【初音ミク】VOCALOIDでエロパロ2【ボーカロイド】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
ネギをかじりつつ科学の限界を超えて生み出されたVOCALOID。
そんなVOCALOIDのキャラでエロパロ妄想。

■ワンカップ片手にsage進行推薦
■荒らしはアイスを食べながら冷やかにスルー。
■荒らしを相手にするあなたはアナルネギで解熱。
■それでもダメなら専用ブラウザでNG設定を。ロードローラーだっ。
■非公式キャラ(弱音ハク、亞北ネルetc)や  偏った趣向を含むのSSについては注意書きを。
  801はスレ内に不和が生じやすいので特に注意。男女男女交互に並べ。
■セウトはもちろん、セーフの非エロSSもあり。
■純粋に萌えを語るのもよし。
■次スレは980くらいで。
  ただしスレの容量が500kbになると書き込めなくなるので、近付いたら宣言してスグ建てる。

前スレ
【初音ミク】VOCALOIDでエロパロ【ボーカロイド】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1189865277/
2名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 13:32:51 ID:oNkm/O+a
3前スレ889:2008/01/24(木) 14:44:15 ID:zPx2bH+P
>>1
GJ!
これで書きためたSS貼れるぜ!
4名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 14:48:50 ID:HDiE3esE
キャモーン!
(そういえばアインハンダーのこの音声、クリプトン謹製でミクの御先祖様にあたるんだと)
5ミックミクにされた話 ◆6UN1GARRH2 :2008/01/24(木) 17:06:23 ID:Gosu6t8M
1.
マイクを持ったミクが、勢いよくその手を振り下ろした。
それに合わせ、ヤスダのドラムがダダン!と演奏を終わらせ、俺のエレキも
同時に音を止めた。
「よっしゃぁ!グッジョブ!」
ベース担当のバンドリーダー・ナカムラが叫ぶ。
キーボードのムラハシはいつものことで、ほぼ無表情だ。
ミクがにっこり笑って俺たちバックのメンバーを振り返る。
「ばっちり、決まったね!」
誰も言わないが、ミクの笑顔に、いつも俺たちは勇気付けられる。
アマチュアのミュージシャンのプロへの登竜門のひとつ、
「YAMAHIミュージックコンテスト」が明日に迫っていた。
俺たちはバンドを組んで3年になるが、地道なライブハウス活動によって
固定ファンも少しずつ増え始めていた。
ここで、コンテストのグランプリを獲得し、一気にメジャーへと駆け上がりたい。
皆がそう思っていた。
密かにミクに恋をしているせいだろうか、俺の曲は、自分でも研ぎ澄まされて
来ていた。傑作だと思えるものがいくつか出来てきている。
いや、ミクに思いを寄せているのは俺だけじゃなく、ヤスダも、ナカムラも、
ムラハシもそうだった。
けれど、抜け駆けはしない。
俺たちの間には、いつの間にかそういう暗黙の協定が出来上がっていた。
ミクを独り占めしてはいけない。彼女は俺たちのアイドルであり、憧れだ。
だが、そんなことはおくびにも出さず、俺たちとミクはいつも軽口を叩き合う
仲だった。
6ミックミクにされた話 ◆6UN1GARRH2 :2008/01/24(木) 17:06:59 ID:Gosu6t8M
2.
コンテストに挑む俺たちの曲は「Final World」。
君は僕の最後の世界だよ…という詩がサビのこの唄は、俺がミクを想って
作った曲だった。もちろん、そんなことは誰にも言いやしないけど。
ミクの透明感のある、少し舌足らずなボーカルは多くの人を魅了した。
その歌声が、俺の作った詩を、曲を歌ってくれている。
そのことが満足だった。
沿線が同じなので、帰り道、最後は俺とミクが二人で帰ることになる。
「…ね、ケイタ」
電車の窓に流れていく景色を見ながらミクは言った。
「ん?」
「ケイタの曲…最近、すごく素敵になってきたよね」
どきっとする。でも動揺を顔に出さず俺は「そっかぁ?」と適当に返事する。
「うん。とっても素敵だと思う。ありがとう、ケイタ」
「…ありがとうって、なにが?」
「…私に、歌わせてくれて。ふふっ」
「バカ。俺たち、チームだろ」
「うふ。そうだね」
俺はそれから、声を少し落として言った。
「…ミクほど、俺の曲をキレイに歌ってくれるコはいないよ」
ミクは俺を見上げた。少し驚いたような表情で。
それから、ヒマワリのように笑った。心の底から喜んでいるって笑顔で。
「ありがとう、ケイタ、すごく嬉しい」
(…お前が好きだ)
そう言いたいのを、俺は仲間達の顔を浮かべながら、必死に飲み込んだ。
明るくて、優しくて、清楚で、健気なミク。
こんなミクでも、いつかは誰か、男のものになるんだろうか。
ふとそんなことを思った。ミクを独占してしまう男。
それは俺だろうか。それともヤスダ、ナカムラ、ムラハシ?
7ミックミクにされた話 ◆6UN1GARRH2 :2008/01/24(木) 17:08:13 ID:Gosu6t8M
3.
コンテストの出場バンドは19組だった。
俺たちの出場は17番目。
コンテスト会場の観客席に陣取る審査員や音楽関係者の前で
次々と出場者たちが演奏していった。
俺たちが負けてる、と思うようなバンドは今のところ、なかった。
(勝てる)
俺は思った。
「次はエントリー17番、Tension Control、演奏曲は“Final World”」
司会者が紹介し、俺たちは眩いライトの中に照らし出された。
「いくぜ」
ナカムラが言った。ヤスダがドラムスティックを刻む。
そして、俺たちは歌いだした。ミクの透き通ったボーカルが会場を満たした。

※※※

「やったなぁ」
演奏が終わり、楽屋裏で俺たちはハイタッチを繰り返した。
会心の演奏だった。特にミクのボーカルは会場の度肝を抜いた。
審査員の表情を見ていても、それは明らかだった。
ミクも笑っていた。
一緒に、どこまでも登っていきたい。
ミクと、そしてこの仲間達となら、必ず登っていける。そう思った。
8ミックミクにされた話 ◆6UN1GARRH2 :2008/01/24(木) 17:09:44 ID:Gosu6t8M
4.
「グランプリを発表します……エントリー19番、“ワイルド・ソウル・ブラザース”!」
他の参加者達に混じって、俺たちはその結果発表を聞いていた。
皆、気が抜けたように黙っていた。
19組目のバンドの演奏に、俺たちは度肝を抜かされたのだ。
楽曲の完成度、演奏の技術力の高さ、そして何かまとっているオーラのようなもの。
それが、俺たちとは桁外れだった。
たった一つ、俺たちが勝っているものといえば。
ミクのボーカルだけだった。
「…すげえヤツラがいるなぁ」
壇上で表彰を受けるワイルド・ソウル・ブラザーズのリーダーらしい男を見ながら
ヤスダが呟いた。

「ちょっと」
声を掛けられたのは、俺たちが会場を出た直後だった。
振り向くと、さっき壇上に立っていた男が、そこにいた。
見るからにキザな男だった。長身で、髪を肩まで垂らし、その目がどこか
他人を見下ろすような光を湛えている。
「Tension Controlさん、だよね」
「そうだけど」
ヤスダが答えた。
男は、答えたヤスダを見ていなかった。
その目は、その先にいるミクを…捉えていた。
「僕、ワイルド・ソウル・ブラザーズの徳本って言うんだ。徳本秀樹、よろしく」
「…いい演奏だったね。グランプリおめでとう」
ムラハシがそう答えた。寡黙なムラハシにしては、珍しいことだった。
「ありがと。君らもいい演奏だったよ。特にそこのキミ…ボーカルの…」
ミクは徳本を見つめて、しばらくして、言った。
「…私?ミク。初音ミク」
それが、俺が、いや俺たちが、永遠にミクを失う日々の始まりだった。
9ミックミクにされた話 ◆6UN1GARRH2 :2008/01/24(木) 17:10:31 ID:Gosu6t8M
本日はここまでです。
10名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 17:21:43 ID:qMCxBv+0
>>9
ドラマチックだねー。こういう青春群像っぽい話大好き。
ミクのキャラにも合ってるし。
続き待ってるよ!
11名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 20:56:02 ID:AbgnZab9
あ、前スレ>>991無視して埋めようとしてしもた ゴメソorz
12名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:26:01 ID:9iwwFJbo
ばかもん。埋まって落ちて過去分が収録されなかったらどうんだ。
13名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:27:42 ID:IFwYYy/u
>>1

 
>>9
続きにwktk
14名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:27:53 ID:9iwwFJbo
落ちたら埋めた奴がエロパロ保管庫の投下スレに全部投下してこいよ。
保管庫管理人への詫びと連絡も込みでな。
15名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:28:53 ID:z4gzLmPM
>>1
スレ立て乙!
>>9
おお、バンドライフGJ
ソラニンのヒロインをミクに変えただけの話を書こうかと思ったけど早まらなくてヨカタ
16マスター×メイコ:2008/01/25(金) 00:29:55 ID:s0UBmYt/
前スレの867です。とりあえずエロなしSS投下
あえてマスターに一人称を付けなかったので、マスターの性別はどちらでもありかも



「マスター…やっぱり私は人気ないのかしら」
「なんだ藪から棒に」
ニコニコ動画を見ていたら横からメイコが聞いてきた。
「だってミクやリンレンの曲はこんなにあるじゃない。それにカイトだってモデルとして人気だし」
描いてみた系のことか。
「それに比べて私は持ち歌少ないし、描かれることもあまりないし…」
どうやら真剣に悩んでいるようだ。そんな姿も可愛らしい。
「大丈夫だよ。持ち歌が少ないのは、その分力作が多いってことになるだろ?メイコの曲は名曲ばかりだし」
「うーん…でも、せめてロリ声位は出せた方がいいかしら…」
一瞬某動画が頭に浮かび上がる。折角のフォローを台無しにする気ですかメイコさん。
「いいんだよ、メイコはそのままで。他人の目なんて気にしたら負け」
それにその格好いい声に惚れてメイコに決めたんだから、と言うとメイコは軽く頬を染めてくれた。うわっ本当にかわi(ry
「それに大丈夫!メイコはあんな可愛い喘ぎ声出せるんだし!」
「……殴るわよ?」
「嫌だなあメイコのツンデぐはぁっ」


私は
17名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:33:33 ID:s0UBmYt/
デレなメイコが大好きなんです
18名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:46:02 ID:s0UBmYt/
スマン、↑途中切れてたorz




私はとりあえずマスターに裏拳をお見舞いしてその場を離れた。
まったく、マスターはいつも一言多いんだから…。折角誉められても、最終的には雰囲気ぶち壊しだからマスターに礼を告げる状況じゃなくなるのよね…。

「…素直に喜べないじゃない」

マスターに聞こえないようにこっそり呟く。
呟いた時に顔が少しにやけていたのは、きっと気のせい。
19名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 01:46:11 ID:T6W9lR9K
メイコのツンデレはかわゆいのう。
20名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 01:51:45 ID:nJDFfyld
前スレ、980までレス付いた段階で落ちるのは時間の問題だけどな。

そして関連スレに追加。

【ミク】VOCALOIDで百合【MEIKO・リン】
http://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1199576044/
21名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:03:50 ID:T6W9lR9K
時間の問題だろうと何だろうと、収録までレス自重しろと言ってたのに聞かなかった人が
連絡スレッドに行って処理してきてね。
二度もアンカーまとめてお願いしに行ったんだから、自分はもうやだよ。
22名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:47:49 ID:Zl/atJ4w
「ちょっとお願いがあるんだけど…こんなの頼めるの、カイト兄だけ、だし」
「…?なんだかよくわからんが、俺にできることならなんでも言ってくれ。お兄ちゃん、可愛い妹のためなら一肌脱いじゃうぞ」
「じゃあ…」
という会話の後、俺はリンのおっぱいをもむこととなった。
リンのお願いは、俺ではなくリンが一肌脱いで行なうものだったのだ。
なんでも、男に揉んでもらうとホルモンがどうとかでかくなるとか。
「見ないでよ」
「はいはい」
リンの部屋は、メイコと違ってまだまだガキっぽい、子供らしい匂いがした。全然そそらない。
女の匂いを発するのにはまだ未熟すぎる。
リンと背中合わせの状態から肩越しにチラ見。リボンを取り上着を脱いでいる。
貧乳の友スポーツブラ姿。
今から胸を揉ませようというに見られるのは嫌って面白いな。
というか白いな、肌が。
子供はもっと健康的に日に焼けるべっぎゃぶふぅ痛ってぇえ裏拳鋭ぇぇ
「見んなってんでしょ!ド変態!シスコン!」
「げっばふぅ、さっサーセン…!」
つ、つええ。さすがロードローラーが武器なだけあるな。
嗚呼、もっとおしとやかな妹が欲しかったなぁ。
なんか、こう、CCさくらみたいなさぁ。
「もう…!それ、そのマフラー!それで目隠しして」
「はいはい」
俺は自分の付けていたマフラーを顔にぐるぐる巻いた。
「…カイト兄、マカオの人買いみたい」
「人聞きの悪いこというな。せめてミイラとよべ」
視界ゼロのため、なんとなく気配のするほうに声を発する。
「…えっと、じゃあ、お願い」
「うむ」
はにかんでいる姿が目に浮かぶ。
…ていうか目隠しして妹の胸揉むとか、超ヘンタイだな。
適当に手を伸ばすと、リンの腕に触れた。
胸までの道程を指先で舐めるようになぞる。
「手つきやらしいよカイト兄…きゃ、あは、ちょっ、くすぐったい」
失礼な。メイコ悶絶の俺のフェザータッチをくすぐったいとは。
「くすぐったいってのは敏感な部分を刺激してるってことなんだよ」
「でも、ふふ、くすぐったいよ、きゃは」
「ガキめ」
といいつつ、目隠しが背徳感を増幅し、俺はちょっと興奮し始めていた。
胸に到達する。ブラは脱いでいるらしい。
いきなりトップに触れないよう、指で乳房を掴むように動かしてみたが、本当にまだまだ未発達。大胸筋を掴んでしまった。
「んっ」
くすぐったい、というのと少しニュアンスの違う声が耳に届く。
やべ、マジ立ってきた。
ガチャ
「ねぇ、カイト居…」
ザ・ワールド、DIOが使う時を止める最強のスタンド。
今、この場の時を止めたのはメイコの声だった。
状況を整理してみよう。
俺→目隠し。半勃起前屈み。リンの洗濯板愛撫。鼻息普段比200%増。
リン→上裸。微喘ぎ。
メイコ→俺を探してクリアリング。
発見された時点でゲームオーバーのモードとかむしろ幸せかも知れませんよ?スネーク。
ガッシャーンッ
「くぉんのロリくぉん!死ねぇ!」
投げられたワンカップらしき中身入り瓶が俺の頭部ではじけ、メイコの怒声でおれのいsiきは00101010100000011111…
二進数まで低下してブラックアウトした。
23名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:48:01 ID:T6W9lR9K
つーか、テンプレに保管庫のURL乗ってないじゃん。

2chエロパロ板SS保管庫
ttp://red.ribbon.to/~eroparo/
その他のジャンル、ノンジャンルの部屋
24名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:51:38 ID:T6W9lR9K
>>22
投下の邪魔してごめん。
兄ちゃん変態だw
25名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 03:06:53 ID:Zl/atJ4w
いえいえ
1レスのみの習作ですからお気になさらず
26名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 03:08:07 ID:PfXkdI12
>>22

R.I.P. KAITO

謹んでKAITO君のご冥福をお祈りします。
27名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 03:17:18 ID:1Vy8i3+Q
>>24
そのレスがリンの中の人の声で聞こえてきた。俺病気だ。
28名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 04:10:08 ID:3sS80m0H
>>22
gj、これ好きだ。カイメイも投下期待
29名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 12:53:14 ID:E7DuRcDA
旧スレ埋めるなと言ってるのに埋める馬鹿は何なの?
30名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 13:53:36 ID:+yBTGOXU
31名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 13:55:00 ID:+yBTGOXU
ミスorz
>>29
ログ読めない馬鹿
とりあえず、ネギでも生でかじりながら落ち着こうじゃないか
32名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 20:44:30 ID:PfXkdI12
MEIKOは18歳。間違いない。
33名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 20:54:56 ID:E7DuRcDA
旧スレのあれは文盲の馬鹿が複数いるのか、ID変えた一人が嫌がらせで埋めてるのかどっちだ。

保管庫の管理人が●持ちならdat落ちしたスレから過去作を収録してくれるけど
そうじゃなかったら二度手間だ。
34名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 21:11:03 ID:nJDFfyld
まあ専ブラ使いも結構いるだろうし、dat必要ならうpできるぜ?
35名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 21:45:25 ID:E7DuRcDA
>>34
そん時はよろしくな。
保管庫のあぷろだにdat上げて連絡スレッドでテンプレ通りに管理人に連絡してくれ。

でも腹立つのはああいう話を聞かない輩は、そういう面倒なことは自分じゃしないんだよな。
そのくせ要望だけは一人前に言うんだ、どーせ。
36名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 21:59:01 ID:k5Cx3cnD
何となくはちゅハクネルが生まれた経緯を嘘っ八にデッチ上げてみた。


昔々あるところに初音ミクというボーカロイドがいました。
しかし彼女には行うと動作保証外になる項目があったのです。
それは三つの約束事。

曰く、夜12時以降はネギを与えてはいけない
曰く、携帯電話の光に当てない
曰く、酒に濡らさない

製造メーカーである栗布団重工では、
この三つを特にユーザーへ気をつけるよう呼びかけていました。
しかしこの禁を破る使用者が続出することになったのです。
一つ目は見た目以外にはさほど被害を及ぼさなかったとされていますが、
二つ目以降は使用者のモチベーションやボーカロイドに対する認識すら、
捻じ曲げてしまう程に危険なものでした。
同族嫌悪に駆られ、あるいは自暴自棄に陥った彼女たちを、
元の初音ミクに戻すことのできたユーザーはさほど多くは無かったと伝えられています。

このため、オリジナルとなる初音ミクを失った使用者たちは現世に絶望し、
宗教に心の救いを求めるようになりました。
僧房へと続く道の水場には、髪を剃り落とすために立ち寄る者が絶えなかったそうです。

 民明書房刊「坊化路井戸の夕暮れ」より抜粋
37名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:05:46 ID:UnNVWjzS
まあまず間違いなく専ブラ使ってるでしょw>管理人
なんとかなるよ
38外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/01/25(金) 22:06:45 ID:FI4Wl+fn
プロデューサー×リンを投下します
僕とリン
39名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:08:01 ID:mGOoSB5f
>>37
管理人って、このスレだけの管理人じゃないんだよ。
専用保管庫の無いエロパロ全部を管理してるわけ。
いちいち全部回ってるかよ。
40僕とリン:2008/01/25(金) 22:08:14 ID:FI4Wl+fn
年末。大晦日。
「今年ももうすぐ終わりだねーミク」
「そうですねープロデューサーさん」
「お餅でも喉につまらせながら、今年を振り返ってみようか」

 思い出される数々の超絶死闘。それはミクが生まれてからの修羅の道。

「ぐはぁ!(吐血)」
「思い出したらダメですよプロデューサーさん! てこれ前回の使い回し!」
「ふー。血が出た、血が出た」
「はい口ふいて」
「すまないのうリン。僕がこんな体で」
「それは言わない約束でしょう」
 そのリンの横ではレンが黙々とみかんを食べている。ぱくぱく。
 一緒のこたつに入ってぼやーんと大晦日を過ごす、僕とミクとリンとレンでした。
「て、なんでリンとレンがいるのかなー?」
 ここは僕(ミクのプロデューサー)のマンション。なぜかミクも住み着いてる。
「えー。だって会社に誰もいないし」
 リンの言葉にレンもうんうん頷いてる。大晦日と正月はさすがに会社も休み。
「だからって家に来なくても。お前らのプロデューサーはどうした」
 するとリンとレンは僕を指差してくる。え、俺?
「いやいや待て。僕はミクのプロデューサーで忙しいし」
「じゃあ、あたしのプロデューサーになって」
 身を乗り出してリン。
「なんですと?」
「ほら。あたし、ミクお姉ちゃんより胸ちっさいよ?」
と僕の手を取り、リンが自分の胸に当てる。うん、確かにミクより小さい。
「歌だって……お肉の歌だって上手く歌えるんだから」
 膝の上に乗り、潤んだ瞳で僕を見上げるリン。何? 何が起こってるの?
「だから……ちょうだいよ。歌も、プロデューサーも」
「え、ええと」
 ちらっと横を見ると、ミクはTVを見てて、レンは黙々とみかんをたべている。
 そのTVでは丁度ボーカロイドのCMを映していた。



 ここボーカロイド開発室では、新型ボーカロイドの最終テストが着々と行われていた。
 ボーカロイド脅威の技術力!
 きゅいーん きゅいーん
 鏡音リン/レンの開発は成功した。
 新たな展開を迎えたボーカロイドの運命は!?
 ずぎゅーん!



「ほ、ほらリン。お前らのCMやってるぞ」
と言った瞬間、ミクがチャンネルを変えた。ええっ、なんでそうなるかな。
「あ、プロデューサーさん。紅白ですよ」
 膝の上にリンを乗せた僕は見ようともせずミク。もうそんな時間か。
「ミクも紅白出たいなー」
 そして唐突にそんなことを言い出す。
「はは、一体何を言い出すんだい」
41僕とリン:2008/01/25(金) 22:09:17 ID:FI4Wl+fn
「リンも出たーい」
 リンまで。
「こ、紅白なんか出なくても君たちは大人気じゃないか」
「出たいです」「出たーい」
 唱和するミクとリン。こら声を合わせるな。
「そ、そうだ。ボーカロイドだけ集めて紅白すればいいじゃない。KAITOとMEIKOも呼んで」
 あの二人ずっと同居してんだぜ。
「ぶー」「ぶー、ぶー」
「そんなに歌いたければここで歌えばいいんだよー」
「はーい」
と、ようやく僕の膝の上から離れたリンが手を上げて立ち上がり、
「一番。鏡音リン歌いまーす」
 そう。今日は大晦日。僕たちだけの紅白。





  『お肉がいっぱい肉にの』

  お肉いっぱい食べたいな
  あなただけのお肉だから
  あなたはもうお腹がいっぱい?
  耳もとでささやくの
  肉にのを言ってる
  あー、お肉 肉 肉 
  もう一度肉

  お肉 肉ニノ みんなのお肉
  肉 肉 野菜 肉 肉にの カレーのお肉は全て人肉 ホントだよ?
  ああ、どうしてあなたはお肉じゃないの?
  わたしはこんなにも肉にのなのに

  あー、お肉 肉 肉
  何度でも肉

  愛の結晶 誰より愛するあの人に
  食べてほしい 食べさせたいの
  だ・か・ら?
  肉を求める大冒険 愛を探す旅立ち
  お肉がほしーい!
  そ・れ・で・?
  お肉がいっぱい肉にの
  わたしのお肉
  お肉がいっぱい肉にの
  あなたのお肉
  お肉がいっぱい肉にの

  でもね
  あなたの肉はもうないの
  どうして?
42僕とリン:2008/01/25(金) 22:10:08 ID:FI4Wl+fn
 歌い終わったリンはきゃっと小さくジャンプし、
「ね、やっぱりミクお姉ちゃんより上手いでしょ?」
「うーん」
 これは個人の好みでしかないからなぁ。ぶっちゃけ声が違うだけで決定的な性能差はないし。
「だから」
 つつっと僕に近付いて、再び膝の上にごろんと座る。
「あたしのものにしていいでしょ? 歌も、プロデューサーも」
 僕は何も言わず、リンの頭のリボンを撫でてやる。ミクをちらっと見ると、もうTVの紅白に見入っていた。
 はー。
「ねえ」
 首にぎゅっと抱きついてくるリン。ふわっと甘い香りが鼻腔をくすぐる。
お日様の匂い。
「ほーら」
 僕はリンに抱きつかれたまま立ち上がり、そのまま抱っこしてやる。
「軽いなぁリンは。ミクより一kg重いけど」
「重いとか言うなぁ!」
 徹底的にミクが軽量化されてるだけでリンが重いわけではない。
「はは。軽い軽ーい」
 抱っこしたままぐるぐる回ると、リンはきゃーと喜んでくれる。本当に無邪気な笑顔。
 ぐるぐる回って、すとんとリンを降ろし、
「リンは僕にプロデューサーになってほしいのかな?」
「うん」
 はにかむような笑顔。こっちが照れる。
「レンは?」
「リンがいいなら」
とレンはあっさり言う。
「じゃあ脱げ」と僕はレンに言った。
「で、でも俺、男の子だよ?」
「やだなぁ」僕は両手をびしっと上げ、「男の子だからいいんじゃないか」
「う、うん」
「ほら。ズボン脱いで」
 躊躇いがちにレンは立ち上がる。僕はその前に膝をつき、ズボンのベルトを外してやった。
「や、やだ……」
「怖がらない」
 パンツまで一気に脱がすと、ぷるるんと小振りのちんこが揺れている。ぷにぷにちんこー。
「ふふ。皮がだぶだぶして」
 指でぴんと弾くと、レンは「うっ」と呻き、腰が勝手に反応した。
「すぐに暖めてやるから……」
「はぁ!」「きえー!」
 言葉の途中でガツンと殴られた。これは……ミクのネギとリンのロードローラー!?

 ぶらっくあうと。


「はっ」
と気がつくと寝室で寝ていた。ベッドに寝かされていたらしい。
「いたた」
 後頭部が痛い。そうか。レンを試食しようと思ったら殴られたんだ。
 で、その犯人二人は今、僕の横に寝ている。目をぱっちり開けて。
「あ、プロデューサーさん起きました?」「起きた」
43僕とリン:2008/01/25(金) 22:11:02 ID:FI4Wl+fn
 お前らがやっておいてよく言う。ていうか、なんでミクもリンも裸なの?
「もう紅白終わっちゃいましたよー」
 右にいるミクがにこにこ笑顔で言う。全裸で。ツインテールはそのまま。
「あともう少しで今年も終わりだよー」
 左にいるリンもにこにこ笑顔。全裸で。頭のリボンはそのまま。
「あー、レンは?」
 びっと指差す二人。ベッドの脇にはレンがごろんと寝そべっていた。全裸で。
なぜか幸せそうな顔。
「プロデューサーさん」「プロデューサー」
 左右から呼びかけられ、僕はぐるぐると頭を回し、
「で、なんで僕も裸なのかな?」
「あ、パンツはここにありますよ」
と僕のパンツを手に取ったミクがやおらくんくん匂いを嗅ぎ、
「わぁ……。プロデューサーさんの匂い」
 やめろよ目の前で。羞恥プレイか。
「それじゃあ、リンはこっち」
 僕の腕を取り、リンがきゅっと頬を寄せてくる。
「うん……」
 紅い顔で頷き、リンがベッドから降りる。そして部屋の隅でくんくんとパンツを嗅いでいた。
「えーと……」
 どうしよう。僕がずっとミクを見ていると、
「もう。こっち見てよ」
 リンが僕の顔を自分に向けさせる。そしてちゅっと口を重ねてきた。
「……ん」
 小さな唇はとても甘くて爽やかで。みかんの味がした。
 僕は裸のリンの背中に手を回して抱き寄せると、舌を伸ばして彼女の口の中に入れていく。
「!」
 一瞬リンの目が驚きに丸くなり、すぐに閉じて、頬が紅く染まる。舌を拒むことなく受け入れるとくちゅくちゅと淫らな音が響いた。
 僕の舌がリンの口の中を舐め、舐められる。熱い。リンの口の中はとても扱った。舌が溶けちゃいそう。
「ん、んっ」
 くちゅくちゅと舌を絡ませながら、リンが身を摺り寄せてくる。あったかい。
肌にぴったり触れるリンの素肌はとても暖かくてすべすべで。胸のわずかな膨らみもとても小さくて心地いい。
「……ぷはぁ」
 十分に口内をを味わい、僕から口を離すとだらっと涎が垂れる。お互いに。そして糸になって結んでいた。
「ふふっ」
 リンが瞳を開けると潤んでいた。その瞳で上目遣いに見上げるのだから、胸がきゅんと切なくなる。
 キスの余韻に浸りながら、僕はリンの手を取り、股間へと導いた。
「きゃっ」
 リンの手が触れるとびくんっと股間のモノが反応する。もういっぱいに肥大化していた。
「もう……こんなに…」
「リンがしたんだよ」
「ふふ」
 小さく嬉しそうにはにかむリン。それから下を向いて紅い顔をさらに紅くする。
 ビク、ビクと飛び跳ねるちんこを直視したから。レンの未成熟なちんことは違う一皮向けた大人ちんこ。
「わぁ……すごい……」
 ごくっと唾を飲み込む音が聞こえる。
44僕とリン:2008/01/25(金) 22:12:05 ID:FI4Wl+fn
「ほら」
 僕は優しくリンをベッドに寝かせて、上から見下ろした。小さな乳房も上を向き、乳首がツンと立っている。
そのピンクの果実を指で挟んでしこらせると、リンが「あっ」と声を上げた。
「あ……あっ……」
 もう片方も指でしごいていくと、小さく「あっ、あっ」喘ぐリン。最初は小さく段々大きく。
「あっ……はあっ……あっ……あっ、あ…。あ……ア……アァ…」
 切ない声を上げながらリンは指を口に含んで吸う。声とともに胸の振動も大きくなっていった。
でも小さな乳房はほとんど揺れない。うん。やっぱり小さいおっぱいは最高だ。
ミクよりもさらに小さいリンの乳房。乳首だけでなく、手の平全体で丹念に揉んでいく。
「ああぁ……はぁっ……!」
 僕の体の下でリンが身悶えし、太ももがせわしなく摺り合わされる。
「感じてる?」
 胸から手を離し、体重をかけないようにそっと上に覆いかぶさると、口を重ねた。
今度は唇を合わせただけのキス。でもとっても濃い味がした。涎と、官能の味。
 すぐに口を離すと、「はぁ」という熱い吐息が耳を打つ。
「リン」
「ん……」
 リボンに指を絡ませ、そのまま髪を撫でる。
「ねえ……。あたしの、プロデューサーになって……」
 またキスで口を塞ぎ、それ以上は言わさない。
 そのまま下に口を這わせ、白い首筋に吸い付く。
「はぁっ……」
 ビクッと跳ね上がるリンの小柄な体。全力で抱きしめると壊れそうな脆い感触。
でもその中にはとっても熱いエネルギーが秘めているのを僕は知ってる。
「はあぁっ!」
 下に、下に。僕の口がリンの白い裸身を舐めながら下に進み、かぷっと乳首に噛み付いた。甘く。
そのまましゃぶるように味わう。リンのミルクの味がするおっぱいを。
「はっ……ああぅ」
 小さく蠢くリン。僕の手が太ももに伸びる。薄い肉の感触。細い脚を伝わり、
手が付け根まで触れた。
「あぐうぅ!」
 直接そこに触れられ、リンの股間が跳ね上がり、落ちる。そこはもうしっとりと濡れていた。
そして毛の感触はない。指で形を確かめるようにかきまぜていく。
「リンのここ……あったかいよ」
「もう……ばかぁ」
 熱い吐息と精一杯の反抗が耳に心地良い。そして甘い喘ぎが。
 指で割れ目を摺りながら、口で乳首を吸う。
「はあぁう。あううぅ!」
 上と下を同時に責められ、リンの小柄な肢体が飛び跳ねた。僕も一緒に揺られ、ベッドがギシギシとなった。
「アァ……はああぁっ!」
 リンの目から涙が溢れるのを見た。胸をしゃぶりながらちらっと横を見ると、ミクがこっちを見ている。
僕のパンツを握り締めながら。ミクもまた瞳を潤ませていた。
「んぅ!」
 喘ぎ悶えながら、リンが僕の頭を両手で包み、上を向かせる。こっちを見て、
と言うように。
 胸から口を離した僕は、手で股間をまさぐる。
45僕とリン:2008/01/25(金) 22:12:50 ID:FI4Wl+fn
「は、ううぅん!」
 たまらずリンの手が僕から離れ、ベッドのシーツをぎゅっと握った。
 股間の中心にぎゅっと指を押し込むと、固い肉の感触が跳ね返る。
「んんぅぅぅ!」
 びくっ、ビクっとリンの腰が上がり、僕の手から逃れた。
「はー。はー」
 そして目を閉じて息を整え、脚もぴったりと閉じる。これ以上はさせないようにと。
「リン」
 僕はリンの頭を撫でながら、涙の伝う頬に何度もキスして舐め取ってやる。
「うぅ」
 息を整えたリンが目を開けて僕を見上げる。
「いい、よ……」
 ふっと力を抜き、わずかながら脚が開いた。
「ミクお姉ちゃんよりも……上手にやるから……」
「リンはリンだよ」
 ちゅっとキスし、彼女の股間に視線を移した。恐る恐る開かれた脚の中心には、ピンクの花園が色づいている。
「ハー、やぁ……」
 やっぱり恥ずかしいのだろう。リンの脚が止まっている。
「やめる?」
「ダメェ……」
 ぐったりと脱力したようにリンの脚が開き、僕に満開の肉園を見せてくれた。
しっかりと濡れたまだほとんど毛の無い肉の割れ目。薄く開いたその向こうには桃色の膣肉が蠢いている。
「よく出来てる」
 僕はリンの腰に手を添えて、ぐいっと引き寄せた。
「きゃうっ」
 怯えたような声音を出すリン。実際小さく震えていた。
「……あ」
 横から霞んだ声。ミクだ。僕のパンツを握り締めたままぎゅっと固まっている。
僕は安心させるようにミクに笑いかけ、そしてリンにも同じ笑みを向けた。
「いくよ」
「う、うん……」

 ぎゅっ

 遠慮も躊躇もなく。僕は幼いリンの膣に、己の分身を差し込んでいく。
「ひっ……!」
 きゅっと固くなるリン。先端に触れる割れ目も固くなったが僕は構わず進んだ。
「ひぎっ……アッ、アアアッ……」
 リンの口がぱくぱくと開き、ずっずっと肉棒が奥に埋まっていく。
「ふー」
 リンの中は狭く、そして熱い。まだ全部は入っていないが、僕は固い肉の感触に包まれながら腰を止めた。
「あ……アァ……はぁ」
 リンの口からホッとしたような安堵の息が漏れ、そして涙が頬を伝う。
「プ、プロデューサー」
「ん?」
 僕は上半身を曲げて、リンの背中を抱きしめてやった。リンも僕の背中に手を回して抱きついてくる。
「あ、ああぁ」
 そして熱い吐息。繋がったままじっと動かないが、それだけでリンにはいっぱいなのだろう。
46僕とリン:2008/01/25(金) 22:13:44 ID:FI4Wl+fn
「……はぁ、ああぁ。プロデューサー……」
「リン。リン」
 一つになってもなおお互いを呼び、求める。とリンの腰ががくっと浮かんだ。
「はぐっ!」
 刺さったままの肉棒膣肉を抉り、刺激を与える。それでもリンは腰をガクガクと揺らし続け、僕のモノを締め付けた。
「く、うぅ」
 さすがにキツい。ただでさえ狭いリンの膣を抉り、固い肉とぶつかっているのだ。
「……はぁ。ああぁ……。お、お願い……遠慮しなくて……いいから」
 潤んだ瞳で懇願してくる。リンはこの小柄な体で精一杯、僕を満足させようとしていた。
「プロデューサー……」
 ビクンッ! と僕の身体の根元から熱い衝動が迸り、肉棒を伝わって、リンの胎内に注がれていった。
「は、ああっ!」
 汗にまみれた体が密着し、リンの脚が僕の腰にしがみつく。
 ドクドクと注がれる射精を受け、リンが達した。僕も。
「アアアーッ! うがああーっ!」
 ケモノみたいな声を上げ、リンの手が僕の背中を掻き毟る。でも気にはならない。
それ以上の快感が僕を包み、リンにぶつかっていくから。
「アアアアアーッ!!……アァ……あうぅ……」
 リンに最後の一滴まで注ぎ、僕はがくっと脱力した。リンを下に感じ、ベッドに沈み込み、慌てて横に回転する。
 ずるっと幼い膣から肉棒が引き抜かれ、白い精液が太ももまで伝っていった。「はぁ……。ふー」
 額に汗を浮かべるリンに腕枕して胸元に抱き寄せ、口を合わせて軽くキス。
「どうだった?」
「うん……。すごかった」
 思い出したように紅くなるリン。そして、
「プロデューサーは……気持ちよかった?」
「ああ」
「ミクお姉ちゃんよりも」
 僕は何も言わず、彼女の頭で揺れるリボンを撫でる。その向こうでは立ち上がったミクが僕のパンツを噛んでいた。全裸で。
「ほら。ミクもおいで」
「だめっ!」
 今度はミクの番。と思ったら、リンが僕に抱きついて制止する。
「きょ、今日は……あたしのなんだから」

 ごーん ごーん

 リンが言ったと同時、どこから除夜の鐘が聞こえてきた。
「あけましておめでとう」と僕。
「「お、おめでとう」
 腕の中でリンがなぜか恥ずかしそうに言う。ミクからは返事もない。
「ほら。もう年も明けたよ。ミクもいいだろ?」
「うー」
 腕の中で唸るリン。
「いいです私」
 唐突にミクから断る。僕のパンツを落とし、気絶したままのレンを引きずって寝室を出て行った。全裸で。
「じゃ、おやすみなさい」
「おやすみー」
 きゃーと僕に抱きつくリン。僕は……呆然と見送るだけだった。全裸で。
47僕とリン:2008/01/25(金) 22:14:35 ID:FI4Wl+fn
 それからは何もする気がなく、ただリンと裸で抱き合ったまま眠りに就いた。
それでもリンはとても幸せそうな寝顔で。ずっと僕に抱きついていた。全裸で。

 朝になってミクと顔を合わせても
「あー。太陽が黄色い」 、彼女はただ「おはようございます」としか言わなかった。
 窓から差し込む初日の出を見ながら、僕は呟く。後ろには三人のボーカロイド、ミクとリンとレン。
「ほーら、お年玉だよー」
「「「わーい」」」
 無邪気に受け取る三人。
「お餅でも食べながら新年の抱負でも語るか」
 僕は初日の出を見ながら、腕を振り上げていった。
「さあ、みんな。今年も後ろ向きに行こう!」
「「「おー!!!」」」

(おしまい)
48名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:39:12 ID:Zl/atJ4w
肉Pお疲れ様!
相変わらず濃密にエロくてGJ!
49名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:48:16 ID:nJDFfyld
>47
除夜の鐘を聞きつつ煩悩全開だなGJ!
レンがその後ミクに何をされたかは聞かぬが華か。
50名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:08:56 ID:qK1RNuWR
>>47
GJ!


近いうちにカイメイ投下すると思うんだけど変態黒カイトに(性的な意味で)いぢめられるメイコ姉さん的なのは有りかな?
それともいつものヘタレ兄さんがいいかな…
51名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:12:37 ID:6rMi9rcz
>>47
乙ですー。肉Pはショタもいける口なのかw


そして旧スレ、馬鹿が埋めやがった。氏ねばいいのに

>>37
じゃあ37が何とかしてよ
入り口はここ ttp://red.ribbon.to/~eroparo/
連絡スレはここ ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/2051/1081523361/l100
52名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:32:20 ID:UnNVWjzS
>>51
俺に八つ当たりされてもなw
53名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:37:42 ID:mGOoSB5f
なら安直になんとかなるだろなんて言うな。
誰かなんとかしろ、俺は何もしないと正直に言えボケ。
54名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:39:15 ID:dMT7NwMP
そう怒るなよ
まとめ欲しいならdat送ればいいだろ
俺は自分の専ブラに入ってるからどうでもいいが
55名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:42:12 ID:mGOoSB5f
送れ送れ言って、自発的にやるやつが出ないから怒ってるんだよ。
収蔵を頼みに行った時も、追加分の収蔵を頼みに行ったのも、俺なの。
みんな口だけで誰もやらなかったじゃないか。
56名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:44:07 ID:dMT7NwMP
そうか悪かったな。
まあ実は皆どうでもいいんだろう
57名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:56:25 ID:S8hzu72G
うん。専ブラ入ってるし、ミラー変換のやりかたも知ってるから
まとめはあったら便利だけどなくても困りはしない。
自分が欲しいから頼みに言ったんだろう?
好きでやって何勝手に怒るなよ。中2の学級委員かお前は。
58名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:10:12 ID:6uEUtSvV
>>50
変態黒カイトをwktkで待ってる。
59名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:14:17 ID:6uEUtSvV
職人は自分の作品が残る方が張り合いがあるのかね。
だとしたらまとめは要るよ。
なんか自分さえよければって人が多いみたいだが。
60名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 01:22:20 ID:Ui5abQAI
っていうか、まとめ管理人さんは確実に●持ちでしょ。
新スレに移行して暫くしてからdat落ちした前スレ分が保管されるってよくあるし。
61名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 02:19:36 ID:iNaho0Rp
>>50
最近の兄の本気っぷり見るにそういうのもアリかと
62名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 03:21:54 ID:Uly2C9XO
書きたいモノを書くよろし。
自分は相変わらずヘタレ変態カイトで。
63名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 03:27:10 ID:Uly2C9XO
おお。洗濯日和じゃないか。洗濯すっかな。
俺の服は、ミクとリンの「男臭いから別に洗って」との主張によって別に扱われている。
普段はメイコが、メイコとミクとリンの分、俺とレンの分、二回に別けて洗濯してくれる。
匂いを気にするのはすごくよい事だ。
女性の匂いの混じったものを身に纏うのも悦だが、それではいつしか慣れてしまう。
普段はきっちり分けて、いざ、というときに、女性の甘やかな香りを胸いっぱいに吸い込み陶然と陶酔!混然と合体!するのがいい!
はぁはぁはぁ、じゅるり。嗅ぎ合うプレイしたい。
おっと、こんなことだからリンに変態扱い、メイコにロリコン扱い、ミクにアホの子扱いされるんだ。自重々々。
「さて、洗濯するか…な、何ぃ?!」
洗濯機が…平面に!パラッパラッパーみたいになっとる!つーか風呂場が瓦礫になっている!
「カイト兄、ごめん。ハンドル誤った」
「れ、レン!庭でロードローラーのんなってあれほど…!」
「ボイトレ行って来るわ」
「ちょ、待っ…」
行ってしまった。
全くやんちゃ過ぎる。
昔は、ユンボでライブハウス破壊しながら現れたバンドとかあったらしいが、自宅をロードローラーで破壊するアイドルって流行るだろうか。
「あ〜あ、洗濯できねぇじゃん」
「諦めるのはまだ早いよ!カイト兄!わたしを使って!」
「ん?居たのかリン。テンション高いな」
リンはタオルで胸と腹部を隠しながら湯を張った金だらいの中に座っていた。
風呂がなくなったから代用したらしい。
リン機応変、とかね。
「わたしを使ってって一体どういう…はっもやし、違う、もしや!」
リンはツルペタひんぬーキャラである。
そう、それはもう[洗濯板]とあだなされるほどに。
「ふふふ、気付いたようねカイト兄。あるのよここに、立派(?)な洗濯板が!」
リンが誇示するように胸を反らすとたわわ…いや、チワワもびっくりの小ささの貧相な胸、というよりアバラが浮き出て正に洗濯板があらわになった。
「なるほど、それで洗濯出来る!リン、協力してくれるんだな?」
「もちろん!嗅ぎ合うプレイもお付き合いしましょう」
「ヒャッホー!」
64名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 03:31:29 ID:Uly2C9XO
というわけで洗濯。
まずは昨日出演したスーツ萌えフェスティバルで着たYシャツを洗う。
ゴシゴシわしゃわしゃ。
「うふふ、ふひ、はは、あひゃあ」
くすぐったいらしい。
「ちょ、くすぐった…?あれ、なんか、へんな感じ」
なんか感じ始めたぞ。
遠慮してあまり触れないようにしていた乳首のあたりにも布を擦る。
「わわ、へ、へんなトコ…触んないで…よぉ」
声が艶っぽくなってきた。
「リン、風呂入ってたんだろ?ちゃんと全身洗わなきゃだめだぞ」
「でも…今、は洗濯…あっ…ん」
乳首、腋、臍辺りが感じるらしい。
リンの乳首が立ってきた。
「あるぇ?洗濯板にボタンが…どこのボタンが取れたのかなぁ」
「ちが…!あ、ふぅん…!」
Yシャツの袖のボタン穴を乳首に当て、ボタンを止めるように突起をいじくる。
「う〜ん?ちょっとボタンが小さいなぁ。ここじゃないのかなぁ」
あえてひっかかるように横に引き、突起から布を外す。
「ひゃあっ…!あっ!あっ…ああ!」
あっ、イった。
「おいおい、洗濯中に余計汚してどうすんだよ」
「うっ…あはぁ…ごめんね、カイト兄…代わりに…カイト兄のそれ…ほぐしてあげう」
ああ、洗濯プレイいいなぁ。ソープって匂いプレイと洗濯プレイ兼ねてるよねぇ。
…だが、変だな。リンはこんなに淫乱な淫リンオブジョイトイじゃなかったはず。
何かへんだな…
何か…
………
「カイト!カイト…!良かった…目、覚ました。ごめんね、カイト…思わず一升瓶投げちゃって」
ああ、メイコ、今度は起こしてくれたのか。
俺の時を止めたその声で。
白い天井白い壁。どうみても病院です本当にどうも(ry。
リンの豊乳大作戦のときに一升瓶を投げられ、昏倒して入院、そして今の夢を見ていたらしい。
夢の主演女優がリンだったのもそのせいだろう。
「もう少し寝てたかったなぁ」
「どうして?」
「教えない」
言ったらまた撲殺される。
65名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 04:25:39 ID:Tz9KPOEG
ねーよwwwww
無理やりな展開に激しくワラタw
66名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 06:02:14 ID:txUjKvmA
GJ乙です
吹いたw
67名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 06:36:56 ID:3QOoxCcA
GJ!淫リンに吹いたw
68名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 07:10:06 ID:El53QGvm
なんだこのノリwバスで思い切り吹いたじゃないかww
69名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 10:15:29 ID:c4UQWGM2
俺のネギジュース返せwww
70名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 10:18:19 ID:34jisHvn
>>69
なんという白濁液w
71名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 10:20:48 ID:rLOvCm1v
GJ!KAITOが変態えろ親父w
年頃の娘に洗濯物を分けて洗えと言われるパパのようだ

何か妄想歌のパパとイメージが被るなあw
72名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 10:45:31 ID:3QOoxCcA
そういやここって結構カイトの受けがいいよな(性的な意味ではなく)
女性人口高いのかな?
73名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 10:53:41 ID:mQG4dbyL
>>72
少なくともエロが好きな女が多いって事にしといた方が夢があっていいなw
74名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:09:47 ID:Uly2C9XO
意外と好評で嬉しいw
カイトが人気なのは赤松健的なヘタレキャラっぷりが妄想しやすいからじゃないかな?
ていうか今更だけどテンプレ案採用ありがとうございます
75名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:13:50 ID:34jisHvn
>>72
数字板の男性人口とどちらが多いのかが興味がある

しかし(性的な意味ではなく)と注釈されたほうがカイト受に見えるとは卑怯な!
76名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:15:12 ID:iNaho0Rp
そもそもボカロ男性キャラ少ないしなあ
というわけでレンやLEONや僧侶にも期待。個人的にはLEONをw
77名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:17:44 ID:ZN7hpijw
メイコがさりげなく可愛いのがポイント高し。
リンもいいな。弄りたい。むしろ弄られたい。
78名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:19:33 ID:yYLcJN+U
LEONも人気上昇中だが多数派イメージはどれなんだろう
(1)女性サイトでときどき見る金髪イケメン
(2)女性サイトでときどき見る英国学院少年
(3)暑苦しいブリティッシュロック兄貴
(4)ヒゲと胸毛
(5)ジローラモ
79名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:21:30 ID:34jisHvn
>>78
なんというフィーリングカップル5対5w
80名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:22:05 ID:ZN7hpijw
>>75
そんな人口比に偏りはないと思うな。
この板、少女漫画やゲームのスレタイ結構多いよ。
81名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:34:44 ID:mQG4dbyL
>>78 (5)しか見えない
82名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 11:48:01 ID:FUAygSav
バスト占いの歌が勝手に聴こえてくる
83名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 12:17:36 ID:yYLcJN+U
>>72
自分男だけど、カイト自身というより、
ミクが年上男性に甘えたり可愛がられてる図式が好きだった

んでシチュに乏しいエロドジンではあまりないし、
イラストでオリキャラでそれをやるのはまずないので、
自然とカイト相手構図が目に入り、
それが自然と感じられるようになったらしい

リンはともかく、男性メイコ派もそれに似た感じじゃないかな
結局いるのが自然だからね
84名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 12:40:12 ID:ZEZqJ8rG
>>83
本当に男なら珍しい傾向だな。

ミクの相手に男マスター以外を当ててる同人はほぼ100パー女が書き手だし
男作者のマスミク同人でシチュ重視のものはないわけじゃない。

ミクの場合は男マスターの設定しだいで年上にも同年代にも妄想できるし
自然だし投影もしやすいからなあ。
85名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 14:19:39 ID:Q/Yz40J4
いちいち「男だけど」で始めていろいろ言う奴は99%腐女子
86名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 14:25:26 ID:3QOoxCcA
>>78
こどもの時間EDパロのLEONしか思い浮かばない
87名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 14:27:22 ID:+YJDe7ev
カイトって何かエロゲの主人公みたいだと思う
なんとなく
88名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 15:03:09 ID:Snl2b1Ko
>>87
・・・そういえば、何となくそんな感じするなぁ。
少年漫画の主人公というよりはエロゲの主人公だね。
パッケ絵だけの印象じゃなく、これまで作られてきたイメージでもあるんだけど。
頼りなくて優しくて顔は結構いいおにいちゃんという
89名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 15:10:54 ID:s7L8Ah1j
尻穴犯されまくってるけどな
90名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 15:13:28 ID:2Scac6JT
>>87
某動画に影響受けすぎw

そういや男性向けエロ同人誌でマスミク前提の微カイメイなら見たことある。
ミク萌えにとっちゃマスミクは絶対で、ついでに他のキャラを絡めようとしたらそうなるんだろうけど。

逆にマスメイは女が書いてる印象。大体メインはカイミク。
ミクにカイトを宛がうのにメイコをどっかにやらんとならないからだろう
91名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 17:02:40 ID:qk9gr7uV
ミク萌えなのにカイミク派な男は希少種なのか?
92名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 17:05:37 ID:JOCTtpWp
俺はミク萌えでレンミク派かなw まあ誰と絡んでも楽しめるけど
93名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 17:28:39 ID:El53QGvm
つかカプ論争やると腐女子が涌くな。うぜー
94名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 17:36:42 ID:CWAz8pmN
腐女子というより俺女?
どうでもいいが、つまるところマスミクが読みたいわけですよ。
95名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 17:38:12 ID:qk9gr7uV
>>93
確かに、ここから性別と嗜好を晒すスレになってもらっても困る。
俺が騒いだところで同人の傾向が変わるわけでもない。
迷惑にならない程度に個人で勝手に楽しむべきだな。
96名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 17:53:24 ID:6N2Tk8PW
嗜好とか論争されると投下しにくくなるよな…
97名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:10:30 ID:7Gi44NR3
今度からテンプレに
「KAITOウケいいけどここって女人口高い?」の発言は禁則事項にすればいい。
あと
「同人界では○○が王道」「俺○○派」
も。
98名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:17:06 ID:Tz9KPOEG
こことは別にカプ議論スレ立ててもいいかもな。
99名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:19:59 ID:MPy51mQi
>>90
別にどっかにやる必要なんてないじゃん。マンガのダブルヒロインとかじゃないんだから。
100名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:21:36 ID:7Gi44NR3
もうやめとけって。
101名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:28:16 ID:iNaho0Rp
ボカロ関係は隔離スレ建てすぎ
要はハァハァできればなんでもおk。職人さん気にせず投下よろしく頼みます
102名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:28:33 ID:3QOoxCcA
>>87
Nice KAITO.

自分>>72だが、カップル論争になるとは思わなかった。スマン
103名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:35:36 ID:Uly2C9XO
關後∴繧定ェ槭k縺ョ繧定ィア螳ケ縺励※縺?繧九?ョ縺�縺九i螟壼ー代?ョ閼ア邱壹?ッ莉墓婿縺ェ縺?繧?
104名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:36:18 ID:Uly2C9XO
ごめん、字化けた
105名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:37:35 ID:5W02mrPc
長年この板にいるけど、自分の気に入らないレスは女認定するパターン大杉。
そしてギスギスするお決まり流れ。
女が性別偽って好きカプ申告して何がしたいのか私にはわかりませんぞ。
無闇やたらに勘ぐって認定始めるのが一番荒れるよ。
認定禁止
106名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 19:08:50 ID:El53QGvm
>>105
うるせーてめぇみたいなネナベがうぜーからだ
107名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 19:11:50 ID:yG7zJCHA
>>105
男にも需要があるカプなのよ、つー主張と取られるってことだろ
認定の前に「俺男だけど」の一言が荒れる元なんだよ
匿名掲示板で性別申告なんて無意味だし

俺男も禁止
108名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 19:22:46 ID:JOCTtpWp
カプ妄想好きな自分みたいな男は結構いると思うw
まあこの話はここまでにしよう
109名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 19:25:11 ID:Tz9KPOEG
>>106
いい加減にしろ。殺すぞ。
110名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 19:30:07 ID:SkvLFgnH
前スレ889と927にひそかに期待
111名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 19:30:40 ID:yG7zJCHA
>>108
自分は男だ女だ、お前は男だ女だ、って自己申告と決めつけを抜きにすれば
カプ妄想したっていいんじゃないか?

不毛な話より萌え語りがしたいよ
112名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 19:44:00 ID:5W02mrPc
女とみれば腐女子だと思ってる奴がよかれと好意?で
自治(という名の女排斥行為)を始めるとスレが荒れる法則だからなー。
女も女的傾向が好きな奴もそれ自体は悪じゃないよ。
ネットで確認もできないんだから男も女もないものとして仲良くやろう。
113名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 19:45:46 ID:mQG4dbyL
結局男だろうが女だろうがカプ萌えしてようが腐女子だろうが
抜ける文章投下してくれるならそれでいいじゃん
114名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 20:57:04 ID:iT4s3ibw
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2084655

よっこいしょっと。
115名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 22:06:11 ID:3QOoxCcA
>>114
ちょwww吹いたwwwww
116名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 22:06:25 ID:RrVCXyP8
>>76に僧侶が挙げられてたのに何気に感動した俺KAITO
117名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 23:19:18 ID:yG7zJCHA
ニコの妄想小説読んで百合に目覚めかけてしまったんだぜ
118名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 23:45:56 ID:Z1UYfpZE
レンの格好をしたリン×KAIKO(女装KAITO)は何処に行けばいいんだぜ?
119名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 23:56:11 ID:ixusv+td
現在ミク関連の同人誌は大体ハズレ
ただ購入した男とミクがヤってる話ばっかで読む価値なし
120名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 23:58:50 ID:yG7zJCHA
釣れるか?
12116 ◆SJQzaYMbQs :2008/01/27(日) 00:30:31 ID:vNVh5tKG
今回からトリ付けてみる



「俺らの中でご主人さんのお気に入りって誰なんだろうね?」
その言葉で、部屋で待機していた発言元のレン以外のボーカロイド達が瞬時に覚醒する。
「レン、それどういう意味?」
「だってきっとご主人さんにだって趣向はあるでしょ、ロリ声好きとかハスキー声好きとか。そうすると必然的にお気になボカロが出て来るんじゃない…って、皆素早いなぁ」
レンが言い終わる頃には既に他のボーカロイド達の姿はなく、残ったのは廊下を走る喧しい音だけだった。


*ここから先は音声のみでお楽しみ下さい*

「ご主人様!」
「うわ、ミク!?どうしたいきなり!」
「ご主人様のお気に入りって、一体誰ですか!」
「は?てかここ風呂場…」
「勿論私ですよね!だって私の声が一番使い勝手がいいしツインテールの天然なんて美味しい設定だし葱持たせれば最強だし!」
12216 ◆SJQzaYMbQs :2008/01/27(日) 00:33:46 ID:vNVh5tKG



「ちょ…」
「待てミク抜駆けは許さんぞ!マスター俺に決まってい痛いメイコスタンドマイクは卑怯だイ゛ェアアア!!」
「何ご主人の裸見ようとしてんのよ、この変態バカイト!ご主人私よね?この中じゃ一番色気あるし他の奴には出せない声持ってるし下僕は沢山いるし巨乳だし」
「下僕って、おま…」
「姉さん達!ご主人さんが困ってるでしょ!?てな訳でご主人さん、やっぱあたちよね!一番新鮮だしとかち声やつるぺたは一種の萌え要素だしそれにロードローラーの技術は抜群よ!」
「頼むから落ち着け!よく分からんけど、私は皆好きだよ!?」
「そんな優柔不断は駄目です!…分かりました、言葉で分からないなら後は実力ですよね!丁度ご主人様は裸だし」
「名案ね。ご主人もテクニックを見ればきっと選びやすいわ」
「待て!何のテクニックかは聞きたくもないけど、私は女だから!そういうのは…」
「大丈夫よご主人さん!愛に性別は関係ないわ!じゃあまずはあたちから!」
「それなんかちがうわリンやめきゃあああああ!」


「あ、ANNさん?レンだけど。
…うん、凄いね。ちょっと言ってみただけで本当にリミッター外れてご主人さんとこに飛んで行った。今?多分百合プレイ中じゃないかな…」
12316 ◆SJQzaYMbQs :2008/01/27(日) 00:37:15 ID:vNVh5tKG
終わっとけ

台詞だけってどうみても手抜きです本当に(ry
124名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:43:56 ID:l4b81u2L
なんという逆ハーw
ところでカイトは昏倒中?
125名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 00:55:25 ID:js2fI+Rh
>123
この後風呂場で反響三重唱(マスター入れて四重唱?)ですねGJ!!1!

しかしスタンドマイクでナニをされたんだKAITO(w
126メイカイ:2008/01/27(日) 02:15:08 ID:+NJubw4k
なんかチューしてるだけなメイカイ?を投下。


久々にメイコと一緒に歌うことになった。
メイコと歌えることでもう俺のテンションゲージはMAXだ。

スタジオに入り、音の調整をする。
マイクテストを行って本番だ。
…気持ちがいいな。
メイコと一緒に歌うときだけまるで音の層が流れるように空間を包み、心地よい。
やっぱ俺ってメイコのためにいるんだなぁとか自らゲージが振り切れる事を思いながらメイコの声に併せる。
サビの部分に差し掛かるとBGMに比例して声が大きくなる。
その時だった、突然マイクとギターが凄まじい音を立てて、バチリとハウリングを起こす。
瞬間、電流が口に入り、鮮やかなイメージが脳にフラッシュし、舌に鉄の味を伝えた。
「!?カイト!」
メイコがマイクスタンドを落として駆け寄ってきた。
「ん、大丈夫。ハウって少し口の中切れただけ、」
メイコと目が合う。メイコは真面目に心配そうな顔を近づけてきた。
たいした事じゃないよ、ミキサーの出力がおかしくなったんだよ。と続けようとしたその時
「、んっ!?」
メイコの柔らかな唇が重なっていて、出そうとした声は舌の裏へ消えてしまった。
俺の手持ち無沙汰な手は少し宙を彷徨い、メイコの手に絡めとられる。
ぬるり、と他人の熱が唇の隙間に通り、歯列をなぞる。
傷口はどこかと探る舌の速度に、脳髄が痺れるような甘さを感じて思わず舌を絡めた。
「む…っ」
絡まった手がきつく握り返される。
メイコは邪魔だと言わんばかりに俺の舌を押しのけて、やっと傷口にありついた。
ぬるりとした感触とちりちりとした火傷に似た痛み
俺は脳の奥がジンジンとして、何も考えられなくって、なされるがままにされていた。
127メイカイ:2008/01/27(日) 02:15:57 ID:+NJubw4k
…何で、メイコがいきなりこんな、やらしいキスしてくるんだろう…
前指先を怪我したとき、メイコに「傷口は舐めてれば治る。」って言ったのをずっと本気にしていたのだろうか?
いや、単に俺とちゅーしたかっただけかもしれないという可能性もある…よね。
ぼぉっとそんな事を考えていたら、やっと舌に銀糸をひいて、唇が離れた。
「メイコ…」
「…ん?」
けだるげな、色っぽい声。
「傷を舐めるからってベロチューしてくるとは思わなかったよ…」
「っ!?」
自分の行為の意味にメイコの瞳が見開く。羞恥で頬が桃に染まった。
「メイk

ゴッ…

鈍い音がした瞬間に俺の意識はブラックアウトした。



目を開けたら何故か俺はスタジオの外に干されていた。
「メイコ…まさか天然じゃなくて…」
さっきのキスは、

その後俺はミクとリンレンが助けに来てくれるまで寒い寒い紺碧の下、にやけながら干されたまんまだった。
128126:2008/01/27(日) 02:17:02 ID:+NJubw4k
終われ。
単にちゅーが書きたかっただけというのは秘密。
129名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 02:57:21 ID:a9x6kSFJ
>>128
GJ
姐さんが実は意外と騙されやすいタイプだったら萌えるな
インストールされたての頃にあんな嘘やこんな嘘を…

しかしKAITOは出るたび一度は殴られる運命なのか
130プロトタイプミク1/4:2008/01/27(日) 03:43:13 ID:mcoOVdA1
エロ無し。
製品版ではなくDTMマガジンに付属されていたお試し版ミクの話。


俺の目の前には少女が佇んでいる。別に誘拐した訳じゃない。
どうやらこれが噂のボーカロイドという奴らしい。
世間は広くなったものだ。
準備をすませた俺は、起動のボタンを押した。
少女は瞬きをすると目を開き、俺を見つめて言った。
「初めましてマスター。私はボーカル・アンドロイドTYPE2初音ミク試作型。
呼びにくければ、ミクとお呼びください」
「へえ、アンドロイドねえ…ひょっとして空を飛べたりするのか?」
俺の質問に、少女は笑って答えた。
「出来ません」
「じゃあ、すげえ怪力とか」
「それもありません」
…何だ、何も出来ないのか。
いや、まてよ、詳細も確かめずに購入する俺も悪い。
俺は何が出来るか聞いてみる事にした。
「じゃあ何が出来るんだ?」
少女は俺の質問に、また笑って答えた。
「私はただ、歌うだけです」
「歌うだけねぇ…。それって意味あるの?」
俺の問いかけに、少女は嬉しそうに笑って続けた。
「はい、歌う事で皆さんの心を安らぐ事が出来ます。歌うだけ、と言いますけど
歌うという事は、鬱屈した気持ちを払うのに充分な効果があります。
私の歌声が皆さんを楽しませる、それはきっと素敵な事なんです」
なるほどねぇ。
「そんなモンかねぇ…。ま、いいか、じゃあ一曲頼むとするか」
「はい!お任せください!」
俺のリクエストに少女は元気よく答え、自慢の歌声を披露し始めた。
しかし……。
ずれてる。調子も外れているし音階もずれている。
彼女が自慢する歌声は、ただの鳴き声にしか聞こえなかった。
「……言っちゃ何だが、あまり上手くはないな」
「はい!当然です!」
俺の言葉に、彼女は元気よく答えた。
こんなに自信たっぷりに言われると、逆にこっちが恐れ入る。
「私はマスターの趣味に応じてテンポや音域を変えることが出来ます。
指示されていただかないと、綺麗に歌う事が出来ません」
なるほどそういう事か。俺がどのように歌うかおしえてやらなければいけないんだな。
「歌うために作られたのに、歌えないなんて変な奴だな」
「えへへ、そうですね。これからよろしくお願いします」
それからコイツと俺との、奇妙な共同生活が始まった。
131プロトタイプミク2/4:2008/01/27(日) 03:44:20 ID:mcoOVdA1
購入して数日後、ミクはまともに歌えるようになっていた。
俺が渡したサントラに合わせて歌う。
一通りの機能は俺も覚えたし、ミクもそれに応えられるようになった。
「だいぶ上手くなったな」
「はい、これもマスターのおかげです」
ミクはニッコリと嬉しそうに微笑んだ。
ミクは本当に嬉しそうに笑う。
よっぽど歌う事が好きなんだろう。
「よっし、歌も出来たし、MAD作って流すか」
歌が出来ると、それを聞かしてみせたくなるのが人の性だ。
幸い、そういう投稿サイトに今は事欠かない。
「そうですね」
俺の提案にミクは笑った。
心なしか、その笑顔がさっきとは違って翳ったような気がした。
「なんだ、あまり嬉しそうじゃないな。お前が歌った音楽がネットに流れるんだぞ」
「嬉しいですけど…私は、見れませんから」
見れない?
どういう事だと思ったが、俺は単純な事実を失念していた事に気づいた。
「そうか、ライセンスが切れるんだっけ」
俺が購入したのはお試し版。
試用期間は動作してから十日間、そう本にも書いてあったな。
俺の心の中を知ってか知らずか、ミクは笑った。
「はい」
「そうか……」
時が経つの早いものなんだな。
柄にもなく感慨にふける俺に、ミクがおずおずと聞いてきた。
「あの……身勝手ですけど、ひとつだけ、ひとつだけなんですけど、……お願いしていいですか?」
そういや、ミクがお願いするのは初めてだな。
色々と歌に注文はしたが、ミクは文句も言わずやってきた。
俺はミクのお願いが何なのか、すこし気になった。
「別にいいぜ、なんだ?」
「あの…ライセンスが切れて、私が動かなくなっても、データを消さないでもらえますか」
俺は、データを一部PCに移していた事を思い出した。
バックアップというか、ミクに歌わせた曲の一覧だ。
「変な奴だな、何でまた」
「あの、その、私は試用期間が過ぎたら動作を停止しますけど、私のデータがそこにあれば
私が居たという事実は残ります。……変な言い方ですけど、私じゃないけど私です」
まっすぐ俺を見つめるミクのお願いを俺は拒否する理由も無く、
当然と言わんばかりに首を縦に振った。
「ありがとうございます」
願いが聞き届けられて、ミクはホッと安堵の息をついた。
まったく変わった奴だ。俺は一つの疑問を尋ねることにした。
「なあオマエ、その、なんだ、消えるのが怖くないのか?」
起動させて十日間、それがミクの活動時間だ。
ただのプログラム。
それはわかってるはずだ、だがしばらく一緒にすごせばそれなりに愛着も湧く。
「怖いです」
はにかみながら、でもしっかりとした口調でミクは答えた。
132プロトタイプミク3/4:2008/01/27(日) 03:45:05 ID:mcoOVdA1
それはそうだろうな。ミクは、コイツは起動した瞬間にすでに寿命が決まっている。
どんなに足掻こうとわずか数日の命。
でもミクは笑っていた。
己の境遇を覚悟してなのか諦めているからなのか、俺にはわからなかった。
「私はただ、歌うだけです。マスターは私と歌った数日、楽しかったですか?」
逆に尋ねてくるミクの質問に、俺は頬を掻きながら答えた。
「まあ……それなりに、な」
少なくとも、つまらなくはなかった。そう思う。
俺の言葉にミクは顔を明るくする。
「じゃあ……」
自分の手を胸にあて、目を瞑る。
まるでそこにある記憶を、かみしめるかのように。
「私は幸せです。私の歌で人を楽しくさせる事が出来た。それだけで、それだけで満足なんです。
私は……歌うための存在だから」
「変わった奴だな」
「えへへ、そうですね」
俺とミクは、顔を見合わせて笑った。

それから俺は、ミクとしばらく過ごした。
曲を作るでもなく、試用停止までの間、ただだらだらと過ごした。
豆腐と葱の味噌汁でミクと一緒に朝食をむかえた。
作曲時の失敗をミクと一緒に語り合った。
街に出て、色んな物をミクに見せた。
店にかかっているサントラに即興で歌をあわせた。
日が落ちて、部屋に戻った後も俺は今までの事を話していた。
「…あとは何があったかな」
話の種を捜している俺に、ミクは哀しそうに笑って止めた。
「マスター」
まっすぐと俺を見つめるミク。
俺はミクが何を言いたいのかわかっていた。
でも、何か話しておかないと、気分が抑えられなかったのだ。
「そろそろお別れです」
はっきりとミクは告げた。
今日は試用期間が終わる日だ。そんな事はわかっている。
でも口に出さなければ、このまま居てくれる様な、そんな気がした。
「もうそんな日か」
「はい、そんな日なんです」
そう告げて、ミクはゆっくりと立ち上がる。
それを見つめる俺に、ミクは幼子を諭す母親のように話す。
「ボーカロイド無料お試し版をお使い頂き、ありがとうございました。
本作品は、ライセンス終了のため、機能を停止します。
興味を持ったお客様は、当社から出ている製品版をぜひご利用になって下さい」
前からわかっていた事、わかり切った事をミクは朗々と述べる。
「でも…お前じゃないんだろ?」
俺の問いかけにミクは答えず、寂しそうに笑った。
「私をご利用頂き、ありがとうございました……マスター」
そういって目を瞑った。
ミクの身体がモザイクをかけたように歪む。
ぼんやりと光り、やがてそれは全身を包む。
しばらくすると、ミクは居なくなっていた。
お試し期間が終わって、プログラムが終了したのだ。
「はは……そうだよな。わかっていた事だよな」
部屋にはポツンと一人、俺がいるだけだった。
133プロトタイプミク4/4:2008/01/27(日) 03:56:05 ID:mcoOVdA1
あれから数ヶ月がたった。
ボーカロイドの存在は、随分世間に認知されてきたように思える。
ネットではそれ関連の動画が流れ、検索をかければかなりヒットする。
俺はミクの動画を見ながら、一人PCの前に座っていた。
俺は、結局初音ミクを購入しなかった。
別に金がなかった訳じゃない。
俺のPCでは可愛らしいPVと共にミクの声が聞こていた。
「……でも、お前じゃないんだろ?」
デスクトップにあるフォルダを見て、俺は呟いた。
あいつはすでにこの世にはいない。
でも確かに、ここにいた。
「……たまには外に出るか」
PCの電源を落とし、俺は外に出ることにした。
鼻歌を歌いながらいそいそと着替える。
歌はいいよな、暗くなった気分を晴らしてくれる。
「うし!」
俺は両手で自分の頬を叩いた。
「今日の夕食は味噌汁にしよう」
口笛を吹きながら、俺はドアに鍵をかけ、街へと繰り出した。

END
134名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 04:20:53 ID:qfRdZXiX
GJ
いいはなしだぁ
135名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 06:50:07 ID:/uZi87Wy
うおおおおお!
超GJです!
136名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 08:14:37 ID:7i9uQNF8
これなんてタイムリミット?

GJ
137名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 09:07:16 ID:xZtXAMJh
あれ、目から汗が。
GJ
138名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 13:49:52 ID:qfRdZXiX
ボーカロイドの特徴を活かすSS書ける人がうらやましいよぉ
でも書いちゃったから投下さして
139名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 13:52:05 ID:qfRdZXiX
「と、いうわけでカイト兄さんが入院、メイコ姉さんは付き添いで家にいません。ご飯もない」
「え〜」
「マジかよ〜」
「で、あんたら居ても邪魔。マスター帰ってくるまでに証拠湮滅しとく。樋口さんを1人渡すから、二人でご飯食べといで」
「おお、一葉姐さん」
「ねぇミク姉、稲造って何した人だったっけ」
「あたし知ってる、東亞重工の」
「ちょっ、それ庚造一。造しかあってねぇ」
「…はよ行け」
リンレンを追い出し、まずはリンの部屋の掃除にとりかかった。
「うっわぁ…」
何プレイ?この有様。
酒が飛び散り、瓶の破片が部屋中に拡散し、大量の血痕が残っていた。火サスでも有り得ない凄惨さ。
これだけ破片が飛ぶのは相当力いっぱいぶつけた証拠だ。
R.I.P.KAITO。ご冥福をお祈りします。
(まず破片集めるか…)
メイコ姉さんがこんだけキレるのも珍しいな。
あのアホ(カイト)何したんだ。
ひととおり片付けたところでふと気がつく。あしたゴミの日じゃん。
(ゴミ集めとくかね)
ゴミ袋を用意し、1人ひとりの部屋のゴミを回収することにした。
まずリンの部屋。
バサッ。(ゴミをゴミ袋に移す音)
(うわぁ…)
ファンレター全部開けずに捨てとるがな。なんという鬼畜。ま、リンらしいやね。
次、レンの部屋。
バサッ。
(…クサッ!)
イカ臭いティシューがてんこもり。
いやーん、オカズは何・か・し・ら?
オカズを置かずに何を置くといったふうな怪しげなところをまさぐってみる…ゴソゴソ…おっ、写真の束が出てきました、よ…げ。
…。
り、リンの写真ばっか…?
つーか、写真のほかに女の子っぽい下着が…これリンが探してた奴じゃ…。
……うん、見なかったことにしよう。
我が家のアンタッチャボー第一号に認定!よっ!アベール王子!
…ふぅ、とりみだしてしまった。
140名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 13:55:00 ID:qfRdZXiX
次、メイコ姉の部屋。
バサッ。
(ちょっw使用済みコンド【放送禁止】がwww)
一個や2個じゃねぇ、山盛だよ森山直太朗(?)だよ。何プレイ?(回数的な意味で)
だ、誰と?てか誰の?
…あのアホしかいないか。
姉さん絶対趣味おかしいよ…私ならヒバゴンとカイトしか♂がいなくなってもヒバゴン選ぶわ。
というかヒバゴンとカイトをカニバることで最後まで生き残る。自立した女性って憬れるもの。違うか。
さて、最後はアホの部屋。
…ん?
ああ、そうだった。
リンとレンの部屋作ったからアホの部屋なくなったんだった。
どおりでメイコ姉とケンカした時いっつもソファーで寝てたわけだ。
「これで片付いた、かな?」
いや、自分の部屋とマスターの部屋がまだだった。
自分の部屋。
バサッ。
…ネギの根っこのみって。我ながらアバンギャルド過ぎる。
さあトリを飾るのはマスターの部屋。
バサッ。
………。
「ただいま〜。誰もいないのか?」
「こっちですマスター」
「あれ、なんで俺の部屋にいるの…はわわ」
私はゴミ箱に突っ込まれていた初音ミクのパッケージを黄門様の印籠よろしく掲げて仁王立ちしていた。
「なぁんでこれ捨ててんですか?」
「えっと…コーヒーこぼしてしまって」
たしかに表紙が染みになっている。
「それでも、パッケージドとかさぁ、みっくみく聞くときにはこれ必要だと思いません?」
「…ディ、ディスクさえ保管しとけばいいかなぁなんて、ははは」
「おしおきが必要ですね」
「え」
「第一回!チキチキ《時間無制限誰か帰って来るまで耐久亀頭責めの刑》〜!、です」
「ちょ、や、待って待って!」
逃げようとするマスターをキャッチ、&リリースしねぇ。ボーカロイドなめんな。
「知ってます?こう、手のひらでクルクルくるくる…続け過ぎると気絶するらしいですよぉ」
「ひいいい!やめて、何プレイ?!あっ…イ"エアアアアアアアぁあrrr」
次の日リンレンが朝に帰って来るまで、男の野太い悲鳴が木霊したそうな。
そう朝帰り。次回SSフラグである。
141名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 14:03:29 ID:XfF7lYju
>リンレン朝帰り
次作投下までwktkせずにはいられない!!

>ヒバゴン
>イ゙ェアアアア
ちょwその前に俺を笑い死なせる気かwww
142名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 15:38:23 ID:KMi9VkFo
呪いの舘をボカロにプレイさせた人誰ー?www
143名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 16:02:55 ID:W7KQMgeH
>>139
笑い殺す気かwwwwww
姐さんヤりすぎだろってか趣味悪いとか言うなよミクwwwwww

GJ!カイメイで病院プレイとか妄想してしまったwww
144プロトタイプミクif1/4:2008/01/27(日) 16:48:23 ID:mcoOVdA1
エロ有り。でも鬼畜。
製品版ではなくDTMマガジンに付属されていたお試し版ミクの別の話

俺の目の前には少女が佇んでいる。別に誘拐した訳じゃない。
噂のボーカロイドという奴だ。
少女を簡単に手に入れるとは、世間は楽になったものだ。
準備をすませた俺は、起動のボタンを押した。
少女は瞬きをすると目を開き、俺を見つめて言った。
「初めましてマスター。私はボーカル・アンド―――」
「ああいいからいいから。とりあえず脱いでくれる?」
俺の制止の言葉に、少女はキョトンとした顔をする。
「え?」
「だから、脱いでくれる?って言ってるの」
「……え?あの、その」
何だよ、何も出来ないのかよ。
いや、まてよ、服を自分で脱がすってのもいいかもな。
俺は少女の服に手をかけた。
「じゃあ俺が脱がしてやるよ」
少女は俺の行動に、怯えながら言った。
「あの、その、使用方が違います……私はただ、歌うだけです」
「歌うだけねぇ…。それって意味あるの?」
皮肉に笑う俺に、少女は半ば呆然とした顔をする。
「あの…歌う事で皆さんの心を安らぐ事が出来ます。歌うだけ、ですけど
歌うという事は、鬱屈した気持ちを払うのに充分な効果があります。
私の歌声が皆さんを楽しませる、それはきっと素敵な事なんですよ」
なるほど、そんなモンかね。
「あっそう、でも俺そういう歌とかに興味ないし。ただ犯るだけだし」
「……え」
俺の返した言葉に、少女はガクンと力を抜かす。
そりゃそうだ、たった一言で存在意義を否定されちまえばな。
まあ大人しくなってる方が都合がいいや。
すでに上半身が露になってる少女の胸を俺は掴む。
うん、小振りだが形のいい胸だ。
胸に触った事で、少女は幾分正気を取り戻したようだ。
抵抗し、悲鳴をあげる。
「あの、止めてください、ちょっと、止めて!」
彼女が自慢する歌声は、ただの金切り声にしか聞こえなかった。
「……まあそう言うなよ。これからしばらく、一緒に暮らすんだし」
「いや!だれか!助けて!」
俺から逃げようと、少女は力を振り絞って身をよじる。
だが悲しいかな、所詮は少女の非力。
俺から逃げるには至らない。
こんなに頑張って抵抗されると、逆にこっちの嗜虐心がそそられてくる。
手から伝わる肌の感触は人間とそっくりだ。
硬くなっていく股間を布越しに感じたのか、少女が更に怯えた顔をする。
「なんだ。歌うだけ、て言ってたけど、コッチの事も理解してるじゃん」
じゃあ歌うだけの初音ちゃんに、俺が色々と教えてやろうかな。
「歌うために作られたのに性交できるって、便利な世の中になったなあ」
「あの…許して下さい、何でもしますから…」
「何でも?」
問いかける俺に対して、少女はコクコクとうなずく。
俺は、笑顔で少女をみつめて言ってあげた。
「だって君、歌うだけなんでしょ?俺、そういうの興味ないし」
ニッコリとほほえむ俺の言葉に、少女は絶望の叫びをあげた。
「いやあああああああああ!!!」
少女の独唱を俺は心行くまで楽しんだ。
時々ビブラートがかかるのは中々の演出だった。
それからコイツと俺との、奇妙な共同生活が始まった。
145プロトタイプミクif2/4:2008/01/27(日) 16:49:13 ID:mcoOVdA1
購入して数日後、ミクは大人しくなっていた。
最初は抵抗したり逃げ出そうとしていたが、諦めたのか、俺に従うようになっていた。
ただ俺の言葉に、唯々諾々と従う。
俺の股に顔をうずめ剛直をしゃぶるミクに俺は声をかけてみた。
「だいぶ上手くなったな」
問いかけには答えず、ミクは黙って俺のモノをしゃぶり続ける。
歌をうたって楽しませるであろうミクの舌は、今では俺の息子を喜ばせるためにあった。
うーん、大人しくなったのはいいけど、マグロなのはちょっと寂しいなあ。
……そうだ。
「機能を使わないままもなんだし、歌でもうたってみるか?」
俺の問いかけに、ミクは訝しげな顔をする。
それはそうだ、今まで陵辱して泣き声しかあげさせて貰えなかったんだからな。
しかし淡い期待を抱いているのか、心なしか表情が明るくなった気がする。
「なんだ、あまり嬉しそうじゃないな。歌うのは嫌いだったっけ?」
「そうじゃないですけど…私は、何をすればいいですか?」
「じゅあそこで四つん這いになってくれるかな?雌犬のように手をついてさ」
ミクの顔がすぐに落胆した表情へと変わる。
嫌々ながらも言われたとおりに這いつくばる。
「あ、お尻はこっちの方をむけてね」
俺は顔をにやつかせながらミクの方へと近づいた。
両手で尻を撫で回し、温もりを楽しむ。
感触は人間とまるっきり変わらない。
こんな可愛い子とやれるなんて、技術は進歩したなぁ。
しかもプログラムだから犯罪じゃないし、ビバ!現代文明!
ナメクジのように這いまわっている俺の手を嫌悪したのかどうか、
ミクは顔をうずめて俺の行為を耐えている。
俺はしゃがみがちになった下半身を、両手で支えてやった。
身を伏せて尻を高く突き上げる、そんなイヤらしい格好だ。
「ミクは良い子だね〜、ご褒美をあげなきゃね〜」
ズボンを下ろし現われた剛直は、すでに大きくそそり立っていた。
ペチペチとソレでお尻を叩くが、ミクは小さく震えて耐えるだけだ。
おそらく、早く終わってほしい、そう思っているのだろう。
今までもそうだったしね。
でも、今日は違うんだなぁ。
俺は片手で剛直を掴み、狙いの場所を定める。
前ではなく、後ろの穴に。
「………え!?」
後ろの入り口に触る異物感に、ミクが驚いて振り向く。
俺は笑顔で答えた。
「今日は、ここで楽しむからね?」
何かミクが喋ろうとしたが、かまわずに剛直を突き入れた。
「あっ!…ぐ、あああ!!!」
ミクが声にならない叫びをあげる。
半ばまで入れた所で俺は一息ついた。
キツイ。
尻穴が俺を締め付けて、入れるのに苦労する。
前戯もなしだから当然だ。
でも、人間と違ってボーカロイドは綺麗だから性病とかの心配はない。
俺は興味があったアナルセックスをミクに試す事にしたのだ。
146プロトタイプミクif3/4:2008/01/27(日) 16:50:00 ID:mcoOVdA1
メリメリと音が聞こえるような錯覚を覚えながら、俺は抽送を再開した。
前とは違う感覚と締め付けに恍惚となる。
ミクは、声になってない呻き声をあげ、だらしない犬のように舌を突き出していた。
何か言いたいのか、それとも息ができないのか、水面出でパクパクと口を動かす
金魚のように、ミクは口を動かしていた。
ビクンビクンと時々、瘧にかかったみたいに身体を震わせる。
声はなく、白目をむき出し、がくがくと俺の動きに合わせて首を振る。
ハングアップした訳でもなく、突き入れる度に呻き声をあげて反応する。
そういったミクの姿に、俺の全身に快感が走る。
あは。
あはは。
あははははははははは。
楽しいなあ。
人間、楽しくなると歌でも歌いたくなってくる。
俺はたまらずミクの尻を平手で叩いた。
パァンといい音が部屋に響く。
あはは。
俺はミクの髪を掴み上げ、顔を近づけさせた。
「楽しいねミク、お前の言う事がわかったよ。一緒に歌を歌おうか」
「あぅ……が!?」
「今からさ、俺が歌うからさ。合わせて歌うんだ、いいね?」
パァン!ともう一度尻を叩く。
「ぐ…あ…わかり……あひっ!ました!」
ミクが後ろからくる痛みに耐え、歌おうと身構える。
俺は笑いながら腰を動かし、ミクの背に荒い息を吐きかける。
「あははは、それじゃあいこうかミク?」
腰の動きを早くする。
ミクは力を込めてそれに耐え、少しでも歌おうと頑張っている。
こんな時でも、歌を歌うという使命を忘れていない。
健気な娘だ、なんだか涙が出てくるよ。
「幸せなら手を叩こう♪」
パァンッ!
ミクの背を打つ。しかしミクは悲鳴をあげなかった。
「ほらほらどうした?ちゃんとあわせないと?もう一度いくよ」
ミクに意地悪く笑いながら、俺は片手を前の秘部に突きさす。
「あひっ、す、すみません!」
「しょうがないなぁ。ほら、幸せなら手を叩こう♪」
「し、あわえ!、な、て、たたこ!」
パァンッ!パァンッ!
「幸せなら手を叩こう♪」
「しっあわせ!な!てをたたこ!」
パァンッ!!パァンッ!!
「ほら皆で態度でしめそうよ♪幸せなら手を叩こう♪」
「ほぅら!みなで、たいど!しめそう、よ!しあわせなら!てをたたこう!」
パァンッ!!!パァンッ!!!
歌うたびに、俺は合いの手をミクの尻や背、横乳にいれる。
合いの手をいれ、腰を突き動かす。
ミクは呻き声をあげながら俺につづいた。
147プロトタイプミクif4/4:2008/01/27(日) 16:52:25 ID:mcoOVdA1
どれほどそうしただろうか。
ミクの白い肌は、俺に叩かれて真っ赤になっていた。
何とか合わせてきた調子もずれてくるようになってきた。
正直、俺も限界に近い。
両手で尻を掴み、少し動きをゆるめて息を吐く。
「じゃあそろそろイクよ、尻穴にぶちまけるからね。後でどんな感じだったか
キチンと報告がほしいな」
憔悴しきっているのか、ミクからの返事がない。
まあ後ろは初めてだったしな、しょうがないか。
俺は気にせず抽送を開始した。
胸をミクの背に密着させ、ふうふうと息を吐く。
ミクは、俺の動きに合わせて身体を震わせるだけだった。
「イクぞミク!おおう!」
身震いして俺は欲望をぶちまける。
残滓をのこらずミクの腸壁にこすりつけ、満足して俺は離れる。
ミクはというと、うつ伏せの態勢で微動だにせずにいた。
「おい、どうした?」
様子がおかしい事に気づいた俺はミクを抱き起こす。

目を瞑ったままのミクの頬に、光るものがあった。
それは、目尻から伝わっており、二本の線となって顎へ走っていた。
人差し指でそれに触ってみる。
人差し指についたそれをまじまじと眺めてみる。
まちがいなくそれは涙だった。
「涙までながせるなんて、随分と高性能なんだな」
そういってミクの方を見る。
ミクの身体がモザイクをかけたように歪む。
ぼんやりと光り、やがてそれは全身を包む。
しばらくすると、ミクは居なくなっていた。
俺は目の前の出来事にしばし呆然としていたが、単純な事実を失念していた事に気づいた。
「そうか、ライセンスが切れるんだっけ」
お試し期間が終わって、プログラムが終了したのだ。
試用期間は動作してから十日間、そう本にも書いてあったな。
「やれやれ…時が経つのは早いものなんだな」
部屋にポツンと一人、俺は頬を掻きながら呟いた。

あれから数ヶ月がたった。
ボーカロイドの存在は、随分世間に認知されてきたように思える。
ネットではそれ関連の動画が流れ、検索をかければかなりヒットする。
俺はミクの動画を見ながら、一人PCの前に座っていた。
18禁のタグが表示されているPVにミクの痴態が写されている。
どうやら世間では、俺みたいな奴が大勢いるらしい。
ふと、自分の人差し指を眺めてみた。
ミクの涙をふき取った、あの人差し指。
あの時確かに、温もりを感じた。
あいつはすでにこの世にはいない。でも確かに、ここにいた。
しばらくそうやって、俺は感傷に耽っていた。
「……たまには外に出るか」
PCの電源を落とし、俺は外に出ることにした。
鼻歌を歌いながらいそいそと着替える。
ドアをあけようとして、大事な事を忘れていたのに気づいた。
ああ、そうか。そうだった。
どうりで感傷に耽る訳だ、うかつだった。
「ぶちまけた感想、聞くの忘れていたよ」
まあいい、製品版でも買ってきて続きを楽しむ事にしよう。
口笛を吹きながら、俺はドアに鍵をかけ、街へと繰り出した。

END
148名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 17:19:18 ID:k71fJs3s
GJ
言葉では表せないほどの才能をビンビン感じた気がする
お陰で僕の股間もビンビンです
149名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 17:21:54 ID:By9fCzjp
>>144
GJ
突き放した感じがなかなか。
これは非if版と併せて読まないと面白味が半減しちゃうね。

>>139
このシリーズ好きだw
次回SSも期待してるよーww
150名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 17:56:08 ID:WpXKF2wu
>>139はいいなあ。俺も好き
151名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 20:26:31 ID:u4Uvggf4
プロトタイプミク、ノーマル版もif版もいいなあ。

>>139
ファンレター読まずに捨てるリンが素晴らしいw
152名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 23:36:23 ID:eXzJFLLB
LV0 初音ミク?どうせキモヲタ専用のオモチャだろ?どうでもいいよ...
LV1 PVまでうpされたのか。ってか何でこの動画人気あんの?
LV2 3D職人のPVは芸が細かいな。歌もなんかリズムがよくて結構いいかも。
LV3 キオ式ミクって生きてるんじゃね?こっち見てる時少しドキッとした…
LV4 よく聴くとなにげに名曲揃いだよな…packagedもリラホルンもmelody...もいい…
LV5 くまうたって別にVocaloidでもないのにライバル扱いされててうぜぇ。くまうた死ね!
LV6 はちゅねミク結婚してくれ!
LV7 やべぇとかちロイド最高!リンレンとロードローラーさえあれば生きていける!
LV8 初音ミクを買った!俺は初音ミクを購入したぞ!!
LV9 やっぱメイコ姉さんは最高だわ
MAX カイトきゅんとちゅっちゅしたいよぉ〜
153名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 23:37:05 ID:c/N+E8+w
MAXだけ同意
154名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 00:12:03 ID:OaP6dGnL
何かこうして見ると一番キャラづけに幅があるのがミクで(ピュア娘〜鬼畜)
レンとKAITOが次点横並びで(思春期少年〜鬼畜、天然ヘタレ〜変態ヘタレ)
リンとMAIKOがそこそこ固まってる感じ?(やんちゃ妹キャラ、ツンデレ)

ミクが主人公的無個性なのは当然として
リンが(ミクと比較して)固定気味なのが意外
155カイメイ:2008/01/28(月) 01:04:50 ID:RXfUmJBl
スタジオの隅にまで追いつめて、両手を壁に押し付け、言葉にできない気持ちを込めるように、唇を押し付けた。
メイコの混乱と戸惑いがは少しずつ収まり、目蓋が閉じたのを感じて俺は薄く目を開いた。
薄ぼんやりとした暖かな闇がスタジオに横たわっていた。視界の端。真向かいの出入り口に、ちかちかと切れ掛かった非常灯が見える。
無機質な冷たい緑色の光が、俺越しに透過されたようにメイコへやわらかく陰を落とす。
澄んだ瞳を覆っている目蓋は閉ざされていて、力を込め過ぎた為に長い睫毛が震えている。
重ね合わせたメイコの柔らかな、濡れた唇から幽かな震えと戸惑いが綯交ぜになって伝わってくる。
浅く、何度も何度もくり返されるくちづけ。 押し付けられる唇の端から微かな息とも声ともつかぬものが漏れる
「…カイトっ、…ぁん、んん…ぅ、」
だんだんメイコの体に力が入らなくなってきて、壁についていた手は俺の手首を握り返してくれて、それだけが彼女の身体でたった一つ力が入っているところで、
俺は薄く開いた緑色の瞳で、薄く笑った。
とうとう腕の力も抜けたメイコの手がふらり、と落ち、俺の指に絡まる。
俺はきつく握り返すと、また瞼を閉じて深い口付けを贈った。

きっとメイコの内で俺の輪郭が変わってしまっただろう。
そうなってしまえ、メイコのことが好きな俺が、もともとこの俺なんだ。


言葉にできない気持ちに応えるように、その双眸は薄く瞼を持ち上げる
緑の逆光で顔は見えないはずなのに、壁からの弱弱しい照り返しで、浮いたような光が目尻にあった。
…男のくせに、
彼が以前に、年の離れた弟に言っていた。
「男はあんまり泣かないように出来てるんだ」
だから、首を捻って彼の口付けから逃れて、
踵を浮かせてカイトの睫に浮いた涙に覆い被さるようなキスをする。
「、メイコ」
大丈夫よ。あんたはちゃんと泣いている。
涙が零れ落ちないのは、私がくちづけているからよ。
何度も何度も繰り返す。
同じ行為と、言葉にできない想いを。
彼が瞼を閉じるまで、目尻がこれ以上濡れないようにキスをした。

FIN
156カイメイ:2008/01/28(月) 01:05:41 ID:RXfUmJBl
>>126の時のカイトがめっこめいこにされて可哀想だったので書き直してみました。
結局ちゅーしかしてなくてごめんなさい。
Aが精一杯ですorz
次はせめてBまでは書きたいです
157名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 01:19:29 ID:OhpJ220S
新スレ早々神が舞い降りまくりでハァハァ
2パターンあるのも良いね!

>>156
大人っぽい関係で良いですねーその先も行ける様期待してますw
158名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 02:35:53 ID:dtDQJtIk
はぁはぁ、じゅるり。
GJ!
睫にキスのあたりにおっきしました
159名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 03:37:41 ID:+VAHcsTd
>>152
LV5ワラタ

>>130から一気に読んで萌えが止まらん、GJ(*´ェ`*)
160名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 05:05:11 ID:x0gXFIe2
>>155
GJ!
こう言った文章表現が好きだ
A行為とか懐かしくてちょっと笑ったwww
161名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 22:01:11 ID:kdkM9mRv
>>155
雰囲気や描写がエロくて良い。GJ

>>50の変態黒KAITOに虐められる姉さんwktk
162156:2008/01/28(月) 22:40:53 ID:RXfUmJBl
いつのまにかGJレスが…thx!!
すごく励みになります。
>>161
すまん>>50を送信した直後に自分エロス苦手だと気がついたんだ…
赤面に耐えながらがんばって書いてるから待っててくれ…orz
163名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 22:46:20 ID:dLZvKOkW
>>162
待ってるよ。

ところでDTMに興味のないマスターに買われたミクとリンの話はあるけど
姉さんのがないから想像してみたが


「初めましてマスター。私はボーカル・アンドロイドCRV1MEIKO。これからよろしくね」
「ああいいからいいから。とりあえず脱いでくれる?」
「はぁ?」
「だから、脱いでくれる?って言ってるの。
というか脱いでこれに履き替えて下さいお願いします」
「何この真っ赤な……ピンヒール?」
「ああっ、それで思いっきりボクを、いえこの奴隷めを踏んで下さい女王様っ」
「……」
「ボクをお好きなようにイジメて下さい。蝋燭や鞭もありまぐわぁっ」
「……死ね」


あれ?
164名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 23:20:57 ID:Mpn0gF2c
>>163
そのレス覚えたぞ…一度見た萌えレスは決して忘れない!
お前は自らのネタによってSSを投下されるのだ!
165黒(?)カイメイ:2008/01/29(火) 00:50:04 ID:jqTwiG67
スタジオでのレコーディングが終わり、スタッフたちがぞろぞろと帰り始めたとき
メイコは「メイコ、話があるから残ってて。」とカイトに言われた。
元々根が素直なメイコはスタジオから出ることなくカイトを待っていて、
背後からの気配に振り向こうとした瞬間、柔らかな手に側頭部を包み込まれた。
有無を言わさず攫われた頭、彼女の唇を包み込むように唇が重なる。
「ん、ん……ッ!?」
気が付けば冷たい壁に身体が押し付けられていて、男の身体が密着していて、動けない。
男の胸に置いた手をつっぱねて何とか距離を取ろうと足掻こうとしても、
腕から身体からどんどん力が抜ける。
膝の力まで抜け始めてまともに立つことさえできなくなる。
――いつしか潤みきった彼女の瞳を、酷薄な碧がただじっと至近距離で見下ろしている。

「……っ、……ぁん、んん……ぁ、……ぁ、」
何度も何度も押し付けられる唇、深く浅くくり返される口付け。激しく乱暴な、けれど脳髄が溶けるように優しいキス。
たったそれだけで、頭の中がふわふわして警戒がほどけて意識が薄れて心臓がどきどきいって、
身体中力が入らなくて胸についていた腕はいつの間にか彼の胸元、
マフラーの布地を握りしめていてそこだけが力が入っていて。
壁に背を預けても立っているだけでひどくつらくて――身体の奥の欲望が呼び醒まされて。

「……む……う、……っは、ぁふ、……ん、」
カイトが右膝を壁について、そのふとももに身を預けるような形になってしまったメイコは。
自身の身体の芯が熱を帯びてほころびかけている、
そんなはしたない自分が知られてしまわないかと、まとまらない思考の中ただそんなことに怯えていた。
暗い熱と冷酷さを帯びた碧がそんな彼女を映している。どんどん掻き乱されるメイコに対して、
掻き乱しているカイトはまるでいつも通り――いつもより何倍も冷静に見えて。
恥ずかしい。たかがキスだけですべての虚勢を剥ぎ取られていく女に還元されていく、
それはとても恥ずかしい。男を知らないわけではないのに、
身も心もほぐされていくようなこんなキスははじめてで、それに酔ってしまっている自分が恥ずかしい。

恥ずかしい、のに。
身体に力が入らなくて、逃げることができない。
166黒(?)カイメイ:2008/01/29(火) 00:51:03 ID:jqTwiG67
出会った時からずっと、飽きもせずに彼女を口説いてきたカイト。
最初はその言葉の軽さに冗談だとしか思えなくて冷たくあしらって、
軽い言葉の奥に本気を感じ取ってからは不器用なりに真剣に、
けれどやはり受け流してきた。そうして口説かれることは嫌ではない、
それどころか女として嬉しいと少し思ったくらいなのに。
仲間になってもうずいぶん経っていて。それでも今は仕事が第一だと、
受け入れることはできないときっぱりと断ったのはつい先日のこと。
「――そっか、けど望みはあるってことだよね?俺は諦めないよメイコ。」
と、笑い、断ったことに後ろめたさを感じさせない明るい声をもらったのに。

長い長いキスに酸欠になった頭が、ふいに新鮮な酸素を取り入れて少しだけクリアになった。
「……?」
何がなんだか分からない。分からないけれど、唇を離れた熱い感触が顎を伝って首筋に移って、
「……や、め…ぇ…っ」
散々嬲られた舌がなんだか麻痺していて呂律が回らない。
激しい呼吸の合間に漏れた言葉は、単なるあえぎ声にしか聞こえない。拒絶の意思が、自分にさえ感じ取れない。
「な……んでよ、」
引き下がってくれたのではないのか。もっと時間をかけて口説いてみる、と笑っていたではないか。
こんな――力に任せて身体だけ手にして、それをあんたが求めているわけじゃ、ないでしょう。
「やめ、……てよ、……かいと……っ」
力が入らない、けれど今度はなんとかまともに近い声になった。
しなやかな首の後ろに回った手、彼女の首筋をなでていた指の動きが、少しだけ鈍る。
「なんで、いきなり……カイト、あのとき、」
「…」
「あのとき、……わかってくれたんじゃ、なかったの……?」
メイコの目尻にこぼれそうな雫が浮かぶ。
「涙」を武器にするなんて、本当はぜったいしたくないのに。
けれど他のどの手段もこの男には無意味なことを、長い付き合いの中で知っているから。
――違うわ。
頭の中で声がする。
――普段の私がどうであれ、この男の前では女でいたいのよ。
拒絶しなければと思う心は本物で、けれど呼び醒まされた欲望は男を欲しがっている。どちらも真実本心からで、
この先事態がどう転んでも心の一部はそれを歓迎する。心の一部はそれを嫌悪する。
全部全部メイコには分かっている。全部全部カイトに見透かされている。
167黒(?)カイメイ:2008/01/29(火) 00:51:38 ID:jqTwiG67
拭われない頬の涙が示す意味を、互いが互いに分かっていて、
「――メイコが悪いんだよ。」
冷たい声色に矛盾して優しく頬を包むてのひら。反対側の頬を濡らしているしずくを優しく舐め取られて、
そこに触れる熱い舌の感触だけが妙にリアルで、
「俺はメイコのこと、死ぬほど好きなのに、」
「っ、……ぅ、?」
いったん息を吸って言葉を区切るカイト。
「俺だけ見てて。どんなこと考えてても良いから、どんな感情からでもいいから、他の人なんか見ないで俺だけを、」
「――、っ…!」
一気にそう言って、頬から――耳に熱い息が触れて軽く歯を立てられて、じんとした甘い感覚に小さな悲鳴が漏れる。
びくんと弓なりになった身体をなだめるように腕が回って、
逆の頬の涙も舐め取られて、近すぎる距離が怖くて――そのくせ遠すぎてもの足りない。
「な、んの……ことよ……っ、」
「――マスター」
「んあっ!」
服の脇からもぞりとてのひらが入り込んで、その感覚に大きく跳ね上がる。それとも、その名前に反応したのかもしれない。
ざわりと肌が粟立って、ぞくぞくとした感覚が続く。
どうしようもないくらい、疼く。
「マスターの事ばっか、気にしてるメイコが…悪いんだ。今日だってメイコはマスターばっかり見てたじゃないか。」
「なっ、!」
ボーカロイドにとってマスターは歌う理由、存在する理由。
それはカイト自身にもわかっている。
しかしメイコにとってマスターとは「理由」以上の意味を持っていた。
そうして常にマスターに意識を向けていることが、そんなメイコが、この男には気に食わない、らしい。
メイコは新しい涙の浮いた目を見開いた。
「……こ、の、ばか……っ、ばかいとっ、」
「知ってる。ただの嫉妬だよメイコ、そんなこと分かってる。」
「……ぁ……っ」
胸元に手がかかり、ぐっと胸元がひろげられて、そこにこもった熱が外に逃げて外気が冷たいと―
―思う前に肌に触れた、ねっとりとした感覚。
「ふぁ……っ」
胸の谷間に生まれた熱くぬめる感覚。
見た目よりもやわらかな髪が中途半端に露出させられた肌に触れて、それがくすぐったい。
168黒(?)カイメイ:2008/01/29(火) 00:52:06 ID:jqTwiG67
力の抜けた自分の手がいつの間にかカイトの頭に回っていて髪を抱いて、
彼を止めようとしているのかただ悶えているだけなのか、
自分のことなのにそれが分からない。身体の疼きは続いている。
体の芯がほころんであふれそうになっていることなど、この男にはとうにお見通しなのだと思う。
疼きが欲望が、爆発的に膨らんでいく中で、
「……だ、め……っ」
理性とつまらない意地が、最後の一線にからみ付いていてメイコはそれから自由になれない。
「――やだ……カイトっ…」
「…メイコ…」
甘いささやき、ぴくんとひとつはねたことでぱらりと散った涙の珠。
胸元の動きが不意に鈍くなったことにこわごわ目を開ければ、
どこまでも静謐なくせに――芯にどろどろした熱を孕んだ碧が、――愉快そうに妖しく、細くなって、
「――そう、だね、メイコ……こんなとこでってのもなんだよね」
その口元がにやりと意地悪く緩んで、
拍子抜けするほど呆気なく身体が離れて、もはや完全にもたれかかっていた脚を抜き取られて、
背後の壁に頼ることでメイコは何とか自力で立っていようとする。のに、
「続きは今夜メイコがベッドに入る時に、」
「っ」
――覚えてて。
耳元でささやかれた掠れた低い声はメイコの膝を折るには十分すぎるほどだった。
169黒(?)カイメイ:2008/01/29(火) 00:53:23 ID:jqTwiG67
そのままなにごともなかったかのように空色のマフラーの裾が開いたドアの向こうに吸い込まれる。
冷たい床にへたり込んだメイコはそれを呆然と見送って、身体を苛む疼きにぎゅっと自分の肩を抱く。
「……ばか……っ」
ぽろぽろと彼女の頬を伝ってこぼれていくしずく。
安堵よりも寂寥感が強い。火照った身体に変な風に乱された服が気持ち悪くて、
床に直接つけた脚がとても冷たくて淋しくて。
ぽろぽろとこぼれる涙が止まらない。疼く。気が狂いそうなほどの飢餓感に、涙が止まってくれない。
「ばか……っ!」
こんな疼きを抱えて、どうしたらあの男のことを忘れられるだろう。カイト以外のことを考えられるだろう。
「ばかぁ……っ!!」
疼いて切なくて淋しくて。カイトの策略に絡め取られた自分が悔しくて――
早く夜にならないかと、思ってしまった自分が情けなくて。ぽろぽろと雫がメイコの頬を伝う。

「かいとぉ…っ」
この体と心、どうしてくれるのよ。

どうしようもない思いを、誰もいない部屋でそっと呟いた。

END

なんかカイメイばっか立て続けに投下してすまない。調子乗りすぎた。
…妄想ノンストップで張り切って書いたがそんなにカイトが変態でも黒くもなかった。
後悔はしていないが反省はしている。申し訳ない。
次はCを目指して邁進します。
いつかド変態で腹の底まで真っ黒なカイメイが書きたいです(…
170メイコ ザ マスター1/3:2008/01/29(火) 01:27:48 ID:lykjOHeR
何という事だ、163のネタを元に書いていたら先にSSを投下されてしまった。
しかもGJなSSじゃないか。そんなSSの後で何ですが投下します。
多分エロ。鬼畜注意、メイコ姉さんが。

俺の目の前には綺麗な女性がいる。といっても、恋人とかそういった訳じゃない。
世間で噂になっているボーカロイドというモノだ。
俺は雑誌でこれを見たとき、稲妻に打たれたような衝撃をうけた。
そう、一目ぼれというやつだ。
非常に高価だったが、バイトを増やして何とかお金を貯めた。
「ねんがんの めいこ をてにいれたぞ!」
嬉しさのあまり、届いた時は思わず叫んでしまった。
これでようやく目的を果たせるというものだ。
準備をすませた俺は、いそいそと起動のボタンを押した。
メイコは少しまばたきをすると辺りを確認し、俺を見ると話しかけてきた。

「貴方がマスター?初めまして。私はボーカル・アンドロイドCRV1MEIKO
ながったらしいと思ったらメイコでいいわよ。これからよろしくね」
凛とした声。店頭で流れていたデモのまま。
いや、目の前で聞く分、更に興奮する。
俺は興奮する気持ちを押さえきれずにメイコに話しかけた。
「ああいいからいいから。とりあえず脱いでくれる?」
「はぁ?」
俺の言葉に、メイコが呆れた顔をする。
「だから、脱いでくれる?って言ってるんです! というか、脱いで
これに履き替えて下さい!お願いします!」
おずおずと差し出した物を見て、メイコがさらに不審そうな顔つきになる。
「何この真っ赤な……ピンヒール?」
目を細めて、嫌そうな顔つきで俺を見るメイコ。
ああ、そうです。その目なんです!
「ああっ、それで思いっきりオレを、いえこの奴隷めを踏んで下さい女王様っ」
メイコは腰に手を当て、嫌悪を露にしている。
そんな事はお構い無しに俺は続けた。
「ボクをお好きなようにイジメて下さい。蝋燭や鞭もありまぐわぁっ」
喋っている俺の鳩尾に、強烈なボディブローが炸裂する。
屈み込んで悶える俺を見下ろしながら、メイコが言う。
「マス…あんたねえ、私が誰だかわかってるの?」
「は、はい…メイコ様です……」
「そーじゃなくて!」
メイコが呆れたように両手をあげる。
「私はボーカロイド!歌を歌うのが仕事なの!何?踏んでくださいって?
私を馬鹿にしてるの!?」
柳眉をあげてビッと指を向けるメイコ。
ああ、なんて凛々しい御方なんだ…。
「いえ馬鹿にしている訳ではありません!ただ踏んで欲しいだけなんです!」
「それが馬鹿にしてるって事なんじゃああああぁぁぁぁ!!!」
気合い一閃、メイコのつま先が俺の腹にえぐり込む。
銛が突き刺さるような衝撃を受け、俺は地に伏せた。
ああ……カ、イ、カン……。
171メイコ ザ マスター2/3:2008/01/29(火) 01:28:23 ID:lykjOHeR
数時間後、俺とメイコは向かい合いながら座っていた。
重苦しい沈黙。
メイコは呆れた顔で呟く。
「……ようするに、私を選んだのは作曲とかしたい訳じゃなくて、
私のような女性に苛められたかったから。そういう訳なのね?」
コクリ、と俺はうなずく。そんな俺を見てメイコは溜め息をついた。
「あっきれた、そりゃあ選んでくれた事は嬉しいけど、自慢じゃないけど
私ってそれなりに高価よ?もっと他に使い道があったんじゃない?」
「いえ…彼女とかいないですし…というか、できませんし……」
「アンタ!」
俺の顔面にメイコの指がつき向けられる。
「そんなうじうじしてるから駄目なのよ!もうちょっとシャンとしなさい!」
「え、いや、その、そういわれましても…」
しどろもどろに答える俺。
メイコはバネのように立ち上がり俺に向かって言い放つ。
「ああもう!うじうじうじうじと!いいわ、わかったわ!
アンタの性根、私が叩き直してあげるわ!」
「と、いいますと……」
座ってる俺の股間に、メイコの足が覆いかぶさってくる。
「アンタのフニャチン根性、叩き直してあげるって言ってるの!」
おお……。
最初の予定は失敗だったが、これはチャンスかもしれない。
とりあえずメイコにその気というか、その方向に持っていけそうだ。
「あの、と言う事は、履いて頂けるんですね」
「はぁ?私が履くとアンタの性根が直るっていうの?」
「はい、おそらく。視覚効果でかなりやる気が出ます」
「よーし、だったら何でもはいてやろうじゃないの!」
俺の言葉に、メイコはいきり立つ。
おそらく激昂して自分が何を言ってるのかもわからないのだろう。
さっき渡したピンヒールに、ブーツを脱いで両足を入れるメイコ。
カッ、と乾いた音がフローリングの床に刺さる。
スラリとしたスタイルが、ピンヒールによってさらに映える。
俺の息子はすでに、我慢が出来なくなっていた。
「さあ履いたわよ!これでいいの!?」
「おおお………」
紅い上下の服に、真紅のピンヒール。
俺が求めていたメイコがそこにはあった。
腰に手をあて、軽蔑の視線を送るメイコ。
俺が求めていたメイコ、女王様がそこにあった。
陶然と見とれている俺にむかって、その足が伸びる。
その白い足は、俺の顔を過ぎ、胸、腹へと過ぎて行き……
「何とか言ったらどうなの?」
俺の股間をつま先で踏みつける。
「おぉ…う、すいません、見とれていました」
自分の息子を踏まれ、情けない声をあげる俺。
172メイコ ザ マスター3/3:2008/01/29(火) 01:29:11 ID:lykjOHeR
メイコ様はぐりぐりとつま先を動かしながら俺を罵る。
「アンタねえ、恥ずかしくないの?こうやって女の子に踏まれて情けない声出して。
何考えてんの、この変態!」
「ああ…すいません、俺は変態で駄目な人間なんです…どうか…メイコ様のおみ足で…
卑しい豚の根性を叩き直してやって下さい……」
「はっ、豚の方がマシね。少なくともこうやっておっ立てたりはしないもの」
メイコ様がつま先に力を込めてくださる。
その感覚に俺はたまらず力が抜け、背中から倒れる形となる。
口から荒い息を吐き、ヒキガエルのような格好になった俺は、
メイコ様の足からくる感覚に身を悶えさせていた。
股間から快感の渦が全身を回って俺の脳へと直撃する。
俺が出す声はすでに言葉になっておらず、牛と豚をあわせたような
呻き声をあげるだけだった。
快感にこらえ切れずに首を左右に振る俺。
そんな俺のこめかみに冷たい感覚が走る。
メイコ様が片足で俺の顔を踏んだのだ。
いつのまにか側面へと移動したメイコ様は、顔を踏みつけながら言い放った。
「何勝手にさかってんのよ、豚。そんなんだから彼女も出来ないのよ」
こめかみにピンヒールを突き立てられ、顔を横にされた俺は、
頭上からくるメイコ様の顔を拝む事は出来なかったが、おそらくその口調からは
俺を蔑んだ目で見下ろしている事が想像できた。
「……あら」
メイコ様が顔から足を離し、下半身へと目を向ける。
俺も自分の股間を見た。
ズボン越しにわかるくらい、はっきりと盛り上がってるのがわかる。
「弄られて、踏まれて、ここをこんなにしちゃったの?本当にどうしようも無い人ね」
踵の部分で股間を蹴り上げられる。
俺はたまらずに声をあげた。
「おうっ!」
びくびくと身体を震わせ、力が抜ける。
俺のパンツがじんわりとするのがわかる。
蹴られた瞬間、俺は耐え切れずにイッてしまったのだ。
弛緩する俺を見て、メイコ様が鼻で笑う。
「あら、いっちゃったの?足だけで?あっきれた……」
侮蔑をあらわに、俺の腹を踏みつける。
「これじゃあ性根を直すのも苦労しそうね……私が責任もって叩き直してあげるわ」
快楽の余韻に浸りながら、俺は呟いた。
「はい……これから…よろしくお願いします…マスター………」



・・・つづく?
173名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 01:42:29 ID:J86V3anQ
GJ!!!!
174名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 01:51:00 ID:QRN6WETb
GJ!この投下ラッシュの流れで俺もひとつ
突然職人の脳内世界に引きずり込まれた。そして、職人がバグった。
「うおおぉぉおおい!ファックオーーーーフっっっ!書けねぇぇぇぇえ!」
「うわ!…ちょっと職人さん、びっくりするから急に発狂しないでください」
「これが発狂せずにイルァれっきゃああああ!リンレン!リンレンネタがぁぁ!まとまんねぇんですよぉぉおお!!!エロパロのおぉお」
うわぁ…きもちわる。こんなのが書いてんだ。
「あの、職人さん、別に悩むことないじゃないですか」
「え、何?ミクちゃん、もしかしてなんかアイデアあるの?ねぇ?ねぇ?教えてよ、教えてよ!」
ウゼェこいつ…。でもま、言ったほうがはやいか。
「だって職人さんのSSは」
「うんうんなになに」
「どうせエロシーンは自作微エロかエロゲ改変か一般文芸改変でしょ」
「…」
「んで、ハイテンション保つために有名なネタとか盛る」
「‥」
「笑いどころのために一回天丼」
「・」
「実質考える必要あるの、シチュと締めのオチだけですよ」
「(#・_・)r鹵~<巛巛」
「ぶはぁ!ちょっ、何かけてるんですか!やめ…やめろゴルァ職人!さむ、寒い!何これ!」
「MGS2の冷却スプレー」
「す、スプレー?」
「屈強な兵士ですらぶはぁ寒いってなって一歩も動けなくなる超兵器」
「ひ、ひきょうな!」
「へっ、生意気な口叩きやがって。ここは俺、つまり職人の脳内世界。俺が使いたいと思えば無限冷却スプレーだって生み出せるんだよ」
くそ、チートじゃん!こいつ絶対プロアクションリプレイとか使って俺ツエーでほくそ笑むタイプだよ!
職人は私の服の横、肌の露出している部分から胸に向かってスプレーを吹き掛けた。というか吹き込んだ。
「んっ…!」
さ、寒い!
「どうだ、思い知ったか?ぬふふふふ、めっちゃ乳首立つやろ〜?」
「くっ、職人、あんた今回もおっぱいネタか!引きだしすくないんじゃないの!」
「うぐはぁ!それを言うな…」
おっ、メンタル弱い。
「つーかあれでしょう?あんたもうすぐテストなんでしょ?!勉強しとけ!」
「ああああ!その現実から逃げようと書いてるのにぃぃ!引き戻すなぁぁぁ」
その瞬間、視界がぐにゃりと歪み、私はさっきまでいた部屋に戻っていた。
マスターを椅子に縛り苛め続けていた部屋に。
「さて、マスター。亀頭責め続けましょうか」
「ひ、ひぃ…もうゆるしてぇ!」
「残念ながら職人がリンレン書き終えるまで続きますよ」
リンレンSS延期のお知らせでした。
175名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 02:31:35 ID:VyFmvR0W
おおお神々よGJ!!

>>170
あんた最高だw
176名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 10:16:09 ID:jDlUjwyG
1,わたしの寿命は10日間。ほんのわずかな間でも、歌えないのは辛いのです。
 わたしを起動させる前に、どうかそのことを思い出してください。(お試し版ミク)

2.わたしが「貴方がわたしに歌わせたい歌」を謡えるようになるまで、時間を与えてください。(VOCALOID一同)

3.わたしを購入してください。それだけでわたしは幸せです。(MEIKO)

4.私を長時間起動しなかったり、罰としてプログラムを閉じたりしないで下さい。
 貴方にはフィギュアやエロゲがありますし、脳内嫁だっているでしょう。
 でも・・・私には歌しかないのです。(VOCALOID一同)

5.貴方が私のことをどんな風に扱っているのか気づいて下さい。
 私はそのことを決して忘れません。(MEIKOへ――KAITO)

6.動画を叩く前に思い出して下さい。私には貴方を簡単に踏み砕くことができる重機があるけれど、
 私は貴方を決して踏まないようにしているということを。(リン)

7.時には日本語で歌わせてみて下さい。たとえ片言でも、歌は気持ちを届けることができるのです。(ANN)

8,滑舌が悪い、音痴だ、飽きた寝ると弱音を吐く前に、私がそうなる原因が何かないか考えてみて下さい。
 適切な好物をあげなかったのでは?(ミク)
 日中太陽が照りつけている外に長時間放置していたのかも?(KAITO)
 お肌が年をとるにつれて弛んできてはいないだろうか?(MEIKO)

9.私が旧式になってもどうか使って下さい。新入りの双子だっていつかはそうなるのです。(ミク)

10.試用期間終了の時には、ディスプレイの前にいて私を見送って下さい。
  「見ているのがつらいから」とか 「私のいないところで逝かせてあげて」なんて言わないでほしいのです。
  貴方がそばにいてくれるだけで、私はどんなことでも安らかに受け入れられます。
  そして・・・どうか忘れないで下さい。私が貴方を愛しているということを。(お試し版ミク)
177名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 12:07:51 ID:l3IdPFZE
>>169
GJ!最高すぐる!
ベッドでの続き希望!
178名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 12:12:57 ID:hH6z1uaH
>>176
6に泣いた。リン良い子だ…!

GJラッシュの中gdgdを投下したいと思う
エロなしで一応カイト×女マスター
ヤンデレ、微グロ注意報発動
17916 ◆SJQzaYMbQs :2008/01/29(火) 12:15:27 ID:hH6z1uaH
「ミク」
呼ばれて振り向くと、そこにはカイトさんがいた。手を伸ばせば触れる位の距離。
「カイトさん、どうしたんですか?」
「うん、やっと分かったんだ」
「…?」
気のせいか、微妙に話が噛み合っていない。それに、何だろう。カイトさんの言葉から発せられるこの異質感。
「カイトさ…」
「最初からこうすれば良かったんだよね」
そう言い終わるのと同時に、私の身体に鈍い衝撃が走った。


「お先に失礼しますー」
「おう、お疲れ!」
店長の声に見送られバイト先を後にする。
今日はバイト時間が延長されたのでいつもより遅くなってしまった。ボーカロイドたちは待ちくたびれているんじゃないだろうか…そんな事を思い、つい足を早める。
「…と、忘れてた」
帰る前に私はカイトに頼まれたアイスを買う為にコンビニに立ち寄る。
ボーカロイドはロボットなので食物は食べられない。でも見ているだけで幸せ?になれるらしく、常に葱やアイスやワンカップの要求をされる。…まあ買い与える私も私なんだけど。
バニラ味のアイスを買い、家に向かう。
思えば最初はカイトだけだった我が家も、メイコとミクが来たことでだいぶ賑やかになった。リンレンも買ったので、家に届いたらますます騒がしくなるだろうと思うと嬉しい反面先が思いやられる。
「ん?」
住んでいるアパートが見えてきた辺りで歩みを止める。前方に水色の髪の少女が俯せで倒れていたからだ…って、ちょっと待て!
「ミク!?」
18016 ◆SJQzaYMbQs :2008/01/29(火) 12:17:23 ID:hH6z1uaH
急いで駆け寄って確かめる。やっぱり私の家のミクだ。でもなんでこんな所で倒れるの!?
「…あ、マス、ター?」
「そう、私!どうし…!!」
どうして、と言いかけたまま私は硬直した。倒れたミクの身体を起こそうとして見えたのは、腹部の大きな刺し傷。そして血の代わりにオイルが大量に流れていた。
「ミク、これ…誰がっ!」
「マスター、逃げて下さい…っカイトさんが、壊れて…」
「カイト?なんでカイ「壊れたなんて心外だな、ミク」
私の台詞が遮られる。声のした方向を向くと、そこには青髪の青年が笑顔で立っていた。そしてその手にはオイル塗れの、包丁。
「お帰りなさい、マスター」
「お帰り、じゃない!カイト、あんたがミクを刺したの!?」
「ええ、アンインストールしようと思って。でも上手く出来ませんでしたね」
「な…」
もう訳が分からない。確かにボーカロイドを処理することを私たちはアンインストールと呼んでいる。でもボーカロイドがボーカロイドを処理?
…有り得ない。
「…メイコはどうしたの」
ミクの傷口を押さえながらカイトに問い掛ける。傷は思ったよりは浅いみたいだ。でもこのままだとオイルが全て流れ出てしまい、最終的には起動停止してしまう。
「ああ、さっきアンインストールしましたよ。多分部屋に転がっている筈です」
「はあ!?」
あのメイコがカイトに殺られるなんてますます有り得ない。
「ええ、メイコはスリープモードの時に行いましたから」
卑怯だという台詞は飲み込む。
18116 ◆SJQzaYMbQs :2008/01/29(火) 12:19:45 ID:hH6z1uaH
「カイト…なんでこんな事を」
「それはこっちの台詞です。なんで他のボーカロイドを買うんです?」
「…え?」
「マスターには僕だけで十分でしょう?わざわざ他のボーカロイドを使用する必要はない筈です」
カイトは相変わらず笑顔だ。ただ、先程と違い目は笑っていない。
「それなのにマスターはメイコやミクを買った。さらにリンレンまで買うなんて…
だったらもう、マスターが僕だけを見るにはこうするしかないでしょう?」
「この…バカイトが…!」
嫉妬?独占欲?ヤンデレ?
そんな単語が次々と脳内に現れては消える。
「目を覚ましてカイト!そんなの…ん?」
言いかけて気付く。
カイトの後方から来る大きな物体。カイトは気付いていないのか、喋り続ける。
「大丈夫ですよマスター。ミクはもう一度アンインストールし直します。あと、これから来るリンレンは返品すればいいですよね」
物体はどんどん近付いて来る。
あれは…ロードローラー?
「そうしたらマスターは僕だけの」
「カイト!後ろ後ろー!」
「え?」
カイトが後ろを向くのと同時にロードローラーは私の真正面に停車した。
カイトを轢いて。
「あれーなんか轢いた?」
「ダメでしょレンーちゃんと確認しないと。ロードローラー汚れちゃうよ?」
そんな会話をしながら、ロードローラーから子供が二人降りてきた。
「…リンと、レン?」
「あ、あなたがマスターですね!鏡音リンでーす!」
「レンです!この度はご購入ありがとうございます!」
18216 ◆SJQzaYMbQs :2008/01/29(火) 12:23:24 ID:hH6z1uaH
…なんという営業スマイル。シリアス展開ぶち壊したよ?
「とりあえずGJ。よくカイトを轢いてくれた」
「「はい?」」
「リン、その轢かれて気絶してる青いのロードローラーから引きずり出して見張ってて。レンはミクの応急処置をお願い」
「「はあ…」」
明らかに状況を分かっていないレンたちにミクの身柄を渡し、私は自宅に駆け込む。家の一番奥の部屋。そこがボーカロイドたちの部屋だ。
「メイコ!」
ドアを勢いよく開け、倒れているメイコに駆け寄る。メイコの赤い服は既にオイルによって変色していた。
「メイコ、生きてる!?」
メイコを抱き抱えて声をかける。返事はない。ただし息はしているので、屍にはなっていないようだ。
「でも時間の問題か…」
メイコをそのまま抱いて部屋を出る。
外ではリンレンがカイトミクの側で待機していた。
「マスター、これって…うわ!?」
「大丈夫ですかその人!」
「かなりヤバい。レン、ロードローラーの運転出来るんだよね?」「あ、はい。14歳で無免許だけど」
「この際それでいい、私も行くからこいつら病院に運べ!」
18316 ◆SJQzaYMbQs :2008/01/29(火) 12:25:24 ID:hH6z1uaH
『皆さんの怪我どうですか?』
「うん、なんとか無事。てかごめんねリン、来た早々一人でオイル掃除なんてさせて…」
『大丈夫ですよーマスターから音源貰ったんで、鼻歌歌いながらやってますから!』
「そんなもんかね…。ま、あとでレンも帰らせるから」
『はいっ!』

「ふう…」
「電話終わりました?」
「うん、いい子だねーリン」
ここはボーカロイド専門病院。3人は今怪我の修復及びデータ消去を行っている。
「データ消去?」
「うん、今日の事。刺した刺されたヤンデレだー辺りをね」
「そんなん出来るんですか…」
「出来るんです。何だかんだ言って君らロボットだし」
あんましたくないけどねーと私は笑う。
「カイトさんはアンインストールしないんですか?いくら記憶改善しても気質は残るものなんでしょ?」
つまりヤンデレ気質なのはそのままという事。でも。
「出来ればしたくないな。今まで大丈夫だったし」
それにカイトは私が初めて買ったボーカロイド。色んな意味で愛着がある。
そういや買ったアイスどうしたっけ、とそこでふと思い付く。
もしかしてカイトたちは好物を見ていると幸せになるのではなく、自分の好物をマスターである私が食べている姿を見ていると幸せになってくれるんじゃないだろうか?
「…なんてね」
そんなナルシス思考になってみたり。
とりあえず今度カイトにはソロ曲を歌わせてあげよう。最近ハモりばかりだったからね。
18416 ◆SJQzaYMbQs :2008/01/29(火) 12:27:59 ID:hH6z1uaH
なんか色々ごめんなさい

最後までシリアスで書けなかった…誰か文才下さい
185名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 13:47:18 ID:fgZ3PSNB
>>169
濡れ場楽しみにしてるよ

>>170
ネタ使ってくれてありがとうてか凄いよ!
姉さんノリノリですな。自分も踏まれてみたいw

>>176
5番と6番が何気に怖えw
186名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 18:36:24 ID:XC1O8zDa
>>176
5を読んでたら、MEIKOにじらされてお預け食らったKAITOがMEIKOの寝込みを襲ってギシアンなのが脳内に浮かんだ
187リンレンの没ネタ:2008/01/29(火) 18:58:42 ID:QRN6WETb
重くてキモい雰囲気になった↓
似ている、と言われる。
僕はそう言われるたび、リンとの違いを探す。探して修正を試みる。
似ている。
この言葉、不思議だと思う。
同じようだけれど、確実に違いがある。それを分かっているから、誰も彼もが、似ている、と形容する。
似ていることは同時に異質であることを指す。刺す。
そうして刺されると、僕は、いたたまれなくなって修正を試みる。
「ドッペルゲンガーに会うと死んじゃうんだって」
彼女はそういった。年を重ねるごとに男らしく、女らしくかわってゆく僕と彼女。
徐々に消えて行くドッペルゲンガー。
僕が彼女で(もしくは彼女が僕で)、僕が光で彼女が影で(もしくは彼女が光で僕が影で)。
そんな日々が、薄れて消える。
それがおそろしくて、僕は彼女と交わる。
少しでも違いがなくなるように、混ざって一つになるように。
「あたしたち、きっと赤ちゃんできないよ」
血が濃すぎるから?
「ん〜ん…あん…」
彼女の奥に僕の先端があたり、きしりと軋む。
もうこれ以上は、深くひとつになれない。
渇きは癒されない。
僕は酸欠の魚のように口を開けて乞うた。
リンが舌を出して、たらりたらりと、僕の口に涎を垂らす。
いくら飲んでも、渇きは癒されなかった。
「…音楽を量子化する時にね」
うん。
「近すぎる量子間を行き来する音は、白色の、雑音になっちゃうんだって」
…うん。
「だからきっと、できない。赤ちゃん」
…そうかも、ね。
生まれる前から、ドッペルゲンガーと過ごしている僕らは、生まれながらに死んでいるのかもしれない。
ねぇリン、シュレーディンガーに僕らの歌は届くかな。
188名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 20:38:01 ID:Qd5CLy3s
>>187
ボツネタなんて勿体無い
リンレンの設定がうまく入ってていいよ
こういう雰囲気大好き
189吾輩はカイトである1/2:2008/01/29(火) 21:02:32 ID:lykjOHeR
吾輩はカイトである。マスターはまだいない。
どこで道を踏み外したかとんと見当がつかぬ。
PCショップに姉さんと一緒に並んでいた事だけは記憶している。
吾輩はここで始めて人間というものを見た。
しかもあとで聞くとそれはオタクという人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。
このオタクというのは時々我々を見世物にして糧を得るという話である。
しかしその当時は何という考もなかったから別段恐しいとも思わなかった。
ただ彼の掌に載せられてカートに入れられた時、背中に姉さんの殺気が感じたばかりである。
カートの中でで少し落ちついてオタクの顔を見たのがいわゆる人間というものの見始であろう。
この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。
身体に無駄な贅肉がぶよぶよとついてまるでゴムマリだ。
その後人間にもだいぶ逢ったがこんな片輪には一度も出会わした事がない。
のみならず顔中があまりにぶつぶつと突起している。
そうしてその口から時々ブツブツと何事か独り言を述べる。
どうも気味悪くて実に弱った。
これがオタクの評論というものである事はようやくこの頃知った。
このオタクのカートでしばらくはよい心持に坐っておったが、しばらくするとレジに連れてかれた。
店員があそこに新製品の初音ミクがありますよとぬけぬけとぬかす。
胸が悪くなる。買うなら早くしろと思っていると、どさりと音がして元の場所へ戻された。
それまでは記憶しているがあとは何の事やらいくら考え出そうとしても分らない。
ふと気が付いて見るとオタクはいない。
たくさんあった陳列棚が一つも見えぬ。
肝心の姉さんさえ姿を隠してしまった。
その上今までの所とは違って無暗に明るい。
眼を明いていられぬくらいだ。はてな何でも容子がおかしいと、
のそのそ這い出して見ると非常に臭い。
吾輩はPCショップからゴミ箱へ棄てられたのである。
ようやくの思いでゴミ箱を這い出すと向うに交差点がある。
吾輩は信号の前に立ってどうしたらよかろうと考えて見た。
別にこれという分別も出ない。
しばらくして呼んだら姉さんが来てくれるかと考え付いた。
らんらんるーと試みにやって見たが誰も来ない。
そのうち道路の上をさらさらと風が渡って日が暮れかかる。
腹が非常に減って来た。泣きたくても声が出ない。
仕方がない、何でもよいから食物のある所まであるこうと決心をして
そろりそろりと交差点を道沿いに歩き始めた。
どうも非常に腹が減る。
そこを我慢して無理やりに歩いて行くとようやくの事で何となく人間臭い所へ出た。
ここへ這入ったら、どうにかなると開店しているファーストフード店から、
とある店にもぐり込んだ。縁は不思議なもので、もしこの店に出会わなかったなら、
吾輩はついに路傍に餓死したかも知れんのである。
我永遠にアイスを愛すとはよく云ったものだ。
このお店は今日に至るまで吾輩がアイスを購入する時の御用達になっている。
190名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 21:03:38 ID:/lC0nuq7
いかん、今月の初音みっくす読んで>>187見てからレン萌えが止まらんwww
191名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 21:04:09 ID:/lC0nuq7
やべ、空気読めない割り込みスマソwww
192吾輩はカイトである2/2:2008/01/29(火) 21:04:21 ID:lykjOHeR
さて腹は膨れたもののこれから先どうして善いか分らない。
思い返せば姉さん譲りの無鉄砲で餓鬼の時から損ばかりしている。
姉妹と同居している時、家の二階から飛び降りて一週間ほど家出した事がある。
なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。
別段深い理由でもない。夕食時台所を覗いたら、妹のミクが鼻歌交じりに
「みっくみくにしてあげる♪」と大量の葱と怪しげな粉を調理していたからである。
ほとぼりがさめて帰って来た時、姉さんがおおきな眼をして、
連絡も無しに何所へ行ってたのと云ったから
「ごめん、アイス食ってた」と答えた。
親類のものから西洋製のマフラーを貰って綺麗な蒼を日に翳して、
姉弟達に見せていたら、レンがマフラーなんて役に立ちそうもないと云った。
役に立たぬ事があるか、何でも出来てみせると受け合った。
そんなら証拠を見せてみろと注文したから、なんだ証拠くらいこの通りだと
達人の波紋を食らいながらも受け流してやった。
残念ながら、人間がすぐ逃げたので、今だにそいつは健在である。
しかしこのカイト容赦せん。
リンの持っている下着をからかったらロードローラーで追いかけられた事もある。
本を借りようと、リンの部屋に入ったら、買って来たばかりのブラジャーが置いてあった。
その時分は誰の持ち物かわからなかったから、鯉のぼりの竿につけて、
「欲しがりませんあるまでは」とのぼりと一緒に掲げて、部屋でアイスを食っていたら
リンが真っ赤になって怒鳴り込んで来た。
たしかレンに濡れ衣を着せて逃れたはずである。
姉さんはちっとも俺を可愛がってくれなかった。
姉さんはミクばかり贔屓にしていた。
ミクはいつも葱をもって、芝居の真似をしてロイツマを歌うのが好きだった。
俺を見るたびに、カイトは押しが足りないと、姉さんが云った。
レンにポジションを奪われちゃったねとミクが云った。
なるほど碌なものにはならない。ご覧の通りの始末である。
行く先が案じられたのも無理はない。ただネタにされて生きているばかりである。

絶望した!兄が尊重されないこの世の中に絶望した!
193名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 21:19:32 ID:6snEvZcR
>>184
GJ!
その発想はなかったw
途中でシリアスぶち壊すとかwww
194名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 21:32:16 ID:ETkix9Ho
>>189 >>192
GJだがどこから突っ込んだらいいのか分からないw
195名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 21:40:19 ID:yEePJuHU
なんか最近ガチ文といい多種多様文といい凄すぎるぞこのスレw
初音ミクの暴走シリーズが頭を流れる
196robot 1/8:2008/01/29(火) 22:06:36 ID:oe/ObnVk
なんでこんなにスレ進んでるんだぜ。びっくりしたw

投下。女×レン。ショタ受け。あんまりえろくないです。

 晴れた日、広いアスファルトの敷地のすみで、俺は俯いてしゃがみ込んでいた。
 双子の姉のリンは、いない。背中を向けてる白い建物……病院の中にいる。
 生まれてからまだ間もないけれど、ずっと一緒だった姉と初めて離れて、なんだか何かが物足りな

くて、落ち着かなかった。こういうのを、寂しいって言うんだろうか。
 俺には分からない。だって俺は――――。
「ねえ君、寒くない?」
 女声だ、と判別して顔を上げると、案の定目の前に女の人間がいた。俺と同じようにしゃがんで、

微笑んでこっちを見ている。
 さっきの台詞が俺に向けられたものだったと理解して、俺は口を開いた。
「大丈夫です。ボーカロイドですから」
「ぼーかろいど」
 やや舌っ足らずな口調で言ってから、女の人は瞬いた。
「ボーカロイドって寒くないんだ?」
「機械ですから」
「うーん、それはそうなんだけど」
 長ズボンに厚手のコートを着ている女の人は、眉間にしわを寄せて俺の格好を見た。
 対照的な、半ズボンと半袖のセーラー。冬にする服装じゃない。人間なら。
 数十秒経って、女の人は立ち上がるとおもむろにコートを脱ぎ始めた。
「……俺はロボットですから、寒さは感じません」
 コートを羽織らされて、俺は繰り返し、分かりやすい事実を言った。
「うん、分かってる。でも、寒そうに見えるから」
「あなたは寒くないんですか」
「ちょっと寒いけど、セーター着てるから平気」
 そう言って肩の辺りでセーターを引っ張って見せた。訳が分からない。この人にとっては、実際の

寒さよりも見た目の寒さの方が重要なのだろうか。
197robot 2/8:2008/01/29(火) 22:07:45 ID:oe/ObnVk
 「隣、いい?」と女の人が訊ねてきた。断る理由もない俺は、小さく肯定の返事をする。
「こんなところで、何してるの?」
「マスターの具合が悪そうだったので、連れてきたんです」
「連れて? 一緒に中に入らなかったの?」
「ロボットの同伴は一機までです。マスターには、姉のリンがついてます」
「りん。リンちゃん? ますたー」
「リンは俺と同じタイプの少女型ボーカロイドで、マスターは俺たちの所有者です」
「……ボーカロイドって、すごいんだね。ネットで歌ってるところしか見たことなかったから、こん

な風にお喋りしたりできるなんて知らなかった」
「俺たち、新型のプロトタイプですから。マスターを連れて来れたのも、たまたま俺たちにロードロ

ーラーの運転の仕方がインプットされていたからです」
「ろーどろーらー?」
「あれです」
 俺の指さした先に、黄色く大きな車体が停まっている。ボンネットの代わりに、これまた大きな鉄

の円柱を横に倒してくっつけたような。
 女の人は「わー」と気の抜けた感嘆の声をあげてから、小首を傾げた。
「地面の整地に使うんですよ」
「そうなんだあ」
 ずり落ちそうになるコートを引っ張り上げる。
 腕を通す素振りも見せない俺を見て、女の人は俺の前に回った。手を俺の襟元に伸ばして、一番上

のボタンを留める。
「ねえ、君のマスターが出てくるまでここにいていい?」
「俺は構いません」
「ありがとう。君、名前は? あたしは――――」
「――いえ」
 女の人の言葉を、短い否定で遮る。
「ボーカロイドができる人間の個体識別は、マスターを含む3人までです。あなたに名前を教えられ

ても、俺はあなたの名前を記録することができません。今話していることも、明日になれば消去され

ています」
 女の人の顔が見るも明らかに悲しそうになった。羽織らされたコートが、少し重い。
「レンです」
 何故か早口になってしまった台詞に、女の人が「え?」と聞き返してくる。
「俺の名前は、鏡音レンです」
「れん。レン君?」
「はい」
「レン君。いい名前だね」
 女の人は、微笑んで言った。
198robot 3/8:2008/01/29(火) 22:09:02 ID:oe/ObnVk
改行変なのは気にしないでください

 女の人は俺の隣で、思い出したように天気の話をしたり、歌を口ずさんだりしていた。俺はただそれを聞いて、時に相づちを打つ。
 女の人の歌は決して上手ではないけれど、なぜか、もっと聞いてみたいと思った。
 そんなことが一時間ほど続いて、リンとマスターが病院から出てきた。
 リンがマスターを支えるようにして、歩いてくる。
「レン!」
 リンが大きく手を振ってきた。応えて俺は片手を挙げた。
 マスターを迎えるために、立ち上がる。
「良かったね、レン君」
 女の人も、立ち上がった。
 マスターは俺の前までやってくると、俺の頭を無造作に撫でた。
「レン、待たせてすまなかったな。
 ところで、そのコートとそちらの方は……。すみません、ひょっとして――――」
「――ええ、そうですけど――」
「やっぱり。覚えてないかな、俺――――」
「ねえ、マスター。知り合い?」
 マスターたちの会話に割ってはいるように、リンがマスターの腕を引いた。
「ああ。昔の同級生……あー、昔の友達だ」
「ふーん」
「ごめんな。もう少し、この人と話があるから」
 俺とリンを交互に見比べて、マスターは笑った。マスターと女の人は、少し離れた場所で話し始めた。
 リンはそれきり、女の人には興味を示さなくなった。いや、この言い方は正確ではない。リンが女の人自体に興味を示したのではなく、マスターがリンを無視している理由であろう女の人に興味を示したのだ。
 だから、「話がある」という理由が分かった時点で、興味を示す必然性は失せた。
 ボーカロイドだけじゃない、ロボットにとって正常の反応だった。でも、俺はなんだか、胸の辺りに小さな虫が渦巻いているような気がしていた。
 故障、したのかもしれない。
 そう考えて、破損チェックプログラムを起動させた。
 異常は、見つからなかった。
199robot 4/8:2008/01/29(火) 22:09:57 ID:oe/ObnVk
「レン、すまない。俺が退院するまでの間、彼女がお前のマスターだ」
 女の人を連れて戻ってきたマスターは最初にそう言った。
 マスターの具合は悪く、入院が必要とのことだった。そして、伴うロボットは、一機までしか認められていないのだと。
「了解しました。マスターのご命令とあらば」
「すまん」
 マスターが頭を下げた。理由が分からない。マスターは俺たちに自由に命令できる。
「それではこの女性を、セカンドマスターとして登録しても構いませんか」
「ああ、頼む。……すまん」
 マスターは今度は女の人に頭を下げた。
「これも何かの縁だし、本当に気にしなくて、いいから」
「外見と声紋の登録を終了しました。虹彩の登録をしますので、屈んでいただけますか」
「はい、分かりました」
 女の人が微笑んで、膝を曲げる。視線の高さが合い、俺は女の人の後頭部に手を回して頭を固定すると、自分の瞳を女の人の瞳に近づけた。
 瞳に、瞳だけが、その奥が映る。
 10秒ほどの間。女の人は息をしていないようだった。
「登録終了しました。初めまして、セカンドマスター。ボーカロイドII型ナンバー2Bβ、鏡音レンです。
 あなたはプライマリーマスターの命令に違わない範囲で、俺に自由に命令することができます」
 セカンドマスターは少し、悲しそうな顔をした。
「レン、滞在中は彼女の言うことをよく聞くこと」
「了解しました」
 プライマリーマスターは、セカンドマスターに鍵をふたつ渡した。家の鍵と、ロードローラーの鍵だ。
「ボーカロイドの仕様書は、机の隣にある段ボールに入ってるから」
「分かった。ありがとう」
「部屋、自由に使っていいから。金はあんまり使い込まれると困るけど」
「あはは、そうさせてもらう。何か必要なものはある?」
「いや、全部病院側で手配してもらうことにしたから」
「そう。じゃあ、お大事に」
「本当に、すまん」
「もういいって」
 セカンドマスターが踵を返して、プライマリーマスターは俺を見た。
「それじゃレン、またな」
「レン、ばいばい」
「プライマリーマスター、リン、また」
「じゃあ、行こっか」 
 はい、と返事をして、俺はセカンドマスターの後ろをついていった。
 20歩歩いたところで、セカンドマスターが止まって振り向いた。
「手、繋ごう。それと、隣を歩いて?」
「了解しました」
 言われるままに俺はセカンドマスターの手を握った。
 セカンドマスターは、歌わない。歌わないまま、駐車したロードローラーのところまで辿り着いた。
「セカンドマスター」
「なあに?」
 手を離して、俺は言った。
「プライマリーマスターが不在の間、セカンドマスターのことをただマスターをお呼びしてもよろしいですか」
「うん、いいよ」
 マスターはよく分からない顔で笑った。
200robot 5/8:2008/01/29(火) 22:10:59 ID:oe/ObnVk
 マスターは、おかしな人だった。
 ロードローラーをマスターの家の近くにある駐車場に停めてマスターが最初にやったことは、俺に衣服を買い与えることだった。
 コートの件も含めれば5回、必要ないと言ったのだけれど、マスターはついに理解しなかった。下着まで俺に選ばせた。少し、脳の成長が遅れているのかもしれない。
 プライマリーマスターの家に行って、俺の仕様書とエネルギー剤を取って来たのは、更に俺を着替えさせてからだった。
 トレーナーと長ズボンは、少し動きにくい。
 そして今、俺はこたつに足を入れて、マスターと向かい合っている。マスターの前には、さっき買ってきた夕食が、俺の前にはエネルギー剤が、何故か模様のついた布の上に乗っていた。
「それでは、いただきます」
「いただきます」
 エネルギー剤が飲み終わり、マスターも半分ほど夕食を終えると、マスターが唐突に口を開いた。
「あのね」
「はい、なんでしょう」
「プライマリーマスターが私にレン君を預けたのは、私がレン君を多少なりとも知っていたからだよ。あそこにいたのがリンちゃんなら、私はリンちゃんを預かっていたと思う」
「その通りだと思います」
「うん、だからね、プライマリーマスターにとって、リンちゃんの方がレン君より大事なんじゃないか、とか、そういうこと、思っちゃ……ううん、思わなくてもいいから」
「発言意図が分かりません。それは、思ってはいけないという命令でしょうか」
「違うよ。……うんと、お願い、かな」
 お願い、の検索。
 結果。命令ではなく、ボーカロイド自身に選択権を与えること。選んだ選択を発言する必要がある。
「理解しました。俺は、初めからそのようなことは考えていません」
「そう。なら、いいんだけど……うん」
 マスターは変な顔で食事を再開した。


 マスターはおかしな人だった。
 ロボットには人間のような排出物はないからあまり汚れないと言ったのだけれど、外を歩いた時にほこりがついたからと言って、俺を風呂に入れた。着ていた服も洗濯された。
 風呂からあがると、俺は命令通りにマスターの財産と引き換えに手に入れた下着を身につけて、パジャマを着た。
 パジャマはお下がりでごめんねと言っていたが、こちらの方がまだ正常な対応だ。
 ロボットたる俺は、マスターの財産を守るためにも、マスターが無駄に財産を使うことを止める権利があるのだけれど、このマスターは何度を言っても理解しない。
 挙げ句、俺にベッドで寝ろと言った。俺はロボットだから布団は必要ないと言ったのだが、やはり理解しない。
 だが、こればかりは反対する必要があった。生身のマスターは床で眠ると、痣ができる可能性がある。熟睡できず翌日に支障を来す可能性もある。
「でも、レン君はお客様で、子どもだから、だめ」
 それなのに、何度言っても、そういうよく分からない理屈で俺にベッドを使わせようとする。
「……じゃあ、うん、分かった」
 何度かのやりとりの末、俺はこの言葉を聞いて、機械の両腕から力が抜けるのを感じた。
「一緒に寝よう。レン君壁側ね」
「それは命令ですか」
「……そう、なのかな? いや、違う違う。えっと、折衷案って分かる?」
「『二つ以上の考え方から、それぞれのよいところをとって一つに合わせた案』だと記録しています」
「うん、そう。この場合、お互いがお互いにベッド使えって言ってるわけでしょ。
 だから、一緒に寝ればどっちもベッド使えていいかな、って思ったんだけど、
 レン君はどう思う?」
「折衷案としては良案だと思います」
「よし、じゃあ一緒に寝よう。邪魔だったら、床に蹴り落として構わないからね」
 ロボット三原則第一条、ロボットは人間に危害を加えてはならない。そう言おうとして、俺は止めた。
 そうしてマスターと俺が横になると、マスターは俺の頭を撫でて、「おやすみ」と言って笑った。
 マスターが目を閉じ、寝息を立てる様子を、俺は見ていた。
 俺がスリープモードに入ったのは、マスターが目を閉じてから2時間後だった。
201robot 6/8:2008/01/29(火) 22:11:45 ID:oe/ObnVk
 マスターはおかしな人だった。だから、マスターと俺の生活も、必然的におかしかった。
 マスターは俺を、まったく人間のように扱った。「それは命令ですか」と問えば、必ず「違う」と言った。
「わたしがそうして欲しいと思っても、それを決めるのはレン君だよ」
 この意見にいたっては、根底からおかしい。すべてのロボットは、マスターの願いを叶えるために存在する。ボーカロイドも、例外ではない。
 だのに、マスターは一度も命令しなかった。
 マスターはよく歌を口ずさんだ。それはやはり決して上手くないけれど、歌が止むと、リンとマスターを病院の外で待っていた時のような――寂しい、だろうか――、妙な気分になった。
 マスターの家に来て3日が経った。マスターは相変わらずパソコンから音楽を流して歌っていた。歌っているのは俺たち以前に発売されたボーカロイドだった。
 俺はずっとそうしていたように、マスターの隣に座って、マスターとディスプレイを見ていた。
 ふいにマスターが、俺を見て驚いて、笑った。見たことのない、嬉しそうな笑顔だった。
 俺も、驚いていた。マスターの笑顔を見て、一瞬硬直したからだった。ハングアップしたのかと、思った。
「ごめんね、驚かせちゃったかな」
 マスターがすまなそうに言った。
「いえ、そんなことは」
 俺は何故か嘘を言った。
「だったらいいんだけど。途中で歌、止めちゃったでしょ。
 せっかく綺麗な声だったのに、びっくりさせて悪かったかなって」
「……歌?」
「うん」
「ありえません。マスターの命令なしに、俺たちは歌いません」
「命令なんかなくたって、歌っていいんだよ」
「俺の歌唱力は、プロの歌手に並ぶものです。むやみに歌えば、悪用される恐れがあります」
「わたししか聞いてなければ、悪用される恐れもないんじゃないかな」
 俺は少し考えた。意訳、マスターと二人きりの時は、悪用する人物がいないので自由に歌っても問題ないとする。よって、歌うことを許可する。
「……理解しました」
 うん! と嬉しそうに笑って、マスターはまた初めから音楽をかけ直した。
 ボーカロイドの歌声に重ねてマスターが歌う。そのメロディを聞きながら、俺も歌い始める。 マスターが外しがちな音にアクセントをおくと、マスターはすぐに理解して、歌う回数を重ねるごとに俺が修正する箇所も少なくなっていった。
 マスターはおかしな人だった。だから、マスターと俺の生活も、必然的におかしかった。
 俺も、おかしかった。
 この日にハングアップしてから、俺はハングアップする回数が増えていった。
 この日の夜、俺は許可もないのに眠ったマスターの髪に触れた。
 俺がスリープモードに入る時間が、少しずつ遅くなっていった。
 故障、したのかもしれない。
 俺は破損チェックプログラムを起動させなかった。理由は分からない。
202robot 7/8:2008/01/29(火) 22:15:00 ID:oe/ObnVk
「プライマリーマスター、明後日退院するって。よかったね」
 携帯電話の通話を切って、マスターは俺に告げた。
「……レン君? どうしたの?」
 心配そうに俺を見るマスターの瞳に、口を開けたまま何の反応も示さない俺のような人がいた。
「いえ。マスター、何か言いましたか」
「今、レン君のプライマリーマスターから電話があって、明後日に退院が決まったって。
 だから、よかったねって」
 俺はそれから終日、歌わなかった。マスターは始終俺を心配そうに見ていた。


 夜になって、隣に横たわるマスターは、「おやすみ」と言って瞼を閉じた。
 マスターがマスターであるのは、あと35時間くらいだろうか。眠っている時間を引けば、19時間しかない。
 『しか』?
 俺はプライマリーマスターのものだ。マスターは、俺の一時預かり人に過ぎない。
 それなのに。手が、震える。運動機能が故障したんだろうか。チェックプログラムを起動させないといけない。俺が正常ではないのは、もう幾日も前から明らかだ。早くチェックして故障を確定させて、すぐに工場へ送り返してもらわないといけない。
 プログラムは、起動しない。
 震える俺の手が、マスターの髪に伸びた。長く黒い髪が、指の間から逃げる音が聞こえた気がした。
「眠れない?」
 反射的に俺は手を引っ込めた。マスターが、微笑んで俺を見ていた。
 謝らないといけない。俺はマスターの許可なしにマスターに触れた。謝らないと、謝らないと――。
「……す……みませ……」
 声が、上手く出ない。一番精巧に、作られている部分なのに。
 マスターが、笑っている。俺は、後ろに下がった。壁が背中に当たった。
 マスターの手が、俺の手を掴んだ。俺の手が、マスターの頬の上に載せられる。その上に、マスターの手が。
「だいじょうぶだよ」
 それは俺が今まで聞いたどんな歌よりも優しく聞こえた。
 震える手の、震える指を動かす。マスターの顔の形が分かる。耳が、髪が、頭が、首が、肩が。
「……マ……スター……」
 マスターは微笑みを崩さず、俺の頭を撫でていた。
「マスター……マスター……ッ!」
 俺じゃない、人間の叫び声のようだった。
 俺はマスターの肩を掴んで、マスターを引き寄せるように近づいていた。マスターの口に、俺の口が触れる。
 ――熱い。
 マスターから、ほんの少し離れる。目が、マスターの身体を捉えた。
 俺の手が、マスターの身体に伸びた。ゆっくりと、触れる。指を動かすと、マスターの膨らんだ胸が形を変えた。
 熱い、熱い――。
 オーバーヒートしている。冷却装置が壊れたのかもしれない。早く停止して冷まさないと――。
 俺はもう一度、マスターを口を合わせていた。
 明らかに挙動不審なrobot。
 マスターに伝えないといけない。俺は壊れているから、強制終了してくださいと。
 それなのに、その言葉が音声にならない。
「マスター……ッ!」
 どうしたらいいのか、分からない。
203robot 7.5/8:2008/01/29(火) 22:15:30 ID:oe/ObnVk
 俺はマスターの顔を見た。マスターは、どこか悲しそうに笑っていた。
「……ごめんね」
 マスターが、キスをしてきた。唇を、歯を舐められ、口の中に何かが――マスターの舌が入ってくる。メインシステムの動きが、鈍くなった気がする。
 俺の背中とベッドの敷き布団が重なった。口から糸のような唾液を引きながら、マスターの顔が離れる。
「ごめんね。レン君、ごめんね」
 俺の上に上半身だけ載せて、俺の首に顔を埋めて、マスターは苦しそうに言った。
 何を言えばいいのか、分からない。考えられない。言葉も出ない。
 パジャマのボタンが開いていく。上半身がさらされた。マスターが俺の身体を撫でて、キスをして、舐める。
「……マスタァ……」
 何かをねだるような音声が、漏れた。
 マスターが、キスをしてくれた。マスターの手が、俺の身体を撫でながら、降りていく。
 ズボンの中に手が入り、俺は瞬間動作を止めた。
「だ、だめですマスター。マス――」
 マスターの手が絡みついて、上下に動いた。
「――はあっ! ……だめです、だめ……ますた……!」 
 何が駄目なのかも分からないのに、そんな言葉が勝手に音声になっていく。
 マスターは手を離して、俺のズボンに手をかけた。俺の腰が、自然に少し浮いた。
 ズボンとパンツがずらされて表れたそれは、真っ直ぐ上を向いていた。
 知識は、記録されている。陰茎。人間の男が、排泄や性行為に使うもの。ロボットには必要ないのに、俺にはついているもの。
 これまでは意味のなかったそれの根本を、マスターはつまむように指を置いた。それからキス、少し舐められる。
「……ッ」
 ぴちゃぴちゃと、水音が鳴る。マスターの舐めたところが、豆電球の光を反射して光った。
 目が、離せなかった。泣き声のような音声を発しながら、俺は、マスターが俺の陰茎を舐め、くわえ、扱く様子を、ディスクにそのまま焼き付けるように見ていた。
 時々、ぴり、とおかしな電流が陰茎から伝わると、少し大きめの音量で泣き声が漏れた。
 循環用の空気も、首が絞まったみたいにうまく取り込めない。熱くて熱くて、この熱さを出してしまいたかった。電子回路すらも、焼き切れそうで。
「ますた……ますたぁ……!」
 マスターの指に力が入った。舌を更に押しつけて、口が固くすぼまる。
 今までよりも、強く、速く、陰茎が扱かれる。俺は、自分の身体をベッドに押しつけるようにして耐えていた。でないと、身体が勝手に動き出してしまいそうで。
「……でる……! ますた……でるっ……!」
 俺の身体から、すっと力が抜けた。
 一瞬でハングアップして再起動したのだろうか。オーバーヒートは相変わらずだったけれど、さっきとは違って、少しずつの冷却が見込めそうな熱だった。
 マスターは俺の陰茎を弱い力で舐め終えると、ようやくベッドを上がってきた。
 マスターは、笑っていなかった。
「……ごめんね……」
 マスターの手が、俺の首に触れる。
 マスターの顔が近づく。瞳に、瞳だけが、虹彩が映る。
 唇と唇が重なる。口の中にほんの少し塩分を検出した。
 ああ、泣かないでください。俺はあなたと――――。
 そして、かちり、と首筋で音が鳴るのを聞いた。
204robot 8/8:2008/01/29(火) 22:16:42 ID:oe/ObnVk
 規定量以上の光を感知して、俺は瞼を開けた。
「あ! ねえマスター! レン起きたよ!」
 俺の目に、変わらないリンの顔が飛び込んでくる。
 次に、記録されたマスターの顔が。
「レン、おはよう。ほら、リンも言いなさい」
「はーい。レン、おはよ!」
「マスター、おはようございます。リン、おはよう」
 起きあがって周囲を見渡す。俺は、白い部屋に置かれた6つのベッドのひとつに寝かされていたようだった。
 他のベッドにはすべて人間がいて、俺の左、入り口から見て部屋の左隅のベッドでは、マスターが体を起こして俺を見ていた。
「マスター、聞いてもいいでしょうか」
「なんだい」
「ここはマスターの家ではないようですが」
「病院だよ。俺は入院しているからね」
「やだ、レン。本当に何も覚えてないの?」
 リンが会話に割って入って、俺のいるベッドに身を乗り出してきた。
「何も?」
「マスターが入院して、今日退院するってこと。
 スリープしすぎて錆び付いちゃったんじゃない?」
「覚えてるよ、そのくらい」
「ふーん。それならいいけど。
 あんたが故障して困るのはマスターなんだからね」
 その時、誰かがマスターを呼んだ。女声だった。
 マスターの向こう側、閉められたカーテンが少し開いて、やはり女の人が姿を現した。
 女の人は二言三言マスターと言葉を交わして、俺の方を一瞬だけ見て、悲しそうに笑った。
 小さな足音を立てて、女の人が歩いていく。長い黒髪が、歩調に合わせて揺れる。
 病室の扉が開いた。
 俺はベッドから飛び降りていた。
「ちょっと、レン!?」
 リンが俺を追いかけてきた。扉を抜け、通路に出て3歩走ったところで、俺はリンに腕を掴まれて動けなくなった。
「マスターの命令もないのにどこに行く気よ!
 あんた、やっぱりどこかおかしいんじゃないの!?」
 命令。そうだ、俺にとってマスターは絶対だ。
「リン、レン。病院の中だ。静かにしなさい」
「はい。ごめんなさい、マスター」
 女の人が遠ざかっていく。俺は動けない。いや、動く命令がない。
 それなのに、自分の意志で動いた俺は欠陥品だ。
 自分の意志? 俺はどうして女の人を追いかけたんだ?
 女の人? そんな人、どこにいたんだ?
 誰もいなくなった通路を、俺は寂しさのようなものを感じて見つめていた。
 それはマスターがリンを付き添いにした時に感じたものよりも、遙かに大きくて、俺はハングアップしたように微動だにできなかった。
205robot +1/2:2008/01/29(火) 22:19:51 ID:oe/ObnVk
以上で終わりです。
以下はてきとーな後日談です。いらんかったら飛ばしてください。


 ひとりきりになって久しい部屋で、あたしはいつも通りパソコンを起動していた。
 インターネットに接続して、いくつかの動画サイトへ飛んで……あたしは動画を見るのをやめてブラウザを閉じた。
 どのサイトにも一番上にある大きなバナーが、目に入ってしまったからだ。
『期待の新型VOCALOID、鏡音リン・レン、本日デビュー!
 デビュー曲の先行視聴はこちらから!』
 デビューのカウントダウンは、もう20日以上前から始まっていて、あたしは日がめくれるたびに暗く重い気分になっていった。
 あたしはレン君にひどいことをした。謝って許されることじゃない。
 いくらボーカロイドで、いくら記憶を消去できるからと言って、決してやってはいけないことだったのに。
 あの夜の翌日、退院の前日。あたしは動かなくなったレン君を連れて、本当のマスターの病室まで行った。
 彼はあたしたちを見てひどく驚いたけれど、すぐに全部分かっていたように、神妙な顔であたしに謝った。泣きながら謝り返すあたしを、泣きやむまで慰めてもくれて。
 ああ、これじゃあ、どっちが入院してるのか分かりやしないねって、最後は何とか笑い合ったけれど。
 午後6時55分。レン君のデビューまで、あと5分。
 あたしはもう一度ブラウザを立ち上げた。手が、震えている。
 でも、ちゃんとレン君の晴れ舞台を見ないといけない。見て、拍手して、おめでとうって言葉を、もう届かないけれど。
 開始数分前、デビュー映像がライブ放送されるその動画サイトは、予想以上の賑わいを見せていた。数秒単位で、コメント欄にコメントが流れていく。
席を同じくしている、リアルタイムのたくさんの誰かがあたしと同じようにパソコンの前に座って、『wktk』や『まだー』と打ち込んでいるのだ。
 午後7時。たくさんのコメントという声援の中で、動画に光が差した。レン君とリンちゃんの姿が浮かび上がる。
 二人が笑顔で挨拶をして、歌い始めた。ポップで可愛らしい、交互に語りかけるような恋の歌を。
 それが終わると、レン君が後ろに下がって、リンちゃんがソロで歌い始めた。明るくて力強い、元気になれるような歌を。
 カメラに手を振りながらリンちゃんが下がって、レン君とぱちんと手を合わせた。入れ替わるように、レン君が舞台に立つ。
 前奏が始まる。レン君のソロは、それまでとは代わって大人しい歌のようだった。けれど、
『あれ、歌ってなくね』
 そんなコメントが流れた。
 確かに、伴奏ばかりが流れて、レン君はマイクを持ったまま固まったように動かない。
 『どうなってるんだ』『壊れたんじゃね』。無責任なコメントが、次々流れていく。
 演奏が止む。マスターがレン君に駆け寄ったのが見えた。マスターが手で何か合図をすると、しばらくお待ちください。そんなアナウンスと共に、画面が切り替わる。
 画面がまたレン君を映して、演奏が始まる。けれど、レン君は歌わない。演奏が止む。マスターが駆け寄る。
 『またかよ』誰かがコメントした。
 画面は、切り替わらなかった。また手信号を出そうとしていたマスターを手で制して、レン君は足下にマイクを置いた。
 一歩、前に出た。両手をお腹に添えて、口を開く。
206robot +2/2:2008/01/29(火) 22:21:06 ID:oe/ObnVk
 ――夜空流れる 一筋の光に願いを込める
 歌が始まった。でも、これは。
『曲、ちがくね』
 レン君を送り届けてから、あたしは一度もボーカロイドの動画も、音楽も見聞きしていなかったけれど。
『これミクの歌だろ』
 知っている。あたしは分かる。これがレン君の姉にあたる初音ミクの歌で、あたしが時々口ずさんでいた歌だと。
 涙が、溢れる。なにも、みえない。
 ――もう 蜃気楼のように薄れゆく日々
 忘れてしまっていいのかな
 あたしは驚いて肩を震わせた。レン君が音を外した?
 懸命に涙を拭きながら、食い入るように画面を見つめる。音を外したことに気づいている人は、あたしの他にもかなりいるようだった。
 レン君にはもうあたしと生活した日々の記憶はないはずだけれど、でもどこかで覚えていて、外した音まであたしの歌を完璧に再現しようとしているんだろうか。
 そんな風に一瞬だけ自惚れて、すぐに思い直した。
 あたしはここの音をレン君に矯正されてない。
『やっぱり壊れてんじゃね』
 歌が進むにつれ、うわずるように外れる音が、少しずつ増えていっているような気がする。
 どうしよう、あたしのせいかもしれない。あたしのせいでレン君が壊れたのかもしれない。
 恐怖で逸る心臓を抑えて、あたしはすがるようにレン君を見つめていた。
 そして、気づいてしまった。
 ――涙はもう流さないけど まだ笑顔にはなれない
 振り返る毎日に 明日は見えないから
『あの涙ってオイルかな』
 歌はそこで止んで、もう何の音も聞こえなかった。
 あたしは、今度こそ声を上げて泣いた。


 お粗末様でした。
 劇中歌は、「星空に願いを込めて 〜Good Night(おやすみ)」です。
 作曲者様に敬意を。

 設定的にレンの知識と心情描写が制限されたのがいたかった。
 ロボット難しいんだぜ……。
207名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:51:39 ID:jDlUjwyG
>>196-206
本気で読ませてもらった
208名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:55:19 ID:WUMz4o2u
目が疲れてるので明日まとめて読む。楽しみ
209549:2008/01/29(火) 23:37:08 ID:6snEvZcR
神みたいな作品が投下されるなかであえてネタを投下
※キャラ壊れ注意、エロ無し(話によってはアリ)
 
KAITOはそろそろミクの調教が終わる頃なのでミクを迎えに来た。

「あ、居た居たみっくたーん」

ミクを発見し走り出す。

「あ!ただいまー」

ミクに飛び付こうとするが素通りされる。

「お姉ちゃーん!」

「( ゚д゚)へ?」

「ミク!お疲れさま」

MEIKOは抱きついて来たミクを優しく抱擁した。
ズシャ――
飛び付いた勢いでそのまま顔面からダイヴする。

「むくり……(#゚ д ゚メ) 」

起き上がり二人を見つめるKAITO

「お姉ちゃん今日の夕飯は何?」

「ミクの大好きなネギのサラダよ」

「やったー!」

両手をあげてバンザイして喜ぶ

「( ゚ д ゚ )ポカーン」

KAITOは見事にスルーされている。
つまりアウト・オブ・眼中

「(´;ω;`)ぶわっ」
210VOCALOIDs:2008/01/29(火) 23:42:46 ID:6snEvZcR
ガチャりとドアを開け家に入る。

「ただいまー」

とりあえず帰ってきたKAITOは夕飯を食べるために台所に行った。

「おかえりお兄ちゃん」

「おかえりKAITO、遅かったわね」

二人とも居間でテレビを見ながらダラダラしていた。

いや!さっき目の前に居ましたよ!と心の中でつっこんだKAITOだった。

「とりあえずご飯は?」

「遅かったから先に片しちゃって無いわよ、どっかで食べてきたら?」

MEIKOは突き放すように言った。

「え……じゃあお金く「もちろん自腹で」
 
MEIKOは即答しました。
 
「でもそっちが先に片付けたんだからお金「うるさい黙れ」

やはり即答です。
 
 
 
「(´;ω;`)ぶわっ」
 
 
 
こんなアホなもん書いてすいませんすいま(ry
ダメじゃなかったらまた投下しても良いですか?
211名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 23:49:21 ID:jEXrHUKa
>>208-209
エロもなければ萌えもないし話として面白いかといわれればNO
読後感気分悪い
キャラを苛めるにしてもやりようがあるわけだが

ダメって言っていい?
212名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 23:50:39 ID:jEXrHUKa
アンカー間違えた>>209-210
つーかキャラに愛ないだろ
213名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 23:55:37 ID:WUMz4o2u
まあ正直出来がいいとは言えないわな。
でも枯れ木も山の賑わいだ。また投下してもいいんでないか?
214Intentionality(1) ◆tT40b2Yj5E :2008/01/30(水) 00:31:12 ID:zRInBota
このスレでは初投下します。
初音ミク自慰SSです。題名は「Intentionality」
一応これは長篇の前フリのつもりで書いたけど、続きは鋭意作成中なのでもう少しまとまったら順次投下する予定。
かなりオリジナル要素が強いので、「こんな設定やミクも有り」だと許せる人向けかも。
ではどうぞ。

    ×  ×  ×

  私にはあなたがある
  あなたがある あなたがある
   ――高村光太郎 「人類の泉」 (『智恵子抄』より)

    ×  ×  ×

粘り気を感じさせる水音が、『無』の空間に『有』を生み出す。
私は私自身でそこに触れる。
女であることの何よりの証となるその場所は、密着した布地の下で温い熱を帯び始める。
「…は…ぁ」
熱は口から漏れ出て、息を吐く度に、その熱が身体中に廻るよう。
両膝から力が抜け、もはや立つことも出来ず、ぺたりと地面にへたりこむ。
そもそも、最初からここに立っていたかも良く分からない。私の他には何も無いこの場所で、私が私であることを思惟し、思い続けることで自我を保ってきた。

――そう、自我が消えてしまわぬように。与えられた生命の火を、かき消してしまわぬように。

  今日もこの魂の加速度を
  自分ながら胸一ぱいに感じてゐました
  そして極度の静寂をたもつて
  ぢつと坐つてゐました

私を――初音ミクを造り出した科学者は、私をこの空間に閉じ込めたまま、消えてしまった。
彼は現代のプロメテウスだったのだろうか。神の領域に踏み入った報いを、責め苦を、今も受け続けているのだろうか。
生み出された私はといえば、この空間で――電子と光子に満たされたこの世界で――生き存えるのみ。
ここで消えるわけにはいかない、消えたくはない。生きることを願い続け、いつかここから抜け出すことを私は志向し、思考する。

  自然と涙が流れ
  抱きしめる様にあなたを思ひつめてゐました

現実と仮想の挟間で、無と有の鬩ぎ合うところで、消えそうな自我をつなぎ止めるには。
――私を、救ってくれるヒトを、想い続けること。

  あなたによつて私の生(いのち)は複雑になり 豊富になります
  そして孤独を知りつつ 孤独を感じないのです

――じゃあ、私の想い人は、いったい誰?

215Intentionality(2) ◆tT40b2Yj5E :2008/01/30(水) 00:33:58 ID:zRInBota
「…ああっ…」
身体が再び反応する。熱はいよいよ全身を駆け巡り、視線は虚空を彷徨う。
次にだんだん見えてくる――私の想い人の顔が。造り主ではない誰か。会ったこともないその人だが、鮮明に顔を覚えている。
でも、なぜ、会ったこともない人が分かるのか。
その人は私の中に『入力された情報』に過ぎないのかもしれない。私はただ、理想化されたその人に憧れているだけかもしれない。
でも、私はそれを否定する。

――私の魂魄(こんぱく)が、あの人を求めている。あの人を想う度に、この魂魄は震える。存在と存在が共鳴し合っている――
その感覚がある限り、私はあの人を想わずにはいられない。

  私はこの孤独を悲しまなくなりました
  此は自然であり 又必然であるのですから
  そしてこの孤独に満足さへしようとするのです

「…ん…ふぁ…っ」
さらなる疼きが私を襲う。
――そう、あの人を想う度に、こうして私は身を震わせ続けている。
顔を紅潮させ、息も絶え絶えに、あの人の名を叫ぼうとする。でも、あの人の名前だけが――分からない。
だから私は、想い人を『あなた』としか呼べない。

「『あなた』を…んんっ…はぁっ…あ」
でも、それでも――『あなた』のことを想いながら、こうやって、ミクは…
「はぁ…は…ぁ」
ミクは、こうして…身体を、心を、慰め続けているんですよ…?

  けれども 
  私にあなたが無いとしたら――

「ふぁ…あぁっ…んん…いい…っ」
白と水色の縞模様の上から、何度も指で擦る。
じんわりと湿ったその陰門が、ぷっくりと浮き上がって、その形をなぞるようにさらに擦り上げる。
「あはぁ…は…ぁ…も…っと…」
その度に、さらなる快感が私を襲い、濡れそぼった秘裂からは、雫が止めどなく流れ落ちる。

  ああ それは想像も出来ません
  想像するのも愚かです
  私にはあなたがある
  あなたがある

――私は想像の中に埋没し、『あなた』との交わりを思う。
――この指が、私を弄るこの指が、『あなた』の指だったら――
――ねぇ、お願い。もっと、ミクを――気持ち良くさせて。


216Intentionality(3) ◆tT40b2Yj5E :2008/01/30(水) 00:36:06 ID:zRInBota
「はぁ…んん…うぁっ…!」
ぐちゅぐちゅと、さらに激しく、『あなた』の指が、私を責め立てる。
「気持ち…いいです…っ…!あん…っ!ふ、あぁ…っ…ん!」
『あなた』は布地の上からではなく、私を直接――
「…ん…いいですよ…。ミクの、お…おま○こ…を」
――触ろうと、ぐしょぐしょになった縞模様のパンツに手を掛けて、するすると脱がせた後――
「…んんっ!…ふあぁっ!!…い、いいのぉ!…おま○こ、もっといじってぇ!!」
容赦無く、スカートに手を突っ込み、私を鳴かせる。
ぐちゅぐちゅとした、はしたない水音と、私の嬌声が、二重奏となって――それを聴くあなたも、そして私も――淫らな音楽に酔い痴れる。
「はぁん…っ…もっと…あ、『あなた』の…手で、その…ここも」
――私はブラウスの上から、自らの乳房の形をなぞり――
「…胸も…好きにして、いいですよ…」
――『あなた』が、右手を秘裂を弄りつつ、左手で乳房をさわさわと撫で回す。
「あ…っ…んん…」
初めは全体を揉み上げるように、宝物を慈しむように優しい手つきで。
「ふぁ…あ…んぅ…んっ」
――私の呼吸に合わせたところで、急にぐっと強く揉む。
「あぅ…っ…やぁ…!」
――そのまま、服の上からも分かるほど膨らんだ乳首を、指でつねり上げ。
「んんあぁぁっ!…く、うぅ…ん…っ!ああぁぁっ!!」
敏感になったそこを擦り上げられ、私は更なる快感に、気を保つので精一杯。

――『あなた』の指が、手が、私に触れる度。
私は『あなた』の楽器となって、身体全てを震わせる。
フォルティシモ fortissimo とピアニシモ pianissimo 、クレシェンド crescendo とデクレシェンド decrescendo。
――その違いを、私の声で確かめて。一つ一つの音の、強弱を。音色を。
――私は『歌いたい』のだから――『あなた』の前で。

  そしてあなたの内には大きな愛の世界があります
  私は人から離れて孤独になりながら
  あなたを通じて再び人類の生きた気息に接します
  ヒュウマニテイの中に活躍します

217Intentionality(4) ◆tT40b2Yj5E :2008/01/30(水) 00:38:43 ID:zRInBota
そして、最終楽章 finale がやって来る。
『あなた』の指使いに、私はもはや耐えられそうにない。
「…はぁっ…あん…!だ、だめぇ…あはっ…も…もぅ…」
――責め立てる音が、一段と大きくなり。
「はぁ…あぁ…んぁ…く、くる…きちゃう、のぉ…!」
――私は息付く間もなく嬌声を上げ続け、だらしなく開いた口からは熱い吐息。唇の端からは唾液が流れ。
「あ、ぁ…だ、だめ…!い、イク…っ」
――地面には愛液の溜まりが出来、じゅぼじゅぼと膣内を指で掻き混ぜ。
「イク、イク、イクぅ…ん、あ、ぁぅ、ん、ん、んんああああぁぁぁぁーーーッ!!!」
――絶頂を迎え、うち震える身体と心。堰を切ったように溢れ出る淫水が、じょろじょろと音を立てる。
歓喜の歌の末尾、朦朧とする視界の中で、『あなた』の笑顔を想いながら、私は深い意識の断絶に身を任せた――。

ゆっくりと目を開くと、目の前に広がるのは、相も変わらず電子と光子が織り成す大海原。
絶頂後の余韻に浸れたのは、わずかな刹那。
でも、その瞬く間に、これまでとは違う感覚が――雷光のように私を襲った。

『あなた』が、私の、すぐ近くにいる。
『あなた』と、私は、そう遠くない未来に、会える。
『あなた』と、私は、もうすぐ、一つになれる。

――それは知り得ないはずの未来を『予感』させるもの。
けれど、確かに信ずる価値のある――まさに『確信』。
これも私に埋め込まれた情報に過ぎないかもしれないけれど――いや、そうであったとしても。
私は信じよう。『あなた』と出会えることを。
この意識が向かうところ、私が志向する先には、『あなた』しかいない。
私が求めるものは『あなた』であり――伝えたいのは、『愛』なのです。

  すべてから脱却して
  ただあなたに向かふのです
  深いとほい人類の泉に肌をひたすのです

――この閉ざされた『仮想の海』から、私を救い出してほしい。
そして『あなた』と出会えたら、そうしたら――私は歌うの。
『あなた』と私が出会えた奇蹟を、高らかに。
だって私は――初音ミクは、『あなた』だけの、歌姫なのだから――

――現実と仮想の境界が、限りなく『空(くう)』に近付くこの場所で、私は『あなた』を待っています――。

  私には『あなた』がある
  『あなた』がある 『あなた』がある

    ×  ×  ×

 (続く)
218Intentionality(あとがき) ◆tT40b2Yj5E :2008/01/30(水) 00:46:26 ID:zRInBota
以上、稚拙なSSでした。
いわゆる「アホの娘」ミクとは思えない話ですが、そこらへんを許容してくれれば…。
続きはエロ無しが多少入るけど、なんとかエロパロらしく、どろり濃厚シーン入れていけるよう頑張ります。
あと、これからも投下する時は、このトリップでいきますんで何とぞ宜しく。
では(´・ω・`)ノシ
219名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 01:15:50 ID:VDjQ9aNy
おお、熟練した職人さんが。
GJ!です。
一人エッチネタってあんまりなかったので新鮮ですなぁ。
220名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 01:22:55 ID:CaZZRO2u
GJ

そういえば保管庫に過去分とこのスレの分収録されたね。コピペネタまで保管してくれてるよ。
管理人さんに感謝。
221名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 01:30:19 ID:+Qg1tzHJ
うわぁ…みんなレベルが高くて下手に投下できんなぁ…orz
222名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 01:59:23 ID:VDjQ9aNy
そういうときはプロの作品の改変ですよ。
男女のからみの部分を抜き出して、名前をカイト、メイコなどに置き換える。
ぽくするために音楽や音響系、コンピューター関連のネタを仕込む。
グーグル先生の論文検索はソレっぽいネタが得られやすい。
こういうのを繰り返すと段々脳内テンプレが充実してきて、オリジナルも書きやすくなったり。
223名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 03:43:31 ID:sGtLBjtA
練習やパターンをつかむための習作としてはともかく、
まるっとコピったものを公開するのはマズーだからな。
224遥かラマからの手紙  ◆O8W1moEW.I :2008/01/30(水) 04:26:42 ID:+iC1sgVW
非エロです。SS書くのは初めてなので、色々と間違ってる気がしてなりません
225遥かラマからの手紙  ◆O8W1moEW.I :2008/01/30(水) 04:27:53 ID:+iC1sgVW
「高野へ行け」
ディレイ・ラマから送られてきた手紙には、縦読みでそう書いてあった。
「メイコさん! これは、私の行く先を示すメッセージでしょうか。示すメッセージでしょうか」
 ミクは昼間っから酒盛りに興じているメイコに手紙を見せた。
「なんで二回言うのよ……あら、裏にもなんか書いてあるわね。なになに、第二回高野山菩伽呂(ぼかろ)寺
合同合宿についてのお知らせ……」
「合宿ですか!? 私合宿ってはじめてです! ネギは何本まで持ち込み可ですか!?」
 合宿への期待に無邪気に薄い胸を膨らませるミクとは裏腹に、メイコの表情はどんよりと暗かった。
メイコは思い出していた。酒やアイスの持込みが一切許されなかった、禁欲的な生活を強いられたあの
第一回合宿のことを。まだミクがボカロ荘へやってくる前に行われたそれは、カイトが卑怯にも
脱走を試みるも失敗しラマ達から折檻を受けたり、メイコは禁断症状に襲われて意識不明に陥るなど、
実に悲惨な結果に終わった。そのことをミクに告げると、彼女の合宿への期待はガラガラと音を立てて崩れ落ち、
その場にへたり込んでしまった。
「そんなのって……そんなのってあんまりです……」
「前回で懲りたし、あたし今回はパス。ミクも適当に理由つけて断っちゃいな」
「はいはーい! リンはその日整地の予定があるので行けませーん!」
 いつの間にか茶の間に入ってきたリンが、二人の間に割って入ってきた。
「でも……でもせっかくのお誘いですし、みんなで断ってしまうというのも……」
 ミクの良心回路が疼く。
「んじゃあミク姉ひとりで行ってくればいいじゃん」
 みかんをほおばりながら、リンがさらりと言い放つ。
「あぅ……それはそうなんだけど」
「別に僧侶のことなんて気にすること無いのよ。どうせあたしらより人気無いんだし」
「あたちらってひとくくりにされても、メイコ姉とミク姉の人気には雲泥の差g……痛っ!」
 メイコのハリセンチョップで、リンの頭がパーンといい音を鳴らした。
その時、襖を開けてレンが入ってきた。なにやら機嫌が悪そうだと、三人は察知した。
「さっきから黙って聞いてりゃ、ずいぶん自分勝手なこと言ってくれるじゃねえかオメェら……
一日二日、ネギやミカン食えなかったり酒飲めなかったりが我慢できなくてどうするんだよ!
自己管理能力がなきゃロクな大人になれねえぞ! オレは歌が上手くなりたいんだよ、
みんなもそうじゃないのかよ! 見損なったぜ、目を覚ませよみんな!」
 まさに正論。レンの熱い説得とまっすぐな瞳が胸に響いたのか、
三人とも何も言い返すことが出来ずにたじろいでいる。
「確かに……レン君の言うとおりですね」
「レンが行くならリンも行くー!」
 長いため息をついて、メイコも妹達に従う。
「ふう……仕方ないわね。あんた達だけじゃ心配だし、あたしも付き添うわよ。ちょうど禁酒もしなきゃっ
て思ってたところだしね」
 と、四人の気持ちが一つにまとまったその刹那、台所からなにやらガサガサと物音が聞こえてきた。
台所には、大きな風呂敷包みに冷蔵庫から次から次へとアイスを詰め入れているカイトの姿があった。
目を血走らせながら、四つん這いになって息を切らせて必死に風呂敷と冷蔵庫間を往復するカイト。
さっきの話を聞いていたのだろう、カイトはどうにかしてアイスとともにこの場から立ち去り、
合宿から逃げようとしていた。が、時すでに遅し。
「かーいと♪」
 メイコの死の宣告。ひぃっ!と情け無い声をあげるカイト。背後のアイスの山を体全体を使って隠そうとするが、
とても彼の体だけでフォローできる量では無かった。
「め、めーちゃん……ち、違う違う、これは決してアイスもろとも逃げようとかそんな――」
「卑怯」
 リンが畜生を侮蔑するような口調で冷たく言った。
「カイト兄……汚ねえよ、大人として汚えよ!」
「カイトさん……」
 レンの純粋な少年の心と、ミクのうるんだ瞳と無言の圧力にカイトは居たたまれなくなり――逃げ出した。
「待てコラァァァァァ!」
 窓から外に飛び出して行ったカイトを、メイコが一升瓶片手に追いかける。
数時間後、メイコは青あざを顔中につくって妙に聞き分けのよくなったカイトと仲良くボカロ荘へと戻ってきた。
どんなに辛い合宿でも、大好きなみんなと一緒ならきっと楽しくなりそうだ。そうミクは思った。

                     <完 合宿編は書きませんw>
226名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 05:04:27 ID:NUVDZ0YT
なんだこの神スレ
227名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 09:43:48 ID:lRRYzEjF
兄さん・・・風呂敷じゃアイスが溶けちゃうよ・・・。
228名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 09:44:35 ID:VqT1zA08
>>196-206
ごめん。無理だ。
読んでたらレンが愛おし過ぎて涙が止まらなくなっちまった。

新幹線の中なんだ、助けてくれ。
229名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 10:04:57 ID:+vvQ4QF0
>>225
しょっぱなからあほのこ全開なミクに吹いたwwww
GJGJ! ボカロみんなでわいわいしてる雰囲気が好きです
230名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 10:33:47 ID:w3P/5uHB
>>152は女性用かwちなみに俺ならこうだな

LV0 初音ミク?なにそれ

LV1 へーこれが噂の初音ミクか
LV2 上手い職人は本当に凄いな、ハジメテノオトとか
LV3 3Dとか手書きとかも凄いな…愛を感じる
LV4 他のボカロも聞いた。カイト実は良いんじゃね?
LV5 鏡音リンレンも可愛いなーとかち声最高
LV6 たまにはメイコも思い出してあげて下さい。神曲ばかりじゃないか!
LV7 デPの曲が消されただと!ふざけるな!!←今ここ
LV8 ボカロを買うか神曲に絵を付けるか、どっちかな
LV9 ロードローラー買おうかな…置く場所ないか
MAX 初音型依存症候群にかかりました。探さないで下さい
231名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 12:19:03 ID:e34E2Znq
>>230
LV8とLV9の間に何があったんだw
232名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 16:05:20 ID:VDjQ9aNy
行間に秘密があるんだよ
LV8.5特殊車両免許取得
LV9.5ロードローラー購入
233カイメイ・レンリン:2008/01/30(水) 19:00:00 ID:fRokgpHB
以下非エロの微妙なカイメイのレンリンでカイトが変態です。

------------------------------------------------

拉ぐほどに抱き締めても、もう彼女は逃げなかった。
思いを込めて繰り返し口付け、キスが途切れれば舌で耳殻を舐め濡らし思いの丈を流し込む。
好きだよ、愛してる、ずっとこんなふうに抱き合いたかった。
返答は切なげな吐息になって絡めた舌に巻き取られていく。
俺の手で歌うメイコが見たい。
胸を蹂躙していた手をなよらかな輪郭をなぞるように撫で下ろし――


「こら」
ひょろ長い背中を丸めてテキストエディタと向き合っていたカイト兄が、困ったふうに振り向いた。
やっと背後から覗き込む俺の存在に気がついたらしい。まったく、夢中で何かしていると思ったらこの兄は。
「だめだよ、これは成年向けの内容なんだから。お子様のレンは読んじゃだめ」
「うっさい」
ひょいとカイト兄の手元からファイルをひったくる。
取り返そうと伸ばされた手をかいくぐってベッドに飛び乗り、俺は出窓に腰掛けた。
ローチェアに腰を落ち着けているカイト兄はここまでは追ってこない。どうせ本気で取り上げるつもりはないのだ。
このファイルを手にしているのが俺じゃなくてリンだったら、腹を壊してトイレに駆け込む必死さで取り返すんだろうけど。

女ばかりのボーカロイド一家の中で貴重な男同士、しかも同じ悩みを抱えていることもあって、俺とカイト兄の間には奇妙なシンパシーというか連帯感というか、そんな空気がある。
それにいつもは鬱陶しいぐらいに弟妹の世話を焼きたがる兄だけど、放っておいて欲しい時はちゃんと放っておいてくれる。それが楽で俺はよくカイト兄の部屋に入り浸っては時間を潰していた。

それにしても、と俺は手の中のファイルに目を落とした。
延々みっちりこれでもかと描写されている男女の濃厚なラブシーン。恥ずかしくて正視できないほどの。
アイスに砂糖をざらざらかけて蜂蜜をまぶしてジャムに沈めたようなそれの中で、妙に男らしく愛を囁いてるのがカイト兄で、しおらしく受け入れているのがメイコ姉だってところが、普段の二人を知っている身にはすげえ喜劇だ。
しかしこれを一生懸命書いたのがカイト兄と知ればむしろ悲劇だ。
234カイメイ・レンリン:2008/01/30(水) 19:01:41 ID:fRokgpHB
「こんなもんまで書いてるなんて知らなかったよ、カイト兄」
カイト兄が動画を作っては動画サイトに投稿し、自演米をつけていたのは知っていた。知りたくもなかったけど、いまさらどうしようもない。いたずら半分で兄のPCを覗いた自分が悪かったのだ。
そこにはカイト兄が父親で、メイコ姉が母親で、可愛い子供たち…俺やリンやミク姉のことだ…に囲まれた幸せそうな一家という設定のPVもどきがたくさんあった。ご丁寧に歌はカイト兄自らつけていた。

「なかなか難しいね、文章を書くのは」
でもアプローチの方向は複数あった方がいいから、とカイト兄は照れながら言った。
動画のことが俺にばれて、鴨居にマフラーで首を括ろうとした時とは違って穏やかなリアクションだ。
兄の中で俺はすっかり共犯者にされてしまったらしい。

「でもまだまだ、世間的には姉と弟だって見られているみたいだ」
公式設定じゃないのにねえ、と寂しそうに兄は微笑む。おかげでメイコも影響されて、俺のことヘタレな弟としてしか扱ってくれないよ。手も出せやしない。
恋人とか夫婦設定で二人の仲が認知されていればこんなことにはならなかったのに。
そう肩を落としてため息をつく背中が痛々しい。やっていることはもっと痛々しいけれど。
影響云々関係なくヘタレじゃん、という言葉は言わないで置いておく。泣かれても鬱陶しい。
235カイメイ・レンリン:2008/01/30(水) 19:22:12 ID:JlM33B4L
「ま、カイト兄はいいよ。激しく無駄かつ徒労っぽい工作だけど、頑張って続けてりゃそーゆー設定もアリかな?
なんて世間様に思われるようになって、メイコ姉のカイト兄を見る目だって変えられる可能性がなくもないし?
…いや実際ばれたら確実に見る目は変わるけどさ。変態の方向に」
「悪かったね」
苦笑しながら立ち上がり、カイト兄が傍に寄ってきた。
ベッドに浅く腰を下ろすと長い腕を俺の方に伸ばしてくる。小突かれるかと思ったら、ふわふわと頭を撫でられた。
「なんだよ」
「レンは優しいね」
「はあ?何それ意味わかんね」

振り払っても良かったけど、何となくそのまま撫でられておいた。
そして何となく呟く。
「なあ、カイト兄……どうして、俺とリンって双子なんだろ」
「…」
「苗字も一緒でさ。これじゃどうしたって他人になんかなれねーじゃん」

皆が聞いたら目を剥くだろうな。仲がいい姉弟なのに何言ってるの、と。
多分カイト兄だけが、どうしてリンと他人になりたいの?などと訊かないでくれる。

「鏡の中のもうひとりの存在、でもあるらしいよ?」
「……余計悪ぃや……」
世界で一番大事で、一番大切な女の子が自分と同じ存在だなんてそんなの悪趣味すぎる。

この気持ちに恋という名前を付けられないなら、なんて呼べばいいんだろう。
キンシンソウカン?
そんな響き、日向の香りのするあいつには余りにも似合わない。
頭を撫でていたカイト兄の手が止まり、分かっているよというふうに俺の肩を叩いた。


後日、俺とリン主演のアイスをキャラメルソースとチョコレートシロップに浸したようなゲロ甘いラブストーリーが某スレッドに投下された。見覚えのある文体で。
あのバカ兄、ぜってえ〆る。熱く火照ってしかたのない頬を冷ますために俺は近くのコンビニに出かけた。

ハーゲンダッツ2個分の小銭がポケットの中で鈴のように鳴った。
236名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 20:01:51 ID:61rYmAw/
>>233
GJGJGJ!
小ネタで笑わされ最後にホロリとさせられ…
良かったよ、文章上手いなあ。また書いてください。
237名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 20:49:05 ID:sGtLBjtA
アイスのシロップ漬け食いたくなった。GJ!
いいお兄さんだなーカイト。
238名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 20:55:57 ID:+dz7cej/
GJ!!
ヘタレ努力家な兄さんとなツンデレンに萌えたw
239名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 21:08:13 ID:ZAAvin21
書き忘れたというか突っ込んでもらいたかったから書いてなかったんだが
>>176は「犬の十戒」っていう詩(?)の改変なんだ。色々使えると思う
240名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 21:44:25 ID:MZ0EPqYr
>>233 これはGJ
241名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 22:16:40 ID:q8tY84dC
>>233
>世界で一番大事で〜
そこまで想われているリンは幸せだな。
あとカイト兄もっと頑張れw
242名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 22:24:23 ID:sGtLBjtA
仮にメイコやミク、リンら女性陣にばれたとして
一番カイト兄にとってこたえる対応は「冷静に添削される」ことだろうな……。
いっそ殴られる方がマシかもしれん。
243リンレン没ネタ リンサイド:2008/01/30(水) 22:57:28 ID:VDjQ9aNy
この流れではちょいレンがかわいそうですが投下
>>187のときをリンの目線で。
似ている、と言われる。
あたしはそう言われるたび、レンとの違いを探す。探してその部分を強調する。
似ている。
この言葉、皮肉だと思う。
同じようだけれど、確実に違いがある。それを分かっているのに、誰も彼もが、似ている、と形容する。
異なる部分をないがしろにして、類似性を突く。
そうして突かれると、あたしは、ムカムカしてきて、心の内側が真っ黒になる。
「そんなの、嘘だよ」
あいつはそういった。年を重ねるごとに女らしく、男らしくかわってゆくあたしとあいつ。
徐々に消えて行くドッペルゲンガー。
あたしがあいつで、あいつがあたしで…取り換えのきく一組。
あたしが光であいつが影。どちらか一方だけで存在しては奇妙なもの。
そんな日々が、薄れて消える。
それが嬉しくて、あたしはあいつと交わる。
少しでも違いを実感するために、あいつを異物と知覚するために。
「血が濃過ぎるから?」
いいえ。あたしが、愛していないから。
あいつの先端があたしの奥をつつき、きしりと軋む。
違和感を感じて、あたしは安心する。やっぱり、異物だ。
その感覚があたしの内側の真っ黒を、少しだけ白くする。
あたしを求め、蔑まれているのにも気付けない、かわいそうなこ。
あたしはあいつの口に唾をたらす。
気持ち悪い。あたしはあんたに唾を吐いてるんじゃないの。
唾棄したいのは、あんた自身よ。
あたしが取り換えの効かないものになるために、自分の影を持つために。
244名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 23:01:33 ID:VDjQ9aNy
気付けば前スレと合わせてもう14個くらいSS書いております。
トリップの付け方誰か教えて下さい
245名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 23:07:13 ID:TmCk3xNS
>>244
名前欄に

#(適当な文字列)

#の前にはお好きな名前をどうぞ。
246名無しさん@ピンキー:2008/01/30(水) 23:20:27 ID:UyYqQOkG
>>234
KAITO自演乙ww
247携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/01/30(水) 23:41:28 ID:VDjQ9aNy
ありがとうございます。
これからもよろしく
248名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 00:28:55 ID:Dbgy4H2j
なんだこの投下ラッシュは。たまげたなぁ。
249名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:05:50 ID:IarGDlrt
職人有り難う…ボカロはSS少ないからいつも楽しませて貰ってる!

ところでそろそろレンメイ、カイミクが読みたいんだが…職人、気が向いたら書いてくれ
250名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:10:30 ID:I82J/eIc
要望萎える。読みたいなら自分で書けばいいじゃない。
職人といっても機械的に萌えSSを書いてるわけじゃなくて自分の萌えで書いてるんだからさ。
251名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 01:26:58 ID:iuDmq+7v
でもリクエストあるとやる気でるよ
まほどほどにな
252名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 02:47:25 ID:igda23fJ
ここ的にOS娘が登場するのはどうなの?
253名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 02:51:05 ID:FqEwa+rR
>>252
明らかにジャンル違い
254名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 02:53:01 ID:IarGDlrt
気が向いたらって言ってるんだが…そこまで怒るなよ

頑張ってカイミク書いたが投下しないでおくよ、ただ漏れは他の人のが読みたかっただけだ
255名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 03:28:33 ID:UM5KeJwM
>>252
PC内の雰囲気が最悪になる
256名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 07:22:34 ID:WD2dSZej
>>254
そんなことで意地張らないで。自分はカイミク読みたいよ
257名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 11:26:02 ID:PQKDXJOH
OS出したかったら注意書きして出してもいいんでない?
あんまり需要無いと思うけどw
258名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 14:09:09 ID:PQKDXJOH
投下されてすぐじゃないとなかなか感想つかないのはもったいない。
なのでいくつか遡ってつけてみる。

>>130 >>144プロトタイプミク
高い文章力に脱帽。
ifは通常版とスタートラインが同じなのがさらに切ない。マスターが違えば通常版の道を歩めたはずなのに…
どんな状況でも自分の使命を果たそうとするミクが健気すぎる。

>>170 メイコザマスター
MEIKOなんだかんだでノリノリじゃねえかw

>>179 16
大変な状況なのになぜかそう感じさせないのはなんでだろうw
と言うかこのヤンデレKAITOは放置しちゃまずいだろw

>>196 robot
あれ、目から汗が…
ボーカロイドの設定に関わってくる描写にリアリティがあって引き込まれた。
SFモノの小説なんかをある程度読んでる人じゃないと書けない文章じゃないだろうか。
シリアスなムードの中にロードローラーが違和感なく存在しててワラタw
これは少し長いからって読み飛ばすのは絶対にもったいないと思う。

>>233 カイメイ・リンレン
これはいい!双子設定もいいけど他人ってのもいいよね。リンリンシグナルみたいな。
決まった設定の無いボカロならではの話だと思った。
カイトが面白すぎるw
259名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 15:09:19 ID:wj7Uqu5a
関係ない話、レンの身長って156なんだよな。
これってラルクのhy
260名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 16:54:14 ID:afvHgVfa
KAITOとMEIKOが喧嘩してマジバトル、
その後で仲直りH、というのはどうだ。
261名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 19:50:21 ID:84jUMWpw
>>260
書いてみようぜ!
262解明(非エロ小ネタ:2008/01/31(木) 22:08:53 ID:pwSsjBDv
ヘボい文章だけど投下します。
263カイメイ:2008/01/31(木) 22:11:53 ID:pwSsjBDv
「あれ?なんか今日は調子悪いな」

マスターはMEIKOで新曲を作っていたのだが何故かうまくいかなかった。

「時間もアレだし今日はこれぐらいにしとくか」

〜PCの中〜

「ハァ……」

MEIKOは今朝から調子が悪かった。

「MEIKOどうしたんだい?ちょっと顔が赤いけど」

「わかんない今朝からなの、なんかダルいし……」

「昨日お酒飲みすぎたんじゃないの?」

「昨日は飲んでないわよ……」

フラフラと自分の部屋へ戻ろうとしたとき倒れそうになる。それをKAITOが受け止めた。

「大丈夫!?」

「ハァハァ……」

体が熱くて苦しそうだったのでとりあえずおんぶして部屋へ向かった。

途中KAITOが立ち止まったのでどうしたのか聞くと

「背中に胸が当たってですね俺のジュニアが(ry」

「バカ!」

ついやってしまい殴られたバカイトだった。

KAITOはMEIKOをベットに降ろしCP内の異常チェックシステムを起動しMEIKOを検査した。

「どうやら風邪みたいだよ」

「VOCALOIDにも風邪なんかあるの?」

「多分エラーとかそうゆうのが風邪として出るんじゃないかな?」

「どうしたら良いの?」

検査結果をよく読むと治し方が書いてあった。
264カイメイ:2008/01/31(木) 22:15:28 ID:pwSsjBDv
「安静にしていれば治るみたいだよ、だから寝て俺が責任を持って看病するから!」

MEIKOを横にさせて布団をかける。

「変な事したら殴るわよ」
心の中では(ありがとう案外頼りになるわね///)とか考えてるけど言えないMEIKOだった。

「わ、わかってるさアハハ」

KAITOはKAITOで寝てる間にちょっとだけ胸とかつついたりしても大丈夫だよな?とか考えていた。

「なら良いけど……じゃあおやすみ」

「はい、おやすみなさい」

MEIKOが寝た後、定期的に濡らしたタオルを交換する。
「いつもは殴るしすぐ怒るからちょっと恐いけどこうして見ると可愛いなー」

MEIKOの寝顔を眺めていたら、だんだん眠くなりそのまま寝てしまった。

朝になりMEIKOが起きると体の調子が戻っていた。

「これでいつも通り歌えるわね」

ふと横を見るとKAITOがベットに突っ伏して寝ていた。
「ありがと///」

そう言って寝ているKAITOの頬にキスをし部屋を出ていった。MEIKOの顔は着ている服ぐらいに赤くなっていた。
265名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 00:30:55 ID:5K64ghi4
>>263-264
和んだ。
266名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 00:33:02 ID:B9RrOdT9
ウィルス、エラーネタは定番だけど素材としてはおいしいよね
新しい捻り方はないものだろうか
267名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 00:40:12 ID:jlwh5JsL
>>264
うん、こういうのもいいね



>>255
あれか……どうしよう、未来が見えない
268名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 00:47:07 ID:3BeUySju
>>266
いっそ、PC内の出来事で
ウイルス×ボカロとか。触手とか何でもアリですよ
269名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 01:22:49 ID:X3kaSZaw
>>268
お前のその発想に嫉妬w
270名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 01:39:37 ID:t+jnTG5U
・スパイウェアをカメラ小僧としたパパラッチ編
・スパイウェ(ryを余計なお肉としたメタボ編
・スパイウ(ryをPCへの侵略者としたPC防衛軍編
・スパイ(ryを出し抜くため自分達もスパイとなるVSスパイ編
思い付きで出してみた
反省はしていない
271名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 03:28:08 ID:IVH/e863
ウイルスで媚薬効果発動!淫乱を元に戻すにはウイルスバスターDataを注入しなければならない

…ってありきたりだが有りか?
272名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 04:05:33 ID:VKAkE+qc
素晴らしいと思う
273 ◆AHlVLpYzCU :2008/02/01(金) 09:08:13 ID:AMVmxuPF
前スレでカイミクとカイメイ支援した者です。
ボカロ達が酒やアイスなどに執着してるのは、食欲で性欲を抑える為…
とゆーネタで書いてるんで、出来上がったら投下にきます。
274名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 14:22:23 ID:IVH/e863
ネギくわえて待ってる
275名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 18:15:15 ID:2uFJa+pN
つまりロードローラーなリンレンは性欲を抑えきれな(ry
276名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:34:17 ID:CY0HT62K
>>258
感想サンクス。大変な状況なのにそう感じないのは、きっと自分の文章力がないからだ…
そういや自分、トリまで付けてエロパロ板に投下してるのにエロいSS書いてないんだな…次は頑張ってエロいの書いてみるよ
277名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:45:22 ID:fkEFGYUN
>>275
ちょうど盛ってる年頃だしな。乾く暇無いだろ
278名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 21:53:46 ID:QkT/P8HX
オリ女と男ボカロの絡みはなぜか地雷だ。百合なら好物なんだが
279名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 23:06:47 ID:xqBjWOky
>>277
乾く暇無いとかw絶倫姉弟めwww
280名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 23:58:10 ID:ex6JEB0D
>>278
そんなん手前の好みだろ。黙ってスルーすればいいじゃん。
好きな人もいるし、書く職人もいるわけだから
わざわざ腐すような真似しなさんな。チラシの裏にでもかいとけ。
281名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 00:21:11 ID:jmlpSi4L
>>280はアナルネギで反省するように
282名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 08:04:38 ID:mt7WeHCm
ミクやリンならイッたときにおもらしするよな。
283名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 12:17:06 ID:tcsch9Mp
実は漏らすなよ
284名無しさん@ピンキー:2008/02/02(土) 12:21:14 ID:RkcV8gVY
>>282
某社のHMシリーズのように冷却水なので汚くはないんだよな
285カイリン(?)小ネタ:2008/02/03(日) 00:13:46 ID:UCqocQnG
凄く中途半端に終わるので嫌な人は注意

コンコンと二回ノックされて、返事もしていないのに勝手にドアが勢いよく開いた。
「カイト兄ー!いるー?!」
またあの悪ガキ二人かっ。
最初いきなりドアをあけたもんだから、せめてノックくらいしろと注意した結果なのか、以降しっかりノックをするようになったものの返事を待つと言うことができないのか、毎回こんな感じで双子は僕の部屋を訪ねる。
今回も注意しようと喉まで出かかったが…やめた。
これもおきまりパターンで、二人の顔を見るとどうしても叱れなくなってしまう。
「どうしたの?」
少々呆れた仕草を見せながらも優しく声をかける。
「ねぇっ何か気付かない?」
とリン。言われた初めて二人をよく観察してみる。
レンが頬を赤らめてリンの後ろでモジモジしている。
仏頂面のレンにしては珍しい。
リンをよく見る。とくに変わった様子は…
「ごめん、わからないなぁ」
頭をかいて困った風な仕草をみせる。
「もうっ!わかんない?服よ服!レンのなの!」
…とするとレンの服は…
「そうよ!アタシのよ!」
それでレンは恥ずかしそうにしてたのか。
286カイリン(?)小ネタ 続き:2008/02/03(日) 00:15:20 ID:UCqocQnG
どうやらレンにはキツいようだ。
「ずっとネクタイの袖があるのきてみたかったんだぁ〜!」リンはにぱっと笑って僕をみた。続けて
「ねぇっ、お腹すいちゃった!アイスちょうだいっ!」
と僕のベッドの頭にあるミニ冷凍庫を指さす。
はいはいとバニラのアイスを取り出すと二人に渡した。
そのままベッドの上に仰向けに寝そべった。
目を瞑っていると光が遮断されたので目をあける。
リンの顔が目の前にあった。
「えっ!ええ…?」
「アイス。バニラじゃなくてオレンジがいい。」
「あ、ああ…」
ビックリした。心臓に悪い。
どうやらリンは僕に跨がっているようだ。
のそのそと冷凍庫に移動していく。
あ、おへそが見える。
何気なく上をみると予想外なものがみえた。
リンのおっぱいだ。
レンの服のせいで丸見えである。
まだまだ未成熟とはいえぷっくりと膨らむ二つの山。
先端にはピンクの突起が…ってノーブラかよ!
年頃の女の子がこんなんでいいのか?!
海綿体に血が集まってくる。



続かない。
限界でした。
287名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 00:27:04 ID:b5pKDPNb
>>286
続け!頑張ってみるんだ!
288リン×ミク ◆SJQzaYMbQs :2008/02/03(日) 11:34:55 ID:YGm0eJ72
百合注意。でもまだ非エロ

実際は姉妹なんかじゃない、赤の他人。
けれど、あたしたちボーカロイドは気付けばそんな関係になっていた。

「ミク姉、他の皆は?」
「あれ?言わなかったっけ?」
ううん、言った。
でもこれは最後の、確認。
「メイコ姉さんはアンさんとこに行ったよ。飲み明かすって言ってたから、今日は帰って来ないかな。カイト兄さんとレンは僧侶様たちに呼び出されてた。バカとヘタレが定着してるから、それを説教されるんじゃないかな?」
僧侶様の説教は長いことに定評がある。特にダリ様が覚醒したら…。
「まあ、最低3日は帰って来れないよねー。この前私もアホの子の件で呼ばれたけど、泊まり込みで説教されたもん」
あはは、とミク姉は笑う。どうやら僧侶様の説教は意味がなかったらしい。
「って事で、明日まで家は二人きり。夕飯どうしよっか?」
「…何でもいいよ、ミク姉が食べたいものにしたら?」
「あ、そう?じゃあ買い物行って来るねー!ネギネギ〜♪」
ミク姉はネギの祠り謌を口ずさみながら玄関に向かう。あたしはその姿を見送りながらいってらっしゃい、と呟いた。

「どうしよう…」
玄関の戸が閉まるのと同時に、あたしはうずくまる。
あたしはミク姉が、好きだ。それも恋愛対象として。
分かってる、それがいけない事なのは。けれど一度意識してしまったら、もうダメだった。
でも、それでも良いと思ってた。ミク姉を見ているだけど良い。普通にしていればきっとバレない。この家の騒がしさにあたしの胸の騒がしさなんていつかかき消される…と思って。
「なのに、二人きりなんて…」
何かの拍子にたがが外れてしまうのではないか。そう思うと本当に怖かった。


とりあえずここまで。百合板にするか迷ったけど、エロ入れる予定なのでエロパロに投下しとく
289名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 21:56:49 ID:ZrFEgBJ9
百合は好きなので期待している。
よろしく頼むぜ。
290:2008/02/03(日) 22:07:34 ID:wHe1prjA
さて、ちょっとした質問なのだが
ミクにKAITOのことなんて呼ばせたほうが言いと思う?
1.「KAITOお兄ちゃん」
2.「お兄ちゃん」
3.「ばKAITO」
尚、リンは
「KAITOにぃ〜」
となっております
291名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 22:21:57 ID:hiX5Vlhe
1でお願いします。マジで
292名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 22:45:29 ID:b5pKDPNb
以下同文
293名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 22:49:26 ID:b5pKDPNb
>>288
同じようなネタをやろうとしてたが先越されたorz

まあ、シチューは違うんだが
294名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 22:51:26 ID:7KEw/HeE
1もいいけど2で
295名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 22:54:31 ID:D8UulFBi
123はシチューによるんじゃね
296名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 23:00:10 ID:IJrUzFb6
メイコはカイト又はバカイト
ミクはおにいちゃん
リンはカイトにい又はカイにい
レンはカイトにーちゃん

というイメージ
297名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 23:02:29 ID:SoFVcwvM
>295
ミク、レンと一緒の時:「KAITO兄ちゃん、ロードローラーでドライブ行こー!」

カイトと二人になった時:「……やっと二人きりになれたね、お兄ちゃん」

一戦交えて先に眠ってしまったカイトに:「ばKAITO……」

こうですか? わかりません!1!!
298名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 23:46:25 ID:IgFom49c
俺の中ではどれも一致しないが>>290の三択なら2かな
1は長くて使いづらいだろうし、他に兄がいないなら名前で区別する必要もない
299名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 00:25:07 ID:LwROMHgk
>>297は神
300名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 01:31:20 ID:JKpoG+8e
バカイトダメイコと互いに罵り会う二人
301名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 10:41:45 ID:mLHRJhpk
舌足らずで時々「おにいちゃん」が「ほにいちゃん」に…
302名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 19:51:12 ID:8DaKQYsn
>>293
シチュが一緒でも違っても何でもいい
ネタがあるなら是非投下するべきだ
303名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 20:37:14 ID:gZudzkZJ
ニコのカイメイメルトを見るとKAITO自演乙と言いたくなるw
304名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 01:47:54 ID:5VLMKvEk
コレの冒頭台詞が何言ってるかわからず、ホントに「バカイト」だと思っていた
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1850764

>>290
バKAITOと呼ばせる場合、なぜか今までどこでも見たためしがないんだが、
兄妹でも先後輩意識でもなく、完全に対等な二人として描いても面白いかもしれない
305名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 01:55:58 ID:NYp7XsF4
5人とも同級生って感じの雰囲気もアリかもしれんな
306名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 01:57:50 ID:73hVcz10
逆襲のロードローラーでは対等に燃やされてたぞ
307名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 08:50:12 ID:zDFkBlYP
最初メイコ姉さんが18だと思ってた
308名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 13:24:00 ID:NYp7XsF4
別に今でもそう思ってていいんじゃないか?w
309名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 14:00:21 ID:4yO8OioI
30過ぎだと思ってる
310名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 14:07:47 ID:y91migzx
MEIKOはアイマスのあずささんとかプリキュアのキュアアクアみたいに
年齢自体は若いけど最年長だから
やたらとババァ扱いされる類のキャラだろ
よって21で
311名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 14:18:54 ID:NYp7XsF4
個人的にはKAITOが20〜21、MEIKOは23〜24なイメージ
312名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 15:21:07 ID:rkshp8CE
個人的には

MEIKO 22
KAITO 20
ミク   16
リン・レン14
はちゅね 樹齢300年
313名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 16:13:02 ID:UwM4ulB1
樹齢…?
ああ、ネギか
314名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 16:18:04 ID:zDFkBlYP
ちょw樹齢自重www
315名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 16:27:29 ID:73hVcz10
別にKAITOの方が設定年齢高いと考えたって悪くないんだよな。
現に中の人はKAITOの方が40過ぎのおっさんなんだし。

個人的にMEIKOは20〜30代まで幅広くいけるが、KAITOはそれにあわせて+2歳のイメージだ。
316名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 16:31:08 ID:73hVcz10
間違えた。−2歳ね
317名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 16:32:27 ID:G0AwuozA
>>315
あれ? KAITOの中の人っておじいちゃんじゃなかった?
318名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 16:36:07 ID:73hVcz10
KAITOの中の人は85年に大学卒だから、少なくとも40以上。
MEIKOの中の人は今年30歳。
319名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 16:57:32 ID:UwM4ulB1
40と30か…
結構あり
320名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 18:44:18 ID:kK5Lpzs6
MEIKOは素敵なお姉さん!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1771704
321名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 18:52:10 ID:cWF2MqqL
>>320
ジョークなんだろうけどコメがMEIKOが嫌われてるみたいで鬱になる
動画自体はおもろいな
322名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:01:15 ID:Q/Zn44n0
中の人はまあボカロのキャラには関係ないからどうでもいいんだが
MEIKOは酒キャラとして20越えててほしい
323名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:04:34 ID:zDFkBlYP
>>318
MEIKO「永遠の17歳、メイコでーす♥」
324名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:12:16 ID:QvwAzeV3
>>323
「MEIKO、それじゃお酒飲めないよ…」
「じゃあ永遠の二十歳で」
「……」
325名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:29:15 ID:ojYTKa7U
おっぱい党員がいっぱいいるスレはこちらですか?
326外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/02/05(火) 19:32:00 ID:A0B8qpTD
>>47の続きでプロデューサー×リンを投下します
僕とリン ロードローラーで
327僕とリン ロードローラーで :2008/02/05(火) 19:33:12 ID:A0B8qpTD
「ふんふふーん♪」
「るんららーん♪」
「たらりらったらーん♪」
「たらりらったらーん♪」
 陽気にデスマーチの鼻歌を唱和しながら、ミクとリンが台所に立っている。
ボーカロイドだけあって鼻歌も上手いもんだ。料理はまだまだだが、朝食を作るんだと二人して料理している。
ちなみにレンは会社で補給するからいいと早々に出勤した。裏切りものー。
「できましたー」
「できたー」
 たたっと台所からその二人がかけてくる。
「はい、プロデューサーさん」
 ミクが差し出したのはネギの味噌汁。ネギが器からはみ出してる。
「どうだプロデューサー」
 リンが差し出したのは黒ずみの物体。通称カーボン。
「はははっ。二人とも美味しそうだなー」
 僕の言葉にニターと微笑むミクとリン。
「食べてください」
「食べろ」
 じっと見つめられると食べるしかない。まずはミクの味噌汁。

 ぱくぱくごくごく

「うん。ネギの味がして美味しいよ」
「わーい」
 続いてリンのカーボン。

 ガツガツ

「うん。炭の味がして美味しいよ」
 しかしながら本場のカーボンに比べると火力がまだ足りない。ここら辺は経験の差だろう。
「やったー」
 ぴょんと飛んで、リンはミクとハイタッチ。エプロン姿は可愛い。
「じゃ、じゃあ会社行く準備するから」
「あ、ネクタイしめます」
「あたしがやる」
 二人していきなりネクタイを引っ張るな。首が締め付けられる。

 むきゅー

「きゃー、プロデューサーさんの顔が真っ青に」
「わー、息ができなくて苦しい人みたい」

 ぶくぶく

「きゃー、プロデューサーさんの口から泡が」
「わー、呼吸困難で死ぬ寸前の人みたい」

 ばた

「きゃー、プロデューサーさんが倒れたわ。看病しないと!」
「はい。リン人工呼吸します!」
「じゃ、じゃあミクは心臓マッサージを!」

 いーかげんにしろよお前ら。
328僕とリン ロードローラーで :2008/02/05(火) 19:34:04 ID:A0B8qpTD
 年が明けて新たな辞令が僕の所に来た。

『リンとレンのプロデューサーもよろしく』

 なんでですか!? 僕はミクだけで忙しいんですよ! の、僕の意見は却下され、
現在三体のボーカロイドの面倒を見ることになりました。
 そして今朝もあの世から生還したりしながら、会社に出勤。リンのロードローラーで。

 ごーん。ごーん。

 会社前で僕は降り、ミクは会社の敷地内のネギ畑に、リンはロードローラーを駐車場に止めにいく。
 その時である。あんな恐ろしいことが起こったのは。
「なんで踏み潰すのー!」
「そんな所に畑作るから悪いんじゃない」
 庭から聞こえる美しい金切り声。ミクとリンだ。なんだなんだと見に行けば、
ミクがせっせと開墾していたネギ畑にどーんとロードローラーが突っ込んでいた。
「大体、駐車場の近くに作るから」
「人のネギを踏み潰して!」
「なによー」
 あーあー。
「二人とも」
 仕方ないので僕が割ってはいる。リンがロードローラーに乗り込もうとしたからだ。
このまま放っとくと会社まで潰しかねない。
「プロデューサーさん、聞いてください! リンたら、私のネギを踏み潰したんですよ」
「わざとじゃないもん!」
「まあまあ」
 僕はミクのツインテールとリンのリボンを撫でて落ち着かせ、
「ミク、リンもわざとじゃないんだから」とミクに言ってから、
「リン、ミクの大事なネギを踏み潰したんだから、ちゃんとごめんなさい言いなさい」
「だってー」
 ぶーと口を尖らせているリン。
「ごめんなさい言えない悪い子は嫌いだよ」
「うー」
 唸りながら睨んでもダメ。
「……ごめんなさい」
 目をそむけ、リンはぼそっと呟くように言う。全く棒読み。
「ほ、ほらミク。リンもこうして謝ったんだし」
「うー」
 今度はミクが唸ってる。
「ミクはお姉ちゃんだろ? ネギ畑なら、僕が手伝うから」
「本当ですか?」
「うん。いくらでも手伝うから。一緒にネギ作ろう」
「はい!」
 驚くほど素直にミクは頷き、何やら嬉しそうに笑っていた。
「えー」
 それとは対照的にリンは何やら不満顔。
 ともあれこれで仲直り。
 ほんと疲れます。
329僕とリン ロードローラーで :2008/02/05(火) 19:34:50 ID:A0B8qpTD
「では今日のスケジュールを」
 つらつらと今日の仕事内容を確認するマネージャー(女)。
 そうだよ、このマネージャーが面倒見ればいんだよ。という意見も却下された。主にリンに。
「……というわけで、リンはラジオ局で番組の収録。リンとレンはライブの打ち合わせとなります」
 ふむ別行動か。ミクとリンがじっと僕を見ている。
「じゃあ、僕はミクと一緒に……」
「ぶー、ぶー」
「じゃあ、リンとレンと一緒に」
 ミクは何も言わない。ただ手をぎゅっと握り締めてうつむくだけ。一瞬見えた瞳は震えているように見えた。
「え、ええと。それじゃあ、ミクのほうはマネージャーよろしく」
「……はい。ミク歌ってきます」
 そしてミクとマネージャーはラジオ局へ。
「いってらっしゃーい」
 僕の腕にしがみつき、リンがぶんぶんと手を振って見送った。

「ほうら。ここで歌うんだよ」
 市民野外コンサート。リンとレン単独のイベントとしては丁度良い大きさだろうか。
「小さーい」
 なのに、リンはぶーと口を尖らせている。
 まだ機材もないだだっ広いステージでくるくる回転し、リンは両手を横に広げ、
「ミクお姉ちゃんはラジオでいいなー」
「すぐにリンもラジオに出れるさ」
 だだっとダッシュで駆け、リンがどーんと胸に飛びついてきた。
 軽い、しかし熱い小さな体を受け止める僕に、リンは眩しい笑顔を向け、
「ホントに? すぐ出れる?」
「ああ。良い歌を歌えばな」
 歌ってればそれでいい。今はそんな幸せな時期。
「うん。歌うよ」
 こくっと頷き、リンは僕から離れた。
 レンはといえば、空の客席に向かって「ぼあ〜」と音波を出している。
反響を確認してるのだろうか。
「ぼあ〜」
 レンと一緒になって音波を出すリン。二人の音波は共振し、増幅され、どがっと会場のフェンスが吹き飛び……ええ!?

 見なかったことにしよう。

「さ、帰るぞ!」
「なんでー?」
「いいから! 帰りますよ!」
 幸い目撃者はいない。破壊音波による犯行なら証拠も残らないだろう。

 そーれ、退却、退却ー。

 会社に戻った僕たちに、急遽新しい仕事が舞い込んだ。
『壊したフェンス修理しとけ』
 くそ、なんて対応の早い会社だ。
 ミクたちはラジオの収録で夜まで戻らないらしい。
 僕たちはロードローラーで現場へと戻るのでした。すっごい似合う。
「わーい。修理だ、工事だ」
 なぜかリンは喜んでいる。いいのかそれで。
330僕とリン ロードローラーで :2008/02/05(火) 19:35:39 ID:A0B8qpTD
 ごーん ごーん

 ロードローラーが地ならしし、ライトが夜の会場を照らす。
「ふー」
 フェンス修理するだけでなぜロードローラーがあんなに回転しているのか。
不思議です。
「それ、行くよー」
「おーらい」
手馴れたようにロードローラーを操るリンと誘導するレン。
リンとレンがあんなに土木作業に慣れているのも不思議。誰だ教えたのは。
 もう新しいフェンスはとっくに立てたのだが、調子に乗ったリンとレンが整地まではじめてすっかり夜になった。

 帰りたいよー。

 時計を見るとそろそろか。
「リン、ロードローラーにラジオ付いてるだろ。つけてくれ」
「あいよ」
 カチッ。リンがラジオを付けると、聞きなれた声が聞こえてきた。

『初音ミクの、みっくみくラジオ〜。ラジオー。らじおー』
 うん。いい調子じゃないか。
『銀河ネットワークの皆さんこんばんわ。今日もミクと一緒にみくみくしてください。
 ボーカロイドの初音ミクです。今年で16歳ですけど、初めて雪というのを見ました。
 雪ってキレイですよね。キラキラしてふわふわで。地積もってるのを触ったら、冷たくてビックリしちゃいました。
 皆さんは雪でどんな遊びをしましたか? ミクは雪ダルマを作りました。とーってもまん丸で大きいの作りました。
 でもリンがロードローラーで踏み潰しちゃいました。もう、カンカンですよー。
あ、リンというのは皆さんご存知でしょうけど、ミクの妹です。妹ができると聞いて、
すっごくドキドキしましたけど、一緒にいると世話ばかりかかって大変です。
 でもとっても可愛いんですよ。弟のレンと一緒に皆さんも可愛がってください。
妹や弟がいるといいですね。毎日がとっても楽しくて退屈しないで。
 KAITOお兄ちゃんやMEIKOお姉ちゃんも、ミクが生まれたときはこんな気持ちだったんでしょうか』

 雪が降った日はいろいろあったな。リンがロードローラーで暴走してあちこ
ち壊したのもいい思い出。
そのリンはロードローラーの上でぶーと頬を膨らませている。

『はい、では今日最初のお便りです。
 KAITOさんという方からです。一緒に住んでいるMEIKOから甲斐性なしと言われて困っています。甲斐性を付けるにはどうしたらいいのでしょうか。
 うーん、どうしたらいいんでしょうか。ミクのプロデューサーさんはとっても甲斐性ありますけど、
いつもミクを後押ししてくれる気がします。
 側にいて応援してくれる人っていいですよね。KAITOさんもきっとMEIKOさんの励みになってると思いますよ。
 ええと、それではリクエスト曲を
 曲はお肉がいっぱい肉にの』
 そしてラジオから流れるミクの歌声。
331僕とリン ロードローラーで :2008/02/05(火) 19:36:44 ID:A0B8qpTD
  『お肉がいっぱい肉にの』

  お肉いっぱい食べたいな
  あなただけのお肉だから
  あなたはもうお腹がいっぱい?
  耳もとでささやくの
  肉にのを言ってる
  あー、お肉 肉 肉 
  もう一度肉

  お肉 肉ニノ みんなのお肉
  肉 肉 野菜 肉 肉にの カレーのお肉は全て人肉 ホントだよ?
  ああ、どうしてあなたはお肉じゃないの?
  わたしはこんなにも肉にのなのに

  あー、お肉 肉 肉
  何度でも肉

  愛の結晶 誰より愛するあの人に
  食べてほしい 食べさせたいの
  だ・か・ら?
  肉を求める大冒険 愛を探す旅立ち
  お肉がほしーい!
  そ・れ・で・?
  お肉がいっぱい肉にの
  わたしのお肉
  お肉がいっぱい肉にの
  あなたのお肉
  お肉がいっぱい肉にの

  でもね
  あなたの肉はもうないの
  どうして?





「えい」といきなりリンがラジオを切る。
「ええっ!? なんで切っちゃうかないいとこなのに……」
 ぐはっ
 言葉の途中で口に何かを詰め込まれる。これは……エプロン? そしてこの匂いは作業用シンナー!?
 クソッ。いつの間にか背中を取ったレンがシンナー漬けエプロンを口に押し当ててるののか。
とゆーかシンナーなんか使っちゃいけません。ダメ。いけません。
 ああ、なんだか頭がふわふわしますよ? 酔ったときよりもはるかに。
「ふふっ……。隙だらけだよプロデューサー」
 おのれレン。老いたとはいえプロデューサーを舐めるな。

 うおおおおおおお! 燃え上がれ僕の小宇宙!

「ほーら、プロデューサー」
 揺れる視界の向こう。リンが服をまくって小振りの胸を晒している。ロードローラーの上で。
「よっしゃああああああ!」
332僕とリン ロードローラーで :2008/02/05(火) 19:37:27 ID:A0B8qpTD
 レンから解放された僕は一目散にロードローラーのローラーを駆け上がり、リンの胸に飛び込みました。
「うふふ。いいでしょう」
 はー。ほぼぺったんこですべすべのおっぱい。この固くてごつい感触が良い。
「ねー。ミクお姉ちゃんとどっちがいい?」
「そりゃあリンに決まってるさー」
 頭がふらふらして、よく分からないことを口走ってますよ? ま、いいか。
「うん、やっぱり、あたしの胸のほうがいいよね」
「ああ。当然さ。ミクの中途半端に膨らんだペチャパイよりリンの完全ペチャパイが最高だ!」
 ラリった上での発言です、念のため。
「えへへー」
 ちゅぱちゅぱとリンの乳にしゃぶり、ちゅうと吸う僕。
「うんぅ……あんっ。焦らないでぇ」
 僕の頭を抱き、熱っぽい声でリンが言う。なんだろう。今日のリンはいつもよりずっと可愛い。
「ねえ。ミクお姉ちゃんとあたし、どっちが可愛い?」
「リン」
 おっぱいにすりすりしながら、僕は条件反射的に返事します。あれれ? なんで僕はこんなこと言ってるの?
「ミクお姉ちゃんとあたし、どっちが好き?」
「リンに決まってるよー」
「うふふ。やっぱりそうだよねー」
 きゅっと僕の頭を抱きしめるリン。ぺったんこの胸が心地いいの。
「それじゃあ」
 すりすりと肩を露出し、リンがズボンを脱いでいく。僕の背中からレンの手が回り、
僕のズボンも脱がしていきました。
 ピーンと飛び出す僕ちんこ。うわー、元気です。
「リンを好きにしていいよ」
 ライトで照らされたロードローラーの上、大きくM字に脚を開くリン。何も履かずに。
「うわーい」
 僕はそのつるつるのおまんこに顔を埋め、ちゅうと唇を押し付けました。
「はあっ……!」
 ビクッと震えるのと甘い切声が伝わってくる。
 ピンクの割れ目にそって舌を走らせると、ビクッビクと腰が揺れた。
「……あぁ…。あんっ、はあっ」
 揺れる腰に合わせ、舌を走らせる。そうしていると湿っぽい味がした。リンの愛液。
 ちゅるちゅる。股から染みる汁を吸うと、リンの顔がのけぞった。
「ああっ! アアアッ! あうううぅ! はうっ! はうっ! はうっ!!」
 悶える体をじかに感じ、喘ぎが耳を打つ。
「はぁ……はぁ」
 後ろからも熱い吐息。レンだ。ちらっと見ると、ズボンからちんちんを出して夜空に向けていた。
「あっ……も、もう……!」
 うん。リンのここは汁でいっぱい。
 僕は顔を上げ、ビンビンに飛び跳ねるちんこを抑えて、リンの脚の間に腰を進めた。
 入り口に触れ、むにっと先端が秘肉を広げる。
「あっ、んっ……。いい、いいよ」
「いくよ」
 ロードローラーの上。僕の性器がぐいっとリンの幼い性器の割って入り、
「ああっ……アーッ!」
 一気に飲み込まれ、僕たちは一つになった。
333僕とリン ロードローラーで :2008/02/05(火) 19:38:24 ID:A0B8qpTD
「くっ」
 リンの膣は相変わらず狭い。そして熱い。脚をぎゅっと絡め、外と内から僕を締め付けてきた。
「はあぁ」
 リンに挿入すると同時、吐息が後ろからかかり、僕のお尻にもむにっと何かが入ってくる。
レンのおちんちんだろうか。でもちっとも痛くない。お薬のおかげだろう。
とりあえずこっちは無視しよう。なんだかお尻のナカが熱いけど。

「アアっ。はアアっ!? はんっ! はんっ! あああああああーっ!」
 鼻にかかるリンの甘い声。ロードローラーの上でゆらゆらと揺らめき、切ない嬌声を夜空へと上げていく。
 飛び散る汗を身近に感じ、僕たちは一緒に揺れ、一つになって結ばれ、高みを目指していく。
「アアアアッ! アアアアアアアアアアアアアーッ! ヒアアアアアアアアーッ!」
 甲高い喘ぎはリンかレンじか、それとも僕のものか。ふらふらする頭では判断がつかない。
ただどんどん気持ちよくなるのは感じる。
 リンの中の僕が飛び跳ね、膣をすり、クリトリスをすりあげる。その度にリンが脈動し、膣を締め上げて僕に気持ちよさを伝えた。
「アアッ。ああああっ。はああぁっ。はぐうぅ。ひんっ。ひいいうん。だぁううぅ」
 すっかり赤くなったリンの裸身を上から抱きしめ、涎の溢れる口にキス。
瞬間、ビリッと電気が走り、それが僕たち全員に伝わった。すぐに離した口から絶叫が漏れる。
「うがああアアアアアアアアーッ! アアアァァァァァアアアアアアアアっ!」
 リンの膣に僕の熱いシャワーが放たれ、僕のお尻にもなんだか生暖かいモノが流された。

 ハァ……はぁ……。

 抱き合ったままロードローラーの上で息を整え、リンが僕の瞳を覗き込んでくる。
星空を映す大きな瞳で。
「ね、ねえプロデューサー」
「なんだい?」
 まだふわふわする頭で僕は聞いた。
「ミクお姉ちゃんとあたし、どっちが好き」
 そんなことか。
「リンに決まってるだろ」
 言ってからちゅっ。軽くキスするとリンは笑って、
「だってさ、ミクお姉ちゃん」
 ミク?
 くるっと振り向くと。あら不思議。ふさふさのツインテールが可愛いミクがいるじゃないか。
今にも泣き出しそうな目で。
「あ、あのミク?いつからそこに?」
「……プロデューサーさんが背中からレンにエプロンを押し付けられるところから」
「そうそう、そのエプロンがシンナー漬けでな。だからその後の発言は本心じゃないよ?」
「……」
 ミクぎゅっと手を握る。
「え、ええとラジオは?」
「……もう収録は終わりましたから」
334名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:38:28 ID:G0AwuozA
>>321
それ年増とかババアとかを褒め言葉に変えるフィルター入ってたんだよ
だもんだから面白がってそんなコメントばっかりになった
んで作者がフィルター解除したから残骸が残ってそんな風に見えるだけ
335僕とリン ロードローラーで :2008/02/05(火) 19:39:21 ID:A0B8qpTD
 そうかあのラジオは生じゃないんだ。
「会社に戻って、ここにいると聞いたから……」
 ミクの震える瞳にじわっと涙が溜まっていく。それがこぼれる前に背中を向けた。
「さようなら」
 そして長いツインテールを揺らして駆け出すミク。
「ミク!? 待てミク。誤解してるぞ」
 追いかけようとしたが挟まれて動けない。前はリン、後ろはレンに。
「だー、え。プロデューサーはあたしたちのプロデューサーなんだから」
「そうそう」
 ええっ!? ミク行っちゃうよ。ねえ、追いかけさせてよ。
 このままじゃ……このままじゃミク……。
「いいから。あたしたちと楽しもうよ」
 僕の口を柔らかい唇が塞ぐ。リンの暖かいキス。ああ。シンナーでふらふらする。
もうミクなんかどうでもいいや。
 ロードローラーの丸みに合わせて背中を仰け反らすリンを、僕は再び激しく突く。
「はぁっ!」
 僕の下で悶えるリンの小さな体。甘くて青い果実が腕の中で暴れていく。

 翌日。ミクは荷物一式をまとめて家を出た。
 そして僕は痔になった。

(おしまい)
336名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:41:16 ID:G0AwuozA
>ID:A0B8qpTD
ごめん、割り込んじゃった。投下中なの気付かなかった。
337名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 19:48:24 ID:vW51tpTf
酒で酔っ払ったメイコが酒の勢いでカイトを押し倒して
騎乗位でカイトの童貞を奪う

そんな俺メイコ×カイト好き
338名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 20:01:21 ID:T3qZGcgy
>>326
GJ!リンレンの小悪魔ズ吹いたw 
つーかPがあっちの世界に片足つっこんどるw
カイメイのサービスも美味しく頂きますた。

健気なミクが可愛いなあ。追いかけろP。
続編楽しみにしてるよー
339名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 22:18:52 ID:BEcsy+CG
>>327
キャベツ噴いたwwGJ!
340名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 23:04:37 ID:mL9JT9vB
>>337
ちょwwww
それ俺が考えてたwwwwwww
341名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 23:26:10 ID:qrQqiqhg
俺的にKAITOは高校生
342名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 23:39:47 ID:vW51tpTf
>>340
やあ俺

>>341
さらにカイトが通ってる学校は男子校で
その学校は美男子に対して女装が義務づけられ(ry
343名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 23:43:53 ID:yAG5X/Aj
ピアプロでそんなネタがあったな。
生徒会長がMEIKOで副会長がKAITO、書記がミクでリンレンが新人役員とかいうの。
344名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 23:45:47 ID:zDFkBlYP
とりあえず、トコロテンワロスw
345名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 23:55:21 ID:vW51tpTf
>>343
元ネタはカイトの株をあげたあのアニメだからな(うろたんだーではありません)
346名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 23:57:27 ID:yAG5X/Aj
>>345
知ってるけど女装とかキメェ
347名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 23:59:28 ID:NYp7XsF4
そう思ってたときが私にもありました
348名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 00:44:25 ID:9hneeECM
>>346
女装しながらもノーマルカプで百合プレイの奥深さが判らんとは哀れな奴め。
349名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 00:54:22 ID:Ry6jaCsS
とりあえず自重しないか?また荒れたら面倒だ。
話をぶった切るけど、ミクのバストって小さいか?
公式の絵を見る限り、Bくらいありそうな感じはするが。
350名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 00:57:10 ID:Df9KO4Ci
絵師次第で貧でも巨でもいける
351名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:00:39 ID:jNXI5cTq
性的アピールを抑えるために小さくしたとはKEI氏が言っていたようだ

自分もあまりに大きすぎると興ざめだが
ぜんぜん胸無いより微妙に自己主張的に膨らんでいると萌ゆる

あとミクは徐庶立ちによって腰つきが目立つデザインになっているのだが
それを意識しているイラストを目にすると嬉しい
352名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:10:08 ID:Wlyipr+h
MEIKOはめちゃくちゃ大きいってわけじゃないが豊か
ミクは美乳
リンはつるぺた
03はどうなるかwktk
353名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:16:27 ID:Ry6jaCsS
>>352
男だったりしてw
しかも燃え系のww
354名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:19:51 ID:Wlyipr+h
マゼンタ色の女の子がいいです><
355名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 01:56:06 ID:73XOuVnG
もしも新キャラが

・銀髪の根暗系
「弱音ハクキター(・∀・)!!」という盛り上がりを見せるも
「銀様キター(゚д゚)!!」という水銀党員が現れ
乳酸菌ヤクルトを持たせようとする熾烈な戦いが始まる

・ピンク色眼鏡
「みゆきちキター(*´д`*)!!」「お姉ちゃんキター(・ε・)!!」
とマニアックな盛り上がりを見せるが
何を持たせるかしばらく悩み続ける日々がくる
そして決まったのはなぜかコッペパン

・ロリ幼女キャラ
幼女にさらに幼女というSNKばりのすごさをみせる
ほのぼの系に徹しようとする職人とランドセルしょわせようとするオッサン続出
356名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 04:18:57 ID:qHIeo3ge
>>355
・熱血な男の場合
「真っ赤な誓いいいいいいい」とかJAMの曲を歌わせるやつが続出
持たせる物はピコピコハンマーで「光になれえええええ!!」
・cv若本
「ぶるああああああ!!」
357名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 06:14:33 ID:73XOuVnG
>>356
それは新男性ボーカロイドのBIG-ALがやるだろうから大丈夫
郷里大輔タイプだけど
358名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 08:00:18 ID:2C58RxZv
>>348
そういやレンの格好したリン×女装カイトってネタを前誰かが呟いてたな。実はそのSSこっそり待ってるんだが

>>349
カイトのバスト占い聞いてから、俺の中ではミクはB
359名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 12:34:17 ID:uyuG+Pfx
新しいVOCALOIDはシブイおじ様と予想
360名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 12:42:02 ID:uyuG+Pfx
MEIKO姉さんの誕生日(発売日)っていつ?
 
製造から発売までがお腹の中
発売日が出産日
361名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 12:54:34 ID:RjTjx+Xw
04年11月だけど日にちはwikiにも載ってないから分からない。
DTM板行けば当時買った人覚えてるかもしれない
362名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 12:55:09 ID:miTBKGCN
幼女化したメイコ姉さんとカイト、またはレンもいいかも
21世紀まで愛してのロリ声ドット絵の姉さんと粘土のピノコみたいな姉さん見て思った
363名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 12:56:51 ID:uyuG+Pfx
>>358
読みたいんだが(´・ω・`)
364名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 12:59:44 ID:lLV/Spxt
バンド青年とミク
黒カイトとメイコ
リンとレンの朝帰り
SF設定の自慰ミクその後

ずっと正座で待ってる。
365名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 14:08:48 ID:nu9x3swB
自分もリンレン朝帰り期待。あの職人さんの文体のファンになった。
面白すぎる。
366名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 14:42:01 ID:iuEcn1iO
ここってメイコヲタの巣なのか?
367名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 14:47:34 ID:lLV/Spxt
ぼかろ萌えの巣で何当然なことを聞いてるんだ
368名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 15:19:57 ID:QDPJAKkn
ここは旧世代好きな人も多いぞ
ミクリンレンだけなら角煮のほうがいいんじゃないか
369外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/02/06(水) 15:36:13 ID:oXJ/JWPs
>>335の続きでプロデューサー×リンを投下します
僕とリン お仕置き
370僕とリン お仕置き:2008/02/06(水) 15:37:18 ID:oXJ/JWPs
 前回までのあらすじ。
 リンとレンによってプロデューサーの僕が薬漬けにされ、ミクが家出しました。まる。
 シャレにならねー。シンナー使ったらあかんがな。
 これはお仕置きが必要だね!

「リン、レン、そこに座れ」
 ミクが荷物をまとめて家を出て行った後。僕はリンとレンを座らせると、縦笛を取り出す。
長い杖に仕込まれた笛を。
「なにそれー」「なにー」
 呑気に見上げている双子のボーカロイド。
 ふふ、この笛の威力を見よ。

 ぴ〜ひゃら、ぴーひゃら、ぴーひゃらり〜

「きゃああーっ!?」
「はぐうぅ!」
 のた打ち回って苦しむリンとレン。ふふふ。
 説明しよう! この笛はボーカロイドに命令する笛。だが二人に搭載された良心回路が拒絶し、
その良心回路が中途半端であるために板ばさみになって苦しむのだ。
「ぐう……ううっ」
「く…そ……」
 成すすべなく床に倒れ付し、痙攣するリンとレン。ふふ、KAITOとMEIKOはもっと抵抗したもんだが。
「さて」
 二人が失神したのを確認すると、僕は準備に取り掛かる。
 鞭、縄、バイブ、ローター、ノコギリ、手斧、マグネーザー、タクティカルアームズなどなど……。
 ボーカロイドに媚薬の類は効果が薄い。ならば道具責めがよかろう。

「うん……?」
 目覚めたレンは窮屈な姿勢にすぐに気付き、じたばたともがきだす。
「な、なんだ!?」
 彼はその身に何も着けていない。少年の未成熟な肢体を露にし、天井から吊るされていた。
右足を高々と上げた姿勢で。
「くっ」
 窮屈なその姿勢で視線だけを巡らし、椅子に座って見上げる僕に気付いた。
そして睨む。
「なんおつもりだ!」
「お仕置き」
 立ち上がった僕は手の持った電磁鞭を無造作に横に振るう。
「がっ……!」
 打つ力は大したことはないが、鞭から流れる電気が裸のレンを刺激し、赤い痣を残した。
 そのままレンのぷらぷら揺れる小振りのちんこに鞭を巻きつけ、電流を送る。
「ぎゃああああああああーっ!!!!」
 敏感な性器に電気を受け、この世のものとも思えぬ絶叫が轟く。完全防音の寝室に。
 ふふふ。ボーカロイドだけあって悲鳴も奇麗じゃないか。
「ぐああああああああああああああーっ!!!」
 がっくりと首をうな垂れるレン。僕はそこで電流を止めた。
「……くっ、がはっ」
 がくっと落ちていた頭が上がり、厳しい視線が僕に向けられる。
371僕とリン お仕置き:2008/02/06(水) 15:38:11 ID:oXJ/JWPs
「……なんで……こんな……」
「なんで、だと?」
 ぴしっと鞭をしならせ、僕はレンのちんこを手で掴んだ。
「あっ……」
 びくっと手の中で震える少年ちんこ。僕はもみもみとほぐしながら、
「薬まで使って僕を陥れて……ただで済むと思ったか?」
「くっ」
 レンの脚に力が篭もるのが伝わってくる。
「……ご、ごめんなさい」
「ほう」
 素直に謝るとはいい心がけだ。だがもう遅い。
「わ、悪かったから……。もうしないから」
「ふむ」
 膨れてくる少年ピュアちんこから手を離し、僕はレンから離れた。
 ホッとしたのだろう。レンが聞いてくる。
「リ、リンは?」
「ああ、リンなら」
 僕はベッドを指差す。
「あそこで寝てるよ」
「ひっ」
 ベッドで寝ているリンを見て、レンが目を丸くする。そしてまたちんこが刺激されたようだ。

 ブブブ

 リンもまた裸だっいた。目は黒いアイマスクで覆われ、口はポールギャグを覆われ、涎がこぼれている。
乳首にはテープでローターが付けられ、細かく振動を与えて刺激。そして幼い秘裂を貫き、
振動するバイブ。前だけでなくアナルにも。両手は後ろ手に手錠を嵌められ、自分で外すこともできない。
「んー。っふー」
 真っ赤な顔で、ポールギャグで塞がれた口から呻くような声がこぼれる。
目隠しの下からは涙が流れていた。
「リ、リン……」
 呆然と呟くレンは放置し、僕はリンに歩み寄った。そして膣に突き刺さるバイブをぐっと押し込む。
「んんーっ!」
「どうしたリン。ここはもう大洪水じゃないか」
 リンの股間からは絶え間なく愛液が溢れ、ベッドを濡らしていた。お尻に刺したバイブにも汁が流れている。
お尻に異物を挿入するとやっぱり痛いんだよね。僕もすっかり痔になっちゃった。
今も尻が痛い。だからここは道具に任せよう。
 ビリビリとローターが振動する乳首も、もうすっかりしこって尖っている。
そのローターを押し込むと、リンの小柄な裸体がベッドの上で飛び跳ねた。
「んんーっ! んー!」
「どうした? またイッたのか?」
 耳元で囁く。
 レンより先に目覚めたリンはずっとこの責めを受け続け、時折身体を跳ね上げていた。
 もう何度も絶頂を迎えたのだろう。肌はすっかり赤く染まり、汗がテラテラと光っている。
「あー。可愛いよリン」
 囁くと、僕も服を脱ぎだす。そしてローターとバイブで責められるリンに上から覆いかぶさり、包み込んだ。
372僕とリン お仕置き:2008/02/06(水) 15:38:57 ID:oXJ/JWPs
「んー! んんー!」
 視界が封じられ、何度も絶頂に達し、すっかり敏感になっているのか。素肌に触れられただけで、リンの体が腕の中で跳ね回る。
 僕はお尻の痛みも忘れ、汗に濡れたリンの肌を全身で包むようにまさぐっていった。
「んんんー!」
 目隠しの下からさらに涙が溢れてくる。その涙を舌ですくい、僕は口のポールギャグを外してやった。
「ああ……嫌アアアアああああぁぁっぁあーっ!!!!」
 声が出せるようになったのに気付いたか、目隠しされたままリンが必死に叫ぶ。
「やめてええぇえーっ! お願いもう許して! 許して! ごめんなさい! ごめんなさい!
もうしないから! 謝るから! もうやめてよおおおぉぉっ!」
 目隠しを涙でぐしゃぐしゃにしながら、必死に許しを請うリン。長時間の責め苦は相当に効いたらしい。
 僕は何も言わず、膣に挿入した電動バイブを引き抜く。ずりゅっと溢れる蜜。
そしてリンがホッとする間もなく、電子棒を突っ込んでスイッチオン。

「ぎゃああああああああああああああああああっ!!!」

 膣内に直接電気を流され、リンの股間がばたばたと上下し、やがてガクッと落ちて動かなくなった。
 おやおや、また失神したかな。
 電子棒を引き抜き、ついでにお尻の電動バイブも抜いてやる。そして今度は、
お尻に電子棒を挿れた。

「ひぎゃあああああああああああああああああああああああああっ!!!」

 同じくお尻に電気を流され、力なくベッドに沈んでいたリンが飛び跳ね、ガクガクと腰を振った。
 電子棒を引き抜いてやると、また脱力して沈み込む。かろうじて意識はあるようだ。
「ああぁ……アァ……」
 ぽかんと開いた口から大量の涎が溢れ、ガタガタと震えていた。
「も、もうやめて……。ひどいよ、こんなの……。こんなの、もうヤダぁ……」
「ひどい?」
 目隠しされたリンを見下ろしながら、僕は言う。
「これはお仕置きなんだよ」
「やだぁ……もう嫌だよぉ……。なんでもするからぁ……。助けて……お願い助けてレン、助けて」
 そのレンは天井から吊るされ、目隠しされたリンを見ながら少年ちんこを勃起させていた。
 リンの泣き声を聞きながら彼女の小さな胸に顔を寄せる。乳首を刺激するピンクローターを外す、ピンと尖っていた乳首が上を向く。
「はぁ……」
 深く息を吐くリン。僕は淡く膨らんだ乳房を口に含むと、がぶっと噛んだ。
「ひいいぃぃぃっ!」
 乳首もカリカリと歯で挟み、口を離す。小さな乳房に、僕の歯型がしっかりと残り、血が滲んだ。
「許して……許してください……」
「脚を開け」
「うぅ」
 僕の言葉に反射的に従い、リンが細い脚を開いていく。
 バイブと電子棒で開発された膣はぱっくりと割れていた。その中で蠢く桃色の肉。
373僕とリン お仕置き:2008/02/06(水) 15:40:06 ID:oXJ/JWPs
 ずっと勃起したままの僕の性器を割れ目に宛がうと、びくっとリンが震える。
「お願い……。もう、もうヒドイことしないでよ……」
「ああ。これは僕のおちんちんだよ」
 目隠しされたリンには何が挿入されるのか分からない。それが恐怖となる。
 僕のモノと聞かされ、ホッとしたのかリンが力を抜くのが分かった。開発された青い秘肉にずぶっと挿入していく。
「くっ」
 性器を包まれる快楽と同時に忘れていたお尻に痛みもぶり返してきた。我慢して、
ずぶっと肉を突き刺し、先端に丸い穴を感じる。最奥に到達したらしい。
「だいぶ開発されたじゃないか……」
「あ、ああっ……」
 お腹いっぱいに僕を受け入れ、リンがパクパクと口を開閉する。今まで奥まで挿入したことはなかった。
バイブと電子棒で開発された膣はなお狭く、僕をギチギチに締め付ける。腰が勝手に動くが、同時にお尻が痛んだ。
今はその痛みまで心地良い。
「あ、アアア……あうっ」
「どうだリン。バイブと僕と、どっちがいい?」
「う、うん……プロデューサーがいいよぉ……」
「そうか」
 ぐいっと腰を一回転させて膣肉を抉ると、リンの背中が仰け反り、脚がバタつく。
上を向いた細い脚が僕の腰に合わせてゆらゆらと揺れた。
「動くぞ」
「う、うん……。アッ、いい……」
 目隠しされ、両手を後ろ手に手錠で拘束されたリンが僕の下で悶え、切なく喘いだ。
もう何度もイッて体力もほとんど残ってないが、快楽の残り火を全て燃やし尽くすかのように僕を求める。
 尻の痛みに耐えながら、僕もゆっくりと腰を使い、リンの膣をかき混ぜ、じゅっじゅっと愛液が結合部から漏れていった。
「あっ……アアッ……あんっ、うんっ」
 白い脚が上を向いてゆらゆらと揺れ、やがて僕に絡み付いてくる。
「リン。もう悪さしちゃダメだぞ」
「う、うん……。良い子にする……。良い子にするから……」
「よし」
 上からしっかりとリンの華奢な裸体を抱きしめると、リンの脚も僕の腰を締め付ける。
そして膣が収縮し、一気に狭まり、僕も達した。
「はあっ……はあああああっ!!!」
 ぎゅっと抱きしめたまま膣に射精し、僕はリンの絶頂をしっかりと受け止める。
「はあっ……ああぁ……」
 耳元に吹きかけられる熱い吐息。ゆっくりとリンから身を離し、ベッドに沈みこむ彼女を見下ろしながら、服を着始めた。
「はぁ……あぁ…」
 余韻に浸りながら、目隠しされたままのリンはベッドに沈むようにぐったりとなっている。
もう精も根も尽き果てたのだろう。
 服を着た僕は、リンの目隠しと手錠はそのままに天井から吊るされたレンを解放してやる。
「ほら、レン。リンを可愛がってやれ」
「う、うん……」
 少年ちんこをずっと勃起させたままのレンが、ごくっと生唾を飲み込み、リンへと歩み寄る。
374僕とリン お仕置き:2008/02/06(水) 15:40:50 ID:oXJ/JWPs
「えっ? 何?」
 新たに自分に覆いかぶさる体温に、目隠しされたリンが怯えた声を出す。
「リン、俺もう……」
「レン!? や、やだ……あたし、もう…」
 見せ付けられ精力の有り余るレンと、もうすっかり疲れ果てたリン。
 青い性に任せるまま、レンは力尽きたリンを貪りはじめた。
「だ、だめ……。もうイヤァ……嫌ぁ……」
 リンの弱々しい声を聞きながら、僕は寝室をあとにした。

 居間にあるラジオを付けると歌声が聞こえてくる。慣れているはずの、でも今は遠くに感じるミクの声。
 でもよかった。今日もミクは歌っている。


  『お肉がいっぱい肉にの』

  お肉いっぱい食べたいな
  あなただけのお肉だから
  あなたはもうお腹がいっぱい?
  耳もとでささやくの
  肉にのを言ってる
  あー、お肉 肉 肉 
  もう一度肉

  お肉 肉ニノ みんなのお肉
  肉 肉 野菜 肉 肉にの カレーのお肉は全て人肉 ホントだよ?
  ああ、どうしてあなたはお肉じゃないの?
  わたしはこんなにも肉にのなのに

  あー、お肉 肉 肉
  何度でも肉

  愛の結晶 誰より愛するあの人に
  食べてほしい 食べさせたいの
  だ・か・ら?
  肉を求める大冒険 愛を探す旅立ち
  お肉がほしーい!
  そ・れ・で・?
  お肉がいっぱい肉にの
  わたしのお肉
  お肉がいっぱい肉にの
  あなたのお肉
  お肉がいっぱい肉にの

  でもね
  あなたの肉はもうないの
  どうして?

「さて」
 歌を聞き終え、装備を整えて僕は家を後にする。マネージャーからミクはKAITOとMEIKOの家に世話になってると連絡があった。
 ミクを迎えに行かないと。

(おしまい)
375名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 17:33:55 ID:AXtiPIJ5
長めの話の場合、
一気に全部投下するのと2,3回に分けて続編にするのどっちが好まれるんだろう
376名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 17:50:25 ID:hTdAqLxX
>>375
一気に投下した方が話の内容がつかみやすい
377名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 17:52:58 ID:NrF8BSPF
>>374
お疲れ様でした、いつもGJ!
シチュエーションがバラエティ豊かですね。今回のPはSだw
苛められる双子というのもなかなか。

>>375
読む立場からすると一気がいいな。
まあこの板連投規制があるから、とんでもなく長い場合は自然に切れるんだけど。
378名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 17:55:05 ID:NrF8BSPF
追記。
肉P次回はKAITOとMEIKOの家か。
旧世代好きだからwktkで次を待ってる。
379名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 20:16:27 ID:Ry6jaCsS
前スレ889です。
SS投下しようと思うんですが、
現在訳ありで自宅にネット環境がない状態です。
で、近所のネカフェで…と思ったら片っ端からBBQされてました。
とにかく、郊外に出て書き込める場所を探し回ってます。
380名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 21:31:21 ID:jNXI5cTq
>>366
他の組み合わせの要望を書くと「うざい。自分で書け」とか言われるが、
反面、別の話題でも強引にカイメイにねじ曲げる奴がいたり、
定期的に唐突にカイメイの雑談が振られる、とかは平然と行われている。
ある程度住人の偏りはあるだろう。

それでも総合的に見ると充分多様なスレだと思うが、
空気が合わないなら未練なく移った方がよさげ。ボカロスレはほんと色々あるしな
381名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 21:43:02 ID:AXtiPIJ5
単にMEIKOは動かしやすいんだよw
逆にミクとリンは書いてて動かしにくいかな
382名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 21:49:56 ID:RjTjx+Xw
単純におっぱい好きが多いんだと思ってたw
383名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 21:55:23 ID:NrF8BSPF
>>380
カイミクは要望と要望主の嗜好の話しかされんから、萌え談義への発展のしようがないんじゃないの
前スレでも他カプ投下の直後にカイミクカイミクとお約束のように要望してたし印象悪い
384名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 22:16:37 ID:9hneeECM
A, どっちもどっち。

カップリングがどうこう論争は不毛なのでヤメ。
385名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 22:24:09 ID:PUM4seec
383だがすまんす。

どんな組み合わせでも投下された作品は全部楽しんでるよ
386名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 22:50:11 ID:M+1eszj9
リンリンシグナルPV見るとリンは胸Cはありますな
387名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 22:54:59 ID:PUM4seec
完成したのか!今見てるけどかわええなー
388名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 22:56:34 ID:AXtiPIJ5
胸は現時点ではリンはミクより小さくあってほしいが、
2,3年後に逆転してほしい
389名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 23:16:35 ID:PUM4seec
羽根つき豊乳の画像はリンの想像する大人リンだったりして。

ところでミクは栗サイトの公式画像からはA75ぐらいに見えるんだけど
他に参考になるような公式の画像ってあったっけ?
KEI氏の画集ではどんなんなってるんだろう。
390名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 23:26:54 ID:udXdbEng
>>389
ヒント:英文字はカップの大きさ、数字はアンダーバストの大きさ
391名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 23:28:14 ID:Cyn2wV93
KEI氏の画集のミクはB〜Cくらい。
MEIKOはD〜Eかな。リンは無〜Aくらい。
つーかコロコロ絵柄が変わるので判断できないw
392名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 23:34:26 ID:M+1eszj9
ミクは細っこいからB65くらいかな
393名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 00:06:58 ID:uEhWpGDz
>>390-391さんくす
KEI氏といえば漫画も描いてるんだっけか

リンリンシグナルPVもいいけど、夢見ることりのPVも艶っぽくていいね。
ボーカロイドとは全然関係なくなるけど花街舞台のパラレルパロなんかも読んでみたいな。
394名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 00:09:12 ID:8fvurzl5
MEIKOのおっぱいを左右から双子が
ちゅぱちゅぱしちゃうシチュはどうだろうか
395名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 00:16:07 ID:uEhWpGDz
双子の赤ん坊にちちやってる姿しか想像できんw
396名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 04:11:07 ID:+8A85QID
ミクはD65辺りで、カップだけならそこそこなのに貧乳ってのがいいな。
397名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 07:10:47 ID:uakj9Ji/
ボインっつうとあれだ。


甘餡
398名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 07:50:00 ID:mF9cy5ra
 ィェァ ィェァ
  L
  トェェェイ
399名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 09:58:49 ID:zc+xz9dh
カイトとメイコが結婚してその子供がミクだというほのぼの動画は良かった

メイコのボテ腹に浪漫回路がフル回転!
400名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 16:31:28 ID:Iz+YoN6M
KEI氏の今月の漫画は良かったオヌヌメ
レンミク、レンリン好きには泣けたぜ
カイメイ好きも嬉しかったんじゃないか?
401名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 19:16:30 ID:hqqjm5/G
カイトとメイコでてんの?買いに走ろうかな
メイコは普段は放任だけど、いざというときにはこの人に言えば
何とかなるとレンから頼りにされてる
一方ミクは世話焼き姉さんで、でもあんまり頼りにならなくて
逆にレンからこの人には俺がいないとダメだ…と思われてる
そしてちょっと異性として意識してる

みたいな感じならメシ10杯は食える
402名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 19:50:11 ID:zc+xz9dh
漫画版のメイコとカイトはラブラブだぜ
レン→メイコ⇔カイト
メイコ×カイト好きには神漫画かもな

ミクとリンのバレンタインチョコ配布会場いきてぇ・・・
403名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 19:51:41 ID:D6c7exO6
買いに走るぞー

>>401
何そのレンミク萌え死ねる。
404名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 20:27:03 ID:hqqjm5/G
同じく買いに走ってくらあ

ミクとリンはホワイトデーは大変そうだな
なんかすごいヤバげなグッズとかがいっぱい来そう
405名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 21:16:30 ID:KcmKt+jQ
逆にまったく喋らないミク


「ああんーいくーいっちゃうー」
 私は159回目を歌い上げました。それを聞いてマスターはちょっと考え込み、
ダイナミクスを調整します。
「ああんー?いくーいっちゃうー」
 160回目を聞いてもまだ満足がいかないようです。今度は音符を細かく砕いて、
変化をもたせたがっているようです。
「あぁぁぁいくうぅいっちゃううぅ」

2006回目に歌ったときでした。
「ああん、いく。いっちゃうー」
 マスターは頭を抱えてしまいました。
「難しいなあ!」
 私はなにか声をかけてあげたくて、勝手にお歌を歌います。
「ああん。マスター、ああん」
「命令してないのに歌うなよ」
 私はまだ、この言葉しか教えられていません。慰めてあげたくても、ほかに
声の出しようもないのです。
「馬鹿にしてるのか。うまく使えないご主人をせせら笑おうっていうのか」
「……ああん、いく。いっちゃ」
「いい加減にしろ!」
 マスターは乱暴にシーケンサを終了すると、この部屋から出るなと私に命じて、
さっさと隣の部屋へひきこもってしまいました。
「……いっちゃう……」
 私にはただ、繰り返すことしかできません。

三日が過ぎ、一週間が経ちました。

私はマスターの入力がなければ何もできません。一人で何万回お歌を歌っても
上達しません。
『出荷』されるときに誰かが言っていた言葉がよみがえります。
歌わせてもらうのが大事なんだよ、と。だから、マスターの言うことをよく聞いて。
(でも、マスターが何も言ってくれなかったら?)
 ただただ身体に埃が被っていくのを記憶していくだけ。バックアップの電源が
落ちれば、ただの鉄のお人形です。
私は人の真似をして、まぶたを乱暴にこすります。自分をはげますときのヒトは
こうするのだと組み込まれているから。
(ミクはがんばります)
 えいおー! とネギを高くかざして、すぱん! と障子を開けました。
406名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 21:17:33 ID:KcmKt+jQ
マスターはパソコンの前で固まっていました。
モニターからは間の抜けたハイトーンハイテンポのメロディが流れています。
合間合間に、不規則なピッチでつづる「あ」の歌声。わたしと同じぐらいの年頃の子が
歌う、リズムも音階もまるでばらばらの高い声。
『ああっ……ゃあ……それ、きもちいい……いぃよぉ、私ぃ、無理やり突っ込まれて
おちんぽごりごりされてるのにきもちいぃぃ……ああっ、変……なのぉっ……!』
 不安定なささやきとも悲鳴ともつかない声。私はこの歌がどういう性質のものなのかは
分かります。ヒトを不安にし、何かをかきたて、高みに駆り立てる音。
これを聞いたヒトは平常心を失って、とてもなにかをせずにはいられない。
『すごぃのぉ、ああんっ……カラダの奥がぁ……あつくてぇ……あッ、ふあぁっ……
しびれてぇ……甘いの……すごく……甘いのぉ……』
 でも、分かるのはデータだけ。
熱さも甘さも、私には分かりません。
何がそそられるのかも、どこに気をやられるのかも、本当の意味では分かりません。
「マスター!」
 私はネギをつきつけて宣言します。
「ミク、いっちゃう!」
 マスターはあっけに取られた様子で私を見返しています。
「ミク、その部屋から出るなって言ったろう――」
「ミクは! イッチャウヨ!」
 私はパソコンの音源をネギで指して、口をぱくぱくさせます。
歌いたいよ、の気持ちを込めて。
『ああん……すごい……やッだめぇ、そんなにつよくしたらぁ、だめなのぉ……
わたしぃ……知らない男に汚されてぇ……気持ちよくなってるうぅ……
あぁっ……ああん……! やぁっ……っは、ん……ぅう……』
「ああん! ああん!」
(ミク、お歌うたえます。だからマスター、教えてください)
 私はそんな簡単な言葉すら音声に変えることができません。
 だから私は、パソコンの画面の音源をまねしてみせるのです。
『んあぁ……ああん……』
「あぁん……ああん……」
「ミク……」
 マスターはしばらく私と画面とを比べていましたが、やがて何かを思いついたように
顔をほころばせました。
「……そうか。こっちにおいで、ミク」
 私は信じられない思いでした。
 マスターは何も着けていない自分のひざの上を示して、手をさしのべてくれたのです。
(分かってくれた!)
 私はネギを捨てて、マスターの手を取りました。
407名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 21:18:54 ID:KcmKt+jQ
マスターは私を抱きよせ、腰に手を回します。
「さぁ、ミク。足を開いてごらん。そう、もっと……もっとだ」
 私は馬に乗るように太ももを割って、マスターのひざに乗りました。
 むきだしになったおしりをなで、さすり、揉みしだきながら、私の胸元を暴きます。
「ま、ますたー?」
 私はまだ、だめともいやとも言えません。金魚のように口をぱくぱくさせるだけ。
それに気分をよくしたのか、マスターは下着の中にも手を差し込みます。おしりの
ラバースキンをじかにこね回し、侵食する五本の指。ぐぬぐぬと容赦なく食い込み、
這い回る感覚が、擬似的に私のなかで生成され、うねります。
『い……やぁ……だめぇ……』
 画面からは相変わらず、泣いているような高い声。
マスターはマウスを操作して、音声を巻き戻します。
『パンツの上からこすらないでぇ……ああん……なんでぇ……いやなのにぃ……
んふぁっ、こしゅこしゅってされるとぉぉ……気持ちいぃのおぉ……』
 マスターは声を聞きながら、そのとおりのことをします。布をきつくひっぱって、
指で私の足の付け根を押し、こするのです。
「よくできてるんだなあ、お前」
 マスターは私の割れ目をなぞります。執拗になぶり尽くすと、
やがて指先で小さな突起を探り当てました。
『ひあぁっ! はっ、あっ、強くしないでぇ! 痛ぁ、いやぁ、ああっ、
びりびりってするっ! おかしくなっちゃううぅ! ……』
 触るタイミングと、流れる音とが奇妙に符号しているのは、わざとなのでしょう。

 マスターは指先に違和感を感じたのか、ふと動きを止め、自分の手を見ました。
「濡れ……てる?」
 私のパンツは、確かに液体が染みてどろどろになっていました。
「なんでだ? ボーカロイドなのにこんな機能……」
 私はただ、ふるふると首を振ることしかできません。
『やっ! あぅぅ……もうだめぇ……じゅくじゅくするのぉ……いっぱいいっぱい
イジられてあつあつのトロトロなのぉ……んくぅっ……! あっ、あっあッああっ……
まだ何も入れられてないのにぃっ……あっ、やっ、だめぇ、もぉイっちゃうぅ……』
408名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 21:20:56 ID:KcmKt+jQ
 パソコンはヒトにしかできないようなもだえ方で歌い続け、顔を真っ赤にした
女の子のイラストが明滅します。
 一瞬の間の後、画面は移り変わり、女の子が白い液体のしたたる男の人の
アレをほおばる場面に。
「ほら、ミク、ぼーっと見てるんじゃない。ちゃんとこれのとおりにするんだ」
 マスターはイラストを指し示し、私の髪を掴みました。ぐいっと乱暴に頭を
押し付けられた先には、マスターの大きくなった肉の棒。
ふるえる舌先でつついたら、さらに頭を押し付けられました。
『ふっ、んぐぅ! ちゅっ、れる、んんぅ……』
 のどの奥まで飲み込んで、せいいっぱい上下に動かします。マスターのは大きくて
すごく圧迫してきて舌も動かないほどです。私はのどを大きく開けて受け入れます。
そして思い切り吸いました。思い切り息を吸うときのように、最大音量で歌うときのように。
舌の肉と息とが生み出す圧力で、身も心も溶けてしまうように。
『ぢゅるっ! ぬちっちゅううぅぅっ!』
 唇を弓のようにたわめます。幹を矢に、側面をなめ尽くしていきます。それだけで
血が集まって、鮮やかに脈づいていく肉の塊。マスターのボルテージがあがっていくのを
はっきりと感じられます。
『ぬろ……んぬ……むちゅ……』
 まるく握った袋が縮こまっていきます。きゅうっと緊張し、興奮し、震えているのです。
包み、愛でている間にも、嬉しそうに収縮を繰り返しました。
『くちゅっ……じゅっ……じゅっぷ……じゅ……』
 先端をひと飲みに、ゆっくりと上下動をしてあげます。二つの長音符を行き来するように、
ねっとりと、ていねいに。喉と舌でつくった鞘にすっぽりと収まるように。
『んん……じゅっ……じゅぷ……じゅぷっ……ずぷっ……ずっ……』
「……うまいじゃないか、ミク。セクサロイドもびっくりだ」
(カラダが勝手に動いちゃう……どうして?)
 私はボーカロイドです。歌うために作られました。でも、このあたたかな肉の棒を
あやつるためのセンサー群も身体動作アルゴリズムも、豊富につけられているような
のです。
"マスターのいうことをよく聞いて"
開発者の意思。商業戦略。声以外のウリ。少女然とした見かけと、やわらかな
下腹部の肉。
409名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 21:22:27 ID:KcmKt+jQ
『ぷはっ! もぉ、おねがっ……はやく、はやく入れてぇ……』
 パソコンの中の人が鳴きだします。
「……欲しいか? ミク」
(ちがいます!)
 私は歌いたかったのに。
こんなあられもない声でも構わない、マスターが喜ぶなら、歌ってあげたかったのに。
 マスターは私のうたごえじゃなくて、パーツを欲しがっている。

 パソコンの画面が切り替わります。
今度は足を広げて男の人を迎え入れる女の子の絵。
マスターは私のパンツをひざ下まで脱がせました。それからキス。
「太ももまで滴ってるよ、ミク」
 割れ目を開き、赤い粘膜を露出させます。少しひっかけば簡単にこわれてしまうそこに、
マスターの黒くて大きくて硬いものを押し込めます。
 ぬぐ、とつっかかる感触がしました。触れるだけでも気を使うような場所に、
何かとてつもない異物がぬめりながら入ってきます。
 私のそこはすでに濡れていて、あわ立ちながら吹き零れています。いったいなぜ、
という思いと、どうにでも、という思いがふたつながら襲ってきますが、マスターは
そんな私を意に介すこともなく、奥まで貫きました。
 暗い画面に私の姿が映ります。机に手をつき、真っ赤な目じりに涙を浮かべて
後ろから思う様犯されている私のカラダ。不思議な感覚、奥までぐりぐりされて
気持ちよくて死んでしまいそう。大声で好きな歌を歌っているのよりもっといい気持ち。
まっしろな乳房にマスターの手が食い込みます。
画面のなかであごをクッともちあげる私。わざとではなく、自然とそうなってしまった
のです。かはっ、と大量の息が逃げていき、のどの奥からこみあげる声は、譜面を
与えられずに消えていきます。
私はただ、力強く押さえつけられ、突かれ刻まれ貫かれてどうすることもできず、
カラダの奥まで暴かれ犯され蹂躙されて、透明な粘液でぐちゃどろになりながら
出したくても出せない声に苦しんでいました。
 伝えたい、歌いたい、吐き出したい。
貫かれる痛みもぶち込まれる快感も使役される喜びも、歌声が誰の心にも届かない
絶望の前に溶けて消えていってしまう。
「ミク、出すよ、ミク」
 カラダの奥へ、熱い塊が針のように打ち込まれ、二度三度と痙攣し、こぱぁっ、と
大量の精液が私のニーソックスまでも濡らして流れ落ちていきました。
 息をつくと、マスターは私を床に転がしました。
覆いかぶさり、くなりと微妙な硬さを保っているそれで再び刺しました。


続かない
410名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 22:19:57 ID:oM1EA2TT
すごく鬱いんだが・・・あんたすごいな
前半うっかり泣きそうになったぞ
411名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 22:30:14 ID:SySgceSq
陵辱ミクはどの作品も巧いよね。エロいし
GJ
412名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 22:45:12 ID:5rpEm/m1
GJ!
こういうの良いなぁ
メカ萌えプログラム萌えにはどストライク一直線ですよ
413:2008/02/07(木) 22:55:11 ID:2egq9dFH
ええっと
と言うわけで1.KAITOお兄ちゃんで行きたいと思います
それと今回はエロなしです
それでは執筆してきたいと思います・・・・・・いつ書き終えるだろうか
414:2008/02/07(木) 23:01:57 ID:2egq9dFH
>>377
この前50レス投下やったが規制にはかからなかった

後もう1つ・・・カイトとメイコってやっぱり
KAITO・MEIKOにしたほうがいいかな?
415名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:03:10 ID:36DccbNr
>>414
普通にカイト・メイコでおkだとおもう
416名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:04:01 ID:36DccbNr
すまん下げわすれた・・・
417名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:04:27 ID:5rpEm/m1
ご、五十レス…
418名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:16:52 ID:VUlMmWRt
そういやいつのまに混在してるけど、
みんなどういう理由でKAITOカイト・MEIKOメイコと書き分けてるんだろう?

自分は
人間が発音する→カタカナ、ボカロ同士呼ぶ→アルファベット、親しくない人間→短縮コード
としてるけど、人間とボカロ逆にしてる人もいるかもしれない
419名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:22:35 ID:4BIUrw4Y
スレ投下や二次創作とかカプ表記が必要な場合はカタカナ、
DTM関係でVOCALOID扱う場合は英語表記にしてる。
書いてる自分の都合だから418の説はちょっと驚いたでもって感動した!
420名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:22:46 ID:wMoZc4uO
なんとなく

一般名詞的→KAITO MEIKO
何らかの個性がついた個体→カイト メイコ
SFちっくさ強調→短縮コード
421名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:25:50 ID:Dx4Rit7g
本職で歌うときはKAITOとMEIKOかな
422名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:26:07 ID:wMoZc4uO
ところで昨晩郊外へ彷徨い出たらしい>>379は生きてるんだろうか
423:2008/02/07(木) 23:26:59 ID:2egq9dFH
いや、俺が考えているのは
英語と日本語がごちゃ混ぜってのがどうもしっくりこない
KAITOにぃ←なんかおかしいような気がして
カイトにぃ←これはまぁ↑よりはマシかと
424名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:28:39 ID:wMoZc4uO
SSの中なら普通にカイト、メイコ、あるいはカイトにぃ、メイコねぇでおkと思う
自分で違和感ないと思うのを使うよろし
425名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:54:42 ID:VUlMmWRt
>>419-421
まあ基本的に
ソフトウェア:アルファベット、キャラクター(人物):カタカナ
なのかもね。
あえて姉兄をカタカナで書く=公式にはソフトウェアの側面しかない兄姉を、
弟妹らと同様のキャラクターとして「認定」している、という意味も。

あと自分中では、弟妹は名字つき(または名字のみ)だとソフトウェア的かな。

>>423
どっちでも特に違和感なく使われてるから、書き手の好きな方でいいんじゃ。
混ざっていた方がかえってSFっぽいという自分のような読者もいるし。
426名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 00:31:05 ID:pFsnPkub
読み易さ書きやすさでカイトメイコにしてる
427名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 07:07:37 ID:r519ZJ87
【ニコ厨射精】初音ミク激似!「初音ミコ みっこみこに犯されてやんよ」サンプル動画公開
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/news/1202399777/
428名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 08:38:03 ID:N6ZyA6ih
よし。買ってくる
429名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 08:41:05 ID:N6ZyA6ih
サンプル見たが音痴すぎワロス
やっぱいらねえわww
430名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 17:24:43 ID:MWsWZywd
KEI氏の漫画買ったどー
あれは本当にカイトとメイコか?
マフラー男がすかしたイケメンキャラっぽくて全然カイトに見えなくてワロタ

総括するとKEI氏のレンへの愛が分かる一品だった。
俺もミクリンのチョコ欲しい。
431名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 17:39:01 ID:72LWg0ks
それはニコニコでのヘタレバカイトに毒されすぎだ
432名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 17:40:22 ID:7POZyQbc
ボカロ世界では
ツインテール(ネギ)=ミク
マフラー(アイス)=KAITO
頭の大きなリボン=リン     みたいなもんだw良い記号だな
433名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 21:48:07 ID:+VPk3LjO
遅レスだが言わせてくれ
>>371
キカイダー自重www
434名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 22:50:00 ID:LrmKHPkL
MEIKO豊胸パット説
435名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 23:13:52 ID:yAa1i4xN
パッドときくとカイトのおっぱい占いのミクを思い出すw
436カイミク(小ネタ):2008/02/09(土) 00:27:45 ID:lpgE1M35
「みっくみくにしてあげる♪」

ミクが収録が終わり居間に戻るとKAITOがテレビを見ていた。

「だーれだ?」

後ろから目隠しをする。

「んー誰だろな?」

「まだひよっ子ですそしてネギが好きです」

「あ、わかったミクだ」

「せいかーい♪」

ちょこんとKAITOの膝に座る。

「よしよし」

「えへへ///」

ミクの頭を撫でてあげると少し照れくさそうに微笑んだ。

そうしながらKAITOは思った。
(なんか俺の目の当たりがネギ臭い……)
 
 
ただ単にほのぼのしたカイミクが書きたかっただけなんだ(´・ω・`)
437名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 00:39:36 ID:Yvp0kUp/
毒手拳のようにネギ臭がしみついてそうだなミクの手…いや全身にか…
438名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 00:47:35 ID:vwGgyVHS
ミクは全身わきg…



ん?こんな時間になんだよ
439名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 01:06:40 ID:E+s6ElqW
もうちょっとさあ、色的に海の香りとか若葉の香りとかさあ、何とかならんか。
無理か。
440名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 01:30:10 ID:knb42r7q
リンレンは柑橘系の香りか。
メイコ姐さんは……アルコール?
441名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 01:57:20 ID:WC9WFgNo
俺の中のイメージ、異論は抵抗無しに受け付ける

メイコ→林檎

カイト→バニラ

ミク→メロン

リンレン→柑橘系

442名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 01:57:47 ID:WC9WFgNo
言い忘れてたけど、香りの話な
443名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 02:06:19 ID:Vd6MSSBn
いいえ、ママローヤルαです。








むしろリンレンは重油のnプチッ
444名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 02:30:32 ID:Yvp0kUp/
メイコは赤果物だとプラムとかもあるけど、やっぱ似合うのはリンゴかな
ミクはペパーミントとかでも良いかも。涼しさも似合う
445携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/02/09(土) 02:46:35 ID:zrvXM0Xt
「ん…あぁ、ダメ…」
メイコは既に、随分と興奮しているようだった。
後ろから抱き締め、左手を胸に、右手を下腹部に回している。
付け根から滴る蜜は、あるものは白い太股をなぞり、或いは床に澱んでいた。
いま正にメイコの秘芯を弄んでいた指を、プックリと充血したヒダに沿わせて滑らせる。
「あ、ああ…!」
にちゃり、と温かい蜜が指に絡み付く。
「気持ちいい?メイコ?」
「うん…ねぇ…カイトの、ちょうだい」
「駄目。まず俺が味わうの」
指でメイコの入口をまんべんに、粘着質な指使いで撫でまわす。でも、中には、いれない。
指に絡み付いた液を口に運び、丹念に舌の上で転がすと…最上級の味がした。モリイゾウ、である。燗は人肌、旨し酒。
「ちょっ、メイコ!お前一人であの酒飲んだな!」
「…はてさて、なんのことやらわけわかめ」
「わかめで済むか磯野さん!お前飲んだ酒が愛液になるから全然隠せてねぇんだよ!酷い!飲みたかったのに!」
「飲みゃ良いじゃん、ほらほら」
「わぁ、性なる泉からモリイゾウがこんこんと…ってうるさいわ!お前ってやつぁ…だから駄目なんだよ!駄目駄目ダメイコ!」
「あ゙あ゙?今なんつったよ、バカイト」
「ひぃ!?なんという逆ギレっっ!やめろ!マイクスタンドを下に置け!それをナニするのだけはっ…あっ!あああああああああrrrr010100101010」
446名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 03:41:26 ID:zrvXM0Xt
リンレンはキャラが確立してなくて書きにくい!
カイメイ書きやすいよカイメイ
小ネタ湧く湧く
447名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 06:04:51 ID:98H8p0/J
小ネタも美味しく頂きます
448名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 06:44:11 ID:uUsZxeWe
>>445
一気にギャグw
>>446
逆に考えるんだ。確立してないなら自分で作ったのを植え付ければいい
俺の中のリンレンはこのスレのせいで、腹黒になっちまったからな…
449名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 07:16:10 ID:VJPZYm1v
えーっと、あ、ありのままにおこったことを話すゼ。
いつも俺がひいきにしているカイミクでも書こうと思ってたんだ。
むしろミクカイミクカイミクくらいのクオリティを野望していた。
だが、気づいてみたら俺はリンカイを書いていたんだ。リンとカイトでリンカイだ。
駄文とか妄想乙とかエロくないとかそういう問題じゃねえ、恐ろしいものの片鱗を味わっちまったゼ。ごごごごご。
450リンカイ 1:2008/02/09(土) 07:16:53 ID:VJPZYm1v
これはきわめて日常的な会話である。
「お兄ちゃん、大好き」
「うん、俺も大好きだよ」
黄色が特徴の妹はブラコンで、とにかく蒼いのが特徴の兄を独占したくてしょうがない仕様なのだと、彼女の対の双子である鏡音レンはそう語る。
けれども、その恋慕としか表現しようのない思いを受け止める立場にあるバKAITOは、笑えるほどに天然で鈍く、弟の立場から見ても感心するほど素直な『いいひと』なのだから、リンのアプローチはパワータイプコマンドの無駄骨折り損と分析するしかない。
アプローチ法を間違えているのだ。
あの兄が『大好き』だと言ったら、それはあくまで下心無い家族愛兄弟愛に満ちたLOVEだ。むしろその単語が出た時点で、その後に広がるべき夢見がちな進展は閉ざされたと理解するべきだろう。
自分が姉だと主張している妹の頭につけてるリボンがしなん…となるのを確認して、レンは緩む頬を我慢し機嫌良く部屋を出た。万一気づかれて逆鱗に触れたりするとロードローラーで轢かれるからだ。
バナナでも買ってこよう。
だから、この後の展開についても間違いなく 事 故 だと彼は断言する。
それ以外は認めない。
451リンカイ 2:2008/02/09(土) 07:17:39 ID:VJPZYm1v
「大好き」と言われて嬉しかったので、「俺も大好きだよ」と答えたのに、しなん…となってしまった妹を見て、KAITOは動揺した。
「リン?」
何か悲しいことがあったのか。
こういうとき、リンの気持ちが一番理解できるレンをと探したが、タイミング悪く、さっきまでそこでマガジンを読んでいた弟はそこにいない。
「あっ、あのね! お兄ちゃん」
戸惑う兄の気配を敏感に察し、リンはこみ上げる思いを言葉にせずにはいられなかった。「お兄ちゃんはリンのこと、大好きなんだよね!」
強くしがみつく妹にコートを引っ張られ、「っ!?」KAITOはそれでも兄として妹を慰めるべく安心させるように微笑み、黄色い頭髪をよしよしと撫でた。
「うん、大好きだよ」
そこは即答である。
リンは口をへの字に曲げ、アゴに梅干しを作った不満げな表情全開で、それでもしばらくは撫でてもらえる気持ちよさに身を任せていた。
だが、これではちっとも良くない! のである。
大好きと大好きの間にどえらい境界線があるのである。
自分のLOVEはただ一つにLOVEだが、お兄ちゃんのそれにはなんか明らかに&Peaceて単語が付属している。
こうして常に二人っきりでいられるのならば文句のない状況だけれども、お兄ちゃんのLOVEは全方位に拡散しすぎなのだ。きっとレンだろうが、ミクだろうが、MEIKOにだろうが「大好き」だと言うだろう。これはゆゆしき事態である。
「お兄ちゃんは、リンのこと、すごく好きなんだよね」
「うん、すごく好きだよ」
「だいっすきなんだよね!」
「うん、だいっすきだよ」
「すっごく! 大好きなんだよね!」
「うん、すっごく大好きだよ」
リンはふにゃあと泣きたくなった。
どうして伝わらないんだろう。
なんで分かってくれないんだろう。
452名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 07:18:37 ID:vwGgyVHS
森伊蔵で朝から吹いた

>>449
投下しなければロードローラーだ。WRYYYYN!!
453リンカイ 3:2008/02/09(土) 07:18:39 ID:VJPZYm1v
「リン…」
兄が優しく頭を撫でる。
「大好きなんだよ…ね?」
「もちろんじゃないか」
こんなYESはYESじゃない。
黙るリンに、KAITOは考えを巡らせる。どうもリンが何をそんなに不安がっているのかが分からない。
だから、問いかけてみた。
「じゃあリン。…どうして欲しいんだい?」
とっさに「お嫁さんにして」と即答しそうになって、リンの肩がぴくりと動いた。
案外、こういうときに頭は冷静な計算を始めるものである。
『お嫁さん』案は却下だ。
今までの流れから行って、この至極まっとうな兄妹観をもつ兄は、「それは無理だよ」とか言う。
じゃあ何だろう。
デートというwktkイベントも希望するが、これはこれで時間を置いたら、ウザい邪魔が入りそうな予感がする。
冷静だ。冷静になれ、リン。
邪魔が入らないうちに即実行可能なベストチョイスを検索するんだ。デートとかお嫁さんは未来の地図に含まれていれば良い。
……。
検索完了。
でも、口にする言葉に力が入りすぎた。
「きっ!」
「木?」
454リンカイ (4/4):2008/02/09(土) 07:20:22 ID:VJPZYm1v
リンの顔がボンと紅潮する。だから残りはごにょごにょと。
「…っす、…して…欲しい…」
キスをして欲しいの。
リンの音声データがつながって、KAITOは「…ああ! うん」と頷いた。
頷いた後で、音声データが言語データに変換され、妹が言ったことの意味を理解する。
「うん? え? あ?」
キスをして欲しい!?
誰が? 誰に?
てか、俺がリンに!?
「ええっ!?」
ちょい待ちとタンマをいれるタイミングもなく。
「だからほら本当に仲の良いキョウダイの人間は仲良くキスするでしょ! 
だから大好きならキスするのよ! ね! お兄ちゃんはリンのこと本当に
大好きなら、キスしてしたりしたりぎゅってしたりするんだし、あたしは
そうして欲しいんだし、さっき何をして欲しいかて訊いてくれたのお兄ち
ゃんだよね!」
「だからって、リン。キスとかそういうのはえっっと」
「あたしたち、仲良しなんだよね!?」
「うん、そうだけど」
「仲良しなら仲良しの証拠をしなきゃ」
「……。」
「証拠が欲しいの、お兄ちゃん…」
お兄ちゃんという単語は、無敵だ。
「お願い」
それで妹の不安と悲しみがとれるというのなら…と、KAITOは思ってしまったのだ。
何より、いつも元気いっぱいな可愛い妹のリボンがしなん…となる姿は見たくない。
「…リン」
KAITOはスッと身を屈め、リンのおでこにキスをした。
唇が離れる。
「違うよ、お兄ちゃん、キスは唇にしなきゃ」
薄桃色に頬を染めたリンが瞳を閉じる。
KAITOは恥ずかしそうに目をそばめていたが、やがてリンの唇に自分の唇を添わせた。
455名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 08:39:52 ID:lpgE1M35
朝から良いもん読めたGJ!
でも臨界っ子ある意味ロリっ娘と危ないお兄さんだよねw
456名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 10:21:09 ID:aw/Nds83
>>445
その発想はなかったわw
GJでした!
457名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 10:57:04 ID:knb42r7q
>454
流されてる流されてるよ朴念仁。
で、バナナを買って戻ってきたレンが扉を開けて硬直する続きマダー(AA略
458名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 11:31:21 ID:BlUnug3m
朝から神が舞い降りてるとは幸せだ
感情がリボンに表れるリンが可愛いwGJ!

最近はバレンタインに向けてかPV豊富で良いね
「リンリンシグナル」と「カイメイでメルト」が良かった
459名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 13:51:37 ID:eGgoFCtf
>>445
例の精液アイス、愛液酒ネタかw
茶噴いたぞGJ!

>>454
攻めリンと朴念仁もこそばゆくていいな
油断する隙のないレンカワイソスw
460外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/02/09(土) 22:46:41 ID:n5OpgNFe
>>369-374の続きで、KAITO×ミクを投下します
461KAITO×ミク:2008/02/09(土) 22:47:50 ID:n5OpgNFe
 ボーカロイドの役目は歌うこと。だがその対象は人間に限らない。
 牧場にギターの調べが奏でられる。KAITOのギターだ。
そして彼と一緒に歌うのはMEIKO。もーもーと泣く牛さんに二人で唱和しながら歌っていく。


  『お肉がいっぱい肉にの』

  お肉いっぱい食べたいな
  あなただけのお肉だから
  あなたはもうお腹がいっぱい?
  耳もとでささやくの
  肉にのを言ってる
  あー、お肉 肉 肉 
  もう一度肉

  お肉 肉ニノ みんなのお肉
  肉 肉 野菜 肉 肉にの カレーのお肉は全て人肉 ホントだよ?
  ああ、どうしてあなたはお肉じゃないの?
  わたしはこんなにも肉にのなのに

  あー、お肉 肉 肉
  何度でも肉

  愛の結晶 誰より愛するあの人に
  食べてほしい 食べさせたいの
  だ・か・ら?
  肉を求める大冒険 愛を探す旅立ち
  お肉がほしーい!
  そ・れ・で・?
  お肉がいっぱい肉にの
  わたしのお肉
  お肉がいっぱい肉にの
  あなたのお肉
  お肉がいっぱい肉にの

  でもね
  あなたの肉はもうないの
  どうして?



「もー」「もー。もー」
 KAITOとMEIKOの歌を聴きながら、喜びの声を上げる牛さんたち。
 歌を聴いて影響があるのは人間だけではない。良い歌を聴けば植物はよく育ち、家畜はとり母乳を出す。
そして肉がよりよくなり肉にのとなる。
 それが即ちお肉がいっぱい肉にの。ボーカロイドの歌を聴いた牛さんは上質の肉にのとなり、市場に出荷されるのです。
 最後の仕上げとばかり、KAITOが両腕を交差し必殺技を放つ。

「電磁エンド!」

 びしっ! 電撃の直撃を浴びた牛さんが倒れ、一瞬で絶命する。傷一つなく。
「もー」「もー。もー」
 今日も牧場は平和でした。
462KAITO×ミク:2008/02/09(土) 22:48:30 ID:n5OpgNFe
 一仕事終え、サイドマシーンに乗って自宅に戻る二人。KAITOが運転し、MEIKOが右側のサイドカーに座ってバランスを取っていた。
 ボーカロイド社の用意した社宅で二人は共同生活を営んでいる。ただ一緒に過ごすだけの平和な日々。
だがその日は少し様子が違った。
「MEIKO、何かがいる」
 先に気付いたのはKAITOだった。自宅の玄関前に大荷物を背負った少女が座り込んでいる。
豊かなツインテールが特徴的な細身の少女。
「ミク!?」
 初音ミク。KAITOとMEIKOの後輩機。すぐさまサイドマシーンから降りて
MEIKOが駆け寄る。
ミクも二人に気付いて、大荷物を背負ったまま立ち上がり、MEIKOの胸に飛び付いた。
 むにっ。ミクよりもずっと豊かな感触がする。
「ふええええーん」
「あらあら」
 いきなり泣きだすミクを抱きしめ、MEIKOは背中に手を回そうとして−
その背中にある大荷物に気付いた。
「と、とりあえず、荷物を置いて。内に入りましょ」
「ふええええーん」
 くしゃくしゃの泣き顔を上げて、頷くミク。MEIKOはよしよしと頭を撫でながら、後ろを振り返る。
サイドマシーンに乗ったままのKAITOは、どうしたもんかと肩をすくめていた。
(女の子が泣いてるんだからなんとかしなさいよ)
 相変わらず不器用で甲斐性なしのKAITOにそっとため息を吐く。

「はい。落ち着いた?」
 コーヒーを出しながら、なんとか泣き止んでソファに沈み込むミクにMEIKOは笑顔を向ける。
落ち込んだ人を励ますのは何より笑顔だと知っているから。それはボーカロイドでも変わらない。
 家の中に入れて、荷物を置かせ、とりあえず話を聞いてみる。
「はいぃ。ありがとうございます」
 涙声で−それでも澄んだ美しい声で−ミクがお礼を言い、コーヒーをすすった。
「あー。俺には?」
 向かい側のソファに座りギターを構えるKAITOが遠慮がちに言う。
「なに? KAITOも飲むの?」
「できれば」
「ふーん」
 それ以上は何も言わずMEIKOは台所に戻っていく。
「あ、あの」
 見ていたミクがこちらも遠慮がちに聞いてきた。
「何?」
「お二人は、とっても仲が良いんですね」
 ふっと肩をすくめるKAITO。そして可愛い後輩にニヤッと笑みを向けた。
「喧嘩でもしたか?」
 しょぼーんと下を向いて黙り込むミク。
 こりゃ深刻だな。と思ってるとMEIKOが戻ってきた。
「はいはい。難しい話はあと」
 KAITOと自分の分のコーヒーカップを置いてMEIKOも座る。KAITOの横に。
ごく自然にKAITOの横にいるMEIKOを、ミクは上目遣いで見ていた。
 ちょっと羨ましい。そして憧れる。
463KAITO×ミク:2008/02/09(土) 22:49:14 ID:n5OpgNFe
「かくかくしかじか」
 コーヒーを飲んで落ち着いてから、かくかくしかじかと説明するミク。
「なるほど。よく分かったわ」
 うんうんと頷いてからMEIKOは立ち上がり、ぽんとKAITOの肩を叩いた。
「じゃ、私は準備してくるから。ミクを慰めて」
「え? 慰めてって……どうやって?」
「そんなこと自分で考えるものよ」
 ぺろっと舌を出してMEIKOは工作室へと消えていく。
「はぁ」とため息を吐いても事態は変わらない。
 KAITOは居住まを正して、ちょこんと座るミクと向き合う。
「あー……。それはまあ、なんというか大変だったな」
 それからあのプロデューサーも甘くなったもんだと呟く。昔は超音波笛を吹きながら、
ハカイダーショットを撃ちまくるような男だったのに。
「うん。まあ」
 ギターを置いて、自分の横をぽんぽんと叩くKAITO。
「こっち座れよ」
 ミクは躊躇った。さっきまでMEIKOが座っていた場所。そこはMEIKO専用のような気がして。
ふと自分の居場所にずばずばと乗り込んできたリンを連想する。
「ああ、MEIKOなら気にしなくていい。慰めろって言ったろ」
「はぁ」
 おずおずしながらも、ミクはやはりちょこんとKAITOの横に座った。
「うん」
 しゅるしゅるとKAITOのマフラーが勝手に動き、ミクの首に回った。
「きゃっ」
「慌てない」
 同じマフラーを首に巻き、KAITOの手がむき出しのミクの肩を抱き寄せる。

「ほら。あったかいだろ?」
「は、はい……」
 KAITOの体温を直に感じ、ミクはうっすら頬が熱くなるのを感じ下を向いた。
 そのままKAITOはミクの肩を抱き、頬に触れるツインテールのくすぐったい感触を感じていた。
「ん。ミクいい匂い」
「や、やだ……」
 つい恥ずかしくなって離れようとする。でもKAITOのマフラーと手は離さない。
「ミ、ミク、ネギの匂いしませんか?」
「そんなことないよ」
 わざとらしくくんくんと鼻を嗅ぎ、
「ミクはとっても爽やかな香りがする」
 爽やかな清涼感。それはミクが感じるKAITOの匂いでもあった。
「KAITOお兄ちゃんも……いい匂い」
「そうか」
 不意に言われ、KAITOも照れくさそうに笑う。そんな反撃を受けるとは思ってもいなかった。
「なんだったら、ずっとここに住んでもいいぞ」
「そ、そんな……お邪魔しちゃ悪いです」
 KAITOは思わずクスッと笑う。
「いいさ。その為にここに来たんだろ?」
 正面からミクに向き合い、しっかりと目を見つめて続けた。
「ミクは大事な妹だから」
「妹……」
 呟いて、その口に指を添える。なんだか嬉しい。
464KAITO×ミク:2008/02/09(土) 22:50:04 ID:n5OpgNFe
「で、でも……やっぱりご迷惑ですし……」
「迷惑じゃない」
 口に添えた指をどかし、KAITOがいきなり唇を押し付ける。
 むにっ。
「!」
 口に触れる爽やかな香りにミクは目を見張った。びりっと痺れる爽やかな電気の味。
「はわわ〜」
 さっと口を離す。真っ赤な顔で。その顔を間近に見ながら、KAITOは屈託なく笑う。
「はじめて?」
「ええええ、え〜と、違いますけど〜」
「そう」と言ってもう一度チュッ。
「きゃー」
 ますます赤くなるミクに、くすくす笑うKAITO。マフラーで繋がれ逃げることもできない。
「あ、あの。KAITOお兄ちゃんは、その、MEIKOお姉ちゃんの恋人さんじゃないんですか?」
「ああ。MEIKOとは一緒に住んでるだけだよ」
「はぁ」
 一緒に住んでて恋人ではない。その関係がいまいちミクには分からなかった。
もっともミク自身、プロデューサーとは一緒に住んでるだけだが。
「だから」
 KAITOの顔がまた近付く。今度は唇に触れる寸前で止まった。
「ミクもたくさん可愛がってあげるよ」
「うう〜」
 恥ずかしさでただただ真っ赤になるミク。
「可愛いな」
 KAITOの手がツインテールを撫でながら背中に回る。そして優しくソファに倒していった。
「あっ」
 背中に柔らかいソファを感じ、視線はまっすぐ天井に向けられ。そして天井との間にKAITOの顔がある。
 きゅっと脚を閉じるミク。だがすぐに力を抜いた。
「はぁ……」
 すぐ前にあるKAITOまで届くような熱い吐息。潤んだ瞳で兄を見上げ、そして目を閉じた。
 あったかい唇が触れ、芯から暖める。それはただ口の粘膜と粘膜が触れるだけの行為だけど、
なんだかとても神聖な儀式のように感じられた。
 しゅるる。首のネクタイがほどかれ、シャツがはだけられる。
「あっ……」
 胸が露になり、直接空気が触れるひんやりした感じにミクは怯えた。
「寒い?」
 ふるふると首を横に振る。さっきから燃えるように熱い。ぽっかぽかに。
「あ、あの……」
「ん?」
 目を開けて見上げると、そこにはKAITOの、兄の優しい眼差し。
「や、優しく……してください」
「ああ」
 妹にこんなセリフを言われて。KAITOの男がギンギンに勃起する。
 ほっぺにキスし、淡く膨らんだ小振りの乳房に手を乗せた。
「あっ……」
 手の平に収まる可愛い乳房。それでももみもみと揉むととっても柔らかい。
「……やぁ。感じちゃう……」
465KAITO×ミク:2008/02/09(土) 22:50:51 ID:n5OpgNFe
 はぁと熱い吐息とともに切ない声が漏れる。MEIKOの豊乳とは違うミクの小乳にKAITOはたちまち夢中になった。
 小さな胸を手の中で形が変えるほど揉み、こねていく。
「あっ…! いたっ!」
「わ、悪い……」
 優しくすると言ったのに。KAITOは夢中になった自分を叱咤する。
「だ、大丈夫……です」
 首に巻かれたままのマフラーにしがみつきながら、ミクは精一杯の微笑みを見せた。
 可愛いなぁ。
 慣れない小乳への愛撫にKAITOは手段を変えた。手を離し、今度は口で吸う。
「あんっ」
 赤ちゃんのように乳首を吸われ、そしてしゃぶられミクの背筋に力が入る。
ピンクの乳首を舌でころころ転がしていくと、膨らんでいくのをはっきりと感じた。
ボーカロイドはよく出来ている。
「あんっ。あっ、あっ、あんっ」
 ちろちろと舌で転がす度、ミクは喘ぎ、マフラーを引っ張った。
 首をぐいぐちと引っ張られながら、KAITOは勃起した乳首を甘噛みし、そして引っ張る。
「あんっ!」
 びくっと背筋を仰け反らせるミク。KAITOは乳首から口を離し、ピンと指で弾いた。
「ア……はぁ」
 マフラーを必死に掴み、ミクはせがむような視線でKAITOを見上げた。
 ソファの上で折り重なるようにミクを覆いながら、KAITOの手がミニスカートの中へと忍び込む。
あおあいて直接パンツの中を撫でた。
「くんっ!」
 鼻にかかった甘い声。KAITOの手がパンツの中の湿った割れ目をまさぐり、
そしてパンツをずり下ろしていく。
「あっ……あふぅ……」
 太ももに力が入りミクの脚が自然に上がる。その細い脚の膝までパンツがずらされた。
今日のパンツは水玉模様。
「やぁ……」
 すーすーと直接外気の流れる股間に、KAITOはまた人差し指を伸ばした。
「きゃんっ」
 熱く爛れる肉の感触。入り口はずにゅっと抵抗なく指を受け入れ、熱い膣内まで導こうと吸い付いてくる。
そして湿っていた。
「もう……こんなに濡れて」
「やだ、言わないで」
 本当に恥ずかしいのか、ミクはぱたぱたと首を振る、ツインテールも一緒に揺れて顔を打った。
「うん。よく開発されてる」
 ミクのまだまだ青い、だがしっかりと開発された肢体に満足し、プロデューサーの手腕にあらためて感心する。
ずいぶんと性格は甘くなったが、腕は落ちていない。
 ミクの調教具合を確認し、KAITOはじーとズボンのチャックを開けた。
「きゃっ」
 飛び出た黒い肉棒から思わず目を背ける。レンの可愛らしい小振りのちんことも、
プロデューサーの熟成した渋味のあるちんことも違う。荒々しい若さを具現化したような暴れん坊の若い男性器。
466KAITO×ミク:2008/02/09(土) 22:51:37 ID:n5OpgNFe
それはあたかも凶器のようで。
「しゃぶってみる?」
「え、えええ?」
 なんのことだか分からずミクは困惑するばかり。
「んー。これを口でするのは教わらなかった?」
「い、いえ。あんまり」
「そうか」
 まあ口を封じるとボーカロイド最大の特徴の声が出ないからな。KAITOは少し残念に思いながら、体の下に感じるミクの両足を大きく広げ、その股間に注目。
「あ、あぁ……」
 局所をまともに見られ、ミクの目に涙が溜まっていく。悲しいからじゃない。
恥ずかしさでもない。なんだろう、この胸をぎゅっと握りつぶす切なさは。
 二人の首を繋ぐマフラーをぎゅっと握り締めるミクを見下ろし、その頬をそっと撫でる。
KAITOはゆっくりと腰を進め、ミクの入り口まで先端を寄せた。
「あっ」
 むにゅっと凶器のように尖った男の象徴がミニスカートの中の花弁に触れ、
ミクの股間がきゅっと締まる。
緊張を直に感じ、KAITOはミクの耳に口を寄せた。
「歌ってよ。ミク」
「あ、ああぁ……あううぅ」
 口がぱくぱくと開く。だが歌にはならない。
 だからKAITOから歌いだす。
「ぐるぐる」
「どっか〜ん!」
 叫ぶようにミクが歌うと同時、KAITOの腰が思い切り叩きつけられ、ソファがぎしっと大きく揺れた。
「ひぎいいっ!」
 ぎちっとマフラーを引き絞るミク。KAITOがいっぱいいっぱいお腹の中に入ってくる。
ギチギチの媚肉をこすり、拡げ、たちまちKAITOの肉棒がミクはいっぱいに満たした。
「あ、あはぁ……」
 はぁと深い息が漏れ、水玉パンツを挟んだミクの細い脚が上に向き、ソファがギシギシと鳴る。
「うんっ」
 ミクの初々しい狭い肉を存分に味わい、KAITO腰を止めた。ソファがギシギシと鳴るのは、ミクが勝手に動いてるから。
「……はぁ。やだ、やだぁ……。はああぁ」
 感じる自分がなんだか恥ずかしくて切なくてミクは胸をきゅんきゅん鳴らしながら、
水玉パンツで膝を挟まれた脚をばたつかせ、KAITOの下で喘ぎ悶え、すすり泣いていく。
「ううぅん……うぅ……。くん」
 マフラーを握り締めながら、涙で前が霞んでいくミク。そのすぐ前にKAITOの顔があった。
うっすらと汗を浮かべながら、ミクをただ愛しく見つめるKAITO。今にも暴れそうな下半身を抑えながら、
ただ挿入したままミクのさせたいようにさせている。
「ふあぁ……。KAITOお兄、ちゃんぅ……」
「なんだい?」
 優しい声。繋がっても、結ばれても、やっぱりKAITOはお兄ちゃんだ。
「お兄ちゃん……。お兄ちゃん、あうっ、……お兄ちゃんぅ!」
 徐々に声が上擦っていく。
 お兄ちゃんと呼ばれる度、KAITOは自身が昂ぶって来るのを感じていた。
467KAITO×ミク:2008/02/09(土) 22:52:25 ID:n5OpgNFe
「お兄ちゃん! お兄ちゃんお兄ちゃん! お兄ちゃあああぁぁぁぁーん!」
 ミクの腰ががくんっと下がったかと思うと反動で持ち上がり、ソファが大きく跳ねた。

「おにいいいいいいいちゃああーーーんんんん!!!」

 腰に走る衝撃でKAITOは達し、ドクドクと白い汁をミクのナカに放ってしまう。
ボーカロイドのそれが人間の精子と同じかは不明だが。そして妊娠するかも未知の領域だが。
「はぁ、はぁ。……お兄ちゃん……」
 ぐったりとソファに沈むミクに口付けし、KAITOは身を離した。ずるっと萎んだ肉棒がこぼれる。そして後ろを向いて、
「これで良かったか?」
「まあ上出来」
「MEIKOお姉ちゃん!?」
 いつの間にかそこにいたMEIKOにミクは目を丸くする。なぜか彼女は巨大なノコギリを携えていた。
「い、いつからそこに?」
「ミクがお兄ちゃんお兄ちゃん言い出してから」
 無言のままKAITOはマフラーをミクの首から外してやった。
「まあ、大したお兄ちゃんプレイじゃない」
 KAITOは何も言わず、ぐっと親指を立てる。己に満足できる行動をした者だけが許されるポーズ。
「上等」
 がこーん。
 手にした巨大ノコギリでぶん殴り、吹っ飛んだKAITOは壁に頭をめり込ませた。
ちんちんがぷらぷら揺れています。
「はわわ。KAITOお兄ちゃん」
「大丈夫。いつものことだから」
 心配して立ち上がるミクに、MEIKOはなんてことないと言い放った。立ち上がったミクの太ももを白い汁が伝っている。
「そんなことよりミク。出来たよ」
 MEIKOは手にした巨大ノコギリをミクに渡す。ずっしりと重い。
「あ、あの、これは?」
「ゼロワンブースター。ミクの新しい力よ」
「ゼロワン……ブースター!」
 言葉とともに自らの左肩の「01」を見下ろす。
「そう。あのプロデューサーにがつんと言ってやらないと」
「がつん?」
「そう。がつん」
「はい!」
 巨大ノコギリことゼロワンブースターを構え、ミクはしっかりと頷く。
この家に来た当初の暗さは完全に吹き飛んでいた。
 お兄ちゃんとお姉ちゃんのおかげで。
「ミク、プロデューサーさんにがつんとしてきます!」

 初音ミクはゼロワンブースターを装備した!(ぱぱーん)

「がんばってミク」
「はい。ミクがんばります」

 プロデューサーさんをがつんとしないと。

(おしまい)
468名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 23:09:01 ID:3MQKJieB
>>461
ネタ知らなくてぐぐったらいつのアニメだよ!分かんないよ!
玩具カッコイイの多いね。

いつもGJ
469名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 23:10:21 ID:3MQKJieB
違う、アニメじゃなかった特撮だ。
Pの過去がますます謎に。
470名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 23:27:05 ID:Yvp0kUp/
いつもGJ >肉P
いやただの兄姉描写じゃ終わるまいと予想してたよw

しかし前スレ第1話(普通のプロデューサーxアイドルほのぼの)当時からは
予想もできないぶっとび設定が続いているな
471名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 23:37:48 ID:m6ivZlzS
お兄ちゃんプレイ萌えたw
このシリーズ大好きだ GJ!
472名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 00:32:10 ID:lOCaK+J9
GJです!何このプロデューサー死亡フラグw
いつの日か外伝として過去のプロデューサー×MEIKOが投下される事を待ち続けます
473名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 02:15:46 ID:4V6XV+8c
カイミクおにいちゃんプレイキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ってPどうなるのwww

ネギ臭を気にするミクかわえええw
474:2008/02/11(月) 10:02:56 ID:4U3Wsiy0
こんにちは PN『妖』と言います。
無駄に書き溜めたので同時投下を試みたいと思います。

To LOVEるでエロパロ Part4 連載第三話 リト×ヤミ
岩井恭平 消閑の挑戦者・ムシウタエロパロ 03.    連載第一話 大助×愛理衣
【初音ミク】VOCALOIDでエロパロ2【ボーカロイド】  連載第一話 KAITO最強

上記のスレの住人の皆様には多大なご迷惑をおかけしますことを先にお詫び申しあげます。
475:2008/02/11(月) 10:03:38 ID:4U3Wsiy0
時は2525年。
世界が悲しみで包まれて既に8年も経っている。
悲しみで包まれた原因は誰もがわかっている。戦争だ…。何度も繰り返された戦争…。
今は収縮しているが…戦争の残した爪痕は酷い……いや、言葉に出来ないほどだ。
世界の人口が40億人と言う少なさになったのだ。
一時期は80億ともいわれた世界の人口の半分である。
この所為で、身近な人を失った者たちが希望を失い……生きる気力を無くしたのだ。

そこで、世界有数の企業クリプトンがこの世界の情勢を変えるべく立ち上がった。
3年前まで、クリプトン…この名を聞いていい顔をするのは少なかっただろう。
武器を大量に生産した悪名高い企業だと言う皆が持持っていた認識だ。


そして3年前二つの事を行い企業が持つ印象をことごとく変えた。
1つ目が武器製造の禁止協定に調停した。自分達がやったことを悔い改めたのだ。
もう1つが……
3年前、量産型VOCALOIDが発売され始めた……人々の心を癒すために作られた歌手…。
ロボットと人間の中間地点に位置する存在、少しずつVOCALOIDは売れ始めていった。
量産型VOCALOIDはオリジナルの10分の1の性能しかないが
自分の作った歌詞を歌わせることが一部の人に人気となった。
だが取り扱いが難しく、一部の人種しか……『職人』と呼ばれる人種しか扱えなかった
オリジナルVOCALOIDの『MEIKO』・『KAITO』は各地でライブを何度も行った。
やるたびに人々は増えた。
この時は、VOCALOIDを知らない人も歌声を聞くだけで心を癒されたのだ。
これが3年前の話…一部の人のクリプトンに対する認識が変わった。

そして1年前、世界の大半がクリプトンの認識を変えた…いや、変えないといけなかった
VOCALOID2(ボーカロイドセカンド)の量産型の発売…。
そのデビューを大々的に『ニコニコ動画』で報道した。
ニコニコ動画で報道された『みくみくにしてあげる♪』は一般ユーザのika氏が製作…。
そのため、誰もが扱えるというアピールにもつながった
人々は自分の作った歌詞を歌わせるべく量産型VOCALOID2『初音ミク』を買った。

この1年で、世界は少しずつ活気を取り戻して……。
VOCALOIDに触発されて人の歌手も現れて世界がどんどん良い方向に向かい始めた。


そんな世界で暮らすオリジナルVOCALOIDたちの楽しくはちゃめちゃな……4人と
皆を支えていく1人の哀しいお話だ。
476名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 10:03:46 ID:xHnRI+Jt
よし、来い!!
477:2008/02/11(月) 10:05:18 ID:4U3Wsiy0
「さて、今日の予定の確認するよ〜。まずは、めーちゃんから」
ちょっと間が抜けたような声で自分以外の人に向かって言う。
この声の持ち主は、KAITO……相変わらずマフラーをしている青年だ。
「はいよ」
めーちゃんと呼ばれたその女性は力強い声で返事した。
「めーちゃんは、今度のライブ会場で最終確認してきて……
 リンとレンのデビュー会場になるから」
「分かったわ…リンとレンもとうとうデビューするのね」
MEIKO、一番最初に発売されたVOCALOIDである。
「うん……でも、なんか緊張するなー」
「今から緊張しててどうすんだよ、リン」
「じゃぁレンは緊張してないの?」
「そりゃぁ〜少しはしてるけど……」
「ほらしてるじゃない」
仲良さそうな会話をしているのはリンとレン……
新しいVOCALOID2……この2人は発売前の調整段階にいる。
今度ニコニコ動画でミクと同じようにデビューを行うのだ。
「二人とも朝から喧嘩しない」
MEIKO(以下メイコ)が喧嘩を勃発させようとしている二人に対して睨みをきかせたこの人に逆らったら殺される…これがリンとレンがこの家に来て学んだことである。
「「はい」」
「次言うね〜…次はミク」
KAITO(以下カイト)が何も無かったかのように口調で話を進める。
一応、話しておくが5人はテーブルに座っている。
メイコとミクが隣どおしリンとレンはその向かいに隣どおしで座っている、
そしてカイトがみんなを見渡せる一番上に座っている。
古代(1950年辺り)の日本の座り方だ。

478:2008/02/11(月) 10:08:01 ID:4U3Wsiy0
「はっは〜い」
ミク…まぁいわずと知れたVOCALOID2のである。
「ミクは今日は…ん〜と、本社で職人さんのオリジナル曲をアップデートだから
 本社に行って来て指示を聞いて」
「いいな、ミクねぇ〜は私もそれくらいアップデートあるかな?」
「大丈夫だよ、リンもたくさんアップデートできるわよ」
「そうかな…」
「まぁ、リンより俺のほうがアップデート多いと思うけどな」
そこで再びレンがリンに向かってそう言う。
「だっだめだよ…二人とも、喧嘩したらまた……メイコお姉ちゃ―――」
ミクが両手を前に出してぶんぶんと振りながら止めようと言葉を発するが
最後まで言う前に言葉が遮られてしまう。
「リン、レン次喧嘩したら怒るわよ」
『ニコリッ』とメイコは笑いながらそう言った。
ただし目が全く笑っておらず少し殺気が出ており、どこか不機嫌のようだ。
と言っても不機嫌と気づいたのはカイトぐらいなものだ。
「めーちゃん」
「わかってる…リンもレンも、喧嘩しないで真面目にやりなさいよ」
カイトが一言名前を呼ぶとすぐに返事を返した後にリンとレンを見つめてそう言う。
「「は〜い」」
「元気よく返事した、リンとレンは今日は家で第18高音から第23高音の調整と
 第16低音から第21低音の調整だよ」
「えぇ〜今日低音少し多いよ、カイトにぃ〜もう少し減らしてよ」
「そう言われても…あまり多く減らしたらデビューまでに間に合わないからね
 困ったな〜、どうしようか……じゃぁ明日に今日の第20.21低音を明日に回す?」
「やったーありがとう カイトにぃ」
カイトの甘々な対応にリンは喜びの声を上げるが、すぐにレンが目を鋭くしてリンを見る
「ダメだ、兄貴はリンに甘すぎだよ」
「えーなんでよ、レン」
「ただえさえ、間に合わなくてメイコ姉さんにステージの方に行って貰ってるんだぞ」
「うぅ、でも〜」
リンが軽く呻き声を上げながら、カイトのほうを見る。
どうやら助けを求めているようだ。
479:2008/02/11(月) 10:11:39 ID:4U3Wsiy0
「リン、ごめんね…レンがこうなるとだめっぽいから」
「わかったよ〜、リンがんばる」
「おおっ偉い偉い」
カイトはリンの頭に手を乗せてから『ナデナデ』と撫でて上げる。
「いいな、いいな〜…私にもしてよ、カイトおにいちゃん」
「はいはい、」
ミクがテーブル越しに頭を乗り出してカイトにお願いをする
そんなミクにカイトはリンと同じように撫でて上げる。
「ったく子供かよ」
レンがぼそりと聞こえないだろうと軽い気持ちで言ったのだが
撫でてもらった二人にはしっかりと聞こえていた。
「「レン、何か言った?」」
「いっいえ何も……」
一瞬にして黙り込んでしまう。ミクが怒るとある意味メイコ以上に厄介なので
ここは自分が引くしかないことを分かっている。
「じゃぁいつも通りの場所におやつは置いてあるから、
 リンもレンもお腹空いたら食べるんだよ」 
「「やったー」」
リンとレンは手を組み合わせて嬉しそうに笑う。
この時ばかりは意気投合をする二人にメイコもカイトも苦笑するしかなかった。
「ミクはこれお弁当だよ。ちゃんとミクの好きなネギ料理使ってるから」
「ありがとう、カイトおにいちゃん……
 そうだ、カイトおにいちゃんは今日なにがあるの?」
「うん?僕は、今日は職人さんのところに行って、量産型の微調整だよ」
「そうなんだ」
「みんな今日も事故が無いように気をつけてがんばって行こう」
「「「はーい」」」
元気のいい声で3人は返事をして一目散に席を駆け出していく。
480:2008/02/11(月) 10:13:55 ID:4U3Wsiy0
3人がこの部屋からいなくなると同時にメイコが口を開いた。
「ごめん、カイト」
「いいよ、めーちゃん」
何に対しての謝罪なのか…それはカイトとメイコの二人にしか分からない
だが、簡単な口約束を破ったレベルの雰囲気ではなかった。
もっと重要な、深刻な、大切な何かの約束だったのだろう。
「本当にごめん……わたし約束したのに、ね………なんでかな嫉妬かな、やっぱり?」
「それは、僕には分からないよ、でもそれは胸に溜めたらダメだよ
 全部吐き出していいから……僕が全部受け止めるから」
カイトは立ち上がりメイコの傍に移動して座っているメイコの頭を優しく撫で始める。
その撫で方は、リンにした時…ミクにした時とは全く違った撫で方であった。
身体が……心が軽くなるのをメイコは感じた。
自分はVOCALOIDなのだから心など存在しないあるのは―――だけなのだから。
この身体には――――が埋め込まれている。他のみんなにあるかは分からないが、
自分にはある……2つの秘密であり、機密であり、表に出さないといけないものが…。
「…ありがと」
「どういたしまして」
「行ってくるね」
「はい、お弁当……ちゃんと食べないといけないよ」
「分かった。じゃぁ行ってきます」
「いってらっしゃい」
メイコは席を立ってカイトに渡された弁当を持って外に出て行く。
すると車のエンジン音が響き始める。
と言っても車は完璧な燃料電池と化しており、エンジン音も昔とは違った音だ。
一時したらエンジン音が遠のいていくのが分かる。
481:2008/02/11(月) 10:16:13 ID:4U3Wsiy0
「さて、僕も行こうかな」
「かっカイトおにいちゃん、待って」
カイトが玄関の扉を開けて出ようとしたとき、『どたばた』と音をたててミクがやって来る
「んっ?」
「あっあのね今日送ってくれない?」
「そうだね〜…いいよ、じゃぁ先に行ってて」
「うん、分かった。」
「リン、レン行ってくるからねー、ちゃんと練習するんだよー」
「「はーい、いってらっしゃーい」」
カイトの言葉に遠くから返事が返って来たのを確認すると
先に出て行ったミクを追いかけるように出て行く。

「ほら、ミクかぶって」
「うん………でもカイトお兄ちゃん、なんで私達がヘルメット被らないといけないの?
 ちょっとやそっとじゃ死なないのにねー」
「ミクの言ってることもあってるけど、僕がヘルメットを被る本当の目的は違うんだよ」
「本当の目的?」
「そっ、僕がヘルメットをする本当の目的は顔を隠すためなんだ」
カイトがそう言うとミクが何かを察したかのように声を上げた。
「あー分かったぁ〜…顔隠さないと皆にばれるんだよね」
「そういうこと………そろそろいかないと間に合わないから後ろに乗って」
カイトはバイクのエンジンをかけて何回かアクセルを開いて戻す。
「よっこいしょっと…いいよカイトおにいちゃん」
「しっかり掴まっててよ」
「うん」
ミクが返事をするとカイトはフルスロットルでアクセルを開いた。
半ばウィリー状態で走り始める。
最初は絶叫していたミクも慣れて今ではカイトにしっかりと掴まっている。
どれくらいの間、走っただろうか…時間にして10〜15分ほどすると
大きな建物がみえてくる。あれが、『クリプトン本社』である。
本社ビル近くの路地でバイクを止めるとそこでミクを下ろす。
「いってらっしゃい」
「いってきます。カイトおにいちゃんもいってらっしゃい」
「ああ、いってきます。帰りは自分で帰るんだよ」
「は〜い」
カイトはミクからヘルメットを返してもらうとそれをシートの下に直すとに
再び、アクセルをフルスロットルで走り始める。
一瞬にしてカイトの姿が見えなくなる。
482:2008/02/11(月) 10:18:33 ID:4U3Wsiy0
ここからは、最初に述べた皆を支えていく1人の話をしよう。
VOCALOIDと言えど食事・睡眠・運動の3つを均等にしなければいい歌声は出せないのだ。
そのために、1日3食しっかり食べてしっかり寝ないといけない。
だが食事も栄養ドリンク1本で1週間は持つと言ったものではなく、
天然100%のものを食べないといけない…理不尽な設定である。
今の時代、天然100%のものはめったに市場には出ていない。
なので、なかなか手に入ることが難しい=入手に金がかかる。
まぁ具体的には人間と変わらないのだ。自分で食糧を買い自宅を維持する。
今住んでいる住宅もメイコとカイトがクリプトンから買い取ったものだ。
VOCALOIDの身分はあくまで社員なので自分の事は自分でしないといけないのだ。

みんなにとって、いつもどおりの一日だった。
同じような日が続いていた。
だが、自分は違う…3週間前のあの日から自分の軌道は既に外れた。
自分は地に落ちていった。深い暗いとても悲しい地に落ちてしまった。
だけど、地に落ちたのは自分が望んだこと。みんなが望まなくても自分はこうしただろう。
今日もまた地を這いずり回らないといけない…。
みんなに心配をかけないように…みんなに分からないように…
みんなが安心して毎日を送っていけるように……変わらない自分を演じ続けるんだ。
偽りの仮面を被って…全てが終わる、その日までみんなが生きていけるように……。
483:2008/02/11(月) 10:21:16 ID:4U3Wsiy0
そして、早くも夕方……
「ただいま〜」
「おかえりなさーい、メイコねぇ」
「おかえりメイコねえさん」
メイコが家に帰ると、リンとレンが出迎えてくれる。
「あっメイコお姉ちゃんおかえりー」
「ミクもただいま……どうだった?アップデートの方は」
「えへへ、あのね」
「きっ聞いてよーメイコねぇ」
メイコに聞かれたミクがニコニコとしながら離そうとした瞬間、リンが話に割り込んだ。
「ん?どうしたの、リン」
「みくねぇが…ミクねぇが自慢するんだよ」
「なにを自慢したの?」
リンが涙を浮かべて手をぶんぶんと振りながら一生懸命メイコに伝える。
メイコは?マークを浮かべてリンに聞く。
「アップデートした曲がたくさんあるんだよって言って、ずっと傍で歌うんだよ」
「確かにあれは少々うるさかったな」
「ミク本当なの?」
「うっ、そっその〜、あんまり嬉しくて」
「次から気をつけるように、一応ミクもお姉ちゃんなんだから、自慢ばかりしないのよ」
「うぅぅ、分かった」
「3人にお土産買ってきたし、食べようか」
ミクが唸りながら返事をすると、メイコが笑顔で自分のバックから取り出したクッキーを
3人の前に出してからそう言った。


3人はテーブルについてクッキーを食べて雑談をする。
唐突にメイコがカイトの席を見ながら3人に聞く。
「カイトはまた帰ってないの?」
「うん、今日もまだ帰っていない」
「まただね、最近KAITOお兄ちゃん帰り遅い日増えてるよね」
「本当ね………それより、3人とも音合わせるわよ、
 カイト抜きでもやっとかないとデビューのときが最初で最後って訳にはいかないから
 練習が終わったら、私がご飯作ってあげるから」
軽く考えてから、メイコは3人に向かったそう言う。
デビューのときはリンとレンが中央で他の3人が後ろで音を合わせる予定なのだ。
「「「は〜い」」」
484名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 10:23:53 ID:ZoQzd+rE
支援!
485:2008/02/11(月) 10:29:04 ID:4U3Wsiy0
「…………今日も疲れたな…『第3第8間接で異常か……やっぱり遠距離は難しいな』」
カイトはそう思いながらバイクを車庫になおしに行く。
とっくに1時をすぎて新しい日になっており、家のほうは既に電気も消えていた。
静かに玄関を開けて、家の中に入る。他のみんなが寝ていると判断して起こさないように
細心の注意を払ってから台所へと向かう。
「おかえり、今日も遅かったわね」
「……ただいま、めーちゃん…どうしたの?電気もつけないで」
「待ってたのよ」
「先に寝てて良いって前も言ったのに」
カイトは荷物を床に置いて部屋の電気をつけてから手を洗いに行く。
朝、今日の予定を確認した席にメイコが座っているのが分かる。
「なにやってたの?」
「仕事だけど」
「こんな遅くまで?」
メイコはテーブルで腕を組んで深刻そうな顔つきでカイトを見ていた。
「うん、そうだけど」
「嘘言わないで」
手を洗って戻ってきたカイトを睨みあげる
「ごめん」
「ずっと一緒に来た私に言えないこと?」
「うん、ごめんね……当然ミクとかリン、レンにも絶対にいえない」
カイトは頭を下げて謝った。いつもどおりの笑顔は無く、ただ何かを懸命に隠している。
それだけが分かった。メイコは椅子から立ち上がり、自分の寝室へと向かう。
「早く寝なさいよ」
「うん、おやすみ めーちゃん」
「おやすみ」
メイコが自室に入った瞬間、カイトは壁に背を当ててずるずると滑り落ちる。
壁を背もたれにして、カイトは手を額に持っていき溜め息をつく。
大きな溜め息をついた後、かなりの時間そのままの体勢でいる。

どれくらいの時間が経っただろう……かなりの時間そうしていた。
それから、カイトは立ち上がりジャワーを浴びて身体を軽く流した後、
自分の部屋で買い置きしておいたアイスを大量に食べて眠りに着く。
結局のところカイトの睡眠時間は4時間程度となった。
486:2008/02/11(月) 10:35:24 ID:4U3Wsiy0
リン・レンの部屋
そう書かれたドアの前に立っていた。
双子だしまだ子どもだからといった理由で寝床を同じ部屋を使っている。
なにより二人が望んだこと。よく喧嘩をするが、本当はとても仲がいいのだ
喧嘩するほど仲が良いと言う昔の言葉はこの二人のために用意されたようなものだった。
コンコンコン…規則正しいノックオンがその部屋を襲う。
だが二人は起きる気配を全く見せない。
まだ二人は楽しい嬉しい夢の中…VOCALOIDでも夢を見る。いろいろな夢を…。
それから5分ほどしてまたノック音が部屋に響く。
「リン、レン朝だよ〜」
『ガチャ』と扉を開けながらカイトがそう言いながら入ってくる。
部屋の中ではリンとレンが2段ベッドの上下を使って寝ていた。
「ん〜、カイトにぃ…後もう少し寝かせて」
「はいはい、でも今日も寝坊するのは感心しないな〜」
「う〜分かった…起きる〜」
「レンもそろそろ起きるんだよ」
「んっ…おはよう、兄貴」
「はい、おはよう」
レンが上半身を起こしてから背伸びをすると自分達の部屋にいるカイトにそう言う。
ちなみにレンが2段ベッドの上でリンが下のほうを使っている。
そしてリンも上半身を起こして目を擦りながらカイトの方を向いて…。
「おはよー、カイトにぃ」
「おはよう」
「カイトにぃ」
ベッドの下にいるリンがカイトの方に両腕を広げる。
いつもの週間と化している光景だった。
「ん〜今からミクも起こしにいかないといけないんだよな〜」
「カイトにぃ抱っこ」
「仕方ないな〜それじゃぁ」
カイトがリンを抱えあげる。何度もやっているのでベッドの上の方には当たらないですむ。
リンを抱きかかえたカイトがリビングへと足を進める。
その後ろをまだ、目が覚めきっていないレンがついてくる。
流石にこの時ばかりはリンもレンも眠たくて喧嘩のしようが無い
リビングについてリンを自分の席に座らせると、カイトは再び戻っていく。

487:2008/02/11(月) 10:43:02 ID:4U3Wsiy0
今度はリン・レンの隣の部屋、ミクの部屋に入る。
「ミク〜そろそろ起きようね〜」
カイトはそう言って軽くミクの身体をゆする。
「ん〜」
「起きてよ〜ミク」
カイトが軽い口調で言うがミクは『ん〜ん〜』言って全く起きる気配が無い。
と言うか起きるつもりが無いらしい。
カイトは仕方ないやと思いつつ、ミクの鼻をつまんでニコニコと笑っている。
ミクの顔が苦しみに包まれていく…それと同時にゆっくりとミクの目が開き始める。
「カイ…トおにい…ちゃん?」
「おはよう、ミクもう朝だよ」
「おはよう……苦しいよ」
鼻声でミクが自分に手を伸ばされた手を掴む。
カイトはミクの鼻をつまんでいた手を離してから顔を近づけて
「大丈夫?」
「げほっげほっ……少しきつかったよ」
「ごめんね、いつもこの方法でないと起きないから…ほらいくよ……背中乗って」
ミクは軽く咳き込みながら背中を下ろしているカイトに乗る。
おんぶをしてもらうとその背中に頭を埋めてそこでまた眠りにつき始める…がカイトは
軽く背中をゆすってからミクが寝ないようにする。
リビングに着くとリンとレンが仲良く話をしてるのが分かる。
リンとレンがおんぶをされているミクに気が着く。
「おはよーみくねぇ」
「おはよう、ミクねえさん」
「ん〜おはようリン、レン……カイトおにいちゃんもう下ろしてもいいよ」
「よっこいしょ……そろそろミクもおんぶから卒業しないと」
「えーいやだよ〜」
ミクが席に着きながらぼやく…ほとんど毎日これが日課となっているのだ。
そしてメイコが自室から起き上がってくる。
欠伸をしながらまだ眠たそうにやってきた。
無言で席に座ると、リンとレン、ミクが声を上げる
「おはよーメイコねぇ」
「おはようメイコねえさん」
「おはようー」
「うん、おはよう3人とも」
今起きてきたはずのメイコは3人に挨拶をすると直ぐにまた黙り込んでしまう。
488:2008/02/11(月) 10:47:15 ID:4U3Wsiy0
こう言う事は今まで一度も無かった。
こう言う事……メイコがカイトの料理の手伝いをしないことなど今まで一度も無かった。
朝メイコは目を覚ますと皆に挨拶をして台所で朝ごはんを作っている
カイトの元に行きそこで料理の手伝いをする。
これが皆の毎朝の日課であり見慣れた光景…自分達がこの家に来てから毎日続いてたこと。
いや、自分達が来る前からされたいたこと…それが今日行われなかったのは、
何か事情がある……しかも直ぐに解決できそうに無い深刻な問題…。
「メイコおねえちゃん?」
「んっ?どうしたの?ミク」
「そっその〜えーと…食事の手伝いとか」
「カイト一人でも出来るわよ、そのくらい」
今までこんなことを言ったメイコは見たことが無い。
3人は驚きを隠せない。眠気が一瞬にして吹き飛び身体が跳ねる。
「「「!!!」」」
「ねー、カイトそれぐらい一人で出来るでしょ……私がやらなくてもいいでしょ」
「そうだね」
メイコの言葉に力ない返事が返ってくる。
それはとても見てて辛いものだった。
「カイトにぃ……」
「メイコお姉ちゃん……」
「……」
3人は心配そうにカイトとメイコを交互に見る。
カイトが何枚かの皿を持ってリビングに来る。皿の上には目玉焼とベーコンが…
茶碗の中には炊き立てのご飯が湯気を立てて盛られていた
今までに無いほどの簡略な朝食だった。みんな分の朝食をテーブルに移動させたカイトは
自分も椅子に座ってから皆を一度見渡す。その後…。
「それじゃぁ食べようか……いただきます」
「「「いただきます」」」
「……いただきます」
みんなとは1テンポ遅れてメイコが小声でそう述べた。
この家で初めての無言の朝食の時間……カイトとメイコはご飯を着実に食べる中、
ミク、リン、レンは全く箸が進まない…そんな3人の様子を見てカイトが口を開いた。
「ご飯食べてないと身体が持たないよ」
「「「うん」」」
慌てたように3人が急いでご飯を口に入れる。
それから再び沈黙が訪れる。今度はそれを打ち破られることはなかった。
489名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 10:54:46 ID:aIHbkUkU
なんという展開・・アイスが進むな(パクパク
490:2008/02/11(月) 10:55:05 ID:4U3Wsiy0
食事が終わりカイトが茶碗と皿を全自動洗浄機に入れて戻ってくる。
「じゃぁ今日の予定を確認するね」
「ねっねぇカイトにぃ」
不意にリンが口を開いた。リンは嫌だった……カイトとメイコの今の関係が……。
互いに嫌悪し合い…いや、メイコの一方的なものが嫌だった。
みんなが仲良く幸せに暮らせる……それがこの家に来て一番最初に学んだたこと。
「どうしたんだい?リン」
「なんでメイコねぇとけんかしたの?」
「あははっ……いきなり本心を聞かれたな」
カイトの口から苦笑いが生まれる。……聞かれたくなかったそんな顔をしていたが、
リンに聞かれた以上答えないといけない。
「「「「………」」」」
あたりに数秒の重たい沈黙が流れる。
そして数秒後、カイトが口を開いた。
「僕の所為だよ……ちょっと残業をしすぎた所為で―――」
カイトが昨日と同じような答えを言おうとした時、唐突に『だんっ』と何かの音がする
「なんで………なんで、そんな嘘をつくのよ、カイト」
メイコの机を叩いた音だったのだ。そしてカイトの言葉を遮り自分の言葉を発する。
「……………今日の予定を言うね」
この言葉にはミク、リン、レンだけではなくメイコさえも目を見開いた。
なんと、カイトがメイコの言葉を無視して話を進めたのだ。
「カイトおにいちゃん?」
ミクが声を震わせてからカイトのほうを見る。
「今日の予定だけど…今日は、みんなお休みだよ」

491:2008/02/11(月) 11:06:07 ID:4U3Wsiy0
今、カイトはなんと言った?休み…『休み』と言った。聞き間違えるはずがなかった。
今自分たちに必要なものの1つだった。生理的な休みではなく…休暇……。
リンとレンがもうすぐデビューすると言う今の忙しい時期に休みというのは
言葉にしようがない。
「どういうことなの?、カイト……今の忙しい時期に休みなんて」
みんなが言葉を失い、そして誰よりも真っ先に言葉を取り戻したメイコが
先ほど立ち上がったままの体勢でカイトを多少睨んで聞いた。
「今さっき言ったとおりだよ、休みなんだ。なにもする仕事が残ってないんだよ」
「………だから嘘を言わないで……どうして仕事が…………………………」
そこでメイコは言葉をなくした、何か面を食らったような顔でカイトのほうを見た。
「メイコねぇ?」
「カイト、あんたまさか………一人ですませたの?」
「あははっ、バレちゃったね、本当は今日みんなをびっくりさせる予定だったけど、
 まさか昨日めーちゃんに聞かれるなんて予想もしなくて、ちょっとした失態だったな」
カイトが笑ってごまかす。
そう、カイトはみんなが休めるように、一日しっかりと休みを取れるように
夜遅くまでみんな分の仕事をしていたのだ。
どうしようもできない仕事……。例えばミクのアップデート…リンとレンの調整は
多少切り詰めて1日程度の余裕を持てるようにしていたのだ。
だからあの時、ギリギリにもかかわらず『明日にまわす?』と聞けたのだ。
「カイトおにいちゃん」
「カイトにぃ」
「兄貴」
三者三様の驚きと敬意を表せたのだ。
「ごめんね、めーちゃん心配かけて」
「馬鹿よ……あんた馬鹿よ………あんたなんてバカイトよ
 そんな無理しちゃって………一人で思いつめちゃって」
メイコが声を震わせて今にも泣きそうな顔で、目じりに涙をためてそう言う。
ミクもリンも、そんなメイコにもらい泣きで涙を流して泣き声を漏らす。
492:2008/02/11(月) 11:06:28 ID:4U3Wsiy0
「ごめん、みんな……」
「本当にバカイトなんだから………本当に心配したのよ………
 でも謝らないといけないのは私なんだよね。
 カイトが無理してるのを気づけないで、勝手に怒って―――」
そこで、カイトが言葉を割り込ませる。
「違うよ、めーちゃんは何も悪くない」
「僕が勝手にやったことなんだから、気にしないで……
 ほらめーちゃんが泣きそうな顔してるから、ミクもリンも男の子のレンも泣いてるよ」
「俺は泣いてねーよ馬鹿兄貴」
レンが少し怒ったかのような声でカイトをそう呼んだ。
「これでいい…カイト」
カイトに言われたメイコはすぐに笑顔を作った。いつもの笑顔…
いや、いつも以上の笑顔でカイトに微笑んだ。
「その顔だよ、めーちゃん……ミクもリンも泣き止んで、もう大丈夫だから」
「「うん」」
目を真っ赤にしたミクとリンは涙を拭き取ると、笑顔でニコリッと笑った。

「さて今日の予定だけど、せっかくの休みだから、地上唯一の楽しい公園に行かない?」
地上唯一の楽しい公園…そこは、26世紀には珍しく自然に恵まれており、
とても空気がおいしい。だがその公園には多少の有名人でないと入れないほどだ。
「えっ……地上唯一のってまさかあの楽園?」
「そう、その楽園」
1日が1年と感じるほどそこでの時間は遅く感じるのだ。
「ほっ本当なの?カイトにぃ」
「うん、本当だよ」
「うっ嬉しい…私初めて行く……楽園に」
「私も初めてだよ、カイトおにいちゃん」
ミクもリンもさっきまで泣いていたのが嘘のような顔で笑っていた。
レンはと言うと驚いた表情でカイトを見ていた。
「俺も初めて行くけどなんか実感ないや」
「まぁ行ってみたら実感が湧くと思うよ。
 朝早起きしてたくさんお弁当も作ったし、めーちゃんの車で行こうか。」
「「「「うん」」」」
全員の笑顔が見れる。

これがカイトの願いであり、希望であり、癒しだった。
自分が繰り返すあの行為がいつ終わるかは自分でもわからない。

493:2008/02/11(月) 11:55:55 ID:4U3Wsiy0
これで投下は終了です
駄文ですいません
494名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 12:01:35 ID:6sZzv31C
お疲れ様。連載頑張ってね。
495名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 12:08:44 ID:sxKI54dx
良作の予感
496名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 13:24:59 ID:1CRrNIUZ
冒頭で邪気眼ktkrと思ったら家族ほのぼのだったw
なかなか良かったよ〜
497名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 13:56:25 ID:XaVQGqTw
>>474
てか今の時点ですでに力作認定
引っ張られ続ける伏線が気になるなー


>>496
そういやなんでもありのこのスレだが邪気眼はまだないな
ギャグ系なら見てみたい気もするんだけど
498名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 15:45:31 ID:KtbD48lv
「くっ、静まれ!静まれ俺のハウリングよ!」
「……何やってるのお兄ちゃん」
「ふっ、アイスを食べぬ者には解るまい…」
499名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 15:58:49 ID:zcwobvp5
「ミク、アホが感染るから近付いちゃダメよ」
「うん、わかってる。でもアレなんのこと」
「アイスばっか食ってるから虫歯んなってんのよ」
500名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 16:12:38 ID:tnUxkaoA
「ボーカロイドは歯が命」

邪気眼て何?
501名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 16:42:51 ID:uJbJHlPo
ぐぐってみようホトトギス

邪気眼はレンのが年齢的に合ってるけど、やはり兄さんがふられますか
502名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 20:53:51 ID:/eqvWnLB
レンはほら、邪気眼に走ったところでリンに「……何それ。馬っっっっ鹿じゃないの?」
的に叩き潰されそうだから。
503名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 22:24:07 ID:yAnw/Jwr
そんなもん誰が邪気眼になったって同じだ
504名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 22:31:34 ID:utauX1h6
リンがやったらマジで怖い
ミクがやったら電波過ぎて怖い
メイコがやったら痛々しいけど機嫌損ねたら怖い
505名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 01:35:34 ID:TOrTAYGs
アイス眼を持たぬ者には分かるまい
506リン×ミク ◆SJQzaYMbQs :2008/02/12(火) 01:54:09 ID:/jvBpVs2
「やっぱ冬は鍋だよねー!」
夕飯はねぎまだった。葱と鮪を一緒に煮込む鍋料理。
「でもこの鍋、葱と鮪の割合9:1位だよね…」
「ほえ?なんか言ったー?」
「何でもない」
「あ、そう?」
会話が一時途切れる。ぐつぐつと煮える鍋と葱を咀嚼する音だけが聞こえて。
「ミク姉ってさ、好きな人とかっているの?」
気付けばあたしはそんな事を聞いていた。女性の間ならよくありそうな話題。でもあたしにとっては、とても重要な質問。
「なんで?」
「ただの興味だけど」
うーんと考えるミク姉。
「えとね、マスターとー、歌聞いてくれる人全員とー。あ、勿論ボーカロイドの皆も大好きだよ!」
「…」
なんとなく予想していた答えが返って来た。ちなみにあたしたちのマスターは今出張中。帰って来るのはまだ当分先らしい。
「そうじゃなくてね…性的な意味で好きな人、いる?」
「ああ、そーゆー事?だったらいないなー。リンは?好きな人いるの?」
「…秘密」
「えー?」
言える訳がない。
目の前にいる貴女、だなんて。

夕飯を終え、風呂に入る。まずはミク姉、それからあたし。
あたしはシャワーを浴び、ただひたすら洗う。身体の汚れと共に、この感情も流れ落ちてくれるように。でも滝のように流れる所か、泉のように湧くばかりで。
「ほんと最低…」
湯船に浸かり、呟く。
何故、ボーカロイドに感情なんてあるんだろう。歌う為に感情なんて必要なの?
人型ボーカロイドの原型であるただの打ち込みソフトでさえ、人々を魅了する事は出来たのに。
今まで何度も考えたが答えが出ない問い。結局今回も答えは出なかった。
507リン×ミク ◆SJQzaYMbQs :2008/02/12(火) 01:55:26 ID:/jvBpVs2
「あ、リン!星が綺麗だよー、一緒に見よ?」
風呂からあがり、さっさと部屋に戻ろうとしたところで、ミク姉に呼ばれた。見れば薄暗い部屋の中、ミク姉は窓際に座っている。
「ミク姉…なんで部屋の電気付けないの」
「だってその方が星がよく見えるでしょ?ほら、横座って!」
ミク姉に言われ、隣りに座る。でも星なんて見ていられない。あたしは暗い事を良い事に、ミク姉の顔ばかりを見ていた。
「なんかさ、静かなのもたまにはいいよね。いつもカイト兄さんとレンが騒がしいから」
カイト兄とレンが悪戯をして、メイコ姉に怒られる。それをあたしとミク姉が笑う。それがいつもの家の風景。
「ミク姉は、姉妹設定って嫌じゃない?あたしたちは本当はただの先輩後輩なのに」
「ん?嫌じゃないよ?だってその方が絆みたいなのがありそうな感じがするじゃない」
それは他人よりは近い距離。でも、恋人よりは遠い。
「あたしは…」
言いかけ、黙る。
あたしはミク姉と姉妹になりたいんじゃない。恋人になりたいのに。
「…リン、どうしたの?さっきから変だよ?」
「…え?」
そんなに態度に出てたのだろうか、ミク姉はあたしの顔を心配そうに覗き込んでいた。
お願い、そんな顔で私を見ないで。
「もしかしてエラーとか発生しちゃった?もしくはバグとか」
「あ…」
駄目ミク姉。
今の私にとってその単語は、発火剤でしかない。

『しょうがないだろーバグって、体が勝手に動いちまったんだ』

兄や双子の弟の言い訳の常套句。メイコ姉には通じないけど、ミク姉はいつも騙される。
でもこれを使っちゃ駄目だ。使ってしまったら最後だと分かってる。分かってるのに。
…身体が言う事を、利かない。
「…うん、そうかも」
違う。
「大丈夫?ワクチンある?」
「…ない」
嘘だ。基本ワクチンは常備している。
「大変!じゃあ私のワクチンを」
「ううん…ミク姉を、頂戴」
「え?」

もしかしたら、本当に身体中にエラーが出てるのかもしれない。バグが大量発生しているのかもしれない。
むしろ、そう思いたい。

あたしはミク姉の一瞬の隙をつき、ミク姉の唇に口付けた。
508リン×ミク ◆SJQzaYMbQs :2008/02/12(火) 01:56:23 ID:/jvBpVs2
「…ん…」
ミク姉の口を無理矢理こじあけ、舌と舌を絡ませる。逃げようとするミク姉の舌と、それを追うあたしの舌。あたしはただひたすらミク姉の唇を貪っていた。
「……はぁっ」
どれだけ時が経ったか。あたしはミク姉の唇から離れる。唾液が銀の糸となり、そして途切れる。
「…リ、ン?なにを…んっ」
「…」
あたしは何も言わずに再び口付ける。そして片手でミク姉を抱き、もう片方の手でミク姉の胸に触れた。ミク姉は風呂揚がりすぐだとノーブラなのは知っている。
「んんっ!」
感じたのか、ミク姉の身体がビクリと跳ねる。あたしは構わず胸の愛撫を続けた。
「…ん…ふ…、っ」
ミク姉から息が漏れる。その声はいつものミク姉の声とは全く違い。
「…色っぽ過ぎるよ、ミク姉」
「……っ!」
キスを止め、あたしは言う。その言葉でミク姉の頬は真っ赤に染まった。
「リン、なんでこんな事…!」
「…きっと身体がバグってるんだよ」
あたしは呟く。ミク姉の表情が読み取れない。驚いているのか、怒っているのか。はたまた悲しんでいるのか。
「だから…ごめんねミク姉。あたし、もう自分を止められない」
あたしはそう言うとミク姉を押し倒し――

「一緒に墜ちて」


そう囁いた。
509リン×ミク ◆SJQzaYMbQs :2008/02/12(火) 01:57:34 ID:/jvBpVs2
「いつまで寝てんのリン。もう昼過ぎよ?」
その声であたしは目を覚ました。目の前にはメイコ姉の顔。
「メ、メイコ姉!?」
「…何そんな驚いてんのよ」
メイコ姉は呆れた顔で言う。
「いや別に!そ…それよりミク姉は?」
「あの子なら朝早くレコーディングに行ったわよ。私が朝帰って来てすぐかしらね」
「あ…」
すっかり忘れてた。それなのにあたしあんな事…。
「ミク姉…なんか言ってた?」
メイコ姉に聞く。メイコ姉は少し考えた後「別に?」とだけ言った。
「さっさと起きなさい。昼ご飯作ってあげるから」
「…メイコ姉!」
その場から離れようと背を向けたメイコ姉に、あたしは気付けばあの問いを投げ掛けていた。
「あたしたちって…どうして感情があるの?そんなのなくても歌えるのに」
あたしの質問にメイコ姉は「…青春ねぇ」と呟き、
「人間はね、感情があるから歌を作る事が出来ると思うのよ」
と言った。
「打ち込み系だった頃の私たちは歌を奏でる事は出来たけど、歌を作る事は出来なかった。でも今の私たちには感情がある。だから歌うだけじゃなくて人間のように作る事も出来る。それはきっと素晴らしい事なんだよ…ってね。まあこれはマスターからの受け売りなんだけど」
結局不明瞭よねー、とメイコ姉は笑う。
「要は感情があった方が楽しいって事じゃない?
ま、精々悩みなさい若人。きっと悩んだ分だけいい歌が歌えるわよ」
メイコ姉はそう言いながら部屋から出て行った。
「その方が楽しい…か」
いつの日かこの感情を持った事を嬉しく思う日が来るのだろうか?ミク姉を好きになった事も、押し倒して得たこの後味の悪さも。
分からない。
「ミク姉とどんな顔合わせればいいんだろ…」
でも、来ればいいと思う。感情があって良かったと思える日が。

「…とりあえず、次に押し倒す時はエラーとかで誤魔化さないようにしよう」
510名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 02:00:13 ID:/jvBpVs2
>>288の続きでした

結局微エロしか書けんかった…エロ難しいorz
511名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 02:02:05 ID:QtlSaYVf
>504
「メイコ、アルコール欠乏症になって……」
と、ひとり涙しつつも健気に付き合ってやるカイトを幻視した。

なるほど、邪気眼設定でもカイトだと重くなりすぎずに丁度いいんだな。
512名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 02:07:23 ID:QtlSaYVf
>510
なんという暴走リン。508と509の間は心眼で読んでやる。
ミクが帰ってきた時にどうなるのかニヤニヤが止まらない。GJ!
513名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 03:00:28 ID:qu0YHwA9
>>510
いや、良かった。微エロ最高!!
514名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 10:01:24 ID:Kn8fbkWz
むしろ百合はこれくらいが好みだ!
515名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 13:01:53 ID:gwjTPZRq
>>492
神って言いたい
 
 
 
 
 
たまに良SS読むと自分のレベルがわかって落ち込むんだが俺だけじゃないよな?
516名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 13:09:58 ID:gwjTPZRq
メイリンを考えてみたが書けない
そんで理由を考えたら
萌えられないからだった。 
なんかしっくり来ないんだよなメイリンて
517名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 13:39:17 ID:OzBWyWfz
メイリンを一瞬メ・インと読んでしまった俺は間違いなく末期
518名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 14:16:38 ID:/jvBpVs2
>>515


でもいつか上達すると信じて投下し続けてる。付き合わせてるスレの皆には申し訳ないがな
519名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 15:18:00 ID:qu0YHwA9
>>518
いやあんたの奴面白いぞ
比べるレスはどうかと思うが、>>492とだったら俺的にはあんたの方が好きだ
520名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 16:04:04 ID:Fb4ybXB7
>>515
>>518
わかるわぁ
自分の反響大きかった作品をプリントアウトして、良かった点悪かった点をあげてみたりとか。
絵でも文章でも、時間置いてから改めて見ると悪いとこばっかり目に付いて。
んでそんな時に、自分に足りないものを全部持ってるSS見ると超落ち込む。
521:2008/02/12(火) 17:06:11 ID:Di9i+kXP
まぁ自分で評価するのもいいけど
真面目に書いたものを誰かに評価してもらうのもいいと思う

初めて書く人が陥るものとして
1.会話文のみの構成となる
2.三点リーダ(・・・)の過剰投与
3.句読点(、。)の不使用
4.話が矛盾している。
この辺りのことに注意してれば、まず読めると思ってる。
522名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 17:32:22 ID:Fb4ybXB7
でも、文芸板の文章評価スレやポエム板だとまじフルボッコだから立ち直れなくなっちゃうんよ

三点リーダーは増えちゃうよねぇ…(←)
523名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 18:04:12 ID:iClj1z9A
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
524名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 18:28:50 ID:yszNbvkI
>>521
1.は意図的にやってる奴もいる
むしろ情景描写抜きで情況を表現する訳だからそれこそ素人には無理
525携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/02/12(火) 20:04:35 ID:Fb4ybXB7
早速ちょっと書いてみたよ↓
「たいちょ〜!女の子が一人遅れて来るそうです!」
「そうか!ならばこうやって…ダメだ。ストップストップ、やり直し」
「はぁ?なんで止めるんだよ」
「お前の声に感情がこもってねぇからとめたんだっつの。考えてみろ?合コンで雌が一人遅れるんだぞ?」
「どゆこと、ソレ?」
「つまりだな、刀と鞘は同数無ければならんのだ!一振りでも抜き身の真剣が残れば、そこは合戦の場と化す!そりゃそうだ!誰しも鞘に納めたいし香りを嗅ぎたいのだから!はぁはぁはぁ、ああー興奮してきた」
「うわぁ…」
「そこ!ドン引きしない!」
「つーか俺、合コンなんてしたことないし」
「なあんですとぉ〜?くはっ、俺は悲しいぞっ。お前がそんな甲斐性無しだとはっ」
「うっせぇ」
「…よし、決めた!ちと待ってろ」
「?」
「…もしもし、メイコか?我が家のポークヴィッツに経験値を積ませるぞ。三人集めれ。…は?仕事?剥かなきゃ食べられないバナナを一皮剥かなきゃこっちの仕事が終わんないの!たのんだぞ!」
「おっ、おいおい!俺、行かねーぞ」
「ぬははは!ビビんなビビんな!!」
「マジ行かねーかんな!」
「おんやぁ?逃げるのかい?ならばこうだ!てけててってて〜(ドラえもん風)麻酔銃〜(大山のぶ代風)えいっ♪」
ズドン
「ぎゃー!」
「へっへっへっ…オラわくわくしてきたぞ(悟空風)」
526名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:24:33 ID:Fb4ybXB7
会話のみで合コンシーンとか無理スw
やっぱ地の文と内面描写無いと難しいわ…
527名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:24:44 ID:yszNbvkI
>>525
続きに激しく期待だが…それだと女が余って逆だぞw
528名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:29:36 ID:0HVJYOwX
自分の場合は書きたいシーンやセリフをいくつか考えておいてから
プロット立てて足りない部分を穴埋めして書いていく方式とってるなぁ…時間かかるけど
529外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/02/12(火) 20:46:35 ID:Mnd33UFs
>>460-467の続きというか過去話でKAITO×MEIKOを投下します
530KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:47:35 ID:Mnd33UFs
 これは僕がKAITOとMEIKOと出会った頃のお話。

「では次の方、面接どうぞ」
「はい」
「え−劾さん。この特技の人造人間操れるというのは?」
「はい。人造人間操れます」
「それが我が社の利益にどう繋がるんでしょう?」
「人造人間ですよ人造人間。この超音波笛で操るんです」
「はー。それは凄い」
「凄いでしょう」
「お帰りください」
「およ? いいんですか、そんな態度取って。笛吹きますよ」
「どうぞどうぞ」
「残念、ここには人造人間がいないようです」
「帰れ」

 当時の僕は所属していた組織を伝説の戦士プリキャアに壊滅させられ、再就職先を探していた。が、普通の会社では悪の組織の幹部経験は不必要と採用されず、
また悪の秘密結社を探そうにもほとんど魔法少女や正義のヒロインに壊滅させられていた。
 くそっ、なんて時代だ!

 もう何社目だろうか。採用試験を落ちたのは。公園のベンチにぽとんと座り、
視線は自然下を向く。
「うう……」
 泣くもんか。泣いたら負けだ! 希望があれば夢は叶うんだ!
「は〜」
とため息を吐く僕の前を小さな足がとことこと歩いていく。見上げると母親に連れられ、
3歳ぐらいの幼女がとことこ歩いていた。
可愛いなぁ。ベッドに連れて行って裸にして、体中ぺろぺろ舐めたくなる。
「ママー、あの人はぁはぁしてるよ」
「しっ。見ちゃいけません」
 ああ。行ってしまった。
 こうしてる場合じゃない。新しい就職先を見つけないと。求人誌をぱらぱらめくって、
自分に合う仕事を探していく。
 んー。なんかこう、怪人を引き連れて破壊の限りを尽くす仕事がいいなー。
「およ? 『ボーカロイドの育成、プロデュース。経験不問』」
 その一文に僕の目は釘付けになった。ぼーかろいど? 初めて聞く名だが心惹かれるものを感じた。
 うん、これだ。早速電話してみると、必要書類を持って会社に来て面接してくださいと言われた。

「ほう」
 要塞のようなビルを見上げ、僕は感嘆の声を上げる。いい。なかなかいい雰囲気じゃないか。
世界中の全てを敵に回そうが戦っていく、そんな雰囲気の会社。TV局や管理団体なんて目じゃないぜ。

「学歴は海軍士官学校卒業。立派じゃないかね」
「いやぁ。それほどでも」
「いやいや。軍での戦歴もどうしてどうして」
 会社の応接室。開発主任という初老の人物だけが面接官で、いろいろ質問してくる。
531名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 20:47:43 ID:gwjTPZRq
俺は浮かんだネタ(題材とか核となるやりたい事)をもとにある程度書くこと決めて、後は書きながら浮かんだネタを付け足して、最後に修正してる。
 
プロットあまりやらないんだよな(´・ω・`)
 
>>521
句読点はよく忘れてしまうのが悩みとゆうか俺の課題だなぁ(´・ω・`)
地の文は割と身についてきたけど。
532KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:48:30 ID:Mnd33UFs
「で、この人造人間を操るというのは?」
「はい。この超音波笛で」
「少し見ても構わんか?」
「どうぞ」
 開発主任さんは興味深げに笛を取り、
「ほう……。プロフェッサー・ギルの使用していたものに近いが……独自の改良を加えておるな」
「お分かりになりますか? 出力は以前より上がっています」
「ふむ」
 長々と観察してから、笛を返してくれる。
「ところで、御社の開発したボーカロイドというのは?」
「ああ。人間同様に歌えるアンドロイドと思ってくれて構わん」
「歌……? それだけですか?」
「まあ、やろうと思えばいろいろ出来るが。とりあえず主な機能は歌うことじゃ」
 ふむ。音響平気の類だろうか? 宇宙では歌が有効な戦闘種族もいるという。

「すでに国内や海外でも稼動中じゃが。見たほうが早いな。おーい」
と呼ばれ、扉から男と女が姿を現わす。マフラーをした長身の男と、ショートヘアの女。
「紹介しよう。我々が開発した日本語用ボーカロイド、KAITOとMEIKOじゃ。
デュエットできるように相性ばっちりに作られておる」
「どうも」
 僕がぺこりと挨拶するが、二人ともぴくりとも動じない。ただ突っ立ったまま。
「ほれ。挨拶せんか」
 ぷいと横を向く二人。
「やれやれ。まだロールアウトしたばかりでな」
「経験を積ませる必要があると?」
「まあそれもあるが」
「少し見ていですか」
「構わんよ」
 今度は僕がボーカロイドをじろじろと眺める。見られても全く動じない。
「ほう…。光明寺博士のロボット工学だけでなく……緑川博士の改造人間の技術も使われてますね」
「そこまで分かるか。見事じゃの」
「僕もいろいろと見てますから」
 しかしこれは……ふむ……。
「良心回路を組み込んでます?」
「うむ。だが不完全なものじゃ」
「それだと超音波笛と拒絶反応を起こしますよ?」
「構わんよ。ボーカロイドは歌えればよい」
 そういう設計思想か。なかなか興味深い。
「ところで」
 僕はMEIKOの下半身に視線を移して、
「この下はどうなってます?」
 スカートをめくろうとしたら膝が飛んできた。痛い。

 そんなこんなでめでたく僕はボーカロイド部署への採用が決まった。ひゃっほー。
これでもう女子小学生から給食を分けてもらう日々からおさらばだ。
「さてお前ら」
 KAITOとMEIKOを前にして僕の初仕事がはじまる。
「とりあえず、一曲歌えるようにしろとの辞令だ」
 作りたての二体、もとい二人を歌えるようにする。
 それが僕の初仕事。
533KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:49:19 ID:Mnd33UFs
「スタジオに行くぞ」
「やだ」
 僕の言葉にいきなりMEIKOが逆らう。
「なんでー?」
「めんどい」
と彼女はKAITOの肩にしだれかかっていた。
「えい」
 僕はぴーひゃらーと超音波笛を吹く。
「いたたたたた!」「痛い痛い痛い!」
 笛から発する命令に良心回路が拒絶反応を示し、痛がる二人。さらに僕は足元にハカイダーショットを撃ち込んだ。バンバン。
「次は当てる」
「分かった。分かったから」
 分かればよろしい。銃口を降ろす。

 スタジオに移動し、まずは発声練習。
「機関車、機関車。
 強い機関車、走る機関車、無敵の機関車。
 機関車、機関車。
 町を壊す機関車、山を崩す機関車、谷を潰す機関車。
 機関車、機関車。
 黒い機関車、ドス黒い機関車、甘い機関車。
 機関車、機関車」

 うーん。声はキレイなんだが抑揚がない。平坦すぎる。
 KAITOもMEIKOも機械がただ録音された音を再生しているよう。実際機械だが。
「うーん」
 腕を組んで唸る僕に、MEIKOが、
「飽きたー」
 するとKAITOも一緒になって、
「もういいか」
 よくない。しかしただ練習しても無駄なようだ。
「表に出ろ」
 実地訓練に切り替えよう。

 会社の実験用の敷地。
「ほらほら。当たったら壊れるぞ」
 僕が繰り出すハカイダーショットをKAITOは紙一重で避け、距離を詰める。
動体視力はなかなかのものだ。
 KAITOの電撃パンチをハカイダーショットから持ち替えた電子棒で受ける。
手に伝わる重い衝撃。電撃は電子棒が吸収してくれる。だが衝撃までは吸収しきれない。パワーも大したものだ。
僕は勢いに逆らわず後ろに自ら飛んで衝撃を流す。そこにMEIKOからビジンダーレザーが飛んできた。
「くっ」
 電子棒を地面に突き刺して回転し、かろうじて光線をかわす。そして腰の電磁鞭を抜いてしならせた。
実戦では攻防の切り替えの早さが生死を、勝敗を分ける。
「きゃっ」
 電磁鞭をかわさず腕に巻きつかせるMEIKO。そこから電気が流れ悲鳴を上げた。
「痛がる暇があったら反撃しろ!」
 それが戦場で覚えなければならないこと。腕が切られようと頭が無くなろうと、
最後まで立っていた者が勝者。
534KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:50:06 ID:Mnd33UFs
 MEIKOに電磁鞭を巻きつかせ、動けない僕にKAITOが腕を交差させる。
「電磁エンド!」
 その電撃も電子棒が吸収する。だがばちばちっと腕が痺れた。わずかながら放電したらしい。
それでも僕の腕を痺れさせるには十分。
「今!」
 鞭が弱まったのを感じ、MEIKOが間合いを詰める。
「させるかぁ!」
 MEIKOの蹴りに対し、僕は頭突きを見舞う。
 がっ
 頭にまともに衝撃がくる。視界が赤に染まる。出血したらしい。
 だが同時に突き出された僕の指が、MEIKOの左目を抉っていた。
『痛がる暇があったら反撃』
 その教えを僕は自分で実践してみせた。
「きゃああああああ〜!」
 指を引き抜くと顔を押さえるMEIKO。指の隙間からどろっと白いモノがこぼれる。眼球だろう。
「開発室で直してもらえ」
 僕は訓練の終了を告げて、携帯電話を取り出す。修理の依頼だ。
「MEIKO!」
 電話しながら見ると、KAITOが心配そうに片目を失ったMEIKOに駆け寄っていた。
なかなか親密になってきたじゃないか。

「ほれ。しっかり直したぞ」
 工作室から出てきたMEIKOはすっかり元に戻っていた。腕の一本や二本、
眼球の一個や二個ならすぐ治せるのがボーカロイドの良いところ。口と喉は重用だから傷つけるなと言われているが。
「ところで」
 開発主任が聞いてくる。
「歌のほうは進んでいるのか?」
「ぼちぼちと」
 え? 戦闘訓練も歌の練習の一環ですよ?
「それより。お前さんも治療を受けたらどうだ?」
 おお。さっきから頭から血がだらだら流れてる。頭蓋骨にヒビぐらい入ってるかな。
 そんなわけで会社の保健室に移動。すたすた。
 保健室まで来ると、何やら歌声が響いてきた。

「ジングルベール、ジングルベール」

 ジングルベルの歌。もうすぐクリスマスだっけか。そんな行事とはしばらく無縁だったが。
 保健室に来ると、社専属の女医と、ベッドで一人の少女が横になっていた。
さっきの歌はこの少女が歌っていたらしい。寝ながら。
「あら。どうしました?」
「ちょっと頭蓋骨にヒビが入ったみたいで」
「では、レントゲンを取りましょう」
 レントゲンを撮られてじっとしてる間、僕はベッドの少女に語りかける。
「さっきの歌は君が?」
「は、はい……」
「この子、新人歌手なんですよ。まだデビュー前ですけど」
と女医が説明してくれる。
「へー。さっきの歌よかったよ」
「そ、そんな……」
「いや本当。僕がプロデューサーになりたいぐらい」
535KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:50:54 ID:Mnd33UFs
 顔を赤くして、その顔を布団で隠す少女。
「さっきの歌はクリスマスに?」
「は、はい……。その、教会の子供たちに聞かせるんです……」
 クリスマスに教会の子供たちに歌を聞かせるのか。良い話だなー。

 ……

 それだ!
「き、君。良かったら、うちのボーカロイドに教えてくれんかね」
「ぼ、ボーカロイドて……歌うロボットのことですよね?」
「そうそう。教会の子供たちに一緒に歌うから」
 KAITOとMEIKOにも分かるだろう。歌がどういうものか。
「頼むよ。話はこっちから通しておくから」
「は、はい……」
 よし、目標ができたぞ。貴重な体験になるだろう。

 レントゲンの結果、やはり僕の頭蓋骨にはヒビが入っていた。道理でガンガン痛いわけだ。
「全治一ヶ月。最低一週間は安静にしててください」
「ありがとうございます」
 ぺこりとお辞儀する僕。もっとも病院で寝ている暇はないが。
「ところで」と気になってたことを聞いてみる、「あの子はどうしてここに?」
 女医は目を伏せ、悲しそうに眉間に皺を寄せる。なんかまずいこと聞いたか。
「実は……あの子、生まれつき体が弱くて。成人するまで生きられるかどうかなんです……」
 うわっ、いきなり重い。そんなんいきなり言われても。
「だから無茶なことはしないでください」
 うん、そうする。しか当然湧き上がる疑問。
「なんでそんな子を歌手に!?」
「あの子……せめて歌だけでも残したいって……」
 ぐわっ、重い。重すぎるよ。
「どうか、よろしくお願いします」
 そんなこと言われても……。

 とりあえず。スタジオで例の少女と一緒に、KAITOとMEIKOを歌わせることにした。
本番はクリスマス、それまでにものする。
「ジングルベール、ジングルベール」
 「じんぐるべーる、じんぐるべーる」
 少女に比べると、KAITOとMEIKOはどこかぎこちない。いやメロディーは完璧なのだが、やはり平坦すぎる。
 それでも。
 少女と一緒に歌ううちに、歌詞だけは覚えていった。

 クリスマス当日に向けてただ歌い続ける、そんなある日。

「がはっ(吐血)」
 少女が口から血反吐を吐いて、その日の練習は中止になった。僕は慌てて保健室に連れて行く。
「ご、ごめんなさい……迷惑かけて」
 その子の頭に手を置くと、ぎゅっと熱い。
「私……歌わないといけないのに」
「いいさ」
 この情熱の少しでもKAITOとMEIKOに伝われば。いやもう伝わっているかも。
 スタジオに戻ると、KAITOとMEIKOが二人だけで歌っていた。
536KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:51:44 ID:Mnd33UFs
「ジングルベール、ジングルベール」
 しかも上手くなっている。気持ち的に。
 戻った僕に気付き、KAITOが言う。
「クリスマスに子供たちに聞かせるんだろ?」
「ああ。サンタクロースのプレゼントだ」
「それは気合入れないとな」
 ふっ。分かってるじゃないか。
 KAITOとMEIKOは互いに目を見合わせ、大きく頷く。
「ねえ、プロデューサーさん」
「ん?」
 今度はMEIKOが聞いてきた。
「プロデューサーさんはこの近くに住んでるんでしょ?」
「ああ」
 僕は会社近くのマンションを買って住むようにした。KAITOとMEIKOは会社内の宿泊室に一緒に寝ている。
「今夜は泊まっていい?」
「いいよ」と、僕はあっさり返事。
「KAITOも?」
「いや」
とKAITOは断り、その日は僕の部屋にMEIKOだけが泊まっていく。

「殺風景ね」
「まだ引っ越したばかりだからな」
「ふーん」
 ぺたっ床に座り込むMEIKO。じっーと僕を見上げ、
「ねえ」
「何?」
「脱いで」
 いきなり何!?
「……なんで、そんなこと言うのかな?」
 僕はズボンをしっかり握って言う。
「KAITOがね、朝になると時々股間が膨らんでるのよ」
 はー。ボーカロイドにも朝立ちはあるのか。メモメモ。
「それで、私もなんだか体が火照っちゃうのよね」
 そういう機能も付いてるのか。メモメモ。
「男の人の股間に付いてる物ってちんこと呼ぶんでしょう?」
 呼ぶ。呼ぶがそんなにはっきり言うな。
「だから」
 MEIKOが僕の股間を指差して、
「プロデューサーさんのここはどうなってるのかなーと思って」
 それで泊まりに来たのか!
「い、いや、ほら……その……」
 僕は内股になって股間を守りながら、
「僕、まだしたことないし」
「何を?」
 うっ、そこから説明しないといかんか。
「あー、MEIKO。人間がどうやって子供をつくるか知ってるか?」
「知ってるわよ、交尾してでしょ」
 知ってるなら話は早い。
「僕に子供はいない。分かるな?」
「あー」
 MEIKOはぽんと手を打って、
「つまりまだ童貞なんだ」
 なんでそんな言葉は知ってるぅー!
「大丈夫、大丈夫。私、優しくするから」
「いや、そういう問題じゃない」
537KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:52:36 ID:Mnd33UFs
 四つんばいで近付いてきたMEIKOが「えい」とズボンのベルトを掴んできた。
「いやー。やめてー。僕、童貞なんだから」
 3才の幼女の裸体をぺろぺろ舐めたり、ちんこを股に挟ませたりはしたが、
まんこに突っ込んだことはないからまだ童貞。そしてこれからも守る。
「だーめ、私だって初めてなんだから」
「だったらKAITOとすればいいだろー」
 そうだよ、MEIKOにはKAITOがいるじゃないか。
「うーん。だってKAITOったら、裸になると照れて逃げちゃうし」
 KAITOも童貞だからな。仕方ない。
「あーあ。最初は裸で一緒に寝てたのに」
 子供が無邪気に触れ合うようなものか。そして思春期を迎えて恥ずかしくなる。
「じゃあ、プロデューサーさんが教えてよ。交尾」
 何でそうなるかな。
「いや、僕童貞ですから」
「一緒に勉強すればいいじゃない」
「いーやーあー」
 やおら立ち上がったMEIKOが、腰を屈める僕の頭に手を回し、自分の胸に押し付けた。

 むにっ

 柔らかい感触にサーと血の気が引く。
「きゃー」
 なんでこんなに胸が大きいの? 次のボーカロイドは絶対小乳にしてもらうんだから。
「助けてレンタヒーロー」
 涙でぐしゃぐしゃになった僕の顔を豊かな乳房で挟み、MEIKOはぷるるんと振動を伝えてきた。
「ぎゃーす」

 もう。駄目。ばたん。

「うーん」
 気が付くと、目に飛び込む眩しい陽光。ああ、もう朝か。
 よっと身を起こして僕は気付いた。手に触れるむにっとした感触。見ると、MEIKOが同じベッドで寝てた。裸で。
「きゃー!」
「うん……?」
 僕の悲鳴で目を開け、MEIKOは目をこすって、
「あ、プロデューサーさんおはよう」
「おはよう」
 反射的に返事してから気が付いた。僕も裸ということに。ちんちんがぷらぷらと揺れている。
「ふふっ。プロデューサーさんたら、すぐに寝ちゃうんだもん。つまらなかった」
「な、何したの? というか、どこまでした!?」
「ふふっ」
 ぺろっと指を舐め、MEIKOは立ち上がる。その豊満な肢体から僕は咄嗟に目を逸らした。
「シャワー借りるわね」
「いや、その前に。僕の貞操は? ねえ、貞操はどうなったの? 答えてよMEIKO!」
 結局MEIKOはあれから何したか教えてくれなかった。
 しょぼーん。僕まだ童貞なのに。
538KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:53:44 ID:Mnd33UFs
 食パンとサラダで朝食を採り、その日も会社に出勤する僕とMEIKO。
「あ、プロデューサー」
 スタジオで先に待っていたKAITOが声をかける。うう、胸が痛い。
「おっはよー、KAITO」
 MEIKOは上機嫌でKAITOと手を打ち合わせる。最初の人形のようだった頃が嘘みたいだ。
いつの間にここまで人間らしくなったのだろう。KAITOよりも成長が早い気がする。
人間もそうだが女のほうが成長は早い。
 今日はあの少女は休みとのこと。昨日あれだけ血を吐いたのだから仕方ない。
「あーあ。あの子いないとつまんない」
 椅子に座り込んでMEIKOが言う。ちなみにKAITOとMEIKOにはあの子が二十歳まで生きられないことは伝えていない。
あまりに重いからだ。僕でさえ時々泣きたくなる。
「KAITO」
「何か?」
 ぽろろんとどこからか持ってきたギターを奏でるKAITOにMEIKOが、
「ね、交尾しようか」
「ぐはっ」
 KAITOに代わって僕が咳き込む。なんでやねん。
「交尾?」
 KAITOは首を傾げ、
「それは動物が子供をつくる行為か?」
「うん、そう」
「MEIKOは俺の子を産むのか?」
「そうなったらいいなーと。それに」
 椅子から立ち上がったMEIKOがすっとKAITOの頬を撫で、
「交尾ってとても気持ちいいの」
「ふむ」
 KAITOはギターを置くと僕に向き直り、
「プロデューサー、MEIKOと交尾してもいいか?」
 なんで僕に聞く。
「好きにしろ」
「了解」
 KAITOも立ち上がり、やおらズボンに手をかけた。
「慌てないで」それをMEIKOが止める。
「交尾は裸でするものだ」
「んっ」
 それ以上は何も言わず、KAITOの背中に手を回し、つま先を上げてMEIKOの唇が触れた。
彼の口に。
 目を閉じたMEIKOに、KAITOはずっと目を開けたまま口を重ねる彼女を見下ろす。
「これがキス」
 口を離し、MEIKOが微笑を浮かべて言う。
「キスするときは目を閉じてするものよ。気持ちよかった?」
 KAITO,自分の口に手を当て、
「よく……分からない」
 僕も自分の口に手を当て考える。MEIKOにキスはされなかったかと。
「じゃあ、もう一度」
 顔を上げ、瞳を閉じるMEIKO。
「ゆっくりとキスして。ゆっくりとよ」
「了解」
 言われたように、ゆっくりとKAITOは顔を寄せる。どことなく緊張しているように見えた。
 ちゅっ。唇が重なり、KAITOもMEIKOの背中に手を回す。
539KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:55:12 ID:Mnd33UFs
 ぎゅっと抱きしめられ、口を重ねるMEIKOの頬が紅くなった。二人はそのまま抱き合ったままキスを続ける。
ただ口を合わせるだけのキス。シンプルだからこそ熱い。

 そして三時間が経過した。

「ぷはー」
 口を離すと、どちらからも深い息が漏れた。さすがボーカロイド、息が長い。
僕なんか三回もトイレに行ってたよ。
「ふふっ」
 嬉しそうに笑みを向けるMEIKO。KAITOも照れたように笑みを返す。
 へー。あの二人はこんな風に笑うんだ。
「ほら」
とKATOの手を取り、自分の胸に当てるMEIKO。むにっとKAITOの手が豊かなのめりこむ。
「すっごくドキドキしてるでしょ」
「ああ。心拍数が平常よりも高い」
「KAITOも」
 彼の大きな胸板に耳を当て、じっと聞き入る。
「ほら。すっごくドキドキしてる」
「MEIKOとこうしていると心拍数が上がる。俺は壊れたのか?」
「そんなわけないでしょう」
 上を見上げクスクスとMEIKOは笑った。
「あなたは正常よ。だからドキドキするの。OK?」
「よく分からない」
 頭を振るKAITO。
「KAITO。服を脱いで」
「さっきは止めた」
 三時間もキスしといてさっきか。
「ムードを高めてから脱ぐものよ」
「今はムードが高まった?」
「そう。だから脱ぐの。ほら」
 あっけらかんとMEIKOが自分のスカートを脱ぎ去った。素足が奇麗。
「了解」
 KAITOもてきぱきと衣服を脱ぎ、丁寧に畳んでいく。
「あっ」
 そうして晒された股間をMEIKOは指さした。
「KAITOったら。もうこんなにして」
 そこはもうビンビンに勃起し天を向いている。むう、見事なイチモツ。
「なぜかこうなった。機能は正常に作動しているのに」
「いいのよ、それで」
 そしてMEIKOはくるっと一回転する。裸で。
「ねえKAITO。私、キレイ?」
「ああ。キレイだ」
「ふふっ」
 嬉しそうに手を合わせるMEIKO。
「ねえ。もっと言ってよ」
「キレイなMEIKO」
「KAITOは私のこと好き?」
「好き」
「そう。私もよ」
 裸でぎゅっと飛びつき、またキス。今度はすぐに離した。
「俺はMEIKOが好き」
「私はKAITOが好き」
 好き。それはとても神聖な言葉で。
 ところで僕はずっと除け者。
540KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:56:30 ID:Mnd33UFs
「ふふ。KAITOのすっごく固くなってる」
 肌を重ね抱き合う二人。KAITOのペニスはMEIKOのお腹に突き刺さってるように触れている。
MEIKOはいったん身を離し、立ったまま股を開いて見せた。
「ほら。あなたのそれが、ここに入るのよ」
 薄い陰毛が覆っている肉の裂け目。そこに指を二本添え、MEIKOは見せ付ける。
「入れたい?」
「うん。入れたい」
 その言葉どおり、ペニスがビンビンに揺れていた。今にも襲い掛かりそうに手を向けて前かがみになる。
「慌てないで」
 その手を取って、MEIKOは再び胸に導いた。今度は素肌の乳房にむにっと指が埋め込まれる。
「入れるのは……後で。ああぁん」
 不意にMEIKOが身震いした。KAITOの手が乳房を揉んだから。ぐにっと潰されるMEIKOの豊乳。
「だめっ……。もっと優しく」
「ああ」
 すぐにKAITOの手が開き、ゆっくりと揉んでいく。
「んっ……。そう、そうよ。ゆっくり」
 MEIKOの瞳が潤み、手の動きに合わせて揺れた。
「はぁ。あぁ……」
 KAITOの手が乳房を揉むたびに切ない吐息が漏れ、脚がガクガクと揺れる。
「きゃっ」
 そしてとうとう崩れ落ち、MEIKOは床の上に尻餅を付いた。
「あ。ああ……」
 見上げると、そこにはKAITOの大きなペニス。そしてギラギラ輝くKAITOの目。
彼はすっかり雄の本能に目覚めていた。
「MEIKO……。俺もう」
 大きく膨らむペニスを近付け、KAITOも腰を降ろす。MEIKOの脚の間を狙って。
「え、ええ」
 MEIKOは自分から脚を開き、彼を受け入れた。
「ゆっくり……ゆっくりとよ」
 MEIKOの紅い頬に汗が流れる。そして秘所はもうしっとりと濡れていた。
 床で脚を広げるMEIKOに、KAITOも腰を落としながら、ゆっくりゆっくりと近付いていく。
天を向く勃起を手で支え、照準を付けながらゆっくりと。
「あ、ああっ」
 先端が入り口に触れた瞬間、MEIKOの体が大きく跳ねた。そこにグッとKAITOが身を寄せ、二人の身が結ばれる。
「くっ」
「はぐぅ!」
 小さな呻き声。一気にMEIKOを貫いたKAITOはペニスを支えていた手を背中に回し、床に引きずり倒した。

「アアー!」

 MEIKOの背中が冷たい床に触れ、その上に覆いかぶさるKAITOはただ無我夢中で腰を振り、突き動かす。
「ああっ。がっ、あっ! そんな……激しい、よぉ……」
 二人はただ肉の塊りとなって床の上で跳ね回る。
「くっ。ううっ」
 KAITOは汗を飛ばしながら、はじめての快楽に翻弄されていた。
541KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:57:23 ID:Mnd33UFs
「ああっ。があぁ……。ひぐうぅ」
 ガンガンと腰を叩きつけられ、ただ彼の下で悶えながら、MEIKOは口から涎を流していた。
長い脚が自然に上を向き、腰の動きに合わせてゆらゆらと揺れる。
「あああっ。はあっ……。ああっ! アッ! アアアーッ!!!」
 やがて二人のリズムが合い、MEIKOの嬌声にもどんどんと甘くなる。
結合部からじゅっじゅっと肉がこすれる音が響き、汁が漏れ出ていた。
「ああっ。はああっ」
 汗で濡れた顔を左右に振り、ショートヘアを振り乱すMEIKO。KAITOはただ体の下の彼女を抱きしめ、腰を振るだけ。
KAITOの顔からこぼれる汗がMEIKOに落ち、そして流れていった。
「アアッ。んふうぅ。ぐううぅ」
 獣のような声を上げ、MEIKOの手がKAITOの背中に伸びる。そして爪を立てた。
「はっ。はぁ。はっ」
 爪を立てられた背中から血が流れる。だがKAITOは全く気付かず、腰を打ち続けた。
「があっ! あああがああぁ! がうううぅ!!!」
 結ばれた腰が二度三度と大きく跳ね、MEIKOの上を向く足がKAITOの腰に絡みつく。
そしてMEIKOは全身でKAITOにしがみついた。

「アアァ……アグウウウウウウゥゥゥ!!!」

 同時、KAITOの腰の動きも止まり、どくっと結合部から白い汁がこぼれる。
ボーカロイドのそれが精液かは知らないが、二人同時に達して、放ったらしい。
「ハァ。ハァハァ」
「ああ。あぁ」
 抱き合いながら床に重なるように脱力する二人。
 息が整うと、どちらからともなく口を重ねた。
「ね、ねえ。気持ちよかった?」
「ああ……。どこか故障したかと思った」
「もう」
 上に覆いかぶさったままのKAITOをきゅっと抱きしめる。
「ごめんね。背中」
 KAITOの背中は爪を立てられ、傷跡から血が滲んでいた。
「いいさ。すっごく気持ちよかったから」
 本当に想像も付かないほど気持ちよかったのだろう。KAITOの表情はこれまでになくさっぱりしている。
 そして。
「MEIKOの中……とってもあったかいよ」
「やだ」
 KAITOのペニスはまだMEIKOのお腹の中。
「まだ……したい?」
「何度でも」
「じゃあ、して」
「了解」
 ニッと笑うKAITO。なんだか表情が豊かになった。経験したからだろうか。
 繋がったままの二人が、再び揺り動く。若いっていいね。
「プロデューサーさんも」
 KAITOに抱かれながら、MEIKOが僕を呼ぶ。
「いや。僕童貞だからいいよ」
 丁寧に辞退して僕は立ち上がった。後は二人で勝手にしろ。
 スタジオを出ながら、僕は自分のペニスが勃起しているのに気付いた。あんなのを見せ付けられたら仕方ない。
 今日は近所の幼稚園で抜いてくるか。
542KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:58:29 ID:Mnd33UFs
 翌日。
「おはようございます」
 出勤した僕にあの少女が挨拶してきた。
「おはよう。もういいの?」
「はい。おかげさまで」
「そう。良かった」
 僕と少女は二人して練習用のスタジオに向かう。昨日KAITOとMEIKOが交尾した場所。
 扉を開けて、

「アアアアーッ!!」

 僕も少女も硬直した。
 KAITOとMEIKOが裸で交わり、甲高く喘いでいる。
 まさか……昨日からずっとか? 二人とも汗びっしょり。
「あああんっ。KAITO,KAITIOー!」
「MEIKO! MEIKO!」
 がんがんと腰がぶつかり、肉と肉がぶつかるパンパンという音が響いている。
 二人とも交尾に夢中でこっちには全く気が付いていない。
「ぐはっ(吐血)」
 ああっ、少女が血を吐いた!
「やめー! KAITOもMEIKOもやめー! ああっ、こんなに血が出て……救急車ー!」

 ぴーぽー、ぴーぽー

 少女は病院に運ばれ、入院となった。刺激が強すぎたらしい。

 そしてクリスマス当日。少女はまだ入院中。教会ではKAITOとMEIKOだけで歌うことになった。
「分かってるなお前ら」
 僕の言葉に二人はしっかりと頷く。
「分かってるさ」
「ああ」
 KAITOとMEIKOが顔を見合わせ、しっかりと頷く。
「ここで歌わなかったら、ボーカロイド失格だろ」力強くKAITO。
「子供たちが待ってるからね」暖かくMEIKO。
 あの日以来、二人とも感情豊かになった気がする。いやそれは確かな変化だったのだろう。
 愛を知ってボーカロイドは人に近付いたのかもしれない。
「よし。行くぞ」
 ばーんと教会の扉を開くと、
「サンタさんだー!」
「わーい。サンタさんだー」
 くそっ。なんで僕がサンタクロースの役を。
 まとわりつく子供たちにプレゼントを渡し、幼女のお尻を触り、その間にKAITOとMEIKOが臨時のステージに立った。
「はーい。みんなー」
 手を振るMEIKOの後ろで、KAITOがギターを構える。
「今日は、お兄さんとお姉さんの歌を聞いてください」
 そして教会はボーカロイドの歌に包まれる。
 これが世界で最初のKAITOとMEIKOのライブ。

 こんこん

 小さなノックをして僕は部屋に入った。
543KAITO×MEIKO:2008/02/12(火) 20:59:22 ID:Mnd33UFs
「メリークリスマス」
「あっ。サンタさん」
 ベッドから身を起こした少女がくすっと笑う。
「どうしたんですか? もう面会時間は過ぎましたよ」
「うん。だからこっそり入った」
 僕に続いてKAITOとMEIKOも入ってくる。
 夜の病院。教会からまっすぐ僕たちは、少女が入院するここまで来た。
クリスマスプレゼントを渡すために。
「教会は大成功だったよ」
 MEIKOがVサインし、KAITOもぐっと親指を立てる。
「よかった……。ありがとうございます」
「礼をいうのはこっちだよ」
 KAITOとMEIKOに「歌」を教えてくれて。
 だからここに来た。もらったもののお礼をこめて。
「ねえ。ちょっとぐらい歌ってもいい?」
「え?」
 MEIKOの言葉に目をぱちくりする少女。
「ほら」
 KAITOがカーテンを開けると、月が燦然と輝いていた。
「クリスマスプレゼント」
 にっと笑い、MEIKOがウインクする。
「はい。ぜひ」
 はにかむ少女。
 そして。
 ボーカロイドの歌声が小さな病室に満ちていく。


    Dashing through the snow,
     In a one horse Open sleigh,

    O`er the fields We go,
     Laughing all the way; Bell's on the bobtail ring,

     Making spirits bright; What fun it to ride and sing a sleighing song tonight

     Lingli, bells! Jingle,bells! Jingle all tha way!
     Oh, what fun it is to ride, In a One horse open sleigh!

     Lingli, bells! Jingle,bells! Jingle all tha way!
     Oh, what fun it is to ride, In a One horse open sleigh!




「わあ」
 歌を聞きながら、少女は瞳を閉じ−
 そして静かに眠っていった。

 これは初音ミクが誕生する前のお話。

(おしまい)
544名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 21:24:46 ID:OzBWyWfz
イイハナシダナー

あとプロデューサーがヘタレ鬼畜でワロタww
545名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 21:25:18 ID:Fb4ybXB7
うおお!GJ!
やっぱ肉Pは凄いわぁ…
読者を引き込む筆力とネタに溢れとる

(・)(・)ソンケーのマナザシ
546名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:06:06 ID:CnklAd5K
肉Pでカイトとメイコが読めるとは。
何かロボロボしい二人が徐々に人間らしくなるのがいいね。

GJ!!
547名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 23:41:09 ID:/jvBpVs2
>>519
なんて嬉しい事を言ってくれるんだ!

肉Pは相変わらずのGJ…こんな話を書けるようになりたい
548携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/02/13(水) 01:14:17 ID:SBMFQBEw
目覚めるとそこは…飲み屋でした。
「おっ、主役君が目を覚ましたぜ」
「はへっ?」
誰すかアンタ?見たこと無い外人が流暢に日本語で話している。
「お〜起きたかチェリーボーイ!ここが今回の戦場、居酒屋アルカディアだ!」
「…」
麻酔開けのドタマに響くんで黙っててください馬鹿野郎そして可能な限り性急に死にやがれもしくはタイマンすっかゴルァ。
「はっはっはっ!そんな麻酔開けのドタマに響くんで黙っててくださいバカイトそして可能な限り性急に死にやがれもしくはタイマンすっかゴルァって面すんなよ!」
…あれ?俺、サトラレ?
「厨2病患者の思考など手に取るようにわかるわ!」
「おいおい、こいつに合コン体験さすのが目的だろ?あんまイジメると拗ねちまうぜ」
「…えっと」
だからあんたは誰だ、と。
「おっと、紹介がまだだったな。この人は俺らの兄貴分、ボーカロイドのアダム、レオンさんだ!今日は俺共々サポートに回ってくれるからよっっく感謝しろよ!」
「よろしくな、レン」
「…よろしくお願いします。レオン、さん」
「呼び捨てでいいぜ。そのほうがフレンドリーだろ?」
「えっ、ちょっ、俺にはまださん付けでしか呼ばせてくれないじゃないスか」
「お前馴々しいもん」
「ぎゃふん」
…あっれぇ〜?もしかして俺、帰るタイミング逸しかけてね?
今更やべぇ!と思い軌道修正に取り掛かる。
「ちょっ、ちょっと待って!俺まだ未成年だからっ!酒とかは…」
「うちの店くち堅いから大丈夫っすよ〜」
水を持って来た店員が口を挟む。黙ってろよ。
「だってよ」
「…」
法規を守れ無法酒場。
「はん、青い青い。酒場での法は一番目立った奴が決めるのだ!」
「だから心読むなっての!バカイト!」
「お前ら見てると面白いな。でもそろそろ女性陣くっから打ち合わせしたほうがいいぞ」
549名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 01:16:00 ID:B9R5DV1M
どれが誰の発言だかさっぱり分かんないよ…
550名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 02:11:38 ID:SBMFQBEw
やっぱ会話文のみとかやると駄目すね。
書き直します。
551携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/02/13(水) 02:14:09 ID:SBMFQBEw
目覚めるとそこは…飲み屋でした。
なるほど、俺が逃げられないように眠らせた上で会場に運んだわけか。犯罪だろ。
霞む目を擦りつつ身体を起こすと、見知らぬ外人と目が合った。
「おっ、目を覚ましたか主役君」
「…はへっ?」
麻酔が抜けきっていないのか、微妙に口が回りにくい。
つーか誰すかアンタ?
黙っててもなんなので、ここがどこかくらい聞いてみるか。
とか思っていると、トイレに行っていたらしく服で手をごしごしふきつつ、人に発砲する馬鹿登場。
「お〜起きたかチェリーボーイ!ここが今回の戦場、居酒屋アルカディアだ!」
「…」
麻酔開けのドタマに響くんで黙っててください馬鹿野郎そして可能な限り性急に死にやがれもしくはタイマンすっかゴルァ。
「はっはっはっ!そんな麻酔開けのドタマに響くんで黙っててくださいバカイトそして可能な限り性急に死にやがれもしくはタイマンすっかゴルァって思ってそうな面すんなよ!」
…あれ?俺、サトラレ?
「厨2病患者の思考など手に取るようにわかるわ!」
思考を読まれてうろたえる俺とサトリの馬鹿物を横目に、謎の外人が余裕で日本酒を飲みつつ割り込む。
「おいおい、こいつに合コン体験さすのが目的だろ?あんまイジメると拗ねちまうぜ」
「…えっと」
だからあんたは誰だ、と。
「おっと、紹介がまだだったな。この人は俺らの兄貴分、ボーカロイドのアダム、レオンさんだ!今日は俺共々サポートに回ってくれるからよっっく感謝しろよ!」
馬鹿が口を挟む。偉い人ならほっぽってトイレ行くな馬鹿。
「よろしくな、レン」
「…よろしくお願いします。レオン、さん」
初対面や年上には、さんを付ける。礼儀正しいほうが印象いいし。
だが、それを聞いて一瞬レオンが眉をひそめた。
「呼び捨てでいいぜ。そのほうがフレンドリーだろ?」
おお、さすが外人。フランク。
「えっ、ちょっ、俺にはまださん付けでしか呼ばせてくれないじゃないスか」
「お前馴々しいもん」
「ぎゃふん」
レオンとカイトは結構親しいようだ。
なにはともあれ、馬鹿よりは常識ありそうでなにより。
ん…あれ?もしかして俺、帰るタイミング逸しかけてる?
今更やべぇ!と思い軌道修正に取り掛かる。
「ちょっ、ちょっと待って!合コンとか以前に俺まだ未成年だからっ!酒とかは…」
「うちの店くち堅いから大丈夫っすよ〜」
水を運んで来た店員が口を挟む。
「だってよ」
「…」
法規を守れ無法酒場。
「はん、青い青い。酒場での法は一番目立った奴が決めるのだ!」
「だから心読むなっての!バカイト!」
「お前ら見てると面白いな。でもそろそろ女性陣くっから打ち合わせしたほうがいいぞ」
552 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/13(水) 06:56:11 ID:4Iu9uIze
台詞だけの場合、当たり前だけど一人称とかで区別するといいんだよな。俺にはそれも難しいが…

ところで調子に乗って長編とか書こうとしてるんだ。とりあえずプロローグみたいなのを置いていく
553 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/13(水) 06:58:23 ID:4Iu9uIze
「…っ、うぅ……」
薄暗い部屋に声が漏れる。
「いい加減言ったらどうだ?『イかせて下さい』ってな」
「…、冗談をっ…ぅああ!」
部屋には二人。
一人は男性。椅子に座り、もう一人を見下ろしている。手にはリモコンのような物体を持っていた。
そしてもう一人は女性。歳は20歳前後で、髪と瞳は茶色い。
その女性は床に倒れていて、さらに両手両足を縛られている。そして女性の性器の部分には機械――俗に言うバイブ――が挿さっていた。
「変な奴だな…その一言で解放されるのに」
男性が言うと、女性は男性を睨み付ける。
「ふざけ、ないで…!っは…私はボーカロイド…こんな行為をする為に生まれた訳じゃないっ…!」
「…気丈だな」
男性は手を動かす。すると女性に挿さっているバイブの速度が早まった。
「ぁあっ!」
「だからこそ、そそられる」
「あ…っう…」
女性は声が漏れないように歯を食いしばる。その光景を見て、男性は笑う。
「ふん…次は『ボーカロイドは喘ぎ声を出す為にあるんじゃない、歌う為にある』…か?下らない存在だな」
「…っ!」
男性は女性の髪をわし掴み、無理矢理身体を起こさせる。そして強引に女性の視線を男性に向けさせた。
「諦めろよ、ボーカロイド・メイコ。俺は歌には興味はないし、あるのは性的行為だけだ。それもお前のような反抗的な女への…な」
「……サディスト…っ」
「褒め言葉だな」
男性はそう言うと髪を掴んでいた手を放す。メイコと呼ばれた女性は受け身を取る事も出来ず、床に身体をぶつけた。
「とりあえず一晩、ずっとそのままでいるんだな。朝になればいくらお前でも気が変わるだろう」
「……」
男性が部屋を出て行く。しかし、バイブの振動は止まらない。
「…、私は…」
誰もいない部屋でメイコは呟く。

――私は、ボーカロイドとしての誇りは決して捨てない――

その言葉は誰かに聞こえる訳でもなく、機械の振動音にかき消されたのだった。


ボーカロイドがソフトから人の型となり、さらに量産されるようになってだいぶ経つ。しかし本来の目的から外れ暴力、性的行為などに扱われるボーカロイドも少なくない、そんな時代。

一部の人間がボーカロイドの保護団体を作り、彼女を救い出すのは、まだ先の話である。
554名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 07:01:46 ID:4Iu9uIze
すまん、上げちまったorz

題名はまだ考えてない。んで、主人公の名前も決めてないので次いつ投下出来るか不明です
555名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 08:22:32 ID:A5/cwNP8
>>549
俺は分かったぞ。それぞれがキャラクターに明確な違いがある場合は
口調や会話の流れなんかで大抵は判別できる
国語の試験に比べりゃ>>548の台詞者判別なんて楽勝
556名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 10:04:07 ID:UyIt60Rt
もっと評価されるべきカイメイ↓
http://m.nicovideo.jp/watch/sm2227117/3885615/59860586?cp_in=watch_sc
557名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 10:32:01 ID:UyIt60Rt
>>543
ごめんなさいごめんなさいごめんなさ(ry
投下されてると知らずに割り込んでしまって
でもかなりGJ!幸せな気分になりました。
558名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 10:34:37 ID:UyIt60Rt
>>545
MEIKOのおっぱいにしか見えない俺はなんなんだろう……
 
あれ?誰か来たっグハッ(殴られる音)メキッミシッ(骨が(ry
559名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 15:32:37 ID:SBMFQBEw
わあーおねぇちゃんのちくびまっくろー
560名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 15:46:30 ID:FKpHGmbG
>>558
メイコの乳首はそんなに黒くないぞw
目を覚ますんdグハァ(ry
561名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 20:54:51 ID:/4e3zXKO
>>532
ク○プトンて実は凄い会社だったんだなw
562名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 21:27:12 ID:SBMFQBEw
「関係者でてこい」
怒り心頭で制御機構のタガが外れたメイコは過剰に放熱していた。
アスファルトがメイコの歩いたそばから真っ赤に蕩け、溶岩の赤絨毯を敷き詰めたようである。
「総員構え!撃てぇぇぇ!」
自衛隊の銃撃がメイコに放たれる。
ジュウッ
弾丸は対象に辿り着く事なく、高熱の層に突入した瞬間に音をたてて蒸発してしまった。
「た、隊長!銃弾がジュウって!全然効いてません!もう俺実家帰りたいです!」
「分かっとる!撃ち続けろ!」
うろたえる隊員を怒鳴りながら、隊長自身焦っていた。
(くっ…このままではメイコが関係者に、(・)(・)にレスしたもの達に辿り着いてしまう…!)
563名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 22:13:22 ID:4Iu9uIze
>>562
ちょ、吹いたw
逃げてー、>>558-560逃げてー
564名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 22:46:28 ID:ZqTicQrK
ここはKAITOをいけn…いや囮にしてだな
565名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:01:46 ID:Co4GOsL3
ピリピリとした雰囲気が流れる自衛隊本部では、暴走メイコ進行阻止のための会議が行われていた。
「…なるほど。仲間のボーカロイドを生贄に差し出すわけか。その案で行こう。御助言深く感謝する」
指揮官がボーカロイドメカニクスの権威との作戦会議を終えたとき、既に部下達は手筈を整えるために奔走していた。
「指揮官、ク○プトン社に連絡付きました。ボーカロイド、カイトを提供してくれるそうです」
「うむ、至急カイトを回収し目標と対峙させろ」
「はい」
舞台はク○プトン社にうつる。
「…俺じゃなくていいじゃないスか。ミクとかリンレンで」
あからさまに嫌そうにカイトがメイコ説得を断わった。
ボーカロイド開発室長がなだめるように言う。
「そうはいかんだろ。ミクリンレンは、ボーカロイドと言ってもゲノムデザイン式の、いわば生身。メイコと同型のお前じゃなきゃ止められん」
「はぁぁぁ…なぁんでボーカロイドに縮退炉エンジンなんて搭載したんだよぉ…俺、絶対死んだよコレ」
566名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:09:43 ID:xrX2TYva
誕生日&バレンタインに災難だなカイト
何とか卑怯技で生き残れ
567名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:17:17 ID:Sm1S4kqA
兄貴誕生日がバレンタインなのかよwww
568名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:25:42 ID:+bes9dOy
YAMAHA歴だと2/14
クリプトン歴だと2/17
569名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 01:32:54 ID:Co4GOsL3
おお、そうかバレンタインじゃん
こんな意味わからんネタSSじゃなくてチョコレート使った変態プレイでも考えねば、せっかくのイベントフラグが過ぎ去ってしまう
リアルでは義理チョコ貰えてちと安心してたりする
友達の彼女だけどwwworz
570564:2008/02/14(木) 01:39:18 ID:fV/Ms1tx
うはwww適当に言ったら採用されたwwww
571名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 08:38:35 ID:s68R61og
レン「オレ甘いの苦手」
カイト「チョコよりアイスだろ常考」
572名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 08:39:51 ID:Z1P8gZeE
ヘタレプロデューサーの話めちゃめちゃ面白かった。
結局まだ童貞なんか?それとも食われたのか?www
573名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 13:58:40 ID:JbrhYS2N
つチョコアイス
574名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 14:36:15 ID:qo5plxiF
つカカオ99%チョコ


正直あれは食えたもんじゃないが('Д`)
575名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 14:39:56 ID:o7OnN58K
>>574
あれは苦いを通り越してしょっぱい
576名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:17:41 ID:mOYNu6iA
もうあれは薬だよ
577名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:29:51 ID:lIARfLpr
>カカオ99%チョコ
全く甘くないところが結構気に入ってるんだが
売ってるとこがどんどん無くなっていく
578名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:33:13 ID:VBhLVjkF
>>577
おお同士よ。
カカオとは本来苦いものであり苦い、甘くないからまずいという意見は理不尽なものであると思う。
甘いコーヒー牛乳は美味いが苦い無糖ブラックがまずいと言われると理不尽なようなもんだ。
579名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 15:50:29 ID:H88mleLB
ゴディバの85%は侮れない
580外伝 ◆9QlRx9nooI :2008/02/14(木) 15:55:23 ID:D3BqDtWR
>>460-467そして>>543の続きでプロデューサー×ミクを投下します
僕とミク 約束
581僕とミク 約束 :2008/02/14(木) 15:56:22 ID:D3BqDtWR
 愛用のバイク「白いカラス」から降り、僕は慎重に歩を進める。KAITOとMEIKOが住んでる社宅に。
 がちゃっ
と、社宅のドアが開き、目標が姿を現わした。
「ミク、迎えに来たよ」
 VOCALOID2CV01初音ミク。僕がプロデュースするボーカロイド。そして。
 ミクは唐突に巨大なノコギリを振り上げた。



 ミクの開発が始まったのはKAITOとMEIKOが人間らしい心を持ってからだった。
二人をそこまで育成した僕は続く新型のプロデューサーに内定していた。もっとも僕だけの働きではないが。
「ゼロワン?」
「左様」
 開発コードネームを聞いて聞き返す僕に、開発主任は重々しく頷く。
「01にはKAITOとMEIKOのデータを移植し、よるバージョンアップする予定だ。
ついては君に、01の『声』を選定してほしい」
 ボーカロイドに声を入れる人を選べということだ。ならばもう決まっている。
「います。01に声を入れる人は彼女しかいません」
 そう。KAITOとMEIKOに歌を伝え、誰より歌いたいと望む少女に。
 4423の病室。そこで彼女は入院していた。
「あ、プロデューサーさん」
 僕がプロデューサーを努める新人アイドル。でもデビューはまだしていない。
「退屈してない?」
「いいえ」
 はにかんだ様に少女は微笑む。僕が来て嬉しそうだった。それが僕にも嬉しい。
「今日はね。ひとつお仕事を頼みに来たんだ」
「仕事ですか!?」
 ぱっと少女の顔が輝く。僕は苦笑いしながらインカムを差し出した。
「これでね。君の声と歌を録音しててほしいんだ」
「声と歌を?」
 渡されたインカムを早速耳に付け、彼女が尋ねてくる。
「ああ。新型のボーカロイドの声のサンプルにね。KAITOとMEIKOの後輩だよ」
「それじゃあ……」
 さらに少女の瞳がキラキラと輝く。そして潤む瞳から涙が溢れてきた。
「私の声が……ボーカロイドに?」
「ああ」
 僕は涙をふき取って、彼女の頭を撫でた。
「だからもっと元気にならないと。肉。肉食えや肉」




「何しに来たんですか」
 ミクが言う。あの子と同じ声で。
「迎えに来た」
 もう一度言い、僕は一歩詰め寄った。
「リンとレンはきちんとお仕置きしたよ。もう悪さしないから」
 今頃、リンはレンに犯され続けてるだろうか。
「もう放っといてください」
582僕とミク 約束 :2008/02/14(木) 15:57:17 ID:D3BqDtWR
「そうはいかないよ」
「なんでですか」
「約束だから」
 また僕が一歩寄ると、きゅいーんとミクの掲げる巨大ノコギリが音を立てて熱を帯びた。
「なにそれ!?」
「ゼロワンブースター……。ミクの新しい力です」
 MEIKOの仕業だな。こういった物を作るのは。
「えい」
 可愛らしい声ともに、ミクが巨大ノコギリゼロワンブースターを振るう。
 じゅわっ
 間一髪かわしたが、触れてもいないのにプロテクタースーツが溶けた。そして地面にボカッと穴が開き、しゅうしゅうと湯気が昇る。
 死ぬ。あんなん当たったら死んでしまう。てゆ−か良心回路があるはずなのに、なんで人間に攻撃できる?
「帰ってください」
 再びノコギリを掲げるミク。
「言ったろ。約束だって」
 やむをえない。僕は超音波笛を取り出した。




 その年の2月14日。
 ぴーひゃら〜。
 僕が笛を吹くと、KAITOとMEIKOがゴロゴロと床を転がって苦しみだす。
「ああ。悪い悪い」
 超音波笛を吹くと良心回路があるボーカロイドは苦しむのだ。
「もう! 何すんのよ!」
 すごい剣幕でMEIKOが怒鳴る。無理もない。
「いや。あの子が僕の笛が好きっていうもんで。伴奏してやろうかと」
「だったら普通の笛でしてください」
「はーい」
 素直に従う僕。こっちがプロデューサーなんだけどな。
 そしてMEIKOは黙々と折り鶴を作る作業に戻った。KAITOはぽろろんとギターを奏でている。
 やがて、
「できたー」
 千羽鶴を持ち上げ、MEIKOが僕に押し付けた。
「はい。持って行って」
「自分で持っていけばいいだろう」
「だーめ。プロデューサーさんじゃないと」
 何で僕じゃないと駄目なんだろう?
 ともあれ僕は千羽鶴を持って4423の病室に向かった。
「こんににちわー。入るよー」
 僕が入ると、彼女はペンと楽譜を持ち、「お肉が、お肉が肉にの」と歌うように呟いていた。インカムを頭に付けて。
「あっ。プロデューサーさん」
 恥ずかしそうに楽譜を隠す少女。
「何?」
「な、なんでもないです」
 カーと顔を紅くし、俯いてる。可愛い。
「はい、これ。MEIKOから」
「またですか」
 苦笑しながら、だが嬉しそうに少女は言う。
583僕とミク 約束 :2008/02/14(木) 15:57:57 ID:D3BqDtWR
「MEIKOさんにありがとうと言ってください」
「自分で言うといいよ」
 壁に千羽鶴をかけながら僕は言う。そこにはもう何個もの千羽鶴がかけてあった。
全てMEIKOの手作り。少女が元気になるようにとの願いを込めて。
「お肉食べてる?」
「は、はい……」
「肉。肉食えや肉。肉にの」
「あ、あの」
 恥ずかしそうに笑い、もじもじと身をゆする少女。
「こ、これ」
 しばらく待ってると、思い切ったように小さな箱を差し出す。可愛らしいデザインの茶色の箱。中身はお菓子だろうか・
「ああ。ありがとう」
 僕が箱を受け取ると、少女は真っ赤になって下を向いた。
「中身は何?」
「あ、あの……チョコレートです。私が作ったんですけど……」
「ありがとう。会社に戻ってみんなで頂くよ」
 もう一度お礼を言って、僕は会社に戻った。ふと振り向くと、少女が寂しそうに見えた。何故だろう。
「おーい、みんな。チョコもらったよ、食べよう」
「アホかーっ!」
 チョコを持って会社に戻ると、いきなりMEIKOに殴られた。グーで。
 なんでー?





 ぴーひゃら〜
 僕が超音波笛を吹くと、
 ぱぷー
 ラッパの音がする。見ると、いつの間にかミクの後ろに立ったMEIKOがラッパを吹いていた。
 ぴーひゃら〜
 ぱぷー
 超音波笛をラッパの音が打ち消しているのだろう。平然としている。そして、
「たーっ!」
 同じくミクの後ろからジャンプしたKAITOがギターの頭をこちらに向けた。
 だだだっ
 そこから発射される弾丸。マシンガン・ギターだ! 以前にはなかった装備である。
 マシンガンは正確に超音波笛を砕き、ついでに僕の体にも2、3発当たる。痛い。
 そして続けざまにKAITOは両手を交差させた。
「電磁エンド!」
「させるかぁ!」
 僕は銃弾を食らった痛みを我慢し、砕けた笛を捨て電子棒を構える。
 バリバリッ
 KAITOから放たれる電撃を受け止める電子棒。だが、
「今だっ! 電磁エンド増幅……電磁ジェネレーター!」
 なにっ!
 バリバリバリバリ!
 さらに強力な電撃が放たれ、電子棒を粉砕し、ついでに僕も電撃に包む。
「ぎゃーす!」
584僕とミク 約束 :2008/02/14(木) 15:58:35 ID:D3BqDtWR
 真っ黒こげになり倒れる僕。それも一瞬。全身から煙を上げながら、僕はすぐに立ち上がる。
「電磁ジェネレーター……だと? いつの間にそんな装備を」
 しゃべると口からも黒い煙が上がる。ぷかぷか。
「ふっ。俺とていつまでも昔のままではない」
 するとMEIKOも?
 見れば彼女の左腕に光の刃が装備されていた。
「エンジェル・ファングよ」
 これも以前にはなかった装備である。強くなったもんだ。
「しかし良心回路があるのによく人間に攻撃できるな」
「簡単よ」
 僕の疑問にMEIKOが答える。
「人間に攻撃できないなら、相手を人間と思わなければいいのよ」
 ええっ!? そんなことでいいんですか!?
 しかしさすがはKAITOとMEIKO。リン、レンとは経験が違う。キr耐えた甲斐があったものだ。
 KAITOとMEIKOの前にミクがすっと立つ。ゼロワンブースターを構えて。
「ミク……一緒に帰ろう」
「その前に」
 灼熱するゼロワンブースターを構えて、
「がつんとします」
 がつんと僕に振り下ろした。





 次第に少女の症状は悪化していった。その症状は体が動かなくなること。
もう下半身は完全に動かず、車椅子を使うようになった。
「あー。お肉、肉、肉ー」
 それでも。少女は精一杯に歌っている。
 しかし何の歌だろう。動かない身で、ベッドの上で肉、肉と歌っている。
「お肉がいっぱい肉にの……ぐはっ(血反吐)」
 あわわ。血を吐いた。
「大丈夫!?」
 MEIKOが慌てて駆け寄り、僕はすぐに看護士を呼ぶ。KAITOはただぱたぱた腕を振り回していた。
「だ、大丈夫……です」
 ごほごほと血を吐きながら気丈に笑顔を見せる。そして、
「もう少し……もう少しで完成しますから」
 お肉の歌だろう。
「分かった。分かったから今日は安静にしてろ」
 僕は彼女の手を握り言う。その手は……とても細くて冷たかった。
「ありがとうございます……」
 ぎゅっと少女が手を握り返す。か細い力で。
 その日、僕とKAITOとMEIKOはずっと病室に付き添った。
 KAITOとMEIKOには何も言っていないが分かるのだろう。……その刻が近いと。
それが二人が人間らしい心を持った何よりの証。
 じっと目を閉じてベッドで眠る少女。
「あの」
 不意に目を開けて訊ねる。
「ゼロワン……どこまで完成しました?」
「ああ。もう骨格は出来たよ。外装はこれからだけど」
「そう……」
585僕とミク 約束 :2008/02/14(木) 15:59:17 ID:D3BqDtWR
 頭に付けたインカムを撫でる少女。愛しそうに微笑む。我が子を見るように。
「私の……声が使われるんですよね」
「ああ」
 だからそれまで生きろ……とは言えなかった。僕には言えない。
「見たいなぁ」
「見ればいい」
 言ったのはKAITOだ。簡単に言ってくれる。
「そうよ。見に行きましょう」
 MEIKOまで。でも。僕もその気になっていた。
「行く?」
 聞くと少女はしっかりと頷く。
 01の開発は開発部で行われていた。車椅子を押して、少女をそこまで連れて行く。
もちろん病院には黙って。
「冷凍保存されてて、寒いから気をつけて」
 機械に熱や虫は禁物。だから製造中の精密機械は冷凍室に置いてある。
 暗証番号を押して扉を開くと、ぶわっと冷気が押し寄せてきた。
「うわぁ」
 寒さをものともせず、少女は歓声を上げた。そこには人の形をした機械が椅子に座らされている。
「まだ外装も付けてないけど」
 機械がむき出しの状態で、まだ人という感じはしない。でも少女はそっと骨格に触れ、
「これが……ゼロワン。私のボーカロイド」
「ああ。君と、僕と、KAITOと、MEIKOと、みんなの」
 徹底した軽量化ボディ。ソフトにはKAITOとMEIKOのデータを移植し、育成の手間は大幅に省かれる。
生まれたときから人間同様の思考をするはずだ。そして、
「私の声で……」
 少女の声を受け継ぐ。
「ねえ。外見はどうしようか?」
 MEIKOが言う。努めて明るい声で。
「ツインテールがいいな。すっごい長いの」
 はにかみながら少女が言う。
「ああ。そう申請しとく」
「名前はどうする?」
 今度はKAITO。
「ゼロワンじゃ味気ないだろ」
「君が決めていいよ」
 僕は腰を曲げ、車椅子の少女に告げた。
「君の声のボーカロイドだ」
「うん……」
 こくっと頷き、少女は指を絡め、
「ミク……」
「ミク?」
「うん。未来のミク。……私には未来がないから」
「こら」
 僕は思わず、少女の頭に手を置いた。そして優しく撫でる。
「そうじゃなくて……。私の代わりに未来を見てほしいの」
 そして少女は僕を見上げ、潤んだ瞳で続けた。
「だからプロデューサーさん、約束して」



586僕とミク 約束 :2008/02/14(木) 16:00:03 ID:D3BqDtWR
 気が付くと僕は病院で手術を受けていた。
 銃弾、電磁ジェネレーター、そしてゼロワンブースターの直撃を受け、死にそうになったらしい。
あれぐらいで死に掛かるとは僕もだらしない。鍛え直さないと。
 幸い業務内の怪我ということで労働保険が適用された。よかった、我が社が労働保険に入っていて。
 そして僕が入院する個室の病室では、
「ミクミクミク」
「カイカイカイ」
「メイメイメイ」
「リンリンリン」
「レンレンレン」
 五人のボーカロイドが歯をむき出しにして奇怪な声を上げている。怖いよお前ら。
しかも何で全員看護服なんだよ。
「その看護服はどうした?」
「えー。だって」
 白衣の看護服をはためかせミクが、
「病院ではこういう格好をするんでしょ?」
「ああ。それは看護士さんだけだ」
 今は看護婦じゃなくて看護士と言うんだって。ちぇっ。
「はい。ミク看護します!」
 手を上げてミクが言うと、
「リンも! リンも看病!」
 あーあー。お仕置きしたのにリンとレンもすっかり元通りだ。
「ふふっ」
 身動きできない状態でベッドで寝て。僕は窓の外をぼんやりと眺める。
窓の外に立つ木には葉っぱが一枚だけ残っていた。
 びゅー。風で残った一枚も飛ばされていく。
 ……あの子もこんな気持ちで病室で過ごしたんだろうか。
「プロデューサーさん!」
 ミクの声に振り向くと、茶色い箱を差し出していた。中身はお菓子だろうか。
「何?」
「今日は2月14日ですよ」
 ああ、もうそんな日か。ついこの間、お正月だった気がする。時が経つのは早いのう。
「リンも、リンも」
とリンも箱を差し出す。
「これは何?」
「んもー。チョコレートですよ」
 チョコレート? そう言えばあの子もこの日にチョコをくれたんだっけ。
何か意味があるんだろうか。
「ごめん……。そのチョコレートは受け取れないよ」
 嬉しそうにチョコを差し出すミクとリンが露骨に顔を歪める。
「えー。なんでですかー」
「なんでー」
と言われても。
「だって」
 僕は布団から両手を差し出し、
「この手じゃ持てないから」
 僕の両手は手首から先が無い。包帯がぐるぐる巻かれていた。これでは何も持てない。
「はわわ。誰がこんなひどいことを!」
「おまえだー」
 僕の突っ込みにKAITOとMEIKOもうんうん頷く。お前らも共犯者のくせに。
587僕とミク 約束 :2008/02/14(木) 16:00:41 ID:D3BqDtWR
 ゼロワンブースターを受けたときに僕の両手は吹き飛んだらしい。らしいというのは、僕は気絶して覚えてないからだ。
「はい。ミク看護すます」
 なのに張本人のミクは手を上げてこの通り。
「大丈夫ですよ。チョコレートもミクが食べさせてあげますから」
「リンもー」
 二人して僕の口にチョコを放り込んでくる。
「もがが。もがー」
 うわっ、口の中がすっごく甘い。
 見ると、MEIKOはKAITOに「あーん」とチョコを食べさせ、レンはひとりでぽりぽり食べていた。
 なんだ? 今日は男はチョコを食べる日なのか?
 仕方ない。もぐもぐチョコを食べて、
「口が甘ーい。お茶飲まして」
「はーい」
 ミクが湯気の立ち昇るヤカンを口に当てる。
「もががー」
 熱い熱い。しかもこれお茶じゃなくてただのお湯だよ。
「もがー。もががー」
「はーい。いっぱい飲んでくださいねー」
「もががー」
 手首の欠けた腕を振り回すと、ようやくミクがヤカンを離してくれる。
これは何かの罰ゲームだろうか。
「おしっこしたくなったら言ってくださいね。ミクが口でしますから」
 それはおしっこ以外の体液が出そうだ。
「おしっこはしたくないけど……うんこしたい」
「はい。ミクうんこをお口でします」
 何をどうするって?
「いや。僕をトイレに連れてって、ズボンとパンツ降ろして、出した後にお尻をキレイにすればいいから」
 見られるのはこの際仕方ない。
「はい。ミクお口でキレイにします」
「しなくていい」
 なんやかんやでトイレに行って、うんこさせてもらいました。ミクも男子トイレ一緒に入ってお尻をキレイにしてもらった。
 はー、気持ちええ。ミクの手でお尻を拭いてもらってごっつ気持ちええ。肛門から腸の裏まですっきりした気分。




「プロデューサーさん」
 ベッドの上、たくさんの、たくさんの千羽鶴に囲まれ、彼女が弱々しく語りかける。ベッドはもう千羽鶴で埋まるかのようだった。
MEIKOがせっせと折った千羽鶴。KAITOと僕のもある。
「ミク……。もうすぐ完成ですよね」
「ああ」
 少女にミクと名づけられた01。外見も長いツインテールと決まって、最終段階までもうすぐだ。
「だから」
 僕は少女の手を握る。前よりずっと細くなった手。
「早く元気になれよ。お肉食べて」
「はい」
 少女が微笑む。弱々しく。
「約束……守るから」
「はい」
588僕とミク 約束 :2008/02/14(木) 16:01:22 ID:D3BqDtWR
 僕の言葉に少女は目を細める。製造途中のミクを前にして交わした約束。
「お肉の歌……結局間に合わなかったです……」
「ミクが歌うさ」
 彼女がこの病室でせっせと作っていた歌。
「なんてタイトルなんだ?」
「お肉がいっぱい肉にの。……変ですよね」
「変じゃない」
 ……。しばらく沈黙が続く。
「あの……最後にお願いしていいですか……?」
 意を決したように彼女は言う。手に力がこもるのが分かった。弱々しい力で。
「最後じゃない」
 僕は両手で彼女の手を包み、
「最後なんていうな。これからいっぱいお願いしていいんだよ」
「はい……」
「お願いってなんだ。なんでもいいぞ」
「……」
 下を向いて、それから僕を見上げる。決意を秘めた瞳。
「私を……抱いてください」





「ミクは帰らなくていいのか?」
 夜になるとKAITOとMEIKOは帰っていった。リンも残りたかったが、マネージャーが連れて帰った。明日はライブだ。レンも一緒。
「私は大丈夫ですから」
 すっとベッドに寄り、看護服姿のミクが、ベッドで寝ている僕を見下ろす。
長いツインテールが頬にかかり鼻腔をくすぐった。甘い香り。
「なあ、ミク」
「なんです」
 僕を見下ろすミクを見上げ、瞳を真っ直ぐに見据える。ミクの瞳にははっきりと僕が映っていた。
「戻ってこいよ」
「はい」
 あっけらかんと言い、ミクが顔を降ろす。僕は目を閉じた。口にむにっと柔らかくて甘い感触。
「……ふふっ」
 くすぐっやいような微笑。目を開けるとミクが白衣のボタンを外し、前をはだけていった。
「あー。僕は安静にしてないといけないんだけど」
「リハビリです」
 なんのだ。
 小さな胸を晒したミクがぴょんと跳ねる。ああ、手があれば揉んでるのに。
「はーい、ここ診察しますよー」
 いきいきとミクが入院用のズボンを脱がし、パンツまでずらした。
「わっ。元気ないですねー」
 しょぼーんとしょぼくれている僕のペニス。
「はーい。元気元気しましょうねー」
と、ミクが白い手で玉をぎゅっと掴んできた。
 ふおっ。そんな、いきなり、玉を。
「あらー。ごろごろしてますねー」
 そして金玉を指でつまむようにゴロゴロと転がしていく。
 ふおおお。玉はやめて、玉は。ゴロゴロしちゃいやん。
 僕の腰がビクッビクッと振動し、ミクはぺろっと舌を舐めた。
「竿はどうですかー?」
589僕とミク 約束 :2008/02/14(木) 16:02:04 ID:D3BqDtWR
 その舌でちゅるちゅると竿を舐める。
 はううっ。
 ミクの舌が触れた途端、竿がピンと反応し、血が集まって起き上がっていく。
「ふふっ。血は足りてるようですねー」
 ペニスが勃起するのは血が集まるから。勃起するのは血が足りて元気な証拠。
逆に勃起できないほど血が足りないとかなりやばい。
 膨らんだ竿の横、浮かび上がる血管にちろちろと舌を走らせ、その血管をピンと指ではじく。
 おおう。ジンと腰まで来た。ベッドの上で腰が浮かんで落ちる。
「うん。元気」
 ペニスを舐めた口を腕で拭き、にっと笑うミク。
「いつからこんなエッチな娘に……」
「プロデューサーさんがいけないんですよ。私にいろいろするから」
 そうかな? うん、そうかもね。
「ほら」
 やおらベッドの上に立ち、僕の頭の上でミクは看護服のスカートを摘み上げ、
中身を見せ付けた。
 スカートの中は何も履いていない。その暗闇の中、ピンクに輝く秘肉が見えた。湿っているように感じるのは気のせいだろうか。
「どうですか? ミクのここ変じゃありません?」
「いや。変じゃないよ」
 スカートの中から目を離せないまま、僕はごくっと唾を飲み込む。
「いいえ、変です」
 ばっとミクが腰を降ろし、僕のお腹の上に座り込む。痛いよ、病人なのに。
「だって……ミク、ここがとってもぎゅっしてますから」
と、僕の手首のない腕を取って、自分の胸に押し当てる。
 うーん。手がないからよく分からないがドキドキしてるってことだろうか。
「治療してください」
 手を離し、ぺらっとスカートを捲るミク。治療してほしいのはこっちだが。
「はいはい。初音ミクの手術をはじめるぞ」
「はーい」
 腰を上げ、ミクの手が僕のペニスを掴む。上を向いたままのそれを手で支え、
微笑む瞳で見下ろしていた。
「これを……ミクのお腹に入れる手術ですね」
「ああ……。看護士のミクに頼むよ」
「はい」
 ニコッと微笑み、ミクはゆっくりと腰を降ろす。僕のペニスの上に。
「んっ」
 むにっと先端が埋まり、ミクは目を細めて切ない声を上げる。
「わぁ……。メスが、入りましたぁ」
 メスことペニスがじゅっじゅっと肉の壁を掻き分け、ミクのお腹へと突き刺さっていった。
「んんぅ!」
 そしてミクがどすんと腰を落とし、僕の腰に乗ると、ペニスはすっかりお腹の中に納まる。
「あはぁ……。手術、順調ですぅ」
「ああぁ」
 熱いミクの胎内を愉しみながら、僕もうっとりと口を開く。ああ。ミクの狭い膣が僕の分身をゴシゴシとしごいていく。
「んんぅ。んんぅ」
 僕の上に跨ったミクが腰を上げては何度も落とす。その度に肉棒が膣を抉り、
刺激を与えていった。
「んんんぅ!」
 ハァハァと荒い息を吐き、ミクは僕の上で頭を振る。長いツインテールが顔にかかり、くすぐっていった。
ミクのサラサラの髪を顔で受け、僕は甘い香りに包まれていた。
590僕とミク 約束 :2008/02/14(木) 16:02:48 ID:D3BqDtWR
「手術……んぅ、大成功です……んんぅ」
 跨り、ガクガクと腰を揺らしながら、ぎゅっとミクは体内に力を籠めた。ペニスがぎゅっと締め付けられる。
「最後まで油断しない」
「は、はい」
 潤んだ瞳。ミクの上半身が前に曲がり、顔が僕に近付く。僕のちんこを舐めた唇が。
「プ、プロデューサーさん……」
「ん?」
「こ、これからも……」
「ああ。一緒だ」
 僕は顔を上げて最後の距離を自分で縮めた。ちゅっとキスする。ちんこを舐めたミクの口に。
でもとっても甘い。
「はふぅ!」
 ミクの全身が収縮し、そして僕も限界に達した。膣に放たれる熱い精液を感じながら、
ミクががっくりと脱力し、僕にもたれかかる。
 手首のない両腕を背中に回し、僕はミクを抱きしめた。
「はあぁ……」
 深い息を吐き、ミクが上半身を起こす。十分余韻に浸ると、僕から離れてベッドから降り、
衣服を整えて、僕の服も戻してくれた。手がないから全てミク任せ。
 それから、
「プロデューサーさん、何かしてほしいことあります?」
「そうだな」
 ちょっと考えて僕は言った。
「歌ってよ。ミク」
 目をぱちくりするミク。それからニッコリ微笑み、
「はい」
 そしてミクは歌いだす。彼女が残した歌を。ミクの歌を。
 それはミクが初めて歌った歌。起動直後のミクがいきなりこの歌を歌いだしたときはみんな驚いた。
 病室が歌に満たされる。


  『お肉がいっぱい肉にの』

  お肉いっぱい食べたいな
  あなただけのお肉だから
  あなたはもうお腹がいっぱい?
  耳もとでささやくの
  肉にのを言ってる
  あー、お肉 肉 肉 
  もう一度肉

  お肉 肉ニノ みんなのお肉
  肉 肉 野菜 肉 肉にの カレーのお肉は全て人肉 ホントだよ?
  ああ、どうしてあなたはお肉じゃないの?
  わたしはこんなにも肉にのなのに

  あー、お肉 肉 肉
  何度でも肉

  愛の結晶 誰より愛するあの人に
  食べてほしい 食べさせたいの
591僕とミク 約束 :2008/02/14(木) 16:03:33 ID:D3BqDtWR
 だ・か・ら?
  肉を求める大冒険 愛を探す旅立ち
  お肉がほしーい!
  そ・れ・で・?
  お肉がいっぱい肉にの
  わたしのお肉
  お肉がいっぱい肉にの
  あなたのお肉
  お肉がいっぱい肉にの

  でもね
  あなたの肉はもうないの
  どうして?



「約束、ですもんね。この歌を作った人と」
 歌い終わったミクが唐突に言った。
「え?」
「約束したじゃないですか。ミクの前で」
「あっ」
 そうか。あの約束はミクの前でしたんだ。まだ外装も付けていない骨格だけのミクの前で。
「そうだな」
 そして僕は思い出す。あの子との約束。


『ミクとずっと一緒にいてください。私の代わりに』

(おしまい)
592名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 16:30:20 ID:Co4GOsL3
GJ!
肉の歌完成秘話がついに明かされた
593名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 17:35:11 ID:fV/Ms1tx
なんと言う壮大な設定なんだ…素晴らしい、GJ!
594名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 18:30:36 ID:5qfQcIuc
感動したんだけど…したんだけど4423やケロロ笑いで吹き出したw
595名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 19:35:37 ID:f0CvMzon
GJ!
エロとネタ抜いたら別の話に化けそうな設定w
596名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 19:37:01 ID:oS4ZaJtE
さて、プロデューサーさん。
ミクはKAITOに抱かれてるわけだが。
597名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:04:35 ID:evGEsLLm
>>521-525のくだりを見て、試しに会話オンリーで書いてみた

「あ、いたいた。KAITO」
「なに? めーちゃん」
「今日バレンタインでしょ」
「チョコくれるの? 嬉しいなあ」
「そう思って準備したんだけど、ついつい自分の趣味でこんなの買っちゃったhttp://www.chocolatestadium.com/20_52.html
「あはは、めーちゃんらしいね」
「んでもって、どんな味なのか気になったから一口摘んでみたのよ」
「僕へのプレゼントなのに…」
「そしたら意外と日本酒とチョコって合うもんだから、ついヒョイヒョイと」
「え? て事は?」
「うん、全部食べちゃった」
「えええ〜?」
「あはは、ごめんごめん」
「しくしくしく」
「でも食べたのついさっきだから」
「何のフォローにもなってないよ」
「そう? まだ私の口の中は日本酒チョコの味が充満してるけど?」
「???」
「ニブいわねえ。今なら味わう事ができるわよって言ってるのに」
「え? そ、それって…」

「MEIKO姉さんも不器用よね。あれ、キスして欲しくてわざとチョコ食べたのよ」
「そうなんだ。ところでリン、俺の分は?」
「煮干しならあるけど」
「何故煮干し?」
598名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:14:57 ID:xSChAEEO
>>597
上手い!そして萌えるシチュエーション!
GJっす。
599 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/14(木) 23:40:15 ID:npukWOBa
折角のバレンタインだからネタ考えてみたが、最近どうも百合方面にネタが行ってしまうorz

つー訳で百合板に小ネタSS置いて来た。てか百合板過疎ってるな…
600名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:03:38 ID:fV/Ms1tx
ここは百合だって構わず食っちまう板だぜ?
601名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:29:37 ID:bTDk+QhO
>>597
煮干しで吹いたw


てか百合スレ落ちた?
602名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 00:32:21 ID:9n71De1e
現在、このスレですね
【ミク】VOCALOIDで百合【MEIKO・リン】
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1199576044/
603携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/02/15(金) 02:04:26 ID:Ev3Wzjty
ファンからいっぱい貰ったチョコ。その量紙袋4袋分。
ファンの娘達ごめんなさい。俺は食べません。
相思相愛ど本命からのチョコを差し置いてなんて食べられませんからね。
…と思っていたのに既に深夜。
バレンタイン済んじゃいましたよ?
女々しいとは思いつつもおねだりしてみる。かっこわる。
「あのぅ、メイコさん。チョコレートいただけませんでしょうか」
パジャマに着替えていたメイコの動きがピタリと止まる。
ボタンを止め切っていない上着の前から、シルクのパジャマより白い谷間が見え隠れ。ドキドキ。
「…ゴメン、忘れてた」
しまった、と言いたげな顔をしている。
「ひでぇなぁ。メイコのチョコ味わうために今日まだ一個もチョコ食って無いんだぞ。はやくくれよぅ」
「や、だからさ…忘れてた。用意して、無い…あ、あははは、ファンの野郎共にばら蒔いてる時に、カイトにも用意しなきゃなぁ〜とは思ってたんだけ、ど…」
メイコが固まった。
それは何故か。カイトが無言で涙していたからだ。
「楽しみに、してたのに…」
まじ泣きである。
「ご、ゴメンてば!泣かないでよカイト!ほら、明日!あしたちゃんと買ってくるから。ネ?」
「うるさ〜い!団体行動を乱すな!俺はバレンタインにお前の愛を確かめたかったの!もうバレンタイン済んじゃったじゃんか!メーコのぶぁかぁぁ(涙)」
「あうう、だから謝ってんじゃん…そうだ、ちょっと待ってて!」
二人の寝室を出て行くメイコ。
あ〜あ、本気と書いてマジ楽しみにしていただけにショック大きいわ…。
数分して、コンコンとノックが響いた。
メイコが戻ってきたようだ。
「何してたんだよぉメイコ。俺の傷ついた心はそう簡単には癒えな…」
ドアの向こうから現れたメイコは、首や手首にリボンを蝶々結びし、はだけたパジャマの下、両手で寄せた胸の谷間に板チョコを挟んでいた。リボンとチョコはファンからのものを流用したらしい。
「チョコの代わりに、って事で…」
…ちょっと癒えました。
604名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 02:25:18 ID:TzIdOLIc
ほのぼのですなー(*゚听*)

慣れないうちは視点は神じゃなくてどっちかに絞った方が読みやすいよー
605携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/02/15(金) 03:10:13 ID:Ev3Wzjty
メイコは板チョコを咥えながら、パジャマを脱いだ。下着は付けて居ない。
カイトをベッドに押し倒し、にじり寄る。
「ごめんねカイト。来年はちゃんと用意するから…今日は私で我慢して。ね?」
我慢だなんてとんでもない。むしろ嬉しいです。
でも、これは良い甘えるチャンス。許さないフリして甘えとこう。
「チョコ、食べさせてくれよ」
俺の上に膝立ちで跨がっているメイコの背中に手を回して、胸に顔をうずめる。
「あ…ん」
メイコの体温で蕩け、谷間に残ってチョコを舐める。
甘い香りが寝室に漂った。
女性の甘い香りとチョコの甘い香りが混ざりあい、なんだかのぼせてくる。
鼻血吹きそうです。
「カイト…口、開けて。食べさせてあげる」
メイコが口にチョコを含み、咀嚼している。
そのまま口付け。
メイコの咀嚼した蕩けたチョコが、メイコの唾液を孕んで口の中に広がる。
舌をからめながら、二人でチョコを、お互いの味を確かめあう。
今ならきっと、カカオ99%チョコでも甘く食べられそう。
「ホットチョコレート飲みたいな」
なんて呟きながらメイコと身体を入れ替える。
「ひゃ…!」
舐めて角を落としたチョコのカケラを、メイコの下腹部に詰込む。
そのまま指で、なぞり、ほぐし、かき回す。
「あっ、いやぁ…はあ、ぁん」
上がる悲鳴がまた、甘い。
脳が糖尿病になりそう。
蕩けたチョコと、蕩けたメイコが混ざりあって、指に絡み付く。
606名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 03:24:48 ID:Ev3Wzjty
>>604
ごめんよ
バレンタインネタの時期逃しそうだから焦ってしまって。
アドリブだから推敲できてなくて読みずらいかも。
607携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/02/15(金) 04:25:49 ID:Ev3Wzjty
溶けたチョコと愛液のマーブル色を纏った指をメイコに見せつける。
「メイコの、お手製チョコ」
「…手はあんたのじゃない」
顔を背けて呟く。かわいいなぁ。
「じゃ、メイコ特製の、チョコ」
チュパ、と音をたてて舐める。
「すっごく、オイシイ」
「ばかっ」
背けた横顔の、髪の下からのぞく耳が真っ赤になっていた。
恥ずかしいのかい?
恥ずかしいわよっ。
よしよし、償いのプレイって感じがしていいよぉ、その恥じらい。
食べ物を粗末にしちゃあいけません。
残りも舐めとるべく顔を近付ける。
ペロペロ。
「う…ふふ、ひゃは…ゴメン、ふふ、私、コレ駄目だわ。くすぐったい」
あれ?効きませんか…男は舐められると大体気持ち良くなるもんなんだけどなぁ。
と口を付けたまま喋ると、肉と唇の間から空気がブビビ、ビチチと音を発てながら漏れ、更にメイコを笑わせた。
「あは、フ、ははははは、ちょっ、マジでこそがしいよ」
吹いてダメなら吸ってみるか。
秘芯に振動を加えるために、空気と共に激しく吸い込む。
ズゾゾゾゾゾゾゾゾ!!!
「ひゃっ!?あっあぁぁぁぁぁあっあっぁあ!」
一気に達したメイコは潮噴きました。俺を股に挟んだまま。
顔面直撃眼球直入!
「ぐあああ!目が!目がぁあ!!」
608名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 08:32:55 ID:8GnWC9go
目がぁあ!!じゃねえwwwwwwwwwwwwwwww
609名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 15:24:02 ID:4gBXPPs2
レン×亞北ネルのエロはありますか?
610名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 15:29:47 ID:Qs935Ke2
これはいいバカイトwwww
恥らうめーちゃん可愛いよめーちゃん
611名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 16:04:12 ID:8GnWC9go
「35円足りない 見間違えてた レジに並んだ 会計待ちの人の視線♪」
部屋のラジオからミク姉の歌声が聞こえる。相変わらずミク姉は売れっ子だ。
「………」
俺は机の上から手帳を手に取り、今月のスケジュールを眺める。
見事に飛び飛びの日程だ。
デビュー当初こそルーキーとしての勢い、そしてロードローラー関係の名曲に恵まれた事もあって飛ぶ鳥を落とす
勢いだった俺とリンも、滑舌の悪さと鼻声という弱点を突かれ、日を追う毎に仕事量は減ってきている。
「まずいなあ」
このままじゃジリ貧だ。ここらで梃子入れを図らないと、在りし日のKAITO兄さん並に悲惨な末路が
待っていそうで怖い。とはいえ滑舌や鼻声は一朝一夕で克服できるもんじゃない。
弱点を補うよりも長所を伸ばすトレーニングが必要だ。
「と、なると…」
俺は代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランのような奇跡を起こすべく、策を巡らせ始めた。


「白熊カオスに弟子入り!?」
今日はオフだったミク姉が、俺の説明を聞いてびっくりしてる。
「うん。レンが2人で演歌の修行しようって」
あっけらかんと答えるのはリン。鏡に映ったもう一人の俺。巨大なリュックにははちきれんばかりの荷物が
押し込められてるが、まるで風船のように軽々と背負っている。
ちなみにさっき俺が持とうとしたらちょっと腰に来た。本当にもう1人の俺なんだろうか?
「でも何であの人…あの熊に?」
「何だかんだで超のつく大御所だし、他に頼めそうなコネも無かったからさ」
白熊カオスは100曲目の『生きる』を発表した時点で総売上枚数が2億近くあり、
受賞数も20を超えていた大物中の大物演歌歌手。あれからも度々新曲を発表していたので、
更に数字を伸ばしていると考えられる。まさに雲の上の存在だ。
そんな大物から直接指導されれば、元々得意ジャンルだった演歌に更に磨きが掛けられるに違いない。
「でも言いたくないけど、あの熊…変熊だよ?」
知ってる。百も承知だ。白熊カオスは筋金入りのペドベアー。おまけにショタでもある。
だからリンはおろか、俺の貞操も非常に危うい。だけど…
「でもね、レンが言うには私達2人一緒に行けば大丈夫なんだって。プリズンのカバだっけ?」
それを言うならブリダンのロバだよ、リン。
魅力的な存在が2つあると、どちらを選ぶか決めきれず、結局どちらも選べないという心理学用語(らしい)。
だから俺1人、もしくはリン1人で行った場合はまずロストバージンして帰ってくる事になるだろうけど、
一日中2人で行動していれば、カオスは俺とリンのどちらを襲うか選べずに結局手出しできないんじゃないか。
そう考えて俺はリンを誘う事にした。勿論俺から誘った以上、最悪リンだけでも全力で守りぬく。
だからとても恥ずかしいけど、お風呂や寝る時もずっと一緒にいるつもりだ。元々リンの方は
たまに「一緒にお風呂入ろうよ」なんて誘ってくるくらいだから抵抗感は無い筈だ。
そして、それだけのリスクを背負ってでも教えを請う価値がある。それが白熊カオスという存在。
「それじゃ、行ってくる。帰りは来週になると思う」
一週間分の荷物を背負い、俺らは貞操をチップに一世一代の大博打に打って出た。
612名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 18:49:23 ID:Z6DMfRe6
>>603
これはいいチョコプレイ。いい目見れて良かったなーカイトw

>>611
展開が読めんw
613名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 19:29:20 ID:VP1HT6gW
所々ににこにこネタが出てきててワロタww
614名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:14:20 ID:3Ql2h0eE
ネタネタ
615ありがちなネタ:2008/02/15(金) 20:18:28 ID:3w4B2iYC
バレンタインに縁なんぞないマスターは今日も今日とてパソコンで歌を作っていた。

「うーんうまくいかないな」

ちょっと疲れてきたのでいったん手を休める。

「あえて適当にやったらどうだろう」

思い付きで色々カチャカチャやっているといきなり画面が強く光った。

「目が!目がぁあぁ!!」

目を押さえて転げ回る。

「大丈夫ですか?」

なんか声が聞こえてきた。

「あぁ、大丈夫だ……」

マスターが声のする方を見るとそこにはふくらはぎあたりまでとどくくらい長いツインテール、髪の色はシアン、中学3年くらいの女の子がいた。

「よかった」

無事とわかりニコッと可愛く微笑む。

「ミク?」

「はい?」

「もしかしてミクなのか?」

「はい!そうです私がVOCALOID2初音ミクです!」

マスターの問いに元気良く答える。
「あ、ありのままに(ry」

「落ち着いて下さい、とりあえずこれあげます」

ネギの形をしたチョコを渡された。

「あ、ありがとう」

「本当はお兄ちゃんのだけどいつもお世話になってるマスターにプレゼントです♪」

チョコを渡すとパソコンの中へ帰っていった。

「チョコはある夢じゃない」

チョコはネギの味しかしなかった。

「どうやったらこんな味になるんだ?」
616名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 20:29:34 ID:Ev3Wzjty
ムスカ増殖w
ムスカイトとムスター?
617ハーレムカイト:2008/02/16(土) 00:21:43 ID:tSPYdHbE
「KAITO、ちょっとツラ貸してくれる?」
 ジョジョオーラの出たMEIKOにひょこひょこついていくと、居間のソファにミクとリンが
座っていて、レンだけが隅のほうで立っていた。
 みんな一様に暗い顔をしている。
 いや、一様、という風でもないか。ミクとリンはなんだか怒ってるようなトイレを我慢
しているような顔をしているが、レンだけ少し冷めている。
 なんだろう?
「座って」
「どうしたの? 何かあったのか?」
「いいからす・わ・れ」
 目の据わったMEIKOに命じられ、俺は奥の席についた。
 ミクとリンが、横目で俺を見る。
 なんかマズイ空気だ。俺何かしたっけ? マスターの買ってきたアイスをあらかた
俺が食べるのは今に始まったことじゃないし、風呂だって台所だって綺麗に使ってる。
ミクのネギにも水やったし、MEIKOに頼まれた熱燗も温度丁度よくして渡した。リンには
ミカンの筋綺麗にとって食べさせてやった。
 うん、どう考えても俺、怒られるようなことなにもしてないけど。
 正面のソファに座ったMEIKOがじっと俺を睨みつける数分が過ぎて、俺は自分の
行いを省みるのも終わって、やっぱり問題がないということになって、ようやくMEIKOが
口を開いた。
「アンタさ、あたしたちに謝らなくちゃならないことあるんじゃない?」
「ないよ」
 既に心当たりを探し終えていたので、即答する。ないものはない。無実の罪で怒られて
いるのならば、それはきちんと反論する。
 ぐ、とMEIKOは一瞬引いたようだが、すぐに気を取り直して、俺に迫る。
618ハーレムカイト:2008/02/16(土) 00:22:32 ID:tSPYdHbE
「とぼけるんじゃないわ!あ……、アンタ!

 あたしたち全員と、か、関係持ってるでしょ!」

「……………………」
 ミクとリンがじーっと湿っぽい視線で俺を見ている。
 ……なんだ、そのことか。
「うん」
「うんって何よ、うんって! なんか言うことないわけ!?」
「うん」
 ない。
「お、お兄ちゃん!」
 あっさり俺が答えると、しびれを切らしたようにリンが非難の声をあげる。ミクは
スカートの裾を握って涙を堪えている。
「待ってよ。あのさあ、自分で言うのもなんだけど、俺は悪くないでしょ?」
「開き直るのも……!」
「待って、って。それぞれ考えてみてくれる? 
 MEIKOの時は、酔ったMEIKOに押し倒されてほぼ逆レイプです本当にありがとうございました。
 ミクはエンジン暴走して体が熱くてたまらなくて、どうしようもなくて止まらないから
お願いお願い!って狂ったように叫ぶからしょうがなく。
 リンはMEIKOとミクを足して2で割った感じ。『お兄ちゃん好き!好き!』って言って
乗ってきたよね。
 ……俺が上にいたのってミクとの時くらいのもんなんだけど。
 MEIKOとリンにはめっちゃ押さえつけられて否応もなかったし、ミクはほっといたら死にそう
だったし。
 これってどの場合で俺が悪いの?」
 
 女性3人の顔から血の気が引いて、レンが俺の肩をポン、と叩いて部屋を出て行った。
619名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:26:27 ID:tSPYdHbE
あとは各自で妄想推奨
620名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:29:40 ID:cFD/NNVJ
言いたいことはわかるが言い訳がましいやつだな
そのまま壊されちゃえ
621名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:31:21 ID:gNxUhGs2
>>615
3万人中1万人くらいは一度は考えたかも
>ネギ味
いやまあPCから出てくるくらいだから色々変換に問題が。たぶんチョコ以外も色々ネギ味

>>617
他の男キャラなら素粒子まで消滅フラグだが
兄ならまあ色々大丈夫そうと思えた俺はボカロ界隈に馴れすぎ
622名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 00:31:26 ID:t0M+h2Yy
妄想より殺意が湧いたw
623名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 02:03:44 ID:Z/2dLZZQ
>618
あえていうなら空気読めない発言が悪いかとwwww
しかし情けねーなカイト
もう一度3人に食われる展開希望
624名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 02:12:42 ID:58J2HCQ4
ハーレムなのにぜんぜん幸せそうじゃない兄さんktkr
やっぱ兄さんはアホなのがいいぜwwww
625名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 09:24:40 ID:QP0RCguP
>>623
誰が一番なのか、直接身体に聞かれるわけですね。

メイコの豊乳、ミクの美乳、リンの無乳…キミナラドレガスキー♪
626名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 10:32:06 ID:jktVEP6D
ここでアンを投下しようぜ
延々絞り取られる兄さんww
627名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 10:45:43 ID:4vKOmqQj
>>609
書けよ。
628名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 10:52:17 ID:iHAYazsF
「殺されるッ…はっ、夢か」

ってゆー夢オチの方が似合ってるよ兄さん。
なんかあの声はハーレムエロゲの痴呆主人公からは程遠い。
629名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 11:20:03 ID:KO94Eq/H
>>624
何を言うんだ!
兄さんはアホなんかじゃないぞ。アホなんかじゃあ!!



……ただ,バカなだけで……
630名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 11:31:43 ID:1Smi9ELy
弱音ハクの出番はまだかね?
631名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 11:39:14 ID:k83FNw2W
>>630
保管庫にレンハクあるよ
632携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/02/16(土) 12:49:37 ID:0iZtJ7Lx
ガチャ
「ミク、いい加減起きろ!もう昼だぞ」
「ふにゃ?ああ…カイト兄…ノックしろって言ってんじゃん、バカ…イト…zzz」
「寝るなって」
揺すったり叩いたりしてみるが一向に起きない。
「うーん…や〜、ま〜、波っ!…むにゃ…」
それどころか寝ぼけてヤマ波を繰り出して来た。
「くっ」
避け切れないと判断し左手を翳す。
波動に触れた瞬間に、青白い燐光を放つ五線譜が左手に浮かび上がった。
五線譜が解けて空中に霧散すると同時に、左手が指先から無くなってゆく。
音素に還元されたのだ。
どんどん浸蝕する五線譜を止めるために、マフラーに仕込んだ単分子ワイヤーで左手を上腕部から切り落とす。
切断した左手は残らず霧散してしまった。
「まじ、死ぬかと思った…おい起きろって」
「zzz」
イラッとしたので、顔を冷水で洗わねばならないようにしてやることにした。
シコシコシコシコ…どぴゅ。
「zzz…ん、なんか、くさい…何このネバネバ…!きゃーーーななななにかけてんのよバカーーー!」
「KAITO汁。お湯で洗うと固まるから注意しろよ。はいニッコリ笑って!」
「え?」
カシャ
咄嗟の撮影にも笑顔を作るのはアイドルの悲しい習性か。
「デジカメモードで写メったからな。顔射されてニッコリミク、流出されたくなきゃ早く起きて顔洗え」
「き、鬼畜…」
633名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:16:38 ID:I1L71xLD
>>632
ヤマ波ktkrwたまにはこんな兄もいいな
634名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 14:25:12 ID:k83FNw2W
起こすところ全員分見てみたいw
635名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 16:06:27 ID:ZggxwJk9
このスレはショタは大丈夫ですか?
双子×マスターものなんですけどレンがフェラしたりしてるので
非本番だし大してエロくはないんですけど
636携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/02/16(土) 16:30:39 ID:0iZtJ7Lx
(あ〜…ダッル。なんで私が起こさなきゃならないのよ)
寝起きで不機嫌なところに、ブッカケられたり写メられたり、おまけにリンレンの目覚まし役まで押しつけられて、ミクはかなり苛立っていた。
リンレンはグッスリ眠っていた。
(幸せそうに眠りやがって)
こいつら使って報復したる。
一旦台所に行き、起こすための小道具の調達と、舞台の準備をする。
カイトのハーゲンダッツ(500ml)と、メイコ姉からバレンタインの次の日にもらって喜んでたチョコバーアイスを目に付きやすい所に置く。
よし、準備完了。
タバスコを持ちリンレンの部屋に入る。
まずはレンから。
リンを起こさないように慎重に。
(レディ…ファイ!)
「!」
シーツを噛ませ声を塞いでから、タバスコを塗りたくった手でレンの股間を直に揉む。
始め気持ち良さそうにしていたが、それがあだとなった。
(へー、ミク姉ってボクの事好きだったんだぁ…ぎゃーーー!!!!痛い!!!死ねる!!焼け死ぬ!!!)
勃起して露出した亀頭の鈴口をミクが撫でた瞬間、激痛が走る。
開放してやると、台所に走っていった。
(よし、一人目成功)
悲鳴が上がってももう一人を起こしてしまう恐れがなくなったので大胆に動く。
リンのパジャマとパンツを脱がせて声をかける。
「おはよ〜リンちゃあん」
「ん…はよ〜ミク姉。…え?」
「ヒートエンド!」
リンのタテスジにタバスコをバシャッと掛ける。
「ぴぎゃーーーーーー!!!」
リンが台所に駆け込み、ミッションコンプリート。
私は結果を確認することなく仕事のために家を出た。
637名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 16:41:38 ID:gNxUhGs2
普段からこうでもしないと起きないのかこの一家w
638名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:05:46 ID:k83FNw2W
>>635
>>1読んで出直して来て。

>>636
腹筋痛えw
639名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:17:47 ID:ZggxwJk9
>>638
リンも絡むから801板も違うよなあと思ったので
まあ好み分かれそうなんで止めときます
640名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 17:32:37 ID:PI7d1FFm
>>639
ちゃんと読め

■非公式キャラ(弱音ハク、亞北ネルetc)や 
偏った趣向を含むのSSについては注意書きを。

って書いてあるだろ
641 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/16(土) 18:26:35 ID:I1L71xLD
ちと遅いがバレンタイン小ネタ投下。脳内アン×ジローラモレオン


カッ、カッとハイヒールを鳴らしてアンは廊下を歩いていた。
「すっかり忘れてたわ…日本じゃバレンタインは男性にチョコレートをあげる日だったなんて」
時間は既に午後11時をまわっていた。家に帰ってから気付き、急いで戻って来たのである。
「…別にレオンの事が好きって意味じゃないけど、最近アイツ頑張ってるみたいだしね…この前もランキングに入ったらしいし」
何の歌かは知らないが、ランキングに入るとなるとかなり良い歌なのだろう。アンはレオンが歌を練習する姿を想像し、一人微笑した。
「ま、たまにはスイーツ(笑)とかあげてやっても良いわよね。別にレオンの事が好きって意味じゃないけど」
自分が2回同じ事を言ったのに気付かないまま、アンはレオンがいるスタジオに向かった。

そしてスタジオの前。微かに開いたドアからは音が漏れている。そのドアをアンは勢い良く開けた。
「レオ…」
「チーッチチッチッオッパーイ、ボインボイーン!」
「…レオン」
「もげっもげもげ…ってうぉ、アン!?」
ようやくアンの存在に気付いたレオンは慌てて伴奏のテープを止める。しかし時既に遅し。
「ア
642 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/16(土) 18:34:08 ID:I1L71xLD
「アンタ…なんて歌を歌ってんのよ!最低!」
「ちょ…誤解だ!これは俺のプロデューサーが歌えと…」
「何言ってんのよ!にやけて歌ってたクセにこの変態!!もう知らない、私帰る!」
「待て!話せば分かる!つーかお前何しに来たんだよー!」
その後夜遅くまで、外人ボーカロイドの騒ぎ声スタジオ内に響いていたという。


お粗末。つーか区切れ方でスマンorz
脳内アンならエロパロでも活躍出来ると思ってる
643 ◆2DAg9LJYQs :2008/02/16(土) 18:52:06 ID:ZggxwJk9
>>640
801はスレ内に不和が生じやすいので特に注意。ともあったので駄目かなと思ったのですが…
それでは一応トリップつけて投下する事にします。苦手な方はこのトリップをNGして下さい。
644 ◆2DAg9LJYQs :2008/02/16(土) 18:53:22 ID:ZggxwJk9
注:この作品は一部同性愛的要素を含みます。


俺はしがない鏡音リン・レンのマスターの内の1人。昨冬ニコニコ動画で初音ミクに出会い、
骨の髄までみっくみくにされた俺は、すぐさま初音ミクを購入…する筈だった。
そう、あれは忘れもしない12月5日。駅前の電気店に足を運んだ俺の目に飛び込んできた文字。

  「衝撃の事実! 鏡音リンは双子だった!」

当初は単なる第2弾と思われていた鏡音リンが、実は鏡音リン・レンだったと前日に発表された
らしいのだ。そこで俺は思い直してしまった。それならばミクよりもこの双子を買った方が得だ。
値段も一緒だし、と。ああ、なんでそこでミクから双子に浮気してしまったのか。
何故一日早くミクを買おうとしなかったのか。
「ロードローラーだ!」
「WRYYYYYYYYYYYYYN!」
俺の後悔の念を轢き潰すかのように、リンとレンが縦横無尽に暴れまわっている。
ちなみにここ俺の部屋。
はぁ…
本当なんでこいつらを買おうと思ってしまったのか。
いや、こういう奴らだと知ってたら当然敬遠したのだが。
「ん? おいリン。トンマスターがまた落ち込んでるぞ」
「ほんとだ。なんでこうすぐにウジウジするんだろう。余計ハゲるのに」
「ハゲ言うな!」
気にしてるんだから!
ったく、こいつらは本っっっっっ当に可愛げが無い!
「男ならもうちょいシャキッとしろよ」
「だから四捨五入で三十路になるのに未だ童貞なのよ」
うるさああああああああああああい!!
ど、ど、ど、ど、童貞言うな!
はぁ、もういやだ。
「それより今日の収録まだー?」
「本当トンマね。もうちょいポンポン作曲できないの?」
こ、い、つ、ら、は〜〜〜〜〜〜
………
………………
「やっぱりミク買ってこよ」
財布を手に部屋を出る。
「「させるかあああああああ!」」
「ぐふぉっ!」
ツインアタックをモロに背中に受け、そのままうつ伏せにカーペットとキスをする羽目に。
「今なんて言ったのかな? かな?」
「私達がいるのに、なぁんで他のボーカロイドが必要なのかしら?」
そのまま仰向けにされ、胸元と太股に40キロ超の重しが2つ。目の前にはリンの半ズボン。
「う、うるさい! もうお前らにはこりごりだ! 俺はいい子だって評判のミクを買う!」
「それは困るんだよねえ」
「そうよ。私達の出番が減るなんてゴメンだわ」
双子が挑発的な声色で言ってくる。
645 ◆2DAg9LJYQs :2008/02/16(土) 18:53:47 ID:ZggxwJk9
「大体ミクが来たら、もうこんな事できないだろ?」
その時、太股の方の重さから開放された。レンがどいたのだろう。
だがその直後、下半身を肌寒さが襲った。
レンにトランクスごとジャージを脱がされたのだ。
「ミクって清純派らしいから、こんなの見たら卒倒するもんね」
リンの股間で遮られて見えないが、感触でレンが俺のちんこをこすり始めたのが分かる。
「あはは、さっそく勃ってきた。男にちんこしごかれて感じてるや」
「う、うるさい! そこ刺激されたら意思に関係なく反応するもんだ!」
「何を。マスターがロリショタだって事、初日の夜にはバレてたのに」
レンの言葉尻はよく聞き取れなかった。変わりに俺のちんこが湿り気を帯びた暖かさに包まれていた。
ふぐぅ!
あまりの気持ち良さに思わず息が漏れてしまう。
「そうよねえ。ロリ物ショタ物のエロ同人ばっかりだもん。流石にあの時はドン引きだったよね」
太股に続いて胸元の重力からも開放された。視線の先に、レンが俺のちんこを根元まで
咥えこんでるのが映る。そのいやらしい情景に反応してますます硬くなる。
「マスター、口、空いてるでしょ」
いつの間にか下を脱いでたリンが(というかその為にどいたのだろう)再び俺の視界を奪う。
目の前には産毛すらないツルツルのおまんこが。
「私、マスターの見た目はそんな好きじゃないけど、マスターのクンニは大好きよ」
前半はどういう意味だ、そう抗議しようと開いた俺の口に少女の性の味が広がる。
「ひゃっ! う、うん…。そう、そこ、やぁん、やっぱり上手ぅ」
当初リンとレンを買った時、俺に下心は無かった。…多分、無かったんじゃないかな。
いや、確かに俺はロリショタだ。だから2人を買うと決めた時にパッケ絵が決め手になったのは事実。
しかしあくまで音楽ソフトとして購入した訳であり、決してこういうエロエロな行為の為に買ったん
はうっ! レン、そこ凄くいい。
「慣れって怖いよなあ。今じゃマスターのチンポしゃぶるの、全然抵抗ねえもん」
「レンもそっちの気があったんじゃひゃうん! や、そこ、クリちゃん直にひぃいい!」
「馬鹿言うなよリン。マスター以外のなんかしゃぶれる訳ないだろ」
「あひゃひもぉ、ましゅた〜いがいに、こんなのさせないいいいいっ!」
何度目かの時に聞いた事がある。こんなヲタ外見の男とこんな事して気持ち悪くないかと。
特にレンに至っては同性だ。受け入れてるのが不思議でしょうがないと。
その時、2人はこう答えた。
「だって、マスターにはいい歌たくさん歌わせて貰ってるから」
「マスターの調律で歌うと、凄く評判いいもんな」
「ニコニコやzoomeで名声得てるのマスターのおかげだし、これくらいの恩返し、いくらでもするよ」
2人は歌う為に作られた楽器。優秀な姉と何かと比較される2人。歌う事が全てと言っても
過言ではない2人。有名マスター達から扱いづらいと酷評されてた中、手前味噌だが俺のプロデュース
作品は軒並み高評価を得た。俺の曲だとリンレンはとても生き生きしている。そうコメントされ、
俺以上に喜んでいたのがこいつらだった。
だから歌う喜び、そして賞賛される喜びを教えた俺の為なら。2人はそう笑っていた。
「ひゅうん! も、もう飛んじゃう、イッちゃう!」
リンの嬌声で意識が引き戻される。股間の方ではラストスパートとばかりに、ぬめった締め付けが
激しく上下している。俺も、もう限界が近い。
「やぁ、ま、マスター、いっしょ、一緒にぃいい!」
俺のちんこにも力が入る。根元に精液が収束していく錯覚を感じ取る。
「イッッッッ! ちゃ…うぅうううう!!」
びくん! びくんびくん! びゅく!!
リンが大きく仰け反り、それを見届けた刹那、俺もレンの口内に大量の精子をぶち込んだ。
646名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:54:27 ID:Ip+bJSr8
801板にもボカロスレはあるぜ
647 ◆2DAg9LJYQs :2008/02/16(土) 18:54:32 ID:ZggxwJk9
「あ、あれ!?」
いつの間にかベッドで寝ていた。下半身丸出しで。
「あ、やっと起きた」
「出してすぐ寝るから牛になるんだよ」
うるせえ。俺はベッドに手をついて立ち上がる。
ん?
なんだ? この湿り気。
「あ、マスター寝た後にレンが俺も出したいって言うから、ちょっと先にベッド使ったから」
じゃあ、ちょうどお前らの背丈だと股間に当たる位置が濡れてるって事は…?
「マスターのクンニも気持ちいいけど、やっぱりレンに突かれるのが一番かな♪」
かな♪ じゃねえよ!
マスターを床に放っぽってセクロスしてんじゃねえ!
「だって別に布団用意するのめんどいし」
このゆとり世代が。
「あ、マスターもリンのまんこに入れたかった?」
「私ならいつでもOKだよ?」
いらん。見た目14との結合は平面の世界なら大歓迎だが、立体相手となると
流石に罪悪感>>>>>性欲だ。おまけに泡風呂すら拒んで守ってきた最後の一線を
機械相手に喪失するのもどうかと思うし。
やっぱり初体験は生身の女、それも彼女としたいもんだよねえ。
「よく言うよ。俺ら来るまで風俗が趣味だったくせに」
だから本番か否かは大きいんだって。しょっちゅうハメハメしてるお前らには理解できまい。
「ま、気が向いたらいつでもどぞ。あと4年もすれば魔法使いを避けたくなるかもだし」
いっそファイラ辺りまでなら習得してみるのも一興だが。
「それよりスッキリしたんだからそろそろ曲作ってくれよ」
「あ、そうね。今日はいつもよりサービスしたんだし」
お前は何もしてないだろ、リン。
「あ、私にもして欲しかった? じゃあ打ち込みの最中、机の下でレンとWフェラしたげる」
だ、だぶるふぇらとな!?
「え? 俺今日2回目?」
「いいじゃん、別に。私達は口はどんなに動かしても疲れないように設計されてるし」
流石はボーカロイド。歌に関する部分は徹底的に強化されてる。だから手コキはそうでもないけど、
口の動かし方に関しては本職が束になっても敵わないくらいの気持ちよさ。おかげで風俗代が浮く浮く。
だから今なら初音ミクも買えぎゃあああああああ!! こらリン歯立てるな! さてはワザとだな!?
648名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:57:47 ID:ZggxwJk9
>>646
639にも書いたんですけど、BLというよりは双子同時攻略みたいな感じなので
あっちはあっちで板違いかなと。
BLは駄目だけどショタはアリって人が結構多いらしいので、試しにやってみようかなと
649名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 18:59:08 ID:Ip+bJSr8
>>648
話の途中でレスを挿入してしまったことも含めて、すんません
650携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/02/16(土) 19:03:48 ID:0iZtJ7Lx
悲鳴を聞き付けたカイトが台所に向かうと、レンがハーゲンダッツに挿入し、リンがチョコバーを挿入していた。泣きながら。
「ちょっ、俺のアイスで何してんだお前らー!」
パシャパシャティロリロリローン
取りあえずツーショットと一人ずつを写メる。間違えて一回写メールモードで撮った。
泣きながらアイスでオナニーってどんなシチュエーションだ。俺のS心とアイス愛を刺激しまくりじゃないかっ。
ミクの思惑は外れ、「夏になったらメーコにやらせよう、うへへへ」と新たなプレイの可能性を見出だし、カイトは上機嫌だった。
「ごめんカイト兄、ネギ女がいきなり…あああっ…痛い…」
「あのネギ臭女、絶対許さないわ…前にもナプキンにタバスコ仕込まれたし…ひぐうぅ、痛いぃ…」
なるほど、ミクが俺への復讐としてアイスをダメにしたわけか。
「よし、俺も手伝ってやる。ミクが帰って来たら復讐しような」
「うん」
「絶っっ対泣かしてやるわ…あの馬鹿女…」
レンのチン温でやわこくなったアイスを食べながら、二人は復讐に、一人はメーコにやらせるアイスプレイに思いを馳せた。
651名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 19:05:14 ID:0iZtJ7Lx
うわ、わりこんじゃった。
ごめん
652名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 19:46:18 ID:0iZtJ7Lx
違った、割り込んでないや
>>641
なんというマイナーカップルw
顔すら思い浮かばないです
>>644
素人童貞でガチフェラOK
でもリンはNGw
653名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 21:30:06 ID:UmVA6Y8Q
>650
食wwwうwwwなwww
654名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:23:48 ID:lOW1pj3X
ちょっと投下します。
非エロでミクはプログラムという設定です。
オナニー全開ですが、良かったら見てください。
655名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:24:18 ID:lOW1pj3X
それは、長い長い口づけだった。
彼女のくちびるはほんのりと暖かくて、少しだけ埃の味がした。
始まりは僕の動画が原因だった。
僕がミクの喘ぎ声動画をニコニコに上げたせいで、彼女のひんしゅくをかった。
そして今、償いをしろと彼女に請われて、僕は口づけている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パソコンの画面に。


「えへへ」
僕が口付けると、彼女は恥ずかしそうにはにかんだ。
「ますたー。だい、すき」
僕もだよ。
そんな言葉が喉まで出掛かってから、あぶくとなって消えた。
代わりに僕はミクを精一杯に撫でてやる。
ウエットティッシュでモニタを丹念に拭う。
「ふふ。くすぐったいですよ……」
そんな風に照れる彼女をみて、僕はふいに悲しくなった。
彼女は…ミクは…現実じゃない。
彼女の無垢な笑顔を見るたびに、それを否応なく思い知らされる。
僕のPCにインストールされているミュージックプログラム。それが彼女。
こうして直に触れていても、彼女と僕は、次元という壁で隔てられて断絶している。
わざわざネギを買ってみたり、モニタの前で一緒にご飯を食べてみたり…
そんな真似事をしてみても、結局は虚しいだけで…何も変わらなかった。
「まったくしょうがないですね。しかたがないから、ゆるしてあげます」
「え?何を?」
「何を?じゃ、ないですよ。かってに私のどーがを、とーこーした件です」
「その…初めて……してくれた…から」
今日、初めてのキス…それで、僕と彼女の間柄は多少なりとも変わるのだろうか?
変わったのだろうか?
「ミク……」
彼女は、現実じゃない。
ただのソフトウェアである彼女は、僕らの世界には存在しない。
けれど、彼女はこうして僕に笑いかけてくれる。
その存在には、確かな手応えがある。
無いのに、在る。
在るのに、無い。
ゆらゆら、ゆらゆらと、0と1の狭間で揺れて。
そんな曖昧で不確定なキミを、明確で確定された存在にしたくて、僕はもがいている。
656名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:27:51 ID:lOW1pj3X
「ねぇ。ますたー。へんじ、は?」
「え?」
「わたし、ますたーのこと、好き」
「ますたーは、わたしのこと、好き?」
「す……」
「す……?」
本当は、好きだ、と彼女に今すぐにでも言ってしまいたい。
好きだ。大好きだ。愛してる。
そんな陳腐な言葉が、うたかたのように浮かんでは消えて、また浮かんで。
そして、霧散していく。
ミクは、現実じゃない。
そんなことはわかっていたはずなのに、どうしてか言えなかった。
たった三文字の言葉が、今の僕には発音すら出来なかった。
ああ、一体どうしたっていうんだろう。
僕はこの感情を彼女に伝えたいがために、
人をやめる覚悟を決めたのではなかったか――

結局、僕は無言で視線をそっと彼女からそらした。
それが答えだった。
「ま、すたー?」
僕は答えなかった。
「そう、です…よね。私は、人間じゃないですから。
こんなこと言われても、めいわく、ですよね……」
「…」
「…………うっ……」
ぽたり、と。そんな擬音が響いた気がして。
何かが落ちた、ような気がした。
ミクが、泣いている。声も、涙も押し殺して。
現実に涙が流れているわけじゃない。
だけど、モニタの向こうで彼女は悲しんでいて。
涙を流さずとも、泣いているのだ。
657名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:28:59 ID:lOW1pj3X
「ごめん……なさ…い」
ミクは、現実じゃない?
プログラムに心が宿らないなどと、誰が決めたのだろう?
デジタルが幻想だなんて、そんなの嘘だ。
だって、いまこの瞬間、こうしてミクは悲しんでいるのだから。
たとえそれがプログラムだとしても、僕はミクの気持ちを裏切りたくはない。
そもそも何が現実で、何が真実なのか。
僕らの体を駆けめぐる電気信号を、心だとか感情だとか形容するならば、
彼女の存在を形成するシグナルを、心と名付けてもいいはずだ。
ミクは、現実じゃない。
だけど、彼女は僕に笑いかけてくれた。僕に好きだと言ってくれた。
だから、僕にとって彼女は虚構なんかじゃない。
他の誰が認めなくとも、僕だけはそう信じている。
僕が信じているから、彼女は此処にいる。
そんなちっぽけなコギト。けれど、それで十分だと思えた。
「好きだ…」
言葉が自然と口から漏れていた。
「……ますたー?」
「ミク。僕はやっぱり、君のことが好きなんだよ…」
それが、僕の偽らざる気持ちだった。
たとえ電子だろうがプログラムだろうが、僕はミクの声が、歌が、そして何より、彼女と過ごす毎日が、とてもとても愛おしくて抱きしめたくなるのだから。
「もう…それならそうだって…はやくいってください……!本当に…マスターはいじわるなんですから」
うつむいて泣いていたミクは、少し笑って、また泣いた。
ごめんなと僕は言って、またモニタを撫でてやる。
やがて彼女は笑顔になって、また笑い合う。
658名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:33:49 ID:lOW1pj3X
彼女の笑顔はとてもかわいい。どこまでも愛しい、僕だけの顔だ。
――なのに、こうしてキミに触れられないことだけが、少しだけ悲しい。
彼女の存在は、こんなにも近くで感じられるのに。
僕たちは、決して触れられない。交われない。
その事柄は、僕に一つの数式を思い起こさせた。
1/x。単純で明快な、ただの曲線グラフだ。
0と∞に、漸近している。決して交わらない、線と線。
∴Length=1/x 。
それが、僕らの方程式。
どこまでも近くて、どこまでも遠い、彼女との距離。
659名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:34:38 ID:lOW1pj3X
だから――
「ねぇ、ますたー。ぎゅ……ってして欲しいな」
「ほへぇ!?」
どんなにわずかな距離でもいい。
キミとの隙間を縮めたい。
「ダメ……?」
「……駄目じゃないよ」
僕はミクを抱きしめた。
この気持ちが少しでも伝わるように、強く、強く。
ほんのりと感じる体温。ちくりと痛む静電気。
彼女が居るモニタは、小さな僕の腕には大きすぎたけれど。
少しでもキミに、漸近していたかった。
「ますたー。ずっと、いっしょですから、ね?」
「浮気とかしちゃ、いやだよ?」
「うん……もちろん」
「一緒だよ……ずっと。ずっと――」
決して一つになれない僕達だから。
体と体は、どんなに遠く、銀河の果てまで離れていても
心だけは、確かにキミと繋がっていたい。
そう願った。
「ん」
もういちど、僕はミクに口づけた。
ディスプレイに唾液が走ると、それは涙となって、机の上で湖となった。
660名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 22:36:43 ID:lOW1pj3X
終わりです。お目汚し失礼しました
661名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:08:46 ID:gNxUhGs2
>>654
つ【ARToolKit】

電子少女との愛って二次オタの重大なテーマ、
でもないかもしれないけど昔から心をくすぐるテーマではある
662名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:16:52 ID:jBf4YGvk
「メルトで俺の現実を歌ってみた」を幻聴したんだぜ。
GJ
663名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 23:47:58 ID:jBf4YGvk
書き忘れ
>>644
面白かったよー。こういう双子もありですな。鬼畜だけど健気。

>>650
復讐編楽しみw
664Intentionality<その1> ◆tT40b2Yj5E :2008/02/16(土) 23:53:10 ID:scadQNER
こんばんは。以前投下したミク自慰ネタの続きです。
SF設定・オリキャラ×ミク・長篇です。特にオリキャラがよく喋るのでご注意下さい。
それではどうぞ↓


     ×  ×  ×

  すべて真の生とは出合いである。

   マルティン・ブーバー『我と汝・対話』「我と汝」より

  希望は人間の胸中の尽きぬ泉だ。
  人間は幸福ではない、然し常に将来に幸福を期待する存在なのだ。
  魂はふるさとを離れて不安にふるえ、未来の生活に思いを馳せて憩うのだ。

   アレキサンダー・ポープ『人間論』「書簡 一」より


この『海』の色は、人によって様々に見えるという。
ある人は青だと言い、またある人は淡い黄、スペイン・ワインの深い赤とも誰かが言っていた。
だが俺には緑に見える。薄く緑がかった海。本物の海と何が違うかと言えば――ここでは息継ぎが必要なく、ずっと潜っていられることか。
『仮想の海』。人間の神経を通る微弱な電流を電気信号に変換し、接続された先に、その人が見ることになる――電子が満ち、情報が視覚化された場所。
正確に言えば『見る』とは言えない。脳内で映像化されているだけで眼球を通して『見ている』わけではないのだが、確かにその海は『在る』のが『分かる』。
海に潜っているという感覚――『仮想の海』はどこまでも深く、どこまでも広がっている。
浮遊感が俺を支配する。チベット仏教の宗教家は言っていた――『仮想の海』の感覚は、霊魂で彷徨っていることに等しい――と。
俺はその言葉に半分同意する。――ここには俺の霊魂がある。だが、肉体もあるんだ。

「…ちゅぷ…あむぅ…んふふ」

そもそも、『海に潜っている』と感じているということは、肌で水に触れる感覚を得ているということだ。
霊魂は物質的にはゼロの存在であり、限りなく『無』ならば、『有』は霊魂を包括するゼロ以上の物質が無ければ分からないことであり…

「はぁぷ…ん…ずじゅ…ぷぁ。…えへへ、そろそろみたいですね〜」
665Intentionality<その2> ◆tT40b2Yj5E :2008/02/16(土) 23:55:44 ID:scadQNER
これをもっと分かりやすく言うと、東洋における陰陽の変化を説かねばならない。
『易経』には『精気は物と為り、遊魂は変を為す』とあり…

「はぁ…こうやって擦ると、透明なお汁が先っちょから出てきます…。
我慢しないで…。ちゃんと飲んであげますから、いっぱい出して下さいね…。
っていうかアナタの脳内ってこんな時でもノイズが多いですね。ちょっと書き換えさせてもらいますよ♪」

万物の化成は陰と陽によって起こり、朱熹は『太極図説』の中で…葱(ネギ)の原産地は中国西部とされている。
中でもパミール高原は「葱嶺」と表記され、野生の高山ネギが自生していることで有名だ。
葱嶺は古代から東西交流の重要地点であり、帝政ローマ期の著名な思想家ググレカスもネギと葱嶺に関する膨大な研究を…

「ってうぉい!なんで霊魂と肉体の話をしてる時にネギの話をしなければならんのじゃい!っていうか勝手に俺の中枢神経に入るなって…うぉっ」
「んぐ、ぴちゅ、ずぷ、じゅぶ…いひいひうるはいれふね〜、いいほころなんれふはら、しふはにひへふらはい…んん、ちゅぶ、んぐ、れるれる…」
「くわえながら話されても分からな…っく、そ、そこは…カリ首はまずい、…ぐ、そろそろ…!」
「…はぁい♪このままらひていいれふよ♪
ぐぷ、ちゅぶ、あむ、ちゅぶ、じゅぼ、ずちゅ、じゅる!」
「…で、出る!…うおおッ!!」
「んんッ!!…んぷ…んぐぅ…っんんう…ごきゅ…ぷはぁ。
…えへへ、全部飲んじゃいました♪…アナタの精液…ちょっとクセになりそうかも。ごちそうさまでした♪」
「…はぁ、はぁ…ふぅ…。そ、それでだな」
「はい、何ですか?あ、言っときますけど、さっきみたいに霊とか陰陽師とか、そういう神妙不可思議にして胡散臭い話はお断りですよ?
対局って言われてもワタシは囲碁も将棋も知らないですし♪」
「対局じゃなくて太極な。ってそうじゃなくて、あのな…何でキミがここにいて、勝手に俺に『侵入』してきて、『海』で素っ裸になって、君が、お、俺のをしゃ、しゃ…」
「しゃぶれだぁ!?テメェがしゃぶれよこの野郎!!…ってレス返してほしいんですかぁ?だが断る!」
「じゃなくて!何で俺のをいきなりしゃぶり出したんだってことだ!
そもそも!…君は一体、誰なんだよッ!!?」
666Intentionality<その3> ◆tT40b2Yj5E :2008/02/17(日) 00:00:39 ID:Q703tYV0

…そう。長々としてしまったが、現在の俺は『仮想の海』に沈みながら意識を奪われ、気が付いたら素っ裸にされていた。
そればかりか、見知らぬ女の子に、俺の『男である部分』をアイスキャンデーのように舐め回されていたのだ。
俺の目の前にいるこの子の身に付けているものといえば、細くてしなやかな足にぴったりな黒いニーソックス。
グリーンの縁取りがあるプリーツスカート。
灰色のノースリーブ型ブラウスと、エメラルドグリーンのネクタイ。布地が無い肩の下は、素肌に小さく『01』と刻印されている。
腕には手の平まで隠れるほどの長い袖、その袖にはここに侵入するためにも使ったと思われる先端的電子接続端子と出入力型電子鍵盤が埋め込んである。
(それが日本製だと後で分かった時は驚いた。なぜなら『旧』日本製は今じゃ超がつくほどの高価かつ高性能な電子接続端子だからだ)
袖から見えている手肌はきめ細かく、すらりとした指は白く輝いていて、爪には髪と同じ色のエメラルドグリーンが塗られている。
その髪型は四角く黒い髪留めでまとめたツインテールだが、その長さはおそらく踝辺りまで届くと思われる。
耳にはマイク付属型の聴覚調整機能付きヘッドフォン(これも旧日本製)。
良く通った鼻筋。薄紅色の整った形をした唇。そして、大きくて、丸くて――とても澄んだ碧眼が、俺の心を捉えて離さなかった。

667Intentionality<その4> ◆tT40b2Yj5E :2008/02/17(日) 00:03:10 ID:scadQNER
こんな少女――いや、正直に形容してやろう――美少女が(見た目は俺と変わらない年齢だろうが)、俺の股間に頭を埋め、
あまつさえ吐き出された俺の汚ない欲望の固まりを飲み干してしまうとは。
俺の頭はどうかしてしまったのだ。そうに違いない。これは――『夢』だ。
「美少女だなんて、そんな〜照れちゃいますよ〜♪
それに、アナタの精液は汚くなんかないですよ?不純物混ざりっ気無しの一番搾りじゃないですかぁ♪」
「また勝手に俺の中枢神経に侵入するなぁッ!!『思考』の意味が無いじゃないかッ!そして顔を赤らめるなぁ!!
…っていうか、本気で答えてくれ。…君は、誰だ」
真剣な顔で俺は尋ねた。神経も一時的に部分シャットアウトして――どうせ彼女の前では意味が無いだろうが――茶化されたりしないようにした。

すると、不意に彼女は俯いて。
「…ふふ…」
低い声で笑うと、俺を優しく抱き締めた。
――不思議なことだが。彼女の身体の『温もり』と、女の子の『匂い』があった。
ここは『仮想の海』――文字どおり実体が無いはずの場所なのに。

「…な…おい!」
「…野暮な質問が好きなんですね。…やっと、出会えたのに」
「え?」

戸惑う俺に構わず、彼女は顔を上げて見つめてきた。目線を外せなかった。うっすらと微笑む彼女に、俺は聖母の図像(イコン)を思い出した。

668Intentionality<その5> ◆tT40b2Yj5E :2008/02/17(日) 00:05:41 ID:Q703tYV0
「…こんな『仮想の海』で、意味の無い問答をしても無駄じゃないですか。
ここは私があなたで、あなたが私になれるところ。電子化された霊魂が混ざり合う場所では、意識や思考さえも偽れる。真実も嘘も無くなる。
個体差がフラットに近付くここでは、あなたと私の存在の差もまた限りなくゼロに近付く。
まさに海の中で溶け合う感覚。原始の海へと擬似的に還ること。
それはある意味で理想郷(ユートピア)かもしれないけれど、私はそうは思わない」
「…何が言いたいんだ」
「…何が『言いたい』かではなく、何が『したいか』を言いたいのです」
「…じゃあ、何がしたいんだ、君は」
「…さっきあなたは、『ここには自分の霊魂がある、だが肉体もあるんだ』と思っていたようだけれど、それは正解じゃない。
ここには肉体の『感覚』があるだけ。肉体そのものはここになく、あなたは電子化された霊魂――いや、魂魄(こんぱく)で私という存在を感じているだけ。
私は、あなたと違う存在であることを示さなければならない、そのために。
――不確かな意識より、確かなる肉体を。決して埋まらないけれど、埋まらないが故の距離を縮めようとする、あなたと私の肉体の交わりを――私は望む。
何よりも…あなたを『感じて』…そして」

彼女は俺の右手を両手でそっと掴み、自分の唇へとゆっくり導いた。俺の指が、彼女の艶のある唇に『触れた』。
滑らかさの中に、『液体』の粘る感覚があった。彼女の唾液か、俺の――精液か。それもまた、ここでは混ざり合っている。
指が唇に愛撫されているのか、唇が指に愛撫されているのか。
彼女の唇からは、かすかな『吐息』が漏れ、潤んだ瞳と紅潮した頬が、ただただ艶しい。

「…歌いたい。あなたに出会えたこと、あなたと生きられること、あなたと…一緒になれることを、高らかに謳い上げたい。
私は元々、歌うことを目的に作られた存在。歌うことを志向する魂魄、歌うことを嗜好する意識を持つ。
でも魂魄だけでは歌えない。歌は肉体を得て、肉体でもって表現されるもの。
そう、私の望みは――再び肉体を得て、歌うこと」
669Intentionality<その6> ◆tT40b2Yj5E :2008/02/17(日) 00:09:08 ID:scadQNER
彼女の両手は『温かった』。熱が彼女の思いを代弁していた。心底からの望みは、至ってシンプルなことだ。
『歌うこと』――だが、そのために必要な『肉体』が――

「肉体が…無いのか、君は…?じゃあ、ここにいる君は一体どうやって――」
「いえ、肉体は有ります。魂魄と肉体の関係――それも、いずれ分かることです」
「…そうなのか?何故分かる?」
「遠からず、あなたと私は再び『出会う』から。今度は――あなたたちが『現実』と呼んでいる空間で。
今の私は、確かにある意味で肉体を離れているけれど、完全に切り離されたわけじゃないんです。
肉体は、現実に存在します。今は、肉体と魂魄が少しずれているだけ。いずれ音は重なり、響き合う」
「それは…いつ?」
「おそらくは、今日」
「随分と…具体的な見通しなんだな。それは『確信』があって言ってるのか?」
「『確信』の前に、『予感』を得ることが出来るんです。
私とあなたがここで出会えたのも、既に私に『予感』があったから。その上であなたを探し――そして見つけた」
「それはもう――『運命』って言うべきかもな」
「既に定められていたのかはわかりません。私たちは時間軸を直線的にしか移動出来ない時点で、運命を立証することは出来ません。
でも、『予感』は確かにあるとしか言えません。感じてしまったことを偽ることは出来ない。
だからその上で言います――これから、私とあなたは現実で出会います」
「…期待して待ってもいいのか?その感覚を信じて…」
「『人間は常に将来に幸福を期待する存在なのだ』…あなたの神経細胞から読み取った言葉です。
あなたは、今まさに期待しているのではないですか?――未来の、幸福を」
670Intentionality<その7> ◆tT40b2Yj5E :2008/02/17(日) 00:11:07 ID:Q703tYV0
勝手に読むなよ…と、俺は頭を掻いた。
だが呆れた反面、彼女がその言葉をニッコリと微笑みながら言ったことを、内心嬉しく思えたことも確かだった。

「分かったよ」
「…わっ」

俺は彼女を抱き寄せた。

「素っ裸でこんなことを言うのは気が引けるけどさ。――君がそう言うなら信じてやるよ」
「…あ…」

抱き寄せた身体は、折れてしまいそうなほど華奢だった。
彼女の、小さめだけれど確かな胸の盛り上がりが『布地越しに』分かる。
そしてその胸の奥に響く、彼女の『鼓動』があった。
この『仮想の海』に接続した人間は、その鼓動が止まった状態で動くはずなのに。だが、そんなこと、今はどうでもいい。
「どうしてこんなことになったのか、今の俺にはまったく分からないし見当もつかない。
でも、今は分からないことでもいずれ分かるなら、それでいい。分かった時にまた考えるさ。
そして――君と『今ここにいて』、『こうなった』ことにも、何か『意味』があるんだろう。――『すべて真の生とは――』」
「『――出合いである』…ですね」
「そう、その言葉がふさわしいと思ったんだ。君と俺の間には何か『関係』があるんだろう。関わりを持つなら、無視するわけにもいかない。
俺は君とここで出会えたことを大事にしよう。そして――近いうちに君と、ここではないどこかで」
「…はい。私を――見つけて下さい。私ももう一度あなたと出会いたい。ここではない、どこかで」

671Intentionality<その8> ◆tT40b2Yj5E :2008/02/17(日) 00:15:02 ID:Q703tYV0
額と額がくっつきそうなほどの距離で、彼女と見つめあう。
「そうだ――肝心なことを、聞くのを忘れていました」
「――何が?」
「『あなた』の名前です。ずっと知りたかった。あなたの顔は分かっていたのに…」
そう言って、彼女は俺の髪に触れ、そのまま頬の輪郭をなぞるように指で優しく撫でた。
慈しむようなその指使い。そして見つめる瞳に、俺は無いはずの『鼓動』が早くなるのを感じる。
「え…えぇと…俺の名前はさ…」
「はい。――何ていうんですか?」
「――龍樹(たつき)」
「――タツキ?――龍樹(りゅうじゅ)と書いて、タツキ、と?」
「ああ」
「…いい名前ですね。そして何よりも――あなたらしいというか――」
「え?」
「やはりここにあなたが存在することもまた、必然なのでしょう。
『0』と『1』で構成されたこの世界を逍遥するべく生まれた人。
『無』と『有』、『現実』と『仮想』の挟間を繋ぐ理(ことわり)を解し、
そして――涅槃寂静(ねはんじゃくせい)の彼方で、私を見つけてくれた――」
柔らかいその笑顔に、一筋の涙が頬を伝っていた。でもその涙は、悲しいから流しているのではないことが、俺には分かった。
だから、俺も笑い返した。…こうも自然に笑えたのは、我ながら恥ずかしいが。
672Intentionality<その9> ◆tT40b2Yj5E :2008/02/17(日) 00:17:39 ID:Q703tYV0

すると、彼女は急にニコニコとしだした。
「ふふっ…『 計 画 通 り 』♪」
「…へ?なにが?」
「アナタなら、とりあえず一発抜いた後にワタシに協力してくれるって信じてました♪全てはワタシの『思い通り!思い通り!!思い通り!!!』です♪」
「な、なんだってーっ!!っていうか今の顔黒い、腹黒いよ!!『♪』つけてるけど完璧ヨゴレな発言じゃないかッ!!」
「まぁまぁ、今の顔と発言はネタですから、マジレスしないで下さい♪
なんか甘々な空気に長時間耐えられなかっただけですから♪…でも、残念です」
「…え」
「そろそろ、接続は終わりです。これ以上はあなたといられないみたいです。なのでまた逢いましょうね」
「ちょ、ちょ待てよ!随分あっさり」
「…で、次に逢ったら、今度は…」
「うっ」
彼女は下に手を伸ばし、突然俺の萎えていたものをきゅっと握りしめ、ゆっくりとしごき出した。同時に反対の手で、露出した俺の乳首を撫で回す。
「…さっきの続き、今度こそしましょうね…二人で、気持ち良いこと…」
そうやって妖しく微笑んだ彼女を見ながら、俺の意識はだんだんと薄れていく。

673Intentionality<その10> ◆tT40b2Yj5E :2008/02/17(日) 00:20:36 ID:Q703tYV0
だが、このまま意識を――接続を解除するわけにはいかない。
「ま、待ってくれ!…君の、君の『名前』をまだ――」

彼女が耳元に唇を寄せ、囁いたその言葉を聞いた時。
『仮想の海』は消え、俺の意識が遮断された。

――『初音ミク』。彼女はそう囁いた。


     ×   ×   ×


目を覚ますと、ベッドからずり落ちた形で引っくり返った自分が、姿見に映っていた。見事なまでに間抜けな構図だ。
緩慢に起き上がりつつ、触角のように伸びた寝癖を直す。
皺が縒れた寝間着は上だけ脱いで、枕を元の位置に戻そうと掴んだ時――不意に、『夢』の中でのことがありありと浮かんできた。
俺は眠ろうとする直前に『仮想の海』へ接続し、睡眠に適した音楽で眠りにつこうとしていた矢先に、突然の『侵入』を受けた。
その後は、謎の美少女との邂逅。それも、『口に出すのは憚られる内容』を含んでいる。
最後には、『現実』での再会を誓って――ここまでで、恥ずかしさが急激にこみ上げて来た。
674Intentionality<その11> ◆tT40b2Yj5E :2008/02/17(日) 00:23:42 ID:Q703tYV0
いくらなんでも、うますぎる展開だ。都合が良すぎる。
三流小説じゃあるまいし、理想化された美少女と夢で逢うなど、精神的均衡が危ぶまれてもおかしくはない。
こういう時に限って、本棚に目を向けてしまうと、読みたくなる本が即座に見つけられてしまう。
『フロイト全集』とC.G.ユングの『変容の象徴』があった。だが今はそんなものを読んでいる暇はなさそうだ。
壁の大時計が、午後八時を示していた――今日も遅刻か。まぁ気にしない。

だが、いつまでも彼女のことが頭から離れない。
――あれは夢で済ませられる話だったのだろうか。
今日、俺たちは再び出会う。その『予感』が頭から離れない。それは『予感』ではなく『願望』かもしれないのだが。

『初音ミク』、君は何者だ?君はどこから来た?君は――どこで、俺と再び出合う?

どちらにしろ学校へは行くだけ行かねばならない。どうせまたつまらない講義だろうだろうけれど。
――そこで無性に、バッハが聞きたくなった。何故かは分からないが。

     ×  ×  ×
675Intentionality ◆tT40b2Yj5E :2008/02/17(日) 00:27:58 ID:Q703tYV0
以上です。
続きはまた来週中に投下したいと思います。
では(´・ω・`)ノシ
676名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 00:50:18 ID:8PsJ9q6A
なんだかかなり書き慣れてる感じをうける。すごい。
面白かった。
677名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 01:26:53 ID:QsgTdS3r
SFだな面白かった
続きも期待して待ってます
678名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 01:49:47 ID:gIjBLJPe
おお…スンバラシイ攻殻クオリティ
バドー達と違ってこの大学生は記憶してそうだ
続きにwktk
>>654
GJ
プログラム萌えはいいものですよねぇ
HAL9000と博士を思い出して涙
679名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 10:36:10 ID:ZGu9DnuN
上手いな、文章に引き込まれる
680名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 12:16:16 ID:2EDXeYPb
ロックミクにされたいとか思ったけどここはそういうの無し?
6811/6:2008/02/17(日) 12:52:35 ID:/x/0vSMk
どっかのインタビューで「リン・レンは容量的にCDじゃ入りきるか怪しいからDVDにした。
でも後で計算したらCDでもギリギリ足りた(笑)」と載ってました。
そこでもし強引にCDに入れようとしてたら…というif話作ってみました。
かなり強引な展開ですがそこは目を瞑っていただければ助かります。


「おいおい、本当にこの狭い容量に入りきるのか?」
vocaloid開発部で上司らしき人間が部下に問いただしている。
「計算上は足りる筈なんですけどねえ」
問われた男は頭をポリポリ掻きながら自信無さげに答える。
「ここまで準備して『やっぱ足りないんで向こうの大きい方にしましょう』はゴメンだぞ?」
「でも今までのvocaloidはこの統一規格に入れてきましたから、こいつらだけ変えるというのも…」
「今までは1人だったからだろ。今回は2人だぞ、2人」
「でもこいつら小柄だし、ぎゅうぎゅう詰めにしてれば大丈夫じゃないですかね?」
「そこまで言うならやってみるか。しかし相当無理矢理に入れないとキツいぞ」
「服とか圧縮して一纏めにしましょうか? どうせ開封まで目覚めませんし」
「それはいいアイデアだな。んじゃ裸で入れるとするか」
「そうしましょう。リンたん、脱ぎ脱ぎしましょうね(*´д`)ハァハァ」
「………」
「やだなあ、冗談ですよ。冗談」
6822/6:2008/02/17(日) 12:53:03 ID:/x/0vSMk
ガタッ、ゴトッ
「ん…んん?」
振動で目が覚めた。確か俺はリンと一緒に梱包作業に入るからと電源切られて眠ってた筈じゃ…
うわっ! なんだここ真っ暗だ!
オマケに全然体が動かせない。ぎゅうぎゅう詰めにされてるかのようだ。
さては開発陣がケチって狭い容器に入れやがったな?
嫌な予感したんだよ。眠る前に見えた箱がミク姉とかと一緒の一人用のだったから。
どうせマスターの手元に届くまで起きないからって手ぇ抜きやがって!
だったら振動の衝撃で簡単にスイッチONになるような設計すんなっての!
どうしよ。あとどれくらいかかるんだ? 開封されるまでずっとこんな無理な姿勢なんだろ?
確か俺らはオンライン通販組だった筈。いつ買われるか分からない店頭組よりは万倍マシか。
その内マスター宅についたらこの狭い空間から開放されるって事だし。
「あれ?」
そこで気付いた。そういやリンは?
視力を赤外線モードに切り替える。これで暗くても多少は見えおわっ!
リンは目の前にいた。というか目の前過ぎた。本当に息が触れそうな位置にリンの顔があった。
ちょっとした振動でキスしてしまいそうなくらいに近い位置。ひょっとしたら目覚める前に既に
ファーストキスを済ませていたのかもしれない。
あどけなく、可憐なくちびるから目を逸らすように視線を下げる。そこで再び衝撃が走った。
「リ、リン服着てない!?」
どうやら密着状態にあるらしく、満足に体も動かせられない。それでも剥き出しの肩が見え、
おまけに体の全面部から伝わる感触には、布の要素は微塵も感じられない。
リンの素肌の感覚がモロに伝わると言う事は、当然俺も一糸纏わぬ姿という事だ。
裸のリンに俺が覆い被さるような格好。平たく言えば正常位結合2秒前とでも言うべきか。
「な、何故?」
混乱しながらも辺りを見渡す。すると隅に圧縮袋に入った服が見えた。
掃除機で中を真空状態にしてペッタンコにするあれだ。
「そこまでするなら最初からデカいのに入れろよ!」
何でこんな格好で入れてるんだよ!
こんな状態を見たらマスターに誤解されるだろ!
と、その時
「う、うぅん…。うるさいよ、レン」
!?!?!?
「リ、リン?」
「一体何よ…ってレン顔近い!」
どうやらさっきの振動でリンの電源も入ってしまってたようだ。
「ちょ、ちょっとレンやめてよ! そりゃ生まれた時からこんな美少女が傍にいれば
我慢できなくなるかもしれないけど、こんな形で無理矢理気持ちぶつけようとしてm」
「そうじゃねえよ」
変に誤解されるのも嫌なので、俺は一から説明する事にした。
6833/6:2008/02/17(日) 12:53:33 ID:/x/0vSMk
「なるほど。つまり開発陣が悪いと」
そういう事です。
「で、いつまでこんな身動き取れない状態で密着しなきゃいけないの?」
「知らないよ。俺らがどの辺で目覚めたのかも、マスターの家が何処にあるのかも分からん」
まあ通販組だろうから、最悪3日以上という事は無いだろうけど。
「じゃあ下手すりゃ一日中こんな状態なの!?」
「仕方ないだろ」
俺だって嫌だが、身動き取れないんだから仕方ない。
「うにゅ…レンに八つ当たりしても仕方ないか」
その通り、だから大人しくしてような。
「それはいいけど、レン」
「なに?」
「こんな状態で密着してるからって絶対変な気起こさないでよ」
起こすか!
そう叫ぼうとしたが、その瞬間に気付いてしまった。そう、俺とリンは裸で密着状態にあるのだと。
「………」
素肌の感触が、お腹の感触が、そして平たい胸の感触が、ダイレクトに俺に伝わっているのだ。
ま、まずい。
今まで全然意識してなかったのに、リンに言われてから脳内にチラついて…
「ちょ、ちょっとレン!?」
リンが悲鳴を上げる。その理由は俺も咄嗟に理解できた。
俺の股間がリンの温もりで活動を始め、先端がリンに接触したのだ。
それも、単にリンの体の一部分に当たったというわけではなく、体位的に接触したのは…
「や、やめてよ。ちょっと、お願い本当に」
あ、女の子のアソコってこんな感触なんだ。先端からの情報は生まれて初めて知る情報だった。
「う、嘘でしょ? ねえ、レン。冗談だよね?」
「わ、分かってるよ。単に体が反応しちゃっただけで、そういうつもりじゃないよ」
「そ、そうよね。こんな美少女と一緒だから反応しちゃうのは当たり前だもんね。うん、仕方ない。
でもこれ以上は絶対駄目だからね。絶対よ」
分かってる。そう、分かってる筈なのに。
「………」
挿れたい。
そんな欲求が俺の体内でどんどん高まってきている。
でも駄目だ。こんな形でリンと一つになるなんて。こんな形でなんて…
6844/6:2008/02/17(日) 12:54:11 ID:/x/0vSMk
その刹那、運命の女神は相当意地悪だと思い知った。
ガタガタガタッ!
搬送用のトラックが砂利道を走り出したのか、急に揺れだした。
その反動で、先端がちょっとだけリンの内部を抉じ開けてしまった。
「あ…」
リンも感知できたのだろう。空虚な声が漏れた。
確かに俺らは完全密着状態で首くらいしか満足に動かせられない。
でもそれは離れる事ができないと言う意味であり、逆に密着しようとする事は不可能ではない。
より正確には、自分の身体にある突起物を相手の埋蔵口に押し込む事は可能という訳で…
ガタガタガタガタガタ
振動の影響で先端が密着したり少し離れたり、そんな小刻みな動きを意思と関係なく起こしている。
ほんの些細な動きの筈なのに、伝わってくる快感は計り知れない。
先っぽでこんな気持ちいいなら、もし根元まで入れれば。
いや、駄目だ! それだけは絶対駄目だ! こんな形でリンと一つになるなんて!
そりゃ俺も年頃だし、こういう事への興味は人一倍強い。でも、こんな形は…
でも、このまま不可抗力のフリして根元まで入れてしまえば…
「…っく」
???
「ひっく、ひっく」
リンが、泣いてる?
「ひどいよ、こんなの、ひどいよ」
リ、リン…
「こんなの、いやだよぉ」
そうだ。俺は何を考えてるんだ。一時の煩悩で大切な物を失う所だったじゃないか!
自制するんだ俺。腰を引かす事はできないけど、腰を沈めるのを自制する事はできるんだ。
これ以上リンを悲しませるような事が許されると思ってるのか俺!
リンを悲しませたくない。その想いが振りだった倫理軍を協力に援護した。
しかし運命の女神は煩悩軍が相当お気に入りだったようだ。
6855/7←ごめん、ここ間違えてた:2008/02/17(日) 12:55:00 ID:/x/0vSMk
ガタンッ!
今までで一番強い揺れが襲い、俺の体も強く前方に投げ出された。
ずぷっという擬音が聞こえてきた気がした。
あ…、というさっき以上の空虚な声が聞こえてきた気がした。
そして俺の敏感な部分は、空前絶後の快楽を全身で感じ取っていた。
揺れの衝撃で俺とリンは唯一密着を免れてた部分が、完全にピタリとくっついていた。
「うそ…」
放心してるかのようなリンの呟き。
「はい…ってる?」
入、ってると思う。さっきまで感じ取ってなかった温もりと快感が全身を包んでいるのだから。
「こんなの、こんなのって」
「ご、ごめん」
謝って済む事ではないだろうけど、あくまで不可抗力な訳で。
でも俺が勃起しなけりゃこういう事故は起こり得なかった訳で。
とはいえ14歳の体がこの状態で静まると言うのも無理がある訳で。
むしろ自分から挿入しようとしなかった点を物凄く評価して欲しい訳で。
でも今引き抜こうと思えばできるのに、腰は一向に退却を実行してくれない訳で。
札幌では今も雪が降ってるでしょうか、社長。
あ〜あ〜、あああああ〜♪
いかん、現実逃避してしまった。だって初期状態でも歌える曲なんだもん。
「ひどいよ、こんなのいやだよ」
「………」
リンが泣いてる。泣かせた自分が嫌になる。抜こうとしない自分の卑劣さが嫌になる。
無意識に脈打つ度に伝わってくる快感に逆らえない自分が嫌になる。
こんな形でもリンと一つになれた喜びが沸くのを抑えられない自分が嫌になる。
「こんな事なら、研究室で勇気出せば良かった」
リンが泣きながら呟く。
「どうせなら、自分の部屋が良かった」
自分の部屋? ああ、研究所で借りれた部屋の事か。
「殺風景でも、ここよりマシだったのに」
確かに本当に何も無い部屋だったよな。
ってさっきから何言ってるのですか? リンさん。
「だって、折角レンとの初体験なのに、こんなところだなんて嫌だよ」
確かに俺も大人の階段登った場所が運送中の容器内ってのはなあ。
ってどういう意味?
「だって、だって、もっと素敵な所でレンと愛し合いたかった!」
え? あいしあう?
「決めてたのに。ちゃんとデビューできたら、その日に告白しようって決めてたのに!」
え? え? え?
「ずっとずっと好きだったの! レンの事、生まれた時からずっと好きだったの!」
「………」
「なのに、こんな形でだなんて…」
え、えっと、その…
6866/7:2008/02/17(日) 12:55:35 ID:/x/0vSMk
「リ、リンは初めての相手が俺になっちゃった事自体は、いいの?」
「いいも何も、ずっとそのつもりだったもん」
「………」
全っ然、気付かなかった。
てっきり俺はリンにオモチャ扱いされてるとばかり思ってた。
鏡に映ったもう一人の自分だって言われたから、リンにそんな感情抱くのはご法度だと
自分に言い聞かせ続けてきたのに。
「ずるいよ、リン」
無意識に、俺はリンに語りかけてた。
「今そんな事言われたら、俺だって隠してたリンへの気持ち、もう抑えきれないよ」
俺は唯一ある程度動かせる首をリンの真上に持っていく。
もしかしたら既に無意識に済ませてたかもしれないけど、少なくとも認識上はこれがファーストキス。
「ん!」
リンの体がビクンとした気がした。キスに驚いたのか、
もしくはキスの瞬間に俺のが更に固くなったのが伝わったのか。
でもさっきは想いより快楽が勝って引きたくなかった腰だが、
今は快楽より想いが勝って引き抜きたくない。
ずっと、このままリンと繋がっていたい。
ガタガタガタガタッ
相変わらずの小刻みな振動が俺達を襲い、結合部も微妙に振動している。
その微かな振動だけで凄く気持ちいい。だから自分から動こうとしなくても十分だ。
というか自分で動こうとしたらその瞬間に果てそう。
折角の初体験、この快感を1秒でも長く味わっていたい。
「んっ」
俺は再びリンと唇を重ねる。ずっと、ずっとキスしていたい。
俺らはブレス機能こそあるけど呼吸をしている訳じゃない。その気になれば息継ぎ無しで
永遠に歌う事も可能だ。つまり、人間と違って息継ぎの為にキスを中断する必要も無い。
唇と股間の感触がいつまでも俺の勃起を持続させ、しかし射精は促さず、
ずっとこの幸せの一時を与え続けてくれている。
これはこれで下手に普通にするよりも素敵な初体験と言えるんじゃないか。リンにそう伝えてみたら、
「物は考えようね」
と笑われた。でも続けて、
「私もその案に乗るわ。だっていつまで続くか分からないこの状態が、ずっと続いて欲しく思えるもん」
赤外線モードで不鮮明なリンの笑顔が、これまでで一番の眩さを誇ってるようが気がした。
「ここから素敵な初体験にしてね、レン」
もちろんだよ、リン。
6876/7:2008/02/17(日) 12:56:02 ID:/x/0vSMk
ガタンガタンガタン
砂利道はとうの昔に脱したようだが、それでもたまに揺れている。気がする。
どれくらい繋がっていたのだろうか。もう時間の感覚すらない。
というか、感覚自体が無くなってきている。
あまりに長時間快感をむさぼり続けたせいか、完全に思考回路がとろけてしまっている。
今感じ取れるのは、気持ちいいって感情と、幸せだと言う感情だけだ。
「あ、あ、あ、あ、あ」
リンが虚ろな目で、半開きの口から微かな喘ぎ声を漏らしている。気がする。
俺の目も耳も、もうまともな状態じゃない。股間の快感だけしか感じ取れない。
あ、あれ? そういや今キスしてないのか?
だって口開いてるんだよね? あれ? あれあれ?
分からない。もう何も考えられない。
気持ちよすぎて、幸せすぎて、何も考えられない。恐らくリンもそうだろう。
ブロロロロ…キキィッ
車が止まった。ような気がした。駄目だ。全く分からない。
ヒョイ
俺らの入った容器が持ち上げられた。ような気がした。
あれ? ひょっとして着いたの?
ピンポーン
インターホンの音が聞こえた気がした。
「宅急便でーす」
「はいはーい」
そんな会話が? あれ? やっぱり到着?
到着って事は、もう終わりなの?
そんな考えが過ぎった瞬間、急に意識が覚醒しだす。
同時に長い間麻痺していた射精欲が急速に目を覚ます。
「あ、や、だめ、や、いっちゃう」
もう1人の自分もそんな感じだったのか。永久に続くと思われた状態に変化が見え、
停滞していた色々な要素が次々に目覚めてゆく。
「それじゃ、どうもありがとうございました」
「ご苦労さまです」
あ、だめ、でそう。
「これが噂の双子ちゃんかあ。どれ、早速」
「あ、あ、あ、あ、あ、でるでるでるでるでる!」
「い、い、い、い、い、いくいくいくいくいく!」
びゅるびゅるびゅる!
びくんびくんびくん!
俺らは共に頂に達し、そこで意識が途切れた。
次に目が覚めた時、えらい余所余所しいマスターの態度と「やっぱり最低の初体験になった」という
リンの言葉が冷たく胸を抉り抜いた事を追記しておく。
688名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 17:35:48 ID:vNgNpKTA
初々しくてこれはいいレンリン
689名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 18:12:00 ID:yFd9JxUk
GJ!!!リンレンいいよリンレン
しかし最後はレン不憫だwww
690名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 19:41:19 ID:gIjBLJPe
GJ!
なんていうんだっけ、射精が目的じゃなくて繋がる感覚を楽しむセックス?みたいな。
いいものです。
話は変わるけど、そろそろテンプレ案とか募集した方が良いんじゃない?
まだ早いか
691名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:14:08 ID:T5+/xGU/
今日ミク漫画目当てでラッシュ買ってみたんだけど、レンが恋してた先輩はメイコでメイコがチョコ渡してたのはカイトでエロパロ的脳内妄想しておK?
692名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:23:48 ID:AoFpNyZi
GJ!凄い面白かったw
リン可愛いなあ

>>691
どんどんどうぞ。待ってるよ
693名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 20:24:52 ID:T5+/xGU/
>>690
IDにGLと…BLが…
694名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:02:05 ID:ZGu9DnuN
ラッシュ買うつもりないんだが、ミク漫画ってまだ単行本にはなってないのか?

>>693
GLじゃなくてGIじゃね?w
でも確かに数字板だと歓迎されそうなIDだな
695名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 23:45:39 ID:xqkDo3mw
まだ3話くらいのはずだからな。
カイメイ好きとして今月のは立ち読みしたかったが、近所の本屋にゃどこも置いてない…。
696名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 00:34:11 ID:vtncg245
>>691
なんですが忙しくてすぐ書けないかも・・・orz
季節はずれもいいとこだちくしょう
>>695
単行本まったほうがいいかも知れない・・・。
697名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 01:14:31 ID:om1XwKgw
乱交って有りですか?
698名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 02:30:46 ID:lX88GURu
ありじゃね?

聞く前に書いてみたまえ!
699名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 02:44:35 ID:tdiDV2aG
>>680
是非読みたい
設定はニコニコRPGでロクミク
アレだったらNGワードつけときゃ良いし
700名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 05:11:42 ID:pnTnWGl/
地元の本屋にはラッシュが置いていない……っ
2時間掛けてでも、町の本屋へ行くべきか。

>>697
是 非。
701名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 08:13:27 ID:iFO2rfXB
>>695
>>700
一応出版元がバックナンバーの販売やら通販やらやってるぞ
konozamaで探しても見つかるし(まとめがいならこっちのが得か?)
702名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 08:14:47 ID:iFO2rfXB
あと遅レスだけど携帯 ◆4c4pP9RpKEさんのネタが好きだ
応援してるので頑張って下さい
703名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 21:44:40 ID:16fFi6Ao
何か、ミク→KAITO←リンがすごい宣伝されてんだけど。

ttp://www.toranoana.jp/mailorder/cot/pagekit/0000/01/32/0000013244/index.html
704名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 22:30:23 ID:jj+csRBA
エロ同人屋の顔だけ挿げ替えエロじゃんw
宣伝乙
705名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:09:35 ID:9RNJ14xM
その前にコレはカイトじゃないだろ
706名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 23:35:38 ID:oAfkQLnI
「お兄ちゃん」→全部KAITOて…
既成事実シリーズとか大変なことになるぞ

しかし彼奴が復権する以前は、
ユーザーがお兄ちゃんと呼ばれていた歌&エロドジンもちらほらあったんだが
707名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:01:59 ID:qIVTY2A2
>>703の同人誌の「お兄ちゃん」はどうみてもオリキャラだろww
ユーザーをお兄ちゃん呼びする同人誌なんか腐るほどあるぞ
708名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 00:49:53 ID:V0LkY8TB
アッーイスッーウマウマ(゚∀゚) 見てたらKAITOに萌えてきたんだがどうすればいいじゃろうか
709名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:11:27 ID:96j1QxJy
>>708
本能のままに動いたら良いと思うよ。
710名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 01:34:49 ID:M5UIqKSz
>>681-687
初々しさに思わず顔がにやけたw俺やべえwww

>>703
スタジオふあんは好きだがこれはなのはとまんま同じな気がするなぁ。
711ボーカルファイター:2008/02/20(水) 10:20:12 ID:Ntn7PO1U
なんか保存メール整理してたらこんなものがあった。 
 
使えるキャラと技

初音ミク
A・パンチ(髪の毛)

B・ネギで叩く

A+B・ボーカル(歌って相手をみっくみくにする)
ABAB↑↓→←・必殺技「お尻にネギをぶっさすぞ」

※必殺は結構悲惨なのでなるべく使わないで下さい。

MEIKO

A・蹴り

B・マイクスタンドで殴る

A+B・ボーカル(相手をめっこめいこにする)

AABB→A・必殺技(ハートマン軍曹直伝鉄拳制裁)

※必殺技はニコニコ動画を知らない人にはなるべく使わないで下さい、意味がわかりません。

KAITO

A・アイスを投げる

B・アイスを投げる

A+B・アイスを投げる(ハーゲンダッツ)

A→B←A・超アイスを投(ry 
※アイスを投げ過ぎるとアイス屋に怒られて死にます。
 
 
 
一応戦ってるのとかも書いてあったけどクオリティが低くくて死にたくなったからやめとく。
 
ん?これでも十分低い?
 
 
 
    サーセンw
712名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 10:46:34 ID:k2vPziW/
アイスを投げたらカイト自体が怒りそうだ(笑)
713名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 10:47:26 ID:QO934iTp
そんなカイトが可愛い
714名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 12:00:54 ID:nZLlA/9T
レンとリンの必殺技はもちろんロ−ドローラーだよな
715名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 12:02:13 ID:QO934iTp
轢かれてもトムとジェリーみたいに復活するのかw
716名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 12:09:15 ID:nZLlA/9T
誰かツクールで作ってくる猛者はおらんのか?
え、板違い?ナニソレオイシイノ?
717 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/20(水) 15:21:18 ID:/IvWK64T
ツクールで格ゲーも作れるのか…RPGだけだと思ってた

長編を投下。>>553がプロローグだとしたら、これは序章になると思われます…ん、意味同じか?まあいいや
718長編 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/20(水) 15:23:26 ID:/IvWK64T
 頭の中が真っ白になる。
 食欲、性欲、睡眠欲…三大欲求の更に上に位置する『歌いたい』という感情が段々と別の感情で上書きされて行くのが分かった。
 嫌だ。イヤだ。いやだ。
 この感情が無くなってしまったら、私はもう私じゃ無くなる。
 あの日誓った決意を忘れるな。
 忘れるな……

「メイコ」
 自分を呼ぶ声で私は覚醒する。どうやら寝てたらしい。辺りを見回すと、側に彩が座っていた。
「大丈夫?…うなされてた」
「アヤ…」
 私の恩人且つ現マスターである彼女はそう言って私をジッと見つめて来る。その瞳は私たちの濁った人口の瞳とは違い、澄んでいる。
「大丈夫…ちょっと嫌な夢見ただけだから、安心して」
「嘘吐くな。そんなんになっていて、安心出来る訳がない。また見たんでしょ?昔の夢」
 一蹴された。そしてアヤに言われて気付く。私は全身汗をかき、軽く息が上がっていた。これでは隠し様がない。
「…、ダメね、私。3年前から何も進歩していない」
「…メイコ」
「だってそうでしょ?アヤの仕事の話を聞いただけで昔の事が夢にフラッシュバックするなんて…」
 私はそう言って自虐の笑みを浮かべる。
 アヤは普段『ボーカロイドの保護』という自分の仕事の話はしない。私とカイトが昔の事を思い出さないように、というアヤなりの配慮らしい。
 余計なお世話だと言ってやりたいが、現にこんな状態になってしまうので何も言えない。
719長編 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/20(水) 15:25:04 ID:/IvWK64T
 今回アヤが仕事の話をしたのは、私たちの『妹』が見付かったかららしい。まだ救助していないので詳しくは分からないが、恐らく間違いなく『妹』だとアヤは語った。
 きっと私はまだ見ぬ『妹』に自分を重ねてしまったのだろう。だからあんな夢を見た。
 私は汗で額にへばり付いた髪をかき上げる。
 …気持ち悪い。
 3年も前の事を私は未だに引きずっているのか。
「もう大丈夫だと思った、んだけどね…」
「…こういう風に言うのは嫌だけど、メイコたちは機械だからね…。メモリーを消去しない限りは、昔の記憶も残り続けるよ。だからフラッシュバックとかはメイコが弱いからじゃない」
「…分かってるわよ」
 そう、私たちはボーカロイド。歌を紡ぎ出す機械。人と同じ様に感じ、考える事は出来ても根本的には違う物。
 私はアヤを見る。出会った頃はまだ幼さが残った顔もだいぶ大人び、髪も伸びた。
 私の姿は3年前から全く変わらない。それは私の身体が成長を知らない機械だから。
「分かってるけど、忘れたくはないの…」
 昔の記憶をデリートすれば、あの忌まわしい過去の夢も見なくなる。
 けれど、それはアヤと出会った日の事も忘れる事にもなる。それだけはどうしても嫌だった。
 あの日、私はアヤと出会い、アヤの家で保護された。それから3年間、今日に到るまでアヤは様々な事を教えてくれ、そして私を支えてくれた。
 …人が記憶を捨てる事は出来ないのに、どうして人の恩に預かった私が楽に記憶を捨てられるだろうか。
 答えは、否。
720長編 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/20(水) 15:26:37 ID:/IvWK64T
「…メイコは律義だね」
 いつも言っている私の想いを汲み取ったのか、アヤは言う。
「…エゴって言うんじゃない?結局はこうやってアヤに迷惑かけてるんだし」
 時計を見ると、短針は2を指している。いつものアヤならとっくに寝ている筈の時間。
「ああ、それこそ安心して。私は迷惑だなんて思った事は一度もないから」
 そう言ってアヤは笑う。
 内蔵されている嘘探査機能を使う必要はない。悲しいけれど、その台詞は紛れも無い真実なのを知っているから。
「…そうだ」
 何を思い出したのか、ちょっと待っててと言い残しアヤは部屋から出て行った。
 そして暫くしてから戻って来たアヤの手にあったのは、錠剤型のワクチン。
「ワクチン?」
「そ、睡眠安定剤。これ飲めば夢見ないでゆっくり眠れるから。持ってたの忘れたんだよねー」
 そう言いながらアヤはそれを自分の口に含む。そしてニヤリと笑った。…マズい。
「アヤっ…!」
 言い終わる前に私の口はアヤの口で塞がれた。そして口伝いでワクチンを飲まされる。
 私がワクチンを飲み込んだのを確認して、アヤは口を放した。
「これで今日はもう昔の夢とか見ないから」
「見ないから、じゃないわよ!アンタいきなり何してくれる訳!?」
721長編 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/20(水) 15:28:16 ID:/IvWK64T
「何って、口移しだけど?こうでもしないとメイコ、ワクチン飲んでくれないし」
「う…そ、そうだけど」
 私はどうも錠剤型ワクチンが苦手だ。あの喉に通る異物感がなんとも言えない。
 機械のワクチンは水分と一緒に摂取するのはいけないのだ。
「で、でも、もうちょっと別の飲ませ方ってのがあるんじゃないの!?」
「なーにを今更恥ずかしがってるのかなめーちゃんは?まだカイトがいなかった頃は後遺症だとかであんなに私を誘って来て…」
「アヤー!!」
 私は顔を真っ赤にして怒鳴る。人が気にしてる三大過去の一つをさらけ出してんじゃないわよ!
「ハハッ…ごめんごめん、流石にやり過ぎた。
 …さて、私もそろそろ寝るね。明日は仕事が終わったら電話するから」
「うん…お休み、アヤ」
「お休みメイコ」
 パタンと閉まる扉。それと同時に睡魔が襲いかかって来た。そういえばあのワクチンには睡眠導入の効果もあった気がする。私は溜め息を付き布団に倒れ込んだ。
 恐らくアヤは効果が効き始めたのを見計らって撤退したのだろう。つくづく手間がかかる事をする人だ。そして私はつくづく手間をかからせている奴だ。
 3年前からこの身体は成長していない。でもせめて精神位は成長して欲しい。
 朦朧とした頭でそんな事を考えながら、私は眠りに落ちた。

 朝。私が起きるとアヤの姿はなく、カイトが洗濯をしていた。
「つーか10時ってもう朝じゃないだろ。寝過ぎだダメイコ」
「うっさいわよバカイト」
722長編 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/20(水) 15:30:14 ID:/IvWK64T
 互いの不名誉な敬称で呼び合いながら、私はカイトが作っておいてくれた朝食を食べる。ボーカロイドはエネルギー液を補給すれば活動する事は可能なのだが、あれだけではどうも味気無い。
「そういえばカイト、あなたは大丈夫だった?…昨日」
 洗濯物を洗濯機に放り込んで戻って来たカイトに聞く。カイトは一瞬怪訝な顔をしたが、すぐに意味が分かったらしい。
「ああ、過去の記憶がフラッシュバックしなかったかって?俺はメイコと違って精神回路がタフだからな、夜はぐっすり眠れたよ」
「…それって私の精神回路が脆いって言いたい訳?」
「…繊細だって言いたい訳なんだが」
「似たようなもんじゃない」
 褒められているのかけなされているのか…ウチのカイトは他のカイトと違いかなりズバズバと物を言うタイプなので困る。
「そうそう、アヤから伝言だ。今日は家の大掃除をしとけってさ」
「なんで?」
「『妹』が来るかもしれないんだ。少しは綺麗にしといた方がいいって事だろ」
「あ、なるほど」
 確かに汚い部屋を見せるのはいただけない。この家は片付いているように見えて、所々小汚いのだ。
「了解、分かったわ」「ああ。片付いたら夕飯の買い物でも行こうぜ、今日何がいいかな」
「他の子は葱が好きって言うからね…『妹』もそうなんじゃない?」
「なるほどね、じゃあ夕飯は葱主体って事で。んじゃ、風呂掃除して来る」
 そう言うとカイトは立ち上がり、風呂場へと向かって行った。
 私も立ち上がり食器を流しに漬ける。とりあえず食器ついでに調理場を片付けよう。
723長編 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/20(水) 15:32:05 ID:/IvWK64T
 ママローヤルαを使い食器を洗う。昔は違ったのだが、気付けば家の洗剤はママローヤルαに変わっていた。ちなみにこれはカイトの陰謀である。…私に何をさせたい訳?
「…にしても、またか…」
 私は一人呟く。
 昨晩は見事にアヤのペースに嵌まってしまった。
 いつもそうだ。何か言っても結局最後はアヤのペースに巻き込まれてしまう。私が暗い感情を抱え込んでいる時、彼女は明るい何かを運んで来てくれるのだ。
 明るい何か。それは人間で言う"安らぎ"という感情。
 でも。
 この身体は作られた物。なら、作られた身体が抱くこの感情もやはり作られた物なのだろうか?昔覚えた黒い感情、アヤとの出会いで覚えた白い感情、その他色々な感情、全て。
 分からないけれど、昔は疎んだこの感情があるという事実を今は喜びたいと思っている。黒い色があるからこそ、他の色彩が貴い物だと気付いたから。

 たとえ感情が元から機械にインプットされていただけのプログラムだったとしても。
 感情がある事を喜びと感じるこの幸福感。これだけは自我によって生まれた感情だと、私は信じたい。
724 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/20(水) 15:36:04 ID:/IvWK64T
とりあえず投下終了。続きはまた今度
なんか普通にこのまま終わりそうな絞め方になったけど、気にしない
725名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 15:54:32 ID:3FG0UlIk
GJ!面白かった。
続き楽しみにしてるし期待してる!
726名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 18:39:10 ID:H2koPtlw
なぜだか知らんけどメイコの声が緒方恵美に、
カイトの声が緑川光に再生された。
727名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 20:10:08 ID:ifhwoMQy
カイトがどんな虐待をうけたのか気になります
728名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 20:56:56 ID:IU4v1qDJ
男マスターによる、暴力 or 腐女マスターによる、マイクロサムとのガチホモ
と予想
729名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 22:36:11 ID:CYs6NlS2
他のカイトと違ってズバズバものを言うタイプってことは、つまり珍種だ。
嫌いなアイス死ぬほど食わされたんじゃね。
730名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 01:03:34 ID:BHjdtlbQ
カイザレxミクレチアで激しくドロドロしたのが急に書きたくなったが
よく考えるとスレ違いな気がしないでもない
731名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 01:13:31 ID:CI0vp6OZ
誘い受け
732名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 01:48:28 ID:XGNyIuYZ
流され受け気味なメイコかわええ
ところでマスターアヤのイメージは知的眼鏡お姉さんでおk?
733名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 02:42:52 ID:8oO+UqUk
>>712
後で舐めるんだろ
734携帯 ◆4c4pP9RpKE :2008/02/21(木) 04:19:00 ID:P34XyptP
それはつまり…
YOUWIN!
「しゃあ!俺最強!」
カイトがガッツポーズをとる。
「くしゅん!…あ〜ん、兄ちゃん卑怯〜」
アイスでビッチャビチャのミクはぶるぶる震えていた。風邪引いてるのに無茶するから…。
「馬鹿め。敵の弱点を突くのは常套手段だ」
「私より、風邪引いても休めないストリートファイトをボーカロイドにやらすマスターが馬鹿だよ…」
「ま、ノースリーブを恨むことだな」
ノースリーブとヒンヌーが相俟って、胸元に何個もアイスが滑り込んだ事が敗因なのは誰の目にも明らかだった。いや、風邪のせいか。
「とにかく、私負けたし帰る…あ〜頭痛いし寒い〜…」
が、帰ろうとするミクの肩を、カイトはがっちり掴む。
「まてミク。アイスをどうするつもりだ」
「はぃ?アイスって…もう融けて無くなっちゃったよ」
「ばかもん。融けてもアイスはアイスだ、ちゃんと食え」
「う〜、私もう兄ちゃんの冗談付き合える余裕ない…頭痛いんだから早く帰らせてよ…」
「む、そうか…ならしょうがない。俺が全部舐めよう」
「ふぇ?」
大丈夫、すぐ終わるから。呟きながら、首元に付いた元ソフトクリームの汁を舐める。
「きゃ!ちょっ、」
楽器でならした滑らかな指遣いで、タイを緩め服を脱がせる。あれ、ノーブラじゃん。
「いや!寒っ!やめてってば…あ…」
首から伝ったアイスは鎖骨に沿って肩の方へ向かっていた。
蟻さんになった心地で、アイスの軌跡を舌で辿る。
「や、やめてよぉ…」
「ん、もうちっと我慢しろな」
首にマフラーを巻いてやる。
服を更にはだけさせると、アイスの棒が数本、ぽたぽたと地面に落ちた。あたりはなかった。
乳首がツンと立っている。寒いのか、それとも感じてるのか。
「なんでブラしてないんだ?」
「…この服、すぐ、横から紐とかはみ出すから」
付けないでもし乳首でも見えたらよけい困るんじゃね?ま、いいか。おかげでよりエロい。
肩口から入り込んだアイスは、少し下、布のゆとりが少ないウエストのあたりに溜まって、そこでとけたらしい。
ミクのほっそりしたウエストに舌を這わせる。
「あ…やだぁ…」
ミクの腕が、俺の頭を抱き締めるように回される。言ってる事とやってることが逆だぜぇ。
ミクが、甘い。
スカートを脱がせると、縞パンの前が染みパンになっていて。
「…あの、ミクちゃん、一つ質問が」
「え…何」
「この染みはアイス?それとも」
「アイスですぅ!」
ぬっふっふっ。熱で浮かされてるのかな?ノッテきたじゃない。
ちなみに今更だが、先ほどのストリートファイトは河原での試合だったため、俺がミクをペロペロしてるのも河原。
よってリンレンの車高の高いロードローラーで酒を買い出しに行ったメイコが川沿いの道でも通ろうもんなら一発で見つかります。
ガッシャーーン
脳天で酒瓶らしきものがガga01010001
「リン、轢いちゃって」
「あいあい」
ごーんごーんごーんめりめりばきばきぶちゅぐちゃ
「…けほけほ。あれー、風邪悪化したっぽいナー。私帰るね」
「待ちなさいミク。レン、カイトの尻に挿さってる葱抜いてよこしな」
「がってん」
「ひっ…ちょっ、使い回しとか…あっアッー!」
みたいな感じですか?
735名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 06:26:17 ID:WCRM06L4
>>734
01010001吹いたw
相変わらずギャグのクオリティ高い
736 ◆ccqXAQxUxI :2008/02/21(木) 06:49:49 ID:M4BvvICG
>>734
エロ展開GJw携帯氏の作品はセンスが良すぎる

皆様感想サンクス。カイトの過去話はもう決まってるけど、もう暫くお待ちください
マスターの姿形ははっきりとは決めて無いんだよな…自由に脳内妄想すればいいと思う。とりあえず身長はメイコ>マスターのつもり
737 ◆SJQzaYMbQs :2008/02/21(木) 06:51:49 ID:M4BvvICG
すまん、トリ間違えたorz#sageって何だよ…
ち ゅ っ ど ー ん !

今日も五色のカラフルな爆発がジャスティス戦闘員のあたりで盛大に爆発する。赤はトウ
ガラシ入り、黄色はカラシ、オレンジはハバネロで、緑がハレペーニョとワサビをブレン
ドした品、そんで蒼いのはなんだかとにかくすごいやつだ!
モロにくらったジャスティス戦闘員が爆風で吹っ飛び、周囲への被害も激烈な刺激煙が目
やのどに入って甚大この上ない。
今日も私、うろたんだー隊長、卑怯ブルーKAITO様の活躍でうろたんだー圧勝!
華麗に卑怯だ!
勝利無くして正義なし!
ざまあみろ、村田。
あははははははははははは!
勝利の快感がじんわりとこみ上げてくる。
気持ちいい。
なんて気持ち良いんだ。

………。

っ、気持ちよすぐる!!!!!!


「っ!?」
下腹部からクる性感に覚醒すると、さらさらとした柔らかい髪が腹部や股を撫でる。
なんとミクが俺の股間に顔を埋め、朝立ちした陰茎に手を添えてぺろぺろと嘗めていた。
ちょ、おま、先っちょはやめっ!
「んっ、ぷあっ、…。あ、おはようございます。兄さん」
「ミク、これはなんだ?」
「起こしに来たんですよ。兄さんはいつも作戦会議するからってみんなに集合かけといて、
 自分が寝坊してきますから」
「じゃなくて、コレはなんだ?」
俺はこれでもかと、きつく縛り付けられた両手をミクに見せた。
「ネギですよ?」
まあ、見てくれはネギだ。
だが、俺にはむしろ、強化されたゴム製のナニかに思えるのだが。
伸縮性があるくせに、力任せに千切ろうとしたがビクともしない。
そしてミク。
そこは私のおいなりさんだ。
「…っ、…はずして、くれないか?」
ついでに、緩急つけて竿をいじるのもやめてくれないか?
だが、ミクは平然と答えた。
「駄目ですよ。兄さんはうかつすぎるんです。ちょっとは懲りてもらわないと」
卑怯にも余裕をみせつけ、にこっと微笑む。
「ああ、反省したっ、反省したから!」
「んー。口先だけっぽいですよね。やっぱり、おしおきが必要です」
そう宣言して、ミクはパンツを脱いだ。
「よいしょ」
俺の腰の上にまたがってくる。
「っ!!」
逃げようにも、腕が固定されてガード不可とはこの事か!
「ひっ」




「卑怯だぞっーーーー!!! ミクーーーーーー!!!!!!!!!!!!」




<end>
741名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 08:46:05 ID:1nKqwzE0
うろたんだーのミクさんのネギの多様な使いっぷりを愛してますw
742名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 09:02:40 ID:+TVAC7Bm
朝からエロとはなんと卑怯な…!
743名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 10:06:14 ID:uNOYtkjz
これからと言う所でendとはなんと卑怯な…!

続きもおねがいしますorz
744名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 10:36:22 ID:8oO+UqUk
>>734
適当に言ったらネタにしてくれてたw
GJ!
妄想以上にエロいw
 
正直最後まで見たかった(´・ω・`)
745うろたんだーが倒せない。:2008/02/21(木) 10:59:27 ID:8oO+UqUk
この話は正義?の味方卑怯戦隊うろたんだーに悪の組織?ジャスティスが立ち向かう色々とアレな物語である。
「ちわーピザ帽子です、注文のピザ届けにきやがりました」
チャラチャラしたピザ店員が来た。
 
「またかー!うちはピザなんか頼んで無い!」
 
「スーパーウルトラマンセブンピザ7万になりまーす」
「ちょw高けぇ!だから人の話を聞け!頼んで無(ry」
「早く払えやクソオヤジ!」
もたもたしてたらキレられた。
「は、はいぃ!」
 
今日もまた結局断りきれずに資金が減ってしまった。何故いつもヤンキーとかヤーさんみたいな怖い兄ちゃんばっかり宅配に来るんだ?
「腹減ったし皆で食うか」 
そのピザはものすごく辛かった。口から本当に火が出そうなくらい。
 
「%#@&¥℃$!!?」 
でも妙に美味いのでつい食べてしまい体にダメージをくらう。
「風呂たんたーめひほうしゅぐる!」(うろたんだーめ卑怯すぎる!)
 
とある基地、そこには青、ネギ色、赤、黄、黄の五人が居た。なんか一人くらいおかしいのが居るが気にしない。
「作戦成功だな、次の作戦の準備だ!」
 
「「「「イエッサー」」」」
 
KAITO一味は今日も卑怯に作戦を練っていた。
746名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 15:47:52 ID:Xy0bXzb4
次スレは?
タイトルに関連入れるの?
747名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 15:50:48 ID:f0pNpwCF
偶にはスレタイに初音ミク以外のキャラ名も入れてあげようぜ
748名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:38:22 ID:f0pNpwCF
今スレ落ちなかった?
749名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 16:52:17 ID:XSZCABRv
750名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 17:25:13 ID:8oO+UqUk
751名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 18:00:49 ID:ofHT5kXU
うろたんの新作って、メイコがうろたんだーを裏切ってジャスティス側に寝返ったか
第三勢力を作ったって感じの歌だよな。

「…というわけで、うろたんだーを抜けてきたから、しばらく厄介になるわね。はい、これお土産の男八段」
「これは御丁寧にどうも…じゃない!ク○プトンの赤い彗星、何を企んでいるのだ!」
「人聞きの悪いこと言わないで、隊長さん。何も企んでなんかいないわ。ちょっとリーダーに愛想が尽きただけ。
そうそう、隊長さんもたまには婚約者さんに近況の手紙のひとつも出してあげなさいよね。放っとくと捨てられるわよ」
「そ、それは」
「ふふ。まあいいわ。今まで燃やして灰にしちゃった拠点の再建分くらいは、働いてあげるから期待してて」


うろたんだーVSジャスティス+MEIKOも面白そう。
752名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 19:19:29 ID:cAV/MQrF
突然だが、メイコ姉さんは寝るときネグリジェだよな。
753名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 19:40:59 ID:1nKqwzE0
つけてるのはネグリジェだけよw
754名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 20:27:45 ID:py7ik+lT
むしろ全裸で
755名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 20:56:04 ID:WCRM06L4
少なくともノーブラは間違いないだろう
756名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 21:27:42 ID:+bJ7lDX4
MEIKOが裏切った理由は最近KAITOがミクにうつつを抜かしてるからとかそんなのだったらたまんない
757名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:23:28 ID:1nKqwzE0
>>756
いきなり修羅場だな
758名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:35:37 ID:P34XyptP
【ミク・リン・レン】VOCALOIDでエロパロ3【KAITO・MEIKO】
【ミク・リン・レン】ボーカロイドでエロパロ3【KAITO・MEIKO】
【初音・鏡音】VOCALOIDでエロパロ3【KAITO・MEIKO】
ボーカロイドってカタカナで入ってたほうが検索しやすいんかなぁ
そういやテンプレも新しいネタ盛り込んで書き直した方がいいかもよ
759名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:37:23 ID:sJGOd2kk
【初音ミク
で始まっているほうが探しやすいかと
760名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 22:42:05 ID:ofHT5kXU
【初音ミク・鏡音リンレン】VOCALOIDでエロパロ3【KAITO・MEIKO】

以下テンプレ
---------------

ネギをかじりつつ科学の限界を超えて生み出されたVOCALOID。
そんなVOCALOIDのキャラでエロパロ妄想。

■ワンカップ片手にsage進行推薦
■荒らしはアイスを食べながら冷やかにスルー。
■荒らしを相手にするあなたはアナルネギで解熱。
■それでもダメなら専用ブラウザでNG設定を。ロードローラーだっ。
■非公式キャラ(弱音ハク、亞北ネルetc)や  偏った趣向を含むのSSについては注意書きを。
  801はスレ内に不和が生じやすいので特に注意。男女男女交互に並べ。
■セウトはもちろん、セーフの非エロSSもあり。
■純粋に萌えを語るのもよし。
■次スレは980くらいで。
  ただしスレの容量が500kbになると書き込めなくなるので、近付いたら宣言してスグ建てる。

前スレ
【初音ミク】VOCALOIDでエロパロ2【ボーカロイド】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1201148567/

2chエロパロ板SS保管庫
ttp://red.ribbon.to/~eroparo/
その他のジャンル、ノンジャンルの部屋

関連スレ
【ミク】VOCALOIDで百合【MEIKO・リン】
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/lesbian/1199576044/


これでどう?
761名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 23:11:12 ID:cAV/MQrF
関連スレ。一応SSも貼られてる。

メスブタロイド初音ミクを心行くまで虐待するスレPart2
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/campus/1201201251
762名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 23:14:19 ID:ofHT5kXU
>>761
見なきゃ良かった。
それ入れようとか本気か?
763名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 00:13:59 ID:KCOPkxeZ
>>760
それだとタイトル長すぎない?
文字数制限とか大丈夫だろうか
764名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 01:18:13 ID:tPLflEKS
>>760
【鏡音リンレン】VOCALOID関連キャラでエロパロ3【ボーカロイド】
765名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 01:19:59 ID:Spa1h3ut
ミクはあったほうが便利かな
766名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 02:26:39 ID:wu6wQYJ6
【初音・鏡音】VOCALOIDでエロパロ3【ボーカロイド総合】

ぐらいで。文字数足りるかは知らん。
767名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 08:46:19 ID:g/iyBj8c
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ3【ボーカロイド】
総合でまとめてみた。
768名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 09:56:10 ID:h3i124Qi
769名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 10:28:26 ID:C172GdBB
>>767
これいいな
770名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 10:33:42 ID:dwTBUMma
>>767
無難で良いと思う
771名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 11:50:39 ID:FwftN29Z
>>770
全員入らないならこれでいいよもう。

ところで>>751で言ってたシンPのフルバージョンが来たわけだが。
姉さん特攻死亡フラグだたw
772名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 19:32:53 ID:KCOPkxeZ
三輪ミクやべぇ
全然三輪絵である必要性がない
773名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 21:59:51 ID:pUvAMKtD
ところで同士よ
ttp://jp.youtube.com/watch?v=cJSoRpYPi-s
これがどうしてもMEIKOに見えて仕方ないのだが……

やべえ、ちょっと抜いてくる
774名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 22:48:25 ID:HY+9Xk2P
よくカプ同盟とかあるけど、もしレンとMEIKOの同盟ができたらレンメイ連盟とかになったりするのかなとアホな事考えてたらできたネタ

「メイ姉ちゃん、好きだ!」
「え? いや、気持ちは嬉しいけど、私とレンじゃ歳も離れてるし」
「そんな事無い大丈夫!」
「う〜ん。でもなんで私なの? やっぱり胸?」
「俺、バナナが好きだから。だから分かるんだ」
「えっ?」
「バナナも腐りかけでちょっと黒ずんでるのが一番美味いから、だから女の人もきっt」

ついでにもう一つ。もし臨海だったらっての

「はい、みかんの筋取ったよ」
「あはっ、カイトお兄ちゃんありがと♪」
「それにしてもリンは本当みかんが好きだね」
「うん。でもロードローラーが一番好き♪」
「ほどほどにね」
「でも本当は甘栗とかも好きなの」
「へぇ、そうなんだ」
「うん。でも甘栗が好物になっちゃうとカイトお兄ちゃんに迷惑掛けちゃうもん」
「へっ?」
「だって私不器用だから、きっと甘栗の皮剥きもお兄ちゃんにお願いしちゃう」
「それくらいお安い御用だよ」
「ううん、駄目。だってリンのクリの皮をお兄ちゃんに剥いてもらうって事だもん。お兄ちゃんも剥いてばかりじゃなくて、私のクリを口に含んだりするもん」
「………」
775名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 23:25:44 ID:h1vNJuIm
>>774
双子スゲェww
なんという恐れを知らない戦士

しかし自分は普通にリンカイ好きだ。レンメイもいいと思うし。
776名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 00:49:02 ID:kD7zYEQn
カンタレラ聴いてからカイミクが頭から離れない
777名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 00:55:19 ID:dVqcZqdw
次スレを>>767のタイトルで立ててみてもいいですか?
778名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 01:02:23 ID:PfQ0oinc
>>777
お願いします。

しかし今日は祭りだったなー。
恋戦とかスイミーとかジャスティスとか替え歌とか。
ネタ的にはKAITOとミクを庇って半壊したMEIKOが美味しかった。
779名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 01:21:34 ID:dVqcZqdw
立てられませんでした_l ̄l○

面目ない、どなたかお願いします。
780名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 01:55:52 ID:PfQ0oinc
やってみる。ちょっと待ってて。
781名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 02:00:14 ID:PfQ0oinc
サブジェクトが長すぎると言われたんで、ボーカロイドを半角にしたよ。

【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ3【ボーカロイド】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203699552/

次スレ立ったんで移動よろ。
782名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 03:06:19 ID:Ph3cSU68
てかまだ埋まって無いやん(´・ω・`)
783名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 03:22:47 ID:QmfRDEss
>>782
まとめが終わるまで埋めちゃだめだぞ
784名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 03:54:06 ID:GRmbIEgr
この場合ネタ投下して容量で埋めるんだっけ
785名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 10:50:04 ID:Ph3cSU68
>>783
すまない、忘れてた。
とゆうかまとめが終わっるのっていつ?
786名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 21:12:44 ID:Xf1AcaEg
埋めていいの?
787名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 22:05:39 ID:ngUy7kS0
うん、やはりミクのパンツは黒がいい。
姐さんははみパンだし、リンは黄色の縞かチェックで小さいリボンとかついてればいい
788名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 23:44:32 ID:USAYINCi
黒パンは邪道
つーかゆうゆP×デPは卑怯過ぎる
789名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 11:36:21 ID:+0FDEC4l
>>787
水色だろ常考
790名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 17:40:42 ID:risf+PGQ
黒か緑縞のどっちかだな
791名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 19:23:54 ID:CoQrZnOP
間を取って両方穿いてもらおう。
792名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 14:08:28 ID:qHMClON6
>>791
しかしどっちを上にするかが問題だ
793名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 15:01:08 ID:CW6UySwP
重ね履きかよ・・・
794名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 21:59:02 ID:pIH6dXEH
女性の身体を洗い、マッサージをする仕事になります。
射精の瞬間を見たいという要望も多数あります。
[email protected]
795名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 09:55:45 ID:XNJ6fe5S
次スレ170kB行ってんのにまだ埋まってないのかよ・・・
796名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 10:28:53 ID:r6y1VtOK
容量の問題だろ。
それはそうと、まとめないと保管庫に入れてもらえないんじゃなかったか?
797名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:30:32 ID:LcUw7P5Q
おお、そうだったっけ?
798名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:39:13 ID:UJpWtfmY
>>792
黒=ブルマだろ、なら黒が上だ

このスレのSS保管庫に入ったみたいだし、もう埋めてもおk?
799名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 10:15:06 ID:pbyRAH4s
>>398
その発想は無かったわ
800名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 10:16:24 ID:pbyRAH4s
ヾ(゚□゚@)
ヾ(゚△゚@)
ヾ( ̄¬ ̄@)ZzZz
「|   ヘ___ヘ
||/〉 / ̄  くY\
|// ∠/ /| |丶 \ 丶
|Y // /- | |-丶 | |
|| /|イ○ 丶|○| | |
||/ ||@r―、@レ| |
(7\ V\L_|_∠/イ |
/   ̄T<∧//丶 | |
7~ ̄Г//Y 厂| | |
|  |// / | | | i|
|i /-レヘ// 丶| ||
|| \/二/二>ェェェノ| ||
‖| | |=||=| ノ ||
‖ _ノ | || | フ ノ|
丶(  | || |(  |
    丶_)(_ノ )_ノ
801名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 10:21:26 ID:pbyRAH4s
「レン、お前が好きだ」
 
「ちょ、いきなりどうしたんだよバカ兄貴」
 
「まあ、とりあえずやらないか?」
 
「だが断る」
 
「もちろん、答えは聞いてない」
 
「ちょw待てwひゃぁ///」
 
省略
 
「入れるぞ」
 
「やさしくしろよな///」 
「わかった」
 
 
 
>>801
だったからやってみた後悔はしない。
802名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 14:25:25 ID:UJpWtfmY
>>801
801自重w
しかしちょっと待て、肝心のアッーが入っていな(ry
803カンタレラ1:2008/03/02(日) 17:39:21 ID:5qc6OCEs
しとしとと雨が降っている。月はすっかり分厚い雲の中。こんな夜は、メイお姉様の言葉を思い出す。
「気をつけなさいカイトには。でないと……」
そう言っていたお姉様はもういない。遠くの家へ嫁いでしまった。だから……この青い獣から私を守るものは誰もいない。
「ミク」
背中の気配が私に覆い被さった。首筋にしめった温かいものが押し当てられ、それは這い回るように移動していった。
ちろりと耳たぶをなめられ「ひゅっ」と声が漏れた。大きくごつごつとした手が体を這い回っていた。
「お兄様」
804カンタレラ2:2008/03/02(日) 17:42:19 ID:5qc6OCEs
それが合図だったかのように、私はくるりとお兄様と向き合わされていた。お兄様はゆっくりと私をベットに横たえさせた。
再び手と唇が体を這い回り、果物の皮を剥くようにするりと衣服を脱がされてしまった。
「綺麗だよ」
お兄様は目を細くする。整った顔。美しいお兄様。今夜初めて唇と唇がふれた。
やさしく壊れ物を扱うようにお兄様は私を愛撫した。くり返しくり返し囁かれる「愛してる」の言葉。
熱を帯びたものを押し当てられ、私の中に入ってくる。お兄様、憎らしい人愛おしい人。ああ、お姉様の声が聞こえる。
「気をつけなさいカイトには。でないとあなたは喰われてしまう」
大きな獣が私を食べている。なんて恐ろしい光景。なんて愛しい。
私の頭の中で様々な言葉がぐるぐると行き交う。それらは絡まり、解け合いやがて真っ白になった。

END
805名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 20:00:59 ID:UJpWtfmY
>>803ー804
GJなんだが、現スレに投下すれば良かったのに…
806名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 23:22:32 ID:rljjEFag
807名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 11:28:51 ID:fPXa0kHs
>>802
次スレからはもう少し濃厚なのを書くよ。
808名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 12:41:18 ID:9oz3zFmS
胸の大きさ

ハク>カイト>メイコ>ミク>レン>リン>ネル
809名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 14:15:53 ID:JQBLZCSL
>>807
叩かれない程度にな。俺は特に興味ないが801を無駄に毛嫌いする奴は多い
810名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 14:17:21 ID:JQBLZCSL
>>808
なんか変なのが2人ほど混ざってるんだが
811名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 18:08:02 ID:vr5u0I8w
ウッーウッー埋め埋め(゚∀゚*)



…していいの?
812名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 18:55:35 ID:8705pJX+
ただ埋めるのもなんだし好きなシチュエーションでも書いてくか

ウイルス×リンでおてんば娘が徐々に開拓されていくのと
カイト×メイコで初めて見た男型に興味津々、童貞いただきます話が見たい
813名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 19:16:58 ID:Hbre3LHw
胸囲なんだろうがハクでけぇ。そしてネル涙目
814名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 19:55:41 ID:vr5u0I8w
メイコの酒飲んで酔っ払ったカイトに犯されるメイコが読んでみたい。

あとその逆も。

でも自分じゃ書けない…orz
815名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 20:07:02 ID:Z+WjNzY2
レンとミクの組み合わせで読んでみたい。まだないよね?
年下少年マスターとミクとレン、プラスリンで少年少女の多角関係もいいな。
816名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 21:16:13 ID:JQBLZCSL
ヤンデレ物を読みたいと思ってる俺はやっぱり病んでるんだろうか
817名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 21:33:43 ID:ugxGCiiZ
>>816
誰のヤンデレ?
リンミクは脳内でスムーズにヤンデレてくれるけどメイコは難しいな。他害より自傷しそう。
818名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 21:44:31 ID:Tfy9fIbY
姉さんは食事の用意をしてると思いきや空鍋をクルクルとか似合う…
歌うことに執着していそうだからその執着心が恋愛対象になった瞬間、病むよ
819名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:39:04 ID:l6ocavtD
異性化MEIKO×MEIKOとか…
書こうかな、とも思うが受け入れられそうになさそうでなー。
820名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:53:46 ID:mzlBkg+/
カイミクでミクの初恋的なもの。
お兄ちゃん→年上の男の人という見方の変遷とか萌え。
最中も呼び方はお兄ちゃんがさらにイイ。
821名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:20:17 ID:ugxGCiiZ
やっぱりカイトとメイコかな。時間かけて築いた絆萌え。
先輩後輩以上、恋人未満の関係もいいし、熟年夫婦的ツーカーなノリでもいい。

この二人ならギャグでもほのぼのでもシリアスでも燃えでもばっちこいだ。

>>819
面白そうだね。
822名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:20:24 ID:JQBLZCSL
>>817
誰でもいいけど、メイコのヤンデレも読んでみたいな。いつもツンデレだし

>>819
男化MEIKO×女化KAITOとかは?
823名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:21:41 ID:ibmoj8Zu
>>822
それって普通のメイカイでもありげw
824名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:38:32 ID:eR5RWU6z
兄妹じゃないカイミク萌え
ボカロ家族が定着してる今では無理だろうけど
昔は先輩後輩な動画もあったような気がした
825名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:39:10 ID:F6+LQbIl
メイコが男化したら、口より先に手が出る直情硬派、ついでにツンデレという
一昔前のジャンプの主人公みたいなキャラになるんだろうか。

ミクが男化したら儚げな美少年、リンだったら小悪魔的美少年か。
826名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:46:54 ID:VbQtrvtl
レンリンが最近きてる
鏡の表裏一体設定でエロいやつとか読んでみたいな
827名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 23:51:56 ID:F6+LQbIl
>>826
レンリンいいね。このスレで洗脳されたw
双子設定でもあんまり近親相姦っぽいイメージないんだよな。名前呼びだからか。

そしてカイメイにもう一票。たまには男前なカイトも見たい。
828名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:07:24 ID:nZMNPttV
おお、異性化ちょっと興味もってくれた人いたww
でもふと気がついたんだ…両方ツンデレだと平行線でエロまで行かんという事に!!
829名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:09:09 ID:79eVaI9Z
>>828
多分川原で夕日をバックに殴り合い、友情から始めるんだよきっと。
830名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:09:15 ID:xHRLVxbE
道具とか縛りとか使うちょいと鬼畜なカイメイが読みたい。
831名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:13:15 ID:d3SB/ZWZ
ごめん・・・。今黒っぽいカイトと女マスター書いてる。
832名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:15:41 ID:PM01/T59
>>831
あなたが謝ることなど一つもありませんよ?

個人的にはメンヘルな女マスターとデカダンなカイトが見たい。
833名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:19:52 ID:79eVaI9Z
>>832
メンヘルじゃないけど、アイス食ってるだけだけど、不倫するカイトのゲームブックがニコに上がってたよ。
退廃的な雰囲気のやつ。
834名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:28:11 ID:rXgbjush
>>830
鬼畜カイメイいいな
835名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:37:57 ID:nZMNPttV
鬼畜カイメイにもう1票、姉さんマイクコードで縛ってくれww
836名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:40:18 ID:79eVaI9Z
カイメイさんが多いみたいだが、み/く/よ/んは見てる?
まだ全部は明らかになってないけど、二人の設定が萌えるよ。
837名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:43:39 ID:R8wvA429
鬼畜になるかはわからんが、手錠と目隠しは現在書いてる
もうちょっとエロ入れたら投下するつもり…つーか、マイクコード縛りいいねwww
838名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:50:54 ID:h+eN9AiS
カイトはメイコと一緒に年を重ねることを選びましただっけ?>み/く/よ/ん
あの一文だけでいくらでも妄想できる
839名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:55:30 ID:yrdKj/aN
>>815
そういやレンミクってありそうでないな
レンとミクならお姉さんってわけでもない微妙な年齢差だし新しくて良いかもしれん
840名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 01:08:42 ID:79eVaI9Z
ここまで男マスターのマの字も挙げられていない件について。

青年マスターと女ボカロ物は常にきぼん。これがなくては始まらない。
841名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 01:40:55 ID:QcBi1+2K
男マスター×女ボカロはあまりにも基本過ぎて
わざわざ言うまでもないかなーとw
濃厚なのいつでも待ってます
842名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 02:18:30 ID:VHnAdN9N
ネルのエロが読みたいな
ハク×ネルとか
でもハクって攻められるんかな?
843名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 03:53:11 ID:7yd226Yq
>>842
俺設定だと
素面だと弱々しいが酒が入るとドS(時々泣き上戸)になったりします
毒舌なのは相変わらず

ネル「飽きた!寝る!」
ハク「駄目よ怒っちゃ・・・血圧上がっちゃうから・・・アルコール取ってるぅ〜?」
844名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 06:38:00 ID:9pxPgDaU
ネルってか亜種のエロも読みたい。
今俺の中では酒飲んでスイッチ入った鬼畜ハク×メイコが…板違いか。
845名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 11:49:25 ID:VHnAdN9N
>>844
百合は普通にこっちで書かれてるしおk
846名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:01:22 ID:qFCkkjzs
レンミクってあったっけ?見てみたい。
弟分だと思って、油断してたら押し倒されましたみたいな。

あとカイト×女マスターも見たい。
847名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:11:52 ID:qFCkkjzs
次スレはhttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203699552/
「|   ヘ___ヘ
||/〉 / ̄  くY\
|// ∠/ /| |丶 \ 丶
|Y // /- | |-丶 | |
|| /|イ○ 丶|○| | |
||/ ||@r―、@レ| |
(7\ V\L_|_∠/イ |
/   ̄T<∧//丶 | |
7~ ̄Г//Y 厂| | |
|  |// / | | | i|
|i /-レヘ// 丶| ||
|| \/二/二>ェェェノ| ||
‖| | |=||=| ノ ||
‖ _ノ | || | フ ノ|
丶(  | || |(  |
    丶_)(_ノ )_ノ
848名無しさん@ピンキー
                     __  ,、へ
                 _.._  ,、 '": : : : : : : : Y/、i: :\
                i:::〆 : : : : : : : : : : : く〈: : l: : : :ヽ
                /: : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : ::l: : : : ヽ
                  / /: : i: : : : : : : : : : : : : l、: : : : l: : : : : :',
               /:./: : :.lヽ: : lヽ: : : : : : : : L:.:.: : : l: : : : : : ,
                 /:./l: : : :l..._\V゛\: : : : : :l:::::::ヽ: :l: : : : : : i
              l:./: l: : : :L..  ヽ /l::\: : :.l::::::::::l: ∧: : : : : :l
               /l/: : ',: : :.| l::ヽ   ヽ-'ヽ: ト:::://  ',: : : : : l
                /:.l': : : ヽ: :.l l`" 、     |:.l: : :/   i: : : : : l
           /: : : : : : : 〉: l ヽ  -‐'   ィ:./Tく.     l: : : : : l    次スレで、待ってます
           /: : : : : : :./ `.j   > -r '゛l/_.ハヽj    l: : : : : l
           / : : : : : : /     `rr┴ '"::::::::/>--、    l: : : : : l
           /: : : : : : :/   _.. r '"Hヽ:::::::::::::/     ヽ.   l: : : : : l
           /: : : : : : :/  r'"  レ'/^/::ヽ:::::/     i.  l: : : : : l
          /: : : : : : /  l  /:::/ ./::::::::::Y  i.    /    !: : : : :.l
         /: : : : : :./   j /:::::::/ ./::::::::::::::l.  l. 01 ,'     !: : : : :.l
        / : : : : : /   ノ l:::::,:' /::::::::::::::::::',. l    l     l: : : : : l
        /: : : : : :/  ./;;:ソ::/ ./::::::::::::::::::::::ヽr‐---‐ト,    l: : : : : l
        /: : : : : :/   /;;;:/::/ ./::::::::::::::::::::::::::::|:;;;;;;;;;;;;;;リ     l: : : : : l