ヤンデレの小説を書こう!Part12

このエントリーをはてなブックマークに追加
663名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 22:46:59 ID:EqHZPm53
目が濁るのはデフォ?
664名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 22:57:07 ID:f52d2UQm
依存してくるけど嫉妬しない奴いないの?
主人公の男の子が他の女犯してたら見張りとかしてくれる奴。
調教の助手とかな。
ただし、捨てられそうになると涙目ですがってくるのがいい。
665名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 23:07:27 ID:y2y26D14
それ、そのまんまシィルじゃないか。
666名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 23:07:56 ID:7TgDXzJG
最近、あからさまに病んでるキャラよりも
主人公からは少し優しすぎるけど普通かな、程度に見えて、実は見えないところで主人公のおパンテュくんかくんかしてた、みたいなキャラの方がいい気がしてきた。
物騒な女の子はねーちんとゆのっちだけで十分だよ……
667名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 23:24:28 ID:x9nYl5Fs
レイプ目
668名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 23:56:55 ID:7TgDXzJG
亀もいいとこだが
>>61-69
今日初めて読んだがかなり引き込まれた。
玩具販促漫画家って視点が素晴らしい。
おもちゃという巣に引っかかった無垢な子供を、原作者権限でいいようにするってのが悶絶ものだ。手のひらの上で操られてた、ってシチュが好きなもので……。
こういうノリのをまた読んでみたい
669名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 03:07:15 ID:lbQyfeL2
「ちょろいっ!」と操られてるだけの一般人の頭を鉈で一刀両断する娘は物騒と申すか
670名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 03:36:51 ID:9yygRAnR
物騒極まりないだろ
671名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 07:23:03 ID:ESMHJRRx
物騒だろwwww
672名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 16:48:15 ID:AujfBuw/
ゆっきー…
673名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 17:21:54 ID:CTOgR6cS
>>665主人公の絶対的な肯定者(善も悪も)キャラは居らんかね?
堕花雨とか桐生メイとかしか思い浮かばん。
674名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 23:52:01 ID:g+OZG08r
電波的な彼女ってキチガイデレに見せかけたヤンデレだよな
雨も元から電波かと思えば小さい時のジュウ様の影響が原因だったり
美夜もあれ狂ってるけど、人を寄せつけないジュウ様の側に簡単に居続ける雨に焦ったからあんな行動に出たんだろうし
最後の本音っぽいセリフで、やっぱり純粋にジュウ様が好きなんだろうな。って分かるし
675名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 01:06:51 ID:QXkFugVF
流れに乗っかるがオレは『電波的な彼女』みたいな感じ結構好きだな

>>674
わかる。美夜が純粋にジュウ様のコト好きだってわかるから二回目以降読む時は何かスゴく悲しくて泣きたくなる。
676合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw :2008/01/10(木) 03:37:00 ID:uJlu1Z3v
Coccoは大好きだ…。

合わせ鏡、続きを投下します。
>>118が疑問に思うのはもっともなんですが…瑞希は前科者にはなっていないという
ことでお願いします。
専門家でないのでわからないのですが、ちょろっと耳にしたところによると、大した
事件でなくて、家族間のゴタゴタと見られたり、初犯だったりすると、警察
(検察)?の裁量で逮捕しなかったり、逮捕されても起訴されなかったりする
らしいと聞いたことがあるので。
被害届や告訴しないと、あまり警察も動きたくないとか。
ほんとかは知りませんが、そんな感じで。
677合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw :2008/01/10(木) 03:37:44 ID:uJlu1Z3v
お母さんは私にいつも言った。ヒトサマにメイワクをかけてはいけません。
お母さんは私にいつも言った。ヒトサマに恥ずかしいことをしてはいけません。
父親がいなくて、祖母に負けて高崎家から追い出された母は、せめて世間に恥ずかしくない
ようにと、私にいつもそう言った。
多分私のためではなく、世間体のため。
でも、考えてみれば、他人に認められるということは、私を守ることでもあった。
親が一人しかいないと言って、とやかく言う輩はどこにでもいるのだ。
私は、いつもいい子でいた。人様に迷惑をかけることもなく、人様に顔向けできないことを
することもない。そして、誰にも感心される優秀な子供。
他人の目にうつる自分こそが全て。その自分は愛される人間でなければならない、排除される
人間であってはならない。
自分の心など、感情などどうでもよいのだ。他人にとって私が何を考えているかなど、何の意味
も持たないのだから。
だから、弟に恋する変態であってはならない。それは、世間に対し、顔向けのできない恥ずか
しいことだから。
でも、瑞希は、そんな私の迷いを一足飛びに飛び越えてきた。
それが例え、無知に基づく誤謬で、完全に間違った行動であっても……羨ましかった。
それは、私がしたいことで、できないことだったから。

そう、鏡の向こうの自分は、自分と同じ顔をして、自分と違う行動をする。
鏡の右は私の左。鏡の左は私の右。私達は鏡像でしかない。同じように見えても、私と瑞希は
真逆だ。
育ってきた環境も、望むものも、見ているものも、真逆なのだ…。
678合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw :2008/01/10(木) 03:38:19 ID:uJlu1Z3v
自分一人で決めることはできないと、こーたは言った。
話し合って了解をとりたい、両親も、何も言わずにこーたが決めるより、相談して欲しい
と望むだろう、と。
伯父と伯母は、生さぬ仲とはいえ、こーたにとってはかけがえのない、本当の親なのだ。
こーたが望むなら、私が何を言えるだろう。
それに、瑞希がこーたの姉であると、瑞希に知らせるのは、私も望んだことだったのだ。
こーたは、謝ってくれた。水樹が忠告してくれた時に、それを聞いていれば、水樹をあんな
目に合わせることはなかったのに、と。
そんなことを気に病む必要なんてないのに。私に心配される価値なんて、ないのに。


こーたを高崎家の婿にという申し出自体は、もちろん、断るとしても、きっと瑞希は
いろいろな手をこれからもうってくるだろう。
前回の事件で、私もこーたも、瑞希を告訴しなかった。警察も、私と瑞希が姉妹であるという
ことから、穏便な処置をとった。
それは、実の姉を、妹を、犯罪者にしたくないという私達の思いと、高崎家の無言の圧力の
結果だった。
でも、次はあってはならない。それは、私だけの思いではなく、伯父と伯母も同じようだった。
話を聞いた二人は、土日を利用して、すぐに飛んできた。
こーたが本当は「高崎の父」の息子であると、高崎家自体に知らせることは、誰しも
反対だった。
でも、これ以上の彼女の空回りを防ぐためにも、瑞希にだけは伝えるべきではないか。
その思いもまた、誰しも同じだった。

伯父と伯母と瑞希は話し合いの場を持った。
真実を聞かされた瑞希は、想像を裏切り、非常に静かに、現実を受け入れたという。


「水樹、こーたのせいで、いろいろと迷惑をかけたわね」
「…そんな、私はなにもできなかったし、むしろこーたに迷惑をかけたと思う」
伯母さんの料理を久しぶりに堪能した後、私は皿洗いを手伝っていた。伯父さんとこーたは
居間でテレビを見ている。
「そんなこと気にすることないのよ」
伯母さんは、私を元気付けるように笑った。
無力な私。思い出すたびに、胸がちりちりして、黙ってうつむく。
「水樹は女の子だし、なにもなくて良かったわ。こーたのためにも、本当に良かった」
「こーたの、ため?」
「ええ」
伯母さんは意味ありげに笑った。
「こーたは本当に昔から水樹が好きだからね。自分が瑞希ちゃんに付きまとわれるのは
 全然構わなかったくせに、水樹が危ない目にあったら、すぐに行動だもの。あのスカした
 息子が取り乱す様、見せてあげたかったわ」
「…伯母さん」
いたずらっぽくとんでもないことを言い出す伯母さんの言葉に、私は思わず笑った。
伯母さんは、私が笑ってほっとしたのだろう。さらに軽い口調で言葉を続けた。
「なにしろ、こーたにとって、水樹は、初恋の人だったりするんだから」
679合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw :2008/01/10(木) 03:43:10 ID:uJlu1Z3v
以上です。
680合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw :2008/01/10(木) 03:48:54 ID:uJlu1Z3v
「え?」

私は何か聞き間違えたのだろうか。口を薄くあけたまま、呆けたようにかたまる私の心の裡など
伯母は何も気づかないだろう。私の驚きの意味合いを取り違えたまま、冗談のように言葉を紡ぐ。
「まだあの子が中学の時よ。水樹を絶対お嫁さんにするんだって言いだしてね。子供の言うこと
 だし、初恋を無残に摘み取るのもかわいそうだったんだけど……」
まず心配したのは伯父だったのだと。二人で悩んだ上、こーたに私を姉だと告げたのだと、
伯母は言った。
「最初は信じようとしなかったし、あの子、すっかり落ち込んじゃってね。あの大食いの子が
 夜ご飯も食べずに部屋にひきこもっちゃったの。でも、次の日の朝、勢い込んで下に降りて
 きてね、笑顔で言ったのよ」

『お母さん、水樹がお姉さんってことは、俺と水樹は一生家族なんだね。ずっと、一緒に
 いられるんだね!』

その、こーたの笑顔を、私はまざまざと思い描くことができる。
きっと、お母さんが死んだ時に一緒に暮らそうと言ってくれて私が頷いた時の、東京に来る前に
私と一緒に暮らせると知った時の、あの顔に違いないのだ。
私を女としてでなく、一人の家族として案じ、愛し、労わる笑顔。
私を傷つけ、奈落に落とし込む、絶望の笑顔。
681合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw :2008/01/10(木) 03:49:47 ID:uJlu1Z3v
それから後、伯母さんと何を話したかは覚えていない。
でも、きっと上手く切り抜けたのだろう。自分の感情を見せず、他人に不快を与えず、相手に
合わせて話し続けるのは……我を忘れても機能する、私の得意技なのだから。
部屋に入り、電気を消す。ベッドに座る。眠る用意は全て終えたが、床に臥す気にはなれな
かった。
心の中で、今まで感じたことのない暴風が、全てを吹き飛ばし、荒れ狂っている。


伯母さん。どうして、言ったのですか。

いや、どうしても何もない。私とこーたは姉弟で、決して結ばれることなどない。
年上の従姉に対する少年の憧れはそのまま消える可能性は高いけれども、まかり間違って
恋としての形をとってしまえば、どんなに足掻いても待つのは苦しみだけだ。
そんなことは自分が一番よくわかっている。
伯母さんの行動は正しい。私が伯母さんでもそうするだろう。そうしない理由などない。

けれども。

考えてはならないifを私の脳は紡ぎだそうとしている。
もし、こーたが真実を知らず、私への憧れが恋へと変わっていたならば、私はこーたに抱かれて
眠ることができたかもしれない。その先に待っているものがどんな悲劇であろうとも、他人に
顔向けできない禁忌であったとしても……例えこの身が破滅しても、私が本当に望んでいるものが
そこにはあったのではないか。
私は姉でなければならない。弟の幸せを姉として見守ることしか許されない。
それは、半分は私の望みである。誰よりも大切な男性に幸せになって欲しいというのは、誰もが
抱く美しい夢だ。
でも、もう半分は血反吐を吐くような思いで自分につき続ける嘘である。この汚らわしい嘘が
存在する限り、私は決して幸せになどなれない。でも、私がこの世界でまっとうな人間として
生き続けるためには、嘘をつき続けなければならない。
682合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw :2008/01/10(木) 03:50:36 ID:uJlu1Z3v
ああ、そして。
伯母さん、どうして、私にこの話をしたのですか。
選択の余地がないからこそ、何も疑わずに済んだのに。ありもしない希望の光を、夢見ずに
すんだのに。
この大地が針山だと知らなければ、ここが地獄だと知ることはなかっただろうに。

私はその瞬間、伯父を、伯母を、憎んでしまった。
ただ、自分の汚らわしい欲望のために、誰よりも私によくしてくれた恩人の正しい行動を厭って
しまった。
握り締めた右手に、殺意があった。

たとえ、その心を打ち消しても、魂に私の罪は刻まれてしまった。
683合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw :2008/01/10(木) 03:51:32 ID:uJlu1Z3v
マタイ5章

しかし、わたしは言っておく。
みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、既に心の中でその女を犯したのである。
もし、右の目があなたをつまずかせるなら、えぐり出して捨ててしまいなさい。
体の一部がなくなっても、全身が地獄に投げ込まれない方がましである。
もし、右の手があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさい。
体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。


聖書は言う。心の中で姦淫しても罪であると。
大学の授業で聖書を読んだときに、私はうちのめされた。この罪人は私だ。実の弟をみだらな思いで
見ている、許されない罪人。
私は別にキリスト教徒ではない。でも、それいらいこの言葉は私の心に食い込んで離れようとしない。
もう、すっかり覚えてしまった。

そして、今、私は誰よりも恩を受けた人たちを心の中で殺してしまった。
私はどこをえぐり出して捨ててしまえばよいのだろう。
目を?口を?手を?足を?いや、そんなことで私は許されはしない。
私はもう地獄に落ちている。この体の全て、細胞の全て、DNAの螺旋にいたるまでが罪人なのだ。



それからほどなくして、私はそれを、思い知ることになる。
684合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw :2008/01/10(木) 03:53:55 ID:uJlu1Z3v
途中で間違えてしまいました。

水樹の設定=理屈っぽいヤンデレ。常識寄り。
カタいお姉さんが崩れていくのを書きたいです。
685名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 04:25:15 ID:1bEeow00
>>684
水樹( ´・ω・)カワイソス
でもこれはハラハラドキドキして来た、GJ!
こういう葛藤の描写ってイイね
686名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 07:49:19 ID:1Il9G+q5
>>684
GJ
次回も楽しみにしています
687名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 13:34:06 ID:Xx7H6fdy
水樹には幸せになってほしいと思いつつ、
この先どんな病みが来るのかとwktkしてしまう……

ところでもう474 KBなんだな、次スレ立ててきます
688名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 13:42:14 ID:Xx7H6fdy
立てました

ヤンデレの小説を書こう!Part13
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199940017/
689名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 19:55:43 ID:ejogiSB2
>>688

690名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 21:32:39 ID:0jW5/URE
「みーつけた」

俺はその声を聞いた。2日ぶりだろうか。なんでこんな早く。なんでなんでなんで。
かくれんぼは完敗だ。逃げ切れるどころの話ではなかった。
俺が逃げ始めて2日。彼女が探しはじめて1日だ。有り得ない。
自分の認識が甘かったことを悟ると同時に未来が真っ黒になっていくのが分かった。

「修くんの行くところぐらい分かるよぉ」

後ろの女はころころと笑っている。1日で、東京から長崎に逃げた人間が見つかるか?
そんなバカな。赤い糸ってやつか?もしその馬鹿馬鹿しい話が本当だったとしても
俺とこいつを結んでいるワケがない。そんな筈はない。そんなのは認めない。

「お父様も意地が悪いわ。こんな風に私を試すなんて」

後ろにいる女にストーカー行為を受けていた。ストーカーなんてもんじゃない。
つきまとい、毎日来るメール、電話、部屋にあった盗聴器とカメラ。それだけではない。
俺と接触した女――たかが挨拶でも2、3日は学校に来られないような制裁を与えていた。
ある子は殴られ、ある子はレイプされ、ある子は腕を折られ、ある子は監禁放置された。


そして彼女の父親に呼び出された。
白髪のまじった思ったより年齢を重ねた紳士だった。
娘とかくれんぼをしろ、と。
渡されたアタッシュケースには500万円が入っていた。

5日間逃げ切れば娘は君に二度と接触はさせない。
だが捕まった場合は諦めてくれ。

そう俯きがちの壮年の男性に言われ俺はアタッシュケースをひっつかんでその屋敷飛び出した。


そしてその2日後。
彼女の指が俺の肩にかかる。

「ねえ修くん、これからは幸せに暮らそうね」

実に嬉しそうだ。本当に嬉しそうだ。この上なく嬉しそうだ。
俺は後ろを振り向けないまま、しばらくこの絶望を味わうことにした。
691名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 21:33:11 ID:0jW5/URE
勢いで書いた
後悔はしている
692名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 21:56:13 ID:3eBdgjbD
さあ、修くんを捕まえるまでの彼女の行動過程を次スレに書き込む準備に戻るんだ
693名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 23:07:20 ID:gXF8+qHR
新感覚かくれんぼ
そそられる
694名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 23:14:00 ID:leGMajbU
現金のケースに盗聴器か?
695名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 23:19:40 ID:0jW5/URE
>>694
惜しい
事前に誘拐して発信機が体内に
696名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 23:33:35 ID:l+AJErr1
むしろ超ヤンデレに不可能などない
穏やかな病みを持ちながら修くんへの烈しい愛に目覚めた彼女にとって
697名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 23:53:52 ID:3eBdgjbD
10:00 彼女(仮に空子様と名付ける)、行動を解禁される
10:30 昨日、旅立つ修君と偶然会い、公園で2、3言話していた少女を捕獲
11:30 5歳だったが気にせず都内某電車内の吊革に全裸で緊縛して放置
12:00 家でランチ。海鮮ドリアを作る
13:30 学校に到着
14:00 一昨日修君に相談を受けていた同級生に内容を尋問。しかし修君の行き先は聞かず
14:10 箒で性的暴行を加え、屋上に閉め出す
15:00 午後の間食。昨日焼いたクッキー
16:00 偏西風に乗ってくる修君の匂いの方向の変化から、修君の居場所を長崎と特定
18:00 成田空港
20:00 長崎到着
ここまでくれば濃厚な匂いが場所を知らせてくれる

ノリで書いた。反省はしていない
698名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 23:57:26 ID:0jW5/URE
>>697
すげええええええ
幼女にも容赦ないとは。というかこーいう緻密なこと俺出来ない。
69916:00修くんを探す空子:2008/01/11(金) 01:19:00 ID:bwshePJs
空子は髪をほどいてテラスに出た。緩くウェーブのかかった髪が風に靡く。
白い膝丈のスカートがフワッと舞い上がってまるで一枚絵のようだった。
目をつむって神経を研ぎ澄ませる。どんなに遠く離れていても必ず分かる。
修くんの明るい、こちらまで笑顔になるような気配。
風が運んでくれる筈だ。国内にいるなら分かる自信が空子にはあった。

修くんのことを思い浮かべながら風を探る。
捨てられた猫に憐れみの視線を向ける優しさ、底抜けに明るい笑顔、意外にしっかりとついた筋肉、そしてそこに弾ける水……

「いけないわ」

シャワーシーンを思い出して空子は1人顔を赤らめた。心なしか動悸がする。
乱れてしまっては探すことが出来ない。
深呼吸をして気持ちを落ち着けてからもう一度目をつむりなおし、気配を探すことに集中した。

一瞬風の中にはしる愛しい気配。

空子は見逃さなかった。

「見つけたわ、後藤。この方向は九州……長崎ね。すぐ飛行機を手配して頂戴」
「かしこまりました空子御嬢様」

忠実な執事に指示を飛ばすと空子は愛しい気配の方を向いて微笑んだ。

「待っててね、修くん」


――――――――――――――――――

反省はしていない
700名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 08:05:20 ID:elJgP89e
いいね〜
701名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 11:30:38 ID:vIdlfV5X
>>697-699
空子様スゴ過ぎだwwww
702名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 21:09:16 ID:nfUVOaeB
ドラゴンボールを思い出した
続きキボン
703埋めネタ:2008/01/11(金) 21:37:05 ID:oxt0kF95
 彼は日々、ブログに日記を書きつづることを習慣にしていた。
 何が楽しいのか、と問われるとなんとも答えがたい。
 それでも、彼は自分の日記をウェブに公開することが楽しかった。

 ブログを書き始めてから数日が経った頃、彼は日記を入力する際に変換ミスをよくすることに気づいた。
 そして、パソコンに最初からインストールされている日本語入力ソフトではなく、市販の入力ソフトを
使えば日記を書くのが楽になるのではないか、と思いついた。
 思い立ったが吉日という格言にならい、彼は市販の日本語入力ソフトを購入した。
 財布の中身がすっと軽くなる錯覚がするほどの金額ではあったが、彼は満足だった。

 そのような感じでブログにこり始めた彼は、次第に日記を書かなくなった。
 日記ではなく、自分の妄想をブログに載せ始めたのだ。
 いわゆる、SSというものだ。
 既存の商業作品の二次創作ではなく、自分の頭の中で一から構築した話だ。
 SSを書き始めてみると、実は日記よりも楽しいことに気づいた。
 日記は、書くに値するネタがなければ書かない、ということを彼は決めていた。
 例えば、朝起きて、学校に出かけて、帰ってきて眠る、という一日では日記を書けない。

 しかし、SSであれば別だ。
 頭の中にふっと思いついた話を書けば、毎日ブログを更新することができた。
 SSの内容は、一話完結の短編作品。いや、短編と呼ぶことすらふさわしくない、掌編だった。
 一編書くにあたって浪費する時間は三十分から一時間程度。
 初日は一時間で二十行程度しか書くことはできなかった。だから、二時間かけてようやく完成させた。
 日を重ねていくうちにSSを書くコツをつかみ始めた彼は、早ければ三十分で書き上げられるようになった。
 そのことを自覚した時は、友人に自慢したくなった。
 しかし、彼がそうすることはなかった。
 自分の書いた文章なんて知り合いには見せたくない、見せられない、という思いがあったのだ。

 話は離れるが、彼には姉がいた。
 一つ年の離れた姉で、自分と同じ大学に通っている。
 姉であるが、初めて彼と彼の姉を見る人々は、彼女の方が年下だと勘違いした。
 それもそのはず、彼の姉の身長は150cmを下回っていたのだ。
 その上、容姿は中学生のように幼かった。
 髪の毛は黒く艶々で、鼻は小振りな大きさで、目はぱっちりと開いていた。
 加えて、姉の声は小学生かと聞き間違うほどにキーが高く、舌足らずだった。
 彼と姉が並んで歩いていると、兄妹というより親子が一緒にいるようだった。
 彼ら二人を見る者は、仲のいい親子が並んで歩いている、と微笑ましく思った。
 それは、彼の容姿が姉とは対照的に大人びていることも一つの要因だっただろう。
 もっとも、当事者である彼と姉は特に気にもしなかった。
 彼にとって姉は姉でしかなく、姉にとっても彼は弟でしかなかった。
 だが、姉の方には少しだけ問題があった。
 見た目は幼いとはいえ、実年齢は二十歳である。とっくに弟離れをしている年齢だ。
 なのに、姉は弟にべったりくっついて離れなかった。
 まるで、肉体が彼女の精神までも幼くしてしまったように、姉の行動は無邪気だった。
 例えば、毎日一緒にお風呂に入ることを弟に要求したり、夜起きた時は一緒にトイレへ行ってくれと頼んできたり。
 まるで妹であるかのような甘えっぷり、頼りっぷりだった。
 彼はというと、そんな姉を微笑ましく思っているだけだった。
 これから先、自分が就職してからも姉がこんな調子では困る、もっとしっかりしてほしい、
と思ってはいたが、それもまだまだ先のことであると気楽に考えていた。
704埋めネタ:2008/01/11(金) 21:41:04 ID:oxt0kF95
 話を戻して、彼が管理しているブログについて語ろう。
 彼はSSを書いていたが、次第にネタに詰まるようになってきた。
 書き始めて三ヶ月以上過ぎれば、さすがに彼の妄想も底をつき始める。
 彼の書いている話は、ちょっと心が温まるような小話が多かった。
 だが、そればかり書いていては上手くいかないようになってきた。
 日によってはブログを更新できないこともあった。
 いくらパソコンの前に居ても、今まで書いてきた話ばかりが浮かんできて、一向にキーボードを打てないのだ。
 そんな日は諦めて、話の構成を考えながら布団の中に入る。悔しい思いをしながら。

 今回の話は、そんな人並みの悩みを抱える若者が体験した奇妙な出来事だ。


 ブログを更新できなかった日の翌日、彼が朝食をとるためリビングへ向かうと、香しい匂いが嗅覚をついた。
 テーブルの上には、いつもの朝食よりバリエーションに富んだ料理たちが並んでいた。
 白米、味噌汁、卵焼き、焼き魚、漬け物、それとお茶の入った急須が置かれている。
 彼の家では姉が料理を作っている。おそらく、今日も姉が作ったはずだ。
 だが、いつもならもっと軽めの朝食がテーブルの上にあるはず。
 今日は何かの記念日というわけではない。昨日何かいいことがあったわけでもない。
 ではなぜ? と思い、彼はキッチンに立つ小さな姉に問うた。

「おはよ! え、なんで今日の朝食が豪華なのかって?
 それはね、弟君がなんだか元気なさげに起きてくるんじゃないかな、と思ったからよ」

 彼は特に元気がないわけではない。朝の生理現象も体にあらわれていた。
 自分が元気だと言うことを伝えると、姉は少し首を傾げた。

「ありゃ、そうなの? んー……ま、私の勘も外れることだってあるってことで。
 さ、ご飯食べよ。今日は腕によりをかけて作ったんだから」

 姉に背中を押されて椅子に座る。姉は彼の左隣の椅子に腰掛ける。
 椅子のサイズは同じだが、二人の間に身長差があるせいで、彼の方が頭一つ飛び抜けて高い。
 それでも、姉は彼に向けて箸を差し出して、食べさせようとする。
 彼はいつもやめてくれ、と言っているのだが、姉はどうしても聞かない。

「弟君は、私が面倒を見るの。それがお姉さんのつとめなんだから。
 その見返りに、お姉さんをハグしてくれればいいよ。こう、ぎゅー……って」

 手本を見せるように、自分の腕で体を抱きながら実演する。
 姉の言葉を耳に入れながらも、彼は朝食をつつく手を休めない。
 姉にそんなことをするような年齢ではない。それに、彼はシスコンでもない。
 こんな幼く見える姉に抱きついている様を人に見られたら、彼の評判が下がる。
 ただでさえ、友人の間では彼と姉の仲を疑われているというのに、これ以上悪化させるわけにはいかないのだ。
 彼が味噌汁を飲む。すると姉が彼の脇腹を突いた。脇が敏感な彼は激しくむせる。

「そうやって無視するのはお姉ちゃんどうかと思うな。自分で自分が冷たい人間だと思わない?
 最近は手を繋いでくれないし……私が高校生のころまでは繋いでくれたのに……」

 姉の言っているとおり、姉が高校を卒業するまで、彼は姉と手を繋いで登下校していた。
 しかしそれは、最大限譲歩した結果だ。
 この姉と手を繋いで歩いていても、すでに彼と姉の存在は生徒に知れ渡っているので見られても構わなかった。
 高校生活こそ、そうやっていられたが、大学に通うようになってからはそうはいかない。
 大学という場所はオープンな場所なので、いろんな人間が出入りする。
 そんな場所で、身長差が30cm以上はあろうかという彼と姉が手を繋いで歩いていたら、どんな目で見られるのか。
 さしずめ、大学に妹を連れて行って案内している最中、というところだろう。
 それならまだいい。通学途中で警官に職務質問される可能性も無いとは言えない。
 身分証明書を持っていなかった時、果たして口頭で説明して自分達が姉弟であるということを信じてもらえるのか、
彼には不安でならないのだ。
705埋めネタ:2008/01/11(金) 21:42:28 ID:oxt0kF95
 彼は朝食を食べ終わると、両手を合掌させてごちそうさまをした。
 まだ食べ終わっていない姉を置いて、茶碗をひとまとめにしてキッチンの流し台に持って行く。
 水を浸した流し台にお椀を入れていると、後ろから姉のすすり泣く声が聞こえてきた。

「うう……弟君が冷たいよぅ……昔はお姉ちゃん大好き、僕将来お姉ちゃんと結婚する、とか言っていたのに……。
 どうしてこんな子に育っちゃったのかしら。いつのまにか不良さんと付き合ってたりしていたんだわ……」

 姉の言っていることはすべて捏造だと、彼は知っている。
 彼は昔、姉のことをお姉ちゃんと呼んだことがなかった。むしろ、妹扱いしていたぐらいだった。
 そして、大好きとか、結婚するとか言っていたのは姉の方だった。
 彼は小さなころ、お母さんと結婚する、と言っているような人間だった。
 今ではもちろんそんなことは言わない。
 母とは、困ったときに姉よりも先に相談する程度に親しい。
 余談ではあるが、母も弟に色々と相談する。内容は、娘のことに関して。
 娘の弟離れを促すため、彼によく協力を持ちかけるのだ。
 今までやってきた対策は、彼に恋人ができたと伝えることと、一人暮らしをすると伝えること。
 前者に関しては親しい女友達にも協力してもらった。だが、結果は逆効果で、四六時中くっつくようになってしまった。
 後者の場合、姉はむしろ喜んだ。なぜかというと、実家を離れて二人暮らしができると思ったから。
 このように、彼と彼の母の苦労は水泡となってかき消えてしまった。
 今では、母はこの一件に関してあまり触れなくなった。彼はあるがままを受け入れるようになった。
 これから先彼ら姉弟がどうなるかは、ひとえに姉の成長にかかっているのだ。
706埋めネタ:2008/01/11(金) 21:45:32 ID:oxt0kF95
 大学から帰ってきて、彼は姉をひっぺがして自室に籠もった。
 何をするかというと、自分のブログの更新作業だ。
 大学で授業を受けている最中に思いついたネタを、まだ暖かいうちに書き記すつもりだったのだ。
 思いついたネタは、今までとは趣を異にするものだった。
 彼が今まで自分自身に課してきた、禁忌とも言えるもの。
 それは、『妹』に関する妄想だった。
 なぜ妹のネタが禁忌であるのかは、言うまでもあるまい、姉のことを思い浮かべてしまうからだ。
 だが彼は今日、その禁忌を破る。全ては、SSを書くため、ブログを更新するため。
 推敲もほどほどにしながら、手慣れた手つきでタイピングしていく。
 帰宅してから二時間ほど経った、午後七時過ぎ。ようやく禁断の妹SSが完成した。
 内容は以下の通り。

『僕の妹はとても背が高い。
 僕の身長は友人と比べても遜色のない高さだ。だけど、妹はそんな僕よりも背が高い。
 正直、自分は同じ家に住んでいる両親から生まれた子供じゃないんじゃないか、とまで思っている。
 戸籍謄本はもちろん確認済み。今の両親は僕の実の親だ。
 それでも、どうしても疑いが晴れない。きっと、僕が妹に対してコンプレックスを持っているからだ。
 弁解しておくと、僕は一般的にイメージの強い、妹を溺愛しているという意味でのシスコンではない。
 劣等感を持っているという意味でのシスターコンプレックスだ。
 妹のことをどう思っているか、と聞かれたら、僕は返答に困る。
 劣等感を持っていますとも、コンプレックスを持っていますとも言えない。
 妹のことは大事に思っています、と答えると妹好きのシスコンと思われそうで嫌だ。
 妹はいつだって僕を悩ませる。今日だって、そうだ。

「アニキ。そろそろ手ぇ繋いで歩こうよ」

 妹様は今日もそうやって僕を困らせることを口にする。
 手を繋ぐのは好きじゃない。
 だって、10cm以上身長差があるということは、手の位置ももちろん違うわけだから、
僕が妹の手を握ろうとしたら少し肘を折り曲げなければならない。
 なんだか、親と手を繋ぐ子供みたいで屈辱なのだ。
 僕が妹を無視しててくてく歩いていると、妹が後ろでぼそっ、と呟いた。

「そんなこと言うんなら、また今日も抱きつくからね。……覚悟しといてよ」

 この台詞だけを聞くと、世の妹好きの男性に羨ましがられそうだが、僕は嬉しくない。落胆する。
 抱きつく、と妹が言った場合、柔道の寝技のような動きでの押さえ込みをするぞ、という意味になる。
 この妹は身長に見合ったのか、運動能力に優れている。僕なんかあっという間に取り押さえてしまう。
 男なのに、兄なのに、妹に負ける。それはかなりの屈辱だ。肘を折り曲げて妹と手を繋ぐ行為以上の屈辱。
 だから、僕は傷の浅い方を選ぶ。その方が、一晩越した翌朝の寝覚めがいいと経験で知っているから。
 妹の右手と、僕の左手を繋ぐ。妹の指が、僕の指の間に入り込む。いわゆる恋人繋ぎだ。

「アニキって、私より手が大きいよね。やっぱ、握り心地がいいよ。最高。ご機嫌だね!」

 僕はご機嫌じゃない。
 ため息を吐いて、学校からの帰り道、同じ方向に向かって歩く人たちに合わせて歩く。
 こんな様子を見て、僕と恋人になろうとする人なんかいないよな。
 だから僕、妹以外の女の子と手を繋いだことがないんだ。
 ブラコンの妹を持つと、本当に苦労する。                                            』

 彼は恥ずかしい想いをしながらSSを書き上げた。
 途中、姉の顔が思い浮かんで来てどうしても上手くいかなかったのだが、奥歯を噛みしめて踏ん張った。
 ブログにSSをアップして、誤字脱字のチェックをする。その後、リビングへ夕食を食べに行く。
 リビングでは、姉が先に夕食をとっていた。
 しかし、いつもなら用意してくれるはずの彼の分の夕食がなかった。
 疑問を顔に出していると、姉が不機嫌そうに口を開いた。

「たまには、自分で夕食を準備したらどう? ……ふん。どうせ、運動オンチで、チビですよ」
707埋めネタ:2008/01/11(金) 21:48:10 ID:oxt0kF95
 翌日も、彼は学校から帰って来るなりパソコンの前に腰を下ろした。
 一度妹ネタを書くと、堰を切ったようにネタがあふれ出してくる。
 今日は、そのうちでもっとも危険なものを書こうと決めていた。
 どれほど危険かというと、それこそ、姉への見方が変わってしまうようなものだ。
 彼は、部屋の電気を消してからSSを書き始めた。
 灯りがない方が書きやすいと思ったのだ。これから書くものは。

『小柄な妹の体を抱きしめると、腕の中で軽く抵抗されるのを感じた。
 けれど、僕は抱く力を弱めない。強く、しかし壊してしまわないように、抱きしめる。

「お兄ちゃん、駄目だよ……私たち、兄妹なんだよ? 兄妹でこんなことしちゃいけないよ……」

 もちろん僕だってそれは知っている。だけど、今日はどうしても妹を抱きしめずには居られなかった。
 頭の中が沸騰したみたいに熱い。ジーンズの中にあるペニスが痛いくらいに膨張している。
 夕食を食べ終わってから、ずっとそんな感じだ。
 いつも通りのメニューだったのに、どうしてここまでおかしくなってしまったんだろう。
 妹が風呂上がりにバスタオル一枚で歩いている姿なんて、見飽きているのに。
 今の僕は、小さな妹の体を壊してしまいたくなるほど、妹に興奮している。
 妹に口づける。風呂上がりらしく、唇まで熱っぽかった。

「ぅん、ん……舌、だ、め…………おに、ぃちゃん……んん……ん、ちゅ……」

 身をよじりながら、唇を懸命に離そうとしてくる。だけど、もちろん僕は放さない。逃がさない。

「こんなことしちゃ、私、わたしぃ……、我慢できなくなっちゃうよ。あそこが、もう……濡れ、て……」

 妹の太ももを撫でる。汗で少し湿っているけど、滑らかな感触なのは変わらない。
 手を少しずつ妹の体へと動かしていく。タオルに包まれた体は、風呂上がりだという条件を除いても熱すぎるように思えた。
 僕の手が、妹の股間へとたどり着いた。                                                    』

 ここで、彼の手は止まった。
 無理もない。なにせ、彼は女性経験もなく、官能小説を書いたことさえないのだから。
 時刻を確認すると、七時をとうに過ぎていた。
 昨日よりも書いた量は少なかったが、書いてしまった以上アップしないのももったいない。
 彼はブログに注意書きをしてから、SSを載せた。

 リビングへ向かおうとしたら、携帯電話にメールが着信した。
 送り主は同じ大学に通う友人。内容はこれからボーリングに行こう、というもの。
 断る理由もなかったので、彼はOKだという旨をメールに記し、返信した。
 リビングに顔を出すと、姉といきなり目が合った。
 姉は昨日とうってかわって上機嫌な様子で、すでに夕食を用意して待っていた。
 罪悪感を覚えつつ、夕食はいらない、ということを姉に告げた。
 すると姉は、座っていた椅子を飛び越えて彼の元へやってきた。

「そんな! 今日のはとってもイイものが入っているんだよ!
 この日がくることを一日千秋の思いで待っていたんだから、食べなきゃ駄目!
 え、なんで必死なのか? ……それは、その、ね。あー……変なものは入ってないよ。安心して」

 首を傾けつつ可愛らしい笑みを浮かべる姉を見て、彼の第六感とも言うべき感覚が閃いた。
 今、姉の誘いを断らなければまずいことになるぞ、という警告が脳内に響き渡った。
 それは、今日書いたSSの内容――夕食に媚薬を混入された兄が妹を犯してしまう――が浮かんだせいかもしれない。
 姉を無理矢理引きはがし、愛用の靴の踵を踏みつぶしながら外へと飛び出す。
 門から出ても、姉の引き留める声が聞こえてきた。
 彼がその日に戻らなかったのは、言うまでもない。
708埋めネタ:2008/01/11(金) 21:58:56 ID:oxt0kF95
 翌日、彼は朝帰りをしてから大学へ通い、半ば眠りつつ授業を受けきった。
 いつも通りに自宅へ帰り、パソコンの電源を入れる。テキストエディタを前にしながら、彼は腕組みをした。
 最近、姉の行動がおかしい。おかしいのは元からだが、情緒が不安定すぎる。
 そう、一昨日に妹が登場するSSをブログに載せ始めてからこうなった。
 まさか姉がブログを見ているのか、とも思ったが、姉はパソコンを持っていない。ブログを見ているはずがない。
 やはり気のせいだと結論づけ、彼は今日も妹SSを書き始めた。
 ――彼は常識的なことを忘れていた。携帯電話でブログを見ることが可能だということを。
 そして、一番大事なことも忘れていた。姉が、彼のことをどれほど想っているのか。
 彼への依存心が、姉の心にどれだけ強く根付いているのか。
 知ってさえいれば、こんなSSを書くことなどなかったかもしれない。


「私、言ったよね、お兄ちゃん。ずっと私だけを見ていてね、って。
 頷いた? 頷いたよね? ……じゃあ、どうしていきなり転校してきた女と仲良く話していたの?
 いくら昔から知り合いだったって言っても、そんなこと関係ないんだよ?」

 右手の人差し指の爪に、針がさし込まれていく。
 まだ先端が入り込んだだけなんだろうけど、これだけで指先から肘までの神経を傷つけられたように痛む。

 事の発端は、今日、学校に転校生がやってきたことから始まった。
 原田と名乗る女の子は、元気な声で自己紹介をしていた。
 僕はその時、窓の外をずっと見つめていた。だから、転校生の女の子を見ていなかった。
 それがどうやら転校生の目に留まったらしい。
 いきなり僕は抱きつかれた。驚く僕を、転校生は涙目で見つめていた。その顔を、僕は見たことがあった。
 小学校四年生の時に、親の都合で引っ越していった女の子がいた。
 その子と僕は幼なじみで、ほぼ毎日一緒に遊んだ。時には同じ家で寝泊まりすることもあった。
 過去の記憶を思い出してから、僕が彼女のあだ名を呼ぶと、彼女も僕をあだ名で呼んだ。
 それから、僕と転校生はすぐに打ち解け、積もる話に花を咲かせた。
 僕は突然の再会のせいで浮かれて、油断していたのだろう。
 廊下に立って、僕を見つめている妹がいたことに気づけていなかった。
 気づけてさえいれば、あんなことにはならなかったのかもしれない。いや――ならなかった。

 帰宅している途中、僕と一緒に歩いていた転校生は車道に突き出され、ダンプにはねられた。
 呆然とする僕の後ろにいたのは、妹だった。
 僕が誰よりも恐れなければならず、誰よりも優先して相手をしなければならない人間。
 小学校に入る前から拷問と調教をされてきた僕は、妹に逆らえない。
 どうしようもないのだ。妹を前にすると、腰が引けて、脚がすくむ。
 僕は、幼なじみのことを思うならば、彼女を突き放すべきだった。
 そうしていれば、彼女は命を落とすことなどなかった。

「今日はどうしよっか。尿道にロートを差し込んでぇ、ロウを入れてあげようか?
 あは。そんなに怯えなくってもいいよ。痛みをゆっくりじっくり味わわせながらしてあげるから。
 もちろん、あとでちゃんと吸い出してあげる。お兄ちゃんの大好きな、私の口で、ね」

 口、と聞いただけで僕の股間は固くなってしまう。全て、妹の調教によるものだ。
 死にたくなるほどの屈辱と苦痛を与えた後で、慈愛と癒しの心をもって快感を与える。
 それが、妹の調教法。僕をのめり込ませ、抜け出せなくさせた狡猾な罠。
 今夜もまた、僕の口から猿ぐつわは外れない――――。                          』
709埋めネタ:2008/01/11(金) 22:01:10 ID:oxt0kF95
 妹が出ている意味のない、特殊なSSを彼は書き上げてしまった。
 自分の姉がやりそうのないことを思い浮かべていると、こんなネタが思い浮かんだのだ。
 ブログにアップして、十分が経った頃、部屋のドアがノックされた。
 
「……弟君、開けてくれるかな……」

 ドアをノックしたのは、彼の姉だった。
 すでに時刻は八時近く。いつまでもリビングに来ないから呼びに来たのだろう。
 パソコンの電源を入れたままにして立ち上がり、こった背中を伸ばす。
 ドアの前にたどり着いた彼は、無防備に開いた。

 翌日、彼のブログは更新されなかった。
 定期的にブログを訪れていた人たちは、たまにはこんな日もあるだろう、とだけ感想を持った。
 管理している彼本人の身を案じている人間など、誰一人としていなかった。


これにて終わり&埋め!
710名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 22:23:32 ID:s3HfeAZb
>>709

GJ!
お姉ちゃんkeeeeee!
弟くんのその後が気になるぅぅぅ!
711名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 22:39:46 ID:pDZMFXVA
これで500KBかな?
ちび姉やっちまったあwww
ナイス埋めネタ!
712名無しさん@ピンキー
ちょwwwおまwww

メチャクチャ萌えた! 埋めネタには惜しすぎる! GJ!

では埋めええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ