{懐かしの}●●天空のエスカフローネ●●02

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185名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 23:06:50 ID:W/Xzj8U0
age
186名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 17:27:02 ID:A3fFIB+S
ディラとミラーナいいね
187名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 21:44:16 ID:bm08hBLr
>>183
ドライデン好きだけどここまで壊すといっそ清清しいよwやらしすぎワロタ
というか伏線回収、やるねえ!次回ついにですか…感慨深いなあ
188名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 01:18:01 ID:RWUTxolI
投下した者です。
今回量が少ないので、また時間を置いて投下しますね。
エロなしです。





「ディランドゥ……!」
 このときほど、彼を愛おしいと思ったことはなかった。
 何度も何度も傷つけられた相手なのに、彼を前にして、今これほど自分は安堵を覚えている。
 来てくれた。
 彼が来てくれた!
 その事実が心に広がるたびに、ミラーナは幸福に包まれた。
 ミラーナの体から力が抜けたのを感じ、ドライデンは顔をゆがめた。
「へえ、野獣がいつの間にか王子様に変貌したか! だがあいにく、このお姫様は俺が戴く。
親同士が決めた約束なんざどうでもいい。こいつは俺の女だ!」
「強姦野郎が偉そうにほざくんじゃないよ」
 ディランドゥはぞっとするほど低い声で吐き捨てた。
「性欲の塊はこれだから始末に負えないんだ。さっさとアストリアに帰って娼館にでもかけこんだらどうだい。
そういう下半身のだらしない男のために、ああいう場は用意されてるんだよ。知らないわけじゃないだろ?」
「出ていくのはあんたの方だ。俺とミラーナの間に割り込みやがって、一体どういうつもりだ!」
「全く……」
 ディランドゥはつかつかと早足でふたりに近づいてきた。途中でドライデンが放った丸メガネをぐしゃりと粉々に踏みつぶす。
「出て行けというのが――!」
「黙れええええっ!!!!!!」
 ぐいとミラーナの腕をつかんだかと思うと、ディランドゥは絶叫しながらドライデンの顔面に拳を叩きつけた!
「ぎゃっ!」
 小柄な体躯のどこにそんな力が隠されていたのか、ドライデンは鏡台に突っ込んだ。
 鏡台に組み込まれていた小さな人形の玩具がばらばらとこぼれ、めちゃくちゃなメロディを奏でだす。
 ミラーナを胸にしっかりと抱き、ディランドゥは怒りで燃えた目をぎらぎらさせながら、
鼻と口から鮮血をこぼすドライデンを睨みつけた。
「何事か!」
 騒ぎを聞きつけ、兵たちが駆け付けた。
「そこの馬鹿を拘束しろ。僕の花嫁を凌辱しようとした不届き者だ! 二度と僕らの視界に入れないでもらいたいね。
次に見つけたら殺すから」
 ミラーナの姿を見た兵たちは、きっとなってへたりこむドライデンを見ると、素早く彼を縛り上げた。
「自分の立場がわかっているのか!」
「フレイドの城内でこのような……!」
「おまえがフレイドの男であったら、すぐさま宦官の刑にしてやるところだ!」
 兵たちに口々に罵られながら連行されるドライデンは、ふたりとすれ違いざまに言った。
「さっき言ったことは……本当か」
 ミラーナはディランドゥにしがみつきながら、こくりとうなずいた。
「……そうか」
 ドライデンはふっと笑うと、すぐさま痛みに顔をしかめたが、自嘲気味に言った。
「どうやら、空気を読んじゃいなかったのは俺のほうだったらしいな。……いや、ほんとは最初からわかってた。
 こんなことなら、もっと早くあんたをものにするんだったぜ」
「さようなら、ドライデン」
「その台詞は早いかもしれないぜ。あんたが幸せじゃないと聞きつけたら、どこにいたって駆けつけてやるから」
「とっとと歩かんか!」
 兵に背中を小突かれ、ドライデンはよたよたと出て行った。
 室内には調律の狂ったオルゴールが鳴り響いている。
 最後に残った兵が、別の部屋を用意させようかと申し出たが、ミラーナは首を振って拒否した。
 兵はうなずき、一礼して出て行った。

 扉が閉まると、室内にはオルゴールの音だけが残された。
189名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 01:22:30 ID:RWUTxolI
「……なんで、あんなこと言ったんだい」
 ディランドゥは静かに言った。
 ミラーナはうつむいた。

 ――彼はきっと、迷惑に思うわ。それに、わたくしがああ言った意味をわかってくれないに違いない。
   聞きようによっては、わたくしがあの場から逃れたい一心で、嘘をついたように思えるもの。
   彼は他人の好意を決して受け入れない人よ。今までだってそうだったじゃない……
「それは……」
 ――彼はわたくしのことが嫌いなのよ。
   本心を言ってどうなるの?
   捨てられるかもしれないわ。彼はそうすると言った。
   どんな形であれこの人のそばにいるには、わたくしの気持ちを悟られるようなことを言っちゃいけないわ!

 だってアレンがそうだった。
 好きだと言って追いかけたら、置いていかれて死んでしまったのだ。
 二度と同じ思いをしたくない!
「ご、ごめんなさい。わたくし、あなたを利用したのよ。あ、あ、あなたのことなんて、好きじゃないわ。……だから、
だからわたくしのこと、まだ捨てられないわよ。残念だったわね」
 気丈にふるまおうとしたが、無理だった。
 身体は先ほどの恐怖でガタガタと震え、笑ってしまうほど声に力が出ない。
 涙があふれてくるのを見られたくなくて、ミラーナは顔をあげることができなかった。

「――ああ、良かった……」

「!?」
 ディランドゥがほっとしたように笑った。
 ミラーナは胸がえぐれる思いで息をのむ。
 ……やはり、自分の選択は間違っていなかったのだ。
 生涯この実らぬ恋心を抱き続けて生きていくのだ。
 それが自分の運命。
 ――受け入れるのだ。受け入れるしかない……!
 震えながら懸命に涙をぬぐっていると、そのままきつく抱き締められる。
「え……?」
 戸惑って顔をあげると、優しい赤銅色の瞳が見つめていた。
「僕が好きだから言ったと言われたら、今度は僕が連れて行かれる番だったろうね」
「? どういう――」
 訳が分からずきょとんとすると、ディランドゥは肩をすくめた。
「だっておまえは、嘘をつくって言ったじゃないか」
「え?」
「あの小さな王子に言ったろう?」
「――あ……!」

 ――人を疑うことも時に必要だけど、信じることはもっと必要なことなの。
   でもね、それをわかっていても、逆のことをしなくてはならないのが大人なの。
   大切なのは、その見極め方よ。
   わたくしはこれ以上、大事な人を失いたくない。
   だから嘘をつく――

 ミラーナは口に手をあてた。
 まさか、あの時のシド王子との会話を!?
 ディランドゥはミラーナを抱えあげると、そのまま壁に背を預けて座り込んだ。 
「もしおまえが」
 ディランドゥは天井を見上げた。
「あの男を好きだと言ったら、そのままバァンを連れてこの国を出るつもりでいたんだ」
「! そんな……!」
「……いや……そうはしなかったろうね」
 ディランドゥはミラーナを見下ろした。
「だっておまえは嘘をつくから」
「え? でも……」
「でもおまえは、僕が好きだと叫んだ。僕はそれを信じたよ。見極めたってわけさ」
190一旦ここで区切ります:2008/07/21(月) 01:29:36 ID:RWUTxolI
 ディランドゥはひとりで笑った。
「我ながら自己解釈が勝手だと思うよ。でも、さっきのは賭けだった。もしおまえが僕を好きだと言ったら、
僕はあの男と同じことをしただろうね」
 ミラーナは信じられない思いで目を見開いた。
「……なぜなの?」
「わからないのかい?」
 ディランドゥは、優しくミラーナの額に唇をつけた後、耳元で囁いた。
「おまえを僕のものにしたかったからさ」
「だって……!」
 恐怖とは違う震えがミラーナの全身を覆った。
 ディランドゥの言葉が全く理解できなかった。
 恋や愛とは無縁の男ではなかったのか。
 だから自分は、報われない恋に生きる決意を固めていたのに――
「好きだと言われたら、そうかとおまえを押し倒していた。でもおまえは僕を嫌いだと言った。
だから僕は、そうかとおまえを押し倒せるわけだね。どちらにせよ、おまえは僕のものになるしかないのさ」
「い、言ってることがむちゃくちゃだわ!」
「そうかい? でもおまえは、僕が好きなんだろう?」
 先ほどから気味が悪いくらいにディランドゥが優しい。
 そのことが、ミラーナを不安にさせる。
 これは自分を捨てるための布石に過ぎないのではないかと勘ぐってしまう。
 どうしてこんなに穏やかな顔ができるのだろう?
「……僕は定期的に、魔術師共に体をいじられるんだ」
 唐突にディランドゥは言った。
「でも、おまえが来るようになってからは、それもなくなった。
 それ以来、イライラすることが減ってきたんだ」
 ディランドゥの腕の中で、わずかにミラーナの体がこわばった。
「おまえはフレイドに着くまでの十日間、僕のもとに来なかったね。
 その時だろう? 僕の薬の中身を換えたのは」
「!」
「僕に隠し事はできないよ」
 面白がるように細められる眼は、どこまでも優しかった。
「……麻薬の一種だったの」
 ミラーナは諦めたように口を開いた。
「あなたを最初に見たときから、あなたの情緒不安定な様子を見て、もしかしたらと思ったのよ。
 それで、あなたが寝ている間に与えられようとしていた薬を竜撃隊の人に頼んで持ってきてもらって、調べたの。
 極端に感情が昂ぶって、破壊衝動が抑えられなくなる。そういう薬だった。
 だからわたくし、フォルケン様に頼んだの。もうそういう薬をあなたに与えるのはやめてほしいって。
 彼は自分の一存ではどうにもならないと言った。
……だからわたくしは、もし協力してくれないなら、フレイドへは降りないって、もぐらさんのところで過ごすことにしたのよ」
「……とんだ詐欺師だね、フォルケンは」
 ディランドゥは苦笑した。
「……そこまでするほど、僕が好きなんだ」
「もう嘘は言わないわ」
 ミラーナは微笑んだ。

「そこまでするほど、あなたを好きになっていたのよ、ディランドゥ」

 ふたりは固く抱きしめあった。
 いつの間にか、オルゴールの音は止んでいた。
191続きです:2008/07/22(火) 00:13:51 ID:0EKSvYvi
 マレーネが生前使っていたベッドに倒れこむと、ふたりは唇を重ねた。
 まるで神聖な儀式を行うような、清浄さに満ちたキスだった。
 閉じた瞼を持ち上げると、ディランドゥが微笑んでいる。
 その笑みは優しく、心にすっと浸透した。ミラーナは嬉しさのあまり、目を潤ませた。
「……怖いかい」
 額をくっつけて、ディランドゥが囁いた。
「いいえ……怖くはないわ。あなたがいるから」
 ミラーナは両手を伸ばして、ディランドゥにしがみつく。
 着崩したドレスをそっと下に引っ張り、ディランドゥが背中を撫でた。
 ぞくり、と足の付け根がうずく。
「……最初はすごく痛いよ。酷いときは痛みが何日も続くんだ。だから無理強いはしない。
 後ろからのほうがいいって言うね。おまえはどうしたい?」
 背中を腿をゆっくりと撫でながら、ディランドゥはミラーナの耳元で囁いた。
「あ……っ、あ、あっ」
 ミラーナは息を荒げながら、腿に触れる手をつかみ、茂みへと誘った。
 目を丸くするディランドゥの顔を見上げてから、喉仏に唇を寄せる。
「おかしくなりそうなの……っ」
 言いながら、両手をディランドゥの衣服の中に滑り込ませる。
「どう、おかしくなりそうなんだい」
 突起をつままれて、ディランドゥが息を吐いた。
「早く、あなたのものになりたいっ、あっ」
 茂みに誘った手が、花弁に触れた。芯にも到達していないのに、それだけで体がしなる。
「……それじゃあ、この間の続きといこうか……」
「……え……っ?」
 じんじんと痺れるような下半身を持て余しながらミラーナがぼうっとした目を向けると、ディランドゥは上着を脱ぎ捨て、
胸を這っていたミラーナの両手をつかみ、自身の欲望へとあてがった。
「あっ」
 ミラーナは下を見て、慌てて目を戻す。
「おまえが取り出すんだ。これからひとつになるんだからね。丁寧に扱うんだよ」
 布越しに伝わるそれを握らせると、ディランドゥは鼻にかかった声を出す。
 その声を聞いた途端、ミラーナはディランドゥの腰のベルトに手を伸ばし、くつろがせると、
ぎこちない手つきでベルトごとズボンをゆっくりと下に降ろし始めた。
「は……っ、ん、いいね……、こういうのも悪くない……」
 布の摩擦でも十分に感じるのか、ディランドゥの息がますます荒くなってきた。
 へそまで反り返った欲望が外気に触れるのを感じると、素早く両足から引き抜いて、両手をついてミラーナを見下ろす。
 全身を真っ赤に染めたミラーナは、あえぎながら両足をディランドゥの腰にからめてきた。
「もう我慢できない?」
 ミラーナは無言で、更に足をからめてくる。
「いいよ、花嫁さん。僕のものにしてあげる」
 考えたくもないが、先ほどのドライデンとのやり取りで、体の準備は十分に整っていたのだろう。
 腰に押し付けられた下半身はすでに濡れそぼっており、密接した部分からはぐちゃぐちゃとした音が聞こえてきた。
192続きです:2008/07/22(火) 00:15:20 ID:0EKSvYvi
「ほら、少し力を緩めて……」
「あぁんっ!」
 ディランドゥは、ぎゅうぎゅうと絡んでくる足の付け根に手を伸ばし、茂みをまさぐった。
 すでに硬くなった芯を探り当て、そこを指で押しつぶすようにしてやる。
 ミラーナは背筋に電流が走ったように上半身を浮かせてのけぞり、その反動でずるりと両足が落ちた。
「いやらしい子だね。とても初めてとは思えない」
 ディランドゥは笑いながら、ミラーナの膝を持ち上げた。
「……へえ、前に指を入れたときより緩くなってるね?」
「い、言わないで……っ」
 ぬるりと指がすんなりと入った。
 一抹の不安を覚えてミラーナをみると、ミラーナは更に赤くなって身をよじらせている。
「……僕の他に、こういうことさせた奴が?」
「ちが……っ、じ……」
 さらに指を深く入れると、ミラーナはあえいだ。
「あぁっ、自分で……っ、んぅっ」
「……自分で?」
 ミラーナは枕に顔を埋めている。
 ディランドゥは笑みを浮かべた。
「とんだ淫乱だね、ミラーナ。そういうことしちゃうんだ……」
「あ、だ……って、あなたが……っ」
「僕が?」
「ああいうこと、する、から……っ」
 中に入れた指をくっと曲げてやった。
「ああっ! いやっ! いやぁ……っ」
「嫌じゃないだろ? ね……」
「あっ!? ディラン……」
 指を抜き、ディランドゥは両手で茂みをかきわけると、蜜で溢れた花弁へと顔を寄せた。
「な、なん……っ、あうっ! あ、だめ……!」
 じゅるじゅると音をさせ、ディランドゥはその蜜を味わっていた。鼻を芯にこすりつけるようにして、一心に貪っている。
 下半身が麻痺するくらい痺れ、生ぬるい舌の感触がぞわぞわと頭の回線を焼き切っていく。
「うあ、あ、そんな、とこ……ろ、だ……っ、んんっ!」
 全身から汗が噴き出す。丹念に蜜をなめとるディランドゥの銀の髪が視界の隅で動いている。
髪の先が肌にこすれる感触にすら感じてしまい、ミラーナはあえぐ。するとディランドゥの手が伸びてきて、震える果実を包み込んだ。
「あぁっ!」
 先端部分を人差し指と中指が挟み、ぎゅっと力がこめられる。
 バチバチと火花が目の前で散り始め、ミラーナは左右に体をくねらせて嬌声をあげた。
「ふあぁっ! あっ、あああ……!」
 入れていた舌先の周りの肉が収縮を始めた。ディランドゥは顔をあげ、ミラーナに覆いかぶさった。
 再度指を埋め込むと、急速に出し入れさせた。
「ああああっ! あ……っ!」
 弓なりにしなる体を抱きとめ、胸に顔を埋めた。硬くなった蕾を口に含み、舌先で転がしてやる。
 ビクビクと下腹部の肉が揺れ、やがてミラーナの体から力が抜けた。
 ディランドゥはにやりと笑うと、片足を持ち上げて、先端から愛液を滴らせる自身をその中心にあてがった。
193名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 00:17:02 ID:0EKSvYvi
 ぞぶり、と入ってくる感触に、まどろんでいたミラーナは我に返る。
「はぁ……っ、まだ、きつ……」
「あっ、ディ、ディランドゥ!?」
「ほら……、よく見てごらん。ようやく、つながった」
 満足げなディランドゥの言葉に、ミラーナは下を見た。
「あ……!」
「これで僕たちはひとつだ……」
 根元まで収まったディランドゥとミラーナは今、これ以上ないくらいひとつの形としてそこに在った。
「……痛いだろ?」
 気遣わしげに聞いてくるディランドゥの一挙一動、全てが愛おしい。
 じんじんと響く痛みを無視して、ミラーナは微笑んで見せた。
「……だい、じょうぶ……わたくし、すごく幸せよ、ディランドゥ……これで……」
 終わったのね。
 そう言おうとしたミラーナの口を、ディランドゥは唇で遮った。
「んむっ!?」
 痛みと驚きでミラーナが両手をあげてディランドゥを引きはがそうとすると、顔を離したディランドゥは意地悪く笑った。
「おまえ、男女の交わりってもんが、本当にわかってないんだね」
「え……? だ……って」
 きょとんとするミラーナを尊大に見下ろして、ディランドゥはミラーナの膝の裏から手を差し入れ、持ち上げた。
「本番はこれからだよ? お姫様」
「え? ちょ……、んあ、あぁぁっ!」
 ぐちゃっとディランドゥの欲望が引き抜かれたかと思うと、一気に根元まで押し入ってきた。
 結合部分からあふれる二人の愛液が飛び散り、顔にまで跳ねる。
「あ、あんっ、ああっ、あ」
 突かれる度に、声が勝手に飛び出した。
「すごいね……っ、はっ、あっ、気持ちよすぎる……っ!」
 ディランドゥは時折角度を変えながら容赦なく突いてくる。
 痛みも快感も投げ出したミラーナの反応が鈍くなると、突きながら器用に芯をこねくりまわし、
ミラーナが声をあげると満足して更に腰を動かした。
 斜めから入られたとき、先端部分が壁を思いきりこすり、ミラーナはショックのあまり悲鳴をあげた。
 ディランドゥはそれを見て笑みを深くする。
「ここが、いいんだね?」
「あっ、だめ……あああっ!」
 ディランドゥは奥深く入ってきた。
 先端がごつんと最深部で止まると、ミラーナはふやけた頭で、彼は子宮にまで到達したのだと思う。

 ――子宮に……ええと、男性の……が……入る……と……

「ディランドゥ、待っ……、ん、んあ、これ以上……ああんっ!」
「はぁっ、はっ、待ってだって? それはおまえが決める……ことじゃ、ない……っ!」
 力なく手を伸ばしたが、ディランドゥはその手に自分の手を重ねてきた。
 指を絡ませ、そのまま突いてくる。
 リズミカルなその動きに身を委ねながら、ミラーナはまた意識を手放した。
194名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 00:19:16 ID:0EKSvYvi
 虚ろな目でくたりとなったミラーナを見下ろしながら、ディランドゥはまだ止まらなかった。
「だめだ……っ、まだ、足りない……っ」
 未遂に終わった今までのことを思うと、そのたびに欲望がうずきだす。
 積極的に求めてきたミラーナがこんな状態なのに、ディランドゥの渇きは収まらない。
 どちらが相手を求めていたのかは、明白だった。

 好きだと言われる度に、理性が消し飛びそうになった。
 肌に触れただけで、何も考えられなくなりそうだった。
 獣のまま行動してもよかった。

「はあ……っ、んあっ」
 額の汗が、ぽつりとミラーナの胸元へ落ち、横へ流れた。
 それを見ただけで、たまらない。
 切ないくらいの情が押し寄せてきて、腰の動きが速くなる。
 完全に男になって、初めてわかった。
 好きな女を抱くという行為は、麻薬のようなものなのだ。
 だからそれを失うことを思うと、耐えられない。
 獣のように行動できなかったのは、単純なことだった。
 ディランドゥは、されるがまま、揺れるミラーナの耳元に唇を寄せた。

「……好きだよ、ミラーナ……っ」

 嫌われたくない。
 この女に嫌われたら、もう生きてなんかいけない。
 ディランドゥは腰を震わせ、果てた。


 ふたりが目覚めたのは翌朝のことだった。
 濡れたシーツがひんやりと冷たく、ミラーナは身震いしながら目を開ける。
 すると、誰かがぎゅっと抱きしめてきた。
「!?」
 驚いて顔をあげると、そこにはディランドゥの寝顔があった。
「……あ……っ」
 昨日のことを思い出し、ミラーナはかっとなった。
 動こうにも、抱きしめる腕の力が強くて振りほどけない。
「ど、どうすれば……」
 恥ずかしくてうつむいた。
 足をもぞもぞと動かすと、腰に激痛が走った。
「い……っ!」
 目をぎゅっととじ、痛みをこらえる。
 初めてが痛いものだというのは知っていたが、まさかこれほどのものとは……
 今日は起き上がれないかもしれないと、漠然と思った。
「……男の方は、ずるいわよね」
 意外に長い睫毛を伏せて眠るディランドゥを見上げ、ミラーナは口をとがらせた。
「そうでもないさ」
「きゃあっ!?」
 ぱっちりと目を開けたディランドゥが、面白そうにミラーナを見つめる。
 驚いて真っ赤になるミラーナに唇を寄せ、ディランドゥは囁いた。
「僕も腰が痛くて大変さ」
「……っ!」
 その意味に気付いたミラーナが更に赤くなるのを、ディランドゥは嬉しそうに見つめた。
「今日は一日こうしていようか。公王も許してくれるさ」

 今日は安静にしなくてはだめよと言おうとしたが、それは明日になりそうだと、ディランドゥの唇を受け入れながら、ミラーナは思った。


195名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 00:21:49 ID:0EKSvYvi
今回はここまでです。
ようやくふたりのエロまでたどり着けましたが、
あんまりエロくなくて申し訳ないです。
前回の投下にレスを下さった方々、いつも本当にありがとうございます。
次回が遂に最終回となります。
後少しだけお付き合いください。
それでは、失礼します。
196名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 06:44:36 ID:pgxzoqt5
ヌハ(;´Д`)ディラ様愛し杉格好良杉!!!!エロ具合もなんかすごく丁度いいです。エロなのに綺麗な感じで、しつこくない甘さ。職人様ステキ!!!感謝です。
197名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 17:17:00 ID:zhtyU4uG
「……好きだよ、ミラーナ……っ」

(*ノノ) キャー

もう最高です!
本当に愛ある二人になったので、おどろきました(笑)
次で終わってしまうのはさみしいですが、、、

いつも惜しげもなく素敵な話を載せてくれてありがとうございます。
最終回楽しみにしています!
198名無しさん@ピンキー:2008/07/26(土) 09:44:39 ID:979NW4wp
アゲェ〜〜ン
199名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:29:10 ID:DiBJEmEA
投下した者です。
最終回、投下します。






 話は、ディランドゥが伏せていた頃に遡る。
 竜撃隊のひとり、ダレットからディランドゥに与えられるはずだった薬を入手したミラーナは、
その成分を調べて蒼白になっていた。
「なんなの、これは……」
 スポイトで垂らした透明な液が、さっとどす黒いものに変わってゆく。
「姫、これは……?」
 傍でそれを恐る恐る見守っていたダレットは、小刻みに震えるミラーナを慎重に伺った。
「なんてこと……、ダレット、もう一回聞くわ。彼はこれを、いつも与えられていたのね?」
「え、ええ。魔術師たちに言われて……」
「これは、麻薬よ」
「っ!?」
 疲れた顔でミラーナは真っ黒になった液体を見つめた。
「……これは、そういうものに反応するようになっているの。不法に取引された薬を調べるために、兵が使うこともあるわ。
もっと詳しく調べなくてはわからないけれど、感情が昂ぶるような……あまりよくないものが含まれているのは確かよ」
「そ、そんな……!」
「こんなものを投与され続けたら、人格が崩壊してしまうわ……!」
 ミラーナは片手で顔を覆った。
「あんの魔術師共……! ディランドゥ様によくも!!」
 駆け出そうとするダレットを、ミラーナは慌てて引き止めた。
「待って! ……わたくしから、フォルケン様に話してみますわ。このことはどうか内密に」
「姫……!」
 ダレットは一瞬両の手を掴まれて引っ張られる子供のような顔になったが、眉根を寄せてミラーナに向き直る。
「……あなたがディランドゥ様のお傍にいて下さることは、奇跡としかいいようがありません」
「き、奇跡って、そんな」
 突然言われた言葉にミラーナが拍子抜けする。
「ディランドゥ様は、孤独でした」
 ダレットは悲しそうに微笑む。
「誰もあの方の御心に近づける者はいなかった。でも、あなたなら」
「誤解してるわ。彼は――」
「あの方をお救い下さい。身も心も、全て」
 跪かれ、懇願される。
 その光景は、姫という身分の自分からすれば、ありふれたものと言ってよかった。
 従者はいつでも跪き、礼を尽くした。
 しかしこれは、そのどれもと同じではなかった。
 ミラーナの手を両手で握り締め、その甲に額をつけているダレット。
 他者のためを思う儀式。
「ダレット……!」
 これほど、心打つものに出会ったことはなかった。
「必ず、彼を救うと約束するわ」
 自然と言葉が口をついて出た。
 涙を滲ませて顔を上げたダレットは、安堵の笑みを浮かべる。
「我が君」
「わたくしを信じてくれる?」
「無論です」
 ダレットは立ち上がった。
「自分に何かできることがあれば、何なりとおっしゃってください」
「ありがとう」
 ミラーナは微笑んだ。
200名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:32:12 ID:DiBJEmEA
 数日後、詳細なデータを記した書類と共に、ミラーナはフォルケンのいる操縦室へと足を運んだ。
 進路の調整を指示していたフォルケンは、ミラーナの様子を見て目を細める。
「ディランドゥについていなくてよいのですか、姫君」
「お話したいことがあります、彼のことで」
「……わかりました」
 大体のことは察しているのか、フォルケンは意外にもすんなりと申し出を受け入れた。
 無人となった小部屋へ移動すると、ミラーナは胸元に抱いていた資料をフォルケンに突きつける。
「何故彼に、あんな薬を投与する必要があるのですか」
「あんな、とは?」
「あなたはご存知のはずですわ」
 ミラーナは医学書を広げた。
「神経に介入する麻薬の一種が、ザイバッハ独自の調合によって更に恐ろしい成分を含んだものとなっています。
この医学書にも載っていないものが入っている。こんなものを彼に投与し続ければ、いずれ彼がどうなるか、
あなたにわからないはずがないでしょう!?」
 フォルケンは答えなかった。
「今までのあなた方の発言をよくよく思い返してみれば、実験体だのなんだのと、随分と穏やかではなかったわ。
どういうことですの? ザイバッハは一体、彼をどうするつもりなのですか!?」
「それをあなたにお答えする義務はないと思いますが」
「わたくしは彼の婚約者です!!」
 ミラーナはきっぱりと言った。
「アレン・シェザールを殺した男の?」
「卑怯な言い方はお止めになって」
 ミラーナは拳を握り締めた。
「言ってください。何故なんです?」
「……本来の彼は、虫も殺せないような純朴な心を持った人間でした」
 フォルケンは流れるように話し始めた。
「だからそれを変える必要があった。姫君、あなたには理解できないと思います。彼は男性ですらなかったのです」
「……」
 ミラーナは、それを信用するだけの経験をしていた。
 虚ろな目でミラーナの身体をまさぐったディランドゥの言動は、男性にはありえないものばかりだった。
 しかしそれをこの場で口に出すことはためらわれたので、ミラーナは黙っていた。
「我々は、少女の運命を根底から覆す実験をしていました。……他の子供にも」
「他にも!?」
 ミラーナははっとしてフォルケンに詰め寄った。
「性別という定められたものすら変える実験です」
「そんな実験をして何になるというの!!」
「そこまでは私にはわかりかねます。全てはドルンカーク様のためですから」
「……子供たちは、納得して実験に臨んだの? 違うのでしょう? どこから連れて来たの」
「……」
 フォルケンは沈黙した。
 悲痛な思いでフォルケンを見上げていたミラーナの脳裏に、アレンとひとりの少女の姿が浮かび上がる。
「………セレ、ナ?」
「!!」
 フォルケンが珍しく目を見開き、うろたえた。
「何故、その名を?」
「ああ……!」
 ミラーナは泣き崩れた。
201名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:36:43 ID:DiBJEmEA
 夢の中のアレンとセレナは、ようやく再会した喜びに満ちていた。

 ――私はようやく、満たされた。

「アレン……!」
「アレン?」
 怪訝そうに眉をひそめるフォルケンは、突然泣き出したミラーナを前に戸惑っているようだった。
 涙で濡れた頬をあげ、ミラーナは告げた。
「セレナは、アレンの妹なのです!」
「!」
 その時の衝撃は、計り知れなかった。
 責め立てていたミラーナが困惑するほど、フォルケンは打ちのめされた。
 義手を口元にあて、フォルケンは苦痛の表情でそこに立ち尽くしていた。
 兄弟の片割れを失った気持ち。
 あいつなら大丈夫だろうと心の片隅で思いながらもえぐられた胸の痛み。
 祖国ファーネリアを滅ぼし、鉄仮面を貫き通した表情の下で、フォルケンは弟の安否を祈っていた。
 結果弟は無事だった。そのことがどれほどこの心を癒してくれたか。
「バァンは、あなたの弟だと言ってましたわね」
 ミラーナは首を振った。
「わからないわ。共に生まれ育った兄弟を不幸にしてまで創り上げたいガイア界の未来ってなんなの!?」

 あなたにはわからない。
 麦畑でたった二粒の麦を救う為に、畑を無駄にできるとお思いか?
 我ながら馬鹿げた例え話をしようとして、フォルケンは顔を歪めた。
 その二粒の麦を虫が食もうが腐ろうが、麦畑のためになるなら、くれてやりましょう。
 そんな愚かなことを、この姫君を前にして言えるのか?
 彼らは麦ではないのに。
 そこまで思うと、フォルケンはふっと笑った。ミラーナが眉根をひそめるのすら、愉快な気分になる。

 ――全く、とんだ計算違いもいいところですよ、姫君。

「……正直なところを申し上げますと」
 フォルケンは静かに言った。
「彼のことは、全て魔術師に一任してあるのです。ですから、私の権限は及ばないかと」
「ならば、わたくしはフレイドへは降りません」
 ミラーナはきっぱりと言った。
「なんと」
「わたくしがいなければ、フレイドと友好的な交渉はできないかと思いますわ」
「そうきましたか」
 フォルケンは苦笑した。
 元々、ミラーナの介入は計画の内には入っていなかった。
 だが彼女が来てくれるならと、計画を変更したのだった。
 ミラーナがいないのなら、当初の計画通りに進むまで。
 だがフォルケンは、敢えてミラーナに負けてやった。

 ――私にもまだ、心はあったのだ。

 ディランドゥの唯一の肉親であった兄を、知らなかったとはいえ奪ったのはザイバッハだった。
 子供を誘拐し、実験体にしていたのはフォルケンも知っていた。
 その償いをしたいと思った。
 ミラーナがいなければ、天地がひっくり返っても思わなかっただろう。

 ――あなたは私に、人の心を思い出させた。だからこそ私は後悔する。この痛みは生涯続くのだろう。

 言うことを聞いてくれないなら、地下牢で過ごすと告げた姫君の背が遠ざかっていくのを、フォルケンは複雑な思いで見守

った。
202名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:39:17 ID:DiBJEmEA
「ザイバッハなら、パワースポットの力、うまく扱えると申したな」
 物思いに耽っていたフォルケンは、フレイド公王の凛とした言葉に我に返った。
 大事な交渉の最中にらしくないと小さく微笑むと、公王はそれを肯定と受け取ったようだった。
「よかろう」
「それは、真ですか」
 交渉には何日もかかると踏んでいたフォルケンは、意外な言葉に慎重になる。
「偽りの言葉を口にするのはフレイドの恥である」
 公王ははっきりと言った。
「ああ、くれてやるとも。アトランティスの呪われし力、欲しければくれてやる。我らが長きに渡り守り続けてきた秘宝。
 ……時代は変わっていくものだ。時代がそれを欲しているなら、使うがいい」
「フレイドの寛大な御心に感謝を」
 フォルケンは深く頭を下げたが、公王は険しい顔つきになった。
「強大な力を使った時、その者は人の心を失うやもしれぬ。あれは人智を超えた、貴様らには及ばぬ神の領域だ。
 果たして人の心を保っていられるか」
「お言葉ですが」
 フォルケンは顔をあげ、にやりと笑った。
「我らが皇帝ドルンカーク様は、すでに人を超えております」
「驕りもいいところだな」
 公王は動じなかった。
「人は人として生まれ出でた瞬間から、人以外のものにはなれないのだ。心を失わぬ限りな」
「その心を失うかもしれないと危惧される力をお譲りくださるのは何ゆえですか」
「知れたこと」
 フォルケンの問いに、公王はあっさりと答えた。
「我には心があるからだ。息子のため、そして妻の妹のため」
「……姫君の?」
「左様」
 公王は、わずかに父親の顔つきとなった。
「不思議なものだ。ほんの少し前まで、死を恐れることは恥であると思い、そう国民に説いてきたつもりだった。
 国のために死ぬことが誉れであると信じて疑わなかった。
 だが、私はまだ死ぬわけにはいかぬ」
 公王は、病床で最期に残した妻の言葉を思い出していた。

 ――もっと一緒にいたかった……
   わたくしは、公王様を愛してしまったから……

「妹が、この場を設けてくれた」
 公王は目を閉じた。
「私は王である前に、父親であることを選んだ。
 愛する者を置いて、旅立つには早すぎる。
 私は愛する者の幸せを、傍にいて守りたいと思ったのだ。
 息子と、かつての私の妻のように、望まぬ結婚を強いられている妹のな」
「……」
「息子はまだ幼い。まだ私がついていてやらねばならぬ。
 そして妹は、……そう、私の妻のように、愛する男を置き去りにし、国のために結婚した男を愛し始めている」
 フォルケンは目を見開いた。
「その妹の幸せを見守りたいと思う。その妹が夫に選んだ男はザイバッハに与している。協力しないわけにはいかぬ。
 ……私を愚かだと思うだろう。
 だがあの姫なら」
「ええ、姫君ならば」
 ふたりは静かに微笑んだ。
203名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:42:01 ID:DiBJEmEA
 翌日、ガデスたちと、顔の腫れ上がったドライデンがフレイドを後にした。
 ミラーナとディランドゥは現れず、ひとみは心配したが、ドライデンは不貞腐れた顔で放っておけと吐き捨てた。
「ドライデンさん、どうしたんですかその顔」
「……なんでもねえよ」
「殴られた跡じゃないか。何があった?」
 バァンも無遠慮にドライデンの顔を眺めている。
「だからなんでもねえって言ってんだろ! くそ、俺としたことが焦りのあまり大失態だぜ! 無駄な金払わされるし散々だ!」
「は?」
「おい、王様もな、女に迫るときは焦っちゃ駄目だ。慎重に、かなり慎重に事を進めないとならんぞ」
「……何の話だ?」
 耳打ちしてくるドライデンに、バァンは眉をひそめた。
「女は男の言葉しか信用しねえんだ。好きなら好きってさっさと言わねえと、どこぞの馬の骨にかっさらわれちまうからな!」
「だから何の……」
「何話してるんですか?」
 ひとみが近づいてくる。ドライデンはささっとバァンから離れた。
「わけがわからん」
 バァンは首を傾げている。
「若旦那! そろそろ出発します〜!」
 ドライデンの従者が、商船から叫んだ。
「あいよ。んじゃ、王様たちもお元気でっと」
 ドライデンは傷が痛むのか、しかめっ面で背を向けた。
「またどこかで!」
 ひとみが声をかける。
「はいはい。……ああ、俺のお姫様に会ったら伝えておいてくれ。迷惑かけたって。
それと、誓いを立てるなら本人の前で言えって、盗人にもついでに言っておいてくれ!」
「は、ええ!? ちょ、盗人って誰のことですか!」
 その背に向かってひとみは叫んだが、ドライデンは背を向けたままひらひらと手を振って、二度と振り向くことはなかった。
「王様たち、またお会いしましょう!」
 もう一方では、ガデスたちがシェラザードに乗り込み、ひとみたちに手を振っていた。
「またいつか〜!」
 メルルがぴょんぴょん跳ねながら手を振る横で、ひとみとバァンも大きく手を振った。
「……さっき、ドライデンさんと何話してたの?」
 二隻の船が小さくなって行くのを見送りながら、ひとみがバァンにさりげなく訊ねた。
 バァンはふむと思案してから、
「女に迫るときは焦るなとか、す――」
「えぇ?」
 バァンは、ひとみを見た。
 呆れ顔のひとみを見ると、その先がどうしても言えない。
「す?」
「す……」

 ――好きなら好きと――

「何よ、すって」
「〜〜〜なんでもない!」
 バァンはうつむくと、踵を返してずかずかと歩き去った。
「バァン様ぁ〜!」
「ちょっと、バァン!?」
 メルルとひとみは、慌ててその後を追った。
204名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:47:50 ID:DiBJEmEA
 ミラーナとディランドゥが部屋を出てきたのは、その翌日のことだった。
 まだ少しよろけるミラーナの腰を抱きながら、ディランドゥはかつてない程穏やかな顔をしていた。
「大丈夫かい?」
 優しく訊ねてくるその顔つきを見たら、竜撃隊は間違いなく卒倒するだろう。
 しかしミラーナは騙されなかった。
「し、白々しく聞くのはやめてくださらない!? わ、わたくし、あなたに殺されるかと思ったわ!」
「へぇ? どうして?」
 ディランドゥのにやにやは止まらない。
「あ、ああ、あんな何回もわたくしに―――って、言えないわ!!」
 顔を真っ赤にして、ミラーナは横を向く。
 ディランドゥは腰を抱き寄せると、耳元で囁いた。
「本当にいやらしい奥さんだねお前は。腰が砕けるかと思ったよ。まあ、おねだりするお前の顔を見るのは嫌じゃなかったけどね……」
「な、なな……!」
「搾り取られるかと思った。殺されそうだったのは僕の方さ。まだ欲しい、まだ欲しいって……」
「いやあああああ!」
 ミラーナは耳を押さえた。
「そんなに僕が好きなんだね。いいよ、これからはいつでも――」
「ちょ……っと! あっ」
 ドレスの上から知り尽くしたミラーナの身体をまさぐっていると、その背後でガタガタと音がした。
「誰だ!?」
 素早く振り返り、背中にミラーナを庇ったディランドゥは、廊下で倒れている竜撃隊の一同を見て目を丸くした。
「お、おまえたち!?」
「ディランドゥ様」
 よろよろと立ち上がったシェスタが、鼻血を出しているダレットを蹴り飛ばしながら冷や汗を流している。
 ミラーナは今すぐどこかへ逃げ出したい衝動に駆られながらも、恥ずかしさのあまりディランドゥの背後から動けない。
「も、申し訳ございません! あ、あの、あのフォルケン様が、その――」
 しどろもどろになっているシェスタを半目で睨んだディランドゥは、嫌がるミラーナを引きずりながら、ダメージを受けている
竜撃隊へと近づいてきた。
「フレイドとの交渉は成立したとの――」
「ごくろう」
 血の気の失せているシェスタに一言告げると、ディランドゥは何の前触れもなくシェスタを殴り飛ばした。
 悲鳴をあげるミラーナを無視し、起き上がりかけている隊員を無慈悲に踏みつけながら、ディランドゥは歩く。
「きゃっ! ごめんなさい! ちょっと、ディランドゥ! なんてことするの!」
 一緒になって踏んでしまい、謝りながらも進むミラーナは、前を行くディランドゥの耳が真っ赤になっているのを見つけた。
「あいつらめ……今度お仕置きしてやる……」
 ブツブツつぶやくディランドゥがおかしくて、ミラーナは笑ってしまった。
205名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:50:22 ID:DiBJEmEA
 ヴィワンの入り口まで行くと、そこにはフォルケンと、ミラーナの見たことがない獣人が待っていた。
 ディランドゥはその獣人を見てはっとしている。
 訝るミラーナから手を離し、ディランドゥはすたすたとふたりに近づいて行った。
「フォルケン。誰だいこの男は」
「ジャジュカでございます。ディランドゥ様」
 フォルケンが紹介する前に、獣人は一礼した。
「……どこかで会ったかい」
「いいえ」
 ジャジュカはきっぱりと言った。
 ディランドゥは眉根を寄せる。
「彼は、君とは面識がないかもしれないが」
 フォルケンが口を開く。
「フォルケン様」
 ジャジュカはそれを強く遮った。
 それだけで、ディランドゥにはわかってしまう。
「……どうやら、僕の忌まわしい過去を忘れさせてくれないヤツが、また現れたようだね」
「!!」
 ジャジュカは、ディランドゥの顔から陰鬱さが消えているのを見てかっとなったようだった。
 背負っている重みから解放されたその晴れやかな顔。
 許せなかった。
 元々その身体は――!!
「もう、よいのです」
 ジャジュカは、聖人君子のような声で、ディランドゥに語りかけた。
 ディランドゥを始めとした皆が、その異様な声色に疑問符を浮かべる。
「よいのです。私がおります。もうお戻りなさい。セレナ様」
 ジャジュカはディランドゥの肩をつかんだ。

「もういいのです! どうか、あの心優しきセレナにお戻り下さい! セレナ様!!」

 腹部に激痛が走り、ジャジュカはくず折れた。
 小刻みに震えるディランドゥの拳が、ジャジュカの腹から引き抜かれる。
「ディランドゥ!」
 ミラーナが慌てて駆け寄るが、ディランドゥの怒りは治まらなかった。
「あの女はそんな大層なものじゃなかった!」
「う……っ、セレナ、様…っ!」
「その名で僕を呼ぶな!!」
 ディランドゥは吐き捨てると、傍らのミラーナを強く抱きしめる。
「!?」
「答えてご覧」
 ディランドゥはがちがちと震えていた。
「僕が誰だか! ミラーナ!」
「ディランドゥよ!」
 ミラーナは必死で叫んだ。
「誰がなんと言おうと、あなたはディランドゥだわ! セレナじゃない!」
「いいや、その身体はセレナ様のものだった!」
 ジャジュカが苦痛をこらえて叫び返した。
「おまえが乗っ取ったんだ――! セレナ様を私に返せ!」
「セレナはアレンと行ったわ!」
 ミラーナは泣いた。
「だからもう、彼の中にセレナはいないのよ!」
「……嘘だ」
 ジャジュカがふらりと立ち上がった。
「セレナ様は、私のご主人様は、いなくなったり、しない」
 ジャジュカは焦点の合わない目で、ミラーナにしがみつくディランドゥを見つめた。
「セレナ様は、どこだ……?」
「もう、どこにもいないわ」
「嘘だ……」
 ジャジュカはふらふらと、ヴィワンの中へ入っていった。
 彼が後に、ザイバッハ皇帝ドルンカークを暗殺するまでに至るのは、また別の話である。
206名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:54:24 ID:DiBJEmEA
「大丈夫か、ディランドゥ」
 一連のやり取りを、痛ましい思いで見つめていたフォルケンは、そっと声をかけた。
「……ああ」
 ディランドゥは若干青ざめているものの、ゆっくりと振り返る。
 ミラーナの手を握り締め、薄く微笑んだ。
「とうとう僕にも弱点ができたよ。僕は花嫁さんに、頭のあがらない一生を送りそうだ」
「結構なことだ」
 フォルケンも苦笑した。傍らのミラーナは真っ赤だった。
「竜撃隊の姿が見えないが……彼らは君に伝言を託したのだろうか」
「ああ。フレイドとの交渉がうまくいったんだろ? 聞いてるよ。やつらの顔は、しばらく見たくないね」
「ほう?」
 拗ねた顔つきになったディランドゥは、もうジャジュカのことは頭から追い出したようだった。その強さを与えたのは、
間違いなく傍らの可憐な花だろう。
 フォルケンは目を細める。後悔の念は心に巣食ったままだが、いずれ消え去るだろう。公王が姫君の幸せを案じるように、
恐らく知らぬ間に、自分もこの獰猛な獣が穏やかになっていく様を見ることが楽しみになりつつあるのだ。
「そんな話はいいよ。それで? これからどうするつもりなんだい。竜のこともあるしね」
「そのことだが」
 フォルケンはふたりを促しながら、ヴィワンの中へと入って行く。
 ミラーナを連れて行くことに、最早何の疑問も抱いていない。
 ミラーナはそれに気づき、小さな幸せを噛み締めた。

 フレイドへの滞在は長くなりそうだった。
 同盟を結ぶ証として寺院で儀式を行った後、パワースポットを調べ、その活用に至るまでの経緯を考えると、
一ヶ月は下らないとの結論が出たのだ。
 バァンたちは竜撃隊が監視することとなったが、バァンが思ったよりおとなしく従っているために、予想されていた小競り合いは起きていない。
 実はそのままザイバッハへ行き、ドルンカークに戦いを挑もうとしていることにフォルケンは気づいていたが、運命改変装置の力を利用すればと淡い思いを抱いている。
 そのフォルケンが、やがてひとみやミラーナによって徐々に心変わりして行くことは、本人たちもまだ知らないことである。
 軍人であるディランドゥは、その間、フレイドの周囲を探索し、フォルケンの護衛なども勤めたが、一週間程度でそれにも飽き、
ミラーナと過ごす時間の方が長くなっていた。
「何をしてる?」
 一晩中愛し合った後、朝日が差し込む頃目覚めたディランドゥは、鏡台の前にいるミラーナを見つけて声をかけた。
「……お姉様の、日記を見つけたの」
 堅い表情で、ミラーナは答えた。
「日記?」
 欠伸をしながらベッドから降り、すっかり片付けられ、壊れたオルゴールも修復された鏡台の前まで近寄ると、ミラーナの泣きはらした顔が見えた。
「何故泣くんだい」
「わからないわ」
 力なく首を振るミラーナから日記を取り上げる。ミラーナは悲しそうな顔になった。
「……あなたは、もしかしたら読まないほうがいいかもしれない」
「ふぅん?」
 ディランドゥは寝癖の残った頭を傾げて見せると、適当に日記をめくった。
 そこには、公王の妻である女が過去に愛した男とのことが詳細に書かれていた。

 ――何故私は姫で、彼は騎士なのだろう? わたくしは彼のことを、こんなに愛しているのに!

 ――公王様は、とても優しくしてくれた。その度にわたくしは、罪の意識に苛まれる。
   ……何故もっと早く、この方と出会えなかったのだろう。

 ――間違いない。あの夜に出来た子だ……!
   どうすればいいのだろう? わたくしは、公王様を愛し始めている!

 ――公王様は、全てお許しになってくださったのだ。
   ああ、わたくしは彼に愛されている。そのことが何よりも嬉しいはずなのに、わたくしはこの罪の深さゆえ、
   長くは生きられないのだ。
   この身の脆さが恨めしい。もっと早くに出会いたかった。もっとお傍にいたかった!
207名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:56:00 ID:DiBJEmEA
 ミラーナは、注意深くディランドゥの様子を窺っていた。
 しばらくして日記を閉じたディランドゥは、つまらなそうな顔で日記をミラーナに返した。
「僕がどんな反応をするか、知りたかったかい?」
「え?」
 あっけないほど、ディランドゥは素のままだった。
「おまえの姉上は、おまえじゃない」
 ディランドゥは伸びをした。
「僕は今がこうしてここに在るなら、それでいいよ」
「ディランドゥ……」
 その言葉だけで片付けられるほど、その日記は簡単なものではないはずだった。
 何故なんとも思わないのかと、ミラーナは心配になった。
 セレナとは違う。それだけの理由だからだろうか?
「おまえは、姉上が公王の前に愛した男について心配しているようだけど」
 ディランドゥは肩を揺らした。
「僕としては、似たような立場であるおまえの方が心配だよ。
 でもふたりとも、結局こっちを選んだんだ。何も心配することないじゃないか。だろう?」
「え、ええ……」
 曖昧にうなずくミラーナを見て、ディランドゥはところで、と前置きした。
「その日記、全て読んだのかい?」
「え? いいえ。辛くてとても、最後まで読めなかったわ」
「なんだ。なら読めばいい」
 ディランドゥは笑い出しそうな顔になった。
「読みながら、これでも聴いておいで」
 そう言って、オルゴールの前に並ぶ人形たちの頭をつついた。
「……?」
 ベッドの向こうへ消えて行くディランドゥを見つめてから、曲の心地よい音色と共に、ミラーナは顔をしかめながら日記帳を開く。
 この日記は、オルゴールの仕掛け扉から現れたものだった。
 何気なくある人形の頭を強く押したら、並ぶ人形たちがくるりと回転し、その後ろからこの日記帳が出てきたのである。
 読まなければよかったと後悔したが、さほど心が痛まない自分にミラーナは驚いた。
 それほど、ディランドゥを愛しているということなのだろう。
 ……そういえば。

 ――わたくしは、まだ一度も彼から言葉を贈られたことがない。


 本当は一度だけ、夢の中で囁かれたことはあった。
 でもあれはきっと、現実のことではない。
 彼の性格からして、そんなことを口に乗せるのは不可能だと半ば諦めていた。


 ――でも、一度だけでも、言って欲しい……


 日記を読み進める。
 そこには、公王を深く愛し始めた姉の切ない思いが綴られていた。
 最後のページへ差し掛かると、そこにはこんなことが記されていた。




 ――このオルゴールの音色に乗って、わたくしの思いが公王様に届きますように。
208名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 01:58:26 ID:DiBJEmEA
「……え……?」
 顔をあげると、ディランドゥの笑顔と目が合った。
「てっきり、それを読んだから僕に日記を渡したのかと思って、意地悪しちゃったじゃないか」
「……ディランドゥ……」
 ディランドゥはミラーナの手を取った。
「僕の気持ちを言わせたいなら、この音色を聴けばいい」
 ミラーナの瞳が潤み始めた。
「でも僕の口から言わせたいなら、今この場だけ、言ってもいいよ。これを受け取ってくれたら」
 手の平に、小箱を乗せる。
「これは……?」
「鉱山で採れたものを、職人に渡して作らせたんだ」
 箱を開ければ、そこには指輪があった。
 心臓がどくんと跳ねる。
「正直僕は、金と呼べるものとは無縁でさ」
 ディランドゥが肩をすくめる姿がぼやけていく。
「だからまあ、こういうことしかできないんだけど」
「……ああ……っ」
 ぽつんと、指輪の上に雫が落ちた。
「ほら、泣いてちゃわからないよ」
 ディランドゥは照れたように言って、ミラーナの返事も聞かずにその指輪を左手の薬指に押し込んだ。
「嬉しいなら、嬉しいって言うんだ」
 ミラーナはディランドゥの首に両腕を回した。
「ミラーナ――」
「愛してるわ」
 涙でくぐもった声で、ミラーナは囁いた。
「わかってるよ、花嫁さん」
 ディランドゥは、優しくミラーナを抱きしめる。
「ねえ、歌って」
「は?」
 ミラーナは、くすくすと笑った。
「あなたの歌声が聴きたいわ」
「……笑うなよ」
「笑うかも」
 ディランドゥは、頭をこつんとミラーナの頭にぶつけてから、息を吸い込んだ。
 オルゴールの音色が、ちょうどそのフレーズに差し掛かるのを待ってから、口を開く。
 マレーネの日記に記された、その言葉を――





 ――君を 君を 愛してる 心で 見つめている

                      君を 君を 信じてる 寒い夜も――













終わり
209名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 02:02:40 ID:DiBJEmEA
以上になります。
まさかこんなに長くなるとは思ってもいませんでした。
この三ヶ月、辛抱強くつきあってくださった皆様に深く感謝します。
レスを毎回下さった方、いつも本当にありがとうございました。
毎回申し訳ない気持ちで投下していたので、励みになっていました。
ディランドゥ随分人格変わりすぎて、誰だよ状態になってしまってすみません。
アニメを見返すと、竜撃隊を失う前と失った後の彼の心の荒みっぷりがすごくて、
こういう拠り所がないと彼は生きるのが大変だったのかとも思い、ああいう風にしました。
最後はかなり強引でしたが、まとめてみました。
今度投下することがあったら、短編におさまるように精進します。
本当にありがとうございました!
210名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 05:29:57 ID:3tc8U8je
>209
お疲れ様でした!
終わるまで待っていたので、一気に読んで堪能しました
あの二人でこんなに萌える話が読めるとは…
またの投下を心から待ってます
211名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 01:43:31 ID:MfdVFEvc
>>209
GJです!お疲れ様でした!!
想像も出来ない二人でこんなに素晴らしい物語が・・・
す、素敵過ぎます。
ありがとうと言いたいですよ、ほんと!
素晴らしい作品ありがとうございます!お疲れ様です!
212名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 09:20:17 ID:qe8giMcM
保守
213名無しさん@ピンキー:2008/08/03(日) 23:58:49 ID:mctW336n
>>209
GJ!ありがとう!終わっちゃったよ!!サスペンス!!
最後ついにきたエロシーンはしつこくないねちっこさですごいよかったです。
しかも屈折してる部分がサラリと仕込んであるのがまたツボで
たまらんかったです!
性格がほとんど別人になっちゃってるwけど
過程が丁寧に書いてあって全然不自然じゃなかったですよ。
長いこと楽しみにさせてもらってたんで寂しいですが、
また気が向いたら是非よろしくお願いします!
214名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 11:31:29 ID:nEGo5A4A
215名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 19:13:25 ID:3zCtIawn
ひとみ×ディランドゥ読みたい★
216名無しさん@ピンキー:2008/09/04(木) 22:24:47 ID:W2f/JTgp
>>209
デレ期入ったディラ様の台詞にニヤニヤしつつ(待て)、彼の可能性に感動した
ひとみの時もそうだったけど違和感無いっす
ゴッドジョブ
217名無しさん@ピンキー:2008/09/12(金) 21:30:15 ID:z8fbo/5E
久々にカラオケの映像でセレナ見た。
むちゃくちゃグッときた。たまらん。
218名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 00:51:30 ID:Aed8mpaQ
「約束はいらない」の映像は反則だよね。
泣けるシーンばかり集めてあるから、
ストーリーを思い出して涙がこみ上げてきちゃってあせったよ。
219名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 21:09:34 ID:W64XF+Qs
もうちょっとどうにかならんかったのかと思うところもあるけどね。
最初2話か3話あたりの家来衆壮絶討ち死に→いきなり最終回のコンビネーション。
220名無しさん@ピンキー:2008/10/14(火) 22:22:13 ID:gpqDD0W6
保守
221名無しさん@ピンキー:2008/10/22(水) 16:44:54 ID:LLRSC54m
ディラ×ひとみに胸キュン
最後の再会シーンで思わず満面の笑みをこぼしてしまったバスの中で
222名無しさん@ピンキー:2008/10/28(火) 23:16:38 ID:j1HacPaV
222
223名無しさん@ピンキー:2008/10/29(水) 01:20:32 ID:CgsUd5e2
バァン×セレナを読みたいというか書きたいというか
いや、書けるもんならとうに書いとる
どうしても、どうしても書けなかったんだ!

だから誰かお願いします
224名無しさん@ピンキー:2008/10/31(金) 18:49:50 ID:2tfiEZYb
想像つかんから粗いプロットだけでも晒し希望
いや雑談ネタとしてねw
225名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 18:38:42 ID:i+9Ed24O
バァン×セレナは…すごいむずかしいw
どうやって接点を作ろうか。
ガデス×セレナだったら考えたことあったけど。

ディラ×ミラーナだってありえないと思ったのに、
神ってほんとすごいよw

またどこかの神が実現してくれるのだろうか
226名無しさん@ピンキー:2008/11/01(土) 23:28:37 ID:JAPLwZlL
ひとみが帰った後、というのならできそう。
アレンがまた振られる形になりそうだがw
作中で、となると難しいな。
227名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 01:49:01 ID:JGOZOhTI
バァンとセレナなら最終回後でファーネリア復興の援助代わりに、
対ザイバッハで活躍したバァンと強固な信頼関係作りたい。でも国の規模からして家の娘はちょっと・・・
って思ったアストリア王が家柄も悪くなく、アレンの妹なセレナを紹介とか?
それに何時ディランドゥが再発するかわかったもんじゃないからどっか適当なとこに押しつけたいってのもありそう
228名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 01:49:54 ID:7r6hH4v+
バァンとひとみはお互い以外の相手を考えるのがめちゃくちゃ難しいな…

と言いつつスレの最初のほうにあるアレン×ひとみにはバッチリ
萌えさせていただいたわけだが…
まあでもこの二人は曲がりなりにも付き合ってたわけだし

一途で不器用なバァンの相手にひとみ以外の女性を推すとなると
説得力のあるバックボーンが必要になるな

…神、お待ちしております!
229名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 03:27:48 ID:mBoiISRU
こんばんは223です。
>>224
自分が考えた導入部は大体>>227さんのおっしゃる通りですw
婚約する事になったバァンとセレナ
初めはディランドゥの事もありぎくしゃくする二人だったが
同じ時間を過ごしていくにつれ徐々に心を通わせる二人
しかし結婚式の日に実は「ディランドゥだった時のファーネリアを滅ぼした記憶があって、バァンの事は好きだけど罪悪感でいっぱいだから一緒には居られない」とか言い出したセレナが光の柱をおっ立てて行方不明に
バァンがエスカフローネを再起動させて探しにいって見つけて連れ帰る
おわり

こんな感じで考えてました。
改めて見返すと酷い話だなー
230名無しさん@ピンキー:2008/11/02(日) 04:01:10 ID:5PRIcHuE
やっぱここの住民の想像力は毎回凄いや。真面目に敬服の念が堪えないっす
個人的にセレナはディラ様の件でめっちゃ気強くなってるけど、
同時に嫌悪感から、壮絶な程自分を戒めてるイメージもあったり…違うかな?

>プロットの方
去っちゃうくだり、アレンはどうしたとツッコミたくはなったw
ひとみの場合があまりに運命的な成り行きだったんで
セレナとの場合エスカ使わずに、剣や羽くらいで解決するのを希望してみるテスト
231名無しさん@ピンキー:2008/11/15(土) 23:17:22 ID:ps8jvAYd
セレナが嫁ぐ事になったら相手に関わらずアレンさんは荒れるだろうな…と思うのは私だけー?
しかしいつまでも手元に置いておくわけにもいかんだろう
232名無しさん@ピンキー:2008/11/26(水) 02:39:15 ID:cKgCDVIs
ほしゅあげ
233名無しさん@ピンキー:2008/12/05(金) 01:46:14 ID:Lp+lwTq+
あげ
234名無しさん@ピンキー
ほしゅ