【もて王】大亜門総合エロパロ第三章【スピンetc】

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263名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 09:13:08 ID:rdh7GLSK
元気してる元気してる
温子分が補給されて燃え尽きるほどヒートしてるよGJ
264名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 22:03:34 ID:vZANjWmQ
>>262
元気やでっ!

久しぶりの温子の姿とエロパロしてる太臓にディ・モールトGJ!
そして浮上!
265名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 04:43:46 ID:noXY0zLm
あい太むちゃくちゃイイ!
目覚めた…GJ!!
266名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 19:42:02 ID:Sh0hKmGI
あい太GJ!
アーンド圧縮に向け全力で保守!
267名無しさん@ピンキー:2008/07/25(金) 02:54:16 ID:DClMzWWH
変態漫画のスレか
268名無しさん@ピンキー:2008/07/28(月) 23:45:15 ID:vy4it8mQ
褒め言葉はありがたく受け取るぜあg
269名無しさん@ピンキー:2008/07/30(水) 18:45:01 ID:9+f5s6Rb
保守
270名無しさん@ピンキー:2008/08/04(月) 00:04:31 ID:Qhzy2OU9
もきゅ
271名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 01:19:28 ID:PDszTAQ2
誰もいない・・
272名無しさん@ピンキー:2008/08/16(土) 23:27:44 ID:1zvdwhjr
落ちないな・・
273名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 15:35:18 ID:rb4fHZi3
大先生は枠もらえるのかねぇ
274名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 01:22:52 ID:7sMCMJXd
先生の新しい作品が出れば嬉しいね
つーかもうちょっと落とさんといてー
もう一本SS発掘したからちょっと足して投下するからそれまでは
275名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 11:33:31 ID:/oWMynUU
ほんなら、そいまでいちんち一回のペースで保守しとくけぇ
276名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 20:03:38 ID:ucC5LKA9
>>274
おk
全裸で待ってる
277木嶋と吉下(1/7):2008/08/19(火) 02:47:59 ID:Wl1bQiRJ
>>274-275
付き合わせてすまんかったありがと
ちゃっちゃと投下する

その昔エロに持ち込めずの没案その3
荒いけど勘弁 脳内補完よろしく
時系列:42章位…生徒会選挙よりは前


************************************

窓を静かに閉めたその一瞬、クリーム色のカーテンがふわりと揺れた。
外音を遮断して尚、部屋には微かにセミの鳴き声が聞こえている。
珍しくとても静かな、ドキ校保健室。
藤色の髪の女教師は表情を変えぬまま──けれど少しだけほっとした様子で息をつくと、
生徒の方へと向き直った。

「用が済んだら鍵は返しておいてくれ。マスターキーの方は…
 私が預かっていれば大丈夫だな」
「分かりました。ありがとうございます、先生」
ちゃら、と乾いた音と共に、それは吉下千里に手渡された。
滑舌の良い落ち着いた声だ。メガネにみつあみ、そのいかにも優等生な容姿を裏切らない。

「今日は体育館か教官室にいるから、何かあったら呼んでくれ」
「……すみませんでした」
「何、気にする事はない」
そう言って、吉下の後ろで申し訳なさそうにしている男子生徒にちょっと微笑んでやる。
「まあ、木嶋では仕方が無いか。特例だ。
 便宜上は閉室している事になっているから、他の生徒には内緒だぞ。ゆっくり休むといい」
「はい」

通った鼻筋、切れ長の目。美形だと評判のその生徒を、まじまじと眺めるのは初めてだった。
採血による体調不良という現状からして軟弱そうだが、治ったら是非テニスをやらせてみたい顔だ。

「……しかし凄いな、この学校は。もて四天王が寝ていると嗅ぎ付けた途端、
 女子が殺到して騒ぎになるなどとは」
赴任してまだ一年目の体育教師・ルリーダは、心底驚いた表情で部屋を後にした。

施錠された静かな部屋。
外扉には保健の先生のファンシーなイラストと共に、
《学校にはいません 〜用がある場合は体育教官室へ〜》
と書かれたプレートが下げられた。
278木嶋と吉下(2/7):2008/08/19(火) 02:51:00 ID:Wl1bQiRJ
「なるほど…こうなってたのか。後ろで結んでたわけじゃ無いんだな」
「あら、知らなかったのね。そうよ、ストラップ状になってて金具に引っ掛けるの」
「いや知らなかったわけでは…ラブデスなんかで見慣れてるはずなんだが」

半刻を過ぎた頃か。その部屋には、女生徒の制服のリボンを手に持って眺める木嶋と、
いつもの三つ編みを少しだけラフに崩した、浴衣のまとめ髪の様な髪型の吉下がいた。

──ルリーダの退室後ほどなくして、木嶋の体調は回復した。
寝ていたベットから半身を起こし、丁度髪を結い直している吉下に
「俺がやる」と申し出てみたら意外な事にOKが出て。

「……痛かったら言ってくれ」
「じゃ、あなたに任せるわ」
珍しいわね、と言いつつも特に気にする風も無し、吉下は大人しく背を向けてパイプ椅子に座った。
艶のある黒髪は日常的に結ばれているからなのか、緩くウェーブがかかっていて、
手櫛で一梳きする度に、さらさらと指の間をくすぐる。

「……」
女性の髪が自分の手で編み上げられていく様はやはり気分がいい……が、
今回に限って言えばそれ以上に、懐かしい。
昔、いたずらでおさげを引っ張ったら怒られて、逆に泣かされた事もあったような。
涙目の吉下に痛い、って言って欲しかったんであろう当時の自分を、バカだな、と笑う。
わざわざ女性に痛い思いをさせるなど、今の自分にはありえない事だ。
あり得ない事だ。
あり得な……

木嶋は昔の思い出に浸りながら、
『……いや待て…今だって涙目で痛いって言って欲しいだろ!
 頭を押さえながら振り返って、ちょっと木嶋君、痛いじゃない、もう…馬鹿っ!って言って欲しいだろ!?
 それで「お返しよ」って言って、世話焼きの幼馴染み的キャラな感じで無遠慮に上乗っかって来て
 ──って吉下がんな事するかァァ!幼馴染みってまでの関係でも無かっただろうが!!』

わいて来る脳内独り言と、偽物の少女の映像を必死で消し、悟られないように無言で三つ編みを続けた。
自分に何らかのスイッチが入って、吉下に即、コミュニケーションを放棄されるいつもの事態は避けたい。
第三者の介入が無い限り、この二人の空間は穏やかに完結するのだ。

「よ…よし、出来たぞ。どうだ吉下」
「ありがとう。上手いのね」
「まあ、この俺が結ってやっt」
「はいはい」

──そんな神経の減るやりとりを経て一息ついたのち、
木嶋が次なる暇つぶしとして選んだのは吉下の制服のリボンだった。
それ見せてくれ、であっさり貸してくれた事に内心驚きつつも、ありがたく拝借して。
279木嶋と吉下(2/7):2008/08/19(火) 02:51:57 ID:Wl1bQiRJ
そのせいで、現在この保健室には、表情はクールなままの木嶋が、
リボンのストラップを伸ばして遊んでいるという子供の様な姿を、
呆れ7割ほほえましさ3割で吉下が見守るという妙な図が出来上がっている。

第三者が目撃すれば「お邪魔しましたッ!」ときびすを返されそうな光景であるけれど、
10年来の付き合い補正の利いた吉下には特に不自然だとも感じられない。
生徒会室では常に彼が隣に座っていた事もあってか、距離感についてはマヒを起こしていた。

──進学・就職に関わらず、三年生は全員、健康診断を受ける義務がある。
一ヶ月程前に、それは学年全体の行事として行われたが、生徒会の面々は別用で学校にはおらず、
役員三名だけは日を改めて病院で検査をするという事になっていた。が、
会長・百手矢射子は別日に診断を終えているため、先に帰宅。

結果、木嶋と吉下のみ病院へ連れ出され、帰りの車で気分が悪くなった木嶋を保健室へ避難させ、
その身元は出張予定の養護教諭からルリーダへと引き継がれ、なんだかグダグダのまま今に至る。

「そう言えば、何故百手は検査済みだったんだ?」
「ちょっと前に、窓ガラスに激突して血まみれになった所を他校の教師に見られたらしいわ。
それで、強制的に病院で検査させられたんですって。だから健康診断書はもう出来てるって」
「太臓達と一戦交えでもしたか」
「そうみたい」

「フ…しかし、大げさだな。その程度で検査対象なら、百手は毎日病院通いじゃないか」
「授業時間内に何かあった事を知られて困るのは学校だもの。
 部外者に目撃されてたら仕方ないんでしょ」
二人の知る百手矢射子は、頭から窓ガラスに突っ込もうが、二階から大ジャンプをかまそうが
何の不都合もない超人であるのだが、流石に人目につき過ぎたのだろう。

我らが生徒会長の暴走劇を思い浮かべていたらしい木嶋が、感慨深げにつぶやく。
「つくづく人間じゃないな、アイツは」
(木嶋君も似たようなものだと思うけど…)
とりあえず心の中でツッコミを入れて、吉下は話題を変えた。

「試験終わって気でも抜けてた?珍しいわね」
「妙だな、別に根詰めて勉強したわけでも無いんだが…というか、もう既に何ともない」
「そう、なら良かった。きっとタイミング悪かったのね、体調が悪い時に採血なんてするものじゃないわ」
「そうだな…ああ、試験と言えば吉下」
「何?」

「時事問題にスタンド名の穴埋めを混ぜるのはおかしくないか」
「いつものことじゃない」
逆光メガネをきらめかせ、吉下があっさりと言いのける。
身の回りの事にいちいち大声でツッコミをしていたら身体が持たないのだ、と。

「……さて、」
もう付き添いは不要と判断して、吉下がパイプ椅子から立ち上がる。
「ここ、クーラーついてて涼しいし…折角だから、もう少し寝ているといいわ」
内鍵はちゃんと自分でかけておいてね?彼女はそう念を押して、保健室を後にした。
280木嶋と吉下(4/7):2008/08/19(火) 02:53:55 ID:Wl1bQiRJ
そして──ほどなくして、木嶋が壊れる。
「〜〜〜〜〜ッ!」
関係ない話をして意識をそらそうとしたが無駄だった。気が気ではない。髪弄った時点でアウト。
なぜあんなに甘い香りがするのか、不意打ちもいい所だ。死にそうになる。
あんなの、百手太臓あたりに嗅ぎ付けられたら終わりだ。
吉下が面倒見の良いのをいい事に、無駄にまとわりついていい思いをするに決まっている。
考えただけで反吐が出そうだ。

今日はやっぱりまだ具合が悪いに違いない。なにせ、頭の中で勝手に吉下が自分に囁くのだ。

_____________________

「…はっ…………ん、や、きもち、い………っやぁぁ!」
快楽に溺れた瞳でシーツの海に身をくねらせる少女。
ぐちゃぐちゃになったのは、半ば脱げかけている制服だけじゃない。
眼鏡も奪った、さっき自分で結った髪も、俺が乱した。
下着の中へと潜り込んでいた指を引き抜いた瞬間、
抱き込んでいた身体が、びくりと弓なりにしなった。

汗で張り付いた前髪を払って、半開きになった赤い唇にちゅ、と軽く口づける。
そしてまた、柔らかい肢体に手を這わせ始めると、
「全く…しょうがないんだから」
耳元で苦笑混じりの声が降ってくる。

少しだけ身体を離して、ぼうっとした頭で彼女を見つめる。
呆れている様な物言いだが、まんざらでもなさそうな表情に心が躍る。
「…ねえ、お願い、木嶋君」スカートを片手で少しだけたくし上げて、先を促された。
言われなくとも分かっている。勿論、断る理由など何も無い。

『……痛かったら言ってくれ』
『じゃ、あなたに任せるわ』
さっきリアルで交わした会話が、全く別の意味合いを持って、異常な色気を含んで脳内で響く。

少し息を整えた吉下が、勿体つける様に半身を起こして、すり寄る猫にも似た仕草で腕の中に入って来る。
彼女はベッドの上に座る俺に自分から脚を絡めて、吐息混じりに囁いた。

「…きっちり最後まで、するのよ?」
_______________________


(……限界だ)
寝るのに邪魔だと言い訳して、ベルトは既に抜いてある。
ズボンと下着をくつろげ、ベッドサイドに置いてあるティッシュ箱を引き寄せて、
仕方がない、仕方がないんだよ吉下、だから一回だけ───

ガラッ………

「……きじまくん……………寝てる?」
(──っだああああああッ!!?)
控えめな音と共に現れた気配に、木嶋は爆発しそうなほど取り乱した。
咄嗟に寝ているふりをしようと思ったが、時既に遅し、
驚いた勢いでガサガサと布団を引っ張った為、生じた大きな衣擦れの音で
起きている気配がまるわかりである。

「さっき注意されたのに。開けっ放しにしちゃダメじゃない」
内鍵をきちんと閉め、何の疑いもなくこちらに歩いて来る。

(タイミング悪いわーーーーーーーー!)
281木嶋と吉下(5/7):2008/08/19(火) 02:54:45 ID:Wl1bQiRJ
「悪いわね、起こしちゃったかしら」
「い…いや、気にするな、大丈夫だ」
「ごめんね、リボン忘れてたから取りにきたのよ…なんで布団被ってるの」

「ああ…さ、寒くなって」
「汗かいてるみたいだけど。…っていうか、まずクーラー消せばいいじゃない」

冷や汗がだらだら出る。
何せ、掛け布団の下はフリーダム過ぎて言いわけの出来ない状態。
萎えるどころか、ご本人登場で下半身だけテンションが高いままなのは何故だ。自分が分からない。

「あと、部屋の鍵もあなたに渡しておこうと思って……あら?」
「!…な、何だ」
「ちょっと、何震えてるのよ、大丈夫!?熱でも出た?…待ってね、今体温計を…
 ……何でそっち向いてるの?」

自分の浅ましい妄想とは全く違う、一切媚びのない、ただ純粋に優しい声。
ああその通りだ、確かに熱持ってるよ、お前のせいだ察しろ吉下。
いや、やっぱり絶対に気づいてくれるな。

「はは…ははは」
本気で心配してくれているらしいが、献身的な態度も今に限っては嬉しくない。
「そ、そうだリボンだったな、ちょっと待………て………ッ」
ぎこちなく上半身だけを動かして、半ば枕の下に埋まろうとしていたリボンに向かって片手を伸ばす。
掛け布団は何としてでも死守しなければ。

「………」
何してるの?と聞く気力も特に湧かず、吉下は真顔のまま彼を待った。
木嶋は身体を変にひねったかと思えば、布団を身体にぐるぐる巻きにしている。
ついには、首だけ出していもむしみたいにもぞもぞと謎の移動をし始めた。
──相変わらず間の抜けてる人。
やっぱり小学生の頃から何も変わっていないのね、と息を吐く姿は、木嶋には気づかれなかった。

しばらくして、パニックからどうにか落ち着いた木嶋は、
巻き付いた布団をゆっくりとした動作で元に戻し、身を起こして少女の方を見た。
「何やってるのよ……大丈夫?」
いつも通りに自分をたしなめる、吉下千里がそこにいる。──けれど、一カ所だけ違うのは。
いつもより少し毛先の方から、緩めに三つ編みされた髪が、直す事なくそのまま。

じわじわと優越感がわきあがるのを否定出来なかった。
まるで自分好みに仕立て上げた恋人の様で、おさまりかけた興奮状態がまた、ぶりかえす。
木嶋の辞書にガールフレンドはあれど、特定の恋人という文字は無い。
自分の心と身体は、全ての女性の為にあり。必要とされる数だけ、愛を与える存在だからだ。
けれど、何かの感情がにじみ出るように、思考やら何やらが浸食されていく。
「……っ」
気づいたら、認めたら、四天王の矜持を崩しかねない程に。

異性と二人きり、保健室で密室、少なくともあと数時間は人が入って来ないのはほぼ確定。
この状況で、何で俺だけ動揺せねばならんのだ。
しっかりと内鍵をかけるお前に、正直…正直ちょっと期待したんだよ吉下!
本当にこいつは、何も感じないし、何とも思っていないのか。俺と一緒じゃ何とも思えないのか。

「…確かめていいか」
「何を?」
「吉下。両手揃えて出せ」
「? はいどうぞ」
282木嶋と吉下(6/7):2008/08/19(火) 02:56:33 ID:Wl1bQiRJ
木嶋は不自然に表情を固めたまま、ストラップを最大限に伸ばした制服のリボンを手に持つ。
それを、返してくれるものだと待っている吉下の手のひらではなく、細い手首に持っていった。
そのまま両手でしっかり押さえて、するするとゴム部分を巻き付けていく。
手元を凝視しているらしいその表情は、レンズの逆光で見る事が出来ない。

互いに無言のまま、作業は終わった。
己のリボンによって手首をまとめられた吉下が、顔を上げる。目が合った。

「何これ」
(何これじゃねェェェェー!)
多少なりとも状況を意識していれば、ちょっとは警戒心が見えていいはずだった。
けれど、吉下の声音は強いて言えば、「弟が新しいプラモを買って来て自慢しにきたけど元ネタわかんねえ」
みたいな、純粋な困惑によるものと似ていたのだった。
現在進行形で手を握られて尚、無反応かつ無防備だと。ああ、そう。

「木嶋君?」
思い詰めた表情のまま、全く喋らなくなってしまった木嶋に対し、
「……はずしなさいよ」
ようやく不審感を覚えた吉下が、口を割った瞬間。

「断る」

少女が息をのむ音と共に、ぎし、とベッドが鳴った。
引き倒して見下ろす吉下の体勢は丁度、さっき描いた妄想に近いものだった。
外から来たばかりでまだ引いていなかったらしい汗が、首筋を伝って胸元へと落ちている。
(いや……ッ!)
一瞬思いきり抱きすくめた時に聞こえた、小さな拒絶の声が扇情的で頭から離れない。
彼女の肢体は予想以上に、華奢で柔らかくて、一気に頭に血が上った。
目がギラついているのも、息が荒くなっているのも、おそらくバレている。

──少女の目に映るのは、見慣れた同級生の、見た事のない表情だった。
腕ごと引っ張られ、前につんのめる形で寝具へと乗り上げたはずの身体が、
いつのまにか左肩を下に横抱きにされ、今や脚先を残してほぼ仰向けになっている。

「……え?」
素で驚いている吉下の視線は木嶋の身体に沿ってゆっくりと降りていき、やがてひく、と引きつった。
その表情はやがて、若干同情の混じった様な真顔へと変わる。
「ごめんなさい。邪魔したようね」
「謝るなァァ!余計にこっちがいたたまれないわ!聞け!いいから聞いてくれとりあえず!」
激高していてはサマにならない。大きく息を吸って、木嶋は表情を作り直した。

「吉下…暴れるなよ?状況が……っ、分かっていないわけでもあるまい」
彼女の肩と手を掴んで押し付けたまま、身を沈め、可能な限り低い声で言ってやる。
緊張感の無い空気は消えていないが、ぱっと見はとんでもない絵面だ。
フェミニストで有名な副会長が、嫌がる女子役員の手首を縛り上げて白昼の保健室緊縛プレイ。
かたや人気も話題性も抜群のもて四天王、かたや品行方正で通っているお固い優等生。
誰にも見つからない様に、お互いに黙っていた方がいいに決まっている。

だから、ダメ押しで質問をした。
「……この状態を誰かに見られでもしたら…どうなると思ってるんだ?」


「…ショックで気絶するわね」
「お前がか?」
「ううん、見た人の方が」
283木嶋と吉下(7/7):2008/08/19(火) 02:59:29 ID:Wl1bQiRJ
ゴッ!という鈍い音を立てて、ベットから落ちたのは青年の方だった。
「そっち!?」

あまりに冷静な反応に拍子抜けした木嶋は、床の上で吠えた。
自由になった少女は、ゆっくりと起き上がる。

やっつけで縛ったリボンは緩くなっていた。それを手元も見ずに、淡々と無表情で解いていく姿を、
どうすることも出来ずに見ていた木嶋は、やがて本当に凍り付く。
一見無表情に見えていた吉下の目には、明らかな怒りの表情が見て取れた。

「そうよ。噂は広まって、木嶋君はみんなからの信頼も人望も全部失って」
「………」

「停学処分を待つ前に自主退学を余儀なくされるのよ」
「ごめんなさい。……ほんとごめんなさい」


***********************************

床に這いつくばった木嶋に喝を入れる気にもならず、鍵だけ置いてあとはスルー。
閉室ギリギリまで図書室に居座るつもりだった吉下は、
予定を変更し、まっすぐ家に向かっていた。

あのままにしておいたら、きっと女の子達に見つかってもみくちゃにされるだろうけど、
本人はきっと喜ぶからそれでいいわよね。

「どうしようもないわね…」
言葉と共に、無意識にため息がこぼれた。

元々自分がもてる事を話題にしては、やたらに煽って来る人ではある。
が、ここまでタチが悪かったのは初めてだ。

彼に「何か」を期待されているのはなんとなく分かるけれど、
それが何なのか、どれほどのものか、まだ確信はない。

誰もいない細道で立ち止まる。
自分できっちり結い直した三つ編みをつまみ上げると、
夕日を反射して銅線の様に光る自分の髪と、
ほんの微かにゴム跡の残る手首が目に入った。

「……」
ちょっと伸びてる位で、使うのに支障はないけれど、やっぱりリボンは買い直すべきだ。
彼の手で形を変えたものを、年中首に巻き付けている気分にはならない。

──身の回りの女の子が皆、全員束縛出来ると思ったら大間違いよ。

「制服のリボン代、払ってもらわなくちゃね」
軽く伸びをしてそう呟くと、少女は再び歩き出した。
284木嶋と吉下:2008/08/19(火) 03:00:26 ID:Wl1bQiRJ
以上
jojoパロつーか他作品パロもほんとに思いつかないんで放置してた
あもんせんせの生み出す娘達の可愛さはマジ反則
285木嶋と吉下@携帯:2008/08/19(火) 03:08:32 ID:I7gl6t0J
間違えた>>275-276ありがとうだった
286名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 07:46:57 ID:IivFfeMh
朝からニヤニヤが止まらないぜー!
>>285木嶋×吉下GJ!
暴走木嶋もきっちり鉄壁な吉下さんも、正にもて王な感じで良いですなあ。

>あもんせんせの生み出す娘達の可愛さはマジ反則←燃えつきるほど同意。
287名無しさん@ピンキー:2008/08/19(火) 19:08:20 ID:z39nwV0S
なんという鉄壁メガネガール…
燃えつきるほどGJ!
288名無しさん@ピンキー:2008/08/27(水) 01:49:15 ID:80ReN4o/
>>285 GJー!
別にパロ仕込まなくたって平気なんだぜ
289名無しさん@ピンキー:2008/09/05(金) 00:21:43 ID:ABEkcsi8
そっと保守
290名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 10:20:50 ID:rXaL2bR8
スピンちゃんにチンコを優しくいじめて欲しいと思ったことはある
291名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 12:23:06 ID:xVQgj8Jb
下手に遊ばせるとティンコが悲惨な目にあうぞ

加減とか知らないだろうから
292名無しさん@ピンキー:2008/09/13(土) 15:40:19 ID:8uvJ6HrY
あげ
293名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 03:23:15 ID:UqXnklaw
>>292
せやけどそれはタダのsageや。
代理age


俺……今書いている別所の話終わらせたら、スケロクの続き書くんだ……多分。
ところで百合(一口にあらず)ってブツが出入りすんのってNG?アリ?
294名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 10:38:52 ID:5HfK7Ghg
ありに決まってるだろう、このヤロー
ぜひお願いします
295名無しさん@ピンキー:2008/09/15(月) 20:28:47 ID:fqgKBL5i
アリーヴェデルチ(もちろんだ)!
296名無しさん@ピンキー:2008/09/20(土) 13:58:20 ID:+ScAhSH7
こっそり保守
297名無しさん@ピンキー:2008/09/23(火) 22:34:04 ID:qhRoCgg6
内水や大石も帰ってきたし亜門もそろそろカマンと思ってる(敬称略
298名無しさん@ピンキー:2008/10/04(土) 00:07:19 ID:52/eKDzU
ほす

エロ絵描きてえなあ……
299名無しさん@ピンキー:2008/10/19(日) 01:08:33 ID:RqBI2dXn


あもたん、頑張れ・・・!
300名無しさん@ピンキー:2008/10/26(日) 15:15:23 ID:RgQZ6ajR
301名無しさん@ピンキー:2008/11/08(土) 00:34:49 ID:l/3HNezL
302名無しさん@ピンキー:2008/11/20(木) 18:25:27 ID:r6BTcQp4
303名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 01:31:15 ID:mq/FcEza
304名無しさん@ピンキー:2008/11/22(土) 12:29:48 ID:5e6m9Kc7
305名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 04:24:24 ID:b3SfndbS
306名無しさん@ピンキー:2008/12/07(日) 21:05:29 ID:5zC+KHWZ
307名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 05:08:53 ID:wrgoKwbC
308名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 00:57:05 ID:aZIKF+hW
309名無しさん@ピンキー:2008/12/09(火) 03:33:20 ID:P2zC9pwz
誰でもいいのか
310名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 00:14:03 ID:EiuDVUmS
いや良くない。できれば……
311名無しさん@ピンキー:2008/12/19(金) 14:51:47 ID:k4vC93/K
今さらですが、このスレの木嶋と吉下に萌え、
保管庫の木嶋吉下に胸の鼓動が止まりません。

どうしてくれますか。

もて王がまた連載してくれればいいのになぁ。
312名無しさん@ピンキー
>>311
その萌を今すぐ文章に昇華するんだ!
もちろん絵でも可!!