【トリスタ】マイナーネトゲのエロパロ総合4【銀雨】
792 :
羊 その2:2009/05/07(木) 23:38:13 ID:f7XVt4V0
胸を蹂躙していた男の手はいつの間にかブラウスの中に侵入し、直接胸を揉みしだいている。
ぐにぐにと乱暴に揉めばマシュマロのような胸はなすがままに自在に姿を変え、その頂点についている桜色の乳首はいつの間にか固く反応を示している。
「やっっ、やだぁ…んっ!」
下半身に伸ばされた片方の手は太ももの付け根をくすぐるようにやさしく刺激し、もう一本の手は下着の上から、その中にある幼い割れ目を繰り返し撫でる。
「ふぁっ、やんっ!……や、だぁっ」
胸に与えられる乱暴な刺激と女性のもっとも敏感な部分に与えられる優しい刺激のギャップに少女の頭は混乱し、しだいにボーっとなってくる。
そのうちに下半身に熱が集中するような感覚と不思議な浮遊感が少女を包んでくる。
「……あ、あぅぅっ。んっ、ふ…あっ!」
「おっと、純情そうに見えて意外と遊んでるのかな?反応するのが早すぎるんじゃねぇか?」
ぐりぐりと固くしこった乳首を責める。
少女は自分の体の反応を否定するように激しく首を横に振った。
だがその両目が快楽にとろけはじめているのを隠せてはいない。
「やっ、違……んひゃあぁぁっっ!?」
否定の言葉を紡ごうとした瞬間、不意に甲高い嬌声をあげて身体をしならせる。
今まで優しくパンツの上から撫でるだけだった指が割れ目の前方にあるはずの急所を思い切り押しつぶしたのだ。
「嘘はいけないなぁ。こんな屋外で知らない男達におっぱいとまんこいじられてクリちゃん勃起させてる淫乱娘じゃねぇか。」
「ウソっ!違うのっんあぁぁっ!あっ、あっ、そこダメっやだああぁっ!」
否定の言葉を紡ごうとするたびにクリトリスをこねくり回され、絶え間ない嬌声が上がる。
いつの間にか溢れ出ていた少女の愛液で下着はすでにぐっしょり濡れていた。
「こいつは思わぬ拾い物だったな。これだけいじっただけでこの有様じゃ、本番はもっと楽しませてくれそうじゃねーか」
「こっちの方は準備万端って感じだぜ。いじってるだけじゃつまんねぇし、そろそろ次いかせてもらうか」
男の手がパンツにかかる。少女は次に起こることを想像して固く目を閉じた。
「ほーら!淫乱羊のご開帳だっ!」
「いやあぁぁぁぁぁっ!」
一気にズリ下ろされる少女のパンツ。
両足を捕らえている男たちが無理やり足を開かせたおかげで少女の恥部は丸見えになった。
なだらかな曲線を描く下腹部には毛が生えておらず真っ白な肌をむき出しで晒している。
その下にある女性器は赤く色づき、快楽に震えていた。
「いやらしくヒクつかせやがって、それじゃおまえが欲しくてたまらない物をぶちこんでやるぜ」
「いや……いやぁっ!」
男のファスナーの中から出てきた赤黒く巨大なペニスを少女は呆然と見つめる。
その凶器とも言うべき代物でこれから何をされるかは分かりきったことだ。
その怯えた表情を心行くまで楽しんでから、男はいきり立つペニスを容赦なく少女の幼い割れ目にねじ込んだ。
「っっっ!!……ぃやああぁぁあぁぁぁぁぁっっ!!」
「おおぅっ!こいつは締まるな」
狭い内部を力任せに進んでいけば、肉壁がぎゅうぎゅうとペニスを押し付けてくる。
それは容量以上のイチモツを無理やり押し込まれた少女の体が上げた悲鳴のような物かもしれなかったが男にこの上ない快楽を与えるだけだった。
「いやぁっ!イタッ、やだっ、動かないでぇっ!ひぁっ!」
あたたかく絡み付いてくる肉壁に男が獣のような声をあげて腰を振り、力の限りペニスを少女の奥に叩き付ける。
少女の身体は男の腰の動きに合わせてガクガクとしなった。そのたびに少女の豊かな胸が揺れる。
先ほどから胸を弄っていた男は少女の胸を両手で鷲掴みにすると両方の乳房の間に自らのペニスを差し込み乱暴に掻き出した。
仰向けの状態で腰を強くしならせ、ブリッジでもするような体勢で少女は性器と性器を犯される。
腰を乱暴に打ち付ける音と少女の悲鳴だけがフィールドに響き渡る。
793 :
羊 ラスト:2009/05/07(木) 23:39:31 ID:f7XVt4V0
しかし、苦痛と恐怖であげていたはずの叫び声に別の色が混じりだしたのはそれほどたたないうちだった。
「うぁ……んんっ!はぁぁっ、あ、っあぅっ!」
膣をペニスが擦る度にぐちゅぐちゅといやらしい音が零れる。両腿を伝う体液が男の先走りのためだけでないのは明白だ。
ペニスが強く内壁を擦るたびに少女はもどかしげな喘ぎ声をあげ、薄く開かれた唇から時折物欲しげに舌が覗く。
「ふぁあっ!んあぁっ!…っくぅんっ!」
「……あぁ!さっきから見てればお前らだけで楽しみやがって、いい加減俺も加わらせてもらうからな」
見張りのために1人輪から外れていた男が少女の痴態に耐え切れなくなって3人のもとへ加わる。
少女はそれに怯えるどころか蕩けそうな笑みを浮かべて男に手を差し伸べた。
「へっ!こいつ本物の淫乱だぜ。そんなに男を咥え込みたいのかよ。お望み通りおまえの大好きなチンポしゃぶれよ」
「あーいや、この声殺すのは惜しいじゃん?それより俺はこっちを使わせてもらうぜ」
男は少女の体勢を横向きに変えさせ背後側から片方の太ももを高く上げさせた。
残りの2人の男は何をしようとしているのか把握し、ニヤついた笑みを浮かべる。
少女が背後に回った男を確認しようと振り返った時、男のペニスが少女の肛門をいきなり陵辱した。
「ひぎっ……ひゃああぁぁぁぁぁああぁぁぁっっっ!!!」
〜おまけ〜
「………。で、これはどうしたの?」
「残念ながらご臨終してますの。かわいそうに赤サラに襲われたに違いありませんの。」
人気のないタバスコ火山フィールドの片隅に、2人の女性が会話している。
視線の先では3人の冒険者風の男たちが黒く焼け焦げている。
レッドサラマンダーにやられたにしてはなぜか皆下半身を露出している。
「あんた、属性何とってたっけ?」
「火、土、光のハイブリッドですの。世の中派手なもの勝ですの。」
焼け焦げた3人の男と、横に立つ羊の角をつけた少女を見比べて、狐の扮装をした女性は深くため息をついた。
「あんたねぇ、どんな性癖持とうが勝手だけどこれはあんまりひどいでしょう」
「仕方ありませんの。だってわたくし無理やりじゃないと燃えませんもの。それに性犯罪者はすべからく死刑に処するべきですの。
……ということでこれは趣味と実益を兼ねた素晴らしいレクリエーションですの。」
アンドレ男爵のもとへあずけていた着替えを取りに去った友人を見送りながら、狐の女性はこれからの友人付き合いを考え直すべきかどうかという難問に頭を抱えるしかなかった。
「無理やりじゃないと燃えないって、カンストしてながらわざわざ基本職に変装してまでレイプされに行くって言うのは性犯罪じゃないわけ?……あ、こいつらゲルマ持ってる。ラッキー」
おわり
羊は隠れ巨乳派
羊は赤服着てて欲しい派
羊は淫乱派
投下乙
陵辱モノは苦手なんで目が滑ってたんだがオチで安心してもう1回読んでしまったw
そして姉御も何気にひでえw
羊は腹黒い割合が高いなw
GJ
羊腹黒いな・・・w
純粋も好きだがこっちもいいな・・・w
ドラクル×アイリスおながいします!!
…おながいします!!!><
それを言うならドラクル×ドラークをだな
アイリス×アーデインだろjk
ドラ子の人最近見ないな
どこ行っちゃったんだろうか
ドラ子の人はトリスタ続けてるよ
そのうち来てくれると期待
まあヒマがあるのとゲームするのと小説書くのって全部違うもんな
804 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/24(日) 17:24:26 ID:yZDTcC0l
自分に文才があればこの妄想を皆に伝えられるのに…!
妄想語るだけでもいいんじゃね?
いっそ箇条書きでもおk。俺なら賢者になれる
俺もだよ
>>804 箇条書きをSSに仕上げる神がくるかもしれないだろ!
お前らどんだけネタに飢えてるんだよwwwww
話題もないからしょうがないだろ
じゃあモンスターの毒にやられて動けなくなった所を襲われちゃうですの。
ブラッド死ね
モデルであろうとあの絵は花嫁と花婿にしか見えません
俺のフレンチメイドを…許さない
フレンチメイドと伯爵の初夜が見たい。
伯爵に向かって顔を赤らめながら「やさしくして下さいね。だんな様」っていうフレンチメイドが見たい。
最終的に「もう無理です」っていうのは伯爵な気がしてならない
817 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/14(日) 22:32:08 ID:UQDuT/kW
>>817、キミの勇姿を俺はきっと忘れない・・・ッ
伯爵は吸血鬼だから
うなじフェチとみた
三つ編みは誘っているサインだったと?
分かりたくありません
優しくほどきながら櫛を入れてあげるっていう妄想してた俺に喧嘩売ってんのか
821 :
名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 00:22:37 ID:kuGsysbP
>>820 伯爵の髪をほどいてあげようとして、どうすればほどけるのかわからず悩むフレンチメイドって可愛くないですか
…あの髪どうなってんの?
はくさくの髪はグラ見るかぎりじゃ
前髪だけ長くて後ろは短い
たぶん戦国バサラのかすがの髪型が
近いんだろうと思ってる
伝説もってないけど
はくさくの伝説クエはやりたいな
たぶん萌えのもとが埋まってる
はくさくは女との絡みがないからなぁ
カランの伝説クエはラビダとの熱い夜の内容が聞けるんだよね?
規制食らってなかったら投下しま
この時を待っていた!
忘れてた
>>709の続きなのでスルーお願いします
数度の打ち合いの後、ローブを翻しながら後方へと距離を置く。
ジュバンニが依頼を持ちかけたモンスターは、これで最後である。
が、自身の体力は限界に近かった。
消耗して退却しつつも、執拗に迫ってくるプレデターは、他の敵とは少々異質だった。
タバスコ火山から山を降りつつ、対象だった大型モンスターである魚龍やファイアレムを片付けながら、数匹のプレデターの猛攻を避けていたのだが、こ
の敵だけは頭一つ飛びぬけた強さだ。
種として見ても異常に発達した右腕が、赤い軌道を描いて幾度となく首を刈り取ろうと振り抜かれる。
幸いなことに、剣はまだ無事だ。
杖は応戦している最中に飛ばされてしまったが、それでも接近戦ができないわけではない。
数度互いの得物を打ち合ってから、再び距離を取る。
確かに強いが、それでも自分には及ばない。慎重に戦えば、間違いなく勝てる相手である。
火山から自分の足で降りるまで二日余り、最後にはメガロの郊外にまで追い詰められていた。
睡眠も、食事も取っていない体にとって、魔力を扱うための精神力の消耗が著しく激しかったその状況でも、人里に近づけるわけにはいかなかった。それ
が仕事である。
さすがに、数十余りのプレデターや魚龍、ファイアレム、オークたちをまとめて相手にするのは厳しいものだった。
それも、もう少しで終わる。そう思っていた。
「あ――」
間の抜けたような声が、不意に辺りに響いた。
その声は、どこか聞いたことがあるようでいて――だがほとんど気にしたことすらない声。
これまでの自分なら、見向きすらしなかっただろう。
だが、脳裏にふと、羊の姿が浮かぶ。
自然と自身の身体が、狙うべく目標を切り替えていたプレデターと同じ方向に向かっていた。
視界をその方向に向けた刹那、見知った人物の姿が見えて、彼女を突き飛ばしていた。反射的に、剣を余る力の限り振り抜きながら。
確かな感触が手に伝わった。プレデターのわき腹から肩にかけて、深く肉を断つことが出来たのが、長年の感覚から理解できた。
しかし、自身の身体が、ぽっかりと穴が開いたような感覚を覚えたのは、初めてのことだった。
「――龍さん!!」
――声が、よく聞いてみると、とても身近に感じることの出来る声が、聞こえた。
鉛のように重くなった体が、言うことを利かずに地面に叩き付けられる。もう、痛みも何もないのだが。
何度も、何度も、名前を呼ばれ続けて、いつしか仰向けに倒れていたはずなのに、視界がが高くなっていた。
「どうして……どうして、私のこと……」
ぼやけ始めていた視界を覆うようにして、突き飛ばしたはずのエステルの顔が映っていた。それも、自分は彼女に身体を預けてしまっていたのか。
――ああ、無事だったのか。
それだけしか、思えなかった。プレデターの爪に曝されそうになった彼女を、ただ庇っただけ。
確実に言えることは、彼女を守りたかったとか、そういう台本染みた理由ではない。
「だれか、が……くるしむのは……。もう、さびしく、なりたくない……から」
猫に、羊に、怒られると思った。
自分のために笑ってくれる二人を大切に思えるようになったのは、いつ頃からだろうか。
こんな感情は、カバリア島に来る前に、捨ててきたはずなのに。
雨に打たれていた羊が脳裏に浮かんでは、消えていく。
――誰かのために笑えて、誰かに優しくなれる自分になりたい。
だから、エステルを助けた。羊が、あの子が教えてくれたから。
意識が闇に沈んでいきながらも、その中に一点だけ、温かく溢れているものが、心地良かった。
一度思い出した記憶が、再び映っている。
脳裏に焼きついて離れないことなのか、分からない。
少なくとも客観的にそれを見ている自分は、意識を落としているということなのだろう。
あれから、どうなったのだろうか。
確かに、メガロポリスにいたのは覚えている。夢を見る前に何があったのかは、はっきりと覚えている。
プレデターと相打ちになっていないのなら、これは夢なのだろう。
映し出されている、赤く染まった襤褸切れのような以前の自分が、徐々に乱れていく。
やがてそれは視界全体に広がり、収まる頃には別の光景を映し出していた。
「バーカ!!」
突然、後ろから叫ぶような声が聞こえてきた。
最近になって聞き慣れた声だが、煩わしいことこの上ない声。
まだ幼い龍は、ゆっくりと、どうでもいいように振り返って、その声の主を見た。
「なに」
罵声で呼ばれたからといって、気にすることはなにもなかった。
振り返ってみると、猫が険しい表情でこちらを見ている。
――カバリア島で暮らし始めて一年足らず。その間で知り合ったうちの一人。
彼女は、大人が座る大きめの木椅子に腰掛けていた龍を見上げて指差してきていた。
「な、なによ、どうしたのよ!」
声を掛けてきたのは猫のほうだというのに、と龍は彼女を一瞥する。
しかも勝手に人の家に来ておいて、第一声がバカの一声ということに、少しばかり腹が立ってしまう。
だが、そんなことすら、どうでもよかった。
龍は視線を落として、手の中に納まっている首飾りを弄りながら、猫を一声で一蹴しようとする。
「……帰って」
どこぞの知らない教会で暮らしていた自分は、ある日観光に来た夫婦に引き取られた。
元の両親は既に死んでいたので、まだ小さい自分にとっては引き取ってくれた夫婦が実の両親、といっても差し支えはなかったのだろう。
だが、甘えることは一切なかった。
何かを与えられても、訊ねられても、自分は答えることはなかった。
それは、心の何処かで、彼らは両親ではない、あくまで自分たちの望んでいた“モノ”が欲しくて、自分を引き取った人間なのだと、認識していたのだろ
うか。
馬鹿げている思考だとは思っていても、そう考えずにはいられなかった自分が、両親に何かを頼むことなど出来るわけがなかった。
その家は家庭こそ裕福で、夫婦共に穏やかで優しく接してくれてはいた。不自由なことは何一つ無かった――はずだった。
養父が医者を生業として、各地を転々として診断をすることが多々あったのだ。
引き取られてすぐにカバリア島に引っ越してからも、両親は仕事で家を空けることが多く、家では常に一人でいることが多かった。
そんなときに牛と猫に出会ったが、それはそれで煩い日々を送ることになってしまった。
「お前は、何も欲しがらないね」
ぼそりと、龍は呟く。
唐突に言われたことに、猫は自分に対して言われたのかと目を丸くしたが、龍の雰囲気から口を噤んでしまう。
その言葉は、よく養母から言われたことであった。
何かを求められても、自分は何も求めようとは思っていなかったし、そうしてもらうつもりも毛頭なかった。一度でも両親に何かを求めてしまったら、そ
れが待ち遠しくなってしまうから。
だから、一人でも何ともないようにと、断れるものは断ってきた。食事と寝る場所と、最低限の暮らしさえ過ごせれば、十分に満足でもあった。
そしてつい最近、遠征に向かっていた両親たちが他界したと、知らせを受けた。
ある民族の村で風土病が流行っていて、現地に赴いた自分たちもそれを患ったらしい。患者たちを治療したのはいいが、自分たちのことにまで手が回らな
かったとのことだ。
元々交通機関が無い場所だったようで、自力で帰れる体力があるはずもなく、村人たちに薬を回していくうちに、自分たちの分は尽きてしまったらしい。
「……欲しかった」
何とも馬鹿な話しである。自分たちは村人に与えるだけ薬を与えて、そのくせ自分たちは死んでしまったのだ。残された自分は、どうすればいいというの
だ。
葬式が上がったとき、ふとそう思ったのだ。
それと同時に、自分はなんて愚かだったのだろう、と思った。
家に帰ってくる度に、何か欲しいものはないかと聞いてくる両親の目は、いつでも穏やかで、優しかった。
子供に恵まれず、教会で自分を引き取ったときの二人の顔は、いまでも忘れられないくらい、幸せに満ちた表情を見せていたのに。
自分は、それに応えることはなかった。
不意に羨ましいと思ってしまった。誰ということもなく、両親たちがいままで診たことのある、患者たちが。
彼らは苦しいと言えば助けてもらい、感謝して満たされたのだろう。
両親の存在が亡くなってから、はじめて気付く喪失感が、胸にぽっかりと穴を開けていた。
たった一年だが、一人でも十分過ぎるほど温かかった生活。両親がいて、甘えることが出来たという贅沢は、自ら捻くれて拒み、気付くと一生味わうこと
ができなくなってしまっていた。
「一緒にいて……欲しかった」
それだけのことすら言えなかった。教会にいた頃から独りだった自分が、ようやく安堵できる場所だったのにも関わらず。
傍にいてもらって、満たされたかった。独りではないという幸福感を、一身で感じたかった。
「……ばか」
不意に、猫が木椅子に登ってきた。
大きいその椅子は、父が座っていたものである。小さい子供二人くらいならば一緒に乗れるほど、それは広かった。
「一緒にいてあげるから」
温かい温もりが、じんわりと広がってくる。
胸の中で抱いてくれた猫の身体は、真冬の暗い一室の中で冷え切っていたが、それすらも温かく感じることができた。
――ああ。これが、温かいことなんだ。
初めて感じる、満たされた気持ちで胸が一杯になり、龍の瞳が、ゆっくりと閉じていった。
規則正しい機械の音が、気付くと聞こえてきていた。
それと相まって、静かさを掻き消すような声が、遠くで聞こえてくる。
背中に感じる柔らかい感触と共に、ベッドに寝ていることが分かる。
重たい瞼を持ち上げると、真白な光景が視界に広がって、合わせて騒がしい声がはっきりと聞こえてきた。
「龍、起きたか?」
だが、それを遮るような牛の声が、はっきりと耳に届く。
同時に、先ほどまでの騒ぎ声がぴたりと止んだ。
そう思ったのも束の間、今度は自分に向けられた声が部屋中に響き渡り、びくりと肩が強張ってしまった。
「お兄ちゃん、もう起きて大丈夫なの?」
まず先に届いたのは羊の声。その言葉で、ふと首を傾けると、白い天蓋と何かの機械が見える。それも、何度か目にしたことのある、病院にある医療機器
だった。
いつの間にか、運ばれていたのだろうか。
沈んでいた記憶が、徐々に蘇ってきた。プレデターに剣を振るった自分と――、
「龍、ねえ龍」
心配そうにこちらを見る羊の頭を撫でていると、子供が泣くような声で、猫が割って入ってきた。
その表情は、心配というよりも死にそうな、顔面蒼白であった。
それほど自分のことを気にしてくれている、ということなのだろう。
苦笑して、今度は猫の頬に手を当てる。
「一応ちゃんと戻ってきた、かな? ダメ?」
猫に『帰ってくる』と約束したのだが、結局は病室での再開である。誤魔化すようにふざけて言ってみたが、猫はただ頷くだけで、それ以上は何も言わなかった。
けれども、そうしてくれるのが嬉しい。文句の一つや二つ、言われても仕方がないと思っていただけに、彼女の優しさに穏やかな気持ちでいられる。
頬を撫でている手に、猫が自身の手を重ねてきた。
「みんな、心配掛けてごめんね」
病室には、見知った顔が多く並んでいた。
羊に、猫はもちろんのこと、少し離れた場所で牛と兎がこちらを見ている。
「ま、確かに丸腰で戦いにいくとは思ってなかったから、さすがに心配はしたぞ」
苦笑しながら言う牛だったが、口調は穏やかだった。
実際のところ、プレデターたちと斬り合っていたときに、愛用していた剣を牛が持ってきてくれなかったら危なかった。
どんなに良い武器でも、即席で使うとなればそれなりに肌に合わないものである。狸から渡された武器は、戦いの最中に取り落としてしまったが、日を改めて詫びに行かなければならないだろう。
「さて……と、それじゃあ龍も起きたことだし、俺たちはそろそろ行くわ」
「あれ、もう帰っちゃうの?」
突然言い出した牛に、目を丸くしながらも訊ねる。
何度か唸っている牛を尻目に、兎が申し訳なさそうに言う。
「今回のことさ、うちのギルドが丁度ゴーストブルーに行ってたから対応が早かったんだけどね。ちょっとタイミングが悪かったみたいで……モンスターギルドで事情聴取があるらしいの」
頭を抱えながら兎が溜め息を吐いた。着けている兎耳も元気がないように垂れ下がっている。
と、二人揃って頭を悩ませていると、病室のドアから看護婦が顔を覗かせてきた。
こちらを見て、表情を明るくすると足早に近づいてきた。
「あ、お目覚めですか? えーっと、はいはい……」
言いながら、手前においてある機械を見てはこちらの様子を見て、頷きながら手持ちのカルテに目を通している。
手馴れた手つきで作業をしている様子を見ていると、終わったのかこちらに向けて一声。
「えっと、とりあえずしばらくは入院、ということになると思うので、どなたかご家族の方は手続きをお願いしたいのですけど」
それに羊が答えて、椅子から立ち上がった。
続いて後ろのほうで、牛が兎の手を引いて羊を呼び止めてから、こちらを見た。
「んじゃ、羊が行くついでに俺たちも帰るわ。また見舞いに来るからな」
「お兄ちゃん、行ってくるから待っててね」
またね、と兎が手を振ってくれるのに、龍もそれを返す。
羊が先に病室から出たのに続いて、二人も帰っていく。
途端に病室が静かになった。この場にいるのは、ベッドで横になっている自分と、傍で座っている猫の二人だけ。
ふと思い立って、龍は口を開いた。
「……ありがとね」
見ると、猫は目を丸くしている。と、穏やかな表情を見せてくれた。
「別に、なにもしてないわよ?」
悪戯っぽい言葉だが、口調は優しい。
何を言わずとも、分かっているということなのだろうか。
「猫のね、そういう優しいところ、大好きだよ」
それでも、言葉にして伝えたい気持ちが強かった。
少し気恥ずかしい思いもするが、その気持ちが真実であるのなら、恥ずかしがる必要もない。
言うと、猫の顔がみるみるうちに赤く染まっていく。
「そ、そんなにハッキリ言われても……うれし、い」
もどかしい口調で、最後のほうは言葉が聞き取れなくなりそうなほどだった。
猫と目が合い、徐々にその距離が近くなってくる。
以前と同じような光景。しかし、それに対面する気持ちはそのときとは違い、安堵するもの。
ゆっくりと、どちらからともなく、唇を触れ合わせた。
「んっ、ふあ……」
一瞬、彼女の顔が、エステルと重なった。
それを振り払うように、目を閉じて猫を抱きしめる。
僅かな間唇を触れ合わせた後に、猫の舌がこちらを伺うように、唇を小突いてきた。
それに応えて、口付けしたままゆっくりと口を開く。
歯にむず痒い舌の感触が伝わってきてから、猫の舌が口内に入ってくる。
歯の裏を舌で撫でられるように擦られ、擽られているように身体が震えた。
思わず声が漏れてしまいそうになる。だが、猫にだけさせて、自分もしないわけにはいかない。歯を撫でるのに夢中になっている猫の舌に、自分の舌を絡ませる。
「んっ、ん、むふっ……んぁ」
それで調子が上がってきたのか、猫の舌が積極的に絡み付いてきた。
以前、嫌悪に思っていた行為のはずが、いまでは逆に心地良い安堵を伝えてくる。
嬉しいという気持ちと、もっと彼女を欲しいと思う気持ちが、徐々に溢れては満たされ、そして想いはさらに欲深くなる。
「あっ! ……っう」
だが、いざ猫の肩に手を伸ばそうとした瞬間、胸に痛みが走った。
突然の痛みで身体が震え、肩が強張ってしまう。伸ばしかけた腕も、彼女の方に触れる前に止まって、唇同士も離れてしまった。
捻られているような痛みを覚えて、胸に抑えてしまう。
「だ、大丈夫?」
猫が心配そうな表情を浮かべて、こちらを覗き込んできた。
戦いでの傷が、ふと以前の記憶を呼び起こす。
「うん、大丈夫だから」
と、猫から身体を離して、ベッドの背に寄り掛かる。
意外と不自由になっている状態だったが、彼女を抱き止めるくらいは問題ないだろうと思い、手を差し伸べる。
しかし、それに相反して彼女は、近づきこそしても抱きつくわけでもなく、目の前で伏せる格好を見せた。
つけた猫の尻尾をゆらゆらと揺らしながら、艶かしい目つきでこちらを窺ってくる。
「ダメ?」
「だめ、って……いまはちょっと動きたくないかも」
動くたびに、先程の痛みに悩まされるのも辛い。
それに病室なら、いつ誰が来るか分からない。羊が戻ってきたらと考えると、想像するのも嫌になってくる。
「大丈夫よ、動いてなんて言わないから。けど、動かないでよね?」
あれこれと思考している間に、猫に布団を捲り上げて、早い手つきでズボンから肉棒を露にされてしまった。
一度こちらを見てニヤリと笑みを浮かべてから、躊躇いも無く口へと運ばれる。
「だ、ダメだって! い、いま銜えられても……出ないし」
誰かに見られでもしたら、恥ずかしいどころではない。頭を下げて病院から逃げたくなってしまう。
けれども、猫はお構いなしに頭を動かし始めた。
根元まで銜えられてから、亀頭の先ギリギリまで吸い上げられる。
その間にも竿が舐られ、絶頂を迎るわけでもないのに、腰が浮き上がりそうになる。
「やっ、猫……それ、ダメだよ」
普段の、身体を重ねていたときの彼女とはまるで違う。前戯で簡単に済ませていたフェラが、やけにゆっくりと、丁寧に続いている。
銜えていたかと思えば突然口を離して、竿に舌を這わせて舐め上げてくる。
また根元まで銜えられたところで、わざとらしく音を立ててくるのに、興奮してしまう。
まるで、奉仕されているように思えてくる。
猫の表情を覗き見てみると、彼女が一心に尽くしてくれているのが分かる。
「んあっ! そ、そんなに吸われたら……」
緩急を付けながら、猫の頭が前後する。彼女も夢中になっているのか、口元から垂らしている唾液も拭わずに続けている。
と、突然猫が肉棒から口を離して、上着を脱ぎ捨てた。
何度も見た彼女の乳房が、下着一枚の姿で晒される。
「おっぱいで扱かれるほうが、好きなんでしょ?」
そう言うと、猫は乳房で挟めてから、肉棒を扱きはじめた。
柔らかなその感触に当てられ、彼女の言葉に素直に頷いてしまう。
猫が表情を緩ませて、緩急を付けながら胸を上下にスライドさせてくる。
「ふっ、んん……猫、それ、いいよ……」
胸で扱きながら、猫は唾液を、肉棒の先端に垂らしていく。
ローションの代わりなのだろうか、胸と竿で塗り広げられて、ぬるぬるとした感触が伝わってくる。
「ね、龍、いいでしょ? 私、ちゃんと龍のこと……気持ちよくしてるよね?」
猫の言葉に、龍は何度か頷く。
徐々に射精感がこみ上げてくるのを抑えて、彼女に応えるように頭を撫でる。
嬉しそうな表情を浮かべてから、胸の間から顔出している亀頭を咥えて、音を立てて吸った。
「ちょ……っと、もう出そうなのに!」
堪えるのが辛くなり、思わず声を上げるが、猫はそれに反応して激しく胸を動かしてくる。
出してもいい、という合図なのか、どちらにしても限界に近かった龍は、猫の口内に勢いよく精液を流し込んだ。
「むふぅんんんっ!?」
猫に直接精液を味わせるのに、彼女の頭を押さえつける。
抵抗する感じもなく、猫の喉に精液が通っているのが分かった。目を細めて、咥えたままの肉棒をさらに吸い上げて、精液を一滴残らず飲み干そうとしていた。
やがてそれの勢いも収まった頃に、猫は竿を綺麗にするように舐めて、ズボンに戻してくれた。
「どうだった? 気持ちよかったでしょ?」
「う、うん……けど、疲れちゃった……」
荒くなる息を抑えながら猫に答えるが、かなり疲れてしまっている。
彼女もそれを分かってくれたのか、一度唇に軽くキスをしてから、立ち上がって服装を直した。
「やっぱり疲れるわよね。それじゃ、今日は帰るから……また来るね」
猫の声に、寂しさが混じっているように聞こえた。
だが彼女を引き留めることをするのは、いまこの場だけは、やってはいけないことだと理解していた。
「うん、またね」
短く言って、猫が帰るのを見送る。
ドアが閉まる音を最後に、部屋に静寂が訪れた。
ふと、先ほどの行為を思い出す。猫が自分に奉仕してくれたことを。
しかしその中で一度だけ脳裏にちらついた、エステルの顔が浮かんだときに、気持ちが沈む。
彼女も、もしかしたら、勝手な妄想なのかもしれないが、自分のことを愛してくれている。
(どうなんだろ……)
以前、エステルの家で寝たときのことを思い出す。
あのときの自分は、奉仕していたということなのだろうか。
エステルに奉仕したときの自分の気持ちを、先ほどの猫も心のどこかに持っていたのだろうか。
興奮して、理性が飛びそうになって、自分のものにしたいという欲が。
だが猫を見ていた限り、どこか違うところがあるように思える。
エステルに奉仕した自分と、自分に奉仕した猫とは、何が違うのだろうか。
相手を満足させることで、自分の中に欲が生まれた。
けれども、猫からはそんな自分と同じ気配は、微塵も感じなかった。
『わ、私に……してくださ、い……』
あのときのエステルの言葉が、酷く艶かしくて、欲情しているその姿に眩みそうになって。
猫のことを愛していたのに、いつ、どこでエステルのことも愛してしまったのだろうか。
この堕落している自分が、彼女たちと向き合うことはできるのだろうか。
そこまで考えていると、先ほどの行為の疲れが妙に心地よく感じた。ゆっくりと瞼を閉じて、静かに自身が寝入るのを待つことにした。
彼女たちのことを本当に、分かってあげれるのかと思いながら。
以上です。コピペがずれてました。すみません失礼しました。
ちくしょうエロいのに話に引き込まれて抜けない
なんでスルーしなきゃならないの?ならなんで投下したの
ドラーク「その命、神に返しなさい」
GJ
ドラ子さん遅いな…