「死んじゃ……嫌だよ」
「あ……」
もう一度、彼女の涙が零れた。
それが、私の家族と……重なる。
居なくなる者。残される者。彼女の母親は前者……そして彼女は、後者。
もし私が前者になるのならその後者は……皆になる。私の、家族の皆に。
……そしたらこんなに、悲しむのかな。苦しむのかな。
「か、かがみっ!」
「?」
声に振り向くと、息を切らしたあの天使が居た、
「何よ、そんなに慌てて」
「えっいやっ、行くならちゃんと呼んでくださいよっ。一人じゃまだ……あぁえっと」
そこまで言ってから、言葉を詰まらせる。
……。まったく、分かりにくいのよあんたは。説明も、そういうのも!
「馬鹿ね……大丈夫よ、一人でも」
「ふぇ?」
どうやらずっと……気を遣われていたのか。
すぐに居なくなっても良かったのに、律儀なやつ。
どうりで付きまとってたわけね……まぁ、お礼なんて絶対言ってやらないけど。
「それより、ポイント使うから。触れるようにしてよ」
「え? あ、はい」
手を伸ばし、少女の頬をなぞる。
触れた頬と濡れた指からは、確かに感じる。少女の悲しみも、苦しみも。
「……」
「か、かがみ?」
私の行動がよく理解できないらしく、首を傾げる。
まったく、そんな事も分からないわけ? 相変わらず抜けてるわ。
「ねぇ」
手に触れた涙を、指と指で確かめる。
この涙をきっと、つかさも流す事になるのかもしれない。
母さんや父さんや、姉さんたちも。そんなの……嫌。
「私……頑張るから」
それはただ、ポイントを稼ぎたいからじゃない。
まぁそりゃ5000TPなんて魅力的よ?
でもそれ以上にこの子を……助けてあげたい。
まだ会ったばっかりで、名前もロクに覚えてないようなこの子を。
この苦しみから。この悲しみから。
この……一人ぼっちの世界から。
お節介?
しょうがないでしょ、性分よ!
まずはそうね、少しずつ……歩み寄っていこう。
始めましょう……0の関係から、少しずつね。
・現在のTP:−294TP(↓)
ぶーわさん投下終了……かな? もう書いてもいいのかな?カナ?
>>588 待て待て待て待て、俺はそこを
「つい心情が漏れてしまったみなみと、それを運良く?聞き逃したゆたか」
という、見事なハラハラ演出と解釈したぞ!
だから、このままがいいと思う。
てか、陵桜JK軍団にも認められてるこな×かがカポースゴスw
>>599 リアルタイム遭遇GJ!
なんかこう、二次創作にしとくのがもったいない世界……
キャラをオリジナルで立てても、十分やってけるんじゃないかと。
てか、ひょっとしてプロの人?
600 :
ぶーわ:2007/12/02(日) 12:27:17 ID:cUWQ26gn
続きます。
相変わらずの 何がしたいのか分からん内容でごめんね! エロもなかったし!
人袖触のEDの件では皆さんに色々迷惑をかけて申し訳ありませんでした。
現在は4-243氏に場所を提供してもらい解決しました
関係者各位に感謝してます!
あ、あと自分の天使のイメージはこんな感じ
ttp://www.uploda.org/uporg1139779.png どーみてもは○ゅうです。どうもありがとうございました
ぶっちゃけ衣装が思いつかんかってんや! かんにんな!
ってゆーか本編トレスにすればよかった かなたさんに見えないや!
うへぇ、すいません!終わったと思ってレス投下したら割り込んだorz
>ってゆーか本編トレスにすればよかった かなたさんに見えないや!
ちょ、なにげに暴露ですかw
しかし、絵も文章も巧いって……天はニ物を与えずってありゃウソですねorz
>>600 リアルタイム遭遇めがっさGJ!
これほどまでのこ憎たらしい天使ゆえ、
外見もさぞ殴るに値するコミカルキャラかと思ったら
やばい、これ、かがみ以外に殴る権利を与えません!!ヽ(`Д´)ノ
てか、むしろかがみがなぐってそれに対していじけてこそ
魅力が上がるキャラとも言えるしwwwwww
さて、こなたの境遇を知るに至り、自分の境遇とシンクロさせ
ついに心から、彼女を更生させる決意をするかがみ
これからどうなるや、詰むや、詰まざるや?
気長に続きを、wktkしますか(・∀・)
>>582 みなぱに新作ぐっじょぶ!
気持ちの暴走とその後の落ち込みは、ハッピーエンドへの大いなる助走なのじゃよギャワー。
>>599 だめっぷりが加速してるゴッド改めエンジェルかなたさんとか、手探りで関係を作っていくぎこちなさとか流石です。
てーか挿絵つきとか反則。マジ反則。次回も楽しみにお待ちしております。ぐっじょぶ。
で。以下ちょっと思いついたチラ裏&「人として袖が触れている」ネタばれにつき要注意。
エンジェルかなたさんが格下げ食らったってことは、もしかして袖振れ最終話のゴッドかがみんずに使われる立場なのでしょうか。
いやそれどころか、袖振れの平安かがみが死後罪滅ぼしに天使業務に従事してて、出世しちゃってゴッドかがみんの一柱に
格上げされて、上司になってたりとかは……ない、ですよね?
もしかしたら時間系列は0から→袖かも
0で出世して神になったとか
おお、皆様がたGJ!
といったところで、そろそろ新スレの季節なわけだが。
とりあえずあれだ、スレ立ては誰か頼んだ(諸事情でその辺は人任せ)
えっと、じゃあ
>>1のテンプレを12月から1月に変えるだけでいいですか?
もしよろしければチャレンジしてきます
もうそんな季節か…今回も速かった…
>>606お願いいたします
>>608 こなた「え゛っ!? もう次スレ!?」
みゆき「Sure(もちろんです)!」
かがみ「……みゆき、そのダジャレはこなたには分かりにくいと思うわよ?」
こなた「失礼だなぁ、『もちろん』っていうのを英語で『スレ』っていうんでしょ?」
かがみ(やっぱわかっとらんな、こいつ……)
>>608乙
って今の時点で482k・・・・・そんだけ投下量が半端ないって事なんだなこのスレ。
ところで鷲宮神社は今相当カオスってるみたいだがやはり蹴って正解だったのだろうか・・・・・?
(いやストラップは来週以降でも確実に買えるって話だし俺自身も給料日前で金欠だし)
>>599 かなたさんボケボケですなぁw
こなたもやっぱりいろいろわかる歳になってから母親亡くしたから
相当ショック大きいんだなぁ…当然か。
ガンバレ二人ともー!
612 :
605:2007/12/02(日) 15:33:46 ID:UkeXPcNL
>>608乙です
それにしても、605のこのID→ID:UkeXPcNL
…Uke…受け!?
よし、ちょっとひよりんに弄られてくる
ぶーわは俺の嫁
では、7-896はもらっていきますね。
これからは俺だけのために壊れネタ書いてもらうんだ(´∀`)フヒヒ
>>603 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ かなた ┃┏━━━━┓
┃ HP:10 ┃┃そでが. ┃
┃ MP:666 ┃┃ふれてる.┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛┗━━━━┛
___, ___, ___, ___, ___, ___, ___, ___,
.'´ ノヾヽ .'´ ノヾヽ .'´ ノヾヽ .'´ ノヾヽ .'´ ノヾヽ .'´ ノヾヽ .'´ ノヾヽ .'´ ノヾヽ
<h> / ハル〉<h> / ハル〉<h> / ハル〉.<h> / ハル〉<h> / ハル〉<h> / ハル〉<h> / ハル〉.<h> / ハル〉
|| |(l. ゚Д゚ノ| || |(l. ゚Д゚ノ| || |(l. ゚Д゚ノ| || |(l. ゚Д゚ノ| || |(l. ゚Д゚ノ| || |(l. ゚Д゚ノ| || |(l. ゚Д゚ノ| || |(l. ゚Д゚ノ|
||.⊂)゙Xiつ| ||.⊂)゙Xiつ| ||.⊂)゙Xiつ| ||.⊂)゙Xiつ| ||.⊂)゙Xiつ| ||.⊂)゙Xiつ| ||.⊂)゙Xiつ| ||.⊂)゙Xiつ|
リノく/_!l〉ljノ リノく/_!l〉ljノ. リノく/_!l〉ljノ リノく/_!l〉ljノ リノく/_!l〉ljノ リノく/_!l〉ljノ. リノく/_!l〉ljノ リノく/_!l〉ljノ
し'ノ し'ノ し'ノ し'ノ し'ノ し'ノ し'ノ し'ノ
┏━━━━━┓ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ からかう. ┃ ┃.たなかさんはにげだした! ┃
┃l〉にげる. ┃ ┃.しかし まわりかこまれてしまった! ┃
┗━━━━━┛ ┃ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
○なた「かなたさんの勇気が世界を救うと信じて、戦うしかないみたいだZE!」
○がみ「いやどう見ても無理だろ……というか、その前にその酷い誤植を何とかしなさいwwww」
ちょっとぐらい設定違っててもいいし
ちょっとぐらいキャラ壊れててもいいし
ちょっとぐらい世界観違ってもいいけど
その全部が揃ったらもはや別の作品なんじゃないかと思う。
618 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 18:56:13 ID:XuXES5ph
↑
100%ナイナイナイの替え歌に使えそう
まあいいんじゃない?そういうの好きな人多いみたいだし
ただ、初めて来た人とか久しぶりに来た人は、なんだここ、
っていってブラウザ閉じて終わりだろうね
その辺は見た人の心の広さしだいじゃない?
あと見た作品しだい、まぁつまり運じゃないかな
あと別にキャラ壊れてなくね?
「田村さん、これ……お姉ちゃんに見せてもらったんだけど」
「え……うわぁぁぁ!」
それは、小早川さんと岩崎さんの二人を題材にしたチョメチョメなやつではないデスカ。
「あの、ここに出てる『小岩井』って人と『川崎』って人はもしかして……」
「違うよ、全然違うよ!? その二人は県外の学院に通っている普通の女子校生で実在の人物とは関係ないよ。
それに、川崎さんはちょっと同性愛のケがあるけど、実在の人物とは関係ないよ。
あと、この世界は同性愛や同性間の結婚も許されている以外は日本と同じようだけど、実在の(ry」
「でも、これって私た――」
「設定も、キャラも、世界観も、現実とはちょっと違うっス!
これは本物に似ていても別物っス! 架空のものっス! 実在の団体、人物とは全くもって関わりがないっス!」
「そんなものかな……?」
「そうっス! そんなものっス!」
「いつもは私たちには丁寧語じゃないのに、どうして語尾が『っス』なのかな?」
「…………あんまり私を虐めないでほしいっス」
>>600 GJ!
毎回毎回楽しませてもらってますゼ
しかし絵の方がもう消えてて俺涙目orz
>>621 「ゆたか……判った。田村さんはこういう事をされたくて構ってほしいからこれを……」
627 :
ぶーわ:2007/12/02(日) 20:35:16 ID:cUWQ26gn
628 :
622:2007/12/02(日) 20:41:11 ID:TOfdo78v
>>627 貴方の優しさに俺が泣いた!
この絵のおかげで俺のテンションはクライマックスだぜぇ!
光の早さで保存したけどいいよね? 答えは聞かない
つまり何が言いたいかと言うと
ホンットありがとうございます!
スレ終了間際に再うpキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
ありがとう、ありがとう。GJもGJだぜ!!
終了間際に、ノリがひよ☆フェチになりかけた件
631 :
20-612:2007/12/02(日) 22:04:26 ID:E0n9xrtD
埋め草にたった今受信した電波をw
────────────────────────────────────────────────
ある日曜日。
珍しく誰とも約束してなかったのでひとりでゲーマーズに寄ることに。
そこそこグッズを買い込んだ帰り道、かがみが年上の女の人と一緒に歩いているのを見かけた。
見覚えのある雰囲気は、お姉さん?
ふうむ、このままいくと次の交差点で顔をあわせることになりそうだね。
ならばこちらから!
「かーがみん」
一瞬驚いたような顔をした後、笑顔になるかがみ。
そしていきなり抱きついてきた……って、ちょっと!
「うぉっ! かがみ、どしたのいったい?」
かがみは返事もすることなく、そのままキスをしてくる。
助けを求めようとお姉さんを見ると、なんだか顔が赤い。
なぜか私の背筋に冷たいものが。
「かがみ、こんなとこじゃダメよ。
さ、こなたちゃん。ちょっと家に寄ってってくれないかしら?」
「そうね、まつり姉さん。
じゃ、こなた。行くわよ」
首を大きく横に振る私を、2人がかりで運んでいく。
私はいったい……どうなるのだろう。
────────────────────────────────────────────────
なんも脈絡もないものでごめん。
>631
うおっ、まつり姉さんだw
びっくりだ。
えっと、誰も予定がなければ、投下します。
「あの、かがみさんたちの神社でイベントがありましたよね?」
「うん、そうよ…。ってなんでみゆきがそんな事知ってるのよ?」
「えぇ…なんか私のところまで話届いたんですよ」
「まぁ、なんと言っても人気アニメのイベントだからねー。世界中に広まってるよ」
「えっ!うちの神社ってもう世界中で有名になってるの!?」
「そうだよ、つかさ。もう、世界の話題になってるよ」
「こなた、嘘言わないの。まぁ、外国の人も来てたわね…」
「なんだぁ…でも外国の人もそういう事知ってるんだぁ…知らなかった…」
「でも、なんだか人がたくさんいたとか聞きましたが…」
「そうよ。少し様子見たけど凄かったわ…」
「そうだねー。そこで売られてたもの買えるものは全部買ったからね。それに声優さんの顔も見れたし!」
「へぇ〜、こなちゃん来てたんだぁ」
「私も行ければよかったのですが…」
「みゆきさんはこなくて正解だったと思うよー。慣れてないから余計危ないからね」
「はぁ…そうですか…」
「絵馬は一人二つまでだったから全部買えなかったけど今度全部買ってコンプリートするつもりだよ」
「はいはい…」
すみません。前言撤回。
次スレにします。
>>632 こっちに?埋め小ネタならいいが
容量をよく確認の上、長いのなら次スレをご利用ください
うは、一足遅かったかorz
誘導さんくすです。新スレへの投下を終えました。
こなた「さぁ、埋めるじゃまひゅよ(しまった噛んだ)」
かなた「いくでがんす」
そうじろう「フンガー」
かがみ&つかさ「ちょw」
桜藤祭のDXのパッケージ見てたら何か受信した
即興なんでテキトーに流してやってくださいっス。
────────────────────────────────────────────────
「か〜が〜みっ!」
ホームルームが終わった途端、こなたがアホ毛を揺らしながら教室に飛び込んできた。
クラスの人も慣れたもので、特に気にした様子も見せずに次々と姿を消していく。
―うぅ〜、またちびっ子かよ〜!
―お、落ち着いてみさちゃん!
そんなやり取りが遠くから聞こえてきた気がする。
2人に目を向けようとすると、その視界をこなたが遮った。
「かがみぃ」
ネコが甘えて擦り寄ってくる時のような声。
こいつがこんな態度に出るってことは……
「宿題見せて!」
「直球かよっ!」
予想通り過ぎて力が抜ける。
にしても、もっと申し訳なさそうに言い出せないものか…
まあ、しおらしいこなたというのも想像し辛いけど。
「……宿題って、世界史のでしょ?」
「あれ?用意するの速いね」
……毎回この時間を楽しみにしてるとは口が裂けても言えない。
「よし、ミッションコンプ!疲れた疲れた〜」
「…私の宿題写しただけでしょうが!」
周りを見渡すと、すでに誰もいなくなっていた。
「でも、かがみには感謝してるよ。宿題以外でも……」
こなたが突然真面目な顔で呟いた。
「本当か〜?」
なんだかくすぐったくなって、茶化してしまった。
「むぅ、本当だよぅ」
そう言って頬を膨らましたこなたはこの上なく可愛らしい。
ついつい意地悪したくなる。
「でも、その割には何の見返りもないわよね」
「……見返り?」
「たまにはあってもいいんじゃないの?」
もちろん本気で言ってるわけじゃない。……好きでやってる訳だし。
でもこなたはそう取らなかったらしい。
「……分かったよ」
こなたが呟くのと同時に頬に柔らかい感触。
キスされた、と理解するまで数秒かかった。
「―――――――っ!」
「どう?私の感謝の気持ち、受け取ってくれたかな?」
してやったり、とばかりにこなたがネコ口をニンマリさせた。
「……な、な!」
突然すぎて、言葉が上手く出せない。
こなたはそんな私に呟いた。
「ちょうどいいから今までの分もお返ししちゃおう!いいよね、かがみ♡」
今までの分って……ええ!?
ちょ、ちょっとまってこなqあwせdrftgyふじこlp
それからというもの、こなたは宿題を写すたび、お返しと称して私にキスとしてくるようになった。
自分で言い出したことなので、甘んじて受けることにしている。
…まあ、人がいるところでなければだけど。
それと、最近困ったことがある。
何故か日下部まで宿題を忘れてくるようになったのだ。
峰岸に頼めばいいのに、わざわざ私の所へ来る。
喧嘩でもしたんだろうか。
終
あああああああいいいいいいいいいい!!!!
ナイスっす。すごい良かったっす!
「「「つかーれたー!!」」」
ぱたん、と一斉に座り込む。
さすがに慣れない作業、ってのはキツいものらしかった。
ここは鷲宮の大酉茶屋。
イベントと称してみんなで働いた、その後のおはなし。
ジャージでぼーっと突っ立つ白石、机に突っ伏すあきら様。
壁にもたれるようにして目をつむるかがみとつかさ。
さすがに、今日こんなに人がくるとは思っていなかったようだ。
「うー、人が多過ぎたよぉ…」
「あー…びっくりしたぁ…」
「そう…ですね…でも楽しかったですよねー」
あきら様の隣りに座りながら白石が相槌をうった瞬間、ピンクのアホ毛がぴん、と立った。
「だぁいたいねぇ!白石!あんたはパートさんなんだから、あんなにでしゃばらないでよ!」
「…あの、あきら様…一番働いて無かったのは、あなたです。」
「だーってー飽きたんだもーん!」
ぷいっ、とそっぽを向くあきら様。
「そういうことじゃなくて!」
「なんであきらが働かなきゃならないのよー。だいたいねー、あんたがちゃちゃっと働かないのがいけないんでしょー」
「…かがみさんもつかささんも…一生懸命働いてたのに…あきら様ときたら、全く…」
「あの…」
「しかもなーによ、あのマイクパフォーマンス!アドリブも言えないなんて、アシスタントとしてどーかしらー」
「それは!フリが急すぎて…まぁ引きだしがないのがあれなんですが」
「認めたー!この役立たずー」
「…あのー!」
「「なにっ?!」」
見事にシンクロする二人。しかし、2人の視線の先には…
「しーっ…」
かがみの肩に寄り掛かって寝息をたてる、つかさがいた。
「…あらら…疲れちゃったんだね…じゃあきらも寝る」
「えっ?」
「なんかスタッフさんたちの後片付けがあるみたいですから、しばらく大丈夫みたいよ?あたしも眠いし…ふぁ…」
「んじゃ大丈夫だね。おやすみなさい、かがみちゃん、白石。」
「うん…おやすみなさい…」
ぱた、と机に再び突っ伏すあきら様。
そのまま目をつむるかがみ。
取り残された白石。
「えーっと…えーっと…か…風邪ひきますよ?良いんですか?」
「すぴー…すぴー…」
「…すー…すー…」
壁の2人は既に寝ていた。なんとなく、笑っていたのは気のせいではないはずだ。
白石はなんとなくほっとして、用意されていた毛布を2人の膝にかけた。
「ほら、あきら様も、風邪ひきますよ?」
「枕ない?」
「ひいっ!」
白石が毛布をかけようとした瞬間、あきら様が起きた。
あきら様は人差し指をたてて、しーっ!とする。
「ま…まくら?枕…ないみたいですね…」
「なんだ…あ、あった。」
「ふぇ?」
腕を捕まれる白石。
何のことか分かっていないようである。
「はい、仰向けに寝る。」
「は?はい…」
とりあえず言われた通りに寝る白石。
間をおかず、その二の腕に頭を置くあきら様。
「おぉ、ちょうど良いや、おやすみ…」
「え?!ちょ、あきら様?」
「変なことしたらぶっ飛ばすから…ね…」
「しませんから、きっと!」
「どう…だか…」
白石は、案外その近さに驚きを隠せずにいた。
しかし今は驚きよりも、疲労からくる睡魔のほうが勝っていたことは間違いない。
「白石…おやすみなさい…、」
「はい、おやすみ…なさい、あきら…様…」
変なことをする余裕もないくらいに、あっという間に2人も夢の中へ、連れ去られた。
あたたかい日だまりの中。
4人の寝息だけが、部屋の中から聞こえた。
以上17-234でした。
ニヤニヤGJ
最後にお疲れ様でした。
GJだぜ
本当にお疲れ様