〜シルフィードでも分かる保管庫更新講座〜
○新規に保管する場合
1.ゼロの保管庫を開く。
2.上のメニューバーの『新規』をクリック。
3.ページ新規作成メニューが出るので、欄の中にSSの通し番号を入力し、『編集』をクリック。
(通し番号は、スレ番―レス番という形式。
たとえば1スレ目の141番から投下されたSSの場合は1-141と入力すればよい)
4.新規ページ編集画面が出るので、フォームに本スレからSSの本文をコピペする。
5.コピペ後、フォーム下の『ページの更新』をクリック。
ちゃんと出来ているか不安なら、まず『プレビュー』クリックし、実際にどのように表示されるか確認すること。
6.対象SSの作者のページを開く。
(たとえば261氏のSSを保管したい場合は261氏のページを開く)
7.ページ上のメニューバーの『編集』をクリック。
8.対象作者ページの編集フォームが開くので、SSのリストの中に、新規に追加するSSの通し番号とタイトルを入力。
出来れば通し番号順に並べた方が見やすいと思われる。
また、この際、通し番号を[[]]で囲むと、確実にリンクされるはず。
(上の例で言えば、[[1-141]]ゼロの使い魔(タイトル) という風に入力する)
9.入力後、フォーム下の『ページの更新』をクリック。
10.更新終了。余裕があればキャラ別orジャンル別も同じように更新すべし。
○既出のSSの修正or続きを追加する場合
1.ゼロの保管庫を開く。
2.対象SSのページを開く。
3.上のメニューバーの『編集』をクリック。
4.編集フォームとその中に記入されたSSの本文が現れるので、必要な部分を追加or修正する。
5.フォーム下の『ページの更新』をクリック。
6.更新終了。
>>1-3 乙です
新年です。これからもよろしくお願いします
>>乙1。新年あけおめ。
とりあえず今年は大三期がどんな風か気になるな。
>>1乙です!
思ったんだけど、過去スレのURLやらは前スレだけで良いような気がするんだが…
過去ログは保管庫にもあることだし、僅かながらスレ容量増えるし…どう思うよ?
>>1乙。
やっぱり新刊直後はスレの回転速度が早いね。
10 :
>>1乙:2008/01/02(水) 17:27:11 ID:dyB69RgF
>>10 おお コンパクトにまとまっていい感じだな
誰かが0:00になるのと同時に八幡の軍勢を止めた才人が記憶喪失になってルイズのことを忘れてテファと結婚して、そこにルイズがくるという電波を飛ばしてきた…
ちょっと書いてくる
>>13 おちつけ。
とりあえず書き込む前に、8万じゃなくて7万になってることを確認しておいてくれ。
投下をwktkして待ってるよ。
>>13 八幡ということは、応神天皇とサイトが戦うわけか。
おまいら、アン様分は足りてるかい?
そろそろお兄さんもアン様成分足りなくなってきたぜ!
というわけでジサクジエンだ!
…あれ?
そこは、かつて捕らえられた兵士が、尋問、そして拷問を受けるのに使われた部屋。
音が漏れぬよう、塔の地下深くに作られたその部屋からは、音が漏れる事はけしてない。
正式な記録によれば、今はこの部屋はガラクタを置く物置となっており、使う者などいない。
そもそも入り口の扉の蝶番が壊れていて、ただでさえ重く開きにくかったその扉は開かなくなっている。
ただしそれは表向きの話。
その壊れた蝶番というのはカモフラージュで、この城の主とその側近だけは、その扉が開く事を知っている。
そしてその部屋の中には城の主によって調度が持ち込まれ、ちょっとした宿の一室のようになっていた。
その部屋の中。
かつて拷問用に使われ、今も調度として使われている、部屋の隅の壁に埋め込まれた鉄製の椅子に、女性が全裸で縛り付けられていた。
布で目隠しをされ、荒縄で猿轡をかまされ、両腕はその豊満な胸を隠せぬよう、椅子の上に埋め込まれた鉄の輪から伸びた手枷で拘束され、両足は女陰を露にするように膝を大きく開かされ、膝と足首で拘束されている。
桜色に上気した肌は汗の玉が浮いており、目隠しをされた瞳からは涙が流れ、頬を伝う。猿轡をかまされた口からは涎が溢れ、そして、紫色の陰毛に彩られた、陰核を完全に剥かれて真っ赤に充血した女性器からは、まるでお漏らしをしたように牝の証が溢れていた。
「んーっふ、んふーっ…」
荒い息をつき、猿轡の下から必死に何かを訴える、その少女は、この城の主。
トリステイン王家の冠を戴く、この国で最も高貴な、侵されざるべき女性。
アンリエッタ女王であった。
女王がなぜ、自らの治めるこの国の、自分の城の一室で拘束され、陵辱されるに至ったのか。
それを知るのは、女王自身と、この部屋にいる男性しか知りえない。
そして。
この部屋にいるもう一人は、女王の身体が冷めてきた頃を見計らって。
ぐちゅうぅっ!ぶちゅっ!
「んふぅーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!」
小指の先ほどの小さな瘤で彩られた、ぐねぐねと曲がった歪な張形を、女王の女陰に突き刺す。
それをわざと音を立てるようにゆっくりと、ねっとりと、女王の蜜壷をこね回すように、女王の牝の底を支点にして、あくまでゆっくりと、じっくりと、焦らすように回す。
奥をこね回され、膣道をかき回され、女王の拘束された太股がびくびくと波打って、拘束している革のベルトがぎちぎちと音を立てる。
「んっ、んっ、んふっ、んふぅっ、ふぅっ、ふぅっ、ふぅぅぅぅぅぅぅぅんっ!」
女王の中を乱暴な快楽の電流が駆け回り、女王の神経を陵辱する。
理性も知性も破壊されそうな陵辱に、涙を流し、涎を垂らし、蜜を溢れさせ、女王は曝される。
しかしすぐにその波は止まる。
子宮口に押し付けられ、ぐりぐりと回転していた張形の動きが止まる。
それは女王自らの膣圧で、瘤で肉襞を削りながら、女王の外に吐き出される。
ぬぷぅっ…かたんっ…。
粘り気のある排出音と、硬いものが石の床に当たる音が響く。
「んっふ!んっふぅ!んふぅ!」
女王は首を振り、イヤイヤをする。発情した豊満な胸が、汗に湿った柔らかい髪が、その仕草に合わせて揺れる。
それの意味するところは。
「…イきたいですか?」
男性が、黒髪の少年が、女王の心を代弁する。
「んふ!んふふぅ!んふぅーっ!」
女王は端も外聞もなく、首を縦に振る。
イかせて!イかせてくださいまし!気が触れてしまいますっ…!
もし猿轡がなければ、女王はそう叫んでいただろう。
目の前に立つ、女王の忠実なる騎士に。
しかし、騎士はその望みを叶えない。
「ダメです。これは罰ですからね。反省するまでイかせてあげない」
そして騎士は、女王の豊満な胸を揉み上げる。
あくまで柔らかく、優しく、過度の刺激を与えぬよう、そして快感だけはしっかり与えるよう。
もどかしい刺激に、女王は首を振り、悶える。
「ふぅっ!ふふぅっ!ふぅーっ!ふーっ!」
イヤ!イヤです!こんな弱いのぉ!お願い、もっと強くしてぇ!もっと激しく犯して下さいましぃ!
猿轡の中だけで淫らに叫び、更に激しい行為を、陵辱を要求するアンリエッタ。
「ダメだって。女王のくせに、式典の最中にあんなことしてる人には、罰を与えなきゃ…ね?」
完全に乳首を勃起させ、狂おしいほどに劣情をそそる女王の胸を、肌に触れ、なぞるだけの愛撫で焦らしながら、才人はあくまで優しくアンリエッタに囁く。
「ふぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
イヤぁ!もうイヤぁ!こんなのぜんぜんたりなぃぃ!優しくしないでぇぇぇ!
アンリエッタは必死に叫ぶが、猿轡の外に、才人に、その声が届く事はなかった。
女王は一体、式典で何をしていたのか。それは、半日前に遡る…。
さて、一体式典でアン様は何をしていたのか!
衝撃の結末は買い物の後!(ぁ
というわけで続きはまた後でノシ
アン様キトゥァー!!
せんたいさんGJ!
もっきしたのに、「お預け」かあ…w
23 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 16:10:13 ID:AAZQzg3U
保守
はいおまたです。
続きいくおー
その日、トリスタニアでは新年を祝う祭りが開かれていた。
王都は祭り一色に染まっていた。
色とりどりの屋台が通りを染め、普段は酒場の中でしか演奏しない楽士たちが通りで音楽を奏で、それに歌い手が歌を合わせる。
祭りの雰囲気に老いも若きも男女の別もなく酔い、振舞われる酒にまた酔う。
そんな祭りの喧騒が、式典の行われているトリステイン王宮にも響いてくる。
さすがに王宮の門扉は、平民には開かれていない。新年を祝うこの式典は、トリステインの貴族およびその子女のみに参加が許されていた。
もちろん、女王の近衛たる水精霊騎士団の副隊長である才人も、その賓客として、末席に招かれていた。
ちなみにルイズはといえば、ヴァリエール家代表として招かれたエレオノールに捕まって、はるか上座で盛装に映えないつまらなさそうな顔をしていた。
王宮の中庭に集められた貴族達は、各々雑談を交わしながら、主賓の到着を待っていた。
そして。
大きな鐘の音が、主賓の登場を告げる。
中庭に面したバルコニーの大窓が開き、その奥から、真っ白なドレスに身を包んだ、王冠を戴いた女性が現れる。
女王アンリエッタその人だ。
女王は拍手でもって忠誠を示す貴族達に笑顔で応える。
その中の、彼女が世界で唯一隷属を許す相手と目が合った瞬間。
彼女が主人と認めるその騎士は、気付いてしまった。
彼女の上気した頬は、酒のそれでも、宴の気配に酔ったからでもない。
周囲に居並ぶ貴族たちからは、そんな女王の表情が、成長によるものだという言葉しか出ない。
「おお、女王陛下はまた一段とお美しくなられて」
「少女から大人の女性になりつつありますな。あの目元の艶っぽさといったら」
違う。
黒髪の騎士は気付いていた。
女王の上気した頬は。潤んだ瞳は。別の何かに蕩けているのだ。
その表情は、自分が、自分だけが彼女にしている行為…。その行為の時、見せる表情だった。
アンリエッタは欲情している。
才人はそう確信した。
しかし何故?公式の場で、何もしていないのに。
才人はそれを確かめるべきだ、と思った。
こんな場所で、こんな場面で、女王がサカってちゃだめじゃん。
彼女の主人として、それを問い詰めなければならない。女王の新年の挨拶が終わり、才人がそう思ったとき。
才人の袖を、引くものがいた。
「来いサイト。陛下がお呼びだ」
銃士隊隊長、アニエス。
金髪のシュヴァリエは、普段とは違うドレス姿で、才人の手を引く。
丁度いい。才人は彼女の導きに従った。
案内されたのは、いつもの場所。
才人と、アンリエッタと、アニエスしか知らない秘密の場所。
かつて捕らえた兵士を監禁し、尋問し、拷問した、塔の地下の部屋。
アンリエッタは才人との睦事の際、彼をここに呼び出すのが定番になっていた。
そして、アニエスはその入り口まで才人を送り、引き返す。
「私は銃士隊の隊長として会場を警護せねばならん。個人的に挨拶しなければならん相手もいるしな。
陛下を頼むぞ、サイト」
そしてアニエスは才人に目配せをする。
…なんとか、あの色ボケ女王を躾けてやってくれ…。
その目配せからは、そんな願いが読み取れた。
返事の代わりに背中を向けて、才人は壊れているように偽装された大きな扉を開く。
その奥には、地下へ向かう暗い階段が伸びていた。
才人は、女王の待つであろうそこへ、一歩ずつ降りていく。
一番下まで降りると、そこにはもう一枚、頑丈な木の扉があった。
この扉の奥が、女王との睦事の部屋。
才人はその扉をノックする。
すると、その扉が開いた。
扉を開けて才人を出迎えたのは。
王冠を外した、潤んだ瞳の、上気した頬の、アンリエッタ女王。
アンリエッタは才人を潤んだ瞳で見つめ、ほう、とため息を吐いた後。
「お待ちしておりました、サイト様…」
愛する黒髪の騎士を、部屋の中に招き入れる。
騎士は女王の言葉に従い、部屋の中に入る。
才人がベッド脇の椅子に腰掛けたのを確認すると、女王は後ろ手に扉を閉め、閂をかける。
これで、この部屋には誰も入ってこれない。二人きりの空間だ。
女王はじっと自分を見つめる才人に、発情した視線を向け、またため息を漏らす。
「…そんなに、見つめないでくださいまし…」
必要以上に艶っぽい、湿った声で、照れたように視線を逸らしながら、アンリエッタはそう言う。
才人は半ば呆れながら、女王に問うた。
「…姫様、一個聞いていいですか」
「なんなりと」
「どーして式典中から、サカってんですか」
才人の直球すぎる質問に。
アンリエッタはくすりと笑った。
「どうして…と。それはですね…」
言って、ルーンを唱えた。
すると。
女王の右手の中指に嵌められた指輪が水色の光を放ち、女王を包む。
その光が晴れた瞬間。
才人は息を呑む。
女王は全裸だった。
一糸纏わぬ、下着はおろか、靴下すら纏っていない。
しかし、女王は何も持っていないわけではなかった。
手の指輪と、そして。
股間の牝に咥え込んだ、張形。
その張形は女王の透明な樹液でてらてらとランプの光を反射していた。
張形を咥え込む女陰も、それを支える太股も、女王の樹液でべとべとに汚れていた。
全裸の女王は、騎士の質問に応え続けた。
「私は今まで…幻影を纏っていました…」
そしてはぁ、とため息を漏らし、はち切れそうに勃起した乳首と、張形の上に両手を沿え、軽くこね回す。
アンリエッタの脳裏に、いつかの才人との行為がよぎる。
犬の幻影を纏わされ、衆目の中、裸で四つん這いで、連れまわされた時の事。
あの時の背徳的な快感を、女王は忘れることが出来なかったのだ。
発情しきった牝の視線を才人に投げかけ、行為と言葉を続ける。
「沢山の人に見られながら…それでも女王らしく振舞って…ああ…でも、サイト様の視線が、一番…私を…」
牝の王は、そこまでしか言えなかった。
才人がいきなり立ち上がり、アンリエッタの両手を掴んだからだ。
「あんっ…サイトさまぁ…」
その行為に劣情と期待を膨らませながら、完全に牝と化した女王は、己の騎士を、奴隷たる自分の主人を、見つめる。
才人はにっこりと笑い、女王に言った。
「とりあえず、ちょっと拘束されてみようか?」
「は、はいっ…」
発情した牝奴隷は、主人の言葉に反抗することはなかった。
そして、今に至る。
もう何度目なのかわからない。
絶頂の直前で快楽を中断され、そして冷まされる。
火照った体が冷えてきた直後、ゆっくりと優しい、時には乱暴な快感で燃え上がらせられる。
行為の最中ずっと、反省を求められ、そのたびに頷いて主人に許しを乞い…それは受け入れられない。
猿轡をしているせいで訴えることも出来ず、拘束されているせいで自らを慰めることも出来ず。
アンリエッタは、主人の暴虐に耐えるしかできなかった。
「…ふぅ、ふぅ、ふぅぅ…」
また張形を引き抜かれ、絶頂の手前で放り出されたアンリエッタは、肩で息をする。
もう、股間も胸も、劣情ではち切れそうだった。
胃の下あたりにたまらない不快感を覚える。もう、気の触れる直前だった。
「…反省してます?」
式典中から行為をしていたことを咎められ続けているが、しかし猿轡をされたアンリエッタに反論は不可能だ。
それを知って、何度も何度も才人は女王を責める。
最初は軽く反省させるつもりだったが、だんだん才人も興が乗って、止まらなくなった。
限界まで張り詰めたズボンが、彼の興奮を露にしている。
この牝奴隷が反省しているかなんて、もう才人にはどうでもよくなっていた。
ただ、無抵抗な相手を責める背徳に、浸かっていたかった。
しかし。
才人のそんな劣情は、アンリエッタの最後の武器で、粉々に砕かれることになる。
アンリエッタは急に、震えだした。
それは、どこかで見たことのある震えだった。
肩を揺らし、身体を揺らし、そして猿轡の隙間から定期的にくぐもった声が漏れる。
目隠しから流れる涙の量が増え、絶え間なく女王の整った顎を伝う。
女王は嗚咽していた。
徹底的な主人の暴虐に、拘束された牝奴隷は小娘のように、ただ泣いていた。
それに気付いた才人は、まず、目隠しと猿轡を外す。
その瞬間、部屋の中に遠慮会釈のない泣き声が響き渡った。
「ふぇ、ふぇ、ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「あ、あの、ヒメサマ?」
まるで子供のように泣き出したアンリエッタを、才人はなだめようとする。
そのために、拘束された女王の手足を開放する。
アンリエッタは開放された手で、顔を覆って泣いた。
「ひぐ、ひろ、ひろいれす、はんせぇしたって、えぐ、ゆってるのに、ふえぇぇぇぇぇぇぇ」
「ご、ごめんっ」
「いえないのにっ、いえないのにぃっ、さいとさまのばかぁぁぁぁぁぁぁ!ふえぇぇぇぇぇぇぇ」
「ご、ごめんってば」
アンリエッタに覆いかぶさるように抱き締め、必死になだめる才人。
こうなっては、才人に反論の余地はない。
二人の立場は、完全に逆転していた。
アンリエッタが泣きはらした顔を上げる。
そして、才人に抱きついた。
「ゆるしませんっ」
「え、何?」
ぎゅうぎゅうと才人を抱き締め、発情した身体をぐりぐりと押し付ける。
そして、アンリエッタは改めて才人と顔を合わせる。
泣きはらしたその顔は、牝から娘に変わっていた。
頬を子供のように膨らませ、アンリエッタは子供の顔で言う。
「ちゃんとして。いっぱいやさしくして。じゃないと許しません」
しょうがねえなあ。
才人は完全に折れた。
「わかりましたよっ…と」
「きゃっ」
才人はアンリエッタを文字通りお姫様抱っこして、ベッドに向かう。
そして、ベッドにアンリエッタを横たえる。
「じゃあ、全力で優しくしてあげますよ」
「は。…はい…」
まるで初めての行為を迎えた娘のように赤くなって、アンリエッタは目を瞑って才人を待った。
まずは、啄ばむようなキス。
全裸の二人はベッドの上で、互いの存在を確かめ合うように、何度も何度も何度も口付けを交わす。
その間、才人の手は優しく、柔らかく、アンリエッタの乳房を揉み解す。
その行為に、アンリエッタが胃の下側に感じていた不快感が、どんどん解れていく。
そして、アンリエッタの口から漏れる、震える声。
「サイトさま、サイトさまぁ…。さいと、さ、まぁ…」
まるで泣いているような声に、才人は不安になり、キスをやめて、尋ねる。
「どうしたの?」
「え?…なんでも、ないんですけど…。
名前を、お呼びしたくて…。どうしても、止められなくて…。
どうして…なんでしょう…」
言いながら、アンリエッタの頬を涙が伝う。
それは、先ほどまでの責めの反動から来る、半ば生理的な反射行動だったが。
そんな概念など、二人は持ち合わせていない。
「な、なんで泣くの?」
「あ、あれ?あ、やだ、止まらない…」
必死に涙をぬぐうが、アンリエッタの涙は止まらない。
その涙に、アンリエッタは結論を見つけた。
「あ、あは。きっと、き、きっと嬉しいんです。
サイト様に優しく、されて…。私の心が、嬉しくてしょうがないんです…きっと」
そして、涙を流しながら、にっこり笑う。
その切ない笑顔に、才人の胸の奥の存在しない器官が、ぎゅうっと締め付けられる。
たまらない愛しさに、才人は、『優しくする』という約束も忘れ、全力で目の前の女王を抱き締めた。
「アンリエッタっ…」
息苦しいほど抱き締められ、しかしアンリエッタの心の中は、どんどん満たされていく。
あふれ出した歓喜が、涙と、そして欲望を溢れさせた。
アンリエッタは才人を優しく抱き締め返し、そしてわがままを口に出す。
「サイト、さま…。…だいて…」
才人はその言葉にアンリエッタの肩を掴んで引き離し、そしてその瞳を覗き込む。
そして、もう一度口付け、そして。
「優しくするから…」
「はい…。優しく、抱いてくださいまし…」
アンリエッタはそう言って、自ら脚を開く。
その根元では、完全に準備の整った女王の牝の裂け目が、陰核を尖らせ、内側からピンク色に染まった襞を押し上げ、才人を待っていた。
才人はその開かれた隙間に身体を滑り込ませ、自らを待ち受ける肉の裂け目に、剛直を押し当てる。
己のぬめりと、女王のぬめりを絡ませ、そして。
ゆっくりと、じっくりと、奥まで、貫く。
ぶぷっ、ちゅぷっ、ぷちゅちゅっ…。
いつもと違う、優しく柔らかいゆっくりとした水音。
牡の温度がゆっくり突き刺される快感に、アンリエッタの喉が囀る。
「あ。あ、あぁ…なんて…温かい…。
こんなに、温かいんですのね…サイトさま…」
いつもは泡立つほどに掻きまわされる愛液は、透明を保ったまま、二人の結合部から溢れる。
才人はゆっくりとゆっくりとアンリエッタの中を味わう。
「アンリエッタの中…きゅうきゅうって締め付けて…。それに、すっごい柔らかい…」
まるで最奥まで辿り着くのが名残惜しいかのように、才人は腰を進める。
そして。
才人の槍は、アンリエッタの一番奥に辿り着く。
くにゅ…。
いつもは一瞬叩くだけのそこの感触を、二人は楽しむ。
「サイトさまのおちんちんが…私の一番奥に、奥に…ああ…キス、してます…」
「うん、わかるよ…。アンリエッタの一番奥…こんなに、柔らかいんだね…」
才人は最奥で腰を止めたまま、両腕で優しくアンリエッタを抱き締めた。
アンリエッタは最奥で才人を受け入れたまま、両足で才人を抱え込む。
そして、二人は同時にお互いの欲求を口にする。
「「このまま…一緒に…」」
二人は見つめあい、そして。
唇を重ね、そして、舌を絡ませる。
舌と性器を絡ませたまま、アンリエッタは腰を回して才人に快感を与え、才人はさらに腰を突き出し、先端を押し当てて、アンリエッタを犯す。
まるで溶け合うような行為は、二人を少しずつ、だが確実に高めていく。
ぐにゅ、ぐにゅ、ぶちゅ…。
いつもの弾ける様な音とは違う、肉を掻き混ぜる音が、小さく、小さく、だがこの上なく卑猥に鳴り響く。
その音は二人の中に極上の和音となって響き、絶頂へのBGMとなって二人を容赦なく高める。
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ…。
まるで猫がミルクを舐めるような、二人がお互いの唾液を絡ませる音が、二人の唇の中に響く。
サイトさま…サイトさま…。お慕いしております…。
姫さま…アンリエッタ…。なんて、可愛いんだ…。
舌を絡ませながら囁いた声は、声にならずに二人の中だけで響く。
そんな二人の快楽は、やがて限界に達する。
それでも二人はキスを、お互いの舌を味わう行為を止めず、無粋な声を押し殺す。
そして。
アンリエッタの膣道が絶頂に震え、細動して、先ほどのお返しとばかりに才人の牡を責める。
その刺激に才人の堰が決壊し、押し当てた子宮の口に、白い愛情を注ぎこむ。
アンリエッタの入り口はそれを優しく受け入れ、流れ込んでくる才人の愛を、飲み込んでいく。
卵のない子宮に子種が満たされていく。
その快感に、アンリエッタの牝が、さらに才人の牡を搾り取ろうと痙攣する。
その快感に、最後の一滴まで、才人はアンリエッタに注ぎ込んだのだった。
「ごめんなさい、サイト様…反省、しております…」
穢れを落とし、いつものドレスに着替えたアンリエッタは、同じく服を着た才人に頭を下げた。
そんなアンリエッタの肩を優しく抱いて、才人はその髪に優しく口付けた。
「俺の方こそ、ごめんな。あんな酷いことして」
「いいえ。私は女王として、場をわきまえることを忘れていました…。
サイト様の与えてくださった罰以上のものを、本当は受けなければいけないのに」
アンリエッタは才人の手をどけて、そして続ける。
「サイト様は、優しいから…」
「い、いや、アレはその場のノリで…」
そう言って頬を掻く才人に。
王冠をかぶりなおしたアンリエッタは、女王の顔で、にっこり笑って言った。
「いいえ。猛省を促してくれたあなたの想い、伝わりました。シュヴァリエ」
「…うん。なら、いいんだけど…」
ほっとした様子で、胸を撫で下ろす才人。
実は、最初の責めの事でさんざん言われるんじゃないかと、気が気ではなかったのである。
アンリエッタは、そんな才人を尻目に、部屋の扉を開け、そして言った。
「ですから、次からはちゃんと時と場所を考えて、シて戴くことにします。
…そうですねえ、とりあえず、新年最初の受勲のあと、たっぷり可愛がっていただきますので♪
女王の唇で肌に勲章を刻んでさしあげます♪」
とんでもないことをさらりと言ってのけ、色ボケ女王は唇にひとさし指を添えて、にっこり笑った。
「え、ちょっと待って!受勲とかってどういう」
「言ったでしょ?女王に相応しい相手になっていただきます、と。
覚悟なさってくださいね、シュヴァリエ・サイト♪」
言って背中を向け、女王は部屋から立ち去ったのだった。
才人の逆シンデレラ・ストーリーは、転がり落ち始めたばかりである。〜fin
はいおわり。
調教かと想ったら結局いつものアレに!
いやSMとか正直ニガテなのですよ(どこがだ
さてそれじゃあノーモアヒーローズやってくる!
さあ、狂い咲きの園へノシ
>>32 一番槍GJ!!
>女王の唇で肌に勲章を刻んでさしあげます♪
細かい話だけど、こういうの大好き。なんつーかかわいいぞアン様
この国は(ry
二本槍GJ!
久しぶりの栄養補給になりましたw
桃色国家万歳!
>>32 GJ!
なるほど、ことが済んだ後、アニエスがルイズにちくってシエスタ、アニエスとともに世にも恐ろしい光景が・・・・
サイト犬畜生プレイで身も心もルイズ、アニエス、シエスタトリオの奴隷とな?wwww
>>32 へんたいさんGJ!久しぶりのへんたいさんのアン様良かったよーwwwwww
それにしてもアン様はエロエロだな(笑)なのになんで一部にしか人気ないんだかw
逆に考えるんだ。
アン様は一部にしか人気がないから思う存分弄る(愛でる?)ことができると!
ビッチ犬は消毒だー!!!
カトレア「姉より優れた妹などいねぇ!」
必死にルイズに化けようとした
>>1シルフィに萌えw
して、マントの下は全裸ですか?w
>>41 言われて初めて気付いたが、ニダーの変装よろしく、ルイズの仮面を被ってるのかw
でも全然隠せてないところも一緒か。
>>41 言われた見て初めて気付いたww
テンプレのせりふもシルフィっぽくになっているのに
何で今まで気が付かなかったんだろ
>>41 俺も気付かなかったw
こんだけ(まぁまだ数人だけど)気付いていないと、
如何に皆がテンプレ読んでないかが分かるな。
まぁテンプレはあるだけでありがたいものだからのぅ…
いや、既に
>>7が気づいている
さすがだぜ……ところで自分
>>13なんだけど
書こうと原作探したら無くてあれって思ったんだけど
12月30日に「巨乳キャラを堪能したくなった」って言ってきた友人に貸してたの忘れてた……
保管庫のアレな子、増えてる…
「〜弟」か…
もうね、なんかね、なんとかならんかね
でも悪意がないようにとれるからまだ静観するのね
orz
保管庫にシルフィより頭が可哀相な厨房がいると聞いて飛んできたお( ^ω^)
良い子はお家に帰って任天堂DSでもやってるといいですよぅ(=・ω・)ノ
冬厨はほっとけよ
チャット再び
おおお…ついに雑談用掲示板にやってきた
良かったのか悪かったのか…なぜか判断に迷うw
今度はタ○サの弟とかいう新伽羅まで出てきたか・・・
コイツラ専用の隔離スレでもたてとけよw
7-326が酷いことになってる。もしかして全作品洗いなおしたほうが良いんじゃないか?
俺の頭を洗いなおしたほうがよさそうだ。
スーパービッチ?
だれがうまいこt(ry
流れにフイタwww
誰がうまいことwww
なんとかなんないかなあの厨房ども…まじで隔離してえ…
つうかコメントのあいつらのログ消したら駄目なんかね
せんたいさんとこのとか読んでると頭痛くなるわ
ロイヤルプッシーっていうファッションブランドがあってだな(ry
トリステイン名器物語
>>63 つーかコメント欄いらなくね?
wikiはあくまでスレに投下されたSSの保管庫だろ?
>>63 明日辺りから連中は消えるんじゃないか 新学期なわけだし
>>66 まあ、感想掲示板と叩き掲示板もあるわけだから
そちらに書き込めば良いわけだしな
というか保管庫についての話はそれこそ雑談掲示板でやれと思う俺は異端?
まあこのスレのまとめだからここで話してもいいんじゃないかとは思う
しかし〜ウゼェみたいなチラ裏をここに書かれても困る気もする
70 :
ボルボX:2008/01/06(日) 22:17:40 ID:IGcxM+4w
最新刊で風のルビーがアンリエッタからテファに託され、
このSSの設定と矛盾することになって俺涙目www
パラレルってことでご寛恕を。
71 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:18:33 ID:IGcxM+4w
塔の内部は、黄泉のように暗かった。空気がよどみ、窓もない通路。
陰鬱な暗影が空間をしめ、水滴の落ちるような音がどこかから聞こえる。
どうやら螺旋をまいているらしき石の階段。終わりなく続くかと思われるほど長い。
才人とアンリエッタはその急な階段をのぼる。
どんな仕かけか、のぼってゆくと壁のともし火が順繰りに灯っていく。通り過ぎると消えてゆく。
おぼろな明かりの下で歩いていると、階段の横にある材質不明ののっぺりした壁に、ときおり扉がある。入る気はしない。
立ち止まり壁に手をつきながら、アンリエッタは額に汗をにじませて、切らした息をととのえた。
その壁がいやに温かい。まるで人肌のように。
見ると、壁の色は紫と赤紫のまだらだった。アンリエッタはぞっとして手を離した。
(さっきは赤に見えたのに)
「大丈夫ですか?」
才人の声に、アンリエッタはやや硬い表情でうなずいた。
それから、たぶん才人も懸念しているだろうことを、問いの形にして気の重い口調で指摘する。
「サイト殿。この階段は、最上階に着くのでしょうか……?」
沈黙した才人も、顔がこわばっているのは同じである。
上りはじめて、それなりの時が経つのだ。
にもかかわらず今もなお、連綿と続く階段をひたすら上っているだけ。
塔の外貌から判断しても、こんなにも長く上りつづけて最上階についていないはずがないのだ。
「……やっぱり扉を開けてみますか」
才人の提案に、アンリエッタは顔をしかめる。
階段の横にときおり存在している、木や鉄や石でできた無装飾の種々のドア。そのひとつを、二人は塔の階段を上りはじめた直後に開けてみようとしたのである。
そこで手が止まったのは、コンコンと向こう側からノックがされていたためだった。「誰かいるのか?」と才人が訊いたが返事はなかった。
代わりにドアによりかかっているらしき何かの笑い声と、それががりり、がりりとドアをかきむしる音がしてきた。
本来は好奇心旺盛な才人が、そのドアを開けるのは即座に断念した。
……そんなこともあり、ドアには近寄りたくもない二人だったが、この階段を延々とのぼっていても埒があきそうにない。
「わかりました、どこかを開けましょう」
72 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:18:59 ID:IGcxM+4w
注意して様子をうかがってから、とは言う必要もない。
また上りだしてほどなく現われた木のドアに、意を決して二人はそろそろ手をのばした。
開けて唖然とする。
横に階段と似たような陰々たる通路が続いていた。数メイル先で曲がり角があり、二人が慎重にそこを進むと、今度は反対側にくねっている。
少し行ったところで通路の右手横側に、真鍮製のドアがある。その先はS字状にくねり、どこまでも続いているようだった。階段とおなじく闇のなか、近づけばともし火が薄く点いていく。
知らず才人の服の袖をにぎりながら、アンリエッタは震えた。尖塔に、このような奥行きがあるはずがない。
(空間がおかしいわ……)
背後のほうで大音響がした。叩きつけられるようにドアの閉まる音。
飛び上がらんばかりにおどろき、背後を見る。
開け放していた階段への扉、と認識したとき、恐怖がこみあげて思わず才人の袖をかたく握りしめた。
誰かが閉めたとしか思えない音だったのだ。
すぐに幽寂がもどってきた。才人が固唾をのむ音が、通路にやけに大きく響いた。
戻る気にならない。気配はないが、今曲がったばかりの角に何かがひそんでいる気がする。
デルフリンガーを抜いている才人が、不断の緊張で空気を張りつめさせていた。
アンリエッタは真鍮製のドアに目をあてた。
才人がそれを見てとって、即座に反応する。
「……いっそ、そっちに入りますか」
ちょっと待ってください、とアンリエッタは額をおさえた。
自分は一刻も早く最上階に着いて、盛られた薬の効果を断ち切らなくてはならないのである。べつの扉に次々入っていれば、それだけ迷いやすくなる。
しかし、この通路をこのまま進むのはひどくためらわれた。
けっきょく、通路に入って間もおかず、二つ目のドアを開けることになる。
狭い通路の冥府じみた昏暗から一転して、そこはそれなりに広い間取りの、明るい部屋だった。
埃のつもった大理石の白い床には雑然と書類や、フラスコや蒸留器やほかにも何に使うのかわからない道具が散乱している。
部屋の反対側にまた扉がある。
机のうえに置かれたランプの白い光が周囲を照らし、そして――床に直径一メイルの大きな楕円形をしている、黄金の液体の水たまりがあった。
「こりゃなんだよ?」
どうやら安全と見てとって、才人が後ろ手にドアをしめながら首をひねった。
水銀のように張力が高そうなその黄金の液は、塵埃が上にかなり載っている。
アンリエッタと才人が近寄ると、その表面がさざなみだった。
73 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:19:27 ID:IGcxM+4w
才人がためつすがめつそれを見ている横で、アンリエッタはふと気づいた。
ランプの置いてある机に乱雑にちらばった書類。
床の書類はふるび、変色してくずれかかっているものまであったが、机の上のものは比較的あたらしいようだった。
その一枚、女物の銀の櫛が重しとして載せられている紙に意識がすいつけられた。
『侍従によると、食事は角羊のスープを好むという』
それはアンリエッタの好物である。【公式設定】
それを拾いあげ、少女は几帳面な文体の字に目をはしらせた。
『土壇場であのいまいましい侍従が値をつりあげた。王女の髪をとかした櫛を手に入れるのに、二十エキュも要求される。
腹立たしいが、数週間続いた園遊会もまもなく終わる。それを思うと買わずにはいられなかった』
背筋をなにかの予感がはしり、アンリエッタは紙面の年号を確認した。
ブリミル暦六二三九年。
その後につづく日付を、息をのんで食いいるように見る。彼女が十四歳のとき、ラグドリアン湖のほとりで大園遊会が開かれていた夏の日付である。
あわてて次の紙面を手に取るが、日付はすでに数ヶ月とんでいた。
『私には、詩吟の才も絵心もないようだ。狂おしの情をあらわすすべさえない。
まして異国の姫君に会うような機会は、この先この領地にとらわれているかぎり無いだろう。
管理などマークに任せて、さっさと出て行ってしまおうか。トリステインの宮廷に仕官できないものだろうか。そうすればあの清華な姿を毎日目にすることができる。
この忌々しい森を受け継がねばならなかったためにアカデミーを離れただけでも五臓が絶たれる思いであるというのに、このうえこんな苦痛まで強いられなくてはならないのか?
クリザリング家の家督を要求するものがいるなら、この森とあの不気味な塔を喜んでくれてやるのに』
『耐え難い。幾度あきらめようとしたことか。寝てもさめても頭から離れない、という状況だ。かつてなら自分がそうなると言われれば一笑に付しただろうに。
この想いが叶う見込みがないことなどよく分かっている。いっそ、別のことに没頭できればよい。あの塔に入ってみるつもりだ。
この領地で、わずかなりと興味を引きそうなものなど他に無いのだ。鹿の若仔の数が増えようが減ろうが、ブナの実が豚に食わせる前に猪に奪われようがどうでもいい』
『塔の中は宝の山だ。これほどの知の結集はアカデミー以外に見たことが無い、しかもここの知識の多くはここ以外にないのだ。
さまざまな計画が頭に浮かぶ。決心できたことがある。
やってみるだけやってみよう。どうせ誰にも迷惑をかけないし、この塔の外に知らせるつもりもない』
『塔に入って半年になる。塔のメイジが遺した記述をすべて解読し、〈永久薬(エリクシール)〉が作れる見とおしがたった。基礎となる血、すなわち[人体の設計図]への理解も進んだ。
塔の出入り口で選別されるからくりも、クリザリング家の血に……(黄金の染みがあって読めない)……
だが望みどおりの魔法人形(ガーゴイル)を作るために必要な血の条件は、もっと細かいようだ』
そこまで読んでなぜか不吉を覚え、心音が大きくはねた。
74 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:19:59 ID:IGcxM+4w
『[人体の設計図]は家系によって構造が大きく決まるが、それぞれの個々人でさらに細かく分かれているという。
血というのは言葉の上のことで、設計図は血のみならず皮膚や髪など人体のすべてに含まれるとも。
あのとき櫛を買っておいてよかった。
櫛にわずか数本のこっていた愛しき栗色の髪を使い、以下に述べる物質とともに溶解せしめ、蒸留器によって第一質料に回帰させ……(染み)……宇宙卵のうちにホムンクルスの胚芽を見……』
「姫さま!」
切迫した才人の呼び声がひびき、アンリエッタは紙を手にしたままはっと顔をあげた。
同時に、机のうえに小さな緑色の影がまいおりている。
剣をふりあげかけていた才人が、それを凝視したまま当惑の声をだした。
「鳥? なんでこんなところに」
アンリエッタもあぜんとそれを見つめる。見覚えのある鳥だった。
とうに内容が理解不能になっていた紙が、力のぬけた指から床に落ちる。
その緑色の小鳥は、小さな足でとびはねて机のはしに近寄り、アンリエッタに向けて「rot」と鳴いて首をかしげてみせた。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
闇はまだ紫色にわだかまっているが、朝が近くなってきたころあいである。
森の一味に先導された防護拠点は、谷だった。涸れた渓谷。
はるか昔の水蝕によって地層にうがたれた谷間。
橋はかかっておらず、断崖の一方から一方にわたるには、一度下におりなければならない。
断崖から谷底におり、反対側の断崖にのぼれるよう岩肌に彫られた道が、谷底をふくめてZ字になっている。
「『王の森』中にはいくつかこのような場所がある。過去にアルビオン王軍の魔法部隊や飛び道具の部隊が軍事訓練をおこなったんだ。
ここでは敵がいったん谷底におりて登ってこようとすれば、防護側の陣どる断崖の上から、攻撃の雨を降らすことができるようになっている。
高所からの攻撃の効果は見てのとおりだ」
王軍が誘導されて逃走してきたこの渓谷で待っていたマーク・レンデルという男は、ややずんぐりした頑健な体型の、農夫のような風貌の男だった。
アニエスはその説明を聞きながら、眼下にくすぶる破壊の余燼をぶぜんと見つめた。
かがり火を背に、マーク・レンデルは感心しきりという口調で言った。
「しかしまあ、一瞬でかたがついたな」
……王軍兵士らが谷底におり、命からがらこちら側の岸に駆けあがってきた時点で、断崖に上がれる狭い道は、ラ・トゥール伯爵ら土系統メイジの出現させたアース・ハンドやゴーレムを利用した岩の壁でふさがれた。
あとは狙いをつける必要もなく、密集した敵に断崖の上から攻撃がふりそそいだ。
王軍をおって谷底に下り、ひしめく魔法人形たちに向けて銃弾、火魔法やら氷の矢やらが豪雨のごとく落ちかかったのである。
75 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:21:19 ID:IGcxM+4w
とはいえ、物理的に行動不能になるほどその体を破壊されないかぎり動きつづける、〈永久薬〉搭載の魔法人形たちだった。
火で焼かれ、穴をうがたれて金色の液体をこぼしながらも、形をとどめるかぎり彼らは平然として動いていた。
崖にとりついてわらわらと這いあがりだした異形たちに、王軍側が一度とりもどした顔色をまた失いはじめたとき、呼吸をととのえていたルイズが崖ぎわに進み出てけりをつけた。
まさしく一瞬であった。
ディスペルではもしかしたらまた動き出すかもしれないので、ルイズが炸裂させたのはエクスプロージョンである。
光球とともに谷底は完膚なきまでに、動くものがすべて灰燼に帰し、あとには瓦礫がのこるだけとなった。
「……なんだかな……虚無とは便利なものだな。
ラ・ヴァリエール殿が息をついて攻撃でき、敵がそれをまとめて浴びるような状況にもちこんだら、あっさり片付いたというのは……
近衛隊は逃げるばかりだったな」
微妙に複雑な気分のアニエスなのだった。
周囲を見ると、魔法衛士隊も銃士隊もトライェクトゥムの兵もなくほぼ全員が歓喜のなかにあるのだが、ちらほらアニエスと同じような表情をうかべているものがいる。
森の無法者の一味が罠を提供し、ルイズが掃討した。王軍およびトライェクトゥムの兵たちは、土魔法で崖道を封鎖したもの以外はただ逃げまどっただけと言っていい。
ふんとラ・トゥール伯爵が鼻をならした横で、マザリーニが飄々とうそぶいた。
「一度背を向けて走りだしたら、その間はどうしようもあるまい。
隊列をそろえて行う効果的な斉射が望めないのだから、反撃するだけ無駄だった」
「アニエス、虚無が撃てないあいだ手をひいてくれたあなたと、周りを包んで走ってくれた人たちには感謝してもしきれないわよ。
……ところで、そろそろ犬コロ共のところに行かないかしら?」
枢機卿に続きさりげなくアニエスに気をつかう声をだしたあと、一転してルイズの表情が消えている。
今のはもしかすると陛下まで含めていないか? と首をひねりながらも、異存なくアニエスはうなずいた。
「しかし気をつけなくてはなるまい。たった今掃滅した魔法人形どもの中に、あのスフィンクスはなかったように思うぞ」
ルイズは小さなあごをつまんでむー、とうなり、それから顔をあげた。
「あいつは厄介だけど、サイトの馬鹿がいればなんとかなるかも。
とにかく合流しましょう」
案内をうながす目をマーク・レンデルにあてると、森の無法者たちの領袖は簡潔に言った。
「陛下なら塔だ」
76 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:21:53 ID:IGcxM+4w
うなずきかけて絶句し、ルイズはまじまじと彼を見る。
アニエスが自分の耳をうたがう表情で狼狽の声をあげた。
「おい、どういうことだ!」
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
暗い足元を、なにか長いものがのたくって這っていった。
ひっとアンリエッタはのどの奥で悲鳴をもらし、才人の袖を固くにぎった。
ともし火の下、才人の顔色もよく見ればいいとは言えない。
「……離れないでくださいよ」
押し殺した声は、剣をぬいた少年がそれだけ神経を張りつめさせている証である。
先を飛んでいるらしき小鳥のrot! rot! という声がかれらを急かすように届いた。
あの部屋でアンリエッタが見知っている小鳥と出会った後、ふたりはその行動に瞠目した。
先を飛び、扉をくちばしで叩いて、まるで先導するかのようなふるまいを見せるのである。
ものは試しについて行ってみよう――ためらいはしたものの結局二人がそう決めたのは、小鳥がやたらアンリエッタに懐いているだけでなく、どのみち上階にたどりつくあてがないためである。
歩くと申しわけ程度の明かりがともる暗い通路は、よくよく耳をすませれば音に満ちていた。
水滴がしたたるような音。壁の向こうでからくり仕掛けが回るような音。何者かのたてる走るような音、息づかい、笑い声、すすり泣き。
通路から扉をあけて部屋に入り、通りぬけてまた通路に、その先の階段に……
(最上階に行くのに、階段を下りることまでするなんて)
アンリエッタは肌着の上に羽織った才人のマントを前でしっかり合わせながら、気温のみではない寒気にぶるりと震えた。
異様な光景を何度も見た。
途中のひとつの部屋では最初からドアが開いており、その中で椅子に座った男たちが杯をあげて乾杯を繰りかえしていた。
その男たちはよく見ると上半身だけで、断ち切られた胴体が椅子のうえに乗っていた。断面ののった椅子から床に、金色の液体がゆるかにこぼれ落ちていた。
また別の部屋には、「……四十日間水銀と狼の牙と馬の胎盤を煮溶かして……」とぶつぶつつぶやきながら、二人に目もくれず部屋の中央で円をかくように歩き続けている異様に青白い顔のメイジがいた。
とくに黒々とした通路のひとつでは、ひざの関節が逆向きについた裸の子供のようなものが、這いながらトカゲのような走り方で横を駆けぬけていった。
壁のくぼみから首のない七面鳥がよたよた出て来もしたし、薄暗がりでしゃがみこんで背を向けている黄色い服の女らしきものがいた。
それらの全てが手をくわえられた魔法人形か、あるいはこの世ならざる何かが混じっていたにしろ、いちいち立ち止まっておびえている時間はなかった。
先をとぶ小鳥に置いていかれてはならない、とばかりに二人は必死にその後を追ったのである。
77 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:22:28 ID:IGcxM+4w
解毒薬の効果はその間にも刻一刻とうすれていき、アンリエッタの意識はすでにだいぶ混濁している。
才人の腕にしがみつくようにして、ともすればもつれる足を動かしていく。
よどんだ闇の中、お互いの体温だけが恐怖を追いはらう存在だった。
黄金色の液溜りが、通路や階段のそこかしこに多く見うけられるようになってきた。
これがなんであるのか、二人には見当もつかないが、〈永久薬〉と関係あるのだろうことは予想がついた。
すれちがう塔の不気味な住人たちのなかには、体の欠けた部分からそれをにじませているものも多かったから。
……小鳥の羽音をたどり、四つ目の階段を上りはじめたとき。
闇がたむろする踊り場に、おぼろに新たなともし火がついた。
ひびの入った大きな鏡が壁にすえつけられていた。
才人が慎重に踊り場に足をのせて、剣先を鏡にむけつつ通りすぎようとする。
腕を引かれるままそれに従いつつ、ちらと鏡に目を送って――アンリエッタの足が止まった。
彼女は目を大きくあけ、「うそ」とつぶやいた。
凍ったように、体が動かない。
古い大きな鏡の中に、よく知った姿があった。
金の髪。青い瞳。
頭をかきそうな照れくさげな微笑。
ウェールズ様、とアンリエッタはその姿を見つめて蒼白になる。
それはゆっくりと手をあげて、出てこようとするかのように手のひらを向こう側から鏡面に置いた。
水の波紋のように鏡が波打った。
意識せずアンリエッタの体がよろめいた。
声に出して名を呼びそうになり――彼女はすんでのところでその口をとじた。
唇をかむ。涙があふれた。
(死んだわ、あの人はもう死んだのよ)
あのラグドリアン湖のほとり。アンリエッタの腕の中で、完全に。
幼い日の盲目の恋が、しがみついていた夢がくだけた日のことは、雨が降るたび体が震えだすほどに、彼女の記憶に焼きついている。【5巻】
皮肉にもその痛みの記憶が、目の前の光景を、危険な幻と認識させる力をあたえた。
ぐいと強く、乱暴なほどに才人があせった様子で腕をひいた。
「早く!」
78 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:22:56 ID:IGcxM+4w
アンリエッタは顔をどうにか鏡からそむけ、踊り場をはなれてふらふらと階段をのぼる。
いやに焦る様子の才人はひきずるほどに力をこめていたが、強引にひっぱられることは今の少女にはちょうど良かった。
幻影とわかってはいても心が千々にみだれていて、ともすれば足が鈍りがちになっただろうから。
陰鬱な静けさのみが後に残された。
踊り場が闇の底にきえたころ、アンリエッタはかすかにもれかけていた嗚咽をこらえて才人に謝した。
「ありがとう、サイト殿……あの鏡の幻を拒めても、あそこからすぐに歩きだせたかは……」
振りかえった才人の顔は、アンリエッタの予想していた外にあった。
おののいた表情。
「姫さま……鏡なんてあそこになかった。俺が見たのは……」
いや、と少年は言葉を切る。
彼がけっきょく何を見たのか語られずじまいだったが、アンリエッタも慄然として総身の毛が逆だった。
見るものさえ食い違いだしている。
「……はやく上がりましょう。このいかれた塔はもうたくさんだ。
気づいてますか? 空気が違う。この階段の上から風がおりてきてるんだ、あの小鳥はほんとうに最上階近くまで連れてきてくれたらしい」
ますます強くアンリエッタの腕を引っぱって、才人は階段をのぼりつづけた。
引かれる少女は、二種類の薬のせめぎ合いに息を切らせて一歩一歩をふみしめている。
急速に解毒薬の効果が薄れはじめている。
理性がなくなるのもそう遠くないだろう。
だが幸いに、幻惑と暗闇にみちたこの狂気の塔をさまようことも、まもなく終わりそうだった。
確かに階段の上からは、どことなくにおいの違う空気がただよってくる。
森の樹脂のにおい混じる澄んだ外気が。
上る。
まっすぐ、ときに螺旋をかいて上へとつづく階段を。
途中から意識がぐらぐらしはじめたが、才人に肩をささえられ、どうにか自分の足で立って歩き続ける。
茫洋と儚げな視線を階段に落としながら、アンリエッタの五感の認識能力はどんどん横の少年に向いていく。
黒い髪。黒い瞳。
つねはルイズを支える腕。服の上からはわかりにくいが、意外にたくましいことが支えられているとわかる。剣をふっているからだろうか。
薄れた思考にさきほど見た金色の髪と青い瞳がちらつき、それがほどなく黒髪黒目に変じる。
心にある冷えた暗黒が、満たしてほしいと切なく疼く。
79 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:23:22 ID:IGcxM+4w
熱にあえぎながら、首をふる。
二人を混同しているわけではない。死んだウェールズとの絆と、才人への想いとはそれぞれ別である【Perfectbook成分表より】。
とはいえ外見は似てさえいないが、彼らの内面に誇り高さや勇気などの点で、重なる部分はやはりある。
かれらへの自分の、恋のあり方も。
心弱くも人を恋い、甘い夢を捨てきれない。本来、自由が許される身ではないのに。
その弱さがもたらす狂気にも似た衝動で、駄目だと頭でわかってはいたのに、あの雨の夜に彼女はすべてを捨てかけたのだった。
今のこの想いももしかしたら将来、そのような狂気につながるかもしれない。
それでもやはり同じ夢を、未練がましく抱く。
――形となって添えずとも、
――せめては影と添えたなら。
(馬鹿なことを、薬のせいだわ……)
肩を支えられていなければ倒れこみそうなほど、ぐったりとおぼつかなげに歩きながら、アンリエッタは熱にただれゆく理性を必死でつなぎとめた。
今夜どんどん強まっていく、横の少年への恋慕の情は、盛られた薬のためである。
……その全部が本当に薬のせいなのかは、いま考えるべきではなかった。
にもかかわらず、つづいて危険な疑問がうかんだ。
(でも……もしこれが解毒できたその後、心が変わっていなければ?
自分の心を、やはり制御できなくなれば?)
幸いにも、それを深く考えることはなかった。
前を急かすようにとびまわっていた案内役の小鳥が「rot!」と一声鋭く鳴いた。
階段が終わり、屋根裏部屋のような狭い空間があった。
いや、正確には、向かいがわの壁にわずか数段をのこしている。それは壁にはめこまれた扉に通じていた。
声がひびいた。第三の人間の。
「ほんとうに来れたのだな」
森林管理官ウォルター・クリザリング卿の声だった。
手首に包帯をまいているその男の目が、飛びまわる緑色の小鳥をとらえ、意外そうに見開かれた。
二人を案内した小鳥は、いままで上ってきた階段にまた飛びこんで下の闇に消えていった。
クリザリングはややあっけにとられた様子だったが、すぐに二人にむきなおった。
「少々話すか」
80 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:23:54 ID:IGcxM+4w
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明け方ともなれば東の空が白みはじめ、星の光が追われていく。
塔のふもとに、王軍を主とする一行はあつまった。
「まるでガリアの画家の書いた『勝利せるスフィンクス』ね」
渋面のルイズが、塔の頂を見あげてそう評した。
天をさす尖塔の頂上にとまって、彫像のように微動だにしない獣がいる。
人面獅子身の魔法人形は、塔にせまった一行の何本ものたいまつに照らされても、悠揚せまらぬ様子であった。
「へたに刺激せず様子をみるか、それとも戦うか」
「戦うといっても、さっき大きなエクスプロージョンを撃ったから、すばやいあれを一発でとらえられるほど範囲の広いやつはもう撃てないわよ」
アニエスとルイズがそう言葉を交わしたとき、スフィンクスが身じろぎした。
転瞬、翼が広げられて、その姿が暁闇の中でぶれた。
「気をつけろ」とマーク・レンデルが叫んだときには、獣はハヤブサのように落ちてきて兵士たちの中に踊りこんでいる。起こる悲鳴。
反応がとっさにおくれたルイズやアニエスがあわてて杖や銃をかまえたときに、獣は地を蹴って浮かびあがり、塔の上に戻っていった。
その途中で空からどさりと投げ落とされたのは、延髄をかみ砕かれた兵士の屍である。
それを見て顔面をひきつらせながら、ルイズが言った。
「……やっぱり迅いわ」
「……密集しろ。武器を上空に向け、いつでも対応できるようにしろ」
いまのを見たあとでは、油断するなという必要さえない。
アニエスの号令にしたがい、銃士隊と、暫時ながら彼女の指揮下にある他の近衛兵が、マザリーニやルイズを守るようにしてきっちり固まる。
トライェクトゥムの兵たちも、指図するラ・トゥール伯爵を中心に堅陣を組みだしていた。
マーク・レンデルが見上げて舌打ちする。
「あの呪われるべき魔法人形は、俺の仲間を何人も殺した。
他の〈永久薬〉の効果を受けた人形どもと同じで、止めたければ破壊しつくすしかない……しかし、あれは動きの緩慢なほかの人形と違う。
囲むことさえ難しいんだ」
ルイズが元森番に向き直った。
「地面に落として動きを止めたらどうにかできるわけよね?」
81 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:24:22 ID:IGcxM+4w
「ああ。もしそんなことが出来るなら直接、斧で壊してやるさ。
メイジの方々もいるし、足さえどうにか止めればいいのだ」
「ディスペルを命中させたらいいわけね。塔の扉とおなじですぐ回復するとしても、少しは止まるはずだし。
けっこうよ、次にあれが降りてきたらそうするわ。エクスプロージョンだと味方も巻きこんでしまうけど、ディスペルなら」
「この距離でも銃の一斉射撃なら何発かは当たるかもしれないが」とアニエスが言ったが、すぐさまマーク・レンデルが首をふった。
「銃弾など当たっても無駄だとわかっているだろう。
それでどうにかなるようなら、俺たちがこの場で矢を何本でも命中させているぞ」
アニエスが突き立てるようなまなざしを送った。
「どのみちあの魔法人形は危険だし、この塔のなかに陛下がいるんだ。黙って待てというのか?
塔の中では人形に襲われることはないというが、おまえも実際に入ったわけではなく聞き知ったことだろうが。
先走らずわれわれを待てばよかったものを」
マーク・レンデルはアンリエッタと才人を塔に送ったことについて、女王の側近兼護衛の不興を買ったのだった。
元森番が、肩をすくめて答える。
「そうは言っても最初は逃げていたあんたらが、あの魔法人形の群れをあっさり片付けられるとは思わなかったからな。
この塔の頂上にいる『塔のメイジ』さえ陛下に解放していただければ、あの魔法人形どもだって〈永久薬〉の効果を失って、俺たちの矢でも倒せるようになるはずだったんだ。
どのみち、塔の扉を開けられるのは陛下だけで、陛下の様子からしてあれ以上時間はなかったと思う」
さらになにか言いつのろうとしたアニエスを、ルイズがとどめた。
「アニエス、もういいわ……どうせサイトの馬鹿が積極策に賛同したに決まってるんだから。けっこう慎重なくせに、こういうときは無茶する奴なのよ。
お、お、女の子がからむときは特にね。……考えてみれば、いままであいつが頑張ったときって(わたし含めて)女の子関係してるの多くないかしら?」
「私は知らん」とアニエスがやや気おされている。
ルイズの怒りと諦念のこもった論評は、多分に曲解しているが一面の真実をついていなくもない。
もっともルイズは、無茶という意味では自分も同様のケがあることを棚に上げているが。
「とにかくあと少し、朝日が昇るまで待ってみるのがいいわ。
それでも出てこなかったら、今度はエクスプロージョンを塔の扉にぶちかましてやるんだから。
開かないなら壊して入ればいいのよ」
82 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:24:52 ID:IGcxM+4w
言葉をかわす人間たちを一顧だにせず、塔の上でスフィンクスは羽をやすめている。
その瞳のない目は悠遠なる森のかなた、天と地の境界線を見つめている。
刻一刻明るさを増してゆく東の空には、暁の雲が紫にたなびいている。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
「まだ階段はあるが実質、ここが最上階だ。
そこの半階分の階段をのぼり、扉一枚をへだてた向こうに、塔のメイジが幽閉されていると伝わる」
ウォルター・クリザリングの声が、角ドーム状のレンガの天井にあたって室内にふりそそいだ。
いままで塔のなかで見なかったもの、飾り窓がここにはあった。
ゆらぐ火焔のような形や六芒星の形の窓には色とりどりのステンドグラスがはめ込まれて、そこからくる光が室内を薄く照らしていた。
それでも、外には朝が来ているのか定かではない。飾り窓もまた何かの魔法がかかっているのか、それ自体が妖しく絢爛たる光芒をはなっているかのようだった。
部屋の片すみにあるネズミが通れる程度の小さな穴からは、外の新鮮な空気がただよってくるが、そこはわざわざ採光できない構造にしてあるらしかった。
「陛下……いや、どうせだからアンリエッタ姫と呼ばせてもらおう。『ウォルター・クリザリング』という男にはそっちの呼び方のほうが感慨深い。
あなたはここに来た。おそらくマーク・レンデルにでも吹きこまれてか。塔のメイジを解放し、彼の〈黄金の心臓〉を破壊するつもりなのだろうな。
たしかにそうすれば手前が王軍にけしかけた魔法人形たちは破壊されるだろう。あれらの大部分は塔のメイジの〈黄金の血〉をそそがれている。
じつのところ塔に入れるなら、あなた自身が魔法人形たちに命じることもできるはずなのだがね」
このとき、ルイズによってすでにそれらの魔法人形たちは壊滅させられているが、そこまではこの場のだれも知らない。
声もとどかない態で、息荒くぐったりと頭をうつむけているアンリエッタにかわり、才人が揶揄するような声を投げた。ただし忘れていない警戒がこもっている。
「〈永久薬〉って厄介なしろものも万能じゃないようだな」
「ああ、万能どころか。永久薬は要するに『無尽の動力、または無限の制約』であるのみで、物理的な破壊に抗するすべはない(それでも、使い方しだいで大きな力を生みだすが)。
魔法人形となったこの身にしても不死など夢、せいぜい不老に少し近づくのが関の山だ。〈黄金の血〉は〈黄金の心臓〉に従属し、心臓の持ち主の意向にしたがい、心臓が破壊されればもろともに効力を失うのだよ。
だから塔のメイジの心臓を破壊すれば多くの魔法人形が止まり、手前の心臓を破壊すればそれ以外の魔法人形、たとえばあのスフィンクスが止まる」
マーク・レンデルのもとに来た斥候からクリザリングの正体を聞いていたため、才人は驚きはしなかったが、それでも顔をしかめた。
彼の行なった行為そのものに、いわく言いがたい反発をおぼえたのである。
が、才人の面にでている気色などに注目せず、クリザリングの話は続いた。
「千年前、ゲルマニアからアルビオンに流れてきた『塔のメイジ』は、土豪クリザリング家の娘と婚姻した。
しかし塔のメイジは〈永久薬〉をつかってアルビオン王家に反乱を起こそうとした。それを察して王家にいち早く密告したのが、『塔のメイジ』の実の息子であり、クリザリング家初代の森林監督官だ」
韻々と床天井や壁にはねかえり、荘厳ささえおびた声が歴史を語る。
83 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:25:41 ID:IGcxM+4w
「反乱はふせがれ、塔のメイジは本来禁じられた技であった『制約(ギアス)』を王にかけられて塔の最上階に放りこまれ、最上階へ通じるこの扉はとざされた。
以来、その子孫であるクリザリング家は代々、特別に世襲の『王の森』代官となってこの森と塔を守っている。王の罰は、王家が許すまでメイジを『永劫に幽閉する』ことだったのだ。
ここに入れるのはわが一族のみだった。この塔で錬金術を探求した古人はみな、クリザリング家の当主に許可を得、手をひかれるようにしてその内部に入ったのだ。
『制約』をかけた当のアルビオン王家のみがこの上位に立って、塔への出入りを許されていた……もっとも、王家のほうでは塔のことをはやばやと忘れていたようだが」
才人はアンリエッタを気にかけながら、いらだたしげに応対する。
「よくしゃべるな。いろいろと守秘義務があるんじゃないのかよ?」
「アンリエッタ姫が今ここに来ている以上、どうやらその歴史もこれで終わりだろうからな。
この機会にいろいろ吐き出しておかずば、わが一族が代々なしてきたことが、知られないまま世の記憶から消えるだろう。
まだ重要なことはほかにもある。この塔自体が、『塔のメイジ』の〈永久薬〉研究の成果である、巨大なる魔法人形だ。
だから、塔を統括していた塔のメイジが十重二十重に『制約』をかけられて以来、塔のすべてはクリザリング家と王家の直系にひれふすことになっているのだよ」
時間がたつほど弱っていく女王のほうが気になっていた才人でも、さすがにその話には瞠目した。
「そこの扉はクリザリング家のものですら入れない。千年前より、アルビオン王のみが入れ、塔のメイジに許しをあたえて解放できると伝わってきた。
だが塔の入り口がすでにアンリエッタ姫をアルビオン王家のものと誤認した以上、おそらくそこの扉も彼女の前に開くだろう。
ところでたった今、疑問がわいた。
塔が強引に、他者の手によってあばかれることに対しては手前に防衛義務があったが、王によって『解放』されるならばクリザリング家が邪魔立てできることではない。
だがアンリエッタ姫はたまたま塔の『血』を基準にした判定にひっかかっただけであって、アルビオン王とはいえない……このような場合、どうしたものだろうか?」
他人事のようにあごを撫でてつぶやいているクリザリングに対し、ふらつくアンリエッタから注意深く腕をはなした才人が、デルフリンガーをにぎりしめて一歩前にすすみでた。
「話は終わったんだな。
いいからそこを通せよ」
声に気迫をふくんでいる。
才人に肩を支えられてやっとのことでここまで来たアンリエッタには、すでに問答している余裕はない。
ここにいたっては、彼は実力で押しとおるつもりだった。
森林管理官の目が才人を素どおりし、アンリエッタの様子にとまった。
「おや、アンリエッタ姫は調子が悪いのか? それはよろしくない」
クリザリングの声に対し、才人は「薬を盛っておいて白々しいことを言うんじゃねえ」と言いかけて、ふと疑問をいだいた。
最初は空とぼけていると思ったが……違う気がする。
どことは言えないが、妙だった。
84 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:26:12 ID:IGcxM+4w
だが、才人が問いただすより先に、汗をしたたらせながらアンリエッタが前に歩みでた。
才人は止めようとして思いとどまり、ただいつでも前に飛びだせるようにして横に付き従った。
アンリエッタはにじり寄るように扉にむかっていく。正面にいたクリザリングが少し戸惑ったように見えた。
「ウォルター・クリザリング卿……」
階段に足をかけながら、アンリエッタの熱にうかされた苦しげな声が、かぼそく洩れた。
「あなたの、求婚は……お断り、します」
おもわずといった様子で少女に道を譲っていたクリザリングが、目をそらしてつぶやく。
「それは残念だ」
階段の上で、風のルビーとアンリエッタの血統に反応した扉が、迎えるようにひとりでに開いた。
………………………………………
……………………
…………
奥行きのある衣装だんす程度の、狭い空間。
まがりなりにも窓やたいまつがあった塔のほかの部分と違い、開いた先の小部屋ともいえない小空間には、戸口から入る以外の光がなかった。
千年間の完全な暗黒にようやく差しこんだ光は、今アンリエッタが開けた扉からのものが最初だったのだろう。
開いた瞬間に異臭がふきつけ、朦朧としていながらもそれを吸いこまないように注意して、アンリエッタは中をのぞきこんだ。
人間の姿はなかった。より正確には、人体の完全な姿がなかった。
戸口に立ったアンリエッタの足元を、中からあふれ出した金色の液体が流れる。
靴をぬらし、階段にこぼれ落ちていく。
それに嫌悪感をしめすことも忘れて、アンリエッタは中の光景に声をのんでいた。
流れだしていく黄金溶液の中、リンゴほどの大きさの金色の肉塊がある。
心臓の形をしているそれは絶え間なく脈打ち、光り、そしてどろりと崩れ……
流れだしていた〈黄金の血〉ごと、しゅうしゅうと煙をあげて乾き、ひからびていった。
同時にアンリエッタをさいなんでいた体の熱と重みが、淡雪のようにすうっと消えている。
慄然としながら階段を下りるように後ずさりつつ、アンリエッタは手をのばして扉を閉めた。
………………………………………
……………………
…………
85 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:26:42 ID:IGcxM+4w
「……やはり人体そのものはとうに崩壊していたようだな。
〈永久薬〉である血と心臓だけ残っていたか」
薬の効果をはらった少女が階段をおりてくると、クリザリングがかすかに嘆息した。
「扉が開けられれば心臓を自壊させるよう、千年前のアルビオン王が『制約』をかけていたようだな。
塔自体におよぼされていた諸々の、〈永久薬〉の効果も切れたようだ」
たしかに、すべてが一変していた。
あの重苦しくよどみ、呼吸器にへばりつく黒い霧と血漿の臭いに満たされたような空間は去り、ただ平凡な埃っぽい古塔の内部がそこにあった。
ステンドグラスを通ってくるかすかな光は、今ならはっきり日の出前の朝の光だと言える。
まだ弱いが、妖気ただよわない好もしい光だった。
最前の光景を思いかえして眉をひそめ、クリザリングに向かいアンリエッタは口をひらいてはっきりと言った。
「この塔はもっと早く、こうなるべきだったと思います。
人は人としての死をむかえるべきだわ」
「ふむ……」
まともに答えず、クリザリングは思案顔になる。
それから彼は天井を見た。
つられて、アンリエッタが顔を上げる。
その刹那、ガラスの破砕音が影とともに室内にとびこんだ。
壁の一つの窓が外側から猛然と突きやぶられ、ステンドグラスが砕け散ったのである。
青や赤や紫の色のついた綺羅たるガラスの破片が、床に落ちてなお細かく砕けた。
アンリエッタの反応より早く、才人がその前に飛びだしてデルフリンガーを横なぎに払っていた。
だがその一剣は、魔法人形の歯にがっちりとくわえられて止められている。
窓を破って飛びこんできたスフィンクスは黒い刀身をぎりぎりと噛みとどめながら、前肢をさっと伸ばして鋭い爪で才人の肩を掻こうとした。
剣をつかんだまま、あわてて半身になって才人が避ける。
ぱっと両者は離れたが、才人がわずかに後退したのに対し、スフィンクスは再度とびかかる。
焦った才人がデルフリンガーで迅突を送ろうとした瞬間、その魔法人形は翼をひろげて急停止した。
両者ともに、おどろくべき反応速度だった。
たがいに争う動きは止まらずまたも床を蹴り、壁や天井をはねる勢いでめまぐるしく刃と爪牙の応酬をかわす。
才人の剣がスフィンクスの体を浅くだが切り裂き、傷口からこぼれる金色の液体が宙にまきちらされた。
それでも魔法人形はまったく意に介さずガチガチ歯を鳴らして急迫し、才人のほうがたじたじと後退していく。
86 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:27:32 ID:IGcxM+4w
「隅にいろ、姫さま!」
ガンダールヴの力を使っていながらスピードで拮抗され、さらに相手は破壊しつくされないかぎり戦闘能力を減じないとあって、明らかに余裕を失っている才人が叫んだ。
あまりの戦闘展開の速さに、余人が手出ししようにもかなわない。
アンリエッタは血相を変えて、泰然とたたずむクリザリングに顔を向ける。
「クリザリング卿!」
「あの魔法人形は手前から供給された〈黄金の血〉で動いているのでね。
塔のメイジの心臓が破壊されたからといって止まりはしない」
「あれを止めなさい! 今すぐです!」
「さて」
自分の首に手をあててごきりと鳴らし、クリザリングは万事どうでもよさそうにつぶやいた。
「先祖伝来の役目を失い、加えてどうやら長年の懸想も破れた今となっては、とくに思い残すこともない。このあと自決しておくゆえ貴女たちの手をわずらわせはしないよ。
が、塔の力のほとんどは失せたとはいえ、始末するレポートや処方箋のたぐいが相当に残っている。
それを片付ける間、邪魔されてはなるまい。あれには足止めしてもらうことにする。貴女たちにはフライでも使って窓から出ていってもらおう」
「邪魔など……!」
言いつのりかけて口をつぐみ、アンリエッタは破れた窓にかけよって室内をふりむき「サイト殿、サイト殿!」と呼ぶ。
体を旋転させ、渾身の斬撃でどうにか魔法人形をとびすさらせた才人が、後ろ向きの跳躍でアンリエッタのいる窓際までさがって来た。
その背中から腕をまわし、少年の驚きにかまわずアンリエッタは思いきり力をこめ、砕けた窓に自分の身ごと彼をひっぱりこんだ。
才人がうろたえ声を出す。
「待った、あのちょっと、落ち……!」
………………………………………
……………………
…………
落ちた。
いまや山の陰から太陽が顔をだす寸前の、それなりに明るい朝の大気を裂くようにして。
下の地表には百名をこす人間があつまっていた。
多くが近衛隊であることも落下する前の一瞬に見てとれた。あぜんと見上げているルイズやアニエスの顔まで判別できた気がする。
87 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:28:28 ID:IGcxM+4w
森の朝もやのなかを、尖塔の壁に沿うように落下し、数十メイルの地面までの距離を見る間につめる。
地面に激突する前に、フライが間に合った。
体勢をととのえてから、塔の前の地面にふわりと舞い降りる。――才人はへたへたとひざをその場についた。アンリエッタも心底ほっとした顔をしている。
冷や汗が一気に噴出し、心臓がばくばく猛抗議している。
「……姫さま……次やるときは前もって言って……」
「す、すみません、落ちる前から唱えていたのだけれど、あそこまで落下するのが速いとは思わなくて」
この人けっこう考えが甘いんだよな、と寿命を縮められた才人が口の中でもごもご文句を言っている間に、わっと石橋をわたっておしよせた人々が二人の周囲をとりまいた。
それらを押し分けて出てきたルイズが、ものも言わずいきなり才人の首に腕をまわしてかじりついた。少し震えている。
膝立ちの才人が目を丸くして、抱きついてきた恋人の背をなだめるように叩く。
アンリエッタが二人を少しのあいだ見て、それから黙って目をそらした。口元には苦笑があったが、目は伏せられている。
ルイズは人の目を思い出したように顔を赤くして才人から離れると「大事無いですか、姫さま!?」と首をまわしてアンリエッタに尋ねる。女王は「ええ、大丈夫」と目を伏せたまま答えた。
「上だ、来る!」
とっさにマーク・レンデルの声が鞭のように人々の意識を叩かなければ、また誰かが殺されただろう。
才人が起きあがると、ワシの翼をもって急降下してきていたスフィンクスが、ひらりと舞い上がって塔の壁面に爪をたててはりついた。
アニエスが舌打ちし、肩にかついでいたマスケット銃をかまえた。
「やはりゴーレムを呼び出してみるか」とは、ラ・トゥール伯爵のつぶやきである。
ほかにも「風の刃で翼を切ってやる」と意気ごむ者、「血を流しきるまで当ててやるだけだ」と同胞を殺されて恨み骨髄の者とさまざまであり、士気は低くなかった。
またもスフィンクスが獰猛なうなりを発して壁面から飛び立ち、空中を旋回しながら隙あらば舞い降りてこようとする。
恨みをのせた悪罵をつぶやき、森の無法者一味の一人が長弓をかまえ、矢をはなった。
ひゅうと鳴って飛んだ矢が、魔法人形の後肢を見事につらぬいた。速い鳥にも劣らない相手を射たのは大した技量ではあったが、いかんせん相手はこたえた様子もない。
せいぜい鬱憤ばらし程度の効果しかなかったことはだれの目にもあきらかだった。
才人が剣の平をたたいた。
「おいデルフ、なんかいい知恵ないか?」
『手こずってんね。そうさねえ』
妙にのんびりとデルフリンガーがつぶやく。横で聞いていながらたちまち焦れたらしいルイズが乱暴に口をはさんだ。
88 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:28:53 ID:IGcxM+4w
「あるならさっさと言いなさい!」
『飛んでる相手なんだから飛び道具使えよ』
「だからいくら当たっても……あ」
ルイズが何かに気づいたように目をみはる。
才人をひきよせて、何事かささやく。
少し考えた才人が、マーク・レンデルをよばわった。
そうしている間に、スフィンクスはなおも降下をはかってきた。
その猛禽を思わせる動きには、しかし生物の狩猟にある荒々しくも生の輝きを見せるような躍動感がなく、かわりに無機的な残酷さが満ちている。
不幸にして目をつけられた若い銃士隊員が、場違い感のぬぐえない高い声で悲鳴をあげてマスケット銃をとっさに突き出し、スフィンクスの爪をふせいだ。
隊員は無傷ですんだが銃身は前肢の一撃で折れまがり、魔法人形はしとめ損ねた獲物にこだわることなく速やかに空に舞いあがっている。
怒声と詠唱が地表の人間たちから聞こえ、続いて魔法と銃弾が人形の後を追って放たれ、いくつかは命中した――が、目立つほどの効果はやはりない。
目の前を飛び回られながら決定的な手のないことに憤懣をおぼえ、人々は歯がみしつつ見あげる。
その頭上で悠々と向きをかえ、スフィンクスは何度目かの降下をはかろうとした。
このとき、飛んだ矢が今度はその翼をつらぬいた。
血も凍るようなおめき声が、その魔獣ののどから発せられ、あっけにとられた衆のうえに降りそそいだ。
魔法人形は空中できりきり舞いしつつ落下し、大地に激しく叩きつけられた。
人々が感じた地面の震えがおさまる前に飛びおきたが、今の墜落で片翼がもげている。
スフィンクスの瞳のない目が、自分を射抜いた黒髪の騎士を見つめた。
才人はマーク・レンデルに借りた、自分の背丈より大きいイチイの長弓をかまえ、新たな矢をルイズから受け取るところだった。
杖をふっているルイズの手の中で、矢にふたたび虚無魔法がまとわりついていく。
デルフリンガーが得意げに言った。
『あの反射使いのエルフとやったときの応用だぁな。あんときは俺にディスペルをまぶしたろ』【10巻】
原始的な構造ながら弩(ボウガン)より飛距離が長く、連射がきく長弓をマーク・レンデルから借りた少年は、さきの一射で熟練の射手も舌をまくほどの腕を見せつけた。
武器を使いこなすというガンダールヴの能力のたまものではあるが。
ルイズからディスペルをまぶした第二矢を受け取って、才人は起きあがったスフィンクスに向けてつがえる。
放つ。
89 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:29:22 ID:IGcxM+4w
なにげないが手際がなめらかでこれ以上なく速く、しかも狙いが正確だった。
今しも走りだしかけていたスフィンクスの、わき腹の皮膚と筋肉をつきやぶって深々と食いこんだその矢は、ルイズのディスペルをまとっている。
致死毒を流しこまれたように魔法人形は一瞬で転倒した。
時をおかずマーク・レンデル以下森の無法者たちが斧や鉈を持って殺到し、スフィンクスを囲んでそれを振りおろしはじめている。金の血が飛び散った。
なかなかに酸鼻な光景を見て、アンリエッタとルイズがやや顔をしかめる。
彼女らとて、〈永久薬〉の効果で復活する可能性があるため切り刻むしかない、とわかってはいるが。
弓を下ろした才人の横で、アニエスがいろいろと疲れのあるやるせなさに満ちた声をだした。
「おまえらが揃うと、片づくのが本当に早かったな……ここまで自信喪失した半日はなかった気がする。
いっそ最初から組ませておけばよかったのか」
微妙にやさぐれているアニエスに対し、アンリエッタがフォローに入った。
「えー……ええと、あなたがサイト殿を残す判断をしてくれたおかげで、わたくしは助かりましたわ」
それを背後で聞いていたルイズの表情に、複雑そうな色が浮かんだ。
彼女はだまって才人に向き、じっと見つめる。
才人も沈黙して見返す。
ややあってルイズが手をのばし、才人のパーカーのチャックを引きおろした。
口づけの痕が、少年の鎖骨から首筋にかけて余すところなく付いている。
振りかえって気づいたアンリエッタが頬に朱を散らしてうつむいた。
キスマークを目にして、ルイズの無表情の沈黙が鬼のごとき威圧をたたえていく。周囲に気づかれる前にチャックはすぐ上げて、女王のスキャンダルの蔓延は防いだが。
先ほど抱きついてきたときよりも震えているルイズに、才人が春先の早朝なのに汗をひたいににじませつつ言った。
「……言っとくが完全に事故だからな? ――ぅぐぐぐ!?」
ルイズが才人の首に手をかけてぎりぎりと絞めはじめた。
その場に押したおして馬乗りになり、衆人環視のなか使い魔を扼殺しようとしているルイズは、女王の醜聞は防いでも自分の醜聞はどうでもいいらしかった。
以前は「ルイズ、レディのすることではないわ」とルイズの折檻を制止したことのある【11巻】アンリエッタも、今回は自分の行いがからんでいるだけにどう止めたものかわからずおろおろしている。
金色の返り血にべっとり濡れて戻ってきたマーク・レンデルがこれを見て、「いつもこうか?」と呆れ顔で訊き、「だいたいは」とアニエスが答える。
要するに、平和な朝が戻ってきていた。
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しばし後。
塔の内部。
90 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:29:47 ID:IGcxM+4w
……「ウォルター・クリザリング」は歩く。
塔のメイジの千年前の秘術により無限の広がりを持っていた空間は、塔のメイジの〈黄金の心臓〉とともに壊れ、いくつかの部屋は永久に入ることはかなわなくなった。
だが入れなくなったなら、それはそれでいい。問題は、残った部屋に置いてある貴重な書物や処方箋である。
すべて火にくべてしまうつもりだった。
手燭を持って、暗い階段を降りゆく。
扉をあけてあちこちに入り、油をまいて炎を放ってゆく。
上階から下階へ、火と煙を満たしながら歩みを止めない。
その歩みが止まったのは、最後近くの一つの部屋、その開け放たれた扉の前でだった。
室内に動くものがいた。
紫のローブをはおったその者は、立ったまま書類の束をめくって見ていたが……クリザリングに気づいてそれらを無造作にふところにしまった。
クリザリングは挨拶もなく乾いた声で「なんだ、その姿は」と問うた。
「ああ、この格好と声か?」
歌うような、男とも女ともつかない声が返る。オペラにたとえればテノールよりは高い、コントラルトといったところか。
「私が女性型であることを見てとると、舐めてかかってくるやつが世の中に多いのでな……
いちいち肋骨の間に刃を通してやるのも面倒なので、ローブを目深にかぶることにしたんだ。小柄なのはいかんともしがたいが。
声は自分でいじらせてもらったよ。薬でのどを少し変えた」
女王と対したときよりずっと警戒した声が、クリザリングののどから出た。
「この塔に帰ってくることを許した覚えはない」
「覚えはなくとも、今となっては強制できまい。
私はお前の許しを得たから入るのではなく、塔の入り口が解放されたから入っているのだよ。女王のおかげだな」
クリザリングは思いかえす。先ほどの小鳥はこの者の使い魔のようなものだ。
あれはおそらく空気を取り入れる穴から入ってきたのだろう。
その小鳥に女王を先導させ、最上階に連れてきたのはこの、塔出身のこいつだ。
非難めく言葉を発する。
「おまえ、塔を解放するのは反対だと昨日言っていたくせに」
「嘘だよ、悪いな」
「その紙を出せ。燃やさねばならない」
91 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:30:14 ID:IGcxM+4w
「嫌だよ。持っていく」
ことごとく人を食ったにべもない返答に、情動の薄い森林管理官でさえも渋面をつくって尖った声をだした。
「おまえをたたき出したとき、余分な金をすべてくれてやったのに、おまえはこの塔からいくつかの薬を盗んでいった。それでまだ不満なのか?」
「ああ、不満だ。なにもかも。
持ち出していた薬のおかげで、この半日はなかなか楽しい喜劇が見られたが、あんなものではまだまだ足りない」
「……女王の様子がおかしかったのは、おまえの仕業か?」
「なに、指示してほれ薬をね。女王の危機感をあおるだけなら他の薬でもよかったが、おまえの求婚という要素が入ったので、そちらのほうが面白くなるだろうと思った。
女王の護衛は優秀だなあ、私の思惑どおり塔を解放するのに尽力してくれた。
なんだ、そんな顔をして? 破滅願望をかかえていたおまえの、望みをもかなえてやっただけじゃないか」
クリザリングはじっと相手を見つめ、うんざりしたようにつぶやく。
「確かにそうだが、造ったホムンクルスふぜいに運命を左右されるのは、やはり不快なものだ。
ましてや、陥れられて喜ぶはずがあろうか?」
失笑が紫ローブの者のフードの陰からもれた。
「いかにもおまえに造られたホムンクルスではあるが、おまえに見下されたくはないな」とあざける。
「おまえの抱いた計画など要するに、『懸想した相手を造りだし、その人造の恋人と永久に生きる』というものではないか。
熱意をかたむけてこの塔の錬金術の蘊奥をきわめた一代の秀才、ウォルター・クリザリング……しかしその内実の動機はそんなもの。
悪くはないが、どうにもいじましく笑える話じゃないか」
立ちつくすクリザリングは否定しない。
かつての人間であったころの彼が塔に入った動機は、まさにそれだった。
フードの陰で、その者の優美な唇が嘲笑まじりに言葉をつむぐ。
「おまえは人を捨てて以降も卑小だ。破滅を望む心を内側に、消極的に向けただけのお粗末なやつだ。
どうせ破滅を望むなら、それは外に向け積極的におこない、あまたの他者を炉の火にくべて赤々と燃えあがらせるものでなければならない。
毒にも薬にもならないよりは、強烈な毒であるべきだ。あたうかぎり世界に苦痛を押しつけ、踏みにじりつつ嗤うべきだ。汚辱と乱脈と流血、けた違いの規模でそれを世界に対しておこなうべきだ。
人の快楽は主として『消費』にともなう。富を例にあげると、人はその『生産』に幸福を見いだすが、それは消費による快楽と富がむすびついているからだ。
そして古来、王侯らがしめした富の究極の消費とは、最終的に富の享受ではなく富の破壊に行きつくのだよ」
歌うような。
コントラルトの音域の。
92 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:31:01 ID:IGcxM+4w
「だから、金銀を持つならそれを溶かして庭園の泉を満たす。子を持つならば子をくびり殺して食卓にのぼせる。国を持つなら国を壊す。
その破壊の楽しみの果てにこそわれわれの人造の心にも、想像を絶した大なる快が降りくるだろう。それでなくてはこの虚妄の生は本当に、夢よりおぼろなものとなるだろう。
認識できる他者など要するに『自己以外のすべて』にすぎない。だからそれらを、手の届くかぎりのこの世界を、おのが一個の快楽に奉仕する装置であり、力のかぎり貪る対象にすればよい。
私はそれを実践するつもりだ」
「怪物め」
クリザリングの短く硬い声に、紫ローブの者はくすりと笑いをもらした。
「ひどい言い様だ。お前が私を造ったのだろうに。
それに私のほうが、身体においてお前より人間に近いではないか。知ってのとおりこの肉の器は、オリジナルとほぼ同じなのだぞ。たしかに感覚は色々足りないらしいが……
人間の体にともなう種々の快楽をこの身に備えておいて欲しかったと、いい機会だから文句を言っておく。そういうわけで、精神における快くらいは追求してもいいだろう?」
「スフィンクス」
紫のローブをまとったホムンクルスに答えず、クリザリングは呼んだ。
ずるずると体をひきずって、彼の手がけた魔法人形が入ってきた。
翼は折れ、四肢は三本までが途中から絶たれ、胴体は大きく破れ、首はもげかけていたが……その魔法人形は、〈黄金の血〉をおびただしく流しながらまだ動いていた。
クリザリングは命令した。
「そいつを殺せ。ここで禍根を断て。
これについてはアンリエッタ姫のいったとおり、ずっと前にこうするべきだった」
その命令にしたがい、体をひきずって這いよってくる魔獣を一瞥したのみで、ホムンクルスは同じく呼ばわった。
「コカトリス、止めさせろ」
どこかにいた緑色の小鳥がクリザリングの眼前に唐突に舞いおりた。
避けるひまもなくその目にのぞきこまれ、クリザリングは凍りついた。それから、口が勝手に動いた。「動くなスフィンクス」と。
その後は石化したように動けなくなった。魔法人形の体の、人間に似せた構造の舌が動かせず、空気を人造肺から押しだすこともできない。体のほかの部位と同じように。
紫ローブのホムンクルスは、なんでもないことのように言う。
「コカトリスの眼の力は、二種類あるとお前知っているだろう?」
塔で造られた魔法人形であるこの緑色の小鳥にそなわる異能は、むろん造り手である「ウォルター・クリザリング」も知っていた……が、彼はいま答えられない。
「おまえの〈黄金の血〉をコカトリスには飲ませておいた。赤い血はともかく金の血でも能力が通用するかだけが懸念だったが、どうやら変わらないらしい」
ひとつは、その視認した映像を他者に伝えること。
通常の使い魔にも備わった能力を、さらに高めたようなもの。主だけでなくその眼を見るものすべてに映像を見せられる。
また見た記憶をつぎ合わせて映像を「編集」することもできる。
93 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:32:33 ID:IGcxM+4w
もうひとつ、今使っている能力は、古来から邪眼と呼ばれたものの強力な一種。
目を合わせた相手の意思をねじふせ、随意筋の動きを支配し、短い時間にかぎり『制約(ギアス)』の一種をかけて意のままに操ることができる。
ただしこちらの力は、コカトリスが血を飲んだことのある相手にしか使えない。
「私が造ったこいつは便利だろう、〈山羊〉を始末するときにも役立ってくれた。あとは〈黄金の血〉さえ注いでやれば完璧になるだろう。
ところでじつは私は、おまえに用があったんだ。しかし本題に入るまえにもう少し説明しておく。
私はもともとあの女王にそれほど興味はなかった。オリジナルとはいえ」
コカトリスにクリザリングを拘束させたまま、壊れかけのスフィンクスを小さく足でつついて、その者は語る。
紫ローブをまとったその者。
錬金術的肉体編成の一つの完成形、肉の器でできた命ある魔法人形、ウォルター・クリザリングの最後の業。
千年間熟成された塔の狂気を、存分に宿したホムンクルス。
「アンリエッタ・ド・トリステイン……白百合の玉座の女王、トリステインの領主。
タルブの戦勝をもたらして即位し、平民を抜擢して新たな手駒を手にいれ、即位直後の孤立状態を、批判急先鋒の高等法院長を蹴おとすことで打破した……
権力ゲームに勝って政権掌握し、侵略されることで始まったアルビオン戦役を積極戦法で攻めかえして勝利に導き、戦勝後の列王会議では貪欲に国益をむさぼり、しかし自らは清貧をつらぬき、種々の改革をすすめ……
栄光に満ちたこれまでの結果をみて最初は、面白みのない名君かと思った。だが、先の秋からこの春にいたるまでにいろいろ見えてきた」
ローブのすそをひるがえし、ホムンクルスは腰にさしていた鋭利なナイフを抜いて、クリザリングに歩み寄る。
「おそらくあの女王の内面を満たすのは、暗愚と過誤と、無知と罪……善良ゆえの柔弱さ、純粋ゆえの突進力。
行動を読ませない要素を持った、きわめて人間らしい女王。そんな面白い、魅力に満ちたやつだったなら、遊び相手の資格はじゅうぶんじゃないか?
最初は邪魔者の女王を消してからトリステインを引っかきまわすつもりだったが、今となってはあの女自身と遊びたくてたまらない」
それはクリザリングにナイフの柄を差しだす。
コカトリスの邪眼の力が、そのナイフを受け取ることをクリザリングに強制した。
「だがおまえ、『アンリエッタ姫』がからむと、私が遊ぼうとするのを邪魔しただろう? この塔からしめだされたのは、正直言うと口惜しかった……ここには役に立つものがいくらでもあったのに。
まあいいさ、こちらはこちらでこの冬の間、新しい遊び仲間を見つけた。だからここは、〈永久薬〉の処方箋をもらっただけで我慢するとしよう。
さて、私は地獄の季節を見るつもりだ。そのために、おまえの胸の奥で鼓動をきざむ〈永久薬〉が必要なのだ。だからもらうことにする。
さあコカトリス、彼を見ろ。
胸をみずから切りひらかせ、その黄金の心臓をつかみださせろ」
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
朝日のさす港。主のいないクリザリング邸の前。
桟橋の木につながれたフネの出港準備は終わり、タラップが伸びていた。あとは乗りこむ者たちを待つばかりである。
その前で、アンリエッタはラ・トゥール伯爵と向かいあっていた。
94 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:35:12 ID:IGcxM+4w
女王は近衛兵のほとんどを遠巻きに控えさせているとはいえ、マザリーニやアニエス、ルイズや才人を周囲に置いている。
それに対しトライェクトゥムの領主は一人きりである。その伴った兵たちがフネに乗りこんだところで、アンリエッタが彼を呼びおろしたのだった。
彼の一見して落ち着きはらっているが裏側に緊張の透けてみえる表情を、アンリエッタはよくよく見つめる。
(わたくしに薬を盛ったのは、ほんとうにクリザリング卿だったのかしら?)
今回の事件にはさまざまに不可解な部分が残っている。
あの森林管理官が、少なくともかつてアンリエッタに懸想していたことは間違いないようであり、それを考えれば彼が薬を盛ったとしてもおかしくないのかもしれないが。
だが心のどこかが納得していなかった。
結果としてクリザリング卿には何も残らなかった。
一方のラ・トゥール伯爵は、アンリエッタが何も言わなければ、このまま当初の予定通りの全てを得るはずである。
この港や、〈永久薬〉を使った風石はもうないがそれ自体でもかなりの資産である船団は代王政府に接収され、トリステイン王政府の口利きをえてラ・トゥール伯爵の事業に融資されるだろう。
看過するには、彼一人が得をしすぎている。
だから、彼女はラ・トゥールを呼んで、その反応を見ているのだった。
彼女はまがりなりにもこの男の主君であり、反逆行為の存在は原則として許すわけにはいかないのである。
(でも……印象だけで言えば、彼が犯人であるとも思えないわ)
今、泰然をよそおいながらこちらの様子をうかがうラ・トゥールの表情には、アンリエッタに対するわずかな警戒はある。不安もある。
だが、自分自身にいだくやましさの色は見当たらないのだ。
むろん直感で決めるのは間違っているにしても……そもそも事件にいだく釈然としない思い自体が、現時点で根拠のないものである。
アンリエッタは判断に困り、横のマザリーニを助けを求めるように見た。
ほれ薬の一件を聞いた宰相もまた、考えこむそぶりを見せていたが、年若い弟子が視線をむけてきたとき、ふいに強い眼光をもって見返した。
マザリーニがそっと、アンリエッタの手に紙片をすべりこませてきた。女王はそれを一瞥する。
“商談を受けたとだけいいなさい”
「陛下……?」
ややためらいがちにラ・トゥールが声をかけてきた。
すこし考えたあと、アンリエッタはごまかすように笑みをつくった。
「いえ、このたびはご苦労さまでした。事業についての提携は予定通りお受けします」
ラ・トゥール伯爵がぱっと喜色満面になる。
「陛下! それでは昨夜の晩餐の席で語ったことをも、お聞きいれくださるのですな」
95 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:35:41 ID:IGcxM+4w
(ええと、なにを要求されていたかしら?)
晩餐のときはぼんやりしていた女王はやや慌てたが、心得たものでマザリーニがすぐ口をだした。
「ああ、事業を潤滑にすすめていただくため、貴君にトライェクトゥムの大権をゆだねよう。
武装権、市場の開催権、下級裁判権などの権利の多くを、王政府の保証書により市参事会から正式にラ・トゥール家に戻そう。
ただし、市政の決定のすべてには市参事会の同意が必要であることは言っておきますぞ」
恐縮しながらも、隠しきれない喜びをたたえてラ・トゥール伯爵がタラップを上がった後、アンリエッタはマザリーニに向き直った。
「……枢機卿、説明していただいてもよろしいかしら」
「なんなりと」
「あなたの言うとおりに、ラ・トゥール伯爵を問いつめることは避けました。
けれど、それでよかったの?」
ラ・トゥールに好感をもてなかったらしいアニエスが、同意するような目をした。
マザリーニはうなずく。
「いまさらあの男を問いつめて、われわれが何を得るでしょうか?
すくなくともこの先、あの男はわれわれに忠実だと言えますよ。
じつのところ、ラ・トゥール伯爵のトライェクトゥムにおける支持は微妙な地盤の上にあります。市参事会のなかには彼に対立する者もおおいのです。
彼はみずからの地歩をかためるため、王政府との結びつきを強めようとするでしょう。われわれに忠実に仕え、商売であがる利をもたらすでしょう」
「そのために、彼が王権に侮辱を加えたのかもしれないことを見過ごすのですか?」
「世にあらわにならない侮辱は、王が守るべき名誉にとって存在しなかったと見なしてもかまわないのですよ。そして彼が犯人だったにせよ、この先決してそれを口にすることは無いでしょう。
陛下、悔しいかもしれませんが、あなたの災難についてはこのまま無かったことにするのが賢明です。むろん調査は続けるにしても。
それに、私個人の印象ですが、彼があなたに薬を盛ったとは思えません。ラ・トゥール伯爵は自分を勇敢かつ鷹揚な人物によそおっていますが、根っこのところでは王威にひれ伏す型の貴族です」
「それは、わたくしも感じたけれど……では、彼に都市の大権を許したことはどうなのです?
数代前に実権をうばわれたラ・トゥール家が、王家のお墨つきをえて復権したことは、あの誇り高い自治都市の市民感情をそこなうかもしれないわ。
商提携するだけならともかく、王家がそこまで認める必要があったのかしら……トライェクトゥムの市民よりなる参事会は長く王家の味方だったのに」
「いえ陛下、いまのラ・トゥール伯爵はすでに市参事会の筆頭役人、つまり市長ですぞ。
これまで王政府の名において参事会に認めていた特権を、その代表であるあの男個人にゆだねる行為は、今となっては単なる事実追認にすぎません。
毒食らわば皿まで、ですよ。われわれがトライェクトゥムの実力者である彼をはっきり支持すれば、彼は都市を完全に掌握できます。王政府は忠実かつ強力な臣下を手にいれます。
彼は平民を愛するような人間ではなさそうですが、得にならぬことはしますまい。以降は虐政をしかぬよう、王家がつねに見ていることを知らせておけばよろしい」
96 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:36:25 ID:IGcxM+4w
いちおうの納得はしたものの、不満げな表情にアンリエッタはなっていたようだった。
マザリーニが懇々と言いきかせてくる。
「またラ・トゥールは、改革を行おうとしている一点では、あなたの行おうとしている政治に合致する人物ともいえます。
トライェクトゥムで改革を拒み、既得権にしがみついている層には平民がおおいのですよ。意外でしたかな? 彼はそれらの平民には敵かもしれませんが、新しい風をもたらそうとしていることに違いはありません。
めぐりめぐって改革の成果を世に印象づけ、われわれの手駒として王権の強化に役だってもくれるなら、それは結果としてこの国のためになるでしょう。
最後にこれが重要ですが、ここ最近あなたの施政において、平民に傾きすぎていた天秤をこの件でやや貴族のほうに戻したと見てとって、貴族たちは安心するでしょう」
「……わかりました」
いまだすっきりしない感はあるものの、アンリエッタはひとまず引き下がった。
ここしばらくの国政では、自分の意向を通しすぎたという負い目もあった。
彼女はマーク・レンデルに向きなおる。
「森番殿、今回のことでは大いに助けられました。あなたの助力に王政府は報いるつもりです。
トリステインではいま、指揮官も平民からなる軍隊を育てています。聞くとあなたはアルビオン王軍で訓練を受けことがあるとか。本来は火器をあつかうそうですね。
トリステインに来てみませんか? 新設軍の軍事顧問として席を用意しますわ」
「陛下……もったいないお言葉ですが、私は粗野な野人でして。森のほうが性に合っているのです」
苦笑気味にことわられ、アンリエッタは「そうですか、無理にとはいいませんが」とやや気落ちした。
マーク・レンデルがひざまずいた。
「陛下、感謝を申しあげねばならないのはわれわれのほうです。
本来なら陛下の言葉に逆らうべきではありませんが、いま少しこの森で惨害の後始末をせねばなりません。
塔の残骸を完全に焼きこぼちます。それがウォルターの望みでもあるでしょうから。あいつを許せなくとも最後にそのくらいはしてやりたい。その後は領民を呼びもどして村を復興させなければ。
ですが、陛下になにか苦難あれば馳せ参じて微力をつくすことを約束します」
ありがとう、と答え、アンリエッタは次にアニエスに向きなおった。
「隊長殿も、ほんとうにご苦労さまでした。
なにか報告があるかしら」
「はい。クリザリング卿の富についてです。その財を成したやり方は奇妙なものですが、それより気になるのは、それがどこへ行ったのかです。
先年の秋の事件とかかわりあるかもしれません。
ですが、いまは陛下もお疲れではありませんか?」
97 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:37:09 ID:IGcxM+4w
「気にしないで……いえ、そうね、いったん帰国してから詳しく聞きましょう。
サイト殿。ルイズ」
最後に彼女は、才人とルイズに向きなおった。
屈託なく、とはいかないらしい。声が硬い。
「ルイズ、ありがとう。あなたの活躍は聞きました、あなたはやはり頼りになるわ。
サイト殿には本当に、あの、ご迷惑を……」
「いえ、大したことでは……」
昨日の昼とおなじく、妙にぎこちなく視線をそらしあう才人とアンリエッタの様子に、ルイズがじーーーっと注視している。
ルイズは深呼吸の後、声をかけた。
「あの、姫さま」
「あ、な、なにかしらルイズ」
「ちょっとお話しても?」
「も、もちろん……いえ、待って、それも帰国してからゆっくり聞くわね。
いまはその、みんな疲れていることですし。あなたたちにも一度戻ってからきちんとお礼をするわ」
妙にあわてつつアンリエッタはスカートをつまんで、そそくさとタラップを上がっていった。
「に……逃げたのかしら」
後ろ姿を見送りながら、呆然とルイズがつぶやいた。
なんとも口をだしかねている才人は、かたくなに沈黙を保っている。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
数日後。
トリステイン北東部の低湿地帯。
堤防、灌漑、堰などによって水が人工的に制御されてきた地方。
陽光が水にきらめく大河のほとりを、馬に乗ったラ・トゥール伯爵の一行は進んでいる。
ゲルマニアの奥から端を発し、とうとうたる流れとなってトリステインを通り、大海にそそぎこむ大河。
河畔には国境をまたいでいくつもの都市が点在し、物流きわめて盛んであり、商業は殷賑をきわめている。
なかでも最大の都市トライェクトゥムをかこむ五重の堅牢なる城壁が、ラ・トゥール伯爵の目前にせまっていた。
98 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:37:51 ID:IGcxM+4w
トライェクトゥムの市の紋章は、「ハンマーと鉄床」である。
遠い昔にラ・トゥール家が、王家に都市領主としての実権を剥奪され、市政が市民参画の参事会による自治に代わったとき、王にうったえた市民をまとめたのが鍛冶職人組合だったのだ。
むろん平民が公職につくことがおもてむき禁じられているトリステインでは、参事会の上層部はほとんどが貴族か聖職者である。
しかし、独特の選挙方式でこれまでは、平民が陰ながらの選挙によって役人を選んできたのだった。
それも現参事会筆頭役人、かれアルマン・ド・ラ・トゥールがすでに終わらせた制度となっていたが。
水のたたえられた堀の大きな石橋を歩く。
市の入り口、ハンマーと鉄床の紋章がきざまれた、幾重にも連なるアーチ門の下に達する。
ラ・トゥールはちらと横目で、馬をならばせている秘書を見て鼻を鳴らした。
「下りろ」
ぞんざいに言い捨て、率先してみずから機敏にひらりと馬から身をおどらせた。
秘書はおどおどしていたが、素直にしたがって下りた。
下馬した瞬間、体をひるがえしたラ・トゥールの拳がとび、その鼻をつぶしていた。
鼻血をこぼして殴打によろめく暇もなく、都市領主の太い腕が、若い秘書の胸ぐらをつかみ、レンガの城壁におしつけた。
血走った目が、顔の下半分にだらだらと血をながす秘書の顔をにらみつける。
「ふざけているのか、貴様? 森を逃げているとき、あの平民どもは陛下に薬が盛られている云々と会話していた。その後、陛下は私をうたがったんだぞ。
おまえだろ? なにをした、あの晩餐の席で? ワインを注いでいたのは貴様だったんだ。
私が秘書の責任をとらされたらどうするつもりだったんだ、ええ? なめた真似をしやがって。この私を裏切りやがって。
誰の差し金だかわかっているんだぞ、あの狐野郎だ、ベルナール・ギィだ。違うか?」
「違わんな」
春の陽ざしのなか、木枯らしより冷たい声がラ・トゥールの横手から届いた。
ゆっくりとラ・トゥール伯爵はそちらに目をむける。
「ベルナール」
彼の長年の政敵がそこにいた。
僧服をまとった、少壮の年齢の男。ひげはなく頭もそっており、冷厳たる面持ち。
周囲が冬に戻ったかと錯覚させるような声。その雰囲気はタバサに少し似ている。
トライェクトゥムでもっともラ・トゥールを警戒させ、その知識の量と冷えた思考において衆に冠絶している者。
「離してやれ、アルマン。おまえの言うとおり、責任はわたしにある」
99 :
黄金溶液〈下〉:2008/01/06(日) 22:38:55 ID:IGcxM+4w
秘書は、血をふきこぼす鼻を押さえて、憎しみに満ちた目でラ・トゥールを見ていた。
ラ・トゥール伯爵はその視線にこたえることもなく現れた男、市参事会に顧問として席をえているベルナール・ギィに向かってせせら笑った。
「ウォルター・クリザリング自身が陛下に薬を盛ったにしては妙だったからな。何者かがあいつと私に罪を着せようとしているかと思ったんだよ。
となると、ワインの給仕をまかせていたこいつが怪しいに決まってる。脅して訊きだすつもりだったが、ご丁寧に糸をひいた本人が出てきてあっさり自白するとは予想外だった。
ベルナール、これでお前は破滅だ。トリステイン国王に毒を盛ったのだからな」
「女王に毒を盛ったうんぬんは知らんな。
まあ、『万事、協力者にしたがえ』と指示したのはわたしだが」
ベルナール・ギィはそっけなくそう言い、手をあげた。
杖を取りだしたラ・トゥールがなにか言うより先に、その背後から秘書がひろいあげた石で後頭部を強打した。
絶叫して割れた頭を片手でおさえ、うずくまったラ・トゥールにベルナール・ギィは歩みより、にぎったままの杖を蹴とばして離した。
頭部を血まみれにしたラ・トゥールは、見おろす者の一片の温かみもない瞳を呆然と見あげた。
さらに気づく。
アーチ門の向こう、市内部のほうから、いくつもの人影が現れていた。
平民の商人、職人組合の親方たち。靴職人も毛皮職人も、ろうそく作り職人も油商人も、肉屋も仕立て屋も理髪師も。
かれらに影の投票で選ばれた、古くからいた参事会員たちも。
だれもが、冷酷な目で彼を見ていた。
「おい、貴様ら……私は参事会内での正式な投票で選ばれた、貴様らの正当な代表なのだぞ」
クーデターを起こされたと知り、ラ・トゥールは信じられないというようにうめいた。幾筋もの血を顔につたわらせながら、激語する。
「しかも女王陛下の許しを得て、名実ともにそろった都市領主として帰ってきたのだぞ!
その決定に逆らう気か! これは私に対するのみならず、国家に対する反逆だぞ」
「正式な投票とやらを行ったおまえの子飼い、または賄賂をうけとった参事会員たちなら、まとめて今朝方吊るしたよ。今は市庁舎の壁にぶらさがって、子供たちに石をなげつけられている。
『組合親方連による参事会員選出』などの、長年の平民重視の慣習を無視して、金のばらまきと陰の暴力で権力の座にのぼりつめたのが、正当だろうか?
まあ暗殺や脅迫については証拠はおまえにもみ消されてしまったし、慣習をやぶったのは法を犯したとはいえないが、ここに至っては、みなそこは問題にしていない。おまえは許せぬと意見が一致しているのだ。
反逆でいいとも」
あっさり認められ、かえってラ・トゥール伯爵の面に恐怖の色が浮かんだ。
ベルナール・ギィの後ろでは、いっせいに都市の有力者たちが怒りの身振りをまじえて互いにしゃべりだしている。
「このラ・トゥールの野郎が示した『空路交易』の案に、王家が賛同したんだぞ!
平民主体の船の水路交易から、風石と風魔法でうごく空のフネに重点がおかれるようになれば、おれたち都市民は長年にわたってつみあげてきた権益の枢要を奪われるってことじゃないか!
王政府はそれを無視しやがった」
「ああ、だれもかれも恃むにたらん。ラ・トゥールを掣肘してくれることをお上に期待していたのに、王家にまでついに裏切られたとあってはな」
「我らを見放しただけではない、王政府はラ・トゥールの味方についたそうだ。きっと後日、罪を問うてくるだろう。
トライェクトゥムは王家に深く干渉され、ほしいままに利権をむさぼられ、戦のときには真っ先に負担を課せられるようになる」
「こうなれば傭兵を雇おう。うちの息子も市民兵に志願すると言ってる。みずから戦ってこそ自治都市は尊厳を保てるんだ」
「まてよ、相手は襲撃してくる群盗とはわけが違うんだぞ。トリステイン王政府そのものだ。うかつに戦うわけにはいかんだろう」
彼らの蜂の巣をつついたような議論のなかで、最後のせりふを聞きつけてラ・トゥール伯爵はとびついた。
「そ、そうだ、反逆の結果を考えていないのか! 王家を敵に回してどうなると思ってる、
どれだけトライェクトゥムが富裕でも、一都市対一国で勝てるはずもないだろうが!」
直後に、ベルナール・ギィの凍てつくような声が一同の上をながれる。
「いい機会だからみな聞け、するなら一都市対一国にはしない。
『武器税』で、いま貴族たちは王家に反感をいだいている。最終的に、『国境をこえてまたがる河川都市連合、対、貴族の支持なき一王家』にもちこめばよい。
女王の施行した武器税のため、王軍のみならずわれわれも出回った武器を安く買えた。在庫を処理してやるというだけで、ときにはただ同然で譲ってもらえた。武装も充実しているのだ。
さて、だれか棺おけ職人を呼んでこい。作っておいた棺を届けさせろ」
「ああ、それならここに持ってきましたぜ」
朗らかな声とともに、鉄の棺が縄でくくられてずるずると引きずられてきた。
縄の端は牛にくくりつけられており、その牛の鼻面をさらにひいて歩かせている男は、片手の手首から先がなく代わりに鉤がついていた。
その横で、竜にまたがってやってきた紫のローブの者が、「ここでは楽しいことをやっているようだなあ、〈鉤犬〉」とつぶやいた。
緑色の小鳥が周りをとびまわっている。
ベルナール・ギィ、都市トライェクトゥムでもっとも冷えていると言われる男は、恐怖の汗をうかべだした都市領主をあらためて見おろす。
「数百年前、ラ・トゥール家の当主たちは、反抗の色を見せた都市民を棺おけにつめこんで、生きたまま大河に沈めた。
子孫の身で試してみるがいい、アルマン」
引導を言いわたされたとき、絶句していたラ・トゥールの表情が変わった。
恐怖と焦慮と憎悪を激情にかえて、ラ・トゥール伯爵は絶叫した。
「……この、分不相応に欲をだす平民ども! 平民にすりよる誇りをどぶに捨てた貴族どもに、くそ坊主!
おまえら全部呪われろ、五体を裂かれて地獄に落ちろ……!」
破れかぶれの悪罵を聞いて、顔色を変えたのは市民たちではなく〈鉤犬〉だった。
かれは前に出ると、ラ・トゥールの腹を蹴りあげた。
うめいて横転した彼の胃の上あたりを執拗に蹴りつづける。
「分不相応といったか? 俺たち平民だって儲けてなにが悪い? 働いてきずいた富のなにが悪い?
六千年だ、六千年だぞ、貴族の圧政に呻吟し、富と力を奪われつづけて六千年だ!
てめえらは生まれもった立場にものをいわせて、商売で成功した平民がいればなんやかやと理由をつけて臨時税を課し、借金して平然と踏みたおし、あげくのはてに根こそぎ利権を奪っていく!
てめえらこそが地獄に落ちろ! 共和主義の勝利をそこから見ていろ」
〈鉤犬〉のわめき声に対し、場の幾人かが顔をしかめた。
ラ・トゥール反対派の古い参事会員たちである。かれらも一応貴族であり、平民と融和路線にあるとはいえ共和主義を受け入れていたわけではない。
この一幕が目に入らないかのように、ベルナール・ギィがアーチ門から離れ、人々を無言で市外に呼ぶ。
紫ローブの者をふくめ、数人が集まると彼は話しはじめた。
「政府の決定、アルマンを支持するというのはおそらく女王ではなく枢機卿マザリーニの判断だろうが、王政府の利のみを考えるならこれは本来間違ったものではない――
これまでのように平民主体の都市自衛軍が、メイジ主体の貴族らの軍に実力で抗しても力及ばぬ、という条件下なら。
その場合わたしとて、決起するのは危険と判断したろう」
不安まじりの視線が、市の有力者たちからそそがれる。
彼は「しかし」とふところから、小さな石を取りだした。
「ここに高い金をはらって買いあつめた希少な〈解呪石(ディスペルストーン)〉がある。
なかんずく、この協力してくれる御仁の話では〈永久薬〉という存在と組み合わせることにより、魔法の発動を抑える効果は永続するという」
紫ローブの者を、ベルナール・ギィは振りかえった。
その者は微笑の波動をたゆたわせて、肩にかついだ革袋をしめしてみせた。その革袋は、かすかに内部からもれる鼓動を表面に伝えている。
肩にとまった緑色の小鳥がrotと鳴く横で、フードの奥から声がつたわる。
「まあ、私にしても〈永久薬〉と〈解呪石〉を組み合わせる試みははじめてだが、じゅうぶんに成功するだろう。塔から持ち出すことがかなった種々のレポート、研究書のおかげで要点はかなり把握できた。
基本は風石その他に効果を及ぼすときとかわらないようだ。手間は魔法人形に比べて非常に簡単でさえある」
それを聞いてベルナール・ギィはうなずき、聴衆に向きなおった。
「この効果がおよぼされる範囲内で、王家と諸侯の主戦力であるメイジ兵についてはその脅威がほぼ取り去られるわけだ。これでわれわれは最低でも大河周辺において、対等の条件で戦うことができる。
最終的に政治的妥協を目指すとしても、われわれはまず戦う必要がある。この先二度とあなどられぬよう、力を見せつける必要がある。
そのための手段と好機がそろっているのだから、ためらう法はない」
一度言葉を切る。
それから、ラ・トゥール伯爵を蹴りつづけている〈鉤犬〉のほうに目をやる。
「さしあたり〈王権同盟〉に注意する必要がある。他国に援軍を頼まれてはならない。
一両日中にゲルマニアでは東部で『たまたま』大貴族が皇帝に反乱を起こすだろう。トリステイン方面に兵を割く余裕はあるまい。
ロマリアとはいくつもの都市国家と、商取引や銀行の融資を通じた関係があり、教皇庁以外はむしろわれわれの側に近い。ガリアのみが警戒すべきだが、これもうまくすれば組むことができる。
もちろんわれわれ内部でも、王権同盟の敵視する共和主義者や新教徒に関することは注意して遠ざける、せめて隠しておく必要がある。まして、王家に顔を知られたおたずね者などはなおさらに」
ちらと再度、紫ローブの者に目を走らせる。
視線をうけた側は、「わかった」とうなずいた。
「けっこう。ではアルマンをそろそろ棺に入れよう」
肉屋の親方が手を上げた。
「河に放りこむ前に、棺を市中で引きまわすことを市民は望んでいる」との言に、ベルナール・ギィは霜がおりるような眼光を投げた。
「棺おけが壊れないとも限らんから引きずるのはすすめない。
それでもやりたいなら好きにしたらよかろう」
………………………………………
……………………
…………
……トライェクトゥム伯アルマン・ド・ラ・トゥールが入れられた棺おけが、市内をねり歩くためにアーチ門内部に担ぎこまれるのを見送りながら、紫ローブがふと言った。
並んで立っているのはベルナール・ギィのみである。
後方には〈鉤犬〉と、ほか数人の下男が控えている。
「あの女王は、反乱が起きるとすれば諸侯からだと思っていて、自分が守ろうとしている平民の権力が強い都市からとは予想してないだろうなあ」
「なぜわれわれが、多大な損をこうむってまで彼女の理想につきあわねばならぬのだ?
都市民以外の平民、たとえば農民などと一緒にされねばならぬのだ? ああいった読み書きもまともにできない愚かな者たちと、帳簿をつけている者らとを一緒にするのか?
彼らを救うために改革が必要と。けっこうな話だ、ただし都市民の権益に手を出さないでやってくれということだ」
ベルナール・ギィの言葉は、凍った刃のようだった。
彼は続ける。
「王家と話し合う余地がないのはそこだ。女王陛下の考える『守ってやらねばならない民』は弱く被害者であり、羊のようにおとなしく素朴で、お互いに平等で仲むつまじくやっている民であろう。
われわれ都市民は、われわれの利益を優先する。他者を押しのけてでも儲けたい。先祖からの権益を独占することを望む。現在の状態を保持することを望む。そのためには戦う。そして無教養な農民と同じだと思われたくない。
われわれの利益のためには他の平民は犠牲になってもいいという、このような率直な心情に、彼女ははたして共感するのだろうか?」
都市民の権益をそこなう改革も、改革の過程で王権が都市へ干渉してくることも、迷惑だ。
そう言いきる男に対し、にやっと紫ローブのフードの陰で、期待通りといわんばかりの笑みがこぼれている。
「要は女王の政治がむかう先が気にいらないのだな。だから私と組んだわけだな、ベルナール・ギィ。
女王がラ・トゥールと提携する方向に進んだことによって、都市民はおまえの思い通り暴発の方向に誘導された。
おまえは内乱を起こし、この機会を利用して、都市の力を伸ばすことだけを考えているのだな」
ベルナール・ギィはそれに対し鼻を鳴らした。
「貴君には貴君のもくろみがあったろう。それでも双方に利益があるなら手を組むことは自然な流れといえる。
だがこの先のことについてはわたし及び参事会の決定にしたがってもらうぞ。
さて、きちんと始末はつけていただこう」
言い残して歩きだし、アーチ門をくぐって消えていく。
紫ローブの者は、ひかえていた〈鉤犬〉に向きなおって言った。
「牛をここへ」
「牛、ですか?」
首をひねりながら、〈鉤犬〉は牛を連れてきた。
牛に先ほど棺おけを引かせて持ってきたのだが、今その棺は市の有力者たちがみずから担いで市内に戻っている。牛は用済みだった。
「牛などなにに使うんですかね?」
その問いを無視して、残っていた二名の下男に「竜を」と声をかける。
先ほどまで乗っていた竜がひかれてくる。
わけがわからず見守る〈鉤犬〉の前で、二頭の獣に縄をむすびつけるよう下男に命じた紫ローブの者は、「コカトリス」と肩にとまっている小鳥を呼んだ。
「死ぬまで動かぬよう直立させよ」
ぐりんと小鳥の首がフクロウのように回転し、その黒目がブドウのように大きく開かれた。
小鳥の目に見すえられ、〈鉤犬〉はその場に固まった。直立不動の体勢。足が地面に固着されたように離れない。
かつて忠誠の証として、この鳥に〈山羊〉たちともども自分の血をすすらせるよう言われて、首をひねりつつ従ったことがあった。
かろうじて声は出た。だから〈鉤犬〉は顔をゆがめて叫んだ。
「待った! 待ってくれ、何をする気だ!」
その首に、二本の輪縄がかけられた。
一本は牛に。一本は竜につながり、それらの獣はたがいに反対方向を向いておとなしくたたずんでいる。
下男が一名ずつその鼻面のあたりについていた。
〈鉤犬〉の顔をのぞきこみ、紫ローブはくすりと笑った。
「残念だな、ベルナール・ギィは、あからさまな共和主義者はいるだけで迷惑だと言っている。とくに顔が割れているやつは危険だと。
そういえば、おまえには先の秋の責任をとらせていなかった。〈山羊〉のやつは死んでいるのに不公平だろう?
死んでみるのもきっと楽しいぞ、自分でやったことはないが」
愕然としている〈鉤犬〉に、優しげな声を出す。
「もちろん、おまえがゲルマニアからかきあつめてきて待機させている共和主義者たちは使ってやるとも。
〈カラカル〉に彼らの指揮をまかせることにする。情念だけが先行する役立たず共を、あいつなら獣に叩きなおせるだろうよ。いや、『戻す』かな」
その言葉に、〈鉤犬〉は目をむいて悲鳴をあげた。
「あのような奴に、わが同志をゆだねると!?」
「あいつだって退屈しているんだ。
先の秋は、おまえと〈山羊〉が口をそろえて反対したから同行させなかったが、本来、あいつほど私に近いやつはいないぞ。
その戦闘理念が遺憾なく発揮されるのを見たい、だから今度こそ駒の役を与えてやるつもりでいる。
今よりはじまるこの王侯のゲームで」
〈鉤犬〉の首にかけられた二本の輪縄に手をのべて、ほっそりした指でいじりながら、紫ローブの者はおごそかなほどにもったいぶって宣告した。
「わたしはこのゲームに最善をつくすと約束するよ、〈鉤犬〉。
この先に共和国が誕生するかどうかはどうでもいいが、王政の国土を壊乱することだけは引き受けてやるから。
安心したろう? だから死ね。先の秋の失敗を、一足先にまっている〈山羊〉と嘆け」
わたしは駒の失敗を、許しておいてやる気はないんだ。
そうささやかれて、〈鉤犬〉は遅まきながら理解した。自分にその非情がむけられてから、ようやく。
この人物は、彼が信じてきたような存在ではない。その非情さは、自分たち理想を追い求める者のそれと共通すると彼は思い、共感さえ覚えていたのだったが、違う。
どこか似ていながらも決定的に違う。
これは、理想をいだく革命家の苛烈さなどではない。
これは――退屈を埋めるものを求める暴君の、愉悦まじりの残忍さだ。
「とはいえ、顔も見ずに従ってきてくれたことを思うと、少しは哀れをもよおすな。
いい機会だから、見てみろ。どうせなら驚いてくれると嬉しい」
彼の目の前で、紫のローブに手がかけられ、それがばさりと脱ぎ捨てられた。
柔らかい栗色の髪が、さらりと風にほどける。
〈鉤犬〉はその者にとって、最後に理想的な反応を示したといっていい。
彼はぽかんと口をあけ、首にかかっている二つの縄さえ忘れたように、呆然とその顔を見てつぶやいた。
「アンリエッタ女王?」
脱いだ紫のローブの下には黒いドレス。
黒は陛下に似合わない、と枢機卿マザリーニが評したことがある。
だが、同じ顔を持ちながら、この魔法人形の一種、肉の器でできたホムンクルスには不思議と合った。
外観は「オリジナル」と同じ、けれどその魂はまるで違う。
白と黒ほどに違う。
白昼の幽霊を見たような表情の〈鉤犬〉に答えず、彼女は市のアーチ門の上にあるトライェクトゥムの紋章を振りかえって言う。
「百合とハンマーの激突の下で、聖俗貴賎の区別なく、狼のように殺し疫病のように殺そう。
水晶のゴブレットにたたえた紅の酒を乾し、ブロンズの水盤に血を満たそう。
わたしはオリジナルと遊ぶことにする。これと同じ形をしたあいつの唇から――」
細指でなぞる花弁のような唇が、三日月の形にゆがむ笑みをたたえた。
「滅亡哀歌を歌わせてやる。
ダンス・マカブルを踊らせてやる」
顔を前にもどし、言葉もない様子の〈鉤犬〉を見て、そのホムンクルスは失笑し、獣の手綱をにぎった者たちに合図した。
ひかれる竜と牛が鈍重に、相反する方向に歩きだす。
〈鉤犬〉が思いだしたようにわめき声をあげようとした矢先、ぴんと張った二本の縄がぎりぎりと強烈に首にくいこみはじめた。
数歩下がって黒いドレスの彼女はそれを楽しげに見ていたが、やがて興味を失ったように目をついとそらし、細身を返してアーチ門へ向かいはじめた。
紫のローブをばさりと羽織りながら、髪をなびかせ、喜色を玲瓏の面にはりつけて。緑色の小鳥がそのまわりを舞う。
吟唱するように口ずさみ、どす黒く麗々と歩をはこぶ。
「さあ開幕といこうじゃないか。
王侯のゲーム、殺戮、火炎と鋼のダンス。人の世が飽きず繰りかえす喜劇。
戦、戦だ、乱痴気さわぎの血の宴だ。
『かくて始原の昔より、かくて無数の星霜を、
慈悲悔恨のゆるみ無く、修羅の戦いたけなわに――』」
106 :
ボルボX:2008/01/06(日) 22:44:56 ID:IGcxM+4w
アンリエッタの駄目属性が大好きw でも書いてるうちにSっ気がそそられ、駄目っぷりを強調したくなってくる。ノボル神もこんな心境なんだろうか。
読んでのとおり黒幕までアンな感じに。白黒対決させてみようかと。
オリジナル色強くて恐縮もののこのシリーズも、次から最終章です。
その前にいったんエロに回帰。なるべく早く書いてきます。
リアルタイムキター
すばらしいいいGJ
GJ!
前から思ってたとはいえ些細なことなんだが、
【公式設定】
こういう注釈なくてもいいと思うなあ
いや、俺はわかりやすいから【公式設定】はイイとおもう
そうかなあ、こういうのってあるとリアリティというか(まあそんなもん原作からないんだが)
そういうのがなくなって興ざめしちゃう
ギャグとかの雰囲気で詳しくは○○を読んでねとか言うならともかく、シリアスなんだし
>才人への想いとはそれぞれ別である【Perfectbook成分表より】。
なんかは注釈つけないで地の文だけで十分伝わると思う
長編書いてる途中で「○○って原作のどこかにあったっけ?」と
流れぶったぎるやついるのよ。ま、親切に教えるわけだが、連投はきれるわな?
で、いつのころからだったか忘れたけど、ボルボ氏は入れてるの
ほう、そういった経緯があったのか
そりゃ失礼した
113 :
バレット:2008/01/07(月) 00:18:42 ID:DgWfv0tk
・・・まとめの方荒れるようになった本来の元凶は俺だよな。
ここの住人の方々とまとめ管理してる方、本当に申し訳ない。
という訳で、第3話序盤の投稿、参ります。
今、イザベラの部屋には3人の人物が居る。
1人はサイト。分厚いカーペットに直接正座している。
顔中冷や汗だらだら、脂汗も混じってその流れる量は一目でオイオイ、脱水症状でぶっ倒れんじゃねーかと不安になるくらいだ。
今彼の目の前に居る人物は、そんな心配どころか代わりに大量の水で溺れる位水を与えてくれそうだが。
その隣には、先日少女から女へとステップアップしたばかりのシャルロット。
ただし見た目はまごうことなきロリペタなので普通見たって分かる訳ないが。
むしろ見ただけでそれが分かったら色々とヤバイ気もする・・・主に気づいた方の中身が。
サイト同様ぺたんと正座している。
パッと見いつも通りの無表情のようだがしかし、後頭部に浮かぶでっかいマンガ汗は隠しようが無い。
ついでによく見れば、緊張のあまり頬がピクピク引き攣っているのも分かったかもしれない。
さて、そんな2人の心臓に多大な負担をかけている3人目の人物は誰かといえば。
「つまりあれかい、この1週間私の身体を散々嬲ってくれた挙句、昨日にはシャルロットも手篭めにしたって言うんだね」
「いや、手篭めにしたというか、ぶっちゃけ、襲われて襲い返したっつーか・・・」
「黙りな」
「ひゃ、ひゃい・・・」
部屋の主のイザベラである。
その顔に浮かんでいるのは、見た者全員虜にしてしまいそうなほど清々しく柔らかな微笑。
・・・チャームポイントのおでこに巨大な青筋が浮かび、右手に握られたスクウェアクラスの『固定化』がかけられた杖がギシギシ軋みを上げ。
そして背後の空気が瘴気を放ちそうなくらいにどす黒く淀んでなきゃ、ね。
「そうかいそうかい、よーく分かったよ・・・ふふ、ふふふふふ・・・・・・」
「お、落ち着いてくれイザベラ!つーかなんで詠唱してないのにどんどん魔力集まってんだ!?」
「ふふふふフフフフ腐腐腐腐腐・・・」
イザベラの怒りは魔法の理をブッちぎる程らしい。
「つーかここ室内だからそんなとんでもないの放つと―――――」
「地獄で懺悔してきなこのアンポンターン!!」
「ぶげらっちょ!!?」
部屋の高価な調度品もろとも、サイトは鉄砲水によって壁に叩きつけられるのだった。
あれ?
>>114 GJです
イザベラが可愛くみえてきたww
え?エロ直前まで来るんじゃないの…?
規制くらったのかな?
だとしたら不憫だなぁ…
まーたテンプレSS張らずに埋めやがった…巨大AA張れば良いってもんじゃねーぞ
うっせーボケ
中学生は学校始まってるよ(^^; 不登校かな?
>>120 そーいえばまた貼られなかったのう
ここが経ってから5日経っても埋まらなかったし、俺は別に悪くないと思うかなー
gdgd残しておくわけにもいくまい
124 :
バレット:2008/01/07(月) 11:09:36 ID:XT9Xfz+Q
夜中は投稿途中でいきなり回線切断・・・これって天罰か何か?OTZ
そういう訳で夜の続き、投下します。
・・・今度は書き込めなくなってる。何でさ。
っと、また書き込めるようになりました。
「・・・ごめんなさい」
しょぼん、と正座のまま激しくうなだれるシャルロットが、ポツリとそう漏らした。
壁に激突して気絶したサイトを今回ばかりは放って置いて、イザベラは少女の方に向き直る。
「謝って済む問題だと思ってるのかい。シャルロット?」
返答は沈黙。
しかし更にしょぼくれた雰囲気から、火竜山脈の谷底並みに深く反省&後悔しているのは何となく分かった。
もっとも後者については、これからのサイトの処遇がどうなるかについてに関して、だが。
「ごめん、なさい」
それでもシャルロットは謝る。
否、謝罪する事しか思いつかない。
確かに、悪かったと思っているのは心の底からだ。
頭が主に下半身関係でテンパッていたとはいえ、従妹の恋人を気絶させた挙句寝取ろうとしたのは紛れも無い事実だ。それは彼女も既に認めている。
それでもパッと見無表情のシャルロットの長所でありまた短所でもあるのは・・・かなりの負けず嫌い、だという事。
もはや姉とも言える存在の従妹の方がスタイル良くて、素直じゃないけど優しくて、自分よりも先に思いを伝えて結ばれたとしても。
それでも―――彼女に負けたくなかったのだ。
彼に―――平賀才人という青年に関しては。
「愛人としてでもいい・・・私は彼の傍に居たい」
震える声でもしかし、そうはっきり言ってしまわれては流石のイザベラも悩む。
相手はイザベラにとってコンプレックスの原因でもあると同時に、幼い頃から色々目にかけてきた妹分だ。
しかもわざわざ自分から「そっちが本妻でも構わないから」とまで行ってきている。
別の世界観でのイザベラのように、ここの彼女も散々喚きたてながら横暴に振舞えたらどれだけ楽だろうか。
しかしそれは出来ない・・・そうしたらきっと、とんでもなく後悔してしまうかもしれないから。
そうやって従妹を突き放したとしても、きっと『彼』は―――平賀才人は従妹を決して見捨てたりしないだろうから。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
睨み合う。
片や背後には青い翼を持つ翼竜、片や背後には青の長髪が無数のヘビになって凶悪にデフォルメされた魔女。
どっちがどっちだか大体分かるだろう。ついでに片方は何処の神話の3姉妹の末っ子だなんて突っ込みはスルー。
「はぁ・・・ま、最後まで行っちゃった以上は仕方ないわね」
先に折れたのはイザベラである。
既に本妻と認められた故か、何となく思考に余裕が持てた。
「でも、シャルロットは本当に良いのかい?」
返って来たのは、決意の篭った頷き。
「お兄ちゃんの傍に居たいのは本当・・・でも、お姉ちゃんもお兄ちゃんの傍に居て欲しいから。
だから、それさえ叶うのなら、それで構わない」
「―――っ・・・愛されてんだね。このバカも、私も」
苦笑した。こんな事を言われたらこの従妹の魔法の才能に嫉妬しているのが何だかバカらしくなってくるじゃないか。
さて、そうなると残るは現在気絶中の浮気者へのお仕置きだろう。
それとコレとは話が別、もうちょっと痛い目見せてやらないと気がすまない。
・・・この1週間散々寝不足と腰痛の原因になってくれた事へのお返しもしてやらないと。
「やられっぱなしってのも気に食わないからねえ」
ベッドの中じゃどうしてあんなに意地悪なんだろうね。
恥ずかしいカッコさせて、いやらしい言葉でおねだりさせて・・・でもサイトにそうされると何であんなに興奮するのよ・・・
夜の痴態を思い出して、思わず頬に朱が差す。
それだけ下腹部辺りが熱を持って、下着が湿ってしまう辺り―――かなり染められちゃったようで。
「と、とりあえずサイトが目を覚ます前に運ぶよ!」
数分経ってようやくキョトンとして従妹が見ているのに気付いたイザベラは、未だ気絶中のサイトの首根っこを掴むとズルズルと引きずっていった。
・・・『レビテーション』で浮かした方が速かったんじゃないかとふと気付くのは運び終えてからの事。
次にサイトが目を覚ました時・・・何故かベッドの上に居た。頭の上で両手を固定された状態で。
「連続で同じ出だしかよ!?」
前回との違いは下半身に何も穿いてない事位か。
しかし直後、下半身を襲った感触にはやっぱり身に覚えがあった。
下の方から聞こえてくる、何だかとってもいやらしい感じの水っぽい音。
ペロペロペロペロ チュッパチュッパ
チュプッチュプッ チュ〜〜〜〜〜ッ
2つの水音が重なっていた。
あれ?音が重なってるってもしかして?
そんな予想に駆られて下を覗き込んでみると。
「んふっ・・・本当、サイトのおっきいねぇ・・・」
「・・・ユニーク」
青い少女2人が一緒に仲良く愚息をペロペロ味わってましたとさ。
2人とも、素っ裸で。
ちょっと待てー!?何でいきなりこんな嬉しはずかし気持ちいい状況になってんですかー!?
いきなりの急展開に危うく呆然となりかけたサイトだが、意思に関係なく元気な愚息に与えられる2重の刺激に思わずうめいて我に返る。
うめき声が聞こえたらしく、イザベラが愚息から口を離して顔を上げると妖艶な笑みを向けた。
「やっと気が付いたかい?」
「い、イザベラ・・・えーと、どうしてまた俺縛られてんの?」
頬を引き攣らせながらサイトは恐る恐る聞いた。今向けられてる笑みが気絶させられる前のあのコロス笑みとダブってビビっているらしい。
微妙に引け腰になるも、ベッドに寝かされているので殆ど逃げれない。
「決まってるじゃないの―――お仕置きさ」
「お、お仕置き?」
「そう。優しくて、カッコよくて、お調子者で、浮気者で、けどそれでも私達が好きなアンタへのね」
「へ?」
意外な言葉にサイト、呆ける。
そんなサイトの上にイザベラは馬乗りになると、軽く触れるだけのキスを落とした。
「・・・怒って、無いのか?」
「怒ってるさ。怒ってるからこんな事してるのよ。シャルロットと一緒にね」
「他に私達以外の女の子を抱けなくなる位、限界まで出してもらう」
つまりあれですか。2人がかりで俺の玉袋の中身を空っぽにしてやろうって事でせうか?
イザベラが身体をぐるりと回してお尻をサイトの顔の方に向けると、またシャルロットと一緒に愚息を攻め始める。
先っぽの部分をイザベラが咥えて吸い上げれば、負けじとシャルロットは裏筋を満遍なくペロペロペロペロ。
初めてなのに見事なツープラントンで攻め立てる2人の前に、堪らずサイトは限界を迎えた。
「ちょっ、2人がかりは反則・・・うおおおおおっ!!」
1回目(多分)、発射。
飛び出した大量のそれは大半が主に先っぽを攻めていたイザベラの口の中へと吐き出された。
「んぐっ!!?・・・んくっ、んくっ・・・」
「あ・・・・・・私も・・・」
コクコクと、粘り気の強いそれを何とか飲み込む。
量が多すぎて口の端から漏れて垂れた分はシャルロットが舐め取った。
「やっぱり苦い、わね」
「美味しい・・・」
2人してそれぞれ感想を呟いてから。
ラウンド2、開始。
今度は搦め手で始まった。
「んぬおっ!?何だコレ、あったか、ってか柔らかっ!」
サイト曰く「着痩せするにも程があるだろ!」とまで言われた胸で、イザベラはサイトの愚息を挟み込んでいた。
サイトの先走り汁と精液、そしてイザベラがタップリ絡めた唾液でヌルヌルの愚息は
プニプニニュルニュルとばかりに揉まれしごかれ、更にチロチロ先っぽの部分を細かく舐めるイザベラの舌の感触に、更に硬度を増していく。
一方、イザベラの胸を使った攻めを目前にタバサは思わずたじろいでいた。
・・・自分はイザベラみたいに胸がおっきくないから真似出来ない。
なら代わりに別のやり方で彼を悦ばせてあげなきゃ。
でも、どうすればいいんだろう?
ふと、おっぱいで活躍中のイザベラと目が合った。
「ふふん、アンタにこんな真似出来ないだろう?」・・・目がそんな事を語っていた。気がした。
・・・カッチーン。
ならば。
「ふおおおおおっ!?しゃ、シャルロットか?お前何処舐めてんだ!」
「お兄ちゃんの袋」
はむ、とサイトの袋を口に含むと、中の玉を口の中にコロコロと転がすようにする。
そのまま少しずつずれていって下の方へ。
「ちょ、ダメだってシャルロット、そこは、汚っ・・・!」
「お兄ちゃんのなら平気・・・私が綺麗にするから」
ちゅぷっ、と。
小さな舌が、サイトの排泄口へと侵入した。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
声にならない叫びを上げながら2度目の打ち上げ。
最初より更に大量の白い液体が、2人の顔に満遍なく飛び散った。
「あはっ、さっきよりいっぱいじゃないの」
「いっぱい・・・飲みたい」
2人が恍惚とした表情で呟いたその時。
ぶちぶちっ、と。何かが切れる音が、した。
顔を白くコーティングしたまま、2人が音のした方を見てみれば。
そこには両手を固定していた筈の、引きちぎられたロープの残骸と。
「ふっふっふっふっふっふ・・・・・・・・」
前髪で表情が見えないのに何故かキュピーンとばかりに目を光らせる、自由になったサイトの姿。
「「あ」」
「2人とも、よくも好き放題してくれたなぁ・・・」
「ま、待ちなよ!元はといえばアンタが―――」
顔を上げた。表情が見えた。
イザベラの背筋に電流が走って下腹部の熱が高まった。シャルロットの背筋に悪寒が走って、体感温度が下がった気がした。
魔王―――降臨。
「お〜し〜お〜き〜だべぇ〜〜〜〜〜〜!!!」
「「キャーッ!!」」
嬉しそうな悲鳴がユニゾンした。
今回分はコレで終わり。
この最中もワードから貼り付けるだけじゃちゃんと投稿されなかったです。何故に。
そしてここのサイトは普段ちょっとMでもしてる最中はどS仕様なり。
ではまた。
なぜ長門が途中に紛れ込んだのかは突っ込まないでおく。
GJ!
うんエロイ、続きがはやく読みたい
なぜ最後で(ry
>128
>「・・・ユニーク」
あれこんな所に長門さんg(ry
何はともあれGJ!
バレット氏乙&gjです。
この間初めて雑談掲示板をみたんだけどさ、最初せんたいさんが沢山カキコしてるんだと思ったww
せんたいさんGJ!
>>135 おとといまでの俺が居るw
弟痛いな・・・。ついにリクエストとかしちゃってるよ。図々し過ぎだろ
バレット氏乙。タバサ可愛いよ(*´д`*)
>>137 気持ちは十分分かるが
>>69の言ってる通りここで書かれても困る
いっその事テファの虚無で(ry
139 :
かくてる:2008/01/07(月) 22:47:46 ID:iPhmNYFi
皆様、あけましておめでとうございます。皆様に始祖ブリミルの祝福があらんことを。
新作投下「文通」
13巻読んで実験作。
140 :
文通:2008/01/07(月) 22:48:28 ID:iPhmNYFi
From るいず
げんきですか。こるべーるせんせいから ぱそこんとさいとのことばをならいました。
きょうこうさまのまほうをつかえました。
めーるがちきゅうにとどきますように。
from ルイズ
とどいたみたいね。ちゃんとげんきでやってる?
こちらはジョセフをたおしました。タバサをおういにつけるため アンリエッタさまにつかわれてる。
だいじょうぶ サイトがいなくたってへいき。にないてはつよいの。ギーシュもしっかりしてきたわ。
シエスタがごはんをちゃんとたべてるかとかいってるけど あんたなんかえさでじゅうぶんよね!
わたしは げんき。
from ルイズ
もう3年になりますね。元気ですか?
アンリエッタ様は心をつかれさせて退位してしまいました。おかげで私が女王。信じられない。
でもタバサやキュルケのおかげで国の話し合いがうまくいっています。
サイトはまだ学校に通うの?そちらの世界はずいぶんと長く通うのですね。
学生時代に戻りたいな。
from ルイズ
シエスタが玉の輿に乗ったよ。ギーシュやモンモンよりずっと豊かな家柄の貴族に見初められたの。
さすがシエスタよね、隙も何もあったもんじゃない。あんたもぼやぼやしてると逃しちゃうわよ?
from ルイズ
ギーシュとモンモンが遂に結婚。ま、意外性も何もあったもんじゃないけど。さすが派手な式だったわ。
借金していったけど。みんな、早いわよね。
from ルイズ
今日はマザリーニ卿の葬儀でした。老衰で眠るように亡くなったわ。悪くも言われていたけど、国葬は涙
で一色に染まりました。
from ルイズ
コルベール先生とキュルケが結婚するの。あんた先生と仲良かったから、何か伝言ある?
from ルイズ
結婚はまだ。だいたいねー、私の心配する暇があったら自分の心配しなさいって。シエスタなんて3人も
子供いるし、タバサだって陣痛で会談キャンセルしたんだから。
あんたが結婚してないのに、私が間に合わなくなるわけないじゃない!
from ルイズ
今日はあなたの誕生日ね。おめでと。私たちもそろそろ、歳が増えるの素直に喜べないよね。
from ルイズ
ねえ、結婚なんかしなくてもいいと思うの、私。私と釣り合う男なんているわけないわ。
from ルイズ
だから独りで大丈夫。
from ルイズ
もう耐えられない。
from ルイズ
奇跡を起こしてみせる。鏡の前に立って、受け止めて。始祖ブリミルのご加護のあらんことを。
「捜索は無駄です」
アンリエッタの言葉にアニエスは眉をひそめる。だがアンリエッタは小さく笑うと、ルイズが大切にし
ていたパソコンのメールを開いてみせた。
ハルケギニアでは到底建てられない塔を背に、花嫁姿のルイズとサイトの写真が次々とこぼれ落ちた。
141 :
かくてる:2008/01/07(月) 22:50:11 ID:iPhmNYFi
投下終了
>>141 うお、じわっと目から汗が染み出してきた。
GJ。
素朴でいいな
>>141 GJ!短編でスパッといきましたなっっ
だんだん漢字が増えてくるのがいい!
マザリーニ殺さないでw
関係ないけどアルジャーノン思い出した
といかく乙
アルジャーノンか…懐かしいな
やべ、思い出してたら涙腺が緩みかけた
(´;ω;`)ウッ・・・マザリーニ
150 :
かくてる:2008/01/07(月) 23:59:13 ID:iPhmNYFi
皆様ありがとです。昨日やっと13巻入手したもので……あれは最高。
VIPでやれ
燃料のくべ間違いだな
VIPなら住人の機嫌がよければ盛大に祭ってくれるからVIPへ池
>>140 凄く良い。斬新だし。
それにしても鬱エンドじゃなくて良かったよ。
13巻でダメージ受けてたから最後の幸せそうな二人に癒された・・・。
>>141 (´゚д゚`)・・・13巻読んだ後にこれはじわり、とくるな・・・・
ところで前から気になってたんだが・・・「あの作品のキャラがルイズに召喚されました」スレって
なんであんなに勢いがあるの?100スレとか・・・。なんか人が集まり過ぎてる印象なんだけど
>>156 まとめも見ると分かるが、一種のゼロ魔クロスSS総合サイトになってる(2ch系式だからスレ内ではごちゃ混ぜ状態だがww
とにかくそこに全部のゼロ魔クロスSS集まってくる勢いだし、暇な人がまとめやリンク張りなおし(次へ、前へ)とかもやってくれてるみたいだから、気軽に投下できるのかと
自分でサイト作って管理するのも大変だし、ゼロ魔だけ扱ってるところも見当たらないしな
とりあえずまとめ弄ってくれる暇な人が居なくなるまでは続くんじゃない?
サイトの出番のある話ある?
/||ミ
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>>157 なるほどー。良質なボランティアがいるんだね。それと色んな作品ファンの人を巻き込んでるのかな。
でもやっぱり不思議かな。それでもルイズが絡む以上はゼロ魔の認知度以上の人は
集まりにくいはずなんだよなぁ。なんかゼロ魔の認知度以上に人が集まってる印象だから・・・。
考えすぎか。ごめん
>>158 あるよ。全く無いのも多いけど、登場するやつはそれなりにいい役貰ってるね。
まあ異世界から召喚、つー時点でクロスはすげーしやすくなるわなw
>>160 ジョジョクロスなんかは独立してるが、ジョジョの読者層無駄に多いから
ジョジョクロスからゼロ魔入る人もいるみたい
>>162 DIOが使い魔?からゼロ魔を読み初めた俺ガイル
それでもうこんな末期患者のすくつ(なぜかry)に来ているのかw
前途有望な変態紳士ですね。
さあ、後はエロパロSSを執筆するだけだ。
すいません。ここからゼロ魔に入った私のような方はいらっしゃるのでしょうか…。
>>165 俺がそうだな
アニメ1期と2期の間でゼロ魔を知る
この板には別作品見に来てたからとりあえず見てみる
週末原作を買いに走る
アニメ2期はまだ見て無かったりする
あそこではオーフェンの話がよくまとまってて好きだったな。
>>160 認知度自体は結構あるんじゃね?N速関連良く行くけど、
ホモスレやら国旗騒動やらでちょくちょく顔を出すし。
ゼロの使い魔2回目13話キター
「2回目」はオリキャラ&オリ展開多すぎて、ついていけない
ボルボ氏の長編だってやっとやっとなのに orz
2回目はついていけないな
あれはあれで楽しいが。
変に原作をねじ曲げられる方が遺憾に思う
2期はおっぱいが良かった。
なんかすれ違いが起きてる気がするw
とりあえず他所の話題は他所で頼む
2回目は戦国無双化してるからな
>>169 っと…DVDの特典かなんかか?俺全く知らないんだがorz
話を総合すると原作物故わし無双系最強SSらしいぞ
あれは逆行+最強物とでもいえばいいのかな。オリキャラ・オリ展なんでもござれな二次創作。
さらにタバサの冒険の中身も混ぜつつ本編に中身をすり合わせるという荒業をやってたり。
ぐぐったら出てくるな。結構よさげ
クロス物は正直、ウゼェ。
クロスものは、お笑い作品として見ていないと、精神がおかしくなります(´・ω・`)
クロス物はサイトがいないからなー
>>165 >>167 >>175 ここのエロパロ小説の肉付けのために原作に手を出しました。
序盤の展開はキャラ総合のスレの方で理解しましたんで8巻から読んでます。
>>185 それは色々と損してないか?
パーカールイズとか可愛くねえと言われてしゅんとなるルイズとか
待遇改善&恥じらい始めるルイズとか首筋にキスされてぴくんぴくんするルイズとか
いろいろあるよ?
・・・序盤から読めば? いや強制することでもないが、サクサク読めるんだから
どうせなら最初から読んだほうがいいような気もする。
>>186 >>187 最新刊から遡っていって既視感のある巻で読むのを止めちゃうんだよなあ。
肉付け目的だと。
>>188 んー、わからなくはないんだが、細かい設定とかが行間にあるし、二次創作のためにも読んで無駄はないと思う。
アニメ(雪山回)のサイトとルイズの言い合いでハマる
→アニメ頭から見尽くす
→原作気になるけど買う勇気がでない
→ここで雰囲気を確認。原作購買欲MAXに
→6〜11一気に購入
→のこり一気に購入
ここにこんなやつもいる。そして、順番めちゃくちゃだったから、
いまSS書いてて、作中時系列と設定(原作とアニメ)が混ざって大変なことに……。
俺今涙目。
>>190 同人サイトでタバサの同人読む
↓
やべぇwロリコンのつもりは無いのにこのこかわええw
↓
アニメ1期から通しで見る(当時2期5話?)
↓
原作全巻買う
↓
タバサトリップゲトー
↓
ケータイの機種変時にバックアップとるの忘れててトリップ消失
↓
全俺が泣いた!
↓
エロパロスレに癒しを求める毎日←今ココ
ダースベイダーがルイズに召喚されたから来た俺は間違いなく異端
→アニメなんかちょっとキモイし、見たくないよ。アニオタきめぇ。
→ネットの画像などでルイズを見かける。「ちょっと可愛いじゃねーか。でも見ねーよ」
→ある暇な休日、やる事が無いので二期12話だけ見てみる。その日の夜中には一期二期制覇。
→アニメではやらなかった鬱ルイズが凄いという噂を聞く。「ラノベ?さすがにそれはねーよww立ち読みしてやんよ」
ブックオフで8巻立ち読み。目頭が熱く。店を出て近くの書店で1〜8巻まとめ買い。次の日には12巻まで制覇。
→エロパロすれで幸せそうなルイズとサイトに感動。自分も少しSSを書く。駄文に涙。上達を誓う。
→一府一県にまたがって車を走らせ13巻を買う。
→PB、キャラCD、DVDなどを買いあさる。podにもドラマCDを入れて毎日何処でもゼロ三昧 ←NEW!!
某ハリー○ポッターのキャラの『同じ人の誌』を探していたら間違えて、それからゼロにどっぷりの俺は異端
俺は…面白フラッシュサイト巡ってて、そこに何故か1期のアニメが上がってたのを
「ヒマだし、見てみるかー」てな気持ちで見たのがきっかけだった。
当時は1期の6話くらいを放送してた頃だったかな。
それから毎日1冊ずつ買っては読んで…を繰り返して1週間チョイで追いついた
>>191 このスレではとっくにタバサのフラグが立っているからな www
むしろ本編でじわじわくる感じが不気味
>>193 きめぇ www
最初はブックオフで買えばいいのに、と思ったのはオレだけでいい
>>192 俺なんか理想郷かどっかでベイダー(ryを知って、SWep1-3もゼロ魔も見てなかったし知らなかったけどハマって毎日スレに貼り付いて、
結局その週のうちにSWのDVD全巻買ってゼロ魔の方も全巻大人買いしたぜ
>>198 おいおい、ノボルの生活レベルと執筆意欲の向上のために本屋で買おうぜ
新古書店は作者に金がはいらないからな
>>199 なんという漢 つーかそこまでいきなりやれるのは中々いないな
小中学生の頃好きだった指輪物語、ナルニア、ゲド戦記の映画化で10年ぶりにファンタジー熱
↓
ラノベとアニメに回帰(シャナ、ハルヒ、フルメタ、ローゼンメイデン)
↓
絵も売り文句も気に食わん、ツンデレとかアホかと思いつつゼロ魔DVD一巻ではまる
↓
3日で1〜12巻まで読破
7〜8巻で信者に
↓
エロパロスレ覗く
↓
作品投下が趣味に←今ココ
>>193 >→一府一県にまたがって車を走らせ13巻を買う。
声を出してワロタ
ゼロ魔アニメを見るがルイズが好きになれない
↓
ある日ギル様の日常を読むためにとあるサイトに巡回に行った際、そこでタバサの魅力を知る
↓
no replyのwebマンガでタバサに目覚めたッ!
↓
原作買い始めるも金穴により二巻で打ち止め
↓
エロパロスレの犬竜でシルフィにも目覚めながらタバサの話を読みふける
↓
魔法少女タバサの続き投下されないかなあ・・・ ←今ここ!
妙な流れだな w オレのもおいてみるか…
タバサCVが木村あ(ケフンケフン ゆかたんと聞いて、アニメ一期を見る
↓
あまりのタバサのセリフの少なさに憤り、確認のため原作を読む
↓
原作にハマり、最新9巻(当時)までイッキ読み。アンリエッタにころぶ www
↓
アンリエッタでググったら、保管庫がでたっ。エロ姫様優先ながら全部読む
↓
保管庫の更新が待ちきれず、情報ソースを探し始める
↓
ついにエロバロスレに到達。なんとしょっぱなからへんたいさん(敬称)のリアルタイム爆撃に遭遇
↓
「この国は滅ぶ…」とつぶやきつつ、どっぷりスレ常駐 ←いまここ
>>165です。
私の流れ
・エロパロ板を徘徊中このスレを発見。
↓
・多くの良作を読みながら保管庫へ。
↓
・(ようやく)原作に興味を持ち最新巻だった8巻購入。以後7→6と逆の順に買っていく。
↓
・ゼロ魔SSを扱う他のサイトを探しまわる。
↓
他サイトにて、「ここのゼロ魔SSにはエロがない」ではなく「普通はエロ無し」とようやく気がつく。(最初から約半年経過)
↓
・「あの作品の〜」「ゼロの奇妙な〜」の二つスレに気がつき読みふける。←今ここ
俺のもついでに。エロパロで入ったわけじゃないけど、原作読み続ける力をもらいました。
・ゼロを八巻まで買いつづけている。切る気にはならないがそれほどハマってもいない。
↓
・9巻で自分でもびびるほどの勢いでアン様に転んだ。ゼロ魔の真の魅力「キャラ萌え」に開眼。
もう一度アン様の記述拾うために原作読み直す。
↓
・アン様画像あつめようと「アンリエッタ」で検索し、エロパロ板に行き着く。
へーSS? そんなの書いてるとこあったんだ。おお、よさげ。まったりと読む。
↓
・(11巻読了)嘘だッ! アン様が戦線離脱なんて! もうエロパロ板にしか救いはないというの!?
ますますここにのめりこみ、そのうち自分でも書き出す。
↓
・(13巻読了のちPB読了)前者のアン様の扱いで淡々と練炭を用意し、直後に後者の復活情報で救済されて
喜びのあまりコサックダンス。正月であずかっていた二歳児の姪に手をうって喜ばれる。
↓
・おかしいな・・・俺ヲタじゃないつもりだったのに、なぜアニメ第二期Vol.3DVDとゼロ魔同人誌を
新年早々とらのあなで買っているんだ?←今ここ
俺の場合は…
・キッズステーションの予告を見る
↓
・絵がシャナに似てるなと思いながら一期の一話を見る
↓
・オープニングにどっぷり
↓
・原作を買いあさる
↓
・友人に勧める
↓
・四巻まで買ったところで友人からのレンタルに
↓
・ある日エロパロスレにたどり着く
↓
・一期の流れに少し不満を持つ
↓
・キュルケ乳揺れすぎ
↓
・原作を買う金もなくエロパロスレに入り浸る
↓
・エロパロスレで二期の存在を知る
↓
・オープニングにハマるも内容でマイナスダメージ
↓
・エロパロスレの小説で癒され中
↓
・気付けばタバサの魅力で骨抜きに←今ここ
俺は……
よく行く巡回サイトで「ご立派な使い魔」が紹介される。
↓
試しに読んでうはwwwなにこれwwwwバロス
↓
友人からアニメ一期借りてハマる
↓
エロパロ板に流れ着く
↓
「不器用なあの子は王女様」でイザベラ様に開眼
↓
タバサの冒険を買いに走る
いいかげんにしろ。
チラシの裏にでも書いてろよ。
職人が来るまではほどほどの雑談はいいんじゃないか?
投下が始まっても続けてたら問題だけど。
雑談が電波ゆんゆんだったら尚更良いんだがね。
今の流れもある意味ゆんゆんだが。
罵り合いにならない分には、いいけど・・・
とりあえず私は、
店頭で第一巻があったから購入し読むが
当初、一巻完結だと思っていたが二巻発売
また購入後はながれで購入してた。
何故ハマった経緯を延々と続ける?
保管庫のアレな奴と同レベルだな。
馴れ合うにしろ何にしろほどほどに。と
こういうのこそ雑談掲示板でやれよ
>214
度合いは違えども、皆趣味について話したいけど話せず、寂しくて誰かと話たいんだよ。
友人がいるものは数人では足らず、いない者はこの流を逃せば…。
だから空気嫁なくとも赦される、とはいわないけどさ、理由としてはそんなとこだと思う。
以下ループ
空気を読まずに俺も
本屋でラノベを物色してたら知らないおじさんが寄って来てなんか言ってるから耳を傾けてみたら
「ルイズちゃん」
「カワイイよ」
とか何とか言ってたから取りあえず買ってみてハマった以上。
ノボル自重しろw
「へんたい」or「ビッチ」を検索して此処に辿り着いた強者は居ないのか…
流石にまだいないだろww
>>221 このスレでそのフレーズを見かけるとアンリエッタを思い浮かべる
俺はボルボ氏とせんたいさんに毒されているんだろうな
さてみなさま。
スレ汚しのオリ展開SS投下するけどいいかな?
答えは聞いてない!
「そうか、我が姪はそのような事になっておるのか」
「はい、ジョゼフ様」
そこはガリア王宮の北側に存在する、小さな、花のない花壇。
まるで意味のない建造物のようなそこは、ある騎士団が非公式に存在する、という事を臣下に知らしめるためだけに存在した。
ガリア北花壇警護騎士団。闇の仕事を請け負う、闇の騎士たちによる、闇の軍隊。
いや、軍隊という呼称はこの場合相応しくないであろう。
彼らは個々に連携を取る事はない。個人が個人として、ガリア王より闇の命を賜り、その命を人知れず遂行するのだ。
従って彼らには規律も、命令系統もない。
あるのは、ただ王の命に従うという唯一つの理のみ。
そして。
現ガリア王ジョゼフの姪、シャルロット・エレーヌ・オルレアンは、その北花壇警護騎士団の一員で『あった』。
母を取り戻し、トリステインに亡命した彼女には、最早ジョゼフの声が届く事はない。
しかし。
ジョゼフが、彼女に対する興味を失ったわけではなかった。
確かに、彼女はジョゼフの手駒ではなくなった。むしろ相手方の手に落ち、自陣に刃を向ける敵となって盤上に立っている。
しかし、そのすぐ脇には、ジョゼフが最も欲する、最大の駒がある。それさえ落とせば、トリステインの戦力は半減し、そして、自分の持つ鬼札で圧倒的優位に立てる。
それは『虚無』の力に他ならない。
ジョゼフの姪はそのトリステインの『虚無』に極めて近しい場所にいる。
しかも、ミョズニトニルンの報告によれば、シャルロットはその『虚無』の盾たるガンダールヴに、深く関わっているという。
面白い。実に面白い。
ここでシャルロットに揺さぶりをかければ、周囲に布陣された『虚無』と『盾』も動くだろう。
なれば、どうする。無能王。
我が手にある『頭脳』を以って、勝負を賭けるか?
いや、今はその時期ではない。今『頭脳』を使うべき時ではない。
陣はまだ拮抗している。先の読めない布陣に、鬼札を使うわけにはいかない。今ここで鬼札を失えば、後半で自分の首を絞めることになる。
ジョゼフは考えた。
そして、花のない花壇を眺め、脇に控える神の頭脳に言う。
「…ミューズよ。奴は使えるか?」
「…は。まだ意思までは操作できませんが」
「よいよい。意のままに操るだけが手駒の使い方ではないぞ」
言ってジョゼフは懐から木製のサイコロを取り出し、石畳に放り投げる。
それは乾いた音を立てて転がり、停まる。
『1』の目を指していた。
「これは、運試しだよ。上手くいけば、トリステインの虚無を消せる。
上手くいかなくとも、『盾』を落とすだけでもよい」
「…は。では、仰せのままに」
「うむ。奴を起こせ。そして、『盾』の下へ送り込め。
路銀と身体はいいものを与えておけよ」
「御意」
頷いて、シェフィールドは花壇の北へ。
ジョゼフは花壇の南、王宮へと帰っていく。
残された木製のサイコロが、小さな音を立てて真っ二つに割れた。
その日。
晴れ渡った虚無の曜日。
才人は、使い魔の一人と街に買い物に来ていた。
黒髪の二人組は、厨房から頼まれた買い物リストを手に、人ごみの市場を回る。
サイトさーん、塩はもう買いましたか?
ん、こっちはあらかた終わったぜー。
二人は別々の場所で買い物をしながら、才人とシエスタは心の中で会話する。
こういう時、使い魔の心のつながりは便利である。
電源のいらない、携帯電話のようなものだ。
二人はあらかじめ決めておいた集合場所に戻る。
そこはこの街の外縁、入り口そばの衛視所脇にある馬小屋。
そこに才人の馬と荷馬車が預けてある。
この衛視所はトリステイン王国軍の管轄だったため、シュヴァリエの証を見せたら、簡単に使わせてくれた。
才人にとって、普段はめんどくさいだけであまり役に立たないと思っていたシュヴァリエの地位だったが、こういうときは確かに役に立つ。
二人は山と買い込んだ買い物を荷馬車に放り込むと、ちょうど時間もいいので昼食を採りに街中へ向かう事にした。
「お二人も、来れればよかったんですけどねー」
「…まあ二人とも試験だって言うし。しょうがないよな」
街中を歩きながら、二人は学院に置いてきたルイズとタバサの事を気にかけながら、適当な食堂を探す。
さすがに二人とも試験なので無理やり着いてくることもなかったが、二人とも、出掛けに心の声でシエスタに釘を刺していた。
…二人っきりだからって、抜け駆けしたら怒るわよ。
…帰ってきたら、チェックするから。
しかしシエスタとて遊びで街に行くわけではない。
厨房の買出しの手伝いで街に行くのだ。
まあでも、お食事をご一緒するくらいは、かまいませんよねー。
などと思いながら、普段着のシエスタは、隣を歩く才人の腕に自分の腕を絡ませる。もちろんそのふくよかな胸を押し当てながら。
「シエスタさん?」
「はい、あててますよ♪」
半分お決まりになった掛け合いをしながら、二人はまるで寄り添う恋人同士のように街中を行く。
そして、二人は一件の食堂に目をつけた。
古ぼけてはいるがそこそこ繁盛している大きな食堂で、昼時の喧騒と香ばしい香りが絶え間ない客足とともに入り口の扉を出入りしていた。
「あそこで食べようか」
「はい、そうしましょう」
そして、二人がその入り口を潜ろうとしたその瞬間。
その扉が物凄い勢いと音を立てて開き、中から人が転がり出てきた。
年のころは十代の、後半くらいだろうか。中途半端に伸びたくすんだ金髪。けっこういい絹製の服に身を包んでいる。泥に汚れたブーツを見るに、旅人だろうか。
その人物は通りに出た瞬間にくるん!と反転すると、埃塗れの整った顔を食堂の中に向けて、叫んだ。
「ファック!お前ら、ママの腹ん中に人の情けを忘れてきたんだろう!」
整った顔を思い切り歪ませて、右手の甲を食堂の中に向けて、左手で右ひじの内側を音を鳴らして叩き、右手の中指だけを天に向けて立てる。
果たしてそのジェスチャーは向けられた人間には何のことかさっぱりだったが、言葉の意味は通じたようだ。
まさか…!?少年の台詞を耳にした才人の中を、予感が駆け巡る。
食堂の扉の内側から、ごついのだの、細いのだの、ふとっちょだのと、流れの傭兵らしきむさ苦しい男の団体が姿を現す。
「ガキぃ、人様にたかる時はもう少し言葉選べや」
「乞食風情が口の利き方に気をつけろよ?」
男達は既に怒りで出来上がっており、どうやら先ほど転がり出てきたのも、この男達に押し出されたのが原因のようだ。
才人トシエスタの見守る前で、金髪の少年は男達の迫力に屈することなく、今度は高々と挙げた右拳の親指を立て、それを地面に突き立てるように振り下ろす。
「誰が乞食だ!俺は財布をすられただけだっての!
てめえら、他人への施しを忘れると、サンタさんにプレゼントもらえないってパパに言われなかったのか!」
…間違いない。才人の予感が確信に変わる。
そして、今度のジェスチャーは流石に男達にも通じた。どこの世界でも、地獄は地面の下にあると信じられているものだからだ。
「オラガキ。いい加減にしとけ?あ?」
「今謝れば一人イッパツで済ませてやるよ」
傭兵達は拳でバキバキと物騒な音を立てて、少年に詰め寄る。
しかし少年は一歩も引かない。
「てめえらなんてまとめてマックの包み紙みたいに丸めて」
「悪ぃ、コイツに悪気はないんだ」
少年の台詞を止めたのは、シエスタの腕から抜け出した才人だった。
あっという間に男達と少年の間に入ると、いつでも抜けるようにデルフリンガーに右手を掛けて、立ち塞がる。
「お、おいお前何邪魔」
文句を言おうとする少年の言葉を手で遮り、今にも飛び掛ってきそうな傭兵達に、才人はマントに刺繍されたシュヴァリエの証をわざと見せつけるように翻す。
傭兵達の動きが、止まった。
「すまねえ、俺の顔に免じて、許してやってくれないか?この通り」
傭兵達に向けて、左手だけで謝る仕草を見せて、才人は言う。
傭兵達には、その仕草の意味が痛いほど伝わっていた。
シュヴァリエの頼みが聞けないなら、この場で抜くぞ。
さすがに場数を踏んでいる傭兵達らしく、若いながらも度胸と技量を見せる才人の立ち居振る舞いに、渋々折れる。
「…まあ、シュヴァリエ様にお願いされたとあっちゃあな…」
傭兵達が拳を引いたのを確認すると、才人はそこでようやく、デルフリンガーから手を放す。
「ありがとう。お礼と言っちゃなんだけど、エールの一杯もおごらせて貰うよ」
「お、話がわかるじゃねえか」
才人の事後のフォローに、傭兵達は相好を崩した。
どやどやと食堂に戻っていく傭兵達に、才人はほっとする。
そして振り向くと。
不機嫌そうな顔の金髪の少年が、シエスタの止めるのも構わずに、噛み付いてきた。
「てめえ、何勝手に止めてんだよ!シット!」
映画やドラマの中で聞きなれた外国の言葉が、才人の郷愁を誘う。
汚い言葉で罵られていると分かってはいるが、それでも才人は嬉しかった。
「あはは。久しぶりに聞いたなあ…それ」
「なんだよソレ。わけわかんねえ」
才人の笑顔に気を殺がれ、少年はばつが悪そうに頭を掻いた。
「あの、サイトさん?」
シエスタはそんな二人のやり取りに、才人に疑問符をぶつけた。
才人はそんなシエスタには応えずに、少年に言った。
「よかったら奢るよ。…同郷のよしみでさ」
才人は確信していた。
この少年は、地球人。それもおそらく、米国人。
それをシエスタに心の声で伝えると、案の定声を出して驚いた。
少年はよほど腹をすかせていたのか、料理がテーブルに並ぶや否や、物凄い勢いで食べ始めた。
「すごい勢いですねえ」
シエスタは自分で食べるのも忘れて、少年の食欲に魅入っている。
「いやあ、前の宿場町でスられちまって。二日もなんも食ってなくてさ」
〆のお茶で料理を流し込んで、満足そうに腹をさすりながら少年は笑顔で言う。
「助かったぜ、日本人」
やっぱり。才人の確信は確実なものになった。
そして才人は少年に尋ねる。
「…で、一個聞きたいんだけど」
「何?何でも聞いてくれよブラザー」
「…あんたさ、アメリカ人?」
その質問に、少年はあっさりと応えた。
「その通り。名前は…そうだな、マキシマム。マキシマム・ロングバレル」
「『そうだな』?」
あからさまに偽名くさいその名乗りに、才人は疑念を露にする。
その疑念に、マキシマムと名乗った少年は笑顔で立ち上がり、そして言った。
「とりあえず、腹も膨れたし。
続きは外で話そうか、ヒラガ・サイト」
少年の言葉に、才人とシエスタの動きが止まる。
まだ、才人はマキシマムに自分の名前を名乗っていない。
マキシマムは笑顔のまますたすたと食堂の外へ歩いていく。
「じゃ、支払いは任せたぜサイト。
ここの裏通りで待ってるからな、早く来いよ」
マキシマムは、言ったとおり裏通りで待っていた。
才人は油断することなく、尋ねる。
「さっきの、偽名なのか?」
才人の言葉に、マキシマムは、建物の隙間から覗く青空を見上げながら、言った。
「偽名じゃないなあ。俺さ、自分の名前知らないんだわ」
言いながら、後頭部をぽりぽりと掻く。
そして続ける。
「この世界に呼ばれた時、俺は精神だけの状態でさ。
地球にいた時の事が、かなり抜けてんだよ」
基本的な知識や考え方などは残っていたが、自分の名前や出自をはじめ、いろいろな部分がまるで虫食いのように抜け落ちているのだという。
そして、才人はその言葉に更なる疑問を持つ。
「あんたをこの世界に召喚したのは誰なんだ?」
その質問に、待ってました、と言わんばかりの笑顔でマキシマムは応えた。
「俺をここに呼んだヤツはシェフィールドって言ったぜ」
その名前は。
ガリアの虚無、無能王ジョゼフの使い魔、神の頭脳ミョズニトニルンの名前。
才人はその名前を聞いた瞬間、デルフリンガーを抜いてシエスタを建物の陰に下がらせる。
「お前、まさか…!」
「察しがいいねえ。その通り。
俺はアンタを殺すように言われてここに来たんだ。ヒラガ・サイト。あんたをな」
言ってマキシマムは腰の後ろに両手を回す。
マキシマムがそこから取り出したのは。
才人には見慣れた、シエスタには見慣れない、鉄の塊。
回転式の弾倉を持つ、二丁の銃。俗にリボルバーと呼ばれる、拳銃。
ハルケギニアには存在しないはずの、地球の銃。
そして、満面の、狂喜を湛えた笑顔で、マキシマムは言った。
「『仲間』と戦りあえるなんて最高だぜ…!
Welcome to Garden Of Madness!
ようこそ、狂い咲きの園へ!」
その言葉と同時に、彼の両手に握られたリボルバーが、火を噴いた。
才人は辛うじて初弾をデルフリンガーで弾くと、すぐ後ろの建物の陰に隠れる。
「なんだ、あの鉄砲は?見たことねえぞあんなの」
デルフリンガーの言葉に、シエスタからの心の声が重なる。
サイトさんっ?お怪我はありませんかっ?
シエスタはここより少しマキシマムに近い建物の陰に隠れている。
才人は無事をシエスタに伝えると、その場を動かないよう指示して、そして考える。
ハルケギニアの銃と違い、リボルバーは連発できる。
さらに、地面に穿たれた弾痕から、あの銃弾を体のどこかに当てられれば、どこに当たったとしてもまともに行動できなくなりそうだ。
しかし、その弾数には限りがある。
見たところ、あのリボルバーの弾倉は六発。
つまり、片手につき六発、合計十二発を打ち切れば、リロードせざるをえない。
先ほどマキシマムが放った銃弾は二発。あと十発の銃弾を避ければ、才人に勝ち目が出来る。
「あと十発かあ…」
避けきれるかどうか。
矢や魔法との戦闘経験はある才人だったが、さすがに亜音速で飛んでくる鉛の塊との戦闘経験はなかった。
そんな才人に、デルフリンガーは軽く言う。
「やってみろよ相棒。なんとかなるって」
「軽いなあお前は…」
「まあぶっちゃけ、俺っちにも対策がわかんねえからな。当たって砕けろってこった」
確かにデルフリンガーの言うとおりだった。
降り注ぐ銃弾に剣士が対抗する手段…それは、ただ『避ける』。それだけ。
「んじゃ行ってみるかぁ!」
そして、才人は裏通りに身を躍らせる。
その真正面の奥で、マキシマムが右手のリボルバーを構えていた。
「正面から来るとはいい度胸だぜ!
Come'n Let's DANCE!」
最初の銃弾が飛んでくる。
銃口からその軌道を予測した才人は、右斜め前へのステップでそれを避ける。
そしてそのステップが終わる前に、休むことなく次の銃弾が襲ってくる。
その銃弾は的確に才人の着地点を狙っていた。
才人は咄嗟の判断で地面に飛び出し、転がる。
二発目の銃弾が地面を穿ち、そして。
立ち上がった才人の左肩を、三発目の銃弾が貫く。
その衝撃に才人は、すぐ近くの壁に叩きつけられる。
血しぶきが木の壁に飛び散り、そしてそこへ容赦ない追い討ちの次の一発。
しかし、それは才人に当たることはない。
その壁の脇の路地から伸びた白い手が、あっという間に才人を路地に引き込んだからだ。
「大丈夫ですかっ?サイトさんっ!」
その手はシエスタの手だった。
才人の左肩からは夥しい血が流れ、その腕はだらんとして動きそうもなかった。
「ミスったよ…」
ガンダールヴの力のお陰か、痛みはそれほど感じていなかったが、この状況で片腕が使えないのは痛い。
さらに、片腕が使えないことで身体のバランスがおかしくなっていることも才人には分かっていた。
進退窮まるとはまさにこのこと。
困窮する才人。
しかし、希望を捨てない者が、そこにいた。
「サイトさん!私の『力』、使えませんか?」
「へ?」
シエスタの申し出に、才人の目が点になる。
「ミス・タバサにしたみたいに!きっと私にも何かできると思うんです!」
シエスタは胸元をはだけ、鎖骨の間にある、黒い五角形…シエスタの『使い魔の印』を出す。
否定しようとした才人を、デルフリンガーの言葉が止めた。
「試してみなよ、相棒」
「え?だってシエスタは…」
「…たぶんだけどな。そのガンダールヴの『使い魔の印』は、『武器』になれる人間の証なんだと思うぜ。
この嬢ちゃんにも、何か『力』があるはずだ。じゃなきゃお前さんの『ガンダールヴ』が契約しないと思うぜ」
デルフリンガーの説には、何か妙な説得力があった。
そして。
胸元をはだけるシエスタを見る才人の中に、かつて感じた感覚が蘇る。
武器を取れ。武器を取れ。
汝は神の盾、ガンダールヴなり。
あらゆる武器は、汝が意のままに。
その声に導かれるまま、才人はシエスタの黒い盾の刻印に、口付けた。
マキシマムが弾倉に銃弾を込め終わると、路地から、黒髪の少女が現れた。
ベージュのワンピースに身を包んだその黒髪の少女は、先ほど才人と食事を採った時に一緒にいた少女。
「おいおい…俺は女子供も容赦しないぜ?
とりあえず撃っちゃうぜ?答えは聞いてないけどな!」
言ってマキシマムは遠慮なく、四発の銃弾を、次々にシエスタに放つ。
その直後、シエスタの姿がゆらり、とゆらめいた。
「見えている直線の打撃が当たるとでも?」
次の瞬間、マキシマムの隣に彼女はいた。
「何っ!?」
そして、驚くマキシマムの横で一瞬屈むと、一気に伸び上がりつつ踏み込み、背中から肩にかけての、『靠』と呼ばれる部分による打撃を、マキシマムに浴びせる。
マキシマムは一撃で吹き飛ばされ、土と木でできたすぐ後ろの壁に派手な音を立ててめり込む。
「ぐはっ!」
衝撃にマキシマムの肺の中の空気が全て吐き出され、意識が一瞬遠のく。
その隙に、シエスタはマキシマムの前で、腰を軽く落とし、左手をマキシマムめがけて開けて、右拳を腰溜めに構えていた。
正拳の構えである。
そして、その手首には、黒い炎のようなものが纏われていた。
「我が拳に…穿てぬ物なし」
その言葉と同時に、空気を切り裂いてシエスタの右拳がマキシマムの腹部に、文字通り突き刺さる。
血を吐いて絶命するマキシマムから拳を引き抜き、シエスタはまるで人が変わったかのような冷酷な声で、言い放った。
「さようなら。サイトさんと同じ世界の人」
才人達の立ち去ったその裏道には、なぜか野次馬が一人も来なかった。
あれほどの轟音を立て、銃が乱射されていたにも拘らず、である。
それは、周囲に張られた結界のせい。
あらかじめシェフィールドに渡されていた結界装置で、マキシマムは周囲に人払いの結界を築いていたのだ。
しかし、その結界は、術者の死亡と共に消えるはずだった。
つまり。マキシマムは、腹部を拳で貫かれ、なお生きているのだ。
しかし。壁にめり込み、口から腹から血を流す金髪の少年は、どう見ても死んでいた。
そこへ。
一人の女が現れる。
長い髪をなびかせ、その女は金髪の少年の握り締める、銀色のリボルバーを手に取る。
「情けないわね。身体を与えられておきながら」
全てのマジック・アイテムを操るミョズニトニルンの心に、そのリボルバーから声が流れ込む。
なぁに。次は上手くやるさ!
あぁ、凄ェゾクゾクしてきた!またやりてえ!アイツとやりてえ!
そう、このリボルバーこそが、マキシマムの本体。
精神だけでハルケギニアにやってきた、マキシマムそのものであった。
「…次は油断せずにやりなさい。
我が主はともかく、私はそこまで寛容ではないわ」
ミョズニトニルンはそう言って、手にした皮袋にリボルバーを詰め込む。
その間も、マキシマムは心の声で喚いていた。
ヒリヒリしたぜ!あの感覚!最高だ!これが『充実感』ってヤツだな!
シェフィールドは、その声に応える代わりに、呆れたように呟いた。
「…どうしようもない中毒者ね、この男」
二人が学院に帰ったのは、才人の応急処置を済ませ、一晩休んだ後。
もちろん学院に残してきた二人の使い魔にこれでもかと詰め寄られ。
正直に応えたシエスタのせいで、ルイズに左肩の傷以上の重症を負わされたが。
それを聞いたタバサの表情が、一変した。
「…許さない」
静かな、しかし確かな殺気を纏い、タバサは決意を口にする。
「…ガリアに行く」
才人は、そんなタバサに尋ねる。
「ど、どうして?」
母を取り戻し、縁者をゲルマニアにかくまって、もう縁のないはずのガリアに、何故今更戻るというのか。
タバサは才人の質問に応える。
「…ガリア王にもう恨みはない。
でも、彼は、サイトを狙った。そして今も狙っている。
虚無であるルイズも、たぶんその対象になっているはず。
私の一番大切な人を。大切な人達を。
それだけは、絶対に。許さない」
ふだんよりも饒舌にそう語った。
雪風の中で静かに燃える殺意の炎が、心を介して才人達にも伝わっていた。
そして、その一週間後。
長期の休みをオールド・オスマンに申請し、四人は学院を発つ。
ガリア王を倒すための旅路が、今始まったのである。〜fin
すまにゅまた忘れた!
* エ ロ 抜 き ですよっと(遅
『サイトの使い魔』の続き。でもタバサの出番ほとんどなし。
まあ説明みたいなもんだと思ってくだちい
しかしなんという厨能力。自分でもイヤんなるわorz
しかもオリキャラまた出すし。いい加減にしなさいってカンジですよねー。
んじゃノーモアしにいってくるノシ
あ、エロパートは後日追加しますんで(何
投下乙
ちょwシエスタwwww
シエスタが使える武器は「女の武器」くらいだと思ってたんだが、
このどんと作品並みの武装メイドになってしまいましたか。
>>235 おお、gj。
シエスタが「塊根の花」のジュネに見えるわ。
240 :
Lv.見習:2008/01/10(木) 01:28:08 ID:KrNoLSDX
昨日見た夢をそのままSSにして投下。
とうとう夢にまでみるようになったとは……。
241 :
Lv.見習:2008/01/10(木) 01:28:29 ID:KrNoLSDX
あぁ、なんか……くすぐったい。
腹のあたりかな……なんだろう?
こそばゆい感覚に才人が薄く目を開くと、
淡く優しい光の中を、桃色がふわりと横切った。
……あぁ、ルイズだ。ルイズの髪。
俺より早く起きるなんて、珍しいじゃねえの。
それに……なんで仰向けになってる俺の視界に居るんだ、お前。
声には出さずにぼんやりと、その桃色を目で追う。
ははあ、お前、さてはなにか嫌な夢でもみたんだろ。
それで不安になって目が覚めたってとこだな?
才人はフッ、と思わず口元を緩める。
またみんなにバカにされてた頃の夢か?
どの魔法使っても全部爆発しちまう夢か?
あぁ、それとも、夢の中で俺が死んじまったりでもしたんかな。
いつまでも気にしすぎなんだよ、お前。
その調子じゃ、俺、いつまでも罪悪感感じちまうっつの。
今はもう、ずっとそばにいるってのにさ。
「サイト……?」
聞こえたのは、やはりというべきか、なにやら不安げな声。
ぼやけた視界の中に、ご主人さまの大粒の鳶色が入ってきた。
「……おはよう、ルイズ」
「おはよう」
それだけ言うと、ルイズはまた視界の端に消えた。
……ん? ルイズ、さっきからなにして? それに、なんで腹のあたりにいんのよ?
さっきの声を聞く限りでは、ルイズはなにやら不安げだった。
それなら抱きしめてでもやりたいところだが、寝たままでは微妙に手が届かない。
というか、それを望んでるなら胸の辺りに来てるだろう。
そんなご主人さまの妙な行動への疑問は、すぐに解消された。
ジーっ、という、才人には耳慣れた、しかしハルキゲニアでは聞かない音で。
あれ……この音って……まさか社会の窓を開ける音デスカ?
思った瞬間、才人は跳ねるように身を起こした。
視界に飛び込んできたのは、出しっぱなしで寝るわけのない、自分のアレ。
生理現象的に目覚めのよろしいそれを、ルイズは近距離からまじまじと見ていた。
急速に先程までの眠気がすっとぶ。
「何やってんの、お前!?」
「あ、その……ちょっと、協力してもらおうと思って」
言いながら、唐突に両手できゅっと握られる。
心の準備もしていなかったので、思わずぴくりと反応させてしまった。
うお、ご、ご主人さま……指細いネ。ちょっと手がひんやり……じゃなくて!
「ばっ、バカ、触んな! そんなとこ! てか見んな!」
「わ、わたしだってほんとはイヤよ!」
握ったままの手を胸元に寄せながら、ルイズはぱっと目をそらした。
頬が薄紅色に染まっている。
「じゃあなんで!」
「……後で教えてあげる」
そういうなり、ルイズは突き出した舌を先端に押し付けた。
脳を直接刺激するような感覚に、戦慄する。
「うあ……や、やめっ!」
242 :
Lv.見習:2008/01/10(木) 01:28:51 ID:KrNoLSDX
ルイズの頭を押しのけようと、才人は手を伸ばす。
……くんっ、と何かが引っかかった。……手が、届かない。
才人がばっと自身の両手をみると、多少の余裕をもってベッドの支柱に縛られていた。
ぐいぐいと何度か引っ張って見るが、なかなかにしっかり縛ってある。
左右の手はあわせられない程度の長さで、解く事もできそうになかった。
「な……なんでっ?」
「あのね、たぶんサイトは抵抗するって聞いたから」
「誰にだよ」
「……ヒミツ」
ちゅぷ、と水音をたてて、唇に包まれる。
ルイズのぽってりした唇。
それが、今、俺の……コレを……。
頭がかぁっと、火でも灯したように熱くなる。
……あぁ、これは都合のいい願望夢なんじゃなかろうか?
貴族だ公爵家だと言うルイズが、こんな早朝に、こんなはしたない……けしからん……。
…………でも、今ルイズがしている、やらしい顔は、とんでもなく愛しい。
夢であって欲しいのか否か、自分でも、ワケがわからなくなってきた。
ルイズは才人のモノを刺激しつつ、時折目線をちらとあげて様子を見る。
すると当然、ずっとルイズを見ている才人と目が合うわけだが、
そうするとルイズ、恥ずかしそうにぱっと目をそらす。
それでも手や口を休めない。恥ずかしそうに俯いて、でも才人を放さない。
羞恥に伏せた目は、長い睫毛に彩られて、えもいわれぬ色香を醸し出し、
俯き加減のまま刺激されると、ついでに流れ落ちた髪までもがさらさらと触れてくる。
ルイズは記憶を確かめながら、と言った風な拙い動きだったが、
そこにルイズへの思いと、縛られて抵抗できないシチュエーションが加算される。
息が上がる。熱い衝動がこみ上げる。
いや、でも……聞かないと。その前に、何でこんなことしてるのか、聞かないと……。
喉からひっきりなしに漏れる呻きを才人は気力で押さえた。
「な、なぁ……ルイズ」
どうにか搾り出した声はやはり熱っぽく掠れた。
「んむ……? ……なによ、わたしやめないわよ」
ルイズは一度口の中に包んでいたそれを吐き出して、答える。
「わ、わかった。そこは譲る。……ほんとはイヤだけど、譲る。好きにしてくれていい。
けどさ……、せめて理由くらい教えてくれよ」
「だから後でって言ったでしょ?」
「いや、今。それくらいいいだろ、俺は先に譲ってるんだし」
少し粘ると、ルイズは仕方ないわね、とため息をついた。
「私の成長のためよ」
きっぱりと、そう答える。
才人は、その言葉を解するのに10秒ほどかかった。
「成長……って、俺、やらしい事の練習台にされてんのかよ? 誰にする気だ、こんな事」
「ち、違うわよ。勉強じゃなくて、わたしの成長よ。せ・い・ちょ・う。わかるでしょ?」
「……いや、ぜんっぜんわかんね」
きっちり区切って言われても、聞き取れはいるので意味がない。
会話をしながらもルイズの手は絶え間なくあちこちを摩ってくるので、聞くのに集中は
できないが、別にそれが原因で意味を取れてないわけでもない。
「じゃあ、アンタも知らなかったのね」
「何を?」
「ミルクを飲むと成長するって言うじゃない」
「言うね。てか前にやってたよなお前。それで?」
「み、ミルクはミルクでも、ほんとは牛のお乳じゃないんですって」
「……まさか?」
イヤな予感。今更もう逃げようがないけど。
「こ、コレを刺激して出てくるのが、そうなんですって」
ルイズは真っ赤になって、目を伏せて、震える声で言い切った。
243 :
Lv.見習:2008/01/10(木) 01:29:11 ID:KrNoLSDX
……だ、誰だ、ルイズにそんなシモ系のガセネタ教えたのは!
あぁぁ、ルイズのヤツ、信じきってんのかよ……!
才人は頭を抱えたかったが、縛られていて手が届かない。
「わ、わたし、背も……胸も、ちっさいじゃない? だからね」
「ま、まて。それガセだから。科学的根拠以前の問題だから、それ」
「……カガクテ・キコンキョ?」
「つ、つまりウソなの! それは!」
「え……そ、そんなことないもん! だってキュルケが……あ」
……キュルケか。コレの原因は。
犯人の名前を聞いた時点で、才人にはその光景が目に見えるようだった。
「ねぇルイズ、あなた知ってるかしら?」
「急になによ、キュルケ」
「あなたの背とか胸が小さい理由」
てな感じで、キュルケは思いついたように唐突な話をふってくる。
「知るわけないでしょう。ていうか、小さいって言わないでよね」
そこでルイズはきっとむすっとした顔をするんだ。
「ふふ。他の小さい子との共通点考えてごらんなさいな」
「……共通点?」
「みんな男性経験ないのよ」
とかって言って、キュルケは髪をかきあげて、うふん、とかポーズをとったりして。
「だったとして、それが背とか……ぉ、お乳とかにどう関係あんのよ」
なんて、呆れた顔しつつ、でも興味そそられちゃった風にルイズは答えて。
「男性の(* ピー *)からミルクがでるんだけど、摂取するとスゴいのよ」
とかって、キュルケはめちゃくちゃな事を言い出して。
「な……っ! は、はしたないわね! そんなわけないでしょう、ヘンなこと言わないで!」
……って風にルイズは真っ赤になって反発する。
「ほら、タバサとか全然そういうことなさそうでしょう?」
「……た、たしかに……って、だったら姫さまの素敵な体つきはどうなるのよ!」
「お姫さま? 王族って、将来嫁ぐ時のために、そっちの教育も受けるものよ?」
とか言って言いくるめられて、ルイズは青くなったりして。
「え……えぇ? じゃあ……本当に?」
「そ。……まぁ、でもあなたじゃ知っても意味なかったかしら?」
「なな、何でよ」
「だって、はしたないとか恥ずかしいとかって言って何もできないでしょう? 誇り高い
名家、ラ・ヴァリエール公爵家の三女、ですものね」
とかって、ルイズをバカにするような言い回しをわざとして。
「そ、そんなことないわ!」
ルイズは負けず嫌いだからここで思わず反発しちゃうんだろうな。
「じゃあやってみる? 面白そうだから教えてあげてもよくてよ」
「つ、ツェルプストーに習うのは癪に障るけど、仕方ないから教わってあげるわ」
なんて感じに以下略。
「なぁ……お前さ、キュルケにからかわれたんだよ」
「そんなことないもん」
生真面目なルイズは、そっちの講義もさぞかし真面目に受けたに違いない。
こちらの反応を見ながら、動きはどんどん的確になっていく。……まさに優等生だ。
才人はもう、既に土俵際に追い詰められ、よろけているような状態だった。
「だって聞いたことねえよ。……アレを飲むと成長するだなんて」
「でも、確かに牛のお乳は効かなかったわ」
「……ルイズにゃこんなの絶対出来ないと思って言ったんだと思うぞ」
「で、出来てるじゃない、わたし。さすがね。……なんかぬめぬめするし、ニガイけど」
そりゃ、もう先走ってますから……。
「……うん、そうかそうか。なら、もうこの辺でやめてみない?」
つーかマジやめて。ヤバイ。ほんとに飲まれちゃう。
「やめてみない。一度はじめたことを放るのは性に合わないの」
そだね。お前、どこまでも真面目だもんね。
244 :
Lv.見習:2008/01/10(木) 01:29:32 ID:KrNoLSDX
「けど……そろそろホントにまずそうなんですケド」
「そのためにしてるんじゃない」
そう言って、ルイズは再び深く咥え込んだ。
それはさながら溶鉱炉に突っ込まれた鉄。今にも熔けてしまいそうな錯覚を覚える。
うぅ、と呻いて、才人は熱っぽい目を細めた。
あぁ、頭だけなら……今なら、届くかも……。
半ば無意識に伸ばした手が、ルイズの桃色の髪を揺らす。
「んぐっ」
才人の行動に驚いたのか、口の中は少し狭まった。
ルイズの頭に手を回して衝動のままに軽く突きこむと、絡まった舌に強く擦れる。
頭が灼けつくような感覚に、ご主人さまご所望のそれを、口中に放った。
「けほ、けほっ……うぅ、まず。……それに、飲み込みづらいわ」
大した量ではないそれを、苦戦しつつどうにか飲み下して、ルイズは言った。
「…………無理して飲まなきゃいいだろが」
荒く息をつきながら、才人は少し疲れた声で答えた。
「だって、成長したいんだもん」
「…………お前、気にしてるもんなぁ、背とか」
「……誰かさんが大きいお乳好きじゃなかったら、ここまで気にしなくて済んだわよ」
ルイズが拗ねた顔でつぶやいたそれを聞いて、才人は文句を飲み込んだ。
「あら、サイト」
広場でいつものように素振りをしている所に、やってきたのはキュルケだった。
来た。張本人来た。……文句の一つも言ってやる。
そう思いながら、才人は待ち構えた。
「あのな……ルイズにヘンな入れ知恵すんなよな」
才人は、精一杯、不機嫌な顔と声を作った。
ここでうっかりニヤけたりして……さとられてしまっては困る。
「あら? じゃあさっそく頑張ったのねぇ、あのコ」
キュルケはまるで悪びれた風でもない。
「それで、欲求不満は解消できて?」
「……はい?」
「この間言ってたじゃないの。ルイズが一日中気になっちゃって、たまってる、って」
「…………はあっ??」
「ふふ。あのルイズが原因じゃ、あたしが慰めてもしょうがないものね」
言って、ナイスバディを見せ付けるようにキュルケは髪をかきあげた。
まるで意味がわからない。わからない、が……。
なにかが引っ掛かる気がして、最近のキュルケとの会話を回想した。
「あら、いやだ。今日はずいぶん寝不足みたいじゃない」
「まあね」
目の下のくまをみて、キュルケは顔を曇らせた。
その時の会話も、才人が外で素振りをしている時だった。
「どうしてそんなに寝不足なわけ?」
「最近、ルイズが一日中、昼夜問わず……」
誰それの胸を見てたーとか言って、虚無ぶつけてくるから、あんま寝てなくて。
ついでにそれのせいで、普段歩いてる時もビクビクしてたから気疲れもプラスでさ。
……と正直に言ってバレたら後で殺されそうなので、才人は言わなかった。
「まあ、(ルイズの視線とかが)気になって……たまってんだよ(疲れとかストレスが)」
「ふぅん、大変なのね」
「まあね」
「……こ、この会話を曲解したのか……」
「なぁに? どうしたの」
確かに。確かに言葉が足りてない。けど。
「あのな! たまってたのは疲れ! アッチの話なんかするわけねえだろ!」
思わず叫んだ才人を、通りすがりの生徒がじろじろと見ていった。
245 :
Lv.見習:2008/01/10(木) 01:30:31 ID:KrNoLSDX
以上。
自分で書いてて難だが、冒頭の才人の語りは死にかけにしか見えね。
でもそれがイ(ry
……騙された人、いる?
そういえばタイトル忘れてました。
「人に夢と書いて儚い」
gj!!
この内容を夢に見たのかwwwこの幸せものめwww
なんという脳内ゴーストライターw
こっそりと…8ヶ月ぶりの、191の者です。
覚えてくれてる人いないかな?
バレットさんという超新星な書き手さんがいるなら
私の出番はないやも知れませんが、〜慣らしの続きが書けたらまたお邪魔します。
追伸、外伝2でイザベラ殿下、お綺麗になりましたねぇ。
>249
いざべら様はアレですよ、地下水の操りによって覚えてしまった快感で、
衆人環視の(ゲフンゲフン)を夜毎に繰り返したから、キレイになったんだと僕は思うのさ。
そうおもうだろ? え? なに?後ろを見ろだって? ダレがいるっt・・・・・
GJ!
いや、まだいいよ。俺なんて今年の初夢で似たような設定で、まじ精神科に行こうかと思ったから。
>>250 カトレアさんは、ティーンの頃から悪いお医者様にだまされて……。
まだ今ほど膨らんでない胸でご奉仕させられたりとかして……。
「よいしょ……このお薬、飲むのがちょっと大変ですね」
「それでは今度容器にお詰めしましょうかハァハァ」
「……あら、お父さま」
「(ぎくっ!)」
「……ふふ、見間違いでしたわ♪」
とか何気に鋭くて怖い……
……あれ?カトレアさんこれじゃ騙されてねえやw
でもそれ以前にキュルケが欲求不満の会話をそのまんま伝えた上で、
やりかた+いいわけをルイズに伝授した可能性も残されておりますが?w
「おねえちゃーん なんかへんなのが出るよう」
「あらあら大変ね」ちゅっちゅっちゅ
こうですか?わかりません
むしろ竜騎士助けた時とか、才人が悲嘆に暮れてる頃、
目を覚ましたやつらが禁断のBIG果実に暴走して、
テファが後で慌ててそれを消したから記憶がなかったでもオイシイかもしれん
オリキャラいすぎだろ常考
>>254 O(PPAI)=B(it)c(h)^2
の法則
>>257 原作キャラが活躍して魅力出してりゃオリは割と問題なし。
アニメ二期のような、原作に沿っていながらぶちこわしてくれる存在よりはましかと・・・
ぶちこわしてるのか?
原作読んでないからわからない
>>260 あの会社は原作レイプで定着してるからもう期待するだけ無駄
263 :
バレット:2008/01/12(土) 10:54:48 ID:trfxecNq
さて皆さん、『それは蒼から始まった物語』第3話の後半部分の投下を敢行させてもらいます。
・・・コレって姉妹丼といえるのか?
まず毒牙にかかったのはすぐに手が届く位置に居たイザベラである。
スルリと尻の下から抜け出されると、次の瞬間には後ろからサイトに抱きしめられていた。
明らかに同年代よりも成長したロケット型のおっぱい、その先端に手が伸びて。
きゅっ、と力を込めて、突起を摘んだ。
「ひんっ!」
「知ってるかー、シャルロット?イザベラってな、こんな風に先っぽとか強く弄ってやるとな・・・」
強く摘んだまま引っ張る。それだけでビクッ!とイザベラは仰け反って嬌声を上げた。
1週間毎夜毎夜ヤリまくっていたのは伊達じゃない。あれこれ愛撫を行っていた時、ふとサイトは気付いたのである。
でもまさか、いつも強気でSっぽいイザベラが、実はMだったなんてなー。
右手でグリグリ胸の突起を引っ張りつつ、左手を内股気味になっているイザベラの股座に突っ込む。
やっぱりというべきかそこは濡れて、スルリと簡単に左手が股の間に押し入った。
気付かなかったが、もしかするとサイトを舐めている間もそれだけで既に濡れてたのかもしれない。
秘裂を探り当てると、荒っぽく指を膣内に突き入れた。
ちゅぷぷぷぷっ、と呆気なく根元まで差し込まれる。
「はひいっ、や、いきな、りっ!」
「こーいう方がイザベラは好きなんだろ?ホレホレ、シャルロットも見てみろよ。ココをこう苛めてやるだけでどんどん溢れてくっから」
「ひっ!み、見てんじゃないよ、シャルロット!」
イザベラが身を捩る。しかしその動きにサイトの指がすっぽり収まった中も一緒に動き、更に刺激が走るだけである。
親指が秘裂の上の小豆に似た突起を押しつぶす。10万ボルトの電撃が背筋を駆け上ってイザベラは仰け反った。
それだけでクッタリとなったイザベラはもうサイトにされるがままだ。形のいい唇はだらしなく半開きになって涎を垂らす。
小さな従妹はそんな姉の痴態を目前で見せつけられて・・・キュンッ、と下腹部に新たな熱が生じたのが、分かった。
「らめぇ・・・シャルロット、見ないれぇ・・・」
お姉ちゃん・・・可愛い・・・
もっと・・・こんなお姉ちゃんの声、聞いてみたい。
そんなどす黒さの混じった欲情に駆られ、冷たさを装った瞳に紛れも無い炎を浮かべながら。
シャルロットは、握られていない方のイザベラの胸の先を口に含んだ。
微かに絶望したような、甘い悲鳴が上がる。
「ひんっ、シャルロット、何で、何でぇ!」
「お姉ちゃんのいやらしい声・・・もっと聞いてみたい」
そう半ばボンヤリと呟き、突起を軽く噛んだ。一際上がる嬌声。
ドロドロと溶岩に呑まれた鋼鉄のように溶けていく、シャルロットの理性。
「イザベラもシャルロットも仲良しで俺も嬉しいぞ・・・っと」
妹分の2人の百合でも見えてきそうな行為に、サイトのボルテージも温度計の紅いアレが噴出しそうな勢いで急上昇。
でも絵的には攻めと受け逆っぽい方が人気ありそうだけど、コレもまた善し!!
イザベラの中に入れていた指を引き抜くと、サイトは親指で豆をグリグリしたままいきなり自身を突き入れた。
彼女の奥底へと伝わる衝撃。
乱暴に突き込まれた痛みも妹分に噛まれたままその勢いで引っ張られた乳首の痛みも―――今やスイッチの入ったイザベラにとってはまた、快感でしかない。
「あひんっ!あっ、あんっ、あんっ、サイト、もっと、強いのぉ!」
「そらっ、そらっ、コレでどうだ!」
「もっ、奥、ゴツゴツって、サイトのれ、苛めれぇ!」
サイトの腰がビートを激しく刻む。イザベラの奥底へ響き、その火はシャルロットへ燃え移って一際大きな炎と化し。
「綺麗・・・お姉ちゃん・・・」
「ん・・・ふむぅ、んんんっ」
シャルロットの唇が喘ぎ声を漏らすイザベラの口を塞ぐ。
被虐に燃えるイザベラも今はただそれを受け入れて、自分の口の中を蹂躙する妹みたいな少女の舌を味わった。
それに釣られて、下の締め付けも一段とキツくなって。
「出すぞ、イザベラ!」
「ひっ・・・んんんん〜〜〜〜〜〜っ!!!」
舌を絡めあったまま、奥深くに流れ込んでくる熱い欲望によって達したイザベラは、サイトの腕に抱かれたままへたりこんだ。
チュポン、と音を立てて引き抜かれた、イザベラとサイトの混合液がこびりついた杭が姿を現す。
サイトの腕から開放されたイザベラはそのままベッドに倒れこんだ。目は虚ろで涎は垂れ流し、元に戻るまでしばらくかかりそうである。
さて、ならば次に野獣、いやいや性欲魔人と化したサイトの獲物はお分かりだろう。
「ひゃっ!?」
「シャールロット?さっきはよくもシテくれたな〜?」
ギラリ、と怪しげに光るまなざしに思わずたじろごうとしたシャルロットの足を掴んでぐっふっふっふっふ、と笑うサイトの顔はいやらしげに歪んでいる。
笑い方といい、どこの悪役だどこの。
「うりゃっ」
軽い掛け声と共にサイトは掴んだシャルロットの足を持ち上げてシャルロットをベッドの上でひっくり返す。
足が上、頭が下、いわゆるでんぐり返しの体勢である。
・・・そのシャルロットの毛の生えていない割れ目付近は、とっくに分泌液でてらてらと濡れ光っていた。
頭の位置の問題で上しか見えないシャルロットの視界のど真ん中にその様子がハッキリと見えて。
「―――!!お兄ちゃん、恥ずかしいこの格好・・・」
「んー?恥ずかしくなきゃお仕置きにならないだろー?どうだ、シャルロットってば俺のを舐めたり俺がイザベラとしてるのを見てたりキスしただけでグチョグチョになってるんだぞ」
「言わないで、見せないでぇ!」
パタパタと手で隠そうとしたり身をよじってみても、逆さにされて大股開きの体勢では十分に動けず、それにサイトの腕力に勝てる訳も無く。
逆にシャルロットの割れ目からは、サイトにそう言われ始めてから透明な分泌液の量が増え始めている。
「おや〜?シャルロットは恥ずかしいと尚更濡れちゃうのかな?」
「〜〜〜〜〜〜〜っ!!!///お願いだから言わないでっ!」
懇願するシャルロット。けれどもその声に多分に混じる甘いものは誤魔化し様が無く。
「イ・ヤ・だ」
サイトは割れ目へと吸い付いた―――前ではなく後ろ。お尻の割れ目に。
排泄にしか使われない筈のソコを、舌の先でチロチロと穿るように舐める。
くすぐったい様で微かに痺れるようなその感触。前に舌を差し込まれるとは違うその感覚・・・快感にシャルロットは。
「!!ダメ、お兄ちゃん!そこ、汚いから・・・!!」
「んー、別に汚くなんて無いぞ?ここもちょっと薄めに綺麗なピンク色してるし」
「それ、でも、ダメッ・・・んあっ!」
「それにさ、シャルロットだって俺の舐めただろ?だからそのお返し」
もっとも理由はもっとシャルロットを恥ずがしがらせてやるぜ!なんてとっても邪まだったり。
しわの一筋一筋を味わうように舐めながら、穴の周りを揉みほぐす。
「んんっ、こっちも前と同じ風にほぐれるもんなんだな」
「らめ、そこっ・・・いじっちゃ、らめなのぉっ」
懇願する。しかしサイトは止まらない止められない。
もはや今のサイトにとっては、シャルロットも嫌よ嫌よも好きのうちにしか聞こえないのである。
実際口ではああ言ってても前の方の濡れ具合は半端ではない。滴った分が彼女の顔にポタポタかかっているほどだ。
舌を差し込んでほじくりながら、親指で伸ばしてほぐして少しずつ拡張し。
そして。舌を離すと、人差し指をお尻の穴へ差し込んだ。
ずにゅにゅにゅっ!
すると、
「ひっ・・・く〜〜〜〜〜〜〜んっ!!」
ぴちゃっ―――しゃ〜〜〜〜〜〜っ・・・
瞬間、琥珀色の液体が1つの筋を描いて、シャルロットから流れ出した。
体勢の問題と地球と大差なくハルケギニアでも当たり前の存在な重力に引かれて流れた先は。
ちゃぱぱぱぱっ
「・・・・・・あー・・・・・」
「・・・っ・・・・・・」
出した本人の顔に全部降り注いだのであった。
微かな刺激臭が立ち込めたが、シャルロットは暖かい液体にまみれたメガネを拭う事も、髪の毛から滴る自分の尿を気にする事も無く。
ピクピクと小さく痙攣しながら、さっきのイザベラと似たような感じで涎を小さく開けたままの口の端から零していた。
ここまでなると、流石に少しは性欲の権化のこの男も少しは頭が冷えたようである。
「悪い、やりすぎた」
「・・・・・・・・」
返事は、返ってこない。
どーしようかなー。タオル取りに行こうにもシャルロットとイザベラこのままにしとく訳にもいかねーし。
つーか俺下何も穿いて無いじゃん。誰かに見つかったらどうすんだ!
ちょっと悩んで、サイトが選んだ手段は。
「くすぐったいだろうけど、我慢してくれよ?」
ぺろり、と。
サイトはシャルロットの顔を舐め始めた。シャルロットの後ろの秘所を少し乱暴に穿る様にしたのとは逆に、親猫が子猫の毛づくろいをしてやるような優しさで。
そのまま満遍なく、頬から額から鼻から口から顎から首筋から耳の裏側から、正面からは見えない所までペロペロペロペロ。
その内、生暖かい感触にお空の向こうから帰ってきたシャルロットだが、そのくすぐったさに目を細める。
恥ずかしいかっこさせたり恥ずかしい事言ってくるお兄ちゃんだけど・・・
でも、やっぱり優しくて―――好き。
「・・・おしっこって、やっぱりしょっぱいんだな」
「言わないで・・///」
ハッキリ言われるのはやっぱり恥ずかしかった。シャルロットの頬が羞恥で染まる。
しかし少なからず理性が戻った事で、下腹部でさっきよりも増大した熱を、改めて自覚した。
どうすればこの昂ぶりは収まるのか――――決まってる。
だから後ろを向くと、シャルロットはお尻を自分から割り開いた犬みたいな体勢を取った。
「お尻の奥、ムズムズして痒いから・・・」
だから、お兄ちゃんのでムズムズを治して欲しいの。
ぷっちーん
切れました。髪の毛1本分ぐらいの細さぐらいには補修されてたサイトの理性の糸がもっぺん切れました。
「シャルロットぉ!」
「ん〜〜〜〜っ!」
充分ほぐされた菊門は、白濁液まみれでヌルヌルしたままのサイトを予想以上に容易く、根元まで飲み込んだ。
熱い。サイトへと伝わるシャルロットの腸内も、シャルロットに伝わる奥深くまで貫かれたサイトのそれも、どちらも熱い。
先端から根元まで、サイトをすっぽりと包み込んだ中は前とは違う感じでキュウキュウと締め付ける。
シャルロットの方も根元まで突き込まれた時は痛みを感じたし、数度往復される間も熱と痛みが入り混じって背筋を駆け上ったが、すぐにそれは薄れていく。
「あ゛、あ゛あ゛っ、あ゛ん゛っ、あ゛っ、あっ、あっ――――!」
引き抜かれる時の排便に似たあの奇妙な快感と、突き込まれる時の奥底へと響く刺激がシャルロットの理性を塗りつぶす。
「お兄ちゃ、ダメ、おかしくなる、私、おかしくなっちゃう!」
「構わないさ、おかしくなっちゃえよ!」
「ひんっ、出る、まひゃ、出ちゃう、お兄ちゃんっ!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜っあ!!!」
どくっ どくどくどくっ!!
腸内で駆け巡る奔流に、シャルロットもまた意識を手放すのだった。
「シャルロット?・・・気絶しちゃったのか」
ズポン、と音を立てて引き抜くと一瞬小さな身体が大きく震えたが、多分反射的なものだろう。
普通よりも結構太目の剛直に貫かれてたお陰で緩んだ菊門からは、白濁液が大量に溢れ出てきている。
と、後始末をどうしようかと考え出したその時。
「ん?」
「・・・・・・」
目を覚ましたイザベラが、サイトを見つめていた。
・・・明らかに、未だ獣欲に染まった目で。
「・・・ズルイ。シャルロットだけお尻なんて」
そういって横向きにベッドに横たわり。
「サイトぉ・・・私のお尻も、サイトで苛めてぇ・・・」
答え?決まってるだろう。
「アイアイマーム!」
・・・以降、片方が気絶するたび目を覚ましたもう片方とヤリまくるのが、しばらくの間続いたのだった。
第3話終了・・・暴走気味だなコンチクショウ。
次回辺りから多分魔法学院編に入るかも。
あと一応言っときます。このSSはエロとご都合主義で出来てるのでフライング気味に原作キャラが出てきたりもするんでご容赦を。
では失敬。
>>269 スタート地点が違うのだから仕方ないじゃな〜い
2人とも可愛過ぎるじゃないかコンチクショウ!GJ!
GJです
イザベラかわいいよハァハァ
>・・・以降、片方が気絶するたび目を覚ましたもう片方とヤリまくるのが、しばらくの間続いたのだった。
サイトにエロゲー系主人公補正、スキル『絶倫』が追加されている……さすが伝説の使い魔ガンダールヴ。
>>272 ガンダールヴのルーンがサイトに無限の精力を与えてくれるんだよ
男としての「武器」を自在に操れるのか…
一日に8回が限度なおれはこのルーンがうらやましい・・・
8回もすごいと思うんだが
若さってなんだ
振り向かないって事さ
背後には鞭持ったピンク色の悪魔が
愛ってなんだ〜♪
無論 ためらわない事 だ
某宇宙刑事談
283 :
林檎:2008/01/12(土) 23:17:07 ID:7oBETfgn
保管庫読んで触発されて勢いだけで書いてみました。
まずは前半戦投下させて頂きます。
どうもタバサ贔屓…
「…はっ!…はっ!」
まだ朝も明けきらない薄暗いトリステイン学院の中庭でサイトはデルフで素振りをしていた。
「相棒、あんま無理するんじゃねえぞ?」
「ん?あぁ、分かってるよデルフ!」
早朝で人気の少ない中庭を多少広めに使い、敵の動きを頭の中で想像しながら舞う様にデルフを振る。
「今日は!なんだか!早く!目が!覚めちまった!だけ!だよ!」
「最近平和だからなぁ…。ま、平和なのは良い事だが」
「もう7万の軍を1人で止めるとかはしたくねぇなぁ…」
サイトはふと2人がまだ眠っているであろう部屋の窓を見上げた。
ベッドから抜け出る時に2人の乱れたネグリジェ姿に理性を失いそうになったが、事に及んでしまうとご主人様の怒りの一撃があるだろう事が容易に想像できるので、素振りでもして気を紛らわそうと出てきたのだが。
当初は不順だった目的もやり始めるとこれはこれで気持ちがいいのか、素振りにも熱が入り始めている。
「ふー…、流石に疲れてきたなぁ」
「相棒、ここらで一休みしておいた方が良いんじゃないか?30分ぐらいやってるぞ?日も昇ってきたし」
サイトは「ああ…」と頷いてデルフを木に立て掛けて芝生に寝転がった。
最初は時折吹く風に気持ちよさを感じていただけだったが、やはり早く目覚めてしまった事と運動をして疲れた為か、サイトはうとうととし始める。
「相棒、暖かくなってきてるとは言え、こんな所で汗かいたまま寝ると風邪引いちまう」
「んー…、分かってるよ…」
そう言うが、段々とサイトの意識は薄れていった。
シエスタ視点
「ふあぁぁぁ…、何か目覚めちまったなぁ…。まだ日も出てないし、2人とも寝てるか…」
私の隣で寝ていたサイトさんが起きたらしい。
少し前に目が覚めてしまった私は慌てて寝たふりをする。
掛け布団が少し捲れ上がり、ベッドがギシっと軋む音がして床をぺたぺたと歩く音がする。
どうやらサイトさんはベッドから出てしまったらしい。
(寝ぼけたフリをして抱き付けば良かった…)
そう思っても後の祭り、私は耳を澄ました。
サイトさんが着替えてるのだろう衣擦れの音がしている。
音だけを聞いていると、否が応でもサイトさんの裸を想像してしまう。
最近また逞しくなった腕で愛され、沢山イカされた事も思い出してしまった。
(…朝からこんな妄想して、駄目ですっ!)
私はぶんぶんと頭を振る。
「よう、相棒。今日は随分と早いじゃねぇか」
デルフさんの声で我に帰った私はまた息を潜めて耳を澄ます。
「ん、あぁ…、なんか目が覚めちまってさ。折角だから中庭で素振りでもしようと思って」
「おう、早朝から自主鍛錬とは珍しい。んじゃま行きますか」
ドアを開ける音がしたので私はそっと薄目を開けた。
「…ご主人様、あまりご無理をなさいませんように。あとでタオルなどお持ちいたしますね…」
私はサイトさんに聞こえないぐらいの小さな声で呟く。
ドアが閉まり、廊下から聞こえる声が完全に消えたところで私もベッドから出た。
着替えてから厨房に寄って、少し軽食を作って行けば丁度サイトさんの鍛錬も一息つく頃だろう。
(申し訳ございません、ラ・ヴァリエール。ポイント稼がせていただきますね♪)
普段ならともかく、恋の事となると相手が誰であろうと引くわけにはいかない。
私はメイド服に着替え、心の中で数多く居るライバルの1人に謝ってから静かに部屋を出た。
ルイズ視点
「…ふぁー…ん…ふゃぁぁ〜…さいとぉ〜…」
私は起き抜けのまだはっきりとしない意識の中で大好きな人の名前を呼びながら、その人が寝ている方へわざと寝返りを打つ。
普段なら大きな胸か背中が私を受け止めてくれるのだが、今日はそのままひんやりとしたベッドが私の身体を受け止めた。
大好きな人の感触と温もりがないことを感じた私の意識が急速に目覚めていく。
嫌な記憶がよみがえる…。
アルビオン軍7万を単騎で止め、一時は生存を絶望視されていた頃の嫌な記憶が。
「――っ!?サイト!?」
私はベッドから飛び起き、部屋の中を見回した。
でも、部屋にサイトの姿は無い。
それに同じベッドで寝ているはずのシエスタの姿も無かった。
私の中である1つの考えが浮かぶ。
(ま、まさかあの犬ぅ!シエスタとどこかで盛ってるんじゃないでしょうねぇ!?)
もしそうだとしたら思いっきり吹っ飛ばしてやる…。
私は急いで着替え始めた。
部屋を出る前に空気が少し篭っていた事に気付いた私はカーテンを開け、窓を開ける。
(あ…、居た…)
私が学院中探すまでも無く、あっさりと見つかったサイトは中庭の木の下で横になっていた。
すぐ傍にデルフが立て掛けてあるのを見ると素振りでもしていたのだろうか。
私は自分の怒りがさっと静まっていくのを感じた。
「まったく…、心配掛けさせるんじゃないわよぉ…」
私は苦笑しながら溜め息をつき、素振りをしてたのなら汗掻いてるわよね、と思って椅子に掛けてあったタオルを掴むと急いで中庭に走っていった。
(私が近づいても起きなかったら、抱き付いてそのまま襲っちゃうんだから!)
なんて少し不埒な事を考えながら。
ティファニア視点
「男の人はメイドに弱いもの…」
わたしは朝も明け切らぬ内から、昨日の夜ベッドの中で読んだ本の内容を反芻する。
調べ物のついでにちょっとした好奇心から一緒に借りてきてしまった、いわゆる男女のHow to本。
夜読んでる時は、内容のあまりの過激さに真っ赤になって、その…、1人でしてしまった…。
一晩経つとようやく少しは冷静に判断できるような頭になっていた。
(メイドなんて言われてもー…)
わたしはベッドの中で頭を抱えながらごろごろ転がる。傍目から見ればかなり危ない人かもしれない…。
(そりゃあ、わたしだって女の子だし…、サイトともっと色々してみたいとは思うけど…)
…少し想像してみた。
わたしがメイドになって、サイトがご主人様。
ちょっと小さめのメイド服を着ておいて、サイトに見せ付けるように動いてみたりとか…。
ご飯も作ってあげて、わざと失敗してお仕置きしてくださいとか…。
(…って!目的も手段も全部エッチな方向じゃないのっ!)
でも、そういう事をしたくないってわけじゃない…。ううん、してほしいって私も思う。
何時もはサイトから誘ってくるけど、受身ばっかりじゃ他の手強いライバル達に取られちゃうかもしれない。
(それだけは絶対に駄目。私も積極的にならないと)
わたしはベッドから起き上がり、まずは身だしなみを入念に整え始める。
顔を洗ってさっぱりしたら部屋が女の匂いで充満している事に気付いた。
(はう…、夜に何回もしちゃったから…)
慌ててカーテンと窓を全開にした。
まだ太陽も昇り始めたばかりだけど、雲ひとつ無くとても気持ちのいい朝。
わたしは1つ大きな伸びをして部屋に戻ろうとした時、視界の隅に何かを見つけた。
(あれ…、サイト?)
目を凝らしてよく見ると間違いなくサイトだった。
デルフさんを木に立て掛け、その傍で横になっている。
(素振りでもしていたのかしら…。これって積極的になるチャンスですよね)
タオルとか飲み物を持って行ったらサイトはきっと喜んでくれる。そう考えたわたしは急いで準備を始めた。
「待っててね、サイト!」
タバサ視点
私は夢を見ていた。
どこかの平原で私はその人と並んで座っている。少なくともハルケギニアでは無いように思う。
ハルケギニアには月が2つあるはずなのに、今見ている夜空には大きな月が1つしかなかったから。
少し似ているけれど、何かが違う景色に私は素直に感動した。
「綺麗…」
私はじっと月を見上げながら呟いた。
隣に座っている人はそっと私の肩を抱き寄せて「あぁ」と答えてくれた。
たったそれだけの事のはずなのに、私の胸にとても温かいものが溢れてくるのが分かる。
「…幸せってさ、こういう事なんだろうな。……シャルロットは幸せ?」
抱き寄せられた腕でそのまま私の頭を撫でてくれながら聞いてきた。
「…うん」
そう答え、私は彼の肩にもたれかかる。
とくんとくん、と彼の鼓動の音が聞こえる。
(私とこうしているだけなのに、貴方も幸せを感じてくれているんだ。)
そう感じるととても嬉しい。
「シャルロット…」
右手が私の顎を持ち上げる。彼と見つめ合い、私はゆっくりと目を閉じた。
「お姉さま!私にそんな趣味はないのねー!」
感じるはずの彼の唇は布のような感触に阻まれてしまった。
(折角の夢…)
私は怒りを抑えながら無言で杖を取り出した。
「ウィンドハンマー…」
「きゅいーーーー!?」
シルフィに至近距離でウィンドハンマーが直撃し、余波で部屋の空気が一気に爆発した。
「ひどいのね!お姉さまが寝惚けて私にキスしようとしてきたから避けただけなのに!」
言われて夢の内容を思い出した。
「サイト…」
私は夢の中で愛を囁いてくれた思い人の名前を無意識に呟いていた。
朝から押しかけて行ったら嫌われてしまうだろうか?でも、彼の主人であるルイズとメイドのシエスタには同じ部屋という、私とは比べるまでも無いアドバンテージがある。
(負けるわけにはいかない…)
「きゅいきゅい!お姉さまー、聞こえてますかーなのねー?」
私の幸せな夢をぶち壊しにしたシルフィが、ウィンドハンマーのダメージから何時の間にか回復し、能天気な声を掛けてくるが私はそれを無視してもう一度布団へともぐりこむ。
(まだ起きるような時間じゃないし、もう一度あの夢が見れるかも…)
「お姉さまー、中庭でサイトが寝てるけどお休みしてていいのー?」
「…っ!」
二度寝なんてしてる場合じゃない!私は千載一遇のチャンスに大慌てでベッドから飛び出し着替え始めた。
(サイト!サイト!)
服を畳むのももどかしくて脱ぎ散らかしていく。
「わぷっ!きゅいー、お姉さまはサイトが関わると人が変わっちゃうのねー…」
シルフィがブツブツと言ってるけど相手にする時間も勿体無いので放置しておく。
手早く服を着込んで、タオルと飲み物を手に私は部屋から飛び出した。
(サイト、今行くから…!)
サイト視点
「相棒、起きないと本当に風邪引いちまうって」
朝日を浴びながら少し休憩のつもりで寝転がったのだが、思った以上に気持ちよかった俺は少し眠っていたらしい。
デルフに心配かけさせるのもなんなので、少しぼーっとする頭を振りながら俺は起き上がった。
「分かってるよ、デルフ」
「ならいいんだがよ。おめえが風邪なんて引いちまったら娘っ子達が心配するだろ」
「分かってるって」
俺はデルフを掴んでジャンプしたり屈伸したりして体の筋肉をほぐしていく。
「なんだ?相棒、まだ続けるのか?」
「んー…、どうしようかなって考えてるところだよ」
そう言いながら軽く素振りもしてみた。
「んなに根詰めなくてもでーじょうぶだよ。鈍らない程度にやってりゃ今の相棒なら十分だ」
「まだ不安なんだよ。自分がどれだけ強いかなんてわかんねーし、ガンダールヴだから強いのか、鍛錬の成果だから強いのか」
「…相棒は、ガンダールヴじゃなくても今なら十分つえーさ」
デルフは少し笑ったような感じでそう言ってくれた。
きっかけは成り行きだったのかもしれない。でも強くなりたいと思ったのは俺自身の意思だから、後悔だけはしたくない。
俺が守りたいと思う人達を、ちゃんと守る為に。
「さぁ、相棒。そろそろ終わりにしとこうぜ?日も昇ってきちまったしよ」
「そうだな」
デルフを肩に携えて中庭を後にしようとしたその時、とんでもない物が目に映った。
「サイト!」
「サイトさーん!」
「…サイト」
「サイトー!」 聞こえた声は4つ。
1つは目の前の建物のドアから。もう1つはさらにその奥、厨房のドアから。3つ目は何故か頭上から。4つ目は背後の方から。
「俺、なんかやっちまったか…?」
「…相棒。…頑張れ」
そうこうしている内にあっという間に4人に囲まれた。皆一様にタオルや軽食、飲み物などを持っている。
「ちょっと犬!これはどういう事よ!」
何故か俺の知らないところで怒り心頭のご主人様が肩で息をしながら俺に詰め寄ってきた。
「いや、その、何がでしょうか…?」
本当に分からないので素直にそう答えたのだが、どうやらご主人様は気に入らなかったようで、さらに詰め寄ってくる。
「なんで他の3人がいるのかって聞いてるのよ!」
「…何でだろう?」
「まぁまぁ、少し落ち着いてください、ラ・ヴァリエール。サイトさんは早くに目が覚めて素振りをしていただけですわ」
一向に怒りが収まらないルイズを見かねてか、シエスタが説明してくれた。
というか、気付いてたのか…。
「私とシエスタは分かるとして、この乳お化けとちびっ子は何で居るのよ!?」
今度は噛み付く相手が変わった。
「…私は起きたらサイトが中庭に居るのが見えた。だから来ただけ」
最初に答えたのはタバサ。気付かなかったけど見られてたのか。
「わ、わたしも同じです」
ちょっとおどおどしながらテファもそう答えた。
「じゃ、じゃあ、皆は俺が中庭に居るのを見たから来たって、それだけ?」
皆一様に頷く。どうやら俺が別に何かをしたわけじゃなかったらしい。ようやく安心した。
「さ、サイトさん。タオルで汗をお拭きになってください。このままではお風邪を召してしまいます」
シエスタはにっこりと微笑みながら俺にタオルを差し出してくれた。
断る理由も無いのでそれを受け取ろうとしたら別の方向からもタオルが差し出される。
「シエスタ!抜け駆けは無しよ!ほ、ほら!これ使いなさいよ!」
「…使って、サイト」
「サイトさん、よろしければ使ってください。…あ、それとも以前のように私が全身お拭きしましょうか?」
テファがそう言った瞬間、明らかに他の3人の雰囲気が変わった。
してやったりみたいな顔をするテファ。ああ…、ここは天国のようで地獄だ…。
ついさっきまではデルフと真面目な事話してたような気がするんだけど、今の俺は目の前で繰り広げられている地獄のような光景をどう回避しようかと懸命に考えていた。
「奉仕するというのなら、サイトさん専属のメイドとなっているこのシエスタ!負けるわけには参りません!」
俺の意思そっちのけでする奉仕は果たして奉仕と言えるのだろうか?なんて疑問が浮かんだが、口にするのはやめておいた。
「ぐっ…!た、たたたまには私が奉仕してあげるのも、わわわ悪くないわねっ!」
「そういう勝負なら、負けられない…」
テファの一言で火にガソリンをぶち込んだように全員は燃え盛った。
ダーレーカータースーケーテー
「…でも、全員で奉仕するとサイトが迷惑する。…ここは本人に。…ね?サイト」
「それもそうね。もちろん、ご主人様の私を選ぶわよねっ!?」
「サイトさん、専属メイドとして精一杯ご奉仕して差し上げます!」
「私を選んでくれると嬉しいな…、サイトさん」
「…相棒も大変だぁね」
最初から最後まで無言でオブジェのように固まっていたデルフが俺の背中でボソっと呟いた。
「分かった…。俺が選ぶのは…」
以上です
時系列とかあんまり気にしないで読んで頂けるとありがたいです_| ̄|○|||
それぞれのエロは書き上げ次第投下させて頂きます
では、また
>>290 GJです!!
しかし最初にタイトルを見た時はてっきりサイトがメイドになるのかと思った
>290
GJ!
しかし一点だけ
>289
シエスタのルイズの呼び方は「ミス・ヴァリエール」
重箱の隅でスマソ
>>290 コレは…投票制…ではないのか
全パターン書いてくれるだろう事を期待しつつ…
GJ!
>>290 GJ!!
そして俺からも指摘が一つ。ティファニアの口調が…な
でもそれ以外はきにならなかったし、次回も期待してますw
ん?テファはサイトのメイドになることを意識して自ら意図的に口調を変えてるんだろ
俺も全パターン期待してます!
全パターンを、4種類と誰もが考えているだろう。
だがそれは違う。
残り2パターンは『4人の誰も選ばなかったとき』
すなわちその場から逃げ出し、4人以外の誰かとサイトが出会う場合だ。
(ベアとかベアとかベアとか)
そして残り1パターンは、『4人全員を選んだとき』
サイトがぶち切れて全員を獣のように襲う場合だ。
などと作者を追い詰めてみる。
298 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 07:32:07 ID:aV43IrXM
つまり最大6パターンということか
ゼロ魔の世界観のためか、ハーレム状態になっているサイトを見ても「奴ならやりかねない」と思える状況なのがなんとも。
『スクールデイズ』または『サマーデイズ』……なゼロ魔。
一部の人は読みたいかもしれないが、私には書けない。無念。
ウィンドハンマーではなくエアハンマーでは?
シエスタ「やっぱり、嘘だったんじゃないですか・・・中に誰もいませんよ・・・」
>>297 4人を選ばずに逃げ出したら地の果てまで追い回された挙句しょっ引かれて
地下室に監禁されて4人平等に愛することができるようになるまで洗脳されるに決まってるだろjk
4人などどうでもいい
アン様一人いれば、それでいい
ここでまさかのギーシュENDですよと。
サイト「ギーシュ…飲み込んで俺のデルフリンガー…」
ギーシュ「ダメだサイト…僕にはモンモランシーが……アッー!!!」
シエスタ「そ、そんなぁ〜…サイトさん…」
テファ「サイト…」
ルイズ「サイト…あんた…そっちの世界の住人だったのね…」
タバサ「そう…サイトも見付けたんだね…貴方のキーオブザryを…」
煮詰まってきたので巡回がてら覗いたらエラい事に(;´Д`)
>>293 素で間違えてた_| ̄|○|||
>>295 自分の中でのテファのイメージはこんな感じだったり
極力似せようと努力してるんだけどなぁ…、難しい
>>297 出資者は無理難題を仰る。
だが、過剰な期待には応えたくなるものだな!
基本5パターンで考えてたけど、練り直してみる
読み手にもキャラの好みがあるので
極力全員分書きたいと思い投票制にはしなかった。
書く量が増えるけどキニシナイ!
はーいおまたせ。
>>233と
>>234の間のお話。
っていうか融合後恒例エロパートDADADA!
※融合とは:ガンダールヴが使い魔と融合し、限界以上に力を引き出した状態。人外の戦闘力を持つが、その代償として、使用後に『力』に飢えた使い魔に、ガンダールヴが『力』を与えなくてはならない。
話の中に入れろってことですよね全く。
最初に目が覚めたのは、シエスタの方だった。
時刻は、あれから一時間ほど経っているだろうか。表通りのざわめきは聞こえてこない。
そしてすぐ視界に入ったのは、半身血まみれの才人。
「サイトさんっ!?」
身体中に感じる気だるさを何とか振り払い、シエスタは才人の肩の怪我の具合を見る。
あれだけ流れていた血は、ガンダールヴの力によってか、完全に止まっていた。
だが、傷口が塞がっているわけではない。シエスタはスカートの裾を引き裂くと、それで才人の肩口をきつく縛って、傷口を覆った。
「これで…大丈夫だと思うけど…」
とりあえず、シエスタは一息つく。
そして、落ち着いた瞬間。
どくん。
心臓が大きく脈打ち、大量の血液を一度に全身の器官に流し込む。
その血液は、神経の伝達より先に、シエスタの身体中にある欲求を喚起させる。
使った力の反動。『武器』として、使われた力の補填。主人であるガンダールヴから与えられる糧を、シエスタの身体が、使い魔の本能が欲しているのだ。
頬が赤く染まり、体温が上がっていくのが分かる。鼻腔に届く路地裏の乾いた砂の香りに混じる、主人の体臭に、身体が反応する。
あまりの息苦しさに、熱い溜息が漏れる。腰の奥に存在する器官が蠢き、肉の渇きを訴える。
シエスタは、潤んだ瞳で才人を見つめていた。その呼吸は荒く、溢れる唾液に湿り気を帯びていた。
その視線が、才人の牡の部分に注がれた瞬間。
「まあ応急処置はこんなもんだろ。嬢ちゃん、早いとこ相棒をどっかあったかいとこで寝かせてやんな」
才人に背負われたデルフリンガーの言葉が、シエスタにかろうじてこびりついていたわずかな理性を目覚めさせる。
…サイトさんを…たすけなきゃ…。こんなこと、考えてる、ばあいじゃ…。
シエスタは必死に己の獣を抑え込み、才人の右腕を担いで、立ち上がらせる。
そして。
一歩足を踏み出した瞬間。密着した部分の体温に、シエスタの牝が吼えた。
ぴしゅっ…。
その体温と臭いだけで、シエスタは軽い絶頂を迎えてしまう。
ショーツの中で牝が潮を吹き、脚から力が抜けそうになる。
「ぁ…はぁっ…」
しかし気丈にもシエスタは耐え、そして、才人を引きずるように、裏通りを行く。
随分短くなったベージュのスカートの隙間から覗く太股の内側を溢れた粘液が伝い、シエスタの靴下に染み込んでいく。
おかしい…ヘン…。
身体の奥から沸きあがる欲求に、足元がふらつく。視界がふらつき、今にも倒れこみ、抱えた牡を貪りそうになる。
…もう、ガマン…できな…。
そんなシエスタに、救いがもたらされる。
「嬢ちゃん、あそこの倉庫なんかどうだ?」
デルフリンガーの声に、シエスタは前を向く。
裏道の途中に、扉の開いた倉庫が見えた。
才人をひきずり、シエスタはその中を確認する。意外に広い倉庫の中には、大量の粉袋が積み上げられていた。
どうやら、ここは粉問屋か何かの倉庫らしい。
シエスタは最後の理性を振り絞って、才人をその倉庫の一番奥、ベッドくらいの高さに積み上げられた麻の粉袋の上に、才人を横たわらせる。
そして。
シエスタは、床に積もった粉に脚を滑らせてしまう。
「…あっ!」
とさ。
偶然、シエスタは才人の胸板に倒れこんでしまう。
きゅうぅっ!きゅきゅぅっ!ぷしゅぅっ!
「ひ、あっぁぁ、あ────────────────!」
主人の体臭と体温を感じた飢えた黒髪の使い魔の牝は、あっさりと決壊した。
臭いだけで達し、肉襞が何も入っていない膣に不満の咆哮をあげ、膣内に満たされた愛液をひり出す。
潮が容赦なくショーツを濡らし、限界まで飢えた使い魔の理性を完全に削り取った。
「嬢ちゃん?大丈夫か?」
デルフリンガーの声に、才人の胸板から顔を上げたシエスタは言った。
「もう…ガマン、できません…サイトさん、ごめんなさい…」
デルフリンガーはそのシエスタの顔を見た瞬間、喋るのをやめることにした。
情事に第三者は、ましてや剣は必要ない。
シエスタの目は完全に獣欲に曇り、頬は上気しきり、唇の端からはたらたらと涎を零していた。
白い指が才人のズボンのジッパーにかかり、一気に前を開ける。
気絶した才人のソレは、力なく、だらしなく垂れていた。
ぴちゃ…。ぺろ…。
シエスタはズボンからまろび出た脱力した才人のペニスに、啄ばむように口付け、労わるように舐める。
しかし。
才人の牡は反応しない。脱力したままだ。
もっと…強くしないと…。
そう考えたシエスタは、才人のズボンを脱がし、そして。
脱力した才人の両足の間に滑り込むと、才人自身の付け根に鼻を寄せる。
シエスタの鼻腔に漂う、たまらない牡の臭い。
きゅぅんっ…!
それだけでシエスタの牝が再び吼える。
三度目の潮吹きに、シエスタのショーツからは雫が溢れ始めていた。
そして、シエスタは舌を伸ばす。
才人の不浄、肛門の穴に。
ぺちゃ…ぺちゃ…。
舌で肛門から裏筋の根元までを丹念に舐め上げ、そして指で柔らかく脱力した陰嚢を揉み解す。
その刺激に、才人の牡が反応する。
海綿体に血液が流れ込み、やがて才人の牡が天を衝く。
「あは…。サイトさんのおちんちん、たったぁ…」
完全に獣に支配されたシエスタは、嬉しそうに微笑み、才人の肉棒に更なる刺激を与える。
根元まで才人を咥えこみ、右手で陰嚢を揉み、そして左手の指を才人の肛門に突き刺し、内側から前立腺を刺激する。
「う…なんっ…だぁ…?」
その刺激に、才人もさすがに目を醒ます。
…おはようございますぅ…サイトさぁん…。
口に才人を含んだままなので、シエスタは心の声で目を醒ました才人に呼びかける。
もちろん、心の奥から溢れる衝動も筒抜けで。
「ちょっ!うわっ!シエスタなにしてんのっ!?」
下半身を襲うとんでもない刺激からそれは予測できたが、才人は思わずそう口走ってしまう。
…お口でくわえてますぅ…サイトさんのせーえき、いっぱいくださぁぃ…。
言いながら一気に吸い上げ、ころころと精巣を転がし、そして、前立腺を押し込む。
その圧倒的な攻撃力に、才人の堰はあっという間に決壊した。
「ちょ、やば、も、もうだめだぁっ!」
どくどくどくっ!
才人の牡が、シエスタの口の中で吼える。
大量の精液が、シエスタの口内に吐き出される。
ごくっ、ごくっ、ごくっ。
最初の三口までは、一気に飲めた。しかし。
ごぼっ!
「えほ!えほっ!」
呑みきれなかった精液に咽込み、白い液体を吐き出すシエスタ。
才人の足元に跪き、唇の端から白い粘液を滴らせながら、シエスタはえずく。
才人はそんなシエスタを気遣い、シエスタの背中をさする。
「だ、大丈夫?シエスタ」
顔を上げたシエスタは。
涙と涎と精液に塗れ、瞳を潤ませ、頬を上気させていた。
その顔は、完全に発情した牝のそれだった。
あまりにも淫靡なシエスタの表情と視線に、激しい射精に萎えていたはずの才人の一物が一気に復活する。
「さいとさん…おねがいします…」
そう言って立ち上がり、短いベージュのスカートをたくし上げる。
いつの間にか、ショーツは片足が抜かれていて、お漏らしをしたようにベトベトの割れ目を完全に晒していた。
シエスタはたくし上げたスカートを口にくわえ、そして尻の方から開いた脚の間に指を通し、蜜を溢れさせる陰唇を割り開いた。
ぬちょぉ・・・。
音すらたてて、シエスタの中に溜め込まれていた牝の樹液が零れ落ちる。
それは愛撫もしていないのに白く濁り、信じられないほどの粘性でまるで涎のように滴る。
ごくりと喉を鳴らした才人に、シエスタは心の声で呼びかけた。
いっぱい、シテください。わたしのいやらしい下のおくちに、サイトさんのせーえき、いっぱいのませてください…。
その心の声に、才人は。
左手だけで器用にシエスタをうつ伏せに押し倒すと。
まるで獣のように、乱暴に、何度も何度も、シエスタを犯した。
そして、シエスタはその一部始終をルイズに報告してしまうわけで。
「もう、あんまり激しくて腰が抜けると思いました♪」
「ふぅーん」
がつっ!どすっ!
「まだおなかの中、どろどろしてます…やだっ、もうっ♪」
「へぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ?」
ばき!どか!
「その後もですねー、今度は手とかでイかされちゃって♪」
「ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
ごす!ぼす!ぐりぐりぐり。
「結局、足腰たたなくなっちゃって、帰りは結局ずっと抱いてもらってたんです♪お姫様みたいに♪」
「ソレはよかったわねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?」
ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり…。
タバサが駆けつけてルイズを止めるまで、ルイズは才人をフミグリし続けたのだった。〜fin
はい以上。
なんかアレにエロパート入れるとイマイチな気がして。
単に思いつかなかっただけともい(ry
さて次はテファでも書くかな。
んじゃ今日はこの辺でノシ
一番槍GJ!
シリアスもいいんですけど、単品でよいのでこういうのもないとー
>>314 GJ!
ところで、シエスタの下着ってドロワーズではなかったの?
もしかしてサイトが買い与えたとか?
>>314 この男はどれだけビッチを囲えば気が済むんだwww
ううっ、アンリエッタが足りねぇ…アンリエッタのエロが
ボルボ氏の長編から一週間。エロシーンまでさかのぼると10日以上
そろそろ切れてきた。頼むからあのエロい姫様呼んでくれっっ
>>316 確かサイトがシエスタにエロ下着買うエピソードが前あったはず
糞姫は子ね
ビッチ死すべし
雰囲気悪くなるから他所でしてくれ・・
あと聞きたいんだけど保管庫の改行って勝手にやったら駄目かな?
どうも17才?の奴のが見ずらくて
ようやく1人書き終えたので投下させて頂きます。
まずはテファの後編から
「俺が選ぶのは…」
全員が固唾を呑んで俺を見つめてきた。
何て言ってみたものの全く決まっていない。唐突に誰を選べなんて言われてもすぐに決められるわけも無く…。
全員を見回した時、溢れんばかりのボリュームを誇るテファの胸をつい凝視してしまった。
悲しいかな男の子…。やっぱり大きな胸とは何時の時代も男の子の心を誘惑してやまない。
「テファ!」
胸の誘惑に負けた。だってアレ、反則級に気持ちいいんだよ…。
選ばれたテファの顔がぱっと綻び、他の3人ががっくりと肩を落とした。
「こ、ここここの犬ぅ…!いい度胸してるじゃないのー!?」
口火を切ったのはルイズ。
あぁ!怒りに震えて杖を取り出していらっしゃる!?
「ルイズさん、胸の大きさが戦力の決定的な差なんですよ?」
そう言われたルイズとタバサは自分の胸をぺたぺたと触る。
ぺたーん、なんて表現が一番似合う体型。続いてテファを見ると、どたぷーん…。シエスタも大きいとは言えテファには敵わない。
「あぁ、なるほど…」
つい納得してしまったが、その声を聞いたルイズとタバサが無言で杖を構える。
ああ!俺の馬鹿馬鹿!
「あ、あー…、申し訳ありません皆様。私はそろそろ朝食の準備を始めなければいけないようなので…では!」
巻き込まれない内にシエスタは適当な言い訳で早々に退散してしまった。
「さ、犬。覚悟はいいでしょうねぇ?」
「……小さい胸のありがたみも、知ってもらう」
目の前に渦巻く虚無と風の魔力。
ねぇ?死ぬよね?これ喰らっちゃったら俺死ぬよね?
「なぁ、デル…。俺、死ぬのかな…?」
「多分な…。まぁ死ぬならせいぜいかっこつけな…」
「それもそうだな…、っておい!」
危うく7万の大軍に突っ込む所だったじゃねえか!
…いや、冷静に考えれば7万の大軍の方がまだ生易しいのかも…。
父さん、母さん、先立つ不幸をお許し下さい…。合掌。
「ご主人様を傷つける方は何人たりとも許しませんっ!」
ぎゅっと目を瞑った俺は柔らかくて良い匂いのする物に覆われた。
目を開けるとテファが俺の頭をその豊満な胸で抱きとめている。
というか、ご主人様…?
「あ、あのー…?テファ?」
「はい、ご主人様?」
満面の笑みで俺に笑いかけてくれるテファ。めっちゃかわええ…、じゃなくて聞き間違いじゃなかったらしい。
「いいいい犬ぅ!なななにデレっとしてんのよー!?」
「……怒」
抱き締められた俺がデレっとするのを見逃さなかったルイズとタバサが、俺に向かって魔法をぶちかまそうとした。
「ディスペル!」
が、放ったはずの魔法は唐突に掻き消された。
「ご主人様、こっちです!」
ついでに低級魔法で目くらまし変わりに土ぼこりを上げ、その隙に一気に走り出した。
手を繋がれた俺は合わせて一緒に走るしかなく、走りながら土ぼこりの方を見ると。
「あの乳お化けぇ!それに犬ー!帰ってきたら血祭りに上げてやるー!」
なんてルイズの怨嗟の絶叫が聞こえてきた。
ほんとに帰ったら殺される…。
走ったのは数分ぐらいだっただろうか、夢中で走った先はテファの部屋だった。
テファは俺が入ると念入りに施錠し、さらにロックまでかける。
「さあ、ご主人様…、服をお脱ぎになってください」
「ちょ、ちょっと待って、テファ!ご主人様ってなんだよ!?」
ようやく一息ついた俺はさっきから疑問だった事をぶつけた。
最初はきょとんとしていたテファだったが、ようやく思いついたのか、机に置いてあった1冊の本を俺に渡す。
何の本なんだろうかと思ってタイトルを見た瞬間、俺は盛大に吹いた。
「だ、男女の営み〜ご奉仕編〜…?」
あからさまにそれっぽいタイトルとメイド服を着た女性が描かれた表紙。中身をざっと見てみると、どう見てもエロ本。
「あのー、テファ?これって…?」
「あ、あのね…、調べ物のついでにね?ちょっと好奇心で見てみたの…。いつもサイトがしてくれるから、わたしも勉強しようと思って…」
そう言いながら真っ赤になって胸の前で人差し指をつんつん合わせ、上目遣いに俺を見るテファ。
理性が場外ホームランされそうになるのをなんとか外野フライで抑え、改めて本の内容を確認する。
「凄いエロいな…」
「う、うん…。わたしも読んでて、凄く興奮しちゃって…その…、1人でしちゃって…」
顔から湯気が出そうなぐらい真っ赤になったテファが爆弾発言をした。
別に聞いてないんだから言わなくても良いのに、テファは自爆するの大好きだなぁ…。
いや、待てよ…。いい事思いついた。
「テファ、1人でしたって、どういう風にしたの?」
俺がそう言うと、テファの耳がピンっと一気に上がった。
「どど、どういう風にって!?」
さらに真っ赤になって後ずさりしようとしたテファを逃すまいと俺は一気に抱き寄せた。
「テファのするところ、見たいな」
少し強いぐらいにテファをぎゅっと抱き締めて耳元で囁くと、テファは次第にくたっと身体の力を抜いていった。
いけると踏んだ俺はテファの顔を正面から見つめ、ゆっくりと顔を近づけていく。
「あっ…、ん…」
案の定テファは目を閉じて俺のキスを迎え入れてくれた。
まずはバードキスからじわじわとテファを攻め立てていく。
「んー…ちゅっ…ぷぁ…サイト〜…」
徐々にとろんとした表情になっていくテファを確認した俺は舌を入れる。
口内に入った俺の舌をおずおずと伸ばしたテファの舌が迎えた。
舌先が触れ、絡み合った瞬間テファの身体がピクンと反応する。
それに気を良くした俺は少し乱暴にテファの口内を味わっていく。
「んふっ…ちゅっ…ん、んん…ふぅっ…」
数分は続いたであろうディープキスを終わらせ、唇を離すと二人の間に唾液の橋が架かる。
「するところ見たいな」
「はぁはぁ…サ、サイトがそう言うなら…」
「じゃあ、ベッドで昨日の夜したみたいにしてよ」
すっかり理性の溶けきったテファは俺に言われるままベッドに腰掛けた。
「じゃあ、するね…」
「あ、それじゃ見えないから、ちゃんと足開いて見せて」
「…っ!…ん…こ、これで、いい?」
俺に言われるがままテファは足を開いて穿いているスカートをめくり上げた。
目の前にテファのむっちりとした白い太ももとショーツが露わになる。
「テファのここ、綺麗だね」
思わずテファの太ももに手を伸ばしてそろそろと撫で上げた。
「んっ、あ…あふっ…んんっ…、サイト、だめ…それ…ゾクゾクするぅ…」
「あれ?テファ、もう濡らしちゃってる?」
「ち、違うのぉっ、それ、はぁ…」
テファのショーツは誰が見ても分かるぐらいに割れ目に沿って染みが出来ていた。
「ふーん、じゃあ、この染みは何なのかなぁ?」
そう言いながら俺はショーツの上から少し強めに彼女のアソコを押した。
ぷちゅっという音がして染みがさらに広がっていく。
「ひあっ!や、だめ、それえ、感じちゃうっ!」
「おっと…、じゃあテファ、自分でしてみて」
本来の目的を忘れてがっつきそうになった俺はテファから手を離し椅子に腰掛けた。
離れた手を物欲しそうな瞳で目で追うテファだったが、俺の声に羞恥で顔を真っ赤に染めながら頷くとそろそろとショーツの上から割れ目をなぞっていく。
「あふっ、んぁ、はっ、んっ、こ、これで、いい?」
「ああ、良く見えるよ。テファのエッチな顔も。昨日はどういう風にしてたの?」
「き、昨日は、あの本を…読みながら、…んっ、胸を揉んだり…、ふぁっ…ここ、擦ったり…」
俺に聞かれ、真っ赤になりながら行為を続けていくテファに俺は酷く興奮した。
「じゃあ、胸も触って」
俺の言葉に素直に頷いたテファは服を脱ぎ、胸をさらけ出した。
大きな胸がプルンと揺れ、その存在感をアピールする。
テファは右手で割れ目を擦りながら、左手でゆっくりと自分の胸を揉み始める。
「はぁ…んぁっ!あっ…ん…んんぅ…きもちいいよぉ…」
甘い喘ぎ声にたぷたぷと柔らかそうに揺れるおっぱい。そしてショーツから染み出てくるテファの匂いにくらくらしてきた。<ンr> 「テファ、アソコ直に触って。俺に良く見せてね」
俺の言葉にはっと顔を上げたテファだったが、何も言うことなく従順にショーツを脱いでいく。
そのまま、くちゅっという音と共にピンク色の割れ目が目の前に広がる。
「ん…サイト…み、見える…?」
「うん、見えてるよ」
そのエロティックな光景に俺の下半身もズキズキと痛いぐらいに疼いてくる。
「んあぁ…見られちゃってる…私の大事なところぉ…、んっ、あ…いやぁ…こん、なの…恥ずかしいのにぃ…いけない、のに…、
奥から…溢れて…ふあっ…アソコが…濡れちゃうっ…んんっ!」
テファも興奮してきたのか、そう言いながらも動きはどんどん激しくなってくる。
「ひあっ、あっ、ああっ…ち、乳首も、こんなに固くっ…ビリビリしてっ…ふあぁっ」
「テファ凄くエッチな顔になってきてるよ?」
「やぁっ、みちゃ、だめっ…んうっ…、で、でも、手、とまんないよぉ…んくぅ…あぁっ、んっ…。アソコに、指が、ふぁっ、入っちゃうっ…」
粘液質のくぐもった音と共にテファの細い指をそこは何の抵抗も無く受け入れていく。
「テファ…どう?気持ち良くなってる?」
一目見れば分かりきってる事だけど、俺は意地悪に聞いていく。
「ん、うん、うんっ…いいよぉ…気持ち、いいの。ふあ…昨日、とは、んんっ、ぜんぜん、ちっがうよお」
その言葉に興奮した俺は身を乗り出し、テファのアソコを覗き込む。
「あっ…だめだよぉ…サイトっ…、そんなに、ちかくでっ、覗いちゃ…ああっ…」
いやいやするように首を横に振るテファだが、言葉に反して自分のアソコを俺に見えやすいように広げてくれる。
羞恥で身体を震わせるテファ。でもアソコは一層ひくひくと動きとろっと白濁色の濃い愛液を垂らしていく。
「奥まで、見られちゃうっ…わたしの、はずかしいところ…ひあんっ、ふあっ、あっ、んっ、」
「テファ…」
「んふっ!?んんんっ!…ちゅっ、んちゅ、むぅっ、んっ…んんっ…しゃいとぉ…ぷあっ、ちゅるっ…」
何も言わずに強引にディープキスをした。
いきなりの事に驚いたテファだったが、すぐに力を抜いてお互いの舌を激しく吸いあう。
テファの胸に手が伸びそうになるが、何とかギリギリのところで我慢し唇を離す。
「ちゅっ…ん…サイトぉ…な、んでぇ…してくれないのぉ…」
俺が触りそうになっていたのに気付いたのだろう、テファは切なそうに俺を見ながら訴えてくる。
「駄目だよテファ。自分でそのままイって」
俺がそう言って椅子に座り直すと、少し恨みがましそうにこっちを見た後また両手を動かし始めた。
「はぅんっ、んっ、あ、んん…、はぁんっ、んっ、ふあっ、いっちゃう…、サ、イトに…んあっ、見られてる、のにぃ…。
こん、なの…だめなの…にぃ…。あぁっ、ひゃんっ、やあ…、わた、し、んっ、うぅ、わ、たしぃ…」
中指を膣内に入れながら手のひらでクリトリスを刺激し、左手で揉んでいる胸も全体を揉みあげたり乳首を指でこりこりと挟んでいる。
終わりが近いのか、テファのアソコからはぐちゅぐちゅと淫猥な水音が聞こえ、溢れ出た愛液が腰掛けたベッドにどんどん染みを作っていく。
「あぁっ、あふぁっ、あっ、いやあ…、んくっ、いっちゃ、いっちゃうよぉっ、わ、わたしっ、さいとぉ、いっちゃうよぉっ」
「テファ、まだイっちゃダメだよ。もうちょっと頑張って」
「そ、んな、ひど、ひどいぃっ…、ふぅんっ、くあっ、ひうっ、あっ、んんんっ、んあっ…」
イキそうな身体を歯を食いしばって切なそうな表情で耐え、弄り続けているテファ。
俺はそんな光景を間近で見てごくりと生唾を飲み込んだ。
「んっ、あんっ…あっ、いいっ、きもちいいっ、サ、イトぉっ、あっ、んっ、んんっ、あぁん」
「指、2本入るだろ?」
「ゆ、びぃ…?ん、うんっ、はいる、よぉ…」
「じゃあ入れて?膣内で指広げながら擦るんだ」
「ん、うんっ、わかったあ…」
テファはそう頷くと入れていた指を引き抜いた。
抜いた拍子にアソコから泡立った愛液がどろっと零れ落ちていく。
「いれる、ね…、んんっ!…ふっ、くあ、あああっ、ひうっ、あぁっ、あぁぁっ」
テファのアソコはすっかりとほぐれ、人差し指と中指をいとも簡単にずぶずぶと飲み込んでいく。
「はぁっ!指、ひろげたらぁっ、あぁぁっ、くぅんっ、んっ、だめぇっ、こんなんじゃ、すぐ、んあっ、いっちゃうぅっ…んはっ」
「まだ、ダメだよ」
「い、いじわるぅっ…ふあっ、サイト、いじわ、るっ、ひあっ、ん、あっ、イキたい、のに、イケないよぉ…。
サイトぉ、んっ、はぁっ、サイトぉ…、せつない、よぉ…」
全身をぴくんぴくんと微かに痙攣させながら、それでも何とか絶頂してしまわないように耐え続けるテファ。
目に涙を浮かべながら切なげに俺を呼ぶテファを見ていると少し居た堪れなくなってきた。
あんまり意地悪するのも可愛そうだし、俺もそろそろ限界だ。
「イっていいよ、テファ」
「ふあっ?ひぅっ、サ、イトぉ…、あ、ありがと、ざいますっ、んんっ、んふぁっ、あっ、いやっ、クっ、イクっ…あっ、ふあっ、ああっ、はぁぁっ。
あっ、イクっ、イクっ、ふあっ、…んっ、…んはあぁぁぁぁぁぁーーーーーーーっっ!!」
テファは背を反らし、アソコに入れた手を足でぎゅっと挟みながらビクンビクンと全身を痙攣させた。
その瞬間、テファの足の隙間からぷしゃあああっと透明な液体が溢れ出てくる。
散々焦らしたからだろうか、テファは潮吹きまでしてしまったようだ。
「んはぁっ、はぁはぁはぁ…」
そのままとさっとベッドに倒れこんで荒い息遣いをする。
「テファ、可愛かったよ」
俺はベッドに行くとテファを抱き上げ、そう囁いた。
「あ、はぁはぁ、こん、なので、可愛いって言われても…嬉しく、ないもん…」
「じゃあ、テファのエッチな姿見て凄く興奮したよ。ほら?」
抱き締めたテファのお腹に、はちきれんばかりに勃起したペニスを擦りつける。
「あぁ…、凄い、おっきくなってる…。ごめんなさい…、わたしだけ、気持ちよくなっちゃって…。
今日は、わたしがしてあげるはずだった、のに…」
「じゃあ、今日はテファが上になって動いてみる?それで俺を気持ちよくしてよ」
「う、うん…」
俺達はすぐに服を全部脱ぎ、ベッドに倒れこんだ。
テファが足を開いて俺の上にまたがる。
「すご、い…、こんなに熱くなって…、先っぽからお汁が…」
「テファを見てたらこんなになったんだ」
「じゃあ、わたしが責任持って気持ちよくしなきゃ、だね」
そう言うとテファはペニスを握って腰を下ろしてきた。
「んはっ、ああぁぁぁ…」
くちゅっと音がして、ペニスが膣内へと入り込んでいく。
「ふああっ、サ、サイトのが、膣を掻き分けて、あはぁっ、どんどん、奥までっ、入ってくるぅ…」
ゆっくりと、俺を味わうように少しずつ腰を落としていくテファ。
根元まで入った時、少し硬いものにコツンと当たり、テファがビクっと身体を仰け反らせる。
「はあぁっ!んあっ、はい、ったあ…。サイトのが、わたしの奥までぇ…、子宮に、キスして、るぅ」
「テファの中、温かくてぬるぬるしてる。気持ちいいよ、テファ」
そのまま手を伸ばし、両手でテファの胸を揉みあげていく。
「ひやっ、そんな、サイト、乳首ばっかり、きゅっきゅしないでぇ…。そんな、されたら、ふあっ、うごけな、いよぉ…。
わたしが、きもち、よく…、してあげる、のにぃ」
「それじゃあ、ゆっくり揉むからテファも動いて気持ちよくして?」
テファはコクコクと小さく頷くと俺のお腹に手を置いて、腰を上下に揺らし始めた。
ぬちゅ、ぬちゅと腰を動かすたびに水音が響き、繋がった所から愛液が溢れお互いの股間を濡らしていく。
「んっ、んぁっ、はあっ、んっ、んんっ、ふあっ、あっ、あんっ!ああっ!」
徐々に動きが激しくなっていき、腰も前後左右にくねらすように振り、ペニスに満遍なく刺激を与えてくる。
「テファ、気持ち、いい!」
「わ、たしも、気持ちいいよぉ!あぁっ、んあっ、あんっ、あっ、あんっ、あんっ!」
大きな喘ぎ声を上げながら腰を激しくグラインドさせ、大胆に振っていく。
ぶぽぶぽと空気の抜けるような音を響かせながら、テファの膣をペニスが出たり入ったりしていく。
「あぁっ、エッチな音、聞こえちゃってるっ、でも、止まらないっ、腰、とまんない、よぉ、はぁ、あんっ、あっ!!」
大きな動きにあわせて、俺の目の前でテファの大きな胸もぶるんぶるんと弾むように揺れている。
その誘惑に勝てなかった俺は両手でしっかりと両方の胸を握り締めた。
「あっ!あああぁぁっ!だ、めぇ、サイトっ、そんなに強く、揉んじゃあっ、動けなく、なっちゃうう、ひゃううっ!」
「凄い柔らかいよ、テファのおっぱい…」
テファの言葉も聞こえないぐらい夢中になっておっぱいを何度も搾る様に揉んでいく。
「あふっ、あっ、んっ、だめぇ…、そんなに、したら…、ひあっ、強く、したらぁっ、おっぱい…んうっ…ちぎれちゃうっ…」
「そんな簡単に千切れないって。それに、乳首もこんなに充血して尖って、すごくいやらしいよ」
乳首を人差し指と親指で挟み、きゅっと引っ張るように硬くしこった乳首を刺激する。
「やぁっ、ああっ、乳首、そんなしたら…、おっぱい、痺れてぇっ…、はふっ、んああっ」
乳首を弄る度に、テファの膣内がうねって俺のペニスを扱いてくる。
「ん、テファの乳首弄るとアソコがきゅって締め付けてくるよ」
「うん、うんっ、おっぱい、気持ちいいのっ…、ひあっ、そんなに搾っても、ミルク、でない、からぁっ、ああっ、あんっ、あんっ」
「でもテファのここ、凄く甘い香りがするよ?もうちょっと搾ってみたら出るんじゃない?」
「あんっ、そん、乱暴に、しちゃ、ひゃううっ!だ、だめぇ…、わたしが、サイトを気持ちよく、してあげるって、んあっ、言ったのにぃ、あんっ!
そんなに、おっぱい弄られたらぁっ、なんにも、なん、にもっ、ふああっ、できない、よぉ…」
散々胸を弄られて切羽詰ってきたのか、テファの膣内もきゅっきゅっと俺を強く締めて限界が近い事を教えてくる。
「じゃあ、俺も動くよ」
テファの精液を求められる膣内の動きに、俺も堪らず腰を突き上げ始める。
「んあああっ!き、急に、動いちゃっ、ら、らめぇっ…、奥まで、届いて、あんっ!はぁっ!んあ!あっ、あんっ…」
おっぱいは掴んだまま、テファの一番奥に届くように腰を持ち上げ、ずんずんと膣内に突き入れていく。
「上も、下もっ、痺れて、あんっ!気持ち、よすぎてぇっ、んふっ、あん!はぁんっ、あんっ、ふあっ、んんっ、んあ!
だめっ、あんっ、こんな…もう、イっちゃうっ!サ、イトぉ、はんっ、ひあっ、わたし、イっちゃうっ!」
テファのオナニーを見ていた時から既に興奮していた俺もそろそろ限界が近い。
「くっ…テファも、腰くねらせて!」
俺の言葉を従順に聞いたテファが俺の動きにあわせて、腰をぐにぐにと擦り付けるように揺らす。
「んっ、はぁ、こ、こう?サイトぉ…。ひゃうっ、これ、わたしも、気持ちいいっ!」
「うぁっ、っく…。いいよ、テファ。すごく」
快感の度合いが一気に上がり、俺も射精感が高まっていく。
「テファ、出そうだよっ、どこに欲しいっ?」
「今日、はっ、あん!大丈夫な日、だからぁっ!膣内に、欲しいっ!はぁんっ、あっ!あんっ!
サイトの、濃い精液っ、テファの、ああんっ、エッチなアソコにっ、いっぱい欲しいっ!」
テファはそう言いながら俺から精液を搾り取るように、一層腰の動きを激しくさせる。
「はあぁん!あ!あぁ!あん!あぁん!」
「テファ、もっと動いて…、んっ、一緒にイこう?」
「あっ、あんっ、うんっ、うん!」
何度もコクコクと頷くと、今までよりも早く腰を動かしていく。
「あ、あんっ、すごいよぉっ、中でいっぱい…擦れて…はぁんっ、すごい、わたしの、アソコ、ふあっ、あん!とけちゃうっ!
サイト、わたし、いっちゃう、いっちゃううっ!」
「ん…、テファ、俺も出そうっ!」
「そのまま、だしてぇ!サイトぉ!全部、受け止めるからぁっ!だしてぇ!」
「っく、テファ!テファ!んくぁっ!」
どくっ!
「ひあぁぁぁっ!?」
どくっどくっ!どびゅううっ!
「出て、でてるぅっ!わたしの膣内で、ビクビクって震えて、あぁっ!精液、いっぱいぃっ!
あぁぁぁっ!…んはぁぁぁーーーーーーっ!!」
一際大きな嬌声を上げたテファが、そのまま全身の力を抜き俺の上に倒れてきた。
俺は慌てて抱きとめる。
「ん、サイトぉ…」
どうやらテファは気を失ってしまったらしい。
どうしたものかと悩んだが、こっちもかなり体力を消費してしまったので、そのままテファを抱き締めて一眠りする事にした。
俺が目を覚ますと、先に起きていたテファが膝枕をしてくれていたようで、目の前にテファの顔があった。
いや、正確には裸の胸が目の前にそびえていたわけですが…。
「あ…、ごめんなさい。起こしちゃった…?」
テファが俺の頭を撫でながら柔らかく微笑んで聞いてきた。
「ん、いや…大丈夫。普通に目が覚めただけだよ」
「それなら、良いんだけど…。」
そう言ってテファは少し俯いた。
「ん?テファ、どうした?」
「ごめんね、わたしばっかり気持ちよくなっちゃって…。その、今日はわたしが一杯してあげるつもりだったんだけど…。」
少し赤くなりながら、もじもじとする様子はまた俺の欲望を掻きたててくる。
「じゃあ、仕切り直しってことで。今度はテファがあの本に書いてあった事を実践してみる?」
「あ、あうぅ…。じゃ、じゃあ、ご主人様、ご奉仕いたしますね…?」
言いながらテファは俺に覆いかぶさってきた。
その日、テファの部屋からは夕方になるまで喘ぎ声が途絶えなかった、主にテファの。
以上です。
メイドじゃないような気もするけど結果オーライ!
エロは書きづらいなぁ…もうちょっと精進します。
次は誰にしようかなっと
とりあえず、ガンダム無双でもやってスッキリしてきます
ノシ
乙
テファ大分エロエロにしてんなあw
GJ
テファは久々かも
とにかくGJ
>332
GJだぜ!!
次はシエシエをキボン
タバサに決まっておろうが
そこで姫様乱乳ですよ
GJ
大きい順と見た
女性のエロさは乳房の大きさ(半径)の二乗に比例する。
これを私は「πr^2」の法則を名付ける
>>332 良い夢が見れそうだ〜
GJ!!書きやすいと思ったキャラから書いていけばいいと思うよ〜
肉肉しい弾ける音が聞こえるようなSSでした。
と言うか、テファの場合やっぱり洋モノのああいう映像が頭の中に
浮かぶんですよねえ。
(声も洋モノで)
シエスタだとやっぱり日本製のヤツの映像が頭に浮かぶけど。
342 :
205:2008/01/15(火) 21:24:10 ID:WPpTwP0j
343 :
205:2008/01/15(火) 21:28:06 ID:WPpTwP0j
……と、思ったら、なんか長い文章が書き込めなくなってるっぽい……
なんだこの症状?
そんなワケで、仕方がないので保管庫に直接投下します……
おけ
345 :
205:2008/01/15(火) 21:35:22 ID:WPpTwP0j
狐さんがAA規制なんてものを実施したばっかりに、空白の多い長文も規制されてるらしいです
各所のSSスレで被害拡大中
対抗策はレスの初めと終わりに空白がなければいい、というのも聞きますがわかんないです
347 :
205:2008/01/15(火) 21:43:50 ID:WPpTwP0j
ああ、そうなんですか。
良かった、なんの警告もなしに送信したレスが消えるから、
自分一人変なウイルスにでも引っかかったのかと思いました。
答えてくれてdッス。
>>345 (・∀・)ニヤニヤさせていただきました。
姫様ネタが秀逸w
ハルヒスレの天才より転載。
エラー表示無しってキツいな。
627 名無しさん@ピンキー sage 2008/01/15(火) 21:54:50 ID:x6K+J9Jh
あ、知らない新規制を発見したので、既出かもだけど報告。
一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えるそうです。
SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイみたい。
>>345 GJ!
全ての作品においてニヤニヤ or 笑わさせて頂きました。
特に『戦う理由』がおもろかったですw
>>349 おまいも谷川流スレ住人か!
というか22行で没じゃぁ短すぎだよな
余計に長編投下で連投規制かかってウボァーてなるんじゃん
なんの利益があってエロパロスレにそんな規制掛けるんだろうか…
>>345 GJ!! いいぞもっとやれ www
こういう「考えオチ」大好きです。
>>347 205氏GJ!! 今回もニヤニヤさせていただきました
個人的には最初のネタが好きです
アンリエッタネタを読んでトリスティンの未来は大丈夫か?
と思ってしまいました
>>351 よう。同士。
1つスペースを入れれば別に改行してもいいらしいぞ。
356 :
ボルボX:2008/01/16(水) 21:20:26 ID:DVzSqq9f
久々にエロ書いてきました。
○はじめてお尻調教したとき、な設定。SMっ気も強めなので、それらの属性が苦手な人は注意。前回の妊娠ネタと関連がありますが、時系列的にはこちらが前です。
初夏。女王の離宮滞在、最初の夜。
離宮の一室。装飾品が少なく清雅だが、王宮のアンリエッタの自室ほど質素ではない部屋。
淡い三日月の光さしこむ窓辺で、涼しげに青みがかったリンネルのカーテンがそよぐ。
アマリリスやオダマキ、薔薇咲きほこる夏の中庭をふきわたって入ってきた風を受けて。
そのカーテンの静かにひるがえる横、音をあげてきしむモスリンシーツのベッドの上で、少年に組み敷かれて嬲られている少女が艶かしい悲鳴をあげつづけている。
「……んくんんっ、もう、もうだめです、サイト殿ぉ、
そろそろ休ませてくださいっ、ひ、そんな激し、またっ、またイキますうっ」
「う、うっ、俺もあとちょっとだから……!」
乱れる少女の開いた脚の間で、激しく肉棒が蜜壺を貫きつづけている。愛液と精液のまじったしぶきがシーツに飛びちるほどの勢い。
才人にラストスパートの激しい抽送を受け、躾けられた子宮を揺らされて、耐えるすべもなく達しつづけるアンリエッタの声がますます濡れていく。
少年に唇をふかく重ねられた。才人の首に手をまわし、しがみつきながらそれに応える。
暗い室内に火の気はなく、窓から入る三日月のおぼろな光のみ。
すずろな夜の涼気のなか、甘やかに激しく唇をはみ合い、熱い合歓に夢中になっている若い二人。
出る、とも告げられずいきなり何度目かの射精が子宮ちかくで始まり、アンリエッタは汗に濡れた白い裸身をぶるぶると震わせて、官能の桃源郷にひたらされる。
秘肉の奥を熱い液で灼熱させられながら、薔薇の花弁のような唇をむさぼられ、男の唾液を流しこまれる。
「躾け」の一環として仕込まれたとおり、桃色に上気した体を絶頂に震わせながらも才人の唾液を、のどを鳴らしてコクコク飲みこむ。
舌を一度きつく吸われてから、ようやく唇を開放される。
汗に濡れた白いのどを反らしてアンリエッタは、尾をひいて細くふるえる声で切れ切れに鳴いた。
荒い息をつきながら忘我の境地で瞳の焦点をさまよわせ、精を子宮にそそがれる快楽をうったえつづける。
「あああ……おく、奥に入ってぇ……しみる、熱い、
うぁ、あ、またイキます、サイト殿に注がれてぇ……ああぁ……んん、……きもちいい……」
また才人に唇を奪われ、アンリエッタの瞳が完全にうっとりと溶ける。
シーツの上で抱きあったまま、裸の胸どうしをぴったりと重ね、互いの鼓動を聞きながら余韻にひたっていた。
…………………………
………………
……
どういうことだろう? SSが書き込めない?
トリステインも最近は目だつ何事もなく、アンリエッタはじめ王宮の者たちの激務の日々もようやく一段落ついた感がある。
その前までが色々あってとくに忙しかっただけに、ほっと一息つく思いなのである。
むろん国務が絶えるわけもないのだが、女王がスケジュールに久方ぶりの休みを入れ、しばらく離宮に滞在して羽をやすめるくらいはできるのだった。
とはいえ書類を届けさせ、重要な案件は即座に連絡させ、離宮をおとなう人々と会談を設けるなど、最低限の仕事はこなさねばならないのだが。
休暇には仕事を持ちこまず、完全にモードを切り替えてゆっくりするものと考えるハルケギニアの上流階級にとっては、休みとは言えないような日々である。
しかし今回は割とアンリエッタにとって、満足できる休暇になりそうなのだった。
なにしろ、護衛ということでこの離宮への滞在の期間、ルイズから才人を借り出すことができたのである。
そういうわけで、一日目の夜からこっそり同室して、ひさしぶりの濃密な交情を楽しんでいる二人だった。
アンリエッタに正常位でおおいかぶさって激しく犯していた才人が、自分のものをぬるりと抜く。
ぬらつく亀頭とアンリエッタのわななく女陰との間に、白い糸がひかれた。
つづけて、先ほどまで強制的な興奮状態におかれていたため、今も妖しくヒクついている鮮紅色の蜜壺から、ごぽりと白濁液があふれる。
絶頂を幾度となくむかえ、汗にまみれてあえかに息づきながら、アンリエッタは力をぬいて、体重を完全にシーツにあずけた。
「……ぁ……んぅぅ……」
切なげに眉を下げ、艶夢の中であるかのように眠たげに弛緩した表情。
大きなしわの寄った純白のモスリンのシーツの上で、アンリエッタは淫楽のなごりに惜しむように浸っているのだった。
脚を閉じて横によじっていたその魅惑的な腰が、ぴくんと震えた。
才人がその腰骨のあたりにそっと触れて楕円をかくように愛撫している。
「あのさ、今度は後ろからいい?」
「……あ……もう一度、なのですか……?」
アンリエッタはもぞもぞと身を起こした。
なめらかな曲線をえがく魅惑的な尻を少年にむけ、才人に腰骨を持たれて微妙に誘導されるまま動物のような四つんばいになる。
少年の手がまたぐらにすべりこんで、大陰唇の上から手のひらを押し当て、軽く圧迫しながら充血しきった秘部をこすってきた。
才人の手が陰唇にそって上下するたびに粘つく水音がひびき、クリトリスも時折わずかに接触される。
股間が甘ったるくしびれ、また鳴かされる。
愛撫による肉の悦びと羞恥に、アンリエッタは真っ赤な顔をますますだらしなく惚けさせていく。
「あぁ……まだするなんて……」
手で秘部全体をえんえんと愛撫され、すぐに腰がわななきだす。
奥からどろりと出てきた白濁液を、膣肉でクチャクチャ噛みしめて水音をたててしまう。
薄皮を剥きあげられて肉豆を繊細にころがされると、蜜壺が急激に反応してきゅうと締まり、鮮紅色の肉の穴からびゅっと白濁液を噴きこぼした。
「ううぅん……あっ……」
自分でも意識せず甘声をつむいでいるアンリエッタの後ろで、才人はどこかもの思わしげな表情だった。
アンリエッタとは別の意味で心ここにあらずである。慣れた愛戯をほどこす手はそれでも繊細で、丁寧だったが。
今日ひさびさに会ったアンリエッタはまだ気づいていないが、最近の才人の表情にはときどき暗いものが混じる。このときも、彼女の背後にいる彼の顔にはそれがあるのだ。
(ルイズも姫さまも、ここんとこ俺になにか隠してるっぽいんだよなあ……)
ちょっと前、さりげなくルイズに訊いてみたことがある。
だが妙に硬い顔で「ないわよそんなの」と突っぱねられ、ムッとして「嘘つくんじゃねえ」と言いかえし、そのまま喧嘩に発展した。
ルイズとはどうもそれ以来ぎこちない。いちおうの仲直りはしたものの、何かを隠されていること自体は変わらないのだった。
アンリエッタに呼ばれたとき、正直才人は(今はすこし距離を置くのもいいよな)とホッとする一方、完全な仲直りのないままルイズと離れることに心の痛みを覚えたのである。
(俺、信用されてねえのかな)
考えこんでいる才人の手は止まっていない。
淫らな興奮さめやらぬ牝肉を、動物のように這わされて後ろからこすられ、はやばやと達しそうになって、アンリエッタはシーツをつかんで赤い顔であえいだ。
「サ……サイト殿、するなら早くして、わたくしもう準備はいりませぬから……!」
「あ……はい、じゃ入れますよ」
才人もさすがに気づき、吹っ切るように態度を切りかえて、行為に没頭しだす。
自身のものに手をそえ、数度こすりあげて完全に勃たせると、アンリエッタの蜜壺におしあて、ひくひく絞ってくる媚肉をつらぬいていく。
自らの胎内に埋没してくる男の肉の感触に、少女は小さく声をあげた。
奥に達した亀頭で、下がりきって次の精液をねだっていた子宮をねっちりと押しあげられたとき、勝手に腰がわななきだした。
「あ、こ、こんな、うそ、イキます、んんんん……っ」
女そのものの奥までみっちり男の肉を満たされただけで脳裏が灼けた。
早々とベッドに突っ伏して、ふるふるしつつ声もなく汗を流しているアンリエッタに、背後からつながったまま才人が声をかけた。
「早すぎないかよ? 少しくらい我慢すれば?」
「……そんら、そんなことぉ……できるわけありませぬ、よく知っているくせにぃ……」
「まあ、イキ癖が表面にでてきちゃってると無理だよなぁ」
少年が揶揄まじりに言うとおり、アンリエッタの体は一度徹底して燃えあがらされると自分では止められなくなるのだった。
男の愛撫に簡単に反応するように、体が変えられてしまっていた。
かわいらしく震えるクリトリスは、躾けられはじめたばかりのころに比べ、あきらかに肥大して豆くらいの大きさになってしまっている。
抱かれるたびに執拗な愛撫をさんざんほどこされた結果だった。抱かれない日は毎夜、自分でなぐさめて肉豆で必ず一回は達しておくことを命じられていた期間もある。
激しく達したときには潮をふく癖までつけられている。おかげで、腰の下のシーツは今夜もびしょびしょに濡れていた。
アンリエッタはほわほわと熱気を体からたちのぼらせながら、くすんと少し鼻をすすりあげた。
こんな淫らな体になったのは彼のせいなのだ。
と、少女はいつもそう自分をなぐさめることにしているのだった。
「……あのさ姫さま、最近なにか俺に隠してることとかある?」
唐突に才人がそう口にした。
アンリエッタはどきりとして、反射的に「いえ……なにもありませぬ」と言ってしまった。
嘘を言ってしまったことに深刻な心苦しさを覚えつつも、後ろを見て「なぜそのような問いを?」とたずねる。
まさかルイズが言ってしまったのだろうか、と思ったのである。
「いや、別に……ただ、ふと訊いてみたくなって」
「あ……そうなのですか」
ほっとした表情になるアンリエッタ。
だが才人は、アンリエッタの応答が不自然なほど早かったことや、振り向いた表情の一連の変化やらで、やっぱり何か隠されているらしいと確信していた。
(なんなんだよ、まったく)
秘密があるとして、その中身を別に無理やりききだしたいわけではない。
ただ、秘密の存在すら執拗に秘匿されるのがどうにもモヤモヤするのである。何か隠していること自体まで「そんなものはない」と否定されることが。
この人もルイズもときどきかなり勝手だよな、と思ってしまう。
「あ……あの、サイト殿」
「え? あ、はい」
「この離宮に滞在する間、その、こ、こういったことでよければ、わたくしは何でもいたします。
なんでも言いつけてくださってかまいませぬから」
アンリエッタはどこかすがるような、幼い子供が機嫌をうかがうような瞳を才人に向けている。以前からたびたび才人に向けられてきた瞳。
それを見るといつも、逆に言うことを聞いてやらなければならないような気持ちに才人はなるのだった。
しかし、今は違った。
なんだよそれ、と少年は苦いものを心におぼえている。
(一言きちんと「言っていないことはありますが教えられるものではありません」とでもことわってくれたらいいのに。
そんなやり方でごまかすこたねえだろ)
率直に「秘密はある。しかし言えない」とはっきり告げられれば、才人は納得して引き下がっただろう。
王位にあるアンリエッタや、今ではそれを補佐しているルイズである。国事にかかわることで秘密を抱えていることはしょっちゅうだった。
才人もそこはわきまえている。大事なのは正面きって向きあってくれることなのだ。
けれど今のアンリエッタのようにいきなり「何でも言うことを聞くから(黙ってくれ、と続くように才人には思えた)」ではまるで、才人をろくに信頼せず、とりあえず体を与えることで疑問を封殺しようとしているようなものだった。
そのように才人には感じられたのである。
暗く沈んでいた心が、ますますささくれ立っていく。口は勝手に動いていた。
「……わかりました」
怒るな俺、と思いつつしいて笑みをつくる。
その表情はこわばっていたが、月明かりの室内ではよく見えずその微妙さが伝わらなかったのか、あるいは単に鈍いためかアンリエッタはほっとした様子になって顔を前に戻した。
少年に受けいれられたと錯覚して安堵しつつも少女は慙愧の念にたえず、赤くした顔をシーツに伏せる。
(言えないわ、二人してサイト殿の子がほしいから避妊薬をのんでいない、なんて……)
それが真相である。
アンリエッタとて、嫌いなものは嘘である【公式設定】。才人をだます形になっている今の状況に、忸怩たるものをむろん覚えている。
が、ルイズとはこの計画を、存在すら決してもらさぬことを固く誓っているし、それでなくても色々と常識はずれなのだ。
当の才人にも秘しておくべきだった。
心苦しさから、彼の要求をなるべく聞いてあげよう、とアンリエッタはひそかに決心しているのだった。
才人が、媚を売るような形で疑問を封じられたと思って傷つき、心が決定的にすれちがっているとは思ってもみない。
……最初は「ぬけがけ無し、必ず避妊する」だったのが、どこでどのような経緯をたどったものか、ルイズと交わした約定は逆に「事後に避妊薬をのまない」ことに変化した。
いろいろあったが二人とも、今さら才人をあきらめられないという点で一致している。
先に子供ができた方が才人に正式な結婚という形で責任をとらせる、との、言わば一発ひきあてるのはどっちが早いかという無茶苦茶な賭けであり、知らないのは才人ばかりである。
……ちなみに一方のルイズは、(これならいつも一緒にいるわたしのほうが断然有利よね)と思ってこの取り決めを交わしたのである。
が、実際には、やはり才人にたいして罪悪感こみの気まずさを覚えてしまい、さらにその気性からどうにも気恥ずかしさやら「もともとコイツが悪いのよ」の開きなおり怒りやらで、その点アンリエッタと違い素直になれない。
そのわだかまりゆえ、結果として才人と微妙にぎくしゃくし、最近は夜の恒例が遠ざかりがちである。才人といっしょに過ごす時間はアンリエッタよりずっと多いのに、必ずしも先んじているとは言いがたいのだった。まさに本末転倒。
「動きますよ」
感情のない声で才人が告げ、奥をさらに刺激するようにゆっくり腰を押し回してくる。
先ほどの合歓の残り火で、アンリエッタの膣内はいまさらじっくり煮立たせる必要もない。
才人が肉棒を引くと女の秘肉が吸い付くようにそれにまとわりつき、かき出された粘液が膣口からこぼれる。押しこむと秘肉が柔らかくゆがんで肉棒をきゅうと包む。
「く……くふぅっ……」
少女はシーツをつかみ歯をくいしばって、すぐにも燃え上がりだした性感をなるべく押しとどめようとする。
それもむなしく、いつしか丁寧に性感を引きずりだされる感覚に酔いしれて、男に屈服したように尻をより上げて、犯されやすい体勢に自分からなってしまう。
その白鹿のようなみずみずしく張った尻の双丘を、才人は秘肉を肉棒で味わいながら手で撫でた。
まろやかで流麗な曲線美をえがくその牝尻は、肉棒が子宮口をくじるたびにクンと突きあがる。
悩ましげなその双丘を、才人は両手をかけていささか乱暴にもみしだいてみた。
芯には弾力があるが、表面は脂がのっており、柔媚そのもので指の形に肉がゆがむ。少女と成熟した女性双方の魅力を豊麗にそなえた尻である。
尻房を揉みしだかれて、アンリエッタの声がいっそう切なくなる。
少女は自身でも気づかないうちにわずかながら、才人の動きに応えて、尻で円を宙に描くようにゆるゆる振っていた。
後ろからそれを見ている才人は、当然のことながら獣性をむらむらと刺激されている。
いつもならそれは、単なる欲情の発露につながるだけだったが、心に鬱々としたものを抱えているいまは、黒い衝動をともなった。
ふと才人の目が、揉みしだく尻肉のあいだ、薄闇のなかひくひくと息づく可憐なアヌスに目がとまった。
少年はしばし黙って、ややあって問いかける。
「あのさ、なんでもしてくれるんだよな?」
「あっ……ぁぅ……はい、できることであれば……
うぅん……くぅ」
コツコツと奥を小突かれて、甘く熟れきった夢の心地にたゆたうアンリエッタが、とろみのついた声で返事した。
才人は左手をアンリエッタの尻肉に置いたまま、右手を少女の腰の前にまわして恥毛をかきわけるようにまさぐり、クリトリスを見つける。
包皮の上から二本の指で、快楽の芽をソフトにつままれ、アンリエッタの艶めく声が一音階はねあがる。
ふにふにとそれをいじりつつ奥への圧迫もやや強めながら、才人はさらに尋ねた。
「じゃ、姫さまの全部、俺にくれる?」
突っ伏して小刻みにうちわななきながら、全身を薔薇色に染めて今にも達しそうになっているアンリエッタは、朦朧とした意識でそれを聞いた。
よく意味がつかめなかったが睦言のようなものと思い、ろくろく考えることなく同意する。
「…………? んん、はい……あっ……
全部、あげますわ……あ、ぅっ……んんんん」
才人は無言で抜き差しにうつる。
肉豆を包皮の上からふにふにと揉みつつ、開発された女体の内奥を突き揺らして、アンリエッタからわななきと嬌声をしぼりとっていく。
少女の、二個ならべられたゆで卵のようなつるりとした尻丘に力がこもって、谷間がすぼまったり開いたりをくりかえす。快楽のきわみに達する前ぶれだった。
アンリエッタの濡れた声がひときわ澄み、膣道がうねって痙攣がはじまる。
少女が絶頂をむかえる瞬間、才人が吸いつく秘肉から肉棒を一気に抜いた。
そのまま――手で大きくアンリエッタのまろやかな尻たぶを割りひらき、亀頭をすぼまりに押し当てた。
「あ……え、ええっ?」
至高の悦びを味わう直前で急変した状況をとっさに理解できず、アンリエッタは惑った声を出した。
才人が彼女の菊皺の端に両手の親指をかけて、アヌスをなるべく開き、亀頭をめり、ともぐりこませたあたりで大きく目が見開かれる。
「うそ……なにをして――やめ――やめて、
う、うあ、ああああああっ!!!」
「くっ……やっぱ、キツ……」
予想通りの肉のかたさに歯を食いしばった才人が、強烈に収縮しようとするそこを一気に押し貫いた。
亀頭が通った瞬間ずるん! と肉棒の残りの部分がすべりこむ。
直前まで蜜壺に入れていたため、ぬめる愛液が潤滑油になったのであった。
「ああ……あっ……? あ……?」
突っぱった腕をガクガクと震わせて、アンリエッタは自分の身に起こったことが理解できない表情になっている。
肛門内に押しいった肉棒のもたらす激痛と巨大な異物感で、優艶な裸身に脂汗がぶわっと浮いた。
霧雨をあびたように濡れそぼり、おぼろな闇のなかで肌がねっとりと白く輝く。
その声がまた悲鳴に変わったのは、才人が腰を動かしはじめたからだった。
「ひぅ、いた、痛い、サイト殿、ひっ、何をしたの?
やめて、苦しいの、あぐっ、な、なに、痛いわ、――あぁあああっ!?」
少年はまた前に手をまわしてクリトリスをつまみ、今度は包皮をむきあげて直接刺激を与えはじめてもいる。
敏感すぎる快楽神経のかたまりを、ぐりぐりと通常ならば明らかに乱暴すぎるやり方で愛撫していく。
そうしながら固い女肛で肉棒をしごいていく。
状況になかなか追いついてこないアンリエッタの思考を置き去りにして、声だけが先に「やめて」「止まって」と許しを乞うため出てきた。
「――やめてぇ! 動かないでくださいまし、ひいぃ、ほんとうに苦しいのですっ、
ぁぐ、いたいぃっ、お豆の皮も戻してぇっ!」
「う……待って、もう出るから」
アヌスの処女を強引に奪われて泣き叫ぶアンリエッタを見下ろして、才人は腰の奥からこみあげる射精欲求を感じた。
罪悪感と同じていどに、サディスティックな暗い興奮を覚えている。
恐ろしいほどそれは大きく背徳的で、がちがちに少年のものをそそりたたせ、あっという間に射精をさそったのだった。
ここ最近の、ルイズとの仲たがい。
くわえてつい先ほどの、アンリエッタの言葉。
傷ついて鬱屈した思いが、アンリエッタとの行為のとき顔をだす嗜虐傾向と混ざりあって、唐突な破壊衝動をもたらしたのである。
少年の指の下でふくらんだ肉豆がきゅっとひねられ、アンリエッタが高い叫びをあげて上体をシーツに伏せると同時、無惨につらぬかれたアヌスの中で射精がはじまっている。
みっちりと根元まで肉棒を埋めこまれた桃尻と、才人の腰が密着する。
女肛が初めて飲まされた精液にとまどって、脈動する男の肉を痛いほどに締めつけた。
才人が右手で肉豆をひねったまま、アンリエッタの背中におおいかぶさって、痛々しくあえぐ少女の繊美な体を左手で抱きすくめて、射精する快楽のうめきをもらした。
太い杭を打たれたように肛門に肉棒をつきさされて、熱い液を腸内に注がれ、子宮の裏側からおなじみの射精時の脈動を感じさせられる。
初めての肛虐を味わわされながら剥き身のクリトリスを指の腹でこすりつぶされているアンリエッタの体が、信じられない反応を示した。
涙の膜をはった美しい双眸が、自分の肉体の急激な反応に限界まで見開かれた。
シーツに横顔を埋めて、ガチガチと奥歯を鳴らす。
「あぇ……? そんな……うそ……いく……」
じんわりと裏から子宮にしみるような精液の熱。
体に覚えさせられている肉棒の脈動のリズム。
乱暴な責めにも適応してしまっている肉豆を、こねられる劇感。
たったいま自分を強引に奪った少年の、腕の力と体重。きつく拘束されるように抱かれ、男のたくましさを感じさせられる。
それらの感覚に腰がとろけて、背骨にそって体をつらぬくような圧迫感と痛み、それがあるにもかかわらずアンリエッタは確かに絶頂を得てしまっていた。
燃えるように上気し、汗でしとどに濡れた肌が、荒い息づかいに上下する。
焦点の合わない双眸にたまっていた涙がつっと一筋ずつこぼれ、うすく開いていた唇がふるえる声をつむいだ。
「うそです……いたい、のに……」
おなじく荒い呼吸をしていた才人が、すこし身を起こしてアンリエッタの横顔に口を近づけ、意地悪げにささやいた。
「……姫さま、自分で気づいてる? いままでだって、お尻叩かれておま○こ濡らしたりしてただろ?
痛くて恥ずかしくても、感じられる体なんだよな……俺も、姫さまが初めてお尻をされてイケるほどとは思ってなかったけど」
才人はそう指摘すると、そのまま熱くなっている耳にキスした。
双方がうすうす気づいていた性癖を、はっきり暴かれたことにおののきつつ、アンリエッタは窓から月光とともに入る風に、少年の下で火照った身をぼんやりまかせていた。
これからどうなっていくのか、いまは考えたくなかった。
● ● ● ● ●
それから二日たった夜。
この離宮の中心部には人影が少ない。むろん護衛や召使がいないわけもないのだが、それらの者たちはふだん、中心部からやや離れた場所にひかえている。
備えつけの鈴(風魔法を利用していて遠くまで音がひびく)で呼べばいつでも来るようになっているが、女王の休暇中は基本として、主のプライバシーを守ることを安全の次に重視しているのだった。
中庭にむけ窓を大きく開けはなって涼をとるような構造といい、知らないものが見れば離宮の防備は大丈夫なのかと疑念をいだくであろう。
が、そこはよくしたもので、いくつかの要衝さえ押さえていれば外から中庭ふくむ中心部に侵入するのはまず不可能な設計になっている。
そういうわけで逆に言えば、女王が呼ばないかぎり誰かと出くわすことはまずないのだった。
その人の気配うすい離宮、二日前と同じくアンリエッタの寝室。
夜風めぐる部屋の隅。
手と脚を、裂かれた絹のタオルで拘束されていた。腕は後ろ手に、脚はひざを一くくりにして開けないようにされている。
床におかれた素焼きの壺の上にしゃがみながら、全裸にハイヒールのみをはかされたアンリエッタは、生気なく虚ろな表情だった。
頬は幾筋もの涙でびしょびしょに濡れている。
たった今まで目の前の才人の肉棒に奉仕していた唇は、心を失った人のように物憂くゆるんで開き、よだれに濡れて光っていた。
そのつややかな唇が、ぱくぱくと数回閉じ開きしてからようやく言葉を出した。
現在の状況を認識できないという様子だった。
「……なん……なんでこん……こんな……?」
才人の、暗い興奮を奥底に秘めた静かな声がふってくる。
「アンが悪いんだっての……言を左右にして、お尻の穴でえっちするのを逃げてるんだから」
それに対し、アンリエッタはのろのろと呆けきった声でつぶやく。
「……だって……そんな、ところ……閨で、使うところじゃ……ないわ……」
縛られてワイン酢をうすめた浣腸液をアヌスに注入され、才人の目の前で、用足しのための素焼きの壺に排泄させられたのである。
精神に深すぎる衝撃をあたえられ、まるで感情が壊れたように呆けた顔になっている。
間違いなく、今までほどこされた「躾け」のなかで一番悲惨なものだった。
「使うこともできるんだってば。
初めてで痛くしたのは悪かったから、ちゃんと教えてやるって。今のがこれからしばらく、最初にしておく『用意』だからな。
されるのがいやなら、覚えといて自分でしろよな?」
「……あ…………」
才人が涙で汚れた頬に手をそえ、顔を上向かせてじっと見おろしてきた。
光の消えていたアンリエッタの瞳がわずかに焦点をむすぶ。
いっそ死んでしまいたいほどの羞恥に、言葉をつっかえさせながら少女は哀願する。
「……見……見ない、で……」
新たな涙が、うるみきらめく瞳から流れ落ちる。
見上げてくるアンリエッタの悲哀の表情に、才人は(俺、女の子にひどいことしてるよな)と実感する。
自分にこんな思いきった行為ができることに、才人自身が驚いている。同時に、今までなかったほどの興奮を覚えている。
ルイズとのいさかいでためこんで、二日前にアンリエッタの言葉で静かに爆発した憤懣が、黒い何かを心に冷え凝らせていた。
それが、もともとアンリエッタに対して抱いていた嗜虐的な欲望を、もっとも酷い形で解放させたのだった。
(考えてみれば姫さま抱くときは、いじめたいって思うんだよな……俺もかなりヤバい性癖、育ってるなあ。
いつかの舞踏会の翌日、この人のキスの先の顔が見たい、って感じた【10巻】のが、こんなところまで来るとは思わなかった)
アンリエッタは今夜、愛撫をほどこされながらいつのまにか縛られていた。
これまでもごく軽く手を縛られることはあった。だから油断していたのだった。
気がつくと動けないように脚もしばられ、ベッドに押さえつけられて、あらかじめ用意されていたらしき大量の浣腸液を、一般家庭にもわりと備えられている浣腸器具でそそぎ入れられたのである。
そのまま、腹痛に青ざめてよろめきながらベッドを降り、ひざを一くくりに拘束された脚でにじり歩かされ、部屋のすみにすえ付けられた携帯用の用足し壺の上にしゃがまされた。
離宮には流水式のトイレ(水魔法と外からひきこむ小川を利用)もあるため使ってはいないが、一応日に二回侍従にとりかえられているその素焼きの壺は、上にしゃがみこんで用をたす形に作られている。
その上で、腹内を襲う痛苦に身をよじりながらも、長い時間をアンリエッタは抵抗した。途中からは抵抗というより涙ながらの懇願だったが。
『やめてください、早くほどいて!』
『いくらサイト殿でも怒りますよ、ほどきなさい! ほどいて今すぐ出て行って! 出て行きなさい!』
『いや……出て行ってと言っているでしょう……み、見られたく、ないのです』
『ほどいて……おなかがいた、痛いの……』
『……ほどいてください……おねがいです、どこかに行って……』
『……ひっく、後からなんでもいたします、ですからどうか、うっ、ほどいて、あちらに行って……
言いつけを聞きます、逆らいませぬから……おねがいぃ……』
泣き出したアンリエッタに、それまで黙って見ているばかりだった才人は「先に俺のを口でして出させてくれたらほどいてやるよ」と言ったのだった。
あまりに差し迫った下腹の痛みと、それが決壊する瞬間に少年に立ち会ってほしくないばかりに、やむなく口元に突きつけられた肉棒に自分から舌をからめた。
あまりの情けなさに涙をこぼしながらも口だけで必死に愛撫をほどこし、はしたなく大きな音までたててねぶり抜き、一刻も早く精液を吸いだそうとした。
……だがけっきょく間にあわず決壊し、口をはなして才人の目の前で泣き叫びながら、最低の恥辱をさらすことになったのである。
「お風呂はお湯入ってたよな……連れていって、体洗ってあげるからさ。
先に、あと少しだから俺も満足させてほしいんだけど」
才人は少女の唾液に濡れ、ぬらぬらと光っている肉棒をしめす。
それはこれ以上なく硬くなって大きく勃ちあがっていた。
涙で視界をぼやかせ、眉をさげたみじめな表情で、アンリエッタはのろのろとそれを再度口にふくむ。
もう姫育ちの矜持も、女王の威厳もなにもない。反抗心が砕かれており、命じられるままごく自然に男の肉に媚びる。
女としての恥辱の極み、その姿を少年の目にさらしたことで、精神までが隷属させられていた。
知性も威厳もなにもかもはぎとられたその様子にも、高貴な育ちの雅々たる気品は残るのだった。それがかえって被虐的な淫らさを強調している。
「く……ん、そう、先っぽを口のなかでクチュクチュしゃぶって……
俺もこんどはすぐ終わるから。全部飲んでくださいよ」
才人は先ほどわざわざ我慢していた射精欲を、今度は手綱をひきしめず思うがままに高ぶらせていく。
意志の力のほとんどを奪われたアンリエッタの口奉仕は、赤子のおしゃぶりのような力のないものである。
けれど、男の淫心をそそる悲哀の風情をただよわせるその美貌が、肉棒をくわえこんでいるのを見下ろすだけでも才人にはじゅうぶんなのだった。
凶悪に脈打ちだした亀頭を、桜色の美しい唇がやわらかく締めつけてちゅうちゅうと吸いはじめた。
…………………………
………………
……
離宮の浴室はやや小ぢんまりとして、さすがに魔法学院や王宮の大きさとは比べものにならない。
むろん一般の基準で狭くはないが、大貴族の館には普通にあり、裕福であれば平民も持てる程度の規模である。
口からお湯の滝がでる石像や壁にはめこまれた金縁の鏡以外に、装飾もあまりない。
そのぶん、光が反射して輝きを放つほどの清潔感を、毎日きっちり維持するのは容易である。
白い壁や黒い浴槽はそれぞれ磨かれた大理石や花こう岩で作られてある。
天井近くから、白色をはなつランタンの光がそそぐ。
侍従が夕食後に満たした浴槽のお湯にはバラの花びらが浮き、馥郁たる香がただよっていた。
「……んあぁぁっ!! いく、またいくっ、イくうぅっ!!
い、いやれす、いや、抜いて、どっちも抜いてくださいましっ、あんんっ……あ、あくっ」
その床に這い、才人に向けてかかげた美しい尻をかかえこまれながら、アンリエッタのあげた血を吐くような悩乱の叫びが、壁に当たって響いた。
全身をゆでられた海老のように赤くして、幾度となく体を興奮の極みに達させられている。
女の秘部をふかぶかと肉棒にえぐられつつ、アヌスにも指を根元まで挿入されてほじられていた。
連れてこられて拘束をはずされ、ひざをついて這わされてお尻を洗われはじめたときには、深甚な打撃をうけたように心が虚ろで、何も考えられない状態だった。
おとなしくしたまま、下半身を少年に清められるにまかせた。
オリーブオイルと海草の灰から作られ、植物性の香料をまぜこんである、ガリア方面から輸入した石鹸。それと手桶にくみあげたお湯で、丹念に洗われた。
……が、才人の人さし指がゆるんだアヌスにつぷりともぐりこみ、お湯をかけながら内部まで洗いだすと、さすがにアンリエッタは背をそらして悲鳴をあげたのだった。
しかもその後、指をさしこまれてひくつく女肛のまわりに、浴室そなえ付けの香油をトロリとたらされ、クプクプと抜き差しされて本格的にほぐされだした。
あらぬ感覚にこわばってギュッと少年の指をアヌスで食い締め、その固くなった肉を内部からさらにこすられる。
そのうえに、熟れとろけていた蜜壺を犯された。
もともと浣腸される前に、一時間近くにわたって全身を愛撫されていたのである。
敏感な場所を避けるようにして、繊細に丹念に。
排泄させられて精神崩壊の際までおいつめられた後は、男の精液を飲まされて、虚ろな心にまでその味を浸みこまされた。
これまでの躾けで植えつけられた条件反射で、体は勝手にそれに反応していた。
これ以上の前戯が不必要なまでに出来上がっていた肉体は、たちまち少年のものに応えて牝本来の反応を引きだされたのだった。
膣奥まで肉棒でヌチュヌチュこすられ、優しく、けれど有無をいわさず甘美な火をあおりたてられ、すぐに力強い責め方に切り替えられてそれを真っ赤に燃えあがらされた。
雪色の裸身が、愛撫を受けていたときのように血の色を透かしだすのは早かった。
そこからまた、延々と責められた。
本来、反応が非常に良く、連続した責めに弱い体なのである。
またダメージを受けていた精神が、肉悦への抵抗力を完全に失って、むしろそれに溺れたがっていた。
心の防衛本能のようなもので、アンリエッタが頭でそれを望んだわけではない。だからこそ自分の肉が爛れていく感覚に翻弄されて、よけいに「牝」になってしまう。
そのようなしだいで、紅潮した体から濃艶に淫気をくゆらせながら、アンリエッタは女としての法悦を立てつづけに極めることを男の肉に強制された。
アヌスにぬっぷりと指を突きこまれていることが、自分でも信じられない倒錯した肉悦をもたらしている。
いまはふっくらとほどけはじめた女肛に、新たに中指が足されている。
菊皺をひきのばすように二本の指でかきまわし、アンリエッタをさんざんに鳴かせながら、才人が言った。
「姫さまのお尻、三本は指が入るまでじっくりほぐしといてやるから。
いっしょにおま○この奥、俺ので刺激しててやるから、お尻に何か入れられた状態でイく感覚を、しっかり体で覚えろよ」
「いや、そんなの覚えたくありません、ひ、いや、ああだめぇ、あああああっ」
「なにいってんだ、いつにも増して反応いいじゃねえかよ。
お尻と一緒に責められるの好きだったんだな? 覚えとくよ。あ、また両方締まってきた。……すげえ、きゅーって絞りあげてくる感じ。
どのあたりからイきはじめるのか丸わかりだ。ほら、もうおま○この奥がコリコリして疼いて、たまんねーんだろ? いま子宮、揺らしてやるからな」
ブルブルと絶頂への痙攣が始まって、アンリエッタが悶えていたところで、才人がずんとひときわ深い突きこみを送りこんできた。
「ひいいいっ! ……、……っ! いくぅっ、んっ、んっ、イクうぅぅっ!!」
グチュッと肉棒で子宮を突きあげられ、ひとたまりもなく追いこまれて、またしても肉の悦びを極める。
汗を噴いたしなやかな背を、大理石の床の上で淫らにくねらせる。
休ませてもらえず次々と、女にしかない体内の臓器を突きあげられる。それは赤く痙攣して、泡を吹くように子宮頚管粘液をどろどろと吐きだしているのだった。
もう歯を食いしばって耐えることもできず、アンリエッタは震えて泣きながら、朦朧として快楽に濁った目を伏せ、ゆるんだ歯の間から舌をこぼした。
絶頂の中、ぐにぐにぬちぬちとアヌスを指でかきまわされる感触がおぞましい。
それなのにそこが熱い。
肛門の肉をこねまわされると、おぞましく黒く、鈍くて重い、頭をかきむしりたくなるほどの苦悩に満ちた感覚がある。もちろん深い羞恥も。
それが一方で責められる子宮につたわり、そこをなおさら熱していき、結果アンリエッタのとろけた膣肉はにゅるにゅるとうねって、才人の肉棒にいとしそうに奉仕するのだった。
(もう……もう駄目……)
発狂しそうな濃い快楽と恥辱のなかで、少女は舌先からよだれを物憂く垂らしながら完全に絶望した。
浣腸され、最初は気丈さを発揮しながらも、後から泣いて惨めに屈服した。許しまで乞うた甲斐もなく、何もかも見られた。現在はアヌスを指で貫かれながら、背後から犯されている。
たぶんこの後は、いま広げられているお尻の穴を、二度目に奪われるのだろうけれど。
今までの責めだけでもう一生、今夜のことを忘れられそうにない。
動物のような、四つんばいの格好。まさしく、犯されるという表現がぴったりのこの体位。
よく取らされる格好ではあったが、これからは意味が違う。
これまでも恥ずかしくなかったわけではないが、今夜からはとくに「後ろの彼にお尻の穴を見られながらする体位」ということを強く意識せざるを得ないだろう。
深刻なトラウマを作られながら、いまもその恥辱が官能を煮立てる一因になっていることに、アンリエッタは絶望の涙をこぼす。
刻まれた心の傷に、あらたな色情の種をも植えつけられていた。
哀泣しながらも、薔薇色に高揚するあさましい体が、肉棒を突きこまれるたびに腰の上を支点にS字にくねり、桃のような尻の谷間が幾度もすぼまって才人の目を楽しませるのだった。
美少女の甘美なすすり泣きと、上りつめていくときの乱れた淫叫が交互に、霧けぶる浴室内に妙なる音響となって澄みわたっていく。
…………………………
………………
……
「そうそう、ちゃんとひざの裏を自分で持って。
それじゃ、入れるから」
タオルをしいた大理石の床の上。
アンリエッタはあお向けになって、ひざ裏を自分でかかえて脚を恥ずかしくM字にひらいた格好。
内側からひくんひくんしている下腹の、うす赤く染まった若々しい肌がお湯をはじき、それとは別の液体で栗色の恥毛がぬめり濡れている。
涙とよだれでびしょびしょの紅顔は、花こう岩の天井より高いどこかを、無気力に半開きの目で見つめている。
上向いたこぼれそうなほど豊柔な乳肉を、はかなげにふるふると揺らして、放心の態だった。
何度か精液をそそがれた蜜壺はほころびきり、クチャクチャと咀嚼してからぷぴゅ、と白濁を噴出させた。
先ほどまで背後から貫かれ、言葉をうしなうほどの快楽でいたぶり抜かれ、同時に固かったアヌスの肉を、三本の指が抜き差しできるほどに十分にほぐされたのである。
その夢うつつの瞳孔が、にわかにきゅっと収縮して焦点をむすんだのは、才人がわずかに開いてひくついている女肛の入り口に、肉棒の先端をおしあてたからである。
「――ぁ゙っ……」
アンリエッタののどが反らされ、あえぎがもれ出る。
香油をたっぷりまぶされた肉棒が力をこめてアヌスを押し、くぷ、と亀頭をめりこませたからだった。
ほぐされたとはいえ経験の浅いその穴が、きゅっきゅっと亀頭に噛み付く。
カリの部分が通ってしまうと、あとはずるずると肉棒は肛道にもぐりこんだ。
「ぁっ……ぐ、くぅ……んん……」
少女は力の入らないあごをどうにか合わせ、奥歯をかみしめて耐える。
才人の、低く満足げな声がとどく。
「ほら……今夜はあれだけ用意したから、こんなに楽だ。
……っく、い、いま急にキツくなりだした……まだまだ、今夜からいっぱい特訓しなきゃな?」
「……ひっく……うぁ……ぁぁ……ルイズ、も……?」
「ん?」
「…………ルイズも……こんなこと、を……するの……?」
ほんのり上気してとくとく脈打つ肌。
舌足らずな声。もうずっと赤い耳や首筋。
眉を下げてときに嗚咽をこぼしながらも、とろんとして眠たげな瞳。
いじめられすぎて子供に戻ってしまったような様子で、アンリエッタは自分で脚を開いたまま才人に訊いた。
むろんさまざまな「初めて」を才人と共有しているルイズには、後ろの経験がある。
でなければ才人がアンリエッタ相手に、それなりに慣れたことができるわけがない。
才人はすこし躊躇してから、思い切って正直にうなずいた。
「……うん。ルイズもしてる」
「……あ……それなら……がまん、いたしますぅ……」
夢幻をさまようようなおぼつかない声を出して、アンリエッタは目に諦念をやどした。
慣れていないアヌスの異物感からくる全身の筋肉の引きつりを、可能なかぎり力を抜いて抑え、そこを貫かれることを受け入れるようにする。
アンリエッタが、ルイズも同じことをすると聞いて男の要求を受け入れたのは、対抗心からではない。
聞かされたのがルイズで、今のアンリエッタと似たようなことを言ったならそれは「才人に近づくほかの少女に対抗心を抱いたから行動する」であっただろう。
が、アンリエッタの場合はむしろ「ルイズも同じ。自分だけこんな恥ずかしいことをされているのではない」という連帯感と免罪符を得て、どうにか自分を納得させることが出来たためだった。
それにうすうす気づき、才人は下唇を噛んだ。
アンリエッタとルイズが二人だけの秘密をかかえ、自分にはなにも知らされないことを思い出したのである。
(何もない、と二人してわざわざ嘘までついてさ……)
ことの起こりであった少年の鬱屈した思いは、情欲とむすびついてねじまげられた衝動となっているのだった。
才人はアンリエッタの顔の横に手をつき、ぐぐっとアヌスを貫く肉棒を深く根元までいれる。
桃尻を犯されて惑乱の鳴き声をあげながら、真上から才人に顔をのぞきこまれたアンリエッタが、もろくなった精神からくる恥じらいの涙をぽろぽろとこぼした。
「……見ないでぇ……」
「駄目だってば。目をそらすなよ。
それに、ひざの裏から手をはなしたら、明日からも『準備』は俺の前でさせるからな」
その脅しに、ひっとアンリエッタが泣き声をのみこんで、力の入らない手で脚をしっかりかかえようとする。
才人はうなずいて、少女の尻丘の間できつく固く締まる肛肉に、肉棒をずっずっと進ませていささか強めに抜き差ししはじめる。
「ひぐ……、あっ、……うぅ……っ」
苦しげな声が、切れ切れにアンリエッタから上がる。
肉棒をうっ血しそうなほど肛口の筋肉の輪で締められて、才人は自身も痛みを覚えながらそこを犯しつづけた。
「……いたいぃ……いたいのぉ……」
だがけっきょくしばらくして、哀憐の情をそそる涙声に、才人の腰が止まった。
わずかに考えるようにしてから少年は身を起こし、少女のアヌスを貫いたままその恥丘に手をのばす。そっとクリトリスを指でつつく。
そこはまだ今日一度も触れられていなかったが、肉体の興奮にあわせて少し大きくなりかけていた。
「ひぁ……そこは……」
アンリエッタの表情がへにゃと本格的に泣きそうに崩れ、脚をかかえたままユサユサと体をゆすった。
心を砕かれて、おびえを隠せなくなっている少女に、才人はささやきかける。
「二日前の夜だって、お尻されながらここでちゃんとイけたもんな。姫さまのいやらしい牝ちんちん。
ずっと俺の指でシコシコしててやるから、お尻といっしょにここで気持ちよくなればいいだろ」
「……そんな……そんなこと、されたら……
……しないで……されたくありませ……」
「嫌なのかよ? それじゃ、ちゃんと自分で、どこをどうされたくないのか言ってみろって。
言えなきゃするからな」
ぐすぐすと鼻を鳴らすアンリエッタの恥丘を撫で、栗色の恥毛をさりさりと指でもてあそびながら才人がそう命じた。
アンリエッタがぷるりとした唇を動かして何度も声をだそうとする。責めへの怖れと、卑語を言うことに対する恥じらいの間で麗容をうつろわせながら。
幼児のように素直に、感情がおもてに出ているのだった。
「今夜はずいぶん恥ずかしがるんだな。今さらそこまで気にすることないだろ、ほら言えよ。
どう言えばいいのか忘れたとか言うなよ?」
「……………………わ、……わたくしの、……め、牝ちんちん……を……
…………しこ、……いやぁ……シコシコしないで……うぅ……」
「なんで?」
「……そこでも、狂うほど……気をやって、戻ってこれなくなって……
乞うても、あなたは許してくれなくて……わたくし、わたくしは……」
アンリエッタのようやくしぼり出した、羞恥と哀調をおびた声に、隠しようもなく艶がまじっていることに才人は暗い満足を覚えた。
「――それが大好きなんだろ? ほんと、いじめられたがる体だよな」
「ひっ」
才人の手が、少女の濡れそぼった栗色の恥毛を押さえ、大陰唇に指を置いてひらき、勃ちかけて半分ほど包皮から顔をだしたクリトリスをあらわにした。
「見ててやるからな。これ以上おっきくしたら、俺が姫さまのお尻で満足できるまでずっとここをこね続けますよ」
「……そん……な……」
アンリエッタが自身でかかえているひざ裏に、才人が手を重ねて、ぐっと少女の体を二つ折りにして股間を上向かせた。
姿勢が変わったことで腸内の膣側の壁をぐりっと肉棒で押しあげられ、少女はまた鳴いた。
結合したままのアヌスとその上で熟れとろけ、精液をこぼす淫猥な秘肉が、アンリエッタの顔の真上、才人の見おろす真下にある。
しぜんと肉豆も二人の視線にさらけ出されている。
少女のひざ裏から手をはなして言葉どおり、才人はじっと見ている。
その観察するような視線の下で、ひっくり返されたままアンリエッタは身もだえするような羞恥を味わうしかない。
「これなら姫さまの顔も、お豆も一緒によく見えるよな」
なぶる才人の言葉に、アンリエッタは脳が甘ったるく熱されるような恥ずかしさを刻まれて、あえぎながらかかげられた腰をゆすゆすと揺するのだった。
顔と恥ずかしい部分を両方、上のほうから見られていることで、完全に男に支配されているような錯覚を得てしまう。
見ててやるからな、という少年の先ほどの言葉を、たまらなく意識してしまった。
――ひく、とクリトリスが反応した気がした。
唐突に訪れたその予兆に、脳裏が桃色にもやがかっていながらも少女は狼狽を覚えた。
とまらず続いて、ひくひくとその肉の粒が脈打って血が流れこんでいくようなイメージを得てしまう。
必死にとどめようと念じれば念じるほど、ますます体がどうにもならなくなる。
凝視している少年の視線に、強烈な羞恥とおののきを感じてしまう。
(サイト殿に見られているのに恥ずかしい)(ここが大きくなったら指でいじめられる)と頭に一度浮かんだあとは、繰りかえして逆に強く意識してしまう。
体が反応し、脳裏と恥部がますます熱くなってうるんでいく。
いまや恥丘のあたり全体がトクトク鼓動をうっている感覚があった。
「なんで……いや……だめ、大きくなったら駄目ぇ……」
おもわず泣き言をもらしたアンリエッタの見ている前で、言い逃れできないほどに肉豆がヒクついて勃起していた。
ひくん、ひくん――とつつましく脈動し、けれど淫らにふくらんだそれが、半分かぶっていた皮を根元にずりおろしてぷくんと存在を主張した。
恥も極致に達して、アンリエッタは朱を散らした顔を両手で覆ってしまいたかったが、あいにくひざ裏から手を離すことは少年に禁じられているのだった。
才人がにやにやしてアンリエッタの背を床に下ろし、ようやく交合の姿勢が通常の正常位にもどる。貫かれている場所は通常ではなかったが。
「あーあ、見られてただけでこんな赤くずる剥けさせちゃって。じゃ、さっき言ったとおりのことしてやるよ。
それとあらためてお尻も、今後から使わせてもらうけどいいよな?」
「あああ……もう、もう勝手にすればいいでしょうっ……あ、やめ、ひいいいっ!」
嬲られるために自分から勃ちあがった、過敏すぎるその小さな肉を皮の上から少年の指につままれた。それだけでカチカチと歯を鳴らしてしまう。
肉豆の包皮をくるりと剥きおろされ、またかぶせられる。
剥いてはかぶせ、また剥き……を繰りかえされた。
「ひっ、ひっ、ひうっ……まってえっ……あ、あぐっ!? 」
舌をもつれさせて懇願しかけたところで、再度アヌスの奥までぐっと肉棒を突き通された。
のどを反らして、かかえた脚のつま先をはねあげてしまう。
いまの突きこみで、下がりきった子宮を裏側から押されたのだった。膣奥を責められるときとはまた違う方向からの刺激。
なにが起きたのかわからず涙の膜をはった目をぱちぱちさせている暇もなく、継続しているクリトリスへの包皮の剥きかぶせで、少女の声帯がふるえて切れ切れの声がもれた。
指で女の粒をいじりながら、本格的に才人がアンリエッタのアヌスで自分のものをしごきだす。
肛口の痛みとそこに一滴まじる妖しい感覚と、肉豆の得る鮮烈な快楽が脊髄をかけあがって混ざり合い、ジュッと性感を焼かれた。
「……あうううッ……!?」
いきなりのように、絶頂に放り投げられていた。
遅れて粘っこく腰がわななく。
くたりとして気息奄々でうめきながら、全身の毛穴を開いて淫気をほかほかとくゆらせるように汗を流すアンリエッタに、才人が声をかけた。
「早いなあ……あっという間じゃねえかよ。やっぱり、他のとこお尻と一緒にされると反応いいんじゃないか?
ほら、油塗ってやるから。気持ちいいならいつもみたいに、何度でもイっていいからな」
アンリエッタが答えることもできなかったのは、すぐ責めが再開されたからだった。
今度は剥かれたままのクリトリスに香油が塗りつけられ、指の腹でヌルヌルと可愛がられる。
そうしながら、ゆっくりとではあるが肉棒の抽送が肛道で行われた。今度は痛みの中に、指でかきまわされたときに覚えさせられた黒い感覚がはっきりとあった。
また、肉豆をしごかれる感覚とアヌスを犯される感覚がからみ合った。
眼球の奥のほうで何かがバチバチと弾ける。
かなり前から炎天下のバターのようにトロトロに溶かされていた心と体が、あっけなく崩れた。
「……やめてぇ! ……いきますぅ、んぅ、んんんん……!!」
クリトリスで味わう鋭い絶頂に、全身の筋に力が入り、それから肌に新たな汗を浮かばせて弛緩する。
目の端から涙を、口の端からよだれを流しながら、はふはふと熱い息を宙にもらす。
やはり今度もびくんっ、びくんと後から体が痙攣しだした。
そのわずかな休息も許されずアヌスを突き上げられ、はひゅ、と息が妙な音をたてる。
肉の粒の表面を、余さず指でみがくようにこすられ、アンリエッタは鳴き続けながら、犯される尻を自分から振るように卑猥にうごめかせて、きゅうぅと肉の輪を締めた。
骨抜きにされた精神がやすやす音をあげ、情けなくも哀訴の声がでてきた。
「……ゆるひてぇ……! ……お気にいらなかったなら言いなおしまふっ……
……あっ、あなたのお好きなように、いつ、いつれも使ってかまいませぬからぁっ……」
「じゃ、今使わせてもらいますから。
お尻、さっきより少し動きやすいや……入り口はきついけど中はモチモチしてるよな」
「……ん〜っ……ゆび、指をはなしてくらひゃいいぃっ……!
……ひぐ、お尻ぃ……」
才人の抜き差しは、肛肉をならすための長いストロークに変わっている。
ぬぐっ、ぬぐっと、子宮を裏からノックして、肛道ごとカリを引き出すようなストロークに、アンリエッタは気が変になりそうだった。
入れられたときはあれだけ痛かったのに、気がつくとそこの痛みはかなり薄らいでいる。
かわって尻の奥の奥からじぃんと重くしびれる、むずむずしたあの黒い感覚が大部分を占めていた。
ズルズルと引き抜かれるときは排泄に似た感覚。押しこまれるときは先に責められ、発情の極みにおかれていた子宮を裏側から掘り起こされる感覚。
アヌスを犯される異様な性感は、嬲られる肉豆と明らかに相乗して、いつもより大きな肉快をその小さな芽に得させていた。
ぷるんと勃ちあがって包皮を脱ぎ捨て、淫艶な女の裸身そのもののように美しい肉色を見せるクリトリス。
そんな快楽のためだけの器官が自分にくっついて生まれてきたことを、アンリエッタは今夜ほど恨んだことはなかった。
男の指に触れられるたび限界まで大きくなろうとするその快楽神経のかたまりが、アンリエッタの脳に淫熱の矢を突きさすのだった。
いつもならやめてくれた地点を軽々と突破して、肉の芽を執拗にねっちりと嬲られつづけた。
…………少したったころには、またしても体が収拾つかなくなっていた。
香油で妖美にかがやき、爆ぜてしまいそうなほど興奮に充血しきった肉豆をしごかれ続けて、髪をしどろに振り乱して絶頂に達しつづけるしかない。
自分で必死にかかえこんでいるひざ裏がピンと伸びて、はね上がった足のつま先まで生々しい震えが走る。
「……ああああああっ、イク、こ、ころして、んうぅ、もうお豆いきたくないいっ……」
衰弱していたはずの心身が、一気に追いこまれて凄艶な狂乱のさまを見せていた。
才人はくにくにと肉豆を揉みこんで連続した絶頂をアンリエッタに与えながら、締まる括約筋を味わいつづける。
彼は興奮しつつも醒めた部分をのこした声でささやいた。
「アンはいちいち大げさなこと言うからな。以前なら、『ころして』と言い出すあたりで気絶してたはずだよな……感度はますます良くなってるけど、耐久力はついてるんじゃないか?
言ったとおり俺がイくまで、このいやらしい牝ちんちん、しごいといてやるから。
お尻と一緒にされるの大好きみたいだし……明日からもこうしてやるよ」
「……んんんんんんんんっ…………!!」
才人の宣言に深い絶望を感じた瞬間に、またアンリエッタの官能が灼熱した。
白い蝋燭(ろうそく)のようにトロトロと、女体が蝋となって融かされている。
あごを反らして熱病患者のようにあえぐ少女の、夕日をあびたように紅潮した頬に、開いた唇の両端からひと筋ずつ、ねっとりとよだれが伝わって落ちていく。
支援
少年が、アンリエッタの頬に伸ばした手をそえた。
汗と涙、よだれでほころびた麗貌を、自分にきちんと向けさせる。
「ほら、ちゃんと俺の顔を見てなってば。
言ってみろよ……『これからもお尻躾けてくれ』って自分からさ。そうしたら、今日はそろそろ終わらせてあげるから」
霧とまじって濃艶な香気がけぶる浴室内。
官能の毒にひたされた少女の濡れた瞳が、弱々しく才人をとらえておぼろに揺れた。
ややあってかすかな声が、花こう岩と大理石に反響した。
「……おひり、躾けて……ほしいれすぅ……これからも……どうか、お使い、くらさいまひぃ……」
「ん……よくできた、よな」
心の奥から湧き上がる歪んでぞくぞくしたものを感じつつ、才人は自らの終わりに向けて腰を動かし始めた。
アンリエッタの尻の下に手をまわし、極めて女らしいふんわりと柔らかい肉質の尻房を持ちあげるようにして、みずみずしい白桃の位置をすこし上げさせ、ほぐれてきたアヌスをヌプヌプえぐっていく。
幼女に帰っている涙声が才人に投げられる。
「……うそつきぃ……うそつきぃ……」
「嘘じゃないってば、あと少しで終わらせるから……
ほら、最後だからいっぱい気持ちよくなれよ」
またしても肉豆をつままれたアンリエッタが甘鳴きしてのけぞり、先端に桜色の実をしこらせた汗みずくの乳房をふるんふるんと揺らす。
そこから後は、一気に女肛への抽送が速まった。
クリトリスの皮を剥かれたまま、そこで腰を固定しているかのようにきゅっとその小さな肉をつまみあげられて、肉棒で女肛をグチュリグチュリと苛烈にみがかれる。
肉棒の抜き差しのたびに、ひざ裏をかかえこんだ少女の体が、大理石にしいたタオルのうえで揺り椅子のように揺れるほどの、大きいストロークの肛交。
人間の言葉さえ忘れたように、ひっきりなしにアンリエッタは鳴き狂った。
貫かれる尻にはもう鋭い痛みはなく、ただ呪わしくむず痒いような何かが奥のほうから身を灼いている。
才人の指にとらえられた肉豆は、ジンジンと破裂しそうなほど疼いて、呪わしい悦楽で腰を砕いてくる。
「……はやふぅ、終わってぇっ……、うぅぅんんっ……イくぅ……
あ、いく、いくっ、いくっ…………んーーーっ、んーーーッ!! く、んんんんーーっ……
……はひ……はふっ……しぬうぅ…………あ、あふ、あうううっ……またっ……っ」
つづけざまに頂を極めて、淫らがましい獣に変えられていく。
押しつぶされた心を埋めるように、肉悦が炎となってゆらめいていた。
自身も汗まみれになって一心に腰を送りこんでいる才人が、小さくうめいた。射精をこれ以上抑えられなくなったのだった。
彼の肉棒を受けいれた少女のアヌスが、リズミカルに締めつけつつ内部でうねるような動きを見せはじめている。
可憐にすぼまっていた女肛は肉棒の形を覚えさせられ、わずか数時間で男の肉をしごく道具に変貌しつつあった。
アンリエッタが一回絶頂に達して身をよじり汗を飛び散らせるたびごとに、その肛肉が精液を搾って男に奉仕するための器官になっていくかのようで、淫靡きわまりない。
「……――――ひぃっ! ひっ、ひいぃぃっ!!!」
官能に煮えきった、引きつる哀れな声をアンリエッタがあげた。
才人がつまんでいた肉豆を、くりゅくりゅとひねりつつ上下にもしごきたてたのだった。
少年は同時に、奥歯を食いしばって「んっ」と声を噛みつぶし、射精をはじめている。
「……あぉ――ひぃい゙い゙い゙いっ……!!」
魂が軋るような絶頂の悲鳴とともに、精液をこくこく飲まされていくアヌスの上、女陰についた尿道口から、ぴゅぅ、と潮が噴いた。
薔薇色に血を透かし、肉を収縮させてぐぐっと持ちあがった牝尻の奥まで、精液が浸みこんでいく。
子宮裏に男の脈動を感じ、倒錯したやり方で自分の「女」を実感させられる。
腸内に精液を流しこまれて味わう、発作的に舌を噛みたくなるほどのどす黒い官能。
肉豆から起こり、脊髄を走って脳天に突きぬけるような淫らな電流とあいまって、死にたいほどに気持ちいい。
子宮から全身に伝わって、もうずっと止まらない痙攣がいっそう大きくなる。
とうに限界を超えていた性感が、熱をもった赤い霧を脳裏に流しこんで意識を焼いた。
ひざ裏をかかえて転がったまま、アンリエッタは今夜もっとも激しい、望まなかった悦びを得させられたのだった。
「……ぁ゙ー……ぁ゙っ……あ゙っ……」
肉豆を少年の親指にコリコリ押しつぶされているため、そのすぐ下の尿道口周辺の肉が引っ張られてやや上向いていた。
精液をそそがれるたびに肉棒の脈動にあわせて括約筋が断続的に締まり、結果として潮が切れ切れにピュッ、ピュッと体の上方に飛んで、魂が抜けたような美貌にかかっていく。
「うわ、すげーイき方だな……なんか姫さま、男の子になったみたいだな。
自分の顔にお潮、射精みてーに飛ばしちゃって」
淫美な光景に見とれていた才人が、言葉を切ってそっと少女の頬を撫でた。
思いつめた暗い目には、今しがた嬲った少女への強烈な罪悪感と、自分への嫌悪がある。
少年は体を倒し、アンリエッタの開いた脚の間にかがみこんでくると、今までの苛烈な責めが嘘のように、汗を吸うような優しい口づけを顔に降らせていく。
凄絶な極めかたをして呼吸もままならないアンリエッタの意識が、すぅっと闇に溶けていく。
肉の夢幻のなかで、少年に抱きしめられて降らされる口づけが心地よかった。
401 :
ボルボX:2008/01/16(水) 22:14:21 ID:DVzSqq9f
すみません、〈上〉もまだ終わってませんけど、ここで続きにします。
>>360 指摘ありがとう。なまじ一レス目はうまくいったので首をひねってました。
前回エロのあとがきに「凝縮して」とか書いたけど、無理っぽい……〈下〉まで全部あわせると、たぶん今UPした文の倍以上の量になる……
それで、〈上〉をさらに分けました。一応、区切りいいところで分けたつもりですのでご寛恕を。
今回はコミカル風味無し、ガチ調教こころがけて書いてみました。ラブエロ版だけど陵辱風味(ぇ ……いや、ラブはある設定です一応。
久々のエロでお尻エッタかよ、と自分でも(ry
>>401 これから読ませてもらいますがなかなかの長編のようですな
いざとなったら保管庫に直接投稿とか雑談掲示板のほうに投下なども考慮に入れてみてください
もちろんこのスレで作品を読めるに越したことはないのですが
>>401 大作お疲れ様です。
これだけエロエロの大作で次回はさらに文章多いなんてもう今から楽しみでしょうがないです。
>>401 ひょーエロエロだよアンリエッタ(*´Д`)ハァハァ
これだけエロが洗練・濃縮されたSSはそうお目にかかれないからねぇ
俺は長くても読み切る意思がありますぜ!
いつか一回の投下でスレ半分使う時が来るんじゃないかとふと思ってしまったwそれはそれで…w
GJです
アン様キテターーーーーーーーーーーーー!!!!
ボルボ節健在っすね!!GJ!!!!!
ボルボ氏>
えーと、これでまだ半分いってないの?
枯らす気か
心からGJ!
エロ・・・過ぎるw
>>406 アン様と同じくらい絶倫でないと一度での読破は無理です
初めて文章で抜いた
>401
もう思わず前かがみになっちゃうくらいエロいな!
っていうか、ボルボ大兄はプロなんじゃないか?
ここまでエロスな文章を書ける香具師はそういないぜ!
GJ!GoodJobじゃなくてGodJob!!!
だよな、アマチュア作家の域を超えてると思うw
黄金溶液なんぞノボルと肩を並べるデキだと思うぜ
しっかしエロイな、GJGJGJJGJGJGJ
おっとGoogleDocsに保存保存・・・
414 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 12:23:04 ID:YPuX6Rog
プロと同等は言い過ぎだろう
それと最近貧乳分とツンデレ分が足りないでござんす
ageるなカス。
>>401 これは・・・凄い。超絶クオリティですね・・・。
これはプロの仕事
>>414 言いすぎじゃないと思うがなw
黄金溶液にしたって、まぁ、オリキャラでてきたのは
受け入れられない人もいるだろうが、オレはすんなりいけた
文章構成にしたって、起承転結がしっかりしてるし悪くないと思うぜ
あの中世の政治、経済をマザリーニが説明することで世界観の獲得に貢献してるし
第一、舞台が密室に近い森の中に設定したことで
古くからある密室手法もうまく機能してる
まぁ、何が言いたいかというとボルボ氏最高ってことだなwwww
アンリエッタよりも先に読者の腰が立たなくなりそうです!
俺は苦手なんでいつも飛ばしてる
いちいち言わなくていい
「プロ〜」ってのは褒め言葉の中では最上級だろうな。
>>421 言ってる方は最上級のつもりでも、言われてる方は恥ずかしいことこの上ないけどな。
オリジナルならまだしも、所詮原作者にフンドシ借りてる二次創作で言われてもなあ……と思ってしまう。
俺も何度か言われたことあるから分かるが、多分ボルボ氏ほど上手い人なら、
プロ並とか言われる恥ずかしさも数割増だろ。
もちろん褒めてくれてるわけだから嬉しいのは嬉しいんだが、
自分の分を弁えてれば弁えてるほど、過剰な持ち上げは恥ずかしく感じられるものだろ?
「だよなー、俺プロ並だよなー」といい気になれる奴はよほどの自信家か真性のアホだけだ。
それはそうとボルボ氏GJ。
プロ並とか言いたくなるのが分かるほどの面白さです。
とりあえず、「神」と呼ぶのだけは止めておくべきだな。
要は面白い・楽しみだということが伝わりさえすればいいのであって
その前では呼び方など些末なことに過ぎないよな
GJ!!
このスレは実に大人な対応できる香具師多いな
さすが変態紳士だぜ
このスレだと「プロ並」より「変態」の方が誉め言葉のような気がする。
「原作者に匹敵するほどの出来」と言うより「ノボル神に匹敵するほどのヘンタイ」の方がこのスレに相応しいと思わないかね、変態紳士諸君?
あ。でも「へんたい」の表記だと特定の職人を指しちゃうから要注意だな
紳士的な変態読者=変態紳士
我等平民のために変態エネルギーを錬金してくれる貴族=変態貴族
変態じゃないよ
たとえそうだとしても変態と言う名の紳士だよ
悪魔と名づける親はいても
変態と名づける親はいねえよw
>>430 つまり最高神と名付ける親が居ないのと同じだな
この辺の話が微妙にこじれかかった時こそ、まとめサイトの掲示板で……
……ともいかないのが現状なんだよな。
誰かあの3人を異世界へふっ飛ばしてくれ
まとめ雑談掲示板より
>いまは中3です。
おい…勘弁してくれよ…
うわ、こりゃひでえ。
それ以前に今気がついたが、スレに対する保管庫だからだろうが、
FrontPageのどこにも年齢制限書いてないな……
よその保管庫は書いてあるところ多いし、足した方がよくないか?
書いたところでシカトするやつはいくらでもいるけどな。
馬鹿をよそおった荒らしなら触らないほうがいいし、荒らしじゃないならどっちみち放っておくしかない。
見てて微妙に苛立つけど「お前らウザイ」と言いに行くのもアレだし。雑談掲示板に行って雑談するなら普通だろ
・・・とか以前は思ってたけど、最近は連中に面と向かってきっちり
「雑談掲示板はお前らがタバサだーいちゅきな話をするための占有空間ではない、自分らでどこかのチャットにこもれ」
と言い渡したほうがいいような気がしている。
どうもあれは馬鹿をよそおってるというより、ガチでガチの気がしてきた・・・
・・・ってか
>>433見たらリアル厨かよ・・・排斥したほうがいい派にたった今変わったわw
2人目が書き終えたので投下させて頂きます。
予想を若干裏切ってのタバサ編
「俺が選ぶのは…」
全員が固唾を呑んで俺を見つめてきた。
何て言ってみたものの全く決まっていない。唐突に誰を選べなんて言われてもすぐに決められるわけも無く…。
全員を見回すと、一際目を引く小さい身体のタバサに目がいった。
周りに気付かれないように見ると、目をギュッと瞑りながら両手を祈るように胸の前で組み、小さい身体を緊張で震わせて俺の裁定を待っている。
テファやシエスタの大きな胸も良いかもしれないが、執拗に攻めると胸だけでイってしまうタバサの小さい胸も魅力的だ。
「タバサ!」
そう言った瞬間、タバサがぱっと顔を上げ俺にがばっと抱き付いてきた。
その衝撃で倒れるかと思ったが、なんとか耐えきる。俺の腕の中にすっぽりと納まったタバサが、俺の胸に顔をスリスリと猫のように擦りつけてきた。
あー、かわえー…。
「こ、ここここのぉ、犬ぅー!それにちびっ子ー!何、人様のものに抱き付いてんのよーーっ!!」
案の定ルイズは怒り心頭の様子で、噴火した火山の如く燃え盛る。
こ、これは普段の2倍以上は怒ってらっしゃる!?
プルプルと怒りに震えながら杖を取り出したルイズ。気付けばテファとシエスタは既に安全距離まで退避済みだった。
裏切り者ーーーーっ!?
「…サイトが選んだのは私。貴女に魅力が足りなかっただけ。怒るのは筋違い。」
ぶっちーん…。
俺は確かにそんな音を聞いた。ルイズの理性が切れた音を…。
何サラリと火に油をどぼどぼ注いでくれちゃってますかー!?
今までの比じゃないぐらいに一気に膨れ上がるルイズの魔力。うーん、負の感情がエネルギー源なんて良くも言ったものだ…。
「って、冷静に分析してる場合じゃなかった!これ死ぬよね?喰らったら死ぬって言うか消滅するよねっ!?」
「大丈夫よ、犬…。せめてもの慈悲よ。痛みを感じないようにしてあげるわーーーーっ!!」
俺が地球に居る両親に「先に黄泉路に行ってるよ…」なんて祈ろうとした時だった。
ルイズをブチ切れさせた張本人がルイズの前に立ちはだかった。
「…出口はあちら」
タバサがそう言った途端、ルイズの身体がふわっと持ち上がり、学生寮の方へと飛んでいく。
どうやらレビテーションで強制的にお帰り頂いたようだ。
最初からやってくれ…、心臓に悪い…。
「お、覚えてなさいよーーーっ!!このちびっ子ーーーー!!バカ犬ーーーーー…!!」
段々と遠ざかっていくルイズの罵声。なんつーか、完全に悪役の台詞にしか聞こえない。
兎にも角にも、命の危機だけは去ったようだ。
鍛錬の時に掻いたのとは比べ物にならないぐらいの冷や汗を拭いつつ溜め息をついた。
「タバサ…、ルイズを刺激するのも程々にしてくれよな?後でとばっちり食らうのは俺なんだから…」
そう言ってタバサの方を見ると、彼女は何が気に入らなかったのか、頬をぷくーっと膨らませていた。
ちょっと小動物っぽくて可愛いかも…。
「…シャルロット。
2人の時はそう呼んでって、もう何回も言ってる…」
ルイズの事でかなりテンパっていた俺は、すっかり忘れていた。
スイッチの切り替えは相変わらず早いな…。
「あ、あー…、分かったよシャルロット。でも、ほんと頼むよ」
「…ごめんなさい。さっきはサイトが私を選んでくれて、舞い上がってた」
シャルロットさんや…、それで毎回こんな危険な事になるのなら、この先命が幾つあっても足りませんぜ…。
「そっか。まぁ、あんまり刺激しない程度に頼む」
言いながら俺は丁度良い位置にあるシャルロットの頭を撫でる。
「あ…」
「ん?どうした?シャルロット」
小さく声を上げたシャルロットを覗き込むが、彼女は頬を赤く染め俯いてしまった。
「サイト…、この後は暇?」
「まぁ、シャルロットを選んだからなぁ…。元々今日は適当に過ごしてるつもりだったし」
シャルロットがそれを聞いて安堵の表情を浮かべる。
「じゃあ…、私に付き合って」
「あぁ、良いよ」
俺がそう答えるとシャルロットは口笛を高く吹き、辺りに響かせる。
吹き終わると、すぐにどこからともなくシルフィードが飛んできた。
「きゅいきゅい!サイト、おはようなのねー」
俺達の目の前にふわりと着地をすると、周りに誰も居ないことを確認してからシルフィードは俺に挨拶をしてきた。
「あぁ、シルフォードおはよう」
元気な挨拶はやっぱり気持ちいが良いもので、機嫌を良くした俺はシルフィードの頭をぐりぐりと撫でてやる。
「きゅいー、サイトのなでなで気持ちいいのねー…」
すると途端にむっとし始めるシャルロット。無言で強引に俺の腕を掴むと踏みしめるようにシルフィードに乗った。
「お姉さま、乱暴なのね!サイトが私の頭を撫でたぐらいで怒るなんて、まだまだ甘いのねー」
止せば良いのにそんな事を言われたシャルロットが無言で杖を取り出した。
取り合えず巻き込まれないようにシャルロットの後ろに隠れて背を低くする。
「エア・ハンマー…」
ドン!ともドカン!とも言い難い、凄まじい音を立てて暴風が巻き起こる。
「きゅいーっ!?わ、わかったのね!もう言わないのねー!」
すげーな…、あんなの喰らってピンピンしてるよ…。
「この前見つけた泉に行って」
シャルロットはそう言うと俺の膝の上にぺたんと腰を下ろした。
シルフィードは小声で文句をぶつぶつ言いながらも俺とシャルロットを乗せて中庭を飛び立つ。
円を描くようにゆっくりとトリステイン学院の上空を旋回しながら上昇していく。
300メイルほど上昇すると、一度大きく羽ばたいて森の方へと進み始めた。
「明け方だから、少し冷えるな」
夏も近くなってきたとは言え、まだ日も昇り始めたばかり。それに鍛錬の為に薄着だった俺は空を飛ぶ風に少し寒気を感じた。
「こうすれば、平気」
そう呟いたかと思うと、俺の胸に身体を預けていたシャルロットがくるりとこちらを向いて抱き締めてきた。
「サイト、暖かい?」
「あ、ああ…」
この人、狙ってやってますか…?
シャルロットの甘いような良い匂いと、全身に感じる柔らかい感触で否応無しに性欲を掻き立てられる。
「あ…、サイトのが当たってる…」
こんな状態で密着されたら、そりゃ誰だって勃起しますよ…。
「その泉ってどれぐらいで着くんだ?」
「ん…、このまま真っ直ぐ行けば着く。この速度なら10分ぐらい」
その間中ずっとこの体勢なんだろうか…。
「サイト、この体勢、いや…?」
うるうるとした瞳で俺に抱きつきながら上目遣いでこっちを見てくるシャルロット。
あー、やばい…。もう我慢の限界です。
「この体勢ってことは、当然こういう事を期待してたんじゃないの?」
「え?サイ、んむっ!?…ぷはっ、いきなりキスなん――んちゅっ、ぷあっ、んんっ…」
問答無用でこちらからもぎゅっと抱き締め、強引に唇を奪いにいく。
本当ならバードキスから入るところなんだろうけど、あんなエロい表情で見られたら我慢できるかっての。
「や、らめ、んっ…んんっ、ちゅっ、あっ!?んんーーーっ!!」
ディープキスを続けながら背中に回していた手をそのままシャルロットのお尻へと回し、少し強めにぐにぐにと揉み始める。
驚いて声を上げようとしたが、キスで塞いでいるのでくぐもった声しか上がらない。
「きゅいきゅい!サイトー、あんまり人の背中でエッチな事しないで欲しいのねー」
シャルロットの声が聞こえたのか、シルフィードが首を回しコッチに非難の声を上げてくる。
「…ん、ぷはっ。そういう事は迫ってきたご主人様に言ってくれ。もっとも、お尻揉まれて答えれるか分からないけど。
シャルロット、シルフィードが人の背中でエッチな事するなって。やめようか?」
お尻を揉みながら、意地悪く彼女に聞いてみた。
「だめ、あんっ、やめちゃ、だめっ…」
「だってさ」
「きゅいー、しょうがないエロお姉さまなのねー…」
諦めたらしいシルフィードは前に向き直って無言で飛び始めた。
「そういえば、中庭で俺に奉仕するとか言ってなかったっけ?」
「…んくっ、言った…。あ、ふぁっ、あっ」
「じゃ、泉に着くまで俺にご奉仕してもらおうかな。着くまでに俺をイかせれたら、うんと可愛がってあげる」
「っ!分かった…」
最後の言葉に反応したのか、シャルロットは直ぐに準備を始めた。俺が足を広げるとその間にうつ伏せになり、顔を股間に近づける。
そのままズボンを下ろし、俺のペニスを露出させた。ひやりとした手に包まれてペニスがぴくっと反応する。
「じゃあ、する…」
シャルロットは頬を赤く染め、ゆっくりと顔を近づけてぺちゃぺちゃと舐め始めた。
手でペニスをしっかりと掴み、裏筋に舌を強く押し当てると頭を上下に動かしながら舐め上げていく。
「んっ、れる…ちゅるっ…んふっ…れろっ…ちゅるるっ…はむっ…んちゅ…」
いきなり激しい行為に腰を震わせると、俺の反応が嬉しいのか、シャルロットは上目遣いににこっと微笑み、さらに続ける。
「っく…うっ…、積極的だな、シャルロット」
「サイト、感じる声可愛い…。ちゅるっ…んふあ…ちゅ…ちゅぱっ…んんっ…れろ…あむっ…」
少しぎこちないけど一生懸命に俺のモノを舐めるシャルロットに下半身が熱くなり、腰の奥が疼き始めた。
無意識に腰が震え、先走りが染み出し始める。
「…んっ、ふあ、サイトの液が…出てきてる…。もったいない…、あむっ、ん…ちゅっ…れろ…んふ…んちゅ…」
先走りを舌で舐め取るように、全体を舌で丹念に舐め上げてくれる。
「あぁ、気持ちいいよ。シャルロット…」
俺が素直に感じている事を彼女に伝えると、気を良くしてくれたのかシャルロットは大きく口を開けてペニスを飲み込むように咥えていく。
唇で茎をしごくように、舌で全体を包むように頭を前後に揺すり始めた。
「んぶっ、ぢゅるっ、ぢゅぶっ、んんっ、んちゅぷ」
舐められるだけとは比べ物にならないほどの快感が、ビリビリと背筋を駆け抜けていく。
「…くあっ、シャルロットっ!」
俺がいきなり大きな声を上げて腰をビクっと震わせたのに驚いたのか、シャルロットは咄嗟に口を離した。
「んぷあっサイトっ!ご、ごめんなさい…、痛かった…?」
どうやら自分が失敗して俺が痛がったと思ったらしい。シャルロットが目に涙を浮かべながら聞いてきた。
「ん、違うよ。いきなり激しくなったから、気持ちよくて声が出ちまっただけ」
心配そうに見上げる彼女の頭をゆっくりと撫でながら「大丈夫」と言うと、彼女はほっと息をついてまた咥え始める。
「ちゅ…ぢゅちゅ…んん…ぢゅるっ…ぷあ…はぷっ…」
痛みを感じたわけではない事が分かったシャルロットはより一層激しくペニスを攻めてきた。
唇で茎を扱きながら、柔らかい舌が亀頭をちろちろと絶妙な力加減で刺激してくる。快感がどんどん大きくなり、射精の衝動が膨れ上がっていく。
まだ5分ぐらいしか経ってないってのに、このままではあっさり負けてしまいそうだ。
そう考えた俺は仕返しを敢行した。
脇の方からそっと気付かれないように手を忍ばせ、薄い生地のブラウスの上から胸を揉む。
「んふぅっ!?あぁぁっ、サイ、ト、ふあぁんっ!」
奉仕する事に集中していたシャルロットが突然の刺激に驚き、ペニスから顔を離して俺の股間に頭を押し付けるようにして悶えた。
俺のを咥えながらシャルロット自身興奮していたのか、俺の掌にちょんと自己主張するように硬くなった乳首の感触があった。
ブラウスの上から乳首を指で挟み、コロコロと転がすように刺激していく。
「やっ、そこっ!くううぅぅんっ!!」
ただでさえ感じやすいシャルロットだが、一際敏感な乳首を攻められると全身をびくびくと震わせ一気に乱れた。
「ほら、頑張らないと着いちゃうよ?シャルロット」
そう言いながらも俺は胸への愛撫をやめることなく、彼女を感じさせる。
「ひああぁぁんっ!胸、弄った、らぁっ、らっめぇぇっ!」
俺のズボンをぎゅっと掴み、胸から容赦なく送られてくる快感に全身を翻弄されるシャルロット。
甲高い嬌声が俺の嗜虐心をこれでもかというぐらい掻きたててくれる。
調子付いた俺は少し強く乳首を指で挟み、きゅっとつねりながら引っ張るように刺激した。
「ふあっ!?あああっ!んんーーーーっ!!」
刺激が強かったのか、シャルロットはビクンと全身を痙攣させた後、上げそうになった喘ぎ声を唇をぎゅっと噛んで押し殺した。
そのままくたりと力を抜いたかと思うと、俺にもたれかかるようにして倒れてしまう。 流石にやりすぎたかと思った俺は一旦胸から手を離し、彼女の顔を覗き込んで様子を伺った。
「はぁっ、はぁはぁ…、ふぁ…。さ、いとぉ…」
荒い息をつきながら、潤んだ瞳で俺の顔をぼーっと見つめ返してくるシャルロット。
「す、すまん、シャルロット。やりすぎた!シャルロットの反応が可愛くて、つい調子に乗っちまった!」
「わた、し…胸だけで…イっちゃったぁ…」
トロンとした表情で言うシャルロットに俺は酷く興奮した。
「ごめん、ね…。すぐ、続ける、から…」
ふらふらと上半身を起こし、彼女は既にガチガチに硬くなった俺のペニスを再びその口に咥え込んだ。
「あむ…ちゅっ…はぁはぁ、ん…ちゅぷっ…、ふぁ…、サイトの…さっきより、硬くなってる…、んっちゅ…あむっ…ぢゅる…。」
目の前でシャルロットの痴態を見て興奮していた俺は、再開されたフェラに耐え切れず直ぐに限界を迎えた。
「シャルロット、やばい…。で、出そうっ」
下半身を震わせながら快感に耐える俺を、シャルロットは嬉しそうに見上げると奥まで飲み込むように口内に納めた。
「いい、よ…、ふぁいろ、の…、らひへぇ…。ぢゅる…ちゅぱっ…、いっふぁい…んっ…ちゅ…ちゅるる」
先端を喉で吸い上げながら、右手でゴシゴシとペニスを扱いてくる。
「ん…ふっ…ぢゅるっ…、だひへ…、んっ、ちゅぱっ、ぢゅるっ、んれろ…、ちゅっ……んちゅぅぅぅぅっっ」
動きが早くなり、鈴口をテンポよく吸い上げた彼女は、仕上げとばかりに強い勢いで頬を窄め全体を強く吸ってきた。
「うわっ!っく、だめだっ、で、出るっ!!」
強く吸飲されるのと同時に俺の中で快感が一気に高まり、精液が先端から噴出した。
どびゅうっ!!
「んんんぅぅっ!!」
どくっ!どくん!!
「んぐっ、んんっ!んっ、んっ、んぅ…」
シャルロットは快感に大きく震えるペニスを搾るように扱きながら、大量に吐き出された精液をその口に受け止めてくれた。
「ん、ふぅっ…。シャルロット…、終わったよ」
俺は両手で掴んでいたシャルロットの頭から手を離し、精液を出し尽くしたペニスを彼女の口から出した。
「んちゅぷ…、ぷぁっ、んふっ、ん…、くちゅくちゅ…ごくんっ、ん…んっ、ごく…ん」
シャルロットは名残惜しそうにペニスから口を離すと、口の中に溜まった精液を味わうように舌で転がし、ゴクゴクと美味しそうに飲み込んだ。
「んっ…こほっこほっ!サイトの…とても濃くて、飲み辛かった…」
「ご、ごめん…。シャルロット、大丈夫か?」
「大丈夫…。喉に絡み付いて飲み辛かったけど、美味しかったから…」
頬をほんのりと赤く染め、うっとりと呟いたシャルロットは、出したばかりの俺のペニスに口を近づける。
「ちょっ、シャルロット!?」
「大丈夫、綺麗にするだけ…」
微笑むと彼女はペニスに付いた精液を大事そうに舐め取り、綺麗にしてくれた。
「気持ちよかった…?」
うっとりとした表情で俺に抱きつきながら、シャルロットは少し照れくさそうに聞いてきた。
「あぁ、最高に気持ちよかったよ」
俺はこっぱずかしくなり、彼女を少し強めに抱き締めて、頭を撫でながらぶっきらぼうに言った。
「人の背中で散々いちゃついてたエロ2人ー、泉に着いたのねー!」
今まで我慢していたシルフィードが精一杯の皮肉を込めて、そう告げてきた。
眼下に目をやると、200メイルほど先に深い森の中でそこだけぽっかりと切り取られた様に木がない場所があった。
「サイト…」
「ん?」
呼ばれた俺は抱き締めたままのシャルロットを見る。
「…約束どおり着くまでにいかせたから、…一杯可愛がって」
俺の胸の中でもじもじしながら、シャルロットはそんなお願いをしてきた。
答えなんて考えるまでもない。俺は彼女の頬にキスをして、大きくなったままのペニスをお腹に押し付けた。
「シャルロットがやめてって言うまでやってやるよ」
「それだと、学院に一生帰れない…。サイトがしてくれるなら、私は何時でも、何処でも、何回でも平気だから…」
っく…、またそんな人の欲望を刺激するような事を言ってくれちゃって…。
「きゅいきゅい、ほんとに2人ともエロエロなのねー…」
少しふわっと身体が軽くなったかと思うと、眼下に広がっていた森がどんどんと近づいてくる。
「到着なのねー」
泉の前にシルフィードがゆっくりと着地すると、俺達に降りるように促す。
「それじゃあ、お邪魔虫は消えるのねー。2人ともごゆっくりなのねー」
俺達が降りるのを確認するとシルフィードはそう言い残してさっさとどこかへと飛び去っていった。
「へぇ…、綺麗な場所だな」
泉の周囲は芝生が周りを囲んでおり、樹木が頭上を覆っていないためか太陽が射しこんで結構暖かい。
こんな森の中にあるにも拘らず、野生の生物に荒らされずにいたなんて、かなり貴重じゃないのだろうか。
俺は泉へと近づき、ゆっくりと水に手をつけた。
水の質なんて良くは分からないが、かなり澄んでいて温度も結構低い。
周りに川がないのを見るところ、地下からの湧水なのだろう。
「シャルロット、この泉って飲めるのか?」
「シルフィに確認させた。大丈夫」
毒見させたのか…。きっと問答無用に飲ませたんだろうなぁ…、シルフィードも大変だ。
俺は両手で水を掬い顔を洗う。
ひんやりとした感触に顔の皮膚が突っ張る感じがするが、それ以上に気持ちいい。
「ぷはっ!んー、気持ちいいな!」
「サイト、使って」
服の袖で顔を拭こうとした俺をシャルロットが止め、タオルを差し出してくる。
「あぁ、ありがと」
タオルを受取ってごしごしと顔を拭いていく。タオルから彼女の良い匂いがしたが、それを言うと取り上げられそうなのでやめておく。
立ちっぱなしというのもなんなので、俺は泉の傍に腰を下ろした。俺に密着するようにシャルロットも腰を下ろす。
朝の陽光が射しこみ、泉に反射してキラキラと光る。時折吹く優しい風が頬を撫で、とても気持ちが良い。
俺は隣に座る彼女の肩をそっと抱き寄せた。
「静かだし、綺麗だな」
「うん…」
そのまま俺の肩に頭を置き、シャルロットは抱き締められるまま、ゆっくりと力を抜いていく。
「シャルロットと遠出する事は良くあるけど、今思えばゆっくりするのってあんまり無かったな」
「仕方のない事。サイトは騎士隊の仕事もあるから忙しい。我儘は言えない」
健気に言う彼女に俺は胸が温かくなるのを感じた。
「それもあるんだけどさ…。
ごめんな…、俺って誰が一番とかそういう事全然決めれなくて。優柔不断だってのは分かってるんだけど、でもやっぱ皆の事好きだからさ。」
「それも、分かってる。…でもだからと言って私はサイトの事、諦めない…。
前にも言った。アーハンブラ城で救ってくれた時、私は何時如何なる時も…、サイト、あなたを守る、って。
だから、私の身体も、心も、全て、あなたの物…」
シャルロットは俺の顔を真剣な目でじっと見つめながら、改めて愛の告白をしてきた。
「そう言ってもらえて凄く嬉しいんだけどさ、それだとまるで使い魔みたいじゃないか?」
俺が少しおどけながらそう言うと、彼女はきょとんとした目をする。
やがて合点がいったのか、ああ、と納得したような表情をした。
「それに、シャルロットの事は俺が絶対に守るよ。ガンダールヴであっても、そうでなくても、好きな女ぐらい守れなくて男が務まるかっての」
そう言いながら俺はシャルロットの頭をぐしぐしと少し強く撫でた。
髪が乱れるのも気にせず、気持ち良さそうに目を閉じて撫でられているシャルロットを見ていると、俺はとても幸せな気持ちになる。
「ははっ、幸せってさ、こういう事なんだろうな。」
何気なくそう言うと、シャルロットはばっと顔を上げ、驚いたような表情をしてこっちを見てきた。
「シャルロット?どうかした?」
少し俺の顔を見ながらじっとしていたシャルロットだが、はっとすると「ううん、何でもない」と言ってまた俺の肩にもたれてきた。
そんな様子が俺はなんだかとても可笑しくて、それ以上に可愛いと感じる。
「私も…、私も幸せだから…」
「そっか…」
照れくさそうに顔を真っ赤にしながら呟いた彼女を、俺はたまらなく愛おしいと思った。
「夢で、サイトが同じ事を言ってた…」
「え?」
「今日見た夢。月が1つしかなくて、見た事もない夜空をこんな風に二人で見上げてた。その時、サイトがさっきと同じ事を言った」
月が1つの空って、地球の事か…。
そういえば以前、シャルロットに地球の事を聞かれたので、詳しく色々と話をした事があったけど、その影響で夢でも見たのかな。
「へぇ、俺もその夢見てみたかったな」
「地球が、元居た世界が懐かしいから?…それとも、……帰りたい、から?」
それを聞いたシャルロットが、いきなり俺の胸に縋りつく様に抱きつき、悲しそうな声で少し身体を震わせながら聞いてくる。
マズったな…。そんなつもりで言ったんじゃなかったんだけど…。
「バカだな…、違うよ。地球が懐かしくないって言えば嘘になるけど、ただシャルロットと同じ夢を見れたら良かったなって、そう思っただけさ。」
頭を撫でながら、諭すようにゆっくりと答える。
「ごめんなさい…、サイトを困らせた…。
私も…サイトと同じ夢を見れたら、きっと…、ううん、絶対幸せだと思う」
「あぁ」
俺はそう返すと、抱きついたままのシャルロットを胸に押し付けるようにぎゅっと抱き締め、頭を撫で続けた。
その体勢のまま、どれぐらいの時間が過ぎただろうか。
俺達はどちらからとも無く、お互いの唇を貪るようにキスを始めた。
「はぁっ、シャルロット…」
「サ、イトぉ…、あむっ、んっちゅ、ちゅぷ、ぢゅるっ、んぷっ…ちゅっ、ぢゅるる、れろ…」
シャルロットの舌が口に入り込み、口内のいたる所を舐め上げてくる。
「んっ…」
俺は負けない様に入り込んでいる舌を甘噛みしたり、吸い付いたりと反撃をする。
お互いの唇から唾液が零れ落ちるのも気にせず、ただがむしゃらに相手の唇を貪欲に求め続けた。
「んっ、んれろ、んちゅっ、ぢゅるる、んふあっ…、ちゅぅっ、ちゅるっ、んふっ、ちゅっ…。
ふあ…、サイトの唾液、頂戴…」
「ああ…」
俺は頷くと餌をねだる小鳥のように口を開けるシャルロットに自分の唾液を流し込んでいく。
「あんっ、ちゅっ、こくん、こくん…」
俺が流し込んだ唾液を、甘露でも飲むようにうっとりした表情で美味しそうに飲んでいくシャルロット。
飲み込むたびに艶かしく動く舌と喉に俺はドキドキする。
普段の少し無表情な彼女もクールビューティーの様で綺麗だが、俺とセックスをしている時に見せる大人びた表情も劣ることなく綺麗だ。
「シャルロット、舌を出して」
唾液をぽーっとした表情で飲んでいたシャルロットは、俺に言われた通りにちろっと舌を差し出してくる。
俺は差し出された舌に自分の舌を絡めた。
「ふぁっ、んれろっ、んちゅっ、ちゅぴっ、んっ、んんっ、んむっ、ちゅるるっ、んく、んっ、こくん…」
シャルロットが俺の動きに応える様に激しく舌を絡めながら、自分の舌を伝ってくる唾液を一滴も逃がすまいと飲み込んでいく。
「んふっ…んはぁ…はぁはぁ…サイトぉ…」
長い抱擁とキスの末、お互いの唇を離すと唾液の糸がつーっと引いた。
「シャルロット、そのまま服を脱いでこっちにおいで」
少し名残惜しそうに俺から離れた彼女は、1秒でも早く俺の所に戻りたいと言わんばかりの勢いで着ていたブラウスやスカートを一気に脱いでいく。
そしてショーツ1枚になったところで、手がピタっと止まった。
どうしたのかと思って見ると、シャルロットのショーツがお漏らしでもしたみたいにベトベトに濡れていた。
俺とのキスだけで、あそこまで興奮してくれたのか…。
「恥ずかしい…、あんまり見ないで…」
真っ赤になりながら俺から視線を外すと彼女はショーツを脱ぎ、俺の膝の上にまたがるようにして座った。
あぁ…もう、いちいち可愛いなぁ…。
「シャルロット、どうして欲しい?」
「ん…、サイトの好きにしていい…。サイトになら、何をされても平気だから…」
そう言ってシャルロットは身を委ねる様にして俺の胸にぽふっと顔を置いた。
そんな可愛らしい仕草に理性が吹っ飛びそうになるが、今日は可愛がるって言った手前、何とか欲望を抑え付けて我慢する。
俺はシャルロットの胸を出来るだけ優しく包み込むように揉み始めた。
「ひゃっ、あっ、サイトぉ…。んっ、んふっ、あんっ…」
手にすっぽりと収まるぐらいの控えめのサイズだが、それでもピンっと自己主張するようにすぐに乳首が硬くなってくる。
「ごめんなさい、んっ、サイトっ、小さい胸だと、ふぁっ、あんまり嬉しく、ないよ、ね…?」
俺の愛撫に身体を震わせながら、彼女は申し訳なさそうに言ってきた。
「そんなことないさ。色も白くて、それに胸だけでイっちゃうぐらい敏感なシャルロットのここ、俺は好きだよ」
「嬉しい…、あんっ、あっ、そんな…急に、んくうっ、んっ…そんな…、されちゃ…はぁんっ」
「俺がシャルロットの胸が好きだって、分かってもらえるように一杯可愛がって気持ちよくしてあげる」
「え?…サイ、トぉっ!?はぁぁぁんっ!んあっ、ち、くびぃっ、あっ、わた、わたしっ、だめぇっ、あぁっ」
少しずつ強く、シャルロットが痛がらないように全体を揉みながら乳首も刺激していく。
控えめの胸が俺の掌の中でぐにぐにと形を変える。
「んっくうううっ!ふあっ、あっ、ひゃうっ、あんっ、やぁっ、やらあっ、感じすぎ、ちゃううっ!」
胸への愛撫で息も絶え絶えになりながら嬌声を上げるシャルロット。
アソコからも愛液が洪水のようにだらだらと溢れ、彼女の太ももを伝い、地面に水溜りを作っていく。
「あぁっ、あんっ、気持ち良いっ、サイトぉ、気持ち良いっ!んあっ、あっ」
キスだけでショーツがベトベトになるぐらい興奮していたシャルロットは、俺の愛撫ですぐに限界を超えそうなぐらい感じているらしい。
俺は右手を胸から離し、そっと股間へと忍ばせた。
「シャルロット、もう少し、腰上げて?」
足に力がなかなか入らないのか、両手を俺の肩に掛け、足をプルプルと震わせながらシャルロットは何とか腰を少し浮かせる。
丁度右手の届く位置までアソコが持ち上がると、俺は指を押し付け、割れ目を擦るようになぞり上げた。
「ふあああっ!?」 柔らかい割れ目にそって指を上下させると、愛液が奥からじゅわっと溢れ出し、指にねっとりと絡み付いてくる。
「はあぁっ、だめっ…そこっ、こすっちゃあぁっ…すぐっ、イっちゃうっ、イっちゃううっ…っ!サイト、私、イっちゃうっ!はぁっあんっ、ひああっ!!」
胸とアソコ、両方からの刺激でシャルロットは全身をビクビクと震わせる。
「シャルロット、イって良いよ。イくところ、俺に見せて」
そう言って、俺はシャルロットのクリトリスと乳首を同時にキュっと摘んだ。
「ひっ!?――ああああああぁぁぁぁぁぁっっ!!」
俺の肩を服ごとギュっと爪を立てて掴みながら、シャルロットは大きな喘ぎ声を上げて派手にイった。
アソコから大量の愛液がぶしゅうっと音を立てて飛び散る。
「っつ!!」
普段の彼女からは想像も付かないほどの力で肩を掴まれた俺は、痛みに思わず呻き声を上げてしまった。
「ふああぁぁぁ…、あはぁっ…はぁはぁ…んっ…」
糸が切れた人形のようにふっと力が抜けたシャルロットは、俺の肩に顎を乗せてくたりとなり、ビクッビクッと時折痙攣しながら荒く息をつく。
俺は彼女をそっと抱き寄せて、絶頂の余韻が収まるのを待った。
「はぁはぁ…凄く気持ちよかった…、サイト。ちゅっ、んっ…」
暫くすると、シャルロットはふらっと起き上がり、妖艶に微笑みながら俺の頬にキスをした。
「一杯感じてくれたようで何より」
「まだ、サイトが気持ち良くなってない…」
痛いぐらいに大きく勃起した俺のペニスを、彼女は期待に満ちた表情で見つめた。
「シャルロットは平気?」
「ん、大丈夫…。さっきも言った。サイトがしてくれるなら、私は何時でも、何処でも、何回でも平気…」
そう言ってシャルロットはペニスをそっと手で包むように触れた。そのまま、ゆっくりと両手で擦り上げてくる。
既に限界まで勃起したペニスは、そんな些細な刺激にもビクっと大きく反応する。
「っく!シャルロットっ、このまま、入れるよっ!」
俺は自分のペニスを掴み、彼女のアソコに当てる。
シャルロットはそれを確認すると、ストンと足の力を抜きペニスを一気に奥まで飲み込んだ。
ぐちゅううっという水音が聞こえて、シャルロットの子宮口にこつんと当たる。
「んっはぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
シャルロットは目に涙を浮かべながら、口をパクパクとさせる。
さっきあれほど激しくイったにも関わらず、シャルロットの膣内は俺のペニスを痛いぐらいに締め付けてきた。
凄まじい快感に俺は危うく射精しそうになるが、彼女のお尻をぎゅっと掴んで何とか耐える。
「シャ、シャルロット…、いきなり激しすぎ…」
俺が容赦なく送られてくる快感に腰を動かせずにいると、シャルロットは微笑むと腰をくねらせるように動かし始めた。
「んっ、んぁっ、あっ、サイトの…すごく、おっきい…。あんっ、あんっ、私の、なかっ、ふあっ、こすってるっ…」
快感を貪ろうと、シャルロットが腰を振って俺をイかせようとする。
「はぁっ、シャルロット…それ気持ちよすぎ、るっ」
俺は我慢できなくなり、彼女に負けないように腰を動かし始める。
「あっ、うれ、しいっ、もっと、感じてぇっ、あんっ、ふあっ、あんっ、んっく、あふっ」
徐々にシャルロットと俺の動きも激しくなり、辺りにパンパンと肉のぶつかる音が響き始める。
「んふっ、あんっ、あっ、サイトっ、はげ、しっ、はぁっ、子宮に、コンコンって、当たってるぅっ!」
「シャルロット…、シャルロットっ、んっ…」
俺は目の前でぷるぷると揺れる胸を見ると、乳首を口に含み吸い上げた。
「ひゃあっ!!サイトっ、ち、くび、吸い上げちゃっ、あぁぁっ、ふあっ、あっ、あんっ!やっ、ああぁっ、やらああっ!」
突然の胸からの刺激にシャルロットは一気に乱れ始める。
その快感に同調するように、膣内の襞がペニスに絡みつき、扱き上げてくる。
それが気持ちよかった俺は、腰を動かしながら乳首への愛撫を続ける。
「ふああぁっ!あんっ!そんなっ、いっぺんにっ!あぁっ、あんっ、ひゃうっ、んあっ、あっ、んっくぅ!
またイっちゃっ、あんっ、ふあっ、あっ、あんっ、イっちゃうっ!」
「お、俺も、そろそろ限界っ」
「サイトっ、いっしょ、いっしょにっ!んああっ、あんっ!」
激しく腰を振るシャルロットに合わせるように、俺も彼女の腰を掴むと激しくグラインドさせていく。
ぐちゅぐちゅと水音が響き、聞こえるのはお互いの喘ぎ声だけになった。
「シャルロット、でそうっ!」
「なかっ、中にっ、あんっ、たくさんっ、ほしいのぉっ、サイトっ、ふあっ、あっ、ひあぁっ!
サイトっ、好きっ、すきぃっ!」
「シャルロットっ!俺も、好きだよっ!」
そう叫びながら俺はシャルロットの一番奥にペニスを突き入れた。
「っ!!―――ふあああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
どくんっ!!
「出てっ、ひあああぁぁぁっ!!」
どびゅっ!どくっ!びゅっ!
シャルロットを妊娠させるんじゃないかと思えるぐらいの量の精液を奥に注ぎ込んでいく。
「あんっ!出てるぅっ、んっ、精液…いっぱい…、ふあっ、気持ち、良い…」
「うっくっ…、はぁはぁはぁ…。シャルロット、全部出たよ…」
「ふあ…ん…サイトの精液が、沢山…」
彼女は惚けたような表情で、そのまま背中から地面にくたりと倒れこんだ。
その拍子にちゅるっと音がしてペニスが抜ける。
「サイ、ト…、はぁはぁ…、んっ、ふぁっ!?」
いきなり大きな声を上げたシャルロットに驚いてそっちを見ると、俺はとんでもない光景を目の当たりにした。
ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁ…。
「やぁっ!おしっこ、でちゃうっ、やらぁっ、とまらないっ!み、ないでぇっ!サイト、見ちゃ、やだぁっ!」
「えっ、シャ、シャルロット…?」
アソコから精液がごぽっと溢れながら、お漏らしをするシャルロット。
真っ赤になりながら両手で顔を隠し、イヤイヤするようにぶんぶんと振る。
俺はその扇情的な光景にごくりと生唾を飲み込み、食い入るように見つめた。
「とま、とまんないよぉ…、んあっ、あぁぁ…、サイト、んふっ、見ないでぇ…」
結局俺はシャルロットの放尿を最後まで見続けた。
「うぅっ…ヒック…、見ないでって言ったのに…、サイト、バカぁ…」
あれから暫く後、シャルロットは俺の胸をぽかぽか叩きながら大泣きしていた。
「ご、ごめん!その、凄くエロくて、つい…」
それを聞いた彼女は余計に叩いてくる。
「すごく…、恥ずかしかったぁ!」
駄々っ子のように泣きじゃくりながら、俺の胸をぽかぽかと殴り続けるシャルロット。
さっきまでの乱れようとは打って変わって、かなり可愛い。
「悪かったって!お詫びに何でもシャルロットのお願いを聞いてやるから!」
「ヒック…、ほんと…?」
ようやく泣き止んだのか、彼女は俺の顔を見上げてくる。
あー、涙で濡れた顔も可愛いなぁ…。
「あぁ、ほんと」
「じゃあ、泉で身体を洗ったら、もう一度して…」
そう言って彼女は俺の唇にちゅっとキスをしてきた。
そんな愛らしい仕草が俺の心にダイレクトヒットする。
「お安い御用で!」
結局その後、日が暮れるまでシャルロットと泉でいちゃいちゃした。
「相棒〜、俺っちはどうすれば良いんだー…」
学院の中庭に放置されたデルフリンガーは、サイトが夜中に帰ってくるまで放置されたという。
以上です。
またメイド関係無いなぁ…
タバサはお漏らしっ子
中盤で美味しい思いをしたから仕方ないよね!
では、お休みなさいノシ
乙
乙でやんす。
投下初遭遇
乙です!
>>449 ホントにメイド要素は無しだなww GJ!
シルフィードかわいそす(´・ω・`)
「もしここが18さいいじょうしかみてはいけませんとかいてあっても、それをまもる17さいいかのひとはいません!
だからかんけいありません!みなさんぼくらのじゃまをしないでください!」
マジでいるんだな、あんなん。
とりあえず林檎氏、GJ。
全キャラ制覇wktk
厨房を痛すぎだな。そろそろまじで消えてほしいわ
クリスものってない?
まとめスレの雑談掲示板のログを読んで知ったんだがあのバカども
自分でSSを書くことも出来ずキモイキャラ語りしかできないくせに
人様のSSを勝手に改変するなんてしてたのかよ
著作権とか二次創作の作者に対するリスペクトとか欠片もないらしい
年齢以前に常識が全くないな マジで真性厨房だわ
雑談掲示板の話をこっちで話すのはそろそろ止めにしとこうや。
せっかく投下されたSSに感想つける流れが、こんなバカな話題で断ち切られるのはすごくマズイし。
その場の流れがなけりゃ感想つける気になれないって人もいるだろうしなあ。
雑談掲示板の奴らに不満があるなら、そっちでもうちょいわかりやすく論理的な文章で罵倒してこい。
まあ、そんな時はシルフィードに乗る事を夢見て落ち着こう。
どうせならアン様に乗りたい
どうせならアン様に乗られたい
オレは徹底的にアン様をいじめたい
468 :
Lv.見習:2008/01/18(金) 21:58:25 ID:0r9Vi4PN
ぽっと思いつきSSが出来たので投下。
3レスくらい。エロ薄め。
469 :
比翼連理:2008/01/18(金) 22:00:05 ID:0r9Vi4PN
「ん、ふぅ、んん……」
灯を落とした暗い部屋の中に押し殺した喘ぎが漏れる。
毛布にもぐって響きを抑えているはずのそれは、その中で反響する。
その内に篭った彼女の耳には、どうにも大きく聞こえて仕方ない。
この居室の外には、距離はわからないが、誰かしらが控えているに違いなかった。
その誰かに聞かれてしまったら……このような、いやらしい声を聞かれてしまったら、
一体どうなってしまうだろう。
もし、その誰かが、騎士の自尊心もない、若い男だったら。
その若い情欲のままに、おもうさま嬲られてしまうかもしれない。
それでも、下着に当てた指は湿った部分を強く押さえたまま、離せずにいる。
彼女の熱っぽい瞳は、なにか浮かんででもいるかのように、虚空をじっと見据えていた。
「く、ぅ……ウェールズ、さま……」
その名は、この唇で呼んではいけない名前。
もう……呼ぶことの出来ない名前。
アンリエッタの心は未だ、彼と共に在れた短い短い時の中にあった。
例えば、初めて出会った日。湖畔で誓った言葉。
その先の回想も、幸せで甘酸っぱい……忘れ得る事のない、素敵な思い出が続く。
自然、目元や口元がゆるみ、柔らかな微笑みが浮かぶ。
欲に染まった頬と潤む瞳を合わせれば、少女のそれというより、妖艶な笑みに見えた。
……しかし、共に過ごせた幸せな時間は、ほんの僅かな時間のこと。
思い返していると、しばし後には彼の最期の瞬間に辿り着いてしまうのだった。
優しいパステルカラーに彩られていた世界は、そこで一転、凄惨な深紅に染まる。
アンリエッタはぎゅっと目を閉じた。……だが、その色はいつまでも消えない。
そもそも、アンリエッタという名の少女は、弱かった。
女王などという立場に立てるような気性ではなかったし、そのような立場になるなど、
考えたこともなかった。
その小さな掌には広すぎる街。この瞳に映すにはあまりに遠大な国土。
飢えと身分差に苦しむ平民。誇りを忘れた哀れな貴族。
真意の知れない外の国々。そして、今やどれほど憎んでも足りないレコン・キスタ。
王の冠という物は、まだ少女の色を残すアンリエッタには、あまりにも重かった。
あの日、重すぎる冠を振り捨てて、ウェールズと逃げると決めた時。
口でなんと言ったところで、やはり自分はどこかほっとしていたに違いなかった。
自ら、重責から逃げ出したわけではない。
自ら、この冠を投げ捨てたわけではない。
……そう、愛しいウェールズの言動を、自他への言い訳にしなかっただろうか?
否とは、とてもいえない。
彼を思い返すと、終いにはそんな罪悪感と悲痛に苛まれた。
しかし、どんなに忙しく公務をこなそうと、彼を思わぬ日は一日とてなかった。
そんな日々はいつしか、心痛を手淫で慰めるという術を彼女に教えてしまったのである。
「あぁ……あふ……ウェー、ルズ、さまぁ……」
ただ強く押さえていただけの手は、いつの間にか撫でるような動きをしていた。
下着はいつの間にか溢れた淫液にぐっしょりと濡れている。
>>459 結構切実なんだが
ゲーム版キャラはここでは需要ないのか…
471 :
比翼連理:2008/01/18(金) 22:00:45 ID:0r9Vi4PN
ただの罪悪感ではすまない。
自分はこのような浅ましく卑猥な行為に、彼を思い浮かべている。
誇り高く逝った彼を、こんな時に思っているのはなんと愚劣な事だろう。
そう思えば思うほどに、下腹の甘い疼きは増していく。
それがまた罪悪感にかわり、浮かんだ罪悪感は更に腰を疼かせる。
この行為はすでに無限回廊と化していた。
……眠れぬ夜の眠れぬ理由は、一体なんだっただろう。
その境はいつしか溶け合い、今ではもう、どちらともつかないのだ。
すっかり熱く充血した秘芯を、指の腹でぐりぐりと押し潰し、アンリエッタは呻く。
……声を、出してしまいたい。
いやらしい声を出して、そして、それから?
わからない。どうなってしまうかなんて、わからない。
むしろ、どうなってしまうかわからないから、声を出したい?
「ぁ……っ、は、あぁ…………あぁんっ」
あと少し。もう少し。ほんの、少しだけ、大きく。
心の中の悪魔の囁きが、僅かずつアンリエッタを煽っていく。
それからふと、扉に意識を向けた。そこに控えている騎士は誰だろう、と。
……意識の中に浮かんだウェールズが、霧がかかったように揺らいだ。
その髪と瞳の色が、トリステイン人には少ない、黒に変わる。
脳裏に浮かんだのは、幼馴染が喚んだ使い魔。
彼女の代わりに七万もの大群と戦い、一時は生死不明になった彼。
先日近衛騎士に任命した……才人の姿であった。
ルイズ・フランソワーズの傍にいるはずの彼が、ここを守っているはずがない……。
そんな冷静な判断は、すぐさまどこかへ飛んでしまった。
今にも意識が飛んでしまいそうなその瞬間、浮かんだのは安宿で才人の傍にいた時間。
……それこそが、彼女を最後の一線まで押し上げる刺激になった。
「くぁ、んふぅ……さ、サイト殿……っ! ……あっ! あぁぁっ!」
快楽の荒波にびくびくと身を震わせる。
しかし、彼女が浮かべた表情は、淫らなそれではなく、愕然としたものであった。
未だ激しい呼吸に、はだけた胸が大きく上下する。
…………わたくし、どうしてしまったというの?
ウェールズさまを忘れて、他の誰かを愛すると誓ったあの日から……まだ、どれほども
たっていないというのに。
永遠に愛すると、そう誓っていたというのに。
このような時に思い浮かべるのは、手を許すという程度の事ではない。
真実このような関係になっても悪くない、と心のどこかで考えていなければありえない
事に違いなかった。
……少なくとも、アンリエッタはそう思った。
本人も気づかぬ内の、大きな変化。困惑と恐怖に胸が苦しくなる。
今……今この時、わたくしが会いたいと望んでいるのは……誰?
ウェールズさま? ……それとも……。
見開いた瞳の奥からは澄んだ雫が次々に溢れ、淫らな行為に上気した頬を零れ落ちた。
無数の死と贖えぬ罪が渦巻いた戦乱と、その後の多忙な日々……。
脆弱な彼女の心は緩やかに、しかし確実に軋み、歪みつつあったのである。
472 :
比翼連理:2008/01/18(金) 22:01:31 ID:0r9Vi4PN
「……ずいぶんとお疲れのご様子だな、女王陛下は」
苦渋の表情を浮かべ、陛下の居室の前を守っていたのはアニエスであった。
異変に気づいて早々に人払いをしたのは、はたして正解だったようだ。
しかし、このような嬌声を聞き続けるのは、同じ女性の身にしても辛い。
室内の声に共鳴するように、下肢にじわじわと忍び寄った痺れを、気力で抑える。
それでもしばらくすれば耐えかねて、アニエスはまだ静かにならない部屋の前を離れた。
手近な窓に歩みより、桟にそっと指をかける。
そして、月をすっかり覆い隠してしまった暗雲を見上げた。
その光景はまるで、今の陛下を表しているようにアニエスには思えた。
切っても切れぬ縁の象徴とされる、夜空に並ぶ比翼連理の双つ月。
……ならば、その片割れを失った月は、どうなるのだ?
この空のように、残された月までも、暗雲に飛び込んでしまうのではないだろうか。
切っても切れぬというのは……逆に言えば、片割れのみでは存在できないという事だ。
片翼で飛ぶ鳥など、この世には存在し得ないのである。
……ウェールズ殿。なぜ、貴殿は生き延びてくださらなかった。
このままでは何もかもが壊れてしまうかもしれませぬぞ。
陛下とて無垢な輝きを失い、冷徹な主君か、虚ろな操り人形と化してしまうやもしれぬ。
貴殿はそれでもよいとおっしゃるか?
貴殿はそれでも、王家の為、名誉の為に死んだ事は正しかったとおっしゃるか?
……答えを返そうにも、貴殿はもう、この世には在らぬのだな……。
会ったこともない、名と立場しか知らない彼に、心の中で問い続ける。
それから深くため息をついて、アニエスは頭を振った。
……いや、私こそ、彼を理由として逃げようとしているのかも知れぬ。
今、女王陛下を守り支えるのは、我らのお役目ではないか。
……そうだ。陛下は幾重にも重なるご心労にひどくお疲れなのだ。
この辺で一度、気分転換になる何かがあればよいが……。
窓の側をはなれ、再び部屋の前に戻ると、室内は静かになっていた。
これ以上彼女の痴態を耳にせずにすむと知り、アニエスはほっと息をついた。
……アンリエッタがウェールズとは異なる名を呼んで果てたのは、ちょうどアニエスが
部屋の前を離れている間だったのである。
彼女の耳にそれが聞こえなかったのは、はたして幸いであったのかどうか……。
それは、スレイプニィルの舞踏会の、少し前の出来事。
473 :
Lv.見習:2008/01/18(金) 22:01:52 ID:0r9Vi4PN
以上。
俺の中のアン様はこんな女性。
周囲に頼らないつもりで、しかしいつの間にかフラフラ寄りかかってるかんじ。
ウェールズぐらい器の大きいヤツなら十分支えてやれたろうに残念だ。
原作中、時間のキワドイとこに突っ込んだから、多少の不整合が……。
GJ。寂しさでなにかに溺れる女ってのが伝わってくるな。
しかしウェールズが生きてても結ばれる可能性低かったんだよな・・・
そう考えるとほんと報われない恋する人だなぁ。
すみません、初心者的質問でスマソ
wikiでジャンル別でエロとか閲覧すると現行26スレに対して
21スレぐらいしか載ってないのは何故なんでしょう?
SS職人の方がWikiにうPしてないとかそういう事なんでしょうか?
>>474 結ばれなくても生きてさえいればそれを心の拠り所にして政治はできたかもね。
世界が安定すればこっそりウェールズと会うくらいできるようになれたろうし。
むしろ落ち延びたウェールズはがんばってどうにかスクウェアになって
フェイスチェンジでもして、アン様の使い魔になればいいよ。
そして次回短編は女王の使い魔に……あれ?なんか遠方から白い光が……。
>>475 そういや俺まだ作者名ページだけ触って、
そっち登録してないや……今度やろうかな。
乙&GJ!
アン様はかわいそうだけどこんな感じのポジション光るなw
>>476 その光は黄色い救急車のライトです。
>>475 職人さんたちのリビドーにまとめ人の作業がおいつかない、ってことで w
倉庫にいった初心者が最後まで読むと当然に起こる疑問なのだけど、このスレ読みながら待て
あと、現物があるのになぜかジャンル別のリンクに入ってないときがある。
実は作者別のインデックスのほうが早い。むしろそこまでハマってるなら全ログをつつくのが吉
さてそれじゃあ空気読まずにテファSSなど投下しますよっと
ところで、俺は「へんたいさん」じゃないって知ってるよねみんな?
ライブ支援するよ○んたいさん。
目を醒ますと、隣には誰もいない。
当然だ。ここは彼女のために用意された寝室で、他の誰かが寝る場所ではない。
しかし。あの日の朝、彼は確かにそこにいて、初めての朝を迎えた自分を気遣ってくれた。
その優しさが嬉しくて思わず泣いてしまい、彼に迷惑をかけてしまったことをよく覚えている。
はぁ。
口から漏れるため息。
あの日から、彼女は意図的に彼と会うことを避けていた。
廊下の角から出てくる彼を見かける。彼女はすぐに引き返す。
中庭で素振りをしている彼を見かける。彼女はその日一日、中庭には近寄らない。
食堂に昼食を採りに向かう彼を見かける。彼女の昼食は抜きになる。
しかし。
そうする事で、余計に彼への想いは募り、一目見るたび、どうしようもない衝動に駆られる。
彼と話したい。彼に触れたい。彼に…抱かれたい。
その想いがよぎるたび、ティファニアは自分自身に言葉をかけて、必死に否定する。
『サイトにはルイズさんがいる』
彼には命を賭しても守りたいと思う、大事な人がいる。
それは、自分ではないと、ティファニアは理解していた。
だが、心の外、身体の真ん中に巣食ってしまった欲求が、本能を揺さぶり、理性を歪ませる。
『抱いて欲しい』
あの時のように、乱暴に優しく、貫いて欲しい。
あの時のように、優しく抱き寄せ、気が触れるまで乱暴に犯して欲しい。
あの時のように、ただひたすらに溶ける様な欲望で、乾いた子宮を満たして欲しい。
ぐるぐる回る思考は、やがてティファニアの指を半ば強制的に、充血し、発情した牝へと誘う。
肌色の丘の上でふっくらと膨らみ、実り始めた桜色の小さな果実を、右の人差し指が押しつぶし、こね回す。
薄い恥毛の上を左手がなぞり、開き始めた肉の花弁の中心を中指が押し込み、中の襞を絡ませ、染み出した蜜を掻き出す。
身体中を走り回るピンク色の電流に、ベッドの上でティファニアの背筋が猫のように丸まり、喉から甘い声が漏れる。
「あは…ぁ…サイ…とぉ…ンんッ…」
夜着に汗と愛液と淫らな声を絡ませながら、朝日の下、ティファニアは悶える。
そしてこの自慰行為は、朝食の鐘の直前まで続く。
これが最近、ティファニアの朝の習慣になりつつあった。
「…そんなに好きなら素直に言っちゃえばいいのに」
そこへひょっこり、ブルネットの少女がベッドの脇から顔を出す。
ティファニアは慌てて飛び起き、乱れた髪と服を調えて少女の名前を叫ぶ。
「た、タニアっ?いつからいたのっ?」
「んー?お兄ちゃんの名前を呼び始めた辺り?
『朝ごはんだよ』って外から呼んでも聞こえなかったみたいだから中に入ったんだけど。ごめんねえ邪魔しちゃって」
つまりは。
タニアはティファニアの自慰を間近で見ていたことになる。
ティファニアの顔が火を噴く。そしてティファニアは毛布を頭から引っかぶってしまう。
タニアは淡々と洗濯物を籠に放り込み、そして毛布に潜り込んだティファニアに言う。
「あのさー。相手に本命がいるならさ、妾ってテもアリなんじゃないの?
お姉ちゃんが一番がイイ、ってんなら話は別だけどもさ」
それは貴族社会ならではの考え方だった。
本妻を望まなければ、好いた相手に妾として囲われるという手もあるのだ。
実際、ティファニアの母親は本妻ではない。
ティファニアははっとして、毛布の中で顔をあげる。
「噂からするとお兄ちゃん結構節操ないみたいだし、そういうふうに誘ってみたら?
妾にして、ってのはちょっと引かれるかもだけどね」
そう言って、タニアは籠を抱えて部屋を出て行ってしまう。
ドアの閉まる音を聞いて、ティファニアはひょこっと毛布から顔を出す。
上気しきった頬で、扉を眺めながら、沸きあがった頭で必死に考える。
んと。私はサイトの一番になりたい?
ううん。サイトは私の一番だけど、私は別に何番でもいい。
そう、サイトが構ってくれるなら、私はどんな扱いでもいい。
あの日みたいに、優しく、いやらしく、いっぱい、可愛がってくれるなら。
ぽーっとした頭で、ティファニアは考えに考える。
サイトが私をいっぱい可愛がってくれるには、私はサイトの何になればいいのかな…?
その視線が、本棚を向く。
そこにはあまり本は並べられていない。
ティファニアに本を買うほどのお金はなかった。今その本棚にあるのは、ベアトリスから譲ってもらった数冊の本と、図書室で借りてきた三冊の本だけ。
『魔法学基礎T』『錬金の応用』『できる!四十八手』『正しい殿方の惑わせ方』『ペットの飼い方・躾け方』など。
その一冊のタイトルが、ティファニアにインスピレーションを与える。
そして。
「お姉さま〜!王都で流行りの衣装をお持ちしましたぁ!」
決定打となる、金髪のツインテールの少女が、大きな革袋を抱えてやってきた。
金髪の少女、ベアトリスは満面の笑顔で、革袋から奇妙な衣装を取り出し、能書きを垂れる。
「これはですねえ、最近王都で評判の衣装でして、伸縮性と密着性に優れ…」
ティファニアはその衣装の説明を聞きながら。
どうやって才人に迫るのかを、真剣に考え始めていた。
才人は、ゼロ戦の倉庫で居眠りしていた。
ちょうど倉庫の入り口から日が差し込み、ゼロ戦のコックピットまで延びていた。
才人はパイロットシートに腰掛け、操縦席の縁に足を乗せて、居眠りをしていた。
日差しはぽかぽかと暖かく、日が翳るまでずっとそうしていたかった。
そして、その時はすぐにやってくる。
「サイト…?」
鈴を転がすような声とともに、日が翳る。
才人がその声に薄目を開ける。
その人物の髪に漉かれて、日差しが柔らかい金色に姿を換えていた。
特徴的な長い耳を持つその影は。
「…テファ?どったの?」
最近あまり見かけないハーフエルフの少女だった。
ティファニアは、目を醒ました才人の視線を受けると、急に真っ赤になり、視線を逸らす。
彼女はほんの少しの間俯いて、『だめよティファニア、決心して来たんでしょ』と自分に言い聞かせ。
そして言った。
「サイト、い、今、ヒマ?」
「あ、うん。見てのとおりだけどさ」
とりあえずここまでは予定通り。
ティファニアは必死に考えてきた台詞を口にする。
「あ、ああああの、だ、だったら、私の部屋来ない?
え、えっと、い、いい物があるの!」
ティファニアのあまりに必死なその様子に、才人は頷くしかない。
「あ、うん。じゃあ行こうかな」
「じゃ、じゃあ、ささささ先に行ってるね!
ぜ、絶対来てね!約束だからね!」
そこまで言い切って、まるで逃げるように、ティファニアはゼロ戦の倉庫を後にする。
「なんだったんだ、一体…」
あっという間にいなくなったティファニアの挙動に、何か不審なものを感じずにはいられない才人だった。
「…モテモテだねえ相棒」
呆れたように、倉庫の片隅にうっちゃられている伝説が呟いた。
支援
テファの部屋に着くと、うさぎさんがいました。
「あ、あの、サイト…?」
目を点にしている俺に、うさぎさんは困ったような顔で話しかけてきます。
そう、そこにはうさぎさんがいました。
臙脂色のレオタードに身を包み、同じ色のタキシードを羽織って、網ストッキングを履きこんで、蝶ネクタイ付きの付け襟を付けて、白いカフスを嵌めて、黒いハイヒールを履いた。
白いうさみみのテファうさぎさんがいました。
「や、やっぱりヘン…?」
言ってテファうさぎさんは泣きそうな顔で上目遣いでこっちを見てきたりします。
「…いや。少しもヘンじゃないよ」
うん。ていうかね。
「そ、そう…?」
「むしろ、マーーーーヴェラス!素晴らしいッ!」
こぼれそうにはちきれそうなももりんごとかッ!やーらかそうなふとももとかッ!むしゃぶりつきたくなる小ぶりなオシリとかッ!
そしてそして何よりも何よりもッ!
その怯えたウサギのような表情っ!正直たまりませんッ!
「さ、サイト、目が怖い…」
おおっと思わず狼さんになってたぜ!
ていうかコレ見て狼にならない男がいたらそいつは間違いなくあっち側の人間だ。
それくらい可愛い、っつーか似合ってる。
俺は軽く深呼吸して自分自身を静めると、テファに言った。
「いいものって…その服?」
これを俺に見せたかったのかな?俺はそう思った。
どっかで見つけてコレ買って、俺に見せたかったってことなのかな。
…でもチョットマテヨ。
こんな格好を見せたい、ってことは当然アッチ方面絡みってことなのかな。
…こないだ、テファのヴァージン奪っちゃったしなあ…。
…また新しいルートが増えるのか。自重しろ俺のフラグマスタリー。
なんて考えてると、それまで俯いて何か考えていたテファが顔を上げた。
その顔は、妙に引き締まっていて、何か覚悟を決めたカンジだった。
…さーて、何が出るかな?もう今更ちょっとやそっとの事じゃ驚きませんよっと。
テファが口を開く。
「ううん、違うの。
私を、サイトの、ペットにして」
「なんですとーっ!?」
思わず俺は間抜けな声を上げて叫んでしまった。
ティファニアは必死な顔で続ける。
「あのね、私考えたの!
私はサイトを好きだけど、サイトの気持ちは大事にしたいって…。
だから、私は一番じゃなくても、いいって…」
そこで一息つく。
才人はまだ先ほどの衝撃から立ち直っていない。畳み掛けるなら今しかない。
「だからね。だからね。
サイトには恋人もメイドもいるでしょ?だからね、私はペットになるの。
サイトのペットになって、飼って貰うの…。」
言いながら、その頬がどんどん上気して、目が潤んでいく。
少しずつ間合いを詰め、牡を追い詰めていく。
なんだか妙なティファニアの迫力に、才人の本能が、彼を後ずらせる。
ティファニアは少しずつ、少しずつ、才人を壁際に追い詰めていく。
「うわたっ?」
後ろ向きに歩いていた才人は、カーペットの皺に脚をとられ、尻餅をつく。
好機と見たティファニアは、その上に倒れこむ。
ティファニアの規格外の胸が才人の下腹部で押しつぶされ、そして、ティファニアの下腹部に、布の上からでも分かる、熱い硬い牡が押し当てられる。
ティファニアの牝が、歓喜に震える。
…サイト、私のこの格好で…えっちな気分になってくれてるんだ…。
長い間、自慰だけしか与えられなかったティファニアの牝が、牡の臭いと体温に、敏感に反応する。
ティファニアは、濡れ始めている自分を感じながら、中断した台詞を続けた。
「えっちで寂しがりやでどうしようもないメスウサギだけど…。
そんなのでよければ…サイトの好きにして、いいんだよ…?」
捕らえた牡の首に腕を回し、潤んだ瞳で見上げ、そして湿った牝の吐息をその鼻先に吹きかける。
甘い湿ったメスウサギの発情した吐息が鼻腔の奥に届いた時、才人の中で何かが弾けた。
「そんなに言うなら…好き勝手したろうやないかコラー!」
「やんっ♪サイト乱暴っ♪」
自分に抱きついて押し倒し返してくる才人に、物凄く嬉しそうな顔でティファニアはされるがままになった。
まず才人がしたことは。
電光石火の早業で、ティファニアの胸を外気に晒す事。
元々サイズギリギリでこぼれそうだったティファニアのももりんごは、軽く指をかけて押し下げるだけで自ら意思を持つように臙脂の衣装を押しのけた。
才人はその右側の桜色の先端に問答無用でむしゃぶりつき、そして空いた左側を遠慮会釈なく揉みしだく。
こりこりと歯と指で先端を責めると、ティファニアの喉から啼き声が漏れる。
「んぁ!や♪あっ!あぁぁっ!」
少し前までヴァージンだったとは思えないほどの甘い声で、ティファニアは啼く。
数週間の自慰行為と処女喪失が、彼女を完全な牝に変えていた。
歯で責めるのに飽きた才人は、今度は母乳を吸うが如くティファニアの乳房を吸い上げる。
ちゅうちゅうと吸い上げられる右胸の先端から、本当に何かが吸い出されているようで、ティファニアの脊髄に新たな快感の旋律が打ち込まれる。
「やぁん!そんなっ、すったらぁ!おっぱい、でちゃうよぉ♪」
甘い響きで唄う牝の声が、才人の本能を酔わせる。
乳房ごと吸い取りそうな勢いでティファニアの乳房を吸い上げる。実際には何も出てはいないが、才人の口の中に、甘いミルクの香りが広がった。
そして、才人は本能の命じるまま、右手で目の前の牝の身体をまさぐる。
まずは脇腹。揉みながら撫でると、さらにティファニアの声が甘くなる。
「やはぁっ!くすぐった…いぃ…やんっ、やぁん!」
そのまま下に手を滑らせながら、小ぶりながら締まった臀部に手を這わせる。
下半身に牡の手が触れたとたん、ティファニアの快感のオクターブが上がった。
「ひぁ!えっちぃ…サイトのぉっ…えっちぃ♪」
歓喜と情欲に満ちた牝の鳴き声が、才人の官能を容赦なく愛撫する。
才人の矢は、すでに限界まで引き絞られていた。
…だが、今はまだ機ではない。まだ相手の本陣には幾重にも衝立があり、矢は目標まで届かない。まずは、衝立を倒す事だ。
才人の指がティファニアの前に回り、革でできた臙脂色のレオタードに指を掛ける。
それを察知したティファニアの牝の器官が、音を立てて啼く。
才人の指は容易く革のレオタードを引き伸ばし、その奥へ侵攻を開始する。
しかし、その指は一枚の薄皮によって阻まれる。
そう、肌が透けるほど薄い布に、黒い繊維を織り込んだ、網ストッキング。
才人の牡はその侵攻を邪魔する薄い防波堤の存在を許さない。
口をティファニアの胸から離し、両膝でティファニアの膝を押し開く。
ティファニアの牝は、襲い掛かってくるであろう牡の暴行に、胸を高鳴らせる。
そしてその期待通り。
耳障りな音を立てて、網ストッキングは牡の両手で、力任せに引き裂かれる。
びぃぃぃぃぃぃぃぃっ!
裂かれた薄い薄い布の下から、溢れた蜜に塗れた女陰が露になる。
ティファニアのそこはもうすでに大量の粘液で滑っており、前戯は必要ないように思えた。
しかし、才人の牡は、そこを責めろと才人に命令を下した。
才人は、何の前触れもなく涎をこぼすティファニアの牝の果実にむしゃぶりついた。
卑猥な水音をたてて、才人の舌がティファニアの牝を蹂躙する。
「んゃぁ!やぁ!いっ、イイっ、気持ちいいよぉ!」
泣きそうな顔で快楽を訴えながら、ティファニアは声と背筋を躍らせる。
快楽の電流に促されるまま膝を閉じて、才人の頭を抱え込む。
その行為が才人の舌をティファニアの更に奥へと導く。
膣道の半ばまで才人の舌が割り込み、溢れる蜜を掬いだす。
それは、奇妙な甘さで才人の本能を逆に犯す。
その甘さが才人の獣をさらに加速させる。
才人の口が開いた。ティファニアの蜜と自身の唾液が糸を引く。
獣欲に満たされたその瞳が、はち切れそうなほど尖ったティファニアの核に目標を定める
そして。
牝の弱点を、牡の歯が、柔らかく、乱暴に、優しく、暴力的に、すり潰す。
「ひ!あっ!あっあっあっ!やぁぁぁっ!」
ティファニアの背筋がびくびくと震え、吹き出た潮が才人の胸元で飛び散り、絶頂を伝える。
それまで才人を締め付けて離さなかったティファニアの脚の力が抜け、才人を開放する。
ティファニアは絶頂の余韻にぐったりと床に身体を投げ出す。
ここが機である。
才人はあっという間にズボンを脱ぎ去ると、ティファニアに覆いかぶさる。
ティファニアは、頬にかかる才人の吐息で目を醒ます。
そして、才人がしようとしていることに気付き、制止の声を上げた。
「ま、待って…わ、わたし、まだ…逝ったばっ…」
ずぶぅ!
しかし、その言葉に才人は、乱暴なキスと挿入で応えた。
絶頂にまだ軽い痙攣を続けているティファニアの中を、才人の滾る牡が貫く。
塞がれた唇の中で、ティファニアはくぐもった悲鳴を上げる。
「ふふぅ!んふーっ!」
一度絶頂したティファニアの肉襞が軽い絶頂に再び蠢く。
才人はその責めに耐え、ティファニアの細い腰を抱えると、そのまま乱暴に彼女を犯し始めた。
ぐちゅぐちゅと盛大な水音を立て、ティファニアの割れ目は容赦なく攻め入る才人の槌を奥まで受け止める。
脱力していた脚が反射で才人の腰に絡みつき、締め上げる。
「やらぁ!くるの、きちゃうのぉ!」
頭を振って更なる高みへの階段を登るティファニア。
その動きに合わせて揺れる大きな肉の塊に、才人は再びむしゃぶりつき、カチコチに硬く勃起した先端を、舌で犯す。
「ひ!お、おっぱいらめぇ!ヘン、ヘンになるのぉ!」
才人の頭を抱え込み、ピストン運動を続ける才人自身を肉襞で咥えこみ、上の口からも舌の口からもだらしなく涎をこぼしながら、ティファニアは天国への階段を駆け上っていく。
「ひ、く、いくぅーーーーーーっ!あぁーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
ティファニアの身体中の筋肉が収縮し、全神経が快楽の電流に焼き切れる。
それと同時に。
どくどくどくっ!
才人も限界を迎え、ティファニアの子宮を、熱い欲望で満たしたのだった。
しぇん
結局。
その後、バニーガールの姿をしたティファニアを、才人は気が済むまで貪った。
そして二人が目を醒ますともう朝日が昇っていた。
全裸で寝ていた才人が重い頭を振りながら目を開けると、隣では同じく全裸で寝ていたティファニアが、笑顔で才人の顔を覗き込んでいた。
「おはよ、サイト♪」
にっこり笑って朝の挨拶をするティファニアに、才人も挨拶で返す。
「あ、ああ…おはよ」
そして彼の胸に去来する、後悔の念。
…ああ…俺またやっちゃったよ…。これで何人目だろ…。
そんな才人の後悔を他所に、ティファニアは笑顔で続ける。
「服、たたんで机の上に置いてあるから、早く着て帰ってね?」
今までの女の子達からは考えられないその台詞に、才人の顔が疑問符で一杯になった。
「え?帰っていいの俺?」
そんな才人に、ティファニアはにっこり笑ったまま続けた。
「うん。ルイズさんには、『お酒に酔って泊めた』って言っておくから安心して」
そしてティファニアはベッドを降りて、クローゼットに向かう。
ハンガーに掛けられた制服一式を取り出し、袖を通す。
そんなティファニアに、もう一度才人は尋ねた。
「え、でもテファ、俺が他の女のところ行ってもいいわけ?」
我ながらなんつー質問だよ、とか思いつつも、才人は尋ねずにはいられなかった。
そんな才人に、ティファニアは裸にブラウスだけを羽織った状態で、振り返り、言った。
「いいよ。サイトの好きな所に行って。
だって私は、サイトのペットのうさぎさんなんだから」
そして唇に右の人差し指の先端を当てて、続けた。
「でも、たまには構ってね?うさぎさんはね…」
才人は、寂しいと死んじゃう、とか言うんだろうな、と思っていたが。
ティファニアは、悩ましげに、ウインクなどしながら才人の予想外の言葉を吐いた。
「…うさぎさんはね、寂しいと…泣いちゃうんだよ?」
そして、両手を後ろに回して、本当に泣きそうな表情になる。
その表情に、才人はたまらないものを感じて。
「テファーっ!」
「ちょ、サイト、ちょっと自重しようよ♪あんっ♪」
裸ワイシャツの、ティファニアを問答無用で押し倒したのだった。〜fin
*追記:結局外泊のばれた才人は、ルイズにきっつぅぅぅぅぅいお仕置きを受ける羽目になったのだった*
蝶KYですよね俺!
いきなりテファとかどうしたことやら全く。
ていうかアッチ方面の人から突っ込み入りそうだな。
『臙脂に白は邪道だ!』とか(ぁ
まあ今日は寝ます。んじゃーノシ
超GJ!実況で見れたぜぇぇ!!
こんなかわいいペットにルイズが恋人で実質愛人のシエスタ。
これはサイトに殺意が沸くでしょwwwww
あえて言おう
エルフ耳にウサ耳が邪道だ!
>>491 GJ!! リアルタイムだとさらに火力がっっ
ただでさえ弱ってるところへ「寂しいと…」 追い撃ちとは!!  ̄|_|○
住人はせっかく奥ゆかしくオブラートにつつんでいたのに
「へんたいなせんたいさん」って、直球のほうがいいですか? www
ていうか本人がトリにへんたいさんって書いてるのに何を言ってるんだろうねこのせんたいさんは
Lv.見習さま GJ!
アン様は遠くで眺めている分には良いけど側で仕える臣下は
正直たまらんだろうな
>……ウェールズ殿。なぜ、貴殿は生き延びてくださらなかった。
故人とは言え他国の皇太子を要職に就いているとは言え一介の騎士が
殿と呼びかけるのは拙くないかい?
まあ、心の声だからいいのかもしれないが
せんたいさんのエロは相変わらず素晴らしいです
>『魔法学基礎T』『錬金の応用』
>『できる!四十八手』『正しい殿方の惑わせ方』『ペットの飼い方・躾け方』
↑最初の二つはともかくあとの三つはどう考えてもまずいだろ
ベアトリスは自重しる
497 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 23:50:12 ID:nVJ0NUHs
>>496 5番目がヤバく見えるキミもどうかしているぞ同志
(´・ω・`)
498 :
475:2008/01/18(金) 23:50:55 ID:nPaxGna+
>>476 >>478 レスThx!です。
ゼロ魔のSSはレベル高くて、完全にハマっている状態ですw
まとめを気長に待ってみます
>>481 せんたいさん毎回乙です。 テファすきーなおいらにはありがたい一作です。
そっち系の住人なんですが、同人でテファ枕購入して
抱く度にSSに載ってるテファが脳内で反覆してる状態w
職人様、これからも頑張ってください b!
『ペットの飼い方・躾け方』って・・・
これってご主人様が読むものだろ・・・?
つまり、逆にテファがご主人様になるパターンががががが
『魔法学基礎T』(step1扉にロックをかけよう、step2音を漏らさないためには?以下略)
『錬金の応用』(性的な意味で)
『できる!四十八手』(猫でも出来るコモンマジック基礎48種)
『正しい殿方の惑わせ方』(風は偏在する〜)
『ペットの飼い方・躾け方』(もちろん使い魔のことです)
…あれ?
見習さんのシリアスな良作を読んだ後に、せんたいさんのバニーテファを読む。
脳内で映像が浮かぶ。
おっきが痛いです
神共激しくGJ
へんたいさん乙です
だからせんたいさんではないと小一時間ry
へんたいさんGJです
…あれ?
>>500の変態ぶりに俺も奮起(性的な意味で)してしまった。
『魔導禁呪理論』
step1.愛しの彼の性欲を永遠に持続させよう!
step2.愛しの彼の精神を支配し、永遠に虜にしよう!
step3.愛しの彼と永遠に生きられるよう、一緒に不死化しよう!
Laststep.永遠に侵入も脱出もできない部屋を作り、愛しの彼と閉じ込められよう!
著.ノボールヤマグッティ
監修.へんたいさん
イラスト.始祖ブリミル
流れを見るとアン様SS投下後は一種の祭りと化してるな。本スレではアン様派は
肩身狭いからアダルトの方に流れてきてるのか?w
いや、俺もそんな感じなんだけどさw
元々エロに向く人だから、エロパロにそれを期待して来てる人にはごっそさんなんじゃないか?
職人さんもたいがいアンSS書くときはエロネタ多いし。
アン様のエロさは異常
姫様のフェロモンは媚薬
だが待って欲しい
サイトがまかり間違って婿入りしたら鶏ガラの苦労は3倍になるのではないだろうか
鶏ガラってw。
一瞬ルイズのことかと思ったのは内緒だぞ。
以降、
>>510の姿を見た者はいなかったという…
(・ω・)
>>473 >>491 いや〜いいねぇ〜。
最近 テファとアン様のSSしか読む気がしないオレには最高だった!
これでボルボ氏が降臨してくれたら言う事無いわ。
お待ちしてます。
この前あんだけの量を投下したのに、鬼め
アレはマジでエロかった
ひそかにオリジナル物も期待age
>>504 レスを読んで某所で聞いたヤンデレドラマCDを思い出してしまった
そんでもってそのCDの登場人物をゼロ魔の登場人物に当てはめて
一人でニヤニヤしてしまった
幼馴染=ルイズ 世話好きな妹=シェスタ
引っ込み思案で無口な女の子=テファorタバサ
アレ?あまり違和感がないような…
このスレ的にはシエスタがのこぎり担当なんだけどな w
本編でおとなしくなっちゃったから、出番が少なくなったみたい
それとも病んでるシエスタ、やりつくしちゃったか??
やっぱり、へんたいさんはへんたいさんだっ!!
でも
> ティファニアの規格外の胸が才人の下腹部で押しつぶされ、そして、ティファニアの下腹部に、布の上からでも分かる、熱い硬い牡が押し当てられる。
先生、この体勢がよくわかりません!!
>>517 すまにゅ、コピペするときに「下」削り忘れたぉ(ぁ
誤植でごぜーます…
>517
いやよく読め、アレが胸でむぎゅっとされてるのにどうしたらアレがテファの下腹部があたるんだ?
サイトのあれの長さは1mあるんだな
さすがガンダールヴ!
一m・・・何その日本刀
まてよ、つまり才人はベッドではガンダールヴの力でその武器を使いこなし・・・
>>524 おっきした!
それにしても最近のフィギュアは出来がいいねぇ
527 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 23:57:24 ID:xyQHyi5W
>>524 これはいいな
さすがタバサ好きのへんたいさん
つーかルイズが酷すぎる件
>>524 ハッハッハ書き込むたびにレスのどこかに必ずといっていいほどロリ
と忍ばせてるひとが何と言っても説得力のかけらもないさ
本、本、本。
右を見ても左を見ても、本の背表紙が隙間なくびっしりと並べられている。
色あせたり汚れたりしている古い本もあれば、まだ誰も手に取ったことがないのではないかと思う
ほどきれいな、新しい本もある。
どちらにしても共通しているのは、何となく小難しそうで読むのが面倒くさそうな気配を放ってい
ることである。
(やっぱ、こういうところって苦手だなー)
天井付近までびっしりと書物が詰められた本棚と本棚の間で、才人は居心地の悪さを感じていた。
静かな空気の中に紙とインクの香りが漂い、その隙間を縫うようにして、本のページをめくる音が
かすかに聞こえてくる。
ともすれば自分の足音が耳障りに感じてしまうほどの、圧倒的な静けさである。背中がむず痒く
なってきた。
だからと言ってばたばた足音を立てて走るわけにも行かず、才人は唇をむずむずさせながら忍び足
で歩き続ける。
目的の書棚は、図書館の中でも奥の方にあった。持っているメモに目を落として、頼まれた本の書
名を確認する。
才人が自分に似合わない場所だと知りつつこんなところまで来ているのは、相変わらず研究に没頭
していて忙しいコルベールに、一冊の本を借りてくるように頼まれたためであった。
(そんな簡単なお使い、断るわけにはいかねえと思って引き受けたけど。失敗したなー、こんなに神
経すり減るとは思ってなかったぜ)
とにかく早く用事を終わらせて帰ろう、と考えたところで、才人は目の前の書棚が高すぎることに
気がついた。何せ30メイルはある書棚だから、普通の人間では上段の本を手に取ることはおろか、
背表紙を見てタイトルを確認することすら出来ない。
周囲を見回してみたが、はしごなどは見当たらなかった。浮遊魔法を扱えるメイジが利用すること
を前提としているのだから、当たり前かもしれない。
才人は仕方なく図書館の入り口に戻り、受付に座って本を読んでいた眼鏡の女性司書に、本を取っ
てもらえないかと頼み込んだ。
「なんで魔法を使えない人間が図書館なんかに」
読書を邪魔されたのが相当気に触ったらしく、司書は顔をしかめてぶつくさ文句を言いながら、貸
し出しリストらしき紙束を捲り始めた。
「その本は誰も借りていないようね……仕方がない、取ってあげましょう」
「どうも」
「お礼を仰る暇があるのなら、せめて浮遊魔法ぐらいは覚えてほしいものね、シュヴァリエ殿?」
声量こそ抑えられていたが、皮肉っぽい口調と嫌味ったらしい微笑は全く抑えられていなかった。
才人は頬が引きつるのを感じたが、無理矢理微笑を作ってその皮肉を受け流した。
(我慢我慢。本さえ取ってもらえりゃ、もう用はねえんだし)
だが、浮遊魔法で例の書棚の高いところまで上っていた女性司書は、手ぶらで降りてきた。
「ないわね」
素っ気なく言われる。
「はい?」
「ないの。あなたが探してる本。今この図書館にいる誰かが読んでいるみたいね」
「ええと、それじゃあ」
「返却されるのを待つか、その誰かを探し出して今すぐ貸してもらえるように交渉するかのどちらかね」
「誰が借りてるんでしょうね」
「そんなことは知りません。全く、無駄な時間を……いいところだったのに……」
女性司書はまたもぶつくさと文句を言いながら入り口の方に戻っていく。その背中に向かって中指
を突きたてたあと、才人は腕組みして考えた。
(どうすっかな。そいつだって読みたくて読んでるんだろうし、無理言って貸してもらうのもなあ)
悩みつつも、才人はとりあえずその場から離れることにした。と、書棚の脇を一つ二つ通り過ぎた
ところで、視界の隅に見慣れたものが映りこんだ気がした。青い髪である。
(タバサかな?)
そう思って、ある書棚と書棚の間の狭い通路から首を突き出してみると、そこに備え付けられた小
さなテーブルに、思ったとおりの人物が座っていた。
座っていた、というのは正確ではない。何故なら、彼女はその小さなテーブルに突っ伏して、かす
かな寝息を立てていたのだから。
冷静な彼女にしては珍しい失態である。才人は笑いたくなるのを我慢しながら、そっと彼女に近づいた。
そのテーブルは、受付付近にある広い読書用のテーブルとは別に用意されたものらしい。
無数の書棚に埋もれるようにして設置されており、そのせいで入り口の方からは見えないように
なっていた。
(なるほど、だから図書館で寝てるのに誰も注意しねえんだな)
それに、タバサ自身の眠り方が非常に大人しいせいもあるのだろう。
鼾はかいていないし、寝言もない。そもそも呼吸自体が非常に小さく、静かだった。華奢な肩もほ
とんど上下しておらず、身じろぎするような気配もほとんどない。
一分ほど見つめていても、その状態は全く変わらなかった。
(寝てても静かだなこいつは。これがルイズだったら今頃高いびきで涎垂らしてふがふが言ってるところだぜ)
そんなことを考えてかすかに笑ったとき、才人は不意に気がついた。
(あれ、この本って……)
テーブルに顔を近づけてみる。
タバサは本を読んでいる途中で寝入ってしまったらしく、そこには読みかけの本が開かれたまま置
かれていた。開かれた本の右側に、タバサの左腕が乗せられている状態である。
タバサを起こさないように、そっと本の左側を上げて、書名を確認する。
(うわ、これ、やっぱり先生が探してる本だよ。どうすっかな)
才人は頭を掻いた。
(本だけ抜き取る……のは無理か。そもそも寝て起きたら本が消えてた、なんて思わせるのはまずい
し。だからって起こすのもな)
才人は再びタバサの寝顔に目をやる。
ほぼ常時冷静沈着な無表情が貼り付けられている顔だが、寝顔は穏やかであり、あどけなさすら感
じられた。緩やかな眉の下にそっと閉じられた目蓋があり、長い睫毛が小さな呼吸と共にかすかに揺
れる。ほんの少しだけ開かれた唇からは、時折緩い呼気が漏れ出している。組んだ腕の上で顔を横に
伏せているために、かけられたままの眼鏡が少しずれていて、それがまた一層寝顔の幼さを引き立てていた。
(こんな深く眠って……よっぽど疲れてたんだなー……と思うと、やっぱ起こすのは可哀想だよな)
体を揺するどころか、声をかけるのすら躊躇われる。
仕方がないので、才人は少し待ってみることにした。タバサが自然と起きれば何の問題もないのである。
じっと待つ間、何もすることがないので、自然とタバサの寝顔を眺めることになる。
間近でじっと見てみると、非常に整った顔立ちだということが改めて分かる。今現在才人と一番距
離が近いルイズも絶世の美少女だが、タバサもまた負けず劣らずの美貌である。一点はっきりルイズ
に勝っていると断言できるのは、タバサの肌の滑らかさだろうか。図書館の薄暗い照明の下で薄らと
白く光る頬は、思わず手を出して撫でてみたくなるほどだ。
しかも、今の彼女は実に無防備な寝顔を晒しているのだ。普段の人を寄せ付けない冷たい雰囲気が
完全に溶けて、ただあどけない柔らかさだけが残っている。それを見ていて、才人はふと、彼女が自
分よりも年下であることを思い出した。
(普段しっかりしてるから、つい忘れちまうんだよな。本当は俺らより騒がしくってもいいぐらいな
んだろうに……親父さんもお母さんも大変なことになっちまって、自分に厳しくなりすぎてるんだろうな)
才人は目を細めた。何か、ほろ苦いものが胸に広がっていく。
そのとき、タバサが不意に、「ん……」と吐息混じりの声を漏らした。起きるか、と思ったが覚醒
までには至らず、少し身じろぎしただけでまた規則的な寝息を立て始める。
その微妙な挙動で、彼女の艶やかな青い髪の一部が、ぱさりと顔に垂れ落ちた。無垢な寝顔が髪の
毛に遮られて少し見にくくなる。
本人はそんなことなど全く気付かないように眠りこけていたが、じっと見ていた才人のほうは気に
なって仕方がなかった。
(邪魔っ気だなー、これ)
青い髪も細やかで艶があり、見ていて十分目を楽しませるものではある。だが、それが貴重なタバ
サの寝顔を隠しているのが何となく腹立たしかった。
(タバサだって、気になるだろうしな。いいよな?)
心の中で誰かに向かって言い訳しつつ、腕が自然とタバサの顔に伸びる。
指先が白い肌に触れたとき、想像以上に柔らかい手触りが伝わってきて、才人は背筋に寒気を感じ
たほどだった。そのまま頬を指で突き、こね回して触感を楽しみたくなるのを必死にこらえながら、
才人は撫ぜるような控え目な手つきでタバサの顔にかかった髪を避けてやる。意識して力を抜きすぎ
たせいか、一度では上手くいかずに髪がまた垂れてきた。才人はそのたび、何度も何度もタバサの髪
を手で戻そうとする。
「ふふっ」
小さな笑い声が、吐息と共にタバサの口から漏れ出した。才人は少しドキリとする。慌てて見ると、
タバサはあどけない寝顔にはっきりとした微笑を浮かべていた。甘ったるく息を吐き出しながら、小
さく身をよじる。
「もぉ、くすぐったいよぉ」
聞いたこともない無邪気な声音だった。才人の顔に熱が上ってくる。目の前の小さな少女を抱きし
めたいという衝動が、切なく胸を締め付ける。
(なに考えてんだ俺、自重しろ俺! 自重するんだ!)
必死に言い聞かせていたとき、タバサがまた身をよじりながら、おかしそうな声で呟いた。
「くすぐったいったら……父様」
才人の体から、急速に熱が引いていった。
タバサの顔は穏やかさに満ちていた。見ている方も幸せになるような寝顔だ。
才人はもう一度だけ手を伸ばして、タバサの頭をゆっくりと撫でた。
それから、無言でその場を後にした。
事情を話したらコルベールも分かってくれたので、才人はその後ずっとゼロ戦格納庫の隅にいた。
備え付けられた椅子に腰掛け、一人無言で目を閉じていた。叫びながら走り回って木の幹にガンガン
と頭をぶつけたいような衝動が体を駆け巡っていたが、我慢した。そんなことをしても意味がないと思った。
「サイト」
声がした。心臓が跳ね上がる。格納庫の入り口を見ると、タバサがいた。四角く切り取られた日の
光の中に佇んで、いつもの無表情でこちらを見つめている。
「よう、タバサか。どうした」
苦労して何気ない風を装う。タバサは静かに近づいてきて、手に持っていた本を差し出した。あの本だった。
「どうしたんだ、これ」
「サイトが借りたがってたって、図書館の司書に聞いたから。あなたの名義で借りておいた」
「そこまでしてくれたのかあのお姉さん」
「親切」
「そうだな。ありがとうよ」
司書の背中に向かって中指を突きたてたことをひそかに心の中で詫びつつ、才人は立ち上がって本
を受け取り、傍らのテーブルに置いた。それから、頭一つ分ぐらい低い位置にあるタバサの顔を、
じっと見下ろす。
真っ直ぐに見返してくる青い瞳は、冷たさすら感じさせるほどに静かだった。
「どうしたの」
才人は「いや、別に」と答えながら目をそらした。いつまでも見詰め合っていると、タバサをつぶ
れるほど抱きしめたいという衝動を抑えられなくなりそうだった。
(と言うか、なあ)
ため息が唇を押し割った。
(なんかな。こいつ、頑張りすぎだって。ああ、添い寝して思いっきり抱きしめて頭撫で回して一晩
中褒めまくってやりてえ)
才人は心底からそう思った。その念には、自分でも驚くほどに、やましい欲望が微塵も含まれてい
ない。ほとんど父性とも言えるような、今まで感じたこともない大きな愛情である。
タバサが目の前にいるせいか、その感情は一秒経つごとに増してくるように思えた。
「サイト」
ふと、タバサが才人の視界に回りこんできた。驚いて身を引くと、ほんの少しだけ眉を曇らせた。
「なにかあったの」
いつもの平坦な声音から、こちらの身を案ずる優しさが滲み出ているような気がした。
才人の胸に熱いものがこみ上げてくる。
(ああもう、自分のことで手一杯になるのが当然だってのに、お前って奴は……!)
今度こそ本当にどうしようもなくなって、しかし抱きしめるのだけはなんとかこらえた。
代わりに、才人はタバサの両肩に勢いよく両手を乗せた。
「タバサ!」
「……なに?」
突然の才人の行動に、さすがのタバサも驚いたものらしい。瞳がかすかに見開かれており、返事も
一拍遅れていた。
そんなタバサの顔を真正面から見つめながら、才人は思いの丈をぶちまけた。
「今夜、俺と一緒に寝ないか」
返事はなかった。タバサは身じろぎせず、口を開かず、瞬きすらせず、硬直したようにその場に立
ちすくんでいた。
「……冗談?」
一分ほど経って、タバサはようやくそれだけ口にした。壊れた玩具のように、その首がぎこちなく
傾ぐ。才人は思いっきり首を横に振った。
「いや、冗談なんかじゃない。な、今夜、俺と一緒に寝ようぜ、タバサ」
溢れる思いを視線にこめて、タバサの瞳を真正面から見つめる。
そのとき、奇妙なことが起きた。
白い頬にかすかな赤みが差したかと思いきや、タバサが思い切り才人を突き飛ばしたのである。
予期せぬ反応に、才人は踏みとどまることすら出来ずに尻餅を突く。
呆然として見上げると、タバサは俯いて細かく体を震わせていた。折しも差し込んできた夕陽が逆
光となって、その表情を窺い知ることは出来ない。
「タバサ……?」
困惑しながら声をかけると、タバサは今まで聞いたこともないほど大きな声で叫んだ。
「そういうのは!」
「え?」
「ま……まだ、早いと、思う!」
そう言って、タバサは勢いよく踵を返した。小さな体が物凄い勢いで遠ざかり、夕闇の中に消えていく。
才人はその場に座り込んだまま、タバサが残した言葉を何度も何度も頭の中で繰り返した。
そして、彼女が言わんとすることの意味を悟り、自嘲する。
「そうか……問題を全部解決したわけじゃないから、人に甘えるのはまだ早いと……そう言うんだな、タバサ」
胸にじわりと温かさが染みこんでいくのを感じながら、才人は立ち上がった。
「やっぱり凄い奴だよ、お前は……俺も、少しでもお前の助けになれるように、頑張らせてもらうぜ」
タバサが去っていった方向を見つめながら、才人は力強く微笑んだのだった。
なお、後にタバサは、
「あまりにも突然すぎたために、本来なら喜んで受け入れるところを拒否してしまった。あれはわた
しの生涯でも一、ニを争うほどの失点である」
と述懐したそうである。
534 :
205:2008/01/20(日) 00:47:11 ID:WTydTLFG
スレのみんな! オラに筆力を分けてくれ! ……みたいな。
タバサの魅力を表現するのには語彙と構成力と男気が圧倒的に足りないことがよく分かった。
しかし彼女は年の割にエロいよなぁ。
行間開けて・・・
>>533 タバサは宇宙一可愛いと思う!
GJだぜ!
アン様は宇宙一エロいけどな!
>>534 GJ!
いつもいきなり濡れ場 w なので、こういうのがあってもよいと思っていた。ラブコメ的に
GJ。うろたえタバサくぁーいいよ。
>>535 そこらへんは、書き手それぞれの癖だし・・・読み手も気になる人もいれば気にならない人もいるだろうから。
※ゲーム版ネタバレありです。
非エロでもどっかにクリスものないかなぁ…。
瞼の裏に優しく染み込んでくる、朝の光は夢と現実の狭間。
「ん……」
光の刺激に、体内時計は起きよと合図を鳴らすけれど、頭はまだ睡眠を要求している、ような気
がしていつもなら身体を起こすことはしない。
わずかばかりに覚醒した意識の内で、違和感を覚える。右側に感じていた温もりがシーツとベッ
ドとの隙間で薄らいでいくのを感じた。
才人は目を覚ます。
ルイズは才人の左で、変わらず静かな寝息を立てていた。違和感の原因は、同じく才人の隣で寝
ていたはずのクリスが居ないことだった。違和感という程ではなく、単にクリスが既に起きている
ことに気づいた、というだけなのだが、何しろ起床の時間としてはまだかなり早かった。
淡色のカーテンの先にかすかにぼやける空も、滅多に見ることのないものだ。
「……」
寝ぼけ顔はそのまま怪訝な表情としてクリスの姿を探す。
すぐに見つかった。昨晩ルイズに許可をとり、スペースを借りたクローゼットから和服を取り出
している。赤い袴が目をついたとき、才人はまさかと思った。
ベッドの方に背を向け、クリスは和服を傍の椅子に掛ける。
案の上、浴衣を脱ぎ始めた。彼女が彼女の師匠からその特徴を聞き、誂えたそれの、落ち着いた
色の弱々しい朝日に溶け込む先、下ろした金髪がさらりと揺れる。
丸く白い両肩が露になって初めて、クリスに悟られぬよう抑えた狼狽の様子をさらに瞳を閉じる
ことで消し去ろうとする。
頭は完全に冴えていた。
(どどど、どうしよう……!)
静謐な空間に、衣擦れの音が一際大きく響き、才人の耳に届く。
課せられた使命によってでなく、今度は花嫁修業と称して新たに留学してきた遠い小国の王女、
クリス。才人と同じように日本からきたと思われる人物を師匠として慕っていたため、その立居振
る舞い、言葉の背景にはいつも武士道の考えがちらつく。こちらの国では異質なものであり、日本
でも今は時代錯誤的であるけれど、才人にとっては懐かしさを感じずにはいられなかった存在だ。
クリスは師匠という侍を、才人を通して見ていた。彼女にとって侍は、憧れと模範の象徴だった。
しかし、仲間と友に催し、才人と踊った舞踏会でその考えの改めねばならぬことに気づいた彼女の
目には、想い人としてのみ映り始めた。はっきりした言葉はまだないけれど、それに類したものは
伝えられている。いつちゃんとした形の告白があるのか、どきどき冷や冷やな才人であったけれど……。
横目でクリスの様子を窺う。
ちょうど着替えも終わり、かんざしとリボンで髪を結っているところだった。
「よう、ブシの娘っこ。えらく早いな」
不意にデルフの声が響く。
クリスがはっとして壁に立てかけてある剣を見た。
「……驚かすな。朝から心臓に悪い」
「そいつぁすまなかったな。で、何でこんなに早いんだ?」
「日課だ。剣を振る」
「ほぉ」
デルフの感心の声を受けながら、自身の剣を手に取った。
「そういえばデルフ、君は寝るのか?」
「いんや〜、まぁ気分次第だぁな」
才人とルイズを起こさぬようにと潜めたクリスの声に対し、デルフの声には些かの気遣いも感じ
られなかった。彼は少しくらいの会話で二人が起きることはないと知っているのだ。
「それよりブシの娘っこ。稽古するんならうちの相棒も連れてってくんねぇかな?」
「なに?」
「ちょいと俺を持ってみ」
一体なんだ、と小首を傾げつつ柄に手をかける。
「む。重いな」
「あぁやっぱりそうだ。お前さんなかなか強いな」
「そんなことがわかるのか?」
「まぁね」
すごい剣だな、と言外に、剣自体が喋ることへの不可思議さも込めて、クリスはデルフを置く。
「相手がいたほうがいいだろ? まぁ剣技っていうと相棒はとんとだめだけどよ。だからこそっていうかなぁ……」
そこでクリスは才人のことを思案げに眺める。肯定とも否定ともとれる雰囲気を纏い、空いた間
にデルフが再び口を出そうとしたとき、
「いや、私もここ一年剣の相手はいないからな。才人を日課に連れていくのにやぶさかではないが……」
曖昧に返事をする。
「お前さんの師匠が死んでからか?」
「ああ。実際はそれ以前より立つことも叶わぬようになっていたんだが、毎朝見守ってくれていた」
あぁ、とデルフが納得したように呟き今のクリスの心境を代弁する。
「お前さんにとっちゃ、師匠との思い出に相棒を連れるのは気が進まねぇかい?」
「そんなことはない」
きっぱりと答えた。思わず大きくなってしまった声に、はっとしてベッドの方を見るが、ルイズ
はかすかにうめき声を漏らす程度で起きる気配はない。
一方の才人は依然として寝たフリを敢行している。
「師匠は師匠で才人は才人だ」
「そうかい」
「そうだな。魔法が主流のこの学院でせっかく剣を扱える者がいるんだ。稽古の相手としないことほど愚かなことはないな。よし、才人を起こそう」
「よろしく頼まぁ」
隠れながら一部始終に付き合っていた才人は、当然慌てた。
「才人。才人」
クリスが小声で呼びかけるのをはらはらした心地で、才人は聞く。おそらく顔を覗きこんでいるの
だろう、自分を覆うクリスの影がさらに心の動揺を加速させた。
どう目を開ければ自然に起きたことになるだろうか。
その一秒にも満たぬ行為のことだけを真剣に考えながら、しかし答えは出せず、肩まで揺すられて
は起きるしかないなと半ば開き直りのノリで、才人は目を開けた。
「お、おはよう。クリス」
目の前十センチにクリスの顔があった。
「って近い近っんぐ」
「騒ぐな。ルイズが起きるぞ」
口元を手で塞がれた才人が、視線をそーっと左に移していく。どうやらご主人様の眠りを妨げてし
まうようなことはなかったようだ。ほっと安心した先で、クリスのきりっとした顔立ちにそれを不用
意に崩さないような綺麗な微笑を見つけて、どきりとしてしまう。
「ど、どうしたんだ? こんな朝早く」
わざとらしく、取り繕うように尋ねた。
「ああ。実は私の日課に付き合ってもらいたくてな。と、その前に一つ聞いていいか? 才人、もしかして起きていたのではないか?」
「え、いや、その!」
「だから騒ぐなと」
再び声を出すのを封じられる。
言っているだろう、とクリスの目が語りかける。
「とりあえず一度出よう」
部屋の外は幾分か暗かった。静まり返る廊下、なだらかなカーブを描く向こうから誰かが歩いてく
る気配は一切感じられない。いつも才人が洗濯を始める時間より尚早く、シエスタのようなメイドた
ちも未だ眠りの中のようである。
「相棒、起きてたんなら言ってくれよ」
「本当だな。盗み聞きとは性質の悪いことだ」
「すみません……」
毅然とした歩みで前を進むクリスの背中から怒りは感じなかったけれど、居心地の悪さは変わらな
かった。さらに、デルフがそれを余計に煽り立てるものだから、才人は余計に困った。
「で、だ。いつから起きていたんだ? 才人」
振り返り、腕を組むクリスは少しだけ詰問口調であった。正直に言うべきか迷ったけれど、下手な
嘘は通じまいと思い、着替えのところからともじもじして告げた。
「そうか」
予想とは裏腹に、反応はあっさりしたものだった。
「怒らないのか?」
とルイズの例を思い出し尋ねる。
「まぁ、あの部屋に住まわせてもらう上で、ある程度は覚悟していたことだからな。ただ、その……」
そこでクリスの様子が一変する。伏し目がちになり、恥じらった表情で才人と向かい合う。
「やはり、恥ずかしいものだな。……次からは、起きているなら言ってくれると助かる。いや、その、才人に見られるのは全然かまわないのだが。心の準備というものが、私にもあってだな……」
ついさっき覚悟はしていたと言っておきながら、この発言である。それに気づいた才人が空気も読
まず、質問してみたところ、
「いや、まさか初日からこんなことになるとは思わなかったのでな」
と暗に責められ、後悔することになってしまった。
「すみません……」
二度目の謝罪である。
「かまわないと言っているだろう。いや、かまうんだが。ああもう、朝から何を言っているんだ、私は。さっさと行くぞ、才人」
「お、おう」
ゲームキャラってあんまりないんだね。当たり前か。
それにしてもこのスレはレベル高い(^ω^;)
「たいへんなのねサイトたいへんなのねーっ!」
うららかな日差しが眠気を誘う昼下がり。
昼食後の優雅な昼寝タイムを邪魔されて、才人は不機嫌だった。
邪魔をした当人はそんな事一切気にも留めずに、才人の目の前できゅいきゅい叫んでいる。
「あんだよ、俺忙しいんだけど」
どう見ても芝生に寝転んで昼寝に入る直前の才人に、シルフィードはきゅいきゅい文句を言う。
「どう見ても昼寝する所なのね!いいから聞くのね!」
「…ツマラン事だったら寝るからな」
最近、タバサのシルフィードの扱いに、才人も影響されつつあるようだ。
アホの子の話は半分以下で聞くに限る。
もう既に半分不貞寝モードの才人に、シルフィードはむっとしながらも続ける。
「『呪印』なのね!また『呪印』が出たのね!」
『呪印』とは。
先住魔法によって作り出された魔法生物で、その姿は紙の様に薄く、何かの文様のような形をしている。その姿ゆえに、『呪印』と呼ばれる。
そして、その最大の特徴は、人間に取り付きその魔力を食らうこと。
取り付かれた人間は、心まで食い尽くされ、廃人になる場合もあるという。
才人はその『呪印』の関わった事件を思い出す。
思い出すだにおぞましい…。
『やだっ……見られるのっ……ヤぁっ………』
『やぁっ、だめぇっ、みられるっ、みられちゃぅぅっ!』
あまりのいやらしい記憶に思わずおっきしてしまいました。
その時は、『呪印』に取り憑かれて、心の力の弱ったタバサを、羞恥プレイで徹底的に興奮させ、体内活動を活発にさせて、体内に潜伏していた『呪印』を無理やり引き剥がしたのだ。
「…ま、まさかまたシャルロットが?」
脳裏でブラウザクラッシャーのようにPOPしまくる、羞恥に泣きそうになりながら感じまくっているシャルロットの動画再生ウインドウを必死に閉じようとしながら、才人は尋ねる。
シルフィードは首を振り、否定する。
「違うのね。それに今回出たのは前のとちょっと違う『呪印』なのね!」
そしてシルフィードは事の発端を話しはじめた。
シルフィ、今日は機嫌がよかったから進んでおねえさまのお手伝いをしてたのね。
何か手伝うことない?って聞いたらおねえさま、
「これ返してきて」
ってたっくさん本を渡してきたのね。
それは全部図書室で借りてきた本で、最近おねえさまががんばってるお料理の本とか、お裁縫の本とかだったのね。
そうそう。おねえさま最近学問よりそっち頑張ってるのね。
『お母さんになったら必要だから』
って言ってたのね。
まあそんなことより。
シルフィは寄り道もせず、図書室に向かいました。
で、返却箱に全部本を放り込んだんだけど。
またあの丸いのが、図書室で何かしてたのね。
あんまり挙動不審だったから、踏んで縛ってローソクたらしたら、白状したのね。
「…ぼ、ぼくは禁書をまた発見したんです…ああ、もっと踏んでおくれ、ぼくの女神ぃぃぃ」
…あんまりキモいから窓の外に放り投げたけど。
で、見つけたっていう禁書の残骸に、またあのニオイがついてたのね。
当然、シルフィはその中身を調べました。
そしたら、それもまた、『呪印』を封じてた本だったのね!
そして、そこにはとんでもない事実が!
衝撃の事実は、しーえむのあと!
ぼこ!
「いったーい!何するのねサイト!」
「何が『CMの後!』だ!一体どこで覚えてくるんだそんな言葉」
「韻竜独特の言い回しなのね!気にしたら負けだって大いなる意思も言ってるのね!」
どこの『大いなる意思』だ。その『大いなる意思』は番組スポンサーか何かか。
まあそんな突っ込みはともかく。
俺は続きが気になるので、シルフィードを促した。
「で、何がとんでもないんだよ」
「よく聞いてくれたのね!きゅい!
そこに封印されてた『呪印』は全部で3体!
でも、前のほど力は強くなくて、取り憑かれても死んだりとかはしないのね!」
…ならそんな大変じゃないんじゃ?
「でも、やっぱり体は弱くなるし、魔力もなくなっちゃうのね!
でもでも、本当に大変なのはそこじゃないのね!
この『呪印』は、人から人に移るのね。
だから、前みたいに直接触ったりすると、今度はサイトに取り憑いちゃうのね。
それに、宿主に中から命令して、自分を見つけられないように他人との接触を断つようにしちゃうの!きゅい!」
まあ、確かにそれは厄介だな。
「じゃあ、どうすればいいんだ?」
俺の言葉に、シルフィードは自信満々、胸を張って言った。
「ふんじばって、触らないように道具でコーフンさせるのね!
出てきた『呪印』は、シルフィが魔法でフットバスのね!きゅい!」
いやまあ確かに正論だが。
「てことは、3人女の子捕まえていたずらしろってか…」
…これなんてエロゲ?
…ん?まてよ?
「あのさ、『呪印』って女の子にしか憑かないわけ?」
「そのとおりなのね!『呪印』は女の子の魔力が大好物なのね!
そして、その3人のターゲットはすでにリストアップ済みなのね!」
…仕事速いなおい。
そして、シルフィードは胸元から一枚の紙を取り出す。
そこには、3人の女の子の名前が、へったくそな字で書かれていた…。 ⇒to be continued
直前の作品に一つもレスがついてないのに…
これが人気作者の特権というやつか。
STOP THE GISUGISU
>>550 だってゲームやってないんだもの(´・ω・`)
↑に同じ
>>549 え〜アホ竜ダメなんすかw
俺DSとPSPしか持ってないな。
>>550 ゲーム版キャラだしレスがつくのは期待してなかったから気にしないでくれ
投下前にクリスの名前出しても全く反応なかったし('A`)
ちなみに俺もゲーム自体はやってない。ニコニコで見ただけのニコ厨ですた
お騒がせスマソ
>>550 レスが付かないと投下しちゃいけないなんてルールあったか?
前投下から一時間以上開いてるしいいんじゃないかな
そして締め切り時間ががが
はい、投票締め切りました。
結果は以下。
アンリエッタ[42]
タバサ[42]
ティファニア[39]
アニエス[31]
ルイズ[28]
シエスタ[13]
ベアトリス[10]
モンモランシー[7]
キュルケ[5]
イザベラ[3]
ていうか無効票が25票もあったぞww注意書き読もうよみんなww
というわけで同率一位のアン様かタバサか。奇しくも王族対決ですな。
どっちから書こうかな?
ではではノシ
ルイズ低いなぁおい
ともあれ期待して待たせてもらいます
>>557 ここはおまえの日記帳じゃねえ
チラシの裏でも書いてろ!
>557
ギギギギギ・・・・
シエスタが書かれない
くやしいのう兄ちゃんくやしいのう
>>560 投票締め切り告知くらいはいいんじゃないだろうか? そんな目くじら立てなくても。
正直俺も以前のスレでの投票には、どっちかというと批判的だったが、だからこそこうして保管庫に投票所が作られたわけだし。
「投票結果なんか知らせず黙って作品書いて来ればいい」というのもアレだよ。
>>557 シエスタがヒロイン達に大きく離されてるのが現実的でなかなか笑える。アニエス以下だもんな
やっぱ最近は原作で空気になってるしな。銃も出てきた所で日本人の末裔として参戦する展開
しかないな、これは。日本刀とかもあるんだっけw
つーか締め切りHAEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE。
姫様ハァハァ!
むしろ自分からサイトにまとわり着きそうだwww
ゼロ使好きな連中が多い割にはPS2版のゲームやってない人多いのか?
1作目は糞戦闘システムのおかげでアレなできだったがシナリオは充分に良かった。
2作目は戦闘無くしたおかげでゼロ使好きには神ゲーになった。
オリキャラのクリスとリシュもいい感じだし原作よりのキャラ構成になってるんでアニメ版がダメな人でも充分に満足できる一品だぞ。
SSであるようなシュチエーションが音声付で楽しめます。
姫さまは子犬っぽいからな、本質が甘えっ子。
せんたいさんのアン様は、真面目な部分がほぼ切除されてるからなお笑えることにwww
はあ・・アニエス好きなのにいつもあと一歩足りないな
>569
だったらYOU!書いちゃいなよ!
オレはシエシエ書くからさ
ベアトリス……(´・ω・`)0票かよ…
13巻で活躍しだすと信じてたんだ!正統ツインテ娘ヒャッホイ!!って思ってたんだ!!!
お前らそんなに乳がいいのか!垂れるんだz
>>555 遅くなったけどGJ!
ゲームやって、クリスに惚れた俺は
少数派?
>>573 俺もゲームをやって
クリスかわいいよクリスって思った。
しかし、それ以上にタバサにココロをぶち抜かれたぜ。
ゲームのタバサはヤバイ。思わず抱き枕注文しちゃったぜw
連投スマソ
これは酷い自演
ワロタ
けどクリスかわいいよクリス
せっかく20分くらい空けたのになw
そんなにタバサプッシュ話題に持ち込みたいなら、自分でタバサの魅力爆発なSS書けばいいじゃん。
たまにはでいいんで1作目に登場したサイトのクラスメートのハルナの事も思い出して下さい…
え?一作目は黒歴史ですか…?
ハルナも好きなんだけどなぁ…まあ、クリスやリシュの方がもっと良い訳だが…。
ゲーム2作目はツンデレイベントのルイズとタバサの2人に抱きつかれてウリウリグリグリされるのが最高にたまらん(*´Д`)
ルイズのクリトリスかわいいよ
アン様を真っ暗で誰も来ない静かな地下牢に閉じ込めて
抵抗できないよう縛った上で一日中お尻の穴を舐め続けたい
食事のときも、寝るときも、排泄のときも、ずっと…
そしていつか、当たり前のように俺の舌を受け入れてくれたら、とても素敵なことだと思う
なんだお前は、ビッチの尻穴なめてないと死ぬのか?
ウォークマンでドラマCD聴きながらノベル読んでると頭がイカレそうになるな・・・。
はぁ、俺どうかしてる。ちょっとゼロ魔絶ちした方が良いのかな。
マジでおかしい・・・。
>>585 ああ、その方がいい
俺がウォークマンとノベル預かっててやるから
>>583 まあそのシチュで書きたまえ、読むからさ
>>583 こいつは間違いなく変態ww
アレだ、姫野議員だっけか?アレの6年の性活と同じぐらい変態だなwwwwww
>>589 ちょっと顔の辺り補正はいってるような気がしないでもない
やけに白くて血の気がないなw
>>589 あれ?いつの間にか世界扉で繋がってたのか?w
>>589 三次の絵を見せられて、どうコメントしろと?
>>589 画面越しでも匂ってくる様な生き物臭さに吐き気がした
ふふふっアニエスタンはボクだけのものふふふっ
そういえば、ルイズってなんでサイトのこと好きになったんだっけ?
最初は平民がどうとかいってたけど
そういうのはラノベスレか雑談掲示板で語ったほうがいいような気がする。
600 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:31:03 ID:fXZILeVE
吊り橋効果じゃなかったか?
>>598 使い魔に情を抱くようにわたしってば条件づけられているんだもん。
虚無に操られて使い魔に情を抱くなんてわたしってば可哀想だわ。とっても可哀想な女の子だわ
(ルイズ・フワンソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢談)>13巻参照
才人みたくテファに虚無かけてもらわないとフィルターかかったまま
11巻だったー
ネタレスでミスる俺っていったい……
>>589 顔の修正が呪い人形みたいで怖い。なんでみんなこんなことすんだろう
>>570 俺今までss書いたことなくてさ、それでもこのスレに触発されて努力したことがあるのよ
でもだめだ。シチュやエロ描写が好きなエロ小説サイトのパクリにしかならない
練習でちょっと書いてみた小ネタ投下。
2レス消費するよ。
607 :
テファの憂鬱:2008/01/22(火) 00:07:29 ID:D6e39aiM
「サイト、ちょっと聞きたいことがあるの。いい?」
「ああ。俺に答えられることなら、なんでも聞いてくれよ」
何の気なしに軽くそう答えて、才人は次の言葉を待った。
ティファニアに呼び止められたのは、ある夜のこと。
風呂から部屋に戻る途中、困り顔をしていた彼女にばったり出会ったのである。
彼女はそわそわ落ち着きなく周囲を見回すが、廊下には他に誰もいない。
深呼吸して、それから意を決したような顔をして、こう言い放った。
「あの……あのね? 最近、おへその下がむずむずするの。これってヘンだよね?」
……へその、下?
彼女の言葉に応じて、目を合わせていた才人の視線がつーっと下降した。
規格外の胸。くびれた腰。けしからん曲線の、さらにその下へ。
……布を隔てた向こう側は、彼女の言う、へその下。
そこには、女性の未知の部分……くらいしか、ないわけで。
かっと一瞬で血の上った頭がクラクラして、才人はよろけた。
「……あー、なんだ。テファ。そんなこと男に聞いちゃいけません」
あまりの発言に思わず鼻を押さえて、しかしどうにか佇まいを崩さずに言う。
なぜなら、彼女の表情に浮かんでいたのが、色気でなく怯えだったから。
「でも……クラスのみんなはこんなお話してないの。わたしだけなのかな、って」
「そ、そんな事ないって。病気じゃねえし、生理的な事だから心配ないよ」
「そうなの? ……じゃあ、これって、どうすれば治るの?」
ど、どうすれば? って……俺に言われてもね……。
そう答えようとした才人の脳裏に、一瞬、すばらしい光景が花開いた。
ベッドの上。テファは困惑したような表情だが、ほんのり頬を染めていて。
自らその革命者をふにふにと揉んで……そう、あの時のあの感触を自分で味わって。
さらに怯えと期待の色の入り混じった目で、スカートの裾を指先でつまんで、そーっと、
ゆっくり、じっくり、たくし上げてみたりして……。
それからそこを下着越しに指で……。
……って、友だちのテファが悩んでるのに、こんな妄想してちゃダメだろ、俺!
我に返った才人はばたばたと大きく腕を振って、妄想を追い払う。
妙な行動をしている才人を、ティファニアは心底不思議そうな顔で見つめた。
「……バカっ! ヘンな事聞くなよ!」
「あ、そ、そうだよね。ごめんね。迷惑だよね……。本当にごめんね……」
叫ぶような声に元来気の弱い彼女はびくんと身をすくませた。
それから泣きそうにしょんぼりしたのを見て、才人は慌て、自分の軽率さを後悔した。
彼女にとって、今この学院で心を許せる相手は少ない。怯えさせてはかわいそうだ。
だから、罪滅ぼしとばかりに、できるだけ優しい笑顔と声を作って、答える。
「あのさ、大声だして悪かったよ。迷惑とかはいいけどさ、男にはわからない事なんだ」
「?……でも、こんな話できるのは、サイトくらいなの」
確かに、こんな話をできるほどの仲の相手は、まださすがにいないだろう。
何しろ編入してから、さして日が経っていない。
……かと言ってこんな事を素直に自分が教えるわけにもいかない。才人はうなった。
そうだ、信頼のおける、かつテファと馴染みの深い誰かに託そう。それしかない。
「テファ、ルイズなら平気だろ? 知ってるかわかんねえけど、聞いてみたら?」
608 :
テファの憂鬱:2008/01/22(火) 00:08:16 ID:D6e39aiM
「あ。……うん。聞いてみるね」
にっこり顔を綻ばせたテファは、すぐさま才人の横を駆け抜けた。
あれ、今日はずいぶんせっかちだな。今すぐ知りたいとは、またエロ……い……。
ほっとした才人が、ティファニアの背中を見送ろうと、笑顔で振り返ったその先。
彼女の影からはみ出しふわりと揺れたのは、桃色の髪だった。
才人の笑顔はそのまま凍りつき、ざーーっと音たてて、顔から血の気が引いた。
「ルイズ。あのね、ちょっと聞きたいことがあるの」
「どうしたの?」
「最近、おへその下がむずむずして困ってるの」
「…………おへその下?」
「さっきサイトに聞いてみたんだけど、怒られちゃったの」
それは言わないでくれ、テファーーー!!
才人は内心で、思い切り叫んだ。
……なんでさっきちゃんと口止めしなかったのかと、自分に問いたい。
ああ、俺死んだネ。うん、今日死んだ。確定した……。
どんな痛い攻撃を食らうのか、連鎖的に想像した才人の肩が震えだした。
「どうしてそんなことで怒るのよ?」
……ん?
ルイズの不可解な反応に、才人は恐怖をわすれ、耳を傾ける。
「だって、かゆいなら……ホラ、こうやって掻けばいいんじゃない?」
「でもそれだと、この辺はかいた跡が残っちゃうの……」
「そういう時は叩くといいって聞いたわよ」
「…………あ。少しだけど、かゆくなくなったみたい」
「でしょう?」
「ありがとう、ルイズ!」
……もしかして、それはあれですか? ただの、じんましんってやつですか?
あぁ、そうだよな……テファって、どれが恥ずかしいのか、どれが聞いちゃまずいのか、
そういや、まだよくわかってなかったんだよなあ……。
あはは。あははは。俺、バカだなぁ。…………い、今のうちに逃げよう。
襲い来る嫌な予感に、抜き足差し足、この場から遠ざかろうと思ったその時。
「サイトってば、どうしてこんな事でテファに怒ったのかしら?」
「こういう事は男に聞いちゃだめ、って言ってたけど……わたし、よくわからないわ」
「…………男に? …………へぇー。ふぅーん。なるほどねぇ」
ルイズの声が、にわかに冷ややかな響きを帯びた。
それから、かつんかつんと響きだした靴の音が、才人の目の前で止まる。
二人は、お互いに凍りついたような引きつった笑顔で対峙した。
「……わたし、いま機嫌がいいの。申し開きがあるなら、聞いてあげてもいいわよ、犬」
「えっと……彼女は突拍子もない質問をすることがあるので、良かれと思いまして」
「そう。でも、そんな勘違いしたんだもの、想像の一つくらいしたのよね、この駄犬は?」
「ふ、不可抗力です」
「そんな不可抗力は認めません。主人である私が認めないので、これは重罪です」
「そ、そうですよ、ね…………た、助けて! テファ!」
思わず駆け出し、逃げながらティファニアに救いを求めた声は、既に悲鳴。
しかし、直後発動した爆発によって数メイルふっとび、衝突した壁に頭がめり込んだ。
人の話はよく聞こうと……。彼は壁の中でまさに「痛」感したのであった。
>>602 13巻でダメージ受けてる所になんて物読ませるんだ・・・。
脳天気馬鹿エロSSでも漁って気分転換するか。
610 :
Lv.見習:2008/01/22(火) 00:10:47 ID:D6e39aiM
以上。
テファ練習。気弱・常識知らず以外にキャラがつかめません、先生諸氏。
当初想定した流れは、このあと、
ルイズに聞く→自分が教えずに次にサイトに聞かれると困ると自ら講師、レズ
→頭が冷えて後悔、穢れちゃったとサイトに告白→勘違いしてサイト蒼白
とか考えたんだけどレズ書くのがつらくてやめたんだぜ。
>>610 乙。
言われてみればハーフエルフで爆乳で虚無ってこと以外のテファの明らかな属性って、優しい子・気弱・常識知らずくらいかな。
でもそれで充分な気もする。
乙乙
俺も続き書きたいが某板の馬鹿のせいで灰汁禁食らって携帯厨なんだよね……凄い書きにくいなこれ。よくスイーツ共は携帯小説なんて書けるわ
>>610 乙。←ゼ、ゼットじゃないんだからね、お、乙なんだからっ!!
615 :
バレット:2008/01/22(火) 12:35:22 ID:FfeLgKUF
シリーズの続き、投稿いきます。
今回は幕間っぽい感じ?
616 :
バレット:2008/01/22(火) 12:37:42 ID:FfeLgKUF
ヴェルサルテイル宮殿・正面入り口前。
ガリア王家の紋章が施された、華やかな竜籠が停まっている。
門の前にはたくさんの人が集まっていた。
宮殿の主の王家の人間から花壇騎士団所属のメイジ、更に従者からメイドといった宮殿で働く平民まで。
彼らの視線は竜籠の傍の一点に収束されている。
「ひっく、ひっく、ぐすぅ・・・」
「オイオイそんなに泣くなって。別にこの先もう会えなくなる訳じゃねぇんだからさ」
サイトの胸に縋りついてイザベラが泣きじゃくっていた。
シャルロットもサイトの腕にしがみつく形で顔を埋めている。微かに、彼女からも嗚咽が漏れていた。
何でだろう。彼女達はこんなにも小さい背中だったろうか。
「少なくとも夏期休暇とかで帰ってこれるんだろ?そんな深く考える事無いって」
「う、うるさいよ・・・それでも、寂しいものは寂しいじゃないの・・・」
シャルロットもイザベラの言葉に同意したように、少年みたいなショートカットが上下に揺れた。
ああ、もう。そんな事言われたら。
こっちもそんな気分になるじゃないか――――
「・・・ああ、そうだな」
2人の背中に腕を回して、優しく抱きしめる。
2人から漏れる嗚咽が少しだけ大きさを増した。2人の体温を確かめるかのように、サイトの腕に篭る力も増した。
雲の間から差し込む一筋の光に照らされたそれはまるで、1枚の絵画のような優しさと哀しさと神々しさを併せ持っている。
・・・3人の背後でハンカチ噛み締めて滂沱の涙を流してるギャラリーが居なきゃね。
「ほら、時間だろ。そろそろ行けって」
内心かなり名残惜しいが、それでもサイトはそう言って2人から離れた。
この世界に来て早数年。今ではジョゼフの直属の部下としてそれなりに部下を持つ立場になったサイトである。
なので、公私の区別をつけなきゃならない重要性はよく分かっていた。
2人の少女もそう言われてハッとしてから涙を拭っていつも通りの顔になる。
それでも泣きじゃくって紅くなった目は誤魔化しようが無い。
2人はサイトに導かれて竜籠に乗り込んだ。
「それじゃあ、言ってくるからね。私達が居ないからって仕事の手抜くんじゃないよ!」
「・・・頑張る」
「おう、2人とも気をつけてな。頑張れよ」
イザベラは何時ものツンケンした口調で。
シャルロットは簡潔ながら力強い口調で。
そしてサイトは優しさの篭った声で。
617 :
バレット:2008/01/22(火) 12:39:01 ID:FfeLgKUF
そのまま扉が閉められ、2人を載せた竜籠がサイトとギャラリーに見送られながら青空へと飛び立っていく――――
そう、そうなっていれば、それはきっと感動の1シーンとして皆の脳裏に刻まれていただろう。
――――それは問屋が下ろさない。
「何言ってるんだサイト。お前も一緒に行くんだろうが」
後方から声がした。一同、へ?とばかりに疑問符を浮かべた表情で一斉に振り向いた。
そこには立派なお髭が特徴的な、けど国王なのに少し前まで人望無くて、
サイトを召喚して『虚無』の属性に目覚めたのをきっかけにええいなんかもう才能とかで悩んで他のアホらしくなったじゃねえかコンチクショウ、
と開き直って興味ある事以外は弟に仕事を押し付けて王宮の人間と道楽にふけっている『道楽王』ジョゼフの姿。顔にニヤニヤと愉快そうな表情を貼り付けている。
隣には、彼の弟でシャルロットの両親であるシャルル夫婦も居た。
もっともその表情は隣の兄やギャラリーとはまた別の顔、苦笑じみた物だったが。
「やはり我が王家の子女を護衛も無しに他国に送り出すのは問題なのでな。
という訳でサイト、2人と一緒に魔法学院に行って来い」
「ちょ、聞いてねえよ!?」
「そうだろうな。言わなかったから」
うわ、何コイツ!ムカつくなオイ!
フハハハハって悪役みたいな笑い方してんじゃねえ!ピッタリじゃねえか!
「何、別にサイトもイザベラもシャルロットも良かっただろう?数年来の思いをようやく告げる事が出来たのだからな。これで跡継ぎの心配もしなくて良い」
キュボッ、と少女2名の血圧急上昇。そして顔も真っ赤っ赤。
どうやらこの1ヶ月、一体ナニをいたしていたのかまるっとお見通しだったようで。
なんだかギャラリーの視線も生温かい。
「じょ〜〜〜〜ぜ〜〜〜〜〜ふ〜〜〜〜〜〜!!!」
「フハハハハ、捕まえてみるのだな明智君!」
「古いんだよ!てか何でお前が俺の世界のネタ知ってんだ〜〜〜〜!!」
歳の割には中々健脚なジョゼフ。
ってか何気にガンダールヴ発動中のサイトでも追いつけないってどんだけさ。
その一方、感動の別れをたった今まで行ってた相手が一緒に来ると知らされた少女達は、
「サイトと一緒、サイトと一緒・・・」
「甘い青春の学生生活・・・」
「「・・・・・・・・はふぅ」」
揃って幸せそうな溜息をついていた。
・・・ガリアの未来は、微妙に不安である。
618 :
バレット:2008/01/22(火) 12:41:00 ID:FfeLgKUF
同時刻:『白の国』アルビオン
アルビオン王家の紋章に彩られた竜籠が人を乗せて今、出発しようとしている。
「それでは父さん、母さん、言ってくるね」
「気をつけてな。ジェームズを通してあちらの学院長にも話は通してある」
「例え多数の人間が恐れても、きっと学院にも父様や『彼』やマチルダのように、テファを受け入れてくれる人間も居る筈よ。マチルダも、娘の事をよろしくお願いね」
「心得ています」
「もう、マチルダ姉さんたらそんなに固くならなくてもいいのに・・・」
金髪の少女が幾分苦笑しながら、メガネをかけた緑の長髪の女性にそう言った。
母親譲りの美しさと最高級の絹の如き艶やかな髪、そして女神のような微笑と優しさでもってアルビオンの王族と国民を虜にしている少女の横顔に、竜籠の乗り手はついつい目を奪われる。
ついで緑の女性にギロッと睨まれて慌てて目を逸らす。
そして女性も少女と同じように苦笑じみた表情を浮かべてから、意地悪く唇を歪めた。
「テファだって浮かれてるじゃないの。そんなに『彼』に会うのが楽しみかい?なんてったって好きな彼と同級生になるんだからねえ」
「ち、違うの!えっと、それはお兄様とまた会えて一緒になれるのは嬉しいんだけどえっと・・・・・」
「へえ、滅多に会えない『彼』は様付けかい?悲しいねえ、私なんてテファのおしめ代えた事あるぐらいの付き合いなのに」
「そうね、あの頃からマチルダやサウスゴータ卿にはお世話になってきたわ」
「姉さん!」
顔を紅くした少女がアワアワと過去の恥ずかしい事をぬかす女性の口を塞ぐために、女性に飛びつこうと慌てて動き。
ブチン
少女のブラウス、その胸元のボタンが纏めて弾けて、内側でふんにゃり押し込められていた中身がまろびでた。
「・・・どうしてここまで育っちゃったのかねえ」
「ううう・・・」
どうやら別次元の彼女同様、巨大なごく一部の存在はデフォらしい。
むしろ、更に成長してね?
それでも金髪の少女の心は、遥か遠くに居る1人の黒髪の青年剣士の事を想う。
(サイトお兄様・・・・・・)
そんな少女の髪から覗く耳は・・・長く尖っていた。
619 :
バレット:2008/01/22(火) 12:45:19 ID:FfeLgKUF
しまった!題名変えるの忘れてたorz
我が家の無能王、開き直ってはじけてるのがデフォなのでご容赦を。
このシリーズの未来物でハーレム&子持ちになったサイトが世界扉で皆連れて里帰りってネタ思いついたんだが・・・
書くべきか書かざるべきか、それが問題だ。
>>619 GJ!!これからを期待させるいい展開ですなww
とりあえず書いてみて、それから考える………というのはどうだろう?
テファ&おマチさん合流?!
これは第二の義姉妹丼フラグかwww
>>619 まずGJ。
描写が軽妙で、文体もなかなか読みやすいです。
ただ後書きの最後の一文はどうも。自分が書きたいなら書けばいいだけのこと。
そんなつもりは無いのだろうけど、誘い受けっぽく見える文はやめたほうがいい。
読者の意見を求めてそれに応えるつもりなら投票所で十分。
>>619 まずはGJ!
でもアルビオン王家健在ならウェールズ生存→姫様フラグたたず。
あれ?俺のアン様が・・・・(^ω^ ;)
それよりもルイズがどうなってるかが気になるな…。
もしかしたらルイズという存在が無いとかか?
>>624 使い魔を呼び出せずに留年、キュルケたちにバカにされ続けれ堕ちています><
グレルイズなわけですね。
やさぐれルイズ可愛いよやさぐれルイズ
ヒント:使い魔召喚は2年になってから
>>619 GJ!
何故サイトがお兄様?
それは続きで明かされるのだろう
期待してます
>>617 「じょ〜〜〜〜ぜ〜〜〜〜〜ふ〜〜〜〜〜〜!!!」
「フハハハハ、捕まえてみるのだな明智君!」
「古いんだよ!てか何でお前が俺の世界のネタ知ってんだ〜〜〜〜!!」
↑吹いたw
>>625-627 やんきーるいず?ジマンの桃髪を金色に染めて・・・w
こわいかも^^;
>>629 パンクメガネとでかいマスクかけて足首までのロングスカートで
「なめんなよ」
とな?
>>619 原作と比較して、ガリア組の幸せそうなこと。
特に最新刊のジョゼフの壊れっぷりを思うと何だか泣けてきました。
>>633 今表に出たら、酷い雪と風が……
雪と風……?
【雪風】
ちょっと表で嫁と戯れてくる
のちの死神である
戦闘妖精のほうだよ
そっちのシルフィードは頭よさそうだな。
>>634がバナナマンのネタをやってくれると思ってた俺は負け組
この間『シャルロットスティック』という名のパンを見かけた
……本物のシャルロットにはスティックはついていないよな?
>>639 それはむしろいつもシャルロットが使ってるスティックです
>>641 ちょっwwこれはwww
タバサならもし男でも掘れることができる
>>643 好きなやつを選べ
(1)杖で掘る
(2)ウィンディアイシクルで掘る
(3)むしろきゅいが獣形態で掘る
きゅいきゅい。これで完璧なのね。
タバサの部屋でシルフィードは、鏡に映る自分の身体を見ながらご満悦の表情を浮かべていた。
鏡に映るのは、いつもの竜の姿ではなく、人に変化した姿。
ただし、いつものスタイル抜群な彼女ではなく、シルフィードの主、タバサの姿であった。ちなみにタバサは、そんなシルフィードを冷ややかな目で見ながら、本を読んでいる。
シルフィードから見て、サイトは素敵な男性である。そして、シルフィードの主はその男性に惚れている、好意を抱いている。実際、彼女の始めても彼に捧げたのである。これはもう疑いようもなく、好意丸出しである。
ならば、彼女の恋を叶えるのも使い魔の役目じゃあなかろうか。そして、タバサの恋を応援したとして、タバサからご褒美があるかもしれない。
おねーさま! シルフィ、頑張ります!
「サイト。ちょっといい? きゅい」
「ん?」
いつものように素振りをしているサイトを呼び止める。う〜、緊張してきたけど、負けないのね。シルフィ、頑張るのね! きゅい!
「ああ、いいけど。どうした?」
「えっと……」
応援するとは決めた。行動を起こすとも決めた。しかし、具体的にどんな行動を起こすのかまでは決めていなかった。
どどど、どうしようなのね。きゅい。シルフィ、何も決めてなかったのねー。
軽く混乱し始めるシルフィード。思わずぐるぐると回り始めてしまったシルフィードを、サイトが不審に思っても仕方ないだろう。
「おい、大丈夫か?」
「だ、大丈夫なのね!」
このタバサ、元気いっぱいである。そのことが、ますますサイトの不信感を募らせる。
「大丈夫ならいいけどさ」
訝しむサイト。いつの間にか先ほどまでの穏やかな雰囲気は一転、若干敵意を含む刺々しい雰囲気が周囲に漂う。
う、疑われてるのね。
内心冷や汗だらだら、背中にも嫌な汗がたっぷりのシルフィードは、思わず顔を引きつらせる。このタバサ、感情が豊かである。
おねーさま。助けてなのね! こんなときはおねーさまならどうするのね!
必死に今まで見てきたタバサの記憶を手繰り寄せるシルフィード。何か使えるものはないかと、必死で手繰り寄せる記憶の中に、使えそうなセリフがあった。すなわち、時間稼ぎの言葉である。
落ち着いて。今までおねーさまを見てきたシルフィなら、ちゃんと演じられるはずなのね。さっきまでの失態は犯さないのね。
「ちょっと来て」
言って、サイトの裾をくいくいと引っ張る。タバサがサイトを呼ぶときによくする仕草なので、不審には思われない、はず。
「ああ、いいけど。どこに?」
これは予想外の質問である。もう一度、シルフィードは記憶を手繰り寄せる。タバサが行きそうな場所で、色々と都合のいい場所。
ああ、あるではないか。一箇所、色々と都合のいい場所が。
「図書館」
「ああ、わかったよ」
いつもの様子のサイトに、安堵するシルフィード。これで疑われずに済みそうである。
時間稼ぎは出来そうである。後は、図書館に到着するまでに何をするかを決めれば完璧だ。
頭の中に、考え浮かんでは消えていく。街までのデートだったり、湖までのデートだったり、空中散歩だったり。でも、どれも没である。なぜなら、そのどれもがシルフィードに乗ることを前提とした案だからだ。
今のシルフィードはタバサである。どれかを実行しようとなると、正体を現さなければならない。
ならば、どうするか。必然的に、あまり遠くに行かずに出来るものとなる。出来ることならば、学院内が望ましい。
図書館で一緒に本を読む。
没だ。シルフィードが寝てしまいそうだし、おそらくサイトも暇になる。
学院内を一緒に散歩。
没だ。気まぐれに部屋から出てきたタバサに見られる危険がある。
食事を取る。
これも危険がある。が、場所が場所ならどうだろうか。
場所を厨房にする。タバサは厨房にほとんど訪れないので、見られる危険は皆無だ。そして、厨房の人たちに見られても、おそらくは大丈夫である。
どうせ厨房に行くのなら、一緒に何かを作りたくなってきた。本格的な料理は時間も手間もかかるので、軽く作れそうな何か。例えば、お菓子など……。
そうなのね! お菓子を作るのね!
先導するシルフィードの顔が、ぱぁっと輝く。サイトと一緒の作業で、サイトのタバサへの好感度はアップ。さらに一緒に作ったお菓子を一緒に食べて、シルフィードも美味しい思いが出来る。
だったら、図書館で作るものを決めるのね!
善は急げ。そして、膳は急げ。シルフィードは、図書館に向かう速度を少々速める。
「おいおい、そんなに急ぐのかよ?」
「急ぐ」
サイトの右手を掴んで、シルフィードは走り出した。その速度、もはや人間のそれではない。
シルフィードの速度がさらに速くなっていく。その速度、限界を突破しても収まらず、シルフィードの食欲に比例するように速度は増していく。
「は、速すぎるううぅぅぅぅぅ!!」
サイトの悲鳴はドップラー効果を残して去っていく。いまやシルフィードは風を切り、音を超え、あらたらる領域へと進化しようとしていた。
「私に追いつけるものは無いのねえぇぇぇぇ!!!」
新たなる領域へとたどり着いたシルフィードはそのまま図書館に突入。風を巻き起こし、図書館を蹂躙。そして、目的の本棚へとたどり着くと、機械の如き正確さでお菓子のレシピ集を掴み取り、タバサ所定の席へと移動する。
「サイト?」
上がったテンションを急激にクールダウン。そして、いつものタバサのように話しかけると、そこにはサイトだった物体しかなかった。進化したシルフィードの速度に、人間であるサイトは耐えられなかったのである。
し、しまったのね! 迂闊だったのね!
うろ覚えの知識をフル活用して介抱すると、何とかサイトが復活した。頭を振り、霞んでいる意識を無理矢理覚醒させる。
その様子にシルフィードは少し罪悪感を覚え、しょんぼりとうな垂れた。そして、二度とないように注意しようと誓う。
「大丈夫?」
「何とか……で、何がしたいんだ?」
極度の体力の消費のために、怒る気力すらないようだ。しかし、シルフィードは気づかない。呆れた様子のサイトを見ても、気づかない。この韻竜、鈍感すぎである。
「お菓子作り」
「お菓子?」
「そう」
シルフィードが手に持っているのは、気軽に作れるお菓子作りの本。平民向けに出版された本なので、簡単な材料で手軽に作れるお菓子でいっぱいなのだ。
「タバサはどれを作りたいんだ?」
「……」
ページを捲って逡巡するシルフィード。たっぷり三十秒悩んだ結果、指差したのはシュークリームのようなお菓子だった。
「これが作りたいのか?」
自然に、コクリと頷くシルフィード。だんだんとタバサの演技に慣れてきたようである。韻竜の知能は伊達ではない。
「そっか。じゃあ厨房に、だな」
ニッコリと笑うサイトの顔に、不覚にもクラリときてしまうシルフィード。
ず、ずるいのね、サイトは。
サイトの笑顔のそれは、可愛い妹に見せるような笑顔だったのだが、それにシルフィードは気づかない。ただ単純に、タバサへの好意の証として見てしまっていた。
そして、シルフィードの中に、本来の目的とは違う気持ちが生まれ始める。
シルフィにもこんな笑顔を向けて欲しいのね、きゅい。
モヤモヤとする感情が何なのか、今は理解できていない。しかし、いずれ理解するときも来るだろう。その時にシルフィードがどんな行動を起こすのかは、始祖のみが知るところである。
ともあれ、作るべきお菓子は決まった。美味く出来たらタバサにもおすそ分けしよう、そうシルフィードは決めていた。
二人だけでお菓子作り。楽しみなのね。
無表情ながら、内心では踊りかねない勢いで喜んでいるシルフィード。しかし、サイトが空気を読めるはずも無く。
「どうせだったらみんなで作ろうぜ。ルイズとかテファとか……」
そこまで言って、サイトは口を噤んだ。シルフィードの冷たい眼差しが、サイトを貫く。心臓を鷲掴みにする。哀れな犬は、その視線の前に何も出来ない。
「ナンデモナイデス」
きゅい、と一つ呟いて、シルフィードは歩き出した。まっすぐに、目指す場所は厨房である。
厨房に入ると、料理人たちの視線が二人に集中する。サイトならまだわかるが、何故にタバサまでいるのだろう。そんな疑問が、視線を通して伝わってくる。
しかし、その視線は不快なものが含まれているものではない。ただ単純に、普段現れない人物に対しての驚愕の視線である。現れた人物が鼻持ちならない人間ならば別だっただろうが、タバサはそうではないということだろう。
原因は言わずもがな。普段の食べっぷりである。しかも、ハシバミ草まで黙々と食べつくすという少女だ。料理人としては嬉しいものである。
さて、料理人に好感を持たれている二人である。そんな二人であるから、基本的に料理人がこの二人の頼みを断るということは無い。
だから、お菓子作りと言ったとき、すぐに機材を用意してくれたし、親切な何人かは手伝いを申し出てくれた。もちろん、丁重にお断りしたが。
今回のお菓子作りは、二人――一人と一匹だが――で共同作業をすることに意味があるのだ。料理人の手助けを借りてしまったら、その目的が果たせなくなってしまう。
二人で共同作業。その末に生まれる愛。そして育まれる愛。素敵なのねー。
無表情で妄想が展開していくシルフィード。その表情から彼女の考えを読み取ることはほぼ不可能なので、止めるものは誰もいない。そして、その妄想はエスカレートしていくばかりである。
二人で愛を語り合う夜。身も心も、全てが重なり合う夜を、シルフィードは妄想する。
そこにサイトが質問をする。
「なあ、タバサ。もう少しかき混ぜるか?」
「かき混ぜる。もっと強く、かき回して」
「掬うようにって、こんな感じか?」
「そう。出来ればもっと早く、奥まで」
「やべ、出る」
「溢れるくらいがちょうどいい」
無表情で妄想を展開しながらそれでもサイトに的確な指示を与えるシルフィード。食に関するならば、シルフィードの頭脳は通常の三倍の速度で物事を処理するのである。そして、その行動速度も三倍である。
「手際いいなぁ」
「当然」
黙々と作業を進めるシルフィードに、サイトは感嘆する。そうして手を動かしつつシルフィードを見ていると、普段とは違った表情をしていることに気がついた。
微笑んでいる。
主人と使い魔は一心同体。韻竜であるシルフィードが、誰よりも理解している主を模倣できぬはずがない。
既にシルフィードはタバサそのものといっても過言ではなく、故にその行動、振る舞いはタバサそのもの。
感情もまたタバサに近くなっており、シルフィードの今の表情も、それである。
滅多に見せないタバサの微笑み。すなわち、これ以上ないほどに嬉しいというほかにない。
その微笑に無意識に顔を赤くしてしまうサイト。雑念を頭から追い出し、目の前のお菓子に意識を集中させる。
「違う。ここはこう」
横からシルフィードの手が伸びてきて、サイトの手に重ね、修正を施す。タバサの小さな手の感触が妙に気恥ずかしく、サイトは視線を逸らしてしまう。
「聞いてる?」
「は、はいっ!」
そんなハプニングもありながら、どうにかお菓子を完成させる。
いびつな形の二人のお菓子。その味も少しアレだったけれど、シルフィードはそのお菓子を今まで食べたどんな食べ物よりも美味しく感じた。
「それでねそれでねおねーさま! サイトったらね!」
その日の夜、シルフィードはタバサに今日の出来事を話していた。
サイトと共に過ごした今日の全てを、である。もちろん、サイトに好意を抱いているタバサとしてはその話は面白くないが、タバサのためにやったことなので、我慢している。
「ほんとにサイトったら素敵な男性なのね! おねーさまは見る目があるのね!」
ため息をつきながら、タバサは想像する。もし、サイトの隣に立っているのが自分だったら。
羨ましくなって、嫉妬して、思わずシルフィードに言ってしまった。
「うるさい」
「ひどいのね!」
シルフィードは気づいていないが、タバサは気づいていた。
シルフィードの瞳。それは、恋をしているものの瞳である。
いかに自分の使い魔とはいえ、もしもサイトを狙うのならば、容赦はしない。サイトを、渡しはしない。
ぎゃあぎゃあと喚くシルフィードの言葉を流しつつ、タバサは決心した。
絶対に負けない。
650 :
29Q:2008/01/24(木) 00:11:46 ID:pr+VyRyP
書きにくいなと思ってたけど無理して書いたら文章が変になりました。
無理はするもんじゃないなぁ、と。
ネタ無いです。妄想します。
そして寝ます。
>>650 GJ!
シルフィが可愛い!
色々ひどい扱いを受けてるシルフィードにも春がやってくるのか…
続き期待したい
取り合えず己の中で続きを妄想しながら寝ます
>彼女の初めても彼に捧げたのである
kwsk!!
気が付けばいつの間にか474KB。
今回のスレも盛況だったな。
よし、次もシルフィテンプレで決まりですな!(ぇ
部屋に戻ってきたら、ルイズが鼻ちょうちんを膨らませて寝ていた。
「……は?」
才人は目を見開いてその光景を凝視する。
ベッドに寝転んだルイズは、大口開けて涎を垂らし、実に幸せそうな表情で寝こけている。その小
さな鼻から、ルイズの顔並に大きな鼻ちょうちんがふくらんだり縮んだりしているのである。才人は
ごくりと唾を飲み込んだ。
(馬鹿な……! あんな、漫画みたいな鼻ちょうちんが、実在しているなんて!)
体が強張るのを自覚しながら、才人は慎重に一歩足を踏み出す。足音一つ立てようものなら、ルイ
ズが起きてあの芸術的な鼻ちょうちんがパチンと弾けてしまう気がする。一歩一歩、慎重に足を運ん
でいく。
傍らに立ってルイズを見下ろすと、鼻ちょうちんはやはり巨大であった。間違いなくルイズの鼻か
ら出て、彼女の呼吸に応じて大きくなったり小さくなったりしている。
(スゲエ、ホントに鼻汁の膜なんだな、これ……! よく割れないもんだ)
全身が熱くなる。夢にまで見た鼻ちょうちんが目の前にあると思うと、足が震えて尻餅を突いてし
まいそうだ。
しかも、それを作っているのはルイズなのである。己の思い人が成し遂げた大業を思って、才人は
深く息を吐き出した。
(チクショウ、俺としたことが……! カメラを持ってねえ! この素晴らしい一枚絵を保存するの
は無理ってことか)
ならばせめて自分の目に嫌というほど焼き付けておこう。そう思って、才人は無心にルイズのこと
を見つめ続けた。
ぷぅぷぅ音を出しながら、鼻汁の球が膨らんだり縮んだりする。才人はうっとり夢心地になった。
そして、ふと、心の底から抑えがたい衝動がこみ上げてくるのを感じる。
(……割ってみてえ……!)
恐るべき悪魔の囁きであった。もしも才人が人差し指でこの鼻ちょうちんを突いたら、一体どう
なってしまうだろう。
(こう、パチンと音がして鼻ちょうちんが割れるだろ。顔中鼻汁塗れになったルイズが『なに、な
に!?』って驚きながら飛び起きるだろ。それを見て俺が大爆笑するだろ。なんて愉快なんだ!ああ、
割りてえ、割りたくてたまらねえ!)
才人は唾を飲み干して、震える腕を上げた。人差し指を突きたてて、ゆっくりとルイズの顔に……
あの鼻ちょうちんに近づけていく。
(行くぞ、行くぞ……! 割るぞ、割っちゃうぞ俺!)
じょじょに人差し指の先が鼻ちょうちんに近づく。
あと50センチ。ルイズは気付かない。
30センチ。ルイズは幸せそうに高いびきだ。
10センチ。腹を掻いている。
5センチ。涎がシーツに到達した。
1センチ。あとわずかで、才人の爪の先が鼻汁に触れる。
(行け、突き破れ、俺!)
その瞬間。
「お風呂の用意できましたよーっ!」
バタン、と勢いよく扉が開いた。同時にルイズが驚いたように飛び起きて、鼻ちょうちんが才人の
目の前ではじけ飛ぶ。
「ギャーーーーーーーーーーーーッ!!」
「な、なに、なにが起きたの!? って言うか、なんか顔ぬるぬるする!?」
「うわっ、ミス・ヴァリエール汚っ! ……どうしたんですかサイトさん、この世の終わりが来たような顔して」
「シエスタァァァァァッ! テメェェェェェェッ!」
……これが、シエスタが才人に振られた直接的な原因だった。
男のロマンを打ち砕いた罪は重いのである。たとえ彼女がメイドさんだったとしても、それは関係
のないことなのだ。
>>657 GJ!!
殺伐としたのとか、性奴隷な話のあいだに、こういうのあるとなごむ
ゼロ魔にはいろんな可能性があるんだなぁって、あらためて思います
>>657 俺のお茶を返せ!w
いやいやしかし微笑ましくて実にGJであります。
そして腹が痛いw
「………ふう」
「サイトさん、どうかなさいました? 溜息なんかついて」
「ん? いや、そろそろかなって」
「そろそろ?って、何がですか?」
「お別れだよ」
「……………え?」
「もう大分世話になったしな。いつまでもここにはいられないよ」
「え、サ、サイトさん、そ、それってどういう……」
「限界なんだ」
「え………」
「だから、もう無理なんだよ。もうここには居られない」
「そんな……サイトさん…ほ、本当なんですか…?」
「ホントさ。前からこうなることは決まってたんだ」
「サイトさん………どうして、いきなりそんなことを言うんですか……」
「言ったところで、シエスタには何も出来ないだろ?」
「そんな……わ、私にできることならどんなことでもしますっ……!」
「…わかるんだよ、これは…もう、仕方無いんだ」
「そんな……」
「さて、もう時間かな。行くぞデルフ」
「やれやれ、相棒もせっかちだねぇ。まだもう少し時間はあるってのに」
「そうは言ったってここに居たって何も出来ないだろ?」
「まあな」
「………………」
「え?」
「…ぁ……」
「シエスタ?」
「……っく…」
「あれ? シエスタ?」
「サ、サイトさんが…そ、そう、な、なさりたいのなら……ック…」
「え? シエスタ?」
「わ、私のような…田舎娘では……サイトさんには…や、やっぱり、釣り合いませんよね……ごめんなさい…」
「シエスタ……」
「た、ただ……ど、どうか……今晩、だけは…最後の、お、お情けを…下さい…」
「あのー、シエスタ?」
「ぐすっ…サイトさん…サイトさぁん……ひっく……お別れの前に、サイトさんの、思い出を…」
「……シエスタ? お別れって? なにいってんの? なんで離れる必要があんだよ?」
「……………ぇ?」
「いや、てっきりシエスタも一緒に来てくれるかと思ってたんだけど……?」
「…え? え? だって、もう限界だって……それってわたしのことじゃ…」
「違うって、確かにルイズがいろいろ煩く言うけどさ、それで出てくんだったら最初っからシエスタと
こんなことしてないっての」
「じゃ…出てくって?」
「あぁ、今のスレはもう500KB越えちゃうからな、次スレに行かなきゃ。書き込めないだろ?」
「…………………………」
「シエスタも早く、準備とかもういいのか? 遅くなっちまうぞ?」
「………ですか」
「え? なに?」
「い、いいんですか? わ、私のような…村の田舎娘が、サイトさんの、お、お側にいても…いいんですか」
「当たり前じゃないか。シエスタがいないと俺もルイズもてんでダメだからさ」
「サイトさん…」
「それに、シエスタが近くにいないとなんか落ち着かないって言うか、シエスタがふわあって笑ってくれるだけで
俺、なんだかすげー安心できるんだ」
「サイトさん…サイトさあんっ」
「て、なんで泣いてんのシエスタ…?」
「わ、わたし、わたしぃっ」
「え、あ、し、シエスタ? あ、あたってるっていうか、その、む、胸がふぅっ」
「サイトさん…サイトさん…!」
「いいいいいい、犬ぅぅぅ〜〜〜〜〜ッ!!!」
「・・・ぷはっ…る、ルイズ?」
「お、遅いと思ったら…アンタこ、ここここで、な、ナニ、やってくれちゃってんのよ!?」
「ああ……サイトさん…サイトさぁん」
「あ、あのね、シエスタ、その、ル、ルイズが」
「こ、このおっぱいメイドぉっ! あ、アンタ、なに抱きついてんのよッ!!」
「シエスタ、む、胸がっ」「あててるんです」「こ、ここここのメイドッ!!」
―――次スレに続くッ!
別に次スレ立てのテンプレに固定されてるわけじゃないからあってもなくてもどうでもいいけどな
>>662-663 GJ
>>665 無いと何故か寂しく感じられるようになった。
しかし、テンプレと呼ぶレベルには至らなくても良い。
つーわけで、「無いと寂しい」ではなく「あると嬉しい」に修正。
ひっそり続いてる方がいいよな
全キャラ分出揃う頃にはスレはどれ位まで伸びてるんだろうか
あ、スレ立て&
>>662乙です
で、残り20k弱だが、どうすっかね。
1レスmaxで使って4k、それで行けば5レスで埋まる
全部AAなら10レス以内には埋まるだろう
2〜3行での雑談が続けば120レス弱くらいかかるのかな、と推測
ちなみにこの文字量で229byte
住人が分散するからとっとと埋めてしまったほうがよろしくないかな?
SS作っても、全部2バイト字でも1万字くらい必要なわけだし。
おkおk
1.私の一生は10〜15年くらいしかありません
ほんのわずかな時間でも貴方と離れていることは辛いのです
私を家族に迎える前に、どうかそのことを考えて下さい
2.あなたが私に望むことを理解できるようになるまで、少し時間をください
3.私を信頼してください。 私にとって、それがいちばん大事なことなのです
4.私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい
貴方には仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう
でも...私には貴方だけしかいないのです
5.時々は私に話しかけてください。 あなたの言うことはわからなくても、 私に話しかけるあなたの声はわかるのです
6.あなたが私にどんな風に接しているか、私は決して忘れません
7.私を叩く前に思い出して下さい。私には貴方の手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯があるけれど私は決して噛まないようにしていることを
8.私のことを言う事を聞かないだとか、頑固だとか、怠け者だとか叱る前に、まずは自分に問い掛けてみてください。 きちんと食事を与えてましたか?太陽の下に長く放置しておきませんでしたか? もしかすると、年をとってどこか弱っているのかもしれません
9.私が年をとってもどうか世話をして下さい。貴方も同じように年をとるのです
10.最期の旅立ちの時には、そばにいて私を見送って下さい
「見ているのが辛いから」とか「私の居ないところで逝かせてあげて」なんて言わないで欲しいのです。貴方が側にいてくれるだけで、 私にはどんなことでも安らかに受け入れられます
そして......どうか忘れないで下さい
私が貴方を愛していることを
今日の○ンコ
>>671 「犬からの手紙」だっけ?
改変しなくてもここまで合ってるあたり、まさに「犬」だな。
犬飼ってる人間としてはどんな悲惨な飼い方されてんだよって憂鬱になるからちょっと苦手だがね……。
実際こういう飼い主はいるのが悲しいところだ。
ちょっと思いついたので埋めに、13巻最後の後と考えて
異世界からもとの世界に返ってきた才人。
呆然と、あの世界のことは夢だったのかと思っている時、自分のポケットに一通の手紙が入っているのに気づいた。
ゆっくり開いたそれには、あの世界で見た、何度も勉強した言葉と
涙のような染みがいくつもあった。
『ルイズからの手紙』
才人へ、勝手なことをしてごめんなさい
だけど貴方を家族の下帰してあげるにはこうするしかなかったんです。
最後に、貴方にこの手紙を送ります。
なにを書いたらいいのか分からなくて、仕方なく貴方に伝えたいことを箇条書きにしました。
1.私達の一生は60〜100年くらいしかありません
だけどほんのわずかな時間でも貴方と離れていることは辛いです
だけど、貴方がこの世界に残ると言う前に、どうか貴方の家族のことを考えてあげて下さい 。
2.私が貴方へさよならをもらう、少しの時間をあげられなくてごめんなさい。
3.私を信頼してくれてありがとう。私にとって、それがいちばん嬉しいことでした。
4.私が長時間叱ったり、八つ当たりをしてもずっと一緒にいてくれてありがとう
貴方にも仕事や楽しみがあって、友達もいたでしょう
でも...私の一番は貴方だけでした。
5.いつも生意気で我侭な私と話してくれてありがとう。
あなたの世界はわからなくても、貴方がいた私の世界は幸せでした。
6.あなたが私にどんな風に接してくれたか、私は決して忘れません。
7.いつもなにかあると直ぐ鞭で叩いてしまってごめんなさい。
貴方には私の手を簡単に切り落とすことができたのに決して私に武器を向けないでいてくれたのを、私は忘れません。
8.貴方が言う事を聞かないだとか、犬だとか、他の女の子にちょっかいだしたとかで叱ってごめんなさい
辛くありませんでしたか?私が憎くありませんでしたか? もしかすると、貴方は安らぎを求めていたのかもしれないのに
9.私が一人になったとしても、貴方は幸せになって下さい。私も貴方の幸せを祈っています。
10.最期の旅立ちの時には、遠いこの世界から貴方を見送らせて下さい
「弱っているところを見られるのが嫌」とか「私が見ていない所で逝きたい」なんて言わないでください。
貴方が側にいてくれただけで、私はたくさんのことから救われたのです。
そして......どうか忘れないで下さい
私は、貴方を愛しています。
>>675 これが13巻ラストに無くて良かったわ…
1週間は泣き続けるからだ・゚・(ノД`)・゚・
NGワードは便利だなw
678 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 09:27:14 ID:UOOsbfiY
「埋め」と書き込んだら何レスで埋まるかな?
単純計算で
1024×約11≒11264bytes(以下11264で扱う)
「埋め」のみで4bytes
11264÷4=2816レス
だと思ったけど、そんなはずはない。
「レス番号・名前(名無し)・メ欄・投稿日・ID」も500kに内包されるならもっと減る
これはおよそ80byte。
11264÷(約80+4)≒134,09…
よって、0〜2816レスの間で埋まるだろうと推測
_ ∩
( ゚∀゚)彡埋め!埋め!
⊂彡
_ ∩
( ゚∀゚)彡埋め!埋め!
⊂彡
_ ∩
( ゚∀゚)彡埋め!埋め!
⊂彡
すまん。
681 :
Lv.見習:2008/01/29(火) 01:58:08 ID:2yHCo7TK
じゃあちょっと埋め小ネタいくよ。
1レスのみ。
682 :
王様の御命令:2008/01/29(火) 01:58:32 ID:2yHCo7TK
「……で、これは何?」
才人は呆れ果てた顔でつぶやいた。
目の前には、至って真剣な眼差しで見つめてくる、ルイズとシエスタ。
二人が突き出す手には、各々こよりの紙が握られている。
「王様ゲームのくじに決まってるじゃない」
「同じくです」
二人は先程うっかり才人が意味ごと教えてしまった言葉を示す。
「いや、それは流れ上わかってるけどさ……。なんで二人とも作ったんだよ、くじ?」
そう、王様ゲームなら、くじは一組あれば済むはずだ。
「だ、だって! シエスタってばイカサマしようとしてたんだもん!」
「私はただ、全部に王様のしるしをつけただけですわ」
「だってそれサイトと二人でやるつもりだったんでしょ!」
「……うふふ。ばれちゃいました?」
「と、いうわけよ! だから私もくじつくったのっ」
「あのね、君たちね。王様ゲームは複数人でやる事に意味があってだね……」
「知らないわそんな事」
わざわざ識者ぶった物言いをしたのを、ルイズはあっさり切り捨てた。
「さあ、はじめるわよ。ご主人さまの私が先よね。ひきなさい」
「あ、ズルいです、ミス・ヴァリエール!」
こうなったルイズは止まらない。もう、それは痛いほどにわかっている。
だから、才人は抗うことを諦めて、素直にルイズの持つくじをひいた。
三人の目が、引き抜かれるこよりの先に集中する。
…………その先は赤く染まっていた。
「……ミス、私と同じことしました?」
「ち、違うわよ! ほら」
シエスタにジト目で見られて、ルイズはかっと頬を染めた。
そしてぱっと手を開いたが、確かに他に赤いこよりは一つもない。
シエスタは愕然とした顔でそのくじをあらためる。
「……あのぅ、ミス・ヴァリエール。バカ正直って言葉は、ご存知ですか?」
「うぅうるさいわね! ふん、これはあれね。ご主人さまと使い魔のキズナってやつよね」
「そんなの聞いたことありませんわ」
「いいの! とにかくサイトが王様のくじひいたのは間違いないでしょ!」
「まあ……そうですけど」
「あー、ストップストップ。そろそろ王様命令していいですか?」
争っている間にずいと割って入る。
すると二人は口論をぴたりとやめて、才人をじっと見詰めた。
あまりの真剣さに少しばかり罪悪感を感じないでもないが……。
「じゃ、王様はー……、
……王様ゲームをおしまいにすることを命令します」
「はあ!?」
「ええっ!」
「王様はナンデモ命令できるの。これルールだから」
「……なによそれ」
ルイズは頬を膨れさせて拗ねた。
あぁ、ごめんよ。でも俺あとでシエスタに延々冷たくされるのイヤだし。
「私なんてまだ引いてもらってないじゃないですか」
シエスタは哀しげな目をした。
あぁ、ごめんよ。でも俺あとでルイズに何度も虚無打たれるの目に見えてるし。
「それじゃ俺、水精霊騎士隊の訓練あるから。二人ともごゆっくり!」
「あ、ちょっとサイトっ!」
「あぁっサイトさん、待ってください!」
言い捨てて、才人はデルフリンガーを引っ掴み部屋を飛び出した。
廊下を走る背中にはまだ二人の文句が届く。
「いやあ、色男ってなあ大変だ。おりゃあ剣でよかったなあってしみじみ思うね」
「うっせえ。黙ってろ」
笑いながら言うデルフを、才人は思い切りにらみつけた。
683 :
Lv.見習:2008/01/29(火) 02:02:30 ID:2yHCo7TK
以上。
シエスタがいると途中退場にしないとエロに入れない。
途中退場にすると当然かわいそうな展開になるからいつも不在。
なんだか申し訳ない気分になってきたから小ネタで登場。
……これもむくわれてないな。ごめんよシエシエ。
さすが高潔で真っ直ぐなルイズ・・・。
シエスタはシエスタでお茶目だ。面白かった。乙です
雑談スレが面白いことになってるなwww
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<\ \/ ゼロじゃないもん
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/ ´ `ヽ ゼロじゃないもん
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|ハ l| :l`トム l仏匕l | r┴-、`、
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人 | | |r坏テミリiイ/ / 「ノ `メ、 | | | _/// !
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/.:.:.:.:::::::::::: |.:::::/ ヽ.:.:.:.::::::::::::::::ハ::::',.:.::ヽ::::::::::::ヘ.:.:.:l
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入.:ヽ.\:::::::l〃i圦 /i }:/ i圦 ./jヾく/.:.::://!:::::::::l
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/ヽ{:.:.l:.l:.:. .:.:.:.:. j彳 〃´¨ヾ\.:.:.ハ .:.:/ ァ匕 j/ `ヾ`ミ<!:.,' :.:.:.:lヽ:.:.:.:.. \ いつまでここにいるのよっ!?
/ .:.:.\i小:.:.:.:.:.l:.:l ヽ |l\__ /i`ヽ{ ヽ ..:.:7´ |l \__ / i /ハ:./ :.:.:.:,':.:.:\:.:.:.:.. さっさと次スレに行くわよ!!!!
. / .:.:.:.:.:.:.:.\:l\:.:.∨ 弋{::::::::::j.l j.::/ 代{:::::::j ,' / j :.:.:/:.:.:.:.:.: \:.:. べっ、別にアンタのこと気遣って
../ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. l `ヾハ vヘ三イソ '´ vヘ三イ/ / .:.:.∧:.:.::.:.::.:.:.: \ 誘導してるんじゃないんだからねっっ!
/ .:.:.:.:.:.:.:.:./∨l :.:.:.:.:', '´ ``′ / .:.:./::::::ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.
.:.:.:.:.:.:.:/::::::::l:::l :.:ヽ∧ ' ___ / .:.:.:.l::::::::::::::Y^ヽ:.:.:.:
.:.:.:.:.:.:/::::::::::::::i::::} :.:.:ヽヘ ,,ィ´___ /`ヽ ,イ .:.:/:.: |::::::::::::/:::::::::\
ヽ:.:.:.:{::::::::::::::::::::∨ :.:.:.ヽ:.\ 〃 } //.:.:./:.:.:. l::::::::::/:::::::::::::::::
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