!!」
「そうだね。こんなとこ見つかったら俺、クビになるな」
「ちがっ…そういうじゃ…んっ」
他愛のないお喋りをしながら、
俺は彼女のつんと尖った乳首を弄ぶ。
必死に現状と快楽を行き来している彼女があまりにも淫らで、
俺は的外れな答えばかりを彼女に与える。
「違う?あぁ、ココがいいの?」
「ひぁっ!!」
きっと彼女もそれを解っているのだろう。
頑なに閉じていた足を無理やり開いて指を滑り込ませれば
そこはすでにぐしょぐしょだ。
「…期待してた?」
「……」
俯いて何も言わない彼女の秘部に指を差し込む。
「あぁっ!」
「答えて、弥子ちゃん」
「………ぁっ…んっ………す…こし…」
躊躇いがちに開いた口から紡がれるのは
肯定の言葉と甘い吐息。
ゆっくりと指を抜き差ししながら、
俺は彼女の官能をより高めていく。
「気持ちいいの?」
「…………はい…」
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげるよ」
秘部を弄る指はそのままで、
同時にクリトリスにも刺激を与えてやる。
「っやぁ!!!あっ!あぁっ!!!」
「声、抑えないと聞かれちゃうよ?」
彼女の羞恥心をくすぐりながら、
動かす指のスピードを上げる。
「っん!んんーーーーーー!!!」
俺に言われて慌てて口を押える彼女。
「弥子ちゃんがイったら止めてあげるから」
耳たぶに口を寄せて、囁く。
「…はぁっ……あぁぁっ…ダメっ…」
耳にかかった息に、ピクリと体を震わせる。
「あっ…やっ…もぅ…」
うっすらと、涙で濡れた瞳で俺を見る弥子ちゃんの言葉に、
俺は一段と深く指を差し込んだ。
131君と黄昏と4:2008/02/02(土) 14:19:51 ID:Oiqx4QU/



狭い路地を手を繋いで歩く。
すでに辺りには闇が差していて、
昼間とは違う別の世界が動き出している。
「…ひどいです…」
「でも、良かったでしょ?」
小さく呟く彼女に、
わざとらしい笑みを浮かべて言葉を返す。
「知りません!!!!!」
自然と弥子ちゃんが握る手に力が入る。
俺はギュッと彼女の手を握り返すと、
彼女の足を止め耳元に顔を寄せる。


「続きは、俺の部屋でね」
132名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 14:20:54 ID:Oiqx4QU/
キョロ缶。


何かネットの調子悪くてうまく投下できんかった。
すまん。
133名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 15:05:48 ID:X34MwNNc
笹ヤコキテタGJ!!
弥子ちゃん等々力に嫉妬ネタが読めるとは!部屋での続きも頼む!
134名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 19:46:39 ID:BVCkBz5t
笹ヤコGJGJGJ!!!
微エロもヤンデレも最高だ、笹ヤコ。
続きも気になる。ワクテカ待ってます〜。
135名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 20:42:00 ID:WC8XGINW
こういうソフトなカンジなのもイイナァ・・・gdjb wktk gngr
136名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 21:02:02 ID:I5OnlHkt
GJGJGJGJ!
刑事と女子高生が路地裏でそんなこと…イイヨイイヨー
続きも読みたいです
137名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 21:04:52 ID:Cx4J13Mj
今週の 「ツっこんで欲しいのか?」発言に胸をときめかせたのは俺だけか
138123:2008/02/02(土) 22:28:28 ID:Oiqx4QU/
続きか…。
まったくもって考えてなかったんで、
もし脳内に神が降臨すれば書いてみるよ。

>>137
よう俺。
ときめくどころかざわついたぜ
139名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 17:15:29 ID:faX1oPuC
なあ、以前微妙そうな声が出ていたので一応確認しておくが
ここは今も昔も百合はありなんだよな?
140名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 18:43:17 ID:YWM2Dst/
アリだけど注意書き必須だと思う。


にじり寄る魔人に必死で豆を投げつけて抵抗する弥子を妄想しながらエロゴシカァン
141名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 19:20:25 ID:N38/54rX
おk
了解した
142名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 20:28:03 ID:Zz6+UY73
節分ERO
ゴシカァン!!ゴシカァァン!!!ゴシカァァァァン!!!!
143名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 23:50:54 ID:9NL0+ONk
ヤンデレヤコは有り?無し?
144名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 00:55:58 ID:eg1M21GN
有り!どんとこい!
145名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 06:13:28 ID:JXquIJNp
百合だろうとヤンデレだろうと神の作品なら何でも美味しくいただけるぜ!
路地裏にて裸で待ってるからよろしく!!
146名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 14:02:42 ID:E/IXdHqH
新たな用語「ぬふぁ〜ん」が生まれた訳だが

ぬふぁ〜んな弥子を虐める展開はまだですか?
147名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 14:25:30 ID:7K/abaSz
え〜ろ・ぬふぁ〜ん
え〜ろ・ぬふぁ〜ん
え〜ろ・ぬふぁ〜ん
148名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 18:04:54 ID:69FqS1Tb
ゴシカァンに比べてイヤらしさは有るが勢いは無いな。
149名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 20:28:30 ID:X8VAbSRk
お願いする時は今まで通りゴシカァン!!
投下作品に萌え萌えしてとろとろに溶かされた時はぬふぁ〜ん!!

なイメージ
150名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 21:23:52 ID:DAWLf/0K
>>149
よしこれからはそれで行こう
151名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 23:09:25 ID:jsYDQccH
>>110
某エロパロまとめサイトに悪魔のハネを唐揚げにして平らげる天使の話が置いてあるんだが、
あれをネウロに脳内変換かましてワロてしまった。


さて今週よりコネタ。

「なんてことすんのネウロ、警察の人たち大変だったんだから!」
「ふん、それくらい大事の前の小事だ」
「(反省するわけないか)……でもヒグチさんも笹塚さんも外れてよかったよ」
「外れ?なんの話だ」
「え?」
「すぐに効果が顕在しなかったというだけだ。そういう人間は日頃より精神的抑圧に耐えているから、顕在化を無意識に抑制しているのであろう」
「……どういう意味」
「自分の欲求をキレイに隠し慣れているのだ。隠しきれなくなった時の反動が楽しみだな」
「ちょっと待って」
「潜在化した分、隠した欲求が爆発するだろう。その時はヤコよ、身を持って連中を制御するのだぞ、貴様が奴隷としては先輩なのだからな」


てなわけでヤコがあの二人のフェチを受け止める羽目になったらいいなあ。
152名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 01:18:35 ID:H3UGHAq/
笹弥子には絶好の展開すぐる!エーロ・ゴシカァン!!!

>>151
全裸で待ってます
153名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 01:51:11 ID:H3UGHAq/
連投スマソ
ち、力がたぎる石垣の額の文字がエロに見えます!
どうすればいいですか大佐
154名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:30:21 ID:UhK526Xw
石ヤコもしくは石等々を書きたまえ。
異義は認めない。
155名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:48:01 ID:JMEIL6yy
今週号回想

「よしヤコ。我が輩も貧乳育成マッサージを手伝おう」
「え…別にそんな事してな…ひゃあぁん!!!」

ふにふにもみゅもみゅもみゅもみゅもみゅもみゅもみゅくりくりもみゅふにも(ry

「良いものだな。貧乳は」(キラキラ)



よし完璧
俺間違ってない
156名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:59:39 ID:kiDEuXo5
最初は笑って読んでたんだが繰り返し読んでるうちに
たぎってる石垣を動揺も見せずいつもの調子で膝蹴り繰り返す笹塚に
スレで流行のヤンデレを嗅ぎ取ってちょっと怖くなった

ヤンデレ笹塚のイメージって突然豹変とかじゃなく
一見まともそうなのに低いテンションのまま淡々と怖いことやるまさに上記のイメージ
157名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 22:35:49 ID:1hH5AOjI
>>155
すごく……格好いいです
158名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 08:33:18 ID:JiUktcZY
それよりも15カァンのインタビューに
アイヤコを見てしまった俺はどうしたらいいんだ?
159名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 10:11:33 ID:TPKAWFna
>>158
書けばいいと思うよ

15カァンの確信犯は反則だ……
160 ◆AJ8jbg31R6 :2008/02/06(水) 19:23:28 ID:k5OorwCa
んー、まぁ、アカヤコということで。
あっさりめでジイジイゼミ。
161女子高生探偵の休息:2008/02/06(水) 19:25:39 ID:k5OorwCa
べとべとで、だるくて、痛くて何もかもいやだった。
それでも――、のろりと身体を起こし立ち上がる。
思い出したように事務所に鍵をかけた。
はやく身体の汚れをどうにかしたい。
ポットのお湯で蒸しタオルを作っていると、キーボードを叩こうと考え込んでいるあかねちゃんに気がついた。
「…あかねちゃんは気にしなくてもいいよ」
まだ熱いタオルをそのままに、ポットに水を足してトイレに入った。

小物入れから使い捨てビデを取りだし封を切る。
「した」わけじゃないけど気持ちが悪い。
すっかり様子の変わってしまった股間を眺めながら、ノズルを奥に押し込んだ。
ゆっくりとボトルを握るとひんやりとした水が内股を濡らしていく。
この一日を洗い流したみたいで気持ちがいい。
今度は強く握り、勢いよく隅々まで水を注いだ。
「ん……」
身体が求めている。冷たい水じゃなくって、もっと熱くて、もっと…
無意識のうちに役目を終えたビデを床に落とし、洗ったばかりのソコに指を突き立てた。
中は狭くて水っぽくって、ザラリとした感触が指先にひっかかる。
物足りない。
ゆっくりと指を動かす。中に残った水が指を伝い、手のひらを濡らした。
何度か出し入れをすると、くちゅくちゅと水音が大きくなる。
「ぅ……っ」
くの字に曲げた体を震わせて行為に没頭する。
頭のなかで、何度何度も責められる。
身体はまだまだ愛液を吐き出そうとする。
「ふっ…ぅ…、  ――っん」  
ドアの向こうからお湯の沸いた電子音がかすかに聞こえた。
162有能秘書の休日:2008/02/06(水) 19:27:52 ID:k5OorwCa
ヤコちゃんはポットのお湯で蒸しタオルをつくっている。
…汚れた身体を拭くんだろう。きっと。
「…あかねちゃんは気にしなくてもいいよ」
新しくポットに水を足すと、そのままのろのろとトイレにこもってしまった。
吾代さんや刑事さん以外にも何かあったらしい。なかなかでてこないヤコちゃんが心配になってくる。

私の身体は蜘蛛の糸―
神経を集中する。髪の毛が伸びていく。蜘蛛の糸のように。細く細く。イメージ
する。
室内を漂い、トイレのドアの隙間に潜り込む。でもあくまで意識だけの存在。
「ぅ……っ」
小刻みに震えながら、行為に没頭しているヤコちゃん。彼女の意識が途切れ途切れになっていくのを感じる。

……そっとヤコちゃんに「なって」みた。

ヤコちゃんのなかは暖かい。
ぬるぬると指に絡み付く愛液とやわらかい壁。
私が動かしているのか、ヤコちゃんがそう望むのか…指の動きが一層激しくなる。
ヤコちゃんに「なって」も彼女の記憶まで知ることは出来ない。
それでも、彼女の臓器の記憶ならおぼろげに感じることができた。
今の私自身が身体のパーツだから、かな。

口の中に残る男性の味。
骨が軋むほど押さえつけられた鈍い痛み。
身体の中まで這い回った何人もの指の太さ。
ざらりとなぞられた舌の感触。
そして、とろり溢れてくる蜜の熱さ。
全ての記憶を反芻し、私の知らない一日を思い出しながらの自慰。
柔らかく触れているつもりが、次第に激しく乱暴に指先が出入りしていく。
ヤコちゃんが落としたビデを拾ってノズルだけ後ろに押し込んだ。
異物を挟んだそこがものすごく熱くなり、意識しなくてもきゅうきゅうと締め付ける。
くの字に押さえつけられていた身体がはね上がった。
仰け反りタンクにもたれて、クリトリスもびしょびしょになった蜜のなかにも指を突立て、擦って、引き抜いた。
「ぅ…あぁっ!」
誰にいかされたのかも、何回達したのかも分からない。私たちは何度も行為を繰り返す。
「ふっ…ぅ…、  ――っん」
ヤコちゃんの意識が完全に途切れた後、総てが私の自由になる。
フラフラと立ち上がり、身体の後始末をする。ビデを片付けて、下半身の汚れを丁寧にふきとった。
脱力した動かない身体をなんとかトイレから運び出して、もう一度冷たくなったタオルで蒸しタオルをつくる。
熱いタオルで身体を拭くのはとても気持ちがいい。
新しい下着に取り替えて、身支度を整えるとゆっくりとソファーに横たわった。

おつかれさま…ヤコちゃん。
163 ◆AJ8jbg31R6 :2008/02/06(水) 19:35:16 ID:k5OorwCa
な、わけで。投下完了。
164 ◆AJ8jbg31R6 :2008/02/06(水) 19:43:39 ID:k5OorwCa
<補足>
女子高生探偵の休日日記

【7:12】ネウロの笑い声で起床。まだ眠い。顔を洗う。(ピー)が濡れて力が出ない。
【7:22】朝食のかわりに口に(ピー)をつめる。頭が重い。イヤになる。 「謎を探しに行ってこい」ネウロの言葉だ。
    うるさい。私は探偵じゃないただの女子高生なんだよ。
【8:46】ネウロがニヤニヤしている
【9:30】早朝の散歩終了。
【9:40】帰宅。
【9:45】お腹がすいた。口に(ピー)を詰められる。またネウロの(ピー)が大きくなる。
【10:11】みんなで談笑。石垣さんの笑い声にみんながいらつく。
【11:20】6男 登場。 さわられる。
【11:22】「よく来たな、ネウロ!」 相変わらず元気な奴だ。
     「我輩の奴隷を離せ!」本当は私はどうでもいいんだろう。笛吹さん早くこい。
【11:40】6男に襲われる。臭い。(ピー)が湿って力が出ない。
【11:42】「ヤコちゃん大丈夫か!」笹塚さんだ。タイミングが良すぎる。どこから見ていたんだろう?
【11:43】「新しい下着だ!」さようなら、白下着127号、こんにちは黒下着128号。笹塚さんがニヤニヤしている。
【11:53】石垣さんが来た。「ヤコちゃん!助けに来たよ!」遅すぎる。帰れ。うだつの上がらない奴だ。
【12:30】帰宅。事務所のなかで吾代さんが127号を被っていた。ネウロがニヤニヤしてこっちを見ている。 いやがらせか?泣くか?


懐かしいものを見つけたのでアレンジしてみました。
・・・・・・バレンタイン?それっておいしいものですか・・・?
165名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 21:19:12 ID:58O0srha
GJ!!

 すんません、補足で思わず笑ってしまいました…orz
ああ、バランタンはとある修道士の名前ですね!
166名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 21:59:16 ID:3nQjK5OW
>>164
吾代のくだりで耐えきれず吹いたw
エロくて笑える話をありがとう。乙でした。
167名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 00:25:18 ID:/RqYR6RA
15巻にアイが出て嬉しかったのと>>155GJで思いついちゃった貧乳育成ネタ
(155さん勝手にすいません)

「わー、鍛えてるけど細いっつーか…体薄いね。あの国ってちゃんと食べれるの?」
「…それなり…に、…あっ」
「ちゃんと食べた方が良いよー胸って脂肪だし」
「ふっ、あぅっ!た、食べます、からっ…やめて、
 迷信です、俗説です、胸は揉めば大きくなるなど…やぁ…」
「そうでもないよ、女性ホルモンとか出て女らしくなるってよ?ほら気持ちいい?」
「やぁっ…そもそも私はまだまだ成長過程です、し、ああっ!駄目、噛まないで…っ
 っもうこの際そんなに育たなくても結構です!だからやめっ、あっ、ああっ」
「若いうちからそんなニッチな需要目指してどうすんの。わあ寝るとほぼ水平だー」
「大きなお世話です!もう、胸ばかり……やぁ、もう…サイ…」
「なんだ胸以外も触って欲しかったんだ。いいよ、どこー?」

110話と現在を比較するとサイと出会ってからお育ちになられた気がするので
こういうやりとりがあったらいいなと。
168382:2008/02/07(木) 02:05:19 ID:4xM/5ojR
(:´・ω・)どっちかというとアヤヤコのが良かった
169名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 10:28:21 ID:FUAjOgN9
15巻はアイにキュンとなったが
ズタボロのヤコを見て、いかがわしい妄想をしたのは自分だけ?

神をずっと待ちます。
エロエロ・ゴシカァン!!!!!
170名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 12:44:30 ID:hT0eOlZ+
いや〜あれはどう見ても変態魔人にめちゃくちゃにされた事後ですぜ・・旦那ぁ。
171名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 18:34:25 ID:ehLZ8Vyu
ネウヤコ以外の人は読まなかったことにしてほしいが、松居の中でもあの二人は出来上がってるんじゃないかと思うことすら良くあるww
オフィシャルカプとまでは言いませんけどね
エ〜ロ・ゴシカァン!
172名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 18:59:46 ID:2r72Gweg
でもそういうことはこういう場ではあんまり言わない方がいいと思うんだぜ

自分の頭の中でぬふぁ〜んになる分にはいいけど
173名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 22:51:22 ID:ZMiB3lVI
てすと
174名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 00:47:04 ID:VkkcAuXq
お、作品投下かな?
175名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 03:51:55 ID:MxXXE1Br
長い間スレを見失っていた・・・・・
なぜか専ブラで更新されなかった間にも神が!
暗闇から抜け出して明るい天国に来た気分だ・・・・・号泣

>>174
ごめん・・・・たぶん173は私だと思う・・・期待させてごめんよ
ネタは降れども畑潤わず・・・・・時間がないよぅ
176名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 18:28:33 ID:FQvBzE1+
>>175
Xが3つもあるからサイ絡みの3Pを書けばいいと思うよ!
177名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 00:22:27 ID:es0Xm2C9
>>175
アイと弥子がサイを犯す電波を受信した
178名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 02:04:19 ID:pxtnv+u/
今週は土曜発売だから解禁だよな?


なんだあのバレンタイン!
ぬふぁーんってレベルじゃねーぞ\(^O^)/
179好き好き大好き:2008/02/09(土) 09:22:04 ID:kCcpF3pl
遅ればせながらヤンデレ笹弥子の前半投下する。

携帯からだからロダとかわからないので、とりあえず閲覧注意で。

・前半のみ、エロなし
・笹塚暴走警報
・グロゲチョス猟奇注意
・死亡ネタ
・嘔吐・失禁描写あり


以上が嫌な方は読まずに華麗にスルーして下さい。

それでもいい方のみどうぞ。

最初に謝っときますorz〈ホントウニスンマセン
180好き好き大好き(ヤンデレ笹弥子):2008/02/09(土) 09:25:56 ID:kCcpF3pl



 そんな彼女を尻目に、笹塚は作業を続ける。
 ぎゅいいいいいん。
ぐちゃり、ずちゃり、べちゃり。
邪魔者はとても強い。
だから潰さないといけない。
徹底的に、滅茶苦茶に、バラバラに、ぐちゃぐちゃに。
ああ、何て楽しい作業。 チェーンソーを振り下ろす度に、俺と彼女の邪魔者は崩れて潰れる。
こんなに楽しいのは何年振りだろうか。
笹塚は自分でも気付かぬうちに、幼い頃聞いた歌を口ずさんでいた。
 ――kiss me 殴るよに 唇に血が滲む程、hold me 肋が音を立てて折れる程――
 同じフレーズだけを、邪魔者を切り刻むリズムに合わせて、何度も何度も。



181名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 09:28:39 ID:kCcpF3pl
とりあえず今回はここまでです。
もし書ければエロまでいきたいですが、どちらかというとエログロになりそうです。
お目汚し失礼しました。
182好き好き大好き(ヤンデレ笹弥子):2008/02/09(土) 09:31:19 ID:kCcpF3pl
すいません、一つ投下し忘れましたorz




そこはもう誰も近寄ることのない、廃病院だった。
 魔人は何時ものように謎の気配を察知して、何時ものように弥子を引き摺って此処へ来た。
 久々の濃厚で美味な食糧の気配に、餓えて弱った魔人は何時になく楽しげな顔をしていた。
 そこまでは、そこまでだけなら彼らにとっては日常だった。
 しかし其処で待っていたのは謎だけではなかった。
 無数の罠と無限の凶器と、魔人に対する底無しの悪意を持った「犯人」、笹塚衛士がそこにいた。



埃の積った手術台。
 割られて散った蛍光灯。
床に散らばる無数の刃物、拳銃、散弾銃、狙撃銃、弾薬、包丁、鋸、鉈、鎌、刀、釘、鐫、金槌、注射器、スコップ、縄、有刺鉄線。
そして笹塚が今手にしているチェーンソー。

魔人は、敗北した。
かつて弥子を引き摺り回し、魔界の謎を喰らい尽くした魔人――脳噛ネウロ「だったもの」は、今は何だかよくわからない赤い塊になっていた。
「ああ、弥子ちゃん――もうちょっとだから、その姿勢苦しいだろうけど。ごめんね、我慢してて」
笹塚は脳噛ネウロだった塊を手で掬うと一つ一つミキサーに掛け、排水孔に流していった。
辛うじて固体だった魔人は何度も何度も液状化させられ、少しずつ少しずつ下水と混ざってゆく。
その作業が終わる頃、夢中で気付かなかった弥子の呻き声が漸く笹塚の耳に届く。
弥子は胃の中身を胃液まで全て吐き戻し、失禁していた。
 気絶すら出来なかった哀れな少女は虚ろな眼から涙を流し、ただ身体中から液体という液体を垂れ流している。
ああ無理もないな、と笹塚は思う。あの助手の血肉があまりにも臭いから、繊細な彼女は耐えられなかったのだ。
可哀想に、弥子ちゃん。直ぐに綺麗にしてあげないと。
自らの思考のずれにも気付けぬ男は、ロープを解いて華奢な少女を抱き上げる。
少女の服の汚れなど気にならない。
漸く、漸く手に入った。
「大丈夫だよ、弥子ちゃん」
 もう彼女を危険に曝すモノはない。
 もう彼女を喪う可能性などはない。
 永遠に自分が彼女を護るのだから。
「あ、は…あはははは、あははははははははははははははははははははははは!」
灰色のスーツを「邪魔者」の血で赤く染めた男は、荒涼とした廃墟で高らかに笑った。


183名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 10:59:24 ID:ateg7aey
>>182
おお…GJ!
ヤンデレ笹塚ありえそうで怖い…
続きも期待してます

今週読んだけど、あれだな
今までのSMっぷりやこのスレにいたりで麻痺してたのか、こいつらって
熟年夫婦っていうかあまりに慣れてる感がしててまあそれが良かったんだが、
こういう初々しいのを見せられるとなんかこう…

ぬふぁーーーーーーーーん!!!!!!
184名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 12:04:06 ID:7V7ElCTQ
>>167に鼻血が出るほど萌えた
今のアイさんのあの乳はサイあってこそか……イイ

ヤンデレ笹塚の続き楽しみにしてる!
185名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 13:58:28 ID:pnysf6xE
>>180
ちょww戸川純とはこれまたアレなチョイスをwww大好きだGJ!!
狂気まみれの嫉妬描写に身震いした。すげえ続き楽しみだ。


今週、土曜だから解禁だな。なんだよ、あのラスト…もうたまらんよ。
ネウロはバレンタイン除外だと思ってたのに。それぞれに気を配れる
弥子が可愛いな。もうエーロ・ゴシカアアアアアン!
186名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 14:05:06 ID:xbQd0/dr
>>182
乙!
やばい・・・GJ!!
ヤンデレ笹とかテラモエスww
187名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 14:06:55 ID:iPG3wtON
バレンタインネタなのに甘さのかけらもNEEE!!
と思ってたのになんだ今週のラストは…!
188名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 14:14:52 ID:tnTq+A97
「これで最後」のコマがやべえwあの渡し方www
弥子可愛すぎワロタwww
189名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 14:16:10 ID:3nI9A8cq
>>182怖い!笹塚さんが怖すぎるぅぅぅ!
でも後半かなり期待です!GJ!

お話変わって175です
>>176さんから電子ドラッグ受信した!
ありがとう!ありがとう!ネタありがとう!
リハビリがてら書いてみた
普段なら絶対書きそうにないハードエロwさすが電子ドラッグひと味違うぜ

サイ×弥子+アイ エロエロ電波 舞台は村から攫われた後から、ネウロと戦うまでの間
電子ドラッグの設定などはご都合主義で改変してあります
バレンタインの甘いふいんき(ryをぶっ飛ばしてすまない・・・・・でも投下!
190XXX 1:2008/02/09(土) 14:18:50 ID:3nI9A8cq
意識が戻るとそこは見た事もない部屋の中だった。
私はぼんやりと思い出す、今がいつでなぜここにこうしているのかを。
有毒ガスの発生した村でネウロに置いてけぼりをくらって、怪盗Xに拉致され、彼の眼を覗き込んでそれから………
「言ってごらん、あんたのご主人様は誰なのか」
何度もXの眼を見せられ、何度も同じ質問をされた。その度私の意識は少しずつ奪われていった。
電子ドラッグ……あの時私自身の手で消去したはずの、春川教授の作ったプログラム。それが今、Xの目の中にある……。
Xはそれを使って、私を繰り返し、繰り返し洗脳していった。段々私、桂木弥子という人間の境界線が曖昧になっていく……。
徐々に自分まで信じられなくなっていく中で、たった一つだけ、私の中に残った芯があった。
傍若無人で尊大で鬼畜で情け容赦のない人使いの荒さ、なのになぜか放ってはおけない、頑是無い子供みたいなあいつ………。
「……ネ……ウロ……」
口に出すと、もっとその芯がしっかりする気がする。私は心の中にネウロの姿を思い出す。
高い背、大きな手、不思議な色合いの髪、緑の深い底なしの湖のような瞳、悪巧みをする時、私を苛める時のキラキラした笑顔………。
………大丈夫、ちゃんと思い出せる……。私はまだ大丈夫………。きっとネウロが助けに来てくれる、
例え私がどんな状態になろうとも、もしXに切り刻まれ箱になったとしても、きっとネウロが私たちの事務所に連れて帰ってくれる。
私は私を信じるより、その事実を信じた。それが一番確かな事だから。人間の脆い私の心より、
魔人であるネウロのやる事の方が、きっと確かだから。
だから、私はそれを信じて待てばいい………。たぶん、いやきっと助けられた後はまたひどい虐待が待っているだろう。
でもそれでもいい、早くあの日常に戻りたかった。
私は我ながら、随分あいつに馴らされてしまっているなと考えて、自分で自分がおかしくなった。
普段はあれ程嫌でたまらなくて、抵抗しているのに、こうなってあの状態の方がマシだなんて、
なんて嫌な究極の二択だろう。滑稽だ。
191XXX 2:2008/02/09(土) 14:20:47 ID:3nI9A8cq
私は自然と笑っていたらしい。いつの間にか部屋にやってきたXに声をかけられて、初めてそのことに気づいた。
「随分楽しそうだね?余裕からくる自信?それともこの状態が気に入っちゃったのかな?あんたって結構Mだね」
ぼんやり見上げると、Xとその後ろに控えているアイさんの姿が見えた。またXの目を見せられるのだろうか?
後何回繰り返したら、私が私でなくなってしまうのだろう。
でも目の前のXはなんだか少しイライラしてるみたいだった。拗ねたような、
なんだか妙に幼い駄々っ子のような顔をして、私の顔を見ている。
「あ〜あなんだか面倒になって来ちゃったな〜。同じこと繰り返しても堂々巡りみたくなってきてるし、
ここらでちょっと趣向を変えてみよっか?ねえ、アイ?」
「あなたのお望みのままに、X」
「も〜アイはいっつもそればっか。俺考えるのも面倒になってきたよ。
どうしちゃおっか?いっそ箱にしてネウロに送りつけちゃう?でもそれじゃつまらないんだよな〜」
「やはり、本来の計画通りに進められるのがよろしいかと」
「じゃあやり方変えようかな、どうせ最終目的に向かうなら、手段はどうだっていいんだからさ」
妙にはしゃいだ声を上げて、Xが私の顔を覗き込む、その瞳の中に電子ドラッグが浮かび上がり、私の意志を奪っていく。
「俺の細胞が、刻々変化している事は知ってるよね?取り込んだ電子ドラッグも例外じゃなくてさ、
春川が作った本来のプログラムとは別の使い方だって出来るようになったんだ。それをあんたで試してみたくなった。
いつまでも強情なあんたが悪いんだよ?俺だってこんなやり方あんまり好きじゃないんだけどさ、
でもしょうがないよね。早くしないとネウロを倒せなくなっちゃう。せっかくこれだけのお膳立てしたのに、それじゃつまらないよ」
Xが何か言っている声は聞こえるけど、それが私には意味のない言葉の羅列でしかなかった。
何度か見せられた電子ドラッグとは違う、同じ電子ドラッグのようでいて、いつもとは全然別のところから私の頭の中をかき回す。
「元の電子ドラッグは人を犯罪者に仕立て上げるものだった、けどこれは違うよ。
人の欲望を肥大させて、犯罪に駆り立てるなら、別の欲望だって同じことだ」
192XXX 3:2008/02/09(土) 14:24:53 ID:3nI9A8cq
「あ………あ…う………ぅ…あ……」
「ほら、だんだん効いてきただろ?これから何が起こるのか今のあんたの身体の変化でわかっただろ?」
Xの言葉を心地よく聞きながら、私の身体の芯の奥底から沸き上がってくる熱があった。
私はこれを知っている………。私の髪を撫でる大きな手、瞼に触れる柔らかい唇、
私の身体を抱き締めてくれる大きな身体、すっぽりとその身体に包まれていると、
安心と同時に沸き上がってくる押さえられない………欲望………。
そう、それは今まで経験した事もないような、性への欲求だった。電子ドラッグの命ずるままに、
私の身体を駆り立て、ついには私の心まで支配する。私の身体は木の葉のように、その嵐に舞いあげられる
「は………うぅ……ああぁん……」
「はは、結構他愛もないね。今まで散々抵抗してたのにさぁ。処女だと思ってたけど、もしかしてもう経験済み?相手はやっぱりネウロ?
な〜んだ、そうとわかってたらもっと早くこっちの方法試したのに。ちぇっ、意地悪だなぁ、すました顔しちゃって結構淫乱なんだ。
でもそうとわかればこっちも容赦はしないよ。これでネウロを苦しめる罠が何重にもなるって訳さ」
Xの言葉と共に送り込まれる電子ドラッグのせいで、私の身体は今まで感じた以上の反応を示し始める。
触れられてもいないのに、体中を這い回る手を感じる。視線を感じる。でも実際はXはどこにも触れていない。
なのに、身体はその手、視線を感じるままに反応を示す。
「ああああああああっっっっっ!!!あああああーーーーーーーー!!!!」
「あはははははははは!!面白いくらい簡単に嵌っちゃったね!どう?俺まだどこにも触ってないよ?なのに何感じちゃってるの?
やっぱりあれかな?ネウロとのセックス思い出して感じてるの?随分操だてしてるんだねぇ、そんなにあいつがいいの?
じゃあ俺がネウロになってあげようか?そうしたらもっともっと気持ちよくなれるよ?」
「ネ………ウロ……?ネウロ……、ネウ………ロ………ネウロ……ネウロ……ネウロ…」
私の頭の中にはもうその言葉しかなかった。この身体に触れているのはネウロの手、
私のあられもない姿を余すところなく見つめているのはネウロの目………。
そう感じた瞬間、私はとうとう最後に残っていた意識の欠片を手放してしまった。

「あ〜あ、あいつの事ちょっと言ったら、すごい感じようだ。笑っちゃうね。
ねぇすごいねアイ。これが普段色気の欠片もない大食い探偵だなんてさ。よっぽどヤツの調教がすごいんだろうねぇ」
目の前で繰り広げられる淫らな光景にも眉一つ動かさないアイが、軽く頷く。
「それで?X。今言った通りに脳噛ネウロになって桂木弥子を犯すおつもりですか?」
「そ〜んなの面白くも何ともないよ。それじゃただ単に、桂木弥子とネウロがいつもやってるセックスってだけの記憶しか、
桂木弥子の中には残らないじゃないか。
それじゃ駄目なんだ、ネウロを殺す為に、桂木弥子には俺と一体になって貰わなきゃね。
ネウロじゃなく、俺が主人なんだと、身体にも心にも刻み込まないと、あいつは殺せない」
193XXX 4:2008/02/09(土) 14:26:39 ID:3nI9A8cq
そう言いながら、Xは着ているものを次々と床に落としていく。その下からすらりとした中性的な身体が現れる。
Xは床の上でのたうちまわっている弥子に近づくと、鋭く変化させた爪で、弥子の衣服を切り裂いていった。
「ほら、あんまり暴れると身体まで刻んじゃうよ?別に俺はそれでもいいけど、後々面倒だしね。
俺はすぐに傷を治せるけど、あんたじゃそうはいかないじゃない?」
そう言いながらXは無造作に弥子の胸に手を伸ばす、荒い呼吸を繰り返し、
薄桃色に上気した身体の中で、その頂きに赤く色づく乳首はひどく目立っていた。
Xがそれを強くつまみ上げると、弥子の身体が面白いように跳ね上がる。
「ひいいぃぃぃぃーーーー!!」
「ほら、気持ちいい?ねえネウロとはいつもどんな事をして楽しんでるの?俺にも教えてよ、その通りにしてあげるからさ」
乱暴に、それでいて執拗に、Xが弥子の胸を揉みしだくと、弥子は大きく嫌々と頭を振る。
「嫌がって見せても、身体は正直さ。ほら、ここももうベトベトだよ?アイだってここまで感じちゃくれないよ?
よっぽど魔人とのセックスは人間相手とは違うんだね、すごいや」
遠慮のない乱暴な仕草で、Xが弥子のクレバスに指をねじ込むと、そこはキュウキュウと痛いくらいXの指を締めつけてくる。
それでいて、奥から次々と粘りのきつい愛液を垂れ流し、Xの指の動きを助ける。本来は身体を守るはずの粘液が、
逆にその身体を痛めつける役割を果たす矛盾を、今の弥子は感じてなどいない。
ただひたすら与えられる快楽を追い求め、高みへ、より高みへと昇りつめる。
「ああんっ!ああんっ!ああんっ!」
「ほら、もう指が3本も入っちゃった。あんた高校生のくせにこれはちょっとヤバいんじゃない?どれだけ淫乱なんだよ。
ったくネウロのヤツも結構オヤジ入ってるな、ここまで調教するなんて、手加減しろって」
自分の事は棚に上げ、Xは心底呆れ返った口調で言った。その間にも弥子の身体のあちこちにキスの雨を降らせ、
甘噛みし、ねぶりまわし、時には血がにじむ程歯を立てて、弥子の身体に自分の刻印を刻みつける。
「ちょ、暴れて手がつけられないよ。アイちょっと腕押さえててよ、もうクライマックスまで行かないと、そろそろやばくなってきた」
Xの命令を、アイはため息一つついて黙々とこなす。弥子の腕をねじり上げ、頭の上で押さえつける。
それを見ていたXが楽しそうに新たな命令を下す。
194XXX 5:2008/02/09(土) 14:30:36 ID:3nI9A8cq
「もう悲鳴も聞き飽きちゃった、その口ふさいどいてよ。もちろん快楽を与えるやり方でね」
「X……わたくしはそちらの趣味はありません………」
「やだなぁアイ、そんな分かり切った事言わなくても分かってるよ?それに俺はお願いしてるんじゃないの、これは命令」
深いため息一つついて、アイはXに命じられた行為に移ろうとした。そのアイにXは唐突にキスをすると、笑いながら言った。
「焼き餅焼いてるの?アイ?俺が桂木弥子ばっかりかまうから?だってしかたないじゃん、
アプローチの方法を変えろってアイが言ったんだよ?だったら、協力してくれなくちゃ」
「それはあなたが言った言葉です、X」
「そうだっけ?もう忘れちゃったよそんなこと。まあどっちでもいいや!それより俺のお願いきいてくれるの?くれないの?」
「私はいつでもあなたのお望みに従うものですよ?Xその問いは愚問です」
「あー俺なんだか、傷ついちゃったー!アイが俺の事バカにするぅ〜」
「申し訳ございません」
「だーめ、許さないよ。本当に悪いと思うんだったら、二人で桂木弥子をうんときつく犯しちゃおう?
ほら、ほったらかしてたから、すごい拗ねてるよ?」
二人の遣り取りの間、少しの間放置されていた弥子は、荒い呼吸を繰り返しぐったりしていた、
それでも身体から快楽の波は去らず、放置されていた事で逆にその炎を煽り立てる。
「ごめんね、またせちゃって。これからもっともっと面白い趣向で楽しませてあげるからさ、そんなに怒らないでよ」

それからは二人がかりで、弥子の身体を弄ぶ時間が続いた。
単純に人が二人に増えたから、快楽が二倍になったわけではない。相乗効果も相まって、快楽は4倍にも10倍にも跳ね上がる。
「ほらね?そろそろあいつの事も考えられなくなるくらい、気持ちよくなった?
でもね、これで終わりじゃないんだ。あんたには、あいつを殺す為に誰がご主人様かをわかって貰わないとね?」
そう言って、弥子の身体を貫き、蹂躙していたXの身体が、刻々と変化を始める。
少年っぽい身体は、まだ青臭さの残る少女の身体に、黒い髪は明るい茶の髪へ、快楽にあえぐその顔そっくりに、
でも不敵に微笑む、少女が本来ならしないような薄笑いを浮かべた、でも少女そっくりな顔に。
その目に電子ドラッグの光が今まで以上に強く浮かび上がる。
195XXX 6:2008/02/09(土) 14:32:17 ID:3nI9A8cq
「ね?面白いだろ?今あんたを抱いてるのはネウロでもXでもないんだよ?あんた自身さ。
そう、俺があんたで、そしてあんたが俺で、二人は同じ生き物なんだよ?」
「わ…たし……、私……が二人……?」
快楽の喘ぎを漏らしながら、弥子が言葉を紡ぐ。
「違うよ、二人じゃない。二人で一人なんだ。そして同時に俺たちはXなのさ」
「サ……イ……、私が……サイ………」
二人は見つめ合う、その間にも、アイの手が弥子の身体に伸び、容赦ない快楽を与えていく。
「そう、私たちは桂木弥子、同時に怪盗X。桂木弥子の主人はXで、Xの敵は桂木弥子の敵でもあるんだ」
弥子の顔から段々と快楽の表情までもが失われていく。まるで操り人形のように、Xの言葉を繰り返しているだけだった。
「私たちの敵………。Xの敵………」
「そうだよ、私たちのご主人様の敵が、ご主人様を殺しにやってくるんだよ。そんなの許せない、
だから私たちでその敵を殺しちゃおう?そうすればご主人様もきっと喜んでくれるよ」
「敵………、許せない………、X……守らなきゃ……」
「うんそうだね、だから言ってご覧?その敵が誰なのか。ちゃんと言えたらご主人様が、すごいご褒美をくれるよ?」
弥子の顔から一切の表情が消えた。視線は虚空に向けられているが、その視線の先には何もない、何も見てはいない。
「敵、敵、敵、ご主人様を殺す悪い奴、敵、敵………ね……う…ろ………。ネ、ウロ、ネウロ、ネウロ、ネウロ」
「はい、よく言えました」
そして弥子は再び意識を手放した。

「あ〜結構大変だったな〜。俺もう疲れちゃったよ」
「首尾よく運んだようでなによりです、X」
「ね?上手く行ったよね?って、あああっしまった!」
「どうかなさいましたか?X?」
「俺ノリ過ぎちゃって、桂木弥子の身体にいっぱい痕つけちゃった。しまったぁ俺の身体と全然違うよ〜、
これじゃすぐにネウロにバレちゃうよ〜」
「同じ痕を作るなど、あなたには造作もない事では?」
「ちぇっ、アイは無粋だなぁ、それじゃつまらないよ」
「どうしろと?」
何かとっておきの悪戯を思いついたように、Xが弥子の顔で笑った。
「桂木弥子の身体の痕とそっくり同じ痕を、アイがつけてよ」
「X……ですから私にそちらの趣味はないと……」
「やだな、結構上手だったよ、アイ。桂木弥子もあんなに喜んでたしさ。ね、今度は僕も喜ばせてよ」
ね?と小首をかしげておねだりするXに、アイはため息一つついて手を伸ばしていった。

やがて意識の戻った弥子は、目の前の光景をぼんやりと見やる。
(あれは、私………。アイさんに抱かれて、気持ちよさそうに喘いでる、よかったね、弥子、とてもとても気持ちよさそう)
二人の行為がやがて終わると、アイに抱かれていたXが、弥子を見て笑った。
Xが弥子の顔で笑う、その表情をそっくり写し取って、弥子が笑う。鏡に映したようにそっくりな仕草、そっくりな笑顔、そっくりな声。
やがて二人は手を取り合って立ち上がる。あれだけの快楽の波は一切消え失せ、代わりに静かな殺気が二人を覆う。
「さあ、行こう?悪い敵を落とす罠を仕掛けなきゃ」
そう言って、弥子は自分そっくりなXの手を引いて歩き出す。どこへ向かえばいいのか、
そこで何をすればいいのか、しっかりと理解している足取りで。



そして、戦いが終わって意識を取り戻した弥子と魔人の物語はまた別のお話で
196名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 14:35:52 ID:3nI9A8cq
以上です
これってどういう分類なんだろう・・・・電波なのは確かだ・・・
Xがぶっ壊れてるから、そしてアイさん空気、
ごめんねあんまり活躍できなかったね
いつも書く以上に弥子に無理させた、すまない弥子
傷ついた心と身体は魔人に癒して貰ってくれ

どうもでした
197名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 14:40:36 ID:I8t0ecqW
今週号かなりぬふぁーんしたぁぁぁぁぁ
198名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 16:17:41 ID:b7bKKG8y
まさか、イビルジャイアン発動するとはな…
ネウロへのチョコはともかく、ゴミみたいなチョコとか言われて
よく考えたら匪口可哀想じゃね?www
まあこのスレ的には、やっぱ報われないポジションだよな。

…だめだ。何度か匪ヤコエロ投下してるが、俺の中で匪口は

――探偵なんかやめちゃって、俺とカオス酔いしれ
暮らさないか?

(白い壁に『王美屋』って書いて?)
みたいなこと妄想しながらブフォーッてなってるイメージだ。
そして、肝心の弥子の本命は『ふはははははは』と笑う
孤高の貴公子だというオチ。

元ネタ知ってる奴いたら吹く。
199名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 16:42:21 ID:Or3bbAIn
>>198
哀咲ルイ自重w
200名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 17:43:43 ID:sOmmHrK7
何度か言われてるけど
イビルジャイアンネタは本当に駄目な人間もいるんで気を使ってなー
せめて改行するとか

まあ先週の食ったチョコをゴミ呼ばわりされてのツッコミには笑ったけどもw
201名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 17:46:14 ID:9cCRGF6E
>>196
ゆらぐ弥子GJ! そして電波に乾杯

>>198
同士?がいて良かったなw
202名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 18:14:05 ID:PvnDn5vr
3Xキテター!
言ってみるもんだと感動。
203名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 19:21:45 ID:0a6+90q8
今週号、あの後ネウロへのチョコを二人で食って、二人でエロエロぬふぁ〜んになる
っていうネタが頭から離れん。
204名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 19:33:02 ID:BGi+2fRJ
>>203
ヤボな突っ込みしてしまうが
あのチョコ、ネウロが燃やしてたぞw
205名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 20:20:02 ID:d+yrGukH
今週のラストに書店で吹きそうになった。
このなんというか熱くも無く寒くも無い二人のやり取りが好きです
206名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 20:21:50 ID:0a6+90q8
>>204
ぬがぁ〜ん確かに。
エロに盲目とは正にこのことか。
先走りすぎて、大切なことを見落とすという良い教訓。
本誌見えないほど、捏造妄想しすぎた。

せっかくのエロチョコネタがぁあ〜!!
207名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 20:28:33 ID:KAawXBBC
>>206
何を言う!
「美味しいイベント」ってその響きだけで十分エロを感じ取ったぞ!

ホワイトデーフラグですよこれは
208名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 20:33:31 ID:VhoYduFg
なあに、それが二人の正しいバレンタインデーさ。
弥子が資料を包み紙にして渡す→ネウロ確認後、チョコ焼却。
完璧じゃん。

一ヶ月後には何かお返しがあるかも知れんが。
209名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 20:33:54 ID:wpZwgdHm
今週はなんともぬふぁ〜んな内容で激しく萌えたわ…
>>206
その模造妄想ネタでぜひとも一発たのむ!
というか、エロロ〜ンなその後を見たい!寒いが久々に脱ぐよ!
脱いで正座して神を待つさ!エロエロゴシカァーン!!
210名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 00:44:22 ID:pPIoIVGY
新聞を読んでてネタが降ってきたんだが、今までネウロどころか
エロ自体書いたことがなかったんで躊躇してた。
が、一念発起して書いてみた。さんざ迷ったが投下しておく。
ネウヤコで甘。
211暖鳥・1:2008/02/10(日) 00:46:06 ID:pPIoIVGY
「…っはぁ、来たよネウロ!」

学校でメールを受け取って30分。普段はもう少し早く着けるのに
今日は朝から雪が降っていて中途半端に積もった雪に足をとられ
そうになってしまって倍以上の時間がかかってしまった。またネ
ウロに怒られる……!とエレベーターを待つのすらもどかしくて
階段で来たのに

「…あ、れ……い、ない……?」

事務所にあの魔人の姿は見当たらず。とりあえず息を整えてエア
コンのスイッチに手を伸ばす。

「あかねちゃん、ネ……」

ウロがどこ行ったか知らない?と聞こうとしたが、話しかけた相
手は壁の中に潜りこんでしまっていた。寝ちゃってるのかな。途
中まで飛び出してしまった言葉が虚しく耳に残る。こんなだった
らもっとゆっくり来るんだったな。ソファにぼすんと体を預けて
ふぅとため息をつく。微妙に溶けてべっちょりとした雪の跳ね返
りのせいで足が冷たい。
212暖鳥(ぬくめどり)・2:2008/02/10(日) 00:47:43 ID:pPIoIVGY
「靴下、脱いじゃいたいな……。」

あ、でもいつ依頼人の人が来るかわかんないしなぁ。ネウロが呼
び出したってことはこれから外出るかもだし。そんなことを考え
て、あぁわたしネウロに振りまわされてるなんて思う。……なん
かだんだん腹立ってきた。

「もう!なんでわたしがネウロなんかに「我が輩がどうかしたか?」

突然の後ろからの声に「ひょべっ」なんておよそ女子高生らしく
ない声をあげてしまった。

「遅かったな、ゾウリムシめ。」

いつもと変わらない暴言にさっきまで抱いていた怒りがまたふつ
ふつと蘇る。

「……っ、あんたねぇ、わたしがどれだけた……!」

振りかえって驚いた。ネウロの肩や頭に雪がうっすらと積もって
いる。手に当たったスーツは氷のように冷たくて、顔色も心なし
かいつもより青い。
213暖鳥(ぬくめどり)・3:2008/02/10(日) 00:48:50 ID:pPIoIVGY
「ちょっと……大丈夫なの?」

肩の雪を緩慢な動作ではらって定位置に腰を下ろした。

「ふむ、少々長く外に居過ぎたか……。」

なんでそんなこと、と言おうとしてはたと振りかえる。……わた
しが来るのが遅かったせい?……っいやいやいや!普段だったら
中で待ってるし……わざわざ外で待つなんてするわけない。
………でも、なぁ。
恐る恐る近づいてそっと頬に手を伸ばす。触れた肌は雪のように
さらさらとして冷たい。いつもなら振り払われそうな手にネウロ
は目を細めて手を添えた。

「………貴様の手は暖かいな。」
「ネウロが冷え過ぎなんだよ。」

ほら、エアコンの風にあたろう。手を引っ張ってソファに座らせ
る。魔人は風邪なんてひかないだろうけど一応濡れた髪も拭いて
おいた方がいいかもしれない。鞄からタオルを取り出してネウロ
の頭をわしわしと拭いていく。……それにしても大人しい。来る
のが遅かったこともこうしてわたしが主導権を握っていることも
普段なら絶対に許容しないのに。うつむいていて表情の見えない
ネウロに少し不安を覚える。そういえば前暑さの限界は聞いたけ
ど寒さの限界は言ってなかったような気がする。そんなことをぐ
るぐると考えていると突然引っ張られる感覚と共に目の前に青い
色が迫ってきた。遅れてネウロの腕の中にいることを認識する。
214暖鳥(ぬくめどり)・4:2008/02/10(日) 00:50:05 ID:pPIoIVGY
「ネっっネウロ!?」

驚いて声をあげると黙れワラジムシと言われた。

「我が輩酷く寒いのだ。少し大人しくしていろ。」

きゅ、とまわされた腕に力が篭められる。抱き締められてる、と
いうよりは抱き付かれているという感じに近い。……なんかちょ
っとかわいいかも。笑いそうになるのをこらえてネウロの背中に
腕をまわす。いつもこんなだったらい………い?

「……あの……なんか変なところに手が当たってるんだけど……。」
「ふむ、確かに貴様の胸は抉れているからな。」

平均的な人間の雌と比べると変やもしれん。ネウロがにやにやと
笑う。嫌な予感。

「意味違う!ちょっ冷たっ……なんでそんなとこ触るの!」
「人肌とは暖かいものだろう?直接触れたほうがいいかと思ってな。」

にっこりと笑顔を浮かべてくつくつと喉を鳴らす。やられた!と
思ったときにはもう遅い。いつもより格段に冷たい手が遠慮なし
に服の中に入ってくる。あまりの冷たさに心臓が跳ねあがった。

「我が輩を暖めてくれるのだろう、ヤコ。」
215暖鳥(ぬくめどり)・5:2008/02/10(日) 00:51:11 ID:pPIoIVGY
反論しようとするが瞬時に口を封じられる。音をたててねじ込ま
れる舌もいつもより冷たい。

「んっ………ふっ」

頭が次第に働かなくなってくる。いつのまにかすべてのボタンが
外されたブラウスが肩からずり落ちた。ちろちろと先端をいじら
れて息があがる。時々触れる髪の毛が冷たい刺激となって襲いか
かってくる。不意にネウロが胸に顔をうずめてきた。そんなこと
して楽しいのかな………いや自分で言うのもあれだけど。すりす
りと子どもが母親に抱きつくみたいに触れてくるネウロの頭を思
わず抱き締めた。魔人も、寒い日は他人の熱が恋しくなったりす
るのだろうか。まだしっとりと濡れている髪の毛を整えるように
梳いていく。

「…………ヤコ。」

どきん。さっきとは別の理由で心臓が跳ねる。そんな寂しそうな
声出さないでよ。ずるい、ずるいネウロはいつもずるい。結局折
れるのはわたしなんだから。

「………ネウ………っんっ………。」

さわさわと内腿を撫でられて思わず声が漏れる。しおらしくして
いるかと思ったのに、手はしっかり動いていたらしく下着はとう
にその役目をはたなさい位置までずらされていた。
216暖鳥(ぬくめどり)・6:2008/02/10(日) 00:52:50 ID:pPIoIVGY
「………あっ…………冷たっ………………。」

つぷりと水音をたてて入ってきた指はいつもと違って酷く冷たく
て、それでなくても恥ずかしいのに温度差があるせいか余計には
っきりと感じられて。

「ひっ………ん…………ネウっ…………やぁ…………。」

何回と重ねても慣れない声は自分で自分を追いこんでいく。

「貴様の肌も暖かかったが………ナカの方が格段に暖かいな。」

冷たい感触がくちくちと音を出しながら動く。次第に冷たくなく
なってきたのを感じているとネウロがいじわるく笑う。

「ナカの熱で我が輩の指の温度が上がってきたぞ。どうだ、ヤコ?」

ぐっと弱いところを押される。ぎりぎりのラインで保っていた理
性は脆くも崩れ去った。

「ひぁっ…………あああぁぁぁあぁぁ!」

頭が真っ白になる。力が抜けて動けない。だらりと投げ出した腕
を掴んでネウロは自分の肩につかまらせる。上に持ち上げられた
かと思えば瞬間凄まじい感覚が襲ってきた。

「………んあぁっ………っふ……あ、ついよぅっ…………。」

がくがくと突き上げられてなにも考えられない。冷えた指とは違
って熱いソレはさっきとは全く異なるもので、過剰に認識をして
しまう。息をするのもままならなくて、ひゅうと音を立てて酸素
を取りこむ。熱い、熱い、アツイ。もうなにもわからない。

「ひっ……あぁあっ……ネ……ウロぉっ………!」
「………っ、ヤコ、ヤ、コっ」

じゅるり、と大きな音をさせて最奥を突かれる。

「ああぁあぁっ……ひっやあああぁぁぁ!」
「…………っく………!」

どくどくと流れ込んでくる熱をナカに感じて思わずネウロの頭を抱
え込む。満足のいくまで温まったのかな。そんなことをぼんやりと
考えて意識から手を離した。
217暖鳥(ぬくめどり)・7:2008/02/10(日) 00:53:52 ID:pPIoIVGY
***

「………アカネ、もう出てきてもかまわんぞ。」

呼びかけに応じて壁から顔を出す。ヤコちゃんはネウロさん
の腕の中で眠っているみたい。ネウロさんを見ると平静を装
いながらヤコちゃんをしっかりと抱き締めている。機嫌は至
極いいみたいだ。疑問は解けましたか、と尋ねてみるとふむ、
とヤコちゃんの髪に指を絡ませながら笑った。

「人間の男女は寒いと裸で暖め合うというが、わからんでもなかったな。」

どうやら今回は映画からちょっとずれた知識を収集されたら
しい。ネウロさん、それ普通の男女間じゃ成り立たないの、
ちゃんとわかってるのかな。ヤコちゃんがかわいそう、と思
って項垂れながら見ると、酷く優しい目をしたネウロさんが
いた。ヤコちゃんの、前では絶対しない、目。

「我が輩は温度変化に少々疎いのでな………わざわざ体温を下げてみたのだが
…………なかなか…………。」

言葉の続きは夢の中に持っていってしまったみたいでわから
なかった。お互いに抱き締め合っている二人をみてある冬の
季語を思い出す。鷹が寒夜、小さな鳥を捕まえてその体温で
自分の冷えた体を暖める。夜が明けると逃がしてあげて、数
日はその鳥を襲わないっておはなしが元になった言葉。ネウ
ロさんは………数日ちょっかいを出さないってことはないか
もしれないけど、二人によく似た話だと思う。孤高の鷹も、
ぬくもりを求めることがあるんだよ。二人が、はやく気付く
といいのにね。お友達と二人で苦笑する。

ヤコちゃんが起きたらこの季語を教えてあげよう。もちろん
重要なことは言わないけれど。

その季語は、
218名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 00:59:26 ID:pPIoIVGY
以上です。

あかねちゃんがなかなか掴みにくかったな…。
次にネタが降りてくるまでしっかりエロを練習しておくよ。
219名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 01:05:12 ID:4ZI82JvY
リアルタイムで遭遇した
何か温かい気持ちになった、超GJ!
220名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 01:05:34 ID:6WxhVc2h
GJ!
ヤコいじめとプレイのためならあらゆる手間を惜しまないネウロええ
221名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 06:08:47 ID:sFB4bORZ
GJ!なんて素敵でエロい季語なんだ!感動した!
222名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 08:36:57 ID:lMIJlDDk
GJ! ほのぼの甘くて良かった!
締めがカコイイね
223名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 08:38:12 ID:lMIJlDDk
GJ! ほのぼの甘くて良かった!
締め(結び?)がカコイイね
224名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 08:40:07 ID:lMIJlDDk
ああ…すまんです
推敲前のが反映されてたorz
225名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 01:51:21 ID:WizCQLwp
ああ、暖鳥、凄くいいね。
活字では伝えきれないほどの温度のGJをあんたに。
226名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:30:33 ID:RbG1UNcs
全体的に石垣の影の薄さに泣いたので石等々。
エロなし、むしろ全体的に等々力視点ばっかで絡みなし。

タイトル考えられない/(^O^)\
227最悪な日 1:2008/02/11(月) 18:31:45 ID:RbG1UNcs
 今日は最悪な日だったと本当に思う。憧れている先輩は
休みを取っていた事で、元々3人だったチームが2人に。
しかもそのもう一人のチームの先輩は正直、好きじゃない。
なんで彼のような人が刑事になれたのかと問いたいくらい
好きじゃない、嫌いだ。
 もし彼が、頑張っても頑張っても、成果の出ないタイプ
だったのなら好感は持てる。だけど、彼は頑張ろうとも
しないし、基本どこでも不真面目な態度を取っている。
『何故彼のような人が刑事になれたか』
 そのような事を、少し前に先輩に聞いた事があったが、
どうも納得行くような答えを返してもらえなかった気が
する。実際彼は何かした事があるのだろうか。考えても
邪魔ばかりしていた記憶しか、残っていない。
 本当に、嫌いだ。

(最悪・・・)

 今日は本当に最悪な日だった。
 嫌な先輩と2人っきりで一日一緒に居なきゃいけなかったし、
彼は提出する書類をどこかになくしたらしいし、その書類は私
も、憧れの先輩も関係するチームとしての物だからしょうがな
く一緒に探していたら遅くまでかかってしまうし、そのうえ外
は雨まで降っていた。
 窓から覗ける空は、夜だからか雨だからか、いつもより暗く
てどんよりとした濃い灰色の雲が濃藍色の夜空を覆いかぶさっ
ている。ザアザアと言う雨の音はいつから聞こえていたのだろ
う。いつの間にか私の耳に届いていて、そこで当たり前かのよ
うに響き続けていたのだ。
 雨は嫌いじゃない、けれど、今日に限っていつも携帯してい
るはずの折りたたみ傘は家に置いてきてしまっている。

(最悪)

 どうして今日に限って置いてきてしまったのだろう。何も
思わずに、折りたたみ傘を出してしまったのは何故だろう。
小さめのバッグがパンパンになるのは嫌だったのもあったの
だろう。だけど、どこか『今日はいらない』と思い込み、
テーブルの上においてきてしまったのだ。
228最悪な日:2008/02/11(月) 18:32:33 ID:RbG1UNcs
 エレベーター内で、小さくため息を零す。
 明日には先輩も来るといいな、と思いながら階数を押して、
閉ボタンを押す。するとそこに嫌々ながら聞き覚えのある声
がこちらに届いた。

「あ、ちょっとちょっと!そこのエレベーター待って!」

(最悪だ)

 開ボタンと閉ボタンのどちらを押すか迷った挙句、開ボタンを押す。

「どうも・・・・って、あ」
「・・・・なんですか」

 入ってきた男は石垣筍。私が嫌いな方の先輩だ。
 その彼も、私の事が嫌いなのだろう。あからさまに嫌な
顔をして、エレベーターに乗った。

「・・・・・・」
「・・・・・・」

 いつも騒がして喧しい石垣『先輩』が、黙っているのは
少し違和感を感じる。だけど、まさか私から話しかけよう
とは思わないし、今はこの人の声を聞くだけでイライラす
る。今日こんなに遅くなったと言うのに、お礼はおろか、
謝罪の一つもしていないのだ。これは社会人としてなって
いない。この人より、女子高生探偵の方が余程なっている
気がした。

 ガラス張りの壁からは、外の風景が広がる。どうやら雨
はいつの間にか雪になっていたようだった。しきりに鳴り
響いていた雨音は、もう聞こえない。

「等々力は、」ポツリ、と雨音とは違う音が聞こえた。

「等々力はいつも何で帰んの?」
「・・・バスです」
「ふーん・・・。今の時間バスないと思うけど」

(誰のせいだ、)と、思いながらも「そうですね」と適当
に返す。「いつもは」と聞かれたので、時間通り上がった
場合乗るものを答えただけ。だから別に今日バスで帰る訳
ではない。
229最悪な日 3:2008/02/11(月) 18:33:31 ID:RbG1UNcs
(誰かのせいで、バス乗り過ごしたし)

「じゃあ今日何で帰んの?」
「・・・さあ、タクシーの一つ二つくらい通っているでしょう」
「家近いんだ」
「どこまでが近いか分かりませんが、遠いですよ」

 なぜタクシーから家が近いになったか分からないが、私
のマンションはここから遠い位置にあると思う。だけど歩
いて帰ろうとは思わない。コンビニで傘を買って、という
手もあるけれど、今日は疲れた。もう疲れる事をしたくない。
今日は、最悪な日だったから。

「じゃあ高くつくじゃん」
「タクシーですし」
「・・・ふーん・・・」

 無機質な機械音が鳴って、エレベーターのドアは開く。
入り口より近いココは、少しだけ先ほどと温度が違くて、
寒かった。隣にいた先輩は、どうせこれから駐車場だから
これ以上近くにいる理由はない。
 小さく礼をしてすぐ離れて、私は玄関を出た。
230最悪な日 4:2008/02/11(月) 18:34:14 ID:RbG1UNcs
 吐く息が白い。それに、空気が冷たすぎてピリピリして
いる。しかも歩いている人が見当たらない。確かに、こん
な凍える夜に出歩こうなんて、馬鹿な人はいないだろう。
 しょうがないからマフラーに顔をうずめた、とは言って
もマフラーも冷たいからあまり意味は無い。

(タクシーの一つや二つくらい・・・)

 そうは言ったものの、悲しい事に今日に限って中々通ら
ない。きた!と思っていても、既に先を越されているばかり。
 ゆっくり白い息を吐いていると、先ほどの雨で出来てい
た水溜りを車が踏んだ。そのせいで、コートにびしゃりと
かかる。それに車が通るせいで風が起きてそのせいで冷気
が身体に当たった。

 今日は本当についていない。
 考えてみれば朝からだ。いつもよりちょっと寝坊してし
まうし、ひどい寝癖がついていたし、朝食は失敗した。
星占いは最下位だったしバスは乗り過ごした上に次のは遅
れた。ヒールの高い靴のせいで転びそうにもなった。

(ああ、もう、最悪な日だ)

 まるで自分が本当に不幸な人間な気がしてきて、泣きそ
うになる。多分、きっと変に重なりすぎて、きっと夜だか
ら。半泣きになっていると、急に車のクラクションが鳴り
響く。雨の音とも、あの人の喧しい声よりも、煩い音。

 気が付けば私は、いつの間にか横断歩道の真ん中で立ち
止まっていたのだ。
 もう、私が一体何をしたと言うのか。どういう仕打ちか。
自分で思い出せることと言えば、石垣先輩のフィギュアを
壊したくらいだ。もう、最悪だ。

 そそくさと渡りきったというのに、まだクラクションは
鳴る。もう私は渡りきっている。

(こういう、最悪な日の締めはなんだろう)

 そう考えて、一人真っ青になる。
 まさか、まさか、まさか、それはないだろう。
231最悪な日 5:2008/02/11(月) 18:34:34 ID:RbG1UNcs
 頭を振って、自分の嫌な予感を吹き飛ばそうとしても、悪い
事は連続して起きるものだ。一人何かに決心していると、音が
聞こえた。クラクションはもう、鳴ってはいない。
 運転席の窓が小さな音を立てて開く。

「等々力」

 その声は、嫌々ながら聞き覚えのある声。

「・・・・・・乗る?」

 今日は最悪な日だったから、締めはきっと、嫌いな先輩の
所謂アキバ系がつまった車に乗って、下手な運転のせいで壁
に身体ぶつけまくって、変な曲聴かされて帰るのだろう。

 返事のしない私の顔を、先輩はじっと見ている。

 車の中にフィギュアとかないだろうか、いきなり左車線で
はなくて右車線を走ったりしないだろうか、可愛さだけの曲
を聴かされないだろうか。

 私は小さく息をついた。

「・・・等々力?」

 今日は最悪な日だったからそれくらい、

(悪くはない)
232名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:37:58 ID:RbG1UNcs
以上です。

2人とも笹塚にばかりデレるから本当難しい・・・orz
233名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 20:10:13 ID:OuDZjt1e
>>232
GJ!
ほんのり萌えた
234名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 21:33:52 ID:/EfM+AZh
>>232
GJ!
ツンデレ9:1くらいな等々力がらしくて良いね
235名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 22:28:35 ID:5ZDKlkNB
>>232
石等々大好物なんだ……
ツボを突くのを書いてくれたあなたに
3000万回のGJを!
236名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 22:38:13 ID:+mo0U1ml
GJ・・・微妙に需要はあるんだけど供給が皆無に等しい石等々をありがとう


オレも書こうとしたことがあるけどどうしてもエロに辿り着けなくて諦めたんだよな・・・
237名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 22:45:52 ID:LDIl9yWF
笹塚入れて3Pならいけそうな気がする。
気がするだけだが。
238名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 22:58:41 ID:5wxJdEBl
>>232
マジで萌えたGJ!

どっちが笹塚の事が好きか張り合ってるうちに何でか石等々でセックル
それを煙草ふかしながら笹塚無感動で傍観         ………という微弱な電波を受信した
239名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 23:59:00 ID:z6M5KL7/
何だその萌えシチュ
書いてくださいお願いします>>238
240名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 01:13:22 ID:I9GMnG6h
>>238
三人で飲み
酔った勢い

と言うのを受信したぞ
241名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 15:31:34 ID:bPe2YvYy
ヒグチとヤコが好きなので書いてみた。
ヒグヤコで甘め。
最中までが長くて申し訳ないんだが投下させて下さい。

242退屈な夜1:2008/02/12(火) 15:32:52 ID:bPe2YvYy
ふと、腕に痺れを感じて、その痛みに、筐口は僅かに眉を潜めるとゆるゆると瞳を開けた。
まだ夜の帳が下ろされたままの部屋は酷く暗い。
カーテンの隙間から零れ入る月明かりだけでは、部屋を照らすにはあまりにも心許ない。
いつもなら頭上に広がる白い天井も、全く見えない。
広がるのは、底の見えない闇だけだ。
申し訳ない程度の月明かりが、一層部屋の中に広がる闇を深く見せているのかもしれない。
筐口は、まだ半分目覚めていない脳でぼんやりとそんなことを思いながら、痛みで引き攣る肩に誘われるように、顔を右へと向けた。
予期していても、あまりの近さにある顔に、僅かに心が逸る。
まるで人形のように白い肌は、この闇の中に半分溶けていて本来の白さは影を潜めているが、それでもはっきりと瞳に映った。
しっかりと閉じられた瞼にある長い睫が、この肌によく映えている。
起きている時は、精気に溢れた強い瞳が真っ直ぐ向けられるから、特に思うことがないけれども、こうやって瞳を閉じていると、まるで人形みたいだ。
申し訳さそうに筐口の腰に回された彼女の腕はまるで人形のようにほっそりとしていて、もしかして今まで共に過ごしてきた思い出の数々は長い夢で、この人形相手にただ妄想していただけなのではないか、などという気弱な妄想が筐口を襲う。
しかし、腕に落とされた痺れと、確かに人間のものと思える頭の重み、そして何よりも皮膚からじんわりと伝わる温もりが、筐口の下らぬ妄想と一蹴してくれた。
そろりと腕を伸ばして、弥子の頬に触れる。
よく手入れしているのだろう。
ニキビが一つもない肌は、肌理が細やかで滑らかだ。
自分のものとは決して違う。
柔らかくて、温かくて、触れているだけで、僅かに胸が幸せでじんわりと痺れた。
それと同時に、腕枕をしている腕も限界をそろそろ迎えているようで、痛みと痺れと冷えで、腕の感覚がなくなってきている。
流石にこのままでは、翌朝には腕が大変なことになりそうだ。
気持ちよく寝ている弥子には申し訳ないとは思いつつも、そっと弥子の首の後ろから腕を引き抜こうとした、その時だ。
どうやら筐口が腕を抜こうとした動きが伝わってしまったらしく、しっかりと閉じられていた瞳がゆるゆると開く。
そして、そんなどこか虚ろの瞳が、ゆっくりと筐口の方に向けられた。

「うわ、ごめんっ。起こしちゃった?」
「んー……」

まだ半分寝ているらしい。弥子は手の甲で目を擦りながら、声とも吐息ともつかない声を上げた。

「ごめんな。まだ朝じゃないから、寝てていいよ」

しばらく目を擦っていた弥子だったが、漸く目が覚めてきたのか、瞳に光が戻る。
そして、その瞳がしっかりと筐口の姿を捉えた。

「筐口さん……起きてたの?」

まだ身体は目覚めていないのか、その声はどこか掠れている。
普段の歯切れの良い話し方をする彼女からは想像もつかないその声は、どこか艶っぽかった。

「ちょっとね」

まさか腕に痺れを感じて起きました、と言う訳にもいかず、筐口は苦笑しながら誤魔化す。
弥子は小首を傾げて、ゆるゆると視線を下に落とした、次の瞬間、どうして筐口が起きたのか気付いたらしく、驚いたように半身を起こした。

「ご、ごめんっ! 筐口さん、重かったでしょ!」
243退屈な夜2:2008/02/12(火) 15:33:37 ID:bPe2YvYy
あまりに勢いよく起き上がるものだから、そのせいで毛布も捲くれてしまい、冷たい空気が筐口の肌を撫でる。
夏ならば気持ちがいいで済むだろうが、今は冬だ。
冬の夜の空気は、いくら部屋の中といえども、冷たく身体を凍えさせる。

「いや、それよりも寒いんだけど」
「へ……?」

弥子が驚いたように瞳を向けると、筐口のまだ少年の影が僅かに残る上半身が瞳に映り、弥子の顔が真っ赤に染まった。

「ご、ごめんなさいっ!」

慌てた様子で筐口から隠すように背を向けて、再びベッドへその身体を沈める。
髪の合間から覗いている耳が、真っ赤だ。
これだけのことをしているのに、今もなお初心な反応を示す弥子に、笑いが込み上げてくる。

「何今更照れてんの?」
「べ、別に、照れてなんか……っ」
「じゃあ、こっち向いたら?」
「い、いいっ!」

弥子の肩を掴んで自分の方を向かせようとする筐口から逃れるように、弥子は懸命に顔を逸らす。
しかし、いくら筐口が細身といえども、やはり男だ。
弥子の抵抗も虚しく、あっけなく筐口の方を向かされてしまった。

「つーか、顔を赤くしたいのは、桂木から裸を見られた俺なんだけど」
「み、見られたって……っ! わ、私、別に……っ!」
「俺、恥ずかしくて死にそう」

業とらしく大袈裟に嘆くと、弥子は枕を掴んでそのまま筐口の顔にお見舞いした。
ポスンと小気味いい音が部屋に響く。
ずっと弥子が寝ていたせいか、僅かに弥子のシャンプーの香りが、筐口の鼻を掠めた。

「そうやってすぐ茶化す!」
「だって、桂木の反応がすげー面白いんだもん」

顔面にお見舞いされた枕をどかしながら、クツクツと喉元を震わせて笑うと、弥子は「筐口さん、たまに意地悪だよね」と僅かに唇を尖らせて拗ねたように呟いた。
そんな仕草も、可愛くて仕方がない。
筐口は、腕を伸ばし、そっと弥子の頭に添えて優しく撫ぜる。
掌に触れる髪は、自分のものとは違い、細くて柔らかだ。
手入れを施された女の子の髪の毛。すごく触り心地がいい。
弥子の頭を撫でながら、筐口の瞳が綺麗な弧を描いて笑みに染まる。
その笑みが、普段の筐口から想像もつかないような柔らかなものだから、弥子の瞳から瞬きが消えた。

「筐口さん……?」

不思議そうに小首を傾げる。
そんな仕草も可愛い。

「いや、なんか不思議だなぁ、と思って」
「不思議?」

筐口が何を言おうとしているのか、さっぱり分からないのか、弥子の声色が更に怪訝さを帯びる。
244名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 15:47:17 ID:kVEFiGY8
急に落ちたみたいで書き込めなくなった(ノД`)何度か送ってしまったから変に何度も投下されてるかも
しばらくしたら最初からまた書き込みに来ます
申し訳ないorz
245名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 19:16:00 ID:3zauF4L0
>>244
どんまい

楽しみに待ってるから必ず帰ってきておくれ
246名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 19:23:03 ID:V7veu5eZ
>>244
私も時々そうなる
改行が多いのかと最近思うようになった
専ブラ前は改行多いと警告出たのになー
試してみてー

甘甘読みたいです
247名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 19:24:08 ID:V7veu5eZ
酔っぱらって意味不明な文になってる・・・・orz
改行を減らして試してみてーって意味ですよ・・・すまん
248名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 19:28:47 ID:bPe2YvYy
ありがdノシ
専ブラから投下だったんだけど、落ち着いたっぽいので投下してみます。
改行の件、アドバイスマリマ!

ヒグヤコ甘々。
249退屈な夜・1:2008/02/12(火) 19:30:01 ID:bPe2YvYy
ふと、腕に痺れを感じて、その痛みに、筐口は僅かに眉を潜めるとゆるゆると瞳を開けた。
まだ夜の帳が下ろされたままの部屋は酷く暗い。
カーテンの隙間から零れ入る月明かりだけでは、部屋を照らすにはあまりにも心許ない。
いつもなら頭上に広がる白い天井も、全く見えない。
広がるのは、底の見えない闇だけだ。
申し訳ない程度の月明かりが、一層部屋の中に広がる闇を深く見せているのかもしれない。
筐口は、まだ半分目覚めていない脳でぼんやりとそんなことを思いながら、
痛みで引き攣る肩に誘われるように、顔を右へと向けた。
予期していても、あまりの近さにある顔に、僅かに心が逸る。
まるで人形のように白い肌は、この闇の中に半分溶けていて本来の白さは影を潜めているが、
それでもはっきりと瞳に映った。
しっかりと閉じられた瞼にある長い睫が、この肌によく映えている。
起きている時は、精気に溢れた強い瞳が真っ直ぐ向けられるから、特に思うことがないけれども、
こうやって瞳を閉じていると、まるで人形みたいだ。
申し訳さそうに筐口の腰に回された彼女の腕はまるで人形のようにほっそりとしていて、
もしかして今まで共に過ごしてきた思い出の数々は長い夢で、
この人形相手にただ妄想していただけなのではないか、などという気弱な妄想が筐口を襲う。
しかし、腕に落とされた痺れと、確かに人間のものと思える頭の重み、
そして何よりも皮膚からじんわりと伝わる温もりが、筐口の下らぬ妄想と一蹴してくれた。
そろりと腕を伸ばして、弥子の頬に触れる。
よく手入れしているのだろう。
ニキビが一つもない肌は、肌理が細やかで滑らかだ。
自分のものとは決して違う。
柔らかくて、温かくて、触れているだけで、僅かに胸が幸せでじんわりと痺れた。
それと同時に、腕枕をしている腕も限界をそろそろ迎えているようで、
痛みと痺れと冷えで、腕の感覚がなくなってきている。
流石にこのままでは、翌朝には腕が大変なことになりそうだ。
気持ちよく寝ている弥子には申し訳ないとは思いつつも、
そっと弥子の首の後ろから腕を引き抜こうとした、その時だ。
どうやら筐口が腕を抜こうとした動きが伝わってしまったらしく、
しっかりと閉じられていた瞳がゆるゆると開く。
そして、そんなどこか虚ろな瞳が、ゆっくりと筐口の方に向けられた。

「うわ、ごめんっ。起こしちゃった?」
「んー……」

まだ半分寝ているらしい。弥子は手の甲で目を擦りながら、声とも吐息ともつかない声を上げた。

「ごめんな。まだ朝じゃないから、寝てていいよ」

しばらく目を擦っていた弥子だったが、漸く目が覚めてきたのか、瞳に光が戻る。
そして、その瞳がしっかりと筐口の姿を捉えた。

「筐口さん……起きてたの?」

まだ身体は目覚めていないのか、その声はどこか掠れている。
普段の歯切れの良い話し方をする彼女からは想像もつかないその声は、どこか艶っぽかった。

「ちょっとね」
250退屈な夜・2:2008/02/12(火) 19:30:57 ID:bPe2YvYy
まさか腕に痺れを感じて起きました、と言う訳にもいかず、筐口は苦笑しながら誤魔化す。
弥子は小首を傾げて、ゆるゆると視線を下に落とした、次の瞬間、
どうして筐口が起きたのか気付いたらしく、驚いたように半身を起こした。

「ご、ごめんっ! 筐口さん、重かったでしょ!」

あまりに勢いよく起き上がるものだから、そのせいで毛布も捲くれてしまい、冷たい空気が筐口の肌を撫でる。
夏ならば気持ちがいいで済むだろうが、今は冬だ。
冬の夜の空気は、いくら部屋の中といえども、冷たく身体を凍えさせる。

「いや、それよりも寒いんだけど」
「へ……?」

弥子が驚いたように瞳を向けると、
筐口のまだ少年の影が僅かに残る上半身が瞳に映り、弥子の顔が真っ赤に染まった。

「ご、ごめんなさいっ!」

慌てた様子で筐口から隠すように背を向けて、再びベッドへその身体を沈める。
髪の合間から覗いている耳が、真っ赤だ。
これだけのことをしているのに、今もなお初心な反応を示す弥子に、笑いが込み上げてくる。

「何今更照れてんの?」
「べ、別に、照れてなんか……っ」
「じゃあ、こっち向いたら?」
「い、いいっ!」

弥子の肩を掴んで自分の方を向かせようとする筐口から逃れるように、弥子は懸命に顔を逸らす。
しかし、いくら筐口が細身といえども、やはり男だ。
弥子の抵抗も虚しく、あっけなく筐口の方を向かされてしまった。

「つーか、顔を赤くしたいのは、桂木から裸を見られた俺なんだけど」
「み、見られたって……っ! わ、私、別に……っ!」
「俺、恥ずかしくて死にそう」

業とらしく大袈裟に嘆くと、弥子は枕を掴んでそのまま筐口の顔にお見舞いした。
ポスンと小気味いい音が部屋に響く。
ずっと弥子が寝ていたせいか、僅かに弥子のシャンプーの香りが、筐口の鼻を掠めた。

「そうやってすぐ茶化す!」
「だって、桂木の反応がすげー面白いんだもん」

顔面にお見舞いされた枕を退かしながら、クツクツと喉元を震わせて笑うと、
弥子は「筐口さん、たまに意地悪だよね」と僅かに唇を尖らせて拗ねたように呟いた。
そんな仕草も、可愛くて仕方がない。
筐口は、腕を伸ばし、そっと弥子の頭に添えて優しく撫ぜる。
掌に触れる髪は、自分のものとは違い、細くて柔らかだ。
手入れを施された女の子の髪の毛。すごく触り心地がいい。
弥子の頭を撫でながら、筐口の瞳が綺麗な弧を描いて笑みに染まる。
その笑みが、普段の筐口から想像もつかないような柔らかなものだから、弥子の瞳から瞬きが消えた。
251退屈な夜・3:2008/02/12(火) 19:31:38 ID:bPe2YvYy
「筐口さん……?」

不思議そうに小首を傾げる。
そんな仕草も可愛い。

「いや、なんか不思議だなぁ、と思って」
「不思議?」

筐口が何を言おうとしているのか、さっぱり分からないのか、弥子の声色が更に怪訝さを帯びる。

「そっ。不思議。こうやって桂木が俺の隣で寝てるのが不思議。
夜なのに自分以外の誰かが隣にいるのが不思議」
「筐口さん……」
「ずっと一人だと思ってたんだけどね。だからすげー不思議」

筐口は屈託ない笑みを浮かべると、弥子に向けた。
無邪気な笑顔に、弥子の頬が僅かに赤く染まる。
そんな弥子が愛しくて、筐口は優しく弥子の頭を撫でながら、更に言葉を続けた。

「俺さ、夜がすげー嫌いなんだよね」
「夜が? なんで?」

弥子は筐口が夜を嫌いと言う理由を当てようと暫く上目遣いで考えていたが、
さっぱり思いつかなかったらしく、諦めてすぐに先を促すように筐口へ瞳を向けた。

「夜って退屈じゃん」
「……退屈?」
「そ、退屈」

そのまま筐口はゆっくりと瞳を弥子から天井へと向けた。
相変わらず天井には深い闇が広がっている。
底が見えない黒い世界。
この中に身を落としてしまうと、光のある世界に戻ることがとても難しいことを筐口はよく知っている。
ついこの間まで、筐口はこんな世界にいた。
幼い頃からずっと……、そう、隣にいる弥子に出会うまで、筐口はずっとこんな闇の世界にいた。
筐口の両親は、ネットゲームに嵌って以来、家に篭ってずっとパソコンばかりしていた。
筐口が、テストでいい点を取っても、マラソン大会で一位を獲っても、一度も褒めてくれることはなかった。
漸く両親から声を掛けて貰えたと思ったら、それはネットゲームという仮想現実の世界でのことだ。
しかも、山の向こうにいるモンスターを倒してこい、とかそういった業務連絡だけに過ぎない。
そして、そんな仮想現実の世界は、夜になると更に賑わいを見せる。
だからこそ、自然と夜は、筐口にとって嫌いなものになった。
そんな賑わい出した仮想現実の世界から、両親が戻る訳もなく、
自分から背を向けてひたすらパソコンをし続ける。
自然と筐口の夜も、現実ではなく、仮想現実の世界へと移っていった。
とても退屈で寂しい時間。だから、筐口は夜がずっと嫌いだった。
それは、両親が他界してからも変わらない。
昼間は、まだ人と話すことが出来るからいい。
しかし、夜、マンションに戻れば、一人きりの寂しい空間、そして闇、それらが筐口を襲う。
退屈で、寂しくて、思い出すのは、パソコンの光が逆光となって黒く染まった両親の無言の背中ばかり。
そんな筐口の夜が、弥子のお陰で変わった。
252退屈な夜・4:2008/02/12(火) 19:32:27 ID:bPe2YvYy
「筐口さん?」

筐口が黙ったまま天井を眺めているから、弥子はそっと筐口の名を紡ぐ。
そんな弥子に小さく笑うと、筐口は再び天井から弥子へと瞳を移した。

「夜は、うちの両親の背中ばっか思い出すんだよ」
「……え?」
「うちの両親、ネトゲーのジャンキーだったって話を、前したじゃん?」

筐口の言葉に、弥子は神妙そうに一つ頷く。

「夜なんてずっとパソコンだったからさ、夜にあんまいい思い出ないんだよね。でもさ」

筐口はそこで一旦言葉を切ると、顔をくしゃりと崩して笑った。

「今はこうやって桂木が泊まりに来てくれるから、夜嫌いじゃないよ」
「筐口さん……」
「夜って結構悪くないもんだ……」

筐口の言葉は、突然自分を襲ったきつい抱擁で、唇から滑り出さずそのまま消える。

「夜は楽しいよ!」

歯切れの良い声が耳のすぐ傍でして、漸く筐口は弥子から抱き締められたことに気付いた。

「桂木……?」
「夜は退屈なんかじゃないよ! お祭りだって、花火大会だって、除夜の鐘だって、みんな夜だよ!」

弥子はそこまで叫ぶと、ゆっくりと腕の力を抜き、筐口の顔を覗き込んでくる。
それに合わせて二人の瞳が重なると、弥子の潤んだ瞳の中に、筐口の顔が浮かんだ。
その顔が呆気に取られていて、酷く間抜けだ。

「私と一緒にたくさん楽しい夜を過ごそうよ! そしたら、きっと筐口さんはもっともっと夜が好き
になるよ! それにね、夜は楽しいイベントがたくさんあるんだよ」

弥子はそう言うと、屈託ない笑みを浮かべて笑う。
予期せぬ言葉に、筐口は驚いたように瞳を何度か瞬かせると、小さく噴出した。
弥子が言うだけで、今まで悩んでいた自分が途端に馬鹿らしく思えてしまう。
いつもそうだ。弥子はいとも簡単に、自分の前にあっても見えなかった道を、
明かりで照らしてここに道があることを教えてくれる。
彼女の言葉には、不思議な力がある。

「筐口さん?」

どうして自分が笑われるのか分からないのか、弥子の声に戸惑いが滲む。

「やっぱ桂木ってすごいな」
253退屈な夜・5:2008/02/12(火) 19:33:13 ID:bPe2YvYy
そのまま腕を弥子の背中へ回し、抱き締めた。
そのせいで、弥子のシャンプーの甘い香りが筐口の鼻を掠める。
その香りがすごく優しくて、温かくて、筐口は更に抱き締める腕に力を込めた。
あまりに幸せで、目頭が熱く痺れる。
それを弥子に見られるのが恥ずかしくて、隠すように弥子の唇に自分のそれを寄せた。

「んっ」

最初はただ合わせただけの子供の戯れのような口付けだったが、それだけでも甘美な痺れが身体を襲った。
啄ばむように繰り返された口付けは、次第に深さを増していく。
それに伴い、唇の合わせ目から零れた吐息が肌に触れた。
そっと舌を差し出せば、申し訳ない程度に唇が開く。
それに誘われるように舌を入れると、たどたどしく舌が伸ばされ絡まってきた。
互いの唾液が絡まり、混ざり合う。
舌が動く度に、口内に卑猥な水音がくぐもって響いた。
どちらものか分からないそれは、どこか甘い。
その甘さが、更に二人の淫欲を加速させていった。
唇を一度だけ離し、自分の下にいる弥子の顔を覗き込む。
完全に火がついた弥子の瞳は、完全濡れていて酷く扇情的だ。

「さっきしたばっかなのに……」

ポツリと零された不満は、淫靡に染まった顔で言われても、無力に等しい。

「楽しい夜にしてくれんだろ?」

皮肉めいた笑みを浮かべて言うと、弥子はただでさえキスのせいで上気している頬を更に赤らめた。

「そ、そういうんじゃなくてっ」
「俺は桂木とこうやってるだけで楽しいんだけど?」

弥子は形の良い眉を下げて、困ったように筐口を睨むと、観念したのか小さく溜息を零した。

「筐口さんのエッチ」
「上等。男は狼なのよって歌もあるだろ?」
「もう……」

弥子はそのままゆっくり両腕を伸ばし、筐口の首へと回す。
それが合図のように、筐口はそのまま弥子の身体へと唇を落とした。

そっと首筋に寄せられた舌は、そのまま首筋を辿るように優しく撫ぜる。
被っていた毛布が行為のせいでずれてしまい、部屋に蔓延る冷たい空気が肌に触れてうっすらと寒く感じたが、
それよりも身体の内側から溢れる熱の方が強くて、すぐに気にならなくなった。
無駄な贅肉がなく、綺麗に浮かび上がった鎖骨のラインに舌を這わせ、そしてそこにそっと歯を立てる。
薄い皮膚越しの骨の固さが、どこか生々しい。

「……あっ」
254退屈な夜・6:2008/02/12(火) 19:33:47 ID:bPe2YvYy
弥子の唇から吐息に乗せて小さく声が零れ、体がビクリと跳ねた。
もう何度も枕を重ねたから、彼女がどこが弱いのか、考えなくても体が覚えている。
鎖骨に落とした小さな痛みを慰めるように、僅かについた歯型に舌を這わせ、何度もそこを這わせる。

「んっ……んんっ」

その度に、弥子の鼻から甘い声が漏れ、体が震えた。
そのまま手を下へと伸ばすと、既に興奮しているのか、胸にある小さな突起が主張している。
申し訳ない程度にある胸は、本人は相当気にしているが、筐口はそんなことなどどうでもいい。




大好きな彼女のものは、全て愛しい。
出来れば大きい方がいいけれども、
そんなことを本人に言った日には平手打ちぐらいはお見舞いされかねないから、決して言わない。
平手打ちで済めばいい。万一、お触り禁止令でも出された日には、立ち直れない。
筐口は、そのまま掌で包む様に優しく揉みしだく。
その度に、弥子からは甘い声が漏れた。
胸を包んでいた手をずらし、親指で突起を擦り上げると、弥子の体が大きく震える。
執拗に擦り上げると、弥子の身体はその動きに合わせて小さく震えて、首の後ろに回った腕に力が篭った。
鎖骨から唇を動かし、胸の突起を口に含むと、舌で弄ぶ。
舌先で転がす度に弥子の足が震え、筐口の身体に何度もぶつかった。

「んっ……ふぅ……あっ……」

零れる声は、次第に嬌声へと変わっていく。
それを確かめるように、筐口は茂みへと指を伸ばし、中心を触れた。
既に濡れぼそっており、触れるだけで水音がそこからする。

「濡れてる」
「言わないで……」

恥ずかしそうに声を震わせて筐口を睨んでくるものの、弥子の瞳は完全に淫猥に身を投じてしまった女の瞳だ。
迫力など全くない。
あくまでも虚勢を張ろうとする弥子が愛しくて、筐口はそのまま弥子の唇を塞ぐと、
中心に触れていた指を何度か擦り上げ、弥子の中へと沈めていく。
欲の扉を開いてしまった身体は、何の抵抗もなく筐口の指を飲み込んでいった。
指を完全に沈めると、第二間接を折って、内壁を擦り上げる。

「んあっ」

唐突な刺激から弥子の頭が弾かれたように反り、そのせいで唇が離れ、大きな声が冷たい空気を震わせた。
筐口は引っ掻くように何度も弥子は反応を示したその場所を擦る。
込み上げる快感を追いやろうとしているのか、弥子は懸命に首を横に振っていた。
暗闇の中で、彼女の飴色の髪が散る。

「桂木、いい?」

耳に舌を差し入れながら、そっと尋ねた。
255退屈な夜・7:2008/02/12(火) 19:34:27 ID:bPe2YvYy
「や、やぁ……っ」

恥ずかしいのか、弥子は親指の付け根を噛んで、筐口の唇から逃れようとする。
しかし、筐口は耳朶を甘く噛むことでその動きを制した。

「それじゃ分かんないんだけど」

弥子は、懸命に筐口から逃れようと顔を背ける。
そのせいで、彼女の細い項が露になった。

「ねえ、桂木」




そっとそこに唇を寄せて強く吸い、それに合わせて弥子の中に沈めた指を動かす。
指の動きの激しさに合わせて、弥子の唇から漏れる呼吸が激しくなった。
更に、指を激しくすると、弥子は再び頭を横に振る。
しかし、そんな弥子の動きとは裏腹に、足は更に指を奥に導こうと、筐口を受け入れるように開いた。
弥子から溢れる淫液が、筐口の指だけでなく掌まで濡らす。
懸命に指を噛んで嬌声を上げることを堪えているが、鼻から漏れる甘い声は止まらない。
そんな声が、筐口の腰をますます熱く重くさせる。

「桂木、すげー」

弥子の耳に舌を差し入れながら、熱い吐息に乗せて呟く。
筐口の甘い声が耳をいざたことに感じたのか、更に弥子の中がジワリと淫液が染み出してきた。

「筐口さん……もう……」

どうやら、散々じらされたせいで、限界のようだ。
弥子は濡れた瞳で、筐口を見上げた。

「了解」

筐口は、徐に弥子の両足を抱え、何度か濡れぼそったそこに自身を擦り付けると、一気に弥子を貫いた。

「あぁ……っ」

弥子の体が大きくしなり、そのせいで白い首筋が露になる。
筐口は、それに誘われるように唇を寄せると、ゆっくりと抽送を開始した。
ずっと待っていたそれは、弥子から理性を奪う。
いつの間にか、弥子は親指を噛むことを忘れ、嬌声を上げて高い声で啼いていた。
そんな声が、更に筐口の欲を煽る。
筐口は、込み上げる快感を貪るように腰の動きを早め、弥子を揺らした。

「や……んっ……はぁ……ふぅ……あぅ……」
256退屈な夜・8:2008/02/12(火) 19:35:22 ID:bPe2YvYy
腰の動きに合わせて零れる声が、酷く卑猥で、筐口の思考が次第に焼かれる。
弥子の中は酷く熱く、気持ちがいい。
弥子が筐口を確かめるように締め付けてくる。
快感が身体の中をうねるように巡る。
しかも、弥子の甘い声が更にそれに拍車を掛けた。
既に一回していても、簡単に達してしまいそうだ。
筐口は、弥子の唇に寄せて、声を塞ぐ。
弥子の熱い甘い吐息が、筐口の口内に溶けて消えていった。
部屋に、荒ぶる呼吸と肌と肌がぶつかる小気味いい音が、冷たい空気を裂くように響く。
指を再び弥子の中心へ伸ばし、剥き出しになった蕾へと伸ばした。

「あぁ……っ!」

唇が離れ、弥子から甲高い嬌声が漏れる。
うっすらと瞳の端に涙が浮かんでおり、懸命に首を横に振っている。

「桂木……」

弥子の中を抉るように腰を動かしながら、筐口はそっと露になった首にそっと歯を立てた。
柔らかな肉が、歯に馴染む。
舌でそこを舐めれば、柔らかな弾力が舌先に触れ、皮膚が薄い分、その感触がリアルに感じさせた。

「筐口さん……すき……」

薄い皮膚越しで伝わった言葉は、ダイレクトに筐口の奥に響く。
下手な喘ぎ声よりも、腰に来る。
ズクリと体の奥を疼かせ、筐口を駆り立てた。
それに背中を押されるように、弥子を激しく揺らす。その度に、弥子から泣き声に似た声が上がった。

「筐口さ……っ」

筐口の名前を呼ぶ弥子の声が完全に上擦っている。
もう限界が近い。
それを察して、筐口は更に腰の動きを激しくした。
首の後ろに回された弥子の手が、筐口の背中を滑る。
チリッと一瞬背中に痛みを感じたが、その痛みは強大な快感にすぐ飲み込まれて消えた。
部屋の中が、淫靡な熱で上昇し、酷く暑い。
咽返りそうな程の快楽を前に、もう何も考えられない。
今にも爆ぜてしまいそうな欲を前に、上り詰めていく。
汗のせいで額に張り付く弥子の前髪を払い、そっとそこに唇を落とした。
それが合図かのように、筐口は弥子の腰を掴み更に激しく揺さぶった。

「筐口さ……っ」
257退屈な夜・9:2008/02/12(火) 19:36:17 ID:bPe2YvYy
視界が真っ赤に染まり、音が何も聞こえない。
ありとあらゆる感覚が、快感を前に曖昧になっていく中、中心だけは研ぎ澄まされていった。
快感がうねり、螺旋を描きながら二人の中を堕ちていく。
筐口も限界が近いのか、瞳を開けている余裕もない。
歯を噛締め、瞳を固く閉じた。

「桂木……っ」

辛うじて残った理性で弥子の名を紡いだ瞬間、弥子の中が大きくうねり、筐口を締め付けてくる。
筐口が更に腰を強く打ちつけた瞬間、弥子から一気に引き抜くと、そのまま筐口の欲が爆ぜた。
白濁の液が、弥子の白い肌を穢し、筐口の色に染めていく。
弥子を穢した白濁の液は、重力に従うようにゆっくりと弥子の胸を流れ落ちた。
258退屈な夜・10:2008/02/12(火) 19:37:01 ID:bPe2YvYy
部屋に広がる闇はまだ色濃い。
そんな中、二人分の荒い呼吸が響いていた。
時折、そんな声の合間を、ナイトテーブルの上に置かれた時計の針の時を刻む音が縫う。

「筐口さんって……エッチだよね」

一通り後始末を終えた後、弥子はポツリと呟いた。

「俺がエッチなんじゃなくて、男がそういう生き物なんだよ」

筐口はどこか罰が悪いのか、小さく肩を竦めると、そのまま頭の後ろに手を組んで横にいる弥子を見遣る。
そんな筐口をたしなめるように、弥子は僅かに瞳を鋭くした。

「開き直らないでよっ」
「だって仕方ないじゃん。桂木が可愛いこと言うんだから」
「私のせい!?」
「そそ」

筐口は小さく頷くと、唇にシニカルな笑みを乗せた。

「だってさ、楽しい夜にさせてくれるって言ったじゃん」
「そ、それは……」
「俺、桂木とくっついてるのが一番楽しいし」

くしゃりと顔を崩して笑う。

「そ……そんなのっ、ただの屁理屈じゃん!」

筐口の屈託ない笑顔に完全に毒を抜かれた弥子は、だけどそのままやり込められるのは悔しくて、
筐口の頭の下にある枕を引き抜くと、そのまま筐口の顔に押し付けるようにお見舞いした。
部屋に筐口の楽しそうな笑い声が響く。
259退屈な夜・11:2008/02/12(火) 19:37:49 ID:bPe2YvYy
「桂木」

可笑しそうに笑っていた筐口は、不意に笑いを引っ込めると、弥子を真っ直ぐ見つめた。
突然真摯な瞳を向けてくるものだから、自然と弥子から声が消える。

「ありがとな」
「……え?」
「俺、桂木といると、すげー楽しい。だからありがとな」

筐口は小さく笑って、そのまま弥子の頭を撫でた。

「どういたしまして」

そんな筐口の笑顔に誘われるように、弥子の顔にも笑みが広がる。

「桂木は、俺の退屈な夜をぶっ壊してくれたヒーローだな」
「……そこでヒロインという発想はないわけ……?」
「ヒロイン……かぁ……」

筐口は僅かに毛布を捲り、ゆっくり視線を下げていく。
その視線は弥子の控えめな胸に止まった。

「名誉毀損でいつか訴えますよ」
「俺、何も言ってないし!」
「言ってるようなものだからっ!」

再び弥子から枕をお見舞いされたのは言うまでもない。


【了】
260名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 19:38:42 ID:bPe2YvYy
昼間は投稿に失敗して無駄にスレを消化して申し訳ない。
無事に投稿出来ました。
アドバイスくれた方ありがとうございました!
261名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 19:49:30 ID:V7veu5eZ
あああ、甘酸っぱいのにエロい!
エロいのに甘酸っぱい!
きゅんきゅんくる、GJでしたー
262名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 19:55:14 ID:5C1b4IWq
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
263名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:23:33 ID:pnm8RkQY
>>260
GJ!!
ヒグヤコスキーとしては思いがけずバレンタインプレゼントを貰った気分だw
甘々でどこか切ない感じがたまらん
264名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:16:38 ID:z8sG+Xmv
>>260GJGJ!
ヒグヤコ好きなので嬉しい!!
これを糧に、バレンタインをのりきります。
265名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:25:26 ID:aO4cXhJy
ヒグヤコの甘エロ最高だ!
GJです!
266名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:37:53 ID:ZaafM4oX
弥子が可愛いのはもちろんとして、ヒグチまで可愛いのは一体どういうことだwwwけしからんww
とってもいいもの読ませていただきました。GJ!
267名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:21:56 ID:PzOEvgyg
バレンタイン保守
268名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:33:02 ID:Vu2by9Ha
まとめサイトの方々いつも乙かれさまです
感謝の気持ちを込めて…

つ● ぬふぁ〜んショコラ

そして今年も懲りずにバレンタインネウヤコを全裸に正座で待つよ…ささ寒い
だが!元気にエ〜ロエロ・ゴシカァアアン!!!!
269名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 23:43:22 ID:+amuAhel
なんか、本誌にもってかれた感があるなw
270名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 23:51:16 ID:YkrZEi6e
全くだ…
271名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:07:30 ID:U50y66Yr
誰か望月×楓書いてよゴシカァン
あの嫁が望月にメロメロになるに至った過程とか
コラーゲンで懐柔されてぬふぁーんってなっちゃったのかとか
望月は楓と2人っきりだとデレたりするのかそれとも厳しいままなのかとか
妄想が渦巻きすぎてまとまらないんだよ
272日付変更後のバレンタイン小ネタ:2008/02/15(金) 00:14:02 ID:/qWVzep6
日付が変わってしまった……
エロというより下ネタどまりだけど
がっつりエロが来るまでのおつまみ程度によければどうぞ
273日付変更後のバレンタイン小ネタ1:2008/02/15(金) 00:14:40 ID:/qWVzep6
「アイー、どう、似合うー?」
「ピンクのフリフリエプロンなど着て何のおつもりですサイ」
「いや、今日バレンタインでしょ? こうチョコレートとかそんな感じのもの作ってみようかと思って。
 ほら俺も一応女の子かもしれないわけだしー。ねえアイ、これ可愛い? 可愛い? 似合う?」
「可愛いというか馬鹿っぽいというかアホ丸出しというか……
 それにしてもサイ、チョコレートと一口に仰いますが、誰にどんなものを渡すおつもりなのですか?」
「んーと、とりあえず蛭には恵んであげるでしょ、あと葛西でしょ、えーっと……
 あとは作りながら考える!」
「いつもながら脊髄反射で生きていらっしゃいますね」


「ねーアイ、蛭ってどんなチョコ好きだったっけ?」
「蛭ならあなたに頂ければ、どんなものでも泣いて喜ぶと思いますが……そうですね。
 彼はチョコレートというよりは、和風のものを好む傾向があるようです。餡子や抹茶などの」
「和風ね、和風。醤油でも入れたらそれっぽくなるかな?」
「しょ、醤油?」
「色も近いしちょうどいいよね。そうだ味にアクセントをつけるためにマグロの刺身も入れよう!」
「サイ、それは……」
「あっ、冷蔵庫に蛭が好きな高野豆腐発見! これも入れるねー!」
「…………(まあいいか……死ぬわけじゃなし)」
274日付変更後のバレンタイン小ネタ2:2008/02/15(金) 00:15:49 ID:/qWVzep6
「葛西には何作ろう?」
「彼の好みは、私にもよく分かりません。仲間に加わって日が浅いですし、いろいろと挙動不審なところもあるので」
「そこを何とかさー」
「しいて言えば、日本酒やビールなど酒類を好んで飲むようですが」
「酒かあ。それってリキュールとかウィスキーとか?
 使えそうなものは色々あるけど、なんかいまいちピンとこないなー」
「………………」
「そーだ、前の犯行で使った燃料用アルコールがまだ残ってた。
 あれでいいや。メチルアルコールってよく燃えるしきっとそのほうが喜ぶよね!」
「……サイ、メチルは目が……潰れ……」
「? 何か言った?」
「いえ何も(まあいいか……葛西だし)」


「いつもお世話になってる警察の皆さんにも何か届けよっかな」
「赤い箱をイメージしたアソートチョコレートはいかがです?」
「あ、それいい。採用。なんならサイズも本物といっしょにしちゃおっか?
 そーだ、ついでに本物の死体も一緒に詰めちゃおう!」
「それはいいアイデアかもしれませんね。
 怪盗"X"の存在を改めて世間に知らしめる良い機会かと」
「いいねいいね。ゾクゾクしてきたよ」
「問題は手元に死体がないことですが」
「だいっじょーぶ問題ないよ! あんたを殺して箱に詰めれば」
「お断りします(油断すればすぐこれだ……)」


「そうそう、ネウロ。ネウロにもあげなきゃだよ、アイ!」
「ですがサイ、あの魔人がチョコレートなど食べるかどうか」
「ウランでも混ぜて送りつければ、あとは探偵さんの腹の中で放射線垂れ流してくれるんじゃない?」
「…………(混ぜるときにこっちが汚染されると思う……)」
275日付変更後のバレンタイン小ネタ3:2008/02/15(金) 00:16:22 ID:/qWVzep6
「さーて作る分は全部終わった!」
「お疲れ様でした」
「包装とかメッセージカード書くのとか、面倒臭い作業は全部アイがやってくれるんだよね。ね!」
「……………。勿論です」
「今なんかちょっと間がなかった?」
「気のせいです」
「まあいいや。とりあえずここで女の子としてのバレンタインはお終い、っと。で、次は」
「サイ」
「何? アイ」
「ピンクのフリフリエプロンが、その……持ち上がっているのですが」
「え、これ? 気にしないで、ただの勃起だから☆」
「ぼ……」
「俺、女かもしれないけど男の可能性もあるんだもんねー。
 作って食わせるのもいいけど、やっぱこういうイベントは貰って食べる側にならないと!
 というわけでいただきます」
「ちょ……サイっ……や、ひぁあぁん!」


(おわり)
276日付変更後のバレンタイン小ネタ:2008/02/15(金) 00:16:50 ID:/qWVzep6
おわり。
バレンタインなんか大嫌いだ。
チョコあげたりもらったりしてキャッキャウフフしてる奴らは全員幸せになってしまえばいい。
277名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:22:27 ID:U50y66Yr
リアルタイムGGGGGGJ!
アイさんにもチョコあげるのかと思ったらそういうオチかw
で、もちろんあとはそのピンクのフリフリで裸エプロンとかさせるんですよね?
278名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 01:45:39 ID:8hvZOEPA
グッジョb
スゲー高レベルなおつまみが出来たな・・・一歩間違えれば職人さんに重圧かけるだけだぞ・・・

まぁエロがあれば何でもおk
279名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 09:54:52 ID:TYK9fuQj
GJ!!!!!
アイさん以外皆逃げてw
280バレンタイン小ネタ1:2008/02/15(金) 23:16:32 ID:EG8ScpIE
一日遅れのバレンタイン小ネタ。本当はエロ書きたかったが、時間がなかったんだ…
女性陣からパートナーへのAA付き恋文+α。

―変態怪盗と助手―
『…やった!アイってば、今年はがんばちゃって…俺の大好きなザッハトルテがホールだあ。
 ん?なんか手紙が添えてある…なんだろ…』

 サイへ
 中々正体が見つからず、思い通りにならない事に
 苛立ちもあると思いますが、どうか気を落とさず今年も励みましょう。
 私もあなたの傍で出来る限り、お手伝いさせて頂きます。

 どんなにくるしくても
 さがしつづければ
 ほんとうのじぶんがみつかるよ!
                  ハ_ハ  
                ('(゚∀゚∩ みつかるよ!
                 ヽ  〈 
                  ヽヽ_)

『…アイ。……(´;ω;`)ウルッ』
 甚く感動したサイは全裸でアイの元へ。
『…さっ…サイ!どうなさいましっ…ん、ううっ…』
『アイっ…今すぐお返しするよ!ホワイトデーベイビーだよ!』
『…そ、んなすぐにはできませ…あっ…やああああんっ』



―家具屋とパンダ目―
『…へえ。手の込んだトリュフじゃねーか。意外と器用ってーかセンスあるよなあ。
 あれ?…手紙か?…何だよ…人の事、キザとか言っといて』

 おい変態家具屋
 ホントにてめーは外道だ!会う度、会う度、人に座ろうとしやがって!
 いい加減にしろよ!(`皿´)ウザッ キモッ

 でも…あの椅子だけはマジで気に入ってるから
 またなんか作ったらもらってやるよ…

『…うーん。…これはまたお邪魔してもいいってことかな…?』
真っ直ぐ、電話に向かう池谷。
 プルルルルルルルル…ガチャッ
『…あっもしもし、由香ちゃん?新作のイメージのためにさぁ、ちょっと座らs…』
{ 死ねええええええええっ!! }
 …ガチャッ…プッ…ツーツー
281バレンタイン小ネタ2:2008/02/15(金) 23:17:56 ID:EG8ScpIE
―変人教授と患者―
『…まさか刹那にチョコレートを贈られるとは…ほう、メッセージ付きか』

 親愛なる教授
 バレンタインの起源について、興味深いお話ありがとうございました。
 始まりは悲劇で、今のように幸せな日ではなかったのでしたね。
 でも、現在では大切な人へ贈り物をする素敵な日だという事も忘れないでくださいね。

  ∧,,∧
 (;`・ω・)     初めてチョコを手作りしてみました
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J
 
 追伸:作っている最中に、何だか意識が薄れたので、変な物が混ざっていたらすいません。
 
 手に取り、口に含む春川。…もぐっ…ガリッ…
『…ん?…コ…コンクリートの破片…まさか…刹那…作っている最中に
 発作が…それでも私のために…』
 …ジャリッ…ガリガリッ
『…完食するっ…私は完食するぞ…う、ぐ…刹那が傷だらけで作ったんだ…』
 …ガリッ…ジャリッ…ボロボロ…
『…ぐ…考えようによってはナッツ類の触感に感じない事もな…ぐああっ…
 新たな自分を構築しそうだ……』
 


―ドS魔人と大食い少女―
『―ほお。あのワラジムシにしては粋な計らいだな…貧弱な脳を振り絞った文も
 添えてあるらしい』

 ドS魔人へ
 どうせチョコは食べられないだろうから
 あんたへのメインは、その包み紙だよ
 仕方がないから、今年も謎探しに付き合ってあげるよ

  ヾヽ         ヾヽヾヽ
  _( ・l>・l>     _( ・l>・l>
 ミ_ノ_ノパタパタ  ミ_ノ_ノ  パタパタ
   |//        |//
   |         /
   |        /
   |      /
   | ∧_∧∩  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∩( ・∀・)/ < でも、もう少し優しく扱わないと焼き鳥にしちゃうからね!!
  (    )/   \__________
 / / /
(__)_)
 P・S 恐いから、お返しとか全然いらないから!

『―ふう。お返しは要らないとは…まったくあの豆腐のツンデレぶりには困ったものだ。
 我輩がこうして、察してやらんといけないからな…』
 魔人は事務所に入って来た弥子を捕まえ、床にゴシカアアン。
『痛ああっ…なにすっ…ぎゃあああ…変なモン出すなあっ』
『―何を言う。…お返しをしてやろうというのだ。ホワイトデーの名のとおり
 貴様を白濁塗れにしてやろう』
『ぎゃああ!いらないっ…お返しなんていらないってばっ…ゃ、ああああ』


――バレンティヌスが泣いてますよ…
282名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:24:40 ID:XrCNhHLj
>>281
春川に萌えたw
バレンタインネタGJ!!
283名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:24:50 ID:ZlMfqzKl
GJ!!ワロタwwwwそして和んだ
切ないはずなのに教授でも吹いてしまった…w
284名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 23:27:04 ID:7gJBSPz+
>>280
ちょ……どれもすげえGJ!
バレンタインに子作りして10月10日なら
サイアイの子供はクリスマスイヴ生まれになるなw

刹那のために進化しようとする教授に笑ったw
285名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:14:00 ID:k8k8AWSo
GJGJGJGJGJ!いろんなカプをありがとう!全てでぬふぁーんしたよ!

>>284
恥ずかしすぎるなそれw
しかしエロパロでこんなこと言うのも無粋かもしれないけど、
ネウロとサイ関係のカプはネウロが人外だったりサイに生殖能力があるか不明だったりで、
気にせずガンガン中田氏出来ていいなと思うんだぜ。
286名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:26:18 ID:ki5hCg0N
GJ!!
刹那作成中に発作とか危険すぎだ
だがそれでも弥子の母ちゃんのよりはきっとマシだと思った
だから教授はきっと大丈夫だ

最後のバレンティヌスにワロタ
287名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:49:51 ID:1SR6wvtX
刹那のAAに禿萌えたwwww GJ!
288名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:57:53 ID:hlA8mvUe
刹那は何が入ってても春川なら喰ってくれるって確信してそう
等々力→石垣ならべっべつにあんたのために用意したんじゃないんだからねっのAAかな
289名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 05:03:51 ID:Kza8a8oQ
>>288

「・・・・・・は・・・?」
「何か」
「いや、なんで俺に?
 ・・・て言うかバレンタインもう過ぎてる・・・」
「まあまがいなりにも先輩なので」
「くっ・・・!」
「コンビニで、安くなってたので良かったらどうぞ」
「(くおンのガキがぁ!)」



「石垣、随分場違いなもん持ってんな。
 ここ殺人現場だぞ」
「先輩・・・、色々あったんスよ・・・」
「ふーん・・・そういやその包装に似たのをどっかで見たな・・・」
「・・・コンビニとかじゃないですか?
 ワゴンの上とか・・・」
「いや・・・、ああ等々力だ。等々力が14日に持ってたな」
「・・・・・・へ?」
「同じ場所を行ったり来たりしてたが渡せたのかね」
「さ、さあ?」
「手作りって風にも見えたしな」



と携帯で勝手に妄想
最後、同じチームなのに等々力がいないのはドンマイ
290名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 10:24:23 ID:/0IF7PBf
>>289
萌えた!
ぬげー萌えた!
GJ!!
291名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 11:13:44 ID:zLQwIJOF
ようやく書けるようになったので、遅ればせのバレンタインネタ。
既出カポー以外でやってみる。
292チョコレート作りに失敗しました 1:2008/02/16(土) 11:34:14 ID:zLQwIJOF
望月・楓(三年前)
細かい設定は勝手にしたので気にしないで下さい。

「おっせーよ、オッサン」
「ああ、済まんね」
待ち合わせの場所で、楓はイライラ携帯の画面を眺めながら望月を待っていた。元々は
一ヶ月前にオヤジ狩りした奴に過ぎない相手だったのだが、大会社の社長で意外に鷹揚
だったことから何となく付き合いを続けている。殴る蹴るしたこと自体はまだ特別罪悪感は
ないけれど、一応ゴメンの意味で生まれて初めてチョコを手作りしてみた。
気に入らないなんて、言わせないからね。
行きつけだという高級レストランに向かう道すがら、マフラーを巻き直す振りをして楓はそっ
とカバンの中のチョコを確認した。

「ほら、やるよ」
メインディッシュが済んでから、楓はおずおずと100円ショップで買った箱と包装紙とリボン
で仕上げたチョコをぶっきらぼうに渡した。顔は真っ赤だったかも知れない。
望月は福々しい顔を更に柔和に綻ばせて、子供のように喜んでくれた。
「私にかい?嬉しいねえ」
「言っとくけど、まずいよ。こんなこと初めてやったんだからねっ」
「いやいや君のようなお嬢さんから頂けるなら、私にとっては今夜の食事の十倍は価値が
あるよ」
「はっ、冗談っ」
楓は心の中で吐き出す。
誓って言う。目玉焼きも出来ないのにいきなりチョコを自作したのだ。既製品の板チョコを
買って、直火にかけて溶かして(湯煎をするって知らなかったし)適当にスポンジを混ぜて
固めただけの、なんちゃってトリュフだ。まずいに決まっている。
それを望月は心から喜んでいる様子で、ためらいもなく箱を開けて一つ口に入れた。
「あっ」
「うん、美味しいねー。君がわざわざ時間と手間をかけて作ったと思えば決しておろそかに
は出来んね」
「…バッカじゃねー」
言い捨ててそっぽを向いた楓は、その時この父親ほど年上の男に心を射抜かれてしまっ
たのだった。
293チョコレート作りに失敗しました 2:2008/02/16(土) 11:34:59 ID:zLQwIJOF
シックス・ジェニュイン

豊満な胸元に上品なシャンパンゴールドの箱を抱えて、その女はシックスの元にうやうや
しく歩を進めた。ドレスの衣擦れの音すらもさらさらと快い。
「今日はバレンタインデーですわね」
「そのようだね」
「贈り物があるのですが、受け取って頂けますか?」
シックスの足元に膝まづきながらも、女の紅い唇は優雅に開く。
「そうだな、折角だから頂こうか」
「光栄なことですわ。ではこれをどうぞ」
たおやかな身ごなしで渡される箱の中には、きっとチョコが入っているのだろう。
「ありがとう、嬉しいね」
「いいえ…お恥ずかしいものですわ」
「中身は何だね?」
「牡蠣のチョコレートコーティングですわ」
平然とジェニュインは言い放つ。
「ほう、今の時期になかなか面白い試みだね」
「少し、思い出話を致しましょう。私の両親はこのような牡蠣チョコで結婚したそうですの。
生食用を母は使ったそうですわ。でも私は…あえて加熱用を使ってみましたけれど。お気
に召しましたら幸いでございます」
陶酔した様子で穏やかに言葉を並べるジェニュインに、シックスは苦笑する。その表情に
同様は微塵も見て取れなかったが、内心は知れない。
「それは大層な手間をかけさせたね。では後で堪能することにしよう」
見交わす目と目に、どのような複雑な感情が見え隠れしたかは常人には一切知れぬこと
だった。
294チョコレート作りに失敗しました 3:2008/02/16(土) 11:53:20 ID:zLQwIJOF
誠一・遥(誠一生前)

「あなたー、開けて、開けてったら!」
早朝、遥はドンドンと誠一の仕事部屋のドアを叩いていた。その物音に、弥子は眠い目を
こすって起きてくる。
結論・私は血族を多分誤解してると思う。
「なーにお母さん、こんな朝早いうちから」
「せっかく徹夜してチョコ作ったのに、お父さんったら受け取ってくれないの。もう」
「しょうがないなあ。お父さーん」
ドアの向こうには明らかに父親の気配があるのだが、声もしないしドアも開かない。困り果
てて弥子は母親を見た。
「開けてくれないよ。よっぽど嫌なんだね」
「そんなことないって!こーいうのって一年のイベントじゃん。貰ってくれて初めて成立する
ものだよ。全く洒落の分からないお父さんなんだからあ」
あくまでも遥は意に介さないが、その手に持っているものは一体何が混入されているか分
からないチョコ…だか何だか分からない物体に成り果てているものだ。はっきり言って口
にしたら○国産餃子よりヤバいことになる。
だから父親は頑としてドアを開けないのだろう。
弥子はこっそりと、家庭内テロに匹敵する行為に晒されている父親を応援した。
295チョコレート作りに失敗しました 4:2008/02/16(土) 12:08:24 ID:zLQwIJOF
番外 ネウロ・弥子

「あっ、ちょっと、やだあ」
「何を言う、貴様はこのバレンタインデーという好機に我が輩に謎というプレゼントをしたのだ
ぞ。これは愛の告白と受け取っていいのだな」
「や、違う違う違うったらやめてよっ!」
事務所に入った途端、いきなりソファーに押し倒されて弥子はパニック真っ最中だ。それを
いいことに、ネウロは嬉々としてするんするんと制服を脱がせてくる。
「ちょっと、やだ、待って!そんなつもりないし、あんたとなんて絶対やだし!」
「嫌よ嫌よも好きのうち、という言葉もあるが?」
「どこでそんなこと覚えたーーー!!!」

バレンタインデー狂騒曲三態+一。
296名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 13:40:59 ID:pEtlMUe+
バレンタインの神々よ皆GOOOOOOOOOOODJOOOOOOOOOB!!!!
特にサイアイ好きーの自分はアイの手紙に泣きそうになるほどほんわかした。
頑張れ全てのカップルよ!!!
297名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 20:44:45 ID:6WUPTkSx
zLQwIJOFさんグッジョブ

ところで何の脈絡も無く「血族を誤解してると思う」ってのは一体・・・?
(:・ω・)それに弥子父存命中は血族はおろかネウロとの面識すらないような希ガス・・・
298291:2008/02/16(土) 20:55:25 ID:zLQwIJOF
>>297
あ。
「血族を誤解してると思う」の一行だけが、何故か飛んで誠一・遥編に
行ってたw
今まで気付かなかった。指摘d。
正しくはシックス・ジェニュイン編のラストに一行空けて入れるつもり
だった。
もちろん弥子父存命中は血族全然関係ありまへんww
299ヤコアイなんだけどサイアイ:2008/02/18(月) 10:37:15 ID:sHKUeYoj
ジャンプ発売日のこんな時間に弥子×アイで百合
洗脳弥子でレズレイプという我ながら無謀きわまりないネタ

微妙にサイアイでもあるけどこっちは直接の行為はなし
無理やり、女同士、キャラ(特に弥子)がブッ壊れてるのが駄目な方はスルーするか
「ヤコアイなんだけどサイアイ」をNG登録推奨

あと14巻発売の前に書き始めていたものなので
「日によって恋人」の設定が反映されていないのには目をつぶってやってほしい
あと長いんで2回に分けて投下します
300ヤコアイなんだけどサイアイ1:2008/02/18(月) 10:37:51 ID:sHKUeYoj
 アイは耳障りな音が苦手だった。
 人ごみを好まないのは喧騒が否応なしに耳に入ってくるからだし、テレビを一切観ないのも毒電波のごとき雑音を
際限なく垂れ流す無神経さがゆえだ。デパートや電車内でのアナウンスに至っては、ほとんど耳朶への暴力だと思っ
ている。
 物静かな彼女に安らぎを与えてくれるのは、穏やかな風に木の葉が舞い散る音。巨匠の指が奏でる静謐なピアノ・
ソナタ。一秒の狂いもなく刻まれる時計の秒針の音。そういったものだ。できることなら世俗の雑音とは縁を切り、
それらの美しい音と共に生きていきたい。
 道行く若者たちがイヤホンを身につけ、どこに行くにも音楽を聴いているのを見苦しいと感じるアイだが、年に幾
度か発作のように、その見苦しい彼らが羨ましくなることがたまにある。外界への感覚をシャットダウンし、美しい
音だけ聴いて生活していけたら、どんなにいいだろうと。
 無論これは、現実には実現不可能な話だ。
 少なくとも、サイの従者として彼に従いつづける限りは。

 ギュイイイィィィィン……

 何かを引き絞るような低い音は、彼女の主の右目から響いてきていた。
 "HALの目"の電子ドラッグ。脳内麻薬の大量分泌を促すべく、緻密な計算にもとづいてサンプリングされた電子音。
 サイの右目は明滅を繰り返し、スクリーンのごとくその黒目に映像を映し出す。
 その映像を観ているのは――
「うまくいけば、これで仕上がる。それでなくてもあと一回くらいで済むと思うよ」
 電子音を消さぬままサイが言った。
「計画段階で予想してたより、ずっとスムーズに同調が進んだね。さあ、どれくらい役に立ってくれるかな。
 この子……桂木弥子は」
 サイに肩を掴まれて体を支えられ、ぐったりと力を抜いているのは、十代半ばの少女である。
 短く切られ、赤いワンポイントのヘアアクセサリで飾られた髪は、本来快活さと清潔さを感じさせるものなのだろう。
 しかしここ数日の監禁生活で、今はすっかりほつれてしまっていた。
 若い娘らしく染髪していることもあり、さながら無造作に束ねた藁束だ。
 朦朧と焦点の合わぬ目は、"HALの目"に吸い寄せられている。
 可愛らしい小さな頭が時折びくんと痙攣するのを、アイは無言で見つめていた。
301ヤコアイなんだけどサイアイ2:2008/02/18(月) 10:38:37 ID:sHKUeYoj
 原色の光と音のショーは、三分と経たずに幕を閉じる。
 サイの瞳が常の色を取り戻すが否や、少女はその場にくずおれた。乱れた髪は倒れた勢いでますますほつれ、細い
両腕は行き倒れた旅人のように床に投げ出される。怪しく揺らめいていた目も薄い瞼に閉ざされ、僅かに開いた唇か
ら息遣いが漏れてくるのみになった。
 サイは倒れた少女を見下ろし、嘆息とともに前髪をかき上げた。
 細い髪の生え際は、夏でもないのにじっとりと汗ばんでいた。
「お疲れ様です、サイ」
「うん」
 すかさずアイが差し出したタオルは、あらかじめ氷で冷やしてあったものだ。
 礼も言わずにサイはそれを受け取り、愛おしげに額に押し当てた。
 白い歯と歯の間から、吐息とも唸り声ともつかないものが漏れる。
「……冷たい。すげー気持ちいい」
「余分に要るようでしたら仰ってください。何枚でもお出ししますので」
 サイの頭は今、一種のオーバーヒートを起こしつつあった。
 スパコンと同等の演算能力を再現すること自体は、サイの細胞にかかれば造作もないことだ。
 だが桁違いに高いキャパシティは、副産物としてこれまた桁違いの熱を放出する。機械なら効率のよい熱処理が可
能だが、いくら人間離れしているとはいってもサイは生身だ。細胞変異を行う前に熱で細胞内のタンパク質が変性し
てしまうという、あまり面白くない事態が生じる。
 細胞の構成物質を調整することで何とか大部分の熱を処理できるようにはなったものの、今回のように断続的に
HALの目を使うと、やはり多少の無理は出てくるらしい。発汗、めまい、頭痛といった身体症状が現れるのだ。
 それでも冷やしタオル一枚で済んでしまうところが、サイが怪物の強盗たるゆえんなのだが。
「さすがに一日三回、三日連続で電子ドラッグは厳しいな。今回できっちり仕上がっててくれれば、もうこんな面倒
 なことしなくて済むんだけど」
 タオルの次にアイが差し出したのは、シャーベット状に凍ったレモン水だった。
 淡雪のような表面から伸びたストローに口をつけ、一気に吸い込むサイ。
 ぞぞぞ、という音が薄暗いアジトの中に響く。
 レモン水のシャーベットは純白だったが、部屋全体を照らす黄味がかった白熱灯のせいで、食欲をそそるとはお世
辞にも言いがたい色に見えていた。たとえるなら胃液や小便のような。
 だがカエルだろうがゴリラだろうが躊躇なく食せるこの怪盗には、そんなことはどうでもいいらしい。あれよあれ
よという間に底まで飲み干し、歯と歯の間でストローの吸い口を噛みつぶした。
302ヤコアイなんだけどサイアイ3:2008/02/18(月) 10:41:01 ID:sHKUeYoj
「ごちそうさま」
 空になった容器が放られる。
 軽い音を立てたそれを、アイは難なく受け止めた。
「お代わりはご入り用ですか?」
「いや、いい。充分だよ。それより今はちょっと眠いや」
 ふわぁうと、猫の子のような大きな欠伸。
 めいっぱい開いた口を閉じると、爪先を軸にくるりと回転した。
 傍らの相棒には背を向ける形になる。
「隣の部屋で寝てくる。その子の調整の確認俺の代わりにやっといてよ、アイ」
「はい」
「起きるまでに晩メシ作っといて。ゴリラの腸詰めとキドニーパイね。
 付け合わせはソースをたっぷりかけたヨークシャープディングで」
「かしこまりました」
 二度目の欠伸は噛み殺し、この部屋唯一のドアに向かって歩き出す。
 主を見送ろうとアイは頭を下げた。
 が。
「――そうだ」
 踏み出そうとしたサイの足が止まる。
「は……」
 小さな体がまた180度、爪先を軸に回転する気配を感じて、アイは顔を上げる。
 まだ何か用だろうか。
「あのさ、気が早いとか言うかもしれないけど」
 日を反射するクリスタルのような、独特のきらめきを持つ瞳が彼女を見た。
 地上の人間のDNAでは、決してありえない色。カラーコンタクトを使ったとしても、この輝きは再現できまい。
「ネウロを殺して、箱に詰めて、何もかも全部うまくいったらさ。その後は」
「は……」
 常にない主の歯切れの悪さに、アイは睫の長い目を瞬かせた。
 白熱灯の光が、サイの白皙の頬を黄疸のように見せている。そのせいか彼の顔は、緊張にひどく強張っているよう
にも見えた。むろんアイの気のせいに違いないが。
 サイはしばし戸惑うように視線を宙にさまよわせ、ぐっと一度唾を飲み込んでから、更に続けた。
「その後は……俺とさ……」
 妙だ、と思った。
 長年サイに仕え続けてきたアイだが、一度として彼のこんな声を聞いたことはない。
 こんな喉に何かが詰まったような声は。
 これもHALの目の連続使用によるものだろうか。
303ヤコアイなんだけどサイアイ4:2008/02/18(月) 10:41:55 ID:sHKUeYoj
「どうなさいましたか? サイ」
 角度にして数度ほど首を傾げながら、アイは黙りこんだ主の顔を覗き込む。
 互いの顔の間隔が近づくと、サイがすっと息を呑むのが分かった。これ以上の接近は機嫌を損ねると踏み、きっか
り三十センチの距離を置いてアイは彼に尋ねた。
「私にできることがあるのなら、どうか躊躇なく何でも仰ってください。あなたの正体を知ることだけが私の望み、
 他には何ひとつ望んではいません。そのために必要とあればどんなことでも致します。なんなりとご命令を」
「アイ……」
 この上なく真摯に述べたつもりだった。本心を。
 否、これはむしろ魂とでも呼ぶべきものだ。今のアイを、"サイのそばのアイ"である彼女を、構成しているたった
一つの芯だ。
 だがその魂のこもったアイの答えに、なぜだかサイはくしゃっと顔を歪めた。
 小動物めいた愛らしい顔が、みるみるうちに曇っていくのが分かった。
 地雷を踏んだらしい。
「もういいよ。大したこと言おうとしたわけじゃない」
 アイが慌てて頭を下げるより、少年の顔がそっぽを向くほうが早かった。
「サイ? お気に障りましたか、私はただ」
「疲れて眠いんだよ。これ以上ぐだぐだ言って煩わせないで。……それじゃ、おやすみ」
 最後の言葉はほとんど吐き捨てるように放たれた。
 シェルターの扉は重苦しい響きとともに閉じ、中には床に倒れ伏した桂木弥子と、謝罪の言葉を中断させられた
アイだけが残された。
304ヤコアイなんだけどサイアイ5:2008/02/18(月) 10:42:34 ID:sHKUeYoj



 サイの機嫌は、ちょっとしたきっかけでころころ変わる。どうということもないような言葉に突然気をよくしたか
と思えば、他人から見れば何が悪いのかも分からない些細なきっかけで傾くこともある。規模の小さな不発弾のよう
なものだ。
 彼に仕えてはや数年、この種の扱いづらさにアイは既に慣れきっている。放っておけば二日もしないうちに忘れて
しまうことも経験上理解していた。
 だが、あのときのサイの詰まったような声、そしてその後見せた顔の曇りは、どういうわけか『いつもの気まぐれ』
としては処理できずアイの心に刻まれた。
 泥まじりの粥をすすると舌の上に泥だけが残るように、ざらついた感触だった。
 あれは何だったのだろう。

(私は……何か、彼の機嫌を損ねるようなことを口にしたのだろうか?)

 一通り思考を巡らせる。弾き出された答えはノーだ。
 そもそもアイの言葉は純然たる事実、偽りようも飾りようもないことだった。
 彼女はサイの正体を知るために、彼がその目標を達するのを見届けるためにいる。
 怪物の力と人の子の心を持つ、あの少年の限界を見極めるために存在している。
 ただそれだけが彼女の存在意義。それを奪ってしまったら、アイは空っぽになってしまうだろう。
 いくらサイが忘れっぽいといっても、その程度のことは承知しているはずだった。
 加えてもう一つ気になることは――

(あのとき、彼は何を言おうとしていた?)

 みなまで口にせず撤回してしまったあの言葉。
 彼は一体、何を自分に伝えたかったのだろう。
 考えても答えなど出ない。分かっていても考えてしまうこの頭の愚かさ。
305ヤコアイなんだけどサイアイ6:2008/02/18(月) 10:43:21 ID:sHKUeYoj
「ア……イ、さん?」
「意識が戻ったようですね」
 内にこもって思索を巡らせていた時間は、主観的にはひどく長いものに感じられた。
 それが実際には五分にも満たなかったと気づいたのは、床の上から椅子へと移動させておいた少女が、呻くように
彼女の名前を呼んだときだ。
 監禁当初は手錠や荒縄で拘束していたが、電子ドラッグによる洗脳が進んだ今その必要はない。乱れた短髪を掬い
上げる細い手首は、昨夜まで緊縛の跡を生々しく残していたが、今日はそれすら消えてしまっている。
「気分はいかがですか、桂木弥子」
 アイをさん付けで呼んだということは、まだサイとの完全な同調には至っていないということだ。
 だからアイは少女を少女本人として扱った。本名で呼びかけ、サイに対するのとは微妙に異なる丁重さをもって彼
女に接した。
「なんか……気持ちいいんだけど気持ち悪いです。甘い匂いがするシロップの中を、ふよふよ、ふよふよ、漂ってる
 みたいな……私、何やってたんだろ。なんだか頭も痛くて奥のほうが熱い」
「夢でも見ていらしたのでしょう」
 サイは面倒がるだろうが、数時間以内にもう一度同じ作業を繰り返さなければなるまい。
 頭を押さえる弥子に、アイはサイに渡したのと同じ冷やしタオルを手渡した。
 タオルを受け取り、痛むらしい額を押さえる弥子。
 口から安堵に似た息が漏れた。
「すいません。……冷たい。すっごい気持ちいい」
「何枚でもありますので、ご入り用でしたら遠慮なく」
「あ、それは大丈夫です。えーと、それより何か飲み物もらえませんか?」
 頭の芯が熱くて、と、申し訳なさそうに付け加える。
 彼女がそう言うであろうことは予想済みだった。さっきサイに渡したレモン水のシャーベットを、サイに渡したと
きと同じように差し出した。サイと全く同じしぐさで弥子はそれを受け取って、サイと同じようにそれを飲んだ。平
らげる勢い、ストローから口を離すときに吸い口を噛み潰すところまで、写し取ったかのように正確になぞっていた。
「ごちそうさまでした!」
 ただ、容器を放り投げず、きちんとアイに会釈して両手で渡すところだけが彼とは違っている。
 一人の人間の個性というものを丹念にひとつひとつ潰していくと、最後に残るのは案外こうした要素なのかもしれ
ない。親のしつけや周囲の教育により刷り込まれたもの。第二の皮膚のごとく身についたもの。
「サイは寝てるみたいですね」
「はい。仮眠を取るため隣室へと移ったところです。HALの目を連続して使用すると体に負担がかかりますので」
「案外不便なんですよね。もっといろいろ万能なのかと思ってた」
「能力自体は人間の幅をはるかに越えていますが、彼にも困難やハードルといったものは厳然と存在していますから。
 ただ、それを克服するのに必要な努力に制限がないだけです」
 多種多様な能力を持つサイだが、彼の真価は怪力にも変身能力にもない。
 最も注目すべき彼の特質は、いくらでも己を磨くことができるということだ。
 常人なら到底乗り越えられない限界に、彼なら立ち向かっていくことができる。立ち向かって対峙して、そして
いつしか飛び越える。そうやって彼は今まで数々の不可能を可能にしてきた。
 口で言うのは簡単だが、ここに至るまでにどれほど強固な意志が必要だったかは、常にサイの傍で彼を見つめて
きたアイにしか分からない。
 弥子から受け取ったシャーベットの容器を、さっきサイから受け取ったそれに重ねた。
 水は別室に保管されている。あとで他の洗い物とまとめて洗浄すればいいだろう。
 それより今はやるべきことがある。
「桂木弥子。服を脱いでください」
「はい」
 事務的に告げると――
 半世紀前のSFのロボットのように、カクリと少女は頷いた。
306ヤコアイなんだけどサイアイ7:2008/02/18(月) 10:44:30 ID:sHKUeYoj



 未成熟な十代の肢体は、しかし未成熟なりに美しかった。
 触れれば吸いつくような瑞々しい肌。小ぶりな頭部を支える細い首。肉の薄い体は形のいい鎖骨をくっきりと浮き上
がらせ、下着に覆われた乳房は控えめながらふっくらと、女体の丸みを確かに帯びている。
 メディアで喧伝されるロール・モデルとは程遠いが、薄いショーツに包まれた華奢な腰といい、しなやかに地に向か
って伸びた脚といい、これはこれでひとつの造形として充分な魅力をたたえていた。
「そこに横になってください」
「はい」
 しかし女であるアイは、無論それに魅了されたりはしない。
 下着姿になった弥子に、部屋の奥にある寝台を指し示した。
 ベッドというよりは手術台に近い簡素なもの。言われるままに弥子はそこに身を横たえる。
「体の力を抜いて、深い呼吸を繰り返してください。多少の会話程度なら結構ですが、手足を動かすのはご遠慮願います」
「分かりました」
 取り出したのは電極。
 まずは頭部に。そして首筋に。ひとつひとつ丁寧に取り付ける。
「ん……」
 冷たい感触が心地いいのか、時折弥子が小さく息を漏らす。
 構わずアイは電極を貼りつけていく。
 なだらかな胸に先を当てると『あ……』とかすかに響く声。
「……アイ、さん」
「何でしょう」
 手は止めずに、アイ。
 続いて脇腹に触れる。すべらかな肌を長い指でそっと撫でる。
 問いかけた弥子は、栗鼠を思わせる大きな瞳でアイを見上げていた。
「サイのこと、どう思ってます?」
 電極をつまみ上げた指が一瞬、止まった。
「なぜ、そのようなことを?」
「深い意味はないんです。ちょっと気になって。ここに来てから見てる限り、二人ともそれが当然みたいにいつだって
 一緒にいるから」
 アイは息をついた。
 何を聞いてくるかと思えばそんな事か。
307ヤコアイなんだけどサイアイ8:2008/02/18(月) 10:45:39 ID:sHKUeYoj
「彼は、私が仕えるべき主です」
「それだけですか?」
 端的な答えに、しかし弥子は満足できなかったらしい。通行人に帽子を差し出す物乞いにも似た、すがるような目を
向けてくる。まだ幼さを残す容姿ゆえか、妙な哀れっぽさがあった。
 アイは目を伏せる。
 ふっさりと長いまつげが影を伸ばす。
「厳密には、それに留まりません。彼が私に何を望むかで、私と彼との関係は様々に変動します。
 むろん、大枠として私が彼に仕えている事実は変わりませんが。……これで、答えになっているでしょうか?」
 腰をそっと抱え上げ、そこにも銀の電極を。
 黄色い電灯の光を受けての輝きは、どこか粘っこく妖しくさえ感じられる。照り返しはこの場の光景を、全て舞台の
上の演出であるかのように現実感のないものに見せた。
 弥子の瞳も光った。眼底の底から鈍く照らすように。猫科の肉食獣のそれに似た光だった。
「私が言ってるのは、そういうことじゃないんです」
「漠然とした問いには正確に答えかねます。質問は具体的にお願いします」
 指は腰を通り越して、健康的に筋肉と脂肪を乗せた腿へ。
 押せば弾んで押し返すような、若い肌と肉。
 歯を立てて味わえばさぞ美味いことだろう。
「彼が何を望むかで変わるって、それってただサイに合わせてるだけじゃないですか。あなたの気持ちとは関係ない
 ことでしょう。私が聞きたいのは、あなた自身がサイをどう思ってるかってことなんです」
 問われる間もアイの指は動く。右の腿の内側、左の腿の内側。長いコードの伸びた電極が取り付けられる。
 全ての電極、更にはコードの先は、寝台の脇にある一台のノートPCに繋がれていた。
 サイとの同調の割合を計るためのプログラムだ。海底からサルベージしたHALUの一部を複製し、更にアイの手に
よる改良を加えたもの。
「あなたにとって、サイって……どんな存在なんですか?」
 息をひそめて自分を見つめる弥子の顔を、アイは冷たい目で一撫でした。
「『ちょっと気になった』だけではなかったのですか」
「それは」
「あなたに答える義務などありません」
 なおも問い詰めようとする弥子をばさりと切り捨て、ノートPCに手を伸ばした。
 優美な指が、キーボードの上をリズミカルに踊る。
308ヤコアイなんだけどサイアイ9:2008/02/18(月) 10:46:15 ID:sHKUeYoj
「アイさん、聞……」
「お喋りの時間は終わりです、桂木弥子」
 弾くようにエンターキーが叩かれ、PCの画面が切り替わった。
 一面の純白。
 目を灼くほどの。
 続いて小さなウィンドウが幾つも吐き出される。
 五秒もしないうちに、ひときわ大きなウィンドウが浮かび上がった。
 表示された数字は"000"。
 単位は"%"。
「自分の内面(なかみ)を他人に晒す趣味はないのです」
 再度エンターキー。
 点滅する数字が増加を始める。
 001。002。003。
 005。009。017。
「っあ」
 油に投げ入れられた海老のように、少女の体がびくんと仰け反った。
「あ。あ、あ、ぁ、あ。あぁあ、あ、ぁぁあぁっ!」
 海老なら、熱を加えられればじき固くなる。背を曲げたまま強張って動かなくなる。
 だが人の身である弥子は何度でも痙攣した。骨の一つ、筋肉の一筋、血管の一本一本に至るまで刺激を加えられて、
あらわな肌を晒したまま寝台の上で跳ね続けた。
 痛みはない、はずだ。喉から漏れるこの断続的な声も悲鳴ではない。単なる刺激に対する反射にすぎない。
 痙攣しつづける弥子を、アイは無感動に眺めていた。
 砂粒ひとつ分の哀れみさえ、その胸中には存在していなかった。
 代わりに生じたのはひとつの感慨だ。

(サイ……)

 瞼の裏にはしらじらと月明かり。
 地を、空を、駆け抜けていく彼女の主人の姿。
 夜空に舞い上がる血しぶきは、真紅の流れ星にも似て美しかった。
 断末魔さえも福音に聞こえた。
 あの瞬間、胸に去来した神聖なものを、言葉に表すことなど到底できはしない。
 他人に軽々しく晒すなど尚更だ。
 たとえそれが、じきに主人と身も心も一体となる少女であろうと。
309ヤコアイなんだけどサイアイ10:2008/02/18(月) 10:46:46 ID:sHKUeYoj
 響き続けていた弥子の声が途切れたとき、アイは目を開け、PCのディスプレイを覗き込んだ。
 点滅する数字の増加が止まっている。
 表示されたパーセンテージを確認しようとして、アイはふと眉をひそめた。
「これは……?」
 ウィンドウに赤く浮かび上がった数字は、このプログラムのシステム上、決してありえないはずのものだった。
 バグか。いや、それとも。
「桂木……」
 弥子、と続けて振り返ろうとしたとき。
 ブツリ、と何かが断ち切られる音がした。
「ひどいじゃないですか、アイさん。質問に答えてくれないなんて」
 振り向いたアイに笑みかけたのは、寝台の上に半身を起こし、引きちぎられたコードを握り締めた弥子だった。
 強靭とまでは言えないにせよ、素手で切断するのは骨が折れるはずの青い導線。今は切断面から金属繊維を覗かせ、
捕らえられた鼠の尾のように力なく揺れている。
 もう用なしとばかりに床に放り捨て、次は胸元のコードを鷲掴む。
 安っぽい金色に光る電極は、あっさりと肌から引き剥がされた。
 手のひらサイズのそれをこぶしの中におさめる弥子。
 握った手にぐぐ、と力を込め指を開くと、丸めたアルミホイルのような金属片が床に転がった。
 ――サイのパワー。
「どうして教えてくれないんですか?」
 息を呑むアイに、微笑んだまま弥子は続けた。
「私がまだ子供だからですか? 無関係な他人だからですか? それとも両方? 意地悪だなあ、アイさんったら。
 本当に、意地悪」
 コードがブチブチと引きちぎられていく。
 ほどなく弥子は自由を取り戻し、午睡から目覚めた王女のように床へと降り立った。
 一歩、また一歩と、アイに近づく。
「それ以上近づかないでください」
 湧き上がる不穏な予感に、アイは呻いた。
 台詞は懇願の形。しかし口調ははっきりと命令のそれ。
 しかし弥子は立ち止まらない。はだしの足でぺたりぺたりと、音を立てながらアイへと迫る。
「私、あなたが思ってるほど子供じゃないですよ。それに全く無関係ってわけでもないんです」
「止まりなさい」
「あれ、怒りました? 駄目ですよ怒っちゃ。アイさんせっかくキレイなのに、眉間にシワが寄っちゃいます」
「……来ないで!」
 声を荒げるなど何年ぶりか分からなかった。
 反射的に後ろに退いていた。しかしほどなく背中が部屋の壁に触れて、己の行動を後悔することになった。
310ヤコアイなんだけどサイアイ11:2008/02/18(月) 10:47:24 ID:sHKUeYoj
 逃げ場を塞がれてしまったアイに、するりと弥子の体が絡んだ。
 くすくすくす、と漏れる声は耳元で。
「あー、分かっちゃった。怒ってるんじゃなくて怯えてるんですね。可愛い」
「桂木弥子……あなたは」
 頬をなぞっていく弥子の指。
 振り払おうとした手は、万力のような力で押さえつけられた。
「っ!」
「"桂木弥子"ですか。その呼び方は半分しか合ってないんですよね」
 骨がミシミシ軋む音。
 痛みに引きつるアイの顔を、弥子は楽しげに眺めた。カエル料理を味わっていたときと寸分変わらぬ表情だった。
「今の私は桂木弥子。そして同時にサイでもある。逆も同じ。今の私はサイだけど、同時に桂木弥子でもある」
「っく、あぁっ」
「だからサイの考えてることは何でも分かるんです。彼が何をしたいと思っているか、何を欲しいと思っているか、
 何もかも全部自分のことみたいに伝わるの。当然ですよね、私は彼で、彼は私。脳の一番奥の深いところでつなが
 ってるんだもの」
 囁きをのせた吐息は、やわらかくアイの頬にかかった。
 弥子の顔が目の前にある。
 くりくりと愛らしい瞳は、期待とも圧力とも愉悦ともつかない色を帯びてアイを見つめていた。
「でも、サイって変なんですよ」
 指で唇をなぞられる。
 小さく切り揃えられた爪は、自然なピンク色をしていた。
 同性にはまず触れさせぬ場所に触れられたことよりも、声音に悪寒を感じてアイはぞくりと震える。
「欲しいものが目の前にあるのに、その気になれば何だってできるのに、何もしようとしないんですよ。理解できます?」
「……離、し……」
「無理ですよね。ストロベリーパフェを目の前に置かれて、さあ食べていいよって言われてるのに、黙ってじーっと
 見てるだけみたい。私だったらガマンできない。あとで誰になんていわれようが食べちゃう。
 そう、全部ぜんぶぜーんぶ……」
 指が顔から離れた。
 迫ってくるのは、ほどよく膨らんだ蕾のような唇だった。
 口づけられる――
 嫌悪感に思わず目を閉じた。
311ヤコアイなんだけどサイアイ12:2008/02/18(月) 10:48:01 ID:sHKUeYoj
 だが予期していたやわらかな感触はなく、代わりにぴちゃり、と生温かいぬめりが顔の下半分をなぶる。
 舌で唇をねぶり回される。
「臆病なんですよ、サイって。臆病で意地っぱり。外から見るとあんなにわがまま放題のエゴイストなのに、内側で
 押さえつけてるものがまだまだたくさんあるんです。従者のあなたに惹かれてるなんて認めたくないってプライドと
 か……」
「っん」
「感情に任せて一線を越えちゃったら、あなたに距離を置かれるんじゃないかって不安とか」
 唇のあわせ目を、弥子の舌がそっとなぞった。
 十六歳の少女の舌は、湯を含ませたベルベットのように、どこか心地よい感触だった。
 その心地よさこそがアイの恐怖を煽った。
 引きずりこまれる。
 頭によぎったのはそんな言葉で。
「ふふ、アイさんって美味しい。サイが食べたくなるの分かるなあ」
 歯を立てて拒むという選択肢もあったのだろう。
 だが突然の事態に混乱しきったアイの頭に、その選択肢は下りてはこなかった。
 サイと同等の力で押さえつけられて、逃れることもできずなすがままになるしかなかった。
 唇と舌のあいだで、唾液が銀色の糸を引いた。
「もったいないな。私だったら、絶対ガマンなんかしないのに」
「やめ……」
「サイね、毎日毎日頭の中で、アイさんのこと考えてるんですよ。一人になったときとか夜寝る前とか。
 アイさんのこと考えながらだと、サイはとっても気持ちよくなれるんです」
 濡れきったアイの唇に弥子のそれが重なる。
「頭の中で、サイはアイさんに色んなことをするの。
 抱きしめたり、キスしたり、こんなふうに舐めたり、ゆっくりゆっくり時間をかけて脱がせていったり」
 弥子の手がアイの襟元にかかった。
 プチン、とボタンが外される音。
「何の……つもり、でっ……」
「サイの頭の中のアイさん、本物そっくりですごくキレイです。
 サイにキスを返すときも、服を全部脱いだときも、サイと一つになって喘ぐときも。
 サイって観察が得意だから、こういう想像もリアルなんですよね」
312ヤコアイなんだけどサイアイ13:2008/02/18(月) 10:48:29 ID:sHKUeYoj
 これ以上は耐えられなかった。
 アイにとってサイは神聖なもの。
 夜空の月のように、水底の真珠のように、山の頂に凛と咲く百合のように冒されてはならない存在。
 彼女に生きる目的をくれた人。
 その彼を、淫らな妄想に耽る色情狂のごとく貶めるなど――
 アイは渾身の力を込め、弥子の体を突き飛ばした。
 四十三キログラムの細い体は、思っていたより遥かにたやすく押しのけられてバランスを崩した。
 その隙を逃さず、アイは壁際から身を翻す。
 イレギュラーな事態だ。まずはサイに報告を。
 場合によっては、計画そのものを大幅に変更しなければならない。
 だが。
「何もかも本物そのものだったけど、でも、一つ違うところがありますね」
 髪の房をぐいと掴まれ、力任せに引き寄せられた。
 足を取られる。体勢を立て直す間もなくその場に膝をつく。
 床に屈したアイの目の前が翳った。弥子が正面に回りこんできたのだ。
「本物のほうが恥ずかしがりやみたい。顔が赤くなってる。可愛い」
 いっさいの退路を塞ぐように立つ、未熟な肢体。
 未熟だからこそ、完璧なまでにしなやかな肢体。
 自分より小柄なはずの少女の顔が、今は見上げるほどの高さにあった。
 アイは膝をついたまま弥子を睨んだ。
「……さっきから黙って聞いていれば、随分とサイに対して無礼なことを」
「無礼?」
 心外至極、とばかりに、弥子。
「さっき言ったでしょう。私はサイです。サイは私です。私が私について何か言ったからって、それが無礼なんてこと
 にはならないはずですよ」
 くすっと、弥子は笑った。
 そしてアイの体を押し倒し、そのまま上に覆いかぶさってきた。
 ブチブチとボタンが外されていく音。
313ヤコアイなんだけどサイアイ13:2008/02/18(月) 10:49:26 ID:sHKUeYoj
「変ですよね。あんなにたくさんやりたいことがあるのに何もしないだなんて。意地はって、不安に怯えて、つまらない
 プライド守り続けて。目の前にこんなに美味しそうな人がいるのに」
 ひとつ、またひとつと外しながら下へと降りていく弥子の手。
 そのうち張りのある豊かな胸の谷間へとさしかかる。
 やわらかに押し合う二つの丘の間に、うずもれるようにしてボタンは留まっていた。
 微笑みながら弥子は手に力を込めた。ボタンは音を立ててはじけとんだ。
 隙間から覗くのは薄手のインナー。機能一辺倒の上着に比べれば、多少なりともデコラティブなもの。
「私ね、考えたんです。アイさん」
 インナーの胸元に手が差し入れられた。
 下着と肌との隙間に忍び込んでくる、他人の指の感触。
 仰向けになったことで常より多少なだらかになった双丘に、弥子は顔をうずめた。
 肌の香りを楽しむかのように深く息を吸い込んだ。
「サイは臆病で意地っぱり。そのせいで欲しいものを手に入れられずにいる。だったら私が代わりに手に入れてあげれば
 いいんじゃないかって」
 弥子の指が動く。
 白い乳房の先には、桜色の乳輪と小さな乳首。
 弥子はその先端に触れる。指で挟み、押し込み、こすりたてては弄ぶ。
「サイがアイさんにしたいと思ってること、私がやってあげますからね」
 顔を上げた弥子の晴れやかな宣言は、アイにとって地獄の始まりを意味していた。
314ヤコアイなんだけどサイアイ:2008/02/18(月) 10:50:31 ID:sHKUeYoj
以上で前半終わり。
完結はしてるんで間を置いてまた続き落としにきます。

弥子ファンまじごめん
特に浅田ごめん
315名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 12:52:40 ID:jHX6F3bW
ちょ……激しく激しくぬふぁーん&GJ
ヤコ攻めとはまた新しい。
しかしこんな形で本懐を遂げてしまう屈折しまくりのサイが可哀想だな。
洗脳が不完全なヤコにもわかるくらいアイさん大好きなんだろうに。
今まで見なかったタイプの話ですごく面白かった、続きwktkで待ってます!
316名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 15:55:30 ID:pRaVLZWm
ぬっふぁ〜ん
地獄ハァハァエロエロゴシカァァン
アイ受けが物凄くツボ
317名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 17:39:32 ID:pZ8EqFLh
なんか弥子がすげえエロくてたまらん!アイさんもたまらん!百合ゴシカアアン!
318名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:17:09 ID:O2ATamr2
おぉ…なんと美しき百合………!




もう本誌解禁いいよね?
何あの卑猥な人物紹介
319名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:22:03 ID:VylHIWHT
たまたまって何だ!?
320名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 20:41:25 ID:3epBRlH5
宮崎出身の俺が予測するにその「たまたま」は金柑のブランド名だ
甘いぞ
321名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:02:00 ID:O2ATamr2
>>320
そうなのか。d
しかし今号はとんでもなくサービス満点だよなぁ
322名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:19:58 ID:ql/LoJpO
たまたまって何だ?金柑?
弥子は誰のドラゴンボール狙ってるんだ?
つっかもうぜ!
ネウロのはたまたまなんて可愛いもんじゃなさそうだな…
323名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:59:15 ID:OTy12yoZ
女ネウロ良いなw
324名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:33:25 ID:UFDn9Qzh
ネウロの魔界道具で男女が逆転したパラレルワールドに飛ばされる弥子
いきなり手に入れた男の身体に戸惑う彼女の目の前に現れたのは、見知った人達の変わり果てた(性別的な意味で)姿だった!

男の生理現象に難儀する弥子に、明日はあるのか!?

…このネタはさすがにキツいか
325名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:36:22 ID:0UYeqAZN
いや、乙
326名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:37:21 ID:T93P1TXw
>>323
かなりグラマラスだったよなww
チャイナドレス似合いすぎワロタwww
327名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:50:22 ID:mn7wAH2Q
我が輩っ娘か
328名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:07:08 ID:5k1EGL++
今週の女ネウロはアレかつまりそうしろということかw
329名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:15:38 ID:rbgybEWX
>>327
「妾を何者と心得る。魔界の謎を凡て平らげた女であるぞ」
…って何か違げぇ。女ネウロで百合は自主規制した事が。
代わりにユカヤコで挫折したな orz


ヤコアイまだかな
330ヤコアイなんだけどサイアイ:2008/02/18(月) 23:23:00 ID:vJWzEgjF
女ネウロのドSっぷりに萌えまくった俺参上
なんという無慈悲な夜の女王……

くりかえしになりますが注意事項を一応
洗脳弥子×アイでレズレイプ
微妙にサイアイでもあるけどこっちは直接の行為はなし
無理やり、女同士、キャラ(特に弥子)がブッ壊れてるのが駄目な方はスルーするか
「ヤコアイなんだけどサイアイ」をNG登録推奨
14巻の「日によって恋人」の設定は反映されていません
331ヤコアイなんだけどサイアイ14:2008/02/18(月) 23:24:29 ID:vJWzEgjF



 ロングスカートにはあっさりと裂け目が入った。
 女子高生のすべらかな手はその裂け目から侵入し、信じられないほどなまめかしくアイの脚を這いのぼってきた。
 ――アイとて他人の肌を知らないわけではない。工作員としての訓練課程には、女の武器を磨くことも含まれていた。
 訓練と称した交わりの数だけ、若い体をもてあそばれてきた。
 だが彼女の体を通り過ぎたのは、いずれも節くれだった雄の指。
 ほっそりとした少女の指による繊細な愛撫は、今までアイが一度も経験したことのないものだった。
 慈しむように撫でまわしながら、指はアイの脚を這い上がった。
 それはどこか、獲物をとらえた蜘蛛の動きに似ていた。
 やがて指の先は脚の付け根、ショーツで慎ましく覆われた腰にたどりつく。
「っ、ん……」
 布一枚の上から恥骨をつっとなぞられて、アイは体を震わせた。
「可愛い」
 くすりと笑う弥子。
 指は更に蠢く。
 淡い茂みの存在を確かめ、そのまま下へと降りていく。
 なだらかな恥丘の盛り上がり。それを越えたところにある小さな谷。
 男を受け入れるための場所。
「あ……」
 声を上げてしまったのは、快感というより羞恥によるものだった。
 他人に触れさせるような場所ではない。ましてや同じ性を持つ者に。
「この程度で何恥ずかしがってるの?」
 弥子の唇が耳元に寄せられた。
「これからもっとエッチなことするのに」
 髪の生え際にそっとキスが落とされる。
 頭の後ろでまとめられていた髪が、ぱさり、とほどける感触があった。
 まっすぐな髪が重力に従い流れ落ちる。
 髪の感触を楽しむように撫でながらも弥子は、下腹をもてあそぶ手も休ませなかった。
 わずかな膨らみをそっとなぞって形を確かめ、見つけたくぼみに指先を侵入させる。
「んぅっ……」
332ヤコアイなんだけどサイアイ15:2008/02/18(月) 23:25:08 ID:vJWzEgjF
 しょせん布一枚隔てた動きだ。奥まで入ってくることはない。
 それでも、息を呑んでしまう。
 じわじわ侵食される恐怖に呼吸が乱れてしまう。
 人差し指の腹は、その奥にあるものを恋しがるように、ショーツに守られた裂け目に浮き沈みをくりかえす。
 たまらず身を捻った。
 スカートの中に突っ込まれた手を、脚で絡め取って引き剥がそうとした。
 サイの力を持っているとはいえ、相手は桂木弥子だ。不意をつけば、付け入る隙はあるかもしれないと思ったのだ。
 だが。
「あきらめ悪いなあ」
 スカートの中の手は腿の付け根を、外の手は手首を。
 あっさり押さえられ脚を広げさせられてしまう。
 ショーツに手をかけられる気配があって――
「あ……駄目、それは……っ」
 ゴムが切れ、布地が破れる嫌な音がした。
 スカートも裂かれる。守るものを全て失い剥き出しになったその場所が晒される。
 白い肌とは対照的な暗色の茂み。
 胸に湧き上がるのは、羞恥か屈辱かそれとも怒りか。
 弥子が舌なめずりするのが見えた。レモン水の匂いが鼻先まで香ってくるような気がした。
 薄い茂みを手でかき分けられる。こじ開けるように入り口の肉襞を割り、その奥にあるピンク色の部分に触れる。
 こね回すように指を動かしてきた。
 乾いていたそこは、加えられる刺激に少しずつ蜜を生じはじめた。
 淡い色だったはずの陰唇も、次第に充血し赤みを帯びていく。
333ヤコアイなんだけどサイアイ16:2008/02/18(月) 23:25:39 ID:vJWzEgjF
 息が弾むのを抑えるのに必死になった。歯を食いしばり、唾を飲み込んで湧き上がる快感を堪えようとした。
 それでもアイの努力も空しく、弄ばれる秘所は水音を響かせだす。
 にちゃり、くちゅりと、きつく締めつけながら潤んでいく。
「気持ちいいんですか?」
 嬲る言葉が、アイの胸に突き刺さる。
 それ以上に痛いのは、まっすぐに見つめてくる二つの瞳。
 顔を見まいと目をそらした。この少女の下から逃れるすべがない以上、抵抗のすべはたったひとつ、これしかない。
 だがアイのささやかな反抗を弥子は残酷に嘲笑う。
 手は胸元へと伸びてきた。
 下着を奪われ、乳房と陰核を同時に攻められた。
「ぁ、」
「マシュマロみたい……すごい、美味しそう」
 白い丘の先端にはあえて触れない。こぼれ落ちんばかりの肉をゆっくりと揉む。
 しばらくそうやって弄っていたが、そのうち耐えかねたようにぱくりと食いついた。
「あ、ちょっと固くなってる……」
 舐め回す。陶然とした顔で。
 柔らかい部分を舌でこねては、尖りはじめた先端を軽くとつつく。
 走り抜ける甘い感覚を、ひときわ高く鳴る心音を、アイは何とか押さえ込もうとする。
 やがて弥子は乳首を口に含み、出るわけもないミルクの味を楽しむかのように音を立てて吸いはじめた。
 硬く冷たい床の上で、なすがままに身悶えるしかないアイ。
「ひぁっ!」
 クリトリスを爪の先が引っ掻くと同時に、弥子の舌が乳房の先端を突く。
 びくんと腰が揺れ、背がのけぞる。
 縫いとめられた体は、もがくことすら自由にさせてはくれなかった。肘と後頭部が床に当たって痛んだ。
334ヤコアイなんだけどサイアイ17:2008/02/18(月) 23:26:08 ID:vJWzEgjF
「サイ……」
 目尻に涙が滲む。
 生理的な涙だと、アイは信じた。心が折れたとは思いたくなかった。
「サイ、サ……っ、ゃ、あぁん!」
 口から漏れるのは、できれば呼びたくはなかった名前。
 彼を支える側の彼女が彼の救いを求めるなど、本来あってはならないこと。
 だが弥子は乳房をねぶりまわす舌を止め、残酷な笑みを浮かべて告げた。
「サイなら来ませんよ。だって……」
 今はただのストレートになった髪を、ふいに掴まれぐいと引き寄せられた。
 頭皮と首の痛み。
 数センチ足らずの距離に少女の顔と、口元にゆっくりと広がる笑い。
 この笑みをアイは知っている。
 これは――
「だって、俺はここにいるんだから」
 サイの顔だった。
 死体を引き裂き、全身に血を浴びながら笑うときの。
 箱に詰めた人間を、嬉々としてくまなく観察するときの。
「サ……!」
「ゆっくり楽しもうね、アイ」
 唇を塞がれた。
 目尻に溜まった涙が溢れて、アイの頬をつたって流れていった。
335ヤコアイなんだけどサイアイ18:2008/02/18(月) 23:26:53 ID:vJWzEgjF



 ほぐされた秘所に舌が下りてきたとき、ひくんっと喉が音を立てた。
 体の芯が震えた。
「ねえアイ、もっと鳴いてよ」
 囁きかける声に身をこわばらせた瞬間、裂け目の奥で熱がうごめき、充分に潤んだ内部と絡み合った。
 犬がミルクを飲むのと同じ音が、アイの耳朶をなぶった。
 嫌な音だった。
 テレビの雑音よりバスの社内アナウンスより聞きたくない音だった。
 耳を塞いで遮断したいのに、押さえ込まれた手足ではそれすらままならない。ピチャピチャという音を聴きながら、
湧き上がる快感に翻弄されているしかない。
 拒むほどに愛撫は執拗さを増していく。
 沁みだしてくる液を愉しむように、絞り出される声に酔うように弥子は激しくかき混ぜる。
「あはっ、アイの中ヌルヌルで……すげー熱いよ」
「や、やめて、下さ……」
「これっていつでも挿れていいくらいの状態かな。締めつけもきついし、中に突っ込んだらすげえ気持ちいいだろうね」
 アレがついてたら挿れてあげるんだけどな。
 少し寂しげにそう言って、またぴちゃりと舐める。
「ごめんね? 今の俺の体じゃ繋がってあげられなくて」
「やっあ、ぁ、あぁ……やめて、やめてっ」
「でも大丈夫、やり方は色々あるから。ちゃんと最後まで気持ちよくしてあげるよ」
「さわら、な、ぁ……あ、ぁ、やあぁ、ぁ」
 サイの笑顔で、サイの声で、奥まで舐め回されながらそう言われる。
 聞きたくなかった。
 月や星を愛するようにいとおしんできたあの人を、彼への敬愛と憧れを、泥のついた靴底で踏みにじられている
ようだった。徐々に絶頂へと押し上げられていくことより、彼の言葉を借りてのけがらわしい言動が許し難かった。
 なのに嬲られれば嬲られるほど、甘えたような声が鼻の奥から漏れてしまう。
 舌が出入りするたびにいやらしい音がする。
 耳を犯すこの水音の半分は、アイの体が生み出しているものだ。
336ヤコアイなんだけどサイアイ19:2008/02/18(月) 23:27:30 ID:vJWzEgjF
「アイ」
 ふいに舌の動きを止めて、弥子はアイの入り口にキスをした。
 押さえつけていた力が少し緩む。 
「……あ……?」
 舌は秘所を離れ、アイのしなやかな腰を這い上がる。
 小さく凹んだ臍を歯で引っ掛けて弄び、更に柔らかく盛り上がった胸へ。
 そこで止まるかと思いきや、舌はなお上へと昇っていった。
 鎖骨のくぼみをなぞり、首筋の滑らかな感触を愉しんで、細い顎をたどって顔に。
「大好きだよ」
 唾液と愛液で濡れた唇が、ちゅ、とアイの唇に触れた。
 幼い体を覆うブラジャーとショーツを、引きちぎるようにして取り払う。
 互いに互いの胸を晒しあう形になる。
 息を呑むアイに、弥子が覆いかぶさった。
 幼い膨らみを、アイの成熟した乳房に押し付ける。
 先端と先端を重ねるように密着させて、こすり合わせる。
 柔らかい肉は優しく互いを押しつぶしあい、尖った部分は睦み合うように刺激しあった。
 充血しきった二つの突起に、じわりと生まれる甘い感覚。
 逃げたくとも、床と弥子との間に挟まれ、体を引くことすら叶わない。
「ねえ、アイ」
 こすれあう胸と胸。
 圧迫感と快感に息を詰めるアイの、耳元に弥子はそっと囁いた。
「俺のこと軽蔑する?」
 食いしばっていた歯から力が抜けた。
337ヤコアイなんだけどサイアイ20:2008/02/18(月) 23:28:41 ID:vJWzEgjF
 なおも尋ねてくる弥子。
「こんなことする"サイ"は嫌? 気持ち悪いって思ってる?」
 密着した体。
 薄い乳房の向こう、華奢な肋骨の更に奥から、響いてくるのは鼓動の音。
 とくとくとくと速く打つそれは、心臓の主の緊張を示唆していた。
 顔にかかる息が熱い。さっきまでより明らかに熱を持っている。
「嫌だろうね。嫌って顔してる。認めたくない、気持ち悪い、怖いって、今のあんたの目がはっきり言ってる」
 少女の瞳が影を帯びる。
 呆然としているアイの頬に、自分の頬をすり寄せた。
「でもね、アイ。これが俺なんだよ。あんたが思ってるよりずっと爛れてて汚いんだ。
 ずっと前から、あんたをこうしてみたいと思ってた」
「サ、イ……?」
 違う。これはあの人ではない。
 あの人であるわけが、ない。
「あんたに信頼されるのも敬愛されるのも嬉しい。でも、駄目なんだ。それだけじゃ満足できなくなってる。
 もっとたくさんのものがあんたから欲しい。今のままじゃ足りない。足りないんだ」
「サ、……っ、ん!」
 大腿を強引に起こされた。
 弄ばれて濡れきった性器に、同じ形状を持つ弥子のものが押し当てられる。
 ――自分のものではない愛液の、ぬるりとした感触に怖気が走った。
「だ、め……いやです、それはっ……!」
「アイ、大好きだよ。愛してるよ。だから認めてよ。受け入れてよ」
「お願いです、どうか……!」
「一緒に気持ちよくなろうよ、ねえ」
「サイ、お許しを……サ、ぁあん、あぁっ!」
 体重と怪力で押さえこまれたまま、がむしゃらにこすりつけられる。
 押し広げられた貝と貝が音を立てて合わさる。
 粘液が糸を引いて絡まりあう音と、背骨を駆け抜ける快感が、アイの理性を押し流していく。
 意識が途切れる間際感じたのは、こぼれた液が腿をつたい落ちる感触と、舌を押し込んでくる弥子のキスの深さと、
白い光が爆ぜるような幻影と――
 そして、アイ、と彼女の名を囁く声。
 それは弥子のようでもあり、またサイのそれにも似ていた。
338ヤコアイなんだけどサイアイ21:2008/02/18(月) 23:30:20 ID:vJWzEgjF



 別室で眠っていたサイが目を覚ましたとき、シェルター内は異様な静けさに包まれていた。
 サイの知覚は常人の数十倍だ。この地下シェルター程度の面積なら、そこで動く人間の挙手投足、それに伴う空気
の流れまで、微に入り細に渡り感じ取れる。彼にとってこれは特別な集中を要するものではなく、耳にささやきかけ
るそよ風に春の訪れを知るのと同じくらい自然な感覚だった。
 常人にとっては無音でも、誰か人がいて活動している限り、大気は流れ、塵や埃が立ち、服と体がすれあう音が
響いている。世界とは本来、そういったミクロな騒々しさで形作られているのだと、サイは理解していた。
 だがこのとき彼の知覚器に流れ込んできたのは、沼の底のように濁り、どろりと澱んだ静寂。
「……アイ?」
 キングサイズのベッドに身を起こし、サイは忠実な従者の名を呼んだ。
 返事はない。
「アイ? どこ?」
 記憶している限りなかったことだった。
 彼女が自分の呼ぶ声に参じないなど。
「アイ? いるんだろ? 返事しなよ。アイ?」
 感覚を研ぎ澄ませると、普段より弱い、ひそやかな息遣いと心音が耳に届く。
 桂木弥子を軟禁している隣室からだ。ひとまず外に出てはいないらしい。
 眠気半分、芋虫のように這ってベッドから下りる。
 睡眠は充分に取ったはずなのに、なぜか就寝前より倦怠感が強まっていた。普段は羽にも等しい体重が、床に乗せ
た足にずしりとのしかかった。
「ねー、何やってんの? さっきから何度も呼んでんじゃ……」
 ドアの手前に立った瞬間、部屋から漏れてくる独特の匂いに気づく。
 あるかなしかの僅かな隙から漏れてくる、潮の香りに似た、それでいてどこか甘い――
 濡れきった女陰の匂いだ。
 考えるより早く体が動き、目の前の扉に体当たりをかましていた。
 数十キロはある扉に付随していた強靭な蝶番は、硬い音を立ててただの鉄クズと化した。
 戸板が床に倒れる。重い音とともに床を壁を振動が走っていく。
「ア……」
 眼前に現れた光景に、サイは言葉を失った。
339ヤコアイなんだけどサイアイ22:2008/02/18(月) 23:31:17 ID:vJWzEgjF
「あ、サイ? やっと起きたんだね、おはよう」
 そこにいたのは、一糸まとわぬ姿で微笑む桂木弥子と、
「……あんた、何やって……」
「え、何って。見れば分かるでしょ?」
 床の上にアイが倒れていた。
 スカートと下着を裂かれ、脚を広げさせられ、秘部を無理やり晒された恰好で。
 淡い茂みの間から覗くピンク色の部分も、眩しいほど白い内腿も、何かの粘液でぬらぬらと光っていた。
 暗紫色の目はかろうじて開かれているが、焦点は合っていない。生気のない瞳で何もない中空をぼんやりと見つめ
ている。
 息を呑むサイに弥子が笑いかけた。
「いっぱいあったんでしょ? やりたかったこと。私が代わりにやっといてあげたよ。さすがにサイみたいに男の人
 のもの生やしたりはできないから、中には挿れてあげられなかったけど」
 三日月のような弧を描く弥子の唇も、やはり異様なぬめりを帯びていた。
 照明を受けての光の反射と、何より鼻をくすぐる香りが、そのぬめりがアイのものだと告げていた。
 ――サイは口元を覆った。
 心臓がバクンと跳ねた。
「あれ? なんでそんな顔するの? ずっとこれを望んでたんじゃないの? 頭の中ではこういうことがしたかった
 んでしょ? 脱がせて触って弄んで、いっぱい喘がせて鳴かせたかったんでしょ?」
 気温が五度ほど下がったような気がした。
 そのくせ掌の裏には汗がにじみ、じわりと不快な感触が広がった。
 肺の中がぬるま湯に満たされていくような、緩やかな息苦しさが迫ってきた。
「……あんた、電子ドラッグで俺と同調してるはずじゃ」
「うん、してるよ。だから、サイができないでいたこと代わりにしてあげたの」
 屈託なく弥子は首をかしげた。
 華奢な裸体を惜しげもなく晒していることを除けば、口元が他の女の愛液でねばついていることを除けば、高校の
卒業アルバムに載っていてもおかしくない無邪気そのものの笑顔だった。
「私はサイ。サイは私。私がすることは、サイがすることと同じだから。私がアイさんをこうやって食べちゃったら、
サイもアイさんを食べたことになるんだよ。嬉しいでしょ?」
「……っ!」
 床に倒れたままのアイに、サイは駆け寄った。肩を掴んで引き起こし、虚ろな目を覗き込み一喝した。
「アイ! 起きてるんだろ、返事してよ!」
340ヤコアイなんだけどサイアイ23:2008/02/18(月) 23:31:59 ID:vJWzEgjF
 普段はめったに感情を閃かせず、水晶めいた落ち着きをたたえる双眸。刺さりそうなほど長いまつげが、その縁を
飾っている。
 鏡面のように、そこにサイの姿が映り込んだ。
 だが揺さぶった体は痙攣ひとつ起こさない。
 そこにあるのはただ脱力と放心。
「あれれ、怒ってるの?」
 弥子の声が高くなった。心底意外、とでも言いたげな声だった。
「私、がんばったんだよ? 恥ずかしがって逃げようとするから押さえつけて動けなくして、指でいじったり舌で舐め
 たりしていっぱい慣らしてあげたの。そのうちガマンできなくなって腰が揺れだしてね、声も……」
「何のつもりさ、桂木弥子」
 険しく転じたサイの声に、大きく見開かれるブラウンの瞳。
 が、それも一瞬のことだった。
「かわいそう」
 くすり、と小さく笑みがこぼれる。
「か……?」
「うん。サイってすごくかわいそう」
 哀れみと――
 そして、わずかな蔑みを帯びた声音。
「たくさんたくさん人を殺してきた。不可能だっていくらでも可能にしてきた。覚えてることも忘れちゃったことも
 含めて、数え切れない苦難を自分の足で乗り越えてきた。そのためには絶対に折れない強い意志が必要だったはず。
 いろんな決断を自分で下してきたんでしょう。それなのに」
 くすくす、くす。
「それなのに、好きな人とセックスするだけの勇気も出ない。ほんとにサイってかわいそう」
「っ!」
「感情のままに、本能のままに、好きなように動いちゃえばいいのに。難しいことじゃないんだよ?
 頭の中でいつもやってるのと同じように、押し倒して突っ込んでかき混ぜるだけ。たったそれだけのことなのに」
「……うるさい」
「願望をごまかして、自分を偽って、それが何になるの? やりたいようにやればいいじゃない。
 欲しいものを奪って手に入れることで、サイは自分の正体を探し続けてきたんじゃなかったの?
 それが美術品だろうがアイさんだろうが同じことだよ。どうして欲望のままに奪ってしまわないの?」
「黙れ」
「どうして自分の気持ちに嘘をつくの?」
「黙れ!」
 叫んだサイの声は、ほとんど絶叫に近かった。
 白く細い手を高く掲げ、指の関節を鳴らした。
341ヤコアイなんだけどサイアイ24:2008/02/18(月) 23:33:25 ID:vJWzEgjF
 爪の先で弾けた音に、少女の体に痙攣が走った。
 指先、手首、顔、背、足先。
 物言いたげに開きかけていた小さな口元も、閉じて開いてをくりかえした。
 華奢な裸体が、部屋の床の上に崩れ落ちた。

「……後で調整しなおさないと……」
 額に手のひらを押し当て、サイは呻いた。
 全身から嫌な汗が噴き出していた。今すぐにでも浴室に駆け込み、摂氏四十二度のシャワーを全身に浴びたい心境
だった。熱めのシャワーはたとえ一時的にせよ、マグマのように噴き上がってきたこの怒りと混乱と自己嫌悪を抑えて
くれるだろう。
 だが彼はそうはしなかった。あられもない恰好を晒したアイを抱き起こし、乱れた服に手を伸ばした。スカートや
下着の裂かれた部分はどうしようもないが、ひとまず恥ずかしい部分だけは隠してやらなければならない。
 初めて目にする従者の秘部は、想像していたよりはるかに美しかった。白い裂け目の間から覗くピンク色のそこは、
何かの果肉のようでさえあった。
 唾を飲んだ。
 ぬらりと淫らに光る粘液さえ、今は誘っているように見える。
 両の脚を更に大きく開かせ、奥に押し入って犯すことは、今なら容易なはずだ。
 一瞬頭に浮かんだその想像を、サイは首を横に振って振り払った。たくし上げられたスカートを元に戻し、はだけた
胸元も元通りに留め直した。最後にぐったりと動かないアイを抱え上げ、簡素なベッドの上に横たえた。
 熱の冷めきらぬ息を吐き出した瞬間、ふとベッドの脇に置かれたノートPCが目に入った。
 さっき弥子が倒れた衝撃で、休止画面から元に戻ったのだろう。 
 純白のウィンドウに、くっきりと赤く浮かび上がった数字。
 
"101%"

 サイはしばらく、吸い寄せられたようにその画面を眺めていた。
 だがふいに糸が切れたように荒々しく本体を掴み、思い切り床に叩きつけた。
 ノートPCは一瞬、ヴン、と苦悶のような呻きを上げ、何十もの破片と砕け散って沈黙した。
342ヤコアイなんだけどサイアイ:2008/02/18(月) 23:37:03 ID:vJWzEgjF
おしまい。
百合って難しい。

女ネウロに自分で信じられないほどぬふぁ〜んした
女体化ネウロ×テラとか期待してみたり
あとジェニュインのちちしりふとももを世界遺産に指定したい……
343名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:48:57 ID:pZ8EqFLh
男キャラの女体化×男キャラは数字板の香りがして、正直微妙だ・・・
344名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:54:45 ID:pZ8EqFLh
いや、それはさておきヤコアイの神、GJです!
345342:2008/02/18(月) 23:57:17 ID:vJWzEgjF
あ、そうか……数字板の管轄なのか
まあ情け容赦のないネウロに萌えただけだから
実は相手がテラである必要はないんだ(弥子でもおk)
あまり気にしないでくれ
346名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:45:06 ID:z96Sundk
アヤと女ネウロのお姉さま二人に翻弄されるヤコとか…?
アヤヤコ萌え
347名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:51:11 ID:sv6qi/5j
ヤコアイテラGJぬふぁ〜ん!
なんでサイは来ないんだろうと思ったらヤコアイがエロエロしてる間寝てたのかw
このちょっとあとにアイさんが死んでしまうことを思うと余計サイが哀れで切ない…
ともあれ激しく萌えたよぬふぁ〜んをありがとうGJ!
348名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:54:17 ID:dIC4M1Yy
>>342乙、読んでたらアイさんの最後が頭にちらつきっぱなしで涙でてきた

どうでも良いが俺なら女ネウロでもイケる自信がある
349名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:55:40 ID:eh7SeNTx
まさか公式に女体化がくるとはまたカオスな…
バレンタインネタといい予想外なことが立て続けにくるな
とりあえず今週号を見て俺の頭の中はきっと(略)だらけだなと思った
350名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:25:32 ID:hYpFft10
女ネウロでもいいけど男と絡ませるのは数字っぽい気がする
というわけで>>346のレズプレイをエ〜ロ・ゴシカァン!
351名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 07:01:43 ID:bgwUuYc/
百合エロスw
弥子アイGJ!神ありがとう!!

今週の弥子の好物…
なんかアオリと相俟って脳内がゴシカァン
352名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 07:06:05 ID:gDyj59Ut
百合は好物だ!超乙!

たまたまって・・・なんか可愛い響きだな・・
353名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:24:04 ID:E/BRaJqt
今週も色々あったなww
しかし、いよいよ動き出しそうなサイにwktkなのは俺だけか?

…まさか。5人目のゴッドハンドに転生したサイが
三下血族に押さえ付けられ、片腕と片目を失ったネウロの前で
弥子を陵辱なんて展開が…
それを眺めながら『…美しい……胸にせまるわ』とジェニュイン姐さん。
そして、ネウロと弥子の子がアイさんを復活させる器に…


…あれ?どっかで見たことある内容だな。
354名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 20:32:16 ID:s3ZEI5L1
>>353
日本語でおk
355名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:11:53 ID:RVKKrjUb
そういや弥子妊娠ネタの作品って意外と少ないんだよな。
やっぱネウロとは種族が違うしサイは人外だし笹塚は年離れてるし・・・

HRスキーな自分は痛し痒し。
どなたか、ここは一つあまり違和感の無いヒグヤコでヨロ。
356名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:39:36 ID:F0J2SyDL
初期では、結構ネウロの子を身篭ってるぞ。卵を産んだ事もあったなw
357名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:53:27 ID:RVKKrjUb
弥子が肝っ玉かあちゃんになってヒグチとどつき漫才をやりつつ子供を元気に育てる。
そんな話がみたいのです!
どうかヒグチに愛の手を。
358名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:55:11 ID:WhRDybfi
>353
自分、イビルベヘリット大歓迎ですww
359名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 22:57:24 ID:X+4hp3yt
>>356
卵ってww
確かにネウロは鳥だけどもw

ひっそり>>355に便乗してヒグヤコリクしてみる
妊娠ネタでも子供ネタでも新婚ネタでも可
360名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 23:10:29 ID:fmj7mCWu
>>356
一職人だが、以前は多かったね。弥子妊娠ネタに出産(卵含む)ネタ。
ネウヤコで妊娠や出産は何度か書いたことがあったな(卵含む)。最近は
ストーリーを追っての関連ネタが多いけど。
361名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 23:59:26 ID:z96Sundk
妊娠ネタとは微妙に違うけど、子作り目的のHとかとか発情期ネタに萌え
362名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:01:28 ID:z96Sundk
特に発情期でいつもより甘いネウロや、母子まとめて面倒見てやるから安心してはらめ宣言する奴
363名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:18:08 ID:T++x49tQ
相手は誰でもかまわん!ママな弥子を見せてくれ!
最近の弥子は本誌でも母性というか、嫁要素がてんこ盛りだと思う。
364名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:19:51 ID:2MmDKE4q
この流れなら言える
ずっと疑問だったんだけど孕むにしろ孕ませるにしろサイって生殖能力あるのかな?
あってもなくても人外ではあるんだけどさ
365名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:22:46 ID:qhVDHE03
この流れで>>359のヒグヤコ新婚ネタを書いたよ。

レースのカーテンが涼しげに窓辺でそよいでいた。
居間のソファーに座る弥子は、黙々と編み針を動かしている。細い細いベビーピンクの
毛糸で丹念に編み上げられているのは、どうやら小さな靴下らしい。結構器用な弥子の
こと、綺麗に編み目も揃っていてなかなかの出来だ。
「…ふふっ」
時折手を休めて、満足そうにぷっくりと膨れたお腹をさする弥子の表情はもう母親なら
ではの慈愛に満ちていた。
「ただいまー」
そんな幸せな空間に、もう一人の姿が加わった。弥子とさして年齢の違わない好奇心
旺盛そうな男だ。
「あ、お帰りなさい…」
「ぷっ」
思わず言いよどんでいる弥子の側に駆け寄り、その人物はけらけらと笑った。
「なに、まだ緊張してるの?」
「んー…やっばり慣れないな」
やりかけの編み物を胸に抱えて真っ赤な顔で見上げている弥子は、新妻らしい初々し
さに溢れている。
「ゆっくりでいいよ。でもさ、なんか今『結也』って言って欲しいな」
「…ヒグチさんの意地悪う」
「ゆ・う・や。ワンスモア?」
「……ゆうや、さん…」
「おけ。俺だってまだ桂木ってうっかり言うもんなあ。おあいこだよ」
不意打ちのように頬にキスをすると、ますます可愛い新妻は真っ赤になる。それをごま
かすようにわたわたと腕を振りながら、弥子は居間の隅を指した。
「あ、あ、なんかね、ネウロが結婚祝いだって贈ってくれたみたい。ゆうや、さん直々に
開けて欲しいみたいだったかよ。開けてみて」
確かに隅には真っ黒な箱が置かれていた。いかにも何か禍々しいものが詰め込まれて
いそうな雰囲気に、現実主義のヒグチも正直引いている。
「ネウロが?嫌な予感がするの絶対勘違いじゃないよね」
恐る恐る手を伸ばしたヒグチに、箱の中身がいきなり襲いかかってきた。
「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!」

終わり(こんなとこでかよ!)



こうですか わかりません
366名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 00:36:21 ID:4GuB+Ymx
GJ!!
ヒグチ、おめでとう!!
何か本当にできたてほやほや家族って感じがして微笑ましい。
ヒグヤコ好きの自分にとって最高の話をありがとう。

初夜も負担にならない程度にアンコールしとく
367名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 04:48:00 ID:6hOuQ9um
ヒグヤコGJ!あいつらかわいいよあいつら
いいなぁ妊娠ネタ。年の差という障害を乗り越えた笹弥子妊娠ネタも見てみたい。
笹塚「(寧ろ孕ませればケコーン出来る…)」

あえての中田氏

弥子「赤ちゃん、出来ちゃったんです…」

笹塚「(計画通り…!)」
こんな笹弥子も見てみたいwwww
368名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 04:48:39 ID:6hOuQ9um
sage忘れ申し訳ないorz
369名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 07:28:03 ID:G7+tFgZA
>>365
GJ!!
まさに新婚って感じで初々しくて可愛いなー

>>366
初夜ネタいいNE!
370名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 07:44:05 ID:bS62Rya0
>>365
GJ!!!!!
初々しくて可愛かった!
ヒグヤコスキーだから嬉しい
今日はニヤニヤして過ごしちゃいそうだw
371名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 08:59:44 ID:9dHjcqw6
>>365
う、お…朝から激しくぬふぁーんさせてもらったぜ…!
超GJ!!ヒグヤコはどんなシチュでも微笑ましくて良いな
ヒグチがやられキャラなのもw
372名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 13:41:46 ID:WFpmGK76
>>367
妊娠ネタいいな
笹塚にしろヒグチにしろ家族いないから、家族つくってやってほしい
373名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 14:46:31 ID:+XwWWAGc
>357のと「どつき漫才をやりつつ子供を元気に育てる」に萌えたので書いてみた。
エロなし
ヒグヤコ子育て小ネタ
374名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 14:47:09 ID:+XwWWAGc
 うちのお父さんは甘えん坊だ。
 すぐお母さんにくっつくし、猫撫で声を出して甘える。
 仕事から帰ったら、まずお母さん。
 ご飯を食べていても、お母さん。
 この間なんて、一緒にお風呂に入ろうとして、お母さんから引っ叩かれていた。
 お母さんが大好きなのは分かるんだけど、一応思春期の子供がいるんだから、気を使って欲しい。

「ただいまぁー」

 あ、噂をすれば、なんとやら。ちょうどお父さんが帰ってきたみたい。
 玄関の方から、お父さんの声がする。
 仕事をしている時のお父さんは、本当にカッコいい。
 眼鏡を掛けて真剣な表情でパソコンに向かっている姿は、子供の私が言うのもなんだけど、すごく魅力的だ。
 部屋に響く軽快なリズムで奏でられるキーボードの音、
お父さんの眼鏡にぼんやりと映るモニターの画面、
そして画面を覗けば、私にはさっぱり分からない小難しい記号が乱舞している。
 それら全てがお父さんのカッコよさを際立たせる。
 お父さんは、そんな小難しい記号を、まるで魔法でも使っているみたいに、あっという間に打ち込んでいく。
 その姿は、子供の私から見ても惚れ惚れする。お母さんの趣味は悪くないと思う。
 だけど、それはあくまでも仕事モードの時の話だ。
 仕事モードでこんなにもカッコいいお父さんは、オフモードになると、途端に幼い子供のように変わる。
 私とお父さん、どっちが子供なのか分からないよ。
 どうしてオフモードだと子供みたいになっちゃうんだろう。もったいない。
375名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 14:47:35 ID:+XwWWAGc
「おかえりなさーい!」
 お母さんは調理の途中だったコンロを止めて、急ぎ足で玄関に向かった。
 スリッパが奏でる小気味いい音が家に響く。
 お母さんも満更ではなさそう。
 あのリズミカルな足取りから察するに、お母さんもお父さんが帰ってきてかなり嬉しいみたい。
 仲が良さそうで何よりだ。
「あー、つかれたー。疲れた俺を癒してよ」
「またそういう馬鹿なこと言うし。もうすぐ夕飯出来るから、リビングで待ってて」
「あいよー」
 二人分の足音が近付いてきて、リビングの扉が開くと、そこからお父さんの顔が覗いた。
「沙織、ただいまー」
「あー、おかえり」
 読んでいた雑誌からチラリと瞳だけ上げて挨拶を返す。
 流石に高学年にもなって、お父さんお父さんって纏わりつく気にはなれない。
「なんだよ、沙織、つれないじゃん」
「別にー。私、もう子供じゃないし」
「子供じゃん」
 お父さんの細いけど骨張ったゴツゴツした指が伸びてきて、私の鼻を摘んだ。
「ふごっ!」
「ブハッ! すげぇ声」
 慌てて顔を捩って、お父さんの指から逃れる。
「やめてよ! なんでそーゆーことすんのぉ!?」
「いいじゃん。お父さん、仕事で疲れてんだから、沙織も癒してよ」
 ゴロリとソファに横たわる。
 そのせいで、ソファに座っていた私は、必然的に隅に行く羽目になった。
 正直狭いし、邪魔。
「そんなのお母さんにお願いしたらいいじゃん」
「え? いいの?」
 急に瞳を輝かせて弾かれたように起き上がる。
 そして、イソイソとキッチンに向かうと、お母さんに抱きついた。
「ぎゃっ! な、何!?」
「沙織に癒してってお願いしたら、お母さんに癒してもらえって。癒してー」
「これからご飯だって言ってんじゃん!」
「だって沙織がぁ〜」
「沙織が、じゃないでしょ? 子供の前なんだから、やめなよ」
 お母さんの窘める声と、お父さんの甘える声が聞こえてくる。
 あの……聞いていて、こっちがとても恥ずかしいんですが。
「じゃあ、子供の前じゃなければいいわけ?」
「そ、そんなこと言ってないっ」
「そういう意味っしょ。じゃあ、決まりな」
「だ、だから……っ。私は別に……」
「夜が楽しみだな!」
 この人達は、一体何の話をしてるんだろう。
 もう勘弁してよ。
 私、もう小学六年生だよ?
 もうすぐ中学生になるんだよ?
 一応学校で性教育とか受けてるんだよ?
 だから、なんでも分かっちゃうんだよ?
 二人共、そこんとこちゃんと分かってる?
 そんな私の心の呟きなど全く聞こえない二人は、相変わらずキッチンで愛を育んでいる。
 あーもー勝手にして下さい。
 私は、小さく溜息を吐くと、再び読みかけの雑誌に瞳を落とした。
376名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 14:48:44 ID:hktZYnq1
吾代も忘れないでやってくれw吾ヤコ人気無いんかな?
377名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 14:49:03 ID:+XwWWAGc
以上です。
結婚したらあの二人はどう呼び合うのか、全く想像つかなかったwww
378名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 14:54:50 ID:CQBSz7lW
おー!GJ!ヒグヤコスキーな私はもう一体どうしたらいいんだ!!
最近職人さんが多くてウキウキだっ!
379名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 17:51:41 ID:410Hwgec
ヒグヤコきたー!!!
GJGJ!!

>>364
亀レスだけど自分なりのサイの考察をば。
サイは出生時は女だったから当然生殖の基本も女かもと思った時もあった。
しかし何かで見たことある説では

人間の胎児は発生初期ではすべて女である。
その後ホルモン作用で男になる胎児には男性器が発生し女性器が退化する、だったかな?

サイに限らず人間の性別って本当にちょっとした均衡の元になりったてるみたいだから
しっくりくる変化=少年形だったことをみると今現在は男ってのがいいんじゃないかね。
出生以後の生活により精神の性別も決定される要素も多いだろうし。
だから生殖能力は変異細胞を使う限り両性(孕むことも孕ませることも)可能って自分は思っている。
380名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 18:29:46 ID:bS62Rya0
またヒグヤコキタ━━(゜∀゜)━━!!!!
GJ!!!!!
ヒグチは子供が出来ても甘えるのか
けしからん可愛さだwww
381名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 18:37:21 ID:0PsVpo6M
GJGJGJー!!!
同じくヒグヤコ好きの自分にとっては立て続けに神が降臨なさって
ぬふぁ〜ん状態が止まらんww

>>377
ヒグチだと子供より手のかかる子供のようになりそう・・・と思っていたのでまさに理想的ですよ
親に甘えられなかった分弥子に思う存分甘えればいいよw

>>376
吾代は作中で家族に関する描写が全くないからだと思われ


382名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 19:11:55 ID:Cct3497c
GJGJGJー!!
ヒグヤコ好きにとって、今月は神の月だ。
ヒグヤコ職人が増えることを願って‥ぬふぁ〜んww
383名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 19:49:51 ID:E2ky5AUs
今までにないヒグヤコ祭り
しかもヒグチ報われてる!?
384名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 19:59:15 ID:w6CgSGPn
両親は子供を放ってネトゲに中毒るダメ人間だった─
オレはそんな両親の為にウィルスを作るイカれたガキだった─
結局はその所為で間接的にとはいえ両親を殺す外道だった─
「お、俺なんかで・・・ホントにいいのかな・・・」
「もう、今更何言ってるのよ・・・アナタ」
幸せ過ぎてこれが嘘に思える・・・
相手は唯一オレが両親を殺したんじゃないと言い、オレを救ってくれた人間・・・
思えばあの頃からだろう、このコを好きになったのは─

─舞台は結婚式場─
今、まさに幸せの絶頂にいる一組のカップルであった

目をつぶれば蘇る・・・この幸せを得る為の様々な出来事が─

魔界探偵事務所にて・・・
「桂木をくださいっっ」
殺されるのも覚悟していた・・・
男と女が二人っきりで過ごしている、既にこの男が目をつけているだろうと思っていた・・・
「何を言っている?ワラジムシが結婚しようがなんだろうが我が輩には関係ない」
全く予想外だった返答・・・
「安心しろ、貴様が思っているような事はこの事務所では起きていない
貴様は魚に恋をするか?肉牛相手に性交しようと思うか?
貴様らは我が輩の食料であり、それ以上でも以下でもない、探偵業に支障をきたさないなら何をしても構いはせん」

路地裏にて・・・
「お前・・・マジであのガキに惚れてんだな・・・」
ガラの悪い大男にいきなりボコられたかと思えば
「幸せにしろよなコラァ!!・・・チクショウッッ!!」
この一言を言い残して去っていった・・・

電話にて・・・
「え?あ、そうなの、結婚するんだ・・・で・・・あ、ヤコちゃんと?
結婚出来る歳だっけ・・・じゃあ幸せになりなよ」
相変わらずローテンションに祝言を送る同僚・・・
その言葉に少しの動揺を感じ取ったが・・・多分気のせいだろう


「もう、何ボーっとしてるのよ」
隣からは・・・これから人生を共にする花嫁の声が聞こえる

赤いカーペットを渡り切った・・・目の前の神父の声
「汝、病めるときも─」
結婚式場でお馴染みのあの言葉に耳を傾ける
そして純白のドレスに身を包んだ花嫁を抱き締める、

今、夫婦の誓いを結ぶ─・・・



という所で目が覚めた

「全部夢かよ・・・」
|lili;orz;ilil|人生こんなに上手く行く訳ないよな・・・

「ヒグチさー・・・っとと、アナタ、ご飯出来ましたよ」

    え?
385名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 20:02:07 ID:w6CgSGPn
思いつきで書いてみました、後悔はしてません
386名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 20:04:41 ID:EZ0RkvfR
ああ、もう可哀想な子なんかじゃない…ヒグチが報われた。
ネウヤコ好きのはずなのに、ニヤニヤが止まらないw
弥子は相手によって違った魅力が引き出されるのがいいな。
まさかの孕ませ謝肉祭にテカテカだ。

妊婦由香の椅子になる池谷…なんでもねえ…疲れてんだ、俺。
387名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 20:14:34 ID:7hnjN/Ty
>>385
前置き無しカプ表記なしでいきなり投下されてたから
またどこかで拾ってきた改変SSなのかと思ってヒヤヒヤした
その辺はちょっと後悔してくれ
388名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 20:19:46 ID:Ft+XhBA9
あれ・・・?ヒヤコ好きだけど
いつも真っ先にイビルジャイアンの餌食になってるイメージが強いせいか
報われてる所見ると妙な違和感がww
いや嬉しいけどね!目から熱い汁が出てきたよw


>>386>弥子は相手によって違った魅力が引き出されるのがいいな。

まさにその通り
ネウヤコの熟年夫婦っぽい所
笹弥子の大人なしっとりした所
ヒヤコの初々しくて可愛い所
吾弥子の兄妹みたいでほほえましい所
サイヤコのバイオレンスな所
それぞれ違う味が出せて素晴らしいよな
389名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 20:50:27 ID:dJPQ9zt/
この勢いのままどうかマイナーカプ祭に突入してくださ…!!
390名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:36:02 ID:TDpNNRfu
ジェニュインとひぐちとか?
若きハッカーをいろえろ調教する姉御萌え
391名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:37:32 ID:rSuPun4i
>>386>妊婦由香の椅子になる池谷

普段はあんなんなのに
つわりとかで苦しんでいる由香に対してさりげなく椅子になって休ませようとする池谷とか萌えるかも
ちなみに昨日のアニメはこのスレ的には残念だったそうで(見てないけど)
392名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:41:00 ID:ps1tlm7g
ジェニュイン姐さんと言えば
今週の女体化ネウロが姐さん並みの色女だったので
SM対決させてみてえwとかちょっと思った

犠牲者はシックスかテラがいい
393名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:53:11 ID:6//Qd+fL
めっちゃ尖ったハイヒールで、テラをギリギリやるジェニュインと女ネウロが浮かんだw
394名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 23:08:12 ID:N5VW/W4G
マイナーカプっておい…真っ先にこんなの
浮かんじまったよ。…ふう

弥子×凝視虫で。
395目玉と女子高生1:2008/02/20(水) 23:09:43 ID:N5VW/W4G
たまたま、ネウロが留守にしていたある日の午後。弥子は長閑な事務所で
 雑誌を読みながら、しばしの平穏を満喫していた。そこへ、何か小さな者が近づいて来るような
 気配を感じ、弥子は視線を下方に落とす。ソファの側にあるテーブルの脚の影からひょこっと
 顔を出したのは、一匹のイビルフライデー。

『…あんた…また私の傍、うろちょろして…』
 ネウロに命じられ、しばしば自分を監視している魔界虫を眺め、弥子は大ききな溜息を吐いた。
 何故なら、このフライデーのおかげで常にとは言わないが、自分の行動をネウロに把握されている からだ。
『…勘弁してよ…もう…気が休まらないよぉ…』
 心底迷惑そうな顔をした後、項垂れた弥子が顔を上げると、いつの間にかフライデーは
 テーブルに乗り、目の前にいた。そして、その手に持っていた物をおずおずと弥子に差し出す。
 持っていたのは、やたらポップでカラフルな棒付きキャンディ。

『…え?…なにこれぇ?…くれるの?』
 フライデーは、顔というのか眼球全体というのか、とにかく、こくりと頷く。
 そして、ちょこんと弥子の肩に飛び乗った。
『………ありがとう』
 弥子が微笑むと、フライデーは喜んでいるのか、全身を左右に大きく揺らす。
 弥子は、小さな脚の辺りをちょん、と突付いた。

396目玉と女子高生2:2008/02/20(水) 23:10:53 ID:N5VW/W4G
『――ねえ、あんた達っていっぱいいるけどさあ……』
 カサカサとキャンディーの包み紙を開けながら、弥子が話しかける。
 フライデーは相変わらず、弥子の肩の上に乗ったままだ。


『…いっつも私の傍にいるのは あんただよね?』
 ――フライデーは一瞬、驚いたような仕草をした後、またこくりと頷いた。
 

『……やっぱりねーそーじゃないかと思ってたんだー…一見、みんな同じに見えるけどさあ
 あんたは、ちょっと左右の羽の形が違うよね。…あとね、瞳の色もちょっと濃いかも』
 難しいクイズが当たって、喜ぶ子供のような笑みを浮かべた弥子は、また小さな体を軽く突付く。
 フライデーは、よほどに嬉しかったのか、美味しそうにキャンディーを舐める弥子の膨らんだ頬に
 ぴたりと貼り付いた。

『……ちょっと…くすぐったいてば…』
 くすくすと弥子が笑う。
 フライデーは、そのまま弥子の頬に、目玉のような頭をこつん、と寄せた。
( …何だろう?…ほっぺにチューみたいな感じなのかな? )
 


『…まあ、これからもよろしくね』
 可愛らしい魔界生物の行動に、弥子は少し照れた笑みを浮かべた。
397目玉と女子高生3:2008/02/20(水) 23:13:59 ID:N5VW/W4G
――その日の夜、バスルームにて。

『ぎゃああああああああああああああああ!』
 今日も一日の疲れを癒すため、湯船に浸かった弥子は思わず大声を上げる。

『…あ、あんた!…こんなとこにも付いて来てたの?!!!!!!!』
 水面から、ぴょこっと顔を出したフライデーは、ゆらゆらと左右に体を揺らす。

『…あんたっ!顔赤く…ん?…目、赤くなってない?…ちょっ…どこ見て…こらっ!!
 ネウロにこんな映像送ったら怒るからね!…こら!潜るな!…や、ぁ…変なとこ
 触る、なあああ…』



以上。眼球可愛いよ眼球。
メジャーもマイナーもどっちも美味しく頂くゴシカアアアン!
398名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 23:23:49 ID:LLB/EEBJ
やべぇ・・・・オリゼー並に萌えた・・・・
目玉と仲良くなる弥子までは書いたけど
エロ方面へ持っていくなんてなんて高度な技を!
そしてちゃっかり見てるんだろうな・・・・魔人は
GJ!
399名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:18:08 ID:6WJPl3ZD
昨夜からの新婚さんな流れに身を任せ、新婚さんいらっしゃい二題。
ヒグヤコと、池谷・由香。
400ヒグヤコ 1:2008/02/21(木) 00:20:10 ID:6WJPl3ZD
弥子がいよいよ妊娠八ヶ月目に入ろうとしている頃のこと。
「かーわいいよなー、女の子だって?」
「うん、そうみたい」
昨日病院で貰ってきたエコー写真の画像に頬擦りしながら、ヒグチはこれまでにないほ
どのハイテンションで打ち震えていた。
「でもさ、その写真じゃまだ顔とか分かんないじゃん」
事務所のソファーで身体を動かすのも億劫そうにしながら、それでも弥子は恥ずかしそう
に微笑む。
「分かる、分かるって。だって俺と弥子の子だよ。可愛くない訳ないって。もう、生まれた
ら絶対に嫁には出したくないね。目の中にだってガンガン入れちゃうよ俺!」
早くも親バカ全開のヒグチにますます恥ずかしそうになった弥子は、奥で暇そうにパソコ
ンの画面を眺めていたネウロに突然呼ばれた。
「ヤコ、貴様怠りないだろうな」
「へ?何のこと」
「マッサージだ。貴様の、その子を孕んでも一向にサイズの変わらない胸のな」
デリカシーがないにも程があるネウロの発言に、弥子はむっとしたような顔をしながらも負
けないように堂々と胸を張る。これから母親になる誇りが只の少女だった弥子を変えてい
るのだ。
「あ、乳腺マッサージね。もっちろんやってるよ。安定期に入ってからずっと」
「足りないのではないか?どれ我が輩がやってやろう」
単なる暇つぶしとばかり提案してくるネウロに、今度はヒグチが反発する。
「ちょっ、待ったあ!なに勝手に言ってんのネウロ。人の奥さんだってのに」
「そうだよー、赤ちゃんがびっくりするって」
「フハハハハ」
そんな二人の様子に、少しは退屈が紛れたのか愉快そうにネウロが笑った。
「いいぞヤコ、貴様は奴隷の鑑だな」
「え?」
突拍子もない言葉に、弥子は呆気に取られた。
401ヒグヤコ 2:2008/02/21(木) 00:20:56 ID:6WJPl3ZD
「そうではないか、貴様の夫たる我が輩の奴隷を増やし、今また新たな奴隷を繁殖させよ
うとしている。それこそが我が輩にとっての謎の安定供給に繋がるのだからな。まあせい
ぜい子作りに励んで主人である我が輩に尽くすことだな。ヒグチ共々」
更なる謎供給の安定を確信して、ネウロはドス黒い笑顔を浮かべた。怖い。すごく怖いの
で反論も出来ない。
「なになに何なの、自動的に俺も奴隷認定?」
穏やかだった空気の激変に、恐る恐るヒグチが声を出す。
「意外にも察しの悪い奴だ。我が輩の最初の奴隷とつがった時から覚悟していると思って
いたぞ」
「知らねって、んなの」
あまりのことに頭を抱えたヒグチに、弥子はかける言葉を捜していたがもちろん見つかる筈
もない。こっそり付き合って結婚を報告した時も、ネウロはそれほど反応しなかったことから
して何かあるとは思っていたが、まさかヒグチも生まれてくる子も奴隷と見なしていたとは。
しかし。
ネウロはそういう奴だよ。そんな諦めの気持ちしかない弥子は、やはり心底ネウロの奴隷
として染まりまくっていたようだった。
「フハハハハハハ」
ネウロの絶好調笑いをバックに、鬱モードに入ったヒグチは何やらぶつぶつ呟いていた。
「…そうだよ、俺の親ってゲームにハマる前はアニメ中毒だったんだよなあ…見させられた
よなあ、あれとかこれとか黄金○ットとか…あれ、何で今黄金バッ○が笑ってるんだろ」
どうやら、ヒグチは新たなトラウマを掘り起こされたようだ。



幸せと不幸は紙一重
402池谷・由香:2008/02/21(木) 00:21:54 ID:6WJPl3ZD
「あー、だるー」
洗面所からふらふらと戻ってきた由香の顔はまだ真っ青だった。
まだ安定期に入っていない上に、最初の妊娠というストレスが心身の負担になっているよ
うだ。
「やっぱ今日は何も出来そうにないわ。寝てる」
昨夜から何も口にしていないので吐くものは何もないというのに、吐き気だけは止まらない
らしく、また喉にせり上がってきたものを我慢して口に手を当てて立ち上がった。
今日は、もう何度目だろう。
「由香ちゃん」
ぐったりとソファーに横になっている由香に、今日は朝から付き添っている池谷は心配そう
に声をかけた。
「うっせ。あたしは今具合悪いっての」
「なんかして欲しいことがあったら言いなよ。お粥も作ったげるしベッドメーキングはさっき終
わったし」
「…殺されたいかオッサン、誰のせいでこんな思いしてると…」
血の気の失せた顔で睨む由香は正直言って目つき最悪なのだが、それでも可愛いと思え
てしまうエロ中年池谷だった。
「うん悪かったね。いっぱい責任は取るからさ」
「てか、あんたはそれが目的だろが」
具合が悪いというのに、口調だけは元気でいる時と変わらない。そういうのもいいんだよな
あ。こんな時でも池谷はフルスロットルだった。
「ま、不安にならなくていいよ。これからもずっと俺が由香ちゃんと生まれてくる子を全力で
守るからさ。いざとなったら頼ったり、寄りかかったり、座ったりしてもいいよ」
「…あんたがあたしの家具になったり、椅子になるっての?」
その時の由香の表情だけは、本心を探るように真剣なものだった。
「もちろん、それが俺の妻になった由香ちゃんの権利だしね」
「…なにカッコつけてんだよオッサン」
まだ具合は悪いのだろうが、声は少しだけ普通の女の子のように柔らかくなった。



ツンデレ妻って、萌えるよね
403名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:23:54 ID:6WJPl3ZD
補足
池谷・由香は>>386見てイメージが沸いた。
404名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 03:00:39 ID:EBWyACpT
ジェニュイン姐さんの話が読みたい奴が
自分以外にもいて嬉しいんだぜ。
そんな俺がいつもナイスネタ投下してくれる職人たちに
恩返しのつもりで頑張ってみたんだが
姐さん×弥子は需要ある?
405名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 03:07:27 ID:Alt5lLUK
ある!
エロゴシカァァン
エロゴシカァァン
406名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 03:50:35 ID:k5YX0BkL
なんという神職人祭り、どれもこれもGJすぎる
407名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 06:42:16 ID:1u1QVwJ3
確かに神祭…GJ!!!
だがネウヤコを主食としている身としては
こちらではご無沙汰気味なのに欲求不満だったりする…
ここ最近、原作でいいもの見てるのに贅沢言ってすまん
だがあえて正直に叫ぼうと思う
エロエロネウヤコゴシカァーーーン!!!!
408名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 07:31:58 ID:Rfv+5K19
すげええええ!!
今月って神有月だったのかっていうほどの神ラッシュで幸せすぐる・・・
職人の皆さんホントにグッジョォォォブッッッ!!

>>404
ネウロとはまた一味違ったSMプレイをよろしく
409名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 09:34:00 ID:EBWyACpT
需要あるようでよかった。
じゃあ、投下するよ。

ジェニ×ヤコでちょっとシリアスめ
短いのでおつまみ程度にどうぞ。
410ジェニ×ヤコ:2008/02/21(木) 09:36:41 ID:EBWyACpT
「ねえ、どんな気分かしら?
 死体に犯されるというのは」

空気を切る音、しなる革の音。
それは人のものであると彼女は言っていた。がちがちと歯の根があわせられないまま、
私は彼女の足元に転がされて、大事なところに異物を押し込まれている。死体の、一部。

「ああ、綺麗よ…あなた」

電極のスイッチをぬらりと妖しく輝くエナメルに彩られた手でもてあそびながら
うっとりと、歌うように。
お腹の奥が苦しくて気持ち悪い。
不意に私の顎をとる手は優雅で洗練されていた。
手にした革の鞭を彼女の手だと錯覚させるほど。
ああ、耳の奥がざらざら言う。
歪んだ視界の向こうに赤い唇が笑みの形。

「ふふ…こんなに怯えて、かわいそうに。
 貴女のこんな姿を見たら、彼はなんていうかしらね。ふふふ」

やめて、と叫んだ声が自分のものじゃないみたいと思った。
怖くて凍ってしまった心の片隅で。
喉が痛いのはきっと叫びすぎて裂けてしまったんだろう。
彼女はそんな私にますます笑みを深くして言葉を続ける。

「本当にたまらない…あんまりあなたが可愛いから、
ほら、私も濡れてしまったわ」

蜘蛛のように彼女が近づく。革が、空気を切る音。

はやく、たすけにきて。
411名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 09:37:59 ID:EBWyACpT
以上です。
助けに来て欲しい人は各自補完でヨロ
412名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 09:45:58 ID:/8P7pPRT
ネウヤコは原作がここんとこ文字通り神だったからなあ
しかし自分もそろそろがっつりネウヤコ分を補給したいですネウヤコ神…!!

でもジェニュ淫姐さんにイジメられる弥子にもwktk!
413名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 09:53:05 ID:/8P7pPRT
なんて書いてたらジェニヤコ来てたーー!
短いのに情景が浮かんで燃えた!
ジェニ姐さんが妖艶でいいな…アヤヤコとはまた違った魅力だ
連投すんません
414名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 10:51:50 ID:Illkg0nd
>410乙。
妖艶なキャラは今までなかったから良いなジェニ姐さん!
姐さんはいろいろ動かせそうだ
415名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 12:34:30 ID:u8hxXdrs
>>410
GJであります。
ジェニ姉さんきてたーー!!

まだ謝肉祭には乗り遅れてない?
ttp://pict.or.tp/img/42461.jpg
記念描きこで(転載じゃないのでご安心を)。
お相手は誰でも補完でよろ!!
416名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 13:14:23 ID:K3EECft+
>415はグロ画像
417名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 14:23:13 ID:qjn7V1An
>>416
やこの?
418名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 15:29:34 ID:l5lcSE3x
妊婦ヤコか
419名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 15:34:59 ID:pr8/OhNm
グロとまでいわんが好みが分かれそうな絵ではある。
420名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 15:56:05 ID:/8P7pPRT
今は二次絵だと角二板の方が喜ばれるかもしれないね…
421名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 17:30:31 ID:BHZ7bqnm
妊婦ヤコだから服を着てた方が良かったかもね
でも乙!
422名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 17:46:13 ID:Rn3jxztS
ネウロってどこからどこまでがマイナーカプなの?
423名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 17:55:50 ID:yzbQxJnL
ジェニ姐さんがそれっぽくてグッ!!ハァハァ
424名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 18:39:41 ID:VBl87nkz
すげえええええ!!
本誌でもジェニ姐さんはまだまた情報少ないってのに
情景が超鮮明に浮かんだ!!!GJ!



神有月て一年に4回来るんでね?
425名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 19:29:19 ID:5xz3YsJn
>>410
神経ずぶとい弥子が心底怯えてるのにすげー萌えた俺鬼畜

弥子が心底怯えたのってばあちゃんに化けてたサイとの初邂逅と
竹田に化けたサイとあと6…だっけ?
やはり随分限定されてるな
426名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 00:30:50 ID:K6vn+6mu
>>410
ごめん、ホンマごめん。
読んでて萌えまくって、何故か続きをネウロ×ジェニ姐さんのイメージで書いて
たのに、こんなのが出来た。
427名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 00:32:01 ID:K6vn+6mu
そこに人間の女がいる。
一人は捕らわれて、惨めったらしく横たわる弥子。
いま一人は血族の長に最も近い女。

「よく来たわね、ネウロ。このパーティーへようこそ」
女はこの上なく優雅な動作でその場へと招き入れた。ふわりと魅惑的に鼻をくすぐるのは何か
の香水だろう。嗅ぎ取るのも不愉快だとばかり、ネウロは無表情をやや崩した。
「警戒しなくても良くてよ。あの子には何もしてないから…命に関わることはね」
柔らかな声色にはこの場に君臨する者の傲慢さと威圧がある。ネウロが魔人と知っていても何
ら変わらないそれはやはり血族であるからだろう。
それにしても。
あくまでも優美な笑みを絶やさない女の顔も姿も、磨き抜かれた宝石のように一片の欠点すら
見つからない。あたかも完璧な作り物のように。
それで合点がいく。少し前に遭遇した自惚れの強い男がまるで同じだったからだ。
完璧なまでに美しい反面、人間としての内面が致命的に欠落していることを気付かない愚かさ
がある。人間とは、必ずどこかしらにある瑕疵を補うべくそれぞれに能力を伸ばしていく努力を
怠らない生き物だとネウロは学習した。
今までに出会った血族は、もはや人間ですらない。
ならば何も遠慮などいらないのだ。
「…ふふ」
室内に立ったままのネウロをどう解釈したのか、女は猫のように擦り寄ってくる。豊満過ぎる両
の乳房が胸元からこぼれそうに見えた。
「あの方が一番だけど、あなたもなかなか素敵よネウロ」
「それはどうも」
「あの子と遊ぶのもいいけど、あなたとも考えてあげていいわ」
「慎んで、遠慮しておきます」
この場の雰囲気に飲まれてしまうのは人間だけだ。ネウロは女の優勢を断ち切るように、わざ
とにっこり笑って言葉を返した。
「あら、御不満でも?」
「同じメス豚なら、馴れ馴れしいよりも少しは抵抗する豚の方がましですから」
それが襲撃の始まりの合図となった。

ここで終わる。
428名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 03:05:49 ID:cePW8aSn
メス豚wwさすがネウロ
ジェニュ淫さまのアクションシーンはおっぱいポロリがあってもよさそうだよな
429名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 05:13:21 ID:Fdgg7EVg
うおおお410さんの熱気にあてられて
しこしこジェニュ姐さん話書いていたらその間にも神が!
ジェニュ姐さん祭りだーー!
>>410さんも>>427さんもGJ!エロい・・・エロいよ姐さん・・・・
前スレでリクしたけど報われた。・゚・(ノД`)・゚・。

でも自分リクの乗っかる姐さんとガーターベルト書きたくて書いた
今日まで密かに妄想していた話だ、明け方にひっそり投下

ネウロ×ジェニュインでちょいSM?
430蛇 1:2008/02/22(金) 05:15:53 ID:Fdgg7EVg
「ようこそ、私の城へ」
真昼の陽光の下に立つその女は、明るい陽の光とはまるで異質だった。
光よりは闇、朝よりは夜、真夏よりは真冬の暗さが似合う、そんな女だった。
露出の高い、ワインレッドのドレスをまとい、城の正面玄関のポーチに立ち、
ネウロを見下ろす様は、さながら女王が臣下を睥睨するかのごときであった。
だがそれもネウロには何の感慨ももたらさなかった。魔人はさもつまらなさそうに、
目の前に立つ女に淡々と用件を告げる。
「我が輩の奴隷がこちらで世話になっているそうだな。迷惑になってもいかんので、
引き取りに来た。出して貰おうか」
「ま、なにを仰るかと思えば……、迷惑などとんでもない。とても快適に過ごしていただいておりますのよ?
貴方共々、長のご滞在を望んでいますのに、来た早々帰るなどとはあまりにも無粋ですわ」
口元に手を当てて優雅に微笑む女は、ねっとりと絡みつく視線でネウロの全身を舐めるように見る。
「申し遅れましたわ、わたくしの名はジェニュイン。新しい血族の長である6の片腕を、
僭越ながら務めさせていただいておりますの。どうぞお見知りおきを」
長々と口上を述べるジェニュインの後ろで、扉が軋みひとつ立てずなめらかに開く。
外の光が明るすぎて、扉の中は真っ暗で、まるで底なしの穴が開いたように見えた。
「さあ、いつまでも玄関先で話していても始まりませんわ。どうぞ、こちらへ」
衣擦れの音を立て、滑るようにジェニュインが扉の中へ入ると、ネウロもその後ろについて城の中へ入る。
ジェニュインは長い廊下を奥へ奥へとネウロを誘う、その後ろを臆することなく堂々と歩きながらネウロが言った。
「ヤコはどこにいる?」
先を行くジェニュインがチラと振り返り、にんまりと笑った。形のいい唇がつり上がり、
暗い廊下に灯された蝋燭の明かりを受けて、瞳が蛇のように滑光る。
「ご心配なく、傷一つ無く無事ですわ。だってわたくしが用があるのは貴方だけですもの。
あの子はわたくしの用が済んだら無事に返して上げますわ、そう、無事に……ね」
ジェニュインの低い忍び笑いが、暗い廊下の中でこだまする。
やがて、突き当たりの黒々とした大きな扉に行き当たると、ジェニュインはその扉を開き、ネウロを差し招く。
「さあ、こちらですわ。どうぞお入りになって」
通されたその部屋は暗い闇に沈み込んでいた。美しい女主人に相応しく、豪華な家具調度で飾られたその部屋で、
一際目をひくのは奥にあるクイーンサイズのベッドと、古城には相応しくない無機質な大型のモニターだった。
431蛇 2:2008/02/22(金) 05:17:49 ID:Fdgg7EVg
部屋の中をぐるりと見回すと、ネウロはジェニュインに訪ねた。
「この城に6はいるのか?」
「あら、わたくしが相手ではご不満?」
ジェニュインはネウロに歩み寄ると、そっと手をネウロのスーツの襟元に這わせる。
白い手が蛇のように、ぬめぬめとネウロの首筋へと這い上がる。
ネウロはフッと鼻で笑うと冷たく言い放った。
「悪党の使い走りの娼婦になど用はない」
ジェニュインの手の動きがピタリと止まった。彼女は数歩後ずさり、すっと細めた目でネウロを見返す。
その視線は氷のごとく冷たかった。
「本当に口の利き方を知らない困った坊やだこと。これを見てもまだ、そんな口をきけるのかしら?」
ジェニュインがモニターのスイッチを入れると、そこに映し出されたのはぐったりと目を閉じ、気を失った弥子だった。
「…………」
「大丈夫よ、ちょっと薬を嗅いで意識がないだけ。毛筋一つの傷すらつけていないわ。
でもそれも、貴方がわたくしの用に付き合って大人しくしていればだけれど」
ジェニュインはドレスの脇に深く入ったスリットの間に手を入れて、
ガーターベルトに差してあった鞭を素早く取り出すと、ネウロに向かって鋭く繰り出した。
並の人間が扱うのとは違う鋭さ、スピードはさすが血族ならではか。だがネウロはそれを造作もなくかわす。
最前までネウロがいた位置の後ろにあった、高そうな花瓶が音を立て粉々に砕け散る。
「おほほほほほほ!大人しくしろと言ったのに!困った坊やね!でもその方がいいわ、多少抵抗される方が燃えるから!」
「ほう、初めて意見が合いそうだな」
「あら?貴方もこちらの趣味がおあり?最初から奴隷志願の卑しい豚より、
嫌がる男を無理矢理屈服させる方がわたくしの血が熱くたぎるの。その点貴方……すごく好みだわ」
ねっとりと舌なめずりをし、ジェニュインは更に鞭を繰り出す。ネウロも手の先を魔人の物に変えて応戦する。
部屋の中の調度品は二人が移動するたびにがらくたの山となる。
「ふふふ、乱れた髪がすごくセクシーよ。ほんとう、人間じゃないのに味見したくてたまらないわ………」
睦言めいた言葉を紡ぎ、ジェニュインの頬はあでやかに、艶めかしく上気している。対するネウロはどこまでも冷たく、静かだった。
「でもいつまでも遊んでもいられないわ、時間もない事だし」
そう言い終えるやいなや、ジェニュインが大きく跳躍し、ネウロめがけて飛びかかる、その手の鞭がひらめき、ネウロに襲いかかる。
432蛇 3:2008/02/22(金) 05:20:14 ID:Fdgg7EVg
だがネウロが鋭く伸びた鞭の先を掴み、力を込めて引くと、ジェニュインの身体が大きく傾いだ、
そのまま床の上に叩きつけられるかと思った時、ジェニュインの手にもう一本の鞭が現れる。
シュルシュルと音を立ててネウロに忍び寄る様は、ガラガラ蛇のようだった。
「!!」
「おほほほほ、女と侮って油断するからですわ!」
ギリギリとネウロを捉えた鞭を引き絞り、ジェニュインは高笑いした。
「さ、お遊びはここまで。モニターをご覧なさい」
言われたとおりモニターを見ると、そこには意識を取り戻した弥子の姿があった、その横に、
帽子を目深にかぶった男がいて、弥子の首筋にナイフを押し当てている。
「あの子がこちらの手の内にある以上、貴方はわたくしの手の平の上で踊るしかありませんのよ。
さ、そろそろ無粋なお遊びは終わりにして、じっくりとお話でもしましょうか」
ジェニュインがネウロを捉えた鞭を大きく振り、ネウロの身体を奥のベッドの上に叩きつける。
『ネウロ!』
モニターの中で弥子が叫ぶ。あちらにもこの映像は映し出されているようだ。
ナイフを押し当てられているというのに、それすら構わず身を乗り出す。
横の男が素早くナイフを除けなかったら、首筋に傷が付いていただろう。
「あらあら、健気にも魔物の心配をするの?お嬢ちゃん。でもご心配なく、とりあえず殺したりはしませんわ。
そうね、わたくしが今一番興味のある事が終わるまではね」
弥子に向けて嘲笑の笑みを浮かべると、ジェニュインはベッドに歩み寄った。
ベッドの上ではネウロが無表情にジェニュインを見返している。
「その冷たい目……。どうやったらその目が熱く燃え上がるのかしら?とても興味ありますわ………」
そう言うと、ジェニュインは纏っていたドレスを脱ぎ捨てた。
その下から手の込んだ黒いレースに金糸で刺繍をあしらった下着が現れる。
豊満な胸を覆うビスチェ、かろうじて秘所を隠すスキャンティ、そしてビスチェと繋がったガーターベルト、
シームレスのストッキングに覆われた足の先にはドレスと同じワインレッドのハイヒール
身体を守り隠すというよりは、それは更にジェニュインを妖艶に見せていた。
細やかなレースを透かして、張りつめた乳房の上で誇らしげに尖る乳首が見えている。
スキャンティも同様に、赤みがかった金茶のアンダーヘアがのぞいていた。
ジェニュインはモニターに向かって艶やかに笑った。
「そこで大人しく指をくわえて見ていなさいな、お嬢ちゃん」
433蛇 4:2008/02/22(金) 05:22:32 ID:Fdgg7EVg
高らかに笑うと、ジェニュインはベッドの上に這い上がり、ネウロの上に覆い被さる。
「さあ、ここには私と貴方の二人だけ、誰も邪魔する者はいませんわ。じっくり愛しあいましょう?」
「ふん、くだらんな。お互いの存在を賭けた戦いの最中にくだらん交尾などに興味があるのか?」
「それはもちろん、だって魔人の男なんて初めて見るのですもの。
それが、強くて綺麗な男なら女なら誰だって興味を持ちますわ。それに、貴方の細胞にもとても興味がありますの。
Xの細胞を使って血族を強化しているけど、もしそれが魔人の細胞ならいったいどうなるかしらね?」
ねっとりと笑いながら話す間にも、ジェニュインの手はネウロの頬や首筋を這い回る。
優しく触れるか触れないかの愛撫にもネウロは顔色一つ変えない。
その代わりに、その映像を見せつけられている弥子が、嫌々と頭を振る。
『やだ……ネウロ、やだぁ……』
「あの子とのことも調べはついていますのよ。魔人に人間との情交は可能かどうか?
……答えはイエス。
随分とあのちっぽけな小娘を可愛がっているようですわね?調べてる内に段々腹が立ってきましたの、
だってこの世に女は五万といるのに、なぜよりにもよってあの子が相手なのかしらって。
魔人の優れた血と、優れた人間の女の血をあわせればどんな人間が生まれるかしら。
それが血族の、ひいては6のお役に立つならわたくしの身を捧げてもいいと思いましたの」
ネウロの胸元からスカーフを引き抜き、スーツのボタンに手をかけると、ジェニュインは一気にそれを引き裂いた。
ジェニュインの瞳に淫蕩な色が浮かび、肌も艶を増しぬめりを帯びる。
「ああ、その冷たい目で見つめられるとすごくゾクゾクしますわ………。
うふふふふ、久々に骨のある獲物だわ、ああ、たまらない………」
ベストのボタンを一つ一つ丁寧に外しながら、ジェニュインはネウロの首筋にねっとりと舌を這わせる、
手は胸の上を這い回り、舌は首筋から顎へ、耳へ、唇へとせわしなく動き回る。
ネウロはされるに任せながらも、ピクリとも表情を動かさない。
ネウロの肌という肌に唾液の筋を這わせ、甘噛みし、吸い上げ、
長い時間をかけてジェニュインはネウロをむさぼった。だがやがて顔をあげると恨めしげにネウロを睨め付ける。
「つれない人………、わたくしがこんなに愛してあげているのに涼しい顔をして………、
ほんとう、殺したいくらい憎らしいわ」
434蛇 5:2008/02/22(金) 05:24:13 ID:Fdgg7EVg
鼻白んだように言って、ジェニュインは身体を下にずらし、ネウロのスラックスに手をかけた。
「でも、これならどうですかしら?うふふ」
淫欲に上気した顔で、そう言うと、ジェニュインはスラックスの前をくつろげ、
その中からネウロの男性器を引き出す。ジェニュインは大きく口を開き、それを一気に頬張った。
シャフトに沿って舌を這わせ、喉の奥まで吸い込み、軽く歯をあて顔を上下に振りたくる。
両の指も駆使して、舌と指とでネウロの男性器に絡みつき、締め付け、やわやわと扱きあげる。
ジェニュインの淫靡なテクニックの前では、最高級の娼婦の技ですら児戯に等しく見えるだろう。
目はとろりとした光を浮かべ、その行為に没頭するジェニュインはまさに淫欲の化身だった。
並の男なら、その手に触れられただけで精を放っていただろう。
暗い部屋の中にピチャピチャと淫靡な水音とジェニュインのくぐもった荒い息が響く。
しかしやがて、それも途絶えた。銜えていた性器から口を離し、ジェニュインは呆然と呟いた。
「なぜ………なぜですの…………?」
ジェニュインの手の中のネウロの男性器は、大きさは増してはいたが、硬度はなく、たちあがってもいなかった。
「それを聞くのか?愚かな女よ」
ネウロの顔に初めて表情が浮かぶ。はっきりと嘲笑の笑みを浮かべて魔人は言った。
「我が輩にも選ぶ権利というものはある」
「!?」
女としてこれ程の侮辱があろうか、この身を蔑み、罵っていいのは主君たる6だけだというのに、
目の前の魔人は自分を虫けらを見るような目で見ている。
許せなかった、たかが化け物の分際でこのわたくしを塵芥のごとく扱うとは………。
「それ程、あの小娘の方がいいというんですの?しょうのない、坊やですこと………」
「ほんとうに貴様はくだらんな。そこいらの女とかわらん、くだらぬ質問をするな、眠くなる」
唾液に濡れた顎をスカーフでぬぐいながら、ネウロはもう興味を失ったという顔をして言った。
ジェニュインはショックのあまり言葉を失って呆然としている。
「これ以上はどれだけ時間をかけようとも無駄だな。
血族の女というからどれほどのものかと思ったがつまらん時間の浪費だった。どけ」
そう言うとネウロはジェニュインの首を掴み、壁へ力任せに叩きつけた。
壁の漆喰がはがれ、ジェニュインが潰れた蛙のような呻きを上げて、床へ崩れ落ちる。
435蛇 6:2008/02/22(金) 05:25:44 ID:Fdgg7EVg
ネウロは身支度を整えると、モニターの前に立った。
「ヤコ」
『ネウロ……、ネウロ……』
モニターの向こうでは弥子が泣きじゃくりながらネウロの名を呼んでいる。
「馬鹿者、泣くやつがあるか。さっきの男はどうした?」
「わからない、でもこの部屋からは出て行ったよ。今は私一人だけ」
「そうか、ではその場所が城のどこかわかるか?」
「最上階だって言ってた、その………、ジェニュインって人が……」
名を呼ぶのも苦痛なのだろう、弥子の顔が苦しげに歪む。
「どうした?事は終わったのだ、あとは帰るだけだぞ?」
「だって………、ネウロ全然抵抗しないんだもん………。あのままもし……って思ったら、悲しくなって………」
弥子の言葉にネウロの口元に微かな笑みが浮かぶ。
「馬鹿者、我が輩が交尾の相手を許すのは貴様しかいないではないか?
なにを余計な心配をしているのだ?それとも焼き餅でも妬いたというのか?」
「なっ!違うもん!もうっ!ネウロのばかぁ!」
感情がいっぺんに押し寄せてグチャグチャになった弥子は益々泣いてしまった。
ネウロは不思議そうに首を傾げてそれを見ていたが、手袋を外すとイビルスクリプトを発動し、
モニターの向こうの弥子に手を伸ばす。
「今迎えに行く、それまでにその貧相な泣き顔をどうにかしておけ」
そう言うとネウロは弥子の頭を撫でる、その手は言葉とは裏腹に温かく優しかった。
「うん………」
弥子はそのぬくもりを感じてやっと安心して、涙をぬぐった。


城の地下深くの部屋で、この一部始終を見ていた男がいた。髪を無造作に伸ばし、
ラフなシャツとパンツ姿で気怠そうにモニターを見つめていた男が、横に立つ男に話しかける。
「今回は我々の敗北だな、葛西」
「いやはやどうも………後が怖すぎますな」
低く笑うと男、6はモニターに映ったネウロの姿を見つめる。
「ジェニュインとの間に子が望めないと言うなら仕方ない。お望み通り、
ネウロ君の相手はあのお嬢さんにつとめて貰うとしようか」
「しかしそう上手く行きますか?種族の違いってもんがあるでしょうに」
「なに、そうなったらもうけものという程度の計画さ」
「はぁ、そりゃまたあの姐さんはいい面の皮っていおうか……おおこわ」
大げさに震えてみせる葛西に、6が楽しそうに言った。
「ところで葛西、ジェニュインが気がついたようだぞ、部屋で暴れている。
あのままだと止めに入った部下が何人か殺されるだろうな。行って止めて来たまえ」
「うわ………まじッスか、勘弁してくださいよ………たく、どいつもこいつも面倒くせぇなぁ」
ブツブツとぼやきながらも、葛西は6の命令に従い部屋を出て行った。
残された6は楽しげな笑みを浮かべるとモニターの向こうのネウロに向かって言った。
「さあネウロ君、これはほんの序盤に過ぎんよ。益々趣向を凝らして君を苦しめて上げよう、待っていたまえ」
6の言葉が聞こえたのかどうか、モニターの向こうからネウロが6を見返す。
「ほう、楽しみにしているぞ」
二人の男の視線がぶつかり、静かな火花を散らす。
今後激化するであろう戦いの予感に、二人の男の身体の中に静かな嵐が巻き起こった。
新たな血族対魔人、そして人間。今後どうなるか予測もつかない戦いの舞台はしばし幕を閉じた。
436名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 05:29:15 ID:Fdgg7EVg
終わり、ガーターベルト万歳!

ひたすらエロくなれ、エロくなれと思い
花と蛇・・・・団鬼六・・・・・・杉本彩!と呟きながら書きました・・・・・
でもこれじゃ姐さんちょっと可哀想かな・・・・

あー今日一日仕事だっていうのに何やってるんだろうもう・・・・orz
437名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 10:22:47 ID:L7178apF
やべえええ朝から神を見たGJ!
つかなんだこのラッシュwwwいいぞもっとやれ下さい
438名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 10:42:44 ID:WMPoVwMB
>>436
GJGJ!!
ガーター万歳!あとシームレスストッキング!
彩…いや姐さん艶っぽくて良かった
考えてみるとネウロをノリノリで攻められるのってジェニュイン位?
なにげにネウヤコなのも自分には嬉しかった、ニヤニヤしたよw
あと仕事がんばれw
439名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 21:56:11 ID:O9SyAd7n
アニメでもトロイが出たようなので、トロイ絡みのバカ話を一本。


桂木弥子魔界探偵事務所では今日もいつもの様にトロイでパソコンを操作している
ネウロを放っておいて、弥子がソファで間食をとっていた。
「ん〜……、このヨーグルトって上のクリーム層が黄金色で濃厚で美味しいんだよ
ね〜っ」
「おい」
「今度は振って混ぜてから食べようかなあ」
「おい、ウジムシ」
「もう何個でも食べれそ…」
 がしっ
食べるのに夢中で呼びかけに気付かない弥子にとうとう痺れを切らしたか、ネウロの
手袋に包まれた手がその頭を掴み上げた。
「このまま貴様の頭の中身も振り混ぜてやろうか」
「ぅわっ! ごめんごめんちゃんと聞くから頭振らないで!!」
「…フン、最初からそうすればいいのだ」
悲鳴を上げる弥子の頭を更に数度強く振ってからネウロは漸く手を離した。
「……で、何?」
クラクラする頭に手を当てて尋ねる弥子の言葉に、トロイに戻ったネウロは幾分残念
そうな顔を向けた。
「我が輩先程、この事務所が壊される前にしておくべきだった事を知ったのだ」
「どうせろくな事じゃないだろうけど、それって今の事務所じゃ出来ないの?」
「うむ。トロイで行うには少々難があってな……」
「一体なに思いついたってのよ…」
嫌な予感を覚えながら画面を覗き込んだ弥子は次の瞬間顔を強張らせた。
そこに映っていたのは、机の下に座り込んだ女が椅子に座った男の脚の間に顔を
埋めている姿だった。
「な…な………」
「これは周りの者に気付かれるかもしれんという緊張感と背徳感が良いところだと
いうのに、トロイでは最初からバレてしまってどうにも楽しめそうにないのだ…。
何か良い方法はないものか……」
まったく惜しい事をしたと溜息を吐くネウロに、弥子は震える拳を握り締めた。
「何バカな事考えてやがんだあんたはーっ!!」


……トロイの色はあのゲーム画面と同じ色で決まりなのかな…?
440名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 22:55:19 ID:dNVU3Zmd
>>439
GJwwヤコにかまってな魔人大好きだww



ちょっと小ネタ↓(ネウヤコ)

ちゅぷ
「・・・ッ」
グチュ・・・グチュ・・・
「う うぁっ・・・」
「さて 動くか」
「や・・・ やめてえええええぇぇ・・・・・・・・・・・・」


とりあえず既刊に出てるセリフ&擬音のみで作ってみた
他にも何パターンかあったけど1つだけにした、
スクリプトの擬音はエロイ・・・と思って作った、どんだけ変態\(^0^)/オワタ



441名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 00:47:35 ID:4vHC3eA2
GJ!違和感がまったくねぇ〜〜〜〜〜!!
その台詞のほとんどがコミックスを読み返さなくても思い出せるあたり・・・\(^0^)/
ほかのパターンもお願いします。


上のほうの妊娠弥子ネタを読んでてふと受信した小ネタ。

「おっ、我輩が触るとよく動くな。これも胎教の成果か?
胎児のうちから仕えるべき相手を判別し、喜びを表すとは見上げた奴隷根性ではないか」
「はいはいそーですか。っていうか、ネウロのこと嫌がって暴れてるだけじゃ・・・・・・、
すみません、ごめんなさい、きっとこの子も喜んでいるんだとオモイマス・・・・・・」
「おおっ!そうだ!!分娩の際には我輩も立ち会ってやろう!人間の分娩などめったに見れんのだし、
しかも、生まれてすぐ我輩の顔を見れば、深層心理にまで主の顔が刷り込まれ、
きっと今後の奴隷・・・もとい2代目女子高生探偵の調教もたやすくこなせるように・・・・・・」
「絶対嫌!!!!!頼むからヤメテ!!だいたいなんであんたが分娩室までついてくんのよ!」


「・・・・・・・・・・・・・・・あの、父親は俺なんだけど・・・」
442名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 01:00:52 ID:7Rhnptjf
>441
小ネタに萌えた!
GJ!
この不憫なのはやっぱりヒグチか?www
443名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 01:04:49 ID:0diu+Wre
>>439
GJ!!馬鹿な事に全力を賭ける魔人はいいな

>>441
こちらもGJ!!基本が鳥だから、
人間にも刷り込みが効くと思ってるのかもと考えたら和んだw


>>440
お前みたいな奴、嫌いじゃないぜw
なので便乗して即興で続けてみた


ヌプッ、ガパァ……ミシ、ミシ

「ネウロぉッ! どんどん入って…(略)もう、これ……」

じわっ……

「……素晴らしい」
「ハァ、ハァ、あッ!?」

ココまでで限界だった俺\(^0^)/
改めて、エロ職人達の素晴らしさを実感した
いつか自分でもエロを書けるようになってみたいものだ……。
444名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 01:12:41 ID:FJHJaRWJ
>>441
GJ!!
自分もヒグチっぽいと思った
しかしネウロの方が父親っぽいんだがww

>>440>>443
これが原作にあるセリフって凄いよなw
恐るべし職人そして松井
445名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 01:16:36 ID:e3ID4+4H
「好きなものはたまたまです」

何故か原作の会話を繋ぎ合わせてエロを作ろうとすると、この一文が頭から離れない
446名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 03:17:50 ID:w5NcnVUJ
かなり本格的なドSなジェニ姐さんの登場によって
原作がなぜか年齢制限のついてないエロ漫画と化しそうな気がして土器が胸胸してる
447名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 10:02:24 ID:4lJXhLlW
擬態ネウロもいいが鳥ネウ→←ヤコが何故か最萌
最近の本誌は鳥ネウロこねーな…
448名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 10:11:08 ID:vodMAE3r
>>447
読みてeeeeeeeeeeeee!!!!!!
異種族カプ好きの魂が震えるぜ
449名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 11:40:48 ID:gN3w0nta
なんだよなんだよ、ここ最近の神の競演は。
凄すぎて毎日ハアハアしてるよ。
いろんなカップリングやシチュを見れて感激だ。てか、萌えてるのに何も
文章が思い浮かばない俺のバカ。
450名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 14:13:45 ID:Rrf85TMq
ネウヤコ以外の弥子受け妊娠ネタを考えると、
どうしてもネウロが>>441のような初孫を喜ぶじーさんみたいなポジションに来て困る・・・。
Notネウヤコのはずなのに父親の立つ瀬が・・・・・・orz
451名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 14:44:39 ID:O/kakgIb
×初孫を喜ぶじーさん
○奴隷が新しく増えるのを喜ぶ

だろうなネウロ的にはw
452名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 18:36:51 ID:RvKDh3kt
とりあえずあのネウロは女体化なのか女装なのかそれが大事だ
453名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 19:30:48 ID:4HW2dBif
>>440だけど、もう1つ作ってるので、
ちょっと適当に作ったから流れが早いです。

「突っ込まれたいのか?」
「え うそでしょ!?」
ヌル・・・
「いやあ・・・」
ニチャ ピチャ
「ネウロッ・・・」
ズブッ
「いやあああ」
「いいぞヤコ、
 だがこれ以上は待てん」


ここで終わる。考え切れなかった・・・中途半端でスマソorz


更にヘンな小ネタ↓


「イクぞヤコ」
「・・・えーまたー・・・?
 このところ毎日じゃん・・・
 わーかったよイキます〜・・・」

スマン・・・ついやってしまった・・・
454名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 21:20:07 ID:yNAqy5kF
>>450
それならネウロは登場させなくていいんじゃない?
二人っきりにしてやろうぜ
455名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 21:38:29 ID:hG4SwoxF
最近は小ネタの投下も増えていい感じだね
456名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 22:23:13 ID:4lJXhLlW
>>454
ネウロがついてこないわけがないw
多分誰が嫁でも旦那でも、見物にくるような気がする
特に奴隷一号と二号が関わってるならなおさら
457名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 22:26:21 ID:rafDokNt
>>456
まぁほら、そこは創作だからヤボなこと言わない言わないw
458名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 23:16:14 ID:F/iSadty
「ふうむ。これが人間の赤子か」
「そうよ」
「ふうむ、母親に似てぷよぷよとしまりのない顔と体をしている。
口を開けばいつも泣きわめくところもそっくりだ」
「赤ん坊は皆こんなものなの!」
「しかし、この目には我が輩に似た知性を感じさせる」

「ヤコ」
「な、なに?」
「でかした」(手を頭にポム)
「ネウロ…」(じーん)

まあ父親は俺なんだけどね
459名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 23:23:41 ID:8pRio7PT
おまい最後の一行つければ何でもいいと思ってるだろw
460名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 23:26:50 ID:WNlyEWk5
なんだなんだ、最近イビルジャイアンの逆パターンが流行りか!?
GJ
461名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 23:26:52 ID:7Rhnptjf
>458
ちょwwwまた哀れな子がwww
それで、哀れだとどうしてヒグチを想像してしまうんだろう
やっぱりヒグチは報われない子なのかwww
462名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 23:37:54 ID:F/iSadty
報われなさでは吾代のが上だと思うがなあ…

多分、子供まで奴隷にされた挙句に奴隷の教育は小卒には
任せられんとか散々バカにされて涙目に
そしてヤコに慰められる
463名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 23:49:00 ID:acDQQP8t
吾代は何というか逞しいからな(精神的な意味で)。
464名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 00:28:19 ID:Vat5yHSO
報われなさ?作中の扱いとしては石塚がサイアk・・・

(:´・ω・)あ、よく考えたら能力もサイアクだし妥当だったか・・・え、虫ケラ如きに人間の扱いは分不相応?何の事ですか
465名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 00:33:22 ID:EV+hgfmP
石塚は等々力の奴隷になるとよいよ
466名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 00:34:20 ID:FmwySq4T
石塚につっこんじゃいかんのか
467名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 00:48:57 ID:XNSVo6uo
自分的見解としてヒグチは童貞っぽいイマゲなんだが、石(略)はどうだろう・・・
468名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 00:56:39 ID:4I2P8Zrd
ttp://neurokaizen2.blog35.fc2.com 

_人人人人人人人人人人人人人人人_ 
>  ゆっくり署名していってね!!!  < 
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ 
      /// /:::::::::} r.rー.、\ヽ 
    /// // /::;/llハ:::|:ヾ:::::l ヾ| 
   / // / /  /  /:/ ヾ :リ i i \ 
    ̄/// //:::::/、  /:/   | :l | i  } 
    //// /:::::/__,,.ノ //    l:::::| | | / 
   l// //:::::/<●>ヾ// ヽ,,__ |:::::| l // 
    | l//:::/ ::/// /  <●>,|::::|ヽ / 
     l/ /:::/    /¨`ヽ/// |:::::|l / 
    ▽ |:::ハ    トェェェイ   }:::// | 
      ,):ハ|ヽ   |r┬-|  /////l | 
     ▽リリ| \ `ー'´ /リ:/|▽ ▽ 
     /{ 〈|   ヽ- "/:| ヽ▽ 
     /   .    . ,\ 
     しイ   (,,ェ,,)   ト、ノ 
      |       / 
       \  Y ,/ 
        `ー' ̄   
469名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 01:06:07 ID:mkNwYveq
どっちみちネウロ天下な展開だな。
まあ人間がいないと謎が喰えない訳だし、共存関係は今のところ上手く
いっているようだ。

弥子が誰の子を生んでも結果は同じになるけどな。
470名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 02:12:18 ID:2Da6y0ll
逆イビルジャイアンの呪文
「父親は俺」
・弥子妊娠出産ネタ時に使用可
・イビルジャイアンとの差異
 結局ネウロに引っ掻き回されるが最終的に弥子に慰めてもらえる(多分)
・ただし、それまで空気扱いされる

このネタでなぜか吾代だと思ってもらえないのは、「父親は・・・」なんてぼそっというよりは、叫んでネウロに喧嘩
売ってそうだからじゃないか・・・?
というか最近ひさびさにここにきたら、ヒグチが報われてる話がいくつかあって驚いた。
しかもネウロ公認も・・・。去年は祭りでもへたれ絶好調だったのに、新年になって彼の身になにが・・・。
471名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 02:16:29 ID:2Da6y0ll
最後の重要な一言書き忘れてた。

そうはいっても、ヒグヤコも大好物なんでこの調子で職人の方々がんばってください!!!
472名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 02:54:36 ID:nPtlOnzE
>このネタでなぜか吾代だと思ってもらえないのは


>>441>>458の場合に関して言えば口調が完全にヒグチだからじゃない?
後はまあヒグチは唯一ネウロが魔人であることまで知ってるから
魔人トークも堂々とかませることが出来るし
473名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 03:11:33 ID:aPLuKwZs
ヒグヤコ妊娠ネタに便乗して。
限りなくイビルジャイアンです。
ヒグチがとにかくかわいそうです。
ヒグヤコの幸せを願う人は読まない方がいいかも。

※○○は娘の名前だと思ってくだされ。
474イビルジャイアンにも程がある1:2008/02/24(日) 03:13:16 ID:aPLuKwZs
(今日こそ一言言ってやる。)
仕事の後片付けもそぞろに、ヒグチを署を飛び出した。
その足で向かったのは弥子と娘の待つ新居、ではなく探偵事務所。

「ネウロ!今日こそいい加減桂木をと○○を連れて帰るからな!」
勢い良く開けた扉の向こうには、魔人と○○が戯れる様子。
きゃっきゃとさも楽しそうに手遊びの真似事みたいなことをしている。
俺だってまだまともに○○と遊んだ事ないのに!

「毎日、毎日、ごくろうなことだな。そんなに帰りたければ一人で帰れ。」
魔人がさもうんざりといった様子で俺を一瞥した、が遊ぶ手は休めず。
その様子がまったくもって様になっているのがますます俺の神経を逆撫でする。

「ちょっと桂木、お前からも何か言えよ!」
俺一人で反旗を翻してもとても勝てる見込みがない、せめてネウロを誰よりも良く知っているであろう桂木の言葉ならもしかして…。
そんな小さな希望を抱きつつヒグチは弥子の姿を探す。
が、それは簡単に崩れ去った。
475イビルジャイアンにも程がある2:2008/02/24(日) 03:14:14 ID:aPLuKwZs
「ちょっ、か、桂木、何やってんだよ!」
そこには猿ぐつ輪をかまされ、極太鎖で椅子に縛られた哀れな妻の姿。

…ちょっと待てよ、俺の奥さんがなんでこんなSMプレイを?
っていうか桂木、そのいつものことですから、みたいな表情は何?
そんな姿でなんで○○とネウロが遊んでる所、微笑んで見てる訳?

一気に戦意喪失した俺に畳み掛けるような一言をネウロが言い放った。
「おお、そうだ。肝心なことを言い忘れていた。貴様と弥子はもう夫婦ではない。」

頭が真っ白になるというのはこういうことだろう。
脳の奥が考えるのを拒否している。
ネウロは俺が無反応なのをいい事に、言葉を続ける。
「離婚届は我が輩が出しておいた。私文書偽造という罪がこの世界にはあるようだが貴様が言わなければなんてことはない。親権は弥子に渡す、異論はないな?ヒグチ」
魔人は無表情に、しかし語調は強い。
きっと拒否したら殺される…。
476イビルジャイアンにも程がある3:2008/02/24(日) 03:14:52 ID:aPLuKwZs
「我が輩も色々と考えたのだ。これから謎を喰って行くには弥子の存在が不可欠。しかしつがいでもない二人が、長く一緒にいるのは色々と世間体も良くない。
そこでだ。」
ネウロが中指を俺に突き立てた。
まるでとどめを刺すように。
「貴様に弥子を一時貸してやる。魔人と人間では子が孕めんのでな。」
そうか、だから俺たちが結婚すると言った時にあんなにすんなりと。
「まあ、貴様の血が混じっていると思うと若干気分が悪いが。」
それに突っ込む気力は俺にはもう無い。

「子にはたまには会わせてやる。心が広いだろう、我が輩は。」
言いたい事をすべて話したのか、満足そうにネウロは頷いた。
その恐ろしい魔人の腕の中で我が子はすやすやと寝息を立てている。

ふと桂木を見れば真っ赤な顔で何か抗議しているようだが、猿ぐつ輪のせいで上手く聞き取れない。
このあと、たとえ桂木が俺に味方して何か言ったとしても、きっとこの状況は変えられそうに無いのはなんとなく分かる。

俺はふらつく足取りで事務所を後にした。

夜の金曜ロードショーでやっていた「耳をすませば」を見た俺が
テレビをぶっ壊したのは言うまでもない。
477名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 03:15:37 ID:aPLuKwZs
以上です。
ヒグチ、ごめんよ。
478名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 04:33:01 ID:Vat5yHSO
昼ドラ真っ青な修羅場だってのに思わず笑ってしまった俺はきっと魔人様と同類


(:´・ω・)しかしエロパロ板だってのにヒグチでは絶対にエロに到達しない所に少し涙目
479名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 08:46:58 ID:BObwMg6K
ちょ…w
これはなんというひどいイビルジャイアン
480名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 13:05:57 ID:EV+hgfmP
ネウロは娘ができたらそうとうウザい父親になりそうだ
構ってチャンだからな
娘にべったりくっついて屈折した愛情表現繰り返して
ブチ切れられそう
「もうお父さんいいかげんウザい!あっち行けっ」
「ほほう、父親に対してそんな口をきくのはこの口か?」
「ごめんなさいごめんなさい…」
みたいな
…なんかヤコと変わんないな
481名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 13:42:21 ID:ik3qbsfN
>>477
不憫すぎるwwww
482名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 13:53:14 ID:mkNwYveq
うっかり弥子娘(父親は非ネウロ)がちょっと成長しましたバージョンが降りてきた。

「ネウロ、だーい好き♪」
弥子そっくりの幼い女の子が、無邪気に笑いかけてくることに飽きる暇もなくネウロは
いちいち相手をしてやっている。人形のように膝の上に座らせている様子は、まるで
親子のようだ。
「そうか、貴様は奴隷向きという点で弥子よりもましな方だな」
「ましって、なーに」
「いい子だということだ」
「きゃはははっ」
幼子特有の怖いもの知らずは偉大だ。蔵書に積もりかけている埃を払え、床が汚れて
いると細かい注文をつけられて今日もコキ使われている弥子からすれば、本当に羨ま
しいと言うしかない。
「ねー、ネウロー、なんかのみたい」
「む、そうか。ならばヤコ」
いきなり話を振られて、弥子はぐったりしながら返事をする。
「…なーに」
「貴様の子が窮状を訴えているぞ。親なら察しろ」
「や、それ無理だから」
「簡単に無理と言うのは手抜きの兆候だぞ。我が子が可愛いと思うなら、どんな些細
な様子の変化も感じ取るべきだ。そうであろう?」
「…分かりましたとも…」
もう何を言っても無駄だ、そんな諦めで近所のコンビニに向かうべく立ち上がった弥子
に、可愛い愛娘は無邪気で残酷な笑顔を向けていた。
483名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 14:25:10 ID:tlcU5GMS
>>467
他の刑事組はいい歳だしそれなりに経験はあるだろうけど
ヒグチはまだヤラハタすぎてないし、まあなんとかなるよ
484名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:10:21 ID:P3VUclDU
>>482
生まれた時からいい奴隷になるように調教されてる奴隷(娘)とか
うわあああああああああああぁぁあぁーーーーーーー!!!!!!!
485名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:10:36 ID:3Y8dcvM9
親子ネタいいなぁー、皆GJ!!
486名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 15:50:42 ID:zGi7zoXm
>>456
そうかもしれないけどさ・・・
非ネウロ×弥子でラブラブ二人っきりなの読みたいよ・・・(:´・ω・)

>>472
>>441はヒグチの他にに笹塚とかでも良さそうだよね
確かに吾代っぽくはないかな・・・

487名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 16:43:12 ID:kcYkokFg
盛り上がってるのはいいが
同人の馴れ合い臭いノリは自重してくれ
488名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:08:49 ID:iuRNxaUI
いきなりなんだが、吾ヤコ好きは少ないのかね?
いや、職人の一人なんだが、ふと
四天王で唯一書いたことなかったなと思ってな。
それなりに萌えどころはあると思うんだよな。

血の気が多かったり、喧嘩っ早かったり、非道な事もして来た男が
芯が強くて明るい子によって丸くなって行くのっていいと思うんだ。
そして、そんな自分を認められなかったり、許せなかったりするともっといい。
あと、何気にネウロとよりも体格差あるんだよな。
マッチョなチンピラと華奢な女子高生いいじゃないか。
脱いだ時の対比がぬふぁーんじゃないか?
489名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:16:22 ID:gN1XNE/K
>>473
GJ!
てか可哀想なのはヒグチだけなのか?弥子は良いのか?
とか思いつつ爆笑してしまった私はきっと病んでるに違いないw

>>482
なんだか弥子と違って娘はSに育ちそうだなぁ
490名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 17:57:16 ID:EV+hgfmP
事が終わった後、ネウロに抱きしめられて足をからませて眠っていたら
寝ぼけたネウロが天井に張り付いて
ヤコが落ちないよう必死にネウロにしがみつく
という光景を幻視した
491名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 18:29:03 ID:Vat5yHSO
>>488
相性の問題、ツッコミ(受け)×ツッコミ(受け)はあまり需要が無い
492名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 18:30:55 ID:FmwySq4T
>>488
一職人の自分も吾弥子好きだ
メンタル面もさることながら、身長差が実に31センチもある
=騎乗位
=華奢な弥子が吾代に乗っかって頑張って腰振る
=吾代と自分ぬふぁーん
493みえるもの1:2008/02/24(日) 19:46:23 ID:3Y8dcvM9
流れも何もかも無視して、小ネタ投下。

以前の親子ブーム時に間に合わなかったネウヤコ親子ネタ、エロなし
※軽くだが、妊娠中を描写した部分もあるので苦手な人は注意!





 明かりを消され、窓からの街灯りに薄暗く浮かび上がる部屋の中、
ベッドの端に腰掛けた弥子の膝に座った彼の幼我が子はただただ、声を上げて泣いていた。
 ひっく、えぐ、と、無様にえづきながら震える小さな背と、
それを宥めるように抱き寄せ撫で上げる弥子を、
その横に腰掛けたネウロはただ、無言で見下ろしている。

「転んだ」のだとというならば抱き上げて。
「犬に噛まれた」というのなら、例えその相手の喉笛を引き裂くことになろうとも。
 我が子が形の有る事象に脅かされているのであったのなら、
魔人にでも対処のしようが有ったが、

「部屋で揺れるカーテンが、お化けみたいに見えて怖い」
 そんな、幼子特有の、自身の頭にのみ存在する想像の世界で怯える我が子を
宥める方法を――どころか理解する術さえ、
以前よりもか多少は理解が及ぶようになったとはいえ、未だ人の心を完全に解せない魔人は持ち得なかったのだ。
 なので、そうした事は弥子の役目となり、今のようにネウロが完全な部外者となることも希ではない。

 泣き縋る幼子と、それを優しくなだめて慈しむ母親を、ネウロはただ成す術も無く静観する。
 相変わらずに頼りなく、華奢な身体に抱きしめられる、それよりも更に頼りなく何回りも小さな身体。
薄暗い部屋の中、隣の二人は容易く腕に引き寄せられる程近く、なのにとても遠いものに感じる。
494みえるもの2:2008/02/24(日) 19:46:55 ID:3Y8dcvM9
 泣き縋る幼子と、それを優しくなだめて慈しむ母親を、
ネウロはただ成す術も無く静観する。
 相変わらずに頼りなく、華奢な身体に抱きしめられる、
それよりも更に頼りなく何回りも小さな身体。
 薄暗い部屋の中、隣の二人は容易く腕に引き寄せられる程近く、
なのにとても遠いものに感じる。

 この疎外感に似た無力さを、魔人は子どもの産まれる以前にも感じた事が有った。
手持ち無沙汰に過去の記憶を辿り――そうして思い出したのは、
母親の腹に縋り付くその小さな個体がその中に溶け、まだ内包されていた頃の事。
 その頃の弥子はたしか、細い身体に見合わず不恰好に膨らんだ腹を撫で、
よく、今のように慈しむような笑みを浮かべていた。
 今まで魔人に見せた事のなかった表情と、初めて知った、
身も心も手中に収めたと思っていた女の中の、彼の触れられない世界。
彼女と密に繋がる、内臓に近い場所にある。一つの、「生き物」という名の。
 届かない、出来ることなど何もないし、する必要もない、完結した世界。
 情緒的な場面以外にも、
自分には不自由や不可能があるのだということを改めて思い知らされた頃の記憶を思い出し、
魔人は内心で自嘲する。

「ねぇ、いいことを教えてあげようか」

 胸元に顔を埋めたまま、ようやく呼吸を整え始めた娘の背をトン、トンと優しく叩きながら、
弥子が歌うように囁いたその声に、ネウロと子どもは同時に視線を横に向けた。
495みえるもの3:2008/02/24(日) 19:47:34 ID:3Y8dcvM9
「ん……なぁっ、に?」

 娘に額を寄せるようにして伏せていた顔を上げ、しゃくり上げながら見上げる娘の視線を受け、弥子はにっと微笑む。
それは先ほどまでの「母親の顔」とは違い、他愛ない悪戯を思いついたような子どものような表情だった。
 そのまま、身体ごと子どもを抱き込むように背を丸め、その小さな耳元に口を寄せる。

「お化けはね、信じている人にしか見えなんだよ」
「……ほんとう?」

 先ほどまでの涙をおさめ、こそばゆさにか、クスクスと喉を鳴らす娘に弥子は小さく囁きを返す。

「そ、見えないと思い込んでしまったら、もう見えなくなるの。何でもそうなんだよ」

 膝に乗ったまま、きょとんと首を傾げて見上げる我が子を見返して、
弥子は一瞬何事かを思案するように目を伏せる。 

「自分と違う物を、見せるのも見えなくさせるのも怖がらせるのも――お化けじゃなくて、その人自身だったりするんだよ」
「……よく、わかんない」
「ん、あんたには、まだちょっとむずかしかったね」

 困惑した表情の娘に弥子は照れ笑いを浮かべ――また視線を上げる。


「とにかくね、「もう見えないんだ」って思い込んでしまいなさい。それでもっと大きくなって――
 怖くなくなったら、『見たい』と強く願ってごらん。そうしたら、きっとまた見えるようになる筈だよ!」
「……こわいから、もぉ、みたくない。それに、みえなくなったらもうみえないよ!!」

 ぎゅっと、弥子のパジャマの裾を握った手に力を込め、娘は暗い中でも分かる位に紅潮した頬を膨らませ、拗ねたように呟く。弥子は笑い、その小さな頭に手を添えて、細い髪を指先に絡ませて梳く。

「ちゃんと見えるし、いつか怖くなく見れるようになるよ。
 ――だってあんた、お父さんが怖くないし、寧ろ私より好きじゃない?」
「……? うん!」
「だから、大丈夫! ねぇ、そうでしょ? ネウロ」
「そーなの?」

 不意に自分に向いた、二対のそっくりな光を湛えた瞳。
唐突に水を向けられ、一瞬だけ目を見開いたネウロにあざとく気づき、幼い子どものように笑う妻と、つられて無邪気に微笑む娘。

「……さぁ、どうだろうか」

 翡翠の眼を細めて呟かれた答えに、娘はきょとんと眼を見開き、弥子は小さく笑いを零した。
496みえるもの4:2008/02/24(日) 19:48:35 ID:3Y8dcvM9


「で、貴様は信じているのか?」
「え? あぁ、そりゃあね。
――じゃなきゃ、まず今、あんたと一緒にいなかったろうし」

 俯せ、布団から顔を出した弥子はそう答えて笑ってみせる。
あの後、「今日は一緒に寝る?」という弥子の問いを突っぱねて、幼い娘は自室へと戻った。
その様子に安心した弥子が再び布団に戻り、そうして始まった会話。

「あんたはさ、凄いよね……」
「ム、何がだ?」
「だって、出来ないことも仕方ないことも、偏見も何も何も持たないで全部有るままの形で受け入れて行くじゃん。
 人間との認識の違いサイだってシックスだって。それが何であるかさえ分かれば、『あり得ない』なんて口にしないで違和感なく!」

 それがたまに羨ましいのだと、弥子は呟き、頭から布団をかぶる。

「……貴様も持っている能力だろう?しかも我が輩と違い、
そうして認識した差異を自身の中に取り込んで進化して行ける」

「私がどれだけ苦労したか知らないからそんな事言えるんだよ!」

 先ほどの毅然とした態度はどこへやら。
幼い子どものように拗ねてみせる様子にくつくつと喉を鳴らし、手を伸ばす。

 布団越しに、弥子の華奢な肩へ、ポスンと軽く置かれた掌。
その感触に振り返るより先に――素肌へと触れた指先に下から上へ首筋をするりと撫でられ、その仕草にこもった嫌な予感と感触に総毛立つ。

「いゃ……やいやいやっ!!」
「嫌なのか?」
「っ……つーか、子ども起きるから! 折角寝かし付けたのに……」
「そうか」
「? ぎにゃっ!?」

 布団を剥がれ、瞬間入り込んだ冷気に間抜けな悲鳴を上げた弥子の、見上げた先には天井と、
両手足の自由を奪うような姿勢でのしかかるり、自身を見下ろすネウロの顔があった。

「まぁ――知った事では、ないがな」
「あ―、やっぱり、こうなるんだ……」

 薄暗い室内でもぎらりとした光を失わない瞳と、笑みの形に釣り上げた口角、
そして自身の上に乗る体重に、弥子は抵抗を諦め、小さく嘆息した。

――翌日、疲れ切った様子の弥子が「どうしたの?」という娘の問いに
「あの後、化け物に襲われたの……」と答え、
広げた新聞の影でネウロがにやりと笑ったのはまた別の話であり。

------

以上! やっぱりエロにたどり着けなかったorz
そして、途中で下げ忘れてごめん。
497名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 20:21:07 ID:zjJZkhHf
gj!
イビルジャイアンもいいがやっぱり幸せなのもいいな
498名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 20:43:42 ID:kDqu+sXj
初心者なのだが、イビルジャイアンってなんぞ?
色々考えたが想像つかん
499名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 20:48:59 ID:uoQmfHwA
GJGJ!!






…だがエロエロな俺はそろそろエロエロ・ゴシカァァァン!!なんだぜ!
500名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 20:58:32 ID:UACmwYY/
おおおおおおGJ!

>>498
保管庫にまとめてあるよ
501名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 21:09:31 ID:kDqu+sXj
>>500
おお、教えてくれてありがとう
502名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 21:18:41 ID:ekUDPRRk
GJ…!!
凄い勢いで癒された
503名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 22:10:04 ID:1wCSmYoE
>493
GJ!!!!!
凄い癒された!
幸せそうな二人に思わず頬が緩んでしまったw


ネウヤコじゃなくて申し訳ないんだが、ヒグヤコエロで。
エロ度は少なめ
504名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 22:10:35 ID:4rozwPRC
>>491
でも弥子ってツッコミのイメージ強いけど結構ボケもこなすよな
大食いネタ系とかネウロでさえ突っ込んでたし

属性的には
ネウロ=ボケ(たまにツッコミもする)、吾代=ツッコミ、時と場合による=弥子、笹塚、ヒグチ
だろうか
505ヒグヤコ1:2008/02/24(日) 22:10:57 ID:1wCSmYoE
 玄関に入った瞬間、自分の家では決してしない香りがして、一瞬だけ私の足が怯んだ。
 だけど、私はこの匂いをよく知っている。
 大好きな彼と一緒にいると、必ずこの香りが私の鼻を掠めるから。
 彼のブルゾンからする香りと全く同じ香りが、この空間には漂っている。
 そのことが、ここが間違いなく筐口さんのマンションであることを、私に教えてくれた。
「何してんだよ、上がれば?」
 一向に靴も脱ごうとせず、玄関でぼんやりと立っている私に気付いた筐口さんが、
チラリと視線だけでこちらを見遣って言う。
「あ……う、うん」
 小さく頷き、慌ててローファーを脱ぐと、「お邪魔します……」と呟いて部屋へ上がる。
 ついいつもの癖でしゃがんで靴を揃えたら、筐口さんは「気にしなくていいのに」と小さく噴出した。
「一応人様の家だし」
「どうせ俺しかいないんだから、気を使わなくていいって」
 筐口さんは、カラカラと声を上げて笑うと、そのままリビングへと足を進めた。私もそれに続く。
 部屋に入ると、目の前の光景に、思わず口を大きく間抜けに開けてしまった。
 マンションのエントランスに足を踏み入れた時から、
このマンションが随分と高級であることは分かっていたけれども、予想以上だ。
 私の想像よりも遥かに、筐口さんの部屋は広い。
 とても一人暮らしの人が住むような部屋じゃない。
 広いリビングは、若干筐口さんも持て余し気味なのか、
あまり家具は置かれておらず、申し訳ない程度にソファとテレビがあるぐらいだ。
 シンプル志向の筐口さんらしく、余計な物は部屋にほとんどない。
 リビングの奥には、部屋が一つあるようで、その部屋はどうやら寝室らしい。
 扉が開いていて、そこから僅かにベッドが見えた。
 そのベッドだって、随分と大きい。あれは、間違いなくダブルベッドだ。
 若干十九歳にして、こんな所に住めるなんて、一体この人は、どれだけお給料を貰っているのだろう。
 そんな無粋な詮索を思わずしたくなる程、いい部屋だった。
「とりあえずソファにでも座ってなよ」
 あんぐりと口を開けて部屋を見回していたけど、筐口さんのその声で漸く意識を取り戻し、
ソファの横にサブバックを置くと、ゆっくり腰を下ろした。
 二人でも広すぎる空間は、どこか落ち着かない。
 じっと座っているのも心地が悪くて、ゆっくり瞳を巡らせて部屋を眺めた。
 今、腰を下ろしている黒い革張りのソファはとても座り心地が良く、
緊張を張り巡らせている私の体を癒すように優しく包む。
 きっとこのソファだって、いい値段だろう。
 死んだお父さんが、建築関係の仕事に就いていたこともあり、
自然とこういうことに詳しくなってしまった。
 必要最低限の家具しか置いていないけれども、
必要最低限だからこそ、一つ一つにお金を掛けているのかもしれない。
 モノトーンで纏められていることもあって、このシンプルさがとてもよく映えている。
「桂木、何か飲む?」
「あ……お気遣いなく」
「何だよ。遠慮するなんて、桂木らしくないな」
 キッチンに入った筐口さんは、らしくない私に、驚いたように瞳を瞬かせた。
 確かに、普段の私なら、喜んで頂くところだと思う。
 ついでに、お茶菓子も要求してもおかしくない。
 だけど、今の私には、そんな余裕なんか微塵もない。
 心臓は、この部屋に足を踏み入れた瞬間から、早鐘のように鳴っていて、
今にも口から飛び出しそうだ。
506ヒグヤコ2:2008/02/24(日) 22:11:39 ID:1wCSmYoE
 大好きな人の部屋に初めて訪問しているのだから、当然だと思うんだけど、
当の本人の筐口さんは、いつもと変わらない様子で緊張の欠片すら見当たらない。
 今、このある意味密室とも言える空間に、私と二人きりだと気付いているんだろうか。
 それとも、私相手じゃ、そんな風に緊張するに値しないとか。
 ふと、そんな後ろ向きな想像が頭を掠め、慌てて首を横に振ってそれを頭の外に追い遣る。
 もしそうだったら、流石に凹む。暫く立ち直れなそうだ。
「紅茶とコーヒーどっちがいい? これぐらいしか家になくて悪いんだけど」
「あ、どちらでも……」
「そういうの困んだけど」
 筐口さんは形の良い眉を片方だけ潜ませ、困ったように肩を竦めた。
「だって……」
 多分お茶を出されても、飲む余裕なんて今の私にはないと思う。
 こうやってソファに座った今、膝の上に置かれた手は、極度の緊張で冷え切っている。
 とてもではないけれども、お茶を楽しむ気分ではない。
 極度の緊張で、既に頭はクラクラだ。
 チラリと瞳を膝の上の手から剥がし、視線を上げると、そこに広がるのは明らかに男の人の部屋だ。
 今まで、色気よりも食い気という言葉を地で進んでいた私は、
悲しいことに色恋沙汰には全く無縁の人生だった。
 そんな私だから、勿論異性の部屋に足を踏み入れるのは、これが初めての経験だったりする。
 もしかしたら、今まで彼氏や男友達がいたりして、部屋に遊びに行ったことがあれば、
ここまで緊張することはなかったかもしれない。
 でも、友人も同性ばかりの友達ばかりだったし、彼氏だって今までいなかった。
 筐口さんが私の初めての彼氏だ。
 こればっかりは、今までそういう色恋沙汰に全く興味がなかったのだから仕方がない。
 おそらく、筐口さんに出会わなければ、今でも彼氏いない歴と年齢がイコールだっただろう。
 家族ではない異性の部屋に自分がいる、というだけで緊張するのに、
その部屋が大好きな人の部屋となれば、緊張どころの騒ぎではない。
 今日、もしかして、大人の階段を上ってしまうんじゃないか、などという、
不埒な想像までし出してしまう始末。
 そして、そんな私の脳は、ソファに座りながら、今日の下着へと記憶を巡らす。
 ラッキーなことに、先日叶絵と一緒にショッピングした時に買った可愛いレースの下着だ。
 これなら万一、そういう展開になっても恥ずかしくない。
 いや、行為自体はかなり恥ずかしいものだから、恥ずかしくないというのは嘘になるけれども。
 だけど、これが中学時代から愛用しているバックプリントの下着だった日には、もう目も当てられない。
 即行この部屋を出て行って、下着を買いに行くだろう。
「つーか、さっきから何百面相してんだよ」
「……え?」
 驚くほどその声がすぐ近くでして、驚いたように声がした方を見遣ると、
いつの間に隣に座ったのか、筐口さんが私の隣で呆れたようにこちらを見遣っていた。
「ひ、筐口さ……っ! いつの間に……っ!」
「いや、さっきから隣に座ってるけど?」
「えぇ!?」
 全然気付かなかった。
 筐口さん、ネウロから何か魔界の道具でも借りて、気配を消していたんじゃないだろうか。
「コーヒーと紅茶、どっちがいいか聞いても全然答えないし、
急に黙り込んで深刻な顔でテーブル見つめてるから、どうしたのかと思えば、
急に顔を赤くして挙動不審になったり、そうかと思ったら、今度は青ざめて落胆してるし」
「いや……それは……」
「頭のネジが何本か外れたのかって思うっしょ」
 筐口さんは小さく肩を竦め、私を見つめた。
507ヒグヤコ3:2008/02/24(日) 22:12:10 ID:1wCSmYoE
「……失敬な……」
 頭のネジが外れただなんて、流石に心外だ。自然と唇が尖る。
 そんな私の顔が可笑しかったのか、筐口さんは小さく噴出した。
「で、何百面相してたわけ?」
「え……?」
「流石に気になるだろ」
 筐口さんの黒目がちな猫目が、じっと私の瞳を見つめてくる。
 ほんの僅かな嘘の気配すら見逃すものか、とでも言いたげな瞳に、どこか罰の悪さを覚えた。
「な、なんでもないです……」
 咄嗟に筐口さんの目から逃れるように、目を逸らしてしまった。
「嘘ってバレバレだから」
 勿論、筐口さんもそのまま引き下がってくれる筈もなく、
今度は逸らした私の顔を覗き込むように身体を倒してきた。
 そのせいで、私と筐口さんの瞳が至近距離で重なる。
「で?」
 下から覗き込んでくる瞳は、どこか悪戯めいた色に染まっていた。
 この瞳は、全てお見通しの瞳だ。
 きっと私が百面相していた理由が分かっていて、聞いているに違いない。
「筐口さん……業とやってるでしょ……」
「何が?」
 業とらしくとぼけた表情を浮かべて私を見つめてくる。
 ずるい。そして、ムカつく。
 私はこんなにも緊張しているのに、筐口さんは余裕めいていて、なんだか私一人で馬鹿みたいだ。
 このまま負けるのはどこか悔しくて、
私はソファの端にあったクッションを掴むと、そのまま筐口さんの胸に押し付けた。
 そのせいで、僅かに筐口さんの体が仰け反る。
「筐口さん、ずるいっ!」
「はっ?」
「そうやって一人で余裕ぶってて、ムカつくよ!」
 羞恥からか、悔しさからか、極度の緊張からか、
色々な感情が胸の奥でぐちゃぐちゃになってしまい、息が苦しい。
目頭も熱く痺れていて、今にも熱いものがそこから零れてしまいそうだ。
「何だよ、いきなり」
「私一人でバカみたいじゃんっ! 一人で緊張しちゃってさっ」
 頭の隅っこはひどく冷静で、こんな自分をどこか冷めた目で見ている自分がいる。
 言っていることが滅茶苦茶だ。これでは完全に八つ当たり。まるで駄々を捏ねる小さな子供みたい。
 恥ずかしくて止めたいのに、口は止まるどころかどんどん加速して、止まらない。
「どうせ私は男の人と付き合ったことないよっ! 男の人の部屋に入るのだって、筐口さんが初めてだよっ!」
「桂木、ちょ、ちょっと待てって」
「筐口さん、きっと笑ってるもんっ」
 涙が出てきたのか、目の前の筐口さんの顔が、滲んで風景に溶けていく。
 本当に情けない。
 これじゃ笑われて当たり前だ。
「笑ってないって」
「笑ってるよ。バカにしてる」
「してないって」
「してるもん」
 筐口さんが私の顔を覗き込もうとする。
 だけど、こんな涙でぐちゃぐちゃの顔なんか絶対に見られたくなくて、
懸命に膝に顔を埋めて、筐口さんから顔を隠した。
508ヒグヤコ4:2008/02/24(日) 22:12:51 ID:1wCSmYoE
「ごめん。何言ってんだろ、私……」
 心の中の混濁を吐き出すように、唇から細い息が漏れた。
「桂木、顔上げなよ」
 そっと、筐口さんの手が、顔を隠している腕に触れる。
 男の人とは思えない程、ほっそりとした指は、だけどどこか無骨で、
私のものとは違う。やっぱり男の人なんだ、と実感させる指だ。
 その指に誘われるように、膝に埋めた顔をゆるゆると上げると、目の前には酷く真摯な瞳があった。
 先程までの揶揄めいた色はどこにもない。すごく実直な瞳。
「別にバカになんかしてないけど、そう感じたのなら謝るからさ」
「筐口さん……」
「桂木の反応が面白くて調子乗りすぎた。ごめんな」
 小さく頭を横に振って、筐口さんの謝罪を拒む。
「違うの。筐口さんは悪くない。完全に私の八つ当たり。ごめんなさい」
 手の甲で瞳に残る涙を追い遣るように拭うと、小さく笑った。
「私、色気よりも食い気だったから、全然今まで男の人と付き合ったことなくて、筐口さんが初めてなの」
「そりゃあ、あれだけ喰ってりゃ普通の男は引くだろ」
 至極真面目な表情を浮かべて頷きながら、失礼なことを言う。
 確かに筐口さんの言っていることは尤もなんだけど、人から言われると腹が立つ。
「そこで、茶化さないでよ」
 緩く握った手で、筐口さんの胸を軽く押す。
「ごめんごめん」
 筐口さんをひと睨みして、再び言葉を続けた。
「今までそういう経験がないから、私にとっては、
こういう風に男の人の部屋を訪ねることだって、緊張するんだよ」
 「筐口さんは大したことじゃないかもしれないけどさ」と続けて、
私はそのまま唇を尖らせて膝の上に顎を乗せた。
 私の言葉を咀嚼しているのか、筐口さんは暫く黙ったままだった。
 そして、小さく溜息を一つ零すと、ゆっくりと私の頬に指を伸ばしてきた。
「大したことない訳ないじゃん」
「……え?」
 弾かれたように顔を上げると、そこには照れ臭ささが滲んだ笑みがあった。
「筐口さん……?」
「彼女が自分の部屋に来てんだぜ? 緊張しない訳ないじゃん。もう頭ン中は邪な想像で一杯だよ」
 予期せぬ言葉に、思わず瞬きをすることすら忘れてしまう。
「う、嘘だよ。だって、筐口さんいつも通りだったじゃん!」
「あたり前だろ? そんなカッコ悪い所を見せる訳ないじゃん」
 筐口さんは、小さく笑うと、そのまま私の頬を優しく掌で包んだ。
 さっきは激情に侵されていたから全く気付かなかったけれども、こうやって触れ合うと分かる。
 気付くか気付かないか、ぐらいのほんの僅かなものだけど、筐口さんの手が震えていた。
「さっきから心臓だってバックバク。
でも、そんなの桂木にバレたらカッコ悪いから、一生懸命平静を装ってただけ」
「筐口さんも……同じ……だったんだ……」
「情けないけどな。俺だって男だから、こんな密室に好きな女といれば、それなりに考えるよ」
「そっか……」
 自分だけじゃなかった、という安堵からか、漸く緊張が解れ始めて、肩から力が抜ける。
「それに、そういうつもりで誘ってるし」
「あ、そうなんだ……って、えぇ!?」
 筐口さんから繰り出された爆弾発言に、目を瞠る。
509ヒグヤコ5:2008/02/24(日) 22:13:22 ID:1wCSmYoE
「何驚いてんだよ。彼女を自分の部屋に呼ぶ理由なんて、それぐらいだろ」
「で、でも……っ。筐口さん、そんなこと言ってなかったじゃんっ」
「ばかゆーなよ。そんなこと言うわけないだろ?
エッチしたいから俺の部屋に来ない? なんて誘う奴がいたら会ってみたいよ」
「そ、そりゃそうだけど……」
 実際、そんな風に誘われたら引く。
 間違いなく、私はこうやって筐口さんの部屋に来ないだろう。
「そんなだから、実は俺もすげぇ緊張したわけ。どうやって持ち込もうか、そればっか考えてたんだぜ」
 筐口さんは苦笑を浮かべると、頭の後ろで手を組んでそのままソファの背凭れに身体を預けた。
 その筐口さんの顔は、どこか悪戯がバレてしまった子供のような表情で、すごく可愛らしい。
 思わず私は小さく噴出してしまった。
「笑うなよ」
 笑われたのが心外なのか、筐口さんは不貞腐れたように唇を尖らせる。
 そんな姿も、普段の彼からは想像つかないほど可愛らしい。
「だって、なんか筐口さん可愛いんだもん」
「ホントに可愛いか、知ってみる気ない?」
「……え?」
 その声に誘われるように、筐口さんへ瞳を向けた、次の瞬間、
肩が強く押され、視界が大きく反転した。
 一瞬瞳に映った筐口さんの顔は消えて、
その代わりに眩い蛍光灯の光が、瞼の裏に滑り込んできて私を襲う。
 眩しさから思わず瞳を細めたけど、すぐにその必要はなくなった。
 眩い蛍光灯の白い光が、筐口さんで遮られ、視界が暗くなる。
 それまで何が起きたのか分からなかった私は、そこで漸く筐口さんに押し倒されたことに気付いた。
「筐口さ……」
「言っただろ? そういうつもりで誘ったって」
 普段の彼から想像もつかないほど低く甘い声に、背中がゾワリと粟立つ。
 筐口さんの唇から細く吐き出された息はすごく熱くて、眩暈を覚えた。
 熱い吐息が、頬を撫でるように掠めると、そのまま私の唇を温もりが覆う。
 触れるか触れないかの、他愛もないキスだったけれども、
それだけで私の胸がギュッと狭くなって苦しくなった。
 胸に落とされた甘い痛みは、愛しさの証だ。
それだけで、涙が出そうなくらい幸せな気持ちが胸一杯に広がる。
 何度も啄ばむような口付けを繰り返され、
その度に、さっきまであんなに私の中で蔓延っていた恐怖に似た感情が、溶けて消えていった。
 どれぐらいそんな小鳥の戯れのようなキスが繰り返されただろう。
 不意に、私の唇を割るように、筐口さんの舌が伸ばされた。
 緊張が解けた唇はいとも簡単に開いてしまい、筐口さんの舌を受け入れる。
 追い求めてくる舌の熱に、頭の芯が次第に痺れてくる。
 それに伴い、思考が曖昧に蕩けて、何も考えられなくなった。
 私は、そっと手を伸ばして、筐口さんの頭を抱えるように、腕を彼の首の後ろに回す。
 そのせいで、より一層唇が深く合わさり、更にお互いの舌が絡まった。
 完全に甘い熱に浮かされてしまった私は、筐口さんの舌を貪る。
 口内は、お互いの唾液が混ざり合い、どちらのものか分からない。
 ただ不思議なことに、普段はさして気にならないそれも、
筐口さんのものと合わさると、すごく甘くて優しい味がした。
 きっと筐口さんと、だからだ。
 大好きな人とのキスだから、こんな風に甘くなっているに違いない。
 ぼんやりとそんなことを考えていると、不意に服の中に筐口さんの手が入ってきた。
 その手は、驚くほど冷たくて、ビクリと私の体が小さく跳ねる。
510ヒグヤコ6:2008/02/24(日) 22:13:56 ID:1wCSmYoE
「桂木?」
 ほんの僅かな動きだったけれども、身体を重ねている筐口さんにはすぐに分かったんだと思う。
 私が嫌がっていると勘違いしたのか、弾かれたように唇を離して、心配そうに私を覗き込んできた。
 きっと不安で一杯なんだろう。その瞳は、どこか今にも泣き出しそうな危うさが潜んでいた。
「あ、違うの……。手が冷たかっただけ……だから……」
 ずっと口付けをしていて、完全に淫欲の世界に投じてしまっていた身体から発せられたその声は、
自分のものとは思えない程掠れていた。
「うわっ、ごめんっ」
 筐口さんは、驚いたように服から手を抜いて、息を吹きかける。
 一生懸命手を温めようとしているその姿が、すごく健気で愛しい。
「平気。ちょっとびっくりしただけ」
 そう言ってもなお、筐口さんはまだ手を温めようと、懸命に手に息を吹きかけている。
「今、温めるから、ちょっと待ってて」
 私は、そっとその手を取ると、両手で柔らかく包んだ。
 手の中の筐口さんの手は、吃驚するぐらい冷え切っていて、冬の氷のように温もりを拒んでいる。
「俺、すげぇカッコわりぃー。緊張して手冷えてんの」
 いつも自信満々で不敵な笑みを浮かべる筐口さんが浮かべているとは思えない程、
目の前の笑みは弱々しかった。
「筐口さん……」
「緊張で頭おかしくなりそう」
 乾いた笑い声を上げて、嘲笑する。
 そんな筐口さんが痛々しくて、そして同時に、堪らないほど愛しくて、私は握った手に力を込めた。
「私も、緊張で頭おかしくなりそうだよ」
「桂木……?」
 驚いたように瞳を丸くする筐口さんに、小さく笑うと、私は更に言葉を続ける。
「だって、大好きな人に、全部見せるんだもん。恥ずかしいし、すごく怖いよ。でもね」
 そっと握った手を口元まで持っていき、そのまま筐口さんの手に口付けた。
 冬の氷のように冷たい指先。
 だけど、それが私にはすごく嬉しかった。
 緊張しているのは、私だけじゃない。
 その事実が、私の緊張を優しく解していく。
「筐口さんにもっと近づけるのなら、我慢出来る」
「桂木……」
「筐口さん、大す……」
 懸命に紡ごうとした言葉は、最後まで言わせてもらえなかった。
 筐口さんにきつく抱き締められ、私の告白は唇から零れる前に、奪われる。
「俺も、すげー好き」
「筐口さん……」
「好きだ、桂木」
 再び唇が重なる。
 合わせた唇はすぐに離れ、ゆっくりと下りてきた。
 筐口さんの熱い唇と吐息が、肌に触れる度に、私の心臓が早鐘のように鳴る。
 未知の行為への緊張と期待。
 それらが私の心臓を暴れさせた。
 筐口さんの舌が、肌を滑る。
 その動きに合わせて、背中に旋律が走りゾクゾクした。
 筐口さんの手が、もう一度服へと入ってくる。
 緊張が解れてきたのか、先程よりもその指は冷たくなかった。
 それでも、僅かに震えているのが分かる。
511ヒグヤコ7:2008/02/24(日) 22:14:27 ID:1wCSmYoE
 まるで壊れ物に触れるように、肌をそっと撫ぜ、
そして、申し訳ない程度にある胸の膨らみへと手がいきついた。
 指は一瞬だけ躊躇いを見せた後、ゆっくりと胸に触れ、確かめるように柔らかく揉みしだく。
 その手の優しさに、胸が甘く軋んだ。
 大きいとは決して言えないそれを、愛しむように触れる。
 すごく恥ずかしくて堪らないのに、その手が動く度に、身体の中が熱く痺れいていく。
 まるで自分の体じゃないみたいだ。
 熱に浮かされているかのように、身体の感覚が曖昧になっていく。
 それなのに、筐口さんが触れている場所だけは、やけに感覚が鋭利で、意識がそこに集中する。
「んっ……ふっ……」
 服を脱がされる頃には、息が上がり、意識していないのに、唇から声が漏れる。
 その声は、自分から出ているものとは思えないほど、すごく卑猥な響きを纏っていた。
「桂木……」
 下着をたくし上げられ、筐口さんの舌が、胸の先端を転がす。
 それだけで、頭がおかしくなりそうだった。
「やっ……んっ……あっ……」
 懸命に堪えようと唇に力を込めても、
筐口さんから与えられる快感を前に、だらしなく唇は開き、そこから嬌声が上がる。
 恥ずかしくて堪らない筈なのに、もうそんな羞恥すらどうでもよくなっていた。
 胸に与えられる享楽にふけていると、突然太腿を無骨な指がゆっくり辿り上がる。
 筐口さんの指が触れていると気付いた時には、スカートの中に指が入っていて、
下着の上から割れ目をなぞるように触れていた。
「ひ、筐口さ……っ!」
 前戯でこういうことをするというのは、知識で知ってはいても、実際にされると恥ずかしくて堪らない。
 だけど、筐口さんの指が動く度に、今までとは全く違う強い快感に、私はすぐに抵抗出来なくなった。
 身体の奥から熱が溢れてきて、ジンジンと痺れる
 恥ずかしいのに、身体はその快感を欲しようと、足から力が抜けていく。
 それが筐口さんも分かったんだろう。
 筐口さんの指が下着の中に差し込まれた。
 グチュリと、くぐもった水音が皮膚を通して身体に響く。
「桂木、濡れてる」
 耳に唇を寄せて、甘く耳朶を噛みながら、囁く。
 筐口さんの淫靡と熱に濡れた声が、私の耳をいざった。
 そのせいで、身体の奥にある羞恥がますます麻痺していく。
「やぁ……っ」
「ほら」
 筐口さんの指が、業と音を立てるように、秘部を擦る。
 部屋にくぐもった水音が響いた。
 指先から直接与えられる快感と耳から与えられる快感に、頭がおかしくなる。
 自然と息が上がり、唇が緩く開く。
「あっ……やっ……んっ……はっ……」
 自分の声すら、どこか遠い。
 ただ私は、足を開き、与えられる快感を貪る。
 秘部を擦り上げていた指は、徐にその動きを止めると、そのまま折られた。
 指先が、ゆっくりと私の中に沈んでいくのが分かる。
 今までそういう経験がない私の身体には、それすらすごく抵抗があって、筐口さんの指を阻んだ。
「キツ……ッ」
 筐口さんは、少しだけ眉を潜めて、ゆっくりと慎重に指を進めていく。
 不思議な感覚だ。
512ヒグヤコ8:2008/02/24(日) 22:14:57 ID:1wCSmYoE
 お腹に鈍い痛みが走る。
 すごく痛い訳じゃないけれども、違和感。
 自分の中に、自分じゃない誰かがいる、ということがとても変な感じだ。
「桂木、痛くない?」
 筐口さんは心配そうに私を見下ろしている。
「ん……。平気……。少し違和感あるけど」
 力なく笑うと、それに誘われるように筐口さんも小さく笑う。
「じゃあ、動かすけど、痛かったら言えよ」
 ゆっくりと私の中にいる筐口さんの指が動き始める。
 最初は違和感を伴っていたが、次第にその違和感が和らいでいく。
 そしてその代わりに訪れたのは、先程までとは比べ物にならないほどの快感だった。
 内側を筐口さんの指が擦る度に、体が疼く。自分の身体じゃないみたいだ。
「んっ……やっ……あんっ……」
 徐々に指の動きが大胆になっていき、水音も激しくなっていく。
 下着が生暖かくて、どこか気持ち悪い。
「そろそろ平気かな」
 ふと、私の中から指が抜かれ、下着を剥がされた。
 淫猥な行為のせいで部屋の温度が上がったといっても、やっぱりどこか冷たい。
 濡れていることもあって、ヒヤリとした空気が秘部を撫ぜた。
 筐口さんもまた、自分の服に手を掛ける。
 ベルトの鳴る金属音がどこか他人事のように思えた。
「じゃあ、挿れるよ」
 熱っぽい声で紡がれた宣告に、私の身体が強張る。
 筐口さんのものが、私の秘部に触れた。
 その固さと熱に驚く。
 その次の瞬間だった。
 経験したことのない程の強大な痛みが、私の身体を襲う。
 全身を一気に駆け抜けた痛みに、身体が裂けそうだ。
 思わず体が反り、喉から声にならない悲鳴が零れた。
「――っ」
 まだ誰も開かれてないそこは狭くて挿れづらいのか、筐口さんも眉を歪ませて、腰に力を入れる。
「あぁ……っ」
 あまりの痛みで、咄嗟に顔の横にある筐口さんの腕を強く握った。
「桂木、大丈夫か?」
 上擦った声に誘われるように瞳を上げれば、筐口さんは動きを止めて、私を見つめている。
 その瞳の奥が僅かに揺れていて、すごく戸惑っているのが分かった。
 どうしたらいいか分からなくて、オロオロしている人の目だ。
「辛いなら、やめる?」
「……え?」
「すげぇ桂木痛そうだし」
「でも……それじゃ筐口さんが……」
 筐口さんは、困ったように小さく笑った。
「ここまで来て止めんのは辛いけど、仕方ないっしょ。まあ、手か口でしてもらうって方法も……」
「意地でも絶対イクんだ……」
 気遣っているんだか、単に欲望に忠実なんだか。
 可笑しくて泣けてくる。
「もうやだ……。可笑しすぎて泣ける」
 痛みのせいか、極度の緊張のせいか、どちらのせいか分からないけれど、
目頭が痺れて、私の瞳から熱いものが零れた。
513ヒグヤコ9:2008/02/24(日) 22:15:32 ID:1wCSmYoE
「桂木……」
「もう筐口さんったらやだなぁ……」
 笑いながら手の甲で零れる涙を何度も拭う。
 だけど、一度決壊した涙は、止ることを知らない。
 懸命に涙を拭っていると、その手が筐口さんに捕まれ、動きを制される。
 そして、ゆっくり筐口さんの顔が近付いてきて、そのまま筐口さんの舌が優しく私の涙を掬った。
「筐口さん……」
「ごめんな。桂木にばっか辛い思いさせて」
 私は男の人じゃないから分からないけど、多分本当はすぐにでも動きたくて仕方がないに違いない。
 だけど、そんな欲望を懸命に堪え、私を気遣ってくれる。
 そんな筐口さんの優しさに、胸が甘く軋んだ。
「……筐口さん、優しいね」
 小さく微笑むと、そっと筐口さんの唇に、自分のそれを重ねる。
「桂木……」
「気にしないで動いて」
「けど……」
「大丈夫。こんなことじゃ壊れたりしないから」
 筐口さんの頬を撫ぜ笑うと、筐口さんもまた、私の笑みに誘われるように笑った。
「分かった。でも辛かったら、遠慮せずに言えよ?」
「うん」
 私が小さく頷いたのを合図に、筐口さんはゆっくりと動き始める。
 その度に秘部から全身にかけて、引き攣るような痛みが襲った。
 懸命に、奥歯を噛締めて激痛に堪える。
 エッチが気持ちがいいとか絶対嘘だと思う。
 こんなものが、いつか気持ちよくなるとはとても思えない。
 だけど、筐口さんはすごく気持ちがいいらしく、快感を噛締めるように、眉を潜めて私を突いている。
 そんな筐口さんの顔を見るだけで、痛みが少しだけ和らいだような気がした。
 自分で大好きな人が気持ちいいと感じてくれている。
 そのことが、私には嬉しくて仕方がなかった。
 筐口さんが喜んでくれるのなら、この痛苦だって自ら進んで享受出来る。
 ふと、筐口さんの手が伸ばされ、秘部に触れた。
 次の瞬間、痛みと共に、先程まで身体を巡っていた甘い痺れが落とされる。
「あぁっ」
 痛い筈なのに、筐口さんの指でそこを擦られる度に、快感がうねるように身体を巡る。
 いつの間にか、あれほど感じていた痛みは、どこへいってしまったのか、ほとんど感じなくなっていた。
 それどころか、筐口さんが奥を抉る度に、筐口さんの指が愛芽を擦る度に、
身体の中の快感がどんどん強くなる。
「や……はっ……んっ……はっ……な、に……これ……」
 込み上げる快感に、感覚が麻痺し始める。
 懸命に頭を振ってそれらを追い遣ろうとしても、快感がどんどん膨らんで私を侵食していった。
「桂木」
 筐口さんの甘い声に、更に快感が強くなる。

「桂木」

「桂木」

 筐口さんに名前を呼ばれる度に、体が甘い快感に侵された。
 目頭が熱く痺れ、見上げる彼の顔が涙で歪む。
 筐口さんに名前を呼ばれるだけで、胸が一杯になった。
514ヒグヤコ10:2008/02/24(日) 22:16:26 ID:1wCSmYoE
 その間も、身体中を巡る快感は膨らむ一方で、
気付くと私は自ら進んで足を広げ筐口さんを受け入れている。
 腰の動きが激しくなり、それに合わせ、私の視界も激しく揺れた。
「あっ、やっ……んっ……ふぅ……っ」
 波のように襲う快感に溺れてしまいそうで、両手を伸ばし筐口さんにしがみつく。
「桂木……っ」
「筐口さん……っ」
 頭の中が、閉じられた瞼の裏が、私の世界の全てが、真っ赤に染まる。
 もう何も考えられない。
 何も聞こえない。
 お互いの唇から零れる激しい息遣いと、肌と肌がぶつかり合う音だけが、鼓膜を震わせた。
 身体のありとあらゆる感覚が麻痺して、痺れている。
 だけど、身体の中心だけは激しい熱に侵されていた。
「桂木……イ、ク……ッ」
 更に、筐口さんの動きが激しくなる。
 全てが揺さぶられる。
 視界も、脳髄も、そして私自身も。
「あぁ……っ!」
「や……こ……っ」
 身体の中で膨らみきった快感が、一気に爆ぜた。
 意識がゆっくりと落ちていく。
 大好きな彼から初めて下の名前を呼ばれた喜びを噛締める間なく、私はそのまま意識を手放した。
515ヒグヤコ11:2008/02/24(日) 22:17:01 ID:1wCSmYoE
 香ばしい香りが鼻を掠め、それに誘われるようにゆるゆると瞳を上げると、
まだ先程の行為の名残がある筐口さんがいた。
 上半身は何も服を纏っておらず、ジーンズだけ履いている。
少年の影がどこか残るその体は、私とは違う。
無駄な贅肉が一切ない細身の身体は、すごく綺麗だった。
 私が寝ているせいで狭いのか、筐口さんは上半身裸のままソファに浅く座っている。
そんな彼の手にはマグカップがあり、時折フーと息を吹きかけながら口をつけていた。
 まだぼんやりとしたままの瞳を巡らすと、私の身体に大きな毛布が掛けられている。
ダブルベッド用だと思われる毛布は、ソファで使うと大きすぎて、少し持て余し気味だ。
高級感漂うすごく肌触りが良いそれは、私が身動ぎすると、何も纏っていない肌の上を滑った。
「あ、起きた?」
 私の僅かな動きに気付いた筐口さんは、少しだけ身を倒して顔を寄せてきた。
 そのせいで、更に香ばしい香りが強くなる。
「私……いつの間に……」
「あのまま意識なくしたから、すげぇ焦ったよ。慌てて顔覗いたら、グーグー寝息立てて寝てるしさ」
 呆れたように肩を竦めて笑う。
 先程までの男の人の表情ではなく、いつもの少年っぽさが残る笑みだ。
 いつも通りの筐口さんに、どこか安堵する。
「ごめんなさい……。寝るつもりはなかったんだけど……」
 罰が悪くて、ゆるゆると瞳を伏せると、ふと頬を筐口さんの指が触れた。
 それに誘われるように瞳を上げると、そこには綺麗な笑みに染まった瞳があった。
「気にすんなって。それに、俺すげぇ嬉しかったし」
「筐口さん……」
 筐口さんの笑みにつられて、私の口元が綻ぶ。
 甘酸っぱくて、幸せで、どこかくすぐったい時間は、私の心をじんわりと温めてくれた。
 ふと、筐口さんの手にあるマグカップの中の茶色い液体が、瞳に映る。
「コーヒー?」
「ん? あぁ、一汗掻いたから喉渇いてさ」
「……一汗って……もう少し情緒のある言い方してよ……」
「だって事実だし。運動みたいなもんじゃん、セックスなんて」
 あけすけな物言いに、頬が熱くなる。
「もう! だから、そういうこと言わないでってば!」
 緩く握った手で胸を小突くと、
筐口さんは「今更照れるなって」と揶揄めいたことを言いながら楽しそうに笑った。
「桂木も何か飲む? もし飲むなら淹れるけど」
 その申し出を、首を振ることで柔らかく断る。
「筐口さんのを一口もらえればいいや」
「えー……。お前、一口とか言って、一気に全部飲んじゃうんじゃねーの?」
「失礼な! そんなことないよっ!」
 今度は、強く握った手で思い切り胸を小突く。
 かなり痛かったようで、筐口さんは顔を顰めて、「痛いって!」と懸命に身を捩って私の手から逃げた。
「ったく……。冗談なんだから、そんな本気で怒るなよ」
「絶対半分本気だった」
 恨めしそうに睨むと、筐口さんは業とらしく大袈裟に肩を竦め、そっと私にマグカップを差し出した。
「ほら。間違っても全部飲むなよ?」
「飲まないからっ!」
 ゆっくりマグカップに口をつける。
 砂糖もミルクも入っていないコーヒーの香りは、どこか大人びていて、照れ臭い。
 そのままマグカップを傾けると、口の中一杯にコーヒーの香りが広がった。
516ヒグヤコ12:2008/02/24(日) 22:17:38 ID:1wCSmYoE
「あれ……甘い」
 予期せぬ甘さに驚いて、マグカップの中を見たけど、そこにある液体はただの茶色い液体だ。
 筐口さんは、ブラックを好むから絶対に甘い筈なんかないのに、
不思議と今飲んだコーヒーはすごく甘い。
 まるで砂糖がたっぷり入ったカフェオレのようだ。
「は? 甘いってコーヒーが? これ、ブラックだぜ?」
 何を言っているんだ、とばかりに瞳を眇めて訝しそうに私を見遣る。
「うん。でも甘いよ。すごく甘い」
「えー?」
 筐口さんは半ば強制的に私からマグカップを奪うと、再び口をつけた。
 そして、そんな彼の瞳が、僅かに非難めいた色に染まる。
「なんだよ、甘くないじゃん」
「ううん、甘いよ」
 もう一度、筐口さんからマグカップを受け取り、コーヒーを口に含む。
 やっぱり口の中に広がったのは、コーヒー特有の苦さでも、香ばしさでもなく、優しい甘さだった。
「やっぱ甘い」
「桂木、お前大丈夫か? もしかして、エッチのせいで味覚までおかしくなった?」
「なんで、あれでおかしくなるのよ……って、味覚までってどういうことよ! までって!」
「まーいいじゃん。そこら辺はツッコまない、ツッコまない」
 筐口さんはカラカラと笑い声を上げて軽く流す。
 うっかり聞き流すところだった。
 さり気なく随分と酷いことを言っている時があるから、本当に油断も隙もあったもんじゃない。
 大体この人は、私の事を一体なんだと思っているんだろう。
「でもさ、ブラックが甘いなんておかしいだろ?」
 確かに筐口さんの言う通り、ブラックがこんなにも甘く感じるなんておかしい。
 でも、私にはその理由は分かっている。
 ブラックがこんなにも甘く感じる理由は……。
「筐口さん、どうしてブラックが甘いか、理由教えてあげよっか」
「え?」
 そっと筐口さんの耳に唇を寄せる。
 大好きな人と一緒にいるだけで、全てが色鮮やかに染まり、
そして全てが甘く感じることが出来ることを、私は筐口さんと出会って知った。
 それを恋と呼ぶということも。
 おそらくこんなにもコーヒーが甘く感じるのは、筐口さんがいるから。
 筐口さんとたくさん触れ合った分、いつもより甘く感じるんだ。
「なんだよ、桂木」
 筐口さんも気になるのか、誘われるように私に耳を近づける。
「筐口さん、あのね。コーヒーが甘い理由はね……」
 このことを言ったら、筐口さんはどんな顔をするだろう。
 想像するだけで、まるで子供のように胸が弾んだ。


【おわり】
517名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:00:43 ID:jqYWiHAT
ヒグヤコキタ━━(゜∀゜)━━!!!!
なんだ、ここ最近のヒグヤコラッシュは
ヒグヤコ萌えにはたまらん(*´д`)ハァハァ
初々しいエロいい!!
518名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:04:52 ID:6MFOC/8m
>>503
GJ!!
ヒグヤコはエロ長編って少ないから凄い嬉しい!
しかも個人的に凄い好きな初Hネタとは

しかし毎度神作品が投下されるたび思うが
この2人のやり取りはどうしてこんなに初々しくて可愛いのか
519名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:41:07 ID:Vat5yHSO
>>503
GoooooooooooooooッッッッDJoooooooooooooーーーb
ヒグヤコのエロは初めてみたよぉー・・・
しかもスゲーエロい
いーモン見せてもらってGJとしか言えないオレの不甲斐無さがorz
520名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 23:59:01 ID:6MFOC/8m
>>519
保管庫にはもう少しあるぞ
色んな神作品あるから行ってみ
521名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 09:28:25 ID:GUtKx/LF
test~icle ※訳すな危険
522名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 09:35:38 ID:GUtKx/LF
 いろいろと乗り遅れた感が否めないが…ヒグチ主体の話投下します。
 先のヒグヤコや妊娠ネタと内容が逆行するけど勘弁を。

・ネウロ×ヤコ要素も有るが主にヒグチ×カナエ(パラレル)
523人の肌色を窺う1:2008/02/25(月) 09:39:19 ID:GUtKx/LF
[episode 1]鶏頭牛尻
 あの魔人にすら、見透かされる程の下心なんだ。
俺が気付かない訳が無いんだよ、桂木。

 そもそもは桂木の事務所に、ネウロに頼まれて編集したデータを
持っていった時のこと。頭に付いた粉雪を払って、インターホンを
押して、普通の来訪者と同様の手順で入室したのに、事務所の中は
虐待調教プレイの真っ最中…だった。
「つーか…何で、牛?」
“牛”が入り口にケツを向けていて、ネウロが当に今桂木を
“牛のケツ穴”に押し込もうとしていた。良く見れば、牛の正体は
精巧な張りぼてで、ネウロは桂木に牛の格好をさせようとして…ん?
もっと良く見れば、この“牛”だと遊べそうにない。ともかく、
ネウロは俺に気付いて桂木を床にべちゃっと置いた。早速、桂木が
「ひーぐーちーさーん!」と半泣きで駆け寄ってきた。
「もー、ネウロ訳分かんないよー!」俺にそんなべったりくっつくな。
「あーもー、わかったわかった!落ち着け!…つーかさ、二人とも
俺からの質問も受け付けてよ。桂木はこの時期にそんな格好で寒く
ないの?あとネウロ、何に使うか知らないけど、この牛じゃあ
いろいろと扱いづらいと思うよ?」
 俺って空気読めないというより、他人の顔色を窺う気が無いんだ。
正直に物を言ったつもりが、二人を黙らせてしまった。「ム…」「う…」
ぼけーっと突っ立っている桂木は確かに寒そうだった。ヒーターが
フル稼働しているとは言え、薄手のワンピース一枚は厳しい。
あの体勢でよくパンティが見えなかったものだ。あとネウロ作と
思われる“牛”、ナニが付いてる。当の魔人はその欠陥に気付いたか
気付かないままか、いつもの助手顔すら保っていない無表情で、
うっかり奴と目を合わせてたなら何をされるか――と思ったら、
「…疲れたので寝る。ヒグチ、ヤコを…どこかに放り出してこ」
(…い。)とつぶやいてソファーにばったりと倒れてしまった。
だいぶお疲れ様のようで。「かしこまりましたー!と云う事で、
とりあえず飯食いにいくぞファミレスに!でも桂木!俺は絶対に
ドリンクバーしかおごらない!さあコートを着て!耳当て付けて!つーか靴下も穿いて!お願いだからさあ…」
「あ、うん…」

524名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 10:28:20 ID:poG2+m8G
規制かな?支援
525名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 11:04:08 ID:U5LbV60b
改行を減らすんだ支援
526522:2008/02/25(月) 11:39:19 ID:Fn1T3a5F
…すんません、書き込みができなくなりましたんで、
明日改めて投下し直します まだ叶絵出てないのに orz
あと内容要旨に書き忘れましたが以下の予定↓
・エロ描写は少しだけで、ほぼ一方的にやられ(ヒグチが)

527名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 13:06:27 ID:dt2zchad
>>522
そうか・・・残念。期待して待ってる!!!

前の妊娠話の時に思いついたネウヤコネタを。
しかし、どうしても前後が思いつかないので会話のみで失礼。
本当は>>522が投下完了してからのほうがいいとは思うが、
明日に持越しとのことだし、いかんせん、今しか時間がないので、
申し訳ないと思いつつも投下。
強姦風味なんで、台詞だけとはいえ苦手な人はスルーしてくれ。


「ひっ!?・・・やっ!やめて!!」
「感じているくせに何を言う。ここが貴様の性感帯というやつだろう?」
「いやっ、いやだぁ」
「ククッ、なんだ痛いほうがよかったのか?貴様がそこまで真性のマゾヒストとは知らなかったな。
だが、悪いがそうもいかん。人間のメスはオルガニズムに達すると、子宮が収縮し精子の子宮内進入を
助けるそうだ。そこには理性も感情も作用しない、本能とは残酷なまでに合理的なものだな」
「っあ、やぁ・・・、いやぁ」
「まぁ、もともと今日が排卵日だ、貴様の子宮や膣の蠕動運動などたいした助力にもならんだろうが・・・。
妊娠の・・・いや、この場合初期の受精か?それの確実性がより向上するというのなら、
この程度の労働はたいした苦でもないな。とりあえず、もうそろそろイけ」
「あ、あ、っいやぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・ふむ、この締め付けはなかなか悪いものではないな。さてと、次は我輩の番だ。貴様の全てを、
人権、人生のみならず、その胎内の最奥の細胞まで慎んで差し出せ。我が細胞でもって陵辱され犯されろ」
「いっ、っあ!・・・や、やだ。もう、やめっ・・・」
「なにが『もう』だ?我輩はまだ終わっておらんだろう。心配するな、受精が確認できたら止めてやる。
その後は、着床して妊娠が確定するまでここに縛り付けておいてやろう。光栄なことだろう?その間は
この我輩が手ずから貴様の面倒を見てやろうというのだ」
「いやっ、やめっ・・・、ねぇ、っ、嘘でしょ?冗談、っでしょう?」
「・・・ふぅ、今まで貴様の豆腐頭にもわかるように懇切丁寧に説明してやったというのに、
ここまできてまだそんなことをいうのか?それとも『一縷の希望にすがる』とかいう、現実逃避の一種か?
まあいい、すぐに実感できる。さあ、そろそろ出すぞちゃんと受け取れ」
「いやぁぁぁぁ!!!やだっ、出さないで!中にださないでっ。赤ちゃんっ。赤ちゃんできちゃうっ!!!」
「豆腐どころか貴様の頭の中は空か?先ほどからその為の行為だと言っているだろう。

さあ、我輩の子供を孕め。弥子」
528名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 17:41:59 ID:udILhhAj
短いのに、すげえ萌えた!ネウロって一方的で間違った好意が似合うよな・・
529名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 17:45:57 ID:Xk/0ZlkY
おおGJ!
最近豊作だなー
一足先に春がきてるなwww
530名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 18:47:30 ID:VyeY5Ubl
魔人様と人間の染色体は一致するのか・・・?と空気の読めない馬鹿
しかし実際魔人は地上で過ごすからこそあの姿なのであって魔界じゃ人間と似ても似つかない姿だと察するが・・・
それでも人間相手に発情したりするのか?
531名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 19:03:59 ID:c7hwMBHt
それを言い出したら全てのネウヤコがどうなのよ状態になってしまうwww
まあ、あくまでも二次創作なんだから好きなように解釈すればいいんじゃね?

>503
初Hネタいいな
可愛くて和む
GJ!!

>521
明日楽しみ待ってる
がんがれ

>527
GJ!!
萌えた!
532名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 19:31:01 ID:gMGUmJME
弥子をきちんとレディ〜として扱ってるんだから欲情する事もさもありだろう。
ただでさえ人間に近くなってるんだし。
そんなどうでもいい事を考えるより職人達に惜しみないGJとエーロエロゴシカァン!!
533名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 20:07:38 ID:deyjmPdS
>>530
そういう疑問は作品にして昇華するんだ!
さあ!
534名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 20:28:43 ID:s/Ku+8ux
>>530
新規さんか?
保管庫行ってみw
535名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:00:23 ID:n8auemEs
>>530
それはネウヤコにおいては禁句なのではw
身も蓋のない言い方をすれば
二 次 に お い て は そ ん な こ と は 気 に し な く て い い の で す!!
536名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:06:57 ID:YU442CoS
>>516
ヒグヤコGJGJGJ!!
初々しい二人に萌えたwwww
537名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:07:39 ID:GTXOUuuU
この流れに笑ったww みんな本当にネウヤコ大好きだなw
そんな俺は以前なにかの折に出た
「犬猿の仲の石垣と等々力が、酔っ払って笹塚に絡んで大乱交」
という小説をずっと待っているのですが
必死な等々力さんが見たいです職人さんがた…

北の大地で全裸待機はさすがに冷えるんだぜ
538名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:13:26 ID:1y9rQ4Ob
>>535
感動した!w

>>537
つ「靴下」
全裸は風邪引いて

弥子がネウロに看病される電波を受信した。
鳥って体温高かったっけ?
539名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:15:23 ID:fnsD9LdZ
卵あっためられるくらいだし、それなりに暖かいんじゃ・・・。
・・・・・・ネウロって体重何キロだったっけ?
540名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:18:35 ID:VIo9lFIX
65〜125らしい
擬人化のときは65だな
541名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:20:47 ID:tINKpFVi
ということは、鳥のときは125くらいか・・・。
風邪っぴきの弥子にそれは圧死フラグじゃ・・・。
ネウロは親切心からの行動なのに弥子にしてみれば新たな拷問だな。
542名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:39:12 ID:bbB68e1v
テラの純粋な愛は、醜い顔の女が可哀想だから埋めてあげること。
ネウロの純粋な愛は、弥子をひたすら構いたい。
543名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:53:45 ID:VIo9lFIX
ってことはテラってヤンデレ?
544541:2008/02/25(月) 22:03:47 ID:387cF2ck
戻ってきてみたら、客観的に見て自分の発言が意外に突き放してる言い方だったんで、
反省して>>538のネタで小ネタ作ってみた。
文章って、口調が伝わらないから難しいな・・・。



「げ、ネウロ」
「主人が忍んできてやったというのに、なんだ、その歓迎は」
「あ〜そう・・・・・・」
「ム?なんだ、元気がないな。いつもの貴様なら、のど笛を掻っ切られそうになったら、大騒ぎするだろう?」
「・・・・・・あんた、メール見た?風邪引いて熱があるっていったでしょ・・・」
「だから、サボりではないかどうか確認に来たに決まっているだろ」
「あ〜そう・・・」
「ムゥ、反抗しない貴様は面白くないな。そうだ!我が輩が看病してやろう!」
「はぁ?・・・って、ちょっとー、こーら。なんで脱がすの・・・、なんで脱ぐの・・・、これ看病違う。悪化するって・・・」

ぼふっ

「?」
(あ、こっちの本性って久々に見たかも)
「こうすれば、暖かろう?」
「・・・うん」
(いつもよりあったかいな〜。そういえば、鳥って卵をあたためるくらいだから、体温高いのかな。って、私は卵か)
「ん〜、ネウロがやさしいんなら、風邪を引くのも悪くないかも・・・」
「フンッ、我が輩は謎も喰えんしいい迷惑だ。そら、とっとと治せ、1時間ごとに利子は増えてくぞ」
「え?これってローンなの・・・?」
「完治したら、全額一括返済してもらうぞ。心しておけ」
「・・・・・・それ多分死ぬから」
「案ずるな、腹上死などという楽な死に方をさせはせん」
「あ、やっぱ返済ってそっちで・・・?」

でも、あったかいし、気持ちいいからしばらくこのままでもいいかも。と思った私は大分熱が頭に来ていたのかもしれない。





ズシッ
(って!ちょっと!重っ!!なんか子泣き爺みたいにどんどん重くなってるんだけど!!)
「〜v」←気づいてない。本人割と本気で『いいことしてるな』と思っている。
(ヤバイ!肺が圧迫されて声が出ない!死ぬ!!腹上死より先に、圧迫死する!!!)
545名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 22:35:25 ID:zT88jBqp
我が最萌えの鳥ヤコキター!
もふもふの体毛とか
でかい口とか舌とか
擬態よりさらにでかい羽とか
表情の見えない顔とか
無茶苦茶萌える
546名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 22:38:01 ID:kVY9mj7F
>>544
え?>>541全然突き放してる感はなかったけど
むしろもの凄いネウロらしい看病の仕方だと思っていたが


そしてやっぱりオチがネウロらしすぎたww
547名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 22:53:46 ID:N2cv6plP
ネウロは本来の姿が一番。
獣姦になっちゃうから諸刃の剣だが。
548名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:13:34 ID:VyeY5Ubl
魔人様ハァハァ(#´д`)ハァハァ圧迫死
・・・そして相変わらず空気の読めない>>530ですが
鳥は一定周期卵を産み、体温が上昇します、そして上がった体温を冷やすために卵を抱きかかえ
卵を温められるほどの体温を常にまとってるわけじゃ・・・まぁいいか

どうせ熱が篭り易い体の構造になってるし思う存分萌えられたし
549名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:20:22 ID:xwpewF5j
なぜおとなしくぬふぁーんしないんだ
550名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:22:44 ID:aSqTN9Ec
いや待てこれはいい豆知識

つまり熱が出たら抱きかかえて体温を下げる…ということですね!
551名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:31:56 ID:1CPolWNP
>>550
ちょ、そのポジティブシンキングに一票で(;´д`)ハァハァ
552名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:35:43 ID:iQSW+4aQ
よし、ネウロが風邪を引いた逆バージョンでいこう
553名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:40:06 ID:mWxtKNkK
よし、じゃあ、全裸で抱きしめられて弱ってるネウロに欲情する弥子もオプションでつけてくれ。
554名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 04:07:36 ID:dSZMqigS
>>548>>551 顔文字自重 
555人の肌色を窺う2:2008/02/26(火) 06:54:30 ID:PaMjoyS9
書き込みできるかな?
>>523 (ネウロ牛調教プレイ??)の続き


 壁一面に宗教画風の絵が描かれたファミレスで、話を聞いてみた。
「ネウロの鳥みたいな頭の事を言ったら、“ミノタウロス”を作って
みるか?って言われてさ…ご丁寧に張子の牛まで持ってきて」
はぁーっと桂木は溜め息を吐いた。ミノタウロスはギリシャ神話の
怪物で、ミノス島の王妃が生贄の牛との間に作った子供。伝承では、
生贄にもらうはずの牛を横取りされた神様が、王妃に呪いを掛けて
牛に恋をさせ、王妃は思いを遂げる為に牝牛の張りぼてを作らせて
自分はその中に入って腰を振って見せたとかなんとか嫌な話だ。
「まったく、どっから牛持ってくる気だか、」「違う、桂木」
 俺はいつもの癖で頭をぼりぼり掻き毟った。なんか、苛々する。
それは彼女が溜め息を吐きつつも順調にドリアやエスカルゴやパスタを
数皿ずつ平らげていっているからではなく、ネウロの行動の真意に
対して珍しく鈍感だからだ。…むしろ、俺の思い込みであってほしい、
彼女の鈍感さも、魔人の裏の意図も。
「…何かさ、違うんだ。ネウロはあんたを牛に見立てて遊びたい
だけだったのかな。後ろからの一発が堪らないのだぞ、とか」
「?アイアンメイデンごっこなら一度されかけたよ。アレは拷問で
なくて処刑道具だから本気で死ぬって言ったのにさー」
調教とか拷問の道具はすぐ浮かんでも、身売りされかけた事まで
あるのに桂木はダッチワイフの存在に気がつかないらしい。
勿論、俺が考える所の真意はそっちじゃないのだけれど。
「…まあいいや。じゃ、これは?牛に恋した女があんたで、その
勝手に好かれられた牛がネウロっていう例えなら」「…なんで?」
 桂木がティーカップを持ったままうつむいた。白い胸元は、
――薄い。服地も肌の色も、乳のあるはずの場所も。
「あんたのネウロを慕う気持ち、見透かされたんじゃないかってね。
そもそも生き物が違うのに何を血迷った考えを…。だって滑稽じゃん、
張りぼて着てケツ振ってまでして相手の種付けた神話の話、でもさ…」
「ひぐちさんひっどーい…それって深入りするなって事?どうせ、
あいつと対等に接してみようってとこからして冒険だし、いろいろと
無茶だと思う事は往々にしてあるんだ。敢えて踏み込んでみてる事だって、
いっぱいあるのに」
556人の肌色を窺う 3:2008/02/26(火) 08:05:54 ID:PaMjoyS9
 桂木はオムレツにチリソースをどぼどぼかけながら溜め息を吐いた。
そんなに辛くしたら火を吹くぞと思ったら、くしゅん、と咳をした。
魔人に寄り添いたい、と無意識に薄着を選んだのがそもそも間違いだ。
「あ、でもひぐちさん、話聞いてくれてありがとう。あいつ絡みだと
なかなか相談できる人いないし、ちょっとは気が楽になったかも。
今日はお母さんも早いし、帰るね。ひぐちさんの会計はこっちね」
 テイクアウトのビスケッツを両腕に抱えて桂木は去っていった。
俺の伝票にはドリンクバーとリゾットしか書いてなかった。

 桂木には話せなかったが、ミノタウロスについての俺なりの仮説は
もう一つあった。そっちは、牛の方が桂木で、牛に恋した女の方が、
ネウロ。女は、ミノス王妃は魔術が使えて、夫のミノス王に浮気防止の
「自分以外の女と寝ると、精液が毒虫に変わる」という恐ろしい呪いを
掛けていたという。…もしや、女は魔人だったかもしれない。それが、
自分より下等な生物――人間であるミノス王に惹かれて子をもうけた。
娘たちには魔人の血は発言しなかったが、初めての息子は――。
もしあの魔人ネウロが人間の女に恋するとしたら、それは神の呪いの
ように強制的な洗脳や暗示でも掛けられた時だろう。
「どっちみち、『魔人ネウロに深入りするな』と牽制していることに
変わりはないんだけどさ、」うっかり変な妄想をしてしまったから、
今晩のオカズは五色の羽をボディペイントした桂木になりそうだ…。
 申し訳ありませんでしたァー!

***
557人の肌色を窺う 4:2008/02/26(火) 08:11:58 ID:PaMjoyS9
でも続く
***
[episode 2]留守を担わう
 それから数日と経っていないような気がする。
 明け方の薄ぼんやりとした窓辺の光、それをこっちもぼんやりと
した頭で眺めている。毛布から身を乗り出していたので、大分身体を
冷やしてしまった。くしゃみをしそうになって慌ててまたベッドに
潜り込むと、一緒に寝ていた奴の脚と自分の脚がぶつかって、反射的に
蹴り返された。ここの住人は自分の方だが、遠慮してベッドの端に
依ってみる。部屋の隅にはそいつの脱ぎ捨てた青い服が、脱皮ガラか
はたまた“化けの皮”のようにもみえる。
「(まったく、ヒトから遠慮無く搾乳しやがって。腰、痛てー。)…はー」
 隣ですーすーと寝息を立てている奴を、恨みがましく見遣る。
…見えない。枕元に置いていたはずの眼鏡を探り、今度は繁々と
見詰める。裸眼では漠然としていた輪郭がはっきりと浮かび上がる。
籠原叶絵、か。いい乳をしている。容姿端麗、頭も性格も悪くない、
でもヒトを選り好みするし金遣いも荒いようだ。なんだって、
ゲーム、カラオケ、服飾費、交通費、飲食費、…でもって極め付け
性欲処理に掛かった費用、プライスレス & ∞…。
服は床に雑多に脱ぎ捨てても、買ってやったネックレスとブレスは
バッグの中らしい、ちゃっかりしてるよ本当。
「…こういう事は、成り行きでするもんじゃないな」
 するりと奴、いや彼女の二の腕を撫でる。産毛もなくつるりとしている。
週1でエステに行ってる、とか聞いた。まるで熱源を持った人工皮膚みたいだ。
この寒い時には、暖かいけれど、抱きつく気力はない。肉欲をありったけ
搾られた後では、ただ煩わしいだけだ。空腹は最上のソース、だな。
(「ほら、こんなに大っきく硬くなれんじゃん、アンタのココ…」)
思い出したら、また下腹が重くなってきた。でも今度は精根が
尽きた後だからなかなか勃たないし、勃った所で水しか出ないだろう。
「もお一回する?」
「 え 」
 眠っていたはずの彼女が、むくりとベッドから起き上がった。
「まだまだ、ヤリ足りないんじゃないの?」
その一言で背筋に戦慄(しかも変ハ短調の旋律で)が走った。
「いえ、遠慮しておきます…うわなにをす」
逃れる間も無く、俺の大事なナニは彼女の手の中に捕らえられた。
 ああ せめて ぱんつくらい はいておけば よかったです

558人の肌色を窺う 5:2008/02/26(火) 08:26:02 ID:PaMjoyS9
 …。
「…勘弁してください、身体が保ちませ」
「ん、何を言ってるの。あんなに激しく迫ってきたくせに」
 それを言われても困る。俺は普段に鮮烈な欲情を醸す事はない。
偶にあったとしても、一度達すると後はすっと褪めてしまう。誰だ
思春期の男はいくらヤッてもヤリ足りないなんて刷り込んだのは。
本当に今回はたまたま(not 完熟金柑)なんだと、別に彼女に
信じてもらうつもりはなかった。なかったのだけれども。
 彼女が圧し掛かってきた。もう何度目だろう、リードを執られるのは。
思わず、彼女の胸を両手で押し返した。むにっ、ともっちりした感触。
割と綺麗めの顔が訝しげに歪む、その気配を知っていて。丸みを揉む。
小動物を手の内で遊ばせるように滑らせて、少し皮膚が張る程度に、
今度は掴んで。白い、丸い、柔らかい、滑らかで「生温かいな」。
「あんた好きだねーオッパイが。私が服脱いでからずっと、
触り続けじゃん。そんなに好きならママのをさわっててよ」
「母親は10歳ころからいない。母親と手えつないだ記憶すらない」
「ふーん。冷めてるのね」
 生温かく、半分蕩けかかったアイスクリーム大福が喋っている。
気に留めずにまた揉む。煮えた苺のような乳首を口に含む。
…味なんかしない。噛み潰したくもならない。含んで吸うだけ。
「本当に年上なの?そうしてると随分と幼く見えるよ。普通に話とか
してる時はえっらそうで冷め切ってて、じじいみたいだったのに」
「ほっといてくれよもう」
 乳房から手と口を離し、ごろりと体の向きを変える。本当に
勘弁して欲しい、かといってこうして背を向けると、その形の良い
柔らかい乳に全く触れられないのは少し惜しいけれど。
「あ、そうだ、ヤコのこと。私に内緒で付き合ってる彼氏とか、
知ってたら教えてくれる?」
 またその話題に変わるのか。話づらいし彼女の下心が見え見えな
話題。それでも、自分の身体が干物にされるよりかはマシだ。
「桂木な…あいつにとって『彼氏』と捉えられている男なんて、
いないんじゃないの?怖いほど身近にいる男ならいても…」
559人の肌色を窺う 6:2008/02/26(火) 08:31:10 ID:PaMjoyS9
 そう、桂木にとっての『魔人ネウロ』は『怖いほどに身近な男』だ。
一糸纏わぬ身で籠原叶絵の肌色を窺いつつ思う、桂木の事。もれなく
ネウロがついてくる(要らね)。いろいろと規格外なあの魔人と桂木の事。
桂木に、人間、というけっこー大雑把な単位で惹かれた男の事。
「うん、探偵を続けていく上で関わってる男なら何人も。
俺もその内の一人だし、誰が一番とか言えないけど、
(――本当に、言ったら口が裂けそうつーか裂かれそう。)
一番極端な男について、ちょっとだけ。超俺様な男がいるよ。
何てったって、あの桂木がさ、奴といるだけで疲労困憊なんだ。
え、一日10DVの男?DVって暴力の単位??ああ、多分そいつ。
容姿は良いけど最低の男…そう聞いたんだ(容姿も一部擬態だろ)。
まあね、引っ叩く、放り投げる、絞める、固めるは常套だから。
本人はできる限り手加減してじゃれているつもりだから性質が悪い」
 うわー、本当にいたんだそんなひと、と彼女が溜め息を吐いた。
「そうさ。(人間、ではないけどな。文字通り)人でなしの振舞い、
作り物じみた端正な顔、人間離れした頭脳と身体能力、こなせない
ものなど無さそうな器用さで人間を煙に巻くのもお手のもの…そんな
奴とどうして顔突き合わせても平気なの、って言われてもなー。
奴が怖いから縁を切りたくても切れない、とか、表面上は良い人だから
事を荒立てたくない、とか、仕事柄関係を途絶えさせられない、とか?
そんな感じかな俺は。でも桂木はどうかな?
 …奴はさ。
桂木が絶体絶命と見るや、自分は崖から転落してでも助け上げた。
うっそだー、本気でそんなことしたら死ぬ、って…まあ俺だったら
死ぬな。(人間、だからな。魔人はどうなのか…)
自分が無防備状態でいつ死ぬかもしれなくても、桂木を信用した。
桂木に多大な期待と信頼を寄せているんだ。桂木も…多分、」

560人の肌色を窺う 7:2008/02/26(火) 08:37:18 ID:PaMjoyS9
…あ、

 あーあ、気が付けば、すっかり俺の一人語りになってしまった。
しかも内容も、傍から聞いたら嘘八百にしか聞こえない現実離れの
甚だしいもの。ずっと背を向けたままで彼女の表情を確認できずに
いたから、もう振り向きたくも、ない。
 首の後ろ両側から、にゅうっと白くて細長いものが伸びてきた。
それが籠原叶絵の両腕だと気が付いたときには、肩甲骨の辺りに
彼女の大福のような乳房がもっちりとくっついていた。腰の辺りも
饅頭のような丘が押し付けられていた。俺の鎖骨に重ねられた、
彼女の雪花石膏のような白く冷たい両手が、何だか苦しい。
「…何を言ってるのかさっぱりわかんないよ、」ふふふ、と笑う声。
「わかるのはね、ヤコはあんたたちに気に入られてるのかな、って
ことだけだよ。これからもヤコをよろしくね」
 むぎゅううう、と抱き「絞め」られる、後ろに感じるのはつんと
立った乳首と、柔らかくくっつく乳房、堅く押し付けられた丘、
前に忍び寄るのは美しくも狡猾な白い手、また、ナニに添えられる。
「じゃ、帰る前にもう一回してく?」
「いえ、もう致しませんから結構です」やめて ほんと まじで
  もう  いや

***

「…もう。寝こけてないで虐待セット片付けてよね。あーもー」
「…ム?もうもう煩いぞ…牛」

■(了)

  もうぅぅぅ  いやゃぁぁ
561鳥と卵1:2008/02/26(火) 11:48:17 ID:iQ5o/9+X
鳥の卵話を聞いてたら、こんな電波を受信した。
エロなし。小ネタ。鳥弥子注意。





「ヤバイ!遅刻だー!今日もネウロに何されるか分からないよ〜」

学校帰りの弥子は急いで事務所へと向かう。

遅刻となったら、今度は何されるんだろう?

ウジムシ呼ばわり?踏みつけの刑?それとも、縛られて痛めつけられる…?

そんな程度ならまだマシなんだけどな…と思いながら、恐る恐る事務所のドアを開ける。

「…弥子か」

「ひぃ!ごめん、ネウロ!ソフトクリームが美味しそうでさ、ついつい買いだめしてたら、こんな時間になっちゃって…」

両手を合わせてひたすら謝る弥子だったが、いつもと様子がなにが違う。
いつもなら何かしらのDVが即あるのに、今日は来ない。

「あれ…?」

562鳥と卵2:2008/02/26(火) 11:51:02 ID:iQ5o/9+X
うっすら目を開けてみると、そこにはソファに横たわる魔人いた。
息も弱々しく、顔もいつも以上に蒼白い。

「ちょっと、どうしたのネウロ!?」

慌てて弥子はソファに駆け寄る。額に手を当てると、灼熱の炎のごとく熱い。
「やだ。すごい熱だよ、ネウロ!!」

「なに、これしきのこと。我が輩にとっては、さして問題ではない」

こんな時に何強がってるのよ。とりあえず熱を下げなきゃ。氷は切らしてるから…

「ネウロ、ちょっとコンビニ行って、氷買ってくるね!…っ!!」

立ち上がりかけた弥子の手首を、弱々しくもしっかりと魔人が捕まえる。

「待つのだ、弥子…」

そんなうるんだ瞳で直視されたら、こっちまで顔がほてってくる。

「氷などなくても対処する方法がある」

と言うが早いか、ソファへぐいっと引っ張っぱられ、魔人に組み敷かれる形となった。

「ちょっと!何するのよ、ネウロ!?」

見下ろしている魔人の髪が弥子の顔にかかる。
なんて整った顔立ちなんだろう…と見とれていると、みるみるうちに鳥の、本来の姿に戻っていく。

「ひいぃぃぃぃ〜〜!!!」

この顔は見慣れてるから、別に驚くことはないんだけど、鳥に戻ったネウロはとにかく重い。ありとあらゆる拷問の中で一番キツイ。

「ちょ、やめて。やめてよ、ネウロ、ネウロ〜!!!」

「黙っていろ、弥子。煩いぞ」
563鳥と卵3:2008/02/26(火) 11:52:27 ID:iQ5o/9+X
弱ってる時に自分が遅刻してきたもんだから、怒ってるんだ。だから一番キツイ拷問を…

泣きそうになりながら、重量がかかる瞬間に備えて、身体にグッと力を入れる。
「…っ!」

しかしながら、予想とは裏腹に、弥子の身体に来たのは、ふわりとした柔らかい羽だった。

よくよく見てみると、魔人が自分を抱え込むような形になっている。しかも、やさしくやさしく…

重くない…
もしかしてネウロ、私が潰されないように、重さを分散させてくれている?

「いつもなら魔界777ッ能力を使って、魔界の卵を抱えて体温を下げるのだが、生憎今はその体力が残っていない。仕方ないので、今日は貴様の身体を使っているのだ、有り難く思え」

そう言いながら、体温が下がり心地好くなってきたのか、魔人はゆっくりと目を閉じた。

「もう、ネウロったら…」

寝息を立て始めた魔人の嘴をそっと撫でながら、魔人の熱を感じつつ、弥子もまたまどろんでいった。



終わる
564鳥と卵:2008/02/26(火) 12:09:50 ID:iQ5o/9+X
以上。
どこまで書き込めるか分からなくて、細切れ投稿になった、すまん。

当初エロエロにするつもりが技量が足らなかった。エロが足りん!!!!!
職人さんエロエロゴシカアァーーン!!!!!
565名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 14:09:13 ID:PaMjoyS9
書くのもういや(略)と思ってたのに、
また鳥ネウロで書きたくなったじゃねーかw
神御自身の続きも待ってみたい。GJ!
566名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 14:15:46 ID:B8Yr/6/v
何というイビルエッグ!!!
二人ともGJですたい。
567538:2008/02/26(火) 16:10:31 ID:VsZnHhHg
>>544
キタコレ!
鳥読みたかったんだよね〜ありがとう!
568名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 16:14:04 ID:VsZnHhHg
他にも色々来てた!
鳥祭りイイヨイイヨー
569名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 17:12:12 ID:3l+TUItU

                     /■\
           GJ    (_´∀`)_     わっしょい!
               /,/-_-_-_-_-_\     わっしょい!
        ( (   /,, /― ((松●))―\    わっしょい!! //
             (。'。、。@,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。,。@  ) )
             ∩ヽヽ∩ヽXXXXXXXX/ .∩
             i||i ∩i||i:||::::¥_][_¥::::||. i||i
             †人=†††¶┌┐¶††††
  /■\/■/■\[/■ /■\/■\]  /■\■\/■\
 ( ´∀(´∀(□二二( ´∀( ´∀( ´∀`).□´∀` )Д´)□∀`)
 ( |つ⊂|_ | | ノつつ|祭)~| |祭) ̄||祭) ̄|つ ⊂|_((|祭)~ノ | ) )つ
  〓_| |__〓」 〓_|=|_ 〓__ノ 〓二ノ〓二ノ) ( / (L〓|〓二|〓=〓ヽ
  し'し' (_(_ し(_) (_)_)し(_)し(_)(_(_,(_)(_)し'  (_)
570名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 18:14:20 ID:iQ5o/9+X
アニメスレでの書き込み。

538:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 2008/02/26(火) 14:05:51 ID:vBUbYJsR[sage]
ラストはネウロが弥子に喰われるんだよ


こんな書き込みがあったので、怪電波を受信した。
微エロ。小ネタ。鳥弥子注意。

実質、561「鳥と卵」の続き
今しかうpできないので、連投すまん

職人さんが来るまでのおやつ代わりにどうぞ。

571鳥と雛:2008/02/26(火) 18:16:27 ID:iQ5o/9+X
「探偵さん、この度は事件を解決して頂いてありがとうございます」

「いや〜お礼を言われる程のことでは…」

と照れる弥子。いつものように事件を無事解決し終わったところだ。

「こちらはほんのお礼です。さぁ、どうぞ」

と通された部屋には
テーブルの上に数々のご馳走が並べられていた。

湯気がもうもう立ちこめ、胃袋の中に入るのを今か今かと待ち構えているようだ。

事件を解決してるのは、ネウロのお陰だけど…

「それとこれとは話が別!では、遠慮なく。いただきまーす!」

ものすごい勢いで食べ始め、空になった皿が積み上げられていく。

料理に夢中になっていた弥子だったが、ふと顔をあげると、
テーブルの中央にこんがりと焼けた鳥の丸焼きが、でんと構えていることに気が付いた。

「これもうまそー!いただきまーす!」

カプッ!と勢いよくかぶりつく。

んっ?口の中がもふもふする。
何これ………羽毛!!?
572鳥と雛2:2008/02/26(火) 18:20:11 ID:iQ5o/9+X
はっと気が付くと、そこにはいつもの事務所の風景が広がっていた。

そして、眼前には眼光鋭い鳥の、元来の魔人の姿があった。


私、ネウロの腕に噛みついてる……!?

「ネっ…ネウロ!!これは違うの!えっと…」

「我が輩に牙をむくとはいい度胸だ、ヤコ。
 その点だけは褒めてやろう」

魔人は続ける。

「だがな、奴隷の分際で主人に逆らうということが
 どういうことなのか、身を持って教えてやらねばなるまい」

「えぇっーーー!?」


ちょっと待て、状況を整理しよう。と自分に言い聞かせる。

私はさっきまでネウロの熱を下げるために、ネウロに抱き抱えられていて…

ちょ…ということは、さっきのは夢?ご馳走も夢ー!!?

すっかり落胆する弥子。ポイントがずれているが、食欲に勝るものなし。

「ヤコ、我が輩の施しがそんなに嬉しいか 」

魔人は、目の前の料理をどういたぶってやろうかと笑みを浮かべている。

「えっ!?やっ、違う!違うーー!!!」

首をブンブン振って抵抗する弥子を無理矢理ソファに押し付ける。

「さっきまで介抱してあげたのにヒドイよ!熱はどうしたのよ!?」

「いちいち煩いぞ、ヤコ。我が輩は今すこぶる機嫌がいいんだ」

「ちょっと意味分かんないっ!」
573鳥と雛3:2008/02/26(火) 18:21:20 ID:iQ5o/9+X
そんな弥子を無視して、組み敷いた弥子をまじまじと見つめ始めた。

「まずこの服が邪魔だな」

そう判断した魔人は、鋭い嘴で、セーターを切り裂いた。
そして、ブラウスのボタンを一個ずつブチブチ千切っていく。

「やだ、やめてよ、ネウロッ」

鳥魔人はいつも以上に表情が読み取れず、弥子の中で恐怖心が大きくなっていった。

「ふむ。ドラム缶でも、つけるものはつけているんだな。
 だが、これも邪魔だ」

アイボリーのレースのブラが無惨に切り裂かれ、申し訳程度にふっくらとした胸が露になった。

「可愛らしい胸だな、ヤコ。
 これで胸だと言い張るのは気が引けないのか」

「ヒドイよ、ネウロッ!」

「そうだな。その胸を白日の下に晒すのはあまりにも酷い。
 我が輩の羽で暗闇を作ってやろう、どうだ」

羽を傘のようにして、弥子を囲うと、暗がりの中で光るものが見えた。
恐怖心と羞恥心とでぐちゃぐちゃになった、弥子の涙だった。

「なぜ泣く、ヤコよ」

「ネウロには分かんないよっ!!」


……さっきまで、やさしく抱きかかえてくれたというのに。

なのに、コイツは私の気持ちなんかお構いなしに、
なんでこんなことをしているの?

コイツが何を考えているのか全然分からない。


「我が輩に人間が考えることなど分かって堪るか」

執拗に弥子の胸へ魔人の手が伸びる。

弥子は思わず身体を固くした。
574鳥と雛4:2008/02/26(火) 18:22:40 ID:iQ5o/9+X
しかし、魔人の弥子への愛撫はうって変わってやさしいものだった。
まるでガラス細工を扱うかのように、やさしく胸、腹、そして臀部を撫でる。


……この手の中にあるものが、いつか壊れてしまうのではないか。

魔人はそんなことを考えながら、きめ細やかな肌に触れていた。

そんな思いが弥子にも伝わったのか、恐怖心は次第に和らいでいったようであった。

嘴でスカートの端を掴むと、白い太股が露になった。
スカートを剥ぎ取り、ショーツを下ろす。

「イヤか?」

魔人が耳元で囁くと、少女は軽く横に首を振った。

「イヤじゃないよ」





一通りの事を終え、少女は魔人に寄り添うようにソファに腰かけていた。

「ネウロ、羽がくすぐったいよ」
と弥子がくすくす笑う。

弥子は魔人の翼に抱えられるような形で身をまかせ眠りについた。
まるで親鳥に抱えられる雛のように…


「…ヤコよ」

冷たい嘴を少女の頬へそっと押し当てて、魔人は呟いた。

これからの闘いで、どこまで守り通せるだろうか…この幼い雛を。



まずは人間に戻れるくらいに体力を回復してからだな。
そのためには、この奴隷にはたっぷり働いてもらわねばなるまい。

魔人は隣で眠る幼い雛を見ながらニヤリと笑った。



終わる
575鳥と雛:2008/02/26(火) 18:26:58 ID:iQ5o/9+X
以上。

嘴&羽毛プレイが書きたかったんだ。ただ俺にエロはハードルが高すぎた。
エロ妄想なら溢れてるんだけどな

名無しに戻って、職人さんをwktk待つわ

576名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 18:43:30 ID:JBNyRG4g
>>575
イイヨイイヨーGJ!
弥子を優しく扱う紳士〜な鳥いいね

さあ、君は大人の階段を一歩上った
その身内に溢れるエロ妄想を思う存分キーボードに叩きつけたまえ!
次回作座して待つ!裸エプロンで!
577名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 20:59:44 ID:P5cO4Kj8
GJ!!!
こんなに書ければ、妄想を具現化するのに十分だ!
新たな自分を構築してくれ!

こちらも他スレネタで続いて申し訳ないが、弥子のファンスレでの流れをみて思いついた小ネタ。
彼のスレの多くの住人に悔し涙を流させた、個数限定のカードが弥子だけ売り切れた新の理由(捏造)
あそこではROM専門だが、あの空気好きだv


「えへへ〜〜v」
「どうなされたんですか、先生?もともと締りのないだらしのないお顔が、見るに耐えないことになっていますよ?」
「ふふふ〜vそう言ってられるのも今のうちなんだから。なんと!私の枚数限定発売のトレカが完売したんだ!
発売はまだ1ヶ月も先なのに予約だけで!まだ売れ残ってるアンタなんかとは格が違うんだから!」
「・・・先生、わざわざそんな見栄を張るために、ご自分で買い占められるとは・・・」
「するか!だいたい、そんなお金あったらコンビニの限定スイーツ買い占めてるよ!!」
「ハハハ、そんなことわかってるに決まってるじゃないですか。先生の浅ましさはよく理解していますよ。
やはり、魅力的な色気があったんでしょうね・・・・・・・・・・・・・・・・・・アカネの」
「そっちかよ!確かにアカネちゃんの色気はハンパないけど!!」
「とにかくよかったですね、売れないことを見越して他より枚数少なめに作っておいて」
「まじで!!!??」

その場にいたその他ほぼ全員
「(言えねぇ・・・。まさか、保存用観賞用で各一枚、実用用に十枚の計12枚も一人で買ったなんて言えるワケがない!!)」
578名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 21:04:50 ID:NkYOMW/w
ちょwなにこの鳥祭りwwいや雛祭りwww
小ネタの方々もGJ!

もうすぐネウヤコバースデーもあるのにぬふぁーんが止まらないな
579名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 23:41:40 ID:A39A7RjQ
そういや来週は三月の雛祭り。
神が魔界の鳥のように乱舞するのも当然か。
580名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 01:37:48 ID:JpaCqP9m
>>415
再うpお願いしますorz
581名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 11:55:30 ID:h5S6FM3N
保守ゴシカァーン
582名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 12:58:08 ID:/j3wsXUf
>>580
色々賛否のあるイラストだったみたいだし、
まとめサイトの管理人さん達が纏めてくれることを祈ろうや。
自分も乗り遅れた組だが保管庫の人達の判断に従う。
583名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 13:49:08 ID:ofT9y7Qw
それに賛成ノシ
このスレはやっぱ『エロパロ(文字)』メイン。
絵は半角二次の方に投下のほうが適材適所。
むこうも職人さん欲しがってるみたいだし。
棲み分けは大切だ罠。

さあ気を取り直して雛祭りゴシカァーン!!!
584名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 19:24:31 ID:yrOCMzDH
ノシとか顔文字とか最近…
585名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 21:06:59 ID:O2Nf1p7N
>584
それぐらい別によくないか?
職人さんの作品にケチつけるのはよくないが、労いとか萌えで使ってるならいいと思うけど
職人さんが楽しく投下出来ればいいよ
586名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 21:25:50 ID:NAeN3WMP
そうか…ならいい
最近は関連スレが腐臭を感じる奴らに荒らされてるせいで
少し過敏になってるんだろう

以後同じ書き込みはしないんで安心してくれ
587名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 21:50:37 ID:ui+Qj1lv
では保守に小ネタでも投下しますね
魔人繋がりで帝都物語パロ 戦争編辺り



ネ「ヤコよ、貴様は我が輩が魔界のように地上をも滅ぼさぬよう監視しているつもりなのだろうがな、
  我が輩が手を下さずとも遠からずこの世界は滅ぶのだ。貴様ら人間が滅ぼすのだ。
  ならばその前に、精々大粒の謎は食い溜めておかなければならん」
弥「私があんたの傍にいるのは当然だよ、今は私だってあんたの、化け物の仲間だもの。
  化け物同士の探偵同士だよ、私達は」
ネ「フハハ、殊勝なことを言う。我が輩も貴様を離しはしない、貴様は我が輩の探偵だ、ヤコ」



ネ「貴様は以前から破滅したがっていたな。自殺でもするがいい未練者め」
匪「ハ……笹塚さんにもそう言われたよ。そうだ今でも俺は破滅したいと思ってる、世界を道連れにね。
  でも……人間以外の手で破滅するのはどうにも気分が落ち着かないんだよ。シックスって奴は
  人間じゃないかもしれない、ひょっとしたらあんたみたいな化け物なのかもしれない。
  人間が自分自身の意思で世界を破滅させるならそれは勝手だ、大歓迎だよ、でも……」
ネ「フン」
匪「待てよ、ネウロ! あんたも本当はそう思ってるんじゃないのか、この世界の謎を食い尽くすのが
  あんたの生き甲斐――生きる目的すべてじゃないのかよ!」
ネ「トンビに油揚げさらわれる、と言うやつか? 安っぽい正義に目覚めたものだな匪口よ、
  我が輩がそんな口車に乗せられると思うか」
匪「たとえシックスの脅威を阻止したとしても、そりゃあんたから見れば遠からずに人間達は
  破滅するんだろうさ。それにしたって、人間以外のものがそれを持ってくるなんて、俺はまっぴらだね」
ネ「生憎だ、我が輩も人間ではない」
匪「……もう良いよ、あんたを説得する気なんてなかった。でもあのシックスって奴は何れあんたが
  自分に敵対すると言っていた、だからきっとただじゃ済まないよ。
  あいつは、桂木を殺そうとさえしたんだから――、ッ!? ね、ネウロッ!?」
ネ「――本当かそれは」
匪「な、なんだよ、結局は失敗してる! テロを装って、でも結局は関係のない一般人が
  死んだだけだ! 離せよ、痛ぇッ……」
ネ「――――ッ」
588名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 21:51:13 ID:ui+Qj1lv


ネ「何だ」
弥「別に。痣が痛いだけだよ」
ネ「フハハ。人間の身体とは脆弱なものだな、何度重ねても慣れず、痣も生傷も絶えん」
弥「匪口さんとの話、何かあったの? 帰るなり……」
ネ「下らん頼みだ。魔人の我が輩に世界を救えとはな、ふはははは」
弥「……何、イラついてるの? ネウロ」
ネ「イラついている? この我が輩が?」
弥「おかしいじゃない、丸で嫉妬でもしてるみたいだよ。自分の手が届かないところで一番大事な人を
  他人に滅茶苦茶にされるのを見る、そんな男の人みたい。ッく、ぁ」
ネ「ほざくものだなウジムシよ。我が輩にとって貴様ら人間なぞ消耗品の食糧に過ぎん。
  魔界さえ食い滅ぼしてきた我が輩が、貴様らを愛しているとでも言うのか?」
弥「あんたは……いつもこんな風にしか愛せない。こういう……愛し方しか知らないんだよ。
  貪って破滅させる、そんな……」
ネ「フハハ、今度は我が輩が貴様を愛しているとでも言いたいのか。我が輩は貴様を力尽くで犯し、
  この事務所へと連れ去った。貴様の大事な友人や家族がテロに巻き込まれるのも助けは
  しなかった、その我が輩が貴様を愛しているとでも言うのか」
弥「……っ愛していないとでも、言うつもり?」
ネ「――貴様」



ネ「我が輩は貴様の口車に乗せられたわけではないぞ、ヤコ。我が輩がシックスと戦うのは、
  人間達の進化や謎へ可能性をもっと長く楽しみたいからにすぎん」
弥「解ってるよ。これ、持ってって」
ネ「携帯電話?」
弥「あかねちゃんの髪留め、いざって時に使えるかもだから。あと、困ったら、警察の人とかの番号も
  入ってるし。人間に助けを借りるのも、悪くないかもよ」
ネ「ふはは、魔人の我が輩が貴様らに助力を乞う、か。貴様の考えなど解っている
  ――あわよくば両者共倒れ、どちらか一方でも死ねば儲け物。そんなところだろう、ヤコよ」
弥「…………」
ネ「だがそうはいかん。我が輩は勝つ、勝って必ずこの事務所へと帰って来る。
  貴様を自由になどしてやるものか――フハハハハハハ!」
弥「うん。分かってるよ」
ネ「――――、……行って来る」

ネ「我が輩は死なん。究極の謎を得るまで、この飢餓から放たれるまで。
  ……弥子、我が輩は帰るぞ。貴様の、元へ」

とんだツンデレ魔人
589名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 22:22:23 ID:Z70xGurq
内容もGJだが、こんなところで帝都好きを見つけて嬉しくなった
590名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 00:01:54 ID:aChLMMMO
エロ光がたりないよう!誰かエロをエロを・・
エロゴシカーン
591名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 01:28:07 ID:cKW2uyiB
前向きに考えるんだ!
きっと職人たちはひな祭り、弥子誕、ホワイトデーのイベントラッシュのためにネタを蓄えているんだと!!
592名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 03:43:29 ID:eFK5q0Ca
そんなときに前の話を蒸し返して申し訳ないんだが
弥子妊娠ネタを読んでると、弥子の子供って娘多いよな。

そこで父親別子供妄想なんてしてみた。

ネウロ=どっちでもいいっていうか大家族っぽい(エンゲル係数怖くて見れない)
笹塚=息子(ほっとけない母、ひそかに憧れと反発心を父に抱く子の図)
ヒグチ=娘(友達家族、嫁に行くとき影でこっそり泣く)
吾代=娘(ベタ甘で嫁に出すときは結婚式で号泣スピーチできず)
593名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 04:05:21 ID:vG7pR7FW
笹塚だと、弥子似の活発な息子が産まれて
「とーちゃん遊ぼうよ!」と上に伸しかかられるローテンション父
っていうのを妄想した
594名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 04:16:44 ID:hVOoybyK
以前、妊娠ネタで盛り上がってたときはネウロの子供は息子の方が多かった気がするな

エンゲル係数で笑ったw
胃袋が弥子似の子供ができる→食費のためにがんばって働く→ネウロも謎がいっぱい食べれる
→食欲が満たされて次は性欲がでてくる→エーロゴシカン→また子供ができる
以下エンドレス
595名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 06:11:18 ID:79iH0v/t
>>593
弥子似の可愛い娘に「ぱぱはやくきて〜」と振り回されたり
娘にしろ息子にしろ赤ん坊相手に超ローテンションで「…いないいないばぁ」とかしたりする笹塚
笹弥子は幸せになってほしいんだぜゴシカァン!
596名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 09:58:52 ID:z8pkPgJ9
>>595
その設定燃えるな!

ローテンションがローションに見えてしまった俺はどうしたらいいんだ

弥子にローション塗りたくって、ローテンションで攻めまくってる笹塚もいいな
597名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 12:58:20 ID:bC/kOWxQ
>>596
そこで笹塚というお前に惚れた
598名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 17:02:32 ID:s2VZkvLA
ローテンションでローションプレイとな…ゴクリ
599名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 18:15:59 ID:pLN3eRX5
時間がないので会話のみの笹弥子ローションプレイ小ネタ

「きゃ!冷た!」
「ああ・・・・・悪い・・・・出し過ぎたな・・・・・」
「や・・・・やだぁ・・・・・気持ち悪いよ・・・」
「まあいいか・・・・・どうせ瓶全部使う気だったし・・・・・・」
「さ・・・笹塚さん・・・もうやめよう?ね?今ならまだ間に合うから」
「なんで?こうなるの承知で、俺の部屋にノコノコついてきたんじゃないの?」
「だって・・・・いきなりこんなマニアックなプレイするなんて思ってなかったんだもん・・・・・
それに制服がぐちょぐちょだよ・・・・・」
「あー悪い・・・・・後で着替え買ってくるからさ・・・それか俺のワイシャツでも着る?
俺はそっちの方が好きだけど・・・・・
それにもうかけちゃったし・・・・・今更やめても意味ないんじゃないの?」
「うー・・・・・笹塚さんもしかして確信犯?」
「・・・・・・まあね」
「もう、マニアックすぎるよ」
「制服の下から下着が透けてエロいなぁ・・・・・・段々テンション上がってきた・・・・・・」
「いや!全然わかんないし!」

こうですか?わかりません!><
600名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 19:03:38 ID:CSAvZAOR
>>599
スゲぇッ
超GJ、台詞だけにするのは惜しすぎる
601名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 19:49:17 ID:z8pkPgJ9
>>599
ローションきたよーローション
制服の上から垂らす笹塚GJ
濡れたブラウスから透けた肌とかいいな

あと、ローションは人肌に温めとけば、使う時冷たくないぞ
602名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 22:21:06 ID:KkEMJSR6
GJ!!
是非会話だけじゃないのを書いていただきたいです
603名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 21:39:40 ID:u3ZYYFPH
ずっとROM専だったが最近自分の中で何かが生まれた気がする。
ローテーションなローションプレイな笹弥子を明日投下出来たらと思う。
他に書きかけの神がいらっしゃったら是非投下願います。
ネウロ小説は初だから、優しい目で見守ってください。
604名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 22:10:24 ID:hsYH18hG
>>603
新たな職人さんが!
楽しみにしてます wktk
605名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:32:38 ID:g/wfCFbZ
ぜひ、シリアスな池由香も見てみたいです!
606名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:46:48 ID:MpvLaLTe
すっごい異端かもしれないが弥子の親父と遥さんのも読んでみたいです…!
607名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:56:01 ID:spcke4/6
葛西アイも読んでみたいです職人様がた
608名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 01:04:41 ID:Z36vr85/
>>607
いいよな葛西アイ
前投下された作品で目覚めた

サイのそばに潜り込めはしたものの結局葛西はアイの信用を得られていなかったわけで、
水面下でエロエロ殺伐とした攻防があったのかもしれないと思うともう…
609名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 04:44:29 ID:4X0A7fXu
春だなあ…春は動物の発情の季節だ。

というわけで、鳥ネウロ×弥子。
610求愛生態録ネウロ1:2008/03/02(日) 04:51:11 ID:4X0A7fXu
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 みなさん、こんにちは。動物学者のあかねです。
 今日は みなさんと、ネウロさんの生態と求愛について追って行きたいと思います。
 xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx


 まだ探偵さんも事務所に帰って来ない午後、何かの用事で出かけていたネウロさんが
 帰って来ました。手には、大量のスーパーの袋……一体、何事でしょうか?
 そして、それの何倍もの数の袋を抱えた吾代さんは、何往復も事務所と外の
 行き来をさせられた後、物凄い勢いで事務所の外に放り投げられました。お気の毒に…

 さて…当のネウロさんはですが、何やらご機嫌で作業を開始したようです。
 各々のスーパーの袋からは、ドサアッ バサーッと大量のお菓子の箱が出て来ました。
 各メーカーの種種多様なお菓子…探偵さんがよく食べている物も多いですね。
 それらの箱を手に持ったネウロさんは、鼻歌交じりで積み木の様に組み立て始めました。
 ふむふむ…箱の隙間に接着剤を使って繋げているのですね。器用な方です。
 
 気分が相当に乗ってきたのか、鼻歌はいつしか爽快な歌声に変わっていました。
 
 ♪〜誰もさわれない 二人だけの国〜♪
 
 スピッツがお気に入りとは意外です。
 徐々に完成に近づいて来た物は、一体どういう構造で出来ているのか不可解ですが、
 ドーム状のようです。例えるなら…お菓子の箱で出来た、かまくらといったところでしょうか。
 …そうこうしている間に、誰も触れない二人だけのネウロビンソンは完成した模様です。
 
 そして、益々ご機嫌なネウロさんの歌は2番に突入しました。
『♪〜いつもの交差点で〜拾い食いしてるヤコは〜薄汚れてる〜ギリギリだ〜♪
 人としてギリギリだ〜♪』

『…!なあっ…ちょ、このーーーーーーーー!!!!なんだその歌あああああああっ!
 つっ、つまみ食いはあるけど…さすがに拾い食いは無いんだからねっ!!!』
――バタアアンッ!!
 
 …なんとタイミングがいいというか、悪いというか、丁度学校から帰った所だった探偵さんが
 勢いよく事務所のドアを開け、怒り心頭の表情です。                                          
611求愛生態録ネウロ2:2008/03/02(日) 04:55:04 ID:4X0A7fXu
『…はあっ…あの馬鹿魔人……って、あれ…?…あかねちゃん、ネウロは?』
 …私の口からは言えません。

『…あれ…?…さっき、ムカつく歌声が聞こえたんだけどなあ…って何これっ?!!!』 
 探偵さんが、お菓子のかまくらに気づいたようです。当然ですが、異常なほどに
 目を輝かせていますね。
『…何これぇ…すごーい…どうなってんの?…ううん、それより…定番のロングセラーも
 もちろんのこと…春限定の新商品まで…あぁ…あまおう苺のチョコパイ…( じゅるり )』
 ドーム型の造形物の周りを壁伝いに歩く探偵さんは、不審な入り口に気づき、
 足を止めました。

『…何だろ?この入り口…入ってみよ…って、いっ!?…いやあああああああっ!!!変態!!!』
 
 
 そこには、鳥頭姿に戻り、ジャケットを脱いでスカーフも外したネウロさんの
 体育座りする姿が。探偵さんが驚くのも無理はありません。
 裸ベストの鳥魔人inお菓子箱のかまくら。なんともシュールな図です。

『あっ…あんた、何やってんの?!!』
『――む。やっと帰ったか、ワラジムシめ』
『…とにかくっ…何なの?これは…すごいおいしそう、だけ…ど』
『ほう。我が輩の造った巣が気に入ったか…嬉しいぞ、ヤコ。…そら、壁に使っている物と
 同じ商品を、中に大量に用意してある…好きに食らうがいい』
『…え…?…そ、そりゃあ食べたいけど…何か裏がありそう…』
『つべこべ言わずに、食  ら  え』
『……はい』
 
 この上なく上機嫌のネウロさんに不安を覚えつつも、探偵さんはとりあえず、
 目の前に広がるお菓子の山に手を伸ばしました。以前、食べたがっていた新種のチョコパイの箱を
 開けて、美味しそうに頬張っています。すっかり警戒心を無くしたところで、ネウロさんがにじり寄り、
 徐々に距離を縮めて来ていました。                                               
612求愛生態録ネウロ3:2008/03/02(日) 04:58:11 ID:4X0A7fXu
『…あの…何で近寄ってくんの?』
『――気にするな。黙って食らっていろ』
『…ん…なんっか落ち着かないけど…まあ、いい…か』

 デコレーションポッキーに手を伸ばした探偵さんに、ぴったりとくっついたネウロさんは
 その細い腰をぐいっと抱き寄せると、大きな嘴で探偵さんのつむじ辺りの髪の毛を啄ばみ始めました。
 プチップチッと愛の音が響きます。

『…いっ痛っ…い、だ…やめっ…ばかこのっ…はっ、禿げる!!!!!』
 探偵さんの怒りの抗議で、あっけなく愛の毛づくろいは終了したようです。
 
『…もう…何なの?今日のあんた…いつも以上におかしいよ』
 探偵さんは頭を押さえながら、大きな溜息を一つ。そして、この後ネウロさんからは
 衝撃の発言が…

『――ふむ。単刀直入に言おう…我が輩、発情期に突入したのだ。我輩が満足するまで
 貴様には付き合ってもらうぞ』

『単刀直入にも程があるよっ!前戯も無しに挿入の勢いだよ!』
『随分と、大胆かつ下品な例えをするようになったものだ…』
『…やめて…自分でも、びっくりしてる…』
 ああ、探偵さん。だいぶネウロさんに毒されてますね…
 さて、ここから先は流石に恥ずかしいので、私は壁に戻ります。引き続き、普通のナレーションで
 お楽しみください。                                                    
613求愛生態録ネウロ4:2008/03/02(日) 05:01:11 ID:4X0A7fXu
 ネウロの敷いたジャケットの上に座らされた弥子は、予想外の展開に頭を抱えていた。

『…は、発情期って…どうなっちゃうの…?…ほ、ほら…たださえ、あんた…絶倫じゃん…』
『――そうだな。強いて言えば、普段よりも…多少、回数が増えると云った所か…あとは…』
『( あ、あれ以上…?)…ふ、ふーん…あとは…?』
『――あとは…普段よりも、精液が濃くなっているな。その名の通り、生殖のための期間だ。
 つまり…貴様を孕ませ易いと云う事だ』
『…ゲエッ!や…やっぱり?!!…こ、困るよっ!…わっ私、まだ高校生だし!』
 大方、想像していた答えに、弥子は両手を振って断固拒否をした。ネウロは、いつもより
 迫力のある鳥頭のまま、ふんぞり返りながら、更に堂々と構えた。漢だ…宮下あきらの世界だ。

『それなら問題ないと、普段から言っているだろう。面倒くらい幾らでも見てやるぞ?』
『…問題大アリだよ!…食べ歩きとか…デカ盛り巡りとか…まだまだ、やりたい事
 いっぱいあるんだからっ!!』
『そんなもの、孕んでからでも可能だろう。むしろ、貴様の浅ましい食欲は
 より増すのではないか?』 
『…う、うるさいなあ』 
『――ふむ。…しかし…』
『…な…何よ?』
 擬態の時にするように嘴に指を添えたネウロは、何やら考え込んだ後、嬉しそうに目を細めた。
 そんな様子に、弥子は訝しげに訊ねる。

『――困る理由がその辺りだと云う事は…つまり、我が輩が相手だと云う事に関しては
不服でないのだな?』
『…そ、そりゃあ…なんだかんだで…くされ縁だし…それに…とっくに、お嫁に行けない
 身体にされてるし…』
 思いがけない質問返しに、弥子は顔を赤くし、もごもごと答えた。思いの外素直に答えた
 弥子に気を良くしたネウロは、抱き寄せた身体の胸元に手を潜ませる。

『それならば、話は早いな』
『…う、うん…』

 ネウロはてきぱきと制服と下着を脱がし、弥子はあっという間に一糸纏わぬ姿にされた。     
614求愛生態録ネウロ5:2008/03/02(日) 05:04:22 ID:4X0A7fXu
『――よし。これを受け取れ』
『…へ?』
 両腕で恥ずかしそうに身体を覆う弥子に向かって、魔人から差し出されたそれは、
 あかねの魔界電池に似た形で、7号サイズの物。弥子の誕生石であるアクアマリンが付いている。
 ネウロは強引に弥子の左手を取ると、その細い薬指に、そっと嵌めた。
『…うわ…サイズよくわかったなぁ…ふっ…だけどさあ…あんたって、ほんっと
 形から入るっていうか、こだわるよね…』
 くすくすと子供のように笑う弥子に、大きな鳥の頭が、より一層近くなる。

『形ついでに、プロポーズとやらもしておくか』
『…えぇ?』

『――我が輩の謎のために、日々精進しろ』
『…毎日、俺に味噌汁作ってくれ…みたいなニュアンス?!!!!』
『――我が輩の卵を産め』
『…俺の子供を産んでくれ…みたいな感じ?!!!…どっちにしろ、激しくズレてるっ!!』
 魔人の間違ったプロポーズに、息の合った的確な突っ込みを入れる弥子など、お構い無しに
 大きな影は華奢な身体に覆いかぶさる。

『…あっ…』
 黒い革手袋に包まれた大きな手が、薄い胸の上を這い回る。ひやっとした感触に
 弥子は思わず声を上げた。
『しかし…幾度となく、我が輩が刺激を与えて来たというのに…貴様の胸は一向に
 育たんな』
『…は、あ…るさい…ほっといて、よ…』
 何度となくしている行為だが、未だに気恥ずかしい弥子は、軽く息を乱して赤らめた顔を
 背けるように、横を向く。ネウロはくつくつと笑いながら、ささやかな膨らみを愛でるように
 撫で回す。
『だが、腰周りに肉が付いて来たな。…これは良い傾向だぞ?貧相な貴様なりに、
 子を孕むのに適した身体へと変化しているようだな』
 少しだけ女らしい丸みを帯びて来た下腹を一撫でしてから、ネウロは大きな舌を出した。
 その舌を弥子の小さな唇に落として、舐め上げる。
『…む、ぐ…ひゃっ…ちょ、っと…もう…や、あ』
 この姿では接吻が難しいため、その代わりの行為のつもりなのか、執拗に弥子の唇や顎、頬の辺りを
 舐め回す。更に、細くなっている舌先は口内に侵入して来る。
『…んっ…ふ…んんっ』
 うねうねと触手のように動く大きな舌は、くちゅくちゅと水音を立てて弥子の口内を蹂躙した後、
 漸く引き抜かれ、つうっと唾液が糸を引いた。                                           
615求愛生態録ネウロ6:2008/03/02(日) 05:07:30 ID:4X0A7fXu
『…ぷ、はあ』
 酸素が薄くなっていた弥子は、はあはあと荒い呼吸をして、一頻り落ち着かせた後、
 目の前のネウロにそっと両手を伸ばした。触れたのは大きな嘴。
『…もう…べとべとだよ……ふっ…でもへんなの…まさか、鳥みたいな姿のあんたと
 こんな事するなんてね…』
 長い間傍にいると、この奇妙な姿にすっかり愛着も沸いてきたのか、愛しげに嘴を撫でる。
 大きな頭の後ろに、目一杯両腕を回すと、触り慣れた後ろ髪の感触があり、弥子は安堵する。
『――そういえば、この姿で貴様と目交うのは初めてだったか…ふむ。しかし、我が輩を鳥扱いとは…
 そうなると貴様は相当な好き者だぞ。…喜んで獣姦とは…これも調教の賜物か』
『…ちょっ…じゅ、獣姦って…やばい表現やめて』

『――ふむ。たまには変わった趣向も面白いだろう…よし、もう少し本性を出してやろう』
『…え?』
 擬態した姿なら、きっと悪巧みしてるだろう表情も、鳥頭では分からないが、その目を
 細めたネウロは、両腕から分かれるように大きな翼を出した。ばさっと音を立てて開かれた
 それを見た弥子は、驚きのあまり息を呑む。

『…こ…こんなのも出せるんだ…』
 改めて、自分はとんでもない化け物と、そういう事をしているのだと自覚する弥子だったが、
 不思議と嫌悪感はなかった。
『普段は魔人の姿の時でも隠しているからな』
 双方の翼は、その大きさにも関わらず、ネウロの意思で自在に動く。弥子の身体を包むように
 脇腹を撫で回し始めると、弥子は堪らず声を上げた。

『…ひっ…やあっ!…く、すぐった…あ、んっ』
 はっきりとした刺激ではない、もどかしい快感が走り、弥子は身を捩じらせる。
 ネウロは更なる悪戯を思いついた子供のように、自身の翼から一本、羽根を引き抜いた。                 

『…やっ…!!!!?』
 ネウロは引き抜いた羽根を弥子の胸元へ滑らせる。双方の淡い膨らみの先端を、くすぐるように
 何度も何度も往復させる。羽根箒の要領で白い肌の上をさっと掃くようにすると、弥子の
 嬌声は益々大きくなる。
『…ぁ、んっ…や、だあっ…それやめ、てえ…』
 じれったい快感に悶える弥子は、目尻に涙を浮かべている。ネウロはそんな様子を眺めながら
 またくつくつと笑った。
『今度はくすぐりプレイか…全く、貴様は次々と目覚めるな』
『…ん、違っ…やあっ!』 
 羽根の感触が下方に向かっていくのを感じ、弥子は身体を強張らせる。臍の辺りを数回
 くすぐって反応を楽しんだ後、ネウロは更に下へと手を動かした。薄い茂みを辿って行き着いたそこは
 すっかりと湿っていて、羽根がぴったりと貼り付いた。                              
616求愛生態録ネウロ7:2008/03/02(日) 05:11:02 ID:4X0A7fXu
『…いやあっ!!』
 愛液を羽根で掬うようにして陰核に擦り付けると、弥子は一際高い嬌声を上げた。
 くすぐって行く内に、水分を含んだ羽根が重くなる。
『悪くはないのだろう?』
 意地悪な笑みも、今は読まれないのをいい事に、ネウロは羽根による愛撫を止める気配は無い。
 同時に、大きな舌を再び出すと、べろりと勢い良く弥子の上半身を攻め始める。
『…んっ…く、う…やぁ』
 普段、擬態時の繊細で巧みな舌使いとは違い、動物のようにどこか攻撃的な愛撫が続く。
 その間、尚も双方の翼は脇腹を、ネウロの手に持たれた羽根は秘所を攻めている。
『…ひっ…いやああっ』
 余ったもう片方の手が胸を這って来る。双方の膨らみを捏ね上げ、硬く尖った双方の先端を
 万遍なく捻る。身体中の箇所を、それぞれ違った快感に支配された弥子は、もう神経が
 焼き切れそうだった。

『…は、あ…んん…お、ねがい…ね、うろ…もう…』
 上気した頬に、とろんとした瞳で涙を滲ませて弥子はネウロを見上げた。

『ふむ。…この通り、この羽根も使い物にならなくなった…そろそろいい頃合のようだな』
 弥子の秘所から、絶え間なく溢れ出る愛液に、ぬるりと塗れた羽根は、水分をたっぷりと含み、
 重くなっていた。指を差し込めば、ひくひくと波打ち、男を受け入れる体勢であるのを確認する。
 ネウロはスラックスを寛げると、すっかり硬く張り詰めた物を取り出しし、弥子に見せつけた。

『これが欲しいのだろう?…ヤコ』
『…ん、おね…がい…はやくぅ…』
 必死で懇願する弥子に満足したネウロは、自身の身体を割り込ませ、弥子の両脚を掴む。
 充分に潤った秘所に硬く反り返った自身の性器を押し当てると、くち、と音を立てて
 弥子の中へと侵入する。                                                       
617求愛生態録ネウロ8:2008/03/02(日) 05:14:19 ID:4X0A7fXu
『…んっ、やあああ!』
 めりめり、と内部を割るように圧迫感と快感が交互に押し寄せ、弥子は悲鳴を上げる。
 ネウロは更に腰を進めて行き、最奥まで行ったのを確認すると、ゆっくりと動き出した。
『…やっ、あっ…あああああっ…な、んか…いつも、より…おっき、い…よ』
『…言った、だろう…発情期、なのだと…そう云う事も…ある』
 くちゅくちゅと雄と雌の交わる卑猥な水音が、事務所中に響く。ドーム型に造られた狭い巣の中では、
 余計にこの音が響き、弥子の羞恥を煽った。
『…貴様の中、も普段より…湿っている、ぞ…いやらしい、な…っく…』
『…る、さい…う、く…やっあ、あ、だめ…そ、んなにっ…あ、あん』
 腰のピストンが激しくなると、それに合わせるように、弥子の内部も締め付けが強くなる。
 微かにだが、ネウロの呼吸も乱れ始めていた。
『…あっ…い、やっあ、あ、あああん』
 蕩けきった表情の弥子は、最早焦点も合っていない。

『…っく…我が輩の…モノにこ、んなに…絡み付いて…は…全く、淫乱な妻を持つと
苦労するものだ…』
『…ん、ば、か…そういうこと、いわな…んっあああ、あ、あっ』
 弥子の入り口の粘膜は隆起し、絡み付き、ネウロを捕らえて離さない。尚も、激しい注挿が
 繰り返され、膣の収縮間隔は短くなる。どくどくと弥子の内部で脈打つ男性器のリズムが
 その間隔と重なる。
『…んっや、あ、あ、あ…もう…いっちゃ…う』
『…っく…我が輩も、そろそろ…限界、だ…』
 ネウロの背中に回された弥子の腕に、ぎゅっと力が入る。


『…や、あ、あ、あ、ああああ、ああんっ!!』
 全身を電気が走ったように、弥子の頭の中は真っ白になる。ぴん、と張った身体は
 力が抜けて、だらりとなった。一足先に達した弥子の頬を撫でながら、ネウロは囁く。

『…そろそろ、出すぞ…濃いのを、…っく…たっぷり、と…くれてやろう』
『…は、あ…い、いよ…』
 射精を促し、収縮し続ける内部に誘導され、ネウロはびゅるびゅると精を吐き出した。
 いつもより量が多いのか、逆流して溢れ出したモノが、下に敷かれた青いジャケットを
 塗らす。ネウロは、ぼんやりとした弥子に覆いかぶさると、ふうっと一呼吸をした。


『――さて。我が輩、すっかり回復したので2Rに突入するぞ』
『…え、ええ?…も、もう?やっぱ…いつもより…すごい…』
 弥子は、がっくりと肩を落とした。子作り期間はまだ始まったばかりだ。                                
618おまけ:2008/03/02(日) 05:18:15 ID:4X0A7fXu
 今日のところは、一頻り満足したネウロは、いつもの人頭に戻っていた。
『――む。どうした?何戦も交えて流石に壊れたか?』
『…違う!ちょっと考え事!!』
 あの後、何度も相手をさせられた弥子は、身体を濡らしたタオルで拭きながら
 物思いに耽っていた。
『――ほう。豆腐なりに思い悩む事があるのだな…言ってみろ』

『…いや…ほら、こうして…もし、上手く赤ちゃんとかできてさあ…一緒にいられても、
 私だけ、どんどん…おばあちゃんになっちゃうんだよね…』
『――老いた姿に擬態してやろうか?』
 ネウロにしては珍しい気遣いに、弥子は微笑む。
『おヒョイさんみたいなおじいさんがいい』
『誰だ?そいつは』
『…もーネットで調べなよ』

『…それに…私、先に死んじゃうよ?』
『――そうだな。貧相で脆弱で…だからこその有り難味もあるのだろう』
『…だったら、もっと丁寧に扱え!!!』
『――だが、ヤコ。』
『なによ』

『――すぐに消えてしまう貴様が好きだぞ』
 
『……あんた、流れ星って歌聴いたでしょ?』
『――さあな。…ワラジムシなら聴いたかもしれん』
『何だ、その歌』

 ♪〜ワラジムシ ワラジムシ すぐに消えちゃう君が好きで〜♪

『…だ、からああ!そういう歌やめろ!訴えられるっ!ファンに謝れ!』

619名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 05:23:59 ID:4X0A7fXu
以上、投下終わり。
いやあ…過去に使ったネタ引っぱってすまない。 
そうさ…スピッツ好きなのは俺なんだ。

このまま雛祭りに突入願ってゴシカアアアアアアン!

次はシリアスなの書こうと思う。
620名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 08:31:32 ID:mg/+1p+R
以前動物園ネタ書いてた人か?w
ネタもエロもGJ! ワラジムシの歌を口ずさんで誕生日やひな祭りにゴシカァン!
621名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 09:59:45 ID:dB6Xp1Io
>>619

GJ!!ですっ!!
やべーネウロビンソンの方のを生でみれてイヤッッホオォォォオオゥて朝からなりました。

笹弥子は昼頃投下します。
622名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 10:01:36 ID:EBXExJbx
GJGJGJ!!!
朝からいいもの見たよ。
求愛用かまくらとか、スピッツとか、色々ネタで笑いつつ萌えた。
そんでちょっと最後でほろりとした。いいねいいね。
623名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 11:58:45 ID:Tgiuqpx3
起きて早々に良いモン読めてイヤッホーイ!!
朝からGJ!
カマクラの材料になってるお菓子はやっぱりヤコの腹に入るんだろーなw
624名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 13:31:47 ID:xwyGFJtf
おひょいネウロ想像して萌えた。GJ!
625名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 14:26:48 ID:uwhQOY9w
>>619
ゴッドジョブ!!!
ラブくてエロくてほの切なくて癒された…
ネウヤコエロ分がっつり補給できた!
626名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 16:58:09 ID:Uf0muu2y
GJ!くすぐりプレイktkr
627名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 22:31:53 ID:SHcp/kXH
エロいっす!エロいっすよーーー!!GJ!
体育座りの鳥ネウロ思い浮かべたら腹が痛てーーww
628名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 22:36:23 ID:HNSBWVN8
GJ!癒されたww

629名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 23:01:27 ID:uMyVyyPs
>>621
投下できない環境下?来られる時でよいから待ってるわ
GJ貰えるかはタイミングにもよるけど…good-ruck!
630名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 23:09:27 ID:uMyVyyPs
ん?ruck(多量)?…一応luck(幸運)な orz
>>619
シリアスも楽しみにしているよ。
631名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 23:56:32 ID:lzA3mN6I
笹弥子ローションプレイ待ってるぜ
632名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 23:57:44 ID:6KozLZ82
>>630
629は多量の良いものを欲しておられるのですよ。
PCの断片化のせいでPCが使えなくて、携帯でキリが良いとこまでで書けたんでそこまで投下します。(携帯からなんで改行とか不馴れですすいません)
前編的な感じで。エロ手前まで。今日また日付が変わるまでには投下予定待っててくれた方々有り難う。
元ネタは596-599の流れから頂きました。

初なんで温かい目で見てください。

「…へぇ……」

夜。薄暗い自室の中、笹塚は最近ハマったネットサーフィンをしていた。表情はいつもの如くローテーション。
だが、そのやる気の無い瞳に微々たる欲の炎が揺らめいて居た。

笹塚がネットサーフィンに不覚ハマったのは約一か月程前、自分を小悪魔的に見つめる恋人、今や探偵として有名弥子の事務所に顔を出した時である。
しかしそこに弥子の姿は無く、居るのは気になる助手と名乗る男だけだった。

「これは刑事さん!残念ながら先生は現在外出中でして…」

いつもの様に助手の振りをして笹塚に申し訳なさそうに謝罪を述べるネウロにまぁ、近くに来ただけですから。
と淡々と告げて弥子に渡す筈で買った土産をネウロに手渡しそれじゃあ、と踵を翻した。
探偵事務所としては無機質な部屋。貼り付けた様な笑みを見せる助手と名乗る男。
そして探偵となった弥子――笹塚の中でそれらは絡まり合い、混沌へと姿を変えるがこればかりは自分の腕の中に居る、小さな少女自身から話を聞くと決めたのだから堪える。そこでふと、無機質な事務所には不釣り合いなハイスペックなパソコンが目に付いた。

取り敢えずネウロに頭を下げて笹塚は煙草に灯を付けた。
635RRP(ローテーションでローションプレイ)2:2008/03/03(月) 01:44:09 ID:houubaDk
(いつだったか…弥子ちゃんが言ってたっけ。あの助手は電子ネットワークに強いとか…)
自分の向かいで美味しそうにケーキを頬張りながらいつも弥子は笹塚に会えない間の報告をする。
学校、家族、事務所―――
だけどいつ聞いてもあの助手については何も出てこない。
問詰めてしまえばまたあの少女を壊してしまいそうな気がして触れられない自分に笑いを一つ。
そして笹塚はしばらく開いて居なかったPCを起動してインターネットツールを開いたのだ。

それから数時間。笹塚のPC画面に広がっていたのは当初の目的の情報とは180度反転した、所謂ピンキーな世界。
はじめは古い事件ファイルを集めていたまとめサイトや、警察への評価、最近の事件への一般人の意見などを見ていたはずだった。
筈だったのに、相変わらず無表情ローテーションのこの男の目の前のディスプレイに現れているのはバイブに始まりローター、コスプレ…アダルトなグッズ達。
兎に角自分には無縁だと信じていた世界達のグッズ。
否、自分も男。性欲は充分にある。だが、まさか道具がこんなにあるとは…。

(これれが情報の世界…)

それは間違っていると突っ込みたいところだが、もはや笹塚に誰の声も届かないであるだろう。そうして笹塚は一つのグッズを購入した冒頭に戻る。


続きの肝心エロはまた後程。
636名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 02:04:52 ID:houubaDk
前フリはここまでです。
エロ着々蓄積お待ちください
637名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 02:27:24 ID:hVkkos/7
誤字はあるけど初投下にしてはかなりクオリティ高いな
とりあえず続き期待
638名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 10:25:05 ID:B4BbBW9q
神々の皆さんGJ。
毎日幸せな気持ちで過ごせています。
ところでもうネタバレOKだよな?(嫌な人は下読まないで)


今週の表紙がツボッた。
どなたか平安内裏ネウヤコ期待してます。
主上に寵愛される更衣弥子とか。
639名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 11:15:10 ID:lLaSqRYf
>>368
その設定、燃えるな!
ぜひ源氏物語の光源氏×紫の上verで

幼き弥子に一目で惹かれたネウロは彼女を手元に呼び寄せ育てることに。
その後、艶めく少女に成長した弥子。そんな彼女にネウロはたぎる思いを抑えきれず、ある夜、弥子の床に忍び込む。

これまで優しかったネウロが急に雄に豹変し、脅え泣きじゃくる弥子。
そんなことはお構いなしに、自身の欲望に忠実に行動するネウロ。

―優しかったネウロがなんでこんなに恐いことするの?痛いっ!痛いよ…



こんな源氏物語改変を誰か書いてくれ
つーか源氏物語って優柔不断なタラシの話だよなw
640名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 11:27:18 ID:QFH96y0O
それ、ネウロでやる意味があるの?
名前だけが同じなオリキャラでは…
641名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 12:44:03 ID:41nuOHH4
興味ないならスルーすればいいだけ
642名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 13:00:56 ID:ugWwAmC7
前スレでギリシャ神話から改変を試してみた者から

全キャラを当てはめてその上設定変えないのは辛い…
優しいネウロなんてネウロじゃない(←自分で書いたのに)
話が決まっているから楽とも限らん。
643名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 14:03:53 ID:LwUl/m2j
キャラに違和感出ない様な改変ができるなら、多少ぶっ飛んだパラレルネタでも
楽しめるんだろうね

ギリシャ神話改変はそういう意味でも楽しめたよ
644名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 17:15:01 ID:S7id9qkb
パラレルは個人的に大好物だ
色々なCPで見てみたいんだが自分には書ける力はないので神々に期待してる
645名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 19:30:21 ID:hzGa6EZA
>>643
そうそうパラレル楽しめるかどうかはそこが凄く大事なポイント
自分もどっちかっていうとパラレルは苦手だったが凄くいいパラレル物に出会って
ちょっとパラレルの良さに目覚めた
646名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 21:09:01 ID:k28E0qjJ
むしろパラレルは職人の腕が問われるともいえないか。
それなりに評価を得るパラレルって感性の一致はもちろんだけど
やっぱり元から上手いんだなと感じる人が多いように思う。
647名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 21:14:47 ID:hVkkos/7
パラレルの醍醐味はほぼ9割創作でも絵がある分だけ説明の手間が省けるし読み手もイメージしやすいってトコじゃないか?
性格と言動さえ気をつけていれば二次作はパラレルだろうがそこまで高難度じゃないと思う
648名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:24:19 ID:EIqIghxE
パラレルだろうがオリジナルだろうが、なんだっておいしく頂くバッチコーイだ!

♪灯りを点けましょ ロウソクに お花を攻めましょ 蜜の花♪

魔人はSM道具片手に、弥子の裸体にひなあられをばら撒いて、
ピンクのやつと乳首を間違えたり
31歳刑事は『ちょっと苦い甘酒だよ』って違うモノ飲ませたりすればいいじゃないか。

『『…ジャーンケンポン!!』』
『…ぐっ…くそーっ…俺の方が勝ってる回数多いのに…ずるいぞ…12枚も着てるなんて!!』
『石垣さん、早く脱いでください』
『…ぐっ…ちくしょー…このクソ女!…絶対、おっぱい見てやるっ!!!!!』
『( フッ )…パンツ1枚で、何言ってるんですか?』
『…くそおおおお!…絶対勝って、お前なんか…涙目で、らめええええええええって
言わせてやるからな!!』

等々力×石垣、十二単野球拳とかさ!!!今日は楽しいひな祭りなんだよ!
右大臣みたいに顔を赤くしてゴシカアアアン!
649名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:29:46 ID:mHUf1Cjq
>684
小ネタGJ! 萌えたぜ
650名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:31:09 ID://xU0sLv
>>684の小ネタに期待!
651名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:33:34 ID:jlJcqhwR
パラレルとか、小ネタの楽しい流れをぶっち切り。
今日しか投下出来ないネタで一発勝負。
三月三日、ネウヤコでいくよ。
652三・三・三 1:2008/03/03(月) 23:34:47 ID:jlJcqhwR
三月三日。
女の子のお祭り。
弥子が生まれた時に亡き父親が買ってくれた親王飾りの雛人形は、この時期になると
必ず家のリビングに飾っている。でも、今年は自分でも何か作ってみたくて一ヶ月ほど
前から吊るし雛のキットを取り寄せ、不慣れながらも時間の空いた時には縫い合わせ
ていた。
針を持つなんてことは、ほつれ直しとボタン付けぐらいしか今までしたことがなかったけ
れど。
うさぎ、花鞠、小鳩に紙風船に赤い花。少しずつ形になってくる縮緬の小さな品々は、
まさに女の子の祝いに相応しい愛らしいものだ。
「うん、私意外と器用かもね」
ようやく最後の一つを仕上げて吊るし雛の形にすると、なかなかの出来映えに笑みが
漏れた。
毎日忙しいのにわざわざ手間隙のかかるものを作ったのには、もちろんそれなりの訳
があるのだ。

今日が何の日なのかもちろん知っているあかねは、天井から吊るされた可愛らしい飾
りにすっかり御機嫌の様子だ。
「あかねちゃん、気に入ってくれた?一緒にお祝いしようね」
ガラスの一輪挿しに桃の花を挿してあかねの机に置くと、弥子は満足そうに微笑む。
明るい日差しが事務所の中に差し込んでいて、本当に穏やかな日だ。
「ヤコ」
「ん、なあに」
今日はずっと、黙ったまま弥子のすることをただ眺めているだけだったネウロが、ようや
く口を開く。気分的にも落ち着いていたお陰で、弥子は今までで一番優しい声で言葉
を返した。
「貴様、何か隠し事があるだろう」
653三・三・三 2:2008/03/03(月) 23:35:38 ID:jlJcqhwR
弥子の気持ちと同じように、ネウロの声にも別段咎めるものはない。今までわずかに恐
れていたことが杞憂であることを確認するように、弥子はゆっくりと胸に溜まっていた思い
を言霊にしようとしていた。
「あるよ、ネウロ。私ね」
「子を孕んでいるな」
「う、ん…。よく分かったね」
吊るされた花鞠を指で弾いていると、長い指が髪を梳いてくる。どう言っていいのか分か
らなくなっているうちに、退屈していたネウロが構われたがって近付いて来たのだろう。
「このところ、貴様の雌の匂いが変わったからな」
「…そんなことで?」
「それで充分だ、ヤコ」
「あんたって、変なところで鋭いから嫌だなー」
照れ隠しに憎まれ口を聞きながら、後ろ抱きされる腕の力の強さが嬉しくて弥子は頬を
染めた。そう、ネウロとの子を宿していると知った頃から、それが男でも女でも自分なり
にお祝いをしたくて吊るし雛を作ったのだ。
そうして機会を見てネウロに告げるつもりでいたのに、それだけは先取りをされてしまっ
たけれど。
「私、生んでもいいよね」
「当然だ。我が輩の子を生む栄誉を得ながら文句を言うなら、その飾りと一緒に逆さ吊り
にでもするつもりだったが」
嬉しそうに頬擦りをしながらとんでもないことを言う魔人に少しぞっとしながらも、やはりこ
の結果で間違いはないのだと目を閉じる。
「では、ヤコよ。子も出来たことだし正式に夫婦の契りを結ぼうではないか」
「え」
「これでようやく誰憚ることなく睦み合えるではないか、ヤコ」
ネウロはもはや返事を聞くのも面倒とばかり、弥子を抱き上げてソファーへと運んだ。この
パターンはいつものことではあるが、今日は色々と特別なことが重なっている特異日だ。
そして、ネウロは元々形から入るたちでもある。これは只では済まないと思ったが、もう
後の祭りだった。
「いやいやいや、あんたそんなの関係なしにヤってたじゃん、これ以上サカる気かよ!」
「子はかすがいと言うだろう。言うなればその両親である我々が交わるのも大事な儀式
だぞ。さあ、さあ!」
「やあっ、また変なこと覚えてるし。ああぁぁんっ…」
一度その気になったネウロには、誰もかなわない。弥子は強引に迫られるまま逃れるこ
とも出来ずにただ声を上げるだけだった。
654三・三・三 3:2008/03/03(月) 23:36:40 ID:jlJcqhwR
「…うっ」
身体の奥が熱い。
何度も同じことをされてきた筈なのに、今日はやはり特別だったようだ。ぬめり始めた膣
内を探る指先が、いつもよりも執拗に感じる部分を擦る。
「やぁ…あんまりそんなことしないで…」
まだ日が高いうちから淫らな行為に耽っている罪悪感が、快感に誤魔化されて蕩けてい
く。そんな妖しい表情がネウロの淫心に更に火をつけたようで、指の動きがだんだんと高
まっていく。
「や、ダメぇ…いっちゃう、からあ…」
「何度でもイけばいいだろう。その顔、もっと見せろ」
「だからやぁぁ…もう、もう欲しいの。あんたがいいの…」
もう子供もいるというのに、何てはしたない。そんな恥ずかしさもあったが限界まで追い上
げられていく身体が心を振り切って暴走していく。
「よし、そろそろくれてやろう」
いやらしい笑いを浮かべながら、ネウロはぬるぬるになっていた花弁に時折擦りつけては
先端で捏ねくり回していたものを少しだけ沈めてきた。弥子の反応を楽しむように。
「うああっ!」
やっと望むものの熱く硬い感触を得て、弥子は気持ち良さそうに背をしならせた。その様
子を充分に眺めてから、ネウロは誘い込むようになまめかしく息づく膣内を一気に突き上
げた。
「ひゃああんっ…やあ、熱いよおっ」
「ヤコ、ヤコ分かるか?これが我が輩だぞ。貴様をこれほど欲しがっているぞ」
「ん、ん…分かる。私のも感じて。あんたの子を生む私の中をいっぱい感じて…」
汗ばんだ額に髪を貼り付けて、うっすらと目を開いた弥子はもはや少女とは思えないほど
妖艶に夫となったネウロの腕の中で微笑んだ。悲しみも苦しみも全部越えてきた者だけ
が持つ強さがその中に滲んでいた。
もう、何も怖くない。
緩急をつけて繰り出される激しい腰の動きに甘い声を上げ、弥子はしっかりと腕を回して
目の前の相手に縋りついた。
こうして、これからも一緒に生きていく。何があっても。
全ては弥子の幸せそうな表情が余すところなく語っていた。
655三・三・三 4:2008/03/03(月) 23:40:55 ID:jlJcqhwR
三月三日。
女の子のお祭り。
女の子なら誰でも幸せになる為に生まれてくる。
雛人形とは、本来持ち主の厄を身代わりに背負ってくれるもの。だからこそ親となったら
生涯幸せになって欲しいと願いを込めて、たった一つの品を愛娘に贈るのだ。
弥子がそうであったように。
そして、これから生まれてくる子が娘だったら、今度は吊るし雛たちがその未来を見守っ
てくれることだろう。
「ネウロ、私今すごく幸せだよ」
喘ぐ合間に、弥子はそう呟いて花のように笑った。

穏やかな日差し降り注ぐ事務所の中で、仲良く睦み合う二人をよそにあかねは桃の花と
一緒に可愛らしく飾られた雛あられをころんころんと転がしていた。女の子のお祝いの日
だから、今日という日はこんなにも優しい。
探偵さん、いっぱい幸せになってね。
そう言ってでもいるように、小さな雛あられは綺麗なハート型に並べられていた。



終わり

今日はマジで目出度い三尽くし。
原作も連載三周年でネウヤコお雛様コスの扉絵、そして偶然三月三日の雛祭り。
こんだけネタが揃ってて、一職人として書かずにいられるかってなもんだ。
656名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:44:27 ID:IKQyagVb
>>619
ちょwスピッツ自重ww
小ネタ満載でエロくて満足しますた
657名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:00:09 ID:dEtvmO+1
>>655
リアルタイムきたあああ
GJGJGJ!雛霰より甘酒より甘いです神

これだから辞められんのですよここに来るの
658名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 01:37:41 ID:6yC8PPut
ゴシカァァァァァ
GJGJ!
雛祭りきたぁぁぁコノバカップルめっ愛してる!

しかし、パソコンが不調直らず一日掛かりでメンテナンス、明日一日仕事で書き掛け笹弥子はまだ投下遅くなりそうです。
すいません。エロって凝っちゃうんです。
659名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 08:57:20 ID:npm4/I00
ゴッジョブ!!!
ええのう。甘いのう。雛祭り。

>>658
大丈夫!気長に待ってる!
凝ったエロなんてますます待ってる!!


そういえば、人気投票にいた「ネウ子」にびびった。
ちょっと前にちらりとでた、笹石等の3Pを書こうとしたんだが…
なんだかどうにも笹塚をいれると、
石垣がホモくさくなるのであかんがね。
660名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:53:39 ID:Lxi4jDqX
等々力受けに石垣攻めで笹塚が石垣に便乗、リンカーンってのはどうだ?
それとローテンションなローションプレイはまだなのか!!
661masquerade:2008/03/05(水) 21:28:37 ID:zjid3Mx6
うろ覚えの夢の内容を生かしたくて書いたネウヤコを投下。


 その日弥子は事務所に着くと、ソファの背とテーブルの上に見慣れぬものがあるのに気が
付いた。
「ネウロ、そのドレス、何?」
 ソファの背に掛けられた淡いピンクのドレスを指して素直にそう尋ねる弥子にネウロが投げ
て寄越したのは、トロイの上にあった封筒だった。落とさぬ様受け止めたそれを開いてみると、
中には凝った意匠の招待状が入っていた。
「コレ……何?」
「見ての通り、パーティーの招待状だ」
「そーじゃなくて! 何でこんなモンがあるのかってこと!!」
 覆わず大声になる弥子に呆れた様な顔を向けた後立ち上がったネウロは、ゆっくりと弥子の
元へと歩み寄るとその手の中の招待状を取り上げた。
「半月ほど前に謎のある依頼を持って来た会社の社長がいただろう。あの男からまた依頼が
あって、それに必要な物一式が届いたのだ」
 ネウロの話を纏めると、その社長は毎年この時期にパーティーを開いているのだが、先日
そのパーティーを滅茶苦茶にしてやるといった内容の脅迫があったらしい。だがそれがただの
イタズラなのかもはっきりせず、そのパーティー自体を中止するというのも難しい状態である
ため、今回も弥子に依頼が来たのだという。
「ふうん……でも受けたってことは謎はあるんだ」
「食欲をそそられる程のものではないがな」
 それでも引き受けたという事は、この依頼を解決しておけばこの先いろいろと使えることも
あるという考えからなのだろう。既に弥子の方もある程度はネウロのそういった部分を理解
して来ているのか、特に何も言わなかった。
「あー…でも、私なんかが行っても確実に浮いちゃうよね……」
 想像した弥子が溜息を落とす。パーティーという言葉から浮かぶのはテレビなどで見た事の
ある、華やかな会場とそれに相応しい人々の図だった。自分自身がその場にそぐわないだろう
ことは簡単に予想出来る。
「気にするな。どうせ毎年あの男のどら息子どもが何人も女を呼んでいるらしいし、取引先も
そいつらを狙ってか子を連れてくるものがいると聞いた。今更貧相なのが一人増えたところで
そう目立ちもするまい。それに服に加えてわざわざこんなものまで用意してあるのだ。気に
ならんだろう」
 全くフォローにもならない事を言いながら、ネウロはテーブル上の箱の中でも脇に置かれた
小さなものを手に取り開いてみせた。
「それ、仮面…だよね」
「そうだ。警備の人間を会場内に多く入れても他の客に気付かれにくくするには丁度いいから
今年は全員仮面を着ける様にしたらしい。毎年ある程度趣向を凝らした事をしているから特に
怪しまれはしないだろうとは言っていたが……」
 幾分不満げなのは、今回の件を利用して一気に人脈を広げる気でいたのに、顔を隠しては
弥子を女子高生探偵桂木弥子だと気付かれにくくなるからだろう。
662masquerade:2008/03/05(水) 21:29:35 ID:zjid3Mx6
「……なんか、余計気後れしちゃうよ……」
「気後れだろうが気疲れだろうが勝手にするがいい。そんなことよりさっさと着替えろ。六時
には迎えが来る」
「ええっ、パーティーって今日っ!?」
 とんでもない事実に驚きの声を上げる弥子の言葉を無視してネウロの手が制服のリボンに
かかる。
「貴様が一人で着替えれんというなら、我が輩が手伝ってやるが」
「わっ、ちょ、着替える、着替えるから!」
 このままではおそらく下着まで剥かれてしまうという危機感に、弥子は慌ててドレスだけを
引っ付かんで給湯室に駆け込んだ。

 給湯室の中で広げて身体に当ててみたドレスはイブニングドレスにしてはそれほど華美では
なく、一応ホルターネックではあるものの胸元にも背中にもピンクの布地から覗くように黒い
レースがあしらわれている丈も膝辺りまでの露出の低いものだった。
「…………」
 あまり身体の線の出ないドレスである事にはほっとしながらも、いくらカップが付いている
とはいえブラを外す事に躊躇っていた弥子だったが、そうしていても仕方ないと溜息をまた
零してから着替え始めた。

 ネウロはあかねの机の傍に立って、ドレスを身に着けて戻ってきた弥子の姿を確認する様に
眺めてから、手招きした。しかし弥子の方はというとそれに応える事もせず、ただただ呆気に
とられた様子でネウロを見ている。
「え………な、に……? あんた、その……」
 視線の先のネウロはいつも着ている青のスーツでなく、長身痩躯の体型を強調するような
黒のフォーマルスーツに着替えていた。
「貴様一人で行かせるわけがないだろう。いいから来い」
 胸元を気にしながら落ち着かないままでそちらに近付いた弥子の顎に手を掛け上向かせると、
ネウロは唇が触れそうな程顔を近づけた。
「ふむ、矢張りこのままでは貧相過ぎるな。いくら色気の控えられたドレスであっても今の
貴様ではそれにさえ負けている。化粧は我が輩がしてやるから、アカネにその頭をどうにか
してもらえ」
「ぇえっ、いいよ! 自分で何とかするよ、そのくらい」
 以前にされたひどい化粧の事を思い出して拒もうとした弥子の腕はネウロに捉えられていて、
強引に椅子に座らされた。
「まったく、我が輩とて自分まで恥をかくような顔にするものか」
「それって……、やっぱあの時はわざと…」
「黙って目を閉じていろ」
 そのまま暫くの間、事務所内にはあれこれと指示するネウロの声だけが響いた。
663masquerade:2008/03/05(水) 21:30:46 ID:zjid3Mx6
 パーティー会場は依頼主の自宅、豪邸という言葉が相応しい洋館だった。止まった車から
降りた二人を出迎えたのは依頼主とその妻で、そのままパーティーが始まるまでの間に会場や
心当たりなどの説明を受けた。もっとも依頼主の方はイタズラか嫌がらせの類ではないかと
いう考えが強いようだったが、ネウロが小さいながらも謎の気配を感じている以上、何かしら
悪意を持った者が存在している事は確かなので、弥子は一層緊張感を強くした。
 しかしパーティーが始まっても何らおかしな事などは起こらず、弥子は居心地の悪さを感じ
ながら壁際に立ち会場を怪しまれない程度の動きで見回していた。ネウロの後姿がその視界に
入ると、仮面の下の顔が僅かに歪む。
 ネウロの周りには数人の若い女の姿があった。その誰もが派手なドレスを身に着けた、幾分
矯正も入っているかもしれないが見事なプロポーションの持ち主である。おそらくは玉の輿
狙いで参加していた者達なのだろうが、いくら目元を隠しているとはいえネウロが美形である
事に気付き、興味を持ったのだろう。
 視線を逸らし広い庭に向けると、ガラスに映った自身の姿に気が付いて弥子は溜息を零した。
初めて着たドレス。別にネウロから賞賛の言葉が出るなどとは思っていなかったが、化粧と
髪型も手伝っていつもより多少大人びた姿でその傍に立てた事を、弥子なりに嬉しく思っては
いたのだ。けれどそんな自身の姿はネウロから「馬子にも衣装」という言葉さえ引き出す事も
叶わず、更にネウロに群がる女達に比べると矢張りどうしようもなく貧相に見えて、僅かでも
舞い上がっていた気持ちはきれいに消え失せた。
 胸元を飾るジルコニアやフェイクパールを使った何連にもなったネックレスさえも、本当は
この場にいるべきでない安っぽい偽者の探偵の象徴の様に思えてきて、思考が泥沼に陥りつつ
ある事を自覚する。
「……ふぅ」
 気分を変えようとテーブルの料理に目を向けるが、普段であれば弥子の食欲を十二分に刺激
するだろう豪華な料理の数々も、今に限ってはその魅力を認めさせる事が叶わなかった。
 泣きそうになるのを堪えながら壁に背を預けた弥子の元に近付く男の姿があった。
「気分でも悪い?」
「えっ、いいえ、何でも……ちょっと考え事をしていただけです」
 掛けられた声に慌てて顔を上げた弥子の前に、一人の若い男が立っていた。
 仮面のせいで顔ははっきりとは分からないが、少々長めの髪を明るく染めたその男は弥子の
顔を少しの間眺めた後、僅かに屈んで顔を近付けるとあまり大きくない声で話し始めた。
「キミ、桂木弥子だよね。女子高生探偵の」
 疑問でなく明らかな確信を持って告げられた言葉に、弥子は舌打ちしたい気分になった。
嫌になるほど顔を知られている女子高生探偵に誰かが気付く事は避けられないと予測はして
いたが、自己嫌悪に陥っている最中に声を掛けられたのは正直苦痛だった。
「大丈夫、キミの事は聞いてるから」
 言葉を返さない弥子が正体を隠したがっていると思ったのか、男は安心させるように付け
加えてから、更に声を潜めた。
「それより、気になる事があるんだけど……ちょっと来てくれるかな」
「え…っ」
664masquerade:2008/03/05(水) 21:31:41 ID:zjid3Mx6
 男の言葉に依頼の事を思い出した弥子はどうしたものかとネウロの方へ目を向けるが、その
視線の先で女達と楽しそうに話している(と見えた)姿に思わず唇を噛み、一拍置いてから
口を開いた。
「……わかりました。お願いします」
 返事を聞いて、男は弥子の肩に手を回した。ショール越しに感じる男の手に一瞬だけ不快の
表情を浮かべたものの、促されるまま弥子は庭へと向かった。
 ドレスの上にショールを羽織ってはいるが、いざ庭に出ると室内では分からなかった寒さを
感じて弥子は身を震わせた。
「それで、あの、気になる事っていうのは……?」
 空気の冷たさとは逆の、肩にある手の温度が齎す不快感は、男のどこか妙な緊張感を漂わせ
まともに目を合わせない後ろめたささえ感じる態度もあって、弥子の中で疑惑に変わり始めて
いた。
「あ、ああ。……もう少し、奥に行こう。もし中に聞こえたら、何も知らない客達が騒いだり
するかもしれないからね」
 問いかけにどこか歯切れの悪い言葉を返す男に、弥子の感じる不安は大きくなる。そして
振り向いた男の仮面からのぞく目が、胸元や剥き出しの肌に向いているのに気付くと、それは
危機感に変わった。
「あの……あまり長く離れるようなら、一応助手に声を掛けてきますから」
 癪ではあるが、この場から離れるためにネウロの元に行こうと身を翻した弥子だったが、
戻ろうと一歩を踏み出した途端、強い力で腕を掴まれた。
「何するんですか!?」
 そのまま庭の四阿の方へ強引に連れて行こうとする男を見据え、気丈にも弥子は言い放つ。
この辺りは日々のネウロとの遣り取りで精神的に鍛えられているのだろう。しかし男はそんな
言葉にも構わず進んで、間もなく四阿へ辿り着いた。
「伯父貴を脅迫した犯人の事、知りたいんだろ?」
「あなた…なんですか!?」
 弥子の言葉に、男の表情が固まった。
「……へぇ、さすが名探偵、ってとこか」
「っ、どうして、脅迫なんて……」
 肯定を示した男に思わず動機を問うた弥子だったが、返って来たのはおかしくて堪らないと
いった様子の笑みだった。
 その笑みに弥子の背をぞわりとした悪寒が走る。
「あんたと会いたかったからだよ」
「!?」
 弥子は更に笑みを深めた男が伸ばした手から身を庇う様に、空いた手でショールを胸の前で
堅く掻き合わせたが、伸びてきた手はレースのショールを掴むと無残に引き裂いた。
665masquerade:2008/03/05(水) 21:32:27 ID:zjid3Mx6
「っ!!」
 そのまま男は弥子の両手首を頭上で纏めて柱に押さえつけると弥子の仮面を外して落とし、
じっとりした目付きで見下ろした。
「俺、あんたがずっと気になってたんだよ。そうしたらこの間伯父貴があんたに世話になった
って聞いたんで、ここでちょっと伯父貴をつついたらまたあんたに話を持っていくだろうと
思ったんだよ。実際、予想通り悩んでた伯父貴は俺があんたの名前出したらすぐに思いついて
くれたよ。それに今あんたが着てる物選んだのは俺だから、俺の自由にしてもいいよな」
 にやにやと笑みを浮かべる男の空いた方の手が弥子の胸に伸びた。
「やだっ…!」
 不躾な手から逃げ様と懸命に身を捩る弥子の抵抗など気にも留めぬ様子で、ドレスの胸元に
差し込まれた男の手が弥子の胸を掴む。
「へえ、ギリギリCってとこか。悪くないね」
「やだ! やめて! 離して!!」
 身を捩りもがいても男の手は離れず、それが齎す気持ち悪さと怖さ、悔しさが弥子の目に
涙を滲ませる。
「大丈夫、ちゃんと責任は取ってやるから……」
 何かを勘違いしているとしか思えぬ様な言葉を吐き出した口を弥子のそれに重ねようと顔を
近付けた男は不意に後方から襟を引かれ、加えて弥子に触れていた手を下から払い上げられて
地面に倒れこんだ。
「困りますね、この様な事をされては」
 ほんの僅か前まで何の気配もなかった空間から聞こえたよく知った声に、弥子の脚から力が
抜けた。
「なんだてめぇは!」
 ネウロによって弥子から引き剥がされ地面に放り出された男は、身体を起こすとすぐさま
自分の邪魔をした相手に掴みかかった。それはネウロの本性を知る者から見れば、おそろしく
無謀な行為である。
 男は怒りのままに己よりかなり背の高いネウロの襟元を捉えるが、ネウロはその様な事には
まったく頓着せずへたり込んだ弥子に顔を向けた。
「ね…ネウ、ロ、この人が、脅迫を……」
「ええ、分かっていますよ」
 弥子の震える声に静かに応えるネウロのマスクから覗く目を見た男の背に、冷たいものが
走った。そして次の瞬間には男の手首はネウロの手に掴まれていた。
「下らない小細工で先生を誘き出し、力で己のものにしようと企んだ愚か者……」
「おい、離せ! 離しやがれ!」
 淡々と語る声に何かを感じ取ったか男がネウロの手を振り解こうともがき始めたが、ただの
人間の力程度でそれが出来るわけもなかった。
666masquerade:2008/03/05(水) 21:33:15 ID:zjid3Mx6
「離せ、ですか……。では伺いますが、同じ事を望んだ先生に、貴方が一体どの様な仕打ちを
なさったか、覚えておいでですか?」
 声も口調も穏やかなまま、ネウロの手に篭る力が少しずつ増していき、それにつれて異質な
圧力が漂い始める。
「……大方、巷で知られる名探偵を己のものとして顔を売ろうという魂胆だったのでしょうが、
生憎と僕の先生をその様な事の手段に使わせる気はありませんので……」
 人ならぬものの気に圧されて恐慌状態に陥った男を見、ネウロの口の端が上がっていく。
「身の程知らずには、それなりの仕置きをしておく必要があると思いませんか?」
 ネウロの浮かべる一見にこやかな笑顔にその機嫌の悪さを察して、弥子は飛び付く様な形で
その脚に縋りついた。
「ネウロ! ちゃんと、謎…を」
 懸命に搾り出された言葉を耳にしたネウロは幾分不機嫌そうな表情を浮かべたが、それでも
貴重な食料だからと思い直し、男の『謎』に喰らい付いた。
 食事を終えたネウロが手を離すと開放された男はそのまま地面に倒れこんだ。
「何を座っている、さっさと報告して戻るぞ」
 意識を失っている男には既に関心をなくしたネウロはそれだけを言い、会場に歩き始める。
 気遣いの欠片も感じられぬその行動に、ショックから立ち直れぬままの弥子の胸は氷でも
投げ込まれたかの様にすっと冷えていく。振り返る事もなく離れていくネウロの背を見ていた
弥子の頭に浮かんだのは、人間に触れられ臭いのついた仔は見捨ててしまうという野生動物の
話だった。そして先程の出来事が思い出される。
「……何をしている」
 一向に立ち上がる気配のない弥子に、足を止め振り返ったネウロが訝しげに問いかける。
「…一人で、行ってよ。私もう……このまま帰る、から」
「なんだと?」
 予想もしていなかった弥子の言葉に、ネウロの眉間が皺を刻んだ。
「どうせ報告に行くんだから、ついでに私が帰ったって事話すくらいいいでしょ」
 小さな声で紡がれる言葉はあまりにも奇妙なものだった。
「何を言っている。その有様で歩いて帰るとでも言うのか? たった今起きた事を忘れたわけ
でもあるまい」
 呆れた様な調子でそう返したネウロだったが、声に篭る怒りの感情は弥子にも十分過ぎる程
伝わった。
 普段であれば、慌てて自身の言葉を覆すか取り繕う筈の弥子は全くその素振りを見せず、
僅かの沈黙の後に漸く口を開いた。
「いいよ、別に……どうせさっきので十分に汚れてるもん。それが少しくらい増えたって、
そう変わらないし、構わないよ………」
667masquerade:2008/03/05(水) 21:34:07 ID:zjid3Mx6
「貴様…何を言っているか分かっているのか?」
 弥子は怒りを含んだ声から逃げる様に足に力を込めると、その場を去ろうと立ち上がった。
「…っひゃ…っ!?」
 震える足が再びなえたところをネウロの腕に抱え上げられて、弥子の口から小さな悲鳴が
漏れた。
「ちょ、ちょっとネウロ、離し」
「黙れ」
 慌てて逃れようとした弥子は、ネウロの一言に思わず動きを止めた。
「とっとと帰るぞ。そのままその襤褸切れを掻き合わせていろ」
 反抗を許さぬ強さで言われた言葉に従い裂かれたショールを掻き合わせ、顔を伏せた弥子の
身体を深く抱え込んで、ネウロは会場に戻った。
 震える華奢な少女を抱き上げた長身の青年の姿に、会場のあちこちから囁きが聞こえ始め、
気付いた依頼主が慌てて二人の元に駆け寄って来た。
「桂木先生、どうかなさったんですか?」
 小声で訪ねられ、ネウロも声を潜めて犯人が判った事と廊下で話したいことを告げる。その
言葉に慌てて依頼主は二人と共に廊下へ出た。
「…実は、大変申し上げにくいのですが……犯人は、貴方に先生に依頼する事を提案した人物
でした」
「!? では、甥が、私を脅迫していたと? ……一体、何故?」
 信じられぬといった様子の依頼人を見、ネウロは腕の中の弥子の姿が見えやすくなる様に
体勢を変えた。
「目的は……先生でした。先生の恋人ともなれば、何かしら得があると考えたのでしょう」
 ネウロの言葉と、それを裏付ける様に震えている弥子が纏う無残に引き裂かれたショールに
依頼人が目を瞠った。
 沈黙はそう続かず、冷静さを取り戻した依頼人はじわりと浮かんだ嫌な汗を拭った。
「………そう、でしたか。……で、あやつは今どこに…?」
「それが……先生をお助けした際に彼を気絶させたのですが、そのまま庭の四阿の辺りに放置
してしまったので逃げる前に手を打っていただければ、と。それと、先生がひどく動揺されて
いるので、このまま帰らせていただけませんか?」
 言いながら再び深く抱え込んだネウロの腕の中で震え続ける弥子の姿に、依頼人はすぐに
その要求を叶えるための手配に走った。
668名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 21:35:54 ID:ZViapFbv
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02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
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02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63185.shtml
669名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 21:44:33 ID:Hhr+u9Hr
どうしたのだろうか。支援いる?
670masquerade:2008/03/05(水) 21:50:44 ID:zjid3Mx6
すみません、なんか書き込めないんで残りはまた後で投下しますorz
671名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:15:30 ID:vrI+uSI5
>>670
そっかー、ワクテカしながら待ってる!

しかし、初めてリアルタイムに遭遇したぜ…
672名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 23:15:36 ID:cbSEWGzU
残念
673名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 23:59:31 ID:WaBQRH14
ピーナッツ
674名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:33:59 ID:JEAtZ3XK
支援
675名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:38:58 ID:PVxS272a
生殺し
676masquerade:2008/03/06(木) 02:07:18 ID:YePzObz1
では残り分、投下……。


 間もなく用意された車で二人は事務所に戻ったが、その間もずっとネウロは弥子の身体を
抱えたままで、二人の間に一切の会話はなかった。そして事務所に入ると真直ぐソファへ歩き、
弥子の身体を放り出した。
「っ!」
 突然の浮遊感に息を詰めた弥子が次の瞬間訪れた衝撃に閉じた目を開いた時、その視界には
己に覆い被さるネウロの姿が映っていた。
「ネウ…」
「黙れ」
 再びその言葉で弥子の動きを止めたネウロは、辛うじて肌を隠す裂けたショールに手をかけ
一気に破り捨てた。先程までその手を包んでいた普段と反対の白い手袋は外されている。
「あの様な下らん男にあっさり連れ出された上、身体に触れさせて……我が輩の気分を害して
おいて、このまま帰れるとでも思ったか」
 弥子を組み敷いたまま言うネウロの顔に浮かんでいる笑みはパーティ会場で女達に囲まれて
いた時に見せていたのとはまるで違う、ネウロ本来の邪悪さを感じさせるものだった。
「フン、これも邪魔だ」
 言うやいなや、今度は刃物に変化させた指を使いドレスを切り裂いていく。僅かでも余計な
動きをすれば切り裂かれるのは自分の身体であると分かっているため、弥子はただ目を閉じて
その恐怖に耐えるしかなかった。
 直に弥子の身に着けていた物は下着、アクセサリに至るまで全てが原形を失い床に落ちた。
「……まだ、気に食わん臭いが残っているな」
 男がつけていた香水の匂いを嗅ぎ取ったネウロの言葉に庭で浮かんだ考えが蘇り、弥子の胸
に痛みが走った。しかし次の瞬間それは物理的な刺激によってかき消された。
「ぁ…っ!」
 ネウロの舌にねっとりと首筋を舐め上げられ、弥子がその身を震わせる。反射的にネウロの
服を掴んだ弥子は普段と異なる布の感触に、ひどく不思議な感覚を覚えた。
「矢張り所有物に付いた臭いは主人が拭い取ってやらんとならんな」
 僅かに楽しげな響きに目を開けた弥子が見たのは新しい拷問を思い付いた時に浮かべるのに
似たネウロの表情だった。
677masquerade:2008/03/06(木) 02:14:14 ID:YePzObz1
……あれ? また書き込めない…?
678名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 02:33:09 ID:e51X67zT
同じ長さの文章は連投出来ないんだっけ?
と呟きつつ支援してみる

ワクワク
679名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 03:47:49 ID:7MASuhku
さあ改行を減らすんだ
ワクテカ
680masquerade:2008/03/06(木) 17:17:06 ID:YePzObz1
ちょいと寝込みつつ、更に続きを……。


 数分後、事務所には濡れた音が小さく響いていた。
「ゃぁ、も……」
「何が嫌だというのだ。折角我が輩がこうしてやっているというのに」
 言葉通り臭いを拭い取ろうとでもしているのか、ネウロは男が触れた箇所を中心に弥子の
肌に舌を這わせていた。そして音は弥子の羞恥心を煽る様にわざと立てられていた。
「んっ!」
 散々舐め回してから仕上げの様に心臓の上辺りに強く吸い付いたネウロの頭を、弥子の腕が
抱え込む。黒い手袋に包まれたネウロの手はいつからか弥子の胸や下腹部に伸びていた。
 顔を上げ、くっきりと付いた所有の証を確認したネウロは満足そうな笑みを浮かべたが、
何やら不思議そうな弥子の表情に気付いた。
「どうした」
「うん……ぁ、さっき、は…あんなに気持ち、悪かった……のに、ネウロにおんな…じ、よぅ
に、触られるのは……嫌じゃ、ない…いつも気持ち、いいの」
 止まらぬままのネウロの手の動きに途切れ途切れに紡がれる弥子の言葉に、ネウロはほんの
一瞬驚きを顔に出し、すぐにそれを笑みに戻した。
「フン、それは貴様が我が輩に惚れ込んでいるからだろう」
 手を止めたネウロに自信に満ちた声でそう告げられ、弥子は目を瞠る。
「違うのか?」
 改めて問う言葉に弥子は蕩けるような笑顔でネウロに抱き付いた。
「ううん、違わない。……だから、続けて?」
「当然だ」
 弥子がそう言うのは分かっていたといわんばかりの顔をして短く答えると、ネウロは止めて
いた行為を再開させた。
681masquerade:2008/03/06(木) 17:18:26 ID:YePzObz1
 先程の行為で既に充血し始めていた弥子の秘められた花はネウロの愛撫によって少しずつ
赤みを増し、閉じていた花弁もしっとりと蜜で潤み開いていく。そしてふっくりと膨らみ顔を
出した芽を優しく弄られた弥子がびくりと腰を弾ませた。激しい反応にネウロの口角がつり
上がる。
「ぁ…んぅっ」
 蜜を絡めたネウロの指がゆっくりと挿し込まれると、弥子は悩ましい声を上げながら自身を
乱れさせている愛しい男の背に回した腕に力を籠めた。
 ネウロが齎す刺激によってその指を締め付ける様に膨張した弥子の膣の感触に、そろそろ
頃合と判断したか、指が抜かれる。
「クク、それ程に物欲しそうな顔をしなくとも、すぐにくれてやる」
 指が明け渡したそこに、ネウロは直ぐに引き出した剛直の先端を含ませると、そのまま暫く
動きを止めた。押し広げられる感覚に息を詰め、その先に来るだろう衝撃に備えていた弥子が
浅い場所で止まったままなのを訝ってうっすらと目を開けた瞬間、ネウロは一気に深く突き
込んだ。
「っ!! ……の、ド、S……!」
 油断した瞬間に訪れた衝撃に硬く目を閉じた弥子は、再び目を開けると恨めしげにネウロの
顔を睨み付けた。
「主人を不快にさせた奴隷には、仕置きも必要だからな」
 見慣れた、ドSのオーラをこれでもかと発している愉しそうなネウロの様子に、弥子は少し
だけ後悔の念に襲われた。
「だが、後は貴様に小さな死を何度迎えさせる事が出来るかで楽しむ事にしようか」
「……えっと、その、小さな死って……」
 不安に満ちた表情に、ネウロの笑みが深くなる。
682masquerade:2008/03/06(木) 17:19:17 ID:YePzObz1
「想像通りだ。何度イケるか、楽しみだろう?」
 あまりの事に言葉を失った弥子の身体に手を回すと、ネウロは大きく腰を使い始めた。
「あっ、やぁっ、いきなり、激し…!」
 最初からの激しい動きに弥子の声が上がり、ソファも軋む。動きにつれて掻き出された蜜が
ネウロと弥子の弥子の間で立てる音が淫靡に事務所を満たしていく。
「やっ……だ、めぇぇええっ!」
 弱い箇所を狙う様に擦られた弥子が呆気なく最初の絶頂を迎えた。
「先ず、一度だな」
 余裕を持って告げられた言葉の後、再び始まった律動に翻弄される意識の中で、弥子はいつ
来るとも知れない行為の終わりに思いを馳せた。

 どうにかネウロが満足した頃には、弥子は精魂尽き果てた様子でその腕に身を任せていた。
くったりした身体をしっかりと抱えたネウロがその髪を梳いてやると、弥子はぼんやりとした
表情で目を開けた。
 弥子が見上げるのを確認して、ネウロは穏やかな顔で口を開いた。
「ヤコ、忘れるな。この先、たとえ貴様が我が輩以外の者に触れられる事があったとしても、
我が輩はそれを全て拭い去る。その程度の事で、我が輩から離れようなどとは思うな」
「ネウ、ロ……」
 思わぬ言葉に弥子は根を瞠った。そして言われた事を噛み締める。
「…うん。でも……もし……他の人に、その、最後まで………」
「下らん心配などするな。行為の度に貴様の膣奥に我が輩の精液を注いでいるのだ。孕ませる
にはまだ貴様の身体を我が輩に慣らす必要があるが、少量でも残しておけばもし万が一貴様が
ヘマをして犯された時に、その相手の子種を根絶やしにする事くらいは出来る」
「あんたね…………ま、もぉいい、や……」
 ネウロの言葉の内容に突っ込む気も失せたのか、弥子は諦めた様に呟いた。それから身体を
起こそうと身動ぎするが、ネウロの腕はまったく動かなかった。
683masquerade:2008/03/06(木) 17:20:07 ID:YePzObz1
「ネウロ、離して。帰らないと、お母さんが心配する……」
「貴様の母親には依頼を受けた時に、遅くなれば泊まる事を連絡してある。ここで寝ろ」
「そっか……でも、服くらい着させてよ。風邪、ひいちゃうからさ」
 事務所に泊まる事は初めてではないし、母親がネウロに信頼を寄せている事もよく知って
いるため、それ自体には弥子も反対はしなかった。しかしいくらなんでもまだ寒い時期の夜に
裸で寝るなど、たとえ暖房を入れていても風邪をひきそうで受け入れられず、しっかりと主張
した。それにネウロは呆れた様な溜息を一つ。
「脆弱な……こうしていてやるから、これで我慢しろ」
「へっ? …って、ぅわ……」
 ネウロは言い終わると同時に本来の鳥に似た姿に戻っていた。そして翼の様な腕で弥子の
身体を抱き直す。鮮やかな羽毛に包まれて、少し擽ったそうな声が上がった。
「ありがと、ネウロ、あったかいよ……」
 弥子は幸せそうな顔で特別な羽根布団の温もりを感じながら大きな嘴に軽く口付けると、
疲労が齎す眠気に誘われるままに瞼を下ろし、意識を手放した。
 暫く後、事務所には二つの寝息が重なっていた。
684名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 17:22:09 ID:YePzObz1
以上。 バタバタしててすみませんでしたァッ!!(90度)

実はパーティの主催者が狙われてるからと依頼を受けるネウヤコというのが
見た夢の中身だった筈なのに、いざ書いてみれば犯人の目的とかまで全体に
変わってしまって…。
…付けたしで書いた事後のネウロのセリフと羽根布団(毛布?)が書いてて
一番楽しかったかも。

平安パラレルも面白そうなのに、最近の五行相剋とか見てると、陰陽師的な
イメージが…w
685名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 18:34:26 ID:JEAtZ3XK
ハネマジン(・∀・)イイ
686名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:30:47 ID:idIkGTqj
よ、良かった…無事投下完了なさってて本当に良かった…(いやマジで)

冷え冷えとした雰囲気から甘い感じに変わるのがホッとできた
687名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:12:24 ID:7MASuhku
エロいッス、ジェラシーに燃える魔人様GJ!

改行、文字数規制で投下引っかかる人が多いな
テンプレに入れた方がいいのだろうか?
688名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:25:10 ID:xAWLk00P
このまま鬼畜に走るのかとドキドキしたぜ
乙でしたー!
ごちそうさまです

>>687
次スレでテンプレに入れる?
689名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:54:07 ID:pBkQKoGg
>>688
はっきりと何行まで、何文字までっていうのは分からないけど
新規の神様は戸惑うかも
投下始めたばかりの頃、同じように書き込めなくてパニクった覚えがあるからなぁ
慌てて携帯ですみませんと書き込んでみたりバタバタしたな
前は専ブラの下に行制限数と容量の制限数出てたんだけどな・・・今はなぜか無くて分からない
690名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 07:46:53 ID:7P3Nmvsw
行数は60だった希ガス
691名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 07:53:33 ID:4yrswpPr
うちのJaneちゃんによれば4096バイトまで
行数は>>690も言ってる通り60
692名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:12:01 ID:msskPUl+
>>684
何気に弥子の胸がC
魔人がお育てになられたか(;´Д`)ハァハァ

そして他の男の精子を根絶やしに出来る機能付きの魔人の精子
SUGEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!www
ゴチになりました!
693名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 05:29:46 ID:ivIb+a2r
>>684 GJです!今度は鬼畜S魔人でお願いします!
694名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 09:27:01 ID:ypKy1rYL
来たる三月十日のネウヤコ記念日に向け何かいいネタはないかと
うんうん頭捻ってたら


「ちょっ…!私まだ出産したばかりだし子育てで毎日へとへとなのに勘弁してよ。
アンタ妊娠中だって毎日…サカリすぎだってば〜!」

「馬鹿め。そもそも貴様のような下等生物が我が輩のような高等生物の子を孕んだ上
無事出産など出来るはすがなかろう。
我が輩がこうして日々精を注ぎ込んでやらなければ貴様はとうに子に命を吸い取られている」

「えっ…!?そう…だったの…?」

「というわけでその豆腐頭でも理解できたところで搾乳プレイの続きといきましょうか先生!ハァハァ」


という、どう見ても記念日に全く関係ないネタが浮かびました
心優しい神のどなたかまともな文章に書き起こしてくださいおながいします
コノトオリデスorz
695名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 09:58:37 ID:816WMr6I
よし分かった、今ここを見たのも何かの縁。
夜まで待て。
696名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:25:06 ID:CSm/QphY
よし、分かった!
おいら夜まで全裸で正座して待ってるっ!!
ワクワクワクワク
697名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 11:24:36 ID:gJnBvITm
>>695
ご主人様のお帰りを夜まで全裸で待たされるヤコを想像した
698名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:29:07 ID:ioVO7hU5
>>695
通勤快足いっちょで待つ!

引き続きローション笹塚も待ち続けるぜ!!
699名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 15:17:17 ID:7QH810UA
>>697
裸エプロンで笹塚の帰りを待つ初々しい弥子を構築した
700名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 16:47:55 ID:HOBJXgSI
>>699
夕飯の材料で色々なプレイをして、
「食材を無駄にするなアアアア!」と弥子に夕飯抜きにされる笹塚に定向進化した
701名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 17:33:20 ID:eIKkrYLF
笹っちが段々堕ちていくな・・・
702名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 17:43:03 ID:CAOjzVaP
>>699
弥子「笹塚さん、おかえりなさい!
お風呂にする?ご飯にする?それとも……私?
えへ、なんちゃって…」
笹塚「風呂に入りながら夕食の食材使って弥子ちゃんとあんなことこんなこと、っていうのはどうかな(真顔)」
703名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 18:29:25 ID:+Yrdghz9
「食べ物を無駄にするのはダメです!許しません!」
(やっぱりつっこむところはそこなんだ…)
704名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 18:30:37 ID:kyeav/Qy
【中国】スター三人、無修正写真流出「セックス?スキャンダル」

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[?思慧]-37P-
http://idol.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_2.shtml
http://idol.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_1.shtml
http://idol.jpger.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63187.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
http://idol.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63186_2.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
http://idol.jpger.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63185.shtml
705694:2008/03/08(土) 19:17:06 ID:84vo5HQV
>>695の神にすぐに小ネタを拾って頂けるとは…
さすが八百万の神々のおわす国
日も沈んだことですしパソコンの前で裸マフラーでお待ちしております!
706名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 19:39:39 ID:DphObUKi
そういえば長編推理付の初投稿の人はどうしているだろう
もう裸が普段着になるくらい待ってるよ…
707名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 21:14:59 ID:pW5VKl/A
書いてあるけど投下できなくなった…ではないだろうけど

自分は今まで携帯で普通に投下できたのが
→急にできなくなった( ̄口 ̄)
→仕方無しに山(?)を降りてパソから投下

 という事もあったからなー
708695:2008/03/08(土) 23:39:14 ID:816WMr6I
今書き終わったので投下する。
なるべく>>694のテイストは生かしたつもりだったんだが、どうだろう。
709三月十日 1:2008/03/08(土) 23:43:48 ID:816WMr6I
「よしよし、いい子だね」
たっぷり母乳を飲んでようやく寝つきかけている我が子を腕に、弥子は柔らかな微笑を
浮かべている。
一ヶ月前、異種族の二人の間に奇跡的に生まれた子供は男の子で、今のところの見た
目は弥子に良く似ていた。角も嘴も羽根も見当たらない。ただ、幼子なのに時々やたら
凶悪な笑顔を見せることがあって、そこはやっぱりネウロの血だなと感じるしかない。

ある日ある夜、『貴様は一生我が輩に尽くせ』とネウロにプロポーズ紛いのことを言われ
て以来、何だかんだで一緒に住むようになったりこうして子供も出来てしまったけど、結
果的には良かったと思っている。
何事も形から入るネウロだけに父親の役目もほぼ完璧にこなしていて、それにはもちろ
ん文句がない。ただ、一番の問題といえばやはりアレだ。

とか思っているうちにタイミング良く事務所のドアが開いて、今も弥子にとっての諸悪の
根源である魔人が薬局の紙袋を抱えて戻ってきた。
「あ、おかえりー」
「…どうやら寝ついたようだな」
「うん、今やっとね」
腕の中ですやすや眠る愛児の確かな重みに、弥子は不思議と母親として誇らしい気持
ちになっていた。
とはいえまだ出産後一ヶ月の身だ。まだ休学中だし探偵としての仕事は出来ないながら
も女子高生探偵としてのネームバリューは凄まじいもので、看板として事務所にいること
も大事な努めになっている。
それが幸不幸紙一重の状況であることも嫌というほど分かっていたのだが、こればかり
は逆らえない。
「さあ、ヤコ」
「えっ、今日も!???」
依頼者の来ない暇な時間であることを見すかして、ネウロはにやにやしながら紙袋の中
から何かのボトルを取り出した。
710三月十日 2:2008/03/08(土) 23:44:48 ID:816WMr6I
「何を言う。これは子に充分な乳を与えてやる為の大事な作業だぞ。貴様も病院で習っ
ただろう。早速脱げ」
「や、そうだけど…あんたのはなんか違うってか…やああっ」
弥子は子供を起こさない程度にじたばた騒いだが、父親スキルが最近やたらと上がって
いるネウロによってみかんの皮でも剥くようにくるんするんと上半身見事に脱がされてし
まった。その上で子供も取り上げると器用に抱っこをして笑った。
「よし、我が子ながら上等なものだ。これほど騒いでも起きる気配もないぞ。これなら多
少時間がかかっても良いな、ヤコ」
「え、や…それはその…あははは…」
子供を反対側のソファーに寝かせると、ネウロはこれから襲いかろうとでもするように両
手を開いてじりじりと近付いてきた。もちろんこれは弥子にとって最悪の展開でもある。
「いや、今日は別に…や、触んないでったら!!」
「だからこれは貴様の為ではなく、子の為だ。覚悟しろ」
「そこ、ちょっと嘘があるって、いやああああっ!!!」

ネウロが買っていたのはいつも使っているローションだった。
弥子が退院してきてからというもの毎日、嬉々として乳房にマッサージを施している。や
り方は弥子が習ったことと同じだけれど、そこはやっぱりネウロだ。どこかに妙なエロさが
ある。
冷たいローションの感触よりも、手の力に感じてしまうのはそのせいだろう。
「うっ…だから、も、やめてったら…」
「このところ乳の出も良いようだな。やはり我が輩が手ずからマッサージをしてやった甲
斐があっただろう」
出産後、特に敏感になっている乳房を両方一度に揉まれて、喘ぎそうになるのを必死で
堪えながら弥子は首を振った。
「気持ちが良いようだな」
「あ、だから言わないで…」
そんな弥子の様子を存分に眺めて楽しんでいるネウロの手つきが突然変わった。揉んで
いるだけでも母乳が滲み出している先端を指でつつき、くりくりといじり回してから乳房全
体を大きな手で掴んだ。
「ひゃあっ」
母乳で満たされている乳房が刺激で震える。次の瞬間につんと尖った乳首から勢い良く
母乳が溢れ出した。
711三月十日 3:2008/03/08(土) 23:45:45 ID:816WMr6I
「も…勝手にそんなこと、しないで…」
ぽろぽろ涙を流しながら、恥ずかしさで弥子は顔を両手で覆った。しかし、そんなことを一
向に気にする様子もなく、勢いのついたネウロはローションまみれの手でスカートを撒くり
上げ、ついでにショーツも脱がせた。
「って、ちょっとお!」
「夫婦なのだから当たり前だろう、付き合え」
「やだ、だからもう今日はいいってば!たまには休ませてよ。この子育てるの、まだ慣れ
てないんだから。でも一生懸命やってるんだからね!なのにあんたってばヤることばっか
…。妊娠中だって安定期に入ってからずっとだったじゃん」
「当たり前だろう、ヤコ」
つい不満を吐き出した弥子をどう取ったのか、やたら偉そうにふんぞり返ってびしっと指
をさした。
「忘れたか、我が輩と貴様はそもそも交わることも叶わん異種族同士だ。貴様如き下等
な生物である人間の女が魔界生物の我が輩の子を孕むことすらまさにレアケース。まし
て出産など難儀を伴うことなど不可能に近いことだったのだぞ」
「え、そう…だったの?」
いきなり変なところに話を持っていかれて、弥子は混乱しながらも言葉を返す。
「そうだ。こうして日々交わることはひ弱な貴様に魔界の強力な精を充填する行為でもあ
ったからな。魔界生物を腹の中で育み出産するには非常に絶大なエネルギーを消費する
のだ。もしもこの交わりがなければ、貴様は腹の中の子に血肉はおろか命まで吸い尽く
されていただろうな」
「…そうなの?」
「だから、我が輩が要求する場合は如何なる時もすぐに応じなければならんぞ。分かった
なヤコ」
また突然強引に話を振られて、混乱しきったままとにかく曖昧な返事をするしかない。
「……う、うーん…分かった、ような…」
「分かったところで行為を続行しようではないか」
「だから今日はやだーーー!!!」
じたばた暴れる弥子を力技で押さえつけるなり、ネウロは固く閉じた膝をこじ開けた。シ
ョーツを抜かれて露出したままだった花弁が刺激を欲しがってひくついている。
「これでもか、貴様は面白いな」
712三月十日 4:2008/03/08(土) 23:46:49 ID:816WMr6I
まだローションで濡れていた指で弄ぶように花弁をなぞられ、淡く染まった弥子の肌が細
かく震えた。羞恥が更に感度を加速させている。
「やぁぁん…」
抵抗が弱くなったことに気を良くしたのか、気儘な指が剥き出しになったクリトリスを強く
擦り上げ、しっとりと愛液を零し始めている柔らかい膣内を探った。どこも感じる部分ばか
りを立て続けに攻められては、さすがに弥子も甘い声を上げざるを得ない。
「あん、やぁんっ…」
「貴様もようやくその気になったようだな」
「だって、そんなの仕方な…ああんっ」
漏れる声を隠すことも出来ず、弥子はただされるがままに喘いだ。結局今までネウロに
付き合ってきたせいで、身体中の何もかもがドSな魔人の好みに合うように慣らされてき
たのだろう。
「んっ…熱いよおっ」
手慣れた指に快感を引き出されて、じくじくとした熱が身体中に篭る。自分でもどうしよう
もなくて、ついネウロに縋りついた。
「やぁん、ネウロぉっ…も、ちょうだいっ。あんたの、ちょうだいぃ…」
「よしよし、いつもそうやっていればいいのだ。可愛いヤコよ」
まるで子供でもあやすように髪を撫でられ、ふっと力が抜けたその時に蕩けた花弁に待
ちかねたものの圧倒的な質感と熱を感じて、びくびくと無意識に身体が跳ねた。
「はぁ…来て、来てええっ…」
「欲しければ、幾らでもくれてやる。そして今後も何人でも我が輩の子を孕め」
「や、それは…やぁああんっ…」
最早拒否など許さないように、一気に突き入ってきたものが辛うじて正常だった意識を一
瞬にして奪う。出産してからというもの、何倍も上がってしまった感度によって弥子はあっ
さりと母親から女になった。
「あぁ…い、い…気持ちいい…」
膣内を魔人の剛直したもので自在に突きまくられ、弥子は別人のようにうっとりとした艶
やかな面持ちで微笑む。
「良いだろう、ヤコ。貴様はこうなるべく生まれた女だったのだ。分かるな?」
「ん…うん…分かる、分かるよネウロぉ…」
時折、緩やかに内部でグラインドされながらも突きが激しくなってくる。突き当たりで先端
が擦られることすらも感じ入って悲鳴のような細い声が上がった。
713三月十日 5:2008/03/08(土) 23:47:49 ID:816WMr6I
「ああん、ネウロ、ネウロおおっ…」
もう限界が近い。必死で腕を回して縋りつくとネウロもまた固く抱き締めてくる。意識すら
していない内部の締まりは相当のもののようだ。深く感じて痙攣する度に、ネウロも同調
するように低く唸る。
「あ、も…やああんっ!!」
「ヤ、コ…」
激しく擦り上げられる内部が発火しているように熱い。揺さぶられるまま達してしまった弥
子に続くように、ネウロが息を詰める気配があった。その途端にぴったりと合わされた互
いの粘膜の間に熱くねっとりとした奔流が満たされていく。
「…あ、あ…」
気持ちがいい。
ネウロとただ二人だけで過ごすのも、こうしているのも、今は本当にいい。最初は忌まわ
しいだけの存在だったのに、いつの間にか目まぐるしく変わってしまった。今はもう子供さ
えいる。離れることなんて、もう考えられなかった。
「…ネウロ、大好き」
まだ抱き締められている腕を振り払うこともなく、不思議と充実した気分のまま弥子は呟
いた。

「今日は、絶対ダメっ!」
「貴様には母親の自覚がないのか、この下等生物め」
あくる日も、やはりマッサージをする気満々で迫ってくるネウロに必死で抵抗している弥子
がいた。結局また思うようにされてしまうとしても、これだけは譲れなかったのだ。
そんな両親の攻防を知ることもなく、魔人と人間の間に生まれた子は今日もすやすやと可
愛らしい顔で眠っている。
奇妙な縁で知り合った二人の誕生日が同じだというのも、また一興。



終わり
714名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:51:22 ID:816WMr6I
今まで何故か投下出来なかったことは、ある。
その時は保存しといて、電車で数駅先のネカフェ行ってようやく投下したな。
715名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:51:47 ID:jPIyRuGp
うわああああああ初めてリアル遭遇した!!!
乙!!!超乙!!!!
716名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:54:05 ID:PSiEVnAm
ごちそうさまでした!!
全裸でスタンディングオベーション!!
717名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:55:27 ID:wPy/BkRh
GJGJ!!
リアルで初めて遭遇した!!
さりげなく記念日に繋げたな……最高だった!
718名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:58:08 ID:J7/obAbm
GJGJ!!親子ネタでローションプレイ最高だな
リアルタイムでよかったよ
719694:2008/03/09(日) 00:04:25 ID:oKyAS3rW
き、き、き、…キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

ずっと待ってた甲斐あってリアルターイム遭遇!!
>>694のネタに添ってネウロがエロ親父っぽくてよかったw
そして子供はイメージ通り男の子!!

神よ、神よ、感謝します
この世の全てにありがとう
松井先生にありがとう
ありがとう、ありがとう……!!!!!!!!!

3月10日当日も楽しみにしています!!
720名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 00:15:52 ID:Sn/BUZRy
明日のための栄養補給したーーー!!
GJ!GJ!エロエロあまあまでよかですたい!
721名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 00:17:12 ID:tfpbGUKo
gggggj!美味しくいただきましたハァハァ

>>417がスタンディングマスターベーションに見えて
ちょw何やってんだwと思ったのは秘密だ
722名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 00:19:04 ID:tfpbGUKo
ごめん、>>716の間違い
723名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 00:39:07 ID:pqyND/O/
ごぉぉちそうさまですたぁぁぁぁぁ!!
こんなに美味しく頂けるとは!
力いっぱいGJを贈るぜっ

>>721
ちょ、同士ハッケーンw
724名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 00:58:07 ID:U/Lvg81C
神職人様ありがとう、松井先生ありがとう、とてつもなくGJ・・・
725名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 01:09:32 ID:4fDdgFtK
GJ!!!

ネウロと弥子の間にできた子供の描写は読んでいて楽しい。
男の子だったり女の子だったり性別は読者の嗜好に任せる描写だったり。
女の子の場合は弥子似か睦月似が多い感じかな。

最高にGOODな作品をありがとう。
726名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 13:53:23 ID:iWQzhdmw
そろそろ次スレ&埋めの時期かね?ちょっと早いか。
727名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 13:56:42 ID:gRnbm+Ab
この早漏め
728名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 16:45:43 ID:RElT150V
血の汁をだしきりなさい
729名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 18:54:45 ID:vkASrYzV
>>728、それsageやない、SAGEや!!…って言う必要ないか

次スレは740スレまたは480kbだったな、
今から40kb一遍に投下する方がいれば別だけどまだいいか
730名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 19:09:26 ID:BzyhPelY
祭り前だし、大量投下は来そうだね
731名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 20:35:24 ID:dcq5FrT0
エーロ・ゴシカァン!
732誕生日ネタ:2008/03/10(月) 00:02:02 ID:r5Yfzo3L
今日は二人の誕生日なので、ついこんなのが降ってきたよ。

「ネウロ、お願いがあるんだけど」
「何だゴミ虫」
「私、今日誕生日なんだよねー」
「だからどうした」
「だから今日はこのまま家に帰らせて欲しいなー…とか思ってるんだけど」
「ほう、それだけでいいのか。世間では誕生日にはプレゼントがつきものらしいぞ」
「いやいやいや。あんたにそんなの期待してないって。どうせロクでもない結果になるし」
「遠慮するな、ヤコ。そらっ」
「ギャー!って…これ何?」
「プレゼントだ、見て分からんか」
「んー、(ガサゴソ)あ、これって幼虫チョコじゃん。食べてみたかったんだー♪」
「気に入ったか」
「(モグモグ)うん、ありがとー」
「そうか良かったな、では」
「え、なに、何近寄ってんの」
「偶然にも、我が輩も誕生日が貴様と同じらしいのでな。プレゼント代わりに朝までここにいろ」
「うぎゃー、やっぱあんたはそれかよー!」

ちなみに幼虫チョコ
ttp://www.bidders.co.jp/dap/sv/nor1?id=74090290&p=y#body
733名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 00:33:37 ID:jCUIz37y
おっ!誕生日早々に誕生日ktkr!!
幼虫チョコ、何か一時期流行ったなぁー懐かしス

記念日なんで貪欲に
さらなるエーロエーロ・ゴシカァァァアン!!
734名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 01:15:34 ID:b6Yy12aW
幼虫チョコ、注文してから届くのに時間がかかったから微妙に時期はずれに
なっちまったよorz
仕方ないからネタにしてみた。
735名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 01:22:38 ID:t1fROrJd
なんだ俺はてっきり幼虫をどこぞの故・社長みたくチョココーティングしたのかとおもったよ
これはうまそう
736名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 10:31:28 ID:M8w1wKUU
誕生日の小ネタ

ネウロ「祝うの!?これ、祝うの!?ねぇ!誕生日!誕生日祝う!?」
ヤコ 「あぁ、祝うよ」
ネウロ「本当!?大丈夫なの!?日付間違ってない!?」
ヤコ 「あぁ、3月10日だから大丈夫だよ」
ネウロ「そうかぁ!我が輩魔人だから!魔人だから人間の暦わかんないから!」
ヤコ 「そうだね。わからないね」
ネウロ「うん!でも誕生日なんだ!そうなんだぁ!じゃぁ祝っていいんだよね!」
ヤコ 「そうだよ。祝っていいんだよ」
ネウロ「よかったぁ!じゃぁ祝おうね!誕生日祝おう!」
ヤコ 「うん、祝おうね」
ネウロ「あぁ!誕生日一緒だから一緒に祝えるね!ね、ヤコ!」
ヤコ 「うん。抱きつかなくていいよ」
ネウロ「あぁーご主人様と奴隷は今誕生日を一緒に祝っているよー!おめでたいねぇー!」

元ネタ
信号青だから信号渡れるね!のガイドライン 5だよね!?
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/gline/1192676256/

神々が降臨されるのを首を長くして待ってます。
エーロ・ゴシカァアン!!
737名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 13:32:29 ID:t/nmsOLM
アホ犬キター!
小ネタの神神GJ!!
738名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 15:12:26 ID:D8IRqzzv
ネウロバカスww犬耳としっぽ付きで想像しちまったw
いいぞもっとやってくださいw
739名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 15:57:21 ID:SjxDGNrK
きも
740名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:22:15 ID:REre6JG8
ネウヤコぬるえろ誕生日ネタ投下



 時間と言うものは顔のない男が回す歯車のようなものだ。階段状にいくつも重ねられて果ては見えず、
個々の生物によって立つ位置が違う。己が乗せられたそれは生物としてのサイクルを表すもので、
回転の周期よっていくつかの生理現象が支配されている。
 当然のことだが我が輩のそれと人間のそれも、位置が違う。異なる生物であり異なる種族である
二つのからくりは混じり合うことがない。惑星のように偶然並ぶことはあっても、精々がそこまでだ。
人間のそれよりは巨大な歯車の上、我が輩が歩く時間の尺度。
 それは弥子の足元で回転を続ける歯車とは違う周期を持つ。

「あ、そうだネウロ」
「ム」
「誕生日おめでと」

 そう、だから――だから、去年の三月十日が我が輩の誕生日とたまたま重なったからと言って、
今年もまたそれが廻って来るとは限らないのだ。
 弥子の言葉に瞠目し、我が輩は細く長い吐息を漏らす。

 学校が終わるなり直行で事務所にやって来た弥子が妙に従順に謎食いに付き合うことを訝っては
いた。これ幸いとばかりにあちこち引っ張り回し、小腹が膨れた頃にはすっかり日も暮れている。
日付が変わるのも近いという頃、事務所に向かって先を歩く弥子の言葉は、我が輩を呆れさせるのに
十分なものだった。舗装されたアスファルトをコツコツとローファーで鳴らしながら歩く弥子は、
言ったきりこちらを向くこともない。ごく自然に何気なくその言葉を夜に吐き、あかねの待つ
事務所の明かりへと虫のように歩みを進める。
 三百六十六日前の弥子の誕生日、記念日ぐらいは休ませろと言ってきた弥子に、我が輩はにっこりと
微笑んで言ったものだ。偶然だな我が輩も誕生日なのだプラマイゼロで普段通りに相殺してやる――
呆けた後でむくれた顔を見せた弥子の様子は、昨日のことのように思い出せる。三百六十六日前。
違う尺の時間にいる我が輩にとって、それは一か月前かもしれないし、一週間前なのかもしれない。
しかし、くるりと季節が一回転したことは、目の前の少女にとって時間が一巡したのと同じことなの
だろう。だから己の尺度で測った言葉を告げる――『誕生日、おめでとう』。

 幼子が時計を読み違えるような可笑しさにクッと喉を鳴らせば、やっと振り向いた弥子が訝しげに目を
細めて我が輩の顔を見上げていた。未だ夜は冷える三月の空気に、鼻の頭や頬の高い部分が幾分
赤くなっている。吐息の白さはさほど目立たなくなってきたものの、肌寒さは残っているのだろう。
そう、三百六十六日前も確かにこんな気温と天候だったか。一巡した時間、一回転した歯車。
弥子の歩く、細かな細かなそれ。
 足を止めた弥子の顔をぐっと覗き込む。鼻先が触れる近さになっても動じることはない。
上目づかいになった眼を見下ろして、我が輩は揶揄するように口唇の端を吊り上げる。

「今日が我が輩の誕生日と言うなら、貴様も今日が今年の誕生日だったのだろう? その割には
随分と従順にしていたものではないか、去年はあれだけごねていたと言うのに」
「いやまあ本音言えば、そりゃカラオケとかバイキングとか色々誘われてたし行きたかったんだけど、
そんなん言ってもアンタ許してくれなそうだし」
「解っているではないか」
「それにさ、」

 少し薄手になったコートの中で肩をすくめ、弥子は仕方なさそうに苦笑する。

「私の誕生日は色んな人がお祝いしてくれるけど、あんたの誕生日を祝ってあげられるのって私だけじゃない?」
741名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:23:01 ID:REre6JG8
 あ、もちろんあかねちゃんもいるし、トロイだっているけど、行動として分かり易く出来るのは
私ぐらいって話で、だから――わたわたと言い訳がましくしながら頬を赤らめる姿に、我が輩は
やはり溜息を漏らす。しかし先ほどのように呆れを込めたものではなく、どちらかと言われれば、
弥子の苦笑のようなそれを。気付いた弥子が一層に頬を紅潮させ――それから、空気が抜けるように、
肩を落とす。言い募るだけ無駄と気付いたのか、こちらに背を向けて歩き出す。事務所の明りはすでに
近く、漏れ出す蛍光灯の奥ではあかねとトロイが我が輩達の帰りを待ち受けているのだろう。
 弥子の後頭部を掴み、引き寄せてみる。
 みぎゃ、と鳴く声が後ろによろめくのを胸で受け止め、我が輩はその身体をずりずりと引きずった。
道から人波はすでに失われ、まばらな通行人も殆どが疲れたように己の進行方向を向いているだけ
なので、特に目立つこともない。緊急避難場所の看板が出ている小さな公園に入れば、車停めに
引っ掛かった弥子から制止の声が上がった。足を止めれば、踏鞴を踏んでいた足元が体勢を
立て直す。街灯に照らされた膝小僧は、白い脚の中でまぁるく赤い。

「ちょ、ちょっと、なに? もう事務所すぐそこだし、今更寄り道とかしないで普通に帰ろうよっ」
「何、奴隷の心遣いが心に沁みたのでな。折角だ、今日の内に我が輩も貴様に祝いをくれてやろうかと」
「いらないいらない、なんか明らかに穏便でないお祝いっぽいからいらないー!!」
「何を言う、この我が輩のジェントリ〜な行動に疑問の余地などあるものか。貴様のようなウジムシに
対しても我が輩は限りなく紳士的に接しているというのに」
「どこがだ!! って言うか本当に要らないから、さっさと荷物取って帰りたいんだって!」
「そうして帰れば、母親が貴様を祝ってくれるのだろうな」

 ぽつり、意図的に小さく呟いてみれば、弥子は途端に口を噤んでしまう。
 まったく単純なものだ。

「良いから今日と言う一日の時間を少々切り取って神妙に我が輩へと差し出すが良い」
「もう十分差し出したあとなんですけど」
「だからこそ、今更多少増えても問題はないだろう」

 生物としての時間の歯車と、取り巻く外界がもつ時間の歯車は別個だ。二つががりがりと噛み合い
回転を重ねる公約数で時間を数える。そう考えれば、なるほど、地上の時間に割り込ませた我が輩の
それと言うものは魔界にいた頃とは勘定の基準が変わっていて然るべきなのだろう。弱体化を重ね
魔人としての体裁すら失っていくこの身体も、弥子の歩む小さな時間へ向けて収縮しているのかも
知れない。
 自販機で買ったコーヒーを差し出せば、ベンチに浅く腰かけていつでも逃げられる体勢を作っていた
弥子が、きょとりとその眼を丸めた。存外普通の食料を差し出されたことに戸惑っているらしい、
胡乱げな様子で白い指先が缶を受取り、ありがと、と小さく呟いた。熱かったらしいそれをコートの
袖越しに掴み、肩を小さくしてこちらを見上げる。普段から華奢のこの娘を見下ろす機会は多いが、
こう座っているのを更に見下ろすのは、それなりに珍しい。視線に晒され、居心地悪そうに、
弥子は缶のプルトップに指を掛ける。

 狭い公園には人影もない。時計を照らすように置かれた街灯がベンチの足元を照らして、弥子の髪も
白っぽく見せている。日付が変わるまではもう少し、弥子の誕生日も、まだ少しの間続く。コーヒーを
ちびりちびり飲んでいる少女は、三百六十六日前とどう変わっているのだろう。我が輩は、
三百六十六日前と何が変わっているのだろう。
 弥子の隣に腰を下ろし、背もたれの向こう側に腕を引っかけた。裏に広がる茂みの中は暗く、
猫の目が一瞬だけきらりとしてすぐに逃げ出す。背を丸めて膝に肘を乗せ、弥子はほうっと息を
吐いた。コーヒーの熱さで、それは随分と濃い白を帯びている。

 何気なく、髪の短いその後ろ頭に、指を滑らせてみた。
 下から掻き上げるようにすると、弥子は特に驚きもせず、我が輩の手のひらに頭を預ける。
 ちらりとこちらに向けられた眼が、くぅと細められた。
 笑っているのだと、一瞬遅れて気付く。
742名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:23:02 ID:eRiTzucL
ネウヤコ記念日になんという本誌の展開
オオオオォォォオオ・・・orz
743名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:23:38 ID:REre6JG8
「なんか変なの。普通にされてるだけなのに、すごく嬉しい気がする」
「脳みそと同じで手軽なことだな。つけあがるなよウジムシめ、こんなものは精々気まぐれだ」
「はいはい、解ってるって。でもさネウロ、人間って結構いい加減なんだよ。嘘でも傷付けられたら
ずっとその時感じた悲しさは残るし――嘘でも優しくされたら、感じた嬉しさって残っちゃうって言うか」
「切り替えが下手なだけだろう」
「まあそうなんだけどね。でも良いじゃん。コーヒー、あったかいよ」

 頬にぺたりと缶を付け、弥子はくつくつと喉を鳴らし笑う。手袋をはずし、反対側の頬に素手で触れて
みた。気まぐれに人肌の体温を与えてやると、弥子は無防備にすり寄って来る。コトリと軽い音で
空になったコーヒーの缶がベンチに置かれ、少女は動物のように我が輩の手に懐いた。
 顔を上げれば空には雲もなく、冴えた星が寒々しく散っている。熱いか寒いかと問われれば、まあ、
肌寒い夜だ。傍らには子供体温、36.7度の少女が無防備そうに座して、その娘が言うことには、
今日とは我が輩の誕生日であるらしい。
 ならば、もう少しこの娘から今日という時間を掠め取っても無礼講だろう。
 頬に掛かる髪を、撫でてやる。

「ネウロ? っで、ぎゃああああああああ!?」

 改めて後ろ頭を引っ掴み、今度は乱暴に裏の茂みへと投げ込んでやった。

 べしゃりと潰れた身体へと乗るようにベンチの背もたれを乗り越えて足を下ろせば、ふぎッとまったく
色気のないカエルめいた声が上げられる。浅い茂みの奥へと蹴り転がすと、常緑樹の幹に顔面を
ぶつけてその身体が止まった。長い脚を折りたたんでしゃがみ込み、頭を掴んで覗き込むように
しながら鼻先に噛み付いてみる。どれも加減はしているのだが、弥子は不満そうに頭を振って
むずがった。突っぱねてくる腕が肩をぐいぐいと押す。コートの袖から覗く手首は、相対的にいつもより
華奢に見えた。力の加減を間違えそうになる。額をこつりと合わせてから、鼻が触れないように顔を
ずらして口唇を重ねる。

「んっ、」

 反射的に閉じられたそれの上唇を軽く噛んで柔くこじ開けると、今度は舌が逃げた。歯が当たらない
ようにもう一度角度を変えて、舌を奥まで伸ばしてやる。
 口内には微かな苦みがあって、コーヒーの匂いが残っていた。温度も残っているのだろう、いつもより
熱い粘膜は奇妙に脳髄の奥を煽りたてる。背後の木に押し付けるように身体を押さえれば、
無力な首が必死の抵抗のように振られた。ぴったり合わせていた口唇の間から唾液が零れ、
弥子の顎をそれが伝う。首まで流れたそれを指先でなぞれば、ぱちぱちと眼を瞬かせた。頬の紅潮に、
もはや寒さは関係がない。舌を絡ませて根本をくすぐるようにすれば、ぞくぞくと背筋を震わせる。

 脚を広げさせようと膝小僧に触れれば、その小さな関節は我が輩の手にすっぽりと包まれた。華奢な
ものだ、過ぎるほどだ。鼻先をすり合わせて甘く舌を噛み、大腿の内側を撫でる。こくりと喉を鳴らして、
弥子は唾液を呑み込んだ。前髪を掻き上げてやり、額をくっつけると、近付いた視線がじりじりと絡む。
赤い目尻が、僅かに届く街灯の明かりに映えた。潤んだ眼球は輝くように艶めいている。上顎の奥から
前歯の裏までを舌で辿ると、びくりと膝が震えて眼が閉じられた。篭った吐息が白く零れる。熱は、
上昇する。

「ゃ、ちょ……っと、ここ、で?」

 潜めた声が口付けの合間、小さく漏れ出した。軽いキスで皮膚の薄い口唇の感触を楽しみながら、
我が輩はそうだと肯定する。膝の間にはすでに身体を割り込ませているし、弥子の抵抗もないような
ものだった。指先は申し訳程度に我が輩の袖を掴んでいるが、それだけだ。首元を緩めさせ舌を
滑らすと、入り込んでくる冷気にか弥子の身体が震える。白い吐息を受けながら、腰を引き寄せる
ように抱いた。バランスが崩れた身体を支えようと反射的に伸ばされた手を、我が輩の首に掛け
させる。不安定に抱えられた弥子は、我が輩の腰を挟むように膝を閉じた。それから小さく、
こちらを睨み上げる。
744名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:24:24 ID:REre6JG8
「やだよ、こんな寒いのにわざわざ外でとか……って言うか早く帰りたいんだってば。相手なら明日、
事務所でしたげるから、今日はもう帰らせてよ」
「明日では遅い。我が輩の誕生日は今日なのだからな」
「私だって誕生日だって、ばっ!」

 ぐいっと弥子が身体を起こすと、我が輩の腰に座り込む形になる。頭を押さえもう一度口付けで
誤魔化してやろうとすれば、暴れた手がぐいぐいと顎を押し上げた。温かかった手ももう指先が
冷え始めている。相変わらずの白い息は不格好なリズムで吐き出され、鼻先を掠めていった。
 まったく、往生際の悪い――腰を抱いていた手をスカートの中に突っ込ませると、冷たい空気の
侵入に驚いたのか、弥子はびくりと身体を跳ねさせる。拍子に滑った手が、顔の横からすり抜けた。
がり、と響いた音に視線をやると、弥子の手首には腕時計が嵌められている。どうやら頬を擦れた
らしい。弥子が、ぁ、と小さく声を洩らして、瞳から険を抜く――隙に、改めて、口唇を重ねる。

 首に回された腕からは、時計の音が響いていた。アナログが立てるかちこちという規則的な音は、
今日と言う時間を細かに刻んで手の届かない場所へと砂のように積んでいく。内側には無数の歯車が
忙しなく回っているのだろう。くるくるとそれぞれの間隔で回転を重ねる。まわってまわって、削れていく。
頬には線のような痛み。もう数瞬で失われるだろう、熱い傷。それでも弥子の口内よりはずっと冷たい。
 下着の上から撫でるように動かしていた手を、ゆっくりと内側に滑らせた。臀部をなぞる様に撫で
擦ると、観念したように弥子は眼を閉じる。見せてしまった隙が致命的だったと気付いたのだろう
――人間は、切り替えが不得手だ。仄かな傷など魔人のこの身には意味もないと言うのに、
人間にするように気にしてしまう。おずおずと差し出された舌先を絡めて遊び、唾液を送る。
こくりこくり、弥子は喉を鳴らす。かちり、こちり。首の後ろでは歯車の音がする。
 きっとこれも顔のない男が回しているのだ。果てのない巨大な歯車の羅列に噛む一片でしかない。
小さなそれに弥子が立ち、少し離れた大きなそれに我が輩も立っている。今はこの時間を挟んで
偶然に並び噛み合っているだけで、いつかは華奢な方が先に削れ、壊れてしまう。指先から
失われる体温のように。頬から喪われる傷のように。

 身体をぺったりとくっ付けるように抱き締めながら、弥子の頭に顎を乗せた。腕の中の体温が
失われないように、羽の内側に雛を隠すようにしてみる。胸に顔を引き寄せられた形になって、
鼻を潰された弥子が小さく声を漏らした。臀部を撫で擦っていた指先を下へ下へと潜り込ませ、
潤んだ箇所に触れる。ゆっくりと掻き分ければ、熱い雫が指を伝って垂れた。零れるとすぐに
冷めてしまうそれを、もう一度押し戻すように突き入れる。懐の深い場所で、あ、と短く弥子が鳴いた。
 深く深く抱き込んで、白い吐息が外に漏れないようにしてやる。すっぽりと懐に包みながら、震える脚
の奥に愛撫を重ねてやる。篭って熱い息が滞留して、互いの間に温度の塊がいくつも溜まって
いくような錯覚を覚えた。いつの間にか背中に滑り落ちた腕は、我が輩の上着をきゅぅっと掴んでいる。
腕時計からの振動は、未だ耳朶へと伝い続けている。

「っん、ん……やッん」
「嫌か? 腰は揺れてもっと深い刺激を求めているようだが」
「ゆ、れてない……ぁ、あ」
「淫らに揺らめいているではないか。我が輩に腰を押しつけて浅ましく発情している。
ニオイが染みつきそうだぞ、ヤコ」
「ひぁ、あ、あッ」
「屋外だからか? 緊張しているな、念入りに蕩かしてやらねばならん。もっと声を出しても構わんぞ。
その方が気分も出るのだろう、人間と言うのは」
「誰が、出すか、っぁ」

 短く高い声は途切れ途切れに吐き出される。胸に直接伝わってくるそれに、我が輩は喉でくっくと
笑ってやった。腰を抱き締めてより身体を密着させ、スラックス越しに勃起した性器を押し当ててやる。
じっとりとした下着と擦り合わせるようにすれば、弥子はぞくぞくと細い肩をわななかせた。
 硬くしこったクリトリスを狙うように擦り上げながら、内側では指を遊ばせる。革手袋越しでも解るほど
の潤みと熱は、柔らかに異物を締め付けた。きゅぅ、きゅうとしたリズムに合わせて、細かな出し入れを
何度も重ねてやる。気まぐれに奥へ。入口に浅く。弥子の呼吸は上がっていく。背中を掴む指先から、
力はどんどん失われていく。へたった腰にぐいぐいと押しつければ、甘い声は擦り切れて掠れより
煽情的に響く。
745名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:25:00 ID:REre6JG8
 耳朶を食むように口唇で挟めば、鼻から抜けるような声が漏らされた。覗き込んだ弥子の顔は赤く
火照り、潤んだ眼差しはちらちらと街灯を反射する。むずがる足が草を蹴って、小さな音を立てた。
ぎゅぅと上着の背中を握りなおす、その手首から響くのは時計の音。刻まれていく。失われていく。
重なる時間は出血し続ける。
 我が輩が弥子の誕生日を迎えることは、あと何度あるのだろう。弥子に我が輩の誕生日を
迎えられることは、あと何度あるのだろう。いつまで、こうして時間の歯車を挟んで重なって
いられるのだろう。

 下らない感傷を切り捨てられない。
 おめでとう、などと言われたのが、初めてだからかもしれない。

 ぶるりと震えた弥子を抱き込んで、髪の生え際を軽く啄ばむように噛み付いてみる。

「ん、ちょ、噛むなぁ」
「案ずるな、痕が付かない程度にしている」
「普通に痛いんだって、もう。……やるなら早く、しちゃってよ」

 投げやりでなく諦めるでなく、求めるその言葉に我が輩は深い笑みを浮かべる。貧相な身体を少し
離し、目を閉じて、改まったキスをしてやった。弥子はきょとりと眼を丸くする。その隙に腰を抱き寄せる。
下着の隙間からねじ込むようにして貫けば、甲高い声が上がった。狭い公園に少し響いて消えるそれは、
誰かに聞かれたかもしれないし、今も聞かれているのかも知れない。
 ぐちぐちと濡れた下着が歪んで音を立てる。腰を動かすと草がざわざわと律動に合わせて鳴った。
荒い呼吸は篭って響く、誰かが通りかかったら、何をしているかなど瞭然だろう。声を抑えるためか、
弥子が我が輩のスカーフに噛み付いてくる。くつくつ笑みを漏らしながら、その頭を撫でてやる。後ろ
頭を下から掻き上げるように指を入れ、乱れた髪を直すように今度は下へ。下肢から伝わってくる熱
が、鼓動のように締め付けてくる。とくりとくり。脈動にゆるゆると締め付けられて、呼吸が上がる。
奥から零れ出す熱い雫が、結合部をゆっくりと覆う。

 ぬめる襞を掻き分けるようにしながら奥を突く。柔らかな温度に包まれて、吸い込まれそうだ、などと
考えた。合わせた鼻先はもう冷たいと言うのに、内側から熱が失われることはない。いつもより熱い
ぐらいのそれを味わいながら愉悦に浸る。
 草の上に押し倒して上から押し付けるように突き上げれば、弥子は指を噛んで声を耐えた。片腕だけ
が我が輩の首に引っ掛けられている。ぐちゅぐちゅと、音はどこまで響いているのか解らない。
己の呼吸が煩わしいほど荒いのに気付く。何を興奮、しているのか。
 覆い被さって腰を抱えあげ、力任せにぶつければ、弥子はぱたぱたと涙を散らした。生理的なもの
だと解っているそれを、伸ばした舌先で舐め取ってやる。ぎゅぅと締め付ける力が増して、息を呑んだ。
搾り取られる錯覚、まったく、侮れない。不要な個所ばかり器用になって、賢しくなって。この娘は。
この少女は。

「急に、締めるな。奥で出せんだろう?」

 低く笑いを含めて囁けば、同じぐらい笑いを含んだ声を返される。

「がっつくからでしょ。はしゃいでる、子供みたいに」

 ム。

「っあ、やッぁ、ん! ちょ、いきなり……!!」

 甲高い嬌声を漏らした後、慌てて声を顰めながら弥子は抗議の声を上げる。答えに代えて、
膨張させ、かつ多少形を変えた性器で奥をぐりぐりと擦り上げれば、今度こそ弥子は黙った。
吸い込んだ息を詰めて喉を引き攣らせ、両目をぎゅぅっと閉じて身体を固める。歯を見せて笑いながら
その様子を見下ろした。余裕のなくなった泣きそうな顔、赤い頬と眦を順番に舐めてやる。コートの
上から乱暴に胸を握りしめると、そんな大雑把な刺激にすら背を反らせた。腕時計の音が聞こえる。
日付はまだ、変わらない。後ろ髪をぎゅうっと握られて、くいくい引っ張られる。弱弱しい力は征服欲を
掻き立てた。下腹部に重く滞留する欲求を、乱暴に弥子へと叩きつける。
746名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:25:47 ID:REre6JG8
「っひん!」

 犬のような声で短く喘ぐ。潤んだ目が非難がましく見上げてくる。くしゃくしゃと髪を乱しながら、
入口まで引き抜いた性器を一気に叩き付けた。大きなグラインドを繰り返すと、衝撃の強さに弥子の
足がびくびくと跳ねる。唾液を零して喘ぐ顔を見下ろしながら、記憶しながら、腰を大きく揺らした。
草が揺れる。白い息。ぱちりと一度だけ瞬く街灯の白い明かり。小さな風が木の葉擦れの音を
立てる。呼吸音。
 時計の音。
 冷たい指先がぎゅうと髪を引っ張る。

「っ、」
「や、やぅ、強いって……ひぁ、あッ? あ、あ――……!!」

 断続的な長い射精を奥へと浴びせると、弥子は切なそうに口唇を噛んでから、
余韻に浸る様にそっと眼を閉じた。

 服を整えて茂みを出、時計を見上げれば、未だ日付は超えていなかった。歩き辛そうによろめく
弥子を急き立てて事務所への家路に戻る。明かりは点いたまま、あかねは我が輩達の帰りを
待っているのだろう。
 我が輩の上着の袖を掴んで身体を支える弥子が、深い溜息を吐く。うっすらと白い吐息が、ふわりと広がる。

「もー、誕生日とか言わなきゃ良かったよ。脚とかすごい冷えてるし、風邪引いたら最悪なんだけど」
「ふはは、貴様が言い出したことなのだから自業自得と言うものだろう。まあ、主の誕生祝いをしようと
言う心意気には打たれたからな――友人や家族との埋め合わせに休暇ぐらいは、くれてやる」
「そりゃ、嬉しいことで。あーあ、このまま来年も再来年もあんたの誕生祝いするんだとしたら、
自分の誕生日が嬉しくなくなっちゃうよ」

 くすくす笑いながらの軽口に、我が輩も知らず口元をほころばせてしまう。

「そうか、我が輩の誕生日は来年も再来年も貴様のそれと同じ日に巡ってくるのか」
「え?」
「言い出したのは貴様だ、きっちり祝ってもらうとしよう」
「え、ちょっとそれ、どーゆー意味さ。ネウロってば、待って、歩くの早いから! ちょっと、ってばー!!」

 たまたま重なっているだけのこの時間が大局的には僅かなものだとしても、もう少し続いてしまえば
良いと思う、もしか我が輩は弥子の言うとおり子供のように今日をはしゃいでいるのかもしれない。
 かちりこちり、歯車は止まらない。


終わり。男の一人称と女の一人称ってどっちがエロいもんなのかね
747名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:37:17 ID:IJva0Szb
リアルタイム遭遇ktkr!!

神よありがとう!堪能させてもらいました。
はしゃぐネウロもいいなw
748名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:41:29 ID:q5IsUnp9
倉庫いってる間に神が!
リアタイ連続二回目だぜgggjjj!
749名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 22:53:45 ID:eRiTzucL
投下が始まってると知らず何とも間の悪い書き込み失礼しましたorz

ちょっと切ない感じが堪らんとです…!
ネウヤコ神GJっした!!

そしてネウヤコの二人、誕生日おめでとうー!
750名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:26:31 ID:jyfDmRVJ
GGGGGGJJJJJJ!!!

誕生日おめでとーーー!!!
自分の誕生日よりお祭り気分!!
751名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:31:20 ID:b6Yy12aW
GJ!
モノローグの静謐さが、ネウロの自分でも気付いていない感情を表現している
ようでいい。雰囲気がたまらないね。
今年も良い二人の誕生日だ。
752名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:38:13 ID:DbN5Ldrz
ああああ神よGJ!!堪能しますた!悶え過ぎて仕事ができんwww

んー自分は男口調のがエロイと考えます。てか普段何考えてるかわからん人の内面実況がツボ?

そしてネウロ&弥子誕生日おめでとう!!
753名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 23:50:16 ID:Eej53/Cw
神に激しくGJ…!!!
モノローグちょっと物悲しくて凄く格好いいと思った。

そしてやっぱり誕生日おめ!
754名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 00:28:25 ID:YUylNK/S
ああ、この穏やかな感じはモノローグの妙か…GJ


ところで、480KB越したので今度こそスレ立ての季節
いつもの事で済まないが、誰か次スレ立ててクラシエ
↓↓↓
755名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 01:05:10 ID:SZwsk3s6
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第18話
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1205164949/

立てたよ
756名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 08:50:17 ID:x9qeVEQV
ありがと
757名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 08:52:24 ID:lA9RqaXt
>>740 ゴッドジョブです!!!
女視点だと感覚的なイメージで、男視点だと硬質なイメージがする。ネウロ視点はエロエロだと思う。

>>755 乙です。
758名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 10:30:48 ID:YUylNK/S
>>755 殿
スレ立て超乙です、ありがとうございます。
こちらもSS書き精進致します。
>>757
メ欄sageやなくてSAGEになってるぞ それだと上がってる あとアンカー(略)


…すんません
759名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 13:42:08 ID:skN1CkJK
三人称寄り視点はまだしもネウロ一人称は難しそうだなぁ。
魔人の理論構造は想像で書くと人間っぽくなりすぎるか、
逆にカオスにし過ぎて破綻しそうだし。
760名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 00:26:08 ID:rk/UfsWo
甘々なネウヤコ初H物をリクエストしてみる
なんか本誌のネウロが大変なことになってるので和みたい
761ネウヤコ/菩提樹:2008/03/12(水) 02:45:25 ID:4X78ylkF
Xまでアニメを見てたら何だか書きたくなったネタ。単発埋めです。
===
夢を見ました。
今日も夢を見ました。貴方は笑ってる。
私も笑ってる。でも…。
どうして泣いてるの?ネウロ。

ここで夢は終わった。私はどうやら眠りについたネウロにつられて寝て居たらしい。ネウロは、まだ起きる気配は無い。

Xが言った言葉。Xにネウロが言った言葉。ネウロの表情。
全てがなんだか嫌で、自然と涙が零れた。
ここ最近見る夢。ネウロは笑ってるいつもみたいに。でもおかしいの。泣いてるの。
「…泣かないでネウロ…ネウロには、私が居るじゃん」
下僕だけど。
「ネウロの傍には…あたしがちゃんと居るじゃん?」
勝手な思い込み。
「もし、ネウロが弱くなった原因が私なら、謝るから…だから、」
ポタポタと涙がソファーに落ちた。
そこから先の言葉はネウロの口の中へ。

「馬鹿め。」

そう言ったネウロの目は、心なしか潤んでた気がした。


END
762名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 02:51:25 ID:4X78ylkF
天野月子さんの菩提樹聞きながらアニメを思いだし、本誌で大変なネウロにちょっと辛くて吐き出した小ネタ。埋めですあくまで。
来週がまちきれない。

そうして覚えてる人居るか分かりませんがローテンションでローションプレイな笹弥子書いてる人です。風邪引いたりパソコン不調から復活しなかったりで少しずつ携帯で作りもうすぐ完成なんでそれは新スレで1から上げます。
報告もなしにすいません今の時期体調には気をつけてください。埋め用に小ネタは投下していきまs
763名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 11:05:42 ID:NRc+A6ne
アニメのというと人間の傍にいたから弱くなったとかなんとか
そういう話だったっけか?
アニメ設定のも新鮮でいいな
しんみりGJっす!
764名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 12:39:20 ID:+/Dmo6D4
次スレも立ってるし、埋めネタでも。バカネウヤコ



テ「さあここで埋めタイムが始まるよ! やっぱり埋めと言ったら最近本誌で幅を効かせてる僕g」
ネ「さて弥子、誕生日の次はホワイトデーだな。心優しい我が輩が精いっぱいに貴様如きウジムシに
  奉仕をしてやろう、ありがたく受け取るが良い」
弥「またエロコピペから変な知識を得て、ってしかもまだホワイトデーには早いし!
  スカートの中に顔を埋めるな、ちょ、やだ、ぱんつずらして……っあ!? や……ぁ、ッ」
ネ「まずは口唇で軽くクリトリスの包皮を剥きつつ――」
弥「やだぁ、乾いてるのに、その感触もやらし……」
ネ「軽く負圧を掛ける。おお、触れているだけなのに硬くしこってきたぞ淫乱めが。
  じわじわと愛液を垂れ流して、こんな刺激で感じているのか、まったく仕方のない」
弥「きゃああ! し、舌先、そんな、とがらせないで……転がしたら、あ、あッ、も、立ってられなぁあ」
ネ「我が輩の顔に跨ってみるか? 身体の支配権をこちらに完全に捧げる覚悟があるのなら、
  膝など崩してしまうが良い。クク、話す吐息の刺激にすら反応しているのか。処女だった頃とは
  まったく別個の生物のようだな、覚え込みの早い――進化と言うものは本当に、興味深いものだ。
  そら、こう、転がせば」
弥「ひん、あ、あッ! つ、潰されちゃう、うう! ちっちゃいの、ネウロの舌で……ぁん、ん」
ネ「む、喘ぎ始めたか。では」
弥「あ……あ? な、なに? なんで、動かなく……」
ネ「――――」
弥「やぁ……ぁ……かわ……かわとのあいだ、舌入れたまま、ぁ……!」
ネ「……くく」
弥「むずむず、する、やあ、舐めてッ転がして、ネウロっ! っあ? やだ、腰押さえないでよぉ……
  動かさせて、やあ、あああ! 焦れちゃう、も、もぉ、やああああッ! だめ、イッちゃう、
  勝手にイッちゃう! 変だよ、やだ、やだああ! ッひぃ、い、ぃいんッイく、イくっんぁああぁあ!?」
ネ「――イッたか。粘液が大量に零れ出して、我が輩の顎にも首にも垂れているぞ? 糸を引いて
  ひどく濃いニオイを発しているな。よほど深くイッたのか、膝が今にも崩れそうではないか……
  ククク、仕方のない奴め」
弥「んぁ、ぁー……はぁー……。や、ッ? ゆ、ゆび、入って」
ネ「次は指を挿入し、指先で軽くクリトリスを押し上げる――この辺りか?」
弥「やぁ! お、押さない、でぇ」
ネ「ム、少しずれているな。もう少し手前」
弥「ひやぁああ!! い、イッたばっか、なのにぃい」
ネ「フハハ、この辺りか。内側から押された所為で、割れ目が勝手に広がっているぞ、ヤコ。
  勃起したクリトリスが赤く尖って、赤い肉がヒクヒクと震えている。粘膜がぎちぎちと我が輩の指に
  喰らいつく。貪欲なクチだ、貴様はまったく救いようがない」
弥「あ、あー、ぁ……ま、また、動かない、のぉ? やだ、これ変、やだぁッ……じわじわ込み上げて、
  どんどん焦らされてるよぉ……動いてないのに、勝手に、ひとりで、舞い上がっちゃうぅ」
ネ「また愛液がだらだらと垂れてきたな。今度は手首までびしょ濡れだ。袖の中にまで垂れてくる。
  後で嘗めさせるぞ、丁寧に丁寧にねぶらせてやる」
弥「ひぃ、ゃ……んッ……ぅあ、ま、また来た、来る、くるくるくるぅ、いや、動いて! ネウロ、動いて、
  はじけちゃう、どんどんきちゃうの、助けてぇえ!! やあ、こわい、変なの怖いよぉお!」
ネ「変ではない、我が輩が貴様をそうしているのだ。もっとも、与えた刺激は最小限だから、
  あとは貴様が勝手にヨガっているだけだがな。淫蕩な本性が秘肉の奥から出てきたか?
  もう晒してしまえ。曝け出して無様に求めろ、貴様のようなウジムシにはそれが似合いだ」
弥「ふぃい、んぉ、ぉあぁああ……やら、ぁ、らめっ……らめぇ、んにゃぁぁあぁあああ!!」
765名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 13:05:21 ID:igGlsVt1
ネ「……ふむ。かれこれ一時間ほど繰り返し続けてみたが……なるほど、見事に連続アクメ状態だな。
  すっかり腰が抜けて正体を無くしているようだ。ヤコ、起きろ」
弥「ふ、ふぁ、んぁあ……も、ぉ、やぁあ」
ネ「そら、貴様の汚した我が輩の手を舐めるがいい」
弥「ん、ちゅ、んっ……んん、んっくん……」
ネ「首も、顎も。口唇もだ。べたべたにされてしまったからな。そうだ、丁寧に」
弥「ん、ちゅっ、ん」
ネ「よく出来たな。褒美をやろう、今日初めての挿入だぞ。自分で取り出して、しゃぶるが良い」
弥「ふぁ、ぅん、すごいおっき……ネウロ、ねうろぉ、っちゅぶ」
ネ「見事だな、まったく抵抗がない。しかしこれはこれで物足りないものがあるな……
  正気になったら散々からかってはやるが、調教としては覿面過ぎて願い下げだ。
  とは言え折角だからな、精々可愛がってやるとしよう――ヤコ、離せ」
弥「っちゅぱ、ぁ? ネウロ、ねぅ――んぁぁああ、んきゃぁあ! やあ、はいっ、てるぅぅう!
  っぁは、はぁ、ぁー……すご、いよぉ、ネウロ、全部、全部入って、ふかぁ……
  ずぶずぶ、埋まってるぅう! も、全部、ダメになっちゃうよぉお!」
ネ「ぐずぐずに緩んでいるぞ。泥の中のように、な……悪くはない。ヤコ、もっと強くしがみ付け。
  存分に貴様の奥へと子種をうずめてやる」
弥「ふぁあ、ああ、ネウロ、んゃあ、イく、すぐイく、ネウロでイくぅう! はぁあ、あー!! あー……ッ!!」

テ「え、僕はアレなの、ここで小一時間正座しながら結局出番を毟り取られたってオチ? ひどいや……」

766名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 13:07:06 ID:igGlsVt1
書き込めなくなってビビタ…
元ネタコピペ ttp://moemoe.homeip.net/view.php/11022
テラはエロに絡む権利すら毟り取られる子
767名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 20:27:48 ID:RQn8GXMO
小ネタかーと軽く読んだらこれはエロス…!!
実質出番無いテラがいい味だしてて笑ったw
768名無しさん@ピンキー:2008/03/12(水) 21:02:57 ID:OupSab5w
元ネタはどこかで読んだ気がするが、これはいいエロですね。
ちゃんと元ネタの味を生かしつつネウヤコしてるし、テラのお馬鹿っぷりは
楽しいしで言うことなしです。
GJ!
769名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 01:16:25 ID:AzhcRODk
>>764 ぬふぁーん
770のーがみ物語(仮):2008/03/13(木) 22:08:31 ID:QYtgi5my
よし埋めたるわ。
源氏物語ネタは上手く書けなかったけど、ここで使ったる。
***
 ネウロ中将は疲れていた。最近通っている家の女がウザいのだ。
「あの赤っ鼻…文才は無いわダサい服は送ってくるわ、」
赤っ鼻なので紅花(末摘花)姫と呼んでいる、彼女が不細工で貧乏な所に
嫌がらせで通い続けている為、ほぼ自業自得だと思われる。
「よし、ヤコで遊んで気晴らしするか」ネウロは、養女弥子の許へ急いだ。

「んぎゃー!!目が、回、るぅぅ」どれほど年の差があるか考えもせず、ネウロ中将は
弥子を上に放り投げてぶん回してひっぱたいて妖怪の絵を顔に書いて遊んだ。
弥子はすぐに目を回して伸びてしまい、満足したネウロは弥子の傍らに添い寝した。

「んー…」弥子が目を覚ました。添い寝しているネウロを見つけると微笑み、
ごそごそと筆箱を漁って、墨汁をたっぷり浸した筆を携えてネウロの前に立つ。
「へへっ、仕返し」筆先をネウロの顔にそーっと近付けてふと留まる。
「(お髭書いて髪塗ったら)お父さん(みたいになるかなー)…」
弥子がぽーっと眺目していると、筆先から墨汁がぽたりと落ちた。――ネウロの頬に。
「あっ」弥子は筆を庭へ投げ、慌てて墨汁を舐め取った。そこへネウロが目を覚ます。
「何だ、朝餉が足りずに我が輩まで喰うつもりか」
「違っ、えとね、好きな人には顔を舐めてあげるって聞いてー」
何処の誰がかくの如く教えようか。ネウロは弥子の頭を鷲掴みすると、
クワッと大きく開けた自らの口を弥子のそれと強引に合わせた。
弥子が逃れようと暴れるのを片腕でしっかり抑えて口付け続行…。
「んぐぐぐぐ…」
771のーがみ物語(仮):2008/03/13(木) 23:03:57 ID:QYtgi5my
弥子の目が虚ろになりかけた頃、漸くネウロ中将は彼女を解放した。
「…と、まあこれが正式な方法だ、本来夫以外の男と交わすものではない」
「もー、死にそうになったよ」「当然だ、全力なら貴様は儚くなっているぞ」
「それよりさ、こないだ教えてくれたお琴の奏で方、も一回」
落書きだらけの顔を濡れ雑巾で拭かれながら、弥子はネウロの服を漁る。
今日も笛持って来てるんだよね、確か腰の辺り…と呟く。しかし、
探し方に少し問題が有った。前の方から袴の布地を掴んで揉みながら
笛の形を探っていたので
「あれ、太いし柔らか」「…ヤコよ。それは篳篥ではなく我が輩の尺八だ。
揉むのを止めろ。をとこの撫で方ならあと三、四年経たら教えてやる」
何処を触っていたかは敢えて問うまい。「えー、お琴の奏で方教えてくれないの」
 ネウロは脇から篳篥を取り出し、弥子の手をばしりと叩いた。
「煩いぞ。後で手取り足取り腰取り教えてやるから黙れ。
おお、そうだ。貴様に土産があったのだった」

 ネウロ中将の車から乳母子の吾代が降ろしたのは、果物の山。
「わーい、ネウロって偶にこう優しいよねー」
喜びはしゃぐ弥子を横目に吾代が呟く。「中将、てめーあの子に下心あり過ぎだ…」
 ネウロは何も言わず、先ほどまで弥子に弄ばれていた箇所をそっと押さえて
ニヤリと笑ったのだった。

***
とりあえずここで終了
772名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 00:10:41 ID:KcPYwbvR
うわースゴいニヤニヤしたわGJ!!!
次スレでもいいので続き待ってます!!!!!!!!
773名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 00:14:42 ID:T2G5dyg9
やべーw続き&3,4年後が気になるww
774名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 00:19:21 ID:6FLwBXbI
GJ!これは続きにwktkせざるをえないwww
源氏って登場人物多いから、キャラ全員当て嵌める気になれば出来そう
775名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 00:57:59 ID:VIvVN8tM
埋めネタ続いて投下。
本誌が緊迫しているだけに、呑気な話が降りてきた。
ネウヤコが一番書きやすい。
776屋上景色 1:2008/03/14(金) 00:58:42 ID:VIvVN8tM
最近めっきり春めいてきた。
通学するにもごく薄いコート一枚でいいし、花もちらほらと咲き始めている。
忙しさにかまけてばたばたしている間に世の中も世界も物凄い勢いで変わっていっている
ことを、弥子も感じずにはいられない。

「いいお天気だなあ」
事務所のあるビルは周囲の新しくて立派なビルからすれば低くて、景観はそれほど良くも
ない。だから滅多に昇ったことがないのだが、今日は好天に気を良くして気晴らしに空を見
てみたかったのだ。
三月の空はところどころにうっすらと雲が浮いているもののとても綺麗な青空で、こんな風
にのんびり空を見上げたことなんて以前はいつだったのか思い出せないほどだ。中天の端
に真っ白な飛行機雲が走る。
「ヤコ」
これもまた、滅多に屋上に来ることなどないネウロの声が背後から聞こえる。普段なら有り
得ないことだけに、弥子はネウロから見えないようにふっと微笑んだ。
「何をしている」
「空、見てるの。今日はとっても綺麗だもん」
「戯言を」
「うん、そうだね。でも今日ぐらいはいいでしょ」
空はとても青くて、吹く風も気持ちが良くて、それがネウロにも伝わったのだろうか。いつも
のように強引に頭を掴まれることもなく、傲慢な筈の魔人はやけに大人しく弥子の側にいる
だけだ。
「ネウロ、私ね」
そんなちょっとした変化に気を良くして、弥子はなかなか言えなかったことを口にした。多分
今日でなければ一生言えなかったのだろう。
「あんたのこと、嫌いだった」
こんな良い日だから気が緩んだだけのこと。もしそれでネウロに下手をすれば殺されるとし
ても、今の弥子なら喜んで受け入れただろう。それぐらい今は気分が良かった。
「ほう。で、今は違うのか」
「…違う、かもよ」
777名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 00:59:14 ID:oU+QdX56
うわwニヤニヤしっぱなしwGJ!
四年後のお琴教室ならぬ男教室が激しく気になる!
続編希望!
778屋上景色 2:2008/03/14(金) 00:59:18 ID:VIvVN8tM
世の中も季節も色鮮やかに変わる。
よって弥子の心が変わらない訳がない。これだけネウロと関わってきて様々なことを経験し
た今となっては。
「では、証明をして貰おうか」
これから悪戯をしようとする子供のような笑みで、突然ネウロに唇を塞がれた。一瞬、ここが
どこなのか忘れてしまう。
「こんなとこで、悪趣味」
白昼に、こんな場所で事に及ぶなんてどうかしている。そう言おうとした弥子の唇がまた塞
がれる。もしかしたら、その気にさせてしまったかも知れない。
「ここが嫌なら、いつもの事務所に戻るか」
「…それは構わないけど…」
全てが慌しく変わりゆくように、最初はただ怖くて得体の知れなかったネウロを今はこんな
に身近に感じている。気分が良いからこそ、今日は大人しく付き合ってみてもいいかなとい
う流れになっていた。それも弥子の顕著な変化なのだろう。



エロ不発。
779名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 02:12:53 ID:oU+QdX56
投下中に無粋な真似を・・・・・ごめんよ・・・orz

>>778
しっとりしててよかった、GJ!
780血と処女とサクラ 1:2008/03/15(土) 22:41:11 ID:U3nDm7uo
このところ、気温が上がってめっきり春めいてきている。
世の中が少しずつ華やかになっていくのは嬉しい。
それよりも嬉しいのは色々なコンビニで限定春スイーツが出揃うことだけど、と弥子は澄みきって
とても綺麗な三月の空を見上げた。春の夜は浮かぶ三日月すら他の季節よりも白く見えて、つい
眺めている時間が増える。
そういう気分を共有できないのは本当に残念だけどね。
いつものように事務所の中で、山と積み上げた春スイーツのお菓子の箱を片付けながらも弥子は
ちらりと無表情なままのネウロを見た。

春の少し手前で生まれたこともあるせいか、それとも桜のある国に住んでいるせいか、弥子も例
に漏れることなく桜の花が大好きだった。華やかで、目を引いて、それでいて一瞬にして散る潔さ
がどこか哀しい。
だからこそ他の花とはどこか違って、この国の人間の精神性にまで影響を及ぼしているのは素直
に頷ける話だ。それもまたどこか切なくて生々しい。
「ネウロ」
最後の一箱を食べ終えてペットボトルのお茶を飲み干してから、今日はずっと無言のままのネウ
ロにようやく話かける。黙ってはいるがそう機嫌は悪くないようだ。もし悪いとするなら何か仕掛け
てくるところだし、逆に上機嫌であれば弥子が事務所に入って来た途端に声をかけてくる。もうそ
ういう展開が簡単に分かるぐらい、ここで一緒に過ごしてきているのだ。
もう側にいないことの方に違和感を感じるほどに。
「桜が咲いたら、見に行こうよ」
「貴様は暇人だな」
返事はにべもないが、満更でもないようだ。
「時間があったら、たまに出た方がいいよ、気晴らしになるし」
最初に出会った頃では考えられないほど、弥子はからりと笑った。いつの間にかこんなあしらい方
が出来るようになったのも、やはり最初の男がネウロだったからだろうか。
もちろん、このまま最後の男でいるならそれが一番だけれど。
781血と処女とサクラ 2:2008/03/15(土) 22:41:50 ID:U3nDm7uo
「ヤコ、来い」
弥子の好きなようにさせてきたものの遂に痺れを切らした、という様子でネウロが手招きをする。
「私は暇潰しの道具じゃないよ」
「似たようなものだ」
差し出した手を取るネウロが、珍しく冗談めいた口調で笑う。恋うる気持ちがそうさせるのか、たっ
たそれだけのことでも意外なほど血が騒いだ。もう感情や感覚ではなく、無意識下のその果て、
遺伝子レベルにまでこの男に恋をしているのだ。
処女を捧げたことが正しかったかどうか、それはどうでもいい。
ただ、望まれたあの日に応じられたことに対して、女としての誇らしさを今でも感じている。
「私は何者?」
「我が輩の奴隷だ」
「うん、まあ今はそれでいいか」
奴隷というには余りにも弥子に執着するこの魔人が真に何を思うのかは正直分からない。けれど
日々のこうした心躍るような繰り返しが答えを導こうとしている。
「ネウロ、桜の木の下には死体が埋まってるの」
抱き寄せられながらも、昔教科書で読んだ覚えのあるフレーズが口をついた。
「ほう、またくだらないことを」
「だからあんなに綺麗なんだし、何があってもおかしくないの」
本当に、何があってもおかしくない。弥子はネウロと出会い、それまで知らなかったものを色々と
見てきた。罪を犯す人の心の奥底までも。
まして桜はこれから咲く。
古来より人の心を惑わせ続けた春が、今年も本格的にやって来るのだ。
782名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 22:44:45 ID:U3nDm7uo
本当は連投はアウトなんだけど、もう次スレが賑わっててここも埋めなきゃいけない
んで、適度な長さのものを書いてみた。
ここもようやく埋まる。
ネウロという作品が末永く愛されますように。
783名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 22:56:12 ID:U3nDm7uo
最近、春の始まりが早い。
もちろん地球温暖化の影響でもあるのだが、桜が早く見られるだけで嬉しくなるのだ。現実でも
夢の中でも、春の季節の弥子の周囲では桜が咲き乱れる。
毎年来る春は、ネウロと一緒に迎えられればそれでいい。
それ以外何も望まない。
春という季節は、そんな思いを新たにさせる魔力がある。
784名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 11:18:53 ID:RyE3PbNK
499KB……これで最後か
785名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 12:13:48 ID:Ns2jja6b
サイ 「このスレともそろそろお別れかー。最近俺の出番少なくない? 本誌が無理ならこっちで……
    ってアイはもう新スレにいるし!? 待ってよおいてかないでって! 俺もプレイに加えてよ!!」
ネウロ「ふはは、置いてけぼりを食らうとはどこまでも運のない奴め。
    さてヤコよ、我が輩達もそろそろ飛び立つことにしようか。
    そう、貴様を亀甲縛りにしたままで華麗に」
ヤコ 「何はなくとも縄を解いて服を着せて下さいお願いします。
    ってそうこうしてる間にもう時間切れ!? ちょ、お願いだから!
    お願いだからせめて! せめて指は抜いてー!!」

次スレ
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第18話
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1205164949/
786名無しさん@ピンキー
シックス「……なんだ、まだ残っていたのかね。早く次スレに行ってはどうかね、
     ここにはもはや小ネタを投下する余裕も おふぅ!」
ジェニュ「あらあらシックス、まだ余裕がおありですの? ではもう少しハードなプレイを
     させて頂きますわね……這い蹲ってワンとお鳴き!」

サイ「(ほんと早く行かないと俺まで三角木馬に乗せられる!
   あのおっさんと並んで乗馬鞭に親子丼でやられるー!!)」

ジェニュ「あら可愛い子犬がそんなところに」

サイ「ぎゃああああああああ!!」