嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ その44

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
浅いものはツンツンしたり、みたいな可愛いラブコメチックなヤキモチから
深いものは好きな人を独占して寵愛する為に周囲の邪魔者を抹殺する、
みたいなハードな修羅場まで、
醜くも美しい嫉妬を描いた修羅場のあるSSを扱うスレです。

■前スレ
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 43も古参も
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195559243/

■まとめサイト
2ch 「嫉妬・三角関係・修羅場統合スレ」まとめサイト
http://dorobouneko.web.fc2.com/index.html

■避難所
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 二人目の子
http://www2.atchs.jp/dorobouneko/
2名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:40:46 ID:xkcsyLb3
■関連スレ
嫉妬・三角関係・修羅場統合スレ 第23章
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1195144163/
■姉妹スレ
嫉妬・三角関係・修羅場統合スレinラ板 その2
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1172035731/
嫉妬・三角関係・修羅場統合スレin角煮板4th
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1191295796/
3名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:42:20 ID:xkcsyLb3
誘導用
【ロリも】ハーレムな小説を書くスレ【熟女も】 12P
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191647075/
ヤンデレの小説を書こう!Part11
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1192890392/
ほのぼの純愛 10スレ目
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195144091/
●●寝取り・寝取られ総合スレ6●●
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190962894/
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part6
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193888223/
【アニメ】嫉妬・三角関係・修羅場統合スレ 第1章
http://ex21.2ch.net/test/read.cgi/anime4vip/1195387966/
4名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:43:57 ID:xkcsyLb3
SSスレのお約束
・指摘するなら誤字脱字
・展開に口出しするな
・嫌いな作品なら見るな。飛ばせ
・荒らしはスルー
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書いてね
・過剰なクレクレは考え物
・作品に対する評価を書きたいなら、スレ上ではなくこちら(ttp://yuukiremix.s33.xrea.com/chirashi/)へどうぞ
スレは作品を評価する場ではありません
5名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:47:51 ID:xkcsyLb3
【荒らしテンプレ】

・急に日本語講座を始める
・誰も気にしていないのにスレが過疎ったと言う
・突然、終了していない作品の誹謗中傷を始める
・「つまんね→禿同」のコンボ
・「面白くないから自分のブログでやれ」と言う
・いざ作者がブログを持つと、そのブログの批判を始める
・散々作品批判しといて「これ作者の自シ寅じゃね?」   
・「作者自シ寅乙」                   
・SSを長文で批評               
6名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:53:42 ID:xkcsyLb3
なお、 一万年と二千年前から愛してる◆RKfY.eXwSY氏についてですが、
阿修羅氏としては前スレでの謝罪を一区切りとして、今後の様子を見ていくとの事
住民の方も煽らないように注意して下さい
7名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 04:12:28 ID:XzUtr6I+
>>1
乙です。
前スレは作者がたくさん戻ってきてくれたし、新規も増えたのに結局ああなるんだな
8名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 04:36:41 ID:MXWWqy1g
>1
乙。
なんだか凄いスレだな。
スレ自体が修羅場って何十回か知らんが言われているんだろうなあ。
9名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 04:55:35 ID:uLBNSPdq
>>1>>8前スレGJ!
……でも、埋めネタが来なかったのは悲しいな。
10名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 05:04:14 ID:w1lE1zuo
>>1

ああ・・・埋めネタが読めなかった
11名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 05:58:26 ID:sR7W9cGt
ちとさみしいがここ最近は投下されたSS以外読んでない
他の人たちもそうしてくれれば馬鹿を晒し者にできるのに
作者の方々も馬鹿が暴れてるのは承知してるだろうから
無駄に反論しなくても面白いものにGJを送ればちゃんと続きを書いてくれるだろうさ

とりあえずスレたて乙
12名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 08:06:02 ID:5BgsnPBK
>>1

>>11とナカーマ。
しばらく埋めネタが読めないのが残念。
……この板で2スレ連続1000に到達するとか軽くへこむわ。
13名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 09:23:53 ID:88L7FgTJ
14名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 12:29:52 ID:h1zjzlEi
ってかマジで、スレ立てないでしばらくは避難所生活で良い気がするんだが

前スレ終盤でもウナギを最初はスルーしてて良い感じだなと思ってたら
900過ぎから構っちゃう奴が出てきて案の定荒れてるし・・・
なんか反応しちゃう奴も間違いなく荒れるとわかってわざと反応してるとしか思えん
15名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 12:51:53 ID:XlH0xnTq
同じ奴らがやってるだけで、ほとんどの人はスルー出来てるよ
実際は3,4人でチャットしてるようなもんでしょ
16名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 13:43:04 ID:Mjgo5433
|ω;`)折角作者様が良作投下してくれてるのにこの惨状は悲しい
住民同士の嫉妬は犬も食わないのにな・・・

作者様方、作品を楽しみにしてる人も居るので
荒らしに屈せず投下してくれるとうれしいです
17名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 14:02:17 ID:ENCu0k5d
900以降は自作自演で埋められていたからね
ウナギイヌは今日の0時までに短編を投下するらしいので
楽しみに待とうじゃないかwwww
18名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 14:43:43 ID:0oW1eNWv
〜お知らせ〜
〜転記予報が避難所に投下されましたのでお知らせいたします〜
19 ◆RKfY.eXwSY :2007/12/02(日) 15:01:42 ID:FfFvbQ5K
改めて一万年として謝罪する為に、あえてトリップ有りで書き込みさせていただきます
前スレなどで大変ご迷惑をおかけして、まことに申し訳ありません。
ただ、私がウナギイヌでは無い事、これだけは紛れも無い事実です。
前スレで私の拙作、一万年を持ち上げ、他の作品を貶めるような書き込みがございましたが、
私はその書き込みについて一切関係はございません。ただ、ついカッとなり、無意味な反論等により
結果として荒しと同じ状況になってしまった事も含め、反省しております
20 ◆RKfY.eXwSY :2007/12/02(日) 15:05:21 ID:FfFvbQ5K
また、#kimeenndayoにつきましては『出来るだけ暴かれにくく、忘れにくいトリップ』
を考えていたとき、丁度『キモ姉&キモウト小説を書こう!』を読み、ふと頭にうかんだだけで、
他の方への敵意等は一切持ち合わせていなかったことを報告させていただきます。
21 ◆RKfY.eXwSY :2007/12/02(日) 15:09:27 ID:FfFvbQ5K
また、『他の作品への批判』は一度もやっておりませんですし、また『偽ノントロ』と呼ばれた
作品も私の書き込みとは一切関係ありません。以後は前スレで紹介していただいた
『嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 二人目の子』に投下させていただきます。
出来るだけ皆様に喜んでいただける作品を目指しますので、どうかこれからも一万年を何卒よろしくお願いいたします
22名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 15:10:45 ID:xkcsyLb3
>>20
了解した
今度からはちゃんと気を付けてくれな
ルールさえ守ってくれれば何も言わないさ
23名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 15:11:37 ID:4GT3NoQd
>>21
避難所で楽しみにしてるぜ
24名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 17:15:55 ID:D/RFfy81
やっと追い出せたなw
これでウナギイヌも現れるまい
25名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 17:51:23 ID:vhAIjUvW
>>24
空気嫁
26名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 18:01:54 ID:D/RFfy81
どうせ荒れるんだから、みんなでここ引き払って避難所生活始めないか?
この板にこだわる必要なんか別に無いんだし
ウナギもあっちには行かないって言ってるし、来ても簡単にアク禁できるだろ
その方が書き手さんたちのためになるんじゃね?
27名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 18:51:33 ID:QeNYwuDJ
わざわざ言わんでも致命的なまでにダメになったらみんな勝手にどこかしらに避難するだろ
28緑猫 ◆gPbPvQ478E :2007/12/02(日) 18:58:08 ID:o/qmFI5J
お久しぶりです。
怪物姉妹の後編投下します。
29怪物姉乱戦記(後編) ◆gPbPvQ478E :2007/12/02(日) 18:59:23 ID:o/qmFI5J

 中秋となり、空気もだんだんと冷たくなってきた頃。
 少女がユウキの家に住み始めてから、一月が経っていた。
 
「――あ、白ちゃん。その青物の盛りつけはね」
「……(こくこく)」
「お腹空いたー」
 
 セツノから料理を教わる少女。そしてそれを寝転がりながら眺めるユメカ。
 少女の表情は真剣そのもの。セツノもついつい指導に熱が入ってしまう。
 
「そうそう。この前言ったこと、ちゃんと覚えてたね。偉い偉い」
「……(てれてれ)」
「セっちゃんー。ごはんまだー?」
「あー、料理教えるのって楽しいなあ。別に難しいこと何てあんまり無いのになあ。
 どっかの誰かさんも少しは料理を覚えようって気になってくれないのかなー」
「……?」
「あ、しーちゃん。そこのチーズ取ってー。
 ……そうそう、それそれ。投げて投げてー……はむっ。ないふひゃっひ」
「――白ちゃん。アレに餌はあげなくていいんだからね?
 というか付け上がるだけだから無視しちゃって。無視」
「しーちゃん。そんなイジワルおねーさんの言う事なんて聞かなくていいからねー。
 ……あ、今度はそこのスナックパンを――ふごっ!?」
「はいお姉様。ご所望の品ですあっち行ってなさい」
「……(おろおろ)」
 
 
“白”というのは、少女の名前を異国風に言い換えたものである。
 ふとユウキが思いつき、姉妹が「そっちの方が可愛い」と評したので、この家限定の少女の渾名と相成った。
 
 怪しげな諜報員姉妹と、身元不明の幼き少女。
 最初は戸惑いながらも次第に打ち解け、今では仲良し三姉妹のような日常を送っていた。
 
 初めのうちは、少女をライバルと見なして敵対的だったユメカだが。
 少女に月のものが来ていないことを知ると、あっさりと掌を返してしまった。
 曰く「それなら頑張っても手と口と、少し頑張って足くらいだし」とか何とか。
 ちなみに、最後まで言い切る前にセツノの拳が叩き込まれたので、どういう意味なのかは不明である。


30怪物姉乱戦記(後編) ◆gPbPvQ478E :2007/12/02(日) 19:00:10 ID:o/qmFI5J

 まあそれはそれとして。
 少女――白も、居候としてユウキの家に慣れ始めてきた。
 特にセツノと白は仲睦まじく、セツノは白に料理を教え、白も喜んで教わっている。
 そんな、ある日のこと。
 
 
 
 
「――しまった! 寝坊しちゃった!?」
 
 起床して、窓の外から差し込む陽光の角度にて、現在時刻を把握したセツノは。
 本来の起床予定時刻を絶望的に過ぎていることに気が付いた。
 
「昨日は任務上がりで疲れていたとはいえ――不覚!」
 
 毛布を天井まで蹴り上げて、寝間着を脱ぎ捨て、枕元に置いてあった着替えを身に付ける。
 手櫛で髪を軽く整えて、鏡で顔色をチェックして、寝室から飛び出ていった。
 ばふ、とユメカの顔面に毛布が落ちたときには、セツノは既に部屋の外。
 
「ふがっ!? ――え? なになに? 心霊現象!?」
 
 寝ぼけ眼できょろきょろした後、再び夢の世界に旅立とうとするユメカだったが。
 
「……? ……すんすん……。……!」
 
 
 
 
 
 一瞬、目の前の光景を受け入れられなかった。
 
 テーブルの上に、所狭しと並んでいる料理。
 どれも完成度が高く、料理が得意なセツノから見ても、思わず唸らされるものばかり。
 一体誰が、こんな垂涎モノな朝餉の支度を――
 
「――って、白ちゃん!?」
「……(そわそわ)」
 
 部屋の端にて。
 セツノ手製のフリル付きエプロンを身に纏った白い少女が。
 緊張半分達成感半分の表情で、落ち着かなさげに立っていた。


31怪物姉乱戦記(後編) ◆gPbPvQ478E :2007/12/02(日) 19:00:57 ID:o/qmFI5J

「えっと……これ、白ちゃんが作ってくれた、の……?」
「……(こくり)」
「……むむむ……!」
「? ……? ……(あわあわ)」
 
 唸るセツノ。それを見ておろおろする少女。
 少女の料理は、どれも完成度が高く、端から見れば、セツノのそれと比べても何ら遜色ない。
 セツノが教えたことを、完璧に身に付けて、それを一人で実践してみせた。
 その学習能力には、目を瞠るものがある。
 自分がこれだけの料理を作れるようになるまで、どれだけ時間がかかったか。
 少しばかり、もやもやする気持ちを禁じ得ないセツノだった。
 だが、まあそれはそれとして――
 
 
「……えらいっ! 流石白ちゃん! これは教えた甲斐があるなあ!」
 
 部屋の隅で不安そうにしていた少女を抱きしめて、かいぐりかいぐり頭を撫でた。
 ――頑張ったのだから、しっかり褒めてあげなくては。
 セツノは常々そう思っているし、きっと彼女が尊敬している青年もそう思っているだろう。
 だから、いつものように早起きして、いつもとは違う状況に立たされながらも頑張った少女を。
 心の底から、賞賛してあげたかった。
 いきなりのことで少しだけ吃驚した少女も、すぐにそれを受け入れて、照れくさそうにはにかんだ。
 
「あーもう、可愛いなあ! ぎゅーってしちゃうぞ! このー!」
「……!?(あうあう)」
 
 軽くどたばたと、仲睦まじい姉妹のようにじゃれ合う二人。
 と、そこに。
 
「――うわー! 良い匂いがすると思ったらー!」
 
 ひゃっほう、とユメカが飛び込んできた。
 寝起きの筈だが、美味しそうな匂いで急激に覚醒した模様。
 この女性の三大欲求への飽くなき突進力も、目を瞠るものがあった。
 
「……はむ。――おいしー! あ、これもおいしそー!」
「ちょ、待ってよ姉さん!
 なにいきなりつまみ食いしてるのよ! 料理は逃げないんだから大人しく待っててよね!」
 
「料理は逃げないけど、はらぺこ虫からは逃げたいのー!
 ――いやはや、それにしても、しーちゃんってば、お料理上手になったよねー」
 
 その言葉に。
 セツノは、違和感を覚えた。
 
「やっぱりしーちゃんはお料理の才能があるねー。
 これなら私も安心して、炊事を任せられちゃうなあ。
 あ、私は夜のおかず担当ねー」
「変な役職自称してる暇があったら、もっと家事をしなさい馬鹿姉。
 ――っていうか姉さん、なんで白ちゃんが作ったって、わかったの?」


32怪物姉乱戦記(後編) ◆gPbPvQ478E :2007/12/02(日) 19:01:54 ID:o/qmFI5J

 そう。
 ユメカは今起きたばかり。
 なのに、今朝の料理は、白が作ったと思っている。
 普段はセツノが作っているのに、どうしてそう思ったのか。
 
 セツノの些末な疑問に対し。
 ユメカはあっさりと。
 
 
 
「え?
 だってセっちゃんのご飯より、美味しいし」
 
 
 ぴきり、と。
 ――空気が、凍った。
 
 
「いやはや、しーちゃんがここまでお料理上手になるとはねー。
 もうここまでできるんだったら、セっちゃんより余裕で上だとお姉ちゃんは思うなあ。
 むしろ、セっちゃんがしーちゃんにお料理習ったらー?」
「……で、でも、まだ白ちゃんはレパートリーも少ないし……」
「おお? なんか弱気なセっちゃんだー。
 ……ふふふ、ホントはわかってるんでしょー?
 今でこそ対等の関係でいられるけど、そのうち白ちゃんが家事を全部マスターしたら、自分が下になっちゃうって!」
「そ、そんなこと……!」
 
 ない、とは断言できないセツノだった。
 そしてそれを見てほくそ笑むユメカ。
 ちなみに少女は“そんなことない!”と必死に首を振っていたが、二人とも気付いていなかった。
 
「私のように家事というアドバンテージがない方が、対しーちゃん的には有利なの。
 教えたら教えた分だけ上手になっちゃうなんて、もう、しーちゃんってば怖い子!」
「怖い子なんて言わない! 白ちゃんは頑張ってるだけなんだから!
 ――ん? ちょっと待って?
 それを言うならまず何も頑張ってない自分を恥じてよ姉さん!
 ……ごめんね白ちゃん。私、下らない嫉妬なんかしちゃって、駄目なお姉さんだよね?」
「……(ふるふる)」
「だめよしーちゃん。そこは素直にならないと。
 もうしーちゃんはお料理でセっちゃんを超えたんだから、
『お前のような絞り滓に教わることなんてない! 理想の女性であるユメカお姉様に私は忠誠を誓います』
 ってはっきり言ってあげなさい」
「……(えー)」
「あれっ!? 何故か退かれている!?」


33怪物姉乱戦記(後編) ◆gPbPvQ478E :2007/12/02(日) 19:02:37 ID:o/qmFI5J

 と、いつものように騒いでいたところで。
 
「おはようございます……って、ユメカさんが起きてる!?」
「ふふふ……今日の私はひと味違いますよ? とりあえず味見してみます?」
「とりあえず驚かれたことは気にならないんですね……この馬鹿姉は……」
 
「あ、セツノちゃん、今日も食事の支度、ありがとう。
 最近任せっきりで申し訳ないんだけど、何か手伝えることってあるかな」
 
「あ、その、えっと……実は今日の朝ご飯は――」
 
 
 
 
 朝食は、豪華すぎず少なすぎず、がセツノの信念である。
 人間の体、特に脳は、午前中に最もよく働くようになっている。
 食べ過ぎて思考を鈍化させることなく、栄養不足で活動しにくくならないように。
 
 当然の如く、教え子の少女も、セツノの考えを忠実に守っていた。
 
 基本は、パンとスープ。
 あとは二品、舌を楽しませる副菜が準備されている。
 必要な栄養は主食で摂りつつ、美味しいものを食べたという満足を副菜で生じさせる。
 
「――うん、トーストの焼き具合も丁度良い。白ちゃん頑張ったね」
「……(にこにこ)」
 
 料理の先生に褒められて、満面の笑みを浮かべる少女。
 その笑顔に曇りはなく、純粋に褒められた喜びを表していた。
 ――そう、この娘は純粋なのだ。
 混じりっ気が欠片もない。与えられた色は簡単に染みこみ、変化してしまう。
 ひねくれた環境、腐った環境に放り込まれたら、一体どのような存在になってしまうのか。
 想像すらしたくない。
 少女がまだ純粋さを残したまま、この家に来られたのはきっと幸運だったのだろう。
 人の優しさに包まれて育ちさえすれば、きっとこの白い少女は、誰からも羨まれる、そんな女性になるだろう。
 
 そう。
 この、白には。
 優しく暖かい環境こそが似合っている。
 故に、黒い感情は決してぶつけてはいけないと、セツノは考えていた。
 そんなことをするくらいなら、舌を噛み切って死んでやる。
 
 そこまで、覚悟しているのに。
 
「――うん、このスープ、美味しいですね。白もすっかり、お料理上手ですね」
「……(てれてれ)」
 
 
 どうしても。
 言い様のない感情が、胸の裡に広がってしまう。


34怪物姉乱戦記(後編) ◆gPbPvQ478E :2007/12/02(日) 19:03:23 ID:o/qmFI5J

 今までは、ユウキさんが褒めてくれていた。
 料理をしない姉。故に、料理に関しては自分だけ。
 
 そう、自分だけ。
 
 時折姉に、料理の大変さを愚痴として口にすることはあっても。
 気遣ってくれるユウキの言葉で、報酬としては充分すぎるほどの充足感が得られていた。
 それは、自分だけが独占できるものだから。
 料理に関する賞賛。ほんの小さなことだけど、それでも、自分だけのもの。
 セツノにとっては何にも代え難い、温かなものだった。
 
 
 それが、今では、少女のものに。
 
 
 ――どうして、料理なんて教えてしまったのか。
 
 ――少女には適当な遊びを教えて、それで満足させていればよかったのに。
 
 ――ずるい。あの優しい言葉は。あの微笑みは。私が貰うはずだったのに……!
 
 
 
 
 
 くい、と。
 服の端を、引っ張られた。
 
 横を向くと。
 心配そうな表情で、少女がセツノを見つめていた。
 
「――ど、どうしたの白ちゃん?
 せっかく白ちゃんが頑張って作った朝ご飯なんだから、ちゃんと食べなくちゃ。
 じゃないと、そこの大食らいに、全部食べられちゃうよ?
 ほらほら、この玉葱のスープだって、すっごく美味しくできてるんだから、冷めないうちに」
 
 最後まで、言えなかった。
 
 少女は一度だけ、セツノの前のテーブルを見て、そのあとセツノを真っ直ぐ見つめた。
 
 その瞳には。
 言葉など介さずとも。
 明確に伝わる、想いが込められていた。
 
 
 
“お姉さんに、食べてほしい”
 
 
 

35怪物姉乱戦記(後編) ◆gPbPvQ478E :2007/12/02(日) 19:04:19 ID:o/qmFI5J

 ――ああ。
 そういうことか。
 
 一番、大事なことに、気が付いた。
 
 
 この少女は、ユウキに褒められたいから、料理をしているのか?
 自分は、楽をしたいから、少女に料理を教えているのか?
 違う。
 それは、セツノ自身がよくわかっていた。
 
 
 
 白に料理を教えるのは、楽しかった。
 きっと白も、セツノに教わるのは、楽しかった。
 
 そう。
 楽しかったのだ。
 
 自分も少女も、普通の女の子のように。
 余計なことは考えず、ただ、楽しんでいた。
 
 
 今朝、白が料理をしたのも。
 抜け駆けしたとか出し抜くとか、そういうわけではない。
 セツノが寝坊して、いつもの時間に起きてこなかったから。
 セツノが疲れているのを知っていたから、気遣って、一人で頑張ってみたのだ。
 
 
 楽しさを共有し、時には助け合う。
 セツノも、白も。今まで持つことが叶わなかったもの。
 
 
 ――ともだち、って、こういうものなのかな。
 
 
 セツノは筋金入りの諜報員。
 白は何やら訳ありの孤児。
 どちらも、“普通の女の子”とは言い難いが。
 きっと。今は。これからは――
 
 
「っと、ごめんね! 私もいっぱい食べるからね。
 せっかく白ちゃんが初めて一人で作った料理。
 先生の私が食べないで、一体誰が食べるのかって!」


36怪物姉乱戦記(後編) ◆gPbPvQ478E :2007/12/02(日) 19:05:30 ID:o/qmFI5J

「む、セっちゃんから何やら食い気のオーラが!?
 でも甘ーいっ! こっちの大皿は渡しませ――んむっ!?」
「ふふふ姉さん。そんなに食べてばかりいると、牛になってしまいますよ?
 とりあえずハンカチでも噛んで我慢してみれば?」
「……もにゅもにゅ。ぺっ。
 ――私にハンカチを食べさせたければ、ユウキさんの使い古しを持ってきなさい!」
「僕のだと食べるんですか!?」
 
「……(おろおろ)…………っ!(はっ)
 …………!(ぎゅむ)」
「むむ? しーちゃんも私の妨害をするつもり?
 でも残念ながら、愛によって鍛えられた私を止めるには――ってあれ?」
「……〜〜っ!(ぎゅー)」
「う、動けない!? 完璧に初動を押さえられた! こ。これが――真のロリ力!?」
「ナイス白ちゃん! それでは、いただきまーっす!」
 
 
 大皿に盛られていた副菜を、豪快に平らげていくセツノ。
 気遣いや我慢は欠片もなく、美味しそうに食べていた。
 それを見て、ほっと安堵の溜息を吐く白。
 
 
「くっ! 強引に外したら怪我させそうで怖いし、かといって押さえは完璧だし……!
 しーちゃんが押さえてセっちゃんが食べる! これが二人の力ということね!
 ――こうなったらこっちもタッグを組みましょう! ユウキさん!」
「えっと……白、そのまま押さえていてくださいね。
 何だか離したらよくないことが起こりそうなので」
「そんな!?」
 
 
 今日も今日とて。
 ユウキとその居候たちの朝は、賑やかだった。



37緑猫 ◆gPbPvQ478E :2007/12/02(日) 19:06:36 ID:o/qmFI5J
わかりやすい相関図(大嘘)
 
ユメカ→ユウキ←セツノ←白
 
 
次回はあの人が参戦します。多分。
38名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 19:18:31 ID:uT0jlE8p
おお、久々のGJ

鎧の人か?
39名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 19:24:15 ID:Kdza6yhD
GJなんだす
40名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 19:28:17 ID:vrqrHSLj
GJ
最近戻る職人さんが多いのは気のせいか?
41名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 19:30:31 ID:aGb1RL0I
>>37
うおぉぉぉおおお白と怪物エロ姉妹きたああああああああ!!!

これで靴下が履けるよ…
42名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 19:30:50 ID:Mjgo5433
>>37
怪物姉妹きてる(*´д`*)
今回も凄い姉の暴走が!?


と思って読んだら、凄い和んだ(´・ω・`)
作者様GJ!
43名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 19:54:34 ID:6LPvw329
ディ・モールトGJ!
次回楽しみに待ってます!
44名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:12:11 ID:yhiWehuh
あの人が来るのか!!






斬鉄巨人、レコン・ランクラウド!!

でも本当は甲冑かアトリがいいなぁ。
45名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:23:02 ID:O9YfmHe4
>>44
・・・そんなのいたっけ?最初に白に殺されたやつか?
46名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:26:09 ID:AbdhwAf4
初心者だお
読んで欲しいお





「どうしてあんな事をしたの?」

担任が口を開いた。
私は今、応接室にて担任と学年主任の教師と向かい合って座っている。
今日の体育の授業の後、クラスの女子…斉藤かなえが『財布が無い』と騒ぎ出して、
簡素な荷物検査をされたのだが…
まあ、全く身に覚えがないが何故か私の鞄に入っていた…という事で
放課後にここに来るように言われたのだ。

「私は、何もしていません…。」

普通、この様な状況に陥ってしまったらならばどんな処分が下されるかなどと考えて、
怯えてしまうだろうが、今私は別のことを考えている。
それは、指定の時間がくるまで教室の自分の席に座っていた途中に
「被害者」の彼女がアイツに慰められるように一緒に下校していくのを
見てしまったからだった。

アイツ…神谷秀一とは長い付き合いで、ハッキリ言って好きだ。
幼馴染で家も近いから家族ぐるみの付き合いで、昨日向こうの両親が海外旅行に出かけたから
私がご飯を作ってあげる、って約束したのに…早く解放されないかな。
あの景色が何度もフラッシュバックする。あの時奴がこっちを見て嘲笑した気がするのは
いくら何でも気のせいか被害妄想か。
そんな事より…もしかしてアイツは斉藤の事を…
それにあれからアイツと話してない。軽蔑…するよね、普通なら。
ああ…どうしよう。
さっきから私は思いっきり手の甲をつねっている。やめれば血の気が一気に引いてしまいそうだ。


「なあ…宮本、ちゃんと聞いてるか?…証拠が出てきちゃったんだからそれは通らない、分るだろ?」


物腰の柔らかい担任とはまるで違う横柄な態度をもって主任は私に語りかける。
47名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:27:34 ID:AbdhwAf4
…あっ、そうか。
認めた方が早く帰れるかもしれない。何で気付かなかったんだろう。


「あの、本当に、すいませんでした…反省してます。」


彼らは顔を見合わせた…二人の表情が少し穏やかになったように感じた。

「宮本さんは、勉強も頑張っているし、行事も積極的に取り組んでいます。
  …ですから主任、ここは厳重注意で済ませてあげられませんか?」

「勿論私もそうしたいが…やはり、親御さんには連絡させてもらう。盗難は、悪質だからね。」


いちいちこっちの表情を伺うのはやめてほしいな…。
でもこれでもうすぐ帰れそうね。
説教のエピローグが始まったが、私は最後まで気を抜かずに反省の色を作出して
それをやり過ごすことに成功した。

……。
…………。

「…ハッ…ハァッ…」
いつの間にか私は駆け出していた。
早く…早く会いたい。
駅について、電車が来るまで一息つこうとしたところで、メールが届いた。
もしかして秀からかな…なんて思うと、かじかんだ手も容易に動かすことができた。


「(なーんだ、親じゃん…って、親か。)」


かなり気まずいが、とりあえず内容を確認する。



『友理、盗難ってどういう事?詳しく聞くから、早く帰ってきなさい。』
48名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:28:43 ID:AbdhwAf4
携帯を、落としそうになる。
その時私はどうしようもない不安感にかられた。
親でさえ、疑う余地もなく私を疑うんだ、だから秀も…
…またあの景色が脳裏に浮かび上がる。そして秀の家には誰もいない。
今改めて思うと二人でいるには絶好の場所だ。
今度は携帯を壊しそうになった。


そうだよ、どう考えてもあれは…あの慰め方は…。
私なんか何年も、かなり近い距離で接しているのに何も起こらない。
そうかそうか、アイツは、そうなのか。



思い始めると、止まらない。
ぐにゃり、と世界が曲がる。
多分私は笑っている。
携帯に質量を感じなくなる。
すべてが…



ああ…、ホラ、おかしいよ。
せいじょうに、もどさなくちゃ。
このゆがみをなおすためには…
ひとついらないものをのぞくことだね。
…。


合鍵を差し入れて、家宅に侵入する。
やる事がはっきりした私は、すっかり「平常」を取り戻していた。
二人でいるという事は…リビングか秀の部屋か…。

私は少しばかり忍び足でキッチンに向かう。
私の家の次に詳しく知っているのはこの家。
キッチンには…アレがあるよね♪
49名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:29:45 ID:AbdhwAf4
「…?」
なんかおかしいな、いい匂いがする。
肉じゃが?


キッチンからは明かりが漏れていて、恐る恐る覗いてみるとエプロン姿の秀がいた。



あーなるほど、奴に作ってあげてるのか。
これは早く目を覚ましてあげないと駄目だなー。


「お帰りさーん。」


長い付き合いだと、気配でばれてしまうものだ。
いつも通りの秀…本当は疑っているくせに。
こちらを向かずに言葉を発したアイツに近づくついでに、傍らにある包丁を手に取った。


「…?もう切るもの無いよ。」

「あるわよ?ところで、奴はどこにいるの?」

「…ん?」

「…とぼけなくてもいいのに。今日の事件の『被害者』よ。」
50名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:30:55 ID:AbdhwAf4
「何かよく分からんが、斉藤にはよく言っておいたよ。」



…んー?何か話の流れた方向がおかしいな。
えーと…何だか頭がこんがらがってきた。


「まあこないだも社会の授業でやったじゃん。何十年も不当に拘留された冤罪事件とかいう奴。
  …それに比べたら、どってことねーだろ。」

「えん…?」

「お前があんな事する訳ねーだろ。そう斉藤にも言っておいたから。」

あー、いつもふざけてばかりいると真面目な事言うとき凄い恥ずかしいな。
俺は必死に友理の方を見ないようにして、鍋の様子をいつまでも伺っていた。
すると何と無く自然な感じに友理に抱きつかれた。


「…っく…ひっく…わたし…友だ、ちにも、親に、も…」

「ハイハイ、分ってるよ。だから、肉じゃが。」

私は肉じゃがが好きで…しかも家庭的な料理だから安心できそうで…


「わた、しの、ために…」
「そうですこれを『肉じゃがの計』と言います!」

「……………。」


…シリアスな雰囲気が嫌いだからついふざけてしまった。
しかしボケてもここまで反応が無いのは久しぶりだなあ。
51名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:32:29 ID:AbdhwAf4
こんなにもやさしい人が身近にいる事…
それは普段の生活からではなかなか実感できないだろう。
だから私は…それを感じている今しかない、と思った。
秀の胸に顔を押しつけながら、私は積もり積もった想いを…




「………すき……。」

「………うん、俺、も…。…ってか、お前包丁」



ガラガラッ!!
突然の事だった。
あまりにも幸せな空間にその音によって亀裂が走る。
ダイニングとキッチンを隔てる引き戸が物すごい勢いが開かれた。

その来客は…

「おいおい、斉藤どっから入ったのさ。友理閉め忘れた?」

いつでも冷静沈着な性格が売り(?)の俺だが
今の状況はちょっと…。


「ずるいずるいずるいずるいずるいずるい付き合いが長いだけの癖してずるいずるいずるいずるいズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイ」

その呪文と虚ろな瞳に少々、いやかなり不気味さを感じたが勇気を出して聞いてみる。

「斉藤、お前右手から血が…」

すると彼女は反射的に右手を隠して鬼のような形相をして叫ぶ。

「どうしてッ!!…こいつは、盗人なのよ!!!」

…まあ確かにあの状況で疑うな、と言うのは無理がある。
何と言えばいいんだろうか…それに今、コイツは、病的だ。
無闇に『それより不法侵入な件について』とか言うのはまずそうだ。


「…あっ、あれだよ斉藤。『罪を憎んで人を温水』って奴だよ。ハハハ。
  …つーわけで、ちょいと右手見せてみな。」

「…ッ!危ないッ!!!」


友理の鬼気迫った声を聞いて思わず俺は後ずさり大袈裟なまばたきをしてしまう

目を開けると…友理が床に横たわっていた。
52名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:34:32 ID:AbdhwAf4
「ウフ。ウフフ…そっか、こうすればよかったのか…。」


ガラス片。
それは肌を裂いてその内側から血がポタポタを垂れるほどに強く握りしめられていた。
そしてそれは持主の黒く鋭利な気持ちと共鳴し、ターゲットの急所を抉った。

「ああっ!友理…友理!!」

「神谷君がそんなに狼狽するの初めて見た…カワイイ。
 …待ってて、今トドメをさしてあげるから。」


何だ…外野がうるさい。俺は外野を何の迷いもなく思いっきり蹴飛ばした。
その時聞こえたうめき声など、興味無い。友理を助けなきゃ、助けなきゃ。
119だ!
ええっと、でんわ…でんわ…


「もう、いいよ、秀…。」

「友理…!ごめん友理…俺が不用意に…」


泣きそうになりながらその名前を呼ぶ。
誰から見ても、彼女の瞳から力が失われつつあるのが分る。

「折角…両想いに…なれ…」

「しゃ、喋るなって。大丈夫だから!!」

「ううん…分かるの…だから」




ブスッ


うぐっ、と勝手に変な声が出てしまった。胸に何か刺さったね、コレ。
いってー。
ちょ、おま、抜くなっておい、あっ



「なるほどこうすれば一緒、に…。」

「ウフフ…そういう、事…。」


俺は最後の力を振り絞って友理の首に両手を絡めてキスをしてやった。
でもごめん、もしかしたらさっきの外野が一緒に『こっち』に来るかも…。




・・・それから二日後、神谷家の家から三人の焼死体が発見された。

発火原因は、ガスコンロの火を消し忘れたことらしい。
現場の異様さからいって、現場に居合わせた人は誰も『消し忘れた』とは思わなかったけど。
53名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 20:53:46 ID:AbdhwAf4
あ、終わりですお

平和になってほしいお
54名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 21:01:17 ID:nSWI919S
競作の続きキタァと思ったら・・・
55名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 21:20:05 ID:LhSL89bz
みんなGJ!
56名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:00:11 ID:ZG7AMA8c
昨日はウナギイヌと取り巻き連中に
今日は電波系の書き手どもに占拠されるのか
早くまともな作品読みたいな
57名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:09:43 ID:OZ/aI8uP
こっちには怪物姉妹が、そして避難所にはあの人が………
死んでいない……修羅場スレは、まだ死んじゃいないぞッ!!
58名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:31:05 ID:d6QGQHtS
>>46−52GJ 面白かったです
秀が友里のことを無条件で信じてあげてた部分なんか感動した
各人物の心象描写なんかも良く出来ていて気持が伝わって来てとても良かったです
そして衝撃のラストと最後まで大変楽しく読ませて頂きました

あとチョット気になった点があったので差し出がましいと思いつつも
避難所の雑談スレに書かせて頂きました
若しよろしければ目を通していただければ幸いです
59名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:35:09 ID:d6QGQHtS
あ、友里じゃなくて友理でしたね
名前を間違えるという愚考を犯してしまい本当に申し訳ありませんでした
60名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:38:48 ID:CcNFe94l
ウナギイヌの新たなる嫌がらせか
61名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:47:40 ID:vhAIjUvW
ウナギイヌ「自作自演の新しいパターンを開発したぞ!早速賞味してみてくれタマエ!」
62名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:09:18 ID:pjc6Yrel
ズルイズルイがルイズルイズに見えたw
63名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:18:41 ID:Kdza6yhD
ルイズの嫉妬か 読みたいな
64名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:28:17 ID:LBfzUEwe
ルイズの嫉妬は本編に出てるんじゃないの?
俺見た事無いから分からんが。
65名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 00:07:10 ID:Y5/ohC4y
出るよ
凄く軽いけど
66名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 00:56:46 ID:+lC29Zpr
>>37
俺が好きな主人公に依存する白は死んだんですね。
(´;ω;`)ウッ…

ま、みんな幸せそうだからいいか。
67名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 01:24:09 ID:AVEPy0Xr
変なこと聞くけど>>37の前編って保管庫にある?
読みたいんだけど見つけられなくて
68名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 01:43:51 ID:mZHdulFg
>>67
まとめサイトの「血塗れ竜と食人姫」の外伝6だよ
69名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 02:23:17 ID:AVEPy0Xr
>>68
見つけられた、どうもありがとう
70名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 06:38:22 ID:mzHq4Phu
>>37
GJ.

白が幸せで、普通の女の子として生きてる。
それだけでなんか嬉しいな。
71名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 20:08:12 ID:e3/ZWrWt
避難所に『一万年と二千年前から愛してる』を投下しました。よろしければ読んでください。
72名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 20:18:36 ID:PbF6W9X6
>>71

おまいさん色々言われて大変だろうが頑張って完結させてくれ。ちゃんと読んでるから。
73名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 20:31:06 ID:Z0o9Ju+0
投下wktk
74名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 20:51:44 ID:e3/ZWrWt
舞香が地獄に堕ちずに優と結ばれる方法って無いですかね?私が考え付いたのは
@あえて優と翼を結婚できるようにしむけ、数年後舞香が翼を裏で殺し、後添えとなる。
A悪魔と契約
A舞香の前世を使ったギミック(使い方あってる?)を利用する。
の3つです。
@は『二人が結ばれた』状況を作ってから殺すというもの。
Aは死後舞香の魂を悪魔に渡すことで地獄行きの回避。ただし、二度と転生出来ない
Bの具体的内容は一応思いついています。具体的にはまだ内緒ですが。
どれが良いですか?
75名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 20:54:23 ID:e3/ZWrWt
いっそ優と舞香を心中させるというのもありかも
76名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 20:58:03 ID:kmxvNSqZ
スルーよろしく
77名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:06:23 ID:5Pfz+WFT
半年ROMれって言われたろが・・・
78名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:07:09 ID:P/HcnJ55
あれだけ暴れておいて投稿するとは一万年は何を考えてんだ?
せめて、クリスマスまで自粛するべきだろ
79名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:08:41 ID:xW+s5Ln7
気にしたら負けだぜ
80名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:20:15 ID:QTtUSKh6
一万年にいつまでも執着してるお子ちゃま脳をお持ちの方はお帰りください
81名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:21:29 ID:8mPvoTjE
また自作自演かよ
82名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:36:20 ID:cPmsK9d5
また一万年の自分擁護ですかw
83名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:38:02 ID:PbF6W9X6
>>74
いや、だからさ、そう言う事書いてるから叩かれる要因のひとつになるんだぞ?
異なる展開の構想があるんなら、まずお前さんが一番書きたいルートを本筋として完結させて
その後、Bルート、Cルートみたいな感じでIFストーリーを追加すれば良いじゃないか。
84名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:38:29 ID:e3/ZWrWt
なるほど。
85名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:41:41 ID:5Pfz+WFT
せっかく避難所で投下してるんだからそっちで聞けよ
本スレでは噛み付かれるの火を見るより明らかだろが
86名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:42:56 ID:C5TsNpQP
つ避難所
87名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:43:35 ID:8mPvoTjE
>>84
トリップを付けなくても、作者がいちいちスレに書き込むことが
ダメだと言ったら、何回言えばわかるんだ? 一万年よ
88名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 21:49:37 ID:C5TsNpQP
いや、やっぱり一万年はもう死んだ方がいいかな
89名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 22:01:21 ID:zyJSPudq
避難所に投下してもこっちで話題振るなら意味ない。
しかもマルチポストかよ
90名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 22:44:46 ID:Y0pRO3BL
一万年のひきこもりのせいで他の作家が逃げてゆく
変な池沼が粘着するとスレ自体が荒れるんだよな
91名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 23:03:37 ID:5Pfz+WFT
変な池沼が粘着ってウナギイヌw?
92名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 23:13:01 ID:/z/b4Mgj
わかったからもう黙ってろ
93名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 00:23:32 ID:ZJsN5Ka+
このスレの為に一万年はもう投下しないで下さい。
94名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 00:26:41 ID:CR28xq9h
避難所の奴等ってやっぱり心が狭いのなw
本スレで煩わしかったから避難所に行ってもらったのに、なんでワザワザ一緒について行って構うんだよwww
95名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 00:43:37 ID:dbWF3O39
一万年です。
>>94様、良いんです。私が変な書き方してしまったので。
ただ言い訳じみて申し訳ないのですが、
マルチポストはさきにここに書き込んだ後、
色々と不評だったのであっちに書かせていただいたんです。
もちろん悪いのは私ですので、文句を言うつもりはございません。
失礼します。
96名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 00:45:56 ID:D5P0Q30S
>>95
いちいち、ここに書き込むな
それだけでスレが荒れて、作者様は投稿できなくなるんだよ!!
お前のおかげでどれだけ作者が減っているのか分かっているのか!!
97名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 00:50:06 ID:nJpT4CjB
避難所で大暴れw
98名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 01:18:30 ID:UPkToNW0
ボールが、恋人な男の子に恋する女の子
そして、ボールに嫉妬するそんなバカキャラがいてもいいと思うだ
99名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 01:28:58 ID:eg0DAHzJ
いつもいつもボールを攻撃してるから、最終的に誰よりうまくボールをパンチングできるようになっちゃって
その男の子に「男装してうちのサッカー部に入ってくれ!うちにはSGGKが必要なんだ!」なんて頼まれたりして。
100名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 01:31:14 ID:pdhhTcJj
>>98
子供の頃から大事に使っているサッカーボールが擬人化するとか?
んで主人公をプロの選手にする為に一緒に練習
それを見た幼馴染が発狂とか(サッカー友達の男装っ子とかもありかも)
101名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 01:38:30 ID:7hZEXofX
>>98
そんな貴方には『みつどもえ』の53話をお薦めする。
他の女の子、ボール、パンツに嫉妬する女の子が登場します。
102名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 01:43:32 ID:Oe72n47U
ちなみに小学生なのにとても腹黒いキャラとかもいる
好きな男の子の消しゴムに自分の名前を書いて噂を立てたり
他の女の子がその男の子の名前を書いた消しゴムを使わせないように奪ったり
103名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 01:44:40 ID:EQ56sc36
なんという素質、その子は間違いなく将来大物になるw
104名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 02:10:24 ID:o28Dds/G
萌えたw
105 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/04(火) 02:16:16 ID:uqwCnNpA
まず最初にお詫びします。

俺の誤字脱字まみれの駄文により、前スレの最後が荒れてしまい申し訳ありませんでした。
誤字脱字があれほど酷くなければ、あそこまで荒れることもなかったと思います。
他の作品を楽しみに待っていた方々、スレが荒れて不快になった方々、本当にごめんなさい。
荒らしの方もできれば荒らさず、静かに住人の皆と仲良くしてこのスレを楽しんでください。お願いします。
GJって言ってくれる方々、本当にありがとう! その一言で頑張れます。
今後は推敲を重ねてミスを無くし、読んでくれる皆に楽しんでもらえるように努力します。
推敲してもまだ誤字脱字があるかもしれませんが、苦笑いでもして許してください。俺バカなんでよくミスります。

前回の教訓
・ちゃんと推敲しよう
・何回も繰り返し推敲しよう
・調子にのるな
・一人羞恥プレイは後々死にたくなる
・指摘を糧に頑張るべし

そんなわけで、短いですが恥知らずにもちんたらと投下するでがんす(ふんがー!)
106狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/04(火) 02:18:38 ID:uqwCnNpA
「よく来た、リスト国の王女よ」

 謁見の間には大勢の下臣達が向き合うように並んで立っている。アリアの目の前には五年ぶりに見る懐かしい顔が微笑みながら王座に座っていた。
 ティークは5年前に比べると、逞しく精悍な顔つきになっていた。大国の王の威厳と風格を持ち、ただそこに居るだけで圧倒的な存在感を放っている。

「このたびは再び会うことができて光栄です。ティーク王…この日が来ることをずっと願っていました」

 また会うこと――ずっと願い続けていたことが叶い、アリアは涙が溢れだしてしまいそうになるのを必死で堪える。
 白い薔薇を見るたびにティークのことを思い出していた。
 ティークの顔を忘れてしまわないように、たくさんの白い薔薇を育てた。城の庭園は真っ白な薔薇で埋め尽されている。
 5年間――アリアにとってこの年月は永遠のように長く感じた。それが今報われたのだ。
 再会できた喜びを伝えようとアリアが口を開いたそのとき、

「再び…? 何を言っている。俺は王女と以前に会った事があるか?」

「…え?」

 ティークの一言でアリアの胸の奥に亀裂が入る。予想だにしなかったティークの言葉に、頭の中が真っ白に染まった。

「……覚えて…ないのですか?」

「覚えているもなにも、俺とアリア王女は今日が初対面のはずだ」

 嘘だと言ってほしい。全身から力が抜けていき、目の前にいるはずのティークがとても遠くに感じた。
 ついさっきまでの喜びが絶望に変わり、自分が夢の中にいるのではないかと錯覚した。これが夢であればいいのにと強く願った。

(ティーク様にとって私は簡単に忘れてしまうほどの小さな存在だったの? それほど価値の無い、どうでもいい存在だったの?)

 胸の中の言葉を声に出して言いたい。本当に忘れているのかどうか聞きたい。でも、ティークの口から出る言葉が怖くて聞けない。本当に覚えてないと言われたら、今度こそ心が砕けてしまう。

「それよりも、今日ここに来たということは手紙の返事が決まっての事だろう? なにも世間話をしに来たわけではあるまい」

 アリアのことなどまるでどうでもいいかのようにティークは会話を進める。だが、その言葉でアリアは本来の目的を思い出す。
107狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/04(火) 02:24:28 ID:uqwCnNpA
(……そうだ。何のために私はここに来たのだ。本来の目的は王に侵略を考え直してもらうために来たのだ。国の未来が私の手に委ねられている。目的を忘れるな――私の心など国の存亡の前には塵にも等しい)

 自分の言葉一つで目の前の王の気分を害するかもしれない。自分の言葉一つで国が滅ぼされるかもしれない。自分の言葉一つで――。
 アリアは大きく息を吸い込み、ゆっくりと口を開いた。

「私の国、リストは小さな国です。争いを好まず平和を望み、これまで暮らしてきました。国は貧しくはありませんが、決して裕福とも言えません。
自然に囲まれているだけの小さな国です。王がこれまで侵略してきた国々に比べると、進呈して差し上げるものも少なく、王を満足させることができませんでしょう」

「…それで? だからなんだ?」

 謁見の間に沈黙が立ち込める。ティークの表情からは何も読み取る事ができない。
 アリアはティークの目を見つめ、謁見の間に居る全ての者達に聞こえるように言う。

「リスト国への侵略をお止めください」

 謁見の間がざわめくと同時に、周囲から無数の殺気がアリアに向けられる。王の一言があればいつでも動けるように、騎士達が剣の柄に手を添える。
 ティークは表情を変えず右手を軽く挙げ、全ての下臣達を制止させる。

「その言葉の意味、分かって言っているんだな?」

 氷のように冷たい声でティークが言う。一欠片の慈悲すら感じさせないその声に、アリアの体が恐怖ですくんだ。
 しかし、このまま引き下がることはできない。アリアは意を決して口を開く。
108狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/04(火) 02:26:02 ID:uqwCnNpA
「――国王の数々の非道の行いを星の数ほど聞いてきました。ティーク王は殺戮を好み、敵対する国の破滅を望み、敵国から全てを奪う狂王だと聞いています」

 空気が凍りつく。下臣達は青ざめて、騎士達の殺気が一層強まる。
 そして、王の表情に変化が起きた。

――ティークは笑っていた。嬉しそうに。悪魔が舌なめずりをするかのように。

「何が言いたい?」

「私は、王が血も涙もない方になってしまわれたのが信じられませんでした。どうしてそこまで変わられてしまったのかと思い、それを確かめたくて私はここに来たのです。ですがこの国に来て、自分の考えが杞憂である事が分かりました」

 謁見の間が再びざわめく。下臣達はアリアが何を言いたいのか分からずに困惑していた。

「お前達、少し黙れ。次に王女以外が囀ったら首を斬り落とす」

 ティークのその一言で、謁見の間に一瞬にして緊張が張りつめる。

「…続けろ」
109狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/04(火) 02:27:52 ID:uqwCnNpA
「私はこの国の町と民を見てきました。国民は活気に満ち溢れ豊かな暮らしに満足し、喜びに満ちていました。
国民は皆国王を褒め称え、感謝していました。無慈悲な王が民に慕われることなどありえません。
王の他国への侵略は国の繁栄のため、国の民を思っての事でしょう。ならば、無意味な侵略を止め、他の国々と手を取り合うべきです。聡明な貴方様なら分かっているはずです」

 ティークは黙ったまま、アリアの目をじっと見つめながら聞いている。すでにさっきまでの笑みは消えている。

「俺の非道を聞いたと言ったな? 俺は侵略する国を滅ぼす――言葉通りの意味で、だ。これは何故だと思う?」

 ティークからの質問。答えを間違えれば待ち受けるのは破滅――。

「確かに王は敵国を滅ぼします。けれど残虐な行為を示しそれを広めれば、他国は怯えて争う事なく降伏します。まだ争わない国も、そう易々と攻めてこようとは思わないでしょう」

「他国と手を取り合ってどうする? 俺の噂は遠い他国まで広まっているのに、どこの国が親交を望むと思うんだ?」

「王がそれを望めばきっと叶えます。言葉を交わし、仲が深まれば他国の王もティーク王のことを理解してくれるはずです。私は――リスト国はこれからも、これまで以上に親交を深めていきたいと思っています」

 ティークは面白いものを見るような目でアリアを見ながら笑うと、今度はイジワルを思いついた子供のような顔になった。

「そうか。では俺が軽々しく下臣の首を斬り落とすという話を聞いてどう思う? 教えてくれないか?」

 この質問は無意味だ。なぜこんな無意味で悪質な質問をするの? 自分は試されているの?
 ティーク様が望む答えは分かっている。だけど、それを言っていいの? それでいいの?

 思考が幾重にも重なっては消え、まるで迷宮に迷い込んでしまったようだ。
 ティークは目を細め、楽しそうにアリアの顔を眺めながら答えを待っている。

 これに答えなんかない。意味の無い質問には答えなんてないんだ。
 これが正しいのかは分からない――だが、私は答えなければいけない。言わなくてはならないことをいうだけだ。
 全ては国とティークのために――。

 アリアは覚悟を決め、静かに口を開いた。
110狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/04(火) 02:29:53 ID:uqwCnNpA
「…ティーク様、私も貴方に聞きたいことがあります。何故貴方はそれほど自らを侮辱させたいのですか? 何故貴方は全てを敵に回したいのですか?
無意味な侵略は大国の王のすることではありません。今の貴方は間違っています!」

 アリアの言葉を聞き、ティークの表情が変わる。謁見の間は静寂に包まれ、自分の心臓の鼓動だけが大きく聞こえる。

「――ティーク王を侮辱するような事を口にしてしまい申し訳ありません。ティーク王、お望みならば私の首を差し上げます。ですから、どうか私の進言に耳を傾けてください」

 アリアはそう言うと目を瞑り、首を差し出すように頭を下げた。
 その姿を見てティークは王座から立ち上がり、重く低い声を響かせる。

「――貴様はそんなに死にたいか?」

 ティーク以外、もうこの場には誰一人として声を出す者はいない。アリアは暗闇の中、若き頃のティークを見つめる。誠実で人の良さそうな、顔色のあまり良くない青年。
 永遠にも感じる沈黙の中、アリアは庭園の白い薔薇を思い出していた。
 一輪だけくれた綺麗な薔薇。アリアによく似合うと言ってくれたティークの笑顔は今も鮮明に記憶に残っている。

(許して…くれないですよね。ティーク様と一緒に、もう一度見たかったなぁ…)

 どうしてもっと上手く話せなかったんだろう?
 どうしてこれほどまで変わられてしまったんだろう?
 これから私の国はどうなるんだろう?
 どうしてティーク様は私のことを忘れてしまったんだろう――?

 数々の疑問が頭の中を駆け巡る。
 本当に自分のことを忘れているのか――それが一番知りたかった。
 アリアは顔を上げ、ティークの顔を見る。死ぬ前にティークの顔を目に焼き付けるために。
 見上げたティークの表情は優しさに満ち溢れ、まるで昔見た時のままのように見えた。

(ああ、やっぱりティーク様は変わっていない…。もう許されなくてもいい――)

 でも、もし許してくれるのなら――最高の笑顔で応えよう。そして―――。

 そして、王の声が聞こえた。
111 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/04(火) 02:30:43 ID:uqwCnNpA
投下終了です。
112名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 02:34:24 ID:auzFsNNk
GJ!!
113名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 02:52:04 ID:SD3Ra5p6
GJ!
続きに期待してる。
114 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/04(火) 15:06:16 ID:uqwCnNpA
誤字脱字をなくすように努力しますと言ったそばからもう間違ってました。
>>109
のアリアのセリフの
「王がそれを望めばきっと叶えます」は「王がそれを望めばきっと叶います」です。
ほんっと〜にすいません!俺の馬鹿!変態!
115名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 17:42:13 ID:PP603zNF
自分新参なのですが、緑猫さんは同時連載されているのでしょうか?
116名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 20:16:40 ID:JD50qzhe
>>114

>謁見の間には大勢の下臣達が向き合うように並んで立っている。

実際に向かい合って立っているのなら「ように」は不要じゃないの?
それとも向き合うような向き合わないような、どちらとも言えない中途半端な状態なのかな?
向かい合わせに立っていても、向き合うのが目的でなく、結果としてそういう状態になっているってことで納得しようか。


>「このたびは再び会うことができて光栄です──」

貴人に対する敬語の使い方が稚拙。こう言うのは知識と言うより一般常識の問題だな。
格下の矮小な存在の身としては「お目通りが叶い」とか、せめて「お会いでき」とか使ってみては。


>「……覚えて…ないのですか?」

「覚えて」と「ないのですか?」の間にある「…」は「おられ」と言おうとして、実際には声にならなかったんだね。


>ティークは表情を変えず右手を軽く挙げ、全ての下臣達を制止させる。

「全ての」があるんだから「達」は蛇足


>「――国王の数々の非道の行いを星の数ほど聞いてきました。──」

これだけうるさく「の」「の」が続くと、ATOKが黙っていなかったろ?
奴に振り回されるのは癪だが、書き手の端くれとしては他に言い回しがないのか気になってしまうんだ。


>「──自分の考えが杞憂である事が分かりました」

それが杞憂でなかったことは、たった今、王に謁見して分かったはずでは?
首を切り落とされたくて、敢えて皮肉を言っているようにしか聞こえないぞ。
後に出てくる「どうしてもっと上手く話せなかったんだろう?」はここに掛かっていると見た。
117名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 20:17:12 ID:JD50qzhe
>「私はこの国の町と民を見てきました。国民は活気に満ち溢れ豊かな暮らしに満足し、喜びに満ちていました。

こんな侵略国家では相当に厳しい兵役の義務があると思うんだが。
それでも国民は喜んで戦っているのか、もしくは戦争は傭兵に任せているのか?
前回、王女が町を視察した時にそういうところに言及していれば、物語にもっと深みが出ていたね。


>無意味な侵略を止め、他の国々と手を取り合

ったら、他国へ侵略することに比べて、どんなメリットがあるのかについて説明がなされていない。
侵略を止めさせようと説得するのなら、それがもっとも重要な論点になるはず。
このまま他国の侵略を続けていて王が被るデメリットと併せて説くべき。
みんな仲良く平和が一番じゃん、なんて論法じゃ今どき小学生だって説き伏せられないよ。


>「──まだ争わない国も、そう易々と攻めてこようとは思わないでしょう」

「まだ」→「また」
争わない国は、攻めようとは思っても、攻めて「こよう」とは思わないだろうね。
ここは「攻めてこようとは『しない』でしょう」を推奨しよう。


>ティークは面白いものを見るような目でアリアを見ながら笑うと、今度はイジワルを思いついた子供のような顔になった。

「ような」や「ながら」の連発が鼻につくな。


>本当に自分のことを忘れているのか――それが一番知りたかった。

――私の心など国の存亡の前には塵にも等しい、のに。
女心だねぇ。王女だと気負ってみても、やっぱり女の子なんだから本心はこうでなくっちゃな。
118名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 20:17:55 ID:JD50qzhe
>(ああ、やっぱりティーク様は変わっていない…。もう許されなくてもいい――)

許してくれなくちゃ国が滅びちゃうのに……
女の子としては可愛いけど、君主としては余りにも無責任。
王女として、そして1人の女として、アリアの持つ二面性が作中に垣間見えるが、こちらが本心なのだろうね。
そのせめぎ合いの狭間で悶えるアリアの苦悩が今少し出せていたら、俺様も萌え死んでいたと思う。
済まないが、今回は単に統一性のなさが漂うだけだったので、つまらぬ突っ込みを入れさせてもらったよ。


>そして、王の声が聞こえた。

よくもいいところで切ってくれたな。
俺様も、早くこの続きを知りたいよ。

ただ、王女に王の声が聞こえてしまっているのはどんなもんだろうか。
王女には既に王の態度──少なくとも口調は伝わっているわけで、王女には何かしら感情の動きがあったはず。
これでは彼女と心を一つにして、共にひたすら王の反応を待ち続けている俺様たち読者が置き去りにされてしまう。
クライマックスなればこそ、キャラと読者の感情は共有させておいて欲しい。
この場面こそ、お得意の「口を開いた」を使うべきだったのでは?

読み返しをすると、どんどん出来栄えが良くなっていくのが自分でも分かると思う。
更に日をおいて、客観的な目で読み返してみよう。
それまで見えなかったものがきっと見えてくるはずだから。

それと、今回はストーリーがよかったから、一本の読み物として充分に楽しめたな。
二重表現や言葉の繰り返しなど気になる部分は他にもあったが、話の面白さの前には一々指摘する必要性を感じなかった。

迷惑じゃなければ、素直にGJ!を贈らせてもらうよ。
119名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 20:18:49 ID:nlrYlhDZ
またウナギイヌか
120名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 20:58:02 ID:0/UqlyPp
SS投稿以外の長文うぜえ
121名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 20:58:02 ID:nlrYlhDZ
愚かな一万年の自己満足スレ
http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/dorobouneko/11/l10

あいつは真性のキチガイだな
気持ち悪くなってきたわ
122名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 21:17:39 ID:dMoSjj2O
ウナギイヌは批判を1レスに纏めろ。スレ圧迫するから
123名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 21:38:12 ID:wOKWphqE
なぜスルーできないのだ
124名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 21:39:55 ID:8J/eYVFl
今回は褒めてるんだしいいじゃん
125名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 21:47:17 ID:kAdmp0G7
ていうかどうしてお前等はウナギイヌと一万年を無視出来ないんだ…
126名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 21:56:04 ID:v5QlLt4L
一文一文はおろか行間紙背まで読んでくれるウナギイヌは書き手にとっては神様だよ
ちょっと落ち込まされたこともあったけど、落ち着いて見直すとなるほど言われる通りだと思った
またチャレンジしてみようかな
127名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 21:57:59 ID:nlrYlhDZ
それにしても、まともな作品の投稿がなくなってきたな
128名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:05:59 ID:9lEGOUeQ
>>115
同時連載>そう認識しておKだと思う
ただどの作品もクオリティは高くて面白いが投下が不定期なんだよね
それでもどんなに間が空いても投下してくれる信頼感と安心感があるから
安心して待っていられる

ちなみに同時連載してる作家は他にも何人かいるね
129名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:06:25 ID:HEUgMKir
>>127
星空のファンの方ですかな?
心無い中傷で他の書き手のモチベーションを下げようとするのは止めていただこうか。
今、王の言葉を待っているところだから。
130名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:15:44 ID:Gdo9L38C
ウナギイヌは言い方があれなだけで
かなり良い部分を指摘しているように思える
作品を読んだあとに
ウナギイヌの指摘を読んで確かにな
と思える部分も結構あるし


言い方で台無しにしているのは確かだが、
下手なGJよりかは作家の為になっていると思う
荒らしも何も、スルーすれば(こんな事書き込んでる俺も含めて)いいわけだしな


最後に
〉〉109
これからも頑張って下さい
楽しみに読ませてもらっています
131名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:17:36 ID:0/UqlyPp
言ってることがどうとかじゃねえ
やってる場所が駄目なんだよ
ここはSSスレだ
取り違えるな
132名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:18:27 ID:nlrYlhDZ
>>129
(゚Д゚)ハァ?
俺が待っているのは他の作者様の投稿なんだよ
133名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:19:21 ID:nlrYlhDZ
そもそも、批評関連はスレ外だろ
ルールを守ることができない人間は荒らしだろw
134名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:23:46 ID:Gdo9L38C
ルール守れないのが荒らしならさ
荒らしに反応してるのも荒らしという事になるな

いきなり現れて変な事言い出してすまないな
要は荒らしに反応している時点で荒らし
だと言いたかっただけなんだ
またROMに戻るわ
135名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:24:21 ID:HEUgMKir
>>132
お前の好きな書き手の都合なんか俺が知るか
だったらその作者様に投下を促せばいいだけのことだろうが
糞SS読めない腹いせを他の書き手さんにぶつけるなって言ってんの
136名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:24:48 ID:bKkmTmad
  /\___/\
/ /    ヽ ::: \
| (●), 、(●)、 |    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |  < まーたはじまった
|   ,;‐=‐ヽ   .:::::|    \_______
\  `ニニ´  .:::/
/`ー‐--‐‐―´´\
137名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:26:44 ID:M++BzBNi
お前らがこのスレから追い出したからトライデントがヤンデレスレに来ちゃったじゃないか!!
責任取れよ!!
138名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:30:39 ID:HEUgMKir
>>137
笑いながら言っても説得力無いなw
139名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:32:34 ID:0/UqlyPp
   / ̄\
  |  ^o^ | < おうのことばを まちましょう
   \_/
   _| |_
  |     |
         / ̄\
        |     | < いみが わかりません
         \_/
         _| |_
        |     |
140名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:32:39 ID:UGQYiKwI
お願いだからもう止めて下さい
141名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:33:31 ID:l4EaqTKS
また無駄な論争が始まるわけですね
142名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:37:57 ID:MkBynznj
もうこの際指摘用のスレ建てて逃してやったほうが委員じゃね?
143名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:42:30 ID:IU6doCkl
俺はたぶん荒しが新しい手法にでたんじゃないかと踏んでる、
複数の回線を用意して荒しを注意する振りをして、自演を繰り返しスレの雰囲気を悪くしてるんだと。
それとも本当に荒しではないというならスルーしてくれ。俺もこれ以降ROMるから
144名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:48:19 ID:kAdmp0G7
確かに。携帯を固定idにでもしとけばパソの方は自由に変えられるもんな
145名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:48:55 ID:HEUgMKir
>>143
そう思わせることこそが荒らしの戦術なのに
疑心暗鬼にとらわれたらそれこそ荒らしの思う壷だ
今日のウナギIDは0/UqlyPpだから、みんなで注意しよう
146名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:50:58 ID:l4EaqTKS
ウナギとウナギがいることでかき乱そうとしてる荒らしがいるからな

ここからは話題転換で
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
147名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:53:31 ID:eEQp1eov
みんなわかってると思うけどスルーですよ厨が多すぎだろ・・・
148名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:54:02 ID:m3erwWeH
修羅場しゅらばで、しゅらしゅしゅしゅ!!!
149名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:55:17 ID:ekbXj292
じゃあ避難所の話題でも
なんで避難所の連中ってあんなに高飛車なの?
エリート気分でこのスレを上から管理運営してるって態度がありありだし
そのくせ一万年以外の書き手からは完全スルーされてるし
どうしてほとんど作品投下されないのか分かってないのかな?
150名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:00:50 ID:PP603zNF
>>128
レスありがとうございます。
素晴らしい作品ばかりなので次回の投下が楽しみです。

他の方の作品も少しづつ読み進めたいと思います。
151名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:07:32 ID:gg2KAXb9
>>149
お前は馬鹿か?
避難所にいるのも同じ住人だ。
ここと空気が違うとしたら求められる機能の違いだろ。
俺は面倒だから避難所には行ってないがな。
あとやるならもっと巧妙にやれ、単純過ぎてつまんねぇ。
152名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:09:10 ID:XI00dSTy
同時連載って聞こえはいいけど、連載1本を書き上げる力も無い人が
あちこちとつまみ食いするのは止めて欲しいな
あと、書き終わる前に別ルートとかスピンオフ作品とかマジ勘弁して欲しい
アンタどんだけ人気作家なのって思ってしまう
153名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:12:51 ID:Cg6oDUmb
>>151
それって、ここでウナギに構って暴れてる人たち=避難所の人間ってことでおk?
なんかあっちのレス読んでると、口汚いところなんかここで暴れている人とよく似ているような気がするけど
例えば151みたいにすぐ 馬鹿 とか つまんねぇ とか言っちゃう人
154名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:14:42 ID:Cg6oDUmb
避難所に求められてる機能って、例えばどんなの?
155名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:18:40 ID:gg2KAXb9
>>153
目が付いてるなら読み直せ、向こうの状況なんざ知らん。
あといい加減に単発IDで集中した時間に書き込む癖を直せ低脳。
じゃーな。
156名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:19:12 ID:Cpr7DqB9
>>150
保管庫読んでる最中なら「疾走」が個人的にオススメ
ヒロインのクオリティが色んな面で高いよ…
157名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:19:25 ID:JUMpBJdi
>>154
ここでやると荒らしと認定される作品批判や個人攻撃を吐き出す痰ツボだよ
その意味では、ウナギの言う通りあそこは荒らしの隔離所とも言えるな
まあ、自分たちが荒らしだという自覚がありここに迷惑掛けないようにしている分、マシかも知れないが
158名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:20:12 ID:UGQYiKwI
ここに投下されるSSを、本当に、楽しみに、このスレを見てるんですよ。
本当にもう、この一連の流れを止めて下さい、お願いします。
159名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:20:15 ID:Ltq36CTG
何で避難所=荒らしって話になっているの?
どう見ても、ウナギイヌの自作自演じゃんw
160名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:22:23 ID:xFHONiRC
>>157
ときおり我慢できなくなって脱獄し、こちらに出張してるようだがw
ホント、口汚いカキコが多いから直ぐに正体がばれてしまっているなww
161名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:24:02 ID:C2MPK0Fs
157 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/04(火) 23:19:25 ID:JUMpBJdi
>>154
ここでやると荒らしと認定される作品批判や個人攻撃を吐き出す痰ツボだよ
その意味では、ウナギの言う通りあそこは荒らしの隔離所とも言えるな
まあ、自分たちが荒らしだという自覚がありここに迷惑掛けないようにしている分、マシかも知れないが

160 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/04(火) 23:22:23 ID:xFHONiRC
>>157
ときおり我慢できなくなって脱獄し、こちらに出張してるようだがw
ホント、口汚いカキコが多いから直ぐに正体がばれてしまっているなww


↑ウナギwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
162名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:31:50 ID:xFHONiRC
最近ふと思うんだが、ウナギイヌってのは個人を表す呼称なのではなく
どこかで徒党を組んだ不満分子の集団じゃないのか?

特定の、自分たちにとって気に入らない書き手を葬り去るために結成され、
叩いたり貶したり、そしてスレが荒れるのがその書き手の責任だと思わせて
スレから追い出すのが目的だとしたら・・・

一万年が避難所送りになり、そしてまた同所でも袋叩きにあい、抹殺されようとしている今
その目的はほぼ達成されつつあるとも言えるのではないのか?
163名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:38:19 ID:ZPQxSTqP
>>162
なるほどな
一見飛躍気味に思えるが
それだと2分ほどで別IDのウナギが出たり、
都合良く相手にする奴が出てくるのも頷けるな
164名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:39:44 ID:GB7I92MH
今日ss何か投下された?
荒れてる過去スレ流して見るのも嫌だからさ・・
165名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:40:33 ID:C2MPK0Fs
162 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/04(火) 23:31:50 ID:xFHONiRC
最近ふと思うんだが、ウナギイヌってのは個人を表す呼称なのではなく
どこかで徒党を組んだ不満分子の集団じゃないのか?

特定の、自分たちにとって気に入らない書き手を葬り去るために結成され、
叩いたり貶したり、そしてスレが荒れるのがその書き手の責任だと思わせて
スレから追い出すのが目的だとしたら・・・

一万年が避難所送りになり、そしてまた同所でも袋叩きにあい、抹殺されようとしている今
その目的はほぼ達成されつつあるとも言えるのではないのか?

163 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/04(火) 23:38:19 ID:ZPQxSTqP
>>162
なるほどな
一見飛躍気味に思えるが
それだと2分ほどで別IDのウナギが出たり、
都合良く相手にする奴が出てくるのも頷けるな

↑ウナギ乙
166名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:47:52 ID:uldxxHgH
お前らこのスレで修羅場るのもいいけど
頼むから、かわいい女の子であると証明してくれ
そうじゃないと応援できないだろ
167名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:54:00 ID:cm86ztSh
>>161>>165
お前ってホントにウナギが好きなんだなw
168名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00:14:44 ID:aVT9vGkt
>>161って
前スレでウナギイヌに返り討ちにあったキムチ君じゃないのか?
ほら、IDの知識がないって見抜かれちゃった奴
169名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00:17:07 ID:RaE132mi
>>168
ああ、そんなやついたっけなw
嬉しそうに名前欄を消してる初心者丸出しのキムチ君ねww
流石にもうあのままの名前欄では出て来れないからな
170名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00:19:52 ID:MchZfTcV
お前らそんなにこのスレに夢中になってて大丈夫なんだろうな?
嫁とかにばれてると嫉妬されるぞ

・・・あれこんな時間に誰だろ・・・ちょっとみてくる
171名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00:44:07 ID:E58Hcctp
一度阿修羅さんに聞いてみたかったんだけど、ここ見てるのかな?

避難所で口汚く住民を罵ったり、気に入らない特定の書き手(一万年氏だけどw)を一方的に叩いて、
あまつさえスレから追放しようなどと平気で言い合ってるレスをどうして放置しているのでしょうか?
あれらはもっともな発言であり、他人を傷つける暴言ではないという見解なのでしょうか?

自分が運営している個人サイトだからどうしようと自由だって言われると、こちらは何にも言い返せないけど、
避難所の悪口合戦(と言うか一方的で組織的な叩きですね)には目に余る物があります。
これは既にイジメと言ってもよい状況ですが、阿修羅さんがそれを容認していると捉えてもよろしいのでしょうか?

確かに一万年氏のKY振りには呆れる他ないのですが、と言ってあの様な個人攻撃が許されてもよいとは言えないでしょう。
せめて一万年氏が自由に作品を発表できるよう、何らかのアクションでご自分の姿勢を明らかにして頂けないものでしょうか。

もっとも、避難所の機能とやらが、ああいう輩を一カ所に封じ込めて毒を吐かせ、本スレを守るってところにあるというのなら、
ご慧眼、感服いたしましたと言う他ないのですがね。
172名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00:48:36 ID:MchZfTcV
>一度阿修羅さんに聞いてみたかったんだけど、ここ見てるのかな?

そういうこと聞きたいのなら避難所で聞こうぜ
正直そういうことを本スレでいわれても煽りとしか思えないぞ
173名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00:54:38 ID:E58Hcctp
あっちは敷居が高くって、常連以外お断りの雰囲気があるからね。
それこそ一万年呼ばわりされて、言ったように寄って集ってフルボッコにされちゃうよ。
こっちに来てまでそれをやるほどの馬鹿でもないでしょ、あっちの人たちも。
174うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
175うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
176うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
177うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん
178名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:15:36 ID:w4dUg0LS
今日は一万年祭りだぞ
一万年サイコーーーーーーーーーーーーーー!!

愚かな一万年の自己満足スレ ダイジェスト版


1 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 12:01:57 ID = f0d616f881

一つだけスレッドを立てさせてください。
迷惑をかけないためにここだけで投下致しますので。
ここでは叩かないでいただけると幸いです。




2 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 12:07:55 ID = f0d616f881

アドバイスとか頂けると幸いです。

4 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 13:16:00 ID = f0d616f881

空気も読めず、嵐に反応し、結果皆様を不愉快にしてしまう
無知蒙昧な一万年を、どうかこのスレの上だけは許してやってください。
他のスレには書き込みしませんから。
馬鹿の一人よがりだと思ってください。

6 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:10:40 ID = f0d616f881

誰が書き込みなさっても結構です。


7 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:12:36 ID = f0d616f881

僕が本スレを初め、さまざまな場所で迷惑かけてしまったので、
自分の板を立てました。


8 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:13:35 ID = f0d616f881

もしも感想を下さる方がいらっしゃったら奉迎いたします。

10 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:14:42 ID = f0d616f881

嫉妬・三角関係・修羅場系総合雑談スレ in 避難所で迷惑かけてしまったので。


11 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:15:23 ID = f0d616f881

マルチポスト、だったか、そういうことしちゃったんです。

13 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:16:12 ID = f0d616f881

やり方が分からなくて


14 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:17:45 ID = f0d616f881

本当に申し訳ないのですが、ここに書けば誰かが見てくださるかと
思った次第でございます。
179名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:17:20 ID:w4dUg0LS
17 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:19:08 ID = f0d616f881

申し訳ありません、としか言い様がありません。


18 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:20:54 ID = f0d616f881

愚劣で下等で頭が可哀想な人が馬鹿なりに試行錯誤している、
と思って下さると幸いです。

20 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:21:37 ID = f0d616f881

とは言え、もうここしか居場所が無くて。


22 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:23:50 ID = f0d616f881

愚かな乞食に居場所を恵んでやる、
というような気持ちでいてくださるとありがたい次第です。

26 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 21:25:17 ID = f0d616f881

ありがとうございます。試してみます。

30 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 23:08:17 ID = f0d616f881

遊んでませんよ。
居場所が無くなって自分で自分の首を絞める事になるじゃないですか


322 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/03 (月) 21:40:44 ID = 5f7cfe518d

舞香が地獄に堕ちずに優と結ばれる方法って無いですかね?私が考え付いたのは
@あえて優と翼を結婚できるようにしむけ、数年後舞香が翼を裏で殺し、後添えとなる。
A悪魔と契約
A舞香の前世を使ったギミック(使い方あってる?)を利用する。
の3つです。
@は『二人が結ばれた』状況を作ってから殺すというもの。
Aは死後舞香の魂を悪魔に渡すことで地獄行きの回避。ただし、二度と転生出来ない
Bの具体的内容は一応思いついています。具体的にはまだ内緒ですが。
どれが良いですか? いっそ優と舞香を心中させるというのもありかも

327 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/03 (月) 23:02:20 ID = 5f7cfe518d

>>322は本スレで質問したら叩かれたのでこっちで質問しなおしました。
ちなみにひきこもりではありませんよ。


328 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/03 (月) 23:03:32 ID = 5f7cfe518d

とは言え、迷惑かけてしまったことには変わりが無いのでそのことは謝罪いたします
180名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:18:33 ID:w4dUg0LS
332 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/03 (月) 23:39:27 ID = 5f7cfe518d

出来るだけ皆様の意見に沿った話を書こうとしていただけなのですが、
やはり迷惑になるだけだったようですのでやめます。
我が拙作にGJと言ってくださった心優しい方々。
素晴らしい作品をお書きになられている他の作者様。
避難所に投下することを進めてくださった方。
マルチポストという言葉を教えてくださった方。
そして、管理人の阿修羅様。
本当にありがとうございました。
スレ自体は閲覧を続けますので、もしも許してくださる、あるいは
私の作品を読みたいと仰る方がいらっしゃいましたら、投下させていただきます。
さようなら。


334 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 00:29:34 ID = f0d616f881

私は確かに構ってちゃんです。その事は認めます。
過剰に反応してしまうこと、それは私の欠点で汚点だとも思います。
でも、もうお許しが出るまでは投下するつもりはございません。
もしお許しが出る前に投下されたら削除していただいてかまいません。
被害者ぶるつもりはございません。確かに今となって思えば
スルー出来なかったり、トリを付けたり、叩かれて当然だと思います。
ただ、自分がやっていない事を証明する、その為にトリは付けたんです。
トリップは真似出来ないはずですから。
私の事を悪く思うのは全く当然だと思いますので、お許しがでないのでしたら
仕方がありません。自業自得ですから。
でも、もしも読んでくださる方がいたらその時は阿修羅様経由でこの板でお知らせください。
失礼致します。

337 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 00:42:20 ID = f0d616f881

『いい加減ふざけると』と言われましても。
普通にお許しが出ても、自作自演と言われてしまいますので。



339 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 00:43:08 ID = f0d616f881

訂正。『いい加減ふざけろ』と言われましても


344 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 01:31:05 ID = f0d616f881

50分しか待てなかったのではなくて、>>333様の書き込みが
私に対するものであると判断した為返答をさせていただいただけです。
ウナギ疑惑でもそうでしたが、私は誤解があった場合訂正せずにはいられないタチでして。
もちろん誤解されるだけの理由がございますし、こちらの落ち度ではありますが、
不快にさせてしまった事を>>333様にお詫びしたかったのです。


345 : ◆ RKfY.eXwSY 2007/12/04 (火) 01:34:58 ID = f0d616f881

↑で書き忘れが一つ。
私への苦情の書き込みに謝罪の旨を伝えたいだけです
181名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:23:09 ID:YaaqFxzM
感動の名作 ◆ RKfY.eXwSYが書いた過去作品を投下致します

では皆さん、盛大な拍手を!!

「す、好きです・・・わ、私と付き合ってください・・・」
彼女の名は大空翼。僕のクラスメートだ。
「え、僕なんかでいいんですか?」
何とも情けない台詞だが、仕方ない。だって、生まれてはじめて告白されたのだ。
しかも、こんな可愛い子から
齢16にして彼女いない暦=年齢。
つまり、もてない男だった僕がいきなり告白されたら思うのはまず

@罰ゲーム
A美人局
B誰かが隠れて笑ってる
のどれかだろう

まず、@かBだろう。実際@は以前食らったし(気付いていたので腹は立っても傷つかなかった)。
そもそも彼女との接点が無さすぎである。
部活も委員会も違うし席も遠いしそもそもしゃべった事あったっけ。
しかし、彼女の顔が真っ赤なのとクラスの中で孤立している彼女が
そんなゲーム参加するとも思えないし。疑うのも悪いし。

「は、はい・・・その、神山君じゃないと、ダメなんです・・その、私」
「あ、あのさ、間違ってたらゴメン・・・その、誰かに罰ゲームとかで言わされてるんだったら、
正直にって?怒らないからさ」
突如、彼女の顔の赤が、羞恥のそれから怒りと悲しみのそれへ変わり、
「ば、罰ゲームなんかじゃありません!!わ、私がどれだけ勇気を振り絞ったと思ってるんですか!!」
物静かな彼女らしからぬ大声で怒鳴られたそして、我に返ったように
「あ、私・・・急に怒鳴ったりしてごめんなさい」
「い、いえ、いいんです。僕も言い方が悪かったとこがあるし」

2
「それでさ、大空さんが僕を好きなのが嘘じゃないのは信じる。
でも、その理由を答えてくれないかな?自分で言うのもアレだけど、
僕って今までに女の子から告白された事も無いし、君みたいな学校のプリンセスには、
釣り合わないんじゃないかって」
「えっと、私が神山君を好きになった理由は、その、優しいところとか、あ、その、
去年、私が入学式でクラスが分からなくて困ってた時、声を掛けて下さったじゃないですか?」
「え、ああ、あの時声を掛けた子って君だったんだ」
「え?憶えて無かったんですか?」
「あ、うん、あの時前髪で隠れてたし、僕は他人、特に女の子の顔とか直視しない方で・・・」
「そうですか・・・・」
「あ、もしかして気を悪くした?」
「いえ、いいんです。あ、それと、苛められて落ち込んでた私に
『大丈夫?保健室行こうか?』って言ってくれましたし」
彼女は可愛いから男子からもてるがその反面、女子からは嫌われている。
嫉妬されるというのもあるのだろうが、無口で大人しい彼女は他の女の子の話題に
ついていけないようで、いつも場が暗くなると言われ、無視されることが多いのである。
「僕は小さい頃あまり同年代の子と話題が合わなかったから。
独りぼっちで座っている光景を見て少し昔を思い出してね。
僕も昔イジメとかでいくつかそういうトラブルがあったんだ」
「そう、なんですか?」
「うん、まあ、色々ね」
182名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:24:05 ID:YaaqFxzM
僕は幼稚園で既に集団から浮いていた。
普通、子供というのは他の子供の真似をしながら一緒に遊んだりするのだが、
僕はいつも一人で絵本や図鑑を読んだり、テレビなどで聞いた知らない単語を
大人に質問して過ごしていた。
これは生まれつきの個性らしく、幼稚園の時には既に辞書も引けたし、新聞も読む事ができた。
周りの大人は僕の事を賢いと褒めてくれたが、同時にお遊戯や集団行動と言った、
周りにある程度合わせる事は苦手だったため、幼稚園の同級生からはいつも変人呼ばわりされていた。
他人の事などどうだって良かった当時の自分(今でもだが)は性格を改善と言うか、
変化させる気も無く、小学校も卒業し、消極的ではあるがある程度は周りに合わせる事も
出来るようになった今(出来るようになったと言っても、小さい時から周囲への無関心の裏面として、
他人へ迷惑を掛けない等の常識は、他の子よりずっと早くに身に付いていた)でも、
友達と呼べる存在はいない。
唯一の例外、幼馴染みの天野舞香を除いて。
彼女とは幼稚園の二年生(幼稚園や保育園では年中と呼ぶのか)の時知り合った。
いつもの様に他の子が遊んでいるのを無視して部屋の隅で家から持ってきた、
母の小学一年生の国語の教科書(その時の自分にちょうどレベルの合う文章がいくつか載っていた)を
読んでいたら、隣から舞香が教科書を覗き込んできた。
他人の顔なんて親と保母の先生以外ろくに憶えていなかった自分は、
当然彼女の顔も知らなかったが特段迷惑でもなかったので、何も言わず教科書に視線を戻した。
しばらく読み進む内に、彼女が『これ、何て読むの?』と言ってある漢字を指差し、
僕は『空だよ』と答えた。
すると彼女は『優君は難しい字を知ってるね』と言って笑った。
同じ年の子から褒められたのは初めてだったので少し驚いた。
その子に興味を持った僕はその日から彼女に毎日色々な本を読み聞かせてあげた。
ある日、悪餓鬼盛りの男子三人に苛められて泣いていた舞香を見て、


初めて他人への怒りを覚えた僕はそいつら三人に殴りかかった。
とは言っても僕は背こそ高かったが、いつも舞香と一緒に室内にいたから力だってそんなに強くない。
だから、すぐそばにあった小さな椅子を両手に一個ずつ持って、三人を思いっきり殴りつけた。
道具を使った僕はその三人相手に勝ったがその内の一人を大怪我(五針縫ったそうだ)
させてしまった為、居辛くなってその幼稚園を止める羽目になった。
幸い舞香とは家が近所だったことが分かり、舞香が幼稚園から帰ってきたら、
一緒に遊ぶ約束をしたのだが、ある日の朝、僕はいつものように近所の公園で舞香が来るまでの時間を
潰しに行こうと思い、玄関で靴を履いていたらインターフォンが鳴り、舞香とそのお母さんが現れた。
僕は『幼稚園始まる時間じゃないの?』と聞いたら彼女は急にとても悲しそうな顔をして
泣き出してしまった。僕はどうして良いか分からず困っていると彼女のお母さんに
『優君、ちょっと優君のお母さんとお話がしたいんだけど、しばらく舞香と一緒に遊んでくれない?』
と言ったので、僕は舞香が泣き止むまで部屋で頭を撫でてあげた。
しばらくすると舞香のお母さんが部屋に来て
『優君、ウチの舞香ね、幼稚園止める事にしたの。
それで、これから毎日舞香と遊んであげてくれない?』と言った。
話を要約すると、舞香は幼稚園で相変わらず苛められており幼稚園に行きたがらないから、
どうしたらいいか僕のお母さんに相談に来て、結局、幼稚園を止める決断をしたということだった。
それから、舞香とは毎日遊び、ずっと同じ学校に通って現在に至ると言うわけだが――――――
「あの、神山君」
急に回想から戻る
「え、あ、はい」
「告白、受け入れていただけますか?」
「あ、その、少しゆっくり考えたいから、今日が金曜日だから、返事は来週の月曜日の帰りまで
183名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:24:49 ID:YaaqFxzM
待ってくれないかな?」
「あ、はい、わかりました。さようなら。気を付けて帰ってください」
「うん。大空さんも気を付けて」

3
「あ、優君」
下駄箱に行くと、件の幼馴染、舞香が小柄で幼い顔にいつもの優しい笑みを浮かべて寄ってきた。
「どうしたんだ?待ってたのか?もう掃除当番もとっくに終わってただろ?」
「え、うん。もう帰っちゃったと思ったけど、下駄箱見たらまだ靴があったから」
「そうか」
「そういう優君はどうしたの?何か用事でもあったの?」
「ん・・・女の子に告白されてさ」
「・・・え・・え!?」
突如凍り付いた舞香の表情
「ど、どうした?」
事実が受け入れられないとでも言いたげな表情。こんな舞香の顔は初めてだ
「あ、それ、その話、ほ、本当なの?」
「あ、ああ。俺、舞香に嘘付いた事無いだろ?」
「そ、そうだね・・あ、そうだ、あ、相手は誰なの?」
「クラスメートの大空さん。知ってるだろ?」
「そ、それで、その、何て返事したの!?」
「ん、まあ、唐突だったから返事は土日挟んで月曜まで保留にしてもらった」
「つ、つまり、まだOKしてないんだよね!?まだ付き合ってないんだね!?そうだよね!?」
やっと事実が飲み込めたようだが、今度は泣きそうな顔で何かに急き立てられるように叫ぶ舞香。
「ま、舞香、落ち着け、どうした?」
「あ、ごめんなさい。それで、優君はどう思ってるの!?大空さんの告白、受け入れちゃうの!?」
「だから保留だって。お前、何だかおかしいぞ。何かあったのか?」
「ん・・・な、何でもない。じゃ、そろそろ帰ろっか」
「ああ」






〜side舞香〜
ど、どうしよう、優君、学校で才女として有名な大空さんに告白されちゃったって・・・
私、今までずっと優君だけを想ってきたのに・・・
幼稚園で本を読んでもらってるうちにいつの間にか芽生えた恋心。
あの事件を境に、一気に心の中で強く深く根を張ったこの気持ち。一体、どうすれば良いの?
神様、助けて、お願いです、一生分の運を使い果たしても良いですから、
優君の気持ち、私に傾けてください。私、優君を取られたくないんです。
でも、自分から告白なんて・・・だって優君って実は結構女子に好かれてるんだよ?
ただ、私がいつもそれとなく傍にいるから皆、私たち付き合ってると思って、
告白しようとする子なんてほとんどいなかっただけで。
私、全クラスに友達いるけど、それも優君の事狙ってる子がいないか、
それとなく探りをいれる為だったのに。
ほんの一握りの親友に協力してもらって、優君が私と付き合ってるみたいな話、
優君に告白しようと思ってる子に聞こえるようにしてたけど、
自分のクラスの中に優君を狙ってくる子がいるなんて、完全に盲点だった。
クラスでは私がいつも優君の傍にいるから、ほかの子も皆諦めるだろうって、油断してた。
それに、優君の姿を見ると、頭の中がそれだけで一杯になっちゃうから、友達とかも作れなかったし。
相手があの学校の才女じゃ絶対に勝ち目ないよ。
こんな事ならもっと早く、好きだと面と向かって言えた幼い頃に告白しとくんだった。
もう、こうなったら、あさって、日曜日の夜に、恋人になれる、
最後のチャンスに好きだと言ってしまおう。
ダメで元々、上手く行けば恋人になれる。
どうせ、このままじゃ、優君は大空さんに取られちゃうんだから。
神様、お願いです。私に、告白する勇気と、彼の心をなびかせる力を下さい。
184名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:25:19 ID:YaaqFxzM
〜side翼〜
遂に神山君に告白しちゃった。
“現世”で、それどころか今までの“輪廻”で一番緊張した一日だった。
あの入学式の日、困っていた私に声を掛けてくれた優しい人。
あの人の顔を見た時、私は思わず息を呑んだ。
だって、目や髪の色は違うけど、名前が、声が、何より魂が、
あまりにも私の“初世”の恋人にそっくりだったんだもの。
一万年と二千年前、悪魔との戦いで翼の片方を射抜かれ、一人地上に堕ちてしまった私。
落ちた衝撃で射抜かれた片方の羽は完全に駄目になり、腕も脚もほとんど動かなかった。
天使の力があったからこそ即死は免れたけど、そのまま死んでしまうのも時間の問題だった。
悔しさと痛みの涙を流し、気を失った私が次に目を開けたとき、
最初に目に入ったのは狭いながらも綺麗な部屋。
傷口には薬が塗られ、包帯が丁寧に巻いてあり、枕元には果物とナイフが一本置いてあった。
誰が助けてくれたのだろうと思っていると、ドアを静かにノックする音が部屋に響いた。
返事をするとドアが開き、優しい顔立ちをした十七歳くらいの男の子が入ってきた。
彼は私に色々教えてくれた。
彼の名前はユウで、医者だった両親を事故で失い、近所の幼馴染と兄妹のように育った事。
両親の跡を継いで医者となったこと。
丁度薬草を取りに来た彼が倒れていた私を助けて家まで運んできてくれたこと。
そして、私は自分が天使であること、悪魔に翼を射抜かれた事を彼に話した。
翼が破れてもう天界へ帰れないことも。
彼はしばらく考えて『じゃあ、僕の家族になってよ』と微笑んだ。
私は驚いた。そして、とても嬉しかった。
私たちは一緒に暮らし始めた。年月を経る中で愛情を抱き、育み、ある満月の夜、
遂に男女の一線を越えた。
初めてはとても痛かったけど幸せだった。でも、そんな幸せの日々はある日突然破られた。
彼の子を宿し、あまり激しく動けなくなった私は一人で家にいる事が多くなった。
そんなある日、彼がいつものように薬草を取りに出かけている間、
突然部屋のドアが乱暴に開け放たれた。
そして、暗い憎悪を顔に張りつけた例の幼馴染がナイフを持って入ってきた。
その女は『この泥棒猫!!!』と叫ぶとナイフの切っ先を向けて襲い掛かってきた。
しかし、力が大幅に弱まった上妊娠している身とは言え私も天使の一人。
かつての様に大きな魔法は使えなかったが、周りにあった家具を使い、あらゆる攻撃を防ぎきった。
そして、お返しとばかりにあの女に致命的な一撃を与える事にも成功した。
あの女はこのままでは犬死にだと悟ったか、憎々しげな顔を浮かべつつも走り去っていった。
私は一先ず胸を撫で下ろしたが、その後で私は絶望の底へ突き落とされた。
その日に限って彼がなかなか帰ってこない為、探しに行こうかと思った時、
再びドアが乱暴に開け放たれた。
またあの女が来たか、と警戒したが、その時現れたのは近所の気立ての良いおばあさんだった。
おばあさんは今まで見たこともないような青い顔で、私に告げた。
「大変だよ、あんたの旦那さん、何者かに刺されたよ!!!」

「!!?」
「良くお聞き、旦那さんね、山道で血を流して倒れてたんだ。
どこも食われてないから熊や狼の仕業じゃない。誰かに刺されたんだよ!!」
「そ、それで、主人は生きてるんですか!?」
「今、男達が村長の家まで運んで手当てしてる。
意識は戻ってないけどまだ息があるから急いで行きな!!私は隣村の医者呼んでくる!!」
「は、はい!!」
私は犯人があの女であることなど考えなくても分かったが、とにかく村長の家へ走った。
さっきの戦いで消耗してるけど治癒の魔法数回ぐらいならまだ使えるはず。
ふと、焦げ臭いなと思って顔を上げると、村長の家が燃えていた。
「な、何で・・・まさか、あ、あの女ァ!!!」
私は使えるだけの魔法で自分の肉体の周りに結界を張ると、躊躇無く中へ飛び込んだ。
185名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:25:50 ID:YaaqFxzM
逃げ遅れた人もまだいたけど、彼を助けるので精一杯だった私は、
罪悪感に苛まれながらも彼一人抱えて燃え盛る家から逃げ切った。
「はぁ・・・はぁ、もう大丈夫よあなた・・・え?」
息が途絶えていた。脈も調べたけど・・・無かった。
「そ、そんな・・・嘘でしょ・・う、あ、あああ、ああああああああああああああああ!!」
この時ばかりは周りの人の目もどうでも良かったし、私が泣くのを咎める人もいなかった。
彼と村長や犠牲になった方々のお葬式が終わった夜、私は山の頂上で祈り続けた。
「神様、お願いします・・・彼を生き返らせて下さい・・・私、何でもしますから」
私は天使としての力を振り絞って、一晩中天界にいる大天使様の声が聞こえるまで祈り続けた。
「リーンよ、お前の祈りに応えてやりたいが天界の規則は絶対だ。
だが、お前を人間の輪廻の世界に組み込んでやる事なら出来る。
もちろん生まれ変わったお前達が結ばれるかどうかはその想いの強さに掛かっている。
それでも構わぬか?」
「は、はい、私、彼を愛しています。この気持ち、未来永劫、輪廻の果てまで変わりません」
「よかろう。天使であるお前は何度転生してもこの記憶と感情、
人の魂を覗く力を持ち続ける事が出来る。
この力で彼の転生を探すが良い。ただし彼は元から人間だ。転生すれば前世の記憶は失われる。
だが、彼のお前達の絆が本物ならば想いが魂に刻まれている筈だ。
再びお前達が深く愛し合えばきっとその想いを取り戻せるだろう」
そして、私は彼の子を産み育て、結婚式をしっかり見届けた直後に転生した。
しかし、何度転生しても、彼を見つける事は出来なかった。
彼に操を立てていた私は、この一万年と二千年間、誰とも交わらず、
何度も何度も処女のまま一生を終えた。
彼の事を思い出す度にどうしようも無く昂ぶる体を、
毎晩ベッドの中で自分の指で気絶するまで慰め続けた。
そして、入学式の直後、とうとう悠久の時を経て彼を見つけた。
感激の余りその場で声が出せなかったけど、翌日にも告白しようと思った。
けど、それはあの女のせいで出来なかった。
私の、私だけの、愛しいあの人の傍に、まるでそれが当然であるかのごとく立っていた女。
あの時、まだ無限の輪廻に組み込まれる前の天使だった私から、
彼の命を奪った憎い女と同じ魂を持った女。
天野舞香―――何の因果か再び彼の幼馴染として生まれ育ち、
私達の仲を引き裂こうとする忌々しい女

あの女も人間だからかつて彼を殺した記憶はないのだろう。
この際だからその事は不問にしてやる。
だが、私の彼への想いを邪魔をする罪は現在進行形だ。
入学式の日の帰り、満開の桜の木の下で彼とあの女が一緒にいるのを偶然見た。
悔しかったが、認めたくは無かったが、お似合いだった。
かつて殺した者と殺された者とは思えない程、二人の穏やかな表情は絵になっていた。
お互いそんな記憶が無いのだから当然か。
理屈では分かっていたが、やはりどうしても感情が納得行かなかった。
彼とあの女が一万二千年の中で何回転生したか分からない。
少なくとも、表に出ている記憶は完全に無いだろう。
あるいは魂に刻まれた記憶でさえ、その後に刻まれた思い出に埋もれて失われているかもしれない。
それはとても寂しいが、仕方ないことだから諦めるしかない。
彼が覚えていなくても私は永遠に覚えているから。
せめてこの現世で彼と結ばれることが出来ればそれで私は良かった。
だが、それも叶わぬこととなった。
二人は誰がどう見ても付き合っているように見えたからだ。
私は二人の間に入り込む自信が無かったが、今更他に乗り換える気も沸かなかった。
彼があの女と楽しそうに話すのを見るたびに死んでしまいたくなった。
毎晩ベッドの中で息を殺して泣いた。
一万年以上も探し続けたのだから、その落胆は凄まじかった。
それから、もう一つ、地獄のような時間が始まった。
186名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:26:27 ID:YaaqFxzM
もはや全てがどうでもよくなった私は、
ただ現世の両親の期待に応える為に勉強するだけの女になった。
近所の人や先生は私を賢いねと褒めてくれたが、
そんなこと、自分の乾いた心には何の潤いももたらさなかった。
そんな私は、当然クラスでも浮いたし、苛められた。
でも全てが信じられなくなった私は誰に相談する気も起こらず、耐える以外の選択肢を持たなかった。
転生してからも優しかった彼が私を助けてくれるまでは。
それはいつもと変わらない孤独な昼休みだった。
ただし、新たなイジメが一つ増えた。
母が持たせてくれた弁当が、明らかに酷い有様になっていた。
別にゴミが入っていたとか、その類じゃない。
その類ならさすがに大騒動になるからだ。
された事はきわめて単純であると同時に悪質。
炭酸飲料などでおなじみの悪戯、弁当箱を振り回されたのだ。
中身がぐちゃぐちゃにされていたが、これなら証拠は残らない。
自分でカバンを振り回してやっちゃったんじゃないかと言われればそれまでだからだ。
コレはキツかった。
現世で唯一の心の支えだった母の愛情すら嘲笑われた。
いつも通り教室ではなく中庭の隅で食べようとしていたので、誰にも泣くところは見られなかったが。
「あの、大丈夫ですか?良かったら、ハンカチ、使いますか?」
誰かに声をかけられたが、顔を上げることもできなかった。
ただ、ハンカチを借り、涙を拭いた後、返そうと思って顔を上げたとき、私は固まった。
心配そうな顔をした彼だった。
私は彼に苛められている事を話した。
それから、私は彼と一緒にお弁当を食べるようになった。
恋人にはなれなかったけど、少しだけ救われた気がした。
二年生になり、彼と同じクラスになれた。
あの女も同じクラスだったのが少し気に食わなかったが。
そして、ある日、他の女子の話を偶然聞いて、私は嬉しすぎる驚愕を抱いた。
彼はフリーだったのだ。
そして、今日、告白した。
返事は保留だったけど、それは脈ありだからだろう。
神様、お願いします、彼の心を私に傾けてください。

6
目の前に不思議な光景が広がっている。
周りは夕日に照らされた山道で、空気が驚くほど澄んでいる。
眼下に望む同じく夕日に照らされた家々はコンクリ製はおろかレンガなどの近代的なものも無く、
ただ木や石などで出来た簡素なものばかり。映画などで見た古代ヨーロッパのようにもみえる。
「ここ数日朝晩土砂降り続きで雷も鳴ってて、薬草も果物も採りに行けなくて本当に困ったけど、
底が尽きる前に雨も上がって、しばらく誰も山に来れなかったおかげで大量に採れて良かったね、
お兄ちゃん」
「ああ、これだけ採れればしばらく採りに行かなくても大丈夫だな」
自分と視界を共有し、山道を降りている『誰か』と、その視線の先を歩く見知らぬ可愛らしい少女は
そう言って笑いながら背負っている大きな縄の網籠を見る。
『誰か』と少女の発した声は全く聞いた事の無い言語である筈なのに、
何故か自分にはちゃんと理解できた。
187名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:27:08 ID:YaaqFxzM
何故か自分にはちゃんと理解できた。
籠の中には様々な果物や薬草と思われる葉や、蛇と小さな獣や死体及び、
それらを捕まえた道具であろう、
血にぬれた棍棒などがいくつも詰まっている。
「あ、ねえ、お兄ちゃん、アレ何かな?」
「え?何処?」
「ホラ、あそこの草の陰。何か光ってるでしょ?」
「あ、本当だ、何だろ?」
『誰か』は白い薄明かりに近づいていくと、そこにいたのは破れた白い服を背中から流れる
血に赤く塗らして倒れている美しい十五、六くらいの少女だった。その血の流れる背中には
比較的無事そうな翼と、もう完全に使えないであろう破れた翼がある。
「この人、翼が生えてるけど誰なんだろ?とにかく息はあるみたいだし、まだ助かるかも」
「そうだな、傷口にこの薬を塗ってみよう」
『誰か』は薬草をすり潰して近くの湧き水に溶かして、破れた翼に塗る。
まだ目を覚まさないが、薬が沁みたのか、傷付いた少女が少し呻いた。
「よし、後は包帯を巻いて、抱きかかえて家まで運ぼう。
あ、ちょっとお願いがあるんだけど、良いかな?」
「ん、何?」
「俺の荷物、少し持ってくれない?ほら、怪我してる人を落としちゃいけないからさ」
「うん、分かった」
少女は『誰か』の籠の中の棍棒を受け取り両腕で抱え、
『誰か』は傷付いた少女を抱きかかえて山を下りた。
山を下りたところで丁度近所の気立ての良いおばあさんと会った。
「おや、ユウにマーヤじゃないか。どうしたんだねそんなに急いで」
「この子が山で倒れていて、急いで手当てしようと思ったんです」
「おや、その子・・・天使じゃないか!!」
「天使?この子の事、何か知ってるんですか?」
「アタシも直に見た事がある訳じゃあ無いんだけどね、雲の上には天使達が沢山住んでて、
時々悪魔や悪い神々と戦うことがあるらしいんだ。でね、雲の上でやり合うわけだから空が
荒れまくって雷やら大雨やらが降るらしいんだ。つまり・・・」
「昨日までのあの空の荒れ模様はその戦いのせい・・ってことですか?」
「そう、その子、翼が片方だけやられてるだろ?きっと悪魔の矢にやられたんだ」
「それで、悪魔の矢なんかで撃たれたこの子は助かるんですか?」
「人間だったらイチコロだろうけど、天使だし一発くらいなら大丈夫だろうさ。
とにかく手当てしてやんな」
「は、はい」
ユウと呼ばれた『誰か』とマーヤと呼ばれた少女は、腕の中にいる天使であるらしい少女を
介抱すべく家に走った。
「これで良し、後はしばらく静かに寝かせとこう」
「お兄ちゃん、枕元に果物置いとこ」
「ああ、けが人が寝てて、うるさくしても悪いし、今日お前の家で夕飯食べて良いか?」
「あ、うん、良いよ」
『ユウ』が家に帰ってきた頃にはもうすっかり辺りは暗くなっていた。暖炉に火を点したとき、
部屋から物音がした。彼女が起きたのかもしれない。
「あ、あの、もう入って良いですか?」
「え、あ、はい」
ドアを開けると少女がこっちを見ていた。窓から差し込む月光が彼女の澄んだ目に反射して
昼間よりも更に美しい印象を見る者に与える。
「傷の痛みはもう良くなった?山で倒れてたとき結構血が出てたけど」
「は、はい。助けてくださり、ありがとうございました。
あの、私がベッド使ってもよろしかったのですか?」
「うん、父さんと母さんが使ってたベッドが余ってるからさ」
「お父様とお母様は今いらっしゃらないのですか?」
「うん、昔、山で死んじゃってさ」
「あ、ご、ごめんなさい。私って何て事・・・」
「良いって。ずいぶん前のことだし。それに、マーヤと彼女のお母さんやお父さんが
僕の事を実の息子のように可愛がってくれたからさ。あ、マーヤってのは僕の幼馴染だよ」
「そうなんですか・・・・」
「そういえば、君の名前は?」
188名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:28:23 ID:YaaqFxzM
「あ、見習い天使で、リーンと申します。実は私、翼が破れてもう天界へ帰れないんです。
掃除でも料理でも何でもしますから、ここで雇って頂けないでしょうか?」
「そっか、君も今、一人なんだね。じゃあ、僕の家族になってくれない?」
「え?」
「周りの人たちは皆優しかったけど、何と言うか、その、家族っていうのが欲しくてさ、
あ、別に駄目だったら駄目だって言って良いよ?別にこの家から追い出したりしないからさ」
「あ、いえ、そうじゃなくて、私も、家族がいなかったので、嬉しくて」
「そうなの?」
「はい、父も母も私が物心付く前に悪魔にやられちゃって・・・。ですから、すっごく嬉しいんです。
よろしくお願いします、ユウさん」
「ユウ、で良いよ。僕もリーンって呼ぶから。よろしくね、リーン」




「ん・・・もう、朝か・・・」
朝日が差し込み、神山優は目を覚ました。時計を見ると六時半。
どうやらいつもの癖で起きてしまったようだ。
「それにしても、変な夢だったな・・・・何だったんだろ?」
昨日、大空翼に告白され、返事をどうしようか考えているうちにいつの間にか眠ってしまった。
「だからあんな変な夢見ちまったのか?」
しかし、ずいぶん生々しく鮮明な夢だった。夢の内容を全部覚えている。
「特に、あの『ユウ』って名前が引っかかるんだよな・・・あと、
リーンっていう怪我した天使・・・顔立ちとか雰囲気とか大空さんにそっくりだったし」
夢の中での行動はその人間の潜在的な欲求の表れだとか。両親が家にいない所や、
幼馴染が支えてくれたことなど、自分の境遇と符合する部分がかなりあった。
「やっぱ俺も大空さんの事が好きってことなのかなあ」
今まで他人と距離を置いて、というか、自然に距離が出来ていたから、イマイチ人を好きになる事や
他者から向けられる感情に疎い自分には、彼女の事を一人の女性として好きなのか、
それとも同じ境遇に同情してるだけなのかすら判別がつかない。
「自分のことだってのに・・・全く情けない。ま、顔洗ってくるか」

ピンポーン・・・

「ん?誰だろ?まだ7時だよな・・・はい、どちら様で・・・って舞香か、
どうしたんだこんな朝早くから」
「あ、優君・・・えと、その・・・・」
妙だ、舞香はいつも用件をはっきり言うのに・・・
「そういえばおじさんやおばさんはどうしたんだ?」
「あ、お父さんとお母さんは昨日の夜から用事があって家にいないの」
「そっか」
「でね、お互いに一人だし一緒に朝ごはん食べない?」
「あ、そのためにわざわざ早起きしてくれたのか?平日だけじゃなくて休日まで悪いな」
「ううん、良いの・・・だって、私も朝早く起きちゃったし、それに・・・・きな・ひととな・・・」
「え?何だって?最後の方聞こえなかった」
「あ、ううん、何でもない。じゃ、すぐ作るからね」

7
二人で朝飯を食べていても、どこか舞香の雰囲気がおかしい事が気になる。
「舞香、どうした?さっきから視線が定まってないぞ」
「え?そうかな?私は別に普段どおりだよ?」
「そうか?普段のお前はもう少し雰囲気が穏やかだろ。何か不安ないし不満があるのか」
「あ、やっぱ分かっちゃう?」
「あたりまえだろ?何年一緒にいると思ってるんだ?
お前の様子がおかしい事に気付かないわけないだろ?」
「そ、そっか、え〜っと、実は大空さんのことなんだけどね・・・」
「大空さんがどうした?」
189名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:29:00 ID:YaaqFxzM
以上で投下終了

一万年先生頑張ってください
私は応援してますよ
190名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:40:13 ID:w9qGtR4p
レス増えてるからやっとまともになったと思ったら……

お前らにはマジで失望した
191名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 01:45:20 ID:3GaT16Tm
>>171
つ まとめサイトの目安箱BBS
192名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 02:03:05 ID:U/aHghLj
よーしここで一つROMってた俺が何か書いてみるぞー!
今から構想ねって書くからいつになるかわからんg
193名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 02:12:04 ID:SzcAaL4v
これって、どう考えてもアンチ一万年を標榜する避難所住民の仕業でしょう?
大量コピペは明らかに荒らし行為だし、なんか正体見たりって感じですね。

個人のIP抜けって煽っている人もいるようだし、もう好きにやってろって言いたいです。
これってIP調べないって公言している阿修羅さんの方針に、明らかに反する行為ですよね?
こういう言動に対し、サイトの管理人たる阿修羅さんがどの様に身を処するおつもりでいるのか、
個人的に氏を神と崇めている自分にとって、非常に興味深いことです。

僭越ながら申し上げるに、貴サイトご自慢の充実したアク禁・削除機能および管理人の権限は、
こう言う時にこそ活用するものなのではありませんか?
では、当スレと貴サイトが平和な日々を取り戻すことを心よりお祈りしてしております。
194名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 02:18:51 ID:RVu74tEG
いよいよお終いかな
195名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 02:28:31 ID:b65YM+tg
はいはいウナギイヌ素晴らしい
196名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 02:31:22 ID:c4FO/2n7
初めて一万年読んだよ。

……意外に面白かったのな。投下意外の言動が阿呆らしすぎてスルーしてたけど。

馬鹿げた行動しなけりゃそれなりに普通な職人としてやってけただろうに……

失礼した。
―――――以下、何事もなかったように平和な雰囲気が保たれます――――――
197名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 02:42:59 ID:+xEEv2A0
彼女いるのに見ず知らずの美少女に
「こんなに好きなのに何で私のこと見てくれないの」とか
「あんな女より私のほうがあなたにふさわしいのに」
とか訳のわからないことを言われ、ペニスバンドで挿された





そんな夢を見て汗びっしょりで目が覚めた25の夜
198名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 08:00:22 ID:DGiyFJLr
おまい以外どうでもいい内容を書き込んでしまう25の夜の方が心配だ
199名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 08:41:04 ID:mCRdjU8Q
20歳以上のやることとは到底思えん
200名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 09:00:15 ID:wfC6AQW8
wktk
201名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 09:55:37 ID:q2aA6TJ6
今夜あたり>>197の夢が現実になるに違いない。
そして他の住人達も…
202名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 11:45:21 ID:Be2vl9Sk
ダイハード4みたいに、あらしのパソコンが爆発すればいいのに。
203名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 12:28:48 ID:od81JBpW
嫉妬スレの終焉か
作家が投稿しなくなった時の俺の口癖はいつもこれだ
204名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 13:04:04 ID:i0YBW5Xw
避難所すら追い出された愚かな一万年です。
次からは批判等もスルー致しますので、ここで再び書かせて下さい。
一応、嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ@二人目の子に一番新しいのが
投下されていますので、見てくださるとありがたいです。
再びここで、と言っても長期間の仕事の用事が入り、しばらくは書けませんが。
205名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 13:06:43 ID:i0YBW5Xw
コピペになりますが。

「ん・・・ちゅぷ、う、てろ、んはぁ・・・優君、気持ち良い・・・?」
「ん、ああ・・・」
「・・・嬉しい・・・よ、もっと、舐めて、あげる・・・ん、ちゅぷ・・・くぷん、くぷ・・ちゅる・・・ちゅるぅ」
「あ、あんま、無理するなよ・・・舞香、こういうことするの初めて・・なんだろ?」
「んちゅ、練習は、した事あるよ・・・ん、ちゅ」
「練習?」
「ちゅむ、ちゅる、うん、実際に、ん、するのは初めてだけど・・・ちゅぶぅ、アイスバーとかで、ん、練習、んちゅ、してたの・・・」
「ん、ぅぁ・・」
「ここが、てろ、気持ち、良い・・・?ん、れろ、ちゅゅぷ・・・・・・ここで、んちゅ、あって・・・る?」
「あ、ああ、そこ・・・」
「うちゅぷ、ん、れろ、れろ・・・・えへ、んちゅぶぅうう・・・練習、しといて、良かった・・・ん、りゅぷ、ちゅ・・」
「あ、舞香、そんなに、そこ、されると、俺・・うぅぁ・・・」
「・・・ん、ちゅ・・・もう、少し・・ちゅぷ・・・我慢、して・・?はむ・・ちゅぷ・・・もう少しだけ、こうして・・・あげたいから」
「んぁ・・・ああ、何とか、抑える・・よ・・」
「こうして、ちゅ、あげられるのも・・うぅ・・てろ・・あと、うっ・・一週間・・・だけ、ちゅぷ・・なんだから・・れりゅ・・」
「う、舞、香・・・!?」
舞香の目には僅かな悦びと恍惚の光、そして大きな哀しみや、そう、強い、余りにも強すぎる怒りや憎しみにが、溢れていた。
留めなく流れる涙が頬を伝っている。ここまで凄まじい形相が、舞香に、人間に、できるなんて・・・。
「う、れりゅ、ちゅぷ・・・神様は、酷いよ、酷すぎる・・・よ、ん、私を、ん、地獄に堕としてまで、ん、ここまで、想いあってる、
私たちを、ん、ちゅ、引き裂こうと、するんだ、から」
怒りのせいか、思わず俺のモノを握る手に一瞬、力がこもる。
「痛、舞香・・・力、強すぎ・・だよ」
「え、ぅあ!?あ、ご、ごめんなさい、、優君、嫌わないで、わざとじゃ、無いから・・・あ、すぐに、舐めて、あげる、から・・・ん、
ちゅ、ちゅぷぅ、ちゅ、ぢゅぅぅううう、ん、れりゅ・・・んん、はぁ・・・」
舞香は見ているこちらが泣けてくる程、可哀想になるくらいにうろたえ、怯え、必死にモノを舐めてくる。
瞳には、先ほどの憎悪も悦びの色も無く、ただ果てしない恐怖に染まっている。
「舞香、何も、そこまで、しなくても、俺は、そんな」
「ん、んぐっ、ちゅ、れりょ・・・怖い、怖いの・・・・もし、ここで、ぢゅ、全部、終わっちゃったらと、ん、れろ、思うと、怖、くて」
「舞香を、嫌いになるなんて、それこそ、天地がひっくり返りでもしなけりゃ、おこらねぇよ」
「ん、ちゅ、ありがと、ん、でも、いくら、ん、優君が、れりゅ、私を想ってくれても、、私が、優君を、想い続けても・・・うぅ・・・」
胸が痛くなる。こんな顔、絶対にさせたくなかったのに・・・ずっと、舞香を守ろうと、決めてたのに。
「舞香、今は、忘れよう、何も、かも・・・俺だって、悲しいんだ、からさ」
「ん、優君、ん、そう、だね、んちゅぅうううう、れ、りゅ・・・・んん」
「舞、香、もう、そろそろ、限界、だ」
「ん、出して、全部、全部、私の、れりゅ、お口の中に、んぁ、頂、戴・・・!!」
「だ、出す、からな・・・・ぅあ!!」
「ん、んんんんんんんんんんんんんんんんん!!」
舞香の、小さな口内に、自分でも信じられないぐらいの勢いで精液が放たれた、一瞬頭が白くなる程多量に。
「ぢゅるっ、じゅぶ、じゅぶぶっ!んっ、んくっ、ごく、こくっ・・・・じゅるるるぅ・・・・!!」
それでも舞香は一適も零すことなく、何度も喉を動かして懸命に飲み込んでいく。喉の震えによる小刻みな刺激が亀頭を甘く刺激する
「舞香、何も、無理して飲まなくて良い、別に、その、飲むものじゃ、ないんだし・・・」
「じゅりゅりゅ、ん、とめ、ないで!!欲しいの、せめて、優君の、一部だけでも、私の中に、入ってきて欲しいの・・・!!」
「舞、香・・・・じゃ、今度は、俺が、舞香を、気持ちよく・・・・」
「・・・うん、お願い。大空さんのものになっちゃうなら、せめて、優君の初めては、私に頂戴。大空さんに汚される前の、汚れてない体で舞香の処女、奪って」
206名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 13:08:15 ID:i0YBW5Xw
これが一応最新の投下でした。前スレに、これと
>>188様がコピペしてくださったものとの間のが投下されております。
まとめサイトの更新時に見てくださるとありがたいです。
207名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 13:13:02 ID:qNMQssG/
もう、ここに投稿しないでください
お願い致します
208名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 13:18:07 ID:WkMXr7pq
え? 釣りじゃないの
209名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 14:37:48 ID:wfC6AQW8
もうなんかバロスwwww
また本人じゃない宣言でるのかなぁ?
210 ◆RKfY.eXwSY :2007/12/05(水) 14:40:04 ID:i0YBW5Xw
本人です。
211名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 14:40:47 ID:Buj8JCbm
そういえば、スレから追い出された人専用のSSスレがあったよな
212名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 14:53:51 ID:wfC6AQW8
なら、直のことバカスwwww
213名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 15:19:32 ID:aM+9b/pB
>>211
追い出されたSSを投下するものであって、追い出された人間を
送り込むものじゃないぞ。
214名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 16:28:06 ID:4HUvNmE4
鋸と斧が売れる世の中はだんだんと修羅場時代に突入するぞw
215名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 16:40:09 ID:Buj8JCbm
>>213
そうか・・・
一万年氏の作品は好きだから、ここ以外でどこか投下できる場所があればと思ったんだが・・・無理か
216 ◆RKfY.eXwSY :2007/12/05(水) 17:23:28 ID:i0YBW5Xw
>>215様、そう言って下さるだけで作者冥利に尽きます
217名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 17:53:13 ID:49nNtaYf
だからって此処に投下するな。

せっかく居なくなったってのに胸糞悪ぃ
218名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 18:21:33 ID:d7j5oRzM
転帰の作者さんここは、もう駄目だけどキモ姉 キモウトスレがあるから 続きを頑張ってくれ
219名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 18:22:26 ID:MchZfTcV
一万年一旦投下を本当にやめてくれ
今後投下を再開するか否かはともかく君のせいでスレは荒れっぱなしなんだ
少なくとも半年以上ROM(スレを見るだけで発言をしないこと)ってもらわないと困る

もう大体の人は気づいてるはずだがスレ全体の動きとしては確実に一万年排斥に向かっている
そこでごたごたしてまた荒れるよりか、一旦投下もやめてもらって一読者の立場にもどってくれ
そうして他の作者の投下の仕方なんかを見てもらって勉強してもらわないと困る

もう許す許さないとかの問題じゃないところまできているんだ
君が発言、投下するたびにスレが悪いほうへと向かっているんだから
220名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 18:24:36 ID:+xEEv2A0
一万年のやつは反省したとか書いておいて
反省してないんだからもう荒らし確定だろ

レスするな無視しろ
221名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 19:15:51 ID:pswq1t4U
みんなして三日ぐらいスレ離れたら?w

少しは頭も冷えるんでねぇの?

作者さんが快適に投下できるようにするのが住人の唯一の仕事だと、わっちは思うんだがねぇ。
222名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 19:22:57 ID:2HMHCrOP
一万年は
避難所すら追い出されました→避難所で大暴れしたらフルボッコにされたので逃げてきました

自分専用のスレなんか作ったらそりゃ住民は切れるわ
223名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 19:37:13 ID:W7hbdWF/
最初から避難所なんかに行く必要なかったのに、一万年さん
あなたは騙されて敵の総本山にノコノコ乗り込んでいったんだよ
あなたを抹殺しようと待ち構えている罠の中にね
ここは自由な創作掲示板なんだから、こっちで書けばいい
何を言われても黙って耐え抜く自信があるのならね
俺はいつまでも一万年の再開を待ってますよ
224名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 19:55:33 ID:Buj8JCbm
>>216
もうここにレスは付けないほうがいいですよ
このままでは、ますます作品を投下できる場所が失くなってしまうだけですからね。
そうなってしまうことが読者の自分としては一番悲しいです。
では、自分もスレに迷惑をけてしまったので以後は消えます
225名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:11:17 ID:kd4EZKOQ
まぁスルーできない住人も十二分にアホだけどな
226名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:13:45 ID:q2aA6TJ6
そんなことよかちょっと聞いてくれよ。
思いついたんだけどさ、リレー小説企画ってどう?
やり方は題材は住人達が提案して安価で決めるんだ。んで誰かが書いたら(例・ジャーマン氏)途中でバトンタッチ。展開も住人達が決めるか安価でやる。
それを繰り返して作品を完成させるんだよ。
リレー小説のスレがあるかもしんないけどさ、殺伐とした雰囲気よか良いでしょ?

スレも盛り上がるし作品も出来上がる。雰囲気良くなって作者達も戻ってくるかもしれない。これどうよみんな?
227名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:28:13 ID:yBdYZTtW
ようし、分かった
リレーをやってやろうじゃないか
228名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:30:10 ID:Lm4bq0pO
自分で書く前提ならいいけど企画だけして書かないなら自重。
参加人数集まるか分からないしアンチが出るかもしれないし。
最悪一人で収集つける覚悟があるならいいんじゃないの。
229名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:38:44 ID:/QRDMol8
282 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/01(土) 22:06:39 ID:xvYX3apH
リレーを振ってみたら見事に食い付いてきてくれたな
書き手なんて自分が一番上手いって思っている自意識過剰な連中ばかりだからな
リレーはスレを潰すって教えてくれたの、確かこのスレだったな
いい智恵をつけてくれたもんだ
230名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:48:17 ID:1geT0eMN
ウナギイヌ氏を装った悪質なリレー誘導ですなw
最後にご丁寧に誤爆スレにおける彼の告白まで引用したりしてww
芸が細かいと言いたいが、脇が甘過ぎ
彼がリレー誘導したって事実は、前スレで自ら公言していたからね
避難所での正義が覆されたから、今度は姑息な手でウナギ氏を貶める作戦ですか?
そんなコトしているから住民は元より、阿修羅氏にまで見放されるのでは?
231名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:49:10 ID:ayg/RKYV
避難所住民悪質杉
232名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:50:06 ID:bdSGR5/i
避難所住民頭悪杉
233名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:56:03 ID:m/IF59bO
ウナギの戦術はもっと知的で高等だし、むしろ戦略的にスレを追い込んでいくだろ。
こんなもの作戦でも何でもなく、頭の悪いしょうがくせいのいたずらに過ぎないな。
さも、例の特殊学級に隔離された問題児がやりそうなこった。
234 ◆RKfY.eXwSY :2007/12/05(水) 21:03:02 ID:i0YBW5Xw
あの>>230様、それは私に仰っているのですか?
いちいちレスつけるのもスレ汚しかと思うのですが、
私、そもそも日付が変わる以外にIDを変える方法も知りませんし、
自作自演もやったことがない、というよりやり方すら知らないのですが。
失礼致します。
235名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 21:05:17 ID:GVBdAp7L
避難所で「アク禁切れたら別の話題を振ってやる」って息巻いてた人がいたけど、この荒らし行為がそれですか?
普段は「俺たちがスレの味方をしてやる」みたいな偉そうな態度とってるくせに
自分たちがスレを混乱させようとするとは、いったいこれはどういうことですか?
これがあなた達の正義ですか?

正式な削除依頼もなされていないのにも関わらず、なぜ阿修羅氏が神の手を振るうことになったのか
今一度、襟を正してみて、自分の頭を使ってじっくり考え直してみれば?
236名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 21:08:43 ID:T1DFFaHw
>>203は避難所の住民に向けたレスだろう
それより君とウナギは同一人物じゃないか
今さら何を
237 ◆RKfY.eXwSY :2007/12/05(水) 21:10:37 ID:i0YBW5Xw
あの、そもそも私、ウナギイヌじゃないんですけど・・・
ウナギイヌって調べたら天才バカボンのキャラの一人(?)ですよね?
238名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 21:14:43 ID:q2aA6TJ6
>>228確かに無責任な発言だったな。スマン。
おもしろそうだなと思って提案したんだ。スレが殺伐としてんのが嫌だったからさ。
これで盛り上がって皆が楽しめるんじゃね?とか思ったんよ。

頭の足りない住人の戯言と思って許してくれ。
239名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 21:20:53 ID:rgtwW7ZZ
住人全員ROMしようぜ
そうすりゃ、
無言な空気の中を、
職人達が景気付けに
SS書いてくれると思うんだよ

というわけで
俺はROMらせてもらう
240名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 21:21:15 ID:FnzH5Ulr
昔はよかった・・・。
241名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 21:27:43 ID:q2aA6TJ6
あと一万年よ。スマン。なんかお前に嫌な思いをさせちまったな。

やっぱ静かに作品投下を待つのが一番なんだな。俺もROMるわ。
242名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 22:14:15 ID:5AO1+4n8
いや、死ね
243名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 22:21:17 ID:RGVbAmbE
避難所を目の敵にしているのがウナギイヌでしょ
なんてわかやすいんだ・・・・・・・・・。
いい加減にスルーしないと作者は投稿しようとは思わないぞ
244名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 22:52:10 ID:aXo2C2kc
避難所の似非エリートども、削除依頼もないのに管理人に直接レス削除されてやんのw

だっせぇぇぇ〜っww

自分たちは正義だから何を言っても許されるって信じていたのにぃwww
245名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:05:31 ID:mCRdjU8Q
自作自演を駆使し
自分を持ち上げて
避難所をけなして
お山の大将気取り
素晴らしいアホだ
246名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:08:07 ID:F+JLfRIk
きっちり、チェック入れてるんだねw
247名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:10:38 ID:QOukftdQ
みんな、それそろ和もう

買ってきた新作ゲームに熱中し過ぎて、かまってもらえない飼いヌコがゲーム本体に嫉妬する場面を想像しようよ
248名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:16:15 ID:0Q8iCBw5
一万年を擁護してる人はさ、彼のことどう思ってるの?
言われのない非難をされてかわいそうとか本気で思ってるの?
避難所の連中は全員ウソつきの最低野郎とか思ってる?
本気で知りたいよ、どういうつもりで擁護してるのか
まあ、一万年本人なんだろうけどな
249名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:17:38 ID:mCRdjU8Q
>>248
自作自演くらい見抜けアホたれ
250名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:22:29 ID:d7j5oRzM
わざわざ書き込むことなのか それでどんな返答なら満足なんだ
いい加減こんなくだらない流れは、つまらない
書き込む必要性を少しでいいから考えて欲しいのだが
251名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:22:33 ID:dWzFwm/1
>>248
一万年本人もだろうけど「俺は空気読んで一万年も受け入れるぜ」さんもいると思うよ。
おそらくクラスでハブられてる変人を仲間に引き入れてやる委員長気取りなんだろうけど
結果的に一万年が調子付いて未だにこのスレに居座っている。
一万年は半年くらいしたら別のトリ付けて投下すれば?今は消えろ
252名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:24:42 ID:jJYlqB7O
避難所のアホに迷惑しているのは、運営している阿修羅さんであることに気付け
お前らの雑談と称する非建設的な罵詈雑言の数々には、
流石の氏もさぞかしウンザリしていることだろうよ
俺が運営しているのなら、あんな避難所はとっくに閉鎖しているだろうな
社会問題化しているネットイジメを助長しているようなもんだから
253 ◆RKfY.eXwSY :2007/12/05(水) 23:24:49 ID:i0YBW5Xw
分かりました。このトリはこれで最後に致します。
半年ぐらい後で別トリで投下致しますので、その時はよろしくお願い致します
254名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:32:20 ID:RGVbAmbE
>>252
まとめサイトの掲示板の方にちゃんと一万年を非難する
スレの住人の書き込みがあるけど何か?
255名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:32:59 ID:pkirLhjj
ここでウナギにチクられて阿修羅さんから削除喰らった避難所の住民乙w
躍起になって一万年を追い出そうとしているけど、涙目で必死になっても無駄だおww
ウナギの正当性がまた一つ認められただけに終わったねwww
256名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:37:01 ID:F+JLfRIk
目安箱BBSで直接、言ってみては?
257名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:39:01 ID:xXmDwXVF
>>253
よく言った。半年後にまた会おうぜ。ウナギからレスされても顔出すなよ〜。我慢我慢。
あとはウナギだけだな・・・可哀相なヤツだ。とうとう一万年からも見捨てられたな。
258名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:40:45 ID:rgtwW7ZZ
お前達いい加減ROMれ
空気嫁

そして、思わずまたROMから抜け出してしまったな
とっととROMに戻るわ

259 ◆P2eB9kM1aI :2007/12/05(水) 23:43:29 ID:i0YBW5Xw
私本人だと分かるように、あらかじめトリップだけは決めておきます。
半年ぐらい後でこのトリが出たら私です。
260名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:44:47 ID:7h7bXoDX
>>256
「IP調べません」を標榜しつつ、IP抜いてやれとか言ってる連中に一言足りとも注意せず、
あまつさえさらりと放置するような管理人が運営するサイトが信用できないんだろうな。
まあ、俺だって迂闊なところには書き込みはしたくないと思う。
目安箱ってのも大上段だしなw
261名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:46:11 ID:RGVbAmbE
単発ID連発の時点でスレの空気を悪くしているのは荒らしだということよくわかるよなw
262名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:46:55 ID:JPM1ffQ7
>>257
完全にだまされてるお
ウナギイヌ=一万年は確定的なのに
263名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:51:24 ID:RGVbAmbE
皆は騙されすぎだろw

俺達は嫉妬スレの住民だから
修羅場にしか興味がない
264名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:52:56 ID:xXmDwXVF
>>262
それでもいいんだよ。あいつが満足してこのスレから出て行ってくれればそれでいい。
それがこのスレのためであり、あいつのためだと思う。
とにかくもうよそう。煽るのも、荒らすのもさ。俺もROMに戻るわ。
265名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 00:03:43 ID:wfC6AQW8
読み手だまれ。
書き手と感想以外書き込むな。
雑談うぜーーー!!
ゴチャゴチャ単発とかウナギとかそんな愚痴見る為に裸で正座してる訳じゃね〜ぞ!?俺は激しく嫉妬する女の話が読みたいんだ。
邪魔するな
266名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 00:24:20 ID:F2QGdUJj
纏めサイト逝けば?
少なくとも雑音を気にすることなく、めくるめく嫉妬の世界に浸れる
267名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 00:58:32 ID:WAwJzGDC
雑音の音源が何を偉そうにほざく
268名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 01:24:36 ID:18yJKRzS
>>267
なんだお前は
阿修羅さんにケチをつけようってのか
口のきき方に注意しろよ
269名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 01:28:35 ID:8ok4ozlL
そんなことよりラーメンの話しようぜ
270名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 01:33:01 ID:l/5aZXla
嫉妬する女の子が持ち出す凶器は・・・・・・・
愛しいあの人の骨だったりする展開ありですね
271名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 02:07:35 ID:xg2oTS/k
普段完璧だが、好きな男が、他の娘と喋るだけで、ドジっ子になる様な癒しの嫉妬があったらなぁ〜。
凶器は手編みのマフラー。
あり?
ないよな。
272名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 02:42:57 ID:4Hv86KLT
嫉妬深い娘は思い出を凶器にするのです。
彼を思って編んだマフラーで首を絞め、
手料理を作って上げた包丁で刺し、
メールを送った携帯を爆弾にして仕掛け、
出会いのきっかけになったシャープペンシルで首を一撃………
どこの特殊部隊員だオイ。
273名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 03:24:56 ID:DcUJr179
嫉妬状態の女子は戦闘力が上昇してるからな…
274名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 03:41:54 ID:LLDvWojy
一万年、おまいの居場所見つけたぞ
また見に行くからこれからはここで頑張ってくれ、応援してるよ(o^-’)b


http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1161043643/
275名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 08:02:39 ID:xg2oTS/k
なぁ、聞いてくれ。
マクドナルドのポテトを仲のいい娘とつまみながらだべっていた時に
そこでたまたま元カノが現れたんだが、
現実はチャチャ入れられて、和んで終ってしまったが、
俺の理想では、激しく嫉妬して、三角関係のドロドロを期待してしまったこの気持ちわかるだろ?
まさに続きはWEBで。
誰かお願いできない?アハハ。
276名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 08:35:13 ID:spYByOGL
一度、生活圏を共有した相手なら出くわすのは良くあること。
まあトーゼン逆のパターンもあるわけで……

そういうの読みたかったら、とりあえず ゆう君を読み直しとくと発作が治まるぜ
277名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 09:34:41 ID:IdOQI8ps
>>275
ドナルドが俺に嫉妬しておにごっこするSSを誰か書いてくれないか

らんらんるー らんらんるー

って感じに笑顔でぎゃ嗚呼ああああああああああああああああああ!!



通信が途絶えました
278名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 12:25:13 ID:o2fNk6tq
うざ
279名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 12:39:07 ID:x8KeSCSN
>>277
スネーク!どうしたんだ!?スネーーーーーーーク!!!!
280名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 16:23:25 ID:OVmaMIDO
>>269
チャーシュー麺が好きだお(´・ω・`)
281名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 17:17:57 ID:vUqD0IQr
醤油がベストでしょ
282名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 17:32:49 ID:CLTQIAC0
こんなん見つけた。


746 U-名無しさん sage 2007/12/06(木) 16:33:37 ID:2dkGLJbv0
>>742
球技 [国内サッカー] “@@@ 徳島ヴォルティス 第八十九番札所 @@@”

933 名前:U-名無しさん[] 投稿日:2007/10/08(月) 13:11:34 ID:TwsgiUC+0
青葉。今もまだ彼女がいるなんて聞いてない。

早く別れてって言ったよね。早く別れてください。

彼女がいるから諦める、じゃなくて、いたら奪う。

青葉も裏切りたくないとかキレイゴト言ってないでよ。

彼女さん。あなたは青葉じゃなくても平気だと思う。

でも、私は青葉じゃないとダメなの。道を譲ってほしい。

http://ameblo.jp/yamashita-masayo/



青葉、逃げろ。刺されるぞ。
283名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 18:07:23 ID:jWPdLocG
これはストーカーという最高の萌え要素だな
284名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 20:01:04 ID:JX8wSKgJ
>>282
空想の中のヤンデレは萌え要素だが三次元のヤンデレは見にくいしウザイね。
三次元のヤンデレは消えてなくなれ。
285名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 20:18:10 ID:FvyjyyvI
美人だったらいいんじゃね?
286名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 20:20:27 ID:zZEYU5o6
二次元ならなんでも許せる俺が告白します

ストーカーは恋する乙女と辞書に書いてありますよ
287名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 20:34:49 ID:WAwJzGDC
おばちゃんによくつきまとわれるほどもてる俺が来ましたよ
おまいら羨ましいだろ?ハハハ
288名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 20:34:58 ID:FvyjyyvI
ストーカーは主に男なんじゃ・・・・
289名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 21:08:31 ID:JX8wSKgJ
>>288
最近は男も女も一緒くらいだよ。
290名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 22:25:23 ID:M8azX9l9
>>247に感銘を受けたんで小ネタ

「ねんがんの ファミン を てにいれた ぞ !」

ボロアパートの一室に、青年の奇妙な声が響く。
彼は感動に震えながら、年代物のゲーム機に青いカセットを差し込んだ。その感触に、くつくつと笑いがこみ上げる。

「まずはロックン、そしてたけの挑戦状に初代マオ!待ってろよ伝説のソフト共、今俺がクリアしてやるぜ!」

胡座を組んで吠えるその姿は知らぬ人が見れば通報モノだったが、幸いこの部屋には彼の他には白い猫しかいなかった。

その猫が動く。しなやかに青年の肩に飛び乗り、彼の頬を舐めた。

「む、どうした?」
「にぃ」
甘えた声を出しながら擦りよってくる愛猫の姿に、餌をやる時間であることを思い出す。
「よし、ちっと待ってろ」

青年が台所に立った今、部屋にいるのはファミンと猫のみ。しかしその部屋には。


なにやらひっじょーに険悪な空気が流れていた・・・・・・!

「・・・・・・なに、あなた」
ファミンが喋った。比喩抜きで。

「それはこっちの台詞よ、このポンコツ」

猫が喋った。比喩抜きで。
291名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 22:26:18 ID:M8azX9l9
「アタシがポンコツ?あの人がアタシを大切に扱ってくれたの見たでしょ?」

「だからポンコツだっつってんのよ。タカシがアンタを大事にしてるのは、ゲームソフトをやるため。アンタなんかあのソフトの山が片付いたら用なしなんだから」

「あらあら、あの人はタカシって言うの」

「っ!」

「タカシさんも可哀想に。あなたみたいに我が儘で頭も悪い化け猫に取り憑かれて。餌をねだって飼い主の楽しみを邪魔するなんて――――本当に、浅ましい」

「言わせておけばっ・・・・・・!」

「ああ怖い、そんな爪で引っかかれたらもう動けないかも。タカシさん、どう思うかしら?」

「・・・・・・・・!!!!」

「それにね。ファミンにはたくさんの、本当にたくさんの名作ソフトがあるの。それを全部クリアするまで、何年かかるかしら?」

「ぐうう・・・・・・!!!」
「じゃあ、『末永く』よろしくね?猫さん?」






結局。青年はイエーデビルに屈してファミンを売ることになるのだが。
「じゃあね?『短い間だったけど』楽しかったわ」

「ううう〜!!」




色々すまんかった
292名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 22:42:40 ID:FvyjyyvI
ファミ・ンカワイソス
293名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 23:25:59 ID:JX8wSKgJ
猫 嫉妬
でぐぐると猫を飼いたくなくなるよ。
294名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 00:55:28 ID:gReFGqPI
うるさいなぁwww
295名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 01:24:02 ID:lNcmFe09
>>290

異色嫉妬とは、中々に面白いなぁ
296名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 03:29:50 ID:HRU+VFh3
イエ○ーデビルで屈するなよ…有野だってワ○リーまで行ったのに
異色なのはこのくらいさっぱりしている方が読みやすいかな?
ウチにあるド○キャスもP○2に嫉妬するんだろうか…スー○ァミですらたまに使ってるのになぁ
297名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 03:56:19 ID:XrVgHICH
かれこれ10年近くゲームをしてない俺には縁のない話だな…(現在25歳)
ちょっくら明日にでもゲームボーイ買ってくるわ。あと猫も拾ってくる。
298名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 04:47:40 ID:8pUGJTOI
そういや前にやってた化け猫の嫉妬の話の続きが読みたいね
299名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 10:41:39 ID:Bv86aWuU
>>290
軽めのネタからさっと書けるのはウラヤマシス
でもおもしろいから許す
300名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 12:24:33 ID:ChLMRkS/
化け猫といえば・・・
301名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 15:21:07 ID:0vFUe6EJ
>>298
kwsk
302名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 21:53:12 ID:jf0EDvug
神を期待してageだ
303名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 23:59:51 ID:5yfRsnRe
wktk
304名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 01:27:49 ID:z2pvFiRD
サンタさん、今年のプレゼントはBloody Maryの続きがいいです。
贅沢は言いません。
せめてあと星空と転帰と1/8とノントロとマザブラと或騎士と死神と九十九と………全部ください。
ネ申降臨待ちsage
305名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 02:11:29 ID:19VwHC/E
贅沢過ぎだろw
せめて一つにしとけ
306名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 02:25:21 ID:ST6gqP2W
RedPepperの続きマダー?
…いやホント、心の底から待ち続けてるんですよ…
307名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 02:26:46 ID:HjKZdGPv
雨の音!雨の音!
308名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 02:52:13 ID:3nivuptN
マスター………たぬきなべを、
309名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 02:58:47 ID:9Jcy8sTl
赤色もネ!
310名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 03:35:21 ID:zpTKE/W8
みんな落ち着け

待て
311名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 12:35:42 ID:HYO+JlXd
なんでもいいからさっさと投下しろよ
312名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 14:20:50 ID:xnzV07ue
ある小説の中の言葉

「待て、そして希望せよ!」
313一億と二千年後も愛してる ◆fptNtNgohc :2007/12/08(土) 14:28:43 ID:kaTjRGlH
ふわぁわぁわぁぁぁ〜ぁぁ」
 勇一郎は目覚ましのアラームを止めると、大あくびして上半身を起こした。
 昨夜は夜更かししたので、少し寝不足気味に感じる。
 しかし、今日は日直当番に当たっているため、早めに家を出なければならない。
 特に責任感が強いわけでもない勇一郎だったが、時間に遅れて相方の女子生徒に負い目を感じるのは嫌であった。
 腫れぼったい目を擦り、のそりと布団から起き出す。

「おにいちゃん、おっはよぉ〜っ」
 ノックもなしにドアが開き、妹の舞子が走り込んできた。
 舞子は今年で10歳になる小学4年生で、勇一郎とは7つも歳が離れている。
 どうしても女の子が欲しいと願った母が、苦労の末ようやく手に入れた羽田家の長女である。
 それだけに、両親の可愛がりようもひとしおだった。
 もちろん、長男の勇一郎にすれば面白いはずがなかったが、7つ離れた歳のお陰で嫉妬を覚えるまでには至らなかった。

 実際、舞子は兄の目から見ても可愛く、彼女に憎しみを覚える何の理由も見出せない。
 そして、妹もまた優しい兄を慕ってくれていた。
 昨年、両親が不慮の事故で他界してから、兄妹の絆はより一層強まった感がある。
 今ではこの兄妹は、互いをこの世に残されたたった1人の肉親として、何よりも尊重していた。

 その妹の様子がおかしいことに勇一郎が気づいたのは、先月の終わりごろであった。
 元々が甘えん坊の舞子だったが、最近のまとわりつき方は常軌を逸している。
 人目を憚ることなく抱きついてきたり、いきなりキスをしたりの派手なスキンシップは日常茶飯事になった。
 そのたび、勇一郎は第二次性徴を迎えたばかりの乳首の感触を嫌でも味わわされる。

 勇一郎にはその原因が何となく分かっていた。
 最近親しくなったクラスメートの椿の存在がそれである。
 舞子は大事な兄を椿に盗られてしまわないよう、彼の意識を自分に向けようと必死になっているのだ。
 何とも可愛い嫉妬であったが、勇一郎としては笑ってばかりもいられない。
 GFに嫉妬心を燃やす妹の暴走は、いよいよ過激になってきている。

「おにいちゃん。いつものやつ……して」
 舞子はニッコリ笑うと、兄の手にアルミパックに包まれた物を渡した。
 それは免疫栄養剤の薬品であった。
 生まれつき免疫疾患を持つ舞子は、小さいころからずっと薬に頼って生活している。
 そのこと自体に問題は無いのだが、問題なのはその薬剤の方であった。
 何と言っても座薬はヤバい。
314一億と二千年後も愛してる ◆fptNtNgohc :2007/12/08(土) 14:29:31 ID:kaTjRGlH
 先週、舞子は流動食タイプの栄養剤を卒業すると宣言した。
「いつまでも赤ちゃんみたいに流動食を食べるのは嫌っ。もう舞子、大人だもん」
 と言うのが表向きの理由である。
 しかし代わりに選択されたのが錠剤でなく、座薬であったことが彼女の本心を端的にあらわしていた。

「お前な……いい加減、自分で入れられるようになれよな……」
 勇一郎は眉をひそめて妹を責める。
「だいたい、流動食やめるって言いだしたのお前だろうに」
 兄のなじりなど耳に入らぬように、舞子は嬉々としてスカートを脱ぎ捨て、次いでパンツを下ろしていく。
「だってぇ、自分で入れるの怖いんだもん。それに……おにいちゃん入れるの上手だしぃ」
 舞子は四つん這いになると、兄に向かってお尻をグイと突き出した。
 そして振り返り、媚びるような視線を兄の目に送る。

「……仕方ないなぁ。こんなんじゃ、赤ちゃん卒業したことにならないだろ」
 ブツブツ文句を言いながらも、勇一郎はパックの中から小指ほどもある薬剤を取り出す。
 出来るだけドライに見えるよう、言葉を選んで慎重に行動する。
 妹が体を張った勝負に出てきているのは兄の目にも明白である。
 だが、こんな挑発に乗るわけにはいかなかった。
 GFの椿のためだけではなく、当の舞子のためにも。

 妹の体を案じる兄の姿から一歩も出ない態度で、勇一郎は座薬の先端を妹のアヌスに押し当てた。
「あ……あはぁぁぁ……」
 途端に舞子の眉間に皺が刻まれ、眉毛が切なそうにひそめられる。
 勇一郎はそれを無視し、人差し指で座薬の尻を押し込んでいく。
「あぁっ、おにいちゃん……おにいちゃん……あはぁぁぁ……」
 舞子が甘い鼻声であえぎ始める。
 小さな手がシーツを握り締め、真っ白なお尻がプルプルと震える。
 本当に感じているのかどうか分からないが、演技だとすれば怖ろしいまでのリアリズムである。
 どこでこんなことを覚えたのであろうか。

 勇一郎の股間では、体の一部が充血して痛いほどになっていた。
 相手は実の妹といえど、絶世の美少女である。
 そして、その美少女は触れなば落ちんといった風情で、無垢な股間を突き付けてきているのだ。
「お、お尻だったら、倫理的には問題ない……だ、駄目だ駄目だ」
 勇一郎は危うく堕落しそうになった自分を叱咤する。
 しかし、せがむように流し目をくれる妹を見ているうちに、欲望が再びムクムクと鎌首をもたげてくる。
315一億と二千年後も愛してる ◆fptNtNgohc :2007/12/08(土) 14:30:31 ID:kaTjRGlH
「いや、しかし……椿を裏切るわけには……で、でも……」
 愛しい椿の笑顔が脳裏に浮かんでは消えていく。
 脳内スクリーンに映った彼女の笑顔は、現実に目の前にいる妹のお尻には勝てそうになかった。
「も、もうダメだ……椿、ゴメン」
 勇一郎の自制心が吹き飛び、人として越えてはならない一線を越えようとした、まさにその時であった。
 いきなり押入のふすまが内側から吹っ飛んだ。

「ひぇぇぇ〜ぇぇっ?」
 実の妹のアヌスに人差し指を突っ込んでいるという異常な状況が、勇一郎を激しく狼狽えさせた。
 こんなところを他人に見られたら身の破滅である。
「いったい誰が」
 そう思って振り返った勇一郎は、2度目の絶叫を上げる羽目になった。

「ヒェェェェーッ?」
 押入の中にいたのは、なんとガイコツのマスクを被った侵入者であった。
 否、ガイコツはマスクではなく本物の人骨であるらしい。
 その証拠にあばらの隙間から背後の風景が透けて見えている。
 何故か押入の向こうに、見たこともない暗黒の空間が広がっていた。
 荒涼とした大地が広がった虚無の世界である。

 驚く間もなく与えられず、3体のガイコツが大鎌を振るって兄妹に襲いかかってきた。
「ひぃやぁぁぁっ……お、おにいちゃんっ。怖い」
 お尻を出したままの舞子が勇一郎にしがみついてくる。
 兄には妹を守り抜く義務があった。
 しかし、ケンカはおろか争いごとには全く縁のない勇一郎にできることは、ただ妹を抱きしめて震えるだけ。
 それは妹に訪れる死を、ほんのわずかか遅らせることしかできそうになかった。

 2人の背後に立ったガイコツが大鎌を振り上げる。
「もうダメだっ」
 勇一郎は目を瞑ると、妹を抱きしめる腕に一層の力を込めた。



「…………?」
 襲ってくるはずの激しい痛みは、いつまで待っても訪れなかった。
 勇一郎はそっと目を開けてみる。
「…………!」
 目の前に、青いリボンで束ねられたポニーテールが揺れていた。
 兄妹を背負うようにして立ちはだかった少女が、大上段に振りかざした日本刀で大鎌を受け止めていた。
 少女は全身タイツ──と言うのであろうか、体にピッタリ貼り付いた衣装を着ており、しなやかな黒猫を連想させる。
 残念なことにネコ耳と尻尾は付いていなかった。
 思わぬ邪魔者の出現に、ガイコツはいったん大きく飛び下がる。
316一億と二千年後も愛してる ◆fptNtNgohc :2007/12/08(土) 14:31:06 ID:kaTjRGlH
 誰かと問うよりも早く、ポニーテールが振り返った。
 キリリと吊り上がった眉と涼しい目元はサムライそのものである。
 勇一郎が見とれていると、サムライ少女が口を開いた。
「そこを動くな。ウロチョロされると庇いきれない」
 身も蓋もない台詞を吐くと、リボンの剣士はガイコツに斬り掛かっていった。

 日本刀と大鎌が切り結び、激しい火花が飛び散る。
 余程の達人なのであろう、3対1でもリボンの剣士は全く引けを取らない。
 アッという間に追い込まれたガイコツ2体が首を吹っ飛ばされる。
 敵わぬと見たのか、残る一体は全力で逃走に移った。

 リボンの剣士は刀を鞘に収めると、兄妹の元に歩み寄ってきた。
「私はアスカ・ザ・ブルーリボン。阿修羅王を倒すため、コンピュータ・インドラに選ばれた戦士の1人だ」
 アスカと名乗った少女は妹と抱き合って震えている勇一郎に一礼した。
「そなたの時代から1億と2千年後の世界は、阿修羅王の暗黒政治に支配されている。我らは闇を払うため選ばれし戦士なのだ」
 意味が理解できず、勇一郎は呆けた顔を晒すのみ。
 アスカの言を信じるなら、彼女は1億年の未来からやって来たということになる。
 とすれば、押入の中に広がる風景は、時空を越えて出現した未来世界であるというのか。

「そなたはインドラが選んだ最後の1人。さあ、勇一郎……私と共に参られよ」
 アスカは右手を伸ばし、勇一郎を我が元へといざなう。
 有無を言わさぬ口調に、勇一郎は思わずその手を握り返そうとする。
「おにいちゃん、ダメェッ」
 それを邪魔したのは舞子であった。
 暴力女なんかに大事な兄を盗られまいと、勇一郎を背中から固く抱きしめる。
「あのな……」
 アスカは子供の我が儘に付き合っていられないと、溜息をついて首を左右に振る。
 そして舞子に何か言おうと口を開きかけた時、暗闇の彼方からガイコツの集団が迫ってくるのに気付いた。

 先程逃がしたガイコツが応援を読んだのか、今度は50体を越えている
「いかん、数が多い……ここは逃げるぞ」
 アスカは兄妹を促すと、廊下へと続くドアを蹴倒した。
 そこに見慣れた廊下はなく、やはり荒涼とした暗黒の大地が広がっていた。
「…………」
 いつの間にか、勇一郎の部屋は歪められた時空の彼方へと飛ばされていたのだ。
317一億と二千年後も愛してる ◆fptNtNgohc :2007/12/08(土) 14:31:44 ID:kaTjRGlH
「さあ、早くしろ」
 兄妹は部屋から動きたくなかった。
 一歩部屋を出たら最後、二度とここに帰って来られないような気がしたのだ。
 だが、じっとしていてガイコツに斬り殺されるのはもっと嫌である。
 勇一郎はやむなく舞子をオンブすると、アスカの後を追って走り出す。
 ちゃんとした説明を受けるまで、彼女を見失うわけにはいかない。

「ちょ、ちょっと待って……早いよ……」
 日頃運動不足の勇一郎は、背中に妹を負ぶっていることもあり、たちまち息が上がってしまった。
「チッ……私が時間を稼ぐ。その間に安全な場所へ」
 アスカは軽く舌打ちすると、踵を返してガイコツ軍団に立ち向かっていく。
 しかし多勢に無勢であり、アスカはたちまち防戦一方に陥った。
 アスカも劣勢を跳ね返そうと奮戦するが、その脇を幾体ものガイコツが通過していく。
「クッ……勇一郎、逃げろぉっ」
 言われるまでもなく、兄は妹を背負って駆け出していた。

「なんで、僕がこんな目に……インドラってなんだ……阿修羅王って……」
 足を引きずり必死に逃げる勇一郎であったが、たちまちガイコツの一団が追いすがる。
 鎌を振り回すブンブンという音が徐々に近づいてきた。
「勇一郎っ」
 アスカは2人の元に駆けつけようとするが、ガイコツどもに行く手を遮られてしまう。
「も、もうダメだっ……椿、ごめんよぉ」

 死を覚悟した勇一郎を救ったのは、横殴りに襲いかかってきた一陣の風であった。
 大鎌を振り回していたガイコツたちが、骨格標本のように崩れ去る。
 生きた垣根が崩れ去った後に、黄金の鎧を付けた騎士が立っていた。
 それを見たアスカの顔がパッと輝く。
「ティーク……来てくれたのか」
 彼女の嬉しそうな顔を見る限り、どうやら味方が到着したらしい。
 彼もまた“選ばれし戦士”の1人なのであろう。
「無様だな、アスカ。リボンの剣士の名が泣くぞ」
 ティークはニコリともせずに吐き捨てた。
 思わずカッとなり、我を忘れたアスカの背後にガイコツ軍団が迫る。

 勇一郎が声を出すより早く、もの凄い銃声が連続した。
 アスカの背後で骨格標本のゴミが山積していく。
 銃声のした方を見ると車椅子に乗った少年が目に入った。
 背後にはとびきり可愛いメイドを従えている。
 そして車椅子の肘掛けからは薄煙がたなびいていた。
318一億と二千年後も愛してる ◆fptNtNgohc :2007/12/08(土) 14:32:16 ID:kaTjRGlH
「ったく。彼らの脳みそは何でできているのかね? 今度、機会があれば見せてもらいたいものだ」
 車椅子の少年は唇の端を歪めると、メイドに向かって皮肉タップリに言った。
「本当ですわ、ご主人様……」
 と言い掛けて、木ノ下椛は口元を手のひらで覆った。
 彼女のご主人様が、その呼び方を嫌っていることを思い出したのである。
「そうですわ、トロッポ様。きっとあの方たちは脳みそまで筋肉でできているのでしょう」
 椛がそう答えると、トロッポと呼ばれた少年はつまらなさそうに鼻を鳴らした。
 そして再び斬り合いを始めた仲間を、如何にも興味なさげに見守った。

 恥をかかされた格好になったアスカの怒りは凄まじかった。
 力任せに日本刀を振るい、ガイコツ軍団を不燃ゴミに変えていく。
 一方のティークも幅広の剣を軽々と振り回し、一度に数体ずつのガイコツを破壊する。
 その凄まじい戦闘力を前に、勇一郎はただ呆然と突っ立っているしかなかった。

「ボクも戦ってみるぅ?」
 いきなり真横から話し掛けられ、勇一郎は文字通り飛び上がって驚いた。
 なんとサンタクロースが立っていたのだ。
 この時期だと、商店街は普通にクリスマスムード真っ盛りである。
 ただ、このサンタはチューブトップでミニスカートな衣装を着た若い女であり、サンタの常識から激しく逸脱していた。

「ああ、あたしぃ? 三択ロース19歳、彼氏募集中でぇ〜す」
 サンタクロース女は身を屈めて一礼すると、お色気タップリに微笑む。
 一瞬遅れて、柔らかそうなGカップバストがボヨヨンと弾んだ。
 おつむが弱そうな喋り方をするが、気は良さそうな女である。
 ボディは“良さそう”というようなものではなかった。
 勇一郎がムッチリとした胸元を見詰めていると、舞子に思い切り足を踏まれた。

「で、なに使う? 剣でしょ、クロスボゥでしょ……それから、えぇ〜っとぉ……」
 ロースは担いでいた大袋から武器を取り出すと、次々に地面に並べていく。
「よしなよ、ロースちゃん。彼は戦いは嫌いだって……なぁ、君ぃ?」
 いつの間にか現れた男が爽やかに笑い、勇一郎に向けてウィンクを寄越した。
 れっきとしたハンサムだが、如何にもプレイボーイじみた軽薄な雰囲気を纏っている。
「あら、ミスター。このハンサムさんったら……いつの間にぃ?」
 ロースは頬をほんのり染めて笑顔を作った。
「この世に美女のいるところあらば……不肖このミスター、何処へだって馳せ参じますよ」
 軽薄なプレイボーイが笑うと、口元で真っ白な歯が輝いた。
319一億と二千年後も愛してる ◆fptNtNgohc :2007/12/08(土) 14:32:52 ID:kaTjRGlH
「で、ミスターはどれを選ぶぅ? お好きなのをどうぞ」
 ロースは並べた武器の数々をミスターにご披露する。
「やめときましょ。色男、金と力はなんとやら。ってね……」
 ミスターは爽やかに笑い、さりげに戦闘参加を拒否した。

 だが、戦いの帰趨は、彼らの加勢を必要とするまでもなかった。
 ものの数分後、ガイコツ軍団はアスカとティークの2人に切り崩されてしまっていた。

*     *     *     *     *

「……というわけで、我々は阿修羅王を倒すため、スパコン・インドラによって選ばれた戦士なのだ」
 アスカは苦々しげに顔を歪めて語った。

 勇一郎たちの時代から1億と2千年後の未来、世界は闇に閉ざされた。
 阿修羅王を名乗る暴君の降臨により、人間界は死と恐怖の支配する閉鎖空間として現実から隔絶された。
 そこには夢はなく、憎しみから生じる罵り合いと、血で血を洗う抗争の日々だけが繰り返されている。
 阿修羅王は人々が吐いた“夢”を文字通り搾取し、自らの牙城に貯め込んでいるのである。
 夢を奪われた人々が辿る道は絶望しかなかった。

 世界を、そして夢を取り戻すため、人類はスーパーコンピュータ・インドラに全てを託した。
 回答は直ぐに出た。
 即ち、時空を越えた世界から救世主たちを集める、ワルキューレ作戦の発動である。
 集まった戦士たちは、いずれ劣らぬ能力の持ち主である。
 ──ただ1人、勇一郎を除いての話であるが。
 しかし、インドラが間違いを犯すはずがない。
 現時点では分からないが、彼もまた理由があって戦士として選ばれたのであろう。
320一億と二千年後も愛してる ◆fptNtNgohc :2007/12/08(土) 14:33:27 ID:kaTjRGlH
「とにかく阿修羅王を倒し、一刻も早く彼の圧政を打破せねば」
 とアスカ。
「いや、阿修羅王そのものは悪くない。除くべきは、彼の側に仕えて暴虐の限りを尽くしている君側の奸であろう」
 とティークが訂正する。
「へぇ、流石はティーク王。王は王を知るっていうの? それとも暴君同士、何か通じるところがあるのかしら?」
 江戸の仇を長崎でとばかり、アスカが嫌味っぽく噛み付いた。
「なに……黙れっ」
 途端に、ティークも気色ばんだ。
 互いに剣の柄に手を掛け、一触即発のムードが漂う。

「2人ともやめてよね。仲間同士なのに雰囲気悪いじゃん」
 ロースがウンザリしたように2人を交互に見回す。
「余計な口出しするなっ」
「なによ、オッパイでかいだけのくせに」
 思わぬ反撃──しかも息のあったダブルスで──を喰らい、ロースがわんわん泣き始めた。
 ミニスカートでしゃがみ込んだものだから、勇一郎のいるところから純白のパンティが丸見えになる。

「つまらぬ茶番劇はもうウンザリだ」
 椛に押され、車椅子に乗ったトロッポが進み出た。
 感情を表に出さないポーカーフェイスである。
「我々は皆、もう報いは受けた……それぞれの贖罪は果たしている」
 その瞬間だけ、トロッポは自嘲気味に唇を歪めた。

 ティークとアスカは柄から手を放し、ロースは泣くのをやめて鼻をすすり始める。
 ミスターの顔からにやけた笑いが消え、車椅子のハンドルを握る椛の手にギュッと力が籠もった。
 自分の言葉がもたらせた効果の意外なまでの深刻さに、トロッポは少々狼狽えた。
 だが、それをおくびにも出さず、トロッポはいつになく真剣な口調で続ける。
「ともかく、阿修羅王を倒してみんなの夢を取り戻さねば。それ以外に我々が元の世界に戻る手段はない」

 元の世界に戻る──それはなんと魅力的な言葉であろうか。
 全てをリセットしてもう一度やり直せたら、今度は後悔しなくていい人生を選択できる。
 皆が黙ったままで、しかし力強く頷いた。
「だから、君たちは存分に力を振るってくれたまえ。頭は俺が使ってやるから」
 そう言うトロッポの口調には、いつもの皮肉っぽさが蘇っていた。

 置いてけぼりを喰らった勇一郎と舞子だけが憮然としていた。
「これは夢だ、悪い夢を見てるんだ。椿、ゴメンよぉ」
 たとえ夢とはいえ、GFを裏切って妹に手を出そうとしたことを、勇一郎は今更ながらに後悔していた。
321名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 14:56:14 ID:z2pvFiRD
あ〜あ、腹減ったな……やっぱラーメンは塩だよね。ネ申降臨待ち。
322名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 15:04:37 ID:7jmJujzh
普通に文章よくなってるじゃないの。よくあきらめずに投稿続けてくれたわ。あとは名無しにレスしないようにするだけだ。
椿の立ち位置が気になるな。
323名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 15:09:55 ID:kaTjRGlH
あからさまな叩きレスにはもう反応しません。

椿は翼の、舞子は舞香の転生です。
椿もやがて意外な事実と共に出現する予定ですから。
324名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 15:25:52 ID:yeguE8L3
半年後に再開するんじゃなかったけ?

323 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 15:09:55 ID:kaTjRGlH
あからさまな叩きレスにはもう反応しません。

椿は翼の、舞子は舞香の転生です。
椿もやがて意外な事実と共に出現する予定ですから。

↑余計な書き込みだな

投下終了

椿は翼の、舞子は舞香の転生です。
椿もやがて意外な事実と共に出現する予定ですから。


で、後は軽くスルーする

それが作者の暗黙のルールということだよ
325名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 15:45:43 ID:kaTjRGlH
そうでした、忠告ありがとうございます。
知らぬうちにまた反応してしまっていましたね。
これを最後にして、後は作品の投下に専念しますから。
326名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 15:52:37 ID:Vw3c00iS
冬の星空の作者には
いつかは戻ってきてほしいな

ラーメン?
マヨネーズだろ
327名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 16:05:40 ID:CyTMq0sP
投稿が全然ないね・・・でもきっと週末だから夜とか明日には大量投下されるはず!
それまで保管庫とキモ姉、ヤンデレスレでwktkしてるぜ!
ラーメン?
味噌だろ

328名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 16:09:59 ID:zqpPRDTo
こういう敢えて無視してやろうという態度は見ていて滑稽というか哀れだな
スルーしたけりゃ黙ってりゃいいのに
無理に関係のない話を盛り上げようとするのは荒らしと同じ行為だよ
これはまたひと荒れ来そうだな
329名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 16:15:17 ID:CyTMq0sP
じゃあお前も俺のレススルーしろよ。荒らしと同じって言っといて自分でやってりゃ世話ないわ。
もう俺もROMるからお前もROMれよ。
330名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 16:17:04 ID:UXj3Yml2
ウナギイヌ乙です
331名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 16:17:40 ID:8eDkYFrh
ラーメンの話がしたかったら該当する板のお好みのスレでどうぞ。
以後ラーメンの話をした奴は荒らし認定な。
332名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 16:26:14 ID:8eDkYFrh
 326 :名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 15:52:37 ID:Vw3c00iS
 冬の星空の作者には
 いつかは戻ってきてほしいな

 ラーメン?
 マヨネーズだろ


こういう書き込みが冬の星空をスレから遠ざけちゃってるのに・・・
次ぎに星空が投下された時、報復措置が加えられることくらいは予想できるだろうに
それを考えたら、星空の作者さんも投下できなくなるだろ

お前たちの頭が悪いといっても、そろそろ気付いてくれや

もっとも投下を阻止しようとわざとやってるのなら別の話になるのだが
333名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 16:49:42 ID:gWGt4nzq
ウナギイヌさん乙でそ
334名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 16:55:32 ID:8eDkYFrh
>>333
なんでもウナギのせいにできりゃ楽だわな
こんなこと繰り返している限りこのスレはお終いだよ
じゃあ俺もROMるとするか
335名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:00:08 ID:sPYQDJ7c
いたり先輩VS生方先輩の続きが読みたくってさ…

ずっと全裸ネクタイ靴下装備で正座してるぜ。
336名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:03:04 ID:HEWyOXSn
>>323
新作連載開始乙
こんな形で明日香と再会できるとは思ってもみなかったよ
続きwktk
337名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:11:05 ID:Hd5EST+f
やべっ、普通に面白い。エロ妹と椿の修羅場に期待
338名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:12:47 ID:Hd5EST+f
あれだけ荒れさせる原因作ったんだから星空はもう連載できんだろ、普通
どうせ投下してもまた信者とアンチの戦いに巻き込まれてスレが荒れるだけだし
339名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:14:36 ID:xtEuIR4w
いやな予感がするぜ…
340名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:15:25 ID:Hd5EST+f
とにかく、気に入らない作品にケチをつけようって人間がいる限り
どこまで行っても平行線を辿るだけだし
いっそ、GJ以外はカキコ禁止にすればいいんじゃないの?
唐突に「○○待ってる」とか、現行の書き手に余りにも失礼だ
341名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:17:45 ID:wAJ86PCz
いくら、過疎化していてもトライデントの豚が投下されると
ちょっと火病を起こしそうだ。あんな奴が投稿されるぐらいなら
まだ、一万年の方がマシ!! 実はトライデントの豚が荒らしを呼び寄せた回数が圧倒的に多いし
342名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:20:52 ID:diALQMC1
>>341
誰も桜荘の続きなんて期待してないだろ(´,_ゝ`)プッ
嫉妬スレがいなくなった作家を叩いているお前は荒らし認定だぜ
まあ、俺も再びトライデント氏が投下されることになれば
これまで以上に荒れるから勘弁して欲しいが
343名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:26:23 ID:kLhofF7e
一万年氏と比べるまでもないだろうがwww
344名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:26:42 ID:Hd5EST+f
いなくなった作者ってこのスレの書き手のほとんどじゃないか
あのノントロだって展開がグダグダになっていたところだったし
荒らされたのは連載打ち切るのに丁度いい口実になったんじゃないの?
ちゃんと一本書き切る力もなしに連載始められたら読み手にとってたまらないよ
345名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:34:22 ID:jkyLQGh+
>>344
まあ、作品を完成させることもできない勘違いさんが投稿するスレだから仕方ないでしょ
346名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:41:07 ID:Hd5EST+f
>>345
片っ端から書き手を追い出しているウナギイヌが何を言うか
お前さえ出ていけばスレに平和が戻るんだよ
347名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:45:31 ID:jkyLQGh+
(゚Д゚)ハァ?
348名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 17:57:16 ID:QuMHIpYL
>>346
相手にすると腹立つだけだからウナギはスルーの方向で
ウナギに構ってる君自身が知らないうちにスレを荒らしてることに気付いてね
349名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 18:01:14 ID:nzZH8jSa
いい加減にしてくれよ
350名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 18:01:18 ID:gWGt4nzq

 ┌─────────┐
 │ 基地外警報!!!  |
 │   基地外警報!! |
 └―――──――――┘
      ヽ(´ー`)ノ
         (  へ)
          く
                     |\
┌──────────┘- \
│  気の触れた方が          \
│                     /
└──────────┐- /
      ヽ(´ー`).ノ       |/
        (  へ)
        く
                  - = ≡三                    |\
               - = ≡三  ┌──────────┘- \
               _ = ≡三    │                     \
                ̄ = ≡三    │     いらっしゃいます       /
               - = ≡三  └──────────┐- /
        (´ー`)        - = ≡三                     |/
      ( ヽ ヽ)
       /  >
351名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 18:15:52 ID:Vw3c00iS
また荒れたか……
ROMるわ
352名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 18:54:07 ID:jaKbkxZQ
>>323
主役も優から勇に代わったんだな
続き待ってるよ
353名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 19:43:30 ID:MkmXU/Bv
一万年前から今度は一億年後か
呼び名も一億年に変わるのかなw
わりと読みやすくてテンポも良くなっているから今後が楽しみ
続きヨロ
354名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:03:06 ID:oyGFhuv1
一万年前から今度は一億年後か
呼び名も一億年に変わるのかなw
わりと読みやすくてテンポも良くなっているから今後が楽しみ
続きヨロ


              _     _
            〃:V::⌒⌒○Y:ヽ   なんでやねん
            j:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l|.:. l
             |:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:|
             |ハ:!.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.レj/      ビシッ
             ヾ|i:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.iV
              x|i:.:.:.V:.:.:.:.:.:八「ヽ     ^ー'て
               ∧!:.:.:.:.'、:.:.:.:.:i:.:.l| ∧  ,xっ  (
               / ヘ:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:リ  ヽ<ヽ三)
            rァ、_/    〉:.:.:.:.:ハ:.:ノ人   ` 」」
          V//    ハ{\ノ jイ=' {ゝ-'´
         弋>、__/  {/   l  ヽ
                  /     l   ',
               /      l  |
              /T7 r┬┬ ┼1T|
                〈_/ |│ | | │」」」
              /  ̄¨77¨ ̄/
                /    /./   /
355名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:16:44 ID:wyYTPC+B
よし!もうだめだ








また2ヶ月後に来よう…
356名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:16:44 ID:SJoXq1ie
特定の書き手が作品投下したりGJ付いたりすると荒らす輩が湧いてくるなぁ
こういう人たちって実際どうなんだろうね
スレをどういう方向にもって行きたがってるんだろう
357名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:25:49 ID:6qt8/3PX
一億年の書き手さんへ


文章を拝見させていただきました。
内容については触れません。

ですが聞きたいことがあります。
『リボンの剣士、阿修羅王、ティーク、トロッポ、ミスター』
これらの単語は貴方の文章から抜き出させていただきました。
これはどう考えても特定の人物及びこのスレに投下された作品名、もしくは作品を連想させる単語です。
更に王様だったり車椅子、キャラの名前まで同じです。

どういうおつもりですか?
各々の人物をクロスオーバーさせた物を書くとでも言うのですか?
それとも登場人物は全て貴方のオリジナルだと言いますか?


もちろん知的所有権とか明確な物は作者様方は所持していないでしょう。
ですがこれは余りにも酷いです



もし各作者様に許可を取ってあるのならば私の発言は取り下げます。
358名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:28:08 ID:oyGFhuv1
また、変な人が現れた
359名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:32:20 ID:fh0NJQ8P
>>357
ウナギ乙
内容にも触れてやりなよ
360名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:37:47 ID:O2nq4Qmb
個人的にはスーパーメイドの椛さんが、なぜ陵じゃなくて進の車椅子を押しているのか非常に気になる
このあと、その辺りの理由なんかも明らかにされるんだろうか?
361名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:45:13 ID:TEF5zBLz
ウナギが一丁前の口利きやがって
いいか、ここはエロなパロディ作品を投下する板なんだ
お前の理論をそのまま使わせて貰うと

リボンの剣士はリボンの騎士を連想させるし、阿修羅王は単に仏教の伝承だな
ミスターに至っては確か元ネタでは長島茂雄だっけ?
各作者様は手塚御大やジャイアンツにちゃんと許可を取ったのか?
特に「長島茂雄」の利権は各方面に渡っているから大変だったろうねぇww
もしそうなら俺も発言を取り下げてやるよwww

ウナギの薄っぺらい理論なんて最初から破綻しているんだよwwww
362名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:47:29 ID:J7Ogjn60
>>358
我らが神である阿修羅さんになんて口のきき方を
この恩知らずが
363名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:50:04 ID:oyGFhuv1
>>362
              _     _
            〃:V::⌒⌒○Y:ヽ   なんでやねん
            j:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l|.:. l
             |:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:|
             |ハ:!.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.レj/      ビシッ
             ヾ|i:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.iV
              x|i:.:.:.V:.:.:.:.:.:八「ヽ     ^ー'て
               ∧!:.:.:.:.'、:.:.:.:.:i:.:.l| ∧  ,xっ  (
               / ヘ:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:リ  ヽ<ヽ三)
            rァ、_/    〉:.:.:.:.:ハ:.:ノ人   ` 」」
          V//    ハ{\ノ jイ=' {ゝ-'´
         弋>、__/  {/   l  ヽ
                  /     l   ',
               /      l  |
              /T7 r┬┬ ┼1T|
                〈_/ |│ | | │」」」
              /  ̄¨77¨ ̄/
                /    /./   /
364名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:52:42 ID:5VCcMO9D
阿修羅さんがウナギイヌだっての?
それはさすがに飛躍が過ぎてるw
365名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:01:31 ID:PDdvyDvS
普通の虹創作は平気で許されてるのに、ここのオリジナルのキャラを弄るのは駄目ってのも何となく変だしな
パロられた作者さんはどう感じるのだろう?
勝手に使われてむかついているか、パロものが出るほどスレに浸透してるのを喜んでるか
仮に俺のキャラが弄られたら・・・全ては作品での使われ方一つだと思うな

あと、ティーク王ってのは、そもそもが競作用SSのキャラじゃなかったっけ?
一億年とかがティーク王列伝の一編だとすれば何にも問題ないんじゃね?
366名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:03:02 ID:7gPUnXB7
神さま職人さまお願いです。
嫉妬分が足りません。風邪ひきそうです。
女の悔し涙や、嘘泣き、ねっちっこ視線に、過呼吸になるぐらいの嫉妬や、過剰なおっせかいに心配性に勘違いに別次元
気が狂う程の愛の為に情を捨て、自分を取乱し独占欲むき出しな娘の話が見たい。
ドロドロな処方箋下さい。
嫁の嫉妬だけじゃ足りないのよ。玄関で正座待ちだけじゃ足りないのよ。
会社帰りの服の匂いチェックに自分の腕折るぐらいの暴行や周りが見えない状態の発狂や叫び声に、
無理心中ねらっての包丁振り回しだけじゃ足りないです!
その後のセックスなんて、たりません。
だから嫉妬を下さい。
だって修羅場スレですから。
367名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:03:59 ID:oyGFhuv1
              _     _
            〃:V::⌒⌒○Y:ヽ   なんでやねん
            j:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l|.:. l
             |:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l.:.:.:|
             |ハ:!.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.レj/      ビシッ
             ヾ|i:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.iV
              x|i:.:.:.V:.:.:.:.:.:八「ヽ     ^ー'て
               ∧!:.:.:.:.'、:.:.:.:.:i:.:.l| ∧  ,xっ  (
               / ヘ:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:リ  ヽ<ヽ三)
            rァ、_/    〉:.:.:.:.:ハ:.:ノ人   ` 」」
          V//    ハ{\ノ jイ=' {ゝ-'´
         弋>、__/  {/   l  ヽ
                  /     l   ',
               /      l  |
              /T7 r┬┬ ┼1T|
                〈_/ |│ | | │」」」
              /  ̄¨77¨ ̄/
                /    /./   /
368名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:06:12 ID:L43A4CaL
ウナギ、なんにも反論できねぇw
揚げ足取りに来て逆に取られてやんのww
だっせぇ〜っww
369名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:10:45 ID:bIPKRcQf
しかしまあ、客観的に見て納得のいくキャラ選択ではあるな
スレ住人なら誰もが知ってる個性的で魅力的なキャラが揃ってる
ひょっとして>>357は自分のキャラを選んでもらえなかった書き手だったりしてw
スレタイ的にはその嫉妬は正しいよ
370名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:11:23 ID:xk9yOjdD
ゴメン、ちょっと流れがわからないので説明頼む
一万年氏はしばらくの間、作品投下しないんじゃなかったの?
371名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:17:39 ID:F6b4BNR1
「好きなキャラのイメージ潰された」はこの板では言いっこなしのタブーだろ。

読んでキャラに違和感覚えたら「キャラ全然ちげぇよ。これは別物だぜ。」でよし。
キャラに違和感なく読めて、そのうえ作品楽しめたのなら尚のことよし。

問題はキャラに違和感なく、だからこそ許せないって人がいるかどうかだな。
俺はキャラが微妙(?)に違ってると思うけど、作品自体は素直に楽しめたよ。
次の展開に期待している。
372名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:20:01 ID:uttCwpyt
単発の嵐w

ウナギの臭いがプンプンだぜ
373名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:22:54 ID:xUR0YTrR
>>370
俺はスレが荒れるから「一万年」という作品を半年間寝かせるって意味だと思ってた
新作として全然違う作品書いて投下するのは別に構わないのでは?
せっかく鳥変ても作品名やレス返しで誰の作品かバレバレになってるけど
374名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:26:10 ID:xUR0YTrR
>>372
そういう君自身がたんp(ry)
375名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:29:03 ID:uttCwpyt
とりあえず一億年擁護、GJレスは全てウナギでおk
違うってんなら書き込みで証明してねw

さて、ROMるか
376名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:33:20 ID:Bulhoqsn
>>375
乱暴というか狭量というかw
あなたは黙って自分の好きな作品を待てばいいだけなのに
そういうことしてるときっとしっぺ返しが来るよ
377 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 21:42:14 ID:R/Zn+oLY
空気読まずにちんたら投下します。
378 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 21:43:52 ID:R/Zn+oLY

 謁見のときの事を思い出していると、今まで抑えていた感情が洪水のように溢れだしてきた。
 心臓が早鐘を打ち、喜びが全身を駆け巡る。顔が赤くなっているのが鏡を見なくても分かるくらいに熱い。
 踊りだしてしまいたい衝動を抑えるために、部屋の中をグルグルと歩き回るがそれでもまだおさまらない。
 ひたすら何周も歩き回りようやく疲れ、ベッドの上に倒れこんで大きく深呼吸をする。
 私は柔らかいベッドに体を沈ませながら、目を瞑ってティーク様のことを再び思い出す。

 本来ならば、私はあの場で殺されていた。
 殺されて当然のことを、それだけ酷い暴言をティーク様に言ったのだ。それをティーク様は寛大な心で許してくれた。
 そればかりか歓迎するとまで言ってくれた。パーティーまで開いてくれる。こんなに幸せなのは初めてだ!

(きっと私の気持ちが通じたんだわ! 私は間違ってなかったんだ!!)

 ティーク様の顔を思い出すだけで胸の中が熱くなる。
 5年ぶりに会ったティーク様は以前よりもずっと立派になっていた。
 王の威厳と風格を兼ね備え、寛大な心を持っていた。
 狂王なんて呼ばれているが、国と民のことを誰よりも考えていた。
 以前の優しいティーク様のままだった。これほど嬉しいことはない。

 だが、あることを思い出すと胸の中の熱が急速に冷めていく。
 目を開いて体を起こすと、無意識に深く溜め息がこぼれた。
 それと同時に、さっきまでの喜びが嘘のように消えていく。
 まるで喜びを溜め息と一緒に吐き出してしまったみたいだ。

 ティーク様は私の事を覚えていなかった。たった5年前のことなのにだ。
 忘れていたのだ。私の事も約束も、まるで何も無かったように。それがどうしようもなく悲しかった。
 それが真実かどうかは分からない。本当は忘れていないのかもしれない。
 侵略する側として、情を持ちたくなかったから隠していたのたもしれない。
 大国の王として、小国の王女との立場を考えてのことなのかもしれない。本当のことはティーク様しか知らないのだ。
379狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 21:45:49 ID:R/Zn+oLY
 謁見のときの事を思い出していると、今まで抑えていた感情が洪水のように溢れだしてきた。
 心臓が早鐘を打ち、喜びが全身を駆け巡る。顔が赤くなっているのが鏡を見なくても分かるくらいに熱い。
 踊りだしてしまいたい衝動を抑えるために、部屋の中をグルグルと歩き回るがそれでもまだおさまらない。
 ひたすら何周も歩き回りようやく疲れ、ベッドの上に倒れこんで大きく深呼吸をする。
 私は柔らかいベッドに体を沈ませながら、目を瞑ってティーク様のことを再び思い出す。

 本来ならば、私はあの場で殺されていた。
 殺されて当然のことを、それだけ酷い暴言をティーク様に言ったのだ。それをティーク様は寛大な心で許してくれた。
 そればかりか歓迎するとまで言ってくれた。パーティーまで開いてくれる。こんなに幸せなのは初めてだ!

(きっと私の気持ちが通じたんだわ! 私は間違ってなかったんだ!!)

 ティーク様の顔を思い出すだけで胸の中が熱くなる。
 5年ぶりに会ったティーク様は以前よりもずっと立派になっていた。
 王の威厳と風格を兼ね備え、寛大な心を持っていた。
 狂王なんて呼ばれているが、国と民のことを誰よりも考えていた。
 以前の優しいティーク様のままだった。これほど嬉しいことはない。

 だが、あることを思い出すと胸の中の熱が急速に冷めていく。
 目を開いて体を起こすと、無意識に深く溜め息がこぼれた。
 それと同時に、さっきまでの喜びが嘘のように消えていく。
 まるで喜びを溜め息と一緒に吐き出してしまったみたいだ。

 ティーク様は私の事を覚えていなかった。たった5年前のことなのにだ。
 忘れていたのだ。私の事も約束も、まるで何も無かったように。それがどうしようもなく悲しかった。
 それが真実かどうかは分からない。本当は忘れていないのかもしれない。
 侵略する側として、情を持ちたくなかったから隠していたのたもしれない。
 大国の王として、小国の王女との立場を考えてのことなのかもしれない。本当のことはティーク様しか知らないのだ。
380狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 21:47:29 ID:R/Zn+oLY
 本当に覚えていないのなら仕方ない。身が引き裂かれるほど悲しいことだけど仕方ないことだ。
 3年前にスラル王女が亡くなってからティーク様は心が病んでしまったと噂では聞いている。
 その後のティーク様は人が変わったように侵略を始めたことを考えると、心が病んでしまったという噂は本当なのだろう。
 最愛の人が亡くなったのだ。スラル王女を深く愛していたことを私は痛いほど知っている。
 自分が忘れられていた悲しみがティーク様の悲しみよりいかに小さいか考えると、忘れられていたことも仕方ないと思えてしまう。

(忘れられたのならば思い出してもらえばいい。思い出してくれなくても、新しく私のことを覚えていってもらえばいいんだ)

 そう思うと、さっきまで沈んでいた心もだんだんと晴れやかになってきた。

 そういえばティーク様は国の名前を変えられた。国の名前をスラル王女の名前にしたのは、やはりまだ愛しているからなのだろうか?
 ティーク様はスラル王女が亡くなってから新しい后を迎えいれようとしない。
 それを考えると、ティーク様はやはりまだスラル王女のことを愛しているのかもしれない。


――忌々しい!! ティーク様を裏切って他の男の元に行きながら、それでも愛されているなんて!
 死んでまでティーク様の心を縛りつけているなんて許せない。ティーク様に愛される資格なんてない!
 死んで当然だ。報いなのだ。売女の分際でティーク様を裏切った罰だ! 王女の資格すらない!!
 私がスラルだったらとどれだけ思ったことか…! 私が愛されたらとどれだけ思ったことか……!!
 私ならティーク様のために身も心も、魂も捧げることができる。
 ティーク様が望むならなんだってする。死ねと言われたら死ぬ覚悟もある!
 ティーク様が望むなら国を滅ぼそうとも神を敵に回しても構わない! 私なら……。


(駄目だ!! 何を考えているの私は!? そんなことが良いはずがない! そんな考えは間違ってる!)

 どうもスラル王女のことを考えるといつも頭に血が昇ってしまう。
 スラル王女のことを考えるときはいつも胸の中に黒い感情が芽生える。
 気がつくといつの間にか両手を痛いほど固く握りしめていた。掌を開いてみると爪の痕がしっかりと赤く刻みこまれている。
 両手の掌を見つめていると憂鬱になり、私は再び大きく溜め息を吐いた。
381狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 21:48:53 ID:R/Zn+oLY
 私は亡くなったスラル王女に嫉妬している。
 私はもういないスラル王女に今もなお嫉妬している。
 この醜い嫉妬はどうして消えないのだろう?
 この醜くおぞましい嫉妬はどうすれば消すことができるのだろう?
 この醜い嫉妬はまるで怪物だ。私の声で悪魔の言葉を囁く。
 怪物は私の心を喰らいながら成長を続け、いつか私を支配するかもしれない。私はこの怪物がどうしようもなく怖い。

 もう一つ気になることがある。ティーク様の両脇には二人の女性騎士が立っていた。
 あの顔は覚えている。5年前に比べると随分印象が変わったが、私は忘れていない。
 一人は長かった髪が短くなっていたが、もう一人は短かった髪を伸ばしていた。
 確か名前はゼンメイ、ホーネット、とティーク様は呼んでいた。

 5年前に来た時に、ティーク様の側に必ずいた二人だ。あの時はメイドと護衛だったはずだ。
 私がティーク様と話しているとずっと睨んでいた。一人でいると、いつ後ろから刺されるのかと怯えたりもした。
 謁見の間が殺気に満ちた時、一番強い殺気を感じたのはあの二人からだ。周囲の殺気が消えても二人の殺気は最後まで残っていた。
 ティーク様が言わなければずっと私に殺気を向け続けていただろう。

 あの二人もティーク様のことを愛しているのだ。二人の反応を見ていれば分かる。
 二人ともティーク様を見るときの顔は愛する者を見る目だった。5年前からそれは変わっていない。
 だが、あの二人なら問題ない。大国の王と護衛が結ばれることなどありえない。
 もし恋仲になっていたとしても結婚することはできないだろう。
 それにティーク様は国の名前をスラル王女の名前にするくらいだ。一途なあの方が簡単に心移りするわけがない。
 もしかしたら夜伽をしているかもしれないが、ティーク様に限ってあるはずがない。それだけは考えたくない。
 もし万が一、仮に夜伽をしていたとしても所詮はそれ止まりだ。それ以上の関係にはなれない。
382狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 21:49:49 ID:R/Zn+oLY
 もしティーク様と私が結ばれたらどんなに幸せだろう。幸せすぎて死んでしまうかもしれない。
 ティーク様はきっと私を大切にしてくれるだろう。スラル王女のように一途に私だけを愛してくれるだろう。
 子供が産まれたらきっと喜んでくれるだろう。可愛がって大切に育ててくれるだろう。想像しただけで幸せになる。きっと国中が祝福してくれる。

(愛されたい! スラル王女のことなんか忘れて私だけを見てほしい!!)

 もう我慢しているだけは嫌だ。想っているだけは嫌だ。
 どうすればこの恋は叶うのだろう?
 もしこの恋が叶うのならそれだけで私は―――。


 気がつくと部屋の中は薄暗くなっている。長い間考えていたらしく、窓の外は陽が落ちかけている。
 もうすぐパーティーが開かれる時間だ。いつまでも考えている時間はない。私のために開いてくれるのに、私が遅れるわけにはいかない。
 ドレスの色は決まっている。ティーク様が似合うと言ってくれた薔薇の色。純白のドレスだ。
 ティーク様がこれで思い出してくれたらどんなに幸せだろう。褒めてくれたらどれほど嬉しいだろう。
 さあ、パーティーの準備をしよう。最高の思い出を作るために―――。
383狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 21:51:18 ID:R/Zn+oLY

 私は部屋に戻るとあまりの嬉しさに堪えきれず、部屋中をバタバタと何周も駆け回り、ベッドの上に飛込んで身悶えした。
 気を抜くと叫んでしまうかもしれないから、歯を食いしばってベッドの上をゴロゴロと転がりまわる。しかし、とうとう我慢できなくなって部屋の外に声が漏れないよう枕の下に頭を潜らせてキャーキャーと叫んでしまった。
 もし誰かに聞かれていたら明日の朝には城中に広まっているだろう。だがそんなことすら今はどうでもいい。
 これほど嬉しい思いをしたのは生まれて初めてだ。まさか叶わないと思っていた夢が叶うなんて―――。

(夢じゃないよね? これは夢じゃないよね!?)

 ティークの屋敷に済んでいた頃はメイドだった。城に済んでからはメイドから護衛になり騎士になった。パーティーには給仕としてしか出たことがない。パーティーの場は私にとって別の世界の出来事だった。
 華やかなドレスを着て踊り、見たこともない豪華な食事を楽しみ、心地良い音楽の音色に酔いしれる。
 何度も夢に見た。ドレスを着た私はティークに手を添えられて会場に入り、音楽に合わせて踊るのだ。そして寄り添いながら長い夜をティークといつまでも一緒にいる。

 そんな夢を見た後はきまって現実に打ちひしがれていた。拾われた使用人には出来すぎた夢だと。
 別に夢と同じようにと高望みをしたりはしない。ただティークと一緒にパーティーに出たいだけ。それすら不可能だとは分かっているが、夢と空想の中なら許される。
 ドレスを着て、ティークと一緒にパーティーに出たい――決して叶わないと諦めていた夢が現実になったのだ。

(ティークと一緒にパーティーに出席できる。ドレスを着て一緒に出席できるんだ…! 嬉しい、なんて嬉しいんだ! こんなに幸せなのは生まれて初めてだ!!)

 ベッドから起き上がってドレッサーの鏡を見る。鏡の中には顔を赤くして嬉しそうに笑う私の顔が映っていた。
 目尻が垂れ下がり、頬は弛んで口の端が不気味なほど上がっている。とても自分の顔だとは思えない。
 自分のこんな顔を見るのは初めてだ。自分にこんな顔が出来ることが驚きだ。
 この3年間は嬉しい事があった記憶も、笑顔で笑った記憶もない。
384狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 21:52:41 ID:R/Zn+oLY

 長かった髪をばっさりと切り、騎士になるために血反吐を吐きながら剣の訓練をした。
「女の分際で騎士などと笑わせるな。王に気に入られているから今の地位があるんだ」と陰で言われ続けてもティークのために必死で頑張ってきた。
 非難、侮辱、軽視、嘲笑をされても耐えてこれたのは、全てはティークを守りたいがためだ。

 ドレッサーの引き出しを開け、中にある小さな箱を手に取る。箱を開けると中にはイヤリングとネックレスが入っている。
 これはティークが私にくれた大切な宝物だ。私はこの二つの宝物わ身につけるだけで幸せになる。
 辛い時はいつもこれを身につけて自分を慰めていた。私はこれを身につけるだけで力が湧いてくるのだ。
 これらを身につけてドレスを着て、ティークとパーティーに出れたらどんなに幸せだろうかと夢に思っていた。
 その夢が今日叶う。嬉しくて死んでしまいそうだ。

 パーティーが開かれることになったのはアリア王女を歓迎するため。
 ティークに暴言を吐き、侮辱したことは許せない。
 だが、そのアリア王女のおかげで念願の夢が叶うことになったわけでもあるから感謝してはいる。それにティークが許したのだから私が怒っていても仕方がない。

 パーティーを開く理由は気に入らないが、こんな滅多な事がないとパーティーが開かれる事がないのも事実だ。
 ティークが次にパーティーを開くのは何年後になるのかなんて分からない。二度と無いのかもしれないのだ。
 そう考えたらアリア王女に対する怒りはだんだんと消えていった。

 謁見の時のことを思い出す。アリア王女は5年前よりもさらに美しくなっていた。
 ティークは覚えていなかったが私は覚えている。アリア王女がティークを見る目が私に強く覚えさせたのだ。
 あの目はティークに惚れている目だ。私と同じ目――ホーネットと同じ目をしている。

 ティークの噂は遠い他国にまで広まっている。決して怒らせてはいけない狂王。破滅をもたらす恐怖の王、と。
 それを知りながらもアリア王女はティークを目の前にしてあそこまで言ってのけたのには正直驚いた。

(なぜティークを怒らせるかもしれないことを言うのだ?)

(王女は自分が死ぬことを恐れていないのか?)

(国が滅ぼされることになるかもしれないことが分かっているのか?)
385狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 21:53:38 ID:R/Zn+oLY

 今になって冷静に考えてみると、なぜ王女があんな暴言とも取れる発言をしたのか分かる。
 王女はティークのためと心から考えて、自らの命を懸けてまで進言したのだ。あの時の王女の目には確かに『覚悟』のようなものを感じた。
 自分の国のためもあるだろう。だが、それだけじゃあそこまで無理をすることはない。おとなしく降伏すれば国は助かったのだ。
 自分が死ぬかもしれない――いや、死ぬと分かっていながらもアリア王女はティークを止めようとした。
 下臣のだれよりも、他国の王女がティークのことを考えて進言したのだ。

 アリア王女がティークに言ったことは、本来は最も身近な下臣である私が言うべきことなのだ。
 ティークと誰よりも近い位置にいて、誰よりも長く一緒にいた私なら止めることができたかもしれない。
 それなのに私はティークを止めることをしなかった。止めようとさえしなかった。
 なぜなら、私にとってティークは王である前に、一人の愛する男なのだ。

 私の剣はティークのためにある。
 私の命はティークのためにある。
 私の魂はティークのためにある。
 私はティークの望みを叶えるためだけに生きる。『王』のためでなく、愛する男のために従うのだ。

 私は王女に嫉妬している。ティークのために命を懸けたアリア王女に嫉妬している。
 私がティークと結ばれることは不可能だ。どれだけ願ってもそれが叶うことは決してないだろう。
 ティークは私のことを一人の女とは見ていない。姉として、忠実な下臣としてしか見ていないだろう。
 悔しいことに、私はティークの最も側に居ながら、恋愛の対象からは最も遠い位置に居るのだ。
 だがそれでもいい。私はティークの側に居られればそれでいい。ティークの役にたてればそれだけでいいのだ。

 胸が痛む。このことを考えるといつも胸の奥が痛みだす。
 ふと鏡を見ると、すでにさっきまでの笑顔は消えていた。代わりに鏡の中には今にも泣きそうな私の顔が映っている。
 イヤリングとネックレスを握りしめ、胸に抱くように当てる。こんな顔ではパーティーには出れない。
 笑顔になろうと努力するが、鏡の中の私の顔は醜く歪むだけで、まるで苦しんでる魔女のように見えた。

(元気にしてくれ。いつものように私に勇気を与えてくれ)

 祈りは通じない。代わりに胸の痛みが酷くなった。鏡の中の顔がさらに酷くなっただけだ。
386狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 21:54:42 ID:R/Zn+oLY

 もし、もしもだ。アリア王女とティークが結ばれたらどうなるだろう?
 ティークはスラル王女の一件以来、新たな后を向かえ入れようとしない。それは私とホーネットが陰で必死に阻んでいた事もあるが、ティーク自信が求めないのだ。
 ティークがアリア王女のことを気に入ったと謁見のときに言った。恋愛の対象としてでの意味ではないだろうが、それでも王女の方がティークに恋していることは間違いない。
 もし二人が親密になれば、結婚もありえない話ではない。
 アリア王女ならティークを昔の優しい頃のように戻せるかもしれない。命を懸けてまで進言をしたんだ。可能性はある。
 ティークが昔のように笑ってくれたらどんなにいいだろう。あの頃のティークに戻ってくれたらどれだけ――。
 アリア王女なら―――。


 ……胸の奥が痛い。さっきよりも痛みが酷くなって、息ができないほど苦しい。痛くて苦しくて死にそうだ。
 私にはティークの幸せを祝福することしかできない。ティークの幸せを願うことしかできない。

(嫌だ! そんなのは嫌だ! 誰とも結婚してほしくない!!)

 あの忌々しいスラル王女の顔が頭にちらついて離れない。アリア王女の顔が脳にこびりついて離れない。

(嫌だ! ティークが他の女と笑っている姿だけは見たくない! 私だけを見てほしい!!)

 私は――私はどうしたいんだろう? どうすればいいのだろう――――?



 考えているうちにかなりの時間がたってしまった。早くパーティーの準備をしなければいけない。
 ずっと昔から考えていた色は薄いピンクのドレス。空想の中で何度も着ていた。ティークから貰ったイヤリングとネックレスはこれときっと合うに違いない。
 もう用意は出来ているだろう。胸の痛みは治まった。
 今からは何も考えないでただパーティーを楽しもう。
 最高の思い出を作るために―――。
387名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:56:41 ID:adrp/ikD
ウナギさん批評よろー
388 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 21:56:51 ID:R/Zn+oLY
投下終了です。
次回予告
「シンデレラ参戦!湯煙温泉殺人事件!」
超嘘です。
389 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/08(土) 22:02:22 ID:R/Zn+oLY
すいません。最初の同じ文章投下してました。
もう嫌!切腹したい!ホントごめんなさい!
390名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 22:02:54 ID:yyxVEc/o
リアルタイムGJ!!
アリアもゼンメイもその内なる乙女心と嫉妬描写がとても上手く描けていて素晴らしかった
読んでてコッチまですごく切なくてドキドキして楽しかったです
次回投下も期待してます
391名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 22:33:21 ID:c3jh7bX7
>>388
GJ!
392名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 22:35:42 ID:Xa9M/8I8
嫉妬スレを終焉に導いた偉大な作家
「トライデント」「一万年となんとか」
393名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 22:50:45 ID:wyYTPC+B
GJ!
394名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 22:53:20 ID:9zBMcR42
うおおおおお!!!癒されるううう!!!
395名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 22:54:25 ID:Vw3c00iS
投下
キタ━━(゚∀゚)━━!


超GJです
396名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 22:57:58 ID:qwixpDCe
GJ!
主人公の心の揺れが細かく書かれていていいね。
嫉妬というものが単純なものではないことが良く分かる。
主人公とティーク王、そして、アリア王女がどう動いていくか
興味がでてきた。
397名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 23:06:32 ID:VYr/daIY
GJ\(^O^)/
398名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 23:09:55 ID:Q+h09muv
待たせたな>>387

>ティーク様は私の事を覚えていなかった。たった5年前のことなのにだ。
>忘れていたのだ。

「忘れていたのだ」では思い出したかのようにもとれる。
誤解を生まないためにも「忘れているのだ」とすべきでは?


>侵略する側として、情を持ちたくなかったから隠していたのたもしれない。

情を持つことと、それを隠しておくことは別次元の話。
自分の心に嘘はつけないのだから、記憶を封印してしまわない限りは、持ってしかるべき情はやっぱり持ってしまうのでは?


>自分が忘れられていた悲しみがティーク様の悲しみよりいかに小さいか考えると、忘れ
>られていたことも仕方ないと思えてしまう。

本人も気になった部分だと思うが、「忘れられていた」が2度も繰り返されるのは技法としてはどうだろうか。
代わりの表現が見つからない時は無理をせず、文を2つに分けた方が自然な言い回しができる。


>一人は長かった髪が短くなっていたが、もう一人は短かった髪を伸ばしていた。

一方を自動詞で、もう一方を他動詞に頼るのはどんなもんか。
わざと使ったのなら表現の自由としか言いようがないが。
同じ一文中に同じ髪を使った対比を表現する部分だったので少し気になった。


>二人ともティーク様を見るときの顔は愛する者を見る目だった。

中抜きをすると良く分かると思うが「顔は──目だった。」は表現としてどうだろうか。
意味はもちろん理解できるのだが、目は顔の一部であり顔ではない。
「──ティーク様を見るとき、愛する者を見る目になっていた」とかで如何?
399名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 23:10:39 ID:Q+h09muv
>ティークの屋敷に済んでいた頃はメイドだった。

済んで→住んで。
それと視点移動する時には、語り部が誰に変わったのかを最初にハッキリ書き込もう。
ティーク王への呼び掛けが変わっていたから視点変更があったことは理解できたが、
同じ「私」だけだから、部屋に戻ってきたのがパーティー帰りのアリア王女であり、
その席上、「ティーク王」が「ティーク」になるような急展開があったのでは、と思う人が出るかも知れないね。


>そして寄り添いながら長い夜をティークといつまでも一緒にいる。

若い女性の見る甘い夢なんだから「一緒にいる」よりは、更に甘い表現を求む。


>私はこの二つの宝物わ身につけるだけで幸せになる。

わ→を


>それを知りながらもアリア王女はティークを目の前にしてあそこまで言ってのけたのには正直驚いた。

主体がぶれている。「アリア王女“が”」で全てスッキリまとまると思うが。




いや、話数をこなすごとに出来がよくなっていて、ここしばらくの進歩には本当に驚かされている。
あれだけの文量で、どうしても伝えなければと感じたのは僅かにこれだけだよ。
もっとも冒頭の二重投稿はいただけないがね。
エロパロだからって自己満足に終始するのではなく、他人の目を気にすることが如何に大事であるか分かってもらえたと思う。

いろいろ嫌味なことを言うが、「それならケチをつけられないSS書いてやるよ」と奮起してもらいたいのが俺様の本心。
捨て鉢になって途中で作品を投げ捨てなかったことに感謝する。

それと俺様お気に入りのアリア王女を殺さないでいてくれたことにも、この場を借りて礼を言わせてもらうよ。
この後はゼンメイ、ホーネットを交えて更にドロドロの展開になるのかな?
数少ない正統派の作品として、これからも楽しませてもらうから。
GJ!!
400名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 23:21:54 ID:mM8O+Vfj
>ティーク様は私の事を覚えていなかった。たった5年前のことなのにだ。
>忘れていたのだ。

>「忘れていたのだ」では思い出したかのようにもとれる。
>誤解を生まないためにも「忘れているのだ」とすべきでは?

↑「忘れているのだ」と全文の過去形の言葉で統一しているのだから
 過去系にしておく必要がある。
401名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 23:24:38 ID:czfObmfR
ドシロウトの小僧がこn(ry
402名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 23:25:57 ID:CyTMq0sP
>>388
GJ!描写が丁寧でいいぜ!

てかウナギにマジで聞きたいんだけど、上の一万年が書いたクソ作品と大量の自演感想レスはお前がやったん?
そうじゃなかったらアイツなんとかしてくんない?お前にこんなお願いすんのも気が引けるけどさ。
403名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 23:45:51 ID:gWGt4nzq
なんかウナギイヌが妙に真摯になってる
下らん自演もやめればいいのにね
404 ◆uGYdwEq8BU :2007/12/09(日) 00:08:24 ID:fCUWpG82
>>399さんの指摘してくれたとおり複数の誤字がありました。申し訳ありません。
>>399はウナギイヌさんなのかな?
指摘してくれてありがとうございます。俺ホントバカなんでよく見落とします。
いつも指摘を参考に頑張らせてもらってます。これからも頑張ります。

あと作品以外に書きこみして申し訳ありません。
最後に、GJくれた皆さん、本当にありがとうございます!
405名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 00:16:36 ID:+ck+s12V
ウナギにレスするなとあれほど・・・もういいや。
406名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 00:54:01 ID:WzsLGJt3
ウナギさん
あなたの>>357レスに対して付けられた
>>361のレスについての反論をまだもらっていませんよ
早く氏の見解をヨロ
407名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 01:14:22 ID:wTmRJgpQ
なんかウナギじゃないような……
アイツもっとくだらない感想残すだろ
408名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 01:19:39 ID:+ck+s12V
>>357はウナギじゃない。避難所見ろ。
>>361がウナギだ。騙されんな。
409名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 01:34:36 ID:436S5aHi
じゃあ、期せずして燻り出された本当の>>357さんの見解でもいいや
やっぱ>>361さんのレス読んでも他人のキャラ使っちゃ駄目っていうの?
ずいぶん勝手な理論だね
それじゃこの板はパロディ板として機能しなくなっちゃうのね
410名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 01:39:32 ID:kr3V0afL
じゃあ、ウナギイヌと一万年が出てくるリレーSS書こうぜ
411名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 01:47:57 ID:oCqFjtCU
避難所の連中はウナギイヌにレスしちゃ負けだって言ってるから無視されると思うよ
議論で負けそうになった時には非常に便利な理屈だな
ウナギに聞こえないと知った上で好きなこと言ってるくせに
なんかそんな童話があったな・・・そうだ、王様の耳はロバの耳って叫ぶ床屋の話だったw

だいたいピンポイントアク禁できないレンタル掲示板で「アク禁するぞ」って威嚇している連中だからな
嘘だと思うのなら阿修羅さんに聞いてみるがいいよ
それにそんな個人の掲示板でアク禁喰らったところで、普通は何の痛みも感じないがね

そろそろ、実は自分たちの方が隔離され、珍獣みたいにヲチられてる存在だって気付いた方がいいよ
しかし、お前ら余りにもここの住民や書き手さんのこと馬鹿にし過ぎだ
412名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 01:49:55 ID:YMfI0mdx
日本語OK?
413名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 01:53:41 ID:+ck+s12V
君ね、そろそろ珍獣みたいにヲチられてる存在だって気付いた方がいいよ。
あまりにも滑稽すぎるからさ。
あとホントに日本語おかしいからもっと勉強して、それから書き込もうね。
414名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 01:57:56 ID:pMiwoZH6
だいたい>>357は書き手でもないくせに、しゃしゃり出てきたりするのがおかしいんだよ
SS書ける一億年や、ためになるアドバイスできるウナギの方が数段上等な存在だよ

他人のこと心配してる暇あったらSS書く努力でもしてりゃいいんだ
スレで最下等の、避難所住民より少しマシって程度の自分の立ち位置を少しでいいからわきまえてね
415名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 01:59:35 ID:YMfI0mdx
(´,_ゝ`)プッ
日本語OK?
416名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:00:21 ID:avzIjEG6
あっ、先生っ
避難所の住民がウナギに触りました。荒らし認定ですっ
しかも珍獣のくだりはウナギの盗作ですっ
日本語おかしいとか言ってながら、ウナギの日本語をパクってますっ
417名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:02:23 ID:ENVb18R2
いよいよ我慢できなくなって一杯出てきたな、大腸壁にこびりついた宿便諸君
ウナギイヌさんは別に書き手じゃないから日本語下手でもおkなのさ
418名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:04:27 ID:7mC232sh
>>416
>>417
一人芝居面白すぎるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
419名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:05:25 ID:fd2HEs7x
それより>>357の見解マダァ〜?
それと>>357の書いた作品名の公開マダァ〜?
420名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:06:41 ID:+ck+s12V
じゃあ一億年も盗作で荒らし認定ですね^^
ついでにそれにレスしてる人間も荒らし認定ですね^^
あと俺は>>357じゃないし、>>357は書き手さんだよ。

日本語下手って自分で言ってるくせに批評だけは偉そうなんですね。呆れるばかりです。
421名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:07:44 ID:3fvFlr74
>>418
君ぃ、素人だね?
ウナギイヌ先生がNG逃れのため
次々にID変えて言霊を伝えていらっしゃることを知らないとは
422名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:10:36 ID:tuglHrFh
作品名の公開も出来ない自称書き手の>>357さん
質問に対する回答マダァ〜?
感想付けられるのが怖くて作品名を公開できないんでしょ?
ボクのSSは下手くそですって泣いちゃえばスッキリするのにな
423名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:12:25 ID:S1W/4lIm
嫉妬した女の子が包丁を持って、泥棒猫の首を狩るようなSSを求める
424名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:12:39 ID:663REMRp
あっ、分かった>>357は一万年なんだ
なるほど、公開できまい
425名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:17:33 ID:wTmRJgpQ
まあしかしホント、見事なまでに単発IDのGJだらけですね
確かにGJだし荒らされてるわけじゃないから良いのかな……
426名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:22:07 ID:8oQITaH7
そもそもGJは一人につき一回が普通だよね
それとも何か、>>425さんはお気に入りの書き手が投下したり自分が作品投下した時には
ID変えて一人で何回もGJ付けちゃったりしているのかなぁw
つい、本音が出ちゃったみたいだね
427名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:25:10 ID:9TnsGZWK
「どうして、逃げたの?」
「それは・・・」
「言ったじゃない。今日のクリスマスにいつもの待ち合わせ場所に集合だって」
「・・・・・」
「どうして、あんな女と一緒に居るの!!」
 彼女は俺を睨む前にベットの上で裸でいる、もう一人の女の子に視線を向けた
「あなたは捨てられたのよ」
「何よ!!」
「だって、あんたみたいなマグロ女なんてサイキ君には相応しくないわ」
「ふざけないで!!」
「私は寝たのよ。ついさっきまで愛されて、一つになっていたのよ」
「ーー!?」
 そう、僕はもう一人の女の子と抱き合っていた。お互い食い荒らすように
 さっきまでヤっていたのだ。
「ほらっ。さっきまでサイキ君が出してくれたモノが垂れ流れている」
 と、彼女に見せ付けるように股をいやらしく広げてみた
 そこからは僕が出した液体が流れていた。
「一杯出してくれたから、サイキ君の子を妊娠したかもしれないわ」
「それがどうしたのかな?」
「赤ちゃんが出来れば、サイキ君は私だけを見てくれるわ」
「うるさい」
 と、彼女はバックから包丁を取り出してきた

「死んでっっっ!!!!!!!!!!!!!」
 彼女は躊躇なく女の腹を突き刺した。





って修羅場とか求めるw
428名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:27:53 ID:9TnsGZWK
ようするに浮気相手とヤッている最中に彼女がやってくるという
最高の修羅場要素でSSを書いてみたいが・・・そんな修羅場の参考になる
修羅場がその辺にゴロゴロしてないんだけどね
429名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:28:32 ID:rlILsvxO
ところでとうとう冬の星空が避難所に完全移籍して連載再開するみたいだな
星空氏は何かと問題のある書き手さんだから
ここから出ていってくれたら少しは平和が戻ってくるのかな?
だとすれば嬉しいんだがなあ
氏の作品を読みたい人がいれば避難所行って読めばいいだけなんだし
残った書き手さんたちは平和にここで連載できるし

ところでウナギにコケにされまくってる>>357って、実は星空さんなんでしょ?
誰にも言わないからこっそり教えてよ
430名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:30:36 ID:9TnsGZWK
彼女は前から主人公の浮気を知っていて、浮気目撃現場に乗り込んで
隠していた包丁で浮気相手の腹部を突き刺すような事件が発生するための
プロットの骨組みを作るのはとても大変ですね。

まあ、浮気調査している探偵事件簿で依頼主の奥さんが直接に
ラブホテルに直行して包丁を振りかざしてキレるみたいなことをTVで
やっていたような記憶があるけどねw
431名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:33:13 ID:9TnsGZWK
むしろ、逆に考えるなら浮気相手がどうやって主人公を誘惑したのかについて
考えてみると、やはり、露出度が多い服を着て、胸元に触らせてあげるとか
本命の彼女の練習相手になってあげるとか、いろいろと手段がある

まあ、某アニメみたいなビッチ女ではなくて、好きな人を振り向かせるために
女の子道具を使うのはリアルでもありえることですねw
432名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:35:12 ID:+ck+s12V
その通りだね。ふつうGJは一人一回だ。
でもウナギって人は何度もID変えるのが得意技らしいから一人で何回も一億年にGJ付けちゃってるのかもね。
バレバレなのに、哀れだよね。
ところで星空の人に問題ってどんな問題があったのかな?詳しく聞かせてくれると嬉しいな。
君より問題のある人はこのスレで見かけたことないけどなぁ。
>>430
それ男版ならNTRスレによくあるよねw怖い怖い。
433名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:35:19 ID:9TnsGZWK
やはり、今の旬はストーカーネタかな?
主人公が家に帰ってくると何故か明かりが付いていて
ドアを開けたら、彼女が笑顔で迎えに来るというあの恐怖体験というか萌え体験
出来れば、一度は実行されたいですよw
434名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:41:48 ID:TCjym+60
遂に星空が出て行っちゃったというのに・・・
パニくっているのはゲシュタルト崩壊起こしたID:9TnsGZWK一人だけか
星空も需要がなくなっちゃったってことかな
あれだけもて囃されていたのに、みんな冷たいよ
俺だけはあっちに行っても応援しますから
435名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:45:48 ID:+ck+s12V
君ゲシュタルト崩壊の意味分かってないでしょ?意味分かってないのに専門用語使うのは滑稽すぎるよ?
あと皆がレスしてないのは君と俺のことを見事にスルーしてるからだよ?そんなこともわからないほどバカなのかな?
436名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:50:12 ID:DtA5JeLB
ゲシュタルト崩壊くらいは日常語だろ?
何を専門家ぶっているのやら、ヘソで茶が沸いたよ
あと、そう言う君はスルーできなかったようだね? そんなこともできないほどバカなのかな?
437名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 02:52:36 ID:UpE0HgCp
>>あと皆がレスしてないのは君と俺のことを見事にスルーしてるからだよ?

自分でも疑問に思っているのかな???
あと「?」の後には一語分スペースを空けよう
グッと読みやすくなるから
438名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 03:00:23 ID:+ck+s12V
うん。バカだよ。だから真性のバカの君と一緒に皆からスルーされてるんだ。
そんなこともわからないのかな? ヘソで茶が沸いたよ全く。
あと専門家ぶってるとか言ってるけど、俺はホントに専門家だよ。
とりあえず君の言うとおり「?」のあとにスペース開けてみたよ。
確かに読みやすいね。ありがとう。
文末に「?」をつけたのは疑問を投げかけているからなんだ。
まあわかりずらかったようだし、謝るよ。申し訳ない。
439名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 03:17:25 ID:dR2o7P+x
とりあえずお前があほなのは十分わかったww
440名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 03:20:36 ID:+ck+s12V
俺も君がアホなのは十分理解できたよww
じゃあお休み。
441名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 03:26:18 ID:2whFuDnj
>>438
いやあ、まだ分かっていないらしい
「〜〜からだよ」って言うのは断言しているわけで、決して疑問を投げかけてるんじゃないよね?
韓国の日本語学校じゃそんな風に教えているのかな
「づらい」とするところも「ずらい」になってるし、申し訳ないが非常に分かりづらい
でも、謝ることは出来るようだから、今回に限って許してあげるよ
似非心理学者さんw
442名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 03:29:51 ID:2whFuDnj
>>440
残念だけど>>439は俺様じゃないんだな
ID変えるとこう言う時に不便だよ
おやすみ
443名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 03:47:41 ID:+ck+s12V
って事は残りはマジで全部ウナギ一人の自演だったって事か。一億年もウナギか。
サンキュー。それがわかっただけよかったわ。
じゃ、ほんとにお休み〜
444名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 04:05:33 ID:iTdqTNdm
もうマジでなんなの

前までは日本語くんだけだったのに、何でこんなに嵐が増えてるの
445名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 04:18:04 ID:XkefDKRd
もう…お前等一体何批評家ぶってんの?
そんなに批判したい(良くしたい?)なら別個にスレ建ててそこでやれよ
言われた事を参考にする書き手がいるなら自分で見に行くだろ…

ここでやるのは気違い。てか死ね、氏ねじゃなくて死ね
446名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 04:26:48 ID:1JSW4ifK
>>445
お前等× ウナギ○
447名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 04:31:12 ID:g/U0AWws
いっそ避難所を作品投下に使っちまえばいいんじゃない?
で、感想をこのスレに書く。もちろん批評もおっけーで。
作者様は批評が見たければこのスレを覗けばいいし、見たくないなら覗かなければいい。
避難所だけなら、嵐も易々と手を出せないしね。
仮に、一部が言うここと避難所との確執が本当にあるのなら、話は別だけど。
まぁ、本来、このスレと、このスレ住人が兼任してる避難所との間に確執なんか出来るわけないんだけどね。
448名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 04:50:59 ID:Y+ziY2eF
ほっ時計
449名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 09:28:30 ID:lrhoyhzT
>>357はよく我慢したな、個人的にGJを送りたい。

てか一億年とか書いてる奴は>>357に答える義務があると思うんだが…
明らかな叩きはスルーとか言ってるけどどう見ても叩きじゃないし。
それとも人のキャラ勝手にパクっておいて何の釈明も無しで済ます気?
他作品キャラを使うのが良いか悪いか以前に何か言うべきじゃないのかい
450名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 09:59:57 ID:5VzfIN3R
神職人さん、降臨おをお待ちしております
451名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 11:16:46 ID:tQsLxzK8
ここは空気が悪いですね
452名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 11:45:27 ID:g3q0wFM6
>>357様へ

さて、どこから説明させていただきましょうか。
主張の相違を対比させて明確にするため、ここはウナギイヌ氏の手法を拝借させていただくことにします。


>これはどう考えても特定の人物及びこのスレに投下された作品名、もしくは作品を連想させる単語です。
>更に王様だったり車椅子、キャラの名前まで同じです。

そんな遠回しな表現を使っていただかずとも、私がこのスレで好きになった作品の登場人物そのままですよ。
はっきり分かってらっしゃるくせに、随分と嫌味な物言いをするのですね。


>各々の人物をクロスオーバーさせた物を書くとでも言うのですか?

そのとおりです。
クロスオーバーは少し違うのですが、パラレルワールドと思っていただいて結構かと存じます。
この作品では、元の世界でバッドエンドを迎えたキャラたちが、全てをリセットしてやり直しを図るべく、
時には助け合い、時にはいがみ合い、人間として成長していく過程を横軸にして描きたいと思っています。
縦軸はもちろん、勇一郎を基点とした舞子と椿の修羅場ものですが。


>それとも登場人物は全て貴方のオリジナルだと言いますか?

そんな主張はこれまでしたことはありませんし、これからもする予定はありません。


>もちろん知的所有権とか明確な物は作者様方は所持していないでしょう。

私個人の見解を述べさせていただくと、知的所有権は明確に作者様が持っておられると思っています。


>ですがこれは余りにも酷いです

となると、主張が噛み合わないのは、僅かにこの部分だけですね。
453名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 11:45:58 ID:g3q0wFM6
何が余りにも酷いのでしょうか?
他人の創作したキャラクターを無断使用したことがでしょうか?
著作権法における同一性保持権を侵害したことでご立腹されているのでしょうか?

まさかそんなことではありませんよね。
そんなことをおっしゃっては、貴方が大事に思っているこの板の存在意義自体が揺らぐことになってしまいますから。

だいたいが、私に剽窃されたと称するキャラのうち「リボンの剣士」と「ミスター」こそ明らかな著作権法違反ですよね。
「リボンの剣士」は手塚作品である「リボンの騎士」を連想するのに易く、
「ミスター」は初出作品において本名が「長島茂雄」と作者ご自身が明言されていることですし。
誰が読んだって盗用だと思うことでしょう。

一方で作者様の剽窃を認めておきながら、なぜ私が同じことをするのを許していただけないのでしょうか?
自分では核兵器を保有しながら、他国が持つのは絶対に許さないと言う大国の身勝手な理論を連想してしまいました。

それに、代インドの魔神アスラに商標登録がなされているとは寡聞にして存じませんし、
「ティーク」に至っては、前スレの>423氏が長文のプロットを紹介された折りに

>というプロットを思いついた。
>誰かこれを元に描いてくれるのを祈る。

と、その使用の自由をお願いまでして保障しておられるキャラクターです。
使用するにあたり何の躊躇もしませんでしたし、むしろ自分なりの「ティーク」を表現できたと誇らしい気分です。

影の主役というべき「トロッポ」の扱いですが、これはキャラを使用することより、むしろ身体障害者を登場させるにおいて、
原作の全編に漂うような卑屈で差別的な表現をしてしまわないかということに気を使いました。
人生のやり直しを決意した進は以前のような卑屈で優柔不断な男ではありません。
堂々と意見を口にしますし、時には思い上がって優越感にも浸ります。
他人と違うのは、足の運動機能を失ったことにより「車椅子を使わないと移動が出来ない」という、僅かその一点だけなのです。
健常者と堂々と渡り合える存在となった進に、逆に仕える主人を失ってしまった椛が惹かれた理由もその辺りにあるのですよ。
主人公勇一郎を成長させるキーマンとして、「トロッポ」に重要な役割が課せられていることがお分かりいただけたでしょうか?

これをもって説明とさせてもらいますが、ご納得いただければ幸いです。
あと、「ですがこれは余りにも酷いです」のような、取り方次第でどの様にも解釈できる
曖昧で抽象的な質問は控えていただくか、もしくは具体的に表現しなおしていただけるとありがたいのですが。
それに対する回答が新たな誤解を生み出すことにもなりかねませんので。

追伸
今度機会があれば、ぜひ作品の内容についても触れていただきたい。
それに氏がどの様な作品を書かれておいでなのか、非常に興味があります。
潔癖で正義感溢れる文面から察するに、きっと澄み渡る秋の空のような気持ちのいい作品なのでしょうね。
意見の相違はあっても同じ書き手同士、作品は作品として一度ゆっくり拝読させていただきたいものです。
454名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 11:56:46 ID:iTdqTNdm
もうこのスレは終わったね、俺は過去ログとまとめサイトで昔の雰囲気に浸る事にするよ

ノシ
455名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 12:01:10 ID:g3q0wFM6
>>454
そういうこと言うと、また私かウナギイヌ氏が荒らしていると
あらぬ疑いが掛かるから止めていただけませんか。
それにスレを離脱されるのなら黙って出ていってもらいたいものです。
貴方を引き止める人など、ここには誰もいないのですから。
456名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 12:17:04 ID:tQsLxzK8
ここは理屈の多いスレですね。
457名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 12:25:34 ID:sKE4s16v
                     \ 、 、  l! r ,/ _/ __/
                  ヽ、、_ヾヽ`ー'``Vl/(/ー''て__
                   ミー- _ _ 、  /   _/ ⌒ニ_,ィ
               ``ヽ二_ ̄`-─、  ヽ l / /r_ -‐ ─- ニ_´
                __ア-‐´  ニ-_`` i / / 二‐- ̄二 ゝ_ノ俺様は絶対だ
               ニニフ/ ノ``'ァ _、、、 , , ,, _'ーr'''"! ヽ  <__
               __>、/ て) ,ソi´  ,`` "",´ ヽヽ! ち 丶_> ̄
              / ニ=__   て) |  `o′ 'o′ !. レゞ  > ``ー-、
            r '    /    /  l `r。、 ,_L,., ,.。ァ' | ヽ   ミ      ゝ-、_
             !   | //r/  //.  ゝ`"`}  { '`" ノ  i` 、、\. / ///,;;;''''''__,..>、
           /     ! / |/|i // / ミ 、_:.:`Y´:.: ,. /! | ', ト`ヽ!/ //./   ´  '''''' ,,,`ヽ、
          r'     | i.  ! /リ. l i lヽ、 ̄T  ̄ イ | !  N  | i i/ / /,,,;;'' ,;;;;;;;;''   ヽ
          くヽ、 \ | |!  | /| | | |! {} `WW'´ {} i|ハ  | リ  | | / ! ,;/,,;;;''      ;;;;;; l
           lヽ、ヽ、 \ l  |  || ! |ノ| {}ヽ、_,ノ{} | |. | |! | | | | |;;;,| ,,;;'  ;;;;;''     iヽ、
            /,  ``ヽ、 ヽ || | リ| | | {}`ー一'{}i | |i! |V  | || l  ├、;;;;  __'''''''';;;;;; / ,,;;ヽ
          l''';;;;,,, '';;;;;;;,,,``ブ |  l! l| |リ {}    .{} |l| | | |   ヽ| r‐'′/ヽ/::::::::::::::::`ヽ;;;/,,, '''''''ヽ
            |  '''''''    /ノ | l ヽN  {} __{}  l リ リ|   L,/   i i  |::::::::::☆::::::::::::/;;;;;;  ,,,, i
          ,l;;,, '';;;,,,   〈 ̄   | |   ,ィニ-─-、>、      /   | l   |::::::::::::::::::::::::/   ;;;;;;;;;;;|
          , ' ''''' '''''/ ̄    | |  l! ,.イ´ヾ`ヽl!  // , ' /  | |  /;;´ ̄ ̄`ヽ/;;;;;,,   '''''''|
       /; ';;;,,  /    ``ー-   Y  l (:::) 〈 ///'′/l  | | /,,, '''',,,,  i;;;;;;i'''''''' ,,,,,,,,,,,,,,|
       ノ_ ,,.. -‐'"ヽ\ヽ `ヽ、    | (:::)n  ノ / i´ |  / l  ! |.r''''';;;;; l ;;;,,,|  ヽ,,,  ;;;;;;;;;;;l
     /´       \\、  `ヽ、ー ``ヽ_Lr'" / /  | /   | ノ ヽ' |   |  .い;;     i
    /     _ -─- 、 ヽ ヽ_──--- ー---‐' //.   | /    (  ,./ ー ‐-‐ r‐、/  ;;;;;;; ''l
  /  ,. -‐ニ ̄     `ヽ、ー-=ニ─- 、____// i |  |〈      |`i" !  ||  (__ノ ,,,,,,,,,,,,,, |
  / // /  /      \、 `ヽ ̄`ー─一'T ̄ ||  | ヽ ヽ.  | 、 ヽ-' L__,イ;;;;;,,,  ;;;;;;;;;;l
/        /       |  iヽ、_ヽ\__〈  /、/  |   |  \ \ ヽ \  ;;;;  ! ''''''''''    i、
〉        /       // |  ,|| '';;;,,  ̄;¬ー--─‐-- 、_,..___  ヽ、`ヽ、二二フ''l;;;;;;;   ;;;;;;;;;l
ヽ ヽ     i       //. | i l ! ;;;  ';;;;  ;;;;, ;;;;;;  /   /-ー、     /    !;;;;;;;;;;;;   ゝ
 `、 ヽ ヽ.  !       // | l  | i ;;' ;;  ;   ;'' ,;; '';''  /.   /   `ト\一'′   ノ'''',. -──-\
  ヽ \\ |       i l  | i  | |  ,;;;;'  ;, ;; ,,;;;;   / .☆ /  _ノ´| i      〈 /   ☆  `ヽ、
    `、ヽ\      // |ノ  /-──-- .._ ''''''' ,;;;  l   /    }、./ |     / '  ,. -───- 、 l
    `ー─--- ...._∠....  -─┘       `ー 、;  |  i   、_ノー/ /     | | /  `ヽ ⌒ ヽ、`ヽ
                              ``ヾ、ー-.L_  _ム/ ノ      ヽV(    |    /  !
                                  ``ヽ-二 -'‐'′       i ヽーv一^ーv‐''`v‐/
458357:2007/12/09(日) 13:04:30 ID:lT4pkBkT
>>453
すいませんが本人と確認できなければ発言は致しません。
こういう時にこそトリップを使うものですよ。

もしスレを見ているのならば自分のトリップを付けて空白のレスをお願いします。
459名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 13:05:06 ID:+MtCZH5s
小説来たときだけGJするのみ
後は死んだように無反応
460名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 13:06:20 ID:lT4pkBkT
この話題は本スレと関係ないので避難所で展開しましょう。

連レス申し訳ない。書き込んでから気付いたorz
461 ◆fptNtNgohc :2007/12/09(日) 13:13:25 ID:g3q0wFM6
トリップを付けるとこれ見よがしに「見えないよぉw」なんて言う人が出てきますので。
しかも本当は誰よりも詳しく読んでいるのにもかかわらずね。
それに鳥付けての雑談は避難所の諸君に怒られることになるから控えていたんですよ。
462名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 13:14:36 ID:mtVbFLPm
嫉妬スレはいつからこんな頭のおかしい人間が集まるようなスレになったんだ?
作者に批評する人間はどうせ口だけでしょ。批評内容も個人的な主観だけで
技術や描写関連には全く触れていない。素人が素人を批評する意味があるのか
さっぱりとわかりませんね。

作者は神なんだけど、スレの住人はキチガイばかりだよ。
463名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 13:19:34 ID:mtVbFLPm
>>461
トリップを付けて、避難所で議論をやってくれませんか?
それができないと言うならば、貴方はここに投稿しないでください
464名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 13:25:44 ID:g3q0wFM6
ごめんなさい。
前から言ってるように作品以外のカキコはしないようにします。
スレが荒れることを目論んで>>449が付けた挑発につい乗ってしまい、恥ずかしい限りです。
以後は黙りますし、無意味な議論も控えます。
もちろん避難所の方々にも迷惑は掛けませんから。
465名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 13:38:43 ID:+yCEzwzA
で、結局>>357は逃げちゃうわけか
466名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 13:49:10 ID:NTeTtBxd
嫉妬SSが投稿されるまで他の話題で盛り上がるしかないかもね
467名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 13:52:34 ID:AHXCQ1G9
発言に煽りをいちいち交えて、気に入らない相手に言い返さないと気が済まないのか?
荒れを呼びこむ行動だと気付けないのか?
大人になれよ、20歳以上なんだろ。
468名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 13:56:16 ID:u5vh2Q62
>>467
あんたもそうやって煽るからスレが荒れてゆくんだがな
それをちゃんと理解しているのか? 
そんな体は大人で頭は子供のような連中なんてスルーしておけばいいんだよ
469名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:00:14 ID:u5vh2Q62
いい加減にくだらない連中のためにレスを無駄に消費するのはやめようぜ
どうでもいいことはスルーしろ
互いのためだよ
470名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:03:41 ID:u5vh2Q62
これがゆとり教育の成果かな? 真面目に会話をしている人間は少ない
471名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:04:13 ID:TaNLg6mm
エロパロ板自体きたのは久しぶりなんだが。
このスレはなんで特定の職人相手にダメ出ししてるんだ?
ちょっとだけロムってたんだが一万年の人とかトライデントとかに。
別にスレを荒らす気などさらさら無いが、ちょっと気になったんでな。
472名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:08:22 ID:7hAjahPH
>>468>>469>>470
ウナギさんID! ID!
473名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:17:22 ID:7hAjahPH
>>471
マジレスすると、たぶん特定の書き手のSSしか読みたくないって狂信者が
その書き手以外の書き手を追い出そうとして暴れだしたのが最初かな
その特定の書き手さんが「止めて」って狂信者を制止してくれてたら
今の状況もまた違ったものになっていたのかなと思う今日この頃
474名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:23:09 ID:A8o0Kzhx
ウナギイヌ自演語録
・俺様
・在日の俺様のために税金払え
・避難所は敵
・マダァ〜?
・あはははははっ
・俺様は書き手
・ウナギイヌは書き手じゃない
・ウナギイヌは神様
・ウナギイヌの言う通り

こうして並べて見ると凄く面白い
475名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:29:53 ID:3xUHMevp
なんかこう、イタいな
自分が一方的にコケにされた語録を自慢げにさらすってのも
>>474はマゾなのか
476名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:33:04 ID:A8o0Kzhx
>>475
いまいち言ってる意味がわからん
すまんがスワヒリ語で言い直してくれんか
477名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:37:28 ID:u5vh2Q62
だからさ、嫉妬スレの関係のない話題を避けようと言っているんだが
スレには関係のない議論は避難所でやればいいと何度言ったらわかってくれるんだが?
478名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:37:33 ID:3xUHMevp
悪いがパソがスワヒリ語に対応していないんだ
無理をせず君が理解できる範囲で楽しんでくれればいいから
日本語の読み書き覚えるのはゆっくりでいいよ
479名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:40:20 ID:AHXCQ1G9
>>478
スワヒリ語はアルファベットで書き表せるよ^^
480名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:42:38 ID:u5vh2Q62
ID:3xUHMevp
ID:A8o0Kzhx
も充分な荒らしだな。

何のために嫉妬スレを以前のような神が投稿してくれるスレに戻そうと頑張っているのに
煽っている連中しかいないんだ?
481名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:43:00 ID:3xUHMevp
sonna no suwahirigo ja naiyo
482名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:43:42 ID:A8o0Kzhx
>>478
あ、ウナギイヌさんじゃないすか
「自分が一方的にコケにされた語録」って意味がわからないっす
前後の文脈がぶつ切りで読解不能
483名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:45:55 ID:AHXCQ1G9
>>481
それアルファベットで書き表した日本語ですよ^^
スワヒリ語は基本的にアルファベットを用いる言語だよ、って事です^^
484名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:50:08 ID:AHXCQ1G9
ちなみにスワヒリ語で「ウナギイヌ」は「mkunga mbwa」と言うみたいです^^
485名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:52:26 ID:3xUHMevp
どうもバカが紛れ込んでいるようだな
SSにおける文章と掲示板での書き込みを同列に批判しようってバカがね
意訳して読解できるまで書き込まないように
その間だけでもスレが平和になるだろうからね

>>483
ネイティブのスワヒリ語はアルファベットじゃないだろ
単に君がアルファベット化されたスワヒリ語に親しんでいるってことだ
わざわざ英語でなくスワヒリ語を指定されたから、彼がネイティブだって洞察したんだが
486名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 14:57:41 ID:3xUHMevp
>>484
それはウナギイヌじゃなくて、単に

   ウナギ イヌ

のようにも思えるのだが。
たぶんアルファベット化すれば

   unagiinu

でいいと思うよ。
487名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:01:59 ID:AHXCQ1G9
>>486
まあまあ、ウナギ イヌでいいじゃないですか^^
敢えてカタコトっぽく^^
488名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:04:39 ID:A8o0Kzhx
「自分が一方的にコケにされた語録」
↑この「自分」が誰を表すのかわからないっす
俺はウナギイヌさんの自演レスから面白いなと思った語を抜粋しただけだから該当しないし
489名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:04:52 ID:3xUHMevp
けどやっぱり個人を表す固有名詞だからね
鈴木さんが bell tree になるのは違和感があるよ^^
490名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:07:33 ID:AHXCQ1G9
>>489
世の中には「ブルドッグ」とか「キウイバード」とかあるんですから
まあそうこだわらずに^^
491名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:10:07 ID:3xUHMevp
なんか関係ないような気もするが、まあいいや^^
自分が知らない知識を得るのは喜ばしいことだしね
ちょっとだけ得した気分になったよ^^
492名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:49:57 ID:45z/dnJi
ID:AHXCQ1G9
ID:3xUHMevp
ID:g3q0wFM6
ID:+ck+s12V
ID:A8o0Kzhx
今日はこれをNG入りにすると幸せになれるよ
493名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:32:31 ID:xMO03/ML
本当にスレが潰れるか心配に
なってきたんだが
494名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:34:00 ID:uAIXr1lk
別に潰れてもいいだろこんなスレw
495名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:40:53 ID:UvPnK1Es
>>492
スレに不必要な単語や名前やIDの全てあぼーんすると
これほど見やすいものはないなw
496名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:50:24 ID:spAVR0uE
投下するぜ

「祥ちゃん。 好きなの、あなたの事が。 幼馴染とか弟みたいな存在じゃなくって……。
  だからお願い、私の恋人になって!」
  私――姫宮 羽津季(ひめみや はづき)は意を決して今まで胸にしまっていた想いを口にした。 
  私と祥ちゃん、そして今ココには居ないが、私の妹の結季は所謂幼馴染で誰よりも気心の知れた仲だ。
  ちなみに祥ちゃんは一コ下で結季は二コ下だ。
  私は答えを待った。 自信も勝算も十分にあった。

 自分で言うのもなんだけど私は結構もてる。 学園でのミスコンに選ばれた事だってあるし、
  今まで貰ったラブレターの数も両手の指じゃ足りないくらい。
  そしてその中にはクラスの女子の人気を集めるような男の子だって居た。
  でも私の心の琴線に触れるような男の子は一人も居なかった。
  そう、私にとっての男の子は昔っからずっと祥ちゃんだけだった。

 それでもやっぱり答えを待ってる間は緊張する。 答えを待ちわびていると祥ちゃんは口を開く。
「ゴメン、羽津姉(はづねえ)の気持は嬉しいけど、けどそう言う風には考えられないんだ。
  今まで姉弟みたいに過ごしてきて、そんな今更恋人同士だなんて……」
  答えを聞いて愕然とした。 姉弟……。 自分にとってアドバンテージだと思ってた
  誰よりも親密な距離が仇になるなんて。
「ゴメン。 羽津姉の事は好きだけど、でもそれはあくまでも姉としてであって……」
  私が呆然として立ち尽くしている間も祥ちゃんは話し掛けてきた。
  顔には申し訳無さで一杯と言った感じで、今にも泣きそう。
  これじゃぁどっちが振られたんだか解かりゃしない。
「い、いいのよ。 謝らなくって。 そうか……姉、か。
  うん、じゃぁ今まで通り仲良し姉弟ってことで……ね」
  言いたい事は沢山あるし涙だって溢れそうだった。 でも出来なかった。 
今ココでまくしたてても泣いてもどうにもならない。
  そんなことしても祥ちゃんを悲しませるだけだから。 もしかしたら泣かせてしまうかもしれない。
  それにココで余計な事を口走って幼馴染と言う関係まで無くすのだけは絶対避けたかったから。



   ・    ・    ・    ・


「祥おにいちゃん。 お姉ちゃんが昨日からなんか様子がおかしいの。 心なしか元気なくて。
  ねぇ何か知らない?」
  昨日からお姉ちゃんの様子が何かおかしい。 一見すると普段どおりなんだけど、どこか様子が変。
  だから祥おにいちゃんに訊いてみた。
  私――姫宮結季とおねえちゃんの姉妹は、祥おにいちゃんとは幼馴染の間柄。
  だから何か知ってるかもと思って。
「羽津姉が? い、いや特に思い当たる節は……」
  そう言った祥おにいちゃんは何かを隠してるみたいだった。

「そう? ねぇ、そう言えば祥おにいちゃんも何だか昨日から……」
  私は気になって祥おにいちゃんの顔を覗き込み真っ直ぐ見つめた。
「ねぇ、本当に何も知らない?」
  何かおかしい。 そう感じたわたしは祥おにいちゃんの顔を真っ直ぐ見据えた。
  暫らくジッと見てると祥おにいちゃんは口ごもり、そして観念したように口を開いた。
「わ、解かった答えるよ。 その、言うから落ち着いて聞いてくれ。
  その、実は……羽津姉に告白された」
  其の返事を聞いてわたしはビックリした。 そして気を取り直して訊く。
「な、何て答えた……の?」
「断わった。 恋人同士にはなれないって……」
「な、なんで?! どうして?! 祥おにいちゃん、お姉ちゃんとあんなに仲良しだったじゃない……
  なのになんで」
  わたしは思わず祥おにいちゃんに喰って掛かった。
「ご、ごめん……」
497名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:50:56 ID:spAVR0uE
「そんな言葉が訊きたいんじゃないのよ! ちゃんと答えてよ!」
「……だって、羽津ねえは俺にとってあくまでもその、姉……みたいなものだから。
  それに……その、ほかに好きなコがいるから……」
「誰? 私の知っているコ?」
  祥おにいちゃんは黙って頷いた。
「その人に告白は?」
  私が訊くと祥おにいちゃんは首を横に振った。
「しないの? お姉ちゃんの好意を袖にしてまで思ってる相手なんでしょ?」
「ああ、それは勿論……」
「じゃぁ、祥おにいちゃんもその人に告白して。 そうじゃなきゃわたし納得できない」
  その時わたしは怒っていたのかも知れない。 お姉ちゃんを振って傷つけた祥おにいちゃんに対して。
  だから祥おにいちゃんだけ告白しないで逃げるなんてことは許せなくて思わず詰め寄ってしまった。

 私に詰め寄られ祥おにいちゃんは静かに口を開く。
「分かったよ……実はその、お前なんだ結季」
「え……?」
  わたしは一瞬何を言われたか分からなかった。 だけど次の瞬間思わず声を上げた。
「こんな時に冗談なんか言わないで!」
「冗談なんかじゃない。 本当に俺はお前の事を……」
「ふざけないでよ! 美人で明るくて優しくて誰からも好かれる
  人気者のお姉ちゃんじゃなくてわたし?! そんなの信じられるわけ無いじゃない!
  だってわたしなんか暗くて、地味で、目付き悪くて、意地っ張りで素直じゃなくて……」
  そうだよ、わたしなんかお姉ちゃんに比べて可愛げも無くてつまらない女なんだよ。
  そんなわたしの言葉を遮るように祥おにいちゃんは口を開く。
「ああ……。 おまけに人一倍傷つきやすくて繊細で、その癖自分のことより人のことばっか
  気に掛けてて。 優しくて思いやりがあって、普段は突っ張ってても本当は笑うと
  とっても可愛いって事もな」
  そう言って祥おにいちゃんはそっと私の肩に手を置いた。
  祥おにいちゃん……。
  そうだった、祥おにいちゃんはいつも分かってくれてた。 他の誰も分ってくれなくても……。
  祥おにいちゃんの優しさが嬉しい。

 けど……。

 そして祥おにいちゃんは続ける。
「そんなお前が――結季が好きなんだ。 お前は俺のこと、好きか?」
「そ、そんな……それは……わ、わたしは」
  言葉が出てこない。 心臓が早鐘のように脈打ち顔が熱くなってきた。



「お前とキスしたい」
「……ええぇぇっっ?!!!」
  突然の祥おにいちゃんの言葉にわたしは心臓が口から飛び出るかと思った。
「俺は結季が好きだ。 だから今からキスする」
  そう言って祥おにいちゃんは私の肩に置いてた手をそっと頬に沿えて顔を近づけてきた。
「そ、そんなぁちょ、ちょっと祥お兄ちゃん。 ま、待ってよ!」
「待たない。 イヤなら、俺のこと嫌いなら振り払え。 じゃなければ引っぱたいたっていい」
  そう、祥おにいちゃんはわたしの頬に手を添えているだけ。 腕も肩も掴んでいない。
  本当に拒絶したければ幾らでも逃げれる。 でも私は動けなかった。 だってわたしは……。
  そして息が届くほどの距離に顔がきたときわたしは目を閉じた。
  やがて祥おにいちゃんの唇がわたしの唇に触れる。
  それはほんの一瞬、だけどわたしの唇に甘く柔らかな感触を残すには充分だった。
498名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:51:27 ID:spAVR0uE
「応えてくれ。 俺のこと好きか? それとも嫌いか?」
  目を開ければ直ぐ目の前には祥おにいちゃんの顔があった。
「き、嫌い……な訳、ないじゃない。 わ、わたしだって祥おにいちゃんの事ずっと、
  ずっと大好きだったよ……けど」
  言葉が出ない。 涙が溢れ出す。
「結季……」
「来ないで!!」
  わたしは顔を手で覆い、そして祥おにいちゃんの手を振り払い走り出していた。

「そ、そんな……わたしが祥おにいちゃんと。 そんなの……」
  ずっとずっと好きだった。 だけど絶対表に、口に出すまいと誓っていた。
  遠い幼い日、お姉ちゃんもわたしと同じ様に祥おにいちゃんの事を好きなのだと知ったその日から。
  大好きなお姉ちゃん。 わたしが無いものを幾つも持っていて、でもその事を鼻に掛けたりせず
  誰にでも優しくて。 わたしが苦しい時辛い時には必ず助けてくれる。
  そんなお姉ちゃんを誰より尊敬し誇りに思っていた。
  でもわたしはそんなお姉ちゃんに助けられっぱなしで、何もしてあげられない自分の無力さが
  もどかしかった。 だからせめてお姉ちゃんの邪魔するような事だけはしたくなかった。
  そう思い自分の恋心を封印してきたのに……。

「結季!」
  振り向けばそこには祥おにいちゃんがいた。 わたしを追いかけてきてくれたのだろう、
  肩で息をしている。 そして歩み寄ってくる。
「来ないで! ……出来ないよ。 お姉ちゃんを差し置いてわたしだけ幸せになんて……」
「わ、分かった。 もう言わないよ。 だから、もう……」
  そう言って祥おにいちゃんはわたしの肩を抱いてくれた。 そしてわたしはそのまま泣き崩れてしまった。


「ごめんなさい……」
  ひとしきり祥おにいちゃんの腕の中で泣いたわたしはやっと落ち着きを少し取り戻せた。
「気にするな。 それより俺のほうこそゴメンな」
  そしてしばらくわたしと祥お兄ちゃんは黙りこくっていた。
「ねぇ、祥おにいちゃん……」
「なんだ?」
「お姉ちゃんと……付き合う気は無いの?」
  祥おにいちゃんは黙って頷いた。 そして口を開く。
「なぁ、結季……。 俺が羽津姉と付き合ったとして、それでお前は本当に満足なのか?」
  私は黙って頷く。 そう、お姉ちゃんの幸せこそが何より私にとっても幸せなんだから。
「でも、本当にそれで皆幸せになれるのか? そりゃ俺だって羽津姉のこと嫌いじゃないさ、好きさ。
  でも、それはあくまでも姉として好きなんだ。 それにもし付き合ったとして、
  プライドの高い羽津姉にとってこんな情けかけるみたいな真似、かえって失礼じゃないのか」
「うん……けれど、それでもわたしお姉ちゃんを差し置くような真似……」
「なぁ、お前が羽津姉の幸せを願ってるように、羽津姉だってお前に幸せになって欲しいはずだ。
  そうだろ?」
  祥お兄ちゃんの言葉に私は頷く。
「結季。 きっと羽津姉なら分かってくれるさ。 俺たちのこと。 だから……」
「祥おにいちゃん……」
「何時かで良いんだ。 待ってるから。 お前がその気になってくれるまで
 あれから数日が流れた。 俺が羽津姉の告白を断わり、結季に俺の想いを断わられてから。
  一見すると俺達3人ともあんな事があったとは思えないほど平穏に日常は過ぎている。
  だが実際には羽津姉の顔からは常に俺への好意――いや未練と言った方が正しいのかもしれない――
  が見え隠れし、それに関しては俺も一緒で結季の気持に変化が現れてないか、
  其の事ばっか気になってる。 そんな片思いの一方通行が交差する日々。
  そんな日々を終わらせたくて俺は行動に出ることにした。
  かなり強引だしある意味賭けだが、これ以上埒があかないのはイヤだったから。

 放課後俺は羽津姉に二人っきりになりたいと屋上に呼んだ。
  そうして目の前に現れた羽津姉の顔は期待と不安と自信が入り混じったかのようなものだった。
499名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:52:00 ID:spAVR0uE
「ああ。 羽津姉から聞いたのか?」
『うん。 お姉ちゃん……とっても、嬉しそうな顔……してた』
「これがお前の望みなんだろ?」
『うん……。 ありが……とう。 用は、それ……だけ、だから。 じゃぁ……オヤスミ……ナサイ」
「ああ、お休み……」
  そして俺は電話を切った。 
「ありがとう……か。 だったら……、だったら何でそんな辛そうな、泣きそうな声で話すんだよ……!!」
  俺は思わず携帯を壁に叩きつけそうになる。 だが、寸前で思いとどまる。
  落ち着け。 憤るな。 焦るな。 事は未だ始まったばかりなんだから。

3
   ・    ・    ・    ・


 電話を切ると涙が滲んできた。 駄目、泣いたりしちゃ。
  だってコレは私が望んだ結果なんだから。
  大好きなお姉ちゃんと祥おにいちゃん、二人が晴れて恋人同士になれたんだから。
  お姉ちゃんがどれだけ祥おにいちゃんを好きか、
  そのことは妹であるわたしは誰よりも良く知っていた。
  祥おにいちゃんだってお姉ちゃんのこと決して悪くは思っていない。
  私達3人は小さい頃からずっと仲良しだったのだから。
  だから、わたしさえ身を引けばきっと全てが上手くいく。

 祥おにいちゃんがわたしを好きだと言ってくれた時、本当はすごく嬉しかった。
  でもそれを受け入れるわけにはいかなかった。
  だって受け入れてしまえばそれはお姉ちゃんの恋心を摘んでしまう事に他ならなかったから。
  それだけは絶対にしたくなかったから。
  だから……だからコレは最良の結果のはず……なのに、なんで、なんで……。

 次の日の朝、わたしはいつもよりも早く家を出た。
  折角付き合いだした二人の邪魔をしたくなかったから。
  でも本当はそれだけじゃなくてわたしが辛かったから。
  今のわたしは祥おにいちゃんの前でどんな顔をしていいか分からなかったから……。

 その日からわたしは一人になった。 いや、一人になる事を選んだ。
  お姉ちゃんも祥おにいちゃんも悪くない。
  二人共気にせず今まで通り一緒にいようって言ってくれた。
  でも其の言葉に甘えたらきっと決心が鈍ってしまうから……。
 その日朝は快晴。 まるで私の心を表してるかのように澄み渡っていた。
  昨日の告白を思い出すと自然と頬が緩む。 そして学校への通学路、祥ちゃんを発見した。
  嬉しさのあまり私は駆け出し、そして抱きついた。
「おっはよ〜。 祥〜ちゃん」
「う、うわっ! は、羽津姉?! イキナリ抱きつくなよビックリするじゃないか」
  祥ちゃんったら顔を真っ赤にして驚いてる。 可愛いったらありゃしない
「良いじゃない。 だって私達はコ・イ・ビ……」
「ストップ! 羽津姉、昨日俺が言ったこと憶えてる?」
  勿論忘れるわけが無い。 でも晴れて恋人同士になれたっていうのに、
  それを押さえて今まで通りなんて出来るわけ無いじゃない。 だから私はとぼけて見せた。
「え〜? 何だっけ〜?」
  そんなつまらない約束とぼけて押し切ってうやむやにしちゃえい。
「羽津姉!」
  瞬間、祥ちゃんは厳しい声を発した。 いや、声だけじゃなく其の表情も険しかった。
「羽津姉が約束守れないようならこの話やっぱり無しにしようか?」
  私は其の気配に気圧され慌てて慌ててその身を放す。
「ゴ、ゴメンゴメン。 つい調子にのりすぎちゃって悪かったから、そんなに怒らないで、ね」
  私は慌てて両手を合わせて謝る。 
「ね、ねぇ。 じゃぁせめて手を繋ぐぐらいイイでしょ?
  コレなら昔っからしょっちゅう繋いでたんだから」
500名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:52:35 ID:spAVR0uE
私がそう言って手を差し出すと、祥ちゃんは少し照れながら手を握り返してくれた。
  昔もこうしてよく手を繋いだけどこういうのも何だか初々しくて良いな。

「あれ? そう言えば結季は?」
「あ、、あのコなら今朝は用事があるとかで一足先に出たわよ」
「そう……」
  私の返事を聞くと祥ちゃんはチョット寂しそうな顔をする。
  そう言えば何時も登校時は三人一緒だったけ。 二人っきりになると物足りなく感じるのかな。
  ……なんかちょっと妬けるな。 ってなに考えてるんだろ。
「ね、ねぇ。 若しかしたらあのコ私達に気遣ってくれたのかも」
「え? 気を遣うって?」
「折角私達が付き合いだしたんだから、二人っきりで水入らずにさせてあげようってつもりなのかも」
  そう思ったら急に結季の事が可愛く思えてきた。 勿論今までだって可愛い大切な妹だけど。
「そんなわざわざ……」
「ねぇ、折角の好意なんだからありがたく甘えとこうよ」
「でも、なんか寂しいよな」
「其の分は私が埋めてあげるから元気出してよ。 ね」
「まぁ、確かに俺たちはそれで良いけど、結季の方は大丈夫なのかなぁ。
  アイツ友達あんまり居ないみたいだし」
「大丈夫よ。あのコだってもう子供じゃないんだし」
「そうだよな。 でもあいつに言っといて。 あまり俺たちに気を使うなって。
  俺も会ったら言っとくけどさ」
「分かったわ」
「頼むよ。 結季は俺にとっても妹みたいなものだから」
「そうね。 でもこれからは妹みたいじゃなくて『義妹』とかいて『いもうと』って呼んだほうが
  正しいかもね」
正午――昼休みの始まりを告げるチャイムが鳴るや否や私は二人分のお弁当をもって飛び出した。
  目指すは屋上! 祥ちゃんと一緒にお昼を食べる為に!
「祥ちゃん、おっ待たせ〜」
  ってチョット早く来すぎたかな。 まぁいいや待つのもまた楽し、って言うし。
  屋上での一緒のランチは昔っからの日課だったけど、今日の楽しみはひとしおだった。
  何せ今日は私がお弁当を作ってきたのだから。 はっきり言ってかなりの自信作!
  今回は結季も協力してくれたし。 あのコ対人コミュニケーションはからっきしだけど、
  其の分一人で何かに没頭する作業は得意だから料理も物凄く上手だったりするのよね。
  コレばっかりは私も全く敵わない。 だから今回はお願いして手伝ってもらっちゃった。
  お陰でとっても美味しく出来た。 だから今回は結季に物凄く感謝してる。
    そんな事考えてるとドアが開いた。
「祥ちゃん!」
「悪りぃ、待たせちまったか? 羽津姉」
  祥ちゃんの顔を見ると嬉しさがこみ上げてくる。
「全然そんな事無いよ。 私も今さっき来たところだから。 それより座って座って。
  今回は自信作なんだよ」
「……自信作……って、羽津姉が作ったのか?!」
「チョット?! 何よその反応は!」
「いや、だって羽津姉、料理……」
  そう、はっきり言って私は料理はあまり得意じゃない。 っていうかストレートに言えば下手。
  でも今回は……
「私だって成長してるのよ? そ・れ・に、今回は結季に手伝ってもらったの」
「結季に?」
「そ、あのコのお墨付き。 ってあからさまにホッとしないでよ!」
  まぁ、祥ちゃんの反応も尤もなんだけどね。
  前に私が一人で作ったときは思い出したくも無い程散々な結果に終わっていたから。
「ハハ、悪い悪い。 じゃ、あとは結季が来るのを待つだけか」
「あ、あのコなら今日は来ないわよ。 折角の二人っきりの時間邪魔したくないし。 だって」
「そっか……」
「そう言う訳だから食べましょ」
「そうだな。 俺もはらぺこだし。 じゃ、いただきます」
501名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:53:08 ID:spAVR0uE
 祥ちゃんはお弁当の蓋を開けると物凄い勢いで食べ始めた。 ふふっ、よっぽどお腹がすいてたのね。
  とっても美味しそうに食べてる。 そんな姿見るとやっぱり作った身としては感無量よね。
  でも出来ればもうチョット落ち着いて食べて欲しかったな。
  折角の恋人同士の二人っきりのランチタイムなんだから定番の『ハイ、あ〜んして』とか
  やりたかったのになぁ。

「ごちそうさま」
「おそまつさまでした」
  そうして私は空っぽになったお弁当箱を受け取る。
  こうして綺麗に空っぽになったお弁当箱を見ると満足感が込み上げてくる。
「ねぇ、ところで何が一番美味しかった?」
「そうだな〜。 どれも美味かったけど卵焼きかな。
  結季のと比べても遜色ないぐらい美味しく出来てたよ」
「え? 卵焼き?」
「ああ、美味かったよ。 おっと、実は次の授業に提出する課題を終わらせなきゃいけないんで、そろそろ教室に帰るわ。 じゃぁな、羽津姉」
「あ、うん」
  そうして祥ちゃんは屋上を後にしていった。
「結季のと比べても遜色ない、かぁ……。 そりゃそうよ。 だって……」
  実は卵焼きは何度やっても上手くいかなかったので、
  結局結季が作ったのをそのまま使わせてもらったのだったから。
「やっぱ、料理じゃ結季にはかなわないなぁ。 ってしょげてたってしょうがない。
  だったら次こそは本当に私が作ったのを美味しいって言わせて上げるんだから!」
  そうして私は拳を握り締め決意を固めた。
ふと空を見上げれば空はどこまでも澄み渡っていた。 お日様の光が気持ちイイ。
「祥ちゃんも課題ぐらいウチでやっときなさいよね」
  折角のいい天気なんだからもう少し一緒にのんびりしてたかったのにな。
  お腹も一杯でポカポカと気持ちイイからお昼寝とかも良いかも。
  そしたら膝枕とかしてあげたのになぁ。
  まぁ、愚痴ったり欲張ったりしてもしょうが無いか。
  それに次にとっておく楽しみが増えたって考えれば良いしね。
  そして私も屋上を後にした。
「そう言えば一人っきりでお弁当食べるのって久しぶりだな……」 
  わたしは中庭で一人木にもたれかかってお弁当を食べている。
  折角美味しくできたお弁当なのに一人で食べると何だか味気ない。 でも仕方ない。
  自分で決めた事なんだから。 祥おにいちゃんとお姉ちゃんを二人っきりにさせてあげようって……。
「祥おにいちゃんとお姉ちゃんも今頃食べてるんだろうなぁ……」
  初めてかもしれないなぁお姉ちゃんがわたしに頼みごとするなんて。
  何でもこなすお姉ちゃんが唯一苦手で、そして同時に唯一私が勝てること、それがお料理だった。
  恋はヒトを変えるって言うけど本当ね。 あんなに一生懸命なお姉ちゃん始めてかも。
  だからそんなお姉ちゃんには絶対に幸せになって欲しかった。
  大丈夫、そんな健気な姿見せられればきっと祥おにいちゃんも……。
  だから……、だから私も早く気持を切り替えなきゃ……。

「よう、結季。 こんなところで一人でメシか?」
「しょ、祥おにいちゃん?! お、お姉ちゃんと一緒にお昼食べてたんじゃなかったの?!」
「ああ、さっき喰い終わった」
「お、美味しかった……?」
「ああ、結構美味かったぜ」
  良かった……。 うん、お姉ちゃん一生懸命頑張ってたもの。
「結季もお疲れ様。 大変だったろ。 あの羽津姉にあそこまで作れるようにレクチャーするのは」
「そんな事無いよ。 全てはお姉ちゃんが頑張ったからだよ」
「でも、卵焼きだけはお前が作ったヤツだろ?」
「……!」
「やっぱりな。 あれだけ出来が段違いだったからな。 美味かったぜ。
  とりあえずそれだけ伝えたかったから。 じゃな」
  祥おにいちゃんは笑顔でそう言うと手をヒラヒラ振りながら去っていった。

「……祥おにいちゃんのバカぁ……。 そんな……、そんなこと言われたら諦められないじゃない……。
  折角の……決心が、鈍っちゃうじゃない……」
502名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:53:46 ID:spAVR0uE
その日の朝もわたしはお姉ちゃんよりも一足先に家を出た。
  そう、それは最早わたしにとって新しい日課になりつつあった。
  当初お姉ちゃんや家族に不思議がられたが理由は幾らでも創れる。
  人ごみを避けたいから、朝の静寂の中で読書を楽しみたいから……。
  勿論本当の理由は誰にも言ってない。

「おはよう結季。 随分と早ぇのな」
「しょ、祥おにいちゃん?! な、何でこんな時間にいるの?!」
  わたしは驚きのあまり声を上げた。
「いや、まぁ何つうか珍しく早く目が覚めてな。 早起きってのもたまには悪くないものだな。
  じゃ、行くか」
  そう言って祥おにいちゃんは私の手を引き歩こうとした。
「ちょ、チョット待ってよ……」
「ん、なんだ? まぁ時間ならタップリあるけどよ」
  戸惑いを隠せないわたしとは逆に祥おにいちゃんは微笑を湛えながら私に語りかけてくる。
「お姉ちゃんはどうするの?」
「羽津姉? ココ最近いつも一緒なんだし、たまには良いだろ」
「ちょ、ちょっと?! 何よそれ。 祥おにいちゃんのお姉ちゃんに対する気持ってそんなものなの?!」
「……俺の気持?」
  そう言った祥おにいちゃんの顔から先ほどまでの微笑みが消えた。
  そしてその声はどこか険しく、と同時に寂しげにも聞こえた。
「お前がそれを聞くのか……? 結季」
「…………」
  祥おにいちゃんの其の言葉に私は何も答えられなかった。
  わたしが黙りこくっていると祥おにいちゃんは申し訳無さそうに口を開いた。
「悪りぃ、別にお前を困らせるようなつもりなんかなかったんだ。 その、スマン……」
「い、いいの。 わたしのほうこそ変な事言っちゃってゴメン……。
  そ、そのわたしもう行くから祥おにいちゃんはお姉ちゃんと……」
  言いかけたわたしの頭を祥おにいちゃんはそっと撫でてくれた。 
「ああ、羽津姉を待って一緒に行くよ」
  そう言った祥おにいちゃんの笑顔は優しく穏やかで、でもどこか寂しげだった。
  そしてわたしは手を振る祥おにいちゃんに見送られ先に学校へと向かった。
  どこか後ろ髪引かれる想いを引き摺りながら……



   ・    ・    ・    ・   

「俺の気持……か。 分かりきった事聞くなよ……結季」
  そう、今でも俺の気持は結季の方を向いている。 それが何故今羽津姉と付き合っているのか。
  羽津姉が俺への想いを諦めない限り結希は俺を受け入れてくれない。
  だったら、どうしたら羽津姉は俺を諦める?
  思案を重ねた結果一つの結論に達した。 それは……


 暫らく俺は時計と睨めっこしたり適当にその辺をぶらついて時間を潰した。
  さっさと学校へ向かっても良かったんだが結季に言っちまったからな。
  羽津姉を待ってから一緒に行くって。

「もうそろそろかな」
  そして後ろを振り向くと丁度羽津姉の姿が目に飛び込んで来る。
  俺と目線の会った羽津姉は嬉しそうに駆け寄ってきた。 其の顔に満面の笑みを湛えて。
「おっはよ〜祥ちゃん」
「おはよう。 羽津姉」
「ねぇ、祥ちゃん何か良い事でもあった?」
「え? いや、別に」
  羽津姉の其の言葉にドキッとした。
  若し良い事があったとすれば、それは久しぶりに朝に結季と話せた事だろう。
  だがそんな事言えるわけが無い。
503名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:54:22 ID:spAVR0uE
「そうだな。 若しかしたら天気が良いからかもな」
「そうね。 今朝もいい天気ね。 何にしても祥ちゃんがご機嫌なら私も嬉しいよ」
  そう言って羽津姉はにっこり微笑み、其の笑顔をより一層輝かせる。
  其の笑顔に胸が痛む。 俺の思惑なんか知らず疑いの無い只真っ直ぐな笑顔。
  それは俺には眩しすぎた。 それは本来恵の光である太陽が、
  光指さぬ暗闇に生きる生物には苦痛を感じさせるのと似たような感覚だったのかもしれない。
  だがそうした気持は表に出してはいけない
「ねぇねぇ祥ちゃん。 今度の日曜日開いている?」
  帰り道、私は祥ちゃんに尋ねた。
「日曜? まぁ、今のところ予定は無いけど。 なんで?」
「なんで、って……。 もう!それぐらい察してよ。 デートの誘いに決まってるじゃない!」
  もう、祥ちゃんってばこんなに鈍かったっけ?
「ああ、ハイ。 デートね」
「何よその気の無い返事」
「あ、いや、そんな気の無いなんてそんな事無いよ。 で、どこか行きたいところでもあるの?」
  私が不満を洩らすと祥ちゃんは取り繕い問い返してくる。
「うん。 あのね、見たい映画あるんだ」
「映画、ねぇ……」

「大丈夫よ。 きっと祥ちゃんも気に入ると思うから」
  コレは自信がある。 付き合い長いんだから映画の好みとか十分知ってる。
  こういう時って幼馴染は得よね。
「いや、そうじゃなくって今月チョット金欠気味なんだ」
「なんだ、そんな事気にしてるの? 大丈夫よそれぐらい私が出してあげるから」
  まぁ、二人分の出費が全く痛くないかと言えばそうでもないけど。
  でも祥ちゃんとのデートと思えば安いものよ。
「い、いいよ……って言うか以前は『姉弟』みたいな感じだったからおごってもらうのも
  抵抗無かったけど、カノジョにおごってもらう男なんてカッコ悪いじゃん」
  姉におごってもらうのは良くてカノジョは駄目、ねぇ。
  まぁ少し尺前しないけど、でもカノジョって言ってもらえてチョット嬉しかったり。
「へぇー。 祥ちゃんもそう言うの気にするんだ。 じゃぁお金のかからない所で良いからさ、どう?」
「金のかからない所って?」
「そうね。 例えば公園とか?」
「なんか年寄りくさいな。 羽津姉はそれで良いの?」
  そりゃ本当はさっき言った映画が良かったんだけど、しつこく言って嫌な顔されたくないしね。
「私は祥ちゃんと一緒ならどこだって楽しいよ。 それにあの公園大きな池もあるし花だって
  一杯咲いてるじゃん?」



 そして当日――日曜日の朝。
「よーし、もう直ぐ完成」
  今日は日曜日。 待ちに待ったデートの日。 私は持っていくお弁当の盛り付けにいそしんでいた。
  お昼のことを考えなが盛り付けてると楽しくて仕方が無かった。
「お姉ちゃん、そろそろ行かないと遅れるんじゃないの?」
  私は結季の声に視線を時計に移す。
「え? ウソ、もうこんな時間?! どうしよう」
「お姉ちゃん。 お弁当あとは詰めて盛り付けるだけよね?」
「う、うん」
「じゃぁ、仕上はわたしがやっておくからお姉ちゃんは出かける準備して」
「そう。 ありがとう、じゃぁお願い、任せたわ」
  そして私は台所を後にして部屋に駆け込む。 そして大急ぎで支度を済ませる。
  支度を済ませ部屋から出ると玄関では結季がお弁当一式を持って待っててくれてた。
「ハイおねえちゃんお弁当。 あとお箸とお絞り。 それと魔法瓶にお茶入れといたから」
「ありがと〜結季! やっぱ持つべきものは妹ね! お陰でギリギリ間に合いそう。
  じゃぁ行ってくるわね」
「いってらっしゃい。 祥おにいちゃんと楽しんできてね」
  そして私は結季に見送られ待ち合わせの場所へと向かった。
504名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:54:52 ID:spAVR0uE
私は走った。 待ち合わせの場所――公園の入口に辿り着くと祥ちゃんは居た。
「お、お待たせ……、祥ちゃん。 待った?」
  私は肩で息をしながら祥ちゃんに話し掛ける。
「大丈夫、殆ど待ち合わせ時間ピッタリだし」
「そ? 良かった〜」
  私は祥ちゃんの返事を聞き安堵の息を洩らす。
「で、何でこんな時間ギリギリなわけ?」
「お、お弁当の支度してたら時間かかっちゃって……」
「そんな無理しなくても弁当なんかそこら辺の店で買ったって」
「駄目よそんなの! 折角のデートなんだから」
  そうよ。 折角のデートなのにそんな買ってきたお弁当なんて。
「ま、羽津姉がそういうのなら。 じゃ、行こうか」
  そう言って祥ちゃんは歩き出そうとした。
「ちょ、ちょっと待って……。 は、走ってきたから少し休ませて……」
「ああ、悪りぃ。 じゃ、少し休んだら行こうか」




 そして私達は園内に入って見て回った。 今日は朝から雲ひとつ無く澄み渡って快晴。
  こんなにいい天気になってくれて、結果的に見れば今日のデート公園にして良かったな、うん。
  咲き誇る花々、公園の中央に位置する池で羽根を休める水鳥たち。
  もとから見所の多い公園であったけど今日はそれらがより一層輝いて見えた。
  好きなヒトと一緒に回る。 ただ、それだけで幸せだった。

 一通り見終わった頃、私達は昼食をとることにした。
「いただきま〜す」
「ハイ、どうぞ召し上がれ。 どう、美味しい?」
「ああ、美味いよ。 にしても羽津姉も随分と腕を上げたな」
「えへへ、ありがとう。 そう言ってくれると私も作った甲斐が会って嬉しいよ」
  こういう言葉もらえるとやっぱり感無量。
「今日も結季に手伝ってもらったのか?」
「それがね、なんと今回は殆ど私一人で作ったの!」
  私は自信を持って胸をはって応えた。
「マジ?」
「マジも大マジ! 最後の方で時間がなくなっちゃって詰めるのと盛り付けは手伝ってもらったけど、
  それ以外は全部私一人でやったのよ」
「へぇ、頑張ったんだな」
「ありがとう。 コレも結季のお陰ね」
  そう、いつも結季が手伝って、教えてくれなければ私はここまで作れるようにはなれなかった。
「結季には本当に感謝している。 やっぱり持つべきものは可愛い妹よね」
「やっぱ仲良いよな、羽津姉と結季。 ところで結季には浮いた話とか無いの?
「う〜ん。 そう言えば全然聞かないわね。 あのコ折角可愛いのに対人関係苦手だからね。
  私達以外と話してるのあまり見たことないし」
「そうか……」
「あのコにも早く良いヒトが出来れば良いんだけどね」
「でも誰でもい良いってわけじゃないだろ?」
「当然よ。 大事な妹だもの。 私の眼鏡に適うヒトじゃないと」
「で、ちなみにどんなヤツならOKなわけ? 例えば」
「例えば? う〜ん、そうね〜」
「例えば俺みたいな、とか?」
「あ、それ良いわね。 祥ちゃんが若しもう一人居たら是非結季の彼氏になって欲しいな」
「俺がもう一人って……。 んな……」
「あら、世界には良く似たヒトが三人はいるって言うじゃない。
  きっと祥ちゃんみたいなヒトも他にいるはずよ」


 
505名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:55:23 ID:spAVR0uE
お昼ご飯を食べ終わるとこの後どうしようかと言う話になる。
  見所が多いとは言えそれでもそれだけで一日を潰せると言うほどじゃないからね。
  実際お昼ご飯の前に殆ど見て回っちゃったし。
「ねぇ、この後どうするの?」
「ああ、それなら」
  そう言って祥ちゃんはバッグに手を突っ込む。
「なになに? スケッチブック?」
  バッグから出てきたもの。
  それはあまり大きくない小振りの一冊のスケッチブックと色鉛筆のセットだった。
「ああ、どうせ見て回るだけじゃ直ぐやる事無くなりそうかと思って持ってきた」
「そう言えばココ最近祥ちゃんの描いた絵って見たこと無かったわね うん、良いじゃん。
  私も久しぶりに見たいし」
「ああ、まぁあんま期待しないでくれよ? それより羽津姉はどうする?」
「私? 私は隣で祥ちゃんが描いてるところを見てる」
  そうして祥ちゃんは暫らく私とお喋りなどしながらスケッチに興じてた。
  だけど筆が進むにつれ祥の口数が減っていく。

「それでね、祥ちゃん」
「…………」
「ねぇ、祥ちゃん?」
「……ん? 何?」
「『何?』じゃないわよ。 私の話聞いてた?」
「悪りぃ、聞いてなかった。 って言うか少し黙っててもらえる? 折角だから絵に集中したいんだけど」
「あ……こ、こっちこそゴメンね。 じゃぁ私静かにしてるから」
  返事は無かった。 既に祥ちゃんはまた絵を描くのに没頭し始めていた。
  其の横で並んで座る私は思わす溜息をこぼす。
  絵に没頭するのも良いけど折角なんだからもう少し私に構ってほしいなぁ……。
  いけないいけない、そんなネガティブに考えちゃ。
  気を取り直してスケッチブックに向かう祥ちゃんの真剣な横顔に視線を向ける。
  祥ちゃんを見てると私の顔も自然とほころんでくる。
  祥ちゃんと二人っきりでいられる。 祥ちゃんの隣にいられる。
  祥ちゃんの側で横顔を眺めていられる。 十分だった。 それだけで私は十分幸せな気持になれた。
  結局その日は陽が傾くまで祥ちゃんは絵を描くのに没頭し、
  私は隣で飽きる事無く其の様子を眺めてたのだった。











投下終了です
506名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 17:35:24 ID:aSV1yY/A
振り向けばそこに…
507名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 17:41:08 ID:nrX3HFzu
おいウナギ、批評しろや
508名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 18:05:15 ID:hxdsZmub
ID:spAVR0uEもNGIDだ
これはこのスレで既に投下されてる「振り向けばそこに…」という作品
509名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 18:26:00 ID:5VzfIN3R
ひたすらネ甲職人の降臨を、お待ちしております
510名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 18:32:27 ID:xMO03/ML
「一人」を除いた方の投下を
ひたすら待ち続けます
511名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 18:39:46 ID:3QswYVhV
俺も星空だけはかんべんな
スレが荒れるから
512名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 18:42:02 ID:AHXCQ1G9
ウナギイヌさん乙です
513名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 19:00:01 ID:ZXnNs1OB
いきなり冒頭部分から何なんだが……


>学園でのミスコンに選ばれた事だってある

けれども、選ばれただけで優勝したわけでもないし


>今まで貰ったラブレターの数も両手の指じゃ足りないくらい

というからには、ラブレターも10通もらったかどうかって程度なのに

>自分で言うのもなんだけど私は結構もてる。

などと思い上がるのはどうかと思うよ、実際。



これって過去の名作らしいし、推薦者としては一番のお気に入りなんだろうけど、
出だしの何行かで失望して読むのを止めた。
この程度の素人作文をありがたがっていた時代が良かったなんてどうかしているな。
同時代に俺様がいたら、間違いなくこの書き手を避難所送りにしていたろうな。

コピペお疲れさん。
無駄にしちゃったけどね。
514名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 19:05:49 ID:ZXnNs1OB
そうそう、俺様は保管庫や避難所へは足を踏み入れないから、
こういうコピペで過去の作品を貼ってくれるのはありがたいな。
絶賛されていた作品が、どの程度のものだったのか非常に興味あるよ。
また頼まれてくれるかな?
515名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 19:37:04 ID:2rrkc2VJ
もうおしまいだなこのスレ
歴史あるスレだけに悲しいよ
516名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 19:45:55 ID:XyK+SF/h
そう言ってるのって避難所の人たちだけでしょ?
終わってるのそっちじゃん
古き良きスレを懐かしむスレって立てなくても
そこで懐かしんでればいいんじゃね?
517名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 19:50:55 ID:wTmRJgpQ
呼べーば こたえる ウナギイヌ♪
518名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 19:54:29 ID:XyK+SF/h
あっちの人は気に入らないのは全部ウナギイヌに見えてしまうんだ
ホント、終わってるw
519名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:00:13 ID:+On6q1Pr
「ごほっごほっ…一体…何が?」
あたりは機械の爆発ですっかりメチャメチャになってしまったようだ。

「煙でよく見えないが…かすり傷ですんだようだ。」
あの爆発でかすり傷程度で済んだとは、運が良かったようだ。
「あ、教授と弥生さんは?」
キョロキョロと辺りを見回しても煙で全く見えない。

さてここでなにがあったのか?
そもそも事の発端は…

―――1時間前―――

「さて、今日の講義はっと…B棟2階か」
さて行くか、と思った時
ピーンポーン
ん?校内放送?

「3年生の佐藤樹くん、佐藤樹くん、稲本教授がお呼びです。至急実験棟3へ行ってください。
繰り返します…」

ゲ!次講義あるのにあの教授、なんで呼び出すかな…
でもすぐ行かないと、単位落とされるかも…

5分後―

「おー待っておったぞ、樹くん!!」
「なに言ってんですか、講義あるのに呼び出したりして…。」
「いやー悪い悪い。」
そう、この目の前にいるのが生物学の権威(?)、稲本炉利教授。
つい先日発表した「宇宙ステーションにおける性欲と幼女の関係に対しての一考察」
とかいうイタイ論文を発表して一大センセーションを巻き起こしてたっけ。

…まあ違う意味で、だけど。そして隣にいるのが
「こんにちは、樹。」
この教授の助手をしている氷室弥生さん。
身長175センチ、ボンキュッボンのナイスバデーなのですが、、

別名「氷の巨人」
なにしろ笑ったことがなく、いつもしかめっ面していてとにかく近寄りがたい雰囲気があるんだよな…

しかも下手にちょっかいかけると凄まじい蹴りが飛んでくるんで今では俺と教授しか話しかけないんだよな。

「ごめんなさいね、私は講義が終わってからでも良いじゃないって言ったんだけど、
教授がどうしても今呼ぶって言うから…。」
「いえ、弥生さんは悪くありませんし、講義の方は代返頼んどいたので。さて…」
さっきからにこにこ顔の教授をジト目で見て
「それよりも教授、一体なんの用ですか?講義はもういいですが
この後晴香ちゃんとデートなんですからね。」

それを聞いた弥生さんがピクッ

あれ?弥生さん、額に青筋が浮かんでいるような…
いつにも増して不機嫌なのかな?

「大丈夫だよ樹くん、時間はとらせないよ。」
本当かなー
「実はついに念願の発明品が完成したのだ!!で、早速樹くんに成果を見せたくてね。」
「え?発明品ってあの「どんな巨乳もひんぬーにする薬」ですか?」
520名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:00:43 ID:+On6q1Pr
「いや、あれは実験した所、ひんぬーじゃなくてチチそのものが
無くなってしまってなー、その上5分しか効果が無かったのだ。」

それもそれで凄いな
「え?じゃあなにが完成したんですか?」

すると教授はなにやら袋から液体が入った瓶をだして
「ふっふっふっ…じゃーん!若返り薬〜!」
あれ?意外とまともだ。
「説明しよう!この薬は野郎が飲んでもなんともないが、女性が飲むとアラ不思議。
なんと10歳児くらいになっちゃうのだ〜!!」

……………………は?

「え、え〜と、それ何の役に立つんですか?」
すると教授は笑顔で
「わたしがうれしい!」
だめだこりゃ

「ふむ、樹くんは私と同類だし、もっと喜んでもらえると思ったのだが…。」
「喜びません!!大体俺はロリコンじゃないです!!」
それを聞いた教授はニヤァ〜と笑って
「ほお〜、そうかね?なら君の彼女の晴香くんだっけか?彼女はどうなのかね?」
「ちょっと胸が無いこと以外は普通の女子大生ですよ。」
「そうなのか?」
「そうです!」

そう言うと教授は残念そうな顔をして
そうか…と呟いて一応は納得したようだ。

「ま、それはともかくこの若返り薬の実験も済んで結果をみるだけなんだよ」
そういうと目を輝かせてじーっと弥生さんを見て…え?

まさか!
「そう!弥生くんに飲んでもらった。…どう?気分は?」
その瞬間弥生さんのハイキックが教授の顔面にクリーンヒット!
あ、ミニスカートで蹴りなんかしたら見えちゃいますよ。
つづけざま右ストレートが放たれたが、これはかわしたー!
あ!教授がかわしたひょうしになんか機械のスイッチが入ったようだ。
たしかあの機械は漏電してて―――

そして現在――

「教授ー!弥生さーん!無事ですかー!」
「ごほっごほっ、い、樹?大丈夫?怪我は?」
煙でよく見えないけど、弥生さんは無事のようだ。

やっと少しずつ煙も引いていってなんとか周りも見えてきた。

「あ!弥生さん!!怪我とかだい…じょ…え?」
「どうしたの、樹?」
「や、弥生さん、その姿…」

次回 第二話「い、い、一緒に住むぅ?」

第2話 『い、い、一緒に住むぅ?』
521名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:01:17 ID:+On6q1Pr
うふ、うふ、うふふふふ…だめだ、考えただけで笑いがこみ上げてくる。

今が3時だから、あと2時間で樹さんが講義を終えてこの門から出てくるわ。

本当は5時に講義が終わって、6時待ち合わせの予定だったのだが
待ちきれなくて2時間も早くきてしまった…。

でもこうやって樹さんのことを考えながら待っていれば
時間なんてあっというまに過ぎちゃうわ。

それに待っているのもデートのうちだし。
んふふふ、今日はどうしようかしら。とりあえず今日公開の映画を見る予定だったわね。
樹さんが見たがっていたけど、どんな映画なのかしら。

チケットを見ると「Thief cat」と書いているわね…
Catってことは猫が主人公なのね。動物映画なのかしら。
でも樹さんが言うにはサスペンスホラーらしいし…
それにチケットには女性が鋸を振り回しながら女性を追いかける絵がのっているわね…。
猫に鋸?うーん、いまいちピンとこないけど、ホラーならキャーとか言って
手握ったり、抱きついたりと怖がるふりして暗闇に乗じて色々できるわね。

えへ、えへ、えへへへ…っといけないいけない、想像したら涎が。

その後はちょっと小奇麗な所で食事をして、夜の静かな公園で
愛を語り合い、そしてその後は近くのホテルであんなことやこんなことを………。
うふふふ、今夜は徹夜ねー……っといけないいけないつい興奮しすぎて鼻血が…。

しかも今回は秘策を用意しているのよね。
最近ゴムばかりだから前回のデートの時に樹さんの財布に入っていたゴムを
隙をみてこっそりと針で穴を開けているんだから。
まあゴムに穴が開いているかなんて、私が付けてあげている限り気づかないだろうし、
生も何回かしているからその時にもしかして…って思うわね。
しかも今日は危険日というこの2つの条件が揃えばできるかもしれない。
いいえ、できてみせるわ!!
そして万が一できちゃえばこれをきっかけにして学生結婚も夢では……
学生…結婚…結婚…結婚!!!!!!
キャー!キャー!!いいわっ!!夢が現実に!!……っといけないいけないつい

大体樹さんも悪いのよ。いっつも私が結婚しようよとか
いつ両親に挨拶に来てくれるの?とか聞いているのに、曖昧な返事でかわされちゃうのよね。
だからこんな方法をとっちゃうんだから。
もしかして樹さんは、結婚ということに対してちょっと引いているのかもしれないわね。
まあそれならそれで既成事実を盾に迫れば、優しい樹さんだから責任をとって結婚を了承するわね。
ふふ、バッグには私の名前と判が押された婚姻届けも入っているから、
できちゃったらすぐ書いてもらって役所に持っていかなきゃ。
…………っと気が付けばもう4時だ。時間がたつのが早いな…。
ってなんで通行人のくせに私をジロジロ見んのよ。
見せもんじゃないからさっさと行きなさいよ!!ったく……ん?
一匹の「害虫」が私に近づいてくるわね。なに?彼氏なんかほっといてカラオケにでも行こうだぁ?
なんで私がアンタみたいな「害虫」とカラオケに行かなきゃいけないのよ。
「人間」の「男性」としかお付き合いはしませんので。…まあその人は樹さんしかいないのですが。
とはいえあまりはっきり言っても可哀想なので少しオブラードに包んで言ってあげましょう。

「害虫はとっとと自分の巣に帰って下さい。シッシッ」
うん、どうやら私の言葉を理解できたようね。それぐらいの知能はもっていて良かったわ。
帰り際なにか叫んでいたようだったけどなに言っていたのかさっぱり解らなかった。
全く…巣から出てこないでほしいです。
時計を見るとそろそろ5時になりそうだ。
ああ………早く…早く来て…樹さん…。
522名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:01:58 ID:+On6q1Pr
一方そのころ………
あの爆発事故で奇跡的にかすり傷で済んだ俺と弥生さんは、
埋まっていた教授を救出して改めて部屋を見渡してみた。
機械は壊れ、壁は崩れ、窓ガラスや薬品が入った瓶などは全部割れて、
すでに原型を留めないぐらい破壊されてしまったようだ。
しかしこのへやの現状よりも今は弥生さんが大変だ。
「少し状況を整理しましょう。」
「そうだな樹くん。」
「………………………」
一回深呼吸して
「まさしく部屋は全壊、機械も薬品類も木っ端微塵なのですが、みんなかすり傷ですんだのは
幸運でした。」
「うむ、まったくだ」
「………………………」
そこでさっきから黙っている弥生さんを見て
「ただ…弥生さんが………。」
「ん?弥生くんがどうかしたか?実験は成功し、ちっちゃくなって可愛くなったではないか。
うんうん」

ブチッ
ん?今なにか紐が切れたような音が…
「こんのロリコン教授が!!死ね!!」
「や、弥生さん!!落ち着いて!」
いきなり弥生さんが教授につかみかかったので、羽交い締めにして引き離した。
「樹!離せ!人をモルモットがわりにして!許さん!」
そう、教授が作った「若返り薬」は見事に成功し、それを
(騙されて)飲んだ弥生さんは(外見は)10歳児ぐらいになってしまったのだ。
「ち、ちょっと弥生さん、教授を殺したら元に戻れなくなるかもしれませんから
乱暴はやめましょう?」
「うっ………たしかに。」
ひとまず落ち着いたところでこれからどうするか話合った。
まずこの部屋はもう使えないので、元に戻す薬の製作は別の実験室でやり、
その実験室は教授の方で探すとのことだ。そして俺と弥生さんは今日の所はとりあえず帰ることにした。
門に向かう帰り道……
「しかしあの教授、服まで持っているとは…」
「呆れてものもいえないわ」
このままでは帰れないことを言うと、教授は別の部屋からぴったりのサイズの
トレーナーとスカートを持ってきたのだ。
「でもよく似合いますよ」
「似合っちゃダメだろ!…たく」
元気をだしてもらおうと思って言ってみたが、言葉はともかく少し表情が和やかになったようだ。よかった。
「で、これからどうしますか?」
「樹はこれからデートだろ?私は当座の寝床を探さないとな。」
「え?なんでですか?」俺がそういうと弥生さんは複雑な表情で
「樹も知っていると思うが、私の家は親が道場を開いているのは知っているな?」
「ええ、たしか親父さんが師範をしてるとか…」
そう、弥生さんの親父さんは総合格闘技の師範で、年末の格闘技イベントに出場していかつい外人を
蹴りでばったばったとマットに沈めてたっけ。
「闘うことしか頭にない親父の家に娘がちっちゃくなって帰ってみたらどうなるか…わかるだろ?
なに、電話で富士の樹海に籠もるとでも言っとけば怪しまないしな」
なにげに凄いこと言いってるがそれで納得する親も凄いな。
まぁたしかに家に帰れないのはわかったけど、でも寝床っていってもホテルじゃ
お金がいくら掛かるかわからないし、泊めてくれる友人がいるかどうかも……そうだ!
523名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:02:28 ID:+On6q1Pr
「弥生さん!いいこと思いつきました。当座でいいなら俺の家にきませんか?」
「は?」弥生さんは驚いているようだ
「俺の家だったら大学にも近いし、部屋も一つ空いているから遠慮することないですよ」
「待て待て、そう言ってくれるのは嬉しいが樹には彼女がいるだろ?無用の誤解を招くことになるだろ。」
弥生さんはそう言うがやはり心配だ
「でも…」
「そんなに心配するな。寝床くらいなんとでもなるさ。それよりも自分のことを考えな。
ほれ、門の所で身を捩っている子がそうではないのか?」
見ると門の所に晴香が頭をブンブン振って奇声をあげているのが見えた。
な、なにをしているんだ?
すると弥生さんが笑顔で
「早く行ってやれ。これ以上待たせるとあれ、通報されるぞ」

あの爆発事故で奇跡的にかすり傷で済んだ俺と弥生さんは、
埋まっていた教授を救出して改めて部屋を見渡してみた。
機械は壊れ、壁は崩れ、窓ガラスや薬品が入った瓶などは全部割れて、
すでに原型を留めないぐらい破壊されてしまったようだ。
しかしこのへやの現状よりも今は弥生さんが大変だ。
「少し状況を整理しましょう。」
「そうだな樹くん。」
「………………………」
一回深呼吸して
「まさしく部屋は全壊、機械も薬品類も木っ端微塵なのですが、みんなかすり傷ですんだのは
幸運でした。」
「うむ、まったくだ」
「………………………」
そこでさっきから黙っている弥生さんを見て
「ただ…弥生さんが………。」
「ん?弥生くんがどうかしたか?実験は成功し、ちっちゃくなって可愛くなったではないか。
うんうん」

ブチッ

ん?今なにか紐が切れたような音が…

「こんのロリコン教授が!!死ね!!」
「や、弥生さん!!落ち着いて!」

いきなり弥生さんが教授につかみかかったので、羽交い締めにして引き離した。
「樹!離せ!人をモルモットがわりにして!許さん!」
そう、教授が作った「若返り薬」は見事に成功し、それを
(騙されて)飲んだ弥生さんは(外見は)10歳児ぐらいになってしまったのだ。

「ち、ちょっと弥生さん、教授を殺したら元に戻れなくなるかもしれませんから
乱暴はやめましょう?」
「うっ………たしかに。」
ひとまず落ち着いたところでこれからどうするか話合った。
524名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:03:24 ID:+On6q1Pr
まずこの部屋はもう使えないので、元に戻す薬の製作は別の実験室でやり、
その実験室は教授の方で探すとのことだ。そして俺と弥生さんは今日の所はとりあえず帰ることにした。
門に向かう帰り道……
「しかしあの教授、服まで持っているとは…」
「呆れてものもいえないわ」
このままでは帰れないことを言うと、教授は別の部屋からぴったりのサイズの
トレーナーとスカートを持ってきたのだ。
「でもよく似合いますよ」
「似合っちゃダメだろ!…たく」
元気をだしてもらおうと思って言ってみたが、言葉はともかく少し表情が和やかになったようだ。よかった。
「で、これからどうしますか?」
「樹はこれからデートだろ?私は当座の寝床を探さないとな。」
「え?なんでですか?」俺がそういうと弥生さんは複雑な表情で
「樹も知っていると思うが、私の家は親が道場を開いているのは知っているな?」
「ええ、たしか親父さんが師範をしてるとか…」
そう、弥生さんの親父さんは総合格闘技の師範で、年末の格闘技イベントに出場していかつい外人を
蹴りでばったばったとマットに沈めてたっけ。
「闘うことしか頭にない親父の家に娘がちっちゃくなって帰ってみたらどうなるか…わかるだろ?
なに、電話で富士の樹海に籠もるとでも言っとけば怪しまないしな」
なにげに凄いこと言いってるがそれで納得する親も凄いな。
まぁたしかに家に帰れないのはわかったけど、でも寝床っていってもホテルじゃ
お金がいくら掛かるかわからないし、泊めてくれる友人がいるかどうかも……そうだ!
「弥生さん!いいこと思いつきました。当座でいいなら俺の家にきませんか?」
「は?」弥生さんは驚いているようだ
「俺の家だったら大学にも近いし、部屋も一つ空いているから遠慮することないですよ」
「待て待て、そう言ってくれるのは嬉しいが樹には彼女がいるだろ?無用の誤解を招くことになるだろ。」
弥生さんはそう言うがやはり心配だ
「でも…」
「そんなに心配するな。寝床くらいなんとでもなるさ。それよりも自分のことを考えな。
ほれ、門の所で身を捩っている子がそうではないのか?」
見ると門の所に晴香が頭をブンブン振って奇声をあげているのが見えた。
な、なにをしているんだ?
すると弥生さんが笑顔で
「早く行ってやれ。これ以上待たせるとあれ、通報されるぞ」
そう言う弥生さんを見ると笑顔ではあるけれど、なんか淋しそうに見えた
「でも……。」
「まったく…そんなんじゃハゲるぞ。大丈夫だって、寝床も大事だがまずは
元に戻ることが先決だからな。」
それはまあそうですけど…
「このあと実験棟1にいる後藤教授にことの次第を説明して相談するから、当座の寝床も大丈夫だ。
だから安心して行ってこい」
そうは言ってもなんか一抹の不安はあるけれど、俺なんかよりもしっかりしているから大丈夫だろう。
「わかりました。弥生さんが大丈夫と言うのでしたら大丈夫なのでしょう。」
「心配してくれてありがとう。大丈夫だから」
「でも約束して下さい。なにかあったら遠慮なく電話して下さい。飛んで行きますから」
「よく覚えておくわ」
そう言うと俺は門の所に向かって歩きだした。
その時後ろの弥生さんからぼそっとなにか独り言が聞こえたような気がしした。
「樹、あなたのその優しさは彼女だけに向けなさい。私に向けたら…期待しちゃうじゃない」


次回第3話「あんなヤツに遅れをとるとは…」
525名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:03:56 ID:+On6q1Pr
「やはりあなたは泥棒猫だったのね…今までよくも騙してくれたわね!」
「よく言うじゃない…騙される方が悪いってね。」
今世紀最凶のホラーというから見てみたが内容は簡単に言うと三角関係のもつれによるドロドロ劇のようだ。
そんなに恐くはないが、鋸を振り回す黒髪の女性はちょっとだけ恐かったな。

映画館から出ると晴香ちゃんが
「樹さ〜ん、こ、恐かったよー。」
「え?そ、そう?」
映画が始まって終始キャー!とか叫んで手握ってきたり抱きついてきたりしていたから、
やっぱりなんだかんだ言っても、晴香ちゃんも女性ってことだな。いや、
疑ったことはないけどさ

「樹さん、お腹すきませんか?近くにオススメのレストランがありますから行ってみましょ!」
「あ、ちょちょっと晴香ちゃん、そんなに引っ張らないで。」
なんか今日は晴香ちゃんにリードされっぱなしだなー。
そういえばそろそろ弥生さんの方も終わったかな?あとで電話してどうなったか聞いてみるか。




「なるほど、よくわかったよ。しかし弥生くんも大変だったね。」
「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。ほかに頼る人もいなかったので…」
この人は後藤毅教授。私が入学式の時に起こした暴行事件で、正当防衛を証明してくれた恩人で、
公私ともに相談に乗ってもらったりと、とても世話になった人だ。
「さて、それで当座の寝床だが、弥生くんさえよければ敷地内の女子寮はどうだ?」
「女子寮ですか?でも寮は…」そう言うと教授は
「わかっている、取り壊しの件だろ?」
そう、寮は近日中に取り壊しの予定と聞いているが。
「近日中に取り壊すはずだったのだが、急遽予定が変わってな、無期限延期になったのだよ。」
「え?本当ですか?」
なんという幸運だろう。やはり後藤教授に相談して良かった。
「ぜひ、入寮させて下さい。お願い致します。」

10分後…………

プルル…プルル…プルル…ピッ
「……ああ、獲物が見つかった。今女子寮に向かっている。……理由は分からんが
10歳くらいになっているから……大丈夫だ、「あれ」はまだ未経験だろう。
10歳児の体に未経験、お得意さん辺りなら言い値で買ってくれるだろう……ああ、しくじるなよ。」
ピッ

くっくっくっ…これで借金も返済のメドがついたか…弥生くん
…悪く思うなよ…

女子寮についてみると建物は明かりがついてなく、辺りは街灯1つもないほど真っ暗だった。
(いくら構内の外れとはいえ、薄気味悪いな。)
僅かな不安を覚えつつも他に行くあてもないので、とりあえず中に入り教授が指示した
101号室へ行ってみた。

部屋に入り、電気をつけてみるとさすがに取り壊す予定の建物だっただけあって
壁や床などあちこちが相当くたびれているようだ。
「まあ所詮当座の寝床だから贅沢は言えないな。」
荷物を置いて座ると、急にドッと疲れてきた。
「ああ…今日は疲れた…もうこんな時間か…」
526名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:04:35 ID:+On6q1Pr
時計を見た時、ふと樹の顔が浮かんだ
(そういえば今頃デートの真っ最中だな…しかし…)
数時間前門の所で見た彼女を思い出し
(ああいうのが樹の趣味なのか?私には挙動不審者にしか見えんが…)
さて、いつまでもこんなこと考えても仕方ない。
「そろそろ寝るか。」
そう言って立ち上がったその時

パッ

急に電気が消えたと思ったら、ベランダとドアから何者かが侵入してきた!
(!)
抵抗の構えをしようと動く前に、中の一人が手に持っていた機械を体に押し当ててスイッチを入れた。

鋭い音と一瞬の閃光とともに体は動かなくなった。
(これはスタンガン…なんで…)
それを最後に全ての思考は深い闇の中へ沈んでいった



「ねぇ〜樹さん〜私のこと、ア・イ・シ・テ・ル?」
「い、いきなりどうしたの?」
食事が終わったらさてどうしよう、と考えていた時いきなり晴香ちゃんに
腕を引っ張られてこの公園にきてしまった。
さすがに夜の公園はカップルが溢れていて、物陰ではキスどころかエッチもしているようだ。
辺りを伺っていると、腕に晴香ちゃんが絡みついてきて甘える声で
「だって〜、いっつも樹さんったらはっきりしてくれないし、
付き合いも長いからそろそろ……ね♪」
「………」
またこの話か…自分としてはまだ早いと思うんだけど晴香ちゃ ん、ことあるごとに言ってくるんだよな…
なんて言ってはぐらかそう?そう考えていると急に背筋に悪寒が走った。
見ると晴香ちゃんの目が不気味に光っていた。
「まさか樹さん…他に女が…」
「いないいないいない!イナイデスヨ!」
いきなりなんで声が裏返っちゃったけどやばい、あの目をした時の晴香ちゃんは危険だ!!
とにかく今は誤解を解かないと!
「大体俺に女がいるわけないだろ?週に何回も会ってるし、会わない日はアルバイトしてるしで
チャンスすらないよ。」
そういうと晴香ちゃんの目が元に戻った。
「そうよね。私以外の女の匂いもしないし…、ごめんなさい疑ったりして…。」
「い、いやいいんだよ」
危なかった…あの目を見たのは久しぶりだ…。今まで何度か俺が他の女の子と話したりしている所を
見られると、あの目で奇声をあげながら女の子に襲い掛かってたっけ。
それで大人しくさせるために付き合い始めたんだよな。う〜ん、今考えるとすごい理由だな。
「それじゃあ〜そろそろ〜私たちの体で愛を語り合いませんか?」
いや、それ男が言うセリフなんですけど。…とはいえ自分も立派な男ですし、
その誘いは受ける気マンマンですよ。返事しよ うと口を開けたその時、
にくい〜あんちくしょうの〜かおめがけ〜たたけ!たたけ!たたけ〜♪
「あ、電話だ。樹さん、ちょっとすいません」
そう言うとハンドバックから携帯を取り出して
「はい…はい…何の用よ麻奈美、今日はデートだって知っているでしょ?
…うん…え?本当?…うんわかった」ピッ 「樹さん…」
「うん?どうしたの?」
見ると青ざめた顔をして
「今日実験棟で爆発があったのは知ってますか?」
ギクッ!「うん、知ってるよ。」(何しろ当事者だし)
「爆発があった部屋の真下に私が製作した、ブロンズ像と絵画を保管していたのですが…」
目に涙をいっぱいためて
「爆発の部屋の床が崩れて、私のブロンズ像と絵画が瓦礫に埋まっちゃったんですよー!」
527名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:05:29 ID:+On6q1Pr
「え!」(ああ…晴香ちゃんごめんよ…でも恨むなら教授を恨んでくれ…)
どう慰めようかとオロオロしていたら晴香ちゃんが涙を拭いて
「大丈夫です!この五十嵐晴香、この程度ぐらいではへこたれたりしませんよ。
名残惜しいですがちょっと行ってきます。じゃ!」
そう言うとうわーん!と泣きながら走って大学の方へ行った。
(あれ、たしか提出物って言ってたし、破壊されていたら単位 もやばいかも…)
するとポケットに入っていた携帯がぶるぶる震えていた。電話だ。
相手先を見ると「稲本教授」(教授がなんで?)
ピッ「教授、どうしたんですか?」
「おお樹くんデートの所すまんが一大事だ!至急私のプライベ ートルームまで来てくれ。」
「い、いきなりどうしたんですか?」
「弥生くんの身が危険なのだ!詳しくは着いたら話すから至急来てくれ!」
それを聞いた瞬間、大学まで全速力で走っていた。
(一体なにがあったんだ?弥生さん、無事でいてくれ!)


次回第4話「…ありがとう」

これほど走ったのは生まれて初めてだろうか。足はガクガク、息は荒く、
わき腹は激痛などボロボロになりながらもなんとか大学にたどり着いた。
(確か教授のプライベートルームは…あの地下室か)
荒い息を整えつつ目的地の地下室へ向かった。



「待っておったよ、樹くん。」
ここは教授がプライベートで作ったり買ったりしたのを保管している部屋…まあ普通は物置と言うような。
「それで、一体弥生さんの身になにがあったのですか?」
「うむ、ちょっとまってくれ。」
そういうと教授はそばにあったノートパソコンを操作しはじめた。
「…よし、こんなもんだろう。樹くん、まずはこれを聞いてくれ。」
そういうと教授は「YAYOI.mp3」というファイルを開いた。
しばらくノイズしか聞こえなかったけどだんだんと何か喋っているのが聞こえてきた。

(…で、このガキどうするんだ?…ああ、なんだもう買い手が付いているのか…
しかしこのガキが俺達をぶっとばした女だってのか?同一人物には……おーそんなに貰えるのか!
4人で割っても……少ししたらお迎えが来るからそこで引き渡して終わりだ…)

ここで音声は終わっている。
「この先はノイズが酷くて全く音声が拾えなかったんだが…
どうやら実行犯は4人、それと運転手がいるな。わし一人では多勢に無勢だしまだ道具も揃っていない…
で、急だったが樹くんを呼んだ、というわけだ。」
それを聞いて1つ疑問が浮かんだ。
「一ついいですか?警察は呼んだんですか?」
それを聞いた教授は悔しそうな顔をして
「警察は…来ない。」
一瞬教授の言ったことが全く理解できなかった。
「樹くん、数時間前の実験棟の爆発でも警察が来なかったのだよ。事件性が無いという理由でね。」
そんな…………。じゃあどうすれば…だったら!
「教授!グズグズしていられません!警察がダメなら俺たちで今すぐ助けにいきましょう!!」
そういって部屋を出ようとしたら教授に肩を掴まれた。
「まてまて、落ち着けっつうの…警察の方はわしがなんとかする。それよりも」
教授は樹の目を見て
「助けにいくというがどうやって助ける?場所は知っているのか?」
うっ…。で、でもだからといってここでジッとしていては…
「まったく…少し冷静に落ち着いて考えろ。ではヒントをやろう。先月君は弥生くんに
誕生日のプレゼントをあげたといっていたが、それはなにかな?」
528名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:06:06 ID:+On6q1Pr
こんな時になに言ってんだ?そんなことより早く…と焦る心の中になにかひっかかるものがあった。
(たしか…弥生さん方向音痴っていうんで…しかも携帯の機種変をするっていうから…)
そこでピンと来た
あ――――――!そうだ、GPS携帯!」
「そう、樹くんが弥生くんに買ってあげたGPS携帯があれば、現在地はすぐ分かる。」
そういうと教授はまたノートパソコンを操作して
「ふむ…弥生くんは今ここだな」
そう言って教授が画面を向けてきた。すると、ある場所に点滅する点があった。
「ここは…女子寮?」
「うむ、間違いないな。今ここに弥生くんがいるだろう。」
よし、場所は分かった。あとはどうやって助けよう…。すると教授が
「ふふふ、私に1つ作戦があるのだよ。早速樹くんにも協力してもらうよ。作戦とはこうだ…」
(やっと見つけた…)
あれから女子寮に近づき、廊下で静かに聞き耳をたててみると、ある一室から話し声が聞こえて来た。

そ〜っと見ると犯人は4人で、なんかライフル銃やボウガンなどが見える。
(あとは教授の合図を待つだけだけど…しかし教授、なんでこんな物もってんだ?)
手には教授から渡された暗視スコープが握られてて、真っ暗でも中の様子が手に取るように分かった。
(まあ今はそんなことより弥生さんを見つけないと…あ、いた!)
部屋の隅っこの方に、手を縛られて壁に寄りかかっているのが見えた。
まずは無事を確認して胸を撫で下ろした時、犯人の一人が立ち上がった。
「そういえばまだ聞いていなかったが、おまえがあの弥生だとしてあの時はよくもコケにしてくれたな!」
「そうだ。対弥生用にここまで武装したのに無駄になっちまったぜ!」
すると弥生さんは鼻でフンッと笑って
「ナイフをちらつかせて私に絡んでくるのが悪いんだろうが。弱いくせに。」
そう言われた男は肩をブルブルと震わせて
「言ってくれるじゃねえか、このガキが!!」
すると男は固く握られた拳を高く振り上げて、そのまま弥生さんの顔面を殴りつけた。
「ぐっ!」
思い切り吹き飛ばされた弥生さんへ、さらに男が
「俺を!弱いというが!今は!お前の方が弱いだろうがっ!!」
何度も何度も暴力を振るっている内に、さすがにやばいと感じたのか、他の仲間が間に入った。
「もう止めろ!これ以上やると売れなくなるぞ!」
3人がかりで止めて、なんとか男の興奮も収まってきた。しかし弥生さんは…
(弥生さん!…くそ!)
さっきから飛び出したい衝動をなんとか抑えてきたが、弥生さんに暴力を振るわれると
いよいよ我慢の限界にきていた。すると別の男の1人が
「おい、遊んでないでそろそろ時間だぞ!裏門に移動するぞ!」
そう言って犯人たちは移動しようとしていた。
(まずい!移動されたら作戦が…仕方ない、やるか?)
しかし教授からの連絡が無い内に決行しても…。そう迷っていたその時
ブルル、ブルル、ブルル
携帯のバイブが3回鳴った。(きたっ!)
バイブが3回鳴る…それは教授の準備が完了した合図だ!
そう思った刹那、教授から渡された物を部屋に放り込んだ。
すると次の瞬間部屋が閃光に包まれた!
「うわっ!」「な、何だ!」「目、目が見えねええ!!」「く、くそ…だれだ!!」

持ってきたサングラスを掛けて部屋へ突入し、弥生さんの所へ行った。
「弥生さん!助けにきました!」
「う…い、いつきか…」
「大丈夫ですか?掴まって下さい。」
あちこち傷だらけの弥生さんを背中におぶっていると閃光が収まってきた。
それを見計らってもう1つの物を置いて部屋を出た。
女子寮をでた頃、後ろの方から物凄い煙の中からくしゃみや咳の声が聞こえて来たのを確認して
529名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:07:08 ID:+On6q1Pr
目的地へ向かった。
(無事弥生くんを救出したらここに向かってくれ)
教授に指示された場所へ走っている時、弥生さんがそういえば…と言って
「さっき部屋に投げ入れた物、あれはもしかして…」
「はい、最初に投げたのは閃光弾で、部屋を出る時に置いてったのは催涙弾です。」
おぶっていては弥生さんの表情は判らないが、たぶん呆れているだろう。
かくいう俺もなんで、いち教授がこんな物騒な物もっているかわからないが、深く考えるのはよそう。
「ところでどこに向かってるんだ?」
「えーと、ここを曲がった突き当たりです。」
(この突き当りで待機してやつらを誘き寄せてくれ。一網打尽にする…って言ってたけど、
どういう方法でやるんだろ?)
そんなことを考えながら曲がろうとしたその時、左足に鋭い痛みが走った!
バランスを崩しながらも、なんとか転倒は避けられた。
どうやら向こうから「いたぞー!」と声とともにボウガンを撃って
いて、足にかすってしまったようだ。誘導しなければいけないので早歩きぐらいで来たが、
変に疑惑を持たれても困るので、怪我の1つでもした方が油断するだろう。
「樹!足から血が!!」
見るとズボンが破れた箇所が血で赤く染まっていた。
「大丈夫ですよこれくらい。それよりもこの奥まで行かないと…」
鋭い痛みを堪えてなんとか目的地の路地奥に着いた。そこは建物と建物の間の狭い路地だ。
さて、あとはタイミング。しくじったら終わりだ。路地の奥に着いたと同時に、
入り口に男たちが追いついた。
(弥生さんをこれ以上傷つけない、とは思うけど)
ゆっくりと近づいてくる中、一人の男がライフル銃を発射した。
「ぐはっ!!」
万が一のために防弾チョッキもどきを着てたおかげで怪我はないが、一時的に呼吸が苦しい。
「樹!大丈夫か!」
「げほっ、げほっ、な、なんとか…」
すると男の1人が
「ふざけた真似しやがって…無事に帰れると思うなよ!!」
男たちがジリジリと近づいてきた。(あとはお願いします、教授!)
その時建物の窓から教授の顔が出てきて、「よく頑張ったぞ、樹くん!」
と言って男たち目掛けてなにか投げつけた!
「弥生さん、俺の後ろに!」
「きゃ!」
男たちに背を向けるのと液体の直撃はほぼ同時だった。続けざま教授はなにか粉末を撒いた。



「これは…」「すごいな…」二人が感嘆している物、それは男たちが白い液体にくっ付いて
離れなくなっているのだ!
「どうやらギリギリ間に合ったようだな」
見ると教授が近づいてきた。
「はっはっはっ、どうだね?ついさっき完成した、この私特製のとりもちの威力は?」
教授が言うには最初に投げた液体に次投げた粉末が付着すると強力なとりもちになり、
剥がすには特殊な分解液がないと絶対離れないそうだ。
「さっきやっと警察も来て、首謀者や裏門にいた車などは御用になったし、すぐここにも来るだろう。
めでたしめでたしだな。」
「そうかな?」
「教授!」
見ると男が1人教授にナイフを突き立てていた。
「おぬし、こんなことしても無駄だぞ?すぐ自首すれば執行猶予ぐらいで…」
「うるせえ!ごちゃごちゃ喋るな!!」
よく見るとこの男、弥生さんを殴った男だ! ちょっと離れていたせいで直撃を免れたようだ。
「たしかに逮捕されるのも時間の問題だろう。だがな!この男の命が惜しければ…」
「殺したらいいじゃない。」
振り向くと威圧するような目をした弥生さんが立っていた。今逆らったら殺される!近づくな!
530名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:07:20 ID:JqvSmtq0
このスレは本当にもうダメだな
531名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:07:38 ID:+On6q1Pr
と直感が言っている!

「アンタには随分痛めつけられたから恨んでいるけど、それ以上に樹にこんな危険なマネをする
原因を作ったその男が許せないのよ!!」

はじめて弥生さんが本気で怒った所を見た。まさしく目で人を殺せそうだ。
すると弥生さんがゆっくりと二人近づいていく。
「もちろんあんたがその男を殺したら、次は「わたし」が「あなた」を殺すわ。
さあ!早く殺しなさい!!」
冷静に考えれば10歳児の体で大の男性を殺すのはちょっと難しいと思うのだが、
あの目と恫喝の前では蛇に睨まれた蛙状態だよな。

「な、なんなんだお前は!く、来るな!この男を殺すぞ!本気だぞ!
…来るんじゃねえ!お、俺を見るな…う、うわあああああああ!!!」

「なんか散々な日でしたね」
「まったくだわ」
あちこち殴られて歩くのが辛そうな弥生さんを、樹はおぶって帰路につきながら話しかけた。
あのあと警察が来て、とりもちに捕まった三人は逮捕されたが、教授を人質にした男は
逃走してしまった。まあ指名手配されるから逮捕は時間の問題だろう。
「しかし弥生さん、教授大丈夫ですか?」
「手加減はしたわよ、気持ち分ぐらいは」
犯人の一人が逃走したあと、警察が来るまで怪我の治療をしている間に今までの経緯を話した時、
盗聴器とGPS携帯がばれてブチ切れた弥生さんが教授を殴ってたっけ。
「携帯は樹から買ってもらった物だから別にいいけど、あんの教授、携帯を変なことに利用して…」
「でもそのおかげで弥生さんを助けられたんですし…」
「なに言ってるの!そもそもあの教授が私に変な薬を飲ませるから…だから…樹が…」
やばい、弥生さんドンドン暗くなっている!なにか話題を変えないと
「そ、そういえば教授って警察と顔見知りなんですね。あれには驚きました!」
警察が来てくれた理由はどうやら教授が警察のえらい人に電話で連絡してくれたらしい。
ただ教授が「まあ社会に責任ある人が「あの」写真を公表したらどうなるかのー。」
って言ってたようだけど深く追求するのはよそう。
しばらく沈黙が続き、樹はふと思い出した。首謀者が、弥生さんもよく知っている
後藤教授だったというのを聞いた時の弥生さんの無表情を…。
そんなことを考えていたとき、弥生さんが
「今回のことさ…」
「はい…。」
「捕らわれていた時に私なりに考えていたんだけど、あそこに私がいるって知っているのは
後藤教授だけだったんだよね…」
「………」
「だから…首謀者の名前を聞いた時…ああやっぱり…って思ったのよね。」
弥生さん………
「あれだけ信頼していた人に…裏切られると…やっぱり私は1人なんだ…ってね」
それを聞いた俺は心に溢れる思いを、感情をそのまま言った
「大丈夫です!!ここにいます!!」
「樹?」
「なにがあっても俺だけは!弥生さんを裏切らないし、一人にもしませんよ!教授だってそうです!」
弥生さんは何も言わない。ただ鼻をすする音が聞こえた。
「全く…ロリコン教授はともかく…樹はお人好しなんだから…グスッ、そんなの知っているわよ…でも…」
そのあとは続かない。でも心の中で言った。私の精一杯の、正直な言葉

(ありがとう)


このあと弥生は、当座の寝床として樹の部屋に住むことになりました。
それが当座か、もしかしたら永久か。


                    FIN
532名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:07:41 ID:/dL9SmZ9
ここが多々良島か
533名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:08:19 ID:+On6q1Pr
ちゅん、ちゅん…
雀の囀りによって一日が始まろうとしていた。
「さ〜て、夏真っ盛りの今日のラッキーさんは…魚座のあなたー!」
(あ…やったぁ…)
テレビでやっていた占いを、佐藤樹は微睡みの中で聞いていた。
(あれ?なんでテレビ点いてるんだ?まあいいや…)
そう考えていたら台所から耳慣れない音が聞こえてきた。
トントントン…
(…………?)
「うん、こんなもんだろ…しかし樹の奴、冷蔵庫に食材が入ってないなんて…。」
うん?どっかで聞いた声だな…
パタパタパタ
足音が近付いてきた
「全くいつまで寝てるんだか、おい樹、もう起きろ。」
「うーん…。」
うっすらと目を開けると、カワイイ女の子がエプロンを付けて顔を覗いていた。
「……どちらさんで?」
あ、なんかこめかみに青筋が浮かんでるな。
「寝呆けてんじゃないわよ!」
そう言って女の子は樹の頭に怒りのチョップをくりだした。

「おはよう樹、目覚めたか?」
「はい、おはようございます弥生さん。(イタタタ…)」
そうだった、四日前の事件で弥生さんはちっちゃくなるわ、
売り飛ばされそうになるわで大変な目にあったんだった。
それで行くアテが無くなったんで家に住むことにしたんだっけな…。
それにしても…
「弥生さん…料理出来るんだ…」
今まで病院で検査だなんだで入院して、昨日帰ってきたから知らなかったけど、
テーブルに上がっている料理を見て、つい呟いてしまった。
もちろん弥生さんの耳は聞き逃さなかった。


「…意外か?」
や、弥生さん、その目はやめて!
「あ、いや、…まあイメージと違ったんで…。」
「全く…料理くらい出来るわよ。さあ冷めないうちに食べましょ。」

ちょっとおっかなびっくりしつつも食べてみる…
「うん!この味噌汁といい浅漬けといい絶品だ。」
「そ、そうか?樹にそう言われると照れるな。」そう言った弥生さんは顔を真っ赤にしていた。
「うん、うまい!こんなうまい朝飯食べたのは初めてですよ。」
「大袈裟だな。もしかして、あまり朝はたべないのか?」
そう聞いた弥生さんは少しだけ心配そうな顔をしていた。
「朝は晴香ちゃんが作りに来た時だけ食べますね。」
「晴香って…あの挙動不振者か?作れるのか?」
どうやら心底驚いているようだ。
「まあ…レンジでチンですけど…」
そう、晴香ちゃんは料理はまったく駄目なのだ。前に一度だけ手作りを食べたことがあったけど、
あれは…うぷ、考えただけで食べたのが逆流しそうだ。
そういえばここ一連の出来事は心配させたくなかったから連絡してなかったけど、
晴香ちゃんも提出作品の修理でずっと掛かりっきりなんだよな。
電話でも後でかけようかな?
534名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:08:49 ID:+On6q1Pr
プロ級の朝飯を食べおわって一息付いたところで、今後のことを話し合った。
「病院内でも話ましたけど、やはり教授次第ですから、今日辺り行ってみましょ。
講義も無いことですし…。」
「たしかに樹の言うとおりだな。こうなったらケツひっぱたいても作らせないと!」


実験棟3


「教授ー!居ますか!」ドアを激しく叩いても返事は無い。
「おかしいな…今の時間帯なら居るはずだけど…」
「どこかに出掛けたかな…うん?樹!ちょっと静かに!」
そう言った弥生さんはドアに耳をあてた。
俺も耳をあててみると中から音が聞こえる。
すると弥生さんがドアノブに手を掛けた。すると音も無く開いた。
「入るぞ」
「そうですね」
中は前の実験部屋より広くて設備もかなり充実しているようだ。
「音は隣の準備室から聞こえるな。行ってみるか」
「はい」
半分ドアが開いている所から音が出ているようだ。

ゆっくりと部屋に入ると、誰かが座ってカチカチとノートパソコンを操作していた。
かなり夢中になっているからか二人が近付いても気付く様子はないようだ
(あれ?この後ろ姿は…まさか…)
嫌な予感を感じつつノートパソコンを覗いてみると…
「さあ〜お兄さんと一緒に体操しよう〜!ハイ!ハイ!」
それは近くの保育園の運動の時間を物陰からビデオカメラで撮った映像だった。
「き、教授……。」
樹がどう話し掛ければいいか悩んでいたら、弥生の様子が変だ。
「あのー弥生…さん?」
「な……」
「な?」
「なに盜撮しとんじゃーーーー!!!」
そう叫びながらガラ空きの横腹に蹴りを入れた。
「ぐはっ!」
そのまま横にあった本棚に激突した。


「こんのロリコン教授が!!ついに盜撮までして!」
弥生さんの見事な蹴りが入ったロリコン教授こと、稲本炉利教授は横腹を押さえつつ
「ご、誤解だ弥生くん。これは次の論文を作るための貴重な資料なのであって、
決してやましい目で見ていたわけでは…」
「へぇ…そのわりには随分息が荒かったわね…興奮していたのかしら?」
そう言いながら弥生さんは指をポキポキ鳴らしながら近付いていく。やばい!マジだ!
「弥生さん!ストップ!落ち着いて!今教授を再起不能にしたら
元に戻れなくなるかも知れませんよ!」
さすがちっちゃくなっても弥生さんだ。本気の目を見ると冷や汗が止まらない。
「………くっ!」
なんとか思い止まった弥生さんだがノートパソコンを見て動きが止まった。
「教授、このYAYOIってファイルは何?」
「あ!?そ、それは!」
明らかな慌てぶりを怪しんだ弥生さんはそのファイルをダブルクリックした。
「だめだ!見るなー!!」
教授が飛び掛かって奪いとろうとしたが、弥生さんの突きが鳩尾に入り吹き飛ばされた。
「樹、開けてみてくれ」
あのファイルはたしか教授が弥生さんの盗聴や盗撮したファイルだと思うけど…
開けたら間違いなく弥生さんの逆鱗に触れるな…まあ自業自得か
535名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:09:19 ID:+On6q1Pr
「動画データと音声データですが、開けてみますか。」
適当に動画ファイルを開いてみた。
モニターには、なにやら薄暗い建物の中をビデオカメラで撮っている映像が映った。
「あれ?ここ入院した病院ですね。え?AM3時?」
映像はそのまま二階のとある病室まで来た。
「たしかここ弥生さんが入っている病室ですね。」
「な………な…まさか!」
映像は病室へ入り静かに弥生さんに近付いていき…
「……寝顔だ」
「いやああああああああああ!!!」
爆睡している弥生さんの寝顔がどアップで映っているが、映像
の弥生さん…涎。

「い、樹!見るな!見るなー!!」

すると突然パソコンがプツンと切れた。


「えっ!」
見ると弥生さんが……!
「あいたたた…まったく弥生くん、本気で殴るんだからな。まあそんな所もカワイイんじゃが。
ん?どうした弥生くん?そんな恐い顔して?え
?なんで手にメリケンサックつけているの?ち、ちょっと落ち着けって…ま、待って…ギャー!!!」



「弥生さん、全データ消去しました。」
「ありがとう…で、教授、元に戻す薬は出来たの?」

すっかり顔が変形した教授に向かって弥生さんは言った。
「うむ…それなんだがな。」
教授はため息をついて
「まだ暫らく時間が掛かりそうだな」
それを聞いた弥生は思い切り机を叩いた!
「冗談じゃないわよ!!じゃあ何時くらいで出来そうなのよ!!」
う〜ん、と教授が考えて
「そうだな、秋頃かな?」
ブチッ
ん?前に聞いたことのある音がしたような。
「わかったわ…そんなに待つくらいなら…今すぐ殺すわ!!」
「わっ!お、落ち着いて弥生さん!」
教授に殴り掛かったので、後ろから羽交い絞めにした。
(またこのパターンか…)
「樹!止めるな!今すぐ殺す!殺す!!殺してやるー!!!」
「と、とにかく詳しく聞きましょう!で、教授なんで秋頃なんですか?」
すると教授は意味深な顔をして
「うむ、実はな、薬を作るためにアメリカから偉い教授を呼んだのだ。
で、来れるのが秋頃というわけじゃ。」
そ、そんな…それまで弥生さんはこのまま?
「教授!もう少し具体的に聞かせて下さい、このままではいくらなんでも…」
「ああ…。」
そう言って教授は椅子に座り
「…元々この薬の理論はアメリカの研究論文を参考にして作ったもんでな…論文を作った教授なら、
なんとか元に戻す薬が出来るかもしれんと思ってな…それに下手に作るとどんな副作用がでるか…。」
「教授!それは余りにも無責任ですよ!弥生さんがこうなったせいで
どれだけ酷い目にあったか分かってるんですか!!」
部屋はシーンとなり皆が沈痛な面持ちをしていた時、弥生が沈黙を破った。
「…………たわよ。」
「え?」
536名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:09:50 ID:+On6q1Pr
「もうわかったわよ!!アメリカから教授が来たって必ず治る
保障は無い上に、下手に弄るくらいならもうこのままの方が良いわよ!!」
そう叫ぶと走って廊下に出て行った。
「弥生さん!待って!!」
樹も後を追おうと廊下に出ようとした時、急に肩を掴まれた。
「樹くん、ちょっと待ちたまえ!」
「教授!放して下さい!弥生さんを追わなきゃ!」
すると教授は真面目な顔をして
「追う前にちょっとだけ話を聞いてくれんか?…実はな………。」



ここは屋上。真っ赤に染まった夕日を弥生はぼんやりと見ていた
「だれもかれも私の外見しか見ない…ちょっと大きいだけで「男みたいな女」と
か「がさつでおおざっぱ」とか色々言われるし…。」
今弥生の目には、今日の夕日は歪んで見えた。
「かといって小さくなったらなったでこれだもんな…ふふっ、
急に涙脆くなったわね…グスッ。」

弥生が物思いに耽っている時、ドアが開いた。
「あ、やっと見つけた!良かったー探しましたよ。」

(そういえばこの男、樹だけは私を身を呈して守ってくれたっけな…)
ゆっくりと樹が近付き、すっ、と手を差し伸べてきた。
「さ、帰りましょ。」
弥生は手を取るかわりに樹のお腹に顔を埋めた。
「え?どうしたんですか?」
「ごめん…暫らくこのままでいて…グスッ。」
(樹…あなたさえいれば…私は…)
弥生はとても安心したのか、安らいだ顔になっていた。
「弥生さん…」
(やっぱり教授の話はショックだったんだな…なんとか
元気になってもらいたいけど…)
その時樹の頭に一つのアイディアが閃いた。
「そうだ!弥生さん、海に行きませんか?」
「え、海?」
すでに樹のお腹から顔を離した弥生に、樹は腰を落として目線を合わせた。
「あと一週間後に大学は夏休みに入りますが、俺、毎年海の家にバイトに行ってるんですよ。」
「あ、ああ…」
まだ事態が飲み込めない弥生はただ聞いていた。
「で、気分転換も兼ねて海でパーッとエンジョイして、
ちょっとの間だけ嫌なことを忘れてしまおうと…どうですか?」
「…………ぷっ、」
「?」
「あはははははははははっ……。」
「どうしたんですか?そんなにおかしいですか?」
弥生は笑いを止め、涙を拭いて
「ごめんごめん、あまりにも突拍子すぎたから…いいわ、行きましょ…海へ」

次回第二話「出会ったフタリ」
537名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:10:31 ID:+On6q1Pr
まだ朝の6時だというのにたくさんの家族連れで電車は満席状態だ。
夏休みが始まって最初の日曜日だからなのだろう、一様にテンションが高いようだ。
まあ無理もないだろう。この先にある海水浴場は毎年、夏になると何万人と
集まる日本有数の海水浴場だからだ。
朝早く行って場所取りをしようと考えるのは当然といえば当然か。

「ちょっと、樹。」
呼ばれたのでそちらを向くと、隣にちょこんと座っていた弥生が不満そうな顔をしている。
「こんな朝早くからこんなにいるのか?しかも皆行き先は同じか?」
周りを見渡してみると、気の早い家族なんかはもう浮き輪やビーチボールなどに空気を入れて
盛り上がっているようだ。
「ええ、やっぱり早く行かないと場所がなくなっちゃうんですよ。それにこの先に海水浴場は
1つしかないですから目的地は皆同じでしょうね。」
それを聞いた弥生は疲れた顔をして
「なんだか行く前にもう疲れてきたわ…。」
そういえば弥生さん、出発前にお弁当作る為にかなり早く起きてたっけ。
弥生さんの傍らに置いてある包みがたぶんそうだろう。
「でも弥生さん、お弁当持ってきたら荷物になっちゃうからご飯は現地で食べた方が
良かったんじゃないですか?」
それを聞いた弥生は目をカッと見開き、
「馬鹿をいうな!現地で食べたら高くつくだろうが!なら少々荷物になっても弁当を作った方が
安くつくというものだ。わかったか?」
あまりの気迫に樹は
「気をつかっていただいてありがとうございます。」
と言うのが精一杯だった。
それを聞いて弥生はよろしい、と機嫌を直して周りをキョロキョロ見たり窓を眺めたりしていた。
そんな弥生を見ながら樹は考えた
(口では何だかんだ言っても、お弁当を用意したということはやっぱり楽しみなのかな。
とりあえず心配事といえば…)
チラッと樹は自分の鞄を見た。
(なるべく弥生さんから目を離さないようにしなくちゃ。)
窓の外を見ると、海岸線が見えてきてもうすでに人がちらほらと来ているようだ。
「おー、ここの海岸は初めて見たけど結構綺麗だなー」
弥生は感嘆して魅入っているようだ。
たしかにここの海岸線は大きく曲線をえがいていて見た目が綺麗で、しかも湾の中にあるために
波も静かで海水浴をするには絶好の場所だ。
しばらく外を見ていた弥生が急に振り向いて
「そういえば樹、家出る前に誰かに電話掛けていたのか?」
「え?電話?…ああ、晴香ちゃんに海に行くって電話したんですよ。」
それを聞いた弥生はムスッとした顔をして
「なんでわざわざ連絡したんだ?向こうは向こうで忙しいんじゃないのか?」
そう、晴香は提出物の修理で、あの実験棟の爆発からずっと篭っているのだ。
樹はちょっと苦笑しつつ
「本人が行ける行けないに関係なく連絡しとかないとあとで大騒ぎになるんですよ…
前に黙って旅行に行ったら、帰った早々「なんで黙って旅行に行くのよー!うわーーん!!!」
なんて大泣きですからね。それで電話したら
「あとで追いかけるから!!」って言ってたので来ると思いますよ。」
「そう…来るの………。」
それから暫く弥生は黙ったままだ。
(あの挙動不審者、来なくていいわよ。せっかく夏の海で樹と二人っきりですごせると
思っていたのに…)
そう考えていた弥生は知らず知らずのうちに不機嫌になりこめかみに青筋が走り、
目は鋭くなっていった。
「あ、そうそう晴香ちゃんには弥生さんのことは黙っていた方がいいですよね。」
そう言う樹に対して弥生は
「もちろんよ!絶対しゃべらないで!!」
つい語気が荒くなってしまい気まずくなったが、弥生はまた窓の外を眺めていた。
(だいたい樹も樹よ。私の気持ちなんか何にもわかってないんだから……)
弥生は遣る瀬無い気持ちのまま物思いに耽っていった。
538名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:11:14 ID:+On6q1Pr
「終点〜、終点〜、お忘れ物のないようにご注意下さい。」
「ふう〜やっと着いた〜。」
「本当に電車の乗客、全員降りたわね…」
自宅から電車で1時間掛けてやっと目的地に着いた。
駅の前はもう海岸線が広がっていて、すでに家族連れがパラソルなどを広げたり、
子供が海に飛び込んでいたりと夏の砂浜らしくなってきた。
「あ、そうそう弥生さんこれかぶって下さい。」
そういうと樹は弥生の頭に帽子を被せた。
「な、なんだこれは?」
それは少し小さいながらも、ブルーのリボンが付いた可愛い麦藁帽子だ。
「水着は教授から借りましたけど、帽子は無かったと思って昨日買ってきました。
…まあ紫外線対策ですよ。サイズはどうですか?」
「あ、ああピッタリだよ………あ、ありがとう…」
それだけ言うと弥生は深く帽子をかぶった。
(なによ、突然プレゼントなんかしないでよ!びっくりしたじゃない!…でも……嬉しい…)
「さ、ここで立っててもしょうがないですし、目的地の海の家はすぐそこですからいきましょ。」
「うん!」
「ちょっとーー!まだ着かないの?」
「すいません晴香様、この渋滞では…」
もう何度聞いたことだろう。そうすぐに渋滞を抜けられるわけはない。分かっている。
でも気が焦ってじっとしていられない。早く、早く樹さんの胸に飛び込みたい。
先週の爆発以来樹とは電話でしか話が出来なかったわデートは途中で中止になるわ
提出物は壊れるわでまったくいいことがなかった。
だからこそ、この海で今までの鬱憤を晴らそうとしていた。
(樹さん、ここまで私は我慢したんだからトコトン付き合ってもらうわよ。夜は徹夜で
頑張ってもらうんだから。もちろん生でね。それを海にいる間ず〜〜っとやれば今度こそ
愛の結晶が………うふふ。あ、もちろん婚姻届も持ってきたからバッチリね。)
「晴香ちゃん、晴香ちゃんってば〜。」
物思いに耽っていたら誰かが体を揺すっていた。
「な、なに?だれよ?」
「大丈夫?生きてる?」
よく見ると見慣れた顔があった。
「あれ?麻奈美?どうしたの。」
すると心配そうな顔をして
「それは私のセリフだよ〜、ソファーに座ったと思ったら目開けながら寝てるんだもの〜、
やっぱり海に行くのは無茶だよ〜」
無理もない、提出物の修理のために不眠不休で頑張っていたのだ。
でもその甲斐あって夏休みまでにはなんとか目処がついて、こうして樹さんのいる海に行けたのだ。
「せめてなにか冷たい物でも飲も〜よ、なんでもあるよ〜?」
「そうね…なにかお茶貰える?」
麻奈美は冷蔵庫から緑茶を渡した。
「それにしても…豪華ね…このキャンピングカー。」
「え〜?そお〜?」
ゆうに10人は入れるリビングになんでも作れるキッチン、トイレにシャワー、
果てにはホームシアターまで完備というとんでもない代物である。
「パパに聞いたらこれしかないって…」
「ちょっと大きすぎるけど別にいいわよ。」
まあ私としては寝床さえあればいいんだけど…これは大きすぎよ。
「それよりも麻奈美にここまでしてもらって感謝の言葉もないわ。」
「なに言ってんの〜、私たち親友でしょ〜、それに私、晴香ちゃんのことだ〜いすきだもん。」
「そ、そう…」
(女に好きって言われてもな…)
どうやら高速道路は少しづつ動き出したようだ。
「これなら午後には着けそうね。それまで寝るわ。」
「あ、じゃあ隣で寝ていい〜?」
(なに気持ち悪いこと言ってんのよ!…とは言えないか)
「別にいいわよ。」
「わ〜い、やった〜!じゃあ〜おやすみ。」
そう言うと麻奈美はすやすやと晴香の隣のソファーで寝てしまった。
(全く疲れる奴ね…おっと私も体力回復のために少し寝るか…樹さん待っててね今行くから)
539名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:11:46 ID:+On6q1Pr
「ここですよ。」
樹が案内した海の家はちょうど海岸の真ん中あたりにあり、なかなかいい場所にあった。
「海の家…深海魚ぉ?」
店の前ののぼりには「海の家!深海魚」と書いてあった。
「ああ、ここのおやじさんが深海魚が大好きなんで、店の名前もそのものズバリにしたんです。」
「はあ…」
樹は中に入っていって
「おやじさーん、樹でーす!」
すると奥から50代ぐらいの男性が出てきて
「お〜、樹か?元気にしてたか?ん?」
「まあぼちぼちですね。今年も宜しくお願いします。」
どうやらこの海の家のオーナーはなかなか気さくな人のようだ。
ふと、オーナーと弥生の目が合った。
「お?なんだ樹、いつの間に結婚して子供作ったんだ?なかなか可愛い子じゃないかー!」
えーと、どう説明しよう、と悩んでいた時、弥生が入ってきた
「おはようございます、私こちらの佐藤樹さんの従妹の朝日夕子と言います。
今回わがままを言って付いてきましたが、ぜひ樹さんのお手伝いをしたいので宜しくお願いします。」
あまりの堂々とした挨拶にオーナーも樹もなにも言えなかったが、オーナーが笑い出した。
「いやーお穣ちゃんいいねー、気に入ったよ。人手は多いほうがいいからね。
わかった!それじゃあお願いするよ。」
「ありがとうございます。頑張ります!」
「よし、二人とも持ってきた水着に着替えて、上からこのエプロンを掛けてね。」

開店してから数時間…

「樹くん、3番テーブルに焼きそば3つ!」
「はいっ!」
「オーナー、10番テーブルにいちご2に宇治金時2!」
「いらっしゃいませー、空いてる席へどうぞー!」
天気も良いし、日曜日ということもあってか満員御礼状態だ。
樹も弥生もまったく休むことなくお客さんを捌いていった。
店が一息つけたのは2時すぎだった。
「お二人さん、なんとかお客さんの波も収まったから今の内に休んどきな。」
見るとあれほどいた、お客さんも疎らにしかいなかった。
「そうですね、じゃあ弥生さん少し遅いお昼にしますか。」
「そうだな、そうさせてもらおう」
店の軒下に座って、弥生手作りのお弁当をひろげた。
さすが料理の腕は一流なので、色とりどりのおかずは見ただけで食欲をそそる物ばかりだ。

「うわ〜、どれも美味しそうですね、じゃあ、いただきます。」
「うん、いっぱいあるからどんどん食べてくれ。」
見た目も美味しそうだが、実際口に入れると味も完璧だった。
「うん!この卵焼きはおいしいですね。このおひたしもいけますよ。」
夢中になって食べていたら熱い視線を感じた。
見てみると弥生が顔を真っ赤にしながら、フォークに刺した鳥の唐揚げを樹に向けて
「い、い、い、樹………あ、あ、あーん!」
え、え!弥生さんなにしてんですか?そういうキャラじゃないと思ってましたが…。
樹が戸惑っていると、弥生が堪らずに
「樹!いいからあーんしろ!!」
「はいっ!」
あまりの気迫に押されて思わず口を開けた。
その瞬間、電光石火の早業で口の中に唐揚げを押し込まれた。
「どうだ?うまいか?」
外はカラっと、でも中は程よく火が通っていて、噛めば噛むほど肉汁が出て味が
染み出してくる…ん、これは!
「どうした?急に黙って…不味かったか?」
「いえ!とんでもない!絶品ですよ!とても美味しいです!あ、もう一個下さい」
それを聞いた弥生はこれ以上ないほどの笑顔をした。
「そ、そうか…気に入ってもらえて嬉しいよ。あ、もう一個か?はい、あーん。」
540名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:12:53 ID:+On6q1Pr
午後になっても海岸は人が減る様子はない。
「それにしても弥生さん、お客さんにモテモテでしたね。」
「いい迷惑だ!!」
そう、ちっちゃい女の子がウェイトレスをしている、という評判が広がり一目見たさで
お客さんが押し寄せてきたのだ。
たしかに贔屓目に見ても、ちっちゃくなっても弥生さんは可愛いから評判になってもおかしくないな…
「そういえば晴香ちゃん遅いな…どうしたんだろ?」
時計を見るともう3時を回っているが、まだ電話すらないということはまだ移動中なのだろう。
すると、食べ終わった弥生が立ったと思ったら樹の手を握って
「せっかくきたんだ、少し遊ぼうか。」
そう言って樹を海に引っ張っていった。
「ち、ちょっと弥生さん、そんなに引っ張らないで」
(五十嵐晴香…来るなら来なさい!イニシアティブは私が握ってんだから!!)


「なんだあれは?」
「ずいぶんでっかいバスだな…」
駅前にとても大きいバスが止まってる。
近くにいた人が見ていたら、突然入り口が開いた。
何事かと見ていたら、1人の女性が降りてきた。
「麻奈美お嬢様、それではいってらっしゃいませ。」
「うん、終わったら電話するから。」
麻奈美と呼ばれた女性はちょっと肩までかかったセミロングレイヤーの髪、人懐っこそうな目、
抜群のプロポーションを際立たせる花柄模様のワイヤービキニを着て、ゆっくりと階段を下りてきた。
「晴香ちゃ〜ん、早く〜。」
「今行くわよ!」
晴香と呼ばれた女性はミディアムレイヤーの髪に、自己主張が激しそうなキツイ目、
細身ではあるけれど起伏のないボディーラインに、白いワンピースの水着を着て、走って降りてきた。
「晴香様、どうかお嬢様を宜しくお願いします。」
バスの運転手は、心配そうに晴香にお願いしてきた。
晴香はちょっと考えて
「そんな心配は無用だと思うけど…一応わかったわ。」

それを聞いて運転手は安心したのか、深々と頭を下げてバスに戻っていった。
ざっと周りを見てみると、あまりの人の多さにウンザリしたが、ここに愛しい愛しい樹さんが
いると思うと晴香は自分のアソコが濡れるのを感じた。
(樹さんと同じ場所に来たって思うだけでこれじゃ…会ったら我慢できないわね…
そうね、更衣室で軽〜く駅弁スタイルで…あん、樹さん、そんなに激しくしちゃ…)
「晴香ちゃん!晴香ちゃん!!帰ってきて〜!」
「はっ!」
身を捩りながら口から涎を、アソコから愛液を垂らしながら笑う姿は、傍から見ると
狂人にしか見えないだろう。
(いけないいけない、またアッチの世界にいっちゃった。)
「よかった〜帰ってきて…晴香ちゃん。佐藤さんのいる所ってどこ?」
「え、え〜と確か…「海の家 深海魚」って言ってたわね。」
周りを見渡してみると海の家は何件もあってここからではよく見えない。
「とにかく海まで行ってみるか。」
晴香は海岸へ歩き出していき、その後ろ姿を麻奈美が見ていたが、その目はトロンとしていた。
(晴香ちゃんと遊んで、晴香ちゃんとカキ氷を食べて、晴香ちゃんと一緒にシャワー浴びて、
晴香ちゃんに添い寝して、晴香ちゃんと…晴香ちゃんと…晴香ちゃんと…晴香ちゃんと…)
「樹、うりゃ〜!」
「うわっ、冷たいですよ弥生さん!」
午後になって若干人が減ってきたので、樹と弥生は海に入ってはしゃいでいた。
「おーい、樹!ほら海星だ。あげる。」
「うわっ、要らないです!」
しかし弥生のハイテンションは止まらない。
ビーチボールで遊んだり、イルカの浮き輪に乗ったり、水をかけっこしたり…。
だけどさすがに樹も疲れてきたので
投下終了です
541名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:17:36 ID:Dc1kwKCd
>>俺様

俺様キタコレwww
542 ◆P2eB9kM1aI :2007/12/09(日) 20:20:11 ID:ao+2Kwkk
皆!!ちょっと待って!!一億年は私じゃないですよ!!ROMってましたけど、
一万年終わってないじゃないですか!?それに、宣言したトリップと違うじゃないですか
止めてくださいよ!!
543 ◆P2eB9kM1aI :2007/12/09(日) 20:22:30 ID:ao+2Kwkk
いくらなんでも酷すぎます!!ちょっと目を離した隙にかってな話を作らないで!!
だからあの時、変更する予定のトリップ宣言したんです!!
繰り返しますが、一億年は私じゃありません。
544名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:22:37 ID:m/qfGS5z
面白そうだから避難所についた>>357のレスをコピペしてみるw
決してウナギや一億年を煽ろうってのじゃないよww



100 : 名無し猫@鋸準備中 2007/12/09 (日) 13:40:06 ID = e8e15970c5

◆fptNtNgohcさんの考えを拝見させていただきました。

私は嫌味で発言した覚えは有りません。
しかもその時点では僅かながらも登場人物は貴方のオリジナルキャラという
可能性もあったわけですから決め付ける発言はしませんでした。
なのに随分と捻くれた思考をお持ちのようですね。

>私個人の見解を述べさせていただくと、知的所有権は明確に作者様が持っておられると思っています。
つまり、もし元の作者様からの中止要請があったら即刻打ち切りする覚悟があるのですね。


私が言いたいのは著作権うんぬんでは無く、
『貴方が人のキャラクターを勝手に”何の断りも無く”使用した』
という事です。
せめて一言あっても良かったのではないですか?
勝手に使われた作者様のことを考えたことがあるのですか?
545名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:29:25 ID:fBxhDCK7
初めてこのスレ見に来たけど…


信じ難いほどのカススレですね。
546 ◆P2eB9kM1aI :2007/12/09(日) 20:30:25 ID:ao+2Kwkk
皆様、スレ汚しですがお許しを。
勝手に一億年とか書かれているのですが、今のトリ以外での投下はありえません。
一億年は偽者です。
確かに続きとして一億年云々を考えていましたが。
お願いします、一億年は偽者だと認識してください。
読んでてびっくりしました。
547 ◆P2eB9kM1aI :2007/12/09(日) 20:33:21 ID:ao+2Kwkk
一億年を投下した人は、お願いします、正直に名乗り出てください。
名乗り出ていただけたらそれで十分です。怒ったりしませんから。
失礼します。またROMに戻ります。
548名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:35:38 ID:m/qfGS5z
>私は嫌味で発言した覚えは有りません。

一万年もきっと分かってるよ。君は紳士だからな。


>しかもその時点では僅かながらも登場人物は貴方のオリジナルキャラという
>可能性もあったわけですから決め付ける発言はしませんでした。

いやいや、君は紳士なんだから、確信もなしに人を疑うようなことはしないだろう。
怒ったりしないから、もっとフランクにいこうよ。


>なのに随分と捻くれた思考をお持ちのようですね。

人のこと言えた柄でもなかろう。


>>私個人の見解を述べさせていただくと、知的所有権は明確に作者様が持っておられると思っています。
>つまり、もし元の作者様からの中止要請があったら即刻打ち切りする覚悟があるのですね。

この文では「つまり」が意味をなしていないが?
君、書き手だったんじゃ……
たぶん、一万年の性格からしてそんな約束はしないだろうし、今のところ中止要請は入っていないようだな。


>私が言いたいのは著作権うんぬんでは無く、
>『貴方が人のキャラクターを勝手に”何の断りも無く”使用した』
>という事です。
>せめて一言あっても良かったのではないですか?

この板じゃよくあること、というか、パロディを発表するというこの板の趣旨そのものだろう。
ここで二次創作やってる人って、みんなプロダクションに断り入れてるのかな?
おそらく、全員が無断借用だろうね。
君も書き手なら一度や二度は経験あるんじゃないの?
一度、君が「こんな掲示板がありますよ」ってどこかのプロダクションにチクってみるのはどうだろう。


>勝手に使われた作者様のことを考えたことがあるのですか?

今のところギャアギャア文句言っているのは完全な部外者の君だけだよ。
ストーリーも面白そうだし、一万年にパロってもらえて喜んでいるんじゃないのかな。
それだけ自分の生み出したキャラがスレに浸透してるってことだし、俺様が書き手なら光栄に思うだろうな。

ひょっとして君、自分のキャラを使ってもらえなかったことに逆恨みしているんじゃないだろうね?
だとしたらお門違いだし、「俺の○○も使ってください」って一万年に頼めばいいじゃないか。
549名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:36:39 ID:LIFJpKrH
投下します

窓から日差しが差し込む・・・・
  僕は空気を思い切り吸い込んで深呼吸した
「起きろ〜!!!!」
  布団を剥ぎ取る
「涼ちゃ〜んもう少し寝かせて・・・・涼ちゃんも一緒に♪」
  甘ったるい声を出して僕のお姉ちゃんの夏美が僕の首に両手を回した
  そして思い切り引き寄せると頬をすりすりしてきた
「ああ〜涼ちゃんだ〜♪」
「は、恥ずかしいからやめてよ・・・・」
  でも僕がいくら拒絶しても夏姉ちゃんは離してくれない
  いつもかんな感じ・・・・いつもどうやってこの抱きつき攻撃から開放されてるかって?
「こら〜、またか〜!!!!」
  大声をあげて部屋に入ってきたのは妹の冬香だ
  布団の中でもぞもぞ動く僕たちを強引に引き離して夏姉ちゃんを睨み付けた
「あ〜ん涼ちゃ〜ん離れないで〜♪」
「姉さん!速くしないと遅刻するよ!」
  強引に夏姉さんを立たせると冬香は僕の手を引いた
「どうしたの?」
「姉さんの着替え・・・・みたいわけ・・・・・」
  妙に声が低い冬香に圧倒されて僕はその部屋を出た
「あ〜〜〜涼ちゃ〜ん」
  猫撫で声で夏姉ちゃんが僕を呼んだけど冬香の威圧感に僕は勝つことができなかった

「いただきます・・・・」
「いっただっきま〜す!」
「ふか〜」
  僕と冬香それとまだ覚醒していない夏姉ちゃんの三人で朝ごはん手を付ける
「あ、お兄ちゃん・・・・口にご飯が付いてるよ・・・・」
  冬香が僕の口からご飯を取るとなんのためらいもなしにそれを自らの口に運んだ
「もう、こんなんじゃ彼女の一人もできないよ?もっとシャキっとして!」
「う、うるさいな・・・・」
  妹のくせに生意気な・・・・でも冬香のほうが精神年齢は上か・・・・悔しい
「仕方ないな〜涼ちゃんは〜・・・・ここはお姉ちゃんが人肌脱いであげる」
  ようやく覚醒したのか夏姉ちゃんがニコニコしながらそう言った
「今度の日曜日・・・・彼女ができたときにおどおどしないように姉ちゃんとデート♪」
  これで何度目かな?・・・・僕が中二の時からだから・・・・もう二年か
「あ、ずるい!今週は私の番!」
  土日のどちらかは二人のどちらかとデートに出掛けている
  二人曰く僕に彼女ができた時の予行練習らしい
  そんなこんなで僕は毎日を楽しく生きています

「あの・・・・神坂くん・・・・」
  放課後僕が帰ろうと身支度をしているろ後ろからか弱い声がした
  振り返るとそこには一人の女の子・・・・・
  この子は南条秋乃さん・・・・この学校に入学したときすぐに話題になった子だ
  確か成績優秀で品行方正・・・・これが重要なんだけどすっごく可愛い
  しかも!すごく大人しくて古きよき時代の女性って感じ
  まだ僕と同じ一年生なのにもう学校ではアイドル化されている
  実は僕も憧れてたりして・・・・・
「な、な、なにか・・・・・な」
  明らかに動揺している僕に秋乃さんはくすくすと笑んだ
「神坂くんって面白いですね・・・・ふふ」
  あれ?もしかして僕って子ども扱い?ちょっとショック
550名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:37:15 ID:LIFJpKrH
「あ、いけない・・・・私ったら・・・・あの・・・・その」
  急におどおどして身体をくねくねさせた
  か、か・・・・・・可愛い!!!!!
  その可愛さときたらもう・・・・
  普段可愛い姉妹に囲まれて免疫は付いてるはずだけど・・・・これはすさまじい破壊力です
  母さん・・・・
「ここではちょっと・・・・」
  人目を気にして秋乃さんは俺の裾を引っ張って教室から出るようにただしている
「わ、わかったよ・・・・えと・・・・屋上かな?」
  秋乃さんはこくんとうなずいた
  僕は微妙に触れる彼女の温かみにどきどきしながら屋上に向かった「あの・・・・」
  またもじもじし出した・・・・
  可愛い・・・・
「わ、私・・・・・ずっと・・・・その!」
  勢いで秋乃さんは僕の手を握ってきた
  あ、わわ・・・・どうなってるの?今の状況・・・・
「す・・・・す・・・・・す・・・・・」
  え・・・・・なに?
  期待で胸が高鳴っていくのを感じる
「隙です!じゃなくて・・・・その・・・・・す、好きです!」
  時間が止まった・・・・
「私と・・・・付き合ってください!」
結局あのあと彼女は・・・・
『あの、その・・・・その!ごめんなさい!』
  顔を真っ赤にして僕に背を向けてその場を去ってしまった
  残されたのはアホ面でボー然する僕のみ・・・・・
  なんとか気持ちを落ち着かせて僕は色々考えてみた
  秋乃さんには憧れていた・・・・うん
  恋愛感情かただの憧れか?と問われたら僕は間違いなく前者を選ぶと思う
  嬉しい半面不安な気持ちのほうが強い
「た、ただいま・・・・」
  なんか僕悪いことしたみたいだよ・・・・
  恐る恐るといった感じで僕は廊下を静かに・・・・・
「どうしたかな〜?涼ちゃん?」
「どわ!」
  思わず引いてしまう僕に夏姉ちゃんは悲しげな顔をした
「酷い・・・・涼ちゃん・・・・お姉ちゃんを化け物みたいに」
  あれ?そうだよね・・・・僕はこの家の家族なんだから
  オロオロする必要なんてないんだ・・・・
「ご、ごめんね?夏姉ちゃん・・・・・」
  今にも泣きそうだった夏姉ちゃんがにっこりと笑んだ
  変わり身が早いな・・・・まったく
「はい・・・・♪」
「え・・・・?」
  夏姉ちゃんは両手を広げてまたニコっと笑んだ
「お詫びに・・・はぐはぐ」
  しびれをきらして夏姉ちゃんが僕を引き寄せた・・・・
  あぐ・・・・大きな胸が僕の目の前にアップになって柔らかい感触が伝わる
  悲しい・・・・姉だとわかっていても欲情してしまっている
「ああん、涼ちゃん♪」
「お兄ちゃん?どうしたのさっきから上の空だよ?」
「・・・・・・・」
「お兄ちゃん!」
  はっ・・・・なんだ冬香か・・・・
「まさか、クラスの女子のことなん考えたりしちゃったりなんかして!」
  ギク!鋭い・・・・さすが妹・・・・関係ない?
「そんなことないよね〜、涼ちゃんは私のこと考えていたんだよね〜?」
  相変わらずの間延び声で夏姉ちゃんが僕に夕飯の皿を渡した・・・・
「違うよね?私のことだよね?」
551名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:37:46 ID:LIFJpKrH
どうやら話はずれたみたい・・・・言えないよな・・・・僕が女の子に告白されただなんて
  家族だから言えないこともある
  でも、この時の為に二人は僕に色々世話をやいてくれたんだ
「えっと・・・・両方かな?」 
  僕・・・・頑張るよ二人とも
  だから一番に伝えるよ・・・・二人には
「もう、そんなんじゃ彼女なんてまだまだ先だね・・・・」
「早く涼ちゃんの彼女さんの顔が見たいわ〜」

 翌日今度は僕が秋乃さんを屋上に呼び出した
  その顔には不安が伺える
  それと期待も・・・・
「あの、僕で・・・・ほんとにいいの?」
  自分で言うのもなんだけど僕はあまり目立たないし顔だって微妙なラインだと思う
  そんな僕をこんな可愛い彼女が?
  変な妄想が頭を駆け巡る
  たとえば友達の賭けに負けて罰ゲームで僕に告白したとか・・・・
「私は・・・・神坂くんじゃなきゃ・・・・嫌」
  う・・・・可愛い
「ほんとにいいんだね・・・・僕なんかで」
「神坂くんはなんかじゃありません!」
  すごい勢いで秋乃さんが僕に迫ってきた
「私の気持ちの伝え方がいけなかったんですね・・・・なら、見てください・・・・私の覚悟を!」
  間直に近づいた彼女の顔がさらにアップになっていく
「・・・・・ん」
  柔らかな感触が唇から全身を駆け巡った・・・・
「今のが・・・・私のファーストキスで・・・・す、わかっていただけましたか?」
  小さな身体がわずかに震え彼女の顔は恍惚したかのうように熱を持っていた
「ご、ごめんね・・・・疑ったりして」
「え、あ・・・・はい」
「まだね、キミのことよく知らないけど・・・・これから知って行きたいって思う」
  彼女の顔が目に見えて期待のそれに変わっていく
「ぼ、僕のほうからも・・・・・僕と・・・・付き合ってください!」

「ただいっま〜♪」
  こんなに気分のいい帰宅は初めてかも
  いつもは疲れが先立ってたけど・・・今日は疲労すら心地いい
「お帰り〜・・・・なんだか涼ちゃんが楽しそうでお姉ちゃんも嬉しいわ〜」
  台所から夏姉ちゃんが顔だけ出してニコニコと笑んだ
「冬香は?」
「冬香ちゃんならテーブルでお腹すかしてるわよ〜」
  ちょうど良いや・・・・
「ご飯はもう出来てるわ〜あとは涼ちゃんを待つのみよ〜」
  少しどきどきしながら僕は冬香の向かいに腰掛けた
  続いて最後の料理を夏姉ちゃんがテーブルに乗せて冬香の隣に腰掛けた
「実はね・・・大事な話があるんだ」
  一番に伝えるよ・・・・二人に・・・・
「僕ね・・・・彼女が出来たんだ・・・・」
  がちゃん!夏姉ちゃんの手からサラダを盛ったお皿が落ちて割れた
「お兄ちゃん・・・・いまなんて言ったの?」
  冬香も唖然とした表情で今僕が言った言葉をまるで外国の言葉を聞いたときのように
  理解不能という感じでいる
「昨日・・・・女の子に告白されて・・・・その子と付き合うこと・・・・」
  がちゃん!さっきよりも大きな音に僕の言葉が途切れた
「嘘よね?嘘だよね?お兄ちゃん・・・・・!」
  テーブルに置いてある物をすべて床に落としてそれに構うことなく身を乗り出し涙目で僕に迫る冬香
「ふぐ・・・・えぐ・・・・・」
552名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:38:20 ID:LIFJpKrH
夏姉ちゃんは泣き出している・・・・初めて見た・・・・泣いている夏姉ちゃんを
「嘘だ!嘘だって言ってよ!悪い冗談だよね?そうでしょ!なんとか言ってよ!」
  冬香の怒鳴り声と夏姉ちゃんの鳴き声だけの中で僕は訳がわからなくなっていた
  どうして?僕は二人とも祝福してくれると思って・・・・
  今まで僕のことを想って色々と女の子のこと教えてくれたんじゃないの・・・・

「冬香・・・・今日も学校休むのか?」
  ドアをノックしながら何度目になるかわからないほど言った言葉を繰り返す
  あれ?ドアが開いた・・・・
  部屋に入った瞬間ほんとに冬香か?思えるほど別人になっていた
  やつれていて・・・・
「出てけ!あんたなんか大嫌いよ!」
  罵りの声に僕は引きそうになったけど・・・・冬香のことを思えばこそだ
「学校まで一緒に行こう」
  僕と二人は違う学校に通っている
  遠いというわけではないし・・・・走ればなんとかなるはず
「来るな!バカ!」
  差し伸べた手が払われた・・・・痛い
  手の甲が赤くなってしまった
「あ、ごめんなさい・・・・私」
  急に顔色を変えて冬香は俺に擦り寄った
「嫌いにならないでね?・・・・ね?お兄ちゃん・・・・・」
  心配げに僕の手の甲をさする
  おかしい・・・・どうしちゃったの?
  こんなの僕が知っている冬香じゃない
「夏姉ちゃん・・・・?」
  今度は夏姉ちゃんの部屋に入る・・・・
  夏姉ちゃんの部屋には比較的楽に入れる・・・・でも
「遊びに来てくれたの?涼ちゃん・・・・じゃあね、夏美ね〜、おままごとがいい♪」
  そう言って夏姉ちゃんは後ろから茶碗を取り出した
「どうぞ・・・・あなた・・・・」
  ゆっくりとした動作で夏姉ちゃんが僕の前に茶碗を置いた
  茶碗にはよく小さい子がやるような泥団子が入ってる
「美味しいですか?あなた・・・・・ふふ」
  呆然とする僕を見て夏姉ちゃんが微笑んだ
  本気でやってるの?僕・・・・わからないよ
  いつも優しくて僕を包み込むような包容力を持っていた夏姉ちゃん
  口うるさいけど世話好きですごく活発だった冬香
  どこで・・・・歯車がずれてしまったのかな?
  僕・・・・・僕・・・・・
 どうしたらいいか分からないよ・・・・誰でもいいから助けてよ!
「涼さ〜ん!秋乃です〜!」
  外からの声が神様が僕に使わしてくれた天使のように思えた
  僕は階段を駆け下りて玄関を開く
「秋乃さん・・・・・」
「わ・・・・少し痩せちゃった?」
  一週間ぶりの恋人の顔に僕は今にも泣きそうな顔をしてしまったかもしれない
  優しく笑んで秋乃さんは僕を抱きしめてくた
「今は・・・・このまま・・・・・ね?」
  甘い香りと柔らかさに包まれて僕は自分の力が抜けていくのを止められずに彼女に身を預けた
553名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:38:51 ID:LIFJpKrH
「誰・・・・その女・・・・・お兄ちゃん」
「・・・・・・・・ただのお友達よね〜涼ちゃん」
  声のするほうを見るとそこには夏姉ちゃんと冬香がすさまじい形相で秋乃を睨んでいた
「初めまして、涼さんのご兄弟ですか?私涼くんとお付き合いさせ・・・・」
  秋乃さんの目が驚きで見開かれた
  瞬間冬香が僕を押しのけて秋乃さんに飛び掛った
「あんたが・・・・・あんたがお兄ちゃんをたぶらかしたのね!」
「あ・・・・・く!」 
  秋乃さんの上に馬乗りになって胸元を思い切り掴み上下に振る
  秋乃さんの小さな身体が地面に何度もぶつかりその度に小さなうめき声がした
「やめろ!」
  すぐに止めようとした僕の背後に夏姉ちゃんが回り両脇を押さえた
「離してよ!秋乃さんが!」
「二人はね・・・・プロレスごっこしてるだけよ〜・・・・・心配ないわよ」
  笑顔の奥になにか黒いものが見えた気がした

「だ・か・ら・・・・涼ちゃんは向こうで夏美とオママゴトしましょうね♪」」
  どこにそんな力があるのか
  この一週間ろくになにも食べていない細腕で僕の身体を引きずる夏姉ちゃん
「殺してやる!」
  僕がもたもたしているうちに小さな声も聞こえなくなってきた
  秋乃・・・・さん?
「消えちまえ!」
  やめて・・・・冬香!
「お兄ちゃんを惑わす泥棒猫!」

4
 小さな息が漏れる
  意識が消えかかってきたみたい・・・・なにがあったの?
  痛みもなくなってきた・・・・
「冬香!」
  誰かが倒れる音がした・・・・私はゆっくりと瞳を開くと音のした方へ視線を向けた
「離して!お兄ちゃん!私が!私が!!!!」
  もがき爪を立てる少女を涼さんが必死で押さえている
「やめてくれ!冬香!どうしちゃったんだよ!」
  急に肩を物凄い力で握られた・・・・痛む首を必死で動かすとそれは視界にすぐに入った
  大人っぽい落ち着いた感じの女の人が私の上に乗っている
  目を細めた女の人は一瞬だけど微笑んだ
  息・・・・苦しい・・・・・う・・・・・
  再び視界が霞んでいくのを感じながら私は必死で涼さんの方へ手を伸ばした
「秋乃さん!」
  私の名が叫ばれると首を絞める力がいっそう強くなった
「やめてくれ!」
  泣き叫ぶ声が私の鼓膜を通り抜けるかのように聞こえたあとに急に首に込められた力がなくなった
  温もり・・・誰だろう?
  雨でも降ってるのかな?少し冷たいよ・・・・
「秋乃さん・・・・ごめんなさい・・・・・ごめんなさい」
  白の色に包まれながら私の意識もその中に消えていった
554名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:39:21 ID:LIFJpKrH

 ・・・・ここは?
「秋乃さん!」
  視界が開くと泣き腫らした目をこすっている涼さんが浮かんだ
「ここは?」
「病院だよ・・・・」
  そっか・・・・助けてくれたのね?ありがとう・・・・
「ごめんね・・・・僕のせいで・・・・僕のせいで」
  そんなことない・・・・そう言ってあげたいのに・・・・
  私・・・・

 あれから数時間で私の意識は完全に回復した
  謝り続ける涼さんをなだめてようやく事を把握することができた
  どうやら私は涼さんのご姉妹に乱暴されたらしい
  聞いてみると涼さんのご姉妹はどう考えても精神の病気だとわかった
「ここって南条医院だよね?」
「そ、そうだけど・・・・?」
  見覚えあるはずだよ・・・・だってここは
「私のお父様が経営している病院だよ・・・・」
「え・・・・そうだったの?」
  なんか・・・・可愛いな
  驚く顔も魅了的だな・・・・いけないけいない
「たぶんね・・・・それは精神の病気だよ」
「心の病?」
「そう・・・・だからね、お父様に相談してみます・・・・」
  それを聞いて涼さんは嬉しさを表したあとすぐに悲しげに俯いた
「ごめんね・・・・僕のせいで」
「ふふ・・・・気にしない、気にしない」
  私は少し痛む手を涼さんの頬に重ねてゆっくりと下に這わした
「これでも院長の娘ですよ?そこらへんの女の子よりも理解はあると思うよ」
「でも!」
「私たち・・・・恋人ですよね」
  涼さんは私を見て少し微笑んだ
「キミが僕を許してくれるのなら」
  なんだ・・・・そんな心配してたの?
  バカだな・・・・・もう
  ああ、愛おしい・・・・この人が・・・・とても
「私の気持ちは変わらないよ・・・・涼さん」
  そう・・・・永遠に
「精神科医さんに相談してみます・・・」
「ありがとう・・・・悪いね・・・・・気を使ってもらって」
  私は首を振って気にしないでと合図を送ってにっこりと笑んだ
「将来・・・・私の義姉妹にもなるんだから」
「そ、それは・・・・・うぅ」
  ムッ・・・・なにかな、その反応は・・・・
  涼さんは結婚を遠まわしに連想させると引いてしまうタイプみたい
  男の人ってみんなそうなのかな?
  私にとって彼以外の価値観なんてどうでもいいか
「ああ、なんか胸が痛いよ〜」
「え!?え!!!」
  いかにも演技ですよって感じで私はよろめいてベットに頭を付けた
「痛いよ・・・・・」
「ご、ごめんなさい・・・・あの時背中を強く打ったから・・・・・だから!」
  おどおどしながら涼さんが私の背中をさすってくれた
「私のこと・・・・好き?」
「え・・・・・う、うん」
「愛してる?」
「勿論だよ・・・・・」
  少し不思議そうな顔をした涼さんの顔が布団と私との間にある指の隙間から見えた
  優しいな涼さんは・・・・
555名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:39:36 ID:m/qfGS5z
基本的に避難所で付けられたレスには反応したくないが
>>357の余りに卑怯な態度が目に余ったので煽り返させてもらった
一万年は気にせず、投下に専念してくれたまえ
556名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:40:01 ID:LIFJpKrH
「治らないよ・・・・」
「うぅ、どうしよう・・・・・」
「だって・・・・胸が痛いのは・・・・あなたのことでいっぱいだからだよ」
  げふ!大声を上げたあと涼さんが顔を真っ赤にしてベットに上半身を横たえた
「いつか結婚してくれますね?」
「はひ・・・・秋乃さん」
「あ、そうだ・・・・退院したらデートしませんか?」
「はひ・・・・秋乃さん」
  なんかバカップルみたいですね・・・・私たち
  幸せ・・・・

5
 不安を胸に玄関のドアを開いた
  秋乃さんが入院中彼女に無理言ってずっと病院に居た
  だから家には一度も帰っていない
  両親がいたらストッパーになってくれたのだろうけど
  二人は8年前に他界していて今は三人だけ
  きぃ・・・と音を立ててゆっくりと家の中をのぞいてみる
  真っ暗だ・・・・中に入って居間に近づいていく
  とんとん・・・とんとん・・・・料理の音?
  規則正しい包丁の音に導かれて僕はゆっくりと廊下と居間を繋ぐドアを開いた
「あら、お帰り〜涼ちゃん」
  一瞬自分の目を疑った
  どういうこと?
  その光景は僕がまだ秋乃さんと付き合うまえ・・・・あの穏やかな時間が流れていたときと・・・
  同じだった
「お兄ちゃんどこ行ってたの?私お腹ぺこぺこだよ〜」
  無邪気な笑みが僕を迎えてくれた
「こら、冬香ちゃん・・・・はしたない」
  暖かな笑みが僕を迎えてくれた
「さ、お料理できたわよ・・・・涼ちゃんも早く座って」
  料理のいい香りに釣られて僕は指定席に腰掛けた
  その後はいつもと変わらず
  間延び声で僕に甘える夏姉ちゃん・・・・
  無邪気に僕にじゃれつく冬香
  あの出来事が夢だったのではないかと思えるほど
  なにも変わらない・・・・あの時のままだった


今日は待ちに待った涼さんとの初デート♪
  し・あ・わ・せ・・・・あぁ
  幸せに浸りつく前に私は涼さんにお二人の様子を聞いてみた
  涼さんの答えは晴れやかな笑みと思いがけない一言だった
「え・・・・そうなの?」
  私が小首をかしげると涼さんはうんうんとうなずいた
「僕もびっくりだよ・・・・でも、これで元通りだよ」
  嬉しそうな涼さんに私も思わず笑んでしまった
  よかった、二人は涼さんが以前話てくれた二人に戻ったのね・・・・
  少し痛い思いをしてしまったけど、二人とは仲良くやっていきたい
  それと謝らなくちゃ・・・・二人を病気だって決め付けちゃって
「今度、お家にお邪魔して・・・・良いかな」
「ほんと!あぁ、楽しみだな・・・・いつのする?」
  最近元気がなかったけど・・・・ようやく涼さんは本来の明るさを取り戻してくれた
  私の気持ちも軽くなって鼻歌なんてしながら私は涼さんの腕を取った
「う・・・・秋乃さん?」
「いいでしょ?私たち・・・・こ・い・び・
557名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:40:32 ID:LIFJpKrH
鼻先にちょんと指を乗せて私は笑んだ
「なんだからね♪」
  恥ずかしそうに頬をかきながら涼さんは私の肩に手を回してくれた
  少し人通りの多い商店街で私たちはつい最近まで羨ましいと思えてならなかった恋人たちのように
  肩を寄せ合った
  幸せ・・・・・
 
  でも、楽しい時間はすぐに過ぎてしまった・・・・
  デートの王道の映画そのあと昼ごはんをお洒落なお店で食べて・・・・
  それで・・・・・もうおしまい、私の家に着いちゃった
「ここが秋乃さんの家か・・・・」
  興味津々といった感じで涼さんが私と家を交互に見た
「じゃあ、もう夜も遅いし・・・・帰るね?」
  しばらくして涼さんは私にそう言うと手を振って背中を向けた
「ま・・・・ま、ま、まま・・・・・・・待って!」
  いかにも動揺していますよっていう声で私は彼を引きとめた
「よ・・・・よよよよ、よ・・・・・よか・・・・ったら家・・・・寄っていかない?」
  涼さんは少し戸惑って見せてケータイを取り出した
「あ、夏姉ちゃん?僕・・・・今日遅くなるから・・・・うん、ご飯はいいよ」
  なんどか涼さんはうなずくとケータイを切った
  そして私の方を見て微笑んだ
「じゃあ、少しお邪魔させてもらおうかな・・・・」

これが秋乃さんの部屋か・・・・
  じろじろ見るのも失礼だと思い僕は床に腰掛けた
「あ、今お茶もって来るね」
  僕は彼女の細い腕を握った
  振り返る彼女に首を振って見せると彼女は『いいの?』
  と、目で語りすぐに僕の隣に腰掛けた
  意図してのことなのか少し密着度が高い
  小さな肩が僕の胸に当たり少し身を預けるような体勢だ
  けど、可愛くなったな・・・・
  初めて逢ったのは中学一年のときかな?
  メガネを掛けていてあまり目立たない子だった
  話出したきっかけは些細な物だったと思う
  僕が落とした本を彼女が拾って・・・・それが彼女のお気に入りだった
  それから親しいっていうほどじゃないけど朝挨拶したりたまに本の話をしたり・・・・
  高校に入って最初彼女を見たとき正直別人だと思った
  そして・・・・イライラさせられることもあった
  彼女に・・・・ではない
  中学の頃、僕が秋乃さんと仲良くしているのを見て友人が
『やめとけ、あんなの・・・・お前ならもっと上のランクでもイケルって』
  そんな風なことを何度も言われた
  でも僕はそうは思わなかった・・・・メガネを掛けていたけどすごく綺麗な顔立ちだと僕には解っていた
  それに礼儀正しいし清楚だし・・・・憧れた・・・・
  彼女の魅力も知らないで容姿が変わった瞬間に手の手のひらを返したかのような級友に
  僕は怒りを覚えた・・・・
  もうそんなイライラ関係ないか・・・・

 気づくと秋乃さんが僕を熱っぽい視線で見つめていた
558名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:41:06 ID:LIFJpKrH
密着してる身体も心なしか温かくなっているように思えた
「ね、涼さんHしたことある?」
「・・・・・・・」
  突然な言葉に心の準備が出来ていない僕は呆然としてしまった
  秋乃さんは身を乗り出すような形で四つん這いになって僕に顔を近づけた
「私・・・・前にお付き合いしていた女性と比べてどうですか?」
  恍惚の顔が近づき彼女の舌が僕の唇を舐めた
「僕・・・・秋乃さんが初めてだよ・・・・」
  勘違いしているようなので僕は少し恥ずかしかったけど女性歴は秋乃さんだけだと伝えた
  すると恍惚の顔に喜びが加わり色っぽさの中に無邪気さが見えて僕は一瞬でダコ状態になった
「一緒ですね・・・・私も・・・・涼さんだけですから・・・・」
  大胆に迫ってくる
  肩を少し震わせ僕の服を脱がしていく
  上半身を裸にすると僕の胸に顔を埋めた
「ごめんなさい、私・・・・これからさきは・・・・どうしていいか」
  そっか、大胆に迫ってきたけど彼女も僕と同じ・・・・初めてなんだ
  だったら男の僕がしっかりリードしないと・・・・
「いいの・・・・」
「はい・・・・涼さん」
  確認を取ると秋乃さんは顔だけではなく身も僕に預けてきた
  優しく抱きしめると秋乃さんは僕の胸に頬ずりしてくる
  そんな彼女が愛おしくてしょうがなくなり上着をゆっくりと脱がした
  下のロングスカートもゆっくりと彼女が怖がらないように気を付けながら脱がしていく
  下着だけになった彼女に僕は口付けた
「涼さ・・・・・ん・・・・んちゅ・・・・ちゅ」
  舌を差し入れると彼女は少し取り乱しそうになったけどすぐに僕を受け入れてくれた
  僕も勝手が解らないけど今出来ることをすればいい・・・・僕たちはこれからだから
  これからお互いを知っていく
  そして・・・いつか一つになる、本当の意味で・・・・
  これはその第一歩なんだ・・・・
 舌を絡ませあいながら僕は彼女の背中に置いた右手をゆっくりと下げてブラのフックを取った
  瞬間彼女が恥ずかしくなったのか身体を密着させて僕に見えないようにした
  でも、柔らかさは伝わっている
  それを彼女も理解しているようだ
  恥ずかしさを紛らわすためにか彼女は僕の首に腕を絡めてさらに深く口付けてきた
「ん・・・・くちゅ・・・・ん・・・・・・ん」大胆な彼女の行動に僕はさらに興奮して下の方に手を這わした
  形の良いお尻を少し揉むと彼女から自分では制御できない声を発した
「あ!・・・くふ・・・・んちゅ」
  身体が仰け反った瞬間に僕は手を胸に滑り込ませた
「あ・・・・・きゃふ!」
  驚きで唇が離れる
  すぐに視界に入ったのは顔をこれでもかと恍惚させ目をとろんとさせた彼女の「女」の顔だった
  初めて感じる直接の柔らかさに感動を覚えながら僕は下に手を伸ばし
  無防備な彼女の恥部に触れた・・・・濡れている・・・・
  胸とは違う柔らかさに僕の頭がスパークした
「秋乃さん・・・・愛してるよ」
「あ・・・・・くふ!あぁぁ!」
  耳元でささやいて耳を甘噛みすると彼女の声が大きくなり恥部から流れる愛液も増した
「わ、わたし・・・・も・・・・・く・・・・・あ・・・・・愛していま・・・・すぅ!」
  途切れ途切れの愛の言葉・・・・
  僕は彼女の想いに包まれ幸せをかみ締めながらゆっくりと彼女をベットに寝かせた
  少し離れてその美しい体を見つめる
  夏姉ちゃん並みに大きな胸・・・・形もすごく綺麗で腰も簡単に折れてしまいそうなほど細い
  それに加え可愛らしい顔を赤く染めすべてを僕に委ねる絶対的な信頼
  僕は一瞬で魅せられていた・・・・
  彼女の恥部に指を這わせながらもう片方の手で胸を揉む
「あ・・・・涼・・・・さん・・・・・あ・・・・あ・・・・きゃ・・・・く〜〜」
  快感が体中に周り彼女の雪の肌が赤くなっていく
「涼さん・・・・涼さん!涼さ〜ん!!!」
559名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:41:21 ID:m/qfGS5z
どうやらコピペでスレを流す戦術に出たようだね
タップリ後悔すると思うよ
560名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:41:40 ID:LIFJpKrH
両手を広げて僕にキスを催促してくる秋乃さん
  僕は彼女の要望に答えて深く口付けた
「あ・・・・んちゅ・・・・く・・・・ちゅ・・・・・あ・・・・・ん」
  ゆっくりと唇を離すと彼女は微笑んだ
「涼さん・・・・私を涼さんだけのものに・・・・して」
  精一杯の勇気の言葉にうなずくと僕は下半身を露出して彼女の恥部に自分のそれを合わせた
「行くよ・・・・いいね?」
  彼女がうなずくのを見て僕はゆっくりと彼女の中に進入した
「あ・・・・・く・・・・・ん・・・・・・あん・・・・」
  痛みにその顔を歪ませる彼女にキスの雨を降らしながら僕はさきに進んだ
  壁のように僕の前に立ちはだかる彼女の純潔の印
「く――」
  悲痛な声に僕は止めようとしたけど秋乃さんは首を横に振って僕の腰に足を巻きつけた
  僕は軽く彼女の唇にキスすると先に進んだ
「あ・・・・・あ――――――!!!!!!」
  膜を突きぬくと僕のそれが深く彼女の中に一気に入った
  これで僕たちは結ばれた・・・・誰も侵入できないほど深く・・・・
「涼さん・・・・・」
  痛みに耐えるその顔・・・・ごめんね
  僕が引き抜くのを見て彼女の顔が恐怖で歪んだ
「ご、ごめんなさい!私の身体・・・・良くなかったの?」
  自分に非があると勘違いした秋乃さんが不安そうにそうつぶやいた
「そんなことないよ・・・・すっごくいいよ・・・・でもね」
  これ以上痛みに顔を歪める彼女を見ていられなかった
「君が大事だから・・・・」
  髪を優しく撫でながら僕は彼女を安心させようと努力した
「大事にしたい・・・・だから、今日はここまで」
「でも、それじゃあ涼さんが満足・・・・・」
「それは・・・・また今度・・・・ね」
「あ・・・・・はい」
  そうだ、これからなんだ・・・・・僕たちにはこれからがあるんだ
行為を途中で打ち切って二人で背中を向け合って服を着なおす
  悔しいな・・・・・涼さんを最後まで満足させてあげることができなかった
  彼は優しいから私を気遣ってのことなんだろうけど・・・・
  涼さん・・・・ごめんね最後まで満足させてあげられなくて
  でも、これからたくさんあなたに触りたい
  これからもっと私の気持ちを伝えたい
  私を知ってほしいもっと彼を知りたい
  心をもっと繋げたい
  もっともっと・・・・愛してあげたい
  私を・・・・見て欲しい
  私だけを・・・・・
  不意に涼さんのケータイが鳴った
「はい、冬香?どうしたの?・・・・・え?・・・・・もう、僕はそんな子供じゃないぞ」
  ご兄弟とはいえ愛し合った・・・・中途半端だけど・・・・・
  そのあとすぐに私以外の女の子の電話に応えられると私としては面白くない
  不機嫌そうな私をちらちろと伺いながら涼さんはすぐに電話を切った
「あ、はは・・・・・若い女の子の家にいつまでもいるなってさ」
  複雑そうな笑顔・・・・そんな顔しないでください
「迎えにくるとかって・・・・まったく二人はいつまでたっても僕を子ども扱いなんだから」
  子ども扱い?いつものこと?少し違うような気がした・・・・
  またケータイが鳴った
「はい・・・・もうしつこいな!大丈夫だよ!・・・・あ、ごめん怒鳴ったりして・・・・・」
  また冬香さん・・・・・かな?
  小さな泣き声が涼さんのケータイから少し聞こえてきた
  涼さんが何度か謝ると再び電話を切った
561名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:42:11 ID:LIFJpKrH
  それと同時に今度はチャイムが鳴った
  ピンポ〜ン
「涼ちゃ〜ん!」
  外からの女の人の声に涼さんは驚き窓から外を見た
「夏姉ちゃん・・・・!?」
  え・・・・どういうこと?
  二人で玄関に向かってドアを開いた
  そこには満面の笑みの・・・・・
「夏・・・・姉ちゃん・・・・・なんで?」
「近くでね・・・・買い物してきたの・・・・近くを通ったから・・・・迎えに来たのよ?」
  買い物袋を少し上げて夏美さんがはにかんだ
「あの・・・・・」
「さぁ、帰りましょう・・・・涼ちゃん」
  この間の謝罪の言葉を発せようとした私を無視して夏美さんは涼さんの腕を取った

「夏姉ちゃん!ちょっと!」
「いいから、いいから・・・・・速くしないと大変なのよ〜」
  引きずられるように涼さんが夏美さんに連れられて遠くなっていく
  少しして涼さんは観念したのか自分で歩き出す
  振り返り両手を合わせて私に謝ると涼さんはにっこりと笑んで速くと急かす夏美さんに続いていった
  ・・・・・なんか急に寂しくなった
  ん?なんだろう?変な匂いがする・・・・
  裏庭辺りからパチパチとどこかで聞いたような音がする
  音のほうへ進んでいくと真っ赤な炎が裏庭に置いてある倉庫を燃やしていた
  私はしばらく呆然としてすぐに状況を理解して近くにあるホースを握って蛇口をひねる
  水がホースから噴出し数分浴びせると炎は消えていった
  安堵の声がだして私は両親に電話しようと窓から家の中に入った
  また異臭がして私は辺りを見渡した・・・・ガスが抜けている?
  私は思わずゾッとしたもし炎がここまで回っていたら
  私の部屋は二階・・・・
  台所と玄関はドアで仕切られていたので匂いに気づかなかったみたい
  急いでガス線を閉めなおし台所中の窓を開く
「ふ〜」
  私はもうなにをする気も起きなくなって自分の部屋に戻った
「え・・・・・」
  自分の部屋の異様な光景に私は息を飲んだ
  部屋中が荒されてお気に入りの動物のお人形に針や画鋲が刺さって転がり
  タンスは倒されて服はめちゃくちゃに切り裂かれていた
  部屋の中心にぽつんと置かれた写真を私は手に取った
「嘘・・・・・・」
  何枚かの写真を見てみると全て今日の私と涼さんの写真だった
  私の顔だけ切り抜かれて写真の置いてあったところに落ちていた・・・・
  それすらもずたずたに切り裂かれて
翌日、僕は放課後に秋乃さんから呼び出された
「どうしたの?」
  風で揺らめく髪を抑えながら秋乃さんは、僕に告白したときと同じように一大決心の顔した
「あのね、ご姉妹って・・・・いつも涼さんにベタベタなのかな?」
  へ?なに・・・・あまりに簡単な質問に僕はアホみたいに口を開いてぽかんとしてしまった
  ようやく平静さを取り戻して彼女の質問のことを考えてみる
  ベタベタ・・・・かな?最近は・・・・
  夏姉ちゃんは朝ちゃんと起きるようになった・・・・
  問題なのは朝起きてすぐに目に入るのは夏姉ちゃんの顔
  つまり朝起きて僕の布団にもぐりこんで寝顔をみているらしい・・・・
  冬香は・・・・前に風呂に入ってるとき乱入してきたな・・・・
  背中流してあげる・・・・なんて
 
562名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:42:41 ID:LIFJpKrH
それと毎日交互に学校の校門の前で僕を待っている夏姉ちゃんと冬香
  あれ?ダメじゃん・・・・まえより悪化してるじゃん!
  今頃になって僕はそんな風に思えた
  あ、はは・・・・僕って鈍すぎ
「そうかもね・・・・二人とも年頃なんだし、僕にくっ付いてばかりだと彼氏も・・・・」
「ほんとにそう想ってるんですね!」
  ずんずんと僕に迫って白熱する秋乃さん
「あのね、私の親戚の経営するマンションで一人暮らししてる気ない?」
  パンフレットのようなものを取り出して僕に見せてくれる秋乃さん
  結構広いな・・・・それに窓の向こうの景色も申し分ない
  でも・・・・
「無理だよ・・・・一人暮らしなんて・・・・お金とか掛かるし」
  彼女はそれを聞いてニパっと笑んで僕の手と自分の手を重ねた
「お姉さん方も・・・・そろそろ、兄離れ弟離れした方がいいと思うんです、
  お二人のことを想っているなら・・・・今がそのときなんです」
  そうだ、いくら二人が僕とずっと一緒に居たいと思っていても僕たちは兄弟なんだ
  いつかそれぞれ伴侶をみつけて離れ離れにならなきゃならない
  僕も、秋乃さんと出逢ったんだ・・・・この先この先なんて言ってられない
  絶対的な信頼を僕に寄せてくれる秋乃さんの為
  そして僕と夏姉ちゃんと冬香のため
  将来のことも考えて決心しなくちゃならない
  でも・・・・
「僕もそうしたいよ、でも・・・・お金」
  一人暮らしなんてできるほど僕に蓄えはない
  それに・・・・バイトしようにもこの学校はバイト禁止なのでできない
「お金の心配なら無用ですよ・・・・私が」
「それはできないよ」
  親しき仲にも礼儀あり
  僕の信念だ、そ僕は小さい頃からずっと破らずにいた誓いだ

「お金の心配ならいりませんですよ!」
  彼女は少し口調を変にしながら僕に必死で訴えかけた
「でもね、それは出来ないよ・・・・」
「なら、私も・・・・なら良いんですね?」
  へ?私も・・・・それって
「同棲ってこと?」
  彼女は顔を真っ赤にし、うつむき、僕の手に指を這わせてもじもじしだした
  でもそれって・・・・僕ヒモじゃん!
「両親の許可はとってあります」
  そこまで進めていたのか・・・・僕を想ってしてくれてるにしてはあまりに必死だ
  なんか理由があるのかな?
  いけない、いけない・・・・前に友達が言ってた
  長続きのコツは信じる事だって
  相手を信じていれば自然と相手も自分を信じてくれる
  僕は変に納得させられた言葉を思い返した
  そうだよ、彼女は僕の恋人信じてあげなきゃ疑ったりなんてしちゃダメだ
「でも、それじゃあ・・・・」
「なら、将来会社に就職したら二人ですこしずつ返しましょ?」
  あれ?それって結婚も前提ですよね、秋乃さん?
「私の将来の旦那さまなんですから・・・・と、いうことは私の両親はあなたの両親も同じですよ」
563名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:43:12 ID:LIFJpKrH
そ、そうなのかな?なんか矛盾しているような気がする
  以前の僕なら結婚を意識させられるとたじろいでいただろうけど今はそんなことはなかった
  日に日に僕の彼女への気持ちは大きくなっている
「涼さんは少し人に甘えてもいいと思いますよ?好意は受けていつか返せばいいんですよ」
  いい機会なのかもしれない
  僕も二人から離れて見てみたい
  自分がどこまでできるのかを
「わかったよ、秋乃さんがそこまで言うのなら」
「やった〜♪」
  飛び跳ねて喜ぶ秋乃さん
  僕は無邪気に跳ねる彼女に魅せられていた

「すっげ〜」
  再びポカンとしてしまった
  あの後彼女と一緒に下見でマンションまで来てみた
  まずその大きさに驚かされてしまった
「はやく、はやく〜」
  喜び今にもスキップしそうな勢いの秋乃さんが僕の手を引く
「秋乃、その子が噂の彼氏?」
  後ろから掛けられた声に僕は先ほどとは別の意味で驚いた
  一緒だ・・・・秋乃さんの声の生き写しだった
  振り返るとそこには秋乃さんがもう一人いた
  でも、少し違う
  秋乃さんの髪は肩くらいまででストレート
  でも、その子は腰まで長く少しウェーブが掛かっている
「あれ〜驚いてる?もしかして言ってないの?秋乃?」
「あ、いっけない・・・・まだだった」
  状況の理解できない僕に秋乃さんが慌てて頭を下げた
「この子は私の双子の妹の春乃です♪」
  双子?双子?えぇぇーーーーー!
「うっそ〜ん」
  驚く僕を見て春乃さんはくすくすと笑んだ
「そっか、そっか・・・・とうとう告白したのよね〜、中三のときからいきなり女の子らしく
なったと思ったけど・・・・これはそうでもしたくなるわね」
 どうやら秋乃さんから僕のことは聞いてるらしい
 当たり前か・・・・でも、初耳だよ・・・・
 そうでもないか、まだ中学の頃兄弟がいるって言ってたもんな
 遅いよ、今頃思い出すなんて・・・・僕の記憶って案外単純にできてるのかも
「春乃ちゃんそれは・・・・その言わない約束でしょ?」
「あ、いけない・・・・・でもいいじゃん、こんな素敵な彼氏GETできたんだから」
 品定めするかのように僕の全身に視線を這わせて春乃さんはにっこりと笑んだ
「して、どうだったの私の姉の・・・・お・あ・じ・は?」
 ぶ・・・・・・
「春乃!」
「きゃ〜怒らないで〜ただのひがみよ〜羨ましいの〜素敵な彼氏が居て〜」
564名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:43:44 ID:LIFJpKrH
以上で投下終了です
565 ◆P2eB9kM1aI :2007/12/09(日) 20:44:12 ID:ao+2Kwkk
再び書きこむ事、割り込みの無礼、お許しください。
一万年は半年ぐらい後まで投下しませんし、
一億年なんてストーリー決めてもいません。
もしも一億年がまた投下されても、私ではありません。
返事を下さるとありがたいです。
566名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:45:38 ID:hxdsZmub
ID:LIFJpKrHもNGIDだ
これはこのスレで投下された「姉妹日記」だ
パクリが横行するなんてな…
567名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:48:24 ID:m/qfGS5z
TOPに題名を付けてくれるとありがたいのだが
568 ◆P2eB9kM1aI :2007/12/09(日) 20:48:57 ID:ao+2Kwkk
阿修羅様、まとめサイト更新時に、一億年は載せないでいただけませんでしょうか?
正直、勝手に書かれて困惑しています。
この二日仕事関係でスレを見ていないうちに勝手な二次創作を投下し、あげくに
本人の振りをするなんて酷すぎます。
書いた方が正直に申し出て下されば、設定をパクらないのなら許しますし。
569名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:51:51 ID:hxdsZmub
ついでにID:+On6q1Prも「教授と助手とロリコンの微笑み」ってやつのパクリ
570名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 20:54:13 ID:5VzfIN3R
ひたすらネ甲職人の皆様、お待ちしております

いや・・・・ホントに切実に・・・書けない自分が悔しい・・
571 ◆P2eB9kM1aI :2007/12/09(日) 20:58:08 ID:ao+2Kwkk
一億年を勝手に書かれ、投下され、あげくに本人の振りまでされた私は今、
自分と同じ顔の双子に恋人を奪われて嫉妬したキャラ(南条春乃、でしたっけ)
の気持ちが分かる気がします。
572名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:03:29 ID:lT4pkBkT
>>571
最初っからトリップが違うってことくらい分かってんだよ!!
いいから黙っとけや
573名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:07:31 ID:xMO03/ML
駄目だ一万年
何も進歩しちゃいねぇ


3日位来るのをやめてみるわ
574名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:09:17 ID:fCUWpG82
>>570
書けなくてもいいんだよ。読み手だったのに調子こいて書きだして後々苦しむ俺みたいになるよかいいよ
でもとりあえずこっそり書いてみよっか。上手くいきゃ君がネ申だ。

つーかなにこのパクリ投下大会
575名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:13:12 ID:eHI1zH8q
>>549
>僕は空気を思い切り吸い込んで深呼吸した

いきなり馬から落馬してるよ

>「涼ちゃ〜んもう少し寝かせて・・・・涼ちゃんも一緒に♪」

音符記号付けて叩かれなかったのは不思議だね♪

>甘ったるい声を出して僕のお姉ちゃんの夏美が僕の首に両手を回した

僕のお姉ちゃんが僕の首にぃ
どれだけ幼稚な文なの?

>いつもどうやってこの抱きつき攻撃から開放されてるかって?

開放してるのは書き手の脳膜だな。解放だろうね。

>布団の中でもぞもぞ動く僕たちを

剥ぎ取ったはずの布団が再び……いつの間に……

>「姉さん!速くしないと遅刻するよ!」

早く誤字に気付かないと笑われるよw

>朝ごはん手を付ける



>「あ、お兄ちゃん・・・・口にご飯が付いてるよ・・・・」

口元か唇だろうね。

>予行練習

予行演習。いくら一発変換できるからって間違いは間違い、誤用は誤用だ。

>放課後僕が帰ろうと身支度をしているろ後ろからか弱い声がした

ろろろろし、ろし、ろしあんるーれっと

>アイドル化

アイドル視

箸にも棒にも掛からない作品だけど、一応1レス分だけ添削しておいた。
悪いけど、句読点も付されていない作品は文章と認めないから、今後はスルーさせて貰うよ。
ところでホントにこんなのでGJ貰ってたのか?
どうにも嘆かわしいな。
576名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:13:37 ID:AHXCQ1G9
全てウナギイヌの仕業
577名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:15:54 ID:ux3tikQu
というか今荒らしにいちいち反応してる奴は>>4を読め。
>>4を守れてない連中は誰であろうが荒らし。大人ならスルーしろ。
反応する奴も一種の荒らしだ。
単発スマソROMに戻るわ。
578名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:16:34 ID:eHI1zH8q
そう思うと楽になれるだろ
579名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:19:05 ID:AHXCQ1G9
ウナギイヌがどんどんネタキャラに昇華していきます
580名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:19:55 ID:eHI1zH8q
子供の作文みたいな旧作が貼られたから、つい童心に戻ってしまったよ
俺様に罪を着せようという連中の仕業かな?
なあ、隔離病棟の入院患者諸君
581名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:21:40 ID:AHXCQ1G9
ウナギイヌ「避難用シェルターは隔離病棟。感染症や放射線がいくら飛び交っていようと外を歩くのが健常者」
582名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:23:32 ID:eHI1zH8q
>>581
ダメじゃないか、勝手に隔離センターから出てきたりしちゃ
君のかかっている病気は伝染性が強いんだから
583名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:23:58 ID:hxdsZmub
>513
>575
なぜIDが変わってるか考えてみよう
ヒントはウナギイヌ、自演だ
584名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:27:07 ID:eHI1zH8q
スマンがアンカーの付け方から勉強してくれないか
ここは素人がウロチョロするところじゃないぞ
585名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:31:24 ID:AHXCQ1G9
子:おとうさんおとうさん ウナギイヌがなにかをいうよ

父:ぼうや あれはじさくじえんじゃ
586名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:33:59 ID:hxdsZmub
>>584 専ブラじゃないのか
普通のブラウザだと>584はアンカーにならないが専ブラなら機能する
587名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:38:16 ID:AHXCQ1G9
ウナギイヌ影分身の術

ウナギイヌ「えーマジ避難所!?」
ウナギイヌ「避難所の住民はじつにばかだな」
ウナギイヌ「こいつはくせぇーッ!隔離センターの匂いがプンプン」
ウナギイヌ「だよねー」
ウナギイヌ「キモーイ」
ウナギイヌ「キャハハハハ」
588名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:39:55 ID:ao+2Kwkk
一億年書いたのもウナギイヌの仕業と解釈してよろしいでしょうか?
589名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:42:03 ID:AHXCQ1G9
その通り!

ウナギイヌ「>537は卑怯」
ウナギイヌ「>537は粗チン」
ウナギイヌ「>537マジうぜーよな」
ウナギイヌ「ほんとほんと」
590名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:42:47 ID:AHXCQ1G9
>357でした^^;;;
591名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:42:51 ID:ao+2Kwkk
ありがとうございます。安心したのでROMに戻ります。
592名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:52:39 ID:g/U0AWws
>>580
「童心にもどる」
まさに「頭を捻りたくなるような」使い方だね。
批評したいのなら、もっと日本語勉強しようよ。
ウナギさんが酷評した作者様の文章より、僅か数行しかないあなたの文章の方が誤字、脱字、誤用が多いからね。
それと、もっと小説読もう?
そして、小説の勉強しよう?
ひとまず比喩の使い方から勉強した方がいいみたいだよ。

あ、後ね。以前ウナギさんは「体言止めを多用するのは変だ」って言ってたけど、それも小説におけるひとつの技なんだよ?
ヒントはね、日本のラップかな。日本のラップでは、なぜ体言止めが多用されているのかな?
よ〜〜く考えれば分かるよ。
593名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:58:53 ID:AHXCQ1G9
返答予想
1.ウナギイヌ「そんなしょうもないミスで鬼の首を取ったようにはしゃぐなよ!!!!!」
2.ウナギイヌ「俺にだって……間違えることぐらい……ある」
3.ウナギイヌ「はーへーふーんそう」

↓さあ当たるかな!?
594名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 22:13:56 ID:aqeHsofp
つーか、どうせここ荒らしのせいでしばらく機能なんかしないだろうから
さっさとこのスレ落として、次スレも立てないほうがいいだろう、現状じゃ荒らしに土壌提供してるだけだし。
面白がって煽ってる糞住民もいるし

荒らしに不満があるなら避難所で話せばいい、元々雑談スレでも無いし
避難所に篭ってりゃ日本語オバケ兼構ってちゃんのウナギイヌも孤独死するだろ

まぁ、こんなこと書いたら本人は避難所を隔離病棟とかいってネガティブキャンペーンするのに必死になるだろうが
595名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 22:40:02 ID:I06dmWf7
阿修羅氏のSSまとめが公開中止になっていて一ヶ月ぶりに慌てて飛んできた俺に誰か事情をkwsk
596名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 22:54:26 ID:6BVE1wXJ
>>575 保管庫から丸コピしてそのままスレに投下する奴が現れたからその対策だろ。
現状、荒らしとそれをスルーできない住人が暴れまわってどうしようもない状態だし、落ち着くまでしばらくは公開停止になるんじゃないかな。
597名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:01:40 ID:QXsxp6Am
>>592

批判された書き手がやり返すのはウザイな

童心にもどる の検索結果 約 1,380 件
童心にかえる の検索結果 約 4,820 件

まあ本来の使い方の方が多いのは当然として、
世間では「もどる」も一般的な使用法として認知されているようだね。

元々SSとして発表された文じゃなく推敲もなされていない雑文なんだから、
次元の違う話に対してわざわざ頭を捻る必要もあるまい。
2ちゃんでそんなこと言ってたら、頭が外れてしまうよ。

それよりもっとあるという誤用とやらを示してくれないかな?
たった一つではハッタリにもならないから。
あるんならそれこそ嬉しそうに箇条書きにして指摘してただろうね。

日本語のラップ?
そんな低俗な猿真似文化を持ち出すのはどうかと思うな。
全部お経にしか聞こえなくて、おかしくておかしくて。
頭悪くてひねりが利かないから、仕方なく体言止め連発してるんじゃないの?
どこかのヘボSS書きみたいにね。
598名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:04:18 ID:8/Nch7GV
これはひどい…このスレ好きなのに…なんでこんなことするんだろう…
599名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:05:01 ID:QXsxp6Am
>>596
俺様憎しのためとうとう墓穴を掘ったようだね
確か>>559で忠告してあげたはずだが
もう後の祭りだな
600名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:07:52 ID:ao+2Kwkk
>>597
童心は『もどる』じゃなくて『かえる』の方が自然じゃないですか?
601名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:08:31 ID:I06dmWf7
>>596
なるほどね…。
いや、忙しかったし、スレも荒れてたんで阿修羅氏のサイトで見てたんだけど、迷惑だね。
自浄作用がはたらくことを願って、ROMに戻ります。
602名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:09:17 ID:pMiwoZH6
俺、実はウナギ=阿修羅さんじゃないかとこっそり思ってる
サイトを閉じたくなってわざとスレを荒らしてみたりして
ウンザリきたことにすれば後腐れなくサイトを止めたり再開できたりできるし
考えすぎかな
603名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:10:38 ID:sfXVteh2
ラップじゃなくて日本古来の俳句を例に出せばよかったのに
604名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:13:31 ID:kgYm6iNB
俳句を対比に使っちゃ駄目でしょう
575という極度に限定された世界だから
単語のら列になってもしかたないですし
形式自由なSSとは全然別物ですから
605名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:14:06 ID:hxdsZmub
はいはいウナギイヌ素晴らしい
606名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:16:19 ID:kgYm6iNB
>>605
またか
まずこれから止めないか?
607名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:18:09 ID:SZBWd1Zt
話が長い
608名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:21:51 ID:lrhoyhzT
雑文に突っ込むなとか言っておいて>>357氏には全力突っ込みしてる件について
609名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:22:31 ID:nrX3HFzu
なんでウナギさんはIDがコロコロ変わるの?
610名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:23:27 ID:ao+2Kwkk
>>609
ウナギさんは複数いる可能性も。
611名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:26:35 ID:kgYm6iNB
つか、>>357に絡んでるのは一万年だろう?
612名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:28:21 ID:ao+2Kwkk
いえ、一万年は私です。この土日では>>546が私の最初の書き込みです。
613名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:31:14 ID:hxdsZmub
>609
>583
614名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:36:36 ID:ao+2Kwkk
すみません。>>542でした。
615名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:38:29 ID:ao+2Kwkk
『一億年』は恐らく私を貶める為のウナギの陰謀なのでしょう。
616名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:38:33 ID:g/U0AWws
>>597
〉まあ本来の使い方の方が多いのは当然として、
〉世間では「もどる」も一般的な使用法として認知されているようだね。

その理屈だと、ウナギさんが今までしてきた批評にも当てはまっちゃうよ。いいの?

〉そんな低俗な猿真似文化を持ち出すのはどうかと思うな。
〉全部お経にしか聞こえなくて、おかしくておかしくて。

じゃあ、歌詞だけ読んで。出来れば声に出してね。


あと、指摘の件なんだけど、面倒くさいから、おかしな点の箇条書きでいい?
いちいち解説入れてたら、レスたくさん消費しちゃうからね。
でも、今ゲーム中だから、投下は少し遅くなるよ。そこんとこよろしく。
617名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:40:14 ID:AHXCQ1G9
>>602
ウナギイヌ「ウナギ=一万年だろ」
ウナギイヌ「ウナギ=阿修羅さんじゃね」
ウナギイヌ「ウナギ=星空に違いねえ」
ウナギイヌ「ウナギイヌが今年もやってくる」
ウナギイヌ「イヌは喜び庭駆け回るウナギはこたつで丸くなる」
618名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:41:41 ID:ao+2Kwkk
>>617様、
それは私=ウナギイヌではないと信じてくださるというありがたいお言葉でしょうか?
619名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:43:26 ID:AHXCQ1G9
うるせえ黙って山奥で竪穴でも掘ってろ
620名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:54:21 ID:GoFvAGjy
>575

>いきなり馬から落馬してるよ

いままで偉そうに批評していたあなたも投稿文の見直しをしていないことが明らかになりましたね。
投稿した人に文の見直しをするように批評しているあなたも人のことをいえないのではないでしょうか。
621名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:05:13 ID:mr+B4ODG
???
622名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:11:06 ID:C9XeTacr
一定のリズムとテンポに当て嵌めなくてはならないという縛りがある音楽と
なんにも縛られずに自由な形式で書けるヘタウマSSとを同列で考えることがそもそも不思議だな

おっと、だから体言止多用も自由だなんて揚げ足取りは低俗だよ
623名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:22:42 ID:1UaunT+G
ウナギって何の略よ?
624名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:30:10 ID:9I0QRUPv
みんな、荒らしは無視するのが一番効果的なのはわかってるんだろ?
ならそうしてほしいと思う、言いたくても我慢すればその内消えるだろう。
625名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:30:45 ID:DxTXuHwA
過去作のコピペに削除依頼が出てたな
一部の住民はどうあっても俺様の仕業にしたいんだろうけど見当違いだよ
やった人間は今更ながらに罪の深さを悔いていることだろう
それを持って俺様を陥れようとした罪は帳消しにしてあげよう

それはそうと削除依頼通らなくて残念だったな
といって削除人を口汚く罵るのはやめた方がいい
スレの住人なら、スレの品位に関わるような言動を外部に晒さないでくれたまえよ
626名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:33:02 ID:/XhNErsM
ウナギイヌ は ふんぞりかえっている!
627名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:44:49 ID:/XhNErsM
自作自演で粘着し他者を騙りスレを煽り
ほとんどの荒らし手段を網羅だな
さもしい人間
628名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:50:06 ID:ZWTrJO3o
流れぶった切ってわるいんだが、
二次でも投下おkなのか?
629名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:50:29 ID:UeCZf9CQ
>>626>>627
志村ーっ ID!ID!
630名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:57:23 ID:tNmcaZDt
>>622
ウナギさんは小説の事をなんにも知らないんだねぇ。
まぁ、いいや。
え〜と、「音楽と小説は違う」だったっけ?
そんなの当たり前じゃん。ラップを話題に出したのは、あくまで「ヒント」としてだよ。たまたま答えが同じだったからね。
別に同列で語ってないよ。
ラップの方が答えをみつけやすいかな、って思ったんだけど、違ったかな?


って、あれ?
比喩でも「勝手に限定」して同じような失敗してなかった?
気のせいだよね。批評家であるウナギさんが似たような失敗を繰り返すわけないもんね。
ごめん。忘れて。

そんじゃあ話題を変えまして、「ラップ」とは違うヒントね。少し遠回しだけど。
今、本が売れない理由。そして、それに対し、出版会はどう対応したのかな?

あ〜あ、アンリにやられた。
631名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 01:42:50 ID:RE3h1s/d
小説知らないウナギにダメ出しされてる書き手ってorz
お前ら本当にもう止めてくれ
632名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 02:08:10 ID:UcvVQNcX
ひゃはははは
ひ、避難所の連中・・・とうとう阿修羅さんに怒られてやんの
だっせぇぇぇ〜っ
個人のサイトでガキみたいに好き勝手なこと言って、
いつまでも許されると思って甘えているから怒られるんだよ

阿修羅さんは大人だなぁ
633名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 02:57:10 ID:fMV0EPV1
職人以外死ねよ
634名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 04:33:02 ID:U0r7A8xV
>>632
お前が言うな、と
635名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 04:43:32 ID:OJkD27VI
あら?まとめのほうも荒らしに反応しちゃったの?
好き勝手にやらせておけばいいのに
どうせそれ以外できないんだから

コピペ荒らしもどうせスレ数増やすだけしか実害ないんだし
このままでいいんじゃない?
正直荒らしも反応してる奴も見てないから話の流れがさっぱりわからん
636名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 07:42:24 ID:/XhNErsM
ウナギイヌ「バーカバーカウンコ!」
住人「なんだと」
阿修羅氏「構うな構うな」
ウナギイヌ「やーい怒られてやんの!」
637名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 09:02:01 ID:RFGfJ+/r
ウナギイヌさんと合体したい…
638名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 09:08:56 ID:tWtpffIP
>>636
的確過ぎて吹いたw
639名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 10:04:53 ID:5taNJvev
保管庫見れないな……
640名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 10:08:44 ID:Z6FIK4BO
「うじひめっ!」が読みたいです……
641名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 11:21:01 ID:/3rKDrik
保管庫見れないよ
642名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 11:23:01 ID:DytoVpJ5
もう自演はやめろよ。バレバレなんだよ。
スレ数増やすだけって十分害ありまくりじゃねえか。
もう完全スルーでよろ。このスレで最後なんだし。
643名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 13:13:46 ID:1DeFeeCJ
しかし、自作自演で暴れている人は和風美少女スレで暴れているクソ荒らしでOK?
全く、幼稚すぎるにも程がある。いや、ミジンコ以下だね
644名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 13:24:48 ID:1DeFeeCJ
透明すぎて見えないスレになったな
645名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 21:30:05 ID:OgKJj+KL
(^O^)
646名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 22:22:15 ID:+dNGG89z
うんこぶりぶり
647名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 22:30:23 ID:F/9t0Tta
らんらんるー
648名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 23:12:49 ID:glYgqbQI
ひたすらネ甲職人様、お待ちしております
649名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 10:26:50 ID:UinvpgtO
料理・掃除等の家事一切を取り仕切っています。
料理の腕は天下一品で、兄のお弁当を作るのも妹のつとめです。兄を深く愛し、その愛は家族愛を通り越し、
行き過ぎた愛情へと変化していきます。
他の女性を惚れそうになってしまう兄を自分に繋ぎ止めるため、兄を監禁してしまう狂気に眠るどころではありません。

↑で誰か書いてみないか?
650名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 10:44:38 ID:1oe58lsm
夢の中で幼女と妻に嫉妬されてるのを見た俺は変態かもw
651名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 12:38:16 ID:yHk2aAmi
>>650
なにをいまさら……
ここに来てる時点であんたも俺も同類
652名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 13:00:16 ID:lRETzLpl
ちょっとまこないうちなんかなんか1万年関係であれてるな
オレがきまぐれに叩いてたやつがここまでになったのはちょっと感慨深いが
おれが叩いた理由ってのは安易に某主題歌をぱくったようなタイトルつけた
ことだけだったのを書いておく。

昔はいろいろ叩いても職人自体が煽りたたきってわかってたからあんま相手されなくて
ふざけたかんじで叩いてたんだが、こんなまじ反応するやつがいるとは....
653名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 14:52:14 ID:3toYZyKd
時代は常に変わって行くんだぜ。

そろそろ、ゆとりでも最下層と言われてた連中が制限年齢を越して大手を振って乗り込んでくるし。
654名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 17:19:39 ID:KroWKMbw
ゆとりって何歳からだ20 19 18

まぁ時代だよな
655名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 17:21:54 ID:J6B2Va87
昔から住人の質自体はそんなに・・・ね。
スレの勢いが云々とか訳の分らんことで騒ぐ奴もいたし。
656名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 17:23:52 ID:MyCyvnuH
>>652
なんだ、そういうことだったか。
荒らしと言われている一万年だが、そうなるようにしむけたのは
元々は心無い>>652による叩きが原因だったのか。
気まぐれか何だか知らないが、純真な初心者を叩き潰そうと企んだせいで、
今度はスレ自体が叩き潰されようとしているんだ。
いやあ、とんでもないことをしてくれたもんだね。
その上、それを自慢げにここに披露しようとする、>>652の神経が理解できない。
そんな理由で一万年が叩かれるのなら、リボンの剣士などはブッ叩かれても文句は言えないよ。
何にせよもうダメだろうね、このスレも。
657名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 18:02:23 ID:G6LXJjsD
生まれ変わるしかない!
658名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 18:31:38 ID:SrxQYxV0
この静けさは投下ラッシュの前触れとみて間違いないな
659名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 19:15:59 ID:ErxgjXoi
書きためている書き手さんたち、避難所

http://www2.atchs.jp/dorobouneko/

に投下してあげればいいのに
あそこにはウナギも書き込まないって明言してるんだし
避難所の人たちもここに投下してくれって散々お願いしてるんだから
それでみんなの思惑が一致して平和になるというのに
どうしてそんな簡単なことが分からないのかな
ここで叩かれるより、あっちで喜んでもらえる方がいいと思うんだがな
660名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 19:19:17 ID:NKj0J7+/
>>656
いまさらだけど普通なら>>652みたいなのが出ても
たいした問題じゃなかった
一番悪かったのは一万年の態度
正直あれは擁護しようにもできない
661名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 20:12:17 ID:kK1hPQav
ほーんそうよかったね
でいつまで話をループさせるわけ
662名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 20:13:16 ID:TXmhhh9G
透明が多すぎるぜ

俺は荒らしという単語をNGにしているから
殆ど見えませんw
663名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 20:35:06 ID:y3kJUu8I
お願いだから避難所に
http://www2.atchs.jp/dorobouneko/
664名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 21:32:26 ID:cwxsXAQY
スレ汚しかもしれんが、もしお前たちが一万年の作者だったとする。
そして、(一万年の言葉を信じるとすると)やってもいないウナギ疑惑やら、
勝手な二次創作とかされたらどう思う?あるいは、自分の意図と違う風に解釈されたら。
俺だったらやっぱ言い返しちゃったり誤解を解こうと必死になるよ。
まあ、一々レスするのはどうかと思うが、あいつはあいつで必死なんじゃないか?
特に、勝手な二次創作の上本人の振りまでされたらいくらなんでも我慢出来ないだろ。
偉そうな書き方になってすまん。ROMに戻るわ。
665名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 21:37:07 ID:MOnH8P1v
避難所行っても普通に嫉妬修羅場を語れないからな
あそこでできるのはここの住民のヲチと悪口合戦だけだし
666名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 21:38:36 ID:cwxsXAQY
悪い。少し書き足りない事があった。
タイトルだって内容と一致してればいいんじゃね?
うじひめも最後『うじむしのわく頃に』とかあったし。
『一万年と二千年前から愛してる』は何の捻りも文字りも無いからそのままパクリと言ったらそれまでだが、
別に金を取ってる訳じゃないんだし、言い出したらようつべやニコ動とか存続できないぜ。
あとこれは個人的な事になるけど『一万年』は俺好みの作品だったし。
667名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 21:38:53 ID:TXmhhh9G
何か不自然な会話だな
今更、何でそんな必死に話題を戻すんだ?
668名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 21:55:50 ID:96rxX+ai
このスレ必要だと思ってる奴何人いるの?
もういらね
669名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 22:06:46 ID:Qg1NFOHH
>>654
30代後半から。
それも分からずゆとりゆとりってゆとりは言うんだよなw
670名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 22:51:16 ID:NpBHA0YQ
>>672お前さぁ、そういうのがあらしを更に煽ることになるって気付かないの?
それとも気付けないの?

('A`)
671名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:07:40 ID:0h7dARPM
聞いたか一万年
>>664はこの板で二次創作の是非について語るつもりだとw
ここはパロ板でシチュスレこそ板違いなのでは?
672名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:08:16 ID:0h7dARPM
>>670
そんなこと言われたって
オレ、どうすればいいんだ?
673名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:26:31 ID:TXmhhh9G
一万年の擁護派って普通に自作自演の荒らしじゃないの?
674名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:30:49 ID:nHkpeDwR
そう言えば以前に一万年がトリップ変えるってわざわざ公表したことがあったっけ
今思えばあれが一億年へに変身する予告だったんだな
自分が被害者みたいな芝居しても、あんな下手なSSはお前以外誰にも書けないんだよ
糞がみえみえの小細工しやがって
675名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:35:59 ID:TXmhhh9G
ただ一つだけ言わせると
ここまで荒れた原因は嫉妬スレ作家の妬みと嫉妬のせいで荒れたのかな?
676名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:43:17 ID:KXo107Ky
そろそろ奴のトリップ付き連レスが来ますよ

俺は奴の人間性とか作品タイトルとかありとあらゆる物が嫌い
内容は読んでない(読みたくない)から分からんけど地の文の少なさは異常
ありゃ書かないんじゃなくて書けないんだろうね
677名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:45:40 ID:TXmhhh9G
>>676
奴って誰さ?
678名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:52:52 ID:ns0jIbV8
この流れであえて言おう
いたり先輩は俺のよm……アッー
679名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:57:20 ID:KXo107Ky
>>677
一万年


分かってる癖にw
680名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:00:29 ID:TXmhhh9G
>>679
まあ、落ち着け
681名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:06:17 ID:AWv9eodz
>>678まて。
いたり先輩は俺の嫁d……アッー
682名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:27:20 ID:97ZcS+YU
>>681いやいや

俺こそいたり先輩は俺の嫁d……アッー
683名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:31:56 ID:DYBRint9
思うんだけど、避難所に投下した書き手は二度とこのスレに投下できないルールを作ろうよ
あっちに移行した作品をこっちに貼るのはマルチ行為だし、
話数によってあっちやこっちになるのは読む方にしたら面倒だし、ウザイ
URL貼るくらいに留めて、二度とこっちには投下しないってことで
そのうちURL貼るだけのスレになるだろうけど、
そのころには、もうこのスレ自体が不要になっているだろうし
684名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:35:48 ID:o6qppGPD
何様だお前
685名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:35:49 ID:2lYuQkXl
今日も荒らしがはりきっているなw
686名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:38:22 ID:U8416+fn
うざい書き手は住人が一丸になって潰す
いい書き手はほめてやってのばす
それで統制のとれたスレになるんでない?
687名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:38:28 ID:2lYuQkXl
>>683
今日も頑張って工作活動か
ごくろうなこったw

どうせ、あっちには書き込みできないし
残念だねw
688名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:44:08 ID:DYBRint9
いや、荒らしとかじゃなく・・・
そうすりゃここに投下する書き手と避難所に投下する書き手がハッキリ区別できるし
避難所へスレの移行もスムーズに行えるんじゃないかな

それと避難所って名前がそもそもよくないと思う
ここって嫉妬シチュが好きな人が集まってるだけで、別にPINKにこだわる必要もないんだし
今の避難所を「嫉妬・三角関係・修羅場総合サイト」って名前で同好の士が集まるサイトにすればいいのでは?
本当に好きな人ならどこでだって集まるし、充分やっていけるんじゃないかな

書き手さんだって別に「2ちゃんで有名になりたい」って思って投稿してるわけじゃないでしょ?
689名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:47:19 ID:97ZcS+YU
今日もネ甲職人様、お待ちしております

切実です・・・
690名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:52:51 ID:FkGNwDKQ
ウナギイヌさん必死乙です
691名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:54:54 ID:b/UVar3t
何故にココと避難所を分けて考えるのか分からん。
住民も同じ人達だろ




荒らしにレスしちゃったかなぁ…?
692名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:55:20 ID:DYBRint9
避難所移行を提案しただけでウナギイヌですか
そうやって愉快犯的にスレを荒らしているのはそちらの方ではありませんか?
こういう人がいる限り、このスレは本当にもうダメでしょうね
真剣に避難所へのスレ移行を熱望します
693名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:56:40 ID:FkGNwDKQ
ウナギイヌさん必死すぎ乙です
694名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:00:51 ID:DYBRint9
>>691
ここと避難所を分けて考えようというのではありません
ここと避難所を分けようって提案しているのです
幸いあちらは個人運営のサイトなので削除機能がここより高いのです
スレの妨げになる発言は、少なくともここよりは減少するでしょうから
書き手の皆様にあっても安心して作品を投下できるではありませんか
こちらとしては、どうしてここにこだわり、あちらに作品を投下していただけないのか
その理由が分かりません
695名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:04:55 ID:FkGNwDKQ
ウナギイヌさんまた草の時みたくトンデモルールを押し付けたくて必死乙です
696名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:10:14 ID:DYBRint9
分かりました、もう黙ります
結局は書き手の方は避難所のスレに作品を投下したくない、
その他の住民のみなさんもされたくないってことなのですね
住民の総意がそうならば黙ってここで作品投下を待ち続けることにします
697名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:13:24 ID:2lYuQkXl
何か文体が一万年と同じように思えるのは私の気のせいか?
698名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:17:50 ID:2lYuQkXl
住民の総意ってこいつアホか?
草の時も24時間ルールとか意味不明なことを言っていたな
やっぱり、アホなのかな?

で、草騒動の時に嫉妬スレを荒らしていた作家は誰だったけ?
あいつじゃないのか? 草批判していたが、実は作家でしたというオチだった作家

名前は忘れたけど・・・誰だったけ
699名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:18:23 ID:FkGNwDKQ
ウナギイヌさん論点をずらして印象操作するのに必死乙です
700名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:22:54 ID:o6qppGPD
綾の人が来たら盛り上げるだろうな
701名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:24:27 ID:FkGNwDKQ
ウナギイヌ「避難所に投下したら本スレ投下禁止にしようぜ」

はあ?ばかじゃねえの

ウナギイヌ「書き手を避難所と本スレで区別すべきだ!」

意味不明必要性不明。ウナギイヌ乙

ウナギイヌ「避難所に移行したくないのか!そんなに避難所が嫌なのか!」

理論の飛躍すさまじい。
702名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:25:19 ID:2lYuQkXl
それにしても、嫉妬スレと避難所の別離工作している連中は
神に嫉妬しているんだろうな。
自分で書いたらいいのに
703名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:31:54 ID:AWv9eodz
だから!
いたり先輩は俺の……ァッー
704名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:37:14 ID:ANcgxFXD
どうして避難所があれだけ書き手から嫌われているか分かったような気がするよ
いくら声高に避難所への投下を呼び掛けてもシカトされるわけだ
705名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:38:29 ID:FkGNwDKQ
さあウナギイヌお兄さんの自作自演避難所非難タイムはじまるよー^^
706名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:41:16 ID:ANcgxFXD
つか、避難所なんか敢えて非難する必要ないだろ?今さら
707名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:41:43 ID:utjdsIPa
糞職人はどちらに投下しようが潰すけどな
708名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:42:05 ID:2lYuQkXl
てか、誰も荒らしごときの誘導で言いなりになるバカはいないってことでしょう?
さすがにこんな自己中心的な提案に賛同する人間がいるかっての

さっさとウナギイヌ君は病院に行ったらどうですか?
709名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:44:26 ID:2lYuQkXl
>>707
てめえみたいなクズは便所の落書きでストレス発散しときなw
誰からも相手にされないんだから。いい加減に大人になったらどうですか?
710名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:45:25 ID:FkGNwDKQ
非難発言した直後に「今更非難する必要ない」(笑)

潰す(笑)
711名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:47:12 ID:2lYuQkXl
ネットの中で潰すと言われてもな
しっかりしてくれ、大人なんだろ・・・・。
712名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:47:16 ID:ANcgxFXD
荒らし同士で仲間割れするのはよしなよ
それこそ避難所でやってくれ
713名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:49:07 ID:FkGNwDKQ
  ↓
/^o^\はいはいはいはい滑りましたよ
  ↓
714名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:49:42 ID:uatidkHe
あらし嵐荒氏
uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
eeeeeeeeeeeee
715名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:50:00 ID:ANcgxFXD
>>710
それが最大の非難だっていう皮肉だったんだが
頭の悪い人間には理解してもらえなかったか
残念だ
716名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:52:06 ID:FkGNwDKQ
お、お得意の後乗せサクサク後出しジャンケンきたー
717名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:52:54 ID:ANcgxFXD
こんな思慮の浅い読み手ばかりだと書き手も手抜きができて楽だな
ここなら適当に住民に迎合していりゃ、誰でも簡単にネ申になれそうだ
718名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:55:09 ID:ANcgxFXD
流石はIDに、D Q N の全部が入っているだけあるよ
719名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:55:10 ID:FkGNwDKQ
捨てセリフ来ました
さあ次でフィニッシュでしょうか
720名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:55:43 ID:2lYuQkXl
ID:ANcgxFXDはウナギイヌ君か?
逆に言うならば、
>>こんな思慮の浅い読み手ばかりだと書き手も手抜きができて楽だな
>>ここなら適当に住民に迎合していりゃ、誰でも簡単にネ申になれそうだ

↑何だか書き込み見る限りではただの嫉妬にしか見えないな
自分で書いたらどうなんだ? 
721名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 01:58:34 ID:ANcgxFXD
>>720
オレはただの読み専だよ
しかし幾ら何でもこの荒れっぷりはないだろう
嫌味の一つも言ってみたくなるさ
狂犬じゃあるまいし、誰にでも噛み付きゃいいってもんでもなかろうに
722名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:02:54 ID:FkGNwDKQ
  ↓
/^o^\と、ここで自演のネタバラシ
  ↓
723名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:05:40 ID:UQdTUu5Y
とりあえず糞職人は叩きまくって創作意欲をなくさせることが重要だな
それでも粘着するようならスレの住人自体の質を低下させて荒廃させるのがいい
そして廃墟にしたところに得意げに投下してるバカの一人芝居を笑う隔離場所にすればいいw
724名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:05:45 ID:ANcgxFXD
もうダメっぽいな
じゃ、これで消えるよ
725名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:07:39 ID:FkGNwDKQ
荒れていることを憂慮

荒れに対して嫌味の一つでも言ってやろう!

「避難所は書き手から嫌われていたんたよ!!!」なんだってー!!


あれ?
726名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:08:18 ID:87Er/nzj
ANcgxFXDはキバヤシだったんだな
727名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:11:22 ID:2lYuQkXl
>>723
せいぜい、一人で吼えてくれw
誰もお前なんか相手にしてねぇよ
728名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:12:01 ID:Jj94i0js
          ____   
       / \  /\ キリッ
.     / (ー)  (ー)\      
    /   ⌒(__人__)⌒ \   とりあえず糞職人は叩きまくって創作意欲をなくさせることが重要だな
    |      |r┬-|    |  それでも粘着するようならスレの住人自体の質を低下させて荒廃させるのがいい
     \     `ー'´   /  そして廃墟にしたところに得意げに投下しているバカの一人芝居を笑う隔離場所にすればいいw  
    ノ            \
  /´               ヽ              
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.    
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


          ____
        /_ノ  ヽ、_\
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\   /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|    | (⌒)/ / / //  だっておwwwwwwwwwwwwwwwwwww
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/
|     ノ     | |  |   \  /  )  /
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /     バ
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l  バ   ン
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、    ン
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
729名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:14:46 ID:FkGNwDKQ
とりあえずキライな職人はネチネチ嫌がらせして創作意欲をなくさせることが重要だぞなもし
それでもいなくなってくれないなら自作自演で暴れてスレ住民をドン引きさせるのがいいでおじゃる
そして廃墟にしたところにまだ残ってる職人に追い込みの粘着かましてうんこキングダムにすればいいんだロボ
730名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:19:04 ID:v5r9ZTrJ
ウナギイヌって、嫉妬豚だよな
自分でSSを書けないから荒らすなよ
731名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:20:11 ID:ylUfuAhI
くそっ……負けるか!
アトリは俺のy……痛い痛いすんみませんごめんなアッー
732名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:21:49 ID:TQt01aYM
でもさ、ウナギイヌってさ一万年の書いたSSに批評したことがなかったら
一番怪しいよな・・・やっぱり、自作自演かな?

もし、スレの住人で一万年が書いた作品がウナギイヌに批評した場面があるなら
ぜひ、ソース持ってきてくれませんか?
733名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:30:05 ID:wL5vrChp
>>732
当然、一万年の書いた作品は批評されてませんよ

この荒らしは和服美少女で暴れている粘着荒らしだよ。
相手にせずにスルーしていこうぜ
734名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:42:23 ID:pBVpzaeR
このクズ共が…
無駄にダベるくらいなら自分で作品書いて投下するか黙ってROMれや。糞荒らしはスルーしたれやクソが
そんくらいしかすることないやろがボケ共が。つーか終わったとか言ってるヤツも勝手に終わらすなダボ。自分の中だけで終っとけや他人に言うな
お前らが自演だウナギだ一万年だとグチャグチャ言ってっから誰も投下したがらねえんだろうが。
スレを大事にしたいなら書かずに黙って見てろ



と三丁目の山本さんが言ってました
735名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:49:47 ID:6B20TwYg
>>672透明ならスルーしてればいいのに、それをわざわざ書き込みするからダメだってことなんじゃない?

降りかかる火の粉は〜今は逆効果だし
そんな事をこの状況で言ったりすればどうなるか想像できるだろぉ

からかわれてる時に「全然キニシナイ」とか思っててもソレを口に出したら
それにカチンときて更にからかわれることになる
なのと同じ理屈。
736名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 03:41:24 ID:AWv9eodz
「治療、ち、血血、治療の、時間ですよぉ、エースケくん」
「これでがんがん、あたま叩いたら、あの……あんな、荒らしのこと、忘れるんじゃないかなあって、
「大丈夫ですよぉ。注射と同じで、……目をつぶっていれば、すぐに終わりますから」 思ったんですよ」
 「忘れろ、忘れろ、あんな、あんな害虫、忘れて、忘れて……ぇっ!」


いたり先輩……好き……
アッー
737名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 04:23:24 ID:a5+ZLt4s
>>736
ちょ…おま………

本気でいたり先輩が来たと思った俺のときめきを返せ…ッ!!

でも、愛してる。
738名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 05:24:28 ID:bVMBpA32
寒い自演会話で盛り上げようとしているところが痛いな…
スレ乞食の寄生虫のいつもの手口だがまじうぜぇ
死ねばいいのにな
739名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 08:11:35 ID:E4qZQGPY
いや、荒らしてる君らはそれ以下だということに気付いていないのか
740名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 08:25:54 ID:6B20TwYg
だったら竹沢雫は俺の嫁
741名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 09:18:21 ID:ge1Mc/0s
なんかまとめサイトがみれんのだけど
これって1万年の作者のせいなの?

迷惑かけまくりんぐ
742名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 11:53:35 ID:BF1zR7oh
                                        ,. -――へ_,. ヽ
                                      /;;;;;_,. - ― 、   ̄ヽ
                                    /,.-‐ ̄_,. -―、 \'  /
               / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ         /''´         V∧_  〉/`ヽ
              /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;.;.;.:ヽ         i   、;;;;;;;;;::::::〃人 ヽ /-ー'
            /:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.;.;.;.;.;.;:'.         |i!,   _ア「 ̄ヽ__/-'´
           r':.:.:.{________;.;.;.; !        |i!;    彡ヘ
           |:/:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:./ヘ ヽ ヽ,.-、`ヽ     |i!;;   彡i!ヘ
          / ´ ̄「「 W〃,rァ }}| | |  |}〉} | |      |i!;;    `、ヽ
         〃:::/「 _! ト、弋"´ _〃| || |' / ! |     |i!;   、  `、ヽ
         {:::::::i!|レケヌNヽ「¨´  jハN | リ`ト、  |     |!;    ミ、  `:、\
          `ヽ||ヾ、´_ソr_,.-〕    イi!|/' jヽ.レ!       !;;    ミ、    \
 *         !ハ iヽ、 'ヾツ、_   !j/ /〃 ヽ      !;;     ヾ  ヽ  ヽ
             Vト、!へ  ' ,=丶   / / !i|   >――-ヽヾ、    丶 ヾ ミ!i
               `   ト、 ミ、 __/≠〃j! /,. --‐==、  \    、ヾ  i! ミ;|
          *     ,. | >'' ̄   , , , ,`Y ,.〃⌒}}´     |i!ヽ\`-'''   川i!!
               //   ,.〃/;;;;;、//〃´         ノ人 \ヾ   ,.彳ミ jハ
              ///    '´      ヾi!川l!i;;,,     ,〃 __,./ _,.;;::''''’ 八ノ
              // //          ji!〃〃ツ;;;,,,、. ''´ 〃´ ,. ´ _,.;;;;:;:;/,イ
  *    *    /:.|〃'´           /;,i! ´      ,,,,;:;,,,/〃´; ; ;,;/ , ヽ
              /|:.:|i!           ,/;,;/, ,,  ,. ,. -- 、'''''’´: : : : : :イ〃// i; |
                |:.|:.:|||ヽ、 、 、 、  、,.〃;,;/′///〃´`ツ,,,,;;;;;;;_,.-‐''´:.| 〃/ |;; |
                |:.:!:.|ヽーヽ\;,;,;,;,;,ヽヾ'''´;,;,;/∠/,,;;;_,. -――''´:.:.:.:.:.:.:.:..:.| /// i! |、   |
                |::.:.:.:V;;\ `7;,;,;,`ヽ;,;,;,;,//// _,.- r⌒Y:.:;;;;;;;;;;;;,,,,,:.:.:.:.:.:////〃 i! ト、   |
    *         |丶:.:.:V三ニ、 ____,. -―‐ /:/;|:|;:||;;;;;,.,.-‐  ̄ ̄ ̄ ̄´´〃, , ,i!;|   |
            \ヾ:.::\ト-=三丶      /乂ー! ー'j/           ;;;//i i!  |
              \i!:.:.ヾ` 、三ニ\  /:.:.:.:.:.: ̄^フ´,..、;;;:;;;;;;;: : : , , , ,、_,,,.;;;;;// ;i|    |
        *       |ヾi!|i|i:.:.:二=--<:;:;:;:;::::_,.-‐''´'''’´ ,,,,...:;:;:;:-‐'''''''’´´_,,..:〃,.〃  イ 大
               V:.:i!;;/ ,.,,,;;;;:、 `ー¨ ̄'''´     ,,,,...:;:;:;;:;〃///〃''''_,.' -===.  | 申 l
                ヽ_/__/´ ,,,...;.;ヽヾ ,,,,.、  _,.、;;;;:〃'''''''''´ _,.;:z=ニ三三三/     ̄
  
743名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 11:54:09 ID:BF1zR7oh
  、ヾi!,〃     >' ¨   ,,,,,,,-‐'''''’´,,,;;;;;;,,、,;'''''’´  ,,,,,,,....;;;;::ヽヽヽヾ_,. -‐ '.    | 十
   -=   =-   , ‐ ¨  __,, -―'   ,,,,,.;.;;;;;;;;///;:  _,.、-―――¬¨ ̄;;/         レ d、
    〃 V ヾ   ー‐''´  {  _,.ー‐''´ ;-‐;,///´ ̄,,,,...;;;;;::::''_,.八;;;彡'/      __  土
                `{___ ー‐'';;;;;;;;;/:.:.:.:.:.:.:.'''',,,,.:.:.:.:..:〃,,,,,,.、/       ノ 7|-   | _ノ
                 ト、ー―┬―'i!i!||i、::.:.:.:.:.``''''''''''''ヾ'''''''´/          `/ L_j  ,ニ、
                     /ヽ.:.:.:.`ミi!:.::.:.:.:`ー、ヽ:.:.:〃:.:.:.:.:.:.:.:ノ、:..:/         /      .ノ
                 /  i!: : `ヽ:L:.:.:.:.:.:.:.i!:リ,,,:.:.ヾ,,,,,,,,,,,,〃;;;/r'         ∧__ノ
                /_ミミ :i!: : : :ミミ ̄¨¬┬-''''___,.-‐イ!         ─ァ‐``
                 /,テYト、ヽミ: : : : :ミ  `` ーi!     彡  ,イ          (_
            /,〃//|!| `ミト、: i!: :i!  ` ー、i!    彳  {rリ         l  、
            /  ヽ`| L| |  ミi!ト、、ヽヾ、  `ー-!!       j!ト、         し  '
         /     ミ|j`Tj `ミミi! `\\;;;、  `ーz      〃}}          7_
       /      ミ    ヾ、: : : :\ ヾ;;;;、          /〃         /c_)
      /              |ヽ.: : : : \\ヽ  `ミ、   ;;;'〃|
      |        、      ヽヽ: : : : : :`ヽ----―――'r'/i! ト、_
      |       ヾ       ヾヽ: : : : | i!} `ヽ`ーヘ∩「´ヾ{i!l、ヽ\ヾ ー--  、
      |       二       \ \ ヾ〈 iト、ヾ`   i!、  i{V''i!l、`ヾヽヽヽ、   `  、
        |       ニニ       、   ! |`ヾ     ヾ、  ,,! ``ヾ  `゙ヾヽヽ丶丶  ` 、
      ヽ      ニ三       ヾ   ヾ!:.        〃/ヘ       ``ヽヽヾ、   ` 、



トミタケよろしくをお願いします!!
744名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 11:55:00 ID:BF1zR7oh
「大して売れてない、SS作家だけどね。あっはっはっはっは!」
f ´ , -     ` ー 、        ,  ' ´    `丶、
l             丶     /   ,  '  ̄ ̄ ̄ ̄ `丶、
l       ヽ       ` 、 /   /            丶.
l        丶       /   / , -―‐--, 、.       )
l         、      i  /イ:´l-- 、._  l,:::| ` ヽ,、  /
l          、      l ,イ:::::::::::l'二ニニヽ〃リ_―- }::ヽ'
l          i` ー ---l /rl:ヘ::::ト、l    `/⌒i ―、¨i:ハ::|
i           i     l:i ハヘl、:l ` ー---'   l.._  .l// '
.i           i     l:ヘ、 !  `      ,  ノ  ̄l¨
. i           ト、   l:::::`-,    、 __       .i
 、          l ヽ  `ハ::::ト、      ̄ `   /
  、            ヾ 、  ヾ:;| 丶        /
  、            、. 丶、.)  、 丶、___ノ
   、    、        i  丶  丶      i
   ヽ    ヽ       l   ヽ  ヽ     ト、
    ヽ    ヽ      l    \  ヽ    !|  丶、
     i    ヽ     i      ヽ、     .l    丶.
     l     i    ./       `丶、 _ .ノ     ヘヽ.
     ト.     i   /        \   /      丶 ` ー 、
     i丶      /           \ ./       丶    `ヽ.
     .l ヽ.   , '              iー、       丶     ヽ
      l    ̄ ´               l  l        丶     
745名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 11:57:29 ID:BF1zR7oh
              /   |               |  |  |       ヽ
           /    |                }、 ハ   |        |
             /      ハ   :!\        ーーミA、∧        |
        r‐v     |   \ 斗  ヽ.      .' /  j/` !   /   ト..、
.      /:::::::|    ヽ   /\ ≦ \   //イ孑示、|   /    :!:::::::\
        {::::::::::|     ` ー‐ ≦孑k  } /   ん'' ∧!  イ     |::::::::::::::ヽ トミタケさん、あんた何をやっているんだ?
       ∨:::::::ヽ、       ∨ ん   ハ  }´   弋  イり从v      ∧::::::::::::::::}
.        ∨::::::::::|`¨   ー ム弋込 り      ` ー= ′ /    ィ' |:::::::::::::/
          ∨::::::::'.       ヽ  ゞ ´     '        /   / / /:::::::::::.'
         ∨:::::∧      \     r‐ ヘ    ≦ _  ィ ´ / /::::::::.ィ
         ∨:/  ヽ`ト 、   ≧     ー‐′       /.'   / /:::/  !
.           ヽ    }\人  ̄}ゝ、           ィ / / //   |
                /    '.  !     >  ,_ . ´   _トム´          |
            //`Y ヽ |    / ∧     //Y ` V⌒ Y  ̄ ̄_二_ヽ
            〃 /ヽ  ヾ  / / /'    ///⌒ヽ. ヽ.  |  /   ヽ \
           /    ./⌒Y Y   l l   // /⌒ヽ `    .| /     '.
.            八         l |   .l l / /   {_ハ        |'        |
            {  ヽ        |   .l |/ /      |         /          |
746名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 11:58:32 ID:BF1zR7oh
「僕は富竹、フリーのカメラマン。この嫉妬スレにはたまに来るんだ」
                 l  _ - ´    `丶 、     !
                 | / _, -┬r - __    \   |
                / ∠二≧|ム::V ,>、___ ィ::::\ j
               L /t「 /辷jリ ヽ! 辷j_` 「|::::|:i::::{
                |:::::l L___ノ!  ヽ---- ' |:i::l::|:l::|
                |l:::ハ    、       |从ハV
                  ヘ l   ____   ″  ノ
     ,....、    ____   ヽ!  ∨    У   ,ィ7/
     /   ヽ..._/二二二ト、 r‐ュ\  ` 二 ´  _ - |イ'
    / r┴┴‐┼──‐弋三三マヽヽ ___ /  , l
  j   ̄>──┴─ 、:.:.:.|─‐9|<7|l        /  ヽ、
  f'  7´ ´¨`ヽ`ヽヽ:::::::__ヽ|}}─ j|^:|Yl      /    ィ::::| `ヽ、___
 j  、l::;′   Y:::::l:::l::::{ ヾ!|!ュ:.:.:l|:::V       ′ /:|:::::l: : :/
 l  l:::|     ||:::::|:::|::ハ  \_:.:.:ト、::ト、____ ィ´. : : |:::::l: /
 l  `ヽヽ __ノ/.::/::/:::::/ヽ    ̄ヽヽ: : : : : : /: : : : : |::::l:/
  '  / マ=∠∠∠∠ -'"        ∨__/. : : : : : : j::::l:′
  '     ハ::::「 -r 、               ∨}} }: : : : : : : : :|::::l !
   }   ハ::::∨  ヽ           ヽV: : : : : : : : : |::::l |
  /    ヽ:::ヽ  ヽ           \: : : : : : : : :|::::l:ハ
747名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 12:52:29 ID:y9iIn/9C
もうとっとと埋めてくれや、こんなスレ
748名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 15:05:32 ID:b/UVar3t
容量考えると1000いくのが先かな
749名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 15:16:39 ID:zRuYqjoP
誰か初代スレの過去ログ持ってない?
750名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 15:46:27 ID:I5HpDZ3d
埋めるしかないのか?
751名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 16:17:51 ID:ge1Mc/0s
管理人のやつが作品持ち逃げか...
752 ◆P2eB9kM1aI :2007/12/12(水) 16:38:03 ID:JPWWkKtF
皆様、何度も言いますが、私、一億年は書いてません。
だってまだ一万年が完結していませんから。
このまま打ち切るか再開するかは別として、新しい作品なんてまだ考えてません。
それに、新しいトリップはこれにしようと宣言した筈です。
一億年書いたのはしばらくROMっていた私を貶める為のウナギイヌの陰謀かと。
ところで、彼がウナギイヌと名づけられたきっかけってなんですか?
753名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 16:41:03 ID:RrZxD5K4
だからわかったからもういい加減スルーしてくれないと職人擁護派の俺も怒るぞ
754名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 16:43:08 ID:b/UVar3t
>>753
一万年は職人じゃないぞ
755名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 17:22:32 ID:Q99aIBL2
………新スレ、立ってるぞ
756名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 17:28:28 ID:NiO9k/fL
需要あるのかはしらんが
757名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 18:32:30 ID:EGvnc5YL
投下するぜ
758名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 18:33:01 ID:EGvnc5YL
「ユーディット、こんな所にいたのか」
「あっ、ヴィトス、いい所に来たわ。読みたい本が見つからないの。一緒に探してくれない?」
グラムナート一の規模を誇るヴェルンの図書館に訪れたヴィトスは、強制的にユーディーの
手伝いをさせられる事になった。指定された本のタイトルを探して棚に目をさまよわせるが、
どこにあるのか見当も付かない。
「……見つからないよ。そんな本置いて無いんじゃないのか?」
「もうっ、ちゃんと探してよ!」
ユーディーが踏み台の上から声をかける。踏み台に乗ってさらに高い場所にある本に背を
伸ばしたり、しゃがみ込んで足元の本棚をのぞき込んだりする度に、胸のラインや下着が
ちらちらと見え隠れする。
「ユーディット?」
「ん、何?」
「そんなようなタイトルの本、こっちの方で見かけた事があるような気がするんだがね」
適当な事を言って、ユーディーを図書館の奥、人気のない書庫に誘い込む。
「ん〜〜、どこかなあ?」
ほんのうっすらと埃が積もっている本棚が、この場所にしばらく人が訪れていない事を物語る。
少しくたびれかけたユーディーは本棚に手を付くと前のめりに体重を預け、きょろきょろと
視線だけを動かしている。と、ヴィトスが突然ユーディーのおしりをなであげた。
「ひゃっ!」
そのまま後ろから抱きしめられ、身動きがとれなくなってしまう。

「な、何するのよ!」
「何って……ねえ」
怒った顔で振り向くと、ヴィトスにくちびるをふさがれる。
「ん……ぅ」
舌を絡ませている間にもヴィトスの手は、服の上からユーディーの胸をやわらかくこね回す。
「ちょっとヴィトス、やめてよ!こんな所で……誰か来るわよ!」
「君が静かにしていれば平気だよ」
左手で胸をもてあそびながら、右手がユーディーの股間に伸びてくる。下着の上から指で
なぞると、
「あんっ」
ユーディーのくちびるから甘い声が漏れる。
「ユーディット、声を出しちゃダメだよ」
くすっ、と笑ってユーディーの耳たぶを甘噛みしながらヴィトスがささやく。
「くっ……」
両手を口に当てて、声が出ないように我慢をするユーディー。
ヴィトスの大きな手で口をふさいでやれば声を抑えるのは簡単だろうが、あえて放っておく
事でユーディーにあえぎをこらえきれない自分を意識させる。
「んっ……ふぅっ、う……」
自分の指を噛んで刺激に耐えるユーディーの表情を楽しみながら、ヴィトスはわざと
ユーディーの弱い場所ばかりを執拗に攻め続ける。下着の横から指を入れると、
そこはぐっちょりとした粘液であふれかえっていた。

濡れた指を下着から出してユーディーの目の前に持って行き、見せつけるようにしながら
その指をこすり合わせると粘つく液体が糸を引く。
「いつ、誰が来るかわからないような場所でされるのって、こんなに感じるものなのかい?」
わざと意地悪く言うと、ユーディーの耳まで赤く染まった。
ユーディーの下着を降ろし、片足ずつ上げさせてそのまま抜き取る。
「もっと足を広げて」
「……やっ」
おしりをさらに突き出させて上衣を腰までまくりあげると、後ろからユーディーの中に
指を入れ、くちゅくちゅ、と音をさせて何回か出し入れをした。
「これだけ濡れてれば、すぐに入れても大丈夫だね」
「えっ?ああっ!!」
ヴィトスは自分の固くなったモノを取り出すと、いきなりユーディーの割れ目の中に突き立てた。
「声を出したらいけないって言ってるだろう。それとも誰かに見られたいのかい?」
「んんっ……!」
目に涙をためて、ふるふると首を横に振る。
759名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 18:33:32 ID:EGvnc5YL
ヴィトスは自分の腹をユーディーの背中に密着させる。ゆっくりゆっくり、探るように身体を
前後させる度、ユーディーの身体が小さくふるえる。
「いつもより濡れていて、きつく締め付けてくるような気がするんだが、僕の気のせいかな」
くちびるで首筋を軽く吸いながらつぶやく。
「わかん……ないよっ、そんなの」
否定するユーディーの言葉とはうらはらに、ヴィトスが焦らすように腰を引き気味にすると、
ユーディーはヴィトスを追いかけるようにして、いやらしく腰を押しつけて来る。
「ふうん。わからないのか……おや?ユーディット、あの本」
ゆったりとした前後運動は続けたまま、本棚に向かって右側、ユーディーの膝あたりの高さの
位置を指し示す。
「さっき君が言ってた本じゃないのか?」
「んっ……、あ、そ、そうかも」
少しでも気を抜くとくちびるからこぼれそうになる甘い声を噛み殺しながら、とぎれとぎれに
答える。
「僕がせっかく見つけてあげたんだ。忘れないうちに手元に置いておいた方がいいんじゃ
 ないのかな?」
「えっ?あっ、後でいいよ……んんっ」
「そんな事言わないで、早く取りなよ」
ヴィトスはユーディーをせかすように、動きを早めて奥まで責め立てる。
「あっ、わ、わかったから、そんなに動かないでぇっ!」

はあはあ、と息も絶え絶えなユーディーは、左手で本棚につかまる事でなんとかバランスを
取り、右手を目的の棚の方に伸ばす。
ユーディーの口元から手がはなれたのを見たヴィトスは、ユーディーが自分とつながっている
部分のすぐ上の突起に指をすべらせた。
「ひ……っ!」
指の先でくりくり、といじくると、びくん、とユーディーの身体が弾む。
「や、やめ……ヴィトス」
「ほら、本を取って」
自分の声を遮る物も何も無く、ユーディーは下くちびるをぐっと噛むと、ふるえる右手で
本をつかむ。
「だめ、ヴィトス、この本キッチキチに詰めてあって……ああんっ!お、奥まで……固くて、
 すごっ、大きいっ!」
「本が取れなかったら、このままやめちゃうよ?」
ヴィトスがまた腰を引く。
「だって、抜けないの……ああ、いやっ、抜いちゃいやっ!」
本を取ろうと無理な体勢をしているせいでヴィトスのモノにいつもと違う場所を刺激され、
ユーディーの快感が急に高まってくる。
「ヴィトス、あたし、いっ……!」
後ろからヴィトスの手に口を覆われ、その中にあえぎをくぐもらせながらユーディーが
絶頂を迎える。
「くっ……」
そのまま奥まで突き入れると、ヴィトスもユーディーの中に思い切り精を放った。
760名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 18:34:02 ID:EGvnc5YL
ヴィトスがユーディーの中から自分自身を引き出すと、
「やだあ……あふれて来ちゃうよ」
内股に温かい液体が伝わってくるのを感じて、ユーディーが情けない声を出す。
「えっと、何か拭くものは」
「あ、あたしゼッテル持ってる。はい、ヴィトスに半分あげるね」
お互いに手早く身支度を整える。
ひと息ついてから、さっき手に取った本を改めて見てみると、
「あ……タイトル似てるだけで、なんか違うし」
がくっ、とユーディーが肩を落とす。
「今日はもう疲れちゃったよ。しょうがないや、宿屋に帰ろうっと」
「ああ、送って行くよ、ユーディット」
二人で並んで図書館のホールに出ると、急にヴィトスが歩みを止める。
「ん、どうしたのヴィトス?」
「あれ……」
ヴィトスの見ている方、入り口わきのカウンターの上に目をやると、そこにはユーディーが
探していた本がひっそりと置かれていた。
「さ、さっき、ヴィトスが来る前にポストさんにも聞いたから、きっと気を利かして出して
 おいてくれたんだよ。うん」
自分に言い聞かせるようにして何度もうなずくと、さっさと本の貸し出し台帳に名前と本の
タイトルを記入する。
「さっ、ヴィトス、行こっ」
これからは少し気を付けなきゃいけないなあ、などと心の中で苦笑しながら、ヴィトスは
ユーディーに手を引かれて図書館を後にした。
761名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 18:34:33 ID:EGvnc5YL
投下終了
それではさらば
762名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 19:11:15 ID:45Hb6Qux
アトリエロSSスレからの転載だ
763名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 19:22:26 ID:RrZxD5K4
そして嫉妬でも三角関係でも修羅場でもなんでもねえ
764名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 19:55:49 ID:FkGNwDKQ
全力でス・ルー
765名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 20:09:06 ID:XFlXgLPU

                      il ー )ヽ)、'´,'´__,ィ,
                      , -‐゙      ´  "ニ、
                 , '/            ヽ_`,
                i、、_!             ン´
                ヽ、゙     ,  , 、 、  、 ヽ
                    ,', - /, '  i ,' ヽ ヾヾ、、`i 'l
               、_彡' ' ,'i,'_l、ヾ l、l_l」i, ,  ミー
                 _ン ゝ、ilrlモi=、 lr'iモiゥ,イ,イン、´     乙だぜ
                      '´,ゝi ー‐' `ヽー‐'l',ィ'、`
               ,  -‐ ´/i,iヽ  __   ,イlヽ、` ‐- 、
               ,<´      /l ' 'l i` 、'/゙`/!l ' lヽ    `ヽ,、
              /  ヽ     /l   ヽ "`´   /   l、ヽ     /  ヽ、
            /   ヽ   /l   ヽ     /   l 、    /    l
         | , '    ヽ  / l /|\ヾ  '/ィ'`iヽ、 l 、,  /    、 l
           /   、  ヽ l` '、´  | i i`V´i l  | _ >' i / ,  i   ヽ
        |,     l   l l   > |  l l ゚//   | \   ヽl l l     ヽ
        /     、ヽ l,l/ , '´    |  l´゙"7   |  \  ヽl l       ヽ
       /  ー- ヽヽ、l/  \   |  ├┤  |     /  ヽ l,__‐--   `、
        /        `〈    \  |   l l   |   /    〉´        ヽ
     〈           \   ヽ  |  l  l  |   /     /           l
        i..、            \  `、 | l  .l |  /   /           /|
      | \            \  l | l  l |  l  /         /::::::|
        |:::::::\         `ゝ、| l   l | l∠         /::::::::|
       |:::::::::::::`ヽ、        /´ ,ゝ l   l |<´ ヽ        /::::::::::::::|
         |:::::::::::::::::::::::\   /   /  ヾ   l/ `ヽ、 \   /::::::::::::::::::::l
        |:::::::::::::::::::::::::::\/、 /ヽ    ヽ /    r'、ヽ/、/:::::::::::::::::::::::/
           l::::::::::::::::::::::::::::::::::`i::::::l     Y    l:::::`l:::::::::::::::::::::::::::::::::/
          〉、::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::i   i i    イ:::::/:::::::::::::::::::::::::::::::/
         〈 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::l:::r゙  、 、 〉 i .レ::::/::::::::::::::::::::::::::::::/ ヽ
          ∧  〉::::::::::::::::::::::::::::::l〈,ィil / /i !__!‐'::::/:::::::::::::::::::::::::::::∧ /l
       /   V∧::::::::::::::::::::::::::::::l::::゙-'ー'i-'i:::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::| ´ l、
    , -‐/   / |::::::::::::::::::::::::::::::,ゝ:::::::::i:_:i:::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::|l    l ヽ、
    /   /    /   |:::::::::::::::::::::/ l-‐´ ̄  ̄`‐-l- 、:::::::::::::::::::::::::| l   ヽ \
  / /     /  ` ー-- イ    l     i    ,'   `i 、_::::::::::/ ヽ   `   \
/´       /        /'     l   _l l    l     ヽ  ̄´   ヽ       ヽ
`ヽ、 _   /--――‐フ< `ヽ、   )、 ̄   ̄`l    , -‐ヽ、___ _ヽ       ヽ
       ̄      , '´   `ヽ ヽ, ィ'-'l      l`ー-、/ , '´ ̄ヽ     `ー――‐'  ̄
             i゛='、____, ゝ‐'ニ-‐´       ヽ _、`´、   , ,',i
           `ー ニニ-‐'´               ヽ 、`二ニ-'
766名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 20:25:29 ID:y9iIn/9C
オレ、昔は車運転することはカッコいいと思ってた。「女の子とデートするときに車は必須」みたいに思ってた。
車持っていないなんて恥、とすら思っていた。飲酒運転だけはしなかったが、地図を片手によそ見しながら運転したり、
友達と話しながら運転してて、ヒヤッとした「危ねええっ!」って間一髪で事故を逃れたことは何回もある。
当然、そんな危なっかしいドライバーだったから、ひき殺すまでは行かないまでも、人身事故を起こして相手を
入院させたこともあるし、対物事故なら、それこそ何回もやった。

意識の上では「車は怖い」とは分かっていても、懲りずに(心の底からは懲りていなかった)「自分だけは大丈夫だ」って
思ってた。でも、3年位前の雨の夜、ワイパーをかけながら、CDをカーステにセットしようとよそ見運転をしていたら、
視界に車が飛び込んできた。「危ない!」と思った瞬間、、路上駐車していた軽トラックに思いっきり突っ込んでしまった。
エアバッグが出て、俺の車は大破し、軽トラも後部がメチャクチャになった。
よそ見と、フロントガラスに油膜が張っていたせいで視界が悪かったのと、前方不注意で路上駐車の存在に気づくのが遅れたのだった。
油膜をとってから運転すべきだった。。。車を止めてからCDをセットすべきだった。

幸い、車に突っ込んだだけで、人身事故にはならなかったけど、それは本当にラッキーだったってだけで、もし、その軽トラの後ろに
人がいたとしたら・・・・・その人はペチャンコ、オレは今頃交通刑務所の中だったかもしれない。

それ以来、オレは心の底から「車は怖い」と思うようになった。そのとき事故った車の廃車と同時に、クルマを所有したいという
カッコつけから縁を切った。「もう一生車は持たない」と誓った。車なんてなくてもみっともなくないし、デートだって出来るし、
どこでも行ける。自分から事故らなくても、昔のオレのようなDQNなドライバーが突っ込んできて命を落とすコトだってあるのだ。

仕事上、営業でたまに乗らなければならないが、そのときでも、交通ルールは徹底して守って、安全運転を心がけるようになった。
自分は人と話しながらだと注意力散漫になるという性格も理解したから、運転するときはほとんど人と話さないようにもしている。
全てのドライバーが、オレみたいに注意力散漫になるとは限らないが、運転に集中できないようなオレみたいな人間は
そもそも運転不適格者であって、クルマを運転すること自体が間違っているのだ。

「クルマなんて余裕っスよ」とか「大丈夫、大丈夫♪」なんて浮かれている人は、一度、自分が事故ってムショに入ることを想像してみて欲しい。
以上、長文失礼しました
767名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 20:40:06 ID:seTOiRcP
>>751
目安箱BBSとか避難所ぐらい見てから物言ってくれ、頼むから
768名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 23:37:08 ID:aN0kydl7
俺の一番お気に入りだったスレがこの様とは悲しいな

だがこのスレが無くなっても修羅場は永遠に不滅だぞ
769名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 00:23:44 ID:ePfKKFyP
>>749
うpしてみた
upload20000046009
pass = shura
770名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 04:04:21 ID:y+Z+VI/i
荒らしってさ、ぶっちゃけキ○ガイだよな
何が楽しくて荒らすの?いくら考えてもわかんねーんだがやっぱ普通の人間とは違うんだろな。

それよか何処に投下すればいいのか分からん…やっぱ避難所?
771名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 08:47:10 ID:I2LNw3JU
こっちでもいいし、落ち着くまではしばらく避難所でもいいと思う
772名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 10:52:33 ID:X2ei3tgk
>>769
どこのロダか分からないんだ教えてくれ
無知でスマソ
773名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 16:37:50 ID:X2ei3tgk
>>769
自己解決した
トンクス
774名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 22:58:40 ID:qoyKWfCW
バラード待ってます。
775名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 08:12:30 ID:TbXukOL6
……
776名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 20:34:49 ID:B2xT5myT
age
777名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 22:47:43 ID:VcD9rKq3
早く埋めろよ。何やってんの?
778名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 07:11:34 ID:/V9y5xmH
つかまだあったんだこのクソスレ
779名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:37:35 ID:M+useQKk BE:370979993-2BP(1000)
hssh
78025:2007/12/28(金) 17:08:08 ID:JqdanAgC
前々すれの埋めネタの続きをずっと待ってる
781名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 19:37:11 ID:55ik8eEP
age
782名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 02:02:27 ID:0gSbO6FM
修羅場スレ3つあるので
とりあえずこのスレを埋めていかないと

埋めネタある方投下
お願いします

という訳で埋め
783名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 08:20:06 ID:zD98KsMj
うめ
784名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 00:47:47 ID:6sQOg6j8
俺…このスレと45スレが埋まったら46スレに作品投下するんだ……
785名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 01:07:09 ID:MEj+8KMw
>>784
さわりだけでも
や ら な い か ?

べ、別にあなたのSSなんてみ、見たいわけじゃなくて!
言葉を鵜呑みにして待ち惚けしたら住人さんが可哀想でしょ!

まあ、無理強いはしない
786名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 03:17:39 ID:ZQ2Yquui
>>784
期待。

>>785
ちなみに言っておくと「やらないか」に?は要らんぞ。
787名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 07:53:28 ID:F7mQebmz
うめうめうめ
788名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 08:16:26 ID:6sQOg6j8
さわりだけでもって言われたってどこまで書けばいいかが分からないんだぜ?
期待外れの内容かも知れないし期待させるような事を書いてすまない
ぶっちゃけ競作の続きと新作なんだぜ
789名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 10:14:53 ID:w6euMmyH
とりあえず埋めにきますた
790785:2008/01/06(日) 12:01:45 ID:MEj+8KMw
>>786
あ・・・
か、感謝なんかしてないんだからね!
・・・・・・・・・アリガト・・・・・・・

>>788
競作は狂王悲歌シリーズ(ごめん勝手に付けた)だよね。新作は?
こっちが勝手に期待してるので、投下を大人しく待つよ。
せかしたりしてすまん
791名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 23:14:04 ID:6sQOg6j8
>>790
なんというツンデレ…
新作は競作が終ってからですよ。なんかゴチャゴチャしたやつ。期待は禁物
まあ俺のことはほっといて他の作者様達の投下を一緒に待とうやブラザー
792名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 02:50:11 ID:xErBjF5e
>>791
発想を転換させるんだ・・・自分の投稿が他の作者を呼び込むと・・・!
793名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 03:43:44 ID:dZn94GdP
>>792
そんな大役は慎んでお断りだ!

…だ、だって恥ずかしいじゃない!アタシにだってこ、心の準備ってものが……




あ〜聞こえる聞こえる。全世界から「お前それキモイ」って聞こえるよ…

なんかゾクゾクしてきた……
794名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 18:06:16 ID:/M+IVLFZ
デルシウメ
795名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 12:45:35 ID:TC1WJC4/
796名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 17:46:34 ID:9yygRAnR
住人に見向きもされなくなり廃墟寸前となったこのスレが
男に捨てられながらも健気に男の帰りを待つ女に感じて不憫でしょうがない

女=スレ
男=住人
泥棒猫=新スレ
男をふり向かせる必要な武器=作品
797名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 18:39:03 ID:eEsoraV1
幼稚園に行ったらヤンデレが多いよ。今日妹迎えに行ったときその光景を見た。感情むき出しって怖いね。
798名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 23:43:59 ID:dGNdumfK
逆に皆冷静で聞き分けのいい幼稚園児だったらそっちの方が怖い

ヤンデレ発症が4・5才の作品ってそんなに思いつかない
懐かしの「おにいたんだいすき」しか
799名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 23:50:12 ID:9yygRAnR
……あれ?ちょっと待てよ?
800名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 23:56:44 ID:9yygRAnR
……あれ?ちょっと待てよ?

>>797
今日妹迎えに行ったときに〜
↑おかしくね?妹が保育園児?だとしたら>>797は年はいくつだ?
いや、歳の離れまくった妹でもありうるし迎えに行った妹ってのは保育士のおねーさんかもしれない
しかし…いや邪推するのもアレだが気になってしょうがない…
801名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 02:41:14 ID:b2iOqq0f
このスレに小中学生とか出入りしてるとかさすがにないだろう
高校一年生なら10歳差ぐらいで・・・


どっちにしろ18歳未満じゃないか
出て行け!!18歳になるまで帰ってくるな!!
802名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 05:05:15 ID:Pg05z1zD
いや、もしかしたら保育士さんが妹なのかもよ?
803名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 06:00:00 ID:bKgyfEsp
>>800-801
世の中には、32歳姉18歳弟という年の差姉弟も居るわけだから
あんま詮索すんな
804名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 08:09:07 ID:EGq1/QLz
すまねぇ!すまねぇ!
しかし歳の差の離れた兄妹か…うらやまけしからんな
きっと俺と同じイケナイ想像をしたヤツは少なくないはず…!
妹を送り迎えする歳の離れた兄と親密になる新米保育士。兄と先生を見て嫉妬する妹…あとは分かるな?
805名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 09:16:56 ID:qeB0OdbI
>>800-801
24歳だ。さあ忘れて

以下、いつも通りの流れへ
806名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 17:36:01 ID:y+l7FjAL
吾が愛猫へ、をジャージだけで待ってるのは俺だけのようだな
807名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 18:28:25 ID:EGq1/QLz
全裸にジャージってエロくね?

かちかち山をYシャツ一枚で待ってます
808名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 23:38:18 ID:l+AJErr1
全裸も裸Yシャツも女の子がするからいいのだと小一時間(ry)

漢は白ふんと鉄下駄でスクワットして待とうぜ
809名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 20:03:12 ID:9dlDRKoh
一人目の彼女をふんどし一丁で待ってる。
810名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 21:05:48 ID:pWRck74b
伝統的に蝶ネクタイと靴下で正座と決まっておる
マントは危険だからな

最近のわかいもんは知らんのかね
811名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 03:17:28 ID:UcMIeMlH
むう、幼稚園はヤンデレの園とは意表を突かれた。
爛れた嫉妬も素晴らしいが、微笑ましいヤキモチもいいものだ。

>>810
ネクタイ靴下手袋着用の上、帽子は正座した膝の上。
優雅に紅茶などを飲みつつ職人を待つのだ。
そして私は転帰予報を所望する。
812名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 05:46:03 ID:oIudW2BA
全裸でサンタの帽子だけ被ってアンティーク製の椅子に座って紅茶をたしなみながら
投下を待つのが紳士としての優雅な待ちかただ
足を組むことによって股間を隠しつつ、正座による足の痺れもない。これが本場英国スタイルよ
そんな俺は怪物姉妹と緑猫氏の作品全般を静かに待つ

幼稚園に体験入学できないものかねぇ……
813名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 07:28:17 ID:EQKMJpE9
な、なにを言っている
帽子は山高帽だ!

籐椅子に座るだの、股間を隠すだの、足の痺れがだの・・・
仏蘭西の、しかも女性のマナーを持ち出すとは混同も甚だしい
映画の見過ぎではないかね?

正座で背筋を伸ばし、心を静めて待つ
何一つ隠さず、あるがままを受け入れるという心意気を体現するものである









あっ、オレはユメカさんとマリーさんが来てくれるとうれしいなぁ
できれば、そろそろアマツさんも・・・

いや、わがままいうつもりはないんです
ないんですけど・・・ねぇ
814名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 09:09:01 ID:oIudW2BA
>>813
若いな兄弟。しかし山高帽は同意見だ
俺も昔はそう思ったもんさ。日本男子の心意気だの武士の礼節だのな…よく純白の褌で正座したもんさ
しかし時代はグローバルスタンダード。柔軟性が必要とされる時代だ
そして俺は投下の待ちすぎで足を傷めちまった。数々の投下を待つには左膝が持たないんだよ…
そして恥ずかしい話だが…冬場は縮むからな。いくらなんでも冬場は息子にも堪えるんだ
ああ…根性無しと罵ってくれて構わない。しかし俺は歳をとりすぎたんだ
なに、いつの日か兄弟にも分かる日が来るさ。それまでは兄弟も己の信念を曲げないでほしい……
815名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 03:52:06 ID:zhsk52AV
今は核の冬だから核シェルターにこもって厚着をして股間にはレザーアーマーをつけて山本君のお姉さんをまってます
816名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 09:59:23 ID:qvm5pncm
46スレの347
sage忘れる程の余裕の無さに哀れみと同情を禁じえないww
817名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 10:18:17 ID:8J4gORia
同感だがsageない君の方も必死な気がする…

落ち着けよ
818名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 10:26:05 ID:PVFNedhY
荒らしはsageすら知らない可哀想な頭の子だからな

>>811
君が待っていた転帰予報が投下されたぞ。おめでとう、もう服を着て良いんだよ…
819名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 11:21:04 ID:mcYrTgkA
愚か者!
完結するまで姿勢を崩すことなど許されぬわ!!
820名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 11:30:32 ID:ofA93lNb
正に裸道不覚悟と言ったところか

しかし何なんだこの流れwww
821名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 15:29:43 ID:mcYrTgkA
埋めているのだ。

ご協力を正座してお待ちしている。
822名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 18:12:48 ID:PVFNedhY
んじゃ予言しよう

七日以内に44スレは埋まる
823名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 19:56:50 ID:c8PX/t8a
うめうめうめ
824名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 00:16:25 ID:kp1OZcvV

こちらよりもう一つのスレが先に埋まりそうなんで、そちらを先に埋めないか?
825名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 00:50:39 ID:QvXp8Xdv
では膝行で移動することにしよう。
ひとまず御免。

(なんか出来の悪い時代劇の忍者みたいになってきた)
826名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 08:42:18 ID:sWNyG8Jo
某スレでは忍者の全裸はネクタイすら許されないらしい。

せめて星型手裏剣の真ん中に股間の自分自身を通して芯棒とし
高速回転させてクリティカルヒットを狙うこととしよう。
827名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 09:29:14 ID:3C3lRDQb
ついに変態紳士達の社交場から変態忍者育成講座に…

全裸忍者が屋根裏から修羅場を覗いて興奮しているのを想像した俺はもう駄目だ……
828名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 12:11:03 ID:bCye9kK9
全裸くのいちが修羅場参戦と聞いて、マッハでやってきました。

忍者ものSSなんてある?
己の感情を殺して任務についていたくのいちが、主人公の優しさに触れて戸惑い、主人公と他の娘との恋愛を見て嫉妬する場面が見たい。
829名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 12:25:08 ID:IVV2voUt
>>828
忍者の嫉妬っていうと真っ先に甲賀忍法帖が出てくる
陽炎がたまらん
830名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 03:56:33 ID:3TWRvj5U
とあるドンキの大人のおもちゃコーナーに行ったら女の子二人がローターとバイブ選んでた

きっとこのあと男とベッドの上で修羅場になるに違いない…!



友達が彼女に使うバイブ買うのに付き添った彼女いない俺涙目(オナホール購入しながら)
831名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 10:28:46 ID:13/0F3o4
>>830
それレズビアンなんじゃねーの?
普通は友達二人でそんなもの買いにいかない。
832名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 22:38:01 ID:QMO25yiE
このスレで忍者の話ってあったっけ?
833名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 19:54:54 ID:YX0O9YZP
>>830
関西のローカル番組を思い出した。
ほんと女の嫉妬怖いわ。
834名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 20:29:10 ID:dp0WgjFT
うめ
835名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:49:40 ID:HiyRBE1+
埋めついでに投下します。
836名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:50:14 ID:HiyRBE1+
 今日、産まれて初めて男性に告白します。
相手の名前は飯島圭吾さん…。
何で好きになったかなんてもう覚えてません。
 それでも、もう自分の気持ちを抑える事なんて出来ないのです。
だから、ありったけの勇気を振り絞って言います。
「好きです、付き合って下さい!」
837名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:50:52 ID:HiyRBE1+
 「好きです、付き合って下さい!」

 今日、俺は産まれて初めて、女の子の告白を受けている。
相手の女の子の名前は水無月弥生さん、
 クラスの中で目立つ存在ではないけど、笑顔がとても可愛いらしい、俺も憧れている、とっても魅力的な女の子だ。
普通なら、二つ返事で了承するのだろうが、俺は慎重にならざるをえない。
何故なら、前に一度、罰ゲームでの告白を喰らった事があるのだ。
慎重に周囲を見渡す。
顔を伏せている水無月さんの表情は伺えない。
それでもある人影を確認する事ができた。

「古屋、そこにいるんだろう?出てこいよ!」
 俺はその人影、俺を罠に嵌めた天敵、古屋優子に向かって声をだした。
838名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:51:44 ID:HiyRBE1+

 ヤバイヤバイ。アイツが女に告白されてる。
 朝から何かオカシイと思ったら、この展開だ。
こっちは事情があって満足に告白出来ないでいるというのに、次から次へと泥棒猫がやってくる。

 「古屋、そこにいるんだろう?出てこいよ!」
 どうするか、対策に悩んでいるアタシに声がかかった。
 完璧に隠れていたつもりが、バレたらしい。
「やっぱりお前の差し金か…」
 仕方なく姿を見せると、アイツが大きく溜め息をつきながら、言った。

神はアタシを見捨てていない、アイツが前の時と同様な罰ゲームだと勘違いしてくれたのだ。
ここはそれに乗らない手はないだろう。
「残念、もうバレちゃったんだ!」
満面の笑みで言ってやった。 
839名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:58:17 ID:HiyRBE1+

「残念、もうバレちゃったんだ!」

 事態が飲み込めません。
ありったけの勇気を振り絞って告白したはずなのですが、変な女が出て来て話しが見えなくなっています。

「二度も同じ手に引っ掛かるかよ!」
 何故か吐き捨てるように言う飯島さん。
「モテないアンタに夢をプレゼントしてるんじゃない」
 変女が酸素の無駄遣いをする。
「こんな悪ふざけに水無月さんを巻き込むな!」
 飯島さんの声には明らかな怒りが篭っている。
悪ふざけなんかじゃないです、本気で告白したんです。
飯島さんは、私と物体の顔を見比べると、大きな溜め息をついて、声をかけるのさえ憚れるほど落胆しながら、その場から去ってしまいました。

 後を追いたい所ですが、その前に、この物体に問い質さなければいけません。
 「何のつもりですか!」
840名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:08:27 ID:HiyRBE1+

「何のつもりですか!」
泥棒猫が吠える。
こっちこそ言ってやりたい。
「アンタこそどういうつもりよ!飯島はアタシんだ!」
「飯島さんは誰とも付き合ってないはずです。勝手に自分の物扱いしないで下さい!」
 泥棒が叫ぶ。
確かに、過去についた冗談のせいで、今は恋人ではない。
「アイツが好きなのはアタシ!アンタが入り込む余地なんてないんだよ!」
アタシの言葉に泥棒が呆れた顔をみせる。
「そう想うなら勝手にして下さい、私が事実を教えてあげますから」
 その言葉を捨て台詞に、泥棒は帰っていった。

アタシと飯島の絆を知らないヤツが何を言うのだろう。


「「飯島(さん)は渡さない!」」


 ほぼ同時刻に二人の少女が決意を口にしたのは偶然ではないだろう。
841名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:09:46 ID:HiyRBE1+

泥棒猫が吠えた。
こっちこそ言ってやりたい。
「アンタこそどういうつもりよ!飯島はアタシんだ!」
「飯島さんは誰とも付き合ってないはずです。勝手に自分の物扱いしないで下さい!」
 泥棒が叫ぶ。
確かに、過去についた冗談のせいで、今は恋人ではない。
「アイツが好きなのはアタシ!アンタが入り込む余地なんてないんだよ!」
アタシの言葉に泥棒が呆れた顔をみせる。
「そう想うなら勝手にして下さい、私が事実を教えてあげますから」
 その言葉を捨て台詞に、泥棒は帰っていった。

アタシと飯島の絆を知らないヤツが何を言うのだろう。


「「飯島(さん)は渡さない!」」

 ほぼ同時刻に二人の少女が決意を口にしたのは偶然ではないだろう。
842名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:12:07 ID:HiyRBE1+

「アンタこそどういうつもりよ!飯島はアタシんだ!」
「飯島さんは誰とも付き合ってないはずです。勝手に自分の物扱いしないで下さい!」
 泥棒が叫ぶ。
確かに、過去についた冗談のせいで、今は恋人ではない。
「アイツが好きなのはアタシ!アンタが入り込む余地なんてないんだよ!」
アタシの言葉に何故か泥棒が呆れた顔をみせた。
「そう想うなら勝手にして下さい、私が事実を教えてあげますから」
 その言葉を捨て台詞に、泥棒は帰っていった。

アタシと飯島の絆を知らないヤツが何を言うのだろう。

「「飯島(さん)は渡さない!」」
 ほぼ同時刻に二人の少女が決意を口にしたのは、あながち偶然でもないだろう。
843名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:12:45 ID:HiyRBE1+
「アンタこそどういうつもりよ!飯島はアタシんだ!」
「飯島さんは誰とも付き合ってないはずです。勝手に自分の物扱いしないで下さい!」
 泥棒が叫ぶ。
確かに、過去についた冗談のせいで、今は恋人ではない。
「アイツが好きなのはアタシ!アンタが入り込む余地なんてないんだよ!」
アタシの言葉に何故か泥棒が呆れた顔をみせた。
「そう想うなら勝手にして下さい、私が事実を教えてあげますから」
 その言葉を捨て台詞に、泥棒は帰っていった。

アタシと飯島の絆を知らないヤツが何を言うのだろう。

「「飯島(さん)は渡さない!」」
 ほぼ同時刻に二人の少女が決意を口にしたのは、あながち偶然でもないだろう。
844名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:15:54 ID:HiyRBE1+
終了です。
お目汚しですが暇潰しになって頂ければ。
845名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:26:13 ID:ve7xhxDT
内容に文句はないけど連投ってレベルじゃry
846名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 02:46:44 ID:NsXAOLVI
ですよねー
携帯から見てるから最初のレスが省略されて表示されてるのかと思った
847名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 18:16:51 ID:tJ8EddjC
投下します
848狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/21(月) 18:18:37 ID:tJ8EddjC
〈SIDE:ゼンメイ〉

 王室の前でティークを待っていると、真紅のドレスに身を包んだホーネットがやってきた。
 金色の長く美しい髪とドレスのスカートをなびかせ、淑女のように歩いてくる。
 いつもより化粧に時間をかけたのか、普段よりさらに綺麗に見える。
 優雅で華麗――貴族の令嬢を思わせる気品と風格があり、それでいて貴族特有の嫌味さを感じさせない。
 同じ女性でありながらも息を呑んでしまうほどの美しさは、不思議と赤い薔薇を連想させた。
 嫉妬と羨望――ホーネットにほんの僅かでも敗北感を感じてしまった自分が恨めしい。

 そういえば、ホーネットは貴族の出身だと聞いたことがある。
 厄介者扱いで放り出されるように城に来る事になり、スラル王女の従者になったとか――。
 昔聞いた話――詳しい経緯は聞いていないが、貴族の出身なら今のホーネットの姿も納得ができる。

「王はまだ用意が出来ていないのか?」
 ティークの居る部屋の扉を見ながらホーネットが聞いてくる。
「ああ、もうすぐ支度が出来るらしい」
 私が感じた感情がホーネットに気付かれないように、平静を装って答える。
 私が答えると「そうか」とだけ呟いて、今度は私の姿を上から下までじっくりと見て、
「よく似合っているじゃないか。最初に見たときは誰だかわからなかった」
 ホーネットがにやりと笑いながら言う。言葉に含まれる何かが癪に障る。
「それはお世辞なのか? それとも馬鹿にしてるのか?」
 ホーネットの口ぶりと態度にイラつき、つい声に棘が入る。
「素直な感想さ。お互いにこんな格好をするのも、そんな格好をしているのを見るのも初めてだからな」
 ホーネットがドレスのスカートを摘みながら笑う。ホーネットが笑うことは滅多になかった。
 この三年間でホーネットはよく笑うようになった。



 ホーネットは変わった。
 三年前のスラル王女の一件から暫く経ってからのホーネットの変わり様は、ティークとは正反対の変貌だ。
 男装を止めて髪を伸ばしはじめ、化粧もだんだんとするようになった。
 喋り方も変わり、物腰も女性らしくなった。
 クールなところは変わっていないが、表情が豊かになって冷たいイメージがなくなった。
 表情の少ない男装の麗人は、三年間で美しい女性騎士に生まれ変わった。

849狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/21(月) 18:20:08 ID:tJ8EddjC
 元々綺麗な顔立ちであることは知っていた。
 整った顔の作りからして美人だとは分かっていた。男装を止めて化粧をすれば美しくなるだろうと私も思ったことがある。
 女は化粧で変わる――誰かが言っていたが、まさかここまで変わるとは私も予想だにしなかった。
 化粧に不慣れで未だに手間取る私は少し羨ましくすら思う。
 剣の腕ならともかく、化粧の腕はホーネットに遠く及ばない。

 ここまで変わった理由――決まっている。ティークの気を惹くためだ。
 ティークのためにホーネットは変わった。
 化粧もせず男装をしていた理由は、恐らくスラル王女の護衛としてだろう。
 スラル王女の一件以降まで続けていた理由は分からない。興味もないし知りたくもない。

 ホーネットについて知っていることは、自分の事をよく理解している頭の切れる女だということ。
 ホーネットとの付き合いは五年以上経つが、ホーネットの考えは未だによく分からない。
 何も分かっていないのかもしれないし、これからも分からないのかもしれない。分かりたくもない。
 お互いに理解しようという考えは持ちあわせてはいない。少なくとも私はそうだ。
 ホーネットの事でただ一つだけはっきりとお互いに分かっていることは、ティークを好きだということ。

 私は時々、ホーネットが怖くなる。
 ホーネットと一緒にいると、時々背筋が凍りつくような感覚に襲われる。
 得体の知れない恐怖は私の背中を舐めまわし、心臓を握り潰そうとする。
 時折背後から感じる視線は殺意が込められ、それがホーネットの視線であると分かるようになったのはいつの頃からだろうか。
 魔女の視線――蛇に睨まれているような感覚。呪いが込められているのかもしれない。
 いつかホーネットとは殺し合うことになるだろう。そう遠くない未来にも。
 今は互いに隙を窺っているだけ。機会を窺っているだけ。

 私達は二匹の蛇のようだ。
 お互いに大きく口を開き、その牙で相手の頭を咬み砕こうとしている。
 尻尾を絡めあい、お互いを飲みこもうとしている。
 二匹の蛇――神話に出てくる破滅の化身。私達と重なる。妙な妄想に身震いする。



850狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/21(月) 18:21:47 ID:tJ8EddjC
 妙な妄想を振り払い、ふとホーネットの胸元に目をやると、大きな胸が目についた。
 胸元を強調したドレスのせいか、豊満な胸が更に大きく見える。
 普段は甲冑のせいで分かりにくいが、ホーネットの胸は大きい。
 悔しいことに、私の貧相な胸とは雲泥の差だ。ホーネットの胸を見ていると、大人と子供を比べているようで悲しくなる。
 普段の食事や生活はそう変わらないというのに、ここまで差が開くのはどういうことだろうか。

 ホーネットが私の視線に気付き「フフン」と鼻で笑った。
「そんなにじろじろと見るな。いや、ゼンメイの気持ちも分からなくはない。女に生まれたからには
避けては通れない道だからな」
 ホーネットが勝ち誇った顔で、胸を突き出すようにして私と向き合う。胸を張ると嫌でも目に入る。
「うぐっ…き、騎士に胸の大きさなどは関係ない! 邪魔になるだけだし動きにくいだけだ!」
「そうか? 男は胸の大きな女性を好むがな。それに大きいに越した事はない。
騎士とは言えど我々は女だ。鎧を脱げば色気も必要だろう?」

 胸元に手をやり、ホーネットが淫靡な表情を浮かべる。
 ホーネットの見たことのない表情に、私の顔が熱くなる。
 同性でも見惚れてしまう表情――私にはできない。
 寄せ上げるようにして胸を抱え、胸の谷間を強調する仕草はとても真似できない。
 詰めものを入れればよかった――ふとそんなことを考えてしまった。

「わ、私には関係ないことだ! 王を守れるだけの腕と力さえあれば…」
「そうか、胸が大きくなる方法を教えようと思ったんだが…ゼンメイには必要ないか」
「ち、力さえあれば…」
「簡単に大きくなるんだがなぁ。ゼンメイが必要ないなら教える必要はないか…」
「……」
「………」
「…………お、大きくできるのか?」
「ぷっ! あははははははっ! なんだ、ゼンメイも気にしているんじゃないか。本当に素直じゃないなゼンメイは」
「うっ、うるさい笑うな! 少し気になっただけだ!」

 自分の浅はかさが恥ずかしくて情けなくなる。
 ホーネットに笑われた事で悔しくて顔が熱くなり、恥ずかしくて涙が出そうになる。
 自分の言葉を翻して聞いてしまったことを後悔しながらも、それでもまだ知りたいと思う自分が恨めしい。

851狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/21(月) 18:25:34 ID:tJ8EddjC
 栄養をとるということは分かる。人の成長に栄養は欠かせないものだからだ。
 しかし……胸を揉むという事はつまり、『自慰』をしろということなのか?
 ホーネットの口ぶりからはそうは聞こえなかったが、言っている事の意味はそれだ。
 いや、マッサージという意味なのだろうか? それなら自慰とは違うのか?

 恥ずかしい事だが、自慰なら何度もしたことがある。
 ティークを思い浮かべながら、夜更けに何度もしたことがある。
 ティークの名前を口にしながら胸をまさぐり、その……を弄る。
 文字通り自分を慰めるように毎晩していた時期もある。
 けれど、何度胸を揉んでも一向に大きくなる気配はなかった。

 やり方に問題があったのか? 例えばもっとこう、丹念に時間をかけてとか?
 それとも何か別に問題があるとか? もしかしたら何か薬を塗るのか?
 流石に刺激を与える方法をホーネットに聞くのだけは嫌だ。そんなことを聞いたら、きっと城中に根も葉もない私の噂が広まるだろう。
 誰かに聞こうにも、私にそのような事を聞く相手はいない。
 城の侍女達に聞こうものならたちまちにあらぬ噂が立つだろう。ホーネットに聞くのと代わりはないし、いらぬ誤解を招きたくはない。

――どうする? 聞くべきか、聞かざるべきか。本当か、嘘か――

 数秒でいくつもの思考を重ねて吟味し、
「そうか、つまりホーネットはそのように大きくなるまで毎日のように胸をマッサージしていたのか。
なるほど、勉強になる良い事を聞かせてもらった」
「私はそんなことをしなくても自然と大きくなったがな。まあ、ゼンメイは試してみたらどうだ?」
「残念だが、私は王の護衛以外の時間は剣の鍛練で忙しいからな。それに胸を刺激するにもやり方がわからない。
教えてもらっておいてなんだが、私は遠慮しておく」
「……そうか、残念だな。これでゼンメイをからかうネタが増えると思ったんだが」

 やはり思ったとおりか。
 ホーネットが私にとって得になるような事を教えるような奴ではない。やはり私の予想は当たっていた。
 きっとホーネットは私が信じてコッソリと胸をマッサージする事を想像してほくそ笑んでいたのだろう。
 騙された私の悔しがる顔を見て笑うつもりだったのだ。こういう女なのだ。

852 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/21(月) 18:28:29 ID:tJ8EddjC
投下終了です
853 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/21(月) 18:37:11 ID:tJ8EddjC
ってなんか投下途中で切れてるんですけど…もしかして容量オーバー?
…投下の続きどないしよ
854名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 20:03:52 ID:ve7xhxDT
件の改行措置じゃないの??
855名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 20:12:56 ID:tJ8EddjC
改行措置ってなんですか?ちょっと本当に分からないんで教えてください
856名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 02:26:10 ID:egFuzGkK
>>854
一行目が改行だけの書き込みで、かつ文章が22行を超えるものは弾かれるらしいけどそれ?
857名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 02:27:11 ID:egFuzGkK
ageちまったスマソ
858名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 08:06:06 ID:qnYMnnAT
>>857
なるほど…知らんかった。わざわざ教えてくれてありがとう
859名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 08:25:35 ID:qnYMnnAT
連投でスマンが文字数って制限あるの?
文字数にも制限があると思ってたんだが他のスレ見るとどうも制限はないんだが…
つーかスレ違いでスマン
860名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 12:40:15 ID:avDUQTRo
>>859
 あるよ

 一レスあたり、全角2048文字&60行まで
 一行あたり、全角128字
861名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 15:06:00 ID:qnYMnnAT
>>860
おおぉ…ありがてぇ、ありがてぇ…。なんて親切な紳士なんだ
教えてくれてありがとう。ちょっくら投下するやつ再確認してみます
862 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/22(火) 21:12:19 ID:qnYMnnAT
昨日はすみませんでした
昨日の続きも含めて投下します
863狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/22(火) 21:14:11 ID:qnYMnnAT
 聞いたこと自体がそもそもの間違いなのだ。自分の愚かさに心底腹が立つ。
 ホーネットの戯言に耳を傾けようとするなんて私はどうかしていた。
 やはり騎士には胸など必要ないのだ。剣の腕と忠誠心さえあればいい。きっとそうだ。

―――…まあ、栄養は必要だからな。ミルクはよく飲むようにしよう。

「今度の剣の訓練の時はホーネットの胸を叩き潰してやる」
「それは怖いな。用心させてもらおう」

 人をからかうように笑うホーネットを睨みつけていると、ティークの部屋の扉がゆっくりと開いた。
 部屋の中から出てきたティークの格好は、王が着る衣装とは程遠いものだった。
 ガウンさえ羽織らず、着ている衣装は貴族のものと大差がない。
 衣装の素材こそ最上級の物を使って作り上げられているが、大国の王が着るにはあまりにもふさわしいとは言えないものだ。
 ティークが豪華な衣装をあまり好まないことは分かっているが、これでは王の威厳に関わる。

「待たせたな。遅くなってすまない」
「ティ…王、そのような衣装では…」
「よくお似合いです、王」
 私が苦言を呈そうとしている最中に、ホーネットが横からしゃしゃり出る。
「ああ、何を着ようか迷ったが、やはり俺は派手な衣装は似合わないし苦手だ。ゴチャゴチャした衣装では肩がこるだけだしな。
しかし二人とも良く似合っている。別人のように見違えたぞ」
「あ、ありがとうございます!」

 前言撤回――言わなくてよかった。少しだけホーネットに感謝だ。
 ティークに言われた一言だけで全身が喜びで震える。
 期待していた言葉が聞けた――それだけでティークの衣装にとやかく言う気が失せた。
 むしろティークが私のことを褒めてくれたのに、私がティークの衣装にとやかく言うのは失礼極まりない。
 よく見ればティークの衣装は素晴らしいものじゃないか。王が着るにふさわしい、王にしか着れない、王のための衣装じゃないか。私の目が節穴だった。うん、そうに違いない。
 その他一名も褒められたように聞こえたが気のせいだろう。別にどうでもいい。

864狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/22(火) 21:16:05 ID:qnYMnnAT
「さて、それでは行こうか」
 そう言ってティークが両腕の肘を横に突き出すように曲げる。
 その行動の意味が分からずにキョトンとしていると、
「では失礼します」
 と、ホーネットがティークの左腕に手を絡めた。
「…え?」
 間の抜けた声を出して呆けている私にティークが残った右腕を向ける。
「何をしているゼンメイ。俺と腕を組むのがそんなに嫌か?」
「い、いいえ! 決してそのような事は……よ、よろしいのですか?」
「淑女のエスコートは紳士の務めだ。いや、嗜みと言うべきか? それとも義務と言うべきか?
まあどれでも変わらんか…ほら、さっさとしろ」
「は…はい!」

 緊張で手が震える。
 ティークの右腕にゆっくりと手を絡める。頭と心臓が破裂しそうだ。
 ティークの体に触れる事は何時以来だろうか?
 思い出そうとするが、混乱した頭では思い出そうとするだけ無駄だった。

(ああ――夢にまで見たことが現実に…!)

 喜びのあまりに叫び出してしまいそうになる。
 ティークと触れ合っている。
 体温が感じられる。
 最も近い距離にいる。
 女性としてエスコートしてくれている。
 今なら死んでもいいとさえ思える。
 喜びを噛みしめながら、この時間がずっと続けばいいのにと夢みたいな事を考えてしまう。

「では行こうか」
 ティークが私達に合わせてゆっくりと歩き出す。
 私は長い廊下を歩きながら、この先にあるパーティー会場に夢を膨らませた。



865狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/22(火) 21:18:13 ID:qnYMnnAT
「今宵は宴だ。存分に楽しむがいい」

 音楽団が演奏を始めると、大広間はそれを合図に華やかな宴の世界に変わった。
 薔薇の香りの香水が立ち込める大広間は大勢の人で溢れかえっている。
 大きな円卓のテーブルが無数に置かれ、その上には様々な料理が並べられている。
 給仕達がワインやシャンパンの入ったグラスを配り回り、貴族達が受け取って飲んでいる。
 招かれた貴族達は会話に興じ、または音楽に酔いしれ踊る。
 煌びやかなシャンデリアが大広間を照らし、その下で紳士淑女が蝶のようにダンスを舞う。
 夢のような世界――御伽話に出てくるような世界。

 招かれた貴族達がティークに我先にと挨拶に向かう。

「ティーク国王陛下、この度はお招き頂いてありがとうございます」

「ティーク国王陛下、この度はお目にかかれて光栄にございます」

「国王陛下、私は○○家の当主、○○にございます。この度は――」

「陛下――」

「陛下―――」

「陛下――――」

「――ああ、もういい。せっかくの宴だ。そんなに挨拶に来られては楽しみようがない。
私に挨拶しに来るならまた今度にしろ」

 ティークはうんざりしたような顔で貴族達をあしらう。
 その「今度」がいつになるか分からないから貴族達は集まる。
 顔を覚えてもらうために。寵愛を受けたいがために。懇意にしてもらいたいために。
 ティークは昼間に贈った招待状の数を後悔した。

『今夜城で宴を開く。暇な者は来い』

 簡潔でぶっきらぼうな招待状――とても招待するような文面ではない。
 適当な数を送ったつもりだった。当日に送られてきても迷惑なだけの招待状だ。無理に来ようとしなくてもいいと意味を含めてのつもりだった。
 用事がある者や準備の間に合わない者が多数で、来れる者は少ないだろうと思っていた。
 実際は送った数よりも多いのではないかというくらいに集まった。

866狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/22(火) 21:22:31 ID:qnYMnnAT
「―――はぁ、こんなに集まるとは…貴族達は余程暇な者が多いのだな……」
「いいえ、これは王の人徳からのことでしょう。王ほど慕われなければ、これほどまでに集まることはなかったでしょうから」
「そうです。これだけ集まったということはそれだけ王が民に慕われている何よりの証拠です」
「目的はどうであれ、だがな。どっちにしろ面倒でかなわん」

 一息でワインを飲み干し、ホーネットが空になったグラスにワインを注ぐ。
 ゼンメイは困ったような顔でティークを見る。
 酒を飲むペースがいつもより早い。不機嫌になりつつある証拠だ。
 せっかくのパーティーがこのままでは台無しになってしまう。

「社交場では主催者に挨拶に伺うのが礼儀です。それが王なら尚更のこと。
それに、王のおかげで国が繁栄していることを喜んでいる者は大勢います。
感謝の言葉を伝えたいという気持ちもあるのでしょう」
「王、会話を楽しむのも宴の楽しみの一つですよ」

 ゼンメイとホーネットがなだめるように言う。もちろんティークも分かっていることではあるが。
 ティークは溜め息をつきながら再びワインを飲む。
 どうしたものかと二人が思案に暮れていると、

「――ティーク国王陛下、お礼の挨拶はよろしいでしょうか?」

 声が聞こえた方を見ると、純白のドレスに身を包んだアリアが静かに佇んでいた。
 気品のある清楚な純白のドレス。エメラルドのネックレスが胸元で輝いている。
 ゼンメイが赤い薔薇なら、アリアは白い薔薇のようだ。
 アリアはティークの前に歩み寄るとドレスのスカートを軽く摘み、恭しく一礼する。

「ああ、アリア王女か」
「今日は私のためにパーティーを開いて頂きましてありがとうございます」
「礼には及ばん――すまないな。アリア王女を歓迎する宴だと皆に伝えなかった。非礼を詫びよう」
「いいえ、私のことを気遣ってのことで感謝こそしても、非礼などとは思いません。その心遣いだけでとても嬉しいです」

 予想外の言葉――アリアが自分の考えを察していたことに、ティークは素直に驚いた。

867狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/22(火) 21:24:54 ID:qnYMnnAT
 アリアを歓迎するために宴を開いたと貴族達に伝えれば、貴族達はアリアに群がるだろう。
 一国の王女とお近づきになろうと下心を持つ者は多いはずだ。
 アリアを籠絡させられれば王族の一員になれるかもしれない。未来が約束された地位にありつけるかもしれない、と。
 宴の主賓に不快な思いをさせて気分を害させるのは、宴を開いた者として、王として許せないことだ。
 ならば誰もアリアのことを知らなければ良い。それなら満足に楽しむことができるだろう。
 アリアには失礼とは思いつつも、言わなかった理由はティークがそう判断したからだ。
 結局は自分が一番失礼なことをして不快な思いをさせるのではないかと考えたりもした。
 だが、アリアはそれを察して、お礼すら行ってきたのだ。

「――そうか…アリア王女、改めて歓迎しよう。今夜は宴を楽しんでくれ」
「はい」

 アリアは微笑みながら再び一礼する。

(挨拶が済んだのならさっさと何処かに行け!)

(消えろ。貴族達の輪の中なり豚小屋なり好きな所に行って二度と現れるな)

 ティークの両脇でゼンメイとホーネットが怨念をこめてアリアを睨む。
 だが、二人の思惑と視線を無視するかのように、アリアはティークの側から離れようとしない。
 アリアは給仕からワイングラスを受け取ってティークに差し出す。

「陛下、もしよろしければ乾杯していただけますか?」
 にっこりと笑いながらティークの手に持っている空のグラスと交換する。
「ああ、構わんぞ」
 それを見たゼンメイとホーネットが給仕からグラスを急いで受け取り、ティークのグラスの前に近づける。
「わ、私もよろしいですか? まだ乾杯していませんよね?」
「では僭越ながら私も…よろしいですね?」
「あ、ああ…俺は構わんが…」

 二人の勢いに押されてか、ティークは少し腰を退きながら頷く。
 時々二人はこのように訳の分からないことをする。まるで張り合うように。その度にティークは訳の分からない寒気を感じるが、その理由がいつも分からないでいる。
 四人がグラスを合わせる。
 ティークを除いた三人それぞれの思惑にティークが気付くことなく――宴が始まった。



868狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/22(火) 21:26:17 ID:qnYMnnAT
 大広間の中心では貴族達がダンスに興じている。
 音楽団は休むことなく音楽を奏で続けている。
 ティークがダンスを眺めていると、
「せっかくのパーティーです。よろしければ私と一曲踊っていただけませんか?」
 アリアが顔を赤らめて申し出る。
 タイミングを見計らっていたのだろう。さっきからそわそわとしていたのは分かっていたが、その理由まではティークにも分からなかった。

 アリアに誘われて、ティークは少し考え込むそぶりを見せる。
 アリアは『断らないでください』と目で訴え、ゼンメイとホーネットは『断ってください』と目で訴えている。
 だがティークの背後からの視線のため、二人の視線は気付かれることなく――、
 少しの沈黙のあと、
「…そうだな。では踊るか」

 その返事にアリアが目を輝かせて喜ぶ。
 ティークの後ろでゼンメイとホーネットが悔しそうな顔をした。
「少し踊ってくる。二人はそこで待っていてくれ」
 ゼンメイとホーネットにそう言うと、ティークはアリアの手を取り、大広間の中央に向かって歩きだした。



869狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/22(火) 21:28:11 ID:qnYMnnAT
 ティークとアリアが大広間の中央に近づくにつれて、大勢の人々が道を開ける。
 二人が中央に立つと同時に、緩やかな音楽が流れ始めた。

 ティークはアリアの手を取り腰に手を回し、音楽に合わせてゆっくりとステップを踏み始める。
 最初は単調な動きから、徐々にアリアの呼吸に合わせていく。
 やがて二人の呼吸が合わさると、その後は音楽と相手に合わせて踊るだけだ。
 ティークとアリアは互いを見つめあいながら踊る。アリアは顔を赤らめて。ティークは感情の読めない表情で。
 やがて音楽が半分を過ぎた頃になって、
「――アリア王女。やはり王女には白がよく似合う」

 ティークが囁くように言うと、その言葉にアリアの目が驚きで大きく開いた。
 動揺でリズムが狂い、ステップを踏み外しそうになるのをティークが上手くカバーする。腰に回した手に力が入り、抱き寄せるようになる。
「―――っ! すみません……ティーク様、覚えていてくれたのですか?」
「いや、最初は忘れていた。思い出したのは謁見の最中だ。俺に首を差し出しただろう? その時だ。
出会った時は小さな姫君だったな。歓迎すると約束していたのに忘れていた。すまなかったな」
 ティークは少しだけ口の端を上げて自嘲するように笑い、アリアに謝罪する。

「いいえ、思い出してくれただけでも嬉しいです。それにティーク様は――陛下は約束を守ってくれたではないですか。
それだけで私は嬉しいです」
 目に涙を浮かべ、アリアはティークの手を強く握る。喜びを伝えるために。気持ちを伝えるために。
「――名前でいい」
「え?」
「俺のことは名前で呼んでかまわん。俺もこれからは名前で呼ぶ。アリア」
「――はい、ティーク様!」


870狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/22(火) 21:29:43 ID:qnYMnnAT
 音楽が終わったと同時に大広間は拍手に包まれた。
 いつの間にか大広間はティークとアリアのダンスを観賞するかのような流れになっていた。

 アリアがドレスのスカートの端を摘みながら深く一礼する。
 ティークもアリアに一礼し、アリアの腕をとってゼンメイとホーネットの居る場所に歩き出す。
 元居た場所に戻ると、ゼンメイとホーネットの間の雰囲気が妙に重くなっていた。
 ふと近くの給仕の顔を見ると、顔が引き攣ったまま凍りついている。
 重苦しい緊張感のようなものが二人の周囲を流れ、それを感じとったのか誰も側に近づこうとしない。
 さっきまでと違う二人の雰囲気――ティークはそれに気付きながらも、あえて何事もないかのようなそぶりで二人の元に戻った。

「ふぅ…久しぶりに踊ったから感覚がなかなか思い出せなかった。変じゃなかったか?」
 ティークが大きく息を吐いて二人に聞く。
「いいえ、とても素晴らしかったです」
 心なしかゼンメイの目尻が引き攣っている。眉間に皺が寄っている。
「ええ、私も踊りたくなる見事なダンスでした」
 気のせいかホーネットの頬が痙攣している。口の端が不自然に上がっている。
 気のせいだ――ティークそう思うようにした。気のせいではないと分かっている。
 明らかに二人は様子がおかしい。二人から出されてる雰囲気と表情を見れば誰だって分かる。
 しかし理由も原因も分からない以上どうすることもできないのだ。下手につつくと後が怖い。
 ティークにだって恐ろしいものはある。

「ティーク様、踊っていただいてありがとうございました」
 ティークの腕に抱きつくように密着するアリアを見て、二人の顔が険しくなる。
 更に重苦しくなった雰囲気に、流石のティークも耐えきれなくなってきた。背筋を冷たい汗が流れる。
「そ、そうだ。ところで二人は何か話していたのか? 面白い話なら聞かせてくれ」

 ゼンメイとホーネットは奇妙な表情で笑いながら、

「ええ、次に私達のどちらが王と踊るかについてと――」

「女狐の狩り方について――」



871 ◆uGYdwEq8BU :2008/01/22(火) 21:32:08 ID:qnYMnnAT
投下終了です
なんか改行がめちゃくちゃです。すみませんでした(全裸で)
872名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 12:22:16 ID:9m7yRcxB
エロパロ板 過去ログ倉庫
http://ninjax.dreamhosters.com/eroparo/
873名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 03:53:19 ID:NPrFwjlu BE:515452436-PLT(50000)
新参者の私に一つ教えて欲しい。
キモ姉って「きもあね」って読むのか?それとも「きもねえ」って読むのか?
874名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 04:13:07 ID:AQ0usij2
>>873
なんでここで聞くんだ?キモ姉スレがあるのに
875名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 08:29:55 ID:NPrFwjlu
このスレで出来た言葉だからに決まってる
876名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 21:35:00 ID:4/xV/dkI
好きなように読めよう
誰がわざわざ制限するんだそんなちいせえことお
877僕の彼女:2008/02/01(金) 00:34:19 ID:zJOAPhEM
 僕の彼女は少しだけ甘えん坊だ。
 寝る時は僕と手を繋いでいないと眠れない。

 僕の彼女は少しだけ怒りっぽい。
 僕が彼女以外の女の子と話したりすると、凄く怒る。
 相手が店員さんや学校の先生であっても、泣きながら僕を責めてくる。

 僕の彼女は少しだけ寂しがり屋だ。
 僕が今、どこにいるのか正確に教えておかないと、お巡りさんに僕を捜すように頼みに行く。

 僕の彼女は少しだけ怖がりだ。
 僕が泥棒猫に食べられちゃう夢や、僕が遠いところに行く夢を見て、いつも泣いているらしい。


 少しだけ困る事もあるけど、こんな彼女が僕は大好きだ。

 彼女も僕の事を好きでいてくれている。
 今はまだ早いらしいけど、中学生になったら監禁というのをしてくれるらしい。

 あと3年、今からとても楽しみだ。
 早く中学生になりたいな。
878僕の彼女:2008/02/01(金) 00:35:47 ID:zJOAPhEM
終了です。

いつかここのまとめに作品を載せたい。
879名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 07:47:56 ID:5t3cNDRS
素敵な梅ネタだ
880名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 12:08:23 ID:zJOAPhEM
好きなように呼べよう
誰がわざわざ制限するんだそんなちいせえことお
 それは僕がお姉…姉ちゃんに呼び方を変えたい、と頼んだ時の返事だった。

 それまでの僕は、高学年になったにも関わらず、お姉ちゃんと呼んでいた。
 けれど、幼なじみの女の子に指摘され、何となく恥ずかしくなった僕は、お…姉ちゃんに呼び方を変えさせて欲しいって頼んだんだ。

 今日からは、お姉ちゃんじゃなくて、姉ちゃんと呼ぶようにする。
 これは僕が、少しだけ成長した証。

 幼なじみが呼んでるから、僕はもう学校に行かなきゃ。


 「呼び方はどうでもいいんだあ」
 弟と幼なじみが歩く通学路を見下ろしながら、姉が呟く。
 「でもねえ…」
 「弟君を騙してる事はあ、許せないんだよお」
 そう言い切る姉の右手には出刃包丁が、左手には刺身包丁が握られていた。
 「今すぐに料理しに行くからねえ、泥棒猫さんん」
 そう言うなり、一目散に二人の所に駆け出していった。



 その後に行われた参事について、ここで語るには凄惨過ぎるだろう。
881名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 12:10:22 ID:zJOAPhEM
連投済みません。
876様、済みません。

どうしても電波が消えませんでした。
882名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 06:52:58 ID:rmBO8C/b
883名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 21:58:41 ID:6VTutsVD
>>881
さあはやくつづきをかく作業をはじめるんだ
884名無しさん@ピンキー:2008/02/04(月) 02:52:03 ID:tZgIbFs9
>>881
×参事
〇惨事

|A`) 続き書いてくれよぅ…
885私の恋人:2008/02/05(火) 09:44:34 ID:gFkNYsmZ
 私の恋人は格好良い。
 だから、いろんな人達が私の恋人を狙っていて油断ならない。
 私以外の人とはお喋りして欲しくない。

 私の恋人は自由人だ。
 気付けば、私の知らない場所に行ってしまう。
 ずっと私の側だけに居れば良いのに。

 私の恋人は誰よりも優しい。
 私が怖い夢を見て泣いた次の日、ずっと一緒にいて慰めてくれた。
 でもね、その夢は、君が私だけを見てくれないから見ちゃった夢なんだよ。


  私は彼の事が大好きだ。彼も私の事を大好きでいてくれる。

 こんな苦しい気持ちをママに相談したら、ママは監禁したら良いって、教えてくれた。

 それはママとパパが結ばれるきっかけにもなった最高の愛の形らしい。
 小学生の私にはまだ、それをするのは早いらしいけど、中学生になったらやるべきだって言ってた。

 あと3年、早く中学生にならないかな。



 私と彼との間に子供が出来たら、監禁というのを教えてあげないとイケないし、ね。
886私の恋人:2008/02/05(火) 09:46:51 ID:gFkNYsmZ
 投下終了です。

 僕の彼女と対になってるネタです。
887名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 03:31:06 ID:oicYxMo3
>>822
もうひとつの44スレは埋まりそうだが
こちらは何という体たらくだ

46スレに抜かれそうではないか
888名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 13:18:54 ID:ZUhzyl4m
いいじゃないかまったりしていて
889名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 14:23:58 ID:X8j5o+Vt
44スレを落としてやったぜ!
890名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 15:21:42 ID:QcprD1jd
>>889
46スレに刺されるなよ
891名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 16:07:20 ID:JBCmCcmC
せっかく狙ってた1000なのに・・・
ID:X8j5o+Vtちゃんは、私が1000を狙ってたって知ってたよね
どうしてそういう事するのかな?
892825:2008/02/07(木) 21:46:44 ID:qzGghZZY
あちらがやっと埋まったので戻ってきた。

心を鎮め、全裸での待機に入ることとしよう。
89344スレの966:2008/02/07(木) 22:44:09 ID:icuoWYSc
卒論とりあえず完成したぜ、君らの求めていない修羅場を味わったよ。
だけどまだ発表が残ってるから安心できんのなこれが
894名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 00:18:48 ID:A6izWs4Z
どうでもいい
895名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 01:04:46 ID:DJ83C3c/
ごもっとも
896名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 05:17:32 ID:zuzakOfq
お前の卒論なんかどうでもいい
お前に求められているのはSSだ
卒論終わったんなら事務員と教師と女友達の三つ巴修羅場SSを書いてくれ
反論は一切聞かない。返事はイエスだけでいい。わかったな?
897825:2008/02/08(金) 07:28:39 ID:hcf8SioA
わかった。

がんがれ! >44スレの966
898名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 18:18:18 ID:+MC9VN//
46スレが先に落ちてしまう
899名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 21:29:29 ID:aLe0Op9s
梅るぜ
900名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 01:48:48 ID:Y2r5iHSi
生まれ
901名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 22:09:04 ID:lDb/7SL5
なんですって、山本さん?!

そ〜ぉ、なんです。
えぇ〜地点の教室から、びぃ〜地点の下駄箱に行くまでの間に
すでに泥棒猫はチョコレートを渡す準備をしていたんです。

まさか、そんなことがあるんでしょうか、山本さん?!

そ〜ぉ、なんです。
ほんとうにそんなことがあったんです。
そして下駄箱で渡して、走って逃げていったんです。

渡し逃げですか、山本さん!

そ〜ぉ、なんです。

で、そのチョコレートはどうなったのでしょうか、山本さん?

た べ ら れ て し ま っ た の で す!
まさか泥棒猫がチョコレートを渡すとは思ってもみなかったのものですから。

まことに恐ろしい事件でした。
902 ◆uGYdwEq8BU :2008/02/10(日) 01:35:55 ID:E/xnk5fz
投下します。
903狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/02/10(日) 01:37:30 ID:E/xnk5fz
 心地いい音楽が流れる中、ティークは重苦しい雰囲気に困り果てていた。
 剣を向けられているような、緊張感にも似た雰囲気に息が詰まる。
 その重苦しい雰囲気を作り上げているのは二人の淑女。
 二人の近くに居ると、その場所だけ空気が薄く感じる。寒気がする。
 二人の淑女――ゼンメイとホーネットが怒りを隠して微笑んでいる。
 隠しているとはいえど、顔に出ている上に雰囲気で伝わっている以上は隠れていないといえるが。
 怒りを堪えて無理に笑っている奇妙な表情。口は笑っているのに目は笑っていない。無理をして笑顔を作っているのが一目瞭然だ。

 怒気と殺気の混じった二人の視線はティークの隣にいるアリアに向けられている。
 アリアが二人の出す雰囲気と視線に籠められたものに、気付いているのか気付いていないのかは分からない。
 何故なら、ティークの腕に手を絡ませながら幸せ沿うに微笑んでいるからだ。
 まるで、ゼンメイとホーネットの存在など忘れているかのように振る舞い、ティークの側から離れようとしない。
 それどころか周囲に見せつけるかのようにべったりとくっついている。
 それが二人の怒りに火を注ぐ事になっている。

 ティークも二人が怒っている原因になんとなくだが気がついた。二人がそこまで怒る理由までは分からないが。
 アリアに突き放すように離れろと言うわけにはいかない。
 この宴はアリアを歓迎するために開いた宴だ。自分の都合でアリアを悲しませるわけにはいかない。
 しかし、このままではいつ二人が爆発するかも分からない。怒った二人は恐ろしい。
 敵に囲まれているかのような心境にも似ている。寿命が縮まりそうだ。
 ティークはワインをちびちびと飲みながら、どうしたものかと頭を痛めながら途方にくれるしかなかった。

904狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/02/10(日) 01:38:52 ID:E/xnk5fz
 ティークが現状を打破しようと思案に暮れていると、貴族の輪の中から一人の男が歩み寄ってきた。
 歳は四十を半ば過ぎた頃だろうか。一目で名門の貴族と分かる貫禄を漂わせた男だ。
 艶のある髪はまだ若々しく、口髭さえなければもっと若く見えるかもしれない。
 豪華な衣装を身に纏い、装飾品がシャンデリアの光に照らされて輝いている。
 威厳のある風貌だが、気品というものは感じない男――ホーネットの表情が歪んだ。

「ティーク国王陛下、挨拶が遅くなって申し訳ありません。
 この度はお招きに預かり光栄に存じます」
「べリアル卿――ホーネットの父だな。ああ、よく来てくれた」
 べリアルと呼ばれた男は恭しく頭を下げると、ホーネットの顔を一瞥する。
 ホーネットの表情はいつの間にか元に戻っていた。まるでさっきの表情が錯覚だったと思わせるように。
 感情の読めない表情は氷のような冷徹さを感じさせる。彫刻のような表情――視線が鋭利な刃を思わせた。

「ホーネットは陛下のお役に立てておりますでしょうか? なにぶんまだ若い娘なので、まだ至らないところがあるでしょうが」
「心配いらん。ホーネットは優秀だ。ちゃんと役に立ってくれている」
「そうですか。無礼な事をして陛下のお気を煩わせることがないかと心配しておりましたが、そう言ってもらえまして光栄です」
 そう言ってちらりとホーネットの顔をちらりと見る。べリアルの視線からは娘を心配する気配は感じられない。
 二人の視線が交差する。親子の視線とは思えない視線。誰も気付くことはなかった。

「そうだ、久しぶりに親子が会ったのだ。積もる話もあるだろう。俺に構わず二人きりで話をしてきたらどうだ?」
 ティークにとってべリアルが来たのは幸いだった。
 べリアルがホーネットをこの場から連れ出せば、一時はこの状況から逃れることができる。ホーネットも少し離れれば機嫌が変わるかもしれない。
「よろしいですか? それなら…」
「いえ、私は王の護衛という任務の最中です。王のお気遣いは嬉しいのですが、今はこの場を離れるわけにはまいりません」
 ホーネットはべリアルの顔も見ようともせずに言葉を遮る。その口調にははっきりとした拒絶が含まれていた。
 べリアルとの会話の拒絶か、ティークの側を離れる事の拒絶か。あるいはその両方か、別の何かか。

905狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/02/10(日) 01:41:19 ID:E/xnk5fz
「ホーネット、久しぶりに私と会ったのだ。少しくらい話を」
「それよりも王、次は私と一曲踊っていただけませんでしょうか? 先程の踊りを見て、私も王と踊りたいと思っておりまして」
 べリアルの会話を遮るその口調は有無を言わせない迫力がある。
 べリアルのことなどどうでもいい――そう暗に含ませて言っている。
 殺気に近い雰囲気を出すホーネットに、ティークとべリアルは思わずたじろいでしまう。
「そ、そうか…では一曲踊るとしようか。すまないな、べリアル」
「…いえ、私のことはお気になさらず…おいホーネ」
「ちょうど音楽が始まる頃です。では参りましょうか」
 アリアがティークの腕から離れている隙に、ホーネットがティークの腕を取る。アリアが「ああっ!」と小さく声を上げた。
 ティークの腕に抱きつくように絡みつき、引っ張るようにして大広間の中央に向かう。
 王に対しての無礼な行為――べリアルの顔が青ざめた。
 アリアはすねた子供のような表情で、ゼンメイは怒りを堪えた表情で見届ける。
「お、おい引っ張るなホーネット! べリアル、会話の途中ですまないがホーネットと踊ってくる。俺のことは気にせずに宴を楽しんでくれ」
「…は、はい、陛下。それでは失礼します」
 ティークを引っ張るように広間の中央に向かうホーネットの顔――見た給仕の顔が恐怖で引き攣った。



 ティークとホーネットのダンスは素晴らしいの一言だった。それはアリアとの時よりも盛大な拍手が贈られる程のものだった。
 華麗にステップを踏み、優雅に舞うその姿は一匹の蝶のようで、
呼吸一つのずれもなく舞う二人の姿は、とても初めて踊るペアのダンスとは思えない出来だった。

「いや、驚いたな。これほどダンスが楽しいと思ったのは初めてだ。ホーネットはダンスが上手いのだな」
「私がこんなに上手く踊れたのは王がお上手だからです。王が相手でなければこれほど上手く踊れませんでした。
 踊っていただいてありがとうございます」
 謙遜してティークを誉め称えるホーネットの顔は、踊る前とはうって変わって嬉しそうに微笑んでいる。
 頬はほんのり赤く染まり、視線は熱を帯ている。その妖艶な表情に、ティークは顔を赤くして喉を鳴らした。

906狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/02/10(日) 01:43:09 ID:E/xnk5fz
 腕を組んで戻って来る二人を見て、ゼンメイとアリアは悔しそうに唇を噛む。
 その二人の表情を見て、ホーネットが勝ち誇ったように笑った。
 まるで勝者が敗者を見るかの様な視線に、二人の表情が一瞬で怒りに変わる。何処からか、ブチブチッという音がした。

「よろしければ後でまた踊っていただけませんか」
 豊満な胸を腕に押し付けながらホーネットが囁く。胸の谷間にティークの腕が埋もれる。
「あ、ああ、もちろんだ」
 上擦った声でティークが答える。顔を赤くして、腕を意識しないように明後日の方向を向いて答える。
 そんな二人を見て、ゼンメイの怒りが頂点に達した。
「お、王! 私ともぜ、ぜひ踊っていただけませんかッ!」
 挑むようにゼンメイが声を張り上げる。まるで一騎討ちでもするかのような気迫だ。
「私はまだ踊っていません。私も踊りたいです! よろしいですね!!」
 ゼンメイの迫力にティークが一歩後ずさる。さすがのティークにもゼンメイの怒りが伝わった。
 ホーネットが睨みつけるが、ゼンメイの迫力に気後れしたのか、ティークの腕を放した。ホーネットも自分の命の危機を感じたらしい。
「あ…ああ、それは構わんが、しかしゼンメイは踊ったことがないだろう? 踊れるのか?」
「大丈夫です! さあ、ぜひッ!」
 鼻息を荒くしながらティークの腕をもぎ取るように掴み、ガッシリと腕を組む。手を取り合う事すら忘れている。
 ティークの返事すら聞かずに大広間の中央に大股で歩き出す。鬼気迫る勢いのゼンメイに、貴族達が慌てて道を開けた。
「分かったからそう強く腕を組むな。今日のゼンメイとホーネットは何か怖いぞ」
「私なら大丈夫です! あの二人には負けません!!」
 答えになっていない答え。だがこれ以上怒らせるのは恐ろしいから聞くのを止める。
 ティークはゼンメイが怒っている理由を考えるのを止め、大きく溜め息を吐いた。




907狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/02/10(日) 01:45:13 ID:E/xnk5fz
「すっ、すみません!」

「いい、気にするな。ゼンメイは初めてだからな」

「も、申し訳ありません!」

「だ、大丈夫だ。じきにだんだん慣れてくる」

「ごご、ごめんなさい! ごめんなさいっ!」

「……わざとでは…ないよな?」

「あうぅ…すみません……」

 ゼンメイが何度も謝りながらティークの足を踏みつける。
 たどたどしい足取りでステップを踏もうとするが、その度にティークの足を踏む。
 拙いという言葉では足りない。あまりに酷すぎる失敗の繰り返し。ゼンメイの顔は蒼白になり、今にも泣き出しそうだ。
 頭の中は混乱でぐちゃぐちゃになり、ティークの足を踏まないことだけでいっぱいになっている。
 想像と現実の違い――必死の表情で足下だけを見ながらステップを踏むゼンメイの頭の中は“こんなはずじゃなかった”という考えで埋め尽されていた。

 下手なんてものじゃない。ダンスと呼べるものではない。見る者が目を覆う程の酷さ。
 ティークとのステップは噛み合わずにずれ続け、よろけて転びそうになり、手足の動きはてんでばらばらだ。
 他のペアにぶつからなかっただけでも奇跡に近い。もっとも、ティークとゼンメイの周囲に大きな空間ができていただけだが。
 とても見られるものではなく、まだ子供のダンスのほうが拙くとも見れるものだ。
 アリアとホーネットとは比べものにならないほどの酷さは、言葉で表現するにはあまりにも可哀想だった。

 想像の動きと現実の動きは違う。相手の呼吸に合わせて動かなければならず、曲によってはリズムも違う。
 それに緊張も合わされば、初めてで上手く踊ることは至難の業だ。
 見よう見真似で踊ろうにも、初心者のゼンメイにダンスはあまりにも難易度が高いものだった。



908狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/02/10(日) 01:47:13 ID:E/xnk5fz
 曲が終わり、俯きながらすごすごと元居た場所に戻るゼンメイは、踊る前とは正反対の表情に変わっていた。
「あううぅ…本当に申し訳ございませんでした…」
 頭を下げ、深くうなだれたままのゼンメイを見て、ティークが苦笑する。
「ゼンメイ、お前は王の足をなんだと思っている」
「まあまあ、ホーネット様、初めてでは仕方ありませんわ」
 ホーネットに叱られ、アリアに慰められ、ゼンメイは更に深くうなだれる。
 二人のダンスとは比べようがない事は事実で、自分が何を言われてもしょうがない程の下手さだった事もまた事実だから何も言い返せない。
 ゼンメイは涙を堪えてぷるぷると震えて耐えるしかなかった。
「…そうですね。私も“ゼンメイほど”じゃないにしても最初は上手く踊れませんでした」
「そうですよ。私も“ゼンメイ様ほど”じゃないにしても最初は下手でした。最初から上手く踊れる人はそうそういませんわ」
 優しい口調だが、二人の言葉が矢のようにゼンメイに突き刺さる。
 いつの間に仲良くなったのだろうか、二人の間には先程までの刺々しい雰囲気はなくなっている。
 二人は可哀想な者を見る目でゼンメイを見る。
 ホーネットは嘲りを含んだ口調で、アリアは同情と憐れみを含めた口調で優しく言う。
 いつもなら反論の一つでも言うのだが、今のゼンメイはただ堪えるしかない。
 踊る前の意気込みが嘘のように意気消沈しているゼンメイに、ティークが慰めるつもりで声をかける。
「ゼンメイは初めてだったからな。なに、何度も踊ればすぐに上手くなるだろう。俺も最初は下手だったぞ。
 ほら、最後のほうは足を踏まなかったじゃないか。ゼンメイならすぐに…ゼンメイ?」
「……すみません…ぐすっ」
 ティークに慰められたからか、ティークが止めを刺したのか、ゼンメイはぷるぷると震えて鼻をすする。
 軽く突けば泣いてしまいそうだ。三人はさすがに可哀想になって同情した。
 ゼンメイはひたすらぷるぷる震えている。両手を握りしめ、歯を食いしばって涙が流れそうになるのを堪えていた。

909狂王の宴 ◆uGYdwEq8BU :2008/02/10(日) 01:49:13 ID:E/xnk5fz
「まあ、ゼンメイの必死な顔が見れただけで十分に楽しめたぞ? そうだな…ゼンメイにその気があるなら
 次に備えて練習でもするか? 暇な時なら付き合ってやるぞ」
 その一言で、ぷるぷる震えていたゼンメイがぴたりと止まった。そしてアリアとホーネットの顔に動揺が走る。
 ゼンメイは驚いた表情でティークを見上げると、
「ほ、本当ですか? 本当に練習に付き合ってくれるのですか!?」
「ああ、また何度も足を踏まれるのはさすがに嫌だからな。どうするゼンメイ?」
「ぜひ! ぜひお願いします!!」
 鼻をぐずらせながらゼンメイが声をあげる。頬が真っ赤に高潮し、目には輝きが戻る。
 さっきまでの曇った表情が嘘のように明るくなり、生気の戻ったゼンメイを見て、ティークは肩をすくめながらも少し安心した。
 だが、ティークは気付いていない。
 ティークの後ろで二人の淑女に変化が起きていることに。

「ティーク様、よろしければもう一度一緒に踊っていただけませんか?」
 アリアがにこやかに微笑みながらティークの右腕に手をかける。
「それならば私ももう一度お願いします」
 ホーネットが左腕に手をかけ、胸を押し付けて微笑む。
 二人からはもはや遠慮というものが感じられない。先ほどまでの和やかな雰囲気はすでにない。
 ティークをダンスに誘う二人を見て、ゼンメイも、
「そ、それならば私ももう一度…」
「「ゼンメイ(様)は足を踏むからダメだ(です)」」
「ぅぐっ…!」
 そんな三人を見て、ティークはやれやれと溜め息を吐く。
「その前に少し休ませてくれ。流石に少し疲れた。宴はまだ始まったばかりなんだ。これでは体が持たん」
 ティークは明日の朝の事を考える。二日酔いと筋肉痛になることは間違いないだろう。
 執務はどうしようか。やる事は山のようにあるが、たまには休んでもいいかもしれない。
 久しぶりの宴だ。こんなに楽しいのは何時以来だろうか――?
 宴はまだ始まったばかりだ。いっそのこと、倒れるまで踊り狂うのも悪くない。
 三人はまだ言い争っている。三人の相手をするのは疲れるが、これもなかなか悪くない。
 そろそろ曲が変わりそうだ。誰と踊ろうか――?

 大広間は光に満ち溢れている。音楽は鳴り止まない。
 ティークは考えるのを止め、ワインを一息で飲み干した。


910 ◆uGYdwEq8BU :2008/02/10(日) 01:49:59 ID:E/xnk5fz
投下終了です。
911名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 08:27:24 ID:TOEcf5tP
乙。
でも、ティークも狂王らしさが見えなくなっているし、新キャラぽんぽん
出てくるし、修羅場を作るためだけにキャラを適当に動かしているようで
物語が綺麗にまとまるのか少々不安。
912名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 21:49:25 ID:ysh7P4vU
やべぇゼンメイにめっさ萌えてもうたw
優秀な女性がふと見せる失敗とか拙い側面って男心くすぐるよね
さて今回の一軒で現実的に誰がリードしたか気になる所
続き期待してますね
913名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 13:25:14 ID:5Kn4mzn8
46スレに対抗埋め
914名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:50:57 ID:9CTNJ/Ih
915名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:52:36 ID:9CTNJ/Ih
916名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:53:15 ID:9CTNJ/Ih
産め
917名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:54:30 ID:9CTNJ/Ih
膿めwwwwwwwwwww
918名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:55:11 ID:9CTNJ/Ih
埋め
919名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:55:33 ID:9CTNJ/Ih
右め
920名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:56:30 ID:9CTNJ/Ih
宇目
921名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:57:39 ID:9CTNJ/Ih
熟め
922名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:59:09 ID:9CTNJ/Ih
産め産め
923名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 18:59:42 ID:9CTNJ/Ih
埋める
924名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:00:33 ID:9CTNJ/Ih
なぜ46スレの方が先に埋まってるか不思議

埋め
925名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:01:01 ID:9CTNJ/Ih
埋め
926名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:01:47 ID:9CTNJ/Ih
梅はうめぇ
なんつってwwwwwwwww

梅  
927名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:02:27 ID:9CTNJ/Ih
梅を埋めるよ
なんつってwwwwwwwwwwww

埋め
928名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:02:54 ID:9CTNJ/Ih
アルミカンの上にあるみかん

埋め
929名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:03:19 ID:9CTNJ/Ih
リコーダーはおりこーだー

埋め。
930名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:04:16 ID:9CTNJ/Ih
布団がふっとんだ

埋め 
931名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:04:47 ID:9CTNJ/Ih
うどんがうっどんだ

932名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:06:08 ID:9CTNJ/Ih
未来予知なんかいらない
未来を変えていく勇気があれば十分だ

933名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:08:36 ID:9CTNJ/Ih
そもそも女の知り合いがいないから嫉妬がおこるはずもない

934名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:09:05 ID:9CTNJ/Ih
935名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:10:30 ID:9CTNJ/Ih
サンポール一気のみ

936名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:11:28 ID:9CTNJ/Ih
ピカチュウ「ぐわー」

937名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:12:08 ID:9CTNJ/Ih
938名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:12:29 ID:9CTNJ/Ih
939名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:13:05 ID:9CTNJ/Ih
940名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:13:41 ID:9CTNJ/Ih
941名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:14:03 ID:9CTNJ/Ih
リンゴリラッパセリ
942名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:14:47 ID:9CTNJ/Ih
< ^?C^>
943名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:15:22 ID:9CTNJ/Ih
<~|~>
944名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:16:05 ID:9CTNJ/Ih
富士山は静岡の山
945名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:16:37 ID:9CTNJ/Ih
富士山は山梨の山ではありません
946名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:17:25 ID:9CTNJ/Ih
富士山は静岡の山ですよ
947名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:17:57 ID:9CTNJ/Ih
富士山は山梨の物ではありません
948名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:18:25 ID:9CTNJ/Ih
静岡といったら富士山
949名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:19:02 ID:9CTNJ/Ih
山梨?葡萄でもくってろボケ
950名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:19:32 ID:9CTNJ/Ih
富士山は静岡の山
951名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:20:02 ID:9CTNJ/Ih
太陽サンサン富士サンサン
952名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:20:33 ID:9CTNJ/Ih
静岡の山富士山
953名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:21:04 ID:9CTNJ/Ih
フジヤマハ シズオカノ ヤマデスヨ
954名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:21:08 ID:D4cem+Ln
             ,.. -ー―- ...,,_
              /::_,. .......:::::::::::::゛`ー 、
             /::/::::::::::::::::_,,.:::::::::::y:::::\
         /:://::/".メ.//|::}丶::::::::\
         ///::,イ::./ ノ/  |/   i::::::::::::ヽ
          ///::::/::::|/ ⊂⊃   丿 \|::::::::::::::|
       /::::':::::/::::::|        ⊂⊃イ |::::|y'
       /::::,::::/:::::::|   i`ー 、       | |::リ
      ,|::::/::/::::::::|   |   `ー.、    リ::|  終了♪
      | /::/:::::::::::| .   |      7   /|::|
     ,イ/::::|:|::::::::::|   t     /"   ノ"|::::|
      |'/:::::::|::|i::::::::|::`-..,,_\,..../"__,./::::l:|::::|
      ./::::::::::||:::l:::::::::l::/\~7::::゛~ ̄::::::::::::::|/|:ノ
    /::::::::::::|::::::i:::/   \|\.:::::::::::::::::::::::|/|
    /:::::/:::::i::::::::/ゝ、!- 「 ̄y ̄j::::::::::::::::::::'‖|
    /::::/:::::::j:::::::/  /`  / ∧ t;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;}
  ./::::::|:::::::丿::/  /    ̄∨ ̄|\::::::::::::::::|::|l
.. /::::::::|:::::::/:::/  /      `i  | \:::::::::::| |i
 /::;イ |:::::::|:::/  /    o  o|  |\. \:::/  ||
, '::/ |. ||:::::/:::ミゝ'         |  |::::\r'\  jj 
   |. | L::/iノー-ー‐-ー-ー‐ -ー-::::::: ~`"
   k tメ/|i i ‖ i ‖ i | i  ‖ハ:::::ノ
  /|7ゝ't::::|丶ー-ー-ー-ー‐-ーー ' ̄
/  |   `し:::::::/〜〜/:::::::::::|〜〜|
-〜
955名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:21:38 ID:9CTNJ/Ih
山梨(笑)
956名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:22:02 ID:9CTNJ/Ih
埋めるよ
957名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:22:30 ID:9CTNJ/Ih
埋めますとも!
958名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:22:58 ID:9CTNJ/Ih
埋めー
959名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:23:22 ID:D4cem+Ln
     _,..、.へ、.,_  
   /~      \
  /      _,..、-ーゝー-、、.,
 /     _/:::::::::::::::;;〉、::::::::::`ヽ、
 j   ,/彡-ー''^~フ^ハ:::ヾ''ヽ::::::::::ヽ
   ,,/~::::::::::::::::/::::::/:::::l::::::ヽ::::::`ヽ、::ヽ
 /:::::;;;;/`:::::::::':::::::::::::::::':::::::::`:::::::::::`ヽ:i
/:::::;;/;"´::::::,、::::::::::|::::::::::::::::::,、:::,、:::::::::::::::ヽ:i
レ''",/::::::::::/::::::/::::|i:::::::::::::::::ハ:::::i`、::::ト::::::ト:ヽ
 ,/::::::;'i::::|::::;;/l:::/|:::!:::::::!:::ノ i::::| `、::|ヽ:::|::::i
 i:::::/i::::::;l:::;へ,!;| !::i:::::::!;/ u,|:::i  ヽi_,|::::ト;::ト,
 !:::ノ/:::/ |ノ   {!、, \;:::::i  / |;ルー''リ/!:;i リ 〉
 !::j ヾ:|_/リ`、   ゙ヽ, ゙;リvイ'~___,/ リ_,,.ノ;:|
 レ   リ,`、 u`''''''"~    `゙ ̄  u ,/:::::::| |:|
   /;/!::i` 、,  __,,,...--ーー^ヽ, /::::::::;:;| i:j  まだ終わらせない!
   i:; i:/|:::/|`゙ー-}____..ニニニソ~:::::::::::::i!::!! リ
   リ リ リ !:::::::;/,ヽレ~ヽ,`゙iヽ、::::::::::ノ|ノリ
        `゙;/:|_ノ メ-  ト、_|::::/ヾく 
        ,/ }::|ゝ、_ノ`ト--' ,|::く  `ヽ,
       ,/ |::`丁 ̄ ̄丁´::::::|`゙丶、..,_`メ、
     /!_,,,..イ:::::::|::::::::::::::::|::::::::::|    ~゙゙´
    "ー'~  /:::::::|::::::::::::::::::ヽ;::::::|
         /`tーイ-t-t--t-t-イ´ト
960名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:23:25 ID:9CTNJ/Ih

うめ
961名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:23:53 ID:9CTNJ/Ih
埋めー
962名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:24:29 ID:9CTNJ/Ih
埋め。
963名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:24:54 ID:9CTNJ/Ih
964名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:25:24 ID:9CTNJ/Ih
965名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:26:04 ID:9CTNJ/Ih
オートバイ
966名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:26:29 ID:D4cem+Ln
                  ,. -───ー- 、
               /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
             /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,.:.:.:.:.:.;、.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ
  ____    //.:.:.:.:.:/:.:/ i.:./'''||ヽ.:.:.:.:.:、.:.:.:.`,
     |      /;/.:.:,:.:.:/.:.:.:/ /.:/  || ヽ.:.:.:.:.ヽ.:.:.:l
     |-, |/  /i:i.:.:./.:||'.:.:./  /;/   ||  i.:.:.:.:.:.i:.:.:.:l
     |-| ヽ、  /,l:|.:.:i.:,/||.:;/  リ    ,||、._l:.:;.:.:.:l.:.:.:.|
          i l.:.|;;;|/,.j.|、l___ / ====、 ,.r ̄l:|.:.:.:.|.:.:.:i
     |     |:.:、ーー、. ,' ̄      ||   |.:|.:.:.:.|、:.:.!
     |,ヘ、_,   ヾ:ヾ、  ||         ||  /:/|.:.:.:.| ヽ:i
     '      ヾ::i    ー---- ァ   // |.:.:.:.|  }ヽ
      | ! !    ,|\    i     i  /  |.:.:.:.|, /| ヽ  終わりです♪
      ヽ、__   / ト、 ヽ   ヽ、   /   __,. -|.:.:.:|.:|.:.:! ヽ
      _i_i、  / i.:.:|`lー------t t-- '".:.:.:.l.:.:.:l.:.|.:.:.}  ヽ
        | ' i  l:.:| !.:.:.:.:.:.:,/~lニl``>.:.:.:.:.l.:.:.:l.:.:i.:..:.|  ヽ
     __l___   |  l;.:! |.:.:.:.:.:.:./7 ハ~ハ;.:.:.:.l.:./.:.i!;|.:.:.:|
      ,/     l:;l  l.:.:ハ.:.:l:::\| V:::::i.:.:.:l:/.:./i|ヽ.:.:!
      /^ヽ、,     i|  ヾj i.:.:l;;;:::::::メ::::::::i、.:.リ:.:.:! l| |:/
              i!    ヽl_|;;;;;;;:|;;;;;;;lソ.:.:,/、;|  リ
       ヽ/       /"~メ{___,.ゝ;/
               /,、ケ'`  |::l  |::| ´
              ``''     i:l  i:l
967名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 19:27:08 ID:9CTNJ/Ih
飯だ飯ー
968名無しさん@ピンキー
             ,,/` _,-‐'"゙^             `'''-,、
               /  ,/                    \
           /゛  /′ .,,,、                  \
              / .,,-'│                    ヽ
        ._,、,-へミ"゙} ,/` /  、        ,-、、        `'i、
     ,,/",,,_,、 `l゙.,i´  | .,ト .,,i´./  .,‐ .,'"''ヘl|、         `'-、,,_、
   ._,/` ,,,i{!゙‐'''''゚'i、 .}" ゙ヽ,,| .,!| ,/l゙.,l} ,!|`,i´   │          `'-,,"゙''―-,,,,_
: ,,/`   |"  __、 ゙,!     | l゙,i´|,.゙,!i,,! ./.|│     ゙l,            `゙'ー-,,、 "
'"     (  l゙` |  │    .゙l!|| l゙゙l.|.l゙`i、 .|l゙      ゙l、              `゙''-,、
      ヽ,,|_,,,,j,′     .|゙l.| .リ、゙''┘.|! ゙゙”|゙゙゙゙゙I'ヘ ゙l
      ,,,-│   `-,_    .| ゙l! ゙l、 、`   `゙'''′ .,イ    .|-、、
   .,,/`  {     `'-、  .| `  ゙lヽ、 ,,,,_、   ,/l゙    レ''\、
  /     |       `'-,. ,!    .゙l.`'-, ̄._,,,-‐" .l゙     |   `'i、
../      .|         `'く、   ヽ  `゙^    l゙     .l゙     \
'"    _,,―''.|           ゙'‐,、  ヽ         l゙     .|      \
  _,,-'"゛ ._,-|               \、 .\  ._,,,,-''゙l      ゙l      ヽ
,/   ,/゛ ゙l              `'i、  ゙'("゙^   │     ヽ      'ヽ、
   ,/   _, |               `'-,、\    ゙l、     \      `''i、