336 :
無題:2009/06/07(日) 01:22:19 ID:yvD+dVaU
ついに、ドイツと戦争になってしまったロシア
10日ぶりに戦地から帰ったレオニードだったが、
不覚にも足を怪我してしまい 松葉杖での帰還となった・・
「レオニード・・・!心配したんだ!大丈夫?」
ユリウスは涙目で抱き付く・・
「ああ、心配するな。この通り軽症であるぞ」
涙で光るユリウスの頬を両手で包み込み 安心させるレオニード
夜になり・・
二人はベッドに入ったが、10日振りの甘い時間も怪我の為お預け・・
ただ、抱き合って寝ることに
愛を確め合いたい二人には、それは 拷問のようなものであった・・
「痛むの?」足を気にするユリウスに、潤む碧い瞳に 堪らず そっと口付ける
・・・すっかり、その気になってしまった二人
「私は動けぬが 方法はあるぞ。ユリウス、一人で動けるか?」
とユリウスに問うレオニード
膝の白い包帯が目に沁みる。本当に痛そうだ・・・
「痛いなら、今夜はしなくていいよ」
「しかし、こんなになっておるぞ。・・欲しいのでは ないのか?」
顔を赤らめる ユリウス
ユリウスは レオニードの腰の上に跨り ゆっくりと腰を沈めた
いつもより 少しキツイ感じがしたが、久々の行為だからなのだろう、とユリウスは思った
一寸の隙間も無い中の感覚に 自ずと上下左右に腰が動いてしまう
「もっと・・・もっと激しく動いてみてもよいのだぞ・・」
そう言われて 自分でぎこちなく でも懸命に腰を動かしてみる
レオニードはユリウスの腰を両手で支え 動きを助けた
「あああっ・・・んっ・・・あぁ・・っ」
(これぞ、真の共同Hw)
>>336 (次の日、傷口を診た主治医は、訝しげな目で訊ねた
「おかしい・・・。昨夜は運動でもなさいましたか?侯爵・・」
おしまい)
>>337 ○言葉に詰まる候を見兼ねたユリウス。
「レオニードだけのせいじゃない!僕も・・僕だって・・・!!」
「どうなさいました?」
「う・・・」
○彼は僕の運動を手伝ってくれただけです!!
○それを不審な目で見るヴェーラとロスw
○リュド
「そうか、お兄様とユリウスは昨日二人で運動たんだ!ほんとうに仲がいいよね!!」
ロス、ヴェ
「・・・・・・・・・・・・・・!!」
○主治医の目がキラーン☆と光った
「侯・・・・・・・!」
○暫く「愛の運動」を、ドクターストップされてしまった二人
今日は、口でしてあげようか?レオニード・・・
○レオ「口で?・・おまえ、い、意味がわかっておるのか?」
ユリ「一度、飲んでみたいんだ・・」
○主治医
「そうだ。口だけなら構わないよ。若い君達には辛いと思うが、
結合はしばらく禁止だ。」
レオ、ユリ
「////////」
○リュド
「ユリウス、昨日ユリウスはお兄様の上に乗って何をやっていたの?」
ユリ
「リュ・・・見てたの!?な、なんでもないんだ!なんでも・・!」
リュ
「でも、あっ、あっ・・って声まで出して、とても楽しそうだったよ!」
ユリ
「しぃぃぃぃぃ!!何でもないってば!!」
ロス、ヴェ
「・・・・・・・・・!!」
>>338 ○りゅど「ねぇ、お姉様。
結合ってなあに?お兄様も合体ロボットを持ってるの?」
ヴェーラ「・・・・・・・・」
○リュ
「お兄様とユリウスはロボットごっこをして遊んでいたんだね!
やっとわかったよ!
ね、ね、怪我が治ったら、
お兄様達の合体が見たい!
見せてよ!」
ユリ
「う、うん!いいよ・・・!」
主治医
「いや、坊やにはかなり早いね。大人の合体だよ」
ユリ
「・・・・・!」
リュ
「大人の・・・?ますます見たくなったよ!どことどこをつなげるの?どうやって?
マネだけでもしてみて!
お兄様!」
レオ
「・・・だまらぬか」
340 :
土管 1:2009/06/07(日) 01:34:23 ID:yvD+dVaU
歓迎会帰り、ほろ酔いの学生四人。
クラウス、ダー、イザ、ユリウスだ。
公園のベンチで談笑していたかと思えば、
何やらかくれんぼを始めた様子。
鬼になったイザが数えている間に、
すばやく逃げるダー、クラとユリ。
イザ「もういいかーい?」
ところが、何度呼んでも返答なし。
もしや、それぞれに隠れた場所で寝てしまったのでは・・・
と、不審に思うも、それでは尚更放ってはおけぬと懸命に探すイザ。
公園にはいくつかの土管があった。
大小さまざまだが、ここを丹念に探ることにした。
「クラウスー、ユリウース!」
やはり返事はない。
三つ目の土管を探ったあたりから、
何やらすすり泣くような細い声がする。
この声はユリウスだ・・・!
見つけてもらえなくて心細くて泣いてしまったのか・・・!?
イザークは声のする土管を求め、駆け寄る。
だがそこで、それが泣き声にしては歪な響きを持っていることを知る。
(ユリウス・・・!?)
341 :
土管 2:2009/06/07(日) 01:35:56 ID:yvD+dVaU
彼女が、すすり泣いているらしい土管からは、
男の気配もする。
男は、何か小声でしきりに呟き、ユリウスがそれに必死に答えている様子だ。
(この声はクラウス・・・!)
よくは聞き取れないが、クラウスの小声の後に、
ユリウスが何か呟きながら、
切迫した息をついているようだ。
あ・・ユリウスは悪酔いしてしまったんだ・・!!
それでクラウスが・・・そうに違いない!
先程まで、ユリウスの頬はうっすらと赤かったが、
機嫌もよく、僕と歌まで歌いながら元気に歩いてきたんだ・・・。
なぜ急に・・・!
それよりも、なぜ気づいてやれなかったんだ・・・!
ああ僕は・・!
「ユ・・・・・・」
叫びかけ、土管の中の光景を目にした瞬間と、
イザークの肩に、上級生の大きな手が、がしと置かれた瞬間は同時だった。
同時にダーヴィトの手は
イザークの口を塞いだ。
「な・・・」
ダーヴィトに口を塞がれたまま、
引きずられるように土管から離れた。
だがその前に、どうしても目に入ってしまった光景があった。
「ダーヴィトは・・見ました・・・?」
彼は、メンソール入りの細い煙草を胸ポケットから出すと、
火をつけ、煙をくゆらせて微笑んだまま星空を眺めた。
何も見ていないよと言いたげに、だが、
どこか意味ありげな含み笑いすら浮かべて。
「どうしてユリウスはあんな・・・」
「さ、帰りますか♪」
「・・・・」
遮った彼の声の、爽やかさにこれ以上は聞く気にもなれず、
というより、聞いてはいけない気がして、
言葉を飲み、頭の中の残像を無理やりに、ふり払うべく言う。
あれだけ一瞬の間に、ダーヴィトも見たのだろうか・・・?
真っ暗な土管の中で、見たこともないユリウスの立てられた両膝から、細くしまった足首にかけてが、
やけに白く浮き上がり、鮮明に焼き付いている。
それが、小刻みに、変に不規則に閉じたり、開いたりしていた。
342 :
土管 3:2009/06/07(日) 01:36:22 ID:yvD+dVaU
ユリウスの膝頭も、適度な質感を湛えていそうな
かもしかのようなふくらはぎも、
片手が回ってしまいそうな足首も、
月明かりをうけ、予想以上の美しさだった。
ずっと見ていたかったし、
中に入っていって、その美しい脚線を愛で、いたぶってしまいたかった。
しかし、信じられないことに、その両膝の間には、
こちらを背に、うつぶせになった上級生の姿があったのだ。
しかも 愛でているのは、一番考えたくない、だが一番興味そそられる部分・・・
おそらくユリウスの両腿の間であろう。
彼の頭はしきりに動いていた。
頭の動きよりも、それに連動して、サラサラと肩から背中を流れる長い髪の動きのほうが印象に残っているが・・・。
彼のその動きと聞き取れぬほどなささやきに、追い詰められたユリウスの息遣いと
すすり泣きのような声が、
頭を占め、さいなんで頭痛を覚える。
深夜だと言うのに、気温は下がらず
夜の闇は、なまぬるい湿度をもって初夏の夜風を連れ、
街を歩く二人の制服にまとわりついた。
「ダーヴィト、煙草一本もらえますか」
彼は、その言葉を意外だとも思わない様子で、待っていたように微笑むと、
イザークに勧めた。
「もう一件行くか?」
「もちろんです!」
END
343 :
言い訳 1:2009/06/07(日) 01:38:07 ID:yvD+dVaU
新年を迎え、数えることまだ数日
今日、1月7日はロシア正教のクリスマスの日
国土には、不景気の波が確実に押し寄せてはいたが、それでも街は華やぎ、
ここユスーポフ侯爵邸も例外に漏れず
夕方からのパーティーの準備に、人々は、忙しなく動いていた
広間では、色取り取りの電飾が施された大きなもみの木を主役に、ヴェーラが活けた花
中央の大きなテーブルには、白い布が掛けられ、
客人を持て成す珍しい料理の数々を待つだけになっていた
「何回目かな?」
「何が?」
「こうしてユリウスと過ごす クリスマスだよ」
少年に訊ねられて、金色の髪をした少女は、ふと 窓の外の景色に目をやる
深々と降り積もる雪以外は、何もない、白銀の世界が そこにはあった
「そうだね・・去年はパイを焼いたっけ・・。その前の年は、クッキーを、そのまた前の年は・・・・」
ユリウスは それ以降、押し黙ってしまった
「ごめん・・・ユリウスは・・」
リュドミールは心の中で、ヴェーラに禁じられている二つの事をお浚いする
一つは、ユリウスに彼女の過去を問う事
もう一つは、記憶を失う前の生活を話す事
少年のしょ気返る様子を察して、少女は、慌てて言葉を紡ぐ
「気にしないで。それよりこんなに綺麗に作ってしまったら、食べるのが惜しいよね」
ユリウスの明るい笑顔に、許されたような気分になったリュドミールは
弾むボールのように元気よく返事を返した
「うん」
344 :
言い訳 2:2009/06/07(日) 01:38:36 ID:yvD+dVaU
「あ、お姉様!ねぇ ほら見て!」
何個かの、プレゼントらしき箱を手に 広間に入って来た姉を見つけたリュドミールは
真っ先に、会心の出来のケーキを、得意気な顔で披露した
「まあ、美味しそうね。上手に作れたじゃない!」
「でしょ?・・・そう言えば・・お兄さまは、今日はお休みだから
去年みたいに、帰りをずっと待たなくてもいいんだよね?」
優雅な身のこなしで、使用人からティーカップを受け取ると、ヴェーラはにっこり微笑んで
「ええ、ええ、そうね。・・少し早いけど、パーティーは5時から始めましょうか・・。ユリウスもそろそろ支度を!」
と、次のステージへの準備を促した
「わかったよ、ヴェーラ」
ユリウスの、どこか落ち着かない様子に
「何?ユリウスは何をするの?」
「ぼくも行っちゃダメなの?」
リュドミールは、矢継ぎ早に、質問を投げた
「見ての お楽しみですよ♪」
「またあとでね、リュドミール」
「さぁ、ユリウス 行きましょう」
ヴェーラはユリウスを導いて、あっという間に別室へと去っていった
「何さ、みんなして」
でも、それは きっと素敵なことなんだ、とリュドミールは期待で胸を膨らませた
数十分後・・・
ヴェーラに言伝を頼まれたユリウスは その足でレオニードの部屋に向う
窮屈だが、すっと背筋が伸びる感じ 揺れる袂 闊歩出来ない不自由にさえも 自然と頬が緩む
緊張感さえ心地良かった
この姿を見て、彼はなんて言うかな? 想像しただけでこんなにも胸が躍る
レオニードの反応を予想しながらドアを軽くノックした。
コンコン♪
345 :
言い訳 3:2009/06/07(日) 01:39:17 ID:yvD+dVaU
「パーティーはね、5時からだって」
部屋に入って来たユリウスに 呆気にとられ、目を丸くするレオニード
「ユリウスか?・・どうしたのだ?その恰好は?」
いくら冷静沈着なレオニードであっても、
彼女の、普段とは異なる輝くばかりの美しい艶姿には、驚きの色を隠すことは出来なかった
"恋は思案の外"とでも顔に書いてあるような、どぎまぎとした そんなレオニードの様子がユリウスには嬉しかった
「ヴェーラの友人が日本贔屓でね、これを送ってくれたんだって」
凝った芸術品を堪能するかのように、ユリウスを見つめるレオニード
その視線に堪らず、ユリウスは俯く
「見覚えがある と思ったが、そうであったか。それは日本の民族衣装であったな」
淡々と感想を述べ 机の書類に向き直るも 気持ちをすっかりユリウスに奪われてしまったレオニードは
敢え無く降参の白旗を揚げることとなった
「ここに・・」
レオニードに誘われて、ユリウスは真っ直ぐ視線を向け、彼の座る椅子の傍近くまで 静々と歩み寄る
「とても歩きにくいんだ、どう?」
髪を結い上げ、ピンク色を基調とした、色鮮やかな正絹の振袖をまとったユリウスを見上げながら
レオニードはぎこちなく囁いた
「とても、綺麗である・・ぞ・・・」
白いうなじに耳元から垂れ下がる金色の髪が 程よい色香を醸し出していて、思わず胸元に手が行ってしまう・・
「あ、ダメだよ、着崩れると直せないから、大人しくしているように、ヴェーラにきつ〜く言われてるんだ!」
白い半襟の合わせ目から 侵入を試みようとした悪戯な手を遮られて
レオニードは、焦思の面持ちのユリウスを再び見上げると、何かに納得したようにゆっくり立ち上がった
「このようなものを巻き付けて 苦しくはないのか?」
「帯と言うんだよ。実はちょっと苦しい・・。だって・・・簡単には解けなくなっているらしいからね・・」
それを聞いて レオニードは不敵な笑みを見せると、ユリウスに後ろを向かせ机に手を付かせると
掴んだ着物の裾を一枚 また一枚と腰まで丁寧に捲り上げていった
「な、何をするつもりなの?」
そうは言ってみたものの、
標本箱に虫ピンで固定された蝶のように、ユリウスは動けなくなっていた
すっかり足を露出させられてしまい、観念するユリウス
想像を絶する光景が目の前に君臨し 美しい足に平伏すレオニード
だが、次の瞬間、異変に気付き、レオニードは徐にユリウスに疑問点を質した
「下着はどうしたのだ?・・つけてはおらぬのか?」
「うん」
346 :
言い訳 4:2009/06/07(日) 01:39:42 ID:yvD+dVaU
「日本では、つけないらしい・・よ・・」
「そうなのか・・」
恥じらいは、腿を閉じようとする態度で感じられたが、それは無駄な抵抗
再び、両足は前よりも更に開かれてしまった
『誰にも渡したくはない。ユリウスは私だけの宝物だ・・』
輝きを増す美しい姿態に触れる度 レオニードは男として欣喜雀躍してしまう己を、冷笑するのであった
すぐには触れず 目で視姦を繰り返す
白足袋から伸びる締まった足首
ほど良く締まったふくらはぎ 張りのある腿 形のよい尻・・・
這う視線の熱が伝わったのか、ユリウスは足を微かに震わせていた
レオニードは知っている
ユリウスの体の隅々を・・
大人のキスを教えたのは自分であることを・・
何をしたらその震えが鎮まるのかを・・
どこをどうしたら鳴くのかを・・
征服欲を満たしつつ もう一方ではどこか翻弄される
それが行為の激しさに直結し、自分を抑制出来なくなることも・・・
欲望の高みの そのまた果てに 何が存在しようとも 二人でならば恐怖は感じなかった
先刻目で犯した部分に、今度は 手と唇を這わせる
塗られていく唾液によって光沢を与えられた、剥き出しになった腿と尻が、
暖炉の炎で淡い赤色に染め上げられ、艶かしい色調を醸し出していた
中心部に指が到着すると、ユリウスは自ずと上体を机に突っ伏して、尻を突き出す体勢をとった
更に足を広げさせ 両方の親指で そこを広げて 確めるように肉眼で観察する
耐え切れぬとばかりに嗚咽に似た声を出すユリウスの反応が、火を油を注ぎ、レオニードは限界まで
そこを開く
「いや・・!・・はぁ、はぁ、」
すでに厚みを増し 熱く蕩けていたそこには
気泡を伴った透明な液が、今にも零れ落ちそうになほどに、留まっていた
それでも尚、暫くの間 そのままで 広げた状態にして息をふっと吹きかけると
液体は溢れて、腿に向かい、一筋の滴りとなって垂れ落ちた
レオニードはそれを中指でそっと受け止めた
ここを慰めてやらねば。 おかしな責任感が頭をもたげる
ただ指先を前後に軽く往復させる その行為を何度も繰り返した
拭っても、拭っても、直ぐに新たな潤いを見せ始め
ユリウスの押し殺したような嗚咽は 浅く息を吐くような喘ぎ声になっていった
347 :
言い訳 5:2009/06/07(日) 01:40:15 ID:yvD+dVaU
「どこが、辛いのだ?」
落ち着き払った低く甘い声に、意地悪い言葉を乗せるレオニード
机の角に片足を掛けさせ、赤い柔らかな新芽を指でとらると、丁寧に揉みしごく
直ぐに充血し、主張してきたそれを舌でとらえるべく、更に下に屈み込み
手加減を許さず 歯を使ったり 強く吸ったりして甚振りしながら
透明な液はわざと音を立てて吸った
ユリウスの浅い喘ぎ声は、いつしか鳴くような声に変化していた
その攻撃を続行させたまま 指を二本にして ヌルリ、と蜜壷の中に滑り込ませる
中を攪拌する音と 狂ったように吸う音とが、淫靡な交響音となって部屋中に響き渡る
膣の上壁を巧みに擦る指の動きが激しさを増すと・・
「あっ・・」目を閉じて甘い疼きを逃そうとするユリウスのそこは、早くも小刻みに収縮を見せ始め
中で静止したままのレオニードの指を締め付けてくる
それが治まりを見せると、レオニードは限界まで昂ぶった自身を 一気にユリウスの中へと突き込んだ
大きな手でがっしりと掴まれた腰に甘い痺を感じたが それよりもなお繋がった場所に与えられる快感が
強烈で、意識が遠退きそうになる
規則正しく視界が前後に揺れる
ゆったりと刻まれるリズム
机上に這わせた手をバタつかせて、ユリウスは訴えた
「はぁ・・あん・・!!」
レオニードは動きを減速させ
これ以上は沈めないくらいにまで深く腰を送る動作をゆっくりと繰り返した
深く突いて ゆっくりと引く
「ん・・ああっ・・」
着飾った人形のようなユリウスを壊さないように、その事に留意して 神経を張り詰めて、出し入れを繰り返す
廊下にまで届きそうなくらいの大きな声が、ユリウスから発せられたと同時に、レオニードも動きを速めた
息遣いが一段と激しくなり ユリウスの中で熱い飛沫がほとばしるのを感じると彼女自身も限界を迎えた
体の中心部が溶けるような、恐ろしいまでの快楽が、全身を駆け抜け
やがてそれが波のように退き始めると、意識は、すーっと無音の真っ白な空間に放り出された
348 :
言い訳 6:2009/06/07(日) 01:40:39 ID:yvD+dVaU
時計の針は予定時刻に近付いていた
時を少し経て、魔法の国から現実に戻ったように、慌しく身支度を整えるレオニードとユリウス
『あっ・・』
歩き出そうとした瞬間、さきほど熱く繋がったまだ熱が残る場所から、とろり、と液体が腿を伝うのを感じた
ユリウスはその流れ落ちてきた生温かい感触に不思議な喜びを感じる
礼装に着替えるレオニードの背に向かい、ユリウスは悪戯っぽく呟いた
「ヴェーラへの言い訳は、あなたが考えてよ・・」
「言い訳・・?」
鼻で笑うもレオニードは、女ゆえか妹ゆえか、ヴェーラの直感を、心の何処かで恐れていた
『おまえがあんな声を出すからだ』とも言えず
「今宵また、ここに来なさい。時間をかけてゆっくり考えるとしよう」
予想に反して優しい目を向けられ、ユリウスは返答に窮してしまった
二人きりで、朝まで同じベッドで過ごす夢を、見ないでもなかった
特別な夜を思うと、再び体に甘い疼きが生じる
でも、でも・・・あなたには・・・アデール夫人が・・
何も言えなかった
「先に行くね」
それだけ告げて部屋を後にする
「ああ、私は遅れて行こう」
この邸の人達は、誰もぼくたちのこんな関係を知らない
秘密の関係が、いつまで続くのか、問い質す術もない
でも、あなたが好き・・あなたもぼくを・・?
それだけでいい 何もいらない・・
ユリウスから遅れること数分
レオニードは今一度、軽く鏡を覗き込み、シャツの襟に手を掛けると、みんなの待つ広間に向かった
おわり
349 :
膝枕 1 :2009/06/07(日) 02:01:42 ID:yvD+dVaU
○レオ様の股間でスヤスヤ眠るユリ
レオ様はだんだん硬く持ち上がってしまいそうなアソコを必死で落ち着かせる
○(でもそんなの関係ねぇ・・♪)
ユリの胸元に伸びるレオ様の手・・・
○いったん、手を引っ込めたが、
誘惑に(ユリウスは別に誘惑などしていない)逆らえず
服の上からそっと触れてみるレオニード。
柔らかい張りのある手応えに堪らず、ブラウスの隙間から、
そっと手を差し入れてみた。
生で感じる ぷっくりとした小さな乳首。
少し摘んだり こねたりしてみる。
その行為に感覚が研ぎ澄まされ 敏感になっていく自分自身。
自分でとった行動が自分を破滅に追い込むとは・・・。
レオニードの股間は更に膨張を始め、ユリウスの可愛い頬に突き刺さる。
「う・・ん・・」身をよじるも起きないユリウス。
(う、うわ言か!)
内心ほっとするレオニードであったが悪魔に支配された心は
次なる刺激を求めて別の場所へと食指を伸ばすのであった。
○何も知らず安心し切って、膝の上に頭を乗せ、眠る無垢な少女に
私は一体、これから何をしようと・・・・!
ふと我に返り、躊躇するもう一つの善良な心。
(私は軍人だ!)もう何を思った所で理性は跡形も残っていなかった。
しっかりと意志を持ってしまった指先は、絹の下着の中にひっそりと存在する
ユリウスの女の部分へと伸びて行った。
頭の中でイメージするその場所に・・・・
○嗚呼・・私がユリウスの柔らかな頬をこのように押し沈め・・・私が・・・
(でもそんなの関係ねぇ・・♪)
武骨な指が腹のあたりに下ったかと思うと、
ゆるやかな曲線を辿り・・・
350 :
膝枕 2:2009/06/07(日) 02:02:07 ID:yvD+dVaU
レオニードはユリウスのズボンと腹の間に手を入れた。
下着の上から感じられるユリウスの秘裂の形。
なぞるように指を動かすと
眠っているとはいえ体は反応してそこは湿り気を帯び、先端がわずかに尖ってくる。
誘われるようにレオニードは下着の中に手を滑り込ませた。
吸い付くような滑らかな手触りの肌はかすかにひんやりとして温もりを求めているようである。
叢を越えてしっとりと潤うユリウスの女の部分に指を忍び込ませた。
柔らかな襞の一枚一枚の感触を愉しむようになぞり、
可愛らしく尖り始めていた肉芽をそっとつまんでみる。
するとそれは指による刺激に応えるように膨らみ、さらなる愛撫を求めてくる。
(眠っているというのに不思議なことだ)
指で秘口を探り当てると一瞬ためらったが指先のみ沈めてみる。
入り口付近に感じられる処女膜らしき肉襞が行く手を阻んだが
その狭い開口部を潜り抜けてさらにその奥まで指を埋め込むと
入り込んできた指を離すまいと膣全体がキュっと締まり、蜜液が指を包んで
肉襞もからみついてくる。
見た目こそ少年のようであり清らかな天使にさえ見えるこの少女は
男を狂わせる身体を持っている!
ここに受け入れられればどうなるか・・・
レオニードの方も自身が痛いほど怒張し先走りで下着を濡らしていたが、
その時ユリウスが「ん・・・っ」と声を漏らして首を振った。
その声に驚き我に返らされたレオニードは
(何をしようとしていたのだ、私は)
と、嘲笑に似た笑みを浮かべて差し入れていた手を抜こうとしたが
その手はユリウスの手によって引きとめられた。
「・・・・やめないで」
351 :
膝枕 3:2009/06/07(日) 02:02:30 ID:yvD+dVaU
(目を覚ましていたのか、いつから!?)
レオニードは動揺し、思わず膝上のユリウスを乱暴に退かせるとソファから立ち上がった。
「すまぬ」
何か言おうとしたものの、咄嗟に口から出た言葉はこれだった。
気まずい沈黙が二人の間を流れる。
ややあって、ようやくレオニードが口を開いた。
「どうかしていた、忘れてくれ」
それを聞いたユリウスの瞳が悲しげな色に変わった。
「あなたは、僕が眠っていたからあんな事をしたの・・・?」
痛い所を突かれてレオニードは言葉を失った。
どんな場面でも刃のような言葉を相手の胸に突き付けて、思うがままに屈服させて来たのだが、
自責の念とは違う、もっと苦しく重い感情にその刃を奪われていた。
「何を言っている・・・・・」
そう一言だけ言い、背を向けて去ろうとした彼の腕にユリウスが取り縋った。
「どうして?どうしてなの?僕が嫌い?」
よせ、とユリウスの手を振り払い様に一瞥を投げかけたが、そのまま彼女の視線に捕らわれてしまった。
「僕にはもう・・・・・あなたしかいないのに」
涙交じりのユリウスの訴えにレオニードは胸を抉られる様な気がしたが、
心に反して顔には冷ややかな薄笑いが浮かぶ。
それは自分自身に対しての嘲笑かもしれなかったが、ユリウスはレオニードのその表情に絶望感に打ちひしがれた。
何を言ってもこの人には通じない。
「・・・・・ごめんなさい・・・」
いや、とだけ答えた言葉が宙をさまよう。
「僕が目を覚まさなかったらあなたはやめないでいてくれた・・・?」
ユリウスの瞳はもうレオニードの瞳を捉えていなかったが、
レオニードの指先に先程感じたユリウスの内部の感触が生々しく甦ってきた。
こんな劣情に支配されまいと、理性で懸命に抑制しようとするも、気持ちは昂ぶり身体は反応してくる。
一体どうしてしまったというのか、この気持ちの正体は何なのだ。
動揺するうち、心を閉ざしていた壁に亀裂が入り、瓦解して行く錯覚にとらわれた。
全てを失い、立っている事さえやっとに見えたユリウスを、レオニードは気付いた時にはその腕の中に抱き締めていた。
352 :
膝枕 4:2009/06/07(日) 02:03:53 ID:yvD+dVaU
何度打ち消しても湧き上がって来るこの熱い感情の正体が何なのかを、こんな形で知らされることになろうとは。
(色恋などに足を掬われるとは所詮私もただの男だったという訳か)
レオニードはユリウスの震える細い肩を抱きながら宥めるように金色の髪を撫でた。
(何をしようと言うのだ、私は)
ふと、皮肉な微笑を浮かべたのがレオニードの最後の抵抗となった。
レオニードはユリウスの顎に手を添え上を向かせると頬を伝う涙を指で拭ってから唇を重ねた。
ユリウスはレオニードが自分の心を受け止めてくれた事が嬉しかったものの、
これから彼との間に起こるであろう事、つまり男女の行為が怖ろしく、逃げ出したくなるほど不安だったが
それは自分自身が望んだ事だと思い直して、揺らぐ心を抑えようと自ら退路を断つ言葉を口にする。
「レオニード、このままじゃいやだ」
思いがけないユリウスの言葉に、髪を撫でていた手に力がこもった。
強がっているのが手に取るように分かるが、本気で言っていることにしよう。おまえの弱さに付け込む私を許してくれ。
レオニードは軽々とユリウスを抱き上げると、ベッドの縁に座らせた。
ユリウスの私室の窓は通り雨の後の秋空に開け放たれて、湿り気を帯びた庭の木々の匂いが室内まで入ってきていた。
秋の陽の光は弱く、頬に感じられる空気もひんやりとして既に晩秋の気配さえ感じられるような午後だった。
レオニードは休日の午後のひと時をユリウスとの他愛もない会話で楽しみ、戯れに膝枕をしてやっていたのが
思いがけず、互いの本心をさらけ出すことになってしまい、今となってはこうなるのは運命だったと思う他無く、
ただ、目の前にいるユリウスがいっそう愛しくなって、その薔薇色の唇に何度も口付けた。
レオニードの手はユリウスの襟元のリボンを解くと、ボタンを全て外してブラウスの前を一気に開く。
真っ白な形のいい二つの膨らみと薄桃色をしたその先端がレオニードの目に入ってきた。
女の胸などさほど興味も持たなかったが、相手がユリウスというだけでこんなにも鼓動が高鳴るものだろうか。
今しがた触れたばかりのそれをユリウスは手で覆い隠そうとしたが、
レオニードはかまわずユリウスの肩を抱くように腕を回すとそのまま仰向けに寝かせた。
そしてズボンも下着もすべて脱がせ終わると自分も脱ぎ捨てて、
胸を覆い隠していたユリウスの手を退けさせて体を重ねた。
「しばらくこうしていよう」
肌寒い部屋の空気と緊張で冷えていたユリウスの身体は、重なってきたレオニードの重みと直に伝わってくる肌の温もりに
切ないほどの幸せを感じ、徐々に温かみを取り戻して行く。
すぐに行為に移らずに、ここでしばらく時間を取ることでユリウスを少しでも安心させようという余裕を
レオニードが持っていたことが救いとなり、不安と怖れだけで一杯になりそうだったユリウスの胸は
彼への信頼と愛、そして未知の行為への期待で高鳴ってくるのだった。
やがてお互いの目を見詰め合うと、レオニードが口を開きかけたが、何も言わずにただ唇をかさねた。
どうせ私の事だ、本心から程遠い言葉が口をついて出るやも知れぬ。
こみ上げてくる言い尽くせぬ思いがもどかしく、それならばいっその事諦めて行為でのみ伝えよう。
今までのような口づけでは物足りず、レオニードはユリウスの口内へ舌をさしいれた。
突然の行為にユリウスは戸惑ったが、それでもおずおずと彼の舌に自分の舌を絡めてみる。
愛の確認のみではない、お互いへの渇望を満たすように貪欲に貪りあう激しい口づけに
ユリウスは初めての体の芯が熱くなってくる感覚にとまどいながら夢中になって彼の舌を吸い、
やがてもっと深い一体感が欲しくなり、自分からもレオニードの口内を舌でまさぐった。
何度も繰り返される舌の交わりは、それだけで淫らな行為を思わせる湿った音を立てて
ユリウスの頭の芯を次第に甘く痺れさせ、彼の肩を掴んでいた両手は頸に回されて、離すまいと力が込められる。
レオニードは自分を強く求めているユリウスの身体を愛し始めた。
柔らかでありながら十分な張りと膨らみを持つユリウスの白い乳房を手で包み込むと
持ち上げるように揉みながら、その桃色の頂点を口に含んだ。
「あっ・・・・」
レオニードに乳首を吸われてユリウスは初めて受ける感覚に小さな叫び声を上げた。
乳首で感じるレオニードの口内の温かさと、舌でまさぐられる快感、そして
吸われているのは乳首だけなのに、まるで腰の奥から快感を吸い上げられているような感覚に
ユリウスはなぜか怖ろしくなり、身体を一瞬強張らせ、すすり泣くような溜め息を漏らした。
353 :
膝枕 5:2009/06/07(日) 02:04:49 ID:yvD+dVaU
怖いのか、とのレオニードの問いに
このままこの人に抱かれて快感に身を委ねてしまえば、もう二度と今までの日常には戻れないであろう事に
ユリウスは心に影を落とす罪悪感や背徳感に怯えながらも、
素直に怖いと言ってしまえばレオニードも自制心を働かせてやめてしまうかも知れない、
ついさっきのように自分を残して部屋から出て行こうとするかも知れない、
そんなことは耐えられないと、首を振った。
「レオニード・・・、僕のことをもっと知って」
破滅が待っているかも知れない道に足を踏み入れる決意の言葉にレオニードは薄く微笑み、
「心配いらぬ」とユリウスの心の底まで見透かしたように答えると身体を起こし、
ユリウスの右手を掴むと熱く昂ぶった自身へと導いた。
「・・・・どうだ?」
ユリウスは突然のレオニードの行為に、恥ずかしさで気が遠くなりかけたが
手を引っ込めようにも男の強い力で掴まれているのでそれもかなわず、顔を真っ赤にしながら
おそるおそる自分が手を触れさせられているものに目を遣った。
それはレオニードの鍛え上げられた体躯に相応しく、逞しくそそり立ち、
初めて男のそれを見、手で触れたユリウスを怯えさせるのに十分だった。
(こんなに大きくて硬いものを、これから僕の中に・・・?)
夢想が現実の前に吹き飛ばされて、思わずユリウスは上ずった声を上げた。
「い・・・いやっ!・・・・」
しかしそれは今のレオニードにとって歯止めにはならず、
ユリウスの羞恥に彼のペニスはますます昂ぶるのだった。
「怖くないと言うからだ」
混乱するユリウスの耳にレオニードのからかうような、責めるような言葉は届かなかった。
レオニードは捉えていたユリウスの手を離してやると、覆いかぶさって耳元で囁く。
「どうした・・・、さっきまでの私を引き止めたおまえはどこへ行ったのだ?」
(さっきまでの、僕・・・・・?)
確かに自分はあんなにレオニードを求めていたというのに、
今ではすっかり形勢が逆転してしまい、何とかここから逃れたいという気持ちが先に立つ。
(僕は何て勝手な、いい加減な決心であなたの胸に飛び込んだんだろう)
「・・・・・ごめんなさい」
ユリウスは瞳に涙を浮かべてレオニードを見つめたが、
その表情は男の支配欲を掻き立てるものでしかなかった。
「心配いらぬ、誰もがみな通る道なのだ」
(誰でも・・・・・)
レオニードの言葉に、ユリウスの脳裏に浮かんだのはある女性の姿だった。
あなたは、あの人を抱いた・・・。
ユリウスの心の底から今まで感じたことの無い感情が湧き上がってきて、全てを支配する。
一転、ユリウスはレオニードにしがみ付き、自分から唇を求めた。
「あなたが好きだ、レオニード。ごめんなさい、僕はもう平気だよ・・・・」
全てを自分に委ねてくるユリウスの舌を絡め取り、吸い、歯列をやわらくくすぐると、レオニードが言った。
「ユリウス、おまえを愛している。私が心魅かれたのはおまえだけだ」
耳たぶを甘噛みすると、首筋、鎖骨の上、胸元に紅い痕を残しながら口づけていくと、
今度は両手でユリウスの乳房を柔らかくではあるが形が変わるほどに揉みながら、
両方の乳首を交互に吸い、軽く歯を当てる。
ユリウスの堪える様な息遣いに、やはり怖がっているのだなと思いながら
レオニードはますます愛おしそうに薄桃色の花のような頂に舌を這わせた。
自分の身体がどういう風にされているのか、ユリウスはおそるおそる目線を下にやる。
見えたのは器用に舌を絡められ、舐め転がされている自分の乳首だった。
思わず背をそらせて胸を突き出すと、レオニードはためらわず、もう片方の乳首を口に含んだ。
この男の顔をこんなに近くで見たことはなかった。
以前から整った顔立ちだとは思っていたが、濃い眉や長い睫毛、
そして自分の乳房に愛撫を与える美しい口元を初めて見るもののように見遣る。
354 :
膝枕 6:2009/06/07(日) 02:05:55 ID:yvD+dVaU
十分に乳房への愛撫を施すと、レオニードはユリウスの吸い付くように滑らかで白い肌の香りを愉しむように
唇と舌を這わせながら身体を下の方へとずらせて行き、金色の恥毛の部分に辿り着くと、
おもむろに身体を起こしてユリウスの両膝を掴み、脚をぐっと大きく開かせた。
ユリウスはそんな事をされるとは思っていなかったため、驚いて脚を閉じようとしたものの、
それはレオニードが許さなかった。
「いや・・・!」
ユリウスの潤んだ瞳も、上気した頬も、上ずった恥らいの声ですら、男にとっては徴発にしかならない。
「恥ずかしいか?」
そう聞かれたことでいっそう赤らんだ顔をそむけ、目を閉じてしまったがレオニードはそれを楽しむように視線を下へ落とした。
窓から差し込む傾きかけた日の光は部屋の奥まで明るく照らし、壁に嵌め込まれた鏡を輝かせている。
その明るい部屋のベッドの上で、レオニードのなすがままに秘部を晒されたユリウスは
羞恥のあまり目を閉じ横を向いてしまったが、彼の目線が体の中に入ってきたのを感じて
花びらの奥の秘口一杯に新たな透明な蜜液が溜まってくる。
白い皮膚が徐々にピンク色の粘膜に変化して行き、更にその奥は薔薇色をしており、
小さな膣口が控えめに口を開いているさまは実に淫らで愛らしく、
レオニードはすぐにでもそこに唇を押し付けたい衝動に駆られたが、
ただでさえ羞恥に必死で耐えている風のユリウスを追い詰める事になりかねない行為は、今しばらく抑えて
まずはそっと、指で触れてみる事にする。
それでもユリウスにはそこを男の指に触れられ、なぞられるのは最初快感どころでは無かったが
次第にレオニードの指の動きにも慣れていくと、ようやく溜め息交じりの吐息を漏らし始めた。
レオニードはあふれる透明な蜜を指先で掬うと、それを塗り広げるようにユリウスの花びらを玩ぶ。
それにつれてピンク色だった花びらの色が濃くなり、厚みを増して徐々に口を開いて来るのを見て取ると
再び、――――眠っていると思っていた先刻、そろりと指を忍び込ませた秘口に再び指を入れてみる。
するとそこは聞こえるか聞こえないかの微かな音を立ててレオニードの長い指を飲み込んだ。
「ん・・・・ん・・っ」
ユリウスが苦痛とも悦楽ともつかない声を出した途端、やはり先程と同じように内壁がきゅっとしまり、
指に絡み付いてきたが、違っていたのは内壁が熱く膨らんでいっそう狭く感じることだった。
ユリウスが身を捩るたびにそこはレオニードの指を包み込んで、離さないとばかりに締め付ける。
レオニードは愛撫を与える事さえ忘れて指から伝わってくるユリウスの膣内の感触を愉しんでいたが、
やがてゆっくりと中で指を動かし始めて、指の腹で感じる膣の上側の膨らみを押さえるように擦ると、
苦しげだった息遣いが艶めかしい色に染まってくる。
指が蠢くごとに未知の快感が身体の内部から湧き起こり、
とろりとした温かい蜜が、深々と差し込まれたレオニードの指を伝わって手の甲を濡らした。
レオニードはユリウスの初心な喘ぎ声に誘われて理性を抑え込めなくなり、
ユリウスの膣から指を抜くとさらに大きく脚を開かせて、もう我慢できないと言わんばかりに唇を押し付けた。
ユリウスはいたたまれないような恥ずかしさに襲われて、声にならない悲鳴を上げ逃れようとするが、
レオニードはそれを予想して動けないように両脚を捕まえていた。
(信じられない、こんなこと・・・・・)
ユリウスの羞恥をよそにレオニードは秘唇にそって舌を這わせると、
次は溢れて流れていた蜜液を舌で掬うように下から上へと舐め上げる。
「いや・・・ぁっ・・・・や・・め・・・・」
ユリウスが消え入りそうな声で訴えても、レオニードは意に介さない風に平然と
「なぜだ、美味いぞ」と言い放つと
今度は膣口に唇を密着させて中に溜まっていた蜜を吸い上げた。
そしていっそう無遠慮に秘唇の奥深くに埋め込ませるように舌を上下させたかと思うと、
花びらを散らすように肉襞をめくり上げる動きを何度も繰り返す。
はじめこそ、羞恥で何も考えられず、レオニードの舌から逃れようと身をよじっていたユリウスだったが、
抵抗を諦めて、自分の秘部を這い回る熱くぬめぬめとした感触と絶えず掛かる吐息に意識を遣ると、
今まで感じたことの無い感覚がその部分を支配して、無意識のうちに彼の頭に手を伸ばし 黒髪を掴んでいた。
「良くなってきたようだな」
ユリウスからの返事は無かったが、身体の力が抜けたのと、何よりも、
奥からいっそう新鮮な熱い蜜があふれ出しはじめたことが雄弁にそれを語っている。
355 :
膝枕 7:2009/06/07(日) 02:07:12 ID:yvD+dVaU
レオニードは捉えていたユリウスの両脚を離してやると、
襞の中から顔を覗かせているピンク色の肉芽を指でそっと摘んだ。
ユリウスはそこが最も敏感な部分であることを知らなかったため
今までとは比べものにならない刺激に身体をビクリと一瞬波打たせて男の指を拒むように腰を引いた。
どうした、とレオニードがわざと訊く。
ユリウスは何と言っていいか分からず、レオニードの次の言葉を待った。
「指ではだめなのだな?」
「・・・!」
ユリウスはレオニードが何をするつもりかすぐにわかったが、それよりも早く
彼女の可愛らしく勃ちあがりかけた肉芽はレオニードの口に吸われていた。
「あ・・・ん・・!」
いままでの行為を通してはじめてユリウスが甘い叫び声を上げ、両足が一瞬痙攣するように震えた。
「これがいいのだな?」
少し意地悪く聞いてみると、ユリウスは顔を赤らめながらこくりと頷いた。その初々しい素直さが愛おしい。
「そうか。ではもっとよくしてやろう」
レオニードはそう言うと両の親指をそこにあてがうと左右に押し開き、クリトリスを包皮から露出させた。
その可愛らしいピンクの肉芽を尖らせた舌先でそっとくすぐる。
「きゃあぁぁっ!」
その刺激は体の中心を貫いて全身に響き渡り、身体の奥深くの自分ではわからない場所までがじんと痺れるように疼く。
レオニードは目覚めたばかりの性感に震えるユリウスをさらに追い詰めるように何度も吸い、
舌を激しく動かしては、時折、指で花びらを掻き分けては口づけを落とし、
膣口から中に舌を差し入れて止めどなく溢れ出る蜜の味と内部の柔らかな粘膜の感触を味わう。
狭い入り口を押し広げながら中に入り込んで来るぬるりとした異物を、そこは歓んで迎え入れるように熱くほぐれていた。
舌を何度も出し入れされると、淫靡な快感が増してゆき、羞恥心さえもそれを増長する媚薬に変わりつつあった。
レオニードの舌使いにユリウスは息を激しく乱し、自分が何をされているのかも分からなくなるほどの快感に
首を横に振ったその刹那に、薄く開けたユリウスの目に飛び込んで来たものがあった。
つい先刻まで窓の外の傾く日を反射して眩しく輝いていた壁の鏡が、いつのまにかベッドの上の自分たちを映している。
自分の倍ほどもある鍛え上げられた屈強な肉体のレオニードに、
大きく開かされた脚の間に顔を埋められ蜜を啜られ、そこをひたすら愛されて、歓び、身悶えしている自分の姿。
そのあまりに扇情的な光景に、ユリウスは思わずそこから目を背けてしまった。
レオニードはユリウスの秘部を十分に堪能すると、ようやくそこから顔を離してユリウスに覆いかぶさると
肉襞をひくつかせながら挿入を待ち望んでいるようなユリウスの膣口に
硬く、脈打ちながら大きく反り返るペニスをあてがい、一呼吸おいて一気に根元まで突き込んだ。
湿った音と共に中に溜まっていた温かい蜜液が結合部から溢れて会陰を伝い流れ落ちる。
指とは比べ物にならない大きさの熱く強張ったものが、
入り口を押し広げて膣の内壁を強引に掻き分けながらぐうっと奥まで入り込んで来る。
十分に濡れていたためになめらかにレオニードのペニスを受け入れる事は出来たものの、
予想外の痛みに思わず小さな悲鳴を上げて彼の胸板を押し退けそうになった。
「少しの間だ・・・我慢できるか・・・?」
レオニードに聞かれてもユリウスは声が出せず、辛そうに小さく頷くのがやっとだった。
その様子がまた愛おしく、思い切り突き上げたくなる衝動に辛うじて耐えてユリウスが落ち着くまで暫く待っていることにしたが、
痛みに堪えているためか、ユリウスの内部が痙攣するようにうねって、
それがレオニードにとっては堪らないほどの快感になってしまう。
じわりと締まってくるだけでなく、まるで襞が意思を持っているように蠢き、深く挿入された自身に絡み付いてくる。
少なくとも自分が知っているものとはまったく違う、蕩けそうな感覚にレオニードは我を失いそうになっていた。
356 :
膝枕 8:2009/06/07(日) 02:08:28 ID:yvD+dVaU
ユリウスの方は、そんなレオニードの状況に気付くはずも無く、
初めて感じる奥まで押し広げられている圧迫感を受け止め切れずに、下半身を捩っていたが
それもまた男を大いに挑発するものだった。
やがて痛みが収まってくると共にレオニードの背中に滲んで来る汗に気付き、彼の顔を見上げ、
目を閉じ苦しげに顔をしかめている彼に不安を覚えて声を掛けた。
「大丈夫?苦しい・・の・・・?」
レオニードは思わぬユリウスからの問いかけに我に返ると、
不安げに縋り付く様な目をして自分を見つめる彼女の額に軽く口づけを落とし、耳元で囁いた。
「その逆だ」
ユリウスの表情から苦痛の色が消えているのを見て取るとレオニードはゆっくりと腰を動かし始める。
「あ・・・、レオ・・・・・」
「・・・・・痛むのか?」
この期に及んでも動きを止めようとしたレオニードに、ユリウスは言った。
「あなたと一つになれて嬉しい・・・・」
ユリウスの初々しさに意外なほど昂ぶってくる自分に気付いたレオニードは心の中で自嘲した。
(こんな小娘に翻弄されるなど、私もどうかしているな。だが、悪くはない)
「無理をしなくてもよい」
そう言うとレオニードはユリウスと唇を重ね、舌を絡めながら、乳首を指で挟みこむようにして乳房を掴んだが、
その瞬間にユリウスの膣が締まり上がるように動き、不意打ちを食らったレオニードは驚いて、うっ、と声を漏らした。
いきなり達しそうな予感がした彼はユリウスから自身のものを抜くと、身体を下に滑らせて、再び彼女の花びらに口付け、
「さっきからおまえのここには私も驚かされるばかりだぞ・・・」
と言いながら、熱い舌を中に挿し込んだ。
「あん・・・・!」
ユリウスのますます甘さを増した声がレオニードの耳に心地よく響く。
「私をこんなに困らせるとは、大したものだ」
容赦なく舌を出し入れし、硬く勃ち上がったクリトリスを転がし、秘唇をめくりあげ、
わざと音をたてながら赤色の混じった蜜液を舐め取っていく。
その淫らな音に耳を犯されながら、
ユリウスは今までにない欲求が身体の奥から湧いて自分を支配しつつある事に苦しみ始めた。
その欲求の正体はわからないけれども、それに応えてくれるのはレオニードだという根拠の無い確信を抱いて、
呼吸を乱しながら甘く切なげな声で何度も彼の名を呼ぶ。
レオニードの方もようやく、限界近くまで達していた身体の熱を少しばかり冷ます事が出来て
ユリウスが求めているものを与えてやるべく身体を起こした。
つい先刻までは、それがただ怖ろしくて身を硬くするばかりであったのに、今は早く欲しくて体の芯が熱くなる。
「あ・・・、レオニード・・・・・早く・・・」
初めて聞くユリウスからの懇願が可愛くて、もっと言わせてみたくなる。
「いいだろう。だが手加減はせぬぞ」
それは自分を制御出来なくなりそうなことへの言い訳だとレオニードはわかっていたが。
357 :
膝枕 9:2009/06/07(日) 02:10:22 ID:yvD+dVaU
いつの頃からだっただろう、そんなことは憶えていない。
ただ記憶を失ってからこの少女は自分だけを慕い、頼りにし、寄り添ってきた。
嬉しそうに微笑まれると、戸惑いながらも心が温かくなるような気がした。
それが愛しいという気持ちだという事に気付いたのはいつの頃だっただろう。
レオニードはユリウスに覆いかぶさると、自分を求めて止まないユリウスの秘部に
熱く昂ぶったペニスをあてがうと、先端を少しだけ埋め込んで蜜液で濡らし、
それを尿道口からクリトリスにかけて、押し付けるように上下に動かす。
すぐにも侵入してくれるものと思い込んでいたため、レオニードの勿体ぶった動きに焦らされて
ひくつくユリウスの膣口からは多量の蜜液が零れだした。
「不満げに抗議しているようだな」
自分の秘部の状態を言葉にされ、羞恥心を煽られて、ますます身体の中心がレオニードを熱く求めだす。
「あ・・・レ・・・オ・・・・、早く・・・。も・・・う・・・・・」
「どうして欲しい」
「・・・・・・・・・・」
「何も言わなくてはわからぬ」
「あ・・・・」
レオニードは熱い塊と化した自身をユリウスの膣口に押し付けて、ゆっくりと回すように動かした。
「い・・・ゃあ・・・っ」
「さあ・・・、どうしてもらいたい」
それを言葉にすることはユリウスにとって死ぬほど恥ずかしいことだったが、
身体の中心は熱く疼き、一刻も早く彼によって満たされて欲しいと悲鳴を上げている。
もう、これ以上待てない。
「い・・・入れて・・・、レオニード・・・、早く、入れて・・・・レ・・オ・・・」
ユリウスの淫らな懇願と、泣き出しそうな表情が彼を一層昂ぶらせた。
レオニードは満足そうに微笑むと 身体を起こしてユリウスの膝裏に手を回し、両脚を大きく開かせて
乱暴とも言える勢いで怒張しきったペニスをユリウスの秘唇の内奥にずぶりと突き刺した。
「は・・・・ぁん・・・っ!」
ぬぷっ、と音を立てて血管を浮かび上がらせたそれがユリウスの秘唇を巻き込みながら奥へと飲み込まれて行く。
膣壁を押し広げながらぐっと奥まで入ってくるレオニードの脈打つペニスの感触は圧倒的とさえ言える。
「あ、あ、あっ、・・・・っ、んん・・・っ!」
待ち望んだものを与えられたユリウスの涙交じりの嬌声が夕日に染まる部屋に響いた。
ユリウスに痛がる様子がないのを見て取ると、レオニードは始めはゆっくりと、
次第に速度を上げながらユリウスの奥深くを突いてゆく。
「ああ・・・ん、レオ・・・っ、気持ちいい・・・!」
ユリウスは背中を弓なりに反らせ、腰を浮かせてレオニードの動きに合わせて喘ぎ声を上げ始めた。
レオニードがユリウスを規則的に揺さぶりながら、同時に赤く充血しているクリトリスを指で揉むと
結合部から気泡を含んだ透明な蜜液が溢れ出し、出入りするペニスを伝わってシーツの上に滴り落ちた。
ユリウスの膣肉も懸命にレオニードを捉えようとしたが、彼のほうも負けじとそれを振り払うように激しく出し入れする。
真っ白だったユリウスの身体はレオニードによって与えられる今まで知らなかった快感に薄桃色にそまり、
その貌も目覚めたばかりの官能に頬は紅潮し、青い瞳は快感にうるんで、半開きの唇からは絶えずかぐわしい吐息と
レオニードを酔わせる極上の甘さをともなった歓びの声がこぼれ出す。
358 :
膝枕 10:2009/06/07(日) 02:13:29 ID:yvD+dVaU
あまり動きすぎると、このまま果ててしまいそうな気がしたので
レオニードは動きを止めると、ユリウスの右手を掴み、二人が繋がっている部分へと導いた。
手に触れたのは彼の恐ろしいほどに強張っているペニスを、
滑る液体で濡れそぼりながら限界まで押し広げられて飲み込まされている、自分の秘口だった。
「おまえのここが私をうれしそうに咥え込んでいるぞ、どうだ・・・?」
「ん・・・・いやぁっ・・・!」
ユリウスはこれほどの大きさの物が自分の中に入っている事実に改めて戦きながらも、
それに貫かれて歓びの声を上げていた自分に羞恥心と不思議な昂ぶりをおぼえて、さらに頬を高潮させる。
自分がどれだけ扇情的な貌をしているか、彼女に自覚はないだろう。
レオニードはユリウスの脚に手を掛け、両肩に担ぐと彼女の方へ身体をぐっと倒して両手をついた。
そして今度はやや身体を離し気味にすると、深く挿入せずに
ユリウスの膣の中ほどの深さの場所を、粘ついた水音をたてながらゆっくりと突いては掻き回し続けた。
そうするうち身体の奥が、慰みが欲しくて疼きだす。
「あん・・・・、いや・・・・・っ」
「なら、どうして欲しいのだ?ん?」
レオニードはわざわざ動きをぴたりと止めて尋ねる。
「・・・・・もっと・・・、もっと奥まで・・・・・・奥まで欲しい・・・っ・・・」
こうか、と言うが早いかレオニードは腰を進めていきなりユリウスの最奥に角度を変えて突き込んだ。
「はあああ・・・ぁん!!」
ユリウスの歓びとも苦しみともつかない叫び声と共に、ぐちゅっという音がして蜜液が飛び散った。
やがて再び腰を動かし始めたレオニードは、先程と同じように膣の中ほどを亀頭で擦りながら
予告無く突然最奥まで侵入させる、という不規則な動きでユリウスを追い詰めてゆく。
ペニスが最深部に達する度に、ユリウスは身体を仰け反らせて一際高い声を上げる。
行き着く先の分からない快感に翻弄されながら、ユリウスは先程は目を背けてしまった壁の鏡に目を遣った。
359 :
膝枕 11:2009/06/07(日) 02:14:15 ID:yvD+dVaU
そこに映っていたものは、日没後の明るい青い光の中で一つになったレオニードと自分の姿であった。
身体を折り曲げられ、剛直を何度も出し入れされ、それにあわせるように乳房がふるふると揺れている。
繋がって一つになった自分たちの様子を見たことによって、ユリウスは身の内に潜む闇に気付かされた。
そしてそれにより、背徳の快感がユリウスを淫らに狂わせて行く。
「レオニード、お願い、僕をもっと目茶苦茶にして・・・・・」
レオニードはユリウスの望みを叶えるべく、限界まで怒張してきたペニスを深々と挿入し、
行き止まりのその奥まで到達させた。
子宮全体を圧迫されるような快感にユリウスは呻き声を上げてレオニードの背中に手を回す。
やがてゆったりと律動を開始すると、膣の奥壁をペニスの先端が食い込むように突いてきて、
ユリウスは急激に高まっていった。
それと共にユリウスの膣はうねるように波打って、レオニードのペニスを離すまいときつく締めてくる。
出し入れさえもやや困難に感じながら、レオニードは高ぶってゆくユリウスの表情に魅了された。
突くときは最深部まで到達させ、退く時は膣から抜け落ちる一歩手前まで退く、
その突かれる時の苦しげな顔、退かれる時の切なげな顔が、レオニードの心を蕩かしてゆく。
「レ・・オニード、もっと・・・」
求められるままに、激しく腰を打ち付けると、ユリウスの甘く苦しげな声が部屋一杯に響き渡った。
「あっ・・ああっ・・・あぁん・・・ん・・・っ・・・いいっ・・・」
ユリウスの内部はいっそう熱く狭くなり内襞が絡みつくようにペニスを刺激し、さらに奥へと誘い込む。
恥毛がこすれあい、恥骨がユリウスの敏感な肉芽に当たって快感を増幅させる。
レオニードはユリウスに絶頂が近い事を見て取ると、彼女の額、頬、唇に口づけを落とし、
さらに腰の動きを早めて、最奥を突き続けるとほどなくユリウスの膣内が、何ともいえない痙攣を起こし始めた。
「ユリウスっ」
ひっきりなしに背筋を駆けのぼる快感に、レオニードはもう気が狂いそうだった。
息が苦しくなり、目も見えなくなるような気がした次の瞬間、限界まで高まった緊張がはじけた。
「うっ・・・・!」
短く呻き、レオニードは激しい快感に全身を貫かれた。
ユリウスの方も、もう何もわからなかった。
ただレオニードに体内を揺さぶられるままに声を出し続け、最後の昂ぶりの波に飲み込まれた瞬間、激しい痙攣が起こって
自分のものとは違う熱が体内に噴出するのを感じた。
「あぁあーっ!! 」
一度、身体が宙に浮き、そして墜落するような錯覚が起きて、思わずレオニードにしがみ付く。
体の奥深くでペニスがビクビクと痙攣し、子宮口にそそがれる熱い精液を感じると、絶頂感がさらに深まってゆく。
レオニードもユリウスもほぼ同時に同じ高みへ登りつめていた。
部屋の中は薄暗くなっていたが、それでもふたりは繋がったまま離れられなかった。
そろそろ姿を見せないと邸内の者たちに不審に思われる時間だったが、
おたがいに離れがたく、ただ黙ったまま抱き合っていた。
ようやくユリウスのほうから口を開いた。
「レオニード、また僕を抱いてくれるよね・・・・?また来てくれるよね・・・・・・?」
不安げにユリウスが問いかけると、ややあって、レオニードが答えた。
「・・・・来ない」
「・・・・どうして?なぜ?僕が・・・」
「あわてるな、おまえが今夜私の部屋に来るのだ。それでいいだろう」
<終わり>
360 :
無題:2009/06/07(日) 02:21:10 ID:yvD+dVaU
木こり=アレク
ハデス=レオ
ヴィーナスをユリ(=膝枕SS)になぞらえて書かせて頂きました事をご了承下さい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
これは大昔のギリシャ、オリンポスの神殿に、まだ神が存在していた頃の話しです。
好奇心旺盛で、いまだ遊び盛りの愛と美の女神は、ゼウスの目を盗み、
時々、神々の暮らす天上界からお忍びで、こっそり人間に遊びに来ていました。
人間界に降り立つ時は、女神ではなく森のニンフ、メンテに姿を変えて・・。
その行いを見て、
神々は言いました。全てに満たされたこの世界の何が不服なのか、と。
美しい女神は言いました。「私は人間界がとても好きなのです。」
ある陽気な天気の日 木漏れ日が差し込む森の深い場所に透き通るような湖を見つけました。
女神は迷わず全裸になり、水浴びを始めました。
それを見ていたのは、偶然、水を飲みにやってきた木こりの青年でした。
青年は女神だとも知らず、ニンフ、メンテの裸身に夢中になります。
なんと美しい・・・。
真っ白な神々しい肌を、パシャパシャと弾く水飛沫が、陽光に煌めいて、
まるでそこからキラキラと言う音がこちらにまで聞こえてくるような、その光景に、
木こりは釘付けになりました。
声を掛けてみたい。そこで頭脳を働かせて、逆の思想を選択することにしたのです。
そうです、何とか沸き起こる欲望を思い留めることにしたのです。
びっくりして逃げられてしまっては、楽しみが無くなってしまうから・・と理由を付けて。
木こりは思いました。明日もここに来れば、きっとあの少女に会えるに違いない。
見ているだけで、こんなに幸福に浸れる。これは宝物だ。
でも、いつかは、声を掛けてみよう。
恋は人に勇気と知恵を授けるのかもしれません。
木こりは少女に掛ける言葉を考えながらベッドに入りました。
不思議に思ったのは(どうして深い森の中に、あんな美しい少女が独りでいたのだろう)
という事ですが、幸福感がそれを受け付けませんでした。
翌日になり、木こりは午前中の仕事を終え、勇み足で目的のの場所に出掛けます。
居ました。やはりあの美しい少女がそこで水浴びをしていました。
ああ、なんて綺麗な少女なのだろう。
木こりは堪らず、思い切って、声を掛けました。
「あ、あの・・・」
ニンフの姿をした愛と美の女神は、びっくりして神様の姿に戻ってしまいました。
木こりは驚いて訊ねます。
「あ、貴女は?」
女神は答えました。
「愛と美を司るビィーナスです」
木こりは驚きましたが、女神の美しさと初々しさと、それから人懐っこさと優しさに
心を解かれ、ついに愛の告白をしてしまいます。
ヴィーナスも、木こりの整った容姿、勇敢で誠実な人柄に、自分が神である事を忘れ、
口付けを交わしてしまいました。
天上界の者が人間と交わったら、どうなるか・・・いくら幼い女神であっても
それを周知していましたから、苦悩との戦いがそれから始まるわけです。
ヴィーナスは神としての責務を放棄して、メンテの姿になったまま地上界に居付いてしまいました。
361 :
無題・続き:2009/06/07(日) 02:22:04 ID:yvD+dVaU
ところが、日を違えて、冷酷非情と恐れられる冥界の王ハデスも、このメンテの姿を見てしまったのです。
ハデスも急ぎの用で人間界に降り立ったオリンポス男神の一人でした。
彼は普段、地下の国にいるために、滅多に地上にでてきません。
神々の集いにも出ません。ですからハデスにとって、メンテの美しさは脅威でした。
妻が居るにもかかわらず・・・。
メンテに心を奪われてしまったハデスは、妻に誠実でしられる堅実な神でしたから、
当然の如く、苦悶の日々を過ごします。
ある日、ハデスは目撃してしまいます。牡牛に襲われそうになっているメンテを
一人の木こりが果敢にも助けようとしている所を。
ハデスは、無我夢中であったが為に、同時に死闘を繰り広げる木こりをも助けてしまいます。
メンテは自分と木こりを助けたハデスが気になるようになりました。
立場も性質も、異なる二人の男。
メンテは、その木こりとハデスの両方の間で悩みました。
どちらも自分を愛していることを知ったからです。
そして、自分も・・・。
メンテは言いました。どちらを愛しているのかわからないと。
結局、心を二つに引き裂かれた状態のまま、ヴィーナスは天上界に帰っていきました。
そして、悲しむ木こりを夜の闇から照らそうと金星になったのです。
ハデスには、メンテの姿をそのまま生き写した別のニンフを一人残して。
ハデスの妻ペルセフォネーは、地上に通いつめる夫を、浮気者と勘違いし、
嫉妬のあまり(替え玉とも知らずに)メンテを香りのいいミントの葉にかえてしまったのです。
木こりは金星を見上げながら思いました。ただ一度だけ契っておけば良かった・・と。
ハデスも思いました。盲目でなければヴィーナスだと見抜きこの腕に抱けたものを・・と。
何をどう思った所で、もうどうにもなるものでもありません。
二人共、分かっていました。
ヴィーナスがあまりにも美しすぎて手が出せなかったことを。
こうして金星の輝きを見上げる度に、
人々は同時にヴィーナスの美しさも思い出すようになったのです。
昔、昔のお話でした。
おわり
じつは乗り物酔いしやすい体質のレオ様。
クリミアに向かう馬車の中で、ユリウスやリュドミールを心配させてしまう。
ユリ「レオニード、レオニード、大丈夫?」
リュド「お兄様、さっきからおとなしいけれど、気分でも悪いの!?」
レオ「・・・騒ぐのをやめさなさい」
ユリ「僕の膝に頭を預けて・・・少しは楽になると思うから」
リュド「お兄様、ぼくは手を握っていてあげるね!」レオ「あ、ああすまぬな。これではまるで病人だな・・・はは」
数分後
リュド「お兄様、汗かいてる・・・」
ユリ「僕の膝は、そんなに寝心地悪い・・?」
レオ「ち、違うのだ・・」 さらに数分後
レオ「あと、どの・・ぐらいで着く・・のだ?」
時間をヴェーラに確かめるユリ。
ユリ「ここから20分ほどだって。もうすぐだよ!がんばれる?」
レオ「そう・・か」
リュド「お兄様、がんばって!」
レオ「ユリ・・ウス、此処からは歩か・・ないか?私と・・」
ユリ「ええっ?いくら何でも歩きだと時間がかかりすぎるよ!」
レオ「・・散歩だ」
そう言うやいなや、ユリウスを強引に連れ出すレオ様。
リュド「お兄様、ユリウスと行っちゃった・・大丈夫かな」
ヴェ「外の空気をすえば気が紛れるわ」
だが外にいるユリウスの金切り声が、馬車に訪れた静寂をすぐに破った。
ユリ「あっレオ・・レオニード・・あぁあぁ・・靴が・・僕のズボンが・・・!!」
>>362 うわぁ〜、レオニード・・!!
(自分の洋服に、大量にかかった吐しゃ物に驚くユリウス)
(以前の出来事を思い出し)
今度は、ぼくがお返しをする番だね!
(少し焦るも、冷静な微笑みを作りながら、進んで介抱する)
(顔面蒼白のレオの背中をさすりながら・・)
気にする事はないんだよ。
ぼくを汚したって、ちっともかまわないさ。
着替えもいっぱい持って来たんだ。
ねぇ!大丈夫?
(背中をさすり続ける・・)
これ、乗り物酔いの薬だよ。 つ□
本当はね、乗車する何分か前に服用しないといけないんだけど、もう遅いからね。
帰りにはこれを飲むといいよ。
必ず飲んでよね!
(錠剤をポケットに忍ばせる)
待ってて・・・タオルと、それから
着替えを取ってくるね。
ユリウス
>>363 すまないな・・・私はもう大丈夫だ。
モスクワ戦線での疲れも、相当に手伝ったらしい・・・。
おまえには多大な借りを作ってしまった・・な。
これはいつか必ず・・・・
(薬の礼を述べ、着替えを受け取る)
ユリウス、お前も相当汚してしまったな。
・・・着替えなさい。
(おもむろに立ち上がると、自ら放ち、
ユリウスに付着したものを丹念にふき取り、
大判のタオルでユリウスの身体を肩から包み込むと、
その隙間から手を差し入れ、
ボタンを外しにかかる)
レオ
>>364 (大きなタオルで上半身を覆われ、隙間から入れられた手が
徐に胸のボタンを外しにかかるのを感じ、小さな抵抗を見せるユリウス・・)
あ、いいよ!・・じ、自分で着替えられるから。
(それでもレオニードのそんな優しさが嬉しかった)
(甘えてもいいと一瞬思ったが、彼の体調が気になり、それを優しく拒むことにした)
吐いたら、少しは楽になったでしょ?
あとは、水分を摂らなきゃね・・。
まだ馬車は、待っているかな?
ぼく、走って取ってこようか?
ユリウス
>>365 ユリウス、兎に角お前は着替えなくてはならぬ。
お前は馬車に戻り、先に別荘に向かいなさい。
私のことはよいぞ。
しばらく外の空気を吸い、一人で歩きたい気分なのだ・・・。
案じずとも、日が暮れるまでには着く。
よいな?
レオ
>>366 わかったよ。レオニード・・。
あなたがそう言うのなら、従うよ・・。
でも、別荘に着いたら、水分は摂ってよ!約束だよ。
じゃあ、ぼくは着替えを済ませてから、馬車に戻るね。
ゴメン、少し向こうを向いてて欲しいんだ。
(微動であるが説明のつかない胸の高鳴りを感じ取るユリウス)
(レオニードが背を向けたのを横目で見遣ると、ブラウスのボタンを素早く
外しにかかった)
ごめんね、直ぐに着替えるからね。
(「私のせいだ、すまぬ」と再び詫びるレオニードを気にしながら、着替えを終える)
夕陽を一緒に見る約束を忘れないでよね。
先に別荘に行って待ってるから。じゃあ、気を付けて・・。
(後ろ髪をひかれるような思いでレオニードを残し馬車に向かった)
(何度も、何度も振り向きながら・・・)
停車したままの馬車の中には、心配顔のヴェーラとリュドミールが待っていてくれた。
『走ってきて良かった。』
訳を話すと、
「さあ、出発しましょうか」
と、ヴェーラは直ぐに、手綱を持った御者に合図を送った。
急かされた馬の動きに合わせ、車輪が回って、目的地にへと馬車は動き出した。
ユリウスは不安な面持ちで、揺れる窓からレオニードのいる方角を見つめていた。
ユリウス
>>367 「夕陽か?ああ、忘れてはおらぬぞ。」
着替えるユリウスに背を向け、しかし彼女を誰の目にも触れさせぬよう
小道を時々ゆく、老婆や馬車から護るように、
大柄の体躯で、ユリウスに影を作った。
「黒海に沈みゆく夕陽・・・はじめて見るそれをおまえとか・・。」
窓から顔を出すユリウスにつぶやくように、ひとりごちるレオニード。
レオ
>>368 (馬車は別荘の前で車輪を止めた)
(始めて見る美しい光景に目を輝かせるユリウス)
(でも、レオニードが気になり・・)
「ねぇ・・ヴェーラ・・。 レオニードを迎えに行きたいんだ。さっきの小道に続く道はどこにあるの?」
(ヴェーラが指し示す場所に駆け出すユリウス)
(まだ到着しないレオニードの姿を求めて、小道を逆走し始めた)
「まさか、途中で倒れているんじゃ・・。夕陽がオレンジ色に光り始めたんだよ・・
レオニード!」
(胸騒ぎを抱えながらユリウスは走り出した)
ユリウス
>>369 オレンジから赤へと、徐々に姿を変え、萌えゆく夕日に
急きたてられるように、少し歩幅を広げ、
長く重々しい影をつれ、
速度を速めるレオニード。
(約束は、守らねば・・・な。今日という日は二度と来ぬ・・・。)
すると道の向こうから、駆けてくる眩い痩身に目を疑う。
(あやつあの距離を・・・ふ・・・まさか。)
水分もとらず、空になった胃が身体を苛み、
内側からキリと痛んで、足は思うように進まなかったが、
その少女が、走り寄り、
この腕に飛び込み、
私に抱かれるまでに数刻とかからなかった。
「おまえ・・・」
金髪を抱きすくめる。
いつの間に、夕刻の風を受けて冷えきった吐しゃ物の水分が、
シャツや、ズボンの下の肌の体表温を奪って、
悪寒を覚えた。
だが、それもピタリと密着した少女の体ですぐに温められ、
軽く鼻をつく匂いが二人の間に立ち上るが、
ユリウスの温かく甘い吐息が鼻を掠めたかと思うと、
私の頭は彼女の両手に捉えられ、
自らが発する匂いすらも、気にとどめぬほどの接吻を乞われ、
柔らかな舌を差し込まれる。
「ユ・・リ・・」
匂いだけでなく、あやつの口内まで私の汚物で汚してしまう罪悪感に
眉をひそめながらも受け止める。
「夕日には、間に合いそう・・・か?」
レオ
>>370 息せき切って走ってきたユリウスの視界に、
疲労困憊して今にも倒れ込みそうなレオニードの姿が飛び込んできた。
名前を呼ぶ間も無く、逞しい胸に飛び込む。
「おまえ・・・なぜここに?」
「だって、心配で・・」
「馬鹿者、馬車と人が同じ速度のはずがなかろう。なぜ無茶ばかりするのだ」
レオニードの忠告など意に介するようすもなく、逆に顔色を確める。
「震えてるよ?寒いんじゃないの?」
直接肌に感じるレオニードの体温の異常さに、青ざめるユリウス。
何も考えられず、咄嗟に取った行動は彼に口付けることだった。
時間が経ち空気が水分を奪ったせいか、衣服から漂う匂いは幾分か納まってはいたが、
口内の、独特なすっぱい味はユリウスを戸惑わせた。
(ううっ・・)
それでも彼の舌を求めて、自らも熱を絡ませるように舌を差し入れる。
唇は冷たかったが口内は自分と同じ温度を持っていた。
愛しい人から発せられる匂いだから、とユリウスは堪えたが、
『レオニードの事だ。ぼくに悪いと思っているはずだ』
彼を労わりたいと思う気持ちを優先させ、自ら懇願して求めた唇を諦めることにした。
持ってきた水筒から水を注ぎながらユリウスは思った。
自分の思いばかりを、押し付けてはいけないんだ、と。
「夕日には、間に合いそう・・・か?」 と、
水分を補給し、幾分か呼吸を整えたレオニードが心配そうに訊ねる。
「きっと別荘に着く頃には、1番の見ごろだよ」
ユリウスはレオニードの体重を預かるつもりで、体を支えるようにして歩き出す。
暫く歩くと、レオニードには久しぶりの、ユリウスにとっては初めての、
半島の南側に面した湾に向かって建てられた、白亜の瀟洒な建物が見えてきた。
さっきは、ろくに外観も見ずに駆け出したユリウスであったが、今こうして目の当たりにし、
ここで過ごす休暇の日々を思うと、胸が高鳴った。
小道を抜けると、眼下に広大なパノラマが展開した。
湾曲を描く水平線に差し掛かったばかりの夕陽が
空の雲と海面をオレンジ色に燃やしているかのように輝いていた。
ユリウスは言葉をなくし、その場で立ちつくす。
「こんなに綺麗な夕陽があったなんて・・」
「それぞれの土地の夕陽は、それぞれに美しい。
でもこのように心に沁みる夕陽はこの土地だけであろうな」
レオニードが背後から感想を述べた。
ユリウス
372 :
とある秋の日:2009/06/07(日) 02:49:38 ID:yvD+dVaU
紅葉狩りに出掛けたレオニードとユリウス
日々の喧騒も忘れ、暫し静寂の自然界の中に身を置く
「わぁ・・綺麗・・」
感嘆の声をあげるユリウス
行く秋を惜しむかのように、燃え立つ紅葉
ゆったりとした時間だけが流れ、眼界に広がる自然が織り成す美に圧倒される
ユリウスはこんな雄大な景色をレオニードと独り占めしている幸福感に酔った
「今、何を思ってるの?」
愛おしい人の胸中を確めたくて、鼻筋の通った端正な横顔をじっと見る
「気になるのか?」
「うん」
二人の間を 暫しの間沈黙が支配する
閉じられたレオニードの唇から、またいつ次の言葉が発せられるのかと、彼に釘付けになる
口元から視線を外せないでいると、
「思い出しておったのだ」
レオニードは沈黙を破り、遠くに視線を向けた
その言葉を受け、ユリウスの瞳に興味の色が宿る
「何を?」
「・・・昨夜のおまえの、一部始終をだ」
カーッと、火が付いたように赤みを帯びたユリの頬を、まるで紅葉の葉のようだとからかうレオニード
恥ずかしいと言わんばかりにユリウスは、逞しい腕にしがみ付き、頬の熱をこすり付ける
「人の心を、覗こうとするからだ」
「だって、あなたは時々何を考えているかわからない時があるから」
「ふっ、簡単に人に心を読まれるようでは指揮官や参謀は務まらぬわ」
そう言いつつも、レオニードはユリの背中に、たおやかに腕をまわす
安らぎと、温もりを与えてくれるレオニードに触れる度に
ユリウスはこの上もない幸せと喜びに、胸を熱くするのであった
ダーヴィトがハンドルを持つ車で、峡谷に紅葉を見に出掛けたユリウス
学内演奏会も無事に成功を収め、その慰労と休暇を兼ねてのドライブだった
当初、クラウスとイザークも来る予定であったが、用が出来たから・・と、
それだけの理由を述べキャンセルしてしまったので
ダーヴィトとユリウスの二人だけの名勝巡りと相成った
「ぼくにご褒美ってこれ?」
「ああ、そうだよ」
ダーヴィトは車を停止させると、助手席側の窓を全開にした
眼界のパノラマに目を輝かせるユリウスから、甘いような清々しい香りが
少し冷たい風に乗って漂ってきた
そこはかとなく漂う大人になり掛けの少女の持つ色香は、
本人の全く意識していない領域に密かに息衝いている
いつかそれを、そっとユリウスに教えてみようかと
思いあぐねるダーヴィトであった
「降りて歩こうか?」
「うん。ほら、・・見て、見て!ダーヴィト」
はしゃぐユリウスの背中を、ダーヴィトの穏やかな眼差しが見守る
自然が織り成すグラデーションに、言葉を失くすユリウス
深まり行く秋の、山の谷の紅葉の素晴らしさに圧倒される
ゆったりとした時間の流れの中で、ふとユリウスは、自分の人生を思った
「こんなに見事な紅葉でも、これは・・本当は・・散って行く葉の悲しみの色なんだよね」
秋色の葉をそんな風に表現するユリウスの心理に耳を傾け
ダーヴィトの感性は彼女の心の中にある陰を捉える
「ユリウス、何か悩み事でも抱えているんだったら、ぼくに言ってごらん?」
ダ−ヴィトの広い胸、甘い声、つい全てを話してしまいそうな優しい目
ユリウスは、必死で現実を取り戻すと
「何もないよ」
とだけ素っ気無く答えた
「そう・・か」
(そう言うしか、ないよな・・)
そう距離を置かず、ベンチに腰掛けてはいるものの、二人の間を秋の風がそよぎ、そして沈黙が訪れる
「寒くはないかい?ユリウス、もっとこっちにおいで・・」
ダーヴィトは脱いだコートをユリウスの細い肩に羽織らせると抱き寄せた
「あなたはいつも優しいんだね。・・ねぇ・・ダーヴィトは人を愛したことはないの?」
ダーヴィトはユリウスから1番遠い風景に目をやると、こう呟いた
「魅力的な女性が目の前に現れたら、それを愛さない男がこの世のどこにいるだろうか」
その言葉を受けたユリウスも、ダーヴィトを真似て、瞳を遠くにやる
「つらい恋だったの?」
「あはは・・。おまえには参るな。ぼくの恋を勝手に過去形にするなんて、・・」
笑ってはいるけど、どこか憂いを秘めたダーヴィトの瞳を、不思議そうに見つめるユリウス
その頬を、ダーヴィトの、長い指を携えた大きな両手が覆う
「ん・・」
次の瞬間ユリウスは、ダーヴィトに強引に唇を奪われて、絶句する
甘く強烈な痺れから、抜け出そうと、必死でダ−ヴィトの胸板を押し退けた
「はぁ・・はぁ・・ダーヴィト?ぼくは、お・・男・・」
「君は残酷な天使だ。自分で気付けないのなら、こうやって教えてあげようね」
今度はさっきとは違う激しい口づけで、ダーヴィトはユリウスを女の性を攻める
無遠慮に口腔内に割って入って来た舌の動きが、目眩を誘う
ダーヴィトのキスはユリウスが初めて体験する大人のキスだった
(い、息が・・・息が苦しいよ・・ダーヴィト?)
ユリウスは手を引かれて車に戻ると、助手席に座らされた
ダーヴィトも運転席にまわり、怯えきったユリウスの体を、なだめるようにしながらシートを倒すと
素早くズボンのホックを外し、手を差し込んだ
ダーヴィトの手の存在を示すようにユリウスのズボンの布が波打つ
顔に悪戯な笑みを浮かべてダーヴィトは
「もうわかっただろ?ユリウスのここは、紛れもなく女の子だよ」
今まで一度も、・・・誰にも触れられたことがない秘めた場所を
弄ばれて、信じられないような甘く湿った声を漏らすユリウス
ダーヴィトは再び囁く
「君はとても感じやすいんだな。・・可愛い声も、この顔も、どれも綺麗な女の子そのものさ」
「ダ、ダーヴィトは、知って・・いたんだね?そう・・なん・・だね?ぼくが男じゃないと・・。どうして?いつから?」
ダーヴィトの長い指は、今にも泣き出しそうなユリウスのブラウスの胸のボタンを外していった
「安心おし。皆には黙っていてあげるからね」
きっとこれは夢だ 夢なんだ ダーヴィトは、誤作動を起しただけなんだ
だが、ユリウスはダーヴィトの肩に両手を伸ばし、名前を呼んでいた
(もう戻れない・・)
「ダーヴィト、好き・・だよ・・。ダー・・ヴィト・・」
「くぅっ!んんっ……んむっ……んっ……!」
(レオニードは根元までペニスを突き刺し、精を子宮に注いで満たしていって
たっぷりと種付けを味わいながら、求められるがままに口付けを受け、舌を絡め、唾液を注ぎ込 んでいく)
「ああ、うん……とってもよかった……」
「いっぱい注いでしまったが……できてしまったら、責任を取るつもりだ」
(じっと余韻を感じながら、繋がったまま、レオニードの愛撫を受ける、
髪を優しく撫でられながら、言葉を真剣な顔をして受け止める)
じゃあ……このまま、繋がったまま朝まで寝るとしよう
(足をM字に開かせたまま、ユリウスの上に覆い被さって)
(ユリウスの熱いおまんこの中を感じると、ペニスがまたぐぐっと堅くなって)
それじゃあ……おやすみ。
って、もう夜が明けちゃうね……ふふっ♪
(ユリウスの乳房に顔を埋め、レオニードは幸せそうな笑顔を見せながら目を閉じる)
「ユリウスおれを見るんだ!」
そっと頬を撫で、こちらを向かせて唇を重ねる
「気持ちいいか? おまえ、感じてる顔も、可愛いな……」
(手のひらに乳房の感触をじっくりと味わいながら、
熱い肌を感じ、コリコリと乳首を刺激して反応を味わう)
お、んっ……お、熱っ……ここ、だね。
(勃起したペニスの先に熱く潤む秘所を感じると、クラウスは 何度も擦った
じっと目を見つめ返して)
「それじゃ、入れるぞ いいか?……んんっ……!」
(ゆっくりと、おまんこにペニスを深く突き刺していく)
「くぅっ、熱い……気持ち、いいよ……!」
(根元まで突き刺さると、ペニスが熱く包まれるのを感じながら。
乳房をゆっくりと揉みしだき、唇を重ねていく)
「……動くよ。いいか?」
(少しだけ顔を離すと、乳房で身体を押さえたまま、ゆっくりと腰を引き、擦れる感触を味わう)
「あん、いつものようにもっと動いて!」
(ピストンを速めていく)
「あ、ああああああああん、はぁああ」
「ん…っ」
ユリウスの耳がぴくんと動く。
ダーヴィトは更に胸への愛撫を重ねていった。
乳房のラインに合わせるようにゆっくりと。しかし、時にはスピードを上げて揉みしだく。
ただ相手を気遣う“だけ”の愛撫ではなく、
時に痛みを感じないギリギリの激しさも込められたそれこそが、彼の師たる実力だった。
「はぁ…あ、あぁん…」
適度に緩急をつけたその手つきにより、ユリウスの顔が徐々に赤くなっていった。
乳房全体を、そして乳首をピンポイントに。穏やかに、そして激しく。
絶妙なタイミングで繰り出されるそれらの連続は、それこそこのまま続ければ、ユリウスを胸だけでイカせることも可能なものである。
ただ、やはりダーヴィトとしてもそれだけでは面白くないので、視線を彼女の下半身へと落とす。
極めて丈の短い服装なだけあり、服の上からでも濡れているのが見て取れた。
「どうするかい? 前戯を続けるか、それとももう挿れちまうか?」
「ど…どっちかっていうと、ひと思いに挿れちゃった方が、こっちもやりやすいかな…
…それに…僕、もう、欲しくなっちゃったし…」
「じゃあお言葉に甘えて♪」
ダーヴィトはユリウスの下半身から下着を下ろすと、身体を抱き上げ、彼女の秘所を自らの心剣へと近づけた。
今回の交わりの目的は、ただ快楽を追い求めることではなく、同時にユリウスの心を治すことだ。
あくまで主導権は、治す側に当たるダーヴィトにあった。
そして、ユリウスがダーヴィトの腰の上に座るような形となり、遂に心剣が割れ目へとあてがわれる。
「ひゃあ、あぁぁぁっ……!」
中へと入りこんできたダーヴィトによって、ユリウスの身体が快楽に身もだえる。
「あぁ…んっ! …じゃ、じゃあ…僕が、動く、ね…っ」
「素直だね…♪」
ダーヴィトの返答を聞いたユリウスは、自ら彼の上で腰を振りだす。
中の肉壁による圧迫と、腰を振るリズムが、ダーヴィトにまたとない快楽をもたらしていった。
そして、それはユリウスにとっても同様だった。
「う…あ、ぁぁん…あんっ!」
甲高い喘ぎが断続的に口から漏れる。性的興奮が高まるとこうなるのが、ユリウスの癖だった。
そして、そんな色っぽい声がまた、少年の脳を痺れさせる。
「く…ぅっ…すごいよ、ユリウス…」
「あぁっ…! ど、どう…っ…ちゃんと、僕を…感じてるっ…?」
「当然さっ…♪」
ダーヴィトの返事を聞くと、ユリウスはまっすぐに彼の顔を見据えた。
「ちゃんと、こうして…誰かの体温を、感じようと、して…っ…
僕が…君の傍で、あたためてあげる、から…!」
「ユリウス…♪」
瞬間、ダーヴィトもまた、自ら腰を振りだす。
「ぁあっ…!」
不意を突くような責めに、ユリウスの嬌声のボリュームが跳ね上がった。
「ゃ…やあ、あ、あぁぁんっ!」
「お前1人に、依存して、いられないだろう?…僕も、お前を支えてやらなくちゃね…っ♪」
言いながら、ダーヴィトは腰のスピードを更に速める。
少年と少女、両方が互いに相手を刺激し合った結果、両者の感度は最大限に高まっていた。
「いくよっ、ユリウスッ!」
「あぁあああぁあぁああぁああああぁああぁああぁああんっ………!」
「はぁ、はぁ、はぁ…」
絶頂を迎えたユリウスは、クラウスの胸の中にもたれかかって、荒い息を吐いていた。
そして、やがて息を整えると、上目遣い気味にクラウスの顔を見上げる。
「どうだ、ユリウス…何か、吹っ切れた?」
「うん、どうにかなりそうだったよ…!」
クラウスはニヤッと強気な笑みを浮かべて答える。
「そうか…よかったな。じゃあ、俺はダーヴィト達が帰ってくるのを…」
そう言って、クラウスは立ち上がろうとしたのだが…
「待って」
ユリウスの手がマオの手首を掴み、それを止めた。
「うん?」
「せっかく気分も晴れたんだ。もう少しだけ付き合ってほしいんだ…」
クラウスは席を立つと、そのままユリウスの手を引いて、部屋の窓の前へと歩いていった。
そして、ユリウスの両手を窓の横の壁につかせる。
「ちょ、ちょっと…?」
「あと一発。この一発で終わりにするぜ!」
「こ…これじゃ外からダーヴィト達にも見えちまうじゃないか!」
こんな所で「行為」に及んでは、帰ってくる途中に窓を見上げるだけでバレてしまう。
加えてこのバックの態勢では、ユリウスが乱れる様が真正面から克明に見られることになる。
「だから燃えるんじゃねぇか、いつ帰ってくるか分かんねぇってのがよ?」
「あーもう、どうしてこうなんだ君は!」
「そいつは肯定ととっとくぜ!」
言いながら、クラウスは未だいきり勃っている己の心剣を、再びユリウスの秘所へと侵入させた。
「ちょ、ちょっと待っ…ああぁぁぁっ…!」
完全に中へと入りこませると、クラウスは勢いよく腰を振る。
「あっ! ああ…ん、ああぁぁ!」
クラウスの腰の動きに合わせて、ユリウスの胸がぷる、ぷるっと震える。
1度絶頂を迎えた直後だっただけあり、ユリウスの身体は先ほどよりも一層敏感になっていた。
当然その手のことを熟知していたクラウスは、彼女へ更なる責め手を加えていく。
具体的には、ユリウスの揺れる胸へと手を伸ばしたのだった。
「…ああぁぁぁっ!」
両方の乳首を同時につままれ、ユリウスはびくんと身体を震わせ、背中を反らす。
「文句言ってた割には、感じてるぜ…?」
「そっ、それは、1回イッた後だから…あ、あぁんっ!」
尚もユリウスは反論するが、感度の高まった身体は正直に甘い声を上げさせる。
遂には、反射的に自らも腰を振っていた。
「じゃ、のってきたところで、ラストスパートいくぜっ…!」
クラウスの腰の動きが爆発的に速くなる。クラウスの手がユリウスの胸全体を思いっきり揉みしだく。
「ゃっ! あぁぁぁぁん…っ!」
ユリウスの身体も、背を反らし、かがみこみ、窓にぶつからんばかりに暴れまわっていた。
そしてついに、ユリウスの中を、心剣から放たれたクラウスの分身が満たしていく。
「くっ…ん……!!!」
「ああぁあぁああぁん…!!!」
「あッ!! はぁんっ…! …あぁああっレオ!」
するとその一突きごとに、ユリウスの喘ぎも変化した。
侯爵は今、調べているのだ。
自分の下に組み敷きよがらせている女が、どこをどういうふうにすれば
どのような反応を示すのかを。
己の思うがままに。
自由自在に喘がせるために。
思い通りに色々な形に変えられるよう、ユリウスの体を隅々まで調べ尽くしているのだ。
「あ…あッ!! あはぁ…ッ!」
様々な角度から、熱く滾った剛直で隅々までを突き回す。
すると調べていくうちに、今まで以上に激しく反応を返す場所があった。
子宮口の少し手前の上だろうか。
ちょうどへその裏側ぐらい。
そこに、彼女が一際激しく反応を示す場所があった。
「あッ!! あっ・・はあぁぁん…!!」
その部分を突くたびに飛び跳ねんばかりに全身を揺らし
また、秘洞の締め付けも今までにない程。
見つけた。
此処こそが、ユリウスが膣内で一番感じる場所に違いない。
侯爵は、その最も敏感なところを念入りに攻めることにする。
「ひっ… だめ…そこ、だめッ……レオニードッ…!!」
グリグリと亀頭の先端部を押しつけ、腰を引き、一気に突き上げる。
「やめっ、ああんッ! こんな…っ!こんなの、おかしく……んんんッ!! 」
とりあえず、一度逝かせておいた方がよいだろう。
その後、じっくりと大人の快楽を教え込めばいい。
ユリウスの脚を抱えなおし、レオニードは彼女を絶頂へと導くことにした。
レオニードはユリウスの陰部に指をあて、上下に動かし、抉るように膣内へと埋め込んでいく。
熱くぬめる内壁をなぞり、襞を指先に引っ掛けながら出し入れを繰り返しす。
膣内を指で愛撫し、親指でクリトリスの先端をくすぐりながら、十分過ぎる程に濡れすぼった秘所への雑感を漏らした
「駄目」と言われても、官能的なユリウスの喘ぎを耳にしてはもっと……というのもまた男の性で、
ぐっと息を飲み、心を鬼にしてクリトリスへの刺激を更に強めていく。
敏感な部分を探るように指をしきりに動かして膣内を引っ掛き回し、親指で肥大したクリトリスをグリグリとこねくり回す。
「ひゃっ!いや、やだ、やめぇえっ!やだ、やだぁあっ……」
クリトリスへの刺激はもはや、快感なのかどうかすらわからなくなっていて、
びくんびくんと勝手に跳ねる体をどうすることもできず、ただただ首を振り、悲鳴を上げる。
「いやっ、やめぇてえっ! 」
きつく瞑った目には涙がにじみ、体の奥から波及する快感に抗うようにレオニードにすがりつく。
「ユリウス?……、大丈夫か?」
我ながら調子に乗りすぎた、と心中で呟き、秘所への愛撫を止めてユリウスの体を抱き締める。
強い快楽に飲み込まれ震える体を癒やすように背中を優しく撫でていく。
「すまない。ちょっとやりすぎたようだな…… 」
背中を擦りながら呟いた。
「さて、これから仕事だ。続きはまた今後だ」
「いやぁっ、今すぐに入れて、お願い」
限りなく澄んだロシアの青い空。
空も海もどこまで続いているのか、最果ての地はどこにあるのか。
この世界が美しければ美しいほど、それは残酷に思える。
遠くない未来、ぼくの世界は終わる。
ずっと以前から、それは決まっているのだと思う。
友達なんて、この国にはひとりもいない。
けれども寂しいなんて思わないし、思いたくもない。
彼を愛し始めたのはいつの頃からなのだろう。
今となっては随分と昔のことのように思える。
抗えない運命なら、今この瞬間を受け入れよう。
別れになってもぼくにはそれを受け入れることしかできないのだから。
気分転換に外に出ようとした時、躓いて転んでしまった。
気持ちがここになかったからだろう。
「しっかりしないと、また彼が心配をする。」
赤く滲んだ血の痕を見て、呟いた。
転んだのはぼくではなく、記憶を失くして朦朧とした日々を送っている
もうひとりの愚かな自分のほうではないのか?
自分が二人いるような錯覚に囚われて、また目眩が襲う。
「ユリウス?ユリウス?」
声の主を見遣る。
ぼくの目に映ったのは整った顔立ちをした可愛らしい少年だった。
彼の弟のリュドミールだ。
この少年の中にレオニードの面影を探すように見てしまうのは
もう癖になってしまっている。
「ねえ、レオニード、ぼくは一体誰なんだろう。」
何度投げても、この質問に答えは返ってこない。
ただ、優しい腕で抱き締められるだけ。
382 :
無題:2009/06/07(日) 03:03:11 ID:yvD+dVaU
レオ 「なんだ、このおしっこの味は。
きみは今日の昼飯に、豆腐となめことインゲン豆の入った味噌汁を飲んだだろう。
あれだけ味が濁るから味噌汁の具は一種類のものだけにしろと言ったのに。
こんなおしっこ、とてもじゃないが飲めたものではない。」
アデ 「あら。それなら言わせて貰いますけど、あなたのこのおしっここそなに?
かなりの量のタンパクが混じってて、喉に引っかかってとても飲めたものじゃないわ。
この濃度だと今から6時間以内に射精したみたいですけど、お相手は誰なの?」
レオ 「・・っ・・冬宮でついつい我慢できなくなってトイレで抜いてしまったのだ!五月蝿いぞ!」
アデ 「あら。オナニーなのにどうして化粧品、それも口紅の成分まで混じってるのかしら。
しかもこれ、うちに居候している娘さんの愛用のクリスチャンディオールの口紅だわ。」
レオ 「味覚の鋭い女なんぞを嫁にするのはでなかった、まったく。浮気もできないではないか!」
アデ 「まあ!なんて言いぐさなの!」
(注:原作から引用したセリフが何箇所かあります。ご了承を)
「パンをよこせ!」
(ドスッ!!)
「あ・・・!」
「俺たちを餓死さようっていうのか?」
(レオニードの家にいたときは、ぼくには一度もこのひとたちの本当の顔が見えなかった・・
あそこではすべてが満ち足り、ありあまっていたのだ・・・・)
「はぁ・・はぁ・・」
(体が・・・、どうしたんだろう、おそろしくだるくて・・・熱があるのかな頭がいたい・・・
あ・・・あ・・・アレクセイ・・帰ってきて・・少しだけでいいよ・・)
「た・・す・・けて・・、だれ・・か・・・」
「!・・・ユリウス?」
「すごい熱ではないか!どうしたのだ。このような場所で!」
「ア・・レク・・セイ・・。アレ・・ク・・・」
「肺炎をおこしかけている・・。おまけに、栄養失調だ・・。
ユリウス?私だわかるか?家はどこなのだ?ユリウス?」
「ここは、ロストフスキーから聞かされていたアレクセイの隠れ家の階下だな」
レオニードは、軍服のポケットから紙切れを取り出すと、書かれた文字を目で追う。
そして、確信を持つと、素早い動作でユリウスを抱き抱え、アパートの部屋に急いだ。
(今、奴が帰ってきたらまずいのではないか・・?いや、しかしこのままユリウスを見捨てるわけにはいかぬ)
部屋に入り、ユリウスを腕から下ろすとベッドに横たえて、毛布を掛けた。
「ユリウス・・少し軽くなったのではないか?」
ユリウスは目を閉じたまま、苦しそうな呼吸を繰り返すだけで、その問いに返事はしなかった。
「そうだ、このままここに居れば、奴を捕まえられるやもしれぬ」
レオニードの中に、卑怯と言う名のドス黒い感情が芽生えた。
それほど事態は緊迫していたのだ。
奴さえ居なくなれば、あやつらは船頭をなくした船も同然!
だが、レオニードは思いとどまった。
ユリウスの悲しむ姿を想像したならば、どのような条件を突き出されようと、
それを出来る自分ではないと、分かりきっていたから。
選択は、いつも苦しみを伴う。
レオニードは、再びポケットに手をつっ込むと、今度は常備していた軍隊用の即効薬
(解熱剤)を取り出し、台所に行ってコップに水を汲んでくると口移しでそれを飲ませた。
それから、タオルを見つけると、冷やしてからユリウスの額に宛がった。
「アレ・・クセイ・・」
そんなうわ言にも動じることなく ただ無言で手を握り続けるレオニードであったが、心の中では動揺を隠せないでいた。
ユリウスが暮らす場所。即ちそれは二人が暮らす場所。
わかってはいても、居た堪れない気持ちになった。
壁の絵画、カーテン、食器棚、本棚、整理整頓された雑貨類・・・。 少し狭いベッド。
目にするもの全てが、二人の生活そのものだったから・・。
しばらくすると、ユリウスの荒い呼吸は、規則正しい寝息に変わっていった。
「軍隊で学んだ医療の知識が、このようなところで役立つとはな。皮肉であるな・・
さて、私はこれで帰るぞ、ユリウス」
名残惜しそうにユリウスの額にそっと手を触れると、レオニードは腰を上げ部屋を後にした。
入れ違いにアレクセイが食料を抱えて入って来た。
「ん?鍵が開いている・・・!ユリウスッ!?誰か居るのか?」
「あ、アレクセイ。ぼく・・・さっき外で倒れてしまって・・。あなたがぼくを?」
「・・・?」
おわり
384 :
無題:2009/06/08(月) 00:00:04 ID:yvD+dVaU
「お姉さま、もうぼくが留守の間に勝手に部屋に入らないでよ」
あの小さかった弟も、ついに、秘密を持つ年頃になったのね。
一抹の寂しさを抱えつつも、ヴェーラは姉だという権限ひとつで
リュドミールの部屋に入っていく。
目的を持たない行動だった..。
この几帳面さはお兄様似かしら、それとも私似?
感心しながら、小奇麗に片付いている部屋を見回す。
暖炉の前に、ページが開かれたままの雑誌が無造作に置かれていた。
ヴェーラは吸い込まれるようにその雑誌に近付くと視線を落とす。
「あなたの○○○−体験記募集♪どしどしご応募ください」
と見出しがついていた!
「な、なに?この本は」
ヴェーラは驚愕したが、昨年の優秀賞が何作か紹介されていたので
その内容に吸い込まれるように目が文字を追ってしまう。
結局、意に反して興味深く読んでしまった。
「私ったら、はしたない・・!」
興味と後悔が交錯する空間で呆然となってしまった。
匿名ではあるが、各受賞者は、尊敬する兄やら寡黙なロス、
それに真面目なアレクセイであることは推測に容易い。
女性と違って男性諸君ったら、とんでもない妄想をする生きものなのね。
ショックを隠し切れないヴェーラ。
1番ショックだったのは、
弟がこの雑誌をどうして持っていたのか、という事。
「ま、まさか・・・?」
2番目にショックだったのは兄も投稿していた、という事。
聞くに聞けない内容に、困惑顔のヴェーラであった。
クリスマスネタ
○濃密な夜を過ごした後、ユリが目を覚ますと枕元に極太ディルドと手紙が。
〈暫く留守にする。これを私だと思って欲しい。〉
○数日振りの帰還であったが、レオ様はこっそり帰宅した。
ユリウスを驚かす為である。本当は、直ぐにでも抱き締めたかったのだが・・。
自分がいない間のユリウスの行動が知りたかった。
そんな善からぬ思惑を抱きつつ、部屋の明かりを辿り2階の寝室に向かうと、
ドアが軽く開いた。
次の瞬間、中の光景に目が釘付けになった。
自ら贈った品物とは言えユリウスがあの極太ディルドを、恐らく私のものしか咥えていないであろう
箇所にメリメリと咥え込んで、ウンウンと唸っているではないか!
レオ様の胸中は複雑を極めた。想像を絶するユリウスの姿態に驚きながらも、
同時に込み上げてくる愛しさに臍を噛む。
「寂しかったのだな・・」
そう呟くレオ様の声で閉じていた目を開けるユリウス。
「レ、レオ・・!?」
「続きは私が・・・・」
○「続・・き・・なんていい・・よ!」
ディルドを引き抜き荒い息を整えてようやく告げるも、顔は真っ赤
心臓は早鐘のように鳴り、ドクドクと脈打つ。
(こんな所をレオに見られてしまった、、、僕はどうしたらいいんだ)
動揺を隠し切れないユリウスの細い肩をレオ様の両腕が優しく包んだ。
「恥ずかしいのか?私なら気にしなくともよい。どんなおまえでも愛おしい。
さあ、顔を上げて私を見なさい」
「レオ・・?」
「覚悟はよいか?今宵は朝まで寝かさぬぞ」
司会者「まあ、なんというお似合いのカップルでしょうか!(司会者絶句)絵になりますねえ。
美男美女とはこういう夫婦のことを言うのでしょうな。
(同意を求めるような仕草で会場を見渡す)早速ですが、出会いは何処ですか?」
ユリ 「レオニードの邸だよ。軟禁されてたんだ」
司会者「?っほほう・・・(汗)それで? 初キスはいつですか?」
ユリ 「出会って6年後、かな」
司会者「?・・・・・ろ、6年? その間、何をしてたんですか!ご主人」
レオ 「無言」
ユリ 「レオ・・・!?(司会者に向き直り)ご、ごめんなさい!この人、口下手で」
司会者「奥さんの慌てぶりが可愛いですね。ご主人、どうですかあ?帰宅したら毎日
こんな可愛い奥さんが家で待っている、という気分は?ええもんでしょうなあ」
レオ 「無言」
司会者「(諦めて)奥さん、いかがですか?とっておきのエピソードなんかないですかあ?」
ユリ 「(誰に聞くわけでもなく)言っちゃっていいの?」
司会者「なんぼでもどーぞ!」
レオ 「よさぬか!公衆の面前であるぞ!」
司会者「・・・・」
ユリ 「・・・・」
司会者「今日二組目の新婚さんです。こんばんは。ようこそいらっしゃいました。
ほう、これは落ち着いた大人なカップルですな!(司会者見蕩れる)
こう言っちゃ何ですが、先ほどの夫婦とはえらい違いますね。 (会場に同意を求めるようにして見渡す)
早速、質問してええですか?、お二人の馴初めは?」
アデ 「皇帝陛下のご命令ですわ。」
司会者「なんと!命令で結婚をなさったのですか?(目を丸くする)」
アデ 「貴族なら、それが普通です。」
司会者「結婚は恋愛の延長ではないのですか?ご主人のお考えは?それで良かったのですか?」
レオ 「私は軍人だ。愛や恋など人生には無用である」
アデ 「あなた・・それが本心なのですね」
司会者「奥さん、冷静に!(殺伐とした空気に焦る) それでも新婚なんですから、まあ、夜ともなれば、ねえ・・(ニコニコ笑顔)」
レオ 「それでも、とは何だ?」
司会者「(諦めて)奥さん、新婚生活はいかがですか?」
アデ 「あなた、あのことをここでお話ししても宜しいですか?」
司会者「あのこと、とは?!(身を乗り出す」
アデ 「新婚初夜の・・・」
レオ 「(間髪入れず)よさぬか!このような場で!」
司会者「・・・・」
アデ 「・・・・」
学校帰りのイザとユリ
「はぁ・・寒いね、でも今日はなんていい天気なんだろう!ねぇ、ユリウス。」
イザークはユリウスに話しかけた。
・・・が、隣にいるはずのユリウスがいない。
後ろを振り返ると、ユリウスが何やら口元を押さえて立ちすくんでいた。
顔色が悪い。わずかに震えているようにも見える。
「どうしたんだい?具合でも悪いの・・?」
・・・だが、返答はない。
顔を覗き込んだその刹那、ユリウスの体がふらりとイザークに倒れかかってきた。
イザークがとっさに体を抱きかかえるのと、ユリウスが先程食べたものを吐きだしたのは同時であった。
二人のブレザーは吐瀉物にまみれた。
「ユリウス、大丈夫?」
そのまま倒れ込みそうになっているユリウスを抱きかかえたまま尋ねるが、
顔色は透き通るほど青白く、とても答えられる様子ではない。
イザークはユリウスをそのまま抱きあげ、学校の医務室へと急いだ。
医務室に入ると、暖炉の火が温かく迎えてくれた。だが、人の気配がしない。
「どなたかいらっしゃいませんかーーー?」
勝手に使ってもいいのか躊躇したが、
返事がないのでユリウスを寝台に腰掛けるように降ろし、
吐瀉物をくるみこむようにブレザーを脱がし、自分のブレザーも脱いだ。
ユリウスはぐったりとして、その間目もあけない。
手早く脱がせた後、慎重にユリウスの体を寝かせた。
幸いなことに吐瀉物のほとんどはブレザーにかかったが、
イザークのブラウスにもユリウスのブラウスにも、やはりしみ込んでいた。
イザークはブラウスを脱ぎ、
ユリウスのシスターリボンにも手をかけた瞬間、
はた、とその手を止めた。
イザークは、ブラウスの上からでもはっきりと分かる
二つの膨らみに目が釘付けになっていた。
(ま、まさ・・か・・はは・・っ・・)
そう思いながらも、リボンをほどこうとする手が震えるのが分かる。
(今、部屋には誰もいない。万が一ユリウスがそうであったとしても・・・
確かめるのは今しかない・・!!)
決心するや、イザークはユリウスのリボンをするりとほどき、
ブラウスのボタンを外していった。
389 :
断水:2009/06/08(月) 00:23:55 ID:GGvnIHLc
寄宿舎の水道が断水してしまい、改修に丸1日かかるとの連絡が回って来た為、
ダーヴィトとクラウスは暫くの間、身を寄せる場所を探すことになった。
「クラウス、当てはあるのかい?」
「いや、これから探すところだ。イザークの家はどうだ?」
「彼の家には妹さんがいるだろう?遠慮したいね」
「おい、おまえ何考えてんだよ。」
「そういう意味じゃないさ、落ち着け!おまえらしくないぞ。
病弱な体で無理させちまっては可哀相だろう?」
「あ・・は・・そういうことか。ならどうする?一泊だけだからホテルにでも泊まるか?
そうだ、あいつは?」
「あいつ?」
「ユリウスだ。ユリウスの家はどうだ?」
「ユリウス?・・・クラウスおまえ、…行った事はあるのかい?」
その時、バイト帰りのイザークが二人を背後から呼び止めた。
「ダーヴィト!・・クラウス・・!今お帰りですか?」
「お、イザークの野郎 あんなに走って大丈夫か?」
「な〜に、あいつはああ見えても案外逞しいのさ♪」
「おまえ、本当に何でも知ってやがるな。気味が悪いぜ」
「見ればわかるだろう?おまえだって脱げば意外と・・・・」
「はぁはぁ・・・待って下さいよ。やっと追い着きましたよ。」
「おい、イザーク!俺たち今夜、ユリウスん家に泊めてもらおうと考えてるんだが
おまえはどうする?」
「ど、ど、どうするとは?どういう意味ですか?」
イザークは訳が分からないとばかりに、しどろもどろに問い質した。
クラウスとダーヴィトは悪戯心を隠し平静を装って切り返す。
「時には男4人で雑魚寝も楽しかろうって、ダーヴィトが。な?おまえさっき、そう言ったろ?」
「おいおい、待てよ。ぼくはひと言も・・・♪」
クラウスの足はダーヴィトの足を軽く蹴った。
「そういう事だ。イザーク君 君はどうするかね?」
流行の推理小説の主人公の口調を真似ねながら、
クラウスは悠々とした態度でイザークの意思を確めようと肩に手を掛けながら返事を待った。
「わかりましたよ。従います。でもフリデリーケにひと言言ってから、後から追い着きます」
「よし、それでこそイザークだ。物わかりがいいな!」
「今夜の宿は決まったな」
「イザーク、早く来いよ!」
390 :
断水・2:2009/06/08(月) 00:25:01 ID:GGvnIHLc
イルミネーションが主役のこの季節。
途中でワインとつまみを調達し、電飾で彩られた街路樹が連なる歩道を、
他愛のない会話を交わしながら歩くダーヴィトとイザークの耳に、
遠くのほうからイザークの声が響いた。
「ま、待ってくださーい!」
視界に入れたイザークの影はどんどん大きくなって近付いてくる。
ダーヴィトとクラウスは足を止めた。
「はぁはぁはぁ・・何とか間に合いました」
「おや、おまえ早かったねぇ!」
ダーヴィトは微笑む。
「ピアノの腕だけじゃなかったんだな。噂の俊足を認めてやるぜ!」
クラウスはそう言ってイザークの息が整うのを待った。
「あ、ありがとうございます」
「それより、あいつん家はここらへんだったろう?」
「二人共ご存知なかったんですか?僕は前に一度・・・」
「僕は知ってたさ。この街では名立たる名家だからね」
「ダーヴィト、おまえ・・・早くそれを言えよ!」
「…♪」
呆れてものも言えないと言った顔のクラウスに、
やはり、そっと笑いかけるだけのダーヴィトであった。
玄関先で挨拶を交わし、訳を納得したユリウスは母親を呼び説明を施すと、
二人してゲストムールに案内してくれた。
「お食事は?済ませていらしたの?」
「あ、はい。」
ユリウスによく似たレナーテの成熟した美しさに間近で触れ、息を飲む学友達。
時々垣間見るユリウスの男とも女ともつかぬ妖艶さを母親に重ねたクラウスは
動揺の中、慣れない丁寧語を駆使することによってそれを打ち消した。
・・・クラウスったら、そう言えば僕も初めてユリウスのお母さんを見た時はそんなだったな・・・
数週間前の出来事を回顧してイザークは微笑んだ。
ただ一人ダーヴィトだけは、大人な対応をしてみせた。
「相変わらず綺麗だね、ユリウスのお母さん・・」
レナーテが部屋から出て行くと同時に、イザークはユリウスの背中に問い掛けた。
それに対しユリウスは、母親の事を歪曲して伝えたが、
それを本心と受け止める者は誰も居なかった。
「まるで修学旅行の気分だぜ」
「ユリウス遅くに悪かったな?風呂には入ったのか?」
「まだだよ。これから入る所だったんだ。でも、ぼくはいいよ。先に入っておいでよ。案内するよ?」
「そうだったのか。なら皆で一緒に入って裸で親睦を深めるってえのはどうだ?」
徐にクラウスが提言をした。
「クラウス・・何を言い出すのかと思えば。おまえ・・・。ユリウス、グラスを貰えるかい?」
冷静にダーヴィトは、ワインのコルクに手を掛けながら呟いた。
「どうしちゃったんですか?どうして皆で?正気なんですか?クラウス・・・」
イザークの抗議が飛んだ。
「おまえ、男同士なのにおかしいぞ?こんな機会でもないと風呂に入れねえだろ?」
「だから、どうして・・・?」
「イザークおまえは嫌なのか?背中を流す目的以外に何があるって言うんだ?」
「そういう事でしたか!」
「だが、四人だと狭苦しくないか?二人がちょうどだな。ユリウス、おまえはどう思う?」
クラウスの問いにユリウスは・・・・
391 :
断水・3:2009/06/08(月) 00:26:16 ID:GGvnIHLc
「あ、うん。そうだね・・・四人一緒というのは無理かも。そんなに広くはないんだ・・・」
と言葉を返した。
その様子を困り顔で見守っていたダーヴィトは
「ユリウス、ちょっといいかい?」
と声を掛け
目配せで、黙り込んでしまったユリウスをそっと廊下に連れ出した。
「なに?ダーヴィト」
「おまえ、さっきから顔が真っ青だよ。困っているんじゃないのか?
おまえが女であることを知っているのは僕だけだ。うまく誤魔化してやるから安心おし」
「ありがとう。ダーヴィト・・・」
言葉を咀嚼したユリウスの顔からは、緊張の色が薄れ、代わりに安堵の色が見て取れた。
部屋に戻ろうとドアノブに手を掛けながらダーヴィトを見つめるユリウスの目には、
信頼感が宿っていた。
ユリウスの甘やかな残り香が
揺れた風に乗って鼻腔をくすぐった。
・・・クラウスを見る時のあの目で、いつかは僕の事も見て欲しいよな・・・
ダーヴィトは遣る瀬無い空しさをその胸にいだかせた
だが、胸中には、二つの感情が既に渦巻き始めていた。
「さて、どうしたものかな?」
壁に掛けられた肖像画の人物と目が合ったため、ダーヴィトは油絵の中の人物に問い掛けた。
「君には僕の心の中が見えるのかい?」
微笑の人物の名はモナ・リザ・・・
「君が本物なら、価格不明と言う価値があり、更にその下にはあと三枚の絵が隠されているんだったね。
レオナルド・ダ・ヴィンチが君を完成させたのは描き始めから確か、3〜4年後だった。僕も石の下にも三年と
言った所かな、ははは」
「・・・!ダーヴィト・・・ここに居たんですか?今から二人ずつになって、お風呂に入るそうですよ」
イザークは訳がわからないと言った面持ちで廊下に佇むダーヴィトに声を掛けた。
「ああ、今行くよ」
392 :
無題:2009/06/08(月) 00:33:00 ID:GGvnIHLc
すずらんを背景に、ユリウスとの初夜を無事に終えたアレクセイ。
余韻が消えるころ、そっと灯りを点け 新妻となったユリウスの顔を覗き込む。
白熱灯に照らし出されたユリウスの頬は、まだ熱を孕んでいるせいか
赤みがかった桃色を呈し、アレクセイを見つめ返す碧の目には涙が滲んでいた。
もう一度 唇に近付こうとしたその時
アレクセイの目は シーツを染める赤いものを捉えた。
呆然とするアレクセイから 恥らうように目を逸らすと 視線の先の赤色をそっと手で隠した。
アレクセイは ようやく事態を飲み込むと、ユリウスの細く白い肩をそっと抱き寄せ 背を擦った。
汗ばんだ柔肌が、何度か往復したアレクセイの手の摩擦によって乾いていく。
大丈夫か?と問い掛けようとしても、原因が自分にあると自負しているアレクセイには、
掛ける言葉も なす術もない。
(・・・こいつ・・・初めてだったんだ・・・。ユスーポフ侯爵は・・・こいつに・・・何もしなかったと言うのか?
7年以上も一緒に居て、何も?
だったら、あいつは一体なぜこいつをドイツに送還しなかったんだ?
おれは、てっきり、あいつとユリウスが・・・。)
目を瞑って、アレクセイは自分の気持ちを落ち着かせた。
「おまえが何も言わないからおれは・・・・・。おまえ・・・初めてだったのか・・・」
それは、彼なりの精一杯の言葉だった。
(どんなことをしてでも護ってやる。おまえを離しはしない。これからはずっと一緒だ。)
飲み込んだ言葉の代わりに もう一度ユリウスの唇に自分の唇を重ねるアレクセイ。
ユリウスは唇の意思を受けとめるかのように、再び目を閉じた。
あ 甘く見るな、私はSだ (レオ)
い 逝ってもよいぞ。我慢させてすまなかった(レオ)
う 上手くなったな (レオ)
え え?こんなになってるの?鏡に映すなんて恥ずかしいよ (ユリ)
お 美味しいね、これ!吸えばいいの? (ユリ)
か 感じるか?どうだ? (レオ)
き 気持ちいいよ… (ユリ)
く 唇が欲 しいよ。 (ユリ)
け 汚らわしい! (アデール)
こ ここが熱いんだ (ユリ)
さ さっきの元気はどうした?(レオ)
し しまった…逝きそうだ (レオ)
す 少し動くぞ?よいか? (レオ)
せ 背中も綺麗だ。 (レオ)
そ そこも感じるのだな?(レオ)
394 :
無題:2009/06/08(月) 00:36:31 ID:GGvnIHLc
昨夜から降り続いた雨は、まだやむ気配がない。
窓に時折ポツポツと当たっては、つつ・・・と流れ落ちていく。
薄暗いので時間の感覚が失われているが、もうそろそろ昼だろう。
傍らの金髪の少女をもう一度引き寄せると、下腹部に熱いものがもたげた。
少女の茂みを指先でかき分けてみると、すぐに熱い蜜が溢れ出た。
蜜をたたえたそこに、柔らかく太い肉棒を押し入れると、
少女は小さく声をあげてうっすらと瞳を見開いた。
『 レオニードがここに帰って来るのは、日付が変わってからだろう。
真っ先に何処に行くのかな?書斎か、それともアデール夫人の所?
あなたが帰宅する頃、ぼくは寝てるかもしれない。
だって、あなたはいつもこう言うでしょう?
「起きて、私を待っていなくてもよいのだぞ」と。
でも待っていたいんだ、直接言いたいから・・
あなたの目を見て「お帰りなさい」と言いたいから・・・
ぼくはあなたの何? あなたの答えはまだだったね。
自分の中に留めておくだけで、公には好評はしない腹積もりなのかな。
じゃあ、おやすみなさい。レオニード 』
zzzzz
396 :
無題:2009/06/08(月) 00:39:47 ID:GGvnIHLc
レオ様の運転する車はハイウェイをパーティー会場に急ぐ
ミラー越しに後部座席のユリを見遣ると
ユリは視線に気付かず着替えに夢中
下半身を露出させ(さっきレオ様が浜辺で脱がしたからノーパン)
ストッキングを穿こうと足を開いた矢先
さきほどねっとり愛した秘部が丸見えに・・・
目を逸らすも、光景が目に焼き付いて離れなくなり
再びミラーへ・・・
ユリはそんなレオ様の熱い視線も知らず
秘唇を開く・・・
レオ様の舌を思い出すかのように自らの指を
そこに這わせる
ああん・・
透明な液が滴る様にレオ様の車はもう赤信号・・・
(ユリウス・・・あれだけでは足りぬのか?)
○ダーヴィト
「ユリウス、こっちと・・・(尖らせた舌で最下部の突起を小刻みに嬲り、)
こっち、
どっちがいい・・?自分の口でちゃんと言ってごらん・・・?」
(秘裂を上下させていた舌を、いつしかペニスに切り替え、
そそり立ったその先端で、秘裂を上下に擦り上げながら、
時にぬかるみに浅く埋め込むように、垂直に突き立てるように、
亀頭部を沈みこませる・・・)
○ユリウス
両方、、、
○ダーヴィト
贅沢だなぁ♪それがおまえの答えかい?
両方なんて言うのなら、
こっちはおあずけだ。おっと、格好はそのままで・・・♪
(ジッパーを上げ、カチャリとベルトを締める。
顔を横に
傾けると、こんどは唇で二枚の大陰唇を挟みながら、
じれったくなるほどの動きで、
中のクリトリスを押しつぶし、刺激を与える・・・)
○ユリウス
カチャリ・・
ベルトを締める音が、まるで渇望への遮断機のように耳に突き刺さる。
それは哀しい音色にも聞こえた。
素直に口にして言っていれば、今ごろは満たされていたはずなのに・・。
欲をだしたばかりに責め苦に耐えなければならない自分の運命を
ユリウス呪わずにはいられなかった。
先程、一瞬ではあるが確かに亀頭部が
熱くなっている秘裂の谷間に刺さりそうになった、その感触が恋しくて
湧き起こる後悔の念に、何度も苛まれた。
「言うよ・・・言うから、入れて欲しい。ちゃんと、言うから・・・」
もう怖いものは何もない。迷わず飛び込もう。
ユリウスは覚悟を決めて、恥の一文字を手放した。
○ダーヴィト
「ちゃんと言えたね。いい子だ♪」
腰に手を添えると、
押し開かれてまもない蕾をゆっくりと、先端でこじ開けていく。
強張った怒張を、熱いぬかるみの芯へ、
半分まで差し込むと、中の感触を楽しむかのように、ひときわゆっくりと
腰を回し、声の変化を楽しむ。
「これで、いいかい?」
○ユリウス
・・・言ってしまった・・。
ダーヴィトに負けたみたいで、少し悔しい気もしたが、
だが、後悔はなかった。
後悔どころか、与えられた褒美に瞬く間に酔い痴れた・・・
・・・・酔い痴れる筈だったが・・・
「・・っ・・・ん・・ああっ・・ダーヴィト?・・どうして・・全部埋めてくれないの・・・」
半分しかくれない悪戯なペニスを全部、早く受け入れたくて、
腰をダーヴィトに向けて、近付けようと試みるが
取らされた体勢が、それを許さなかった。
「ねぇ?ダーヴィト・・・もっと・・・」
苦しげな呼吸を吐き、ユリウスは懇願の言葉を口にした。
○ユリウス
「そんなに・・欲しいのかい?」
反応が愛おしく、半分まで挿したペニスをもう一度ずるずると抜き出し、
蜜の絡みついた先端で、その奥に充血したクリトリスを見つけ出すと、
ユリウスに抱きつくように、腰を丸め、小刻みに揺すってそこにこすりつけ、
性は違えど、同じ場所に位置し、同じ官能をもたらす器官を擦り合わせて
快感を楽しんだ。
「僕は、まだまだ大丈夫だけれど・・・?」
○ユリウス
「・・欲しいのかい?」と尋ねるダーヴィトの優しさに甘えようと、
言葉は発せず、ただ頭(かぶり)を前後に振り、意思を示す。
だが、期待は見事に裏切られた。
子宮の入り口に届くはずの強張りは、引き抜かれて、こともあろうか、
忘れていたもう一つの敏感な場所・・・クリトリスを執拗に甚振った。
熱いのか・・痛いのか・・判別のつかないぬるぬると滑る刺激に、また焦らされる。
体重を掛けないように被さるダーヴィトの気遣いが嬉しかったが、
同時に優しい悪魔にも見えた。
「ぼくも・・まだ・・大丈・・夫・・だ・・・よっ・・」
ユリウスは無理を隠し、尤もらしく同調すると、
伸ばした手でダーヴィトのペニスを握った。
それは、手に、堅い感触と滑りを齎した。
○ダーヴィト
「おっと・・・♪」
自信を握られるという、何とも
割に合わないユリウスの積極的な言動に、ダーヴィトは少し驚いたが、
その後を見守るのもまたいいと、動きを止め、期待ながらに、
「どうしたいの?僕はこのままでいいかい?」
そう尋ねる間も、休みなく指先で秘裂をなぞり
そそり勃った秘豆の血流を途絶えさせぬよう、
指先で扱き、硬さを保たせ続ける
○ユリウス
触れてみたくて、無意識に伸ばした手によって、動きを止めてしまったダーヴィトに、
ユリウスはどうしていいかわからなかった。
「触れてみたかったんだ。・・君の・・・その・・・」
ダーヴィトの指からの刺激が続きの言葉を遮る。
ユリウスは昂ったそれから、感触を残した手をゆっくり離すと、
絶え間なく与えられる快感に神経を集中させることにした。
「・・はぁ・・はぁ・・続けて・・!・・さっきの続きが・・欲し・・い・・」
○ダーヴィト
「さっきの続きって何だい?ん?」
ダーヴィトは、堅い床に寝転ぶと、
ユリウスを上にして抱きかかえ、猫のようにしなやかな体を
愛しむ様に強く抱きしめ、
首筋や、唇、鼻を舐め上げた。
「ユリウス・・」
双方の露出したままの股が合わさるようにして、重なるその場所に
ペニスを突き立ててはすべらせ、ぬめりを楽しむように、
何度か遊んでみる。
「僕はお前とこうしているだけでも、幸せなんだけどな〜♪
それに、隣には誰がいるかわからないよ。
これ以上の事をしたら、僕達の事が、ばれてしまうよね・・・♪」
○ユリウス
ダーヴィトに跨る体勢と、滑りの遊戯は喜びへの暗示だった。
やっと正面から向き合えた安心感と、これで一つになれる、と言う
期待からユリウスは頬を薔薇色に染め、ダーヴィトの瞳を真っ直ぐに見つめた。
「隣の部屋に聞こえないようにするから、大きな声は
出さないから、約束するよ・・・。これ以上の事を、ぼくに・・・して!」
守れる保証のない誓いを、ダーヴィトに捧げると、ユリウスは腰を浮かした。
○ダーヴィト
「だったら自分から繋がってごらんよ・・・♪
入ってところも、よぉく僕に見せて♪」
ダーヴィトは朗らかな表情のまま、
一方では、血管を蒼く浮き立たせた強張りを、
ユリウスの手に再び握らせた。
声を出さないという、ユリウスの軟弱な意思表示の崩壊を、
さぞ心待ちにするように、ダーヴィトの胸は、次の行動への期待に
高鳴るが、彼のことであるから、
先ず、そんな態度はおくびにも出さないのであった。
○ユリウス
「自分から・・」と、言われて、不思議なやる気がユリウスを奮起させたが、
自分でもよく見た事のない場所へ、初めて自らペニスを導く事に、
戸惑いが無い、と言えばそれは嘘になった。
ダーヴィトは頭をもたげ、ペニスを掴んだユリウスの手の行き先を興味深く見ていた。
ユリウスは亀頭部分を膣口に宛がうと、半分だけ埋め込ませ、
後は体重を利用し、腰を落として根元まで深く飲み込んだ。
ぬぷっ・・と、粘膜がペニスを迎え入れた音が、微かな刺激となり、
ユリウスは思い余ってダーヴィトと視線を絡ませる。
同時に膣全体で怒張しきったペニスを感じ、浅く息を吐いてそれを逃す。
それから、ダーヴィトの指示を待った。
動かないでじっとしていても、ペニスは微かに反応をしているようだった。
(何もしていないのに・・・)と、ユリウスは思った。
○ダーヴィト
「このままこうしていようか♪」
ダーヴィトは繋がったまま、ユリウスの体重を、自分の体に預けさせ、
唇を押し当てた。
ユリウスが(何もしていないのに・・・)と、同じ感覚で迫る、
膣ひだの細やかな蠢きを、自身で捉え、思考をめぐらす。
(何もしていないのにな・・・)
ずっと焦がれ、もはや胸を貸すだけでいいと思っていた愛しの存在に、
体を預けられることは基より、
こうして長く愛しむことに、何よりの安らぎと、揺ぎ無い幸せを感じた。
それでも時々思い出したようにか、欲望に駆られてか、
ズンと腰を大きく突き上げ、ペニスの張りを保った。
○ユリウス
壁や廊下を隔てた遠くの方で、チューニングの音が何度か鳴り響いた以外は、
無音に近い学校の一室で、こうしてダーヴィトと繋がっている結び付きに、
体だけでなく心までもが安らぎを覚える。
(これが、前に言っていたポリネシアンセックス?)
ユリウスは瞳で語ると、体重を預け、ダーヴィトの唇を感じて目を閉じた。
無感覚に近い自分の膣内で起こっている呻きなど、ユリウスには知る由もなく、
だが、膣壁にただ愛しいダーヴィトのペニスが確かに存在している実感に、
至福の喜びを感じた。
時々思い出したように、突き上げてくるダーヴィトの腰からの刺激は、
言葉ではとても形容出来なくて、その度にユリウスは極力小さな声を、
驚きと共に吐くのだった。
「ぁ・・っ・・・」
時間が何かを変えるのなら、ここにも変わったものがある。
それは、ユリウスとダーヴィトの関係だった。
君にしてあげられる事が、ぼくにあるとしたなら、何でもしてあげたい。
それは、セックスのことだけではなく・・・。
そう思った瞬間、ユリウスは膣筋に力を込めて、埋まったままの
ダーヴィトの昂りを、きゅっと締めていた。
○ダーヴィト
「ん?もう、限界か・・?じゃあ、そろそろ本格的に楽しむか・・♪」
ユリウスの意識的な締め付けから、
欲望より深い結びつきへの渇望を知り、
ダーウ゛ィトは上になったユリウスの体を、
繋がったまま反転させ、
二人は、沿うように横たわる。
「痛くはないかい?」
腰骨を支点に、横たわるユリウスの体の下に、
片手を敷き、体重を受けとめる。
そのまま、ユリウスの片脚を、自らの肩へ担ぐように掛けると、
後ろから弾みをつけて、律動を送った。
あたたかな蜜が、膣とペニスとの境目から、
出口を求めるように放出され、
ダーウ゛ィトの下腹部をじわりと濡らした。
「ユリウス・・いつもと何か違うかい?」
○ユリウス
初めての体位に戸惑うも、
「いつもと違う場所に当たって・・いる・・・?ちょっと深い・・かな・」
子宮口から少しずれた箇所に当たる亀頭を感じ、ユリウスは思いの丈を口にしてみた。
これまでの生温い刺激が、熱を帯びた躍動に変わる。
それが腰全体に甘い疼きを与え、ついにユリウスは耐えかねて、
僅かではあるがいつしか声を上げていた。
「ぁあん・・ぁあん・・っ・・」
聊か硬度を増したように感じられるペニスが、的確に奥まで届き、
膣への挿入を繰り返す度に、快感は声となってダーヴィトの耳に届けられた。
自ずと洩れてしまう声を、ユリウスは意識の中に入れ始めた。
(約束・・をしたん・・だ。声を出さない、と・・)
ユリウスは唇を固く結んで、声を殺すことに努めた。
ダーヴィトを感じて濡らす体液が空気に晒されて温度を失くす。
でも、そんなことは気にならないくらいに、中は熱かった。
ダーヴィトの汗ばむ額もそれを、物語っていた。
こんな幸せな時にも、いつかは終わりがくるんだ。
でも、いつまでもダーヴィトの傍に居たい・・・。
今は、何も考えず身も心も全てを彼に委ねよう・・・。
ユリウスは、ダーヴィトの肩に担がれた足を見て、
どんどん大胆になっていく自分を怖いと感じるようにもなっていた。
「ダーヴィト・・は・・どうなの?・・・」
ユリスウは荒い息の中、慈しみを込め、ダーヴィトに問い掛けてみた。
○ダーヴィト
「僕かい?僕は・・ユリウスの反応が、
いつもより鋭敏に、感じてならないよ・・♪」
声を噛み殺すユリウスに、
わずかだが、邪な考えが付きまとう。
場所をわきまえるとすれば、それは今すぐにでも踏みとどまって当然であるのに、
特異な体位からか、膣内の尋常でない反応からか、
普段は冷静なダーウ゛ィトの思考でさえも、
ついに蝕みはじめる。
「ユリウス・・!」
ダーウ゛ィトの腰つきは、緩やかだった動きを一転させ、
ユリウスの膣壁を、これでもかと深く擦りながら、
腕を絡めた柔らかな白い太腿を、跡がつくまで吸いあげ、
その唇を、耳梁や、首筋にまで及ばせた。
「愛している・・!」
○ユリウス
感じるぼくを感じるダーヴィト・・・
声を出させまいとして、でも、惜しみなく性感を与えてくれようとして、
極力控えめではあるけれど、腰をくれるダーヴィトに、
「愛してる・・」そう言われて、込み上げるものがあった。
激しく打ち付ける腰に、気がおかしくなりながらも、あらゆる所に口付けを受け
全身で愛される・・・喜びを体でも知るユリウス。
愛し合うとはこういうこと・・。
ユリウスは息を浅く、時には深く吐きながら残された理性でそれを思った。
悪ふざけのつもりで始まったほんの小さな悪戯も、
二人だけの秘密を共有する喜びから、一体感を経て、愛を確認する行為に至り、
やがて終焉に向かう。
−その時が来た−
肉襞がペニスを締め付ける動きを呈し、子宮口に熱い塊を一層強く感じた時、
ダーヴィトは唇を離し、腰の動きだけに神経を集めて、精の放出の時を待った。
「ああ・・んっ・・。ダーヴィト・・・ダーヴィト・・」
ユリウスは、このままの姿勢で終わりを迎えようとしているダーヴィトの意思を
感じ取って、共に果てようと、名前を呼んだ。
頭の中が白くなりかけて、今まで感じたことのない強烈な快感が子宮を襲う。
膣の中でペニスがピクピクと蠢いたかと思った瞬間、自分と体温を同じにするが、
愛しい違和感を生む暖かい液体が溢れ出るのを感じ、
ダーヴィトにもその時が来たことを知る。
二人は上体を横たえて呼吸が整うのを待つことにした。
ユリウスの頭部に添えられたダーヴィトの腕にユリウスは頭を預けて微笑む。
「ぼくも・・愛してるよ・・・」
405 :
無題・1:2009/06/08(月) 01:06:56 ID:GGvnIHLc
「仕置きだ」・・とレオニードに冷酷に告げられ、両手を、後ろ手に縛られてしまったユリウス。
「あなたがぼくに、こんなことをするはずはないよ」と、余裕で笑っていたユリウスであったが、
服を引き裂かれ、胸を露にされた瞬間・・ 顔は引き攣り・・ 血の気はさっと引いていった・・。
レオニードの真剣な目の威力に圧倒され、言葉も出ない。
そのままベッドに押し倒され、ズボンを剥ぎ取られながら、
舌を絡め合う激しいキスに、行為が移行すると、ユリウスは縛られた手をもどかしそうに動かした。
「ど、どうしたって言うの?・・何を怒っているの?」
「ねぇ・・レオ・・どうしてこんな?・・あっ・・んっ・・」
ユリウスは、漸く解放され自由に話せるようになった口から質問を投げるも、
体中に受ける熱い口付けに電流を感じ、喘ぎ声に変える。
レオニードは動じず答えず、ただユリウスの白い肌を薄い桃色に染める事のみに終始した。
足を開けと、命じられ、抵抗を試みるも無駄だと悟り、観念して、ユリウスは
甘い息を吐きながら、遠慮がちに左右に腿を開いたが、
ここまで来ると、もうユリウスの方が我慢出来なくなっていて、自ら、両足を
更に限界まで大きく開いた。
「口は嘘を言うが、ここは正直だな」
その言葉に反応して、膣の奥が熱くなり、同時に新しい樹液が溢れてくるのが自分でもわかった。
(自分から・・ここをあなたに見せているかと思うと、・・消えていなくなってしまいたい・・)
その地点をじっと見入るレオニードの視線に、ユリウスは顔を背けて耐えた。
到着を待って震えているそこに、愛の証が欲しい・・あなたが欲しい・・
言葉に出来ないもどかしさがいつしか涙となり、頬を横に伝って、つつ・・っと流れた。
悔しくて、切なくて、でもどうしようもなく愛おしい 落ちた涙には色んな想いが混じっていた。
そんなユリウスの渇望を満たすかのように、レオニードは
焦らされて待つ光る秘唇に舌を這わし、何度も上下に往復させた。
恥ずかしいほどに反応を示しているその部分を、今度は指できゅっと開かれて口で犯される。
赤く色付き、膨らみを持った芽を、レオニードは飴をしゃぶるように弄った。
ユリウスのそこは既に厚みを増し、いつでも挿入可能であったが、膣の意思を敢えて眼中から外すと、
陰唇を広げていた指を今度は膣口に刺し込み、中の壁を擦ったり、攪拌したりしながら変化を観察した。
ユリウスは、興る官能を逃がそうと、大きく息を吐いたり腰を浮かしたりしたが、
逃れられるはずもなく、嗚咽を漏らしては熱い樹液を滴らせる。
レオニードは口をつけ音を立ててそこを強く吸い上げたが、そうすればするほど、
後から後から溢れてくるようで、挿入したまま指の動きを止め、ユリウスの指示を待ってみることにした。
急に愛撫を止められてユリウスは狂いそうだった。
「・・いっ・・。欲し・・い・・」
「はっきり言わねば、わからぬぞ」
「・・繋がって逝きたい。入れて、入れてよ、お願い・・レオ・・」
返事の代わりにレオニードは、指を抜きユリウスの腰を抱えると、一気に奥まで突き上げたが、
いつもより熱い膣の中の感覚に、レオニード自身も耐えなければならなかった。
406 :
無題・2:2009/06/08(月) 01:07:28 ID:GGvnIHLc
−それまでとは態度を変え、
記憶を失くしたユリウスに、レオニードは優しく接するようになり、
ユリウスもいつしかそんなレオニードを愛するようになっていた。
レオニードもユリウスを愛していたから、どちらからともなく体の関係を持ってしまったが、
レオニードは、どんなことをしても消せない黒い影を抱えていた。
真実を知ってしまったら・・
ユリウスが記憶を取り戻し事実に気付いてしまったら・・
そう思う度、腕の中で歓喜の声を上げるユリウスが幻影のような気がしてならなかった、
そして初めてこの邸に来た時のユリウスが脳裏にちらつく。
何度抱いても。「レオニード、愛してる」と囁かれても。全てを受け入れることは出来なかった。
だから、レオニードは思った。試した。
残酷な仕打ちをしてユリウスに嫌われようと・・。だから意に反して縛り上げた。
そして残酷に犯した。ただ嫌われたいと言う思いを携えて・・。
だが、結果は逆だった。ユリウスはレオニードを嫌うどころか、欲しているのだ。
こんなにも・・。
(行き着く先が、例え地の果てであろうとも、おまえは後悔はしないのだな?)
ユリウスへの愛を注ぐべく、レオニードは腰を打ちつけた。
「あっ・・・あっ・・・」
喘いで上げる声が返事のように耳に届く。
(こんな愛し方をしてしまう私を、おまえは恨んでもいいのだぞ)
レオニードは、ユリウスの姿態に真っ直ぐ目を向けると現実と言う苦悩の淵に身を投じた。
戦い終え疲れきった肉体を夜の静寂が来るまでしっとりと包み込んでくれた。
○ダーヴィト
「ユリウス、こっちと・・・(尖らせた舌で最下部の突起を小刻みに嬲り、)
こっち、
どっちがいい・・?自分の口でちゃんと言ってごらん・・・?」
(秘裂を上下させていた舌を、いつしかペニスに切り替え、
そそり立ったその先端で、秘裂を上下に擦り上げながら、
時にぬかるみに浅く埋め込むように、垂直に突き立てるように、
亀頭部を沈みこませる・・・)
○ユリウス
両方、、、
○ダーヴィト
贅沢だなぁ♪それがおまえの答えかい?
両方なんて言うのなら、
こっちはおあずけだ。おっと、格好はそのままで・・・♪
(ジッパーを上げ、カチャリとベルトを締める。
顔を横に
傾けると、こんどは唇で二枚の大陰唇を挟みながら、
じれったくなるほどの動きで、
中のクリトリスを押しつぶし、刺激を与える・・・)
○ユリウス
あっ・・あぁっ・・・
ダ・・ダーヴィ・・ト・・
が・・ま・・ンンッ・・・んで・・き・
あ・ああぁっ・・・
いやぁ・・あっ・・
○ダーヴィト
「はは・・そのまま、達っちまいたいか♪」
間接的な愛撫を楽しむように、陰唇というクッションに護られながら
焦れた愛撫を受けていた肉芽は、赤く腫れ、硬く充血し、
二枚の肉ひだの間からツンとそそり勃って、顔を覗かせ始めていた。
「ここか?」
二枚の肉ひだを両指で左右に広げ、
今にも達しそうになりながら震えているクリトリスに、後ろからふーふーと
息を吹きかける。
○ユリウス
「クッ……ハアアンッ!」
ダーヴィトの、吹きかけた息に、僕の頭の中は、真っ白になりかけたと同時に羞恥心が、芽生えはじめてきた。
「いやっ!ダーヴィ・・・ト、見ないでっ!!」
僕は、思わず、叫び声をあげてしまった。
○ダーヴィト
「見ていないよー♪感じているだけさ♪」
余裕さえ思わせる表情と声で、ダーヴィトは、
しこり勃ったユリウスの肉鞘を求め、
舌を尖らせ、伸ばしてちろちろとくすぐるように舐めたてる。
目を閉じると、より一層ユリウスから温かく昇る雌の馨りが、
鼻をついた。
小ぶりだがしみひとつない、真っ白な尻の肉を左右に開くと、薄桃色の会陰と、
秘洞の入り口、その中央に流れる蜜の河が、あからさまに顔を出す。
滴り落ちそうに光る蜜を、音をたててすすり、
ぷっくりと充血して膨らんだ、女陰全体を余すことなく、
隣のレッスン室に響き渡るのではないかというほど、
大袈裟に、舐め回した。
「今日も美味しいよ・・・ユリウス」
○ユリウス
「アアァッ!ダヴィ・・ト、やめて、今日は…
…アアッ、汚いッ!」
と、言葉にしても、彼の絶妙な舌の動きに、僕の体は反応してしまい、もっと奥深く、侵入して欲しくて、自ら、足を開き腰を淫らに振ってしまった。
自分でも、わかる程、
ヌルリとしたものが、両足を伝いシーツを濡らしていく・・・
「んんぅぅッ・・・
も、もっと・・・つよ・・く・・・アアッ・・か・き・・まぜ・・・ハアアンッ!」
○ダーヴィト
「もっと深く・・かい?」
了承を得る前だが、押し当てられたペニスは、
膣のぬめりによってひとりでに、深々と最深部まで突きあたり、
背筋に電流を起こさんばかりの
快感をダーヴィトに伝えた。
ぱっくりと開かれた口のひくつきが、ユリウスの答えを露呈している。
後ろから抱きかかえるように、小刻みだが正確なリズムを刻んで、
擦り上げ始めると、ユリウスの膣はすぐに窄まり、
抽送を阻害するのではないかというほど、ダーヴィトのペニスを締め上げた。
○ユリウス
「はぁっ……あっ、ん……ん……!」
もう、僕は、何も考えられない。
彼のリズムに合わせ、ただ、動物の本能の様に腰を激しく、振り乱すだけ……
「あっ、は…はぁ…っ!ダ、ダーヴィ・・ト、も、もう……」
○ダーヴィト
「もう・・・かい?反応がよくて・・・嬉しいな♪」
四つん這いの状態から膝立ちにさせると、
そのまま後ろからユリウスの太股を抱え上げ、
より深い挿入で、揺さぶりをかけ、膣の上底を大きく突き上げた。
「好きなように乱れてくれていいよ・・。できたらこっちを向いてほしいな♪」
楽々とユリウスの体を抱え上げたまま、振り向かせ、
熱く湿った吐息を感じながら、唇と、その中で揺れる柔らかな舌を
吸い上げた。
○ユリウス
ダーヴィト、僕は…僕は、幸せだよ。
君の腕に抱かれ、君をこんなに深く、感じ……
もう、何もかも、捨てたっていい。
もっと、愛の流儀を教えてくれよ。
ダーヴィトの唇を激しく貪り、舌を絡めながら、僕は、自らの乳房をもみしだいた。愛液に塗れた、ペニスの動きが、早くなりだした時、僕は、絶頂を迎えた。
「んッ……アアァッ…
アアッ……ハアアン ッ…!!」
ダーヴィト、愛してるよ永遠に・・・
410 :
無題:2009/06/08(月) 01:45:47 ID:GGvnIHLc
ユリウスに淫らなポーズをとらせたまま、ダーヴィトは壁に目をやる。
気配を感じ取ろうとしているのではない。気にしているのだ。
何故なら・・・
隣の準備室にはクラウスとイザークがいるからだ。
防音壁なので音が洩れる心配は要らないが、それは楽器の音に限ったことで
ユリウスのような女があの時に奏でる声には、防音が効くか否か定かではなかった。
また、鍵の無い準備室に、いつ彼らが入ってくるとも限らない。
こんな綱渡りのような秘め事を、演奏会の準備でキリキリ舞いしている最中に、
学校のこのような場所で、制服のままで、行っている自分を、ダーヴィトはどうかと思った。
大概のことは辛抱出来た。いくら大人びていようがいまいがクラウスよりも大人だし、
指が動かないとは言え、ピアノの知識に関してはイザークにも引けを取らない自身はあった。
ただ一つ・・・
波の無い海原のような自慢の心を乱す存在の、ユリウスに関しては辛抱が出来なかった。
ダーヴィトはユリウスの高く掲げられた陰唇の端を両の親指で左右にぱっくり開くと、
鼻先を近付け甘い香りを楽しんだり、言葉で説明をしたり、と悪戯な時間を暫く費やした。
だが、そんな行為は長く続く筈も無く…ダーヴィトは・・・
「…ダ、ダーヴィト…あっ…」
ユリウスは、自分の見えない場所…恥ずかしい場所への、
ダーヴィトの視線と言葉による、詳細な説明に、羞恥でおかしくなりかけていたが、
何と言ってよいか判らず、更に腰を高く上げてしまう、と言う逆の行動に出てしまった。
ユリウスが小さな嗚咽を漏らし、腰をくねらせる度に、
透明な樹液はタラ〜っと、白い腿に伝い落ちる。
その光景を、手を出さずに再び見蕩れるダーヴィトの目は眩しそうに光っていた。
「舐めてあげような…」
ダーヴィトは、ユリウスの耳元で囁くと、散々焦らした後ではあるけれど、
ようやく濡れてそぼる熱い秘襞に舌を当て、上下に擦った。
口全体で味わうユリウスのそこの柔らかい感触に、
ダーヴィトも直ぐに酔い、己自信も熱く滾ってくるのが痛い程分かるが、
ユリウスを焦らした罪は重く、自分も辛抱の時を覚悟するのであった。
○ユリ
「ねえ、レオニード、いつまでこんな or2 恰好をしていればいいの?」
【軍服を着たレオ様は、この or2 体勢のままのユリに話し掛ける。】
レオ
「いい眺めというものは、見ているだけでも満足なのだ」
ユリ
「・・っ・・見てる・・だ・・け?」
(もうあそこからは透明な蜜がとろ〜り溶け出して・・・・・)
ユリ
「・・・悔しいよ、あなたの言いなりになんか、ならないからね!」
レオ
「では、直るがいい。」
ユリ
「くっ・・・」
レオ
「・・・どうした?・・・。元の姿勢に復してもよい、と言っておるのだぞ。
ふっ・・おまえは、その恰好が余程気に入ったと見える。」
ユリ
「・・・あなたは、いつも、そうやってぼくを見て笑ってるんだ。」
レオ
「(笑っている・・だと?・・・私が?)私は、おまえといると・・・」
ユリ
「な・・に・・?・・」
レオ
「いや、何でもない。」
【レオ様はベルトを外すと・・・・】
「ねえ、レオニード」
「ん、ユリウスか・・?」
「レオニードはふと寂しい気持ちになったりしない?」
「私か・・ないな。」
「やっぱり。レオニードは強い人だね。」
「ふっ・・どうしたそれだけか」
「ねえ、僕も・・一緒に入っていい?」
「(なに!?)」
「今日はレオニードと入りたい気分なんだ。」
「なっ、おまえは女であろうがっ・・!そのようなことは・・(動揺)」
「・・もう脱いじゃった。」
レオニードはユリウスの言葉に頭の中を白くしたまま固まってしまった。
そうこうしてるうちに、いつのまにやら自分の肩に彼女の白い手がおかれる。
「肩幅、広いんだね。背中も大きい。」
ユリウスの細い指先は、彼のひろく逞しい肩から背中にかけて
筋肉をそっと・・そっとたどっていく。
今触れている部分は、自分の体と彼女の細い指先の一点だけ。
それなのに、なぜその部分がこのように熱い?
今すぐ振り返り、その白い裸体を抱きしめたい。
だが、怖いような気がした。
ひとたび抱きしめてしまえば私は・・・・
浴室に響く愛らしい彼女の声にハッとする。
「・・・僕を・・見て・・レオニード」
レオニードはその言葉を恐れていた。
ユリウスがどのような心境で発した言葉にしても、私にとっては・・
「僕が・・嫌?」
「ユリウス・・!」
次の瞬間レオニードは、彼女を抱きすくめていた。
「んっ」
軽く唇を合わせ、さっと離す。
「もう少し・・こうしていて」
今度は彼女の方から唇を寄せ、そのまま・・・・口の中までゆっくりと味わった。
浴室に響き渡る舌を絡める音。
「レオニード、僕を見て。僕これからは、女として生きてもいいんだよね?
僕は女の人の体を見たことがない・・・・
僕はちゃんと女の体をしているんだよね?」
「ユリウス・・ああお前は女だ!」
レオニードはしっかりとユリウスの瞳の奥を見据えて、そう告げると
ユリウスの胸に手を置いた。
「あっ・・」
大きな掌の中で、白い乳房の中心がすぐにピンと勃つのがわかった。
そのまま、確かめるようにレオニードの手は、
滑らかな腹部から、もっとも敏感な女性の部分に降りていく・・
「レオニード・・!」
ユリウスは彼の手がそこに触れるか触れないかのうちに
咄嗟に目を閉じた。
彼女の手は、彼の肩を強く握った。
レオニードはなだめるように、ユリウスの額に口付ける。
そのまま指を、彼女の秘められた花弁へ・・
花びらの一枚一枚を確かめるように彼の指は動く。
「レ・・レオニード・・」
それにつれるように、くちゅ・・くちゅ・・と
何かぬるりとしたものが指に絡む音がする。
そのヌメリを上の小さな突起にも塗りたくるように、小刻みに刺激する。
「あっ・・ぁあぁ・・ぁあっ・・」
レオニードは彼女の体の変化、変わりゆく表情を意外にも冷静に見ていた。
「ユリウス、後で私の部屋へ来なさい。」
「レオニード・・?」
レオニードは低く呟くと、呆然と立ちすくむ彼女を残してバスルームを後にした。
(僕の体は何かおかしかったのか・・)
ユリウスは釈然としない思いのまま、しばらく湯船につかり考え込んでいた。
(レオニードの私室で・・何があるのだろう)
候の冷え冷えとした私室で、そのしなやかな身体は、金髪ごと抱きすくめられていた。
脆く壊れてしまうほどにきつく、されど包みこむほどにそっと・・・。
「レオニード・・・」
少女の頭に手を添え、自分の胸に押し付けた。
「レオニード・・・苦し・・・」
「すまぬ・・」
こぼれる涙と、吐き出される嗚咽が俺の胸を熱く濡らす。
それは温かいといったものではなく、すでに熱い。
「あなたとこうしていると・・・僕は・・・」
仔犬のようにか細く鳴いている筈であるのに、
レオニードの背中に回わされた細い手には、その厚い肌さえ切り裂くほどに、
力が込められていた。
「僕自身がどう、女であるのか・・・僕にもわからない・・・
それをあなたの手で
確かめてほしいんだ・・僕は、女であるのに、なぜ男のなりをして、
男性を名乗ったパスポートで・・・ああ、なぜ僕は・・」
「何も考えなくてよいのだ・・・お前の望みどおり、私の手で確かめてやろう」
ユリウスの頬に手を添え、そっと挟み込むと、
少女は何か与えられるものを、待ちわびるように目を閉じた。
顔を近づける。
「・・・・・」
突然の口付け。
だが、それは接吻という触れるような、生易しいものではない。
「んぅっ・・・・」
息ができない。口を塞がれ、舌根まで絡み取られ、口腔を蹂躙され、
呼吸もままならないほどになったユリウスは、
思わず両手で、候の胸を強く叩き、顔を背けた。
「嫌か?」
「・・・違うんだ」
「怖いのだな?止めても・・・」
「違う・・・!」
今度は、少女から飛び込むように抱きつき、慣れない仕草で、
レオニードの口内に、舌を割り込ませた。
何が彼女にこれほどの感情を駆り立てさせるのか。それはきっと、問うまでもないのかもしれない。
━━押し潰されそうな己の心を、支えて欲しかったのだろう。
誰かに傍にいて欲しかったのだろう。
(お前に、肝心なこと告げられない私に・・・か?)
これだけひとつ屋根の下に居ながら、
私自身がそれを求めてやまないことに気づかないふりをして、
幾年も過ごしてきたのかもしれない。
見破られたような蒼い瞳に、酷く怯え、
目を背けていたのは、それこそ私のほうなのかも知れない。
今夜にでも吹雪が叩き付けそうな、晩秋の空気たたずむ、
寝室の中央に位置する、色合いこそ派手ではないものの、
贅をつくした装飾や、彫刻に彩られたベッド。
その中ほどが、普段とは違う軋みを上げ、いつも以上に深く沈みこんでいる。
髪の金色や、青みさえ帯びた明るい肌が際立たせるように、
少女の体の重みなど、
ほとんど感じ取れないとはいえ、
それは、如実に二人分の重さを称えていた。
「重たくは・・・ないの?」
ユリウスは、レオニードに跨り遠慮するように腰掛けていた。
上から見下ろす形で候に、問いかける。
湯浴みで茹だった身体が、シャツの白を透かすように、
見方によっては男の肌を待ちわびるように、
僅かに上気し、その鎖骨は汗でしっとりと潤んでいた。
なにぶん、レオニードの方からこの体勢を促したのである。
というのも、一思いに蕾を開いてしまうには、忍びないからであった。
そのような気にさせる少女の不思議さに、
自問を繰り返しながら、長く楽しむのもまた一興とばかりに、
候は、その鎖骨に指を這わせ、徐々に指先で胸の中心をなぞり、
シャツのボタンを外しにかかった。
先程、風呂場の中で見たとはいえ、光の加減の違いからか、
また別の輝きをもったほの白い双丘が、少女の困惑を含んだ緊張を示すように
上下し、先程勃たせた先端に再び触れるという期待に、
候の手はひとりでに早まって、シャツを一気に左右に開いた。
「あっ・・・」
ユリウスの手は、咄嗟に乳胸の頂点を隠し、その勢いで今度は
乳房の下部を象る、美しい輪郭が歪にひしゃげた。
レオニードの下腹部に重い戦慄が走る。
女の肌を見るのは、はじめてでは無いはずであるのに、
また、女というには成熟しきっているわけでもないというのに、
この少女の肌には、侯爵自身も驚きを隠せないほど、
打ちのめされるような昂奮が滾った。
細くまろやかなユリウスの肩から、白いシャツがすべり落ち、
肘にひっかかった状態で留まっている。
風呂場での出来事は何だったのかと思わせるほど、
少女の方の羞恥は再び限界に達していて、かたくなに掌で護られた乳房の先端は、
その姿を晒さずにいる。
それならと、侯爵の手は、自分の上に跨ったユリウスのズボンの
ジッパーを下ろしにかかると、予想はついていたが、
その上からユリウスの両手が素早く重なった。
性急な動作に、若さを込めた乳房が解放されて、ふるりとたわんだ。
期待を込めて見据えた先端には、
やはり覚えのある薄桃色の色彩が、控えめにのっている。
「あ・・・」
ユリウスは困ったように、レオニードの手を握り締め、
もう片方の手で乳房を隠そうと、慌てふためいたが、
レオニードの手は恥丘を辿り、また焦らすように腰骨のラインをなぞり、
わき腹を上がって、乳房に添えられたユリウスの手に辿り着いた。
「いや・・・」
レオニードの手は、表情こそ落ち着いてはいるが、男装に包まれていたとはいえ、
これほどまでに、柔らかな曲線を呈し
露出されたユリウスの肌のまぶしい質感に陶酔しないわけもなく、
封印されていた男の性を、駆り立てられられたように動き、
留まるといったことはまず、困難であった。
それもそのはず、ユリウスの脚の間には緊張や、湯上りからくる汗だけではない
潤いがすでにあり、それがよく見れば女陰の形を浮き彫りにさせていたからである。
「お前が、女である証拠はこれだ。」
開いたジッパーの中に手を差し入れ、布の繊維の間から染み出してくる女蜜を
指にとり、また隠された手を、そっとのけると、
すでに硬く尖ったユリウスの乳房の先端に触れた。
「や・・こんな体勢で見られるのは、恥ずかしいよ・・・」
レオニードはこの要望を受け入れ、今度はユリウスを下に組み敷き、
瞬く間にズボンを這いでしまうと、上からもう一度その肌をよく眺めた。
ユリウスは、見られるという慣れない羞恥に、頬を染め、
両手で顔を覆い隠してしまった。
━━私のような武骨な軍人が、そのような境地にひたることができただけでも、
お前と共にした月日は、決して無駄ではなかったと言い切れるというのに━━━
一緒に住んでいながらどんな体つきをしているか、何度か予測をつけてみたことがあった。
空に、彼女の体の輪郭を指で描き・・・・・
そんな空想上のシルエットが、
まるで復元されたかのように、
この場、この瞬間に、これほどかと生々しく判ってしまったのだ。
筆舌に尽くし難いぐらい、しかも予想に裏切ることなく、いや、それ以上に
どんなにか少女の肢体の整ったことに、喜悦の念を感じ入ったか、
誰かに納得いくよう、説明できる日は、こないであろう。
この少女には、そんな候の思いなど知る由もなく、うつろげに彼を見上げている。
男装であってもその着こなし具合や、
それが一寸の狂いもなく、見事に的中した心中の喜びを彼女は知る由もない。
首筋の細さ、腰骨の見えるほどに細くくびれた腰、
美しく窪んだ臍、少年のようにすらるとはしているのだが、ところどころに、
柔らかい肉をのせた肢体、手が廻りそうなほどの足首から、おそらくあとで
与えられる行為に、耐え忍び曲げられるであろう整った爪を湛えた足指。
そして、間近で見てもやはり息を飲むような蒼く澄んだの瞳にはじめて映る、
男の驚きの表情――
侯爵は、ほう・・・と感嘆の吐息を漏らすのであった。
この、動揺と驚きを、ユリウスに悟られたかかそうでなかったかは、
今となっても分からない。
女へと成熟する過程を存分に思わせる、丸みで膨らんだ二つの乳房は、
レオニードの何色にも勝る漆黒の目さえ、
冴えわたらせるほど綺麗な肌の色をしていた。
男を知らないその乳房は、清純らしい美しい形で公爵の前に曝け出ていた。
そしてそれを軽く手の平を開いて優しく覆う様に触れる。
「ぁ・・・・」
最初は具合を見る様にそっと形が変わる程度の力で揉み、
徐々に力を加え、揉みほぐす様な動きに変えていく。
「ん・・・・っ」
先が高さを増し、掌に突きあたりはじめた頃、ユリウスは居心地悪そうに、
体をくねらせはじめた。
だが、依然美しい形を保ち続ける乳房。
侯爵の手の動きは、
その美しい形さえも、愛撫という干渉を受け、
石を投げ込まれた湖面さながらに、巧みに形を変える。
乳首を強調する様に手の平をすぼめて、乳房を搾り上げると、
幾分熱を孕み出したのか、先程より張りつめた肌の様子を掌に伝えてくる。
彼女の手つきが混乱を提示するように、私の髪や背中をたどたどしく弄る。
白い乳房が、淡い桃色の乳輪が、円錐を築く様に反応よく尖って伸びた。
極限まで引いた所で指を互い違いにスライドさせ、指の中で潰れる乳首を軽くひねる。
「や・・・あぁ・・・」
何度もユリウスの体が小さくではあるが、ぴくりと反応する。
乳首はさらに高さを増し、男の唇を誘うようにその昂奮を示し、
濃い桃色に充血してつんとそそり勃ち、天井を見上げていた。
その先をいきなり含むのではなく、レオニードは肌と乳輪の境目ぎりぎりのラインを
焦れ、止まるほどにゆっくりと、羽毛のような優しさで、
何度も指先で辿り始めた。
白い肌とのコントラストの美しさに酔い、時折男の指が震える。
そんな刺激だけでも、緊張感すら称えた若い乳房の肉は、ふるふるとよく弾み、
乳首がその円運動に呼応するように指の方向へ傾き、
さぞ触れて欲しそうに震え、レオニードの雄を駆り立てにかかる。
だが、ユリウスの官能を引き出す楽しみを味わうことに重きを置いている今、
侯爵は、この責め苦に夢中であった。
わざと先端には触れない、その気の遠くなるような繰り返しに、
今まで身をまかせていたユリウスが屈したのは、まもなくであった。
「めて・・・やめて・・ああ!」
そこに体の抵抗はない。
言ってしまえば、これから乱れることを望んでいるのだ。
侯爵はそれを痛いほど分かっているゆえに、
「拒絶」ではなく、「懇願」の叫びが彼女の動きの全てから判ってしまったことに、
愛しみを感じ、思わずユリウスを抱きしめ、首筋から鎖骨、
乳房のいたる所に、華を散らせてしまうのだった。
その行為に、くすぐったさのようなものを覚えているのか、笑いとも溜息ともつかない
吐息が、その肌へのしるしを刻んでいる最中ずっと侯爵の耳をざわつかせた。
爪先に、ふくらはぎに、太股に、臍まわりに、至る所に、
侯爵の愛の証は刻まれ、ユリウスは戸惑ったように、
時に脅えるように、震えながらそれに応じていた。
侯爵にとっては、やっとという表現が適切であろうか、
乳輪の中心に勃った突起を交互に食み、舌で嬲りつよく吸い上げれば
手を何やら落ち着かない自分の腿の間に差し込み、
もじもじと太腿を擦り合わせているユリウスの姿がある。
「・・・ここに、違和感を感じるのか?」
腿の間の手の上に、手を重ね、ユリウスの指の間に候の指を割り込ませ
溢れかえって腿まで濡らしていた蜜ごと、
下着の布地をぬるぬると上下に滑らせた。
「はぁっ・・・」
「ここが、熱いのか?」
胸から離した口を彼女の耳元に寄せてそう呟く。
すると、その頬が、耳が、胸が新雪のような眩しさを思わせる身体全体の白が
途端に色を変えはじめたのだ。
鎖骨や、腹部にいたるまで一気にその色をほの赤く変えていったことに、
喜悦を感じ、またユリウスはその事にも戸惑ったままという、
何ともおかしな状態ではあるが行為は確実に、次に移されていく。
吸い付くような感覚は比喩ではない。
濡れた下着のせいでレオニードの手が秘唇全体に貼り付くようだった。
その吸着感と、服越しに感じる絶妙な柔らかさ、
そしてその奥から伝わってくる鼓動のような、小さな脈動、
それが、候の心まで吸い付かせるようだった。
一方ユリウスも、初めて身に起こった不思議な感覚に戸惑った。
まるで彼の指を待っていたように、触れられたその秘唇に突然、
熱い電流が流れたのだ。
指が少しでも離れると、再び何かを欲するように秘唇の奥が熱く疼き、
再び触れただけで熱い蜜液が、中からとくとくと湧き出すのを感じた。
「あ・・・ぁあ・・」
「お前のこの場所が、今どうなっているかわかるか?」
レオニードが、指の動きを止めることなく尋ねる。
ユリウスはレオニードに告げるべく、そっと体を起こした。
彼女がやっと聞き取れるくらいの、震える声で耳打ちしたその言葉で
レオニードもユリウスの身体の奥に起こった変化への理解に、
なかなか判っているではないかと、うなづいた。
だが・・・・・
『自らの慰め』という、なるべくわかりやすい解釈を伴った類のレオニードからの質問には、
彼女はただ、首を横に振るだけであった。
そのような、まったくもって未開拓な彼女の身体が、
少女から女へと変化を遂げていく過程、
そして男性を、男の欲のすべてを、受け入れられるようになるという瞬間、
それをただひとり、見届けることができるという、
恐怖感を伴った高揚に、レオニードの胸の鼓動が高まった。
(壊さぬように、してやらねば・・・な)
ただひとつ残された小さな下着は、彼女の身体の秘めたる場所を
月明かりに無防備に透かす。
布地越しにも見てとれる、薄桃色の陰唇、そして中ではちきれんばかりに
勃ち上がり、布をするどく押し上げたクリトリスが、
レオニードの決意を無遠慮に揺るがし、
あからさまな情欲へと駆り立ててしまう。
抵抗を宥め、最後の一枚を剥ぎ取った時、
二度目の驚きがレオニードを襲い、その光景に息を呑んだ。
きつく閉じた膝を立てさせて、生え揃ったともいえぬ、
まだ柔らかな恥毛の下に息づく
男性を知らないはずの秘唇は、受けた指姦により潤みをたたえ、
半分程口を開き、中の壁がてらてらと輝いてその内部をあらわにしていた。
指で開いて、中をよく見ようとした手が、つと止まった。
そんな所作も無用だといったように、
彼女の花弁はすでに膨らんで左右に反り返り、
クリトリスもはちきれんばかりに充血し、包皮がめくれ上がって、
中の芯が顔を少し覗かせている。
入り口ともまだ判別がつかぬ膣から溢れ出した蜜は、会陰を伝い落ちて河をつくり
早くも、シーツに染み入りはじめている。
「・・・ないで」
ごくりと侯爵が唾を飲み下す音を、感想もなくただじっと眺められる立場のユリウスが
悠長に聞き取れるわけもない。
「見な・・・・」
「感じやすいのだな・・・」
「いやだ・・・・・・」
「じかに触れてもいないのに、すでにこのようにして、お前は感じやすい体であるといっているのだ。」
言いながら、侯爵は口の片端が知らず上がっていった。
顔を腕で隠したユリウスから、すすり泣いたような震えた溜息が起こる。
はじめての場所を見られ、また感想までを述べられるという拷問に、
しかも、けなし口調を含んだ、候にとっては喜びの言葉を
この少女が飲み込めるはずもなく、
いささか言い過ぎたかと思ったが、
それほどの驚きだったのだと、我を納得させた。
「今、このような状態であれば、これからどうなるものか・・・・・」
ユリウスの傍らに体を横たえ、
耳元に、低く呟きながら、彼女の指を導き、
ぬかるみの中心にそっと触れさせてみる。
電気に触れたようにユリウスの指先が、ぴくりと引き攣る。
「驚いたか?」
そのまま、ユリウスの指を縦の溝にそって、なぜる動きをさせる。
ユリウスの指先は、すぐさま体の中心から溢れる自身の蜜にまみれた。
紅く染まった耳を甘く食みながら、問う。
「自分の体であるのに、恐れることもあるまい?」
ぬかるんだ割れ目を何度も擦り、 時折秘唇上端の突起にも軽く触れさせてやると、
「んっ・・・・・」
両者の手首を挟み込むように、内腿が締まり、
細い腰をもじつかせ、双瞼が閉じられた。
「ここが・・・よいのか?」
ユリウスは、レオニードの指先がその芽を、丸く小刻みに撫でるたびに、
子供がいやいやをするように首を左右に振っていたが、
やがて恍惚の表情を浮かべて、ビクンビクンと体を震わせた。
「・・もっとか。」
体勢が変わったことも気づかぬほど、ユリウスは候のすることに
身を委ね、悦びの反応を示していた。
ユリウスの脚の間に割り入り、鮮やかな桜色をした小陰唇を
舌の先端でなぞり上げると、桃色に染まり始めた身体が
多量の蜜を溢れさせながら痙攣する。
クリトリスを舐める舌の動きが早まると、そこはますます硬く勃ちあがって、
ふるふると震えた。
「あっ・・・ぁっ・・・・!」
快感を増幅するかのように、レオニードは開き始めたばかりの膣口に指を添え、
ゆっくりとなぞった。
「わかるかユリウス」
「あなたの指が・・中・・に・・・・?」
「そうだ」
ユリウスの指を再びそこへ導くと、
レオニードの指を、未通の空間へとくぐらせたことを確認させる。
指で開かせた蕾は、やはりまだ固く閉じようと無意識の力が込められ、
一本分の指をうっ血させるだけの締め付けをもっていた。
「ユリウス、力を抜いてみろ」
二本目の指を揉み解すように沈め、上壁をなぜるように刺激してやる。
秘唇から溢れた愛液を舐め取り、
指を通したために、中の桃色の肉ひだを現し始めた膣口に、
今度は、舌をとがらせてぬっと押し込むとユリウスの声の質が変わった。
レオニードは膣内で回すように舌を動かし、甘露のような蜜を何度も啜り上げた。
「いや・・・・あ」
舐めまわす度に膣内が熱く濡れ、壁が厚みを増し、
舌に順応するように、声が細く切なくなっていく。
うっすらと赤く染まった頬を時折撫ぜれば、柔らかく暖かい。
次々と零れるユリウスの蜜を啜りながら膣襞を舌の腹で舐めつづけると、
膣内が細かく収縮を繰り返し、さらに多くの蜜を溢れさせた。
そこに、達する寸前で止めておいたクリトリスへの愛撫を加える。
「あぁん・・あ・・」
刺激が痛みにならぬよう慎重に弄び、刺激を早めていく。
ユリウスは快感を貪るように肢体をばたつかせ、
レオニードの頭を、手で押しのけようとした。
「 あ、くっ、ぅん・・・・・っ!」
「達してよいぞ」
最後に迫りくる、初めての快感の末尾を拒むように、
抵抗する脚を抑えこみ、依然膣内で轟かせた舌を深くぬめらせ、抉り、
唇を陰唇に押し付けて強く膣液を吸い上げながら、
クリトリスを挟みつけて押し潰すと、ユリウスの身体が一瞬強張ってから脱力し、
膣壁がぴくぴくと収縮しながら、舌を締め付けた。
ユリウスの呼吸が落ち着くまで肩を、金にうねったつややかな髪を透き、
何故そうなったのかを優しく、だが的確な言葉で説明する。
ユリウスは、赤みが引き始めた頬を再び上気させて、
信じられないといった面持ちで、レオニードの胸に恥ずかしそうに、
顔を埋めた。
達したばかりの靡粘膜はしとどに溢れた蜜に濡れ、
未だ、少しめくれあがるようにして息づいていた。
再び、ユリウスの指をそこに入れさせると先程よりも、さっきより大きく開いていることに、
驚きを隠せないでいた。
「何か・・話して」
レオニードの指が侵入し、中で絡まりあい、広げられた秘口はいびつに形を歪める。
しばらく小声で囁きあっていた二人も、
徐々に言葉少なになって、秘密の共犯めいた空気が、再び漂いはじめていた。
これから行われようとする禁忌の行為を、貪欲に映し出そうと、
真夜中の月が、煌々と輝き出した。
自分の傍らで服を脱ぎ差っていくレオニードを、
ぼうっと霞がかった視界に納める。
服の上からよりも、ずっと高く隆起した肩、引き締まって割れた腹部、
体躯の割りにすっきりとしたラインの腰、軍人らしく鍛えられた脚と、
ユリウスも、先程されたように眺め回したが、
レオニードは、その視線に一瞥をくれる他は、
何を気に留める様子もなかった。
体重をかけぬように、候はユリウスの上に折り重なる。
漆黒の瞳で無言の問いかけをし、
ユリウスはそれに無言で、瞳を閉じて応じた。
月夜に白く浮かび上がったしなやかな両足を、先程よりもっと大きく開き、
肉壁を大胆に見せ付けるように開いた膣口に
、硬く反り上がって怒張したペニスの先を突き入れて、しゃぶらせる。
ユリウスの睫毛がかすかに震えた。
「壊さ・・・な・・・」
(・・・大丈夫だ。)
細く手折れそうな腰を片手で掴み上げ、亀頭の先だけ埋まった膣口に、
負荷をかけないように、そっと小刻みに腰を突き動かしながら、
短いストロークを送っていく。
入り口 の抵み具合を心配するように、でも正直な体のほうでは愉しみながら
腰をせり出し、ペニスでユリウスのぬかるみを割り裂いていく。
それでも、ユリウスの眉間には時々皴が入り、苦しそうな様子は否めない。
ペニスを押し出すように、ぐにゅりと膣が動き、
ユリウスは頬を一転して蒼くさせながら、首を振り、
じりじりとベットの上方に逃げるしぐさをした。
その動きに、ペニスはするっと抜け落ちたり膣口に先端だけ挟まったりを繰り返した。
それが候に、突き壊してしまいたいような苛立ちとともに、焦れた快感を与え、
切っ先の感覚を鋭いものにし、ペニスの隆起を早めていくこととなった。
ベッドの上端に頭が当たってしまう寸前で、ユリウスの意識は混乱してしまい、
レオニードにすがり付いて咽び泣きはじめた。
━━ややあって
「無理しなくともよいのだぞ」
「ううん・・・僕は・・・あなたから逃げているわけではないんだ・・・」
ユリウスの目には、明らかに抵抗ではなく、引け目のようなものが浮かんでいた。
思い切って問いただす。
「妻のことか・・・・?」
即座に、視線をそらし、ユリウスはそれに答えようともしない。
(やはりそうか・・・)
「では、何故ここまで私にさせたのだ?」
そこでユリウスは、はっとしたようにレオニードの目を見つめた。
「あなたに、僕をもっと知ってもらえたら、
僕もあなたをもっと知ることが出来たら・・・・・!」
「もうよい。」
即座に体を起こし、シャツを手にとったレオニードに、
ユリウスは抱きついて、その唇に吸い付いた。
「違うんだ・・あなたを失いたくない・・・行ってしまわないで!!」
レオニードを押し倒さんばかりの勢いで、上になり、
驚きに目を見開いたままの侯爵に構うことなく、半分開かれた唇に接吻し、
舌を押し込めて、絡めあげた。
「僕・・は・・・・」
あろうことか、自分の膣の入り口をレオニードの切っ先に押し付け、
涙で頬を濡らし、苦痛に顔を歪ませながらも、その腰を何度も落とそうとしているのだった。
「おまえという女は・・・・」
やや乱暴にユリウスを組み伏すと、今度はユリウスが両目を見開き、
レオニードを驚きの表情で見上げた。
両脚を脇に抱え込まれると、ユリウスの瞳がまた強く閉じられる。
開ききった陰唇はぽってりと膨らみ、そこにペニスを押しあてると、
まわりの肉ごとへこんだ。
照りかえった亀頭が膣肉の間に分け入り、沈み始める。
「んんっ・・・・・」
中程に侵入を遂げたとき、赤黒いペニスが
ユリウスの膣肉を抉る度に、鮮血が絡み始め、
その悲痛に、同情の念を掻き消されそうな堪えきれない喜悦が背筋に奔り
レオニードは、うっと声をあげてしまう。
膣の中程を通過する際の侵入には慎重さを要し、また凧糸で締めあげられたような
痛みを伴った快感に、腰の突き出しも過剰になりかけるが、
痛みに唇を奮わせ、額に汗を浮かべたたユリウスの吐息で、我にかえる。
厚い肉に刻まれた深い溝は、それでも繰り返される小刻みな律動で
僅かにだがすこしづつ開き、ペニスをぱくぱくと咥えこむようにうねったり、
時々、押し出すように蠢きながら、徐々に口をあけていく。
体の内側を槌で叩き付けられる様な衝撃に、ユリウスのかみ締められた唇から
血が滲み始めた。
「本当に、無理しなくてもよいのだぞ」
ユリウスは僅かに、肯くばかりである。
レオニードは、それほどまでにして快感を享受しようとする
自らが悔やまれてならず、
ユリウスの奥を知りたい衝動を抑え、ペニスを引き抜いた。
レオニード自身も、女の蕾を開くのは初めてであるゆえ、
あまりの自分の浅はかさに、反省できる機会でもあると、
自身を引き抜いたことで、ようやく冷静に事態を受け止められた。
「ごめんなさい。僕・・・どうしていいのか分からなくて・・・」
「では、今日はこのまま眠るとしよう。」
傍らの、金髪を片腕で支えるように抱きしめると、
かみ締めたことの無い幸福感が、候の心を穏やかにした。
それだけでも、良かったのだ━━
「僕・・・焦って・・・馬鹿みたいだね・・・・」
双瞳からぽろぽろとこぼれる雫を、交互に拭いユリウスへの心の重圧を、
どうすれば取り払うことができるものか、考えた。
「でも、もう一度・・・・もう一度だけ・・・・おねがい・・・」
レオニードに、体の疲れなど一切無かった。
だが、同じ繰り返しをしてしまい、むしろユリウスの方を傷つけてしまったら・・・。
「さっきと同じように・・・してほしいんだ・・・」
「さっきのところから、先へは進まぬよう気をつけるが、それでよいか?」
ユリウスは頷くと、真っ直ぐにレオニードを見上げた。
詰まるところ、ユリウスの身体はあれだけの痛みに体を強張らせながらも、
別の場所で生まれつつある快感を、受け入れはじめていたのだ。
その事実に、レオニード自身も再び大きくみなぎり、
本当の傷口さながらに鮮血の跡を残し、それでも小さく動く膣へ、
もう一度、ペニスを突きたてた。
肉のすり溶けたような、鈍い衝撃が再びペニスを襲うと、
可憐な花びらを巻き込みながら、ユリウスの中程まで腰が沈みこんだ。
中心部の硬く閉ざされた壁の部分を最奥とみなし、
それを楽しむように、さまざまな角度から、腰を揺らしていく。
まだ本当の意味で繋がれなくとも、初めての男性を受け入れるユリウスのそこは
ぎしぎしとペニスを締め上げてくる。
「どうだ・・・・・?」
ユリウスは、徐々に慣れてきたペニスの動きに身を任せていた様子だったが、
あるとき急に、レオニードの腰を、下から強く掴んだ。
「痛いのか・・・・?」
ユリウスはゆっくりと首を振った。
「レオニード・・・・、あの・・・疲れない?次は・・・僕が・・・・・」
(何も分かっていない女というのも、考えものだな。)
男とはこういうものだと喉の端まで出かかった言葉を飲み下し、
脱力しかけながらも、レオニードは半分咥え込まれた快感を逃しつつ、
ユリウスを反転させ、今度は上にして抱きかかえた。
これ以上、深く穿ってしまわぬように、
壊れ物を扱うように、ユリウスの腰を浮かせながら細心の注意をはらう。
ユリウスの体重を胸の上にかけさせ、抱きすくめたまま、
掴んだ腰を下から上下させる。
「んぅっ・・・ん・・」
先程よりも、ゆるゆるとした心地の良い快感が双方を襲い、
蜜音がベッドの軋みに続いて、耳を打ち始めた。
「痛みはどうだ?」
大丈夫といったように、ユリウスが首を振る。
胸を合わせたまま、上下逆の律動が続く。
次第に高鳴ってくる蜜音は、動きにあわせて徐々に粘着性を帯び、
ユリウスの羞恥をひどく煽るが、それを見て男が喜ばないはずもなく、
掴んでいた腰を一気に放し、鉄壁を打ち破ってしまいたい衝動が頭をもたげては、
儚くも、思考の彼方へ去っていった。
気の遠くなるような衝動に、候はピリオドを打つすべもなく、
動きを緩慢にしてみたり、性急にしてみたりしながら、
内部の初々しい収縮と、細やかな変化を楽しみながら、時々深い口付けを交わした。
口付けの深い間は、ユリウスの腰を回すようにしたり、動きを止めながら、
舌の温かさを堪能した。
「レオニード・・・」
ユリウスの唇は柔らかく、舌を絡めれば、
上になったユリウスの甘くさらりとした唾液が、レオニードの口内に流れ込み、
何度もそれを飲み下した。
ユリウスの表情も、先程の引き攣ったものではなく、穏やかになり、
自分の秘唇に半分挟まったものの感触を楽しむように、時々膝立ちになって
脚の間を覗きこんだり、結合部に触れてみたりと、余裕すら見せ始め、
まるで、無邪気な子供のようであった。
けれど、血管を浮き立たせた幹を伝いはじめた透明のものに気づくと、
恥ずかしそうに顔を上げ、レオニードに覆いかぶさってきた。
だが、その反動でペニスが鉄壁のまさに中程を貫きかかってしまう。
「っ・・・・・・!」
痛みの芯を刺激してしまい、すまないと思ったが、
これを通過してしまえば後は苦しみへ追いやらずに済むのではないかという
予想であるが、
その自信というか、確信めいたものが侯爵の心中をやけに納得させた。
脅えて平素より増して頼りなげになったユリウスの表情が、
ますます嗜虐心と征服欲を煽ってしまい、
自分だけを拠り所にしてくる彼女への愛おしさも手伝い・・・・
レオニードは体勢を上に立て直し、一度ペニスを引き抜くと、
蜜がまとわりついたペニスの根元を握りながら、
大陰唇の間にめり込ませるように上下に動かしたり、
膣口の周りを掻き混ぜるように亀頭を密着させ、再び尖り始めたクリトリスに蜜を擦り付け、
秘唇を余すことなく、ペニスで刺激した。
「レオニード・・・いい・・・すごく・・・」
半ば、素股のような体勢で、体を密着させ、秘部を摺り合わせる形になっていたのだが、
ユリウスが喜ぶのであれば、今はそれが一番いいのだと、
官能を呼び覚ますように、
長くそれを楽しめることに感謝しながら、その戯れを半ば割り切って楽しんだ。
ペニスの先は時に、膣の中を浅く穿るように傘を引っ掛けたり、
秘唇全体に、幹をなすりつけるようにこすりたてたりし、
その度にユリウスが、感じているのか脚を閉じ合わせよがり、
秘唇全体でペニスを強く挟み込んでくるものだから、
それが、侯爵には心地良くてならず、そのたびに筒先が跳ね上がった。
ペニスから与えられる刺激で、小指の先程に膨れ上がった可愛らしいクリトリスから
膣口までを傘で何度も往復させ、執拗な愛撫と、
中ほどまでの抽挿に膨れた膣粘膜に、蜜液を絡ませる。
「い・・ゃ・・・あぁあぁん・・・!」
ユリウスの声色が高く上ずったかと思うと、
やはりクリトリスに強い快感を感じる意図を見せたので、
その体勢で執拗にペニスをこすり付けていると、
腰をせり上げ、腿を震わせながらもう一度絶頂に達した。
呼吸の整ったユリウスを依然下に組み敷きながら、
そうはしていても、やはり行き着く先を求めるように、レオニードのペニスは、
先程まで埋めていた花びらの中へと、思いを馳せるかのように腹を打つ。
ユリウスがそこまでならと欲しがるので、儚むように時折突きこみ、軽く腰を揺すりたてる。
亀頭は、そのたびに紅いものをまとったユリウスの粘液がまぶされて引き出されてくる。
爆ぜそうに張り詰め、膨張したペニスの先端が、膣の内部のさらに奥の感触を求め、
堅さを増して待機している 。
ユリウスはその微弱な動きに、二度達したこともあってか、
今度は体の奥がたまらなくなってきた様子で、
ペニスを咥えなおした膣の中ほどは、
細い糸をひと巻きして両手で引き絞ったような締まり方をしだし、
また、膣口も同じような締め付けで、
ペニスの全周に絡みつくように窄まったり緩んだりを繰り返しはじめた。
「これが、いいのか・・・?」
こくこくと、少女は頷く。
入り口が何度も執拗に締まり、ペニスを欲しながら飲み込もうとするような動きを見せた。
「辛くなったら・・・言うのだぞ」
レオニードは括れたユリウスの腰をつかむ。
そしてその上体を引き戻し、
腰を密着させがっちりと体の下に抱え込んだ。
ユリウスを完全に固定しその逃げ道を奪うと、
レオニードの腰が再び前に競り出されていく。
硬く張り詰めた先端が、柔らかな薄桃色の粘膜を、鏃のように捲りあげる。
入り口が拡がってしまったために、
中程にペニスの進行を妨げるひだの存在を生々しく呈した膣の入り口は、
その奥へ続く道までをも、はっきりと候に露わにしてしまう。
さらに、腰を進め、ユリウスの吐く息に合わせる様に、
中へ打ち付けることを試みた。
その奥から、脈動さえ伝わってくるが、
正直なところ、それが自身がユリウスに伝える自らの脈動であるのかはわからない。
腰を揺すりたてるごとに、
ぴちゃぴちゃと新しい蜜が入り口から上がり始めた。
「感じるのか・・?」
ユリウスは、恥じ入るように押し黙ったままだが、
膣は、かわりにその返事を返すようにきゅっと締まり、窄まった。
ペニスが鉄壁を通過しようと、ドリルのように硬い先端で体内を抉ってくる。
「レオニード・・・!」
ユリウスは、何かに脅えるように、
大胆にも脚を絡ませて縋り付き、その反動で何かがぶつりと弾ける様な感触があり、
それを通り過ぎたペニスが膣の奥へと、ぬめりを纏いながら深く深く飲み込まれた。
「っはあぁあぁっ・・・!」
ユリウスが腰をのけぞらせて、声ともつかぬ吐息を漏らしながら、
その苦痛に絶え入るようにもがいた。みりみりと肉を裂かれる感覚とともに、
まるで脳天まで刺し貫かれたように、背をピンと張って硬直している。
だが、遠く待ちかねた刺激を思いがけなく受けてしまったレオニードは、
驚きと同時に、
その身体の奥深くに電流を直接つなぐように、ペニスをさらに最奥に飲みこませた。
ベッドにユリウスを縫い止めるように、腰をぐいと押しつけられ、
膣口は開ききり、内腔いっぱいにペニスの形に拡げられ、
形容し難い声が喉から漏れる。
「あ・・・ぅ・・・・っん・・・!」
レオニードの体の一部を少しでも押し返すために、
ユリウスは下腹部あたりに力を入れて、ペニスを締め出そうとしたが、
それの太さはユリウスの想像をはるかに超えていて、
会陰や、膣周辺がぴくぴくと締まるだけでしかなかった。
ユリウスの膣は、限界以上に広げられていたのだった。
破瓜とともに遅い来る少女の締め付けに、どくりとレオニードの芯が脈打つ。
脳髄から精嚢へと、痺れるような欲望が雪崩れ込み、
淫欲が暴発しそうになるのを、
頭の中で、もう一人の理性をもったレオニードが、
冷ややかに嘲り笑っている。
室内にこもる湿気に黒い闇を映した窓の表面は結露し、
やがて雫を結んでは、内側に筋を光らせた。
そして、長い時間の経過を告げるのか、薄いベールのようにカーテンが
透かしていた月の光が弱まってやや陰り、
ぱちぱちと燃え立つ暖炉の火もまもなく
終わりに近づいていた。
月が隠れてしまえば、体の下の少女の姿もたちまち見えなくなってしまうだろう。
このままでいれば、暗闇が隠してしまうであろうユリウスに、
いつかこの娘がここからいなくなってしまうのではないかという、不安を重ねた。
そして、誰にも与えたくないという想いをかぶせた。
この娘が
━━たとえ過去に愛し、この国まで追ってきた男だとしても━━
他の男に組み伏されている姿を想像するだけで、不愉快な情念が身体を支配する。
まことに勝手ではあるが、他の女、たとえ私の妻でさえも、どこの誰と床を共にしようが、
心底に特別な感情など何も沸かなかったのが、いま嘘の様に、
苛立ちが、募っていく。
頭の中に次々に現れては霧の中に消え行く、あの男や空想上のさまざまな男の影を、
心の神剣で振り払った。
静寂をしばしまとった一室に、緊張を示したユリウスの心臓の鼓動が、
まるで耳元でそばだてているようにドクンドクンと、
レオニードの耳をついた。
それでも、小さな膣口は小刻みな収縮を繰り返しながら、
ユリウスとは別の意思を持って、レオニードの精を早くも搾り出そうとしている。
繊細な花びらはペニスの律動を渇望するように蠢き、
レオニードはそこで一度腰を引く。
秘唇から顔を出すか出さないかの所までペニスを引き抜くと、
肌の合わせ目から流れ出る蜜は、まだ少し朱を思わせたが、
ユリウスの中で多大な熱量を伴い、すでに体の一部であったかのような
それが、今度は抜かれていく不安に、
迫る暗闇と、吹雪を連れて来そうな予感を漂わせながら、
強まり始めた風の音に、身を震わせながら不安げに、細い腕を絡めた。
再びゆっくりと挿入されてくるペニスの感触に
思わず声をあげるユリウス。
今度は、ズンッと音がしそうな程深く最深部にペニスを押し当てる。
「・・い・・・あぁっ・・・!」
破瓜の鋭い痛みはまだ払拭できずにいるものの、レオニードを少し積極的に
受け止めようと恥部を上向かせている下肢は、
なおも少しずつ浮いていった。
あれほどに、侵入を拒んでいた中央のひだが、完全に取り払われた熱い膣肉が、
今度は全体のひだをくねらせながら、ペニスを柔らかく包み込み、
残された男の理性を溶かし、男の中で痛いほどの欲望に変わる。
膣のうねりはまるで何枚もの舌による愛撫のような繊細な蠕動を見せ、
その入り口は、息継ぎをするようにパクパクと閉開した。
断すれば漏れてしまいそうな声を抑えて、レオニードは
小さく喘ぎはじめたユリウスの胸を揉み、時に先端をしゃぶりながら、
熱くぬめる膣内を味わうように、ゆっくり突き引きしていく。
先刻までの狼狽が嘘のように、ユリウスは冷静になっていた。
それへの褒美とばかりに、
伸ばした手でやや乱れた金髪を梳いてやると、
今度は白い胸元に唇を付け、先ほどつけたものとは別の証をひとつ刻む・・・
角度を変え、膣内の襞に溜まった蜜液を、くびれたペニスの頭で掻き出すように、
わざと音を聞かせるように出し入れすると、
結合部からは、ぬちゃっ・・・と、
気泡を含んだ蜜と一緒に漏れ続けてくる。
その様子に、ユリウスの感じ始めた様子を知り、
繋がったまま、体の上下を入れ替える。
先ほどは用心深く支えていた腰を、今度は離し、
全体重をかけさせてみる。
「ぁんっ・・・・」
別の角度からの刺激に、思わずユリウスが腰を浮かせる。
だがその身体を逃げられないように抱きすくめながら、下から腰をゆるりとじれったく突き上げる。
先ほどのように、遠慮がちにではなく、時折思い切り膣の上底を突き上げた。
「くっ・・・・あっ、だ、だめっ・・・・」
ユリウスがもがこうとするが、
腰に手をまわしてぐっと抱き寄せたまま、緩急つけて抜き挿しを続けていると、
くたりと力がぬけていった。
さらに繋がったままがばっと起き上がり、
ユリウスの膝下に腕を滑り込ませると、そのまま脚を肩へ担いだ。
レオニードは、体位を変えたことから、上に向かって口を開いたユリウスの膣口に、
ペニスを突きこみ続け、
とうとうユリウスの体の奥の本能的な快感を生み出す部分にまで
亀頭の先が当たるようになり、
ユリウスはこの新しい悦びに、
心を支配される戸惑いに目を閉じた。
美しく艶やかな両脚の爪先は無惨に上を向き、
レオニードの下腹部の動きに合わせて揺れ動いた。
意識が遠のきそうな、やや弱い電流が腰の奥を何度か駆け巡る。
その渦中でも、何とかものを考えられそうになると、
ユリウスは自分のほうも、
レオニードのペニスを律動にあわせて突き返していることに気が付いた。
「あっ・・・んっ・・・あんっ・・・!」
腰の奥のほうで、火種がくすぶっている快感をユリウスは覚え、
そしてそれはゆっくりと腰全体や乳房へと広がっていった。
胸の頂点は、これまでなかったくらいに固く立ち、
レオニードの律動に合わせるように、乳房全体が弾んだ。
自分が意識するよりも早く、
体は痙攣をはじめ、子宮の奥深くから痙攣が弾け飛び、
ユリウスの膣は、いよいよペニスを離さなくなった。
「レ・・オ・・・だめ・・もうっ・・・・!」
快感に体を揺すぶられて、
ユリウスはレオニードの背に爪を立ててしまう。
それでも、動きを止めようとはしない。
「あぁあぁん・・・!ぁあ・・・・」
ペニスをきつくくわえ込んだまま、限界まで収縮した膣の淵からは、
さらりとした蜜がほとばしり、
弱まった月明かりにキラキラと反射しながらシーツに落ちた。
━━━それとともに、最奥を突き上げ、私も一度果てた。
中へ・・・いつまでともなく続く昂奮の滾りを ユリウスの中へ・・・
「ずっと・・・・」
ユリウスがぽつりと呟いた。
ユリウスのすぐ隣には、高い鼻、聡明さと強い意思を兼備した、
レオニードの黒い瞳があった。
「ずっと、こうして欲しかった・・・」
候の目頭にも、何かがこみ上げるのを感じた。
「すまない・・・今は」
何故だか、ただ、そうとしか言えなかった。
何か繕う代わりに、レオニードは再び彼女に口づけた━━━