【あかほん・濱中】氏家ト全 24時間目【妹・生徒会】
まったりいきましょう
次スレ建てルールや、過去スレ情報は
>>2から
【お願い】
作品の投下は以下のようにしてくれると助かります。
(1).投下します宣言
(2).本編投下
(3).ここまでです宣言
また、作品のタイトルは上記の(1)、(3)のどちらでも良いのですが、
1行独占で書いてくれると助かります。本文に紛れると見落としてしまうことがあるので。
↓こんな感じ
タイトル:「?????」
名前欄はこれまで通り作家さんのコテでよいです。
☆☆☆☆☆☆ 次スレへの引継ぎについて ☆☆☆☆☆☆
容量が 450KB を超えたら残り容量に注意しながら投下しましょう。
480KB を超えたら次スレが立つまで投下は控えてください。
次スレが立ったら、ログの確保が済むまで落さないようにマッタリ保守で。
更新が済んだら、一気に埋めるかDAT落ちまで放置しましょう。(ただし、埋めの段階で
作品を投下すると保管庫に記録されないかもしれないので注意。)
【氏家ト全作品】
・女子大生家庭教師濱中アイ(週刊少年マガジン連載、完結。単行本全6巻)
・妹は思春期(週刊ヤングマガジン連載、完結。単行本既刊9巻、08年1月10巻刊行予定)
・アイドルのあかほん(週刊少年マガジン連載、完結。単行本全1巻)
・妹はひまわり組(別冊ヤングマガジン連載、完結。妹は思春期の二巻から収録)
・生徒会役員共(月刊マガジンスペシャル連載中)
・ハナとプチ(シリウス読み切り)
orz
即死判定って一定時間までに20レス越えないとダメなんだっけ?
おぉそうか
じゃ
少しだけ
支援だw
いや、本当に20なのか違うのかは知らんねんけどw
でもまぁレスが多ければどのみち問題ないか
279 :名無しさん@ピンキー :2007/07/20(金) 01:50:34 ID:g8PxuXl5
氏家作品はそれぞれ別世界なんだよな?
サザエさんな思春期とひまわりを除いて無理に時間軸を合わせると、
濱中終了直後にあかほん=マサたち高校一年、カルナも高校一年
その一年後にハナプチと生徒会=ハナとタカトシはマサの一年下、シホの二つ上
高校三年=シノ・アリア・エレナ・ヒカリ
高校二年=マサ・ミサキ・リンコ・アヤナ・カルナ・スズ
高校一年=ハナ・タカトシ・三葉
中学二年=シホ
小学五年?=ユーリ
新社会人(23?)=アイ
社会人二年目(24?)=リョーコ・ヒロキ?
27〜28?=セイジ
不明=社長・三瀬・小田・寮母・ママンパパン
いかにもムリヤリだが、こんな感じか?
280 :名無しさん@ピンキー :2007/07/20(金) 11:02:56 ID:0hC8cXIM
社長→28〜32歳くらい
小田→30半ば
三瀬→ヒロキと同じか、一つ年上または年下
マサパパン→40過ぎ
マサママン→高卒即結婚として30半ば
俺の独断と偏見
292 :名無しさん@ピンキー :2007/07/21(土) 13:19:13 ID:7XmBJ1qg
加藤
====《 87オーバーの巨乳 》====
アキ
====《 85のナイスバスト 》====
アヤナ アリア マサママン レイコ
====《 80半ば、ここまで巨乳 》====
リョーコ ナツミ カルナ
アイ ヒカリ エレナ
小宮山 長渕嫁 マリア
====《 人並み以上の80前半 》====
ショーコ ミホ
三瀬 ムラクモ
====《 日本人平均81の壁 》====
佐々岡
ケイ
三葉
====《もう少し頑張りましょうの最多組》====
カナミ カオル マナカ
エーコ チカ マホ
シノ 宮本
====《 明確に貧乳です 》====
ミサキ
シホ ハナ
====《 絶壁 》====
リンコ
ユーリ
スズ
・・・保守がわりに前スレの住人によるおもしろそうな考察を抜粋してきた
はいこれで20レス、それでは職人さん期待してます!
追加保守
土日で本祭くるかな
郭神マダー
保守
連保守
26 :
傍観者:2007/12/02(日) 16:26:48 ID:jJf/oqLu
全く空気読まずにマサヒコ×ミサキを投下します。
しかも全然未完成。
27 :
傍観者:2007/12/02(日) 16:29:40 ID:jJf/oqLu
「で、相談ってのは?」
中村リョーコは目の前の少女に尋ねた。
ここはリョーコの部屋。仕事が終わり家に帰ろうとしたところに、相談があるので会い
たいというメールが届いたのだった。
リョーコに促されても少女はもじもじするばかりで、なかなか口を開かない。うつむい
た顔は問いかけるほどに赤くなっていく。
全く手間のかかる娘ね、と思いながらリョーコは彼女を見つめる。そもそも、相談の相
手が他の知り合いでなくリョーコである時点でだいたいの想像はついているのだが。
「で、マサヒコとの性生活がどうしたって?」
「へ、えっ、ああ、何で?!」
耳まで真っ赤にして天野ミサキは大声を上げた。
「私を誰だと思ってんのよ。さあ、ちゃっちゃと悩みを語りなさい。あいつは早すぎるの?
それとも避妊してくれないとか?高校生らしく発情したサルみたいに求めてくるとか?」
「ち、違います…。そうじゃなくて…」
「じゃあ何?できちゃったとか?」
「違うんです…、あの、その…」
しばらくモジモジしながら、意を決してミサキは話し始めた。
「その…、なんて言うか、マサちゃんが淡白というか…」
「下手なのね」
「違います!マサちゃんは上手いです!私なんて毎回、…」
「毎回?」
「いえ、なんでもないです。言い方が悪かったですね。なんか、その、マサちゃんは私と
してもあんまり興奮してないって言うか、淡々としてるっていうか」
「倦怠期ね。高校2年で、っていうのは一見早いように思えるかもしれないけど、男女の
間では歳に関係なく起きることよ」
「…、気になるからマサちゃんに『良かった?』って聞いてみるんです。微笑んで『良か
ったよ』とは言ってくれるんですけど、なんかいつも私一人で興奮してよがってるような
感じで」
「ふーむ」
リョーコは思案していた。教え子(厳密に言うと違うが)が困り果て、恥を忍んで自分
を頼ってきているのだ。一肌脱がなくてはなるまい。それに、ミサキがこの問題で他に相
談できる人間は他に…、マサママくらいか。それはそれで面白そうだが。しかし、具体的
にどうこうでなく、相手の態度だというのでは漠然とし過ぎていて対処しようがない。
「ん、なるほど。いい考えがあるわ」
「え、本当ですか!」
ニンマリと笑いながらリョーコは指示を出した。
28 :
傍観者:2007/12/02(日) 16:30:34 ID:jJf/oqLu
翌日。マサヒコの部屋にて。
帰りにミサキは、「マサちゃん、今夜…、どう?」と電話をかけた。照れと恥じらいの混
じった言葉の意味するところは言うまでも無い。
服を脱いだ二人はベッド中に入る。ミサキは両脚を広げマサヒコを受け入れる体勢を作
る。その上に覆いかぶさり唇を塞ぐマサヒコ。ミサキはマサヒコの背に腕を回し、軽く抱
きつくような姿勢になる。
「う、マサちゃん…」
「ミサキ」
執拗に唇を求め合い、舌を絡める二人。マサヒコの左手がミサキの秘所に伸びる。しっ
とりと濡れかけていたそこに、指が入り込み内側から撫で回す。ネチョ、クチュっとした
感触がマサヒコの指に感じ取れる。
「あ、アン、マサちゃん!イイ、気持ちいい!」
身をのけぞらしてよがるミサキ。さらにマサヒコは唇を放し、ミサキの胸元に向かう。
「ここはどうだい、ミサキ?」
「あ、アア、うん、そこもお願い…」
ミサキの乳首を吸い、舐めまわすマサヒコ。愛する少女が内側からどんどん熱くなって
きているのを感じる。自分もまた彼女を求めて熱くなっていく。
今すぐにでも事に及びたくなるが、マサヒコは性行為を本当に楽しむ、いや完遂するに
は念入りな準備が必要なことを分かっている。
男は所詮、棒一本を少しいじればばそれで達する生き物である。いま事に及んでも自分
は容易に達することができるだろう。しかし、それでは自慰と変わらない。恋人と対峙し
て行う行為といえない。もっと、自分自身が止めようがないくらい熱くなり、ミサキを求
める気持ちとミサキをいとおしむ気持ちを込めて行わなくてはならない。
また、女性は男ほど達しやすくない。ミサキが悦んでくれないのならばこの行為には一
切の意味が無い。ミサキが自分を求めてくれている以上、満足のいくような働きをしなく
てはならない。だからマサヒコはこれまでも一生懸命ミサキを喜ばすように努力してきた。
どこをどうされれば悦んでくれるのか、華奢な体をどう扱うべきか、どのタイミングで挿
入すべきなのか、と。
乳首に絡ませていた舌を、上に移動させる。ミサキの体がビクッと跳ねる。こうやって、
乳首から乳房、首筋を伝いまた唇に至るように舐め上げるのとミサキが感じてくれるのを
マサヒコはわかっていた。アアン…、とミサキが悩ましげな声を上げるのを聞いて、マサ
ヒコはミサキが自分の行動に満足しているのを察するともに、自分の中でミサキを求めて
獣心が騒ぎだすのを感じた。
29 :
傍観者:2007/12/02(日) 16:31:57 ID:jJf/oqLu
ミサキはマサヒコの愛撫に身を任せ、いつも通り快楽の泥沼に嵌りつつあるのを感じて
いた。ここまでくると自分は達するまで加速度的に快楽が高まっていく。そろそろ自分が
一匹の獣になってよがり狂うことが分かっていた。しかし、今回はリョーコの指示がある
ので、初めての時の次の次くらいに緊張している気がした。
いつもより少しミサキが緊張しているようなのをマサヒコは気にしていた。『どこかまず
いところがあっただろうか?性器を乱暴に扱いすぎたとか?』少し不安になりながらも、
ミサキが十分に濡れ、自分を待っていることも確かなので、行為に移ることにした。
「ミサキ、行くよ」
「うん…、来て、マサちゃん…」
既にマサヒコの物にはゴムが被せられている。きっと10年以内にはこれを無しで動物と
して正しい行為を行うことになるのだろうが。その袋を被った自分の物を、ミサキの下の
口に添えた。何度やってもこの瞬間は、暴発しそうな興奮と、こんなことをしてしまって
いいのだろうか、という後ろめたさに襲われる。マサヒコは出来る限り慎重に、その先端
を割れ目に押しこんでいった。
ゆっくりとマサヒコが侵入してくる。指とは違う存在感。うすいゴムの皮膜越しにマサ
ヒコの熱が伝わって自分の膣を中心に体が沸騰するような衝動に襲われる。自分の体が内
側から押し広げられ、それとともに抑えようも無いような快楽と淫らな感情が湧きたって
くる。
30 :
傍観者:2007/12/02(日) 16:32:48 ID:jJf/oqLu
今回はここまでです。
話を思いついても文章にするのって疲れますね。
>>30 GJ!
いいところでお預けくらったが続きwktk
>>30 + +
∧_∧ +
(0゚・Д・)
(0゚∪ ∪ +
と__)つ__)
まさか思春期が終わる今になって新しい職人が二人も来るとは……
郭氏を筆頭としたベテラン組、帰ってきたトマソン氏……
氏家スレの新たなる歴史の幕が開くのか?
どうも、郭です。
ここにきて新人先発投手がふたりも出てくるなんて!おふたりとも超GJ!ですよ。
先ずは携帯からの投稿とは思えぬクオリティ、大型新人Y-275氏にGJ!
私にも責任ありますが、ここしばらくのちょい重い空気をぶち破る清新な作風&エロです。
たとえれば氏は楽天・田中投手でしょうか?
そしてこれまた期待の新人、傍観者氏にもGJ!
初投稿にしてはかなりねちっこい(や、誉めてますよ)エロを堪能しました。
たとえれば、新人と思えぬ老獪な投球術の西武・岸投手でしょうか?
そんな自分は日韓戦に夢中で、こんな時間になってしまいましたwしかも蜜柑、前半のみエロ無し、、、
いや、2/3くらいはできてるので。後半は必ずすぐに!!!では、投下。
「えっと……分ったかな、福浦さん?」
「………はい」
なんとなく不機嫌そうなマホと、ちょっとぎこちなく彼女をうかがうシンジ。
家庭教師シンジ、今日の生徒は福浦マホである。
(はぁぁぁ……相変わらず、なんか福浦さんは不機嫌そうだし。
ま、エーコとチカちゃんのことはバレてはないと思うんだけど……)
鬱々とした気分で、シンジは心の中でそう呟いた。
心身共に、シンジはここしばらく疲れ果てていた。なんといっても―――
「あ、あのな、エーコ?そんなわけで俺、チカちゃんと付き合うことに」
「ふ〜〜ん、やっぱりそうなった?」
「や、やっぱりってお前」
「だってチカは、ずっとシンちゃんのこと大好きだったからね。多分シンちゃんに思いっきり迫りまくって、
シンちゃんのことだから断り切れなくて結局ヤっちゃうんだろうな〜〜、って思ってたんだ」
「ヤっちゃうってなぁ………」
実際に結果その通りなので、否定にならない弱々しい抗議の言葉を漏らすシンジ。
どことなく決まり悪そうな表情なのは、イタシカタナイわけで。
「でもチカにしてみれば長年の恋心が実ったわけだもんね〜〜。親友としておめでとうって言っておかないと」
「ま、まあな。そんなわけでエーコ?あの」
「じゃ、しよっか、シンちゃん」
「…………ほへ?」
「えっと、今日は仏壇返しって体位を試すからねん♪それじゃシンちゃんもさっさと脱いで」
そう言いながら、サクサクとエーコが服を脱ぐ。その表情には一点の曇りもなく、なぜかむしろウキウキとした、
「だだだ、だからぁ!!!こうなった以上は」
「いいじゃん、別に。チカと付き合いながらでも、私は全然構わないよ?ホラ、セックスフレンドってことで」
「!?!?はぁ?あのな、俺は全然そんな気は」
「そんなことを言・い・な・が・ら♪ほりほり」
「☆!&@え、エーコ、や、やめ」
「うふふッ♪……シンちゃんって弱点だよね、おちんちんの根元。
わ〜お、もうおっきくなってきたぁ♪シンちゃんの♪」
「あ………が……ダメだって、え、エーコ」
(あの日も………)
結局――その日もエーコと三回もいたしてしまったシンジ。なおかつ、げっそりすることに。
「……シンジさん」
「あ、あのね、チカちゃん?だから、今日は、その」
「好き、シンジさん、好き………」
“ちゅっ、ちゅ”
「あ……ああ、ち、チカちゃん……」
「シンジさんの……おちんちん、好き……ん、ちゅッ」
そう、あの日から―――チカもエーコと同じく。いや、それ以上に。シンジに体を求めるようになってきていた。
元々大人しいタイプだったはずのチカだが、処女喪失以来完全にシンジとのセックスにはまり、
シンジの精を全て貪り、吸い尽くすかのように激しく交わるのであった。
都合、今週に入ってから、エーコと三回戦、チカと四回戦。腰の休まる暇もなく、セックスしまくったシンジ。
(そりゃあさ………俺だって)
勿論シンジとて性欲有り余る若い男である。美少女ふたりとのセックスが、有難くないわけではなかった。
しかし、授業→セックス→授業→セックスのほぼ無限ループの毎日を送っていれば、
さすがに嫌気がさしてくる。おまけに読者諸氏もご承知のとおり、
シンジ自身はごくごく常識的な人物であり、オトナ未満の少女ふたりとのセックス漬けの毎日に、
罪悪感を抱かないわけにもいかず――結果、精神的にも肉体的にも疲労困憊の状態なのであった。
「………城島先生?」
「!あ、ゴメン、福浦さん」
「……大丈夫、ですか?」
「え?」
「なんだか、あの……疲れてますよね、先生?」
「あ………ごめん、ちょっとレポートとかここんとこたてこんでて」
♂
「無理、しなくても、良いんですよ?」
「い、いやそんなこと」
「一応………断っておきますけど、私、感謝はしてますから」
「?」
「城島先生のおかげで、成績が上がったのは、確かですからね。………ありがとう、ございます」
「!いや、そんなの、福浦さんが頑張ったからで」
出会ってから初めて、しおらしく頭を下げるマホに戸惑うシンジだが―――
すぐに彼女は顔を上げると、シンジに顔を近づけてきた。
あまりの至近距離にちょっとドギマギしてしまうシンジだが、マホはキッ、とシンジを睨んで、言った。
「でも、間違えないで下さい?私、感謝はしています。でも、エーコとチカとのことは、別ですからね?」
「………う、うん」
マホの迫力にすっかり圧倒されてしまうシンジだが、それと同時についよろしからぬことも考えてしまっていた。
(でも、やっぱり。キレイな子なんだよな、福浦さんも……)
シンジの前では不機嫌そうで怒ったような表情がデフォルトになってしまっているマホだが、
間近で見る彼女の整った顔立ちは、やはりシンジを魅入らせてしまうのに十分だった。
ツリ目気味の大きな目に、茶色の瞳。すっときれいに通った、鼻梁。小さな桜色の、唇。
普段のマホが怒ったような顔に見えるのは、勿論シンジを警戒しているせいもあるのだが、
元々全体的にきりっとした男顔であり、また太めの眉毛がそれを強調していたためでもある。
(まだ全然、眉とか整えたりしてないんだろうな……)
シンジにも、覚えがあった。妹のカナミがそうであったように、中学生にもなれば―――
いや、最近では小学生で既に巧みなメイク術を身につけている女の子も少なくない。
しかしマホは完全に無防備な、スッピンだった。
(多分、今だけなんだろうな。きっと福浦さんも)
いずれマホも、自分の美しさを自覚してそれに相応しく飾り立てることを覚えるのだろう。
今、この瞬間の少女の美しさに立ち会える幸運と残酷さを、なぜかシンジは思っていた。
「………先生?」
「あ!ゴメン!福浦さん」
「私も、言い過ぎたかも知れません。それは、謝ります。だからじゃないですけど……
最近、先生ちょっとお疲れ気味ですし、無理しなくても」
「俺、失格だよな、福浦さん」
「?………いえ、城島先生は」
「君にもチカちゃんにも、エーコにもそうなんだけど、なんか俺、教える側の立場なのに、
気を使わせてばっかでさ。甘えて……馬鹿みたいだよ。なんて言うか………ダメだよな、俺」
シンジは、本気で落ち込んでいた。
(リアルに……ダメ人間だよな、本当にさ)
エーコともチカとも、なし崩し的に肉体関係を持った自分のダメさ加減に本気で落ち込むシンジ。
「あの………私も、キツいことばっかり言っちゃいましたけど。でもさっきも言ったけど、
私の成績があがったのは先生のおかげですし。あとエーコとチカの成績も良くなってるから、
そんな、落ち込まなくても良いと、思います……」
「そういうことじゃ、ないんだよ。俺ってマジでダメな奴で」
「それに、あの……私からこんなこと言うのもヘンですけど………先生のせいじゃないから」
「え?」
「本当は私だって、分ってるんです。エーコやチカの方から先生のことを好きになったことくらい。
だから………私の言ってることが、八つ当たりみたいなものだってことくらい、分ってるんです」
「………福浦さん、俺………」
完全にダウン気味だったシンジだが、マホの意外な発言にちょっと驚いていた。
彼女はずっと自分のことを嫌っている―――そうでなくとも警戒していると、そう思っていたのだ。
しかし今のマホの発言は、ぎこちないながらもどこか優しさを感じさせるものだった。
「私………イラついてたんです」
「?」
「チカやエーコが、いつも城島さんのことで盛り上がってて。なんだか私、仲間外れになったみたいで。
子供っぽいことだって、それも分ってたんですけど………私、城島さんに、嫉妬してました。
………大切なともだちが、城島さんに取られるみたいで」
「?それは、大丈夫だよ。エーコもチカちゃんも、福浦さんのことを大切な友達だって、
そう思ってるよ。俺が言うのも図々しいかもしれないけどさ」
♀
「それくらい、私だって分ってます。でも………えっと、恥ずかしいこと、言っても良いですか?」
「う、うん」
強ばっているのは、いつもだが。マホの表情は、ほんの少し、恥ずかしげだった。
「私、エーコやチカみたいに、本当に仲良くなれたともだちって、初めてだったんです。
小学生の頃とか、ともだちができそうになっても私の家のことを知ると、
みんな私のことヘンな目で見てきて…………そうじゃなくても親から私の家のことを聞いたのか、
なんだか態度がよそよそしくなったりして。この町って、田舎なんですよ。
みんな、私のことなんて見てくれないんです。福浦の家の娘だってしか、そうとしか見てくれないんです」
「それは………」
シンジは、少し口籠もりながら思い出していた。
――時折マホが見せる、皮肉っぽくて冷えた、それでいて寂しそうな表情を。
「でも、エーコとチカは、違ったんです。私の家のことだとか、そういうんじゃなくて、すごく仲良くしてくれて。
私、それがすごく嬉しくて。三人でいる時間が、すごく楽しくて。なのに去年くらいからふたりとも、
城島さんのことばっかり話してて。それが私、嫌で。………すいませんでした。城島さんは、悪くないんです」
「そんなこと、謝らなくても」
「ううん、私が、悪いんです。………嫌になっちゃいます。私って、重いですよね?」
「?重い?どういう意味?」
「さっきは、ああ言いましたけど、私にも、責任があるんです。なかなかともだちができないから、
ちょっと仲良くしてくれる子ができると、すぐにベタベタしたりして………それで、引かれちゃって。
私も引かれてることに気付くんだけど、焦ってもっと仲良くなってもらおうとして、
空回りして、ウザがられたりして………分ってるんです。だから、私なんか」
「それは、良くないよ」
「え?」
「福浦さんには、良いところもいっぱいあるし、私なんか、って言うのは良くないよ。
だってさ、チカちゃんやエーコのことをすごく心配してるし、それは、君のすごく良いところだよ。
自信を持っていいんだよ。あのね、福浦さん?ちょっとしたことで、引かれたり、ウザがられたって、
それは君が悪いわけじゃないんだよ。そんなの、この先いくらでもあることなんだし。
いいじゃんか、一人や二人に嫌われたって。この先、君は何百人、何千人って人に出会うんだから」
シンジは、必死で言葉をつないでいた。それは、マホのことを慰めようというよりも――
(わかった………似てるんだ、福浦さん)
高校時代、カナミとの禁断の恋以外にもシンジにはほのかに恋心を抱いていた少女が、いた。
その少女とマホが、どこか似ていることに、気付いた。
(ツッコミ役をふられがちで、自己評価が低くて、しっかりしてそうなんだけど……弱くて)
そして強気そうに見えて、脆くて優しい心の持ち主だった。
金色の髪をしたその少女は、カナミの親友ということもあってか友人以上の関係にはなり得ず、
シンジは胸の内に抱いた淡い想いを告げないまま、故郷を離れた。
それはほんのりと甘く、かすかに苦いものとして記憶の奥底に残っていた。
―――そう、シンジはマホに、その子の幻影をだぶらせてしまって、いた。
「………ちょっとだけ、分りました」
「?なにが?」
「チカと、エーコが城島さんのこと、好きなの」
「へ?」
「城島さんって優しいし、オトナだし。あの、だからきっと、ふたりとも、城島さんを好きになったんだって、
そう思いました。ありがとう、ございます。なんだか……元気、出ました」
ぺこり、と小さくマホがお辞儀したあと顔をあげる。照れくさそうな、笑顔。
(………ううむ、こ、これがツンデレってやつか?)
それは完璧な誤用であり、ツンデレとは異なると思われるが。
割合普段ツンツン気味のマホのそんな笑顔は殺傷能力十分な訳で。
エーコとチカのふたりがどちらかと言えば幼い顔立ちであるのに対し、
マホのほっそりと整った顔立ちは、ともすれば大人びた冷たさを感じさせるものだったが、
今シンジに初めて見せた笑顔は―――無防備で、ちょっと幼い、可愛い笑顔だった。
「城島さん?ところで」
「?あ、ゴメン、なに?」
ちょっとの間だけマホの笑顔に見とれていたシンジは慌てて答えるが、
彼女は真顔に戻ってじっと見つめ返してきた。
♂
「あの………本当は、もう告られたりしてます?」
「!?なななな、なんのこと?」
「されたんですよね?エーコと、チカに………もう、告白」
「ぐ………いや、その、それは」
「ヘタですよ」
「い?」
「城島さん、嘘つくの、ヘタ。告られて、ますよね?だって先月あたりからずっと城島さん、なんかヘンだったし。
エーコも浮ついてるし、チカはポ〜〜〜っとしてるし。いくら私が馬鹿でも、それくらい気付きますよ」
「う………あ、それは」
「別に、構いませんから」
「え?」
「仕方がないですよね、好きに、なっちゃったら。そうなんですよね」
「………ゴメン。福浦さん、俺」
「私に謝られても、困りますけど」
「それは、そうなんだけど。あの」
「ひとつだけ、約束して下さい」
「………なに?」
「チカとエーコは本気で城島さんを好きなんです。だからふたりを悲しませるようなことが、もしあったら。
そのときは、私、本当に許しませんから。それだけは……約束して下さい」
「う、うん」
(………でもチカちゃんはともかくエーコはなぁ……俺のことを好きって言うより、俺の体を好きって言うか)
ここしばらくの凄まじいまでのエーコの性欲に付き合わされて疲弊しきっているシンジにしてみれば、
マホの言葉を額面通り受け通るわけにはいかない訳で。
顔には出さないようにしていたつもりだが、無意識のうちについゲンナリとした表情になってしまっていた。
「…………不満、なんですか?」
「!いや、そんな」
「前にも、言いましたよね?城島さん」
「?ゴメン、何だっけ?」
「どうしても、我慢できなくなったら、し、してあげますって」
「???あ!」
思い出した。初対面の日に、マホが言った言葉を。それは、確か。
<『もし……どうしても、我慢できなくなったんなら、わ、私に言って下さい。
そ、そういう体験あるわけじゃないんですけど、それでも私で良かったら、し、してあげますから』>
「私で、良かったら。えっと、城島さんも、お、男の人だし。私、兄弟とかいないから分らないけど、
あの、た、溜まるんですよね?男の人って」
「!!!!!!!!!!!!!ち、ちょっと?福浦さん?」
真っ赤な顔をした、マホがいきなり迫る。
今まで見てきた仏頂面でもなく、怒ったような顔でもなく、上気したその表情は。
「あの。私みたいな、女の子っぽくないのじゃ、あんまり、そ、そういう気分にならないかもしれませんが、
わ、私で、よ、良ければ、城島さん………」
そう言いながら、マホがTシャツを、脱ぐ。
日に焼けた首筋と鎖骨。それとは対照的にほんのり赤い肌と、涼しげなミントグリーンのブラ。
(だ………だだ、ダメだって、俺)
そう思いながらも、シンジは―――条件反射のように、ただ、マホを、凝視していた。
「待って、ちょい、待って、福浦さん!!!ダメだって、お、お母さんが来るかも」
「……来ませんよ。今日は選挙の関係で地元周りだって言ってたし」
「で、でも、あのバイトのお手伝いさんが」
「………大丈夫です。今日はハルカさん、妹さんが熱を出したとかでゴハンだけ作って帰りましたから」
「が………でもね、あの、それとは、べ、別に、ダメだって、こういうの。それに大体俺、溜まってな」
「………私じゃ、ダメですか?」
「ほ、ほひ?」
「私、あの、男の人のこと、よく分らないですけど………あの、えっと、デキるんですよね?男の人って」
「だだ、だから、なにがデキるって」
♀
「前に聞いたことあるんですけど、男の人は、女の人と違って、あの………好きじゃなくても、
エッチできるって、あの、そう聞いたから。城島さんは、私のこと、好きじゃなくても、私……」
言いにくそうに、恥ずかしそうに。マホが、見つめてくる。
(………ていうか、コレって絶対)
エーコから聞いた、歪んだ情報だろう。うんざりした気分になるシンジだが、
マホの瞳から、目を逸らすことが出来なかった―――潤んだ、瞳だった。
しかし、その瞳には。どこか、悲しげで、投げやりな、光があることに、シンジは気付いた。
「あ、あのね、福浦さん?俺、君のことが好きじゃないなんて、ひとことも言ってないよ?」
「………でも」
「さっきも言ったけど福浦さんはさ、自分を、もっと大切に……好きになって良いんじゃないかって、
俺はそう、思うんだけど」
「自分を?でもそれって、自己チューっぽくないですか?」
「あのさ、福浦さんは見た目も性格もすごく可愛いコだし、う〜〜ん、なんていうかさ、
それなのに人の目を気にしすぎているっていうか。もっと、自分の思うようにして良いんだよ?」
「………ズルイです」
「え?」
「私………誰からも、そんな風に言われたこと、無かった……そんなこと、言われたら、
本気で、好きになちゃうじゃないですか」
マホが両腕を上げ、手先を後ろに回した。可愛らしい腋の下が、無防備にシンジの目に晒される。
“ごくッ”
常々アナルフェチであることをカナミに暴露され続けてきたシンジだが、実は結構腋フェチでもあったりして。
マホの白く窪んだそこを思わず凝視して、唾を飲み込んだ。
“ぱちッ”
自分のそんな行動が、シンジの劣情を誘ってしまっているとも知らないマホは、
無造作に髪を束ねていたゴムを、外す。ちょっとクセっ毛の黒髪が、ほどかれたように下ろされた。
「………福浦さん?」
「あの………昔、チカに、言われたことがあって」
「?チカちゃんに?」
「髪下ろした方が女の子っぽく見えるって、言われたことが、あるんです。
私、チカやエーコみたいに可愛くないかもしれないけど……こうすれば、あの。
少しは、女の子っぽく見えるかもって思って。ど、どうですか?」
「………どうって」
ポニーテールのマホも確かに可愛かったが、髪を下ろした彼女も正直シンジの好みどストライクである。
しかしさすがにそれを口に出すわけにもいかないシンジは言葉を継ぐことも出来ず、しばし沈黙し――
そんなシンジの迷いは、更なる誤解をふたりの間に生むのであった。
「やっぱり……ダメ、ですか?」
悲しげな表情になって、うつむくマホ。
「だ、ダメって、あの」
「私じゃ………そんな気持ちにならない、ってことですよね?
いくら性欲溜まりまくってる城島さんでも、やっぱり私なんかじゃ」
(溜まりまくってるって………今週に入ってから、むしろ搾り取られてるんだけど……)
マホの弱々しい姿に保護欲をそそられまくりながらそう思うシンジだが、そんな思いとは裏腹に、実は。
(!!!!!!!!!!!!!って、おい!!!)
そう、非常に困った事態が発生していた。枯れ尽くしたと思っていた、性欲が大復活していた。
平たく言えば、勃起し始めていた。
「わ、分りました。城島さん」
「は、はい?な、なにが?」
「私も、あんまりありませんけど。でも、エーコよりは、その、大きいと思いますから」
「??なにを、ってっえええええええ?」
ぱちん、とマホがブラのホックに指をかけ、外した。露わになったのは、まだ幼く、膨らみかけの、胸。
マホは両手を前で組んだが、胸を隠そうとは、していなかった。緊張しながらも、それをふにゅ、と寄せる。
白い胸が、二の腕に寄せられて可愛らしい隆起をつくる。ピンク色の両の乳首が、内側に、向く。
(…………はず、かしい)
恥ずかしさでいっぱいになりながら、シンジを見つめるマホ。
初めて男の目に晒された白い素肌が、赤く染まる。
♂
「ふ、福浦さん………」
「………抱いて、下さい」
「でも………」
「本当は、私も………ずっと前から、好きになってたんです、城島さんのこと。
私、自分の気持ちに、気付いてたんです。だけど、エーコとチカのことを考えると、素直になれなくて。
でも、さっき……城島さんに言われて、私、思いました。やっぱり自分に自信なんて、無いけど。
逃げちゃダメだって。城島さんに、好きだって言わないと、ダメだって。だから」
きゅっ、とマホが抱きついてきた。
(エーコと………背は、同じくらいなんだ、福浦さん)
なぜか、今更のようにそんなことを思った。痩せ形だと思っていたが、意外なほど、柔らかな感触があった。
ほわり、と汗ばんだマホの肌から、少女の薫りがたちのぼる。
それは、エーコの薫りともチカの薫りとも違う、フルーツが軽く熟したような、少し野性的な匂い。
悪いことだとは思いながらも、シンジは自然とほかのふたりとマホを比べてしまっていた。
「好きに、なっちゃいました………いけない、ことですか?」
ボソボソと、マホが顔を上げぬまま呟くように言う。
マホの言葉と荒い息遣いが、シンジの胸元を湿らせる。少しだけ、くすぐったかった。
「………いけなくはないけど、でもこういう形は」
「城島さん、言ってくれましたよね、さっき」
「………ゴメン、俺、なに言ったっけ?」
「言ってくれました。私のこと、可愛いって。そんなこと言われたの、初めてでした。
びっくりしました。それで、すごく、嬉しかったです。あのとき、はっきり分ったんです。
私は、城島さんのことが、好きだって。だから………」
ようやく、マホが顔を上げてシンジを見つめてくると―――目を閉じて、唇を突き出してきた。
薄く形の良い唇。瞼の縁が、緊張しているのか細かく震えていた。
(…………ダメだ、もう、限界だ)
小さな裸の肩を出来る限り優しくつかむと、シンジは柔らかくマホを抱きしめる。
「あ…………」
マホの口から、吐息が漏れる。シンジは、顔を傾けて一回軽く唇を舐めると―――
“ちゅ”
ほんの少しだけ渇いたマホの唇に、自分の唇をおしつけた。
「…………ん」
ひとつ。マホが高ぶったような息をつく。ふ―――っと、小さな鼻息が、シンジの頬をくすぐる。
“ぷちゅッ………ちゅ”
キスを、続けた。長く、丁寧に。しかし、執拗で、無い程度に。
(でも………あんま、しつこくしちゃうと……)
キスが上手すぎると、なんだか有難くもない疑いをチカにかけられたことを思い出し、
心の中で苦笑しながらシンジはあくまで深くなりすぎない程度のキスをしていた。
触れ合うように。重ねるように。唇と唇を、擦り合わせるように。
(あ………ヘンな、気持ち………や………ン、こんな気持ちになるんだ、キスって……)
シンジにしては、軽い程度のキスだったつもりだが。
それでも初体験のマホにしたら、それは刺激的すぎるくらいだったわけで。
目を閉じ、その快楽に抵抗することすら忘れ、シンジのキスを受け入れていた。
“ぱちゅ……”
「………えっと。福浦さん?」
「あ………城島……さん」
マホの恍惚の様子に少々危険なものを感じたシンジが、唇を離す。
一瞬、寂しそうな、ねだるような表情をしたマホだが、慌ててすぐに恥ずかしそうな顔になった。
「ゴメン……やりすぎちゃった?」
「す、すいません……私、実はキスも初めてで」
「いや、謝られても。悪いのは俺なんだし」
「………キス上手なんですね、城島さん」
赤くなった頬を両手で軽く挟むと、ふう、と溜息をつくマホ。なかなかに女の子らしい仕草だが、しかし。
(ううむ………思いっきり、おっぱい見えているのだが………)
そう、隠すもののなくなったマホの生乳が丸見えなのである。結構天然なマホにちょっと呆れつつ、
シンジは思う存分その風景を堪能するのであった。
♀
今回は、以上!次回はすぐ!!すぐに!!
藪田のメジャー契約とサブローの日本代表選出に感無量の郭でした。では股。
郭氏実に乙
新人の登場は、初期から今までマウンドを守り続けてきた唯一の職人となった郭氏には感慨深いでしょうな‥‥
これからもよろしくお願いします
両氏GJ!です
Y-275氏、郭氏、傍観者氏、2スレに渡って祭の三連投GJ!
ふわ〜り!
46 :
Y-275:2007/12/04(火) 20:48:19 ID:kwFLOgl4
どうも、こんばんは。
郭氏、自分なんかに勿体ない言葉ありがとうございます。
あと、ピンキリ氏、傍観者氏、GJでございます。
とりあえず、初の未完成段階で投下します。
もう週は変わってしまいましたが、祭の延長線上で妹は思春期より。
スルー対象ワードは
『展開強引』
『シンジが軽い』
『コスチューム選択の理由』
では、投下。
47 :
Y-275:2007/12/04(火) 20:49:51 ID:kwFLOgl4
『そういえば、コス"プレ"って言うぐらいだからシなかったらコスプレにはならないのかな?』
『どうでしょうかね…でも、その考え方も一理ありますね。』
『おい、なんか、話しがおかしくなってってないか!!』
アキのツッコミを華麗にスルーする二人。
『レズプレイでも"プレイ"だけど、やっぱ、やるんなら男の人とだよね♪アキちゃん。』
どこか楽しそうなカナミ。
『というわけで、もう少ししたらシンジさん来ますので、コス"プレ"とことん堪能してくださいね♪感想もよろしくお願いします♪』
マナカもマナカで楽しそうである。
48 :
Y-275:2007/12/04(火) 20:51:24 ID:kwFLOgl4
『ちょっ、まっ、それは間違ってるだろー!!』
アキの叫び声が日曜の昼下がりに響いた。
………………………………
『知り合いのコスプレーヤーからコスチュームを貰い受けまして。』
それはある休日(9巻の書き下ろし)の午後の事。
全てはマナカの一言から始まった。
カナミのコスチュームさながらのドジメイド加減に服をダメにされたアキは、シンジに
『エロい』
と形容された格好に着替えたが、カナミ達にクレームを付けた。
そこから当初はコスプレしていた二人も、
49 :
Y-275:2007/12/04(火) 20:52:30 ID:kwFLOgl4
アキを着せ替え人形にして遊び始め、最後、アキをゴスロリの衣装にまで着替えさせたところで、冒頭の発言に至った。
………………………………
…コンコン
アキが一人残された部屋にノックの音が響く。
『…ど、どうぞ』
緊張した面持ちのアキが返事をするとシンジが部屋に入って来た。
『カナミ達にアキちゃんの相手しろって言われたんだけど、二人は?』
とりあえず、無難かと思われる話しをシンジがふる。
『いや、なんか、二人して出ていっちゃったんですよね…』
アハハなどと軽く笑いながらも落ち着きなくしているアキ
50 :
Y-275:2007/12/04(火) 20:54:23 ID:kwFLOgl4
『あ、ホントに。で、その格好は?まだ服乾かないんだ?』
シンジは事の経緯を知っているので別段驚いた様子もなくアキに問い掛ける。
『そうなんですよ…』
なんとなく落ち込んでるアキ。
シンジもなんとなくいたたまれなくなって声をかける。
『まぁ、何て言うか、いつもいつもカナミが迷惑かけて申し訳ない…』
そこでふと気付く。
普段は胡座ばかりかいてるアキが今日は何故か正座をしている。
『アキちゃん、足崩したら。』
自然とシンジの口からはアキを気遣う言葉が出てくる。
51 :
Y-275:2007/12/04(火) 20:58:19 ID:kwFLOgl4
『はぁ…じゃあ…お言葉に甘えて。』
アキも足が痺れていたのであろうか、シンジの言葉にとりあえず足を楽にすることにした。
しかし、アキはこの時重要な事を忘れていた。
アキは頭からコーヒーを被ってしまったのである。
そして、サイズが合わないからとカナミからは一切服を借りられなかった。
それは普段着でさえそうなのだから、下着も例外ではない。
つまり、今、アキはノーパン、ノーブラでただゴスロリ衣装に身を包んでいるだけなのである。
そしてこの衣装スカートが極端にひらひらしている。
52 :
Y-275:2007/12/04(火) 21:00:33 ID:kwFLOgl4
そのため、アキが足を崩すさい…
ふわ〜り
シンジの視界に飛び込んできたのは、髪の毛よりやや濃い色をした淫毛とそれに守られた綺麗な淫唇。
『ぶっ!!』
思わずシンジは吹き出してしまう。
『あっ!!』
そのリアクションで全てを悟ったアキは慌てて足を直そうとする。
直そうとするが、ただでさえ気が動転している状況で
さらには先程まで正座をしていたため足は若干痺れ気味。
アキはバランスなど保てずにシンジを押し倒すように倒れ込んでしまった。
53 :
Y-275:2007/12/04(火) 21:02:32 ID:kwFLOgl4
その倒れた先でアキは自らの唇に柔らかい物が触れたことに気付く。
目をあけるとシンジの上に乗り自ら唇をシンジの唇に押し付けている。
その状況にアキの真っ当な思考回路は途切れてしまった。
アキは顔を上げて、顔を真っ赤にしながら呟く。
『…責任取ってくださいよ。』
消え入りそうな小さな声だった。
………………………………
シンジは最初は事故とはいえキスをしてしまったこと、さらにそれに対しアキから責任を迫られた事を、
(んな、ベタな。)
と思った。
54 :
Y-275:2007/12/04(火) 21:04:14 ID:kwFLOgl4
アキにとりあえず落ち着けと声をかけようとも思った。
しかしながら自らの胸元に強調されている、温かくも柔らかい膨らみの前に、思わず言葉を飲み込んでしまう。
(据え膳食わぬは…とも言うしなぁ)
等と言う言葉を思い浮かべながらそこに手を這わせていく。
そんなシンジを見ながら、アキはただ、ただ、顔を羞恥に真っ赤に染めているだけだった。
そんなアキの表情に今度はシンジの方がドキリとしてしまう。
『と、とりあえず、ここカナミの部屋だし、俺の部屋に行こうか。』
55 :
Y-275:2007/12/04(火) 21:07:51 ID:kwFLOgl4
変なとこだけ冷静に、とりあえずアキに拒絶の意志だけはないのを感じたシンジはアキを誘い、二人でシンジの部屋へ向かった。
………………………………
二人でシンジの部屋に着いてから
改めて問い掛ける。
『なんか、勢いでここまで来ちゃったけど、ほんとに良いの?』
『ここまできといてビビってるんすか?』
いくらか落ち着いて来たのか、普段通りの様子でアキが問い掛ける。
しかしながら言ってしまった事を撤回するつもりだけはないようだ。
56 :
Y-275:2007/12/04(火) 21:10:04 ID:kwFLOgl4
『…それに』
普段の様子に戻ったアキの表情が再び俯き気味になると、顔を赤くしながら、
『私、お兄さんの事、嫌いじゃ…ないです…』
(アキちゃん…)
そんなアキの姿にシンジはなんとも言えない感情が込み上げて来た。
それ以上は何も言わずにシンジは優しくアキを抱きしめ、ベッドに押し倒していった。
57 :
Y-275:2007/12/04(火) 21:13:30 ID:kwFLOgl4
今回はここまでです。
本番編はまた後日。
夜勤のみのフリーターなのでのんびりと書いていきます。
9巻の書き下ろしからネタを引っ張って来て、
8巻(でしたっけ?)のシンジの夢の中のツンデレ気味な設定のアキです。
タイトルは
『ゴスロリアキ』
で。
それではまた。
58 :
傍観者:2007/12/05(水) 00:25:48 ID:1/zinFor
59 :
傍観者:2007/12/05(水) 00:29:13 ID:1/zinFor
「ぁぁ、ぁん」
押し広げ、押し開き、押し進んでくるマサヒコの陽根。耐えがたく声を出してしまう。
あさましいほどに自分の膣はマサヒコに食らいつき、涎をあふれさせている。マサヒコの
背中に手を回し、脚を絡ませながらも体と頭は逃げるように反り返ってしまう。入ってき
た長さに比例して悦楽は増す。亀頭が子宮口を押し塞ぎ、二人の股間が完全に密着すると
もはや思考が出来なくなってしまった。男の一部で女の全身に手綱をかけられ乗っ取られ
た形だ。もうミサキはマサヒコの乗る荒馬にすぎない。
ミサキを貫いたマサヒコは自分の物全体を間接的に包んだ肉壁により、精を搾り取られ
るような感覚を覚えた。一瞬でも気を抜くとあっけなく放出してしまいそうだ。しかし、
男として、ミサキの恋人としてそのような情けないことはできない。名残惜しそうにミサ
キに収まった自分の一部をゆっくり引き出していく。
折角食いついた獲物が抜けていく。しかし、ミサキの膣道は肉銛の返しに擦られさらな
る快楽に燃え上がり、。こするだけの微弱な振動が何万倍にも増幅されてミサキの全身をこ
わばらす。
「あぁ」
もう理性の抑えのないミサキからは声が大きく響く。
竿の3分の1を引いたところで、マサヒコは、すっ、っと素早く突きだす。互いの下半
身同士がかるくぶつかり、パン、っと小さく音を出す。
不意打ちを受けたミサキの体が声すら出せずに反り返る。直ちに次の前後運動。今度は
素早く先端まで抜いてから中ほどまで埋める。
「ハァアンッ!」
さらに甘ったるく大きな嬌声が轟く。
マサヒコの銛裁きは止まることを知らない。時にはゆっくりと壁面をなでるように引き、
次は間髪入れずに突き込む。完全に出るほど引くこともあれば、2、3センチしか引かぬ
ことも。ときには亀頭を二度三度陰唇で出し入れするだけのこともある。
「ひ、アッ、イヤ、アン、アー!アン、マサちゃん、イイ!イッちゃう!ふわぁ、ア」
まさに荒馬の如く淫らに狂うミサキ。一突き味わってもまた違う一突きがミサキを人間
からケダモノへと堕落させる。
その狂える牝馬の上の荒馬乗りは、快楽の渦の中にいても思考を止めない。荒荒しく杭
を打ちつけ子種を出さんという本能に抗い、ミサキを喜ばそうと次の動きを考えている。
ただ深く・速く出し入れするだけでは女性の体は満足しない。膣が女性の快楽の源泉と
はいえ、棒切れ1つあれば汲み出せるというものではない。同じ動きは避け、同じ場所を
擦りつけるのも避け、決して単調にならないように動かさねばならない。それも、相手の
女性の反応を見て瞬時に次の動きを取らなくては。ミサキの表情と体の動きと膣の締め付
け、それらとこれまでの経験を照らし合わせて最善と思った動きをするのだ。言ってみれ
ば、大波小波次々とくるミサキの快楽の波を適切な動きで最大限押し上げるようなものだ。
60 :
傍観者:2007/12/05(水) 00:30:01 ID:1/zinFor
当のマサヒコにとっても負担は大きい。ミサキの膣に突き込み、擦りつけるだけでも己
の限界近い快楽を味わうのに、下であえぐ美しい恋人のあまりに淫らで扇情的な姿を見せ
られるとあれば、いつ漏らしてもマサヒコを責める者はいまい。
それでもマサヒコは耐える。体中の血を集めて堅くなった自分の性器にさらに力をこめ
てガチガチにしながらミサキへの奉仕を続ける。
この恋人に忠実・誠実な精神と本人の努力、そして持って生まれたとしか思えないテク
ニックにより彼は知らぬうちに性技の玄人といえる域に達しかけていた。
突く、引く、擦る、撫でる、止まる、浅い、深い、速い、遅い。ありとあらゆる動きに
よりミサキの膣のあらゆる反応を全て探り出そうとするかのようなマサヒコの動き。一つ
一つの動きがミサキに今まで感じたことのないような新しい悦楽をもたらす。
マサヒコがミサキの腰を掴んでいた両手を放し、ミサキに抱きつく。やや動きは単調に
なるものの、臨機応変な肉棒の動きは止まらない。
「愛してるよミサキ」
「アン!マサちゃ、ア、アアン!」
喚き続けるミサキの唇を強引に自分の唇で塞ぐ。体だけでなく舌と舌もグチャグチャと
絡み合う。
汗だらけの二人の体。油断なくミサキの体を撫でつけ、胸を揉みしだくマサヒコの両手。
彼はまだ自分の技術に満足していない。ありとあらゆる手段でミサキにさらなる快楽をも
たらそうとする。右の乳首を軽くつままれた時、ミサキは下半身とは違った快楽に喜悦の
涙を流した。
「ハァン、ア、行ク、死ぬ!アン、死んじゃう!イッちゃう!マサちゃ、アン!私イッち
ゃう!イク!イクから!」
「ああ、ミサキ」
快楽の果てに来るのは、全ての感覚が無くなるほどの快楽。マサヒコの全力での勢いあ
る突きとともに、ミサキの頭は真っ白になる。全体力と引き換えにするような最大の快楽
と幸せ。上にいるマサヒコを跳ね飛ばさんばかりに体をビクッとそらし、ミサキは行った。
「ンアアッ、アン!」
恋人の最後の絶叫と膣の締め付けを味わって、マサヒコは彼女が満足いったことを知っ
た。これまでの狂乱が嘘のようにおとなしくなるミサキ。荒い息で力なく自分に腕を回す
彼女に、最後の攻めを行う。大きく引いて、力強く、速く。ミサキからは耳に聞こえるよ
うな声は出ない。
「ミサキ!俺もイクぞ!」
10回前後でマサヒコも達し、避妊具の内に大量の子種を放った。
しばらくまったりと恋人同士で横になる。
「なあ、ミサキ、今日はどうだった?」
「うん。良かったよ」
会話とマサヒコの肌の感触を楽しみながらも、ミサキは机にあがっている自分の荷物が
気になっていた。
61 :
傍観者:2007/12/05(水) 00:31:16 ID:1/zinFor
翌日。
『ひ、アッ、イヤ、アン、アー!アン、マサちゃん、イイ!イッちゃう!ふわぁ、ア』
「ふむ、ほほう。おっ、フフフ」
「そんなまじまじと見ないでください中村先生…」
「何を言ってるの。これは大事な分析よ」
再び中村宅。テレビに映されているのは若い男女の愛の営み。もちろんマサヒコとミサ
キである。
リョーコの「いい考え」とは、二人の交合をビデオで撮影して分析するというものだっ
た。バッグの隙間からビデオカメラを回すという古典的な手段で。
「それにしても…、大きな声よねアンタ」
「…」
顔を真っ赤にするミサキ。反論の余地はない。
「それより!分析の結果はどうなんですか!!」
「まあ落ち着きなさい。これからゆっくりと教えてあげる」
と、いいながらリョーコは思案する時間を稼いだ。
ぶっちゃけ、この状況だと多少問題はあるが双方楽しんでいるのは明白なのでほっとい
てもいいとは思う。
しかし、それではつまらない。
それに、折角ミサキが(性的に)成長する機会を得たというのに放っておいてはいけな
い、という妙な使命感により、リョーコは自分の分析を述べ始めた。
「マサヒコはセックス上手いわね」
「やっぱりそうなんですか?」
「そう。それに持ち物の立派な部類に入るわね」
「持ち物って…、アレですか」
「ええ。テクニック・持続力に関しては偏差値68、大きさは偏差値65といったところかし
ら。学業より優秀ね」
「それはどういう根拠の数字なんですか」
「私の集めた134のサンプルとの比較からおおざっぱに出したのよ」
沈黙。134という数字は99より35多い。
「ん、どうした」
「中村先生はまだ豊田先生と付き合ってるんですよね?」
「そうだけど…、どうかした?」
「いえ、いいです」
「じゃあ、問題点は何か?あなたがマサヒコは淡白だと思った理由は何か言うわね」
「はい」
ミサキが息を飲む。
「アンタが下手」
「え」
62 :
傍観者:2007/12/05(水) 00:32:14 ID:1/zinFor
「え、あ、それどういうことです?!」
「下手というより怠慢というべきかもね」
動揺するミサキにきっぱりと告げるリョーコ。
「まあ、自分でもこれを見なさい」
ビデオを再生する。
『ハァン、ア、行ク、死ぬ!アン、死んじゃう!イッちゃう!マサちゃ、アン!私イッち
ゃう!イク!イクから!』
『ああ、ミサキ』
「さて、このテンションの差はどこから来るのでしょーか?」
「マサちゃんが…、楽しんでない?」
「ブー。マサヒコは楽しんでいるわ。マサヒコは快楽に流されているだけのあなたと違う、
というのが正解」
身を乗り出し、ミサキに顔を突き付けるリョーコ。
「いい?普通、この年の男のセックスなんてのは、ただサルのように腰振ってすぐ出しち
ゃうのを回数で誤魔化してなんとか相手を満足させようとする程度の物なの。にもかかわ
らずマサヒコは懸命に自分を抑えて、あなたを楽しませるように動いてる」
「そうだったんですか…」
しょんぼりと俯くミサキ。
「そりゃ、アンタはこんないいパートナーを持ってうれしいだろうけど、それに見合う動
きをしていない。正直、高校生カップルでイかせてもらえるなんてどれだけ贅沢なことか」
「…」
「アンタは一回イッて満足。相手も一回で満足、なんて甘くないのよ。ここを見なさい」
早送りして再生されたのはミサキが達してからマサヒコが達するまでのシーン。
「この最後の激しい動きに注目。これだけ動けるのならマサヒコはその気になればぐった
りしてるアンタをまたヒイヒイ鳴かすことができるわね。さすがに2度はイかせられない
でしょうけど」
「そうなんですか…」
「さらに!さっきも言ったように本来このくらいの歳の男はまだ1、2回は出せるわ」
「えっ!?」
「一回は出してるんだからそれでいいという考えもあるけど、相手に余力を残させるよう
なセックスでいいの?嫌でしょう。どうせなら双方燃え尽きるようなエッチがしたいでし
ょう?!」
「…、はい」
とまどいながらも真剣な眼差しで答えるミサキ。リョーコの言葉を聞いて、自分が怠慢
だという理由は納得した。マサヒコが自分にしてくれているほどのお返しを自分は彼にし
ていない。恋人として至らない自分が恥ずかしくなった。だからマサヒコにふさわしい女
になりたい。
「どうすればいいんですか。中村先生」
「ふむ、それはね次の言葉に集約されるわ」
「『イかされる前にイかす』よ!」
63 :
傍観者:2007/12/05(水) 00:32:49 ID:1/zinFor
「イかす、ですか?」
「そう」
威張ったようにリョーコは断言する。
「本当は『犯られる前に犯れ』って言おうおかと思ったんだけど、これは誤解されそうだ
からね。あ、どう誤解されるかって言うと相手を犯すつもりでセックスしろと言ってるの
であって本当に強姦しろと言ってるんじゃない、ということよ」
「はあ…」
ミサキの表情が曇る。やはりこの人の感覚にはついていけそうにはない。
「いい、性交というのは男と女の本能の全てと知識と技術の全てを込めた究極の娯楽・快
楽にして、人類の最大の目的よ。古来より中国の房中術やギリシア・中東の神殿での性秘
術が研究されてきたのがその証拠よ。そして、その全てを込める、というのは互いに競い
合うことでしか実現しないわ。マサヒコがあなたをイかそうとしているように、あなたも
マサヒコを昇天させようとする。この二人の体と精神がぶつかりあうことによって二人の
性行為と愛情はさらなる高みに登るわ」
「はあ、なるほど」
全てを理解したわけではないが、だいたいのところ納得してしまうミサキ。リョーコの
弁舌はいつものことだが、詭弁というより強弁。正しい点を押し通すことで他の問題も強
引に納得させるような説き伏せかただ。
「じゃあ、具体的に私は何をすればいいんですか?」
「特訓よ」
「特訓?」
64 :
傍観者:2007/12/05(水) 00:33:24 ID:1/zinFor
今回はここまでです。
おお勢いがある新人さんで嬉しいなあ
二人とも乙!
新・二枚看板の誕生
祭りは続くよっ
やけに静かだな
規制に巻き込まれてる?
69 :
Y-275:2007/12/08(土) 09:50:45 ID:N276O/2J
こんにちは。
全然アキのSSの続きが書けてません。
とりあえず小ネタです
70 :
Y-275:2007/12/08(土) 09:52:19 ID:N276O/2J
『さて、』
『どうしたの、シノちゃん?』
急に改まったシノにアリアが問い掛ける。
『いやな、こうして、メロンパンも取り戻したことだし…』
勿体つけるようにシノが一区切りをつける。
『今日は私が正しいメロンパンの食べ方を教えてやろう。』
『は?』
思わず、間の抜けた声を上げるタカトシ。
同時にロクでもないことを考えてるんだろうなと内心思っていた。
………………………………
『メロンパンの正しい食べ方は…』
わざとらしく少し鼻にかかった声を作るシノ。
71 :
Y-275:2007/12/08(土) 09:53:33 ID:N276O/2J
『このカリカリの所とモフモフの所を交互に食べるの』
その光景を見せ付けられた3人はポカンとしてしまう。
しかし、タカトシはもって生まれたツッコミの血が騒いだのか、
『元ネタはなんなんすか?』
ツッコミを入れる。
シノはそんなタカトシを一瞥すると、
『うるさい、うるさい、うるさい、タカトシ、会議の時間よ!!』
頬を赤く染めながらそんなことを宣うシノ。
またも呆気に取られる3人、
今回はタカトシも一緒になって呆気に取られている。
72 :
Y-275:2007/12/08(土) 09:55:14 ID:N276O/2J
シノはそんな3人、なかんずくタカトシにニヤリとした顔を浮かべると、
『どうだ、萌えたか?』
『は?何がすか?』
シノの言葉にタカトシは素のリアクションをしてしまう。
それがよっぽど恥ずかしかったのかシノは再度頬を染めると、
『つ、津田の事、下の名前で呼ぶの、は、恥ずかしかったんだからな。気付かなかったのなら、もう良い!!』
生徒会室にはシンとした空気が流れた。
(俺、何かしちまったのかな…)
等とこの後シノに辛く当たられるのを危惧しながらタカトシは心の中で呟いていた。
おしまい。
73 :
Y-275:2007/12/08(土) 09:58:18 ID:N276O/2J
以上です。
やっちゃいけなかったかな的な感も否めなかったですが、とりあえず書いてみました。
タイトルは
『生徒会役員の討ち手』
で。
安直ですみません。
それでも失礼します。
さて。
次行こうか。
乙
しかし氏家、何故今更メロンパンネタなんだろうか
もしかしてアニメなり小説なり好きなのか?
アヤナマダー?
77 :
郭@携帯:2007/12/09(日) 23:30:39 ID:cr0aLyQd
金曜あたりからアク禁食らってるみたいで投下出来ません。
明日仕事終わり次第近所のネットカフェ行ってみますので暫しお待ちを。
そうだったのか
これはwktk
おしんが永久規制かかってるとか別板で見たがどうなったのか
80 :
郭@携帯:2007/12/10(月) 00:28:39 ID:QGIVrHUD
マジですか!?正にそれっす。アヤナ帰国SSも控えてるのにぃ!
どうも、郭です。
いやはや。上記の通りアク禁喰らってんので、近所のネットカフェから。
さて、
>>41の続きでございます。NGワードは「ダラダラ」ですかね。では、投下。
「?城島さん?…………あ!やだ、エッチ!」
「ご、ゴメン……でもエッチって、福浦さんから脱いだんじゃん」
「それは、そう、ですけど」
視線に気付いたマホは慌てて胸を隠すと、ふくれてみせる。
そんな彼女を可愛いと思って、シンジは微笑むが―――マホはそれを誤解して、
またちょっと、怒ったような顔になった。
「…………ちっちゃいと思ってるんでしょ、城島さん」
「いや、別にそんなことは」
「だって、そんなジロジロ見なくても」
「あの、正直ね。目の前に可愛い女の子の裸のおっぱいがありゃあ、
大抵の男はジロジロ見ると思うんだけど」
「……………」
ぶ〜〜〜っとした表情のままのマホと、決まり悪そうなシンジ。しばしの間、
マヌケな空気がふたりの間に流れて―――やがて、ふっ、と気が抜けたように、お互い微笑み合う。
「城島さん?」
「なに?福浦さん」
「あの………私の胸、ヘンじゃありませんでした?」
「???ヘンって………その、ヘンな胸って意味が、よく分らないんだけど」
「あの、大きさとかじゃなくて。わ、私の胸、左右で大きさが違うんじゃないかと思うんです」
「は?」
「エッチな本とか見ても、女の人のおっぱいって、そんなに左右で違う人いないみたいだし。
それに乳首の形とかも、私ちょっと左右で違うし。もしかして私、病気なのかなあって………」
(エッチな本とか見てるんだ………と言うか、これも絶対エーコの悪影響だな)
脱力気味にマホの話を聞くシンジだが、彼女は意外なほど真剣な表情であって。
(知識が追いついてないっつ〜〜〜か、逆に変な知識だけはあるっつ〜〜か)
思春期女子中学生のアンバランスな心配に苦笑した後、優しくマホを抱きしめた。
「城島さん?」
「心配しないで。すごくキレイだったから、福浦さんのおっぱい」
「………あの。お世辞とか良いですから。本当に、ヘンじゃありませんでした?形とか、大きさとか」
「あのね、福浦さん?鏡で自分の顔を見ればすぐに分るけど、
人間の体なんて完全に左右対象なわけじゃないよ?」
「…………そうなんですか?」
「だってホラ、心臓は左だけにあるわけだし」
「ふぅん………言われてみれば、なんとなく」
「だから、ね?」
「あ!」
微笑んで、シンジがマホの胸の中に顔を埋める。不意打ちに、彼女は避けることさえできなかった。
(………汗の、匂い。それと、福浦さんも、制汗スプレーかなんか、してるのかな?)
果物の香りと汗の匂いが混じって、少し熟れたような薫りがした。
エーコの、煮詰めたミルクにも似た甘い薫り。チカの、向日葵のような明るい薫り。
そのふたつを思い出しながら、シンジは。
“ちゅッ”
まだ幼い谷間に、キスをした。
「ん………」
くすぐったさに、押し殺したような低い声を洩らすマホ。そのままシンジは唇を強く胸の間に押しつけて、吸う。
“ちゅッ………ちゅ〜〜〜”
「は………あ……」
はじめは、ちろちろと小さく舐める。次に舌先をすぼめ、窪みをつんつん、と突くように舐める。
舌を、動かしていく。左右に、上下に。ぺろぺろと、舐める面積を拡大させていく。
「ふ……ふぁやぁ………にゃ」
甘ったるい声を出しながら、マホは子猫のようにからだを背を丸める。。
シンジは彼女を強く抱きしめて、甘く饐えた汗の匂いを、鼻腔一杯に吸い込む。
“くちッ”
「あ………や、ダ、城島さん、くすぐったい」
ぷにぷにとしたピンクの乳首を甘噛みすると、マホはびくっと体を震わせた。
♂
「気持ち悪い?福浦さん」
「気持ち悪くは……ないですけど。でも、わたし……」
両手で口元を押え、泣きそうな顔でマホが呟く。少女らしい、羞じらいの表情。
今までのぶっきらぼうな態度とのギャップに思わず萌えてしまったシンジは、
“ちゅ〜〜〜ッ”
「あ!ダメぇ!」
思いっきり強く、乳首を吸った。マホのからだが激しく揺れて、跳ねる。
「ココ、敏感なんだ?福浦さん」
「ダメです……わたし、そこ、弱いんです。ブラするときも、擦れるとくすぐったくなっちゃって」
「くすぐったく、なるだけ?」
「え?」
「それだけじゃ、ないよね?」
「……………」
沈黙するマホ。彼女の無言の抗議に、しかしシンジはちょっと悪戯っぽい笑みをつくると――
“ぷちゅ”
また、小さなピンクの果実を口に含んだ。
「!…………」
意地になったように無言を貫くマホだが、シンジは執拗に、そこを舐め続けた。
“くちゅ……ちゅッ、ちゅッ”
「……………ッ………ふ、ッ………!」
唇を必死で噛んで―――顔を隠して―――マホは、耐える。
何度も背中に、蒼い電波が流れる。必死に、からだを強ばらせて、耐える。
“ちゅ、れる、れ、れろ………くにゅ、きゅッ”
「!!あ!ダメ、両方は……だ、め!」
右の乳首を舐めながら、シンジが左の乳首を指先できゅううッ、と摘んできた。
堪らず、マホが叫ぶ。少しの痛みと、ぞくぞくとした寒気、それに初めて味わう、快楽。
「やっと、声出してくれたね?福浦さん」
「や……それ以上は、ダメです」
「言って、福浦さん」
「………なにを、ですか?」
「ココ舐められるの、嫌?気持ち悪い?」
「……………嫌じゃ、ないですけど」
「気持ち悪い?」
「気持ち悪くは、ないです………くすぐったいけど、どっちかと言えば、あの、き、気持いいです」
「ね?もう少しだけ……」
「あ……あ!はぁ!やぁ……いやあッ!ばかぁ!はッ!」
“れろ、ぺと、ちゅ〜〜っ。くにゅ、こすッ、こりッ”
左右の乳首を、交互に。口に含んで、舐めて、吸って、噛んで、味わう。
唾液で濡れて光るそれを、指先で摘んで、擦って、つねって、ふにふにと柔らかく押してみる。
舌先と指先で蹂躙されて、そこは赤くなって、ぷっくらと起ちあがる。
「は………はッ!ふ………んッ、くッ!」
マホは顔を興奮で朱に染めながら、その度にぴくぴくと震える。
(顔、真っ赤だ……福浦さん、感じてくれてるんだよな?)
マホの初々しくも淫靡な姿に、自分のペニスがますます固くなるのを感じる。
す、と顔を少女のふくらみから離すと、シンジはマホを見つめた。
「…………?あ、あの、城島……さん?」
愛撫を中断されて呆然としていたマホが、ようやく素に戻ったのを確認した後に、
“ぐ”
「!あ………」
シンジは、スカートの中へ手を伸ばす。
一瞬、両脚を閉じようとしたマホだが、やがて―――太腿に込めた力を、緩めた。
“く………くっ”
「!ッ………は」
ショーツ越しに、膨らみを指先で撫でられる。明らかに今までと違う、感触。
生まれて初めてされる行為に、マホは恥ずかしい息を吐く。
♀
“ちゅッ。す………すり、く………”
再び唇を重ねたあと、ゆっくりとそこを往復するように撫でるシンジ。
柔らかく、ゆっくりと、ほぐすように。小さく、マホが震えているのが分った。指先から、彼女の緊張が、伝わる。
(や……な、なにコレ?やだ……自分でするよりずっと………気持ちいい………)
最初は固くなっていたマホだが、指撫を繰り返されるうち、やがて―――
自分の中心が、柔らかく、熔けていくような錯覚に堕ちていった。
“ぬ………とろ……”
(!!あ……あッ!やぁ……どうしよう……すごい、気持ちよくて……おしっこ、漏れちゃいそうな)
はっきりと、自分のそこが濡れて、愛液が漏れるのを自覚した。
ずぶずぶと、泥沼に嵌るような快楽に、浸っていく。
“はみ………”
「あ………」
シンジは重ねていた唇を離すと、マホの跳ねた後ろ毛を口に含んだ。
すると、うなじフェチの伊藤君を魅了する、白く滑らかなマホのうなじがシンジの目に飛び込んできた。
勿論、それはシンジのストライクゾーンでもあったわけで。
“ちゅッ……はく”
「きゃッ!!」
うなじにキスをすると、そこを唇で含むようにして、甘噛みする。
“かに、かむ、ふに……るぅ、ぷる”
「あ!や、城島さん、噛まないで………そんなとこ、噛んじゃ、いやぁ」
興奮したシンジはマホの言葉を無視して、何度も、何度も。
ぷにぷにと、甘く、噛む。べったりと唾液をまみれさすように、舐める。
「や………そんなの、だ、メ!あ!やぁ!」
“ちゅ………くちゅ、ちゅうッ。むに、ふぃに……。くり、すり”
弱々しい抵抗の声も虚しく――首筋は、唇と舌に。恥丘は、指先に。ひたすら、シンジに嬲られるマホ。
「あ……あ、あァ!ん………」
しつこいくらいに続けた愛撫を止める頃には、
首筋一面に唾液がたっぷりと塗り広げられて、てらてらと輝き―――
マホの瞳は、とろり、と潤んだものになってしまっていた。
「や……ひどい、城島さん………」
「………福浦さん」
涙目のマホを、優しく抱きしめた。しばらくそのままで、いた。
思ったよりずっと、マホの体は小柄だった。もしかしたら、エーコよりも。
膨らみかけの、固い乳房。ほっそりとした、ウエスト。小さな、お尻。
テニスで鍛えているせいか無駄な贅肉は無かったが、全体的にどこか華奢な肉体だった。
それはマホの精神同様、脆さと危うさを感じさせるものだった。そして―――彼女の肌は、ひどく、熱かった。
マホの心拍数と体温が、肌を通して自分に移ってくる。はっきりとそれだけが、シンジには、分った。
「………今日は、もうやめる?」
シンジの問いかけにマホは―――小さく、首を横に振った。そして顔を上げて、
“ちゅッ”
今日初めて、自分からシンジにキスをしてきた。ぎこちなくて、たどたどしい、キス。
「最後まで……して下さい」
「………いいの?」
顎を、揺らすように。小さく、マホが頷く。そしてシンジの耳元で、囁く。
「城島さん?」
「なに?」
「最初は、エーコとチカのためだとか言ってましたけど。本当は………私、一目惚れでした」
「………」
「チカに城島さんの写メを見せてもらったとき、胸が、あったかくなって。
………初めてでした、そんな気持ち。それから、ホンモノの城島さんと会って。
話をして、勉強を教えてもらうようになって………どんどん、好きになっていきました。
私、そんな風な気持ちになったこと、なかったから。どうしていいのか、分らなくて………」
マホの切れ長の瞳から、涙が溢れる。涙の滴はマホの頬を伝って、流れていった。
(キレイだ………)
シンジは、ただそう思った。しばし惚けたように、泣いているマホを見つめた後――
♂
壊れそうなくらい細いからだを、ぎゅっと、抱きしめた。
「俺も………思ったんだ。はじめはあんなこと言われて、戸惑ったけど。
でも、たまに見せてくれる笑顔がすごく可愛かったり。優しくしてくれたり。
福浦さんのこと、知れば知るほど………好きになったんだ」
「城島さん………」
“ちゅッ”
どちらからともなく、唇を重ねる。シンジはマホの首に手をかけて抱きかかえると、ベッドまで運んだ。
「……………」
目を閉じて、為すがままのマホ。彼女のからだを、優しく、丁寧に、横たえた。
マホは両手を首の下に組んで、シンジを待つ。シンジはスカートのサイドホックに手をかけて、それを脱がす。
「…………」
彼女のからだが軽く震えたのが、分った。すぐにマホは、下着一枚の姿になる。
無地で、ミントグリーンのショーツ。―――その中央には、小さな染みが出来ていた。
(濡れてるんだ………福浦さん)
まだ男を知らない清純な少女の下着に、うっすらと浮き出た、楕円形の染み。
そして染みから透けて見える、恥毛。魅入られたようにそこを見つめていたシンジは、思わず、
“つちゅ………る、るぅ”
「!??じょ、城島さん?」
ショーツを脱がさないまま、その染みにキスをした。驚くマホだが、シンジは染みをなぞるように、舐める。
「あ!や、恥ずかしい!やめて………せめて、脱がせてくださ」
「濡れてるよ」
「………え?」
「福浦さんのココ、もう、濡れてる。さっきの、気持ち良かったんだよね?」
「………はい」
少しだけ迷ったあと、素直にマホは答えた。
「濡れて………ほら、シミができちゃってるよ」
「え?………あ!やぁ!!!」
驚き、恥ずかしがってそこを隠そうとするマホだが、シンジは素早くその手を抑えた。
「ダメ……汚いです、城島さん」
「そんなことないよ………キレイだよ、福浦さん」
“ちゅ………くちゅ、つ、ぴゅちゅ”
「あ!………あ、やァ!あ………恥ずかしい………ああ……」
染みを、広げるように舐める。生々しい匂いが、唾の匂いと混じって香り立つ。
マホの体臭よりもずっと濃い、あの匂い。
(おしっこの匂いと………福浦さんの、匂い……)
嗅覚を刺激する、マホの薫り。少し獣じみていて、酸い、薫り。
その薫りに狂わされるように、シンジはひたすらマホの恥丘を、布越しに舐める。
“レロ、れろぉ〜〜〜ッ、るぅル〜〜〜”
「あッ……あ、やぁ……あ!いやぁッ!舐めちゃ、ダメ……あ!」
“ぷきゅ………”
マホは、聞いた。自分の奥からなにかが、溢れて漏れる音を。
「ダメ、止めてぇッ!!ダメ………出ちゃう……おしっこ、ダメ、出ちゃう。出るからッ!!」
「………イキそうなんだね?福浦さん」
「え?」
「おへそのあたりが、きゅッとなってるよ?それに、おしりのあたりも、ぴくぴくしてる」
「や………嘘、そんなこと………」
「もっと、気持ち良くしてあげるから。もう少しだから……」
“ちゅッ……きゅッ、ちゅう〜〜〜〜ッ”
ショーツに滲んだ愛液を、吸い出すようにキスするシンジ。そして―――
「ふ!ふぁぁああああ〜〜〜ッ!!!!!」
“ぷしゃぁ!”
マホが泣きながら叫ぶと、そこから、小さな破裂音のような音がした。
じんわりと、灰色の染みがショーツに広がっていくのが見えた。
ぴくッ、ぴくッ、と太腿を震わせ、腹をひくつかせて、マホは荒い息を何度も、吐く。
「イっちゃったんだね?福浦さん」
♀
「………………」
シンジの言葉通り、マホは、生まれて初めて達したのだった。
そして、彼女は―――問いに答えることもできないまま、固まっていた。
口の端から涎が垂れて、流れた。涙目で、まだ小刻みに、体を震わせていた。
「どうだった?」
「や……わかんない、そんなの」
マホはうつむいたまま左右に首を振り、そう答えるのがやっとだった。
シンジは、そんな彼女の様子を微笑みながらしばらく見つめていた。
(可愛い………福浦さん)
出来るならこのままずっと見ていたいくらい可愛いと、思った。大切に、したいと思った。
それらの思いも、シンジにとって確かなものだったが―――もうひとつ、相反する感情も、沸き上がってきた。
それは、この可憐な少女をさらにいやらしく、蹂躙したいという思いだった。
す、とショーツの両端に指先をかけ、ゆっくりと、脱がしていった。
「あ………」
抗うことすら忘れたように、マホは目を閉じてシンジに身を任せる。
右足から、くしゃくしゃになったショーツを引き抜いた。
小さな下着の内側にも、ねっとりとマホの液が、付着していた。
(すげえ………こんなに……な、舐めたい)
マホが見ていないのをいいことに、シンジは愛液で汚れたショーツを広げて見つめる。
思わず、ごくり、と唾を飲み込んだ。熱病に冒されたように、下着を凝視した。
舐めたいという、衝動。そして口の中に含んで、染みこんだ愛液を、ちゅるちゅると吸いたいという、欲望。
(………俺って、マジ危ねえかも)
そんな変態的な劣情を、必死で抑えた。振り切るように、シンジはマホの股間へと顔を近づけていった。
―――目の前に広がるのは、湯気をたてるように熱くなった、マホの裂け目。
布越しの触感では分らなかったが、少女らしい、薄い陰毛がふわりと横に生い茂っていた。
桃の実を縦割りにしたような、可愛いその裂け目からは、愛液が糸を引いて、垂れていた。
そして………さらに生々しいマホの薫りが、シンジの脳髄を直撃した。
(と、トロトロになってる!)
“つぅううう”
ぐい、とマホの両脚を開かせて自分の肩にかけると、シンジは少し広がった裸の裂け目に、口をつける。
「あ……きゃ……ん……あァ。じょう、じ、ま、さ……ン」
(やァ……舐められてる。あんなトコ、私、舐められてるぅ。やだァ……恥ずかしい……恥ずかしい、のに)
羞じらいながらも、指先で触れられるのとは異なる快楽を、はっきりとマホは感じていた。
シンジの舌がマホの肉口へと、つるり、と割って入ってくる。
少しずつ、ゆっくりと。舌先が、奥の方へと侵入していく。ぐにぐに、と舌で拡げられるのが、分る。
“くちゅ………れろ、ぴちゃ、れろン”
初めは、ただ挿れるように。ひたすら深いところへ、届くように。
ずるり、と舌を伸ばしていくシンジだが、徐々に徐々に、緩く回転させるように―――
マホの周りを舐めるように、していった。
「や………はァ………みゃ………」
下着越しの指撫と口撫で既にほぐれていた肉の入り口は、
容易にシンジの舌を呑み込んで、さらにとろとろと愛蜜を分泌していた。
“ずる………”
「あ!ダメ……吸うの、や………だめえ!」
じゅるじゅると、泡立てるようにシンジはマホの入り口を、吸う。
鼻先に見えるのは、ぴっちりと包皮にくるまれた、肉の芽。
“つ………つぅ”
「!?!や、やァァァァァァ!!!」
舌先で、器用に隠された肉の芽を、剥く。びりびりと痺れるような、あまりの刺激に、マホは叫び声をあげた。
「声、大きいよ、福浦さん」
「お願い…………もう、ダメぇ」
「ホントに敏感なんだね。さっきから、すごい反応してる」
「!やだ………城島さんが、え、エッチなことするから」
「恥ずかしいんだ、福浦さん?」
「だって………」
♂
「反応が良いのは、良いことだよ?キチンと濡らしておかないと、痛いっていうし」
「………ホント、ですか?」
「うん。だから俺に任せて」
「あ!」
再び、シンジはマホの裂け目に口づけをする。濡れた肉唇の筋を、沿うように、舐める。
まだ恥ずかしさは消えなかったが―――マホはシンジの言葉通り、愛撫に身を任せた。
“ちゅ……るッ、れるッ、ちゅる”
(…………あ!とける………とける、わたし)
それは間違いなく、快楽だと。熔けるように、熱い、快楽だと。そう、思った。
細波のように襲ってくる、その快楽に、身を委ねた。
“く………くッ、とろ………”
マホの奥から、とめどなく愛蜜が漏れる。蜜はシンジの唾液と混じって、白く濁って、溢れる。
「ふ!ぅんン!………かぁ………は!」
一回、二回、三回。マホの膝頭が、お腹が、お尻が。
ひくひく、と震えて。大量に汗と蜜が弾けたように、吹き出て。
マホは、また、達した。ぐちゅり、と自分のなにかが―――崩れたような、気がした。
(………わたし………私、もう)
魂が脱けたように、惚然と―――マホは、目を泳がせる。天井がぼやけて、滲んでいた。
自分が泣いているのだと、そのとき、はじめて気付いた。
(私………)
シンジが、マホをのぞきこんできた。口元は、涎と、マホの愛液でまみれていた。
「………………」
「‥‥‥‥‥‥」
ふたりは、無言で見つめ合う。だがマホは、自分の中の枷が完全に外れてしまったことを、知っていた。
(欲しい………じょうじまさんが、欲しい)
「城島、さん………きて、ください」
「本当に、いいんだね?」
「はい………」
自分から両脚を開いて、マホはシンジを誘う。
シンジの唾液とマホの愛蜜にまみれて鈍い光を放つ、幼い割れ目。
指先に力を込めすぎないよう、細心の注意を払ってシンジはその割れ目を横に拡げる。
ぱっくりと、小さなそこは口を開けた。とろり、と蜜が漏れてきた。
「いくよ……………」
猛り狂ったペニスの先端を、そこに触れさせた。一瞬、マホのからだがびくっ、と跳ねた。
「怖い?」
「………はい」
「初めてだから痛いと、思うけど………でも、なるべく……ゆっくり、するから」
こくり、とマホが頷く―――処女を失うことは、怖くなかった。だが、やはり。
自分の中に異物を打ち込まれるという恐怖感は、拭い去れないままだった。それでも、マホは。
(いい………初めては……城島さんに、あげるって……決めたから)
そう、心に決めて―――マホは、シンジを待つ。
“くち………くち、くちくちくちち………”
「は!………あぁ………」
シンジの言葉通り、少しずつ、ゆっくりと。
なにか固くて熱いものが、自分の裂け目に、入ってくるのが、分った。
(あ………すごい……あ、痛いけど……ナ、なに、コレ?)
“ぬ、く………ずぬ、ず。ずぅ………”
「……あ!あぁあぁぁアッ!!!!」
「入った……福浦さん。入ったよ。俺のが、君の……ナカに」
「は、入ってるんですか?ほ、本当に?」
「うん。すごく……狭くて、あったかくて……気持ちいいよ。福浦さんの、ナカ」
「あ………はぁ。はッ………わ、た、し………」
「痛い?」
「いたい、です。痛いですけど………で、も」
それ以上言葉を継ぐことが出来ず、マホは何度かぶるぶると震える。
♀
「やっぱり、もう無理?」
「ち……ちがう、んです。じょ、城島、さん?わたしのは………大丈夫ですか?」
「………?え」
「わたしのは………へんじゃ、な、ないですか?」
震えながら目に涙を湛えて、マホは、そう聞いた。
「福浦さん………」
シンジは、ペニスを挿入したままマホを見つめていた。
幼い頃からコンプレックスと疎外感に悩んでいたであろう、繊細な少女の痛切な問い。
愛しいと、思った。本来のマホは、きっと明朗で快活な少女のはずだった。
―――少なくとも、今、この瞬間だけは。マホを、そんな劣等感から、解放させてやりたい。
そう思いながら、シンジは。
“ちゅ……ちゅッ”
唇を、重ねた。そして、マホの目許に光る、玉の涙を舐め取る。
「?………じょうじま、さん?」
「福浦さん、君は」
「…………」
「君は、そんなこと、言っちゃダメだ。俺は……ずっと、思ってた」
「…………なにを………ですか?」
「きっとね、君はすぐに。自分のキレイさに、気付くんだろうって。だから、そんな悲しいことを、言わないで。
君は大切にされなくちゃ、いけない子なんだよ。泣いちゃ、いけない。
君を泣かせるものは、君自身以外であっちゃ、いけないんだから」
「…………わたし…………」
シンジは、自分の思いを完全に伝えられたとは思わなかった。
彼なりに探したものの、それはひどく抽象的で、空回りしていて、混乱した、言葉だった。
それでも、シンジの真摯な思いだけは、マホにも伝わっていた。
(………このひとに、)
自分は、初めての純潔を捧げるんだ、と思った。もう、怖くは、なかった。
おずおずと、マホは手を伸ばし、シンジに指を絡めた。きゅっ、とシンジは握り返してきてくれた。
「きて、ください。私のは………」
「福浦さんのは、すごく、気持ち良くて、キレイだよ」
「…………良かった」
泣きながら、頬を赤くしながら、マホが微笑む。
その表情を、シンジははただ見つめていた―――それは、神々しいほど、美しかった。
「福浦さん………もう少し……もう、少し、だけだから」
「はい………」
“ぬ……ぬぅる、ぬるるッ”
中ほどまでで止めていたペニスを、ゆっくり奥の方へと押し込んでいった。
「あ………あン」
お腹の中から伝わる圧迫感に、マホは眉をひそめて切ない声で、喘ぐ。
「ぜんぶ………全部、入った………福浦さんの、ナカに」
「は、はい………は、はいったんですね」
「どう?」
「どうって………」
マホは、戸惑っていた。確かに、痛みは消えなかったが。既に、破瓜の激痛は通り過ぎていた。
むしろ彼女が感じていたのは―――生まれて初めて自分の中に打ち込まれた雄根への、強烈な違和感。
「少しは、痛くなくなった?」
「それは………はい。でも、なんていうか………」
「じゃ、福浦さん………ゴメンね?少しずつ………動くよ?」
「!は、はい」
シンジは、マホの背中に優しく手を回すと―――ゆっくり、奥の方に達していたペニスを、引き抜く。
“ぬる……ぬぅる〜〜〜”
(あ………うごいて、る………じょうじま、さん)
マホは自分の中で、はっきり、シンジのペニスが動いているのを、感じた。
そしてシンジは、また。ゆっくりペニスを、マホの中へと埋め込んでいく。
“るぅ〜〜……ぬる………る、ぬちゅ………くぷッ”
♂
熱い媚肉の中で、少しづつ、ぬるぬると前後させ始める。緩慢な、ピストン運動を、続ける。
そのたびに、マホの薄く柔らかな恥毛が、シンジの下腹部を擦る。
ゆるく繰り返すうち、膨らみの奥にある、こりっとした恥骨の感触を見つける。
(あ……すごい、気持ち良い……福浦さんの、おまんこ)
小さくて狭くて、ぎちぎちと挟み込む、エーコの中。
包み込んで、くにゅり、と締めつけてくる、チカの中。
マホの中は、ふたりのそれとは、明らかに違っていた。入り口こそ狭かったが、
中に入ると無数の襞がシンジのペニスに絡みついて、蠕動して、心地よく刺激してきた。
「あ………あ、じょう、島、さぁん!あ!」
叫び声をあげ、無意識のうちにシンジのスローな動きに腰の動きを合わせるマホ。
両腕をシンジの広い背中に廻し、爪をたてる。
(いた………い、けど。お、おお?ふ、福浦さん、これは)
シンジが突くのに合わせてマホが爪立てるので、背中にずきり、と痛みが走るのだが。
マホのからだが、爪立てるたび、シンジの肉体に密着してきて――
よりマホの襞が、強くシンジのペニスを圧迫して、くちゅくちゅと柔らかく押してきていた。
「ふく、うら、さん………ごめん」
「え?あ………きゃぁッ!あン!」
我慢できなくなったシンジは本能のまま、律動のスピードを速めた。
“くちゅッ!ぐちゅッ!ぬちゅッ!!!!”
容赦なく、ペニスを打ち付けられる。自分の中とそれが擦れて、淫猥な摩擦音を立てるのが、聞こえる。
恥ずかしさでいっぱいになりながら、マホは叫ぶ。
「はあ!くぅッ!は!………あ、ぅン!じょうじま、さん!」
(あ……。中、すいつくッ………や、やべ………俺)
“にゅ、ぢゅッ!にゅちゅ……ぶちゅ〜〜、ぐちゅッ!”
「ふッ!ふぅ〜〜〜ッ!!はッ!はぁ〜〜ッ!!」
腰の動きを強く、速めるたび。マホの喘ぎ声は、長く、大きなものへと変わってきた。
そして―――シンジも、その、凄まじい快楽に。
(やば…………おお、俺、あ、あたまん、中が)
“ぶちゅッ、ぐちゅッ!ずぷぅ〜〜、ぶぬるッ!!”
「あ………福浦さん、俺……お、俺!」
“ちゅ……ちゅ”
無我夢中になって、シンジはマホの初々しい乳首を、ちゅるちゅると吸う。
「あ!は!ふ〜〜〜〜ッ!!ああッ!いい………いい…………あ!」
小さな膣の中いっぱいにペニスを打ち込まれ、幼い果実をシンジの口の中に含まれて――
マホは自分の意識が一瞬だけ、飛んだのを、感じた。びくッ、と大きく、体が、震えた。
「あ……… …… ‥‥‥ ・・・・あ!! ッ!」
(あ…………やべ、俺、もう)
がくがく、と腰が抜けるような―――全身から、力が全て抜けるような感覚に、襲われるマホ。
そして、彼女が達したのから、少しだけずれて。
シンジもぶるッ、と大きく震えた後に、急いでペニスをマホの中から引き抜いた。
“びゅ……びゅうッ!!びゅるッ!!!”
マホのからだに、かけないように。ベッドの染みに、ならないように。
シンジはくるり、と後ろを向くと、ペニスの先を掌で隠すようにして、自らの精を手で受け止めた。
それは、彼なりの贖罪の意識からの行為だった。
(あ………あ。結局、ヤっちゃったよ……福浦さんとも………三人とも)
“びゅ……びゅう……”
今週に入ってから、散々エーコとチカに搾り取られたにもかかわらず―――
シンジのそこは、元気よく、結構な量の精を吐き出していた。
(福浦さんは………大丈夫?か、な?)
生暖かい自分の粘液を手の中に収めながら。心配になったシンジは、再び、マホを見た。
「は…………はぁ………」
脱力しきって、右腕で目を隠して、彼女は荒い息を吐いていた。
日焼け跡の残る、肩が。白く細い、お腹が。なだらかに膨らんだ、胸が。大きく脈打ち、動いていた。
(……………キレイだ)
神秘的とも言えるそんなマホの肢体に、シンジはさきほどまでの反省もあっさり忘れ、
食い入るように見つめる。どれほどそのままでいたのか―――ようやく、マホが顔を上げた。
♀
「じょうじま、さん……???」
「あ………ゴメン、福浦さん。だ、大丈夫だった?」
「あ………そ、そうですか、し、心配してくれていたんですね?す、すいません!
私、なんだか、頭の中が真っ白になっちゃった、み、みたいで」
「うん………あの、まだ、痛かったりは」
「それは……だいじょうぶ、みたいですけど……や、やだ、私」
マホは思い出したようにそれまで開いていた両脚をきゅっ、と閉じ、両手で股間を隠して恥じらう。
その姿に、思いっきり萌えてしまうシンジであった。
「…………じょ、城島さん?」
「なに?」
「私……どうでした?」
「え?」
「あの。正直言って、最初はすっごく、痛かったです。でも………あの、私も、し、しているうちに、
気持ち良くなってきたっていうか………あの。エーコから聞いたんですけど。
女の人の方って、痛みは男の人の倍くらいあるけど、気持いいのは倍以上だって。
それで、あの………城島さんは、気持ち良かったですか?」
秘所を隠し、もじもじとしながらそう聞くマホ。
(なんちゅうかなあ………)
普段は強気でしっかりもののマホだが、その実はかなりの天然娘のようだ。
それ以上に―――その方面の知識が少ないマホに、好き放題吹き込んでいたらしき、
従妹・エーコにも呆れてしまうシンジであった。
「……………」
言葉を失ったままのシンジを、マホは不安げに見つめている。
(!やべ)
雨に濡れた子犬のようなマホの瞳に気付いたシンジは、慌てて彼女を抱き寄せた。
「大丈夫だよ。素敵だったよ、福浦さん」
「………ホント、ですか?」
「うん。すごく気持ち良かったし、気持ち良くなってくれた福浦さんも………すごく可愛かった」
“ちゅ”
「!………」
にっこり笑いながら、マホの頬にキスをするシンジ。
少しだけ驚いたマホだったが、やがて、うっとりとシンジのキスに身を委ねた。
「あの………城島さん?」
「なに?」
「私と………」
それ以上言えず、マホはうつむいた。彼女の言わんとすることを察したシンジは、
微笑みながら軽く彼女の背中を、叩く。
「今度さ、デートとか、してくれない?」
「!?」
「俺、女の子とデートしたことないんだよね。だからあんまり上手にリードできないかもだけど。
海に行ったり、映画に行ったり……なんでもいいや。福浦さんの行きたいところに、一緒に行きたいな」
「…………私で」
「それ以上は、言わないで」
「え?」
「私で良いんですか、とか。そんなことは俺、聞きたくないな。俺は、福浦さんと、行きたいんだ。
お願いします!俺と、デートして下さい!」
「は、はい!!」
マホは、喜びで顔を真っ赤にしながら頷いていた。シンジはそんな彼女を見つめながら―――
心の中で、溜息をつく。
(………っとに、俺って奴は………しかし、どうしよう?)
エーコとも、チカとも、マホとも。結局、肉体関係を持ってしまった。罪の意識は勿論あるが。
なぜか、シンジはそれほど落ち込んでいなかった。
(しょ〜〜がないよな………でたトコ勝負だ)
開き直るシンジだが、その、結論は―――
(続く)
今回は以上。中学生三人娘×シンジのSS、「Some Girls」はこの後短い後日談で終了の予定です。
アヤナ帰国ものは現在必死で復旧中!しばしお待ちを。
ていうか、書いているうちに当初予定された内容とは全く別物の鬼畜ものになりそうで怖いw
台湾にネタ元の郭氏がコーチでおられてなぜか感無量の郭でした。
では股。
>>91 GJでした!
アヤナ帰国ものwktkして待ってます!
職人の皆様GJです!そんな神々の後に投下するのもどうか、と思いますが投下させていただきます。
タイトルは「宮本レイコの課外授業」スルーワードは「レズ」「器具使用あり」です。
申し遅れましたが私メタボマンと申します。
95 :
メタボマン:2007/12/11(火) 02:23:57 ID:uvu+COqO
宮本レイコは久々に平日の休みを取り、短大時代の友人の家に遊びに来ていた
。まあ、仕事のグチをただ聞いてもらうだけなのではあるが。
それでも彼女にとっては大切な時間だ。
なにしろ彼女は日本一疲れる保母なのだから・・・
友人に日ごろのグチを語りつくし、和やかな時間を過ごしていた。
しかし突如、友人の子供が「うんこ〜うんこ〜」
と最近幼稚園で覚えたのであろう下品な言葉を発した。
「やめなさいっ!」
と、当然友人は怒る。しかしレイコは
「あの年頃の子にはよくあることよ」
と笑って済ませた。友人は
「さっすが保母。笑ってすませちゃうのね〜」
と感心したように言ったが、レイコの脳裏にはおよそ幼稚園児の遊びにあるまじき行為をする子供たちの姿が浮かんだ。
かわいい女の子が友人の子供と同じように「うんこ〜うんこ〜」と言っている。
そしてそれ以上に、どう見ても子供に縁のない浣腸器具を持ち出して喜んでいる光景を。
「笑えないのよ・・・」
レイコはガクッと肩を落とし、机に突っ伏した。
「ちょ、ちょっと!レイコどうしたのよ?!私でよければ話してみてよ」
「でも絶対こんな話ドン引きよ・・・っていうか信じてもらえないかも・・・」
「信じるわよ!あんたのことだから一人でためこんで悩んでるんじゃないの?
私だって昔は保母さん目指してたんだし、一応母親やってんのよ。何か力になれるかもしれないじゃない?」
短大時代からの親友の言葉に少しほっとしたのか、レイコは次々と話し出した。
幼稚園の子供たちが変な意味で大人の世界に首を突っ込もうとしていること、それに追い討ちをかけるような怪しい保母がいること
・・・そしてそんな子供たちの中心になっているのが一見かわいい女の子、城島カナミだということも。
「な、なによあんたの幼稚園・・・」
レイコが話し終えた後の友人の顔は引きつり、予想通りドン引きの様相を呈している。
やっぱりこれが普通の人の反応だわ、とレイコは思いながら言った。
「とんでもないでしょ」
「うん・・・っていうかあんたそこ辞めたら?
レイコにならもっといい幼稚園見つかるって。それか結婚しちゃうとか。
彼氏とかいるんでしょ?」
「えっ・・・?!まあ、でもこうなる前はすごく環境よかったし、
お給料も他に比べればいいから・・・」
「そう?じゃあ諸悪の根源はそのカナミって子と変態保母でしょ?
保母のほうは園長に言ってやめさせることはできるだろうけど、
問題は子供よね〜。まさかやめろってわけにはいかないし。
でもそういうのって絶対親が変なこと教えてそうよね。
親にお灸をすえてやったら?」
「うーん・・・そうね。そうしたほうがいいかもしれない。
あんたに話してみてよかったわ。どうもありがとう」
「何言ってんのよ、友達じゃない。辛くなったらいつでもいらっしゃいよ」
レイコは重ねて礼をいい。友人宅を後にした。もう日はとっぷり暮れていた。
96 :
メタボマン:2007/12/11(火) 02:52:24 ID:uvu+COqO
改行おかしくてすいません・・・
次の日、レイコはすっきりとした顔で出勤した。
するとそこに同僚の佐々岡アヤがやってきてニヤニヤしながら
「おはようございます。宮本先生なんか今日イキイキしてますね〜。
ひょっとして男でもできました?いやいやそんなことはなさそうだな〜。
やっぱり枯れてるし」
と朝から言いたい放題でからんでくる。
せっかく気持ちを切り替えたのにその発言にムカッときたレイコは
「おはようございます。佐々岡先生、子供に悪影響が出ますから
そういう発言はやめてもらえませんか?」
とキッとアヤをにらんで言った。その迫力に気圧されたのかアヤは
「あ、すいません。でも先生そんなんだとますます男は遠ざかりますよ」
とビビリながらも憎まれ口を叩いていちょう組の教室へと去って行った。
「まったくもう!どうしてああなのかしら?」
ブツブツ文句を言いながらレイコもひまわり組へと向かった。
幼稚園はいつもどおりだった。
園児たちがいつものようにエロボケをかまし、それにアヤが悪乗りし・・・
というごく普通の幼稚園ではありえないことだが、
レイコはそれも今日で最後だと思うといつものように怒りはしなかった。
そして園児たちが帰路に着き、日常の雑務をこなした後レイコは1本の電話をかけた。
「もしもし、城島さんのお宅でしょうか?私、幼稚園の宮本と申します。
カナミちゃんのことでお話しがあるのですが・・・」
電話の相手、城島カナミの母親はこれからすぐに幼稚園に来てくれるという。
明日でもよい、というレイコを押し切りいますぐ参ります、
と緊張した声で答えていた。
(なんだ、やっぱり娘が迷惑かけてるのが気が気じゃないのね・・・
思ったよりもマトモな親かも。もっと早くこうしてればよかったわ)
とレイコは安堵し、カナミの母を待った。
しかしその安堵がつかの間のものであるとは彼女は知る由もない・・・
97 :
メタボマン:2007/12/11(火) 02:54:17 ID:uvu+COqO
今日はここまでにします。エロは明日書きます。
お目汚し失礼いたしました。やっぱり難しい・・・
>郭氏
乙です
おしん全規制はちょっと長引きそうですな…
>メタボマン氏
乙
マイペースに取り組んでください
しかしそのペンネーム(^-^;
いや、悪いわけじゃないですが
>>97 いやいやGJです
エロ期待してますw
wktk
>>91 郭氏にはリアル郭氏のように、スレSS作家代表監督に就任していただきたいw
勢いが戻ってきたな
勢い戻ったのは良いけど、なんすか?復旧中?
スレSS代表監督・郭泰源氏
同副監督・郭夫人
同メインコーチ・トマソン氏
同コーチ・ペピトーン氏
以下略
ocn規制は他の職人もまきこまれてそうだな…
もうすぐクリ○○スでつね
思春期の最終巻は一月何日発売?
いよいよ、発売間近でなかったか?
性夜にはぜひ職人勢揃いしてもらいたいものだが
もろだしこすりて
ムケケまつる
性なる夜にて
精は出ませり
精は出ませり
精は精は出ませり
真っ赤な亀頭の
ホウケイさんは
今日も皆の
やめとく
おしん規制解除キター
バンジャーイバンジャーイ
クリスマス祭りキボンヌ
ほほうクリ○○ス祭りとな
投下マダー?
クリ○◎ス明けあたりにマナカ×シンジで投下予定!しばしお待ちを
出来れば私もクリスマス後くらいに、ネタはまだ未定ですが
本当、アホみたいに年末進行に追われまくってます
郭氏ガソガレ
郭氏の投下予告‥‥
ワクテカがとまらない!
すみません。今朝ようやく出張から帰ってきました。
予告しておきながら間があいてしまいましたが、本当に死ぬ気で仕上げます
のでもう少々お待ちください。
郭氏らに続いてペピトーン氏まで
これは楽しみですな
(*´Д`)ハァハァ
なんでクリスマス後祭?とオモタら、
そらイブや当日は家族恋人友人とすごすわなあ
火曜日以降が本番かな?
以前サルベージに取り組んでいると言った者です
サンタじゃありませんが、一応濱中だけはメモ帳にコピ終わりましたんで、
ttp://ranobe.com/up2/updata/up37608.zip.html にアップしました
圧縮解凍ソフトはラプラスで、解凍PASSは「orz」(「」は省いてください)です
一応今の時点での濱中分は全部サルベージできたと思いますが、間違いやこぼし等があったら報告お願いします。
あと、古田氏の保管庫の収録分から、
・横に長すぎる文章の適度な改行
・シリーズ、長編ものの順序がわかりやすいようにタイトルに番号
・一部長編の文末に「続く」等を挿入
をお叱り覚悟で勝手ながら修正しました。
妹とあかほん、その他も出来るだけ早いうちにサルベージしたいと思いますが、こっちも職人の方と同じく暇がなかなかとれない身で、すんません。
では、メリー・クリスマス
氏家スレに幸あれ
あ、すいません追加です。
・投下作品が多い職人のSSはさらにジャンルごとにフォルダに分割
もしています。
よくぞここまでしてくれました
ありがたや、ありがたや・・・・
>>126殿、乙です。
518氏の「続アイ先生とマサヒコ君(マサヒコ×アイ)」と「続々(略)」が同じファイルみたいですよ。
生徒会が人気出て、氏家がもうひとつ連載始めたらまた住人が増えるだろうか
そうすれば新しい保管庫の可能性も出てくるがなあ
メリー・クリ○○ス
メリー・クリ○○ス
今週いっぱいがクリスマス祭ということでいいんでしょうかね?
135 :
メタボマン:2007/12/26(水) 01:39:13 ID:+DHvsYA8
こんばんは。遅筆で申し訳ございません。
風邪でぶっ倒れておりました。続きを投下いたします。
136 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 02:08:17 ID:g2piq/u8
投下するんじゃなかったの?
137 :
メタボマン:2007/12/26(水) 02:26:28 ID:+DHvsYA8
同僚の保母も園長も帰り、レイコだけが残された幼稚園。
園児の母親とのバトルを聞かせまいと彼女は必死に彼らを帰したのだった。
「呼び出したはいいけど・・・あー困った!どうしよう!」
と独り言をいいながらひまわり組の教室をうろうろするレイコ。
こんなことで園児の母親に説教などできるのか不安でしかたがないのだ。
「やっぱり園長先生には事情を話していてもらえばよかったかしら・・・」
と後悔し始めたそのとき、
「こんばんは。遅くなりました。城島カナミの母でございます」
涼やかな声と共に30代前半程のほっそりとした美女が現れた。
電話の時の緊張した様子は全く感じられず、美しい笑みを浮かべている。
レイコは思わず圧倒されそうになったが気を取り直し、
「こんな時間に突然お呼び立てして申し訳ございません。どうぞこちらへお座りください。」
職員室から持ってきた椅子を勧めた。
「ありがとうございます。で、カナミのことでお話とは?」
レイコも椅子に座り、
「実は大変申し上げにくいことなのですが、カナミちゃんが幼稚園のみんなに悪い影響を与えているようでして・・・」
と切り出した。
「カナミが?誰かをいじめてたりとか・・・」
「いえ、そういうわけではないんです。カナミちゃんはむしろみんなをまとめてくれたり、
男の子とも仲良くしています。ただ、おうちで覚えたことに問題があるのではないかと・・・」
レイコがおずおずと言うとカナミの母は、
「家でのことですか?たとえばどんな?私も主人も非常識なことは教えていないつもりですが」
とくすっと笑いながら問い返す。普通の親なら困惑するか憤慨するところだ。
それなのにカナミの母は愉快そうにしている。
レイコは愕然とした。カナミの母は明らかにこの状況を楽しんでいることがわかったのだ。
(この人は私が呼び出した理由を知ってる・・・!子供にもわざとああいうことを教えてるんだわ!)
138 :
メタボマン:2007/12/26(水) 03:19:11 ID:+DHvsYA8
「城島さん、はっきり言わせていただきます。カナミちゃんはご両親の夫婦生活のことや、卑猥なことを幼稚園で言っています。
しかも、大人のおもちゃまで持ち出して遊んでいるんですよ!これが悪影響でなくてなんなんですか?!
あと、こんなことを言うのもなんですが、お子さんの前でそんなことするなんて、マネしてくれと言わんばかりじゃないですか!」
なめられたら終わりだとばかりにレイコはまくし立てると、カナミの母親はうつむいた。
(ちょっとは効いたかしら?)
レイコはそう思ったが甘かった。なんと、カナミの母は大笑いしているではないか。
「あははは!宮本先生はわかってないわね。性教育ですよ、性教育。
早いほうがいいってよく言うじゃないですか」
「早すぎです!それにあんなのは度を越えてます!」
怒りで顔を真っ赤にするレイコにカナミの母は余裕で
「そうかしら?好きな人ができたときにそういう知識がないと困ると思いますけど。
男の子は年頃になれば自分で勝手に仕入れますけど、女の子はそうもいかないところがあるでしょう?
先生はちょっと固すぎですよ。だから彼氏ができないってカナミも言ってましたよ」
と返した。
(あのガキ・・・)
と保母にあるまじき悪態を心の中でつき、レイコは言い放った。
「そんなことはどうでもいいんです!ただ、幼稚園児に行き過ぎたことを教えないで下さい!
いいですね?!今までのことは私の胸の中におさめておきますが、
今度こんなことがあったら幼稚園を辞めてもらいますからね!」
息を切らしたレイコに
「言いたいことはそれだけ?それじゃあきた甲斐がないわ」
とカナミの母はくすくす笑って近づいた。
「え?!ちょっと城島さん?」
レイコが困惑している隙に衣服の中にさっと手をすべらせる。
「先生にも性教育が必要なんですよ。そしたらカナミに目くじら立てる必要もないわ」
と巧みに手を動かしていく。
139 :
メタボマン:2007/12/26(水) 03:21:33 ID:+DHvsYA8
すいません、データが吹っ飛びましてノートに書いたのを手書きで写していたので遅くなりました。
お目汚し失礼いたしました。
皆さんお疲れ様です。
早朝ですが今投下しないともう今年は無理なので失礼させていただきます。
生徒会でタカトシ×シノ、スルー対象ワードは「未来もの」「クリスマス」です。
タイトルは「初めてのクリスマス」でお願いします。
クリスマス、それは恋人たちの日。
独り身の者からすれば甚だ腹立たしいことだが、これは悲しいことに事実である。
とある女性雑誌が「初体験はいつか(この“いつか”は何歳かではなく、日月のこと)」なる題でアンケートを取ったところ、
クリスマス、及びクリスマス・イブは夏休みとゴールデンウィークに続いて三位であったという。
聖夜ではなく性夜かと下手な駄洒落のひとつも言いたくなるが、
まあそれはそれとして、ここにも実にラブラブな恋人が一組存在する。
男は津田タカトシ、18歳、桜才学園高校三年生。
女は天草シノ、20歳、東栄大学二年生。
同じ高校の先輩後輩の間柄だった二人だが、シノが生徒会の会長を務めることになった三年生時、
少子化のあおりを受けて女子高だった桜才学園は共学に踏み切り、その一発目の男子入学生がタカトシの代だった。
紆余曲折、という程複雑な事情があったわけではないが、タカトシは生徒会に入り副会長に就き、
一年間、シノの側で生徒会の仕事を色々とこなすことになった。
さて、タカトシに年上キラーの素質があったのか、それともシノが年下に弱かったのか。
その辺りは未だハッキリとしていないが、シノが桜才学園を卒業する際、
彼女の方から声をかけ、タカトシと恋愛関係になったという次第だ。
「津田、もそっと近くによれ」
「あんまりくっつくと苦しいですよ」
「何だ君は、苦しいという理由だけで恋人の身体に触れないつもりか?」
「……極端すぎますよ」
いつもの“天草節”にツッコミを入れるタカトシ。
生徒会時代からシノのマイペースぶりにはかなり手を焼いたタカトシだが、
ライトなM体質の彼は、口ではツッコミを入れつつも、実はそれほど嫌でもなかったらしい。
性癖の良い悪いの問題ではなく、そういう人間だったということだ。
その意味では、シノのような“デキるがちょっと偏ってる”女性にはぴったりのタイプだったと言えるだろう。
「これからもっとくっつくことになるんだぞ?」
「そういうストレートな物言いは慎んでもらえませんか」
「事実を言っているだけだ。婉曲な表現や余計な言葉はこういうとき無粋だろう」
「はっきり言う方がこういうときは無粋だと思います」
シノは東栄大学に合格した後、大学近くのマンションで一人暮らしを始めた。
それ程実家が離れていたわけではないのだが、「独立独歩の良い機会である」と主張し、堂々と家を出たのだ。
実際のところシノは家事万能で品行方正、無駄遣いをしない性質なので、
ぶっちゃけアメリカに留学しようが何処に行こうが、立派にやっていけるだけの能力は持ち合わせていた。
「ところで津田」
「何ですか」
「何時頃がいい」
「……何がですか」
「睦み事だ」
「だからハッキリ言わないで下さいよ!」
独立精神はともかく、シノのマンションが自然二人の『愛の巣』になるまではそれ程時間がかからなかったわけだが、
さて、これを計算に入れてシノが一人暮らしを始めたのかまではわからないタカトシだった。
「……津田は、その、したくないのか? 今日」
「いや、だからですね」
「私は、その……前回のデートから結構日時があいてるから、ええと」
シノは頬を染めて俯いた。
美人が恥じらう、というのは何とも凄まじい破壊力があるもので、
こうなるとライトM体質なタカトシは何も反論出来なくなってしまう。
「うう、それはその、俺はですね、ええと」
クリスマスケーキを食べた後、二人で肩を並べて炬燵に足を突っ込んで(なお炬燵は小さい物なのでかなり窮屈)、
テレビ番組なんぞを見ていたのだが、前振りでも触れたように、聖なる夜は性なる夜でもあるわけで。
付き合い始めてからかなり早い段階で男女の垣根を越えた二人にしてみれば、
今更何を照れるの戸惑うのもないわけだが、スムーズにヤルところまで進まないのは、
何ともシノとタカトシらしいと言えばらしかった。
「そりゃ、俺だってですね、えー、えーと」
タカトシも男である。
セックスしたいかしたくないかと聞かれれば、そりゃあしたいと答えるだろう。
だが今日はクリスマス、しかも恋人と初めて迎えるクリスマスの日なのだ。
もう少し、ロマンチックに事を運んで相手をうっとりさせたいと思うのは、
背伸びではあるにしても、男としては間違っていない。
「ああっ、もう!」
「な、何だ、む、く……」
タカトシは大きく両腕を開くと、シノをガバリと抱きしめて絨毯の上に押し倒し、次いで唇を塞いだ。
そしてその格好のまま数十秒、シノとキスを交わす。
「ぷ、はっ……わかりました、俺、抱きたいです。会長を」
「ふぅ……っ、や、やっぱりだな、津田は」
「何ですか」
「エロいな」
「それはないでしょう、それは……」
シノの方から言い出したのに、と心の中で突っ込みつつ、
タカトシはシノのセーターの下に手を潜り込ませた。
指の行く先にあるのは、シノの慎ましやかな大きさの二つの胸の脹らみだ。
「な、ちょ、ちょっと待て津田!」
「な、何ですか」
「お前、こ、ここでするつもりか?」
「へ?」
二人とも下半身を炬燵に突っ込んだままで絨毯の上。
やろうと思えば出来ないことはないが、多少身体に無理が行く可能性もある。
「……じゃあ、ベッドに行きますか? あ、シャワーも浴びましょうか」
「何だ、意気地なし。てっきり勢いに任せて暴走するのかとばかり」
「どっちが良いって言うんですか、まったく……」
こういったチグハグで妙なペースの会話のラリーも、二人の特徴とも言えるだろうか。
原因の大半はシノの性格にあるわけだが、それを真正面から受け止めるタカトシもタカトシではある。
「じゃあ、そこで」
「え? あ、きゃあ!」
炬燵から出るとタカトシはシノを抱え上げ、すぐ後ろにあったソファーに移動した。
そのソファーは、物にあまりお金をかけないシノにして、唯一の贅沢品だった。
外国製の、柔らかかつしっかりとした造りの革製のもので、お値段は諭吉が十枚程。
一人暮らしを始める際に、溜めた貯金を使って買い求めたのだが、
高校時代に深夜の高額通販番組で目にして以来、一目惚れと言うかずっと欲しかったものなのだった。
「ソファーか……やはり君はエロ助だな」
「ああもう、何とでも言って下さい」
苦笑いしつつ、タカトシは上着を脱いだ。
暖房が効いているとはいえ、やはり季節は冬、少しばかりの寒さをタカトシは感じた。
「む……」
タカトシの露わになった上半身に目をやって、シノは恥ずかしげに目を細めた。
筋肉質というわけではないが、少年の頃から野球とサッカーで鍛えられたタカトシの身体は、
すっとひきしまっており、みずみずしさと逞しさを感じさせるものだった。
「会長……」
「津田……」
シノは手をそっと伸ばし、タカトシの首を抱え込んだ。
タカトシもそれに導かれるまま、身体をシノの上に重ねていく。
「ん……」
「あ、んん」
今日二度目のキスを、二人は交わした。
そしてタカトシは、今度こそ本当にシノの胸に触れるべく、セーターの下へと掌を潜り込ませた。
◆ ◆
「あ、んっ! つ、つだぁ……! そ、そこは……っ!」
「相変わらず、乳首の先が弱いんですね」
二度目のキスから時間は十数分。
前戯もそこそこに、シノとタカトシは繋がっていた。
この辺り、じっくりと楽しみながら本番に進むには、まだまだ経験値が低く、余裕もない二人なのである。
格好は、タカトシがソファーに腰掛け、その上にシノが向いあって座る形になっている。
変則の座位と言えようか。
「ダメだ、そこばかり、責め、ッ……!」
ソファーのスプリングを使いつつ、タカトシはシノを下から突き上げている。
また、シノの敏感な部分である乳首の先を、舌と歯を使ってじっくりとイジめるのも忘れない。
普段はタカトシが受け身がちなのに、いざセックスとなると、
タカトシが主導権を握る形になるのは、これも恋愛の不思議と言えるだろうか。
「はうう……」
トロンとした表情になるシノ。
乳首だけではない、結構感じやすい身体をしているのだ。
スプリングがギシリと音をひとつたてる度に、タカトシの大きく逞しいモノがシノの最奥をコツンコツンとノックする。
まだ学生の身分の二人であるから、間違いがあってはいけないということでコンドームはつけているが、
それでも互いの性器を通して流れ込む快感と熱さは相当なものがある。
「つだ……っ」
「何、ですか……くう、っ」
「私、もう、もう……」
感じやすいということは、我慢がきかないということでもある。
シノの限界は、かなり近いところまで迫っていた。
「イッて、下さい……っ、イクところの、可愛い顔を、俺に、見せて……っ、下さい」
「バ、バカ、バカ、い、いやらし……ああっ!」
タカトシは腰を上下させる速度を倍にした。
スプリングがきしむ音、結合部から漏れる濡れたいやらしい音が、さらに大きくなる。
シノの喘ぎ声を塗り潰すくらいに、大きく。
「あ、ああ! ああ……あっ!」
シノの背中が、徐々に反り返っていく。
同時に、口も大きく丸く開かれ、意味ある言葉が出せなくなる。
これは、シノが高まりを覚えている時の証の動きだった。
「あ、あああっ!」
「くっ、俺もっ、俺も……っ!」
シノと同じく、タカトシも解放の時を間近に迎えていた。
彼は所謂早漏というわけではなかったが、
キツく収縮して締めつけてくる肉襞に対して、余裕を持って責められる程性豪でもない。
「あ、あ……ッ!」
「くうっ!」
小さく赤い舌を口の外に突き出して、シノは頂点に到達した。
シノにやや遅れて、タカトシも精をほとばしらせる。
「あ、あ、あ……うぅ……」
「く、は、ぁ……っ」
十秒程硬直した後、二人は熱い息を吐きだした。
それは空中で溶け合い、絡み、そしてエアコンの風に乗って部屋の奥へと流されていく。
「は、あぁ……」
シノは今度は身体を先程とは逆の方にがっくりと折り、タカトシの胸へと預けた。
タカトシも、シノがずり落ちないよう、しっかりと受け止める。
「ふぅ……」
「……はぁ」
薄い意識の中、シノとタカトシは互いの掌を重ね、握り合わせた。
絶頂に達した開放感と、熱い幸福感に頭まで漬かり、二人はしばらく、そのままの体勢で動かずにいた。
◆ ◆
「なあ、タカトシ」
「何ですか?」
濃厚で、かつ若すぎる性交のから一時間。
二人は、今度はベッドの中にいた。
シャワーを浴びて汗と淫らな液体を流し、さっぱりとしたところで、眠りにつこうというのだった。
このまま二回戦三回戦に突入しようと思えば出来るのだが、あえて二人はそうしなかった。
焦る必要はないのだ。
何せ、冬休みの間は十分時間がある。
昼間は受験生であるタカトシの勉強に費やし(シノがみっちり指導する)、夜はまた熱い営みを交わす。
シノと付き合っているのはタカトシの両親も知っており、宿泊は完全に公認のものとなっている。
何とも贅沢すぎる冬休みではないか。
「クリスマスプレゼントを渡すの、すっかり忘れていた」
「……そう言えば、俺もそうでした」
迂闊と言うか何と言うか。
ケーキを食べて以後、そのことをすっかりとほったらかしにしてしまっていた二人だった。
「隣の部屋に置いてあるけど……どうする?」
「俺もコートのポケットの中にありますけど……どうします?」
ベッドの中、二人はしばし無言で見つめ合い、そして、同時に吹きだした。
「ふふふ……明日にするか」
「はい、明日にしましょう」
「いや、先に言っておくとプレゼントはマフラーなんだが、実はもう一つタカトシのために用意したものがあるんだ」
「何です?」
きょとんとするタカトシ。
そんなタカトシに、シノは悪戯っ子のように微笑みかける。
「わからないか? さっきからあげているんだが」
「へ?」
「な、タカトシ?」
「えーと……あっ!」
「ん?」
「会長、お、俺の名前を」
そうなのだった。
ベッドに潜りこんでからずっと、シノは名前でタカトシを呼んでいたのだ。
「ふふ……ずっと苗字のままで呼ぶのも、恋人としてはおかしいだろう?」
「あ、その、それはその」
二人は付き合い始めてからもずっと、シノはタカトシを「津田」と、タカトシはシノを「会長」と呼び続けてきた。
シノはともかくとしても、タカトシの呼び方は明らかにおかしいのだが(何しろもうシノは“生徒会会長”ではない)、
それまでずっとその呼び方で通してきたせいか、変えることが出来ないままでいたのだ。
「今日から私は君のことをタカトシと名前で呼ぶ。これがもう一つのプレゼントだ」
「はあ……」
「私は二つ、プレゼントをあげた。さ、タカトシももう一つ、私にくれ」
「えーと……」
「こら、考え込むな!」
コツン、とシノはタカトシに額を人差し指で突いた。
「この場合、君が私にくれるもう一つのプレゼントは決まっているようなものだろう?」
「あー……はい」
タカトシはゴクリと唾を飲み込んだ。
シノの言わんとしていることはわかっている。
わかっているのだが、何故か抵抗がある。
シノが年上だからなのか、会長という呼び方が身に染みついてしまっているからか。
それともはたまた、ライトなM体質が邪魔をするのか。
シノが求めるプレゼントを、タカトシはなかなか口にすることが出来ない。
「はやくしろ」
「は、はい、すいません」
「……まったく」
呆れ顔のシノ。
そんなシノの顔を見ながら、タカトシはコホリと一つ咳をし、息を整え、その“プレゼント”をついに言葉にした。
「シノ……さん」
「馬鹿者、シノでいい」
「で、でも、それは」
「いいと言っている。今日から君は私をシノと呼ぶ。それでいいな?」
「は、はい」
タカトシが頷いたのを見て、シノは笑った。
それは、さっきの悪戯っ子に似たそれではなく、心からの幸せそうなものだった。
「タカトシ」
「はい、かいちょ……シノさん」
「シノ」
「は、はい、シノ」
「よろしい」
笑顔のまま、シノはタカトシの胸に顔を埋めた。
「じゃあ、寝ようか。おやすみ、タカトシ」
「……おやすみ、シノ」
聖なる夜に上る月が、カーテンを通してその淡い光で二人を包む。
シノとタカトシが二人で迎える最初のクリスマス。
この日、二人は初めて名前で呼びあった。
クリスマス、そう、それは恋人たちの日―――
F I N
以上です。
ちょっと今日の午後から年内に確実にここに来れる保証がなかったもので、出勤前のこの時間に投下させてもらいました。
未来モノは作中で登場人物を恋人同士に扱ったりするときの手段で、正直逃げのやり方です、すいません(結構濱中でも妹でもあかほんでもやってます)。
メタボマン氏、サルベージさんもお疲れ様です。
では、やや遅いですがメリー・クリスマス、そしてハッピー・ニューイヤー。
おはようございます。やっと完成しましたので投下します。
タイトルは「食わず嫌い」で。
とある喫茶店にはシンジとカズヤの姿があった。カズヤには彼女がいて、シンジはその彼女の紹介で
ある女性と会うことになったのだが−
「そんな顔するなってシンジ」
そういってシンジの肩を叩くカズヤ。
(しかし、相手が三十台って…)
実はカズヤが現在付き合っている彼女の年齢が三十台と聞いて、正直気が乗らなかったのである。
(三十台って年離れすぎだろ、大体カズヤの奴はどうやって知り合ったんだ?)
そんな事を思っていると、
「あっ、アヤちゃん、こっち!」
「カズヤ、待った?」
「シンジ、これが俺の彼女のアヤちゃんだよ」
「ハーイ、アヤです。よろしく」
そのアヤと名乗った女性、金髪に長い髪、確かになかなかの美人である。ノリの軽そうなところなんかは
いかにもカズヤと気が合いそうである。
「そして彼女が…」
「…レイコです」
その隣にいたもう一人の女性がぺこっと頭を下げた。
「シンジです」
シンジはレイコと名乗るその女性に挨拶した。こちらはいかにも真面目そうで身持ちが固い感じである。
(あら、なかなかカッコいい子だわ…)
(うん?結構きれいな人だなあ…)
レイコとシンジ、お互いの第一印象は決して悪いものではなかった。初対面でぎこちないながらも
それなりに話しをしていると、
「さ、そろそろ別の場所に移動するか」
「そうね、折角だからタクシーで移動しましょ」
そういってカズヤとアヤに連れ出される形でタクシーで四人で向かった場所は…ラブホテルであった。
困惑するシンジとレイコをよそに、
「じゃ、俺たちはここで、な」
「たっぷり楽しんできなさい」
とそれぞれの部屋に入っていった。
カズヤとアヤに押される感じで共に部屋に入ったが、シンジとレイコはどうしたらいいのか分からない。
確かにお互いに好印象を持ったものの、いきなりラブホテルの部屋に二人きりに
なるというのは戸惑ってしまう。シンジは童貞だし、レイコは奥手ときている。
そうこうしているうちに時間だけが過ぎていく。するとドアをノックする音がした。
ドアを開けるとカズヤとアヤの姿があった。二人は部屋に入るとシンジとレイコの様子を見て、
「なあんだ、やっぱりまだ始めてなかったのね」
「こんな事だろうと思ってきたんだよ」
「男と女が二人きりでいるんだからさっさと始めればいいのに」
それでもシンジとレイコは固まったままである。そんな二人に呆れたのか、
「もう、しょうがないわねえ。いつまでもそうしてなさい。私はカズヤとここで始めるから」
「えっ、ここで?」
「そうよ、もう私たちはしたくてしょうがないんだから」
「さ、しよアヤちゃん。もう我慢できないよ」
カズヤとアヤは服を脱ぎ捨てた。もう手馴れているのか、本当に早かった。早速抱き合って舌を絡めあう。
やや重力に負けつつあるものの、豊満な胸を揉みしだく。アヤはもう興奮しているのか、
乳首が固くなってきた。そしてカズヤのもう片方の手はアヤの恥部へと伸びていく。
「…あ」
カズヤの指が既に充血して膨らんでいるクリトリスに触れると、アヤは声をもらした。
「はぁ…、ん…ああ…」
カズヤがクリトリスを刺激するたびアヤは甘い声をもらす。そして恥部からは愛液があふれ出てきて
その度に水音となって部屋にこだまする。カズヤはアヤをベッドに寝かせると、両脚を開かせ、
アヤの恥部の中に人差し指と中指を出し入れした。するとクチュクチュという音が部屋に響く。
「ああっ、カズヤ、いいっ!」
「ほら、二人とも見て、アヤちゃんのここ、すごい事になってるよ」
カズヤはシンジとレイコに見せびらかすかのようにアヤの股を開いた。シンジとレイコは
ついカズヤを囲むようにアヤの股間を覗き込んだ。入口近くのざらっとした部分を特にこすり続けるうちに
アヤの絶頂が近づいてきた。
「あああ、カズヤ、カズヤ、もうだめ…!」
「さあ、いっちゃっていいよ」
「うあ、ああ、うあああ!」
カズヤが指の動きを激しくすると、一際大きな声を上げて絶頂に達した。アヤの恥部から愛液が噴き出してきた。
そして正面にいるカズヤの顔面を濡らしていった。
「はあ、はあああ…」
アヤは全身の力が抜けたようにベッドに横たわり快楽の余韻に浸った。
「アヤちゃん、今度はオレの事も気持ちよくしてよ」
カズヤはそう言うとアヤの身体に馬乗りになり、既に固くなっているペニスをアヤの胸の谷間に挟めた。
「うん、いいわよ、でもアンタが動いてね」
アヤは両手で胸を寄せてカズヤのペニスを挟み込んだ。カズヤは腰を動かしてペニスを刺激する。
アヤは首を上げて舌でペニスの先端を刺激したり、唾液を垂らしたりして胸の谷間の潤滑油代わりにしていた。
「あ、アヤちゃん、気持ちいいよ」
「カズヤ…そろそろ来て…」
カズヤはアヤの言葉に従い、胸で刺激してもらったペニスを、先程の指技ですでにびしょ濡れになっている
恥部にあてがい、割れ目に四、五回程こすりつけると腰を前に押し出してアヤの中へと入っていった。
「はぁん…!」
アヤは切なげな声を上げると、両手でベッドのシーツを掴んだ。カズヤはアヤの両膝を掴んで股を開かせ、
腰を前後させた。
「ああん、いいわ、もっと…!」
アヤはカズヤが動くたびに喘ぐ。その横ではシンジとレイコがまばたきもせずに二人の様子を見守っていた、
というよりは目が離せなかったというほうが正しいかもしれない。それにしてもよく人が見ている前で
出来るものである。いや、見られている方が興奮するのであろう。
「カズヤ、突いて、もっと突いて!」
「ほれほれ、まだまだ、こんなもんじゃないよ!」
カズヤの突き上げは遠慮なく続いた。その度にアヤは胸を上下に揺らして乱れる。
そのうちにアヤの二度目の絶頂が近づいてきた。
「ああっ、カズヤ、私、イキそう、イっちゃうわ!」
「いいよ、アヤちゃん、そのいやらしい姿をオレによく見せて!」
カズヤも絶頂が近づいており腰の動きが激しくなってくる。そしてアヤの子宮の奥に
止めの一突きを見舞うとアヤは一気に昇天した。
「ひゃ、ああっ、あああ、ああああ!!」
「おおっ、アヤ、アヤちゃん!!」
カズヤもすぐ後にしたたか先端から精液を吐き出した。アヤはその下で裸体を震わせていた…
レイコは二人の痴態を見ているうちに興奮してきたのか、身体をもじもじさせ、目を伏しがちにしている。
するとカズヤが快楽の余韻に浸りながらもシンジに目配せをし、まだ力の抜けているアヤの身体を抱きながら
床へと降りた。シンジは意を決し、レイコと共にベッドの上に乗り、その顔を両手で引き寄せじっと見つめた。
目の前の清楚な女性が童貞を捨てさせてくれる、そう思うとシンジはなんとも言えない興奮が湧き上がってきた。
一方レイコは、
(シンジ君、かわいいなあ…)
年上らしい感想を抱いていた。もっともレイコから見たらシンジ達はまだまだ子供であるから当然かも知れない。
レイコも覚悟を決めたのか、抵抗もせず目をつぶり唇を重ねた。そしてどちらからともなく舌を入れて
お互いの口腔をまさぐった。キスが興奮剤になったのか二人の呼吸がみるみる荒くなっていく。そして二人は
一枚ずつ服を脱いでいつの間にか全裸になった。
ようやくシンジはキスを解くと、初めて生で見る女性の全裸姿にしばし釘付けになった。
レイコはもう三十台なので、シンジがいつも見ているAV女優のように若々しい肉体というわけにはいかない。
しかし、清楚な雰囲気、大人の女性ならではの色気、童貞のシンジにとって映像では
決して味わう事の出来ない感動がそこにはあった。
「シンジ君、あまりじろじろ見ないで…」
「…レイコさん、素敵です」
シンジの言葉は決してお世辞ではない。本心から出たものである。レイコはその言葉を聞いて
顔を赤らめて照れている。
シンジはもう一度唇を重ねレイコの舌、唾液も吸い取ると、舌を乳房へと移動していく。
アヤのように豊満な乳房とはいかないが、もはやそんな事は全く関係ない。乳首を舌の先で軽く
刺激すると硬くなってきた。
「はああああ…」
レイコの口からはかすれるような、ほとんど聞こえないような喘ぎ声が漏れる。そして、時々ゴクリと
生唾を飲み込む音も聞こえる。羞恥心からか、おおっぴらな声を上げるのを耐えているのだろう。
腹、臍、下腹部と少しずつ下へ移動すると、黒い茂みを経て生で初めて女性の陰部を見た。
そこはかすかに湿り気を帯びて光っていた。
(うわ…すげぇ…)
「いやぁん、恥ずかしいわ」
レイコが恥ずかしそうに声を出して両脚を閉じようとする。しかしシンジはそれよりも早く顔を埋め割れ目を舐め回す。
「あああ…いやぁ…」
じわじわと透明な液体が湧き出してきた。さらにその上の固いピンク色の膨らみを刺激すると、快感に耐えられなくなった
レイコの口からトーンの高い声が漏れる。
「ひゃあん!」
レイコの両脚の締め付けがきつかったがシンジはそれでもレイコの恥部に舌を差し込んであふれでる愛液を味わい続けた。
そのうちに、
「ああん、シンジ君、もうだめ…お願い、きて…!」
レイコはそろそろシンジを欲しているようだ。シンジは用意したコンドームを腹にまで付きそうなほど硬くなった
ペニスに装着するとレイコの中に入っていった。
「あっ、ああっ…」
レイコが喘ぎ声を上げる。シンジは初めて女性の中に入った事に感激した。レイコの身体の中を確かめるように
シンジはゆっくりと腰を動かす。
(うわあ、暖かくて気持ちいい…)
が、いつまでも感激に浸っているわけにはいかない。男として目の前の女性を悦ばせなければならない。
シンジは腰の動きを早める。
「ああ、ああーあっ、あっ」
レイコが恥ずかしいながらも大きい声を上げて喘ぐ。シンジは年上ながらもどこか初々しいレイコの姿に
愛おしささえ覚えた。
「ああっ、シンジ…くん…」
「ううっ、レイコさん…」
お互いの名前を呼びながらきつく抱き合って快楽を貪りあった。
「あぉっ、いいっ、シンジ君、いいっ…!」
「レイコさんの中、暖かくて…気持ちいい…」
なおもシンジは一心不乱に腰を前後に動かした。その度にペニスの先から電気が走ったような快感が伝わってきた。
レイコは相変わらず恥ずかしいのか顔を横に背けながら喘いだ。シンジは柔らかい締め付けを受けるうちに限界が
そろそろ近づいてきた。
「レイコさん、オレ、そろそろ…」
レイコは薄目を開けてコクンと頷いた。シンジは限界まで耐えながら腰の動きを早めた。
「うっ、はあっ、ああああ」
シンジは声を上げながらレイコの膣内でコンドームの中にありったけの欲望を吐き出した。
「はあっ、はあっ、はあああああ!」
「うっ、レイコさん…」
シンジは最後の一滴まで絞り出すように結合部分を押し付ける。レイコはシンジの上手とは言えないが、
一生懸命さが伝わってくる性技によって満ち足りた気分になった。そしてシンジはレイコの身体に倒れこむと
顔を近づけて唇を重ねながら、
「レイコさん、素敵です。気持ちよかった…」
「シンジ君、かわいい…」
レイコも年下の男とエッチ出来たのが嬉しかったらしく、積極的に舌を絡めていく。
ベッドの上でお互いが身体を転がして上下を入れ替えながらなおもきつく抱き合ってキスを交わしている。
「ふふーん、お二人ともお熱いですねー」
ベッドの下からアヤがからかうように言った。しかしレイコは完全に二人の世界に入ってしまって
その言葉は聞こえていないようだ。
「さ、カズヤ、私たちも試合再開よ。今度は私が上になるわ」
「うん、いいよ」
ベッドの下でアヤはカズヤをあお向けにし、身体を舐め回してさらに半勃ち状態のペニスを咥えると、
みるみる固く屹立していった。そしてペニスを握って自分の股間に近づけると腰を沈めて自分の恥部に
挿入していった。
「ああーっ、カズヤ、もっと、私の中をこねくり回して!」
「ははは、まだまだ気持ちよくしてあげるからね」
カズヤは下からアヤの身体を突き上げながら乳房を揉みしだく。ベッドの下では再び激しい一戦が
繰り広げられている。
一方シンジはようやくレイコから身体を離すと、こんどはレイコの身体をうつ伏せにし、尻を持ち上げ突き出させ
割れ目を両手で拡げると、露わになった菊門に舌を這わせた。
「…!シンジ君、汚いわそんなとこ」
「…味わいたいんです、レイコさんのここ」
「いやだぁ…」
レイコは恥ずかしかったが、シンジが自分のお尻の穴を舐めたいと言うのなら敢えて抵抗はしなかった。
後ろからくるくすぐったいような何ともいえない妖しい感覚が羞恥心をあおった。
シンジは舌をねじ込んで中を味わう。
「ああ、なんだか変な気分…」
シンジはレイコの菊門を舐め回しながらも手で前の穴へ刺激する事も忘れなかった。
「ああん、ああ、はああん…」
レイコは前後からくる快感に酔いしれていた。シンジもレイコの菊門を舐め回しているうちに回復してきた。
レイコの恥部も充分に濡れてきたので、
「レイコさん、もう一回、いきますよ?」
「…うん、きて…」
レイコもまたシンジを求めた。そして再び後ろからレイコの中へと入っていった。
「はああ…いいわぁ、シンジ君…」
シンジは後ろからレイコの身体を突いているので、菊門が丸見えである。そこはシンジが突くたびに
収縮を繰り返している。アナルフェチのシンジにはたまらない光景である。そのうちにシンジに
さらなる欲望が湧き上がってきた。
「レイコさん、お尻に指、入れていい?」
「あん、だめよそんなの…」
「第一関節だけでいいから、ね、お願いしますよ」
「もう、しょうがないわねぇ、痛くしないでよ…」
レイコの許しを得たシンジは少しでも滑りを良くしようと人差し指に唾液をつけてからゆっくりと挿入した。
(ああっ、なんだか変になりそう…)
(うわぁ、これがアナルの締め付けか…)
シンジは膣とはまた違う締め付けを指で感じながらレイコの身体を突いた。シンジはなおも人差し指にややきつい締め付けを
受けながら、ペニスを柔らかく締め付けているレイコの中で思いきり動かした。その度にレイコの切なく、甘い喘ぎ声が漏れる。
「ああ、シンジ君、いいわ、ああん!」
シンジがふとベッドの下を見るとあお向けになってアヤの身体を突き上げているカズヤと目が合った。
「な、言ったろ、年上はイイって」
こうなるとカズヤの言うとおりである。会う前に不貞腐れていた自分が馬鹿らしく思えてきた。
「ああっ、レイコさん、最高です…」
「んんっ、はああ、シンジ…くん…」
「ああっ、カズヤ、あああっ、もっと激しく!」
「アヤちゃん、もっとオレの上で乱れて!」
部屋にはベッドの軋む音、四人の男女の肉と肉がぶつかる音、喘ぎ声と悶え声が響いている。
そんな中、シンジは今度はお尻の穴でしたい、などと思いながらレイコの身体を味わい続けた。
年上女性との楽しい時間はまだまだ始まったばかりである。
おわり
以上です。至らない点につきましては何卒ご容赦のほどを。
年内は小ネタなら投下できそうな気はしますが…
あと「おかしな二人」の続編もなるべく早く仕上げますのでもう少々お待ちください。
メタボマン氏、ピンキリ氏、サルベージ氏もお疲れ様です。
今年も残り少なくなりましたが張り切っていきましょう。
なんという三連投
これが伝説のバックスクリーン三連発か!
サンタさんって居るんだな!
159 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 19:09:21 ID:EgEtqTz6
爆撃対策age
え、なんだこれ
ageたほうがいいの?
おk
他を覗いて現状をなんとか自分なりに把握した
pink規制検討スレで業務連絡をした規制人に誰かが投稿規制についていちゃもんつける
↓
怒った規制人がpinkの管理停止、アク禁や連投規制がフル解除
↓
葉鍵やAA板が爆撃にあい壊滅
↓
その他の板にも飛び火、今の時点では幸いエロパロ板は損害軽微
↓
現在打つ手なし?pink滅亡カウントダウン中
これはまいった…
各スレも戦々恐々としてage頻発、pink秘密基地でも今だ解決への道筋見えず
他板ではpink離脱宣言するところあり、現状続くならば遠からずしてpinkは壊滅ならぬ消滅の可能性もあり
今のところスレには俺ひとりだけみたいだから、下がりすぎてるようだとageとく
普段は荒らし対策にagd厳禁なのに、まさかこんなことをしようとは…
無事な解決を心より願う
保守しておきます
事態はどうやら悪い方向へ向かってるくさいです…
PINK運営は完全に無策状態
この事態があと数日続けば全PINK板はスクリプト爆撃で焦土と化す模様
できる抵抗策として各々保守とログ確保をゆめゆめ怠りなきよう
最悪の場合、年越し前後でBBSPINKは消滅する
これは本当に大ピンチなのでしょうか?
どうやらひろゆきとピロリが腰を上げた模様
当面の危機は去った?様子だが、根本的問題はまったく解決しておらず、予断を許さない状況らしき
いまいち事態を把握できてないんだが
保守
保守
従来のシステム復帰、最悪のケースは避けられた模様
今後2ちゃんのシステムを借りたまま運営するのか、それとも別のシステムを模索するのかは闇の中
とりあえずPINK板に対する2ちゃん側規制人、被害にあった住人のPINK運営側に対する不信感は相当なものに膨れあがっている
今後の動向を注意して見ていく必要がある
年末祭再会へ↓
まったく、祭りの最中にとんでもないことになってしまったな
しかし今回はともかく、BBSPINKもいつ不意に消滅するかもしれんということか・・・
何はともあれ、職人さんぜひとも祭りを再開してください
おねがいします
神よ!
氏家スレに光を!
この土日でなんとか持ち直してくれんかなあ
それにはやっぱり投下ですな。
ということで久々のトマソンです。
いったい何が起こったのか、いまいち分かってませんが。
管理人さんが管理を放棄するとエライことになるほどに、この2ちゃんねるは普段から
攻撃の対象になっている、ということなのでしょうね。
さて、続きものの「シンジの夢十夜」が第七話まできたところで中断していました。
続きを書こうとすると
「もう疲れたよパトラッシュ……」
と、心の底でマルコがつぶやくような状況でして。ま、スランプなどと称するほどの職
人でもないですが。
ここへ来て少しは復活してきたので、続行します。しかしまあ、始めはエロ分軽めです。
クリスマスも年越しも無関係ネタで恐縮ですが、ま、夢はコントロールできないしなあ。
シンジの夢十夜、その第八回。カオル編です。
では投下。
こんな夢を見た。
ヴヴヴヴヴ。ある日の放課後、シンジの携帯電話がブルッた。
(…ん?)
そろそろ帰ろうか、と思っていたシンジがケータイを取り出してみると、妹の親友の
一人、黒田マナカからのメールが届いていた。
『シンジさん
至急、柔道着を着て、柔道場に来てください。お願いします』
(……なんじゃ、こりゃ?)
頭の中をクエスチョンマークでいっぱいにしながらシンジはとりあえず待ちうけ画面
に戻す。そのとたんまたしてもケータイがブルッた。今度は妹のカナミからのメールだ。
『お兄ちゃん、早く柔道場に来て。そうでないと、あのことバラすからね』
(あのこと……あのこと……どれのことだ???)
思い当たる節がありすぎて困るというのもいかがなものか。
ともあれ、これは逆らわないほうがよさそうだ。シンジは急いで着替え──体育の
授業に含まれているため、柔道着は持っている──高校の体育館に併設されている柔道
場へと向かった。
(しかし、なんでまた柔道場に?)
ようやく柔道場に到着したシンジが中に入ると、
「はぁ、はぁ、あ、お兄ちゃん、来てくれた…」
トレパンに身を包んだ妹のカナミが息も絶え絶えに、柔道場の隅っこにやっとのこと
で座っている。珍しいこともあるものだ。
そして、柔道場の真ん中では、やはりトレパン姿のマナカと、もう一人、こちらは本
格的なブルーの柔道着に身を包んだ女の子が向かい合っている。こちらは顔を見ると
金城カオル。長身の上に動きも素早い。マナカはもう息が上がっているようだ。
「おうっ!」
「やあっ……はぁ、はぁ……」
二人が組み合った、と思うまもなく、あっという間にマナカは倒された。しかしその
まま寝技に移行しようとしたカオルが、悲鳴を上げてすぐに立ち上がった。
「きゃっ! もう、マナカ、どこ触るのよ!」
「はあ、はあ、あ、ほらシンジさんが来てくれましたよ…」
「……えーと、これは…どういうことかな?」
わけも分からず状況を見るだけだったシンジ、カオルの説明を聞いてみる。
「シンジさん。よかった、来てくれて……あの、私、最近柔道を習い始めたんですけど、
道場に通うだけじゃ練習が物足りなくて……で、この二人に相手を頼んだんですけど、
立ち技じゃ相手にならないし、寝技ではその……変なとこばっかり触ってくるし……
マナカは四十八の寝技を極めたとかなんとか言っといて嘘ばっかりで……」
(……なんで知りもしない柔道の相手なんか引き受けるんだか)
カオルの説明を受けたシンジが半ばあきれながらもカナミの顔を見ると、ようやく息
が整ったカナミが釈明する。
「カオルちゃんに頼まれて、相手をしてみたのはいいんだけど、カオルちゃんあんまり
強すぎて……おまけに反応が可憐だからつい、こっちも興奮しちゃって」
後半は明らかに何か勘違いしているとしか思えない感想だが、まあカナミならこんな
ものか。
マナカに視線をやると、こちらはぷっと頬を膨らませている。
「せっかくの機会に、四十八手の実験ついでにレズプレイを体験して芸域を増やそうと
したんですけど、カオルさんはすぐ逃げちゃうし……トレパンが伸びちゃっただけでし
たよ」
頑丈な柔道着でなく、トレパンで組み合えばそれも当たり前。というよりそれ以前に、
ただの心得違いだ。まあマナカらしいが。
「そもそも目的がずれてるし……ていうか、俺が呼び出されたわけは……えーと、つま
り……俺が練習の相手ってこと?」
大体の事情を飲み込んだシンジ、ようやくそこの思い至った。柔道着を着てこいとい
う連絡があったのはそういうわけか。
カオルは真剣そのものの表情でシンジを見つめている。整った顔立ちが軽く上気して
凛々しくも美しい。
「あの、お兄さん、お願いします!」
「いや、まあその……それはかまわないけど……」
これでも体育の授業では強いほうだ。女の子相手に全力を出すのもなんだし、投げ飛
ばして怪我をさせるわけにも行かない。
(まあ、優しめに流してやればいいか……)
とシンジはこの時は考えていた。
軽く柔軟と受身の練習を済ませて、試合場に向かおうとしたシンジをマナカが小声で
呼び止める。シンジの耳元に顔をよせ、そっとささやいた。
「お兄さん、カオルさんのあそこに注目ですよ」
(……あそこ? わけの分からんことを……)
頭に?マークを浮かべながら、シンジは試合場へ歩を進めた。カオルは念入りに屈伸
をしながら待っている。シンジはカオルと向かい合った。
「お願いしますっ!」
「おうっ!」
実際、カオルは手ごわかった。リーチとウエイトではシンジが上回っていたが、カオ
ルのすばやい動き、それになにより技の切れは、明らかにシンジに勝っている。とても
昨日今日、格闘技を始めたとは思えなかった。
シンジは手加減するつもりだったのも忘れ、思わず本気になったが、それでも、投げ
飛ばすには至らない。互いに相手の足を刈ろうとする脚が交錯し、時折腕が絡みあう。
「おおうっ!」
「えいっ!」
ばったーん。
二人の気合が交錯し、投げを打ち合ううち、二人の体はもつれ合って倒れこんだ。
(強えええ……とはいえ、女の子と寝技の練習するのはまずいよな……)
畳に倒れたシンジ、そんな思考が頭をかすめ、立ち上がろうとしたが、カオルのほう
は既に勝負に頭がいっぱいになっており、手を緩めはしなかった。
両腕をカオルから離して立ち上がろうとしたシンジは、カオルにしてみれば、隙を見
せたというだけのことだ。
「う……」
「隙ありっ!」
すかさず上からのしかかり、押さえ込もうとするカオル。
シンジの体をカオルの体が重なり合う。分厚い柔道着が邪魔だが、時折、胸と胸とが
触れ合い、カオルの硬めの隆起がシンジの薄い胸に密着し、荒い吐息がシンジの顔をく
すぐる。
が、残念ながら今のシンジに女体の匂いを楽しむ余裕はない。さらに、これだけ手ご
わい相手と実際に向き合えば、彼とてむざむざ負けたくはなかった。
横四方固めを試みたカオルが、シンジの股間に右手を突っ込む。柔道着を掴むはずの
手のひらが、間違ってアレをむんずと掴んだ。これを天然でやるのがカオルクオリティ。
「ぐおっ!」
反射的に暴れたシンジ、カオルの体を跳ね飛ばした。
「あっ」
「あ、あのねカオルちゃん……いや、なんでもないよ」
言いかけたシンジは口を閉じた。何しろ相手は名にし負うピュアピュア娘、掴んだも
のがなんだったか、教えないほうがいいだろう。
白熱した寝技勝負が再開した。
純粋な腕力ではやはりウエイトの差か、シンジに分がある。上に乗ろうとしてきたカ
オルの体を力任せに押しのけ、逆に押さえ込もうと覆いかぶさった瞬間、シンジの右腕
はカオルの両腕に捕まり、鮮やかなブルーの柔道着に包まれた両脚がシンジの首に絡み
ついた。
(……こ、これは三角締め?!)
柔道を始めたばかりの女の子がこんな技を使うとは思っていなかったシンジ、不覚に
も捕まってしまった。
だが、実のところカオルも入門本で読んで形を知っただけで、実際に使うのはこれが
初めてだった。そうそううまく決まるわけもなく、急所を締めるどころか、いたずらに
シンジの右腕を引っ張り、首に両足を絡みつけ、無駄に気合を入れるだけだった。
「おおうっ! うおーっ!」
シンジは首をカオルの両脚に絡め取られているとはいえ、技は形だけで、まったく
決まってはいない。しかし力任せに逃れるのは無理そうだ。
(うっかりしてたが、”待て”をかける審判がいないじゃないか……ん?)
荒い息をつきながらそれでも逃れようともがくシンジの視界に、大股開きのカオルの
股間がある。そこに目をやったシンジは目を疑った。
鮮やかなブルーの柔道着のちょうど急所のあたりが、縫い合わせがほつれ、分厚い布
に穴があいたような状態になっている。そして……その中からのぞく白い布は、これは
やっぱりアレですか?
『カオルさんのあそこに注目ですよ』
シンジの脳内に、マナカにさっき言われた言葉がよみがえる。たまたまほつれを見つけ
たのか、マナカのことだからわざわざほつれさせたのかも知れない。
このことだったのか、と得心がいったシンジだったが、それはそれとしてこの体勢は
危険だ。
技の流れとはいえ、あのウブなカオルが自ら大股を開き、その股間に首を突っ込んで
いるのだ。おまけに、カオルのパンツがちらちらと白い布地を覗かせているのを、至近
距離から注視せざるを得ないのだ。
「ええーい!おうっ!」
カオルは何も気づかず、なんとか三角締めを有効にしようと頑張っているのだが、依
然としてポイントがずれまくっている。シンジにとっては、せいぜい耳がこすれて痛い
くらいのところだ。
一方のシンジは小さな裂け目から覗く、純白の布に目を奪われていた。スポーツパン
ツなのだろう、厚めの真っ白な生地の向こうに、あのピュアな、穢れを知らないカオル
の女の部分が息づいているのだ。
全体が見えないのがなんとも惜しいが、ふっくらと曲線を描く布地の中央がかすかに
食い込み、なんとなく微妙な凹みが出来ているように見えるのは、激しい運動のせいか、
それともマナカのいたずらのせいか。
強力磁石で吸い寄せられたように、シンジはそこから視線を外せない。
(う……や、やべぇっ!)
シンジの下半身がゆっくりと目を覚ます。
(審判がいないんじゃ、”待て”がかからないし、どうすりゃいいんだ?)
ともかくじたばたと暴れるシンジだったが。
「うぶっ……」
カオルもなんとか技を決めようと、両脚でシンジの首を挟んだまま、力任せにもがく。
シンジの顔がカオルの股間にさらに押し付けられ、暴れた拍子に、シンジの鼻がピンポ
イントでカオルの柔道着の穴に突っ込まれた。
いまやシンジは、布切れ一枚を通して、カオルの媚肉に鼻をこすりつけていた。
(や、やばいだろこれ……つうか、もう遅いけど…)
こちらも逃れようともがいてはいるのだが、どうしても鼻の先端に全神経を集中して
しまう。汗くささに混じって、甘いようなすっぱいような、入り混じった微妙な匂いが
シンジの鼻腔に漂いこんだ。
(これが……カオルちゃんのあそこの匂い……)
早く逃れたいような、だがそれも惜しいような。いやそれどころか、もがくのをやめ
て心行くまで匂いを嗅ぎたいような。どっちつかずのシンジがもぞもぞと動くうち、男
性の肉体が完全に目覚め、シンジの普通の白い柔道着の股間にくっきりとシルエットが
浮かび上がった。
(……あっ……ま、まずいっ!)
シンジははっとした。完全に忘れていたが、ここにはカナミとマナカもいるのだ。
(もしあの二人に悟られたら……)
苦心して目だけ動かし、柔道場の隅っこに座っていた二人のほうをちらりと見たシン
ジだったが、もう手遅れだった。
カナミはといえば、シンジの股間の隆起をじーっと眺め、よだれでも出しそうな表情
を浮かべている。そちらを盗み見るシンジと目が合い、カナミはピシ!と親指を立てて
満面の笑みを浮かべて見せた。
マナカに至っては、どこに用意してあったのか、ビデオカメラを肩に構え、シンジと
カオルが絡み合う様子を逐一撮影している。
ジーっとかすかな音を立て、レンズが前に飛び出してきた。おそらく、シンジの股間
か表情かにズームアップしたのだろう。
(あ、あいつらはぁっ!!)
「こ、こらやめ……うぐっ……」
あわてて立ち上がろうとしたシンジだったが、カオルに攻められている途中だったこ
とを忘れていた。偶然にも、今までずれていた三角締めのポイントがぴったりと合い、
カオルの太腿がシンジの頚動脈を強烈に締めあげる。
「ぐあっ……」
数秒間もがいたののち、シンジの意識は遠くなっていった。
「はあ、はあ、やったあっ……」
とうとう勝利を収めたカオルは、まだ荒い息をつきつつ思わずガッツポーズ。
だがシンジの身を案じるほうが先だと思い至り、両脚で締め付けていたずっしりした
男性の体を出来るだけ優しく仰向けに横たえ、首を膝枕に載せてやった。
「はぁ、はぁ、シンジさん、はぁ、大丈夫ですか……」
そこへいつの間にかそばに来ていたカナミとマナカが、まだくっきりと浮かび上がっ
ているシンジの股間の膨らみをカオルに示す。
「ほらカオルさん、見てください。これがナニですよ」
「えっ……きゃああっ!」
激しい運動で上気したカオルの顔が、いやが上にも真っ赤になった。
「ナニって何か、何度も聞かれましたけど、やっと実物で教えてあげられますね。脱が
す役目はカナミさんに譲りますよ」
「うん、任せて!」
カナミの指がシンジの柔道着のズボンの紐にかかる。
「ちょ、ちょっとマナカ……あ……」
止めなければという思いと好奇心とがない交ぜになったカオルは、どうしていいか分
らなくなり、結局その場に固まり、口をパクパクさせていた。それでも視線はシンジの
下半身に注がれっぱなしである。
やがて柔道着のズボンは半おろしになり、カナミの指がトランクスにかかった。
(そ、それだけは……)
何を思おうと、シンジにはなすすべもなかった。かすかに残っていた意識も、そこで
闇の中に消えていった。
「お兄ちゃん、朝だよ〜」
翌日の朝。階下からのカナミの声に、シンジは目を覚ました。
またしても、股間にテントを作って。
(うーん……カオルちゃんに締め落とされる夢、か……)
ちと情けない内容ながら、悪い夢ではなかった。カナミとマナカが出てきたのは余分
だったが。
ここ数日に比べればずいぶんおとなしい内容ではあったが……エロボケ全開のカナミ
を始め、一癖も二癖もありすぎる周囲の女性達のなかで、純粋で何事にも一生懸命なカ
オルは、まさに一服の清涼剤ともいうべき、貴重な存在だった。
(……ふむ……)
夢の内容がおとなしめだっただけに、その先を味わいたいという欲望が残っている。
シンジは傍らのティッシュに手を伸ばす。再びまぶたを閉じると、ベッドに横たわり、
カオルの若々しい肉体を脳裏に思い描いた。
朝立ちが収まらぬままそそり立った男根に、シンジは摩擦を加える。あるときはゆっ
くり、あるときは高速に。
妄想のなかで、シンジは激情に任せてどっぷりとカオルの体に身を沈め、思う存分に
女体の芯を突き上げる。あの純粋なカオルが、抗い、痛がりながらも、穢れなき体に精
一杯に彼の男根を受け止め、やがて女の反応を示し始める。
「ううっ……」
やがてシンジは体をこわばらせた。辺りに独特の匂いが漂う。
(……あのカオルちゃんが、あんなにエッチな……)
何を想像したのやら、まだ荒い息をつきながらシンジは余韻に浸った。
彼は改めて思い知った。
対象が純粋であるからこそ、それを穢す喜びが引き立つのだ。
階下から妹の大声がした。
「お兄ちゃん! 遅刻するよ!」
(おっと、いかんいかん)
シンジは素早く身を起こした。続きは夜だ。
(……純粋で強い女の子、か……よし、次は……)
シンジの夢はまだまだ続きそうだった。
以上。
題名は「シンジの夢十夜 〜第八夜 カオル編〜」で。
相変わらずネタ切れ感が隠せませんな。次はがんばってエロを描きますかね。
次は第九回、ナツミ編の予定。
実は第十回のほうが先に書き上がってしまい困ってますが。ま、気長にお待ちください。
184 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 22:51:38 ID:WnUOSpC2
うお〜〜〜
トマソン氏が来てた〜〜
これからも頑張ってください
トマソン氏乙&GJです
しかしクリスマス投下職人は例の事件のせいでワリ食っちゃいましたね‥‥
今年最後の郭氏に期待
個人的には最近見掛けないアヤナ物が見たいです
乙乙
大晦日で一年間乙
あけ
おめこ
とよろ
>>188 IDが変わってないだと・・・?
あけ おめこ とよろ
きっとマサとミサキは姫はじめしたね
あけ おめこ とよろ
いやいや、みんなで姫始めだろ
乱交か!
みんな元気かー?
518氏は元気だろうか……
あけましておめでとうございます。
このスレに投下を始めて、はやいもので三度目の年越しとなりました。
今年も頑張っていければと思います。
では、僭越ながら新年の先陣をきらせてもらいます。
濱中で小ネタ、スルー対象ワードは「エロなし」「初詣」です。
タイトルは「あけましておめでたく見られました」でお願いします。
年が改まると、気持ちも改まる。
旧年十二月三十一日から新年一月一日に日付が移ったとて、時の流れ自体は確かに普段と変わりはしない。
だが、実際は外見も内面もほとんど、いやまったく変わっていないにせよ、
それでも心の中にある思いはちょっとだけ前に進んだような気がするものだ。
そう、ちょっとだけでも。
「明けましておめでとう、ミサキ」
「マサちゃん、明けましておめでとう」
小久保マサヒコと天野ミサキは、東が丘神社へと来ていた。
時はまさに深夜0時過ぎ、テレビではどこも芸能人が『あけましておめでとう!』と視聴者に向けて笑いかけている頃である。
「……やっぱり寒いね、夜だから」
「おいおい、年が変わったその瞬間に初詣しようって言いだしたの、ミサキの方じゃないか」
「それはそうなんだけど」
真夜中、新年になるタイミングの初詣は、マサヒコと記念の時を二人だけで迎えたいというミサキのささやかな希望が発端だった。
真冬でもあるゆえ、マサヒコは最初少し躊躇ったのだが、結局はミサキのお願いに応えることにした。
初詣というものは一年に一度だけ。
そういう記念モノの行事である上に、彼女と一緒となれば、寒いの何だのを優先させて断るわけにはいかない。
「しかし、やっぱり他にも人がいるんだね」
「……考えてることは同じなんだな」
大きな神社ではないので、もしかすると自分たちだけかもしれないという予想が二人にはあったが、それはあっさりぽんと外れた。
数組、若い男女が手を繋いで、先にお参りにやってきていたのだ。
こういう手合いが毎年いるのであろう、神社側も察したもので、入り口と境内をライトアップなんかしている。
「ね、マサちゃん、お賽銭はいくら入れた?」
「五円」
「ちょっとケチじゃない?」
「いいんだよ、こういうのは金額の多寡じゃないんだから」
まだまだ親からお小遣いをもらっている学生の身、五百円だって惜しいものである。
一万円札を惜し気もなく放り込むような人もいることはいるが、少なくともマサヒコはそれには当てはまらない。
「……じゃあ、さ」
「うん?」
「何を、お願いしたの?」
鳥居の下を潜りながら、ミサキはマサヒコに訪ねた。
「ミサキは?」
「マサちゃんが答えてくれたら、教えてあげる」
「何だよ、それ」
マサヒコは緩くなってずり落ちそうになったマフラーを巻き直した。
ちなみにこのマフラー、ミサキのお手製である。
クリスマスプレゼント用にミサキが用意したものだが、
何せこの手の技術が心意気になかなか追いついてくれない彼女のこと、
手直しの連続となり、クリスマスから遅れること三日経ってのプレゼントとなってしまったシロモノだ。
模様がちょっとズレてしまっているが、まあこの辺りは双方の許容範囲内ということで。
「……今年一年、無事に過ごせるように」
「それだけ?」
「えーと、あとは受験生にもなることだから、大学の。そっちの方もお願いしたかな」
「ふーん……」
ミサキは俯いた。
マサヒコのお願い事は、順当と言えば順当なものである。
それに対しては、文句のつけようはない。
しかし、一抹の寂しさが胸にホロリと零れおちるのも事実。
勝手な我儘と自覚していても、やはり甘い答えを望んでしまう。
「……それと、もう一つあるけどな」
「え?」
「ミサキと、ずっと一緒にいられるように……って」
「マサ、ちゃん……!」
ミサキはマサヒコの顔をまじまじと見た。
頬に幾分朱が差しているのがわかったが、それが照れによるものなのか、寒さによるものなのかまでは判断出来なかった。
一方のマサヒコにしてみれば、これはもちろんそれなりに気をきかせたつもりである。
以前のマサヒコならばミサキの心情を読み切れなかっただろうが、今は違う。
成長しているのである、彼も。
「マサちゃん、マサちゃん、私もね、私も、マサちゃんと……ずっと……」
「ミサキ……」
胸にぽふりと顔を埋めてきたミサキを、マサヒコは優しく抱きとめた。
そのままの体勢で、素早く周囲を見回し、人影が無いのを確認する。
幸い、先程までいた他のカップルは、寒さに耐えかねたかそそくさと帰ってしまっている。
今更人目を、という気持ちもマサヒコの中にないではなかったが、
やはりそこはそれ、言葉以上の触れ合いになってくると、恥ずかしさを覚えてしまうというものである。
「あ……マサちゃん」
マサヒコはミサキの肩を抱き寄せ、石灯籠の裏へと連れていった。
そして、少し屈むと、ミサキの唇にそっと自分の唇を重ねた。
「あ……む……」
「ん、ん……」
ミサキは驚いたように目を見開いたが、それも一瞬、すぐに瞳にトロンと靄がかかる。
「ふ、う」
「は、あ」
十数秒、互いの唇を感じあった後、マサヒコとミサキはゆっくりと、そしてやや名残惜しそうに顔を離した。
唾液の橋が一条、冬の空気の中に薄く弧を描き、プツリと切れる。
「……改めて、新年あけましておめでとう。ミサキ」
「うん……マサちゃん」
ミサキは再び、キスを求めて目を閉じた。
しかも、次は舌を要求するかのように、やや口を開いて。
「ミサキ……」
マサヒコもミサキの意図を察し、目を閉じ、顔を寄せた。
二人の唇が、舌が、新年二度目の交歓を―――
「ハーッピー! ニュー! イヤー!」
「ふわああ!」
「どわああ!」
不意に横あいから声をかけられ、マサヒコとミサキはアメリカザリガニのように後方に跳び退った。
さて、ゆうに1メートル半は跳んだだろうか。
「うふふふ、お二人さん。神聖なる場所でフラチな行為はいただけないわねえ」
「な、中村先生!?」
そう、横槍を突っ込んだのは他の誰でもない、現いつつば銀行東が丘支店勤務、
元東栄大学学生で的山リンコの家庭教師、中村リョーコだった。
「はーい、全員しゅうごーう」
「え? え? え?」
呆然とするマサヒコとミサキの前に、茂みの中からガサゴソと三人の女性が出てくる。
「み、み、みんな?」
「やっほー、あけましておめでとーっ」
「……おめでとう」
「え、えーと、あけましておめでとう、マサヒコ君にミサキちゃん」
的山リンコ、若田アヤナ、濱中アイ。
いずれも、マサヒコとミサキにとって、今更説明の必要がないくらいに関係深い人物である。
リンコはオーバーを着ているというより着られているといった感じにモコモコな格好で、ニコニコと笑っている。
アヤナはどこか不機嫌そうな表情でマサヒコを睨みつけており、アイはアイでどこか申し訳なさそうに微笑んでいる。
「ど、ど、どうしてここに?」
「うふふふ、私の情報収集能力をしゃぶりまわさないで、いやさナメないでもらいたいものだわね」
「あのね、小久保君の家に行ったら、おばさんが『もうミサキちゃんと東が丘神社に行ったわよ』って教えてくれたの」
ボケるリョーコの横で、リンコがマサヒコの質問に答える。
何のことはない、マサヒコとミサキが出た後に、二人を誘いにリョーコたちが小久保家にやってきたというわけだった。
リョーコもリョーコで深夜の初詣を画策していたわけだが、
事前にマサヒコとミサキに連絡を入れなかったのは、さて二人の行動を見越していたためか、
それともいつもの出たとこ勝負の思いつきか。
「い、いつから?」
「ん? いつから見てたかって? ぶっちゃけアンタらが賽銭入れる前から後ろでツケてた」
「ど、どうして声をかけてくれなかったんですか!」
「そりゃーアンタ、おもしろいモノが観察出来そうだったから」
リョーコはケタケタと笑いながら、ストラップを指にかけて携帯電話をくるくると回してみせた。
おそらく、携帯のカメラでキスの瞬間をバッチリ収めたのであろう。
こういうところは本当に抜け目のないリョーコである。
「で、アンタらどうする?」
「ど、どうするって?」
「このまま姫はじめするなら、近くのラブホテルの割引券あげるけど?」
「行きません!」
「え、じゃあまさかここですんの?」
「しません!」
リョーコの言葉に大声で噛みつくミサキ。
この神社が高台になければ、さぞ周囲の民家に迷惑になったことであろう。
「中村先生、人が悪いですよ……」
「ふふふ、油断したわね、マサ」
溜息をつきつつ、マサヒコは頭を左右に振った。
いくら何でも、これを油断の一言で片づけられては彼も立つ瀬がない。
誰がリョーコのような行動を読めるというのだろうか。
そこまで気を回すのは、正直不可能というものである。
「さあて、見るモン見たし、それじゃあ私らもお参り済ませるとしましょうか」
「はーい、って、何でアヤナちゃん怒ってるの?」
「お、怒ってなんかいないわよ」
「ゴメンね、二人とも。ちょっと待っててね、すぐ戻ってくるから」
「うう、うううっ、うううう〜」
「……泣くなミサキ、まだ一年は始まったばっかしなんだから」
年が改まると、気持ちも改まる。
旧年十二月三十一日から新年一月一日に日付が移ったとて、時の流れ自体は確かに普段と変わりはしない。
だが、実際は外見も内面もほとんど、いやまったく変わっていないにせよ、
それでも心の中にある思いはちょっとだけ前に進んだような気がするものだ。
そう、ちょっとだけ、前に―――
F I N
以上です。
思春期は終わってしまいましたが、生徒会が連載されていることですし、
もうちょっと頑張っていきたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
新年初GJ!!
嫉妬してるアヤナが…
どうも、郭どす。Happy New Year!今年もよろしく………って、
新年一発目、ピンキリ氏に取られた(笑)。
なんだかんだでPink板騒動にまきこまれたり嫁の実家に帰ったりで。
完成してたのに投下できなかった、マナカ×シンジ:少々クリスマスネタです。
なんでNGワードは、『時期はずれ』、『ダラダラ』、『ワンパ』ですかね。では、投下。
「………責任、とってください」
「マナカちゃん………」
俺の目の前に佇む少女は頬を赤く染めて、そう言った。
“ごくッ”
なるべく音を鳴らさないように―――気を付けて、唾を飲み込んだつもりだったけど。
ふたりっきりの部屋の中で、しかもふたりとも無言の中で。
その小さな音は、やけに大きく響いたように俺には聞こえた。
(な………なんで、なんで、こうなっちゃったんだ?)
今日、あんなことをやらかさなければ―――
マナカちゃんには謝ったんだから、あとは断って帰っておけば―――
いくつもの後悔と反省が俺の頭の中を駆けめぐるけど、そんなことを考えていても。
当たり前だけど、今の状況が変わる訳じゃなくて。
「シンジさん………」
マナカちゃんは、ずっと俺を見つめたままだ。
少しツリ目気味の、大きなネコっぽい瞳が、俺をじっととらえて離さない。
(あ………どう、しよう?どう、なるんだ?)
俺は、心の中で叫んだ―――
それは、受験を間近に控えたある日のことだった。その日の俺はとにかく最悪だった。
妹のカナミ、その友達のアキちゃんとミホちゃん、クラスメイトの今岡たち、そしてマナカちゃんのスカートを、
偶然………いやホントに、偶然だったんだけど、めくってしまってパンツを拝見するという、
有難くも大変な目に遭ってしまったわけで。
それぞれ激怒してどつかれたり殴られたりして(今岡なんて本気のグーで殴ってきた)、
報いは受けたつもりなんだけど(ミホちゃんだけは泣きながら走り去っていった)、
マナカちゃんだけは―――怒るんじゃなくて、真っ赤になって俺を見つめて、
恥ずかしそうに、こう言ったんだ。
「シンジさん」
「ん?」
「責任とってください」
「…………すみませんでした」
委員長の仕事らしく、重そうな荷物をもってフラフラしてたマナカちゃんに偶然会ったから、
ホントに親切心のつもりで―――そう、それまでも結構やらかしてたから十分気を付けて、
慎重に荷物を持ったつもりだったんだけど。なぜか、マナカちゃんのスカートに引っかかってしまって、
ばっちり純白のパンツを拝んでしまった俺。悪いのは勿論俺だから、その場は謝り倒したんだけど。
彼女は、ぷん、とずっと怒り顔のままなわけで。
「だから、悪かったと思ってるから。ホントにゴメン、マナカちゃん」
「………謝るだけじゃなくて、誠意を見せて下さい」
「せ、誠意って?」
「今日、帰りに涌井公園で待ってますから」
「え?」
「誠意を、見せて下さい。それじゃ」
「ちょ、ちょっと?マナカちゃん?」
それだけ言うと、マナカちゃんは背を向けて勢いよく去っていった。
なんとなく、その背中も怒っているように俺には見えていたわけで。
「やべぇ………怒ってる。アレ、絶対怒ってるよ、マナカちゃん………」
俺は、小さな声でそう呟いた。
まあアキちゃんは除外しても良いと思うけど、カナミの友達ってのは揃いも揃って変人ばっかで。
そんでそん中でも、大人しいけど怒ったら一番怖いのは、間違いなくマナカちゃんだと俺は思っていた。
(なにせ………なあ)
あの我が校最強の変態美人化学教師・小宮山先生と互角以上に渡り合っている姿は、
俺も何度も目にしてきた。そう、本気になったときの彼女の怖さと言ったら。
(はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)
俺は心の中で盛大に溜息をついた。彼女の趣味………と言ったら怒られるか。
将来の夢(しかし、すごい夢ではある)が、官能小説家だということを思い出していた。
(まさかとは思うけど………)
♂
“キ〜〜〜ン、コーーーーン、カ〜〜〜〜ン、コ〜〜〜ン”
重苦しい気分のまま授業は終わり、放課後になった。今岡と木佐貫の冷たい視線が、痛かった。
ついでにカズヤのアホがなんだかニヤニヤしながら何度か話しかけたような気がしないでもないが、
とにかく俺は最悪で最低な気分だったわけで。
(マナカちゃんのことだから、俺にSM体験しろだとか【一応俺は微Mであって、ドMではない】。
コスプレで恥辱プレーだとか。満員電車の中で痴漢行為をしてレポートしてこいだとか………うぁぁぁ)
次々とそんな恐ろしい想像をしながら、俺は重い足取りでマナカちゃんご指定の公園へと向かった―――
「あ………マナカちゃん」
たいした距離でもないのに、俺には相当な距離に感じられた。
ようやっと俺が涌井公園につくと、マナカちゃんは先に来ていて、ベンチに座ってぼんやりとしていた。
夕方の斜陽が、マナカちゃんの黒髪に映えてオレンジ色の輪を作っていた。
彼女の姿が、紅い――紅い、光のカーテンに包まれているみたいに見えて。
(…………こうして改めて見てみると)
マナカちゃんの姿に、ちょっとの間だけ見とれてしまう俺。そうだ、今までは近すぎて気付かなかったけど。
「あ、シンジさん?」
「!!!マナカちゃん」
俺の姿を認めたマナカちゃんが、すっと腰をあげて近づいていた。
ふわふわとした、軽やかと言うよりなんだか非現実的な、動き。
全然重力とかを感じさせない………昔話の、天女様みたいな動きだった。
「わ、悪かったね、今日は」
「……………」
やっぱりマナカちゃんは、じっと俺を見つめるだけだった。でも、その視線は。
怒りとか、哀しみとか、喜びとか。とにかくなんの感情も無い―――不思議なくらい、澄んだ瞳だった。
「あのさ、マナカちゃん?確かに、悪かったとは思ってるけど、あれはワザととか故意だとかじゃ」
「…………それは、私にも分ってます」
「なら」
「私が言ってるのは、そういうことじゃありません」
「?そういうことって」
「責任、です」
「だ、だからね?あれは言ってみりゃあ、事故みたいなもんのわけで」
「事故なら、被害者に補償をしなくちゃいけませんよね?」
「ほへ?補償?」
「とにかく………来て、下さい」
「あ…………」
マナカちゃんが、俺の手をとる。マナカちゃんの手は、ちっさくて。ちょっと、冷たくて。
その手をふりほどくことも出来ず、マナカちゃんの為すがまま。
孫に手を引かれる老人のように、しばらく彼女に先導される俺だったけど。
「………………くす」
ふっと、思い出したように。マナカちゃんが、小さく笑った。やっぱり見惚れるくらい、綺麗な笑顔だった。
「あの………マナカちゃん?」
「大きいんですね。それに、あったかい。シンジさんの、手」
「………はあ」
普段のマナカちゃんなら、間違いなく。そう、100%、間違いなく。エロくボケるところだった。
でも、そう言うマナカちゃんの表情は、なんとなく幼くて、ドキッとするくらい、可愛くて。
俺は、夢見心地のまま―――彼女に手を引かれていた。
「アレ?マナカちゃん、ここって」
「私の家、です」
「だよね?」
そうだ、前にクリスマスパーティー兼マナカちゃんの誕生日会だとかで、一回だけ来たことがある。
「?でも、マナカちゃん?」
「……………」
それだけ言うと、マナカちゃんはまた無言で、俺の手を引く。
がちゃり、と玄関の鍵を開けると、俺を家の中へと導いていった。
♀
連れられていったのは、二階のマナカちゃんの部屋。
「にゃ〜〜ん」
マナカちゃんの愛猫・キンタマがすぐに彼女にじゃれてきた。
「ごめんなさい、キンタマ。今日はちょっと用事があるの。コキンタマと遊んでなさいね?」
マナカちゃんの言葉が分ったのか、それとも動物なりに顔色を読んだのか。
「みゃ〜〜ん」
もう一度そう鳴くと、キンタマは言うとおり部屋から出て行った。
“バタン”
すぐさま、マナカちゃんはドアを閉めた。文字通り、ふたりっきりになる俺と彼女。
「………………」
「‥‥‥‥‥‥」
なんだか気まずい沈黙が続く。マナカちゃんはやっぱり俺を見つめたままで。
俺は、彼女に言葉をかけることも出来ないままで。時間だけが、過ぎていった。
「‥‥‥くす」
その沈黙を破ったのは、やっぱりマナカちゃんの微笑みだった。さっきも見せた、ドキッとするような、微笑み。
「あの………マナカちゃん?」
「変わってませんね、シンジさん」
「へ?」
「私たち、再会してからもう半年になるんですよ」
「あ………ああ、そうだね」
連載上は無限ループだった俺たちだが、確かに厳密にはそんくらいになるはずであって。
「覚えて……なかったでしょ?」
「?なにが?」
「シンジさん、私のこと、覚えてなかったですよね?」
「?………あ、そういう意味?ゴメン、悪いとは思うけど」
「ふふ。そうだと思ってました」
そうだ。マナカちゃんは小さい頃はひまわり幼稚園に通っていて、その頃からカナミと友達で。
言ってみれば、カナミも含めて俺とも彼女は幼馴染みなわけで。
「あの日。私がこの町を離れる日。カナミちゃんのおうちに、行ったんです」
「…………そう言えば。確か、カナミは留守だったんだよね?」
なんとなく、覚えていた。小さかったマナカちゃんが、泣きそうな顔をしてカナミに会いに来てくれたのを。
「そうです。カナミちゃん、お母さんとお買い物に行ったとかで。私は、もう行かなくちゃいけなくて。
それで、私、カナミちゃんに会いたいのに会えなくて、本当に寂しくて寂しくて、泣きそうになっちゃって。
シンジさん、そんな私のことをすごく慰めてくれました。…………それで」
「…………思い出したよ。いつか俺、君に会いに行くって。君のことを、迎えに行くって」
「はい。私、嬉しくて、嬉しくて。シンジさんと」
「キスを………しちゃったんだよね」
こくん、とマナカちゃんが頷いた。そうだ。そうだった。あの日、俺と君は。
「あれから私、ずっとシンジさんのことを………思ってました」
「………ありがとう」
マナカちゃんは、いつの間にか泣き出していた。そうだ、あのときも。俺はガキだったけど、思ったんだ。
俺は―――俺は、泣いているマナカちゃんに、なんとか笑って欲しくて。
だって、マナカちゃんは笑ってる顔が、一番可愛いから。
「………私、転勤してからはあんまり周りの子と上手くいかなくて。
いじめとか、そういうんじゃなかったんですけど。そんなとき、いつも思い出すのは、
カナミちゃんと、シンジさんのことでした。三人でいた、あの頃が一番楽しくて」
なんとなく、想像できた。今でこそカナミと名コンビで、下ネタ全開のマナカちゃんだけど。
意外に空気を読める子だから、その頃は自分のことを無理に抑えていたんだろう。
「最後の日にもらった、シンジさんの写真。あの写真を見ると、不思議なくらい元気になったんです。
いつかきっと、シンジさんが迎えに来てくれるって。そう、信じてました。
絶対に私はシンジさんとまた会えるんだって、そう、思ってました」
「………そうだったね。君に……俺、写真をあげたんだったよね」
「はい。小学生や中学生の頃、あの写真は、私の支えでした」
なんて言えば良いんだろう。なんとなく腋の裏がむずがゆくなるような気分。
あの時の俺は、とにかく泣き出しそうなマナカちゃんを励まそうとして。必死で、無我夢中で。
♂
それで、気付いたらキスをしちゃったんだけど。それでも、マナカちゃんは泣きそうだったから。
急いで部屋に戻って、写真を彼女に渡したんだ。
「忘れないで。俺はずっとマナカちゃんを好きだから。いつかきっと、会いに行くよ。君を、迎えに行くから」
………しかし、ガキの頃の俺ってのは随分キザな奴だったというか、こっぱずかしい奴だったというか。
「だから私、不思議だとも思いませんでした。運命だって、思いました」
「俺と、君が会えたことを?」
「はい。私は、信じていたから。だから、あの日。カナミちゃんに会うことが出来て、
そして、信じていたとおりシンジさんに会えて。私………嬉しくて、嬉しくて」
そうか。あれは――彼女なりに、喜んでいたのか。久しぶりに会ったときに、
思いっきり顔を赤らめていたマナカちゃんのことを思い出していた。あのときは、
(オレ達、昔、何して遊んでたの………?)
なんて不安になっちゃった俺だけど。そうか――そう、だったのか。
「シンジさん………責任を、取って下さい」
「………?だから、責任って」
「会えました、あなたに。私は………ずっと、思ってました」
「!!!」
そう言うと、マナカちゃんは俺に抱きついてきた。顎の先あたりを、彼女の髪がくすぐる。
シャンプーの、清潔な匂いがする。ふわっとした―――なんだか重さを感じさせない、マナカちゃんの感触。
夢みたいだって、俺はそう思って。頭の中が、真っ白になって。
「好きです、シンジさん。私は、ずっとあなたが。あなただけを、好きでした」
「で、でもそれは、君の思い出の中の俺かもしれないよ?理想化された俺って言うか」
「くす。そんなこと、ありませんよ。シンジさんと再会してから、私、もっとシンジさんのこと、
好きになっていきました。優しくて、エロボケをしてもキチンとツッこんでくれて」
(……優しいはまあ良いとして。後者はポイントだったんだ?て言うか、エロボケってはっきり今言ったよな?)
ツッコミ所満載な発言なわけだが。なにせ俺は抱きついてきたマナカちゃんの柔らかさで頭がいっぱいで。
「あ……、あ、あのね、マナカちゃん。だけど」
「責任、取って下さい………10年。あれから、10年たったんですよ?シンジさん」
そんなに、なるんだ。マナカちゃんがこの町からいなくなって。そして、また、会って。
俺は、彼女のいなかった……マナカちゃんが不在だった日々を、思い出していた。
本当は、忘れていた訳じゃなかった。俺の心の中には、いつも悲しげな―――泣き出しそうな、
黒髪の大きな瞳の少女が住んでいた。そうだ、あれは。マナカちゃんだったんだ。
「こんなこと言うと、なんだか言い訳みたいだけど………マナカちゃん?俺、君を忘れていたんじゃないよ。
答えのない、パズルみたいだった。そうなんだよ、夢で、見たんだ。君のこと」
「…………」
「夢の中でいつも、君は悲しそうな顔をしてて。俺は、それがすごく不思議だった。
なんで、この子は―――泣きそうな顔をしてるんだろう?きっと、この子は笑った顔の可愛い子なのに。
俺は、そう思って。それで、夢の中の君に、キスをするんだ。何度も、何度も、そんな夢を見てた」
「私も」
「え?」
「その、夢を見てました。シンジさんが、私にキスをしてくれる夢。私は、泣きそうになっちゃって。
シンジさんが、私を、抱きしめてくれて。それで、キスをしてくれるんです。そんな、夢でした……」
神様なんて。宗教なんて。奇跡なんて。運命なんて。俺は、信じないけど。彼女の言葉を聞いた瞬間、
俺は―――人の思いの強さを、知った。そうだ、きっと俺達は―――離れていたけど、きっと。
「マナカちゃん………」
俺は、マナカちゃんを強く抱きしめた。彼女も、しっかりと腕の力を返してくる。
ぎゅっと。息苦しいくらいに。俺達は、抱き合った。ふたりの空白期間を、埋めようとするように。
「‥‥‥‥‥」
マナカちゃんが、泣きながら顔を上げてくる。
彼女は、あの頃よりずっと大人になって、あの頃よりずっとキレイになっていた。
だけど、それは間違いなく。夢で何度も見た、あの少女の顔だった。
「………これが責任かどうか、分らないけど。夢と同じコト、するよ?」
「はい‥‥‥‥」
“ちゅ”
夢と、同じだった。そうだ、泣いていたあの子は―――マナカちゃんは、すごく良い匂いで。
そして、マナカちゃんの唇は、小さくて、柔らかくて、気持ち良かったんだ。
♀
“ちゅ………”
どれくらい、そうしていたのか―――俺は、俺達は、ようやく唇を離した。
「‥‥‥‥‥くす」
泣きながらマナカちゃんが微笑む。彼女の笑顔は、やっぱりすごくキレイだったわけで。
「?あの、なんか、俺ヘンだった?ヘタだった?」
「いいえ。うふ、思った通りでした。やっぱり、シンジさんのキス、気持ち良かったから」
「………どうも」
そんな風にマヌケに答える俺。彼女は、くすくすと笑いながら。
“ちゅッ”
俺の頬に、キスをする。思い出したけど、そういや昔もこういうキスをふざけてしてたような記憶が。
「うふふ。思い出したでしょ、シンジさん?」
「ん、うん」
「でも………これだけじゃ10年には、足りませんよ?シンジさん」
「って、そう言われても」
「だって、シンジさんは言ったんですよ?『迎えに行く』って。確かに、そう言いました」
「!それは……そうだけど」
「会えたのは嬉しいです。でも、シンジさんは私のこと、忘れてました。迎えには、来てくれませんでした」
「………ゴメン」
「だから、責任には10年分の利子がつきます。良いですよね?シンジさん」
「り、利子って」
「私の、恋人になって下さい。それと今日、全部、して下さい」
「!!!恋人ってのは、そりゃ全然OKだけど、あの、全部って」
「して下さい。ぜんぶ」
「!!!!」
マナカちゃんがそう言うと、セーターを脱ぐ。そして、シャツのボタンを、ひとつずつ。
「@%$Жま、待ってよ!マナカちゃん!!!」
「待てません、これ以上は。私、10年も待ったんですよ?」
「それは、その。本当にゴメン!悪かったと思ってます!
これから10年分、俺もキチンと利子を返していくから。だから、そんないきなりは」
「ふふ。ゴメンで済んだら、警察はいりません。耳を揃えて、きっちり返して下さい」
冗談口調のマナカちゃんは、脱ぐのを全然止めてくれそうになくて。すでに、上半身はブラだけに。
「小さくて、悪いですけど………でも、きちんとおっぱい、ありますよ?シンジさん」
そう言うとマナカちゃんは背中に手を回して、パチンという音とともに、そのブラも。
「!……………」
俺はまた、ごくり、と唾を飲み込んだ。真っ白な肌に、少しだけ盛り上がったおっぱい。
乳輪はほとんどなくて、意外におおきめな桃色の乳首。彼女の言うとおり、大きくはなかったけど。
スレンダーなマナカちゃんには、逆にそれが相応しいというか。
「あの頃、おいしゃさんごっこしてた頃よりは、大きくなりましたよね?」
「うん………?って、俺らそんなことまで」
「うふ、じ・ょ・う・だ・ん・ですよ」
「…………あのねえ」
くすくすと、マナカちゃんが微笑む。そのたびに、彼女の乳房が小さく震えるように、脈打つ。
(ううむ………生命とは不思議だ)
俺はその様子を凝視しながら、アホなことで感心していた。
そんな風にじ〜〜〜っと見ている俺に気付いたのか、マナカちゃんは。
「触っても………良いですよ」
そう言って俺の手を取ると、裸の胸に触らせてきた。
「!!………あ」
ふにゅ、とやらかい感触。あったかい、マナカちゃんの体温。とくん・とくん、と手のひら越しに伝わる、鼓動。
一瞬だけ、思考が停止する。それは、やらしいとか、そういうんじゃなくて。
「小さいけど、その割には柔らかいと思うんです。私のおっぱい」
顔を赤くしながら、マナカちゃんはそんなことを言う。確かにその、実例を挙げるようで悪いが、
アキちゃんみたいなカツカレー特盛り二杯おかわりって感じの、ボリューム満点の胸では無かったけど。
(て言うか、アキちゃんの胸を触ったことも、生で見たこともないからこの表現もどうかと思うが)
それでもきちんと女の子らしいというか、その、柔らかくて、すべすべしていて。
♂
「ち、ちょっとだけ強く触っても良い?」
「!あ、はい。どうぞ」
調子に乗ってそんなことを言う俺だけど、マナカちゃんはあっさりと承諾してくれた。
思い切ってちょっとだけ揉むようにすると、そこは、くにり、と柔らかく形を変えて。
(わ………わ。すげえよ、マジで。やらかくて、あったかくて。女の子のおっぱいって、こんななんだ)
感動しながら俺は、赤ちゃんのホッペみたいなマナカちゃんのおっぱいを、ぷにぷにと揉み続けた。
「やん………」
「あ、ゴメン!痛かった?」
「大丈夫です。………えへ。シンジさん、上手です」
「は?」
「気持良いです、シンジさんの触り方。つい、声が出ちゃいました」
そう言ってにっこり笑うマナカちゃんは、たまらないくらい可愛くて。正直、俺も我慢限界の状態なわけで。
「マナカちゃん、あの……キスして良い?」
「うふ、そんなコト、聞かなくても良いのに。はい」
マナカちゃんは唇を突き出してくるけど、俺は全然別なことを考えていて。
「ゴメン!マナカちゃん」
「え?!?きゃん!」
“ちゅぷッ”
驚くマナカちゃんを無視して、乳首にキスをして、口に含んだ。
「………もう、シンジさんたらいきなり」
冗談っぽくちょっとだけふくれっ面をするマナカちゃんだけど、俺はもう夢中で。
“ちゅッ、ちゅ”
赤ん坊のように、マナカちゃんの乳首を吸い続けた。少しだけしょっぱい、汗の味。
ボディソープみたいな、清潔な匂い。味覚と嗅覚を刺激されて、夢見心地になる。
至近距離で見ると、蝋燭みたいに真っ白だと思ったマナカちゃんの肌は思ってた以上に白くて――
蒼い血管が、本当に透けて見えるくらいだった。
(………?アレ)
良く見ると、その肌には小さな玉のようなものが。俺はちゅぷん、と乳首から口を離して、問いかける。
「寒い?マナカちゃん」
「?いいえ?そんなこと、ありませんけど」
「でも、ホラ。さぶイボが立っちゃってるけど?」
「?………あ!ふふ。コレは、寒いからじゃないですよ?」
「って言うと?」
「うふ。シンジさんにおっぱい吸われて、私、感じちゃったんですよ。ぞくぞくしちゃって。
それで、こんなになっちゃったんです」
「へぇ…………」
まあ、お互い童貞と処女だから仕方がないのだが。いちいち、俺は女体の神秘に感心してしまうわけで。
「えっと、マナカちゃん?ちょっと良い?」
「え?あ………ど、どうぞ」
俺は続いて、ぎこちなくスカートの中に手を伸ばした。一瞬、驚いたみたいなマナカちゃんだけど。
すぐに協力するように、脚を開いてくれた。指先に、弾力感が伝わってくる。きゅっきゅっ、とそこを撫でてみる。
「ん……………」
俺の指の動きに合わせて、マナカちゃんは吐息を漏らしてきた。その表情は、すごくエッチで。
“す……くり、くり。くに”
ちょっとしつこいくらいに、そこを撫でる。爪先で、かりかりと軽く掻くように。指の腹で、軽く押すように。
「は………きゃ。ん……あ………」
俺なりに色々バリエーションを変えてみると、それぞれマナカちゃんの表情は違って。
びくっ、と震えるときもあれば。はぁ〜〜〜、と息を吐くときもあれば。指先をきゅっ、と結ぶときもあれば。
そんでどの表情も、どれもすげえ可愛らしくて。
「ねえ、マナカちゃん?」
「あ………ん?な、なんですか?シンジさん」
指の動きを止めると、マナカちゃんが俺を見返してきた。潤んだ瞳が、ぞくぞくするほど、色っぽい。
さっきまではマナカちゃんに主導権を握られてたけど、今はなんだか身を任せてくれている感じで。
おまけに彼女の表情は、ひどくそそりまくる表情なわけで。
「あのさ。今日パンツを見ちゃったから聞くわけじゃないけど」
♀
「??」
「普段はマナカちゃんって、例の貞操帯を付けてるはずじゃん?なんで今日に限って付けてなかったの?」
「!」
素朴な疑問をぶつけたつもりだったんだけど。かぁぁぁぁぁぁぁ、とマナカちゃんの顔が一気に赤くなった。
(れ?れれ?もしかして俺、また地雷踏んだ?)
彼女の表情の激変ぶりに、ヘタこいたかと驚いてオドオドする俺だったけど。
マナカちゃんは顔を真っ赤にしたまま、蚊の鳴くような、小さな声で。
「…………れるんです」
「へ?」
「あの。だから。その。む、蒸れるんです」
「?」
「貞操帯って、革製品なんです。普通のショーツと違って、通気性も全然無くて。
そ、それで、暑い日とかで汗をかいちゃうと、あの。すごく蒸れちゃうんです。
だから真夏とか今日みたいに体育の授業のある日は、私、貞操帯はしてないんです」
「へぇ………」
まぁ普通の男子学生なら―――というか女子学生でも、まず知ることのない知識だった。
そりゃ革ジャンのことを考えれば分るけど、普通の綿とか絹に比べりゃ暖かいだろうけど通気性は。
(ん………?てことはもしや?)
俺がその考えに思い至ったのを見透かしたように、慌ててマナカちゃんが言う。
「し、心配しないで下さい!だから、あの。私、すごくキレイにしてますから!
丁寧に洗ってますし、清潔にしてますから!」
微妙に俺の考えとはズレているのだが。それでも、まあ完全には外れてはいないわけで。
「ふ〜〜ん?じゃあコレは、検証してみないとだね?」
「?検証って………あ!」
俺はマナカちゃんのスカートをぺろん、とめくると頭からつっこんだ。
ふわり、とマナカちゃんの薫りと汗の薫りが混じった匂いが、してくる。
「や!シンジさん、ダメです。そういうことするなら私、シャワーに」
「へへ………やっぱり?体育があったから、ちょっと汗の匂いがするんだよね」
必死に飛び退いて逃げようとするマナカちゃんだけど、俺は両脚をつかんで逃がさない。
間近でマナカちゃんのパンティーを見ながら、くんくん、と犬みたいにそこの薫りを嗅ぐ。
「あん………いやぁ………シンジさんのイジワル」
「良い匂いだよ……マナカちゃんの匂い。それに実は俺、結構匂いフェチだし」
「やん………匂いで興奮するなんて、変態っぽいです」
「そう言ってるけど、マナカちゃんだって………」
“ちゅッ”
「あ………いやぁ」
パンティーの真ん中にキスをした。泣きそうなマナカちゃんの声が聞こえるけど。
俺は、無理矢理に。小さな下着を太腿のあたりまで下ろすと、その中をのぞき込んだ。
(わぁ………)
暗いスカートの中だから、はっきりとは見えないのがまた淫靡な感じだった。
と言うか、なにかのプレーのようだったけど。闇の中でも――いや、闇の中だから、なおさら。
マナカちゃんの下半身の白さと、そしてその奥にある、黒い茂みの鮮やかさが映えるように見えるわけで。
そして、そこから立ちのぼる―――そう、正にむわっ、という感じで湯気が立つように匂う、
マナカちゃんのちょっと蒸れた、酸い薫り。
「お願い………もう、止めて下さい、シンジさん」
スカートの上から手をのせて俺の頭を押え、逃げようとするマナカちゃんだけど。
俺は離さず、固定して―――彼女の股間に、頭からつっこむ。
「キレイだよ………マナカちゃん」
“ちゅっ………ふく”
夢うつつのまま、俺はマナカちゃんのあそこに、キスをする。そして、生い茂っている黒い剛毛を、口に含んだ。
さっきより強烈な―――汗の匂いより、もっと鮮烈な、匂い―――が俺の鼻を刺激する。
その匂いは、俺の下半身と性欲を思いっきり強く刺激してきて。
俺のチンポは、もう完全に勃起して、ガッチガチに固くなっていた。
「や………恥ずかしい…………今日体育があったから私、汗くさいから」
「良い匂いだ………すげえエッチな匂いだよ、マナカちゃん」
♂
つるつると俺は、蕎麦を飲み込むようにマナカちゃんの陰毛を舐める。
俺のと違ってマナカちゃんのは、彼女の髪質に似てるのか固くて黒くてちょっとだけ縮れてて。
それで結構濃く生えているけど、きちんと手入れされて▼型になっているのが、
几帳面なマナカちゃんらしいというか―――まあ、そんな妙なところで感心している俺も俺だが。
“ちゅ………ぢゅる、ぢゅッ。づぢゅぅぅぅ”
吸ったり、舐めたり、含んだり。陰毛が唾でべっとべとになるまで、俺は舐め続けた。
初めはどうにか両脚を閉めようと抵抗していたマナカちゃんも、
その頃にはようやく諦めたのかぐったりとした感じで―――だから、俺は。
“ちゅうッ”
「あ………あッ!」
茂みの奥にある、マナカちゃんの小さな割れ目に舌を突っ込んだ。
生まれて初めて見る実物のそれは、散々見慣れた裏DVDの女優さんのちょっとグロいそれと違ってた。
全体的には折れそうなくらいにスレンダーなボディのマナカちゃんだけど、
そこは不釣り合いなくらい―――ぷっくらと、肉厚で。おまんじゅうに縦スジを入れたみたいで。
全然、キレイで可愛くて。だから、俺は。欲望のまま、マナカちゃんの割れ目の奥まで、舌先を伸ばした。
“ぐちゅるッ………にゅぅるく”
「あ……やぁ!だめぇ………シンジさん」
すすり泣くように、拒絶の言葉を漏らすマナカちゃんだけど。
彼女のそこはむしろ、俺の侵入を歓迎するように、ぐぐぐ、と舌を呑み込んでいった。
さっきまで味わっていた乳首の味とはまた違った、塩辛さが舌先から伝わる。
“づ……ぢゅ、ずぅる”
奥の方からなにか、ねちょっとした、粘っこい音がしたような、気がした。
どろどろとした、あったかいマナカちゃんの液が俺の舌に絡みついてきて。
「や………やめて、ください……こんな、カエルみたいなかっこ、恥ずかしい」
「先にしてって言ったの、マナカちゃんじゃんか」
俺は、ようやくスカートの中から顔を出すとマナカちゃんを見た。
「でも………こんなの」
普段はどっちかと言えば、大人びて、きりっとした感じのマナカちゃんだけど。
今の彼女は、全然そんなことなくて。なんて言うか、幼い少女みたいな―――
まあ、世間的には16歳なんてまだまだ少女って年なんだろうけど。
でも上半身裸で顔を赤くして、恥ずかしそうでいるマナカちゃんは、16歳って年齢以上に幼い感じで。
それとは矛盾するみたいだけど、なんかすげえ色っぽくて、エロくて。
「あのさ、マナカちゃん?俺、まだ言ってなかったよね?」
「…………?」
「こんな風になって言うのはズルイかもだけど。俺、マナカちゃんのこと、好きなんだ」
「!!!」
「さっきも言ったけど。多分、俺の心の中にはずっと、マナカちゃんが住んでたんだ。
だから他に可愛いコを見ても、なんかヘンな感じがしてた。俺は、もっと可愛い子を知ってるって。
俺が好きになるのは、このコじゃなくて。夢の中に出てくる、あの子なんだって。それが」
「私………だったんですか?」
「うん」
「………バカ」
「ゴメンね、マナカちゃん」
マナカちゃんは、俺に抱きつくと―――思いっきり声をあげて、泣いてしまっていた。
ただ、背中に手を回して。赤ん坊を、あやすように。俺は、優しく彼女を抱きしめる。
「う………くすん。シンジさんの、バカ。私たち、最初っから両想いだったんじゃないですか」
「そうだよ?俺たちは、両想いだったんだ。でも泣き虫だよね、マナカちゃんは。
………そうだ、あの頃もやっぱり君は、良く泣いてたよね?」
「そうです。私は、泣き虫です」
しばらく、マナカちゃんはそうして泣き続けた。俺は、髪や背中を撫でたりして、ずっと抱きしめたままでいた。
―――夢の中で、していたとおり。柔らかくて、あったかいマナカちゃんを、抱きしめていた。
「シンジさん………して、下さい。好きだから。私、シンジさんが、好きだから」
ようやく泣きやんだマナカちゃんが、言った。俺は、無言で微笑むと―――
“ちゅ”
短くて軽い、キスをした。温かい唇の先端だけを、触れさせるキス。
♀
すごく、気持ち良かった。そうだ。キスって、こんなに気持ち良かったんだ。
「‥‥‥‥‥」
ねだるように、無言で。マナカちゃんは俺に抱きついていた腕に少し、力を込めた。
彼女の首と腰に手をかけて抱きかかえると、ベッドまで運んでいった。
――――やっぱり、マナカちゃんは。非現実的なくらい。びっくりするくらい、軽かった。
ふゎさ、とマナカちゃんをベッドの上に寝かせる。長い黒髪が、淡いピンクのシーツの上に広がる。
マナカちゃんは、裸の胸を隠そうともせずに、シーツの端を握っていた。
ゆっくり、スカートを下ろす。さっき俺が脱がしかけたパンティーは、太腿の途中で止まってた。
その小さな下着を脱がすと、本当に、マナカちゃんは、一糸まとわぬ全裸になった。
(あ………あぁ。キレイだ………本当に)
それは、俺が今まで見た中で一番、美しいものだった。
真っ白で、純粋で、汚れを知らない、最高に綺麗な、マナカちゃんの裸。
しばらく瞬きを忘れたように、見つめていた。彼女は、その失礼な視線を遮りもせずに受け止める。
そして、恥ずかしそうなまま、はぁはぁ、って荒い息を吐いていた。
「シンジさん」
「なに?マナカちゃん」
「待って、ました」
「…………ゴメン」
「あの。責めているんじゃ、ないんです。でも私、本当に待ってました。
………ふふ、それで本当はさっき、言えなかったことがあるんです」
「?」
「待っていたって、意味なんですけど。シンジさんに会うのを、待っていただけじゃなくて。
私、こうなることを、ずっと待っていたんです」
「………俺と、恋人になるってこと?」
「それだけじゃなくて。知ってるかもしれませんが、私ってすごくエッチな女の子なんです」
「…………は?」
そりゃまあ。官能小説家志望ってだけでそっちの方面に人一倍興味があるってことは。
「えへ。私、夢の中で、キスの続きも結構見たりしてました。いわゆる、淫夢ってやつですね」
「ひ………?」
「ですから。シンジさんと、エッチすることを夢で見てたんです。だからさっき、あそこを舐められたときも、
恥ずかしかったんですけど。実は、デジャヴと言いますか………その、夢の中のシンジさんに」
「…………されたことが、あったとか?」
「ふふ、正解です」
「あのねえ………君の中で、俺はどういう人間に」
「だって、シンジさん以外の人にこんなことされるの、想像できなかったんです」
悪戯っぽく、拗ねたようにそう言われれば、反論できないわけで。にしても。
「予行演習済みってことなら………じゃあ、他のこともして良いってこと?」
「はい。ですから、いっぱい、いっぱい、私にして下さい。エッチなこと」
嬉しそうにそう言うと、マナカちゃんが両手を開いて、俺を迎え入れるようなポーズをした。
そんなとびっきり可愛い笑顔を見てしまえば―――まあ、俺は結局為す術もないわけで。
「じゃ、マナカちゃんのキレイなからだ全部にキスして良い?」
「はい!」
目を閉じて微笑むと、マナカちゃんは鎖骨のあたりで両手を組んだ。そりゃもう、願ったり叶ったりというか。
“ちゅッ”
「あ………」
ぷっくりとした乳首に、キス。ぴくん、とマナカちゃんが震える。次に、
「ん………あ………」
ちょっとだけへこんだ、おっぱいの谷間に、キス。
“つ………る〜〜〜〜”
「きゃ………ん、くすぐったい………」
舌先をつけたまんま、唾液で線を付けるようにお腹を舐めていって―――
“ぷちゅッツ、ちゅッ”
「は………ぁ………そこ、ぞくぞく、しますぅ」
きれいに窪んだ、おへそにキス。ちょっとだけ、違う匂いがして。くすぐったがるマナカちゃんが、可愛くて。
俺は唾液をたっぷりその穴に溜めて、ぷちゅぷちゅと舐める。
♂
「にゃ…………へんな気持ちです、みゃ」
次に、さっきスカートの中では薄ぼんやりとしか見えなかったマナカちゃんのあそこを、ばっちり見る。
明るいところで見るとそれは、つくづくキレイで。
「マナカちゃん?ちょっと、広げるよ?」
「…………!は、はい」
マナカちゃんの割れ目を、指先できゅっ、と開いた。完璧な、サーモンピンクだった。
特にピンク色の濃い両側の襞には、なんだかぷるぷるとしたゼリーみたいな弾力感さえあって。
おまけにさっきまで俺が舐めてたせいか、そこは結構潤っていて。
その眺めと甘く蒸れた薫りに誘われた俺は、むしゃぶりつくように。
“ちゅ……づぢゅぅ、ぶちゅッ”
「あ………い!あ………シンジさん………」
マナカちゃんのあそこを、ぺろぺろと舐めまくった。溢れてくる蜜を一滴も逃さず、吸い尽くすように。
彼女の奥からまだまだ分泌されてくる蜜を、無理矢理掘り起こすように、ずるずると啜る。
「い!……いい、あ!やン!私、そこ、感じます……あ!シンジさん!」
さっきはまだちょっと羞じらいのあった彼女も、完全にエッチな声を出しまくって。
俺に腰を押しつけて悶えて、脚を震わせて、感じてくれる。
“づ………ぢゅう、ぢゅッ!づぅつ”
「あ………いい!あン!きゃ………シンジさん、強いィ!あああ!」
カタツムリの突起みたいな、ちっちゃくて可愛いクリトリスをちゅちゅっ、と吸うと、
一段と高い声でマナカちゃんが応えてくれる。自分で自分のことを『エッチだ』と言うだけあって、
(それともカナミほどじゃないけど、オナニーは結構してるのか)本当に反応が良くて。
調子に乗った俺はしばらく、マナカちゃんのあそこがふやけるんじゃないかってくらい、舐め続けた。
「あ!ぅん………にゃ!あ……シンジさん!あ、私………やっん……溶けちゃいますぅ!あ!」
ぷちゅッ、こぷッ、って大量の液が溢れて。がくがくっと、震えて。マナカちゃんの体から、
ふにゃぁ〜〜〜って力が抜けたのが、分った。もしかして、イっちゃったのかな?
「マナカちゃん?」
「あ…………すいません、シンジさん………あの、私」
「まだまだ、利子は返してないよ?」
「え?」
「後ろ、向いて」
「!!あ………は、はい」
俺の言わんとすることを察して、くるん、とマナカちゃんがうつぶせになる。
(しかし………キレイだあ、マジで)
染み一つ無い、真っ白な背中はなだらかな稜線を描いて―――その先には、柔らかそうな、おしり。
クラクラと、眩暈がしそうで。元来お尻フェチな俺だが、いきなりそこにいくのは流石にちょっと、というわけで。
“ちゅッ”
「あ………」
まずは背中の、肩胛骨のあたりにキスをした。ぶるっ、とマナカちゃんが小さく震える。
「キレイなんだね………なんだか、芸術品みたいだよ、マナカちゃんの背中」
「お世辞なんて、言わなくても」
「いや、お世辞なんかじゃないよ。ホント、すごいキレイなんだ」
「………自分では、直接見たこと無いので」
「はは、ま、そっか」
「くす」
ちょっとだけ緊張してたみたいなマナカちゃんだったけど。こんなやりとりをしているうちにリラックスしたのか、
くすくす笑うようになっていた。俺もなんだか気が楽になって。
“ちゅ………ちゅう〜〜〜、ぷちゅ”
「あ………ふぁン………あ………」
マナカちゃんの背中を舐めたりキスしたり吸ったりしていった。―――そして。
“ちゅう”
「!あ………」
可愛らしい、おしりのふくらみにキスをした。ぴくん、とマナカちゃんが動いた。
「マナカちゃん?腰を少し、浮かせてもらっても良いかな?」
「はい…………」
マナカちゃんは俺の言葉通りに軽く腰を浮かせると、四つん這いの体勢になった。
♀
そこは、まだ閉じられていたけど。ドキドキしながら、俺は。
“くに………”
「は………あ…………」
おしりの左右の肉を開いて、そこをのぞき見た。少し薄茶がかった、マナカちゃんのおしりの穴。
色白な彼女だから濃い色に感じられるけど、色といい形といいそこは神秘的としか言いようがなくて。
ぐびっ、と唾を飲み込んで。そこを凝視したまま、俺は固まってしまっていた。
―――キレイだ、と思った。ここから排泄物が出てくるなんて、信じられないくらい、キレイだった。
アナルフェチというありがたくないレッテルを妹及びその一部友人に張られてしまっている俺だが。
それでもおしりの穴がこんなに可愛いものだと知ったなら、世の男のほとんどは、
アナルフェチになってしまうのではなかろうか?―――そんなことを考えつつ、俺は。
「マナカちゃん………ここに、キスしても、良い?」
「……………」
無言のまま、マナカちゃんが小さく頷いたのが分った。俺は、恐る恐る。
“ちゅッ”
マナカちゃんの可愛いおしりの穴に、キスをする。同時に、きゅッ、とそこが窄まるのが分った。
予想に反して、そこは無味無臭と言うか。むしろあそこを舐めたときよりも、匂いがしないくらいだった。
“ちゅ………じゅ”
「あ………はぁ………シンジさん………シンジ、さぁん」
ちゅるちゅると、おしりの穴を舐める。びりびりと、脳髄から、痺れるような感覚。
初めは彼女も緊張していたのか、きゅっ、と閉じていたそこも、俺が何度も舐めるうちに、
少しだけ広くなったり、また狭くなったりと、動きが出るようになってきていた。
「ここまでしといてなんだけど。恥ずかしい?マナカちゃん」
「はい。でも………これも、想像してました」
「そう、なんだ?」
「ふふ。シンジさん、おしりが好きだってカナミちゃん良く言ってましたから。
私もシンジさんに舐められるの、想像したり、してました」
「あとは?」
「え?」
「それだけじゃ、ないよね?なんだかマナカちゃん、おしりの感度も良いし。もしかして………」
「…………やっぱり、シンジさんイジワルです」
「へへ、してたでしょ?マナカちゃん」
「はい。………私、あの。オナニーするとき、ここも触ったり、してました」
「やっぱそうなんだ?へへ、じゃ………」
“ちゅうう………ちゅ、ぷちゅ”
「あ!あ………ん、やだぁ………吸うの、ダメぇ……シンジさんの、バカ」
じゅるじゅると。マナカちゃんのおしりの穴を吸ってから、その周りのやわらかいところを舐める。
くすぐったがるマナカちゃんだけど、それは本気の拒絶の声って感じじゃなくて。
“ちゅ………ずる、ちゅ、ぶちゅ”
「ふぁ………ん!……きゃ………みゃ」
おしりの穴や、その周りの肉が赤く腫れあがったようになるまで。俺は、ひたすら舐め続けた。
熔けそうなくらい熱くなったそこの下に、ふと視線を移すと―――
(!!………マナカちゃん、すげえ濡れてる………)
正面からではなく、後ろから見るマナカちゃんのあそこは、とんでもなくエッチな眺めとなっていた。
そう、俺がおしりの穴を舐めているうち、マナカちゃんのぷっくりと柔らかそうなあそこからは、
ぽたぽたと滴り落ちるくらいに大量の愛液が溢れていたのだ!
“ずるぅ………ずく”
「あ………あん!!!」
後ろから、マナカちゃんのあそこに舌先をつけて、じゅるっと蜜を吸い込む。
熟れた果実から果汁が迸るみたいに、陰毛と蜜がとろとろに絡み合って、俺の唇をべとべとに濡らす。
「ものすごく濡れてるよ、マナカちゃん?感じちゃったんだ?」
「や………あン…………そうです………おしりを舐められてるうちに、私、あそこもすごく熱くなって」
「嬉しいよ、マナカちゃん。じゃあ、もうOKかな?」
「!!あ、はい。あの………私、初めては正常位が良いんですが」
「う、うん」
この場になっても冷静にリクエストするのがマナカちゃんらしいというか。
♂
そりゃまあ、ビギナー同士でいきなりバックとか変則的な体位はちょっと、という気持ちは俺にも。
とにかく、そんな感じで(どんな感じだ)マナカちゃんは再び起きあがると、ベッドの上で仰向けになった。
ここまでしといてなんだけど、やっぱり彼女の裸はすごくキレイで。俺は、ゆっくり彼女に覆い被さると。
“ちゅ”
優しく、キスをして抱き締める。そんで、くふふ、とマナカちゃんが楽しそうに微笑む。
「ねぇ?シンジさん」
「な、なに?マナカちゃん」
「エッチって、結構楽しいですね」
「?」
「大好きだったシンジさんに裸にされたり、いろんなところを舐められたりキスされたりしました。
私、恥ずかしかったけど、すごく楽しくて嬉しかったです。だから………あの。本番も、優しくして下さい」
「………うん」
マナカちゃんなりの照れ隠しなのか、冗談っぽくそう言った。こっちも実は結構緊張してるんだけど。
そんな風に言ってくれると、その、ちょっとだけ気が楽になるわけで。
「ふ………」
す、と彼女の股間に右手を伸ばした。少しだけ、マナカちゃんが体を固くするのが分った。
両脚を軽く割って開かせ、指先でマナカちゃんの割れ目の先を広げる。
十分に潤っていたそこは、くにゅ、と簡単に俺の指を受け入れて、左右に広がった。
「シンジさん………」
マナカちゃんが俺の二の腕あたりを掴んでくる。小さく、震えていた。
―――そうだ、彼女だって初めてなんだ。俺は軽く頭を撫でてから、マナカちゃんの耳元で囁く。
「優しく、するよ。上手くできるかどうかは、正直自信無いけど。でもね、マナカちゃん?」
「なんですか?シンジさん」
「俺、すごく感謝してる。君が、もう一度俺の前に現れてくれて。それで、俺のことを、好きでいてくれて。
だから、俺の初めての人が君だってことに、感謝してる。マナカちゃんと、初体験が出来るってことが、
俺、すごく嬉しいんだ。本当に、本当に感謝してる。ありがとう、マナカちゃん」
「シンジさん……私も、嬉しいです。本当に、嬉しいです。ずっと、ちっちゃい頃から決めてたんです。
私の、初めてのひとは、シンジさんだって」
それだけ言うと俺たちは、互いに無言で見つめ合ってから、小さく、頷き合う。
俺は、マナカちゃんの小さな割れ目を、広げて。
“ぐ………ぬ……く………ち”
「あ………あ………」
ペニスを、ゆっくり、ゆっくり。マナカちゃんの中へと埋め込んでいった。
―――他人の内部に入るっていう、初めての体験。意外なくらい、俺は冷静だった。
小さくて低い叫び声を漏らす、マナカちゃんをじっと見つめていた。
「………痛い?マナカちゃん?」
「いえ、まだ………ま、まだ、大丈夫です。多分……まだ、処女膜まではきてないと思います」
マナカちゃんも、妙に冷静だった。きゅっ、と彼女の手を握ると、
すぐに力を込めて握り返してきてくれた。やっぱりその手は、ちっちゃくて。少しだけ、冷たくて。
「………シンジさんの手、好きです」
「え?」
「シンジさんの手、私、大好きです。あったかくて、おっきくて。シンジさんみたいだから」
「??まぁ間違いなく、俺の一部ではあるんだけど」
「うふふ、そういう意味じゃないんです。手から、温度以外にも、伝わるから。
シンジさんのあったかい気持ちも、伝わるから。握っていると、安心するんです」
「………ずっと、握っていようか?」
マナカちゃんが、嬉しそうに無言で頷く。きゅ、と彼女と両手を握ったまま、俺は。
“ず………くうぅ、にゅ………”
「あ………はぁ………あ………」
ゆっくり、少しずつ、壊さないように。マナカちゃんの中に、入っていく。
そこは狭くて、あったかくて、ぎっちぎちに俺を包んできて。ムチャクチャ気持ち良かったから、つい。
“ず………ずるッ!!”
「あ!!あぁは―――――ッ!!」
「あ!ご、ゴメン、マナカちゃん!」
初めこそ慎重にしていた俺だけど、あんまりにマナカちゃんの中が気持ち良すぎて。
♀
いつの間にか、深いところまでペニスを押し込んでしまっていたのだった。
しまった!と思って見ると、そこには苦悶の表情を浮かべて大粒の涙を流すマナカちゃんが!!
「………ぁ、かぁ、あ。だ、大丈夫です。大丈夫で、す、から」
「で、でも」
「………ダメですよ?シンジさん」
「?え?」
「今………私が泣いているのを見て、止めようとしたでしょ?」
「う、うん。だって」
「女の子の涙に、騙されちゃ、ダメです」
「へ?」
「シンジさんは、バカみたいに人が良くて、優しいから。すぐに、同情したりするんです。
女の子は、涙で男の人を騙すんです……だから、ダメですよ?私以外の女の子に、騙されたりしたら」
「………それさあ、こういうときにする話かな?だいたいバカみたいにって」
「ふふっ、すいません。でも半分冗談で、半分本気です。シンジさん?」
「な、なに?」
「好きです。大好きです。ずっとずっと、あながた好きでした。だから、他の女の子を見ていちゃ、ダメです。
絶対に、私だけを見ていて下さい。私とエッチをするのは、シンジさんだけだから。
私は、シンジさんだけのものだから。だから、続けて下さい。シンジさんなら、良いから。して、下さい」
「………うん」
そう言うマナカちゃんの表情は、すごく凛々しくて。なんだか感動するくらい、キレイだった。
―――この子と、ひとつになりたい。ただそう思いながら、俺は。また、腰を動かし始めた。
“ず………ずる……ぐッ”
「ん………あ!!はぁ………あ………入り……ました、シンジさん!!あ!!」
ぷちっ、てなにかが弾けて切れるような音がした。その瞬間、一際甲高い声で、マナカちゃんが叫んだ。
「入ったよ?マナカちゃん。全部、マナカちゃんの中に」
「あ………シンジさんの。すごい……おおきい……です、シンジさんと、私が………一緒に」
「うん、一緒になってる。すごいよ………マナカちゃん」
そんなことしか、俺はもう言えなくて。だって、マナカちゃんの中はとにかく気持ち良くて。
すごくぬるぬるしてて。俺を、弾き返そうとするかのように。逆に、優しく包むかのように。挟んできて。
「………マナカちゃん、気持ち良いよ、すごく」
「シンジさん………シンジさん。好き。好きです……シンジさん」
子犬がじゃれてくるように、マナカちゃんが俺の頬を舌でぺろぺろと舐めてくる。
くい、くい、と両脚で俺の腰を挟んで、擦りつけてくる。
そのたびに、きゅんきゅん、とマナカちゃんのあそこが俺を締めつけてきて!!!
「………あ。マナカちゃん?ま、マナカちゃん?動いても……良い?」
耐えられそうになくなった俺は、思わずそう聞いていた。はっとした顔で、マナカちゃんが答える。
「あ………はい。ゆっくりで………お願いします」
「う、うん」
“ぐちゅッ……、にゅ、ちゅ……、ぐ、ちゅぅ……”
マナカちゃんのリクエストどおり、ゆっくり、ゆっくり。腰を動かした。
俺のペニスがマナカちゃんの中で動くたび、ぴちゃッ、ぴちゃッ、っていう小さくてエッチな音が、してきた。
「は………はン………あ………あ………」
初めは痛そうな顔をしてたマナカちゃんも、そのうち顔を赤くして。
すごく、さっきと違って色っぽい表情に。そう、それはきっと、ただ痛いだけの表情じゃなくて。
「………もう、痛くない?よ、ね?マナカちゃん」
「まだ………少しだけ、痛いですけど。少しだけ、引っかかってるみたいな感じですけど。
でも………ちょっとずつ、気持ち良く、なってきました………シンジさん………は?どうですか?」
「俺は………すごく、気持ち良いよ。セックスって、こんな気持ち良いんだね……」
「嬉しいです………シンジさん。私、気持ち良いんですね?」
「うん、マナカちゃんは………すごくあったかくて、気持良いよ」
「もっと………もっと、気持ち良くなって下さい。それから、私も」
「うん。もっと気持ち良くするから」
“ちゅッ”
それだけ言うと、どちらともなく俺たちはキスをして。それから―――
“ぐぷッ…………じゅぅッ、ずる………ずッ!!”
♂
「!!は………あぁ!!すごい……シンジさん、すごい、です!」
ちょっとずつ、ちょっとずつ。強く、強く、マナカちゃんの中を抉っていった。
抜き差しするたびに、マナカちゃんの中は強烈に俺に絡みついてくる。
ペニスの先から、ずぶずぶに熔けるみたいな感覚。奥の方から、さっきより大きくていやらしい音が響く。
(あ………気持いい………マナカちゃんの、おまんこ………気持いい、あ………)
本能のまま俺は、ペニスを突き立てる。どろっとした熱いクリームの中で泳いでるみたいな感覚。
「あ……あ―――ッ!!いい………シンジさん、あ!!あ!あ、ン。やぁ………あ!」
ぐりッ、ぐりって俺が突くたびにマナカちゃんは生暖かい溜息をついて。
とんでもなくエッチな表情になって。もう、俺も我慢なんて出来なくて。
「ゴメン………マナカちゃん、優しくなんて………出来ないよ」
「あ………あ!!あッ、シンジさん……私も、もう……あ、い、あ!!」
意識が、飛びそうになる。俺は、もう遠慮無しにマナカちゃんを突きまくっていた。
マナカちゃんは、荒い息を吐きながら泣いていた。でもそれは、痛みとか哀しみの涙じゃなくて。
「シンジさン………私、好き……あ、シンジさん……あ!わ、私も、あ!気持いい………あ、で、す」
マナカちゃんの声は、今まで見てきたAVギャルの女の子の喘ぎ声とかとは、似ても似つかない声だった。
本当の女の子の喘ぎ声ってのは、もっと、ケダモノみたいで。もっと、荒々しくて。
―――そんで、すごく。テレビの画面なんかとは比べものにならないくらい、エッチだった。
「ま、マナカちゃん………俺、もう………」
限界近くまで来た俺は、慌ててペニスを引き抜こうとした――けど。マナカちゃんは、目を見開いて。
「ください………シンジさん」
「だ、ダメだよ、マナカちゃん。赤ちゃん、出来ちゃうから」
「はい………だから。下さい。お口に」
「え?」
「妊娠しちゃうから………中で出しちゃダメなのは、分りますけど。でも、私」
そう言って言葉を切ると、マナカちゃんがじっと俺を見つめてくる。
ちょっと悪戯っぽくて、とろんと潤んだ、ぞくぞくするくらいにエッチな瞳で。
「でも………私、シンジさんの精液、欲しい………だから、お口にください」
「い、良いの?」
「はい。全部、飲みますから。ください、シンジさんの」
「う、うん」
ずるっ、とペニスを引き抜くと、俺は彼女に言われるがまま、立ち上がって。
それをマナカちゃんの目の前にぺろん、と出した………。
しかし、実際にそうしてみると、それはなかなかにマヌケな格好で。それはともかく。
「うふ………シンジさんの、おちんちん、可愛いですね……」
そう言って、そそりたった俺のモノを一瞥すると。マナカちゃんは、にやり、とスケベな笑みを浮かべてから。
“くぷッ”
俺のペニスを、口に含んだ。ちっちゃなマナカちゃんの口の中に、俺のが。
そこは、あったかいようで。なんだか、冷たいようで。やらかくて、そんでくにくに、と動いて。
「ん………ん〜〜〜」
ぎこちなく、マナカちゃんが舌を使ってきた。俺のさきっぽを、ちろちろと、くすぐるように。
童貞の俺としては当然ながらフェラチオも初めてなわけで。彼女が上手いかどうかなんて分らないけど。
でも、そのなんとも言えないくすぐったい感じが、たまらなくて。すぐに、俺は腰のあたりが熱くなって。
「あ……あ、マナカちゃん………出る、あ……出る、よ」
「ん……んッ、ん………!!!!」
“ぷ!どぴゅう!ッぴゅう!!”
申し訳なさと気持ち良さのないまぜになった、なんとも不思議な気持ちで。
俺は、マナカちゃんの口の中に、思いっきり射精していた。男なら誰もが知ってるであろう、
ほわぁ〜〜〜、と腰が抜けそうな脱力感。でも、浸ってばかりもいられなかった。だって、マナカちゃんは。
「あ………う………マナカちゃん?そんな、ぜんぶ、飲まなくても」
「ちゅ………ん………ん………ッン、く………」
「お………あ!それ、ちょっと」
俺のをくわえたまま、首を左右に振るもんだからそれが新たな刺激になって。
ちょい痛いような、キモチイイような、微妙な感覚に、俺は思わず悶えた。
―――仕方ない。諦めて、俺は彼女の為すがままになることにした。
“ちゅうう………”
♀
しばらくして、あらかた出し尽くした(しかしなんか生々しいな)感じだったのだが。
それでもペニスをちゅうちゅう、と吸っていたマナカちゃんが、ようやく。
ちょっと名残惜しそうに、口からそれを離した。
「ん……くふん。けほッ………ん………」
軽く二三回咳き込むと、こくッ、と口の中に溜めていたらしい俺の精液を飲みほすマナカちゃん。
「だ、大丈夫?マナカちゃん」
「ん………うふ………美味しいです、シンジさんの、精液」
「イヤ、俺も自分で飲んだことはないけどさ、苦くて、マズイんだろ?」
「ちょっと生臭くて、ちょっと苦いですけど。でも、美味しいです。だって、シンジさんのだから」
そう言って微笑むマナカちゃんは、やっぱりすげえ、どスケベで。
でもそれと明らかに矛盾するんだけど、なんだか清らかな―――聖母みたいな、綺麗な笑顔で。
とにかく、俺は彼女の笑顔にメロメロになっちゃったわけで。
「でも、ゴメンね。なんか、その………」
「謝らなくて、良いんです。ちょっと痛かったけど、キチンと私、気持ち良くなりましたから。
ふふッ、シンジさん?上手でしたよ?」
「そ………それは、その。ありがとう」
まあ、誉められて悪い気は。
「でも、謝るんでしたら、お願いしても良いですか?」
「う、うん。なんでも」
「拭いて下さいませんか?」
「へ?」
「お願いします………シンジさん」
頬を赤く染めながら。小悪魔っぽい微笑みを浮かべて、マナカちゃんがパカッと両脚を開く。
「あ!…………うん」
そう、マナカちゃんのあそこからは、少し―――鮮血が、垂れていた。俺は、彼女の言うとおり。
急いでテーブルの上にあったティッシュを何枚か引っこ抜くと、彼女のそこを拭く。
「なんだか………その、処女喪失、って感じだね」
「はい。うふ、でもこういうのも、なんだかふたりの初めての共同作業って気がしませんか?」
「それは、どうだろう?」
なんて掛合漫才を続けながら、俺はマナカちゃんのあそこを拭く。
血と混じって、精液とは違う感じの白っぽい液も、とろり、と溢れてくる。
「ちょっとだけ………」
「あ………はい」
丁寧に、指でそこを拡げて中も少し拭く。純ピンク色の、キレイなマナカちゃんのあそこ。
なんだか、拭いているうちにまた俺は、ムラムラときちゃっていた。
「マナカちゃん………舐めても、良いかな?」
「でも………良いんですか?シンジさん。男の人は、したあとはそういうの嫌がるって」
「ショーコちゃんがそう言ったの?」
なんとなくピンと来てそう言うと、こくこく、とマナカちゃんが頷く。笑いながら、俺は、
“ちゅッ”
マナカちゃんのあそこに、キスする。ちょっとだけ、血の匂いがした。
「あン……シンジさん」
「そんなの関係無いくらい、マナカちゃんのあそこはキレイだよ。だから、そんなこと言わないで」
「はい………」
しばし、ぺろぺろと、犬のようにマナカちゃんのあそこを舐める俺だったけど。
マナカちゃんが、ちょっと楽しそうに話し始めた。
「今月の末には、イベントがありますよね?」
「?イベント………あ、うん」
そう、それは。彼女の誕生日兼。
「プレゼント、期待しちゃっても良いですか?」
「うん………って、言いたいところだけど、正直俺今金欠だし、バイトするにしてもそんなにないから、
ゴメン!マナカちゃん、あの。もう少し待ってもらっても」
「うふ、お金なんてかかりませんよ?」
「へ?」
「プレゼントは、ア・ナ・タ」
♂
「………ねえ、マナカちゃん?そういうの、普通男女逆」
「シンジさん?」
「ん?」
「私の家、両親の仲がすごく良いんです。クリスマスは、いつもふたりで旅行に行くんです。
で、おにいちゃんは彼女とデート。と言うことは、ふたりっきりで過ごせるってことですよ?」
「あの………でも、良いの?」
「良いんです!えへ………だから」
にやり、とこれまたどスケベな笑みを浮かべると、マナカちゃんが俺の耳元で囁く。
「コンドーム、準備してきて下さい?10年分の利子が、返せるくらい」
「………………はい」
白旗をあげるしかない俺は、苦笑してそう言うしかなかった。ま、確かに俺もドスケベなわけで。
「それと………もうひとつ、お願いがあります」
「?なに?」
「クリスマスソングを、今、歌って頂けますか?」
「へ?な、なんで?」
「カナミちゃんから聞きました。シンジさんって、本当は歌が上手いのに、人前で歌うのをすごく嫌がるって。
でも、彼女の前なら、良いですよね?お願いします!」
「………そんな、子供みたいな」
「歌って下さい!だって私は、シンジさんの彼女なんですよ?」
「…………一回だけだよ?」
「はい!」
ニコニコ顔のマナカちゃんを見ているうち、ちょっとした替え歌を思い付いた。ま、これくらいは良いだろ。
「じゃ………」
『We Wish Your Merry Xmas,We Wish Your Merry Xmas,And Happy Birthday,Manaka』
END
今回は、以上!タイトルは『メリークリスマス(前)の戦場』とか。
新保管庫を作成下さった
>>126氏に賞賛を。新年一発目のピンキリ氏に喝采を。
そして復帰のトマソン氏に栄誉を。では。
219 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 00:59:23 ID:CZze+BmI
お〜〜 郭氏のリアル投稿にあうことができるとは、新年早々縁起がいい。
今年はいい年になりそうだ
新年早々、ピンキリ氏、郭氏GJ!!
これからも頑張ってください
郭氏GJ!
郭氏に乙とGJを!
郭神に最上級の敬礼とGJを送るぜ
大御所ペピトーン神・復活トマソン神・巧手ピンキリ神と続いてクローザーはやはりエースだったぜ
もうさ、投下数は100近いんじゃね?>郭神。他職人をフォローして、自分も書く
しかも作品は高品質。五時間目からの住人だけど、郭神の作品にクレームつける奴は皆無だよな
何度かの荒らしの波をこのスレが越えられたのはやっぱし郭神の功績だと思うぜ
一時期引き抜き騒ぎのあった某ハヤテスレも因果応報で荒れてるのを見るとそう思うぜ。
思春期10巻出たな
書き下しがなかったのは残念だが、そのぶん妄想が広げられるかな?
シンジってすごいよな…
俺なんて一晩親がいないだけで堪えられなかったのに(もちろん性的な意味で)
>>224 >堪えられなかった
ちょw通報しますたww
ちょっと計算してみた
・ここまでのひとつでも足跡を残した職人の総数
83人(シリトリのぞく)
・全体のSS総投下数
約680作品(一応投下数だが連作関係があいまい)
・作品ごとの内訳(濱中と妹、あかほんはクロスしているSSがあるのでおおまかな数)
濱中アイが約410
思春期が約230
あかほんが約25
生徒会が9
ハナプチが2
・職人投下数上位
ピンキリ氏(総数96、濱中66、思春期16、あかほん9、ハナプチ2、生徒会3)
郭泰源氏&伊東夫人(総数94、濱中68、思春期20、あかほん5、生徒会1)
トマソン氏(総数52、濱中19、思春期33)
518氏(総数42、濱中41、思春期1)
ペピトーン氏(総数40、濱中6、思春期34)
そら氏(総数39、濱中27、思春期12)
72氏(総数36、濱中7、思春期25、あかほん3、生徒会1)
この上位だけで全体の投下の約58%
昨年のセ・パ両リーグの優勝チームの勝率よりも上
さらに抜けた上位二人に絞れば全体の投下の約27%
昨年のプロ野球のリーグ日程144試合のうち40試合を完投した計算
なお昨年度の両リーグ最多完投数はダルビッシュの12
細かい数字は間違いがあるかもしれない
カップリングの割合とかエロありエロなしの割合とか投下レス数の割合とかはさすがにしんどすぎて調べられまへん
227 :
傍観者:2008/01/06(日) 11:44:04 ID:kh07xu1Z
まとめGJです。いやはや上位の職人の皆様には質・量ともに全くかなわない。
格の違いを思い知ったというか。
多い方だと本にしても数冊分になりそうですね。
皆さんどのようにネタを考えて、どのようにモチベーションを保っているのでしょう?
鬱系レイプが読みたい
エロパロの範囲内からすれば欝系もレイプ系もありなんだろうけど、ここは誰も手を出してないね
氏家の作風に合わない、かつキャラが酷い目に遭うのが見たくない書きたくないということなんだろうけど
(本当はその「キャラが酷い目に遭う」というのがいわゆる興奮ポイントなんだろうが)
そう考えるとエロはエロでもこのスレは健全エロスレだなぁと思ったり
多少ならレイプ物をありませんでしたっけ?アヤナが男数人にミサキを犯させるようなの。
ヤンデレ好きとしてはそういうの呼んでみたいな
逆に興奮する
ただ、一方的にどっちかが幸せになったりする展開だと作者が叩かれそうだから、リスクはあるよね
>228-231
これも時々出る話題だな
郭氏「ずっとずっと…もっともっと」
トマソン氏「暴走」
あたりをどうぞ
妹最終巻は250回記念のカラーページがモノクロなのは残念だけど、ラストのページのカナミの笑顔にやられたw
ああ・・・しかしホントに終わっちゃったんだなぁ
一気に実感出てきた
カバーにも書いてあったが皆は俺たちの妄想の中で生き続けるんだなぁ
ウィキ編集しようとしたらIDを求められたわけだが
登録しなくちゃならんのか?
>>226 SS総数や個人投下数もたいしたものだが、一番凄いのは足跡を残した職人数だと思う
有名なアニメや有名なギャルゲならともかく、中堅級のマンガ家の作品に何故ここまで‥‥
全盛期は触発された人が次々参入してきたからな
まあ冷めると次々撤退していったわけだが
少なくとも職人には恵まれたスレであるとは言えるでしょうな
氏家漫画にはヤンデレ、修羅場に向いてそうなキャラが多いよなw
久々に全巻読破したんだが
二巻までのカナミのブラコンっぷりはいいもんだ
なんか随分前にもこんなこと書いた気がするけどまあいいか
おはようございます。早速ですが今年最初の作品を投下させていただきます。
タイトルは「2008年正月」で。
2008年正月−
カナミ、アキ、マナカ、ショーコの四人が家に集まっている。テレビはショーコの
たっての希望でNHK教育のウィーンフィルのニューイヤーコンサートをつけている。
「あーあ、私クラシックには興味ないのに」
「まあまあ、アキちゃんそんな事言わない」
「たまには芸術に触れるのもいいと思いますよ」
などと話していると、テレビから誰もが聞いた事がある旋律が流れてきた。
「あーっ、これは私も聞いた事ある」
「よく運動会で流れるよね」
「三時のおやつは文明堂のCMでも使われていますね」
などと三人が話している中ショーコが、
「これ作曲した人ってバックでやるのが好きだったのかしら」
などと訳の分からない事を言い出した。すると突然アキが紙に何事か書くと、
「これを見ろー!」
と言ってショーコに突きつけた。
「あれ、アキちゃんクラシックには興味無かったんじゃ?」
「ツッコミの本能がそうさせたんですよ」
その紙には、
× often back
○ offenbach
と書かれていた。
以上です。今年初投下も小ネタでしたが。
実際に流れたのはヨハン・シュトラウス作曲「天国と地獄のカドリーユ」ですが、
その元となったのがオッフェンバック作曲「天国と地獄」です。
住人、そして職人の皆さん今年もよろしくお願い致します。
乙です
氏も長いですね、現役では郭氏の次くらいじゃないですか?
今後も頑張ってください
おいら氏家の妹スレからここに来て、そして満足しきっていたので他のこの板のスレ見て
いなかったのだが、やっぱりここって恵まれているの?ともあれ職人産達は素晴らしいなあ。
他のスレ知らずに偉そうに言うが、前にも誰かが言っていたように元の氏家ワールドと
調和する物語の数々が素晴らしい。ペピートーン氏のやつもアキの突っ込み顔が目に浮かぶ
ようですよ!そしてそれでいてちゃんと独自の色づけもされてるわけで。
トマソンです。
ピンキリ氏、郭氏乙であります。今年も二枚看板は健在ですね。
さらにペピトーン氏、乙です。クラシックにも造詣が深いとは、趣味が片寄りすぎてい
る当方としてはうらやましい限り。
さて、シンジの夢十夜、その第九回。ナツミ編です。
多少レイプっぽいところもあるので、好きでないかたはご注意。
では投下。
246 :
トマソン:2008/01/09(水) 01:30:33 ID:jTz4KbBb
携帯より
なぜかPCから書き込めなくなりました。規制?
また後日。
247 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 01:41:26 ID:gc4bvJhV BE:533757863-2BP(0)
なんという生殺しw
期待して待ってます
ワクテカして待ってます
しかしまたぞろ2ちゃん停止情報がきてますね
もう毎年の恒例行事
トマソン氏待ち!
トマソンです。
何が起こったのかよくわかってませんが、改めて。
シンジの夢十夜、第九回。ナツミ編です。では投下。
紫煙
携帯から自己支援までしましたが
駄目みたいです。
一日1レスしか書けないのかあ?
>トマソン氏
ではちょっと試してみます
あ
こちらは連投出来るみたいですね、原因は何なのでしょうか。
ピンキリ氏、テストありがとうございます。
やっぱりリモホに依存するのかな。
あれ行けた。
怪しいけど、まあでは改めて。
こんな夢を見た。
「ねえ、シンジ君」
ある日の午後のこと、教室でぼーっと外を眺めていたシンジに話しかけてきたのは、
同級生にして風紀委員の相方でもある今岡ナツミ。
いつの間にか、ずいぶん髪が伸びているが、先端の外ハネはそのままだ。
「今岡? 髪、伸ばしたのか?」
「うふふ……どお? この前、女の子が髪をかきあげる仕草に魅かれるって、言ってた
よね」
ナツミは挑発するように身をくねらせ、焦らずゆっくりと、見せつけるかのように髪
をかきあげる。
「あ……」
微笑みを浮かべ流し目をくれるナツミは、シンジの心臓が跳ね上がるほどに魅力に溢
れていた。
が、そんなこととはつゆ知らない友人が一人、そこへやってきた。テカテカした顔に、
手にはエロDVD。ご存じ、新井カズヤ。
「おーいシンジ、使ったよ〜。このナースもののDVD,すげえ良かったぜ〜」
彼としては、シンジの秘蔵のDVDを借りて、返しに来ただけだったが……空気読め、
カズヤ。
「学校でそんなもん出すなっ!」
ナツミの体が躍動した。右足を踏み切り、全身をばねのように使い、跳ね上がる。空
気を切り裂いて右の拳が天空を突き上げ、カズヤの顔面を捕らえた。
そこだ、昇〜○〜拳!
なぜか幸せそうな表情でカズヤは吹っ飛んだ。
一方のナツミは、『You Win!』とでも合いの手を入れたくなるほど、空中か
ら見事なフォームで着地した。だが、その刹那。
バリッ。
「あ……」
カズヤが取り落としたDVDの上に、偶然にも着地してしまったナツミ。校内履きの
踵がDVDのケースはもちろん、銀色に輝くディスクそのものをも破壊していた。
「ああああっ! ごめんなさいカズヤ、壊すつもりは……」
そうと気づいたナツミは平謝りに謝った。
「いや、俺のじゃなくてシンジのだから……」
数秒間ボロ布になっていたカズヤが、絆創膏一枚で完治して立ち上がる。まったくタ
フな奴である。
「あ、あああ〜……」
一方の秘蔵DVDを壊されたシンジ、こちらは呆然自失。
「あ、あの、ごめんなさい、城島君……あの、弁償するから……」
「いや……あの、これ今じゃ買えないんだ」
それもそのはず、これは発売三日で発禁になったいわくつきの過激バージョン。いや、
たとえ買えるとしても、ナツミには無理というものだ。
「ああ……ど、どうすればいいの……あの、城島君、私に出来ることならなんでもする
から……」
悪いのは教室で、それも女の子の前で堂々とこんなものを出したカズヤという気もす
るが、ナツミが責任を感じるのも無理はない成り行きではあった。
さて放課後。教室には今やシンジとナツミの二人だけだ。
ナツミに何をさせるか、あれからシンジは悩み抜いていた。
(DVD! DVD!)
悩んでいる間中、間断なく、シンジの脳内でこの掛け声が鳴り響き続けていたのだ。
これほどの美少女が、なんでもする、と言っている。まさに千載一遇のチャンス、シン
ジの煩悩が全開になるのも当然だが、なにしろ相手は最強の女の子。ご機嫌を損ねて殴
られでもしたら、こちらの命が危ない。
だが……それでも、あのナツミを自由にできるとしたら……。
結局、防衛本能より欲望が勝ったのは、思春期男子として当然の成り行きであろう。
「なあ、今岡。DVDの代わりだけど……その……」
覚悟は決めたつもりだったが、いざ口にしてもし殴られたらと思うと、やはりシンジ
の心は怯んだ。
(……逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ)
落ち着けシンジ。というか、それは別のシンジだ。
「なあに?」
今ではすっかり落ち着いたナツミは、穏やかな瞳でシンジの言葉を待っている。
「お前を……その、なにもかも……見たい」
飛んでくる拳を予測して、目を閉じて体をこわばらせたシンジだったが、何も起きな
かった。
シンジがこわごわ目を開けると……。
ナツミははっとしたように両手で胸を押さえ、シンジの思わぬセリフに戸惑いの表情
を浮かべていた。彼はどちらかといえばガツガツしたタイプではないとナツミは思って
いた、いうかそれは、強烈な奴(=カズヤ)が近くにいるせいで目立たないだけだった
のだが。
そのシンジが、自分の体を?
髪をかきあげる仕草が好きというシンジに合わせ、髪を伸ばしてまでモーションをか
けたナツミである。シンジが、自分の魅力を認めてくれているのなら……。
「いや、無理にとは言わないけど……その……」
じっと見つめるナツミの視線に耐えきれず、言い繕うシンジ。所詮ヘタレだ。
「……いいよ……見るだけなら……」
ナツミが浮かべた表情は、乙女らしい恥じらいと、自分の魅力を認めてくれた男性に
対する信頼、そしてどこか母性を感じさせた。
「え……今岡……」
こくんと頷くナツミの仕草に、シンジは生唾を飲み込んだ。
おや
これはもしかしてまた
支援
遅くなったが紫煙
265 :
トマソン:2008/01/10(木) 00:37:22 ID:/l0hWo9G
携帯より。
色々試したが、ダメみたいです。続きは明日に。支援ありがとうです
うーん、なんでしょうな原因は
なんか職人控え室でも似たような話題で盛り上がって?たけど
いったいなんじゃろね
どんなエラーが表示されます?
シンジと共に飲み込んだこの生唾をどうしてくれる
>>268 トマソン氏描く所のナツミが癒してくれるよきっと!!張り倒してくれる、の間違い
かも知れないが。
トマソンです。
再度挑戦。
>267
とくにメッセージは出ません。使用しているギコナビ君は、投稿できたつもりでいる
ようです。
なおリモホはODNですが、規制情報スレに試しに書き込んでみても マークは出ないので、
リモホ規制ではないのかと。
ともあれ投下。>262 から続いて読んでちょ。
とはいえ、いつ誰が入ってくるか分からない教室ではさすがに無理というものだ。資
料室を覗いてみたら加藤先生が調べ物をしていて使用不可、ではと理科準備室に行って
みたら、廊下にいるうちから小宮山先生の悩ましげな声と男子生徒とおぼしき荒い息使
いが聞こえてくる始末。
結局、二人は体育倉庫に落ち着いた。
床にマットを敷くと、制服のまま、二人はしばらく無言でたたずんだ。
「それじゃ今岡……いいかい」
「ん……でも、やっぱり恥ずかしいな……」
ゆっくりと時間をかけて、ナツミが制服を脱いでゆく。セーターはどうということも
ないが、ブラウスのボタンに指がかかると、ナツミはさすがにためらいを浮かべた、だ
が一つづつ、着実にボタンが外れていく。かすかに開いた前から、素肌がちらちらと覗
くのがなんともいい眺めだ。
「ああ……」
ボタンを外し終わったナツミがしばし逡巡し、そして意を決したように前を開く。輝
くような素肌が一気に面積を広げた。
ついで腕を抜くと、ブラウスが少女の体を離れ、ブラジャーを残してナツミの上半身
があらわになった。きゅっとくびれたウエストに、あるべきところに十分にある胸の隆
起、健康的な肩のライン。見事なプロポーションだ。
シンジはもう荒い息をついている。
「……今岡……綺麗だ……もっと見たいよ……」
「もう、馬鹿……」
ナツミの両手が後ろに回り、ブラのホックにかかった。だがそこで乙女らしい恥じら
いを浮かべたまま、手が止まってしまう。
思わずシンジの口をついて──。
「DVD! DVD!」
「……? なに、それ?」
優等生のナツミはそんなネタは知りません。
「え、えーと……いや、なんでもないよ」
滑ったシンジはごまかそうと手を伸ばし、ナツミの胸を覆うブラのカップをくいっと
持ち上げてしまった。
「あっ……」
ぽろりとはじけ出た、ナツミの乳房。サイズでいえばアキや加藤先生には一歩及ばな
いようだが、均整のとれた、新鮮で柔らかそうな膨らみは、バランスも色艶も、それに
ツンと上を向いた色の薄い乳首も、見事なまでに美乳の条件を満たしていた。
「や、やだ……そんなに見ないでよ……」
シンジの嘗めるような視線に耐えきれず、ナツミが両手で胸を隠す。その隙をついて、
たおやかな肩にまとわりつくブラジャーをシンジが抜き取った。
「今岡……」
シンジが優しくナツミの体をマットに押し倒した。胸を隠す少女の手を取り、それぞ
れ指を絡める──指と指の間は結構な性感帯なのだ。
「あ……ダメ、見るだけでしょ……あっ……」
シンジはもう一杯々々で答える余裕はなかった。ナツミの両手を左右に広げて優しく
マットに押し付けると、絡めた指はそのままに、シンジは目の前に一杯に広がった美乳
にむしゃぶりついていった。
シンジはまずは美しいお椀形の隆起の間に顔を埋め、思う存分に香り立つ匂いを嗅ぐ
──石鹸の匂いと、ごく控えめなファウンデーションの匂いと僅かな汗の匂い──これ
がナツミの体の匂いなのだ。
ついで、柔らかく温かいすべすべの肌に舌を滑らせ、円を描いてゆっくりと隆起を昇
り、頂点へ舌を近づけていく。
「ああっ……ん……」
可愛らしい乳首に吸いつかれ、ナツミが甘い吐息を漏らした。
「ダメ、見るだけ……見るだけだよお……あはぁ……」
小さな突起を甘噛みされて身をもがくナツミだが、もはや抵抗には力がなかった。
シンジがぐいと乳房を搾り出して先端の乳首をチロチロと嘗めてやると、ナツミはた
まらず声を漏らし、固く目を閉じて体験したことのない感覚に耐えた。
なおも乳房を楽しみながら、シンジはナツミの手を放し、下半身に手を伸ばしていく。
「あっ……だ、駄目ぇ……エッチ……」
少々暴れたため、ナツミのスカートはぎりぎりまでまくれ上がり、裾からむっちりと
締まった太腿の付け根までが覗いている。その象牙色の肌にシンジの手のひらが吸い付
き、やわやわと円を描いて触れるか触れないかの強さで撫で回す。
シンジの愛撫にナツミは鳥肌が立った。一体どこまでいったら許してもらえるのか?
「ね、ねえシンジ君、もういいでしょ……」
羞恥に頬を染め、訴えかけるような目を向けるナツミに、シンジは少しばかり意地悪
な笑みを浮かべた。
「……DVD、割ったよね」
「う……ひどいよ、シンジ君……」
ナツミは固く目を閉じて、なすがままに身を任せるよりなかった。
「いい子だ、今岡……」
太腿の感触を楽しんでいたシンジの手が、スカートを思い切り捲り上げた。
「あっ……」
純白のショーツが上のラインまで丸見えになり、たまらずナツミが両手で股間を隠す。
「それじゃ見えないよ、手をどかすんだ……」
「だ、駄目ぇ……」
いやいやをするように顔を左右に振るナツミだが。
「……DVD」
耳元でシンジがささやくと──おずおずと、少女の手が引っ込んでいく。
「ああ……お願い、もう、許して……」
ナツミの手を優しく導き、枕よろしく頭の後ろに回してやると、シンジは改めてとっ
くりとナツミの姿を眺めた。
羞恥を含んでマットに横たわったナツミの姿は、上半身は一糸まとわぬ裸、下半身は
スカートを思い切り捲り上げられ、清楚なショーツ一枚と白の靴下のみ。ぴっちりと閉
じられた、すらりと伸びた両脚は見事なまでに象牙色に輝いていた。その中で、さきほ
ど丹念に可愛がられた乳房と、撫で回された太腿とがかすかに上気してほんのりと赤く
染まっている。
「綺麗だよ……今岡……」
小さなフリルがついた純白のショーツに、シンジが焼けつくような視線を注ぐ。薄い
布切れの向こうにほのかに透けて見える翳りがなんとも扇情的だ。そして、その下には
ナツミの女の部分が息づいているはず──。
あっさりと我慢の限界に達したシンジは、ショーツの縁に指をかけた。
「えっ、あっ……ああ……ダメぇ……本当に、見るだけだからね……」
するりとショーツが落ちる。身を固くしながら何も出来ずにいるナツミの脚から、小
さな布が抜き取られた。
今やナツミが身につけるのは、腰にまとわりつくスカートとソックスだけだった。
「ああ……」
シンジは激しい鼓動を覚えながら、ナツミの裸身に見とれた。さまよっていた視線は
やがて、やはりその股間に吸い寄せられる。黒々とした繊細な翳りをたたえた、秘めら
れたる女体。彼が最も見たいところは、固く閉じられた太腿にかろうじて隠されていた。
「そ、そんなに見ないでぇ……」
羞恥のあまり膝を畳んだナツミに、シンジが容赦のない指示を出す。
「今岡……ちょっとだけ、脚を開いて……」
「きゃっ……お、お願い、もう勘弁してぇ……」
シンジは膝に手をかけ、たたんで固く閉じられた少女の脚をそっと開こうとしたが、
さすがにナツミは力の限り抵抗し、容易には行かなかった。
「駄目、駄目、だめぇ……」
「もう一度だけ言うよ。……DVD」
「ああ……」
とうとう、ナツミは泣き出した。それでも固く閉じられた両脚が、おずおずと少しず
つ、左右に割れていく。
(ああ……早く終わって……)
結局のところ、彼女はシンジが満足するまでは解放されないのだ。シンジのことは嫌
いではない、が、流石にこれほど恥ずかしい思いをするとは……。
「もう、もう無理だよ……これくらいで……いいでしょ……」
膝の間をほんの5センチほど開けたナツミが許しを求めたが、もはやシンジが止まる
はずもない。
「思い切り開くんだ」
「ああ……」
シンジの断固とした返答に、ナツミは羞恥に体を震わせながら、言われるままに脚を
開いていった。
やがて、シンジの顔前に蠱惑的な眺めが広がった。
むっちりと締まった白磁の太腿がすっかり開き、その付け根にあくまでも漆黒の翳り
がたたえられている。それが頼りなく隠そうとして隠しきれずにいる、周囲よりわずか
に色が濃い、ぷっくりした下の唇。その真ん中にひそやかに息づく縦に走るクレバス。
男性を受け入れるに十分に熟し、だがどこかまだ固い蕾を思わせる新鮮な媚肉だった。
──これが、ナツミの……体──。
痛いほどに張りつめた男根をズボンの前から取り出して楽にしてやると、シンジは目
の前に広がる秘密の花園に顔を寄せ、くんくんと匂いを嗅いだ。奇妙な、混じり合った
匂いの正体は、石鹸か、汗か、おりものか、それともほかのものか。
(……ああ……一体、いつまで……)
あまりの恥ずかしさに、ナツミの体が細かく震えた。いつも明るく社交的な彼女だが、
特定の彼氏を作ったことはないし、物心ついて以来、異性に体を見せたこともなかった。
だが、今のナツミは自ら大股を開いて女体の全てをシンジに差し出しているのだ。
秘所にシンジの荒い吐息がかかる。股間に顔をうずめるシンジのあまりの痴態に、ナ
ツミは全身が総毛だった。が、彼が満足するまでは、言いなりになるしかないのだ。
「ああ……駄目ぇ、恥かしい……そんなに近づけないで……」
「薄暗いから……こうしないと良く見えないんだよ……」
焼け付くような視線が秘奥を這い回り、鼻先が割れ目をかすかになぞっているのを
はっきり感じながら、ナツミは何も言えず、固く目を閉じ、ただ羞恥に耐えていた。
玄妙な匂いを存分に嗅ぐうち、シンジの中に一気に衝動が突き上げてきた。
──犯したい!俺のものにしたい!
「……もう、見せるもの、ないよ……もういいでしょ……えっ……」
シンジが顔を上げたのを感じ、涙が溢れた目を開け、マットに手をついて起き上がろ
うとしたナツミだったが、シンジと目が合った瞬間に身を凍らせた。
かつて見たこともないほど血走った目に射すくめられ、動けなくなったのだ。
カズヤにセクハラを受けることはしょっちゅうだし、なんとなくエッチな視線を受け
ていると思うことも何度もあったが、これはまったく違うものだった。今のシンジの目
は、女の体に今まさに挑みかかる男性にのみ可能な、欲望をあからさまにたたえ、狂気
じみた獣の目だった。
シンジはおびえて動けずにいるナツミの両手を取り、さっきと同様に両手をともに五
本の指を丹念に絡めて、マットに押さえつける。腕を封じた上で、彼はナツミの美しい
体に覆いかぶさった。
「え、あっ、な、何を……」
「……ごめん今岡」
「えっ、ちょ、ちょっと駄目! だ、だって、見るだけっていったでしょ!」
「もう、止まらないよ……」
仰向けに横たわった少女の全身を、たくましい体が組み敷いた。
あわてて脚を閉じ合せようとしたナツミだが、もう手遅れだった。いかに強いといえ
ども女の子、両手を押さえられ、割られた両脚の間に男性の腰を受け入れ、体ごとのし
かかられては、暴れるだけで跳ね飛ばすことは出来ない。
「あーっ!やめてぇっ!」
獣欲を一身に受けたシンジの男根が、熱い火柱となってナツミの体にあてがわれる。
いきり立って血管を浮かび上がらせたグロテスクなそれが、十分に濡れてもいない少女
の割れ目を強引に割り、中に侵入していった。
「ひいいーっ!」
奇妙に固く熱い何かに強引に貫かれ、鋭い破瓜の痛みがナツミの体を走る。薄暗い体
育倉庫に、痛々しい悲鳴が響いた。
はっきりした抵抗感を突き破り、シンジがゆっくりと男根を沈めると、ナツミの体か
らがくりと力が抜けた。
──あの今岡が……やっと……俺のものに──。
シンジは感動と快感に頭が真っ白になった。彼の男性自身を受け止めたナツミの体は、
それを暖かく包み込み締め付けながら、どこかまだ未成熟な感じがする。潔癖な体が挿
入に反発しているような、力を抜いたらすぐにでも押し出されそうな、そんな感じだ。
──だが、それがまたいい──。
強引に犯しているというその征服感がまた、シンジをいやが上にも高揚させた。
「むっ! や、やだぁっ!」
整った顔をゆがめて痛みに耐えるナツミに、シンジは顔を近づけて唇を奪おうとした
が、ナツミは顔を左右に背けて、いやいやをする。代わりに頬、耳たぶ、首筋とところ
構わずキスの雨を降らせてやるうち、だんだんとナツミの体内が滑らかになってきた。
強引な挿入だったが、それでも少しずつ泉が湧いてきたのだろう。それにつれ、拒絶
反応を示していた幾重もの花びらが、異物を排除するか、それとも受け入れて絡みつく
かを迷っているかのように、玄妙に蠢き始める。
「うっ……」
少女の体を存分に味わう余裕もなく、早くもこみ上げてきた射精の予感に、シンジは
ナツミの熱い狭く体の中に、力の限りに剛刀を突きこんでいった。
「今岡、はぁ、今岡……すげえよ、今岡……」
「や、やめてぇ……痛い、痛いよ……」
がくんがくんと力任せに揺さぶられ、ナツミは弱々しく抗議の声を上げる、が欲望に
囚われひたすら快感を貪る今のシンジには、ナツミの哀願も耳に入らなかった。
やがて、シンジの一物がさらに膨れ上がる。
「ううっ……」
どくんどくんと、シンジの欲望の汁が弾け飛んだ。
「あーっ……」
ナツミはまだ快感を感じるには程遠かった。意識は混濁しかけている──だが、鈍い
痛みの中、なにか熱いものが体の芯に注ぎ込まれたことははっきり感じていた。
しばし荒い息をついていたシンジが、ようやく体を離す。ナツミは半ば痴呆状態に陥
りながら体を起こし、下半身を見やった。
……犯され……た……あの熱いものは……これ……?
まだ痛みと異物感が残る股間から、ドロリとした白く濁った液体が垂れ出している。
その中にところどころ、こちらはナツミ自身による液体が混じっている。それは処女
への決別を示す、美しい純潔の証だった。
「はぁ、はぁ、ごめん、今岡……はぁ、でも素敵だった、よ……」
余韻を楽しみつつ、改めてナツミに腕を回そうとしたシンジだったが。
「ああ……あああ……な、中に……」
ナツミは自分が失ったものを認識し、雷が落ちたようなショックを受けた。
たかがDVDを壊して、言いなりになったがために──。
何もかも見られ、大切に育んできた処女を犯され、あまつさえ、避妊もなしに体内を
男の精で穢されたのだ。ナツミの理性が飛んだ。
「ばっ……馬 鹿 あー ! ! ! !」
ナツミの体が跳ね上がり乱舞した。幾多の残像を残して、ナツミの拳が、蹴りが空気
を切り裂く。あ〜たたたたたたたたたたたたたぁ!
「たわばぁっ!」
数え切れないほどの攻撃を叩き込まれ、シンジの体は空中に浮き上がりきりきり舞い
してすっ飛び、倉庫の壁に叩きつけられ床に落ちた。
彼は残念ながらこれを楽しめるほどドMではない。全身に激痛──というより、あま
りに強烈な圧力に潰されているようだ──を感じながら、意識が遠のいていった。
「お兄ちゃん、朝だよ〜」
翌日の朝。階下からのカナミの声に、シンジは目を覚ました。
ベッドから落ちた状態で床に横たわり、全身に軽い痛みを感じながら。それでも股間
のテントは健在だ。
(はあ……ベッドから落ちても覚めなかったか…)
我ながらいいネボスケぶりだ。
(それにしても……今岡、最高……たまにはSもいいな……)
またしてもいい夢だった。最後はちとミソがついたが、気の強い女性を屈服させ、思
うがままに楽しむ、どちらかといえばMの彼にはそんな楽しみ方はまた新鮮だった。
そして、強いというだけで敬遠していた今岡ナツミの、しおらしく頷いたときのあの
素直さ。恥じらいながら、一点のシミもない体を差し出すあの表情。なにより……限り
ない歓びを与えてくれた、あの肉体。
思えば、今までもったいないことをしていたものだ。
(今日から……本気で口説いてみようかなぁ……でもやっぱり殴られたらコトだし……)
結局、思考は振り出しに戻った。シンジは無駄に思い悩みながら起き上がる。
(ん〜……ずいぶん夢も楽しんだけど…………)
このところ、充実した睡眠生活を送っているシンジだったが、昼間については少々、
悩みがあった。
普通に暮らしていてもついエロ思考にのめりこんでいる自分に気づき、ハッとするこ
とが多すぎるのだ。
妹の友人達に同級生、高校の先生に従姉妹の友人と、身の回りの女性を片っ端から妄
想のおかずにしていれば、それらの女性が目に入るたびについ妙な思考が浮かんでしま
うのも自然といえば自然なのだが。
それにしても、このままでは日常生活に差し障りが出そうだ。
(……ぼちぼち、潮時かな……少し惜しいが……)
シンジの夢もそろそろ地平線が見えてきたようだった。
(ふむ、では最後はドSになってみるかな……よし……)
以上。
題名は「シンジの夢十夜 〜第九夜 ナツミ編〜」で。
本当はせっかくナツミの髪も長くしたところで、7巻表紙の髪コキネタを入れても
良かったのですが、本番シーンを書いてしまったため断念。
パンツを脱がそうとするが激しい抵抗にあう
−>諦めて髪コキで我慢。最後は顔射
−>ぶっかけられたナツミ、キレて成敗!
なんてのもありだったかな。
控え室の書き込みを参考に、改行だけだった最初の行にスペースを入れたら
何のことはなく、うまくいきました。お騒がせしました。
……これ、もしかして常識?!
次回はやっと最終回の第十夜。最後はやはりこの娘、カナミ編です。
では。
GJ!郭氏・ペピトーン氏・ピンキリ氏・トマソン氏の四天王が久しぶりに揃った!
乙です
今朝方に2chがリフレッシュのために数時間止まるらしいけど、PINK板はどうなるんかな?
トマソン氏GJ!
氏のSSは大好きです
今後もがんばってください!
機動戦士乙ガンダム!
生徒会以外にもうひとつ、月刊でいいから氏家に連載持ってほしいなあ
誰か鬼畜修羅場ヤンデレイプもの書いてくれないかな
逆に考えるんだ
ないならいっそ俺が書いてやると
そう考えるんだ
おはようございます。やっと形になりましたので投下します。
タイトルは「おかしな二人 第七話 目を閉じておいでよ」で。
小笠原高校三年生の教室−
教室では化学の授業が行われていた。ちょうど授業時間が終わった時にカズヤが教室に入ってきた。
その姿を見た小宮山が、
「どうしたの新井君?もう授業は終わりよ」
「スミマセン、学校には来てたんですけど、あまりに眠たくてさっきまで保健室で寝ていたんです」
「そんな遅くまで何やっていたの?まさか、例の彼女と一晩中エッチしていたとか?」
「……はい、してました」
否定する様子もなくカズヤはあっさり答えた。すると小宮山は俄然目を輝かせて、
「ふーん、そうなんだ。ねえねえ、どうだったの?聞かせてよ」
カズヤに迫った。カズヤはやや疲れている様子だったがまんざらでもなさそうに話し始めた。
「昨日彼女から電話が掛かってきてさ、“今日の夜大丈夫?”って聞かれたから
早速会いに行く事になったんだ。ただ、次の日も学校があるし、場所も結構遠いからママチャリに乗って
行ったんだよ。そして待ち合わせ場所で彼女を拾ってから二人乗りでラブホに向かったんだ」
「ママチャリに二人乗りしてラブホ行くなよ…」
「で、今度は彼女が道具を用意してくれたからさ、早速着替えてもらってさ、女王様スタイルに
なってもらうんだ。彼女がオレに目隠しをしてから手錠を掛けて、
“はい、動いちゃだめよ”
“動けません”
即答しちまったね。こっちは既に興奮してるからさ、仰向けになったらペニスがビンと
上向いちゃってさ。何するのかと思ったらタマごとぐりぐりと踏みつけてくるんだ。
“やらしい男ね。もう固くなってるじゃない”
“は、はい、もう興奮してます”
そう答えたらもっときつく踏んでくるんだ。
“これだけ踏んづけてるのにどんどん固くなってきているじゃない。アンタは思ったとおりの奴隷ね”
オレも思ったとおりの女王様と思ったよ。しばらくしたら足を離したんだけど、こっちは目隠しされてるし、
次に何されるか分からないからスリルがあって、それがまた興奮するんだよ。
そしたらポタ、ポタと熱いものを感じてさ、ああ、ロウソクを垂らされてるんだって分かったよ。
乳首とか、腹とかにいっぱい垂らしながら、聞いてくるんだよ。
“アンタはどうされたいの?”
“好きなだけいたぶってください!″
ま、オレだったら当然そう答えるわな。
ロウソク攻撃が止んだと思ったら今度は思いっきりムチで叩かれたよ。ほら、
ここに痕が残っているだろ」
カズヤがシャツをめくると赤くはれ上がった痕が至るところについていた。
(うわ、痛そう…新井君、平気なのかなあ…?)
「おまけに罵詈雑言も浴びせてきてさ、興奮する一方よ。叫ぶんだ、
“この変態が!”
とかね」
「あー、それは彼女の言う通りね」
「しばらくムチでいたぶられていたんだけど、
“早くいきたい?”
って聞いてきたから首をブンブン縦に振っちゃったよ。
“じゃ、いかせてあげる”
って言いながら今度はオレをうつ伏せにするんだ。何をするのかと思ったらオレのケツの穴に
ローションか何かを塗ってアナルバイブを差し込んできたんだよ。あれは背骨から
突き上げてくる感じだったなあ。痛いのと気持ちいいのが同時に来るというのか。何せ初めての
アナルだったから裂けないかどうかは心配だったけどな。まあどうにか入ったけど、
動かされた時はたまらず叫んじまったよ。
“ああーっ、ボ、ボク、バカになりそうです!”」
「アンタもともとバカじゃん」
「でバイブをズコズコ出し入れするのと同時にペニスをしごいてくるんだよ。
まあ、極力我慢はしたんだけどあの二穴攻撃は効くな。
“ボ、ボクもういきます!”
たまらずそのままベッドの上に出しちゃったよ。で、一通り終えるとようやく
目隠しと手錠を外して今度は彼女が、
“よく頑張ったわねえ、ご褒美をあげるわ”
といってパンストを穿いてくれたんだ。だから今度はオレが彼女の脚に頬擦りするんだ。
ズリズリとした感触がまた気持ちいいんだ。そしてから全部舐め回すんだ。
もちろん足の指も忘れずにな。そしてから一気にビリビリ引き裂くんだ。もちろん股間は出るようにね」
「ねえ、どうやるの?これで実演してみせてよ」
小宮山は女性用の下着の広告を取り出した。予め切り取っておいたらしい。
(何でそんなもの用意しているんだ?)
カズヤはそれを受け取ると吸い付いたり舐め回す。
「こうしてだな、最後は一気に引き裂くんだよ」
引き裂いた…つもりだが唾液で湿っているので音もせず紙は破れた。
その紙切れを放ると床に張り付いた。
「で、アソコは特に舐めまくったよ。しばらくしたら舐め回したのが効いたのか
トロトロって液体が湧き出してくるんだ。そのうちに彼女が、
“さ、そろそろ入れていいわよ”
オレも既に回復してたからさ、一気に中に入れたよ。
“ほら、私のこと気持ちよくしてみなさい”
って言うからひたすら突きまくったよ。いやー、相変わらず声はデカイんだ。“ああーっ”とか…」
「声まで再現しなくていい」
「散々突きまくっているうちにオレも限界が近づいてきたからさ、
“ああ、もういきそうです!”
“何、もういきそうなの?我慢しなさい”
“そんな事言ってももう限界です”
さすがに中に出すのはヤバイから抜こうとしたらなんと、
“しょうがないわねえ、今日は大丈夫だからそのまま出していいわよ”
だってよ!遠慮なくそのまま彼女の中にドクドクって出しちゃったよ。
いやー、本当にラッキーだったなあ」
「うわ…きたない…」
ケイはショックを受けている。明らかに今の話は刺激が強すぎたようだ。
「最後の一滴まで中に出しちゃったよ。そしたら休む暇もなく、
“ほら、アンタが出したものでしょ、口でちゃんと掃除しなさい”
ってオレの前に仁王立ちするんだ。奴隷たるもの当然言われた通り口で掃除し始めるわけだ。
するとドローッとした液体が出てきてさ、オレのものと混ざってるのがはっきり分かるんだ。
とにかくすごく出るんだけど、ちゃんと一滴漏らさず飲んだぜ」
「お前、自分に顔射されてるのに楽しいのか?」
「分かってないなあ、それがまた興奮するんだよ!」
(自分のモノなんて飲む勇気なんかありません)
「“コラ、自分だけいって私は全然満足してないわよ”
って早速迫ってきたんだよ、
“私が本当に満足するまで何回でもしてもらうわよ”
結局一晩合計五回やったんだよね。ようやくホテルを出たのが今日の朝という訳さ。
さすがに疲れたけどやっぱり女王様はいいなあ、おまけに五回も中に出せたし」
などとカズヤが話していると、
「皆さん…何しているんですか…」
休み時間はとうに過ぎていて、次の授業の加藤先生が呆然と立ち尽くしていた。
(ていうか、加藤先生、何気に聞き入っていましたよね?)
加藤先生の声が解散の合図になったのか、ようやく小宮山も出て行き、生徒達もそれぞれの座席に戻った。
ふと床に目をやると、先程カズヤが舐め回した下着の広告の紙切れがへばりついていた。
(汚いな…カズヤの奴、後でちゃんと掃除しろよ…)
夕食時の城島家、
「お兄ちゃん、最近カズヤくんが面白い話してるってね」
「…どうして知ってる?」
「小宮山先生が言ってた。ねえ、お兄ちゃん、今度私にも聞かせてよ」
(小宮山先生もおしゃべりだなあ。それにしてもカナミの奴もそんな事に興味もつなよ…)
第七話 おわり
以上です。やや急ぎ足なところはあったと思いますが、これ以上先延ばしにすると
フェードアウトしそうだったもので…
次回が最終回になりますが、あとは細かいところを詰めるだけなので今週中には
投下できると思います。
では、今回はこれにて失礼させていただきます。
乙でございます!
GJです。
これからも頑張って下さい。
寂しいなあ
みんな元気かー
今、職人住人ROM専あわせて何人いるんだ?
ノシ
ノシ
とりあえず前スレが未だに埋まってない件
ノシ
ノシ
まだまだこれなら大丈夫か
トマソンです。
さて、シンジの夢十夜も最終回。最後はやはりヒロイン登場、カナミ編です。
では投下。
こんな夢を見た。
(……なんか暑いな……ん?)
自室で気持ちよく寝ていたシンジが、なんとなく寝苦しさを覚えて薄目を開け、隣を
見ると──。
(……ぬおっ!?)
そこには、妹のカナミが寝息を立てていた。薄闇のなか、安らかに眠る小さな顔がぼ
おっと浮かび上がっている。見慣れた面体だが、なかなか可愛い。
(……そういえば……)
就寝前の会話を思い出す。
『今夜も寒そうだな〜』
『じゃあ、今晩一緒に寝ようよ』
『え? そりゃ一緒に寝たほうが温かいかも知れんけど〜、高校生にもなってなあ』
『え〜でもトイレに行く手間が省けていいと思うけど』
『俺はシビンか!』
アレは我ながら久々にストレートな突っ込みだった。アレを受けても忍び込んでくる
とは、わが妹ながら、いい根性をしている。
正体が分かれば、寝苦しいというよりも、心地よい温もりではあるのだが……だから
といって、年頃の娘が男の布団に入ってきていいわけがない。おまけに、寝相の悪いカ
ナミのこと、ほっそりした両脚がシンジの脚に絡まっているわ、至近距離からの寝息が
シンジの顔を生暖かくくすぐるわで、結構な刺激だ。
「こら、カナミ……」
声をかけようとしたその瞬間。
「ん〜……お兄ちゃん……夢だからって何してんのよ……ばか(はあと)」
どんな夢を見ているのやら、とんでもない寝言を言い、なんとなく身をくねらせるカ
ナミに、シンジの中で何かがブチンと切れた。
(ええい、毎日毎日飽きもせずにエロボケをかましやがって……今日という今日は……
お仕置き、そう、お仕置きだ……)
シンジは苦心して絡みつくカナミの体を離しそっと布団を抜け出すと、カナミの部屋
と洗面所をめぐり、思いついたものを集める。
自室に戻ると、まずは暖房を最強にする──妹に風邪をひかせたいわけではない──
続いて布団の中に忍び込むと、カナミの小柄な体から自由を奪っていった。
カナミの部屋から持ち出した、超強力マジックテープと鎖からなる拘束具。なんでそ
んなものが女子高生の部屋にあるのか、という突っ込みはこの際無用だ。シンジはまず
カナミの右手首にマジックテープを巻きつけ、細い腰の下を通すと、左足をたたませて
足首と連結してやった。
続いて左手首にもうひとつを巻きつけたところで、カナミがうっすらと目を空けた。
「お兄……ちゃん?」
だがまだ寝ぼけて、状況を理解できていない。起き抜けでは体に力も入らなかった。
シンジは何も答えず、純粋に腕力をもってカナミの左手首と右足首を同様に連結して
しまった。
「えっ……お兄ちゃん、いったい……むぐっ……」
最後に可憐な唇にギャグボールを噛ませてやると、もう出来上がりだ。
「む……むうぐ……」
カナミはいまや、体の後ろでX字に両手両足を固定され、若々しい体を無防備に横た
えた芋虫だった。いくら抗議の声をあげてもくぐもった声にしかならない。
「さて……」
カナミの好きなピンク色の可愛いパジャマが、その身を包んでいる。その下には、近
頃めっきり女らしくなってきた体が息づいているのだ。
いよいよ、お仕置きの時間だ。シンジは脳内で邪な計画を反芻した。
「お前はいつもエロボケで俺を困らせてくれているが……」
シンジは鋏を手に、ベッドサイドに仁王立ちでカナミを見下ろした。
ようやく完全に目が覚めたらしいカナミは、おびえた目でシンジを見上げている。
「火遊びも大概にしないとどうなるか、今日という今日は思い知らせる。お仕置きだ」
『お仕置き』の一言に、かすかに期待の表情を浮かべる妹というのもどうかと思うが、
続く台詞には、さすがのカナミも整った顔立ちに恐怖の色を浮かべた。
「……解剖してやる……」
「む、むーっ……」
カナミの視線が、シンジの手の鋏に吸い寄せられた。
パジャマのボタンを外して、前を開くのはいとも簡単だったが、あえてシンジは鋏を
使い、カナミのパジャマの生地に刃をあてた。兄の突然の凶行にカナミは身をもがくが、
このポーズではどうにもならなかった。ジーッと悲しい音を立てながら、カナミのピン
クの寝巻きは切り開かれ、素肌が悩ましくあらわになっていった。
──思ったとおりだ。脱がすより、このほうが興奮するぜ──
「む、むっ……」
ステンレス製の鋏が時折肌に触れ、冷たい感触にカナミは身を凍りつかせる。お気に
入りのパジャマが容赦なくボロ布となるにつれ、しっとりと吸い付くような肌が次第次
第に面積を広げた。
シンジはゆっくりと時間をかけて、袖、胴と切り開く。それはまさに解剖だった。カ
エルを解剖すると、皮を切り開くにつれグロテスクな内臓が出てくるのだが、この場合、
妹のパジャマを切り開くと、新鮮な少女の肢体が悩ましく現れるのだ。
「む、く……」
控えめな臍の穴を軽くくすぐられ、カナミが身を震わせた。
時折指先ですべすべの暖かい肌を楽しみつつ、シンジは妹の体を剥いてゆく。
──ブラはどこを切ってやろうか、真ん中のヒモをちょん切ってやるのがいいか、それ
ともマニアックにカップに穴をあけてやるかな──
シンジはそんな妄想を楽しみつつ、荒い息とともにカナミの胸を開いた。
………………つけてねえ。
カナミはノーブラだった。かすかに羞恥に染まった真っ白な素肌のなかに、ほのかに
盛り上がる二つの隆起。その先端に息づく小さなかわいらしい乳首。
「……ノーブラとはな。実はお前、期待してたんじゃないか?」
カナミは、ねっとりとした兄の視線に身をすくめ、恥かしそうに固く眼を閉じて何も
言えずにいる。そのいたたまれない様子がまたシンジの嗜虐心をくすぐった。
「……それにしても可愛いオッパイだな……」
「む……ううっ……」
指先でこちょこちょと乳首を撫でてやると、カナミが可憐に身をよじる。まだ固い隆
起を掌で思い切り揉んでやると、胸を押された小さな体がベッドに押し付けられ、後ろ
に重ねられた腕がつぶれ、苦しげな声を立てた。
これでは可哀想なので、シンジは体重をかけるのはやめ、今度は触れるか触れないか
の力加減で掌を乳房に滑らせてやる。
「む、むっ……」
なすすべもなく愛撫を受け止めるカナミの白い肌が見る見るうちに上気していく。先
端の突起がツンと勃起してきたところを鋏の先端でつついてやると、カナミは冷たい感
触に身を震わせた。
「むぐーっ……」
「だが、いい感度じゃないか……」
──本当はブラを切り開いてやりたかったんだが……まあ、パンツは無残に切り裂いて
やるさ……そうだな、一思いに全体を切って……いや待てよ、その前にあそこにだけ
切れ目をいれてやったらどうだろう──
なおも妄想を楽しみながら下方に移動したシンジは、今度はカナミのパジャマのズボ
ンに鋏を入れた。
下から順に布地を切り開き、ほっそりした下肢から、可愛らしい膝小僧へと鋏がさか
のぼっていく。細いながらもむっちりとしまった太腿に達すると、カナミは強烈な反応
を示した。
「む、むううっ……」
狂ったようにもがくカナミだが、両手両足を体の後ろでX字に拘束されていては、ブ
リッジのように体を反らすのが精一杯だ。おまけに、必死に閉じ合わせていた太腿が、
暴れるほどにどうしても開いてしまう。
カナミがなすすべもなく身をすくめることしか出来ずにいるうちに、容赦なくズボン
が切り払われていく。やがて、鋏が腰にまで達した。
──どんなパンツを穿いてるかな……たっぷりおもちゃにして思い切り汚してから、一
思いに切り裂いてやろうか──
………………穿いてねえ。
カナミはパンツすら穿いていなかった。パジャマ上下がボロ布と化した今、カナミの
体を覆うものは、もう何もなかった。
「おいおい、ノーブラノーパンかよ……」
半ば呆れた声を出したシンジだったが、その視線はしばらくカナミの体を這い回った
末、やはり、カナミの女の部分に吸い寄せられた。
「むぐっ……」
カナミは固く目を閉じて、顔を逸らして羞恥に耐えることしかできずにいた。が、兄
の熱い視線がその股間に注がれていることははっきりと感じていた。少しでも隠そうと
必死に両脚を閉じ合わせても、シンジが力任せに細腰をくいっと持ち上げると、両腕に
引っ張られ、太腿が自然に開いてしまう。
その隙間に、シンジがどっしりと腰を落とした。
「むぐぐぐ……」
カナミは女体の全てをあからさまに晒して、あまりの兄の仕打ちにあえいだ。
「……丸見えだぞ、カナミ……意外と毛深いんだな……」
「む……ぐ……」
無残に開かれた、白磁の太腿。その中心には、縮れた漆黒の繊毛が恥かしそうに陰影
を形作っている。量はたっぷりとしているのに、どことなく頼りない印象なのは、一本
一本が細いせいだろうか? その中心には、成熟しつつある、だが開花寸前を思わせる
媚肉が、くっきりと割れ目を晒していた。
(……!)
じっくりと目を楽しませるシンジは、下のシーツにポツンと出来た円形の染みを確認
して一驚した。ろくに触れてもいないのに、拘束され、衣服を切り裂かれただけでシー
ツを汚すほどに濡れ濡れとは。
「お前、実はドMなんだな……」
「……」
ずばりと言われ、カナミは屈辱に耐えることしか出来ずにいる。その沈黙が逆にひど
く生々しかった。
(それなら……なおさら、楽しめるというものさ……)
シンジが荒い息をつきながら、濡れて恥かしげに光る花びらをそっと押し開くと、カ
ナミの体がビクッと震え、ねっとりした蜜がさらに溢れ出した。
「もうこんなにグショグショじゃないか。どこからでもいらっしゃい、ってとこだな」
「む…む……」
淫靡な指先に、カナミの体はなすがままに開かれてゆく。
「だがその前に、この邪魔なジンジロゲを剃っちゃおうな」
季節がらか、ムダ毛の処理までは手が回っていないのだろう。縮れた毛が作る翳りは、
ぐるりと割れ目の周りを囲っていた。いっそ剃りあげてやれば、もっと可愛らしい眺め
になるだろう。
「むーっ!むぐっ!」
いやっ!駄目ぇ!とでも言っているのだろう、その言葉を聞いたカナミが力を振り絞
って暴れたが、このポーズでは抗うすべもない。
シンジは用意のシェーバーを手に取る。
ジジジジジ……。
無情な動作音が響き、シンジは、まず揉み上げを揃える部分を使って荒削りに、続い
て頬に当てる部分を使い、繊細な毛を丹念に剃り落としていった。
「……むっ……むぐ……」
冷たい金属がカナミの敏感な部分を滑る。時折、柔らかな媚肉を押さえて伸ばすシン
ジの指先に、カナミの体がビクッと震えた。
ゆっくりと時間をかけて、カナミは幼女の姿に還っていった。
やがてカナミの女体をつるつるに剃り上げたシンジは、もう一度ゆっくりと目を楽し
ませた。
「いい眺めだ……可愛いぞ、カナミ」
幼いころ一緒に風呂に入ったときに見たことはあるが、あの時は──カナミの耳年増
ぶりはさておき──シンジもカナミもまだ性的に目覚めてはいなかった。
だがいまやシンジは子供ではなく一個の男性となり、その逞しい肉体は、異性の体を
我が物とし、蓄えたどす黒い欲望を思い切り飲み込ませるに十分だった。その前に横た
わるカナミももはや子供ではなく、女性としての清潔な肉体を備え、男性の欲望を一身
に受け止め、悦びを与えるに十分だった。
「そろそろ、ギャグだけは外してやろう。可愛い声を聞きたいからな」
「む、うぐ……」
シンジは優しく唾液まみれのギャグボールを外してやる。
カナミは涙を浮かべ、信じられないような表情でシンジを見つめた。
どんなエロボケをかましても優しく諌め続けてくれてきた兄が、どうしていきなり?
「お、お兄ちゃん……どうしちゃったの? お願い、ほどいて……」
「ノーブラノーパンで男の布団に忍び込んで、どうしちゃった、もないだろう。さっき
言ったとおり、お仕置きだ。おとなしくしてるんだな」
「……い、嫌ぁ……お願い、ほどいて……これじゃ私は攻めたくても攻められないし、
剃られちゃったから、たわし洗いもできないよ……」
いつもながら、この娘の感想は間違っている。
「お仕置きだって言ったろ? だからこれでいいんだ」
「……ひどい……大声、出すよ……」
「こんな素敵な格好を、ご近所の皆さんに見られたいのか?」
「うっ……」
シンジがカナミのヒップに腕を回し、尻たぶを持ち上げて細い腰を上げさせる。
「ああーっ……駄目ぇ……」
半ばブリッジのように体を反らし、女らしい翳りを失った股間をこれ見よがしに突き
出した格好である。
さしものカナミも、この姿をこんな夜中に他の人に見せる勇気はなかった。
「お、お兄ちゃん……ああっ……お願い、離して……優しくしてぇ……」
「よーし、いい子だ」
カナミを屈服させたシンジは、腰を押さえていた手を離してにやりと笑うと、もう一
度、カナミの秘奥に指を伸ばしていった。
「ああっ……」
すっと割れ目をなぞると、愛らしい花びらが見る見るうちに恥かしく開き、ピンク色
の中身があらわになってゆく。幾重もの襞々を丹念にめくっていくと、またしても蜜が
溢れ出し、蟻の門渡りをツーッと垂れ、尻たぶから水滴となってシーツに垂れた。
「お前、本当に感じやすいんだな……汲めども尽きぬ愛の泉ってわけだ。もういつでも
OKだな──お前の恋人は、これだろ?」
シンジはカナミの部屋から持ち出した、これもピンク色のバイブレータを手にした。
太さも長さもさまざまなものが並んでいるカナミの部屋のなかで、いや、女子高生の
部屋としてそれもどうかと思うのだが、ともかく部屋の中で、これが最も目立つところ
にあったのだ。
一番長いわけでも太いわけでもないが、一番気に入っているものなのだろう。
「あっ、そ、それは……」
「これがお気に入りなんだろ?」
「い、嫌あっ!」
ぱっくりと開かれたカナミの肉体の門にシンジがバイブをあてがうと、カナミは激し
く身をもがいた。
「あーっ! 駄目、嫌っ!」
「何が嫌なんだ、お前の恋人を使ってやろうというのに」
ほんのわずか、一ミリばかり前に押し出してやる。カナミは半狂乱になって暴れた。
「い、嫌ああっ!入れちゃだめっ!」
ヴヴヴヴヴ。
悪乗りしたシンジがスイッチをオンにしてやると、奇妙なおもちゃが淫靡にくねり出
し、カナミの花弁を揉みほぐし始めた。
「あ、あーっ! だ、駄目、やめてえっ! あ、あっ!」
カナミの激しい反応をしばし楽しんだあと、シンジはバイブを引っ込めた。
もちろん、シンジも本気でバイブを使う気はなかった。愛する妹の一度きりの純潔を、
こんな道具で散らすはずもない。カナミの処女は俺の、この俺のものだ。
だがその前に、言葉攻めで楽しんでやる。
「ひっく……はぁ……入れてないもん……初めてがバイブなんて、嫌……う、ひっ……」
カナミはもう泣きじゃくりかけていた。
「じゃ、何がいいんだい?」
シンジが優しく追求すると、カナミが蚊の鳴くような声で訴えた。
「……お兄ちゃんが、いい……」
「ん? 聞こえんぞ、はっきり言ってみろ」
「ひっく……お兄ちゃんが、ぐすっ、いいの……」
「これを入れて欲しいのか? ん?」
シンジはようやく寝巻を脱ぎ、いきり立った肉棒をカナミに見せびらかしてやった。
完全に怒張して毒々しく血管を浮かび上がらせた男性器に目を見張ったカナミだった
が、しばしの逡巡ののちに──。
「うん……お兄ちゃんがいい……入れて、お兄ちゃん……」
顔を真っ赤にして、涙を浮かべた瞳をシンジに向けて言うカナミに、シンジの衝動は
一気にピークに達した。
とめどなく濡れた処女の肉体をこれ見よがしに突き出し、挿入をせがむ実の妹!
「いい子だ、カナミ……。行くぞ……」
ゆっくりとシンジはカナミに覆いかぶさった。
「あーっ……い、痛っ……」
兄の男根が、ずぶずぶと妹の小さな体にめり込んでいく。
なんとも熱く、狭い体だった。たっぷりの愛液に濡れそぼった襞々が、引き裂かれな
がらもシンジの肉棒を精一杯に受け止めた。
「う、ひーっ……あ、はあっ……」
体を貫かれる痛みに、カナミは小さな悲鳴を上げ続ける。ゆっくりと時間をかけて根
元まで挿入すると、先端が何かにこつんと当たり、カナミの体がビクッと震えた。
「う、ううっ……いいぞ、カナミ……」
いつもからかわれっぱなしの、ボケられ通しだったが……とうとうその処女を俺のも
のにしたのだ!
シンジは感動を覚えつつ、どっぷりと肉棒を沈め、目を閉じてカナミの体を味わった。
これが──これが、妹の、カナミの──。
不意に妹への愛しさがこみ上げ、シンジは横を向いて耐えていたカナミの顔をやさし
くこちらに向け、その可憐な唇を奪った。
「あ……」
ファーストキスを奪われ、カナミは潤んだ瞳を兄に向けた。何をされているかまだ信
じられないような、だが続きを期待するかのような、儚くも生命力に満ちた瞳だ。
もう一度、二人は唇を合わせた。どちらからともなく、舌と舌とがより深い接触を求
めて丹念に絡みあう。ぴちゃぴちゃと淫靡な音が響いた。
そうしているうちに、まるでどうすればいいかを自ら学んだかのように、初めて男性
を受け入れたカナミの媚肉が躍動を始めた。
舌を絡め続けて息苦しくなった二人は、唾液にまみれた唇をようやく離した。唾液を
かき混ぜる音に代わり、愛の行為にふける二人の歓喜の声が漏れる。
「あうっ……あ、ひいっ……」
「うっ……ううっ……」
今や、情けない声を上げているのはシンジも同じだった。それ自体が生き物であるか
のように、ある部分はツルンと快く吸い付き、ある部分はコリコリとした感触で男性自
身を刺激し、それでいて全体を熱く絞り上げてくるカナミのあまりの名器ぶりに、シン
ジは頭の中が真っ白になった。
カナミの細い体に腕を回したまま、本能に任せてシンジは腰を振った。
それに伴い、カナミの体もまたビクビクと震え、かすかに血の混じった愛液が溢れ出し、
ポタリポタリとシーツに水滴が落ちる。
「ひいっ……ああ……あっ、ああ、お兄ちゃん……」
カナミもまた、シンジの肉棒に確実に狂い始めていた。ようやく破瓜の痛みが薄らい
だばかりだというのに、彼女の体は深々と兄自身を受け入れるのみならず、自ら咥えこ
み、愛おしみ、味わっているのだ。
(……私の体が……歓んでいる……)
そのことをカナミははっきり認識していた。
(もう、いいかな……)
シンジはカナミの両手首に回したマジックテープを外してやった。
「あ……」
ようやく両手両足が自由になったカナミだったが、その四肢は上にのしかかったシン
ジを払いのける代わりに、腕はその背中に回り、脚はその腰に絡みついた。全身を密着
させてなおも行為に耽るうち、カナミの体内でシンジ自身がますます燃え滾ってゆく。
それに体の芯をつつかれるカナミもまた、ジンジンと熱く痺れるような感覚が次第に全
身に浸透していった。
「……あ、あ、お兄ちゃん、お兄ちゃあん……」
「かっ、カナ、ミ……」
二人とも、いつしか全身から汗をふき出させていた。
この瞬間が永遠に続けばいい──だが、それはかなわぬ望みだ。息も絶え絶えになり
ながら快楽に溺れる二人に、やがて終着点が訪れた。
互いの体に腕を回したまま、シンジとカナミは同時に体を硬直させた。
「うお、おおうっ……」
一瞬ののち、シンジはカナミの体内に思いのたけをぶちまけたのだった。
夢心地でしばらく抱き合っていた二人はようやく腕を緩めた。
カナミがまだ上気した顔を上げ、泣き笑いじみた表情で、すねたような視線をシンジ
に向ける。
「カナミ……怒ってるか?」
「……あの、お兄ちゃん……私、どんな顔をすればいいのかわからないの……」
この台詞に対する回答は、やっぱアレですな。
「……笑えばいいと思うよ」
それは都合良すぎるセリフだ、シンジ。というか、それは別のシンジだ。
それでもカナミは、いくらか無理にだが、微笑んでくれた。
「さすがお兄ちゃん、Sも行けるんだ……でもひどいよ、お気に入りのパジャマが台無
しだよ……それに、その……剃られて……なにより、あの……私の初めてを……」
ベッドの周囲には、いまやボロ布と化したピンク色の布地が散乱している。さらに、
シーツの上に散らばる縮れた漆黒の毛と、カナミの媚肉から垂れ出した、白色の中に赤
が混じった粘っこい液体。いずれも、シンジがたっぷり楽しんだ残滓だった。
「パジャマは新しいのを買ってやる……後の二つは……嫌だったか?」
「……馬鹿……」
意地悪な質問に、カナミは顔を赤らめてぷっと頬を膨らませた。
「なあカナミ……明日はパンツをはいて来いよな。白くて、破れても良いやつを」
シンジは新しい自分を発見したことを自覚していた。妹のパジャマを切り裂いていく
瞬間のあの興奮。新しいAVのパッケージを開くときにも似ているが、もっとずっと刺
激的な高揚──あのめくるめく感覚をまた味わいたかった。
さらに、たっぷりと可愛がり、焦らしてやった挙句に、
『……入れて、お兄ちゃん……』
この台詞を言わせたときの、脳天を突き抜けるような名状しがたいほどの興奮。あれ
は、Mのままだったらちょっと味わえなかったろう。
「……もしかして、破りたいの? ん、もう……それも新しいの、買ってくれる?」
「ああ……な、もう寝よう」
「でもお兄ちゃん、裸じゃ寒いよ……」
「俺も裸だ……こうすればいいだろ」
再び、二人の腕が互いの体に回った。
「うん……暖かい……」
お互いの温もりを感じて眠りたい──。
快い疲労感に支配された今、もはやそれだけが二人の望みだった。
パジャマの残骸もシーツに垂れた熱いしたたりもそのままに、二人は布団をかけ直し、
抱き合って幸せな眠りに沈んでいった。
(……ん……朝か……)
この日は珍しくカナミに起こされる前にぼんやりと意識が戻ったシンジ。そういえば、
今日は土曜日だ。気を利かせたカナミがゆっくり寝かせてくれたのだろう。もちろん、
股間にくっきり浮かび上がるテントはお約束だ。
(しっかし、妄想も行くとこまで行ったかなあ……いくら夢とはいえ、妹を犯して、そ
れも中出しとはまずいよな)
いまさらながら、大切な妹を欲望の餌食にした自分にちょっと自己嫌悪したりして。
次第に意識がはっきりしてきた。のどがカラカラ、というか、口になにか噛まされて
いるような。
(……なんだ、こりゃ? んん??)
身を起こそうとしたシンジだったが、すぐ引き戻された。
「あ、お兄ちゃん。起きた?」
目を開けると、当のカナミがシンジを覗き込んでいる。彼自身は大の字になって寝た
まま、動けない。シンジは自分がベッドに縛り付けられ、口にはギャグボールを噛まさ
れていることを悟った。
「む、ぐ……(何のまねだ、こら!)」
抗議の声を上げても、この有様だ。
カナミがパァン、と派手にクラッカーを鳴らした。
「お兄ちゃん、誕生日おめでと〜!」
「おめでとうございます、お兄さん」
「おめでとうごさいま〜す」
カナミの後ろから出てきたのは、何を思ったか、ブルマ姿に極太のローソクを手にし
た黒田マナカ。もう一人、こちらは黒い皮製のビスチェを纏った女王様ルックに身を包
み、鞭を手にした岩瀬ショーコ。
「去年は一日間違えちゃったから、今年改めてたっぷりお祝いしてあげるね!」
「む、ぐぐ……」
シンジの記憶がフラッシュバックする。そういえば、去年こんなことがあった。
学校から帰ったら、突然カナミにクラッカーを鳴らされ、
「誕生日おめでと〜!」
と言われたのだ。だが、それはカナミの勘違い。
「俺の誕生日、明日だぞ」
「えっ! 間違えた?! ……ごめんみんな、明日だった」
「え〜?」
カナミの後ろには、ちょうど今と同じ格好のマナカとショーコがいたのだった。あの
時は、一体何をされるところだったのかと不安には思いながらも大事には至らなかった
わけだが……まさか一年越しにリベンジを受けようとは!
「うふふ……お兄さん、最近私たちのこと、変な目で見てますよね」
ショーコはS顔で妖しい微笑みを浮かべ、縛り付けられたシンジを見下ろした。
「むぐ……」
シンジとしてもそれは否定できない。何しろ、夢の中とはいえ、夜な夜な周囲の女性
たちを妄想の餌食にして大いに楽しみ、このショーコともマナカとも、そしてカナミと
も深い仲になったのだ。昼間といえど、彼女たちを見て、つい妄想を反芻して楽しんだ
こともあった。従って、普段の視線も微妙に変化していたであろうことは想像に難くな
い。
しかし、ここまでバレバレだったとは。
「女の子って、そういう視線には敏感なんですよ? 知りませんでしたか?」
マナカはシンジの上に身をかがめ、股間のテントを注視しながらシンジの薄い胸に指
先で「の」の字を描きつつ、ペロリと舌を出して唇を舐めた。
「ぐ……む……」
(な、何されるんだ?! 俺?)
「お兄ちゃん、今日はお祝いだから、思いっきり楽しませてあげる。まだチェリーでい
て欲しいから、本番はなしだけどね」
「ぐ、ぐぐう……(何をする気だ、やめろ、おい、こら!)」
手足と口を封じられては、流石の突っ込み属性も発動不能だ。
「それでメニューはどうなってましたか?」
マナカの声に、カナミは「けいかくひょう」と書かれたメモに目を落とした。
「基本に忠実に、ソフトなやつからハードなやつに進むことにするね。
まずはマナカちゃんの肉棒観察に始まって、ショーコちゃんの手コキ髪コキ講座」
「マナカは髪の長さは十分ね。カナミはちょっと短いから、髪の代わりにワキでの抜き
方を教えたげる。その次はカナミの超高速足コキね、これは私も興味深々」
「それから、休憩をかねてくすぐりプレイ。ショーコちゃんのフェラ講座。あとは、マ
ナカちゃんのローソクにショーコちゃんのムチ。私は前立腺マッサージも試したいな」
「あのショーコさん、私、素股も教えて欲しいのですが」
「ん〜いいけど、マナカはいいの? 下は全部脱がなきゃいけないけど」
「ええ、構いませんよ……本当はお兄さんの童貞を頂きたいんですけど、カナミちゃん
に駄目って言われたし、それに叶さんとの勝負に抜け駆けしちゃ悪いし。今日のトコは
素股で我慢します」
「オーケー」
「お兄ちゃん、モテモテだね! それに最後はやっぱり四輪車かな」
「それじゃあ、講座は実習込みでカナミとマナカのときには射精(だ)すまでするとし
て……かれこれ、十発ちょっとかな。お兄さん、覚悟はいいですか?」
起きたばかりだというのに、シンジは気が遠くなっていくのを覚えた。
「それにしても、今日が土曜日で良かったわね。じゃ、さっそく……」
邪魔なテントもなんのその、ショーコがシンジのパジャマを脱がしてゆく。
続いて、カナミの手がトランクスを剥き下ろした。
「うふふ、おいしそうですね……良いネタがたくさんもらえそう」
マナカがたおやかな手を伸ばし、ピンク色の亀頭を晒す男根にそっと触れた。
「う、ぐ……」
どうやら、もはや流されるままに嵐が過ぎるのを待つしかないらしい。
あきらめて目を閉じたシンジが最後に目にしたのは、マナカの仕業だろうか、部屋の
隅にセットされたビデオカメラだった。
以上。
タイトルは「シンジの夢十夜 〜最終回 カナミ編〜」で。
やれやれやっと完結しました。
十回の相手はこんな感じです。
1 マナカ
2 アキ
3 加藤先生
4 ケイ
5 チカ
6 ショーコ
7 ミホ
8 カオル
9 ナツミ
10 カナミ
女性キャラで残るのは、小宮山、マリア両先生とエーコ、マホくらいですかね。
彼女らを入れなかったのは、エーコはカナミの劣化コピーになってしまうし、マホは
原作中ではシンジと会ったことはなく、夢に出てくるはずがないため、また小宮山先生
とマリア先生はシンジの「ヤれるもんならヤりたいリスト」に入っていないと思われる
ため。
始めから夢という前提で書くと、いくらでも都合のいい設定が出来る反面、迫真性に
少し劣るのと、書き出しと終わりに多少の制限がつきますね。まあそんなものは書き手
の都合ですが。
さて長く続いた「妹は思春期」も連載終了しましたし、ネタも尽きたしということで、
私ことトマソンはこの辺で引退します。
郭氏、ピンキリ氏、ペピトーン氏をはじめ、創生期からの職人さんも残っていますし、
新しい職人さんも加わったようで、心強い限り。
が、本音を言えば氏家先生にやはり週刊連載を持って欲しいものですね。
とまれ、このスレのさらなる繁栄を祈っております。
トマソン氏今までお疲れさまでした!
どうかゆっくり休んでください。そしてできればまたいつかひょっこり帰ってきてほしいです
遥かなる旅路 さらば友よ!
トマソン氏、今まで長い間お疲れ様でした
ですがいつの日か、またマウンドに上がられる日が来ることを願っています
私個人は、貴方の作品が一番好きでした
本当にありがとうございました!
320 :
郭&嫁:2008/01/18(金) 00:29:47 ID:FSI5+z9L
と、トマソン氏????
GJ!なんですが、、、そんな。引退なんて、、、
夫婦ふたりとも、氏の大ファンですから。
だから私たちは、待ちます。小ネタでも、なんでも。
私たちは、いつかひょっこり氏が帰ってきてくれることを信じて。
この場所を守れるよう、書くだけですけどね。
創成期〜黄金期を支えた職人がまた一人卒業‥‥
これで
>>226の上位陣で現役は三名‥‥か
322 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 13:36:36 ID:9c59QS/y
アキオ
トマソン氏、お疲れ様でした
振り返れば氏と郭氏が毎週のように投下していた時期が黄金期の始まりだったように思います
引退は残念ですが、またいつか単発小ネタで結構です、お帰りをお待ちしています!
郭夫妻の熱いメッセージに感涙
しかしトマソン氏がマジで引退なら引退試合を企画したい。
友情を感じてっぽい郭氏にリレーを書いてもらってとか、
住人として協力するのにやぶさかではないが、郭氏や郭氏以外の職人にも都合があろうしのう
具体的にどうすればよかろうか?
おはようございます。早速ですが、投下させていただきます。
タイトルは「おかしな二人 最終話 なんだったんだ?7DAYS」で。
リョーコとカズヤが知り合ってから一週間−
ラブホテルで今日もカズヤを奴隷にSMプレーを楽しむリョーコであった。
(コイツも飽きたし、そろそろ別の男に切り替えようかしら)
などと思いながら適当にプレーをしていた。が、この事がリョーコにとっての
悲劇になろうとはまだ知る由も無かった。
次の日の小笠原高校三年生の教室−
「はい、今日はここまで」
本日最後の加藤先生の授業が終わる。と同時に
「あっ、あっ、あっらいくーん」
コーヒーとお菓子を手にしながら小宮山先生が入っていた。
「また彼女との話し聞かせてー」
「もう、小宮山先生、生徒に何を話させるですか」
と言いながら小宮山の腕を掴んで制止しようとするがおそらく自分も聞きたいのだろう、
あまり手に力がこもっている様には見えない。さらに、
「お兄ちゃん、遊びに来たよ」
「お邪魔します…」
「今日は是非楽しい話を聞かせてもらいますよ」
「彼氏とのプレーの参考になるかしら…」
カナミ、アキ、マナカ、ショーコまで入ってきた。
それだけではない、この場に居合わせた他のクラスの人間までが集まってきて、
結構な人数になっている。
(何だか結構人がいるなあ…)
「ねー、新井君てば」
小宮山に催促されたカズヤだったが、いかにも不機嫌そうに、
「ああ、彼女とは別れたから今日が最後になるよ」
すると、一同からええーっ、という声が上がった。
「あー、とうとう彼女に愛想尽かされたのね」
「いや、聞いてくれよ。昨日もラブホに行ったんだけどさ、やはり一週間同じプレー
ばかりだと飽きて来るんだよ」
「お前、この一週間ずっと彼女に会っていたのか?」
「ああ、だからこっちはもっと強い刺激が欲しいわけだよ。それを期待してたのにさ、
目隠し、手錠、ロウソク、ムチ、アナルバイブだけでは足りないわけだよ」
「さりげなく凄い事言ったな…」
「こっちはもっとお願いしますって言っているのにさっさと終わらせて帰ろうとするからさ、
オレもとうとう頭にきて“貸せ!オレが手本を見せてやる!”って叫んじまったよ。
“ちょっと、やめなさいよ!”って言ってきたけど、やはり一度手本を見せておかないとな」
(何の手本だよ…)
「まずは彼女の服を脱がそうとしたんだけど、あんまり抵抗するからとりあえず手錠を掛けて、
ロープもあったからベッドに手足を開かせた状態で縛り付けてから脱がせて代わりにオレが着たわけだ。
さすがにちょっときつかったけどな」
「…想像したくねぇ」
「そうやって動けなくしてからムチでビシビシ叩くんだ。いつもの事だけど、やっぱり
声がでかいからさ、“ほら、これでも掃除してろ”ってさっきまでオレのケツに入っていた
アナルバイブを咥えさるんだ。それからまた叩き続けるんだ。今度は“ううーっ”って声しか
出なかったよ。そのうちにミミズ腫れが何ヶ所もでてくるからさ、それを舌で舐め回してやるんだ。
やっぱり痛いのとしみるのとで体をくねくねさせるんだ」
「ひどい…」
「ひどい事あるか、こっちはそのくらいの事を求めているのにやらない方が悪いんだ。
ムチが済んだら今度はロウソク責めだ。特に乳首の辺りは入念に垂らしたよ。
ま、初めはアソコの穴の奥にも垂らそうかと思ったんだけどね」
(うわ…)
それを聞いた瞬間そこにいた女子生徒全員が思わず自分の股間に手をやった。
「さすがにそれは後でロウを取り出すのが大変だからな。代わりにロウソクの火で
じっくり陰毛を焼いてやったよ。チリチリって音がしてさ、段々とアソコが
丸見えになってくるんだ。さすがにツルツルとはいかなかったけど、あれって
カミソリと違って毛が残らないから後の掃除が楽でいいな」
あきれ返る一同をよそにカズヤの話は続く。
「もちろんこれで終わりじゃないぜ、道具が足りないから一回外のコンビニに
買い足しにいったんだ。放置プレーついでにな。で、一時間ほどしてから戻って
とりあえず彼女に水分補給させてから次のプレー再開というわけさ」
「で、何をしたの?」
小宮山が質問する。
「女体盛りですよ」
「んー、急にプレーが地味になっていない?」
「ただし、そこは刺身の代わりにおでんを使うんですよ。具を置くたびに“あーっ!”て
叫んでましたよ。熱いのとしみるのとがありますからね。
で、苦しみに悶える姿をオカズにたっぷりおでんを味わったわけですよ」
「へぇ…」
さすがの小宮山もただただ感心するばかりであった。
「で、終わってから今度は彼女を四つん這いにさせてシャワールームに連れて
行くんだけど、床にはさっきコンビニで買ってきた画鋲を撒いてその上を通らせるんだ」
「お前、彼女暴れなかったのか?」
「いいや、画鋲の上を通ったら痛がってはいたけどな」
その時点でリョーコはもはや暴れる気力も失せていたのだろう。
「シャワールームにうつ伏せにしてケツを上げさせて、
“さ、遠慮はいらないぜ、後ろからじっくり見ていてやるから”
あ、言い忘れたけどさっきの水分補給というのは牛乳一リットルを一気飲みさせたのね」
(想像しちゃダメだ…)
何人かはそれを聞いた瞬間に思った。
「そのうちに彼女の腹が鳴る音が聞こえてきてさ……
…(この部分自主規制)…
……全くこの位の事出来ないで何が女王様だよ」
ふうっーとため息をつきながら首を横に振るカズヤ。その顔には未練の欠片もなかった。
「は…は…は…」
一同はただただ引きつった笑いを浮かべるばかりであった。
「というわけで今岡、やっぱりオレの女王様はお前しかいない!」
と言って迫るカズヤ。
「寄るなこのド変態!!」
今岡の渾身の一撃が炸裂した。カズヤはあっという間に教室の外まで飛ばされた。
(お前、はっきり言ってすごいわ…)
そして下校時、校門の近くには一人の男が物陰に隠れて時々携帯を覗き込みながら
様子をうかがっている。
カズヤ、シンジ、今岡、ケイの四人が並んで校門から出てきた。
「なあ、今岡いいだろ」
なおも懲りずに今岡に迫るカズヤ。
「アンタ、病院送りにされたいの?」
今岡は鉄拳を繰り出そうとしていたがここは自重した。今のカズヤにはかえって逆効果である。
そんな事を話しながら歩いていると男が携帯を見ながら、
(あの顔だ、間違いない)
突然四人に近づいていった。
「ちょっと失礼します。君がカズヤ君だね?その、リョーコが世話になったという…」
「はあ…そうですけどあなた誰?」
「実はリョーコと付き合ってたんだけど、ここの所うまくいかなくて…」
そう、男というのはセイジである。
「付き合ってたって…するとあなた彼氏?」
(彼女の名前、リョーコって言うんだ…)
(その彼氏がここにきたって事は…報復?)
(うわー、暴力ハンタイ)
「リョーコの奴、しばらく見なかったんだけど、今日の朝方突然自分の部屋にやって来て、
ひどく慌てた様子だったからどうしたのかと聞いたらここの学生と遊んでいたって。
で、リョーコの携帯を見せてもらったら君が写っていたという訳ですよ」
「もう、このバカが、本当にすみません」
カズヤの頭を押さえつけながらなぜか一緒に謝る今岡。
「そしたらあのリョーコが、これからはアンタの言う事を何でも聞くからもう一度やり直そう、
ってこう言い出したんですよ!」
つまり、セイジの希望通りセーラー服、ブルマ、スクール水着になるということである。
「本当に君には何とお礼を言ったらいいか!」
深々とカズヤに頭を下げるセイジ。
あまりの意外な展開にシンジ、今岡、ケイの三人が呆気に取られながらその様子を見ていた。
こうして紆余曲折はあったものの、結局リョーコとセイジは元の鞘に納まったのであった。
ま、結果オーライということで。めでたし、めでたし。
最終話 おしまい
以上です。一年以上かかりましたが、このシリーズをなんとか終わらせることが
できました。
トマソン氏、そうですか…引退は残念ですが、長い間の活躍本当にご苦労様でした。
ついでに私のこの作品を餞別代わりに楽しんでいただければ幸いです。
GJ
氏も無理せずに頑張ってください
乙です。しかし、よく考えるものですね。
そろそろアヤナものが見たい
やっぱ氏家キャラで一番人気あるのはアヤナだなぁと思った
335 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 20:22:56 ID:RaoMrd66
アヤナを調教するカナミ
タカトシを調教するマサヒコ
337 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 20:48:10 ID:mXQZNpQa
アヤナを狙うマリア
お疲れ様です。
濱中で小ネタです。
スルー対象ワードは「本番手前」「母覗きネタ」です。
タイトルは「空気をヨメ」でお願いします。
男と女が二人きりになると、自然と空気が変わる。
いや、変わってしまうと言うべきか。
どちらかがお年寄りとか赤ちゃんである、という状況ならもちろん別の話だが、
同い年、しかも恋人同士とくれば、もうその変化のレベルは相当なものになる。
本当に化学的に何か起こってるのでは、という程に変わりまくりで、
ピンクの色すらついているのではないかというくらいなのだ。
「あ……ッ!」
「ミサキ、凄くなってるな、ここ」
「や、だ、言わないで、マサちゃあん……!」
高校の三学期も始まって一週間以上が過ぎ、そろそろ身体と精神のペースが元に戻りつつある一月下旬の日曜日。
外はこの冬一番の冷え込みで、夜半から雪になるとか何とかテレビの天気予報は言っているが、
さて、小久保家の一人息子であるマサヒコの部屋はというと、雪どころか北極の氷も溶けてしまわんばかりにアツアツの状態にあった。
「はぁ、あ、ああんっ!」
「ミサキ、感じてるんだな」
「ダメェ、そこはっ、あっ、やんっ!」
かすかな水音が部屋の中でしているが、もちろんこれは氷が溶けているためではない。
ではそれは何なのか。
答は至極簡単。
部屋の主である小久保マサヒコと彼の恋人である天野ミサキが、愛の営みを交わしているから。
すなわちマサヒコがミサキのスカートの奥に手を入れて秘所を愛撫しており、
ねちっこい水音はミサキの淫らな分泌液とマサヒコの指が触れあうことによって生まれたものなのである。
昼間から何をイケナイことをやっているか、と真面目な人間なら突っ込むであろう場面だが、
この年頃の男女がそうそう高まった心を制御出来るものではない。
いや、彼らもちゃんと考えて行為に及んではいるのだ。
今の小久保邸には、彼ら以外に人がいない。
父と母はデパートに買い物に行っており、それに帰ってくれば車庫に車を入れる音がするから、すぐわかる。
このチャンスを、青春真っ盛りな二人が見逃すであろうか?
「……ッ! ダ、めぇ……っ! んんっ!」
大きく肩を震わすと、ミサキはベッドに身体をくったりと横たえた。
首筋から頬にかけて一面が朱に染まっており、唇から漏れ出る息は熱く、激しい。
マサヒコの指が与えてくる刺激によって、頂点に達したのだ。
「ミサキ」
「マサ……ちゃ、ん……」
マサヒコは呼びかけに、ミサキは小さく反応した。
ミサキの睫毛はふるふると痙攣するように小刻みに揺れており、
未だ、快楽の波に飲まれたままで感覚が復帰していないのが、マサヒコにはわかった。
「脱がす、よ」
ミサキのスカートの中に、再びマサヒコは手を差し入れた。
ただし、今度は両手で。
ショーツのサイドに指をかけ、ゆっくりとじらすように、マサヒコは下ろしていく。
「あ……あ…・・・」
マサヒコがやりやすいように、そっと腰から力をミサキは抜いたが、
果たしてそれは意識しての行為であったかどうか。
「凄い、ぐっしょりになってる」
マサヒコはショーツをミサキの顔の前に持っていき、掲げた。
股間の部分だけ、見事に色が変わっている。
「や、ぁ……」
自らのはしたない反応の結果を見せられて、ミサキは目に涙を溜めながら恥ずかしがった。
首を弱々しく左右に振るが、それもまた、どこか扇情的で艶がある動きに、マサヒコの目には見える。
「ミサキ……」
「マサ、ちゃん……」
マサヒコとミサキは、互いに身体を抱きしめあった。
愛しい、という気持ちが心にどんどん満ちていくのを、二人は覚えた。
そして、次の行為に―――
「……ふっふっふ、私と父さんが一緒に帰ってくるものと思いこんでる時点で」
マサヒコの部屋の前の廊下。
そこにドアの隙間から中を覗く人間が。
「まだまだ甘いってもんよ、二人とも」
この家でこういうことをするのは限定されている。
というか、ただ一人しかいない。
「もしやと思ってタクシーで父さんより早く帰ってきてみれば……案の定だったわね」
マサヒコの母。
マサヒコとミサキに関係のある人間の中では、
中村リョーコと双璧を成す『その手の道の大家』である。
「おーおー、しかしマサヒコもなかなかヤルわねー、じらしっぷりが板についてるじゃない」
大家、というからには自分以外の性的行為ももちろんカバーの範疇内。
自分の息子とお隣さんの娘の濡れ場とくれば、これはもう絶好の観察対象である。
実際、マサヒコとミサキがつきあい始める前から、こうして何度かノゾキの行為を行っていた。
淡白な息子が心配だった、隣の幼馴染との関係の行方も気になっていた、というのが一応の動機ではあったのだが。
「んー?」
マサヒコの母は眉根を寄せた。
急にマサヒコとミサキがドタバタし始めたからだ。
ミサキは慌てて服の乱れを直し、マサヒコはマサヒコで床の上に放り投げた濡れショーツをベッドの下に押し込んでいる。
「ありゃ、父さんか。こりゃまた気の利かないことに早く帰ってきたもんだわねー」
自分のことを棚に上げて、夫を責めるマサヒコ母。
タクシーで戻ってくる前、用事を思い出したから先に帰ると声だけはかけておいたわけだが、
どうやら不審に思われてしまったようであった。
「んー、もう少しウオッチしてたかったんだけど」
さすがに旦那に二人の濡れ場と自分のデバガメ姿は見せられない。
息子とその幼馴染が相当深い仲になっていること、そしてその深さを妻が覗き見で確認しているのを知ると、
至極まっとうな精神の持ち主の夫であるだけに、下手をすると胃痛か頭痛を起こす可能性がある。
「……ん? ふ、うふふふ」
マサヒコ母は思いつき、ニヤリと笑った。
ここで中断なら、いっそ二人を驚かせて楽しもうか、と。
まだマサヒコとミサキは、自分と夫が車の側か一階にいると思っているだろう。
何故なら、買ってきたものは車から降ろさなければならないし、
さらに家の間取り上、そこから玄関ではなく勝手口、そしてキッチンへと進むのが通常の流れになるからだ。
が、夫は確かにそうかもしれないが、自分は違う。
何しろ、“ここに”いるのだから……。
「さて、それじゃあ二人のより慌てふためく顔を拝むとしますか」
これもまた愛情愛情、と小さく呟きつつ、マサヒコの母は拳を上げた。
そして、それをドアに向けて軽く振りおろし―――
二人きりになると、空気は変わる。
だが、そこに三人目が入ってくると、変質した空気は元に戻る。
良きにつけ、悪しきにつけ。
F I N
ここまでです。
前にも一度使ったネタですが、それの改良版と言った感じです。
>トマソン氏
長い間お疲れ様でした。
氏の小気味良いSSは、私にとって尊敬と羨望の対象でした。
またいつか、このスレで……。
344 :
338:2008/01/20(日) 22:21:38 ID:WeuHzYUB
(´・ω・|||)アヤナジャナカタ‥
卑猥というより淫猥だな
346 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:44:28 ID:QK6r0KAD
ピンキリ氏乙&GJ
これからもがんばってください。
しかし、338とピンキリ氏の流れ吹いたww
3秒ってwwwww
いい案を思いついたぜ!
>>340-342なら「天野」を「若田部」に、「ミサキ」を「アヤナ」に置換すれば
アヤナSSに大変身するぜ!
ん、何か違いますか?
348 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 20:53:36 ID:syTQ43Qy
百合
昔は百合SSもあったな
正式?な百合要員がマリアしかいないからなあ
アヤナのリョーコに対する思いも「憧れ」であって「思慕」ではないだろうし
今更かもしれんが・・・
妹最終回でマナカは何故か貞操帯はいてないが何でなんだろうな
352 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 18:04:31 ID:HAVfgEHc
結構大きい荷物だったから、外さないと持てなかったんでしょ。
もしくはカナミやアキに話を聞いて勝負に出たか。
すいません、sage忘れました。
__
(´ ヽ
,-‐ ,. -――- // __)
`> 、ヽ、 ,. ´:.:.:.:.:.:_;;.-‐:.:.:.:.:.` 、
(__, ` /:.:.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:..:.::..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:.:/i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/l:.:.:.:,、:.:.:.:.:.:.:i:.:l
l:.:.:.:i:.l:.:.:.:|:.:.:.:./l:.:/ l:.:.:.ハ:.:.ト;..:.:l:.:l
|:.:.:.i:.|:.:.:.:|:.:.‐/、/_ |:.:.:l _j;;l-l:.:.:.|';:.l
.l:.:, -|:.:.:.:|:.:/ i! |:.:/ l/ l:.:.:.:|ヽl
.|:.:l l:.:.:.:l' === '" ==/;ィ::l `
l:.:.:ヽ l:.、:.:ヽハ 、 /' l l/
.|:.:.::i:l:.:ヽlゝヽ、 ' / i!
>>353ゆるさないわ!
l:.:.:.i:|:.:.:.:.|ヽ、 l二ニニl ,. く
.l:.:._,. 、-‐´ ` ‐ ,. -‐'l l ヽ
/く ヽ_ ' -―_,|,, | ヽ
il ヽ ヽ l'"l`''''''''''"´ |l l l
/:.| ヽ ヽl::::l , , .._rェ‐- 、l l
/:.:.:| ヽ, l::::l ト、\` l l
/j l:.:| |l l::::l___ヽヽ '、 ヽ
_,. ' |i:.:.l |j / ヾ-‐''l__ \ ヽ、 ヽ
|i:.:| l/ r' `ー 、 `ヽ、 l
|i.:| | l / \ |
i|| | ____l _ "> \ ノ
|i:l '-‐ ´ ` ‐、 ` ̄
 ̄ ̄ ̄l _, -‐'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.l _, -‐' ´
`ー ´
氏家マンガはAA職人にも妙に恵まれてるよなあ
職人の引退が当分出ないことを祈る
君がくれたSSおっくせんまんおっくせんまん♪
過ぎさりし季節はドラマティック♪
トマソン氏今までありがとうございました、ということで
ranobeのuptest板のup21093.zip(TO.zipというヤツです)にトマソン氏だけの濱中と思春期のSSファイルをアップしました
解凍は前回と同じ「orz」(「」は含みません)です
思春期とあかほんの保管ファイルも作成中ですが、ranobeは本当はエロ系厳禁なんですよね
今後どうしたものでしょうか…
トマソンです。
>359 さま、ここまでして下さってありがとうございます。
まさに職人冥利に尽きます。
甘えついでに、少々お願いがあります。
1)思春期〜夢十夜フォルダにある「冬休みのある日」を思春期〜その他フォルダへ
移動してください。
2)同フォルダの「5・夢十夜「第四夜 ケイ編」.txt」の冒頭に、同シリーズの
ほかと同じく「こんな夢を見た。」 の一文を追加してください。
3)シンジ×加藤先生「二人の秘密」が途中で切れてますので最後の4〜5段落を
追加。元ネタは保管庫をご覧ください。
4)濱中〜その他の
「逃げた天使(マサヒコ×関川エーコ).txt」と
「天使をキャッチ&リリース(マサヒコ×関川エーコ).txt」
同マサヒコ×アヤナの
「捻挫に始まる夢(マサヒコ×アヤナ).txt」と
「夢の続き(マサヒコ×アヤナ).txt」
同マサヒコ×リンコの
「右手、左手、他人の手(マサヒコ×リンコ).txt」と
「一緒にキモチよく(マサヒコ×リンコ).txt」
以上の3組はそれぞれ続き物で、前編と後編のようなものです。
そのことがわかるような題名をつけてやってください。
お手数おかけしますが、よろしくお願いします。
重ねて、ありがとうございました。
では本当におさらば。
(;_;)ノシ
アリガトウサヨウナラ
スレノハンエイハトマソンシアッテノモノデシタ
暇だったので小久保君を虐待することにした。
人に見られるとまずいので寒い中を歩かせて私の家までやって来させる。
さぞかし疲労困憊することだろう。
家に入ったところで上着を奪い取り、外とは違い熱気むんむんの室内へと強引に連れこむ。
温度差に苦しむといいわ。
そしておいしいかどうかもわからない私の手料理を無理やり食べさせる。
料理はやけどをするほど熱く、栄養バランスだって知れたものじゃない。
材料からしてわざわざ二酸化炭素を大量に消費して日本各地から運ばれてきたものばかり。
地球環境に優しくないその事実を知れば彼は絶望し、打ちひしがれることだろう。
食後にもやけどをするほど熱い紅茶を出してやる。
ミネラルウォーターなど使わず水道水を沸かして作った紅茶だ。
その後おしゃべりで無駄に彼の時間を潰し、家に帰れないような時間にしてしまい、
帰りたいと哀願する彼を監禁し、使い古しのベッドで眠らせるのだ。
さらにそのベッドに私が入りこむことで彼の安息の領域を奪い取る。
その上彼を眠らせないようなことを一晩中繰り広げるのだ。
ネタが無いからって何を書いてるんだ俺は……
怖いよw
>>360 手直ししました
ranobeのuptest、up21113.zip(TO2.zipという名前です)にうpしています。
間違いがありましたら指摘お願いします。
思春期その他もできるだけ早くまとめたいとは思っています
あくまでも新しい保管庫を誰かが作ってくださるまでのつなぎにしかなりませんが・・・
365 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/28(月) 16:46:25 ID:S4Zb0f1A
卑猥よー
風紀が乱れてるなんてもんじゃやき
前スレ郭氏乙!
今だ郭氏がスレには健在也
こんなにうれしいことはない
氏家ss保管庫が健在だった3年前(05年末)そこにある全てのssを読み漁って
毎日毎日ssスレにかじりついていたが
まだこのスレが健在であることにはまじで涙を禁じえない
恥ずかしながら郭氏のずっとずっと もっともっととafter lessonsには泣いた 本当に。
あともはや題名も思い出せないけどミサキが病死してしまう話もすごく心に響いたのは
覚えてるなあ 何もかもが懐かしすぎてこれはあかんわ・・・
ってうっわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まだ保管庫って残ってるの!? うそ!? マジでか!? やばい 懐かしいにも程がある
郭氏の作品こんなに増えたんだ! もっかいずっとずっと読もう!!!!!
ミサキ死んだ話ってそら氏だったのか!!!
のああああああああああああああ トマソン氏の作品もリアルタイム投下とかあって
すっげえ盛り上がったっけ!!!!!!!!!!!!!
あーあーあーあーあー!!!! ピンキリ氏のアイのカタチも2,3度は泣いたっけ!!!
ちょえwwwwww まじでテンション高すぎてサーセンwwwwwwwww
嬉しすぎ&あの頃の思い出がドバドバあふれ出てきてマジでやべえっすwwwww
一年前にブックオフに売っちゃった単行本6冊全部買いなおすわwwwwwwwwww
テンション高すぎwww
そこまで、テンションあがるなら氏家さんのためにも、妹、濱中、アイドル全巻そろえてあげて
まあ、テンションあがるのわかるけど。
このレスに郭氏、トマソン氏、ピンキリ氏、ペピトーン氏、アカボシ氏
といった、多くの職人が来てくれていたのはすごいと思う。
(本当はまだ名前を挙げたい職人はいっぱいいるんだけど書いていたら、きりがないので)
俺は、ほぼ全く同時にssが来た時、めっちゃおどろいたなあ。
いや〜、しかしこのレスは恵まれてるな〜 職人&保管庫&住人に感謝、感謝
氏家作品みたいなまったりした雰囲気を味わえる作品ってない?
今が旬ので
旬すぎるけど,みなみけじゃないまったり度的には
まあ、氏家作品読んでるなら、読んでる可能性高いけど
なんだかんだで20以上スレが続いているのだからたいしたものだ
早いときなんか一ヶ月で容量オーバーになったことがあったな
何が起こったと思えば鯖移転か…
氏家的なまったりマンガは他はよく知らんなあ(それほどたくさんマンガ読んでないしな)
別の方向でまったりなマンガなら個人の趣味の範疇内でわかるけど・・・
・・・一応言っとくがヤラしいマンガじゃないぜ
ふわ〜り
今が旬でマッタリとした4コマ漫画ならスケッチブックオヌヌメ
きらら系統のストーリー4コマよりは、妹は思春期と雰囲気がにてるはず
前スレ郭氏またまた乙!
あっちに乙してきた
こっちにも郭氏乙!
どうも、郭です。ちょい細切れですいませんが、前スレ
>>924の続き。では、投下。
やべ、やっちゃった!前スレに投下しちゃいました。マジですいません(土下座)
えっと、再度投下します。ホントにごめんなさい!
「あ、ココ?中村先輩がやってる店じゃん」
「知ってるんですか?」
「『ブルー・ドラゴンズ』ってショップだよね?ここのオーナー、俺の大学の先輩なんだけど」
「ホントですか?あの、そこのお店、イマイチわかりにくくて」
「あはは、この地図じゃあね。確かにあの店、袋小路で分りにくいけど」
「………名刺を受け取る代りに、そこの近くまで連れて行ってくれますか?」
「ん?いいとも。先輩の店の売り上げにも貢献できるし」
「まだ買うって決めたわけでもないんですけど」
「あた。ま、いいじゃん。案内するよ」
「………すいませんが、お願いします」
まだ警戒心を解いたわけでは無いだろうが、少女は軽く頭を下げると、大人しくヒロキについてきた。
しつこくならない程度に話を聞くと―――少女の名は、矢野アキ。
小笠原高校の一年生で、今日は友人の誕生日プレゼントを探しにこの町を訪れたところだったらしい。
「ふ〜〜ん、雑誌でも取り上げられるくらいになったんだ、中村先輩の店」
「はい。私は地元のタウン誌で見たんですけど。値段も手頃だし、
友達に聞くと可愛い小物とかも充実してるから、ウチの学校でも評判らしくて」
「そっか。ホント、最初は趣味の店みたいな感じだったんだけどね」
「それが良いらしいんですよ。定期的に絵本作家さんの個展とかもやってるらしくて」
「へえ〜〜〜、知らなかった。手広くやってんだな、先輩」
「友達なのに、知らないんですか?」
「先輩とはしょっちゅう飲むけど、お互い仕事の話はしないようにしてる感じなんだよね」
「大変なんですね、大人になると」
「………オッサンくさいかな、俺?」
「ぷっ。そんなことも、ないですけど」
最初こそ無口な感じだったが、アキは話をするとなかなか面白い少女だった。
ヒロキはつい仕事のことも忘れ、彼女と話を続けてしまっていた。
「で、到着したけど」
「あ!ここなんですか!」
そこは角地の古い小さな民家を丸々借りた、ちょっとエスニックがかった感じのするショップだった。
看板もない店だったが、表札代りにかけられた拙い龍の絵を確認すると、アキは軽く微笑んだ。
(!………アキちゃん)
それは、ごく自然に出た笑顔だったのだろう。しかしアキのその表情は、
芸能人に日々接しているヒロキですら、心の底からドキッとするくらい可愛い笑顔だった。
「ありがとうございます。えっと……井戸田さん?」
手渡された名刺を確認すると、ヒロキの名を読み上げてまたアキが微笑む。
(笑顔が無茶苦茶可愛いじゃん、この子………計算外だよ、これは)
最初に出会ったときは、どちらかと言えば鋭角的で、シャープな感じのする美少女だと思っていた。
しかしアキの笑顔は、周囲の空気をからり、と変えてしまうような――太陽のような、笑顔だった。
そしてヒロキは。もう完全に、彼女の笑顔の虜になっていた。
「えっと。私、多分連絡はしないと思います。
でも、井戸田さんがわざわざ連れてきてくれたことは、感謝してます!」
「………ここまできて、はっきりそう言うかなあ」
「ふふ、ごめんなさい。でも、井戸田さん、悪い人には見えなかったから。
だから、私も信用したっていうか」
「ありがとう。連絡くれたら、もっと嬉しいんだけど」
「それは、あの」
「ま、気長に待つよ。それも仕事のうちだし」
「じゃ、ありがとうございました!井戸田さん」
「ん?どうした、ヒロキ?珍しく女連れか?」
のっそりと、そのショップから――メガネをかけ、バンダナで長い黒髪を纏めた、大柄な女が出てきた。
「よっす、中村先輩。お客さんをお連れしましたぜ?」
「そいつはありがとう。いらっしゃいませ」
「あ、はい!こ、こんにちは」
「ま、そんなに緊張しないで。見かけぶっきらぼうで怖いけど、慣れるとそんな悪い人じゃないから」
「全くフォローになっとらんぞ、ヒロキ」
‡
そう言って苦笑しながら拳を握るマネをする中村と、
へへへ、と笑ってそこから逃げるするふりをするヒロキ。なんとなく、そこには親密感が漂うわけで。
「………仲良いんですね、ふたり」
「ん?ふふ、仲良さそうに見える?」
「なにせね、大学時代この人の傍若無人ぶりに俺らはどんだけ振り回されたか」
「コラ。ま、いいから、いらっさい。なんでも見ていってよ。別に買わなくてもいいからさ」
「あ………はい。失礼します」
やる気があるのかないのか、わからない様子で中村がドアを開け、アキとヒロキを招いた。
アキを中村の店まで送った時点で帰るはずだったヒロキなのだが。
(ま、いいよな?どうせここまで来たんだし)
本音はアキとちょっと別れがたいという部分もあり――
一緒に『ブルー・ドラゴンズ』の中へと足を踏み入れるのであった。
☆
店内には、心地よいレゲエのBGMが流れていた。ハンドメイドのキャンドルが灯され、
作家の名前がディスプレイされた陶器やアクセサリー、それに民族系の楽器やジャム系バンドのCD、
また古着や書籍などが無造作に―――それでいて汚く見えないよう、絶妙に配置されていた。
それは中村個人の部屋に来たような、安心感に包まれたショップだった。
一個一個のアイテムを手にとっては眺めるアキ。その様子を、中村はニヤニヤしながら眺めていた。
「可愛い子じゃん………そうか、ヒロキにもやっと春がきたか」
「んなんじゃないっすよ。彼女をスカウトしてたときに声をかけたら先輩の店を探してたわけで」
「ふ〜〜ん、でもさ、スカウトしたってことはそれなりに好意があるってことなんじゃないの?」
「違いますって。だったらスカウトした子全員口説かなきゃいけないってことっすよ?」
「ま、そう言われればそうだけど、でもアンタがここまで親切にすんのって、珍しいよね?」
「え?ん、んなことも」
先輩後輩の大人な会話も聞こえていないのか、アキは熱心に店内を見ていた。
しばらくして――ようやく、めぼしいものを見つけたのだろう。そのアクセサリーの前から、動かなくなった。
「それ、気に入ったんだ?」
「は!あ、そうなんですけど………」
そう言いながら、ちょっと戸惑うような表情をするアキ。
彼女が手にしているのは、とある動物を象った、シルバーのアクセサリーだった。
「あ、それ?面白いでしょ?」
「はい………これって」
「ん。見ての通り、タツノオトシゴのネックレスなんだけど。ふふ、珍しいよね?
でもさ、タツノオトシゴって、一生一組の夫婦で添い遂げるんだって」
「へ〜〜、そうなんですか」
「うん。それの作家がえらくロマンチックな子でね。変わらない愛情や友情を象徴したいって、
そのネックレスを作ったわけ。一個一個手作りだから、大きさも形も不揃いだけど。
それはそれで味があるかなあって、私は思ってるんだけど」
「………変わらない、愛情や友情」
中村の言葉を聞き終えると、アキはシルバーのアクセサリーをじっと見つめる。
仄かに暗い店内に灯されたキャンドルの光に、彼女の表情が照らされていた。
(すごく………キレイだ………)
スカウトの仕事も、すぐ傍に中村がいることも忘れ、ヒロキはアキのその姿を眺めていた。
それは、まるでポートレイトのような。古い映画の一シーンのような。そんな、一瞬だった。
「あ〜〜でも、高校生にはちょっと値段がするかな?」
「………残念ですけど、そのとおりなんです。プレゼントの予算を超えちゃうんです」
「カレシと自分の分で、ふたつ買おうとか思ってる?」
「!?!ちちちち、違います!友達への、誕生日プレゼントです!!」
「別に初対面同士なんだし、隠さんでも」
「ホントなんですよ。ふふ、本当にそうだったら良いんですけど」
アキはそう言って苦笑する。同性の中村の心もほっこりさせるような、明るい笑顔だった。
(やっぱ良い子じゃん、この子)
実は初めて見たときからアキを気に入っていた中村は、そう思いながらふと後ろを見ると――
そこには、完全にアキに心を鷲づかみにされたヒロキの表情が。
(ヒロキの奴………アホヅラを晒しおって。ん?これは………面白いかも)
♭
以上。超マヌケ、、、罰として、毎日投下は無理にしても、間オカズに、じゃなくて間をおかずに書きます!
でもこれ結構サクサク書けそうな感じなのでちょっと色々発展しそうっていうか。
シリーズ化したいんですが、エロまでがえらく遠い(ダメじゃん)。期待せずに埋め程度にお待ち下さい。
では股。
郭氏乙です。
書き手さんが少なくなってきている中で、
ずっと投下してくれるのはありがたいです。
これからもがんばってください。
郭氏gj!
さて住人に改めて問おう、エースとは?
スレの窮地を救い、後進にも気配りを忘れない。
郭氏とピンキリ氏とペピトーン氏の三本のエースこと、矢がまだこのスレにはある。
トマソン神の引退は残念だが、漏れはこのスレをシンジるぜ
ここまでクロスオーバー小説に違和感感じない漫画も珍しいよな
何はともあれgj!!
郭神のSSには愛があると思う。
と言うか愛がないと三年、のべ100作品も続けられんて
つまり顔射感激
はい、どうも郭です。
>>386の続き、アキ×ヒロキ。あかほん×思春期ミクスチュア。では、投下。
読者諸氏なら容易に思い浮かべることが可能であろう、例の悪巧み顔の中村。
が、アキはアクセサリーを熱心に見つめており、ヒロキはアキに見惚れているため、
ふたりとも全く中村の表情には気付いていなかった。
「ねね、ぶっちゃけ予算はどのくらいなわけ?」
「え?あの、一万五千円くらいかな、って思ってたんですけど」
「ふ〜〜ん、そうね、四千円くらいオーバーしてるわけだ。うん、良いよ。まけたげる」
「え?え?い、いいんですか?」
「オッケーよん。その代り………」
アキの耳元で、中村がゴニョゴニョとなにごとかを囁く。
「!え………で、でも」
目を見開いて驚くアキ。そして、にま〜〜〜っと会心の笑みの中村。
(ん…………?先輩?)
中村とアキのそんなやりとりを見て、ようやくヒロキは我に返った。
その中村の表情は、散々痛い目に遭ってきた彼にとっても見慣れたものであって。
(企んでる………ぜってー、100%、企んでる)
イヤ〜〜〜〜な予感のするヒロキだが、だからと言って何も出来ないわけで。
一方、アキは中村に頷くことも、拒むこともできないまま、固まってしまっていた。
「んふふ〜〜でも、悪い条件じゃないでしょ〜〜♪」
「……そうですけど、でも」
「あのね、アイツについてきたってことは多分気付いているだろうけど。ヒロキは、悪い奴じゃないよ?」
「でも……初対面ですし」
「誰だって初めは初対面じゃん。話を聞くだけなんだから」
「…………分りました。でも、ホントに良いんですか?」
「そういう訳で、お買いあげ、ありがとうございます〜〜♪」
商談は結局、中村の粘り勝ちだったようだ。アキはちょっと苦笑気味である。
悪い予感続行中のヒロキだが、ふたりの間で話がまとまったらしいのは分った。
ニヤニヤとしながら、中村はアクセサリーをアキから受け取ると、ヒロキの近くに寄ってきた。
「感謝しろよ?ヒロキ」
「………先輩、彼女になにを」
「ふっふふ〜〜♪この後、ヒロキとデートしてくれたらディスカウントしてあげるって言ったわけ」
「?!へ?はぁぁぁ?せ、先輩!勝手に、そんな」
「で、デートって?私は!」
慌てるアキとヒロキだが、中村はそんなふたりの様子をおかしそうに見つめていた。
「良いから良いから。照れんな、ヒロキ。デートってのは冗談だけど、
アンタの話を聞いてやってってお願いしてあげたのよ。あ〜〜あ、私って良い先輩よねぇ♪」
「………あの、ふたりしてそういうキャッチセールスとかじゃ」
「ちち、違うって、矢野さん!俺は、そんなこと頼んでない!!」
「…………」
真っ赤な顔のアキが、無言でヒロキを見つめてきた。そんな風に恥じらう彼女の表情は、やはり。
(………う………マジで、可愛い………)
「おっとっと〜〜、おふたりさん♪見つめ合うのは良いけどさ♪
誕生日プレゼントなんでしょ?ラッピングとかどうする?」
「あ!はい。お願いします」
中村の言葉に、慌ててアキが答える。
自分もアキも、完全に中村のペースに乗せられていることを感じて、ヒロキは苦笑した。
(相変わらずかなわねーよ、先輩には)
ふう、と溜息をひとつつくヒロキだが、中村は今度は彼の耳元で囁くのであった。
「ふふふふ♪てなわけで、あとで奢れよ、ヒロキ?」
「………分りました、降参ですよ、降参」
両手を広げてポーズを取るヒロキを尻目に、中村は笑顔のままアクセサリーをレジに持っていく。
「ねね?何色が良い?ウチはオリジナルの和紙でラッピングするんだけど」
「わぁ!すごくキレイですね」
「ありがと。リボンはこれなんか、女の子向けだと思うよ?」
「はい、それでお願いします。でも和紙って、いろいろ表情があるんですね?
この色なんか、カナミに似合うかな?」
¶
「紺色か。結構渋い趣味なんだ、その子?」
「渋いっていうか、可愛い系なんですけど、落ち着いてるところは落ち着いてるんです。
………落ち着いてないところもありまくるんですけど」
「………??」
なぜかどんよりとした表情をするアキを訝しむヒロキだが。
中村は特に意に介する様子もなく、続ける。
「バースデープレゼントってことは、メッセージカードも付けた方が良いよね?これなんかどう?」
「!可愛いですね、これ!」
「ウチで契約してる絵本作家の作品なんだけどね。
結構評判が良いんで、絵葉書とかカードも売ったりしてるのよ」
「あ………でも、私、ホントに予算が」
「良いって、良いって。今回はサービス、サービス。でもその代りヒロキの話、ヨロピコね?」
「は、はい!」
鼻歌交じりながら手際よくアクセサリーをラッピングする中村と、じっとそれを見つめるアキ。
乙女ワールドに入りきれないヒロキだが、ずっと視線はアキに釘付けだったりして。
(この子は………笑顔が良いんだよ、笑顔が)
今更のように、アキのほっこりとした笑顔の美しさに魅入っていた。
思春期の少女特有の――ちょっと少女っぽさが入り混じりながらも、艶やかなその表情。
そしてそんな無邪気さとはアンバランスな、豊かなアキの肢体。
(絶対、偽造商品じゃないよ、アキちゃんのは………)
このあたりは一応スカウトらしいところだが。ヒロキは、見抜いていた。
彼女が動くたびに揺れる胸を見て、それはプラス補正ゼロの、上げ底ではないことに。
(マイちゃん以外にグラドル系は最近苦戦気味だしな、ウチの事務所。
最近はマイちゃんもドラマ方向にシフトしてるし。アキちゃんが入ってくれたら、マジで即戦力だ)
と、そんなことを考えながらも実のところアキはヒロキの好みである、
"巨乳のお姉さん系"にど真ん中・直球勝負の161kmストレートであるわけで。
(完全にこの子、ヒロキの好みよね♪おっぱいも大きいし、性格も良さそうだし)
勿論、中村がそんな彼の様子を見逃すわけもなく。
「おっし、完成。じゃ、お買いあげ、ありがとうございま〜〜す♪」
「あ、こちらこそ………安くしてもらって、ホントありがとうございました」
心底申し訳なさそうにアキは頭を下げたあと、財布からお金を出して中村に手渡した。
アキの可愛らしい仕種を、中村はニコニコと笑顔で見つめていた。
(ホント良い子だわ、この子。マジでヒロキと付き合ってくれないかしら?
イイ加減アイツも昔のことを、吹っ切らないとなんだし)
そんなことを思いながら視線を変えると。相変わらず、ヒロキはアキを見つめていた。
(完全にアイツも仕事忘れちゃってるじゃん。それにこうして見ると結構お似合いだし、このふたり)
「よし、そんじゃヒロキ?お姫様を送ってってくれるわね?」
「………!?あ。分りました、先輩」
「えっと………本当に、お話を聞くだけですからね、井戸田さん?」
「う、うん。も、もちろん!」
「………」
「…………」
そしてふたりは、ぎこちなく、無言で。そのまま、顔を見合わせる。
それは、まだ付き合いの浅い恋人同士が見つめ合っているようにも似て、初々しい様子だった。
「あのさあ、ヒロキ?」
「す、すいません、先輩。じゃ、じゃ、行こうか?矢野さん」
「はい………」
アキはペコリ、ともう一度中村に頭を下げて、恥ずかしげに微笑む。
「あの。すごく感じの良いショップだったって友達にも言っておきます。本当に、ありがとうございました!」
「それ、頼むわね?こういう小さな店は、口コミが一番だからさ」
中村もアキに笑い返すと、小さく手を振って送り出す。
そしてふたりは、ようやく並んで『ブルー・ドラゴンズ』を後にしていった。
レジ台の上で頬杖を突きながら、ふたりのいなくなった空間を中村は見つめている。
「頑張れよ、ヒロキ…………アイのことを忘れられないのは分るけど、アンタももう、前に進まんと」
小声で呟く中村。その表情は、少しだけ、寂しそうだった―――
Å
はい、今回は以上。では股。
うぉぉぉぉぉおおおおお!!!!11111
gjgj!!
なんというか……ここでアイ先生を絡ませてくるかw
アキってホント可愛いよな
なにはともあれ郭氏GJ
乙!
郭氏のペースがあがってきた、これぞエースピッチングか!
ピッチが上がってきたからエースピッチングだな!
郭氏はやっぱうめえなあ。
MIX作品でなんの違和感も読者に抱かせねえのって、実はスゲーことだってオモ。
GJ
郭氏、あと三つで100投下なんだぜ
もろちんトップ
ガンガレガンガレ
フレーフレー
前スレ落ちたか、半年以上かかったな
しかし一ヶ月でひとつスレを使い潰した頃からするとまったりしたもんだ
だがそれもよし!
俺の大学受験の頃はそんなペースだったなぁ。
予備校から携帯で覗いてた時期が懐かしいが、おかげさまで無事合格できたよ。
受験生なのにエロパロ漬けかよw
受かって良かったな
息の長いスレになってよかったな
ここはエロなしもオッケーだから、妹や濱中など連載が終わった漫画のいわば非公認外伝が読めるわけでもある
409 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:19:20 ID:Fp1Qi4Xw
はい、どうも郭です。久方ぶりの、アヤナ帰国SSの続き。
NGワードは「蜜柑」、「エロ無し」、「修羅場がしょぼい、、、」では、投下。
「遅れてわりい、若井!」
「あ、マサヒコ!早速でわりいけど、飲み物の方入ってくれるか?」
「OK、すぐ入る」
戻る早々エプロンをつけ、マサヒコはカーテンで仕切られた厨房スペース右のドリンクコーナーに入った。
和田君と休憩に入ったときは多少客足が鈍り始めていた『喫茶2-A』だが、
再び多くの客が集まり始めていた。まだ2時半を少し過ぎたくらいにもかかわらず、
既にお品書きの半分近いメニューにはマジックで×印が引かれていた。
「小久保!ゴメン、一番テーブルにアイスティーなんだけど、二つ!」
「おう、柴原。これ終わったらすぐだから待っててくれ」
吹っ切れたような表情で、マサヒコは作業に没頭していた。
とにかく、体を動かしたくて仕方が無い自分が、いた。
(答えなんて……出ないですよ、先生。オレは、どっちも選べないかもしれない。だけど)
マサヒコは、思っていた。それでも、結論は、出さなければならない。ならば―――
「マサヒコ?」
「あ、和田、三番テーブルのホットティー、もうすぐ」
声をかけてきた和田君にそう答えるマサヒコだったが。
和田君はなにやら思わせぶりな表情をすると、肘でマサヒコの脇腹を小さく突いてきた。
「………?和田?」
友人の行動に戸惑うマサヒコだが、彼はそのまま顎をしゃくり、
厨房スペースからのぞくことの出来る教室の入り口を示して見せた。
「?………!あ!」
そう、そこには―――――栗色の髪をした、あの少女が立っていた。
「あ、ミサキちゃ〜〜ん!来てくれたんだねっ!」
「お〜〜っす、ミサキ〜〜〜!」
ミサキを見つけた、柴原さんとリンコが嬉しそうな表情で駆け寄る。
「あっは〜〜、柴っちにリンちゃん、久しぶり〜〜!」
輪になって再会を喜ぶ柴原さん・リンコ・ミサキ。
(あ!若田部は!?)
慌ててアヤナの姿を探すマサヒコだが、すぐに和田君が小声で囁いた。
「安心しろ、マサヒコ。音楽室のあたりでキョロキョロしてたミサキちゃんを俺が先に見つけたから、
先回りして若田部さんには井口さんらと一緒に休憩入ってもらった。多分校内だろうけど」
「………悪い、和田」
友人の機転に感謝するマサヒコだが、和田君は端正な横顔を少し歪め、更に続ける。
「それでもあと少しすれば戻ってくると思う。どうする、マサヒコ?
とりあえず、ミサキちゃんとお前はここから抜け出した方が」
「で、でもオレ、さっき休憩入ったばっかだし」
「いや、逆に抜けるならこのタイミングしかないと思う。今なら客足もちょっと少なくなってきてるし。な、だから」
「ほ〜〜い♪こ・く・ぼ♪彼女が来ったよ〜〜ん♪」
「………ご、ゴメン。マサちゃん……来ちゃった」
「いや、その。別に良いんだけどさ、ミサキ」
「………??」
柴原さん&リンコのコンビがミサキの背を押すようにして厨房スペースに入ってきた―――の、だが。
マサヒコとミサキは、ひどく固い表情だった。首を傾げる柴原さんと、そして。
(あれが………小久保君の、彼女……)
(口惜しいけど………可愛い………)
本日のマサヒコの奮闘ぶりに、か〜〜なりマサヒコ萌え状態になっていた女子陣だが、
初めて実物のミサキを見て、複雑な気持ちになる子も多いわけで。おまけに。
「噂のミサキちゃんか、あれ」
「マジで可愛いじゃねえかぁぁぁ!マサヒコの奴ぅぅぅ!!!!」
こちらもまたミサキ初見となる男性陣の心の中では、醜い嫉妬が渦を巻いているわけで。
「マサヒコ、やべえぞ。良いからこっから抜け出せ」
「で、でも」
「あと少しすれば、広永や村田も帰ってくるはずだし、俺に任せろ。分ったな?」
そう言うと、くるり、とマサヒコに背を向け、和田君がみんなに聞こえるような大声で言った。
「お〜〜し!じゃ、おふたりさんには我が英稜祭をじっくりと見てもらおうか。だべ?柴原さん?」
♀
「?……!あ、そうね、和田君!じゃ、ミサキと小久保、ふたりでいろいろ回ってきなよッ!!」
「で、でも悪いよ、柴っち」
「うふふ、良いのッ♪たまには夫婦水入らずでゆっくりしてきなって♪」
「夫婦水入らずって、あのな、柴原」
「ほ〜〜〜ら、小久保もさっさと行きなさい。たまには彼女孝行しないと」
「たまには、って現場を見たんかいお前は」
「いいから!早く早く!」
ニヤニヤと笑いながら、マサヒコとミサキの手を無理矢理引っ張る柴原さんだったが―――しかし。
絶妙のタイミングでそこに割り込んでくる、天然娘がひとり。
「ね〜〜〜ね〜〜ぇ、じゃあ〜〜、私たちも一緒に行って良い?」
「ダ〜〜メよ、リンちゃん。ふたりを水入らずにしてあげないと。
それに、私とリンちゃんが一緒に抜けたら、ウェイトレスが足りなく」
「ちがうの〜〜〜ぉ。柴ちゃんと私じゃなくて〜〜〜」
「…………あの、し、柴原さん、悪いんすけど」
「?」
リンコの後ろからちょっと気まずそうに顔を出したのは、クラス一のお調子者こと、杉内君だ。
「その………俺ら、あの」
「わたしも〜〜〜杉内君と一緒にいろいろ回りたい〜〜♪えへへっ♪」
「え?て、てことは?」
「あの…………その、柴原さん、実はリンコちゃんと俺」
「昨日ね〜〜、杉内君から告白されて、わたしたち、付き合うことになったんだ♪えへへへ♪」
「な!?」
「!%αええ?」
「?え※ええ凸え?!!!!!」
いっせいに、どよめく教室内―――ま、そりゃそうだ。そして、当の本人達はと言えば。
リンコはいつもどおりのほにゃ〜〜〜、とした笑顔で。
一方の杉内君は照れくさそうな、しかしこれまた満面のニヤケ顔である。
「す、杉内ィ!!!ててててて、テメェ!!!!」
「え〜〜、嘘〜〜!!!!!リンちゃん、いつの間に!!!」
「ま、マジっすかァッァァァァァァァァ!!!!」
「?あ、じゃあもしかして、杉内?昨日、マジで告ったの?」
「………はい。あの、柴原さんのオカゲです」
「??私の?」
「昨日の帰り道、告れなかったらへタレだとか言ってたじゃないっすか?
アレで俺、ケツ叩かれたっつーか。ホントは俺、一年の頃からリンコちゃんに惚れてたんだけど。
見てるだけで満足だとか、自分に言い聞かせたりしてた感じで。でもそれって結局逃げだって、
柴原さんに言われて気付いたんすよ。このままじゃダメだって、思ったんすわ。
後悔したくねーって。思い出にしたくねーって思って、ダメモトで、当たって砕けろで、告ったら」
「OKだったんだ?」
「な、なにが良かったんだよ、こんなアホの!!!」
「だって杉内君って、一緒にいて楽しいんだもん♪いつも私を笑わせてくれるし。
それに、杉内君と結婚したら、杉内リンコになるんだよ〜〜♪それって可愛くない?」
「!!!けけけけ、けっこん!!!」
「そんな、早まらないでくれーーー!!!!!!!!!!!!!的山さん!!!」
「やだぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!俺の、リンコちゃんがぁぁぁぁ!!!」
「てゆーか、杉内リンコってそんな可愛いか?」
絶叫するリンコファンの男性陣と、リンコの天然ぶりに改めて呆れかえる女性陣―――そして。
リンコの言葉を聞いて、完璧に舞い上がった杉内君は、
「リンコちゃん!!!」
周囲の敵意、困惑、etcとにかくそれらをあっさりと無視して。リンコの両手をしっかりと、握った。
「俺は、こんな、こんな奴だけど。リンコちゃんが、ずっと好きだった!
だから、約束します!俺は、君をこれからも、ずっと。生きる限り、死ぬまで、好きでいる。
それだけは、約束する!ごめんなさい!神様よりも、大好きです!だから」
「えへっへ〜〜♪私も、好きだよ、杉内く〜〜ん」
「………………」
♂
盛り上がるリンコ&杉内君の天然アホカップル。あっけにとられる2-Aの生徒達だが―――。
「マサヒコ、今のうちだ」
「え?」
「抜け出せ。さっきも言ったけど、そろそろ若田部さんたち、帰ってくる」
「でも」
「クラスの奴らが気を取られてる、今が最後のチャンスだ。今抜け出せば、誰も気が付かねーべ?
あとは柴原さんと俺でいくらでもなんとかするから。行け」
言い終えると和田君は指先でマサヒコの脇腹を、ぱちん、と軽く弾いた。
「………悪い、和田」
和田君の友情に思わず頭を下げるマサヒコだが、和田君はどことなく決まり悪そうな顔で。
「んっとにな。俺、こんなキャラじゃねーのに。このツケは高くつくぞ?」
「本当、悪いな、和田」
分っていた。クールを気取っているが、本当の和田君は、底なしのお人好しなのだ。
そんな自分を誤魔化すために皮肉屋を装っていることも、マサヒコには分っていた。
「ミサキ………行くぞ」
「?ま、マサちゃん?」
マサヒコはミサキの手をとると、急いで教室から抜け出した。
和田君の予想通り、ふたりの行動に気付くものは誰一人おらず―――
まだなおも、リンコ&杉内君の記者会見が続いていた。
「ああああ、あのとき、俺がリンコちゃんに告白してたら!!!」
「リンちゃん、おめっと〜〜♪」
「今だから言う。リンコちゃん、俺、君が好きです!!!」
「お、俺も!!」
「ダメだよぉ〜〜、わたしは、もう杉内君のものなんだから〜〜♪」
「すすすすす、杉内のモノををををををををを!Qt●3Σ□βk!!!!!!!!!!!!!」
飛び交う怒号と、驚愕と、笑い。それを背に、マサヒコとミサキは手をつないで、廊下を走る。
「マサちゃん………ゴメンね。わたし………」
「謝んなよ、ミサキ」
「…………え?」
「ゴメンな。謝らなきゃいけないのは、オレの方だ」
マサヒコは、思っていた。
(本当なら招待しなきゃダメだったんだ、ミサキを。オレの彼女は、ミサキ以外、いないんだから)
マサヒコは、思っていた。自分の横にいるべきひとは、誰かなのかを。いて欲しいひとは、誰かなのを。
「「………」」
ふたりは、無言で、駆ける。それぞれの、思いを抱きながら。
屋上に、着いた。幸いそこには、誰もいなかった。
「ミサキ」
「なに?マサちゃん」
「オレ………ごめんな」
頭を垂れるマサヒコを、ミサキが見返してくる。
それはそれまでの為すがままの彼女とは違う、強い、意志的な視線だった。
「………なんで、謝るの?」
「言えなかった。若田部に。俺には、ミサキがいるって。言えなかった。それで、オレ」
「知らないよね、マサちゃんは」
「え?」
「私が、マサちゃんのことを、すごく好きだってことを」
「?………それは」
かつて、似たセリフを彼女から聞いた記憶が蘇る。
「私は、好きなの。マサちゃんのことを。好きで、好きで、ずっと好きだったの」
「オレだって、ミサキのことを」
「好きだって、言いたいんでしょう?」
「う、うん」
「私だって、分ってるよ?マサちゃんも、私のことを、好きでいてくれてることは。でもね、マサちゃん?
私は、本当に。気持ち悪いくらい、あなたを、好きなの。…………本当に、好きだから」
♀
ミサキが、笑う。それは、湧き水がさらさらと零れるような、透明な笑みだった。
そしてひどく儚くて、寂しげな、笑顔だった。この子は、こんな笑顔をする子だったろうか―――
ふと、マサヒコはそんなことを思った。
「別れて、あげる。あなたの……もう、負担にならないから。重石に、なりたくないから」
「!!!み、ミサキ!そ、そんな」
「ダメだよ、マサちゃん。せっかく、私の方から振ってあげたんだから」
「違うんだ、ミサキ。オレは」
「ふふッ。私ね、マサちゃん?結構モテるんだよ?」
「…………」
また、思い出していた。アヤナが、ミサキと酷く似た言葉を、言っていたことを。
度重なるデジャヴに、ただ混乱するマサヒコ。
「だから、すぐに良い人見つけちゃうよ。きっと、あなたは、後悔する。
私と別れたことを、後悔する。きっと、そうなるんだから。………じゃあね、マサちゃん」
「ミサキ!!」
(ダメだ………止めなきゃ。オレは、お前を、失いたくないって、そう、言わなきゃ)
そう思うマサヒコだが、両脚は凍ったように、動かなかった。
舌先がひりひりとして、言葉を発することも、できなかった。
「さよなら、マサちゃん。私の……大切な、ひと。大好き、だったよ」
ミサキは、そう言ってまた笑う。その笑顔は、マサヒコが初めて見る、笑顔。
(ずっと、小さな頃から、一緒だった。オレと、ミサキは。なのに………)
知らない顔をした少女が、いなくなろうとしていた。後ろも、振り返らずに。
「ミサキィィィィィィ!!!!!!!」
喉が張り裂けるかのような絶叫するマサヒコだが―――既に、彼女は、いなかった。
消えるように、去っていった。
「あ…………あ」
膝を折って、その場に座り込んだ。体中の血液が、逆流するような錯覚。
耳の奥から、なにか音が響いたような、気がした。マサヒコは、その場で蹲って―――
そして。崩れ落ちるように。
「…………?マサヒコ?」
和田君は、教室へと入ってくる友人の姿を認めて声をかけた。
彼をひとまず送り出してから、まだ30分ほどしかたっていないことを、腕時計で確認する。
(…………?)
おかしい。―――既に和田君は、マサヒコの異変に気付いていた。
「大丈夫か、マサヒコ?なにかあったか?」
「あ、和田?なんでもないよ。悪かったな」
口調は、いつものマサヒコだった。感情的になっているようにも、呆然としているようにも、見えない。
しかし和田君は、どこか。マサヒコが、どこかおかしいという感覚から、抜け出せずにいた。
「お〜〜い、マサヒコ?戻ってきたんなら、入ってくれーー!!」
「………うん、すぐに入るから、広永」
喫茶2-Aの盛況は、まだ続いていた。いや、むしろ英稜祭終了に刻々と近づいている、
その時間を惜しむかのように………最後の熱狂とも言える、賑わいを、見せていた。
(…………?)
どうにも気がかりな和田君だが、すぐに厨房へと入ったマサヒコは普段と変わりなく、
むしろテキパキと仕事をこなしてすらいた。しかしそんな彼の様子を見ていても、
和田君には釈然としないものが残っていた。それは。
外見だけマサヒコに似た全くの別人がそこにいるような。小さな歯車が、狂ってしまったかのような。
微妙だが、どうしても消えない、錯覚だった。
「あ………お帰り、小久保君」
「…………ああ、若田部」
ぎこちなく、挨拶するアヤナと、それに淡々と答えるマサヒコ。
ぞくり、と和田君は背中に冷たいものが、走ったような気がした。
なぜなら―――ふたりのことを心配して横目で見た瞬間、気付いたのだ。
マサヒコの目が、今までに見たことがないくらい。酷く悲しげで、冷たかったことを。
(マサヒコ………)
♂
和田君は、嫌な予感に襲われていた。それは、なぜか。確信にも似た、感情だった。
「はい、井口さん、このアイスコーヒーがラスト・オーダーです!!!」
「おっしゃぁ、完売だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」
どよめく『喫茶2-A』。そして、それとほぼ同時に。
【ピンポン、パン、ポ〜〜ン】
『英稜祭は、まもなく終了します。恒例のラストイベント、<希望の灯>が行われます!
実行委員の皆様は、生徒会室前に集まって下さい!』
「おおおお、終わったぜ!!」
「お疲れ、みんな!!!」
「は〜〜い、みんな!!それじゃ、バンザイ三唱といきますか?」
「いいね、柴原さん!」
「じゃ、今日頑張ったのはみんなだけど………ここは、実行委員のアヤナと小久保で良いかな?」
「「「「「異議なし!」」」」」
柴原さんがあっさりと場を仕切り、壇上へと押し出されるふたり。
「えっと………俺らで、いいの?」
「な〜〜に、言ってるの、アンタらが音頭を取らないと、ここは納まらないでしょうが!」
「「「「アッ、ヤッ、ナッ!!!マッ!サッ!ヒッ!コッ!」」」」
囃し立てる周囲をふたりでちょっと恥ずかしそうに見たあと―――
「それじゃ………いいか?若田部」
「ウン、小久保君」
「「ばんざ〜〜〜い!!ばんざ〜〜〜い!!!ばんざ〜〜〜い!!!!」」
アヤナ&マサヒコのバンザイ三唱に、狂喜乱舞で答えるクラスの面々。
三唱後、隣り合った同士で握手をしたり、中には感極まったのか泣き出している者すらいた。
中村&アイの年長コンビも、ニコニコとそんなクラスの熱気を見つめていた。
「…………柴原?場を白けさせないうちに、オレたち行くぜ?あとはお願いして良いか?」
「あ、そうだよね?さっき実行委員呼ばれてたし」
「ゴメンね、柴原さん。ファイヤーストームでね?」
「ほいほい。あとは私らに任せて、いってらっさい、アヤナ」
柴原さんが快諾し、マサヒコとアヤナはそそくさと教室を後にする。
「は、濱中さん!あの、良かったらこれから俺らと」
「ずりいぞ、出し抜くな、湯上谷!濱中さん!お願いします!俺らと打ち上げに」
「ついでにメアドなんかを」
「打ち上げなら全然OKだけど、え〜〜?メアド?」
「教える必要なんか無いっす!死ね、大野!」
ドサクサ紛れのうちにというか、アイはいつの間にか男子生徒達に囲まれてしまっていた。
―――しかし、そうした熱狂の中から一歩身を引いていた人物が、いた。
そう、教室を去っていくふたりの後ろ姿を逃がさずに見つめていたのは、やはり、中村だった。
「柴原さん、だったっけ?」
「あ、今日は一日、本当にありがとうございました。中村先生」
中村が声をかけると、ぺこり、と柴原さんがお辞儀をする。が、中村は苦笑混じりに答えた。
「もう先生でもなんでも無いって。ただのOL。ねえ?あなたなら、頼めると思うんだけど………」
「??え?」
耳打ちする中村と、目を白黒させる柴原さん。そんな密談が行われているとも知らないふたりは―――
「本当は、柴原みたいなのが実行委員になれば良かったんだよな」
「ふふ、でも柴原さんって女バレでも頼られてるみたいだし。
ウチのクラス専任ってわけにもいかなかったんでしょ?最後に帰ってきてくれただけでも感謝しないと」
「ん、まあな。実際アイツって人当たりが良いだけじゃなくて面倒見も良いし」
「それだけじゃないよ?交渉力とか事務処理能力も抜群なんだから、柴原さんって」
「はは、しかしまぁ…………お疲れだったな、若田部」
「うん………小久保君」
アヤナはマサヒコの横顔を見つめた。実は彼女にも和田君と同じく、拭い去れない違和感があった。
それは、マサヒコが帰ってきてからずっと、抱いていた思いだった。
♀
さきほどからの会話も、特に不自然な内容ではないし、引っかかるところもなかった。
それでも、アヤナにはどうしても。上っ面だけの、会話にしか思えなかった。
マサヒコが―――なにか。なにかを、隠しているような―――そんな気がして。
「………若田部?例の手紙って、生徒会室でもらえるのかな?」
「………あ。う、うん。そうだって、副会長の那須野さんが言ってた」
「ふぅん………そっか」
少し不意を突かれてしまったアヤナだが、マサヒコは彼女の様子を気にする様子も無かった。
やがて、生徒会室の前に着いた。既にそこでは各クラスの実行委員が、
英稜祭が終わろうとする最後の興奮に身を浸して賑やかに雑談を交わしていた。
「お、若田部さんお疲れ!2-A、すごかったみたいじゃん!」
「あ、那須野先輩。そうですね、おかげさまで完売でしたけど」
「いや、マジで2年の中ではダントツの売り上げみたいよ?頑張ったね〜〜」
「ありがとうございます。クラス全員、頑張りましたから。あの、ウチのクラスの手紙は?」
「ああ、悪い悪い。えっと、2-Aは、うん、これだね。はは、ところで若田部さんはなにをお願いしたの?
なんて聞いてみたりして。受験とか?イロコイ関係とか?」
そう言いながら那須野はちょっとねっとりとした視線をアヤナに送ってきた。
心の中で苦笑しながら、アヤナは副会長からひとまとめにされた手紙を受け取る。
「ふふ、面白味がないですけど、『英稜祭が上手くいきますように』って。それだけですよ」
「へえ〜〜、偉いねえ」
まだなにか言いたそうな副会長に軽く、しかし満面の(作り)笑顔でお辞儀をすると、
その場の会話を打ち切ってアヤナはマサヒコの元に戻って手紙の束を手渡した。
「はい、男子の分。でもなんだか、ドキドキするね。これから、最後のファイヤーストームなんだよね?」
「そうか。去年いなかったから若田部は初めてなんだよな」
「ウン。盛り上がるんだよね?」
「ま、英稜祭のハイライトだからな」
英稜祭のラストを飾るのは、<希望の灯>と題されたファイヤーストームに、
あらかじめ生徒が願い事を書いた手紙をくべて燃やすというイベントなのだった。手紙が勢いよく燃え、
火の粉となってファイヤーストームの頂点まで届くと願いが叶うという、学園伝説が残っており―――
特に恋愛関係では毎年かなりの高確率でカップルが誕生するとも言われていた。
「はい、それでは実行委員の皆さん?そろそろ後夜祭に向かいますから、
ファイヤーストームの前で円になって並んでいて下さい!」
生徒会長が皆の雑談に負けじと声を張り上げ、実行委員の面々は陽気にグランドへと向かう。
その中に―――マサヒコと、アヤナもいた。
「…………小久保君は」
「ん?」
「願い事、なんて書いたの?」
「………なんだったけな?」
「もう。忘れちゃうようなことなの?」
「ん、だってけっこう前のことだしさ。
「………私は」
「若田部?言わない方が良いよ」
「え?」
「願い事ってさ、願をかける前に人に言っちゃうと叶わないんだって。だから今は言わない方が良いよ」
「………う、ウン」
思いもかけず、マサヒコの表情は真剣なものだった。なぜか、アヤナはそれ以上深く追及することができず。
ふたりは、それから黙ったまま。グランドへと、足を運ぶのだった。
「…………はい、それじゃ1-Eの実行委員、野口さんと下柳君!お願いします!!」
「「はい!!」」
一年生最後の実行委員が、手紙の束をファイヤーストームにくべようとしていた。
興奮によるものだけでなく、ふたりの顔は炎に照らされて、真っ赤に映えていた。
"パチッ………ジジジジ!!"
手紙の束に、火が燃え移る。元々は白かったはずの手紙の束はすぐに黒々とした塊となり、
それは火の粉となって宙を舞う。ファイヤーストームを囲んでいる英稜生たちは、
皆じっとその様子を見つめ………そしてそれぞれの願い事を、心の中で呟く。
♂
「続いて、二年生にいきます!2-Aの実行委員、小久保君と若田部さん!」
「「………はい!」」
アヤナとマサヒコのふたりが、手紙の束を持って前へと出る。
ファイヤーストームの根元にそれらを置くと、熱波からのがれるように、ふたりは後退り、
そしてマサヒコが鉄の棒で手紙の束をファイヤーストームの中へと押し込んだ。
"ジ………パチ、パチッ、ジジジジ"
燃えさかる炎、そして―――手紙の束は、炎の中で黒い羽となり、
赤く照らされたファイヤーストームの周りを駆け上るように飛翔して夜の闇へと吸いこまれていく。
最後の仕事を終えたふたりは、それぞれの願いを祈っていたであろう、2-Aの生徒達の元へと戻る。
「お疲れ!マサヒコ!」
「お疲れさま〜〜、若田部さん!」
ハイタッチでマサヒコを迎える男子生徒、アヤナに抱きつくようにして喜び合う女性陣。
ふたりは、しばらくそんな同級生たちと喜びを分かち合っていたが………
「………小久保?コレ終わったら、行ってきな」
「え?」
「決着。アヤナと、まだつけてないんでしょ?あの子に屋上に行くように、言っておいたから」
「!!し、柴原?」
それまでは皆と一緒に騒ぎの中にいた柴原さんだったが―――
少し落ち着いた頃を見計らったようにマサヒコの隣にくると、耳元で囁いた。
「いいから、行ってきな?今日のアンタらの様子見て、気付かないわけないでしょうに」
「………柴原、お前」
「中村さんに、言われたんだ。和田君の態度もヘンだったし、色々追及したわけ。
和田君もなかなか口を割らなかったけど、なんとか聞き出してね。
しかし、不器用だよね、小久保も………アヤナも」
「……………」
黙りこくるマサヒコだが、柴原さんは彼の腕を取って続ける。
「行ってきな?良いよ、後は。これは、中村さんと和田君と、私の、おせっかいだから」
はっとしてマサヒコは柴原さんを見つめた。ほとんど同じ言葉を、今日アイから聞いた記憶が蘇る。
柴原さんは、真剣な眼差しでマサヒコを見つめ返した後―――にっこりと、笑って頷いた。
(柴原…………)
ふと、視線を感じて振り返ると――――和田君の、心配そうな顔があった。
また視線を感じて、その方向を見る。そこには、マサヒコに微笑みかけるアイの顔。
そしてその側でちょっと決まり悪そうに横を向く、中村の顔。
(中村先生……………濱中先生………和田)
こんなにも、自分を助け、気にかけてくれる人がいる。そう思うと、マサヒコは恥ずかしさに襲われた。
ミサキに去られて、少しだけ自虐的になっていた自分を、小さなものだと思った。
「ありがとう、柴原。行ってくるよ、オレ」
笑顔のまま、無言で頷く柴原さん。そして、マサヒコは駆けた。
屋上につくと、アヤナはじっと炎の柱を見つめていた。パチパチと燃え盛る炎の粉に照らされて、
彼女の端整な顔はむしろ、美しさよりも儚さを感じさせるかのようだった。
「………小久保君」
現れたマサヒコの姿を認めると、思い出したように、アヤナが言った。
無言で、彼女の横に立つ。アヤナは、何も言わずに眼下のファイヤーストームを見つめていた。
マサヒコも、無言でいた。ふたりは、しばらくそうしていた。無言で、炎を見つめていた。
「…………振られちゃったよ」
どれだけの時間が過ぎたのか―――ようやく、マサヒコが小声で言った。
「え?」
「今日、ミサキが遊びに来てたんだ。それで………オレ、アイツに謝ろうと思って。
ここに連れてきて、謝ろうと思って。でも、振られちゃったんだ」
「………それって」
「オレ、バカだよな。若田部」
「?」
「分かんなかったんだ。でも、結局、二兎を追っちゃったんだ。お前と………ミサキを。
ふたりを、傷つけたくないって思ってたはずなのに。結局、お前らふたりともに、最低な思いをさせて」
♀
「……………」
アヤナはマサヒコの横顔をまた、見た。思いのほか、その表情は固くもなく、
また、自傷的でも、自暴自棄になっているようでもなかった。
先ほどまでのどこか冷えた感じもせず、無表情でもない―――静謐で、穏やかな横顔だった。
(私は………違う。そう、望んだんじゃない。違うけど…………)
「……………」
思わずアヤナは、隣にいる、マサヒコの指に自分の指を絡めていた。
マサヒコもそれを拒むこともなく受け入れて―――ふたりは、ただ無言で炎を見つめていた。
やがて、全てのクラスの手紙がファイヤーストームにくべられて、後夜祭は終わった。
屋上から見下ろすと、たくさんの生徒達の感情が、歓喜の輪でひとつになっているのが、分った。
「終わったんだね………」
「ああ」
ふたりは、最後の手紙の束が燃え尽きるまで、ずっと炎を見つめていた。
終わったのは、後夜祭なのか。それともミサキとマサヒコの関係のことなのか。
それとも違う、なにか別のことなのか。アヤナの呟きが、どれを指しているのかマサヒコには分らなかった。
どれでもあるようで、どれとも異なるような気がしていた。しばらくそうしていて、ふっとアヤナを見ると―――
「……………若田部?」
「…………」
アヤナは、泣いていた。大粒の涙をボロボロと零して。
「なんで………泣いてるんだ?」
「分らない………分らないけど」
頭を振るアヤナ。じっと、マサヒコはその泣き顔を見つめていた。不思議な、泣き顔だった。
皺ひとつ寄せず、顔を歪めもせず。無表情のままアヤナの目から頬へと涙が伝い、線になる。
やはり、アヤナはキレイだと思っていた。それはどこか、清新で涼しげな色香さえ漂う泣き顔だった。
(…………オレは)
きゅっと、アヤナが絡めた指に力をこめてくる。マサヒコも、少しだけ強く握り返す。
ただ泣き続けるアヤナと、それを見つめるマサヒコ。ふたりは、そのままずっと立ちつくしていた―――
「…………若田部?」
どれくらい泣き続けていたのだろう?
枯れることのない泉のように涙を流していたアヤナの瞳から、いつの間にか涙が途切れていた。
「ゴメンね………小久保君」
ずっとその様子を見つめていたマサヒコが声をかけると、少しだけ渇いた声で、アヤナが答えた。
「もう、大丈夫、か?」
「私………私ね、本当に天野さんと、あなたのふたりが、羨ましかった。
でも、言い訳なんかじゃなく、昔の私はあなたたちの仲を裂こうなんて、思ってなかった。
今なら言えるの。私はあなたのことも、天野さんのことも、好きだったの。ふたりとも、
私にとって大事な友達だって思ってたのに。なのに、なんで、こうなっちゃったんだろう………」
「………オレも、そう思ってたよ」
「え?」
「お前とミサキは、なんだかんだで友達だって思ってたから。だから、なんで………こうなったんだろうな?」
「…………こくぼ、くん………」
アヤナとマサヒコは、そうして見つめ合う。不思議なくらい、ふたりはお互いの考えていることが分った。
マサヒコは、ミサキという、大切な恋人を失った。
アヤナは、ミサキという、大切な友人を失った。
ふたりは、ただ、そのことだけを考えていた。哀しみだとか、切なさだとか、そんな感情ではなく。
ふたりは、ただ、そのことだけを思っていた。
「…………」
「…………」
また、無言に戻ると。ふたりは、ファイヤーストームが消えようとしているのを見つめていた。
消えかけているのは、炎のはずだった。分っていた、はずだった。
♂
今回は以上。次回は多分エロ有りで完結。では股。
郭さん×伊東さんバッテリー乙&GJです。
久しぶりのアヤナ物だったのでうれしいです。
続き楽しみしています、これからもがんばってください。
このバッテリーに完封されたぜ!
GJ!
乙&GJ!
100の大記録まであと2つですぜ!
郭夫妻GJ
郭氏投下98、ピンキリ氏投下97、また逆転しましたな
ここは郭氏に先輩の意地を見せて先に投下100を達成してもらいたいところ
郭氏はひとつひとつの投下も量があるからなあ…感服
バレンタインは無しか…
まだ週末があるさ
俺はむしろシンジの受験SSが来ると思っている
>>423 その二人はなかなか対照的でおもしろい
郭氏は長編主体で内容も恋の寂しさ、悲しさ、優しさ、あたたかさが感じられるものが多い
ピンキリ氏は短・中編主体で内容はどちらかというとギャグっぽいノリやまったり感が強い
保守
雑談のネタでもないか
じゃあ、しょうもない話をひとつ、去年エロゲを買い行ったら、
妹は思春期という題名のゲームが棚にならんでいて、
「は、いつゲームになった」と思って手にとって見たら、
ただのロリエロゲだった・・・orz 紛らわしい名前つけんじゃねーよw
時々、氏家作品にはエロゲとか出てくるけど、ネタ程度に
氏家氏もやったりするんだろうか?
>>431 ネタ収集はしてるけど、実際プレイはしてないって感じじゃないかな
俺もやったことないけど、分からないネタがあったことはないし
ツンデレとかクーデレとか、又聞きでも分かるくらいのネタしかないよね
>>373 WORKING!!がオススメ
>>432 がはこさん(漫画家での名前は高津カリノだっけか)の4コマか
あれはいいものだよな
しかしクグチ姉妹のしきせいいち氏は今何をしているのか・・・
マサヒコの絶倫ぶりに嫉妬
特に郭氏作品のマサヒコは絶倫無双
うまやらしすぎる
郭氏のマサヒコ
トマソン氏のシンジ
これが絶倫最強じゃろう
しかも初体験でだからな
ガンダムで例えるとニュータイプみたいなものか
百合レズが読みたいよ〜
439 :
傍観者:2008/02/20(水) 00:03:01 ID:oQVGpl1N
440 :
傍観者:2008/02/20(水) 00:06:53 ID:oQVGpl1N
さて、次の週の金曜日。舞台は再びマサヒコの部屋。今日はお楽しみの日である。先に
服を脱ぎベッドに腰掛けながら、ミサキが脱ぐのを見つめるマサヒコ。この先の快楽への
期待に胸躍りながらも、背徳感がぬぐいきれない。
「(ミサキとしたいのはやまやまだし、本当は毎日でもできたら、なんて考えたりもするけ
どいいもんかな。何というかミサキを自分のオモチャにしちゃってるんじゃないかという
か、汚してしまってるというか。どうにかもっと健全な生活を・・・、けど今日もミサキ
の裸はきれいだな。いいよな)」
などと性的なことに対して不道徳という思いが抜けていないあたり心身ともに健全と言え
るだろう。これが無くなるのを「中村化」という。例えば、彼女は「貞操」という言葉を
本当に忘れていたりする。
全裸になったミサキ。整った顔、滑らかな全身の肌、全身を形どる初々しくも官能的な
緩やかな曲線美。そんな彼女に顔を見つめられ、マサヒコの下半身の物がいつでも使える
くらいに硬くなる。これから淫らで充実した時間が始まる、そう思いながらマサヒコは腰
を上げミサキを抱きとめようとする、が。
「マサちゃん、あのね・・・」
このタイミングでミサキが声をかけてくるのは珍しい。いつもならマサヒコの腕に包ま
れながらベッドに共に横たわり、そのままマサヒコの愛撫を受けて艶めかしい声を上げる
のだが。ミサキはマサヒコの顔を見つめたまま続ける。
「今日はね、私ね、えと、あのね」
「どうした?」
何かおかしい。顔を少し赤らめつつも、ミサキは何か決意したような強さを感じさせる
表情をしている。ゴクリと唾を飲み込んで、ミサキは言葉を継いだ。
「私・・・、いままでマサちゃんにばっかり頑張らせてた。ゴメンね」
「?なんだ」
自分が特別なことをしてきたつもりのないマサヒコには意味がわからない。
「だからね、今日からは私も」
やや強張っていたようなミサキの表情は緩む。新たに見せた表情はマサヒコを一層混乱
させる。これまで見たことのない表情。いや、マサヒコはこのような女性の表情を直視す
るのは初めてだろう。
「もっと、マサちゃんのために頑張るから」
微笑み、とも違う。軽く弛緩したような表情。そしてうるんだような視線はマサヒコの
目から逸らさない。ミサキが歩をすすめ、マサヒコの体に両手を触れる。
動揺し、なぜか圧倒されるマサヒコ。まるでミサキが別の生き物のようだ。ミサキの雰
囲気に飲まれ、マサヒコは今にも行為に及ぼうという気が減退した。にも関わらず、下半
身が更に堅く暴発しそうになっているのは何故だろう。
マサヒコが初めて見た女の顔、それは「淫靡」とでも表現すべきものだった。二人の立
場は逆転し、まるで娼婦とそれになすがままになる童のようだった。
441 :
傍観者:2008/02/20(水) 00:07:31 ID:oQVGpl1N
ミサキはマサヒコの体に当てていた両手を這うように上昇させ、マサヒコの顔を抑える。
普段なら似たようなことをするのはマサヒコの方だ。自分がやられて気持ちのいいことを
相手にもするという基本からミサキは行っていった。
マサヒコの方は、触れるだけでも気持ちのいいミサキの肌が自分の体をねっとりと動く。
それがぞっと、冷やっとするように思われるとともに、このままいつまでも続いてほしい
ほど心地よい。
マサヒコの顔を抑えつけた後は、唇を自分の唇で塞ぐ。口付けの後は互いに言葉は要ら
ない。ただ、いつもよりはるかに強く、貪るようにミサキは舌を動かし、激しく動いた。
ミサキを抱きとめるマサヒコの両腕にもどんどん力が入っていく。このままいけばいつも
通りベッドにミサキを横たえるのだが、そのタイミングを見計らっていたかのようにミサ
キは唇をずらす。
肩透かしを食ったマサヒコ。だが、その時新たな快感がマサヒコを襲う。ミサキの舌の
動きは止まらない。さきほどより小さく、だが細かく丁寧に舌を動かし、マサヒコの顎の
あたりを舐めまわす。そのままゆっくりと下に下がっていく。首筋、鎖骨、胸。これも普
段マサヒコがやっている動きを上下逆にしたものなのだが、マサヒコはミサキの舌を肌で
感じたことはない。体のどんな部分よりも柔らかく、ねっとりとして細やかに動くその舌
が、自分の肌を味わうように、その熱で溶かしてしまうかのように動くのを感じて、マサ
ヒコは舌の這う部分からどうしようもないほどの熱を感じ、思わず声を漏らした。
そして、ミサキは本当にマサヒコの肌を味わっていた。人間の肌は常に汗を流している。
だからマサヒコの肌はわずかに塩っ辛い。舌の鋭敏な感覚は指先でも感じとれないわずか
な凹凸、ざらつきすら察するようで、ミサキは恋人の新たな面を知ったようで歓喜し、股
間が一層熱く、じっとりとしてくるのを感じた。
もう、このまま行為に及びたい、マサちゃんにおもちゃのようにかわいがってもらいた
い、そんな気持ちが溢れ出るも、ミサキは自分が今しようとしていることを考え、自制す
る。まだ終点には来ていない。
442 :
傍観者:2008/02/20(水) 00:08:09 ID:oQVGpl1N
ミサキの舌がマサヒコの臍の上に達する。今のミサキは立ち膝になる直前だ。新しい快
楽にうっとりとしていたマサヒコは、臍まできたミサキの動きがまだ止まらないことにハ
ッとする。
「ミサキ、ちょっと!」
ミサキは立ち膝。その口はマサヒコの陰毛に当てられていた。とっさにマサヒコは両手
でミサキの頭をつかみ、自分から剝そうとする。しかし、しがみつくミサキの腕の力と、
上目遣いの目線はマサヒコではどうにもできないような強さを感じさせたため、マサヒコ
の手に力は入らない。
「ねえ、マサちゃん」
ミサキが今まで以上に淫靡な顔で微笑む。その美しさに思わず唾をゴクリと飲みこむマ
サヒコ。
「今日は私がいっぱいご奉仕するからじっとしててね」
そういう間にミサキの右手は股間の肉棒に添えられていた。一瞬ヒヤッと、じきにミサ
キの体温がマサヒコの物に伝わってくる。そしてミサキは形のいい口をゆっくりと開く。
美しいミサキの顔が、自分の醜い欲望の象徴に接近しつつある。
「ちょ、ミサキ!」
ミサキは舌を伸ばして、既にわずかな涎を垂らす亀の頭に触れさせた。マサヒコの体に
電撃が走る。肉体的な快楽と、ミサキが行っている行為に対しての精神的ショックとの2
重の電撃が。
ミサキはマサヒコの先走りの味を味蕾で感じれたことに生理的嫌悪を一瞬感じた。だが、
それは自分で選んだ道。その嫌悪感は一瞬で自分の行為に対する恥じらいとともに消え、
完全に壁の取り払われたミサキは愛する人の分身を、歓喜と欲望を全開にしながら咥え込
んだ。
「う、わっ」
軽い衝撃を伴う快感により、マサヒコが体を大きく反らせながら情けない声を出した。
視線を下に戻すと、ミサキの口が自分の物をすっぽり包んでいる。マサヒコにしてみれば、
その器官は生殖器である以前に排泄器官である。そんな汚物に近い存在をミサキが加えて
いるなんて。そんな現実とは思えないショックを受けていたが、
ベロリ
443 :
傍観者:2008/02/20(水) 00:08:48 ID:oQVGpl1N
マサヒコの茎の根元から中ほどあたりを何かが這いまわる。この柔らかさはついさっき
感じたばかりだ。いうまでもない、ミサキの舌だ。だとすると、自分の先端が今、触れて
いるのは・・・。
今更ながらマサヒコの性器に感覚が戻ったようだ。本来男性随一の性感帯である。感覚
を取り戻すと、それはこれまでにない領域にあった。
ミサキの膣の奥とは別の粘膜。かなり固い肉で出来ているようだ。ミサキが舌を動かす
とともに、竿は上下し、粘膜のあちこちに衝突する。粘膜のじっとり感と肉の固さとが、
正規のセックスとは違う快感を及ぼした。
「(ヤバイ!今もし出ちゃったら!)」
お気づきのとおり、マサヒコの先端はミサキの喉、いわゆるのどちんこの辺りまで達し
ている。今、精を放出すると、ミサキの器官に入り込みかねない。かといって、ミサキに
腕と口とでしっかりと抑え込まれている状態では自分から動くこともできず、マサヒコは
じっと快楽を耐え続けることしかできなかった。
ミサキは、マサヒコの分身をしっかりと味わっていた。これまで自分に気が狂わんばか
りの快楽を与えてきたこの肉塊。その形を唇で舌で頬で喉で歯で感じ取る。自分の記憶に
マサヒコ像がはっきりと刻みこまれるような心地だ。
「(ああ、マサちゃんが感じてる!!)」
肉棒の脈が口腔内全体に響く。今にも暴れ出しそうだ。自分はこんなにマサちゃんに尽
くせている、とミサキは喜びで震えた。もっと積極的に、丁寧にと思い、口を前後に動か
すことにした。舌は茎を巻きつくようにして舐めまわしている。それが徐々に先端の方に
動く。やや細くなってきて(そして、同時にマサヒコの脈動も激しくなってきたように感
じた)、そして突起部に至る。ここから先がいわゆる亀頭・鈴口と呼ばれる場所だ、という
ことを思い出してミサキは中村の教え通りの動きをする。いわゆる、裏筋を舐めるという
やつだ。
444 :
傍観者:2008/02/20(水) 00:09:44 ID:oQVGpl1N
「う、あああ!」
耐えていたマサヒコが思わず声を漏らす。自分の体のことなのに、勃起した状態ではこ
の場所がこんなに弱いなんて。泣き出しそうな気分になりながらもマサヒコは必死に耐え
続けた。
しっかり勉強してきたミサキは攻めの手を緩めない。裏筋の亀頭につながる部分を執拗
に攻めた後、わざと亀頭に歯を当てて甘噛みする。マサヒコがまた声を漏らす。次はこの
可愛らしい鈴を飴玉に対してするように舐めまわす。舌で触れてみると、亀頭というだけ
あって、ミサキはどんどんこの場所が可愛らしく思えてきた。愛しい愛しいマサちゃんの
亀ちゃん。
わざと尿道を塞ぐように舌先を当ててくすぐった後、不意をついてまた大きく咥え込む。
先端部の刺激に必死に耐えていたマサヒコは茎の中ほどに唇が触れたことでまた深くにも
声を出す。
マサヒコの脈があり得ないほど速くなってきた。一物の固さ、反り返りも一層立派にな
ったように感じられる。ミサキはそろそろ終わりに近付いてきたのを察し、舌の動きをゆ
っくり、優しいものに変化させた。
「ミサキ!もうやめろ!だめだ、出る!」
「らふぃて、マファふぁん!!(出して、マサちゃん!!)」
「っああ!!」
マサヒコがついに放出した。ミサキの口の中に生温かいドロリとした液が勢いよくぶち
まけられる。それは舌にあたるも勢いは止まらず、器官にもわずかに入り込みかけたよう
だ。味蕾にはその液の苦味、えぐ味とでもいうべきものが伝わってきた。
マサヒコの分身は射精により固さを失っていった。名残惜しそうに、口からゆっくりと
だすミサキ。できるかぎりマサヒコの大事な性を吸い取るようにしながら。
マサヒコの方はとんでもないことをしてしまった、と放心気味だ。自分に堪え性がない
ばっかりに、ミサキの中に汚物、と言っては言い過ぎだが、感覚的にはそれに近いものを
放出してしまった罪悪感を感じて。
ミサキは目線を上にやる。下を向いていたマサヒコと目が合った。なんだか、疲れたよ
うなマサヒコの顔。
「(初めてだもの、ショックを受けても仕方ないよね)」
今のマサヒコはある意味、恋人に性的虐待を受けたような気分かもしれない。同じ初め
てでも、1週間以上準備してきた自分といきなりだったマサヒコとでは心構えが違う。
「(でも、大丈夫)」
最後にはマサちゃんもきっと満足してくれる。夜はまだまだこれからだもの。
ミサキの口の中にはまだ精液がため込まれている。マサヒコの大事な子種。人間、体が
欲するものはおいしく感じるものだが、これもミサキにとっては何よりの美味に思えた。
本来なら、子宮で受け止めて、そして2人で新たな命を育むための種子。けれど、若すぎ
る自分たちにはまだそれをするだけの準備が整ってない。いつも、性交の後にゴムに包ま
れたまま処分されていく我が子の可能性達を見送っていた。
「(だから、いまはせめて・・・)」
子宮で受け止めることはできないけれど、せめて体で受け入れたい。そう思いながら。
ゴクリ
ミサキはマサヒコの精を飲みほした。
445 :
傍観者:2008/02/20(水) 00:10:18 ID:oQVGpl1N
しばし、沈黙が二人を包む。
「マサちゃん、どう?」
ミサキが口火を切った。
「あ、うん・・・、気持ちよかったよ。うん」
しどろもどろなマサヒコ。
「でも、さ。今度からこういうことは勝手にしないでくれないか。その、俺にも心構えっ
てのが必要だからさ」
「そう、分かった」
マサヒコの答えを聞いて、ミサキはマサヒコの股間に手を伸ばす。
「もう一度・・・、やっていい?」
「な、ちょっと待て!」
「いいでしょう?だって、まだセックスしてないよ?」
「まあ、そうだけど・・・」
「だから、私がもう一度元気にしてあげる」
そう言って再び咥え込むミサキ。もう抵抗する気が起きないマサヒコ。
慣れというのは怖いもので、2回目になる今回はマサヒコもそれなりに余裕を持って楽
しむことができた。萎えきっていた竿が、ミサキの口による愛撫と本人の若さゆえの余力
で徐々に持ち直してくる。
「ふぉれふらいでふぃふぃ?(これくらいでいい?)」
大分堅くなったところでミサキが問いかける。
「ああ、もうこれくらいでいいと思う」
あとは二人でじゃれ合っているうちに回復するだろう。
「すごいね。やっぱり男の人は一回じゃ満足しないんだね・・・」
ミサキが寂しげに呟く。
「あ、いや、一回じゃだめってわけじゃないぞ?!その、あの、男だって2回もするのは
本当はすごく疲れるんだし」
「でも・・・、マサちゃん本当は一日3回毎日出来るんでしょう?」
「そのことは言わないでくれ!!」
動揺するマサヒコ。
「じゃあ・・・、始めよう」
「ああ」
ミサキが立ち上がり、マサヒコに寄りかかるようにする。そしてベッドに倒れ込む2人。
口付けをかわしながら、マサヒコはミサキの下の口に手を伸ばす。
「(濡れてる・・・)」
ミサキの陰部は、すでに行為に及べるくらいに潤っていた。それを感じ取るとマサヒコ
の息子も臨戦態勢に入る。
「じゃあ、ミサキ、早速始めようか」
「うん、じゃあ、コンドーム付けてあげる」
しっかり堅くなったマサヒコの陰茎に、ゴムを装着するミサキ。
付け終えるとミサキはまた淫靡な表情でマサヒコを見つめた。
「ねえ、マサちゃん・・・」
とろん、とした眼差し、甘く気だるい声色。マサヒコはまたミサキの雰囲気に絡めとら
れていくのを感じた。
「ちょっと、横になって」
「ん、あ、ああ」
仰向けにベッドに横たわるマサヒコ。するとミサキは子供が父親にじゃれるようにマサ
ヒコにまたがってきた。
「どうした」
「ねえ、マサちゃん・・・」
腰を浮かせながらミサキが告げた。
「今日は私が上になってみたいの」
DOKIDOKI
447 :
傍観者:2008/02/20(水) 00:20:13 ID:oQVGpl1N
あ、今回はこれで終わりです。続きはいつになるか分かりませんが。
リアルタイムGJです。
間隔が相手でも、投下してくれるのはありがたいです。
次も楽しみに待ってます。
乙
ガンガレ、スレ新時代を支えるのは君達新しい力だ!
お疲れ様です。
妹は思春期でシンジの受験ネタです。
最終回の後は果たしてどうなったんだろう、という自分なりの補完的な話になりました。
よってエロがありません、申し訳ありません。
スルー対象ワードは「キャラ多数でごちゃつき気味」「エロなし」
タイトルは「遅いバレンタインと近い春」でお願いします。
「ふわああああ」
城島シンジは大きく欠伸をした。
今年は急な冷え込みが多く、雪もそれなりに積もる二月の半ばであるが、
今日は幸いにも風も雲もなく、太陽の光が地上を照らしてちょっと暖かい。
シンジの欠伸は、それに影響されたからであるが、必ずしも理由の全てではない。
何しろ、一月の終わりからこっち、ほぼずっと受験漬けなのだ。
一昨日、一作昨日は県外にまで試験を受けにいったのだから、
疲れと緊張の反動でやや気持ちが緩みがちになってしまうのも、仕方のないところと言えよう。
「明日は晴れるかな……」
土曜日の今日、受験生のシンジは本来なら学校に来る必要がない。
むしろ、明日以降も控える入試のために家でどっぷりと最後の追い込み勉強をするか、
それとも疲れと頭を癒すためにのんびりするか、そのどちらかこそが取るべき行動である。
だがしかし、シンジは高校にやってきた。
それはもちろん、理由があるからなのだが……。
「……と、いうわけで下根田大学は多分大丈夫だったと思います」
担任の教師に、受験の状況を報告する。
これが登校の目的である。
義務というわけではないが、一年間面倒を見てくれた先生に対して礼を欠くわけにはいかない。
いずれ、本命の合格を報告出来れば何よりであろう。
「それじゃ、失礼します」
頑張れよ、という担任の言葉を背に受け、シンジは職員室を出た。
そして。
「あら、城島君じゃないの」
「小宮山先生」
廊下でバタリと会ったのは、化学教師の小宮山だった。
彼女も、シンジにとっては一応恩師である。
一応、というのは、学問以外にも色々とお世話になった、いやなってしまった経緯があるからだ。
「どう? 受験の方は」
「はあ、今のところ、大きな失敗はないかと」
「本命は東栄大学の文学部だっけ? 確か明日じゃなかった?」
「ええ、そうです」
東栄大学はここ付近では名門ということになっている。
さすがに東大だの早稲田だのと比べると格が落ちるものの、そのハードルは決して低くはない。
シンジの成績は中の上というところで、試験でちょっと頑張らないと届かないところである。
「ま、気負わずやんなさい。言うでしょ? 男はイチモツ、って」
「度胸、ですよね」
「よし、その冷静さがあれば大丈夫」
「冷静とかそういう以前の問題の気がします……けど」
平然とエロボケをかます小宮山だが、シンジにしてみれば彼女に突っ込む機会も残り少ない。
やや口調が柔らかいものになったのも、そういった感情が自然と舌に影響したのだろう。
「それじゃ、あなたが頑張れるようにプレゼントをあげるわ」
「プレゼントですか?」
「そうよ、ほれ」
小宮山は白衣のポケットから、小さな包みを取り出すと、シンジに渡した。
掌にちょこんと乗るサイズで、銀色の包み紙に赤いリボンをあしらってあり、なかなかかわいらしい。
「……なんです?」
「興奮剤」
「お返しします」
「ふふん、嘘よ、チョコレート」
「チョコレート?」
「そ。ほら、この前バレンタインデーだったでしょ。義理チョコ」
「ああ……」
シンジは頷いた。
受験受験のラッシュで、二月十四日が過ぎてしまっていたことを、今更に気付いたのだ。
「忘れてましたよ、そんなこと」
「あらあら、健全な男子がバレンタインを忘れるなんて」
「……さすがに、気が張ってたのかもしれませんね」
高校生男子なら、バレンタインを失念することなど本来なら有り得ないだろう。
だが、シンジは本当に頭の中からそれが抜け落ちていた。
シンジにしてこれ、まさに受験というものは人生において大きな意味を持つイベントなのである。
「先に言っとくけど、変なクスリとか入ってないからね」
「先に言われると逆に心配になります」
「疑り深いわねぇ、大丈夫よ、お店で売ってるもんなんだから」
「普通のお店ですか?」
「……普通じゃなきゃどんな店だっていうのよ」
「いえ、別に……」
さすがにこれはシンジの突っ込み過ぎだが、
まあ、それもこれもこの三年間で培われた対小宮山術の発露と言えないこともない。
「ま、焦らずにやりなさい。城島君なら大丈夫だから」
「はい、ありがとうございます」
小宮山は優しく微笑んだ。
なんのかんの言っても、やはり教師。
教え子に対して、常にエロボケをかますだけの存在ではない。
大人なのだ、彼女も。
「それじゃ、失礼します」
「はいはい、じゃ、合格の報告を待ってるわよ」
小宮山は、シンジの横を通ると職員室へと入っていった。
シンジは、姿勢を正すと、小宮山が通ったばかりの職員室へのドアにペコリと一礼した。
三年間ありがとうございます、と言うにはまだ早かった。
合格の報告の時に、それを行うべきであろう。
「……」
チョコレートの小さな包みを手に、シンジは下駄箱へと向かった。
窓から差し込む光が、いつもより強いように、シンジには感じられた。
◆ ◆
「あれ、城島君?」
「あー、城島クンだあ」
下駄箱で、シンジは知った顔に出会った。
いや、知った顔という程度の存在ではない。
この一年、ともに同じクラスで机を並べた仲の、今岡ナツミとその友人のケイだった。
「城島君も先生に会いに来たんだ」
「も、と言うからには二人もそうなのか」
「うん、えへへ」
しっかり者のナツミと、ほわほわっとしてやや天然気味のケイ。
二人とも、シンジに比べればかなり成績が良く、優秀な生徒である。
「城島君はどう? 今のところ」
「ぼちぼち、って感じかな」
「なんだか曖昧だね」
「んー、まぁとりあえず及第点だとは思うんだが」
本当は胸を張って「バッチリだ」と答えると格好良いのだろうが、ちょっとそこまでの余裕はシンジにはない。
逆に言えば、この二人のことを見栄をはるような、距離ある対象と見ていない、ということでもある。
「二人はどうなんだ?」
「ん、私たち?」
「えへへ、ぼちぼちって感じかなあ」
「何だそりゃ、俺と同じじゃないか……って、まあ俺のぼちぼちと二人のぼちぼちじゃ中身に差があるか」
ポリポリと人差し指で頬をかくシンジ。
そんなシンジを、ナツミとケイは、少し目を細めて見つめる。
まるで、眩しいものを仰ぐかのように。
「……ねぇ、城島君」
ちょっと俯くと、ナツミはポソリとシンジに呼びかけた。
その様子は、普段の彼女からすると考えられないくらいにしおらしいものだった。
「ん?」
「明日、東栄の入試だよね」
「そっか、今岡も受けるんだっけか」
「ふふ、私も受けるよ」
シンジの東栄合格率が六割とすれば、ナツミとケイは八割九割はあるだろうか。
余程のミスをしなければ、まず問題なく二人はクリア出来る高さの壁である。
「じゃ、じゃあさ、一緒に私と……」
「みんなで一緒に試験会場まで行かない? 城島クン」
ナツミの言葉に被さるように、ケイがシンジを誘う。
さて、こういう時の天然は強いと見るべきか空気を読めないと見るべきか。
ともかくも、悪気は無けれど、ナツミの勇気を塗りつぶす行為になってしまったのは否めない。
「え、二人と? そりゃ心強いな」
入試に限らず、何事も一人というのは心細いものである。
気ごころが知れ、かつ優等生の二人と一緒に会場に向かうのならば、シンジとしてはありがたい。
無論、それで頭が良くなるわけではないが、少なくとも一人よりかは心が楽になる。
「こちらからお願いしたいくらいだよ、何しろ東栄だし、優等生二人に少しでもあやかりたいな」
「じゃあみんなでね? ふふ、嬉しいな、城島クンと一緒に行けて」
「う、うん、そうだね……」
やや寂しげな表情になるナツミだが、これはタイミングの問題であり、ケイが悪いわけではない。
むしろ、察してやれないシンジにこそ責任があると見るべきか。
この辺りの女ゴコロに対する鈍感さは、やはりギャルゲー主人公に通じるものがある。
と言うより、ここでパッと鮮やかに対応出来るのなら、高校三年間の間にとっとと童貞を卒業しているであろう。
「あれ、城島クン、なあにそれ?」
「え? あ、これか」
シンジが手に握っているチョコの包みに、ケイが気づいた。
つられてナツミもそれに目をやる。
「銀の、包み?」
「チョコだよ……小宮山先生から貰った、義理の」
バレンタインチョコ、という部分でナツミの表情が一瞬曇ったが、
続く小宮山の名と義理という単語で、それが晴れたものに戻る。
なかなか微妙な女心だが、やはりシンジは気づかない。
「そっか、この前バレンタインだったもんね」
「さっき職員室の前で会ってさ。あの様子だと、受け持った三年の男子生徒にはみんな配ってるみたいだな」
「マメだねえ」
「うーん、マメなのか?」
小宮山が担当しているのはシンジのクラスを含めて四つであり、男子生徒は計算すれば結構な数になる。
そうすると確かにマメだとは言えるが、まさか選んで渡しているわけではあるまい、とシンジは思った。
包みの大きさと義理チョコであるということを考えると、やはり教え子の三年男子全員に配っていると見るのが、妥当ではあった。
「あー、じゃあ私も持ってくれば良かったな。城島クンにあげるチョコ」
「え? ケ、ケイ、もしかして?」
「うん。ほら、この前桃寺里大学の入試の帰りに一緒に買いに行ったでしょ」
「あれ、そうだったの?」
「え、俺にチョコくれるのか?」
結構踏み込んだ発言になっているケイだが、またしてもシンジは鈍感っぷり全開。
ナツミのあたふたとした態度の裏にある感情に、まったくもって考えが届かない。
罪な男である、城島シンジ。
「え、あ、あの、うん、でも義理と言うか、そうじゃないと言うか、その……」
「えへへ、それじゃ入試が終わったらあげるね、城島クン」
「ありがとう、まさか二人からも貰えるとは思わなかったよ」
「フンパツしたんだよ? ね、ナツミ」
「う、うん」
繰り返すが、ケイが悪いわけではない。
たまたまなのだが、どうにもナツミにとっては間の悪い展開となってしまった感がある。
が、これまた繰り返すが、シンジがとっとと気づいてやっていれば、
こんな流れにはならなかったのだが、さて。
「俺はもう行くよ。集合場所は駅前でいいか? 時間はそっちで決めて、後で連絡してくれよ」
「うん、じゃあ明日ね、城島クン」
「そ、それじゃあね……」
やや歯切れの悪いナツミの態度を、さほど疑問にも思わず、シンジは二人に背を向けた。
ナツミは小さく溜め息をついたことに、当然のようにシンジは気づかなかった。
◆ ◆
「せ、せ、先輩っ!」
「うわあ!?」
校門を出たところで、横あいから不意に声をかけられて、シンジは仰天した。
二、三歩程声とは逆の方向に、たたらを踏む。
「あ、あ、あの、お話があります!」
「誰だ……って、ミホちゃんか」
声の主は、叶ミホだった。
彼女とシンジもなかなか複雑な関係である。
ミホからすればシンジは、入学以来ずっと追いかけてきた憧れの人であるのだが、
様々な事情により、ようやく真正面から口をきけたのは昨年二学期も押し迫った頃だった。
シンジもちょこちょこと視界の端に映る彼女を知ってはいたのだが、
妹のカナミを介して相対するまでは、挙動不審な女子くらいの認識しかなかった。
これをとって見ても、恋の神様というものは、かなりイジワルな性格であるということがよくわかると言えよう。
まぁミホの性格にもかなり問題があると言えばあるのだが。
「じゅ、受検がんばって下さい! あの、その、ええと、これ、どうぞ!」
ミホが勢いよく差し出したものを、シンジは反射的に受け止めた。
それは、赤い包装紙でくるまれたハートの形をした箱だった。
「え? これ……」
「バ、バ、バレンタインチョコですっ! せ、先輩のために一所懸命手作りしました!」
「そ、そりゃどうもありがとう」
緊張のあまりしどろもどろになっているミホ。
鋭い男ならここで「ははん、彼女は俺に気があるな」と一発でピンとくるわけだが、
再々度言うが、シンジはそんな人間ではない、残念なことに。
ツッコミが上手だからと言って、必ずしも勘が働くわけではないのだ。
「そ、それと、これをどうぞ!」
「……えーと、お守り?」
さらに、シンジの両手いっぱいにドサリと乗せられる様々なお守りの数々。
ここまで来ると効果も打ち消し合うんじゃないか、と思われるくらいの量である。
「合格祈願のお守りです! 色んな神社をまわって集めました!」
まるでコレクターだが、ミホはいたって真面目そのもの。
この真面目さこそが、彼女の恋路を歪んだものにしてしまった最大の原因でもある。
もちろん、小宮山とマリアの『教育』のせいでもあるが。
「……なんか、恋愛成就とか安産多産、金運隆昌、破魔除災のお守りまであるけど」
「そ、そ、それは将来的なことを考えてです、私と先輩の」
「……?」
「いえっ、その、今すぐとか言うんじゃなくて、いずれおいおい、ゆっくりと、でもいきなりというのも拒むわけではなくむしろ望むところ」
「ごめん、何言ってるかわからない」
ナツミの場合とは異なり、ミホの場合はこの自爆癖がシンジとの恋の一番の壁になっている。
スタイルも容姿も良く、勉強も家事もそつなくこなす彼女において、
これがあるがゆえにスタートラインにすら立つことが出来ない。
「あの、お守りとチョコは嬉しいんだけど、これを抱えて帰るのはちょっと」
「あ、あ、あ、ご、ごめんなさい! 気が、気がきかなくて! 今すぐ紙袋でも取ってきます!」
「いや、その間俺はここでどうしろと……って、ちょっと、ミホちゃん!?」
決めたら爆走、ミホはくるりと反転すると、校舎の中へと脱兎の如く駆けていった。
ポツンと取り残されたシンジの胸中たるや、はてさて。
「……おーい」
呼びかけるシンジだが、帰ってくるのはひゅるりらという北風の音のみ。
「待つ、しかないのかあ?」
道行く人の視線を浴びつつ、嘆息するシンジなのだった。
しかし、ミホは三十分経っても戻ってこず、
仕方なしにシンジは「ごめんね、予定があるから家に帰るわ」と携帯でメールを打ち、両脇に小宮山とミホのチョコ、
そして両手にお守りの山という、いささか、いやかなり奇異な格好で帰宅することになる。
なお、ミホが戻ってこなかったのは、途中ですっぽかした風紀委員会の会議に捕まり、さらに小宮山に用事をいいつけられたためであるが、
もちろん、それをシンジが知ることはなかった。
◆ ◆
「ただいま」
「お帰り、。お兄ちゃん」
「お帰りなさい、シンジさん」
「お帰りなさい」
「どうもおじゃましてます」
「こんにちは」
「なんじゃあこりゃ」
最初のただいまはシンジ、最後のなんじゃあこりゃもシンジ。
そして間に挟まる出迎えの言葉の主は、
順にシンジの妹である城島カナミ、
シンジとカナミの幼馴染である黒田マナカ、
カナミの親友の矢野アキ、岩瀬ショーコ、
ショーコの友人で紅白百合女学院の金城カオルの計五人である。
「こりゃまた勢揃いだな」
城島家は両親が共に不在なためか、カナミの友人連の溜まり場になりやすい。
もっとも、そうは言っても夜遅くまでダベったりと不良じみたことはしない面々ではあったが。
「今日はいったいどういう風の吹き回しで……?」
この中で役割をあえて分けると、
カナミ、ショーコ、マナカ、カオルがボケで、アキがツッコミ役ということになる。
ボケもボケで皆同じタイプではなく、
カナミ、ショーコ、マナカが“わかってやってるボケ”であり、
カオルのそれは“完全なる天然”と若干、いやかなり質が異なる。
三人のエロボケをなんとかかわしたところにカオルの純真爆弾が落ちてくるのだから、
一人で受け止めるアキにしてみればたまったものではない。
シンジが側にいる時は彼にボケも分散するのだが、
何しろ学年が違うので、そうそうシンジも何度も共闘戦線を張るわけにもいかないのが現状である。
もちろん、そんなことで彼女らの友情は壊れたりはしないのだが……。
「まぁまぁお兄ちゃん、とりあえず居間にでもずずいっと」
「……自分の家でずずいっともあるかよ」
「いいからいいから」
カナミに背を押されるまま、シンジは居間に入った。
「じゃ、ちょっと待っててね」
「おい、何をするんだ?」
「すぐにわかるから、ね?」
「何なんだ……」
いぶかしがるシンジ。
過去の経験上、こういう時はカナミを中心に何らかの企みがあることは想像がつくのだが、果たして。
「じゃーん! お待たせ〜」
「ぶっ!?」
シンジがコタツに足を突っ込んで、茶などしばきつつ数分、カナミたちが再び姿を現した。
そして、彼女らの恰好を見て、思わずシンジは茶を吹きだした。
「な、何だあ?」
「えへへ、どう?」
シンジの目の前、そこにはメイド服に身をつつんだカナミたちがポーズを取って立っていた。
「いや、どうと言われても」
「受験受験で心がささくれだったお兄ちゃんを癒そうと、こうして皆集まった次第です」
「と、いうことですご主人様」
マナカがペコリと頭を下げる。
それに次いで、ショーコとアキ、カナミ、カオルも同じく一礼。
カナミ、マナカ、ショーコの三人はともかく、アキとカオルはやや恥ずかしそうではある。
「……何でメイド服?」
「あれ、お兄ちゃん気に入らなかった?」
「いや、そういうわけでは……」
実妹のカナミをはじめ、皆容姿は十分に及第点の少女たち。
彼女らの普段の姿を知っているシンジとはいえ、
さすがにちょっとときめくものがある。
男はこういう時、馬鹿なもんである。
「そして、渡すものがあります」
「はい、どうぞ」
片膝立ちになり、カナミたちが差しだしたものは。
「チョコ……?」
「そう。少し遅いバレンタイン」
「……」
学校からこっち、ここまでチョコチョコチョコの連続攻撃、あまりの重なり具合にシンジはすぐに言葉も出ない。
「ええと、ありがとう……ございます」
「ふふふ、本当は当日に渡すのが礼儀というものなんでしょうけど」
「お兄ちゃん、その日は入試があったでしょ? だから、お兄ちゃんの時間が空く今日まで待ったの」
「ははぁ、そりゃまたどうも」
癒しとは別のほんわかした感情が、シンジの胸にふわっと生まれた。
自分のことを考えてここまでしてくれたのかという、それは感謝に似た気持ちだった。
「それじゃ、アキちゃんからどうぞ」
「……ええと、お、お兄さん、じゅ、受検頑張って下さい」
頬を真っ赤に染めて、アキが金と赤のストライプ模様の包みをシンジに渡す。
「えっと、皆で集まってチョコを作って、味見もしたんですけど……お兄さんの舌にあうかどうか」
「いや、嬉しいよ。ありがとう、アキちゃん」
頬どころでなく、顔じゅうが真っ赤になるアキ。
まるでリンゴのようである。
「はい、それじゃ次はマナカちゃん」
マナカ、ショーコ、カオル、カナミの順に、シンジにチョコを渡す。
それぞれに包装紙と形が異なり、工夫を凝らしていることがわかる。
「さて、それじゃどうする? お兄ちゃん」
「どうするって、何が?」
「ん? ご奉仕してあげるけど、どんなのがいい?」
「……ははは」
シンジは薄く笑うと、額の辺りを人差し指でかいた。
実の兄だけに、カナミの性格はよくわかっている。
ここで迂闊なことを言うと、またぞろいつものようにエロボケ方面に機関車が出発してしまうのはほぼ間違いないところである。
「そしたら、新しいお茶でも淹れてもらおうかなあ」
無難なセンを選択するシンジ。
せっかく奉仕を申しでてくれているのに何を臆病な、と誰が彼を責められようか。
これも彼の身に染みついたエロボケ防御法であるのだ。
逆に言えば、ここでずけずけと下方面の要求を出すような男なら、
そもそもカナミたちがここまで優しく接してくれないであろう。
「じゃあ、アキちゃんお願い」
「え、私?」
「うん、でね、お茶を入れたらこうして……」
空の湯呑に顔を近づけ、カナミはふちに向かって口をすぼめると、ふうっと息を吹きかけた。
「冷ましてあげてね?」
「できねーよ!」
「そう? それじゃ口移しで」
「ますますできねー!」
「うーん、なら胸で湯呑を挟んで差し出すとか」
「火傷するわ!」
「もう、メイドなのに文句が多いなあ。それじゃあカオルちゃんに頼もうかなあ」
「え? で、でも私、挟めないよ!?」
「金城、答がちょっとズレてるよ」
「まったく、アキさん金城さんもダメですね。ならばここは私が」
「な、ちょ、マナカどうするつもり?」
「決まってます、もちろん……」
「え、え、え、ま、待って、ほ、本気でお兄さんに!?」
「ご主人様ぁ〜お茶が入りましたぁ〜遅れてごめんなさいですぅ、テヘッ♪ ……と言って差し出します」
「そうかそうかとっととやれよコンチクショー!」
シンジの目前で繰り広げられる、毎度毎度の仲良し新喜劇。
結局こうなるんだよな、という安堵にも似た感情がシンジの胸中に湧き起こる。
落ち着く、と言えばこれが落ち着くカタチなのかもしれず、
その意味では、受検にお疲れ気味だったシンジを癒すことにはなった。
「ええと、そのう、お茶を」
「あ、ごめんなさいシンジさ……っと、ご主人様、ただちに」
「さて、それじゃお茶が入るまでどうする? お兄ちゃん」
「へ?」
「肩と腕を揉む? 右肩が私、左肩がアキちゃん、右手がショーコちゃん、左手がカオルちゃんで」
「……いや、いい」
「それとも揉まれるんじゃなくて、揉みたい?」
「だからいいってば!」
ここまで来ると癒しでも何でもなくなるが、
まあそれもまたシンジと彼女たちの関わり方らしいと言えば、言えるのだった。
◆ ◆
「お兄ちゃん、電話」
「誰から?」
「エーコちゃんから」
「エーコから?」
カナミたちによる“ご奉仕”が始まってから、かれこれ一時間。
シンジはトイレに一度立った以外、ほとんど体を動かしていなかった。
何しろ、お茶はマナカが淹れてくれる、
さっき貰ったチョコを食べようと思ったらショーコがわざわざ皿を用意してくれる、
テレビを見ようと思ったらアキがリモコンでつけてくれる、
さらにはトイレに行こうとした時も、どこで手に入れたのかカオルがオマルを持ってきてくれると、
どこのウハウハ大富豪やねんといういたせつくせりぶり。
これがカズヤだったらきっと数度は昇天していたことであろう。
「いったい何だ……って、わざわざ子機を持ってきてくれたのかよ」
「そうだよ、今日はお兄ちゃんにとことん疲れを取ってもらうんだから」
「逆に疲れそうだけどな……はい、もしもし? 俺だけど?」
シンジはカナミから電話の子機を受け取ると、耳に押し当てた。
受話器の向こう側から、従妹ののほほんとした声が聞こえてくる。
『あ、シンちゃん?』
「おう、急にどうしたんだ?」
『いや、大学受験の具合はどうかなって思って』
「何だよお前まで……いや、わざわざ心配してくれてありがとうな。なんとかボチボチ頑張ってるよ」
『こういう時、おじさんとおばさんがいなくて残念だよねえ』
「父さんと母さんが? 何で?」
『だって二人とも顔が広いでしょ? いざとなったら裏口入学とか出来そうじゃない』
「お前、俺の両親を何だと思ってるんだ。いや、と言うより俺はちゃんと実力で受かってみせるぞ」
『えー、だってシンちゃん、アナル派でしょ? だから裏口』
「切っていいか?」
カナミといいエーコといい、どうしてうちの家系の女はこうなのかと、
シンジは最近血に潜む何らかの因子の存在を半ば信じる気持ちになっている。
遺伝子の枠を超えた何かがあるのではないか、という……。
『ごめんごめん、いや、受検のことだけが電話した理由じゃないの』
「なら何だよ」
『この前、バレンタインだったでしょ?』
またか、とシンジは思った。
シンクロニシティという言葉があるにしても、ここまでくると重なりに重なり過ぎではあった。
とにかくバレンタイン当日ならまだしも、それから数日経っているのだ。
『チカがシンちゃんにチョコ渡したいって言ってたんだけど、十四日は試験だってカナミちゃんから聞いて』
「それで、今日が入試が無い日だとも聞いたのか」
『そゆこと』
「そりゃまた、気を遣わせてどうも」
『チカだけじゃないよ? 私もマホもシンちゃんにチョコをあげようと準備してるんだから』
「マホ?」
『あ、うん、私の友達』
名前も聞いたことが無ければ姿を見たこともない相手がチョコを用意していると知り、やや複雑な気分にシンジはなった。
その少女が、チカが持っている写真を見て心ときめいてしまったことなどを、当然彼が知る由もない。
『本当は今日、皆してそっちへ行きたかったんだけどね、ちょっとどうしてもクラブが抜けられなくて』
「いや、無理せんでもいいよ。もう少しすれば受験も落ち着くし」
『んー、でもあんまり遅れちゃってもねえ……あ、そうだ、今ケータイ近くにある? シンちゃん』
「携帯電話? ああ、あるけど」
『おっけ、それじゃちょっと待ってて……よ、よっよっと』
しばし、エーコの声が途切れる。
会話の流れからして携帯を操作しているのだろう、とシンジはすぐに察しがついた。
こういったところはピンと来るのに、女ゴコロはまったくわかっていない彼である。
『よっし、と。今メールで画像送ったから、見てみて』
「……またチカちゃんのパンツじゃないだろうな」
『あははは、アレね。ううん、チカはチカだけどパンツじゃないよ』
「ホントか? ……お、来た」
ブルブルと手元の携帯が震えたのを確認すると、シンジは手に取ってスライドさせ、メールを開いた。
そして。
「……なんじゃ、こりゃ」
絶句した。
添付されていた画像、そこに映っていたのは。
「唇か、これ?」
『そ、チョコクリームをルージュ代わりに塗ったチカの唇のアップだよー』
「どういう意味だ、これ」
『んもう、シンちゃんたら鈍感だなあ。チュッてしてチョコも一緒にあげる、ってやつじゃない』
「ドラマでもマンガでもそんなの見たことねーぞ」
『オリジナリティがあってよくない?』
「よくない」
携帯を閉じると、シンジは今日一番の大きな溜め息をついた。
数日遅れのバレンタインデーがやってきた、それは別にいい。
しかし、どうしてこうも渡してくれる人間全てがマトモなやり方でないのか。
「……まあ、チカちゃんにはありがとうって言っておいてくれ」
『うん、シンちゃん大喜びだったって言っとく』
「大喜びではない。断じて」
『あはははは、でも明日からの大学受験に弾みがついたんじゃない?』
「ああ、今日は色々あったからな。それこそ弾みつきすぎて雲の上まで飛んできそうだ」
もう一度溜め息をつこうとして、シンジは止めた。
誰もかれも自分のことを思ってしてくれたことだ、と改めて気づいたからだ。
小宮山は励ましの言葉をくれた。
ナツミとケイは一緒に試験を受けに行こうと言ってくれた。
カナミたちはメイドの恰好をして癒そうとしてくれた。
そしてエーコも受験状況が気がかりで電話をかけてきてくれた。
孤独のコの字もないではないか、皆がみんな、応援してくれているではないか。
『ん? どうしたの、シンちゃん? 急に黙っちゃって』
「いや、別に……な」
明日はいよいよ、本命の東栄大学の入試が待っている。
ここまで、出来るだけのことはやった。
後は自信を持って、そして皆の気持ちを背に受けて、臨むだけだ。
「こりゃ、何としても受からないとな……」
受験は戦争だ、とよく言われる。
ならばよし、ここまで期待を受けた身なら、それを見事勝ち抜くまでだ。
シンジは溜め息の代わりに、深呼吸をした。
「春は近い、桜を咲かせて見せようじゃないか」
心が熱くなり、腹の底から不思議な力が湧いてくるのを、シンジは覚えた。
皆から力を受け取った城島シンジは、受験戦争をクリアし、見事第一志望の東栄大学にパスすることになる。
もちろん、この時点で彼は半月後の歓喜を知る由もない。
そして同じく、卒業式までに繰り広げられることになるもう一つの戦争のことも。
その戦争の名前は、城島シンジ争奪戦。
彼の春、激しい程に賑やかな春は、近い―――
F I N
以上です。
本当は土日辺りに投下出来ればよかったのですが、ちょっと諸事情がありまして。
次回はエロありでいければと思いっています。
では。
ピンキリ氏乙&超GJです!!
リアルタイムだったんですが、完全に読みいってました。
自分は妹の終わり方が少し残念だったので、これはうれしいです。
そして、総キャラ出演と完璧です。しかし、シンジが全員に好意をもたれるのが、
羨ましいをとうり越してなぜかうれしくなる自分でした。
自分の中では、最近のピンキリ氏はカテキョのイメージだったんで、ちょい意外でした。
しつこいですがマジGJです、これはいい夢見れそう・・・
>傍観者氏
乙&GJ!
これからの飛躍に期待しています
>ピンキリ氏
エロがないのが残念ですが、これはこれでアリな補完作かと
思春期アフター補完は決定版として郭氏のそれが読みたいな
しかし濱中と違って思春期は誰かがシンジとくっ付くと他のキャラが泣くことになるからな
だから氏家もくっ付けなかったんだろうが
両氏、乙です。
職人さんが少なくなってきたとはいえ、まだまだこのスレは健在ですね。
郭氏がおられる限りは大丈夫さ
また週刊少年誌で連載が始まればもう少し人も増えるかもしれん
数人というところか>住人
>>468 書き込んでる人が数人でも、ロムってる人は数倍いるだろ。
言葉が悪いが、ゴキブリみたいなもんだw
ロムられるのが嫌ならクローズドのコミュニティがあるわけで、
2ちゃんでロムってる人を叩くのはお門違いですよ。
つまりネットを通して広がる氏家の輪!ということでFA?
ROMってるゴキブリと言われちゃ黙っておれんw
ここはイッパツ・・・・と思ったが
すぐにネタは出て来ねぇorz
ごめん。ロムってる人を叩く気は毛頭無い。
住人は少なくないということを言いたかっただけ。
1匹見かけたら30匹は いるって事?
ロム=ゴキブリにしか読めないよ。
475 :
472:2008/02/25(月) 00:40:14 ID:XWf4IUyB
別に叩かれてるつもりはないよw
たしかにROMってたしね
妹のない週明けは虚しいのぅ・・・・
↓実はこの辺にずっとスズ
週明けに空気の様にあるのが当たり前だった頃が懐かしい・・
水曜濱中→金・土・日でSS複数と保管庫更新→月曜思春期→以下ループ
これが二年半くらい前の黄金の一週間
濱中が終わりあかほんが終わり古田氏が去りバブル期職人が消え、ついに思春期も終了
今は一週間ではなく一ヶ月単位で生徒会→保守→SS→保守→保管庫管理人募集→保守以下ループ
なに、しかしまだ我々は生きてるさ!
元気なうちはいつだって黄金期!
みんなは一番好きなSSとかあるのかい
ずっとずっと…もっともっとかなぁ
スゲー泣いたよ…
オナってる加藤先生見つけたシンジがアナルレイプする話かなぁ
オナってるシンジ見つけた加藤先生がアナルレイプする話かなぁ
やめんか
単純だけに思わず吹いたじゃないかw
ちょw
連投してたかと思って
ちょっと焦ったw
マサヒコとシンジはいったいどれほど性豪なのか
マサヒコは性豪っぽいけどシンジは普通ぽいイメージが。
>>482 シンジ「か、加藤先生っ!!やめっ・・・アッー!!!」
今から諸事情により一ヶ月PC断ち
記念マキコ
そろそろ投下があっても良いはず
久しぶりすぎて勝手がわからねぇ。
失敗したらどうしよう。
NGワードは「アイ×マサヒコ」「エロなし」
うまくいきますよーに。
そろそろ梅雨にも入ろうかという6月初頭。
新しい職場、学校にも慣れてくるころだ。
我らが小久保マサヒコも五月病に陥ることなく新しい生活をエンジョイしていた。
ただ……。
マサヒコは勉強の手を止めて部屋を見まわす。
「……広いよな」
つい何ヶ月か前まではちゃぶ台を囲んで、大勢でわいわいと勉強をしていたのだ。
しかし、今は一人だ。
少しだけ、ホントに少しだけの寂しさ。
「ちゃぶ台で勉強するのが癖になっちゃったしな」
寂寥感をごまかすようにそう言って苦笑する。
立派な勉強机には悪いがこちらのほうがはかどるようになってしまっていた。
「……やれやれ」
そう言って再び勉強に戻ろうとして、
「ふぇ〜〜ん! マサヒコく〜ん!!」
半泣きで部屋に飛びこんできた人物によって中断を余儀なくされた。
珍入者は契約が切れた今もたびたび小久保家へとやって来る元家庭教師濱中アイだ。
彼女の様子にマサヒコはやれやれと、ため息をつく。
「……今度はどうしました、先生」
「また内定貰えなかったよ〜……」
そう言ってスーツ姿のアイはマサヒコにすがりつく。
「うわ〜ん。このままじゃミートになっちゃうよ〜」
「ニートです、先生。ミートじゃ王子のお付ですよ」
鋭い突っ込みも健在だ。
「マサヒコく〜ん、内定貰えそうな会社知らない?」
「知るわけ無いじゃないですか。大丈夫ですよ。今は景気も上向いてるし」
「ううう……でも私特に資格とか持ってるわけじゃないし、要領悪いし」
ついでに天然ですしね、と心の中で付け加えるチョイ黒なマサヒコ。
「この先きっとどこからも内定貰えないんだ」
ハラハラ涙するアイにかけるマサヒコの言葉は。
「……で、俺になんて言って欲しいんですか?」
「え?」
アイは顔を上げ、マサヒコを見る。
いつに無く厳しい表情をアイに向け、マサヒコは言葉を続ける。
「出来るか出来ないか、それは本人の気持ち次第ですよ。だから手放しで頑張れとは言いません。
その重圧には先生自身が背負って打ち勝っていくしかないんですから」
マサヒコはそう言って目を閉じ、
「……けど、支えることは出来ますから」
そう言う。
「もし重圧に耐えられなくなりそうな時は相談に乗りますから……って、これ昔先生に…ってあれ?」
さっきまで目の前にいたはずのアイの姿が無い。
「せ、先生?」
きょろきょろと見まわすと、ベッドがこんもりと盛り上がっている。
「……な、なにしてんすか?」
「マサヒコ君……酷い」
こんもり盛り上がった布団の中からややこもった声が返ってきた。
「酷いって……前先生に言われたことですよ?」
「それでもだよぉ……女の子は繊細で、デリケートなんだよ? もっと優しいこと言ってよ」
「……」
マサヒコ絶句。
いや、繊細とデリケートは同じ意味じゃ……と突っ込まなかっただけましかもしれない。
まあなにはともあれ、どうやら失言だったようだとマサヒコは気づいた。
なるほど、確かにもうちょっと優しい言い方があったかもしれないとちょっと反省。
いや、ホントはマサヒコに非はまったく無いのだがとにかく反省。
「その……すいませんでした」
「……ふんっだ!」
まずい、完全に拗ねた。
ふんっだ!ってのはすんごくかわいかったけど拗ねられるのは困る。
とっても困る。
「まいったなぁ……」
と、マサヒコが頭を抱えていると。
「お茶持ってきたわよ〜。あ、それと。今から買い物行くんだけど……あれ? アイちゃんは?」
母、登場。
マサヒコがベッドの上を指差すのを見て母の目がすわる。
「なにをした? こら?」
「いや、ちょっと失言を……それより、なんか用?」
「あ、そうそう」
ポンと手を打つ。
「今から買い物に行くから夕食と明日の朝食のリクエスト聞いておこうと思ってね。なにかある?」
マサヒコがなにか言うより早く、
「……はんばーぐ」
布団の中から声がした。
「既製品のでいい? それとも手作りしよっか?」
「……お母さんの手作りしたやつおいしいので手作りで。大きいのを二つ」
「りょーかい」
「……あと、目玉焼きとチーズ乗せてください。大根おろしもあると素敵です」
「はいはい」
「……朝食はさばの塩焼きと出汁巻き卵とナスの浅漬け食べたいです。汁が豚汁だとハッピーです」
「OKOK。じゃ行って来るわ」
「あ、行ってらっしゃい……つーか息子にはリクエストを聞かんのか、母よ」
やりやれとため息。
まあ扱いがひどいのは今に始まったことではないので気にしないけど。
「先生、母さんがお菓子持ってきてくれましたから、食べませんか?」
布団に話し掛けるが返事がない。
まだまだご立腹中の模様。
「ポッキーですよ」
ポリポリといい音を立てて一本食べる。
モゾッと布団が反応した。
「おいしいですよ」
もう一本食べる。
モゾモゾッと布団が反応。
ちょっと面白い。
が、ここで笑ってしまってはいけない。
そんなことしたら布団の主はまたへそを曲げてしまう。
「ほら、先生。一緒に食べませんか?」
「……」
ひょこんと、アイはちょびっとだけ顔を出す。
その姿が妙に子供っぽいというか小動物っぽいというか。
ひっくるめてとても愛らしかったので、マサヒコはつい破顔してしまった。
「!!?」
その笑顔をどう取ったか、アイは頬を膨らませて無言で引っ込んでしまった。
……しまった。
警戒心を持たせてしまった。
「……やれやれ」
やむを得ずマサヒコはポッキーを一本手に取り、
「せんせ〜……おいしいですよ〜」
布団の中に入れたらば。
ふにょんと、とてもとても柔らかいものが手に当たった。
「ふわっ! マ、マサヒコ君のエッチ!」
「すっすいません!」
どこを触ったのやら。
まあ予想はつくわな。
「ほ、ほら先生! ポッキーですよ」
気を取りなおして、マサヒコはアイの顔があるだろうあたりでポッキーを左右に振る。
すると、パクっと咥えられた感触が伝わり。
カリコリカリコリと食べられていき、最終的に。
ガリ!
「いてぇ! 先生! それは俺の指です!」
マサヒコが痛みに叫ぶと、
「……」
はむはむはむ
「って! なに甘噛してんすか!?」
「……おかわり」
「はいはい」
苦笑してお代わりのポッキーを左手で差し出す。
右手は人質ならぬ指質に取られてるからね。
そんなことをお菓子が無くなるまで続ける。
「これで最後ですから、食べ終わったら出てきてくださいね」
「……」
「先生」
食べ終わっても布団の中に引きこもったままのアイ。
やれやれとマサヒコは苦笑する。
「それで、お姫様は他に何をお望みですか?」
そう言うとアイが布団をめくり、自分の横をぽんぽんと叩く。
「えっと……そこに横になれと?」
「うん」
「はあ。じゃあちょっと失礼しますよ…っと」
アイの隣に横たわる。
「で、何が目的何すか?」
「……」
「先生?」
アイは顔を赤くしてしばらく躊躇っていたようだが、やがてポツリとつぶやく。
「マサヒコ君」
「はい?」
「……ぎゅってして」
ちょっと潤んだ目での哀願。
マサヒコはすぐさまアイをぎゅっと抱きしめる。
「これでいいですか?」
「えへへ……うん♪」
猫のようにマサヒコの胸に頬を摺り寄せる。
「猫みたいですよ、先生」
「にゃーん♪ アイ猫だにゃん♪」
にゃんにゃん言い出したアイのあごの下をおもしろ半分でくすぐる。
「うひゃ! くすぐったいよぉ」
「おかしいな? 猫なら「ごろごろ」ノドを鳴らして喜んでくれるのに」
オノマトペをつけるなら「きゃっきゃっ」あるいは「わいわい」もしくは「うきゃうきゃ」といったところか。
二人ベッドの上、布団の中ではしゃぎまわった。
しばらくしてから、
「先生」
「ん?」
「さっきも言いましたけど、支えることは出来ますから。
頼ってください。愚痴でもなんでも言ってください。甘えてください」
「マサヒコ君……」
アイは感動した様子で、けれど。
「でも……私年上なのに……」
「歳は関係ないですよ。誰だって弱気になる時はありますから。
俺はそのときちょっと手を出すだけですから。
3年間、ずっと俺のことを支えつづけてくれた先生へのほんの少しのお礼ってとこですから」
そう言って、改めて正面からアイを見る。
「先生のおかげで、先生を支えることができるまでに成長できましたから。
だから……遠慮しないでください」
「……」
言葉は要らなかった。
言葉はなかった。
マサヒコにぎゅっと抱きつく。
マサヒコも抱き返してくれた。
「……ひどいんだよ。ちょっと言葉尻捉えて」
「そうですね」
「揚げ足とって、セクハラみたいなことも言われて……」
「大変でしたね」
「大変だったんだよ」
「ええ。わかりますよ」
「うぅ……ぐす……ふぇぇ……」
よしよしと、労わるにアイの背中に手を回し、ぽんぽんとリズムを取って背中を叩いてやる。
「うぅぅ……マサヒコくぅん……」
「大丈夫ですよ。先生のよさをわかってくれるところは必ず見つかりますから。大丈夫です。
焦らずいきましょう。大丈夫、大丈夫です」
何度も何度も慰めの言葉を口にする。
大丈夫、大丈夫だ……と。
やがて。
穏やかな寝息が聞こえてくる。
それでもマサヒコはその体勢を変えることなく、アイを抱きしめつづける。
夢の中でのアイを守りつづけるかのごとく。
いや。
せめて夢の中のアイを守りつづけるかのごとく。
「いい夢を」
アイの目に浮かんだ涙を拭って。
柔らかく、力強くアイを抱きしめ続けた。
END
終了。
誤字脱字表現違い今更お前なんかでてくるな!当の罵倒は勘弁してください。
当方ガラスのハートです。
ゴキブリ?
あの生命力は侮れませんて。マジで。
そしてネタをください。
オー518氏久しぶり投下乙です。
いやしかし、久しぶりでもありがたいです
ミート君www
518氏が1年ぶりに復活キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
やはり518氏の書くアイ先生は最高だのう
凄いや、信じていれば奇跡は起こるんだね…
518氏復活乙!
飛雄馬に加えて番場蛮が帰ってきたようなもの、これでシーズン開幕の準備は整ったな!
甘いよ〜
518氏のはやっぱり甘々だよ〜
前にもこんなこと書いた事があるような気がするけどやっぱり甘くてイイよ〜
お題はやっぱり入学式かなー。
518氏、よくぞ戻ってこられました。
これからもがんばってください。
504 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 22:39:58 ID:cBtaWyFo
遅かったわ〜
朝からアニメを見ていたら
なにやら濱中アイの名前が…‥
濱中最終回のあとは思春期最終回に顔出したていどだけど
なんだか懐かしい名前がちらほらと…‥
ちょっと保管庫にいきます
まだ…皆さんいたんですね…‥
(´・ω・`)また、顔出してもいいのかな?
イーンダヨーグリーンダヨー
トマソン氏の引退という惜しまれることがあったが、518氏が聖者の帰還
新人もちらほら現れ、何より一本大黒柱の郭氏が健在
まだこのスレは戦える、あとは保管庫問題のみ
507 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 21:42:03 ID:X/EuHrxF
戸田とアヤナ リンコとミサキ
EDを見切って百合に染まった筈
戸田って誰だっけ、と一瞬思った俺
ああ、富田勢源のことか
戸田ではなく「戸川さん」だろ。
よう、すっかり落ち着いてしまっているが
元気かみんな?
そろそろ投下に期待
郭氏の新作が読みたいです
しかし、郭氏と518氏の両エースが並ぶのを再び目にできるとはなあ
耐えた甲斐があったというものだ
514 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 05:21:17 ID:WSgpZ1wm
ミサキ姉さん
アイ姉さん
ミナオ姉さん
スズ姉さん
シンジ子姉さん
投下まだ〜?
皆さんお疲れ様です。
あかほんのヒロキ×カルナで、一応以前投下したものの続きにはなっています。
スルー対象ワードは「ちょっとコスプレ」「新婚さん」、
タイトルは『ヒロキとカルナのコスチュームプレイ・その2』でお願いします。
時の移ろいは早い。
光陰矢の如しとはよく言ったもので、
特に芸能界なんぞはその傾向が強いと言えるだろう。
誰それのギャグが流行った、と話題に上った途端、次のお笑い芸人が新しいギャグを生み出している。
誰それの歌がいい、とブームになった次の瞬間、また別のアーティストが新しい歌を発表している。
アイドルにしろ歌手にしろ芸人にしろ、
乗った小舟を必至に漕いでいるようなもので、
少しでも手を休めたらあっという間に取り残されてしまう。
生き馬の目を抜くという表現があるが、まったくその通りの世界なのだ、芸能界というところは。
さて、TBことトリプルブッキングである。
デビューから数年、トップアイドルグループの仲間入りをしたTBであるが、つい先年をもって解散となった。
事務所と揉めたからでも、仲間うちで揉めたからでもない。
単純に、メンバーの一人である如月カルナがアイドルを引退したからだ。
もちろん、引退には理由がある。
それは―――
杉の花粉が猛威を振るいつつある三月の下旬、
風にはまだ幾分冬の残滓があるが、空から指す太陽の光は随分と暖かいものになっている。
残り半月で年度が改まる今は、学生も社会人も大忙しの次期である。
「ふー……疲れた」
ぽわっとした街頭が照らす道路の上を、一人の男が歩いている。
身長は日本人の平均からすれば高い方だが、特別ノッポというわけではない。
髪はやや長めで金色に染められており、それだけ見るとチャラチャラした今時の若者にも思えるが、
その顔つきはなかなか整っており、浮ついた色は全くない。
また、十分に美男子の範疇に入る目鼻立ちでもある。
「まったく、シホの奴……」
愚痴を言い言い足を進める彼だが、就いている仕事はかなり特殊なもの。
それはすなわち、アイドルのマネージャーというもの。
「相手さん、どう思ってるかなあ……明日フォロー入れとくか」
それもただのアイドルのではない。
有名グループだったトリプルブッキングの元メンバー、飯田シホの現マネージャーなのだ。
さらに、もともとのトリプルブッキングのマネージャーでもある。
「ただいまー」
エレベーターを使わず、階段を上って彼は自分の家へと帰ってきた。
貧相というわけではないが、人気アイドルの世話役にしては、ちょっと質素なマンションである。
しかし、質素であれ何であれ、彼にとっては御殿に等しい。
何故ならば、そこには愛する妻が待っているからだ。
「ただいま、カルナちゃん」
「はい、ヒロキさん」
妻の名前はカルナ、トリプルブッキングの元メンバー。
「お帰りなさい」
そう、如月カルナ。
彼女が芸能界から引退した理由は、つまりこういうことなのだった。
カルナはこの春、大学を無事卒業した。
そして、かねてからの予定通り、ヒロキと籍を入れた。
如月カルナから井戸田カルナになったわけだ。
結婚式はいずれ六月にするつもりでいるが、取りあえず近親者と身近な関係者だけで済まそうと二人は思っている。
「お疲れ様、ヒロキさん」
「ははは、ちょっと今日は本当に疲れたかな」
「あら、でも……」
「ん?」
「この時間に帰ってこれるんだから、まだそれほどでもないんじゃないですか?」
時計の針は午後八時を少し回ったところを指している。
確かに、人気アイドルならまだお仕事をしていてもおかしくない時間であり、マネージャーもまた然り。
その辺りは、カルナも元アイドルだけによく把握している。
「ああ、今日は先方とCMの打ち合わせだけだったからね」
「そうなんですか」
「またシホの奴がちょっとやらかしてさ、明日も朝早くから出なきゃいけない」
「ふふふ……」
ヒロキのネクタイを外しつつ、カルナは微笑んだ。
同棲を始めた頃は時間がかかったそれも、今では上手に解くことが出来る。
「多分、そんなところじゃないかと思いました」
「え? わかるの?」
「帰ってきた時、ちょっと眉間にシワが寄ってましたから。ああ、またシホが何か問題起こしたんだな、って」
「……さすが、御明察」
シホは悪い娘ではない。
むしろ、元気があって明るすぎるくらいに明るい女の子だ。
ただ、よく台詞を噛むことと、エロボケ方面に全く抵抗がないことという二つの欠点を持っている。
場合によってはそれはチャームポイントにもなるのだが、
今日のような打ち合わせの場では、先方の機嫌を損ねることにも繋がるのだった。
「今度カリナガから発売されるチョコレートの新商品のCMに、シホが起用されることになったんだ」
「凄いじゃないですか」
カリナガは製菓会社の中でも最大手で、特にチョコレート関連の商品では最大のシェアを誇っている。
そのCMに起用されるということは、一流芸能人のステータスのひとつにもなっているくらいだ。
「まぁ今日は向こうの担当と撮影スタッフ、そしてシホの顔合わせ程度の打ち合わせだったんだけど」
「で、そこでシホが何かやったんですね」
「……CMってさ、例えばチョコでも何でも、パクッと食べて一言喋って、って感じだろう?」
「そうですね」
「で、それでシホの奴、『それならこういうのはどうかな、あまりの美味しさにあチョコも溶けちゃう!』とか言い出しやがって」
スーツを手にしたまま、カルナはちょっとずっこけた。
現役時代、彼女のそっち方面のボケっぷりには散々突っ込んできたし手も焼いたが、
そろそろ大人になってもいい頃なのに、まったく成長していないのを今更に悟った。
「まあ、シホらしいと言えばシホらしいけど」
「らしい、で済めばいいんだけどね……とりあえず、社長には連絡したから、明日一番で謝りに行くよ」
「そんなに怒ったんですか? カリナガの人」
「いや、どっちかというとあきれてた」
だろうな、とカルナは思った。
相手の機嫌を損ねても一瞬で終わらせてしまうところは、シホの美点でもある。
何しろ悪意が無く、あっけらかんとしているのだから。
もちろん、その分身内の側からしてみればはらはらしどおしでたまったものじゃないのも確かだが。
「本当にお疲れ様でしたね」
「ああ、うん。でも……」
ヒロキはカルナに近寄ると、ほっそりとしたその腰を引き寄せた。
カルナの身体は、現役の頃とちっとも変わっていない。
出るとことは出て、引き締まるところは引き締まっている。
TBの三人の中でも、肌の露出が多い水着などの撮影では、一番輝いていた。
まあ、シホはスレンダー系でユーリは発展途上のお子様だったから、当然と言えば当然なのだが。
「ん……」
「あ、んん……」
ヒロキはカルナの唇に、自分のそれを重ねた。
しっとりとした、そして弾力のある感触が伝わってくる。
「……これで、ちょっとは癒されたかな」
「もう、ヒロキさん……」
頬を染めて俯くカルナ。
この初々しさは、男にとってはたまらないものである。
「あ」
「……これは、その」
カルナはお腹の辺りに、何かがコツンと当たるのを感じた。
抱き合っているからこそわかるのだが、丁度そこには、ヒロキの男の部分がある。
「疲れてるんじゃ、なかったんですか?」
「い、いや、あの、ええと」
悲しい男の習性と言おうか。
疲れていようと何だろうと、性欲は常に変わりなし。
こればかりは、制御もそうそう利かないシロモノである。
「ヒロキさん」
「ん、ん?」
カルナは一層頬そ赤くすると、小さな声で呟いた。
「……もっと、癒してあげます」
「カルナちゃん? え、え?」
カルナの頭が、ヒロキの視界から消える。
下へ、下へとさがっていっているのだ。
そして、カルナが膝立ちになった時、彼女の目の前にあるのは。
「ズボンの上からもわかります、ヒロキさんのが……」
「う!」
ピクリ、とヒロキは震えた。
カルナの指が、ズボン越しに己の性器に触れたからだ。
直にではないとはいえ、それはかなりの刺激をヒロキに与えるものだった。
「癒して……」
細く、きれいな指を動かし、カルナはズボンのジッパーをゆっくり下ろしていく。
「あげます、ね」
待ち切れない、といったばかりに飛び出してきたヒロキの分身。
それを、はむりとカルナは咥えた。
彼女自身も、待ち切れないといったふうに。
◆ ◆
「ああ、いいです、ヒロキさんっ……!」
「どこがいいの? カルナちゃん」
「いや、いやです、意地悪です、ヒロキさん……」
ベッドの上、足を大きく開かせた状態で、ヒロキはカルナの一番感じる場所を指で責めたてていた。
同棲してからこっち、数えきれない程抱いた身体なので、どこが弱いかは十分に承知している。
「くうぅ、う!」
「どんどん溢れてくるよ」
「だって、だって……!」
眼鏡が落ちんばかりに、首を左右に振るカルナ。
その顔、鼻先や唇には、ヒロキの精液がこびりついている。
ベッドに来る前に、カルナの舌によってしたたかに放出した証だった。
「ここも、こんなに立ってて」
「ああんっ!」
手を休めずに、ヒロキはカルナの桜色の乳首に吸いついた。
まず右、次に左、そしてまた右と、交互に両の突起を甘噛みする。
「ふ……っ、あ、あ、あっ……!」
カルナは痙攣したように身体を震わせると、背を反らした。
上と下の同時の責めで、あっけなく達してしまったのだ。
「イッちゃった? カルナちゃん」
「はぁ、は、ぁ……はぁ……」
ヒロキの唾液によって濡れた乳房を揺らしながら、カルナは喘ぐように息を吸い、そして吐き出す。
もともとカルナは肉体的に感じ易く、所謂我慢が利かない方だった。
それに、愛する人に弄ばれているという精神的な快楽も上乗せされ、
ヒロキが本気で責めにかかると、早い時には僅か数秒で頂点に達してしまうこともある。
「はぁ……ひどいです……」
「ん?」
「だって、恥ずかしいことばかり……」
愛する人に苛められると燃えてしまう、という性癖は誰にだってある。
心の動きとして普通なのだ。
そして同時に、苛めると燃える、というのもこれまた普通のもの。
SかMかというのは、要はそのどちらに振り幅が大きいか、ということだ。
その意味で言えば、カルナは普段は取っつき難さを装って自分を守っている分だけ、やや被虐質なのかもしれない。
「カルナちゃんが可愛いからだよ」
「ああ……ヒロキさんのバカ……!」
ヒロキは未だにカルナのことをちゃん付けで呼び、
またカルナもヒロキをさん付けで呼んでいる(出会った頃は「ヒロキさん」ではなく「井戸田さん」「マネージャー」だったが)。
結婚して関係が最短距離になったとは言え、なかなかその辺りは変えようと思っても変えられないものらしい。
レイコやシホなどは「アナタって呼ばれてんの〜?」とヒロキをからかうが、実際にそう呼ばれたのは両手の指で足りる程度しかない。
カルナがどうしても恥ずかしがって、続けて呼べないせいなのだが、
またそんなところもヒロキにとっては愛おしかったりする。
ヒロキもヒロキで、カルナは年下でもあることだし呼び捨てでもいいのだが、
身体を重ねる際に時折「カルナ」とちゃんを外して呼ぶこともあるぐらいで、
普段の生活ではずっと「カルナちゃん」で通している。
まあ、新婚さんらしいと言えば、新婚さんらしい二人ではあるのだった。
「ほら、エプロンの裾を口に咥えて」
「んん……な、何をさせようっていうんです……?」
「あー、いや、その」
二人はベッドの上で睦みあっている。
あっているが、まんま素っ裸ではない。
いや、ヒロキは裸なのだが、カルナがそうでないのだ。
じゃあ何か着ているのかと言うと、これが服と言ってしまっていいかわからないもので。
「裸エプロンって、そんなに男の人は好きなんですか?」
「嫌いな人はいない……と思うよ、多分」
そう、カルナは素肌の上にエプロンひとつだけを身に着けているのだった。
新婚さんがもっともやってみたいプレイのひとつ、裸エプロン。
それはロマンの極地とも言われ、嫁を持つ男なら誰もが夢に描くプレイである。
多分。
「や、ん……ヒロキさん、やっぱりちょっと変態さんなんじゃ……」
「あ、ははははは」
否定はしないヒロキなのだった。
男というのは馬鹿な生き物である、間違いなく。
「ほ、ほらカルナちゃん」
「はい……」
カルナはヒロキに怒ることはあっても基本的には逆らわない。
それは、決して無体なことはしないとヒロキを深く信頼しているからだ。
もちろん、ヒロキもカルナを不幸になぞするつもりは毛頭ない。
ベッドの上での苛め苛められなんぞは、正直カワイイものだ。
「あむ……」
カルナは足を広げたままで、ヒロキの言葉に従ってエプロンの裾を咥えた。
そうすると、カルナのぐっしょりと濡れた秘所がヒロキに丸見えになる。
どこか、犬の降参のポーズにも似ており、ヒロキの征服欲を喚起する。
「それじゃ、いくよ」
ヒロキは腰を上げた。
自分のいきり勃ったモノを、カルナに見せつけるように。
そしてカルナは、うっすらと頬を染めて、コクリと頷き返す。
「……くっ」
「ん、ん、んんーっ!」
ヒロキのモノが、カルナの中にゆっくりと、だが確実に入り込んでいく。
1p、いや1o進むごとに、ヒロキとカルナの脳髄の奥で快楽が湧きあがっていく。
「んふっ、はっ!」
コツン、と最奥にヒロキが届いたのを感じ、カルナは顎を震わせた。
思わず唇が開いてしまい、離れてしまいそうになったエプロンを、必至で噛み直す。
「わかる? カルナちゃん」
「……」
ヒロキが何を問いかけているのかを理解し、カルナはこくこくと首を小さく縦に振った。
その動きによって、両の目元からすうっと頬の上、耳の下に向かって涙が細い筋を作る。
「じゃ、動くよ……」
わざわざ宣言するヒロキ。
もっともこれは、カルナに音声で伝えることによって更なる快楽を引きだそうという行為でもある。
「エプロン、離しちゃだめだよ」
まず不可能であろう、とヒロキはわかっているが、
これもまたベッドの上の駆け引きだ。
こうした会話ひとつで、互いに燃え上がれるのだから、
仲睦まじい結婚生活を送るために重要っちゃあ重要ではあるのだ。
時の移ろいは早い。
光陰矢の如しとはよく言ったもので、
特に芸能界なんぞはその傾向が強いと言えるだろう。
そして、それはヒロキとカルナの生活にも当てはまる。
二人で同棲を始めた頃はまだカルナは大学生だった。
なので、卒業して正式に籍を入れるまでは、とセックスする時は基本ヒロキは中には出さなかった。
卒業のためにはまだカルナはやらなければならないことがあり、
妊娠をしてしまえばそれどころではなくなる可能性もあったからだ。
だから、いつもコンドームを付けるか外出しだった。
いや、何度かは覚悟の上で中に出したこともあるが、それはそれ、若さ故のヤンチャと言おうか。
で、今はヒロキはゴムを付けていない。
愛を重ねる時は、常に生で、必ず一度は中に精を出す。
カルナは無事卒業し、学生から主婦になった。
なれば、もうはばかることはない。
「くっ、イクよ、カルナちゃん……っ! 中に……!」
「ん、ん、ん、んんっ、ふっ、んーっ! はあっ! は、い、はいっ、中に……お願いしま、んんっ!」
愛の結晶の誕生、それはヒロキもカルナも等しく望むこと。
子供が生まれれば、より二人の絆は深まるだろう。
より、幸せになれるだろう。
「くっ、ううっ!」
「あ……あ、あ……!」
その時は、結構近く訪れる可能性あり。
そう、時の移ろいは早い―――
F I N
以上です。
ではまた。
ピンキリ氏乙&GJです。
ひさしぶりのあかほんネタありがとうございます。
これからもがんばってください、次回も期待しています。
これで通算99、100投下まであと1
郭氏は98残り2
がんばれ
530 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 15:32:52 ID:TUcIOU2l
淫猥
なんか名玉会なる団体を立ち上げるのも可か?100勝へ向かって職人さまの更なる投下を
期待!
でも該当者が二名しかいない上におそらく今後出ないぞ、100突破
保守
郭氏と518氏マダー
最近少ないアヤナものキボンヌ
対マサヒコへの感情
ミサキ→恋愛感情(大好き)
アヤナ→一番親しい異性のクラスメイト(少し気になる?)
リンコ→お友達(異性の壁なし)
アイ→教え子(若干異性として見ている?)
リョーコ→教え子の男友達(いじくりがいあり)
こんなところだったのかね?
まあ、ほぼそんなとこだろうな
もし、違うところがあるとすれば、アヤナの好きレベルがもう少し高い可能性があるぐらいか。
まだ、当時ツンデレがいまいち分からなかった、俺にはアヤナがツンデレの究極の見本だった。
マサヒコが氏家作品で人気あるのは朴念仁だからで、もし誠みたいな性格だったら叩かれまくっててSSも投下されなかっただろう
まあな。氏家の男キャラはエロくても現実の行動には移さないからな
ああ、カズヤがいたか
シンジなんかエロくてモテるのに童貞だからな
豊田先生は立つ瀬がないな
結局シンジはどうなったんだろ
受験は?恋愛は?童貞は?
氏家書き下ろし描いてくれよ
書かなくていいんじゃない。
シンジ、マサヒコ等がどうなったかは俺等の妄想に任せるってのが氏家流だし
書かないからこそ職人が作品を作りやすいんだと思う。
俺の中では今はシンジのその後はピンキリ氏の作品で脳内保管できてる。
氏家の投げっぱなしエンドは無責任と言うより作風だからなあ
自分が産み出したキャラや物語を愛しすぎないと言うか一歩引いてると言うか
マサヒコ父親と嫁ミサキの近親モノマダー
なんだそりゃw
まぁこのスレはまともなカプで純愛メインだからなあ
ほのぼの純愛じゃない氏家漫画
濱中アイ
マサヒコ→ヘタレ、女好き、絶倫
ミサキ→ヤンデレ、アルコール依存症
アヤナ→寝取り要員、レイプ要員
リンコ→腹黒、非処女
アイ→謀略家。ミサキを応援するふ(ry
中村→淫乱
カチューシャ→いじめっこ
レズはレズのまま
それどこのエロゲーだよww
そして、中村はあんま現状と変わってないなww
シンジ、マサヒコ、ヒロキ、タカトシはその気になればハーレム作れるからなあ
絶対なんないけど
>>547 マサヒコ→侵略者
ミサキ→包丁
アヤナ→ノコギリ
リンコ→誘い寝取り
持って那須
生徒会もなんだかんだで氏家マンガだな
安心した
初めまして、以前たった一度だけ某板にて超短編を落としたことがある超初心者です。
先日、遠征先で氏家漫画を久々に読んだらネタらしきものが浮かび上がりまして、即興で書いた次第です。
一部勝手に作った設定とか出てきますが、そこも華麗にスルーしてください。
一応内容はシンジの独白です。
独白調に興味ない方はスルーしてください。
きっかけは、同じ委員会になってからか?
気にしだしたのは、多分それから。
でも本当に気になりだしたのは…。
たまたまクラスの皆でカラオケに行ったとき、タンバリンをすごく楽しそうに叩いていた笑顔が可愛かったから。
―――あの娘のことが好きなのは
―――赤いタンバリンを上手に撃つから
夏に天体観測、なんてしたことないけど。
彼女となら一度してみたい気もする。
―――流れ星一個盗んで
―――目の前に差し出した時の顔が見たい
好きとか、恋とか。
そういう感情を持ってから、なぜか毎日が楽しくなった。
同じクラスの彼女に会って話すという、なんでもない毎日という未来が、楽しみで。
―――Oh 愛という言葉に火をつけて燃えあがらす
―――いくらか未来が好きになる
今度は、2人でカラオケ行って、俺のために叩いてもらいたい。
―――赤いタンバリン 赤いタンバリン
今まで恋愛なんてしたことないけど、彼女とならしてみたいと思った俺がいた。
あの悪友を叩きのめすアクションでさえ、なぜか魅力的に見えるようになった俺は壊れてきたのか?
―――欠落した俺の感性に響くぜ
―――そんなに美人なわけじゃないが
―――腰と肘とハートでかろやかに撃ちふるう
もはや学校で彼女と話すのが楽しみで。
なんでもない毎日という未来が、待ち遠しい。
―――Oh 愛という言葉に火をつけて燃えあがらす
―――いくらか未来が好きになる
―――Oh I want you, baby 人は愛しあうために
―――生きてるっていう噂 本当かもしれないぜ
そして思い浮かぶのは、あのときの笑顔。
―――赤いタンバリン 赤いタンバリン 赤いタンバリン
彼女の笑顔があれば、苦しい時も救われる、そんな気がした。
―――Oh I love you, baby 赤いタンバリンに火をつける
―――そいつで世界を救うために
「なんか、切ないな」
帰り道、見慣れているはずの紅い夕暮れが、なぜか目に染みた。
帰り途中で買ったジュースも、なぜか苦々しい。
それはまるで、言えない自分を代弁しているような。
―――夕暮れ時って悲しいな
―――オレンジジュースとミルクまぜながらつぶやいた
―――彼女のことが好きなのは
―――赤いタンバリンを上手に撃つから
何気ない毎日という未来も、たしかにそれだけで幸せだ。
だけど、そろそろ言ってみようとも思う。
愛とかそんな大層なものじゃないけど、もう少し進んだ、良い未来のために。
―――Oh 愛という言葉に火をつけて燃えあがらす
―――いくらか未来が好きになる
―――Oh I want you, baby 人は愛しあうために
―――生きてるっていう噂 本当かもしれないぜ
「なぁ、ナツミ。今週末、よかったらカラオケ行かないか?」
―――赤いタンバリン 赤いタンバリン 赤いタンバリン
…………お目汚しスミマセンでした。
知っている方は、一目瞭然ですね。
Blankey jet Cityの『赤いタンバリン』を聞きながら読んでたのでこんな感じになりました。
文章書くのって本当に難しい…、本当に郭泰源氏やピンキリ氏を尊敬します。
以降の投稿は個人的には自重します。
558 :
郭&嫁:2008/03/20(木) 10:40:30 ID:V+qDDo1d
>>Dm氏
個人的には楽しめましたよ。なにせBJCはフジロックでのラストライヴを夫婦で見たぐらいファンなんで(苦笑)。
特に嫁が、、、
さて住人皆様にお詫びを。私事情で申し訳ないのですが4月1日で異動&引越しが決まってバタバタしており、
おまけに移住先のネット事情があまり良くないようなので4月中の投下はちと難しいです。
とはいえ続編モノやコネタ等、そこそこたまってきてますし廃業するつもりは無いので気長にお待ちを。
では股。
>Dm氏
乙
また気が向いた時でいいのでいつでも投下してください
>郭夫妻
お疲れさまです
しかし、郭氏がここに来られてから三度くらい異動で引っ越しされている気も…
お仕事、ご苦労様です
投下100も間近です、待ってます!
氏家漫画男主人公の原則
○ツッコミ役
○一応美形
○女心に鈍感
○根本的に優しい
>Dm氏
ブランキーの曲だったんですね。
私も似たような事をやろうとしたのですが、結局断念しましたので、ちゃんと
完成させたのには素直に頭が下がります。
>郭&奥様
長い活躍お疲れ様です。気長にお待ちしておりますので、体には気をつけてください。
>>Dm氏
乙〜!ナツミとシンジは結局恋愛展開無しだったけどエロパロで補完できるのが嬉しい
>>郭夫妻
ご多忙の中わざわざ乙っす。
ところで傑作「わるいひとたち」のタイトルってもしや?
郭氏の創作意欲には頭が下がるなぁ…
股間の頭は上が(ry
564 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 10:16:47 ID:Ej6yyPKN
ナツミはMだな
ケイちゃんはドSですね
566 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 21:44:42 ID:F7ptggQA
濱中の二巻は各キャラの内面を描いてる
ケイはドSかあ 俺のイメージもそれ、アカボシ氏のイメージから来てる。
そういえば、アカボシ氏のサイトの名前分かる人いますか?
久しぶりに行きたいが、パソ買い換えたため、分からなくなった
>>567 パロディ@MAKE's
だと思う
しかし、保管庫問題どーするね
>>568あり ただ、あのサイトにのっていたようなことをググリまくったけど、見つけられなかったわ
自分も協力したいのは山々なんだけど、仕方分からんし時間も取れそうもないからなあ
古田神のありがたみがよく分かるよ
おお、まじあり!! やっぱりしばらく見てない間に、相当更新されてるな
アカボシ氏もやっぱりまだ、氏家作品愛してくれてるんだなと実感したわ
やっぱり、前作品書いてくれていた人もROMってはくれてるんだろうなあ
アカボシ氏、そら氏、乖離氏、マリリスト氏、サブロー氏‥‥そしてトマソン氏諸々
復帰を期待する職人は数多し
タカトシのフラグ立て能力は氏家漫画史上最強かもしれないな
まあ、顔もそこそこ、生徒会、ツッコミ上手。そりゃもてるわw
タカトシの高校の男女比率すごいらしいから、超ハーレム
作れそうだな。まあ、氏家キャラは作る気も全くないようだが
氏家男性キャラは時々乙女心に破壊力を持つ行為するしな
今回のタカトシの「先輩のこと知れて〜」とか、
過去じゃマサヒコのアヤナに金魚、ミサキに受験後の直に手繋ぎ、
シンジは書き下ろしのアキに水着支援、ヒロキは活躍時期が短かったからあれだが、カルナに自販機とか
天然フラグコンストラクター?兼クラッシャー
週刊でまた描かんかのう
描いてはほしいけど、ネタがなくなったんじゃないのかな
今は生徒会でネタがいっぱいいっぱいで週間は厳しそう。
ネタがあったなら、まだ妹も続いていた気がする
俺は、短編でいいから氏家氏が描く恋愛漫画が読んでみたい
絵柄コロコロ変えてたけど最近は安定してきたなー
郭氏マダー、と思ったら一ヶ月無理なんだよな
誰かマダー?
またーり待とうぜふわーり
氏家氏新連載マダー?
ふわーり
582 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/31(月) 22:31:36 ID:nOC0eF/v
美しき百合
百合ものかぁ読みたいな
マサヒコやシンジの全員やるシリーズみたいにマリアが生徒食うの読んでみたいぜ
それかアヤナ
百合かあ・・・百合といえばスペシャリストマリリストさんがいたなあ
マサヒコ母のリンコ喰いはいつ完結するんだろ
別の職人に引き継ぐというわけにもいかんもんなぁ
518氏が帰還された例もあるし
まあ、本人から許可があればいいんだろうけど、
本人があらわれないとなんともいえんしな・・・
保管庫は作ってもおkだと思う。もし、古田監督が戻ってくれば新しい人と
話し合えばいいと思う。俺は作り方分からないから無理なんだよなあ
ドミンゴ氏のデュエルの続きが読みたいよ俺は・・・
ミホってストーカー規制法に引っ掛かるよね
シンジが他の子と付き合ったら刺しそうな予感
589 :
名無し@ピンキー:2008/04/02(水) 23:40:54 ID:MrQj54Je
このスレのせいで、俺はミホより、カナミのほうがこわいよ。
他の子と付き合いだしたら、カナミは病みそうだな。
まあ、シンジぐらいしか、カナミが仲良く話している男キャラがいないから分からんが
初期のカナミはともかく、中期以降はあっさりしてたけどな
アキに「またまた、お兄ちゃんといずれ〜」みたいなこと言ったりしてたし
黒カナミや黒ミホの需要がありそうな予感!
あとはしっくりくる得物考えないと
黒ミナオちゃんは?
>>588 本人の言によれば3POKよ。要は先輩大好きっ子同士でシンジを
共有する分にはよいのだろう。抜け駆けは許さないだろうが。
>>592 カナミ→包丁
ミホ→斧
シノ→日本刀
こんなイメージはある
そういやミホって何でシンジに惚れてんだ?病的なほどに
病的になったのは小宮山先生に
出会ってしまったからではないか?
それまではティッシュ買うとき偶然シンジと出くわしたり、
保健室で寝てる時に偶然シンジが来たり、
重い教材運んでる時にシンジが偶然通りかかったり、
あまり積極的ではなかったと思う
行動は初期からトンデモだったけど
初期のカナミは、シンジに結構本気で迫っていた気がする。
シンジが見事にスルーするので、中盤以降は諦めてエロボケネタでお茶濁してるが。
すまん、シノが誰か教えてくれ
妹、カテキョ、あかほんは全巻持ってるんだけど、
雑誌かわず生徒会は立ち読みだから、キャラの名前忘れてしもた
プチハナだったか?
天草シノ
七条アリア
萩村スズ
これが生徒会のメイン三人娘(他はタカトシの妹、横島先生、タカトシの同級生のムツミ、新聞部の畑)
ハナとプチは昨年春のシリウスの別冊、氏家の中では幻の本名名義作の次にレア
職人も数点、多分一人二人しかSS書いてないはず
おお、ありがとう!!会長さんってとだな!?
生徒会はいつ頃単行本化されるんだろ?
もう連載のページ数半分はいってると思うんだが。
やっぱ、俺には立ち読み程度じゃキャラの特徴が分からず、
妄想ができん
無かった・・と思う
あれもPNかもしれない
お疲れ様です。
濱中で花見、小ネタです。
スルー対象ワードは「エロなし」「覗き」、 タイトルは「春、桜の下の二人」でお願いします。
四月初旬、すなわち新年度。
年明けとはまた違った趣きはあるが、心機一転という四文字熟語がふさわしい頃あいだ。
この時期、改まったその心を優しく包み込んでくれる花がある。
そう、桜だ。
地域によって開花の遅い早いはあれど、四月、日本列島はこの花によって鮮やかに彩られる。
「いい天気で良かったな」
「ほんとだね」
小久保マサヒコと天野ミサキの二人は、東が丘公園の一角にいた。
ここも桜の木が多く、本咲きのちょっと手前ながら、日曜日ということもあってたくさんの花見客が訪れていた。
「っと、ここだな」
「うん、そうみたい」
マサヒコとミサキが足を運んだのは、公園の最奥、ちょっと小高い丘になっている場所。
ここにはポツンと、まだ若い桜の木が一本ある。
東が丘公園の桜は中央の噴水周りと入口付近に集中しており、他はぽつりぽつりといった程度。
公園の隅はただでさえ人の足が入りにくい上に、桜そのものも小さいのが一本だけとあって、所謂穴場的なところになっていた。
「成る程……確かに小さい桜だな」
「うん、でも誰もいないね」
「ああ、中村先生の情報は正しかったんだな」
「早速シート敷く?」
「そうだな」
マサヒコとミサキは、二人で公園にデートに来たわけではない。
二人にしてみればやや残念ではあったが、召集をかけたのが中村リョーコとあっては仕方ないと言えた。
花見にしろ何処に遊びに行くにしろ、見知った顔で動く時は基本的にリョーコが呼びかけ人になるのが常となっている。
もっとも、責任者はアイなりミサキなりになってしまうことが多いのであるが。
「皆はどれくらいかかるって?」
「さあ……コンビニに寄るって言ってたから、まだ二十分くらいかかるんじゃないかな」
マサヒコとミサキは、この四月で高校三年生になった。
中学を卒業し、マサヒコはアイと、そして的山リンコはリョーコと、教え子と家庭教師の関係を解消した。
さて、そこで疎遠になってしまったかと言うと、さにあらず。
銀行員というお堅い職に就いたリョーコであったが、
これがもう休みとなるとピポパと携帯でアイと教え子連に連絡を取り、無理矢理集めては遊びに出るという、
結局前とほとんど変わらない関係を続けることになった。
両親の仕事の事情でアメリカに移住していたアヤナが一年後帰国すると、
さらに加速がかかり、一か月に二度三度もいつもの面子で出かける、という状況なのだった。
「お弁当、まだ広げるのは早いかな?」
「若田部と濱中先生も作ってくるんだろ? みんなが来てからでいいんじゃないか」
「あ、う、うん。そうだね」
ちょっとしゅんとするミサキ。
ミサキもお弁当を作ってきており、マサヒコにぜひとも上げた腕前を褒められたかったのだ。
場所取りで先行し、二人だけになれた時間だからこそ、少しでもマサヒコにアピールしたいミサキなのだった。
こういった乙女心にマサヒコがもう少し敏感であれば、二人は中学卒業よりも前につきあうことが出来ていたであろう。
「桜の幹の側に寄せるか、シート」
「うん、ちょっと坂になってるしね」
高校入学直前、ミサキから告白する形で二人は恋人同士になった。
その後、着実に愛を積み重ねては来ているが、
今日のように休日はリョーコの強制召集が入ることがあるので、
二人きりでデートする機会がちょっとないのが寂しいところだった。
まあ、休みの日以外でべったりなので、贅沢と言えば贅沢ではあるが。
「とりあえず、お茶だけくれるかな」
「あ、うん」
シートの上に腰を下ろすと、マサヒコはお茶を要求した。
それを受けて、ミサキは水筒からコポコポとお茶を二つの紙コップに注ぐ。
もちろん、ひとつは自分のだ。
「あ」
「おっ」
その時、ふわりと風が吹き、頭上からピンク色の花びらが二人に数枚落ちてきた。
そして、それぞれのコップに一枚ずつ、花びらが零れてお茶に浮く。
「……中村先生じゃないけど、こういうのはお酒の方が風情ってやつがあるのかな」
「さあ、どうだろう」
「ふふ……マサちゃん、乾杯しよ」
「ん? あ、ああ」
紙コップなので、チーンという澄んだ音はしなかった。
これも風情が無いと言えば無いわけだが、さすがにかさ張るグラスを持ってくるわけにもいかないので、仕方のないところであろうか。
「ふふっ」
「……」
そっと、ミサキはマサヒコの右肩にもたれかかるように身を寄せた。
マサヒコは照れを隠すように茶をすすりながら、それを受ける。
「うふふ……」
「……ははっ」
目を合わせ、穏やかに微笑むマサヒコとミサキ。
二人の頬は、頭の上で揺れる桜と同じように、ほんのりと色づいていた。
「……と、いうわけでー。さぁて、どのタイミングで出ていったらいいもんかしらねえ、アイ?」
「私としてはもう少し様子を見てからの方が」
「構いません、今すぐ行きましょう!」
「アヤナちゃん、怒ってるの?」
「お、怒ってないわ!」
さて、マサヒコとミサキがいる隅の桜から離れること二十メートル。
これもあともう少し日にちが経てば燃え咲くであろうツツジの植え込みの陰に、
後続部隊の中村リョーコ、濱中アイ、若田部アヤナ、的山リンコの四人が潜んでいる。
で、何をしているのかというと。
「あ、お茶を注ぎ直したみたいね」
ご丁寧に、紙コップの底を抜いてそれを目にあて、望遠鏡の代わりにするリョーコ。
彼女の上着の右ポッケにはデジカメが入っており、
それの望遠機能を使えばいいのだが、どうやら彼女はそれに気付いていない様子である。
「ミサキちゃん、何か手慣れてません?」
「酒じゃないから色気がないけど、ふふん、生意気にそれっぽいじゃないの」
「お姉さま、濱中先生、行きましょう早く!」
「やっぱりアヤナちゃん、怒ってるよう」
時間的距離にしておよそ二十分、マサヒコとミサキから遅れているはずの四人だったが、
実は目的のコンビニよりも手前に別の商店を発見、そちらで買い物を済ませたので、かなり短縮が出来たのだ。
そして、公園の入り口で先行する二人の背中を捕捉したものの、
リョーコの悪戯心がここで発動、「このまま合流せずに二人の様子を伺いましょ」となったというわけだ。
自身の過去から純愛というものにいささか心穏やかでいられないリョーコであるが、
そこはそれ、マサヒコとミサキは実に彼女にとって楽しい『観察対象』でもあるのだ。
「あ、ちょっと風が出てきましたね、先輩」
「そうね、って、おおっ!? マサヒコがミサキの肩を掴んだ! これはもしかして……!」
「な、な、風紀が乱れてるわっ! わ、私はもう行きます!」
「わわ、待ってアヤナちゃん!」
弁当やら飲み物やらを傍らに置き、植え込みでキャアキャア騒ぐ若い女性のグループ。
距離からしてマサヒコたちには聞こえてはいないが、
それでもこの植え込みの背後は公園の遊歩道がある。
「と、思ったら何だ、肩についたゴミか何かを払ってやっただけか」
「い、いくら二人が恋人同士でも、公園でキスはしないんじゃないですか?」
「甘いわアイ、公園て行ったらキスどころかアオカンと相場が決まってるのよ」
「今、お昼なんですけど」
「時間は関係ない」
「ひ、ひ、卑猥で淫猥で乱れてます、あの二人がそんな気を起こさないよう、一刻も早く割り込んで……!」
「アヤナちゃあん、何か顔が桜よりピンク色になってる」
何をやっとるんじゃいな、と疑惑の視線を四人に投げかける、遊歩道を行く掃除婦と犬を散歩させている老人。
しかし、そんなことはまったく感知せず、ひたすらマサヒコとミサキをデバガメする四人なのだった。
「遅いなあ……みんな」
「私は、もうちょっと遅れてくれた方がいいなあ」
「まあ、な」
「ふふ、マサちゃん……」
覗かれているとも知らず、マサヒコとミサキはすっかり恋人モードに突入中。
桜の幹を背もたれ代わりにして、互いに肩を寄せ合い、桜の花を鑑賞している。
「キレイだね……」
「そうだな……」
春の優しい風が、二人の上に目の前に、薄桃色の花びらを降り注がせる。
まるで、ライスシャワーのように―――
F I N
以上です。
新年度ですが、とりあえずまだまだ続けたいですね。
ピンキリ氏乙っす!
和ませていただきましたー
ピンキリ氏乙&GJです!!
濱中アイずっと前に終わったけど、まだまだ俺の妄想の中で生きてますよ。
このまったり感、やっぱり濱中アイはいいなあ・・・
氏家氏の作品が、生徒会で月1はさびしい、本当氏家氏には週間をまたがんばってもらいたいよ・・・
これで記念の100投下
スレにも春が来た( ゚∀゚)
518氏の新作が読みたい
このスレはまだまだ伸びると思うんだよ
まあ、今は氏家氏が生徒会のみとほぼお休み状態だから、
ネタが少なく書き手さんたちも書きにくい状態でお休み中なんじゃないかな
そして、生徒会はあまり読まれない雑誌載っていて、読む人が少ないから
新しい住人さんは、来ないって状況かな
やっぱり伸びるには、マガジン、ヤンマガっていう週刊誌連載が必要だよ
しかし、このまたーりもいいけど、1日1作品投下・祭り開催・週末が祭り状態・
・月1でスレ消化・嵐発生・とかいう時期が懐かしいよ
まあ、俺このスレはまだまだ伸ばすつもりでずっと保守していくぜ
そして、連載が始まって、またあの時の盛り上がりを待ってるぜ
氏家の漫画家的な旬が過ぎてしまったからな、今
学園下ネタしか描けないのは正味の話辛いよ
奮起を期待したいが‥‥
ふと思ったが、最ベテランの郭氏ってもしかして期間的に氏家よりも長く濱中・あかほんの描写をしてることななるよな
思春期はさすがに別だが
生徒会連載で持ち直すとも思ったけどなぁ
618 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 12:28:43 ID:rpE5BoZQ
まあ、それは俺も思ったけど。
やっぱ、月1というのでちょっと期間が開くので、妄想しずらくなる感じなんだよね
週1と月1では、結構違うんだと思った。早く単行本化してくれないかな
日曜日
職人こないかな‥‥
残り50KB、あと三つ四つ投下があったら次スレか
しかし保管庫問題はもう絶望的だな…
保守
新しくwiki作りましょうか?
作っていただけるなら、ぜひお願いします
ttp://wiki.livedoor.jp/uziietozen/d/FrontPage まだ全然できておりませんが、もう寝なきゃいけないのでとりあえず置いておきます(;´Д`)
なお、SSを書いてくれた作者の方々へ、
感謝と共にSS転載についてなにか問題ありましたらおっしゃってください
なお、wikiに関して荒らしが色々報告されていますが、
しばらくの間は編集権限を開放しますのでどしどし編集してください
落ち着いてきたら、制限したいと思います
とりあえず今の状態でのwikiについての問題点を羅列しておきます
・シリーズ物が、今のメニューではちょっとやりにくいというか、わかりにくいかも
・タイトルが無いSSの場合、カップリングでページを作るとかぶってしまう
↑二つについては、とりあえず暫定で作ってみましたが、もっといい案等ありましたらお願いします。
乙!
感激!
おお、まじナイスです!!新しい監督が誕生したわけですな
本当に乙です!!
628 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 20:22:30 ID:xoXEOUv8
卑猥
wiki管理人です
スレ住人の方々にお願いがあります
wikiは、menubar1とfrontpageは凍結しておりますが、他のところはID等が無くても編集できます。
もちろん、管理人も編集はしますが、一人で編集するにはあまりに膨大な量なので、
wiki編集できる方は、厚かましいお願いではありますが、手伝っていただけませんでしょうか。
自分携帯なもんでどこまでやれるのかがそもそもわかってないが、何か手伝えるなら時間的余裕がある時に支援を
631 :
郭@携帯:2008/04/18(金) 00:12:38 ID:jRgGFw1F
>>624 おお!感謝感激です。異動のバタバタでちょいと休んでますが、
これは嬉しい!もうすぐネットも再開できそうなんで頑張りますよ。
待ってまーす!
誰もいない
誰もいないだと?!俺達がいるじゃないか、なあ兄弟たちよ
しばらく来ないうちに古田氏の保管庫見れなくなっちゃったんだな・・・
なんだか寂しいぜ
今確認してきた、まじいけねえ!!
ちょっと待て、いつからだ?!俺結構最近行った気がしたんだが・・・
何がおきたんだ?閉鎖したのか?
前にも鯖の不具合か何かでつながらないことが何度かあったよ
だからもちつけペッタン
638 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 20:54:27 ID:S5kThXeL
貧乳
古田氏の保管故生存確認!
よかった・・・wiki少しずつ古田氏の保管庫から移動させてたので
なくなってたら困ったことになってました
ところで皆さんwiki更新とかできてますか?
自分以外編集してないので、もしかしてそういう設定にしたままなのかなと思いまして
まとまった暇があれば支援したいんじゃがのう、夜勤あり持ち帰り仕事ありおまけに携帯で
言い訳ばかりで申し訳ない
生き返ってきましたねw良かったです
もちついて、食って待ってました
今は少し忙しいので、週末に暇があれば新保管庫のお手伝いしてみたいと思います
自分は2個前スレあたりから古田氏の保管庫にいってなくてオチタのは、
無理ですが保管庫にあるやつなら協力できると思います
ほしゅ
生存確定してる職人は今何人だろう
ママンの名前はどんなんかなあ
マダー
ちょっと年度が改まってからこっち仕事関係で深夜帰宅が続いたりとてんてこ舞いですが、
また余裕があったらWiki編集のお手伝いも挑戦してみます(やったこと全くないのでわかってないですが)。
初投下させていただきます。
1スレからの住人で、今まで読んで感想書いているだけでしたが、
SS書いてみたくなったので、挑戦してみました。
人生で初めてのSSなので、いろいろとぬるい部分もあるでしょうが、大目に見てやってください。
ちなみに、初めての投下なのでテストもかねて。冒頭部分エロ無しとなってます。
妹で、シンジ×??(すみません。まだ、決まっていません)
タイトルも決まっておりません。
NGワード「季節外れ」「エロ無し」
「卒業生退場です」
う〜う〜う〜〜う〜う〜う、名もない花には名前をつけましょう〜〜〜 この世に1つしかない(ry
BGMでコブクロの桜が流れ出し、卒業生は卒業式会場である、体育館を退場しみんな、それぞれの教室に戻っていく。
3月1日、寒い冬を通り越し、ほんのり暖かくなってきた3月の始まりの日
この時期はどの高校も卒業式である。
そして、この小笠原高校も例外でなく、3月1日卒業式が行われていた。
「あ〜あ。卒業式終わっちゃったね」
「本当ね。ケイ泣いてたでしょ?」
「だって、もう高校生活も終しまいだし、みんなと会えなくなると思ったら」
「まあね。私も悲しいけど、涙は出なかったわ。まあ、ケイとは同じ大学だから、別れなくていいけどね」
「まあ、受かってたらね」
「大丈夫だって。ケイも私も去年の合格点ライン結構超えてるんだから」
「でも、私たちがいいんじゃなくて、今年の問題が簡単なのかも・・・」
「また、ケイはネガティブに考える。今年も、去年と合格点変わらないぐらいだろう、って小宮山先生も言ってたじゃない」
「そうよね。大丈夫よね」
「そうそう。きっと受かってるって。」
すると、
「おいおい。お前ら昼間から何、卑猥な話をしてるんだ?」
「?」「?」
「受けとか、言ってたじゃn「ゴフッ」・・うっ、う〜〜」
話の内容を全く理解してないで、話に入ってきたカズヤが今岡に、殴られている。
「うう、もう今岡に殴られるのも最後なのか・・・いや、これも長期の放置プレイと思えば・・・」
ボコッ、ボコッ、ズカッ(ry
「うっ、あっ、うへ〜〜〜(ry 」
「この光景も最後なんだな」
カズヤと一緒に来ていたシンジが、目の前の光景を見ながらケイに話しかける。
「ふふ、そうだね。新井君も今までよく死ななかったね」
最初はこの光景におびえていた、ケイももう慣れたらしい。
「まあ、美人な天使たちが空から飛んできて、連れて行かれそうにはなったそうだけどな」
「でも、新井君もよく懲りずに、何度もナツミに、ちょっかい出したよね。殴られるの分かっているのに」
「いや、あいつは殴られるのが目的で・・・いや、なんでもない」
「?・・まあ、いいや。そういえば城島君は、打ち上げ行くの?」
「う〜ん、どうしようか、迷ってる。あんまりお金持ってないし。カズヤは行くらしいけど。
木佐貫たちは行くのか?」
「行くよ、私もナツミも。もう、みんなで遊べるの最後だしね。城島君も行こうよ!」
「そうよ。城島君も来なよ。お金だったら、カズヤにおごって貰えばいいし、
あれだったら私たちも借すよ。」
カズヤを、ボロ雑巾のようにぐちゃぐちゃにして、今岡が話しに入ってきた。
「今岡、あれ死んでるんじゃ・・・」
「最後だから、思いっきりやってやったわ。まあ、カズヤだから死なないでしょ。で、来るよね?」
「う〜ん、そうだな。行くか!」
「ナツミ〜〜。最後、クラスのみんなで写真とろうよ〜〜」
向こうから、クラスメイトのカズミが呼んできた。
「うん、撮ろう撮ろう。早く、ケイも城島君も行くよ」
「よ〜〜し、撮るのは全部俺に任せろ」
いつのまにか、ボロ雑巾のようになっていたカズヤが復活していた。
「カズヤが撮ってくれるのか、じゃあ俺のカメラ頼むぜ」
「あたしも」「私も」「俺の分も頼む」「俺も、俺も」
「全部任せろ。じゃあ、女子は前に座って、男子は後ろに立ってくれ」
(よっしゃあ、女子が座る時、パンツを拝むチャンス。そして、女子みんなが俺を見る。)
「カズヤ、あんた、そんなこと考えて。自ら率先的に撮る側にまわったのね」
「へ?」
(俺の心の声が、なぜ分かるんだ?)
「そりゅあ。あんた、全部声に出してるもの」
「へっ?へっ?」
そうカズヤは、今まで妄想していることを、自分の中で止めておけばいいのに、いつも口に出していた。
そして、今回は心に思っていたことを口にしていたようだ。
「カ〜〜ズ〜〜ヤ〜〜〜」
「うへえ〜〜〜〜〜」
カズヤは今度はナツミだけでなく、クラスの女子ほとんどにボコボコにされていた。
それを見てシンジは思った。
(それにしても、カズヤ、気持ちよさそうな顔してるなあ)
シンジは、お世話になった、先生方に挨拶を済ませ、1度家に戻り私服に着替えて、打ち上げ会場に向かった。
むろん、小宮山先生に挨拶をするときに
「卒業おめでとう。あ!でもまだ下の方は卒業してないか。なんなら、ついでに卒業していく」
「いえ、お断りしておきます」
という、やりとりも当然あった。
そして、打ち上げ会場にて、
「はい、おまえら、みんなお疲れ〜〜〜〜〜。これで会う機会は少なくなるけど、
我が3−○は永久に不滅です!!乾杯!!!」
「「「かんぱ〜〜〜〜〜い」」」
と、クラス委員長の長島の乾杯で3−○の打ち上げが始まった。
会場はクラスの和田の家が開いている、居酒屋「和田屋」の大部屋で貸しきって行っている。
ちなみに、乾杯といったものの、シンジ達はまだ未成年なので、飲酒は無理なので、ジュースで乾杯だ。
乾杯後、みんな思い出話、今後の話、趣味の話と、それぞれ話をして過ごしている。
シンジも、クラスメイトと会話を楽しみ、今はケイと話していた。
「ねえ、城島君。点数どうだった?」
「ああ、うん、なんというか、微妙なんだよな。去年の合格点ラインの十数点上って感じ。
しかも、自己採点だし、それもどうだろうな。木佐貫はどうだったって、聞く必要ないか、はは。木佐貫だったら大丈夫だよな。」
「う〜ん、どうだろう。私も分からないよ」
「いやいや。木佐貫が落ちるんだったら、俺も当然落ちてるってことだろ」
「城島君はネガティブに考えるね。今年も、去年と合格点と変わらないぐらいだろう、って小宮山先生も言ってたし大丈夫よ。
まあ、これさっき私がナツミに言われたことと同じなだけどね、きっと、大丈夫よ。ポジティブに考えよう」
「ははは、まあ、俺もポジティブに考えてみるよ。うん、絶対受かってる!」
「そうだよ。みんな一緒に行けるよ」
「といっても、カズヤは違うんだけどね」
「そういえば、新井君はどこ行くの?」
「うん・・まあ、知らない方がいいこともあるよ」
「・・・そうだね。聞かない・・・」
今更だが、シンジ、ナツミ、ケイの三人は国立大学の星野大学を受けた。
ランクは国立の中でも中の上とまあまあのところだ。
シンジ達が住んでいる都道府県ではないので、シンジ達のクラスからはこの3人だけであった。
また、カズヤはというと・・・・・・まあ、夢をかなえたらしい
そして、しばらくシンジとケイと話していた。
すると、ケイが口をモジモジしだした、何か言いたいことがあるようだ、
「ねえ・・・あ、あの・・あの城島君」
そして、心を決めて、
「・・・あの城島君、大学どっちも受かってたら・・・い、い、いっしょに住まない!!」
「・・・・・・・。あのさ、木佐貫どうしたんだ?お前らしくないな、こんなところでこんな冗談言うなんて。
一瞬、思考回路が停止したぞ」
「・・・ははは、ごめんあそばせ。私が冗談言うと、城島君がどういう反応をとるのかと思いまして、ほほほ。
卒業記念に冗談言ってみましたの。おほほほほほ・・・」
「・・木佐貫、口調おかしくなってるぞ」
「いや、なれない冗談をいってみるのも緊張して、ははは」
(はあ、城島君どんだけ、鈍感なの。冗談で言ったんじゃないのに・・・
城島君には、直接言わなきゃ、分からないのかな・・・はあ)
まあ、みなさん途中でおきづきになっただろうが、木佐貫 ケイは、同じクラスの城島 シンジが好きである。
そして、彼女は今、一緒に住もうと遠回りながらも、生まれて初めての告白をしたのだ。
しかし、このMr.鈍感キングは、これを告白ではなく、冗談だと受け取ったのだ。
今まで、彼女はほとんど冗談を言ってないと分かりながら。
シンジよ、鈍感すぎるぞ TMK砲のK砲並に鈍感すぎるぞ
そして、これをすぐ隣で、クラスメイトと話しながらも聞き耳をたてている、彼女の親友がいるわけで・・・・・
続く
とりあえず、今回はここまでです。
ケイの名字をこのスレでもう普通に通っている、木佐貫を、勝手に使わせていただきました。すみません
初めてSS書いてみて、書き手さんの偉大さが分かりました。
妄想は簡単でも、それを文章にする難しさなどなど。
今、エロを書いているものの、正直かなり、難しいです。いや〜〜本当に今までの神お疲れ様です。
次の投下の日程は未定ですが、早急に投下できるようがんばります。
ピンキリ氏お疲れ様です 私も、Wiki編集のお手伝いを初めてですが挑戦してみたいと思います
郭氏も復活wktkで待っています
Gj!
久々に神が来たね
超期待!
ケイちゃんかわいいよケイちゃん
乙
しかし初代スレからの住人とは大ベテランですな
郭氏と518氏、ペピトーン氏もそうなんだっけ?
乙
保守
ゴールデンウィーク祭はまだですか
659 :
ジョニー:2008/05/01(木) 22:29:43 ID:W60ojuLP
>>648です。 がんばって、週末投下したいと思います。
ただ、まだ全然完成までいっておらず、エロがありません。
で、一応練習でエロを書いた作品があるので、そちらを一緒に投下してもよろしいでしょうか?
ちなみにロッテファンではないですが、こないだあって感動したので、ジョニーと名乗らせてもらいます。
660 :
ジョニー:2008/05/01(木) 22:31:09 ID:W60ojuLP
すみません ミスって、ageてしまいました
このルーキーは期待できる
野球コテとは初期スレの香りがして嬉しいな
期待してます
663 :
郭@携帯:2008/05/02(金) 21:34:45 ID:Zg8d8fcq
どうも、郭です。
>>ジョニー氏
一時間目からの読者ですと!それだけでも嬉しいのに作家デビュー、
しかもお名前が「ジョニー」とはいちオリオンズファンとしては感激どす。
初作品は初々しいSSで先が楽しみです。
ケイと今岡とシンジの三角関係って今までありそうでなかったですし。
(私が3Pさせたことは確かありますが……って)
さて。ようやく仕事も落ち着き(そういやピンキリ氏も……お互い大変ですな)、
執筆もボチボチ再開しているところです。
復帰作はアヤナ帰国SSの完結編でエロ有りなのです、んが。
5月12日以降でないとネットがつながらん!!
ので読者諸氏には申し訳ありませんが、復帰はちょみズレこむ予定。
あ、あと嫁単独作でシンジ×カナミのライトエロSSも脱稿間に合えば同時に投下します。
では跨。
お疲れ様です。
アヤナの自慰系でエロありにするつもりだったんですが、ちょっと連休までに間に会いませんでした。
連休は親戚の十三回忌があってそれで遠出するので……。
代わりというわけではないですが、同じ濱中でGWネタをひとつ。
スルー対象ワードは「会話系微エロ」で、タイトルは「黄金週間前、とある喫茶店にて」でお願いします。
黄金週間、ゴールデンウィーク。
何とも心躍る響きの言葉だが、まるっとまるまる日本人全員が休みになるわけではない。
連休だからこそ力を入れる商売もあるわけだし、社会の営みがまったく変わるわけでもないので、必ず働いている人はいるのだ。
とは言え、年末年始と夏季一時休暇以外にまとまった休みはここしかなく、
やはりこの国の社会人において重要な一時期であることは間違いない。
なお、学生の『初体験』率は夏休みと冬休みに次いでこのゴールデンウィークが高いとか。
それはともかく。
このまとまった休みを有意義に使おうと考えている人も多かろうが、
さて、とある県とある市とある町に暮らすとあるカップルもまた、そうであるらしい。
誰と誰だとご丁寧に説明するのも今更な感はあるが、小久保マサヒコと天野ミサキのホットホットな二人のこと。
中学卒業と同時に二人は幼馴染から関係をステップアップさせて、
無事それから一年の間に破局の危機もなく、ゆっくりと栄光のゴール目指して階段を上っている真っ最中。
しかし、彼と彼女のすぐ側には、それにちょっかいをかけようとする人間がいるわけで。
そう、本当にすぐ側に。
「で、今度の四連休はどうするの? みんな」
ゴールデンウィークの先陣を切る飛び石の頭、四月最後の日曜日。
小久保マサヒコ、天野ミサキ、濱中アイ、中村リョーコ、的山リンコ、若田部ミサキの『仲良しグループ』は、
東が丘市に新しく出来たオープンカフェで午後のティータイムとしゃれこんでいた。
男一人に女五人、うち男を含む四人が学生、二人が社会人という何とも奇妙な集団だが、何も怪しい組織なんかではない。
数分あればちょろっと説明出来るくらいの関係な面々である。
まあ、揃って水準以上の容姿の持ち主であり、かつ男性がマサヒコだけなので、その真実もどこまで通じるかはわからないが。
「ちょっとハワイに行きます、家族で」
「私も家族とディズニーランドに行ってきまーす」
「実家に少し顔を出すつもりですけど……帰ってこい帰ってこいと言われるもので、親から」
答えた者は順にアヤナ、リンコ、アイの三人。
それぞれに家庭の事情(それほど大袈裟なものではないが)が発言から透けて見えるのがなかなかおもしろい。
アヤナは所謂『上流』であり、一年程父親の仕事の事情でアメリカに移住していた。
彼女にとって海外旅行は一大イベントではない、というのが「ちょっとハワイ」の「ちょっと」の部分に表されている。
リンコのディズニーランドは、やや子供っぽくて天然気味な彼女らしいイメージそのまんまと言えようか。
家族仲が良いというのも何となく感じられて、微笑ましいっちゃ微笑ましい。
高校二年にもなって家族と遊園地か、というツッコミもあろうが、まあ特別に指摘する程の問題ではないだろう。
アイの「親が帰ってこいと」という発言の「親」とは、おそらく父であろうと推測される。
大学を卒業してとりあえず就職したとなれば、親的には次は『結婚』の二文字が脳内でグイグイと大きくなっていくものである。
息子ならともかく娘であり、さらに親元から離れて生活しているといなれば気になって仕方がないに違いない。
一緒に暮らしていた中学高校時代から浮いた噂が無かったとなれば、
ここになって変な男にひっかかってないかと尚更心配になるところであるかもしれない。
「ふーん、で、マサとミサキは?」
最初の質問とこの質問、ともに言葉を発したのは同じ人間。
面子の中で最も年上、社会人二年目中村リョーコがそのヌシである。
このグループで集まる時は常に彼女が呼びかけ人であり(今日もまたそう)、
何かと理由をつけてはこうして皆を集めて遊んでいるわけだが、
その割にリーダーシップとか最年長の威厳とかを見せるということがあまりない困ったさんなのだった。
「人に聞く前に自分から先に言ったらどうですか」
「可愛げのないヤツね、まったく」
「学習と経験のタマモノと言っておく」
マサヒコは彼女の言動にこうしてツッコミを入れることが多々あるわけだが、
最近ではその裏に潜むジジツというものを多少なりともわかってきている。
リョーコの家族関係が良くないということ、
そして過去の異性関係が派手だったのもこうして自分たちを半ば無理矢理集めて街へ繰り出すのも、
その冷めた家庭環境から生まれた「本当は寂しい」という感情の発現であること……。
「私はのんべんだらりと過ごすわよ。セイジでも呼んで女体盛り、いや酒盛りとか」
「ダメ社会人だ」
「何か言った?」
「いえ、別に」
無論、そんなことをマサヒコは口にしない。
言ったところでリョーコは絶対否定するだろうし、
それに家庭関係に触れられることはリョーコにとってはあまり快いことではないはずだからだ。
しかしいずれ、寂しがり屋が本当の性であることだけはマサヒコは突きつけてやるつもりでいる。
今のところ、リョーコが結婚する時の披露宴こそがそれを実行するべき最良の舞台だろうと踏んでいるが、
さてそれが何時になるかはもちろんマサヒコにはわからない。
結婚と言っても相手がいなけりゃ出来ないわけで、丁度今名前がリョーコの口から出たが、
かつてつきあっていてここ数年でヨリを戻したっぽい豊田セイジ(何の奇縁か、中学時代のマサヒコたちの担任である)がその可能性が一番高い。
しかしセイジにしろどんな男にしろ、どうにも出来ちゃった婚でカカア天下な場面しか思い浮かばないのは、
自分の想像力が貧困であるせいかそれとも別の原因があるのか、俄かには判断出来ないマサヒコであった。
「さぁ私は言ったぞ、あんたらも言え」
「脅迫ですね、まるで」
「いいから言いなさいよ」
「……」
マサヒコとミサキはしばし、視線を交わした。
堂々恋人同士の二人であるからして、予定もクソも正味の話、はなっから決まっているっちゃ決まっているのだ。
「……ミサキと一緒に居ますよ」
「あの、み、見たい映画もあるし、買い物にも行きた」
照れて俯きながら小さい声で喋ったミサキであったが、最後まで言葉を紡ぐことは出来なかった。
ガン、とリョーコが空になったアイスコーヒーのグラスをテーブルに乱暴に置いたからだ。
何事か、と周囲の客が一斉にマサヒコたちのテーブルに視線を注いだが、もちろんそんなことを気にするリョーコではない。
「ほうほう、ほほう。いいわねぇ純愛真っ盛りでさ」
「聞かれたから俺もミサキも正直に答えただけですよ。それで怒られても困ります」
「誰が怒ってるって?」
「いや……どー見ても不機嫌そうにしか見えないわけなんだが」
これもまた過去の裏返しか、リョーコはピュアな恋とか純粋な愛とかに嫌悪感を示すこと甚だ大なところがある。
マサヒコとミサキからしてみれば、自分の都合で勝手にムカつかないで欲しくはある。
四六時中ベタベタしているわけではないし、何より自分たちを『観察対象』とか呼んで楽しんでいる部分もあるわけだし。
「かーっ! それでナニか? 映画見た後はバイトで貯めた金をフンパツして高級フランス料理店コースか?」
「フ、ふらんすりょうりてん?」
「いやいや、俺、バイトしてないですし、小遣いはいつもカツカツだし」
「それでアレか!? せせこまいラブホテルじゃなくて夜景の見えるホテルに直行か?」
「ら、らぶほてる!?」
「そんな夜景の見えるようなホテル、東が丘にはない」
「そして先にシャワー浴びてきなよ、なんて言ってワイングラス傾けたりか!」
「しゃ、しゃわー!?」
「俺は未成年なわけだが」
「ほのかに濡れ髪から立ち上る湯気とシャンプーの香りを嗅ぎつつ、ゆっくりバスローブを脱がすのか!」
「ばば、ばすろーぶ!?」
「バスローブなんてこのかたドラマか映画以外でお目にかかったことないぞ」
「で、キレイだよなんて耳元で囁きつつ抱きしめ、背中と尻を撫でさするのか!」
「せせ、せなかとおしり!?」
「俺は何だ、どこのアメリカ映画のプレイボーイだ」
「広いベッドに押し倒し、指と舌でねっとりと細やかに責めるのか! 前も後ろも上も下もあそこもここも!」
「まままま、えもうしろろろろ!?」
「どこなんだよ結局」
「そして今度は一転乱暴に口づけして、その口で俺を悦ばせてくれないかやり方はわかってるだろ、とか言うのか!」
「よよよ、よろこばっせー!?」
「そろそろいい加減にしろメガネ! ここが喫茶店の中だってことを自覚しろ!」
「そんなことは関係ない! 今はあんたらのゴールデンウィークの過ごしかたについて話すことが最優先よ!」
「さいゆうせーんっ!?」
「だったらもっと常識の範疇内で語れ!」
リョーコ、ミサキ、マサヒコで織りなす三重奏。
エロ方面に話が転がった時、リョーコが暴走し、ミサキが動転し、マサヒコがだんだん敬語からタメ口になってツッコミで一刀両断にする。
マサヒコとミサキがまだつき合っていない頃はリョーコの加速っぷりもそれなりにセーブが効いてたのだが、今ではそれも過去の話である。
「よぉしわかった、人の目が気になるって言うんなら今からカラオケに場所変更、そこでトコトン語りましょ」
「何でだよ、コラ」
リョーコは伝票を握りしめると勢いよく席から立ち上がった。
そしてズンズンと大股でレジに突撃していく。
「ほら、行くわよ! とっととこんな店、出る出る!」
こんな店ってお前が行きたいって言って全員を集めたんだろうが、まぁ確かに特別美味くはなかったが―――とは、
お店の他の客と店員のシンショーを考えてマサヒコは音声にはしない。
「何か乗せられてる気もするけど……仕方ない、行くぞミサキ」
「う、うん」
「せ、先輩!? まだこのイチゴショート、食べてないんですけど」
「……どうしたのアヤナちゃん、お腹でも痛いの? 難しい顔してるけど」
「え? い、いや、ハワイに行くのやめようかな、ってちょっと思って」
溜め息をつきつつ椅子から立ち上がるマサヒコに、他のメンバーも続く。
ミサキ、リンコ、アヤナと来て、皿に半分近く残ったイチゴショートケーキ(ちなみにこれ、五皿目である)に未練たっぷりのアイが一番最後に。
「はいはい、ワリカンだからね!」
「……こういう時は最年長でかつ皆を集めた責任者が払うもんじゃ」
「男がチンコの小さいこと言うもんじゃないわよ、だったら飲み物代はまとめて払ってやるから食事代だけでも出せ」
「だからもうちょっと発言を考えて下さい」
もひとつ大きく溜め息を吐き、マサヒコはズボンの後ろポケットを探った。
「ミサキ」
「な、なあにマサちゃん?」
「五日の予定なんだけどさ」
「う、うん」
「映画の後の昼食、ちょっとグレードが下がるかもしれない」
「え?」
ゴールデンウィーク用に貯金箱から捻出した特別予算が放りこんである、それでもたいして厚くない自分の財布を取り出すために―――
F I N
ここまでです。
郭御夫妻の復帰とジョニー氏の新作、心待ちにしています。
一番最初に書いた話のファイルの日付が05年2月になってるのを見て、ああそんなに経ったのかと改めて思います。
三年歳を食ったわけで、何時までここにいれるやらわかりませんが、もうしばらくは続けるつもりです。
669 :
郭@携帯:2008/05/02(金) 23:16:18 ID:Zg8d8fcq
再度郭です。>>ピンキリ氏GJ!で。
この前嫁と似たよなこと言ってました(苦笑)
試しに書いてみようかな、で初めて気付けば三年目っすよ。
この間PCは二台替えて二回転勤して下の娘ができて。
このスレもエーコ聖水もとい栄枯盛衰あったりしましたが、
それでも続いてきたことには感慨深いものがありますよ、マジで。
雑談連投すんません。では。
480KB超
次スレの季節近し
どうする?>次スレ
672 :
ジョニー:2008/05/04(日) 22:35:36 ID:OspYX5Fd
週末投下するといっていたジョニーです。
予告しといて本当に申し訳ないのですが、ただいま実家に帰っており投下できません。
もう、一応投下する分は、ほぼ書きあがっていますので、家に帰り次第投下したいと思います。
本当にすみません
期待。
しかし残りスレ容量大丈夫?
674 :
ジョニー:2008/05/05(月) 21:45:15 ID:K5kr87os
まだ、実家です。明日の夜に帰ると思いますので、それから投下しようと思います。
容量はどのくらいでどの程度になるか分からないのですが、どうなんでしょうか?
再登板は新スレでよろ
676 :
ジョニー:2008/05/05(月) 23:00:58 ID:K5kr87os
了解です。ただ、約5ヶ月ぶりの新スレですから、こういうのはベテランの方がやられた方がいいのではないかと思うのですが
まだ2度目の投稿の私が新スレの1番手を貰っていいのでしょうか?
それは気にしないでおk
678 :
ジョニー:2008/05/05(月) 23:22:30 ID:K5kr87os
分かりました。なら、明日の夜投下させていただきますね。
それにしても、新スレに5ヶ月とは長かったですね。でも、容量オーバーで新スレとは相変わらず濃いスレです
本当、書き手さん、新旧保管庫管理人、そして住人さんに感謝感謝
がんばってー
しかし、初期スレからの生き残り多いなあ…郭氏、518氏、ジョニー氏…
680 :
ジョニー:2008/05/07(水) 00:08:49 ID:tWrpd8kc
ども、ジョニーです。遅くなりましたが、帰宅いたしましたので投下させていただきます。
容量は大丈夫だと思いますので、こちらに投下させていただきたいと思います。
と、いうか新スレは立てたことがないので、立て方が分かりませぬ。
では、こないだの続きからです。
そして、いきなりですが、今回はナツミ視点からとなっています。すみません
681 :
ジョニー:2008/05/07(水) 00:10:33 ID:tWrpd8kc
「・・・あの城島君、大学どっちも受かってたら・・・い、い、いっしょに住まない!!」
親友の仰天発言を聞いた。
城島君とケイが私のすぐ隣で話していた。それを、最初は悪いと思いながらも、聞き耳を立てていた。
最初はたわいもない話だったが、少したって大学の話をし始めた。
すると、「一緒に住まない?」という、私も思考回路が停止するほどの仰天発言がケイの口から、発せられた。
ケイは、親友の私と話していても、あまり冗談を言わない。
まして、ケイが男子に対して冗談を言うなんて、全く考えられない。
城島君は冗談と思い、ケイもそのまま冗談で話を流したけど、あれは冗談なんかじゃない。
気安く、一緒にすまない?なんてケイは言わない。
きっと、・・・・・ケイは城島君が好きなんだ。
確かに、ケイが城島君に好意を寄せていそうな感じはあった。
ケイは、男子が苦手だ。
中学生まで女子校にいて、1人っ娘なので、男性と接する機会なんて、父ぐらいだったのだろう。
そんな、ケイが小笠原高校に来て、初めての共学で仲良くなったのが、城島君のようだ。
私がカズヤに制裁をあたえている時に、2人は仲良くなっていたみたいだ。
城島君は、変態のカズヤと仲良くなっているように、
誰とでも気さくに話でき、誰とでも仲良くでき、
そして、・・・誰にでもやさしい・・・
そんな、城島君くんだからこそ、彼を好きになる人がいるのだろう
妹カナミちゃんの友達、1年の後輩、ケイ、そして・・・・・・私
そう、私も城島君が好きだ。何度も露骨にアピールしてみたが、その度にカズヤに邪魔され、鈍感な城島君は気づいてくれない。
ここ半年は、受験勉強で忙しかったので、この気持ちは受験が終わるまで閉ざしていた。
私は受験が終わった後、この気持ちを告げるつもりだった。しかし、告げる機会がなくここまで来ていた。
今、ナツミは2つの選択肢で葛藤していた
私はどうしたいいんだろう この気持ちを城島君に伝えずに親友の初恋を応援するべきなのかな、
それとも、この思いを伝えるべきなのかな
682 :
ジョニー:2008/05/07(水) 00:14:46 ID:tWrpd8kc
「ナツミ?ナツミ!お〜い、ナツミさ〜ん!」
「ん?」
ケイが話しかけてきた。
「どうしたの?ナツミぼーとしちゃって」
「いや、なんでもないよ、ははははは」
「そう。なら、いいけど・・気分悪いなら言ってよ」
「ありがとう、ケイ」
「もう打ち上げも終わりだって、帰ろう」
「そうだね。帰ろっか」
そして、打ち上げは終わった。みんな、それぞれの別れのあいさつして、別々に帰路に着く。
その帰り道、
「しかし、今日はなにも考えないで騒いじゃったけど、いよいよ明後日は発表だ。気合を入れないと!」
「まあ、気合を入れて結果が変わるもんじゃないんだけどね」
「いやいや、気持ちの問題だよ。受かると思ってたら、受かってるって」
「ふふふ、そうだね。そういえば、発表はどうする?一緒に行く?」
「一緒に・・・・・・・」
ケイは普通に口から出た言葉なんだろうが、私にはさっきの「一緒にすまない?」が脳裏出てきた。
「・・・・・・・・・・・・・・」
「ナツミ、どうしたのナツミ?」
「ん?・・・あ!合格発表だっけ?やっぱりばらばらに行って見た方がいいんじゃないかな、はははは」
「そうだね・・・・・・・ねえ、ナツミ・・・」
声のトーンを落としてケイは
「私ね。城島君のことが好きなの。でね、合格発表の日にね、どっちも受かってたら告白しようと思うの!!」
「え?」
ケイが急にそんなことを言うので驚いた。でも、それはもう完全に覚悟が決まっていて、
普段のケイからは考えられないほど、はっきりした口調で発せられた
683 :
ジョニー:2008/05/07(水) 00:15:28 ID:tWrpd8kc
「ナツミ、私、城島君に告白してもいいかな?」
「え?・・・・・なんで、私にそんなこと聞くのよ、はははは。
それは、ケイの問題なんだから、私がいい、いけない、っていう問題じゃないじゃない、ははははは。・・・・・うん、がんばってね、ケイ」
「な、何言ってるのナツミ?」
「何って、何よ、はははは」
「だ、だって、ナ、ナ、ナツミも城島君の子と好きなんでしょ」
「え?!」
「私ね、ナツミが城島君のこと好きなの、ずっと前から気がついてた、何度も、何度も城島君にアピールしてたし、
そして、城島君と話しているときのナツミはいつもとっても楽しそうだった。」
「ナツミはその気持ち伝えなくていいの?」
「・・・・・・・・」
私は、何も声にできなかった。
「ねえ、もし、私と城島君が付き合うことになったら、ナツミは2人を祝ってくれる?ナツミは絶対に後悔しない?
・・・・・・私ね、城島君が好きだけど、同じくらい、いや、それ以上にナツミのこと親友だと思ってる。
だからね、ナツミには絶対後悔して欲しくなんかないの!」
「・・・・・・・・・」
「ねえ、ナツミ!」
私は短時間ながらも、私はこの気持ちを整理して、答えを出した。
「・・・・・・・・・・・・・。わ、私も告白する。私も城島君に告白する。この気持ちを城島君に伝えるよ」
「そう、それでこそ、ナツミだよ。で、城島君がどちらを選んでも恨みっこなしね」
「そうね。そして、どちらを選んでもお祝いする」
「うん。告白する日は、合格発表が終わったあと、抜け駆けは禁止だよ♪」
「分かってるって」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・。ねえ、ケイ、ありがとね。私に告白する機会与えてくれて、私、前から機会があれば告白しようと思ってた。
けど、機械がないからできなかった。でも、それはないんじゃなくて、作らなかっただけだった。本当にありがとう」
「何言ってるの、お礼を言うのは私の方だよ。ナツミがいなかったら、城島君の告白するどころか、話すこともできなくて、ただのクラスメートで終わってた。
ナツミがいたからこそ、私は初恋ができたんだよ・・・・・・・・・ナツミ、私達こんなことがあったけど、親友だよね?
どっちが付き合うことになっても親友でいてくれるよね?」
「あたりまえじゃない。私にとって、ケイは一生の親友だよ」
「ナツミ・・・私もだよ・・・・」
2人は、どちらともなく抱きついてないていた。
ケイ、本当にありがとう
やっぱり、ケイはとてもやさしくてとってもいい娘だよ
絶対に一生親友でいようね
684 :
ジョニー:2008/05/07(水) 00:17:34 ID:tWrpd8kc
すいません 本当はまだ書けているんですけど、区切りの都合上かなり短くなってしまいました そして、そうとう臭いですね
続きは、合格発表の日の話になります。エロ突入は後2回後?ぐらいになりそうです。
続けて、前言っていた、テスト兼ねたエロを投下させていただきます
タイトル「エロゲ主人公シンジ」
カップリング シンジ×カナミです。
685 :
ジョニー:2008/05/07(水) 00:24:48 ID:tWrpd8kc
「くちゅ、ん、ん、うん・・くちゅ・・・おにいちゃん、ん、おにいちゃん」
(なんだ!この光景は!)
目の前では、今までの生活からは、信じがたい光景が広がっていた。
「おにいちゃん、ん・・・・おにいはん、やっほおきはんだね・・・ん・あむ・・・ん」
そう、それは今までの生活ではありえなかった光景だ。
目の前では、妹のカナミが、俺のモノをくわえ込んでいる。しかも、白い液体まみれの顔で・・・
確か、あれはいつもと変わらない朝のやり取りで、俺はいつもどうり返事したはずだ。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、朝だよ〜〜〜」
「う〜〜ん、もう少し・・・・・・すー、すー・・」
「もう、本当に起きないと遅刻するよ〜〜」
「すー、すー、すー・・・・・・・・・」
「もう、本当にしょうがないんだから、こうなったら、ショーコちゃんに教えてもらった方法で起こすから、
い〜い、おにいちゃん?」
「すー、すー、すー、すー・・・・・・・・・」
「よし、こうなったら本当に行動に移すからね!いいんだね?!いくよ、お兄ちゃん。
では、失礼しま〜〜〜す」
そういうと、カナミはシンジの布団に、もぐりこんでいく。
「う〜ん、暗くてよく見えないな。うんしょっと、う〜〜ん、あった、あった・・・・・・これが、お兄ちゃんのお、おちんちん・・・
うわ〜、お兄ちゃん朝だちしちゃってる。う〜〜ん、苦しそうだから、ズボン脱がすよ」
そして、カナミはズボンとパンツを同時に脱がしていき、シンジの息子が顔を出した。
「出てきてるんだよね?よく見えないから、布団取るよ」
今度は、シンジの布団を剥ぎ取った。
「うわ〜、凄く大きい。・・・・・お兄ちゃんこんなに大きくなったんだ、小学生のときとは全然違うね。
じゃあ、お兄ちゃん触るよ」
カナミはゆっくり手を伸ばしていき、そして、始めてみる生き物を触るように、人差し指で突っついた。
686 :
ジョニー:2008/05/07(水) 00:25:16 ID:tWrpd8kc
「うわ〜、かっちかちだ。お兄ちゃん、今度はにぎるからね」
続けて、カナミは小さくてきれいな両手でシンジのモノを優しく握った。
ピクッ!!
カナミが、握ったとたんシンジのあそこは、震えた。
「お兄ちゃん、ピクッってなったかわいい♪でも、ほんとうにかちかちだね。で、手コキはこのまま手を上下にすればいいんだっけ?
お兄ちゃんいくよ?!」
カナミはゆっくりと手を上下にし始めた。
「ん、ん、ふん、ん・・・・・・・・・こんな感じでいいのかな?お兄ちゃんどう?」
しかし、当然寝ているシンジからは返事はない。カナミは黙々と続けていく。
「ん、っふ〜、ん・・・・・・・・・・」
そうしているうちに、時々シンジの口から、
「あっ・・・・・・うっ!・・・・あっ」
僅かな、声が出だした。
「お兄ちゃん、喘いじゃってる。気持ちいいってことだよね。お兄ちゃん、少しずつ早くしていくからね」
そういうと、カナミは手の動きを早めだした。
「ん、ん、ん、ん・・・・・・・・・」
暫くしていくうちに、シンジの表情が何かを我慢しているような感じになっていく。
「お兄ちゃん、ぴくぴくなりだしたよ。お兄ちゃんもう出そうなの?」
「うっ・・・・うっ・・・ううう・・・・・」
「出るんだね。いいよ、お兄ちゃん出して」
「うう・・・・う・・・・で、で、でるう・・・・・」
どぴゅ、どぴゅ、ぴゅ、ぴゅ、シンジのあそこから、白い液体が思いっきり発射された。
カナミは、手でそれを受けとめようとしたが、シンジの量が多すぎて、手だけでは受け止めきらず、カナミの顔に、かかったしまった。
「あ〜あ、顔におにいちゃんのいっぱいかかっちゃった。」
カナミは手にたまっている、液体を鼻に持っていく。
「くんくん、やっぱりおにいちゃんのゴミ箱のにおいだよ。
でも、お兄ちゃんのおちんちん汚れちゃったね。私がきれいにして上げるからね」
そういうと、カナミはシンジの一度出して小さくなったあそこに、顔を近づけていき、舌を伸ばす。
「いくよ、おにいちゃん。ん、れろ・・・・ん、れろ・・・・はあ・・・ん、ぺろ・・・・・」
「ふん・・・・・う・・・・ん・・・れろ・・・」
カナミは、亀頭、玉袋、竿などを丁寧に嘗め回す。
「ん・・・・・・うん・・・・ぶちゅ・・れろ・・・・・・・はあん・・ぺろれろ・・・うん」
みるみるうちに、シンジのあそこは大きくなっていく。
「ん・・・・お兄ちゃん大きくなったね。今度はお兄ちゃんのおちんちんくわえるからね、いくよ」
一気にカナミは小さな口の中にシンジの大きくなったあそこをくわえ込んでいく。
「ん、ふう・・・・・お、おにいはん、わたしのくひ、くひのなか、き、きもちいい・・・ん・・・ん」
「おにい、おにいはん・・・・ん、う〜・・・ん・・・・ん・・」
687 :
ジョニー:2008/05/07(水) 00:25:46 ID:tWrpd8kc
「うっ・・・・・あっ・・・・う〜ん。なんだこの下半身の感じは・・・・」
やっと、目を覚ましたシンジは目の前の光景を見ては唖然とした。そして、冒頭に至るわけである。
「くちゅ、ん、ん、うん・・くちゅ・・・おにいちゃん、ん、おにいちゃん」
「おにいちゃん、ん・・・・おにいはん、やっほおきはんだね・・・ん・あむ・・・ん」
俺は、固まった。そりゃそうだろう、目の前では、妹のカナミが俺の息子を一生懸命むさぼっているのである。
(冷静に考えよう。そうだ、俺はまだ夢の中にいるんだ。ここ3日抜いてないから、こんな夢を見てしまったんだ、はははは。
俺もどうかしてるぜ、いくら夢だからなんて、カナミをこんなネタで出すとは、ははははは。
よし、もう一度目をつぶろう、次に目を開けたときはきっといつもどうりベットの上か、机のうえだ)
シンジは、目をつぶり少したって、少しずつ目を開いてゆく。
そして、その目の前には、
「ん・・・・ふう・・くちゅ・・・ん・・うーーん・・・・・・んん」
まだ、俺の息子をくわえている妹がいた。
(これは夢じゃないのか・・・・・・・・・・なら、早くやめさせないと・・・・・)
しかし、シンジの体は動かない。
(なぜ、動かないんだ・・・・・・・と、いうよりカナミやめろ。俺も気持ちよくなってきた)
「ううん、ん・・・・・ふ・くちゅ・・おにいはんでほうなんはね。いいよ、かなみのくひのなかにだしていいほ」
(馬鹿口を動かすな。だから、もう動かすなって・・・・おい・・・やめてくれ・・)
「おにいいはん、・・・・ん・・・・っふん・んn・・・・・いっていいほ・・・・お・おにい・・・おにいいはん・・・・」
そして、シンジの絶頂がやってきた。
「で、で、でるううううううううう」
どぴゅ、どぴゅううう、どぴゅう、どぴゅ
シンジの白い液体は、カナミの口の中に全て叩きつけられた。
「うう、ん!!むっ・・・・ううんんんんんんん・・・・・・・んん・・・・・・・こくっ、ごく・こく・・・・」
その口の中の液体をカナミはゆっくりと、のどを通らせていく。
「・・・・・ん・・・ふん・・・こくっ・・・こく・・・ん。おにいちゃん、いっぱい出たね♪苦しかったけど、おにいちゃんのだから全部飲んだよ♪」
そういう、カナミは笑っていた。
「じゃあ、おにいちゃんも起きたことだし、学校行こう。ぎりぎりだけど、もうダッシュで行けば間に合うかもよ」
俺は、無言のまま、学校にいく支度をし、1人で学校に向かった。
ラッキーなことに、朝のHRは先生の会議やらで遅刻にはならずにすんだ。
(うう、俺はなんてことしてしまったんだ。実の妹と・・・・・・・・はあ・・・帰ってどんな顔して合えばいいんだろう・・・・はあ)
そうこう、考えているうちに放課後になった。
(ああ、もう放課後だ、家に帰るとカナミと顔をあわせなくちゃならんし・・・・ああ)
よしここは、
1 覚悟を決めて、うちに帰ろう
2 カナミの教室近くに行って、様子を見てみよう
3 公園で時間つぶして帰ろう
4 教室で勉強でもして、頭を整理して帰ろう
5 不本意だが、小宮山先生に相談にのってもらおう
6 もう、現実逃避だ。飛び降りよう
688 :
ジョニー:2008/05/07(水) 00:30:51 ID:tWrpd8kc
これで、今回の投下分は終わりです。
しかし、何なんでしょう、この内容の薄さは・・・。
エロ書いてみて思ったことは、郭氏、ピンキリ氏、トマソン氏等と言った方々は、やはり偉大ということです。
正直、文字だけで、あんなにエロスにはかけません・・・orz 精進していくきはありますので、初エロってことで、我慢してやってください
まあ、エロは練習がてら、これの続きを書いてみたいと思います。
なので、希望の番号とかあったら書いてやってください。
ちなみに、どの番号が、どのキャラクターは考えてみてください。ただ、順番は書くときの都合で変えるかもしれません。
では、頑張りますので、よろしくお願いします
乙!
これからも期待
そして誰か次スレ頼む、我不可能
うめ
うめー
我輩はケイである。
名字はまだない。
キョウコと同一人物なのか否か
とんと見当がつかぬ。
埋め
「ああっ、ら、らめぇ! 津田、もう許してくれ。私はもう壊れてしまうではないか!」
「なんて言ってるけど会長のあそこは俺のをまだ締め付けてますよ。まだ俺はイキませんけどねっ!」
そんなことがあってから10ヵ月後、シノはタカトシの子供を孕んで
もうシノはタカトシにデレデレなんであった。アリアは「ツンデレ」とか
「クーデレ」って突っ込みたかったのに...。
うめ
「津田、またしたいのか? 私のお腹もうこんなに大きいのに。君も随分なマニアだな」
UME
産め
ume
UMA
706 :
名無しさん@ピンキー:
卑猥