司会者「まあ、なんというお似合いのカップルでしょうか!(司会者絶句)絵になりますねえ。
美男美女とはこういう夫婦のことを言うのでしょうな。
(同意を求めるような仕草で会場を見渡す)早速ですが、出会いは何処ですか?」
ユリ 「レオニードの邸だよ。軟禁されてたんだ」
司会者「?っほほう・・・(汗)それで? 初キスはいつですか?」
ユリ 「出会って6年後、かな」
司会者「?・・・・・ろ、6年? その間、何をしてたんですか!ご主人」
レオ 「無言」
ユリ 「レオ・・・!?(司会者に向き直り)ご、ごめんなさい!この人、口下手で」
司会者「奥さんの慌てぶりが可愛いですね。ご主人、どうですかあ?帰宅したら毎日
こんな可愛い奥さんが家で待っている、という気分は?ええもんでしょうなあ」
レオ 「無言」
司会者「(諦めて)奥さん、いかがですか?とっておきのエピソードなんかないですかあ?」
ユリ 「(誰に聞くわけでもなく)言っちゃっていいの?」
司会者「なんぼでもどーぞ!」
レオ 「よさぬか!公衆の面前であるぞ!」
司会者「・・・・」
ユリ 「・・・・」
司会者「今日二組目の新婚さんです。こんばんは。ようこそいらっしゃいました。
ほう、これは落ち着いた大人なカップルですな!(司会者見蕩れる)
こう言っちゃ何ですが、先ほどの夫婦とはえらい違いますね。 (会場に同意を求めるようにして見渡す)
早速、質問してええですか?、お二人の馴初めは?」
アデ 「皇帝陛下のご命令ですわ。」
司会者「なんと!命令で結婚をなさったのですか?(目を丸くする)」
アデ 「貴族なら、それが普通です。」
司会者「結婚は恋愛の延長ではないのですか?ご主人のお考えは?それで良かったのですか?」
レオ 「私は軍人だ。愛や恋など人生には無用である」
アデ 「あなた・・それが本心なのですね」
司会者「奥さん、冷静に!(殺伐とした空気に焦る) それでも新婚なんですから、まあ、夜ともなれば、ねえ・・(ニコニコ笑顔)」
レオ 「それでも、とは何だ?」
司会者「(諦めて)奥さん、新婚生活はいかがですか?」
アデ 「あなた、あのことをここでお話ししても宜しいですか?」
司会者「あのこと、とは?!(身を乗り出す」
アデ 「新婚初夜の・・・」
レオ 「(間髪入れず)よさぬか!このような場で!」
司会者「・・・・」
アデ 「・・・・」
学校帰りのイザとユリ
「はぁ・・寒いね、でも今日はなんていい天気なんだろう!ねぇ、ユリウス。」
イザークはユリウスに話しかけた。
・・・が、隣にいるはずのユリウスがいない。
後ろを振り返ると、ユリウスが何やら口元を押さえて立ちすくんでいた。
顔色が悪い。わずかに震えているようにも見える。
「どうしたんだい?具合でも悪いの・・?」
・・・だが、返答はない。
顔を覗き込んだその刹那、ユリウスの体がふらりとイザークに倒れかかってきた。
イザークがとっさに体を抱きかかえるのと、ユリウスが先程食べたものを吐きだしたのは同時であった。
二人のブレザーは吐瀉物にまみれた。
「ユリウス、大丈夫?」
そのまま倒れ込みそうになっているユリウスを抱きかかえたまま尋ねるが、
顔色は透き通るほど青白く、とても答えられる様子ではない。
イザークはユリウスをそのまま抱きあげ、学校の医務室へと急いだ。
医務室に入ると、暖炉の火が温かく迎えてくれた。だが、人の気配がしない。
「どなたかいらっしゃいませんかーーー?」
勝手に使ってもいいのか躊躇したが、
返事がないのでユリウスを寝台に腰掛けるように降ろし、
吐瀉物をくるみこむようにブレザーを脱がし、自分のブレザーも脱いだ。
ユリウスはぐったりとして、その間目もあけない。
手早く脱がせた後、慎重にユリウスの体を寝かせた。
幸いなことに吐瀉物のほとんどはブレザーにかかったが、
イザークのブラウスにもユリウスのブラウスにも、やはりしみ込んでいた。
イザークはブラウスを脱ぎ、
ユリウスのシスターリボンにも手をかけた瞬間、
はた、とその手を止めた。
イザークは、ブラウスの上からでもはっきりと分かる
二つの膨らみに目が釘付けになっていた。
(ま、まさ・・か・・はは・・っ・・)
そう思いながらも、リボンをほどこうとする手が震えるのが分かる。
(今、部屋には誰もいない。万が一ユリウスがそうであったとしても・・・
確かめるのは今しかない・・!!)
決心するや、イザークはユリウスのリボンをするりとほどき、
ブラウスのボタンを外していった。
389 :
断水:2009/06/08(月) 00:23:55 ID:GGvnIHLc
寄宿舎の水道が断水してしまい、改修に丸1日かかるとの連絡が回って来た為、
ダーヴィトとクラウスは暫くの間、身を寄せる場所を探すことになった。
「クラウス、当てはあるのかい?」
「いや、これから探すところだ。イザークの家はどうだ?」
「彼の家には妹さんがいるだろう?遠慮したいね」
「おい、おまえ何考えてんだよ。」
「そういう意味じゃないさ、落ち着け!おまえらしくないぞ。
病弱な体で無理させちまっては可哀相だろう?」
「あ・・は・・そういうことか。ならどうする?一泊だけだからホテルにでも泊まるか?
そうだ、あいつは?」
「あいつ?」
「ユリウスだ。ユリウスの家はどうだ?」
「ユリウス?・・・クラウスおまえ、…行った事はあるのかい?」
その時、バイト帰りのイザークが二人を背後から呼び止めた。
「ダーヴィト!・・クラウス・・!今お帰りですか?」
「お、イザークの野郎 あんなに走って大丈夫か?」
「な〜に、あいつはああ見えても案外逞しいのさ♪」
「おまえ、本当に何でも知ってやがるな。気味が悪いぜ」
「見ればわかるだろう?おまえだって脱げば意外と・・・・」
「はぁはぁ・・・待って下さいよ。やっと追い着きましたよ。」
「おい、イザーク!俺たち今夜、ユリウスん家に泊めてもらおうと考えてるんだが
おまえはどうする?」
「ど、ど、どうするとは?どういう意味ですか?」
イザークは訳が分からないとばかりに、しどろもどろに問い質した。
クラウスとダーヴィトは悪戯心を隠し平静を装って切り返す。
「時には男4人で雑魚寝も楽しかろうって、ダーヴィトが。な?おまえさっき、そう言ったろ?」
「おいおい、待てよ。ぼくはひと言も・・・♪」
クラウスの足はダーヴィトの足を軽く蹴った。
「そういう事だ。イザーク君 君はどうするかね?」
流行の推理小説の主人公の口調を真似ねながら、
クラウスは悠々とした態度でイザークの意思を確めようと肩に手を掛けながら返事を待った。
「わかりましたよ。従います。でもフリデリーケにひと言言ってから、後から追い着きます」
「よし、それでこそイザークだ。物わかりがいいな!」
「今夜の宿は決まったな」
「イザーク、早く来いよ!」
390 :
断水・2:2009/06/08(月) 00:25:01 ID:GGvnIHLc
イルミネーションが主役のこの季節。
途中でワインとつまみを調達し、電飾で彩られた街路樹が連なる歩道を、
他愛のない会話を交わしながら歩くダーヴィトとイザークの耳に、
遠くのほうからイザークの声が響いた。
「ま、待ってくださーい!」
視界に入れたイザークの影はどんどん大きくなって近付いてくる。
ダーヴィトとクラウスは足を止めた。
「はぁはぁはぁ・・何とか間に合いました」
「おや、おまえ早かったねぇ!」
ダーヴィトは微笑む。
「ピアノの腕だけじゃなかったんだな。噂の俊足を認めてやるぜ!」
クラウスはそう言ってイザークの息が整うのを待った。
「あ、ありがとうございます」
「それより、あいつん家はここらへんだったろう?」
「二人共ご存知なかったんですか?僕は前に一度・・・」
「僕は知ってたさ。この街では名立たる名家だからね」
「ダーヴィト、おまえ・・・早くそれを言えよ!」
「…♪」
呆れてものも言えないと言った顔のクラウスに、
やはり、そっと笑いかけるだけのダーヴィトであった。
玄関先で挨拶を交わし、訳を納得したユリウスは母親を呼び説明を施すと、
二人してゲストムールに案内してくれた。
「お食事は?済ませていらしたの?」
「あ、はい。」
ユリウスによく似たレナーテの成熟した美しさに間近で触れ、息を飲む学友達。
時々垣間見るユリウスの男とも女ともつかぬ妖艶さを母親に重ねたクラウスは
動揺の中、慣れない丁寧語を駆使することによってそれを打ち消した。
・・・クラウスったら、そう言えば僕も初めてユリウスのお母さんを見た時はそんなだったな・・・
数週間前の出来事を回顧してイザークは微笑んだ。
ただ一人ダーヴィトだけは、大人な対応をしてみせた。
「相変わらず綺麗だね、ユリウスのお母さん・・」
レナーテが部屋から出て行くと同時に、イザークはユリウスの背中に問い掛けた。
それに対しユリウスは、母親の事を歪曲して伝えたが、
それを本心と受け止める者は誰も居なかった。
「まるで修学旅行の気分だぜ」
「ユリウス遅くに悪かったな?風呂には入ったのか?」
「まだだよ。これから入る所だったんだ。でも、ぼくはいいよ。先に入っておいでよ。案内するよ?」
「そうだったのか。なら皆で一緒に入って裸で親睦を深めるってえのはどうだ?」
徐にクラウスが提言をした。
「クラウス・・何を言い出すのかと思えば。おまえ・・・。ユリウス、グラスを貰えるかい?」
冷静にダーヴィトは、ワインのコルクに手を掛けながら呟いた。
「どうしちゃったんですか?どうして皆で?正気なんですか?クラウス・・・」
イザークの抗議が飛んだ。
「おまえ、男同士なのにおかしいぞ?こんな機会でもないと風呂に入れねえだろ?」
「だから、どうして・・・?」
「イザークおまえは嫌なのか?背中を流す目的以外に何があるって言うんだ?」
「そういう事でしたか!」
「だが、四人だと狭苦しくないか?二人がちょうどだな。ユリウス、おまえはどう思う?」
クラウスの問いにユリウスは・・・・
391 :
断水・3:2009/06/08(月) 00:26:16 ID:GGvnIHLc
「あ、うん。そうだね・・・四人一緒というのは無理かも。そんなに広くはないんだ・・・」
と言葉を返した。
その様子を困り顔で見守っていたダーヴィトは
「ユリウス、ちょっといいかい?」
と声を掛け
目配せで、黙り込んでしまったユリウスをそっと廊下に連れ出した。
「なに?ダーヴィト」
「おまえ、さっきから顔が真っ青だよ。困っているんじゃないのか?
おまえが女であることを知っているのは僕だけだ。うまく誤魔化してやるから安心おし」
「ありがとう。ダーヴィト・・・」
言葉を咀嚼したユリウスの顔からは、緊張の色が薄れ、代わりに安堵の色が見て取れた。
部屋に戻ろうとドアノブに手を掛けながらダーヴィトを見つめるユリウスの目には、
信頼感が宿っていた。
ユリウスの甘やかな残り香が
揺れた風に乗って鼻腔をくすぐった。
・・・クラウスを見る時のあの目で、いつかは僕の事も見て欲しいよな・・・
ダーヴィトは遣る瀬無い空しさをその胸にいだかせた
だが、胸中には、二つの感情が既に渦巻き始めていた。
「さて、どうしたものかな?」
壁に掛けられた肖像画の人物と目が合ったため、ダーヴィトは油絵の中の人物に問い掛けた。
「君には僕の心の中が見えるのかい?」
微笑の人物の名はモナ・リザ・・・
「君が本物なら、価格不明と言う価値があり、更にその下にはあと三枚の絵が隠されているんだったね。
レオナルド・ダ・ヴィンチが君を完成させたのは描き始めから確か、3〜4年後だった。僕も石の下にも三年と
言った所かな、ははは」
「・・・!ダーヴィト・・・ここに居たんですか?今から二人ずつになって、お風呂に入るそうですよ」
イザークは訳がわからないと言った面持ちで廊下に佇むダーヴィトに声を掛けた。
「ああ、今行くよ」
392 :
無題:2009/06/08(月) 00:33:00 ID:GGvnIHLc
すずらんを背景に、ユリウスとの初夜を無事に終えたアレクセイ。
余韻が消えるころ、そっと灯りを点け 新妻となったユリウスの顔を覗き込む。
白熱灯に照らし出されたユリウスの頬は、まだ熱を孕んでいるせいか
赤みがかった桃色を呈し、アレクセイを見つめ返す碧の目には涙が滲んでいた。
もう一度 唇に近付こうとしたその時
アレクセイの目は シーツを染める赤いものを捉えた。
呆然とするアレクセイから 恥らうように目を逸らすと 視線の先の赤色をそっと手で隠した。
アレクセイは ようやく事態を飲み込むと、ユリウスの細く白い肩をそっと抱き寄せ 背を擦った。
汗ばんだ柔肌が、何度か往復したアレクセイの手の摩擦によって乾いていく。
大丈夫か?と問い掛けようとしても、原因が自分にあると自負しているアレクセイには、
掛ける言葉も なす術もない。
(・・・こいつ・・・初めてだったんだ・・・。ユスーポフ侯爵は・・・こいつに・・・何もしなかったと言うのか?
7年以上も一緒に居て、何も?
だったら、あいつは一体なぜこいつをドイツに送還しなかったんだ?
おれは、てっきり、あいつとユリウスが・・・。)
目を瞑って、アレクセイは自分の気持ちを落ち着かせた。
「おまえが何も言わないからおれは・・・・・。おまえ・・・初めてだったのか・・・」
それは、彼なりの精一杯の言葉だった。
(どんなことをしてでも護ってやる。おまえを離しはしない。これからはずっと一緒だ。)
飲み込んだ言葉の代わりに もう一度ユリウスの唇に自分の唇を重ねるアレクセイ。
ユリウスは唇の意思を受けとめるかのように、再び目を閉じた。
あ 甘く見るな、私はSだ (レオ)
い 逝ってもよいぞ。我慢させてすまなかった(レオ)
う 上手くなったな (レオ)
え え?こんなになってるの?鏡に映すなんて恥ずかしいよ (ユリ)
お 美味しいね、これ!吸えばいいの? (ユリ)
か 感じるか?どうだ? (レオ)
き 気持ちいいよ… (ユリ)
く 唇が欲 しいよ。 (ユリ)
け 汚らわしい! (アデール)
こ ここが熱いんだ (ユリ)
さ さっきの元気はどうした?(レオ)
し しまった…逝きそうだ (レオ)
す 少し動くぞ?よいか? (レオ)
せ 背中も綺麗だ。 (レオ)
そ そこも感じるのだな?(レオ)
394 :
無題:2009/06/08(月) 00:36:31 ID:GGvnIHLc
昨夜から降り続いた雨は、まだやむ気配がない。
窓に時折ポツポツと当たっては、つつ・・・と流れ落ちていく。
薄暗いので時間の感覚が失われているが、もうそろそろ昼だろう。
傍らの金髪の少女をもう一度引き寄せると、下腹部に熱いものがもたげた。
少女の茂みを指先でかき分けてみると、すぐに熱い蜜が溢れ出た。
蜜をたたえたそこに、柔らかく太い肉棒を押し入れると、
少女は小さく声をあげてうっすらと瞳を見開いた。
『 レオニードがここに帰って来るのは、日付が変わってからだろう。
真っ先に何処に行くのかな?書斎か、それともアデール夫人の所?
あなたが帰宅する頃、ぼくは寝てるかもしれない。
だって、あなたはいつもこう言うでしょう?
「起きて、私を待っていなくてもよいのだぞ」と。
でも待っていたいんだ、直接言いたいから・・
あなたの目を見て「お帰りなさい」と言いたいから・・・
ぼくはあなたの何? あなたの答えはまだだったね。
自分の中に留めておくだけで、公には好評はしない腹積もりなのかな。
じゃあ、おやすみなさい。レオニード 』
zzzzz
396 :
無題:2009/06/08(月) 00:39:47 ID:GGvnIHLc
レオ様の運転する車はハイウェイをパーティー会場に急ぐ
ミラー越しに後部座席のユリを見遣ると
ユリは視線に気付かず着替えに夢中
下半身を露出させ(さっきレオ様が浜辺で脱がしたからノーパン)
ストッキングを穿こうと足を開いた矢先
さきほどねっとり愛した秘部が丸見えに・・・
目を逸らすも、光景が目に焼き付いて離れなくなり
再びミラーへ・・・
ユリはそんなレオ様の熱い視線も知らず
秘唇を開く・・・
レオ様の舌を思い出すかのように自らの指を
そこに這わせる
ああん・・
透明な液が滴る様にレオ様の車はもう赤信号・・・
(ユリウス・・・あれだけでは足りぬのか?)
○ダーヴィト
「ユリウス、こっちと・・・(尖らせた舌で最下部の突起を小刻みに嬲り、)
こっち、
どっちがいい・・?自分の口でちゃんと言ってごらん・・・?」
(秘裂を上下させていた舌を、いつしかペニスに切り替え、
そそり立ったその先端で、秘裂を上下に擦り上げながら、
時にぬかるみに浅く埋め込むように、垂直に突き立てるように、
亀頭部を沈みこませる・・・)
○ユリウス
両方、、、
○ダーヴィト
贅沢だなぁ♪それがおまえの答えかい?
両方なんて言うのなら、
こっちはおあずけだ。おっと、格好はそのままで・・・♪
(ジッパーを上げ、カチャリとベルトを締める。
顔を横に
傾けると、こんどは唇で二枚の大陰唇を挟みながら、
じれったくなるほどの動きで、
中のクリトリスを押しつぶし、刺激を与える・・・)
○ユリウス
カチャリ・・
ベルトを締める音が、まるで渇望への遮断機のように耳に突き刺さる。
それは哀しい音色にも聞こえた。
素直に口にして言っていれば、今ごろは満たされていたはずなのに・・。
欲をだしたばかりに責め苦に耐えなければならない自分の運命を
ユリウス呪わずにはいられなかった。
先程、一瞬ではあるが確かに亀頭部が
熱くなっている秘裂の谷間に刺さりそうになった、その感触が恋しくて
湧き起こる後悔の念に、何度も苛まれた。
「言うよ・・・言うから、入れて欲しい。ちゃんと、言うから・・・」
もう怖いものは何もない。迷わず飛び込もう。
ユリウスは覚悟を決めて、恥の一文字を手放した。
○ダーヴィト
「ちゃんと言えたね。いい子だ♪」
腰に手を添えると、
押し開かれてまもない蕾をゆっくりと、先端でこじ開けていく。
強張った怒張を、熱いぬかるみの芯へ、
半分まで差し込むと、中の感触を楽しむかのように、ひときわゆっくりと
腰を回し、声の変化を楽しむ。
「これで、いいかい?」
○ユリウス
・・・言ってしまった・・。
ダーヴィトに負けたみたいで、少し悔しい気もしたが、
だが、後悔はなかった。
後悔どころか、与えられた褒美に瞬く間に酔い痴れた・・・
・・・・酔い痴れる筈だったが・・・
「・・っ・・・ん・・ああっ・・ダーヴィト?・・どうして・・全部埋めてくれないの・・・」
半分しかくれない悪戯なペニスを全部、早く受け入れたくて、
腰をダーヴィトに向けて、近付けようと試みるが
取らされた体勢が、それを許さなかった。
「ねぇ?ダーヴィト・・・もっと・・・」
苦しげな呼吸を吐き、ユリウスは懇願の言葉を口にした。
○ユリウス
「そんなに・・欲しいのかい?」
反応が愛おしく、半分まで挿したペニスをもう一度ずるずると抜き出し、
蜜の絡みついた先端で、その奥に充血したクリトリスを見つけ出すと、
ユリウスに抱きつくように、腰を丸め、小刻みに揺すってそこにこすりつけ、
性は違えど、同じ場所に位置し、同じ官能をもたらす器官を擦り合わせて
快感を楽しんだ。
「僕は、まだまだ大丈夫だけれど・・・?」
○ユリウス
「・・欲しいのかい?」と尋ねるダーヴィトの優しさに甘えようと、
言葉は発せず、ただ頭(かぶり)を前後に振り、意思を示す。
だが、期待は見事に裏切られた。
子宮の入り口に届くはずの強張りは、引き抜かれて、こともあろうか、
忘れていたもう一つの敏感な場所・・・クリトリスを執拗に甚振った。
熱いのか・・痛いのか・・判別のつかないぬるぬると滑る刺激に、また焦らされる。
体重を掛けないように被さるダーヴィトの気遣いが嬉しかったが、
同時に優しい悪魔にも見えた。
「ぼくも・・まだ・・大丈・・夫・・だ・・・よっ・・」
ユリウスは無理を隠し、尤もらしく同調すると、
伸ばした手でダーヴィトのペニスを握った。
それは、手に、堅い感触と滑りを齎した。
○ダーヴィト
「おっと・・・♪」
自信を握られるという、何とも
割に合わないユリウスの積極的な言動に、ダーヴィトは少し驚いたが、
その後を見守るのもまたいいと、動きを止め、期待ながらに、
「どうしたいの?僕はこのままでいいかい?」
そう尋ねる間も、休みなく指先で秘裂をなぞり
そそり勃った秘豆の血流を途絶えさせぬよう、
指先で扱き、硬さを保たせ続ける
○ユリウス
触れてみたくて、無意識に伸ばした手によって、動きを止めてしまったダーヴィトに、
ユリウスはどうしていいかわからなかった。
「触れてみたかったんだ。・・君の・・・その・・・」
ダーヴィトの指からの刺激が続きの言葉を遮る。
ユリウスは昂ったそれから、感触を残した手をゆっくり離すと、
絶え間なく与えられる快感に神経を集中させることにした。
「・・はぁ・・はぁ・・続けて・・!・・さっきの続きが・・欲し・・い・・」
○ダーヴィト
「さっきの続きって何だい?ん?」
ダーヴィトは、堅い床に寝転ぶと、
ユリウスを上にして抱きかかえ、猫のようにしなやかな体を
愛しむ様に強く抱きしめ、
首筋や、唇、鼻を舐め上げた。
「ユリウス・・」
双方の露出したままの股が合わさるようにして、重なるその場所に
ペニスを突き立ててはすべらせ、ぬめりを楽しむように、
何度か遊んでみる。
「僕はお前とこうしているだけでも、幸せなんだけどな〜♪
それに、隣には誰がいるかわからないよ。
これ以上の事をしたら、僕達の事が、ばれてしまうよね・・・♪」
○ユリウス
ダーヴィトに跨る体勢と、滑りの遊戯は喜びへの暗示だった。
やっと正面から向き合えた安心感と、これで一つになれる、と言う
期待からユリウスは頬を薔薇色に染め、ダーヴィトの瞳を真っ直ぐに見つめた。
「隣の部屋に聞こえないようにするから、大きな声は
出さないから、約束するよ・・・。これ以上の事を、ぼくに・・・して!」
守れる保証のない誓いを、ダーヴィトに捧げると、ユリウスは腰を浮かした。
○ダーヴィト
「だったら自分から繋がってごらんよ・・・♪
入ってところも、よぉく僕に見せて♪」
ダーヴィトは朗らかな表情のまま、
一方では、血管を蒼く浮き立たせた強張りを、
ユリウスの手に再び握らせた。
声を出さないという、ユリウスの軟弱な意思表示の崩壊を、
さぞ心待ちにするように、ダーヴィトの胸は、次の行動への期待に
高鳴るが、彼のことであるから、
先ず、そんな態度はおくびにも出さないのであった。
○ユリウス
「自分から・・」と、言われて、不思議なやる気がユリウスを奮起させたが、
自分でもよく見た事のない場所へ、初めて自らペニスを導く事に、
戸惑いが無い、と言えばそれは嘘になった。
ダーヴィトは頭をもたげ、ペニスを掴んだユリウスの手の行き先を興味深く見ていた。
ユリウスは亀頭部分を膣口に宛がうと、半分だけ埋め込ませ、
後は体重を利用し、腰を落として根元まで深く飲み込んだ。
ぬぷっ・・と、粘膜がペニスを迎え入れた音が、微かな刺激となり、
ユリウスは思い余ってダーヴィトと視線を絡ませる。
同時に膣全体で怒張しきったペニスを感じ、浅く息を吐いてそれを逃す。
それから、ダーヴィトの指示を待った。
動かないでじっとしていても、ペニスは微かに反応をしているようだった。
(何もしていないのに・・・)と、ユリウスは思った。
○ダーヴィト
「このままこうしていようか♪」
ダーヴィトは繋がったまま、ユリウスの体重を、自分の体に預けさせ、
唇を押し当てた。
ユリウスが(何もしていないのに・・・)と、同じ感覚で迫る、
膣ひだの細やかな蠢きを、自身で捉え、思考をめぐらす。
(何もしていないのにな・・・)
ずっと焦がれ、もはや胸を貸すだけでいいと思っていた愛しの存在に、
体を預けられることは基より、
こうして長く愛しむことに、何よりの安らぎと、揺ぎ無い幸せを感じた。
それでも時々思い出したようにか、欲望に駆られてか、
ズンと腰を大きく突き上げ、ペニスの張りを保った。
○ユリウス
壁や廊下を隔てた遠くの方で、チューニングの音が何度か鳴り響いた以外は、
無音に近い学校の一室で、こうしてダーヴィトと繋がっている結び付きに、
体だけでなく心までもが安らぎを覚える。
(これが、前に言っていたポリネシアンセックス?)
ユリウスは瞳で語ると、体重を預け、ダーヴィトの唇を感じて目を閉じた。
無感覚に近い自分の膣内で起こっている呻きなど、ユリウスには知る由もなく、
だが、膣壁にただ愛しいダーヴィトのペニスが確かに存在している実感に、
至福の喜びを感じた。
時々思い出したように、突き上げてくるダーヴィトの腰からの刺激は、
言葉ではとても形容出来なくて、その度にユリウスは極力小さな声を、
驚きと共に吐くのだった。
「ぁ・・っ・・・」
時間が何かを変えるのなら、ここにも変わったものがある。
それは、ユリウスとダーヴィトの関係だった。
君にしてあげられる事が、ぼくにあるとしたなら、何でもしてあげたい。
それは、セックスのことだけではなく・・・。
そう思った瞬間、ユリウスは膣筋に力を込めて、埋まったままの
ダーヴィトの昂りを、きゅっと締めていた。
○ダーヴィト
「ん?もう、限界か・・?じゃあ、そろそろ本格的に楽しむか・・♪」
ユリウスの意識的な締め付けから、
欲望より深い結びつきへの渇望を知り、
ダーウ゛ィトは上になったユリウスの体を、
繋がったまま反転させ、
二人は、沿うように横たわる。
「痛くはないかい?」
腰骨を支点に、横たわるユリウスの体の下に、
片手を敷き、体重を受けとめる。
そのまま、ユリウスの片脚を、自らの肩へ担ぐように掛けると、
後ろから弾みをつけて、律動を送った。
あたたかな蜜が、膣とペニスとの境目から、
出口を求めるように放出され、
ダーウ゛ィトの下腹部をじわりと濡らした。
「ユリウス・・いつもと何か違うかい?」
○ユリウス
初めての体位に戸惑うも、
「いつもと違う場所に当たって・・いる・・・?ちょっと深い・・かな・」
子宮口から少しずれた箇所に当たる亀頭を感じ、ユリウスは思いの丈を口にしてみた。
これまでの生温い刺激が、熱を帯びた躍動に変わる。
それが腰全体に甘い疼きを与え、ついにユリウスは耐えかねて、
僅かではあるがいつしか声を上げていた。
「ぁあん・・ぁあん・・っ・・」
聊か硬度を増したように感じられるペニスが、的確に奥まで届き、
膣への挿入を繰り返す度に、快感は声となってダーヴィトの耳に届けられた。
自ずと洩れてしまう声を、ユリウスは意識の中に入れ始めた。
(約束・・をしたん・・だ。声を出さない、と・・)
ユリウスは唇を固く結んで、声を殺すことに努めた。
ダーヴィトを感じて濡らす体液が空気に晒されて温度を失くす。
でも、そんなことは気にならないくらいに、中は熱かった。
ダーヴィトの汗ばむ額もそれを、物語っていた。
こんな幸せな時にも、いつかは終わりがくるんだ。
でも、いつまでもダーヴィトの傍に居たい・・・。
今は、何も考えず身も心も全てを彼に委ねよう・・・。
ユリウスは、ダーヴィトの肩に担がれた足を見て、
どんどん大胆になっていく自分を怖いと感じるようにもなっていた。
「ダーヴィト・・は・・どうなの?・・・」
ユリスウは荒い息の中、慈しみを込め、ダーヴィトに問い掛けてみた。
○ダーヴィト
「僕かい?僕は・・ユリウスの反応が、
いつもより鋭敏に、感じてならないよ・・♪」
声を噛み殺すユリウスに、
わずかだが、邪な考えが付きまとう。
場所をわきまえるとすれば、それは今すぐにでも踏みとどまって当然であるのに、
特異な体位からか、膣内の尋常でない反応からか、
普段は冷静なダーウ゛ィトの思考でさえも、
ついに蝕みはじめる。
「ユリウス・・!」
ダーウ゛ィトの腰つきは、緩やかだった動きを一転させ、
ユリウスの膣壁を、これでもかと深く擦りながら、
腕を絡めた柔らかな白い太腿を、跡がつくまで吸いあげ、
その唇を、耳梁や、首筋にまで及ばせた。
「愛している・・!」
○ユリウス
感じるぼくを感じるダーヴィト・・・
声を出させまいとして、でも、惜しみなく性感を与えてくれようとして、
極力控えめではあるけれど、腰をくれるダーヴィトに、
「愛してる・・」そう言われて、込み上げるものがあった。
激しく打ち付ける腰に、気がおかしくなりながらも、あらゆる所に口付けを受け
全身で愛される・・・喜びを体でも知るユリウス。
愛し合うとはこういうこと・・。
ユリウスは息を浅く、時には深く吐きながら残された理性でそれを思った。
悪ふざけのつもりで始まったほんの小さな悪戯も、
二人だけの秘密を共有する喜びから、一体感を経て、愛を確認する行為に至り、
やがて終焉に向かう。
−その時が来た−
肉襞がペニスを締め付ける動きを呈し、子宮口に熱い塊を一層強く感じた時、
ダーヴィトは唇を離し、腰の動きだけに神経を集めて、精の放出の時を待った。
「ああ・・んっ・・。ダーヴィト・・・ダーヴィト・・」
ユリウスは、このままの姿勢で終わりを迎えようとしているダーヴィトの意思を
感じ取って、共に果てようと、名前を呼んだ。
頭の中が白くなりかけて、今まで感じたことのない強烈な快感が子宮を襲う。
膣の中でペニスがピクピクと蠢いたかと思った瞬間、自分と体温を同じにするが、
愛しい違和感を生む暖かい液体が溢れ出るのを感じ、
ダーヴィトにもその時が来たことを知る。
二人は上体を横たえて呼吸が整うのを待つことにした。
ユリウスの頭部に添えられたダーヴィトの腕にユリウスは頭を預けて微笑む。
「ぼくも・・愛してるよ・・・」
405 :
無題・1:2009/06/08(月) 01:06:56 ID:GGvnIHLc
「仕置きだ」・・とレオニードに冷酷に告げられ、両手を、後ろ手に縛られてしまったユリウス。
「あなたがぼくに、こんなことをするはずはないよ」と、余裕で笑っていたユリウスであったが、
服を引き裂かれ、胸を露にされた瞬間・・ 顔は引き攣り・・ 血の気はさっと引いていった・・。
レオニードの真剣な目の威力に圧倒され、言葉も出ない。
そのままベッドに押し倒され、ズボンを剥ぎ取られながら、
舌を絡め合う激しいキスに、行為が移行すると、ユリウスは縛られた手をもどかしそうに動かした。
「ど、どうしたって言うの?・・何を怒っているの?」
「ねぇ・・レオ・・どうしてこんな?・・あっ・・んっ・・」
ユリウスは、漸く解放され自由に話せるようになった口から質問を投げるも、
体中に受ける熱い口付けに電流を感じ、喘ぎ声に変える。
レオニードは動じず答えず、ただユリウスの白い肌を薄い桃色に染める事のみに終始した。
足を開けと、命じられ、抵抗を試みるも無駄だと悟り、観念して、ユリウスは
甘い息を吐きながら、遠慮がちに左右に腿を開いたが、
ここまで来ると、もうユリウスの方が我慢出来なくなっていて、自ら、両足を
更に限界まで大きく開いた。
「口は嘘を言うが、ここは正直だな」
その言葉に反応して、膣の奥が熱くなり、同時に新しい樹液が溢れてくるのが自分でもわかった。
(自分から・・ここをあなたに見せているかと思うと、・・消えていなくなってしまいたい・・)
その地点をじっと見入るレオニードの視線に、ユリウスは顔を背けて耐えた。
到着を待って震えているそこに、愛の証が欲しい・・あなたが欲しい・・
言葉に出来ないもどかしさがいつしか涙となり、頬を横に伝って、つつ・・っと流れた。
悔しくて、切なくて、でもどうしようもなく愛おしい 落ちた涙には色んな想いが混じっていた。
そんなユリウスの渇望を満たすかのように、レオニードは
焦らされて待つ光る秘唇に舌を這わし、何度も上下に往復させた。
恥ずかしいほどに反応を示しているその部分を、今度は指できゅっと開かれて口で犯される。
赤く色付き、膨らみを持った芽を、レオニードは飴をしゃぶるように弄った。
ユリウスのそこは既に厚みを増し、いつでも挿入可能であったが、膣の意思を敢えて眼中から外すと、
陰唇を広げていた指を今度は膣口に刺し込み、中の壁を擦ったり、攪拌したりしながら変化を観察した。
ユリウスは、興る官能を逃がそうと、大きく息を吐いたり腰を浮かしたりしたが、
逃れられるはずもなく、嗚咽を漏らしては熱い樹液を滴らせる。
レオニードは口をつけ音を立ててそこを強く吸い上げたが、そうすればするほど、
後から後から溢れてくるようで、挿入したまま指の動きを止め、ユリウスの指示を待ってみることにした。
急に愛撫を止められてユリウスは狂いそうだった。
「・・いっ・・。欲し・・い・・」
「はっきり言わねば、わからぬぞ」
「・・繋がって逝きたい。入れて、入れてよ、お願い・・レオ・・」
返事の代わりにレオニードは、指を抜きユリウスの腰を抱えると、一気に奥まで突き上げたが、
いつもより熱い膣の中の感覚に、レオニード自身も耐えなければならなかった。
406 :
無題・2:2009/06/08(月) 01:07:28 ID:GGvnIHLc
−それまでとは態度を変え、
記憶を失くしたユリウスに、レオニードは優しく接するようになり、
ユリウスもいつしかそんなレオニードを愛するようになっていた。
レオニードもユリウスを愛していたから、どちらからともなく体の関係を持ってしまったが、
レオニードは、どんなことをしても消せない黒い影を抱えていた。
真実を知ってしまったら・・
ユリウスが記憶を取り戻し事実に気付いてしまったら・・
そう思う度、腕の中で歓喜の声を上げるユリウスが幻影のような気がしてならなかった、
そして初めてこの邸に来た時のユリウスが脳裏にちらつく。
何度抱いても。「レオニード、愛してる」と囁かれても。全てを受け入れることは出来なかった。
だから、レオニードは思った。試した。
残酷な仕打ちをしてユリウスに嫌われようと・・。だから意に反して縛り上げた。
そして残酷に犯した。ただ嫌われたいと言う思いを携えて・・。
だが、結果は逆だった。ユリウスはレオニードを嫌うどころか、欲しているのだ。
こんなにも・・。
(行き着く先が、例え地の果てであろうとも、おまえは後悔はしないのだな?)
ユリウスへの愛を注ぐべく、レオニードは腰を打ちつけた。
「あっ・・・あっ・・・」
喘いで上げる声が返事のように耳に届く。
(こんな愛し方をしてしまう私を、おまえは恨んでもいいのだぞ)
レオニードは、ユリウスの姿態に真っ直ぐ目を向けると現実と言う苦悩の淵に身を投じた。
戦い終え疲れきった肉体を夜の静寂が来るまでしっとりと包み込んでくれた。
○ダーヴィト
「ユリウス、こっちと・・・(尖らせた舌で最下部の突起を小刻みに嬲り、)
こっち、
どっちがいい・・?自分の口でちゃんと言ってごらん・・・?」
(秘裂を上下させていた舌を、いつしかペニスに切り替え、
そそり立ったその先端で、秘裂を上下に擦り上げながら、
時にぬかるみに浅く埋め込むように、垂直に突き立てるように、
亀頭部を沈みこませる・・・)
○ユリウス
両方、、、
○ダーヴィト
贅沢だなぁ♪それがおまえの答えかい?
両方なんて言うのなら、
こっちはおあずけだ。おっと、格好はそのままで・・・♪
(ジッパーを上げ、カチャリとベルトを締める。
顔を横に
傾けると、こんどは唇で二枚の大陰唇を挟みながら、
じれったくなるほどの動きで、
中のクリトリスを押しつぶし、刺激を与える・・・)
○ユリウス
あっ・・あぁっ・・・
ダ・・ダーヴィ・・ト・・
が・・ま・・ンンッ・・・んで・・き・
あ・ああぁっ・・・
いやぁ・・あっ・・
○ダーヴィト
「はは・・そのまま、達っちまいたいか♪」
間接的な愛撫を楽しむように、陰唇というクッションに護られながら
焦れた愛撫を受けていた肉芽は、赤く腫れ、硬く充血し、
二枚の肉ひだの間からツンとそそり勃って、顔を覗かせ始めていた。
「ここか?」
二枚の肉ひだを両指で左右に広げ、
今にも達しそうになりながら震えているクリトリスに、後ろからふーふーと
息を吹きかける。
○ユリウス
「クッ……ハアアンッ!」
ダーヴィトの、吹きかけた息に、僕の頭の中は、真っ白になりかけたと同時に羞恥心が、芽生えはじめてきた。
「いやっ!ダーヴィ・・・ト、見ないでっ!!」
僕は、思わず、叫び声をあげてしまった。
○ダーヴィト
「見ていないよー♪感じているだけさ♪」
余裕さえ思わせる表情と声で、ダーヴィトは、
しこり勃ったユリウスの肉鞘を求め、
舌を尖らせ、伸ばしてちろちろとくすぐるように舐めたてる。
目を閉じると、より一層ユリウスから温かく昇る雌の馨りが、
鼻をついた。
小ぶりだがしみひとつない、真っ白な尻の肉を左右に開くと、薄桃色の会陰と、
秘洞の入り口、その中央に流れる蜜の河が、あからさまに顔を出す。
滴り落ちそうに光る蜜を、音をたててすすり、
ぷっくりと充血して膨らんだ、女陰全体を余すことなく、
隣のレッスン室に響き渡るのではないかというほど、
大袈裟に、舐め回した。
「今日も美味しいよ・・・ユリウス」
○ユリウス
「アアァッ!ダヴィ・・ト、やめて、今日は…
…アアッ、汚いッ!」
と、言葉にしても、彼の絶妙な舌の動きに、僕の体は反応してしまい、もっと奥深く、侵入して欲しくて、自ら、足を開き腰を淫らに振ってしまった。
自分でも、わかる程、
ヌルリとしたものが、両足を伝いシーツを濡らしていく・・・
「んんぅぅッ・・・
も、もっと・・・つよ・・く・・・アアッ・・か・き・・まぜ・・・ハアアンッ!」
○ダーヴィト
「もっと深く・・かい?」
了承を得る前だが、押し当てられたペニスは、
膣のぬめりによってひとりでに、深々と最深部まで突きあたり、
背筋に電流を起こさんばかりの
快感をダーヴィトに伝えた。
ぱっくりと開かれた口のひくつきが、ユリウスの答えを露呈している。
後ろから抱きかかえるように、小刻みだが正確なリズムを刻んで、
擦り上げ始めると、ユリウスの膣はすぐに窄まり、
抽送を阻害するのではないかというほど、ダーヴィトのペニスを締め上げた。
○ユリウス
「はぁっ……あっ、ん……ん……!」
もう、僕は、何も考えられない。
彼のリズムに合わせ、ただ、動物の本能の様に腰を激しく、振り乱すだけ……
「あっ、は…はぁ…っ!ダ、ダーヴィ・・ト、も、もう……」
○ダーヴィト
「もう・・・かい?反応がよくて・・・嬉しいな♪」
四つん這いの状態から膝立ちにさせると、
そのまま後ろからユリウスの太股を抱え上げ、
より深い挿入で、揺さぶりをかけ、膣の上底を大きく突き上げた。
「好きなように乱れてくれていいよ・・。できたらこっちを向いてほしいな♪」
楽々とユリウスの体を抱え上げたまま、振り向かせ、
熱く湿った吐息を感じながら、唇と、その中で揺れる柔らかな舌を
吸い上げた。
○ユリウス
ダーヴィト、僕は…僕は、幸せだよ。
君の腕に抱かれ、君をこんなに深く、感じ……
もう、何もかも、捨てたっていい。
もっと、愛の流儀を教えてくれよ。
ダーヴィトの唇を激しく貪り、舌を絡めながら、僕は、自らの乳房をもみしだいた。愛液に塗れた、ペニスの動きが、早くなりだした時、僕は、絶頂を迎えた。
「んッ……アアァッ…
アアッ……ハアアン ッ…!!」
ダーヴィト、愛してるよ永遠に・・・
410 :
無題:2009/06/08(月) 01:45:47 ID:GGvnIHLc
ユリウスに淫らなポーズをとらせたまま、ダーヴィトは壁に目をやる。
気配を感じ取ろうとしているのではない。気にしているのだ。
何故なら・・・
隣の準備室にはクラウスとイザークがいるからだ。
防音壁なので音が洩れる心配は要らないが、それは楽器の音に限ったことで
ユリウスのような女があの時に奏でる声には、防音が効くか否か定かではなかった。
また、鍵の無い準備室に、いつ彼らが入ってくるとも限らない。
こんな綱渡りのような秘め事を、演奏会の準備でキリキリ舞いしている最中に、
学校のこのような場所で、制服のままで、行っている自分を、ダーヴィトはどうかと思った。
大概のことは辛抱出来た。いくら大人びていようがいまいがクラウスよりも大人だし、
指が動かないとは言え、ピアノの知識に関してはイザークにも引けを取らない自身はあった。
ただ一つ・・・
波の無い海原のような自慢の心を乱す存在の、ユリウスに関しては辛抱が出来なかった。
ダーヴィトはユリウスの高く掲げられた陰唇の端を両の親指で左右にぱっくり開くと、
鼻先を近付け甘い香りを楽しんだり、言葉で説明をしたり、と悪戯な時間を暫く費やした。
だが、そんな行為は長く続く筈も無く…ダーヴィトは・・・
「…ダ、ダーヴィト…あっ…」
ユリウスは、自分の見えない場所…恥ずかしい場所への、
ダーヴィトの視線と言葉による、詳細な説明に、羞恥でおかしくなりかけていたが、
何と言ってよいか判らず、更に腰を高く上げてしまう、と言う逆の行動に出てしまった。
ユリウスが小さな嗚咽を漏らし、腰をくねらせる度に、
透明な樹液はタラ〜っと、白い腿に伝い落ちる。
その光景を、手を出さずに再び見蕩れるダーヴィトの目は眩しそうに光っていた。
「舐めてあげような…」
ダーヴィトは、ユリウスの耳元で囁くと、散々焦らした後ではあるけれど、
ようやく濡れてそぼる熱い秘襞に舌を当て、上下に擦った。
口全体で味わうユリウスのそこの柔らかい感触に、
ダーヴィトも直ぐに酔い、己自信も熱く滾ってくるのが痛い程分かるが、
ユリウスを焦らした罪は重く、自分も辛抱の時を覚悟するのであった。
○ユリ
「ねえ、レオニード、いつまでこんな or2 恰好をしていればいいの?」
【軍服を着たレオ様は、この or2 体勢のままのユリに話し掛ける。】
レオ
「いい眺めというものは、見ているだけでも満足なのだ」
ユリ
「・・っ・・見てる・・だ・・け?」
(もうあそこからは透明な蜜がとろ〜り溶け出して・・・・・)
ユリ
「・・・悔しいよ、あなたの言いなりになんか、ならないからね!」
レオ
「では、直るがいい。」
ユリ
「くっ・・・」
レオ
「・・・どうした?・・・。元の姿勢に復してもよい、と言っておるのだぞ。
ふっ・・おまえは、その恰好が余程気に入ったと見える。」
ユリ
「・・・あなたは、いつも、そうやってぼくを見て笑ってるんだ。」
レオ
「(笑っている・・だと?・・・私が?)私は、おまえといると・・・」
ユリ
「な・・に・・?・・」
レオ
「いや、何でもない。」
【レオ様はベルトを外すと・・・・】
「ねえ、レオニード」
「ん、ユリウスか・・?」
「レオニードはふと寂しい気持ちになったりしない?」
「私か・・ないな。」
「やっぱり。レオニードは強い人だね。」
「ふっ・・どうしたそれだけか」
「ねえ、僕も・・一緒に入っていい?」
「(なに!?)」
「今日はレオニードと入りたい気分なんだ。」
「なっ、おまえは女であろうがっ・・!そのようなことは・・(動揺)」
「・・もう脱いじゃった。」
レオニードはユリウスの言葉に頭の中を白くしたまま固まってしまった。
そうこうしてるうちに、いつのまにやら自分の肩に彼女の白い手がおかれる。
「肩幅、広いんだね。背中も大きい。」
ユリウスの細い指先は、彼のひろく逞しい肩から背中にかけて
筋肉をそっと・・そっとたどっていく。
今触れている部分は、自分の体と彼女の細い指先の一点だけ。
それなのに、なぜその部分がこのように熱い?
今すぐ振り返り、その白い裸体を抱きしめたい。
だが、怖いような気がした。
ひとたび抱きしめてしまえば私は・・・・
浴室に響く愛らしい彼女の声にハッとする。
「・・・僕を・・見て・・レオニード」
レオニードはその言葉を恐れていた。
ユリウスがどのような心境で発した言葉にしても、私にとっては・・
「僕が・・嫌?」
「ユリウス・・!」
次の瞬間レオニードは、彼女を抱きすくめていた。
「んっ」
軽く唇を合わせ、さっと離す。
「もう少し・・こうしていて」
今度は彼女の方から唇を寄せ、そのまま・・・・口の中までゆっくりと味わった。
浴室に響き渡る舌を絡める音。
「レオニード、僕を見て。僕これからは、女として生きてもいいんだよね?
僕は女の人の体を見たことがない・・・・
僕はちゃんと女の体をしているんだよね?」
「ユリウス・・ああお前は女だ!」
レオニードはしっかりとユリウスの瞳の奥を見据えて、そう告げると
ユリウスの胸に手を置いた。
「あっ・・」
大きな掌の中で、白い乳房の中心がすぐにピンと勃つのがわかった。
そのまま、確かめるようにレオニードの手は、
滑らかな腹部から、もっとも敏感な女性の部分に降りていく・・
「レオニード・・!」
ユリウスは彼の手がそこに触れるか触れないかのうちに
咄嗟に目を閉じた。
彼女の手は、彼の肩を強く握った。
レオニードはなだめるように、ユリウスの額に口付ける。
そのまま指を、彼女の秘められた花弁へ・・
花びらの一枚一枚を確かめるように彼の指は動く。
「レ・・レオニード・・」
それにつれるように、くちゅ・・くちゅ・・と
何かぬるりとしたものが指に絡む音がする。
そのヌメリを上の小さな突起にも塗りたくるように、小刻みに刺激する。
「あっ・・ぁあぁ・・ぁあっ・・」
レオニードは彼女の体の変化、変わりゆく表情を意外にも冷静に見ていた。
「ユリウス、後で私の部屋へ来なさい。」
「レオニード・・?」
レオニードは低く呟くと、呆然と立ちすくむ彼女を残してバスルームを後にした。
(僕の体は何かおかしかったのか・・)
ユリウスは釈然としない思いのまま、しばらく湯船につかり考え込んでいた。
(レオニードの私室で・・何があるのだろう)
候の冷え冷えとした私室で、そのしなやかな身体は、金髪ごと抱きすくめられていた。
脆く壊れてしまうほどにきつく、されど包みこむほどにそっと・・・。
「レオニード・・・」
少女の頭に手を添え、自分の胸に押し付けた。
「レオニード・・・苦し・・・」
「すまぬ・・」
こぼれる涙と、吐き出される嗚咽が俺の胸を熱く濡らす。
それは温かいといったものではなく、すでに熱い。
「あなたとこうしていると・・・僕は・・・」
仔犬のようにか細く鳴いている筈であるのに、
レオニードの背中に回わされた細い手には、その厚い肌さえ切り裂くほどに、
力が込められていた。
「僕自身がどう、女であるのか・・・僕にもわからない・・・
それをあなたの手で
確かめてほしいんだ・・僕は、女であるのに、なぜ男のなりをして、
男性を名乗ったパスポートで・・・ああ、なぜ僕は・・」
「何も考えなくてよいのだ・・・お前の望みどおり、私の手で確かめてやろう」
ユリウスの頬に手を添え、そっと挟み込むと、
少女は何か与えられるものを、待ちわびるように目を閉じた。
顔を近づける。
「・・・・・」
突然の口付け。
だが、それは接吻という触れるような、生易しいものではない。
「んぅっ・・・・」
息ができない。口を塞がれ、舌根まで絡み取られ、口腔を蹂躙され、
呼吸もままならないほどになったユリウスは、
思わず両手で、候の胸を強く叩き、顔を背けた。
「嫌か?」
「・・・違うんだ」
「怖いのだな?止めても・・・」
「違う・・・!」
今度は、少女から飛び込むように抱きつき、慣れない仕草で、
レオニードの口内に、舌を割り込ませた。
何が彼女にこれほどの感情を駆り立てさせるのか。それはきっと、問うまでもないのかもしれない。
━━押し潰されそうな己の心を、支えて欲しかったのだろう。
誰かに傍にいて欲しかったのだろう。
(お前に、肝心なこと告げられない私に・・・か?)
これだけひとつ屋根の下に居ながら、
私自身がそれを求めてやまないことに気づかないふりをして、
幾年も過ごしてきたのかもしれない。
見破られたような蒼い瞳に、酷く怯え、
目を背けていたのは、それこそ私のほうなのかも知れない。
今夜にでも吹雪が叩き付けそうな、晩秋の空気たたずむ、
寝室の中央に位置する、色合いこそ派手ではないものの、
贅をつくした装飾や、彫刻に彩られたベッド。
その中ほどが、普段とは違う軋みを上げ、いつも以上に深く沈みこんでいる。
髪の金色や、青みさえ帯びた明るい肌が際立たせるように、
少女の体の重みなど、
ほとんど感じ取れないとはいえ、
それは、如実に二人分の重さを称えていた。
「重たくは・・・ないの?」
ユリウスは、レオニードに跨り遠慮するように腰掛けていた。
上から見下ろす形で候に、問いかける。
湯浴みで茹だった身体が、シャツの白を透かすように、
見方によっては男の肌を待ちわびるように、
僅かに上気し、その鎖骨は汗でしっとりと潤んでいた。
なにぶん、レオニードの方からこの体勢を促したのである。
というのも、一思いに蕾を開いてしまうには、忍びないからであった。
そのような気にさせる少女の不思議さに、
自問を繰り返しながら、長く楽しむのもまた一興とばかりに、
候は、その鎖骨に指を這わせ、徐々に指先で胸の中心をなぞり、
シャツのボタンを外しにかかった。
先程、風呂場の中で見たとはいえ、光の加減の違いからか、
また別の輝きをもったほの白い双丘が、少女の困惑を含んだ緊張を示すように
上下し、先程勃たせた先端に再び触れるという期待に、
候の手はひとりでに早まって、シャツを一気に左右に開いた。
「あっ・・・」
ユリウスの手は、咄嗟に乳胸の頂点を隠し、その勢いで今度は
乳房の下部を象る、美しい輪郭が歪にひしゃげた。
レオニードの下腹部に重い戦慄が走る。
女の肌を見るのは、はじめてでは無いはずであるのに、
また、女というには成熟しきっているわけでもないというのに、
この少女の肌には、侯爵自身も驚きを隠せないほど、
打ちのめされるような昂奮が滾った。
細くまろやかなユリウスの肩から、白いシャツがすべり落ち、
肘にひっかかった状態で留まっている。
風呂場での出来事は何だったのかと思わせるほど、
少女の方の羞恥は再び限界に達していて、かたくなに掌で護られた乳房の先端は、
その姿を晒さずにいる。
それならと、侯爵の手は、自分の上に跨ったユリウスのズボンの
ジッパーを下ろしにかかると、予想はついていたが、
その上からユリウスの両手が素早く重なった。
性急な動作に、若さを込めた乳房が解放されて、ふるりとたわんだ。
期待を込めて見据えた先端には、
やはり覚えのある薄桃色の色彩が、控えめにのっている。
「あ・・・」
ユリウスは困ったように、レオニードの手を握り締め、
もう片方の手で乳房を隠そうと、慌てふためいたが、
レオニードの手は恥丘を辿り、また焦らすように腰骨のラインをなぞり、
わき腹を上がって、乳房に添えられたユリウスの手に辿り着いた。
「いや・・・」
レオニードの手は、表情こそ落ち着いてはいるが、男装に包まれていたとはいえ、
これほどまでに、柔らかな曲線を呈し
露出されたユリウスの肌のまぶしい質感に陶酔しないわけもなく、
封印されていた男の性を、駆り立てられられたように動き、
留まるといったことはまず、困難であった。
それもそのはず、ユリウスの脚の間には緊張や、湯上りからくる汗だけではない
潤いがすでにあり、それがよく見れば女陰の形を浮き彫りにさせていたからである。
「お前が、女である証拠はこれだ。」
開いたジッパーの中に手を差し入れ、布の繊維の間から染み出してくる女蜜を
指にとり、また隠された手を、そっとのけると、
すでに硬く尖ったユリウスの乳房の先端に触れた。
「や・・こんな体勢で見られるのは、恥ずかしいよ・・・」
レオニードはこの要望を受け入れ、今度はユリウスを下に組み敷き、
瞬く間にズボンを這いでしまうと、上からもう一度その肌をよく眺めた。
ユリウスは、見られるという慣れない羞恥に、頬を染め、
両手で顔を覆い隠してしまった。
━━私のような武骨な軍人が、そのような境地にひたることができただけでも、
お前と共にした月日は、決して無駄ではなかったと言い切れるというのに━━━
一緒に住んでいながらどんな体つきをしているか、何度か予測をつけてみたことがあった。
空に、彼女の体の輪郭を指で描き・・・・・
そんな空想上のシルエットが、
まるで復元されたかのように、
この場、この瞬間に、これほどかと生々しく判ってしまったのだ。
筆舌に尽くし難いぐらい、しかも予想に裏切ることなく、いや、それ以上に
どんなにか少女の肢体の整ったことに、喜悦の念を感じ入ったか、
誰かに納得いくよう、説明できる日は、こないであろう。
この少女には、そんな候の思いなど知る由もなく、うつろげに彼を見上げている。
男装であってもその着こなし具合や、
それが一寸の狂いもなく、見事に的中した心中の喜びを彼女は知る由もない。
首筋の細さ、腰骨の見えるほどに細くくびれた腰、
美しく窪んだ臍、少年のようにすらるとはしているのだが、ところどころに、
柔らかい肉をのせた肢体、手が廻りそうなほどの足首から、おそらくあとで
与えられる行為に、耐え忍び曲げられるであろう整った爪を湛えた足指。
そして、間近で見てもやはり息を飲むような蒼く澄んだの瞳にはじめて映る、
男の驚きの表情――
侯爵は、ほう・・・と感嘆の吐息を漏らすのであった。
この、動揺と驚きを、ユリウスに悟られたかかそうでなかったかは、
今となっても分からない。
女へと成熟する過程を存分に思わせる、丸みで膨らんだ二つの乳房は、
レオニードの何色にも勝る漆黒の目さえ、
冴えわたらせるほど綺麗な肌の色をしていた。
男を知らないその乳房は、清純らしい美しい形で公爵の前に曝け出ていた。
そしてそれを軽く手の平を開いて優しく覆う様に触れる。
「ぁ・・・・」
最初は具合を見る様にそっと形が変わる程度の力で揉み、
徐々に力を加え、揉みほぐす様な動きに変えていく。
「ん・・・・っ」
先が高さを増し、掌に突きあたりはじめた頃、ユリウスは居心地悪そうに、
体をくねらせはじめた。
だが、依然美しい形を保ち続ける乳房。
侯爵の手の動きは、
その美しい形さえも、愛撫という干渉を受け、
石を投げ込まれた湖面さながらに、巧みに形を変える。
乳首を強調する様に手の平をすぼめて、乳房を搾り上げると、
幾分熱を孕み出したのか、先程より張りつめた肌の様子を掌に伝えてくる。
彼女の手つきが混乱を提示するように、私の髪や背中をたどたどしく弄る。
白い乳房が、淡い桃色の乳輪が、円錐を築く様に反応よく尖って伸びた。
極限まで引いた所で指を互い違いにスライドさせ、指の中で潰れる乳首を軽くひねる。
「や・・・あぁ・・・」
何度もユリウスの体が小さくではあるが、ぴくりと反応する。
乳首はさらに高さを増し、男の唇を誘うようにその昂奮を示し、
濃い桃色に充血してつんとそそり勃ち、天井を見上げていた。
その先をいきなり含むのではなく、レオニードは肌と乳輪の境目ぎりぎりのラインを
焦れ、止まるほどにゆっくりと、羽毛のような優しさで、
何度も指先で辿り始めた。
白い肌とのコントラストの美しさに酔い、時折男の指が震える。
そんな刺激だけでも、緊張感すら称えた若い乳房の肉は、ふるふるとよく弾み、
乳首がその円運動に呼応するように指の方向へ傾き、
さぞ触れて欲しそうに震え、レオニードの雄を駆り立てにかかる。
だが、ユリウスの官能を引き出す楽しみを味わうことに重きを置いている今、
侯爵は、この責め苦に夢中であった。
わざと先端には触れない、その気の遠くなるような繰り返しに、
今まで身をまかせていたユリウスが屈したのは、まもなくであった。
「めて・・・やめて・・ああ!」
そこに体の抵抗はない。
言ってしまえば、これから乱れることを望んでいるのだ。
侯爵はそれを痛いほど分かっているゆえに、
「拒絶」ではなく、「懇願」の叫びが彼女の動きの全てから判ってしまったことに、
愛しみを感じ、思わずユリウスを抱きしめ、首筋から鎖骨、
乳房のいたる所に、華を散らせてしまうのだった。
その行為に、くすぐったさのようなものを覚えているのか、笑いとも溜息ともつかない
吐息が、その肌へのしるしを刻んでいる最中ずっと侯爵の耳をざわつかせた。
爪先に、ふくらはぎに、太股に、臍まわりに、至る所に、
侯爵の愛の証は刻まれ、ユリウスは戸惑ったように、
時に脅えるように、震えながらそれに応じていた。
侯爵にとっては、やっとという表現が適切であろうか、
乳輪の中心に勃った突起を交互に食み、舌で嬲りつよく吸い上げれば
手を何やら落ち着かない自分の腿の間に差し込み、
もじもじと太腿を擦り合わせているユリウスの姿がある。
「・・・ここに、違和感を感じるのか?」
腿の間の手の上に、手を重ね、ユリウスの指の間に候の指を割り込ませ
溢れかえって腿まで濡らしていた蜜ごと、
下着の布地をぬるぬると上下に滑らせた。
「はぁっ・・・」
「ここが、熱いのか?」
胸から離した口を彼女の耳元に寄せてそう呟く。
すると、その頬が、耳が、胸が新雪のような眩しさを思わせる身体全体の白が
途端に色を変えはじめたのだ。
鎖骨や、腹部にいたるまで一気にその色をほの赤く変えていったことに、
喜悦を感じ、またユリウスはその事にも戸惑ったままという、
何ともおかしな状態ではあるが行為は確実に、次に移されていく。
吸い付くような感覚は比喩ではない。
濡れた下着のせいでレオニードの手が秘唇全体に貼り付くようだった。
その吸着感と、服越しに感じる絶妙な柔らかさ、
そしてその奥から伝わってくる鼓動のような、小さな脈動、
それが、候の心まで吸い付かせるようだった。
一方ユリウスも、初めて身に起こった不思議な感覚に戸惑った。
まるで彼の指を待っていたように、触れられたその秘唇に突然、
熱い電流が流れたのだ。
指が少しでも離れると、再び何かを欲するように秘唇の奥が熱く疼き、
再び触れただけで熱い蜜液が、中からとくとくと湧き出すのを感じた。
「あ・・・ぁあ・・」
「お前のこの場所が、今どうなっているかわかるか?」
レオニードが、指の動きを止めることなく尋ねる。
ユリウスはレオニードに告げるべく、そっと体を起こした。
彼女がやっと聞き取れるくらいの、震える声で耳打ちしたその言葉で
レオニードもユリウスの身体の奥に起こった変化への理解に、
なかなか判っているではないかと、うなづいた。
だが・・・・・
『自らの慰め』という、なるべくわかりやすい解釈を伴った類のレオニードからの質問には、
彼女はただ、首を横に振るだけであった。
そのような、まったくもって未開拓な彼女の身体が、
少女から女へと変化を遂げていく過程、
そして男性を、男の欲のすべてを、受け入れられるようになるという瞬間、
それをただひとり、見届けることができるという、
恐怖感を伴った高揚に、レオニードの胸の鼓動が高まった。
(壊さぬように、してやらねば・・・な)
ただひとつ残された小さな下着は、彼女の身体の秘めたる場所を
月明かりに無防備に透かす。
布地越しにも見てとれる、薄桃色の陰唇、そして中ではちきれんばかりに
勃ち上がり、布をするどく押し上げたクリトリスが、
レオニードの決意を無遠慮に揺るがし、
あからさまな情欲へと駆り立ててしまう。
抵抗を宥め、最後の一枚を剥ぎ取った時、
二度目の驚きがレオニードを襲い、その光景に息を呑んだ。
きつく閉じた膝を立てさせて、生え揃ったともいえぬ、
まだ柔らかな恥毛の下に息づく
男性を知らないはずの秘唇は、受けた指姦により潤みをたたえ、
半分程口を開き、中の壁がてらてらと輝いてその内部をあらわにしていた。
指で開いて、中をよく見ようとした手が、つと止まった。
そんな所作も無用だといったように、
彼女の花弁はすでに膨らんで左右に反り返り、
クリトリスもはちきれんばかりに充血し、包皮がめくれ上がって、
中の芯が顔を少し覗かせている。
入り口ともまだ判別がつかぬ膣から溢れ出した蜜は、会陰を伝い落ちて河をつくり
早くも、シーツに染み入りはじめている。
「・・・ないで」
ごくりと侯爵が唾を飲み下す音を、感想もなくただじっと眺められる立場のユリウスが
悠長に聞き取れるわけもない。
「見な・・・・」
「感じやすいのだな・・・」
「いやだ・・・・・・」
「じかに触れてもいないのに、すでにこのようにして、お前は感じやすい体であるといっているのだ。」
言いながら、侯爵は口の片端が知らず上がっていった。
顔を腕で隠したユリウスから、すすり泣いたような震えた溜息が起こる。
はじめての場所を見られ、また感想までを述べられるという拷問に、
しかも、けなし口調を含んだ、候にとっては喜びの言葉を
この少女が飲み込めるはずもなく、
いささか言い過ぎたかと思ったが、
それほどの驚きだったのだと、我を納得させた。
「今、このような状態であれば、これからどうなるものか・・・・・」
ユリウスの傍らに体を横たえ、
耳元に、低く呟きながら、彼女の指を導き、
ぬかるみの中心にそっと触れさせてみる。
電気に触れたようにユリウスの指先が、ぴくりと引き攣る。
「驚いたか?」
そのまま、ユリウスの指を縦の溝にそって、なぜる動きをさせる。
ユリウスの指先は、すぐさま体の中心から溢れる自身の蜜にまみれた。
紅く染まった耳を甘く食みながら、問う。
「自分の体であるのに、恐れることもあるまい?」
ぬかるんだ割れ目を何度も擦り、 時折秘唇上端の突起にも軽く触れさせてやると、
「んっ・・・・・」
両者の手首を挟み込むように、内腿が締まり、
細い腰をもじつかせ、双瞼が閉じられた。
「ここが・・・よいのか?」
ユリウスは、レオニードの指先がその芽を、丸く小刻みに撫でるたびに、
子供がいやいやをするように首を左右に振っていたが、
やがて恍惚の表情を浮かべて、ビクンビクンと体を震わせた。
「・・もっとか。」
体勢が変わったことも気づかぬほど、ユリウスは候のすることに
身を委ね、悦びの反応を示していた。
ユリウスの脚の間に割り入り、鮮やかな桜色をした小陰唇を
舌の先端でなぞり上げると、桃色に染まり始めた身体が
多量の蜜を溢れさせながら痙攣する。
クリトリスを舐める舌の動きが早まると、そこはますます硬く勃ちあがって、
ふるふると震えた。
「あっ・・・ぁっ・・・・!」
快感を増幅するかのように、レオニードは開き始めたばかりの膣口に指を添え、
ゆっくりとなぞった。
「わかるかユリウス」
「あなたの指が・・中・・に・・・・?」
「そうだ」
ユリウスの指を再びそこへ導くと、
レオニードの指を、未通の空間へとくぐらせたことを確認させる。
指で開かせた蕾は、やはりまだ固く閉じようと無意識の力が込められ、
一本分の指をうっ血させるだけの締め付けをもっていた。
「ユリウス、力を抜いてみろ」
二本目の指を揉み解すように沈め、上壁をなぜるように刺激してやる。
秘唇から溢れた愛液を舐め取り、
指を通したために、中の桃色の肉ひだを現し始めた膣口に、
今度は、舌をとがらせてぬっと押し込むとユリウスの声の質が変わった。
レオニードは膣内で回すように舌を動かし、甘露のような蜜を何度も啜り上げた。
「いや・・・・あ」
舐めまわす度に膣内が熱く濡れ、壁が厚みを増し、
舌に順応するように、声が細く切なくなっていく。
うっすらと赤く染まった頬を時折撫ぜれば、柔らかく暖かい。
次々と零れるユリウスの蜜を啜りながら膣襞を舌の腹で舐めつづけると、
膣内が細かく収縮を繰り返し、さらに多くの蜜を溢れさせた。
そこに、達する寸前で止めておいたクリトリスへの愛撫を加える。
「あぁん・・あ・・」
刺激が痛みにならぬよう慎重に弄び、刺激を早めていく。
ユリウスは快感を貪るように肢体をばたつかせ、
レオニードの頭を、手で押しのけようとした。
「 あ、くっ、ぅん・・・・・っ!」
「達してよいぞ」
最後に迫りくる、初めての快感の末尾を拒むように、
抵抗する脚を抑えこみ、依然膣内で轟かせた舌を深くぬめらせ、抉り、
唇を陰唇に押し付けて強く膣液を吸い上げながら、
クリトリスを挟みつけて押し潰すと、ユリウスの身体が一瞬強張ってから脱力し、
膣壁がぴくぴくと収縮しながら、舌を締め付けた。
ユリウスの呼吸が落ち着くまで肩を、金にうねったつややかな髪を透き、
何故そうなったのかを優しく、だが的確な言葉で説明する。
ユリウスは、赤みが引き始めた頬を再び上気させて、
信じられないといった面持ちで、レオニードの胸に恥ずかしそうに、
顔を埋めた。
達したばかりの靡粘膜はしとどに溢れた蜜に濡れ、
未だ、少しめくれあがるようにして息づいていた。
再び、ユリウスの指をそこに入れさせると先程よりも、さっきより大きく開いていることに、
驚きを隠せないでいた。
「何か・・話して」
レオニードの指が侵入し、中で絡まりあい、広げられた秘口はいびつに形を歪める。
しばらく小声で囁きあっていた二人も、
徐々に言葉少なになって、秘密の共犯めいた空気が、再び漂いはじめていた。
これから行われようとする禁忌の行為を、貪欲に映し出そうと、
真夜中の月が、煌々と輝き出した。
自分の傍らで服を脱ぎ差っていくレオニードを、
ぼうっと霞がかった視界に納める。
服の上からよりも、ずっと高く隆起した肩、引き締まって割れた腹部、
体躯の割りにすっきりとしたラインの腰、軍人らしく鍛えられた脚と、
ユリウスも、先程されたように眺め回したが、
レオニードは、その視線に一瞥をくれる他は、
何を気に留める様子もなかった。
体重をかけぬように、候はユリウスの上に折り重なる。
漆黒の瞳で無言の問いかけをし、
ユリウスはそれに無言で、瞳を閉じて応じた。
月夜に白く浮かび上がったしなやかな両足を、先程よりもっと大きく開き、
肉壁を大胆に見せ付けるように開いた膣口に
、硬く反り上がって怒張したペニスの先を突き入れて、しゃぶらせる。
ユリウスの睫毛がかすかに震えた。
「壊さ・・・な・・・」
(・・・大丈夫だ。)
細く手折れそうな腰を片手で掴み上げ、亀頭の先だけ埋まった膣口に、
負荷をかけないように、そっと小刻みに腰を突き動かしながら、
短いストロークを送っていく。
入り口 の抵み具合を心配するように、でも正直な体のほうでは愉しみながら
腰をせり出し、ペニスでユリウスのぬかるみを割り裂いていく。
それでも、ユリウスの眉間には時々皴が入り、苦しそうな様子は否めない。
ペニスを押し出すように、ぐにゅりと膣が動き、
ユリウスは頬を一転して蒼くさせながら、首を振り、
じりじりとベットの上方に逃げるしぐさをした。
その動きに、ペニスはするっと抜け落ちたり膣口に先端だけ挟まったりを繰り返した。
それが候に、突き壊してしまいたいような苛立ちとともに、焦れた快感を与え、
切っ先の感覚を鋭いものにし、ペニスの隆起を早めていくこととなった。
ベッドの上端に頭が当たってしまう寸前で、ユリウスの意識は混乱してしまい、
レオニードにすがり付いて咽び泣きはじめた。
━━ややあって
「無理しなくともよいのだぞ」
「ううん・・・僕は・・・あなたから逃げているわけではないんだ・・・」
ユリウスの目には、明らかに抵抗ではなく、引け目のようなものが浮かんでいた。
思い切って問いただす。
「妻のことか・・・・?」
即座に、視線をそらし、ユリウスはそれに答えようともしない。
(やはりそうか・・・)
「では、何故ここまで私にさせたのだ?」
そこでユリウスは、はっとしたようにレオニードの目を見つめた。
「あなたに、僕をもっと知ってもらえたら、
僕もあなたをもっと知ることが出来たら・・・・・!」
「もうよい。」
即座に体を起こし、シャツを手にとったレオニードに、
ユリウスは抱きついて、その唇に吸い付いた。
「違うんだ・・あなたを失いたくない・・・行ってしまわないで!!」
レオニードを押し倒さんばかりの勢いで、上になり、
驚きに目を見開いたままの侯爵に構うことなく、半分開かれた唇に接吻し、
舌を押し込めて、絡めあげた。
「僕・・は・・・・」
あろうことか、自分の膣の入り口をレオニードの切っ先に押し付け、
涙で頬を濡らし、苦痛に顔を歪ませながらも、その腰を何度も落とそうとしているのだった。
「おまえという女は・・・・」
やや乱暴にユリウスを組み伏すと、今度はユリウスが両目を見開き、
レオニードを驚きの表情で見上げた。
両脚を脇に抱え込まれると、ユリウスの瞳がまた強く閉じられる。
開ききった陰唇はぽってりと膨らみ、そこにペニスを押しあてると、
まわりの肉ごとへこんだ。
照りかえった亀頭が膣肉の間に分け入り、沈み始める。
「んんっ・・・・・」
中程に侵入を遂げたとき、赤黒いペニスが
ユリウスの膣肉を抉る度に、鮮血が絡み始め、
その悲痛に、同情の念を掻き消されそうな堪えきれない喜悦が背筋に奔り
レオニードは、うっと声をあげてしまう。
膣の中程を通過する際の侵入には慎重さを要し、また凧糸で締めあげられたような
痛みを伴った快感に、腰の突き出しも過剰になりかけるが、
痛みに唇を奮わせ、額に汗を浮かべたたユリウスの吐息で、我にかえる。
厚い肉に刻まれた深い溝は、それでも繰り返される小刻みな律動で
僅かにだがすこしづつ開き、ペニスをぱくぱくと咥えこむようにうねったり、
時々、押し出すように蠢きながら、徐々に口をあけていく。
体の内側を槌で叩き付けられる様な衝撃に、ユリウスのかみ締められた唇から
血が滲み始めた。
「本当に、無理しなくてもよいのだぞ」
ユリウスは僅かに、肯くばかりである。
レオニードは、それほどまでにして快感を享受しようとする
自らが悔やまれてならず、
ユリウスの奥を知りたい衝動を抑え、ペニスを引き抜いた。
レオニード自身も、女の蕾を開くのは初めてであるゆえ、
あまりの自分の浅はかさに、反省できる機会でもあると、
自身を引き抜いたことで、ようやく冷静に事態を受け止められた。
「ごめんなさい。僕・・・どうしていいのか分からなくて・・・」
「では、今日はこのまま眠るとしよう。」
傍らの、金髪を片腕で支えるように抱きしめると、
かみ締めたことの無い幸福感が、候の心を穏やかにした。
それだけでも、良かったのだ━━
「僕・・・焦って・・・馬鹿みたいだね・・・・」
双瞳からぽろぽろとこぼれる雫を、交互に拭いユリウスへの心の重圧を、
どうすれば取り払うことができるものか、考えた。
「でも、もう一度・・・・もう一度だけ・・・・おねがい・・・」
レオニードに、体の疲れなど一切無かった。
だが、同じ繰り返しをしてしまい、むしろユリウスの方を傷つけてしまったら・・・。
「さっきと同じように・・・してほしいんだ・・・」
「さっきのところから、先へは進まぬよう気をつけるが、それでよいか?」
ユリウスは頷くと、真っ直ぐにレオニードを見上げた。
詰まるところ、ユリウスの身体はあれだけの痛みに体を強張らせながらも、
別の場所で生まれつつある快感を、受け入れはじめていたのだ。
その事実に、レオニード自身も再び大きくみなぎり、
本当の傷口さながらに鮮血の跡を残し、それでも小さく動く膣へ、
もう一度、ペニスを突きたてた。
肉のすり溶けたような、鈍い衝撃が再びペニスを襲うと、
可憐な花びらを巻き込みながら、ユリウスの中程まで腰が沈みこんだ。
中心部の硬く閉ざされた壁の部分を最奥とみなし、
それを楽しむように、さまざまな角度から、腰を揺らしていく。
まだ本当の意味で繋がれなくとも、初めての男性を受け入れるユリウスのそこは
ぎしぎしとペニスを締め上げてくる。
「どうだ・・・・・?」
ユリウスは、徐々に慣れてきたペニスの動きに身を任せていた様子だったが、
あるとき急に、レオニードの腰を、下から強く掴んだ。
「痛いのか・・・・?」
ユリウスはゆっくりと首を振った。
「レオニード・・・・、あの・・・疲れない?次は・・・僕が・・・・・」
(何も分かっていない女というのも、考えものだな。)
男とはこういうものだと喉の端まで出かかった言葉を飲み下し、
脱力しかけながらも、レオニードは半分咥え込まれた快感を逃しつつ、
ユリウスを反転させ、今度は上にして抱きかかえた。
これ以上、深く穿ってしまわぬように、
壊れ物を扱うように、ユリウスの腰を浮かせながら細心の注意をはらう。
ユリウスの体重を胸の上にかけさせ、抱きすくめたまま、
掴んだ腰を下から上下させる。
「んぅっ・・・ん・・」
先程よりも、ゆるゆるとした心地の良い快感が双方を襲い、
蜜音がベッドの軋みに続いて、耳を打ち始めた。
「痛みはどうだ?」
大丈夫といったように、ユリウスが首を振る。
胸を合わせたまま、上下逆の律動が続く。
次第に高鳴ってくる蜜音は、動きにあわせて徐々に粘着性を帯び、
ユリウスの羞恥をひどく煽るが、それを見て男が喜ばないはずもなく、
掴んでいた腰を一気に放し、鉄壁を打ち破ってしまいたい衝動が頭をもたげては、
儚くも、思考の彼方へ去っていった。
気の遠くなるような衝動に、候はピリオドを打つすべもなく、
動きを緩慢にしてみたり、性急にしてみたりしながら、
内部の初々しい収縮と、細やかな変化を楽しみながら、時々深い口付けを交わした。
口付けの深い間は、ユリウスの腰を回すようにしたり、動きを止めながら、
舌の温かさを堪能した。
「レオニード・・・」
ユリウスの唇は柔らかく、舌を絡めれば、
上になったユリウスの甘くさらりとした唾液が、レオニードの口内に流れ込み、
何度もそれを飲み下した。
ユリウスの表情も、先程の引き攣ったものではなく、穏やかになり、
自分の秘唇に半分挟まったものの感触を楽しむように、時々膝立ちになって
脚の間を覗きこんだり、結合部に触れてみたりと、余裕すら見せ始め、
まるで、無邪気な子供のようであった。
けれど、血管を浮き立たせた幹を伝いはじめた透明のものに気づくと、
恥ずかしそうに顔を上げ、レオニードに覆いかぶさってきた。
だが、その反動でペニスが鉄壁のまさに中程を貫きかかってしまう。
「っ・・・・・・!」
痛みの芯を刺激してしまい、すまないと思ったが、
これを通過してしまえば後は苦しみへ追いやらずに済むのではないかという
予想であるが、
その自信というか、確信めいたものが侯爵の心中をやけに納得させた。
脅えて平素より増して頼りなげになったユリウスの表情が、
ますます嗜虐心と征服欲を煽ってしまい、
自分だけを拠り所にしてくる彼女への愛おしさも手伝い・・・・
レオニードは体勢を上に立て直し、一度ペニスを引き抜くと、
蜜がまとわりついたペニスの根元を握りながら、
大陰唇の間にめり込ませるように上下に動かしたり、
膣口の周りを掻き混ぜるように亀頭を密着させ、再び尖り始めたクリトリスに蜜を擦り付け、
秘唇を余すことなく、ペニスで刺激した。
「レオニード・・・いい・・・すごく・・・」
半ば、素股のような体勢で、体を密着させ、秘部を摺り合わせる形になっていたのだが、
ユリウスが喜ぶのであれば、今はそれが一番いいのだと、
官能を呼び覚ますように、
長くそれを楽しめることに感謝しながら、その戯れを半ば割り切って楽しんだ。
ペニスの先は時に、膣の中を浅く穿るように傘を引っ掛けたり、
秘唇全体に、幹をなすりつけるようにこすりたてたりし、
その度にユリウスが、感じているのか脚を閉じ合わせよがり、
秘唇全体でペニスを強く挟み込んでくるものだから、
それが、侯爵には心地良くてならず、そのたびに筒先が跳ね上がった。
ペニスから与えられる刺激で、小指の先程に膨れ上がった可愛らしいクリトリスから
膣口までを傘で何度も往復させ、執拗な愛撫と、
中ほどまでの抽挿に膨れた膣粘膜に、蜜液を絡ませる。
「い・・ゃ・・・あぁあぁん・・・!」
ユリウスの声色が高く上ずったかと思うと、
やはりクリトリスに強い快感を感じる意図を見せたので、
その体勢で執拗にペニスをこすり付けていると、
腰をせり上げ、腿を震わせながらもう一度絶頂に達した。
呼吸の整ったユリウスを依然下に組み敷きながら、
そうはしていても、やはり行き着く先を求めるように、レオニードのペニスは、
先程まで埋めていた花びらの中へと、思いを馳せるかのように腹を打つ。
ユリウスがそこまでならと欲しがるので、儚むように時折突きこみ、軽く腰を揺すりたてる。
亀頭は、そのたびに紅いものをまとったユリウスの粘液がまぶされて引き出されてくる。
爆ぜそうに張り詰め、膨張したペニスの先端が、膣の内部のさらに奥の感触を求め、
堅さを増して待機している 。
ユリウスはその微弱な動きに、二度達したこともあってか、
今度は体の奥がたまらなくなってきた様子で、
ペニスを咥えなおした膣の中ほどは、
細い糸をひと巻きして両手で引き絞ったような締まり方をしだし、
また、膣口も同じような締め付けで、
ペニスの全周に絡みつくように窄まったり緩んだりを繰り返しはじめた。
「これが、いいのか・・・?」
こくこくと、少女は頷く。
入り口が何度も執拗に締まり、ペニスを欲しながら飲み込もうとするような動きを見せた。
「辛くなったら・・・言うのだぞ」
レオニードは括れたユリウスの腰をつかむ。
そしてその上体を引き戻し、
腰を密着させがっちりと体の下に抱え込んだ。
ユリウスを完全に固定しその逃げ道を奪うと、
レオニードの腰が再び前に競り出されていく。
硬く張り詰めた先端が、柔らかな薄桃色の粘膜を、鏃のように捲りあげる。
入り口が拡がってしまったために、
中程にペニスの進行を妨げるひだの存在を生々しく呈した膣の入り口は、
その奥へ続く道までをも、はっきりと候に露わにしてしまう。
さらに、腰を進め、ユリウスの吐く息に合わせる様に、
中へ打ち付けることを試みた。
その奥から、脈動さえ伝わってくるが、
正直なところ、それが自身がユリウスに伝える自らの脈動であるのかはわからない。
腰を揺すりたてるごとに、
ぴちゃぴちゃと新しい蜜が入り口から上がり始めた。
「感じるのか・・?」
ユリウスは、恥じ入るように押し黙ったままだが、
膣は、かわりにその返事を返すようにきゅっと締まり、窄まった。
ペニスが鉄壁を通過しようと、ドリルのように硬い先端で体内を抉ってくる。
「レオニード・・・!」
ユリウスは、何かに脅えるように、
大胆にも脚を絡ませて縋り付き、その反動で何かがぶつりと弾ける様な感触があり、
それを通り過ぎたペニスが膣の奥へと、ぬめりを纏いながら深く深く飲み込まれた。
「っはあぁあぁっ・・・!」
ユリウスが腰をのけぞらせて、声ともつかぬ吐息を漏らしながら、
その苦痛に絶え入るようにもがいた。みりみりと肉を裂かれる感覚とともに、
まるで脳天まで刺し貫かれたように、背をピンと張って硬直している。
だが、遠く待ちかねた刺激を思いがけなく受けてしまったレオニードは、
驚きと同時に、
その身体の奥深くに電流を直接つなぐように、ペニスをさらに最奥に飲みこませた。
ベッドにユリウスを縫い止めるように、腰をぐいと押しつけられ、
膣口は開ききり、内腔いっぱいにペニスの形に拡げられ、
形容し難い声が喉から漏れる。
「あ・・・ぅ・・・・っん・・・!」
レオニードの体の一部を少しでも押し返すために、
ユリウスは下腹部あたりに力を入れて、ペニスを締め出そうとしたが、
それの太さはユリウスの想像をはるかに超えていて、
会陰や、膣周辺がぴくぴくと締まるだけでしかなかった。
ユリウスの膣は、限界以上に広げられていたのだった。
破瓜とともに遅い来る少女の締め付けに、どくりとレオニードの芯が脈打つ。
脳髄から精嚢へと、痺れるような欲望が雪崩れ込み、
淫欲が暴発しそうになるのを、
頭の中で、もう一人の理性をもったレオニードが、
冷ややかに嘲り笑っている。
室内にこもる湿気に黒い闇を映した窓の表面は結露し、
やがて雫を結んでは、内側に筋を光らせた。
そして、長い時間の経過を告げるのか、薄いベールのようにカーテンが
透かしていた月の光が弱まってやや陰り、
ぱちぱちと燃え立つ暖炉の火もまもなく
終わりに近づいていた。
月が隠れてしまえば、体の下の少女の姿もたちまち見えなくなってしまうだろう。
このままでいれば、暗闇が隠してしまうであろうユリウスに、
いつかこの娘がここからいなくなってしまうのではないかという、不安を重ねた。
そして、誰にも与えたくないという想いをかぶせた。
この娘が
━━たとえ過去に愛し、この国まで追ってきた男だとしても━━
他の男に組み伏されている姿を想像するだけで、不愉快な情念が身体を支配する。
まことに勝手ではあるが、他の女、たとえ私の妻でさえも、どこの誰と床を共にしようが、
心底に特別な感情など何も沸かなかったのが、いま嘘の様に、
苛立ちが、募っていく。
頭の中に次々に現れては霧の中に消え行く、あの男や空想上のさまざまな男の影を、
心の神剣で振り払った。
静寂をしばしまとった一室に、緊張を示したユリウスの心臓の鼓動が、
まるで耳元でそばだてているようにドクンドクンと、
レオニードの耳をついた。
それでも、小さな膣口は小刻みな収縮を繰り返しながら、
ユリウスとは別の意思を持って、レオニードの精を早くも搾り出そうとしている。
繊細な花びらはペニスの律動を渇望するように蠢き、
レオニードはそこで一度腰を引く。
秘唇から顔を出すか出さないかの所までペニスを引き抜くと、
肌の合わせ目から流れ出る蜜は、まだ少し朱を思わせたが、
ユリウスの中で多大な熱量を伴い、すでに体の一部であったかのような
それが、今度は抜かれていく不安に、
迫る暗闇と、吹雪を連れて来そうな予感を漂わせながら、
強まり始めた風の音に、身を震わせながら不安げに、細い腕を絡めた。
再びゆっくりと挿入されてくるペニスの感触に
思わず声をあげるユリウス。
今度は、ズンッと音がしそうな程深く最深部にペニスを押し当てる。
「・・い・・・あぁっ・・・!」
破瓜の鋭い痛みはまだ払拭できずにいるものの、レオニードを少し積極的に
受け止めようと恥部を上向かせている下肢は、
なおも少しずつ浮いていった。
あれほどに、侵入を拒んでいた中央のひだが、完全に取り払われた熱い膣肉が、
今度は全体のひだをくねらせながら、ペニスを柔らかく包み込み、
残された男の理性を溶かし、男の中で痛いほどの欲望に変わる。
膣のうねりはまるで何枚もの舌による愛撫のような繊細な蠕動を見せ、
その入り口は、息継ぎをするようにパクパクと閉開した。
断すれば漏れてしまいそうな声を抑えて、レオニードは
小さく喘ぎはじめたユリウスの胸を揉み、時に先端をしゃぶりながら、
熱くぬめる膣内を味わうように、ゆっくり突き引きしていく。
先刻までの狼狽が嘘のように、ユリウスは冷静になっていた。
それへの褒美とばかりに、
伸ばした手でやや乱れた金髪を梳いてやると、
今度は白い胸元に唇を付け、先ほどつけたものとは別の証をひとつ刻む・・・
角度を変え、膣内の襞に溜まった蜜液を、くびれたペニスの頭で掻き出すように、
わざと音を聞かせるように出し入れすると、
結合部からは、ぬちゃっ・・・と、
気泡を含んだ蜜と一緒に漏れ続けてくる。
その様子に、ユリウスの感じ始めた様子を知り、
繋がったまま、体の上下を入れ替える。
先ほどは用心深く支えていた腰を、今度は離し、
全体重をかけさせてみる。
「ぁんっ・・・・」
別の角度からの刺激に、思わずユリウスが腰を浮かせる。
だがその身体を逃げられないように抱きすくめながら、下から腰をゆるりとじれったく突き上げる。
先ほどのように、遠慮がちにではなく、時折思い切り膣の上底を突き上げた。
「くっ・・・・あっ、だ、だめっ・・・・」
ユリウスがもがこうとするが、
腰に手をまわしてぐっと抱き寄せたまま、緩急つけて抜き挿しを続けていると、
くたりと力がぬけていった。
さらに繋がったままがばっと起き上がり、
ユリウスの膝下に腕を滑り込ませると、そのまま脚を肩へ担いだ。
レオニードは、体位を変えたことから、上に向かって口を開いたユリウスの膣口に、
ペニスを突きこみ続け、
とうとうユリウスの体の奥の本能的な快感を生み出す部分にまで
亀頭の先が当たるようになり、
ユリウスはこの新しい悦びに、
心を支配される戸惑いに目を閉じた。
美しく艶やかな両脚の爪先は無惨に上を向き、
レオニードの下腹部の動きに合わせて揺れ動いた。
意識が遠のきそうな、やや弱い電流が腰の奥を何度か駆け巡る。
その渦中でも、何とかものを考えられそうになると、
ユリウスは自分のほうも、
レオニードのペニスを律動にあわせて突き返していることに気が付いた。
「あっ・・・んっ・・・あんっ・・・!」
腰の奥のほうで、火種がくすぶっている快感をユリウスは覚え、
そしてそれはゆっくりと腰全体や乳房へと広がっていった。
胸の頂点は、これまでなかったくらいに固く立ち、
レオニードの律動に合わせるように、乳房全体が弾んだ。
自分が意識するよりも早く、
体は痙攣をはじめ、子宮の奥深くから痙攣が弾け飛び、
ユリウスの膣は、いよいよペニスを離さなくなった。
「レ・・オ・・・だめ・・もうっ・・・・!」
快感に体を揺すぶられて、
ユリウスはレオニードの背に爪を立ててしまう。
それでも、動きを止めようとはしない。
「あぁあぁん・・・!ぁあ・・・・」
ペニスをきつくくわえ込んだまま、限界まで収縮した膣の淵からは、
さらりとした蜜がほとばしり、
弱まった月明かりにキラキラと反射しながらシーツに落ちた。
━━━それとともに、最奥を突き上げ、私も一度果てた。
中へ・・・いつまでともなく続く昂奮の滾りを ユリウスの中へ・・・
「ずっと・・・・」
ユリウスがぽつりと呟いた。
ユリウスのすぐ隣には、高い鼻、聡明さと強い意思を兼備した、
レオニードの黒い瞳があった。
「ずっと、こうして欲しかった・・・」
候の目頭にも、何かがこみ上げるのを感じた。
「すまない・・・今は」
何故だか、ただ、そうとしか言えなかった。
何か繕う代わりに、レオニードは再び彼女に口づけた━━━