キモ姉&キモウト小説を書こう!Part8

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79キモウトより愛をこめて
「……兄さん……」
 金曜日の夜だった。妹の部屋の前を通りかかったとき、俺を呼ぶような声が聞こえた。
だから、扉を開けた。
ノックを忘れたのが、全てを変えるキッカケとなった。


       『キモウトより愛を込めて』


 妹は、右手を股間に、左手を胸にあてていた。
下半身は、”肌色”だった。下着も何にも、無かったのだ。
上は、上着がずらされ、けしからんほどふくらんだ胸が頂きまで丸見えになっていた。
その上着は……俺の洗っていないパジャマだった。
妹は、かつて見たことの無いようなうるんだ瞳と惚けた顔で俺を眺め、……俺は見てはいけないものをみた直感で、そっと扉を閉めた。
俺なりに配慮したつもりだった。
80キモウトより愛をこめて:2008/01/16(水) 01:36:04 ID:CcnX7+hA
 俺の妹は、美緒という。
ストレートの黒髪、知性と優しさに満ちた瞳、美しく通った鼻筋、桜色の控えめな唇、それらのパーツを絶妙に配置した小ぶりの顔で、ご近所と高校随一の美少女である。
妹を見慣れたせいで、俺はもてないくせに女への顔の評価がむやみと厳しくなってしまった。
 そして天は妹にだけは惜しみなくなんでも与えたようでスタイルも抜群だった。
160cmほどのちょうど良い身長に、良く育っているが体型を壊していない胸、引き絞られたウエストにこぶりな尻と、モデル並みに伸びた白い足が続く。
頭の方もこれまたそこそこ良く、運動もばっちりである。
美人コンテストには幼児のうちから他薦で何度も入賞し、小学校では、学校の特集をした地方局のTV番組で長々と出演していた。
中学生にもなると、男女の取り巻きができて、クラスの中心となり、男女双方からのラブレターに事欠かなかった。
それでいて性格は優しく奢らず慎ましい。
まさに、たおやかな美少女という形容がぴったりで、親も自慢の娘だった。

 俺? 俺のことはどうでもいいと思うのだが……。
わかった、手短に説明する。俺は大学生。
自分を評するなら偏って根暗な凡人というのが正しい。
男だらけの理数系の学部に入り、実験とレポート三昧で、青春を浪費している。
友人は、オタクな奴が少数なだけ。根暗で孤独癖があり、協調性は無い。
両親の俺への評価はそれなり。異性からの評価は問題外。以上。

 寄り道をした。
 そういうぱーふぇくとがーるな妹の思わぬ姿をみて、俺はちょっと驚いただけだった。
もっともこのときは、妹が俺の名を呼んでいたことと、”俺の洗っていないパジャマを着ていた”意味を見落としていたのだが。
(ま、年頃だから、オナニーのひとつもするよな)
そんな陳腐な結論で妹の痴態を振り払い、俺は部屋に戻ってゲームを再開した。
 興奮しなかったのか? と馬鹿な事を聞く奴もいるだろうからあらかじめ言っておく。
妹がいかに美少女だからって、家族なら興奮したりはしないもんだ。
それに、妹とは割と大きくなるまで一緒に風呂に入ったり、一つのベッドで寝たりしていた。
もちろん、大きくなってそういうのは良くないってわかり、妹が中学生の時に止めたのだが。
 そういう訳で、俺が童貞だからってみさかいをなくすようなことはない。
周りが思うほど、俺はけだものではない。単に底抜けの馬鹿だっただけだ。
ともかく、俺はゲームをとりあえず区切りのいいところまで進めて、速攻で爆睡に入った。
81キモウトより愛をこめて:2008/01/16(水) 01:37:22 ID:CcnX7+hA
 目が覚めると、枕元にパジャマを来た妹が立っていた。土曜の朝になっていた。
「おはようございます、兄さん」
 こいつは、家の中でも敬語を使う真面目な女だった。
俺は大きくあくびをしながらのびをしようとしたところで、手が上がらないのに気づいた。
「……あれ?」
「手と足は縛っています」
その言葉でベッドに磔になった事実を認識して、俺の頭脳は今度こそ本当に覚醒した。
手足は荷造り用のビニール紐でくくられ、俺自身はトランクス一枚の姿だった。
声を頼りに妹の顔を探すと、そこには怖いくらいに思い詰めた顔があった。
「兄さんに話があります」
「……話はともかく、なんでこんな事を」
抗議を込めて妹をにらむが、異様な迫力をたたえた妹の目が俺をにらみ返し、思わず俺は視線をそらした。
……見つめるとやばいものってのは、世の中にはいろいろあるわけで。
「兄さんには、逃げてもらいたくないのと、ちゃんと話をして欲しかったのでこうしました」
情けないことに俺はうなずくしかできなかった。
そんな俺をみながら妹がかすかに頬を染め口ごもった。
「……兄さん、昨日……その……」
さすがに鈍い俺も気がつく。
「あ、ああ。……気にするな。俺は忘れるから、おまえも気にするな、な?」
普通の妹ならこれでよかったと思う。
だが、なぜか俺の返答は妹の逆鱗を引っ掻いたようだった。
「……忘れる?」
妹の美しく細い眉毛が、剣呑な気配をはらんで逆立った。
「お、オナニーは誰でもするしさ……、どうしたんだよ?」
「忘れておしまいにする気なのですか? なかったつもりにする気なのですか?」
「へ? 何が?」
このとき俺はまったく妹の言葉がわからなかった。
 ふと妹が、俺に向かってきて、ベッドの上に乗った。
そして俺の下腹部に腰を下ろした。柔らかい感触が意外さを俺にもたらす。
くだらないことに囚われてると、妹は着ていたパジャマを脱いでいた。
とはいえ、驚くことでもない。下にもう一枚男物のパジャマを着ていたからだ。
男物?
「……それ、俺のパジャマ?」
何気なく指摘した俺自身が、違和感を感じていた。なぜ、俺のパジャマ?
 だが、妹はそれを無視して話を続けた。
「兄さん、妹が自分で慰める姿を見たなら即座にけだものになって襲うのが兄の礼儀でしょう」
「……はぁ?」
「ましてや、部屋に鍵も掛けず、その上、タイミングを見計らって兄さんを呼んだのですよ。
なのに兄さんときたら、まるで間の悪いところに出くわしたって顔して行ってしまうんだから」
「……」
「全く、スルーされた私の身にもなってください」
そういうと腕組みをし、頬をふくらませて俺を睨んだ。
 だが、このとき俺は自分の聴覚を100%で疑っていた。
普段の慎ましやかで冷静な妹が発するとは思えない言葉だったからだ。
「襲うって、誰が、誰を? スルーって?」
「……兄さんが、私をです」
「……なぜ俺がおまえを襲わなければならない?」
「私のあられもない姿で獣欲が起きませんでしたか?」
 妹は少し不安そうな顔で俺に尋ねたが、俺の脳は言葉の意味を理解せず無駄に空転していた。
そんな俺の表情を読んだらしい。妹は、やがてため息を一つついてつぶやいた。
「……そうですか。兄さんを縛ったのはやり過ぎかとも思ったのですが、これで良かったのですね」
「あのー、美緒?」
しばらく何かをぶつぶつとつぶやいた後、美緒はいきなり顔をあげた。
「……兄さん、よく聞いてください」
そして俺の目を見据えて妹は、はっきり宣言した。
「兄さん、私は、兄さんを、女として、愛しています。兄さんに抱いてもらいたいのです」
82キモウトより愛をこめて:2008/01/16(水) 01:40:42 ID:CcnX7+hA
 気がつくと妹の顔が、真っ赤になって俺に近づいていた。
腕が伸び、俺の顔が細く柔らかい手に固定される。
えっと思った時は、すでに唇が重ねられていた。
小さく柔らかいくせに、俺の口を蹂躙しつくす意志をもって、舌が口の中を這い回る。
俺の舌が絡め取られ、妹の舌にしごかれて、それだけで下半身が堅くなった。
下品な音を立てて、唾液がすすられて、ようやく俺の飛んでた意識が舞い戻ってきた。
妹が一心不乱に俺の口をむさぼっていた。
しかも目をあけて、獲物を絶対に逃さないというような光を目に映していた。
 長い時間が過ぎたと思うが、実際は数分だろう。
ようやく妹が顔を離すと、感触を楽しむかのように舌で自らの唇をなめ回して、口を開いた。
「ずっと好きでした。幼い頃からずっと。
小学校卒業するころには、既に兄さんとSEXすることを考えてました」
その言葉で俺は盛大に咳き込むこととなった。
「だから、これ……」
そういって、妹は俺のパジャマの襟をつかんだ。
「兄さんのパジャマを着て慰めると兄さんに愛されてる感じがして、それで我慢してきました」
「が、我慢ですか……」
「兄さんが悪いんです。添い寝も一緒のお風呂も禁止するから。……だからどんどん我慢できなくなって」
「……美緒、俺たちは兄妹だよ? 近親相姦はいけないんだよ?」
「近親相姦? 確かに一般的にはタブーですね」
頬を染めていた妹が、この単語で顔色を元に戻した。
そして俺はやっと、まともな返答が聞けて現実感覚を取り戻したと思った。
「そうだ。許されないことなんだ。法律で禁止されているしな」
 だが俺の言葉で、美緒がにやりと笑う。獲物が罠にかかった時の笑いだった。
「で、なんの法律で禁止されてるんですか、兄さん?」
「え?」
「近親相姦を禁ずる法律を教えてください。それと罰せられた人も」
「……ほら、三等親以内は結婚できないとか」
「別に結婚しなくても近親相姦は可能ですよ」
「……えーと、遺伝子的に悪い子供が生まれるとか」
「それ、法律ではありませんよ」
押し黙った俺の胸に、美緒は唇を寄せて、俺の乳首をなめた。
「そうです。私たちが愛し合うことを禁ずる法律なんて無いんですよ。
ただ世間一般でいけないということになっているだけ」
「……しかし美緒!」
「だから兄さんが誰にも言わなければ、問題はなにもありません。それに……」
そういうと美緒は、俺の下半身のテントを優しい手つきでなでた。
「兄さんは童貞でしょう?」
瞬時に俺の顔が熱くなる。そんな俺を美緒は上げた顔に微笑みえを浮かべて眺めていた。
「初めては大事です。なら、やはり兄さんを一番愛している私が最適なんです」
「でも……」
「兄さんの素晴らしさを知るのは私だけだから、私が兄さんの初めてになるのです。
薄汚い売春婦や、だれにでもさせるだらしない女なんかにあげては駄目です。
私も初めてだから、兄さんに……」
「よせっ、美緒! 処女ってのは本当に好きな人のためにとっとく……」
「……そうです。だから本当に大好きな兄さんにあげるのです」
「美緒っ!」
「今日は新婚初夜。これまでは単なる兄妹でしたが、これからは夫婦で兄妹なのです」
目に異様な光をたたえ恍惚とした表情で美緒はしゃべった。
まだ朝だというつっこみをしたら、殺されそうに感じたので俺は黙っていた。
「さあ、兄さん、夫婦になりましょう。紙切れ一枚でつながった凡百の夫婦ではない、血と愛でつながった本当のつがいに……」
83キモウトより愛をこめて:2008/01/16(水) 01:41:39 ID:CcnX7+hA
 そういうと美緒は顔を俺の脇の下に潜り込ませ、そして歓喜の声をあげた。
「ああっ、兄さんの……臭いが……」
毛ごと脇の下が舐められて、俺は背筋を駆け上がる快感に身をよじった。
脇の下から胸に舌をはわせていた美緒が、つぶやいた。
「……ほんと馬鹿な私。世間体に囚われて、こんな素晴らしい兄さんを我慢するなんて」
妹は胸板に舌をはわせ、乳首をまた舐めた。時折耐えかねたようにため息を漏らし、腰を揺する。
「美緒! 今ならまだ引き返せるから……ぐぅっ」
がりと音を立てて乳首をかまれ、俺は痛みにうめいた。
「引き返す? 遅すぎたくらいです。もっと早く、勇気を出して兄さんが自分で慰めているところに乗り込むべきでした」
「み、美緒?」
胸に這っていた舌がそのまま腹へ降りていく。その下で勢いよくテントを張ったものの事は考えたくもなかった。
「そういえば兄さん、あんなブスで慰めるの、これからは許しませんから。本とDVDは捨てますね」
立てられた妹の爪が俺の脇腹に軽く食い込む。罰ではなく警告の痛み。
「……」
「でも兄さん、安心してください。我慢できない時は私で処理すればいいんです」
俺はさぞ情けない顔をしてたのだろう。美緒は俺の顔をみて優しい笑顔を浮かべた。
 そして美緒の舌は、腹部を這い回って、とうとうトランクスのところにたどり着く。
「な、美緒。考え直せ」
だが、美緒は首を振った。
「もう充分考えました。タブーだと思って我慢もしました。……でも私はやっぱり兄さんが欲しいんです」
いきなり美緒は有無を言わせず俺のトランクスをずり下げた。
俺の男の印が虚空にそそり立つ。そのとき俺はトランクスの前が、やたらに濡れていたことに気付いた。
だがその疑問も美緒の行動ですぐに吹き飛ぶ。
勃起した俺の肉棒を美緒は躊躇無く手でつかみ、ほおずりしたのだ。
「兄さん、兄さん。これを……私に……ください」
普段、清楚な顔立ちで明るくほほえむ妹が、上気した顔で局部に頬ずりし、あげくに舌で舐め始める姿は強烈な倒錯感だった。
俺がもはや声すら出ず、呆然と眺めるだけなのを美緒は了承ととったようだった。
みれば、美緒の左手は自身の局所でみだらな水音を立ててうごめいている。
その左手がパジャマの下を降ろし、右手が上を取り去って、美緒は瞬く間に全裸となった。
肌は上気して桜色に染まり、目は潤んでいて、そして内股もべったりと濡れ光っていた。
美緒は恥ずかしがるそぶりを見せず、膝立ちで俺の腰まで歩み、秘所に俺の肉棒を押し当てた。
美緒の溶けそうに柔らかい膣口が、俺の先端を引き込もうとして吸い付いていた。
「兄さん……、やっと……一つに」
 このとき美緒の顔には、神々しさすら感じる喜びの表情が浮かんでいた。
その表情のままゆっくりと美緒が腰を下ろしていくと、それだけで目がくらむ快感が押し寄せた。
あっけなく俺は一回放ってしまい、それを受けた美緒が声をあげてのけぞり、腹をおさえた。
俺の肉棒は出して僅かに萎えたものの、美緒の壁が巻き付くと、すぐに堅さを取り戻した。
精液が潤滑油になったのかスムーズに腰が最後まで落ちた。
その勢いのまま、美緒の上半身が俺の胸に倒れ込む。
乱れた長い黒髪が自身と俺にからみつくように広がり、その中で美緒は荒い息をついていた。
「美緒、痛いんじゃないのか?……もういい、もうよ……んむむっ」
俺の口を、ひきつった笑みを浮かべた美緒の唇がふさぐ。
美緒の中もまた、どん欲に俺を締め付け、からみついて絞っていた。
「……兄さんが、こんなに熱い……私の中で……あぁん……出したがっている」
美緒は、俺を納めたまま動こうとせず、そのまま俺たちは荒い息の下、無言でつながっていた。
 そして当然ながら、先に俺が耐えきれなくなった。
思わず腰を動かすと、美緒が悲鳴をあげて俺にしがみついた。
「ああっ、兄さん! 私に、私にぃぃぃ」
すでに理性はとんでいて、欲望のままに腰を振って、美緒を下からむちゃくちゃについた。
そんな事をして保つはずもなく、また強烈に蜜壺もからみついたせいもあって、俺はまもなく盛大に妹の中に噴射した。
目の奥で花火が散るような感じに襲われ、そのまま俺は意識を闇に落としていった。
84キモウトより愛をこめて:2008/01/16(水) 01:43:53 ID:CcnX7+hA
 気がつくと、昼過ぎだった。
手足の拘束は解かれていたが、縛られた証としてしびれが残っている。
そしてもう一つの証もあった。全裸の美緒だった。
ベッドの中で俺に抱きついていたのだ。
 その妹の顔をみて、俺は何をしてしまったのかをはっきりと認識した。
「……妹に中出し……俺、終わった」
鬱に浸る俺に美緒は笑った。
「確かに兄さんの赤ちゃんは欲しいですけど、さすがに今は産もうとは思わないです」
「……中絶するのか?」
さすがに俺の顔が引きつるが、美緒は首を横に振った。
「まさか。ピルを飲んでますから」
「ピル?」
「ええ。でもこれから兄さんが私を避けたりしたら、……ピル飲むのを止めます。
そして兄さんの子供を産んで一人で育てますから」
そういうと美緒は自らの腹部を撫でた。
「……兄さん、これから私の事……」
そして美緒は、その顔を不安にそめ、訴えるのを我慢するかのように俺を上目遣いで眺めた。
その瞳にかすかに涙が浮かんでいるのをみて、俺は何かに負けたと感じた。
「……こんな変態妹、危なくて人にやれないよ」
 ため息を盛大について、俺は肩を落とした。
「しょうがない。俺が面倒見るしかないんだよな」
どんと押し倒されかねない勢いで美緒は俺の首に抱きついてきた。
涙と鼻水でぐじゅぐじゅに崩れた声で美緒は兄さんと何度も俺を呼んだ。
いつも済まして優等生だった妹が、本当に久々に見せた泣き顔だった。

 その後、俺は部屋にあったお気に入りのエログッズが全て無くなっているのに気がついた。
その代わりにあったのは……
「美緒、これ、おまえの水着写真……」
「はい、兄さんの定期入れにも私の写真入れましたし、コンピューターの壁紙も私にしておきました。携帯の待ち受けも私のお気に入り写真です」
「……」
「兄さん、むらむらしたときは、私がちゃんとしてあげますから、あんなものは必要ありません」
 がっくりとうなだれる俺に美緒は可愛く舌を出して笑った。
「私だけ変態ってのは悔しいです。兄さんもシスコンにしてあげます」
「……、なにかいろいろと、俺、終わった」
 そんな俺を美緒はほんとうに幸せそうな顔でみつめるのだった。

                                                end