【従者】主従でエロ小説【お嬢様】 第五章

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429アリスの学習7
「早くぅ、こっちにいらしてくださいですぅ〜」
アリスは甘ったるい声でエドガーの手を引き、椅子へと誘う。
エドガーはあえて無言で従い椅子に座った。何を企んでいるか知らないが、その浅知恵を見てやろうではないか。
椅子に腰かけたエドガーと、傍らに立ったアリスの身長はほとんど変わらない。フリフリした服装と相まってまるでお人形の様だ。
こんなナリで何をしでかそうというのだろう。
アリスはウフッと笑ってエドガーのタイに手を伸ばした。
「あら、タイが曲がってますよぉ」
この潔癖症の家庭教師のタイが乱れているはずもないのに、わざとらしくペタペタとスキンシップをとってくる。
不器用な手つきだが、アリスは精一杯それらしくタイをいじくった。
首元のくすぐったさに軽く顎を上げて、エドガーは普段以上に無表情な目でジーッとアリスをただただ見つめる。いや、その目は普段より冷たい気がする。