電脳コイルでエロパロ3

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334寸止め刑事
【アイ×P】その4 1/5

「Pちゃんて最高。期待を裏切らないわねー」

アイコちゃんはそう言って笑いながら、途方に暮れる私を尻目にさっさと水着を脱ぎ捨てていた。
タオルでぱたぱたと体の水気を取りながら、私の方に向けて自分のショーツを差し出しす。

「わたしの下着使って」
「えっ!」
「わたしはショートパンツだから家まで下着無しでも何とかなるし」

ありがたい申し出だったし、それが最良の案だとも思った。
しかし、自分のドジの所為でアイコちゃんを無防備な姿にさせ、
その上アイコちゃんの下着まで汚してしまうなんて。
とてもじゃないがそこまで甘える訳には行かない。

「ありがとう。でもいいわ、走って家まで取りに帰って来る」
「そう?でも家まで帰る間はどうするの?」
「あ…」

そりゃそうだ。慌てるあまりまともな思考すら出来なくなっている。

「どうせ下着履かないで外に出るんなら、そのままあたしの家に来れば?
 時間も無駄にならないし、途中のコンビニで下着も売ってるわよ?」

そうなのだ、私の自宅とアイコちゃんのお家は学校を挟んでほぼ正反対の方向で距離も結構ある。
せっかく学校で待ち合わせたのに家まで帰っていてはアイコちゃんとの貴重な時間が削られてしまう。
コンビニまで何とか我慢するしかない。

「大丈夫。Pちゃんだけに恥ずかしい思いはさせないわ」

そう言ってアイコちゃんはニヤリと笑い、下着を履かずそのままショートパンツに足をくぐらせた。

「えぇ!? アイコちゃんまでそんな事しなくても!」
「いいからいいから。お?布一枚無いだけなのに結構スースーするわね」

なんだか一緒に苦難を乗り越えましょうと言うよりは、こんな楽しい事参加しなきゃ損だわ。という感じで
むしろ喜んでやっている様にも見える。実際アイコちゃんはさっきからニコニコしっぱなしで
眼はきらきらと輝いている。楽しい事を見付けた時のあの眼だ。

アイコちゃんがさっさと着替えてしまったので私も覚悟を決めた。
何も履かない上からスカートを履き、ブラも無いのでそのままシャツを着る。
いつも着ている半袖シャツだったが大きめで結構ゆとりがあるので傍目にはノーブラなのは分からない。
…と、思う。
335寸止め刑事:2008/06/30(月) 04:11:20 ID:0zNiVNV6
【アイ×P】その4 2/5

お互いに着替えを済ませ、濡れた水着やタオルをスイムバッグに詰め終えた頃、
アイコちゃんが言った。

「さぁ、覚悟はいい? 外に出るわよ」
「うん!」

更衣室のドアを開けると眩しい陽射しが真上から照りつけていた。
校庭の乾いた土は白く輝き陽炎が立ち上っている。
もうじきお昼になる時刻だ。暑い…

「風には気をつけてね?」

アイコちゃんがそう忠告してくれた。
今はほとんど風は吹いていないが、場所によっては突然風が吹くかもしれない。
そう思うと夏用の薄い生地で出来た私のスカートは如何にも頼りなく。
ほんの微かな風でも翻ってしまいそうで緊張する。
日陰から一歩踏み出すと、陽に灼かれた地面からの輻射熱を剥き出しのお尻に感じてびっくりした。

「あ、アイコちゃん! スースーするどころかお尻が熱いわ…」
「え!そりゃ新発見よ。自由研究にまとめなきゃ!」

2人してお腹を抱えて笑った。
下着を履かずに外を出歩くなんて、考えただけでも恥ずかしくなるような事だって
アイコちゃんと一緒だとちょっぴりどきどきする楽しい冒険に姿を変える。
本当にアイコちゃんは不思議。

「あーこんな事ならアレ買っとけば良かったわね」

アイコちゃんのお家への道を並んで歩きながらアイコちゃんが呟いた。

「アレってなあに?」
「電脳ブルマ」
「ぶるま?」
「うん、昔の体操着らしいんだけどね。メガシ屋で売ってたの。盗撮防止グッズなんだって」
「へーそんなものがあるんだ」
「フミエなんかは買ってたんだけどね。あたしはホラ、めったにスカート履かないから」

そう言われればアイコちゃんがスカートを履いている姿を見た事が無い。
夏は毎日ショートパンツで、冬にはポケットがいっぱい付いた作業ズボンのようなものを履いている。
アイコちゃんぐらいスタイルが良ければきっとスカートだって似合うと思うんだけどなぁ。
336寸止め刑事:2008/06/30(月) 04:12:03 ID:0zNiVNV6
【アイ×P】その4 3/5

お昼時とあって人通りも少ない所為か、ドキドキ感やお尻の熱さにも慣れた頃
お目当てのコンビに到着した。
さすがに店内には店員と数名のお客さんが居るので慣れたと思ったドキドキ感がぶり返して来る。
店内に入るとエアコンが程よく効いていて、灼熱の屋外とは別世界の快適さだ。
とたんに冷たい空気がスカートの中に滑り込んで来た。
2人同時にびくっと体を震わせ、お互いの顔を見合わせてうふふと小さく笑い合う。
こんな事でも楽しいんだ!

ブックコーナーで立ち読みしているオジさんや飲み物を選んでいる大学生風の青年の横を通り過ぎる時は
気付かれる筈はないと分かっていながらも鼓動が高まり苦しくなった。
早く買って出なければ。下着コーナーはすぐに見つかったが、思っていたよりも品揃えが豊富で
どれを買って良いのか一瞬迷った。
とりあえずサイズは無難なMにして色も白でいいや!と適当に掴んでレジに向かう。
早足で歩くとスカートの裾がひらひら舞いそうで心臓に悪い。落ち着いて一歩一歩ゆっくり歩いた。
レジにたどり着く寸前、ふと気付いた。
どう見てもプール帰りの小学生がコンビニで下着を買う。これは下着を忘れた事がバレバレなのでは?!
今下着を買う=今下着を履いてない。
ど、どうしよう!恥ずかしくてレジに出せない。せめて女性の店員なら良かったものの
今居るレジの店員は2人とも男性である。
あぁ!どうしよう!

「これください」

アイコちゃんが私の手からひょいと商品を取り上げてレジ台の上に差し出した。
あっけにとられる程に自然で流れる様な動作だった。
会計を済ませ商品を受け取るとアイコちゃんは「さぁ帰りましょ」とにっこり微笑んで私の手を引いて店を出る。

「ありがとうアイコちゃん。私の代わりに買ってくれて…」
「いいのよ。言ったでしょ? Pちゃんだけに恥ずかしい思いはさせないわって」
「あ、うん…」
「それにこれはわたしの作戦ミスだから」
「へ?」
「プール帰りの女の子が下着買うなんて履いてないのバレバレよね。気付くのが遅かったわ」
「あ、でも私も気付かなかったし…」
「おまけにトイレ借りてそこで履いてもらおうと思ってたんだから…我ながら間抜けだったわー」
「ごめんなさい…」
「なんでPちゃんが謝るの? これはわたしの失敗よ?」
「いや、そもそも下着を忘れた私が悪いんだし」
「それは楽しかったからいいのよ。あ、下着の代金はもらうわよ?」

そういってアイコちゃんは笑った。猫が笑うとこんな顔になるかも知れない。そんな笑顔だった。
そんな訳でアイコちゃんのお家に着くまでこのままヒヤヒヤドキドキしながら進む事になった。
アイコちゃんはただ楽しいからという思い付きで行動している訳ではなかった。
少しでも私の負担を減らそうと自分も同じ条件で並んで一緒に歩いてくれていたのだ。
その事に気付きもしなかった私はなんて馬鹿なんだろう。
337寸止め刑事:2008/06/30(月) 04:13:01 ID:0zNiVNV6
【アイ×P】その4 4/5

「それにしてもPちゃんって思ってたよりもずっと大胆ねー」
「え?そう…?」

何の事だろう? 下着も履かずに表を歩いている事だったらアイコちゃんも同じだし…
確かに今までの自分ならとてもじゃないがこんな大胆な行動は出来なかった。
でもそれはアイコちゃんが一緒に居るから出来る事で、
自分が変わったのだとしたらそれはアイコちゃんのお陰だ。

「Pちゃん。ラーメンは好き?」

突然立ち止まってアイコちゃんが聞いた。
目の前には赤い暖簾の掛かった小さなラーメン屋があり、周囲にはスープの良い匂いが漂っている。
ぐうぅ〜…
返事よりも先にお腹の虫が鳴いた。
慌ててお腹を押さえ、恥ずかしくて真っ赤になった顔でコクコクと頷いた。

「ぷっ…それ聞いて安心したわ。今日のお昼はラーメンでどう?」

吹き出しそうなのを我慢しながらアイコちゃんが促す。
ヘトヘトになるほど泳いだのでお腹はペコペコだった。そこへ来てこの匂いは堪らない。
一も二もなく賛成して店内へと入った。
実は今日はアイコちゃんのお家はご両親が留守なのだ。
泊まりに来るならその方が気兼ねせずに済むでしょうから丁度良い。
何のおかまいも出来ないけれど遠慮せずにゆっくりしていってね。とアイコちゃんのお母様から電話を戴いた。
私の母にはアイコちゃん一人の留守番では寂しいだろうから泊まりに行きたいと言って説得した。
母は「あなたにもそんな友達が出来たのね」と、今にも泣き出しそうな程に喜んだ。何故か…。
そんな訳で、今日のお昼は出前を取るか外食するかのどちらかと決めてあった。

昼時で狭い店内はお客さんでいっぱいだったが、丁度テーブル席が空く所だったので向かい合って席に着いた。
スカートが椅子に引っ掛かって捲り上がらない様、慎重にお尻の下に敷く。
アイコちゃんはテーブルに両肘を付いた手に顎を載せ、その様子を楽しそうに眺めている。

「ここのラーメン美味しいのよー 出前でしか食べた事無いんだけど、やっとお店で食べる夢が叶うわ」
「そんなに美味しいんだ。楽しみだわ」

アイコちゃんはいつも食べているというチャーシュー麺を頼んだ。
私はニンニクラーメンチャーシュー抜き。と頼もうとして、
これから他所のお家にお邪魔するのにニンニク臭いのはマズかろうと
普通の醤油ラーメンチャーシュー抜きを頼んだ。
チャーシューが美味しいのに!とアイコちゃんは力説したが無理強いする様子は無く
やって来たラーメンにはチャーシューが抜かれた分メンマが多めに盛られていた。
338寸止め刑事:2008/06/30(月) 04:14:03 ID:0zNiVNV6
【アイ×P】その4 5/5

琥珀色のスープは濁りも無くドンブリの底が見える程に澄んでいて、
これまた透き通った油が宝石の様にきらきらと浮いている。
麺は太くもなく細くもない縮れ麺で、よくスープが絡みそうだ。濃厚な小麦の香りが食欲をそそる。
まずスープを一口啜ってみた。

「ん!」

思わず声が出た。あっさりだと思ってたら想像以上にしっかりとダシが効いている。
空腹である事を差し引いたとしてもこれは本当に美味しい。

「美味しい!」
「でひょー!」

アイコちゃんはとっくに麺に手を付けていて、ずるずると忙しなく啜っている。
スープがこの出来ならば麺にも期待してしまうというもの。
ひと箸分すくい上げてふーふーと息をかける。
口に入れるともっちりとした弾力とぷりぷりした歯応えが待っていた。
夢中になって麺を啜り、スープを飲む。水泳で汗を沢山かいた体に塩分が心地よく染み込んでいく。
気が付くとドンブリは一滴残らず空になっていた。

「ふはー 満足満足」
「うん、ほんと美味しかったー。スープまで全部飲んだの始めてかも」
「でもねー… お店の味を知ってしまったからもう出前じゃ満足出来ないわ、きっと…」

アイコちゃんは少しだけ残念そうな顔で呟いた。

「また食べたくなったら誘ってよ。一緒に食べに来ましょ?」
「あ、そうか。そうよね! 流石Pちゃん!」

何が流石なのか良く解らなかったが、アイコちゃんが喜んでくれた事が幸せだった。
先ほどのコンビニ程エアコンが効いていない所為もあり、食べ終わって一息ついた頃にどっと汗が噴き出した。
せっかく着替えたアイコちゃんのTシャツにもじっとりと汗のシミが浮き始めている。

「ぴ、Pちゃん!」
「え?」

アイコちゃんに指差されて自分の胸元に視線を移す。
白シャツが汗に濡れて胸に張り付き、くっきりと透けていた。



━つづく━