「あれは……? 何かうねうねしてるぞ……」
帰宅のラッシュの時間とぶつかってしまったのか、
乗り込んだ電車は足の踏み場もないほど混雑していた。
湿度が高く暑苦しい車内に、内心男は不快感を覚えながらも20分くらいの辛抱だと、
つり革に捕まり、押してくる人ごみに耐えている。
しかし、今日はいつもと違う…と男は感じていた。
前から妙に押されている、身体を擦り付けてこられているような気がして、
身体を少しひねってよくよく正面に目をやる。
「この子、一体………」
すぐそばには、小さな、男の胸くらいの身長の女の子が立っていた。
つり革にもつかまれないのかすっかりバランスを崩している。
青くて長い髪は風も吹いていないのにわずかに揺れていた。
細い手足に白いワンピース、白い帽子……思わずイカを連想してしまった。
見たところ、小学生だろうか……夕方とはいえ、
一人で満員電車に乗っているのは不自然にも感じられる。
「ってか、そんなに身体擦り付けてくるなよ…誘ってんのか?」
背を向けた少女は、こっちにもたれかかってくる。
小さな頭が胸板に押し付けられ、小ぶりだが柔らかいお尻は太ももの辺りにぶつかる。
男は思った以上の感触のよさに思わず息を呑んでしまったが、
頭をぶんぶんと振って我に返る。
「俺はロリコンじゃないぞ。何でこんな子に……」
上下左右に揺れる…というか蠢いている髪からはかすかに海の匂いがした、
小さく息を吸えば潮風を思い出させてくれる。
――――――――――――――――――――――――
「とんでもない所まできてしまったでゲソ。どうやって帰れば…」
後ろの男に身体を預けて、イカ娘は一人思案に暮れていた、
とっさに家出をしたはいいものの、無賃乗車をしてしまい……
さらに、どこに向かっているかわからない、
身動きさえ取れない電車に乗り込んでしまいすっかり途方にくれてしまう。
ちょっとした行き違いから栄子と大喧嘩してしまい、
気がつけば自分がどこにいるかもわからなかった。
わからないなりにどこかにいこうとすればますます迷ってしまう
、帰れるはずもないのは言うまでもなかった。
「違う違う! …もう帰らないって決めたでゲソ…」
”帰れない”ではなく”帰らない”、
自分が悪いなんて事はありえない、まして相手は人間……
なぜ、侵略の対象である人間に頭を下げなければいけないのか、
イカ娘は自分を奮い立たせて人ごみの中で踏ん張る。
四方八方から人間どもが押し寄せてくる、
思わず触手でちぎっては投げちぎっては投げといきたいところだったが、
これだけ人が多いと触手一本まともに動かすことはできない。
やむを得ず後ろに身体をずらすと少しだけスペースが開いて楽になる。
「ふう……ここはちょっと広くて、安心安全でゲソ」
後ろの男が身体を押し付けられてどう思っているかなんて、
イカ娘にわかるはずもなかった。
ただ、圧力をかけてくる周りの人間から逃れたい一心で、
お尻やら太ももをむにゅっと男の股間やら脚やらに押し当ててしまう。
「はあ、早く降りたいでゲソ…窮屈だし暑苦しいし、ここはこの世の地獄でゲソ」
――――――――――――――――――――――――
「今度は独り言かよ……っ…やばい、立ってきた」
少女が身体を擦り付けてくると、
柔らかいお尻が太ももの辺りでつぶれる、小さな背中、華奢な身体…
男にとっては性の対象にしえないはずだが、
少女の意外なほどに女性らしい丸みを帯びた身体に、股間が熱くなるのを感じる。
視線を落とすと、薄手のワンピースに隠れた胸は
小さくはあったものの、確かにふくらみを見せていた。
手のひらに隠れてしまいそうな……ふるんっと弾力に富んでいそうな乳房。
男はごくりと唾を飲み込みそれに見入ってしまった。
ふと、痴漢……そんな言葉が頭をよぎった
。しかし、言うまでも無く痴漢は犯罪、さらに相手は幼い少女だ。
そんなことをしなければならないほど溜まっているわけでもないし、
そもそも小さな女の子に興味は無い…はずだった。
「だから、そんなにくっつくなって」
少女は空いているほうに逃げようとしているのか、
だがその結果として柔らかく暖かい身体を擦り付けてしまっている。
長い髪からは潮風の匂いのほかにリンスの香りも漂ってきた、
感じられる女性の匂いに男の息も荒くなる。
ふと、これだけの混雑にもかかわらず、自分の手は自由に動かせることに気づいてしまう。
向こうから身体を押し付けているのだから、
もしかして、触られるのは嫌でないのかもしれない…嫌じゃないなら触ってもいいはずだ。
男の中で邪念がぐるぐると渦を巻いていた、
痴漢なんて初めてだが、何とかなりそうな気もする。
「っ……ちょっと位なら、いいよな。悪いのは…この子なんだから」
無防備に頭を小さく揺らしている少女…その様子を伺いつつ、
そっと手のひらで小さなお尻のふくらみを捉えた。
二つのなだらかで小さな丘を軽く指で押しつぶすと、手全体に柔らかさと張りが広がる。
少女のお尻はぷにぷにとしていて、まるで赤ん坊のほっぺたのようだった。
男は指を曲げず、あくまでぶつかった振りをしてお尻を触る。
小ぶりなヒップは少女がどれだけあどけないか、
しっかりと教えてくれるが、触り心地に青さはほとんど残っていない。
ちょうど女の子と大人の中間、若々しい弾力と指を沈めて受け止めてくれる肉感が、
男の指先まで包み込んでくれた。
「こいつは………なかなかいい尻してるじゃないか」
すべすべとした指どおりのいい布地は、あまり厚くなかったため
男の五指に体温と尻肉の感触がはっきりと伝わる。
柔らかさだけではなく、少女の双尻は、
もぎたての果実を思わせるようなみずみずしさも持ち合わせていた。
電車が揺れるとお尻も一緒にぷるんっと上下に揺れて、
指を程よい具合で押し返してくれる。
――――――――――――――――――――――――
「うひゃあっ、何でゲソか? 今、触られたような……」
真後ろの男にもたれかかっていたイカ娘は
お尻の辺りで何かがもぞもぞしているのを敏感に感じ取った。
細い何かが五本、お尻の周りを虫が這うように進んでいた。
一瞬首を傾げるがすぐに手や指が自分のお尻に触れているのだと気がつく。
確かこれは痴漢……早苗が遭ったことがあると聞いたような……
お尻を触られながらイカ娘はゆっくりと思い出す。
痴漢されたときは、大声を出すといい……これは栄子が言っていた。
小さい脳みそをフル回転させてどうすべきなのを考え続けた。
しかし、声を出すのはよくわからないが恥ずかしいような気もする。
男はイカ娘のふんわりと丸いお尻をつつく、指が入ってくる感触に鳥肌が立ってしまった。
クッションの上でバウンドする要領で、何本かの指が押したりひいたりを繰り返す。
そして、指が電車の揺れに合わせぞわぞわと食い込んでくると
今度は手のひらまで押し付けてくる。
「うあっ……や、やめるでゲソ!」
張り付いた手のひら、伝わる体温に嫌悪感を覚えたイカ娘は反射的に声を上げた。
周囲の視線が自分に集まると、かっと身体が熱くなった気がした
じろじろと訝しげに見てくる左右の人間……
早苗と二人きりになってしまったときのような居心地の悪さを覚えてしまう
でも手のひらは離れたのでひとまず息をついた。
「おい、そんな大声出すなよ、気づかれるだろ?」
騒がしい車内の中で、後ろの男が息を吹きかけながら耳元でささやく。
さっきまで身体を押し付けていたのだが
お尻に触れられたことで男との距離が急に気になった。
イカ娘は、前のほうに身体を進ませつつ、どうやってこの痴漢から逃げるか考えていた。
必殺の触手はこれだけ人がいると使えない、駅につくまでは逃げることもできない。
声を出せば周りの目が集まって不愉快な気分になる。
そこで、イカ娘は考える、他の人間に気づかれないように、
男の痴漢行為だけをやめさせればいいのではない……こんないいアイデア、
人間には到底思い浮かばないだろうとイカ娘はニヤリと笑みを浮かべた。
「気づかれると、何か困るでゲソか?」
イカ娘は脳内でのシミュレーション通りに男だけに小さな声で返事をする。
声を上げられるかもしれないと知れば、身の危険を感じた男は平身低頭、
土下座する勢いで己の罪を悔いるはず。
そして自分の寛大さに涙した男は地球侵略の尖兵となる…
イカ娘は自信たっぷりの顔で男をにらみつけた。
――――――――――――――――――――――――
「……当然だろ、こいつ………待てよ、もしかして…」
男は、少女の反応に少なからず疑問を抱いていた、
表情を見ても痴漢を嫌悪しているようには見えない。
自分が先走っただけで、押すのをやめろと言いたかっただけではないのか……
苦しいがありえない話ではない。
もう少し確証がほしいと、男はひるむことなく
イカ娘の程よく弾むお尻に手を重ね、撫で付けた。
「これだけ混んでるんだから、手が当たってもしょうがないだろ?」
少女がびくりと大きく肩を揺らし、男のほうを向く。
背を向けていたから顔はよく見えなかったが、こうして見るとあどけない顔立ちに
くりくりした大きな丸い目、小さく花びらを思い起こさせる唇、色白の細い腕、
控えめだが膨らんだ胸、頼りなげな腰にわずかに張り出したお尻……
まだ、青い果実であることは確かだが、10年後が楽しみになるような女の子だった。
そう思うと、まだ異性と交わったことが無いであろう
清らかな身体を自分のものにしたいという欲求がマグマのように沸き上がる。
「…………あとで何か買ってやるから、ちょっと我慢しろ、な?」
そっと少女に耳打ちをする、わずかだが身体のこわばりが抜けた気がした。
男は高ぶる衝動に突き動かされ、指先に力をこめて少女のヒップを揉み始める。
もぎたての桃を想像させるみずみずしさ、つきたての餅のようなしっとりとした暖かさ…
指で尻たぶの頂点をへこませ、揉みあげた肉をそっとつまみ
手のひらで軽く叩く…すっかりお尻を玩具にしてしまう。
少女は、最初こそ手を振り払ってきたり
腕をつねったりしてきたが、何か買ってやるという言葉に手を止めた。
「ん〜…っ、何か……エ、エビでもいいでゲソか!?」
上目遣いで、おねだりをする少女…
エビがほしいという変わったお願いに一瞬戸惑うが、代償としてはあまりに安い。
「エビ? まあ、いいけど……」
断る理由などどこにもなかった、薄いワンピースの上からぐっとお尻を強く掴んで、
少女を自分のほうに引き寄せる。
男がお尻を揉むたびに、少女はぴくぴくと身体を小刻みに捩らせる、
気持ち悪いのかくすぐったいのか…表情を崩さないのでよくわからない。
「交渉成立でゲソ、何があっても、電車が爆発しても我慢するでゲソ!」
――――――――――――――――――――――――
「よくわからないけど、じゃあ絶対に動くなよ、大声を出すのもなしだ、いいな?」
「そんなの、軽いで…ひゃんっ!」
イカ娘も、最初は軽いと思っていた。しかし、お尻の上を指が我が物顔で動き回ると、
恥ずかしくて身体がむずむずしてきた。
そして、お尻が妙に熱くなって、手のひらの動きに敏感になる。
お尻を割り開くように進んだ手のひらが、緩やかなカーブを包み込むと、
意図せずに甲高い声を出してしまう。
「ちっちゃいわりに…感度はいいんだな……ってか声出してるじゃないか」
早速男はイカ娘の失態を指摘してきた。悔しくなったので口を固く結んで、
お尻を滑る手を必死にスルーする。
「んぅっ…あうん、はあ……くすぐったいでゲソ…むずむずする…ぅ…」
また、押し寄せるさざなみのように、お尻全体に心地よく甘ったるいむず痒さが広がった。
だが、今度は口をしっかりと閉じていたので大きな声は出なかった。
甘く、鼻から抜けた上ずった声を出してしまったが。
「それに、胸とかも膨らんでるし…顔もかわいいし……今日は大当たりだな…」
イカ娘は、たびたび可愛いと言われるが、まったくうれしくなかった。
可愛いと言ってくる人間の代表が早苗だったから、無理もなかったのだが。
しかし、今、お尻に触っている男に言われると
身体が浮かび上がってしまいそうな、変な気分になった。
この、身体の奥底から湧き上がる気持ちが何なのか、
イカ娘にはわからなかったから、辱められていると勘違いしてしまう。
「あふっ……あうん………こんなの初めてでゲソ…人間の分際で、この私…を……」
男の手に力が入る、強すぎず弱すぎず……マッサージされている気分になった。
じわじわと広がる熱さ、車内はクーラーが効いているはずなのに、
お風呂に入った後みたいに内側から熱っぽさがやってくる。
「ケツ揉まれて感じてるのか?」
「…ぁ……感じるって、何でゲソ?」
「そんなこともわからないのか……感じるっていうのは気持ちよくなるってことだよ」
指先が、お尻の頂点あたりを軽く叩く。
お尻と太ももの境目辺りに指が一本潜り込んで、
まだ肉付きの薄いお尻を持ち上げようとしてくる。
「気持ちいい? わからないでゲソ…んあう、あんっ、あぁ……」
片方の手でお尻を持ち上げながら、もう片方の手は左右の尻山の間に入り込んできた。
?き分けて進む手はそれぞれの指が不規則に動く、絡め取られているような気分になる。
「わかってると思うけど、声を出すなよ」
口をきゅっと閉じていても唇の端から湿っぽい息が漏れてしまう、
イカ娘は身体中を走るぞわぞわとした不快感に顔をしかめて、
声を出さないために両手で口を押さえた。
――――――――――――――――――――――――
「そうしたいのは山々でゲソが…
んっ、お前に触られると、もうちょっとゆっくり触らなイカ?」
少女のお尻の谷間は、汗ばんでいて熱くしっとりとしていた。
男は指をくの字に曲げて上から下へ、桃の割れ目のラインに沿って指を動かす。
左の尻山には手のひらを密着させ揺れに合わせて軽く揉んでいたが、
いつしか指が食い込んで跡が付いてしまうのでは
というくらいに激しく揉んでしまっていた。
「こんなに気持ちいいんだ…そりゃ無理な話だな」
少女のお尻で、男の指紋が付いていないところはどこにもなかった。
ぬくもりがあって、ふわふわとマシュマロのように柔らかいお尻の心地よさに、
ぞくりと身体を震わせた。
少女が不快なのかくすぐったいのか、お尻の割れ目に指をねじ込むと、
きゅっとお尻を締めてくる。左右から伝わる双球の圧迫感。
力を入れることで少しだけこわばったお尻は、
指先の力を緩めて羽でくすぐるように揉むと力が抜けてもとの柔らかいお尻に戻る。
「そんな……くあ、んんっ………人間は、極悪非道でゲソ……不条理でゲソ…っ…」
たかが満員電車でお尻を触っているだけなのに、ずいぶんな言われようだ、
男は苦笑して、だが手を緩めることなく包み込んだ膨らみをお前の尻は、
本当はこうされたがっているんだと言わんばかりに揉み倒す。
「そう言うなって、ちゃんと気持ちよくしてやるから」
ここまでお尻ばかりを触ってきたが、思い切ってわずかにスカートをめくる、
少女のワンピースはそれなりに丈が長く、
さらに相手が小柄ということもあってか、裾を摘むことはできない。
仕方がないので、ワンピースの中に手が入るくらいにお尻の辺りの布地を摘む。
「それにしても……こいつすべすべしてんな……人間じゃないみたいだ…」
軽く太ももに触れた瞬間、肌理の細かい、吸い付きそうな素肌に男は軽く驚いた。
服越しに触れたお尻よりも、むっちりと肉の詰まった感じがして
押し付けた指はしっかりと押し返される。
いかにもボリュームの薄そうな細い脚であったが、女性的なライン、
指がまったく引っかからない肌質……触り心地はこの上なくよかった。
「と、当然でゲソ……侵略されるべき、…あふっ……愚かな、んきゅっ……人間と……」
少女の抵抗が少しだけ強くなる、顔を赤くして触っている手を軽く叩いてくきたが、
本当に控えめな力でまったく邪魔にならなかった。
声のトーンは、よほどエビがほしいのか、
どれだけじたばたしても今のところは小声を保ってくれている。
「何が侵略だよ、ケツ揉まれてよがって、自分が侵略されてるじゃないか…」
右手は太もも、左手はお尻とそれぞれあてがって、
触り比べることで両方の質感を確かめる。指を受け入れるお尻と指をはじく太もも、
どちらも男を楽しませてくれた。
――――――――――――――――――――――――
「不覚、でゲソ…ふああ、しかし…エビのため、今は…この屈辱に、耐える…でゲソ…」
イカ娘はいつに無く屈辱を感じていた、
栄子にやりこめられたときの気分にそっくりだった。
しかし、微妙に違う……胸の辺りがどきどきして、身体もぽかぽかとしている。
特に、男が触ったところは、うっすらと汗ばんでしまうほど熱を帯びていた。
このままエビのために触らせてもいいのだろうか、イカ娘は自分が自分でなくなりそうな気がして怖かった。
色の白い、しなやかな太ももを男の指が舐めているみたいに進む、
上に、下にと脚のラインに沿って進む指先……
双臀をいたぶっている魔手は、不規則に進み、円を描いたかと思えば、
指先が入り込み、お尻の肉がプルプルと揺れるほどに叩いてきたかと思えば、
力強い指先で痛くなったお尻をいたわりながら優しく撫でる……
器用な男の手指にイカ娘は翻弄され続ける。
視線をずらすと、窓ガラスに自分の顔が映る、
頬は赤く染まっていて、目は少し潤んでいた。
恥ずかしくて、気持ち悪いだけなのに、
どうしてこんなうっとりとした表情をしているのか、全く理解できなかった。
「ああ、せいぜい耐えてくれ、エビチリでもエビフライでも
エビピラフでも何でも食わせてやるから」
エビという言葉を聞いて、イカ娘の身体に少しだけ力が戻る、
この場を何とかやり過ごしてエビ祭りに参加しなければいけない。
朝から何も食べていないからか、何が何でも声を出さず、
お尻を触る手を耐えてやろうと改めて心に誓った。
それでも、谷間に差し込まれた男の指が奥まで進み、
しっとりと汗ばんだお尻を割り開くと、また声が出そうになった。
「男に……んうっ…ぅ……二言は、ないで…ゲソね?」
太ももの辺りもだんだんとぞわぞわしてきた、
ほっそりした脚をなぞる指先、刻み込まれた指紋の形までわかりそうだ。
ひざ近くから、指はつつっと上に進む、
触られるとお尻と同じようにぽかぽかとしてきた、まだ指は止まらない。
さすがに、やめろっと大声で叫びたくなる、
太ももの付け根のほうに手が上がると触られたくない気持ちがさらに強まった。
男の手は内股にまで入り込んでくる、
スカートの中で縦横無尽に暴れる手、怖くなってイカ娘は脚を閉じようとするが……
「あんっ、んん……んふっ……はあっ……」
わずかに力が抜けてよろけて男にもたれかかってしまった、
男はスカートから手を引き抜いたが、すぐに蹂躙の対象をお尻に移す。
もぞもぞと右の山をまさぐる大きな手、
男の体温がイカ娘のお尻に伝わって、熱で尻たぶはほぐれて柔らかくなる。
お尻を触られるのも嫌だが、直接手のひらを感じないですむので太ももよりはましだった。
「おっと、ぴったりくっついてくるなよ…」
「そんなこと、言われても……
揺れて、あうっ、身体がいうこと聞かないでゲソ…んっ…」
密着すると、男の脚がお尻に押し付けられる、
背後から汗の臭いがして、それを嗅ぐとなぜかイカ娘の頭はぼーっとしてしまった。
――――――――――――――――――――――――
「そうされるとこっちまで気持ちよくなっちゃうんだよ」
少女が揺れに耐え切れないからかお尻をむにゅむにゅと擦り当ててきた、
もうちょっと相手の身長が高ければペニスに当たるのに……
と残念な気持ちになってしまう、男の熱くそそり立ったペニスは背中に当たっている。
もたれかかってくると、硬いペニスが背中でこすり上げられる。
腰を落としてお尻に押し付けようとしたが、
それをするためには、少女があまりにも小柄だったので、
よほど不自然な体勢にならないとお尻には当てられず泣く泣く諦めることに。
「気持ちよく? ああ…っ……お前も気持ちよくなって、おかしくなればいいでゲソ、
復讐でゲソ、愚かな人間に怒りの鉄槌……ひゃあうんっ!」
そろそろ、スカートの上から触るのも飽きたと、
男はワンピースの布を摘んで、一気に上まで捲り上げた。
真っ白な下着が可愛いお尻を包んでいるのが見える、
早速手を伸ばし、下着越しのお尻に触れると妙につるつるとしている。
「あれ……お前、水着着てんのか?」
「お前じゃないでゲソ……イカ娘でゲソ……ふうっ…うくっ……我慢、我慢……」
少女……ではなく、イカ娘のお尻を水着の上から大きなストロークで撫で回すと、
イカ娘が肩をすくめてぴくっと反応する。
お尻と手を隔てている布が一枚減ったおかげで
未成熟な臀部の暖かさと柔らかさが少しはっきりと伝わってきた。
撫で付けるのは、もちろんお尻だけではない。手を下げて太ももまで指先で線を引く。
膝裏の少し上辺りをつつっとくすぐるとイカ娘がぴくぴくと肩を震わせているのが見えた。
嫌悪感が強くなって泣いているのかと思ったが、
目を閉じて、口を半開きにして荒く息をついている。
時々小さく悲鳴を上げるが、周りの騒音にかき消される。
見渡しても、こっちを不審に思っている乗客はいないみたいだった。
「イカ娘? 変な名前だな……まあいいか…………?」
イカ娘の身体に合わせて左右に揺れる青い髪、
少し触れてしまったとき、生暖かくてつるつるしていて…髪とは質感が全く違う。
ゲソという変な語尾といい、イカ娘という風変わりな名前といい、
人間を見下した態度といい、あまりに人間離れしている。
これ以上踏み込むと…何かとんでもない目にあってしまうのではないか、こうも感じた。
それでも、男は目の前の少女を貪りたかった、
普通に暮らしていたらお目にかかれないであろう、
子供のくせに感じやすい…熟れかけの果実を。
「んうっ、ひあ…っ、スカート、めくるなぁ………」
これは自分のものだと言わんばかりにお尻を何度も揉み続ける、
ワンピースをたくし上げるとイカ娘のお尻の形がよくわかった。
スクール水着がフィットしたお尻は、サイズこそ小さいがきゅっと上を向いており、
細いウエストと相まってそそる腰つきをしている。
尾てい骨のあたりから、ゆっくりと指をなぞらせ、
緩やかなカーブを描く山道を登らせ、そして下らせる。
もっとも、単に直線を引くのではなく、右に曲がって左に曲がって……
相手に予測させないような複雑な指使いでイカ娘を翻弄させようとする。
「いててて! 何すんだよ、じっとしてるって約束だろ?」
だが、お尻から太ももの間に手を滑らせて、
柔らかな内股と蒸れているであろうクレバスに指を向かわせたところ
反射的なのか、それとも反撃のつもりかイカ娘が触手で男の手をねじり上げた。
――――――――――――――――――――――――
やってしまった……声こそ上げなかったものの、巻きつけた触手で男を攻撃してしまう。
申し訳ないという気持ちなど言うまでもなくないが、
エビを没収されたら……とさすがに焦る。
「そう…言われても、不可抗力でゲソ……ああんっ!」
しかし、男は触手を緩めるとすぐにお尻に狙いを定め直し、
もう一度お尻を弄繰り回してきた。
許してもらえたみたいで、嫌だけど一安心した、
そんなイカ娘の気持ちも知らず男は太ももを撫でさすり、お尻を掴んで指を食い込ませる。
「いいからその…髪も動かすなよ。まったく…何で髪の毛が動くんだ?」
「髪の毛じゃないでゲソ、触手でゲソ!」
人間は髪の毛と触手の区別も付かないらしい、ふふんっと内心で男を馬鹿にする
…………こうでもしないとどこかに流されそうだった。
触られるごとに、心の奥にまで手が届くような気がしていた、
胸はどきどきし続け、額には汗が浮かぶ。
細い脚の上を不規則に、だが断続的に這いずり回る指、
そこから伝わる熱が全身を走りイカ娘を脱力させる。
立っているのが心なしか辛くなっていた、
窓ガラスに映る表情はぼんやりとしていていつもの自分ではないみたいだった。
寄せては返す細波が、イカ娘の心をざわつかせる。
不快でも羞恥でも拒絶でもない…別の何かが落ち着かない心に浸食しつつある。
「……………どっちでもいいけど、大人しくしてないとエビはないぞ」
はっと男のささやき声で我に帰る。
エビ目当てで男に尻や太ももを触らせていることにようやく気が付いた。
そして、エビ道楽のためなら……虫が這うような手つきも我慢できる、
実際にエビのことを考えれば少し気が楽になった。
イカ娘のお尻を優しく包み込み、
男の中指が、薄布一枚隔てた小さな窄まりをつついてこじ開けようとしている。
菊門の形にそって指が動き、中に押し入ろうとする。
どんな風に触られているか、想像すると身体がかあっと熱くなっていく。
口の中に溜まった唾を飲み込む、その音が妙に耳に残った……
強がって、別のことを思い浮かべようとしても、
指の生々しい感触は忘れられるものではなく、
お尻の穴から指が離れても、触れられた感触はまだ残っていた。
「了解でゲソっ、このイカ娘、
人間に服従するなどあってはならないことでゲソが……今だけは…」
「あんっ……直接触っちゃ、だめでゲソ……そっちも……」
我慢していることを男が悟ったのか、
気が付けば少しずつ手の動きが荒々しく、力強くなる。
捕まえられて引きずり込まれそうな感覚……
太ももの奥の触られたくないところに指が近づくと足の力が抜けて倒れそうになる。
触手がぞわぞわと動き出すが、
男に反撃してしまえば厄介なことになりそうなので必死に押さえ込む。
「どうしてでゲソ……どうして手が奥まで行くと、動けなくなるでゲソか…?」
男はイカ娘の、ちょうど水着と素肌の境目辺りを指でなぞっていた、
入ってきそうで入ってこない指……
絶対に入ってくるなと思いながらも、心の奥底では小さなもやもやを感じていた。
「すげ……もちもちしてる……ガキのくせに……いい身体してんな…」
「なあ…イカ娘、お前っていくつ……小学生とかじゃないよな…?」
イカ娘の独り言など、気にしていなさそうな男は、ニヤニヤしながら語りかけてきた。
イカ娘は、変な気分になっているのをごまかすように、
ふんっとそっぽを向いて無視をする。
――――――――――――――――――――――――
「ん、んっ、あん……っ……そっちは、反則……きゃぅっ…あああんっ!」
確かに、イカ娘のお尻は柔らかくてぷにぷにしていて気持ちよかったが、
そこばかりでは飽きてしまう。
というわけで、太ももの辺りを手を往復させて撫で回しているが、
尻よりも皮膚が薄いだけあってイカ娘のリアクションが大きくなる。
こっちのほうが敏感なのか、イカ娘に落ち着きを無くしている…
くすぐったそうというよりは、明らかに快感を覚えているように見えた。
「反則ってことはないだろ……尻だけで満足できると思ったのか?」
触手が男の腕や足をつつく、我慢しきれないのか、
イカ娘は身体を震わせたままきょろきょろと視線を動かしていた。
手を置けば自然に滑ってしまいそうなくらい、すべすべもっちりとした脚は、
小柄な割りにしなやかに伸びている。
脚のラインに沿って撫で上げ、付け根の辺りを指でくすぐる。
こうすると面白いように肩を震わせた。
「だって、そこに手が当たると……びりびりって…
しびれるでゲソ……もどかしいような、変な気分でゲソ」
痺れる、もどかしい……と、どうしても男の望む一言を言ってくれなかった。
それを言わせようと、水着の端を摘んで持ち上げ、
指を中に入れようとすると触手に止められてしまう。
「こっちも触らせてくれればもっと気持ちよくなれるぞ?」
「くっ、ああん……い、や……んんっ!」
ガラスに映るイカ娘の目は、わずかに潤んでいて、表情からも力が抜けていた。
もう一押しだと、男は水着の端から指を侵入させる、
まだ割れ目には直接触れず、しっとりと蒸れた肌の上を指を滑らせた。
イカ娘の水着の中は特に熱がこもっている、
温かく湿度の高いそこを触っていると心配そうな顔で振り向いてきた。
「何だ、気持ちいいんじゃないか。それなら遠慮はいらないな」
その潤んだ目、半開きの口…気持ちいいんだと勝手に解釈して、
割れ目のすぐ近くまで指を伸ばす。
イカ娘は真っ赤な顔をして、触手をぴくぴくと動かしながら何かを我慢している。
「ん……あぁっ………力が抜ける、ぅ………」
小さな身体で男に寄りかかる、今なら大丈夫だろうと
熱を持った陰部の中心に指を伸ばそうとしたところ……
「きゃあっ!!」
突然電車が大きく揺れて、指は水着の隙間から引き抜かれてしまった。
手に残るのはわずかな残り香とぬくもり。
イカ娘も我に返ったようで、姿勢を元に戻してしまう。
割れ目に触れようとしても軽く避けられた。
「うわっ、大丈夫か? すごい揺れたな」
「へいき…で、ゲソ」
しかし、今の揺れで手を上にやることができた、
その手を前に回しイカ娘の乳房のふくらみをそっと包み込んだ
「ううっ、手が、手が……」
柔らかい…お尻とはまた違うぷるるんっとした小さな膨らみ、
思わず揉み潰してしまいそうになる。
もっとも、イカ娘には気持ちよくなったもらいたいと、
男はささやかな二つの果実をさすりながら軽く指を沈めた。
イカ娘は、胸の上を這い回る手を振り払おうとしているが、その手はひどく弱弱しかった。
「手がどうかしたのか? 胸だって触るに決まってるじゃないか」
――――――――――――――――――――――――
「それは、そうかもしれないけど……んあっ」
胸の上を大きな手が動き回っている、
その手を見ると全身が燃えそうなくらいの熱を感じた。
どうして、こんなことになっているのかはよくわからない、
だが、男が触ると例えようのないむずむずとした気持ちが心を支配する。
動いていないのに、運動した後みたいに息が上がっていた。
指先がイカ娘の小さな乳房を揉み解すと、頭がくらくらしてきた。
人間の前で醜態を晒すなんてあってはならないことだが、
もぞもぞと動く手が思考力を容赦なく奪う。
エビのことを考えようとしても、
渦を巻くように胸をなぞる手が、意識を現実に引き戻した。
「こっちも十分膨らんでるなぁ……ちょうど手のひらに収まる感じが」
唇を噛んでこぶしを握り締める、
こんな男に思うままにされてしまうのは不愉快極まりなかった。
それなのに、素肌を触るごつごつとした指が、イカ娘の五感全てを支配していく。
うるさいはずの周囲の物音も聞こえなくなって、頭がぼーっとして視界もぼんやりする。
身体は熱くなって触られている部分意外は何も感じない、
男の匂いが全身を包み込んでいるみたいで…
「ひゃうっ、ああん…やめろでゲソ……胸が、じんじんするでゲソ……」
それでも、まだしゃべることはできた。
だが、言葉で抵抗しても身体はそれに従ってくれない。
視線を落とし腕を見るといつもよりも赤くなっていた。
目を瞑って、また開くと頬が濡れている……イカ娘は涙まで流していた。
「白いスクール水着か……
ちょっとざらざらしてて気持ちいいけど、何でこんなの着てるんだ?」
服の隙間から、男が手を入れてきて、
水着の上から胸を触っていた。ドキドキしすぎて頭の中が真っ白になりそうだった。
ごくりと唾を飲む音が耳の奥で妙に響く、
嫌がるそぶりをもっと見せれば、男も胸を触るのをやめてくれるかもしれない。
試しに触手で引っ叩いてみようとすると……
もっとしてほしい…と心の奥底で小さくささやいている自分に気が付いた。
違うと、イカ娘は心の声を打ち消そうとする、
しかし、その思いは振り払おうとするごとにどんどん強くなった。
「あふん……はあんっ…そんなこと、お前には関係ないでゲソ…」
触手は動いてくれたが、男の股間の周りをすりすりと這い回るだけ。
ある部分が妙に硬くなっているのを感じた。
男は嫌そうに身をよじる、ここが人間の弱点かと、
イカ娘は残った力を総動員して男の盛り上がったところを責める。
「答えたくないんだったら、別にいいけどな。
だから、くすぐるなって、気持ち悪いんだよ…イカ娘、変なところを触るな」
結果は、イカ娘の完敗だった。胸を揉まれ、
水着の奥で浮かび上がった小さな突起を軽く指でつままれると触手すら動かせなくなった。
「ああぁんっ、そ…こは、だめ、でゲソ……あ、あ、あっ、あんっ!」
男の指がほんの小さな、果肉見たいな乳首に触れる、
身体を走る強い電撃にイカ娘はよろけそうになってしまった。
小さな身体を目の前にいる乗客にもたれかからせて、
自分の触手より細やかに動く男の手との距離を稼ぐ。
もっとも、未知の快楽を散々送り込まれた身体は
自由に動くはずもなくあっさりと男に抱き寄せられる。
――――――――――――――――――――――――
「ふあっ、あんっ…身体が、熱くなってきたでゲソ」
イカ娘のワンピースを脱がしていないのでよくわからなかったが、
控えめな乳房の頂点が少し硬くなっている。
弾力を持っているそれを優しく指で押しつぶすとイカ娘の身体が跳ねたり、
左右に身をずらしたりする。
ここが乳首だとわかったのをいいことに、
男はささやかなしこりを指で弄び、くにくにと円を描いて転がしたかと思えば、
今度は乳房の裾野から頂点に向かって指を滑らせる、
じらすように乳房を撫でくすぐり、啄ばむように乳首をつねる。
そのたびにイカ娘は声を押し殺しながら、
艶と湿り気を帯びた切なそうな吐息を吐いていた。
「それなら、もっともっと熱くしてやるよ……」
純白の丘を手のひらで埋め尽くす、中に隠れた乳房を、
エキスを染み込ませるようにゆっくりと丁寧に揉み込んで、
張り詰めた、つんっと上向きのマシュマロに、
指を浅く沈ませてイカ娘の胸も指紋でべたべたにしてしまう。
揉めば揉むほどに熱く柔らかくなっていく乳肉、
それでいて乳首は硬く薄布からはっきりと形を見せるくらいに硬く浮かび上がる。
本当に小さい、見落としてしまいそうな肉の芽、
探るような手つきで乳首の周り……乳輪に指を宛がい、擦り続けた。
「うああぁっ……遠慮したいでゲソ…あうんっ……はあうっ……んんあ…っ」
少し強く触っただけでも消えてしまいそうなくらい儚い膨らみ、
慈しむ対象として手のひらで軽く押しつぶし捏ね上げていく。
「いやいや、エビグラタンもつけるから、いいだろ?」
「…………っ、ああんっ…仕方がない……許してやるでゲソ…」
えらそうにしながらもこうやって見返りを与えれば、簡単に譲歩を引き出すことができる。
あんまり思うとおりに行ってしまうので軽く驚きながらも、
努めて冷静に乳首を弄り、イカ娘の性感を引き上げようとする。
乳首を引っ張り上げたり指腹で押しつぶし、
胸を下から頂点まで母乳を搾る要領で揉み扱いたりと、ひたすら触り続けた。
時折、イカ娘の様子を見れば、ひくひくと肩を上下に震わせながら
窓の外の流れる景色を見ていた。
頬を赤く染めて、気を逸らすように目で外の眺めを追う様子に、
こっちの世界に引き戻してやろうとぎゅっと乳首を強くひねった。
「んあああっ! 痛いっ……何するでゲソ!?」
「お前がぼーっと外見てたからな、やっぱり反応してもらったほうが面白いし」
涙目でこっちを見るイカ娘、男はそれを無視してぴんっと指で乳首を弾く。
強弱をつけながら弾くとイカ娘の身体も一緒に跳ねた。
「あ、あ、ああっ、あんっ、あ、あう、んんっ!」
短く発する声は、悲鳴のような、あえぎ声のような…
甘さと切なさが半分ずつ混じったものだった。
イカ娘がどれだけ性的に未熟であっても、お尻から始まって、
太もも、乳房とたっぷりと弄られて感じ始めているのだろう。
右手で下腹部から太ももの辺りを大きく撫で回しつつ、
左手で電車の揺れに合わせて乳首を優しく引っかいた。
「こりこりしちゃ、や……でゲソ…」
――――――――――――――――――――――――
嫌だと言っているのに、男は乳首を触るのをやめてくれない。
指先から耐えられないほどの快楽を送り込まれて、
その入り込んできたものが身体中をびりびりさせながら進む、
しかもこのびりびりは手が離れてもしばらく残っていた。
水着を押し上げるみたいに浮かび上がった乳首は、
触られていなくても布にこすれて痛むず痒い。
さらにそこを男が指で転がしてくるので、何も考えられない、
息もできなくなるくらいの刺激を受けてしまっていた。
「乳首はそう言ってないみたいだけど?」
男が乳首をつねる、最初は羽箒でくすぐるような…
しかし次第に圧力が加わって、最後には跡が残るくらいにつねられていた。
痛いはずなのに、嫌なはずなのに、触手も手も思ったとおりに動いてくれない。
もちろん、エビ天国のことを考えればあまり強く抵抗して、
男の機嫌を損ねたくない、イカ娘でもこのくらいのことはわかっている。
それでも、乳首を指でおもちゃにされ、
水着越しとはいえ身体中をまさぐられることまで許してもいいのだろうか。
「ああんっ、ひゃうっ、んんっ!」
ここまで考えたところで、思考が途切れる。円を描き、
時々潜り込んでくる指先のせいでぞくぞくっと震えてしまう。
「乳首とっ…私の言葉、ど、どっちを信じるでゲソ?」
もうわかっていた、心では拒んでも、身体は男の手を受け入れている、
せめてもの意地として、最後まで嫌がり続けたかったが。
男の手のひらに、全部隠れてしまうほどの小さな乳房、
そのどこもかしこも男が触ってしまっていた。
なんだか変な気分だった、いっそ、もう好きにしてほしい……
奥底から湧き上がる気持ちに嘘を付き続けるのが辛くなりつつあった。
「硬くなったピンク色の先っぽだな、イカ娘はうそつきだからなぁ」
「ううっ…んふ…ぅ……何で、ピンクって……あくうっ!」
男からは見えないはずなのに、乳首の色まで言い当てられている。
触っているだけでわかるのだろうかとぼんやりしながら考えていた。
イカ娘が抵抗しなければ、男はそれをいいことに片手で乳首を引っ張りながら、
片手で太ももを撫で回している。
乳首を触られると、刺すような鋭い刺激が、
他の部分だとじんわりと奥まで浸透するような穏やかな刺激を与えてくれる。
「ひゃうぅ…あん、力が、入らない……
こんな陰湿極まりない陸辱行為は初めてでゲソ…」
男の手は不思議だった、ごつごつしていてちょっと硬いのに、
触れた感じは柔らかく、身体の上を滑るみたいだった。
その気になればいくらでもこじ開けられる柔らかい檻、
でも今のイカ娘にはそこから逃げ出す力さえも無くしつつあった。
「………それを言うなら陵辱だろ」
男の冷静なツッコミが遠くで聞こえる、こんなに近くにいて、
乳首を触り続けているのに、声だけが遠くに感じられた。
――――――――――――――――――――――――
「イカ娘、こっち向け」
くたっとしたイカ娘の身体をそっと支えて、
人の流れが変わった隙にこっちを向かせ、一気にワンピースを捲り上げてしまった。
白い水着に隠された秘肉……そろそろ降りる駅だったが、
これだけはどうしても触っておきたかった。
「ぁぅ……嫌な予感がするでゲソ」
何をされるのか向こうもわかっているのかもしれない。
股間の辺りを手で覆い隠すが、その手を無理やりどかせて土手を指でつつく。
「んあぁっ……あんっ、そこは、危険でゲソ」
イカ娘の警告もお構いなしにぷにぷにと柔らかい、
いかにも傷つきやすそうな土手を指でつつき、軽く押してみる
「あんっ、ひゃん、んんうっ、あ……や……め…」
目を瞑って右に動こうとしたり左に動こうとしたり、
落ち着かない様子を見せる。おかげで柔肉に指が食い込む。
「んぁ、あー……っ、んうっ、あ、ひゃうっ、ああんんっ!」
うっすらと涙目になったまま、必死に口を押さえて
声が漏れないようにがんばっている姿はなんとも可愛らしい。
だからこそ、割れ目をなぞる指が余計に荒々しいものになり、
意地悪してやりたい気持ちが頭の中で強くなる。
「もっと気持ちよくしてやるよ」
指先でイカ娘の秘所の形を確かめる、薄布越しだが、
小さな唇がぴったりと閉じているのがわかる。
熱い媚肉をこじ開けて、指でかき回してやりたい、
未成熟な、ピンク色の真珠みたいなクリトリスを強く抓ってやりたい。
脳内に浮かび上がる欲望のイメージ、
もちろんその通りにするのはたやすいことだったが……相手は経験のない少女。
ゆっくりと責めたほうがいい…そう考えた男は水着の中に指を入れると、
外側を縁取る肉をなぞり、イカ娘の反応を確かめる。
「こ……これ以上されたら、大声が出るでゲソ、そうなったら逮捕でゲソ!」
「それなら口ふさいでろ」
イカ娘の言葉も軽く流して、手をもぞもぞとさせていると、
本当に小さな、見落としてしまいそうな突起に指が触れた。
「……………んあああぅ!」
背筋をそらしたままイカ娘が変な声を出した、
変な生き物でもクリトリスは弱いみたいなので、そこを指で何度か押す。
膣内は相当熱くなっているのか、
その熱は入り口のほうまで漏れている。水着の中は汗ばんでしっとりとしていた。
男は、一本の毛も生えていないイカ娘の秘所をやさしくくすぐりながら、
割れ目の頂点に頭をもたげた小粒を薙ぎ伏せる。
「ひゃあっ! い、今何したでゲソ? ああんっ…私の身体、変になってなイカ?」
触ると指を押し返す真珠核が少しずつ硬くなり、ぴんっと立つ位にまでなってきた。
それに伴い中の熱は増す一方だ。
まるでサウナのような熱く湿った水着の中で、
媚粒を揉み捏ね、押し転がしていると、裂け口のほうに当たる指がぬかるみを感じた。
「別に変になってないから心配すんな………いや、変になってるかもな」
「でもっ、ううっ、やっぱり……あぁっ」
イカ娘が急にもじもじし始める、潤んだ窪地に指を軽くなぞらせ、
愛液を絡めさせていると、イカ娘がまた泣き始めた。
騒音にまぎれて、漏らしてないでゲソ……という声が聞こえてきた、
濡れるということを知らない彼女に興奮が引き上げられる。
「心配するなって、漏らしたわけじゃないから」
「……本当で…………違う違う、そんなこと、わかってるで……
ひああんっ、そっちはやめるでゲソ!」
クリトリスを触られたことが引き金になったのか、
燃え立つように熱を帯びた小さな花びらは、ねっとりとした蜜をこぼしていた。
――――――――――――――――――――――――
何とか気をしっかり持っていないと、男の指が動くだけで意識が飛んでしまいそうだった。
漏らしたわけじゃないと男から聞いて安心するが、
割れたところからとろりとにじみ出る何かについては全く知らない。
「こ………これは何でゲソ? どうして濡れてるんでゲソ?」
「そんなことも知らないのか、これはな、お前が気持ちよくなってる証拠だよ」
「う……嘘でゲソ! 私が、ありえない……んん、きゅうっ……ぅ……ぁ」
言い返そうとしたところ、濡れているところにまで指が入り込んできた。
今までとは違って少し指が沈むだけでも異物感を覚える。
これ以上入ってくると痛みを感じてしまいそうだ、イカ娘は顔をしかめるが、
感じているのは苦痛だけではなかった。
水着の裏地に染み込むくらいにまで潤ったそこの、
表面だけを優しくくすぐられると、またもやもやした変な気分になる。
胸やお尻、太ももを触られるよりも、
もっとむずむずとした何かが身体の奥底から湧き上がってきて……
それでも、決して気持ちいいとは認めたくなかった、意地もあったのかもしれない。
「んんっ、だめぇ………」
指が少し動くと、くちゅり…ぐちゅっと粘っこい音が聞こえる、
頭の中で響く水音が立っていられなくなるほどに力を奪う。
男の顔を見れば、相変わらずにやにやとこっちを見下ろしていた。
人間のくせにここまで見下す態度を取れるとは、
イカ娘は絶対に気持ちよくなるもんかと思い直す。
気合を入れ直したはいいが、電車の振動に合わせて軽く指が動くだけでも、
全身がびりびりと感電したみたいな強い刺激を受けてしまう。
「はあっ、はああっ、お前は悪魔でゲソ、
いずれ地球を滅ぼすでゲソ…きゃふうっ……!」
どれだけ憎まれ口を叩いても、刺激の甘い余韻が頭をぼんやりとさせて、
思考能力をためらいなく奪っていく。
男の手は細やかに動いてイカ娘の割れ目を撫で押さえて、指で液体を掬い取ろうとする。
蜜のような液体は水着に染み込み、太ももを伝って足元にまで垂れてきていた。
息も絶え絶えになっていたが、垂れてきた液体を不審に思い、
ためしにそれを指で拭うと、透明でねっとりとしていた……
匂いを嗅ぐと、甘いような生々しいような変な匂いがした。
「ひっ……んんっ、ああん、やめ、て…ぇ……あ、あ、あっ、あんんっ!」
これ以上声が大きくなると、本当に回りに聞こえてしまいそうだった。
口を押さえても吐息と一緒に声も漏れる。
「イカ娘……おかしくなっちまったか?」
潤んだ入り口を何度も、音がするくらいにまでなぶられて、
壊れた機械みたいに途切れ途切れに声を上げる。
「そんな、ことっ……ない。いたって普通じゃなイカ?
男は、口では心配したような素振りだったが、指先は動き続けている。
うっかり脚を閉じてしまうと余計に指が埋まり込んでくるので、
無防備に脚を開いたまま、ひたすら男のいやらしい痴漢行為が終わるのを待った。
「そうは見えないけどな、顔真っ赤だぞ」
「何でお前は、ああんっ、そんなに冷静でゲソ……か…?
不条理でゲソ、不平等条約でゲソ!」
「落ち着けって、イカ娘。大変な思いをする分、あとでいい思いができるだろ?」
――――――――――――――――――――――――
「……………わかった、でもいつまでも我慢できないでゲソ…
お前のせいでおかしくなりそうでゲソ」
秘所にまで指が伸びたことで、抗いがたい快楽を覚えているのか、
イカ娘の様子がだんだんと変わってきた。
もっとじっくり責めたいところだったが、
そろそろ自分の降りる駅だということに気が付く。
「そいつはどうも、でもそれは、おかしいんじゃなくて……
気持ちいいんじゃないのか?」
しかし、ぎりぎりまで楽しんでやろうと、
とろとろにぬかるんだ沼地の中に指を浅く浸し、粘膜に触れさせた指を進ませる。
そして、女陰を形作るひとつひとつの構造を確かめるように、
つるつるとした中を丹念になぞってみた。
「っあ………気持ち…いい? そんなことないでゲソ、多分」
口を半開きにしたまま、それでもイカ娘は気持ちよくないと否定する、
よだれまでたらして、気持ち悪いはずはない。
男は確信を抱いたまま、指を第一関節まで押し沈ませる。イカ娘がびくっと肩を震わせた。
「ううっ、ああぁん………はう、っ…終わったら、覚えてろでゲソ…」
「いいぞ、お前の気持ちよさそうな顔、目に焼き付けておくからな」
ペニスを受け入れたことのない処女地は狭く、
指一本でも窮屈そうだった、力を入れて指をねじ込むと膣肉に押し返されてしまう。
中に肉棒を入れたら壊れてしまうのではないかと思うくらい、
幼いイカ娘の膣穴は小さかった。
「そういう……んっ…意味じゃないでゲソっ…はあっ、ああんっ、あう」
瞳を潤ませ、可愛いお尻を振りながらイカ娘は必死に抵抗する、
だが構わずに熱蜜を溢れさせる泉を指で犯し続ける。
「もうちょっと指入れても大丈夫か?」
あくまでさりげなく、電車の振動とイカ娘の身体の動きに合わせて
蕩けそうな溝のうねりに指を押し付けた。
水着の中に進入させた指も、手も愛液が伝ってべっとりと濡れてしまっている。
さらに、姿勢も不自然なので身体は痛くなるし、
周りからは怪しい目で見られているかもしれない。
それでも男は、油を塗ったようで滑りのいい、
それでいて異物を遠慮なく排除する締りのいい肉穴に魅入られていた。
「ん、あ、んんっ、ひあ…っ、やめて、ああんっ!」
イカ娘の声は、さらに甲高くなっていく。
指を真ん中くらいまで差し込んでも痛そうな様子は見せていない。
「入れてもいいみたいだな」
指先が温かくて柔らかい粘膜に包み込まれると本当に気持ちよかった、
欲望のままに秘所を弄り倒したい衝動に襲われるが、
イカ娘を痛がらせないように、ゆっくりとつるつるして、
所々複雑な模様を描いている膣壁を指で軽くこする。
ねちょっ、ぬちゅ…っと音をさせながら、まだまだ敏感な襞に沿って指を撫で付けると、
聞こえるのはイカ娘の押し殺したような声、
ワンピースの裾を掴んで、必死になって歯を食いしばっていた。
「や、ん、かき混ぜるな……ううっ、あ、あ……」
こっちからだととろみのある液を噴き出させている貝口が
どうなっているのか見ることはできない。
しかし、指を受け入れるみたいに入り口はわずかに開き、
クリトリスはペニスを思い起こさせるくらいに屹立し、
谷間は熱く解れ、触れれば崩れてしまうくらいに柔らかくなっていた…
感じていないはずはないと断言できるくらいの変化を見せている。
「イカ娘…お前、こういうのが弱いのか?」
「や、ん、んふっ、そこ、一緒に……だめで、ゲソ…!」
「んんんんんっ!」
ますます声が大きくなる、さすがに男もまずいと思ったのかイカ娘から手を離してしまう。
案の定その心配は当たって、イカ娘の前にいた乗客が怪訝そうな顔で男のほうを見ていた。
「おいっ、そんな声出したら見つかるだろ」
やがて前の乗客が姿勢を戻したので、もう一度触ろうとワンピースの中に手を入れるが、
軽く触れただけでイカ娘が喘ぎ出した。
「ひゃうっ、んんう…っ、あ、ん、んっ…もう、止まらない、ゲソ……」
「しょうがないな、降りるぞ…このままだと逮捕される」
そのとき、ちょうど自分の降りる駅に着いたので、
イカ娘を抱き寄せて人ごみの中電車から降りる。
ふと見ると、真っ赤な顔をして息を荒くしている…
このままうまくやれば最後までできるな…と思いながらイカ娘の手を取って歩き始めた。