【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合25

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540 【だん吉】 【176円】 :2008/01/01(火) 19:33:29 ID:xdkr27Ql
2chでKYをみると珊瑚礁が真っ先に浮かぶガ板住人な俺
541名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 20:27:40 ID:Pi78BiJi
>>539 >>539
すまん 少々大人気なかったようだ
542Soft-M ◆hjATC4NMLY :2008/01/01(火) 20:39:05 ID:zy72f4zC
http://wikiwiki.jp/zero/?Soft-M
明けましておめでとうございます。
『ゼロの飼い犬』16回目と17回目を更新しました。色々あって直接投稿です。
見て下さる片は上のリンクからお願いします。

次回は『夏風邪に効く薬』。今年もよろしくお願いします。
543名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 20:46:18 ID:y5hgEpfV
>>542
GJ!

あと二本くらいで次スレかな?
544名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 20:53:20 ID:+cWkDEBX
GJ!!
いつもいい仕事有難う御座います!!
良いお年を〜
545名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 20:54:52 ID:LyDgovOr
>>542
待ってました!
546名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 21:34:43 ID:6fDbFCID
>>542
GJ 正月早々ありがとう。

そして
>>544
それは、年末の挨拶じゃ・・・・?
547名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 21:43:44 ID:WMor6Iqa
>>542


即効でまたあの2人がコメつけててワロタ
そろそろ誰か雑談BBSに誘導してやれよw
548Lv.見習:2008/01/01(火) 21:59:04 ID:z+cCEjoy
>>542
GJ!続き心待ちにしてました!

なんとも微妙なタイミングですが……
>>503 未来図β  ― 年越しの定番
……の年越し後分、投下します。
549未来図β  ― 年越しの定番:2008/01/01(火) 21:59:55 ID:z+cCEjoy
”HappyNewYear!”  パーン!

「きゃあっ!?……いやね、びっくりしたわ」
「お前近づきすぎなの。目悪くなるぞ」
 覗き込む画面の中で途端にあがった花火に、ルイズはびっくりして身をのけぞらせた。
 才人は笑って言った。それからルイズの肩を引いて、テレビからすこし遠ざける。
「さて、と。新年あけましておめでとう」
 才人は習慣のままに、ぺこりと頭をさげた。
「あ、あけましておめでとう?」
 言葉の意味がよくわからないまま、ルイズは反射的に同じように挨拶を返した。
「ハルキゲニアではまだ年明けねぇけど、ま、別にいいだろ」
「そうね。別にかまわないわよ、私たちだけ違う日にお祝いしたって」
「今年もよろしくな、ルイズ」
「今年もよろしくね、サイト」
 二人はほのぼのと新年の挨拶をした。

「……そういえば、サイトの国では今日が年越しなのね」
「あぁ。ただずれてるだけじゃなくて、一年の長さがちょっと違うんだ」
「……じゃあ、何年か後にはサイトの国の年越しの日に一緒にコタツはちょっと入れない
かもしれないわね」
「そうだな。すこしずつズレてくからなぁ。たまたま今回は時期が合ってたんだな」
「……」
 ルイズは唐突に座っていた場所から出て、才人のすぐ横に滑り込んだ。
「ん?どーしたんだよルイズ」
「な、何年か先には……一緒にコタツ、入れないかもしれないからだもん」
「別に、19日位ずつズレてくだけだろ。こっちが寒いときはこっちに置いとくから別に」
「うるさいわね。細かいことはいいから、ここに居させなさい」
「……いや、いいけどよ」
 いくらルイズの体が小さくても、コタツはせまい。
 一緒に入れば、どうしても脚は当たるし、体は密着する。
「せ、狭いよな」
 そう言って、才人はそっぽを向いてルイズの肩に手を回した。
「そそ、そうね。狭いからだもんね」
 ルイズもそう答え、これまたそっぽを向いて、才人に体重を預けた。
 なんとも妙な雰囲気で、二人はそのまま沈黙する。
 流れのままに肩に回した腕はどうにも動かせなくなって、掌が汗ばんだ。
「……あ、あー。そうだ。ルイズ教えてやるよ!」
「な、何よ? 急に」
「俺の世界の新年の定番なんだけどさ、姫はじめってのがあってさ」
「……姫さま、はじめぇ??」
 ルイズは不思議そうな顔をした。
「あぁ、王女様って意味じゃなくて。こっちでは女の子のことなんだ」
「それがどうしたのよ?」
「まぁ転じて、年明けて最初にやらしい事するのを指すわけさ」
「…………」
 ルイズはぽかーんと口をあけて、数拍の後、顔を真っ赤に染めあげた。
 それから我に返ると、才人を睨んだ。鬼も顔負けの目つきで睨んでいる。
 ……才人の狙い通りに。
 才人はこういう雰囲気は、どうも慣れないのだ。照れくさくてたまらない。
 既に両手で数え切れない程度には事に及んでいるが、ルイズは雰囲気にこだわる。
 だから、こういう誘い方をすれば、怒り出すに決まってる。と、才人は思った。
 もう一押しして、鞭で一発しばかれでもすれば、この妙な雰囲気はどうにかなるだろう。
「あははははは。なぁ、してみる? 姫はじめ」
 言いながら、わなわなと身を震わすルイズの頬をとどめとばかりにちょん、とつついた。
550未来図β  ― 年越しの定番:2008/01/01(火) 22:00:41 ID:z+cCEjoy
 しかし、ルイズの反応は才人の予想とは外れていた。
 睨んでいたその目線をふいっと才人から逸らして、唇を尖らせる。
「……し、しし、新年の定番だって言うなら、仕方ないわ」
「そうそう、仕方な……って、えぇっ!?」
「な、なによ。アンタの国の定番なんでしょ?……するの?しないの?」
 ルイズは薄い胸と一緒に虚勢を張った。
「……じゃ、じゃあ……しようか?」
 才人は想定外の展開に、おもわずニヤけた。
「……ね、ねぇ、サイト?……顔が、なんかやらしいんだけど」
「うっ。……ほっとけ。どーせ俺は犬ですよ。ごちそうと見れば、よだれもたらすさ」
 言いながら才人はコタツとテレビを消して、ルイズの膝の下に片腕を突っ込んだ。



「……しっかし、俺もずいぶん力ついたよなぁ」
 才人はガンダールブの能力なしに軽々とルイズを抱き上げて、ベッドに横たえた。
「そうね。使い魔召喚の儀の時はてんで弱そうで、がっかりだったのに」
「あー、そうそう。お前コルベール先生に、弱そうな平民なんてイヤーって詰め掛けて」
 言いながら、才人はベッドに上がって、唇に一つキスをした。
 キスを続けながら、ルイズの着衣をなれた手つきで脱がす。
「ん……あの頃は、そのひ弱そうな使い魔とこんな事になるなんて、思わなかったわ」
「俺だってそうだよ。かわいいのは顔だけで、あちこちゼロのご主人様となんてさ」
「なによ」
「なんだよ」
 お互いむっとした顔を向け合ったが、以前のようにケンカにはならなかった。
 顔を見合わせた二人はふと笑って、自然目を閉じながら、残った距離をゼロにした。
「……その弱かった使い魔が、今はずいぶん立派になっちゃったわ」
「ゼロだったご主人さまは……あー。胸だけはあんま育ってねぇよなぁ」
「ちょ、ちょっと! 何よ!……うぅん」
 むにむに、とささやかな膨らみを揉む。
 回を重ねるごとに、ルイズの反応は良くなる。
 才人がポイントを押さえられるようになったのもあろうが、それよりも。
「まー、ご主人さまったら、大きさはともかく、最近はずいぶん敏感におなりで」
「や、やだぁっ!そういう事言わ……むぅっ」
 真っ赤になって叫んだルイズを、才人は深く舌を絡めて、黙らせる。
「……いいじゃねぇの。その方が可愛いし」
「……こ、これ以上恥ずかしい姿なんてイヤ……あっ、やんっ!」
 突然乳首に吸い付かれて、言葉が途切れた。
 しつこく弄られ舐られ、そう経たずにルイズの体は悲鳴を上げた。
「ひん……あ、あぁっ」
 ぴんと一度弓なりに反った体は、力が抜けるとふかふかのベッドを波打たせて沈む。
「……こういう恥ずかしい姿がどうしたって? 俺、聞こえなかったなぁ。そういう姿を
もっと見てほしい、とか?」
「も……バカぁっ」
 才人がニヤニヤしながらルイズの顔を覗き込んだのを、ルイズは手で押しのけた。
「なんだよ? ……あぁ、わかった。胸ばっかじゃ物足りねぇんだろ」
「えぇっ? そんなこと、わたし言ってないじゃない」
「キスよりこっちにきてほしいんだろ? えぇもう、犬は精一杯ご奉仕させて頂きます」
 脱力したままのルイズの腰まで移動して、がばっと脚を開いた。
「あ、やだ……さっきの、そんなつもりじゃ」
 身をひねって才人の動きを見るが、体に力が入らない。
 才人は太ももまで流れた愛液をすくいとって、にやりと笑ってみせる。
「……あぁ、もうこんなか。……ほら、こぼれてる」
「……さ、さっきの……やりすぎなのよ……って、そんな所じっと見な……っ!?」
 太ももにぬるりと熱い感触を受けて、ルイズの身体がびくっ、と大きく跳ねる。
「やだ、やっ……! 何するのよっ」
「……うーん、掃除、かな?」
 冗談交じりにそう言って、才人は流れに沿って、雫の水源に向かい舌を進める。
 身体に力の入らないルイズは、そんな才人の頭をぺちぺちと叩いた。
551未来図β  ― 年越しの定番:2008/01/01(火) 22:01:03 ID:z+cCEjoy
 たどり着いた泉で大きく音をたてて啜ると、ルイズは一際強く反応した。
「ひああぁっ! も、やだぁぁ……! わ、私はソバじゃないんだからっ!」
 ……才人は想定外の発言に10秒くらい無言で固まった。

「…………えぇもう、とーってもおいしいですよ、ご主人さま」
 才人が笑いを堪えつつ意地の悪い口調で返した言葉に、ルイズは真っ赤になった。
「あ、あうぅ……わ、忘れて、さっきのは。お願いサイト」
「いやぁ、ご主人様のお願いでもそればかりは。むしろコレする度に思い出す気がする」
「バカ! サイトのいじわるっ! ……きゃっ」
 文句を無視して秘唇を舌でくすぐると、ルイズの腰が引けた。
 構わずに奥に突っ込むと、反応して中が大きく脈動する。
「んん……なんかぞくぞくして、ヘン」
「じゃあ、こっちは?」
 言って、肉芽を潰すように舐る。
「ひ、っ……!」
 ルイズは声もなく大きく身を震わせて、太ももで才人の頭を締め付けた。
「だ、ダメ。強すぎて怖いから、やめて」
 涙目になってぶんぶん頭を振る。かなり本気で嫌がっているようなので、あきらめる。
「そっか。ここはまだちょっとツラいか。……じゃあ、指と、俺。どっちにする?」
「…………さ、サイトにしとくわ」
 熱っぽい目をそっぽに向けて、ルイズは恥ずかしそうに呟く。
 才人は満足そうな笑みを浮かべて、自身を奥に押し込んだ。
「う……なんか今日、すごいみたいなんですケド」
「んん……な、なにがよ……」
「……えっと……。お前さ、濡れすぎ」
「ば、バカ! だからそういうの言わないでって言ってるでしょ!」
 ルイズが力任せに振り回した腕が才人の顎に鈍い音をたててヒットした。
 結果、二人は動きをとめ、揃って呻いた。
 才人は叩かれた顎の痛みに。……ルイズはぶちあてた拳の痛みに。
「う〜〜、痛たた……。そうじゃなくてさ、あんま俺がもたなそうなんだよ」
「痛ぁ……もう、バカ……好きにしてよ、そんなの」
 具体的な言い様にルイズはただ赤くなるしかできなかった。
「……へいへい、好きにしますよ、っと」
「きゃあっ! ちょっと、なに!?」
 ルイズの背中に手を差し入れて、そのまま抱え起こした。
 逃げようにも、深く刺さったままで、動けない。
 ルイズは上手く逃げられずに、ピンでとめられた蝶のようにもがく。
「何って、ご主人さまのお許しがあったから、好きにしてるんだけど?」
「こ、こんな、なによこれ……きゃうっ」
 突き上げると、とん、と奥にあたる。
「ふ……深いの……あっ、あぅ」
「うん、わざと」
 何度か揺さぶると、ルイズはバランスを崩して、才人に強く抱きついた。
 中までもが絡みつくように、しがみつくように締まる。
 強く抱きついた分、物足りないふくらみも才人の身体に触れて擦れた。
 最初こそ遠慮気味だった動きはいつの間にか激しくなって、ぐちゅぐちゅといつもより
激しくたつ水音が思考力を奪い、二人を快感の淵に押し上げた。
「んっ、あん……きゃうっ、さ、サイトぉ」
「ルイズ…………あぁ、やっぱもうだめ」
「……あっぁ……なっに……?」
「で、出るっ……!」
「んんっ! やああぁっ……」
 奥をギリギリまで溜めた精液に叩かれて、それにルイズの意識はさらわれた。



 ぽんぽん、と肩を叩かれて、ルイズはぼんやりと目を覚ました。
「おはよう、ルイズ」
「んん……?ふにゃ……おはよう、サイト」
552未来図β  ― 年越しの定番:2008/01/01(火) 22:01:24 ID:z+cCEjoy
 ルイズはベッドの上で半身を起こして、まぶたをぐしぐしと擦った。
「さっき来たらまだ寝てたから、ついでに顔洗う用意しといたぞ」
「んー、ありがと……」
 よろよろとベッドから降りて、ルイズは顔を洗う。
 ……一度身についた習慣というのは、なかなか消えない物だ。
 ルイズがベッドでぐっすり眠り、よだれをたらしている様をみて、才人が反射的に考え
たのは、『あ。俺、顔洗う水用意しねぇと』だったのである。
「しっかし、ルイズが寝坊なんて珍しいな」
「アンタねぇ…………ううん、いいわ」
「?」
「それより、アンタが持ってるその透明の箱はなに?」
「ん?あぁ。母ちゃんが縁起物だから、ルイズにわけてこいってさ」
 タオルを顔に押し付けるルイズの前で、タッパーをあけてやる。
「はい、おせち料理」
 とりどりをきれいに詰めたそれを見て、ルイズは感心するように眺めた。
「いつものそっちのお料理とはまたちょっと違った雰囲気なのね」
「こっちでも一部除いて正月だけの料理だよ」
「そうなの。お母さまにとても喜んでいたとお伝えしてね」
「あぁ。そのつもりで張り切って作ってたみたいだから、きっと喜ぶよ」
「そ、そうなの? ……」
 ぱっと顔を綻ばせ、しかしルイズはすぐに佇まいを正した。
「……お前もさぁ、嬉しいなら素直に笑えばいいだろ?」
 才人が肘でちょい、とつつくと、ルイズはさっと赤面する。
「……サイトのお母さまが好きだから嬉しいだけなのよ。別に、サイトのお母さまだから
嬉しいってわけじゃ、ないんだから」
「ん? そうだな。お前、母ちゃんと結構、馬合うみたいだもんな」
 けろりと深く考えずに言った才人を、ルイズは呆れた目で見た。



「あら、これおいしいわ。このダテマキっていうの」
「そっか、よかったな」
 おせちを嬉しそうにつつくルイズを、昨晩のように才人は見つめた。
 そこでふと思い出したように彼女は箸を止めて、顔を赤らめ俯いた。
「……と、ところで、あのね? しばらく、お食事以外の定番は遠慮していいかしら」
「ん? どうかしたのか?」
 ルイズは内容的に表情から察して欲しかったのだが、ここでもまたヌケた反応をされ、
半ば八つ当たり気味にキレた。
「……ものすごく疲れたし、腰が痛いのよ! バカ! あ、あんな何回もするなんて……!
だから寝坊したんじゃないっ!」
「あ、あぁ、それでなの!? ……あー、うん。調子乗ってやりすぎた。ゴメン」
「ホントよバカ犬。エロ犬。ドすけべ犬。反省して」
「ハイ。犬反省します」
 真っ赤な顔で犬を三段活用して怒るルイズの前で、才人はとりあえず苦笑した。
 言うだけ言うと、ルイズはまたおせちに向かった。
 すぐにうきうきした顔に戻ったあたり、おせちはなかなかにお気にめしたらしい。
「むぐ……ねぇ、サイト。そういえば、縁起物って……どんな意味があるの?」
「あぁ、語呂合わせとかだよ」
「じゃあ、例えばこの、コンブっていうのは?」
「よろコンブ。つまり喜ぶ」
「ぷふっ! ……じゃあ、このキンピラゴボウっていうのは?」
「すごく固くてしっかりしてるだろ? だから、強く頑丈に」
「じゃあこのサトイモっていうのは?」
「それは……ん? なんか里芋、やけにたくさん入っ…………」
「ねぇ、これはどういう意味なのよ?」
 固まってしまった才人を、ルイズが急かした。
553未来図β  ― 年越しの定番:2008/01/01(火) 22:03:10 ID:z+cCEjoy
 ……母の意図に気づいた才人は、昨日からすっかり策にはめられていた事に気づいた。
 よく考えれば、そもそもカウントダウンにそう興味を持つ家族でもないのだ。
 コッチの方は才人がいつものように由来を調べていたのを見て、思いついたのであろう。
 そりゃあ、載っていた。確かに調べた中に載っていた。しかし。
 ……まさか張り切って作っていた理由の一つはこれなんだろうか?

 ……なぁ母ちゃん。こんなもんでメッセージとか、どーなの。しかも内容はこれかよ?
 俺がルイズにそういうのを日頃から教えてるのを知ってて、わざとかよ!
 それを俺からルイズに教えろってかっ!! ……才人の顔は思い切りひきつった。

「……さ、さぁ? 俺もちょっと知らないんだよなぁ」
 言って、才人はふいっと視線をそらす。
「……アンタ、絶対知ってるでしょう」
「犬知りません。なんせ犬ですから」
 ひょい、と仏頂面をしたルイズが才人の視界に飛び込んだ。
 才人はばっと大仰な動きで顔をそらした。
「…………ご主人さまに嘘をつくのね?」
「いやぁ、とんでもない。本当に知りません」
「嘘ッ! アンタがそういう態度の時は嘘ってもう知ってるんだから!」
 ルイズの瞳の中で怒りの焔が湧き上がる。
 そうなると才人はもうしつけされた犬のようなものだ。その目を見るだけで身が竦む。
「ほ、ほほ、ほんとうに知らない。許して」
「……許さないわ。ごごご、ご主人さまに嘘をつくような使い魔にはね、久しぶりに私の
乗馬の腕前を身体に思いっっきり教え込んであげるわ」
「お、お前のは乗馬の腕前ってより乗馬鞭の腕前だろぉぉぉ!?」
 才人が腰を抜かして動けずにいる目の前で、ルイズは鏡台から乗馬鞭を取り出した。

 ……そして、邸に使い魔の悲鳴が響き渡った。
 なお、里芋の意味は「子宝に恵まれますように」。

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以上です。
今年も住人・職人の皆々様にいいことがありますように。
最近からの住人ですが、今年もよろしくお願いします。
554名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:10:34 ID:hC5rBWnQ
GJ!
母親怖ス
姫はじめってなに?(笑)
555名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:31:51 ID:naYEnWwZ
>>554
アンリエッタ姫が新刊でやらかしてしまうことでは?

“姫”様“はじま”ったなwww

みたいな
556名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:34:32 ID:MQKcQpZ9
姫はじめとは・・・ボルボ氏が新年初のアン様モノを投下することさ!
557名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:45:59 ID:hC5rBWnQ
13刊まだ読んでねぇ…
558名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:49:33 ID:WMor6Iqa
>>555
アン様、新刊でなんかやってたっけ?
致命的なことはなんもなかった希ガス

ボルボ氏、早く黄金溶液の続きクレー
氏のSSは文章も練りこんであるし
構成もしっかりしていて、スゲー面白いんだぜ

文体がなんとなく初期のも○○○氏にそっくりなきがするのはオレだけか?w
559名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:54:27 ID:ThsJEHO9
>>558
癖が違うよーなつか、エロ書きじゃなかった希ガス
560名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 00:52:52 ID:GeFhxO6W
>>554
空気を読まずにマジレスするとHのこと
561名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 03:55:07 ID:kJQ7Zn03
スレ容量も残り少なくなったので、次スレを立てておきました。

【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合26
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199213475/

本年もますます盛り上げていきましょう。
562名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 06:47:35 ID:tgYXM4PM
>>561
乙カレー
563名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 09:29:05 ID:fwd8GNAt
>>561
乙だ〜
564名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 11:22:18 ID:fwJLPAGa
>>561
乙です
  _
  〃 ` ヽ
  l lf小从} l 
ノハ{*゜ヮ゜ノハ)) 卩__ 
o=====U===∩====[]コ[i(●==冫
/ '"/_jl〉` j ))  |ノ ̄ ̄
 ヽ_/ノヘ.)〜′
565 ◆LoUisePksU :2008/01/02(水) 12:39:12 ID:WY6yZ9KL
>>511-514
ちみたちは、まったく好き勝手なことをw

おれは着物よか巫女さんが(ぁ

というわけで、初夢SS投下します。
消費レス5(9kb)

まだこのスレでいけるはず・・・
566初夢〜双月の巫女(1/5):2008/01/02(水) 12:40:32 ID:WY6yZ9KL
ルイズ?・・・おまえなんつー格好してんだ。ソレ。

サイトは目を疑った。
目の前にいる彼女は、純白で袖丈の長い着物と緋色の袴を身に纏っているのだった。
胸元のあたりで袴の帯が大きな蝶結びでとめられている。

それ巫女装束だろ?どこでそんなの手に入れたんだ?
サイトが問いかけると、ルイズは頬をうすく朱に染めて視線をそらす。
そして、後ろに束ねた桃髪の先っちょを両手で弄くっている。

「――サイトが・・・サイトが着ろっていったんじゃない」
小声でぼそぼそと彼女は答えた。

え?俺が?全く身におぼえのない話であった。
「俺言った覚えない―」
即座にルイズは端正な眉を寄せ、サイトをキッと見据える。
「い、言ったもん。わたしが着たらきっと可愛いって言ってくれたんだもんっ」

サイトは両手の掌を彼女に向けて、冷静になれよという意思を彼女に示した。
「えーと。ルイズさん。ここは穏便に・・・ねっ(ハートマーク)」
小首を傾げて可愛らしく(彼なりに)言ってみた。・・・もちろん失敗。

「あによ。おぼえてくれてないなんて、サイトなんかもー知らないもん。」
地球の魚で言うところのフグのように両頬をふくらかし、ルイズがすねすねモードになってしまった。

サイトは頭をぽりぽり掻きつつ、記憶を手繰っていってもルイズには言った覚えがこれぽっちもない。
具体的に言ってしまえば、彼の頭の中では、巫女ルイズというものを思い描いたことはある。
でも、そんなことは口が裂けたって言えやしないのだ。

しかし、ただ今駄々っ娘真っ最中の愛しのご主人さまは言ったと仰せである。
ここは、言ったことにしておいた方が二人のためにもいい。と彼は結論付けた。

「あー、そうか。思い出したよ。ルイズ。巫女さん衣装着たら可愛いって言ったよ」
多少のぎこちなさを含んだ笑みをルイズに向け、言った。

ルイズは膨れっ面のまま、ちらちらサイトを横目で見ている。
ご主人さまの機嫌をとるには、まだ言葉が足らないらしい。

「だから・・・忘れてて・・・ゴメンっ!!」
顔の前で手を合わせて、90度頭を下げた。
567初夢〜双月の巫女(2/5):2008/01/02(水) 12:41:09 ID:WY6yZ9KL
「・・・」

ご主人さまからのお許しの言葉がない・・・
サイトは首を上げ上目に彼女を見やった。

にこーーーーー。
ルイズは腰に手を当てて、満面の笑みを見せていた。

「思い出してくれたらいいの」

サイトは体を起こした。
ふぅー。
彼のため息が終わるまもなく、ルイズが口を開いた。

「でも、まだ許してあげない」
はぁ〜。彼は大きく肩を落とした。

「どーしたらいいのかな?」

「もっと褒めて」

「かわいーよ」
「うん♪」

「後ろに束ねた髪も綺麗だ。」
「うん♪♪」

「・・・俺の頭で思ってた通りに・・・可愛い・・・です」
「うん♪♪♪――許してあげる」

彼女がすっとサイトのほうに歩いてきて、寄り添うように彼の胸に両手を添えた。
そして、ルイズはサイトに乙女最強のマジックスペルを放った。
「好きにして・・・いいんだから・・・ね」

ルイズはサイトの胸に顔を埋めたのだった。
彼女の仄かに甘い香りがサイトの鼻腔を擽った。
彼の理性という名の紐がぷつりと音と立てて切れたのは言うまでもない。

568初夢〜双月の巫女(3/5):2008/01/02(水) 12:41:57 ID:WY6yZ9KL

「いいのか・・・さ、さわっちゃうぞ」
「・・・」
ルイズは黙ったまま、小さく肯いた。
サイトは小さく震える手でルイズの白衣の胸の辺りに手を伸ばす。
「ぁ」
触れた瞬間、彼女が小さな声を漏らした。
ドクンドクン・・・。サイトの掌にルイズの鼓動が伝わってくる。

胸においた手をゆっくりと動かしてみる。
「ぁ・・・ぃ・・・」
ルイズの切なげな声が小さく零れる。
「き、着物の上からじゃ・・・やだ・・・」
彼女の口からさらなる刺激を求める言葉が発せられた。

サイトは白衣の身八つ口(脇の部分の切れ目)から左手を差し入れた。
手探りでさらなる侵入する隙間を探してみたが、あいにく襦袢の脇には空きがない。
しょうがないので、今度は手を衿元へと移した。

衿からするりと手を滑り込ませると、ルイズの素肌に触れることができた。
位置からすると、そこは胸であるべき部位である。
はぁっ・・・ぁ・・・
ルイズの切ない声が漏れる。彼女はサイトの両肩に手をかけて小さく握り締めていた。

前よか少しは膨らみが・・・あるかな・・・?
思わずぽそっと言ってしまった。
その言葉にルイズの身体がぴくっと反応する。

「――サイトがもっと触って・・・ぁ・・・くれたら・・・ぁん・・・もっと・・・おおきく・・・なるんだから・・・ぁ」
甘い吐息混じりにルイズはサイトのココロの火に油を継ぎ足すような言葉を零した。
サイトは一旦、脇から入れた手を差しぬくと、今度は緋袴の隙間から手を入れ、
白衣を留めている白帯の結びを解いた。

スルッ。甘美な衣擦れの音とともに袴の隙間から、白衣を留めていた帯が取り出された。
少し白衣の合わせ目が乱れる。
彼女も高ぶってきたのか、顔を上げて、ピンク色の唇でサイトの首筋を音を立てながら吸い始めていた。

つぎにサイトは白衣の衿を両手でガバッと開き、ルイズの襦袢を露わにさせた。
そして、再びさっきと同じように袴の隙間より両手を入れ、今度は襦袢の留め紐を解く。

スーゥッ。耳介を擽る音を立て、留め紐が隙間から取り出された。
サイトは、ルイズの襦袢の両衿を掴んで少々荒めに拡げた。
白衣と襦袢は彼女の肩口までを露わにするまで肌蹴てしまっていた。
彼女の肌は上気しているせいか、少しうっすらと桜色に染め上げられている。

ルイズはサイトの首筋から唇を離すと、ぽやぁんとした恍惚な表情でサイトを見つめる。
そして、ねだるように彼の唇を奪った。

甘ったるく、そして湿っぽい音が二人の耳を刺激してさらに高ぶらせるのだった。

サイトは、両手で肌蹴て露出した発展途上の双丘を包み込み、もみしだく。
自分の口の中では彼の行為に呼応するかのように彼女の舌がうごめいていた。
たまに舌の動きが止まり、ルイズの熱い吐息が彼の口中にまで漏れこむ。

サイトは丘の頂にある桃色の突起を軽く摘んでは転がし、摘んでは転がしと弄ぶ。
ルイズの鼓動がどんどん早まって行くのが手に取るように伝わってくるのだった。

569初夢〜双月の巫女(4/5):2008/01/02(水) 12:42:27 ID:WY6yZ9KL

彼女はサイトの唇から舌を抜いて、潤んだ鳶色の双眸で彼を見つめた。
「サイトぉ・・・・もーらめ。わたし。腰が・・・立たなく・・・なっちゃう・・・」
そう言って、彼女はサイトにしなだれかかった。

彼は一瞬困った表情を見せたが、淫靡な笑いを湛えると彼女に告げた。
「このままでするよ・・・だから、首に手を回して・・・」
サイトに言われるがまま、ルイズは彼の首に手を回して抱きついた。
そして、彼女は彼の耳を甘噛みして、囁いた。
「・・・おねがい・・・して・・・わたし・・・の・・・へんになっちゃってる・・・」

お互いが向かい合ったままサイトは事を進める。

これ咥えて。
緋袴をたくしあげて、袴の裾の端を彼女の口元にもっていった。
ルイズは端っこを小さな口で咥える。
袴が捲くれたところからは、乱れた襦袢の隙間から裾除けの一部が覗いていた。

そか、これがまだ残ってたんだっけ。
彼はそうつぶやくと、襦袢のはだけたところから手を差し入れて、裾除けを留める紐を解きにかかった。
これで最後だよな。
意外に硬い結び目に多少苦労したものの、紐を解くことができた。
スルゥ・・・パタ。
紐から手を離したら、勝手に裾除けごと下まで落ちてしまった。
「むぅんっ」
裾を咥えたルイズの口から声が漏れた。

サイトは軽く彼女の首筋に口付け、囁いた。

「もうすぐ・・・してあげるから」

襦袢の乱れた合わせから右手を差し入れて、彼女の太ももを抱え上げた。
広く開いた合わせ目からは、ルイズの湿り気を帯びた部分が露わになっていた。
そこに薄く茂った桃色の草原は既に甘い露が滴るように糸を引いていた。

彼は左手の中指の先で、彼女の茂みをそっとなでさすった。
それだけなのに、にちゃりと淫猥な音がする。

「らぉめぇ〜」
ルイズはもじもじと太ももを動かした。
受入れる状態であることを確認したサイトは自分の分身を取り出し、彼女のそれにあてがう。
そして、ゆっくりと奥へと挿入した。

熱い。熱いよ。ルイズ。
粘度の高い液が彼の陽物に絡みつき、彼の侵入を感知して彼女の陰部が収縮し始めた。
うわぁ・・・き、きつ。
サイトはゆっくりと腰を動かしていく。
そのリズムに合わせるように彼女は緩急を繰り返す。

サイトは動きを早めては緩めを繰り返して、快感をコントロールしていった。
二人の緊張も徐々に最高潮に近づく。

570初夢〜双月の巫女(5/5):2008/01/02(水) 12:43:09 ID:WY6yZ9KL

ルイズはついには咥えていた裾を落としてしまう。
「・・・サイトっ・・・サイトぉ・・・も、もー。わたし・・・もぅ・・・らめ・・・かも・・・」
サイトはギアチェンジして一気に腰の動きを早める。

くちゃくちゃ・・・ぬちっ・・・ぬちょっ・・・
二人の体液が入り混じった音があたりに響く。

「おれも・・・も・・・う・・・ル・・・・ルイズ!!!」
「あたしもっ・・・ぁ・・・ぁ・・・ぃ・・・いいいっ」
サイトはルイズに奥深く挿入した状態で急停止した。
そしてふたりとも大きく身体を痙攣させた。

・・・
・・・・・・
ごんっ!!!
って〜なぁ・・・
サイトはベットから転げ落ち、後ろ頭を強打していた。

んだよ。夢かよぉ〜
頭をぼりぼり掻きながらベットへと戻ろうとした、
その時。
いつ目覚めていたのであろう、ルイズがこっちを獣のような目で睨みつけていた。

「随分と楽しそーな夢見てたじゃない?誰と楽しいことしてたのかしらぁ・・・」
彼女の手が鞭を握り締める。
「怒んないから。おっしゃいな。しょーじきに」
「――る・・・」
「タバサっ!?」
彼女が鞭を振り上げた。
「ち、ちがうっ、おおおお前だよ。ルイズ。お前だって」
振り下ろされた鞭が彼の額数サント手前で止まった。
「え?わわたし・・・」
ルイズは持っていた鞭をポロリとベットに落とした。

しかし、サイトが安堵のため息を一つ出し切ろうとした刹那。
バシン。彼の胸倉にルイズの拳固が叩き込まれた。

「う、うそだもん。あ、あんなに優しくないんだもん。
あ、あんなに夢で優しくしてくれるのに、起きてるときは何にもしてくれないんだからっ」
バシン、バシン。痛いでしゅ。結構いいパンチでしゅ。

「じゃ、じゃぁ、していーのかよっ」
ルイズのパンチを多少除けつつサイトは叫んだ。
すると、彼女の攻撃がぴたりとやんで、代りにとんでもない剛速球が彼のハートに打ち込まれた。
「い、いいんだもん。・・・優しくしてよ・・・」

じつはさっきはお互い同じ夢の中にいたのだ。

2度目の甘い睦言が始まり、トリスティンの夜は更けてゆく・・・
571 ◆LoUisePksU :2008/01/02(水) 12:44:36 ID:WY6yZ9KL
以上ですノシ

みんなは初夢見れたかい?
572名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 12:44:59 ID:9HZhXmqj
    /\___/ヽ
    /''''''   '''''':::::::\
   .|(●),   、(●)、.:| +   
   |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|    +
   .|   `-=ニ=- ' .:::::::| +  <女・・・少し黙ったらどうだ・・・
    \  `ニニ´  .:::::/___
     /ヽ、--、 r-/|ヽ \─/
    / > ヽ▼●▼<\  ||ー、
   / ヽ、 \ i |。| |/  ヽ(ニ、`ヽ
  .l   ヽ   l |。| | r-、y`ニ  ノ \
  l     |  |ー─ |  ̄ l  `~ヽ_ノ
573名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 14:11:10 ID:/AptOrpY
>>571
立ってする小便器の前でビュービュー小便が出続けて、
なかなかトイレから離れられないという初夢だった。
574名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 17:45:22 ID:8BHEOEiE
社会にむけてメッセージ性を持たせようとがんばった、『三流SFホラー』のようなな初夢だった。
575名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 20:19:43 ID:nW+Z0Tw7
>>571
GJ!いったいどんだけ寝言言ったらここまでばれるんだw

初夢か……
青空が変化なくあって動物も飛行機もなし。
印象に残ってるのは眩しさだけど、太陽もなかったような……
576名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 20:21:18 ID:rzLDDWbO
>>575
もしかして召還されたんじゃね?
577名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 21:02:12 ID:kSNeprRp
上司からのイジメがひどくなって殺っちゃう夢をorz
578Lv.見習:2008/01/02(水) 22:00:03 ID:nW+Z0Tw7
−特訓と受難−
 剣を握る手の甲を氷の矢が掠め、ぱっと血が吹き出した。
 手を離れた銀光は、弧を描き重い音をたてて地に突きたつ。
 自身の血が騎士のマントに降りかかり、あちこちを点々と赤黒く染めた。
「……いってーっ!」
「俺を落としてんじゃねぇよ。武器なしのガンダールヴなんてただの木偶の坊だろが」
 才人に取り落とされて、固い土に突き立ったデルフリンガーが文句をつける。
 痛みにまだ痺れる手をぶんぶんと振って、才人は再び剣を握る。
「……あぁ、まったくだ。くっそ……」
「まだ。これくらいは序の口」
 雪のような冷気を纏ったタバサが次の呪文の詠唱に入る。
「……いくぞ!」
 叫んで突っ込んだ才人は、同時に完成し解き放たれた氷の矢をデルフで受けた。
 そのまま半回転して、すばやく剣をタバサの杖に叩きつける。
 しかし刀身はキン、と澄んだ音をたてて障壁に弾かれた。
「……まだまだ。追って。そういう時に止まるのは危険」
 タバサはすばやく一足で才人と間合いを開け、いつもどおりの小さな声で指示をする。
 氷とされていたその表情は、春風を受けたように僅かに綻んでいた。
「おう!」
 才人は言われたとおりに駆け寄り、澄んだ音を不規則なリズムで響かせた。
 ……二人の姿は微笑ましい追いかけっこに似て、その実、血生臭い物であった。

「……なによ、あれは」
 自室の窓からふと広場を眺めたルイズは、不機嫌な声を出し、作りのいい顔を顰めた。
 自分の使い魔が、走る道に血を落としながら必死で青髪の少女を追いかけている。
 ……気に食わない。とても気に食わない。
 ご主人さまをほったらかしてあの使い魔と来たら、至って真剣な眼差しであのちっさい
女の子を追っかけまわしているのだ。
 普通はここでまず魔法とか血とか剣が気になりそうなものであったが、
 才人がデルフリンガーを振り回している事など、ルイズの目には入っていない。
 とにかく気に食わないのだ。感情がそう言っているのだから、ほかにくっついている事
など、彼女にとってはどうでもよい瑣末事だったのである。
「えっと……戦闘訓練、だそうですよ、ミス・ヴァリエール」
「……おおお水精霊騎士隊じゃ、ないわよね、タバサはっ」
 既に顔つきは強張っている。全身は怒りに震えている。
 部屋にいたのが、いつの間にかそれに慣れてしまったシエスタでなかったら、今頃部屋
から慌てて逃げ出しているに違いない程の怒りようであった。
「もう他の人では相手にならないんだそうですよ。さすがサイトさんですね」
 穏やかな声でシエスタは返した。ほんの少しの優越感を声に乗せて。
「だだだだからって、だからって、あの子じゃなくてもいいじゃない! それにどうして
私はなんにも聞いてないのに、シエスタがそれを知ってんのよ!」
「えぇ……それが、ちょうど先日その場に出くわしたのでお聞きして……」
「大体それならまず私に言ったって……あぁぁもう! 許さないんだから! おしおきよ!」
 とうとう我慢ならなくなったルイズは、杖を手に部屋を駆け出て行った。
 シエスタは苦笑を浮かべ、ため息をつきながらその背を見送る。

 特訓のケガも癒えぬ内にそれ以上のケガを虚無の爆発で食らわされるのであろう。
 ……サイトさん、頑張ってるのに、ちょっとかわいそう。
 そう思いながらも、シエスタもまた、なんとなく面白くなかったので止めない。
 特訓だろうがなんだろうが、思いを寄せる相手が他の女の子と二人きりなんて、普通は
見たくない物なのだ。
 シエスタは一時間後の状況を考え、包帯や薬を貰うために医務室に走っていった。

 男の意地、って物がある。
 守りたい女の子に、その為に特訓しているなどと、知られたくない物なのだ。
 ましてやその守りたい女の子を特訓相手にするなど、ありえないのだ。
 ルイズでは気兼ねするわ力が足りないわで、どちらにしろ特訓相手は無理だろうが……、
怒り狂うルイズには、才人の意地もキモチも、知ったことではなかったわけで。
--------------------------------------------------------------------------------
終。 微妙に容量残ってるから埋めを兼ねて戦闘と大人数の練習SS。
579名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:37:01 ID:/m5H6OCZ
>>578
GJ
続きwktk
580名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 11:37:25 ID:7xM5lUZw

581名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 10:34:41 ID:v6up3Gj3
このスレは愛が溢れてるね・・・
582名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 19:45:53 ID:1rAlEVYW
このスレは受が溢れてるね・・・
583名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 19:52:51 ID:z7ozKsx4
アンリエッタの陰部からは愛液と精液があふれています
584名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 23:44:07 ID:3l3KgD85
ティファニアのけしからんおっぱいが服からあふれようとしています
585名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 03:37:41 ID:GwE7hTST
>583
急いでそれを押さえるSSを書くんだ
586名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 10:32:30 ID:Rn3TfVXc
コッパゲの耳から脳汁があふれています
587名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 09:48:23 ID:A8w85mSj
                         -―-v―- 、
                      _, -/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ー- 、
                  <:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:ヽ
                   `7.:./.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:`.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
                       /l./:\j.:.:.:.{.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:l.:.:.:l.:.:.:.:. {
                     |l:.:.:.:∧:.l:.:ヽ:.: |\.j/| .:.:|.:.:.:.:.:.ヽ、
                        八:.:N ヾ、:.:_}斗≦く:./.:.:.:l:.:.:.:ト、.:.:.:.ヽ
                  /.:.:.:.:ノ:}ヘ= j/ jヒzリ/.:.:.:/.:.:.:.j:.:. ー-:、\
                 /.:.:.:.:.:./}八::: '   ::::/.:.://.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:).:.:\   か、勘違いしないでよね!
                    /.:.:.:.:.:.: / {_:.:\ (ヽ/.:.,:イ.: /.:.:.:.:/!.:.:.:.:.:.:.:/ .:.:.:.:.:.)
               /.:.:.:.:.:.:.:.'ー‐-、 )'´/―――/.:.:.:.:/.:i.:.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.ノ
               `ー―‐-、.:.:.:.:.八:/__ :::::::::::: /.:.:.:.:.:ゝー=-.:.:.:.:\.:.(
                    ノ.:., '/ ̄`ヽ.\::::::::{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ.:.:\)
                  /.:.:/ ノ  人 ヽ\:::ヽ、_.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.).:.:.:\
             /⌒\/.:.:. /V_フ/⌒\ \}\::::::).:.:'´.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:}
            /     `ー '´`ー′    \ノ  ヽ/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
           /                    ヽ  /.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:`ヽ
         /      三l三 ┬ 田         | l.:.:.:.:.:.:.:.:.:く.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{.:.: ハ
         |         孑_戈 土 土        ./| 人.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:ヽ.:.:.:.:.:.:.ヽノ:.ノ
         |                    /孑{ {二>、.:.:.:.:.:.:.:.:.\.:.:.:.: ∨
         ∨                 / j ヾノ.;.;.; _ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽハノ
             ∨               /  ∧  \.; ヽ、___ノ从ノ人ノ::::::i
           \          _, <    / i\_/ヽ.;.;.;.;.;.i:::::::::::::::::::::::::::|
           /\     _, </  l  ヽ/   l     \.;.;.;|::::::::::::::::::::::::::::|
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       /:::::::::::::/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;. `ト、/\_____,/ /ーく7<__/.;.;.;.;.;.;.;.;.;|::::::::::::::::::::::::::::::::|
.      /:::::::::::::/.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;│      `丁  /  /.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;|::::::::::::::::::::::::::::::::|
     /:::::::::::::∧.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;. l       「 ̄:/  /.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;|::::::::::::::::::::::::::::::::|
     l::::::::::::/  ',.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;. ヘー─---一|:::::/  〈.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;|::::::::::::::::::::::::::::::::|
     |:::::::::/    ヽ .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; ∧:::::::::::::::::::}::/    ヽ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.|::::::::::::::::::::::::::::::::|
588名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 09:49:11 ID:A8w85mSj
      ,. -‐' ¨  ̄ ̄     ヽ  \
    /,....-‐:::::―::::::::―::-、   \  ハ
.   / .ん :::::::::>' ¨ ̄ ̄ ヽ--、  ヽ ∧
  / ./し’>'¨    ― - 、  \ ヽ  ∧
  { |:::/             \  \ \  ヽ___/⌒ヽ
  ∨/      ̄ ̄ ヽ、  , \. ヽ. \       ヽ
  /::/          \X´   \__!  |ヽ      |
  ∨       - ,   / ヽ\   ∧`ヽ | `ー ⌒ヽ、|   ノ}
 /   }     、  \ /  ィ云tー   V _}.|         } `ー' |
/    i       ヽ、 /ヽ/圦__心V  / ̄ ̄ `' <   しヘ_ノ
|     ハ       iヽ { ヽ辷ツ |  {         `ーi リ- 、 _
| ! i    |\ ト 、 ヽ、 |   '´::::::|  |       ヽi  ノリ}     ̄>
| V   _」斗ヤ示t、 |ノ        |  |        ヽ.       /::::::
ヽ V  '´ \ 「V辷rヘ       |  |\   _r‐v―vヘn.   /::::::::::
. \\    \.`ヾツ  `     |  |  \_く  _」r-―-く〉__/::::::::::::::::
   V ヽ、ーートへ::::::   ´`  |  |  く >:::::::::::_:_}_:::::::::::::::::::::::::::
    リ \ヽ \リ  `ー- - r‐ 'T{| 人  <乏::::,>''¨  人>/:::::::::::::::::
        ̄ レ /  |  ∧  iハ.  \  V´ f^ ー':::::::::∨:::::::::::::::::::
          |  i   |V^ヽ   \.  \. {火{::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::
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          |  i   `ー-- 、_ \   \  \ \:::::::::::::::::: !::::::::|
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589名無しさん@ピンキー
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 |   .:.ト,!  _`二≧ュー'゙ } X≦弋:: ̄:::ノ ̄/           ヽ  さっさと移動しなさいよ
. ∧   ∧´ ̄ヽ:::::::::ノ  ノ/    ゝ一'   |  /              l
/ ∧   }.   ` ̄                 | ,'   /   l   /   !
  .:.ヽ   ヽ                     | |   !    /   /   |
  .:.:.∧   ヽ,                 / |  l  /   /  /|ヽ
 .:.:.:.ノ ヽ   ヽ               /   }.   !-ー' 一 '´ ̄  /  \
.:.:.:.rー'::`:ト、   \     r一一っ   /ゝ一'∧  |        ,イ    /
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【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合26
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