【MH】モンスターハンターでエロパロ 11匹目【モンハン】
これにて第六話終了です。
ああまだるっこしいなあもう!
さっさと再会して和解してベッドインしろよ!
あと、注意書きは今後忘れずに入れようと思いました。
GJ!
乙かれ様です、新作お待ちしておりました、しかもリアルタイムで見れた〜
続きの製作頑張ってください。(製作の漢字ってこれで合ってましたっけ?)
ゲネポス系に攻撃するのを躊躇っちまうじゃないか
どうしてくれんだ
オレも今日ドスゲネポス倒すの躊躇っちまったよ・・・
クダ巻きの部分でちょっとジェロスが可愛く思えたのは内緒。
前回で一悶着あったけど、次もがんばってください!
GJ
姿が変わっても仲間を慕い続けるゲネポス軍団に
不覚にも目頭が熱くなった
GJ!姉想いな弟に優しい仲間に世話焼きなお姉さん。こういう人たち見てると何か癒されるな。
こないだの続きが出来たので投稿します。
デレのみなんで、お口に合うか分りませんが一生懸命書きました。
では投下します。
〜特殊生態系体験記9〜
夜。雪山の中腹の村。その村の家の内の一つがレオンの住みかだ。
そして、家の寝室のベッドに部屋主と訪問者、麟の姿がある。
男の横の少女は、すやすやと寝息をたて、たまに男の名を
呼ぶ「・・レオ・ン・・」出会ってまだ三日しかたっていない。
だが、この少女には期間なんて関係なく、すでにこの男の存在が
かけがえの無いものになっていた。
「全く・・可愛い顔してよく寝てやがる。・・気楽な奴だ。」
男は少女の頭を撫でながらぼやく。
さっきまで掃除と洗濯を必死にこなしたせいか、
少し体に疲労を感じる。
性の快感初体験の麟。その麟が絶頂を
迎えた。別に悪いことではない。こういう物は初めてが肝心だ。
初めてでつまずくと、それがトラウマになり、その行為がずっと
出来なくなる事もあると言う。
その肝心な初体験を絶頂で迎えることが出来たと言うことは、
むしろ良い事、素晴らしい事だ。・・・ただ一点を除けば。
絶頂を迎えた時に麟は失禁をした。よほど
気持ち良かったのだろう。別にこれも悪くは無い。
ただ布団の中で服を着たままだった事。これだけが唯一の大問題だ。
初めてだと言うのに相当な量を噴出した麟は、
絶頂の直後寝てしまった。やはり慣れない感覚に疲れたのだろう。
しかしこのままのベッドでは眠れない。
レオンのやるべきことが一気に増えた。
まず麟を起こさないように着替えさせる事。
これはとてもスムーズに進んだ。寝ている麟の両足を上に上げ、
座っている体勢にしたら腰を持ち上げて、ズボンごと下着も剥ぐ。
下着を取ると、麟の秘部が丸見えになった。
出会った初日に、泥まみれの麟の体を洗ったので、一回体の
全ての部分には目を通してあるし、トイレでも見ているが、
やはりドキドキする。赤と白。さっきまでの刺激で充血した赤に
麟の肌の白さ、そして銀の体毛が芸術のような光景を作る。
下着を取る際に少し糸を引いたその場所は、
麟の呼吸に合わせゆっくり閉じたり、開いたり
を繰り返している。そこをタオルで拭く。拭く度に麟の体が
少しピクンとなる。後は新しい下着とズボンを履かせて終了だ。
次はベッド。シーツもマットも使い物にならないので、
予備の物に全部変える事に。麟を椅子を幾つか
つなげた物に横たえると早速交換開始。
そんなこんなでレオンが麟と再びベッドに入ったのは1時間後だった。
すっかり濃くなった夜にレオンは、初日の闇を重ねる。
あの日以来ずっと考えていた事。
なぜ俺はあの場所に?あのタイミングで?
ふと頭に何処かの街で偉そうに説教を垂れていた、老人の言葉を
思い出す。「偶然に思えることは、すべて必然!
・・即ち起こるべくして起こることなのだ。」
そんな事を考えながら夜は静かに更けていった。
〜特殊生態系体験記10〜
朝が来た。目が覚めたレオンは体を起こす。
30度に傾けた途端体にかかる負担が一気に増え、胸が苦しい。
「うぐ!な、なんだ?」目をやると、麟が首に
手をまわし、胸の上に乗っている。レオンは手をほどこうとするが
ほどけない。「・・どんな力なんだよ、こいつは。」
諦めて起きるのを待っていると、すぐに麟が目を覚ます。
「・・ん・・・あ、レオン〜、おっはよ〜!」
レオンが目の前にいる事を確認した麟は首に掛った手で自分の体を
レオンに寄せ、顔に頬ずりする。その表情はとても嬉しそうだ。
起きたので顔を洗いに井戸まで行こうとすると、早速
「レオン、昨日みたいに抱っこしてよ〜。」と麟が甘えてきた。
別にいいが、他人にあれを見られるのは少し恥ずかしい。
「駄〜目〜だ!そんな事ばっかりしてると
自分の力で歩けなくなるぞ?だから今日からは自分で歩くんだ。」
などとらしい理由を付けて麟を歩かせる。二人で井戸に向かう。
並んで歩くとやはり麟は、レオンの肩くらいの身長しかない。
恐らく、160センチ位だろう。
もちろん手をつないでいる。麟はつないだ手を両手で持ったり、
時々自分の手と大きさを比べてみたりと、どこで覚えたのか
見事に女の子をしている。まぁどこからどう見ても女の子だが。
井戸で顔を洗う。雪山の雪解け水は、冷たく新鮮な感じがして、
一気に目が覚める。「ひゃあ〜!ちべたいっ!」そう言って麟は、
赤い眼をパチパチさせて顔をふる。一個一個の動作が
いちいち可愛くて見るたび口元が緩む。
「俺もいいようにやられてんなぁ。」小さく呟く
部屋に戻り、くしで麟の銀髪をとかす。嫁いで行った妹と昔、
この家に住んでいた時期があったので
家には女物の生活必需品が一通り揃っている。
髪をとかしている間も麟はずっとにこにこ笑顔だ。
何が嬉しいのかさっぱりわからないが、こんなに嬉しそうにされると
悪い気はしない。髪が終わると麟からこんなリクエストが。
「・・レオン、尻尾もいいかな?」そういやこいつ尻尾あるんだっけ。
麟はズボンを半分下ろし、中に入れていた尻尾を出す。
正直やる意味があるのかわからないが、やってあげる事に。
最初はぼさぼさだが、梳かしていくと髪のようにサラサラ
になっていく不思議な毛だ。深く入れすぎたのか、
櫛の先が麟のしっぽの付け根に引っ掛かり、尻尾の本体を
引っ掻いた。
「うひゃあ?!」びくんと弾む麟。「どうした?」
声をかけると、「レオンそこ、ボク弱いからもっと優しくして。」
どうやら、尻尾本体は敏感でくすぐったいらしく、麟は鳥肌だ。
少し面白いので、偶然を装って今度を優しく引っかける。
「ん!」声を漏らし麟の肩が少し震える。
これ以上やるとまた「きもちいいよ〜!」とか言って
部屋を汚すことになりかねないので、自重して止める。
とかし終わったら、朝食だ。
〜特殊生態系体験記11〜
昨日と違い、別の椅子に座らせる・・・予定だったが、
何故か椅子が一つしかない。目星は付いている。
シンバがさっきから俺を見てにやにやしている。
昨日の掃除を手伝ってくれた奴は、どうやら事情を理解したらしく
得意顔でにやついている。
「・・おい!なんで朝から赤飯なんだ?それにもう一つの椅子はどこだ?
納得のいく説明をしてもらおうか?」
俺の問いかけに奴は笑いながら「お祝いですニャ!」と一言言うと
奥に戻って行った。麟はいまいち状況が把握できず。
俺の膝の上で頭にはてなを浮かべている。
麟にフォークとスプーンの使い方を教えながら食べたせいか、
食べ終わった頃にはすっかり昼になっていた。
寝室のベッドの上に麟を座らせ、書斎から持ってきた本を使い、
麟にこの世界についてみっちり、教えていく。
最初から言葉を扱っていたので、薄々感づいてはいたが、
こいつは頭がいい。説明したことはすぐに噛み砕いて、理解する。
大体の説明が一回で済むので楽だ。
それに一生懸命聞いてくれるし、その度コロコロ変わる表情、
大きく見開かれる赤い瞳に目が行ってしまう。
思わず説明に力が入る。結局この世界の事、
自分のハンターと言う職業、モンスターについて、
人間の文化、人間についてを昨日より深く説明した。
気がついたら夕方だった。
「・・・と言う訳だ。これで大体終わりだ。難しかったか?」
「ううん!レオンが一生懸命説明してくれたから、ボクすぐわかったよ。」
「俺じゃなくて麟がすごいんだよ。」そう言いかけたが、
麟が先に口を開く。「レオン、説明はあれでほんとに終わり?」
以外に質問に少し驚く。「なんだ?聞きたいことあるのか?」
「うん!ボクまだ昨日シンバが言った、
お嫁さんについて説明してもらってないよ。
あれの説明してよ、レオン。」
シンバの野郎余計な事を!!それに、麟もまだ覚えてるなんて。
何だかとてつもない大樽Gを蹴ってしまった気がした。
「わかった、説明する。いいか、この世の生き物は、
動物も植物も最終的な生きる目的は、自分の子孫を増やす事だ。」
「うん!だから、女とそれを守る男に分けたんだよね?」
「そうだ。そして人間の場合は、男と女がいったん相手を決めると、
人にもよるが、ほとんど相手を変えずに、決めた相手と、
子供を作り、そしてずっと一緒に暮らしていくんだ。
そしてお互いが同意の上で決めた男の方を婿、女の方を嫁と言う
そして二人一緒の状態を夫婦と言ってだな・・・」
そこまで言い終わらないうちに、麟がレオンに突進した。
〜特殊生態系体験記12〜
レオンは床に倒れ、上に麟がしがみついている。
胸に顔をつけ、頬ずりし、麟は顔をあげた。
瞳がこれでもかと言わんばかりに輝いている。
「レオン!レオンレオン〜!ボクレオンのお嫁さんになる!
どうすればお嫁さんになれるの、レオン〜?子供作ればいいの?
ってか子供ってどう作るの〜?教えてレオン〜。」
・・稀に見るいい流れだった。渋滞や事故が何処にも無かった。
大樽Gを蹴るさっきまでは。
「ねえ、レオン早く〜!知ってるんでしょ?
ねえねえレオン〜!!」こうなった麟は止まらない。
レオンは観念した。
「わかった!わかったからはしゃぐな。
教えてやるから、ベッドに戻れ!」
やけくそに言い、麟を剝すと、説明を再開した。
「お嫁になるには結婚という儀式をしないといけないんだ。
大勢の知り合いと神様の前で、
お互いがお互いを永遠に愛し合う事を誓うんだ。
そうすりゃ、結婚成立!晴れて二人は夫婦だ。」
「じゃあ、それをすればボクはずっとそばにいて良いんだよね?
レオン、それって今から出来るの?」
「出来るけど、まだ駄目だ!最低でも麟が一人でキチンと
暮らせるくらいこの世界に慣れたら一緒に結婚してやる!
それが出来るまでは、結婚はお預けだ。」言い終えて麟を見ると、
レオンはギョッとした。麟が泣いている。
「どうした!?麟?さっきの事か?違うぞ!
結婚しないって言ってるんじゃなくて、
時期が来たらしようって・・」そう説明するレオンに麟は、
そっと顔をよせ、小声で「違うよ。」とだけ言うと
両手をレオンの顔にそえて、丁寧にキスをした。
瞳から流れる涙が、ほほを伝いレオンにも触れる。
その熱い感覚に、何故かレオンも泣きそうになる。
キスを終えると、嗚咽の混じった声で麟が口を開く。
特殊生態系体験記13〜
「レオン、ボクね、・・ひうっ・今とっても嬉しんだよ?
ふぐっひぐっ・・ボクいままでずう〜っと一人だったんだよ?
時々人間に襲われるし、・・うぇっ・・同じモンスターにだって
襲われ・・えっぐ・るし。それが・・ひうっ・はじめて
ううっ・・優しくしてくれる人に会って、その人は・・はぐっ
優しくって、温かくって、ボクのために色んなことしてくれて、
・・ううっボク本当にレオンに感謝してるんだよ?
どうしようもない位にレオンの事・・大好きなんだよ?
そしたら、今その人がボクが頑張ったら、ちゃんと結婚するって、
・・えっえっ・お嫁にしてくれるって・・・
ずっとそばに居ても良いって言ってくれたんだぁ。
そしたらボク何だか、止まらなくって、泣いちゃったぁ。」
えへへと泣き顔で微笑む麟を見たレオンは、
ただ愛おしい感情に動かされた。
麟の事を強く強く抱きしめる。麟の少しだけ窮屈そうな
呼吸が聞こえた。
「麟!これから、子作りを一緒にしよう。
最初はすごい痛いけど、悪い。我慢できない。
っていうか俺、ほしいいんだ。
麟と子供を作りたい。麟の子供が欲しい。」
プロポーズにもとれる言葉。レオンはありったけの思いをぶつける。
麟は顔を真っ赤にし、うなずく。何度も首を縦に振る。
ベッドに横たわる麟。上に覆いかぶさるようにレオン。
「・・始めるよ、麟。その痛かったらゴメンな。」
「レオン!謝っちゃダメ。ボクの方こそよろしくね。」
二人はキスをした。レオンは麟の口に舌を入れる。麟も真似をする。
お互いの愛を混ぜ合わせるようなディープキス。
ねちゃねちゃと入り混じる、舌。唾液。思い。
キスが終わるとお互いの服を脱がせ合った。
麟はまだ服に慣れてないせいか、手間取る。
レオンを待たせまいと一生懸命なその仕草が欲情をそそる。
「麟・・本当にきれいな体だ。なんだか触るのもったいない。」
「レオン・・・何もしない方がボクにもレオンにも勿体無いよ。」
的を得た事を言われ照れくさそうに笑うレオン。
そして、それを見た麟もまた笑顔。甘い時間が過ぎる。
レオンがキスをする。麟は嬉しそうに受け止める。
二人はベッドに横に並ぶ。麟はレオンの首回した手をきゅっと握る。
濃厚なキスをしながらレオンは麟の胸を弄り始める。
麟の豊かな胸。すべすべした白い肌。弾力のある乳房。控え目な乳首。
乳首の周りにわずかに広がる乳輪のぶつぶつをゆっくり、指で擦る。
特殊生態系体験記14〜
「ん・・んむ・・んん・・・」キスで口は閉じているが、
小さく唸るような喘ぎ声が漏れる。
弄るとすぐに乳首が硬化した。その硬化した乳首をまた指で擦る。
左の乳首は少し先が割れている。そこに爪を優しく引っかける。
「ふむ!・・むうっ・・・ん、ん・・」
指で擦る毎に体をビクンとさせる。赤い瞳が熱を帯び始める。
レオンは胸を弄りつづける。指と爪で刺激を蓄積する。
快楽に身を揺らす麟。不意に麟が口を離す。顔が耳まで真っ赤だ。
「レオン・・んっそこだけじゃなく、ここ・・も・」
そう言って麟は首にかけた手をほどくと
片方の手でレオンの手を自分の秘部に導く。そして首に手を戻す。
導かれたレオンの手は感じ取る。秘部の熱気を。湿気を。そして願望を。
「もっと、触って欲しい。気持ち良くしてほしい。」麟の秘部は訴える。
レオンは願望をかなえるべく手を動かす。最初は陰核。
膣からの愛液が掛ったのか、ヌルヌルする。
皮を剥ぐと刺激が強いのでかむった状態から弄るのが普通だ。
だがレオンは皮を剥ぎ、中の突起を露出させる。
外に付いている部位の中で一番敏感な部分の一つ。
息がかかっても感じるような部分。その突起の付け根。
普段は皮に隠れているほんの少しだけ窪んだ部分。
そこに爪をあて、優しく搔く。「コリっ」と言う感触が指に伝わる。
「ひゃあっ!!・・うんっ・・ひあ!あ、あ・・」
腰から来る、けた外れの刺激に思わず大きな声が出る。
「やっぱりこの声は恥ずかしい!」そう思っても抑えられない。
抑えられるわけがなかった。頭の芯がだんだん痺れてくる。
「んんんっ!・・は・・ぁはぁっ・・んく・・」
レオンが指を動かす。秘部からコリッと言う感覚が来るたびに、
麟の体はビクンと弾む。快楽に心と身を踊らせて。
「!?ん、ん、ん、んっ!!あ・・レオン・ああっ!!
ボクなんかクる!・・キちゃうよっ!・・・んあ、あ・・
来るっ!来るっ!レオ・・っーーーーー!!!」
麟は小さく連続して震えだす。顔を歪め、目をつむりながら。
そしてほとんど泣き顔な、涙を含んで潤んだ瞳でレオンを見つめる。
麟は軽い絶頂を迎えた。レオンはそれを眺めていた。
すると麟はレオンの顔に両手を添えた。
「・・・大・・好き・・」麟はそう言うと静かにキスをした。
静かだけど、激しくて濃厚なキス。今度はレオンが麟を離す。
「麟・・・俺もう我慢の限界だ。麟の中に入っていいか?」
「うん・・どうなるか、んっ・・わからないけど・・・
レオンになら何を・・されても平気だよ。」
ベッドに麟を横たえるとレオンは、足の方へ移動した。
そして麟の足を上げて大きく広げる。麟の秘部が顕わになる。
レオンには今日2回目の風景。麟の秘部は溢れ出た自身の愛液で、
麟の少女のようなそこは、見た目と裏腹に大人の光沢を放っている。
膣の入り口に指をあてる。「クチュッ」と音を立てて、
静かに愛液が溢れ出す。こんなにも愛おしい生き物が他にいるだろうか。
レオンは麟の入口に自分のモノを当てる。
「・・・行くよ・・麟の中、入るよ・・」
「・・・うん・・あ、ちょっと待って・・
うーん・・・そうだなぁ・・よし!決めた!」
「どうしたんだ?」レオンは戸惑う。麟は微笑む。
「・・ボクにようこそ、レオン・・・」一瞬の間。
「おまえ、まさかその一言考えるためだけにか?」
「うん。はじめての記念の言葉だから、ちょっとだけ、
かっこつけちゃった。・・・ダメ?」
〜特殊生態系体験記15〜
レオンは震えている。少しの空白。いきなりはじけるレオンの笑い声。
「ぶわはははははは!ひ〜、く、苦しい!!」
笑いこけるレオンを見て麟はほっぺを膨らませる。
「なんだよぅ〜!一生懸命考えたのに、
そんなに笑う事ないじゃんかぁ〜!!」麟が泣きそうに怒る。
「いや〜、ごめんごめん。なんだか麟の行動見てたら、
急に、緊張してる自分がおかしく見えちゃってさ。
気抜いたら笑いが出ちゃったよ。」くくくとまたレオンが小さく笑う。
「・・ありがとう麟」落ち着いたレオンがつぶやく。
「ふえ?ボクまだ何もしてないよ?」
「違うんだ。・・そのなんだ、俺と出会ってくれて本当に
ありがとう。俺、今ものすごく幸せだ。ありがとう、麟。」
「レオン・・・ボクも今すごく幸せ。それに今の
レオン見てたらなんか、胸が苦しくって、
とってもエッチな気分になってきちゃった。」
「じゃあ、続きしようか。麟。」
「うん・・え〜っと・ようこそ、レオン。」
レオンは力任せに麟を抱き寄せると、精一杯のキスをした。
キスが終わると、二人はお互いに顔を合わせ、ゆっくりとうなずく。
レオンはモノを麟に入れる。「ブツッ」強烈な痛みが麟を襲う。膣口からは
鮮血が流れ出た。
「つっーーーーーー!!!!・・・はぁ、はぁ、はぁ・・ん、ふう」
「麟!大丈夫か?!麟やっぱ抜くか?」
「へ・・いき!それより・・もっと奥に・・・」
処女膜が破れた。麟は気丈にしているがやはり痛そうだ。
小さな肩が震えている。レオンは自分の無力さを呪った。
「ジュブ」麟の膣口はレオンのモノをゆっくりと確実に飲み込んでいく。
「・・ふっ・・ふっんん!・・・はぁ・・はぁ・」麟が息む。
中はまだ最初なのできつきつだ。麟が息むたびに締め付けが強くなる。
ゆっくりと入れ続け、ついに麟の入口はレオンのモノをすべて飲み込んだ
「麟、これで全部入ったぞ!大丈夫か?どこかおかしくないか?」
「大・・丈・夫!!それよりボクの・・中はどう?
きもち・・いい・・・?」この状態で他の事に気を配れる。
女は偉大だ。レオンは感動していた。
「ああ、すごく気持ちいいよ、麟!」
「レオン・・・これからボクどう・すれば・・いいの?」
「大丈夫!麟は動かなくて大丈夫だ。今からゆっくり抜いたり
入れたりを繰り返すからな。いやになったらちゃんと言うんだ。」
そう言うとレオンは本当にゆっくりな動きで、麟の中を往復し始めた。
〜特殊生態系体験記16〜
麟は相変わらず、痛みと戦っている。最初よりは幾分か楽だ。
レオンが陰核を擦りながら動いているおかげで、麟の痛みは、
軽減されている。それでもやはり痛い。経験したことのない痛さ。
「うう〜!!はぁ、はぁ、はっ!くう〜っ・・くはぁ!はぁ」
レオンが動く度に痛みが走る。本当に痛い。たださっきから
同時に変な感覚が麟をつっつきはじめていた。
レオンが抜こうとすると、例えようのない切なさが。
逆に入ってくる時は、言いようのない充実感、満足感が。
麟はこの感覚に神経を集中させる。体が馴染むたびに、
感覚は強く、はっきりと麟を刺激する。そしてさっきから
遠ざかっていた、気持ちいい快感を麟に届けてくれる。
麟はいつしか痛みよりもこの感覚に夢中になっていた。
レオンが動く度に快感が麟に訪れる。痛みよりも快感が強くなる。
息む声が喘ぎ声に変わる。麟は出来上がった。
「くはぁ、はぁ、はあ、あ、あ!?んぐっあ、あ、あ、ああ」
麟の変化にレオンも気づいた。
「どうした麟?・・気持ちいいのか?」
「んああ!う、あ、あ、あ!はぁん!う・・ん!いい!いい!」
麟は新しい快感にもう夢中だ。他の事を考えるなんて勿体なくて出来ない。
「ああぁ!ひもちひいっ!!レオン〜っ!!もっと、あ、あ!
もっとうごいい!!て、んんっ!」
膣の中もさっきの押さえつけるような感じではなくて、
なんだか、歓迎しているようにレオンのモノを吸いつけている。
麟が物欲しそうな目でレオンを見る。レオンはそれに応え、
麟にキスをする、その間レオンの動きは止まる。
少し止まっていると、麟がレオンを促す
「レオン、もっと動いて・ん・・ボクもう平気だから。」
レオンも麟の中がだんだんと気持ち良くなってきているので、
動きたくて仕方がなかった。
ジュプジュプと音を立てる入口。まだ血こそ出ているものの、
完全に痛みは消えた。代わりにあるのは快感。
麟は大人として、女として覚醒してしまった。
もう止まらない。絶頂直前の言いようのない、あの圧倒的な快感。
あれがイクことなくずっと続いている。
何も考えられない。目の前の愛する者の事以外は。
「レ、レオン〜!!レ、オンっ!!ああ〜、あ、あ、あ、あ
いい!いい!いい〜!!ボク!ボクっひもちひい!いい!!!」
麟は完全に目をつむり、叫んでいる。
「麟、の中気持ちいい!!お、俺も、もう出る!
麟、俺もう出ちまう!!」
「いいっよ!!出して!中に、はうんっ!!!出して、レオンっ!!」
レオンの動きが止まる。そして震えたかと思うと。
麟はお腹の中に温かいものがじわっと広がるのを感じた。
それは初めてなのに、とても体になじむ感覚だった。
「・・麟。」「・・レオン。」二人はそのまま、
見つめ合い、お互いの名を何度も呼びあっては、キスをした。
何度も、何度も。
これで今回分は終わりです。
おそらく突っ込みどころ満載なので遠慮なく、突っ込んでやって下さい。
次回は、麟に我慢プレイか奉仕プレイをさせる展開をぼーっと考えています。
それでは失礼します。こんな変態にお付き合いいただき誠にありがとうございます。
ではではノシ
俺はコメントを控える。後の人に任せた
>>754 ひとまず乙
正直文章にはまだまだ読みにくい所が多いが、言われたことをすぐに考える
姿勢には好感がもてる
しかし、改行しすぎて余計見難くなってしまったようだ
他SSでもみて改行の仕方を参考にするといいかもね
日々成長しているぞ!ともかくガンガレ(えらそうでスマン)
757 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/19(水) 11:12:09 ID:jI9pL7Zr
>>754 乙
とりあえず我慢プレイに1票いれとく
携帯から失礼します。
御指摘ありがとうございます。
今後の参考にさせてもらいます。
今回は前回指摘を頂いた、エロと改行に力を注ぎましたが、あんまりうまく行かなかったですね。
次はさらに気を付けます。この後の展開は麟に、焦らしと我慢プレイを味わってもらう方向で練っています。
あと、何だか読んでいると所々に、ワードの原文では、ちゃんとした文字なのに、化けてる箇所がありますね。
調べてこっちも改善してきます。
アンタは絶対良い職人になると思う、頑張って。
個人的に応援してる。
こいつ俺の言った事理解したのかな
セリフと地の文の間には改行を入れろよ
うわーまた無意味に偉そうな勘違いクンがご降臨あそばしましたわ
>>761 春だからね。
痛い子には触らないであげるのが大人の優しさってものですよ。
生きてる価値がカケラたりとも存在しないような糞餓鬼はスルーしてあげましょう。
>>762 過度に辛辣な叩きよりも、職人の腕が向上する様なアドバイスをしてやろうぜ。
周りが褒めるに褒めれない状況を作ったり、書いたとしてもすぐ批判レスが
数件着てるとか、書き手としてはかなり凹むもんなんだぞ。
板の空気も悪くなるし、そういう批判は何度言っても通じない奴に使おうぜ。
お前らの指してる職人は二回しか書いてないんだぞ?
批判するなとは言わないけどもう少し我慢強さを付けて欲しい。
思った事をすぐ書き出す様なら、このスレは文句だらけになると思うしな。
変化の無い様だったら好きなだけ叩いても良いと思うけどさ。
と言うか、生きてる価値がカケラたりとも存在しないって、本気で言ってるのか?
何かお前の文からは厨ニっぽい臭いがする、糞餓鬼とか軽々しく使うもんじゃない。
容量消費してスマンカッタ、職人をあからさまに上から見る雰囲気に少しイラッとした。
このクソ長文の代わりにSS書いてくるわ。
764 :
762:2008/03/19(水) 22:30:29 ID:zNtBuASC
>>763 ごめん、分かりにくかったかな。
私は
>>760の事のつもりだったんだ。
気分を害されたのでしたら申し訳ございません。
>>763 春の風物詩キタコレ
今のうちにトリップつけていきなよ
>>764 orz、まさかそっちの方とは…。
不快感感じさせて本当にごめんなさい、以後気を付けます。
逆に私がこのスレ荒らしてるのかもしれません、しばらく自粛します。
迷惑をお掛けしました。
孤独を〜〜〜の続編をテッカテカになって待っている件について
確かに気になるが、最近キリン方の人のが気になってきた。
シチュは好みだし、作者の成長と展開を楽しめるからダブルでお得な感じがする。
文は読みにくいし、言い回しが下手な部分もあるけど、それはこれから改善されそうだし、期待しているな。
>>758投下ご苦労様です。
私もSS書きの初心者なのですが、とりあえずアドバイスを。(といっても、簡素この上ない物ですが)
セリフとセリフ(後は地の文)が同じ行で続いていると読みにくいので、改行されるといいかと。
後、「・・・」は全角だと読みにくくなるので、記号の「…」で統一すると良いかもしれません。
最後に、上達するには他の職人のSSを、意識して読み、学ぶのが良いかと思います。(幸いエロパロ板には質が良いのが多いですし、ここの保管庫でもOKですし)
私もこれで、多少まともなものを書けるようになりましたから、曲り形にも効果はあると思います。
以上、簡単なアドバイスでしたが、参考になると嬉しいです。
このSSのキャラやシチュがとても好みなので、これからも頑張って投下して下さい。
続きに期待して、楽しみにしてます。
保管庫がみれない・・・。
PSPだったらみれないのかな?
771 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 12:30:32 ID:QP1YDnjE
PSPで見れたぞ
ナヌ!
俺は、なぜか 裏2ちゃんねる[真] って所になる・・・。なぜ?
またまた続きができました。
改行を改善するべく、6冊もの小説読み(ホラーですが)
書いてきました。もちろん言うまでもなくデッレデレてん開ですが、
そこをなんとか読んでくださると助かります。では投下します。
〜特殊生態系体験記17〜
その日の夕食は麟が腰が抜けて動けないと言うので、寝室に持ってきてもらった。
なんだろう滑車3台分の夕食。…すごく・・豪華です…。隣で麟がはしゃでいる。
「わ〜!レオン、昨日のよりすごく美味しそうだね〜!」
「…おい!シンバ、何故今日はこんなに豪勢なんだ?」
「それはもちろん、お二人にはこれ位は補給が必要と判断したからニャ!」
かわいい顔で可愛げのない事を言うシンバ。何処か憎めない態度も相まって、レオンはこれ以上言及する気が失せてしまった。
食事が終ってレオンはシンバの言葉をようやく理解できた。なるほど確かに、今日は麟にぶっ通しで教えていた事と、秘め事とでひどく腹がすいていたらしい。
あれだけの量をさらっと平らげることが出来たのだから。
(後で、マタタビでも持って行ってやるか)
心の内でレオンはシンバの心遣いに感謝した。
ベッドの上では麟が満面の笑みを浮かべて、レオンを見ている。
「どうした、麟。そんなにさっきのうまかったか?言っとくが毎日は無理だぞ?」
「…違うよ。ただレオンを見てるだけで、何だかぽわーってなってね、安心するの。」
麟は先ほどの行為の余韻に浸っているようだ。
(麟の初めてがうまくいってよかった)
レオンも安堵していた。初めてであまりに痛かったため、それ以降できなくなると言うケースも有る、と言う事を聞いたことがあった。
ベッドに入り、寝る準備をする。さすがに今日はもうする気になれなかった。それは麟も一緒だった。二人は寝るまで、ずっと軽いキスや、お互いの事を褒め合った。
そして朝、出会って5日目。レオンは目を覚まし、体を起こす。何事もなく体を起こすことが出来た。麟は隣で丸くなっている。
「寝ぞうもかわいいのか、こいつ。まさに反則だな。」
ふっと笑い、寝室の鏡の前へ。そこでレオンは驚き反省した。甘かった。あの麟が、何もしない筈がなかったのだ。
レオンの右胸にハートマークが描かれている。人の唇大の線をつなぎ合わせて。キスマークでハートマーク。それを素でやるから麟は恐い。
レオンは急いでベッドで寝ている麟を起こす。
「起きろ麟!これはいったいなんなんだ!」
「うにゃ〜…おっはよ〜、レオン。あ、それ見てくれた?!どう、レオン?ボクの自信作!
レオンにボクの印つけてみたんだ〜!…嫌だった〜?」
「いや、そりゃ嬉しいけど、いくらなんでもこれはつけすぎだ!せめて一個!いいな!」
全く朝から騒がしい。でもこんなのも悪くない。
「麟、腰大丈夫か?痛まないか?」
「うん。まだ少し腰が重いけど、レオンが気持ち良くしてくれたから大丈夫だよ。」
麟は笑顔でそう返す。跳ねた髪と笑顔のコラボレーションが素晴らしい。
井戸に行き、顔を洗い、髪を梳かす。その次は朝食だ。
「ご主人、昨日はよく眠れたかニャ?」
「ああ、おかげ様で疲労も全くない。いつもありがとさん。」
そう言って、マタタビを渡すと、シンバは踊りながら奥に戻って行った。
〜特殊生態系体験記18〜
朝食が終わると、昨日の復習をしてみた。ヤッヴァリ、こいつは理解の仕方がびゃあ、うまひぃ〜〜☆
予想通り、昨日の内容はほとんど覚えていた。午前中で復習は終わり。午後に少し武器屋に用事が有ったので、心配だが麟を置いて出掛ける事に。
「じゃあ、少しだけ出掛けてくるから、大人しく待ってろよ?」
「う〜…わかったよ、ボク待ってるね。」
少しだけ不機嫌そうな声色と膨れたほっぺで麟は喋る。
「じゃ、行ってくるよ。」
「うんいってらっしゃい!」
麟は家から出ていくレオンを窓越しに見ていたが、やがて見えなくなった。
(レオン見えなくなっちゃった。つまんないな。)
麟は寝室のベッドの上に座り込んだまま、ぼんやり外を見ている。家の中だけならと許可をもらった尻尾を上下に揺らしながら。
どれだけの時間が経っただろうか。麟は自然と昨日の事を思い出す。レオンと繋がったあの感覚。絶頂の瞬間にお腹に広がった、暖かい感覚。
それらの感覚は麟を行動させるのに十分なきっかけを与えてくれた。
(もう駄目!我慢できない!レオンに会いに行こう!きっとレオンを見つけたら、また偉いって誉めてくれるに違いない!)
麟はドアから村に出た。それは間違った判断だと気付かずに。
ゼルス村は、村と分類されてはいるが、かなり大きく、家も50棟を超える。そんな中で、行き先も知らない麟がレオンが入った家を見つける事は容易ではない。
歩き回って探す麟だが、やはり見つからない。仕方がないので少し怖いが、村の人に聞いてみる事にした。
「すみません、あの〜レオンって言う人知りませんか?」
聞いた大半の人は、名前は知っているが、居場所は知らない。だが居場所の代わりに聞こえるのは、レオンの評判。
「あの人には世話になってるからね〜。」
「こないだも、ギアノスから山の牧場を守ってもらったよ。」
口々にレオンの活躍を聞く。麟は嬉しかった。自分の最愛の人は周りからもこんなに愛されている。
その人と麟は、ずっと一緒に居る約束をした。その優越感が一気に麟の警戒心を下げてしまった。だから、
「あ、その人ならこっちの家に入ったよ。連れてってあげるよ。」
と言われたときも麟はほいほいとついて行ってしまった。
「はい、ここだよ〜。中へどうぞ〜。」
中年の男に麟は連れられ家の中に入ってしまった。
「おじさん、ありがとう!レオン〜!…レオン?ねえ、レオンいる〜?」
「レオンなんて人は、ここにはいないよ。」
「え?…おじ・・さん?」
「君は馬鹿だね〜!人を信じすぎなんだよ!これからひどい目にあうとも知らずに。」
〜特殊生態系体験記19〜
麟の目の前に中年の男Aが現れた!中年の男は麟に覆いかぶさった!
「きゃあ!痛い!!」
「へへっ!大人しくしてればそれなりに可愛がってやるからよ!」
麟は重くて中年の男をどかせない!中年の男は麟の服を破いた。麟の胸がまず露出する。
「いやあ!見ないで!お前なんかが見ちゃダメなんだから!」
麟は激しく首を振り嫌悪感を顕わにする。
「嬢ちゃんそんな事言っても、ここにはおれしかいないんだ。俺以外の誰が見るってんだ!」
中年の男はそう言うと下半身に目をやる。
「これだけ、綺麗な胸してんだ!下もさぞかし立派なんだろ〜な〜!」
男はにたっと笑った。気持ち悪いその顔に麟はどんどん、嫌悪感を募らせる。
「ダメダメ!絶対にダメ!そこはレオンのなんだから〜!レオン以外はダメなんだから〜!!」
(レオン助けて!ボク、怖いよ!!寒いよ!!お願いレオン〜!!!)
心と声で力いっぱいに叫ぶ。
とうとうすべてを脱がされた麟は震えている。
「なんだ!お前尻尾が付いているのか!丁度いい!!調教のし甲斐がありそうだ。」
麟はこの時この家のドアが開いている事に気がつかなかった。
「へえ〜、何をどういう風に調教するんだ?」
突然の声に振りかえる中年、沼地で聞いたあの音。「ビタンっ!」レオンは中年を大剣の腹で叩いた。倒れた中年が崩れ、その向こうにレオンの姿があった。
「っ〜〜〜〜〜〜!!!!レオン〜〜〜!!!!」
涙を浮かべ抱きつく麟。その瞬間麟の頬を衝撃が襲った!「パァン!」麟の頬が赤く染まる。麟は何が起こったか分らず、痛みさえ確認できなかった。
「バカ野郎っ!!!!なんで家を出てきたんだ!!あれほど出るなと言っただろう!!!」
「・・・あ・・う・・・あ・あ」
麟は声にならない声を上げる。
「これで、お前は自分がどういう身かわかっただろう!?お前は俺達男から見れば、のどから手が出る位欲しい女なんだよ!!
レオンは激昂した。
「そんな女が常識も知らずに外を歩いていれば、こうなることは目に見えてんだよ!なんで出てきた!」
麟は大粒の涙と大きなと声をあげて泣いた。
「だって!だって会いたかったんだもん!!!レオンに!どうしようもなかったんだもん!!それにレオンを探せたら、ほめてもらえると思って…」
言いかける麟をレオンは優しく抱いた。そして静かな声で言う。
「麟、もしお前に何かあったらそれはできなくなっちまう。そうお互いどっちともが居ないと、そんな事や結婚は出来なくなっちまうんだ。」
レオンは麟の頭を撫でながら続ける。
「麟、俺はお前に向かってくる危険はすべて払ってやる。命を賭けてもだ!でも麟が自分から危険に向かって行っちゃったら、俺どうする事も出来ないよ、麟。」
レオンは麟を抱きしめる。しばらくの沈黙。聞こえるのは麟の泣き声だけ。
「・・・な・・さい。・・・ごめんなさい。ごめんなさい!」
何度もごめんなさいを口にして、麟はまた泣き出す。レオンをしっかりと抱きしめて。
特殊生態系体験記20〜
「叩いてゴメンな?麟。痛かっただろ?」
レオンは麟をおぶって家に帰る途中だった。中年にはあのあと思いっきりの脅しと、村には今回の罪を知らせたので、尻尾の事やリンの事はもう大丈夫だろう。
「んーん。悪いのはボクだから…それにこれボクがレオンのって証にもなるし。」
「今度からは出かける時は麟も一緒に行こうな。・・・実は俺もさびしくてさ、予定よりもかなり早めに家に帰ったら、麟がいなくて焦ったよ。」
「いいの?レオン、無理しなくていいんだよ?レオンがボクのために無理して欲しくない。」
「俺が好きで無理するからそれはいいの!麟こそ無理するなよ。」
「じゃあ、ボクも好きで無理する〜!あははは、これじゃきりがないね!」
そう言って麟は少し晴れた頬をゆっくりさする。愛しむ様に。
家に着くとすっかり暗くなっていた。何だか今日も疲れたのですぐに夕飯に。今日の夕飯は普通だ。シンバ曰く、
「色んなことがあった日こそ、普通が一番ニャ!」
…なぜ知っている。だが、レオンは何だか聞く気にもならず、力なくそうかよと笑う。確かにいつも食ってる筈なのに、身にしみてうまかった。
夕飯を終え、寝室へ。あんな事があったからか、麟はばつが悪そうにしている。
怒ったレオンを初めて見たせいもあり、話しかけづらいようだ。
「麟、昼の事は気にするなとは言わないけど、最初は誰だって、知らないんだしそんなに落ち込まなくても…」
レオンは麟に呼びかけるが麟はうんと力の無い返事をするだけだ。落ち込む理由は分かっている。
麟は優しい。これまでみてきた人の中で一番に。だからこそそんな麟は自分が許せなかったのだろう。愛する人を心配させた自分を。
「・・・わかったよ。そんなに自分が許せないなら、おれがお仕置きしてやる。文句は言わせないぞ。」
「え?どうして?レオンどうしてボクの考えてる事分かったの?」
「どうしてもだ!」
そう言うとレオンは麟をベッドの上にのせ、服を脱がす。あれだけの事があったにもかかわらず、抵抗は無かった。一応割り切れてはいるらしい。
ベッドの上に座らせ、麟を裸にすると、レオンは昨日と同じく胸から弄り始める。この形のいい胸が誰かに触れられかけたと考えると、内心気が気じゃなかった。
乳首を指でこすり、爪で優しく搔く。くすぐる様に優しく、優しく。
「ん・・ふう…ん…ん」
麟の声が響き始める。麟は胸を揉まれるごとにきれいになっていくように感じた。汚れたものが落ちていく感覚。清められているようだ。
「レオン…下・・も…お願い。」
ポツリと麟が言う。何だか昨日より疼く。早く弄って欲しい。しかし、ここからがレオンのお仕置きだった。
麟の足を開くと尿道付近を擦る。そこは、陰核や膣内に比べると遙かに、感度の鈍い場所だ。
「ん・・ん・・ん…?レオ・・ン?」
麟は物足りなさそうに、声をかける。言葉の奥に本音が聞こえる。なんで弄ってくれないの?と。
〜特殊生態系体験記21〜
レオンはいっこうに尿道以外を触ろうとしない。
「レオン、ん・・他も・・」
「まだだ。まだもう少し触りたい。ダメか?」
レオンにダメかと聞かれては、駄目とは言えない。しかし、5分程ずっとそこばかり触っている。普段はもっと気持ちいい所を触ってくれるのに。
麟はなんとか他と同じように感じる事が出来ないだろうかと、尿道に意識を集中する。が、集中すればするほど陰核や膣の疼きは加速していく。
その疼きはたまにレオンが陰核を皮の上から、ちょんと爪の先で触れただけで
「ああ!」
と声が上がるほどだ。麟は我慢の限界だ。
「レオン!ここの気持ちいいところ触ってよ〜、レオン〜。」
「分ったよ、触るぞ。」
だがレオンはすぐには触れない。まずは息を吹きかける。くすぐったい感覚と少しの快感が麟を襲う。
「ひゃ・・ん・ん、ん・・ふう・・」
麟はようやく来た快感に、喜んだ。が、まだ全然足りない。麟の様子を把握したレオンは次への行動へ移る。
皮を剥き陰核を露出させる。麟はやってくる刺激の予感に胸を躍らせる。レオンは露出したそこを、こすらずにただっつついている。
「!?・・ひう・・ん・・ん」
確かにさっきよりは気持ちいい。けど、足りない。足りない。
「レオン〜!足りないよう!気持ちいいの足りないよう〜!」
「これが、お仕置きだ。ふっふっふ。苦しいだろう?」
レオンは何だか楽しそうだ。麟は体の全神経を陰核に集中させる。少しでも敏感に感じ取るために。
それは麟の陰核に変化をもたらした。一回り、膨らんだそれはレオンのモノと同じようにかすかに脈打っている。
まるで自ら近づかんと膨らんだそれを確認したレオンは、陰核の付け根と本体に指を当て一気に擦りあげた。
「くはぁ!!!・・ん・・んいい!」
気持ち良かった。ただただ気持ち良かった。昨日、一昨日とレオンが感じさせてくれた、快感と同じだった。強さを除いては。
「ふうん!!・・あ、あ、はぁん!いいよぅ!レオンいいよっ・・んん!」
頭が真っ白になっていく。違う。レオンが触る度に頭からはレオン以外の事が一つずつ、抜け落ちていく。
麟は体を震わせ、快楽を貪る。体が震えると同時に、膣からどくどくと愛液が流れ出る。
「はぁ、はぁ、ふ・・んんっ!!あ、あ、あ、あすごい!いい!」
もっと欲しい!もっと欲しい!もっと!もっと!もっとっ!!刺激が、快感が、レオンが欲しい!!!
「レオン・・はぁ、はぁ、んく・・中に!ボクの中に入って、レオン!」
麟はおねだりをする。出来るだけ可愛く、妖艶に。レオンの心を動かせるように。
特殊生態系体験記22〜
「じゃあ、麟、昨日よりももっと気持ち良くなろう。後ろを向いて、麟。」
そう言うとレオンは麟をバックの体勢にする。そして、その状態で麟の中にレオンは自分の分身を進めていく。
昨日よりもずっと緩くなった中はとても気持ちがよかった。麟にとっても、レオンにとっても。
「くはぁああ!!ん、ん、ん、ん!んーーーーっ!!!」
入れた途端麟が連続して震える。どうやら小さくイッたようだ。レオンは構わず腰を進める。
「うわあ!?う、う、ううん!うん、うんうむう!っ――〜んん!」
気持ちがよすぎて麟は思わずびっくりしてしまった。
人間の膣は大抵、正上位で入れた時に最もスムーズに入るようにカーブが出来ている。膣の壁がこの時圧されたり、特定の部位がこすれたりすると快感になる。
バックの場合はモノのカーブが膣とまったく逆。つまり抵抗が大きくなる。大きくなるとそれだけ、擦れたり、圧したりが増えるので、結果より気持ち良くなれる。
麟は今まさしく、その状態だった。レオンが動く度に、擦れて、圧されて気持ち良くなっていく。入口のいやらしい音が大きくなる。
「あん!あん!はぁん!あんっあぐっーー!!ひ、ひゃあ!」
腰がとろけそうなくらいに気持ちいい。頭にはレオン以外もう何も無い。ほどなく麟の絶頂が近づいてくる。
「あ、あ、あ、クる!きちゃう!!レオン、ボクとんじゃあっ!!うう〜!」
その時レオンは止まった。麟の入口付近で止まった。麟はあと一歩でせっく…じゃなくて絶頂に行き損ねてしまった。
「…れおん?・・ろうして、止めたうの?」
イきかけて舌ったらずになった麟の甘える声が聞こえる。
「これもお仕置きだよ、麟。そうだな〜あと6回はイクの我慢してもらおうかな〜」
レオンは笑いながら言うが、麟はそれどころじゃない。
イク直前のあの、出したくないのに何か出そうな、気持ち良さ。あんなのがあと6回も続いたら、おかしくなってしまう。
レオンからは止める素振りが見えない。何より気持ちがいい事には変わりが無いのだ。麟は恐る恐るうなずいた。
それと同時に動き出すレオン。積りだす快感。でも麟の快感がけして溢れる事は無かった。溢れる寸前でピタッと止まる刺激。
沈んでいく興奮。しかし、もういいやと萎える一歩手前で動きを再開するレオン。
「このまま!れっ!おん、このまま!あ、あ、ああっ!!あと一回!!お願いレオン、あと一回!!」
懇願むなしくまた、少しづつ冷めていく快感。その繰り返しの中で、麟はついに我慢が出来なくなっていた。
「レオン…ボクも、ダメ!イきたい!イきたい!!レオン、ボクもう分かったから!自分の事分かったから!だから、いかせてよぅ〜!!レオン〜!」
泣きながら叫ぶ麟。するとレオンは動きを再開した。
「んん!んん!あ、はぁ〜!!!んん!んう!んう!んう!」
時々レオンに体を寄せ首を捻りキスをしながら、麟は6回目の上昇を開始する。そしてあと一回でまた止まるレオン。諦めかけたその直後レオンは陰核を擦る!再び上がる、快感そして…ついにあと1回が、0になった。
「っ―――――――――!!!ふっ―――――――んんっ!!!ん―――!ん――――!!」
何度も何度もイク麟。その度音を立てて吹き出る、快感。ただただ体全部で気持ちいいを表現する麟。それとほぼ同時にレオンも麟の中に、熱い未来を注ぎ込んだ。
「っ―――はぁ、はぁ、はぁ!う!う、う、う、う、〜〜〜〜!!!」
吹き終わると、麟は体をガクガクと震わせ倒れこんだまだ呼吸が荒い。小さな肩が横に上下し、膣からは精液が流れ出ている。
「どうだった。麟?きつかったか?」
優しく頭を撫でながらキスをして、レオンは麟に聞いてみる。少しやりすぎた感があったからだ。
横に向かい合う麟は、ゆっくり微笑みキスを返す。
「…しゅごく気持ちよかっらよ、れおん。えへへ…ボクもう、れおんじゃないとらめみたい。…らいしゅきらよれおん。あいしてりゅよ…ずっと、ずっと、ずっと…ZZZ。」
力なく、けどしっかりと麟は幸せをかみしめるように、言った。その笑顔のまま眠りにつく麟。曇り一つない笑顔。
曇り一つない幸せ。そうまだまだこれからが二人の幸せの本番。夜は今日も更けていく。
これで今回分は終わりです。
皆さんの意見お待ちしております。
今回は中年に麟をやらせるはずだったのですが、指がその展開を拒否したので、変えました。
次回は活力剤を間違って飲んだ麟に暴れてもらう予定です。
ではこの辺でしつれいします。お付き合いありがとうございます。
タイミング的にはアレかなとも思いますが、ちょっとリアル事情の時間が迫ってるので今の内に…
あ、あと今回も非エロです。すいません。
それでは、『孤独を知らない男』第七話投下いたします。
『孤独を知らない男』:第七話
月も出ない暗い夜。風も吹かない静かな夜。虫も蠢かぬ孤独な夜。
闇の中にいれば心まで吸い込まれそうな暗黒の中、
小さな少年が、僅かに開いたドアの隙間から室内を覗き見ている。
少年は一歩も動かず、室内のある一点をただじっと見ていた。
心が抜けたように一点に視線を釘付けにしている少年。
これは俺だ。俺の幼かった頃の記憶。たぶん5歳くらいだろう。
少年…いや、幼子と呼んでもいいかもしれない。
その幼子の視線の先にあるのは、中年の男。
椅子に座り、机の上の蝋燭の火をじっと凝視している。
この男は俺の親父だ。幼子は親父の姿を、斜め後ろ方向から見上げていた。
親父は幼子に気付いている様子はなく、ただ睨むように蝋燭の火を見ていた。
空気の微かな動きに反応して左右に揺らめくだけの炎の先を見る親父の視線は、
蝋燭の火に縫い付けられているようで、全く別のものを見ているようだった。
目を剥いて蝋燭の火を食い入るように睨む表情は、どこか鬼気迫っていて、
触れたらその瞬間に、親父は親父じゃない別の何かに変わってしまうような気がした。
蝋燭の灯りによって闇からぼんやりと浮かび上がる親父の顔は、
この世のものならぬ、異世界に住む魔獣のようにも見えたのだ。
そして、まるで眼力のみで蝋燭の火を消さんとしているような親父の、刺すような目。
それを向けられているわけでもないのに、幼子はその場から全く動くことが出来ず、
ただ黙って立ち尽くし、殆ど呆然と親父を見続けるしかなかった。
我が一族の掟に、変わった項目が一つある。
『当主が子を成した際、子が齢五を数える頃には、配偶者は当家より絶縁すべし。』
何故、この掟があるのかは分からない。いつ頃生まれた掟なのかも分からない。
だが掟になっているからには、絶対に従わなくてはならず、俺の両親とて例外ではなかった。
俺はよく憶えてないんだが、おふくろと親父はとても仲が良く、
結婚する際も、おふくろはこの掟を承諾した上で嫁入りしたそうだ。
だから結婚当初は19同士だったのに、俺が生まれたのは遅くだった。
確か両親が32の時だったな。俺が生まれたのは。
親父は、蝋燭の火を睨む。
この暗闇を唯一照らす小さな光。
それを押し潰すように、そしてどこか縋るように視線を固定させている。
永久と思うほどの時間が流れる中、その空間の時間は止まっていた。
瞬きすらせず、身じろぎ一つせず親父は火を見続けていた。
殺気にも似た雰囲気を纏ったその姿は明らかに異常と呼べるものであったが、
幼子はそんな親父から目がはなせなかった。
そうなると幼子と親父はまるで金縛りに遇ったかのように、全く動く事がなかった。
いつか幼子が恐怖を覚え始めてベッドに飛び込むまで、ずっと。
蝋燭の火以外の明るさが一切ない暗い夜。
ふくろうやこうもりや虫の羽音さえない静かな夜。
意思をもって動くものなど何もない孤独な夜。
蝋燭の火は、ただただ親父の姿だけを闇の中に映し出していた。
この夜は、おふくろが絶縁されて家を出ていった日の夜だった。
「………またか。」
揺られる馬車の中で目を醒ました俺は、最初にそう呟いた。
近頃は親父の夢ばかり見る。いったい何故だろうか?
「走馬灯かな…」
太刀を抱えたまま続けて呟く。
この馬車を借りる時、厩舎の管理人から情報が入った。
本来なら、ギルドに楯つく者がハンターとして馬車を借りる事は許されない。
しかし俺は金払いがいい。厩舎の管理人は表立った協力はしてくれないが、
こっそり馬車を手配してくれたり、情報を俺に渡してくれたりする。
つまり厩舎の管理人は、俺にとっては大事な情報屋の一人にもなるわけだ。
そして先ほど入った情報の一つは、俺に対するギルドの動きに変化があったこと。
どうも秘密裏に俺の事を嗅ぎ回っているらしい。恐らく近々暗殺者が放たれるだろう。
原因は…たぶんパーシェルのことだ。
通常なら向こうに非があるのだからあれっきりは何も起こらんが、俺の場合は少し勝手が違う。
ギルドは俺を殺したがっているのだから、その大義名分が欲しいはずだ。
そこでパーシェルの事件を持ち出し、俺を民衆に実害を加える者として吊るし上げるつもりだろう。
そこに、事件の罪がどこに準拠しているのかは関係ない。
重要なのは、『俺が』一般民衆を殺害したということだ。
実際に殺したのはトネスだが、間違いなく奴らは俺の仕業に仕立て上げるだろう。
ま、それはともかく、だ。俺にとって大事なのは暗殺者への対応。これだけだ。
我が一族には対人用の戦闘術や体術も存在するから、並の暗殺者なら軽くいなせる。
問題はギルドナイツが動いた場合だ。真正面からの戦いなら引けをとらんと思うが、
暗殺となれば、ちょっとヤバいかもしれない。
奴らの技量で四六時中狙われたんじゃ、流石の俺でも倒せるかどうか分からん。
まあ、歴代最強と謳われた俺の曾祖父なんかはギルドナイト二人を同時に相手して殺したというから、
ギルドとしても危険を犯してまで、発見し難い貴重な人材に暗殺を命ずる事は少ないだろう。
相手が相手だしな。
しかし俺が考えた所でギルドの意向が変わるわけでもなし。
ギルドナイトが来ないことを祈って、暗殺者への対応を練っておくぐらいだな。
幸い、暗殺者への対応術も20ぐらいは方法があるし、
それらを組み合わせ、戦闘術や体術の応用も利かせれば対応は200通り以上はある。
そうそうやられるような事はあるまい。
「旦那ァ、そろそろ着きやスぜ。」
御者のその声で、俺は瞑想していた目を開き、壁に預けていた背を起こした。
取り敢えずは、トネスだ。
馬車の中でも色々考えたが、答えらしい答えは出なかった。
だから考えてる途中でつい眠ってしまったのだ。
しかし、まずは会ってみようと思う。
トネスの姿を見た瞬間に自分がどうするのかは分からないが…
じんわりと、心の中に空気の塊のようなものが作り上げられていく。
不思議と重さは感じない塊だ。
俺はその空気の塊を吐き出すようにため息をついた。
酒はとっくに抜けているから、この気持ちは酔いのせいではないだろう。
美しいと感じた心が、それを愛するという事に直結するのなら、
或いはこの気持ちは今まで俺が一度も経験して来なかったものかもしれない。
もしそうだとしたら、俺はとんでもない間抜けだ。
全く、本当にこの歳になって自分の心を制御し切れていなかったとはな。
まだまだ俺も未熟ってことか。
「止めてくれ。ここでいい。」
太刀を腰に差しながら、俺は御者に声をかけた。
太刀を腰に差したのは、隣にある巨大な荷物を背負うためである。
荷物を太刀の上から背負っては、咄嗟に武器を抜く事が出来なくなるからな。
大きな荷物の中身は…まあ今の所は秘密だ。
腰に装着するのは太刀のみではなく、矢筒も、という事だけ言っておこう。
「へ? 本当にここでよろしいんで?」
「お前灼熱の砂漠まで行きたいのか?」
「……ここでよござんすね。」
「ああ、ここでいい。5日後の同時刻にここに来てくれ。」
そう言うと、俺は荷物を背負って馬車から降り、街道を進みはじめる。
御者の横をすり抜ける時には、「ご苦労さん」と言って金貨を親指で弾き飛ばして渡し、
ここまで馬車を引っ張ってくれたアプトノスの横を通り過ぎる時には、横っ腹をぱしっと叩いてやる。
アプトノスにとっちゃこのぐらいは撫でるようなもんだ。
俺は背中で、御者の「まいど」と言う声と、アプトノスの気持ち良さそうないななきを聞きながら、
砂漠を目指して歩いていった。
「クァックァッ」
頭の上から響いて来た仲間の声で、私は目を醒ました。
上半身を起こし、目をこすりながら上を見上げると、
仲間の一人が私を見下ろしていた。
目をこすっていた手を下ろして私が小さく「クー」と鳴くと、
その仲間は自分の巣に向かって走り去っていく。
「ふぁ〜ぁ……ん…んん〜〜〜〜ッ…!」
私はそれを見送ってから、あくびをしつつ大きく伸びをする。
あれから私は、一般の居住区画にあるスペースの一つを分けてもらい、
そこに乾燥した草で巣を作って、住まわせてもらっている。
私は事の詳細を既に自分でみんなに伝えてある。もちろん謝罪もした。
だからこそ、みんなは私のこのスペースを与えてくれたのだと思う。
人間になった事で、私には人間特有の思考や感情が生まれていたけど、
仲間達の機微を感じ取る力は衰えていないようだ。
「クー」
あくびと伸びを終えた後、軽く鳴いてみた。
周囲の仲間たちは、まだ寝ている者もいたが、大体はもう起きていた。
起床している者の内の数人は入口周辺に集まっており、
残りの仲間は、各々自分のスペースにある巣の傍で蹲っていた。
今は産卵の時期。卵を産んだ者の番は卵を守り、産んだ本人は積極的に狩りに出る。
自然界では子守りの仕事は主に男性が引き受けるのだ、とジェロスから習っていたし、
そういった光景は何度も見たので、別段違和感はない。
違和感があるとすれば、入口に集まっている仲間達の数が非常に多いことぐらいだ。
入口に集まるのは、狩りに出る者が全員揃うまでそこで待っているため。
つまり女性はこれから集まって狩りに出るのであるが、
通常ならもうとっくに出発しているはずである人数が、入口には屯していた。
「…慣例が変わったのかな?」
私は独り言を呟きながら立ち上がった。
とっくに出発しているはずの人数がまだ入口にいるという事は、
更なる狩りの人員の集結を待っているという事であり、
いつもよりも大人数で狩りに出かける事を意味している。
『どうしたの? 私がいた時より人数が多いけど…』
私は入口で屯している仲間達の一人に話し掛けた。
話し掛けた相手は、元未亡人ながらも今回めでたく再婚した女性で、
卵を産んだばかりの人なはずだから、狩りには並々ならぬ意気込みを持っているはずだ。
『あら、そう言えばあなたは知らなかったわね。
最近とても凶暴な雌の角竜が出ててね、際限なく縄張りを広げてるから危険なのよ。』
角竜ディアブロス。その存在は何度も見た事があるし、
人間になった時、より詳しい生態をジェロスから教わった。
ディアブロスの雌は繁殖期になると異様に凶暴化し、縄張りを広げまくる。
そうして広げた縄張りに複数の雄を招き入れ、互いに争わせて勝ち残った一匹と番になるのだという。
縄張りを広げるのは大量の雄を招き入れるためと、大事な時期に食糧を確実に確保するため。
その激しい生態から、この時期の角竜の雌は、
リオレイアとは違った意味で女王と呼ばれる事もあると聞いた。
縄張りを確実に広げるためなら他の生物の縄張りであろうと、
全く容赦なく侵略していく姿は、まさしく女傑であるそうだ。
『そんなに凄いの…?』
でも、大抵は角竜の雌同士で牽制し合うので、
ゲネポスの群れが安全に狩猟をするだけの縄張りスペースは残される。
少なくとも私がいた頃はずっとそうだった。
そしてそれが自然のバランスだとジェロスは言っていた。
『そりゃ凄いわよー。
もう四匹もライバルの雌を殺してるらしいし、
体格も今まで見たことないぐらい大きかったわー。』
でも、稀にそういったバランスを崩す個体が現れることがあって、
そういった個体は進化した種類である可能性がある、と言っていた。
そして進化した個体は、既にそこにある生物を淘汰して栄える、ということも。
『…ね、私も参加していいかな?』
私はちょっと恩返しをしたくなった。
以前ほどの牙や爪はもうないし武器も持って来ていないけど、
ちょっとしたアイテムなら持って来てるし、調合術も教わっている。
もし角竜に襲われた時、仲間を守るくらいの事はしたいと思ったのだ。
『まあ、狩りは人数と年齢さえ満たせれば自由参加だからいいけど…
あなたの場合はちょっとどうかしら…』
『大丈夫。狩りの足は引っ張らないよ。
ね、お願い。私もみんなの役に立ちたいの。』
通常の狩りではリーダーは出て来ない。
代わりに狩りグループの中で一時的に定める指揮者が、主に狩りグループの指揮をする。
狩りにリーダーが出るのは特別な状況での狩りだけだ。
だから、弟には秘密にしておく。私が狩りに出たがっても確実に難色を示すからだ。
『う〜ん…爪と牙の代わりになるものがあれば良いわよ。』
そして私と話している女性が、恐らく狩りグループの指揮者だろう。
彼女は少し考えるような素振りを見せたけど、やはり直感的に決定を下した。
弟をだますような形になるのは少し気が引けるけど、
いつまでも守られっぱなしでは気が済まない。
私は指揮者の女性にお礼を言うと、自分の寝場所の傍に置いたアイテムを取りに行き、
人数が揃うのを待ってから、仲間達と共に狩りに出かけた。
「ギャアアッ!」
「グワァッ!」
突撃隊の数人がアプケロスの群れに突っ込んだ。
アプケロスは非常に攻撃的な動物で、真正面から群れに挑めばとても危険だ。
しかし攻撃的であるからこそ、狩るための方法もある。
まず数人の突撃隊が大声で騒ぎ立てながら群れに突っ込む。
攻撃的なアプケロスは一致団結して突撃隊に対応する。
突撃隊は攻撃する姿勢を見せつつも決して深追いせず、逆にじりじりと下がっていく。
そうして全てのアプケロスが突撃隊に視線を奪われ、注意を向けた瞬間を狙い──
「クオオォォーーン!!」
──群れの最後尾にいる個体を、後ろから他の全員で攻撃する。
突撃隊が注意を引き付けている間に、群れの後ろからできるだけ獲物に接近し、
最後尾にいる一匹に不意打ちを喰らわせるのだ。言わば本命の攻撃隊である。
私達は一斉に飛び掛かってアプケロスの体にしがみついた。
アプケロスは悲痛な叫びをあげながら尻尾を振り回そうとするが、
こうなればこのアプケロスの命はもうなくなったも同然。問題は時間だけだ。
獲物をしとめる際、攻撃隊の中でも役割がちゃんと定められている。
獲物の動きを制限する係、上から覆い被さって動揺を誘う係。
そして一番重要なのが、獲物にとどめを刺す係。
「カァァァァァァァァッ!」
ドズゥゥッ!
私は素早くアプケロスの首に腕を絡ませ、砥石で研いだ鉄鉱石を頭に突き刺した。
人数が揃うのを待っている間に素早く作った即席簡易ナイフだけど、
アプケロスの頭蓋骨は分厚いので、こんなもので貫けるとは思わない。
大事なのは頭蓋骨に衝撃を加え、脳にダメージを与えること。
すかさず私は鉄鉱石ナイフを引き抜いて、今度は喉に突き刺した。
脳へのダメージと呼吸器へのダメージでアプケロスはドサリと倒れ込む。
大事なのは、素早く行うこと。
とどめにもたついてしまえば他のアプケロス達が加勢してくる。
その前に獲物を行動不能にしておき、素早く他のアプケロスが襲って来ないように牽制するのだ。
その全てを一瞬で行わねば狩りは失敗。今度は一転してこちらが逃げる番となる。
でも今回は成功だ。加勢が入る前に獲物を倒せた。
直ぐさま仲間が他のアプケロスを牽制し、私はその間に完全に息の根を止める。
これが私のいた群れの狩りの仕方だ。
「ギャウッ!」
「ガウゥッ!」
アプケロスの群れを追い払ったあと、突撃隊も無事合流して来て、
私達は仕留めた獲物の解体に取りかかっていた。
腹を開き、腐りやすい内臓はまず最初に食べてしまう。
私は人間になったので生の状態では食べられないから、肉を少し貰う程度だ。
後の肉は持ち帰り、番の男性に与えたり備蓄にしておいたりする。
生まれてくる子供達に備えて、食糧を蓄えておくことは重要だ。
砂漠には腐敗菌が少ないので長い期間蓄えておけることを、私達は本能的に知っている。
『結局、角竜出なかったね。』
私は狩りグループの指揮者に話し掛けた。
彼女はもう、自分の分の肉をしっかりと剥ぎ取って口にくわえていた。
『いいじゃないか、出ないなら出ないで。』
彼女の言葉に、私は思わず微笑んだ。
狩りを無事に終えた安堵感と、みんなの役に立てたことが嬉しかったからだ。
やがてアプケロスは私達みんなの空腹を満たすに足る肉をすっかり供出し、
残るは骨と甲羅と一部の肉などの残骸となっていた。
『じゃ、帰ろうか。』
全員がしっかり持ち帰り用の肉を持ったことを確認し、指揮者はみんなに促した。
でも、私はやるべき事がある。そしてそれはみんなには関係のない事だ。
私個人のことでみんなを煩わせてはいけない。家族が巣で待っているのだから。
『あ、ごめん。ちょっと先に帰っててもらえる?
後から直ぐに追い付くからさ…』
『? 別にいいけど…なんで?』
『ちょっとやる事があるだけ。心配いらないよ。』
『ふーん…』
指揮者である彼女は少し訝しげだったようだが、群れの不利益になるとは考えなかったようで、
自分自身も、やっと巡り合えた再婚相手に早く尽くしたいという気持ちがあったのだろう。
私の頼みを深く追及するでもなく認めてくれた。
そして彼女が号令すると、狩りグループは一斉に巣に向かって帰り始めた。
「さて、と…」
私は帰っていく仲間達の背を見送ると、早速アプケロスの方に向き直り、
目を閉じて心を鎮め、ジェロスから教わった祈りと感謝を述べる。
こうしている間は時間がとてもゆっくりに流れているような気がして、
えもいわれぬ心地良さというものを感じる。
だから私は、この祈りと感謝を欠かさないようにしようと思っている。
そして祈りと感謝も終わり、最後はドキドキノコを添えるだけなのだけれど、今は持ち合わせがない。
「代わりにこれで…」
仕方なく、代わりにアオキノコを供えた。
回復薬調合のために持って来たものだけど…しょうがないよね。
どうか成仏してください…
私はもう一度アプケロスに祈りを捧げると、
仲間のみんなに追い付くために、巣への道の方を振り向いた。
ドガァァァァァアアアアアアアン!!
その直後だった。
爆発のような音が響き、少し離れた場所の地面が実際に爆裂した。
そしてそこから飛び出た大きな黒い影。
老山龍も一突きで殺せそうな、太く逞しい一対の角。
刺々しいハンマーのついた長い尻尾は一振りで岩をも砕く。
ギラリと睨むような眼光に、凶悪な面を一層際立たせる漆黒の体表。
そこに刻まれた、歴戦の激しさを思わせる数々の古傷。
それは、今まで見た事も聞いた事もないほどの巨大な黒いディアブロスだった。