冨樫義博総合エロパロスレ

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1名無しさん@ピンキー
HUNTER×HUNTER(既刊24巻)
レベルE(全3巻)
幽☆遊☆白書(全19巻)
狼なんて怖くない!!(短編集)
てんで性悪キューピッド(全4巻)



HUNTER×HUNTERのエロパロって無いの?
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120293909/
幽遊白書でエロパロ その5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196609022/
2名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 21:36:33 ID:NfKDuki+
2chエロパロ板SS保管庫
http://red.ribbon.to/~eroparo/

→ENTER
 →漫画の部屋
  →ジャンプ系コミックの部屋
   →冨樫義博作品の部屋
3名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:44:13 ID:Ax3zDOfL
>>2
4名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 00:55:22 ID:CURxxBYm
てんで性悪ってどういう話?
5名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 01:08:41 ID:RdjB57uH
>>4
悪魔の女の子がヘンタイ金持ちの罠に掛かってドレスはおろかパンティーまで切り裂かれる話
6名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:03:40 ID:l83VafzW
あげ
7名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:39:05 ID:HUIXN+8r
てんで結構好きだったなぁ。まりあちゃんかわいいよまりあちゃん。
冨樫にはまたこういうノリのラブコメ系を描いてもらいたいもんだが。
8名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 18:02:36 ID:TDOFWld0
今の冨樫にラブコメがかけるのだろーか
9名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 20:31:10 ID:IToB+4Rf
冨樫のおっぴあ
10名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 21:42:31 ID:rgnmRlG/
てか職人さんはいらっしゃらないのかね。
幽白スレは先日の被害にやられちゃったのかい?
11名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 03:15:11 ID:vUqJHJeH
>>10
やられたのはハンタスレで
幽白スレはそのちょっと前に即死した
……んじゃなかったっけ



レベルEのエロが読みたい
12幽白4スレ 490:2007/12/31(月) 23:53:03 ID:m4QowxH5
よっしゃ今年に間に合った!

蔵静前提で 蔵馬×静流
普通のカップルっぽいことをさせてみようかと思いまして書いてみました。


大晦日に何やってるんだって言う突っ込みはなしだ。

13蔵×静:2007/12/31(月) 23:55:04 ID:m4QowxH5

「・・・・・・うん、じゃあね」
受話器を置く音と無機質なトーン音。
途端に現実に引き戻される。
見慣れた仕事場の風景も急に色褪せる。
カットの練習をしようにも気持ちが入らない。
マネキンの嘘臭いサラサラストレートに嫌気が差す。
くるくるとシザーを弄んで脱力するように椅子に腰かけた。

一週間、会っていないだけ。
この時期、忙しいのなんて毎年のこと。
今、電話したばかりだ。

なのに――
紛らわすようにタバコに火をつける。
口の中に広がるマルボロライトがいつもより軽く感じた。
ニコチンとタールに頼ったって、モヤモヤした思いが消えるわけじゃない。
吐き出した煙はため息と重なった。

自分がここまで彼にハマるとは思っていなかった。
自分の好みのタイプは上手に遊んでくれる渋いオジサマだったし、男より仕事のほうが好きだった。
年下の、しかも人間じゃないヤツに惚れるなんて考えもしなかった。
こんな・・・・・・まるで、中毒みたいにハマってしまうなんて。

――会いたい
灰が落ちそうになっていたタバコを乱暴に灰皿へ押し付けて立ち上がる。
「っあーーーーーーー!もう!」
シザーをケースにしまい、片付けもそこそこにコートとバッグを掴んで飛び出した。
うだうだ考えるのは性に合わない。
明日は遅番だし、ここから彼の家まで歩いて行けない距離じゃない。
だったら動かない理由がない。
カツン、と小気味良い音を立ててブーティのヒールが鳴る。
強くなる雨を気にも止めず、静流は走っていた。

14蔵×静:2007/12/31(月) 23:56:45 ID:m4QowxH5

アルコールと暖房の温度が心地よく、つい寝入ってしまっていた。
痺れた五感と鈍った第六感の端に静流の気配が引っかかる。
きっと、睡魔のせいだろうとクッションに顔を埋めた。
カツ、ン
部屋の外でヒールの音が響いた気がした。
カツ、カツ、ン
瞬時に感覚が冴えた。
その音は確実に静流の気配を纏って近づいてくる。
部屋の前でその音が止まるのと、蔵馬が飛び起きてドアを開けたのはほぼ同時だった。

息を切らして・・・・・・若干バテ気味で、雨でずぶ濡れで、しかし紛れもなく静流がそこにいた。
水を含んだ髪をかきあげて、ふにゃりと力なく微笑んだ。
「ははっ・・・、ちょっ・・・まってね・・・っ・・・ん」
待てなかった。
抱きしめていた。思いきり。
「会いたかった・・・です」
「うん・・・」
荒い呼吸を整えているのを耳元で感じる。
どのくらいの距離を走ってきたのか、抱きしめるとシャツに水が染みてくる。
髪からぽたぽたと水滴がたれる。
「気が狂うかと思いました」
「うん」
息を吸い込むと静流の香りが肺を満たす。
「・・・・・・今、ちょっと幸せです」
「ちょっと?すごいの間違いだろ?」
紛れもなく、本物の、現実の静流が自分の腕の中にいるという幸福を噛みしめた。
もつれるように部屋に入ったのを合図に唇が重なった。
ドアを背にしてポストボックスに座るようにして、静流を支える。
すこしタバコの香りがするその唇は、蔵馬を乱すのに充分すぎるほど柔らかい。
薄暗い玄関で、そこだけが部屋からの明かりを受けて浮き立つようだった。
「っ・・・すいません。我慢できそうにありません」
「んん、しなくていいよ。ていうかしないでよ」
静流の舌が蔵馬の唇をなぞって挑発する。
その挑発に乗って舌を合わせる。
「んっ・・・今日はヤケに素直じゃない?」
ふふ、と上目遣いにして見せた微笑が艶めいている。
蔵馬はこの表情に弱い。
「一週間の長さを思い知ったので、つい本音が」
その言葉で静流はにっこりと満足そうに笑った。
――今日は形勢不利だなぁ
と思いつつ、つられて笑顔になった。

濡れて重くなったコートを脱ぎ捨てると、「もう一度」と唇を求めて、静流の指が蔵馬の頬をつつみこむ。
ニットのワンピースから覗く肩が艶かしい。
暖房と酒でのぼせた頬にひんやりした感触がここちよい。
甘く粘膜の絡まる音が耳を犯して、身体の芯に熱がたまっていく。
「・・・んぁ・・・ぅ、酔ってる?」
「いえ……そうですね。少し・・・っぁ」
冷たい指が首元をかすめてシャツのボタンをはずした。
その感触に蔵馬は小さく声を漏らす。
それが可笑しかったのか、嬉しかったのか。また、静流の唇が弧を描いた。



15蔵×静:2007/12/31(月) 23:57:16 ID:m4QowxH5
呼吸が熱に溶けていく。
その熱は、高い中毒性を帯びて二人を結ぶ。
唇を首筋に落とす。
「っ・・・・・んっ」
耳を甘く食むと、詰まったように息が漏れた。
「耳、弱いんだね」
――君が私の弱点ばっかり知ってるんじゃ狡いよ
蔵馬の喉元に、鎖骨に舌が這う。
丁寧に、ゆっくりと、焦らしながら。
耐えかねたようにワンピースの裾から指が忍び込む。
探るように、蔵馬の足に絡まっていた腿を撫でる。
「やっ・・・いたずらしちゃ・・・んっだめよ」
戒めるように胸の頂を指でつまむ。
「っ!っじゃぁ・・・焦らさないで、ください」
蔵馬の指にレ−スが触れ、そこに熱があるのだと教える。
雨ではないもので、熱く濡れている。
「ぁんっ・・・焦らしてないさ。味わってるんだよ」
耳元でち、ち、と肌を吸う音がした。
唇のついた部分がひどく熱かった。
この前の仕返し、とでも言うように微笑む。
蔵馬の快楽を探すように、静流の指は細い腰を撫でる。
滑らかな指が小さな傷跡に引っかかる感触がこそばゆく、けれど確かに快楽を与える。
「ふ・・・はっ・・・やく」
す、と静流の手が蔵馬の手を押し返す。
代わりに唇が胸に、腹に、落ちていく。
ベルトに手をかけたところで動きが止まる。
「おねがい、は?」
膝立ちで、腕を蔵馬に絡ませてゆっくりと見上げた。
視線が誘った。
鋭く、刺さるように。
「何が欲しいの?どうして欲しい?」
言わなきゃ、あげない。と指で唇を拭う。
――あぁ、まいった。
悔しいけれど、今日は彼女のほうが優勢だ。
「・・・触って、ください」
浮かんだ静流の表情はのふわり、と驚くほどやわらかい笑み。





16蔵×静:2007/12/31(月) 23:57:54 ID:m4QowxH5



「それから?」
ベルトが外れた。
臍の下を唇が這う。
「く・・・ぅ、キスして・・・」
釦が、ファスナーが。
ボクサータイプの下着に指が入る。
そこにあるのは恥ずかしげもなく起ち上がる、蔵馬自身。
「それで?……いつもより、大きいね」
熱すぎる男性器に、冷やかな感触があたった。
「っ…もう、いいでしょ…う?」
同時に、熱く柔らかな感触も。
考えるのを、やめたかった。
その舌に全てを任せて。
「んん…だめ。続けて」
ゆっくりと裏筋を舐め上げて責めたてる。
緩慢動きで、相変わらずサディスティックに焦らしながら。
「んぁ…静流…さん…っ」
長い髪を持ち上げるように静流の顔を包んだ。
根元まで銜え込まれ、口内の熱に半身が溶けるようで、耐えかねて手に力がこもる。
「どう、したいの…?言ってごら、ん?」
少し苦しげに、息を漏らしながら静流の唇は蔵馬を離れる。
ショーツを自ら下ろして立ち上がる。
たくし上げたワンピースからガーターベルトが覗いた。
耳元に近づいた呼吸が、さっきよりも熱かった。
「ね、言って…?」
零れた言葉からは強要の色も、加虐の色も消えていた。
……懇願だった。
泣きそうな、潤んだ声で。
思考が、溶けた。
「全部…欲しいです。
髪…の先から、足の爪まで、静流さんの…全て。
……ひとつに…なりたい」
言葉が唇から流れていった。
まるで、脳を介さずに。
「うん……」
静流の腕が蔵馬の首にすがりついた。
欲しくてしょうがない――とでも言うように。
蔵馬はゆっくりと腰を持ち上げて静流を深々と穿つ。
半分、静流を浮かせる形で。
その大きさと硬さに喉をそらし、苦しそうに声が絞り出される。
「ぁああッ…ぅう…っ」
柔らかな内壁が震える。
「大丈夫、ですか…?」
気遣わしげに、蔵馬の手が静流の髪を撫でる。
ぎぅ、とシャツの襟をつかんで体をすり寄せた。
「へー…き。う…ごいて…?」
荒い息遣いで苦しそうに、けれど優しく笑うように言う。






17蔵×静:2007/12/31(月) 23:58:33 ID:m4QowxH5



気遣ったつもりが、逆に気遣われてしまった。
――かなわないなぁ
小さく苦笑して、ゆっくり腰を動かした。
「ふ、うぅんんっ…あっぅう」
体勢のせいか、最奥まで突かれて静流の声が甘みを帯びていく。
柔らかく、溶けそうで、けれどしっかりと締め付ける静流の肉。
深く呑み込まれた蔵馬のものを逃がさないように。
久々の感触にじわり、じわりと快楽が背筋を登る。
自分から、うまく動けない静流は唯々突き上げられて、体を捩る。
「っやぁあ、これっ…おかしくっなるよぉお」
じくじく、奥だけを狙われて襲ってくる感覚に狂ってしまいそうになる。
愛液が太腿を伝ってガーターベルトを汚した。
苦しそうに、顔をうつむけて快楽から逃げようとする。
その静流の顔を持ち上げて優しく口付ける。
「形勢逆転、ですね」
余裕を取り戻したように蔵馬が嬉しそうに笑みをこぼす。
言いながらもぐちぐちと奥を抉って逃がしてはくれない。
「っも、おく…や、い、ぁああ」
ずるずると快楽が這い上がってきて、内側から静流を圧迫する。
感覚ばかり鋭くなって、意識は唯々もぎ取られて。
熱い呼吸と涙を蔵馬の首元に落としながら。
「あっ、やっいゃあああ」
体を震わせて。
苦しさにも似た絶頂を得る。
ぐ、と下半身に力がこもる。
あわせて、蔵馬が精を吐き出したのを感じ取る。
蔵馬は静流を貫いたまま、微笑んで静流の涙を舐めた。
「俺、まだ満足してないですよ」
確かに、まだ硬さを残した男性器が静流の中を押し上げる。
少年の妖しさを帯びた声で優しく囁きながら、腰を動かす。
めまいがするほどの快楽が断続的に静流を襲う。
「はっ、やぁ、また…ぁあっ、ふぁあ」
何度も、何度も、絶頂へ送り込む。
壊れた人形のように、がくがく震えながら。
静流はゆっくりと意識を手放した。






18蔵×静:2007/12/31(月) 23:58:59 ID:m4QowxH5


静流が目を覚ましたのはベッドの上で、心配そうな蔵馬の顔が目の前にあった。
「ごめんなさい、調子に乗りすぎました」
しょんぼりと困った様に静流の頭を撫でた。
その様子があまりにいとおしく思えて、ぼんやりとした意識の中で静流は蔵馬の首に腕を絡めて引き寄せる。
「だぁ…め。ゆるさない」
ぎゅ、と優しく腕に力を込める。
寝息交じりに微笑が零れ、そのまま静流は眠りにおちていった。
蔵馬はちょっと無理な体勢で抱き寄せられたまま、幸せそうな寝息を耳元で聴いた。
――あぁ、本当に静流さんには勝てないなぁ
そう、微笑みながら。
19幽白スレ 490:2008/01/01(火) 00:05:38 ID:PNQgEZUF
今年の煩悩今年のうちに、ということで。

ギリ12月に間に合ってよかったw
20幽白スレ 490:2008/01/01(火) 01:30:02 ID:PNQgEZUF
うあああ投下ミスってた

一番最初に↓がはいる予定でした…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
21幽白スレ 490:2008/01/01(火) 01:30:25 ID:PNQgEZUF
それは、静かな夜だった。
ベランダの庇を越えた水滴が、窓ガラスをひたひた打つ音だけが響く。

カラ・・・ン。
氷がグラスを滑り、音を立てた。
その音で自分の指がグラスを持っていたことを思い出し、回す。
満たしているのは先日、静流が置いていったカルヴァドス。

一週間、会っていないだけだ。
お互い社会人で、忙しい時期なのはわかっている。
15分前に電話もしたばかりだ。

しかし――
紛らわすようにグラスを傾ける。
解けた氷がアルコールを和らげ、木の香りと古ぼけたリンゴの微かな風味を残した。
それが、更に彼女を思い出させて体温が蘇る。
短いため息が零れ落ちた。

まさか自分がここまで恋愛にハマるタイプだとは思っていなかった。
女なんて手の上で転がして面白がっていればいいとすら思っていた。
――我ながら最低だなぁ
と苦笑する。
人間の感情と妖狐の鋭敏な感覚が混ざっているからだろうか?
今は、「大切にしたい」と思う。
黄泉に言ったら笑われそうだが、そう思える今の自分は嫌いじゃない。

人のいる場所で仕事をしていれば忘れていられると思っていた。
・・・・・・けれど、ふとした時に思い出す。
同じタバコの香り、香水、癖。
そうした一つ一つに反応してしまう。
静流を思い出してしまう。
喉が渇きを覚えるのと同じくらい自然に、心が求める。
逢えないだけでおかしくなりそうだった。

突然、風が強く吹いて雨粒がガラスを叩く。
その音で思索が止まった。
もう一度ため息を吐いてグラスを煽った。


22名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 01:47:40 ID:mUoi2eCy
GJ!! 静流さんが静流さんらしくかわええ……!
23名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:03:04 ID:2xCzppEn
保守あげ
24名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 06:33:55 ID:BaUmHvqS
おお! 新年早々のスレ立て&SS投下、ご苦労様です。
普段クールな女性が甘える姿はたまらんものがあるなあ。
静流さんにメロメロな蔵馬もなかなか良いです。ぐっじょぶでした!
25名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 01:40:16 ID:Ypd06IM+
あげ
26名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 00:52:36 ID:4XBIsPNw
すげー止まってるすげーとまってるよおい
27名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 20:09:07 ID:LG//RAl2
あげ

雑談すらないな
28名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 21:10:07 ID:0jW5/URE
やっぱり躯が飛影からプレゼントもらった時に見せた笑顔は最高だと思うんだ
29名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 23:20:31 ID:5zOSv9t+
んじゃネタ振りに金倉×まりあキボン
竜次も混じって3Pと言ってみるテスト

…しかしここ、某変態王に見付からなきゃ良いけどw
30名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 14:17:48 ID:veVIBvWu
某変態王さんって?

無知ですいません…。
31名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 15:32:40 ID:e3h1ArjY
>>29
やっぱその話だよな。助けが呼べない設定でちまちま書いてるんだけど、まだ公表できるLVじゃないし…

>>30
ここでする話ではないので、こちらへ
ttp://anime3.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1186287252/l50

ようは粘着。
32名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 18:13:13 ID:UjXpOVfb
31
ありがとうございました。
33名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 12:53:01 ID:dyDivav5
蔵馬と静流っていいよな
原作で絡んでないけどなんかしっくりくる
34名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 14:33:48 ID:dAwT7Xlm
二人とも年齢より大人びてるからかなぁ
一緒にバーカウンターで呑んでるのが似合うと思う
35名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 15:06:02 ID:z6XjtR75
似合うなぁ
静流は蔵馬の事情とか知ってるから
うまくやってけそう
36名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 22:19:49 ID:OYExZjRG
骸様が好きです
37名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:46:46 ID:EFcQgxbj
レベルEでなんかエロいこと出来ないかなぁ

ミキヒサとサキ・・・小学生五人と先生・・・バカと姫・・・ヤンキーと電波・・・
38名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 19:22:08 ID:nv3sk5rJ
保守
39名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:08:05 ID:3by1Q0r+
あげ
40名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:21:58 ID:0fu3gKma
てす
41名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 18:11:31 ID:dVbemxPG
静流ねーちゃん、同級生のヤンキーとデキ婚するが、速攻別れて、その後蔵馬とくっつくと言うのを妄想したことある。
桑原家に入り浸る蔵馬w

もし、静流と蔵馬が結婚したら、蔵馬が桑原の義理のお兄さん。
ほんで、桑原と雪菜ちゃんも結婚したら、飛影も桑原の義理のお兄さん。
ほんで、飛影と躯様が結婚したら、躯様が桑原の義理のお姉さん。
桑原家最強。
42名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 15:24:43 ID:8SF9RpRj
>>41
しかしそれだと、桑ちゃん完全に板ばさみ状態w w w w
43名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 02:59:41 ID:UH/MF/HY
盆と正月が大変すぎるww
義理家族やべぇ
44名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 13:46:07 ID:X7GIYBEM
盆、正月…。
誰が料理作るんだ…。
雪菜ちゃんか?
「いや!雪菜さんは座ってて下さい!
暑いでしょう。
俺がやりますから♪」by桑原


泊まりがけなら寝室の部屋割りが大変だw
45名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 15:55:59 ID:6Gw0tWtZ
HUNTER x HUNTER 3月復活だって?

マジ?
46名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 17:23:28 ID:gjZtjdH6
3/3再開です wktkがとまらない
47名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:07:20 ID:CXdj23Mc
4人×ぼたんっていうか
全員とセフレっていうか
なんかそーゆーのが読みたい

なんでぼたん誰ともくっつかなかったんだろーと
考えてたらふとw
48名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 12:07:17 ID:9cAMYZVI
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
49名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 20:21:56 ID:dP3mLQXA
>>48
携帯向けエロ動画サイト
PC無害ぽい
50名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 16:42:40 ID:9fgrYX9N
てんで金倉編まだ〜
早く見てぇです
51名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 02:17:29 ID:ELNJH0yO
飛影雪菜をだれか・・・
52まりあ絶体絶命!:2008/02/19(火) 23:05:23 ID:MEWT2MGK
「う……ん?まぶし…」
目を閉じていても網膜を刺激するほどの目映い光に、まりあは腕で目を覆おうとした。
ジャラッ、と金属同士が擦れる音、そしてやけに重たい腕。
不自然な眠りであった為、うまく頭が覚醒していないのか。
無理矢理頭を働かせ、おぼろげだった視界が定まってくると、そこには煌々と輝く照明。
「な、何よ、これ!?」
彼女の手首には、不気味に冷たく光る鋼鉄製の枷が嵌められていたのだ。
さらにその枷は太く頑丈な鎖によって、寝かされている石台と繋がれている。
躍起になって暴れてみるも、ガチャガチャと耳障りな音が響くだけだった。
足首にも枷が嵌められ、もがいたところでいたずらにスカートが捲くれ上がってしまう。
53まりあ絶体絶命!:2008/02/19(火) 23:06:06 ID:MEWT2MGK
「ふふ…」
暴れるまりあに笑い掛ける人影。
「あ、あなたは…!」
「やあ、お目覚めかな?」
まりあはその人影をキッと睨み付ける。
そこには、自分をパーティーに誘った金倉健太が、白衣姿で立っていた。
「何の真似よ!これは!!」
そういえば、この男からワインを薦められてから、記憶が定かではない。
その態度と、発言から、自分を拘束したのはこの男だ、そう確信したまりあは思い切り食って掛かった。
しかし金倉は、そんなまりあの怒号など全く気にしていない、寧ろ楽しんでいる様でもある。
「さあ、今日はどこが痛いのかな。おしりかな、おっぱいかな〜?」
寝かされているまりあに顔を近づけ、小さな子供をあやす様な口調でそう言った。
「……!!」
常軌を逸した発言にまりあは寒気を感じ、身体を縮こまらせる。
「な、なにバカなこと言ってんのよ!早く外してよ!これ!!」思わず喚くまりあ。
「まりあくん、乗ってくれないと困るな。僕がスケベな医者で、君がその患者って言う設定なんだから。」
暖簾に腕押し、という言葉が勿体無いくらいの金倉の電波な発言に、まりあは冷や汗すら浮かべる。
そして金倉から、恐るべき企みが明かされる。
「金があるというのも考えものでね。大概の遊びに飽きてしまってね。」
さらに続けながら、金倉は台の側面のボタンに手を伸ばす。
「今では年に一度、その年一番の美少女に狙いを付け、童心に返ると言う訳なんだよ」
そう続けながら、金倉はボタンを押した。
ウィィィン…と何処からか聞こえる機械の駆動音、それに続いて四隅の穴へと巻き戻される鎖の摩擦音…
緩んでいた鎖の余裕が奪われて、遂にまりあの手足をも引き延ばし始める。
54まりあ絶体絶命!:2008/02/19(火) 23:07:31 ID:MEWT2MGK
「あ…!」
自身の異常に気付き、声を上げるまりあ。
「や、やだ…っ!止めて!」
手足をぎゅっと縮こまらせ、懸命に抵抗を試みるまりあ。
しかし、機械の無常な力に敵うはずも無く、じわじわと手足を伸ばされていく。
そして…
「ああ…っ!」
まりあの抵抗は容易く限界を突破され、とうとう手足を極められる。
「ほ〜らほらほら」
金倉の目の前で、まりあは為す術無く体を広げられたのだ。
「ん…」
まりあの口から小さな悲鳴が漏れる。
「ふふふ…」
勝利を確信し、込み上げる笑みを堪えられない金倉。
金倉がようやくスイッチを切る。
遂にまりあは非常なハンターに屈し、手足を石台の四隅に向けて引き延ばされた、所謂『X』を模る格好で拘束されてしまったのだ。
患者という設定よろしく、まるで解剖を待つ小動物か、あるいは悪辣な蜘蛛の巣に絡め捕られた蝶…
それが、今のまりあを端的に表す言葉であろう。
唯一自由が利くのは指先と首だけ。勿論これらが動かせたところで何の解決にもなり得ない。
55名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 03:04:50 ID:GJ8Fw0nE
グッジョーブ!

神!是非続きを!!
56名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 21:26:44 ID:AKmQ69bk
話をぶった切るが、幽助×ぼたんの話はないのかな?
映画を見てたらそう思った。
57名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 00:49:44 ID:bbwEtOS2
映画見返したら
やくも×ぼたんでエロパロみたくなったw
58名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 15:22:36 ID:JAQEEO8T
女とヤってお金が貰える♪
まさに男の夢の仕事!
出張ホストっておいしくない?
ttp://limitededy.com/2ch/01_info.html
59名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 01:51:27 ID:RBvz7VJo
そういや過去スレでも話は1回も見たことないな>幽助×ぼたん
確かに映画はガチで幽ぼだったww
好きなんで読んでみたい
60名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 09:02:46 ID:CBXHX0qj
復活ッ!
61名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 08:58:04 ID:+ia3OO8S
ッ!
62抱いとくれよ(0/5):2008/03/11(火) 05:40:22 ID:n+CsBS4s
桑原とぼたんが好きなあまりに書いてみようと思ったんだが
桑原の性格のせいでエロがゼロにすまない。

ぼたんがオリキャラに陵辱されるハメになっていいなら続きを書こうと思うんだがどうだろう?
63抱いとくれよ(1/5):2008/03/11(火) 05:40:53 ID:n+CsBS4s
「お願い、抱いとくれよ」
ベッドの上で雑誌を読んでいた彼の前で衣服を脱ぎ捨て、あたしはいきなり飛びつく。
じっと見詰めた相手は、今まで見たコトないくらい困った顔をしていた。


あたしだって解ってんだよ。あたしはそんなにバカじゃない。
桑原君が、雪菜ちゃんのことしか見えてないことくらいさ。
ほら、今だって、こんなに密着してこんなに抱きついて、
あたしの胸はどっきんどっきん、壊れちまいそうなくらい跳ね回ってるっていうのに、
桑原君の男の子の部分はぴくりともしてない。
おっぱいはあたしのほうが、雪菜ちゃんより大きいハズさね。
自慢のそれを、逞しい胸板にぐいぐい押し付ける。
桑原君の顔がますます歪んだ。

「わ、らえねー冗談…は。よせよぼたん」
冗談。桑原君は引きつった顔であたしの肩をぐって押した。
冗談なんかじゃない。
桑ちゃんだって解ってんだよね、信じたくないだけでさ。
無理矢理離されたあたしと桑原君の距離。
その間で、剥き出しのあたしのおっぱいが、寂しげにぷるんと震えた。
それを見ないように視線を逸らす桑ちゃんの、目許が赤くなっている。
あたしはそれだけでなんだか心が慰められるような気がするよ。
64抱いとくれよ(2/5):2008/03/11(火) 05:41:17 ID:n+CsBS4s
「ど、ッどっこ触ってんだァ!?」
ひっくり返った桑ちゃんの声。
全然反応してくれないイケズなソコを、ぎゅって握った。
そんなところ触ったことないからさ、あたし。だって人間じゃないし。
ちょっと怖かったけど、でも桑原君のだから平気さね。
ジャージの上から確かめるように撫で回してたら、ちょっとだけ大きくなってきたみたいだ。
「桑ちゃん…」
これを、あたしの中に入れたい。
夢中になった。握ったり、掌でこすってみたり、
ちょっとずつ反応を示してくれるそれを夢中で弄って。
すぐに我慢出来なくなって、桑原君のジャージに手を掛けた。
がし、って。あたしの手首を、大きな手が掴む。

「それ以上は、洒落になんねー…ぜ。止めろ」
あたしは、すごく、かなしい。
おちんちんのふくらみから目を離して桑原君を見詰めると、
びっくりするくらい怖い顔をしてた。
そんなに、あたしがイヤ?
「俺は、いい加減な男にはなりたくねーんだよ」
泣き出しそうなあたしを見て、慌てたように桑原君が言う。
しってるさそんなこと。
あんたがそういう、馬鹿で愚直で、でも、一途で格好いい男だって、
知ってるからあたしはこうするしかなくなったんだ。
あんたが、あたしの心に入ってきたんだ。
我慢、出来ないんだよ。

「おねがい」
両手首をつかまれて、桑原君のおちんちんに触れなくなって、あたしはしゃくり上げた。
「駄目だ」
桑原君の声は、怒ってるふりをしてた。
65抱いとくれよ(3/5):2008/03/11(火) 05:41:38 ID:n+CsBS4s
べそべそと泣き崩れて喋れなくなったあたしを心配そうに黙って待っててくれる桑原君は、
それでも警戒しているのかあたしの手は離してくれない。

「なんで……俺なんだよ。蔵馬とかに頼めばいいだろ、そういうの試してみてーなら」
蔵馬の方が見た目だって良いじゃねえか、とかぶつぶつ呟いてる、
その不満そうに尖った唇にキスしたい。
だって、あたしは、蔵馬よりも飛影よりも幽助よりも、なんでかあんたに惚れちゃったんだよ桑ちゃん。
桑原君のベッドの上で、すっぱだかのあたしはジャージ姿の桑原君に両手を捕まれて、
まるではたから見たら、今から桑原君に犯されそうだっていうのに、
桑原君の身体が欲しいのはあたしだけで、桑原君は全然そんなことないなんて、
なんてみじめなんだろう。

「桑ちゃんがいいんだよ」
好きなんだ。でもそれは言いたくない。
だって桑原君の心は全部全部雪菜ちゃんに向かってて、それは本当に、誰でもわかってるコト。
あたしだって、桑原君に愛してもらおうだなんて、そんな夢みたいなこと望んじゃいない。
ただ、どうしても好きで。
諦め切れなくて。


「だからなんで…」
涙でぐしょぐしょの顔を上げて桑原君を見る。
やっぱりそっぽを向いたまま。
あたしの、裸なんかに、興味はまるでないっていうのかい?
「おねがい。…おねがいだよ。全部あたしがするから、桑ちゃんは寝ててくれたら、それでいいから」
「ざッけんな!」
びくん。身体が震えた。
「ぼたん、おめえよ…。もうちょっとさ、真剣に考えろよぉ。
そういうことを…遊び半分にやるような奴らをよ、最低だとは言わねえが。
やっぱりさ、俺ぁよ、そういうことは…
惚れあって、こいつが自分の一生の相手だってよ、そう信じられる二人がやることだって思うんだ」
66抱いとくれよ(5/5):2008/03/11(火) 05:42:07 ID:n+CsBS4s
服を身に着けて、桑原君の家を後にする。
あたしはちゃんと笑えてただろうかね?
あんまり自信はない。だけど桑ちゃんはきっと気付かないだろうね。
あたしのことなんて、全然、気にしてなかったってことは解ってたけど…。

あたしの裸を見ても、全然大きくなってくれなかったおちんちんを思い出してまた泣きたくなる。
ひどい話さね、あたしは、あの逞しい身体に抱きついただけで……濡れ、ちゃう…くらいだったのに。
今も思い出しただけでたまらない気持ちになっちまう。
ぴったりと密着して、桑原君の気を全身に感じて、あたしの乳首が彼の胸に触れて。…ジャージ越しだったけど。
じわん、と下着に何か漏らしてしまう感触に、あたしの顔が赤くなる。
そう、そして、初めて触れた桑原君のあそこは……
夢中でその感触を反芻しているうちにあたしは、どうしようもなくなってきた。
おっぱいの先っぽがじんじんして、パンツはお漏らししたみたいさね。
ふらふらと足を動かすたびに、くちゅって変な音が出る。
好きだよ。
桑原くんに、抱かれたい。


あの短いひとときを何度も繰り返し思い出して、噛み締めて、しつこくしつこく味わっていたあたしは気付かなかったけれど、いつの間にか繁華街に紛れ込んでしまってた。
ううん、繁華街というよりは少しガラの悪い…いやな空気の路地。
火照った体が急に醒める。
あたしはちょっとは腕っ節に自信はあるけど、騒ぎを起こすなんていやだし、慌てて踵を返した。

どん。
振り向きざまに、したたかに鼻っぱしらをぶつけてしまった。
後ろに壁なんてなかったはず、と見上げたあたしの目に、イヤなニヤニヤ笑いを浮かべた男が立っていた。
気配を探る。妖怪だ。
友好的な妖怪が多くやってきていたけどこいつは嫌な妖気を纏っている。
反射的に突き飛ばそうとしたあたしの手首を、そいつが握った。

その感触が桑原君の熱くて大きかった手を思い出させる。
あたしに出来た一瞬の隙を、そいつは見逃さなかった。
67抱いとくれよ(4/5):2008/03/11(火) 05:43:54 ID:n+CsBS4s
---------------------------ミス!
---------------------------↑の前にこっち読んでくれ


あたしを怒鳴りつけた怖い声に竦んじゃったあたしを気遣うように、
少しやさしく言い聞かせてくれる桑原君の言葉を聞きながらあたしはまた泣けてくる。
やっぱり桑原君は桑原君だ。
桑原君のセックス観は、ほんとうに彼らしくて、あたしはその考え方すら愛しくて悲しくて。
あたしにとってはそれはあんたなんだよ。
霊界人のあたしはいろんな人間を送ってきたし、
あんたたち人間の何倍もの時間を生きてるけど、こんなに心震えたことはない。
あんただけなんだよ、多分これからも、ずっと。

だけどそんなこと言えない。
好きだなんて言ったら、それこそ、抱いてくれっておねがいの百倍無理なんだよ。
一途で真っ直ぐな桑原君の愛の力は、全力で雪菜ちゃんの方向にベクトルが向いてる。
まだ、抱いとくれって迫ったほうがさ、男の子のおちんちんの我侭で…
1%くらい確率があるかもしれないって、縋るような思いだったんだ。
それでも、だめかい。
どうしても、だめかい。


意地でもあたしの身体を見ようとしない桑原君に、あたしは笑いかけた。
「解った。ごめんよ、桑ちゃん」
とたん、ほっとしたようにあたしの手首を掴んでいた両手の力が抜ける。
「ちょっとエッチな気分になっちゃってさぁ。あたしとしたことがハレンチだったねぇ」
「ま、全くだぜ!!俺だって男なんだからよぉ、カンベンしてくれよな!」
安堵を露にして少しぎこちない笑いを浮かべる桑原君の手を振り払って、ぼろぼろ零しっぱなしだった涙を拭う。

いちどだけ。
一度だけでも、抱いてくれたら。
あたしはそれを思い出にして、ずうっと幸せでいられたのにな。
桑原君と雪菜ちゃんのことだって、邪魔するつもりなんてなかったんだ。
いちどだけ、桑原君を、あたしのものにしたかった……それだけ。
でも、だめなんだね。
68抱いとくれよ(6/5):2008/03/11(火) 05:48:38 ID:n+CsBS4s
ミスって申し訳ないorz


桑原の性格のせいでエロがゼロにすまない。

桑原の性格のせいでエロがゼロになってすまない。

前書きも間違えてたorz
投下とかなれてないんだよ!

これの続きじゃなくても、桑原かぼたんのどっちかがいる話しなら
リクエストもしあったら書いてみるよ、俺のでよければ。
桑原の場合性格壊したくないから雪菜相手か、薬とか服用しちゃってるとかになりそうだがw
んじゃお目汚し失礼っした。
69名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 10:07:08 ID:e5i4N5pI
ミス多すぎて大変けしからんので
早々に繁華街以降のぼたん凌辱シーンを書くように






神様…(´人`)
70名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 21:46:23 ID:iPYispLu
板移動してたの気付かなかった
久々辿り着いたら神様が!!!

>>63タン
続き読みたいwww
71名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 08:32:21 ID:NIRlG/4a
幽螢の人か
72名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 23:07:52 ID:EbTG/4zQ
いつのまにか冨樫総合になってたの気付かなくて
随分探しちまったじゃないかw

>>63
いっそ他キャラがぼたんを救うとかできないのか
とかあまりに可哀想すぎて色々考えたよ
というかホント続きが気になってリロードしまくってるw
気が向いたら是非続きよろしく
73名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 10:57:03 ID:wD/kL1Ln
住人さん帰ってきてくれて嬉しいw

もうこのスレはダメかと思って一人で保守し続ける覚悟をしてたんだ
74名無しさん@ピンキー:2008/03/24(月) 01:30:39 ID:4gXACdbX
蔵ぼとか幽螢とか幽ぼとか飛雪とか読んでみたい
75名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 01:29:59 ID:SI1rBUKZ
最近、何をとち狂ったか蔵幻で妄想とまらないんだぜ

どうした、自分
76名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 07:56:28 ID:pcqXV3u4
ネフェルピトーが何でもしてくれるそうですよ
77名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 19:12:58 ID:Nrp0JeZE
>>76
しかし今の展開がはりつめすぎてて
エロ変換する余裕がねぇw
78名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 19:23:59 ID:TtG38wcX
2ゲット
79名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 02:03:32 ID:hax4VF8q
雪菜って子供は産むと死んじゃうけど、入れなかったら平気だよね。
指で愛撫するだけとか。
80名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 02:40:40 ID:Wr7dgfl/
生がダメならゴムをつければいいじゃない
81名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 04:18:22 ID:hax4VF8q
ああ なるほど!
82名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 14:57:52 ID:K/9dbFY0
ほしゅ
83名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 22:39:50 ID:s4xiZUsf
このスレ好きなんだがいつ落ちるかと毎度ハラハラするw


最近蔵ぼにハマったんで人生初のエロパロをがんばってみる
84名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:16:55 ID:uxXW5Y9k
wktk
85名無しさん@ピンキー:2008/04/06(日) 14:22:34 ID:TcEhptyX
>>83
うおっ楽しみにしてるぜおい!
86名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 14:13:33 ID:0NWrof0E
蔵ぼをまだだらだら書いてる最中なんだけどさ
このスレって別にラブラブハッピーエンドじゃなくても投下しておk?
87名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 14:38:45 ID:QRjnhpJp
悲恋なの?自分は何でもおk!待ってます。

どの位何でもおkか書くと連載時代、妖狐×南野母とか読んでた位w
若いながらにエロティシズムとは何かを学んだよ。
88名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 15:39:14 ID:0NWrof0E
悲恋ってほどでもないけど所謂強姦とか興味本位の行為とか

愛があるからやろう!てのでなくてもスレ的には許されるのかなと
サイト巡りしたらこのふたりえらいラブラブみたいなのでもしかして
実は暗黙でダメ?とちょっとびくびくしたんだ、ありがとう

しかし妖狐×母って究極エロティックだなw想像だけで禿萌えた!
89名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 19:55:45 ID:QRjnhpJp
>>88

スレによるかもだけど、よそを見ると強姦とか女の子が可哀想な方が皆ハァハァしてる気がする…w

自分は好きなカプ(蔵×ぼ)なら和・強不問!貼ってもらえるなら是非!って人多いと思うが…。
一応、一個の意見として。

妖×母は同人誌wで10年以上前のだから、内容書いて平気かな?


雷雨の晩、妖狐の姿から秀一の姿に戻れなくなった蔵馬は、そのまま家に帰る訳にもいかず、
電話で友人の家に泊まると母に連絡する。

母は悟られないように振る舞うが、震える声に蔵馬は彼女が雷が大の苦手だった事を思い出す。

結局心配で妖狐のまま家にこっそり様子を見に行く蔵馬(禿萌えw)

そこで彼は、雷に脅えながらも、びしょ濡れで秀一のくれた鉢植えを室内に避難させている母の姿を目撃する。
(両手に鉢を持って傘もそっちのけに)
ちっぽけな人間界の草花の為にそこまでする母に、妖狐は秀一に注がれる母の愛の深さに奇妙な嫉妬心を覚える。

その嫉妬の正体に気付いた妖狐が…てな具合でw
南野母の年齢設定謎だけど、清楚で美人で萌え〜な良い書かれ方だったw

では楽しみに待ってます!!
90名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 22:42:15 ID:qU5LgHO4
>>88
凄い楽しみだw
待ってます(*´д`*)ハァハァ
91名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 04:45:06 ID:CbAf94sI
>>89
うわ、あらすじだけで凄い萌えた
92名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 17:11:22 ID:XYYb5WAt
>>88

自分のイメージだと、ラブラブはコエンマ×ぼたん。
蔵×ぼは何故かドS責めなイメージがwワクテカして待ってます!

妖狐の声って後期、緒方女史で統一しちゃったけど中原氏の方が好きだったorz
93名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 11:21:55 ID:SMDqsceU
保守!
某テニスレ落ちたので…まぁ荒れてたから良かったのかな…
94名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 23:17:52 ID:6OozvD07
age
95名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 15:34:25 ID:12YN3j2o
幽遊のキャラソンは『WILD WIND―野性の風のように』がいっちゃん好き
96名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 01:42:53 ID:abFDWXkl
('A`)
97名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 22:10:58 ID:MY+O9qmA
エロパロ書き途中でパソコンが壊れ中のデータの無事如何も不明なまま
修理にあずけられ悶絶中の88が携帯からこのスレを保守!
ほーーーっしゅ!





orz
ドウカ ナカミ ミラレマセンヨウニ…
98名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 16:23:26 ID:5nbkJcjP
>>97
もしやGW中に投下あるかと期待してたのに、してたのに、してたのに

でも人に見られたら困る蔵ぼにwktk 気長に待ってますよ〜
9988:2008/05/01(木) 23:42:44 ID:ZyYKo3Ac
>>98
いや文章書くの初めてだったししかもエロパロだから恥ずかしかったわけで
多分そんな激しいドエロではない、はず


そんなわけでまだかかりそうなので気にせず他の職人さんドゾー!
100名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 01:49:03 ID:yjOYrbkr
雪菜×飛影SS貼ってください
兄と知らない雪菜が飛影に恋心を抱いてしまう感じで
それに戸惑ってしまう飛影が真実を伝えるべきか苦悩するも
なんだかんだで関係を持ってしまう感じなのをお願いします
101名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:52:49 ID:EiqJkQCP
>>100 おまえみたいなクレクレがいるから過疎るんだよ
102名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 07:33:23 ID:AEo8VfGz
飛雪なら保管庫にあるのでは?
そこまで事細かに設定書くなら自分で書いた方が早いんだが…と余所の書き手が云ってみるw
103保守ネタ・妖狐:2008/05/18(日) 14:42:19 ID:2QIrxrfo
おびただしい血溜りの中、その母娘は身を寄せ合い震えていた。
―運が悪い―
盗賊―それも、よりにもよって魔界で悪名を知らぬ者のない銀髪の妖狐の一団に森で出くわすなんて。

母娘の一家は、従者を伴う程度に稼ぎのある商隊だった。
武装していない商隊は、森であれ野原であれ盗賊には恰好の獲物だ。
仮に武装していても、彼らに出会って無事でいられる可能性は皆無に等しかった。

母娘の数メートル先には、夫と数名の従者が首と胴体を分断された姿で横たわっていた。
生き残りは、もう母娘二人だけだった。

―この子だけは何としても守らなければ―
惑乱しながらも母はそれだけを考えた。若く美しい娘を賊が放っておくとはとても思えない。

賊の人数は20人は下らない。どんなに隙をついた所で女の足で逃げ切るのは困難だろう。

「今日は収穫でしたね、ボス」
「そうだな」
宝石を月明かりにかざしながら銀髪の妖怪が呟く。

体温を感じさせない冷えた顔立ちと、髪の色や白装束のせいだろうか、存在そのものが氷のように感じる。
すうっと、その視線が流れるように母親に向けられた。
「…!」
母―女は、娘を庇いながらも竦み上がった。
盗賊の長は自分よりずっと若い妖怪だったが、踏んできた場数が違いすぎる。
他のゴロツキはどうにか出来ても、この妖狐だけは誤魔化せそうになかった。

宝石を袋に戻す蔵馬。
「良い品だ…お前の亭主は大した目利きだな。殺したのは惜しかったか…?」
たいして惜し気もなさそうに妖狐は呟く。

「ボス、この女達はどうします?」
奪掠を終えた部下が物欲しそうに蔵馬に聞いてくる。
彼らのボスは女に興味がない。
否、妖狐族はその妖しくも美しい容貌ゆえ異性には困らない。
蔵馬も一角の女を知り尽くし殊更に女には飢えていなかった。
女の捕虜があれば、大抵は子分に美味しい役目が回ってくる。

「お前達は、どうしたい?」
蔵馬は物柔らかに手下に問う。
飼い主に餌をちらつかされても、部下は分を越えない。言葉使いはともかく蔵馬への態度は恭しい。
「い…いや、あっし等はお零れにさえ与れれば…ええ、もう」
「そうか」

刹那、蔵馬の嫌な笑い方に母親の顔色が青ざめた。

「ま…待って下さい!娘は許してやって下さい!私はどうなってもいいから娘だけは…」

母親の哀願を蔵馬は冷ややかに見つめる。
そしてすぐに手下に視線を移した。
104保守ネタ・続き:2008/05/18(日) 14:46:23 ID:2QIrxrfo
「へっ?あ、あっし等はボスの意向に従いますんで」
母親とはいえ、歳の頃は人間界で云えば四十にも届くまい。娘は若く美形だが、母も中々に美貌である。
肉付きと色気で云えば娘よりも遥かに女盛りで、そそられる男も少なくないだろう。

「お、俺は母親だけで構いませんよ」
別の手下も口々に賛同する。
「女」
急な蔵馬の声に、びくりと母の肩が跳ねる。
「娘と二人なら、一人十人の相手で済むぞ。一人なら二十人…骨が折れるが良いのか?」
優しく微笑む蔵馬だが台詞の内容は悪魔でしかない。
「娘は…助けて下さい…お願い…」

夫にしか許した事のない女には辛い仕事だった。
だが年端もいかぬ未だ清らかな我が子を賊に汚させる事は死んでも出来ない。

母の切なる懇願に銀髪の妖狐は温情に満ちた微笑で応えた。誰もが違和感を拭えないような。
「娘が命より大切か…?」
「は、はい…!勿論です」
「その為なら自分はどうなっても良いと…?」

彼の問いを訝りながらも母は必死に頷いた。
蔵馬は凄絶な笑みを浮かべて手下に告げた。

「全員で娘を好きにしていいぞ」


静かな夜の木立の中に、女の悲鳴と男の笑い声が谺する。
愛撫もそこそこに、押さえ付けられた娘に一番手が侵入する。
人間界の冬のような魔界の屋外の気温の中で、女の身体は気が遠くなりそうに温かく心地好い。
「ふぅ〜、こりゃ温けぇ」
女の体内の熱を満足そうに味わい、賊が一人ごちた。

「そんな…そんな…」
男にたかられ人形のように揺れる娘の身体を、涙に濡れた瞳で母が呆然と見つめる。
母は娘から男達を引き剥がす事が出来なかった。
何故なら全身に植物の蔓が巻き付いて、身動きが取れないからだ。
この世に存在する全ての植物は蔵馬の支配下にあり彼を己が神と仰いだ。

触手に似た蔓の一端を妖狐が手の中で愛でる。
蔓は仕事を褒められたと知り喜ぶように中空を泳ぐ。
「さて…娘もお楽しみだし次はこちらの番と行こうか」
主人の意を汲み取った蔓が、母の四肢を絡め取り、身体を浮かせ股を開かせる。
「な…!?」
滑らかな蔓が何処からともなく何本も、女のある場所を目掛けて伸びてきた。
「一体何を…やめ…あああ…っ」
妖狐は口角を上げ愉悦の笑みを浮かべる。
だが、それも束の間で、すぐにつまらなそうな顔になった。

「…やはり亭主を生かしておくんだったな」


暇なので保守がてら。自分の中で妖狐はこんな奴w
105名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 16:28:14 ID:HJ3+ihpb
鬼畜だ!
でもそれくらいしてそうだな
今の蔵馬ならそれ見て吐き気がするとか言いそうだがw
106名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 23:32:20 ID:PX9aAMnh
酷すぎる・・・・・・・・・・・・GJ
自分の中の蔵馬はどっちかっていうと
好きに略奪させておいて自分は見てるだけーなイメージ
自分の手は汚さない系

以下チラ裏・・・
なんとなく考察してみた。
黄泉の話からすると

@黄泉、失明 
A蔵馬、人間界へ
B蔵馬、秀一に転生する(黄泉、第三勢力になる?)
C蔵馬と黄泉、再会する

二人の再会までの流れがこんなだとして、@からCまで1000年
AとBの間に蔵馬が人間界にいたとすると結構な年月を人間界で過ごしてるっぽい


いや、だから何だというわけでもないんだ・・・脳みそ暇だったwスマソ
107名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 20:00:19 ID:sEOVSVJD
夢幻花の花粉で忘れさせておいて
実は既に霊界のおねーさんだの若幻海なんかは味見済というわけですね、わかります。
108名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 10:49:13 ID:JNA1iCTD
ここの蔵馬は、あっち方面に使える植物や種を絶対隠し持ってるなw
109名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 22:27:09 ID:ZviK3Mwg
そういうので遊び過ぎて、逆に使わないで堕とす方に楽しみを見いだしてそうだなw
110名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 22:38:46 ID:fYzQ0pX1
過去を思い返して自己嫌悪する蔵馬が見たくなったんだがw
111名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 02:44:42 ID:i3z+nrYW
>>107-109……だそうよ?蔵馬くん、どうなの?その辺は」
「いやだなぁ静流さん、そんな面白そうなもの持ってたら俺が使わないわけないじゃないですか」
「あ、持ってないんだ(ちょっと安心)」

……沈黙

「……試してみます?」
「ちょ、持ってるし(しかも大量に)使う気満々だし……」
「どれからにします?あ、おすすめは性感促進ローション(特製)ですね。」
「っていうかもう手に出してるし!? ぁん!いきなりそんな……あ、やぁすご、い」
「でしょう?自信作です」




……なんて楽しんで変態おもちゃプレイしそうだなぁ
ってことで保守

112名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 20:45:22 ID:8gACXSnh
>>56
>>59
外人さんにもそう思った人がいたようだ
ttp://www.veoh.com/videos/v2934136Ds2rsMt
113名無しさん@ピンキー:2008/06/15(日) 00:13:13 ID:yD9ouqiO
保守
114まりあ絶体絶命:2008/06/15(日) 20:18:34 ID:Nlf35/1R
大分間が空いたけど、流れを読まず続きを投下。サーセン

目を瞑って屈辱に堪えるまりあに、金倉は尚も見当違いの言葉を掛ける。
「まあ、僕を好きなんだからこの位なんでもないだろ。」
「誰が好きだって言ったのよ!」
「パーティーに誘ったら抱きついて喜んだだろ。」
「あれは画集をくれるって言ったからよ!!」
勘違い甚だしい金倉にまりあは怒りを爆発させる。
「抱ついただけで好かれてると勘違いするなんて愚かね!さっさと鎖を外しなさいよ!!」
その言葉と態度に金倉の眉根が動く。
「僕は命令されるのが大嫌いだ。」
御曹司という恵まれた環境で育ってきただけに、流石に燗に触ったようだ。
それでも解放する気が見えない金倉に業を煮やし、まりあは実力行使に出る。
「いいわ!こんな鎖、魔法で外してやるんだから!!」
お得意の『落雷』の魔法の発動にかかる。人前で魔法を使うことも構わない。
寧ろ、この状況では人間離れした能力を見せることで威圧できると判断した。
指先が自由であった事が幸いした。目映い光が掌に収束し、じきに帯電が始まる。
115まりあ絶体絶命:2008/06/15(日) 20:19:06 ID:Nlf35/1R
パチパチパチ…
だが、電気が溜まり切る前に放電してしまい、終にはフッと掻き消えてしまった。
(えーっ?何、どうして!?)
まりあは慌てて再発動を試みる。
しかし今度は、発電すら起きなかった。
まりあはある重大な事態に気付く。
(あー!しまった!!呪文を使うばっかりで、魔力を蓄えていなかったから、マジック・ポイントが足りないんだわ!!)
この窮地の最中、まりあは不覚にも魔力切れを起こしてしまったのだ。
(キャー!どうしよ、どうしよ!!)
激しくうろたえるまりあ。先程までの威勢の良さは見る影を潜め、変わりに焦燥感が心を支配する。
そんなまりあの葛藤など露知らず、更に追い込みを掛ける金倉。
「ん〜、医者の言うことが聞けないとは、困った患者だ。」
既にお医者さんごっこのモードに切り替わっている。
116まりあ絶体絶命:2008/06/15(日) 20:19:38 ID:Nlf35/1R
「どうしてこんなに反抗的なのか、裸にして調べてみよう」
遂に今回の戯れの目的を宣言する金倉。
「な…!」
まりあは思わず絶句してしまう。自由を奪われた上での全裸など、到底我慢できるものではない。
竜次に肌を晒すのは構わないが、それは竜次が女性に欲情しないから。
今回のように、性欲の対象にされる事を受け入れられる程、まりあはまだ大人ではない。
これから行われる仕打ちを予感し、冷たい汗が背中を伝う。
「ふふふ…。怖いかね?恥ずかしいかね?」
すっかり萎縮したまりあに、ご満悦の金倉。ニヤニヤしながら医療器具のメスをまりあに見せ付ける。
息を呑むまりあ。
「ここはパーティー会場とは無関係の場所だからね。どんなに大声出してもいいんだよ…と」
さらにまりあを追い詰める金倉。ここがどこだか分からない以上、助けを求めることすらできない。
自力での脱出がほぼ不可能な今、外からの救出しか助かる術がないというのに。
117まりあ絶体絶命:2008/06/15(日) 20:20:14 ID:Nlf35/1R
金倉は言葉を続けながら、まりあの身体をメスで突付いていった。
腰から、脇腹。そしてふくよかに隆起する胸の膨らみへ…
「あ…やっ……」
冷たいついばみを受ける度に、まりあの身体がピクッと反応する。そして…
「そーら、剥いちゃうぞ〜」
金倉は、ドレスの胸元にメスを入れる。
びーーっ…
鋭く研磨されたメスはいとも簡単に生地を切り裂いていく。
ドレスが中央から裂かれたことで、豊満なバストが弾力を取り戻し解放される。
「!!」
声にならない悲鳴をあげるまりあ。
いよいよ、まりあの陵辱診察が開始される…!
118まりあ絶体絶命:2008/06/15(日) 20:21:21 ID:Nlf35/1R
メスは進むだけでドレスをまっ二つに掻き分けていく。
横たわっていても張りを失わないまりあのバストは、自然と深い谷間を形作っている。
更にメスを滑らせる金倉。腰帯も中央で裁ち、白く滑らかなお腹が露になる。
服を切り裂かれるこの背徳な行為に、まりあは為す術を持たなかった。
ここで金倉は手を止め、ある事を指摘する。
「おや、まりあ君。ブラジャーはどうしたのかな?」
臍まで露出するも、まりあの素肌を隠す布地らしきものは一切見当たらなかった。
先程、メスによる触診で把握していたが、敢えてまりあに告げることで恥辱を煽る。
「…っ!」
狙い通り、まりあは頬を赤らめ、口篭ってしまう。
(ま、まずいわ…ドレスの下、何も着けてない…!)
金倉の視線から目を逸らしながらも、衣装選びが迂闊であった事を悔やむまりあ。
「くくく…診察に邪魔なものを着けてこないとは感心だ。」
「ちっ、違うわ!そんな訳ないじゃない!!」
「もっとよく調べる必要があるな」
金倉は再びメスをまりあの前に翳す。刃先に光がキラリと反射した。
119まりあ絶体絶命:2008/06/15(日) 20:21:51 ID:Nlf35/1R
「はーい、汽車がとーりまーす。」
胸の谷間を出発点として、今度は電車ごっこを始めたのだ。
「山越え谷越えシュポポポポ…」
「あ……」
金属の冷たさに加え、敏感な身体の中央線をなぞられる感触に、まりあは思わず声を上げてしまう。
だが無常な暴走汽車は、まりあの悲鳴を聞いても尚止まる事は無く、むしろ燃料に変えて突き進む。
びっ、とドレスの裂け目に差し掛かり、その裂け目を深くしていく。
(だめ…それ以上は……!)
メスの侵攻に懸命に抗うまりあ。しかし更なる恥辱を味合わされる事になる。
ふいに、裂け目から覗く景色が変わる。滑らかな人肌から、柔らかな白い布地へと。
続いて鮮やかな赤いリボンが顔を出す。
まりあの危惧したように、遂に下着が露出してしまったのだ。
金倉は一瞬手を止めたが、すぐに侵攻を再開させる。
「邪魔なものは掻き分けて…」
びーっ、その言葉通り、布を裁つ音が響く。
パンティーがボトムまで露にされる。
(り…竜次くん!!)
まりあは貞操の危機を察し、竜次に助けを求めようと『伝心』の魔法を発動させた。
120名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:59:35 ID:PHq/JXrS
え、あの、これからじゃないんですか?
121名無しさん@ピンキー:2008/06/21(土) 22:53:21 ID:qmn95Mzm
続きwktk
122名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 17:45:38 ID:CKzw4w3V
hosyu
123名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 17:51:34 ID:UK8Lvnsc
age
124名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 16:57:26 ID:UeFixP83
最近、幽遊白書の映画を見たせいか幽助×ぼたんが頭から離れないのぜ
125名無しさん@ピンキー:2008/06/30(月) 18:42:40 ID:AYrnDD8K
ぜひその頭の中をうp
126名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 23:43:33 ID:GqgRvp0t
幽遊の中で螢子がいちばん可愛い
127名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 13:52:58 ID:lwVzAobW
ロングの螢子のほうが好きだな
128名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 22:39:46 ID:jwwxn2uj
ハンターの団長きぼんぬ
129名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 19:30:19 ID:iBpiSPFU
保守
130名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:10:06 ID:yDwHP0eo
連載終盤のスイッチを選ぶ時の声の主、有りえない筈なのに勝手にぼたんだと思いこんで妄想しまくってた
そのまま次の回を読んで馬鹿すぎる自分の妄想に心をえぐられた気分だった・・・・・・・・
だから>>124、期待してる・・・・・・
131名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 23:48:55 ID:RvXYymZV
お仕事でいつものように櫂乗って移動中のぼたんを突然襲うにわか雨
ベランダでタバコをふかしてた幽助と目が合って雨宿り
当然びしょぬれのぼたん
風邪引くから脱げよな展開
おぉぼたん結構胸あるなあなんてからかう幽助
もーばか!スケベ!とかいいつつ乳をもまれてその気になっちゃうぼたん


と、今日の関東のにわか雨でここまで妄想した。
>>124じゃないがな。
132名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 00:11:26 ID:hvsicMaZ
フェイタンお願いします!!
133名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 00:19:26 ID:za31m1/e
フェイたん
134名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 01:00:30 ID:aeyoCV9P
>>131
GJ
135名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 13:34:50 ID:NAOm5LGZ
>>134
こんな小ネタにGJもらうとはwww
ちなみにこの展開は汎用性が高いんだぜ
蔵馬でもいけるんだぜ

夜のお散歩中のぼたん
ふぃっと下を見たらベランダに銀色の人影
な、なんだってーΩと直行してなにやってんのさ!誰かに見られたらどーすんの!と注意
いや、満月のせいでバイオリズムがどーのこーのと狐
まぁついでだから寄ってけとマイペースな狐
そんでぼたんは狐に騙されて食われてしまえば良いさ

暇と萌えと文才があったらちゃんと書いてみたいw
ところで保管庫の妖狐×ぼたんが消えてる。なんで?あれ好きだったのに。

ていうか書き手さん戻ってきてほしいな。
幽白スレの戯言シリーズの人とかここ見てるかなぁ?
136名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 09:37:21 ID:muJwNRDm
>>135
お盆休みに是非書いてみてくださいv
くらぼ大好きすぎて…!

職人さん、たしかに減りましたね。
沢山投下してくれた職人さんは、たまに心無い人に文句つけられて
消えちゃうのかな。
書いてくれるんだから文句言うなって思います。
嫌なら読まなきゃいいだけ。

ハァハァしたいなーー。
137名無しさん@ピンキー:2008/07/17(木) 20:01:22 ID:p/xVA8m1
7年位前のハンタの過去スレ発見して燃え上がってきた
書いてくれた人ありがとう
あと書庫にあったフィンクス×シズク最高でした
138名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 20:26:28 ID:Vh3A5LXY
ハンタもっと増えないかな
139名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 21:10:20 ID:Hlijpga6
そろそろ圧縮来そうなので保守。

>>136
おk。地味にぽちぽち書くわw
140名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 00:06:45 ID:wmrLY35s
あげとかさげとかよー分からんが、フェイタン×マチで投下

秘密

此処へ来てさあ早く、
しなやかな夜にさらわれて、女は我をなくし、男は美しき獣となる。

日に晒されたものうい躰を起こし、マチは髪を結び、水を浴び、身支度をととのえる、この時間が大ッ嫌いだ。
この情事の後のほのかな倦怠に苛まれる自分が嫌で嫌で仕方ない。
記憶の一切を部屋に置いて、今へと逃げる。

平生のごとく男はもういなかった。

幻影旅団という奇っ怪な名前の面々は皆が別々の秘密を共有している。
その為、個々が何をしている云々に興味・疑念などは一切ない。
それが有難くもあり、少し寂しくもある。
ぽっかりと虚空の如き穴が心に。
そんな事を考えていたらこのごとき関係が出来上がっていた、何故?
夜が来ればあらわになる秘密の関係にからめとられて。

月は薄く照りに照る。
男はまためぐってくる無慈悲な夜のおとずれと共に。
ああ、嫌だ、嫌いだ。
誰かが呼んでいる。

―来るな、
「早くこち来るね」
近寄るな、
「耳聴こえてるか?マチ、早くこち来るよ」
ささやくな、名前を呼ぶな、ああ。
「…そう、いい子ね」
見つめるな、浅ましいあたしを。
フェイタンはマチを抱き寄せ、顎を引き面を上げさせると一気にくちびるを奪った。
「んうっ、」
舌の根を引き千切られそうな口付けに目暈がして、マチはものの分別を失った。
互いの唾が交じり、垂れる、したたる。舐める。舐めとられる。
「くぅ…っ」
フェイタンの小ぶりな舌が、魔物のようにマチの口唇を犯す。
むずがゆいような情欲に、身が沸きたってフェイタンを見た。
「その眼、いいよ」
欲情にゆらめく眼に見下ろされる。
フェイタンはマチの着物を剥ぎ、白き裸体に愛撫を加える。
舌が、指が口唇が、喉、ゆたかな胸乳、臍、そしてひめやかな肉の芽を摩擦、刺激した。
「あぁっ」
「いぱい濡れてるね、ワタシとこうするの楽しみにしてたか?」
加虐的な眼でにやにやしながら、フェイタンが、マチの眼をのぞきこむ。
「そんなわけないだろ…っ」
余りの羞恥に、フェイタンの顔を直視できず、横を向いた。
「嘘吐きね、身体は正直よ」
「やっ」
ぬっちゃぬっちゃ膣内の愛液をかきまわし、指を膣から抜きとり、指をマチの眼前に持っていった。
141名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 00:08:37 ID:wmrLY35s
秘密つづき

ぎらぎらとだらだらとマチの愛液がしたたる。
「マチがワタシの事これだけ欲しいという証ね」
妄言をはき、ふっと忍び笑いをしながらフェイタンはマチの心を追い詰める。
「な、馬鹿な事言ってんじゃないよっ」
血が沸き立つような心もちがしてマチは身悶えた、
「今の顔初めて見たよ」
フェイタンはそれを逃さず、マチのなめらかな足を持ち上げて、
「ひっ」
一気に自身を突き入れた。
「あっ、あ、やっ」
マチは虚空を掴むような動作と共に躰を弓なりにした。
「は…、マチの中ぬるぬるよ」
「んっ、ちがっ」
「違うか?…これでもか?」
濡れた肉の打つ音が慌ただしくなり、灼かれるような羞恥にマチは耳を塞いで、声の限りに叫びたくなった。
「いやっ、はっ、あ、あんっ」
フェイタンの腰が鞭のように動いて、マチは動きの一々に翻弄される。
「んうっ」
フェイタンの指がマチの肉の芽をとらえた。
「マチ」
熱い息が耳朶にさわって、摩擦がはやまる。
「やっ、ん、はぁ」
「マチ、」
快楽でかすれた声音にマチの胸がふるえる、
「は、あっ」
「…ん、好きよ…っ!!」
「あぁっ、」
男と女は同時に絶頂を迎え、何度も総身をわななかせ、痙攣した。
意識が遠くにいく前に男の声が聴こえた気がした。

「今ワタシが言ったこと、秘密ね」


朝が来て、いつもの身支度をととのえる時間が来る。
しかし今は不可思議なことに前程この時間が嫌でない己に気がついた。
昨晩の記憶を遡る、

―次はアタシが言う番だね。

秘密がもう一つ増えて、薄く微笑んだ女の顔を陽の光が燦爛と照らし出した。

142名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 00:28:47 ID:xga3AXPa
女クラピカに襲われるレオリオきぼん
143名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 01:13:50 ID:uaRzLWiF
作品のクオリティ云々の前にその、なんだ……半年ROMれ
sageぐらい覚えておいで
144名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 09:53:03 ID:DamMj2hs
フェイマチGJ!
変化系×変化系ってなんか好きだ
145名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 15:12:11 ID:RJISzuLU
>>140
GJ!
フェイタン読みたかったんだ〜ありがと!!
なんか官能的っていうよりは、女性が書いたような綺麗な文章ですね(勿論誉めてます)
マチらしさと、彼女の心情が生々しくかけててよかったです
できたらこれからもフェイ書いてください!
146名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 19:28:05 ID:clnOlUsq
そんなこと言っちゃって下はもう準備オッケーなんじゃないのぉ?
147140だが:2008/07/26(土) 03:02:12 ID:SnG50izP
>>143
レスありがとう
さげのやり方やっと分かったw
普段書き込みとかあんましないからまた至らない点とかあったらどんどん教えて欲しい

>>144
読んでくれてありがとう
俺も変化系の組み合わせは好きだ
ただ最近変化系とか具現化系とか区別がつかんようになってきたな…

>>145
感想ありがとう
周りに乙女ちくとか言われてるのが文体にも出てたかw
でもあーいう女っぽい綺麗な文章憧れるから普通に嬉しいな
フェイタンは好きなキャラだからまた書きたい

何つーか皆ありがとう
ハンタは昔からマジ好きな漫画だったから俺の書いたもんがこのスレの起爆剤みたいになったらいいなと思う
また読んでくれたら嬉しい
148名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 22:16:33 ID:7H9FLOib
保守
149名無しさん@ピンキー:2008/07/31(木) 09:48:37 ID:tqubY2bl
てんでは人気無いのかな?それとも古すぎて知らないのかな?
150名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 21:59:09 ID:SbPPkBw+
>>149
個人的に昔の冨樫絵が好きじゃないんだよな。
可愛いけど野暮ったい。
幽白後期からレベルEくらいの絵が洗練されてて綺麗だったと思う。

……今はシンプルすぎ。
151名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 23:25:44 ID:UVNm6TSy
まあ人気あるかないか、と言えばない方だろう
152名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 00:33:24 ID:gjwljBS4
自分は古すぎて知らない方
153名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 00:45:28 ID:6TRNQrWx
幽助×螢子の子作りきぼんぬ
154名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 13:36:33 ID:pKR8D/f+
クレクレ厨いい加減にしてくれ。
クレクレなレスがつくたびにスレストしてんのに気づけ。
わざとか?俺釣られてんのか?
155名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 13:57:51 ID:gjwljBS4
保守なんじゃね?
つか
クレクレの後に話題提供すりゃいいじゃん
156名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 00:03:01 ID:CiLYK2Uc
>>154
てか何でそんなに必死なの。
嫌ならスルーすれば良いじゃん。
157名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 00:02:21 ID:E2meF8x0
ここは女×男もいいんだろうか。
158名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 12:42:11 ID:fj5zt+dX
それは男女カプということ?
女が攻めということ?

基本的に男女カプならおkだと思うけど。
159名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 20:22:07 ID:p+jvIBdp
>>157
具体的にどんなカプがお好みで?
まりあ×竜次とかそれっぽいけどw w w
160名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 07:56:26 ID:CZgE7nno
まりあがリードしているうちに竜次が本領発揮して大変なことに…とかいいな
161名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 20:20:11 ID:vnliX8hz
むしろ歓迎
ここは801板じゃなかとよ
162名無しさん@ピンキー:2008/08/12(火) 22:12:00 ID:FueqsIGF
>>142
亀スマソ

キャラサロの女クラピカスレがあるから女派はそっちのがいいよ
163名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 13:06:18 ID:CpewiPMq
そうじゃなくて純粋にレオリオ受けが読みたいんだよ
164名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 15:55:23 ID:Wm5onJ4B
そうか、ならば死ね
165名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 20:20:12 ID:7BHcxeiB
>>164
お前が死ね腐女子
166名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 01:06:47 ID:ZGOwm3nr
またこの流れか。('A`)

置いといて。
>>157氏の女×男が誰なのか気になるおw
167名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 10:17:11 ID:W+IRDjK5
気になるなw

>>157は投下して良いですか?の確認ですよね?w
168名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 17:26:37 ID:kAAYmcX6
女クラピカ×レオリオキターーーーーーーーーーー!!
169名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 01:07:01 ID:/0R0KAXV
>>163が腐豚だろ、どう見ても・・・
純粋にレオリオ受けが読みたいなんてバカは普通にヤオイ板に行ってればいいだろ
いちいちKYな腐豚が宣伝しに来てたのを見たから、スレは立ってるらしいぞ
170名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 01:22:43 ID:d+ZlCNXM
ハンター男性向けエロ本というキャッチコピーの本を買い
腐が描いたホモだらけ(しかも女キャラを悉く酷いかませ扱い、エロすらなくホモのみの話すらあった)
というクソすぎる中身だった事を知り落胆と殺意で酷かった経験があるので
少なくとも男キャラ萌えを重視した腐ネタだったら普通に801板行けというのには同意する
女キャラ萌えでエロ読みたい人間にとって擬似801なエロほどうざい物はないからな
171名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 13:14:53 ID:pV30Xe29
荒れやすいなぁ、ここ。(´・ω・`)
まぁ、>>163が空気読めてないのには同意だが。
172名無しさん@ピンキー:2008/08/20(水) 07:56:00 ID:70V7YiCv
まりあ絶体絶命の続きキボンヌ
173157:2008/08/25(月) 23:14:40 ID:7EqnNzXG
亀レススマソ。
前代未聞の組み合わせな気がするが、静流×幽助。
個人的には幽助と螢子の組み合わせが何となく好きなんだが、
螢子は男を開拓していく系の女ではないし、
前に1回この組み合わせで投下したのであえて静流ww
174名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 00:57:31 ID:+onNfRU4
また幽白連載中スレ立ってるんだな〜
二周目でも黄泉は蟹と言われるんだろうか……w
175名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 22:59:20 ID:NbkXjkgO
>>173
静流好きなので読みたい。
妄想したらあり得なくない気がしてきたw

176名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 19:57:50 ID:dqPucr1j
177名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 06:09:06 ID:BQvFJibn

「どうかな〜気分は?」
金倉は九割方衣服を破り取られたあられもない姿のまりあを満足げに見下ろし、
ほくそ笑みながら、勝ち誇ったかの口調で言った。

「‥‥‥!」

頑丈な鎖に手足の自由を奪われ、なすすべも手の内もないまりあは唇を噛み締
めながら、無言で金倉を睨むのみだった。わずかに残されたのは乳首を隠し
ているブラジャーの切れ端とパンティーのみで、最も大事な部分は隠されてい
たものの、それはさらにまりあの屈辱感を刺激した。唯一の勝利の希望は、
先刻の伝心の呪文が竜次に届いている事を祈るのみ…。

(くやしー!魔力さえ残ってりゃこんな奴)

「う〜‥‥」

表現できない悔しさに、まりあはただただ小さな唸りの声を上げるばかりだっ
た。

「おやおや‥やだなぁそんな…コワイ顔しちゃ。」

金倉はまりあの怒りの表情にも全くひるむ事なく、「動けるものなら動いてみろ」
と言わんばかりの軽やかな口調で、ナイフをポケットにしまい込みながら、
ゆっくりと拘束台の横側に移動し始めた。その目は明らかに何かを企んでいる‥‥。
178名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 06:17:18 ID:BQvFJibn
(ま、まさか‥‥)

まりあは半裸で×字型に拘束され身動きできない自分に、金倉がこれから何を
するつもりなのかほぼ直感で悟った。

(そんな‥ちょっと‥よしてよ!)

だが金倉は悪戯な目つきで、ぬう、と両手を差し出し‥‥、まりあの想像通り
の行動に出たのである。

「ほら笑って」

金倉は×字拘束され、身動きできないまりあの無防備な脇腹を、
なんとコチョコチョと10本の指でくすぐり始めたのである。

(‥‥ぷっ!)

まりあは、こんな男に無様な表情を見せてなるものか、いいようにされてなる
ものか、怒りの表情を緩めてなるものか‥と、金倉の魔手に応戦すべく、固く
顔の筋肉を引き締めた。だが、その反逆心が空しく崩壊するのには残念ながら
数秒とかからなかった。

「きゃははヤダやめて!!」

抵抗できない状態で敏感な脇腹をくすぐられるあまりの苦しさに、まりあは全
身で唯一自由のきく首を大笑いしながら振り回し、助けを求める懇願の声まで
あげてしまった。

「ほれ。ほれ。」

だが金倉はまったく攻撃の手を緩める事なく、弄ぶようにまりあをくすぐり続ける。
まりあは悪魔である。だが悪魔のまりあも、魔力の残っていない状態ではただの
人間の女と変わらず、手足を縛られてのくすぐり攻めには耐える術もなく、
ただただ悶え笑いながら、許しを請うしかなかった。

「や、やめて〜!お、お願い!」
179名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 22:36:36 ID:7614rCsZ
続きは?
180名無しさん@ピンキー:2008/09/25(木) 06:49:56 ID:RM9UAePV
だれか続いてくれ。
181名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 06:41:06 ID:6MGXbBvS
続き・・・
182名無しさん@ピンキー:2008/09/28(日) 07:04:47 ID:6MGXbBvS
変態医者と化した彼に無駄なのはだれが見てもあきらかなのだが無意識にその言葉がでてきてしまった。
「ハァ、ハァ」
息もたえたえになりまりあの口からは弱弱しく声がもれていた

なれた手つきのくすぐり診察を終えた金倉はまりあの様子をみて患者の病状を悟った本物を医者のように本格的な診察をすべく前の最後の行動にでたのである。
その自身に満ちてこれから自分がおこなえる行為に対する充実感がもたらす雰囲気を見ると毎年経験してきたのがよくわかるかのように悟りがはいってるようにみえる(苦笑)
「さて、最後の一枚を」
メスをじっと見つめたあと左手にメスを持ちくすくすっと顔をにやけさせながら、ぐぐっと自分の患者である少女の純白のパンティーをやわらかく弾力があり
少し汗ばんでいた太ももの間に指をいれた まりあはおもわず
「あっ!」と声をあげてしまう。しかしもちろん体の自由はきかずどうすることもできない。
2人っきりの地下室という絶対的な閉鎖空間にかわいた音が無常にも鳴り響いた。
「スパッ!!!!!!!!!!」切れ味するどいメスがついに最後の砦ともいえるまりあの結界を崩壊に導く。
「!!」その瞬間おもわず目を閉じてしまう。 目の前の現実から目を背けたかった、すぐ目をあけ現実を直視することになるのはわかってはいたのだ、
しかし・・・金倉は顔をにやけながら右手をふりかざした
「さ〜ていくよまりあくん」 
まりあ絶対絶命、その言葉はも過ぎ去り過去の言葉ともいえる状態に。 その振りかざされる手を驚愕の顔で見つめただ絶望感に襲われる
(まずい、まずい、いやっ、こんな男に私の・・・・)

金倉の手がついにくすぐり検診ではなく本気の陵辱検診にうつろうとした矢先それを邪魔するがごとく彼の部下から連絡がはいった
「ぼっちゃん、健太ぼっちゃん」 
その通信を聞いておもわず手を止めちっ!!と水をさされてむっとしつつ
「なんだいいところなのに」と部下を問いただした。すると
「ちょっと問題が起こりまして・・・竜次という少年がそちらに向かっています」 
「なにぃどうやってかぎつけた」
一瞬不快におもう金倉をよそにまりあの顔にはさきほどまでの絶望感とはうってかわって少し希望に満ちた顔になった 
手にかいた汗が少しだけさっと引くのをかんじられた。
(最後のあの伝心呪文が通じてくれたんだ)少し心が癒された。この後自分に起こるであろう屈辱的な運命から開放されるのだという安堵。
さっきまでとまることなく信じられない勢いで動いていた心臓の鼓動のスピードも落ち着いてきた。精神が多少落ち着いたのだろう
しかしそのかすかにうまれた闇を打ち消す光(竜次)がまりあを結果的にさらに地獄に叩き落すものになるとは彼女自身おもいもしなかった。
それはそうとおくない未来に起こる現実。
183名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 13:52:46 ID:GxPkoXAM
>>182
保守&続きキボンヌ
竜次が来てどーなるか想像がつかない…
184名無しさん@ピンキー:2008/10/06(月) 19:38:57 ID:ltqZiYaL
ついでにH×H再開おめっとさん
185名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 07:28:52 ID:0Ybi9yXJ
>>183
書いた奴も考えてないと思うぞw
誰か後は任せたって感じだろうwww
186名無しさん@ピンキー:2008/10/07(火) 12:01:30 ID:l14FlmLE
本番マダー?
187名無しさん@ピンキー:2008/10/09(木) 00:24:21 ID:45sYVJJf
ほしゅあげ
188名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 03:10:35 ID:Ft46zk3m
ぼたんは最初蔵馬とくっつく予定だったんだけど、
蔵馬の女性人気が想像以上に凄くなったからぼたん保護のため無かったことになったんだと
189名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 13:25:54 ID:YZRVLAEW
ホントかそれ?
190名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 14:35:03 ID:F69BzWbg
ツーショットなんて蔵馬と飛影の人気が出たからこそ書かれた読み切りなのに、思い切り蔵馬の恋愛話扱ってたけどな…
191名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 14:47:01 ID:3rtGOGfk
それ一回載せたら予想以上に反発がすごかったとかじゃないの?
まあでも小学生だった頃、ぼたんと蔵馬はくっつくんだろうと思って見てたなw
192名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 16:10:26 ID:w9WnPfyx
ソースまだー?
193名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 20:42:23 ID:HMepxxFP
幽助も桑原も飛影も酎も鈴駒も陣も凍矢も鈴木も海藤も城戸も柳沢も
みんな片付いたのに蔵馬だけあんなので終わったのは
なんかあるんだろうなあとは邪推する
相手がぼたんの予定があったかどうかは知らないが
194名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 22:58:12 ID:z6tJ4guk
海藤まで片付いたのは確かにべっくらこいたw
195名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 08:53:02 ID:/LPh5SIg
蔵ぼはまだかのぅ
196名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 15:31:40 ID:0AKfWHd3
おばの記憶でよければ
当時のアニメ関係の人とほんのちょっと話したことがあるけど
アニメ化に際してぼたんの恋愛描写を原作者に禁止されてたとか
その時すでに幽・桑には特定の相手がいたから、暗に蔵馬あたりに近づけるなということかと
ヒロイン蛍子派の人は最初の幽助と一緒にいる分にも反発はあったらしいから。
かといって便宜上のメインヒロインに特定の相手がいないのは、ってことで
コエンマとのセット売りのつもりがこれも最後でコエンマにも相手がおり…で
結構翻弄はされたぽい(このへん詳しくはないけどもグッズとかの関係で)

というような話を蔵馬関係801できゃーきゃー言ってた当時の私が
ぼたんを疎ましく思いながら聞いたので大体そんな感じだったと思う
はっきり明言されてないけど色々ぁゃιぃ程度

というわけでこの流れで空気読んで蔵ぼうpしてくれる職人さん待ち
197名無しさん@ピンキー:2008/10/15(水) 20:50:04 ID:3O4wNSA6
>この流れで空気読んで

蔵ぼはイイがこれがウザイ
198名無しさん@ピンキー:2008/10/16(木) 01:56:26 ID:Hr5CYR8W
それでも俺は幽ぼを待つ
199名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 23:13:34 ID:kP2Bt5zX
数字全盛の頃に捏造蔵雪書いたっけ…懐かしい
200名無しさん@ピンキー:2008/10/27(月) 16:11:48 ID:XSe/I3tD
保守
201名無しさん@ピンキー:2008/11/04(火) 01:17:15 ID:6A80jbWN
幻海師範の弟子育成の報酬は鈴木作の「若返りの薬」だったら面白いな。
幻海はゲーマで自分でゲームを作るぐらいだから、新作ゲームを買うのに若返って並んでたとか。
暗黒武闘会終了後は、自分で若返るのもきついだろうし。
202名無しさん@ピンキー:2008/11/05(水) 00:11:10 ID:K9Rzvix5
>201
武闘じゃなくて武術だな
203名無しさん@ピンキー:2008/11/23(日) 08:53:35 ID:efE3pXep
シズクきぼん
204名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 19:46:01 ID:Rjh+uJaB
てんでの続きキボンヌ
205名無しさん@ピンキー:2008/12/02(火) 20:06:43 ID:OVcpnzJW
妖狐の短編書いてた人に蔵ぼ書いてほしい
206名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 18:40:55 ID:VKJvG32W
だれかてんで完結してくれー
207名無しさん@ピンキー:2008/12/04(木) 18:54:50 ID:Jj1KqKJx
>>206の文才がめざめる……!
208名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 12:47:59 ID:yMpQA3eb
てんでのまりあ絶対絶命なんだけど伝信のところってあった?
ドレスを引きちぎられるとこのやりとりも興味あったんだけどね
あとてんでの続きが気になる
20952:2008/12/05(金) 13:10:50 ID:r0e3eYUt
>>208
いやー、続きどうしようと考えていたら、別の方が続けてくれたもので…
完全に魔力不足で伝心も使えず、絶望しているところをネチネチと剥いていこうかな〜と思ってました。
完全に僕の筆不精のせいです。すみません。
210名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 17:10:54 ID:yMpQA3eb
ネチネチとまりあを剥いてくのもいいね〜
リクエストするので投稿希望
211名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 17:56:11 ID:yjHEsVj5
ワロス 同じ人が書いてるのかと思ってた
212名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 16:48:01 ID:ZDP7NaZj
金倉はまりあのパンツを脱がした後、何をするつもりだったんだろう?
そこんとこkwsk!
213名無しさん@ピンキー:2008/12/21(日) 00:38:37 ID:n3ooJXu4
保守
214名無しさん@ピンキー:2008/12/30(火) 16:55:39 ID:51KqCfiC
保守
215名無しさん@ピンキー:2009/01/02(金) 20:34:38 ID:P3bGq3r1
保守
216名無しさん@ピンキー:2009/01/10(土) 21:38:30 ID:q06M6ZGy
保守
217名無しさん@ピンキー:2009/01/11(日) 13:04:50 ID:H1AC9ArE
城島捕手
218名無しさん@ピンキー:2009/01/16(金) 09:16:40 ID:a3ckLSO1
hosh
219名無しさん@ピンキー:2009/01/28(水) 19:39:01 ID:Uyx2f4UC
保守
220名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 11:45:30 ID:8PPC0GLW
保守保守っていい加減にしろ!
221名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 13:59:05 ID:5YkrZ6X9
ちょっと前にネウロスレがハンタネタで盛り上がってた事があったけど、そん時もここは過疎だったな…w
何で職人こないんだろな (´・ω・`)
222名無しさん@ピンキー:2009/01/30(金) 15:15:34 ID:PHJJ6Wsp
スレ立った瞬間から保守レスしかないエロパロスレもあるぜよ。
223名無しさん@ピンキー:2009/02/09(月) 22:49:53 ID:rd4BgGMt
保守
224名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 11:37:19 ID:YyRkmKsm
過疎だなぁ。
225名無しさん@ピンキー:2009/02/11(水) 23:07:53 ID:B/H0EZ12
規制のせいじゃね
226名無しさん@ピンキー:2009/02/12(木) 21:20:50 ID:zhjFS4GD
昔読んだ桑×雪が読みたくて、まとめサイト行って読んだらすげーよかった。
職人さんありがとう。萌え殺された。
227名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 13:32:23 ID:Dd9TMdYD
いいよね、桑×雪。
青くてさ。
228名無しさん@ピンキー:2009/02/14(土) 01:00:16 ID:0pKm3FDI
自分はボーイミーツガールな感じの話がツボなのと、
千葉繁氏がマイネ申なのとで桑雪はムハーたまらん。

雪菜ちゃんは異性との間に子をもうけることも辞さないというか、望んでそう。
もし桑原とうまくいったとして、桑原はどうすんのかな。
とちょい重い展開を考えてしまった。
229名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 09:32:24 ID:e2kv8396
庵野監督は、永井豪の「デビルマン」やウルトラマン、ガンダムシリーズなどから影響を受けたと認めているが実は永井豪作品の「マジン・サーガ」と多く共通する点がある。
内気な少年主人公がロボットに乗るため都市に引っ越してくるところが初盤で、 「ロボットとパイロットの神経系統の接続による操縦」 「ロボットのダメージがそのままパイロットに」
「液体でコックピットを満たすシステム」 「研究所にある垂直発進装置からロボットが迎撃出撃」 「突如目覚めた先住民族が人間を攻撃」 「分析したら敵のDNAが人間と同じ」
「クローン人間には魂が無いので、そこに先住民族の魂を入れて新人類を作り出すマッドサイエンティスト」
「正体不明の美少年天使と主人公のやおい的関係」 「先住民族の超古代科学遺跡・地獄の門に先住民族の魂が封印されている」 「主人公がロボットの力を使って、地球を滅ぼしてしまう」等である。
また研究所/要塞もはどちらも富士山近郊。ロボットの手足がちぎれると血が吹き出る
エヴァの顔の造詣は漫画のZ似。前傾屈で走っているところはZそのまんま。さらに劇場版のラストはデビルマン
エヴァが鎧つけてるのは、強すぎる筋肉で内臓を潰さないためだがこれは「バイオレンスジャック」のキングのパクリまた、「戦闘妖精・雪風」には両作品の共通点、
「国連直属の地球防衛特務機関」が「謎の敵」に対して「地下都市構造の基地」から時折制御不能になったり勝手にパイロット保護に走る謎めいた  人型戦闘兵器に特別に選ばれたまたは人間性というものが全くない人間を乗せて発進させるというものがある。
深井零=綾波レイ

230名無しさん@ピンキー:2009/02/27(金) 07:20:38 ID:VElUo3rV
97年だったかな…蔵ぼサイトあった時(18禁)、あれはかなーりハマった
冨樫作品の男女エロを始めた先駆者を崇め奉りたい

スレチごめんね
そして保守
231名無しさん@ピンキー:2009/03/01(日) 13:30:25 ID:wtzRiSpt
>>230
kwsk
232名無しさん@ピンキー:2009/03/02(月) 06:57:56 ID:RegrU7TK
>>231
覚えている限りなら、
最初は光栄の某アンジェジャンルで、別ジャンルで蔵ぼ(CG&SS)サイトやってたかんじ
なにぶん、昔の記憶なのだが、ロリぷになぼたんを蹂躙してる、蔵馬の変態な顔は忘れられない

思い出せる限りググったりしてみたが、見つからない
多分閉鎖されたかと思う
233名無しさん@ピンキー:2009/03/10(火) 11:53:35 ID:0247bVNE
保守
234名無しさん@ピンキー:2009/03/11(水) 13:35:39 ID:7LrQYln8
ぼたんちゃんage
235名無しさん@ピンキー:2009/03/22(日) 22:52:36 ID:kWPDl9E+
保守
236名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 20:00:01 ID:+aM6Jhtv
まとめサイトでヒソカ×マチ読んだらすげー萌えた。
ハンター×ハンター初期しか読んでなかったから、仕事落ち着いたら原作読んでくる!
237名無しさん@ピンキー:2009/03/30(月) 11:41:26 ID:Krw7UefQ
>>232 それってもしかして、違ってたらゴメンだけど
わりと目がキラキラした絵じゃない?

238名無しさん@ピンキー:2009/04/09(木) 00:52:51 ID:tFF7yfEr
職人こないかなぁ
239名無しさん@ピンキー:2009/04/09(木) 16:18:55 ID:7KiTP78R
こないねぇ…圧縮きたら生き残れるのか
「飛影はそんなこと言わない」という伝説の名言はたまに他スレで見かけるが、まあ嬉しくはないわな
240名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 10:05:50 ID:iEDa/7yI
>>237
時代が時代だったんで、目の描き方はキラキラしてた

ただ、身体は肉付きが良くて微妙にリアルな感じ(アンダーヘアも描かれてた)

237が知ってる絵師さんと同じなのかなぁ?
241名無しさん@ピンキー:2009/04/10(金) 13:33:44 ID:12MqXvIZ
ロリ絵、萌え絵は萌えん不思議
巧い人はことごとくホモ畑だったな…がゆんとか
242名無しさん@ピンキー:2009/04/11(土) 22:02:35 ID:SWuxA1St
原作絵至上主義
243名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 00:42:08 ID:64mtqmc/
>>237>>240
多分それ、自分もネットの画像で見た事あるなぁ。
でもやっぱり、冨樫絵の女の子が一番萌えるのには同意w
244名無しさん@ピンキー:2009/04/12(日) 21:42:54 ID:xOYrvlfW
可愛いよね
245名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 19:58:07 ID:mnSPzbVy
まりあ可愛いよね
246名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 18:16:35 ID:FiipnGpx
ついに圧縮クルー?
247名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 18:49:42 ID:2PAnxsFi
保守
248名無しさん@ピンキー:2009/04/25(土) 00:44:59 ID:nscxnTp9
保守
249名無しさん@ピンキー:2009/04/27(月) 20:38:39 ID:ssTqkXdd
保守
250名無しさん@ピンキー:2009/05/04(月) 01:52:05 ID:Z2EeEqeP
hosyu
251名無しさん@ピンキー:2009/05/06(水) 01:17:47 ID:2WzVJe5A
保管庫にあるので一番萌えたのはシズク×フィンクスだよね
252名無しさん@ピンキー:2009/05/07(木) 12:31:15 ID:zzA2lFkg
いや全然
253名無しさん@ピンキー:2009/05/08(金) 11:08:13 ID:qMkp13qE
>>103
亀にも程があるがメガGJ!!富樫絵で容易に脳内上映できたわw
やはり鬼畜妖狐は鉄板だな。
254名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 13:32:58 ID:3ZBbKNR5
ここって♀クラピカはNGなの?
255名無しさん@ピンキー:2009/05/11(月) 18:46:40 ID:sMeX0i/K
エロなら何でもいいんじゃないか?
256名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 09:00:42 ID:f7JpIgOG
ここのお陰で完璧に蔵静が定着してしまったどうしてくれる…!!
>>111の続きを書く奴はいないのか?!
257名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 09:57:01 ID:OsXXfNhP
何この過去作品ヨイショ合戦w
258名無しさん@ピンキー:2009/05/12(火) 12:38:42 ID:OiSBJDZ/
>>256
おまえが書けよ
259名無しさん@ピンキー:2009/05/14(木) 21:23:09 ID:3t9pwfGh
>>254
キャラサロ板に女クラピカスレがあったよ。
そっちの方が良いんじゃないかな。
260名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 00:52:28 ID:uGn/Nz2E
ニョタって何が楽しいんだろう
261名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 17:52:24 ID:Jotj8RTf
蔵馬女体化とかもありえないんだけど。
262名無しさん@ピンキー:2009/05/15(金) 18:16:24 ID:SSumERrr
どっちもあの顔で男だからいいんだよ……
美少年がたまにみせる男らしさはたまらんものがある
263名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 05:59:31 ID:agoNh8pU
レオリオで書きたいんだが相手がいない…
ハンタは女キャラに困る
264名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 07:47:53 ID:VJhpq08n
クラピカからセンリツを奪う展開で
265名無しさん@ピンキー:2009/05/20(水) 09:11:35 ID:ObwWHOBY
そっちか。
266名無しさん@ピンキー:2009/06/02(火) 23:19:25 ID:kkYAYg6W
正に戦慄
267名無しさん@ピンキー:2009/06/13(土) 00:27:49 ID:sEY4WAFF
センリツは昔はどういう顔だったのかな
268名無しさん@ピンキー:2009/06/17(水) 17:06:24 ID:sXygPhI6
歯が出てなくて眉毛のあるブス
269名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 00:10:05 ID:40ve9Ukk
痩せたセンリツはハリセンボン箕輪っぽい気がする
270名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 07:39:29 ID:0DGmG5p+
おそらく、前歯のせいね。
271名無しさん@ピンキー:2009/06/18(木) 13:06:18 ID:7H8vEbZ+
PC壊れた蔵ぼの人生きてるかー?
皆忘れてると思ったら大間違いだぞこんちくしょう
272名無しさん@ピンキー:2009/06/19(金) 20:32:59 ID:gqciOzTt
てんで性悪の続きマダー?
273名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 20:23:08 ID:pkn942qJ
急かすなって
274名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 03:04:52 ID:gmiclKP8
なんかすごい久しぶりの投稿なんですが・・・・・・
エロまでいけませんでしたorz
キス止まりです。

ヌルイですが蔵ぼ置いときますね。
275蔵馬×ぼたん:2009/06/24(水) 03:05:53 ID:gmiclKP8
その夜、ぼたんは仕事を終えてから急に思い立って人間界へ向かった。
とりわけ目的があるわけではなかった。
なんとなく人間界の空気が恋しくなって櫂の先を下方へと向けただけ。
審判の門を越え、人間界と霊界を隔てる厚い雲を抜ける。
雲を引きずり、夜の空へ飛び出したぼたんを大きな満月が照らす。
「おやまぁ、キレイなお月様だねぇ」
ゆっくり高度を下げながら、しばし朧に輝く月に見惚れた。
少し湿っぽい夜風も、これだけ見事な月夜ならば不快ではないと思えた。
ふと、ぼたんの感覚に一つの妖気が引っかかる。
――おや?これは
良く知る友人の気配に視線を少し下へ向ける。
白いマンションのベランダに立つ、月の光にも似た銀色の、その姿。
視線がぶつかった。
「あーー!!」
あってはならないことだった。
たとえ人間界と魔界の間に境がなくなり、霊、魔界において紳士協定が結ばれ、彼が執行猶予期間を終えて自由の身になっていたとしても。
すぐさま、櫂を彼のいるベランダへ飛ばす。
「こらぁー!!なにやってんのさ!」
ぼたんの甲高い声とは正反対の静かな低音が答える。
「月を、見ていた」
「きれいなお月様だもんねぇ……じゃなくて!なんで妖狐の姿でベランダに突っ立ってるのか聞いてるの!誰かに見られたらどーすんのさ!」
ふむ、と腕を組み考えるような仕草をとって蔵馬はゆっくりと答える。
きゃんきゃん吠えるぼたんの主張などまるで聞こえなかったかのように。
「では、ぼたんを見ていた――と言ったら納得してくれるか?」
妖しい微笑をたっぷりと添えて吐くあまりにも魅力的な言葉。
――見てた?あたしを?どうして?いいや、きっと嘘だ。あたしをからかって面白がってる……でもでも
ぼたんは真っ赤になりながら思考がパンクする前に慌てて口を動かす。
「な、な、なに言ってんのさ!もう!あたしゃ蔵馬を心配して――」
狐は楽しげに口角を吊り上げた。
「冗談だ。本気にするな。まぁ、話すと少し長くなるな。寄って行くか?」
有無を言わせない笑みで、部屋の中を顎で示す。
完璧に蔵馬のペースに呑まれてしまったぼたんはがっくりとうなだれて櫂を降りた。


276蔵馬×ぼたん:2009/06/24(水) 03:06:39 ID:gmiclKP8
* * *



一般的な人間の部屋に彼が存在しているのは酷く奇妙だった。
しかも冷蔵庫からアイスティーまで出してくるのだからシュールである。
ご丁寧にストローまで付いている。
「立ってないで座ったらどうだ?」
テーブルにグラスを置き、ソファに腰掛けるとぽんぽんと自分の横を叩いた。
ぼたんは警戒しながらも大人しく蔵馬の隣に座る。
――あんな冗談を一瞬でも信じるなんて……しかもちょっと嬉しかったなんて……あぁもうなんなんだよぉ
俯いて黙り込むぼたんに、相変わらずの不敵な笑みは消さず蔵馬が話しかける。
「別に獲って食おうというわけじゃない。そんなに警戒するな」
足を組み、くつろいだ様子で肘掛にもたれる様子はどこか優雅ですらある。
そんな仕草や、ちょっとした軽口に『いつもの蔵馬』を見出して、ぼたんはほんの少し警戒を解いた。
「まったく……。あんまり驚かさないどくれよ。大体なんでその姿なんだい?」
「それがだな――」
ゆっくりと語りだす。
「このところ、人間界の空気はやや不安定でな。魔界の気が混ざっている。恐らく結界が解除された事に因る一時的なもの、だとは思うが」
「それと蔵馬とどう関係があるのさ?」
アイスティーを口にしながらぼたんが口を挟む。
蔵馬は横槍も気にせず続ける。
「そう急くな。俺は最近、この不安定な大気が著しく濃くなる日があることに気が付いた。その日が、今日だ」
そこまで話すと窓の外を指で示す。
「……満月?」
「そうだ。バイオタイド理論、というのを知っているか?」
ぼたんの頭の上にクエスチョンマークが浮かんだのが見えたのか、答えを聞かずに話しを進める。
「……まぁいい。不安定になる、と言っても実に小さな変化だ。魔界の人間でなければ――いや魔界の人間でも気付く者は少ないだろうな」
実際、霊界の住人であるぼたんですら気付かなかった。
聞いた後でも『言われればそんな気がする』程度にしかわからない。
けれど、人間界に足が向いたのはそのせいかもしれなかった。
「よく気付いたねぇ。コエンマ様はそんなこと一言も言ってなかったさね」
「まあ、人間にも影響はない程度だからな。把握していたとしても口外する必要がないんだろう。
……話を戻すが、そもそも俺がこの異変に気付くことができたのは、俺の体質のせいでもある」
「体質ぅ?」
すっかり調子を取り戻したぼたんは蔵馬の話に合いの手を入れる。
「ああ。この肉体には妖狐である俺の魂、人間・南野秀一の魂。
この二つが融合したものが収まっているのはお前も知っているだろう?」
ふんふん、と頷くぼたんの前に指を一本づつ、広げてみせた。
「最近、この魂の融合度に変調を来している。奇しくもそのタイミングが月の満ち欠けとほぼ同時に起きる。
今日のような満月の日にはこの通り妖狐の姿に戻ってしまうことすらある。自分の意思ではどうにも出来ん。
恐らく魔界の空気に反応してのことだ。これも一時的なものだとは思うが……」


277蔵馬×ぼたん:2009/06/24(水) 03:07:16 ID:gmiclKP8
急に歯切れが悪くなる。
感覚を確かめるように掌を握ったり開いたりしている。
――どうしたんだろう?
小首を傾げるぼたんに気付いた蔵馬は、先程と違うやさしい微笑をおくる。
それは――どこか寂しげで。
こんな表情も出来るのかと、ぼたんの心がざわめく。
なんだか妙に胸が高鳴って真っ直ぐに見ていられなくなり、思わず視線を外した。
覗き見るようにこっそり視線を戻すと、やはり微笑を湛えたまま少しだけぼたんから目線を落とした狐の表情。

「魔界に帰ろうかと思っている」

独り言のように言った。
――今、なんて
聞き返せなかった。
「妖力も前以上にまで回復している。志保利にも秀一以外の家族が出来た。
何より、この体質は此方で暮らすには少々厄介だ」
呆然としているぼたんなどお構いなしに蔵馬は話し続ける。
――帰っちゃう……蔵馬が?会えなくなっちゃうの?
ぼたんの耳には届かない。
「そもそも、俺が人間界に来たのは魔界の代わりに此方を手に入れようとしていたからだ」
ふん、と自嘲気味に蔵馬が哂う。
「400年ほど前まで人間界は妖怪にとって無法地帯同然だった。当時では予想も出来なかったな。
ここまで人間界が霊的に整備され、しかも魔界と霊界が協定を組むなど……」
そこまで語って、ようやく蔵馬はぼたんを見た。
固まって、言葉を失くしてしまったぼたんを。
「そんな顔をするな」
困ったような顔で微笑って、ぼたんのくせ毛にやさしく手を置いて立ち上がる。
「すこし、喋りすぎたか」
氷が解けきったアイスティーのグラスを手にキッチンへ入る。
静かになった部屋で、ステンレスのシンクにグラスを置く音がやけに響いた。
新しいグラスを出そうとしたところで、蔵馬は背後から裾を掴まれる。


278蔵馬×ぼたん:2009/06/24(水) 03:07:44 ID:gmiclKP8
「獲って食われたくなったか?」
顔だけで振り返って薄く笑う。
からかいの言葉を流してぼたんが口を開く。
「……いつ、帰っちゃうんだい?」
彼女らしからぬ、今にも泣き出しそうな声が発せられた。
目が潤んでいる。
「まだ、決めていないが……それは引き止めているのか?」
ぼたんは慌てて掴んでいた白布を離す。
「ち、違っ……!だって、あんまり急じゃないか!」
手をバタつかせながら否定する。
しかし語気を強めたせいか、感情が溢れて涙になった。
「っ……違うんだよ!?もうっ、なんでだか自分でもわかんないんだよぉ」
――なんでこんなにびっくりして……こんなに胸が痛いんだろう。これじゃまるで……
蔵馬は体ごとぼたんへむけて、泣き顔を覗き込む。
子供を慰めるように、やさしく頭を撫でて。
「お前は、飛影が二度と人間界に来ないと言っても泣くか?」
質問の意味を測りかねて、ぼたんはきょとんと蔵馬を見つめ返す。
いつもの蔵馬が見せるような、やわらかい表情。
「幽助が人間界を離れると言ったら、今のように引き止めるか?」
つい、とぼたんの顎を持ち上げる。
空いた方の手で少し湿った掌を掴む。
「この涙の意味は?何故、裾を掴んだ?」
追い詰めるように問われる。
もう、ぼたんの逃げ場はなかった。
金色の瞳に突き刺されて、身動きもとれない。
「あ、あたし……蔵馬のこと好き、なの?」
口にした途端、体温が上がる。
「俺に訊くな。お前の感情だろう」
苦笑しながら、蔵馬はぼたんの頬を指で拭う。
「しかし――そうだな。例えば、先ほどの冗談、本当だと言ったら困るか?」
遠まわしで、意地の悪い言い方で、けれどその目は真剣で。
「ずっとぼたんを見ていたと言ったら?」
真っ直ぐにぼたんを見据えている。


279蔵馬×ぼたん:2009/06/24(水) 03:08:16 ID:gmiclKP8
視線から逃げることも出来ずに、ぼたんは薄紅を帯びて潤んだ瞳を返す。
息が詰まりそうだった。
「俺はずっとお前を想っていたと言ったら、困るか?」
双眸がぼたんを捕らえて離さない。
――応えなきゃ……嘘や冗談は微塵もない。この眼は信じていい。その気持ちはきっと本物だ。
深く息を吸って蔵馬を見つめ返す。
「困らないさ。さっき、蔵馬に見てたって言われて……うれし、かった」
ぼたんは涙を潰して必死で笑顔を作る。
たどたどしく、消え入りそうな声で、目だけは反らさずに告げる。
「あたし……は、蔵馬が……好き」
迷いのない、はっきりとした言葉で。
「好き、だよ」
一際、大きな水滴が頬を流れる。
――だから行かないで。お願いだよ
ぼたんは顔をくしゃくしゃにして、子供のように泣いていた。
それに対して、蔵馬は真面目な顔を崩して、嬉しそうに笑う。
瞬間、ぼたんの体がふわりと宙に浮く。
「ひゃ!な、何!?」
蔵馬に持ち上げられたのだ。
一見すると細身のこの男は、存外に力強い。
腕に座らせるように抱き上げる。
「愛いな、お前は」
恥ずかしげもなく、満足そうに笑ってぼたんを見上げて吐いた。
「なっ、な!は、ははな、はな」
ぼたんは耳まで赤く染め、まともに言葉すら紡げなくなって蔵馬の肩をペタペタと叩く。
勢いがついて止まらなくなってしまった涙が銀髪を湿らせている。
下に見る狐はそれすらいとおしげに見つめ、腕に力を込めた。
離す気は微塵も見せない。
弱々しい攻撃など気にも留めず、蔵馬はベッドまでぼたんを運んで座らせた。



280蔵馬×ぼたん:2009/06/24(水) 03:09:13 ID:gmiclKP8

俯くぼたんの顔を覗き込み、慰めるようにその髪を撫でる。
「もう泣くな」
「だって、だってさ」
薄桃の着物に水滴が落ちて、染みを作る。
涙は止まらない。
「やっとわかったのに」
――いつも目が合うと嬉しくて、そばにいるとなんだかくすぐったくて、そんな自分が、少し不思議で。
その感情の名前がやっとわかったというのに、その相手は自分の前から姿を消してしまう。
いっそ気が付かなければ、こんな思いはしなかったかもしれないのに。
「ずるい。ずるいよ、蔵馬」
「うん?」
感触が気に入ったのか、長いくせ毛を弄びながら首をかしげる。
「なんで帰るなんて言うのさ……なんで気付かせるの……なんで」
――ずっと一緒に、いてくれないの?
「なんで……そんな平気な顔するの?あたしは」
言葉を遮るように、ふわふわとした前髪の上から額へと唇を落とす。
ほのかに紅い花が香る。
「平気でもないし余裕もない。だからお前に気付いて欲しかった」
大きな両の手がぼたんの頬を包む。
あたたかかった。
「だから、俺も伝えた」
諭すようにゆっくりと、言葉を慎重に選びながら話す。
「今日だけでもそばにいられたらいいと、そう思った」
頬を包んでいた手が顔を上げさせて、親指で涙を拭う。
伏し目がちに見つめる瞳がやさしい。
「それじゃ、だめか?」
視線が交わった。
「だめじゃ、ない……」
――本当にずるい。そんなこと言われたら……何も言えっこないよ。
縋るように白装束を握る。
「いい子だ」
やわらかく、わらった。
視線を辿るように、自然に唇がかさなる。

互いのその場所に、ふわりとした感触だけが残った。








281名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 03:10:08 ID:gmiclKP8
以上です(´A`)



282名無しさん@ピンキー:2009/06/24(水) 15:29:05 ID:HTNdNUdf
おk
そのままやってしまうんだ
283名無しさん@ピンキー:2009/06/29(月) 08:00:12 ID:6gmsDSAm
やっておしまい。
284名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 07:30:13 ID:fLxcBNp8
なんか最近クラピカに妙に萌える。
本当に今更なんだけど。

冨樫のキャラってすげえや
285名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 10:53:25 ID:YlozXtNz
蔵ぼGJでした。いいもん見た。
286名無しさん@ピンキー:2009/06/30(火) 22:24:53 ID:uXr9e3vp
王×将棋少女
287名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 06:59:00 ID:ID0Qj7fq
設定?にもあったんなら蔵馬とぼたん恋人に
すりゃいいのにと思うほどGj。
288名無しさん@ピンキー:2009/07/01(水) 22:51:44 ID:cmAgUr2n
将棋?
289名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 22:19:54 ID:jfw7++y3
グンギだっけ?
290名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 08:08:51 ID:EhKmhJwK
コムギたんだな
291名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 13:09:53 ID:Rm/wnJZ+
コムロたんは太ったそうだが
292名無しさん@ピンキー:2009/07/08(水) 04:02:54 ID:A5fnowkP
蔵ぼGJすぐる
293名無しさん@ピンキー:2009/07/09(木) 07:47:07 ID:4xS1DjJg
妖孤蔵馬がぼたんを膝に座らせて乳と性器いじ
りながら首筋にキスする姿が浮かんだ。
294名無しさん@ピンキー:2009/07/09(木) 18:07:11 ID:boVniKy3
>>293
ダークシュナイダーみたい
295名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 22:49:05 ID:lHT4rbe9
質問なんだが、ここって恐らく男であろうがハッキリされてないキャラ(クラピカとか)
を女として表現してもBL扱いになるの?

ピトーが冨樫的には男扱いなのにここでは女の子とされてるからさ…
どの辺までがセーフなのか気になった
296名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 23:22:11 ID:yATC599J
BLじゃなくて女体化だろ?
ハッキリしてないんだし
最初に注意書きしとけばおk
297名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 01:45:46 ID:++PJknS6
女クラピカは既にキャラサロ板に専用スレあるしね。
298名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 08:59:03 ID:L3vKKBLP
ここの板の方が沢山の人に読んでもらえるとでも思ってるのかね
こんなに過疎なのに
299名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 09:36:09 ID:JQccbhuT
好みの職人以外を冷遇したり
好みの職人だけを絶賛するスレだと思われると
ますます過疎るから
誤解のないように
「あっちの板の方が報われると思う」って訳しときますね
300名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 23:31:58 ID:MtUVDoaN
そうなんだ
301名無しさん@ピンキー:2009/07/15(水) 12:42:48 ID:E8kLZmH5
302名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 21:15:22 ID:V7zvTGIq
ホワイトゴレイヌが実はメスで
ゴレイヌとブラックゴレイヌに
サンドイッチでアンアン言わされてる最中に
ゴレイヌと位置が入れ替わってアッー!
っていう
303名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 21:50:11 ID:zTvc0j4/
>>302
やめろw
ビジュアル的にキツい
304名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 03:32:40 ID:nKUngmoq
>>302
ちょっと待ってくれ…頭が追いつかない
305名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 23:15:28 ID:njd9ihE2
>>302
耳かきしてたから鼓膜傷ついたわ
306名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 22:47:42 ID:9G2cd9R7
書いてやんよ。

シャルマチだけどおk?
307名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 23:05:48 ID:GX6IwhJr
楽しみにしてるw

夢野九四朗と受付嬢とか需要はないだろうなあ…
308名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 23:17:44 ID:MtpBvSTh
>>306
シャルマチ新しい!!
楽しみにしてます。

>>307
とりあえず投下しろ
…いやしてください。
話はそれからだ
309名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 00:31:21 ID:50jXfUcW
投下すんよ。文才はまったくないしなんか違うとこあるかもしれんが、
そこは脳内で変換しといてください。

干からびたこのスレにうるおいを…と思って軽い気持ちで書いただけだから
叩かないでくれなw


310名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 00:33:15 ID:50jXfUcW


団長が旅団から姿を消し
パクノダが命を落としてから数日の事



「…元気?……んなわけないか。」

 アジトのコンクリートの瓦礫に座り、ただ無表情に
虚ろな目で一点を見つめるマチにシャルナークが静かに
声をかけた。

「……何の用だよ…気を遣ってんだか知らないけど、
今は一人にさせて。」
「いやだ。」

 マチはシャルに声を掛けられるものの見向きもせずに虚ろな目に
生気を戻し少しばかり掠れた声で返事を返したが、即答され小さく
息を吐くと移動をするつもりか瓦礫から立ち上がり一歩目を踏み出す。

「待ってよ。」

 マチが一歩踏み出したと同時にシャルはマチの細い手首をぎゅっと掴むと
自分のほうへと引きよせ。

「放せ。……ん」

 腕を掴まれたマチは素早くも冷静に言葉を放ち、引き寄せられたと瞬間
シャルの唇に自分の唇を塞がれ驚き眼を見開き渾身の力で相手の胸に自分の
空いているほうの腕を叩きつけた。

唇が離れるとマチはぷっと地面に唾を吐きシャルの頬を平手ではたき。

「何すんだよ!この変態!殺すよ…!」

瓦礫に座っていたときの表情とは一転しこれ以上にないくらいに
シャルを睨みつけ。

「ふーん…頭の中、パクや団長の事でいっぱいか。
蜘蛛の掟、『団員同士のマジギレ禁止』ちゃんと守らなきゃ。」

 マチとは逆に、柔らかな表情で冷静に話し、マチの鋭い視線に負けず
穏やかな目でまっすぐマチの目を見つめ、シャルは再び口を開いた。
一方のマチは旅団の掟を言われると口を閉ざしただひたすらシャルを睨み。


「マチが団長のこと好きなのは知ってる。てか、もうそういう関係なんだよね?
まぁ、俺たちは昔っから一緒にいるからそんなの丸わかりだったけどさ。」

「………………。だったら…わかってるんだったら…なんで…!?」

「そりゃあ、マチが好きだから」

「……っ!?」

シャルは相変わらずの笑顔でさらりと「好き」と伝えるとマチの反応を楽しむように
マチが口を開くのを待ち。
311シャルマチ2:2009/07/29(水) 00:34:56 ID:50jXfUcW
「だからって…そんなふざけたことしていいと思って」
「寂しいんでしょ?」
「…な…なにを」
「団長としばらく会ってないし…最近してないんでしょ?」
「…へ、変なこと言うんじゃないよ!」

マチに攻めるように問いかけながら、壁へと追いやりマチの片腕も掴み、両腕を掴んだ
状態で壁に力強く押し付けると再び口を開き体も顔も至近距離の状態でシャルは一言
彼女の耳元で囁いた。

「いつもならもっと攻撃的なのにね?能力すら使おうとしないし、
懸命に掟を守ろうとしちゃって…そんなに団長のことが…クロロのことが
好きなんだね。」
「………っ…るさい…いい加減にしなよ…あたしから離れて…」

今までシャルを力強く睨んでいたマチだが、とうとう目線を下げシャルから顔を背け
シャルとの顔の近さと急に男性として意識してしまったせいとで頬を赤に染めたマチに
シャルは愛おしそうに目線を向けた。

「マチってさ、Sっ気の強い女の子と思いきや意外とドMだもんな…Мのくせに
がんばって強がっちゃって…ほーんと、苛めがいあるよ。これじゃあ、ヒソカも
マチに惚れちゃうわけだ。…ところでさ、団長とはいつもどんなこと…わっ」

シャルの言葉に恥を感じ目を細めながら悔しそうに歯を食いしばるも、耐え切れず
マチは自分の右足でシャルの左足を力強く踏みギリギリと地面に捻じ込むように
踏みつけた。

「これは正当防衛だから、掟を破ることにはならないでしょ…?
…頼むから…もうやめなよ!あたしはあんたにそういう気は無いんだ。」
「うるさい!そんなの言われなくてもわかってる!」


 ―ただ好きなだけなんだ。
312シャルマチ3:2009/07/29(水) 00:35:47 ID:50jXfUcW
「ひぁ…!や、…めろ!!シャル!っ…いや…だ」
「…………っ」

シャルは叫んだ瞬間にマチの腕を放しすぐさまきつく抱きしめマチの首筋に顔を埋め
噛みつくように吸いつき、マチの必至の抵抗にも動じずきつくきつく抱きしめ、マチを
そのまま壁から滑るように地面に尻が着くように自身の力で誘導し、地面にマチの背を
つけると彼女の上へのしかかった。。

「ほらっ…糸使えよ……もっと抵抗してみせなよ!…」
「いやっ…だ!…蜘蛛の掟は守るっ…裏切りたくないっ…」


 ―おれの好きな女に…こんなに愛されてる団長が
  

  憎 い



「ああ…憎いよ…クロロが憎い…!こんなに…マチのことが好きなのに…っ
俺だったら…マチの前から片時も離れないのにっ…」

「…やめて…シャルは…あたしにとって大切な存在だけど…兄弟みたいな存在なんだ…
こんなとこ…団長に見られたらっ……いや…!」

「帰ってこない!!団長は、クロロは帰ってこないよ!!…俺を見て…っ」


シャルはマチの上にのしかかった状態で嫌がるマチを気にもせず頬、顎、首筋、耳元に
キスの雨を降らした。
今までに見たことのないシャルナークに恐怖を感じ先ほどまでは強気でいたマチは、
力なく怯えた表情でただただシャルからの唇へのキスを顔の向きを変えることによって
拒むしかできず、いつもは強気な目が次第に潤み始め、今の彼女からは幻影旅団としての
姿が見えない。
313シャルマチの人:2009/07/29(水) 00:37:50 ID:50jXfUcW

今日はとりあえずここまでです。

ツマンネだったら終了しますので言ってください。

314名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 19:53:51 ID:Oa6Xn1E+
>>313
GJです。
続き楽しみにしてます
315名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 20:38:55 ID:NfQKIdxb
いいぞもっとやれ
316名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 21:00:54 ID:UYWIk8u6
続き待ってるよ
317シャルマチ4:2009/07/30(木) 00:00:28 ID:50jXfUcW
「帰ってくる…団長は帰ってくる…!」
「うるさい!俺だけ見ろって言ってるだろ…」

懸命にもがくマチはもう既に衣服が右肩のみはだけた状態で滑らかな肩が
見え、一緒に黒い下着も見えている。
シャルはキスを終えるとマチの左肩の衣服もずらすとブラの紐に手をかけ
両方の紐をずらし片手でマチの胸を揉みしだきながらもう一度首筋に顔を埋め
吸いついた。

「…っ…シャルぅ…やめろ!……っ!」
「んっ…ふ……いくら言ったって無駄。団長が帰ってくるまでマチに痕を
何回でもつける。消えたらまたつける…何回でもっ…」
「…シャル……お願い…嫌なの…っ」
「嬉しい……こんなに名前よんでくれて嬉しいよ」

シャルは嫌がるマチをもはや気にもせずに行為を続け、今度は片方の胸に舌をちろりを
這わせ、軽く甘噛みをした。

「…ふぁ…ば、かっ…!いやだっ!!!」

マチは下半身が動けない代わりに動きが自由になった右腕を振り上げ
シャルへと拳を向けた。

「何やってるの?蜘蛛の掟を破っちゃダメだよ、マチ。」

瞬間、シャルは素早くマチの右腕を掴みマチのとろうとした行動を阻止した。

「…くっ…!……あんたなんか…っ、シャルなんか嫌いだっ…!」

「ふっ…言っていればいいさ。かわいいよ、マチ。」

シャルはマチに語りかけながら行為を続けマチの着物の上に巻かれた帯を
緩めた。
帯を緩めると今度はスパッツの上からマチの秘部をツーっとなぞりながら
マチの表情を伺った。

「……っ……」
「我慢しないで声をだしなよ?…気持ちいいくせに。」
「…だまれ…。」
「マチ…」
「うるさい!!黙れっ!黙れ黙れっ!!!!」

声を上げたマチに対してシャルは口角をあげニヤリと笑いマチのスパッツに手をかけ
一気に引きちぎった。

「シャル!!いやだ!やめろっ…クロロっ…助けて…クロロぉ…」
「ふふっ、呼んだって来やしないのに。」
「ぁ…ぅ…っ……はぁ…や…いやぁ…」
318シャルマチ5:2009/07/30(木) 00:01:04 ID:50jXfUcW
シャルはマチの様子にお構いなしにマチのそこへと指を忍ばせゆっくりと
指を動かし始めた。
危機感を感じどうすることもできないのがわかっているのか
ただひたすらに声をあげ、思いもしなかった展開とクロロ以外の男に
体を触られ心は抵抗しても体が悦んでいるという事実への悔しさで
ぼろぼろと涙をこぼし始めるマチ。

「…ぅ……くっ……」
「団長にもこんなことされているんでしょ?…」

サディスティックに微笑むシャルは次第にマチの中で動く指の動きを早め
マチの感じるところを探すように、マチの表情を伺いながら指をかき回した。

「ねぇ、マチ…この後のこと…わかってるよね?俺のここ…ものすごいことになってる
んだ。すごい楽しみ…マチの中、気持ちイイんだろうなぁ…」

「ぁ…うる…さい………ひ…あ……ん…っ…ふぅ…ぐ…」

「もっと……もっと…もっと声だしてよ…」

マチは声を出すまいと必死に堪え地面を掴むようにギリギリと指をたてる。

その場にはただ静かにくちゅくちゅと卑猥な音が鳴りやむことなく響いていた。
シャルは拷問の如く行為を続け目の前にいる女が崩れていく様をただ眺める。

319シャルマチの人:2009/07/30(木) 00:03:09 ID:50jXfUcW

今日はここまで!

一応明日も投下するつもりだが続きが気になって仕方ない人は
次投下するまで妄想でもしといてくれ

320名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 11:37:54 ID:EcFJ68Mr
夏厨が来てるな
321名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 01:26:34 ID:uEMSpOGR
嫌いじゃない
322名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 18:02:30 ID:8AS/QlIU
続きまだですか!
323名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 02:19:19 ID:oeoA69vI
気になりますね
324名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 06:27:03 ID:gVij4k1e
う○こまみれの姉にボコボコにされた。2時かよ。口ン中切れてるし。
 事の顛末
便秘気味だと市販の下剤を飲んで寝た姉

その後便所行って寝ようとしたオレ。

便所のドアノブにローションとラップを重ねてヌルヌルに。

就寝

さっき便所の辺りから「ヌウゥオナカイタァアァァアァアファアァァァ開カナァアァィィ」と奇声


325名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 04:23:25 ID:qODDzkhM
保守
326名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 17:27:50 ID:VPR+mPTS
保守
327名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 07:52:50 ID:yxqqPVhh
保守
328名無しさん@ピンキー:2009/09/19(土) 00:04:27 ID:WoI3H350
続きはどうしたのですか;;
329名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 18:25:21 ID:EK9r5qqZ
冨樫を見習ったんだろ
330名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 23:13:06 ID:6Tc4iu1E
残念
331名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 23:42:26 ID:CuIQJ13Y
冨樫は休載であって未完ではない
332名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 17:00:56 ID:ySJ68LHZ
シズクもクラピカ同様四六時中掃除機を触っていたのだろうか
333名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 20:40:34 ID:lg6iL6Bh
>>332
そんなに掃除機を具現化したかったのかw
334名無しさん@ピンキー:2009/09/29(火) 23:57:37 ID:xoOqiH4i
四六時中シンデレラのように掃除させられてたんじゃないか
335名無しさん@ピンキー:2009/10/03(土) 13:45:54 ID:PtN/5GF8
掃除機で遊ぶ以外なにもしないとなると、当然一人Hにも使用したでしょうな。
336名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 12:04:11 ID:Oh8hd1eU
ほー
337名無しさん@ピンキー:2009/10/04(日) 13:19:20 ID:DF9hlM5t
マチとカルト可愛いな
338名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 21:00:03 ID:9CUMYYTF
旅団の乱交パーティを覗いてレベルの違いにおののくカルトとかどうでしょう。

(5……いや7……? 今フェイタン何回入れた!?
 てゆうか何であの体勢から二穴責めながら舐め……わっ
 あ、あんなコトまでしてる  はは……考えられない)
339名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 21:11:17 ID:yBynfc1q
レベルの違いって何と比べてるんだ?
シルバとキキョウ?自分の体験?
そっちのネタも交えてプリーズ
340名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 05:16:34 ID:QkC92lly
保守
341名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 15:26:54 ID:70O/D3ZE
うっひゃっひゃほしゅ
342名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 22:09:31 ID:P2aUEQQg
まだあったのかこのスレ。
343名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 14:26:46 ID:c5Q+rvQT
保守
344名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 00:43:14 ID:MWFdVnfo
ニュー速で冨樫絡みのスレが立ってて吹いた
345名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 09:52:43 ID:iDPb4W7O
sy
346名無しさん@ピンキー:2009/11/01(日) 13:10:31 ID:nYFhdH0d
もうすぐ最下層。
347名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 19:45:15 ID:8xph0woS
age
348名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 21:43:07 ID:Ce5x5zc7
コムギたん見たいな…
349名無しさん@ピンキー:2009/11/09(月) 20:17:53 ID:/0fvMYSM
h
350名無しさん@ピンキー:2009/11/11(水) 23:21:31 ID:1IKdp1bs
ハンター再開だってね保守
351名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 16:03:45 ID:Lpm74zln
ハンター再開とかやったこれで勝つる
352名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 09:38:52 ID:URy7gWz+
>>348
漫画キャラ板のコムギスレ落ちた?
353名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 20:58:07 ID:kf+WmWLE

354名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 01:48:08 ID:HckNXAlP
保守

再開楽しみだなぁ
旅団出てくれ
355名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 01:38:06 ID:BSO6QNcw
へえ、保管庫の中身も最近投下されてるSSも面白いじゃないか
サイコーこのスレサイコー
356名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 01:53:04 ID:l7jNegwj
最近が遠い……
357名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 11:26:01 ID:XTWth/ep
358名無しさん@ピンキー:2009/12/14(月) 16:52:49 ID:38UbusTb
    r──‐ロロ  lニニ7ロロ o o o     ヽ,,_ 人
.     ̄フ /   /∧j            `´ {
      //ヽ\.  ̄_,,r──''" ̄ ̄`゙''─-,,_   l
       ̄ _  ̄._,,r'" _,ノ .,>─---、.   ゙ヽ  ゙l、_.   _,ィ ああん?俺がここにいちゃ悪いのかよ。おおコラ。
      /~ ,-'"  ,r‐'' ̄`H"      .l ヾ、_  )    ゙ー'´  /
     v'  (  __,l =・= ノ゙i、 =・=,/  ト、 ̄         (
.     ゙l   ゙ー"/゙ト、_,/▼ ゙ー─'"   l  丶.         {
.       ゙j    |   ∵∴ | ∴∵∴   ノ.    ヽ      i、
     /    人  ∵∴ |  ∵∴_,,..-"      ゙i、      (
    ノ /"⌒゙ト、゙'ー─┬┼─┬'"             >   ,l~
   _}  l    ゙)゙l:..:.:.: : l ,!  ノ              / ゙l   {
    )   l,,   ,)-'::.:.:.: : :゙ー‐'"           . .::v"     ゙i  ,i
359名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 12:33:23 ID:wzZjAoJ2
作品投下と連載再開、どっちが先かな…
360名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 21:08:09 ID:J1bMPGvs
うーん……
361名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 01:00:02 ID:YdLDbGrf
保守
362名無しさん@ピンキー:2009/12/30(水) 13:26:12 ID:bSWL50lN
hh
363名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 20:13:08 ID:uf6GLt0i
ピトーが何でもするからって・・・
364名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 06:14:59 ID:d5ha1kvr
365名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 19:08:37 ID:alMkeMDQ
保守
366名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 23:55:20 ID:N8b3wmA9
コムギの修理始めてからのピトーの可愛さは異常
367名無しさん@ピンキー:2010/02/15(月) 22:35:55 ID:C9snPlic
催淫効果のある薬草を栽培し乾燥させ味を調え
紅茶としてぼたんに提供する蔵馬。

なんていう単純ベタな妄想…
368名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 01:44:01 ID:+MExi0DM
蔵「どうしたんです?顔が赤いですよ…よかったらソファで休んで」
席はずしてこっそり観察→媚薬効果でひとりえっち始めるぼたん
→丁度いいタイミングで戻ってくる蔵馬

自分もベタで済まない
369名無しさん@ピンキー:2010/02/16(火) 08:00:09 ID:jGdbyjiS
>>367-368
急いでくれ
370名無しさん@ピンキー:2010/02/17(水) 02:08:11 ID:9It+V4Pa
どう考えても『お仕置き』の予感しかしないな
まずは続けさせて視姦するのかな?
371名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 02:27:46 ID:IMRw4egE
それ読みたいよぉ
372名無しさん@ピンキー:2010/02/25(木) 18:11:59 ID:NVVTuRRE
蔵「あれ?今まで何をやってたのかな?かな?」
確信犯な質問を投げかけ微笑む蔵馬。
ぼ「!!?ち、違うんだよぉっこれは…」
方や嘘や誤魔化しが苦手なぼたん。
もはや罠に掛かったも同然。完全に蔵馬のペースだ。
蔵「そうですか。疚しいことじゃないのなら続きを見せて下さい」
373名無しさん@ピンキー:2010/02/26(金) 18:27:13 ID:y1wF9SS5
ぼ「そんな…やだよぉ恥ずかしいよ…」
蔵「恥ずかしい様な事をここでしてたのですか?いけない子ですね」
優しく尚且つ意地悪な微笑を浮かべてぼたんににじり寄る蔵馬。
どう足掻いても逃げられない角度に押さえ込む。
蔵「お仕置きとして、俺に見えるように続きをするんだよ?いいね?」
ぼ「……っ。ど、どうしてもやらなきゃダメ?」
にこっと笑ったまま頷く蔵馬。すべて計画通りだ。
蔵「勿論です。みんなには黙っておきますから、二人だけの秘密にしましょう」


・今更ながら思いついたワードを直に書いてます。メモにまとめたほうが良さそうですね。


374名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 23:21:38 ID:EoLgp4dK
恥らいつつもゆっくり指を動かし始めるぼたん。
その動きのひとつひとつも見逃さない蔵馬。
ぼ「あうぅぅ…やっぱり恥ずかしいよ〜。そんなにじっくり見つめないどくれよ」
躊躇いながらも指先はほんのりと感じやすい部分を探り出す…
蔵「口ではそう言ってますが、指の方がずっとか正直者みたいですよ」
駄目だ。どう足掻いても彼には敵わない。どう逃げようとしても愉します材料に過ぎない。
ならば早々と愉しんで納得してもらうまで、と少女は思いつく。
きっとこの行為を見終われば気が済むであろうと…
ぼたんは意を決したようにセーラー服の裾を捲り上げ下着、乳房を露出させる。
蔵「あら。覚悟を決めたみたいですね。」
優しさの中に淫猥さを含んで微笑む。
蔵「それはそうと、随分少女趣味なのを着用してるんですね」
やることなすこと全てに彼の視線が絡みつく。恥ずかしさで正気を失いそうにすらなる。
だが、ここで引くわけにはいかず今度はソファの上で両足を広げて見せた。
蔵「こちらも可愛いのを着けて…大胆に足を広げてるコの所有物とは思えませんよ。」
一言一言が本当に羞恥を誘う。本当に彼は巧妙だ。
ぼ「……それじゃ、さっさと済ませるからしっかり見ておいてね…」
蔵「はいはい。(微笑)」
375名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 23:22:01 ID:EoLgp4dK
宣戦布告ともとれる発言をしたぼたんは、露になった乳房を左手で愛撫する。
同時に右手で下着の上から小さな突起を探り当て丁寧に指で擦り付ける。
ぼ「……んっ!ぁっ……」
愛撫された胸の先端はすっかり硬くなりとても敏感になり
下着は秘部から溢れる蜜ですっかり濡らされ突起部分が透けて見える程だった。
その濡れて使い物にならなくなっしまった布の中にひっそり指を忍ばせ最終段階に至る。
突起を激しく刺激し、蜜の滴る未開発の穴を少し弄くったりして感を極める。
ぼ「っ!!ぁぁっんっ」
思わず大きな声を出して達してしまった。あんなにも恥ずかしがっていたのに気持ちよさそうに
声を上げてしまったことに悔いが残る…。
ぼ「………どお?ちゃんとやって見せたよ!(赤面しつつ)」
間髪いれずに頭を撫でる優しい手の感触に見舞われる…
蔵「大変よくできました。よい子ですね。」
ご満悦な蔵馬の表情を見て安堵するぼたんであったが…
彼が満足そうなのは表情だけであることに気がついた。
ぼ「!?あ、あの…蔵馬?」
蔵「はい?何でしょう(にっこり)」
ぼ「気のせいかな?あんたのそこ、かなり大きくなって…」
蔵「そりゃ、あんな情景見せられたら仕方ない事でしょう?」
―――迂闊だった!!この男がそう簡単に主導権を渡すわけが無い!
ぼ「うえええんっ!!はめられたーー」
余りの悪状況にぺたんと座り込みこどもっぽく泣き叫んでしまう。
泣いても決して予定変更など出来ない蔵馬。
蔵「嫌だな。『ハメる』のは寧ろこれからでしょう?」
376名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 01:29:18 ID:AnZQimkv
ぼ「そんなーっ!ヤだよ、最初は見るだけって言ってたのに」
蔵「先程は先程。今は今です。現に俺のコレがこうなっちゃったのは君の責任ですからね」
涙目で困惑するぼたんが可愛らしくて、ついついいじめたくなる蔵馬。
最早、この小さな部屋は彼の無法地帯といて過言ではない。
ぼ「蔵馬の嘘つき、意地悪っ!」
プリーツスカートを直しつつ、さっきまで露になっていた濡れそぼった脚の付け根を
咄嗟に隠す。この期に及んで最後の防戦なのだろうか…
顔を赤くして僅かばかり反撃気味な台詞を呟くが、それすら今の彼には快楽の材料に過ぎない。
蔵「嘘つきだなんて心外だな。俺はさっきの『続き』を見ると言ったんだから
  当然、『最後』まで見せてもらう権利がある筈ですよ?俺が参加しないとも言ってないし」
――最初から最後まで彼の手の中で逃げ回ってただけだったんだ。
本当にこの男の策士っぷりには頭が上がらない。いつも周到な罠を仕掛けてくる。
…でも、内心罠に掛かるのもそんなに悪くは無いと感づいてる自分がいる。
もう、諦めて降伏する、受け入れるからせめて…
ぼ「もう腹くくるよぉ。そのかわり…」
蔵「”優しくして”でしょ?任せて下さい!」
言おうとした台詞まで横取りされて完全に敗北。大人しく彼の罠に掛かるしかない。
377名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 01:29:45 ID:AnZQimkv
蔵馬はひっそりと、鉢植えの苺を操り始める。あっという間に苺轍はロープ状になり
ぼたんの脚をやんわりと広げた状態で縛り上げる。
ぼ「ちょっっ!優しくするっていったじゃないかー!」
蔵「だから優しく縛り上げたんですよ。それにこれは…」
論より証拠。苺の実をひとつ口に含むと、直接口移しでぼたんに食べさせる。
ぼ「ひゃっ!……んっ。」
甘酸っぱさと舌の巧妙さが混ざり合い、ほんのりと幸福感が沸く。
蔵「お気に召しましたか?それでは俺も頂くとしましょう。」
既に存分に潤った箇所の脈打ったソレの先端が突きつけられる。
ぼ「っっ!!?い、痛っ。」
ある程度覚悟はしていたが、やはり初体験の痛みは否めない。辛そうな表情を浮かべてしまう。
蔵「大丈夫。力んじゃうと痛むから、気を楽にして…」
何度も頭を撫でたり、手を握ったり…最大限の優しさ示すと同時に
硬くなってしまったソレは激しさを増して、一気に秘部に進入する。
ぼ「!!?っ…ぁっ。」
一気に貫かれ動揺してはいたが、最初ほど痛みは無くなっている。
ぼたんの表情から苦痛が見られなくなり一安心した蔵馬は更に腰の動きを加速する。
378名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 01:48:35 ID:AnZQimkv
蔵「どうです?もう痛くないですか?」
腰を上下しながら愛おしそうに問いかける。
ぼ「うん。もう…平気だよ」
挿入してから初めて彼女の笑顔を伺えた。そそり立った一物だけでなく
心も身体も全て受け入れてくれた証だ――
心身ともに満たされた蔵馬はその勢いを弾き出す…
蔵「ぼたん。そろそろ出しますよ」
ぼ「…いいよ。」
ぼたんはにっこりと笑いかけ、全て委ねるかのように抱きついてきた…
同時に白濁とした熱い思いは彼女の体内に注ぎこまれた…


二人の情が激しく絡み合ってから数分間。
蔵馬は未だに余韻を楽しんでいた。
方やぼたんは…
蔵「まったく、君ときたら…」
ぼ「だってぇ蔵馬が激しく動きまくるからお腹すいちゃってー」
こともあろうにさっきまで二人の絆を結んでいた苺轍の苺を小動物のようについばんでいた。

蔵「本当に…君には完敗ですよ。」
ぼ「何言ってるのさー、そりゃこっちの台詞だよ!」
379名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 01:51:48 ID:AnZQimkv
終了です。
展開が大雑把でオチがこんなになってしまいました。
380名無しさん@ピンキー:2010/03/04(木) 20:07:41 ID:9F+KxuN2

神様ありがとうううううう!久々にいいもん見たわ。
381名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 03:09:39 ID:zwHxH+hz
俺のIDキテる
382名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 12:26:11 ID:kANfxN78
IDすげえ
383名無しさん@ピンキー:2010/03/07(日) 22:44:41 ID:u/20qEcR
>>381
おぉ!!
神IDオメw
384名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 15:54:43 ID:tTeMmZ9e
今週のハンターは腐女子狙いだな
385名無しさん@ピンキー:2010/03/08(月) 22:40:40 ID:OLOjEvc7
もう腐なんて超越してるぜ……あれは
386名無しさん@ピンキー:2010/03/13(土) 15:23:38 ID:J4MueEG9
蔵×螢が読みたい・・・
387名無しさん@ピンキー:2010/03/17(水) 22:28:04 ID:yfU7iNUV
そいえば皿中の嫌な教員ふたりって
ぼたんをこの学校の生徒なのか調べるとかいって強姦しそう
388名無しさん@ピンキー:2010/03/18(木) 03:59:04 ID:AWCLx9Aw
そういえば、じゃねえw
389名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 19:38:16 ID:dIXxRgkU
コムギ!コムギ!コムギ!コムギぃぃいううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!コムギコムギコムギぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!実に芳しい香りだなぁ…くんくん
んはぁっ!コムギたんのボサボサツインテールをクンカクンカしたいぞ!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいぞ!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
対局時の開眼コムギたん実に素晴らしいぞ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
プフに殺されなくて良かったコムギたん!あぁあああああ!愛らしい!コムギたん!愛おしい!あっああぁああ!
余もコムギたんと軍儀できて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コムギたんが意識不明の重体だと!!!!あ…念能力もないしよく考えたら…
コ ム ギ た ん は た だ の 人 間?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!人間どもぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!選別なんぞやめ…て…え!?見…てる?何も映さぬコムギたんの瞳が余を見ておる?
ジャンプのコムギたんが余を見ておるぞ!単行本のコムギたんが余を見ておるぞ!表紙のコムギたんが余を見ておるぞ!!
回復したコムギたんが余を心配しておるぞ!!!よかった…この世界もまだまだ捨てたモノではないのだなっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!余にはコムギたんがいる!!やったぞピトー!!ひとりでできるもん!!!
な、覚醒したコムギたああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあプフぁあ!!ユ、ユピー!!ピトーぁああああああ!!!
ううっうぅうう!!余の想いよコムギへ届け!!宮殿内のコムギへ届け!
390名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 00:57:00 ID:wyJWpJsE
王様御乱心…ですか
391名無しさん@ピンキー:2010/03/21(日) 13:03:21 ID:nt7zR7C8
>>389
久し振りにこのコピペを見たw w
392名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 01:12:07 ID:5tj+IFMu
王!王!王!王ぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!王おおおうおうぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!凛々しいお姿…はぁはぁ
んはぁっ!王・メルエム様の尾で絞められゆっくりと息絶えたい!はぁはぁ!あぁあ!!
間違えました!一生傍にお使えしたい!死ぬまで!命に代えても!悠々たる立ち姿!唯一無二のオーラ…きゅんきゅんきゅい!!
ハンターの長ネテロを赤子の様に弄ぶ王素敵でしたよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
核の直撃を食らっても生きていてくれて良かった王!あぁあああああ!愛おしすぎる!王!焼け焦げて尚!あっああぁああ!
私の体を美味と褒めて下さった嬉し…いやぁああああああ!!!はぁああああああああん!!のぁああああああああん!!
うわああああああああああ!!!でもこんな優しい王は王じゃない!!!!あ…こんな感じの王もよく考えたら…
メ ル エ ム さ ま ぁ ん?はぁあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!二人の楽園んんぁああああ!!
あぅ!体が一つに!溶けちゃう!!王と私が…一つに…交わる!?感…じる?王の心が私を感じてる?
王の心が私を感じてるぞ!王が私が繋がってるぞ!小さな王が私を見てるぞ!!
死と再生の狭間の王が私の命に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!私には王がいる!!やったよピトー!!ひとりでできるもん!!!
あ、暴君だった頃の王ぅうおああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあ王ぅおぁあ!!お、王王王おうおうお!!王おぁああああああ!!!王おぅおぁあああ!!
ううっうぅうう!!私の想いよ王へ届け!!二人の楽園の王へ届け!
393名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 05:03:33 ID:TuPYjip8
ユピー「うわぁ…」
394名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 17:43:32 ID:V4eoW+uY
貴方だって同じようなものでしょうに…
395名無しさん@ピンキー:2010/03/30(火) 13:01:57 ID:w8PGT3Ij
今週のユピーかわいすぎるwww
396名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 02:19:51 ID:OvutalPf
ユピーが女の子だったら結構な燃料になったのに

なんでユピーはヤンホモなんだ…
397名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 03:13:50 ID:PkTQNgTd
ヤンでるのはプフの方だろ
398名無しさん@ピンキー:2010/04/04(日) 03:05:56 ID:EVj0ZvKW
今までで一番ユピーが可愛かったシーンは、王様に「ついてくるな」って言われたのに
「は…しかし」などと口答えしようとして殴られた時



だったのだが、今週はそれを遥かに上回ったぜ!!!!
399名無しさん@ピンキー:2010/04/06(火) 01:29:22 ID:Bxa/YcYg
とりあえずプフはもういい加減諦めろよ…
400名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 13:19:30 ID:nTE9NPM5
>>396
確かに護衛がみんな女の子だったら……ヤバいな
401名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 18:53:33 ID:/OGNP8TI
コムギたんの肢体に絡みつく王の尻尾
触手ほど露骨なエロではなく、だが官能的ハァハァ
402名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 17:11:33 ID:iWusRgb+
保管庫見れなくなってるorz
403名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 19:26:33 ID:Z9nudK8v
404名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 19:55:30 ID:iWusRgb+
>>403
ごめん、見れなかった…orz
405名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 23:59:20 ID:Z9nudK8v
>>404
そっか…残念 (´・ω・`)
自分の方では問題なく見れたんだけど
406404:2010/05/05(水) 18:59:36 ID:GlBx8dp3
>>405
ごめん、見れた!
IEだったから見れなかったんだな
手間かけさせてすまんかった
407名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 20:31:19 ID:E0hjToGM
408名無しさん@ピンキー:2010/05/19(水) 22:02:10 ID:kZc3Xf1p
しゅしゅしゅ
409名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 09:06:29 ID:hXwpOMa8
ゴンさんのピトーレイプマダー
410名無しさん@ピンキー:2010/05/22(土) 03:15:07 ID:q4vOHDRy
>>409
同じく期待
411名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 21:45:49 ID:gXR2m63G
雌だったのか
412名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 23:17:56 ID:P22hru3B
別にどっちでも構わんが。
性別決まってないんだっけ。
413名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 17:10:13 ID:SmBcq85L
ああぁぁぁぁあああ「「
くらぼくらぼくらぼーーーー
414名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 22:49:59 ID:XsHeTNMo
ついに休載きたな
415名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 01:44:35 ID:j1CX582m
>>413
どうした!?
くらぼ発作かーーー!
416名無しさん@ピンキー:2010/07/09(金) 10:15:10 ID:N0sFddIg
保守
417名無しさん@ピンキー:2010/07/25(日) 13:46:21 ID:kUy71ktc
雪ぼ
418名無しさん@ピンキー:2010/07/26(月) 00:26:14 ID:Wz/hXweM
溶けかかった氷を項から背中に当てたりして性感帯を探られるんですね
419名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 22:31:11 ID:DMv2sf1J
>>417
寧ろぼたんちゃんが攻めてるのが見たいw w
420名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 00:24:23 ID:UNw+LslH
間を取って仲良くじゃれ合い
ねことうさぎみたいで可愛い!
421名無しさん@ピンキー:2010/08/20(金) 10:07:48 ID:bsnFzV4e
保守
422名無しさん@ピンキー:2010/09/07(火) 00:06:58 ID:3LV1k95b
今唐突に、メルエム×ピトーのエロパロが読みたくなった
423名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 23:45:26 ID:xaxxy+a2
保守
424名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 07:10:36 ID:VPyPfQ11
保守
425名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 15:48:04 ID:lqBnjdRW
保守
426名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 17:54:58 ID:aTv+OgeJ
過疎ってるな…
最近唐突に幽白が見たくなってDVDを借りて見ていたら、
雷禅と食脱医師のねーちゃんに萌えた…ので、勢いでSSを書いて
しまったので戯れに投下しておく。
興味ない人はスルーでよろしく頼む。
では、投下。
427雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 17:56:38 ID:aTv+OgeJ

はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…!


――夜である。
頼れるは青白い月明かりのみという、獣も寝静まる夜闇の中、遠く――否、追われる身の上としては、その距離はあまりに近く、
見詰める先には夥しい数の松明の灯が徐々に――しかし確実に、かの者との距離を縮めていた。
かの者――どうやら、人にはあらぬ者であるらしい。
大きな身体に野党のような衣を纏い、額には長い鉢巻を巻いて繋ぎ目から前に垂らし、人の目をひくその硬質な白髪は
男の足にまで伸びている。左頬には奇妙な刺青が施され、その姿は異様そのものである。
その妖鬼は、傷を負っている。
背には折れた矢が突き刺さり、頬には切り傷が左右に広がる。
妖鬼は、その無数の松明を確認し、舌打ちをしながら踵を返し、森の中へと逃げ込んでいく。
ただ、ひたすらに走り続けた。
追っ手を逃れる為に、――己にこの傷を負わせた、陰陽師から逃れる為に。
(くそ…俺とした事が…!!)
心中で、妖鬼は己の犯した生涯に於いて最大の失敗を悔やんでいた。
(まさか、人間如きに…っ…!)
唇をぎり、と噛み締め、己を詰った。
無理も無い。
魔界では『闘神』の異名を持つ己が、よもや自分よりも遥かに戦闘能力も、感応能力も劣る種族である人間
の小細工に引っ掛かり、このような手傷を負い、ましてこうも必死に逃れようとしているとは。
油断した……そう思ったときには既に遅かった。
今宵人間界――それも日の本の国の、京の都に降り立ったのは、一月程前に、それはそれは大層美しい姫君が
京一の有力な武家へと輿入れするとの吹聴を耳に挟んでいたからである。
今日はその輿入れの日――それ程に美しい女ならば、一目その姿を拝んでみたい――と。
そして、妖鬼の本来の目的はその先――その花嫁を、花婿の目の前で食らってやろう――であった。
妖鬼の中でも、食人鬼の類であるその鬼は、先日不敵にもその武家屋敷にその旨を伝える文を送り、
武家屋敷の頭領やら家臣やらが慌てふためく様を、さもおかしげに眺めていたのだった。
428雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 17:57:56 ID:aTv+OgeJ
そしてとうとう今日輿入れの日を迎え、鬼は予告通り、それも敢えて式中には乗り込まず、
夜を待って足を踏み入れた。
本来ならば結婚初夜であるはずだが、かような妖鬼に花嫁の命を狙われているとあっては、甘い夜どころではない。
物々しい数の武士達が、屋敷周りを取り囲み、主とその花嫁を守り固めているはず――鬼はそう思っていた。
しかし、予想に反して、武家屋敷は何事も無いかのように、しんと静まり返っていた。
常でさえも、二人ないし三人程の武士が、門番として控えているはずの、その大門にも猫の子一匹居ないのだ。
鬼はその様子に、無力な人間が、一体何を企んでいるのかと、ほくそ笑んだ。
考えられるとすれば、何か呪術的なものが仕掛けられている可能性が高い。
魑魅魍魎どもが縦横無尽に町中をうろつき邪悪を尽くし、百鬼夜行が夜な夜な大橋の上を行き交う時代である。
祈祷や呪いに優れた陰陽師も多いこの京の都においては、物の怪の類には呪術で応戦すると相場は決まっていた。
そして、咋に武士たちを配置せずに、門も開け放ち、まるで邪鬼を誘うようなその堂々たる有様に、
俺は不敵な笑みを湛えながら、近付いていった。
誘いに、乗ってやろうと思ったのだった。
陰陽師とて、たかが人間。
人間風情が、この『闘神』に、どのような罠を仕掛けているのかと、興味をそそられた。
罠の正体――『結界』であった。
それも、神の力が宿りし神剣を中心に百八枚の呪符が五芒星を象っている。
鬼には――その様が、目に映らなかったのである。
おそらく、陰陽師の力によって、悪しき者の目には映らぬ様にしていたのだ。
寝殿を取り囲むように貼られたその呪符が目に入っていれば、鬼は油断もしなかっただろう。
まさか、これ程の結界を張れる者が、人間の中にいようとは。
一歩足を踏み入れた瞬間、鬼は断末魔の叫びを上げた。
身体が動かず、金縛りにあうと同時に、己の妖力が体内に封じられていくのがわかる。
気が付いた時は、既に後の祭り。
妖力を封じられては、どれ程に強固な肉体も、強大な力も、無力である。
人間と変わらぬ程になった頃、闇に潜んでいた武士達が一斉に弓矢を鬼に向かって射る。
その内、一本が鬼の頬を掠め、一本が鬼の背に突き刺さる。
常ならば、矢の方が折れてしまうところであろうが、その矢には霊力が込められていた。
429雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 17:59:12 ID:aTv+OgeJ

その矢を射たのが、結界を張った陰陽師であるようだ。
松明に照らされたその憎憎しい顔を、絶対忘れぬと心に決め、鬼は、
必死に右手のみに持てる力を集中させ、かろうじて動かすと、
呪符の一枚を剥ぎ取った。
途端、結界は崩れ、どうにか呪縛から逃れ、――今に至る。
人間を見くびりすぎていたらしい事を後悔する。
少々の結界ではびくともしないこの身を、あれ程に束縛する呪術を使える者がいたか…。
復讐を誓いながらも、今はどうにか追っ手から逃れようと、ただひたすら走り続けた。
どうやら毒も仕込まれていたらしく、体力の消耗が激しい。
この程度で死ぬ事は無いだろうが、今あの陰陽師とやり合うのは御免だった。
情けないが、今は逃げるしかないのだ。
言い聞かせながら、鬼は、森を抜けた先の、広い敷地に転がり出る。
青白い満月の月明かりに照らされた辺鄙な場所に、ただ一軒の、殺風景な屋敷。
都からは遥かに離れたこのような場所に民家があろうとは。
鬼は急ぎその屋敷の戸を身体ごと転がり突き破り、炊事場らしきところに
桶を見つけ、蓋をあけるや顔ごと溜まり水に突っ込み、水を喉奥に流し込んだ。
体力を失っていたところに、この水の存在は有り難かった。
だが。
「何者じゃ!」
声が響く。女の声――水中から顔を上げ、声の方へと殺気を込めて振り向いた。
やはり、そこには女の姿――夜であるから、然るべきだが白い寝着を身に纏っている。
肌は青白く、痩せ型で、長い黒髪は腰まで伸び、年のころは二十代後半といったところか。
女は、手に持った蝋燭の光で鬼の姿を確認するや、見下すような視線で刺して見据え、嘲るような声でその存在の名を告げた。
「ふん…物の怪か……何を迷うてここへ来た?」
通常の女ならば、己の姿を見れば、悲鳴を上げるか卒倒するかのどちらかであろう。
しかし、目の前の女は驚きもしなければ、怖れもしない――寧ろ、嘲るようなその目や口振りからただの女では無いと瞬時に悟り、
鬼は桶から離れ身構える。
威嚇するように呻くが、女は顔色一つ変えなかった。
顔を水に一度浸した事で、再び流動性を取り戻した頬傷の血がまた滲む。
女はそれに気付き、鬼を見ても無表情であったはずのその目が微かに見開いた。
430雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 17:59:59 ID:aTv+OgeJ


「怪我をしているのか…」
そう呟き、まるでただの人間に接するかのように、鬼へと近付いていくのだった。
鬼のすぐ側にまで近寄り、鬼に手を触れようとした、その時。
鬼は、一歩下がり、勢いをつけて女の顔に、その鋭く尖った爪を持つ手を振りかざした。
後少し、鬼が手を伸ばせば女の顔はその刃物のような爪でずたずたになっていたであろう。
しかしそのような威嚇にも、女は怯まない。顔色一つ変えようとはしない。
女が脅えるならば、きっと鬼は女をそのまま殺していただろう。
けれど、畏れを知らぬこの女を、鬼は逆に己の方が畏れていたのかも知れない。
つい先程、人間の持てる力を見せ付けられたばかりだったからだ。
その上に、だ。
「見せてみよ。治してやらぬ事もない。」
「う…!?」
『治す』、だと?
この女、妖鬼であるこの俺の傷を治そうと言うのか?
呆気に取られたように女を見詰めたが、その女の言葉を信じていいものか迷い、翳していた手を引っ込め、
一瞬目を逸らした――のが、今日二つめの油断だった。
「――ぐぁ!?」
いつの間にやら、女は後ろに回り、早くも背に刺さった矢を抜き、傷口を確認している。
しまった――そう思いながらも、どうやら女の、治してやると言った言葉は真実であったらしく、
傷口を計り、どうやら鬼の身体には毒が回っているらしい事がわかると、傷口に唇を当て、
毒を吸い出している。
「…っ…!」
傷口を通して、女の唇の柔らかさが伝わる。
痛みとも、快感ともつかぬ感覚に、鬼は舌打ちしながら、その刺激に耐える。
傷口を蝕む毒を吸出し、女は棚から壷に入った薬のようなものを取り出す。
その薬は赤黒く、鉄臭く、毒々しく――まるで。
『血』のようだ、と鬼は思った。
「…何だそりゃ…薬か…?」
こんな気味の悪い薬など、見た事が無い。
最も、薬自体付けた事のない自分が、そう言うのもおかしいかも知れないが。

431雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:00:40 ID:aTv+OgeJ

「ふ…我が信じられぬか。まあよい。信じるも信じぬも、お前の勝手。
後でお前自身の身体に聞くがよい。」
言いながら、女はどろどろとしたその赤黒い粘液を、傷に塗り始めた。
鬼は腹をくくり、女の行動を止める事はしなかった。ここまできてじたばたしても仕様が無い。
女の絶対的な自信に溢れた物言いが、鬼を妙に納得させたのだった。
治療を受けている間、鬼は最初から嗅ぎ取っていた女を纏う香が一層強くなるのを感じていた。
嫌な匂いだ…鬼はそう思う。
(この女…呪術師か…?)
呪術師特有の香の匂い。
呪術師や祈祷師、陰陽師といった類の人間は、魔の者からすれば天敵にあたる。
この香は、魔除けの為に焚いていると言えよう。
鬼が忌み嫌うのも無理は無い。
「女。お前、巫女か…?」
「…我は、食脱医師(くだくすし)…と言えば、わかるか?」
――食脱医師。
聞いた事があった。
病は、『因果』『鬼神』の仕業とされているこの時代、治癒は主に修験者や巫女の仕事であった。
食脱医師は、密教でも最も過酷な呪術を用いる者。病死した人間の腐肉を食し、体内で免疫を作る。
そして自らの血肉を薬として同じ病に苦しむものの与える。
どんな不治難病もたちどころに治すのだと、噂だけは聞いたことがある。
まさか、本当に存在していたとは。
「聞いたことがある。そうか…お前が…」
「この薬は我の血だ。我の血肉そのものが薬となる。生来の呪術師の家系ではないから
誰の病や傷を治そうとも自由。例えお前のような物の怪であっても…」
れっきとした食脱医師の家系ならば、こうはいかぬぞ、と女は付け加えた。
それはそうだろう。
代々続く優れた食脱医師の血統ならば、大体は将軍や朝廷付きとして召抱えられているはずだ。
そうであれば、己のような妖鬼がどれ程傷つこうと死に掛けようと、助ける事は相成らぬはず。
このような辺鄙な場所で暮らし、己のような鬼を助けようとするあたり、
この女はおそらく貧困や流行病に苦しむ下々の民を助ける事に重きを置いているのだろう。
面白い女だ、と鬼は薄く笑った。
こんな女は初めてだった。
妖鬼である己を見ても畏れる事無く、まして自分を殺すかも知れぬ相手の傷を治癒までして。
たかが、人間の女が――

432雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:01:12 ID:aTv+OgeJ

鬼の心に、浅ましい欲望がふつふつと湧きあがる。
このつんと澄ましたお高い女が、己を嘲るように見るこの人間が、嬲られ、陵辱され、食い千切られる痛みに喚き、
命を乞い、死の恐怖に脅える様は、どれ程に官能的だろうか。
鬼の唇が、残酷な笑みを象る。
治療が終わり、包帯を肩からぐるぐると巻かれ、しばらくすると随分と痛みが和らいでくる。
本当に女の血は薬となるらしい。
『お前自身の身体に聞け』と言っていた女の科白は伊達ではないと実感する。
『早くここから立ち去れ』と言った女の言葉を無視し、寝室に戻り、蚊帳越しに布団に入って
横になる女について、鬼も寝室へと入り、片膝を立ててどっかりと座り込んだ。。
しばらくの間、己に背を向けて眠っている女を見詰めながら、蚊帳の外で痛みが完全に引くのを待っていた。
折角ならば、痛みを気にせずに楽しみたいではないか。
痛みが引くまで、そう時間は掛からなかった。
本当によく効く血だ……鬼は内心でほくそ笑んだ。
今がその時、と、鬼は蚊帳を開き、膝立ちでじりじりと、女に近付いていく。
欲望のままに、この女を自分のものにする為に。
女のすぐ側まで近付き、再び女に向かって己の大きな掌をかざした、その時。

「――どうした?腹が減ったか?」
「――っ…!」

起きていたのか。
否、それよりも。
やはり、その声色には畏れが微塵も含まれてはいない。
己の考えを見透かしたような、見下すようなその物言いに、再び鬼は怯む。
力という面では、比較する事さえも馬鹿馬鹿しい程の能力差。
殺そうと思えば、いつでも殺せる。
なのに、鬼は怯んでいた。
今一歩のところで、手がそれ以上伸びないのだ。
金縛りにでもあったかのように、身動きが取れぬ鬼の姿を知ってか、女は身体を起こし、
布団の上に立ち上がる。
そして、そんな鬼の姿を確認するや、女はぞくりとするような笑みを浮かべ、
先程以上に、見下す目に凄みが走る。
そして、鬼にこう言うのだ。

433雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:01:42 ID:aTv+OgeJ

「我を食らうと申すか?面白い」
嘲笑うかのように、身に纏っていた着物をはだけると――鬼の目に止まるは張りのある豊かな二つの膨らみと、
その下の、――醜く削げ落ちた皮と、えぐられた肉と、幾重にも刻まれた傷痕。
月明かりに照らされた――古いものから、つい最近に刻まれたのであろう、生々しいその傷痕は、鬼の目を釘付けにした。
「我が体内は毒の壷じゃ。我を食らわば、お前の腹など、夜明けを待たずにただれ落ちるぞ」
「――ぁ…!」
おそらく、その女の言葉が真実であろうということは、はっきりと理解できた。
この女には手出しできぬ事を、思い知らされた瞬間であった。
「お前如き野蛮な物の怪に手に負える身体ではないわ。食らえるものなら食ろうてみよ」
鬼は、食らう事が出来なかった。
食えば、死ぬ。
けれど、その時はそれ以上に、女に完全に気圧されていた。
この女の持つ、異様なまでの迫力と、絶対の自信――鬼は、身動きさえも取れなかった。
「ふふ…どうした、食らわぬのか?」
女はそれ見たことかと嘲笑いながら、、月が雲の間に隠れ、室内に暗闇を呼び込む中で
肌蹴た着物を再び着込みつつ、その場に正座する。
物の怪と、人間――世間一般として、常に対峙して有るその光景とは、全く逆であった。
鬼は怯み、人間は尚も饒舌に、鬼を愚弄し続ける。
「では、殺す事なら出来るだろう。やるがよい。――そしてとっとと立ち去れい!!」
「――っ!!」
鬼は、女のその気性に、身体がびくりと強張った。
「だが、その瞬間お前は食人鬼の誇りも本能も失うのだ。」
――女の言う事に、違いは無かった。
『闘神』とまで謳われた己が、まさかこれ程までに、人間の女に圧倒されようとは。
女を食らう気など、とうに失せた。
そして、殺す事も、己の誇りにかけて出来ぬ。
だが、ふつふつと、先程とは全く違う想いが、心から湧き上がってくるのを鬼は感じ取っていた。
それは、今まで感じた事がない程に甘美で、切なく、――じんわりと染みてくるような、淡くも激しい情念。
この、想いは…。
しばらく――と言っても、それ程の時間ではなかっただろう、互いに見つめ合いながら――

434雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:02:26 ID:aTv+OgeJ

女は鬼を蔑むように睨みつけたまま――先に、行動を取ったのは、鬼の方であった。
「…ふ…」
強張っていた表情を緩め、鬼は己の心に忠実な行動を取る事に決めた。
すると、途端に金縛りは解け、鬼はどさ、と腰を畳の上に沈めた。
「…諦めたか。」
女は、勝った、とばかりの笑みを浮かべた。
鬼は、内心で、『ああ、俺の負けだ』と告げる。
けれど、これだけは、負けるわけにはいかない――鬼は胡坐をかきながら、女を見詰めた。
「…?」
女は、鬼の自分を見る目が一変した事に気が付いた。
先程までの脅えの色は消え、邪悪なる色も失せ――言うならば、まるで、懇願するような、切ない眼差し。
一体、何だというのだ…?
「――女、頼みがある。」
…頼み?この鬼が?
欲しいものがあれば、奪って逃げていけばいいであろう、そしてそれだけの力を持っているであろうこの物の怪が、
我に、頼み、だと?
何をふざけた事を、と言いそうになったが、言えなかった。
この鬼の雰囲気……ただ事では無い。
先程とは、打って変わって真剣そのもの。
しかも、物の怪が、人間である自分に、どのような頼みを持ちかけるのか、少々興味深くもある。
「…いいだろう。聞けるものならば聞いてやる。申してみよ。」
言うと、鬼はその大きな、鋭い爪を持つ掌を、そ、と女に近づけてくる。
けれど、それは先程までの、女を傷つける為の動きとは全く違っていた。
女は相も変わらずに怯まぬが、鬼は打って変わって、ゆっくりと――女の肌を傷つけぬように、
指の腹で、女の頬に触れる。

「女……お前――今宵一晩俺の女になれ。俺の、ものになってくれ。」

鬼の申し出――それは、女の想像を遥かに超えたものだった。
女が、初めての動揺を見せた。――とは言え、目を僅かばかり大きく見開いた程度のものだったが。
「何、をいう。食う事もならぬ、殺す事もならぬ、故に、身体だけでも陵辱する、という事か…?」

435雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:03:03 ID:aTv+OgeJ

一瞬の動揺の後、すぐさま冷静に、この鬼の心理を考えると、そういう結論に辿り着く。
その結論に、女は絶対の自信を持っていた。
けれど。
「違う。陵辱じゃねぇ……俺と、契りを交わせと言っているんだ。お前を俺のものにする代わりに、
俺もお前のものになる。…だから、頼む。」
言いながら、女から手を離すと、鬼は胡坐をかいた膝に手をついて、深々と懇願するように頭を下げる。
圧倒的に力の勝る物の怪が、人間である自分に必死に乞うその姿は、哀れさえも誘うが…。
(…油断は、出来ぬ…!)
女は、鬼をキッと見詰める。
一体、この鬼は何を考えている?
食えぬ、殺せぬ、ならば身体が目当てかと聞けば、自分の情も欲しいと言う。
契りを、交わせと――情を交し合え、と、そう願う。
何故だ。
まさか、自分を情に溺れさせ、利用しようとでも?
否、違う――ような、気がする。
この鬼は、そのような小賢しい真似をするような気性はおそらく持っていまい。
出会って、ただの二時間程で、何故それがわかるかと問われれば反論は出来ないが、
自分は人を見る目、人の本性を見抜く洞察力は、人一倍長けているはずであった。
では…考えられるとすれば、…まさか、本当にこの鬼は自分に懸想したとでもいうのか?
何故に?
今まで、どのような男も、物の怪さえも、自分には近寄ってこようとはしなかった。
そんな自分に、何故、この鬼は。
「…、何を勝手な……先程まで、我を食らおうとしておったでは無いか。
そんな悪鬼を、信用できるわけがあるまい?」
そう、信用してはならない。
まだ、確信を得るまでは。
「…すまなかった。…けど、嘘じゃねぇ。――頼む…!」
真摯な言葉に、必死に懇願するその姿に、女はぐらり、と心が揺れる。
何なのだ…この、心のざわめきは…?
胸が、とくん、とときめいた。
まさか、とうに捨てた女が、こんな鬼の戯言に呼び覚まされたとでも?
ばかな、と、思い直し、再び鬼に向き合う。

436雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:03:31 ID:aTv+OgeJ

「世迷言を……女なら他にいくらでもおるだろう?女を抱きたいならば他を当たればどうじゃ?
何も、我のような者を選ばずとも…」
「――っ…!俺は、お前しかいねぇんだ…!!」
――それは、確実に。
他の誰が聞いたとしても、確かな口説き文句に相違なかった。
他の女ではだめなのだと。
そう、言われたのだ。
戯言――そう割り切ろうと思っても、自分の中の、蘇りつつある女の性が、その言葉に絆されつつあった。
鬼、とは言え、これ程に乞われて、心一つも動かされぬ女がいようか。
鬼は、頭を上げようとしなかった。
自分がここでこの頼みを受けねば、一晩中こうしているのではないだろうか、と思わせるほどで。
(仕方…あるまいな…)
それは、この鬼の情念に負けて――そして、己が内に目覚め始めた女に負けて。
双方、どちらが欠けても、成り立たぬ結論だった。
「…いいだろう」
女の言葉に、鬼は顔をがば、とあげる。
「…本当、か…?」
女の答えを、再確認するように問い返してくる。
そして、女を、期待を込めた眼差しで見詰めるのである。
その単純な心の動きが素直に読めて、女は何だかおかしくなった。
そして、鬼を煽るように、こう告げた。
「ああ…本当じゃ。全く…つくづく愚かで物好きな物の怪よ。我が欲しいというのなら、そうしてみるがよい。
出来るものなら、な…」
女は、不敵な笑みを浮かべ、土下座をしてまで己を口説いた面白い鬼を見詰める。
ただ、勿論だが、鬼の頼みを了承したところで、今でも油断している訳ではない。
いつ気心変わるかも知れぬ食人鬼を前にして、完全に信用してはなるまいと、自分自身には言い聞かせている。
けれど、目の前のこの鬼の言葉は、自分を口説くその姿は、必死そのもの。
所詮は一時の気の迷いであるのだろうが――その一時でも、この自分に懸想するとは、
この鬼は鬼の中でも更に変わり者であるらしい。
そして、変わっているのは、己も一緒…。
こんなあやかしの言葉に絆されようとは…

437雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:04:03 ID:aTv+OgeJ

「――っ…!?」
言うが早いか――女の唇は鬼――否、ただの男に成り下がった者のそれによって、塞がれる。
頬に触れた掌は優しく、女を傷つけぬように、口付けを交わす。
「ん…!」
触れるだけの口付けから、徐々に深く、男の舌が、女の口内に忍び込み、舌を絡めてくる。
くちゅ、くちゅ、と唾液の絡まる淫猥な音が響いていた。
己の中に蘇えりかけていた女の存在が更に大きくなっていく。
この胸の動悸が、それを語りかけていた。
男は執拗に唇を重ねてくる。
甘く痺れる感覚が女を襲う。
けれど…
(そう、…簡単に…堕ちる訳には…)
つい先程、『出来るものなら』と、男を煽ったばかりであった。
自分は、あくまで冷静でなくてはならないのだ。
自分は熱くならずに、この男を熱くさせ、自分は男のものにならずに、男を自分に平伏させなければ。
情欲に溺れるなど以ての外。
青白い月が再び雲より出でて、互いを照らし出す。
濃厚な口付けを終え、唇を離すと、互いを繋ぐ唾液の筋が名残惜しげに、つ、と糸をひく。
男の、女を見る目は情欲に染まっていながらも、どこか切なく、憂いを湛え、まるで、焦がれているように見えた。
その目を見ても、女は『まだ』、と己を叱咤する。
これは、もはやこの男を信じる信じないというよりも、女を捨てた身の上としての、意地のようなものなのかもしれない。
内に潜む『女』を抑えこみながら、女はわずかばかりに乱れた呼吸を整える。
官能的な口付けにも、顔色を全く変えぬ女を見て、男はふ、と口端を吊り上げて薄く笑み、
先程見た女の肌を再び拝まんと、男は女の着物に手を掛けた。
女は、何の反応も示さない。抵抗する気配も無い。
ただ、無表情に、冷ややかな目で男の取る行動を見詰めていた。
しかし、女のその態度は、男の情欲を更に掻き立てた。
そんなところも、男には好ましかった。
もともと簡単に堕ちる女だとは思っていなかったし、そう簡単に堕ちてしまっては、時間を掛ける価値がない。
一晩――まだまだ、時間は残されている。
愛しい女を、乱れさせてみたい。己の、この手で。

438雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:04:27 ID:aTv+OgeJ

ゆっくりと、着物を肌蹴さすと、再び先程見た美しく張りのある乳房と、その下の腹の痛々しい傷痕が目の前に現れる。
月明かりに照らされたその傷痕を見ながら、男は思う。
この女は、一体どれ程の痛みを堪え、生きてきたのだろう、と。
身体つきから見ると、非常に女らしく、柔らかそうな肌、華奢な骨格、艶やかな長い黒髪といった、
『女』以外の何者でも無い。
生来の呪術師の家系ではないと言ったこの女が、何故にこの過酷な食脱医師としての生を選択したのか、
それはわからない。
けれど、この深い損傷は、この女の生き様そのものを現しているように思えた。
本能で人を食らう己とは違う――自分の意志で人を食らい、更に己の血肉を、病める者に分け与える。
この女が、自分を蔑む目で見詰める理由がわかる。
この女に比べると、己という存在が、どれ程貧弱であるものか…。
男は目を細めて女の裸体を眺め――意を決したように、女を布団の上にゆっくりと横たえた。
そのまま覆いかぶさると、女がたおやかな両の腕を伸ばしてくる。
男の硬質な長い髪を掻き分け、男の首筋へ手を絡ませるその仕草は、たまらなく扇情的だった。
己を煽るその女を見詰めると、女も真っ直ぐに男を見詰め返し、男がす、と息を詰めると、
女はにこり、と、艶やかに、極めて挑戦的に微笑んだ。
言葉通り、『出来るものなら、やってみよ』と、そう挑発しているようだ。
男は、その挑発に乗る事にした。
己が出来る限り、知る限りの手を尽くして、この身体全体で、この己の言葉で、己の持てる精一杯の優しさと、
溢れんばかりの恋慕で以って、この女を己のものにしてやろうと、そう思った。
敬虔な気持ちで、まるで壊れ物を扱うように、男は女の豊かな乳房に手を掛けた。
爪を立てぬように、指の腹を使い、その柔らかさを確かめるように、じっくり、と。
「――っ、…!」
その手の動きに、女は思わず息を詰めた。
信じられない程に、男の愛撫は繊細だった。
実際、この鬼に抱かれると決まった瞬間から、とうに痛みは覚悟の上であった。
その指先から鋭く伸びる尖った爪――他者を切り裂く為に研ぎ澄まされた鋭利なそれを
この身に受ければ、間違い無く血は流れるだろう。
しかし、食脱医師として、この身を己が手で切り刻み、血や肉を病人に薬として与え続けた
この身体、痛みには慣れている。
少々身体を傷つけられたところで、騒ぐようなものでは無い。
だから、この情交には快楽などないだろうと――あるとすれば、身を引き裂かれる痛みのみであろうと、
腹をくくっていた。
それなのに。

439雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:04:51 ID:aTv+OgeJ

「は…っ、っ…!」
女の意に反して、唇からは微かに乱れた呼吸が漏れる。
ゆっくりと乳房を揉みしだき、尖りつつある先端の突起に唇を寄せ、ころころと舌先で転がす。
その尖りを確かめるように、突起の下からぬるる、と舐めあげる。
「っん…」
女から艶めいた声が漏れると、男は更にその行為を激しくさせる。
淡い突起を口に含み、吸い上げると、女の身体がびく、と強張る。
「――っ…!!」
男はその反応を見て、ふ、と笑う。
おそらく、この女、食脱医師としての道を選んだ瞬間より、女としての生を捨てているだろう事は
想像に堅くない。
けれど、どれ程快楽に抗おうと、己を押さえ込もうと、やはり身体は女なのだ。
触れられれば感じ、感じれば蜜を垂らす。
男を受け入れられるように、身体は出来ている。
これに心が伴えば――この上の至福はないであろうに…。
そんな切な願いが、男の頭を掠めていく。
一晩でいい、俺のものになって欲しい。身体だけではなく、心も、俺にくれたなら。
絶頂を望むのならば、何度でも味わわせてやる。
深き業を背負った身の上ならば、今この刹那だけは、その業を忘れさせてやる。
だから…俺を…!
男は、そんな想いを込めて、女の身体を執拗に愛撫していく。
指の腹を使い、舌を使い、唇を使い――女の身体を、徐々に慣らしていく。
「ん…は…!」
焦れた愛撫に、女が微かに身を揺する。
何という巧みさだろう。
まるで、抑えこんでいた女の本性を引き擦り出そうとするかのような、男の愛撫に、女は徐々に吐息を乱していく。
(この、我が…)
こんな男に――翻弄される日が来ようとは…。
こんな行きずりの、妖鬼に――
「は…ぁ…!」
柔らかな乳房が、男の愛撫に合わせて奇妙に形を変えていく様が、男の目を楽しませた。


440雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:05:25 ID:aTv+OgeJ

女の頬に赤みが差し、感じ始めた快楽に目は潤み、物欲しげに身を捩る。
そして、男は更に下へと、その興味を注いでいく。
女の腹の、傷痕。
通常の男ならば、この痕を見てたじろぎ、触れようとはしないだろうが、残念ながら男もまた普通ではない。
女の、名誉の負傷とも言えるその傷を――古いものから順に、舌先でなぞっていく。
「――ひぁ…!や、め…!」
女は、男の動きに驚き、力が抜けつつあった身体を、男から離そうとする。
けれど、男は女の手を押さえつけ、傷口への愛撫をやめようとはしない。
傷痕はこの上無く感じる――それは、先程の治療中に、己自身がその身を以って証明した事だった。
傷口からは微かに血の匂いがした。
好ましい、と男は思う。
「んぅ…くっ…、あ…!」
傷口から脳に届く、甘く痺れるような官能。
そして、その官能が更に下半身へと伝達し、じわり、と女の秘所に蜜を滴らせていく。
はぁ、はぁと、女は篭る熱を吐き出すように、艶めいた息を漏らす。
また、精一杯に、それを我慢しようとする仕草、が。
(色っぽい…な…)
男の情欲を、尚も駆り立てていく。
この女しか、いないと思った。
己の全ての欲望を満たしてくれる女――この女を一晩でも俺のものに出来たなら、俺にとってはそれは今生に於いて
二度と味わう事の無いであろう至福の時。
男は、ゆるゆると下腹を撫でながら、その唇を、――女の、既に潤いを含んだその秘所へと寄せる。
「ふぁっ…!」
甘美な光景だった。
今から男を受け入れんと、溢れる蜜は月明かりに艶めかしく照らされ、生々しさに男は昂ぶる。
「…、濡れてる、な…」
わざと、吐息が其処に吹きかかるように唇を近づけて言う。
男の吐息が性器に掛かり、女はもどかしい官能に、また身を揺する。
女を捨てたこの身、先程のように自ら男に裸体を晒す事など何でもなかった。
それに羞恥の感情など、露にも湧きあがらなかったはずなのに――

441雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:05:46 ID:aTv+OgeJ

自分の秘められた箇所をこうも暴かれては、流石の女も恥じらいに、手の甲で目を覆った。
男は、そんな女に、一つだけ、聞いてみたい事があった。
答えはおそらく決まっているだろうが、それでも確認したい。
そして、これから先の事も。
「なぁ、女」
「っ…?」
男の、真剣な声色に、女は目を覆う手を除けて、自分の性器に顔を寄せている男を見る。
男は顔を上げていた。
自分と比べ、男は息一つ乱してはいない。
僅かに悔しさが込み上げたが、男の言葉に、女は思わず目を丸くした。
「お前、俺以外の男とこうしたことはあるか…?」
「っ、な…」
何を、と女はそう口に出しかけた。
突然、何を言い出すのだ、この男は。
こんな最中に、よもや女の経験を聞きだそうとするとは――
野暮だ、と、そう思うも、男のその態度は真剣そのもの。
どう答えればよいか迷うものの、ここは正直に話しておいた方がよいのだろう、と女は思った。
「…ふ……このような人の死肉を食らうような、女に…近寄る男など……
お前位のものでは、ないのか…?」
皮肉を込めて――男にそう言ってやる。
暗に、お前が初めてとの意味を込め。
「…そうか…」
男は、蔑むような目を向ける。
女は、その蔑みの目が自分に向けられていると思い、悔しさが込み上げてくると同時に、
心がどうしようもなく傷ついたのを感じた。
やはり、抱かれてなどやるものか、と女が思ったその時。
「…世の男は、どいつもこいつも、余程女を見る目が無いと見える。愚かな奴らだ。
――こんないい女を、綺麗なままにしておくなんて、勿体ねぇことこの上ない。」
男は、そう言って、嬉しそうに笑うのだ。
女はそれに、心が鷲掴みにされたような感覚に陥った。
己が、初めての男だと確信した男の、その嬉しげな表情。

442雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:06:13 ID:aTv+OgeJ

今まで、誰も気味悪がって、病気でもせねば近付いてこず、妖魔でさえも、自分を避けて通るというに。
「それを聞いて安心した。ならば…今生…俺以外に、お前に触れる男もまた、いるまいな…」
言いながら、男は顔を落とし、蜜滴る女の秘裂に――舌を這わせる。
「――ひぁぁっ…!」
びくん、と女は顎を仰け反らせる。
唐突に訪れた、男を知らぬ女にとっては強すぎる刺激。
舌先でなぞられ、舌を差し入れられ、男を受け入れる為の器を徐々に解していく。
女はただ、その甘い快楽に脅え、よがる己を叱咤しながらも、どうしようも無く乱れ狂わされていくのを
ただ享受するしか出来なかったのだ。
本当に、変わった男だ…。
鬼でありながら、自分のような人間の女をそれ程に欲するか。
男の独占欲を垣間見、女は己の心がこの上無く、満たされていくのを感じていた。
女として、一人の男を縛り付ける快感と優越感。
これ程に乞われ、これに堕ちぬ女などいようか。
女の中で芽生えた『何か』が、女をついに陥落させる。
――いいだろう。鬼よ、我はお前を信じよう。例え、一夜限りの気の迷いであったとしても、
今宵一晩だけは、お前の心が真実であるのだと、我を錯覚させ続けよ。
その言葉、その心、その身体、全てを以って甘い毒とし、我をお前のものとせよ――
それきり、女は、己の全てを放棄した。
意地も捨て、誇りも捨て、ただ男の求めるがままの、ただの女に成り果てる。
「っ、あ、ああ、あ…!」
男が女の未だ不可侵である秘裂を割って、膣奥まで舌を差し込んでいく。
きつく、狭い女の胎内は、濡れてはいても、男を受け入れるのは容易ではないだろう。
男は、少しでも自身を受け入れる女の身体に負担が掛からぬように、と、しつこいまでの
愛撫を繰り返した。
膣壁を舌で押し広げ、女が特別に感じる場所を特定し、そこを舌先で押さえつけると、女は
艶めいた嬌声を上げる。
伴うように、熱い蜜が奥から奥から溢れてきて、男の顔を汚していく。
くちゅ、くちゅ、と卑猥な音が、静かな夜風に紛れて男と女の耳に届く。
女の羞恥の高まりと共に、それ以上の愉悦が女を襲う。

443雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:06:37 ID:aTv+OgeJ

男は、舌を引き抜き、秘裂よりも少し上で、ひっそりとその情欲を訴える熟れた肉芽を、唇に挟み、ちゅ、と吸い上げると。
「ひぁぁぁっ!あっ、う、や、ぁ…!」
びくびくっと女は震え、苦しげに眉根を寄せながら、息も絶え絶えによがる女の姿を見て、男は満足げな笑みを浮かべる。
――不思議な感覚だった。
今まで、相手が人間であっても、妖怪であっても、ただ欲望のままに、本能のままに
女を犯し、このように女を気遣う事など、皆無であった己が。寧ろ、泣き喚く女の姿に、官能を見い出していたこの俺が。
これ程に、己の欲を抑え付けながらも、女の身を案じるとは。――ざまぁない、な…。
(…潮時…か…)
それは、女に対する愛撫に対するものであるのか、それとも、好き勝手にやってきた己の行動そのものに対するものであるのか――
男は、顔をあげ、再び女の身体に覆いかぶさる。
女を見下ろすと、女の顔は既に情欲に蕩け、目は潤み、吐息は艶めかしく乱れ、頬は朱に染まり、
しっとりと汗ばんだ乳房は呼吸に合わせてもどかしく揺れ、更なる快楽を求める身体は、遣る瀬無さそうに震えていた。
女の扇情的なその姿は、男の理性を焼き切るには十分だった。
女は物欲しげに男を見詰め、――更なる快楽を求めているようだった。
(これに、抗える男がいるか――)
男は、忙しなく腰紐を緩め、既に痛いほどに張り詰めた怒張を取り出す。
赤黒く、ひくり、と戦慄く醜い肉棒が、女の目に入る。
女は、それにす、と息を詰めると、ふい、と横に顔を背け目を瞑り、手の甲を額に寄せる。
怖いのか、と男は思った。
この女にも、畏れるものがあったのだと言う事に、男は女の意外な一面を垣間見たようで、嬉しくなった。
「怖いか…?」
男は、女に問うた。
例え、そうであっても今更止める気は無かったが、女の覚悟も知りたかった。
女は、目を開け、再び男を見上げた。
怖いか、と聞かれ、女は惑う。
確かに、怖くないと言えば嘘になった。
男の欲そのものが怖いのではない。
それを受け入れたとき、女は自分が自分自身でいられるのかどうか、何かが変わってはしまわないかと、
それが怖くなった。
畏れるものなど、なにも無いと思っていたこの我が――女はそう思った。
けれど、もう後戻りはすまい。
女は、覚悟を決めたのだ。

444雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:07:04 ID:aTv+OgeJ

「ふ……人を食らう程の物の怪が、我の身を案じると申すか…?
我が欲しいのだろう?ならば、とっととそうするがよい……出来るものなら、な…」
女は、艶やかに笑みながら――苦しい息の下、不敵にそう囁くのだ。
相変わらず、男を見下すような目で見据えながら。
男は、この後に及んで尚、気高さを失わぬ女に、この上無い愛しさが込み上げてくる。
男もまた、に、と不敵に微笑んで、女の脚をゆっくりと開き、濡れた割れ目に自身をあてがう。
「――っ…!」
舌とはまた違う、確かな質量と硬さを持ったその感覚に、女は息を詰めた。
――今から、これが我の身体に入るのか……その刹那、我はこの男のものになれるのだろうか…
女は、静かに目を閉じ――それを合図に、男は自らの肉欲を、女の中にそろりと挿し入れる。
「――うっ…!!」
痛みには、慣れているはずだった。
けれど、それでも女は声を上げた。
表面の皮を切り刻む痛みとはまた違う、身体の芯を、貫かれるような痛みに襲われ、
焼け付く様な男の熱はまるで身体の中に火を点けられたような感覚を女に与える。
そのあまりの太さと硬さから、女は身を揺すって逃れようとする。
「っ、逃げるな……まだ、これから、だ…、力を抜いてろ…」
「あ、っ…!」
ぐ、と更に深く腰を押し込まれ、女は息を詰めた。
胎内を圧迫してくる異物感に対する怖れと痛みに、涙が出そうになるのを、必死に堪えた。
これぐらいで泣いてなるものか、と、女は必死に自分に言い聞かせていた。
男の肉棒が半分程入り、男はふぅ、と息を吐いた。
目の前で、愛しい女が必死に痛みを堪え、己を受け入れようとしているのだ。
嬉しくないわけがない。
本能のままに、女を犯したい衝動に駆られるが、それはまた後でいい。
今はまだ、女を慣らさなければ。
己が、この女しかいないと感じたように、女にも、この男しかいない、と、そう思わせてみたかった。
だから、男は待った。女が落ち着くまで。
裂かれるような痛みが治まるまで、と。

445雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:08:58 ID:aTv+OgeJ

「っ、は……ん…!」
男は、女の喘ぐ唇を自らのそれでそっと塞いだ。
宥めるように、自分の想いを、精一杯に伝えるような、そんな口付けを繰り返す。
長い時間をかけたその甘い口付けに、女は絆されたように身体の力を抜いた。
男はそれを、胎内に在る己自身で感じ取り、――また、腰を深く突き入れた。
「あぅっ…!」
それでも、女は声を上げる。
慣れてくれば慣れてくるで、また先に進むと、新たな痛みが沸くのは至極当然だった。
一旦、そこまでで男は侵入を諦め、今度はじわじわとそれを引き抜いていく。
女はそれに一瞬安堵するも、完全に引き抜かれる寸前、また男は勢いをつけて女の奥を貫いた。
「ひぁぁ!!」
胎内を犯す熱い質量――女は、身を捩って、その感覚を受け止める。
苦しくて、熱くて、痛くて――しかし、裏腹に身体の奥から込み上げる悦びが、女の中を満たしていく。
「ん、あ…!」
更に深く、男は女の中を抉じ開けていく。
その狭さに、男も息を詰める。
もう少し、…!
「ア…っ…も…入、らぬ…!これ、以上、は…!」
女が、とうとう許しを請う。
男の先端は、既に子宮にまで到達している。なのに、尚も執拗に奥へと突き入れようとする男の真意が掴めない。
「まだ…入るさ…」
男は、ゆるゆると愛しげに女の下腹を撫ぜながら、そう囁く。
そう、まだ、限界には早い。
女の身体は、そう作られている。
男の堕落を、誘うように。
「あ…あああっ…あ…!」
「く……!」
根元までを女の膣内に深く深く収め、男もその快感に低く呻いた。
愛しい女の胎内は、男を絡め取るような動きこそまだ無いが、それでも初めての女特有の、その狭さときつさが、
男の理性を食らおうとする。
根元までずっぷりと咥え込まれ、男はその淫靡な光景と愉悦に、この上ない至福を感じた。

446雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:09:33 ID:aTv+OgeJ

「は…ぁ…!」
痛みと圧迫を堪え、女は震える手をやり場無く空に彷徨わせる。
男は自らも手を空に差し出し、女の手を誘うような動きを見せ、――互いに手を絡めあう。
同時に、女の身体も、男を受け入れ、快楽を得ようと、――女の性が、目覚め始めていた。
「ん、はぁっ…あ…!」
「は…っ…!」
男は、女の中を犯し始める。最初はゆっくりと、男の大きさを、太さを、熱を、その卑猥な感触を刻み込むように
にゅるる、といやらしくねじ込み、また引き抜いていく。
女は、その男の動きが堪らなかった。
痛みや苦しさが、快楽にとって代わられていくのに、女は気付き始めていた。
そして、女は観念したのだ。
(気持ち…いい…)
膣内を擦られる度、その先端が、子宮の奥の奥までぶつかる度、意識が飛びそうになるのを
女はどうにか堪えていた。
(こんな、こんなに、も…!)
痛みばかりの生を生きてきて、このような快楽の存在も知る事無く――女としての性を、押さえ込んできた
自分が、まさかこの鬼によって、その存在を教えられようとは。
「あっ…ああ、んん…!」
きゅう、と切なく絡みつく肉襞が、男の快楽をも助長させていく。
その膣襞の動きで、男は女が快楽を得た事を知る。
ならば、それで己の役目は終わる。
後は、本能のままに、目の前で快楽に溺れる女を見詰めながら、互いに絶頂へと這い上がっていくだけ。
男の目に壮絶な色が宿る。
男は、女の中を犯す速度を上げ、べっとりとまとわりつく女の膣の動きを楽しみながら、
幾度も幾度も抜き差しを繰り返した。
「あ、あ、あ!はぁ、く、ぅ…!」
女にすれば、それはあまりに激しい快楽だった。
じゅぷ、じゅぷと、互いの粘膜が擦れる卑猥な水音が耳を犯す。
気持ちよすぎて、でも苦しくて、壊れてしまいそうだった。
自分が自分でなくなってしまいそうな恐怖にも襲われ、思わず涙が一筋零れた。
男はそれに気付き、女の涙を舐め取る。
447雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:10:19 ID:aTv+OgeJ

女の両の腕を首筋に絡みつかせ、男は女を抱き締めながら、その交わりを更に深く、激しくしていく。
性器のみの交わりでは無く、肌と肌を一部の隙間無く密着させ、すっかり火照り汗ばむ体を摩擦させ、
身体全体を使い悦楽を貪る。
男は、この時とばかりに、女の身体の全てを味わう。
そのたわわな胸の柔らかさを、やせた鎖骨を、艶かしい長い髪を、汗ばんだ肌を、
筋の通った背骨から柔らかな尻にかけて、その下で、男の肉欲の全てを咥え込んだ穴の中まで――全て。
――お前の全てを…俺のものに…!
男は、唇を噛み締めて、女の中を貫き続ける。
容赦なく、女が呼吸する間さえも与えず、快楽の絶頂へと、互いを高めていく。
「あ…っ…――っ!!!」
女が達し、男も同時に息を詰めた。
女の中が急激に男を締め付けてくる。その全てを、搾り取ろうとするかのように。
男は躊躇する事無く――短く息を詰めると、肉棒が一瞬大きくなり、女の膣を目一杯に押し広げ、
女の中に自らの熱をどくん、と注ぎ込んだ。
「は、ぁ…!」
女は自らの胎内に注ぎ込まれる子種の存在を確かに感じ取り、遣る瀬無さに身を戦慄かせていた。
熱い白濁が、胎内を逆流していく感覚に、女は妙な虚しさを覚えていた。
(これで…もう…)
「――っ…ぅ…!」
射精し尽し、その想いを遂げた男は、女を布団に横たえた。
女は、男の熱が離れていくと、冷ややかな夜風が身体に沁みていくのを感じた。
まるで、身体が泣いているようだった。
絶頂の波が通り過ぎ、互いの荒い呼吸が静かな室内に響いていた。
――これで…終わったのか…。
あまりにも、刹那的な快楽……終わってみれば、男と交じり合っていた時間など、さして
長くもなかったのであろうことを、偶然目に映った月の移動距離にて女は知る。
…このような切ない事を…世の女達はいつもしているのか…。
切ないからこそ――恋焦がれるものなのかもしれない。
女は、そう思った。
けれど、女はふと、ある事に気が付いた。

448雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:10:52 ID:aTv+OgeJ

行為が終わって、もう三分とはいかぬが、それに近い時間は立つはず。
しかし、男は自分の中から引き抜く様子が無い。
それどころか、男の目は未だ情欲の色を失ってはおらず、女が正体を取り戻すのを待っていたようだった。
女は、それに対し、胸の動悸が再び激しくなっていく。
不安と――期待に、身体が熱くなる。
「お、ぬし……何をしている?もう、これで終わったのであろう?さっさと…っ…」
男は、にやり、と薄く笑い、女に告げる。
「――まだ、だ」
「――っ…!?」
その時、女の中に収まっていたままの、男の欲が、再びその硬度と大きさを取り戻していくのを、
女は胎内で感じ取る。
「あ、…な、にを…ばかな…!」
「一晩、と言った筈だ。まだ、夜明けまで時間はかかる。その間は…
俺のものになってくれるのだろう?」
男は、また、女の膣壁をゆるゆると擦り始める。
先程男が放った白濁が、女の蜜と混ざり合い、結合部からじわじわと流れていく。
「ア…っ…ああ…っ…!」
痛みも無く、そこにあるのは快楽のみの女の身体は、女の意思と無関係に、男に更なる快楽を与える。
ねっとりと、男の肉棒を絡み取り、いやらしく締め上げ、もっと奥へと誘い込むように、蜜は止まる事無く溢れ出す。
気持ちよさに、どうにかなってしまいそうで、女はそのまま男に己の全てを差し出した。
幾度もの絶頂を夜中与えられ、幾度も男の子種を注ぎ込まれ、最早身体には力なく、下半身に痺れが走り、
感覚が麻痺する程に――男は、女を恋い続けた。
今宵限りの契りがようやく終わり、女が解放されたのは、月がとうに窓の外から消え、
空が徐々に白んでくる夜明け前の事だった。

449雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:11:23 ID:aTv+OgeJ

布団の上で、男は膝を立てて座り込み、女は力を失い、一糸纏わぬ姿のままくたりと横たわっていた。
(夜明け、か…)
女は、力の入らぬ身をどうにか起こし、寝着を腰に絡め、男の精液でべたつく股を覆い隠した。
「っ、…人の身体と思うて……よくもここまで好き放題してくれたものよ…」
膣からどろどろと溢れる白いぬめりが、激しい情交の始終を物語っている。
身体中が重く気だるく、今日は使い物にならないかもしれない。
今日は近隣の村の病人達を診なければいけないというのに。
女は布団の横に置いてあった鏡台を引き寄せ、男に背を向け、すっかり乱れた髪を丁寧に梳いていく。
そして、女はこう言うのだ。
「――さっさと、己の帰るべき場所へ戻るがいい。下賤な物の怪よ。」
男は、相も変わらずに悪態をつく女に苦笑し、愛しげに、切なげに見詰めた後、――意を決したように、
立ち上がる。
そして、ゆっくりと、縁側へと向かう。
男は、決めていた。
次に、この女に会うまで、決して人間は食らわぬ、と――しかと、心に誓っていた。
再会の約束をしようかと、心には過ぎった。
けれど、言葉として口からでる事は無かった。
もし、この時、再会の約束を交わしていれば――女は、男と会うまでは生きていたかもしれなかった。
――生きるための、糧として。
何も言わず、見送りも無く、ただ、櫛で髪を梳き続ける女――それが、男が女を見た最後だった。

男は、名残惜しむ気持ちを押さえ、女の屋敷から立ち去った。姿は、すぐに見えなくなった。


450:雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:12:34 ID:aTv+OgeJ

女は、その立ち去る姿を、一目だけ目に焼き付けていた。
暗闇でしか見なかった男の顔を、夜明けの薄明かりで見ると、その目は信じられない程に穏やかだった。
顔つきが、全く違って見えたのだ。
突如この屋敷に飛び込んできた邪悪な物の怪とは、まるで別人…。
(ふふ……我も相当に重症らしい…)
女をとうに捨てたと言った所で、男の手によって、自分がどれ程に『女』であるのかが思い知らされてしまった。
女としての性を、女としての幸せを、人間でさえも無い、名も知らぬ行きずりの物の怪の手で、与えられたのだ。
あの鬼も相当に変わっているが、それに応え、一晩中許し続けた自分も相当に変わっている。
笑いが、込み上げる。――同時に、胸が苦しくなるほどの――恋慕も。
男は、また一匹の妖鬼に戻り、行きずりの食脱医師の女の事など、すぐにでも忘れてしまうのだろう。
女と違い、男とはそういうものであると相場が決まっている。
けれど、それでいい…。それでも、よかったのだ…。
女は笑い――そして、泣いた。
日の光が、夜明けを告げる。
これで、本当の終わり――女はそう確信していた。


女は、知らなかった。
胎に宿りし、自らの命と引換えに産み落とす事になる赤子の存在を。
そして、一夜限りの儚い逢瀬に、七百年恋い続け、誓いを守り続けた男と、
その男の遺伝と、女自身の血を色濃く引き継いだ者が新たに紡ぐ、物語の存在を――


これで終わりではなかったのだ――と。


男が死せち後、あの世と呼ばれる場所で、女と再び巡り会う事が出来たのかどうかは、定かではない。


――終――


451雷禅×食脱医師@426:2010/10/31(日) 18:16:16 ID:aTv+OgeJ
需要が無さそうなカプだが、取り合えずあまりに過疎ってるんで
保守がてら。
大人になって改めてこの二人のよさがわかってくる…のは自分だけか?(笑)

おそまつっした!
452名無しさん@ピンキー:2010/10/31(日) 19:21:15 ID:6GzXKsOF
GJ過ぎる
自分もその二人好きだ!
ゴチでした!
453名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 00:06:43 ID:I7SXIyrF
GJ!!!やっぱこの二人萌えるわー!
454名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 08:32:31 ID:ZL80ZGIU
久々にきちんと読んだ!
まさかこんな過疎スレで読み込みたくなるSSを目にできるとは……
また来てくれ
超GJ!
455426:2010/11/07(日) 02:46:13 ID:cAeaeZfo

自分のSSにレスくれた方、どうもでしたw
ちょっと誤字やら改行ミスやらで凹んだけどな…。
何より嬉しかったのが、雷禅×食脱医師がまだ好きって人いるんだなーと
感激したのと、まだこのスレチェックしてる住人さんがいるんだな、と思った事が一番(ry
一体何人位の住人がいるのか気になるところだが、
これだけの為にカキコするのもあれなんで、昔投下しようと思いながら途中で挫折して
投下出来なかったコエぼたを落としていっとくわ。
ちなみに自分幽白スレ4で飛雪とコエぼた投下した奴なんだが、
このSSはあのコエぼたの続きっぽくなってるんで、そこら辺よろしく頼む(何をだ)
興味無い人はスルーでな。

では、逝きます。

456コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:47:10 ID:cAeaeZfo


真っ暗な暗闇。
暗闇の夢。
暗闇かと思えば其処に浮かび上がる一つの魂。
霊界には存在しない筈の、哀れな罪人の魂。
「――忍……」
彼の名を呼ぶと、彼は蔑みを湛えた笑みを浮かべ――
「待てっ…忍!」
『忍』と呼ばれた魂は、伸ばされる手から逃れるように。ふっと目の前から消えた。
後に残った暗闇の中でぼうっと青白く光るオーブだけがほのかな光を放っていた。
「…忍…」
お前は一体何の為にワシの夢に出てきたのだ。
ワシがかつて犯した罪を思い出させる為か。
それとも、更なる罪を犯したワシを嘲笑いにでも来たのか。
そう、所詮この世は下克上。下の者が上に立つ者を貶め、自らがその地位に上り詰める。
自らが仕えてきた者に対する裏切りという、『罪』と引換えに。
例えそれが、自らの理想の為に、自らが信じる正義の為に行った行為であったのだとしても。
人間界であろうと、魔界であろうと、――この霊界であろうと、その摂理は変わらないのだ。

自らが望む、望まないに、関わらず。

*****

「コエンマ様っ!いい加減休んで下さいよ!!明日は閻魔大王になる為の就任式
なんですよっ!?いくら仕事が詰まってるからって〜……!」
「……これが終わってから寝る。明後日までに仕上げねばならんのだ。
それなのに明日はその就任式とやらで一日潰されてしまうのだ、今日しかないではないか。」
「でも…コエンマ様、昨日だってろくに寝てないじゃないですか!ちょっとは自重して下さいよ!」
やれやれ、五月蝿い奴だ、と心の中で呟きながら、再び書類に目を通す。
霊界の、彼専用の書斎部屋で。

457コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:47:43 ID:cAeaeZfo

いつもならば公務室でたくさんの鬼達や水先案内人達に囲まれながら仕事をしているはずなのだが、
今は霊界で言うところの深夜の時間帯である。
霊界に休みなどは存在しないが、働く者達にはもちろん休息が必要で、
シフト制によって、勤務時間や休みはきっちりと振り分けられているのだ。
常ならば、夜の時間帯はコエンマの自由時間であり休息の時間でもあるのだが、
霊界を取り仕切る身である彼には、勤務時間外の仕事は日常茶飯事なのだ。
そんな時、彼は決まって賑やかな公務室を避け、秘書以外は滅多に出入りを
許されぬ彼専用の書斎部屋を使っているのだ。今夜も、例外ではない。
「コエンマ様!?聞いてるんですか!?」
「あー聞いておるよ。しかし生憎ワシは眠たくもないのでな。お前は先に休んでいいぞ。」
「だーめですっ!あやめちゃんからコエンマ様の事くれぐれも頼みますって言われてるんです!
あやめちゃんだって、最近ずっとコエンマ様に付き合って遅くまで仕事してたからとうとうダウンしちゃって……
コエンマ様の所為ですよっ!?」
「わかっておるわ。だが、仕方なかろう。
煙鬼から催促されている書類がまだ出来上がっておらんのだ。
霊界の事ならばお前達にも手伝ってもらえるが、魔界の事となると代理を頼むわけにもゆくまい。
無理にお前らはワシに付き合う必要はない。お前も身体を壊す前に休め。」
しれっとした表情でそんなつれない事を言うコエンマに、ぼたんは複雑な気持ちになる。
怒りを通り越して、呆れさえも混じり、ぼたんはわざとらしく大きな溜め息をついた。
確かに、彼の言う事はもっともだ。それはわかっている。
けれど、このままでいいはずがない。
この数ヶ月の彼の働きぶり……忙しいのはわかるが、何か今までと違って見えるのだ。
その『何か』がわからず、彼女は妙な不安に駆られるのだった。
「……本当に身体壊したらどうすんですか。正直、コエンマ様だって顔色が良いとは
言えませんよ?もし明日の就任式で倒れでもしたら…!」
「――構わんよ。所詮肩書きが変わるだけのくだらんものだ、いっそぶっ潰れた方が清々するわ。」
「ちょっ!?くだらんって…!いくらなんでも、それは言いすぎじゃあ…!?」
「くだらんものをくだらんと言って何が悪い。閻魔大王になると決まってからは
ガキの姿にも戻れず、親父に忠誠を誓う余りにわしを敵視していた奴らの態度まで恭しくなりおって。
仕事の内容自体は今までしておった事と何ら変わりはないのにな。全く現金なものだ。」

458コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:48:15 ID:cAeaeZfo

嘲笑混じりにそう呟くコエンマに、ぼたんはそれ以上の言葉が出てこなかった。
それを言われると、確かにそうなのだ。
この数年で、彼が負った心の傷が計り知れないものだと言う事を、彼女は知っている。
少なくとも、自分は理解してやれない。彼が何も言わないからだ。
けれど父親を裏切り、父親の罪を告発し、父親を裁く事で彼自身も大きな
罪悪感を背負ってしまった事位は理解出来る。
その上、罷免された父親に代わり、今度は息子である彼が閻魔大王に就任させられてしまう
という残酷ながら当然の理に、彼の心中はさぞ複雑なのだろう。
「…そりゃ、あたしだってコエンマ様の気持ちはわからないでもないけど……
でも、あたしやあやめちゃんからしたら、コエンマ様が病気にでもなっちゃったらって思うと、
やっぱり心配なんですってば!」
「心配、か?」
「あ、当たり前じゃないですか!だって……」
「――『部下』として、か?」
「――……!」
ドキッ、とぼたんの胸が大きく高鳴る。
書類に向けていた筈の目が自分に向けられ、その艶めいた視線に晒される。
『部下』として――なのだろうか。
あやめは、例えそうであるとしても。
自分は――?
「お前も、『部下』として無茶をする『上司』を心配しておるのか?」
「あ…あたしは…、その……」
ストレートに聞かれ、ぼたんは思わず口を噤んだ。
コエンマの視線に射抜かれ、ぼたんはかぁ、と顔を赤らめる。
一ヶ月前だった。
彼に、初めて抱かれたのは。
半ば無理矢理と言うか、流されたと言うか、とにもかくにも。
自分は、彼に心と身体を奪われてしまった。
あれ以降はお互いただ仕事に追われ、忙殺される毎日だった為、
彼と二人っきりになる事さえも無く、日が経つにつれ、まるで自分が白昼夢を
見ていたかのような錯覚に陥る事さえもあった。

459コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:48:41 ID:cAeaeZfo

いつもは仕事仲間がコエンマの周りから絶える事も無く、夜は後輩であり
コエンマの秘書であるあやめが彼の仕事の手伝いをしていた為、
彼に話し掛ける事と言えば仕事の事位で、彼の態度もまるで以前と変わりはなく。
本当にあれは現実だったのかと不安になる事さえもある。
けれど、やはり夢なわけがない。だって、自分はこんなにも。
「…そうですよ!『部下』として、です!あやめちゃんからも頼まれてるし、
ほんっと頑固な上司を持つと、部下も大変ですよーだ!」
「……お前な…」
呆れたような、じとーっとした視線を向けるコエンマに、ぼたんはふいっとそっぽを向いた。
嘘、だ。本当はそんなわけが無い。
でも本心を晒すのは、何だか悔しい気がした。
コエンマはそんなぼたんを呆れ半分で見詰めながら、溜め息をついた。
本当は、身体はこの上無く疲れている。
この数ヶ月は碌に睡眠を摂っていないのだから当然と言えば当然だ。
けれど、これは『戒め』なのだ。『罪』を犯した、自分自身への。
実の父親を告発した罪。数ヶ月前、そんな自分を嘲笑うかのように、過去の罪の産物でも
ある男が、夢に出てきたのだ。
それっきり、眠れなくなった。――否、眠る事が怖くなったのだ。
知らぬ事だったとは言え、閻魔大王の片腕として数々の妖怪――罪の無い者達が
ほとんどだったのだろう――を、元霊界探偵『仙水忍』に捕らえさせ始末を請け負わせてきた罪。
父親と同罪の上、忍の人生を狂わせた挙句、自らの手で救ってやることさえも出来なかった罪。
そんな事を徒然に考えていると、決まって居た堪れない気分になるのだ。
眠る間も削り仕事に没頭する事は『戒め』であると同時に『逃避』でもあった。
仕事をしている間だけは、余計な事を考えずに済むからだ。
それなのに、目の前の部下ときたら……。
「とにかく!あたしはもう寝ますから、コエンマ様も早く休んで下さいっ!…失礼しますっ!」
言いながら、手に持っていた書類の束をコエンマのデスクに叩きつけるように置いて、
くるりと背を向けた。

460コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:49:08 ID:cAeaeZfo

頬を赤らめながら、自分と目を合わそうともせずにこの部屋から立ち去ろうとするぼたんの後姿を
見詰めながら。コエンマは思い出す。
彼女を抱いたのは、本当にそんな時だった。
心が酷く荒んでいた。人間界での宴会の時も、彼女のほんの些細な行動さえもが苛々して。
折角の酒の席だったが、どうしても心底より楽しむ事が出来なかったのだ。
けれど、酒の所為で微かに酔いが回り、酒の力を借りれば少しは眠れるかと思い
一足早く霊界に帰りついた自分に、彼女の方から近づいてきたのだ。
ずっと前から、欲しかった。彼女の事が。
「――わかった。ワシも少し休むとしよう。」
「…え!?」
部屋から出る間際、突然のコエンマの言葉にぼたんは驚きを孕んだ声を上げて彼の方に振り向いた。
今、彼は『休む』と言わなかったか?
「なんじゃ、その意外そうな声は。休めと言ったのはお前だろう?」
「そ…そりゃそうですけど……で、でも……何でいきなり…?」
頑なに休息を拒んできたコエンマが、どういった風の吹き回しだろう。
ぼたんは腑に落ちず、不審そうな声色で聞き返した。
「……全く。休まんと言えばぎゃーぎゃーと五月蝿く、休むと言えば言ったでその態度か。
ワシは自室に戻る。お前の言うとおり、確かに少しは休まんとな。」
「ほ、本当ですか!?よかった〜…これであたしも安心して休めます……。」
彼の言葉に心底安堵し、ぼたんはホッと胸を撫で下ろした。
しかし。
「その代わり、お前もワシの部屋に来い。」
「……はい?」
何?今、彼は何て言った?さらりととんでも無い事を言わなかったか、彼は。
「だから一緒に来いと言っておるのだ。お前も休むのだろう?丁度いいではないか。」
「え?え?ちょっ、な、何言ってんですかコエンマ様!?い、一緒にって…」
うろたえるぼたんに、コエンマは椅子から立ち上がると彼女の腕を掴み、奪うようにして
書斎部屋を出る。
「こ、コエンマ様っ…!だ、ダメっ…!」
拒絶の言葉を紡いだものの、強い力に抗う事も出来ず、暗い廊下を引っ張られながら進んでいく。
それ以上の会話も続かず、彼は自分の方に振り向く事さえも無く――ただ流されるままに、
彼の後を着いて行くしか出来なかった。
無言のまま、自分を部屋へと強引に連れ込もうとする彼に、微かな不安を覚えながらも。
心のどこかでそれを待ち望んでいた自分自身に気付き、胸の高鳴りが強くなっていくのを
感じずにはいられなかった。

461コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:49:43 ID:cAeaeZfo

*****

「はぁっ…っ…っ…、…ぁっ…!」
枕元の照明の灯のみに照らされ、女のしなやかな肢体が妖艶に浮かび上がる。
苦しげな吐息にはどこか艶めいた色が混ざり、くぐもった鳴き声が途切れ途切れに広い室内に響いた。
青空を連想させるようなその長い髪は白のシーツの上で広がり、
暗闇に浮かび上がるその様は空と言うよりは夜の海のように深く、碧く。
「あっ…あっ…っ…っ!!」
軋むベッドに合わせ、声が漏れそうになるのを懸命に耐えようと、ぼたんは両の手で口許を押さえた。
そうしないと、壊れてしまいそうだった。何かで、理性を保っていないと。
自分が、自分で無くなってしまいそうで。怖くなる。
「っ…馬鹿者…、抑えるな…。今更、何を躊躇う事がある…?」
「…んっ…!!」
びくん、と彼女の身体が跳ねる。
きつく閉じられた瞳から、一筋涙が零れ落ちた。
苦しい。初めての時よりも、ずっと、ずっと気持ちいいのに。
熱くて、溶けていきそうなのに。
彼のペニスが膣壁を擦る度、どうしようも無い快感に襲われて、身体の震えが止まらなくなる。
奥に彼の先端が突き刺さり、苦しい程の圧迫感と快感に思わず息を詰めた。
「ふっ……そう強情を張られると……是非にでもお前の声を聞きたくなるではないか……。」
コエンマは薄く笑いながら、ぼたんの口許を塞ぐ手を引き剥がし、そのままある一点へと導いていく。
「やっ…!コエンマ様っ…やだっ……っ!!」
「…わかるか?」
にぃ、と人の悪い笑みを浮かべながら、彼女の指先を結合部に触れさせる。
恥じらいからか、彼女の頬が更に赤みを増して、きつく目を閉じた。
「お前の身体は、随分と素直だぞ?相当わしが欲しかったようだ…」
「そ、そんな事っ…――っ…!?」
――熱い。
初めて触れる、彼の熱源。
それは、たまらなく熱くて――表面はぬめった液体がまとわりついて、たまらなく卑猥で。

462コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:50:08 ID:cAeaeZfo


「…見てみろ、ぼたん。」
「――っ…!」
腰を持ち上げられ、視界に繋がった部分が入り込んできた。
「あ……ぁっ…」
――本当は、目を背けたかった。
あまりの羞恥に、いっそ消えてしまいたい衝動に駆られた。
けれど、その卑猥で倒錯的な光景から、どうしても目を逸らす事が出来なかった。
コエンマに言われるがまま、ぼたんは彼のもので蹂躙されている
自分の秘部を見つめると、彼女の意志とは無関係に紅く淫靡に染まった
桃色の割れ目の中に、彼の欲を奥深くまで咥えてひくついている。
灯りに照らされ、彼の性器は絡みついた愛液でぬらぬらと濡れ光り、
互いを繋ぐ部分からは更に艶めかしい量のそれがとろとろと腿を伝う。
「悦いのだろう?ぼたん……わしを咥えこんで、離そうとせんぞ?」
「っ…コエンマ…様……」
はしたないその有様をまざまざと突きつけられては否定の言葉も無い。
瞳にはじんわりと涙を浮かべ、泣きそうなような――どこか
諦めの色さえ滲ませたような表情で、はぁ、と悩ましげな溜め息が漏れた。
「…聞かせてみろ、ぼたん。お前の声を…」
「っ……あっ…ああ…っ!」
律動を再開され、ぼたんの口から再び喘ぎ声が漏れ始める。
彼の性器が更に大きさを増していくのを胎内で感じ取り、
溢れる蜜を飛び散らしながら、彼自身を何度も何度も受け入れている。
今度は抑える事もままならぬ激しいそれに、彼女の華奢な身体が上下に揺れて、
シーツをきつく掴んで衝撃に耐えた。
ぐちゅ、ずる…っ、ぬぷ…
いやらしい液体の演奏が耳元で騒ぎ、繋がった箇所の熱で身体が融けていきそうだ。
涙に潤んだ目で彼を見上げると、彼の端整な顔にも汗が滲み、
目には妖しくぎらついた光が灯り、吐息は熱く、荒い。
彼と目が合い、ぼたんは背筋にぞくりとしたものが走る。
伴うように、胎内がきゅう…と彼を締め付け、収縮するのがわかった。
「やっ…あっ、あっ…アっ、コエンマ…様っ…」
「…いい声、だ……」
ぼたんの首筋に唇を寄せ、舌で舐め上げるとぼたんの身体がびくりと強張る。
細い首筋から胸元にかけて、白い肌に幾つもの紅い痕が映えた。

463コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:50:36 ID:cAeaeZfo

「もっと啼け。もっとわしを求めろ。まだ、足りんのだろう?」
「ひぁぁぁぁっ!」
耳元で艶っぽく囁かれながら、蜜に濡れて肥大した肉芽を指先で掬うように弄られ、
あまりの快感に甲高い悲鳴にも似た声が漏れた。
「もっと、欲しいのだろう?ぼたん……」
「っ…くぅん…はっ……コエンマさまぁっ…!」
――気持ちいい。気持ちよすぎて、気が変になってしまいそうだ。
「っ…言って、みろ……お前の口から、聞いてみたい…」
まるで、毒だ。
彼の身体も、掠れた声も、熱も。甘くて、淫らで、麻薬のような毒。
壊れてしまう。壊されてしまう。

――堕ちて、いく。

「――っ、気持ち、い…っ…コエンマ様っ…も、あたし…っん…!」
言いながら、涙がぽろぽろと零れた。
気持ちいいときも流れるらしい涙が、彼女の頬をしとどに濡らしていく。
「わしが、好きか…?ぼたん…」
「っ、コエンマ、様っ…!?」
今更、何を。好きでなければ、こんな事許すわけが無い。
「あっ…あっ…ああっ…す、…あああっ!」
「…ちゃんと、っ…答えろ……わしが、好きか…?」
激しく腰を打ち付けられ、紡ごうとする言葉は下からの衝撃で喘ぎにとって変わられ、
まともに答える事が出来なかった。
本当に、意地悪で酷い男だ。でも、自分はそんな彼を……そんな男を――
「――コエンマ…さまっ…!好きっ…あっ…あたし、はっ…!」
好きになってしまった。どうしようも無く。こんなに、自分を見失う程に。
「ふっ…、いい…答えだ……なら…」
口許に艶やかな笑みを浮かべ、ぼたんのしっとり汗ばんだ身体を抱える。
途端に彼女の華奢な腕が首筋に絡みつき、互いの身体がぴたりと密着する。

464コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:51:00 ID:cAeaeZfo

女の柔肌を掻き抱きながら、たまらない心地よさの中で、自分の中の黒の部分が首をもたげる。
誰にも、触れさせない。女の全てを手に入れたい。
そんな男の支配欲、そのままに。
「――わしのものになれ。ぼたん…!」
「――っあ…!」
耳元に低く流し込まれる彼の言葉に身体が震えた。
毒が全身に回り、もうこれ以上は耐えられない。

――堕ちて、しまう。

「ふっ…あああっ、………コエンマ様っ…コ…エンマっ…さま…!コエ…様っ…!」
一層強まっていく膣壁の締め付けに、コエンマは苦しげに眉を顰めた。
もう止まる事は出来ない。理性を抑えるなんて、出来るはずもない。
ぱたぱたと汗を滴らせながら、自分を呼び続ける彼女の子宮の奥を、一際強く――貫いて。
「あっ…!あっ、ああああっ…!!」
ぎゅっとコエンマにしがみ付く手に力が入った瞬間、室内に切なげな絶頂の嬌声を響かせながら、
ぼたんの身体がびくんと弓なりに仰け反る。
「―――くっ…!」
急速に収縮し、びくびくと痙攣を繰り返す肉壁の甘美な誘いに耐え切れず、
小さな呻きを落として――解き放つ。
「――ア…ッ……っ…!」
しびれるように身を震わせ、膣内で彼の脈動を受け止めて。
やがて彼の首筋に絡んだ手から力が抜け、ずる、とシーツの上に滑り堕ちた。
胎内に流れ込んでくる感覚が、まるで甘美な毒を注がれているようで――
「……っ…」
何もかもをぶちまけて、ぼたんの胎内から自身を抜き取ると、
収まり切らなかった白濁が愛液と混じり溢れ出し、内股を伝い、熱を失っていく。
何だか酷く物悲しいその光景を見届け、コエンマは力を失いぼたんの身体にぐったりと覆いかぶさる。

465コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:51:24 ID:cAeaeZfo

「…コエンマ……様……」
快楽に堕ちた互いの身体が再び密着すると、ぼたんは未だはっきりしない意識の中で、
彼の名を呼んだ。
彼はそれに答える事も無く、それからしばらくの間無言のまま、互いの、いつもよりも熱っぽい呼吸だけが
広い室内に響いていた。
彼の早い心臓の音を肌で感じ取り、それがひどく心地よかった。
このまま、彼に抱かれたまま眠ってしまいたい。そう思いながら、目を閉じると。

「……夢を、見るのだ。」

「――…え…?」
ふいに耳に届いた彼の声が、憂いさえ含んだ低い声が、彼女の意識を呼び戻した。
――夢。
否――現実だ。
彼は、そう続けた。
「…コエンマ…様……?」
「…眠るのが、怖いのだ。わしは……逃げている。犯した罪から目を背けている。
眠るたび、奴が……わしの罪を咎めに、夢の中に入って来るのだ…。こうしている今でも――
女に現を抜かすわしを、奴は嘲笑って見ているのだろう……。」
「奴って…?」
自嘲気味にそう呟く彼に、そう問いかけた。彼の言っている『奴』と言うのが誰なのか、
彼の言っている意味もよくわからない。
ただわかるのは、どうやらそれが彼が休息を拒む理由の一つらしい事。
「わしは……ただの臆病者だな…」
「……コエンマ様――…」
哀しい声がする。さっきまでの、彼独特の威圧的な雰囲気は消えていた。
罪に脅え、現実に脅えて。まるで、怖い御伽噺に脅え、眠れなくなった幼子のよう。
「……子供みたいさね…コエンマ様…」
「っ!?な…!」
くすくすとさもおかしげに笑うぼたんに、コエンマは顔を真っ赤にして、がばっと上半身を起こした。
この前と同じく子供扱いされてしまった事に苛立って、ぼたんを睨むように見下ろした。

466コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:51:52 ID:cAeaeZfo

先程の仕返しとばかりに、悪戯っぽい笑みを浮かべながら、彼に言う。
「明日からは霊界の最高権力者だってのに、まっだまだ怖いものがたくさんあるんですねぇ?
閻魔大王様?」
「…お前はっ…――…!?」
彼女のからかいの言に、一度彼の顔には怒りの色が滲んだ。
けれど、その表情はすぐに崩れ――何かを堪えるように眉を顰め、唇を噛んだ。
――彼女が微笑んでいたから。
優しい、甘い、綺麗で、………言葉では、とても表現出来ない、そんな笑みを、自分に向けていたから。
「……ぼたん…、…」
彼女は、両の腕を伸ばし、彼の首筋に手を絡める。
そして、彼の頭を、自分の首筋へと埋め――彼はそれに抵抗する事無く、彼女の身体に身を預けた。
抱き合いながら――互いに目を閉じて。
「お休みなさい…コエンマ様…」
そう、優しく呟く彼女に絆され、彼は、ようやく眠る覚悟を決めたのだった。
睡魔が襲う。
当然だろう。もうどれ位まともに眠っていないのか…――
ものの数分もせぬうちに、彼の静かな規則正しい寝息が彼女の首筋に吹きかかる。
彼女は、それにようやく安堵し、
「――コエンマ様……もう寝ちゃったんだ…」
そう、誰ともなく小さく呟いた。
やっぱり、疲れてたんだねぇ……。
ろくに寝ないで無理ばっかりして。その上、…こんな事して。
「本当に…倒れちゃっても知りませんからね……」
夢現に、小さい声で彼の耳元で囁いた。
愛しい。何もかもが。彼の体温も。彼の重みも。彼の、全てが。
――大変な男に惚れちまったものさね…――
明日からの彼は閻魔大王。もう、コエンマと呼ぶのは今日が最後なのだろう。
彼は肩書きが変わるだけと言っていたけれど。
実際、何がどう変わるかなんて、誰一人わかってはいまい。
当の本人でさえ――閻魔でさえも、明日自分がどうなるかなど、わかりはしないのだから。
けれど、不変のものがあるとするならば、それは。
――あたしは……生まれた時からコエンマ様のものだってのに…――
ずっと、変わらない。いつまでも、変わることのない真実。
彼を身体全身で感じながら。静かに目を閉じて、彼女もまた深い眠りに就いたのだった。
467コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:52:18 ID:cAeaeZfo

*****


「――忍……」
夢の中の彼は、相変わらず人を嘲笑うかのような目で見詰めていた。
彼に会いたくなかった。だから、ずっと逃げていた。
彼は、自分にとって罪そのものの存在だったからだ。
罪を犯した事実から、ずっと目を背けてきたのだ。
そして、新たに犯した罪からも。
けれど。――それももう疲れた。
「…わしは、これから罪を償っていかねばならん。――お前の罪も、全て。」
暗闇に浮かぶ男の姿が、段々に少年のそれへと変わってくる。
彼が、まだ霊界探偵だった時の――あの真っ直ぐな瞳をした少年の姿へ。
「樹と見ていろ。わしは、お前とは違う方法で、理想の世界を作り上げてみせる。
例え、何百年かかってでも、必ずだ。それがわしの、お前や親父への――償いだ。」
言うと、綺麗な瞳をした少年は、まるで『やれるものならやってみろ』――
そう言わんばかりの表情で薄く笑んで、目の前から消える。
後には、何も残らなかった。――オーブの青白い光さえも――


「ん……」
長い睫毛が揺れ、元は大きな瞳が薄っすらと開く。
蛍光灯の光が差し込んで、眩しさに思わず目を閉じた。
目覚めた直後の呆然とした頭の中で、もう一度このまま寝てしまおうかどうか
迷ったが、いつも寝坊して上司に叱られている事を思い出し、
取り合えず時間だけは確認しようと再び目を開ける事にした。
そう。いつも小言が五月蝿い上司に――上司に?
「……――!!」
頭が、完全に覚醒する。
確か、自分が今居るのは――

468コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:52:50 ID:cAeaeZfo

「っ、い……!」
がばっと上体を起こすと、掛けられていたシーツがはらりと捲れ、
自分が何も着ていない事実に気付く。
(や、やだっ…もう!)
頬を染めて、急いでシーツで胸元までを隠し部屋を見渡すと、部屋のクローゼットの側で、
上司はとっくに起きて身支度を整えていた。
「…お前にしては随分早いではないか。まだ出勤まで二時間はあるぞ?」
「コエンマ様…い、いつの間に…?!!」
全く、彼が起きた気配に気が付かなかった。
余程熟睡してしまっていたらしい。
元々彼女は眠り自体は深い方だけれど、彼が自分から離れる気配にさえも
気付かないというのは何だか情けない話に思えてしまう。
「もう少し寝ていろ。但し寝坊せんようにな。ワシは就任式までに書類を仕上げてくる。」
「え!?今からまた仕事するんですか!!?コエンマ様こそ、もう少し休んだほうが…!」
彼女が心配げに言うと、彼はにやり、と笑い――
「――就任式が終われば、今度こそ本気で休むとしよう。…お前付き、でな」
――お前付き?
それって、…それって…!?
「な、なな、何言って…!?あ、あたしはもうゴメンですからねっ!?
コエンマ様意地悪だしっ…そ、それに、それに…!」
顔をぼっと赤く染め、必死に言葉を探す彼女の様子が何だか微笑ましくて、コエンマはふ、と柔らかい笑みを浮かべた。
この女の、水先案内人らしくないこの素直な性格に、感情を顕著に表すその表情に、
一体何度癒された事だろうか――
「――ぼたん」
「え!?――は、はい!!?」
コエンマの、突如真剣になった声のトーンに、ぼたんははっと気付き、条件反射のように返事を返した。
いつもの、上司と部下に戻った瞬間だった。

469コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 02:53:23 ID:cAeaeZfo

「…ワシは、一人では何も出来ぬ。これからの世界を変えていくには、お前達の力が、
今まで以上に必要なのだ。――これからも、ワシの力になってくれ。頼む。」
本当に、本当に素直な気持ちで、その想いを口にしたのだ。
その言葉に、ぼたんは最初きょとん、としていたが、その意味の全てを理解し、
彼女は、いつもの、彼女らしい元気な笑みを浮かべて、彼女らしく、そう答えたのだ。



「――はいっ!!閻魔大王様――!」



そう、自分は、一人では何も出来ない。
今までも、一人では何も出来なかった。
きっと、これからも、閻魔大王と呼ばれるようになっても、それはきっと変わることはない。
けれど、それでも、変えていかなければならないものがある。
そして、自分も変わらなければならない。
五百年変わらなかった魔界を一気に変えてしまったあの男のように――




END.


470コエンマ×ぼたん@426:2010/11/07(日) 03:01:52 ID:cAeaeZfo

無理矢理な設定ですまん(平伏
もう何年も前の未完SSを引っ張り出して急いで仕上げた故、雑いが許せ!
また書けたら蔵ぼにでも挑戦してみるわ。
ネタはあるが書けるかが問題だが(苦笑
しかしDVD見てたら再燃焼したw
今見てたらアニメ版はかなり青臭いがそこがまた(笑
471名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 04:07:04 ID:swH9fZ2f
GJ
萌えた!
首長くして待ってる!
472名無しさん@ピンキー:2010/11/07(日) 20:16:01 ID:RXpCvLGI
うわ、来た、嬉しい!
ぼたんかわいいな、おい

TSそのものは嫌いだが、半田のTSキャラんとこの職人が好きだった
でも最近来なくなっちまって読めるSSに飢えてたんだ

ネタ、ぜひ文章に昇華させてくれ


473名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 14:29:36 ID:RRl9cMbI
いや、コエンマとぼたんもいいなと思った・・・!
萌え転げた
474名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 09:44:12 ID:9cI/nz2k
>>470
2作ともグッジョォォォブ( ・∀・)!!!!!!
雷禅の話は情景が精巧に描かれていてリアリティがあった。
人物2人の動きの書き方も上手でした。
読み物としても楽しめるね。
475名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 03:05:38 ID:I8lhBiPL
神!コエぼ大好物だから超嬉しかた!!
エロなしのコエぼは書いたことあるんだけど‥
エロは描写が難しい(´・ω・`)
476アク禁中…@426:2010/12/04(土) 23:53:24 ID:M1E8YyId
自分のSSにたくさん感想を頂き、うれすぃ限りでございます(感涙)
遅ればせながらお礼申し上げます。
書けたら書くと宣言していた蔵ぼが何とか書き上がったので投下しようとして
書き込んでみたらまさかのアク禁…
何かしばらくは解除されそうにない悪寒orz
477名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 08:31:40 ID:suWvE7oY
>>476
残念...でも、楽しみにしてます!


及ばずながら、蔵ぼの繋ぎでH×Hのヒソマチ書きました。
マチヒソマチっぽい??
苦手な方はスルーをお願いします。
478ヒソマチ:2010/12/05(日) 08:35:02 ID:suWvE7oY

「早く支度して。今回の仕事には、ちゃんと参加してもらうわよ。」


今回ボクは珍しく、蜘蛛の仕事を最初から最後までお手伝いした。
しかもまぁ、結構遠出してまで目的の品を盗りに行かなくてはならないと言う、移動だけは一丁前に面倒な仕事だった。
クロロと闘るためだけに蜘蛛へ入ったボクにとって、彼らとの仕事はボク自身には何のメリットもない。
だからいつもなら召集が掛けられても、その召集をすっぽかして欲望の赴くまま、あちこちに遊びに出かけるんだけど...。
今回はそうはいかなかった。
始めは伝令を聞くだけ聞いて、サボるつもりでいたんだけれどね。
面白くも無さそうだったし。
...まぁ、そのつもりでいたんだけれど、その計画は無駄になった。
召集が掛けられていた日の前日に、ある人物が、それはもう嫌そうな顔をして、ボクを迎えに来てくれたからだ。
小柄で、ネコみたいなしなやかな体つき。
相手を射る様な、隙のない視線を放つ瞳を持つ少女。
ーーーーマチだ。
マチはクロロとは別のベクトルで強く興味を惹かれる存在だ。
そんな彼女がわざわざ(理由を聞いてみると、ボクが決してサボらない様にとフィンクスやフェイタンが仕向けたらしかったけど!)迎えに来てくれたのだ。
仕事の内容自体には、あまり気はノらなかった。でも、気になる女のコの誘いは断わるものじゃないだろ?
...これが別の人間だったなら、ウザいからって理由できっと殺してたね。

「...支度は終わった?」
酷く不機嫌そうにマチはボクを見上げて、
「さっさと行くよ。」
と、一言。
......あぁ...そんな射る様な視線を向けられて、そんなセリフを吐かれたら、ボクはもう行くしかないじゃないか。
マチは、もうボクに背を向けて歩き出している。
軽い興奮を覚えながら、ボクはマチの後に続いた。

そんなワケでボクは今回、蜘蛛の仕事に珍しく加担したのである。
479ヒソマチ:2010/12/05(日) 08:39:56 ID:suWvE7oY

「かんぱーい!」

仕事は無事に終わり、今回は遠出をしなくてはならなかったので、本来のアジトではなく、一時的に拠点としている仮宿へと戻ってきた。
今は団員達それぞれが、何処からか盗ってきた、ビールやシャンパン、その他様々な酒やつまみを肴に談笑している。
ボクはそんな様子を皆から少し離れた所でぼんやりと眺めながら、手の中でトランプを弄っていた。
「(...つまらないねぇ♠)」
マチが迎えにまで来てボクを誘ってくれた仕事だったけど、たいして強い敵が現れるワケでもなく。
はっきり言って、あまりにも簡単な、つまらない仕事だった。
...分かり切った事ではあったけど。
こんな仕事ならボクがいなくても難無く終わらせる事が出来たはずだろうに。
フェイタンやフィンクスは、一体何を考えていたんだろう。
しかも今回の仕事に、クロロは来なかった。
うーん、残念。
今度からは、彼が仕事に来るのかどうかも、しっかり聞いておかなくちゃね。
マチが迎えに来てくれた事に浮かれて、聞くのをすっかり忘れていた。

そんな事を考えながら、ボクは手の中で弄っていたトランプを一瞬で消すと、音も無くその場を後にした。
外に目をやれば、日はとうに暮れていて、ちらほらと星が空に浮かび上がっている。
仕方ない。
今日はもうココに泊まるとして、明日はもっと、ボクが興奮出来る様な所を探して出かけるとするかな。

存分に暴れられなかったせいだろうね。
詰まるところ、欲求不満。
消化しきれずに残った、モヤモヤとした何かが、胸の奥で燻っている。
その何かを胸に抱えながら、ボクは割り当てられている自分の部屋へと足を運ぶ。
「(......もうさっさと眠ってしまおう♦)」
発散出来なかった欲求は、明日何処かで適当に殺して解消してしまえばいい。
ボクは熱いシャワーを浴びると、泥や返り血を洗い流した。
他の団員がボクの所在を気にして部屋を尋ねる事はまず無いだろう。
ボクも今日はもう部屋から出るつもりはないし。
このままでいいや、と、ボクはトランクス一枚でベッドに横になった。
寝るにはまだ早い時間だったけれど、こうして横になっていれば眠くなるだろう。

残る欲求を一時的にでも忘れてしまうには、さっさと眠ってしまった方がいいのだ。
480ヒソマチ:2010/12/05(日) 08:45:01 ID:suWvE7oY
◇ ◇ ◇ ◇

一体、何時間ぐらいそうしていたのだろう。
何度も寝返りを打ってみたけれど、結局ボクは中途半端な欲求で体が疼き、ちっとも眠くなれなかった。
しょうがないので、ベッドサイドに腰掛けてみる。
すると、無性に喉が渇いていた事に気付いた。
...水でも飲んで、もう一度ベッドに横になってみよう。

ボクがそうしてベッドから腰を上げたその時、自分の部屋の前に人の気配を感じた。
念を使っている様には...感じない。
しかも相手は1人みたいだ。
もしかして...舐められてる?
大体、裏社会じゃそれなりに名が通っている蜘蛛のアジトに敵がのこのことやって来るのもおかしいんだけど。
それでも一応オーラを纏い、エモノであるトランプを構える。
顔がにやけるのが分かる。
何処の誰だか知らないけど、1人でも殺しちゃえば眠れるかも...。

ドアノブが動く。
刹那、ボクは何時でも相手を殺せる様に、トランプに念を込めた。
鍵を掛けているはずのドアが、音も無くゆっくりと開いてゆく。
ドアの開いたその先には、予想外の、なんとも嬉しい人物がいた。
「......やあ♥マチ♥♥」
ボクの目の前には、なにやら一升瓶を片手に、いつもとは打って変わってどこかまどろんだ目をしたマチが立っていた。
ボクは纏っていたオーラを消すと、構えていたトランプをしまった。
体をずらして、マチが部屋に入れる様に入り口の前を空け、彼女を中へと引き入れた。
「ボク、ちゃんと鍵を掛けておいたんだけどな♥どうやって開けたんだい?...って愚問だったね♥」
彼女らは盗賊なのだ。
鍵を開けるのなんて、朝飯前だったね。
ボクはまたベッドに腰掛けると、ニヤニヤしながらマチの顔を覗き込んだ。
殺しは出来なかったし、疼く欲望はそのままだったけど、マチがボクを尋ねて来てくれた事は、とても喜ばしい事だ。
彼女はなかなかボクと二人きりにはなってくれないから、こうして同じ部屋にいる事が出来るのは、素直に嬉しい。


481ヒソマチ:2010/12/05(日) 08:49:54 ID:suWvE7oY

「...?ねぇ、マチ。その手に持っているもの、なんだい?」
ふと、彼女が手にしている一升瓶が目に入った。
ボクはマチの持っている一升瓶を取り上げると、その瓶に張り付いていたラベルに目を通す。

『鬼殺し』

「ずいぶんと面白い銘柄の焼酎だね♥」
そう口で言ってはみたけれど、なんとも禍々しいネーミングの焼酎だ。
鬼を殺しちゃうらしい。
一体、誰がこんなものを盗ってきたのだろう。
焼酎だし、ノブナガ辺りが盗ってきたのかな?
しげしげとその瓶を見ながら、ボクは更にマチ問うた。
「...で?ボクに何か用かな?ボク、今お酒飲みたいって気分じゃないんだけど...♥」
でもキミがお酌してくれるんなら、飲んでもいいかな♥
なんて呟く。
その言葉はかなり本気だったけれど、悟られない様に軽口を装ってマチを見る。
いつもの、薄っぺらい笑顔を貼り付けて。
ボクの予想ならマチはきっと、
「ふざけるんじゃないよ」とか、「誰がアンタなんかに酌するか」とか、絶対零度の視線と共にボクを軽くあしらうハズだろう。
彼女のあの目と刺す様な言葉が、ボクのMっ気を刺激する。
だからボクはワザと、マチが怒ったり、嫌がりそうな言葉を吐いて待つんだ。
さぁ、今日はどんな言葉と視線でボクを楽しませてくれるの?
他人を近寄らせない様な、冷たい視線でボクを見て。
その可愛い唇でボクに毒を吐いてよ。
ワクワクしながらボクは彼女の返答を待つけれど...。
その期待はまたまたボクを嬉しい方向へと裏切る事になる。
「...マチ?」
マチは冷たい視線をボクに向けるでもなく、その可愛い唇でボクに毒を吐くわけでもなかった。
ベッドサイドに座ったボクを、とん、と軽く押し倒し、ボクの上へと跨ったのだ。
ボクの胸に手を着いて、じっと顔を覗き込んできた。
「...♥♥」
いつものマチなら100%あり得な
いこの状況にボクは困惑し、そしてその困惑はすぐに狂喜へと変化した。
どうやらマチは、あの『鬼殺し』とかいう不吉なネーミングの焼酎によって、完璧に酔っ払っているらしい。
それでどうしてボクの所へ来たのかは分からないが、とにかくこれはオイシイ状況だ。
マチはいつものつり目が蕩けた様に虚ろで、色白い頬にはほんのりと朱が差している。
「......ナルホド♥」
ボクはイヤラシイ笑みを浮かべると、マチの頬に手を伸ばした。
「マチはボクを夜這いしに来たんだね♥」
燻っていた欲望がふつふつと重みのあるモノへと変化する。それはあっという間に明確なカタチを表し始め、ボクを侵食してゆくのが分かった。
482ヒソマチ:2010/12/05(日) 08:55:14 ID:suWvE7oY

ボクにとって殺人とは、セックスと同じで「気持ちイイ」事。
そのどちらかを果たせる事が出来るのならば、今のボクを満足させるのに十分だ。
胸の中で燻っているこの欲望を、鎮める事が出来る。
相手が酒に酔っていて、マトモな判断が出来ていないとはいえ、これはマチからのお誘いだ。
据え膳食わぬはなんとやらって言うし。
ボクもたっぷり楽しませてもらう事にするよ。
ボクが邪な欲望を滾らせていると、マチはボクに跨ったまま、何やらもそもそと動き出した。
「......?」
マチは自分の髪を結っていたリボンをスッと解いた。
艶のある桃色の髪が下り、彼女の雰囲気をガラリと変えた。
マチはじっとボクを見つめながら、ゆっくりとした動作でボクの両手を一纏めにした。
何をするのかドキドキしていると、今度は先ほど解いたリボンでボクの両手を縛り、更にはご丁寧に、ベッドの支柱部分に括り付けてしまった。
あァ......ヤられちゃった...!
やっぱりキミは、本当にイイ女だよ...!!
この程度の手枷なんて、すぐに解いてしまえる。
だけど...このシチュエーションは悪くない。
むしろゾクゾクする程、イイ。
「ボクを...どうするんだい?マチ♥」
ボクは下からニヤニヤと下卑た笑みで、マチを見返した。
するとマチは、ボクが見たことも無い様な顔で、笑っている。
その顔にボクが見惚れていると、ゆっくりと顔を近づけてきた。
焦点があまり定まっていない、虚ろな瞳がボクを覗き込む。
「ねぇヒソカ...アンタ、あたしが欲しい...?」
この状況でNOと答える男がいると言うなら、そいつは多分、男じゃない。
ボクは低く笑い声を上げて、首を伸ばしてマチへと、出来るだけ近づく。
互いの息が、掛かるぐらいに、近くに。
「...キミが、欲しい♥♥」
ボクがそう答えると、主導権を握った勝者の目で、マチが妖しく笑う。
彼女はボクの頬に両手を添えると、ボクの唇を奪った。
483ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:00:23 ID:suWvE7oY

始めは、触れるだけ。
そのうち、ついばむようなキスに変わる。
何度も何度も繰り返すうちに、キスはどんどん深くなってゆく。
お互いの舌が絡み合い、唾液が混ざり、濡れた音を響かせる。
「...ん...ふ...っはぁ...ぅん...」
ボクは舌先でマチの歯をなぞり、上顎を舌を使って擦りあげる。
彼女の舌に吸い付いて、マチの口内と舌をじっくりと堪能する。
次第に水音が大きくなり始め、それがまた一段と、ボク達の行為に拍車を掛けた。
「...は......っ...ぁ...」
マチは時折、小さく息を吐きながら、お返しとばかりに夢中でボクの口内を犯そうと舌を動かす。
ボクはそんなマチの舌に答えてやりながら、下半身に熱が溜まり始めた事を自覚した。
「ふ...ちゅ...っ」
軽く音を立てて、マチは唇を離した。
名残り惜しむ様に、銀の糸が、ボクとマチの唇を繋ぐ。
次は何をするのだろう。
ボクはマチの一瞬一瞬の動きに、まるで子供の様に目を輝かす。
そんなボクの心情を知ってか知らずか、マチの行動は先が読めない。
マチの何気ない仕草。
何気ない言葉。
それすらボクを、酷く興奮させていく。
マチはボクに跨ったまま、しばらくキスの余韻を味わっていた。
と、思えば、マチは一度ボクの上から降ると、スパッツと下着を脱ぎ捨てたのだ!
膝丈より少し短い着物のせいで、肝心な部分がこの体制では見えない。
見えそうで見えないとは良く言ったものだと思う。
ボクはますます下半身に血液が集まって来るのを感じた。
マチはボクの猛りだしたソレに、既に気付いていたらしい。
薄く笑いながら、布一枚越しのソレを指でつ、となぞる。
「何よアンタ...もうこんなになっちゃったの...?」
「マチが可愛いからさ...興奮しちゃったんだ...♥」
「ふぅん...で?...アンタはあたしに、どうして欲しいの?」
「聞いてくれるのかい?」
「...言ってみな?」
マチの笑みが徐々に濃くなる。
堪らなく興奮するこのシチュエーション。
「マチの口で...鎮めてくれないかな...♥」
484ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:05:20 ID:suWvE7oY

ボクは舐める様な視線をマチへと注ぐ。
きっとボクは、これ以上無いぐらい、イヤラシイ顔をしているんだろう。
「...へぇ...口で...?」
「うん♥ マチの口で、気持ち良くなりたいなァ...♥」
想像する。
あの小さな可愛いらしい口で、ボクのモノに奉仕するマチの姿を。
シラフならまず有り得ない。
だからこそ、今頼んでおかなくては後悔する。
マチはボクの勃ち上がったソレを指で撫で回しながら、蔑んだ目をして笑う。
「ほんと、アンタって変態」
「ククク...♥ 頼むよ...♥」
あぁ、そんな目をしないで。
イってしまいそうになるから。
マチは蔑んだ目をしたまま、ボクの耳元で囁く。
「...まずは、アンタがあたしにシてからよ...ヒソカ」
主導権はマチの手にある。
ボクは口角を釣り上げて、小さな三日月を作ると、彼女に使える従順な僕となる。
マチは着物の袂を広げて、更に煽情的な姿になった。
...こっちも、見えそうで見えないとは。
だらしなく開いた胸元や、ルーズソックス以外、何も身に着けていない下半身が、ボクを否が応でも煽る。
「あたしも...さっきのキスで、こんなになってんだけど...?」
マチはそう言うと、ボクの腹の上へ、ゆっくりと腰を落として跨った。
下着を身に着けていないマチの秘部はしっとりと濡れていて、その質感と熱だけで、軽くイけそうだった。
マチは僅かに、腰を前後に動かし、愛液をボクの腹へとなすりつける。
「ヒソカ...ねぇ...」
熱っぽい声で名前を呼ばれてしまえば、ボクはキミに従うしか無くなる。
「なあに...? マチ♥」
「あたしを...気持ち良くして...」
腹の上にいたマチが移動する。
マチは、ボクの顔の上に跨る様にして膝立ちになると、自らの手で秘部を広げてみせた。
ソコは女の匂を漂わせていて、酒を飲んでいないはずのボクを、どんどん酔わせていった。
485ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:10:07 ID:suWvE7oY

「上手く出来たら...あたしもアンタにヤってあげる...」
今日のマチは酔っているせいで、いつものボク以上にイヤラシイ。
自らの手で広げた秘部から、とろとろと愛液が溢れ出ている。
ピンク色の粘膜が、誘う様にヒクついているのが分かった。
あのナカにボクのモノを挿れて、彼女をメチャクチャに壊してやりたい...!
マチがゆっくりと腰を落とし始め、彼女の秘部が口元へと近づく。
瞬間、ボクは大きく口を開けて、目の前のエサに飛び付く犬の様に、マチの秘部へとむしゃぶりついた。
「んっ...む...ん...っ」
「ふッ...あああん!」
マチは甲高い声を上げて可愛く鳴くと、ボクの顔に秘部を押し付けるみたいに、腰を前後に動かす。
ちゅぷちゅぷと音を立てながら、ボクは彼女を味わう。
「ちゅぷ...ん...ぷっ」
「あっ...ぁ...あぁっ...」
淵をなぞり、丁寧に舐め上げてゆく。
浅く、次は深くと、舌を出し入れしながらマチの反応を楽しむ。
「んんっ......んっ...っ」
「あぅ...う...はぁ...」
嬌声を上げ、息を吐きながら、ボクの与える刺激によがるマチ。
そんな彼女の姿は、ボクの理性をどんどん奪ってゆく。
愛液は止まる事なく溢れ続けていて、ボクの顎まで濡らしていた。
女の味がするソレを、ワザと音を立てて吸い、飲み下しながら、ボクは彼女の愛芯を口へと含む。
「ああぁっ!!?...あんっ!...イイ...!...そこ......!」
今までのよりも強い刺激を受けて、マチの腰が大きく跳ねた。
その反応に気を良くしたボクは、舌先を固くして、愛芯を強くねっとりと舐った。
溢れる愛液の量が更に増える。
もちろん、ボクはソレを音を立てて、美味しそうに飲み下す事を忘れない。
ボクのくぐもった声と、愛液と唾液が混ざった淫らな水音、そして何より、マチの嬌声がボクの聴覚を犯す。
「あっ...あぁっ...ひぅう...っ!」
そろそろ、かな?
ボクは愛芯を、強弱をつけながら、何度も舌で擦りあげた。
唇で、真っ赤に充血した愛芯を弄ぶ。
「ああぁぁんっ」
甘く、切ない悲鳴を上げて、マチは身震いし、ボクの舌で絶頂を迎えた。
486ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:15:17 ID:suWvE7oY

「は...はぁ...は...っぁ」
マチが腰をゆっくりと上げてゆく。
「ククク...♥ 気持ちヨカッタみたいだね♥」
ボクの顔中に、べっとりとマチの愛液が付いている。
口元にも付いていた愛液を、舌でペロリと舐める。
...うん......マチの味がする。
もっと味わいたかったなァ。
マチは肩で息をしながら、ボクの顔の上から移動して、また腹の上へと跨った。
「クククッ...♥ マチはボクみたいな、変態の口でイッちゃったんだねぇ...♥」
イヤラシクって、積極的なキミも可愛いよ。
まぁ、酔ってるからなんだろうけど。
マチは息を整えながら、ボクに向かって妖艶に笑いかけた。
そして顔をぐっと近づけてきて、ボクの顔に付いている自分の愛液を、仔犬みたいに舐め出した。
「くすぐったいよ♥ マチ♥」
「ん...ふぅ...ちゅ」
彼女の舌が、ボクの顔を舐めたくる。
調子に乗って舌を出したら、マチがその舌に吸い付いてきた。
其れが引き金となって、またしばらく、ボクらは濡れた音を響かせながら、深い深いクチヅケを交わす。
そろそろ、下半身が限界に近い。
いきり立った剛直が、解放されるのを待っている。
「ねぇ...マチ♥ キミを気持ちヨクさせたご褒美を...ボクにくれないかな...♥」
「ご褒美...?」
マチは一瞬キョトンとしたけど、後ろを振り返って、ボクのソレに気付いた様だった。
下着の下で、随分と窮屈そうにしているのが分かるだろう? マチ。
途端、マチはニヤリと笑いながら、ボクの上から降りる。
「ああ...そうだったね。 ご褒美、あげないとね......」
だから、感謝しな?と、マチはピンク色の舌でペロリと舌舐めずりをして見せた。
...早く、早く!早く!!
早くボクのコレを咥えて舐めて吸いあげて。
キミの気が済むまで可愛がってくれよ。
ボクは、息をほんの少し荒げながら、腰を浮かして待つ。
マチはボクの足の間に割り込む様に身を滑らせると、ボクのトランクスを、ゆっくり焦らしながら下ろしてゆく。
下着を取り払われて、剥き出しになった剛直が、隆々とそそり立ち、ボクの興奮の度合いを示す。
487ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:20:09 ID:suWvE7oY

「はぁ......」

マチが小さく息を吐いた。
まるで感嘆する様な吐息に聞こえたのは、ボクの聞き違いかな?
「どうだい...? ボクのコレ、ソソラレルかい......?」
「...ん」
「ボクの、欲しい?」
卑猥なセリフを吐いて待つ。
早くボクに触れて欲しい。
マチがボクの剛直に手を伸ばし、竿を扱き始めた。
「っ...はぁ...」
気持ち、イイ。
思わず息を吐いた。
竿を扱きながら、マチは笠の先端を舐める。
舌先で先端をつついて刺激し、先走りの透明な液をチュウっと吸い上げる。
それを何度も何度も繰り返し、ボクを昂ぶらせていく。
「......あァ...イイよ、マチ...♥」
「んっ...ちゅ...ぷっ...っ」
「もっと、して...♥」
両手の自由が効くなら、彼女の頭を押さえつけて、口のナカに無理やりでもコレを挿れるのに。
でも、今のボクはマチに犯されているのだから、そんな事は許されない。
息を荒げて、新たな刺激に期待を寄せる。
「っ...はっ...!」
マチは竿の裏筋につ...と舌を這わせて、ボクの剛直を口のナカへと招き挿れた。
柔らかく、温かい口腔が、ボクのモノを包み込む。
「じゅ...ちゅぷっ......ぷ...じゅぱ...っ...じゅるっ.....」
「んっ...マ...チ...っ......もっと...舌で...!」
「んっ...む...ちゅぅ...んんっ」
ボクの我儘さえ、今日の彼女は聞いてくれる。
自分が今行っている行動と、ボクが発する言葉に、マチも興奮しているんだろう。
淫らに濡れた双眸が、ボクを見つめている。
ボクが彼女の言動に期待する様に、マチもボクに何かを期待しているのかな?
裏筋を、何度も行き来する舌。
先端部への、強い吸い付き。
大きくなったボクのモノを、口いっぱいに頬張る彼女の姿。
焦ったい程ゆっくりな攻めだけど、確実にボクの限界は迫って来る。
488ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:25:02 ID:suWvE7oY

「マチ...! ボク、もうそろそろ...出るよ......!」
「んっ...ちゅぱっ...」
「......飲んで、くれるかい?」
快楽に酔い、イく事のみを望むボクは、うわ言の様にマチへと願い出る。
...しかし、マチはこのお願いを聞いてはくれなかった。
「...マチ...? どうしたの?...ボクもう限界なんだけどな...♥」
マチはボクへの愛撫を、ピタリと辞めてしまった。
それどころか、困惑するこちらの反応を見てニヤニヤと笑っている。
「マチ......?」
「イきたいの? ヒソカ....」
「うん♥ ボクもう出ちゃうよ♥ だから...」
「ダメよ」
マチはボクの剛直の根元をギュッと握った。
ボクはその行動に、ほんの少しだけ顔を歪める。
それでも、マチに主導権を握られ、良い様にされている自分に、酷く興奮していた。
「マチ?」
「うふふ...まだまだ...いっぱい我慢した方が、気持ちヨクなれるわよ...」
そう言って、マチは自分の指先から、細い念糸を紡ぎ出す。
そしてそのまま、その念糸をボクの剛直の根元へとぐるぐると巻き付けて、縛り上げてしまったのだ。
「......♥」
「まだ...ダメよ」
そう小さく呟いて、マチはまたボクのモノへの愛撫を再開させる。
ただでさえ限界だったソレは、根元を縛られ、更に刺激を与えられ、パンパンに膨らんでいた。
...正直、痛い。
でもそれ以上に、気持ちイイ。
ボクは痛みさえも快感に感じてしまうから、ゾクゾクと身体を身震いさせて、彼女の為すがままになる。


489ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:30:10 ID:suWvE7oY

「ッは...くっ...」
「ちゅぅ...ぷっ...ぱ」
カリを舌でなぞられ、ボクのモノを咥えたまま、マチは頭を上下に振る。
「マチ...マチ、もうイかせてよ...♥」
『今の』ボクはMだけど、我慢するのはあんまり好きじゃない。
欲望に忠実な生き物だからね、ボクは。
でもそれはマチも同じだったみたいで、彼女もボクが欲しいらしい。
身をよじりながら、ボクのモノへと愛撫をしている。
「マチも...またイきたいんだろ?一緒に...イこう?」
「...ん...」
マチは咥えていたボクのモノから口を離し、ぼんやりとボクのモノを見つめている。
淫らに濡れたボクの剛直と、彼女の口を、細い銀の糸が繋ぐ。
マチは、乱れていた着物を、もどかしげに脱ぎ始めた。
帯に手をかけて、着ていた物全てをベッドの下に放り投げた。
「...イイね♥」
月の明かりに照らされて、マチの白い躯体が露わになった。
ほんのりと赤みを帯びていたのは、きっとあの「鬼殺し」のせいだろうね。
カタチの良い乳房、薄い柔毛に覆われた恥丘、全てがボクを誘惑する。
「ヒソカ...アンタ、あたしが欲しい...?」
「もちろん♥ キミが欲しい♥」
「...分かった」
まるで確認を取る様に、始めと同じ事を聞かれた。
もちろん、ボクの答えはYES。
マチは念糸で縛ったボクの剛直の上へと、ゆっくり、ゆっくりと腰を落とした。

「ふっ....ああぁぁあん!」
「はぁッ......イイ、イイよ、マチ...!」
たいした抵抗もなく、マチの秘洞はぬぷりとボクのモノを飲み込んだ。
490ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:35:12 ID:suWvE7oY

ぬちゅ...くちゅ...く...

ボクのモノを根元まで飲み込んで、マチは息を荒げた。
ボクのモノはそれなりに大きいから、マチのナカはとってもキツイ。
肉壁を掻き分けて、奥の方にコツコツと当たっているのが分かる。
マチのナカは絡みつく様な締め付けで、口でするのとは違った快感をボクに与える。
マチが、動き出す。

「マチ...すごくイイよ...ボクのモノに絡み付いて、離そうとしないんだから...♥」
「んっ...はぁ...あっ...あんっ」
「ぅ.........っく...」
自分が突かれて一番気持ちイイ場所に、ボクのモノが当たる様、彼女は腰を動かしている。
まるで、快感を貪るケモノみたいだね。
そんなボクも我慢が出来なくなっちゃってて、無意識のうちに、下から彼女を突き上げていた。
「ひんっ!」
「ココが...イイんだろ? マチ♥」
「ぁあっ...やめっ......そんなに...つ...突かない、でっ...!」
さっきまで主導権を握っていた彼女を、ボクは下からの攻めで確実に堕としていく。
突き上げる度に彼女の身体が中に浮いて、ボクのモノを搾る様に肉壁が絡み付く。
縛られたソレは、もう痛み半分、快感半分で、ボク自身も何が何だか分からない状態になっていた。
ただ本能のまま、彼女を下から突くだけだった。
ドロドロに溶けた接合部は、月明かりで淫猥な光を帯びている。
マチの愛液で、ボク等の下腹部は濡れ、肉と肉が擦れ、ぶつかり合う音が部屋に響く。
粘っこい水音が、匂いが、ボクの上で喘ぐマチの姿が、ボクの残り少ない理性を奪う。
「も...もぅ...だめっ...イかせて...っ!」
「...!」
マチの念糸がふ、と消えた。
途端、ボクは焦らしに焦らされていた欲望を放つべく、少々乱暴とも思える程の突きで、彼女を揺さぶった。
彼女も腰を振り、絶頂へとスパートをかける。
ボクが上だったらなぁ...。
マチをめちゃくちゃに壊してあげるのに。
下じゃあ、そんなに強くは攻められないから、それは次の機会にね。
491ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:40:04 ID:suWvE7oY

「 ヒ、ソカ...っ! も...だ、めぇ!」
「っ...あァ...イイよ、マチ...!......ナカに、出すからね...? いっぱい、出すよ...っ!」
受け止めてね?可愛いマチ。
今だけはボクのものだ。
愛してる。アイシテル。
メチャクチャに壊してしまいたいぐらいに。
歪んだボクの愛を、その小さいカラダで受けて。
ボクに堕ちてしまえばいい。
「あぁああぁあああぁっ!!」
「ぅ....ッ...マ、チ...!」
マチのナカの最奥を、強い突き上げで叩く。
刹那、マチは身を仰け反らせて、甘い嬌声を上げ、今回2度目の絶頂を迎えた。
マチのナカが大きくうねり、ボクを締め付ける。
きゅうん、と、肉壁がボクのモノに絡み付く様に動いて、ボクはそれに耐え切れずに、己の精をマチのナカに放った。

◇ ◇ ◇ ◇

「はぁっ...はぁ...はぁぁ...」
マチもボクも、大きく息を吐きながら、呼吸を整える。
戦闘でも、なかなかココまで息が切れる事はない。
やっぱり、キミはボクが目を付けただけあるね。
ホント、イイ女だよ。
「...マチ♥ 気持ち、ヨカッタよ......♥」
息を整えながら、そう言ってにっこりと笑い掛けると、マチは満足そうに微笑み、そのままボクの胸に崩れ落ちた。
どうやら気を失ってしまったらしい。
「あらら♠ 風邪引いちゃうよ♣」
本来、くるまるべきシーツは、ボク等の情事のせいで足元に寄ってしまっている。
くしゃくしゃに寄った足元のシーツに、縛られてはいるが辛うじて動かせる指を向ける。
指先からバンジーガムを飛ばして、シーツにくっ付けると、そのままこちらに引き寄せた。
ボクと、ボクの上で寝息を立てるマチにシーツが被さって、ボク等の姿を隠す。
「おやすみ、マチ♥ イイ夢を見るんだよ...♥」
両手を縛られた不安定な状態ではあったけど、明日のマチの反応が楽しみなので、このままの格好でボクも寝る事にした。
空はもう白んできていたけれど、短い睡眠時間を貪るべく、マチの胸の鼓動を感じながら、ボクも瞳を閉じた。
492ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:44:56 ID:suWvE7oY

◇ ◇ ◇ ◇

カーテンの隙間から太陽の光が射し込んでいて、あたしの顔を照らしている。
日が随分と高い。
朝?......昼みたい。
......眩しい。
目を擦りながら身体を上げる。
何故か身体が重くて、身体中の節々が悲鳴を上げている。
ついでに頭もがんがんする。
おかしい...何で!?
様々な疑問を持ちつつも、ふらふらと視線を下に向けると、あたしの下には大嫌いなアイツがいた。
しかも、裸で。
裸.........裸!?
「うわぁあああぁあっ!!」
慌てて飛び起きて、ヤツの上から退いた。
今まで、色んな状況に出くわしてきた。
それは死を覚悟する様な危険なものばかり。
どんな事でも冷静に対処してきたが、この状況には頭が付いて行かない。
「な...何だよ、コレ!?」
一体、何がどうなっているのか、さっぱり分からない。
しかも、あたしが大きな声を出してしまったせいで、ヤツが起きてしまった。
「...や♥ オハヨウ、マチ♥」
良く眠れたかい?
なんてほざきながら、あのやらしい、薄っぺらくて、あたしの大嫌いな笑みを浮かべている。
「...ふざけるな! あんた、一体何してんのよ!!」
「...何って?」
「何って、この状況でしらばっくれんのも大概に...」
「ザンネンだけど、ボクはキミを襲ってないよ♥」
「襲ッ...! そ、そんな事、信じられる訳ないだろ!」
キッと睨み付けてやると、ヤツは嬉しそうにククッと喉を鳴らして笑う。
気に食わない...本当に嫌な笑い方だ。
ヤツは、そんなあたしに構うことなく、腕を小さく揺らして見せた。
「......何よ」
「気付かない?」
コイツは腕を縛られている。
手首には、あたしが良く髪留めとして使う、リボンそっくりなものが巻き付いていて、それはベッドの支柱に括り付けてあった。
「マチがやったんだよ、コレ♥」
493ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:49:57 ID:suWvE7oY

がんがんする。
頭が痛い。

「...は?」
「だから、キミがボクをココにこうして縛り付けたんだよ♥」
顔面蒼白になっているのが分かる。
ヒソカの顔をまともに見ることが出来ない。
「う、嘘」
「ホ・ン・ト♥ とりあえずコレ、解いてくれると助かるんだけどな♥ ずっとこの体勢だったから、ちょっとキツいんだよね♥」
あたしはふらりとヒソカに歩み寄り、震える手でヤツを拘束していた戒めを解いた。
ヒソカはにやけながら、手首をさすり、舐め回す様な視線を這わしてあたしを見つめる。
その時ようやく、自分も裸である事を思い出した。
「っ!!! 馬鹿、見るな!」
「どうして? 昨日はあんなにボクの事を可愛いがってくれたじゃないか...♥」

今更だろ?

近くに落ちていた自分の服を手繰り寄せて、身体を隠すあたしに、ヤツが笑いながら言う。
最悪だった。
まさかこんなヤツと、大嫌いなヒソカとヤってしまうなんて...!
ありえない、ありえない、ありえない!!
それともこれは、ヒソカお得意の嘘だろうか。
きっとそうだろう。
いや、そうであって欲しい。
「...薬でも使ったの? それともあんたの念?......どちらにしろあんたがこんな事するなんて見損なったよ」
だいたい、あたしが素面ならこんな事は絶対にしない。
ちょっと落ち付いてきたので、冷静に考えられる様になった。
コレはヒソカが仕組んだ事で、どうやらあたしはそれにまんまと引っかかったらしい。
そうとしか思えない。
と、言うか思いたかった。
だが、ヒソカは心外だとばかりに首を振ると、サイドボードの上を指差した。
「キミ、お酒飲んで酔っ払ってたんだよ♥ ボクの部屋にやって来て、ボクを押し倒したんだから♥」
「.........」
「すごく可愛いかったよ♥ ボクよりイヤラシクて、マチのナカきゅんきゅんして...」
「言うな!!!!!」
494ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:54:35 ID:suWvE7oY

思い出した。
サイドボードの上に乗っていたあの『鬼殺し』とかいう焼酎。
あれはノブナガに勧められたものだ。
確かにあれを飲んでからの記憶が、さっぱりない。
だとすると、やっぱり...!
「最悪...!」
あたしはコイツと寝たんだ。
しかも、あたしからコイツを襲うなんて...。
情けなくて不覚にも泣きそうになった。
酒は飲んでも飲まれるな。
『鬼殺し』はそれなりに美味しい酒ではあったが、まさかこんな事になるなんて。
「マチ、どうしたの? とっても恐い顔してるよ♥」
矛盾した思考が交差する。
今回はヒソカが悪い訳じゃないし、それは分かっている。
それでも、良く分からないが腹が立つ。
「...今回の事はあたしが悪い。だから、あんたも忘れて。この事は誰にも言わないで」
羞恥と後悔で顔を上げられない。
恐らくこれは八つ当たり。
早口でそう捲くし立てて、あたしは床に散らばった衣服を集めると、バスルームへと向かう。
でもどうしてヒソカの所へなんて行ってしまったんだろう。
...分からない。
頭の中はぐちゃぐちゃで、ヒソカの顔なんか見たくなかった。
「ドコ行くの?」
「どこでも良いだろ」
「あ♥ シャワー浴びるんだね♥ じゃあボクも一緒に浴びようかな♥♥」
ヒソカはベッドから起き上がり、あたしの腕を掴む。
「離せ。 この変態!!」
「ククク...♥ 変態ってのは、ボクにとっては褒めコトバだよ、マチ♥」
「このッ...!」
掴まれていない自由な方の腕で、ヒソカを殴ってやろうと拳を振り上げるたが、ヤツはそれを難なく止めてしまった。
それどころか、両手をバンジーガムでくっ付けて止めてしまったのだ。
これは...さっきのアイツと同じじゃないか。
嫌な汗が背中を伝って行く。
逃げようとしたが、頭が痛いのと、身体が思ったより重たいので、反応が鈍っていた。
ヒソカはあたしを抱き上げると、そのままバスルームへと向かう。
耳元でヒソカが低い声で囁くのが聞こえた。

「昨日のお礼をしたいからね...♥
たっぷりと可愛いがらせてね、マチ♥♥」

あたしは頭痛に加えて目眩がするのを、止められそうもなかった。
495ヒソマチ:2010/12/05(日) 09:59:26 ID:suWvE7oY
以上です。
誤字脱字は...すみません。
しかも長々と...!
無理矢理はマチが可愛そうだったので、こんな感じになりました。

>>476様、蔵ぼ楽しみに待ってますww

お粗末さまでしたー
496名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 18:25:26 ID:8l+NsOV6
うっはw これはいいヒソマチw
萌ゆるwww 乙 and GJ!
497名無しさん@ピンキー:2010/12/11(土) 17:59:39 ID:9mx9qAT4
面白かった! めちゃくちゃそれらしい
498名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 00:12:38 ID:brifaz5B
ビスケとクッキィちゃんのぬるぬる
499426:2010/12/26(日) 23:01:51 ID:7rmSo8x7
>>477
素晴らしいヒソマチですw
マチかわええ!
この二人らしいやりとりも萌えでしたw

自分もようやくアク禁が解除になったので、早速蔵ぼ投下していきます。
ただ、前置きがなげぇ割に、エロが薄く、短いんだよな……
先に謝っとく。

それでもいいという人のみ、よかったら読んでやってください。
興味ない人、スルーで頼むぞ!

では、投下。


500蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:04:49 ID:7rmSo8x7

ザシュ――

紅い薔薇の香りと共に、噴きあがる真っ赤な鮮血。
薔薇の花びらがひらひらと舞い落ちる頃には、鮮血に染まった肉片が地に倒れこむ。
対照的な、銀色。
銀色の長い髪。
妖艶で端整な顔立ちに残酷な笑みを浮かべ、――先程まで、『仲間であったもの』を見下ろす。
正確には、『捨て駒であったもの』と言った方がいいだろうか。
美しくも強く、残酷な妖狐にとって、仲間と呼べる存在など必要ではなかった。
彼に必要なのは、利用価値のある者――利用出来る間は骨の髄まで利用し尽くし、
価値の無くなった者は、その存在自体が疎ましい。
孤独ではあったが、寂しさは微塵もない。
その孤独が、己というものの価値を更に高めていく気がしていた。
狡猾で、残忍で、美しい。
妖狐――蔵馬。


何故だろう。
人間として、生まれたからだろうか。
それとも、彼女に育てられたからだろうか。
母として、あの人を慕うようになって――そこで初めて、『情』を覚えた。
あの人の想いに触れ、『優しさ』を覚え、『愛』を覚えた。
そして、導かれるように、この人間界で様々な出会いを重ね、幾つもの違った形の『情』を知る。
昔の俺ならば、考えもしなかっただろう。
おそらく昔の俺ならば、今の俺を虫唾が走ると罵り、嘲笑っていただろうと思う。
そして、今の俺は、明らかにそんな昔の俺に嫌悪感を感じ、妖狐の姿に戻った時でさえも、
尚もこの人間臭い感情を失う事は無い。
人間の持つ、『想い』の強さを、学んだ。
そのきっかけをくれた母――南野志保利には、感謝の念ばかりが溢れ出す。
彼女を騙し続けて育ててもらい、もう二十三年になる。
相変わらず――彼女とは親子としての関係を続けていた。
家族が増えても、何一つ――彼女の俺に対する愛情は、変わる事無く。

501蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:05:22 ID:7rmSo8x7

「久しぶりね…秀一と、こうして二人で外食なんて…」
嬉しそうな母。
レストランのテーブルに向かい合わせで座りながら、にこにこと幸せそうな微笑みを向けてくる。
見ていてこっちまで幸せな気分になる。
もう長い間、彼女とこうして二人だけになることは無かった。
母が義父と結婚してからは、義父の連れ子も一緒に暮らし始め、今ではすっかり四人家族。
まして、親父の経営する会社を手伝うようになってからというもの、父も俺も忙しく、
母とこうして二人でいる時間は皆無に等しかった。
別にそれを寂しいなんて思いはしないが、こうして彼女の嬉しそうな顔を見ると、何だか
こういうのも悪くないと思うのだ。
今日は仕事は休みで、親父は県外に出張――本当は俺が行こうとしていたのだが、
たまには、母とゆっくり過ごせばいい、と出張を代わってくれたのだ。
そして、義弟は修学旅行中。
正真正銘、俺は母と二人だけなのだ。
折角だから、と、俺と母はこうして久々の外食を楽しんでいる。
「何だか、昔に戻ったみたい。秀一が中学校に入る前まではよくこうして二人で出掛けたものね」
「そうだね、母さん。」
本当に嬉しそうな母と、久しぶりに色々な事を話しながら、俺たちは和やかな一時を過ごす。
運ばれてきた食事をゆっくりと時間を掛けて味わった後も、俺たちは会話を交わし続けた。
――だが、ふと、母の雰囲気が変わる。
楽しそうな表情が一変し、少し不安げな表情を見せ始めたのだ。
俺は不思議に思いながら。
「どうしたの、母さん。急に…」
「あ…ううん。ごめんね、秀一。あのね…」
俺の問いに、母は口ごもる。
それ以上の言葉を続けていいものかどうか、迷っているように見えた。
何だというのだろう。先程まで、あれ程に楽しそうであったのに。
「何?言ってみてよ、母さん。気になるじゃないか」
俺の事で何か気にかかる事でもあるのだろうか。
でなければ、こんな態度を取るはずが無い。
もしかして、俺の正体に気が付いて――というのは流石に無い気がするけれど。
「うん…そうよね…言いかけて言わないのはよくないわね…。ごめんなさい。
実は、母さん、秀一に前から聞きたかった事があるの。」
やはり、俺についてか――俺は、どんな質問が飛んできても、はぐらかす自信はあった。
502蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:05:58 ID:7rmSo8x7

本当は、母を騙すのは気が引けるけれど、俺は生憎人間じゃない。
本来ならば、妖力が戻れば彼女の前から姿を消すつもりだったけれど…
俺は確かに、今の生活を気に入っている。
手放しがたい、安らぎがそこにあるのだ。
そして、幽助の言った言葉を思い出す。
――母親が、自分の事で泣いてるのを見たことがあるか――
――あれほどバツの悪いものはない――
今日の、彼女の俺と居る時の嬉しそうな顔。
確かに、俺が居なくなってしまえば、きっと彼女は悲しむだろう。
彼女の悲しむ顔は、見たくない。
だから、彼女の俺に対する疑問があるのなら、この場で解消しておきたい。
それが、例え、また彼女を騙す事になるのだとしても――
「いいよ、母さん。何でも聞いてよ…」
俺は微笑みながら、彼女にそう促した。
すると彼女も微笑んで、俺の目を見て、――俺にとっては、予想外の質問をしてきたのだ。
「…実はね…母さんずっと思ってたんだけど…――秀一は、その…
好きな人とか、お付き合いしてる人はいないの…?」
「――え?」
俺は、思わず面食らった。
まさか、そう来るとは。
俺は、自分の本性――これまで彼女を騙し続けていた事の後ろめたさばかりが頭を過ぎって、
『人間』としての俺を心配する彼女の気持ちを読み取る事が出来なかったのだ。
次の瞬間、俺はそれを痛感する事になる。
「母さん、ずっと心配してたのよ。秀一ももう二十三歳でしょう?秀一は本当に優しくていい子
だけど、昔から友達もあまりいなかったし……でも、幽助君や桑原君みたいな素敵な友達がいるんだ
って知って、母さん心から安心したの。でもね…秀一は大学にも行かなかったし、学生の時も
誰かとお付き合いしてるって話も聞いたことが無かったし……貴方も自分の事を
あまり話してくれないから、母さん、どうなのかしらってずっと思っていたのよ。」
…自分の事を、話さない…か。確かに、それはその通りだろう。
俺の真実を、俺が時々家を空ける理由を、彼女にありのまま伝えるわけにもいかず、
適当な理由を作っては、ふい、と居なくなる俺を、彼女はずっと心配していたのだろう。
503蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:06:23 ID:7rmSo8x7

母親の勘というものを、俺は甘く見すぎていたのらしい。
「…、俺は、誰とも付き合って無いよ、母さん。家を時々空けるのだって、いつも一緒に行動するのは
幽助や桑原君だし…」
これは、半分本当の事だ。決して、まるきり嘘というわけじゃない。
極めて冷静に、俺はそう答えた。
「そうなの……じゃあ、好きな人は?」
少し落胆の色を滲ませた後、彼女は気を取り直して、俺にまた問うてくる。
「別に…好きな人もいないよ、母さん。どうしたの、俺に恋人が出来なくて心配してくれてるの?」
俺は笑いながら、彼女にそう問い返した。
そんな事で…と、俺はその時軽く考えていた。
でも、彼女の想いは、俺の想像以上に重かったらしい。
「だ、だって…秀一ったら、…何だか、そういう事に全然興味が無いみたいに見えるもの。
…このままじゃ、結婚だってしないんじゃないかとか、ついそう思っちゃって…」
「結婚って……俺まだ二十三だよ?ちょっと早いんじゃないかな…」
「わかってるわ。でもね……母さん、貴方の事を考えると、何だか妙に不安になるの…。
何だか、貴方は普通の貴方ぐらいの年の人とは全く違うように思えてしまって……
浮世離れしていると言うか、放っとけば、貴方は一生誰も好きにならないような気がしてならなくて…
それどころか、突然貴方は何も言わずに私の前から居なくなってしまいそうで…
それで、今日聞いてみたんだけど…」
彼女は、心配げな眼差しで俺を見詰めている。
俺は、自分の事が見透かされたような気分になった。
彼女の心配は、当たっている。
きっと、俺は誰かと付き合ったり、結婚したりなど、絶対にありえないだろう。
だって、俺は妖怪なのだ。
504蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:06:48 ID:7rmSo8x7

今の姿は人間だけれど、実際は何百年も生き、魔界に於いてはそこそこに名の知れた妖怪。
この身体は、人間界で生きていく為の、依代にすぎないのだ。
今まで、この身体は人間と同じように年を取り、人間で言う年相応の外見として成長を続けてきた。
人間の身体を借りている以上、これから先もそれは変わらないだろう。
だからこそ、この身体の寿命も人間と同じ――ならばいつかは、この身体を完全に捨て、妖狐に戻らねば
ならない時が必ず来る事を、俺は知っている。
今もうしばらくは、こうして母や義父、義弟と共に、この人間としての暮らしを続けるつもりでは
いるけれど、義弟が成長し、一人前になって、いずれ義父の会社を継げるようになる日が来たら、
俺は義弟に会社の経営を教え、母がより幸せになるのを見届け――俺は皆の前から姿を消すつもりでいる。
皆の、俺に関する記憶だけを消して――俺の存在など、無かったようにして。
それが、五年後になるか、十年後になるか、そこまでは定かではないけれど。
――いつかは、そういう日がくるのは確かなのだ。
そんな俺が、普通の人間と同じように、恋人を作り、結婚するだなどと、到底無理な話だ。
けど、そんな俺の事情を知らない母は、俺の事を心から心配している。
俺は少し胸が痛んだけれど、こればかりはどうしようも無い事だ。
――俺は、妖狐だから…。
「――はは…心配しないでよ、母さん。恋人がいないのは俺も悩んでるんだよ。
そんなに急かされちゃ、俺ももっと焦っちゃうじゃないか。
約束するよ。もし俺にいつか彼女が出来たら、真っ先に母さんに紹介するから、もう少し待っててよ、ね?」
俺が努めて、そう軽口を叩きながら笑うと、母は、
「そう?ごめんなさい。母さん、少し考えすぎだったのかしら…。
そうよね…秀一はまだ二十三なのよね……秀一がそう言うなら、母さん安心したわ。
秀一は、昔から約束はちゃんと果たしてくれてたものね。素敵な人を連れてくるの、待ってるわね?」
言いながら、にこりと笑う。
『いつか』――そんな日が、俺に来る事は、きっとないだろうけど。
母とのこの約束を、違える事になるだろう事に、何となく後ろめたさを感じた日だった。
505蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:07:23 ID:7rmSo8x7

そんなやり取りがあって、しばらくが経った頃だった。
今日は、幻海師範の四回目の命日。
毎年、彼女の命日には彼女と関わりの深かった者同士が集まり、一緒にお墓参りをする事になっている。
なかなか全員が集まれる機会というのは最近ではあまり無いから、俺もそれなりに楽しみではあった。
…飛影は、来ないだろうけど。
「秀一、もうすぐ出掛けるんでしょう?夜のご飯はどうするの?」
「あ、いらないよ、母さん。多分外で食べてくると思うから。」
家族全員で朝食を食べながら、そういったやり取りを母と交わしていた時。

ピンポーン

「あら?誰かしら。こんな朝早くに…」
来客を知らせるインターホンが鳴って、母がいそいそと玄関へと向かう。
俺は何も考えずに、熱いコーヒーを啜っていたら。
「はい、…え?」
「あ、おっはようございまーす!朝早くにすいませーん。蔵…じゃなくって、秀一君迎えに来ましたー!!」

「――っ!!!?」

俺は、思わずコーヒーを噴出しそうになった。
この声は……ぼたん!?
「何?女の子の声だよ?秀兄、今日デートなの!?」
義弟が、からかうように言う。
つられて義父が、
「何だい、秀一、彼女がいたのかい?初耳だなぁ。」
義父らしく、ほのぼのとした口調で俺に聞いてくる。
「…いや、そうじゃないんだけど…取り合えず行って来ます…」
何でぼたんが俺を迎えに?
駅で待ち合わせじゃ無かったのか?
そう思いながら玄関へと向かう。
すると、呆気に取られたような母と、相変わらず元気そうなぼたんが俺に手招きをしていた。

506蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:08:08 ID:7rmSo8x7

「あ!く…いや、秀一君、おっはよー!!早く早く!!」
「しゅ、秀一!早くしなさい、貴方を迎えにいらしたのよ?お待たせしちゃ、悪いわ。」
「あ、ああ…すぐ、行くよ…」
俺は苦笑いながら、靴を履いて、急かすぼたんについて家を出る。
出る際に、母に『行って来ます』とだけ伝えて。
相変わらず、呆然とした母の顔が閉じるドアの隙間から覗いていた。
俺とぼたんは家の敷地を出ると、俺はぼたんに疑問を投げかけた。
「何で君がわざわざ迎えに?確か駅で待ち合わせって言ってただろ?」
「そーなんだよねー。答えは、あ・れ!」
ぼたんが、悪戯っぽく笑いながら指差した先――俺の家から少し離れた、この住宅街の駐車場――
に停まった、呆世界的一流自動車会社が今大々的に宣伝中の、
スポーツユーリティビークル系の最新車『サタンZU』。
その運転席に乗っているのは…。
「よー!!蔵馬!!どーでぃ、すんげーだろ!!昨日の晩届いたばっかりの超新品だぜぃ!!
お前をびっくりさせたくて、知らせなかったんだよーん!!」
「…桑原君…。車買ったんだ…」
確かに、彼はこの前運転免許を取ったと言っていた。
しかし、まさかこんなに早く車を買うなんてなぁ…。
「そーいう事なんだよねー。あたしもびっくりしちゃってさぁ。桑ちゃんの運転であんな遠いとこ行くなんて…
あーおっそろしい!」
「やいやいやい!!この俺様の運転技術をなめんなよ!?こう見えても教習所の先公にゃ、
『君には教える事は何もないよ』って涙ながらに言われたほどお墨付きなんだよ!」
「どんなに教えてもうまくなんねーって事じゃねぇのかよ!?お前さっきやばかったぞ!?
スピードあんな狭いとこで出しやがって、ぶつかるっての!俺に代われ!」
と、幽助。
「ふっざけんなぁぁ!!てめぇにこの可愛いサタンちゃんを運転させられっかよ!!
ゆっきなさぁぁぁん!この男桑原、貴女を安全運転にて目的地まで愛を込めてお送りしまぁぁす!!」
「なーにがサタンちゃんだよ、アンタ、さっきみたいなヘマしちゃ、今度はただじゃ置かないよ!!?
あたしらアンタの運転で死ぬなんて真っ平御免だからね!!」
「私も静流さんにさんせー!」
「ま、まぁまぁ皆さん、落ち着いて…」
静流さんが激昂し、蛍子ちゃんがどくれて、雪菜ちゃんが気を遣っている……何だか先が思いやられそうだ。
俺は思わず、ふ、と笑うと、ぼたんと目が合う。
彼女も笑っていた。
「じゃ、…行こうか。」
俺たちは、不安だらけの小旅行に向けて、彼の『サタンちゃん』に乗り込んだのだった。
507蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:08:58 ID:7rmSo8x7


*****


お墓参りが終わり、皆で久々に遊んだあと、無事に事故も無く(時々危なっかしかったけれど)
俺は家に帰りついた。
家に帰ると、…母が嬉しそうに、出迎えてきた。
「秀一、お帰りなさい!…あら、あのお嬢さんは?」
「ただいま、母さん。…あの子なら、家に帰ったけど…」
水先案内人のぼたんは、解散と同時にいつものオールに乗って、霊界へと帰っていった。
家に、というのはあながち嘘ではない。
「そうなの。ね、秀一、あのお嬢さん、何ていう名前なの?若くて、可愛い娘さんだったけど…」
興味津々な母……俺は多分誤解されているだろうとは思っていたけど、案の定だ。
「あ、ああ…ぼたんって言うんだ。…高校生だよ。」
外見年齢、はね……と、内心でそう付け足しながら。
「ぼたんさん、っていうのね?かわいい名前!…で、ぼたんさんとは、…秀一、
もしかしてお付き合いしてるの?」
…やっぱり、そう来たか…。
ここは…どう答えるべきなんだろうか。
いっそ付き合ってると言ってしまえば、母も納得するんだろうけどなぁ。
でも、その場合、ぼたんには迷惑掛ける事になるかもしれないな…さぁ、どうするか…。
「なぁなぁ!秀兄、相当可愛くて、若い子なんだって!?母さんから聞いたよ、
どうなの?付き合ってるんだろ?!照れずに言えよ!」
義弟も台所から出てきて、冷やかすような口振りでそう言ってくる。
俺が今までこういった事が無かった分、家族の興味も一入らしい。
…言ってしまうか?この際。
付き合ってないと言ってしまった時の母の落胆する表情も目に見えている事だし…。
……面倒になりそうだけど、仕方ない。
「うん…まぁ…そういう事になるかな。ついこの間からだけど…」
俺が肯定すると、母は本当に、この上なく嬉しそうに顔を綻ばせて、安心したような表情を浮かべる。
そして、俺にこう言うのだ。
「ああ…よかった…。母さん、安心したわ…!秀一、今度は是非私にちゃんと紹介して頂戴ね!
家に遊びに来てもらいなさい、母さん、待ってるから!」
「秀兄、俺にも会わせてよ!高校生だって!?俺と同じくらいじゃないか。いいよなぁ…」


508蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:09:32 ID:7rmSo8x7

紹介…ね…。
さて、ぼたんにどう言おうか。
ややこしい事にならなければいいけど…、無理だろうな…。


*****


「えーーーーーー!!?あたしに、あんたの彼女の振りをしろって!?」
「…声が大きいですよ、ぼたん」


――霊界。


久々に霊界に行って、ぼたんと会う。
人気の無い場所に彼女を誘い、俺は彼女に事の次第を話していた。
「――っと…、だ、だって急にそんな事言うもんだからさ……何でそんな話に
なっちゃってんの!?アタシはただ、あの時桑ちゃんに頼まれて、アンタを
迎えに行っただけだったんだよ!?」
あたふたと、当然の疑問をぶつけてくるぼたんに、俺は溜め息一つの後、
母との事を打ち明けた。
「勿論、それは重々承知だよ……けど、俺の母はそれじゃ納得しないんだ。
俺は妖狐で、人間じゃないから、当然人間の恋人を作るなんて、出来るはずが無い。
でも母にはそんな事わからないだけに、俺の事が心配でならなかったらしい。
君に迷惑を掛けるのが分かってて、俺は今君に頼んでるんだ。
ほんの少しの間でいいから……俺の恋人のふりをして欲しい。」
俺が誠意を込めてそう頼むと、ぼたんは困ったような顔をしながら、考え込んでいた。
509蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:10:01 ID:7rmSo8x7

心なしか、顔が紅い。
「恋人…ねぇ……でも、そんなのって…大事なお袋さん、騙す事になるんだよ?
アンタはそれでいいのかい?」
最もな疑問だった。
確かに、俺もそれは考えた。けど…。
「…、…いいんだよ、それで。どうせ、俺は今まで人間の振りして、ずっと皆を騙してきたんだ。
それに俺自身だって、いつまでもこの身体でいるわけにはいかない。
義弟の夢は、大学で経営学を学んで、親父の会社の後を継ぐことなんだ。
今は俺が親父の補佐をしているけれど、いずれ義弟が一人前になれば、
俺はその時は家族と別れ、妖狐の姿に戻ろうと思ってる。
多分、十年後位には確実にその時が来る。だから、いいんだよ。
今だけでも、母を安心させてあげられたら、それで…」
俺が切に本音を話すと、ぼたんはほんの少し寂しげな表情を浮かべた後――
ぱっと、いつもの彼女の明るい表情に切り替わる。
何か、吹っ切れたような表情だった。
「――わかったよ。アタシでいいならアンタの恋人のふり、してあげる。
お袋さん、安心させたげるから、任せてよ!」
にっこりと、元気に、…ほんの少し照れたように、俺に笑みを向けてくる。
俺は、ぼたんのその言葉に、胸を撫で下ろした。
そして、彼女に対する感謝の念が湧き起こる。
本当に、いい子だと思う。
優しくて、素直で、お人好しで、情に厚くて、涙もろくて。
彼女を利用する事に、俺は何となく罪悪感を抱いたけれど、今は彼女に頼るしかない。
俺はそんな彼女に、精一杯の感謝の言葉を送った。
「――ありがとう、ぼたん。よろしく、頼むよ…」
彼女の、優しそうで、はにかんだような笑顔が、ひどく印象に残った。
510蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:11:56 ID:7rmSo8x7

*****


ぼたんに恋人役を頼み込んで、二週間後の日曜日。
ぼたんを人間界へと呼び寄せた。
勿論、母(ついでに義弟や義父)に紹介する為に。
昨夜、母にぼたんを紹介すると言った時、母は本当に喜んでいた。
俺は後ろめたさを感じながらも、これでいいんだと自分に言い聞かせ、今日を迎えた。

「蔵馬ー!!お待たせー!」
この間桑原君が車を停めていた駐車場。そこに、彼女は降り立った。
いつになく、可愛い私服を着て……何だか、かなり気合入ってないか?
「や、やぁ、ぼたん。俺の都合に付き合ってもらってすまない。」
「いいって、いいって!それよりも、この服どうだい?折角だから、思いっきりお洒落して
きたんだよ!アンタのお袋さんに、恥ずかしいとこ見せられないからねー」
いつも人間界に降りてくるときには、どちらかと言えばボーイッシュな服を
好んで着ている彼女が、今日はポニーテールを下ろし、長い髪を横で束ね、
黄色いキャミソールの上に、赤のジャケットを羽織り、胸には小さなハート型の銀細工のネックレス、
下は薄地のふわふわとした真っ白のロングスカート、素足にヒールの若干高いサンダル、肩から
ショルダーバッグを掛けて…といったような、いつもの彼女らしからぬコーディネイトだった。
「そ、そうだね。うん、いいんじゃないかな?…まぁ、でもそんなにかしこまらなくても…」
「じゃー行くよ!ほら、お袋さん待ってるんだろ?何かドキドキするねぇ!」
…聞いてない。
俺より先に、彼女が俺の家へと向かっていくので、俺は慌てて彼女に着いて行った。
何だか、随分と乗り気みたいだ。
その勢いのままに、彼女を母に紹介し、義弟に冷やかされ、義父は照れたように微笑んで、
彼女と言えば、持ち前の明るさと人懐っこさで、たちまち俺の家族と仲良くなってしまった。
完全に融けこんでいる彼女を見て、ああ、やっぱり彼女に頼んでよかったのだと思えてしまう。
夕食を揃って食べ終わり、そろそろ、と俺は彼女に帰宅を促した。
名残惜しむような母に、ぼたんは『また遊びに来る』と約束し、俺の家を出る。
511蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:12:38 ID:7rmSo8x7

「あー楽しかった!蔵馬ってば、いい家族に恵まれてるよ。あんたが、お袋さんを
大事にするわけがわかるねぇ。あんないい人、泣かせちゃだめだよ。」
「…、そう言ってくれるとありがたいな…。君には、迷惑かけて申し訳なかったけど…」
「いいって、いいって!あたしも楽しかったしさ、ご飯はおいしかったし。
じゃ、また来るからねー!」
――…また?
オールを掲げてそれに座りながら、いつもの薄桃色の着物に戻り、ふわりと宙に浮く彼女に、俺は問うた。
「え?またって…」
「ん?だって、あんたのお袋さんに、また遊びに行くって約束しちゃったじゃないか。
約束は、守らないとねぇ。それに一回で終わるよりは、何度も遊びに行く方が、お袋さんも安心するだろ?」
…まぁ、それはそうだろう。
母の事だから、これ一度きりで終わってしまえば、別れたのかどうかとか、
また余計な心配をするに違いないだろうし。
「君は、いいのかい?霊界の仕事だって、忙しいんじゃないか?」
「平気だって!全く、変なところで律儀だねぇ、あんたは。じゃ、まったね〜!」
ばいばいと手を振りウインク一つ寄越し、ぼたんは夜空に飛んで行く。
遠のいて行く彼女の姿を見つめながら、俺は何だか、彼女のいう『また』の機会が、柄にも無く楽しみに思えてきた。
不思議な感覚だった。
何だか、彼女といるとほっとするのだ。
彼女の笑顔は、どことなく人を幸せな気持ちにさせるものがある。
一緒にいて、気が楽になる。
ぼたんの姿が完全に消えるのを確認し、俺は踵を返し、家へと戻った。
それから、たまの日曜にぼたんは俺の家に遊びに来るようになった。
俺の家族は勿論喜んで彼女を歓迎し、ぼたんはぼたんで仕事の合間のいい息抜きだから、と
遊びにくるのを全く嫌がっている様子もない。
寧ろ、楽しんでいるようだった。
俺はそれに安心し、色々な事が順調よくいっているように思えた。
それが三ヶ月程続き、季節は冬を迎える。
すっかり寒くなり、彼女の服も、薄桃色のハイネックのセーターに、幾重にも折れ目のついた
紺色のミニスカート、黒のスパッツにふわふわのソックスと云う様な、冬着へと変わっていた。

512蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:13:22 ID:7rmSo8x7

「今日は寒いねぇ」
「ん、そうだな…」
いつも通り、俺は彼女と駐車場で合流し、一緒に自宅へと足を進める。
彼女がこうして来てくれるのは有り難いんだが、本当は来週の方が都合がよかった。
何故ならば。
「あ、ぼたんちゃん!いらっしゃい!折角来てくれたのに…
今日は私、何にもしてあげられないわね……。」
残念そうな顔の母。
喪服を来て、夫婦の寝室では義父が未だ、どこかに仕舞い込んでいた筈の
黒のスーツを探すのに悪戦苦闘している。
そう、今日俺以外の家族は。
「あれぇ…?お葬式、ですか?」
「そうなの…主人の親戚が今朝急に亡くなって……今夜がお通夜なのよ。
大阪まで行かなくちゃならないから、今から出発しないと間に合わなくてねぇ…」
「『畑中』…そう言えば、閻魔帳に書いてあったっけ…あれ、そうだったんだ…」
「ちょ、ぼたん…!」
「えん…?」
俺は慌てて小さくぼたんの腕を肘で小突いた。
ぼたんは、はっとしたように、不思議がる母に「いえいえ、何でも」と誤魔化していた。
三途の川の水先案内人のぼたんは、その日に亡くなった、もしくは亡くなるはずの
者の名前やら身元やらを常に確認するのも仕事のうちだから、思い当たる名前を
事前にチェックしていたのだろう。
それが俺の親父の親戚とまでは、気が付かなかったのだろうが。
「じゃ、じゃああたしおいとましますよ?秀一君も行くんじゃ…」
「いや、俺は行けないんだ。お葬式は明日だし、明日は大事な仕事があるからね。
父さんと俺の両方が、会社を空けるわけにはいかないんだよ。
だったら、俺が残るのが当たり前だから。」
513蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:14:09 ID:7rmSo8x7

「そういう事なの…ぼたんちゃん、何のお構いも出来ないけど、ゆっくりしていってね?」
「あーあ、折角ぼたんが来たってのに、遊べないなんてなー。
俺、この前折角新しいゲーム買って来たから今日一緒にしようと思ってたのになぁ…」
「ダメよ秀君、身内に不幸が出来たって言うのにそんな事言っちゃ。」
義弟がさも残念そうに言うのを、母が咎めている。
ぼたんと義弟が楽しそうに話していると、義父がようやく準備を終え、三人が俺に留守を
任せて玄関を出た。
『ばいばーい』と義弟とぼたんが手を振って別れを告げ、俺は『いってらっしゃい』と
三人を見送った。
やれやれ、と俺は一呼吸し、俺はぼたんに今日のことを詫びた。
「…というわけなんだ。折角来てくれたのに、悪い事したね。
どうする?お茶ぐらい飲んでいく?」
俺は、軽い気持ちで、彼女を誘ったのだ。
折角わざわざ仕事を抜けて来てくれたぼたんを、このまま無碍に帰すわけにはいかないから、と。
母が用意だけはしてくれていたケーキと紅茶くらいは、と、そう思っていたのだ。
すると、彼女の雰囲気が突然変わったのだ。
心なしか、ほんのりと顔が紅い。
…何となく、見えない壁が張られたような気がした。
「…いいのかい?お袋さんたちいないのに…ここに居ても…」
口調が、どこかしおらしい。
いつもの彼女じゃないみたいだ。
「え?ああ……折角来てくれたんだから……ケーキ、母さんが買ってきてくれてるんだ。
食べて帰ってくれないと、残してたら怒られちゃうしね?」
俺が、そう言うと、ぼたんははにかんだように笑って、
「…じゃ、ご馳走になろっかな!」
と、嬉しそうに言うのだ。
俺は、ケーキと紅茶を持って、階段を昇り、ぼたんを俺の部屋へと導く。
その方が、俺自身が落ち着くからだ。
けど、よく考えたら。
「へー、ここが蔵馬の部屋?綺麗に片付いているねぇ。幽助の部屋とはえっらい違い! 」
514蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:14:35 ID:7rmSo8x7

彼女が、俺の部屋に入るのは初めてだったのだ。
いつも台所か、リビングで、俺と、というよりは、俺の家族と過ごすばかりだったからだ。
「そうかな?こんなもんじゃないの?まぁ、幽助の部屋は何となく想像がつくけどね」
笑いながら俺たちはケーキを食べ、紅茶を啜り、他愛の無い時間を過ごす。
さっきまでの、彼女に張っていた壁のようなものは失せて、もしかすると
それは俺の気のせいだったのでは無いかと思いはじめていた。
俺は人の顔色や空気、人の内面を感じ取るのに長けてはいるけれど、
何だか彼女の事だけはつかめない。
幽助や、桑原君に対しても、そうだ。
それは、彼らにはまるで裏の顔というものが無いからだった。
素直で、率直で、単純で、純粋で、俺に無いものを持っているからだろう。
だからこそ、惹かれるのかもしれない。
ケーキを食べ終わっても、しばらく俺と彼女はそれこそ義弟が置いていったゲームをしたり、
『仲間内』の話で盛り上がったりと、何となくゆったりとした時間を過ごしていた。
恋人役を彼女に頼みはしたけれど、本当に彼女とこうして二人で過ごしたのはこれが
初めてだったのだ。
だからと言って、どうしたというわけではないけれど……彼女はやはり人の気を楽にさせる
何かを持っているらしい。
彼女と居ると、どこか落ち着く。
心が、癒されていくような気分になる。
彼女自身は、気が付いていないのかもしれないけれど。
時間はゆっくりと、しかし確実に過ぎていき、気が付けば夕方だった。
冬の夕暮れが、夜の闇に変わるのは早い。
時刻は六時――いつもなら、母が夕食を作ってくれているところだけれど。
「――もう、真っ暗だね。ぼたん、今日はわざわざ有難う。いつもだったら
夕食を食べていってもらうところだけど、生憎母さんがいないからなぁ…。
そろそろ、霊界に戻った方がいいんじゃないかな?」
515蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:15:02 ID:7rmSo8x7

俺は、あくまで、忙しい彼女の身を心配しての事だった。
本当にいつもなら、もう少し居てもらうところだけど、
早く帰れるなら帰った方が、彼女にとってはいいはず――俺は単純に、そう思っていたんだ。
けど、途端にぼたんの表情が曇る。
寂しげな、なんとも言えない、彼女らしくない表情に変わっていたのだ。
「…ぼたん?どうしたんだい?俺、何か変な事言った?」
何か、気に掛かることでもあったのだろうか。
「ううん、別に…。…ねぇ、蔵馬。あたし……もうちょっとここに居ちゃ、ダメ…かい…?」
「――え?」
ぼたんは、そう言って、頬を明らかに火照らせて、俺から顔を背けた。
彼女の周りに、再び壁が出来た。
今度は、はっきりとそれが感じ取れたのだった。
俺は、と言うと、…別にそれを断る理由は無かった。
俺は元々、彼女が早く霊界に戻った方が、彼女にとっていいのでは、と思っただけだったからだ。
彼女が、まだ大丈夫だというのなら、大丈夫なのだろう。
ただ…
「…、俺は、別に構わないけど……」
彼女のいつになくよそよそしい雰囲気に、俺までが緊張する。
いつもは、こんな事はなかったはずなのに。
「…本当かい?」
ちょっと嬉しそうに、俺に確認してくるぼたんが、何だか可愛い。
俺は、短く、ああ、と答えると、それきり沈黙が続いた。
何を話そうか、とか、そういった思考が何故かまわらない。
この沈黙自体も、どこか心地いい。
ほんの少し張り詰めた緊張感も、何となく互いの探りあいのようで、どう切り出すかを
516蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:15:44 ID:7rmSo8x7

互いに待っているようだった。
俺はそうだったけれど、彼女には気まずい思いをさせているに違いない。
俺から先に、声を掛けてあげる方がいいんだろうけれど。
「…蔵馬って、さ…」
おずおずと、切り出したのはぼたんだった。
沈黙に、耐え切れなかったのだろう。
可哀想な事をしたかな、と思ったけれど、そうさせたのは彼女だったのだから、仕方が無い。
「何?」
なかなか続きを話さないぼたんに、俺は続きを促す。
俯いて、恥ずかしそうに顔を赤らめたままのぼたんが、ゆっくりと話し始める。
「あの、さ……あたしって、あんたの、恋人役…なんだよね…?」
「…うん。俺が、そう君に頼んだんだ…。君には、本当に感謝してる…」
それは、俺の本心だ。
母が、本当に嬉しそうにしているんだ。
まるで、娘が出来たみたいだと、そう言って。
それだけじゃなく、俺自身も彼女のお陰で和やかで楽しい時間を過ごせている。
だから、それは決して嘘じゃない。
「あたしも、引き受けて、よかったと思ってるよ…?
あんたの家族って、皆いい人ばっかりだしさ。すっごく楽しいし……
それに、今まであたしってさ……幽助や、あんた達と知り合うまでは、
ずっと仕事ばっかりだったからねぇ……それはそれで楽しかったけど、今から考えると、
それって結構寂しい事だったかもって、思っちゃうんだよね。」
彼女は、照れくさそうに笑いながら、俺にそう伝えてくる。
彼女の気持ちが、何故だか俺にはよく理解できる。
かつての俺が――そうだったかもしれない。
人間としての生を与えられるまで、俺はただ残酷で、『情』を知らず、『仲間』を知らず、
今となってはつまらないものに価値を見い出し、それに囚われていたかつての自分…。
517蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:16:41 ID:7rmSo8x7

立場は違えど、どこか似通ったものを彼女に感じ取り、彼女の言葉が俺の胸に染みてくる。
だから、わかるのかもしれない。
「…俺も、そうだよ。君たちに会えて、本当によかったと思う。
でないと、今の俺は無かっただろうからね…。」
俺の言葉に、ぼたんは嬉しそうに微笑んでくる。
そして、俺に更にこう言ってくるのだ。
彼女を纏う壁が、徐々に薄くなっている気がした。
「うん。あたしも、そうさね。それに、あたしってさ、周りはみーんな鬼ばっかりだし、
…今まで、『恋』とかって…した事ないんだよね…。興味はあっても、機会も無いし、
出会ういい男はみーんな死んじゃってるしさ……。だから、…正直、振りだけでも、
あんたがあたしに恋人になって欲しいって言ってくれた時にはさ……ちょっと嬉しかったんだよ?
こういうのも、悪くないかな…って…」
本当に、本当に照れくさそうに、はにかみながら微笑んで、俺に本心を告げてくる。
俺は、彼女がようやく分かった気がした。
彼女が、俺の頼みを快く引き受けてくれた理由も、遊びに来る時、いつも服がお洒落だったのも、
俺の家族に会って、楽しそうにしていたのも。
「ぼたん…」
「だ、だからって、あんたに本当の恋人になって欲しいとか、そんな事は思っちゃいないん
だからね!?あくまで、これはあんたのお袋さんを安心させてあげる為にやってる
事なんだから!…ちゃーんと、あたしはそう弁えてるんだからさ…」
言いながら、彼女の笑顔はどこか寂しそう。
『恋人の振り』……『恋』さえ知らなかった彼女にとっては、やはり少し重かったのかもしれない。
彼女を巻き込んだのは、俺。
そして、『恋』を知らなかったのは俺も同じ。
俺の、彼女に対する感情と、彼女が俺に対する感情が、『恋』なんて、そんな甘い感情
なのかどうか、それさえも、今の俺たちにはわからない。
知らなかった、感情だから。
だって、俺たちは互いに何百年も、それを知らずに生きてきたんだから。
たった、この三ヶ月位の間に、簡単に芽生えたりするようなものなのだろうか。
幽助の魔族の父である雷禅は、出会ってすぐに、人間の女に恋をしたらしい事を、
幽助から以前に聞いたことがあるし、桑原君も雪菜ちゃんには一目惚れだったらしい(しかも映像越しで)。
俺の、今のぼたんに対する想いは、そんなに激しいものじゃない。
穏やかで、心地よくて、安心する。――そんな、想い。
それでも…
518蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:17:35 ID:7rmSo8x7

「ぼたん……もう一つだけ、お願いしていいかな?」
「へ?お願いって…?」
戸惑うぼたんに、俺は少しだけじり、と近付いた。
ぼたんは、びく、と身体を強張らせ、顔を更に紅潮させる。
可愛い、と思う。
俺は、微笑みながら、ぼたんに『お願い』を口にする。
俺の、知らない感情を、知る為の。
「俺も…知らないんだ。『恋』ってやつを。だから、…教えてくれないかな。
それが、どんな感情なのか…――知りたいんだ…」
「――えぇっ!!?ちょ、ちょ、そ、そんな…嘘…!!」
あわあわと、火を噴きそうな程に真っ赤な彼女の顔。
俺は、そんな彼女の肩をゆっくりと掴んで、顔を寄せる。
彼女は、酷く戸惑っていた。
受け入れるべきか、否か――そう、迷っていた。
けど、それから間もなく彼女は、目を瞑る。
受け入れてくれる気に、なったらしい。
俺は、ふ、と微笑んで、彼女の唇に口付けた。
柔らかい、唇。
しっとりとして、心地よかった。
一度唇を離すと、彼女の目は潤んで、今にも泣き出しそうだった。
「嫌、かい?」
俺が問うと、ぼたんは、ふるふると首を横に振った。
そして、俺にこう答えるのだ。
「ううん……あたしにも、教えとくれよ……あたしも、知りたいからさ…『恋』を。」
俺は、その言葉に安堵し、もう一度、彼女に口付ける。
今度は、彼女の唇に舌を差し込んで、彼女の歯列を丁寧になぞっていく。
彼女の身体がふる、と震えた。
舌を更に奥へと割り込ませ、舌を絡め合うと、ぼたんの口からくぐもった声が漏れる。
519蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:18:05 ID:7rmSo8x7

「んん…」
切なげで熱い吐息が、唇を通して伝わってくる。
唾液が絡まる水音が、室内に響く。
俺にとっても、初めての口付けは、ゆったりとした時間の中で、いつまでも続くような気がしていた。
「ふ……」
口付けを終えると、銀色の筋が互いを繋いで、やがて途切れた。
はぁ、と小さく息を吐き出すぼたんの表情は、艶めいて、その目はとろんと蕩けていた。
「く、らま……」
小さい女の子のように、俺を呼ぶ声は甘ったるく、呂律も巧く回っていない。
いつも饒舌な彼女とは程遠い様子に、俺は思わず笑ってしまいそうになる。
「ぼたん……いいかい?」
最後の確認だった。
耳元で囁くと、ぼたんは、小さく頷いた。
覚悟はとっくに決めていたのだろう。
俺は、彼女をベッドの上に寝かせ、俺はそのまま彼女に覆いかぶさり、またキスを落とした。
唇を濃厚に重ねあいながら、俺は彼女のセーターの上から、彼女の柔らかな胸に触れる。
途端に、ぼたんはびくっと驚き、声を上げる。
「ひゃっ!?や、や…!」
あわわと慌てる素振りを見せるが、俺は気にもせずに、そのまま胸から下腹に掛けてを、
セーター越しに触れる。
細く、華奢で、それでいながら女性的な柔らかさを損なわない彼女の身体は、
きっと女性の中でも尚魅力的な部類に入るのではないだろうか。
衣服越しでも、それがよくわかる。
「慌てないでよ、ぼたん…。まだ、触れただけだよ?俺はもっと、君の事が知りたいんだ。
脱がして、いいかい?」
宥めるように言うと、ぼたんはかぁぁ、と顔を赤らめ、半泣きになりながらも、
こくん、と頷いた。
俺はそんな彼女に微笑みながら、セーターを掴む。
520蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:18:32 ID:7rmSo8x7

「いい子だ……じっとしてて…」
言いながら、捲り上げていくと、徐々に彼女の白い肌が露わになっていく。
「――ぅ…!」
恥ずかしそうに呻きながらも、ぼたんは目をぎゅうっときつく瞑って、抵抗を堪えた。
綺麗だ、と素直に思った。
恥ずかしがる事なんてないのに。
こんなに白くて、細くて、肌理細やかで……恥ずかしがる理由なんて、何処にもないのに。
ゆっくりと、セーターを脱がしていくと、彼女の二つの女性的な膨らみが、真っ白のブラに
覆い隠されていた。
ふるふると身体を震わせながら、抵抗もしない代わりに、
やっぱりまだ目を瞑りっぱなしの彼女に俺は苦笑した。
可愛いなぁ、と思う。
どれ位生きているのかまでは知らないけれど、精神的な年齢は多分外見相応という感じだ。
否、今の乱れた時分、高校生でもこんな反応は見せないだろう。
それ位彼女は初々しく、純粋だ。
「ぼたん…そんなに硬くならなくても……」
「だ、だって…、恥ずかしいじゃ、ないか……そんなに見ないどくれよ…」
泣きそうに言うぼたんに、俺はくすっと笑ってしまった。
ぼたんは、そんな俺を咎めるように、きっと睨みつけてくる。
「…っと、ごめんごめん。でも、こんなに綺麗なのに……ちゃんと見ておかなきゃ、さ…」
「…う…!恥ずかしいもんは恥ずかしいったら!!っていうか、電気!!
電気消しとくれよ…!!真っ暗にしてくれたら……見てもいいから…」
…結局、あまり見るなって事だね。
けど、彼女にとっても初めての経験で、出来るだけ俺も彼女の意志は尊重したい。
服を脱がさずに、というのは無理な話だから、電気くらいは消してもいいか、と思い直し、
俺は室内灯を消し、――途端、勿論部屋は真っ暗になる。
「…スタンド位は点けたいんだけど…」
「だめ!!このままでいいの!」
521蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:19:05 ID:7rmSo8x7

頑なな彼女に、俺は思わず苦笑が漏れた。
これじゃいくら目が慣れてきても、手探り状態には変わりない。
スタンドの光でも明るいというなら、もう少し抑えた光ならいいだろうか。
「…じゃあさ…これ位の光は構わないかな?そんなに、明るく無いだろ?」
俺は、自分の髪に手を差し込み、とある植物を召喚する。
「――え?」
ぼうっと、微かな光が互いを照らし出す。
おぼろげで、仄かに緑色に輝く光は、互いの表情をほんのりと染め上げ、
はっきりと細部までは見えないものの、
手探りで、という状態からは解放してくれる。
蝋燭の燈程のその蛍光植物は、電灯の光と違い、暗闇に幻想的に浮かび上がる。
「どう?これ位は許してくれる?」
俺が問うと、その優しい幻想的な光に魅入っていたぼたんがはっと我に返り、
また俺を恨めしげに見詰めてくる。
でも。
「……ぎりぎりで…許したげる…」
ふい、と顔を俺から背けながら、ぼたんはようやく妥協してくれたのだ。
俺は安堵し、再び彼女に覆いかぶさり、今度は彼女のブラを外し――二つの膨らみを、
露わにする。
「――うわ……っ、や、やだ…!」
胸を覆い隠そうとする彼女の手を制し、俺は白く浮かび上がる乳房に、唇を這わせた。
「ひぁぁっ…!く、らまっ…、だめ…っ!」
滑らかな曲線を舌でなぞりながら、その先端の尖りにちゅ、と口付ける。
「アっ…!やぁ…!」
びくん、と背が弓なりに仰け反った。
突起を口に含み、舌先でころころと淡い突起を弄ると、ぼたんから悲鳴にも似た声が上がる。
俺から逃げようと身を捩るも、この場合それは寧ろ誘っているような動きに見えてしまう。
ゆっくりと、焦らすように彼女に乳房に愛撫を続けていると、彼女の声が、段々に艶を帯びてくる。
甘い吐息が、どこか切なかった。
「ふぁ…んぅ…っ、は…」
幾度も彼女の淡い先端を嬲るうちに、彼女の身体が快感を覚え始めたらしい。
焦れたように身を揺すり、びく、びく、と身体が切なく震えていた。
522蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:19:41 ID:7rmSo8x7

「ぼたん……もしかして気持ちいいの…?」
俺が聞くと、彼女はふるふると首を横に振りながら、答え返してくる。
「あ…わかん、ない…けど……っ…何か…、変…」
俺が思うには、多分それが快感と呼べるものなのだろうけれど、彼女にとって
初めての快楽は、うまくそれと認識出来ないようだった。
だったら、もっとはっきり、それとわかる程の刺激を与えてやりたいと思った。
俺は、快楽の源となる部分へと、手を伸ばす。
まだスパッツも穿いて、しっかりとガードしたままの、その部分へ。
「――ひゃんっ!?蔵、馬っ……やだ、何…!?」
「何って……ここを慣らさなきゃ、いつまで経っても終わらないと思うけど?」
泣きそうなぼたんに、突き放すようにそう言うと、俺は、彼女の最も敏感な場所へと
下着越しに手を這わす。
すると…
「…あれ?もう…こんなに…」
そこは明らかに、汗とは違う体液で、しっとりと湿っていた。
胸を弄っていただけなのに、彼女は随分と感じていたらしい。
「や、やだ…!さ、触っちゃ…」
いやいやをしながらも、彼女の身体は正直に俺の手の動きに反応を示す。
下着越し、というその焦れた愛撫に、もどかしげに身体は揺れていた。
「ぼたんの身体は、そうは言って無いんじゃないかな……もっと、って言ってるように
見えるんだけど…?」
「う…!」
俺はわざと意地悪くそう囁くと、ぼたんは元々の涙目を更に潤ませて、
羞恥からまた目をきつく瞑って刺激に耐えていた。
「…君は可愛いな…ぼたん……本当に…君が好きになりそうだ…」
「――へっ!!?そそ、そんな…い、今そんな事言わない、どくれよ…!」
動揺を隠しきれないぼたんに、俺は微笑んで、また囁いた。
「どうして…?今だから……言ったんだよ…。もっと、君の事、教えてくれないか…」
523蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:20:15 ID:7rmSo8x7

俺は彼女の了解を取るまでも無く、彼女のスカートを外し、
下着と一緒に、取り払う。
ぼたんは、身体を強張らせながらも、俺の手を止めようとはしなかった。
仄かな光に浮かび上がる、一糸纏わぬ彼女の身体。
彼女の、全てが、俺の目に映る。
「――っ…!」
俺の視線に耐えながら、ぼたんは羞恥に身を焦がしていた。
俺は、思わず彼女の綺麗な身体に柄にもなく見蕩れてしまっていた。
欲しい、と心底から思った。
俺にも、こんな感情があったんだな――そう、気が付いた瞬間でもあった。
今まで――妖狐として生きてきた時でさえも、こうして女性の身体を求めた事は無かったから。
興味が無かった、と言った表現が正しいだろう。
だから、彼女を欲しがる自分自身の身体が熱くなっていくのが、不思議な感覚でならない。
気付かせてくれた彼女に、また感謝の念が増えた。
俺は自分のセーターを脱いで、上半身を晒す。
夜になって、ますます冷えた外気は、暖房の暖かさでは物足りないような気が
していたのだけれど、それ以上に身体自体が熱くなっていた。
そして、ぼたんの身体も――この上なく火照り、とても暖かかった。
俺がぼたんの下腹に手を添えると、まるで電流が走ったように、彼女の身体がびくっと反応する。
小さく息を詰めながらも、俺が与える刺激に耐えようとしていた。
ゆっくりと、腿の間に手を差し伸べ、既に濡れそぼったその箇所に、指先を差し込むと、
とろとろの蜜が指に絡む。
すすり泣くような声を上げ、身体を震わせながら、俺の愛撫をしかと受け止めていた。
彼女の襞と襞の間の割れ目にきゅ、と指を押し込むと、ぼたんが悲鳴を上げる。
おそらく、快楽ではない、痛みによって、ぼたんの顔が歪む。
「ひっ…う…ぁぁあ…!っ、う…」
「…慣れるまで、我慢して……優しく、するから…」
俺は、ゆっくりと、彼女の中を抉じ開けていく。
524蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:20:37 ID:7rmSo8x7

緊張で強張った彼女に快感を与えるのは、決して楽ではないだろうけど、
慣れさえすれば、確実に痛みは快楽へと変わる。
彼女の愛液を指先にたっぷりと絡め、ゆるゆると襞に指の腹を押し付けながら、
彼女の奥へ奥へと侵入させる。
出来るだけ、狭い胎内を押し広げながら――男を受け入れる時に、負担が掛からないように、と。
「んっ、うう……ふぁ、あ…あ…」
ほんの少し、彼女の声色が変わったのを確認し、溢れる蜜の量が増えた事で、
俺は二本、三本と指の数を増やしていく。
その度に彼女は苦痛の声を漏らしたけれど、それでも徐々に快楽を覚えていく
彼女は、甘い刺激に過敏に反応を示すようになっていく。
三本の指を差し込んだまま、親指で彼女のひっそりと息づくクリトリスを押さえつけて
それを嬲ると、彼女が一際大きな喘ぎ声を上げる。
――痛みではなく、快楽を訴える、その艶めいた声を。
「ひぁぁぁあ!!だめぇ、其処っ…!あ、あ、あ…何…?変に、なっちゃう…!」
「構わないよ……このまま、イって…」
俺が揺らす指先を更に強く擦ると、彼女はベッドシーツを強く掴み、
高らかな嬌声を上げると同時に、彼女の中にある俺の指先をきつく締め付けてくる。
初めての――絶頂。
「あっ…あっ…!」
びくっ、びくっと痙攣を繰り返しながら、彼女はか細い声を上げて、あくせくと呼吸を繰り返す。
「大丈夫?ぼたん…」
俺が問うと、ぼたんは我に返り、俺を涙目で見詰めてくる。
初めての快楽に蕩けきった表情は、どこか物欲しそうで、俺に何かを訴えてくる。
「っ…蔵馬…、あたし……」
『もう…』と、そう懇願し、俺の首筋に腕を絡めてくる。
彼女からの、素直な誘い――もう少し、彼女を乱れさせてからと思っていたけれど、
こんなしどけない彼女の姿を見せつけられては、俺ももう…。
俺は、ジーンズのジッパーを外し、いきり立った自身を取り出す。
ああ、本当に、俺にもこんな一面があったんだなぁ、としみじみ感じた。
525蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:21:01 ID:7rmSo8x7

彼女の割れ目に先端をあてがう。
途端に、彼女の表情に恐怖の色が滲む。
「…大丈夫だよ、力抜いて……、そう。いくよ…?」
俺が、彼女の身体を抱きとめて、耳元で囁くと、彼女がこくこくと素直に頷く。
本当に可愛い。
愛しい――そう思った。
彼女の秘裂に、数度先端を擦りつけ、蜜を絡める。
そして――彼女が息を吐いた瞬間に。
「っああああ…!っ、た…!」
痛みに、彼女が苦悶の表情を浮かべていた。
俺を拒むように、中がぎちぎちに強張る。
…俺も、少し、苦しいかも…。
「痛い、よぉ……蔵馬…っ…」
「っ、力、入れ過ぎだよ…ぼたん…ほら、息、吸って…」
彼女の背を撫ぜながら言うと、ぼたんは従順にすぅ、と息を大きく吸う。
「…吐いて……」
はぁ、と空気を出し切り、力が一気に抜けた瞬間――
「――ひぁ…!」
俺は、ゆっくりと――しかし確実に、彼女の中に自身を突き入れていく。
かなりのきつさだけれど、一度抉じ開けた彼女の胎内は、先程までの抵抗は無く、
俺の動きに苦しい声を上げながらも、徐々にその全てを受け入れていく。
「っ…全部…入ったよ…ぼたん…」
圧迫感と痛みから、俺の背を抱く手に力が篭る。
爪先が背に食い込んで、微かに痛みが走った。
526蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:21:43 ID:7rmSo8x7

「あっ…あ…」
ぽろぽろと涙を零しながら、俺を受け入れた彼女をいじらしいと思う。
『恋』とは、こんな感情なのだろうか。
情熱的な激しさは、まだ今の俺には無いけれど、これも一つの恋の形なのだろうか。
そうだったらいい――そう思いながら、俺は彼女を抱いた。
幾度か、彼女の中をゆったりと往復させると、その度に彼女は痛みに悲痛な声を
上げていたが、それが快感に変わるまでに、そう時間は掛からなかった。
彼女の胎内は俺に快感を与え、俺に快感が増す毎に、彼女の中もまた
その情欲を訴えてくる。
絡みついて、離さないで……そんな、切なくて、いじらしい行為は、
俺の中に確かな感情を刻み込んでいく。
「ぁ、あっ……蔵馬…あたし…あたし…っ…!」
快楽に浮かされたように、艶めいた声で、彼女は俺に何かを訴えようとしていた。
俺が彼女を突き上げる動きに遮られ、彼女の口からは言葉にならない声ばかりが漏れた。
けれど、彼女は、最後の最後で、俺に告げてきた。
「アッ…っ、――あっ…――…」
『好き』――と。
可愛く甘い喘ぎの中で、その二文字が、俺の耳に確かに届いた。
絶頂に、戦慄く彼女の中に、俺は熱を放った。
同時にたまらなく官能的で、淫らだけれど――どこか神聖な儀式のようなその行為は、
そこで終わりを告げた…。


527蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:22:38 ID:7rmSo8x7


*****



「…蔵馬ってさ…結構意地悪だよね…」
「…そうかなぁ。でも君も結構頑固だったから、仕方無かったと思うけど?」
ここは、家から少し離れたところにあるファミレス。
行為が終わった後、照れ臭さから彼女は黙々と帰り支度を整えていたけれど、
時刻はもう八時を回っていた事で、お腹が空いたと突然彼女が声を上げたのだ。
きっと、半分照れ隠しだったんだろうけど。
俺たちは遅めの夕食を食べに、このファミレスに立ち寄ったのだ。
不貞腐れながら、食事が運ばれてくるのを待つ間に、彼女はスープを
既に三杯飲み干していた。
俺は、そんな彼女を微笑ましく見詰めていた。
「まぁ、今回は君も同意の上だったんだし…いい加減、機嫌直してくれないかな?」
俺が言うと、彼女はとうとう四杯目のスープを飲み干し――俺に、告げてくる。
「…デザートも、奢ってくれたら許したげる。いっちばん、高いやつ!」
言いながら、俺に笑いかけてくる。――いつもの、彼女らしい飛び切り元気な笑顔で。
俺は、その笑顔に、また心が和んでいく。
心に、染みてくる。
ああ、この感情は。
「――勿論だよ。ところで、ねぇ、ぼたん。」
俺は、彼女を見詰めながら、――改めて、彼女に頼み込む。
今度は、『振り』なんかじゃない。


願わくば、君と。


528蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:23:27 ID:7rmSo8x7

「…俺の、恋人になってくれないかな。建て前なんかじゃない――本当に、
俺と、ずっと…、もう一人の、『俺』も含めて――」
ぼたんは、また顔を赤らめた。
瞳が潤んでいた。
今にも、泣きそうになりながら――でも彼女は、泣かなかった。
泣くのを堪え、――彼女は、まるで天気雨の空模様のような笑顔を俺に向けて、
確かに頷いてくれたのだ。

俺は、やっと確信したんだ。
俺のこの感情は、他人と比べれば決して激しくはないかもしれないけれど。
それでも、確かに、これは『恋』なのだと。
一つの、『情』の形なのだと――




願わくば。
彼女も、俺と同じ『情』を抱いてくれていますように――柄にもなく、そう祈っていた。












END.



529蔵馬×ぼたん@426:2010/12/26(日) 23:26:21 ID:7rmSo8x7

これにて終了。
思った事。蔵馬のエロって激しくムズカスィ…!
違和感無くエロに持ち込もうと思ったら、
蔵馬がこんなマザコンに…orz
しかも書いてて甘すぎて何度砂吐きそうになった事か…

お粗末でした!

530名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 02:43:10 ID:rMvVykJ2
キタキタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
待ってた!
ごちでした!
531名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 02:15:46 ID:16f/KmBW
禿げ上がるほど可愛い! 乙!
532名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 16:07:48 ID:Undq8HWK
ぼたんって向こうの人だから車で事故っても死なないと思うよ
あと女子高生には見えない
533名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 01:08:02 ID:hh51x9Hv

死々若丸×若い幻海
スズキ×樹里

が読みたいです
書いてくれる神降臨してくだされ
534名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 01:08:58 ID:iEmanJGn
神連投の後に素人登場&リクに応えられずで申し訳ないんだが‥
今コエぼを書いてるところなので、完成したらうPしても良かろうか?

注意事項として、
@エロ初書きなので、物足りない&読みづらい可能性あり
Aラブ甘展開(ここでのコエぼは、コエ強引系が多いので、敢えて外してみた)なのだが‥

住人さんよ、許容範囲だろうか(´・ω・`)
535426:2011/01/03(月) 01:10:32 ID:0y5SWIee

あけおめです。
自分のSSに感想くれた方、どもです。

>>532
確かに、そういやそうだな、と納得(平伏
なんせ捏造やら矛盾やらが多すぎで、申し訳ない限りですorz

>>533様  
死々若丸×若い幻海ってのは、自分も昔っから
激しく読んで見たかったんだが、なかなか無いんだよな…

同士が居たってので、とりあえず書いてみたわ。

相変わらずの長文SS、捏造及び矛盾点多し、誤字脱字の可能性有り、
多分暗い、その他諸々突っ込みたい点が自分でもあるが、
それでもいいと言う方はどうぞ。

興味無い方は華麗にスルーしてやって下さい。
それでは、投下。



536死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:12:20 ID:0y5SWIee


『その姿、今のお前なら 惚れてたかもな…』


男は、二年前の暗黒武術会で、ある女に敗れた。
美しい女だった。
完膚無きまでの敗北――しかし、その女の美しさは、その女の名が示す通りの
幻のような姿であった。
一瞬の煌きの中で見た、その女の美しさが、目に焼きついて離れなかったが、
所詮は一時の幻の夢。
女の姿は、瞬く間に本来の老いたものへと変わり、男は、白んでいく意識の中でその
儚さを思う。
そして決勝戦の観戦にて、男は女の死を知る。
――別に、悲しむような事ではない。
寧ろ、喜ぶべき事であったはずだ。
自分を破った、まして妖怪でもない人間の女。
しかも、老いたあの女の寿命は、どう考えても後数年であろうと容易に想像出来る。
ほんの少し、寿命が縮んだだけ、とそう考えれば別に悔やむ事ではない。
そもそも、悲しむことも、悔やむこともありはしない筈だった。
ただ、もう二度とあの美しい幻を見ることはないのだろうと、それだけが残念に思えた。
武術会は、自分達のチームを破った者達の勝利で終わる。
しかし、その数ヵ月後、人間界と魔界を揺るがす大きな出来事が起こる。
人間界と魔界を仕切る結界が一度解かれたらしい。
そもそも、それ自体は自分達には関係の無い話だった。
人間界ならばまだしも、残念ながら魔界に於ける自分の力というのは、
更に濃い瘴気の中で生きる妖怪達からすれば、虫けらのようなものだ。
537死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:12:56 ID:0y5SWIee

武術会以後、同じチームの一員として戦っていた自称・美しい魔闘家鈴木と、
何となく行動を共にしていたが、彼らは直感で、その一連の出来事に『奴ら』が
関わっているであろうと思ってはいた。
魔界に於いては微々たる力しか持たぬ自分達が、野望をもって人間界へと
降り立ったものの、それを見事に砕かれてしまった事で、
妙に目的を殺がれたまま、腑抜けたように、ただ流れるような日々を送っていた。
魔界の大きな勢力の流れの中では、自分達等は完全に蚊帳の外…。
魔界に戻れば、更にその事を否が応にも実感させられる事は
目に見えている。
魔界に帰る意さえも見つけられず、ただ無力さに喘いでいた、
そんな時。
ある男に再会する。
妖狐、蔵馬。
黄泉の配下となっていた蔵馬に事の顛末を聞き、
そして更にあの暗黒武術会での
面々との再会に、彼らはこれが一つのチャンスであると考えた。
元々鈴木は浦飯達に好意的であったし、男もいい加減今の
腑抜けた日々にも飽き飽きしていたところだ。
誰につくのも御免蒙るが、強くなりさえすれば、
魔界でも名を上げる事も可能になる。
そう思い足を踏み込むと、待っていたのはあの女だった。
どうもあの女の元で、修行しろという事らしかった。
正直、男はその時微かな動揺を覚えはしたが、
動揺を仕舞い込んでその修行に身を投じた。

538死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:13:20 ID:0y5SWIee

それからの魔界は見る見る内にその様相を変えていった。
どうやら、その流れに乗り損ねずにすんだようだ。
とは言え、まだまだ自分達の力等は微々たるものだと、
より一層実感したのも事実であるが、
共に修行する奴らが増えた事で、もうあの腑抜けた
日々を送る事はないだろう。
そして、三年に一度の楽しみも増えた。
強くなる為の目的が出来た事が、男には満足だった。
ふと、思う。
今の自分なら、あの時、あの女に負けはしなかっただろうに、と。
最も、今の妖力では、あの時人間界へ行く事は出来なかったろうが――と、
所詮は仮想の中の、在り得もしない無い物ねだりでしかないのだと、
自嘲気味な笑みを漏らす。
そもそも、この妖力を身につけることが出来たのも、あの女の修行を
受けた結果と言えよう。
修行を受けている間、男は決して女の『あの姿』を見る事は無かった。
浦飯幽助に、己の霊力の全てを継承させたらしい女は、
今では霊力を使った戦いはほとんど出来ぬらしかった。
霊波動を最高にまで高めると、細胞が活性化して肉体が一時若返ると言う。
女は、最早その力はほとんど失っていた。
それが男には残念に思えたが、よくよく考えてみれば、
自分には今更関係の無いものだと、男はそう思った。
別に、女に不自由するわけではない。
武術会で、彼の為のファンクラブが出来るほどに、黄色い声援が止まぬほどに、
彼の美しい端整な顔立ちと優美な物腰で以ってすれば、
黙っていても女は寄ってくる。
無理に、年老いた人間の女に拘る必要などどこにも無い筈だった。
しかし、そんな理屈は、心に湧きあがる感情には勝てない。

539死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:13:43 ID:0y5SWIee

あの刹那的な煌きの中で見た――
あの美しさ。
あの気高さ。
あの儚さ。
心の中に、男はそれをずっと仕舞い込んでいたのだ。
あの幻に、自分は間違いなく、惚れてしまった。
けれど――と思った。
所詮、幻なのだ、と。
幻に恋をしたなどと、とてもでは無いが人に話せるような事では無いし、
自分でも馬鹿馬鹿しくて笑えてくる。
まして、相手は人間。
常の姿は、いつ死してもおかしくない老婆の姿。
一体、そんな女を前に、どうすると言うのだ。
しかし、と男は思う。
一つだけ、手はあるのを、男は知っていた。
巧くいけば、その女の幻の姿を、一瞬では無く、少なくとも数分――
そんな限られた時間ではあるが、拝む事が出来るであろう事を。
そのアイテムを持つ相方にそれを譲ってくれと言えば、彼は
一体何に使うのだと、おそらくはしつこい程に問い詰めてくるだろうが……
男は、苦笑しながらも、心は徐々にその方向へ向きつつある。
今頃になって、何故、と不思議に思いはしたが、心の中に妙な胸騒ぎの
ようなものが湧き起こるのだ。
今そうしないと、もう二度とこの想いを遂げられぬ気がしていた。
男には――何よりも、その後悔の方が、怖かった。


540死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:14:17 ID:0y5SWIee


*****


女――と言っても、老婆である。
かつての美しさも今は昔――そして、その身体から放つ霊力も、
かつての強さと輝きは失われていた。
人間の寿命は短い。
人間として生まれた以上、それは致し方の無い事である。
女は、湯浴み終えた後、自らの寝床へと向かう最中であった。
床に入る前という事で、老婆はいつもの動きやすい武闘家の道着では無く、
白い浴衣を身に纏っただけの、簡素なものだった。
まだ寒さの沁みる二月の――盃のような三日月が美しい夜だった。
女が襖を開け、部屋に入るや、雅な香に混じって、薄っすらと煙が
部屋を充満していた。
「――っ!?何だい…?これは…」
息苦しい程の煙ではない。
嫌味な匂いでも無く、言うなれば仄かな桜の匂い。
部屋を見渡せば、角四隅と、湯浴み前に自分が用意していた
布団の枕元に優美な桜模様の器が置かれ、その上にその煙の元である、
長いお香が立て掛けられている。
部屋に入り、それを手に取ろうとすると、後ろで妖気を感じた。
強い、妖気だった。
女は――それを気に止める事もなかった。
自分に恨みを持つ妖怪など、腐るほどいる。
そして、――覚悟はいつも出来ている。
特に命に未練を感じる事もない。
しかも、その妖気を放つ者が、悪意をもつものか、そうで無いかを見抜くだけの
修羅場はくぐってきている。
しかも、その妖気は強いが、その質は自分のよく見知った者のものだ。
確か、今は魔界にいる筈だが…
541死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:14:56 ID:0y5SWIee

パタン――襖が閉められる。

これ程の妖気を持った者に閉じ込められてしまっては、
逃げ場がない事は明白。
だが、女は声色一つ変えずに、言い放った。
「――何のつもりだい。随分と、雅な事をしてくれているじゃないか。」
「…相変わらず、気の強いばぁさんだな…」
その声は、確かに見知った者の声。
振り向くと、予想通りの者がそこに居た。
端整な顔立ちで、細身の身体に、死を連想させるような真っ白な和装
を纏った優男だった。
「…死々若丸、かい。久しぶりじゃないか。何だか、また強くなったようだね」
「…あんたの弟子程じゃないさ…」
にぃ、と不敵に笑う老婆を見て、男は思う。
その態度とは裏腹に、女は随分と弱って見えた。
この老婆の下で修行をしていた時と、比較にならぬほどに。
その姿に、少なからずショックを受けた自分がいる事に、
自分自身で驚いた。
「――しかし、こんな夜中に 一体何の用だい?
確か魔界にいると聞いてたんだけどね。わざわざ人間界まで、こんな
ババァを尋ねてくるとは、よっぽどの用事でもあるんだろうね?」
老婆が、男から目を逸らしながら、その香を手に取ろうとするのを、
男はそのほっそりとしわがれた手首を掴んで制した。
「…それを消されては、困るな。」
「…何のつもりだい。あたしを――」

542死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:15:45 ID:0y5SWIee



殺す気かい?


老婆は、男を睨んだ。
口ではどうのこうの言っても、今更つまらぬ復讐を実行に移すような
妖怪では無いと思っていたのだが。
自分の見込み違いだったのか――
老婆は、頭にそう過ぎる。
けれど、男の妖気には、何一つ、それらしい邪悪さは垣間見えなかった。
男の真意が掴めない。
「…そんな勿体無いことをする気はない。こんな、美しい女を…」
男の歯の浮くようなその台詞に、女は目を丸くした。
…この男は馬鹿か?と。
一体、どんな目で見れば、こんな老婆が美しく見えるのか――と。
じとっとした目で男を見ていたが、女は瞬く間に、男の言った意味を
理解する事になる。
男が掴む自分の手から皺が無くなっている事に気付く。
それどころか、瑞々しさが戻り、その手は白く肌理細やかで、
華奢ながらも程よい肉付きに、明らかな身体の変化に女は戸惑う。
かつての霊力が漲り、男に掴まれていない方の手で自分の頬に触れると、
その肌は滑らかで、張りのある、若さに満ち溢れたそれであった。
「これは……」
「…若返りの秘薬…とでも言っておこうか。効果はこの香が完全に
燃え尽きるまでだがな。」
女は、男の手を振り払い、敷布団の横に置いてある小さな鏡を手に取った。
鏡が映し出す、強さと若さに満ち溢れていた、二十歳前後の姿。
幽助に霊光波動拳を継承し、最後の霊力を使い切った後は、
一度たりともこの姿になった事は無い。
それが、こんな形で…。

543死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:16:20 ID:0y5SWIee

「…どういう事だい?どうしてこんな事を…」
「俺はお前を殺す気も、戦う気も毛頭無い。今となっては俺が勝つに
決まっている。…しかしお前にとって、俺が今からしようとしている事は
死よりも苦痛かもしれんがな…」
男は女に近付いていく。
小柄で華奢ながら、その身から溢れる霊力の強さを考えれば、
以前の自分ならばこうして手を出す事も、側に近寄る事さえも出来なかった
に違いない。
少々抵抗されたところで、今の自分ならば、さした苦労も無いだろう。
女は、男を睨んだまま――その気の強い眼差しも、好ましかった。
「…幻海…」
男は、初めて女の名を呼んだ。
名の示す通り、今宵限りの幻のような女。
どうしても、欲しかった。
それが、この未練を断ち切る唯一の方法であるような気がしていた。
男は女の頬に触れ、焦がれるように女を見詰めた。
女は、即座に男の眼差しに気付く。

――自分を欲しがる、男の目。

少なくとも、女はその美貌ゆえ、若かりし頃はこのような眼差しを自分に
向けてくる男はそれなりに多かった為、今目の前の男の視線の意味に
気付かぬ筈はなかった。
そして、男はそのまま女の肩を強く掴み、布団の上に押し倒す。
見上げた男の目には、情欲を湛える色と共に、切なささえもが篭っていた。

544死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:16:47 ID:0y5SWIee


「――俺はお前が欲しい。この香が尽きるまで…俺の夜伽の相手をしてもらう」

女は、男の余りに翳りの無い直接的な口説き文句に、
こんな時なのに妙に可笑しさが込み上げてきた。
女は、妙に冷静な頭の中で、ある記憶が蘇る。
そう言えば。
あの戦いの後、男が気を失う寸前、この姿の自分に惚れただのなんだのと、
言っていた様な気がする。
この行動が、それに裏打ちされたものであるならば納得出来ない事もない。
あれ以来、ずっとこの姿の自分に懸想していたと言うのなら、
それはそれで哀れとも言える。
女は、思う。
どうせ、全盛期の霊力が戻ったところで、今のこの男の妖力に敵う筈もない。
勿論、自分にもプライドはある。
自分の身体のみが目当ての男に抱かれる位なら自ら死を選んだ方がマシだが、
この男の目には、最早懇願の色さえもが混じっている。
ましてこんな小細工を使ってまで自分を求めるこの愚か者に、それなりの
情が湧かぬわけでもない。
ならば…それも悪くない。
女はそう思っていた。
「……抵抗…しないのか…?」
そんな女の心を知らぬ男は、あまりに抵抗も無く、悟ったような女の様子に、
不安を覚えた。
まさか、自ら死を選ぶつもりではないだろうか、と、嫌な想像が脳裏に浮かぶ。
「あんたに抵抗しても無駄だろう?それにしても、あんたは女にモテそうな
割には、女を口説くのが下手だね。もっと甘い台詞言えないのかい?」
くすくすと笑い、からかうように女が言うと、男は逆に、女の予想外の態度に
呆気に取られたような表情を浮かべた。
しかし――男にとって、それは喜ぶべき事だと、次の瞬間にそう思い直した
のだった。
545死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:17:08 ID:0y5SWIee


「…お前は、甘い台詞で動かされるような女じゃないだろう…?」
男は、込み上げる想いを押し殺しながら、掠れるような声でそう搾り出す。
女は、男ににこり、と艶やかな笑みを浮かべ、答える代わりに男を煽る。
「…来な。受け入れてやるよ…。ただ、見ての通りのババァだからね。
無茶だけはしてくれんじゃないよ?」
男は、女の色気の無い誘い文句に、思わずくく、と喉を鳴らした。
「…約束は、出来んぞ?随分と長い間、抑えてきたからな…」
悪いな、と呟いて、男は女に口付ける。
仄かな桜の香りが鼻腔を擽り、男の情欲を高めていく。
「ん…」
女の唇は柔らかで温かく、しっとりと湿り気を帯びていた。
触れ合う唇は心地よく、啄ばむような口付けを幾度も繰り返す。
夢に見た事さえもあった。
手に入らないと思っていたからこそ、尚更に焦がれた。
しかし、今、ひたすら望み続けた女を目の前に、男の心は渇望するばかりで。
――足りない、足りない。――そう、もがいていた。
もっと、欲しい。決定的な何かが。女の全て、が。
「ふ……」
女の悩ましげな吐息が漏れた。
甘ったるい、まるでねだっているような、そんな声が男の耳に届く。
その艶のある声に煽られ、男は強引に女の口内に舌を押し込む。
「っ、んっ…ふぅ…!」
ぬる…
「――っ、…は…」
男の舌が、女の舌を絡めとり、ぬめぬめとした感触に女の肩が震える。
口付けの角度を変える度、ぴちゃ…と湿った音が漏れ、女の口端からは
互いの混ざり合った唾液が漏れ出る。
「っあ…」

546死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:17:32 ID:0y5SWIee

呼吸のままならなさに、苦しげに身体をよじる女の手首を掴み、
女を逃がさぬように己の体重を掛ける。
「―――ん…、――ッ」
女の唇を蹂躙しながら、男は心中で、あまりに余裕の無い己を嘲笑う。
幾ら相手が、二年間想い続けた相手とは言え、この俺が、これ程に
我を見失うものか――と。
「っふ、ぅ…!ン……んっ…!」
女が苦しげに呻きながらも、口内に溜まった唾液をこくっと飲み干すと、
男はようやく女の唇を解放する。
とろ、と唾液の筋が糸を引いた。
長く淫猥な口付けに、女の表情はすっかり蕩け、艶を帯び、はぁはぁと乱れた呼吸を
幾度と無く繰り返していたが。
「――っ、は…っ、ンっ…ちょ、っ、ま、…っ…!!」
女の制止する声も聞かず、男は、女の白い首筋に、噛み付くように吸い付いた。
女が、ひゅ、と喉を震わすと、男はぬるぅ…と舌を這わせ、女の顎下までを舐め上げた。
「――っ…!」
ぞくり、と女の身体に鳥肌が立ち、びくっと身体が強張る。
女の目尻に溜まる、生理的な涙を舐め取り、女の頬に掌を添えて女を見詰めた。
美しい――男は思う。
女の瞳は潤み、頬は朱に染まり、口元からだらしなく零れる唾液の筋が、
女の艶を更に濃くさせていた。
女は、自分を見詰める男の視線にはっと我を取り戻し、男を睨みつける。
「あ、んた…っ…がっつきすぎ、だ…!ちょっとは、加減、しなっ…!」
息も絶え絶えに、男に怒りを露わにする女に、男は苦笑を漏らしながらも
負けじと言い返してやる。
「お前が、煽るからだ。これでも加減してやってる。それが嫌なら、
あまり俺を煽るな…。」
「な、何、勝手な…っ、や…!」

547死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:17:58 ID:0y5SWIee

煽るな、と言われても、女は既に身体中が熱を帯び始め、身体の自由が利かない。
男が浴衣の隙間から自分の胸に触れようとするのを、止める力も奪われている。
衣擦れの音と共に、肩から胸元にかけてを肌蹴させられ、
さして大きくはないものの、確かな張りのある柔らかな乳房が露わになり、
女は、はぁ、と悩ましげな溜め息を漏らした。
女に芽生えた羞恥の感情が、より強く女の身体に熱を篭らせていく。
「幻海……」
乞うように名を呼ばれ、女はひく…っ、と身を戦慄かせる。
男は愛しげに女の膨らみを掌で愛で、淡い突起を唇に含む。
口付けの荒々しさとは打って変わっての、男の繊細で、
ねっとりとしたその愛撫が、女の情欲を引き摺り出していく。
「ぁっ…ん、っ…く…ぅ…!」
漏れ出る甘い喘ぎを抑えようとするも、その様子は男を更に煽るばかりで、
自分の手によって好きに形を変える女の膨らみを、男は執拗に攻める。
輪郭をなぞる様に舌を這わすと、女はぞくぞくとした感触に、
思いの外高い声が漏れた。
「アッ…ん、ん…!」
再び、男の唇が重なり、声を殺される。
口腔内ではまた舌が絡まり、胸は何度も握り締められて、
女は白い喉を仰け反らせ、自然に男の身体に手を絡ませて着物の裾を、
きゅ、と強く掴んだ。
「はっ、ぁ…!」
唇を尚も塞がれ続け、ざらりとした舌の感触と、男の手が、
先程からとっくに疼き始めていた下半身へと降りていく感覚に、
女は羞恥に身悶えながら、男に身を任せる事しか出来なかった。
「っあ…!」

548死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:18:54 ID:0y5SWIee

――くち…
男が腰紐を緩めさえもせぬままに浴衣を開き、手探りに触れた女陰は、
既に温かな蜜を湛え、粘った水音を響かせながら
男の指先に確かなぬめりを絡めていく。
「ん、ぅ、 っは…!」
唇を離すと、男は女の快楽の源であるその部分に顔を向ける。
「ひぁぁっ!!」
敏感な肉芽を摘むと女はあられない鳴き声を上げた。
泥濘に指先を差し込むと、女の自分の裾を掴む手に一層力が篭る。
快楽に堕ちた女のしどけない姿に、男の背に、ぞくぞくとした衝動が湧き起こる。
たまらず、身体をずらし、女の濡れそぼった女陰を覗き込むと、
紅く熟れた襞は生々しく蠢き、艶やかな蜜を滴らせ、
更なる刺激を求めてひくついている。
男は満足げな笑みを浮かべ、淫靡な秘裂に舌を這わせる。
ぬるる、と焦らすようにそこをなぞると、女はびくっと身体を震わせる。
濡れてはいても、予想通りに狭いその部分に指を差し込むと、
女の顔に微かに苦痛の色が混じる。
自分にも余裕は無かったが、しばらくの間、
男は女の身体を慣らす愛撫に没頭する。
「ふっ、あぅ、ア…ぁ…!」
舌と指先で、女陰を弄りながら、男はぼんやりと思った。
――この女は、今一体何を考えて、俺に抱かれているのか――と。
男は、女を抱くと決めた瞬間から、覚悟をしていた。
女が抵抗するならば、己を拒むならば、少々の手荒さは仕方がない、と。
けれど、目の前の女はこれ程に、自分を、快楽を享受している。
単なる気まぐれか――少なくとも、自分が女を想うのと同等の感情を
女が持っているとは思えないが――もしくは、このような手を使ってまで
女を求めようとした自分に対する、哀れみなのか。
それとも――自分以外の男の事を考えてでもいるのか…。

549死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:19:21 ID:0y5SWIee

そこまで考えたところで、男は自らの胸の内に、妙な虚しさが
すぅ、と湧き上がってくるのを感じていた。
身体の熱と裏腹に、心が冷めていく感覚――
身体だけでも交われば、満たされると思っていたのに。
そうすれば、忘れられると思っていたのに。
こんなにも、虚しい想いを、果たして忘れる事が出来るのだろうか――
そんな想いが、男に過ぎった、その時。
「何、…考えてんだい……随分と…余裕じゃないか…」
女の、切れ切れの、しかし僅かに怒りを孕んだ科白に、男は
はっと顔を上げて女を見る。
「幻海…――ぅっ!?」
不意に、ぐ、と胸倉をつかまれ、男は咄嗟に体勢を崩して女の身体の上に
圧し掛かり、唇が後少しで触れ合う位にまで互いの顔が近付く。
薄く笑みを浮かべながらも、自分を見るその目には軽く凄みの色が混じっていた。
棘のある口調で、皮肉たっぷりに男を問い詰める。
「ったく…、人ばっかり…好き放題にしておきながら…、あんたは
悠長に考え事かい…?ふざけんじゃないよ…!」
「あ…いや、別に、俺は…」
痛いところをつかれ、流石に男もそれにはたじろいだ。
こうも女に見透かされては言い訳の仕様もない。
「言い訳すんじゃないよ。余裕もないくせに、さっさとしないから余計な事
考えるんだ。――ほら、とっとと入れな。あたしが欲しいんじゃなかったのかい?」
「――っ!?な、いや、でも、お前…」
女の其処は、確かに濡れてはいても、とてもでは無いがまだ
男を受け入れるには早すぎる。
自分はともかくも、女にとっては苦痛以外の何者でも無い筈だが…
「あたしがいいって言ってんだ、さっさとしな。あたしがばぁさんの姿に戻っても
いいのかい?あたしは御免だよ。」
「…しかし…」
未だ何かに拘り、しぶる男の頬に、女はそっと触れた。
そして、今までに無く優しい眼差しで、男を見詰める。

550死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:19:53 ID:0y5SWIee

「年寄りの言う事は聞くもんだよ……あんたはまだ若い。
あたしは、こんな馬鹿な真似までしてあたしを欲しいと言ったあんたに
だから、大人しく抱かれてやってんだ。あんたは…その若さのままに、
ただあたしを素直に抱きゃいいんだ。……全部、受け止めてやるから…」
美しく――甘い笑みを浮かべながら、女は男にそう告げた。
男は、その言葉が胸に染みていくと同時に、思った。

――いい女だ、と。
今後、これ程の女に、自分は果たして巡り会う事があるのだろうか、と。

男は、女の誘いに、これ以上抗う事はせず、己の着物を肌蹴け、
艶やかな蜜をたたえた秘裂に、自身の先端をぬる、と擦りつけながら、
女に呼びかける。
「幻海……」
女は、自らの女陰に触れる男の熱に、感覚に、はぁ、と悩ましげな溜め息を
漏らしながら、こくん、と頷く。
挑発するような、笑みを湛えながら――

ほっそりとした腰を抱え、男は女の秘裂に、勢いのままに、固く尖った陽物を
突き入れた。
「――あ――っっ!!」
女にしてみれば、挿入られた、というよりも、突き刺されたような痛みだった。
それ程に、男自身は硬く、大きく、熱く――
苦痛に微かに眉を歪める女の瞳から、生理的な涙が零れるのに男は気付いたが、
男は敢えてそれを見て見ぬふりをして、女を揺らし続けた。
快感が、背を這い上がってくる。

551死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:20:21 ID:0y5SWIee

そのあまりのきつさに、気を抜けば全てを吐き出してしまいそうだ。
狭い女の中を押し広げるように、ぐっ、ぐっ、と突き入れたものを
角度を変えながら動かし、更に奥へと押し込んでいく。
その度に、女の身体は反射的に弓なりに仰け反る。
じわじわと込み上げてくる快楽を、女の柔襞が記憶するのにそう時間は掛からなかった。
「あっ、ああっ…ア、死々若っ…丸…っ、ん、ぁ…!」
熱に浮かされたように、女は男の名を呼ぶ。
男は、情事が始まって以来初めて己の名を呼ばれた事に、
この上無い充足感が湧き起こる。
自分という存在が、確かにこの女の中で生きている事に安堵し、
男も軽く息を弾ませて、女の名を呼んだ。
「幻、海っ……っ…」
愛しさを込めて、女の掌に己の手を重ね合わせる。
一突き、一突きを、女の子宮の奥にまで届きそうな挿入の深さに、
身を揺すってずり上がる女の腰を引き寄せ、更にその先を男は目指す。
女の方も、男に与えられる快楽に、気が付けば幾度と無く男の名を呼んでいた。
冬のひいやりとした空気に反して、互いの熱はあまりに熱く、
男の全てを呑み込んだ女陰は鮮やかに濡れ光る肉の色を呈してうごめき、
繰り返し突けば、いつの間にか糸を引いて、透明な蜜を滴らせていた。
胸元と、すらりと伸びた足と、その男を咥え込む秘所だけを晒された
女の姿は、全裸に剥がれるよりも、ずっと淫らに見えた。
男の欲を煽る女の淫靡な姿は、男の本性を剥き出しにする。
「し、っ…死々…わか、っぁ…あ、ア、あァ…っ」
女は肺までも震わすような喘ぎを漏らし、霞む意識を必死に繋ぎ止める為に、
男の背にしがみついた。

552死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:21:00 ID:0y5SWIee

男は女の背を抱いて、己の存在を刻み付けてやるかのように、ゆっくりと引き抜いて、
またにゅるる、と根元までを突き入れた。
「あっ…あ……ああ…!」
下から突き入った男のものに蜜を伝わせて、清潔なシーツを汚す。
先端で最奥を一際強く突かれると、女はひきつけを起こしたように身体を戦慄かせ、
男の背にきつく爪を食い込ませ、男に絶頂を伝えてくる。
「あっ…死々若丸――あぁぁぁぁっ…!」
「っ、く…幻、海…っ…――!!」

男もまた、女の誘いに抗わず、その熱を女の中に全て吐き出し、
その想いをようやく遂げたのだった。

冬という季節には似つかわしくない、桜の香に包まれながら――


*****


「雪、かい?」
「…ああ…雪、だな…」
ちらほらと、白い結晶が夜闇を不思議に明るく照らし出す。
男は乱れた着物を直し、襖を開けるとその冷たさが身に沁みていく。
熱が―― 一気に冷めていくような物悲しさに襲われた。
女は気だるそうに身を起こし、同じく乱れた浴衣を整える。
何を話すことも無い。
今宵限りの、幻の女を前に、何を話す事があるだろうか。
女とて、自分を愛しているわけではないのだ。
情交後の甘いまどろみなど、元より期待しているわけではない。
ただ、それでも――もう少しだけ、ここに居たかった。
一度でも抱けば、その想いを遂げれば、未練など無くなると、
そう思っていたのに。

553死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:21:37 ID:0y5SWIee


――甘かった、な…。

そう、男は苦笑した。
女は、そんな男の心を知ってか知らずか、枕元にある香をちらりと見やる。
もう、ほとんど残っていない。
部屋の四隅に仕掛けられたそれもまた同様である。
後数分もすれば、全て燃え尽き、灰と化してしまうであろう事は明白だった。
…その時は…この偽りの若さもまた、燃え尽きる時。
女は、憂いを込めた笑みを浮かべ、――そしてまた、何かを覚悟したように、
常の気の強い声で、男に声を掛けた。
「まったく、しけた面すんじゃないよ。これで満足したんだろ、あんたは。
さっさと魔界に帰んな。あたしも、もうじきばぁさんの姿に戻るんだ。
色事の後に、そんなあたしの姿なんて見たくないだろう?」
からからと笑いながら言うと、男は、女を真摯に見詰めながら、言う。
「別に……お前があの姿に戻ろうと、俺は…」
それは、男の本心だった。
身体を交えた事実が消えるわけでもない。
どちらの女も、『幻海』である事に違いはないのだ。
ただ、何となくまだ、この場に居たい、と、それだけの想いだった。
しかし、女は、そんな男に叱咤するように声を張り上げる。
「本当馬鹿だねあんたは!!あんたがよくても、あたしが嫌なんだよ。
本当モテそうなわりに、女心ってのがわかんない男だね、全く。
女ってのは、こういう事があった後は、男の前では綺麗でいたいもんなのさ。
それ位察しな!」
女にそう凄まれ、男ははぁ、と溜め息一つの後、重い腰を上げて、部屋を出ようとする。
仕方あるまい。
元々、時間は限られていたのだから。
襖を開けようと手を掛けると、女が後ろから声を掛けてきた。
打って変わって、優しい――切なさを帯びた声色で。

554死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:23:30 ID:0y5SWIee

「あんた達はさ…あたしと違って、これから先気の遠くなるような時間を生きるんだ。
あたしなんかのところで、燻ってちゃいけないよ。全部、忘れな。
全ては、幻の夢なんだから……いいね?」
にこりと、寂しそうに微笑んだ女の顔が、男の胸に、深く、深く影を落とした。
男は、ふいに思った。
否、思い出したのだ。
ああ、この妙な胸騒ぎの正体は――これであったのだと。

男は、女に答える事無く――踵を返し、雪降る寒空の中、女の元を立ち去った。
女の最後の言葉に、決して約束など出来るわけがなかった。
全てを忘れる等――出来る筈も、ないのだから…。



――この想いは決して…幻などでは、無かった。



男が妖狐に女の死を聞いたのは、それから僅か一ヵ月後の事だった。






  ――終――



555死々若丸×若い幻海@426:2011/01/03(月) 01:30:14 ID:0y5SWIee

何と言うか、色々すまんorz
死々若丸の年ってわからんが、何となく自分の想像では
まだ若い妖怪なんじゃないかと。
香は前世の実を使った液を染みこませてどうこういう実験を、
鈴木と一緒にやった的な感じで。
妖怪×人間の場合、何となく自分の中でこういう暗いイメージしか湧かん…
そして文体も雷禅の話と似てるという……(鬱

お粗末さまでした。


>>534
少なくとも自分は是非に書いて欲しいです!!
コエぼ大好物ですwww
どうか投下を!!
色んなSSを読んでみたい、と言ってみるテストw


556名無しさん@ピンキー:2011/01/04(火) 20:54:09 ID:GFqGp41C
>>555神様
>>534です、どうも有難うございます☆

神の後に投下するのは緊張しますが‥
書き終えたらまた来ます!
557名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 00:24:35 ID:I4nrbHnO
>>555
オレも妖怪と人間のセクロスクソ萌える
死し若丸×幻海シリーズ化して欲しい
設定は修行中とかで

…と神降臨に便乗して調子乗ってみる
558名無しさん@ピンキー:2011/01/05(水) 22:47:59 ID:RWi/FP7K
>>534です。
拙い文章ですが、コエぼを投下します。

携帯からなので、読みづらかったらゴメンナサイ(´・ω・`)

コエぼに興味ない方は、スルーでお願いします。
エロ初書きにつき、色々大目に見てくださいませ。
559コエンマ×ぼたん@534:2011/01/05(水) 22:49:58 ID:RWi/FP7K
久々に人間界へと降り立って、見慣れたラーメン屋台の暖簾をくぐった小閻魔は、其処に見慣れた部下の姿を見つけた。
彼女は小閻魔の登場に一瞬目を丸くしたが、自分の隣席を勧めてきた。
「小閻魔様、息抜きですか。ようやく私の云うことをきいてくださいましたね」
小閻魔は指定された席に腰を下ろすと、店主に味噌ラーメン、と告げた。
「ぼたんも、ついさっき来たばっかりなんだよ。二人とも、ゆっくりしていってくれや」
店主はそう云い、熱燗とお猪口を二つ、カウンターに置いた。
そのお猪口に日本酒を注ぎ、ぼたんは一つを小閻魔に差し出した。
「幽助もああ云ってくれたことだし、たまには羽を伸ばしてくださいな」
乾杯、と云うぼたんの顔には、満面の笑みが浮かんでいる。
いくら口酸っぱく云ってもなかなか休もうとせず、逆に自分へ一週間の休暇を云い渡した上司の身体を案じていたぼたんは、彼が自主的に気晴らしをしに来たことにとても安堵し、また嬉しく思った。
嬉しさの余り普段より酒が進み、其れに併せて相手への酌もいつもより過剰になった。
気付けば、空になった徳利がカウンターにいくつも並び、此れはだいぶ酔ったかもしれない、と小閻魔は思った。
脳も精神も肉体も疲れ切っているせいか、思ったよりも酔いが早く回ったようだ。
隣に座っていた部下が、こつんと彼の肩に頭を寄せた。ふわりと甘い香りが漂う。
ほんのりと桃色に染まった柔らかな頬に、伏せられた長い睫が淡い影を落とし、ふっくらとしたサクランボのような唇が少し掠れた声で彼の名を呟く。
「小閻魔様‥お互い酔っちゃいましたね。ふふ」
白魚のような美しい彼女の手が、自分の太ももをそっと撫でるので、小閻魔はくらりと甘い目眩を覚えた。
「飲み過ぎだ。そろそろ帰るぞ」
小閻魔がぼたんに声を掛けると、幽助が呆れたように、カウンター越しに溜め息を吐いた。
「なんだよ、お前ら。ちょっと会わない内に、随分と酒に弱くなったなぁ」
「どうやらそのようだ。出直すことにする」
小閻魔は二人分の代金をカウンターに置くと、微酔いで上機嫌なぼたんの半身を抱えて立ち上がった。
「相変わらず旨かったぞ、お前の味噌ラーメンは」
そう云い残して、馴染みの屋台を後にした。


肌寒い夜空の下、酔いで火照った身体を並べ、お互い覚束無い足取りで歩く。
辿り着いたマンションの部屋の前で、小閻魔はぼたんのバッグから鍵を取り出した。
扉を開き、靴を脱ぎ捨て、彼女のブーツも剥ぎ取り、そのままベッドへと雪崩れ込んだ。
静寂の中、酔いのせいで少し速まった己の鼓動が鳴り響く。
寝返りを打ってゆっくりと瞳を開くと、ぼたんの潤んだ其れとぶつかった。
「小閻魔様‥」
彼女の華奢な指が、そっと小閻魔の唇をなぞるので、彼はその誘いを受け入れた。
560コエンマ×ぼたん@534:2011/01/05(水) 22:51:40 ID:RWi/FP7K
うっすらと湯気が立ち昇る浴室で、ぼたんは向かいに座っている見目麗しい上司をぼんやりと見つめていた。
栗色の髪から水滴がぽたりぽたりと肌に落ちる様は妙に艶かしく、髪をかきあげる仕草が浴槽で水音を立てる。
「小閻魔様‥やらしい」
云いながらぼたんは彼の体に跨がり、手を伸ばした。
一見すると細身に見える彼の体は、ラーメン屋の店主ほどとはいかないが男らしく筋肉がついており、ぼたんはその上腕や胸の辺りを指で触れていく。
「‥何が」
小閻魔はぼたんの腰に腕を回して抱き寄せると、額を寄せた。
ぼたんは少しの間、言葉を探すように視線を外していたが、やがて小閻魔を見つめ返した。
「‥小閻魔様の、全てが、です」
そう云うと同時に、小閻魔にそっと口付けた。
彼女の生暖かい舌が、唇を優しく割って入ってくる。
(今日は珍しく積極的だな‥酔っているからか)
彼女にされるがままでそんなことを考えていると、水中で己の下半身に触れる物を感じた。
気付けば、ぼたんの右手が小閻魔の一物を握っている。
其れはゆっくりと上下に動き出し、小閻魔の下半身にじわじわと甘い痺れをもたらす。
彼女の小さな手で皮ごと扱かれ、緩急をつけたその動きは時にもどかしく、もっと強い刺激を求めたくなる。
時折細い指先が先端に触れては円を描くように刺激するので、快感に堪えるように思わず深く息を吐き出すと、ぼたんが唇を離して訊ねてきた。
「気持ち良いですか、小閻魔様‥」
其れは充分過ぎる破壊力を持っていた。
結い髪の後れ毛がしっとりと張り付いているうなじ、林檎色に上気した頬、ぷるんとした唇からちらりと覗く赤い舌。
視界に入る彼女の全てが、彼を一層興奮させた。
小閻魔はぼたんの手をそっと握って己の下半身から遠ざけると、もう片方の手で彼女の肩を抱き寄せた。
「ああ、気持ち良かった‥礼をしないとな」
そう云って小閻魔は、ぼたんの両腕を自分の首に回して、彼女の耳許に唇を寄せた。
561コエンマ×ぼたん@534:2011/01/05(水) 22:53:26 ID:RWi/FP7K
ちゅく、と音を立ててその可愛らしい耳に舌を捩じ込むと、ぼたんの華奢な肩が震えた。
「やん‥‥」
聞こえた甘い声に、小閻魔は笑みを浮かべた。
「おまえは、耳が弱いもんな‥」
全てを知り尽くした舌が、彼女の耳を優しく蹂躙する。
わざといやらしい音を立てて舐め回してやると、ぼたんの吐息は徐々に熱くなる。
「小閻魔様‥も、無理‥あぁ‥」
「無理だと、良いの間違いだろう。こんなに感じている癖に」
小閻魔の右手が、ぼたんの太ももに伸びた。
彼女の白くて柔らかな太ももは、耳への刺激に合わせて小刻みに震えている。
そしてその太ももから、体のもっと奥の方がひくついていることも伝わってくる。
自分が与える快感に素直な体が愛しくなり、小閻魔はぼたんの細い首筋に口付けた。
「ひ‥‥」
うなじを舐めあげると、ぼたんは喉を震わせて身を引こうとするので、小閻魔は彼女の細い腰を抱え込んだ。
「逃げるな」
そのまま唇を鎖骨まで下ろして、次々と紅い華を咲かせていく。
ふくよかな乳房の上で主張している桜色の実を親指と人差し指で摘んでやると、ぼたんの体が跳ねた。
「乳首がもうこんなに立っている‥いやらしいのはおまえだ」
小閻魔はその実をくりくりと指先で捏ね回しながら、ぼたんの唇に噛み付くような激しい口付けをした。
お互いの舌が絡み合う。
小閻魔がぼたんの小さな舌を吸うと、彼女はんん、と吐息を漏らし、半開きになった唇からは二人の混ざり合った唾液が零れた。
「‥このままだと、逆上せるな」
やがて小閻魔がそっと唇を離し、銀色の糸が名残惜しそうに二人の唇を繋いだ。
唾液に濡れて光るぼたんの唇が、性器を連想させてとても卑猥で、小閻魔を更に煽る。
既に全身の力が抜けつつあるぼたんを支えて浴槽から出ると、彼女を椅子に座らせて、膝立ちになって背後から抱え込んだ。
小閻魔の両手は、先程の続きと云わんばかりにぼたんの乳首を転がす。
「あっ‥小閻魔様、やぁ‥」
「此処をこんな風にいじられるのも、おまえは好きだろう‥」
「ふ‥‥あぁん、」
湯気で曇り気味な正面の大きな鏡には、上司に乳首を攻められ、淫らな表情で身悶える自分の姿が薄ぼんやりと見える。
恥ずかしいのに、目が離せない。
靄々と鏡が映し出す彼と自分は何処か別世界のようで、ぼたんは愛撫の波に飲まれそうになりながら鏡を見つめていた。
562コエンマ×ぼたん@534:2011/01/05(水) 22:55:08 ID:RWi/FP7K
其れに気付いた小閻魔が、彼女の耳許で低く囁いた。
「鏡越しなんかじゃなく、自分の目でしっかり見ろ‥自分がどうされているか」
「あぁ‥っ、小閻魔、様‥、云わないで‥」
ぼたんは弱々しく首を横に振った。
「なぁ、次はどうして欲しい‥」
小閻魔の右手が、ぼたんの右脚の太ももの下をくぐって持ち上げた。
「乳首は固くなって立っているし、ま◯こは触っても居ないのにひくひくしているのが分かるな‥」
彼の左手は乳首への愛撫を続けているが、右手は股間をゆっくりと行き来するだけで、肝心の部分には触れてくれない。
ぼたんが欲していること等、小閻魔にはとうに分かっていたが、彼女の可愛らしい唇から卑猥な言葉を聞きたかった。
ぼたんは今にも泣き出しそうな表情で、鏡越しに小閻魔を見つめてきたが、彼は其れを無視するように鏡から視線を外した。
そしてその指先で、太ももの付け根や尻穴の付近を黙って撫で続けた。
薄桃色の蜜壺がひくひくと物欲しそうに震え、その上にある肉芽は真っ赤に充血し、ぷっくりと膨れ上がってている。
「‥触って‥ください‥」
やがて、ぼたんが吐息の合間にか細い声を絞り出した。
「‥何処を。此処か、」
訊き返しながら小閻魔は、ぱんぱんに勃起している肉芽を中指でぐっと押した。
「ああぁんっ」
高い声と共に、ぼたんの体ががくがくと大きく震えた。
小閻魔が肉芽の包皮を剥いて人差し指と中指で擦り続けると、蜜壺から次々と蜜が溢れ出し、彼の長い指を濡らした。
「‥ふぁ‥小閻魔、様ぁ‥そんなに、あぁ‥強くしちゃ‥駄目‥‥っ‥」
ぼたんはびくびくと全身を波打たせ、力が入らなくなったその体を小閻魔に預けた。
563コエンマ×ぼたん@534:2011/01/05(水) 22:56:52 ID:RWi/FP7K
彼の指は速度を緩めず、剥き出しになった蕾を円を描くように撫で回し、指が動く度にぬちゃぬちゃと猥褻な水音が浴室に響く。
左手は乳房を揉みしだき、完全に勃起した乳首を強く摘み上げ、捻り、引っ掻き、押し潰す。
「触って欲しかった癖に‥こんなに濡らして、そんなに此処が気持ち良いか。
淫乱だな、おまえは‥」
自分の意思とは無関係に、彼の指を「もっと」とねだる様にぼたんの腰が揺れている。
「ま◯こから溢れる汁で、尻までびちょびちょだぞ」
下半身から熱い波が一気に押し寄せ、意識がぼんやりと霞む中で、ぼたんは頭を左右に振った。
「あぁぁっ‥も、駄目、です、あぅ‥‥も、いっちゃう、いっちゃいます‥‥っ、駄目ぇ‥」
「‥‥駄目なら、止めようか」
優しく云い放った小閻魔がそっと陰核から其の指を離したので、ぼたんはぶるりと体を震わせた。
「や‥」
唾液でぬらぬらと濡れた彼女の唇から切ない呟きが漏れたので、小閻魔はくすりと微笑んだ。
「厭だなんて‥おまえが駄目だと云うから、止めたのだぞ」
先程まで乳首をいじめていた左手で、小閻魔はそっとぼたんの頭を撫でた。
「逆上せると困るからな、そろそろ上がるか」
底意地が悪い男だと、ぼたんは小さく下唇を噛んだ。
彼女の右脚を持ち上げた態勢で、彼に此のまま止める意思など無いことは良く分かっていた。
自分を辱しめて、玩んで、楽しんで居るのだ。
其処まで理解は出来ているが、途中まで火を付けられた体がじんじんと疼く。
「どうした、ぼたん‥。まだま◯こが、勝手にひくついているぞ」
耳許でねっとりと囁く此の上司が、心底恨めしい。
さっきまでの快感を求めて、彼女の華奢な腰がゆるゆると動き出す。
564コエンマ×ぼたん@534:2011/01/05(水) 22:59:45 ID:RWi/FP7K
彼が云う通り、更なる刺激を欲している蜜壺が、はしたなくひくひくと収縮していると、自分でも分かる。
曇った鏡でも、小閻魔が意地悪く微笑んでいるのが分かる。
此のとてつもなく卑猥で倒錯的な光景が、彼女の理性の箍を外しかかっていた。
「ね‥、小閻魔、様‥意地悪っ、‥しないで‥‥あぁんっ」
大きな瞳に泪を溜めたぼたんが云い終わる前に、小閻魔は艶かしく誘っている蜜壺へと二本の指を一気に差し入れた。
ずぷり、という音と共に飲み込まれた指を激しく出し入れすると、直ぐにぐちゅぐちゅとあられもない音が沸き上がる。
「っ、やぁぁぁん‥‥っ」
「なぁ、ま◯こをこうされると気持ち良いだろう‥」
「あふっ‥はん‥気持ち、い、です‥」
「もっとま◯こを可愛がって欲しいか」
彼女の興奮を掻き立てるように、小閻魔はわざと淫猥な言葉を投げ掛ける。
「あぁん、もっとっ‥もっと、して、ください‥っ」
ぼたんは最早快楽の渦に飲み込まれ、小閻魔の誘導に素直に従って頷いている。
「ま◯こ気持ち良いです、いかせてくださいって、云え。そうしたら、直ぐにいかせてやる」
「‥‥ま◯こっ、ひ、気持ち良い‥です‥っ、あぁっ‥凄い気持ちいぃ‥‥ふぁ、いかせ、て‥ください‥あぅ‥」
ぼたんの体が小刻みに痙攣し、膣は彼の指をしっかりとくわえ込み、きゅうきゅうと収縮を繰り返して絡み付く。
「‥おまえは‥可愛すぎるっ‥」
ぼたんを一息に絶頂へと導くために、指を抜き差しする速度を早め、中を掻き回し、穴の上で真っ赤に腫れ上がって主張している真珠を親指の腹でぐりぐりと押し潰した。
彼女の下半身から背中へと、物凄い速度で駆け上がっていく、何か。
「ふ、‥やぁ、いっちゃう、いっちゃう、ああぁぁあんっ」
ぼたんの体が一際大きく震え、くわえ込んでいる指を奥へ奥へと誘うように蜜壺が激しく締め付けるのを感じた。
指を引き抜き、其処から蜜がぼたぼたと止めどなく垂れてくるのを見て、小閻魔は満足そうな笑みを浮かべた。
565コエンマ×ぼたん@534:2011/01/05(水) 23:03:25 ID:RWi/FP7K
************

火照りを冷ます為にベランダへと出た小閻魔は、煙草に火を点けた。
ふっと吐き出した煙がゆらゆらと融けていく漆黒には、夜明け前の蒼白い満月がぽかりと浮かび、小さな星々が瞬いている。
部屋のベッドで布団にくるまり眠っているぼたんを見て、彼は小さく息を吐いた。


あの後、酒による酔いと、上昇した浴室の気温と、体に残る痺れる様な余韻とで逆上せた彼女を抱き上げて浴室から連れ出したものの、小閻魔の一物は一向に収まる気配を見せなかった。
朦朧とベッドに横たわる彼女に水を口移しで飲ませ、桜色に上気しているその体や髪を拭いてやっているうちに、先刻の行為が脳裏に甦る。
半開きの唇が浅く速く繰り返す呼吸、紅色に染まった頬、とろんとした眼差し。其れらが彼を益々欲情させた。
我慢しきれない小閻魔は、脱力しているぼたんの腕を引き寄せ、向かい合わせに自分の膝へ跨がせると、まだゆっくりと収縮を繰り返している蜜壺を己の怒張で一息に貫いた。
じゅぷじゅぷと、はしたない音を立てて激しく腰を動かし、一気に昇り詰める。
性器と性器が擦れ合う度に、愛液と先走りが混ざり合った蜜が溢れ出て、お互いの太ももを濡らす。
意識が遠退きそうなぼたんは彼に抱きつくのが精一杯で、しかし其の生温い膣壁の感触は、確実に小閻魔を射精へと誘う。
やがて彼女は再び絶頂を迎え、蜜壺が搾り取るように彼の肉棒を締め上げるので、小閻魔は彼女の胎内の奥深くに勢い良く精を放った。


濃厚な時間を思い起こしながら、小閻魔は煙草を燻らせる。
(酔っていたせいか、今日のあいつは格別に可愛かったな‥。
また同じように目一杯激しく可愛がってやりたい。
‥なんて本人の前で云ったら、張り倒されかねん。
黙っておこう‥)
体と思考が少し落ち着いたところで、彼は灰皿で煙草を揉み消すと、部屋へと戻りカーテンを閉めた。
カーテン越しに街のネオンがうっすらと入り込み、室内はぼんやりと仄暗い。
人間界の此の部屋で夜を過ごすのは、もう何度目になるだろう。
一つ息を吐いて、小閻魔はベッドへ腰掛けた。
穏やかな寝息を立てているぼたんの髪を優しく撫で、呟く。
「‥儂をあまり、甘やかさないでくれ」
それでも彼女を求めてしまうのは、優しい夜が欲しいから。
彼女と一緒に居る間は、彼にも穏やかな夜の帳が下りるから。
「‥おやすみ」
そっと額に口付けて、指と指を絡めて、彼女の隣で、束の間でも彼女と同じ眠りを欲する。
久方振りに、彼の意識は深く深く奥底へと誘われる。

嗚呼、此のまま目覚めなければ良いのに。
此のまま二人で、何処までも続く夢の中に居られたら。
喩え其れが、出口の見えない闇の中だとしても。

泡沫の世界でも、君が傍に居てくれたら。





「優しい夜」了
566コエンマ×ぼたん@534:2011/01/05(水) 23:05:20 ID:RWi/FP7K
妄想失礼しました‥
ぼたんちゃんに攻めさせてみたけど、コエ様が倍返ししてしまったorz

こんなイメージで読んで貰えればと思う↓

コエ様:自分の告発とか霊界の今後とか、色々なしがらみを理由に付けてぼたんちゃんに好きと云えない不眠症のヘタレ。
でも夜はドS。好きだからいじめちゃう。

ぼたんちゃん:コエ様至上主義。
コエ様の好意を薄々感じてはいるものの、彼の立場や考えも重々理解しているので敢えて放置プレイ。
故にコエ様とは「恋愛ごっこ」の関係だと考えている。

幽ちゃん:コエ様と、妹的に溺愛するぼたんちゃんの中途半端な間柄にヤキモキ。
コエ様のヘタレっぷりに痺れを切らし、二人の既成事実作成の為のネタ投下に日々勤しむ。(本作では熱燗作戦成功)


住人様のお気に召しましたでしょうか‥
567533:2011/01/06(木) 03:53:48 ID:fngmo/HA
>>555
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ !!!!
ss神ですた…神としか言いようが無い(*´Д`)ハァハァ
568426:2011/01/09(日) 02:42:46 ID:c1bFza/0

>>534
コエぼたキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ッ!!
これぞエロパロと言ったSSで、このエロの濃さ…ぼたんが大変な事に(*´Д`)
ご馳走様ですハァハァ

職人が増えるってのはスレにとってもいい事だと思うんで、どうか是非に
また投下おながいしますw



何か萌え再燃した幽白で妄想が止まらん……
どうにかしてくれ、と言う思いを込めて、今度は飛影×躯。
短いので書き易かった。
ストーリー性ほぼ無しの突発エロ。
興味無い人はスルーで頼みます。

では投下。


569飛影×躯@426:2011/01/09(日) 02:44:10 ID:c1bFza/0

広く薄暗い室内で、ベッドのスプリングがギシギシと軋む音が響く。
そのリズムに合わせ、荒い吐息――男女の、声。
絡まり合う水音が卑猥な音色を奏で、密事の濃密さを物語る。
そして、息を弾ませながらも、どこか楽しげで悪戯染みた女の声が、
男の焦燥を煽る。

「…やっぱり、っ…、まだまだ、ガキだなぁ、お前…」
「っ、貴様…っ、後で、殺してやる…!」

艶かしい情交とは不釣合いの、物騒な科白が男の口から紡がれた。
女は、そんな男をさも面白そうに見下ろしながら、艶を湛えた笑みを浮かべる。
半身は痛々しく爛れた火傷を負い、腕は肩から肘、足も腿から膝に掛けてを、
機械仕掛けで繋ぎながらも、その火傷部以外の女の肢体は白く、柔らかく、滑らかな肌に
しっとりと玉の汗が伝っていた。
無傷の部分だけを見れば、その女の身体は極めて女らしく、美しい、理想的な
身体と言えるだろう。
そして、下半身の――男を咥え込む、その女陰までもが――

「ぐ…っ、ぁ…!っ、手を、離せっ…!」
男は、女から与えられるあまりの快感に呑まれまいと、必死に抗い続けていた。
自分の上に馬乗りになり、自分を押さえ込む女に悪態を突きながら、
精一杯に理性を保っている。
そうでもしないと、負けてしまいそうだった。
女の熱く狭い胎内の、男の全てを搾り取ろうとする貪欲な肉襞の蠢きに、
僅かにでも気を抜けば、たちまち精を奪われてしまうだろう。
それ程に、女の中は、魅惑的な官能を男に伝えていた。
(畜生…っ、これ、くらいで…っ…!)
男は、意識を奮い立たせて、その女の甘美ないざないを拒み続けていた。
女の秘裂は硬く隆起した男のものをずっぽりと根元まで咥え込み、
止め処なく溢れる淫液は生々しく男に絡み、糸を引いて。
先端が子宮の奥に届くと、女はふる、と身体を震わせ、心地よさに艶めいた声を漏らした。
570飛影×躯@426:2011/01/09(日) 02:45:14 ID:c1bFza/0

「あ…っ…ふ、う……飛影…」
女は男の名を呼びながら、腰をくねらすように揺らし、陰核を男の肌に
擦りつけながら自らも官能を味わう。
その度に女の中が淫らに締まり、男はぎり、と歯を食いしばって射精感を堪えた。
痛みには慣れていても、まだまだこの手の快楽には不慣れな、
まだ青年と呼ばれる年に達したばかりの男には、これは最早拷問に近い。
「っ、せ、めて、手を退けろ…、躯っ…!」
女の名を忌々しく呼びながら、自由にならぬ掌をぐ、と握り締める。
女は自分の胎の中で更に硬く大きく強張る男自身に、男に限界が
近づきつつある事を悟る。
「あ…、また…大きくなったぞ…飛影。……イきたいんだろ…?出せよ…俺の中で…」
女は男の手首を押さえていた手を離し、自らの尻へと指先を運び、
男と深く結合した部分から収まり切らなかった男の根元までを愛しげに撫ぜる。
「――っ!だ、誰、が…っ…!」
男はそれでも尚意地を張り続けた。
相変わらずの態度の男を、女は愛しげに見詰めた後、
くすくすと笑いながら、男を束縛していたもう片方の手を退けてやる事にした。
気が変わったのだ。
このままこの天邪鬼な男を攻め尽し、快楽に陥落させるのも一興だが、
自らの女の部分が、この男に攻められてみたい、とそう囁きかけてくる。
「仕方ないなあ。全く素直じゃない奴だ。だったら、今度はお前が上になるか?
俺が欲しいだろ、飛影。全部、お前のものにしていい…。ほら…」
「な…!?」
女は、男の手を取り、自らの乳房へと導く。
柔らかな感覚が掌に触れ、男は俄かに頭に血が上る。
次の瞬間、男は女と繋がったまま、勢いよく女を押し倒していた。
今度は、先程と全く逆の体勢になる。
「あっ…、ん、お前、急に動くなよ…!ちょっと、痛かったぞ…」
男が女を組み敷いた瞬間、男の先端が女の膣壁を強く圧迫し、
女は微かに苦痛に眉を顰めた。
571飛影×躯@426:2011/01/09(日) 02:45:49 ID:c1bFza/0

「さっきまで…散々人を好き放題にしてくれておきながら、よく言いやがる…。
俺は、貴様の玩具じゃねぇ…!」
『玩具』――その男の科白に、女は、ふ、と寂しげに笑んだ。
忘れたくても忘れられぬ過去が、走馬灯のように女の脳裏を掠めたのだ。
男は、女の様子が変わったことに気付き、瞬時にしまった、と後悔した。が。

「勿論……お前は俺の玩具なんかじゃない……俺の、『男』になって欲しい。
俺も、お前の『女』になろう。まばゆき一瞬の儚ささえも感じさせぬ程に…俺を――」

――強く、抱いてくれ――と。

女は男をそう挑発した。
男は、妖艶に微笑む女に、ぞくぞくと背に新たな欲望がせり上がる。
そして――
「――っ、あ、あぁ…アッ、ぅ、飛影っ…!」
「っは、…望む、ところだ…!いく、ぞ…」
男は、女の白い首筋に噛み付きながら、低く囁いた。
その衝動のままに、女の身体を揺らし、奥の奥まで自身の先端を突き立て、
膣壁を擦り上げる。
ぬちゅ、ぐちゅ、と厭らしく互いの体液が混ざり合う音が、情動を更に駆り立てていく。
女の望むまま――男はひたすらに、女を犯すように強く、激しく掻き抱いて、
女の最も奥深くに、己の精を解き放った。
――それでも、尚も燻り続ける欲のままに、執拗に互いの性器を擦り合わせ、
身悶える女の身体を幾度も幾度も求め続けた。
ぼたぼたと結合部から流れ零れる白濁が、女の腿を幾重にも伝う。

過ぎ行く時を忘れる程に――その刹那の儚ささえも忘れる程に、深く。


572飛影×躯@426:2011/01/09(日) 02:46:29 ID:c1bFza/0


*****


『図体はでかくなっても、やっぱりガキだなぁお前は。』
きっかけは、女のそんな一言だった。
小柄な少年から、青年の身体に成長した男に、女はからかいを含んだ
笑みを浮かべ、そう言い放ったのだ。
男は、突然子供扱いされた事に、妙な苛立ちを感じていた。
そもそも、今の今まで、女にガキだと言われた事も無かった男にとって、
先程の女の科白は、今まで自分の事をガキだと思っていたのか、と
心外でもあり、ましてすっかり大人の身体に成長した自分の姿を見て、
今更ながら子供扱いとは――と、男は女の科白に些か矛盾を覚えていた。
一体、何を――そう男が苛立ちながら問うと、女は単純明快に、答えてきた。
『お前は、まだ女を抱いた事がないだろう?』――と。
男は、ぐらり、と眩暈を感じた。
まさか、そう来るとは。
確かに、女を抱いた事は無い。
しかし、そんな事で子供扱いとは、男にとってはあまりに理不尽に思えた。
そんな男に、女は挑発を続けた。
『大人になりたければ、女を抱け』
『何なら、俺がお前を一人前の男にしてやろうか』――と。
男は、そんな女の一言一言に頭が真っ白になり、気が付けばずるずると
女に流されるままに――妙な悔しさを心に抱え込みながら、女と身体を重ねていた。
573飛影×躯@426:2011/01/09(日) 02:48:01 ID:c1bFza/0

「――悦かったか?飛影」
女が魔性の笑みを浮かべ、桃色の秘裂から止め処無く溢れる白いぬめりを指先で掬い、
ぺろりと舐め取りながら男に問う。
この上無く淫らで妖艶な雰囲気を醸し出しながらも、女の汚れない美しさと、
天性に備わった品位は、全く損なわれていない事に、男は不思議な感覚に陥った。
よかったか、と聞かれ、男はどう答えればよいのかわからなかった。
いいか、悪いかで聞かれれば、前者である事は認めざるを得ない。
まさか、自分にもこんな一面があったとは。
だが、それを素直に認めるのは妙に悔しい。
女に、最初に子供扱いされた事を、未だに引き摺っている自分がいた。
「ふん。知るか…」
男は、敢えて女と目を合わさずに、女を冷たくそうあしらう。
女は、そんな男の態度に、またくすくすとさも面白そうに笑いながら。

「――やっぱりガキだなぁ、お前は」

男は、ち、と舌打ちしながら、それでも今度は否定はしなかった。
否定出来る筈がない。
情けないが、男は認めざるを得なかったのだ。
女に比べて、己がどれ程に子供であるのかを。
けれど。
いつかは、追いついてやる――男は、そう決意したのだった。
男は、隣でだるそうにしながら再びベッドに仰向けで寝転がる女に、
――それは、女にとっては不意打ちであり、動揺を見せる事が無かった女が、
頬を紅く染め、初めて微かながらの動揺をその表情に滲ませたのだった。
「――っ…!」
男は、女のその唇に、自らのそれを重ねていた。
触れるだけの稚拙なものから、徐々に、舌を絡ませ合い、深く口腔を貪る口付けに
変わっていくのに、さして時間は掛からなかった。

女の唇からは、自らの放った白濁の味がした。
ぴり…とほろ苦いその味は、微かに、――しかし確かな、大人のそれを物語っていた。


――終――

574426:2011/01/09(日) 02:50:54 ID:c1bFza/0

自分の中の飛影と躯は甘々イチャイチャな関係ではなく、惹かれあいながらも
どこかで張り合っている(特に飛影が)ような関係が萌ゆる。
そんな妄想を前面に押し出してみようとしたが、失敗。

お粗末様でした。


と、死々若×幻海にレスくれた方どうもっす。…っつうか…
>>557
シリーズ化!?いいのか!?自分なんかがシリーズ化して…(((((゜Д゜;))))))
しかも修行中…って事は、あんな事やこんな事やそんな事まで
やらかしてもいいって事ですかい?…萌えるじゃないかハァハァ
ネタだきゃ駄々漏れに溢れてくるので、書けたら書くわw
534様に触発されて、エロパロらしいエロを目指したい…難しいがorz
575名無しさん@ピンキー:2011/01/09(日) 05:00:51 ID:QKOT+6HN
キタキタキタキタ━━(゚∀゚)━━!
みんなGJだよ!
576名無しさん@ピンキー:2011/01/09(日) 18:03:41 ID:fgR7AGz5
>>534です

>>426神様、飛×躯萌えた(´Д`*)アハン

そしてあんな初心者のブツをお褒めくださり、どうも有難うm(__)mm(__)mペコペコ

いま熱っぽくて横になってるのだすが、コエぼエロを夢にまで見てしまった私は重症だ‥
そのうち書きます(笑)
577477:2011/01/10(月) 00:54:12 ID:Troz7GQS
>>477でハンタのヒソカ×マチ書いた者です
自分のSSにレスくれた方、ありがとうございます。
読み返すとかなりの誤字と脱字の多さに\(^0^)/ってなってましたwww

皆さんGJGJGJGJ!!!
最近、久しぶりに幽白のアニメ観たりしてたから、何だかとっても得した気分になったwwww
うはwwwwwwww萌ゆるwwwww

実はまた懲りずにハンタのヒソカ×マチを書いているのですが、幽白の神SSが増えそうな感じなので、ちょっと様子見をば...
皆さんの神SS、楽しみにしてますwktk
578名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 22:29:03 ID:Y/6b/VCv
ハンタも幽白もじゃんじゃん投下したらいいじゃない (´・ω・`)
なんならレベルEでもいいじゃない
579名無しさん@ピンキー:2011/01/10(月) 23:33:12 ID:VRhh/f/K
そしてハブられるてんで涙目
580名無しさん@ピンキー:2011/01/11(火) 00:18:31 ID:E6ODFXgN
>>426
飛×躯 死々若×幻海
どっちも相変わらず神
若×幻海シリーズ化、自分も期待してますハァハァ

>>534
こえぼ、すごく萌えました(´Д`;)

住人に趣向が近くて実に俺得だ
581名無しさん@ピンキー:2011/01/15(土) 07:08:22 ID:VPJgGz7X
神降臨wktk
582426:2011/01/18(火) 02:43:42 ID:mfnGlOer

>>534
熱は下がりましたか?
夢にまで見たコエぼ……是非SSに昇華して頂きたい!!
ひたすら麒麟の如く首を長くして待ち続けておりますハァハァ

>>477
ヒソマチ、様子など見ずにどんどん投下してほすぃw
477さんのSS読んで、ハンタ読み直してまた萌えたw
あの後風呂場でめちゃくちゃにされるマチを妄想しつつ、
次なる投下を待っておりますw


で、自分も何となくせっせとSSを書いてはみているが…
シリーズ化を希望された若×幻海ですが、
何にしても突っ込み所多し…!!
書いた本人のいけしゃあしゃあとした突込みとして、

鈴木、修行の合間になんつー下世話なもん作ってんだ、と。
S級クラスに近付きつつある死々若、結界から出て
幻海のとこに行っちゃだめだろう、と。
お前ら、何につけても何か色々間違ってるよな、と手前で手前を小一時間(ry

設定無理矢理、でもエロパロ板だから構わないよな…と、
諦めモードで投下。

苦手な人、興味無い人はスルーでよろしく。

では逝きます。

583死々若丸×幻海@426:2011/01/18(火) 02:44:26 ID:mfnGlOer

男は、困惑していた。
それは男にとって、喜ばしい事でもあったが、反面、何故――という
疑問と戸惑いが反芻していた。
それもその筈――
自分の下で、このように乱れ狂う女の姿態を見せられては。


「あっ、アアぁぁっ!ひぁ、…も、ああっ…アッ――」
びくん、と女の身体が、男の愛撫に弓なりに仰け反って痙攣する。
これで、男が確認しただけでも五度目の絶頂――
ほんの少し、男が女の勃ち上がった肉芽を摘み、弄っただけで、
女の身体は瞬く間に高みへと昇りつめていくのだ。
この女を抱くのは、これで四度目になるが、今までになく女の身体は
快楽に顕著だった。
それは、単に女の身体が快楽に順応してきたから、或いは、互いの身体が
馴染んできたから、等と、そういったレべルでない事は、男の目にも明らかだった。
肉芽を一撫でする毎に、蜜壷に、指を差し込んで掻き回す度に、
女の身体は早々と達し、くたりと脱力する。
しかし、女の身体の熱は一向に引く事は無かった。
寧ろ、絶頂を味わえば味わうほどに、女は疼きの止まない身体を
持て余すように、男を懇願する瞳で見詰めるのだ。
「あ…あ…死々…若っ…あ…」
「…凄い乱れようだな…幻海…」
男は、感嘆するように呟いた。
まだ、行為を始めてさした時間も経ってはいない。
女の纏った寝間着でさえも、腰紐は完全に解けておらず、中途半端に
腰にだけ絡んでいた。
考えれば、女の様子は最初からおかしかった。
瞳は潤み、身体を震わせ、頬は火照り、男が近付くと、女の方から腕を絡め、
男に抱きつく始末だった。

584死々若丸×幻海@426:2011/01/18(火) 02:44:59 ID:mfnGlOer

少なくとも、気の強く、プライドも高く、男勝りなこの女には、
それは考えられない事であり、男は当然の如く戸惑った。
その上、今ではこの有様……男は、然るに込み上げる自身の熱を
抑えるのに必死だった。

だが、男は、一つだけ心当たりがある。
寧ろ、それしか考えられない。
部屋の四隅に、自身が仕掛けた香にちらりと目をやる。
仕掛けた本人には何の効果も示さないその優美な桜の香りを
湛えた煙……そして、この香を自分に手渡した男の意味深な一言を思い出す。

『今日のは特別だからな。せいぜい、呑まれないようにな』――と。

言われなくても、その香を見た瞬間に、いつもよりも倍近くの長さがある事は確認出来た。
元々この香は、本来の老いた女の姿を、若かりし頃の美しい姿に戻す為のもの。
香の燃え尽きるまでの時間が、この美しい女との束の間の逢瀬の時間。
いつもより長いならば、その分女と過ごす時間は長くなる。
男は、それだけのものだと最初は解釈していた。
しかし、女のこの乱れ艶めいた姿を見て、男は確信する。
(…鈴木の奴め…)
男は、心中で舌打ちし、この香を開発した男の名を苦々しい想いで呟いた。
ここまで、女が乱れる理由――おそらく、この香には媚薬の効果が含まれているのだろう。
『呑まれないように』――その一言で、気付くべきだったのだ。

女の紅く熟れきった秘所は、透明な蜜を止め処無く溢れさせ続け、てらてらと濡れ光るその
陰核から後ろの孔にまで流れ、更に清潔な布団のシーツに大きく染み作り、
その艶めかしさを象徴していた。
疼く身体を震わせながら、必死に快楽に耐える様に、男はごくり、と喉を鳴らす。
こんな扇情的な女の姿に、欲情しないわけがない。
「っ、身体が…おかしい……変、だ…、お前、何を、した…!?」
女自身も、いつもとは違う自分の身体に戸惑っているようだ。
ならば、当然の如くその怒りの矛先は男へと向かう。
男はその原因に気が付きはしたものの――

585死々若丸×幻海@426:2011/01/18(火) 02:45:29 ID:mfnGlOer

(…言えるわけないだろう…)

言ってしまったら後で間違いなく手痛い仕返しが待っているに違いない。
そもそも、自分自身も知らずに使ってしまったのだ、非があるわけではない。
責めるべくは、こんな小細工を施したあの男であるはずだ。
けれど、今はそんな言い訳をした所で、この状況が変わるわけではない。
寧ろ、こんなにも淫らに喘ぎ、常になく艶めいた女の身体を愉しむのも一興。
男は薄く笑みを浮かべて、女に熱っぽく囁く。
「…俺は何もしてはいないぞ。お前が…勝手に乱れているだけだ…。
随分と、淫らになったものだな…幻海……」
「ば、か…っ、何、を…っん!」
それでも尚、正気を保ち、男をキッと睨みつける女の唇を奪い、
舌を絡めると、女は蕩けるような表情でそれを受け入れる。
口では抵抗の意を紡ぐが、身体に聞けば本音は正直なものだと、男は苦笑う。
しかし、女のこのように乱れる姿を見ては、自分自身にも余裕はない。
今すぐにでも女を自分のものにしたかったが、それではつまらぬ。
男は、唇を離すと、女の快楽に浮かされた熱っぽい瞳を見つめながら、
己の着流しを肌蹴る。
そして、すっかり欲に膨らんだ怒張を、袴の合わせ目を割って取り出した。
女は男によって与えられる快楽への期待に、はぁ、と悩ましげに吐息を漏らすが、
男の次の科白に、女はびく、と身体を強張らせる。
「…口で、してもらおうか。俺が、欲しいんだろう?」
「――っ!?」
人の悪い笑みを浮かべながらの男に、女は目を見開いた。だが。
「どうした?出来ないか…?ならば今日はこれでやめておくか…?」
酷薄な、女を突き放した言葉に、女は男を恨めしげな目で睨んだ。
いつもの女ならば、この様な仕打ちを受け入れるわけがなかった。
しかし、疼く身体は収まる事無く、鈴口から透明な液を滲ませながら
隆起した男根を突きつけられ、、どうしようも無く――『欲しい』――と、本能がせがむ。
抗おうにも、身体が言う事を聞いてはくれない。
まして、相手は幾度も身体を重ね合わせた男――それなりの情もかけた男なのだ。
決して、嫌だというわけではない。
不快に思うこともない。
ただ、悔しさだけは、未だに燻り続けてはいるが――

586死々若丸×幻海@426:2011/01/18(火) 02:46:00 ID:mfnGlOer

「…、後で…覚えておきな…!」
「…ほう。どうすると?」
女は、男の問いに答える代わりに、ぞくりとするような妖艶な笑みを浮かべながら、
身体を起こし、男自身をやんわりと掌で包み、舌先で、先端をちろ、と舐め上げた。
「……!」
男は、女の愛撫に、俄かに反応を示す。
女は、男の鈴口からじんわりと滲み出る、苦いというよりも少し甘い液体を舐め取りながら、
自分自身の情欲も更に高まっていくのを感じていた。
男の精気に反応し、身体は熱くなるばかりで、自分の蜜壷からは新たな液体が
溢れ出し、腿を伝っていく。
男が、女の髪に指先を絡めると、女はその艶やかに濡れた唇の中に、雄芯を
味わうように咥内に含んでいく。
温かい唾液と舌に包まれ、ぴちゃ…くちゅ…と、濡れた音が響いた。
「んっ…ふ…ぅ…」
女が舌を動かす度に、唇の隙間からくぐもった声が漏れ、男のそれも
女から与えられる快感に、硬度と大きさが更に増し、どくん、どくん、と
切ない鼓動を女の咥内で響かせた。
竿を弄るように、細く白い指先が赤黒い怒張に絡んで、裏筋を辿り、
繊細な動きで男を愛撫する。
その間も咥内に収めたまま、女はゆっくりと唇をスライドさせ、男のものを
愛しげに扱き始める。
その動きが、男にぞくぞくするような快感を与え、先程とは反対に、
男の方が余裕を欠いていくのを感じざるを得ない。
男は篭る熱をふぅ、と吐き出しながら、どうにか快楽をやり過ごす。
頬を染め、微かな恥じらいを含みながらも一心に自身をしゃぶる女を見下ろしながら、
男は思う。
これ程に熱っぽい欲情が身体の芯から溢れてくるのは、自分がこの女に
惚れているからだろうか。
このままでは、呑まれてしまう。
女の方も、限界が近い。

587死々若丸×幻海@426:2011/01/18(火) 02:46:26 ID:mfnGlOer

自らの欲を抑え付け、必死に男に奉仕するも、元々媚薬の効果によって、
尚感じやすく、男を求め疼き続ける身体を持て余し、其処を触れてもらえぬ
切なさと虚しさに身体が小刻みに震え、目尻から涙さえもが零れた。
男はそんな女の姿に、一度女の口内から自身を抜き取る。
「っ、死々若…――っ!?」
女の身体を抱き寄せながら、男は女と逆の体勢に身体を向け、女の陰部に顔を埋める。
「ひぁ…!」
女を己の上に跨らせ、女の粘膜を舐め上げながら――そして、また女の目前には隆々と
そそり立つ男自身。
互いに、互いの性器を愛撫するという事だろう。
女は、男からようやく与えられた快楽に安堵しながらも、しかしそれは決して
女自身が真に求めているものでは無い事に、切なさが内に篭る。
本当に、欲しいのは――
「っん…!」
女は、男に舌先で秘唇を弄られ、指を差し入れられ、悦楽に身を捩りながらも、
目の前で猛る男のものに、精一杯の愛撫を施す。
入れて欲しい――気が、狂ってしまう。
切なくて、苦しくて、こんなのではとても足りない。
この疼きを止めてくれるのは、この遣る瀬無さを満たしてくれるのは、
今自分が愛撫している、熱く硬い質量でしか有り得ないのに――
そんな女の膨らんだ情欲が、男への愛撫を更に激しいものへと駆り立てていく。
ぐちゅ、じゅぷ、と喉奥まで咥え込まれ、男は予想以上の快感に、必死に下腹部に
力を込めて、射精を堪えた。
呑まれまいと思ってこの体勢に変えたものの、女の激しさに負けそうになり、
男も必死に女への愛撫を再開する。
「――っあ…あァっ!」
男は女の剥き出しの肉芽を強く吸い上げ、女の動きを中断させる。
紅い女陰はひくひくと淫靡に轟き、とろ…と艶めかしく溢れる女の蜜が男の顔を
べとべとに濡らしていく。
女は甘い悲鳴を上げながら、快楽に身悶え身体を揺らす。
「ひっ、う…あぁア…!も、もう…、死々、わか…」
「――欲しいか?幻海…」

588死々若丸×幻海@426:2011/01/18(火) 02:46:51 ID:mfnGlOer

静かに、極めて冷静な振りで、女に問いかける男の声に、女は
壊れてしまったかのように、こくんと頷いた。
乱れきった寝間着からはだらしなく柔らかい乳房が零れ、涙を流しながら
男をせがむ女の姿に、いつもの凛とした表情は無く、最早操り人形の如くに、
男の思うままの反応を示す。
だが、女を欲するのは男とて同じ――何度達しそうになるのを
堪えていた事かわからない。
男は女を下にして、女の上に覆いかぶさりながら、涙を舐め取り、唇を重ねる。
女は自ら男の舌に自分のそれを絡め、男を乞う。
口中にほろ苦い味が広がる。
男は、それが自分の精液の味であると理解し、得も知れぬ優越感に襲われる。
「ん……、ぁ、あ…」
「ふ…、お前らしくもなく…男に媚を売るか…だが…そんなお前も好ましい…。
いく、ぞ…」
口元で、熱っぽく囁きながら、男は女の蜜壷に、己の先端を擦り付けながら、
ゆっくりと挿入していく。
先端を飲み込ませただけで、女の身体は待ち望んでいた快感にびくんっ、
と過剰な程に反応する。
「――ひぁぁっ!!!」
「――…っ、ぐ、…!!」
それは互いに、想像していたよりもずっと激しい快楽だった。
全ての感覚に伝う快感。
潤みきった熱と、うねる様に絡みつく女の肉襞に、全てを吸い取られてしまいそうで――
「――ひぁぁぁぁっ!!」
「――っ、く、そ…!」
――ゆっくりと、焦らしてやるつもりだったのに。
男の、悪戯めいた目論見は、女から与えられる強すぎる快楽の波によって呆気なく崩れ去った。
耐え切れず最奥を突くと、女は早くも絶頂を迎える。
男は歯を食いしばり、きつく目を瞑って悪態をつきながら、精一杯射精を堪えた。
余りに強い刺激をどうにか通り越し、男は苦笑する。

589死々若丸×幻海@426:2011/01/18(火) 02:47:27 ID:mfnGlOer



――今日は一度だけでは終われんな……。

そう、予感が頭を掠めた。
否、終わらせてなど、たまるものか。
呑まれるな、とそう言われたが、もう既に深みに嵌りつつある自分に男は気が付いていた。
女のしどけなく快楽に浮かされた姿に、男を淫靡に誘うその身体の全てを
味わいつくすまで、――何度でも。

「ひぁ、あ、ン、う、アっ、あああぁ…死々若っ、丸…ああぁ!!」
「っ、う、…く…!」
男は自らにしがみ付く女の身体を抱き竦め、犯すように幾度も幾度も腰を突き上げ、
子宮へと先端を届かせる。
ようやく与えられた快楽に、理性を完全に吹き飛ばされた女は、あられもない無い
嬌声を上げながら、男自身をきつくきつく喰い締める。
奥深くまで突き入れられ、粘膜を擦られる心地よさと、押し広げられるいっぱい感に、
女は苦しげに眉根を顰め、いやいやと左右に首を振って、身悶える。
根元までを咥え込み、どろどろに溶けきった膣内は、ただ男の精を求めて痙攣を繰り返す。
より激しくなる動きに翻弄され、びくびくと全身を震わせる女に、男も限界が近付いていた。

互いに悦びに打ち震え――、
自我も、理性も、愛情すらも、
全てを忘れ、押し寄せる例えようもない圧倒的な悦楽に身を任せながら、
女ははしたなく、貪欲に男を締め上げながら、男は本能のまま、
腰を我武者羅に繰り出し、女の中を強く、荒く穿ち続ける。

「っあ、ひぁ…ん!も、う…!」
「っ…出す、ぞ…!」
男は、そう宣告し、瞬間的に肥大した己自身を女の最奥にねじ込み――

――どくん、と零れるように勢いよく、欲望を解き放った。

堪えに堪えていた熱が女の中を逆流し、溢れるほどに満たしていく。
女はひくひくと身体を震わせながら、男の欲を受け止めていく。

590死々若丸×幻海@426:2011/01/18(火) 02:49:11 ID:mfnGlOer


「あ…ぁ…熱……」

それは自分の方だ、と男は思った。
女の溶けるような熱に浮かされながら、男は精を注ぎ込み続けた。

全てを出し尽くしても、男は満たされる事はない。
まだ、熱が残っている気がしていた。
先程の予感に違わず――燻り続ける欲のままに、男は女の中から引き抜く事無く、
未だ、女のぬるぬるとした感触と、ひくつく胎内の動きを、まとわりつく肉襞のきつさを味わう。
そのまま、二度目――の為に。
また胎内で硬度を取り戻していく男の肉棒に、女は男を見詰めて妖艶に微笑む。
「今日は…随分と、欲張りじゃないか…」
荒い吐息交じりの女の皮肉めいた声色に、男もまた皮肉めいた笑みを浮かべながら、切り返す。
「…ふ…お互い様、だろう…?」
そうして、男はまた女の身体を、女は男の身体を貪る。
より強い快楽を得ようと、互いの性器を酷使し、白濁が至る所に飛び散り、口惜しさまでも感じる程に。

男は、いっそこのまま時が止まってしまえばいいとさえ、思う程に。
初めて女を抱いた時から募り続けていた苛立ちを、全てぶつけるように、強く、激しく。

苛立っていた。
ずっと、ずっと。
女と、いかに深く濃密に交わろうと、女が自分をこうして受け入れてくれようと、
所詮この女と共に過ごせるのは、香が燃え尽きるまでの、僅かな間だけなのだ。
この香が燃え尽きると、女の姿はたちまち老いた姿へと戻ってしまう。
女は、老いた自分を見られるのを拒み、行為が終わるとすぐに、共にまどろむ間さえ無く
男を残し、浴室へと向かっていくのだ。

苛立ちが、募っていた。
女の全てを手に入れたいと思いながらも、手に入れられぬ遣る瀬無さに、
どうする事も出来ない己を呪う。
そんな女に惚れてしまった自分自身を憎み――それでも今更女を手離す事も
出来ない自分が情けなかった。
女を手離す時――それは、自分が魔界に帰る時――或いは、
女の残り僅かな命が、尽きる時に他ならない。

591死々若丸×幻海@426:2011/01/18(火) 02:51:16 ID:mfnGlOer


ならば――男は思う。
共にいられるのが僅かな時間ならば、その僅かな時間で以って、己の一生分の
想いで、一生分の密度で、女の全てを己のものにすればいい。
だから、今だけは――そう、男は女に乞うように、女の心を、身体を求め続けた。

香が燃え尽きる、その直前まで――何度も、何度も。


*****


「で、何だって?」
翌日の事だった。
今日の修行が始まる、直前。
すっかり老いた姿の女に呼び止められ、男は嫌な汗が流れるのを感じる。
どう説明すればいいのか……いや、本当の事を言えば、決して自分には
非が無いはずだ。
だが。
自分と、この女との関係が、鈴木に知られていた事を告げると。
まして、元々は自分が鈴木にこの前世の実を使った香を作れと頼んでいた事が知れると、

この女はどんな反応を示すだろうか。
ただでさえ厳しい修行を強いられていると言うのに、これ以上厳しい内容を
強いられては、たまったものではない。
否、それよりも、夜伽を拒まれてしまえば、どうしようもない。
さて、どうしたものか――男が、そう頭を悩ませていると。
「全く…男のくせに潔くない奴だね。あんたら二人、
今日は特別きっつい修行を用意してやるよ。」
…二人?
「は…?二人…とは…」
「…気付いてないと思ってたのかい?あんたに、あんな妙なもの作って寄越すのは
鈴木位のもんだろう。馬鹿だね、男ってのは。」

592死々若丸×幻海@426:2011/01/18(火) 02:55:47 ID:mfnGlOer

…知ってて、知らぬふりをしていた、という事か。
そう言えば、若返りの香について、効力以上の事を尋ねられた事は一度たりとも
無かった。
そこまで知っていながら、鈴木とも通常通りの態度で以って接するこの女は、
やはり普通の女では無い。
男は苦笑する。
「全くこの年になって、あんたみたいな奴にいい様にされるとはね…
あたしも堕ちたもんだよ。鈴木にあんたとの事が知られてるのも、
あたしにとっちゃ気に食わない事この上ないけど、今更どうしようもない
から諦めてやってんだ。けど、昨日の事は絶対に許さないよ?
――今夜は、覚悟しとくんだね。昨日の分、たっぷりと、苛め返してやるから――」
…『今夜』、は?
その言葉に、俄かに高まる今宵への期待に女を見ると。
今は確かに、年老いた姿である筈の女の顔に、艶やかに微笑む若く
美しい女の顔がかぶり、思わず男は信じられないものを見たかのように
目を見開いて女を見詰めた。
しかし女はすぐに踵を返し、男の元から離れていった。
只の幻覚に違いないが、そんな幻覚を見る自分は、相当に女に
参っているらしい。
『覚悟しとけ』と言う女の科白に、多少の空恐ろしさを感じはするが――

――悪くない――そう、男は思い、口元に微かな笑みを浮かべ、またあの
美しい女との儚い一刻の逢瀬に、想いを馳せるのだった。




――終――

593426:2011/01/18(火) 02:57:22 ID:mfnGlOer


びやく【媚薬】 エロパロに於ける、エロ要素の少ないキャラを簡易に
         エロキャラに仕立て上げる事の出来る切り札の一つとして
         使われる裏アイテム。
         逆に、キャラ崩壊の危険を孕みやすい諸刃の剣でもある。
            ――広辞苑より。(←違

…まぁ、そーいう事で(ぉ

お粗末です。

594名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 03:00:05 ID:fWmtLa7H
リアルタイムktkr
鈴木、いい仕事!
GJでした
595名無しさん@ピンキー:2011/01/18(火) 22:58:40 ID:92D0uvpJ
淫乱幻海たんエロいハアハア
596真症ドM:2011/01/19(水) 06:27:06 ID:RnZswPCU
>>592
この続きが激しく読みたい
597名無しさん@ピンキー:2011/01/21(金) 22:56:47 ID:nRiRp9Qu
ヒソマチwktk
598426:2011/01/23(日) 02:47:11 ID:cFVQM84R

レスくれた方、どもでした。
>>596さん
あー…死々若受って事だな…
うん…考えてみるが、あまり期待してくれるなw

そして、連投になって、非常に申し訳無いんだが、
鈴木×樹里を書いてみたので投下しておく。

何かあまりに連投が続くので内心ドキドキしてるんだが…(((((゜Д゜;))))))
マジにヒソマチ、コエぼた、その他、職人さんの降臨を
心から待ち望んでいる今日この頃。

相変わらずの長文、わりとライトに仕上がったので楽に書けた話。
書き易い奴だ、鈴木。
キャラ崩壊、誤字脱字、お許しあれ。

興味無い人、スルーでよろしく。

では投下。

599鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 02:49:31 ID:cFVQM84R


――何の覚悟も無く、久々に降り立った人間界だった。

魔界で二年後に迫った魔界統一トーナメントに向け、修行に明け暮れている日々。
そんな俺に、現状は人間界で暮らす『闘神』の息子――浦飯幽助から、
何故か人間界へと降りて来いとの通達が入った。
それが、俺を今こんなにもややこしい事態へと誘う根源だったのだ。

…今になって、気付いても遅いんだが。

「………はー…」
「……、…」

俺は、今男として最大の難局を迎えている。
何も知らされぬまま、ただ幽助に、
『いいから降りて来いって。お前に会いたいって奴がいるんだって!』
と、言われ、俺が具体的に聞こうとすると、奴は決して名前も性別も、
妖怪なのか人間なのかさえも俺に教えず、ひたすら『いーからいーから』の繰り返し。
俺がそれでも、としつこく聞くと、
『お前でなくちゃ、ダメなんだって』
その一言で、俺は折れた。
どうダメなのか、わからないまま、俺は幽助に言われるがまま、
まぁ見た目では人間と混じっても全く違和感の無い俺だ、普通に人間界に降りて、
あいつに会って、Tシャツとジーンズに着替えさせられ、
有無も言わさぬ勢いで連れて行かれた場所は。
『このホテルの、五階の512号室で、お前を待ってる人がいんだ。
話だけでも、してやってくれよ』
と、にやにやと冷やかすように言う奴の態度で、俺は気付かねばならなかったのだ。
…っていうか、何でホテル!!?
と、何故俺は奴に突っ込まなかったのだろうか。
正直、何も感じなかった自分が憎い。
死々若や陣やその他諸々から散々、お前はどこか人とワンテンポずれてると
言われ、それを否定し続けた俺だが、やはり俺はずれてるのか。
いや、そもそも別にこのホテル自体、その、それ目的のホテルでは無く
普通の、それなりのホテルだという事で、俺もまさかという思いがあったのだ。
600鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 02:50:21 ID:cFVQM84R

ただ、よく考えれば、それが奴の手だったのだろう。

俺は教えられた部屋の前に立ち、ドアをノックすると、出てきたのは、
見覚えがある――妖怪の、可愛い女の子だった…。


『鈴木さん!?本当に、来てくださったんですか!』
『えーと…確かあんたは…武術会で審判してた…樹里…とか言う…?』
『は、はいっ!って、アレ?浦飯さんから聞いて無かったですか?』
『?いや、何も…』
『ええ!?浦飯さんに、その…私の気持ち、聞いてない…ですか…?』
『気持ち…?』
『…そんな…あれだけ、私の口からは言いにくいから、話しておいてって言ったのにー!』
突如涙目になる彼女に、俺は何の事だかわからず、取りあえず部屋に入って
彼女の話を聞こうとすると。
『うぅ…酷い……全部同意で、ここに来てくれたと思ってたのに…!』
『何なんだ…?同意って…』
『…わかりました…。ここまで来たら、率直に言います…。
鈴木さん…私、貴方の事…好きなんです!!私と、お付き合いして下さいっ!!』

…俺は、その瞬間、頭が真っ白になった。

あわあわと言葉に詰まる俺を真摯に見詰める彼女に、俺は冷静さを取り戻す間もなく
流され、何故か椅子では無くベッドの上に隣同士で腰掛け、現在に至る。


どれ位、そうしていたのだろうか。
外はもう真っ暗だ。
もともと待ち合わせ時間が五時過ぎだったから、当然と言えば当然だが。
まだ色々と感情の整理がつかず、幽助を責めてみたり、気付かなかった自分自身に
悪態をついてみたりと、隣の彼女を見ては、溜め息をついてみたりしていたが。

601鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 02:51:06 ID:cFVQM84R

彼女の方も、このとてつもなく気まずい雰囲気に、頬を染めて俯いたまま
黙り込んでいる。
当然といえば当然の反応だろう。
彼女も幽助に騙されたようなもんだ。
話を聞くと、今彼女は人間界で、所謂芸能界と呼ばれる世界で暗黒武術会で
共に審判・実況を努めた小兎と、結界師の瑠架という女と、
『カルト』というグループを組み、現在大人気絶頂中なのだそうだ。
熱狂的なファンも多く、今妖怪専門の何でも屋を開業している幽助がよく
サインやら握手やらを求めるファンを連れて尋ねて来るのだそうだ。
その時に、彼女はどうやら俺と会わせて欲しいと奴に頼み込んだらしい。
彼女の気持ちも、全部幽助を通して俺に伝わっていると思い込んで、
それを俺が受け入れた上でここに来るのだと思っていた彼女には、
この仕打ちはショックだっただろう。
俺は、何も知らなかったのだから。
俺が横目で彼女を見ていると、彼女も俺をちらりと見て――目が、合った。

「「――っ…!!」」

そして、ばっと目を逸らす。互いに。
あああああ、何だこれ!?
心臓に悪い!!
何コレ。何この雰囲気。どうすればいいんだコレ。
死々若助けて。

俺はこんなこと初めてだ。
今まで、強くなる事とつい二年ほど前までは自分の美しさにしか興味の無かった俺だ、
女を意識したのはこれが初めてで、どうすればいいのかさっぱりわからん…!

602鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 02:51:53 ID:cFVQM84R

「あ、あの…」
「――っ?!」
彼女がおずおずと問いかけてくるのを、俺はぎくりとして恐る恐る彼女を見詰めた。
彼女の上気した顔がすぐ側にあった。
今度は、はっきりと俺を見詰めていた。
正直、…可愛い。
褐色の肌に、大きな目……紅い、唇…
それに、目を引くのは、彼女のルックスに止まらず、その反則的なスタイル。
成る程、アイドルとして人気が上がるのも頷ける、魅惑的なプロポーション。
しかも、人間界では今は夏という気候だけあって、彼女は今肩を開いた、
白い布きれ一枚の、肌の露出が極めて高い服装で、当然の如く
嫌でも彼女の褐色の健康そうな柔肌と、今にも零れそうな胸が目に付いた。
そりゃ、こんな可愛い娘に好きだと言われ、テンションが上がらない男などいる筈もない。
だが、こういった経験の無い俺には、この場合どう声を掛ければいいのか、
どうすればいいのか、まるでわからない。
そんな俺の態度に、彼女は耐えられなくなったのか、不安げな表情で俺を見詰めながら、
申し訳無さそうにこう言うのだ。
「その…鈴木さんは…私の事ご迷惑ですよね…」

ぐら。
俺は目の前が大きく歪んだ。
いやいやいやいや、そんなわけじゃない。
っていうか、何故そうなる!?
いや、俺の態度か!?態度が悪いからダメなのか!?
そりゃそうだよな、一時間以上俺は彼女に何も話してないんだからな!?
そりゃ、そう思われても仕方ない。仕方ない、が…!!
「いや、別に、その、迷惑なわけじゃ…」
いや、寧ろ、嬉しい事は嬉しい。
暗黒武術会においては、素顔さえ晒さず、あの幻海に情けなくボコられ、
ただのイカれた道化に成り下がるしか無かった俺を受け入れてくれた上での告白なのだ。
あの魔界統一トーナメントで、俺の戦う姿を見てくれた上で、俺の素顔を
知った上で、改めて好きになってくれたそうなのだが…。

603鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 02:52:41 ID:cFVQM84R

「本当ですか!?」
途端、彼女の顔にぱぁっと明るい笑みが浮かび、俺は心臓が跳ね上がった。
くそ……可愛い……っていうか……

萌え…!!

いや、だめだだめだ、場所が悪い!!
ここはよりにもよってホテルだぞ!?
ベッドの上だぞ!?
よからぬ想像が頭を過ぎって、俺は顔が熱くなる。
彼女だって、会ってすぐに、…とは考えてはいないはずだ、多分。
でも、ホテル……なんで、彼女は了解したんだろうか。
当然の如く、今夜一晩は二人っきりで過ごさねばならないというのに。
「よかった……私、鈴木さんに嫌われちゃったのかなって、思って…」
安心したような彼女の顔に、俺は、胸の動悸が更に激しくなっていく。
健気で、可愛くて……ダメだ、俺、これ多分。

惚れてしまった、と言ってもいいのか。

散々、棗に惚れた酎に。流石に骨抜きにされた鈴駒に。
亡き幻海にひたすら恋い続ける死々若に、色ボケだの何だのと罵ってきたが。

――俺もその仲間入りか…!?

たら、と額から汗が流れる。
やばい、マジでやばい。
一晩も、理性が持つのか…?!

604鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 02:53:32 ID:cFVQM84R

「あの…鈴木さん…じゃあ…私の事…受け入れてくれますか…?
私…今日はそのつもりでここに来たんです…。本当に来てくれるのかどうか、
不安で不安で、たまらなくて…」

―――えぇぇぇぇ!!?

何ってった、今。
そのつもりで、って…どういう意味だこれ、何なんだこれ、今どういうシチュエーション!?
「あ、あの、そ、それって…一体、どういう…!?」
アホか俺、何聞き返してんだ、明らかじゃないか、おい。
でも、彼女が言う受け入れるというのは、もしかしたらただ
彼女の想いを受け入れてくれるか、というものだけかもしれない。
もしここで判断を誤って、彼女を傷つけでもしたらどうする!?
ここはあくまで慎重にだな…

「…その…鈴木さんは…その…」
もじもじと、頬を赤らめ、恥じらうような素振りを見せながら、続く言葉をためらう。

どくん、どくんと心臓の音がやかましい。
数秒置いて、彼女の愛らしい唇から出た言葉が。

「あの…私と…恋人になって……私を…今日…抱いて、くれますか…?」

瞬間。俺は眩暈がした。
視界が歪む。
余りに予想に違わぬ彼女の言葉に、俺は卒倒しそうになった。
…って、マジでかぁぁ!?
会ってすぐだぞ、おい!!?
まだ一時間位しか経ってないんですけど!?
さっき告白されたばっかりなんですけど!?
いいのか!?
俺はこのまま流されていいのか!?
彼女と最後までヤってしまっていいのか!?

605鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 02:54:15 ID:cFVQM84R

「…い、いや…その、あんたの気持ちは、そりゃ嬉しいけど…
その…ついさっき、俺達会ったばっかりで……いいのか…?」
「わ、私はずっと鈴木さんが好きでしたから……
鈴木さんさえ不都合が無ければ……お願い、します…」
…本気かよ…
ごくり、と生唾を呑んだ。
付き合うと決まった瞬間に、女の子の方から、こんなに大胆に男を誘ってくるなんて、
最近の若い子は人間妖怪問わず乱れているとは聞いていたが、噂どおりだったのか…!

とは言え、今まで一度もこういった経験無しの俺が、果たして女を
うまく抱けるのだろうか。
他の男と比べられでもしたら、それはそれで哀しいものがあるが…

「あ、あの…何か問題でも…あるんでしょうか…?」
…彼女を抱く事に、という意味だろうか、この場合。
別に問題があるわけではない。巧く出来るかどうかは別にして。
「いや…そんな事は…無い、が…」
「鈴木さん…」
不安げに、俺を見詰める彼女に、俺は理性と本能の間で色々と
女々しく葛藤を繰り広げるも――

「…好きです…鈴木さん…!」

その時、俺の中の何かが、音を立てて崩れ去った。

「樹里…っ…!」
「きゃっ…!?」
本能が、完全に理性を押さえ込んでしまったらしい。
俺は、彼女の名を呼びながら、ベッドの上に押し倒してしまった。
正直、そんな自分にびっくりだが…

606鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 02:54:59 ID:cFVQM84R

「鈴木さん…!嬉しいッ!!」
「――っ、い…!?ン…!!?」
突然、彼女が俺の頭に両腕掛けて抱え込み――
俺は、あろうことか、彼女の柔らかい二つの膨らみの谷間に、
顔を押し付けられた。
むぎゅ、と柔らかい感触が、俺の顔を包む。
その瞬間、視界が彼女の胸だけで覆われた。
…あまりの心地よさに、俺は絶句した。
柔らかい、気持ちいい、温かい、…理性が、完全に崩壊する…!!
「――っ、あ、鈴木、さん…!?」
無意識に、俺の掌は彼女の肩の開いた服を、ずり下ろしていた。
勿論の事、彼女の柔らかな双丘が、ぽろんと零れ落ちた。
俺は一旦顔を上げると、彼女の張りのある二つの膨らみが、
目の前にあった。
褐色の肌の中心に、微かな桃色に色づいた淡い突起がぷっくりと
その存在を主張している。
俺はたまらず、その淡い突起を口に含み――舌先で、それを嬲る。
「っ、ひゃうっ!?」
唐突な刺激に、彼女の身体がびくんと反応する。
何だか色んな段階をすっ飛ばしている気がするが、仕方ない。
誘ってきたのは彼女だ、決して俺が悪いわけじゃないぞ、はっきり言って。
俺は彼女の突起を嘗め回し、時に強く吸い付いたり、甘噛みしたり、
その間も彼女の豊かな乳房を下から揉み上げるように弄り、その自由に形を変える
柔らかな感触を楽しむ。
耳元で、彼女の喘ぐ声が、艶めかしく響いていた。
「あっ、あ、ぁ…は、鈴木…さんっ…ひぁ…!」

607鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:00:23 ID:cFVQM84R

か、可愛い…!!

身を震わせながら、俺の愛撫を受ける彼女の表情の色っぽい事この上無く、
瞳は潤み、悩ましげな吐息が、俺の頬を掠める。
これが、女ってやつか…
もっと、啼かせたくなる。もっと、乱れさせたくなる。
やばい……嵌りそうだ…!
「ンっ、ぁ、…っああ…!」
再び彼女の胸の合間に顔を埋め、彼女の乳房を舌先で舐め上げる。
もどかしそうに震える胸に、つぅ、と唾液の筋が残る。
早くもしっとりと、微かに汗ばんだ彼女の肌からは、ほんのりと塩気を帯びた味がする。
「ひぁ、ぁ…鈴木、さん…あ、ぁ…」
「樹里…!」
感度のいい彼女の身体を、俺はもっと味わいたくなり、彼女の下半身を手探りで辿り、
彼女の短いスカートを捲り上げる。
「っあ!?」
彼女は目を見開いて、俺を潤んだ眼差しで見詰めてくる。
表情に、微かな不安の色が滲んでいたが、今更止められそうにない。
俺はそのまま彼女の下着の中に手を滑り込ませ、彼女の陰部を弄る。
「ひぁぁっ…!だ、め…鈴木さんっ…や、ぁ…!」
ひくんっと電流が走ったように上体を仰け反り、俺の頭を抱く手に力が篭る。
俺はまた彼女の豊かな胸に顔を押し付けられ、その柔らかさに
呼吸さえも奪われながら、それでも彼女の下半身を弄る手は休めなかった。
「……」
…濡れてる。
俺の指に、確かなぬめりが絡みつく。
それが、彼女の俺の愛撫への反応が、決して演技ではない事を証明していた。
そこで、俺は初めて余裕というものを持てた。
勿論、精神的に、という意味だが。
肉体的にはかなりきつい事に違いないが、まだ幾らなんでも早い。
もうちょっと、彼女の身体を知ってみたい。
俺は徐々に彼女の膣に中指を差し込んでいき、ぬるぬるの中を掻き回すと――

608鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:01:18 ID:cFVQM84R

「すず、き、さんっ…んぁ…!」
面白いくらい、彼女は快楽に顕著に反応する。
ビクン、ビクン、と身体を小刻みに震わせ、身悶えながら腰を浮かす。
くにゅ、と中で指を折り曲げ、彼女の膣壁に強く指の腹を押し付けると、
彼女は突如、きゅううぅぅっと俺の指を強く締め付けてくる。
千切られちまいそう……そんな錯覚に、思わず陥ってしまう。
「――っはぁ…!んんっ、あ、気持ち、いい…です…鈴木、さん…!!」
「――っ!!」
気持ちいい、と言われ、俺の方が何だか気恥ずかしくなる。
余裕無く、彼女の身体を不器用に弄る俺の愛撫で、彼女が感じているならば、
これ程喜ばしい事は無いが。
俺は彼女の膣に中指は突っ込んだまま、人差し指も中に突き入れ、それぞれの
指先をくの字に曲げて、掻き回しながら、更に親指の腹で、彼女のひっそりと息づく
肉芽をきゅ、と押さえつける――と…。
「!!ひぁ、んんぅぅぅぅ…っ!!」
びくびくびくっと彼女の身体が痙攣し、快楽の絶頂を俺に伝えてきた。
その時の彼女の表情の、淫らで美しい事と言えば、筆舌に尽くしがたいものがあった。
蕩けるような、涙ぐんだ瞳で俺を見詰め、艶っぽい呼吸を整えながら、
絶頂の余韻に耐えていた。
「えーと…あの…大丈夫…か…?」
自分でやっといて、大丈夫も何も無いが、一応免罪符代わりに聞いてみた。
彼女は、苦しい息の中、艶やかに、嬉しそうに俺に微笑みかけてくる。
「は、い……だい、じょうぶです……ごめんなさい…私ばっかり…
気持ちよくしてもらって…」
「…い、いや…その…気持ちよかったんなら……よかった…うん…」
…俺は何を言ってるんだ。
さっきまで、あれだけ大胆にしといて、何今更恥ずかしがってんだ俺は。
「あ、あの…」
「ん?」
達したばかりで、扇情的な姿の彼女に俺は一瞬見惚れてしまっていたが、
彼女の恥じらいながらの申し出に、俺はまたもや眩暈がした。

609鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:01:58 ID:cFVQM84R


「私も…させてもらっていいですか…?その、鈴木さん…の…」

…!!!!!

つまり、それは、ええと……アレ?

「い、いや、無理に、そんな事しなくても…!」
そりゃ、決して興味がないわけじゃないが、何というか、その、
初めてで、俺の方が恥ずかしいわ、そんなの!
と、心中で突っ込む俺に、彼女は引き下がる事無く、
俺を潤んだ眼差しで見詰めながら、なんともいじらしい科白を甘く囁いてくる。
「だって……私ばっかり…気持ちいいの…申し訳なくて……
鈴木さんを…満足させてあげられるかどうかはわからないけど…お願いします…」

…魅惑的な囁きに、俺はまたもや理性を失うハメになってしまった。

「ん…ん、ぅ…」
ベッドに腰掛けた俺の、すっかり硬く勃ち上がったそれを、彼女の掌が
優しく包み、くぐもった声を上げながら、彼女が俺自身に吸い付いている。
それだけでも卑猥で、魅惑的な光景だというのに、その上彼女から与えられる
刺激がぞくぞくと腰にきて、気を抜けばすぐにも達してしまいそうだ。
床に跪いて俺に奉仕する彼女に対し、俺は微かな優越感にも浸りながら、
温かな舌が齎す快感に、ごく、と息を呑む。
彼女の愛撫は、決して激しいものでも無く、寧ろ拙い手つきで、このような経験無しだった
俺の目から見ても、余りこの行為には慣れていないいないようだった。
然るに、彼女の全ての動作が、俺の反応を見ながらの、ゆったりとしたものだった。
それが時に物足りなさを感じる事があったが、彼女は少しでも俺が
感じるように、とその度に俺を弄る手に力を込め、最初はためらいがちだった
口での愛撫も、今ではすっかり大胆に俺のものを口内に収め、じゅぷじゅぷと
卑猥な音を立てて吸い付いてくる。

610鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:02:46 ID:cFVQM84R

「――ぅ…!」
情けなく、女みたいにかすれた声が漏れる。
でも、抑え切れない。
彼女は俺の反応に、安堵したような表情を浮かべ、俺への愛撫に躍起になった。
いつの間にか口中に溢れ出していた唾液が、呑み下すことすら出来ずに
唇の端から零れ、のけぞった喉を伝って彼女の胸の谷間に流れ込む。
徐々にリズムを獲得し、先端をちゅるちゅると吸い上げられ、
両手で忙しなくしごかれ、俺は快感に追い上げられ、彼女の手の中でその
質量を増した。
ああ、もう、ダメ…だ…!
「離れろ……っ、出、る…っ…!」
「っ!?――っ…んっ!」

…遅かった…。

俺が彼女の頭を引き剥がそうとするも、時は既に遅く、俺の放った欲は、
彼女の口内にどくどくと流れ込んだ。
彼女の口端から一筋零れる白濁液に、俺はてっきり彼女はそれを吐き出すものだと
思っていたのだが…

こくん、と彼女の喉が鳴る。

…え?えええぇぇぇ!!?

「ちょ、何飲んでんだ、吐き出せばいいだろうが!」
俺が思わず声を荒げて言うと、彼女は頭に疑問符を浮かべながら、俺を見上げてくる。
「っ、え…?吐き出す、って…」
「無理に飲むことないって言ってんだ、そんなもの…!」
言うと、何故か彼女がびく、として、途端に、しゅんと縮こまる。
「で、でも……これは飲んだ方が男の人は喜ぶって…本に…」

…本?

611鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:03:31 ID:cFVQM84R

「何だ?何かの本に書いてたのか…?そんな事…」
「あ、あの…私…どうやったらいいのか全然わからなくて…
それで本を読んでたら…そう書いてあったから……
その、ごめんなさい…!」
泣きそうな声で言う彼女に、俺は自分が彼女を傷つけてしまった事を瞬時に悟る。
俺は彼女に無理をさせるのを怪訝していただけなのだが、それがどうやら
裏目に出たらしい。
「い、いや、あんたが飲んでもいいって言うなら、…いいんだ、別に。
その…まぁ、確かに、俺も嬉しいし…」
俺が声のトーンを若干落としながらもそう言うと、彼女は一瞬きょとんとした表情を
浮かべたが、数コンマ後、嬉しそうに、はにかんだような笑顔を俺に向けてくる。
「本当…ですか…?よかった…」

…うわ。今の状況で、その笑顔は反則だろ…。

たった今イったばかりだと言うのに、俺のものはもう次の快楽への期待に、
ずくずくと疼き始めていた。
もう、ダメだ。
挿入たい。
彼女と、繋がってみたい。
身体の、奥底で。
俺は跪く彼女の腕を掴み、ベッドの上に押し倒した。
俺の意図に気が付いた彼女が、不安げに俺を見上げてくる。
俺はそんな彼女の服を全て剥ぎ取ると、彼女のほっそりとしていながらも、
柔らかそうなラインが際立つ、魅力的な身体の全てが俺の目の前に現れた。
俺もシャツを脱ぎ捨て半裸になり、耳元で「いいか」と囁くと、
彼女はにっこりと微笑んで、こくんと頷いてくれる。
可愛い。
本当に、可愛くて、愛しくてたまらない。
俺は、たまらず、自身を彼女の中に収めようと自身に手を掛けると。

612鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:04:17 ID:cFVQM84R

「あ、あの…」
「?」
躊躇いがちに、俺におずおずと声を掛けてくる彼女に、俺は首を傾げた。
「どうしたんだ…?」
「あ、いえ、その…鈴木さん…、お願いしていい、ですか…?」
お願い、とそう言う彼女の目には、涙が浮かんでいた。
今になって、何か躊躇する事でもあるのだろうか、と俺の方が不安になる。
だが、彼女の願いを聞いて、俺は思わず頭を抱えそうになった。
「その…キス、してもらって、いいですか…?」
……そうだった…!
キスも、俺達はまだだったんだ…!
余りにも、焦りすぎて、余裕が無くて、初期の段階をすっ飛ばして、
彼女と繋がろうとして。
ああ、俺って奴は…!
「あ、ああ……悪かった。すまん……俺、余裕なくて…」
言うと、彼女はふるふると首を横に振って、また微笑んでくる。
俺は、彼女の艶やかな、愛らしい唇に、自分のそれをそっと重ねた。
…口の中に、妙な味が広がる。
苦い……って、これは俺の味か…。
こんな苦いもん、全部飲んでくれたのか、この娘は…。
俺は、たまらず、彼女の唇を奪うように、舌を絡ませ合い、彼女の口内を
犯していく。
くちゅ、くちゅ、と唾液が絡む音に混じり、熱を帯びた吐息が漏れて、
はぁ、と一際悩ましげな溜め息を、彼女が吐き出すと――
「ん…ぅ…っ!」
俺は、彼女の濡れそぼった紅い陰唇に、赤黒く、びくびくと戦慄くペニスを、
ぬる、と擦り付ける。
「あ…」
彼女が目を伏せて、その感覚を享受する。
俺は、これから先の、快楽の予感に、出来るだけはやる気持ちを抑えながら、
彼女の胎内に、自身を差し込んでいく――と…!?

「ひぁ…い、た…っ…ぁ…!」

613鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:04:59 ID:cFVQM84R


…はぁ!?

何だこれ、めちゃくちゃ狭い、硬い、というか、それ以前に。
ぽろぽろと、涙を流しながら、痛みに耐える彼女……もしかして…
俺はとんでもない思い違いをしてたのでは…!?

たらたらと、冷や汗が流れる。

そう言えば、さっきの口淫にしても、本で読んだだの何だの……
それって、つまり……

「っ、鈴木…さん…?」
涙を流しながらも、途中でその行為を中断し、中途半端に先端だけ
差し込んだままの俺に、訝しげな表情を向ける彼女。
俺の想像に間違いなければ。
彼女は…

「なぁ…もしかして……あんた、男とするの…初めてか…?」
俺が、率直に問うと、彼女は途端にかぁぁぁぁっと耳元まで赤らめて、
俺から目を逸らす。
…決まったな。
何だ、これ。
っていうか、馬鹿なのは俺か。
彼女の余りの大胆さに、てっきり経験済みだと勝手に思ってた俺自身の愚かさに、
俺は盛大な溜め息をついた。
本当は、さっきの口淫の下りで気が付くべきだったのだ。
それに、彼女はいざ、となった時に、俺に対して不安げな表情を浮かべていた。
俺に、何かを訴えたかったのだろう。
それに気が付いてやれなかったとは、確かに俺は人一倍ボケているらしい。
「あの、…ごめんなさい…」
「…何で謝るんだ…」

614鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:05:49 ID:cFVQM84R

確かに、先に言っておいて欲しかったと言う気持ちはあるが、
別に謝る事じゃない。
気付いてやれなかった俺も悪かったし。
けど、彼女の答えは、どこまでも可愛らしくて、健気だった。
「その…処女は……男の人にとっては面倒くさいって……」
「…それも、本か?」
「…はい」
随分と偏った本だな、おい。
今度見せてもらおうかな、マジで。
そんな事を考えながら、俺は彼女にはにかみながら、笑いかけて。
「…あんまり無理するなよ。俺も…余裕なかったけどな……
俺も、…初めてだし…」
声を潜めて言うと、彼女は目をぱちくりさせて…その意味が彼女の脳裏に
浸透した時、彼女は、嬉しそうに微笑んで、俺にしがみ付いてくる。
「嬉しい…です…」
そう耳元で囁かれ、俺は照れ臭さに、顔が熱くなる。
そして、俺は彼女の身体に、再び自身を沈み込ませていく。
ゆっくりと、時間を掛けて。
精一杯、彼女に負担を掛けぬように、と。
「――っあ、ぅ…!」
彼女は、痛みに呻きを上げる。
だが、俺は全くの逆だ。
「――っ…!す、げ…!」
挿入と同時に、ペニスに絡む肉襞と熱が与えてくる凄まじい快楽に、俺は
思わず感嘆の声を漏らしてしまう。
硬く閉ざされていた彼女の膜を突き破り、純潔を奪う感触に、
俺は充足感を覚える反面、彼女の苦痛に歪んだ顔が、俺に罪悪感を与える。
半分程入った頃に、俺は一旦侵入を諦めた。
「わ、るい…、痛いよな…もうしばらく、動かねぇから…」
彼女が、俺の大きさに、感覚に慣れるまで、とそう思っての行動だったが、
彼女はふるふると首を横に振って、痛々しい笑顔で、いじらしい言の葉を紡ぐ。

615鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:08:40 ID:cFVQM84R

「いい、んです…どうか、鈴木さんの、気持ちいいように……
私も…気持ちいいですから…」
…だめだ…頭がくらくらする。

可愛い、好きだ…!

本当は、待ってやるべきなんだろうが、…もう、無理だ…!
俺は、最早、彼女を思いやる余裕さえも欠いて、痛みに顔を歪める彼女の
胎内に自身を深く差し込んでいく。
「――いぁぁっ!!ひ、くっ…!」
悲鳴にも似た彼女の声に、俺は内心でドキッとしたが、それでも
彼女の狭い窮屈な膣内から与えられる、初めての悦楽には抗い難かった。
こんなに、気持ちいいもんなのか、女というのは…
彼女の中は熱く、俺のペニスを溶かしてしまいそうな程に、きつく。
正直、今すぐにも達していしまいたい衝動に駆られたが、それではダメだ。
彼女にも、味わわせてやりたい。
身体の芯まで蕩けそうになる快楽を。
「はぁっ、ふ、ぁ…鈴木、さん…っ…」
額に汗を浮かべ、痛みに耐える彼女の中から一度引き抜いて、途中に
絡みつくような肉襞から与えられる快楽に鳥肌が立つ。
が、耐えねば…!
ぎりぎりまで引き抜くと、彼女の純潔を奪った証である紅い鮮血が
ペニスに伝っていた。
痛々しい事この上無く、それが俺に微かな戸惑いを与えたものの、
引き返せない。
もう、彼女は、『女』になったのだ。
俺の、手によって。
ゾクゾクする。
後にも先にも、俺が彼女の初めてを奪った男。
その事実だけは変わらない。
俺はぎりぎりまで引き抜いた肉茎を、彼女の荒い呼吸のリズムに合わせ、
再び奥まで突き入れた。

616鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:09:58 ID:cFVQM84R

「ひぁん!――っ…!」
「く、ぅ…!」
それからは、もう腰の動きを止める事は出来なかった。
ゆっくりとではあるが、しかし彼女の最奥まで貫き、それを幾度も幾度も繰り返す。
彼女ははぁはぁと苦しげに息を荒げるが、それが決して痛みだけによるもので
無くなるのに、どれ位の時間を要しただろうか。
「――は……あぁ…」
「――っ、樹、里…?」
彼女の反応が、変わる。
子宮口に先端を強く擦り付けると、肉襞が蠢くように俺に絡みつき、
粘り気のある温かな愛液が艶めかしく溢れて、
俺の肉塊を湿らせ、更に奥までにゅるる、と飲み込んでいく。
「ん、ぁ、っは……気持ち、いい…」
甘い声で、無意識にそう呟く彼女の可愛さに、俺は
顔がかぁぁ、と熱くなり――思わず、俺は彼女の身体をぎゅう、と強く
抱き締めていた。
「樹里っ…可愛い…っ…!」
「きゃっ!?あ、ぁ、鈴木さん?――ああんっ!」
理性が完全に吹き飛び、本能のまま、彼女の奥を、強く突き上げ続けた。
身体を密着させ、俺の肌が、結合部より少し上でその存在を主張する突起が
擦れると、彼女の身体がびくびくっと震える。
――その瞬間。

「うぁ…!?」
「アぁぁあっ!」
彼女の膣が、俺の肉塊を一気に締め上げ、収縮する。
強く圧迫され、射精感が煽られ、俺の欲を全て吸い上げようとする
貪欲な動きに、…くそ、もう限界だ…!
「ひぁ、あああ、や、やぁ、鈴木、さんっ、や、おかしく、なっちゃ、う…!」
「っ、おかしく、なれよ…、俺も、もう…!」
617鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:10:36 ID:cFVQM84R

俺は彼女の身体を強く抱き締めながら、腰を容赦なく突き上げ続ける。
彼女は俺の首に手を回してしがみ付き、互いに初めての絶頂へと――堕ちていく。
「――っ…!」
「――あっ…!」

互いに短く息を詰め、絶頂に震える彼女の身体を離し、自身を引き抜き
彼女の肌の上に、俺は白濁を吐き出した。

彼女の胸に、腹に注がれたその白さが、彼女の褐色の肌に一際映えて――
淫靡でありながらも、どこか上等で…美しかった。

はぁはぁ、と、互いに荒い呼吸を繰り返しながら、絶頂の余韻を冷まそうとする。
…とうとう、やってしまった。
女を、抱いてしまった。
しかも、こんなに可愛い娘と……これは夢じゃないよな…?

「は…、鈴木さん…」
「…、樹里…」
潤んだ瞳を輝かせて、幸せそうに俺を見詰めてくる彼女。
そして、
「――好き…」
そう、甘く囁いてくる。
…くそ……ダメだ、完全に骨抜きにされてしまった。
これじゃ、しばらくは修行に手がつかないかも……やばいな…
「あ、あの…」
「ん…?」

「その、鈴木さんは…私の事……好きになって…くれますか…?」

618鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:11:14 ID:cFVQM84R


―――――!!!


…そうだ。
俺、まだまともに彼女に付き合うとも、好きだとも言ってないじゃないか。
本当に、色んな段階をすっ飛ばして身体を重ねてしまった。
ぎくり、と強張ってしまった俺に、彼女が不安げな表情を浮かべ、
俺の様子を伺っている。
ああ、俺の愚か者が。
何つー不実な男なんだ…!
彼女じゃなけりゃ、見限られてもおかしくないぞ、これ。
こんなに可愛くていじらしい娘に、こんな顔をさせるとは。

「あ、ああ…俺も…好きだ…俺の方こそ…こんな俺でよければ…」

付き合ってくれ――そう言うと。

彼女は、しばらく俺の、おそらく真っ赤になった顔を見詰めた後、
本当に嬉しそうに、満面の笑みを浮かべて、

「――はい!ありがとう…鈴木さん…!」

俺は、そんな彼女に、一つキスを落とした。
これで、やっと俺達はスタートラインに立ったのだ。

順番は、色々と変わってしまったが。
619鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:11:59 ID:cFVQM84R

翌日、早朝。

俺と彼女は部屋を後にし、ホテルから出るや。

パシャ

突然、物陰に潜み、カメラを抱えた男女にシャッターを切られる。
そして、『スクープスクープ!!』等と嬉々として叫びながら、
二人は走り去る。
…何なんだ一体。
「……あ」
隣の、彼女の顔が青ざめ、引き攣った笑いを浮かべていた。
「やばーい…撮られちゃった…」
「何だ、あれ」
「うーん…私最近、ずっとあの人たちにつけられてたんですよねー…
彼氏がいないっていうの、信じてもらえてなくて…」
「はぁ?」
「マスコミの人なんです、あの人たち……ごめんなさい、鈴木さん。
多分、私達雑誌に載っちゃうかも…――」
失敗、失敗、と舌をぺろりと出しながら、困ったように可愛らしく笑う彼女に。

俺は、またもや眩暈がした。

620鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:14:21 ID:cFVQM84R


それから数日後。魔界にて。


「おいおいおいおい!!お前、俺達の事さんっざん色ボケだの何だの
言ってくれといて、お前こそちゃっかりやりやがって!!
抜け駆けもいいとこだな、おい!」
「ホントだよなー、俺も酎もまだだってのに、いーよなー。
『カルト、樹里ちゃんに恋人発覚!?帝王ホテルで迎えた熱い夜』だって?
元裏御伽チームのご両人は揃って手が早いねぇ。よ、色男!」
「…下らん…」
酎と鈴駒、そして死々若が一冊の雑誌を囲んで座り、少し離れて陣が苦笑い、
凍矢がじとっと俺を見詰めていた。

…針の簟だ。

っていうか、幽助め、わざわざ魔界にまでこんな人間界の雑誌なんて
送ってくんじゃねーよ!!

次に会った時は絶対一言言ってやる。っていうか、殴ってやる。
次のトーナメントでは絶対あいつより上にいってやるからなチクショー!!


しかし、次に彼女と会うときはどこで会えばいいんだ。
人間界は彼女に付き纏う人間共がうじゃうじゃいるらしいし、
かといって魔界ではこいつらの好奇の目があるし……!
出来れば今すぐにでも会いたいってのに…

あああ、俺は一体どうすりゃいいんだ、頼む誰か教えてくれ。



―終―


621鈴木×樹里@426:2011/01/23(日) 03:15:53 ID:cFVQM84R

以上。
突っ込み上等!

お粗末さまです。

622@477です:2011/01/23(日) 06:54:56 ID:E6ijRAWj
いやあああああああ何これ可愛い
鈴木可愛いよ鈴木
死々若×幻海もさることながら、流石426様!
とっても萌えますた(*´ω`*)ハァハァ

>>597様->>426
ヒソカ×マチって需要無さげだったので、そう言って下さると安心しますwww
今日、明日中には投下出来そうです



あ、あんまり期待すると痛い目見ますよwwwwwwww


623名無しさん@ピンキー:2011/01/23(日) 15:03:01 ID:8EH5dvNz
キタキタキタキタキタ━━(━(━(-( ( (゚∀゚) ) )-)━)━) ━━ !!!!!
鈴木イイヨ鈴木!
凄い萌えた!
624@477です:2011/01/25(火) 00:10:55 ID:SAZJMeip
レポート終わらない死にたい
ちょっと気分を変えるために、ヒソカ×マチを投下します...

マチがありえない\(^0^)/気がするけど!
気にしない。

図々しくもこの前の続きです
苦手な方は、スルーをお願いします
625ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:13:47 ID:SAZJMeip

思ったより軽いマチの身体。
強く抱きしめてみると、ボクを全身全霊で嫌っているのが、その仕草で良く分かる。
腕をバンジーガムで使えなくしたとはいえ、足の方は何の細工もしていない。
バタバタと両の足を動かしながら、マチはボクの腕から逃げようとする。
昨夜は、あんなにもボクを求めてくれていたのにね。
そう思うと何だかとってもムズムズしちゃって、自分でも昨夜のアレは夢だったんじゃないかって思っちゃうよ。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「ちょっと! 降ろしなさいよ、この変態!」
昨夜は聞けなかったマチの毒吐きが、ボクの頭を甘く痺れさせていく。
キミの視線とそのつれない態度が、どれだけボクを酔わせているか、想像つくかい? マチ。
「まぁ、そう言うなよ♥ 夜の御礼がしたいだけなんだ♥ 受け取っておくれよ♥」
そう言ってにっこりと、腕の中のマチを見下ろすと、彼女は酷く怒った顔をしている。
その顔、凄く可愛いね。
でも違うんだ。
ボクが見たいのはそんな顔じゃなくって...こればっかりは、なかなか見れるモノじゃないから、どうやってそれを引き出そうかって考える。
そしたらホラ、やっぱりこういう事になっちゃうじゃない?
キミとボクの二人っきりでお風呂に入ってさ、ナニをどうしちゃうってワケ。
バスルームに向かう途中、何度もマチがボクに罵声を浴びせていたけど、そこに着いた途端、マチはすっかり大人しくなってしまった。
いや、表情が無くなった。
凄くすごーく怒ってる。
ボクはそんなキミを見たら、ちょっと興奮してきちゃったんだけどね。
ボクはゆっくりとした動作で、彼女をタイルの上に降ろしてやった。
あ、でももちろん逃げられない様に、膝を立てた状態で、タイルと両足をバンジーガムでくっつけておいたけど。
マチを見下ろす形で、これ以上無いぐらい優しく(ボク的には)微笑んで見せた。
626ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:18:14 ID:SAZJMeip

「キミは昨夜、ボクをとっても可愛がってくれたんだ...だからボクも、マチを可愛がりたい♥」
「...余計な気を使うんじゃないよ。 昨夜の事は早く忘れろって言っただろ? さっさとバンジーガム解いて、此処から出て行って」
ボクの裸に照れる事も無く、マチはボクをキッと見上げながらそう言う。
照れる余裕も無いぐらい、ボクの事嫌ってる?
...やっぱりマチは、こうでなくちゃいけないね。
積極的で、エッチな彼女も可愛いくて仕方が無かったんだけど、いつも通りのキミが一番イイ。
「ククク...ボクさぁ、ヤられっぱなしって言うのは性に合わないんだよね...♥」
戦闘においてもそう。
始めは相手に善戦の、甘い甘い夢を見せてやって、その後突き落とすあの快感と言ったらない。
自分との力量の差を見せつけられて、絶望する時のあの顔。
でも一番気持ちイイのは、相手がボクに向かって来るときの、決して揺るぐことのない自信に満ちた表情を見た時。
そして闘志に燃えた瞳で、真っ直ぐに相手に見据えられた時。

ーーーまるで今のマチと同じ。

「...馬鹿でしょ、アンタ。 こんな事して何になるのよ」
その質問に応える事なく、ボクはジッと彼女を見下ろした。
表情の無いマチの怒った顔は、ボクの滾る欲望を、更に増加させていく。
熱を持ち始めたボクの剛直が、ゆっくりと首をもたげ出した。
それを見たマチが、表情の無かった顔にほんの一瞬だけ、朱を走らせた事をボクは見逃さなかった。
「ククッ...キミに見られて興奮してきちゃったよ...♥ キミもそうかい? ボクに見られて興奮してる?」
「...あたしはアンタと違って変態じゃ無いんでね。 そんな事ある訳ないだろ」
可愛い唇が、ボクにとっては甘い毒を含んだ言葉を紡いで、ますますボクを興奮させる。
「本当に? そう...じゃあ、確認してみてもイイよね?」

今回の主導権は、ボクの手にある。
627ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:21:51 ID:SAZJMeip

「ばっ...馬鹿! やめろ!」
しゃがみ込んで、マチの足の間に割り込んだ。
見ると、昨夜の名残りだろう。
ボクの精がマチの内腿にべったりとこびりついていて、乾いている。
彼女のナカにも、今だにボクの精が入ったままである事は間違い無い。
そう考えると、何だか「マチはボクのモノです」って宣言してるみたいで、自然と顔が綻んでしまった。
でも確か、マチは、ボクとの情事の跡を洗い流したくてバスルームに行こうとしていたんだったっけ?
ボクの意地の悪い部分が、とっても悦んでいる。
なら、それを使わない手はないじゃないかってさ。
「...汚れてるね♥ 洗ってあげるよ♥♥」
「!! やめろ!余計な事する...」
マチが言い終わらないうちに、ボクはシャワーのコックを捻って、温かいお湯をマチに頭からかけてやる。
「なっ...!?」
無表情で、人形みたいだったマチの顔が、やっと驚きの表情を見せてくれた。

「ココ、綺麗にしてあげるね♥」
内腿にシャワーのお湯を当ててやりながら、ボクはこびりついた精の跡を指でなぞった。
「馬鹿! やめて! 触らないで!」
自由にならない手足が、もどかしくって仕方ないでしょ、マチ。
「駄目だろマチ♥ ココは綺麗にしておかなくちゃ...♥」
ゆっくりゆっくり、ボクは内腿にその指を這わせていく。
這い回っていた指が辿り着いた先は、ボクの精がまだたっぷりと入っているであろう秘部。
指先でソコをつぅっとなぞると、とろりと白濁の精が流れ出てきた。
「さわ...る...なっ!」
顔を真っ赤にして中断を求めるマチ。
可愛いね。
でもまだまだ。
ボクの見たいマチの表情は、これじゃないんだ。
628ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:24:40 ID:SAZJMeip

「こんなにいっぱい...マチがとっても可愛いからさ...ボク、出しちゃったんだよ?」
にっこりと優しく(またボク的には)笑んで、ボクは秘部に指を這わせつつ、マチの胸に顔を寄せた。
「う、煩い! 馬鹿な事言ってんじゃないよ!」
「本当さ♥ でもね、昨夜は少しだけもったいない事したなって思った事もあるんだ♥」
マチの顔が一体なんの事だと怪訝そうにボクを見る。
...キミはどんな顔してても、やっぱり可愛いね。
「昨夜はボク...キミのおっぱいをちっとも触れなかったから...♥ ちょっと惜しい事したって思ってたんだ♥」
そう言って、何かまた言おうと口を開きかけたマチよりも早く、ボクは彼女の胸の頂を舐め上げた。
「っ...! ば、馬鹿! 何すんのよ!」
「...可愛いがってるのさ♥ キミの事をね...♥」
ボクはそのまま頂きに吸い付いて、舌で頂を転がしながら、秘部をなぞっていた手をソコから一旦離し、片方の胸を揉みしだいた。
「っ...ゃめ...!」
身体も昨夜の名残りが残っているのだろうか。
拒絶の言葉を吐きながらも、マチの身体が、素直にボクの与える快感に流されていっているのが分かる。
「ぁ...ふっ...ん...!」
胸の頂を指で弾いて、ちょっぴり引っ張ってみたり、吸い付いたまま甘噛みをしてみたり。
丁度ボクの掌に収まるキミの胸を、ボクは必要以上に可愛いがる。
乳輪を舌先でなぞって、赤ん坊の様に強く頂に吸い付いて、貪る。
やわやわと胸を揉みながら、その感触を愉しむ。
「気持ちイイかい? マチ♥」
そう言ってマチを見ると、快感にほんの少し流されかけていたマチが、はっとした様に真っ赤な顔を向けてボクを見た。
「も、もう止めな! これ以上馬鹿な事するんじゃないよ!」
「嫌だね♥ 断る♥」
べ、と舌を出して笑うと、胸を弄っていた手を、また秘部へと伸ばす。
マチがびくりと身体を震わせたのが分かって、ボクはとっても愉しくなった。

ーーーあ、これって、好きなコは虐めたくなっちゃうってヤツ?
629名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 00:26:15 ID:SAZJMeip

「先ずは...ココを綺麗にしなくちゃいけないからね♥」
耳元で低く囁きながら、ボクはマチの秘部をゆるゆるとなぞり、彼女の顔を覗き込んだ。
マチは顔を赤らめたまま、唇をぐっと噛み締めて、ボクの与える快感を極力感じない様にと、目を瞑って俯いてしまっている。
思わず声を出して笑っちゃったよ。
そんな事したって無駄なのに。我慢しないで声出しちゃえば?
ボクはマチの秘部を指で開いて、愛芯を親指の腹でぐりぐりと押し潰した。
「...っ! ぁ...ぁん」
「ココ、気持ちイイだろ? 昨夜のマチは、ココが気持ちイイって、ボクの顔の上で鳴いてヨガってたよ♥」

ねぇ、覚えてるかい?

そう言ってニヤニヤ笑ってマチを見れば、さっきよりも顔が赤い。

覚えて無い...はずが無いよね?
頭は忘れていても、身体の方は覚えているだろう?
だって、ほらもう...

「おや? どうしたんだい? 何だかココ、ぬるぬるしたのが溢れてきたけど...♥」
明らかにボクの精液じゃないモノが、マチの秘部から溢れ出て来ている。
「も...ゃめて...!」
マチは浅く息を吐きながら、潤んだ瞳でボクを見た。
その表情は、ボクの加虐心を駆り立てるだけなんだよなぁ。

......滅茶苦茶に、壊してやりたくなるから困るんだ。
キミに向けるこの感情を、ボクはいつも持て余す。
キミに向ける「好き」と、クロロに向ける「好き」と言う感情は、似ている様で全く違う。
こう言うの、アイシテルって言うんだろ?
だから壊したくない......でも壊したい...。
矛盾した感情、ジレンマが、ボクがマチに向ける感情を、どんどん歪んだものにしている。
分かっていても、もう止められない。

「...そんな顔しても駄目だよマチ♥ 奥にたっぷり入ってるんだから...♥ 掻き出さないと♥」
ボクは然も当たり前、みたいな顔をして、マチの拒絶の言葉を無視すると、指をそのナカへと挿れた。
630ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:28:15 ID:SAZJMeip


◆ ◆ ◆ ◆ ◆

とっくの昔に、あたしの足元で、シャワーはお湯を出しっぱなしにされたままタイルに転がされている。

くちゅ...ずっ...ず...

大した抵抗も無く、あたしの秘部はヒソカの長い指を飲み込んでいく。
骨ばった指が、すっかりナカに挿れられてしまって、あたしはその感覚に怯みを覚える。
「ああ...マチのココ、ボクの指を美味しそうに咥えてるよ♥」
ヒソカの愉しそうな声が耳元で聞こえて、くすぐったさと恥ずかしさで居た堪れない気持ちになった。
「い...いかげんに...しなよ...!」
何とか声を出して、快感に流されない様にと身体に力を入れる。
でも、そんな事で止める様な奴じゃ無いのは分かっている。
案の定ヒソカは、惚けたように笑うばかりで、こちらの話なんて聞きゃしない。
「そんなに締め付けないでよ...上手く掻き出せないだろ♥」
「ひぁっ...!」
指をナカでぐっと折り曲げて、上壁を擦りながら、ヒソカは指の出し入れを始めた。
とろぉ...と、ナカに溜まっていたヒソカの精が、外に流れ出てきたのが分かる。
こぽっ、という音と、空気と一緒に泡立った精が出る感覚に引き摺られそうになり、ぎゅっと目を瞑った。
与えられる快感に、立てられたまま固定された膝が、ガクガクと笑ってしまう。
「...気持ちイイの...? 」
上目遣いで、あたしをあのニヤついた嫌な笑みで見据えながら、ヒソカは指の抽出を続けている。
「あ...んた、なんかに、感じ、るか...!」
情けなくも、視界がぼやけて見える。
ヒソカは酷く嬉しそうに、そんなあたしを見て笑う。
「へん..たい! あんたなんて...大っ嫌い! しね!」
レベルの低い罵倒しか出てこない程、今のあたしは切羽詰っていた。
しかも罵れば罵る程、この男は幸せそうに笑うからタチが悪い。
631ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:29:30 ID:SAZJMeip

目を瞑って、唇を噛み締めて声を押し殺しても、身体が跳ねてしまうのはどうする事も出来ない。
ヒソカはあたしが感じる場所を、指で何度も執拗に擦り上げてくる。
もうナカに溜まっていた精は、殆ど出てしまっているだろう。
それでもヒソカの指は、あたしを確実に責めたてる。
くちゅくちゅとワザと音を大きく立てながら、ヒソカは熱い息を吐いた。
「声...聞きたいな♥ 出してよ♥」
「...!!」
ナカに挿れられた指の数が、明らかに増えている。
2本の指が、滅茶苦茶にナカを掻き回して、ヒソカがまた胸の頂に唇を寄せる。
親指が愛芯を捏ねくり回して、あたしを追い込む。
そしてあたしはとうとう、声を上げてしまった。
「うっ...あぁっ、あっ...やぁああっ」
途端、ヒソカの笑みが深くなって、バラバラに動かしていた2本の指を、ピンッと奥まで伸ばした。
「ぁぁああんっ」
仰け反り、大量の愛液でヒソカの手を、お湯以外のもので濡らす。
ヒソカは低く笑いながら、あたしのナカから指を引き抜くと、これ見よがしに、ソレを舐めて見せた。
「ククク...♥ 潮吹いちゃったね♥ 気持ちヨカッたんだ?」
何とか座ったままの状態で、あたしは息を整える。
「...............」
あたしは応えない。
何を言っても無駄なら、もう何も言いたくない。
我ながら、何とも幼稚な抵抗だと思う。
「黙ってちゃ分からないよ♥ マチ♥」
分からなくて良い。
...これ以上何かされたら、自分が自分で無くなってしまう様な、そんな不安感があたしを覆う。
ヒソカは応えないあたしを見て、やっぱり笑っている。
出来る事なら、もうこの辺りで止めて欲しいところだけど、

「仕方ないなぁ...じゃあココ、こんなにぬるぬるしてるから、シャワーで流してあげよう♥」

この男にそんな事は通じる訳もない。
632ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:30:32 ID:SAZJMeip

「必要...ないっ! 余計なこと、し、ないで...っ!」
流石にこれは、声を出して制止してしまう。
何時の間にか、ヒソカはタイルに転がっていたシャワーを手に、水圧の調整をしていた。
お湯の出る量と勢いが増したシャワーが、もくもくと湯気を上げて、あたしとヒソカの輪郭をぼやけさせた。

「あっ...! あぁぁっ!あぅうっ」
湯気で良く見えないけど、確実にヒソカは笑っている。
シャワーのヘッド部分、強い勢いでお湯の出るそこを、あたしの秘部にぐっと押し付けた。
「はっ...やぁあ...っあ」
一度イってしまった身体に、この刺激はマズい。
びくびくと身体を震わせて、腰をくねらせて、シャワーの勢いを殺そうとするけれど、こいつはそんな事を簡単に許す男じゃない。
「♩」
シャワーを押し付けながら、鼻歌混じりであたしのそんな痴態を見て愉しんでいる。
「も...ゃめてぇ...ゆ、るして」
懇願する。
もうこれ以上ヤられたら、あたしはあたしじゃ無くなる。
「...イヤだ♥ もっともっと乱れて見せてよ、マチ♥ ボクを感じて...♥」
ーーーふざけるな。
勝手な事ばかり言いやがって。
羞恥の感情を上塗りするように、ふつふつと怒りが湧き上がる。
ヒソカに対する怒りが、快感に酔う頭を叩いて、思考をクリアにしようと働く。
「し、ね! ...ばか! へん、た、い...っ!」
輪郭のはっきりしないヒソカを睨みつけて、あたしはまた低レベルな罵倒を吐くけど、これもまた逆効果だった。
ヤツがまるで愛の言葉を囁かれたみたいに、嬉しそうに小さく感嘆の声を上げたから。
「可愛いマチ...♥ 声、我慢しなくてイイんだよ? 此処にはボクとキミの二人しかいないんだ♥ それにボクはもう、我慢できないしね♥」
「あっ...!?」
シャワーをまたタイルの上に転がして、ヒソカは静かにあたしの上半身を押し倒した。
「ばかばかっ...! 止めろ...!」
633ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:31:51 ID:SAZJMeip


膝を立てて、秘部を曝け出すように横たえられてしまった。
ヒソカがそこに割り込んできて、あたしに覆い被さりながら、片手で愛芯をまた弄ぶ。
親指でぐりぐりと押してみたり、軽く引っ掻く様に爪を立てて弾く。
摘まんで引っ張って、それでも痛みより快感が勝る。
「んぁっ...あぁっ...ゃだぁあ」
首を振ってそう言うけれど、あたしの口から出るのは甘ったるい嬌声ばかりで、自分の声とは言え耳を塞ぎたくなった。
「はぁ...マチ♥ 凄く可愛いよ♥ エッチなキミも可愛いかったけど、こうやって抵抗しながらも、ボクに良い様に弄ばれちゃうキミも...ゾクゾク為る程素敵だ...♥」
ヒソカはまた意味の分からない事をほざきながら、あたしの身体を好き勝手に弄る。
「ひっ...ぅん...や、め...て...!」
「クククッ♥ ...あぁ、ほらもう...キミがあんまりにも可愛いから...ボクのコレ、こんなになっちゃったよ...♥」
指じゃない、もっとずっと太くて熱いモノが、あたしの秘部を緩く撫で上げた。
その感覚に、ぞくりと肌が泡立つ。
「...マチ......♥ 挿れてもイイよね...? キミを...滅茶苦茶にしたいんだ...♥」
ヒソカが顔を近づけてきた。
霞んで見えていたヒソカの輪郭がはっきりと見えて、男にしては幾分か綺麗過ぎる程の顔を目で捉えた。
息が荒いし、目が血走っている様にも見える。
こんな状態じゃあ、あたしがいくら制止の言葉を投げても、聞く訳がないだろう。
濡れた、顔に張り付いた髪の毛を、ヒソカが指で梳いてくる。
もはやその行為だけでも、あたしの身体は卑しくも反応してしまうのだ。
「イイだろ? ボク、キミの事が好きで好きで仕方ないんだよ♥ 愛してるんだ♥ イイよね?マチ♥...挿れるよ...♥」

あたしの事が好き?
愛してる??
ーーーそれって、本当?
アンタは何時も嘘を付くから、何が本当で嘘なのか、同じ変化系でもちっとも分からないんだよ。

でも悔しい事に、その台詞が虚言であれ、本心だったとしても、今のあたしの理性を崩すのに、そう時間は掛からなかった。
634ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:33:19 ID:SAZJMeip


「あっ...はぁぁああっ!」
「マ、チ...♥」
散々弄られて、もうどろどろになっていたソコは、ヒソカのモノを易々と飲み込む。
無意識のうちに、誘う様に腰を緩く動かして、ヒソカを受け入れていく。

ーーーアンタさ、ヒソカの事、本当は好きなの?

頭の何処かで、冷めた自分がぼんやりと問いかけてくる。

昨晩の事だってそう。
何でヒソカの所に行ったワケ?

分からないわよ、そんな事。
他人に嘘を付くヒソカと違って、あたしは自分の心に嘘を付く。
だから、この問いかけにも、きちんとした答えを出せそうにない。
それでも、今こうして抱かれている事に、幸福感を感じているのは確か。
これは、信じられないけど嘘じゃない。
それが良い事なのか、悪い事なのか、こんな状態じゃ考えていられない。
...こんなヤツに抱かれて、幸せだなんて感じるんだもの。
あたしも大概、変態なのかもしれないね。

「やっぱり、イイね...♥ キミを、下から見上げるのも悪くないんだけど...こうして上から見た方が、キミの全てを見る事が出来る...♥」
「あっ...ん...はぁあ...ひ、そか...」
思わず名前を呼んで、ヒソカを見る。
ヒソカは珍しく、ほんの少しだけ驚いた様に目を見開いて、あたしの声に応える。
「ん? なあに? マチ...♥」
「ね、ん、解いて...」
「...イイよ♥」
まさか解いてくれるとは思わなかったけど、ヤツは両手両足のバンジーガムを解いた。
自由になった両手を、またまた信じられない事に、あたしはヒソカの首に回したりする。
「マチ...♥」
「............っはぁあ...」
ヒソカの声に応えるのが億劫で、あたしはそれを無視して、ぎゅっとしがみついた。
「動くよ...♥ キミが可愛い過ぎて...壊しちゃいそうだけど...!」
ヒソカがゆるゆると出し入れを始める。
ヒソカのモノは...はっきり言ってかなり大きい。
...キツくて、熱い。
「んっ...あ、ぁ、あぁっ」
そしてそれ以上に感じる快感が、あたしの理性を吹き飛ばそうと、じわじわと這い上がってくる。
635ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:35:27 ID:SAZJMeip

「ぁ、あっ、あぁっ、あぅっ」
「イイ、凄く可愛いよ...♥ マチ、ボクを見て...!」
大きなストロークで、ヒソカは何度もあたしを揺さぶる。
上壁を擦るソレは、指なんかとは比べ物に成らないぐらいの、絶大な快感を生み出していく。
あたしの腰を掴んで、ヒソカはイイ所ばかり突いてくる。
子宮口を叩かれて、耳元でヒソカがあたしに虚言とも本心ともつかない戯言を吐く。
「マチ...♥ 好きだ、ボクを、見て?」
涙が滲んで上手く顔が見れない。

何となく、何だか知らない男に抱かれている様な、妙な錯覚に陥る。
奇抜なあの髪型とフェイスペイントが無いし、ヒソカのこんなに苦し気な顔は見た事がなかった。
快楽に酔った男の顔。
眉を寄せて、あたしをジッと見ている。
顔に髪の毛が張り付いていて、ヒソカが酷く艶めかしく見える。
...今日のあたしは少しおかしい。
まだ酒に酔っているのか...それとも、この目の前の男に酔っているのかーーーー。

「んふ...ぅ...ん...んんっ」
呼吸が上手く出来なくて、薄く口を開けて息をしていると、ヒソカがそこに口付ける。
苦しいのに拒めない。
舌を絡めてお互いの口腔を、夢中で舐め回す。
唾液が混じり合って、口の端から零れ落ちる。
何時もなら嫌悪するであろうソレを、あたしは鼻を鳴らして飲んだ。
「マチ...気持ちイイよ...! はっ...好きだ、マチ...!」
うわ言みたいに、そればっかりじゃないか、ヒソカ。
肉と肉の擦れ合う音が、否が応でも興奮を高める。
「あ、ぁっ、あ、や、ん、っん、も、だ、めぇえっ!」
強く強く抱きしめられて、胸の突起が擦れる。
早くなった律動に、置いて行かれそうになるから、あたしも強く抱きしめ返す。
ヒソカのモノが、欲を吐き出す為により一層大きくなった。
「ヒソ、カぁ...も、だめ、だめっ、やあぁぁあああっ!!」
636ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:36:26 ID:SAZJMeip

ごりごりとナカで動き回るヒソカのモノが、奥の方まで突き刺さって、あたしをあっという間に快楽のどん底に突き堕とすんだ。
「っくぅ......マ、チ...!」
その瞬間、一気に目の前が真っ白になって、ヒソカの剛直をありったけの力で締め付けた。
うねる快感にヒソカも耐えられなかった様で、大きく息を吐きながら、またあたしのナカへとその白濁をぶちまけた。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

大きく息を吐いて、吸って。
ボクは目眩がしそうな程甘ったるい余韻を貪る。
ボクの見たかったマチの顔とは、頑なに拒み続けた快感の果てに、とうとう押し流されて崩れ堕ちる、蕩けきったあの目と表情だったんだ。
酒の力じゃ無くって、ボクが引き出してこそ、これは意味があるから、とっても満足。
ボクは名残惜しかったんだけど、マチのナカから剛直を引き抜いて、お湯を出し続けていたシャワーを手に取った。
簡単にそれを浴びて、ボクはマチを抱き起こした。
壁に凭れる様にしてマチを座らせると、ボクは軽く音を立ててキスを落とし、囁く。
「ボク、先に出てるね♥ マチはゆっくりシャワー浴びなよ♥」
ぼんやりと見開かれた目が、何処となく非難めいて見えたけど、気にしない。
クスクスと笑いながら、ボクはバスルームを出た。

身体を拭いて、新しい服に袖を通す。
何時もの奇術師メイクと髪型で、道化のボクが出来上がる。
しばらくしてからバスルームの方で、シャワーを使う音が聞こえてきた。
それを聞きながら、ボクは他の団員の所在が気になり始めていた。
まぁ、あんまり興味無いんだけど、流石にボクだけじゃ無くてマチまで居なければ、色々と言って来そうなものだし。
思った以上にアジトは静かで、もしかしたら他の皆はもう各自の居場所に帰ってしまったのかもしれない。
そんな事を考えながら、ボクはベッドに腰かけて、今日の予定を思い出していた。
637ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:38:51 ID:SAZJMeip

確か...もっと楽しい場所と、戦り甲斐のある人を探しに行くつもりだったんだっけ。
その事をすっかり忘れてしまえる程、ボクはマチに夢中になっていたらしい。
トランプを弄りながら、もう既に高く日が昇った外を見る。

バスルームの扉が開いて、そこから何時ものつれないキミが出て来た。
物凄く不機嫌そうに眉間に皺を寄せて、例のリボンで髪を結わえる。
あの、ボクに縋り付いてきて、甘い声を上げるキミの姿なんて、そこからはちっとも想像出来ないね。
「...他の皆はもう帰っちゃったみたいだね♥ キミもこれから帰るのかい?」
さっき迄の行為については一切触れず、ボクは当たり障りの無い話題を振る。
「...当たり前でしょ。 仕事終ったんだから。 それにこれ以上、アンタと一緒に居たく無いもの」
マチもその話題には触れたくないのか、何も言わない。
つん、とそっぽを向いて、マチはボクに近付こうともしない。
「...キミさえ良ければ、美味しい食事でもご馳走しようかなって思ってたんだけど♥」
「冗談。 そんな変な格好したヤツと並んで歩きたく無いし。第一あたしは......アンタなんて大っ嫌いなんだから」
ふん、と鼻を鳴らして、踵を返してしまう。
そう言い残して、マチは部屋を出て行ってしまった。
「残念♥」

ーーーーそれでも、
じゃあ何であの時、ボクの名前を呼んだの?
ボクに縋り付いたの?
昨晩、どうしてボクの所へ来たんだい?

「ククク...忘れてた♠ そう言えばキミも変化系だったね♣」

変化系は気紛れで嘘つき。
もしかして、大っ嫌いって言うのは嘘だったりする?
でも、昨晩ボクの所へ来たのと、さっき迄の行為は、唯の気紛れだったのかなーーー?

「やっぱりイイよ、キミは♥」

掴めそうで掴めない。
ふわふわとしたこの不安定さが...何だかとっても心地良いじゃないか。

ねぇ、キミはどう思う? マチ。
638ヒソカ×マチ@477:2011/01/25(火) 00:48:43 ID:SAZJMeip
終わりです!
iPhoneだと何か変換が...

本当は鏡を使ったプレイ()とかやりたかったんだけど、入れられませんでした...
またもしよかったら、そんな話も投下させて下さいw
と言うか、むしろ誰か書いてくだsry

誤字脱字はご愛嬌と言う事でwww
お目汚し失礼しました。では

他の職人様方の投下を首を長くして待ってますwwwww
639名無しさん@ピンキー:2011/01/25(火) 01:00:43 ID:aLIHdAkF
よっしゃぁぁリアルタイム
キタ━━━(゜∀゜)━( ゜∀)━(  ゜)━(  )━(д`  )━( ´Д`)━(;´Д`)ハァハァ!!!!

マチかわええええ!
すっげぇ萌えた!グッジョォォブ!
レポート中の投下乙ですたw
640名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 00:15:54 ID:u3vtuXDR
幻海たん&マチたんシコシコ
>>598
連続投稿どんどんコォ━━━━щ(゜Д゜щ)━━━━イ!!!!
攻めるつもりがいつしか逆転とか
なかなか萌えるお(;´Д`)ハァハァ

641534:2011/01/26(水) 22:54:51 ID:YbrVvYCo
>>534です
コメントくれた方々、どうも有難うございますm(__)m

>>426
ちょい切なげな若×幻、たまらんです(´Д`)
儚い一時の夢‥浪漫!!
そして鈴木×樹里たん!
樹里たんてば確信犯☆

なんだかあまり体調がすぐれず、間延びしてしまって申し訳ないですが‥
コエぼ投下します。

パラレルっぽいというか、少しこじつけ展開なので、原作に忠実でありたい方はスルーしてくださいませ。
642コエぼ@534:2011/01/26(水) 22:56:39 ID:YbrVvYCo
幽助は目の前の光景に苛ついていた。
ぼたんと雪菜がラーメンを食べている両脇で、馴れ馴れしく二人に話し掛ける若い男二人組。
彼らも一応は客なので、無下には出来ない。
こんなことになるなら、彼らが屋台に入る前、ぼたんと雪菜をチラチラと見ながら後をつけていることに気付いた時点で追い払ってしまえば良かったと、激しく後悔した。

雪菜はこの春から高校に通い始めた。
此れから人間界で暮らしていくにあたり最低限の事は学んだ方が良いと、保護者である静流の意見だった。
どういう手段を使ったのかは知る由もないが、兎に角静流の手配により彼女は「桑原雪菜」として女子高へ入学したのだった。
雪菜の初めての学生生活は順調で、少ないながらも親しい友人が何人か出来たらしい。
そんな雪菜の様子を、ぼたんがたまに見に行っている。
螢子から制服を譲り受け、「他校の友達」を装って雪菜を学校まで迎えに行き、放課後に映画やお茶へ連れ出して、「普通の生活」を教えている。
此処までは螢子からの情報だ。

今日のように幽助の屋台へ二人で立ち寄る日もあり、幽助としても「霊界人と妖怪のちょっと奇妙な女子高生ライフ」を温かく見守っているつもりだ。
学生生活など無縁だったぼたんも、此の放課後だけの学生気分を楽しんでいるようで、今日の二人は長い髪を耳の上で二つに結ったお揃いの髪型でやって来て、ラーメンを食べながら他愛ない話に花を咲かせていた。

そんな二人の両脇に陣取ってラーメンを注文した男達は、それぞれぼたんと雪菜に彼是と訊ねている。
ぼたんは手馴れたもので、時折雪菜に助け船を出しながら男達を適当にあしらい、会話を受け流す。
雪菜もぼたんの援護を受けて、言葉少なに曖昧な受け答えをしている。
ぼたんが少しでも幽助に助けを求めるような視線を寄越せば、彼としても堂々と割って入るのだが、彼女は「大丈夫」と云わんばかりに、一度笑顔を向けただけだ。

643コエぼ@534:2011/01/26(水) 22:58:45 ID:YbrVvYCo
もし二人に何かあるようならば、自分が守らなくてはならない。
ラーメンを出し終えて手持ち無沙汰になった幽助は、目の前の四人の動向が益々気になって仕方がなかった。
いっそのこと「俺の妹に何の用だ」と嘯いてしまおうかと思った其の時。

「何だ、今日は早い時間から客が多いな」
暖簾をくぐって小閻魔が顔を覗かせたので、幽助は内心で「天の助け」と歓喜した。
小閻魔は、目の前の一人が制服姿のぼたんだと認めると、「おまえは何をしているのだ」と怪訝そうに眉を寄せた。
幽助は親指でぼたんのことを指し示し、わざと大きめの声で小閻魔に問う。
「おい、こいつを迎えに来たのかよ」
「いや、たまたま寄っただけだ」
幽助と小閻魔の遣り取りを聞いた二人組の男達は、幽助の思惑通り小閻魔をぼたんの彼氏だと思った様で、そそくさとラーメンを食べ終えて屋台を後にした。

「それで、其の格好は何だ」
ぼたんの隣に腰を下ろした小閻魔が、呆れたようにぼたんへ問い掛けた。
「‥雪菜ちゃんが高校に通い始めたので、まぁ様子を見に‥」
「ふむ。雪菜と一緒に居る理由は分かった。
其の上で、おまえの其の格好は一体何だと訊いている」
「‥‥私も学生気分を味わいたいと思いまして」
上司からの厳しい詰問に、あぁまた説教が始まるのだなと、ぼたんは頭を垂れた。
「まぁ、プライベートでおまえが何をしようと勝手なのだが。
そうやって直ぐ調子に乗るな」
「‥申し訳ありません‥」
しょんぼりと肩を落とすぼたんの反対側から、おずおずと雪菜の可憐な声が割って入った。
「あの、ぼたんさんは‥
私の事を心配してくださって‥それで‥」
「まぁまぁ、小閻魔もそう煩く云うなよ」
お待ち、と云う掛け声と共に、幽助が小閻魔の前に味噌ラーメンを置いた。

644コエぼ@534:2011/01/26(水) 23:00:43 ID:YbrVvYCo
「いいじゃんか。
ぼたんだって、所謂女子高生っぽい生活をしてみたいんだろ」
幽助がぼたんの頭を撫でると、雪菜は目を輝かせて何度も頷き、「私も嬉しいです」と続けた。
そんな光景を見て、小閻魔は小さく息を吐いて箸を割った。
「其れは気付かなくて悪かったな」
彼は其のままラーメンを口に運び、黙々と食べ始めた。

「なぁ、おまえらさ、さっきみたいに良く男に声掛けられてんの」
幽助がおもむろに訊ねると、ぼたんが首を傾げた。
「まぁ、たまに、かな‥」
すると雪菜が、再び目を輝かせて身を乗り出した。
「ぼたんさんの話術は、いつも参考になります。
私も早く、適切な受け答えが出来るようにならなくては」
其れを聞いて、成程と幽助は思った。
先程の男達は、「ナンパのあしらい方」の練習台にされたのだ。
幽助と云う力自慢が目の前に居るので、彼女達は安心して練習が出来たと云うわけだ。
やはり彼女達は中々の頻度で声を掛けられているに違いない。
「そりゃあ、おまえらは可愛いから、声掛けられるのは仕方ないけどさ。
でも気を付けろよ、最近は変な奴が多いからよ。
‥‥おっと、雪菜ちゃんはそろそろ門限か」
幽助は腕時計を見て、ぼたんと一緒に雪菜を家まで送って行くよう、小閻魔を促した。


雪菜を家まで送り届けた小閻魔とぼたんは、ぼたんのマンションへの近道である神社の境内を歩いていた。
小閻魔は、屋台でラーメンを食べ始めてからずっと無言だ。
まだ機嫌が悪いのかな、と思いつつ、ぼたんは彼の三歩後ろについていた。
辺りはすっかり暗くなり、鬱蒼と生い茂る樹々の合間から、三日月が二人の姿をうっすらと照らしている。
本殿の裏道は細く、灯はぽつりぽつりと少ない。
すれ違う人影もない。
時折、樹々のざわめきが風に乗って通り抜けるだけ。
二人が踏みしめる枯葉の音が、さくさくと後をついてくる。

645コエぼ@534:2011/01/26(水) 23:02:38 ID:YbrVvYCo
「‥あの、小閻魔様。
ごめんなさい‥」
堪らずぼたんが後ろから声を掛けると、彼は立ち止まってゆっくりと振り返った。
「‥何が」
その声音からは彼の感情は読み取れず、ぼたんは俯いた。
「‥人間界で、勝手なことをしまして」
ぼたんには、其れ以外に彼が不機嫌になる理由が見当たらなかった。
鞄を脇に抱えたまま立ち尽くしている彼女を、小閻魔は上から下まで眺めた。

まるで人間の女と何ら変わりがない其の姿。
先程幽助も云っていたが、身内の欲目を除いても可愛らしいと思った。
華やかですらりとした長身の彼女と、儚げな可憐さを湛えた小柄な雪菜が並んで歩いていたら、其れは男の目を惹くだろう。
ましてや制服姿で、そんな短い丈のスカートの裾をひらひらとさせて歩いていれば。
プリーツスカートから出ている白い太ももが暗闇に浮かび上がり、膝丈の紺色のハイソックスとの対比が、厭に艶かしい。
小閻魔は、胸にじわじわと不思議な感情が広がってくるのを感じた。

「‥人間界が、楽しいか」
予想していなかった問い掛けと共に、小閻魔の手が頬にそっと触れたので、ぼたんは顔を上げた。
己を見つめる小閻魔の瞳は何処か寂しげで、しかしその奥には違う種類の強い光がはっきりと見え、ぼたんの心臓がどくりと大きく音を立てた。
「‥確かに人間界は‥楽しいです。でも、」
云いながら、ぼたんは一歩後退った。
此のまま至近距離で見つめ合っていたら、彼の瞳に飲み込まれてしまう。
そう思って少しずつ距離を取ろうとするが、ぼたんが後退る毎に小閻魔も詰め寄ってくる。
「‥人間界では、ああやって男が遊んでくれるものな」
彼の意地悪な言葉に、ぼたんは頭を左右に振った。


646コエぼ@534:2011/01/26(水) 23:05:04 ID:YbrVvYCo
「其れは関係無いです。
霊界には無い物が、人間界には沢山在るので‥だから、」
最後まで云い終える前に、彼女の踵が何かに触れた。
背後には大樹が立ち塞がり、小閻魔が其れに両腕を衝いて顔を寄せて来たので、ぼたんは行き場を失った。

「‥‥触れさせたのか、人間の男に」
彼女の耳許で低く囁きながら、右手で太ももを優しく撫でる。
小閻魔の問いに対し、ぼたんはふるふるとかぶりを振った。
小閻魔の右手はスカートを捲り、丸く柔らかな尻を撫で、左手で彼女のブレザーの釦を外す。
首許のリボンタイはブレザーのポケットに押し込み、ブラウスの釦に手を掛けた。

釦を全て外し終えると、ぷるんと張りのある、たわわな果実がブラウスから顔を覗かせた。
白いレースが施されたブラのフロントホックを外して其の果実を出してやり、小閻魔は片方の先端を人差し指で押した。
「こんな処で脱がされて、興奮したか」
彼はくすりと唇を歪めて、勃起している蕾を捏ねた。
「ぁふ‥」
思わず零れた己の色を含んだ甘い声に、ぼたんは頬を染め、手の甲で口許を押さえた。
「大丈夫だ、誰も居ない‥」
小閻魔は其の長身を屈めて、もう一方の蕾を口に含んだ。
そして舌で転がし、吸い上げ、いやらしく舐め回す。
ちゅくちゅくと云う唾液の音が耳を犯し、ぼたんは両手で口許を覆って声を殺し、背中を駆け上がってくる快感に堪えていた。

やがて小閻魔の右手は、ショーツに潜り込み、二本の指でそっと割れ目を上下に擦り始めた。
「‥濡れているな」
云いながら顔を上げた小閻魔の唾液で艶めく薄い唇が、其れをぺろりと舐めた赤い舌が、ぼたんをぞくぞくと震えさせた。

彼は、美しすぎる。
何処か中性的で、冷たい月の様で、馨り立つ百合の様で、其れで居て脆い。
其の危うさに自分は惹かれているのだと、ぼたんは改めて思った。

647コエぼ@534:2011/01/26(水) 23:08:00 ID:YbrVvYCo
背徳的な感情が、小閻魔を煽っていた。
此の場所が神聖な神社の片隅だからか。
誰かが通り掛かるかも知れないと云う臨場感か。
彼女が普段より幼く見えるからか。
兎に角、彼女の此の姿を見て、同じ様に欲情していた輩があちこちに居るかと思うと、我慢ならなかった。

擦り上げている割れ目からは蜜が次々と溢れ、小閻魔の長い指を濡らす。
時折肉芽に指先が触れると、ぼたんは小刻みに体を震わせた。
「‥強情だな、おまえは。
そんなに意固地にされると、余計に啼かせたくなる」
小閻魔はぼたんのショーツのサイドにある紐を片方だけほどくと、ぐちゅぐちゅと音を立てて激しく肉芽を捏ね回した。
「はぁぁん‥っ」
敏感な部分を強く愛撫されて、ぼたんは遂に声を上げた。
肉芽は既に固くなっていて、小閻魔の指に合わせてぬるぬると蜜で滑り左右へ不規則に動き、其れが更なる刺激となる。
ぼたんの白い頬は桃色に上気し、ふっくらとした唇から熱い吐息を洩らし、膝ががくがくと震えている。
鞄が腕からすり抜けて、どさりと足許に落ちた。

とうとう彼女の両腕が己の首に回されたので、小閻魔は満足気に微笑んだ。
「素直になった褒美をやろう」
そう云って小閻魔は己のベルトを外し、ジーンズのジッパーを下ろした。
取り出した一物は勃起して下腹につくほど反り返り、先端は先走りでぬらぬらと濡れて光っていた。
其の様から小閻魔がいつもよりも興奮していることが見てとれて、ぼたんの下半身がきゅうと疼いた。
小閻魔はぼたんの右脚に手を掛けて持ち上げると、己の欲望を彼女の胎内へ挿入し、浅くゆっくりとした律動を与えた。

「あぁ‥‥はぅ、んんっ‥」
お互いの息遣いの中にぼたんの喘ぎ声が混じり出した其の時、樹々の向こうから話し声が聞こえた。
小閻魔は動きを止めて、声がする方の暗闇を見つめた。

648コエぼ@534:2011/01/26(水) 23:10:40 ID:YbrVvYCo
小閻魔の様子に気付いたぼたんも、首を捻って同じ方向を見た。
枝々の合間から、枯葉を踏みしめる音が話し声と共に近付いてくる。
どうやら一組の男女のようだ。
ぼたんは寄り掛かっている樹の蔭に身を隠すようにして、俯いて息を潜めた。

こんな処、誰かに見られたら‥
そう思い少し冷静になると、己の身体が飲み込んでいる熱い塊のことも、やけに生々しく感じてきた。
其の感触に、中途半端に焚き付けられていた下半身が、無意識にきゅうと締まった。
すると、彼女の胎内にある肉棒がむくりと反応し、体積を増した。
其の刺激で、また彼女の蜜壷が収縮する。
収縮に合わせる様に、肉棒は太さと固さを増して蜜壷を圧迫し、更なる収縮を誘う。
「‥あまり締め付けるな。
そんなに欲しいのか。
見付かっても知らないぞ」
耳許で小閻魔がそう囁くと、ぼたんの蜜壷がぎゅううっと大きく反応したので、彼はくすりと笑んだ。

「‥なんだ、見られたいのか。
おまえは恥ずかしいのが好きなんだな‥。
では、望み通りに呉れてやろう‥」
小閻魔は女芯への抽送を再開し、じゅぷじゅぷと云う卑猥な音と共に溢れた蜜がぼたんの太ももを伝った。
「あ、やぁ‥、んんぅん‥
駄目、聞こえちゃう‥‥っ、
あはぁん‥」
徐々に勢い付く腰遣いに、ぼたんは弱々しく抗議の声を上げたが、そんなものは無意味だった。
いつもより乱れ、小閻魔の屹立を小刻みにきゅうきゅうと締め付ける蜜壷は、快楽を欲しているようにしか映らない。
「ん、はぁ‥駄目です、あぁん‥
小閻魔様、駄目、なの‥
あん、んぅ‥」
可愛らしく抵抗するぼたんの唇を、小閻魔は己の其れで塞いだ。

小閻魔の舌が、ぬるりとぼたんの口内に割り入り、うごめく。
唾液を流し込み、舌を吸い上げ、絡め、ぬちゃぬちゃと艶かしい音を立てた。

649コエぼ@534:2011/01/26(水) 23:14:16 ID:YbrVvYCo
彼は恐れていた。
己が住まう霊界を棄てて、彼女が人間界へ降りてしまうことを。
だから、彼女が必要以上に人間界へ出向くことで、何か物事や誰かに強く興味を抱く様なことが起きないか、常に不安を感じていた。
しかしながら、今の自分には彼女へそんなことを云える資格も無ければ、其の勇気すら無く。
己への苛立ちを昇華するように、彼女の華奢な腰を引き寄せて思い切り突き上げた。

「ぃやぁぁあんっ‥」
余りに心地よい刺激に、ぼたんは唇を離し、嬌声を上げた。
お互いの性器が熱く擦れ合い、快感の波が次々と押し寄せる。
結合部から溢れる、ずちゅずちゅと云ういやらしい水音はどんどん大きくなり、二人の耳に響いて、更なる興奮を呼び起こす。
「ふぁ‥‥小閻魔様っ、
許して‥‥やぁ、
私、もう‥‥っ、あぁん」
熱い吐息が交錯する中、ぼたんの腰は小閻魔の其れに合わせて前後に大きく揺れ動き、彼女が絶頂へ駆け上がり始めていることが分かる。

「‥ああ、いくといい‥」
そう云って彼は小刻みに素早く腰を動かし、ぼたんの内壁を激しく擦り上げた。
そしてぼたんの膣内も、出入りする小閻魔の肉棒を離すまいと、収縮してぐいぐいと締め上げる。
「あ、あ、あ、あ、あ、
いく、小閻魔様、いっちゃうのっ‥‥
っ、くぅぅぅうんっ」
仔犬の様な啼き声を喉から絞り出して、ぼたんの身体ががくがくと痙攣した。
己の絶頂も間近になった小閻魔は、彼女の後を追う様に腰を振り続ける。
やがて彼もぶるりと身体を震わせ、白濁を蜜壷の奥へと注ぎ込んだ。
びくんびくんと肉棒がしゃくりあげ、其の精液を全て吸い上げるように胎内が脈打っているのを、ぼたんは目を瞑りながら感じた。
二人は抱き合ったまま荒い呼吸を繰り返し、しばらくの間繋がったままでいた。
小閻魔が己の一物をゆっくりと抜き、抱えていた彼女の脚を下ろすと、蜜壷からは愛液と白濁が混ざり合った液体がとろりと溢れ、白い太ももを伝った。

650コエぼ@534:2011/01/26(水) 23:19:41 ID:YbrVvYCo
結局、途中で聞こえた話し声の主達は手前の小道を曲がって行ったようで、こちらにはやって来なかった。
しかし、いつ誰が通り掛かるか分からない場所には変わりなく、我に返ったぼたんは慌てて身繕いをした。
そして、片脚にぶら下がっていたショーツがぐしょぐしょに濡れ、とても履けるような代物ではなくなっていることに気付いた。

ハイソックスも湿りを帯び、非常に不快である。
仕方なく、雪菜と立ち寄ったコンビニで買ったお菓子が入っていたビニール袋にショーツとソックスを入れ、鞄に押し込んだ。
鞄を小閻魔の胸元にぐいと押し付け、頬を膨らませたぼたんは恨みがましく呟いた。
「‥‥小閻魔様の馬鹿、大馬鹿」
ぷいと先に歩き始めたぼたんの数歩後ろを、小閻魔は鞄と共についていく。

やがて神社の境内を抜ける手前で、ぼたんが立ち止まり振り返った。
彼女の紫水晶のような大きな瞳が、小閻魔の琥珀色の其れを捉えた。
「‥私が存在すべき場所は、霊界だけです。
小閻魔様が必要としてくださる限り、お傍にお仕え致します」
己の心中を見透かしたような其の言葉に、小閻魔は苦笑した。
「‥‥すまないな、不甲斐ない上司で」
「‥全て存じ上げた上で、もう随分と長い間お仕えして居ます」
ぼたんが微笑んで云うので、小閻魔は一つ息を吐いた。
「ああ、そうだったな‥。
じゃあ帰るか、霊界へ」
差し出された彼の手を取って、ぼたんは黙って頷いた。



嗚呼、何処までも続く世界の果てを探して、君の手を引いて行けたら。
何もかも放り投げて、君だけを連れ出せたなら。
穏やかな陽射しの中で、君の隣でゆるやかに目醒める日を、僕は待っている。



「月が馨る」 了


651名無しさん@ピンキー:2011/01/26(水) 23:21:57 ID:A4POPzSS
リアルタイム遭遇!
GJ過ぎます。


全く何という神スレ
652534:2011/01/26(水) 23:23:16 ID:YbrVvYCo
無理矢理な展開でスマソorz

制服+ツインテールぼたんちゃんに萌えるコエ様を書きたかたので、
雪菜チャンの入学とか、強引な流れに(・ω・`)

しかもア○カンは別の機会に使いたかったのに‥
コエ様が強行突破(苦笑)


あぁどうしても状況描写や心理描写に重点を置いてしまって、エロ描写があっさり風味になってしまう‥
もっと研究します


>>477様へ

私はハンタは初期しか読んでおらず一切書けないので、
今後もハンタ作品を楽しみにしていますよ( ´∀`)/


653426:2011/01/31(月) 02:52:07 ID:J+GOwsjq
ぎゃああああヒソマチandコエぼた
キタ━━⊂⌒~⊃。Д。)⊃━⊂⌒O。Д。)⊃━O(。Д。)O━⊂(。Д。O⌒⊃━⊂(。Д。⊂~⌒⊃━━!!

>>477
素晴らしい…!!ハァハァハァ萌えたGJ!!!
鏡プレイ書いてくらさいおながいします是非に (*´д`*)
自分もハンタは11巻位しか持ってなくて、ヒソマチはばっちりわかるんだが、
それ以降の巻の事はわからないので、いまいち書けないんだorz
エロ描写も心理描写もすげぇ巧い!
気まぐれマチたん、また書いてほすぃw

>>534
萌え転げる程にぼたんが可愛い!!ハァハァ(;´д`)ハァハァ
エロ描写があっさりって…こ れ で で す か !!?
いやもう十分にエロいですたまらんです
制服にコエンマ様のみならず自分も萌えたw


で、制服のぼたんに萌えてついでに制服の雪菜ちゃんに萌えて
書いた、突発エロ無し 飛影×制服雪菜。

エロまで書きたかったんだが…つーかエロパロ板に反して
エロ無しという恐れ多さがあるものの、とりあえず投下。
需要があれば、続きでエロを書いてもいいかな、と。

まぁ小ネタとして受け取って下され。
自分が前に書いた飛雪の続きのようなそうでないような。

では投下。


654飛影×雪菜@426:2011/01/31(月) 02:53:32 ID:J+GOwsjq

「飛影さん!この服、どうです!?」
「――っ!?」

久しぶりに降りた人間界。
久しぶりの桑原の家。
久しぶりに会う妹の姿。

成長期を過ぎ、以前よりもぐっと大人っぽくなった妹の姿に――飛影は絶句した。
否、それよりも何よりも、彼女の、その今までに無い、その魅惑的な服装に。

「――雪…菜…!?何だ、お前…その格好は…!?」
「え?何って…私、この春から高校に通い始める事になったので…
これはその高校の『制服』なるものだと、静流さんが買ってくれたんです。
飛影さんが人間界に降りてくると蔵馬さんから聞いたもので、一番にお見せしたいと思って…」
飛影は、眩暈がした。
雪菜が高校に通うらしい事を蔵馬から聞き、何だかとてつもない不安に駆られ
人間界に降りてきたものの、やはりその予感は的中していた事に、飛影は頭が痛くなった。

『制服』…これが、か!?

碧い髪を垂らし、純白のブラウスに、茶色のブレザー、
深い緑に赤と黄色のチェック柄のミニスカート、
そして、胸にはスカートと同じチェックの蝶ネクタイ……
まるで陰謀のように、あからさまに不自然な程短いミニスカートと、膝までを覆う
紺色のソックスの合間に覗く、白い腿……
風でも吹こうものなら、たちまちそのスカートの下の暗がりまでもを拝めてしまいそうな危うさ…
「――っ、おい!お前…本当にその格好で高校に行く気か…!?」
忌々しくそう疑問を口にすると、当の雪菜はきょとんとして飛影を見詰めていた。
飛影の意味するものを、雪菜は何一つとして理解していないのだ。
「え…?あ、あの…何か、変でしょうか…?静流さんが、さっきスカートの丈を直して
下さったんですが…長いより短い方がいいから、と…」
655飛影×雪菜@426:2011/01/31(月) 02:54:03 ID:J+GOwsjq


――短すぎるだろう……!!あの女……余計な事を…!!

飛影の胸中に、怒りが込み上げてくる。
背が若干伸び、表情もどことなく幼いものから大人のそれへと変わりつつある雪菜に、
この制服は男の目を引くには十分だろう。
せめてスカートが長ければ百歩引いて許せるが、ここまで短くされては、目のやり場に困る。
非常に。
嫌でも、そのスカートの下の、その肌の白さと、自分が以前触れたその肌の柔らかさと
滑らかさが思い出されて、兄にあるまじき感情が湧きあがってくる。
こんな扇情的な雪菜の姿を見れば、他の男共にとっても目の毒になる事は間違いない。
やめさせなければ。
こんな姿の妹を、他の男に等見せるわけにはいかない。
「おい…、今すぐ、その制服を脱げ…いつもの服に、着替えろ…!」
「飛影さん…?やっぱり…私には似合いませんか…?
静流さんは、似合ってると言ってくれたんですが…」
「そういう問題じゃない…!その姿、俺以外の他の男には絶対に見せるな…!
まして桑原には、特に、だ!新しい制服を、出来るだけ丈の長いものを買い直せ!
いいな!?」
強い口調に、雪菜はその意味を考える間も無く。
「は、はい!」
と、思わず一つ返事をするしかない。
その表情には、相変わらず何が何だか、と言う疑問が浮かんでいる。
(全く、こいつは…!)
氷女独特の、魔性の色気――人間界でいう、『雪女』と呼ばれる妖怪は、
その魔性の美しさと色香で、男をたぶらかし、堕落へと誘うとされている。
成長し、かつての幼さが影を潜め、ますますその氷女の魔性の魅力を
身につけつつあるこの妹は、それに反して自分の魅力に全く持って無頓着のままだ。
兄とは名乗れぬ身の上であるとは言え、これではまったく気が気ではない。
否――兄として、だけではない。

656飛影×雪菜@426:2011/01/31(月) 02:54:40 ID:J+GOwsjq

身体が、熱くなっていく。
久しぶりに会った妹に――自分は欲情している。
(くそ……!最悪、だな…)
自嘲気味に舌打ちするも、熱は昂ぶるばかりで。
そして。
「――っ!?おい、何、を…!」
「え?あ、…いえ、飛影さんが、脱げと仰るので…」
「男の前で平気で脱ぐなと言ってる!ふざけてるのか、お前…!」
いくらなんでも、平気な顔して男の前で服を脱ごうとするとは、何を考えているのだと、
飛影はまた眩暈がしそうになる。
けれど、雪菜から返ってきた返事は、飛影の予想外のものだった。
「…飛影さんの前だから…平気なんです…。でなければ、幾ら世間知らずの私でも、
こんな事…」
頬をほんのりと桜色に染めながら言う雪菜に――飛影は、身体にこの上無く熱が篭るのを
感じた。
自嘲気味に溜め息をつきながら……本能に抗わず、雪菜の華奢な身体を、ベッドの
上に押し倒した。
「飛、影さん…!」
その綺麗な瞳を潤ませながら、雪菜は飛影を見上げた。
「ふん……流石に魔性の妖怪だな……男を誘うのは、巧いらしい…」
「え…?あっ、っ…!」
「人を散々煽りやがって…、今から、お前の何が悪いのか、
じっくりと教えてやる…覚悟、しろ…」
「ん、あぁっ…飛、影さんっ――」


――その後。

飛影に言われ、雪菜が再び買ってきた規定の長さのスカートを、再び静流が
短くカットしたらしい事を、陰ながら妹を見守っていた飛影が知り、
おちおち魔界にも帰れぬ日々が続いたという。


終わっとく。

657飛影×雪菜@426:2011/01/31(月) 02:56:01 ID:J+GOwsjq

エロ無し御免。
結局、飛影が雪菜の制服姿に萌えただけの話。
あ、場所は雪菜ちゃんの部屋で、桑原達は留守中って事にしといてくれ(平伏)


>>596さん
今幻海ねえさん攻めを考えてはみてるんだが、何か絶対入れて欲しいシチュとか
ネタとかってある?
どうも萌える男受がなかなか思い浮かばんのだ。
どこまで書いて許されるのかもわからんので、よかったら教えてくれw
…その上で期待に添えたものが上がらなかったら許せ(ニガワラ
658名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:55:49 ID:+dADgCQZ
神スレ杉ワロス
飛影いいぞもっとやれ

>>657
攻めというか、なかなか触らせてもらえない
焦らしプレイとかいいんじゃないでしょうか
いわばエサを目の前に待てをさせられる犬のような。

・・・と596でもないのに言ってみた。逝ってくる
659596:2011/02/03(木) 01:01:50 ID:+KBegIoo
>>426
俺がMを装ったドSというのが正直なところだが、
レスにあるような我慢させられる的なのは
萌える。そのあと玄海をめちゃくちゃにしてやってくれ。
まぁあれだ、神に任せる



ピトーネタあるんだが、需要あるだろうか。
660477です:2011/02/04(金) 19:39:04 ID:csiTKfYS
>>534
ぼたんちゃん可愛いよおおおおおお
ちゅっちゅこっちにおいで
426様も仰っていますが、カナーリえろえろですよ!
むふふ
ハンタは初期だけしか読んでいなくても、分かるようなSSを投下したいです!

>>426
相変わらずの...神!
GJすぎます続きはまだですか早く早く風邪引いちゃう
死々若×玄海も、飛影×雪菜もすんごく楽しみです
ハァハァ(*´Д`*)
焦らしプレイとか...うッ...

>>596
是非に!
ハンタのSS増えないかなぁ
ピトーたん待ってます!うへへ


春休みで頭がイっちゃってるせいですかね
鏡プレイじゃないんですが、ヒソカ×マチでチョコレートプレイ()を書いちゃった...

甘くてエロは少ないかもしれません
苦手な方はスルーをお願いします
661ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 19:42:20 ID:csiTKfYS
融点


その日は人々が、何処か浮かれて街を闊歩する。
男たちは期待した眼差しを、そして女の内の幾らかは、その日に命を賭けるのだ。

「ふーん」
手にした雑誌をパラパラとめくっていくと、ある記事に目を奪われた。
そのページには、『バレンタイン』のスイーツについて、でかでかと特集が組まれていたのだ。
あたしはそんな記事を見ながら独り悩む。
「バレンタインねぇ...」
甘いものは嫌いじゃない。
俗に言うスイーツを、パクノダと一緒に有名なケーキ店へ行って食べた事だってあるし、その辺の好みは同年代の女子と何ら変わりないと思ってる。
ただ少し変わっているのは、あたしが裏の世界でも恐れられている、『幻影旅団』という名の奇怪な盗賊集団の一員であるという事ぐらいじゃないだろうか。
「チョコレートか...」

食べたい。
買うのも良いけど、この雑誌の特集には、チョコレートを使ったお菓子の作り方が沢山紹介されている。
作ってみるのも良いかもしれない。
ああでも...

料理はあんまり得意じゃない。
お世辞にも上手とは言えない腕前だし、いつもはあまり自分で作って食べようという気が起きないのだ。
だがここは変化系。
「...作って...みようかな」
気まぐれを起こしたあたしは、早速材料を揃えるために、街へと繰り出すのだった。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

頭の中には、さっき見た雑誌の写真が悶々と浮かび上がる。
チョコレート、チョコレートケーキ、チョコクッキーにチョコパイ...。
あんな記事を見れば、何となく小腹が空くというもの。
食べるところを想像すれば、自然と顔が綻んでしまう。
店内を見回してみれば、やはり女性が多い。
きっと皆チョコレートを買いに来たんだろうなと、あたしは同じ穴のムジナ達を一瞥した。
662ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 19:44:36 ID:csiTKfYS

誰かの為に作る女性陣と違って、あたしは作る予定のそれを、他の奴らにあげるつもりは殆どなかった。
でも、ふと思う。
「(パクやシズクは食べるかな...?)」
同じ女子同士にしか分からない事だってある。
パクノダとはケーキを食べに行ったし、シズクも多分甘いものが好きだろう。
上手く出来たらいくつか渡してやろうかな、そんな事を思いながら、材料を観て回る。
「(団長...クロロはどうかな...)」
あの人も甘いものが好きだと言っていた。
渡してやるのも悪くない。
どちらも日持ちするお菓子を作って、今度の仕事の時にでも渡してやれば良いか。

珍しく口元が緩みっ放しだ。
大量の材料を買い物カゴの中に放り込みながら、この材料たちが完成した瞬間に思いを馳せる。
甘い香りが漂い、食欲をそそるお菓子たち。
早く作って食べたい。
ほんの少しだけ浮き足立ったあたしは、清算を済ませると、住処へと戻るのだった。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

気分はとっても良い。
危うくスキップなんてしそうになってしまう程、今のあたしは浮かれている。
まるで遠足へ行く子どもみたいね、と自分に苦笑したりして。
住処に着いて、玄関に鍵を差し込む。

此処で気づいておけば良かったと、あたしはこの後激しく後悔する事になる。
今の浮かれたあたしには、何時もの冴えた勘は働かなかったのだ。

かちゃりとドアが開いて、両手いっぱいの材料を運ぶ。
廊下を過ぎ、リビングへと向かうと、其処には。
「おかえり♥」
ソファにゆったりと腰掛けて、トランプを弄る男が、ニタニタと笑いながら、こちらを見ているのだった。

663ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 19:47:13 ID:csiTKfYS

一瞬、くらりと目眩がした。
そして次に湧いて出た感情は怒りと困惑。
「......どうやって此処に来た? コレ、住居不法侵入って言うんだけど、アンタ知ってる?」
持っていた材料たちを落としそうになるのを堪え、出来るだけ抑揚のない声でそう尋ねる。
この男の性質は分かっている。
こちらがムキになればなる程、嬉しそうに笑うんだ。
出来るだけ感情を殺した声音で話しながら、こいつをさっさと追い出してしまおうと考えていた。
「ん? 奇術師に不可能はないんだよ♥ それに、あんな扉の鍵ぐらい、すぐに開けられちゃうよ♥」
二重ロックでパスワードも入力しなくちゃいけないこの家の扉が、簡単に開けられてしまうなら、他の家は泥棒が自由に出入りしている事だろうね...
さっきまでの浮かれた気分も何処へやら。
あたしの幸せは瞬く間に吹き飛んだのである。

「...あたし、これから忙しいのよ。帰ってくれない?」
「あ、お菓子作るんだろ? 雑誌見たよ♥♥」
テーブルの上に置かれた開きっぱなしの雑誌を指差して、ヒソカはニコニコ笑っている。
「嬉しいなぁ♥ マチがボクの為に作ってくれるなんて♥ ボク、キミが作ってくれたものなら何でも食べるよ♥」
「.........」
怒りの鉄拳を食らわしてやりたい所だが、ヒソカにはきっと通用しないだろう。
「...帰って。今すぐに」
「そう言うなよ♥ お菓子が出来るまで、此処で待ってるよ♥」
しばしの沈黙。
悔しい事に、結局折れたのはあたしの方だった。
「もういい。勝手にしな。但し、アンタの分は無いわよ」
つんとそっぽを向いて、釘を刺す。
出来上がったお菓子は、パクノダとシズクとクロロにあげるのであって、ヒソカの分など無い。
だがそんなあたしを見て、ヒソカはくつくつと笑うと、「期待してるね♥」と聞く耳を持たない。

一気に雲行きが怪しくなったお菓子作りに、あたしはイライラしながら取り掛かる事になったのだった。
664ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 19:50:15 ID:csiTKfYS


◇ ◇ ◇ ◇ ◇

もう何時間そうしているのか分からない。
どれだけ頑張ってみても、
「(上手く作れない...!)」
あれだけあった材料は、既にドロドロの液体か、黒焦げの炭になって、キッチンの至る所に放置されている。
甘い香りが其処かしらに漂う予定が、焦げ臭い匂いで部屋中いっぱいだ。
「(も、もう一回...!)」
雑誌の特集ページに書かれている作り方通りにしている筈なのに、何故だか上手くいかない。
クッキーは焦げて石炭の様になり、上手く焼けても歯が折れそうな程硬い。
チョコレートケーキはなんだか味がおかしいし、生焼けで食べれたモノじゃない。
チョコパイは生地が上手く膨れずに、やはり失敗だった。
残った材料はチョコレートの板が5枚と、小麦粉とバターとナッツ類のみだ。
腕を捲り上げて、お湯とボウルを2つ用意する。
湯煎したチョコレートを、形に流し込んで固めるぐらいなら失敗しないでしょ。
細かく砕いたチョコレートをボウルに入れて、力を込めながらゴリゴリとかき混ぜた。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

カチャカチャと何かを混ぜる音が聞こえて、ボクはリビングから首を伸ばした。
今度は上手くいくかな?
失敗してイライラするマチの顔を見るのは楽しいんだけど、流石に焦げた匂いには耐えられなくて、こっそり窓を開けておいた。
午前中に始めたお菓子作りは、夜になっても終わる気配を見せない。
「(...まぁ、お菓子がダメなら別のモノを食べちゃえばいいワケだし...♠)」
なんて、邪な考えを張り巡らせていると、キッチンから何かが落ちる音や、舌打ちが聞こえてきた。
気になってボクがキッチンへ向かうと、これ以上ないぐらい苛立ったマチの姿が目に入った。
「ああっ!もう!」
勢い余ってチョコレートの入ったボウルをひっくり返してしまったみたいだ。
...一体どれだけの力を加えればこんな事になるのか。
彼女の顔にも手にもべったりと、溶けたチョコレートが付いている。
「あらあら♦」
665ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 19:53:00 ID:csiTKfYS
思った以上の惨劇に、流石のボクも苦笑を隠し切れない。
マチはそんなボクに、今にも噛み付かんばかりの視線を送る。
「...何笑ってんのよ。こっちは真剣なんだけど」
「分かってるよ♥ でも、このチョコレートケーキに使うバター、無塩バターじゃなきゃダメだよ♥ こっちのクッキーは混ぜ過ぎだね♥ パイ生地は...」
「うるっさいわね!大体何で今言うのよ!」

分かっていたなら、作っている時に教えてくれれば良いものを、何で今更言うのよ!
もう材料も無くなっちゃったじゃない!

そんな、ほぼ八つ当たりに近い事を口にしながら、マチはひっくり返ったボウルを片付け始める。
「諦めるのかい?」
「...もう良いわよ。材料無くなったし。アンタもさっさと帰んなよ。見ての通り、あげるものなんて何も無いだろ」
成功していても、ボクの分は有ったかどうか。
チョコレートの付いた手をひらひらさせながら、ボクを見る事もなく片付けを進めるマチ。
なんだかとっても疲れている。
大人しく既製品を買って食べれば良かったいう後悔と、現実は理想とは程遠いんだな、という思いが、マチの頭をぐるぐる回っているに違いない。
「...はぁ」
片付ける手も何処か重そうだ。

しばらく黙ってそんな様子を眺めていたけど、ボクは構う事もせずに、チョコまみれのマチの手を掴んだ。
「...離せ。片付けられないでしょ」
手伝いをする訳でも無いんだから、と怪訝そうにボクを睨む。
「片付けは後にしなよ♥ それよりさ、お菓子もダメだった事だし、別のものをご馳走してくれないかい?」
「...は?」
ボクが何を言っているのか、マチは理解出来ていない。
「...ご馳走って...冷蔵庫の中には何にも入ってないし、あたし何も作れないわよ。それに何で、あたしがアンタにご馳走しないといけないの」
「いやいや、キミの手料理も良いんだけど、ボクもっと別のものが食べたいんだ♥」
666ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 19:55:23 ID:csiTKfYS

何の事を言っているのか、全く分からないって顔してる。
気付いて欲しくて、マチの頬をゆっくりと撫で、艶っぽい視線を送ってやると、やっとボクの言っている意味が伝わったみたいだった。
「もしかしてアンタ、最初からそのつもりで来たワケ? 自分の欲求ぐらい自分でどうにかしな! あたしで処理しようなんて考えてんじゃないわよ!」
お菓子も上手く作れなかったのに、ボクにまで馬鹿にされて、マチの苛立ちは最高潮に達してしまった。
「そんなに怒るなよ♥ ほら、チョコ付いてるよ♥」
ペロリと彼女の手に付いたチョコを舐め取って、ボクはしてやったり顏でマチに笑い掛ける。
「甘いね♥ キミみたいだ♥」
しかし、ボクの戯言を軽く受け流せる程の余裕は、今の彼女は持ち合わせていない様だ。
食い殺さんばかりの視線を向けて、掴まれた腕を引っ込めようとしてるけど、ボクの腕力に敵うはずもなく。
マチをそのままぐいと引き寄せて、ボクの腕の中に収めた。
「...良い加減にしな、ヒソカ。本当に怒るよ?」
釣り上がり気味の瞳がボクを見上げて、ボクの全てを全身で拒否する。
ボクがココで腕を緩めれば、彼女はきっと逃げたまま、こんな風に腕の中に上手く収まってはくれないだろう。

だから、と思う。

せっかく捕まえた蝶を逃がす程、蜘蛛は馬鹿じゃないんだよ。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

「キミにあげたいモノがあるんだ♥ 受け取って欲しいな...♥」
避ける暇も無く、ヒソカの口付けを受け止める事になって、甘いチョコの味が、口中に広がる。
胸を叩いて離れようとしても、ヒソカはピクリとも動かない。
それどころか、深く舌をねじ込んで、あたしの口腔を舐め回していく。
「ん...ふぅ...んんっ」
息ができない。
苦しくて、甘い。
激しくなる口付けに、どんどんと思考を奪われていって、身体から力が抜けていく。
「は...ぁっ」
やっと唇が離れて、あたしたちの口元を糸が引いて光る。
667ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 19:57:32 ID:csiTKfYS

肺に新しい空気を入れて、あたしはほっと息を吐く。
「ば、ばか...なにするんだッ...!」
潤んだ瞳で何を言っても効果などなく、ヒソカはへばりついたあのあたしの大嫌いな笑顔で、そっと囁く。
「ベッドがいい?それとも此処でヤっちゃう...?」
「...はぁ? 冗談じゃないよ...!早く離れろ...!」
「イヤだ♥」
反応する暇も無く、ヒソカはあたしの首筋に舌を這わせ始める。
身をよじって腕の拘束から逃れ様と試みるが、ヒソカはニヤニヤと笑うばかりで。
心の何処かで、今日は厄日だと嘆く声が聞こえて来る。
こんな風に捕まって、ヒソカから逃げれた試しがないんだ。
きっと一定の距離を保ち、半径数メートル以内にヒソカを入れないという暗黙の掟(あたしの中では)を破った罰だね。
部屋にこいつが居た時点で、こうなる事は決まっていたんだ。
力ずくでも叩き出してやれば良かったと後悔しつつ、あたしは抵抗虚しく押し倒されてしまった。
怒りと後悔と、そして半ば諦めと、何よりヒソカに対する呆れが大多数を占めて、心の中を渦巻く。
「...良くもまぁ、飽き無いね。アンタさ」
怒った顔で罵られると思っていたんだろう。
あたしの呆れ顏を見て、ヒソカは首を傾げている。
「...? ボクがマチに飽きるって? うーん......今のところその予定は無いから安心しなよ♥」
「さっさと飽きてくれた方が、あたしは嬉しいよ、馬鹿」
そう言ってやれば、ヒソカはやけに神妙な顔であたしを見つめている。
その視線に耐えられ無くなって、あたしはふん、と鼻を鳴らしてそっぽを向く。
「...変化系は気紛れで嘘吐きだからね♥ キミの存在が今すぐにでも、ボクにとってそこらの石ころと同じ価値になる可能性だってありうるワケだ...♥ だから、今こうやってキミを求める気持ちが存在するうちに、抱いてしまおうって思ってるんだよ♥」
「...あたしはアンタの気紛れで、ゴミ以下になるって事だね? それも迷惑な話だよ。 アンタは本当に、面倒臭い男だね」
668ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 19:59:26 ID:csiTKfYS
あたしのその言葉に、喉を鳴らしてヒソカは笑うと、「ごめんね♥」なんて謝られた。
反省なんてして無いんだろ?
だってアンタはそう言うヤツじゃないか。
ため息を吐きながら、あたしはこの男の作った流れに身を任す事になった。
ヒソカを許した訳でも、行為自体を快く受け入れる訳でもない。
ただ、流れに身を任せるだけ。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

ボクの下でマチは喘ぐ。
キッチンで押し倒すのは、ちょっと失敗だったかなって思ったけど、一度コトを始めてしまえば、そんなのはどうでも良くなる。
服を剥ぎ取って、なめらかな肌に顔を埋めて、ボクは彼女を貪る。
「...っ、馬鹿...覚えてなよ...!」
悪態を吐きながら、彼女はボクの与える快感に酔う。
「ぁ...っん」
「ククク...♥ 文句言うワリには、随分と気持ち良さそうだね?」
彼女の足を大きく広げて、その中心に舌を這わせる。
まだ濡れていないそこに舌を差し込んで、小刻みに抽出を行えば、ほら、奥から蜜が溢れてきた。
「ゃ...ぅ...んっ...ぁあっ」
くちゅくちゅとワザと音を立てて舐めれば舐める程、マチはソコをぐちゃぐちゃに濡らす。
鼻先を愛芯に押し付けて、ねっとりと舐めてやると、腰を浮かして啜り啼く。
そんな彼女の反応が面白くて、つい虐めてしまう。
「イイねぇ...♥ 色っぽくて可愛いよ、マチ♥ もっと喘いでくれると尚イイんだけど...♥」
「う...るさい! しね!」
涙で潤んだ瞳は、まるで宝石みたいにキラキラしてて、素直に美しいと思えた。
秘洞に中指を一本挿れて、上壁を擦りながら、柔らかな胸に顔を寄せる。
紅く誘う様に震えていた頂に吸い付き、唾液を擦りこむと、身体が仰け反り、突き出す様に胸を差し出す。
交互にその頂を口に含みながら、今日はちょっぴり趣向を変えて見ようかな、なんて考えていた。
マチは嫌がるだろうけど、そんな事知らないよ。
669ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 20:01:58 ID:csiTKfYS

ボクは奇術師だからね。
音もなく取り出したのは、チョコレートの欠片。
これぐらいならきっと入るだろう。
...ボクのモノが入るぐらいなんだから、大丈夫。
指の数を増やして、ソコを解してやった後、すぐに蕩けきった秘洞のナカへ、そのチョコレートの欠片をずぶずぶと押し込んでいく。
「......ぁ、え!?...なに...!?」
指とは違うその感覚に、マチは怯えた様な表情でボクを見る。
んん〜、可愛い。
「ナカ、熱いからすぐに溶けるよ...♥ 大丈夫♥」
ボクの言った通り、ナカに挿れたチョコレートは、すぐに溶け始めた様だ。
マチの蜜とチョコレートが混ざりあって、とろりと秘部から流れ出る。
「なに...挿れたのよ...!? へん、た、い...っ!」
「ん? キミの食べたかったものだよ♥」
ついでにボクが食べに来たものでもあるね、なんて言ってみたりしたら、勘のイイマチはすぐに気付いたみたいだ。
「ばかっ...!今すぐ出してよ!」
真っ赤な顔で怒るマチは、上半身だけを起こしてボクを睨む。
「早く出して...!」
ニヤニヤ笑ってボクは頷くと、また彼女の秘部へと顔を埋める。
「ぁ...あぁ、っ...ふ」
「甘いし、キミの味もするし...美味しいよ♥」
上目遣いでそう言いながらマチを見れば、目を瞑ってボクの視線を完全に無いものにしてしまっていた。
「(チェ...♣ つまんないの♠)」
指でナカのチョコレートを掻き出しながら、指にソレを絡めて彼女の口元に持っていく。
「ほら...口開けて♥ キミも舐めてごらんよ♥」
でもなかなか口を開けてくれないから、無理矢理口の中に指を突っ込んで、ボクはマチの舌を堪能する。
「んんっ...ふ...ぅう」
この舌でボクのアレを舐めてもらうってのもイイかもしれない。


670ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 20:05:43 ID:csiTKfYS

「甘いだろ?それに、これがキミの味だよ...♥」
一通り舌の動きとか感触とかを愉しんで、ボクは口から指を引き抜く。
透明の唾液が糸を引いて、ボクの指に纏わり付く。
それを見せ付けるようにペロリとなめて、ボクはへらりと笑んだ。
「どう...?もっといっぱいチョコ、食べたくない?」
「...た、食べたく、ない!」
「それは残念♥ でもボクは是非食べてもらいたいな♥」
手早く自分の服を脱ぎ去ると、既に主張を始めていた剛直を軽く扱く。
そして何の前触れもなく、またボクはマチを押し倒して、チョコレートと愛液でぬかるんだソコに、己の剛直を突き立てた。
「ひっ...ああぁっ!」
ぬちゅりと飲み込むマチのソコは、うねりながらボクを奥へ奥へと引きずり込む。
溢れた愛液と溶けたチョコレートが、ボクらの接合部を茶色く汚す。
「あァ...熱いよ♥ ボクも溶けちゃいそうだ...♥」
「んっ...ぁっ...いゃ...ぁ」
掌に丁度収まる形のイイ乳房を、ボクは捏ねくりながら、マチの耳を甘噛みしたりして、彼女の性感帯を的確に見つけて攻める。
「ククッ...♥ 気持ちイイだろ? ほら、動くよ♥」
「あぁっ...あ、ふっ...!」
マチの両足を掴んで高く持ち上げると、ボクは彼女のナカに深くソレをねじ込んだ。
きゅうきゅうと締め付けてくる肉壁の気持ち良さに、思わず大きく息を吐いた。
始めはゆっくりとした律動で、マチが何処を突かれれば悦ぶのかをじっくり探る。
様々な角度で突き上げながら、ボクは彼女の反応を見る。
そして、あるポイントで悲鳴に近い嬌声を上げ、身体を跳ねさせる事に気づく。
「ココが...イイんだね♥」
「ん...ぁあああっ!あ、ぁ、ひゃ、うっ」
ズン、とソコを狙って突くと、マチが啼く。
大きなストロークで揺さぶりながら、ボクは執拗にソコを突いて、彼女の絶頂を促す。
甘い香りが鼻腔を突いて、それがマチから香る女の匂いなのか、溶けたチョコレートの匂いなのか、ボクには知る良しもない。
671ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 20:08:22 ID:csiTKfYS

子宮口を叩くスピードは増し、マチの声はそれに比例する様に大きくなる。
「っは......ぁ...かわいいよ♥ 気持ち、イイかい?」
「ん、ぁ、あ、ゃ、あん」
ボクの問い掛けに応える事はなく、彼女は涙を流して弱々しく首を振るばかりだ。
「イかせてあげる...♥」
ほっぺに付いたままほったらかしにされていたチョコレートは、もう徐々に乾き始めていて、それをペロリと舐めてマチに囁いた。
「ぅ、ぁぁああ、ああっ」
耳を犯す嬌声と卑猥な粘り気のある水音。
そして肉と肉がぶつかり合い、肌が擦れる音。
触れ合った場所から発生する、甘く痺れる様な熱。
マチの視線とボクの視線が絡まる時。
それ全部が快楽を生み出す要因となって、ボクは獣の如く腰を打ち付ける。

「...だ、だめっ...もぅ...む、り...っ」
「...!」
昇り詰めたら、後は堕ちるだけ。
「ぁ、あああぁあぁああ」
「っ............ぅ...!」
一拍置いて、奥深くに突き立てれば、大きな悲鳴と共に身体が仰け反る。
ナカが何度も収縮して、思わずナカに出してしまいそうになるけど、ボクはそれに何とか耐えて、剛直を引き抜いた。

「は...ぁ...はぁっ...はぁ...」
身体を丸めて肩で息をするマチは酷く弱々しく見えて、また興奮してしまう。
強気で靡かない彼女。
何度も、どんなに滅茶苦茶にしてやっても、ボクを完全には受け入れてはくれない。
抱けば啼いて悦がるけど、それでも、心までボクの手に堕ちる事はない。
それがマチであって、ボクが彼女に惹かれる魅力の一つ。
「良かったかい?」
「.........は、やく、シャワー、浴びたい...」
息も絶えだえにそう言って、彼女は身体を起こしてボクを睨む。


672ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 20:10:50 ID:csiTKfYS

そんな仕草でさえ、ボクにとっては興奮する要因になってしまう。
「そうだね♥ 後で一緒に入ろう♥ それよりさ...マチ、ボクまだイってないんだ...♥ イかせてくれないかい?」
突っ込み所の多いボクの台詞に、反論しようとしたマチだったけど、ボクのモノを見てギョッとした様な顔になってしまった。

精を吐き出す前に引き抜いたソレは、後ちょっとの刺激を受けただけで爆発する。
女の子からすれば、勃起した性器なんて大層グロテスクなモノだと思うんだけど。
いきり立った赤黒いソレは、うん、まぁ自分で言うのもなんだけど、かなり大きい。
しかも今回は、マチの愛液に加え、溶けたチョコレートでご丁寧にコーティングまで施されている。
ボクならこんなモノ咥えたくないけど、好きな娘には咥えてもらいたい。
自分勝手で我儘なんだよ、ボクは。
「マチのお口で綺麗にしてね♥」
「...なっ!」

マチの頭を掴んで、口元にボクのモノを押し付けて、可愛い小さな唇に、ボクの先走りの液と、マチの蜜と、チョコレートを擦り付ける。
「舐めて♥」
拒否権なんてないとばかりに、有無を言わさぬ声音で言えば、マチはおずおずと舌を出して舐め始めた。
ピンク色の舌が、猫みたいにボクのモノをちろちろと舐める様は、なかなか来るものがある。
「チョコレート...キミの食べたかったものだろ?美味しいかい?」
上目遣いでマチはボクを睨む。
あぁ、そんな目で見るなよ...
「ボクはアイスクリームじゃないよ♥ ペロペロ舐めるばっかりじゃなくて、咥えて♥」
一度口を離して、マチは嫌そうな顔をしたけれど、ボクが頭を押さえる手を緩めない事を悟り、ソレを口に含んだ。




673ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 20:12:56 ID:csiTKfYS

「んぅ...む...ちゅ...っ...う」
必死に舌を動かして、ボクをイかそうとしている彼女が酷くいじらしい。
さっさとこんなコト終わらせたいんだろう。
膝を着いてボクの腰を掴み、咥えたまま首を上下に降りながら、ちゅぷちゅぷと音を立てる。
チョコレートが口の端に付いているし、なんだかとっても苦しそう。
......他人事だけど。
カリと裏筋の繋がる部分を唇で扱きながら、時折ボクの顔を見上げて、様子を伺っている。
ゆっくりと裏筋に舌を這わせ、口いっぱいにボクのモノを頬張り、啜る。
唾液ともボクの先走りのソレともつかない透明の液が、マチの唇を伝って零れ落ちた。
「ククク...イイよ♥ 上手だ♥」
頭を掴んでいた手を緩めて優しく髪を梳いてやると、ちょっと安心したみたいだった。

「ん...ちゅ...ぷ...っはぁ...ちゅう......」
「はぁ......マチ、そろそろ出すよ? 飲んでね?」
さっきよりもっとガチガチになった剛直を、深く口のナカに押し入れると、頭を押さえてそのまま軽く腰を前後する。
マチは目を見開いて、苦し気に悶え、ボクを押し返そうと暴れるけど...力で敵うはず無いだろ。

「んーっ...んんっ...!」
「あぁ.........イくよ...っ!」
喉の奥に白濁の精をぶっかけてやると、マチは涙を流して嘔吐く。
最後の一滴すら残さず、彼女の口に吐き出してから、ボクはゆっくりと引き抜いた。
マチは喉を押えて咳き込みながら、口から粘っこい精液を垂れ流し、ボクを睨めつける。
「駄目だよ出しちゃ♥ ちゃんと飲んで♥」
「..................」
指で垂れた精液と、口の端に付いたチョコレートを拭って、マチの口元に持って行けば、嫌そうな顔をしながらも、渋々舐めてくれた。






674ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 20:14:53 ID:csiTKfYS

「イイコ♥ 美味しかっただろ?」
「ど、こがだ...!......さい...て...馬鹿...変態っ...!」
再び床に伏して、身体を丸めてしまったマチの背にキスを落としながら、ボクはとても満足していた。
後はアレを渡すだけだ。
「とりあえず、シャワー浴びようか♥ ベタベタしてて気持ち悪いだろ?」
ボクはマチを抱きかかえて、バスルームへと向かう。
腕の中のマチは、もういつも通りのつれない彼女で。
「...もう、シないわよ」
「♠」
お風呂入りながら、またマチと遊びたかったんだけど、先手を打たれちゃった。
残念。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

シャワーを浴びている間、何度もちょっかいを出してくるヒソカが鬱陶しくて仕方なかったけど、あたしはそれを無視し続けた。
チョコレートでベタベタになった下腹部を洗っていると、ヒソカが背後から腕を回してソコを撫でたり、卑猥な言葉を口にしたりしてきて、やっぱりウザい。
流れに身を任せたとは言え、今日は良い様にさせ過ぎた。
これ以上調子に乗られちゃ困る。
どうやってこいつを黙らせ様かと考えながら、あたしは何とかシャワーを浴び終えた。


夕食取るのも怠く、あたしはもうベッドに横になる事を選んだ。
散々な一日だった。
もう二度と菓子作りなんてするもんか。
こんなに反省と後悔の多いものだと思わなかった。
後片付けも明日でいい。
ベッドの端っこで丸まっていると、何時の間にかヒソカがベッドに潜り込んできた。
「...もう帰んなよ。あたしもう寝るから」
振り返るのも面倒臭く、丸まったままそう告げると、ヒソカが腕を伸ばしてまたあたしを捕まえる。


675ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 20:17:06 ID:csiTKfYS

「...もうシないって言っただろ! 疲れてんだから帰ってよ」
「分かってる♥ もうエッチな事はしないよ♥ その代わり、キミにあげたいモノがあるんだ♥ こっち向いてくれないかい?」
「............」
誰が向くかと動かず黙っていたが、ヒソカの無言の圧力に耐えられず、少しだけ身体をずらしてヒソカを見る。
ニコニコしながら、ヒソカはハンカチを何処からともなく取り出すと、
「見ててね♥ 何のタネも仕掛けも無いただのハンカチを、掌に掛けます♥ そして3秒数えると...アラ不思議♥ マチにプレゼントが現れました♥」
そう言えば、こいつがただの変態じゃなくて奇術師だって事をすっかり忘れていた。
ハンカチを取り払ったヒソカの掌には、綺麗にラッピングされた大きめの箱が乗っている。
この茶番といい、どうせまた下らない物だろうと、溜息が出た。
無表情でヒソカを見ていると、ヤツはあたしの手を取って、その箱を押し付けてきた。
「あげる♥」
「何これ...いらない」
「そう言わず受け取っておくれよ♥ キミの為に作ったチョコレートケーキだよ? 食べたかったんだろ?」

ーーーー何だって?

「.........アンタが作ったの?」
「うん♥ あ、安心してね♥ 味見もしたし、変な物入れてないし、美味しいよ♥」
ヒソカは珍しく邪気のない顔で笑いながら、あたしが凄く喜ぶと思っているようだ。
...冗談じゃない。
あたしはあれだけの材料と時間を割いたのに、一つも上手くいかなかったんだ。
ああ、なんかだんだん腹が立ってきた。
男であるヒソカが上手く作れて、なんで女のあたしが作れないんだ!
「初めて作ったんだけど、一回目で上手くいってね♥ ほんと良かったよ♥」
「.........!」
その台詞で、あたしの女としてのプライドはズタズタになった。


676ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 20:18:56 ID:csiTKfYS

シーツの中に頭まで潜り込ませて、ヒソカの声も姿も完璧にシャットダウン。
頼むからこれ以上喋らないで。
「実はボク、これを渡しに来たんだけどさ.........え? どうしたの?...ボクの愛に感動しちゃった?」

ーーーーますますウザい。

「帰って。 プレゼントもいらないから」
シーツを被ったままそう言って突き放すけど、ヒソカの腕がさっきより強く巻き付いてきて、離す気がないのが分かる。
「上手く作れなかったから怒ってるの? ケーキならまた作ればいいじゃないか♥ 次はボクも手伝うからさ♥ 期待してるよ♥♥」
「............」
こいつに何を言っても無駄だと言う事は、分かり切っている。
分かってるんだけど.........
何とか一泡吹かせてやりたい。
このまま大人しく「料理が出来る男」アピールを聞いているのも癪に障る。

『ーーーボク、キミが作ってくれたものなら何でも食べるよ♥』

そう言えば。
ヒソカはそんな事を言っていた気がする。
ーーーーーそれならば。

シーツから目だけ出してヒソカをチラリと見る。
ニヤニヤ笑っていられるのも今のうちだ、馬鹿め。
「アンタさぁ...あたしの作ったものなら、何でも喜んで食べるんだろ?」
「?......もちろんそうだよ♥ あ、何か作ってくれるのかな?」
「キッチンにある菓子、アンタに全部やるよ。残さず食べなよ」


あたしの台詞によって、ヤツの珍しい笑顔が、これまた珍しく引きつった表情に変わったとき、あたしは肩を震わせて笑った。



677ヒソカ×マチ@477:2011/02/04(金) 20:27:37 ID:csiTKfYS
以上です!
ちょっと早いけど、バレンタインネタで!

ハンタのアニメで、ヒソカがメンチの出した課題の寿司を、フランス料理風(?)に作っていたのを何となく思い出して...
アレ?こいつ料理上手くね??という...
マチの料理ベタは勝手なイメージです...ごめんなさい...((:-D)rz

鏡プレイも頑張って投下出来るようにしたいですうへへ


>>426様、>>534様、>>596様、その他の職人様方、素晴らしい神SS待ってます!


では!
678名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 01:06:55 ID:dlxzxPsU
ktkr!
ハァハァした!
GJ!
679名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 06:26:01 ID:mbFrjzRG
幹久今日子が輪姦されて膣に男のペニスを挿入されることの
気持ちよさに目覚めるってのが見たい
680名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 11:55:28 ID:z962/E0Z
>>534です

活性化してきましたね♪ヽ(・∀・)ノワチョーイ
新たな神の降臨にも期待!

>>426様、>>477様の可愛らしい作品の後に投稿するの、躊躇うんですが‥

今回は、コエ様×ぼたんちゃん←静流サンです。
静流サンがぼたんちゃんを溺愛(偏愛?)してます。

静流サンとぼたんちゃんの絡みはありませんが、百合でストーカーちっくな静流サンを見たくない方はスルー願います。

昭和の耽美小説のような、ちょっと倒錯的な作品でも良い方のみ、ドゾー↓

681コエぼ←静流@534:2011/02/05(土) 11:56:56 ID:z962/E0Z
大事なあの子を傷つけたら、あたしが許さない。


年に一度の集まり。
おばあちゃんの命日。
例年と違わず、だだっ広い本堂の大掃除から、今年も始まった。
あの子に会うのは久々だ。
元気にして居たと本人は云うが、あたしには分かる。
本体が少し痩せたし、表情は疲れて見える。
何より匂い立つ女の馨りが、一層増した。

彼女に変化を与えた張本人は、庭で一人、雑巾を片手に煙草を燻らせている。
あたしは庭に降りて彼に近付き、煙草に火を点けた。
「霊界の王子様は、残暑の中で掃除なんか滅法御免かしら」
あたしがそう声を掛けると、彼はくっと笑った。
「其処まで薄情だと思われるのは心外だな。
小休止だ」
「ふふん‥。
‥ねぇ、あの子、痩せたじゃない。
あまりこき遣わないでよ」

あたしの科白を聞いて、彼は薄い唇からふっと煙を吐き出す。
「‥ぼたんに何か云われたか」
「‥別に、云われていないけれど。
堪えられないのよ、あたしが」
あたしがはっきりと云い切ると、彼は肩を竦めた。
「幽助よりも手強い保護者だな」
「ねぇ、あたしが前に云ったこと、覚えているでしょう。
此の場で、もう一度云うわ。
あの子を傷つけないで。
絶対に」
あたしの強い口調に、彼は暫しの間、此方を無言で見つめていた。
二筋の白煙が、ゆらゆらとあたし達の間を漂う。

「静流さん、そろそろお昼ご飯の支度を始めるけれど」
割って入ってきたのは、あの子の声だった。
振り返ると、首を傾げてこちらを窺っている。
猫のように大きな瞳が愛らしい。
あたしがさっき、サイドに結ってあげた髪が、さらさらと風に靡いている。
「‥もうそんな時間か。
じゃあ、やろうか」
あたしの返事を聞き、彼女は頷いた。
「小閻魔様、準備が出来たらお呼びしますね」
彼女に声を掛けられて、彼は微笑んだ。
「行こう」
あたしは彼女の手を引いて、庭を後にした。
682コエぼ←静流@534:2011/02/05(土) 11:58:12 ID:z962/E0Z
明け方にふと目を醒ますと、隣の布団で寝ていた筈のあの子が居ない。
身体を起こして室内を見回したが、他の二人は穏やかな寝息を立てている。
暫く様子を窺ってみたが、彼女が戻って来る気配は無い。

あたしはいつから、あの子にこんなに執着しているんだっけ。
最初は、良く笑い、感情表現が豊かな子だと思った。
付き合いが深まるにつれて、妹みたいで可愛らしいと愛着が沸いた。
いつしか、其の笑顔の裏には幾重にも隠された感情があることを知り、特別気に掛けるようになった。
純粋な心配は、やがて嫉妬へと変化する。
彼女の感情を大きく左右しているのは、上司である彼なのだと気付いたから。

あの子に訊いても、濁してはっきりとは答えなかった。
彼も、のらりくらりと適当にかわすばかり。
あの子が哀しむようなことをしないで。
あの子を苦しめないで。
あの子に触れるなら、ちゃんと愛して。
あの子を愛しているなら、ちゃんと示して。
彼よりも誰よりも、此のあたしが、彼女のことを一番理解しているのだ。

あたしは布団から抜け出して、そっと襖を開けた。
長く左右に伸びる廊下には、彼女の姿は見えない。
薄暗い廊下を抜け、下駄を突っ掛けて、砂利道を宛てもなく歩く。
外は風も無く、湿った空気が肌に纏わりついてくる。
全くの静寂が、妙にあたしの胸をざわつかせた。
遠くに見える経蔵の飾り窓から、ぼんやりと灯りが洩れている。
あたしは吸い寄せられる様に経蔵へと近付いた。
そして、飾り窓の向こう、連なる書棚の隙間から、あの子の白い肌が見えた。
683コエぼ←静流@534:2011/02/05(土) 11:59:30 ID:z962/E0Z
彼女は書棚に手を添えて俯き加減に立ち、彼に其の丸い尻を向けていた。
彼は突き出された彼女の細い腰に手を添えて、己の下半身を打ち付けている。
彼女の秘部に彼の屹立がゆっくりと出入りし、いやらしい水音が溢れていた。
結合部は二人の体液でぬらぬらと光り、非常に淫らだ。
液体は更に彼女の白い太ももを伝い、まるで失禁したかのよう。

此方から彼女の表情は良く見えないが、室内には色を帯びた声が響いている。
時折、彼の右手が彼女の下腹部へと動く。
花芯を刺激しているのだろう。
彼が手を動かす度に彼女の体がびくんと跳ね、嬌声が上がる。

二人の交わりを見て、あたしは興奮していた。
あの子が、あんなに可愛い声を出して悶えている。
白く華奢な躯が揺さぶられ、快感に震えている。
上司から与えられる快楽に堪えきれず、一所懸命に赦しを請うて啼いている。
なんて愛らしいのだろう。
ぞくぞくする。
余りの刺激に、あたしは大きく身震いをした。

其れと同時に、彼に対する更なる嫉妬心にも火が点る。
あたしが見たことのない、彼女の痴態。
あたしが知らない処で、彼はどれだけ其の姿を見たのだろう。
彼が独り占めしてきた、誰も見たことがない、最も可愛らしく、いやらしい彼女。

やがて一際高い声と共に、彼女の躯ががくがくと小刻みに揺れ、膝から崩れそうになる。
彼が左手で彼女の細い腕を引くと、悲鳴のような喘ぎ声が上がった。
腕を引かれたことにより二人の躯が密着し、挿入が深くなったようだ。
彼は右腕で彼女の腰を支えつつ、花芯を刺激し続けている。
彼女は最早、気持ち良いと云う事以外は何も考えられないようで、あられもない声をただただ上げていた。
684コエぼ←静流@534:2011/02/05(土) 12:00:49 ID:z962/E0Z
彼女のたわわな乳房が、背後からの律動に合わせてぷるんぷるんと揺れている。
皆で大浴場に入った際に見たが、其れらは彼女の華奢な躯には不釣り合いな豊かさで、両の頂には桜色の蕾が付いていた。
あの蕾を押して、捏ねて、捻って、爪で引っ掻いたら、どんな声で啼いてくれるのだろう。
そう考えると、あたしの下半身が疼いた。

彼女は二度目の絶頂に差し掛かったようだ。
先程よりも大きな声で、彼に絶頂が近いことを訴えている。
室内に響き渡る喘ぎ声は一層可愛らしいものとなり、卑猥な単語が彼女の唇から次々と飛び出したので、あたしの嗜虐心は益々刺激された。
絶頂に達する際はいやらしくおねだりするよう、彼に調教されたのだろうか。
もっと下品なことを、あの可愛らしい唇から云わせたい。

彼は腰遣いを早め、円を描くように彼女の密壷を攻め立てる。
暫くして彼女は、彼を呼びながら絶頂を迎え、其の少し後に彼も吐精したらしい。
彼女の躯を後ろから抱き込み、呼吸を整えていた。
彼女の胎内から彼が一物を抜き取ると、結合部から白濁が溢れ出た。
彼女は首を捻って其の様を見届けて、彼の方を向いて跪き、徐に彼の肉棒を口に含んだ。

白くふっくらとした頬が桃色に染まり、大きな瞳は潤んでいる。
可愛らしく悲鳴を上げ、卑猥な単語を紡いだ魅惑的な唇が、彼の肉棒を扱き、赤い舌で先端を刺激する。
其の様から、あたしは思わず窓から視線を逸らした。
彼女が彼に啼かされている姿にはあんなに興奮したのに、彼女が彼に奉仕している姿は見たくないと思った。
一気に躯の熱が冷めたので、あたしは来た道を戻った。
685コエぼ←静流@534:2011/02/05(土) 12:02:15 ID:z962/E0Z
部屋に帰ると、室内の二人は変わらず良く眠っていた。
布団に戻り、どれ程の時間が経っただろう。
廊下が軋む音が近付いて来たので、あたしは瞳を閉じて襖に背を向けた。
静かに襖が開き、畳を歩く音と石鹸の馨りが足許を通り、隣の布団に入る衣擦れの音がした。
いつしか隣から規則正しい寝息が聞こえてきたので、漸くあたしは瞼を開いた。

身を起こして、彼女の顔を覗き込んでみる。
長い睫毛は伏せられ、先程彼の一物をしゃぶっていた唇は薄く開き、呼吸を繰り返している。
あたしは手を伸ばし、そっと彼女の頬に触れた。
「‥‥あたしが守るから」
あなたに降り注ぐ、哀しみの雨からも。
あなたに吹き付ける、邪な嵐からも。
あなたににじり寄る、残酷な影からも。
あなたを苦しめる総てのものから、あたしが守る。
「おやすみ‥‥」
小さく呟いて、あたしは布団を被った。


***************

翌朝、彼女は何事もなかったようにあたしに笑いかけた。
彼と交わる姿をあたしが見ていたなんで、思ってもいないのだろう。
彼にひたすら蹂躙され、よがり声を上げていた姿を。
彼しか知らなかった其の痴態を、あたしも知った。
あんなに可愛いなんて。
あんなに淫乱に仕込まれているなんて。
思い出すだけで、あたしの下半身を刺激する。
あたしがこんなに卑猥な妄想をしながら談笑しているなんて、考えつきさえしないだろう。
彼女に対する其の背徳感がまた、堪らないのだ。
686コエぼ←静流@534:2011/02/05(土) 12:03:53 ID:z962/E0Z
朝食を済ませて一服していると、彼が煙草を手にやって来た。
あたしの近くで煙草に火を点け、静かに煙を吐き出す。
あたしは改めて彼の姿を眺めた。
昨晩見た彼の躯は、想像していたより逞しかった。
ひょろひょろの御坊っちゃまだと思っていたのに、男らしく筋肉がついていた。
何より、其の人間離れした美貌だ。
凛とした美しい顔立ち。

「‥‥じろじろ見るな。
云いたいことでも在るのか」
彼の言葉に、はっとなったあたしは、煙を吐き出しながら視線を逸らした。
「別に、見ていないわよ」
あたしの返答を聞いて、彼はくくっと笑った。
「‥昨晩の事を訊かれるかと思ったが。
覗きとは、お前も変わった趣味の持ち主だな」
あたしは視線を上げた。
挑発するような表情で、彼は此方を見ている。
あたしが口を開こうとした、其の時。

「‥小閻魔様と静流さんて、仲が良いんですね。
また一緒に一服してる」
あの子の声が割って入った。
彼は素早く煙草を揉み消し、彼女の肩を抱いた。
「暑くなる前に、買い出しでも行くか。
今夜も宴会だろう」
そう云って彼が促すと、彼女はにっこりと笑って頷いた。
「そうですね。
じゃあ静流さん、ちょっと行ってくるね」
彼女はあっさりと彼に連れ去られた。
二人の背中を半ば茫然と見つめていると、彼が此方を振り返ってにやりと笑んだ。
憎たらしいこと、この上無い。
あたしは煙草を灰皿にぎゅっと押し付けて、地団駄を踏んだ。


あなたに降り注ぐ、哀しみの雨からも。
あなたに吹き付ける、邪な嵐からも。
あなたににじり寄る、残酷な影からも。
あなたを苦しめる総てのものから、あたしが守る。
あなたを傷つけるものは、絶対に許さない。

あたしがあなたを守る。


「闇に咲く」了
687534:2011/02/05(土) 12:05:42 ID:z962/E0Z
ちょっと変わった趣向だったので、気に入らない方も居るかもしれません‥

行為の擬音や科白を敢えて省いてみました。
そしたら、あまりいやらしくなくなった感が‥orz

補足として各自のスタンス。

コエ様→静流サンの偏愛っぷり、其れ故の己への敵意には重々気付いている。
だからこそ、わざと挑発することがある。

ぼたんちゃん→静流サンが可愛がってくれることに感謝してるけど、度が過ぎるかな‥と薄々感じている。
でも面倒は避けたいので、気付いていないふり。

あとは蔵馬が静流サンの偏愛に少し気付いている位で、他の面子にはバレていない。
螢子なんかは、コエ様とぼたんちゃんの間に蔵馬あたりがちょっかい出してくれたら面白いな、なんて思っている腹黒ちゃん(笑)
688534:2011/02/05(土) 12:10:47 ID:z962/E0Z
甘く、愛が溢れる作品は他の職人様にお任せして、私はちょっと歪んだ愛(でも其処に愛はあるのよー!)を描き続けることと致します(´∀`)

次のネタが浮かびつつあるので、今回の作品が嫌悪されなければ、また投下しようかと思いますです。

皆様、いつも有り難う(´∀`人)
>>534でした。
689名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 22:09:12 ID:UmV9uJpC
>>688
静流あぶねえええええ
でも超絶GJGJGJ!!
コエンマが一枚上手なのもカッコよすぎるw
ぼたんがあまり喋らなくて、ちょい残念
文章が凄く綺麗で素敵なエロでした(;´Д`)
690534:2011/02/05(土) 23:10:31 ID:z962/E0Z
>>689

534です、さっそく有難う(´;ω;`)ウッ

住人様に受け入れて貰えるか不安だったので、感激してます〜

冒頭に書いた通り、耽美小説的な雰囲気を目指したので、言葉選びは結構悩みました‥


今回私が重点を置いたのは、
・第三者(静流)視点での進行
・第三者(静流)による行為目撃
だったので、全体的に科白は少なくしてあります。
また、ぼたんの主観(コエ様が好きとか、
静流サンがどうこうとか)が露呈することを避けたかったので、
ぼたんには喋らせないつもりでした。
コエ様と静流の名前を明らかにしておくため
(進行上)、喋ってますけど‥
今後同じような感じの作品を考える場合、
ご指摘のぼたんの科白数というものを良く検討してみます(´∀`人)


私は女なので、男性が書いた無理矢理強引な話と云うのが苦手で、
女性も受け入れられる作品を目指しているので、
綺麗な文章と云ってもらえたのが本当に嬉しいですm(__)m
691596:2011/02/08(火) 00:14:23 ID:BTHoD9tf
以下、ピトー発情期ネタ
嫌いな人はスルーしてくれ
692596:2011/02/08(火) 00:29:42 ID:BTHoD9tf
ageてしまったすまないorz


最近ネフェルピトーの様子がおかしい…そう気づき始めていたのは
オレだけではないはずだ。
オレ達が回りにいると、やたらそれを気にかけているような様子さえある。
むしろ、自分に興味を引こうとしているようにさえ見える。ムッチリと丸みのある白い太ももや
尻、そして以前よりも明らかに膨らみを増した胸。その上に濡れた唇と瞳で見つめられては、
オレの理性が持ちそうも無い…。襲い掛かったら瞬殺される。そう考え、思いとどまる毎日だ。
「なぁ、ジートゥ。今日ネフェルピトー様がオレなんかに目配せしてくれたんだぜ?」
ラモットが嬉しそうに言ってくる。
「何言ってるんだ、それを言うならオレだ。あんな目でみつめられたらよぉ・・・」
ハギャもか。なんだ、やっぱりアイツに欲情してたのオレだけじゃないんだ。

その夜、オレが食堂に入るとそこにはネフェルピトーがいた。毎晩オカズにして
しまっている罪悪感とバレたらという恐怖で立ち去ろうとした瞬間、呼び止められた。
「ねぇ、ジートゥ。キミ達オスの周りにいると…最近体が熱くなるんだ。」
頬を赤く染め、目は潤んでいるし、耳もふにゃっと垂れ下がっている。いつもの脅威的な力を感じない。
脅威どころか、なんだかいつにも増して可愛らしく、しどけない子猫ちゃんといったところだ。
693596:2011/02/08(火) 01:02:52 ID:BTHoD9tf
「キミに何とかできるかなぁ?」
もしかしたらこれは発情期というヤツかも知れない。ニヤリ。
「それならオレにお任せです。治療をさせていただきます。」
「本当?それは助かるにゃ!」
「ただしひとつ条件があります。治療中は上下関係を無しにしてくださいよ。」
「うぅー、解った。でも今日だけだからね。」
了承を得るとオレは早速彼女のピッタリとした服の上からその緩やかな曲線を描く体を
なでまわした。細くクビれたウエストを上下に撫で、張りのある大きな尻を鷲掴みにした。
「はぁはぁ…ネフェちゃんの体、すごくイヤラシイね。護衛軍とは思えない程メス丸出しの体つきだよ」
オレの想像通りのやわらかい体を、夢にまで見たタメ口で攻め立て、オレのモノは既に疼いている。
「それにほらほら」
きつい服の下からぷっくりと膨らみ透けている乳首を指で擦りあげる。
「にゃあ!・・あ・・んっ」
「こんなに感じ易いんだからなぁ。ここがお気に入りなんだ?」
しこりはじめた敏感な乳首を指で摘み、こね回すと可愛らしい声で喘ぎ倒し、腰をよじり出す。
もっと気持ちよくさせてあげるよ…。オレが彼女の胸の周りの服を剥ぎ取ると、ぷるん!と震えて形の良い胸が
むき出しになる。先端にはピンク色の乳首がつんと上を向いて刺激を欲しがっている。たまらず、おいしそうな
乳首にジュルジュルとしゃぶりついた。
「ああっ!それっ・・!きもちぃよぉ・・・っ」
ついに腰を振りはじめたかわいい発情期のメス猫を目の前に辛抱堪らなくなり、スパッツと下着を引きちぎり
下半身をむき出しにした。
「ここぉ・・へんにゃの・・」
そういうと彼女はビショビショに濡れ、紅くぷっくりと膨らんだ陰唇をオレに見せ付けてきた。割れ目の隙間からは
既にピンクのひだがはみ出ている。
「すごいね・・こんなにヨダレ垂らして欲しがっちゃって。ほら、これを入れると気持ちいいんだよ?」
オレは自分のきつくズボンを押し上げていたモノを解放した。上を向き、ビクビクと蠢くオレの
硬く拡張しきったモノを目の前に突き出してやると、とろんとした目で物欲しそうにそれを指で触り始めた。
そしてそれを彼女のヌルヌルになっている下の唇を分け入り、一気に突き挿れた。
「ニャァァァァっ…!!」
「す、すげぇよネフェちゃぁん・・・オレのち○ぽトロけちゃいそうだよ・・!」
よだれを垂らし喘ぐ淫乱なメスに成り下がったかわいい顔を拝みながら腰を
打ちつける。性器が擦れ合うヌチャヌチャいやらしい音が結合部からもれる。絡みつく膣内のぬるぬるした
肉がオレの余裕を奪っていく。すると…
「お、オイッ!なんだなんだ、どうなってんだ?!!」
ハギャとラモットが最高のタイミングで現れた。思いっきり混乱している様子だ。だが、オレにはそいつらに構っている
暇は無く、見せ付けるようにメス猫ちゃんのおいしいお口を堪能し続ける。パンパンと腰を激しく打ち付けてやる。
「オラッ、オラッ、なぁっ、淫乱ネフェちゃんっ・・ち○ぽッ・・好きかっ?!」
「んっ・・んっ・・これっ・・すごいっよぉっ!・・・きもちっ、にゃぁっ・・・!」
そんな様子を見て二人は早速モノをおっ勃て、ニヤニヤしながら近付いてきた。
「これマジかよ、た、たまらん!」
「俺達も混ぜてくれよぉ、なぁ!」
早速勃起したモノを取り出し、ハギャはネフェルピトーの口にその大きな亀頭をねじ込んだ。すると
彼女はおいしそうにそれをじゅるじゅるとしゃぶり始めた。
「夢見たいだぜぇ、俺達こんなかわいい護衛軍様犯してるんだぜぇ、うぉ、もう逝きそうだっ!」
「オレはパイずりでもありがてぇっ、ああっ、ネフェルピトーさまぁぁっ!!」
腰を打ちつけられ、プルンプルンと揺れる胸を押さえつけ、ラモットがピンク色の乳首に鈴口を擦りつける。
694596:2011/02/08(火) 01:13:46 ID:BTHoD9tf
「ああッ!・・くるっ・・!きちゃうにゃぁぁぁぁ〜!!」
「うぉぉっ、中でだしちゃうぞっ、種付けしちゃうぞーー!そりゃっ!!!」
オレ達三人は同時に思い切り射精し、彼女の膣内、顔、胸に一気に精液を撒き散らした。
紅く染まったビラビラの陰唇からドロっとたれ出し、かわいい口の隅からはよだれにまじり
精液が垂れ、頬を汚している。柔らかい胸も乳首もヌルヌルにまみれてしまい、なんともいやらしい眺めだ。
「はぁっ、はぁッ、最高だったぜ、ヤリマン猫娘ちゃん。結局三人がかりで治療しちゃったね♪」
「今度はオレも夢にまで見たネフェルピトー様のおまんまんに入れてぇなぁ〜」
「オレもだ!まだまだしたりないぜ!!次はオレの番だからなっ。」
「にゃ〜っ」

それから月に一度、発情が癖になってしまったネフェルピトーは食堂で三人の部下に治療をしてもらうのだった。
695名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 08:28:39 ID:z/aMWeD5
696名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 04:39:42 ID:c6MUyu9C

投下無しにて名無しの426です。

すげぇぇぇぇぇ!!!
何なんだ、このSS投下率は!!?
何なんだ、この神SSの数々は!!?

>>477
ヒソマチ、本気でたまらん! マチたんが料理下手ってのがそれらしいw
今回はそれを逆手にマチたんが最後はヒソカより上手にいってるとこが笑えたw
エロは萌えるし二人のやり取りは可愛いしで、ひたすらGJ!!
神と呼ばせて頂きたいハァハァ
ゴチでした!

>>534
神!すごい萌えますた…ハァハァ
何つうか、全体を通して妙な色気があって、第三者の目から見るコエぼってのがまた萌える。
静流さんのぼたんちゃんへの偏愛ぶりが危ういが、それが妙にしっくりくるから不思議だw
きっと流麗な文体が、それを全く違和感無くさせてるんだな、と。
…これの続編書く気ないですか?
なんか癖になりそうだこの話w

>>596
ドSかい!!(爆笑
思わず噴いたわw
まぁ、カミングアウトしてくれたお陰で書き易かったわw
最後まで男受って自分には荷が重かったんでな。
そしてピトーネタと聞いて、古本屋走ってピトーたんの顔拝んできたw
めちゃくちゃにされるピトーたん…ハァハァ
697名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 04:44:52 ID:c6MUyu9C
で、再び426ですスマソですorz

ちょっとここで住人さん方に相談だが、自分も死々若×幻海を書き終えたので投下を
考えているが、バイト数的にSS投下ってのはそろそろ限界が来てるんだよな…
大体500バイト超えると書き込めなくなる可能性高…いんだよな?確か。
間違ってたら指摘してくれ。
自分の記憶が合ってるなら、もう新スレ立てた方がいいかと。

で、このスレはまた雑談やらリクやら小ネタやらで埋めるっつーことでどうだろうか。

もしそれで確認できたら、自分が近いうちに立てようかと思うんだが、↓でいいかな?



冨樫義博総合エロパロスレ2


HUNTER×HUNTER(既刊27巻)
レベルE(全3巻)
幽☆遊☆白書(全19巻)
狼なんて怖くない!!(短編集)
てんで性悪キューピッド(全4巻)

前スレ 冨樫義博総合エロパロスレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198753108/

2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

→ENTER
 →漫画の部屋
  →ジャンプ系コミックの部屋
   →冨樫義博作品の部屋


変更部分以外は全く捻ってないんだが……しかも変更部分も合ってるだろうか?
間違ってたらこえーわー…・゜・(ノД`)・゜・
誰か添削してくれ頼む

まぁ立てたらすぐに自分がSS投下すんで即死は無いかと思われ。
もし自分が立てれなかったら誰か代わり頼んます(平伏
698名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 05:03:46 ID:Drj9S57C
それで良いと思う。
変更部分は判んないから他の人チェック頼む。
699名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 06:07:17 ID:krG3ZG0B
巻数が2007年12月から3冊しか増えてないのは
ミスであってほしかった
700名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 14:55:16 ID:c6MUyu9C
426っす。

とりあえず変更部分、大丈夫っぽいかな?
今試してみたが、無事に飛べたんで。

ハンタ、一年に一冊のペースなんだな…

まぁ仕事休みで暇なんで今からスレ立ててくる。
無事立ったらまた貼り付けにくるわ。
701名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 15:34:19 ID:c6MUyu9C

新スレ無事立ちました。
んで、ついでにSS投下してきますた。
引越しおながいします。

冨樫義博総合エロパロスレ2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1297231795/

もしなんか不都合あれば、応援頼みます。
前の幽白スレのSS投稿要項パクらせて頂んしたw
702名無しさん@ピンキー

おkおk
ありがとうございます