☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第39話☆

このエントリーをはてなブックマークに追加
114なのはさんの教導!(その4)
「午後は模擬戦をします。
昼食を挟んで、13:30からはじめますので、
B―7の第13訓練場に集合していてください」


その時、俺はちょっと嬉しかった。
なぜって、単調で地味にきつい基礎的な訓練をしなくてすむから。
たぶん2グループに分かれてのチーム戦だよな?
この隊は17名だからきれいに分けられないんだよなー。
つらつらとそんなことを考えていたが、
周りがまたもや騒がしい。
まあ、みんな実戦形式の訓練だしウキウキしてるんだろうなー。


「ちょっ…はっ?模擬戦?あの『白い悪魔』と?」
「ええ――――っ!」
「やめてやめてやめて!死ぬ絶対死ぬ!」
「だから喚くなと…ったく。最近のわけぇのはだらしねぇな」
「もしなんかあったら保険おりるの?」
「燃えてきたぜ―!」
「噂によれば意外と戦い方が悪どいとか…」
「しょせん非殺傷設定だろ?なにビビってんの?」
「噂によれば空港火災の時、混乱に乗じて空港を破壊しまくったとか…」
「始まったら速攻で死んだふりをしよう」
「いやっ、イヤアアァッ!もう嫌ぁああ!私お家に帰る!!」
「落ち着けって。お前タカマチ一尉の模擬戦の経験あんだろ?」
「だから嫌なのよううううううううう!!」
「あの時はシグナム姐さんがいてくれたからなぁ…」
「むしろ姐さんがいたからこそヒートアップしちゃったような…」
「どうせ手加減してくれるって」
「それってなぶり殺しってことだろ?余計ヤダよ……」


……?
意味がわからない。
周囲の会話を聞いていると、まるで
俺ら全員でタカマチと戦うみたいじゃないか。
下はBランクから上はAAランクまでいるうちの隊員17名を
一度にひとりで相手にするなどできるわけないじゃないか。
何勘違いしてるんだこいつら。
バカじゃねーの?
時空管理局もバカばっかだな〜。
もう思い切って転職しちゃおうかな〜。
115なのはさんの教導!(その4):2007/11/27(火) 23:11:25 ID:TpTwx1WN

昼飯を食いにいこうとしたら、
ある男性の顔色が悪いのに気づいた。
その顔は真っ青を通り越して土気色だ。

リーマン・アグスタ二等空士。
先週30歳の誕生日を迎えたばかりの
このオッサンは俺の同期だ。
ちなみにきれーな奥さん獲得済み。
しかも子持ち。
管理局の武装局員採用試験には年齢制限と
一定レベルの魔導師ランクの取得が課せられている。
原則として29歳未満、最低Bランクであることがその条件だ。
彼は実家の家業であるホテル経営を継がずに、
20歳もなかばから魔導師を志したのだという。
しかしなかなかBランクがとれなかったらしい。
幸いにも3月の試験で、ギリギリ合格することができたらしいが。
奥さんも子供もいるってのに大変だなぁ…。
知らぬなかでもなし。ちょっと声をかけてみるか。

「よぉ、アグスタのおっさん」
「え?あっ、君か。な、何だい?」
「いや大丈夫かなーと。顔色わりぃですよ」
「あ、大丈夫だよ。はは…」

きっとよほど緊張しているのだろう。
訓練なんだからそんなに気負わなくてもいいのに。
アグスタのオッサンと俺は連れ立って食堂に赴いた。

「僕の実家がホテルだっていうのは前に話したよね?」
「えぇ。まぁ」
「去年、タカマチ一尉がうちのホテルに警備に来たことがあってね」
「へぇー」
「その関係で、色々彼女についての情報を調べたりしたんだけど」
「うん」
「凄いんだよね…。9歳でAAAランク。数年前に一度堕ちたのを除けば、
 ほぼ無敗のエース。誘導弾と砲撃を主体にした独自の戦闘スタイルを
 確立し、今や砲撃魔導師の代名詞的存在だ」
「はぁ」
「模擬戦、大丈夫かな…」
「え?だから、タカマチ…教導官と俺らが戦うわけじゃないでしょ?」
「君、知らないの?」
「へ?」
「……たぶん。1対17だと思うよ。皆そう言ってる」
「マジっすか?」
「マジだよ」
「1対17とかどんだけー。1のほうがフルボッコにされるの目にみえてるじゃないですか(笑)」
「Sランクは常識外れの化け物揃いらしいからね…」


リーマン・アグスタを疑っていたわけではなかったが、
このときの俺はまだ半信半疑だった。
116なのはさんの教導!(その4):2007/11/27(火) 23:12:46 ID:TpTwx1WN


しかし、やはり模擬戦は事実上、1対17の形式だった。
タカマチめ、いかれてやがる…。

〔俺らの隊の魔導師ランクの分布〕
B- ・・・3名(俺とアグスタのオッサン含む)
B  ・・・4名
B+ ・・・4名
A- ・・・2名
A  ・・・2名
A+ ・・・1名(副隊長)
AA ・・・1名(隊長サン)

だが、やはり俺はまだどこかで楽観的だった。
これだけの人数で、一方的に負けるなんてありうるはずがない、
そう思っていたんだ。
それに今までの鬱憤を晴らすチャンスだとも。
訓練場は、ビル内部を想定したつくりで、遮蔽物が多い。
俺たちは、おおまかに2グループに分かれて、徐々に前進し、
タカマチを両方向から挟み撃ちにするつもりだった。
俺とアグスタのおっさんは隊長率いるグループに入れられた。

開始の合図そうそうに予想外の事態がおきた。
どこからか湧いてきた無数の魔力弾がランダムに襲い掛かる。
シールドを展開して防ぐと、魔力弾は弾け、強烈な光があたりを包む。
「くそっ!WA型の閃光弾かっ!!」
「一箇所に固まるな!散れ!」

先輩の指示に従い、その場から散開しようとしたその時、

「いいね。その判断は悪くない…でも」
「ひっ!?」
「大声出したら位置が丸わかりだよ」

壁の一部が轟音と共に盛大に吹き飛んだ。
壁にあいた大穴の向こうから、こちらに近づくひとつの気配がある。
それも恐ろしいが、
もっと恐ろしいのはその魔法攻撃の性質だ。
壁にあいた大穴の周りはところどころ焼け焦げ(!)、
香ばしい匂い(!)がこちらにまで漂ってくる。

「はっ?」
「おい…今の」
「非殺傷設定、じゃなかったような?」
「どうみても殺傷設定だよねぇ…」
「…のようだな」
「嘘でしょ…?なんで、こんな…」
「いや、マジやばいって。あんなのくらったらマジ死ぬぞ…」
「タカマチさんこっちの方に、ち、近づいてきてるみたいですけどっ!?」
「嫌あぁぁぁ!もう嫌――――!!」

タカマチとの模擬戦の経験があるらしい
女性士官はついに泡を吹いて失神してしまった。
攻撃をまともに受けてもいないのにこちらはもうひとり脱落だ。
しかし、早々に気絶してしまった彼女は、
後に起こる惨劇を体験せずに済んだという点で
もっとも幸福だったのかもしれない。
117なのはさんの教導!(その4):2007/11/27(火) 23:13:48 ID:TpTwx1WN
//////////////////////////////////////

67 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:26:51 ID:HnSr573
   鉄壁の防御、ありとあらゆるものを一撃で葬る砲撃。
   無数の猛者が、束になってかかり、防御を削り、劫火の中に叩き落しても
   彼女はボロボロの白い外套をなびかせ紅蓮の炎と煙の中から立ち現れる。
   そしてこちらを冷めた瞳で見据え、一歩一歩地を踏みしめて近寄ってくる
   誰にも逃れる術など



   ない








   ナ マ エ ヲ ヨ ン デ

68 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:36:47 ID:kaRiNTa
   管理局の怪談かw
   彼女ってのは実在するんでしょうかね?

69 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:40:05 ID:0TaSukE
   kろされるたすけて
   
70 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:40:59 ID:m0BukuN
   どした?浮気が彼女にばれた?

71 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:43:17 ID:0TaSukE
   もgひえせんnたかまちぢこわいしぬ

72 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:44:11 ID:Uus0DaA
   いつものこと
   
73 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:44:32 ID:4G763jo
   よくあることだ。イ`

74 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:45:19 ID:YuzNee3
   模擬戦やってるの?
   使ってるのは訓練弾でしょ
   当たると痛いけど命に別状はないですよ。ガンバ!
118なのはさんの教導!(その4):2007/11/27(火) 23:14:53 ID:TpTwx1WN

75 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:46:54 ID:0TaSukE
   ちがうどうみてもさっしょゆにせっていお

76 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:48:10 ID:7nA4saN
   どうせ釣りだろ

77名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:48:53 ID:O04rANe
   白い悪魔自重wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

78 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:49:38 ID:YuzNee3
   でもなんか妙に切迫感が…
   殺傷設定でやってるってこと?

79 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:50:26 ID:m0BukuN
   いやいや流石にタカマチといえども殺傷設定はねーよwwwwwwww
   

   ない…よな?
   誰かないと言ってくれ

80 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:51:41 ID:UwdCTw/
   ないない。絶対ない。
   だってなのはさん優しいもん

81 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:52:28 ID:gkBr763
   >>80がすごく空虚に聞こえるのは俺の気のせいか?

82 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:54:49 ID:0TaSukE
   何かアッほうげkで壁がとんでぇdいまmじやばいいいいい

83 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:55:27 ID:/oo/foR
   壁抜き?

   ま さ か ・・・ なのは様・・・?

84 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:55:29 ID:O04rANe
   壁抜きwwwwwwwwwwうはwwwwwwwwwwwwwww
   

   伝説の空港大破壊再びwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

85 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:56:03 ID:7nA4saN
   だからいくらなんでもそれはないってw
   お前らタカマチ教導官を何だと思ってんのさw

86 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:56:33 ID:/oo/foR
   >>85
   戦神

87 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:56:56 ID:XhvyBrL
   >>85
   人間を超越したなにものか
119なのはさんの教導!(その4):2007/11/27(火) 23:16:37 ID:TpTwx1WN

88 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:57:00 ID:hiNikATi
   おい、いまB−9区画にいるヤシいる?
   なんかさっき凄い音しなかったか?

89 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:57:05 ID:LoEbT3Y
   さっきピンク色の禍々しい光が見えたんだけどまたなのはさん?

90 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:57:09 ID:a/lLEeX
   >>82オワタ\(^o^)/

91 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:57:17 ID:/oo/foR
   時空管理局終了のお知らせ

92 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:57:32 ID:7nA4saN
   第二食堂、揺れたwwwwwwwwwwww
   俺のアップルティーこぼれたじゃんかよwww

93 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:58:25 ID:mAri+E/
   技官総合雑談スレから誘導されてきました
   私のカフェ・オ・レ返せ

94 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:58:58 ID:SinnMAi
   事務官スレから
   A−7すんごい揺れた。
   階下から爆音と悲鳴が聞こえるのは気のせい?
   なんでみんな逃げてるの?

95 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:58:58 ID:BLau/2w
   >>82さん逃げてぇえええーーー!逃げてぇぇええええええええ!!

96 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 13:59:49 ID:37n04mE
   え?ちょ、何が起こったの?

97 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:00:00 ID:m/7oB24
   本局B区画にいるヤシ
   総員退避ぃいいいいい!!!

   >>94もはやく逃げろ!そこ真上だから!

98 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:00:21 ID:wktkWKT
   魔王祭りと聞いて、中将スレからやってきますた
   
   管理局の白い悪魔キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
120なのはさんの教導!(その4):2007/11/27(火) 23:17:58 ID:TpTwx1WN

99 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:00:24 ID:KOway4u
   >>82
   死んじゃらめぇえぇっぇぇええええええぇぇぇぇええぇぇぇえ!
   早く逃げてえええええええええええええええええええええええ!
   逃げてぇぇええええ!!みんな逃げてーーーーーーーー!!!!

100 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:02:42 ID:KKeN/sa
   ひとつ言っていいか?

   魔王相手に距離をとるのは逆効果だと思うんだぜ?

101 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:02:57 ID:hiNikATi
   逃げたら余計やべえよ
   これ幸いとばかりに哂いながら長距離砲撃うってくるからな……
   くわばらくわばら

102 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:02:59 ID:1kRo/ww
   ちょwwwwwwB区画閉鎖されたwwwwwwwwwwwwwww
   出られないんですけどwwwwwww俺に死ねってかwwwwwwwww

   こわいよママン…(´・ω・`)

103 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:03:23 ID:O04rANe
   さすが魔王。
   管理局への反逆ktkr!!
   あの人ならいつか絶対やってくれると信じてたぜwww
   
104 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:04:36 ID:IMo/loL
   萌えるおにゃのこスレから誘導されてきますた。
   せっかく仕分けした本が崩れるーーーーー!
   なにこれ?テロ?

105 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:05:10 ID:UwdCTw/
   これ全部釣りでしょ?みんな意地悪だな〜
   だってなのはさん優しいもん。
   強くて格好良くて優しい人なんだよ!そんなことしないもーん!

106 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:05:28 ID:37/No721
   >>105
   いい加減に気づけ。それは幻想だ。

107 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:05:49 ID:gkBr763
   本局ぶっ壊れたらどーすんだよ((;゚Д゚)ガクガクブルブル
   だれかあの破壊魔とめれ

108 名前:名無し局員くん@正義の味方 投稿日:76/5/14 14:06:02 ID:/∞49Boh
   いいぞ!もっとやれ!

   この圧倒的なまでの暴力!圧倒的なまでの破壊性!
   素晴らしい!この力をぜひともわが手にぃーーー欲しいぃいぃいぃいぃいぃい!!

//////////////////////////////////
121なのはさんの教導!(その4):2007/11/27(火) 23:19:09 ID:TpTwx1WN


薄暗い廃墟の中では、
爆音が間断なく響いていた。

魔導師達はそれぞれの獲物を手に、
ある一点に向かって、
一心不乱に撃つ撃つ撃つ――

幾百もの弾砲が雨あられのように、
降り注がれる。
やがて彼らは撃つ手をとめ、
祈るように彼方を見つめる。

だがその祈りは虚しく、
卑小な人間をあざわらうかのように、
爆炎の中から白い影がゆらめく。

それは人のカタチをした悪魔の化身に他ならなかった。
どんなに多くの魔力弾が撃ちこまれようとも、
どんなに強力な砲撃が撃ちこまれようとも、
白き魔王にとっては全てが児戯――

黄金の長槍を携え、
何の感情も映さない瞳でこちらを見据えたまま、
彼女は一歩一歩地を踏みしめて近づいてくる。

「今度はちゃんと殺してあげる…」

エース・オブ・エース――
そううたわれた空の英雄は、
絶対零度の響きをもって、
彼らに死刑宣告をくだす。

時が凍り、
静寂があたりを支配する。
誰一人として動かない。
いや、動けないのだ。

逃れ得ぬ悪夢に、
息をすることさえ忘れ、
局員達はただ震撼する。

やがて、恐怖に飲まれたひとりの男がついに発狂した。

「うわぁぁぁぁあぁあぁああああ!!」

それを皮切りにして、
屈強な男達の間から次々と悲痛な叫びがあがる。
恐慌に駆られた者達の、
ある者は逃げだし、
ある者はでたらめな乱射を繰り返し、
ある者は茫然自失としてたたずみ、
ある者は無謀にも杖を振りかぶり突貫する。


命を賭けた絶望的な戦いが今、幕を切って落とされた。