504 :
寸止め刑事:
【アイ×P】その7 1/9
「あ…」
脱衣所でスカートを脱ぎかけて思わず声が出た。
下着を履いていない事を今頃になってやっと思い出したからだ。
慣れというものは恐ろしい物で、
剥き出しのお尻が熱いだの寒いだのと言っているうちにすっかり順応してしまっていた。
コンビニで買ったショーツを手にした時に思い出しそうなものだが
アイコちゃんと一緒にお風呂に入ると言う大イベントに舞い上がって気付きもしなかった。
ふと見るとアイコちゃんがくすくす笑っていた。
「下着、履いてないの忘れてたでしょ?」
「う…ぅん…」
「実はあたしも」
そう言って声を上げて笑うとアイコちゃんは着ている物を景気良く脱ぎ始めた。
同性とはいえやはり恥ずかしくて、私は横を向いてシャツのボタンを外す。
昼間プールに行った時も、やっぱりタオルで隠しながらそっぽを向いて着替えた。
見られるのも恥ずかしかったし、見るのもなんだか恥ずかしかった。
「Pちゃーん。何こそこそ脱いでるのよー?」
突然背後から抱きつかれて心臓が止まりそうになった。
薄いシャツ一枚を隔てて柔らかくそれでいて弾力に富んだアイコちゃんの胸が押し付けられる。
じんわりと体温が伝わって来て鼓動が早くなる。
「だ、だって…恥ずかしいもの…」
「何言ってんの、どうせ一緒にお風呂に入るのよ? …まさかPちゃん温泉に水着で入る派?」
「そんな事無いけど…」
「じゃあ照れてないでスパっと脱ぎましょう!」
「…温泉とスパを掛けた…の?」
「ぶっ!あたしそんなオヤジ臭い事言わないわよ!」
アイコちゃんは笑いながら私の両肩を掴んでくるりと回れ右をさせた。
向き合ったアイコちゃんはとっくに全裸になっていて、その立派な胸に眼が釘付けになる。
「うぁ…すご…」
思わず声が漏れた。
柔らかく盛り上がった二つの丘は先端に向けて美しい曲線を描き、僅かに上を向いて尖っていた。
まるで甘い蜜がたっぷりと詰まった桃の実の様だ。
なんて形の良い乳房なのだろう…
凝視されている事を意に介さず、アイコちゃんは呆然とする私から衣類を剥ぎ取って行く。
ぱさりとシャツが床に落ち、スカートもすとんと足下に落ちる。
はっと気が付くとアイコちゃんの視線が私の胸に注がれていた。
505 :
寸止め刑事:2008/08/06(水) 05:36:26 ID:luGxEa2Q
【アイ×P】その7 2/9
「やっぱりPちゃん着痩せするタイプね…」
「そんな…」
「綺麗よ、Pちゃん」
優しく抱き寄せられ口付けされた。
何だかそれがとても自然な行為の様に思えて、私もアイコちゃんの背に腕を回して抱きしめる。
お互いの胸がむにゅぅっと押しつぶされて横に広がった。柔らかくて温かい。
私達は全裸で抱き合ったまましばらく唇を吸い続けた。
「んふふ。もう恥ずかしくないでしょ?」
「うん」
「じゃぁお風呂入りましょうか」
アイコちゃんが私の手を取って浴室へと導いてくれる。
カラカラと木目調のサッシを開けるともわんと湯気が立ちこめて目の前が真っ白になった。
あぁ眼鏡外さなきゃ。
「ふぁ…」
眼鏡を洗面台の上に置いて浴室へと戻ると、その光景にぽかんと開いた口が塞がらなくなった。
広い…なんてもんじゃない。
眼鏡が無い上に湯気で霞んでハッキリとは見えないが、その広さは十分に知れた。
この家のスケールからおおよそ想像はしていたし、私の部屋よりも広い脱衣所から推測も出来たが
その想像の遥か上を行く広さだった。
何これ? 銭湯か温泉旅館か何かですか?
「無駄に広いでしょー?」
アイコちゃんは事も無げに言うが、
立ちこめた水蒸気と一緒に鼻腔をくすぐるこの香り、視界を埋め尽くすベージュの色彩。
…もしや、この浴室は…
「こ、これ総檜作り…? 凄過ぎる…」
「そうなのよ。もう手入れが面倒で面倒で…」
いやそういう問題じゃないんじゃないかな?と思いつつ、湯船へと近付いて眼を細める。
うわぁ分厚い檜で出来た湯船もまたでっかい。これじゃ本当に船だよ。
「この蛇口をひねると温泉が出まーす」と言われてもきっと信じたに違いない。
「浴槽が大きいからお湯張るのに時間掛かるし水もすごい無駄なのよねーあははは」
あははは。じゃないよアイコちゃん。
でも確かにコレに1人で入るのは気が引ける。バタ足の練習が出来る個人宅の湯船なんか生まれて初めて見た。
506 :
寸止め刑事:2008/08/06(水) 05:36:56 ID:luGxEa2Q
【アイ×P】その7 3/9
「だからこのお風呂は来客専用で、普段は隣のユニットバス使ってるの」
「えっ!?」
わざわざ私の為にこの豪勢なお風呂を用意してくれたと言う事か。
きっと私がグースカお昼寝してる間にお湯を張ってくれたに違いない。
何だかもの凄く申し訳なくなってしまった。
「そんな…私もユニットバスで良かったのに…」
「Pちゃんはお客さんなんだから遠慮しないでいいのよ? それにユニットバスじゃ一緒に入れないもの」
「ほんとにいいの?」
「いいも何も、もうお湯張っちゃったんだから」
ぐんとアイコちゃんが顔を近付けて来た。ぼやけた景色の中でくっきりとピントが合う。
「それともわたしと一緒にお風呂に入るの嫌?」
「えっ!? ううん!嫌じゃない!」
「じゃあ良し」
そう言ってアイコちゃんはニカっと笑った。
湯気を吸ったのかアイコちゃんの解いた髪がしっとりと柔らかなウェーブを描いている。
なんだかお人形さんの様で可愛らしい。
アイコちゃんは私を手招きして檜製の湯椅子に座らせた。
そしてこれまた檜製であろう手桶を手に取ると、なみなみと満たされた湯船からざぶんと湯を汲んだ。
私の片手をその湯に浸すよう促す。
「熱くない? じゃあぶっかけるわよ?」
言うなりざばーっと頭から湯を浴びせられた。前髪が顔に張り付いて視界が真っ暗になる。
日焼けの跡にお湯が沁みて飛び上がりそうになった。
今まで気付かなかったが随分と日に焼けていた様だ。
もう一度、今度は体に満遍なくお湯を掛けられる。
前髪を掻き分け眼を細めると、湯気の向こうでアイコちゃんが自分の体に湯を浴びせているのが見えた。
「私が普段使ってるシャンプーでいいわよね?」
「あ、うん」
傍らに置いてあったポンプ式のボトルから一回分の量を押し出し私の頭に塗り付ける。
髪に満遍なく行き渡らせると、指を立てた手でわしゃわしゃと洗い始めた。
「お客さん痒い所は無いですかー?」
「え?、えぇ!? じ、自分で洗えるからいいよぅ…」
「いいじゃない。洗わせてよ」
507 :
寸止め刑事:2008/08/06(水) 05:37:32 ID:luGxEa2Q
【アイ×P】その7 4/9
アイコちゃんのにこやかな声が浴室に反響してなんだかこっちまで楽しくなって来る。
じゃぁちょっと甘えてみようかな?
アイコちゃんが洗い易い様にくるりと背を向けて頭を少し後ろに反らす。
頭皮を隈無くマッサージされ、耳の裏までしっかりと洗われた。
アイコちゃんは手が泡だらけになったので手桶が使えず、壁に設置されたシャワーを引っぱって来た。
適温のお湯が出てくるまでしばらく待ってから泡を洗い流してくれる。
プールの塩素でゴワゴワになっていた髪がようやくさっぱりとした気がした。
にゅるっと冷たい液体が頭に垂らされた。
「わぁっ?!」
「あ、ごめん。続けてコンディショナーやっちゃうね」
香料の良い匂いが鼻をかすめる。あれ?何処かでかいだ事のある香り…
あぁ何だ、当たり前じゃないか。アイコちゃんの髪の毛の匂いだ。
そうかこのコンディショナーの香りだったのか。
後で銘柄を訊いて同じ物をうちでも買ってもらおうと思った。
固くてボサボサの私の髪がアイコちゃんの様にふわふわになれる訳ではないだろうが
香りだけでもお揃いになりたかった。
「あら、Pちゃんオールバックも似合うわよ?」
ぺったりとコンディショナーで髪を撫で付けられた私の顔を見てアイコちゃんが言った。
自分ではおでこの形が好きでは無かったので、意外な意見に驚く。
このままコンディショナーを髪に馴染ませる間、アイコちゃんは自分の髪を洗い始めた。
「あ…アイコちゃん。私にも洗わせて…」
「ん? んー…じゃあお願いしちゃおうかな?」
アイコちゃんは私の時とは逆に向き合ったまま頭を下げて後ろ髪を前へと垂らした。
髪が長いのでこの方が洗い易い。
私はシャンプーを手に取ると、アイコちゃんの髪に丁寧に塗り付けていった。
引っぱらない様に擦らない様に、優しく優しく揉む様に洗う。
他人の髪を洗うのがこんなに緊張する物だとは思いもしなかった。
頭皮をもみ洗いする時も髪の毛が絡まない様に、爪で引っ掻かない様に神経を使う。
「あははは。Pちゃんくすぐったいわよ。もっと強く擦っていいわよ?」
あんまり恐々と指を動かしていたのでアイコちゃんはむず痒くなってしまったらしい。
ちょっとだけ力を込めてこしこしとマッサージした。
シャワーで泡を洗い流し、同じくコンディショナーを塗り込める。
ようやく洗い終えて溜息が漏れた。随分と肩に力が入っていた様だ。
アイコちゃんはくすくすと笑いながら、
慣れた手つきでくるくるとお団子状に髪をまとめてピニールのヘアバンドで留めた。
アイコちゃんこそオールバックがよく似合って、とても大人びて見える。
508 :
寸止め刑事:2008/08/06(水) 05:37:58 ID:luGxEa2Q
【アイ×P】その7 5/9
「Pちゃんはいつも何で体洗ってるの?」
「え?…何って…何?」
「ボディーブラシとか、ナイロンタオルとかスポンジとかー…あとヘチマ?」
「あ、あぁー…なるほど。うちは普通のナイロンタオル…」
「ふむふむ。その白い肌はナイロンタオルで磨かれた物だったのね」
「えっ!そんな…白いなんて…」
「ほんとよ? 日焼け跡が真っ白でまるで白い水着着てるみたい」
そう言ってアイコちゃんは日焼け跡の境目をつうっと指でなぞった。
ちくちくする様なくすぐったい様な、不思議な感覚にぞわぞわと背筋が震えた。
肩ひもの跡を辿って胸の横を通り向け、脇から背中へと指が舐めていく。
「ホラ、こんな風にくっきり白く…」
アイコちゃんがそう言った時には両手が背中に回されて、抱きつく様な格好になっていた。
お互いの顔はくっつきそうな位にまで接近している。
ちょっと見上げる様に向き合うアイコちゃんと眼が合った。
気が付いたらキスをしていた。あれ? 私の方からキスするのってもしかして初めて?
自分の大胆な行動にちょっとビックリしてすぐに身を離す。
「ありゃ、止めちゃうの? ちぇーっ」
「ご、ごめんなさい。えと…その、早く体洗っちゃいましょ!」
当然の成り行きとして体も洗いっこする事になった。
日焼け跡にナイロンタオルは刺激が強過ぎると言う事で、アイコちゃん愛用のボディースポンジを使う。
ボディーソープを含ませて何度か揉むと、面白い様に泡が湧いて来た。
まずは自分が先に洗ってもらう。
アイコちゃんに背中を向けて座ると、スポンジがゆっくりと優しく這い始めた。
首筋、肩、背中を丁寧に擦られて何だか夢見心地になる。あぁこりゃ気持ち良いわぁ…
突然ぬるりと腕を押しのけて脇から前へとアイコちゃんの両手が突き出した。
そのまま脇腹から腰にかけてを洗い始める。
「きゃぁ!? ま、前は自分で洗えるから…」
そうは言っても聞いてくれないだろうなぁと思っていたら
泡だらけの両掌で胸を鷲掴みにされた。ただ、胸は泡で滑ってぶるんと逃げる。
「ちょっ!? アイコちゃん!?」
「すごーい!」
何が凄いのかよく分からないが、アイコちゃんは逃げ回る私の胸を嬉々として追いかけている。
まるでドジョウだかウナギだかを穫っている様だ。
509 :
寸止め刑事:2008/08/06(水) 05:38:27 ID:luGxEa2Q
【アイ×P】その7 6/9
「そうか、掴もうとするから逃げるんだ」
そう呟いてアイコちゃんは指の力を抜いて、たぷんと持ち上げる様にして私の胸に掌を添えた。
自分以外の人に胸を触られるたのは初めてだったので何だかくすぐったくて変な気持ち。
「わぁ…やわらかーい…」
背後から突き出した顎を私の肩にちょこんと乗せ、胸を見下ろしながらアイコちゃんが呟く。
軽く持ち上げたり揉んだりと弄ばれているうちにだんだんと変な気持ちになって来る。
「や…アイコちゃん…もぉ止めて…」
「くすぐったい?」
「ううん…何だか変な感じ…」
優しく揉む様に動いていたその指は少しずつ大胆さを増し、先端を摘む様にして引っぱり始めた。
アイコちゃんが手を動かす度に背中に押し付けられた胸が泡で滑ってつるつると動き回る。
体の前後両面から刺激を受けて何が何だか分からなくなって来た。
「んぅ…つ、摘まないでぇ…」
「ゴメン。痛かった?」
謝ってはいるが指の動きは止まらず、こりこりと先端を転がす様に動き続ける。
「やぁあ…駄目ぇ!」
堪らなくなってアイコちゃんの両腕を掴んで制止する。
これ以上続けられたら…本当におかしくなってしまいそうだった。
「私もアイコちゃんの体洗う!」
「え?でもまだPちゃん途中…」
スノコの上に落ちていたスポンジを拾い上げ、くるりとアイコちゃんに向き合うと
凄く残念そうな顔をしてアイコちゃんは背中を向けた。
ごしごしとアイコちゃんの背中をスポンジで擦る。
なるほど、確かにアイコちゃんの体にもくっきりと水着の跡が残っている。
普段短めのTシャツを着ておヘソを出している所為か、お腹の辺りも帯状に日焼けしていて
セパレートの白い水着の様に見える。
背中を洗い終えて、さっきの仕返しに私もアイコちゃんの胸を掴んでやろうと思っていたら
それより先にくるっとアイコちゃんが振り向いた。
510 :
寸止め刑事:2008/08/06(水) 05:39:33 ID:luGxEa2Q
【アイ×P】その7 7/9
「ちゃんと洗ってね?」
そう言って両手を広げて胸を突き出した。
ズルいよ…そんな風にされたら悪戯出来ないじゃない。
仕方が無いので真面目に洗い始めた。洗いながらアイコちゃんと自分の体を見比べる。
ぼてっとただ丸く盛り上がっているだけの自分の胸と違い、
アイコちゃんの胸はたっぷりと丸みを帯びた円錐状で何とも美しい形をしている。
胸の下側を洗う為にちょっと持ち上げる。柔らかいのに張りがありずっしりと重い。
ぶよぶよの私の胸とは大違いで何だか悲しくなった。
本当に同じ人類なのだろうか?
「アイコちゃんの胸…綺麗で羨ましい…」
「そう? Pちゃんの胸も素敵よ?」
「そんな…ぶよぶよしてて不格好だし…」
アイコちゃんは私の手からスポンジを取り戻すと
さっきとは打って変わって優しく優しく私の胸を洗ってくれた。
「柔らかくて大きくて、女性らしい胸だわ…」
スポンジで胸を撫でながらそう呟いてキスしてくれた。
そのまま交代でスポンジを持ち替え、お互いの体を隅々まで洗う。
キスしたままだととても洗い難かったので唇を重ねたまま二人でくすくす笑い合った。
大事な部分はスポンジではなく指を使った。
石けんが滲みない様に、爪で傷つけない様に慎重に指を滑らせる。
「あ…」
お互いの唇から同時に息が漏れ、次いで激しく求め合う。
舌を絡ませ唾液を啜り…切ない衝動に突き動かされる様に指が勝手に動き始める。
「あぁ…アイコちゃん…好き…大好き!」
「ん…P…ちゃっ…私もぉ!」
気が付くと抱き合ったままスノコの上に横たわっていた。
石けんの泡も消えて体はすっかり冷めてしまっていたが、
頭の芯はまだ火照ったまま鼓動も呼吸も乱れている。
手桶で湯船から熱い湯を汲んでお互いの髪と体を綺麗に洗い流した。
いつもより髪がサラサラになっている。
このコンディショナーも凄く高い物だったらどうしよう…うちでも買えるかな?
511 :
寸止め刑事:2008/08/06(水) 05:40:18 ID:luGxEa2Q
【アイ×P】その7 8/9
「あ、Pちゃんちょっと待って」
湯船に浸かろうとした所をアイコちゃんに止められた。
その手には何やら小ビンが握られている。
中には濃いピンクの液体が満たされていた。
アイコちゃんはビンのキャップで何度も量を量りながらその液体を湯船へと注いだ。
「こんなもんかな?」
たちまちもくもくと煙が湧く様にして湯が薄桃色に白濁し
何とも言えない良い香りで広い浴室が満たされた。
「すごい…これ何の香り?」
「薔薇のオイルよ。香りも良いけど色も素敵でしょ? コレお気に入りなの」
「でも…お湯が多いから沢山使ったんじゃない?」
実際小ビンの中身は半分以下に減っていた。
「それが欠点なのよねー。檜の香りが台無しになるってお父さんには怒られるし…
だから特別な日にだけ許されたスペシャルオイルなの」
「えー!勿体ない!」
「何言ってんのよ。今日が特別な日じゃないんなら一体いつ使うのよ?」
アイコちゃんはカラカラと笑って湯船にざぶんと飛び込んだ。
淡い桃色の湯が溢れ出て薔薇の香りがよりいっそう増した。
うわー贅沢なお風呂だなぁと緊張しながらも私も湯船に浸かる。
何だかお湯がつるつるした感じになっている。
「ふぁー極楽ねー」
「うん、すごく気持ちいい…」
二人で浸かってもまだ全然余裕の湯船を見渡して溜息が漏れた。
こりゃ合宿どころかちょっとした温泉旅行の様だ…
ふと、背後を振り向いて仰天した。
仰向けに大の字になったアイコちゃんがプカプカ浮いていたのだ。
「あ、アイコちゃん!?」
「な〜に〜?」
「大丈夫なの? …それ」
「大丈夫よ〜 気持ちいいからPちゃんもやってみたら?」
え!?っと思ったがアイコちゃんのとろけた様な表情が本当に気持ち良さそうで
アイコちゃんの横に並んで体の力を抜いてみた。
だらんと弛緩するとぽかりと浮いた。湯気の向こうに檜張りの天井が見える。
あら、ホントに気持ちいい。
温かいお湯と良い香りに包まれてぽっかり浮いていると
何だか極楽にでも来た様な心持ちになった。
プールで泳いだ時の様に手を繋いで、のぼせる直前までゆるゆると湯船の中を漂った。
512 :
寸止め刑事:2008/08/06(水) 05:41:19 ID:luGxEa2Q
【アイ×P】その7 9/9
「あーPちゃんのお陰で久しぶりに薔薇のお風呂に入れたわ」
「そんな…私こそ凄い贅沢なお風呂に入れて嬉しかった。ありがとうアイコちゃん」
「いやいやー」
脱衣室に上がりバスタオルで体の水気を拭き取る。
自分の体が凄くいい匂いがする。本当に気持ちよかったなぁ。
ほわほわと薔薇の香りを振りまきながら着替えを手に取る。
あぁそうだコンビニで買ったショーツを履かなきゃ。
透明なプラスチックのパッケージを開封し、くしゃくしゃに丸められた布の塊を取り出す。
コンビニで下着をかったのは初めてだけど随分と薄い生地で出来てるもんだ…
「ん?」
小さく丸められた生地を広げていくと、
記憶の中のショーツとはかなり隔たりのある形状の物が現れた。
生地が薄いだけではなかった。その面積もかなり、いや恐ろしく少ない。
「あら? まさか気付かないでソレ選んだの?」
「アイコちゃん…知ってたの?」
「だって買ったのわたしだもん」
コンビニを出た直後にアイコちゃんが言った
「それにしてもPちゃんって思ってたよりもずっと大胆ねー」という言葉が思い出された。
なるほど、そういう意味だったのか…
てろんと広げられたショーツ(だと思っていた物)は、
股上がとんでもなく短く、V字ラインも鋭角に切れ上がっている。
おまけに腰の部分は紐にしか見えない程に細い。
お尻を覆うはずの部分にはどういう訳だかほとんど布は無く、これまた紐の様な物が縦に張られているだけだった。
「これは…その…いわゆる…」
「Tバックね」
━つづく━