魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第16話

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1名無しさん@ピンキー
弥子でもアイでも由香でも遥でもアヤでも華代子さんでも楓でもカップリングはご自由に
基本はsage進行でマターリといきましょう
雑談時は名無し推奨
次スレは>>730or480KBくらいで(投下数によって大幅に立てる目処が変わります)
過去スレは>>2参照

<投下される職人さんへ>
・投下前にカップリングと傾向を宣言必須
・なるべくメモ帳などに書きためてから投下してください
・携帯厨はがんがれ。超がんがれ。
・ss投下時のコテ記入は可
・ss単位の連投はなるべく避けること
・投下後に自分の作品を卑下したレスをつけない
 例)下手ですみません など

前スレ
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第15話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191601048/-100

まとめサイト(携帯可)
ttp://m-pe.tv/u/page.php?uid=3words&id=1

カップリング別まとめサイト(PC版)
ttp://w3.abcoroti.com/~neuroparo/frame_cp/
2名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 01:02:46 ID:4Z72RRtE
過去スレ
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第14話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1185549250/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第13話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180459446/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第12話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1177061759/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第11話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173484082/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第10話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169501645/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第9話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165204345/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第8話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1162007369/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第7話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159446150/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第6話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156007017/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第5話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1147461265/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第4話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1133629021/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第3話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124459592/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板第2話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1121771861/
魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1110801893/

3名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 01:54:02 ID:VtWvhF/Q
心からの>>1乙を…。
未だに紙に書き起こしてから(!)入力→入力完了後に投下
のアナログ人間もここにいる が
このスレ投下が早い&速えぇ神が多いな。
4名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 02:44:49 ID:YUj2BVO9
ぬるぽ
5名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 17:24:37 ID:QPtF7LU1
ネウロならガッ以上のことをしでかしてくれるんだろうなあ
6名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 19:42:55 ID:p9/CTt63
板が板なだけに、ぬるぽまでいやらしい擬音に感じてしまう、真っピンクな俺の脳内。
7名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 21:22:06 ID:fH+iojY4
>>1乙!

>>3自分はまず妄想→メモなどに書き溜め→清書→投下だな。
アナログは自分の字の汚さに嫌になってくるし、万が一流失したらと考えると・・・。
こっちも超遅筆だから、無問題!完成したら投下頼む!
8名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 12:03:25 ID:sOCTolN2
>>1
乙です。

>>3
自分はPCがないと書けない人間。
紙モノのノートやメモだと推敲ばっかりして汚くなってまとまらない。
まずはネタが降ってくるのを待つ→ネタでイメージが沸いてワードで一発書き→推敲
そして投下という流れだな。
幸い、書くのだけはすごく早い。全てがネタ待ちだが。

という訳で、昨日面白いものを見たので早速書いてみた。
9魔人のアレな求愛 1:2007/11/25(日) 12:04:31 ID:sOCTolN2
その日、朝起きたら何となく気持ちが落ち着かないことに気付いた。
そうか我が輩はヤコを愛しているのだと唐突に自覚したので、今後の謎の更なる安定
供給の意味も兼ねて(シックス対策という大儀もあることだ)ここはひとつ魔人としての
最大限のプロポーズをすることにした。
まあヤコの返事など聞くまでもないことだが、そこは人間の流儀に合わせてやろう。

「はー、もうすっかり冬だねー」
「そーだね。結構あちこちの店がクリスマスのディスプレイ始めてるしね」
その日も弥子は学校帰りにいつもの店で、叶絵とだべりながら呑気に笑ってお茶を飲
んでいた。今日も特に何事もなく終わると思いながら。
そんな時に限ってネウロからの呼び出しが来る。
「あ、ネウロからだ…何だろ」
「あんたんところも商売繁盛だねー、ま、がんばんなよ」
呼び出しがあったが最後、即座に事務所に向かうのがいつものことなので叶絵はひら
ひらと気楽に手を振る。
「うん、不景気の中、有難いことにね…じゃあまた明日」
「明日ね、おつー」
華やかになり始めている街の中を、今日の用件は一体何だろうと考えながら弥子は
足を進める。その先に何があるのかも知らず。

「ネウロー、今日は何の…はぅあっ!!!!!1」
事務所のドアを開いた途端、弥子が見た光景は既にこの世のものではなかった。有
象無象の異形のナニかが蠢き回る、まさに地獄絵図。その中にでネウロだけが涼や
かにいつものように佇んでいる。
「遅かったなヤコ。一分半の遅刻だ」
「いやそうじゃなくて、何これナニコレ」
「見て分からんか、前にも見せただろう」
そういえば、以前も魔界の恋愛シミュレーションゲームの映像とやらがこの事務所内
で投影されたことを思い出した。
「あ…あのゲームの奴ね…とかしゃなくてさー…」
だが、目の前の光景は明らかに質量ともパワーアップしている。マジで襲いかかられ
そうな迫力に、半泣きになりながら、弥子はぱくばくと声にならない声を出した。それ
にも気付かずにネウロは相変わらず鷹揚なままだ。
10魔人のアレな求愛 2:2007/11/25(日) 12:05:37 ID:sOCTolN2
「どうだ、バージョンアップ版だぞ。なかなかにすごかろう」
「…いや、それはいいけど早く消して、怖いからさ」
「そうはいかん、わざわざ出したのには意味がある」
「意味…って?」
今までネウロには散々とんでもない目に遭わされてきた。今日はどんなことなのかと
恐る恐る尋ねた弥子に、今までのものを上回るとんでもない告白が降りかかる。
「我が輩、今朝起きたら貴様を愛していることに気付いた。よって正式にプロポーズす
ることにした。ウジムシ程度の奴隷の貴様にとっては、身に余る光栄だと思うぞ。即刻
我が輩の求愛を受け入れるがいい」
「…はぁ?」
何を言われているのか、弥子にはすぐには分からなかった。愛していると言ったのか?
今まで散々強引にアレやコレやしておいて、淡い期待など全部叩き潰しておいて、自
分の気持ちに突然気付いたなどと勝手すぎる。
「そんなの、私の気持ちも考えてよ。勝手に答えまで決めないでって…やだっ!」
まだ消えていない化け物がうそうぞと蠢く中で、ネウロは喜色満面で歩み寄ると弥子
を抱き寄せてきた。
「無論、我が輩も貴様のこれまでの反応で察してはいるぞ。あとは言葉一つだ」
「だから、そんなの期待されたって…んむむっ」
すっかり弥子が全てを承諾すると踏んで、ネウロはとどめを刺すように濃厚なキスをし
てくる。本当にずるいやり方だ。これで今まで男を知らなかった純粋な弥子はどれだ
け騙されてきたことか。なのにそれでいいとも思えるあたりが、慣れている証拠なの
だろう。
「いいな、弥子。我が輩と結婚するのだな」
「…うん、分かった」
取っておきの熱いキス一発で、弥子も遂に陥落した。とろんとした顔を見てにったりと
笑うなりネウロは次の行動に移る。脚の力が抜けかけている弥子を御丁寧にお姫様
抱っこして、素早い大股でソファーに向かう。
「では、今すぐに夫婦になろうではないか。ヤコ」
「えっ…いやいやいや!それはともかく映像消して、怖いからぁぁ…」
ささやかな弥子の願いは、その日が終わるまで叶えられることはなかった。



もうすぐメリークリ○○ス
11名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 12:08:07 ID:sOCTolN2
ちなみに、昨日見たネタ元はこれ。
http://netamichelin.blog68.fc2.com/blog-entry-1364.html

最初はネウロにアクロバティックなことをさせる予定だったが、それじゃ人目につく
ので人間の流儀じゃないよな…と断念。
12名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 18:57:03 ID:gq3odOSi
>>1 乙!
13名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 15:08:27 ID:YX+SnCbk
>>1>>10も心底乙!
14名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 16:22:54 ID:dvVrmetC
>10 萌えた!GJ!
15名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 16:56:12 ID:sC7kwBkY
>>10
軽快な求愛に萌えたww
GJJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!
>>1
乙!
16名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 18:37:50 ID:hSpDO1pB
スクエアの座談会読んだ

──ネウロと弥子はどうなんですか?
子安 う〜ん、それはどうでしょう。
植田 でも、CDドラマの時にちょっとそれっぽい話もあったかな?
子安 そうだね。まあでも、付かず離れずっていう感じがいいと思いますよ。見ている方々がちょっと勘ぐるっていうぐらいがベストじゃないかな。

付かず離れずっていう感じのが読みたくなった
17名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 21:21:41 ID:XJoiI5Wp
突かず放たれず

生殺し焦らしプレイみたいな?
18名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 22:14:23 ID:RtsWkNAq
SU・MA・TA! SU・MA・TA!
19名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 18:06:28 ID:hQ2igwiq
むしろ「突かず離れず」で数日間…
20名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 19:15:48 ID:1x/OqGwP
>>19
天才現る
21名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 07:45:26 ID:dhjyWYRf
──ネウロと弥子はどうなんですか?

って、どちらかというとネウロの方が距離なさすぎな気がする。
22名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 17:25:58 ID:XBSmd2QQ
ネウロの世界観にヤンデレは合うと思う?
23名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 19:43:18 ID:QCemaUCC
犯人ならな。でも、恋愛ネタはやらんと思う。
それにネウロの犯人なら、修羅場になる前にさっくりヤるだろう。
24名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 20:07:14 ID:TLN3ybKb
サイは恋愛するとヤンデレになりそうだと思う
愛に飢えてそうだし何となく……

血族のお姉さんがヤンデレなら萌える
25名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 20:12:41 ID:QebKI5po
ヤンデレのサイアイとか大好物だ。血族のお姉さんが6を病的に愛してたら、それもアリ。
26名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 20:40:57 ID:QCemaUCC
サイアイは共依存だと思う。どっちかが裏切ることもないし、開花しないんじゃないか?
主役二人はあっさりしてるしな。原作の人外と冷静の二人組みはやっぱいい。
兄弥子とか…地獄だぞ…。
27名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 21:33:07 ID:TzHjw+DC
むっちゃんは意外とやんでれの素質があると思う

ネウロの世界はタブロイド誌あるって考えていいのかな
笛吹の領収書は絶対ネタにされてると思う
28名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 21:34:28 ID:btCh+rLv
>>24
スレチかもしれんが
サイのネウロへの執着心は一種のヤンデレかもね
恋愛的な意味ではないが

>>26
原作のネウヤコはあのあっさり気味がいいんだよね
中の人も言ってるが付かず離れずな距離感がベスト
相手に対して妙な主観や執着が入らないからあの関係を保てるんだろう
29名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 21:35:24 ID:TLN3ybKb
サイアイはサイが細胞変異でころころ好みや性格が変わりそうだから
場合によるかもしれんぞ……
いきなりヤンデレに変貌したサイにアイさん大困惑! とかもありえるかも
三日くらい経つとまともに戻ってほっとしつつもちょっと寂しいアイさんとか

兄弥子? 兄ってだれ? 早坂?
30名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 21:39:24 ID:m5m3lOx4
ヤンデレってあんまりいないよなあ
ツンデレとか、素直クールなキャラは結構いるんだけどな(男女問わず)
31名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 22:34:58 ID:nsQpwqWS
>>29
アニメ弥子の事じゃないか?<兄弥子
原作とは180度違うキャラ立てになってるだけになぁ
32名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 00:21:08 ID:3bfnQs6C
>>28
ヤンデレというのは、「その人」を手に入れるために病んでいくことを言うので
そういう意味では、元々バラして中身を見るという思考を持ってることを病んでる
というのならば、別にネウロのためにその境地に至ったわけではないから、サイは
ヤンデレには当たらないのではないか。
と、ヤンデレスレに最近入り浸っている自分は思う。
33名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 00:38:26 ID:EGXVpUP6
オリジナルキャラのご登場か?
34名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 12:12:49 ID:LHaxee0s

ヤコがサイを救出した後、(6と一緒に死亡説が濃厚だが)
サイがなんとなくヤコにべったりだったらいいな、という妄想

(…俺、この人知ってる…敵じゃない…)

とかって、アイと名乗ってちゃっかり桂木家に居候とかもアリだな!!

警察連中(主に笹塚)が複雑な心境で週に2.3度家に巡回に来たり
…妄想が止まらなくて夜寝れないんだが!
35名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 13:33:14 ID:/aICy0OM
今週のやりとりに萌えた。
盗聴した上に携帯破壊ってどんだけ!
36名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 15:15:26 ID:8AMYAll4
>>34
同士よ!
自分も同じような妄想したよ。
サイが弥子にべったりで、まんざらじゃない弥子。
そして嫉妬する魔人様。

なんというエロス!
37名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 15:44:09 ID:bpa42FUr
サイ♂でも♀でもいけるな
そして何気に(学校以外で)一番年が近い二人
38名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 17:38:46 ID:I+zjdFdl
サイ弥子だったら百合のほうが萌える俺……

このスレ、モブによる輪姦とかはないのかな
けっこう好きなんだけど
チンピラ相手に「くやしいっ……でも(ryとなってしまう弥子とか
かつての同志になぶりものにされるアイさんとか
39名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 17:54:42 ID:bpa42FUr
餓死するまで監禁+拷問の限りを尽くされてるネウロの目の前で
6の手下に輪姦されるヤコを希望する自分は間違いなく血族
40名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 17:58:50 ID:bpa42FUr
あ、相手は竹田に化けたXや6もアリアリで。
41名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 18:44:37 ID:vzrucJeI
最近合意エロ多かったしたまにはそんなのもいい
42名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 19:18:31 ID:HLk0aMAJ
初冬の陵辱ですか

いいね
43名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 19:30:07 ID:I+zjdFdl
賛同得られて安心したぜ

太ももに「公衆便所」と落書きして
男子トイレに鎖でつないで放置とか大好き
既存キャラによる陵辱もむろん大好物ですよ
44名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 20:09:35 ID:+oQdsLVI
>>39のシチュで6視点をエーロ・ゴシカァン!
45名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 21:21:17 ID:EGXVpUP6
シックスは職を持たないし、就く気もない無職だから
気が向けば、一日中だって弥子を貪ることができる。

って感じか?
46名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 21:24:05 ID:EGXVpUP6
腹を掻っ捌いて胎児を出すのはよくある鬼畜パターンだから、
臨月まで放置して、出来た子供はゴミ袋に入れて燃えないゴミの日に出してしまえばいい。
とか考えてそうだなシックス
47名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 21:40:52 ID:Q7rD30D1
ちょ…
冗談半分のネタ話だとしてもある程度自重頼む
グロとエロは違うぞ
48名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 21:58:07 ID:N1M309un
>>39
ネウロがキレて卍解フラグか
49名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 22:02:05 ID:piZRAGei
今週の石垣と等々力に萌えたやついないか?
素晴らしいケンカップル
50名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 22:35:03 ID:bZP9WSCX
>>39
ネウロはどのくらいで餓死するんだ
それによって話しが変わってくるぞ!
年単位で平気そうな気がするんだぜ
51名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 22:59:32 ID:4FQd0ihk
>>49
ノシ
なんだかんだで息合ってるよねえ
52名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 23:01:30 ID:I+zjdFdl
>>49
ノシ
可愛いよな、こいつら
何だかんだで三年後(ryとかないだろうか
53名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 23:17:42 ID:usb0fczl
典型的なケンカップルだな
54名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 00:23:19 ID:6fxvehW/
等々力と石垣のトムジェリ的なエロを希望したい。
55名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 00:24:32 ID:+rjpimWZ
リョナはちょっとなー
56名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 01:42:25 ID:jwDf85Y5
>>39のシチュはコンビ双方への精神的リョナ+陵辱なんだが
具体的には以下のような流れを妄想していた
自分SSかけないので置いておく。何かの足しになれば。

・「拷問に慣れた人間を甚振る機会はなかなか無い。
 あるか無いかの反応を探るのも良いものだ」
 「そのうち『養殖物』とやらで飼われるのも悪くないと思うようになる。
  君は恐ろしく生き汚い生き物だからね」
 あらゆる痛みと挑発に無反応を貫くネウロだが
 ヤコの名前を出された時、わずかに反応してしまう
・自分から6のもとにやってくるヤコ
 処女を奪われ心も体もボロボロになりつつも、
 ネウロのそばに行かせてほしいと懇願する
・6は単体としての人間の力を軽視している。
 「よろしい。その男の腕の中で脳漿をブチ撒けてやろう
  いや腕はもう無いんだがね」
 とか余裕ぶっこいた隙をついて、 口移しで魔力電池(あかねちゃんの)が渡される。
・ネウロ復活。
 「生憎貴様のように気の利いた殺し方をする余裕がなくてな」 6即あぼーん。
・朦朧としてるヤコの頭をなでなでするネウロで幕引き。
57名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 03:21:20 ID:VOEDqs00
>>56
いいなコレ。俺は陵辱は苦手なんだが二人の絆がツボった。
書けないなんて言わないで是非とも頼む。
が、ブチ撒けで盛大に噴いた。元ネタ特定しやす杉w
58名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 03:23:35 ID:LqGajot9
>>56
ソレちょっと良いかも。
やっぱ最後は希望ある方がいい。

もちろんその後は身も心もボロボロな2人がお互いを慰め合う(性的な意味で)んだよな?
59名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 06:46:48 ID:jCz+nc1a
リョナ?
60名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 12:38:25 ID:GoByZoiT
※キャラが痛めつけられる描写でハァハァすること
61名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 12:55:45 ID:+rjpimWZ
>>56
「人はそれを絆とも言うのだ!」
とか言いながらシックスをフルボッコにするネウロが浮かんだorz

もちろん絵柄は桃種でな
62名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 14:11:49 ID:pRFo+/N0
>>58
身も心もボロボロなのはヤコのみであってネウロは完全復活でピンピンしてたりな。
ネウロに「慰めあう」なんてのは似合わなさそう。
やるんなら自分以外の男を受け入れた(陵辱されたとはいえ)ヤコへのお仕置きだろ。
そのお仕置きのあと泥のように眠るヤコを静かに抱きしめればそれでOK。
63名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 14:22:36 ID:qt9T0YQZ
匪口は週5でヤコニーをしている。そんな電波が入りました。
64名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 17:45:42 ID:Tl7uKgz8
>>56
なにこの燃え展開
65名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 19:15:08 ID:y7RA9yLP
>>63
19歳だしな、性欲を持て余す
66名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 22:58:21 ID:2uS6dAKQ
>>62
自分を助けるために処女陵辱輪姦で身も心もボロボロな弥子に
自分以外の男を受け入れたお仕置きとか
そんな最低なネウロなら俺が頃しちゃる(´;ω;`) ブワワッ
67名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:08:15 ID:uLpAnnIP
アニメ版ならありうる
68名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:43:10 ID:OJjqromW
でもそういうかなりダークでシリアスで
救いようの無いやつが読みたいとか思ってる奴もここにいる

それはそうと明日は映画の日なんだぜ
>>63を受けて映画デート中に妄想ひろがりんぐな匪弥子とか有りだと思うんだぜ
69名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:59:10 ID:IT5fRdkF
笹弥子でもいいじゃあないか!と言ってみるテスト
三十代萌えるよ三十代
70名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 00:11:50 ID:df1LEFzv
とりあえず12月に入ったし空の境界にでも誘っとけ
71名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 00:38:59 ID:LGrDkZQH
さて12月に入ったらクリスマスやらネタが豊富な時期ですね良いですね
・・・と今から期待してみる

>>68
恋愛映画見に行ってうっかり発情してしまったヒグチがそのまま勢いでアーッとかいいかもしんない
72名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 06:43:01 ID:TYf3CI2L
アーッだったらウホッじゃないか
いやあれはアッーだけど
73名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 15:40:24 ID:33YsvTfN
>>71
映画館の中からもうエロい事は始まってるんだよな?
74名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 19:17:09 ID:NQyC3F/3
「うおおおおおお桂木ぃぃぃぃぃ!!!うおおおおおおおおーーー!!!!」

・・・・・・ファンファンファンファン(パトカーに連行される匪口)




匪口は何かこんなクマ吉のようなイメージ
75名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 21:26:48 ID:Fqt0bugR
>>74
何したんだヒグチwww
76名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 21:36:24 ID:TT33DWac
エロを妄想しようとしたのに
弥子のたてぶえを盗んでネウ美ちゃんに通報されるヒグ吉しか浮かばなくなった
どうしてくれる
77名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 21:38:31 ID:df1LEFzv
>>76
書けばイーンダヨグリーンダヨ!!


前スレ終わりのほうでゴタゴタしてたけど
ネウヤコ好きだけどイビルジャイアン苦手だからなんとなくわかるな
まあ人それぞれってことですねwwwサーセンwww
78名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 21:55:35 ID:czSYEGsn
>>77
スレ跨いでまで蒸し返すなよ…

最近ここ、お門違いな吐き捨てする奴増えた気がするが
年齢層下がった?これもアニメの負の効果なのか…?
79名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 22:34:26 ID:Mnx9Eo/D
あああもうっ!エーロ・ゴシカアン!エーロ・ゴシカアアアアン!!!
エーロ・ゴシカアアアアアアン!…はあっ…はあ…いいんだ…
一職人として、このスレに平和が戻るためだったら
真冬に滝に打たれるくらい…どってことないさ…はあ…はあ
俺はこの呪文を唱え続ける…エーロ・ゴシカアアアアアアアアアン!
さあ…どの神でもいい…投下してくれ…俺は大丈夫だ…
ちょっと血尿が出たくらいさ…
80名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 22:57:34 ID:TT33DWac
>>79を見て投下で救える命があると確信した
だれか たのむ
81名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 00:03:50 ID:2c4D7N4C
>>79
早まるな!
真冬の滝は尋常じゃなく冷たいぞ。風邪なんかひく前に、急いで書いたものを
投下しとく。
これで>>79が救えるなら、職人冥利だ。
82恋人はサンタクロース? 1:2007/12/02(日) 00:04:59 ID:yPI6Dn1V
12月に入ると、街はそれまでの様相とは一転して夜でもきらびやかに華やかに彩りを変え
始める。まるでクリスマスシーズンはお祭り騒ぎが当日まで続いているようで、特別何もし
なくても心が躍るのだ。
普段であればだが。

「はーあ…」
読み飽きた雑誌をぽいとテーブルに投げ出して、弥子は溜息をついた。女の子であれば誰
でもこの時期はうきうきしている筈なのに、どうして自分にだけその機会がないんだろう。
そんなことをつい考えたのだ。
自由に遊ぶこともままならない、いつもネウロの謎探しに付き合わされる。そんな日々が楽
しい訳はない。まあ最初の頃に比べれば慣れたとも言えるけれど、それは弥子自身が望ん
でいたものではないのだ。
他の子はいいなあ。
ふと、愚痴めいたことを漏らしそうになる。
まだネウロと出会う前、父親が生きていた頃だったらいっぱい夢もあったのに。いつか本当
に大好きな人とこんな季節はデートして、楽しく過ごして、いずれサンタクロースみたいにど
こか二人だけの場所へ連れ去ってくれる夢想。
それが、どうして自分に限ってはアレな魔人だったのかと運命を呪いたいぐらいだった。
「はーあ」
「暇そうだな、ヤコ」
「そう見える?」
溜息をつくと幸せが逃げる、なんてどこかで聞いたようなことを思い出すこともなく、弥子はざ
っくりとネウロに言葉を返した。
「依頼はない、出かける用事もない。それで暇ではないとは言えんだろう、ヤコ」
「まーねー」
何だかどうでも良い気分だった。恋人が優しいサンタクロースじゃなくても、今日がとにかく
暇でも。
だから、同じく暇を持て余していたネウロが楽しそうにじゃれついてきても、特別気にならな
かった。この流れはいつものことだしと。
83恋人はサンタクロース? 2:2007/12/02(日) 00:05:48 ID:yPI6Dn1V
事務所内の空気は何となく甘く淀んでいた。だから頭もぼんやりしているのだろう。
「いきなりは、やだったら…っ」
緩く抵抗しながらも、これといって拒否らしいこともせずに弥子はうつ伏せのまソファーを掴
んだ。そろそろ壊れそうな古いエアコンの音が少し耳障りだった。
「ひ…」
ネウロはべったりと弥子の背後に重なって腕を回しながら、すりすりとスカート、そしてショ
ーツを撫でている。指先が布越しにクリトリスに触れてくるだけで、声が上がる。これはもう
慣らされてしまったことで仕方がない。
「貴様の『嫌だ』の言葉ほど説得性のないものはないな」
ねろりと耳を舐める舌が、その余裕ぶった口調に反比例してひどく熱い。愛撫を繰り返す指
先がじれったい布をよけて直接痺れ始めている敏感な部分に突き入れてくる。
「やぁ…こんなトコじゃやっ」
「もっとして欲しい、ということだな」
憎たらしい魔人の口調が一層熱を帯びた。普段はあれほど傲慢この上ないのに、こんな
時だけは小馬鹿にしている弥子と同じ土俵に降りる。それが何故なのかは分からなかっ
たが、悪くはない気分だった。
ぽっかり空いた暇な時間という、かなりイレギュラーな事態が互いの興奮を緩くではあるが
引き出しているのだろう。
膣壁を抉る指先が次第に速度を早めて行く。余裕のなさをそこに感じて、弥子は既に限界
まで高まってしまっていた。
「ちょっと、マジやめて…イ、くっ!」
「今日は時間があるからな、何度でもイけばいい」
「や、ゃあああ!」
完全に興奮状態のネウロによって、弥子は思いの外早く達してしまった。いつもなら、まだ
もう少しゆっくりと互いに楽しんでいるのに。
はあはあと肩で息をする弥子の頬に楽しげにキスをすると、ネウロは溢れた愛液でびしょび
しょに濡れたショーツをずらすのもそこそこに、指などよりももっと大きくて堅いものをそこに
押し当てる。
「ネウロ、早いよぉ…」
「ふん、貴様が浅ましくさかるからだ。責任を取れ」
「何そ、いゃああんっ!!」
84恋人はサンタクロース? 3:2007/12/02(日) 00:06:46 ID:yPI6Dn1V
ネウロが身勝手なのはいつものことだが、興奮したのはお互い様だ。責任取ってと言いた
いのは弥子の方だ。
奥の奥まで無遠慮に侵入してくるものに喘ぎながら、弥子は心の中で悪態をついてぎゅっ
と目を閉じた。背後から被さるようにネウロが巧みに腰を 使っている。腹が立つのに気持ち
がいい、馬鹿と言いたいのにまともな声は出ない。
けれど頭がぼんやりして、幸せな気分がじんわり滲んでくるのは気のせいだろうか。
「あ、あぁ…やああん…」
「ヤコ、ヤコよ。貴様は我が輩だけにその顔を見せていればいい」
「ぁん、ネウロぉっ…」
所有物のように抱き締められて、苦しいほど揺さぶられて、それでも弥子は何もかも分か
らなくなる前の感覚の中に仄かな甘さを感じて喘ぐだけの唇をふっと緩めた。

弥子にとってのサンタクロースは、魔人の姿をしている。


終わり
85名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 00:15:03 ID:/KjVsOH3
79だけど、ありがとうな…GJ!!!!!一足先のクリスマスネタに
萌えたよ。ネウロってナイトメアのジャックみたいだよな。

ちょっと不穏な流れだったから修行しちまったぜ…でも平和が戻ったようだな。
俺は今、石垣と等々力で妄想してるとこだ。匪弥子もいいな…
6とお姉さんもいいが、常人には考えつかないプレイしてそうだw
86名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 02:38:57 ID:mjmuDHCh
ひっぐひぐにしてあげる
Hはまだね頑張るから
ひっぐひぐにしてあげる
だからちょっと覚悟をしててよね(エロ本読んでセクロス勉強してるから)(しかもマニアック)


…とかこんな真夜中に替え歌が頭の中をずっとぐるぐるしてるんだがどうしようか
87名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:17:09 ID:JLPwaBw2
>82
GGJ!
あまあまネウロ最高だ!

>86
ヤコがネウロのためにだったら激しく萌えるwww
88名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:27:56 ID:zdhvrrsI
ああ、すでに神が投下を・・・。
しかし!せっかく書いたので>>79に捧ぐ!
ネウヤコ前提のユキヤコだ!!

・・・>>79の好み以前に需要がなさそうだな・・・。
89名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:28:22 ID:JLPwaBw2
申し訳ない
あげてしまった
90名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:31:15 ID:zdhvrrsI
背中の重さをベッドに移して、ユキはため息をついた。
まったく、なんでったってこんな目にあうんだ・・・。

もともと、今日は兄が行くはずだった裏オークションに行って、それで彼の本日の業務は無事終業のはずだった。
誤算は、その帰りしな繁華街で友人との合コン帰りというこの探偵と鉢合わせしたことだ。
例によって例のごとく各々の立つ世界の区別がついていないような、甘チャンの探偵は酒の勢いも手伝ってか
気軽に声をかけてきた。しかも打算まみれの友人はお目当ての男としけ込むため、互いに知り合いであること
を幸いとばかりに、この前後不覚の酔っ払いを押し付け草々に立ち去ってしまったのだ。
仮にも友人である女を自分が知らない男に押し付ける友人も友人だが、そのまま人にすがり付いて寝てしまう
弥子も弥子だった。

すでに電車もなく、ユキはよっぽど彼女をその辺りに捨て置いていこうかと思ったが、自業自得とはいえ万が一のことが
あった場合彼女の後ろにちらつく件の化け物が難癖つけてくるかもしれないと思い直し、渋々部屋までつれてきたのだ。
まったく、ほいほい男の部屋まできて、あまつさえベッドで寝て。何をされても文句を言う権利はない。とは
思うがだからと言って、生憎と抱こうという気分でもなかった。確かに、据え膳である以上その気がまったくない
わけではないが、そもそも食指が動くような対象ではない。なにより、処女というものの厄介さをユキは知っていた。
何も知らない女を組み敷くその征服欲からくる恍惚感は確かに魅力的だったが、なによりもその後が面倒だ。
処女である場合、特に初めての相手に少なくとも平均値並以上の好意をもっていた場合、自分の始めての男としてやたらと
執着欲を示す場合が多々ある。何を勘違いしたのか、彼女面をしだすものもいる。しかもこの女の場合バックが何よりも
厄介だ・・・。
しかし、そんなつれづれの思考も、なにげなく流した視線の先にあった物で停止させられた。
寝返りで乱れたキャミソールの胸元、隠れるギリギリの位置でつけられたキスマーク。ユキは頭の中で彼女の
スペックを引き出す。少なくとも、初めて望月のところで出会ったときはまだ彼氏はいなかったはずだ。あの
会社の調査能力は信用できる。自分たちがあそこを離れた後もHAL事件やらで忙しくしていたようだから、恋愛
に現を抜かしている暇などなかっただろう。ということは、このキスマークの相手はあいつか・・・。
処女でないと分かれば遠慮は要らない。借金返済の時からの推測だが、奴はあまり独占欲というものはないだろう。
でなければ、500万などという借金を背負った小娘一人ほおりだしたりしない行き着く先の職業など知れているからだ。
後顧の憂いのないことを確認し、ユキは軽く口角を吊り上げる。
今度からは用心と言う言葉を覚えておくべきだな、桂木弥子。
91名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:33:02 ID:zdhvrrsI

ジャケットを脱がし、キャミソールをたくし上げる。幼い体型の女を剥いていくというその行為に多少そそられる
ものもなくはなかったが、服を脱がしきる前にユキは思わず手を止めた。服の中にはいくつものキスマークが
ついていたが、それを上回る青痣やら圧迫痕やらが腹部を中心に散らばっていた。背中を見て再び唖然とする。
今度は虐待痕を上回る量のキスマークや歯型、爪あとが本人が気付かなければ構わないとでも言うように背中中についていた。
服を脱がしていくたびにユキは魔人に対する呆れと弥子に対するある種の尊敬の念で息をこぼした。
指の跡も生々しい太ももまで下着を下ろしたとき、三度ユキは手を止めた。
その下にはあるはずの叢はなく、無防備な恥丘をさらしていた。
指で触ってみればわずかにざらざらとした感触があった。おそらく最近剃毛したばかりだろう。ふと思い立って
弥子のひざを立たせ奥を覗き込んでみれば、予想通りというべきか、肛門の周りはわずかに隆起していた。
ローションをたらして慣らし始めるも、不感症なのか、ただたんに酔いが深かったのか、特に反応をみせず締まりのない顔で
惰眠をむさぼっていた。
ユキはひそかに弥子に対する認識を改めた。
普通、好いた相手であれなんであれ、ここまでマニアックなプレイをしつづければそれなりに普段の佇まい、価値観
雰囲気なども変わってくるはずだ。まして、そうではない相手ではなおさらだ。だというのに、この探偵からはそういった
性行為に溺れたもの特有の饐えた雰囲気はまったく感じ取れなかった。影に日向にあの男の相手をしているくらいだ、
冷静に考えればそこら辺の並大抵の女子高生ごときでは役者不足だ。つまりこの娘はなるべくしてあいつの探偵になったって
わけか・・・。
ユキは準備が整ったのを確信し、今度は自分の性器を扱きたて手早くゴムをかぶせる。
押し入った弥子の中は見た目に反して、しかし予想通りに緩めの締め付けだった。

92名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:33:56 ID:zdhvrrsI


― ― ― ― ―

「う〜〜〜〜〜〜」
弥子は小さなダイニングテーブルに突っ伏したまま何度目ともつかない唸り声をあげる。手にはしっかりマグカップを
握ったままだ。
「何だ?終わったことを愚痴愚痴言ってもしょうがないだろう」
ま、今度からはせいぜい気をつけることだな。とユキがわざと説教ぶった調子で嘲笑を交えつついうと、弥子は
意外にも、いやそうじゃなくて・・・、と否定した。
「・・・う〜ん、むしろ。ショックを受けてない自分が一番ショックっていいますか・・・。ネウロに色々されすぎて
慣れちゃったせいもあるんですが、自分の貞操観念の低さがこんなに低かったのかと・・・」
「・・・ま、ずいぶん色々されてるみたいだがな」
「・・・・・・・・・やっぱり見ちゃったんですよね」
ユキは何を今更、とばかりに肯定する。それを見て再び弥子は頭を抱えながら机に突っ伏した。かとおもうと、
突然がばっと起き上がってユキに詰め寄ってきた。
「聞いてください!もうばれちゃった以上ユキさん以外にこんなこと愚痴れる人いないんですよっ!!
ネウロったら、ネットで知ったことは基本私を実験台にするんですよ!・・・その、下の処理だってそういう
プレイがあるって聞いたからとかって言って!!でも結局のところ、自分の性癖云々じゃなくて私が嫌がるのを見
たいだけなんですよ!おかげで友達と旅行もできない!」
さらに言い募ろうとする弥子をとりあえず止め、話をそらす。朝からこのまま女子高生のマシンガントークに
付き合うような趣味はユキにはなかった。
「あのお友達はどうしたんだ。ずいぶん向こうも進んでるみたいだったけど?」
「あ、叶絵ですか?確かに叶絵は結構進んでるんですけど、こっちの場合その斜め70度付近を飛び越えてるんですよ!
しかも、何か色々身体能力も人間から逸脱してるんで、そんなこんなで相談も出来ず・・・」
普通中に入れたまま五回連続とか人間の男のヒトには無理ですよね・・・。と弥子は遠くを見つめながらつぶやく。
・・・確かにそれは無理だろう。
「どうりで、あんまり締りがなかったワケだ・・・」
ぼそりとつぶやくと、弥子はぴくっと反応をかえし、おそるおそるといった風にユキに尋ねた。
「え、・・・ひょっとして、あの、私ゆるいですか?」
「ま、ガバガバって程でもないけどな」
「いやーーーー!!!」
だから、いつも無理だって言ってるのに!と叫びをあげる弥子をユキはいっそ哀れなものを見る目つきで見る。
「膣の締め付けを鍛えようと思うんだったら、肛門を締める運動をするんだな」
「へ?」
「膣の筋肉と括約筋はつながってるんだ。だから膣の締りが悪くなったら肛門を締める運動をするようにいつも
指示してる。ようは筋肉だからな、鍛えれば強くなる。それにあんまりアナルセックスばっかり専門でやってると
括約筋が馬鹿になって中年でオムツ生活になるぞ」
「ウソっ!マジで!?」

93名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:34:53 ID:zdhvrrsI


「では、すみませんでした。一晩泊めてもらって、シャワーまで借りちゃって」
「・・・まったく、強姦された被害者が言う台詞じゃないな」
わかってるのかいないのか、弥子はあはははーと緊張感のない苦笑をこぼす。
「でも、相手がユキさんでよかったと思いますよ」
ユキが眉を顰めるよりはやく、あ、変な意味でなく!と慌てて弥子は補足する。
「相手が他の知り合い・・・例えば吾代さんとかだったら、多分こっちよりも向こうの方が罪悪感で押しつぶされ
ちゃうと思うんです。・・・う〜ん、なんて言うんでしょう。ほら、吾代さんも裏の世界の人だけど、ユキさんたちとは
ベクトルが違うって言うか・・・。なんていうかまじめすぎるんですよね。それで、こっちがどんなに気にしなくても、
向こうに負い目がある限りもう元の関係には戻れないと思うんです。でも、ユキさんは昨日のことは昨日のことで
割り切っているでしょう?」
「まーな」
「かえって、そうやって気にしないでいてくれる方が、これからも色々お世話になるかもしれない中でやりやすいですし。
・・・って、だいぶ変ですよねこの考え方」
「確かに変だな」
即答すると弥子は苦笑をこぼし、ドアノブに手をかけようとした。
「でも、それくらい神経図太くなきゃ、あのバケモンのお守りはやってらんないんだろ?」
弥子はきょとんと、目を丸くした後、律儀にありがとうございますと御礼を言った。
「あ、でもこれって、ひょっとして誉められたというより貶された?」
「さーな」

弥子が部屋をでていってすぐ、窓の外から彼女の悲鳴が響いてきた。
カーテンの隙間から見下ろすと、マンションの前の通りを彼女の頭をつかんで引きずっていく彼の男の姿が見えた。
わざわざ出迎えに来るとは、大層なご執心で。と思ったが、その考えは肩越しにこちらを見上げた男の笑顔で
覆された。つまりはユキへの牽制だ。このマンションの位置を教えた覚えはない。ならばなぜわかった?
すべては手のひらの上の出来事とでもいいたげな笑みはすぐに見えなくなった。
戯れ程度は許してやるが、あまり付け上がるマネはするなということか。
本当に、あの探偵もやっかいなやつに目をつけられたもんだな。
ユキは先ほどまでこの部屋にいた彼女にむけて、あらためて同情の苦笑をこぼした。
94名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 03:39:37 ID:zdhvrrsI
以上です。
元々は、ちょっと前のレスの「兄弥子」を勘違いして「弟弥子ならいけるぜ!」と思い考えてたネタです。
この二人だとセフレ以上にさばさばしてそうだなと・・・。
しかし、ほかにもユキヤコネタがあるにも関わらず、ユキの口調がいまいちつかめないという問題が・・・。
95名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 04:37:01 ID:qcfH+C+4
>>94GJ!!
ユキヤコは初めて読んだ。面白かったからはまりそうだ。

>>86
ひっぐひぐにしてあげるww
Hはまだね‥ってなにそのじらしプレイwww
96名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 08:22:59 ID:XAphXonq
ユキヤコグッジョブ!
ふたりの不思議なふいんきがツボにハマった。そしてさりげなくイビルジャイアンww
9786:2007/12/02(日) 08:38:02 ID:0fUx5R2V
>>86>>74見て何となく弥子との初Hのために必死で頑張るヒグチをイメージしてたんだが
ひっぐひぐをやっこやこに変えて頑張る弥子視点にしてもいけそうだな
やっこやこの方がいろんなキャラに対応できて需要が高そうだ
98名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 09:22:48 ID:nmc6gE38
ユキヤコ!よかたよかた!すごいGJっ
兄のほうとヤコもいけそうだな…、と少し思(ry

>>86
いえーいおもちかえーりww(笑)
すごい笑った
99名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 16:42:54 ID:YysUlaJe
>>97>弥子との初Hのために必死で頑張るヒグチをイメージしてたんだが

自分はそういうのを想像していた
ラスト一文とかなんか本当にやってそうだしw

ヒグチでも弥子でも読んでみたいです
100名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:05:54 ID:VNwnzYHQ
>>94
うお!!79だがユキヤコ新鮮でいいな!GJ!!!!
さっぱりした関係がツボだぜ。

映画の日ネタが出なくて寂しかったから
一日遅れだが匪ヤコの小ネタ置いていく。
101妄想キネマ1:2007/12/02(日) 22:11:50 ID:VNwnzYHQ
気合を入れた初デート。仲睦まじいカップルで溢れる映画館内で、匪口は苦悩していた。

{ あっ……ああっ……愛してる… }
館内に響き渡る、美しい主演女優の切なげな声。
( …なっ…なんだよ〜純愛映画じゃなかったのかよ〜う〜わ…気まずっ… )
予想外の濡れ場シーンで、一人あたふたする匪口をよそに、館内のカップル達は
多少気恥ずかしそうにしながらも、見入っていた。もちろん、隣にいる弥子もだ。
彼が、ここまで異常なほど意識するのも無理はない。今日は、あわよくば弥子を戴いてしまおうと
その手の本で、ばっちり大人の勉強をしてきたのであった。

しかし、こんなシーンのある映画に誘ったとあっては、初っ端から下心が丸出しの様じゃないか…
そんな事を考える匪口の横で、弥子は5個も買ったポップコーンを食べる手を休め、尚も続く
男女の絡みを興味深そうに眺めている。食い気ばかりの弥子も、やはりそういう年頃なのだろう。
柔らかそうな頬は、僅かに赤く染まり、とろんとした瞳をスクリーンに向けている。
どことなく色っぽい空気を漂わせる弥子に、匪口は思わずごくり、と唾を飲んだ。

( …なんか…桂木、すげーエロい…もしかして…結構、その気になってる?うわ…何考えてんだ…俺は。
  ああっ!…せめて、この場だけでも冷静に…くそ…ラブシーン長いなあ… )
必死で妄想を振り払おうと、首を横に振る匪口だが、女優の悩ましい吐息交じりの台詞が
否応なしに、耳に入って来る。その度に、いけないと思いつつも、頭の中で女優を弥子に置き換えてしまう。
薄暗い館内、一人で悶々とする匪口は、無意識に動く自分の手に気づいていなかった。

『……ゃ…ひ、ぐち…さん…』
――ハッと我に返る匪口。その手は、ミニスカートから覗く弥子の太腿辺りを、しきりに撫で回していた。
その度、弥子の両膝がぴくり、と震える。
『…ぅ…あ…ごめんっ…桂木…ごめん!』
とんでもない事をしでかした、と手を引っ込めた匪口は、冷や汗をかいて必死で謝った。
…が、当の弥子は、先程よりも熱を帯びた眼差しで匪口を見つめている。
微かに乱れた弥子の呼吸に、再び理性がぐらつき始めた匪口は、身体を傾け、今度は
薄い脇腹に手を伸ばした。
102妄想キネマ2:2007/12/02(日) 22:13:23 ID:VNwnzYHQ
『…あ…だ、め…ゃ…あぁ…』
{ …あっ…は、あ…ああ…}
――弥子と女優の吐息が重なった瞬間、匪口の理性は水平線の彼方まで吹っ飛んだ。
潤んだ瞳の弥子の、細い両肩をがっしりと掴み、勢いよく迫る匪口。


『…ああああああああっ!もう桂木イイイイイ!一万年と二千年前から愛してるううう!!!!!』
『…ひゃ…いやっ…ひぐ、ちさん…ちょっと!』
『お前と合体したいいいいい!!!!』
『…やっ…ちょっと!落ち着いてっ…ここ映画館!映画かっ…んっ…むぐっ…』
場所柄、抵抗する弥子の唇はあっけなく塞がれ、舌が絡め取られる。
暗がりとはいえ、こんな内容の大声が上げられた後では、多少なりとも注目されてしまっている。
『…んっ…ふ…』
恥ずかしさの余り、弥子はどんどん、と匪口の胸を叩き続け、漸く唇が離された。
『…ぷ、はあ…もう、ひぐちさんっ!!!こんな所で何すっ…?いやああっ…目があの時の目にっ!!』
いつぞやの、電子ドラッグに侵された時の様な目で、弥子の腰に手を回す匪口。
思わず、ぞくぞくと仰け反る弥子。
『…やっあああ…』

―――…
『…あの…アンタら…』
『いーかげんにしてくれない?』

『『…………』』
後ろの席の男女の声で、匪口と弥子はやっと目が覚めた。同時に、自分たちの破廉恥っぷりに気づき、
黙り込んだ。周りを見渡せば、他の観客からは大顰蹙だ。そりゃそうだ。なんとも節操のない
馬鹿ップルである。顔を真っ赤にした二人は、静まり返った館内を抜け出し、映画館を後にした。

その後、すっかり火が点いてしまった二人は、匪口のアパートに帰ったとさ。

103名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:03:00 ID:xMXv4wV/
うおおおぅぅぅ!!
>>71だけどマジでこのネタ使ってくれるとは
目から熱い汁が出てきたぜ!!
神よGJ!!!

何気にアクエリオンネタに爆笑したww
104名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:12:18 ID:9YWekX6T
>>101
GJ!ワロタw

「あなたと、合体したい……キモチいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」
ってヤツなw
105名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 23:54:28 ID:nmc6gE38
ふあぁぁッ…!ヒグヤコGJっ!!
今日パチンコ屋通りすがって「あ。アクエリオンだー」って思ったからなんかデジャブみたいじゃないか!
神ありがとう神ハァハァ
106名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 06:45:06 ID:DN7VSPKv
ひっぐひぐにされちまった!
107名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 00:20:48 ID:83lrTCf0
      /// /:::::::::} r.rー.、\ヽ  
    /// // /::;/llハ:::|:ヾ:::::l ヾ|  
   / // / /  /  /:/ ヾ :リ i i \ 
    ̄/// //:::::/、  /:/   | :l | i  }
    //// /:::::/__ ヽ //   _ l:::::| | | /  
   l// //:::::/T;;;;ラヾ// /二__|:::::| l //    
    | l//:::/ `=- /  /エ;;;,)_,|::::|ヽ /    ホラ!
     l/ /:::/       /   ̄ |:::::|l /     大丈夫だって!
    ▽ |:::ハ      /    }:::// |     私が手伝ってあげるから
      ,):ハ|ヽ `- __,  /////l |     ね?がんばろ!
     ▽リリ| \ 二" /リ:/|▽ ▽    
     /{ 〈|   ヽ- "/:| ヽ▽      
108名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 01:04:52 ID:Gu2CYRmd
まとめ管理人さんいつも乙です
109名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 02:13:01 ID:HN5jPtkX
ひぐやこgj!!
無意識にヤコ脚撫で回す所を原作絵で想像して噴いたww
ひぐやこかわいくて大好きなんだぜ!
110 ◆ChdC8VZqyE :2007/12/04(火) 08:23:36 ID:MeDMYhfo
神の皆さん乙です。
読み専ROMの皆さん風邪にはご注意を。

>>108
いきなりどうもありがとう。
最近は手伝い人に任せっきりで恐縮です。
111名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 13:47:31 ID:+NjbcnYs
14巻の萌えどころ

日によって恋人。

エェェェーロ・ゴシカァァァァァァアアン!!!!
112名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 18:34:24 ID:LHw17crV
「母親」が無かったのが意外だぜ
113名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 23:13:51 ID:ApVeTFDn
マイクよりもヤコいじめを優先するとこに萌えた。
114名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00:22:54 ID:IvE1XPdO
確かにそこも萌えたwwwネウロwww
ついでに『よくも我が輩のマイクを奪ったな。犯してやる…絶対犯してやる』
と、脳内で台詞を置き換えた。そんなにマイクが好きなら我が輩のをくれてやろう、だな。

まさか、このスレ住人が散々妄想していた事が公式設定になろうとは…松井め。
アイさん、毎日プレイが変わりそうで大変ですぜ。
萌えるぜサイアイ。燃えるぜアイサイ。
俺はちょっくら、妄想の谷に行って来る。何か話が思いついたらいいな。


115名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 06:28:30 ID:XDr/IJgF
>>114
結局は松井の掌で踊らされていたというわけだな!
ちくしょう!いくらでも踊ってやんよ!踊りながらエロエロゴシカァーーーン!!!
116名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 09:43:07 ID:lk5xpepa
カレンダーの12月のサイアイは
どうみてもデート中です、本当に(ryだったけど
あれは恋人だったんだなあ。
母親っていうか親子(どちらが親でもよし)っていう関係もあっただろうね。

>>114
全裸にマフラーで待ってる。
エーロ・ゴシカァァン!!
117名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 15:13:27 ID:g08tCVp4
ねうやこしっくすもどきですが・・・
弥子が可哀想なので苦手な人は注意。
不快な人もいるかと思うのでうpロダに投下しました。
Dキーはneuro

ttp://uproda.2ch-library.com/src/lib000856.txt.shtml
118名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 17:37:41 ID:NVsfcq20
>>117
ごめん…自分はすごくツボだった…!貴方を神と崇めたい。GJ。泣けた…!
119名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 18:32:44 ID:pLmsnW0v
自分もツボだった!6ならではの展開で燃え萌えたよ、ゴッドジョブ!!
120名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 23:43:22 ID:B1mOdrwy
GJ!
弥子が最後、健気というか男前というか…。

とにかく良かた。
121名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 03:00:25 ID:MSuLKuat
ツボった!
ネウロの心情が特に好きだ。認めよう〜のくだりは
あの展開の中でくると鬼畜で(・∀・)イイ!!w
あと、ラストの一文が、ぐっと来たよ……。

悲惨っちゃ悲惨だけど、俺は救いがあるように思えたな。
2人とも無くしたものはあるけど、得たものもあるなーって。
122名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 09:30:10 ID:wjYicT6z
>>117
Not found・・・orz
123名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 12:26:51 ID:1J5Tuq1Q
>>122
携帯で見てるのか?
だったら、こっちからなら見れると思う。

ttp://mobazilla.ax-m.jp/?http://uproda.2ch-library.com/src/lib000856.txt.shtml
124名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 00:27:43 ID:8rz9wpAe
そろそろ濃いぃ〜EROを読みたいです・・・安西先生
125名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 01:13:18 ID:1qLWOR9B
>>123
携帯だけどそっから行っても見れなかったよ…。
126名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 01:28:58 ID:tmIYNiz5
>>125
機種によって見れないのかもしれないな。
まだ、消されてないみたいだからのんびりまとめサイトに載るのを待つのも一興じゃね?
保存した人もいるだろうし。
127名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 02:38:43 ID:XeyVyCyS
すっかりコートがなくては外出出来ない季節になりました。
一巻の笹塚のコート姿を見て笹弥子コートプレイとかいう電波を受信しました。
エェェッーロ・ゴシカァァン!!!
128名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 11:02:31 ID:NZqRSIL5
コートの下はネクタイと靴下のみ着用と申されるか!
129名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 11:09:30 ID:4KJl1s/R
そして逮捕されて現役警察官の不祥事ktkr
130 ◆ChdC8VZqyE :2007/12/07(金) 12:24:24 ID:a1rkNwwa
117は近々まとめに載りますよー
スレ住民皆首を長くしておまちください。
131122:2007/12/07(金) 14:30:49 ID:09SR4VBk
>>123
わざわざありがd。でも自分の携帯(au)だと
どの変換サイト使ってみても駄目だったよ…。パスは通るんだがorz

>>まとめ人様
いつも乙です。のんびり待ってます。
132名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 22:08:42 ID:vmRSMjLJ
>>128
普通に変質者だwww
133名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 22:22:14 ID:GAm/Po2c
>>130
迅速かつ丁寧なお仕事お疲れ様です。
ただただ脱帽です。
ご自身のペースでのんびりどうぞ。
改めて思ったが>>117のシックスが弥子を拷問シーンが無いので色々と妄想しかけた自分は血族。
もし6が弥子を巨乳に魔改造してたら・・・
じぶんは6が泣くまで殴る。

>>128
その、まあなんだ・・・笹塚もたまには羽目をはずさんとな・・・
弥子の前限定だと直義!
134名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 22:26:42 ID:AyX59dMR
コートプレイと聞いて、笹塚よりもまず弥子が思い浮かんだ自分はきっと正常
実は下が全裸で靴下だけとか、きっと正zy…
135名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 22:41:14 ID:BV1xvFqe
自分もヤコだと思った。
正常のはず
136名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 23:25:57 ID:XeyVyCyS
笹弥子コートプレイwで何かキタ。

「今度弥子ちゃんノーパンでデート行こうよ」
「…えっ?は、恥ずかしいですっ」
「コート着てるからスカートめくれることもないでしょ」
「でも…あの…」
「ダメ?」
「うぅ〜…」

結局笹塚の だめか? 顔に押されてノーパンしちゃう弥子たんが浮かびました。
暗がりでさわさわする現役刑事…
137名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 00:18:36 ID:BqSPLV1C
なんかギャグ漫画日和のうさみちゃんシリーズ思い出して仕方ないw
138名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 00:20:48 ID:c5I5v3xv
うさみ=笹塚
クマ吉=石垣
ニャン美=等々力

ならいけそうだな
139名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 01:23:39 ID:kuCYJj16
>>136
ノーパン程度で済ます笹塚は優しいなと思ってしまった
ちょっと外でロケッツしてくる
140名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 10:53:06 ID:zTdUw3v1
ネウロだったらコートの下、全裸にさせるよな。
141名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 13:33:10 ID:FKNcKtak
全裸+ローター的な魔界能力標準装備w
それにしても笹塚ロケッツは名作だったな
142名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 13:55:06 ID:iUk7UPyz
なんというエロコート
143名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 14:10:28 ID:WU/yNCoW
だ、誰か笹ヤココートプレイを書いてくれ。

女子高生のダッフルコートは至高にして究極!
144名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 19:13:58 ID:p0OB3hCx
>>141
寧ろ全裸+コートで、自分のコートに仕舞う方向でお願いしたいw
ハタから見るとバカっぷるにしか見えなくて恥ずかしいし、
下手に動くと見えそうで尚恥ずかしいという
145名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 21:29:57 ID:XTNyMgSf
おまいら変態コートに食いつき良すぎw
146名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 22:55:08 ID:YbY6IaP4
笹塚だったら、「寒いだろ」という優しい言葉でコートにin。
肩をひきよせるくらい、色々しても服の上からだろう。
魔人なら全裸で縛ってると思う。なんだこの差は。
147名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 23:01:52 ID:kuCYJj16
魔界の紳士と人間界の紳士の差
148名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 23:20:10 ID:9TzZeEpe
これは良い差。
両方素で紳士な分始末に困る。

コートプレイなるものをこのスレで初めて知った。
こりゃ最強に萌える
149名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 00:32:38 ID:CxGYezHN
最近の流れをみて勢いで書いた コートネタで???×弥子



弥子は枯葉を舞い散らせる北風に、思わずコートの合わせ目をぎゅっと握った。
はたからみれば寒さに身をすくめたように見えただろう。
実際、寒さ故のせいもあったが、実はそれだけのためではなかった。
座ったベンチから湧き上がってくる冷気が、直接濡れた個所をなで上げ、よりいっそう鳥肌をたてさせる。

本当になんでこんなところでこんなことをしているのだろうと、弥子は思う。
拒否することも出来たはずだ。
そう、確かに始めは嫌がったのだが…。
しかし、その事を聞いた瞬間すでにこうなることの覚悟ができていたのも事実だ。
結局、あの眼で見つめられ、その口から言葉が出たが最後、自分にそれを拒みきることはできないのだ。
これも惚れた弱みとでもいうのだろうか?

見えることはないと分かっていても、どうしてもコートの裾が気になってしまい、何度も手を伸ばす。
クリスマスプレゼントにと贈られた白のダッフルはとても軽くて暖かかったのだが、
それだけで寒さをしのぐには荷が勝ち過ぎた。
そういった季節毎の行事には興味がなさそうに見えていただけに、渡されたときにはとても嬉しかったのだが、
まさかこんなことに使われるとは…。弥子はため息をこぼす。
はじめからそのつもりで買ったのだろうか?それとも、着ているのを見て思いついたのだろうか?
近づいてくる足音が聞こえ、弥子は身を硬くする。
うつむいた視線の先に見慣れた靴先が映り、頭上から声がかけられる。
その声に、弥子は精一杯不機嫌な表情で顔を上げる。
その眼は請うような眼差しを向けているとも知らずに。
150名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 01:16:18 ID:C4w0OtBL
コートプレイktkr

>>136とは内容が若干違うけど書いてみた。

【笹塚日記】
昼過ぎ、約束通りの時間に俺の家に弥子ちゃんが家に来た。
コートの下はミニスカにニーソックスという恰好に内心「計画通り」とほくそ笑む
「笹塚さんチョイスの映画デートなんて楽しみ〜☆笹塚さん今日の映画は何ですか?」
とはしゃぐ弥子ちゃんを無言でソファーに押し倒して
弥子ちゃんの首筋から太股からキスしまくった揚げ句パンツだけ剥いで愛撫終了、
顔を真っ赤にしてパニくる弥子ちゃんをよそに
「映画の時間に遅れるからもう出ようか」と言ってノーパンのまま強引に外に連れ出す。
もじもじしながら抗議して部屋に戻ろうときかない弥子ちゃんに
「コート着てるからスカートめくれないだろ」と言って右から左へ受け流す。
羞恥心からか、いつもより遅い弥子ちゃんの女の子速度に合わせる事無く映画館に急ぐ。
小走りで追い付こうとする弥子ちゃんの気配を背中に感じて口角が上がりそうになった。
映画上映中、弥子ちゃんがこっちをしきりにチラチラ見てくるがあえて無視。
この映画、女子高生にはちょっと刺激強いかな…。


上映終了、俺のコートの裾を引っ張って「もう帰りましょう」と言う弥子ちゃんに
唐突に「まだ時間あるし遊園地でも行こうか」と提案する。
当然上がる抗議の声、でも語気は弱め。
「前からずっと一緒に行きたいって言ってたじゃん、俺今日しか丸一日自由になる時間無いし…嫌?」
ここで弥子ちゃんが涙目になる、
やり過ぎかなと思ったので絶叫マシーン系に乗せないからと約束して渋々承諾。
腰に手を回す度にびくんと反応する弥子ちゃんがいちいち可愛い。
遊園地到着、絶叫マシーンに乗せない代わりにメリーゴーランドに乗せるが自分は乗らない。
白馬に跨がったまま真っ赤になってこっちを見てくる弥子ちゃんを眺めたまま煙草をくわえ火を付けた。
エロくて萌える。


メリーゴーランド終了、今度こそ本当に帰られそうなのでここでご飯にする。


財布が本当に薄くなった。

再び俺の部屋に二人して戻る。
渡す筈のの捜査書類を人質にしておいたのもこの為だ。
弥子ちゃんの携帯にワンコール、バッグをごそごそ探す弥子ちゃんの背後にそっと回って拘束、
ソコに指を這わすと既にびしょびしょになっていた。
「せっかく今日お洒落して来たのに…笹塚さんの馬鹿、意地悪、きら…」

涙目の弥子ちゃんの口を塞ぐ。
彼女のスカートもびしょ濡れになっていた。
ちゃんと全部見るから心配しなくていいよ。
舌を絡ませながら弥子ちゃんの背中で携帯の時間を見るとまだ6時を過ぎた辺りだった。
いちいち毎週「ガン●ム00」の感想を伝えに電話を掛けてきそうな奴の番号だけ着信拒否にしながら
既に蕩け始めている弥子ちゃんの顔を見て再び行為に没頭していった。

151名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:24:02 ID:6LuDOKy8
今日、十四巻読んだんだが
アイのサイとの関係にあった主人とは夫婦的な意味か、ご主人様と召使的な意味かで迷って居るのですがどちらですか?


あ、また涙が…
152名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 15:37:56 ID:ecngQQre
主人(マスター)であり主人(ハズバンド)。
自分は両方兼ねていたと思う。
153名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:11:34 ID:tW5I5qGT
「母親」がないけど、母親って子供にとっては全ての人間関係の源のような存在だから、
「全てを兼ねた存在=母親」のようなものだったのかなと思う。
154名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 16:30:14 ID:0u1KxE36
>>153
あー成程
なんかストンと来た
155名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 18:14:28 ID:H8zifop1
母親がないのは母親という存在を知らないからと解釈してた
母親というと一般的に連想されるものといえば
愛情とか温かさとか全てを包み込んでくれるとか
とにかく優しいイメージだよね
156名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 19:09:49 ID:u0gu/AQ/
自分もそう思った
サイがどんなに色んな人物に変身出来てアイが近くにいても
やっぱり肉親にはなれないのかなあと
切ないけどね
157名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 21:49:52 ID:OBz5x1iH
・・・普通に「子守り」が母親を指しているだと思っていたが・・・
158名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:08:01 ID:C4w0OtBL
>>157
そこは「ベビーシッター」とか「保母さん」とかの意味だと解釈してた。
もちろん始末に終えない部類の子供の。
159名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:46:06 ID:Jh3Jf0c4
とにかくあらゆる人間関係を総括した意味で
サイにとってアイさんは大事な人だったんだなと思って萌えてた

「親子」がないのは……
普通に年相応なんじゃね? アイさんまだ25だし
サイは幼児になるのはきつそうだ(現に3巻で140センチで息詰まると言ってる)
160名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 23:52:08 ID:1cPxtvOW
赤ちゃんプレイ…

すいませんなんでもありません
161名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 02:40:51 ID:v2GcXFhM
妄想の谷から帰ってきたから
お馬鹿なサイアイ投下するぜ。
162なれそめ1:2007/12/10(月) 02:43:13 ID:v2GcXFhM
今日は一番気に入ってるアジトにアイを待たせてある。珍しく、一人も箱にしてない上、相変わらず自分の
正体の手がかりも見つからなかったけど、俺は頗る上機嫌だった。ズルズルと大きめの服の裾を引きずり、
マンションのインターホンを鳴らす。なんてことない普通のマンションの一室が妙に落ち着くんだよね。

『お帰りなさいませ。サイ』
『…ただいまぁ…アイ…はー疲れた…』
ドアを開けたアイは夕食の仕込み中だったのか、エプロン姿だ。いつもの、死体処理さえ無表情で
行うような、鉄仮面みたいな顔が、所帯じみていると笑ってしまう。同時にちょっと嬉しくなる。
『お疲れ様です。…全く血で汚れていませんね…確か、今日は…航空機の操縦士でしたね』
俺の肩からずり落ちるジャケットの腕章を眺めながらアイは言った。
がっしりとした骨格の男から、いつもの便宜上の姿に戻ったから、制服はだぶだぶだ。

『…そー…しかも機長だから、俺が主に操縦するの…気流の荒いとこ通ったからさー…くたくただよ…』
ソファに座ったアイの膝に頭を乗せて寝そべる。柔らかくて気持ちいい。正体は見つからなかったけど、
今日はもういいや。
『…何か召し上がりますか?…それとも…お疲れの様なので、入浴なさいますか?』
細い指が髪を撫でてくる。何だかウトウトしてきてしまう。
『…ん…あとでいいや…どっちも。…もーちょっと…このまま……ってそうじゃなくて!』
――そうだっ忘れてた!今日はお楽しみがあったんだった。
『…はい、アイ…これ…』
俺は満面の笑みを浮かべて、航空会社で拝借してきた紙袋をアイに手渡した。
『…?…』
『お土産だってば♪』
何となく中身の察しがついていたのか、中身を見たアイは、はあーっと溜息を吐いた。
うわあ…何そのリアクション。完全に呆れちゃってる。でも、それくらいで俺は凹まないよ。

『さー早く着替えてきてよ♪』
『………………………かしこまりました』
――返事遅っ!                                
163なれそめ2:2007/12/10(月) 02:46:53 ID:v2GcXFhM
『…着替えましたよ…サイ』
『おっ?!思ったとおり。やっぱ似合うじゃん〜』
ちょっと迷惑そうなアイが、着て出てきたのは、俺がちゃっかり盗って来た、客室乗務員の制服だ。
背もそこそこあるし、細身でスラリとした身体には予想以上に似合ってる。これはなかなか。
『やっぱスッチーはいいね〜』
『…サイ。中年男性の様な発言はやめてください』
『だって…マジで似合ってるよ〜…本物の奴らより全然。…有名スポーツ選手の所に、こっそり自分の
携帯番号忍ばせてる女共より、全然いいって』
ニヤリと笑った俺は、ゴキゴキ音を立てながら、だぶだぶになった制服のサイズに合うように、
身体を少し変化させる。丁度、今の姿が青年になったような感じだ。いつもは見上げるアイの顔を
見下ろせる。体格の良くなった男の姿で、ソファの上に座らせたアイを押さえ込む。なんかこう、
セクハラ全開な感じがいいね。たまらない。

『…全く、アブノーマルな趣味をお持ちで。…この前は看護士でしたね…』
俺に両手首を押さえつけられながら、ぽつりとアイが呟いた。
『…あー…ナースもやったっけ?やっぱ あんた、きちきちしてるからさ〜カチっとした制服系はハマるね』
『………』
呆れて何も言えないのか、悲しいくらいに無反応なアイをよそに、まずはジャケットの前ボタンを外す。
そういえば、忘れているのもちらほらある制服プレイだけど…
『…そうそう!何気にセーラー服はよかったね〜あの年齢的に無理してる感がなんとも、プロっぽくて…』
――ドカッ
『…う、ぐ』
――鳩尾…鳩尾入った。見事な膝蹴り。…ああ、ごめん。落ち着いて。ナイフしまってアイちゃん。                    

首もとのスカーフに手を掛けると、しゅるりと解いた。曝け出された喉元は、見なれた物だけど
いつもと違った感じで妙にそそる。やっぱ、この格好のせいかな。                                      

164なれそめ3:2007/12/10(月) 02:48:05 ID:v2GcXFhM
『…は…ぁ』
鎖骨の窪みにちゅっ、と吸い付きながら、シャツのボタンを外していく。アイの口からは吐息が漏れる。
徐々に露になる肌は、いつもより色っぽく見えた。ジャケットも着せたまま、スカートもはかせたまま、
シャツの前だけ肌蹴てフロントホックのブラを外す。勢いよく、意外と大きい胸がこぼれる。
スカーフも首元に残したまま。全部残したままの絶妙な露出。想像以上にエロくて、俺のテンションも
上がってきた。これぞ、着衣プレイの醍醐味だね。
『…んっ…あっ』
まだ柔らかい胸の先端に、刺激を与えるように貪る。やっぱり、アイもここは弱いみたいで、
はっきりとした声が漏れる。もう片方の胸はやわやわと揉みながら、快感を煽る。
ふと、自分の制服の腕章や、アイのジャケットに目をやる。…あれ…なんか懐かしいな。何だっけ?
…ああ、そうだ。



『…そーいえば初めて会ったのも飛行機じゃなかったっけ?』
『…ん、あ…そうですけど…よく覚えてらっしゃいましたね…』
少し息を乱したアイが、驚いたように見上げてくる。忘れっぽい俺の事だから、
よっぽど意外だったんだろう。

『…あんたに関する事は、覚えてる事も多いよ。何とか脳に繋ぎ止めてるから』
深い色の瞳に、微かに喜びが浮かんでる。そんな気がして、愛撫を止めて調子に乗って
思い出話に花を咲かせる。

『――サイとアイ。漢字で最愛。逆から愛妻。同じ韻を持つ二人の犯罪者は、飛行機の中で出会った。
ひょんなことから その後、一緒に怪盗をすることになる――』
『………実写映画化までした…某人気少女漫画のあらすじ…みたいに言わないでください』
『…アイは俺に一目惚れしちゃったんだもんね?』
そう言った俺の下で、アイの身体がぴくっと反応した。あれ?なんか照れてる?冗談のつもりだったけど
図星だったのかな。
『…先に声をかけてきたのは…あなたですよ。…大体、一目どころか…人の隣で何回も姿を変えて…
嫌でも興味持ちます…』
――必死だ。可笑しいくらい、口数も増えてる。必死で否定してる。だけど、気づいてる?
ちょっとだけ顔赤いよ?もっと追い討ちをかけてみることにした。
『WあなたのそばのアイでいいW…あれもう…完全に逆プロポーズだよね』
照れてる。絶対照れてる。…伏し目がちに瞬き一回。アイがそうする時は、いつも俺が
からかった時だ。僅かに動揺が感じられるもん。愛撫も中断したから、乱れた呼吸も整ってきてるはずだ。
悔しそうに俺と目を合わせない。可愛いなあ。可愛い…ってちょっ…!!!
――ドサァッ
『…っ!!!!!?』

――次の瞬間、視界が反転して、俺がソファの上に組み敷かれていた。                                 
165なれそめ4:2007/12/10(月) 02:49:50 ID:v2GcXFhM
『…?…っあ、アイ?何?…今日は…ひょっとして上の気分なの?』
調子に乗って、怒らせちゃったか?背中にじんわりと汗が湧いてくる。アイは無表情で
俺の下腹に触れてきた。無表情のまま、ファスナー部分で手を止める。
『…今日は随分と、お喋りが過ぎるので…黙って頂こうと思いまして…』
『…ちょっ…やめっ…』
ちょっと待ってよ!今日は俺なりのシナリオがあったのに!!機長という立場をいいことに、
美人客室乗務員に迫る、ドスケベ人間って設定で…って…ああっ
『…やめ、ろってば…』
アイはファスナーを下ろして、すっかり張り詰めた俺のモノを取り出すと、微かに笑みながら
俺の前で、一撫でした。
『…う、あ』
身体がびくん、と震えた。くそ…勃起したのなんか…しょっちゅう、アイには見せてるのに。
すげー恥ずかしい…。
『…こんなに硬くして…まずは…こちらに大人しくなってもらいましょうか』
そう言うと、アイは俺のモノを握った手を激しく上下させ始めた。絶妙な緩急をつけて
器用にしごいてくる。
『…う、くっ…』
くそ…声が出ちゃうよ。本当なら、俺がこうするはずだったのに…。俺がこうやって、アイを攻め立てる
予定だったのに…何?この逆襲。…目の前がだんだん霞んでくる…悔しいけど、気持ちいい。

『…機長?しっかりしてください。このままでは、当機は墜落してしまいますよ?』
嬉しそうに手を動かしながら、俺の顔を覗き込んでくる。アイは時々、Sだ。
完全に俺のコックピットが占領されてる…!

『…は、あっ…ア、イが握って、るから…じゃん』
…気持ちいい。頭の中が、どんどん白で埋め尽くされていく。血が巡って、全神経が下半身に
集中してるのがわかる。先走りがぬらぬら光ってるのを、アイが眺めてる。観察するのは好きだけど、
こうして見られているのは、嫌だ。恥ずかしい。
『…くっ…は、あ…ア、イ…も、う…』
そろそろ限界だ。背筋がぞくっとなって大きな波みたいのが押し寄せてくる。
どくどく脈打つのが、アイの掌にも伝わってるだろう。
『…そろそろ達しそうですね…』
俺は呼吸を乱して、強請るようにアイを見つめながら、懇願した。
『…アイ…口、でもいいから…アイの中に…出したい…』
『…もちろん、後でそうして頂くつもりです。ひとまず、一度抜きましょうか。その後、
すぐに復活して頂きます。これも、あなたの回復力を試す、いいテストですからね』
『…そ、ん…事務、的なっ…くっ…ああ』
――一瞬、完全に頭が真っ白になった後、ぴゅるぴゅると精を吐いた。自分の下腹に伝って、
濡れるのが気持ち悪い。くそ…何か、凄い敗北感。見事に墜落しちゃったよ。

はあっ、と溜息を吐くと、アイがタイトスカートをまくし上げて、俺に跨ってきた。
『…さあサイ。早く回復してください。あなただけ達してしまって…私はまだ、満足してませんよ』
『…ちょっと!まっ…いくら俺でも、そんなすぐは無理だってば!』
一度、萎えたおれのモノを再び、アイはしごき始めた。
『早く。早く。』
『…ん、ああああ』
嗚呼。さすが、飛行機落としのイミナ。                      
166名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 02:55:25 ID:v2GcXFhM
…こうしてヒートアップした、サイの股間のコックピットは
アイさんに占領されたのだった。以上、投下終わりです。

アイさんと出会ったばかりのサイは青年っぽくてツボだった。

後日談
アイ『早漏ゥ!早漏ゥッ!』
サイ『…やめて…WRYYYYYYYYって言いそうな顔でそんな事言わないでよ』
そんな事があるかもしれない。
167名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 10:34:45 ID:OYg/9eE7
162>GJ!!
素敵なサイアイ作品を久々に読みました。

ところで今週のネウロのキレ顔よかった。
あんな顔でヤコにいろいろするといい。
ネウロから逃げようとしたヤコに切れて、暴力的に犯すとか。
168名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 14:13:54 ID:D8BbcNwn
162GJ!

今週は6とお姉様のツーショットに禿悶えた
あのハイヒールとスリットでDRに首輪つけるってそれどんなAV
169名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 14:18:53 ID:R4avWmLO
GGGJJJ!サイアイいいなーやっぱ。

>>168
あのエロスは迫力あったなw
170名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 14:57:34 ID:ltk4lZgC
>>162
GJ! サイアイに飢えてたんだ
しかも機長サイ×添乗員アイなんて
ワタシハ……マン ゾク ダ

DIO様顔のアイが頭から離れないのだれかなんとかしてくれwww
お姉様×DRに萌えたのが自分だけじゃなくてよかった
171名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 15:24:39 ID:q7hXudZz
イヤッホホホホォォ 妄想の谷から勇者が帰還してきたぞぉぉー
172名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 20:58:09 ID:7RgezVMf
本誌のドM魔人萌えに目覚めた!!!!!
…ので誰か>>56みたいなアレを…アレを…!!
173名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 16:16:31 ID:TK71tsj+
昼寝してたらお姉さまと6に犯されるヤコが夢に出てきたんだがどうすればいい?
174名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 17:04:36 ID:EL5WAnE+
文章にしてここに投下するともれなく
175名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 17:24:27 ID:5Olhmtkm
このスレの住人皆が
176名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 17:42:47 ID:+a/kaCQL
全裸で
177名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 17:51:38 ID:T9gf9+1h
アロエロ
178名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:07:03 ID:4LHan2aU
エログロ
179名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:17:30 ID:fA5QC4xT
エッサイム
180名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:25:21 ID:oHL1xNAQ
皆リョナ耐性があるんだな。
今回のスレででた>>39 >>46 >>56 >>117 >>167 >>173のシェチェが結構きつかった自分はまだまだアマチュアか。
でもやっぱ様々な作品(ほのぼのもリョナも含む)を読んでみたいことには変わりないので神々達の作品投下に期待。


まあ、どんな作品も全て読んで楽しみたいってのが本音。

エーロゴシカァン!!
181名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 04:37:11 ID:2vJ/7pzM
全裸がいい加減寒いんだが…
いつまでも待ってます!
エーロ・ゴシカァン!! グーロ・クシカツ!!リョーナ・ガパァ!!
182名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 06:16:52 ID:n2D41zZP
書きなはれ
ほのぼのも鬼畜もどんどん書きなはれ
183名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 14:51:43 ID:IvcA6NXf
最近人気のお姉さまが気になって仕方がない。件のシーンはいつ頃単行本になるのやら…。
エロがない上にかなり流行に乗り遅れた小ネタだが、エロ投下を待つまでのカイロ代わりにでもしてくれ。
暫く前の映画ネタのあたりを読んで思いついたヒグヤコ&ユキヤコ。


弥子を映画館デートに誘うことに成功したヒグチ。
選んだジャンルはホラー系。果たして彼の
「怖がる桂木の手を握って、なんかいいフンイキにしてやるぜ☆」計画
は成功するのか!?

上映30分後
「パクパクパクパク…」(チュロス)
1時間後
「はぐはぐはぐはぐ…」(ポップコーン)
2時間後
「パリパリパリパリ…」(ポテトチップ)

「(手を捕まえるスキがねぇ! つか、そもそも怖がってすらいねぇ!!)」
終了後
「…桂木さ、今回の映画はどうだった?怖がってなかったみたいだけど…」
「う〜ん、噂ほど怖くなかったですよね。どっちかっていうと、この前の犯人の方が…」
「(ライバルは現実かよ!!  よ〜し…。じゃあ、次は恋愛物で…!!)」

そして永遠に続く絶望キネマ

---------------------------------------

〜初めてのコンドーム購入〜

「すみませんユキさん、こんなことに付き合ってもらって」
「べつにいいけどな…。つか、いままでアナルセックスも中出しって・・・、あんたも下痢したり大変だったろ」
「え!?後ろで中に出されたらお腹壊すんですか?!!」
「…」
「あ…、なんか、すんごい呆れてますね…」
「…ま、とにかく、あいつ勃起時のサイズはどんくらい?」
「え〜っと……、普通なら大体これぐらい…」
「『普通』ってなんだよ…」
「ちょくちょく中でもっと大きくなったり、本性とかだされるとなんか尖ったものが…」
「…(なんだよ本性って)。まあ、それぐらいならこの辺だろうな」
「なら、このストロベリー味っていうのでもいいですか?」
「なんでもいいけど…、とりあえずゴムを持って涎をたらすな」

ドサドサドサッッ!!

「?」
「あ、ヒグチさん、買い物ですか?荷物が落ち…」
「…ぅっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
「ちょっ、ヒグチさん!?荷物、荷物!!」
「…(何か勘違いされたな)」
184名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 18:06:50 ID:B3bsmzgu
>>179
gj!!ほのぼのカワユス…ユキとヤコの組み合わせは新鮮で好きだ…!!
チクビも若々しくて青々しくて可愛いな…コンドマニアあたりか?
185名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 19:55:15 ID:y0Cyg0Yk
エッサイムの呪文でそこまで妄想を広げられるとは…
さすがエロパロ住人だな…!
186名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 21:03:28 ID:ctHwF5Ag
チ ク ビ www
187名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 21:10:23 ID:S4PvtFuk
チクビ
 ↓
ヒグチ

なるほど…
188名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 21:30:35 ID:DRBT+Mxr
鬼才あらわるwwww
189名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 21:34:50 ID:bLn81P0P
>>183
GJ!
ユキヤコのほのぼのはなんか新鮮だ
ヒグチは・・・頑張れよw

>>187
素で分からなかったw
190名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 22:25:44 ID:BURoi4BD
鬼畜でぐちょぐちょしたものが読みたい
自分は間違いなく餓えてる
191名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 22:45:11 ID:dOdwsKpt
>>190
あれ?俺がいる
192名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 22:54:41 ID:GIQppEgL
俺も鬼畜が読みたい
イミナ陵辱とか……(アイじゃないとこがミソ)
193名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 00:05:03 ID:+aZQAgmq
鬼畜じゃなくてもいい
とにかくぐちょぐちょしたものが読みたい
最近比較的軽いものばかりなんで
194名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 00:23:36 ID:HGGlR9Hk
>>183
ほっかいろGJ!!!俺には電気ヒーターだったぜ!
ヒグチかわいいなwwww

>>190〜193
誰か書けばいいじゃまーい!
待っている
195名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 00:34:11 ID:C/RilpMs
警察班に囲まれて色々とやられちゃってる弥子とかな。
…ただの乱交になるか?
弥子が色んな味を比べながらやられる系だな。
196名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 00:59:02 ID:UhjA30Jr
>>195
読みたい!
かなりハードな警視庁乱交ものは今までなかったもんな。笹塚・筑紫・笛吹・匪口でエェーロ・ゴシカァン!!
197名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 02:19:54 ID:SIEvksbX
ちょ…wwww みんな飢えすぎw
そんな俺も飢えすぎ。
198名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 06:49:02 ID:UDrwZbvv
合意や軽いのもいいけど、もう少し濃いのもいいな。
せっかくネウロだって外道で人間でないんだから、情をからめず純粋に弥子の
色々な耐久力の限界に挑戦する(物理的な意味のみでなく)外道らしい虐待も
見てみたいな。そこから這い上がって来い的な。
199名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 13:25:45 ID:KQ70x2mn
その火を飛び越えて来い!
200名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 13:37:32 ID:UmJknO7L
俺の屍を越えて行け
201名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 16:13:36 ID:F0qvpRIl
>>196
石垣・・・・・
202名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 16:45:33 ID:Qz/zIgbe
石垣には等々力さんをあげるからそれでがまんしなさい
203名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 16:52:44 ID:IQQV9gQ0
確かに乱交に石垣がいたら邪魔臭そう
204名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 16:57:04 ID:yTv8Bj2w
新刊よんだ…



研究所のサイのケツにエロスを感じたのは俺だけではないはず
205名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 18:14:37 ID:JEPUDBxW
>>183
ひぐち‥www
面白かったです
206名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 18:18:17 ID:w9kiXctD
匪口って、なんでこう・・報われないんだろうなww甘酸っぱすぎる。
207名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 18:24:44 ID:J+dxIjTH
ヒグチも報われないが、吾代はもっと報われないwwwww
最近吾弥子減ったな〜淋しい
208名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 20:17:49 ID:byUc5O0w
>>206>>207
確かにこの2人は報われないのが多い気がするなw
イビルジャイアンでも真っ先に犠牲になるし

可哀想なヒグチも可愛いが
あんまり空回りすると気の毒になってくるのでラブラブ甘々のが読みたくなってきたりする
>>101-102のその後とか

>>198
確かに原作のネウロならむしろそういうのが1番想像つきそうかも
209名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 23:09:25 ID:UOzoNN5o
今更……なんだけど >>56 の方に聞きたいんだ。
いや、今まで他スレで書いててここでは読み専ROMだったんだけど……
書いていい?
210名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 23:11:01 ID:B8arU+05
神ktkr
211名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 23:21:44 ID:lmhCFao5
>209
禿げしく期待しています(;´д`)
21256:2007/12/14(金) 00:13:45 ID:2F9UDwYy
>>209
全身全霊でお受けする
213名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 04:17:39 ID:B6AqIaZI
>>209
全裸で待ってます
214名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 05:30:01 ID:T/FYvR7P
>>209
着膨れして待ってます
215名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 09:00:14 ID:ITwTzRtJ
>>209が落とす前に、まったく真逆のネウヤコ投下しておきます
辛さを引き立たせるための甘さぐらいになればいい

本誌の影響を受けて、ネウヤコだけどネウロが受身が書きたくなった
というより、単に弥子がリードのエロだけど、苦手な人は逃げて自己判断で
逃避要

今週末の展開からして、来週になったらかなり場違いな話になるっぽいな
216悪酔い遊び1:2007/12/14(金) 09:01:52 ID:ITwTzRtJ
真っ暗な事務所の扉が、いつもと違い静か開く。珍しいこともあるものだと、
ネウロは思いながら、見ることもなく彼女に声をかけた。

「なんだ、いつもは呼ばれても中々来ない奴隷が。」

「うん・・・ちょっとね。」

パタリと音をたてて、扉が静かに閉まる。珍しく言いよどむような弥子の口調が、
妙に気にかかった。もしかすると、ネウロはそのとき、すでに何かを感じ取って
いたのかもしれない。
小さな足音が、ネウロの元まで近づいていく。傍に立つと弥子は、手に
長い紐のようなものを持っていた。どうにも様子がおかしい。表情は影に隠れて、
薄っすらとしか見えなかったが、妙に静かだった。ネウロは、ついに気でも
触れて、我が輩を殺そうとでもするつもりか?とも考えた。

「あのね。」

近づいてくる顔に、街燈があたって一瞬表情が見えた。それは、普段の弥子からは
想像できないほど、妖艶な目。

いつもと違う夜が始まった。

「遊ぼう、ネウロ。」











味はわからなかったが、舌から微かに感じたのは、アルコールだった。唾液ごと
ネウロはそれを飲み込む。今日の奇妙な行動はそれでか、と真っ暗な視界の中で
漸く納得ができた。
明日は休みだから、帰りに友達と食事に行くと言って弥子は出て行った。
謎の気配がなければ、弥子は無用だ。好きにしろといえば、態々私服に着替えて
出て行ったのは、数時間前の話だった。

ネウロの視界を閉ざしているのは、弥子のコートのベルトだ。しかしネウロの行動を
妨げているのは、それだけでしかなかった。腕を縛られているわけでもなく、ダラリと
垂れ下がっているだけで、何の枷も無い。解くことは、造作も無い。いやこれでは、
視界を閉ざしているとさえ言えない。
それでも、ネウロに触れる冷たい弥子の手は、いつもより良く動き、ネウロも
それを咎めることもせず、黙ってされるがままになっている。

「ネウロ、気持ちいい?」

「さぁな。」
217悪酔い遊び2:2007/12/14(金) 09:02:56 ID:ITwTzRtJ
そっけないネウロの言葉にも、弥子は楽しげに笑った。
一人掛けのソファは狭いが、弥子は構うことなく、ネウロの膝の上に座っている。
だがその狭さも、今の二人には、心地良い窮屈さでしかない。
ネウロの首筋に唇を這わせて、右手は既にはだけている胸元を辿っていく。ゆっくりと
下りて行く手は、ネウロの下肢にソッと触れた。

「嘘つきだね。
 ほら・・・。」

揶揄するように弥子の手が、硬くなった雄を生地の上から、柔らかく握った。
視界の向こうで、クスクスと笑っているのが、ネウロにも解る。
妙な気分だった。幾らアルコールの力を借りたとはいえ、弥子がこんなに
積極的に動くものだろうかとネウロは考える。いつもネウロが強引に
仕掛けて、漸く諦めたように受け入れる。そして何より、ネウロ自身も、
そんな弥子のするままになり、それを楽しいとさえ感じている。
いつもならばありえないことを。

「嘘つきは、お仕置きしてあげる。」

片手でボタンを外し、中を探っていく。陰毛に隠れた熱いそれは、既に
ゆっくりと芯を持ち始めている。それを扱いていくと、冷たかった弥子の手へ
体温が移っていく。同時に弥子の舌がネウロの乳房を舐め上げる。気紛れに
吸い付いて、指で捏ねる。
そのやり方は、普段ネウロが弥子にしているのと似ていた。

「ネウロ、私にも同じようにして。」

ネウロの手を弥子が掴んで、ワンピースを潜っていく。下着をたくし上げると、
弥子の小さなしこりに触れた。

「弥子、コレはなんだ。
 やけに硬いぞ。」

「ぁっ・・・んやぁ。」

「ほぉ、どんどん硬くなっていくな。
 弥子、言え。
 我が輩が触っているコレは、何だ?」

「やだ、言えない。」

口答えを叱るようにネウロが強く引くと、弥子の身体がビクリと振動した。

「弥子、この硬いしこりは何だ。」

声を出そうとすれば、嬌声以外にあがりそうも無いほど、弥子は感じていた。
それでも、なんとか荒くなる息を制して、弥子が口を開いた。

「ち・・・ちぶさだよ。
 して、もっと・・きもちぃい!!」

「これがか?
 そんなはずは無いぞ。
 貴様は、いつも嫌だ、やめろというでは無いか。
 酔ったからと、嘘つくな。
 こうされるのは、嫌なのだろう。」

ネウロの口が意地悪気に笑うと、弥子が息を呑んだ。その目から、ぽろぽろと涙が
零れていく。普段の言葉を逆手にとって、形成は一気に逆転した。
218悪酔い遊び3:2007/12/14(金) 09:06:24 ID:ITwTzRtJ
「酔ってなぃ・・・・」

「嘘つきには、仕置きだ。」

「ひゃぁっつあん!!」

ネウロが指の腹でグリグリと弄ぶと、弥子が身も世もなく乱れた。ネウロの肩に
置かれた手が、スーツをぎゅっと強く握る。ネウロの温く気紛れな指を感じると、
強請る心は留められなかった。

「ネウロネウロ、きもちぃい!!」

「まだ言うか。
 酔っ払いが。」

「酔っ・・てないぃ。
 そんなぁに、はぁ・・呑んでないし。」

「まぁどちらでもいい。
 それよりもどうした。
 なにやら肌がベタベタとしている。
 興奮して、汗でもかいているのか。
 いやなことをされて、興奮するとは、とんだマゾヒストだ。」

「ヤダ、やめちゃ・・・もっと。
 ネウロ・・・。」

ネウロの止まってしまた手を求めて、弥子はネウロの太ももに、自身の股を
獣のように擦りつけた。もっともっとと貪欲に強請る今の弥子が完全は
貪欲な雌なのだと、ネウロは感じた。
弥子は、自分の手でワンピースと下着をたくし上げると、擦り寄りながらネウロに
覆いかぶさる。ネウロの唇に当たるのは、ネウロが先ほどまで苛めていたものだ。

「ねぇ舐めて。」

ネウロは、それには何も言うことなく、口に含んだ。小さく声を漏らして
弥子が喘ぐのを聞きながら、舌先で嬲っていく。できるならもう片方のもと思うが、
今そうするわけにはいかない。
主導権を持っているのは、弥子であり、ネウロは目の見えないということが前提だ。
それを崩しては、この激しい劣情は保たれないことを、解っている。触れるが、
触れず、触れさせない。ままならないということが、お互いの興奮を煽っている。

「ネウロ、もうココも・・・触って。」

弥子の手が、ネウロの手を誘って自身の下肢を上っていく。暖かいそこに触れると、
弥子が手に押し付ける。

「触ればいいのか。」

ゆるゆるとネウロの指が這う。言葉の意味を、今の弥子は理解できるかと伺う響きが
あった。それを汲み取って、弥子が口を開いた。
219悪酔い遊び4:2007/12/14(金) 09:08:30 ID:ITwTzRtJ
「・・・直接触って。」

「解った。
 弥子、もう片方の手も。」

弥子は何も言わず、ネウロの手を触れて欲しい場所に導く。すると、弥子が手を放した
次の瞬間、ストッキングが音を立てて引き裂かれた。一瞬批難めいた声があがる。

「仕方なかろう。
 今、我が輩は見えんのだからな。」

見えないと言いつつ弥子の顔のあるだろう場所に、顔を上げるネウロが憎くて
たまらなかった。同時にぞくりと這い上がっていく興奮がある。
下着を潜って、ネウロの手が直接中に触れると、もうそこは、酷い状態だった。

「濡れている。
 熱くて、ヌルヌルとしているが、ここは一体どこだ。」

わざとらしい口調で言われて、弥子は言葉が詰る。きっとネウロならば、言ってくると
解っていたけれど、それでも堪え切れなかった。触れて欲しい、もっと激しく
感じさせて欲しい。いや、聞いて欲しかったのかもしれない。コレは自分自身が
望んだ問いだ。言って枷を外して、もっともっと思うままにネウロを欲しい。

「弥子?
 どこだかわからなければ、我が輩はどう触ればいいのかわからんのだぞ。」

いつもネウロが力を持ってしていることが、今だけは、全て弥子が思うままになる。
やめさせることも、求めることも全て。それは心地よさと同時にに、強い責任も負うこと
だった。いつもネウロの所為にしてきていることは、弥子にも少なくない負い目があった。

「このしこりは、なんだ?」

試すように、ネウロの親指が触れて思考が止まる。
言わなくては、という気持ちさえも、心地よさに惑う。声が止まらない。もっと強くと
焦れて腰が勝手に動く。

「何を悶えている。
 こちらの穴は、どうだ?」

「そこは!!」

「ここは・・・どうした。
 言ってくれ弥子。」

ネウロの長い指が、ドロドロに解けきった場所に、微かに潜る。
友達の酔った言葉が、弥子の頭の中でぐるぐると回った。
220悪酔い遊び5:2007/12/14(金) 09:10:42 ID:ITwTzRtJ
”素直になるのって、難しいよ”

彼女はそう言って、お酒を煽った。素直に好きと言えず、言ってしまえば関心を
なくされるのではないかと迷ったが、結局は彼女が一番恐れていた結果を辿った。
クリスマス前の別れを慰める叶絵。その隣で、弥子はその恐れが自分に乗り移って
きたのを感じた。
唇を寄せて、弥子は囁いた。

「そこは・・・・だよ。」

ネウロの耳にだけ、かすかに聞こえた言葉。それを褒めるようにネウロの手が、俄かに
激しく動く。

「ぃあ、ィいい・・・ねっろ。
 いいよぉ。
 奥、もっと奥も!!」

零れた滴が、太ももを伝っていく感触さえ快感だと思う。がくがくと、膝といわず
弥子が全身が震えた。
探偵という隠れ蓑として、ネウロは弥子を必要としている。それはきっとこれからも
変らない。でも、心は、気持ちは幾らでも変る。良くも悪くも。離れるのは嫌だった。
それが弥子の素直な気持ちだった。離れるぐらいならば、縛ってしまおう。方法なら
知っている。ネウロがいつもするように、強く求めればいい。自分が、いつのまにか
心を奪われたように。快楽でネウロを支配して、服従させる。

「ネウロ、入れたい?」

ネウロから求めさせる。だが、それは見せ掛けだけ。求めているのは弥子であり、
結局はネウロが許容するか、ということ。そうして弥子は、いつもどんな思いで
ネウロを受け入れてきたかを伝えたかった。
求められることの喜びを。ネウロに強要されているだけではなく。自分の意思で、
ネウロといることを。


「あぁ、入れさせてくれ。」


ネウロに目隠しをして本当に良かったと弥子は思う。嬉しくてとても見せられない。
心が滾り、散り散りになって熱に包まれる。

「うん、入れてあげる。」
221悪酔い遊び6:2007/12/14(金) 09:13:44 ID:ITwTzRtJ
ネウロの張り詰めていた雄に、弥子が触れる。ずっと我慢させていたそれに、
弥子が跨り、下着に隙間からゆっくりと腰を下ろす。膣の中を這うネウロの感触を、
弥子は心から心地よく感じる。最奥まで入ったとき、不意にネウロの
突き上げを受けて、悲鳴が漏れた。

「しがみついていろ。」

「・・・うん。」

弥子は、ネウロの首にしがみ付くと、ネウロが堪りかねた様に激しく動き出した。
腰がゆれ、弥子の下着には、交じり合った滴が零れるが、もはや吸いきれずに、
ネウロの服を汚していく。最奥でかき回すと、弥子の背がピンと張り詰める。

「弥子・・・やこ・・。」

「ぁあんっひぃいん!
 ねぅ・・・あ・・」

嬌声以外には、名前しか出てこない唇が、互いを塞ぐ。くぐもった声と唾液が
混ざった時、弥子の指がネウロの目隠しを落とした。
ネウロの目に映ったのは、だらしなく緩んだ口から涎を溢し、欲に潤んだ目で
自分を恍惚と見る。そんな可愛い女の姿だった。
ネウロの一瞬の気の緩みに、弥子が腰が落とし、不意に吐き出してしまった。

「はっう・・・っん。」

弥子もまた絶頂に達し、糸が切れたように崩れ落ちた。それをネウロが受け止めて、
しっとりと汗ばんだ身体を抱きかかえる。空気は少しひんやりとしていたが、吐息と
余韻が部屋中を満たしていた。繰り返しされる深い呼吸は、珍しく二つ。それが
ネウロには悔しく、妙に心地いい。謎を食べたときのように、体中が満たされていると
感じた。

「今日は、勝ちをくれてやる。」

悔しさと共に湧き出る情欲を込めて、ネウロは弥子の額に静かに口付けた。




弥子が目覚めた時、空は薄っすらと光が差し始めていた。
見慣れた天井が事務所だとわかる、と同時に微かな頭痛に顔をしかめた。

「いっ・・・ったぁ。」

ソファから体を起こして、思考がゆっくりと醒めていく。そうして昨夜のことを
順番に思い出していく。

「やっと起きたか。」

声に振り返ると、そこにはいつもの意地悪い顔が笑っていた。そのネウロの笑みに、
弥子に昨夜の記憶が一気に流れていった。どんどんと紅くなっていく弥子の顔を、
ネウロは楽しげに眺めていた。

「昨夜は、なかなか楽しい一夜だった。」
222悪酔い遊び7:2007/12/14(金) 09:21:17 ID:ITwTzRtJ

微かな酔いを味方にして過ぎた夜は、弥子にはただ楽しい、というだけでは
すまないものだった。からかうような笑みに、危機感が一気に押し寄せた。

「なっ・・・なんのことよ。」

思わず出た言葉は、動揺も真実も何もかものを物語っていた。しかし言ってしまった
言葉は、戻っては来ない。

「ほう、覚えてないのか。」

「ちょっと、酔ってたから。」

「昨夜、我が輩が酔っているだろうと問い質したとき、貴様は酔っていないと
 言っていたが?」

「・・・知らない。
 ほら、酔っている人に限ってそう言うから。」


自分でも苦しい言い訳だ、と弥子も気付いている。ネウロに気付かれているだろう事も。
何を言われるか、と恐れていた弥子だったが、意外なほどネウロはあっさりと退いた。

「そうか。
 覚えていないのならばいい。
 酔っていたのなら、致し方ないことだからな。」

「えっ・・・うん、ごめんね。
 なんか、迷惑かけちゃったかもだけど。」

「かまわん。」

やけにあっさりとした口調に、弥子の気持ちは穴の空いた風船のように、萎んでいった。
自分で言った所為とはいえ、せっかくの昨日のことが無かったことにしてしまった。
昨夜の名残は、腰に鈍く響く痛みだけ。すっかり綺麗に直っている服が、昨夜のままで
あれば良かったと思う。そうすれば、くだらない言い訳なんてせずにすんだ。
焦ったとはいえ、自分の失言を弥子は呪いたくなった。
空気が重く、居た堪れなくなった弥子は、コートを掴んで、急ぎ立ち上がった。

「また昼過ぎに来るね。」

「あぁ。」
223悪酔い遊び8:2007/12/14(金) 09:21:53 ID:ITwTzRtJ
そのままネウロに背を向けるが、ドアノブに手をかけて、弥子は立ち止まった。
本当にいいのか。今事務所を出て、また昼に来れば、ここはいつもと変わりない
日常があるだろう。昨日と何も変らない。
だが、それでは本当に昨夜のことが無意味になってしまう。滅多と無い
ネウロの許容は、弥子にはどうしても忘れられないものだった。
堪らず振り返ると、まるで待っていたかのように、直ぐ真後ろにネウロは立っていた。
両腕をドアについて、弥子を囲う。

「あの・・・。」

「弥子、一つだけ教えろ。」

「うん。
 なに?」

「貴様は昨夜酔っていたんだな。」

「うん、そうなんだけど・・・・」

微かだ酔っていたことは間違いない。だが、それだけではない。
そう弥子が告げるより、ネウロがすばやく言った。

「ならば、人間は酔ったとき、本心が出やすいと聞く。
 貴様は、どうなのだ?」

言葉は無かった。しかし思考より早く、弥子はネウロの唇に触れていた。最初は皮膚が
薄っすらと触れるだけだったものが、次の瞬間にはネウロの吐息の熱さに堰が切れて、
深く重なる。弥子の持っていたコートが落ちる。ネウロの腕が、弥子の腰を伝って、
ぴったりと寄り添う。

「ネウロ・・私・・」

「あぁ。」

一言さえ惜しむ唇が全てを語っている。
ネウロを繋ぐものは、未だ弥子の手の内にあること。
224名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 09:25:47 ID:ITwTzRtJ
もう忘年会シーズン
スレ住人の皆さんには、酒もエロも楽しくゴシカァンして欲しい
225名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 09:53:31 ID:iLXU5YJg
GJ!!
あますぎてゴシカァンされた
226名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 10:15:20 ID:9ypxaSm3
朝からいやされまくったアァァァ!!!GJッ
227名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 15:54:13 ID:EZQ39oJq
引き立てなんておっしゃるな!甘いの大好きだっているんだぜ!グッジョーーブァァ!
228名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 15:56:56 ID:+4mQ6l73
うはあ…!萌えた…!
そうだよ甘いのだって大好きだよゴシカアン!!!
229名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 16:34:50 ID:DHEgTVfX
待ってたgjgjgj!
ゴチになりやした〜〜〜〜
230名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 20:41:25 ID:T3XWW7GO
あああああああああGJGJGJ
シロタああ!極上の砂糖がここにあったぞゴシカァン!!
231通りすがり:2007/12/14(金) 20:59:43 ID:OVafHayX
ゴシカンとクシカツの意味が分らないがこのスレのノリはすげぇwww
熱いwww
232名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 21:27:41 ID:O/RPR4he
>>231
ようこそ、魂の楽園へ
233名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 23:03:51 ID:vtYvRt8C
>>195-196のネタでカッとなって書いた、警視庁メンツ×弥子を投下します。
乱交要素があるので、苦手な方はスルーよろしくお願いします。
234『仮眠室』 1:2007/12/14(金) 23:07:35 ID:vtYvRt8C
 すっきりするという点においては仮眠に引けをとらない。体力は比較にならないほど消耗するが。
 解るような解らないような理由で、そう呼び出したのは匪口だったか、笛吹だったか。
 曖昧な記憶を掘り起こそうとしながら、笹塚はうっそりと立ち上がった。
「ちょっと仮眠してくる」
「あ、はい! にしても先輩、最近ちゃんと仮眠取るようになりましたねぇ……やっと俺の愛が実を結んで」
 薄気味悪いせりふの途中で席を立った。
目指す『仮眠室』へ向かう足は、自然と早まる。





 扉を押し開けた先に居るは、一組の男女だった。
 ベッドの端に座る男と、その股間を一心不乱にしゃぶりたてている少女。
「……匪口か」
「あー笹塚さん、おつー。さっきまで笛吹さん居たけどたった今帰ったよ」
 珍妙な挨拶に対し、曖昧に頷いて返事に代える。
 眼下で激しく前後する頭を、軽く撫でた。「弥子ちゃん、来たよ」
「あ、笹塚しゃん」
 フェラチオのせいで顎がうまく動かない彼女――桂木弥子――は、振り向いて恥ずかしそうに微笑む。
 柔らかい髪をくしゃりと握ると、かすかに汗が香った。
「桂木ってショートだからさあ、髪ズリできないのが残念だよね」
「匪口さんのヘンタイ」
 弥子は拗ねたように内腿を軽くつねる。
 情けなく「いだぁっ」と泣きが入る匪口を面白そうに見上げ、ペニスを深く咥え込んだ。
 じゅるるるっ、と汁っ気たっぷりに肉棒を口内で扱きあげる。
亀頭だけを含んでねっとり舐め回すと、匪口が喉をのけぞらせた。
 傍観しているだけで一発抜くような趣味はないので、そろそろ加えてもらうことにする。
 座り込む彼女の後ろから胸を揉みしだく。
 手のひらにすっぽり収まってしまうサイズは貧乳と呼ばれる部類なのだろうが、笹塚は大したこだわりはない。
笛吹などはよく胸が物足りないと嘆いているが。
 硬く立ち上がる乳首を手のひらで転がしながら、全体をゆっくり揉む。
「んんっ……んむぅ」
 背後からなので顔が見えないのが残念だが、弥子の耳は真っ赤に染まっている。
 そのまま滑らかな腹を通って股間に指を滑らせた。
 薄い繁みを掻き分け、ちいさくしこるクリトリスの包皮を剥いてやる。
「ふ、……あぁ……っ! んぅ……」
 快感を覚えた弥子は、匪口の裏筋に強めにキスを繰り返す。
「あ……ちょ、やばいかも」
 唇を噛んで堪えている彼をちらり見上げて、ふにふにと陰嚢を転がす弥子。
 そんな彼女の肉の間に指を這わすと、お漏らしでもしたかのような大洪水だった。
 指が滑る感覚で自分でも解ったのだろう、恥じらう視線を向けてきた。
「すげぇな……ぐっちゃぐちゃ。弥子ちゃんって淫乱?」
「……っ、ち、違います……」
「そう? 淫乱じゃなくてもセックスは好きでしょ? ほら」
「あ、……!」
 ひくひくうごめいて涎を垂らす穴に指を挿入した。きゅうきゅう締まるくせに、奥のほうでは誘うように蠕動している。
 緩やかに出し入れし、内部を探ってポイントを見つけ出した。
 心なしか膨らんでいるそこを、まずは指の腹で優しく擦ってやる。
「…っや、あ……あ! んッ」
235『仮眠室』 2:2007/12/14(金) 23:09:10 ID:vtYvRt8C
 見立てが間違っていなかったことに満足し、笹塚はさらに本数を増やした。狭いのは入り口近くだけで、
そこを抜ければ身体の抵抗は承諾に替わる。
 ちろちろと膨らんだ先端を舐める弥子の顔が、恍惚に染まる。絶え間なく湧く先走りを舐めとる姿は、
犬猫などの愛玩動物の仕草に似て愛らしい。
 そのとき、どろりと白濁が指を伝って手の甲へ流れた。
 笹塚は眉をひそめて、快楽に顔を歪める後輩を見上げる。
「おい匪口、中出ししたのお前だろ」
「……え? あー、ごめんごめん。ついやっちゃって」
「後の奴にも迷惑かかるだろうが」
 苦言を呈しながら笹塚は指をずるりと抜き、一気に弥子を貫いた。
「…っ…あぁぁあんっ!!」
「もーしないから許し……うぁ、もーダメ」
「んむぅっ!?」
 弥子の頭をぐいと引き寄せると喉の奥まで一気に男根を頬張るかたちになる。
 いきなりのディープスロートに、少女は目を白黒させた。
「うぇ……けほっ、けほ」
「はー………」
 笹塚はそれを目にして呆れている。女の扱いが全くなっていない。これは今度、『正しい性行為』とか
そういう教育DVDを見せるように笛吹に報告しておこう。
 そんな笹塚の胸中など知らず、匪口は弥子の口内に気持ちよく子種をぶちまけていた。



「やってますね」
「あ、筑紫さん。おつー」
「その挨拶はやめろと言っただろう。……桂木探偵、こんにちは」
「あ、筑紫さん……お疲れ様です…」
「ずいぶんお疲れのようですね。笹塚さんに苛められましたか?」
「苛めてんのは匪口だぞ」
「はぁ? 俺なんもしてないよ」
「まあまあ、二人とも。それじゃあ自分も加えてもらいますね」
 上着をハンガーに掛け、きちきちと身支度していくのは筑紫の性格だ。
 二発目に挑戦しようと思ったが、ここは後輩に譲ることにした。
 抜こうとして腰を引くと、離すまいと内壁がざわざわ絡みつく。突き入れれば少女の嬌声が高く尾を引いた。
 身体を離すのが惜しい。
 そうやってぐずぐずと抽送を繰り返すうち、細い脚がぎゅうっと背中を挟んできた。
「や、ひゃぁんっ! あっあっ、あぁっ」
 せっぱ詰まった声が、絶頂の近さを伝えてくる。
 きつい角度に腰を持ち上げさせて、いわゆるまんぐり返しの姿勢に持ち込む。
 少し目線を上げれば結合部分が丸見えのこの体勢、羞恥からか、弥子の反応が段違いに良くなった。
「やぁん、あ、あっ! あ! あ、」
 行き場なく痙攣する両脚を、片方ずつ抱え込む。
 抜けるぎりぎりまで引き抜く。間髪入れず突き入れる。
 高く叫ぶ彼女の目尻からは、ぼろぼろと涙が零れている。
「き…、気持ちい、ささづかさ、笹塚さぁん……ふぁああああああっ…!」
 叩きつけるように奥まで突くと、弥子が一足先に達してしまった。白い喉をのけぞらせて、全身を弓のようにしならせる。
ぎゅううううっと狭まる肉壁に圧迫され、射精感が一気に高まった。
深いところを何度かぐいぐい押してやり、一気に引き抜いて、平たい腹の上に精液を吐き出した。
 最後の刺激でまたしても絶頂したらしい弥子は、腹に出された白濁液を拭われている間もぼんやりとしていた。
236『仮眠室』 3:2007/12/14(金) 23:10:50 ID:vtYvRt8C
「気持ちよかったよ」
 笹塚が髪を撫でてやるとようやく焦点を合わせ、
「私も……すごく気持ちよかったです」と唇を重ねてきた。
「あーあー、桂木って相手によって露骨に態度違くね?」
 隣のベッドで見ていた匪口が面白く無さそうにぼやく。
 筑紫はそれを聞いて苦笑し、弥子は「そんなことないですよ」と笑いながら否定した。
「じゃあ次は筑紫な」
「あ、はい。よろしくお願いします」
「こちらこそ」
 深々と礼をしあう二人は、ステロタイプな新婚初夜のカップルのようで微笑ましい。
 何度もこういった形で肌を重ねているというのに、礼儀というものは解らない。
 笹塚はベッドを降り、後輩に譲る。汗を流すために、備え付けのシャワールームに足を踏み入れた。



 扉越しにも、真新しい畳の青臭さが鼻をつく。その匂いには彼らもずいぶん貢献している。
 警視庁、桂木弥子の関係者だけが使用を許される、通称『仮眠室』というこの部屋。
 いつから、どういう経緯で生まれたのか、笹塚はどうしても思い出せない。
 確実なことは、笹塚は、弥子を好きなようにできる一人ということである。
 そしてその利益を享受せんがために、暇が出来れば足しげく通う。
 しかし不思議なことに、出向いても辿り着けないことの方が多い。
 笹塚自身は断じて方向音痴ではないのだが、今のところは追究するつもりはなかった。
 詳しく知ろうとすればこの状況が泡沫と消えてしまいそうな、そんな根拠のない確信があるからだ。



「ひぁ……あぁんっ、つくしさん、いやぁぁんっ」
 髪を拭き拭き脱衣所を出ると、泣き声まじりの叫びが耳を刺した。筑紫は容赦なくやっているようだ。
「ちょっと聞いてよ笹塚さん、筑紫さんったら桂木に中出ししたよ!」
「まあ筑紫ならいいんじゃねーの。逆流しないとこまで入れてるだろうし」
「…いやっ…あああん…! 奥、おくに、いっぱいっ……っは、うああっ」
「子宮に直に注ぎ込めば、簡単には出てこないですよ。大丈夫ですよ桂木探偵」
「えー……自信なくすなー俺……」
「そ、そういう問題じゃぁ……は、あ…ひ…っ! ゃああああ! ん、」
 びっちりと隙間なく咥え込む局部を前にして、またしてもむらむらと催してくる。
237『仮眠室』 4:2007/12/14(金) 23:12:12 ID:vtYvRt8C
「じゃ、俺も仲間に入れてもらうかな」
 言い終わらぬうちにドアがぎぃっと軋みながら開く。
 振り返ると、そこに立っているのは等々力志津香だった。
 力のある瞳が、きっと室内を見回す。組み敷かれている弥子を目にして弾かれたように目をそらした。
 ベッドの上から極力視線を外して、笹塚と匪口に向けて真っ赤な顔で眉を吊り上げた。
「そろそろ仮眠時間終了です。交代してください」
「ちぇー。等々力さん、時間に厳しすぎ。俺ももう一発ぐらいしたいんだけど」
「だ、ダメです。これ以上は彼女の身体に負担が掛かりすぎますから!」
 ぶすくれる匪口をたしなめて、等々力は腕時計を見やった。
 続けて騎乗位に移行した二人に向け、
「筑紫さんも! ほどほどにしてください、彼女のためにも!」
 と、若干裏返り気味の声で注意する。
「その『彼女』が離してくれないのですが……どうしましょう」
 筑紫は困ったように苦笑した。なるほど、彼に乗った弥子はうっとりと腰を上下している。
 ちょうど出入り口側に居る三人からは、繋がった部分がしっかり見える。
 ピンク色の濡れた秘唇が、赤黒い怒張を嬉しそうに咥え込む様は生唾ものだ。
「つくひしゃん……きもひぃぃれす……」
 とろっとろに蕩けた声で、まず等々力が我に返る。
「な、なんでもいいから早く終わらせてください!」
「それでは、少々手荒に」
「ひゃん!」
 筑紫の腰が浮き、弥子のそれに叩きつけられた。
 自分のペースで愉しんでいた弥子は、驚いたあとに恨めしげに筑紫を睨む。
 苦笑して謝罪する筑紫だが、動きにはやはり一片の容赦もない。
 もはや完全にリードを奪われた弥子は、四肢を小刻みに震わせてから、ぐったりと倒れ込んだ。
 間もなく、根元まで飲み込まれたペニスが、それ自体生き物のように痙攣する。
 少しの間彼女を抱きしめて、それから性器を引き抜くと、ごぽっと音立てて白い粘液が流れ出した。
「どうもお待たせしました」
 弥子をベッドに優しく寝かせた筑紫がかけた声で、ようやく笹塚らは現実に戻ってきた。
「それじゃ、あ、あとは私に任せてください」
 等々力は、震える声を必死で押し隠そうとしていた。
「身体を清めてあげるので戻るのには少々時間がかかります。すみません、先輩」
 ぺこりと礼をするのを、笹塚は片手を上げて答えに代える。
「ほんとなら俺らがすることなのに悪いね。毎回」
「いえ、こういうのは同じ女のほうがいいですから。……さあ、桂木さん。立てる?」
「ふぁ……? あ、等々力さん……」
 妹に接するように優しげに笑う彼女を横目に、男三人は部屋を出た。
238『仮眠室』 5:2007/12/14(金) 23:15:18 ID:vtYvRt8C




「悪い。長引いた」
「遅いっすよ先輩! 待ちくたびれてついつい8分の1俺の嫁に塗装を」
 取り上げる。叩き付ける。踏む。
 椅子の背にかけてあった上着を羽織って、
「おら、外行くぞ」
 と泣いている石垣を小突くと、ぐすぐす言いながら
「まだ等々力が来てませぇん」
 と訴える。成人した男の泣き顔にぞっとしたのでもう一度小突いてやった。
 そうだった。等々力は今ごろ弥子ちゃんの世話だ。
 そこから芋蔓式に、言葉少なな帰途で匪口が洩らした言葉を思い出した。

 ―――「等々力さんって処女なのかな」「さあ」「男、好きなのかな」「何だよそれ」
 「だってさっき、筑紫さんのがバッチリ見えるアングルだったのにさ、あの人桂木しか見てなかったよ。
 普通の女だったらガン見するとこじゃね?」「……」―――

 本当に彼女は単なる世話係なのか? 同じ女性だからといって、そういう嗜好がないわけではない。
 むしろ等々力がそっち側の人種だとしたら、あの部屋に入ることの出来る人間の共通項が出来るのだ。
 『弥子と肌を合わせる人間』という項が。
「あいつも仮眠室だそうですよ〜、小娘のくせに! 先輩と同じタイミングで! 仮眠なんか取りやがって! 生意気っすよね〜」
 そう思っていると、向こうから等々力がやってくるのが見えた。
 キッと前を睨みつける表情に変わりはなくとも、上気した頬、おぼつかない足元は隠せないようだった。

「よく眠れた?」と声をかけると驚いたように目を見開いたが、一瞬後、
「ええ」
 と答えて浮かべた笑みは、共犯者のそれだった。

(終)

石垣と笛吹が微妙に貧乏くじかもしれない。
239名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 23:21:56 ID:vtYvRt8C
コピペミスった・・・やっぱり焦って投下すると駄目だな。

最後の投下分、
「騒ぎ立てる石垣を無視してそう思っていると、向こうから等々力がやってくるのが見えた」です。
ちょっと全裸にコートで流星群見てくる。
240名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 00:05:34 ID:54SKH4//
GJすぎて言葉にならない!!!
新婚っぽい筑紫弥子が堪らん
等々力が身体を洗いながら、言葉攻めして全然清めになってないとか
想像してしまったのは、きっと自分だけじゃないはずだと信じたい。
っていうか、この設定を借りて早坂兄弟弥子とか見たいとさえ欲張ったことを
謝らせて欲しい。
241名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 00:15:31 ID:nByTGQ8x
キタ━(゚∀゚≡゚∀゚)━!!
あなたが神か!
GJGJGJGJGJ!乱交大好き!ありがとう!等弥子もおいしすぐるwww
モロに当たりクジの笹塚・筑紫に嫉妬したのでヤコニーして寝ます
242名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 00:20:22 ID:nByTGQ8x
スマソさげ忘れた…_ト ̄|〇
243名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 01:56:49 ID:Yh2P9wju
すげー!!GJ!
こういうの貴重だから堪能させてもらった!

途中まで筑紫おいしいな・・・と思っていたら真の勝者は等々力だったw
244名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 06:44:46 ID:hDv/+fFu
陵辱じゃない乱交もよろしおすなぁ
等々力との百合ん百合ん描写も見たかった
245名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 11:20:06 ID:HvLDPifC
GJGJGJ良かったです!
最後は、ヤコ等を想像したのは俺だけ?
246名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 22:15:28 ID:XiKNXXg/
俺がこうして裸正座でせっせと靴下を編んでる間にも
神々はクリスマスに向けて投下準備をなさっているのかもしれないと思うとドキドキが治まらん
靴下いっぱい用意して待ってます!
247名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 22:59:57 ID:IizXGc3W
ちょっと来ない間にキャンプファイヤーが絶賛開催中!!!!!
お二方ともGJ!

そういや、クリスマスなんてもんもあったな…。
ネウヤコは他の神が書かれる確立No1なんで、他のカップリングでも…。
っつっても、エロありのネタが今んとこネウロ相手以外では温い奴が1,2こぐらいしか…。
エロ神よ我が脳髄にエ〜ロ・ゴシカンっ!
248名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 23:06:45 ID:CI+kTNoc
温くてもいい!!
色んなカプが見てみたいのであります!
249名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 23:24:09 ID:9oJFhh3T
クリ○○スは大イベントですなあ。

ネウヤコはもちろんのこと、
懲りずに座ろうとして、結局由香のトナカイになる池谷。
日によって変わるプレイより〜パパっぽいサイと娘っぽいアイさん。
等々力のエロアイコラと弥子似の美少女フィギュアを交換し合う
匪口と石垣。
変な電波をいっぱい受信した。
250名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 23:30:20 ID:9QFMVdXs
>>245
ナカーマ

聖なる夜にエーロ・ゴシカァン!!
wktkしとく
251名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 23:50:20 ID:YwL0VnBT
>>249
何その萌えがあふれかえったクリスマス
どれもこれもハァハァだ

パパっぽいサイだけいまいちイメージできん……
252名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 16:25:24 ID:eroEk1OU
今、アクセス規制中。
どうやって投下しようか考えてる。
253名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 16:46:13 ID:j97vRo2b
うpろだとか?
254名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 16:53:55 ID:jXLs/o8y
>>252
まとめの掲示板を拝借というのはいかん事だろうか?
規制中の避難所的な感じで
255名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 17:31:20 ID:yGiaEkhe
全裸でwktk
256名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 18:18:56 ID:+Qny7GPD
257 ◆ChdC8VZqyE :2007/12/16(日) 21:45:00 ID:TIJGSQ7j
まとめにてお待ちしておりますよ…
そろそろ神の皆様、姫始めや着物プレイ、ヴァレンタインなんぞもご思考の程を…
258名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 21:58:53 ID:YuX6Sj0p
投下まだー?wktkwktk
259 ◆ChdC8VZqyE :2007/12/16(日) 22:18:29 ID:TIJGSQ7j
>>252のIDがエロいー件
今日中に避難所に投下してくださったら更なる神になれると思うゴシカァン
260名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 22:20:53 ID:jz+AdbJR
>>252
こいつぁエロE
261名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 00:14:08 ID:IcV0GvD/
おお…裸あぐらで待っていたがとうとう神の降臨はなかったか
ではエーロ・ゴシカァン!!と10回唱えてから今日は寝ることにしよう
262名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 13:29:42 ID:RrBfygMn
残りの三割
ヤコが心配でなりません・・・
いったいどんな い じ め かたで・・・wktk
263名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 13:57:21 ID:iHjt7wu6
>>262
そりゃもちろん…アレしてこれしてナニして(ry
264名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 16:31:10 ID:sKNGlBe2
3割ってあんた。あれの3割ってあんた。
一体どれほどの鬼畜プレイをする気ですか。
265名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 16:37:24 ID:FbrPacHD
おまけに雨と災害で弥子は家に帰れないんだよな。一晩中…。
266名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 17:31:14 ID:Y6sszD6L
7割りがたスッキリ というんだから彼女はあれの4割2分9厘程度の仕打ちを受ける計算になります
267名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 17:48:40 ID:VRF0CUG1
>>264>>265>>266
どなたか神、性的なモノをぜひ!
268名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 21:28:13 ID:CNWqRO6c
きっとDRにやったみたいに口の中に大きいのを押し込んでいっぱい出あkぃhjrぐjcv
そしてDRに頭踏まれた事思い出しながら
弥子の頭を地べたにぐいぐい押し付けつつ腰を持ち上klじゅfhjyfjl
269名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 22:28:44 ID:oJC2oJOV
今回のイビルトーチャラーを使って、弥子に残り3割を発散とかは?
一枚目の羽で弥子を宙吊りにして、2枚目を突っ込んで中で蠢いてバイブ代わりにして
3枚目でビデオでも撮影させたりとか。

「ふはははは!
 なんと汚い水芸だ!!
 見ろ。
 こんなにも汁を垂れ溢しおって
 ははははは!!」

とか、とりあえずこんな感じの3割を想像。
思えばネウヤコでも道具使って・・・ってあまり想像したことなかった。
盲点。
270名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 22:35:35 ID:8O+lz4Ak
となると弥子がガチで怯えて嫌がって泣き叫んで…

禿しく読みたい
2711レス短編:弥子サイド:2007/12/17(月) 23:12:44 ID:4LqahTNu
未曾有の大災害……いや、大規模テロの起こった日。
冷たい雨は未だに激しく降りしきっていた。
事務所はその被害を受けることは無かったが、弥子は大雨によって足止めをくらっている。
あかねちゃんの出してくれた紅茶もすっかり冷めてしまっていた。
飛び出していった助手、ネウロが帰ってこないのだ。
「ネウロ……」
応接の机の上には携帯の、無残な姿が。
まず帰ってきたら携帯を壊された事に文句を言ってやらなければ。
そう……帰ってきたら。
弥子が最も恐れているのはその事であった。
もし、『新たな血族』の誰かと対峙することになっていたら。
もし、ネウロがHALの時のように大量の魔力を使う羽目になっていたら。
もし、弱りきったネウロが帰ってきたら……私は文句を言えるのかな。
もし、帰ってこなかったら……
最悪なその結末がちらっと浮かんだ瞬間、首を振って否定する。
あの暴力魔人が帰ってこない筈なんか無い。
まぁ、迎えに来させるくらいの事なら平気でさせそうだけど。
「そのまま100Kgの重しも背負わせて帰る、とか」
思わずくすっと笑ってしまった。
そうだ、あの魔人が帰ってこない筈が無い。
理不尽な事を言って私を困らせてくれるに違いない。
待とう、彼が自分を必要としてくれる時まで。
この事務所に、私達のところに帰ってくるまで。
限りなく弱っていようが、憎まれ口を叩くであろうあの魔人を。

ネウロ、待ってるからね。
272名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 00:37:02 ID:goq9AjcB
これはwktk
273名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 00:58:55 ID:IdgXyUo/
その頃ネウロは弥子の心配をよそにDRの顔芸を楽しんでいた
274名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 01:06:44 ID:4bk6XeYn
>>273
ちょっと精神年齢低い夫みたいなネウロに吹いたw
275名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 01:34:48 ID:iTI57adJ
数時間後、そこには元気に弥子をいじめ倒す魔人の姿が!
276名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 01:58:43 ID:5PkpbE+v
それで弥子は心配した自分を後悔するのですね。
277名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 21:41:22 ID:DLGJKcuz
>>271>>276
何この超絶萌え展開
こうなったら全裸にずぶ濡れで神の御光臨を待ちます!!エーロ・ゴシカァン!!
278名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 06:28:56 ID:RI9JZDRo
書き込めたら後日談ぽいネウヤコ投下
279名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 06:30:42 ID:RI9JZDRo
規制解けてる 今週のあと、事務所に帰ってからのネウヤコ投下
ぐだぐだしててエロは少なめ、魔人が女々しい


 すっかり濡れ鼠になった身体を乾かしながらエレベーターで事務所のあるフロアに向かうと、
ドアからは明かりが零れ話し声が僅かに漏れていた。未だ雨足は強く交通機関は麻痺してい
るし、挙句に大規模のテロがあったのだから、弥子も事務所を出られないのだろう。ノブを回
して開けば、アカネの机にトロイの椅子を運んで体育座りしていた弥子が顔を上げた。いつも
のように絶妙の角度で見えない下着は、もしかするとそもそも履いていないのかもしれない。
ぽたり、身体から落ちた水滴が床を鳴らす。
 付けっぱなしのテレビは災害状況のリポートを続けていたが、ろくに情報が集まっていないの
だろう、同じような濁流を映し続けて代わり映えしない。行方不明者リストは常にテロップで流れ
続け、止む気配もない。

「ネウロ――これ、やっぱり」
「フン。少々先手を取られたが、始末はつけてきた。下流の決壊個所にもフォローはしておいた
から、これ以上の被害になることはあるまい」
「そ、なんだ。良かった……のかな」
「さあな」

 どっかりとソファーに腰を下ろせば、弥子は立ち上がってタオルを持ってきた。差し出されるも
のを意図的に無視すると、溜息を吐いた弥子は戸惑いがちに我が輩の頭にそれを掛ける。そ
のままにさせておけば、ぎこちなく細い手が髪を拭いてきた。ごしごしと根元から水分を拭いて
いく様子は、普段からアカネで慣れているのだろう、いくらか様になっている。衣服は未だじっと
りとした湿気を纏い、髪も生乾きだ。放っておけば乾くものに、整えるための魔力は割けない。
 タオルの影から覗ける弥子の制服も、いくらか雨の香りを漂わせていた。我が輩が出て行く際
に窓から入った雨露で濡れたものが、未だ乾いていないのだろう。時計の上の時間ではあれか
らまだ一時間と経っていないはずだが、体感時間はもっと長い。しおらしく髪を拭いてくる弥子に
とっても、おそらくはそうだったのだろう。脆弱な人間であるこの娘のこと、未曾有のテロと言う情
報は、それだけでも十二分の恐怖だ。原因の憶測も出来ていて、なおかつ我が輩と言う魔人の
不在が重なれば、その不安は強いだろう。テレビは同じ情報を繰り返し塗り固める。雨の音は窓
をすり抜けて、ざらざらと室内に染み込んで来る。

 ふとテレビに、濁流を流されるビルの映像が写る。
 屋上には倒れ伏した人間が折り重なる姿があった。
 耳の奥に乾いた銃声が再生されて、思わず、弥子の手首を掴む。

「っ痛……ネウロ?」

 細い。
 白い腕は、なんと儚く華奢なものか。
 苛立たしいほどに。

 立ち上がり、弥子の腕を引いたままシャワールームに向かう。引き摺られるように足を縺れさ
せる弥子が何か声を上げるが、やはり無視した。いくらか収まったはずの苛立ちがふつふつと
胸のうちでとぐろを巻くように重なるのが判る、頭から落ちたタオルは床に落ちてそのまま踏み
付けられる。タイルの床に弥子の身体を叩き付ければ、痛みに顔を顰めながらも少女は訝しげ
にこちらを見上げていた。恐怖はない。この娘は我が輩がどれだけ加減をして繊細に扱ってや
っているものかなど、一生理解しないだろう。我が輩がほんの少し触れただけで弾け飛んでしま
うほどに己の身体が脆弱な存在だなどと、考えたこともないのだろう。
 シャワーのコックを捻ると、冷たい水がざらざらと降り始める。驚いて腕で身体を覆うようにす
る弥子の手を取って、そのまま壁に押し付けた。身体を屈めて無理矢理に口唇を奪ってやると、
もがもがと顔を振って逃れようとする。舌を強く噛んでやれば、ぷつりと肉が裂けて血の味が広
がった。痛みに顔を顰める様子、浮かんだ涙と赤い目元を眺めながら、舌を絡める。粘膜は生
温く、少女の生を知らしめる。
 水に冷やされても消えない熱。生きているから。
280名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 06:31:33 ID:RI9JZDRo
「っん、ふっぁ……んん!!」

 どんっと胸を強く叩かれて口唇を離すと、噎せた弥子がげほげほと咳をした。ぱたりと落ちる
小さな血液の粒が、制服にも落ちて色を付ける。目元を染めて睨み上げてくる弥子は、髪の先
から爪先まですっかり濡れてしまっていた。それに覆い被さる我が輩もまた、弥子に拭かれた頭
からスラックスまで濡れ鼠に戻っている。

「いきなり何すんの、血ぃ出ちゃったでしょ。舌の傷って痛いんだよ、口の中変な味だしッ」
「死ぬわけでも無しに喧しく言うな。我が輩現状多少不機嫌なのだ、七割がたは発散してきた
ところだが、残りは貴様でどうにかする」
「ワケ判んないし判っても素直にはいそうですかって言うわけないし! いいから退いてよ、早く
制服乾かさないと」
「黙れ」

 握った手首に力を込めると、キシリと骨が微かに音を立てる。
 びくりと肩を竦ませた弥子が、改めて我が輩の眼を真っ直ぐに見上げてきた。それから少し
顔を白くし、きゅっと口唇を噛む。鏡を見れば己の表情の暗さに笑いが込み上げてきた。どん
よりと曇った目元、この娘にはめったに見せない苛立ちの貌。それでも弥子は目を逸らさずに
こちらを見上げている。何があったのかを、目顔で問うている。
 言っても詮は無いことだ。単純戦闘の情報などこの娘に与えても仕方が無い。どんな状況で
どんな敵と戦いどんな仕打ちを受け与えたかなど、徒に混乱をさせるだけだろう。それらの情
報を処理するのは、我が輩だけで充分だ。この娘はただ、我が輩を受け入れていれば良い、
少なくとも今この時点では、それだけで構わない。
 何か言い掛ける口唇に噛みつき、声を殺させる。うめき声を飲み込んで、濡れた身体を密着
させる。温い身体だ。細い身体だ。魔界生物の我が輩からすれば、生きていることが不思議な
ほどに脆弱な身体だ。踏み付ければすぐに壊れるのだろう。儚く割れてしまうのだろう。テレビ
の画面に映し出されていた、倒れ伏した人々のように。

 口内を蹂躙し、血の味を舐め取って飲み込んでやる。傷を重点的に舌先で舐れば、弥子は
何度も痛みに顔を顰めた。逃げようとする身体を頭をその都度追い立てて、しつこいほどに長
い口付けをする。掬い取った唾液を何度も飲み込み、その温さに喉を焼く。奪い取られた熱に
震える身体を、それでも許さずに押し付けた。ざらざらと水の流れる音の合間に、喘ぎが混じる。
苦しげな息すらも奪う。

 がり、と響いた音に口唇を離した。
 自分の口唇から血液が零れる気配がある。
 弥子は変わらず真っ直ぐに、こちらを見上げている。

「何焦ってるのかわかんないけど、ちょっと落ち着いてよ。こういうのは苦しいし、寒い」
「焦っている? 我が輩がか?」
「そうだよ。でなきゃそんな必死な顔しない」

 濁流が謎を飲み込んでぷつりと消していくのを見た。人間を、文明を押し流していくのを見た。
軽い破裂音の先で血を流し倒れ伏すのを見た。それが数万。荒らされた餌場と失われた食事。
苛立ちはいくらか発散してきたはずだった。それがこの娘を見て、また込み上げた。この苛立
ちは。この焦燥は。ニィと笑って弥子を見下ろす。弥子はまた少し、その顔を青褪めさせる。
互いに口内を血の味で満たし、それでも力関係が揺らぐことは無い。
 この脆弱な生物を守っていることには、変わりが無い。
281名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 06:32:08 ID:RI9JZDRo
「この我が輩が何を焦りなどするものか。思い上がるなよウジムシめ、主人に傷を付けるとは
随分調子に乗ったものだ。言ったはずだぞ、我が輩は不機嫌なのだとな――少々貴様を虐待
してやりたくなった」
「ッ、痛い……手ぇ離してよ、ネウロ」
「この程度は苦痛にもならん。ふむ、弥子よ貴様寒いと言っていたな――水を防ぐ手立てぐらい
はくれておいてやろう。それ以上はもはや聞かん。何も何もかもな」
「ネウロ、ちょっとってばッ!」

 ひょいと片手を上げればフライデーが持ってきた魔界傘が手の中に落ちる。事務所に出しっ
ぱなしにしておいたそれを弥子の手に無理矢理握らせると、開いたそれが上から刃を振りか
ぶった。傘を突き抜けて持ち主を滅多刺しにするオモチャを持たされて、弥子は投げ出そうと
する。手を上から掴んで耳元に口唇を寄せれば、濡れた髪が鼻先を撫でる。

「力を抜けば離すより先に刃が下りてくるぞ。掌の下にボタンがあるだろう、そこを押さえてい
れば問題無い。我が輩は優しいからな、風邪の対策ぐらいはしてやろうと言うのだ。精々雨露
は己で凌げ」
「ちょ、こんな危ないもん持たせんなッて言うか両手使えないし! っん」
「当たり前だ。手をふさぐために持たせているのだからな」
「ゃ……い、いやッ」

 傘の影に覆われた弥子が、びくりと身体を震えさす。
 濡れた革手袋で触れた脚は、水の所為かいくらか冷えていた。ぎゅっと傘の柄を掴む手に力
を込めて、弥子は肩を縮こませる。シャワーの水が傘に当たるざらざらとした音を聞きながら、
我が輩は弥子の下着を切り裂いて片足を抱え上げた。バランスの崩れた身体を抱えて支え、
次いで上着も捲り上げる。ぐっしょりと濡れて重いニットの下に手を突っ込ませ、左の胸をいさ
さか乱暴に握った。薄い胸は心臓の拍動をリアルに伝える。動いていることを、我が輩に教え
る。ほっと吐いた己の息の柔らかさを否定して、その秘部に指を突っ込んだ。

「やだ、ぁ、ネウロ!?」
「黙っていろ」
「やだって、ひ……やっあ!」

 性感を煽られていないそこは硬く、指の一本すらも拒絶するようにきゅうきゅうと締まってい
た。このままでは挿入することは叶わないだろう、事務的な手付きで内側をまさぐると、弥子は
身を捩じらせて逃げようとする。両手も片足も自由にならないと言うのに、往生際の悪い――
指をくいと曲げてクリトリスの裏側を引っ掻いてやると、甲高い声が漏らされた。どっと溢れて
くる愛液を掻き混ぜるようにすると、腰ががくがくと震えだす。
 散々慣らした個所は状況がどうであれ調教は容易い。指を増やしてピストンのようにしなが
ら子宮口を突き上げると、弥子は堪らずにかたかたと歯を鳴らして頭を振る。目元に涙を滲
ませて、震える手からは今にも傘が落ちてしまいそうだ。にやり、歯を見せて笑いながら身体
を屈ませて指に噛み付くと、薄っすらと痕が付く。赤い痕。赤い赤い。
 がくがくと激しく指を揺らせば、悲鳴が上がる。呼吸が上がる。歯噛みして耐える。早く早く早く。

 己が平常心を保っていないことは理解できた。焦っている、それも確かなのだろう。だがそれ
を弥子に悟られたのが一番癪だった。守られていれば良いか弱い生き物。進化を見守られて
いれば良い、今だ脆弱な存在。我が輩の影に隠れていれば良い、繊細な生物。すぐに死んで
しまう、人間。
 生き延びようと逃げ惑い、打ち殺される人間達を眺めながら、我が輩は無感情であった。死ん
でいく人間達。全ては同じ可能性。全ての人間が我が糧となる謎を生み出す可能性。全ての
人間が我がツールとして我が食事を助ける可能性。全ての人間が、いつか究極の謎で我が
空腹を満たす、可能性。人間を奪われると言うことはそれらを奪われることだ。全ては等しい
可能性だ。全ては同じ怒りであるはずなのに。
 では何故そこに一瞬でも、我が輩は弥子を連想したのだろうか?
282名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 06:32:43 ID:RI9JZDRo
 人間は脆弱な生き物だ。弾丸一つで容易く死に至る。いくらかの例外はあるだろうが、大半
は同じだ。見知らぬ誰かも見知った誰かも。吾代も笹塚も匪口も早坂も。打ち震えて口唇を
戦慄かす、腕の中の少女も。同じはずだ。それでも一瞬この少女を連想した時、我が輩は
ほんの僅かにだが、動揺した。この娘が失われる想像に、煩悶した。それを避けられなかった
ことを考えて、懊悩した。ほんの一瞬のことで、ほんの僅かなことだったのに、それが苛立たしかった。
 絹で磨いてやった便所雑巾。丁寧に扱ってきた進化の奴隷。失われることは確かに大いな
る損害だが、あの時のそれは、それ以上に我が脳髄の根幹を揺るがした。
 それに苛立った。それを見抜かれたことが癪だった。侮れない存在になっていることは理解
していたのに、それ以上の何かになっていることを我が輩自身が知覚していなかったなど――
地上に来て以来ずっと共にあったこの娘のことを、この我が輩が取りこぼしていたなどと、苛立
ち以外に募るものはなくて。
 一瞬の連想から来たままならなさは、収まらない。どうして不安がってなどしまったのだろう。
ここに無事でいることぐらい、判っていたのに。

「っひ、っ……やぁぁ、あッ」

 弥子の声に甘い嗚咽が混じる。顔を見上げれば、唾液を零しながら身体を小さく固まらせ
ていた。華奢な肩は狭められて、傘に縋ってでもいるようだ。かたかたと端が壁に当たる音
がする。シャワーの雨はぱらぱらと散って鳴り止まない。外の雑音を塞ぐ水の壁の内側で、
弥子の声だけが響いている。ひどく狭い世界に閉じこもっているようで、奇妙な心地だった。
その全てが己の支配下であることが、快感だった。この領土は誰にも踏み荒らされない。
濁流も鉛玉も、何もかも。己だけの支配権。踏みにじることが叶うのは、この我が輩だけ。
 そうっと丁寧に鼻先へと口付ければ、顎の先にがむりと噛み付かれた。睨み上げてくる眼
差しは、反抗的だがそれが愛おしい。我が輩の圧倒的な腕力を知りながらも諦観を知らない
少女。無力であることを知っているからこそのものなのか――無知の知。簡単にはくたばら
ない。そう思い込みたい。

 だからこそ踏みにじる。

「ひぃ、やぁあ!!」

 乱暴な愛撫で熟れた個所に、己の肉棒を含ませて引き裂くように突き上げた。温かい内部
を押し広げていくめりめりとした感触は、破壊衝動を心地良く満たしていく。奥まで到達したら、
一瞬も待たずに引き抜いた。ぐちぐちと肉を捏ねるような音を立てて突き上げると、敏感な部
分への乱暴な刺激に弥子は涙を一つ零す。肩には力が無く、傘は今にも落ちそうだ。しゃり
しゃりと頭の上で刃の擦れる音が響いている。もしもこの娘が今傘を落としたら、我が輩も
共に貫かれるかもしれない。ぎりぎりの昂揚感が興奮を生む。抱え上げた片足をより引き
上げ、奥まで開いて犯す。
 熱がじくじくと粘膜を犯し、脳髄を快楽が染めていった。口元の傷から流れる血をべろりと
舌で拭い、弥子の身体を突き上げる。引き裂いてしまいそうな柔らかさは、しかしその柔軟性
ゆえに強い。内側で形を変えると、弥子は舌を出して喘ぐ。その舌からも血が流れている。
鉄の香りに生臭さが混じったそれ。膣内で膨らませた肉棒を激しく注挿する。イボを生やして
入り口を掻き混ぜる。棘のように最奥を刺す。

「っん、ぁ、かふ……ッい、痛い、ネウロぉ」
「そうか? どこか裂けている様子も無い、まだ許容範囲だろう」
「ひぎッ、んん! い、痛い、痛いんだってば! 変な、カタチ、やめ」
「では懇願してみるか? 『哀れなダニに慈悲を掛けてください』とでも言えば、考えてやらんこともない」

 きっと目元に力を込めて、弥子は言う。
283名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 06:33:47 ID:RI9JZDRo
「ぜったい、いや」

 我が輩は微笑む。

「それで良い」

 ダニにはダニのプライドがあろう。ウジムシにはウジムシのプライドがあろう。人間には
人間の、この娘にはこの娘のプライドがある。圧倒的強者に対しても貫くそれは、けっして
過小評価すべきものではない。この娘は儚く脆弱だ。それでも、それでも。あのダニよりは
きっとよほどに。
 傘を取り上げ、刃が下りてくる前に袖の中に仕舞いこむ。遮られていた雨が互いの身体に
降り注ぐ中で、細い身体を抱き締めた。生きていることを確認して、己の口唇から安堵の息が
漏れる。認めようではないか。我が輩はこの娘があんな風に倒れ伏して崩れることを考えて、
動揺したのだ。恐怖したのかもしれない。そんな自分自身への苛立ちを、この娘にぶつけて
いるのだ。

 苦しいのか、空いた手でむがむがと我が輩の背中を叩きながら弥子が暴れる。壁の鏡を
見れば自分の顔はいくらかいつも通りに戻っていた。弥子の顔を上げさせて、額に口付ける。
何か言い掛けた弥子は、しかし、我が輩の表情の変化に気付いたのか――ふうっと息を吐い
て、軽く前髪を引っ張っただけだった。
 腰を引けと言われて、素直に引く。普通のカタチにしろと言われて、大人しく従う。
 抱き締めろと言われて、抱き締めてやる。
 弥子は腕を我が輩の背中に回して、ずぶ濡れの上着を握り締める。

「何、あったか……後で訊くからね。教えて貰う、から」
「そうしてどうする?  戦闘能力の無い貴様がその情報で何をどう分析するというのだ」
「ネウロがなんで怒ってるのか、ぐらいは知れる、よ」
「それで、どうする?」
「まあ納得するか――抗議、するッんん!」

 締め付けていた膣内の力がいくらか抜けて、動きやすくなる。抱え上げていた脚を下ろして
やって、身体に負担を掛けないようにやんわりと抱き上げた。腰の上に乗る体重を支え、表情が
緩んでいくのを確認する。暖かなぬめりが性感帯を優しく包む感触に、声が出そうになった。
柔らかく適度に締まる個所。口付けを重ねるほどに可愛らしく痙攣する内部。冷えた身体は
それでも体温を持って、鼓動を持って、我が輩に自己主張をする。
 ささやかな胸を掌でやんわりと揉めば、弥子は素直に嬌声を上げた。腹を辿るように指を
滑らすと、下腹部にたどり着く。幼児体型で少しぽこりと出たそこをツンと突いてから、もっと
下へ。結合部は真っ赤な粘膜が露出して、ひどく扇情的に見える。

「まだ痛むのか?」
「も、慣れた……でもあんま、動かれたら痛い、かも」
「そうか。では精々そのままで、我が輩を絶頂に導いてみろ」
「やん、あ、ふぁあんんっ!」

 ぷっくりと尖ったクリトリスを抓ると、弥子の膣内がきゅぅっと締まって脚もビンと伸びた。一瞬
の締め付けでもそれは絞るような動きだ、元々が受け入れるための器官だからだろう、痙攣
すらも引き込むような運動になる。包皮を押し上げるように剥いてやり、そのまま下からくい
くいと小さな粒を突き上げると、弥子は胸や喉を晒すように喘いで仰け反った。
 奥から零れ出してくる愛液は熱く、肉棒にも熱を与える。交じり合った温度は一体感を生み
境界をぼかすようだったが、ヒクリと締め付ける動きはそれを確実に断絶させる。雁首の
当たる奥は口のようにちゅぅちゅぅと吸い付いてくるようだし、竿を覆う肉襞もぬるぬると
柔らかく根元からを扱き上げる。零れた愛液が睾丸を伝って落ちていくことすらも、快楽を誘った。
 堪らずに篭った息を吐けば、弥子が甘ったるく我が輩の名前を呼ぶ。

「っきゅ、ふぅ……ね、ネウロっ」
「……なんだ? ヤコよ」
「きゅんきゅん、しちゃうの……も、だめ」
284名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 06:34:28 ID:RI9JZDRo
 濡れた身体が冷えるのか、それとも真逆の火照りからか、弥子はぞくりと身体を震えさせ
て我が輩の上着に手を伸ばす。襟を掴まれて縋られるようになると、膣内の角度が変わって
再び追い上げられた。睾丸が収縮すめのに、思わず息を詰める。内部でも判るほどの
脈動に、弥子もまた甘く喘いだ。
 シャワーは未だ流れ続けて、互いに身体は濡れそぼっている。冷えているのに、結合した
粘膜だけは熱い。重ねた口内には血の味が広がる。下肢の性器にも、苦い味が零れかけて
いる。細い背中を抱き上げ、縋る腕が外れないようにしながら――我が輩は一度だけ、
弥子の内部を突き上げた。

 その刺激で充分だった。
 奥の奥、篭っていた熱を爆ぜさせて弥子は激しい絶頂に至る。
 ぎちりぎちりと締め上げる動きで絞られるように、我が輩もまたそこに精液を吐き出した。

「ひゃぁぁあぁんん! んっう、ぁ、あーッ!!」

 頭をぶるぶると振って、弥子は正体を無くしたようにあられもなく声を上げる。どくりどくりと
何度も脈打たせながら精液を内側に搾り出してやると、その旅に身体をぐんっと伸ばすよう
に身悶えた。小さな乳首が痛いほどに尖っているのを、身体を屈めて噛み付いてやる。
立て続けの刺激で弱くイッた膣内が、まだ我が輩の性器を貪欲に締め付けた。
 最後の一滴まで注いでやると、逆流したものが零れ出してくる。それを許さないように、
軽い突き上げで子宮に送り込む。
 ぐったりと力を抜いた弥子は、深く息を吐いて、満足そうに目を閉じた。
 しとどに濡れた髪に顎を乗せて、我が輩もまた同じように瞼を下ろした。



 くったりとソファーに寝そべった弥子の服は一応乾かしてやったが、本人まで面倒は見て
いない。濡れ髪のまま気だるそうに寝そべるのを見下ろしながら、我が輩は乱れた髪を
手櫛で直した。いつものようにトロイの方へ戻ろうとすると、上着に弥子の手が引っ掛かる。

 見れば掴まれた腹の辺りに、小さなシミが付いていた。
 赤黒いソレは血液の色。
 弥子の血か。我が輩の血か。
 そもそもいつから付いていたのか。
 弥子の舌を噛んだときからか、弥子に口唇を噛まれたときからか、それとも――
 DRにこの腹を、ぶち抜かれたときからなのか。
 弥子は――いつから、気付いていたのだろう。

「話してよ。ネウロ」

 雨足は弱まらない。窓の外は未だ濁流の音に覆われている。この部屋はいつも以上に
切り離された異界だ。誰も触れない断絶された場所。我が輩だけが支配できる閉鎖
された空間。テレビは未だ行方不明者のテロップを流す。死体を乗せたビルの映像は、流れない。
 顔を上げない弥子の隣に腰掛けて、我が輩は長い脚を床に投げ出すようにした。
 そうして対等の生き物に、己の情報を開示する。
 か弱くも逞しい、我が傍らの人間に。

 ――雨足は、未だ止む気配もない。


ギャフン。
285271:2007/12/19(水) 07:49:26 ID:c7ItWYlV
一応続きを書いてみた。
投下時間が今しかないので、>>284 の職人様申し訳ない。


「……ぅ……」
むくっと体を起こしてみると、外はすっかり晴れていた。
どうやらネウロを待っていてソファーで眠ってしまったようだ。
時間を見ると、もう9時をまわっている。
3時ごろまでは記憶があるけど、それからずっと寝ていたという事だろうか。
見回してみたが、ソファーにも窓際の椅子にもネウロの姿は無かった。
「どこいってるのよ、馬鹿魔人……」
思わず口から文句が出た瞬間。
ふわっとソファーから浮き上がる感覚、そして体に感じる重力が強くなった。
視点が高くなった、いや無理矢理持ち上げられた。
「なっ」
ようやく両脇にある腕の存在に気付き、自分を抱えている者を振り返る。
そこには、例の如く傷一つ負っていないネウロがいた。
「主人の帰りを待つようになるとは、我輩調教の結果が出て嬉しいぞ」
「ちょっと!! 帰ってきていきなり何するのよ!!」
「いきなり? 我輩帰ってきてからたっぷり4時間は待ったのだがな」
え。
「仕方なく涎を垂らして寝る奴隷に悪戯してみたのだが……」
「え。」
ということは。
こいつ、私が起きる何時間も前からここにいたってこと?
って事はその、寝顔も見られているわけで。
息苦しいのも相俟って顔が見る見る紅く染まっていくのが自分でもわかる。
無防備に寝ていたことと、ネウロの心配をしていた事に大きく後悔した。
「……」
「どうしたのだ?自分の胸の無さに恥じらいを覚えたのか?」
恥かしくて顔を見ることなんて到底出来ない。
だが、今ネウロがかなりイヤらしい笑みを浮かべているだろう事はわかってしまう。
「実は我輩、先ほどの戦いでストレスというものが溜まっている」
「……ストレス?」
「そうだ。という訳でこの貧弱な体で残り3割発散させてもらう」
抵抗する間も無く、頭を反対方向へぐいっと捻られた。
超至近距離だった二人の距離は、既に0になっていた。

286271:2007/12/19(水) 07:49:57 ID:hCYK7Us7
久々に感じる、ネウロの体温。
唇を通して火照る様な熱が伝わってきてしまう。
「ん……」
押し付けられているだけの筈なのに、何故こんなに熱いのだろう。
空中で抱えられた状態での口付けは、結構圧迫感がある。
しかし、いつもの暴力的なストレス発散に慣れてしまっている自分が怖い。
「……やけに反応が薄いな、弥子。もっと文句を言ってくると思っていたが」
「ネウロがいきなりやるから驚いただけ…んむ」
また魔人が頭を掴んで引き寄せてきた。
さっきよりも指に力が入っているのは気のせいなのか。
「む……ん……ぅ……」
しばらく啄むようなキスを続けた後、ネウロは唐突に口を離す。
いつもならこのまま済し崩しに本番に突入したりするのに。
右腕が頬に当てられるのがわかった。
「弥子……」
いつもと違う、優しさの篭った声。
間近で見ているとこっちがドキドキしてしまう。
「……ネウrモガッ」
油断した瞬間、右手がそのまま口に押し込まれた。
人体の構造などお構い無しに腕がぐいぐい動き、呼吸が困難になる。
こっちはなんとか腕を抜かせようと必死だった。
「ぷはっ…げほっ…はっ……はぁ…はぁ……」
ようやく腕を押しのけ、涎にまみれた手袋を抜かせる。
ぐるぐるとしていた視界が戻る頃には、床に下ろされたことがわかった。
「ふむ、手が汚れてしまったな」
「『ふむ』じゃない!! 死んだらどうするのよ!!!」
「まぁいい。とりあえず弥子。せっかく床に座っているのだ」


「舐めろ。」
287271:2007/12/19(水) 07:50:56 ID:c7ItWYlV
「え」
「舐めろ、と言っているのだ。貴様の汚い分泌液で汚れた手を綺麗にしろ」
同じ台詞を言われたときは、確か借金で追い込まれた時だった。
あの時は靴だったけど、今度は指。だから前より抵抗は無く……
「いやいやいや!! 流されるとこだった!!」
「どうした?はやく舐めろ」
「さも当然の事みたいに言うけどね、涎を舐めて綺麗になんて…」

「舐 め ろ。」

後ろに何か羽のような物が出現し、頬をに尖った先端が少し食い込んでいる。
目には有無を言わせぬ強い光があり、こうなるとうかつに断れないのだ。
なにしろ色々突き刺される可能性だってあるんだから。
「舐めればいいんでしょ!!」
「物分りのいい奴隷だ」
自分の涎で光っている指を眺め、少し緊張して喉を鳴らす。
今までその、フェラ…というものは強制させられてやった事はあった。
あまり上手くできずに何度もやり直させたり、頭を掴まれて無理にやられた事もあったような。
たとえ指とはいえ、自分から口を付けに行くというのはなかなかに恥かしい。
ネウロもそれを知ってか知らずか、いやむしろそれが目的だったかのように笑っている。
ちゅ。
唇と指が触れて生じる小さな水音。
いつもされているように、いつもしてあげているように、その指を咥え込む。
「んむ……む…ぅ……んちゅ…ぅんん…ぬちゅ………」
少しずつではあるが、ゆっくりと奥まで飲み込んでいく。
舌を絡めながら、というのを教えられたのはいつだったか。
喉の奥を刺激された時の嘔吐感も今はない。
こんな酷い魔人の身体は、自分にとってはひどく甘いのだ。
288271:2007/12/19(水) 07:51:31 ID:hCYK7Us7
舌を根元から先端へ、先端から根元へと丹念に舐めながら、徐々に口の中を上下させる。
いつものように、なんとか丁寧かつ変化を加えた動きをしようとする。
実際こんなので指が綺麗になるはずが無い。
でも、この行為を止める事が出来なかった。
「ひどく飢えた奴隷だな。そんなに欲しいのか?」
舐めるのを一時停止して見上げれば、意地の悪い笑みを浮かべたネウロがいた。
目がさっきよりも楽しそうだった。
欲しいんじゃない、と言おうとしたが頭が動かない。
両頬に羽が、当たっていた。
「むぐむ……んむむ……」
「余計な音がうるさくて聞こえんな。声が出せないなら首を振れ」
首を振れるわけが無い、両脇を抑えられた状態で。
選択肢は一つしかないが、それを選んでしまってもいけない。
「……」
「どうした?返事は」
「むぅっ!!!」
羽の一枚が、無防備だったスカートの中に潜り込んでいた。
「早く答えないと羽が突き刺さるぞ」
「んむ〜〜〜!!!」
恐ろしい脅迫に思わず首を縦に思い切り振ってしまった。
「じゃあ良い子の奴隷にはご褒美だ。たっぷり舐めるがいい」
と、今度は左手が差し出された。
今は舐める他に選択肢が存在していない状態。
「ちゅ……ぅん………んぐ……ぁ…」
羽がなかなか離れていかないので、何とかしようと急いで指を咥える。
その行為が、いつもの行為と同じであるかのように。
289271:2007/12/19(水) 07:52:03 ID:hCYK7Us7
「しかし貴様も貪欲だな。そんなに指が舐めたいとは」
「んん…ん……む……ん…んぁ……んにゅ…」
「見ろ、床まで涎が垂れているぞ」
舌を動かしつつ視線を何とか下へ移せば、そこには水溜りが出来ていた。
ネウロのスーツも同様に濡れて暗い色になっている。
手袋を外しておいて正解だった、と思った。
嫌だ、と思っても身体が覚えた反応は忘れられないのだ。
ただ指を舐める、というこの行為にさえ自分はいつもの性行為を重ねてしまう。
そうなればもうスイッチが入ってしまう。
このネウロの味を知ってしまったときから。
「む……ちゅぅ……ぅぁ……ん……む…んあ………」
ネウロのそこはとても熱く、言葉では表現できない美味しさだった。
今はその行為を真似た擬似行為に溺れ、涎を垂らしている。
指がそれであるかのように、先程より熱心に、熱く指を口の中に迎えた。
「はぁ……んぁぁん…ぢゅる…むぁ…んんん…んちゅ…ぢゅ…」
さっきまでの強気な態度はどこかへ立ち消えてしまった。
一晩中心配し続けていた寂しさもあって、余計にこの行為に熱が入る。
ネウロが指を口の中で勢い良くかき回す。
涎がまた零れる。
「汚い水芸だ。では、失った分の水分を補給させてやろう」
羽が下半身に突き刺さるのがわかった。
290271:2007/12/19(水) 07:54:51 ID:c7ItWYlV
以上。
「指フェラ」ってのがさせたかったんだ。指フェラ。
あ、ネウロは3割をこの後2日かけて発散したって事で。

>>284
GJの嵐を送るほかありません。
被ってしまい申し訳ないです。
291名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 11:17:04 ID:JlwiXQTo
>>271
指フェラは超エロスだと思います。
GJ!!!

>>284
超堪能いたいました!
GJです!!!!!ご馳走様でしたぁっ!!!
292名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 14:08:34 ID:hDmUcNcF
このスレは本当にネ申ばかり…GJです!
293名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 14:58:13 ID:XoTuKRZT
>>271
>>284
ごぁぁぁぁぁ!!!
GJGJGJGJウウウ!!!!
もうね、なんていうかね、昼間から超ホクホク。
ありがとう!ありがとう!!
294名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 18:32:59 ID:k0KB4jW9
>284
心理描写が凄い上にきっちりぐっちょりエロ…!もだえた。GJ過ぎて言葉も出ない。
>271
間接的なエロ大好きです。可愛い。イイ!
295名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 19:29:22 ID:Nbaz2sCs
神々よ、投稿時間が…っ!
朝から何とえろい
GJGJGJ!!!!
296名無しさん@ピンキー:2007/12/21(金) 17:04:29 ID:+rceTPl1
連休ですね保守
297名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 09:07:17 ID:dhocEqm+
きっとクリスマス
ネタを書くのに神達はご多忙なのだ
298名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 13:15:58 ID:JbcjIy3S
神々よGJ!!!

萌えという名の電流に我が脳髄は揺さぶられた
299名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 23:37:40 ID:+iPTCs6Y
魔人乙
300名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 02:18:34 ID:3rTUgtOp
過去ログを一気に読んだが、このスレの歴史を辿れて良かった
まとめサイトで読んだ過去の名作達がどんな風に生まれていたのか見れて
なんでこの時にスレにいなかったんだと思ったよ
職人達に、時空を超えて賛辞を送りたい
そしてどんな小ネタやおもろい流れも拾ってくれるまとめの人にGJの嵐を送りたい

という訳でクリスマス・イブイブにエーロ・ゴシカアン!!
301 ◆ChdC8VZqyE :2007/12/23(日) 18:01:44 ID:sVZbyBvt
まとめの中の人です。
今は手伝い人がイミナのごとく手伝ってくれてるのです

ところで皆さんもしや松井を見に行ってたりするんでしょうか
302名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 22:50:18 ID:wPXZPuun
中の人&手伝い人's殿、何時も乙です。
フェスはちょっと行きたかったな…。

X'masネタの神が降臨される前に、息抜きをば。
・エロ皆無なので、まとめないでいいです。
うまい〜寝た子は、起こすな〜

[遥・巧い]
 寝てる人が何か喋ってたら、それは死者の言葉だってさ――。
そんな怪談じみた話を級友から聞かされた日の夜だった。
「ヤコ。これ、綺麗でしょ?」「うん?何?」
呼ばれたと思い振り返った先のソファーで、母・遥は寝息を立てていた。
(何だー寝言かー…え?)
「ブッシュ・ド・ノエルよ。油絵の具と赤燐、おが屑も混ぜてイイ感じ…」
母はやおら立ち上がり、フラフラと台所へ…。――目を瞑ったまま?寝てる?!
「…まずは杉板をゴム糊で貼りまーす」
 ぎゃーーー!!!!死者の誘いがーーー!

[弥子・旨い]
 寝言に返事したり、寝言と会話を続けると、脳に負担が掛って
発狂する――睡眠学習全否定の都市伝説をネット上で見た事があるよ。
 久々に桂木の探偵事務所を訪ねて行ったんだけど、扉は開けっ放しで、
事務所長の桂木は鎖でぐるぐる巻きにされて床に転がってた。
「ったく不用心だなあんたらは。…桂木ー、魔人、いる?」
 彼女は目を閉じていて、すぅすぅと規則的な呼吸をしていた。
要は、寝ていた。あの鎖拘束状態で(-"-;)ある意味尊敬する。
「…い‘ら’ないー」
 返事?が返ってきた。
「そうじゃなくて。魔人は…」
「魔人…い‘ら’ないー」
 俺は咄嗟に、ネウロが見当たらないようにと背後と天井を確認した。
「な、何でだよ」
「ネウロでもう、お腹一杯ー…」
あ、何だ、嫌っているとかじゃないんだな。なら聞かれても大丈夫か、と思って
顔を挙げたらネウロはそこにいた。しかし口の端が裂けそうな凄まじい笑顔でさ…。
俺の口真似してこんな事言ったんだ。「カツラギ…マジンは美味しかったか?」
「…うん。大きくて肉が締まってて…」
そっちかよ!俺は、(縞鯵とかと混同しているだけだって!)等々、
必死こいてネウロを説得するハメになった…。
 本当に、寝言に返事すると碌な事ないんだな…。


終り 語り手:ヤコ/ヒグチ
303名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 00:47:52 ID:Pn7epDIR
同じくジャンフェスに行きたかったけど行けなかった職人の俺が来ましたよ。

ふと、何かが降りてきたので投下。
本番バージョンは考えてないんだ。ただ、オヤジみたいにエロいことするネウロが
書きたかっただけなんだ。
304気紛れな悪戯 1:2007/12/24(月) 00:55:01 ID:Pn7epDIR
街は今、昼間よりも眩く華やかなイルミネーションで彩られていて、○郎やらマ○イアやらあ
りとあらゆるクリスマスソングが踊っている。
誰かと一緒にいれば期間限定のテーマパークに迷い込んだように楽しいのに、そんな嬉しい
機会は一切与えられていない弥子は、今日もネウロによって事務所に呼び出され無為な時
間を過ごしていた。

「あ、ちょっと…」
冷たい壁に押し付けられた肩が大きく震える。
せっかくの三連休だというのに、どこにも遊びに行くことも出来ずにネウロの気紛れに付き合
わされて、どうしていつもこうなのかと嘆くばかりだ。逆らう選択肢は最初からない以上、大
っぴらには文句も言えない。
「何だ、ヤコ」
後ろから抱き竦めているネウロは反面、鼻歌でも歌いそうなほど機嫌がいい。
このところ小さな事件が立て続けに起こっていて、コンスタントに謎が食べられているからだ
ろう。もう事務所に来てから三十分もの間こうして嬲られている。
いつもなら欲求に任せて性急に攻めたてる癖に、今日はろくに制服もはだけずにゆっくりゆ
っくりと身体を撫で回して性感を追い上げている。
正直言って、辛い。
こんな風に緩やかにされるのは、次第に自我が溶けていくようで怖いのだ。強引に犯される
だけなら、まだ大義名分をもって抵抗のしようもあるというのに。
「こんなトコじゃやだよおっ…」
「わがままを言うな」
下手をしたら誰かに見られかねないこんなドアの側で、身体を撫でられているのは死ぬほど
恥ずかしい。そんな乙女心など察知する素振りもない魔人はわざと見せつけるように弥子の
シャツのボタンを外していく。
「や、やだったら」
本格的にこんな場所で事を始めるらしい気配がして、弥子はざわりと肌を泡立たせたがもう
遅かった。突然大きな手が薄い乳房を掴む。
思わず息を呑んだ。
305気紛れな悪戯 2:2007/12/24(月) 00:56:11 ID:Pn7epDIR
「やぁっ!」
もう片方の手はそつなくスカートの中に潜り込んで、ショーツ越しにひくついているのが分か
る敏感な箇所を擦る。どこもかしこも知り尽くしている憎らしい指先が、的確に感じる部分だ
けをピンポイントで押し、擦り上げ、快感を煽るように動き尽くしている。
堪らない。
まだ薄いショーツ越しだというのに、弥子は我慢出来なくなっていた。
「ネウロ、も、そんなのやあっ…」
息を荒げながらやっとのことで抗議めいた声を上げても、意地悪い魔人はくすりと甘い吐息
を耳に流すだけだ。ふるふると痙攣するように揺れる身体はがっちりと抱き締められ、乳房
は絶妙の力加減で揉まれ、悪戯を繰り返す指先が遂にはびしょ濡れのショーツをくぐって既
にとろとろになっている花弁を直に掻き回す。
「あぁぁ…ダメぇ」
「声色が変わったぞ、感じている癖に素直ではないのだな」
「そんな、だってネウロはいつもぉ…」
「他者のせいにするな、このドスケベが」
「あぁぁんっ…」
かぷんと耳を噛む歯の力が、いつもよりも強い。もうそれにすら感じてしまって弥子はあらぬ
声を上げてしまった。
「これがいいのだろう?貴様の身体は我が輩が触ると、いつも最初の一瞬だけ強張った後
ですぐに限界まで緩むぞ。それがどういうことか分からんのだな」
「ひゃ…そんなの、知らないっ…」
「焦るな、それを鈍感極まりない貴様にゆるりと思い知らせてやろうというのだ」
残酷な言葉が、とろりと蜜のように甘い声にくるまれて耳に届く。もう弥子には正常な判断
すら出来ずに魔人の愛撫を受け入れるしかなかった。
「あぁ、ネウロ、おかしくなるよおっ…」
もう壁に縋る身体にも膝にも力が入らない。ぐちゅぐちゅといやらしい水音をたてているそこ
が、内部をこれでもかと暴いている指を逃すまいと無意識に締め付けている。
「貪欲だな、ヤコ」
耳に送り込まれる笑い声と共に、魔人の長い指が蕩けきった一番奥を強引に抉った。
「やぁ、ああ!」
ずっと堪えていたものが、その瞬間に花火のように弾ける。腿まで垂れていた愛液がつうっ
と伝い落ちた。


唐突に終わる。
306名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 01:11:39 ID:2CjTnHft
おいいいいいいいい!!!!
なんつー甘々だと思ってニヤニヤして読んでたのに終わるなよおおおおお

たのんます続き書いてけろ
307名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 01:13:29 ID:Pn7epDIR
ごめん。
今のところここまでしか構想ないんだ。
てか、この先が思いつかない。
とりあえずは寝て英気を養ってみる。続きが書ければ明日書く。
308名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 01:23:36 ID:kESZ7uSq
うおぉぉぉぉぉぉなんだこの生殺しww
>>307続きキたら是非書いてくださいおながいひまふ

ところでネウロって年齢表記読み取り不能だから正確には分かんないけど
魔人だから人間界換算だと十分オヤジで問題ないんじゃないのか?
309名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 07:42:49 ID:0G6EJKjt
>>302>>304には、ゴシカンさせていただいた。
GJ!!!
そして続きは、かなり読ませていただきた。
激しく待っている。

そして、空気を読まずに申し訳ない。
クリスマス話・・・というか、クリスマス前の話なんだが、結局当日になった。
空気読まずにまことに、申し訳ないが、これから一日外出予定なので落とさせていただく。
310REC1:2007/12/24(月) 07:45:21 ID:0G6EJKjt
街路樹が風に煽られて、枯葉を散らして、舗装されたコンクリートを滑っていく。
銀行があって、喫茶店があって、本屋があって。そのどこにも、クリスマスらしく
飾り付けがされている。クリスマスが迫っていて、街並みはすっかりクリスマス一色に
賑わっている。幸せそうな顔をしている人を見ると、何とはなしにこっちまで
嬉しくなるのだから、私も大体単純だ。
雑居ビルに入り、階段を上っていく。寒くて思わず、肩が震えた。人気がないだけに、
余計に寒く感じる。
今日はまず、アカネちゃんのトリートメントをしてから、依頼がなければ宿題をしよう。
クリスマスプレゼントについても、考えなくてはいけない。他の人のは、既に決まって
いるけれど、ヒグチさんのだけはどうしようか迷っている。でもそれももちろん、あの
ドS魔人が邪魔をしてこなければの話だけれど。私邪魔するのが、何よりも好きな男
だから、どうしようもない。それでも不思議と早く早くと、急いで階段を駆け上がって、
事務所の扉を開けた。そこには、久しぶりに見る来客が居た。珍しいものを持って。

「よっ。」

「吾代さん、お久しぶりです。
 どうしたんですか?
 カメラなんか持って。」

「あぁ・・・・まぁ・・・な。」

近寄っていきながら吾代さんの手の中にあるDVDカメラをみると、その焦点はずっと私に向けられている。口を濁す吾代さんが、なにやら口ごもりながらも、私に送っている
視線の合図。その視線を追って、私は窓際のトロイの方へ見ると、そちらは珍しく
ブラインドが下ろされていた。そして定位置にアイツは居た。居るだけではない。
笑っている。邪気の無い笑みを、恐ろしいと感じなくてはならない、自分の人生が
時々悲しくなることがある。だがその笑みに、背筋を何かが走っていったのは、けして
無視できるものではない。拒否できるかは、また別の話だけれど。

「弥子。」

その中指がまるで操り人形を動かすように、私を呼んだ。息が詰る。私は思わず
吾代さんと視線を合わせたけれど、吾代さんには、既に諦めや達観と言うものが
見え隠れしていた。
仕方なく、私はネウロの正面に立つが、足りないというように、軽い手つきで
トロイを叩いた。行きたくないと思うのに、足は勝手にネウロの傍へと動いてしまう。
本当に私は、一体どこまでネウロの思うがままなのか。傍に立つと、ネウロはクルリと
ソファを回転させて、私を見上げる。その目が楽しそうに嗜虐心にぎらぎらと光っている。
暖かい部屋なのに、体の奥がフルリと震えた。

「弥子、我が輩に口付けろ。」

「・・・はぁあ?」

我ながら、間の抜けた声だと思う。でも、いきなりこんなことを言われれば、大体
反応はこんなところだろう。慣れても反応が変るもんじゃない。

「軟体動物以下か貴様は。
 それとも口付けの意味さえ忘れたか、バクテリア。」

「いや、そんなこといわれたら大体の人間は・・・。」

「御託はいい、さっさと始めろ。」
311REC2:2007/12/24(月) 07:45:58 ID:0G6EJKjt

”やれ”ではなくて”始めろ”という言葉に、拒否したい気持ちは一気に最高値を超えた。
キスの後に、一体何をするつもりなのか。そもそもキス自体人前でなんて、
とんでもないことだ、この恥知らず。言うべきか言わぬべきかと一瞬迷った。でも、
迷ったところで、するわけにはいかないのだから。

「なんで、そんなことしなきゃなんないのよ。
 いやに決まってるでしょ。」

直ぐ近くには、吾代さんもいるというのに、当たり前の話だ。なのに、そんな理屈は
通用しない我侭魔人は、眉間に皺を寄せる。もうヤダ、コイツ。

「貴様に拒否権は?」

「特に無いって言いたいんでしょうけど、コレばっかりは無理。
 大体、吾代さんにも・・・・。」

ハタリと思考が止まる。そう、吾代さんは、何故カメラを持っているかを考えて。首を
ギシギシと回しながら、カメラを正面から見据えると、吾代さんがため息を着いたのが
解った。カメラは、私と向き合うように、机の向こう側にいた。
駄目だ、何も言うな、考えるな。言ったら最後、きっと逃げられない。ゆっくりと
そのまま後ずさりをすると、手首をきつく握られた。

「弥子、どこへ行く。」

余裕で私の手首を一回り以上している指が、痛かった。弾かれたように、私は腕を奪い
返そうと手を引いた。叶うとは思わないけれど。

「ヤダ、絶対ヤダ。
 絶対しないから!!」

その唇がねっとりとした笑みを浮かべたのを見て、咽喉の奥を重いものがつっかえている。
出来るわけがない。つまり、ネウロがしたいのは、いつもの情事を、記録しようと。
でも、ネウロの口が告げたものは、私が考えたものより、もっと残酷なものだった。

「どうした。
 貴様が、ヒグチへのクリスマスプレゼントを悩んでいたから、我が輩なりに
考えてやったのだぞ。
 このDVDをダビングしてやれば、奴にはなによりのプレゼントになる。」

血の気が引いた。自分で持っているとかではなく、人に、知った人に渡すなんて。
想像するだけでも、恐怖で頭が壊れそうだ。こんなのもを人に見られるなんて、
死んでしまう。

「できるわけないでしょ!!
 いい加減にして!!」

そういっているのに、ネウロは私の腰を掴んで、強引に引き寄せる。視界が一瞬で変り、
気付けばネウロの膝の上に座らされた。腕と腰をつかまれたら、もう逃げるなんて
できないのに。それでも私は、空いた右手で、ネウロの肩を何度も叩いた。
312REC2:2007/12/24(月) 07:46:25 ID:0G6EJKjt

「ネウロ!!
 放してったら。」

「優しい主人に感謝しろ。
 貴様の無い脳みその代わりに考えてやった。
 奴隷には、過ぎた待遇だ。」

「優しい人が、こんな酷いことするわけないでしょ!!
 ねぇ本当にこれは・・・。」

ネウロを見上げると、思わず涙が浮かんで、視界がぶれた。どうして、こんなに
されるがままなんだろう。逃げられないって解っているのに、傍に行ってしまうんだろう。
馬鹿だ。何を期待してるんだろう。ネウロに人の気持ちとか理解できるわけ無いのに。
人間のような、親愛の情なんて持ち合わせてない。人間にとっての性交そのものの
意味さえ、ネウロはきっとわかってない。私を甚振る行為の一つととらえている。
本当に、馬鹿だ。

「では、選べ。
 我が輩とこのまま続けて、DVDをヒグチに送るか。
 それとも、貴様をヒグチにプレゼントして、犯されるのがいいか。」

「そんなの!!!」

「どちらかだ。」

無情の選択。私を抱くのだって、きっと暇つぶしだとか、悪戯を楽しんでいるだけ。
なのに、私はどんなに酷いことをされても、結局はネウロの言うことを聞いてしまう。
拒否しきれない。つかまれた手は温くて、人のようなのに、その思考は、あまりに
違いすぎる。
我慢していた涙が零れた。一つ零れるともうとめどなく溢れて、止まりそうも無かった。
拭う気にもなれず、私はネウロのスーツを掴んで、胸に額を押し当てた。匂いはしない。
それでも服越しに伝わる硬い胸板の質感や、背中に添えられた指先の感触が、
ネウロだなぁと感じた。
優しくないし、酷いことばっかりする。それでも、ネウロが居ないと、きっと私は
幸せだと思わない。理由なんて無く、ただそう思ってしまう。単純だから。誰が笑って
いても、ネウロが笑わないと、嬉しくない。
ネウロの舌が、私の涙を舐めとってしまう。ネウロの食べられるものが、私のこんな
苦い気持ちも食べれたらいいのに。

「弥子、我が輩が好きか?」

狭い一人掛けのソファに膝立ち、その硬い頬に手を添えて、私はゆっくりとネウロに
口付けた。唇を離すと視線が絡んで、笑ったネウロが見えた。構わず私はそのまま
ネウロの首に腕を回して、ネウロの唇に噛み付く。さっき私の涙を食べた舌が、温く
絡んで息が零れる。ネウロの両腕は、いつの間にか私の腰を強く抱いていた。
313REC4:2007/12/24(月) 07:47:11 ID:0G6EJKjt
「好きだよ。」

好きだという意味さえ解っていない男だけれど。それは言葉にせずに、それでも私は
笑って答える。ネウロは、それに満足そうに笑うと、指をパチリと鳴らした。

「我が輩も、素直な貴様が可愛いと思うぞ。」

耳元で囁かれ、思わず現状を忘れて、顔が熱くなった。ネウロがその頬に小さなキスを
繰り返してくれた。手を取って、その指先にもキスをしてくれる。舐めて口に含まれると、
馴らされた体の奥が勝手に疼きだした。指の間まで丁寧に舐めて、チュっチュっと
吸う音が、厭らしい。手の平の薄い肉を柔らかく噛んだり、丁寧な仕草は、明らかに
待っている。私の言葉を。
でも、吾代さんのカメラを視界に入れてしまうと、とても言えない。

「弥子。」

上辺だけ。そう解っているのに、優しげな声色が耳に触れると、どうしようもなく
心が揺らぐ。きっとカメラがなければ、私は強請っている。それでも何とか、首を
横に振った。もう声に出して拒むことも出来ない。それを見透かした様子のネウロは、
今度は私の首筋に、顔を寄せる。首筋を柔らかく吸い、耳たぶに噛み付く。ぞくりと
這い上がっていく快感を追う様に、ブラウスの下にもぐりこんだ手が、背中を弄る。
腰や脇を揉むように触れられると、咄嗟に逃げる腰がネウロに擦り寄った。それは、
自分でも逃げているのか、強請っているのか解らない動きだ。唇を噛むと、それを
阻むように口付けられた。絡んでくる舌から、逃げようとしない自分は、もう
陥落しているも同然だった。

「ネウロ。」

名を呼ぶので、精一杯。自分でも、拒絶はどこにも見えない程、厭らしい声だった。
ネウロはしょうがないとでも言うように、ため息をついて、こめかみに口付けた。
床を蹴ると、私はトロイとネウロに挟まれてしまう。私は、恐くて吾代さんのほうを
見ることが出来ない。でも俯いていると、ネウロが見えてしまって、どうしていいか
わからなくなる。
ネウロは軽々両手で私をトロイの上に座らせると、まずセーターを脱がせる。そして
ゆっくりとブラウスのボタンを外していくが、何故かそれは上2段で止まってしまった。
下は2つだけすでに外されている。どうしたのかと思うけれど、ネウロは構わず背中に
手を回して、ブラのホックを外してしまった。ゆったりとした胸元を腕で隠そうとすると、
それを阻まれて、首に手を添えて、私をトロイの上に横たえた。

「少しぐらい見せてやれ。」

トントンと、胸の間を叩かれて、ネウロの言おうとしていることを、私は察した。
中途半端に着た状態が、余計に恥ずかしい。視界の端に吾代さんの影を見て、私は
視線を外して天井を見た。私の足の間に体を割り込ませて、ネウロが私に覆いかぶさる。
ブラウスの空いた部分から胸に直接口付ける。手は、膝からゆっくりと這い上がって、
スカートの中へ入り太ももを柔らかく撫でる。
どうしよう、恐い。それは見られていることがではなく、自分のどうしようもない身体が。
さっきから回りくどいといってもいいほど、丁寧で遠まわしな愛撫が続いていた。
そしてやっとと思うと、もう我慢も出来ずに、下着が濡れた。ネウロの親指に撫でると、
腰が揺れた。

「はっぅうん。」

ただ本当に触れただけなのに・・・もうヤダ。駄目だ駄目だと思うのに、
気持ちよくて、声さえ堪えることが出来ない。そんな私の様子に気を良くしたらしい
ネウロは、スカートの中に顔をもぐりこませて、下着をずらして、舌先で舐めた。本当に
軽く舐めただけなのに、私の奥はきゅんと疼いた。酷く濡れたそこをなのに、ネウロは
その脇を舐めて、また焦らす。
314REC5:2007/12/24(月) 07:47:42 ID:0G6EJKjt

「ネウロ!!
 もぅ・・した・・・ひゃぁあん!!」

口を開いていた時を狙って、ネウロが萌芽を強く舐めあげられて、私はあっけなくイった。
なのに、間をおくこともなく、もうドロドロになったそこを、ネウロが深く舐めてる。
脱力した思考と、強引に強張っていく下半身。

「ふっんああぁああ!!
 やぁあもぅ、ヒク・・また・・いくっ!!」

涎が口の横を零れていく。恐い。さっきまでの優しい愛撫とまったく逆の、暴力にも
近い快楽が恐くて、気持ちがいい。がくがくと震える足が、止まらない。
もっともっと・・・そう強請ろうとしたとき、ネウロの舌が、スッとひいた。
顔を上げたネウロは、いまさらのように、私の下着をずらしていく。そんなの
どうでもいいから、早くして欲しい。もっと強い気持ちいのいいものが欲しい。
なのに、ネウロは、両足を抜いてぐっしょりと濡れたそれを、私の顔の横に置いた。
ツンとした匂いがする。

「さぁ、可愛い弥子。
 言ってくれ。」

もう、拒否できるほどの思考は、残っていなかった。

「入れて欲しい。」

淫靡に笑うネウロは、何度見ても恐いけれど綺麗で可愛いと思う。私、コイツに絆され過ぎだ。なのに、ネウロが、私の足に沿わせたのは、私が思っていたものじゃなくて。

「そら、啼け。」

「ぃああっつ・・・ちがぅ!!
 ネウぉぃあっつ!!」

ネウロの指が、一本差し込まれてた。直ぐにもう一本入れられて、私は言葉とは
ちがって、ぎゅうぎゅうと締め付けてしまう。でも、違う。私が欲しいのは、ネウロのが。

「どうした、まだ足りんか。
 しょうがない、淫乱奴隷が。」

そうしてまた1本増やされて、中をぐちゃぐちゃに掻きまわす。それでも私は何とか
首を横に振って、違うのだと主張する。ドロドロに蕩かされた下半身は、私の言うこと
なんて聞かない。今、これはもうネウロの所有物だから。

「ほし・・ぃいい。
 はぁっつぅねぅ・・ひっ!!」

「何だ?
 何が欲しい弥子。」

指を止めて、私の言葉を待ってくれる。もう我慢だとか堪えるとか無理だ。狂ってしまう。
カメラのモーター音は、ずっと聞こえるのに、私は叫んだ。
315REC6:2007/12/24(月) 07:48:22 ID:0G6EJKjt

「ネウロの!!
 ネウロの・・硬いのが!!
 ねぇ、ちょうだい。
 硬いの、指より硬くて太くて・・・。
 あの・・・奥まで、ねぇ、ちょうだい欲しいの!!」

何もかもをかなぐり捨てて、私は強請った。視界の端に居る吾代さんの存在を感じながら。
ネウロは満足げに笑う。

「いい子だな、お前は。」

覆いかぶさってきたネウロが、私の頭を撫でてくれた。それが場違いなほど、嬉しかった。
いい子だといわれたことも、珍しい呼び方も。

ジッパーを下げる音に、期待が高まる。見られている。吾代さんに、カメラ越しの
ヒグチさんに。そして、目を開ければ、ネウロに真正面から私は見られていた。
期待したそれは、ゆっくりと奥へ奥へと埋っていく。思わず震える腰が、ネウロにも
きっと伝わっている。全て収まると、満たされた感覚に、肩の力が抜けた。ネウロは
ゆっくりと動き出して、私をぎゅっと抱きしめてくれた。服越しに伝わる暖かさ。
頬を寄せてくれて、私の耳に伝わるネウロの荒い息づかいを教えてくれた。私も何度も
ネウロを呼んだ。
きっと、私がネウロを拒みきれないのは、こういうところがあるから。我侭で酷いこと
ばっかりで、私は甚振られてばかり。なのに、時折無防備に、私に擦り寄ってきたり。
かと思えば、私の弱さや脆さを強引に引きずり出して、甘やかすから。訳もなく安心する。

「ぃあっん、ぅろ!!
 ねうぉぃい、ひもちぃい?」

「あぁ、いいぞ。
 可愛い弥子。」

いっそう早くなっていく抽出に、足が暴れる。そして最奥を突かれると我慢が出来ず、
私の手に力が入って。感じたのは、奥に当たった、ネウロの熱い液体。

「ふっはぁ・・・あぁ・・・。」

ゆっくりと弛緩していく身体を、意識が途切れる最後まで、ネウロはずっと
抱いてくれていた。そういうところに弱いから、ずっとそうして欲しいと思った。








目覚めたのは、ネウロの声が聞こえたからだ。妙に身体が温かい。ぼやけた視界が、
次第に焦点があっていく。真っ暗な事務所の中で、ネウロの横顔が次第にはっきりと
見えた。暖かいのは、私の腰をネウロが抱いて膝に座らせているから。
携帯で誰かと話しているらしく、私に機嫌良く笑うと、腰を抱いていた手を放して、
手招きをする。どうやら一緒に聞けといいたいらしく、私はネウロの携帯に耳を寄せると、
聞きなれた声がした。
316REC7:2007/12/24(月) 07:49:37 ID:0G6EJKjt

『っていうか、お前桂木に何やってんだよ!!』

声を聞いただけで、それがヒグチさんだと直ぐにわかった。急にさっきまでの
酷い情事を思い出して、どうすればいいのか混乱する。あんな狂ったような情事を
見られたんだ・・・どうしよう。

『あんな・・・桂木が可哀想だとか思わないのかよ。』

その言葉に、ほっとする。あんなのを見ても、ヒグチさんは、私を責めているわけじゃ
なくて、あんなことをさせたネウロを怒っているようだったから。やっぱりヒグチさんは
いい人だな。
でもそんなのもつかの間で、ネウロの言葉に空気は一気に変った。

「だが、貴様もアレを見て、抜いていたんじゃないのか?」

『なっ・・・見てたのかよ!!』

鼻で笑ったネウロは、肯定とも否定とも取れない。でもそんなことよりも、アレを見て
ヒグチさんが、と思うとショックで声も出なかった。

『しょ・・しょうがないだろう。
 あんなの見たら。
 っていうか、桂木いつもあんななのかよ。』

「まぁ、大体な。」

『だぁああいいよなぁ。
 普段は色気とかそういうなの無縁そうなのに。
 あんなエロイなんて・・・』

私は思わず怒りに任せて、ネウロから携帯をひったくった。八つ当たりだとか
そのときの私には思うほどの余裕もなかった。

「ヒグチさんの馬鹿、酷い、最低!!!」

『えっちょっ、かつら・・・』

そのまま電源を切って、来客用のソファに投げた。そして、ネウロの胸板を何度と殴った。

「酷い!!!
 だからいやだっていったのにぃ!!
 吾代さんにだって・・・もうぅ!!」

溢れてくる涙と嗚咽が止まらなかった。酷いことをしたのはネウロなのに、私はその
ネウロの胸で泣いていた。でも酷いことをしたんだから、慰めてくれないと困る。
それがわかっていたのか。ネウロは、私の頭をぎゅっと抱きしめて、頭にキスをした。
317REC8:2007/12/24(月) 07:50:12 ID:0G6EJKjt

「吾代からは、あの記憶は消しているし、途中からは意識も奪ってある。
 心配ない。」

「途中からって?」

「奴が見ていたのは、貴様と口論をしていた辺りぐらいまでだな。
 我が輩が指を鳴らしたのは覚えているか?
 何よりこの件に関しては、全て記憶から消したからな。
 それと、ヒグチに送ったもの映像は、ココまでだ。」

ネウロがパソコンを手早く操作すると、画面には、私の姿が映っていた。カッっと顔が
熱くなって、マウスを奪い返そうとするけれど、ネウロの腕に阻まれた。画面の中の私は、
まだ微かに正気があった時。ゆっくりと倒された身体が、途中で真っ黒な画面に変り、
音声だけが聞こえている。激しい喘ぎ声に耳を覆いたくなったけれど、それも肝心な
場面の前に途切れて消えた。

「もちろん、我が輩は完全版を保存しているがな。
寛大な我が輩に感謝しろ。」

「何が寛大よ!!!
 しっかり音・・・あんな・・・声が入ってるじゃない!!」

「それぐらいは我慢しろ。」

胸倉を掴むけれど、まるでどこ吹く風というネウロに、腹立たしい。こんなのばっかり。
でも、どうして全部送らなかったのか。ネウロだったらやりかねないと思ったからこそ、
本気で焦ったのに。力の抜けた両手を、ネウロの大きな手がソッと包んだ。

「ヒグチや吾代に見せてやるには、惜しくなった。
 と言うことにしておけ。」

呆れた。馬鹿みたい。こんなことするコイツも、そしてこんな曖昧な言葉で許せてしまう
私も。でもやっぱり、拒むなんて出来ないから、悔しいけれど、私は小さく頷いて
しまった。

「いい子だ。
 聞き分けのいい貴様には、我が輩から明日は御褒美をやろう。」

「御褒美って?」

聞いてもネウロは答えようともせず、笑って私を抱き寄せた。何なんだろうかと
考えながらも、できれば今度は私もネウロも楽しいものであってほしい。
そんなことを思った。
318名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 07:55:31 ID:0G6EJKjt
お付き合い感謝いたします。
タイトル番号2が被ってしまいました。
まとめ様に心からの懺悔と謝罪を。

ついでに蛇足のヒグチサイドも落としておきます。
本編以上にヒグチが不憫で申し訳ないです。
ネウロのいうご褒美の正体です。
319RECヒグチ編1:2007/12/24(月) 07:56:13 ID:0G6EJKjt
『では、選べ。
 我が輩とこのまま続けて、DVDをヒグチに送るか。
 それとも、貴様をヒグチにプレゼントして、犯されるのがいいか。』

『そんなの!!!』

『どちらかだ。』

無情の選択が、パソコンの画面越しの桂木に下された。情も何もあったもんじゃないのは
知っていたけど。呆れながらも、目が放せない。俺の中の何かが、駄目だ見るな
と言うのに、指先一つ動かせないで居る。

帰ってきたら何故か部屋の中の、それも私用のパソコンの上に、それはあった。丁寧に
茶封筒には、当然俺宛の名前と、裏には桂木の事務所の名前が。ここオートロックの
マンション3階なんだけど。そんなこと言うだけきっと無駄なんだろうけれど。
言いたくなるのは、俺だけじゃない。
いやな予感しかしないけれど、開けないのも、同じぐらいに恐い。仕方なしに封を
切って中身を取り出すと、1枚のDVDとメモ紙があった。メモを見て、嫌な予感は、
増していく。

”我が輩と弥子より寂しい貴様への聖夜のプレゼントだ。
 心して見ろ”

コレにネウロの名前がなければ、喜んで見ていただろうに。

『弥子、我が輩が好きか?』
320RECヒグチ編2:2007/12/24(月) 07:57:45 ID:0G6EJKjt
ネウロは声だけしか聞こえず、カメラの視点は、ずっと桂木に向けられている。嫌がる
表情や戸惑う仕草も全部。ハメ撮りだろう。酷い男だ。そんなことをする奴なんかよりは、
きっと俺の方が優しくしてやれる。どんな男よりも、といえるほどの自信はないけれど、
ネウロみたいな人外よりは、はるかにマシなはずだ。
なのに、画面の中の桂木は、ネウロの問いに殆ど迷いなく、ネウロに口付けた。それも
濃厚なのを。悔しい、いやだと思うのに、蕩けそうな桂木の表情に目が放せない。そして。

『好きだよ。』

画面越しの失恋だった。いや、失恋と言うほど大きなものでは無いかもしれないけど。
少し本気も混ぜて狙っていたのは、本当だったから。解っていたけれど、
ずっと前から、解ってても決定的なものを見ていない以上は、なんとなく諦めるとかは
できなくて。いや、今の決定的なものを見ても、やっぱりいいなぁと思うのは
変らないけれど。何かはっきりと無理なんだというものがわかったのが、痛かった。
誘おうと思っていた、バイキングチケットもあったのに。

『我が輩も、素直な貴様が可愛いと思うぞ。』

俺まで思わず思考が止まるほどに甘いネウロの言葉に、桂木が顔を真っ赤にした。
やっぱり可愛い。恥ずかしそうに、ネウロの穏やかなキスや愛撫を受け入れる姿は、
正直疼く。特に下半身が。何だよ、悔しいのに、見たいという焦りのようなものが
止まらない。桂木のことは、本当に好きだなぁって思っていたのに、何だよコレ。
俺の気持ちを知ってか知らずか、画面の中の桂木は、みたこと無いぐらい色っぽい。
普段は食い気が先行なのに、ネウロには、いや、好きな男にはこんな顔も見せるのか。
明らかにカメラそっちのけで、盛り上がっている。

『弥子。』

必死の抵抗は弱弱しい。それに追い討ちをかけるネウロの嬉しそうな様子は、顔が
見えなくても、解る。アイツはそういう奴だ。画面に入ってきたネウロが首や耳たぶに
噛み付く。あまつさえ、なにやら画面の後ろのほうでは、ブラウスの下にもぐりこんだ
手が、背中に。

『ネウロ。』

声は、強請っていた。ズキズキと痛む感情と、疼く下半身が、なんだかとてつもなく情けない。自己嫌悪で一杯なのに、どうにもなら無い。
脱がされていく服は中途半端で、見えそうで見えない。下半身はスカートが邪魔をして居るし、ブラウスはその隙間から、少しその胸元が見えるかといったところだ。

『少しぐらい見せてやれ。』

誰に言っているかは明らかなのに、桂木はもう抵抗もしなかった。そんな姿にまで、
こっちは傷つくというのに。
こんなことを許すのは、ネウロだから・・・なのだろうやっぱり。ネウロに抱かれた上に、
こんなものを他人に見られるというのに。それでも、俺にされるよりはマシ・・・
と言うことなんだろうやっぱり。そんな無体を許せるぐらいには、惚れているという
ことなんだ。泣きたくなる・・・のになんでこんなに元気なんだよ、俺の息子。
そのとき、画面が突然真っ暗になる。
一瞬何かの誤作動か、と思うけれど音声とタイムスライダーは同じ調子で動いていた。

『はっぅうん。』

油断していたところに、いきなりの桂木の嬌声。なにやらごそごそとした物音が、
余計に想像を駆り立たせる。

『ネウロ!!
 もぅ・・した・・ひゃぁあん!!』
321RECヒグチ編3:2007/12/24(月) 07:58:13 ID:0G6EJKjt
真っ暗な画面の向こうで、何をしているのか。ただぐちゃぐちゃと濡れた音と、
荒い息づかいに想像は、膨らんでいく。
した?したって・・下か?それとも舌か・・・っていうかどっちもか?
もう失恋がどうのこうのより、意識は真っ黒な画面の向こうを必死に睨んでいる。

『ふっんああぁああ!!
 やぁあもぅ、ヒク・・また・・いくっ!!』

またってなんだよ桂木!!ってかやっぱさっきのが一度目かよ!?あぁもう見れないのが、
まどろっこしい。今二人がどうなってるのか、気になる。
なのに、激しかった息づかいと水音が、ふと止んだ。ごそごそと言う音と、なにやら
何か濡れたもの落ちるような重い音。

『さぁ、可愛い弥子。
 言ってくれ。』

『入れて・・・』

そして切れた。タイムスライダーは、まだ動いていたけれど、画面の音は完全に消えた。
真っ黒な画面に、俺は呆然としてしまった。

「ちょっと待てよオイ!!!
 冗談だろう。」

無駄だとわかっていながら、画面をゆすったのは、時代錯誤もいいところかもしれない
けれど。明らかに途中で切られた声。そして中途半端で放りだされた俺の息子。
どうしろって言うんだよ!!!
すると願いが通じたのか、画面がパッと明るくなった。ただそこに居たのは、
見たかった桂木ではなく今一番見たく無い顔のネウロ。

『中々良いプレゼントだっただろう。
 感謝しろ。
 そして、諦めろ。
 コレは、我が輩の奴隷だ。
 貴様如きが手垢をつけていい奴隷ではない。
 肝に命じておけ。』

画面越しのネウロは、余裕の笑みさえ浮かんでいる。なのに距離感はなく、妙に
殺気染みたものさえ、肌に感じた。唾液を飲み込むのも辛いぐらいだ。
だが、いきなりパソコン出す不穏な音に、俺は殺気さえ忘れた。

『そうそう、最後に二つ言っておく。
 一つは、貴様が隠していたホテルバイキングのペアチケットは、我が輩が
あの映像料として、頂戴した。
 弥子と有意義なクリスマスを過ごさせていただく。
 そしてもう一つは、さっきのを見終わったのと同時に、自動的に我が輩からの
もう一つのプレゼントが作動している。
 何が起こるかは、お楽しみだ。
 では。』

「ちょっとまっ・・・あぁあああああ!!!」

そのときには、もう全てが遅かった。
完全に切れたDVDと、異常なモーター音に、俺が電源を落とす前に、画面が真っ青に変る。
そして、消えた。
当然もう一度電源を入れ直そうが、何をしようと何も言わなくなったそれに、今度は俺が真っ青になる。
元気な息子を宥めてから、俺がネウロに電話したのは、それから10分後のことだった。
そして、中のデーターもDVDも二度と目にすることは出来ないとわかったのは、
翌日のことだった。
322名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 07:59:54 ID:0G6EJKjt
やっぱり吾代さんとヒグチはかわいそうな子になる。
そして書き終わってから、またカプ表記をするのを忘れていた。
重ね重ね申し訳ない。
焦って落とすと、ろくなことをしない。

サンタさんからのプレゼント投下に期待して、スレ住人と共に待ちたいと思う。
普段は神々なサンタさん頑張ってほしい。
それでは、スレの皆には、よい【苦】くるしますを。
323名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 11:50:28 ID:edF7gPNQ
不憫な性少年ヒグチ・・・www
GJ! 報われないヒヤコ好きにはたまらんかったよ。
独占欲丸出しの魔人もいいなー
324名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 16:05:30 ID:Q/oPt4xq
CPの明記してほしい
325名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 17:37:43 ID:0G6EJKjt
>>324
>>310だが、CP明記忘れに関しては、真に申し訳ない。
326名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 21:12:02 ID:J59hyL2j
今日と明日は弥子に白いデコレーションをいっぱい施してください(`・ω・´)
327名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 21:19:10 ID:nAyo9PVz
GJ!素敵な作品をありがとうございました。
ヒグチ編が特によかった。
構成も面白かった。
めり栗。
328名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 23:18:07 ID:Pn7epDIR
303の職人だけど、死ぬほど寝て元気になったので続き書いた。
こっそり投下しとく。
329気紛れな悪戯 3:2007/12/24(月) 23:19:20 ID:Pn7epDIR
底意地の悪い指は、引くこともなく同じ箇所を攻め続けている。
本当に、今日はずっとそうしているつもりらしい。
「あ…あぁんっ…」
一度イカされて肩で息をしているにも関わらず、つうんと背筋から脳髄までを突き抜ける痺れ
が快くてもう抵抗らしい抵抗も出来なくなっていた。
もうすぐ何も分からなくなる。
それが分かっているから、声は徐々に焦る。こんな風に扱われて、焦らされて、玩具のよう
にされるのは堪えられないのに。
「ダメ、そんなのやだってば」
「ほう、何がダメなのか言ってみろ」
「それは…」
意気が次第に荒くなっていく。感じる部分はどこも全部ネウロの手の内だ。その上でじっくり
と楽しんでいるのが肌身で伝わってくるからたちが悪い。弥子はただ感じさせられるばかりで
かえって苦しい。
「ぁ…」
更なる刺激を欲しがってひくついている膣内部を好き勝手にいじられて、もうすっかり膝から
は力が抜けてしまった。そのままずるんと身体が崩れ落ちる。
床は壁よりも一層冷たかったが、もったりとした熱の篭った身体にはその冷たさが何だか嬉
しくてわずかに正気に返る。はらりと涙が溢れてきた。
「こんな風に焦らすんなら、離して…」
床に転がったまま涙を滲ませている弥子を興味深そうに眺めていたネウロは、にやりと口端
を歪めるなり強引に仰向けにして乗ってきた。
「痛っ、重いってば…」
まるで息の根でも止めるように、魔人の全体重が胸を圧迫している。一体これから何をするつ
もりなのか頭がついていかない。
みっともなくじたばたと必死で足掻いて抵抗をする。
「ネウロったらあぁ」
「黙れ」
充分過ぎるほど欲情している癖に、見下ろす視線は冷ややかであくまでも残酷だ。それでい
て哀れな獲物をいたぶる猛獣のような雰囲気なのが却って怖い。片手で喉元を押さえつけら
れて、弥子はもう声すら出なくなった。
330気紛れな悪戯 4:2007/12/24(月) 23:20:20 ID:Pn7epDIR
その恐怖も察知した上で、ネウロは限界まで張りつめているものを取り出して弥子の眼前に
差し出した。
「ひゃっ」
「これが欲しいのだろう?たっぷりとくれてやるからしゃぶれ」
「そん…違っ」
文句も言えないうちに頭を掴まれて、滾った肉棒を開かされた口中に捻り込まれた。いつもと
は全く違う行為の流れに頭の中が混乱しきったまま、弥子は奉仕を強要されるまま応じるし
かなかった。
こんなのは違う、こんな扱いは本当に奴隷だ。精神は拒否しているのに、ネウロが強いること
ならどんなことでもさせられて来た日々が弥子の抵抗を蕩かしていく。
「ンぐ、むっ…」
もはや口に収まりきらないほど怒張したものが強引に喉奥までを行き来する度に、唾液と先
走りの液が交じり合って零れ落ちる。もう顎から首から胸元までべたべたで、弥子は涙が止
まらなくなっていた。
「…よし、もう良かろう」
散々弥子の泣き顔を堪能したらしいネウロは、充分に奉仕をさせた後ようやく口から肉棒を外
させた。それはもう意思でもあるようにひくひくと収まる場所を探しているようだった。
「そら、ヤコ」
誇示でもしているのか、ネウロはにやにやしながら弥子の頬や首筋にそれをわざと擦りつけて
くる。いつもならそんなことは絶対に嫌な筈なのに奇妙な感覚が弥子を支配していた。しゃくり
あげながらも、自らが鍛え上げた刃を慈しむように掌を滑らせ、唇を寄せる。
「あぁ、ネウロ…これ、私のだよね」
「そうだ、ヤコ。まだまだ味合わせてやろう」
「うん、嬉しいよお…」
熱を持った肉棒に舌を這わせる弥子の頬は、既に乾いていた。そんな様子を満足そうに見下ろ
すネウロは薄い乳房や腹にもそれを擦りつけた後、先端で真っ赤に膨れ上がったクリトリスを
ぐりぐりと攻めた。邪魔なショーツはもうとっくに脱がされていた。
「ひゃぁあんっ…やぁ」
「貴様はどんなことでも嫌だと言うのだな。まあ、声色は正直だがな」
ネウロに一番感じる部分をいじられたら嫌な訳がない。そんな気持ちを揶揄されて今更ながら
に頬が染まる。
「意地悪しないでぇ」
331気紛れな悪戯 5:2007/12/24(月) 23:21:08 ID:Pn7epDIR
「貴様はいつも面白いな。我が輩の見立ては間違ってなかったようだ」
「な」
先端で柔らかく蕩けた花弁を捏ね上げていた肉棒が、突然ぐいっと入り込んできた。ずっと望ん
でいたのにそれはあまりにも急で、弥子は声を上げるタイミングを逸してしまう。そのまま魔人
の欲望で突き上げられて、喘ぐしか出来なくなった。
「ああん、あ、あ、あぁ」
何もかも強引だったのに、今はこんなにも気持ちがいい。それだけネウロの手管に慣れてしまっ
たことすらもう不幸とは思えなくなっていた。心も身体も、もう離れてはいられないのだから。もち
ろん、そんなことは決して口に出せないけれど。
「ネウロ、ネウロ!」
「ヤコ、いいぞ。もっと締めろ。我が輩を限界なく咥え込め」
「やぁぁん、いい、よおっ!!」
背骨が折れそうなほど抱き締められ、繋がった部分が激しく擦れ合う淫らな音がまるで軋んで
いるように室内に響き渡る。
何もかも満ち満ちて、それが永続するように思えた頃。
「ヤコ、可愛いヤコよ。一度出すぞ」
まだまだ楽しむつもりではいるが、ひとまずけりをつけたいとネウロはじゃれる猫のように弥子の
頬を噛んだ。このままでは苦しいのだろう。弥子の方も同じだった。
「ん…いいよ。すぐにまた続けようね」
「当然だ」
確約のように口付けるなり、腰の動きが早まっていく。打ち壊されるような衝撃で弥子もあっと
言う間に昇りつめて、彼方に光が見えたと思った途端、一層激しい突きと共に絶頂が訪れた。
息を抜く間もなくじんじんと疼く膣内に痺れるほど熱いものが放たれる。
「あ、あ…ぁん…ネウロぉぉ」
信じられないほどの満足感で身動きすら出来なくなっている弥子の唇が、指先で撫でられてか
ら塞がれる。
「続けるぞ」
「うん、いっぱい、いっぱいして。もうすぐ神様が生まれた日だもん」
微笑む弥子の表情は、とても幸せそうだった。

いつものようにソファーに移動することもなく、ただただ二人は冷たい床の上で互いを貪り合うば
かりだった。
体位を変えては何度も何度も繰り返されるうちに、弥子の理性など欠片もなく溶けて、いつしか
妖艶な獣と成り果てる。
「あん、ネウロ…すごいよおっ、いいよおっ」
「そうだ、ヤコ。それこそが貴様の本性なのだぞ。しかと覚えているがいい」
ネウロに跨って淡い紅色に染まった乳房を揺らし、腰を振りたてる弥子の姿はまさに妖しい女の
魅力に溢れていた。
332気紛れな悪戯 6:2007/12/24(月) 23:21:49 ID:Pn7epDIR
あかねのデスクの上で、オイルランプの灯が揺らめいている。闇の中で真紅のオイルの色が目
に沁みるほどに美しい。
精魂尽き果てて眠り込んでしまった弥子を、気に入りの人形のようにソファーで抱きかかえてい
るネウロの表情はあくまでも穏やかだった。
時刻はとうに深夜になり、。弥子の母親には依頼が立て込んでいて今夜は帰れないと連絡をし
てある。すっかりイルミネーションも消えた窓の外では、いまだ浮かれ騒ぐ人間たちの声が時折
聞こえてきていた。
「神様が生まれた日、か。何を戯言を」
弥子の寝顔を眺めながら呟く口調は、あながち満更でもないようだった。



明日はメリークリ○○ス
333名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 23:25:25 ID:Pn7epDIR
>>309
せっかく凝った構成の神作品なのに、うっかり邪魔する形になって申し訳ない。
自作はいつもワンパなので、こういうの憧れるよ。
334名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 23:44:58 ID:ycO/FAhS
神たちはクリスマスに向け力を蓄えていたのか……GJ!
335名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 23:52:34 ID:FqB2JVaR
今年も充実したクリスマスをありがとう神々よ…!
日付が替わる前にGJの嵐を贈ります!
336名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 00:06:06 ID:9RPB5UBV
あああなんかトロンな弥子かわいいなあああ

だがしかし
さっきまで「11人いる!」を観ていたせいでネウロの台詞が若本ボイスで再現されて困る
337名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 01:31:07 ID:F0xsa/L4
GJ!!そして解禁な訳だが、
どう見てもバックセックルです本当に有難うございました
338名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 01:57:36 ID:VGHiXmyX
なんかもう今週号はネタに事書かない話だったなあ。
物凄い疲労しているのに弥子を犯そうとするネウロとか、
疲労してるのが分かるからいつもより抵抗弱めの弥子とか想像してハァハァ
339名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 02:18:58 ID:v8MNygnW
そんなこんなでSSに事欠かないこのスレが好きだ・・・
てかクリスマスネタで一番賑わってるのってこのスレだと思う・・・
340名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 03:05:36 ID:5mrVgHma
職人の方々GJ!!
ようやく書き終わったんで朝になるまえにこそこそ投下。

ヒグヤコ+ネウロ
・ヒグチの報われ度当社比五割
・報われなさ度当社比四割
・広い意味でイビルジャイアン
341:2007/12/25(火) 03:06:59 ID:5mrVgHma
右手から紙袋の紐が滑り落ちる感触がした。
しかし、ヒグチの耳にはそれが床に落ちる音も、ましてやその中身を心配する思考の余裕もなかった。
左手はドアノブをつかんだまま、脚も部屋に入ろうと一歩踏み出したまま、視線さえも逸らすこが出来ず、
時間が止まってしまった。
そう、すべてはそれを目にした瞬間からだった。
ヒグチの目線の先には正に熱い口付けを交わしている二人の人影があった。

彼氏とかそんな関係じゃないっていってたのにな…。
ヒグチの耳につい最近聞いた弥子の声が響く。
その時はそれこそ清水の舞台から飛び降りるぐらいの覚悟で聞いたのだが、
当の本人はこちらの内心の葛藤など知ることもなく、おいしそうにパフェを頬張りながら
一蹴したのだった。
イブにクリスマスプレゼントもってくよと言ったら、本当に嬉しそうに笑って…。
鼻の奥がつんと痛み出し、眼球が熱を持ち始める。
何か言いたいのに、何も言葉が思いつかない。
第一何を言えと言うのだ。うそつきと罵ればいいのか?
告白も何もしていない、ただの友達の分際で?
ひしゃげたケーキ屋の包みを滑稽に足元に転がしたままで?
今すぐにでもこの場から逃げ出したいのに、脚が動かない。
何よりもこの睦み合いから眼を逸らしたいのにそれさえ出来ないのだ。
こちらに背を向けたままの弥子は気付いた様子もなく、社長椅子に座ったネウロに抱きついて
熱心にキスを続ける。
デートでもしたのだろうか、弥子はいつもよりも可愛く着飾っていた。
もし彼女が気付いたら、やはりいつものあの笑顔で笑うのだろうか?
そして、たとえ潰れたケーキでもいつものように喜んで受け取ってくれるのだろう。
いつものように、いい友達として…。
342:2007/12/25(火) 03:07:53 ID:5mrVgHma


「入るなら入るで、とっとと入って扉を閉めろ。エアコンがもったいない」
突然かけられた声にハッと我に返り、思わず空白の思考を一瞬満たされた命令にヒグチの体は従った。
入ってきたものの何か言うでもなく所在無さげにたたずむヒグチに、声をかけようとしたネウロの口を
弥子がふさぐ。
「うるさいぞウジムシ。そこらの駄犬でさえも教えれば待てぐらいはできるというのに、
…やはり単細胞生物に過度な期待をもつのは酷というものか…」
「…ん〜、ねうろぉ、ちゅーしよー」
金縛りが解けたヒグチは、いつもとは違う舌っ足らずな甘く蕩けた弥子の声が聞こえるたびに
体をびくつかせ、視線を落としていった。
そのためその魔人の笑顔に気付くことはなかった。
「ほれ、弥子。キスならそいつと思う存分してこい。我輩は忙しいのだ」
「うぐっ」
最初何を言われたのか理解できず、骨の鳴る不穏な音とつぶされた蛙の出したような喉の圧迫音に思わず
ヒグチが顔を上げれば、首を180度回転させられた弥子と目が合った。
「…あ〜、ひぐちさんらぁ〜」
キスに浮かされていたのかとろんとした目が細められ、ネウロのひざから降りるとふらふらと
ヒグチに近づいてきた。思わずヒグチは怯えたように後ろに踵を踏み出す。
しかし、弥子はそんなヒグチの様子を気にするでもなく、ゆらゆら漂うように彼の側まで近づいてきて、
すっと腕を伸ばして首に絡めた。そして
「めりぃ、くりすまぁ〜〜すv」
うちゅっと、彼の唇をふさいだのだった。

……。

文字通り頭の中が真っ白になった。

343:2007/12/25(火) 03:08:42 ID:5mrVgHma

次に、ありとあらゆる情報と思考の濁流に押し流された。
まさに呆然とした態のヒグチに構うこともなく、弥子はちゅっちゅ、と小さなキスを繰り返す。
そして再び、彼の思考は停滞していった。
いつのまにか弥子の背中に回していた腕に力がこもり始めた。
そっと舌を差し込んでみると、かすかなアルコールの甘味が舌先を刺激した。
唇付近をまさぐっていた舌はどんどん大胆になり、深くまで進入し、咥内を舐めまわし、
舌を絡め、唾液を味わう。
弥子はくすぐったそうに時折むずかるくらいで、抵抗らしい抵抗をしない。
それがよけいに歯止めを聞かなくさせる。
もう離れなければヤバイと僅かに残った冷静な部分がシグナルを発するにもかかわらず、
湧き上がる欲望は細いからだが折れてしまうのではないかというほど、
腕の拘束を強めさせ、下肢に熱を溜めていった。
ようやく唇を離したのは、力の抜けた弥子の体を支えることができずに、
もろともに床にへたり込んだときだった。

それでも、腕を放すことは出来ずに、ヒグチは弥子を抱きしめつづけた。
自分もアルコールに酔ったかのように、心臓がドクドクと鼓動を早め、こめかみの辺りががんがんと疼いた。
自然とあがる息の下で、そっと弥子の様子を伺った。
濃厚なディープキスに疲れたのか、それとも酔いが回ったせいか、うつらうつらと夢と現の境界線を
行ったり来たりしていた。
僅かに残った理性が働く、酔いと睡魔でまともな判断もつかない女性を襲うなど
最低な行為だとわかってはいる、後で傷つくのは弥子だとわかってもいる、
本当に彼女のことが好きなら耐えるべきだということもわかっている、
そしてなにより二人の関係がもう後戻り出来なくなってしまうという事もわかっている。
それでも、暴走してしまった欲望を抑えきることはできなかった。
「桂木…、俺、お前のことが好きなんだ」
ただの自己満足であり、贖罪にさえなりえないと分かってはいても、
ヒグチはこれだけは言っておかなければならなかった。
「…ん〜?……ぁたしも、ひ、ちさん、こと、すきだよぉ」
夢うつつのまま、なにも知らず無邪気に微笑むその唇にそっと小さな口付けを落とす。
「…ごめん、桂木」
小さくつぶやくと、ヒグチは弥子のひざ裏に片手を回し立ち上がった。
344:2007/12/25(火) 03:09:35 ID:5mrVgHma


数分後、二人はあいかわらず同じ場所にいた。
呼吸は別の意味で荒くなっていた。
結局ヒグチは弥子を持ち上げきることが出来ずに撃沈していたのだ。
弥子が予想以上に重かったと言うのもあるが、いくらs単位で食事をするとはいえ、
それでも同年代の平均女性よりは軽いくらいなのだ。
ぶっちゃけ、主な原因はヒグチの非力にあった。
弥子は本格的に夢の世界へと旅立とうとしている。上がる呼吸でヒグチは必死に考えた。
ソファーが目の前にあるのに、床でこのままってのもちょっと…。しかもここ土足用だし。
かといって、引きずっていくのも死体運搬みたいだし…。肩に担ごうにも、その体勢まで持っていけそうに
ないし…。今ならわかるよ、パズーお前はすごい。

「何をしている?弥子ならそのまま捨て置いて一向に構わんぞ」
「ひぃっ!!?」
現実逃避をしていたところに、突然声を掛けられ、思わず情けない声をあげた。
そ、そういやいたんだったコイツ!!!!
「気にすることはない、いつものことだ」
「い、いつもって…?」
「ようは酒乱というものだ、そいつの場合はキス魔になって誰彼構わずキスをする」
「な…!」
なんておいしいチャンスを今まで逃がしてたんだ!!……じゃなくて。
「……ってことは、別に付き合ってるとかじゃなかったのか…」
「付き合う?誰と誰が?」
弥子とネウロを交互に指差せば…

魔人はものっっっっっっっすごく嫌そうな顔をした。

「悪いが我輩はそこまで動物愛護の精神にあふれてはおらん」
「いや、だって、いくら桂木からだっていったって、あんたが拒否らずにされるがままキスされてたから…」
そこまでいうと、馬鹿にしきった顔でフンと鼻を鳴らした。
「さすがに初めてのときは奴隷の分際で分もわきまえんと、仕置きに巴投げをかましたんだがな、
どうやら泥酔していても記憶はしっかりしていたらしく、次の日はなにやら自己嫌悪でアメーバのごとく
沈んでいたのが面白かったんで、それからはしたいようにさせているのだが…」
まったく、さすがワラジムシとでもいうべきか、毎回毎回飽きずに同じことを…、
と、つらつら語る魔人の言葉にヒグチは頭痛を覚えた。


とにかく恋敵ではないことは分かった。
しかし、これほどの障害物はそうそういない。つか勝てる気がしない。
ましてやこのままここで事を致せるわけが…。
「貴様もあそこまでノってやるとは、随分と人がいいな。それとも雄としての本能…ん?」
不自然に途切れた言葉をいぶかしんで、ヒグチがその視線の先をたどれば、それは未だもって
熱の覚めやらない自分の下半身だった。
「っ!!」
慌てて片手で押さえて、恐る恐る魔人を見やれば、

そりゃぁ、もう、いい顔をして笑っていなさった。
345:2007/12/25(火) 03:10:53 ID:5mrVgHma
「ヒグチよ、変○ロリ○ンにさえ相手にされなかったこのような貧相な体に欲情出来る程、
貴様が博愛精神に満ち溢れた性癖だとはついぞ思いも寄らなかったぞ」
ネウロはまるで勝ち誇ったかのように、ヒグチの前に立ちふさがった。
「よし、許可を出そう。ヤコと交われ」


……。


「はい?」
「ヤコと交尾をしろと言っているのだ。ありていにSexとでも言えば分かるか?」
いやいやいや…。
いやいやいやいやいや……。
いやいやいやいやいやいやいやいやいや………。
ヒグチは思わず頭を抱えた。
そんなヒグチを豪快に無視して、ネウロは、人間の生の交尾と言うものは見たことがなくてな〜などと、
キラキラと期待に顔を輝かせる。
「…ちょ、ま、……あのさ、いいのかよ」
ツッコミどころは大量に合ったが、とりあえず最重要事項のみを聞く。
「なんだ、避妊具は常備してないのか?指サックぐらいならあるぞ」
「いや、ゴムくらい財布の中にいつも入って…、
って、指サックってなんだよ!使えってか!?それで十分だとでも思ってんのか!!?
じゃなくて!アンタはいいのかよ、俺が桂木抱いて!」
「だから構わんと言っているだろう。ヤコは文系脳だからな、貴様の理系脳が上手くブレンドされれば
よりいっそう進化した子どもが出来る。しかし、未成年で『出来ちゃった結婚』というのも、
この保守的国家では未だ風当たりが強いのでな、今日のところは種付けよりも我輩の知的好奇心を満たすため
といったところか…」
ヒグチはあらためて、目の前の生物と自分たちとの価値観の差を思い知っていた。
これではまるで飼い主の価値観を押し付けた愛玩動物の交配の世話のようではないか。
さらに、ヒグチのことは種馬程度の認識しかないらしい。
「さ、ヤれv」
魔人は弥子の頭をつかんで軽がると持ち上げると、ヒグチへずいっと押し付けてきた。
346:2007/12/25(火) 03:12:55 ID:5mrVgHma


キャミソールの端をそっとたくし上げ、ブラが見えたときヒグチは思わず生唾を飲み込んだ。
そのささやかな膨らみにそっとキスをすると弥子は、ん、と寝言とも喘ぎともつかない声を一つ漏らした。
ブラを震える手ではずし、おそるおそる手を添える。よく胸がないだのなんだの言われているのを聞くが、
それほどでもないと思いつつ、やわやわと揉み解し、その感触を楽しむ。反応の兆しがない突起を口に含むと
くすぐったがるそうな笑い声が響いてきた。ゆっくり解かすように転がし、もう片方も指で刺激を加える。
くすくすとこぼれてくる笑い声が気持ちよくて、ヒグチは胸に顔をうずめたまま、暫く目を閉じた。

「ふむ、貴様には本格的に幼女趣味があったのか」
「あるかぁぁぁぁ〜〜〜〜!!」
ヒグチは思わず社長椅子のネウロをにらみ返す。
始めは対面のソファーという特等席に座って鑑賞しようとしていたところを、
さすがにそれは頼むからやめてくれと、拝み倒して追い払ったのだった。
せっかく、奴の存在をアンインストール完了したところだったのに…。
「頼むから、声掛けないでくれる!?気が散って出来ない!」
「貴様の生殖器はそれほどデリケートでもないようだが?」
「男は下半身と上半身は別の生き物なんだよ!」
頼むから黙っていてくれと嘆いて、なんとか行為を再開し、没頭することに努めた。
アンインストールだ、ウィルスバスターだ、ファイアーウォールだ。あいつの存在なんかアクセス拒否だ!
太ももの感触を味わいつつ、その手を上へ上へと滑らしていく。スカートの中に挿しこみ、
脚の付け根まで来たとき、ヒグチは知らず喉を鳴らす。
そのまま、大事なプレゼントのラッピングを丁寧にほどくように、慎重にスカートを捲り上げ、
現れたレースの布地に思わず息をもらした。先にスカートを脱がしてしまい、改めてその姿を堪能する。
さわさわと撫でてみると、布地越しに恥毛の感触がわかり、いやでもその奥にある器官を連想させ、
息を荒くさせた。そろそろと最後の一枚を剥いでいく。茂みが少しずつ姿を見せるたびに、ヒグチの下半身に
熱が巣食っていった。
とうとう弥子を一糸まとわぬ姿にしたとき、ヒグチの男根は痛いほどに張っていた。
まるで高価な美術品でも鑑賞するかのように、ヒグチは息を詰めながら、おそらく肉親以外にはじめて
晒したであろうその場所をのぞきこんだ。薄紅色をした襞に指を掛け、左右に押し開けば、
ささやかなクリトリスと慎ましやかに閉じられたヴァギナが目に飛び込んできた。
恐らく性的な経験はまったくないのだろう、いままでの愛撫にもそこは濡れた気配を感じさせなかった。
クリトリスに触れれば、さすがにぴくりと反応を返したが、やはりそれだけで、目を覚ます気配はなかった。
ゆっくりとクリトリスを愛撫しつつ、筋の部分を何度もなであげると、弥子はくすぐったがるようにむずがり、
それとともに、微量な愛液をこぼし始めた。今すぐにでも挿れてしまいたい気持ちをなだめ、
根気よくその作業をつづける。多少潤ってきたことを確認し、慎重に指を一本挿れてみた。
中はとても狭く、そして熱かった。
「…ローションでもあればなぁ」
ローション?というつぶやきが聞こえたかと思うと、ついでカタカタとキーボードを操る音が背後で響いた。
「…なんだ、潤滑油か。サラダオイルなら給湯室にあるぞ」
「いらない」
「おお!食器用洗剤の方がより効果的だな!」
「余計にいらねぇ!」
「…えへへ〜、サラダバーせいはぁ〜v」
「犯されながらも食事の夢とは、どこまで貪欲な小娘だ」
「うふふぅ〜v夜はバイキング〜」
もうやだ。ナニ?このカオス空間。
「あ〜もうっ!ってかさ、空気読んでよ!デリカシーなさすぎだよアンタ!!」
後ろを見ずに叫び返せば、意外にも微かな笑い声が響いた。
「ああ、弥子にもよくそういわれる」
珍しく打算も嘲りも何もない、何気ない声音だったせいだろうか。だからこそ、その言葉はどういうわけだか
ヒグチの胸の奥になにか形容しがたいものをごぼりと湧き上がらせた。
それを振り払うように、今弥子を抱いているのは自分だと再認識させるように、ヒグチは弥子の下腹部に
顔を埋め、その僅かな愛液を飲み尽くすかのように、ヴァギナに舌をねじこんだ。
347:2007/12/25(火) 03:14:00 ID:5mrVgHma



タオルをお湯に浸しながら、ヒグチは何度目とも分からない自己嫌悪のため息をついた。
弥子の泣き声が耳について離れない。

どんなにほぐしても硬いままだったそこに、待ちきれず押し入ったとき、弥子はそれまでとは明らかに
違う声をあげた。それは間違っても嬌声ではなく、悲鳴そのものだった。
ずっと待たされつづけたヒグチは己をとどめることが出来ず、ひたすらにその締め付けと熱をむさぼった。
覚醒したとはいえ、アルコールのせいか意識が混濁した様子の弥子はひたすら、痛い、やめてと泣き続けた。
弱弱しい抵抗を組み伏せ、欲望のままに突き上げた。その間も、弥子を抱きしめ、口付け、舐めあげ、
陵辱したのだ。
一度イってしまうと、今までの熱がウソだったかのように引き、その分一気に理性が戻ってきた。
そして、自分の身勝手さに愕然とし、自己嫌悪の波に押しつぶされながら、自分の下で泣きつづける弥子を
抱きしめたのだった。浮かされたようにごめん、好きだよ、と呟きながら。免罪符にも成りはしないというのに。

そこまで思い出し、改めてヒグチはため息をついた。
一体明日はどんな顔をして会えばいいというのだろう。いや、明日どころかこれからどうすれば…。
タオルを手にふらふらと給湯室からでてきてみれば、真っ先に目に映ったのは、弥子の片足を摘み上げて
その秘部を覗き込んでいる魔人の姿だった。
「何してんだよあんたは!!!!」
「女性性器の観察だが?ふむ、これがクリトリスというヤツか…。処女膜は激しい運動で破れるというのは
本当らしいな、血が出ておらん」
「だまれ、エアークラッシャー!!」
「主人の所有物を観察することに何をそんなに目くじらを立てる?」
本当にわかってないのか、ネウロはきょとんとした表情でヒグチを見返した。
「だからって、そんな所をみるな!お前だって男だろ!まずはとりあえず桂木から離れろ!」
意外にもネウロは素直に手を離したが、ヒグチの言うことを聞いたというよりは、何かを
思案しているかのような様子だった。
「…つまり、嫉妬というやつか?」
長考の割にあまりに今更な結論に、ヒグチは脱力した。
「……そーだよ、嫉妬だよ、悪いかよ!いつもいつも桂木を独占しやがって!」
「自分の奴隷を独占するのはあたりまえだろう?」
「だから、その思考がまずおかしいっつってんだよ!」
この調子では堂堂巡りになると思ったのか、ネウロはため息を一つついて、ソファーの肘掛に腰掛けた。

「ヒグチ、一つ言っておいてやろう。我輩が弥子に対して恋愛感情を持つことはまかり間違ってもありえん。
独占云々に関してはできん相談だな。弥子は我が奴隷であり、食事のための道具であり、探偵だ。
人権から人生すべてにいたるまで我輩の所有物だ。他者と共有するつもりはない」
「だ か ら! その独占欲がどうして恋愛感情に結びつかないっていいきれるんだよ!」
「ならば聞くが、人間は犬の交尾を見て欲情するか?馬の嘶きを聞いて発情するか?
種族の差異とでもいうべきか…」
「でも…」
いまだ納得の行かない様子のヒグチにやれやれと言った様子で、首をすくめた。
「ならば、もっとわかりやすい説明をしてやろう。どんなに愛情をもった飼い主と言えども、
愛猫や愛犬に自らの種を孕まそうとは思わんだろう?つまりはそういうことだ」
「……桂木はペットと同類ってことかよ」
「人間の感覚で理解しようとなるとそれが一番近いだろうな。弥子は我輩が人間と言う種族の中で
今、最も寵愛を掛けている個だ。それこそ、子を孕んだら、その子どもの資質如何に限らず
とりあえずは目に掛けてやってもいいくらいのな。だが、それだけだ」
ようやくわかった、この魔人はそもそもが人間の規格で推し量れる生き物ではなかったのだ。
「そして、我輩は弥子の主だ。この絶対不変のヒエラルキー故に、
弥子の全ては我輩のものだが、我輩は弥子のものたりえない。
つまり、相思相愛というイコールで結ばれるべき恋愛は成り立たないということだ。わかったか?ヒグチよ」
「ああ、よっくわかったよ…」
そう、この魔人は恋敵などではなかった。
しかし、やはり桂木弥子という一人の少女の人生に介入しようとする者にとっての最強の敵であることは
きっと間違いない事実だろう…。
348:2007/12/25(火) 03:15:01 ID:5mrVgHma

「本当にすみませんでした!!」
おでこが床にぶつかるほどの勢いで頭をさげても、弥子は膝を抱えてソファーに沈んだまま、
ヒグチに目をくれようともしなかった。
「おお、これが自主的に行う本当の『土下座』というやつだな。弥子、今後の参考のためによく見ておけ」
「もーっ!!ヒグチさんもひどいけど、ネウロもネウロだよ!なんで止めてくれなかったの!?」
「何を怒っている?貴様のような抉れた胸に欲情する奇特な人間などそういないぞ。むしろ、感謝すべきだろう」
「あんたは基本デリカシーとかそういうのがないけど、ここまでとは思わなかった!強姦されて喜ぶ女の子が
いるわけないでしょ!…しかも初めてだったのに〜……」
思い出したのか、弥子の目に再び涙が溢れ出した。
「なんだ?ヒグチは避妊具を使ったし、貴様も排卵日は来週の予定だろう?妊娠の心配はないぞ」
「誰が、妊娠の心配をしてるといった!!てか、なんであたしの排卵予定日知ってんの!?」
…あれ、てか、なんでおれ空気…?
置いてけぼりのヒグチは思わず遠い目をした。
そんなとき、心配するなといいつつ、ネウロがおもむろに一枚の紙を取り出した。
「既成事実は作ってある。終身奴隷契約書だ」
「いや、既成事実作られたのはむしろこっち…、って、これ!婚姻届じゃん!!」
ヒグチは今朝の出来事を思い出した。
聖なる朝は革靴の底によって目覚めさせられた。
起床早々、出し抜けに突き出されたのがこれ、婚姻届だった。さすがに一瞬引いたが、
強姦したと言う負い目と、なによりも「つまり、貴様の弥子への思いとやらもその程度だったというわけだ」
といわれ、あまつさえ「そういうことなら書かんでも別に構わんがな。心配するな、万が一避妊に失敗して
孕んでいたら我輩の名で認知程度はしておいてやろう」とまでいわれたら、書かないわけにはいかなかった。
頭を下げたまま、弥子を盗み見ると、婚姻届をもったまま顔を真っ赤にして固まっていた。
「…いや、あの…、責任は取ってほしいけど、いきなり結婚とかそういうのは…」
弥子はいちど、深呼吸をすると姿勢を正してヒグチに向いた。
「……あたしも酔ってたとはいえ、ヒグチさんのしたことはひどいと思います。…でも、ちゃんと結婚とか
そういうの考えてくれるくらい、真剣に好きになってくれたっていうのは、……ちょっと、嬉しいです。
結婚はまだあれなんですけど、…あの…、できれば普通のお付き合いからでいいですか…?」
え?
「あ、あの・・…普通のお付き合いって、つまり…、恋人ってこと…?」
改めて言われ、弥子は顔を真っ赤にしながらこくんとうなづいた。
「ま、マジで…?ありがとうっ!!」
やったー!!雨降って地固まるってこういうこと?ひょっとして、これが神様からのクリスマスプレゼントなのか?!
ありがとう、天よ!ありがとう魔人!今ならアンタが恋のキューピットに見えるよ!!

「ふむ、これでめでたく我が事務所に奴隷3号が誕生したわけだ」
「なんで、ヒグチさんが3号になるのよ…」
「奴隷のものは主人のもの、主人のものも主人のもの。当然奴隷の配偶者も奴隷に出世だ」
「むしろ降格だよ!あんたはどこのガキ大将だ!!」
「当然今後も貴様の優先順位第一位は仕事だ。ヒグチとの時間はそうだな…学校と家庭に次いで四位だな。」
「低っ!っていうか、既に今が仕事と学校でいっぱいいっぱいなんだけど!全然変わんないじゃん!!」

………あれ?俺、晴れて彼氏になれたのに、なんで早速空気なんだろう…。

そして、これからマザコン母子家庭に嫁いだ新妻の心境に実感をもって同情できる日がこようとは思っても見ないヒグチだった。
349名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 03:18:17 ID:5mrVgHma
せっかくのクリスマスなんで、報われてるヒグチの話を書こうと思っていたんだが…。

なにはともあれ、おそまつさまでした。
皆々様、メリークリスマス!&よい年末年始を!
350名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 05:48:07 ID:nO0uhC80
おお!沢山投下されているぞ!神々にGJGJGJ!!!!!
>337>338
エロ方向でどなたか神!クリスマスも休まず裸正座で待っとります
351名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 07:27:35 ID:UdYtYzwF
ちょwww何この神ラッシュwwww
素晴らしすぎる…GGGGJJJJ!!!!!!
たっぷり堪能させて頂きましたよ…ククク

しかも今週やべーしこれ…
>>350と同じく待っとります
352名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 14:10:27 ID:ZFJ2cZtC
>>349
GJ!!!!!!!!!!
ある意味自分の中で理想的な関係のネウロとヤコだったw
神ラッシュ堪能した!
353名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 16:04:51 ID:YwG2YtgX
神々に心からGJ!!!!

なんか今回のネウロ見てたら、戦いの後女を抱いて胸のつかえなんかを
発散する時代小説とか思い出したよ…
出してすっきりするまで起きてられなかったみたいだがw
354名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 17:51:59 ID:k3e4FFqe
>348GJGJGJ!!!
ヒグチの空気っぷりに笑わせてもらいました。
355名無しさん@ピンキー:2007/12/25(火) 18:32:48 ID:8ZCIjnkj
うおおぅぅぅ!!
さすがクリスマスラッシュ!神々よGJ!!

>>349
いやいや想いは報われてるからGJさ
ただ可哀想なだけでww
キャラの性格(特にネウロ)が原作のイメージに近くて良かった
356名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 05:49:03 ID:TpFYIUkM
今週の原作はまた一段とエロスだったなー
ネウロが起きるまでヤコは放置プレイか
ネウロかなり消耗してるみたいだから、朝になっても起きないかもな
丸一日くらい寝てたりして
その間にいつものメンバーが事務所を訪ねてきて、拘束されたヤコを発見したりして
眠っているネウロの隣でエロパロスレ的にwktk!
357名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 09:23:16 ID:WF+ts/r/
ドSデレってこのスレ的にどうなんだろう
358名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 10:13:54 ID:0MnvdIzn
щ(゚Д゚щ)カモォォォン
359名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 14:19:01 ID:qhhH1/Yk
>>357
ああ…ネウロってツンデレだよなと以前から思ってたがおまいさんの言葉でわかったよ
ドSデレなんだな…
360名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 14:50:31 ID:qhhH1/Yk
スクリプト荒らしがいるらしいので用心のために上げておきますね
角煮のネウロスレ落ちてしまった
361名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 15:58:15 ID:qhhH1/Yk
ほしゅ
362名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 16:00:26 ID:qhhH1/Yk
ほしゅ
363名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 16:25:01 ID:3bLaMpkt
ドSデレ召喚age
364名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 17:23:57 ID:TueMj4Oi
数字板のネウロスレも落ちてるね
365名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 17:34:52 ID:w7MqqROo
常駐スレで生き残ったのがここだけってorz

ジェニュイン姐さんの尻に燃えた
366名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:10:10 ID:qhhH1/Yk
第二波到来
ほしゅ
367名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:49:19 ID:oEOx+OOU
保守
368名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:49:31 ID:i1SAcDZV
ほすほす
ドSデレっていいよね
369名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:07:21 ID:qhhH1/Yk
第三波爆撃到来
ほしゅ
370名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:17:09 ID:++fRylbW
ほっす

ネウロスレってpinkじゃここと角煮とあと数字くらいだっけ?
百合はまだなかったよな確か
371名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:33:59 ID:qhhH1/Yk
生き残ってるのはここだけだけどね
372名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:04:04 ID:Esz379p1
「やつが荒らしの作戦を阻止するのにどれほどの力を浪費せねばならなかったか」
「うまく行き過ぎて笑えてしまうよ」

…ごめん。現状を見て突然思いついたんだ。
373名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:17:37 ID:KyRjCS2z
ジェニュインがいなくて暇になり一人頑張ってピンクを荒らす6。
374名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:28:02 ID:7ygFrmG0
>>307
>>ところでネウロって年齢表記読み取り不能だから正確には分かんないけど
>>魔人だから人間界換算だと十分オヤジで問題ないんじゃないのか?

遅レススマソだが
魔人だからこそ
「生まれて七日で成長完了
見かけは大人、頭脳は子供(知力は別として精神的に)」
とかもありえるんじゃなかろうか
375名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:30:32 ID:pr05BsS2
実は弥子の方がお姉さん
376名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:51:23 ID:++fRylbW
>>373なんだその萌える絶対悪www

あんなイイ体した美女を常日頃侍らせてたなら、普通の女やプレイじゃ
もう満足できない体になりそうだ。女に馬の名前ってエロいんだな…開眼したわ
377名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 22:28:59 ID:IOOZG2y4
あのお姉さん、乳頭と臀の割れ目まで描写されておられるからな

…とりあえず様々な意味で悩ましい。
378名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 23:45:20 ID:Esz379p1
イビルホッシュ
怠慢な粘着
379名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 00:05:19 ID:3EiiveRM
>>373
そして数字板の団結力に涙目になるシックス
380名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 00:27:32 ID:6QirVaUP
>>370
あまり知られてないけどキャラサロンにもスレあるよ
381名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 02:48:04 ID:Q3IHYScm
このスレを保守するときはエーロ・ゴシカァンの一言で十分だぜ
というわけで大晦日ネタのネウヤコをエーロ・ゴシカァン!
382名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 08:30:19 ID:ZCRTJBxd
じゃあ俺は同じくサイアイと
あと新機軸の6ジェニをエーロ・ゴシカァン!
383名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 11:32:44 ID:AFvwY1AG
じゃあ俺は久しく見ていないサイヤコを
エーロ・ゴシカァァァァン!
384名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 11:54:25 ID:VnTGvaIC
じゃあ俺は飽きも懲りもせずネウヤコを
エロロン・ゴシックァ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!
385名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 11:59:56 ID:kkfpvcdO
サイアイサイアイゴシカァァン!!!!!!!
386名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 12:28:04 ID:RoBT1WMw
じゃあ早坂兄弟×等々力をエーロゴシカァン
387名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 14:02:00 ID:c1NdvwI9
じゃあ石垣←等々力←ヒグチの三角関係をエーロゴシカァン
388名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 14:51:47 ID:smJI54bD
じゃあ俺はアニメ2期では忘れ去られそうな笹塚×弥子をエーロゴシカァン!!
389名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 15:43:41 ID:SS+LI5vc
アニメでは笹塚と弥子の会話多くてハァハァしたぜ
笹弥子・ゴシカァン!
390名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 18:40:10 ID:e8Kg7Cyz
俺も笹弥子ゴシカァン!っていうか、お願いします神様!
391名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 20:03:26 ID:1RZfNbLm
eroero五指カーン ネウヤコLOVEゴシカァン
392名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 20:06:20 ID:djvhVQBv
お前らゴシカァンしすぎwwww
393I Walk Alone(ネウロ×アヤ):2007/12/27(木) 20:57:45 ID:J31bNoy2
ネウヤコ笹弥子エロゴシカァンな流れで申し訳ないがエロなしネウアヤ投下

自分の中でアヤの歌声のイメージが固定されてるので勝手に捏造表現してしまったが
全然違うイメージを持ってる人や、アニメのアヤの歌は至高にして究極!!と思っている人は
脳内変換超がんばってくれ
アニメは観たことないんで否定してるつもりはないよ
394I Walk Alone(ネウロ×アヤ)1:2007/12/27(木) 20:58:31 ID:J31bNoy2
 アヤ・エイジアこと逢沢綾が塀の中での新曲収録を許可された背景には、熱狂的なアヤファンとして知られる
現職法相の圧力があったと噂された。マスコミはこぞって彼女への"特別待遇"を糾弾し、これは彼女以外の受刑
者に対するある種の人権蹂躙であると書きたてた。
 それを受けて当のアヤ本人がどう反応したかというと、何もしなかった。
 俗世の雑音など、彼女には蜉蝣のはばたきに等しい。
 ひとりきりの閉じた心、澄み切った暗闇の中にのみ、彼女の世界は存在するのだ。


 次の新曲のイメージは、夜の底にしらじらと浮かぶ白い森と、音もなくそこに積もりゆく雪だった。
 陳腐といえば陳腐。しかし陳腐とはつまり多くの先人がそれに惹かれたということであり、言い換えればそれ
だけ魅惑的な素材ということだ。
 頭に浮かんだメロディを、唇に乗せて確かめながら書き留めていく。同時進行で曲の構成と使用楽器も。
 画家が下描きに色を乗せて画面に命を吹き込むように、小説家が組み上げた物語を文字によって形にしていく
ように、のべ三億の脳を揺らす歌を一音一音編んでいく。
 呼吸するより自然に体の奥から溢れてくる、ひんやりと心地よい静寂。
 それを音階と施法に乗せて、無限にある表現の形からたったひとつの曲を創る。
 歌にたずさわっているごく短い間だけ、彼女は万能なる創造の女神となれる。

 ――バックにヴィオラとチェロを使おうか。

 細いおとがいにペン先を押し当て、生ける女神は考え込んだ。
 邦楽としては珍しくオペラティックな彼女の歌声には、人の声というよりは弦楽器を思わせる透明感と伸びが
ある。ヴィオラとチェロにヴァイオリンに見立てた彼女の歌唱を加えて、室内楽でいう三重奏の形式にするのは
どうだろう。余計な楽器や効果音など使わずとも、アヤには聴衆の脳に雪の舞う眠れる森を焼きつける自信がある。

 ――チェロは、以前共演した名手をあたってみよう。
 ――ヴィオラは……確か、最近評判になった若手がベルギーにいたはずだ。
 ――次の面会のときに三木くんに頼んで交渉してもらおう。
395I Walk Alone(ネウロ×アヤ)2:2007/12/27(木) 20:59:14 ID:J31bNoy2
 背後に湧き上がる気配を感じたのは、そこまで考えたときだった。
「看守さん?」
 口ではそう尋ねる一方、井伊朋子でないことは分かっている。
 音がしなかったのだ。房の鍵を開け、重い扉を押して入ってくる音が。
 また、体感温度が背中側だけ下がるようなこの感覚も、あの女が発するそれではありえなかった。
「あと少しで消灯よ。あまり騒ぎを起こしたくないの。周りが騒がしいと曲の完成度が落ちるから」
 以前、ファン心理が高じてストーカーと化したファンが、自分を手に入れるために嫌がらせや付きまといを
繰り返したことがある。今回もその類だろうか。
「帰って。ここまで気づかれずに入ってこれたあなたなら、帰るときも同じように戻れるでしょう? お願い
 だから私を放っておいて。煩わせないで」
 振り返りもせず断ち切るようにそう言ったのは、よけいな期待を抱かせないため。
 もし相手が自分の予想通りの人間なら、対等の目線で語りかけたが最後舞い上がって有頂天になる。
 報われることのない希望なら、最初から与えないほうが親切というものだ。
 だが返ってきた言葉は、アヤの想像が間違っていたことを示すものだった。
「取り乱して悲鳴を上げるかと思っていたが、存外冷静な態度だな。スポットライトを浴びているうちに、ス
 テージの外での度胸も身についたか」
「あなたは……」

 この声をアヤは知っている。
 彼女がここに入るきっかけを作った、女子高生探偵・桂木弥子の右腕。

「助手の……ええと」
 顔と体を相手に向け、呼びかけようとして口ごもる。
 扉の前に立つこの男の名を、彼女は知らなかった。
 もっとも、知っていたとしても忘れていたろうが。
「脳噛ネウロ。ネウロとでも脳噛とでも、大多数の人間同様に"助手"とでも、好きなように呼べばいい。我が
 輩にとって、呼び名など大した問題ではない」
「そう、じゃあ今までどおり助手さんとお呼びするわ。探偵さんは元気?」
「ヤコなら息災だ。少なく見積もっても、日に五.八キロは食糧を消費している。四六時中ああも幸せそうに
 食事風景を見せ付けられると、たまに十回ばかり首を回転させてやりたくなる」
「首の骨が折れるからほどほどにしてあげてね。――それで、今日は何の用? さっきも言ったけど、騒ぎに
 なると困るから今すぐにでも帰って欲しいんだけど」
 アヤの問いに、助手は優美な唇の端をはね上げた。
 以前顔を合わせたときは、物腰柔らかい好青年だった。よく見れば目元に得体の知れぬ光を秘めてはいたが、
あれほど端整かつ晴れやかな笑顔はかつてアヤがいた芸能界でさえそうそう見られるものではない。
 それが今は中世の王侯のように、傲然とこちらを見下ろしている。
 親から地位を受け継ぐだけの世間知らずの若者ではなく、自らの力と知恵をもって欲するものを征服してき
た男の顔だ。
396I Walk Alone(ネウロ×アヤ)3:2007/12/27(木) 21:00:01 ID:J31bNoy2
「こんな無粋な場所にわざわざ足を運ぶ用などただ一つだ。貴様に会いに来てやったのだ。
 ……いや、この言い方は正確ではないな。貴様を手に入れるために来たのだ、アヤ・エイジア」
 彼女に近づく、ゆっくりと。音もなく、空気の流れすら最小限に。
 黒の手袋ごしにさえ、ギリシャ彫刻のように完璧な造形の手。その完璧な手がアヤの首筋に伸び、鮮麗とい
っていい凝脂の肌をなぞる。アヤが眉をひそめて身を引こうとすると、もう一方の手を後頭部に添えて抵抗を
封じた。
「手に入れる? どういう意味かしら。分かりやすく説明してもらえる?」
 いつかのストーカーのようにか。
 それともスターダムにのし上がって以来、幾度となく彼女に言い寄ってきた、羽虫のような男どものように
か。
 いずれにせよアヤの答えは決まっている。
 銀色に光る虫ピンを手に、掌中でもがく蝶を見る目で、助手の男は答えた。
「貴様という人間の可能性に興味が湧いた。我が輩の下僕として生涯我が輩に奉仕することを誓うなら、この
 檻の中から出してやっても構わんぞ、アヤ」
「下僕……」
「ああ。ヤコや、以前貴様のもとに使いにやった男のようにな」
 耳元への囁きは、それ自体が小さな歌のように音楽的だった。
「極刑こそ免れたとはいえ、貴様の刑期は長い。模範囚として大人しくしていればそのうち仮釈放になるだろ
 うが、それでも控えめに見積もって二十年はかかるだろう。命の短い貴様たち人間にはあまりに長い時間だ。
 その時間と引き換えと考えれば、悪い取引ではないと思うが。我が輩としてみても、それで貴様の可能性を
 観察できるなら安いものだ」
「可能性? そんなものが私にあると?」
 触れてくる手をアヤはそっと払った。
 しかし助手は接触を諦めない。首筋の手が払いのけられると、今度は薄く柔らかい耳朶へと触れた。
「貴様に限ったことではない。全ての人間に潜在的に存在するものだ。蟲けらのごとくはかない生き物が、小
 さく脆い体に秘めた進化の可能性に、我が輩は好感と期待を抱いている」
 そう言う助手の手は手袋ごしでさえ凍りついたように冷えきっていて、同じ人間のそれとは思えなかった。
「最初は我が輩もその価値に気づかなかった。気づくきっかけを作ったのは貴様だ」
「……どういうこと」
「人の脳を揺さぶる歌声。"孤独"という媒介を用い、人間として人間の心をとらえる力。これは貴様が持って
 いて、我が輩が持っていない能力だ」
 助手の手はアヤの髪へと伸びる。
 まともなヘアケアなどできるわけもない刑務所の中で、しかし栗色を帯びた髪は燦然と輝いていた。手触り
もほぐしたての蚕の繭のようだ。
「力そのものは、あるいは生来のものかもしれん。だが技術の洗練や飽くなき探求をもってして、世界そのも
 のを揺さぶれるまでに至ったのは、まぎれもなく貴様自身の向上の姿勢の結果だ」
「ありがとう……と言えばいいのかしら」
「誇って良いぞ。面と向かって我が輩の賞賛を受けた者など稀だ」
 ぺろ、と自分の唇を舐めて、魔人。
 優美な唇の上を赤い舌が這う様は、美しいを通り越して優美でさえあった。
 ただし生身の男の官能というより、画聖の手になる美青年のものに近かったが。
397I Walk Alone(ネウロ×アヤ)4:2007/12/27(木) 21:01:05 ID:J31bNoy2

「貴様が己を磨き続ける限り、貴様はまだまだ進化するだろう。現に研ぎ澄まされた孤独の中で、貴様の歌は
 一つの殻を破り、より多くの人間の脳に食い込むようになった。そうやって進化の階段を昇っていくのだ、
 貴様は。一段一段足元を踏みしめて、いつしかはるかな高みまで。――見ていて実に好ましい」
「たくましい想像力ね。あなた、クリエイターに向いているわ」
「我が輩の本分は創ることではなく喰らうことにあるが……言い得て妙だな。確かに貴様を前にして感じるこ
 の高揚感は、素材を前にした芸術家の心境に近いかもしれん」
 エレガンスと野性を同居させた奇蹟のような指が、アヤの顎にかけられた。
 上を向かせる。彼女の美貌が非礼に対する不快感に歪んでも、いっこうに気にした様子はない。
「アヤ・エイジアよ。我が輩のものになれ」
「…………」
「貴様の可能性の行き着く先を見たくなった。開きかけた可能性の蕾が、時を閲して開花し大輪となって咲く
 のを見てみたい。高い塀の奥に押し込めておくには、あまりにも惜しい逸材だ。我が輩のもとに来るという
 なら、あらゆる手段で完璧なる開花を促してやろう。どうだ?」
 上弦の月が笑んだような顔を前に、アヤはわずかに眉を寄せ――
 そして、静かに微笑した。
「残念ね。あなたは大きく勘違いをしているわ」
「勘違い?」
 助手が虚を突かれた顔をした。
 この返答は想像もしていなかったらしい。
「私は、私の大切な人たちを殺した罪を償うために、自ら望んでここに来たの。言い方としては少し大げさに
 なってしまうけど、少なくとも半分はそう」
 アヤの笑みは独特だった。
 台島やひばりに向けていた顔とも違う、ステージで聴衆に見せていた顔とも違う。
 しいていうなら古代彫刻のアルカイックスマイルに似た表情。
「もう半分は本当の意味で"ひとりきり"になるため。余計なもの全てを削ぎ落として、削ぎ落とさざるを得な
 い環境に自分を閉じ込めて、ただひたすら音楽への愛だけを見つめていきたかった。それが、私が犠牲にし
 てしまった二人へのけじめみたいなものだと思ったから。これが自己満足に過ぎないということも、もちろ
 ん分かってはいるけれど」
 終始穏やかだった彼女の声が、ここで一転して強まった。
「最初の言葉を繰り返すわ、助手さん。帰って。私はここから出ることを望んではいない」
 助手が理解できないという目になった。
 意には介さずアヤは続けた。
「あなたのものにもならない。私はこの先一生、誰のものにもならないの」
 そうでなければ、あの二人を殺した意味がない。
 首に紐を絡めたときの感触も。
 意識が途切れる寸前のかぼそい抵抗を、押さえつけるように絞め上げたことも。
 死体の冷たさを確認したときの、暖かな光の消えゆく感覚も。
 すべて、無意味なものになってしまう。
 それだけは許せない。
「あなたの話の大半は理解できなかったけど、私を高く買ってくれたことだけは分かったわ。
 改めてお礼を言わせてちょうだい」
 助手の目がすっと細くなったのが分かった。
 アヤはそれでも喋り続けた。
「でも、それだけ。それを超えるものはあげられない。あなたの目を見つめて『ありがとう』と言う、ここが
 私の限界。私の心には誰も入れない」
398I Walk Alone(ネウロ×アヤ)5:2007/12/27(木) 21:02:00 ID:J31bNoy2
 顎を掴む手の力が強くなった。
 アヤは顔をしかめて助手を見上げる。
「痛いわ。放して」
 助手は無視。痛みに呻く歌姫を見下ろし、低い声で呟いた。
「力ずくでも我がものにする、と言ったら?」
「何も思わないわ」
 三億の耳をとらえる声で、アヤ。
「その台詞には意味がない。なぜなら絶対に不可能なことだから。あなたがどんな力を使って何をしようと、
 私を手に入れることはできない。――特にあなたがさっき言ったような、『可能性の開花を見る』という意
 味でなら、絶対にありえないことよ」
 アヤの歌は、自らが"ひとりきり"であることを前提とする。
 暗黒の中での孤独こそが、彼女の音楽に輝きと力を与える。
 アヤが誰かのものになってしまえば、彼女が"ひとりきり"でなくなってしまえば、それが即ち歌姫としての、
 アヤ・エイジアの死につながるのだ。
 助手の両目が吊り上がるのを、アヤは静謐な目で見つめていた。
「たとえあなたが私を無理やり連れ出したとしても、あなたの期待には沿えないわ。あなたの役には立てない
 し、あなたに心を許すこともありえない。百歩譲ってありえたとしても、台島とひばりの繰り返しになるだ
 け。ひとりきりに戻って歌い続けるために、きっとあなたを殺してしまう」
 助手が鼻を鳴らした。
「貴様ごときに殺されるほど、軟弱な体にはできていない」
「なら話はもっと単純ね。あなたが私を殺してしまうわ。あなたが見出した可能性が、開花する前にあなた自
 身の手で潰されてしまう。それだけのことよ」
 アヤにとって生きることは歌うことだ。
 歌えないまま生き続けるくらいなら死んだほうがましだった。
「どちらにせよあなたは望んだものを手に入れられない。私自身も、私の可能性も。不毛なだけよ、こんな話
 は。さあ帰って。私なんかを望まなくても、あなたにはあの可愛らしい探偵さんがいるでしょう?」
 幼い子供に言い聞かせるような口調は、男の癇に障ったのだろうか。
 五分か、十分か、それ以上か。決して短くない時間、助手は黙ったままだった。
 そろそろ看守が見守りに来るのではないか。
 アヤが不安にかられはじめた頃、顎を支えていた手が離れた。
 吊り上がっていた目は、既に平素どおりに戻っていた。
399I Walk Alone(ネウロ×アヤ)6:2007/12/27(木) 21:03:03 ID:J31bNoy2
「つまり、貴様は我が輩のためには歌えないと――そう言うのだな」
「ええ」
 誰かのために歌うなどという器用な真似ができるのなら、最初からこんな所には来なかった。
 台島とひばりを殺すこともなかった。
「ごめんなさいね。私はもう、この道を選んでしまったの。あなたと出会うのがせめてあと何年か早かったら、
 違う選択肢もあったのかもしれないけど」
 でも、もう駄目。
 最後の一言は消え入るように呟かれる。
「さようなら。あなたの言葉は嬉しかったわ。ありがとう」
 立ち尽くす助手に背を向けようとしたとき、肩を掴まれ引き寄せられた。

 唇に唇が押し当てられる感触に、目を見開いたのは一瞬後。

「ん……っ」
 キスの時間は、鳥が木の実をついばむより短い。
 口が離される。舌がちろりと舐めた白い歯は尖っていた。
「助手さ……」
「貴様はなかなか興味深い人間だ」
 疑問の声を遮るように男が言った。
「ほんの一瞬だけ、その可能性の花が完全に開くまで、手元に置いておければと気まぐれに夢見たのだが」
 肩を鷲掴んでいた手が、離れる。
 房の重い鉄の扉へと助手は足を向けた。
「夢は夢のままで置いておくべきと今分かった。潔く退散するとしよう」
 扉に手を当てると、悲鳴に似た軋みを立てて開いていく。
 壁との隙から流れ込む冷気に乗って、悟ったような声がアヤの耳に届いた。

「アヤ・エイジア、それが貴様の選んだ道なら行くがいい」

 風が巻き起こった。
 室内では生じるはずのない小竜巻に、床の埃が舞い上げられる。
 アヤは思わず目を閉じ――
 開いたときにはもう、あの男の姿は消えていた。





「アヤ? そろそろ消灯よ、着替えて寝ないと……アヤ?」
「ええ、ごめんなさい看守さん。何でもないのよ。すぐ寝るわ」
「作曲中にボーッとするなんて珍しいわね。どうかしたの?」
「ううん、本当に何でもないの。気にしないで。ただ、」
「ただ?」
「ほんの少し、涙が出そうになっただけ」



 そしてひとりきりの歌姫は明日も、誰のためでもない歌を歌う。
400I Walk Alone(ネウロ×アヤ):2007/12/27(木) 21:04:16 ID:J31bNoy2
おしまい。


ターヤ儲だけどアネたんも決して嫌いじゃない俺参上
ネウアヤほんとに大好きなんだ……8巻は表紙に人気投票イラにと萌えに萌えた
へたれの自分は今回エロ書けなかったけどこれから増えて欲しいエロゴシカァン
401名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 21:21:26 ID:XU5PByMN
超GJ
402名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:34:50 ID:kkfpvcdO
なんという大人びた切ない組合せ・・・しんみりするよ・・・
GJ。静かに何度でもGJ。
403名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 22:35:55 ID:AynPD7vU
GJ!!
ネウアヤってこのしっとり感がいいよな
以前の人気投票のイラストも好きだった
404名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:06:49 ID:Dr/NGxN2
恐いくらい絵になる二人だな
GJGJ
405名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:08:30 ID:gyXrJ811
やべ
素でネウアヤ表記をアヤヤコに読み間違えてたアヤヤコ百合信者な俺乙www
406名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:42:26 ID:hG2kEYCw
エロパロに関係ない話だがアヤヤコの文字を見てふと思った
弥子はアヤにいろいろ詳しく報告しすぎだと思うんだがなんかの伏線なんだろうか
あの調子じゃネウロのこともばらしてる気がする
407名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:46:35 ID:3Fmj0fNN
>>400
GJ!大人な二人イイヨー

>>406
謎解きはネウロが全部やってる事は言ってたけど、HALの時
「色々はしょってる」みたいに言ってなかったっけ?
だから魔人である事は言ってないと思う
アヤも笹塚と同じく深くは聞こうとしないタイプのようだし
408名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:52:46 ID:obpdZuHK
>>407
でも何となく普通ではないってことは感づいてるだろうなー
409名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 23:55:48 ID:6Hx/TMYl
この二人だと弥子じゃないけど「オーラが…!」って感じがするw
GJ!
410名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 09:13:31 ID:+J4zT0Ap
おお!珍しい組み合わせの神作が上がってる!GJ!!!
事務所を大掃除するヤコの身体を大掃除するネウロ
そんなネウヤコを所望します神!
今日も元気にエロエロエロゴシカァーン!!!
411名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 12:29:10 ID:i5QNnsR3
弥子との初詣で&姫始め争奪戦という電波を受信した。
412名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 16:01:55 ID:ywniKnOC
スマブラ的な大乱交正月と申したか

どなたか神々……乱交ものをゴシカァン!
413名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 12:30:54 ID:+7stD6yS
>>400
GJ!地の文が好きです

>>405
さあ、早くその勘違いをSSにする作業に戻って下さいお願いします
414名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 21:37:22 ID:W/cDpDam
ネウアヤでキスまで持っていけた>>400がヘタレならエロパロ板の職人の大半はヘタレ
>>400が悪いんじゃない・・・あの二人が神々し過ぎるだけだ・・・
415名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:54:45 ID:xHv9DVNb
GJ!!!神々の作品を堪能しています。

少し妄想してたんだが・・・
DRと弥子の組合せってどうだろう。

お仕置きされてズタズタになったDRを弥子に介抱+アンアンさせるってのは萌える。
ダニと見下していた人間に介抱されるのは屈辱だろうしなあ。
ダニに逝かされるなんて・・・悔しい・・・っう・・・
な展開。
416名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 23:58:27 ID:TffimZ0I
「笑ってはいけない〜24時が今年も大晦日に放送だそうで

ネウロ「ヤコ、貴様が一回笑うごとに罰ゲームとして(ry」

日テレの回し者じゃないんだからねっ!
417名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:37:50 ID:SI994YYI
>>415
新しい組み合わせだな
DRはジェニのおかげでアンアンさせられるのには慣れてると信じてる
418名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 00:43:25 ID:lP/VLHw/
盛り上がりの腰を折って悪いんだが、原作で接点のないキャラ同士は微妙に何かが
違う気がする。
419名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 01:06:52 ID:kzsqLooR
>>410
これ読みたい!
420名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 05:05:19 ID:q5pfc+98
どうせならジェニュイン姐さんにあんあん言わされる弥子もおながいします…!1!
421名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 07:14:42 ID:OJwUFtpe
ネウロとシックスの前であんあん言わされる
という電波を受信した
422名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 09:13:33 ID:tCjTXdjS
きっと>>415のお礼に「あれでも一応は私の部下だったからね」とか言って
仕返しとしてシックスとネウロの目の前でジェニ姐さんに弥子がアンアン言わされるんだな!

年末年始だろうが俺の煩悩には何の影響もないぜ!
エーロ・ゴシカァアアアンンン!!!!!
423名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 11:14:11 ID:BcSxPeMQ
それじゃ今週の弱ってるネウロの隣でオナヌする弥子たんきぼん

エーロ・ゴシカァン!
424名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 11:49:30 ID:wkbGs4bB
子安さんの告白というCDとネウロ動画をあわせたMADを見た・・・・・
何かのスイッチが入りそう・・・・・・・エロい!エロいです!
甘甘のネウロエロいです!
あれ聞いてここ来ると変な脳内麻薬出まくりです
425名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 13:45:55 ID:pDwe3HCb
>>416
罰ゲームとしてケツにおもいっきり棒で(ry
な訳ですね
426名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 09:16:13 ID:pJdpzuny
さあさあ大晦日ですよ!wktk
427名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 12:51:16 ID:G+52dwPf
今っ!何かが降りてきたッ!

三が日に間に合いそうにないので他の神にお任せしますorz
428271→クロ ◆oEKbgAzJcE :2007/12/31(月) 21:00:03 ID:knIHaBhO
271改めクロです。
やっぱ自分は単発しか無理みたいですね。
285-289とは時間被ってるけど気にしないでくれ。
では>>427が来るまでまで短めのを投下。


ネウロが疲弊した身体を引き摺って帰ってきたのは昨日遅くだ。
その後事務所にあったありったけの拷問具を持ち出した後、私は縛られた。
しかもネウロはその身体をソファーに横たえ、そのまま眠ってしまった。
「むぅ……こんな状態で……」
私を極太の鎖で拘束したまま、眠ってしまったのだ。
床に転がされた自分を助けてくれる人はいない。
あかねちゃんはそもそも無理だし、吾代さんは最近帰ってきていない。
縛られる行為自体は散々目の前にいるネウロにやられてきた事だが、
今この状況ではネウロの状態が気になって仕方が無かった。
身体はボロボロだし服も外の雨に打たれて濡れきっている。
まぁ普通の人間ならば風邪を引いてしまう、という類の心配なのだろうが、この場合は。
「顔……ヒビだよね、あれ」
誰に確認するでもなく呟く。
端整な顔の所々に入った、ごく小さいヒビ。
ネウロが焦って謎を食い貯めておいたのはおそらくこのせいだったのだろう。
XIをもあっさりと捕えた、新たな血族達との戦い。
予想できたその戦いは、大災害という形で起きている。
何万人、という人間が水に流され潰された。
ネウロがそれに怒るのはもちろん食料である謎の為であり、
これから生まれてくるはずだった謎の為だ。
429クロ ◆oEKbgAzJcE :2007/12/31(月) 21:01:17 ID:knIHaBhO
その疲弊が心配するほどのものかは今はわからない。
消費した謎がどれほどのものかもわからない。
しかし、こんな状態のネウロは以前見たことがある。
電人HAL。
電脳世界の住人との戦いで、ネウロは本当に死ぬ寸前だった。
なんとか、なんとかしなければあの時と同じ、もしくはそれ以上……
最悪の、死という結末を迎える可能性さえある。
縛られた状態だが、何とかしてネウロの助けにならなければ。
鎖を解くことが今一番の課題となってしまった。
「……はぁ…はぁ……もう、少し……」
身体をくねらせて鎖をずらしていく。
後ろで寝ている魔人が起きていればまさに蛞蝓だな、と笑っただろう。
床に這い蹲って動く姿は軟体をくねらすそれにさぞかし似ているだろう。
「まさに蛞蝓だな」
「ホント、誰のせいでこんな……」
縛ったのは誰だと思ってるのよ、と続けようとしてはたと動きが止まった。
「……」
「少し寝たフリをしてみたら主人のモノ欲しさにこれだ。困ったものだな」
「ちょっと、誰が何をほs」
気付けば頭に革靴が乗せられて、私は喋る機会を失った。
歩行法もそうだが、ネウロは気付かないうちに仕掛けてくるから嫌になる。
そう、本当に気が付かないうちに、これは日常と化していた。
430クロ ◆oEKbgAzJcE :2007/12/31(月) 21:02:02 ID:knIHaBhO
「欲しいのだろう?その邪魔な服も剥ぎ取ってやらねばな」
「えっ、あっ、やめてよっ、あああ」
あれだけ身を捩じらせても外れなかった鎖の下にある制服。
ネウロはどうやったか知らないがそれを簡単に抜き取ってしまった。
ご丁寧なことに下着も含めて、全て。
私は床に鎖のみという状態で未だに転がされていた。
床の堅い感触と、金属の冷たい感覚。
今日に限って床が汚れていたせいで身体にほこりが付くのがわかる。
(普段は私が無理に綺麗にさせられてるんだけど)
ネウロがその様子をしげしげと見ているのがわかる。
帰ってきたときの不機嫌さは薄れ、いつものやらしい目になっている。
拷問とは別の意味で、今日は帰してくれないんじゃという気がした。
「我輩の持ち物たるもの、常に綺麗にしろと言っていたのに……雑巾並みの汚さだな、弥子」
「う、うるさいっ!! 誰が裸にして転がしたと思っ、ひゃ」
ネウロが舌を出していた。
次の瞬間、予想できた筈の感触に驚いてしまう。
「どれ、優しいご主人様が綺麗に舐め取ってやろう」
……やられた。
431クロ ◆oEKbgAzJcE :2007/12/31(月) 21:02:57 ID:knIHaBhO
ネウロがこういう奴だってことはわかっていた。
おそらく今日はひたすら舐めるだけ。
腕も脚も、首も顔も胸も、お腹もお尻もアソコも。
「ん……ん…ぅ…んっ…っあ…ぁ……んん……」
少し寒い室内で余計に鋭敏になった身体は普段よりも反応してしまう。
そして、唯一感じられる温もりが余計に熱く感じられてしまう。
見えていないはずの部位まで、どうなっているか手に取るように。
じわじわと身体の中から官能を引き出してしまう。
くちゅ
耳をふさぎたくても聞こえてしまう。
自分の垂らした液体が床に落ちる音も、脚の根元に滴る液体の音も。
もどかしい感覚は時間を追うごとに大きくなり、身体が震える。
そして、その状態は必ずある一定のラインで押しとどめられてしまう。
(ぁ……ほん、とう…に…イカせない…んっ……つもり…だ…)
いつも口に突っ込んでくる手は私の身体を支えるだけ。
いつも突き込まれる熱い塊はまだ姿を見せようともしない。
いつも私を見下ろす目は視線を落とし、今は胸を愛おしげに見つめている。
そしていつもは蔑んでくる口と、肌が触れ合っておきる微かで、粘つく水音。
今日はどうしてしまったのだろうか。
夜に彼に激しく扱われる事はいつもの事だ。
そして時にはこちらから求めてしまう事もある。
全てはネウロの思ったとおりに動いてしまう。
432クロ ◆oEKbgAzJcE :2007/12/31(月) 21:03:36 ID:knIHaBhO
今身体は半分拘束され、鎖は緩く巻かれているだけの状態だ。
そんな状態でネウロは全身を唾液まみれにしてくる。
執拗に執拗に、満遍なく全ての部位を。
一往復するごとにもやもやは焦燥感に変わり、火照りが激しくなっていく。
それは周囲に伝播して絶える事の無い波として全身を襲っていた。
「んっ…ぁっ…んんっ!!……ぅ…あ……ぁ、ぁあっ…」
散々口の中をぐちゅぐちゅかき回された後、私の理性はもう崩壊寸前だった。
自分の中を侵される感覚は、外から責められぐずぐずに融けていた私の思考をばらばらにした。
顎は使い物にならなくなり、涎も嬌声も漏れるがままになっている。
今胸にまた戻ったネウロは執拗に頂点の周りを責めていた。
わかっているのだ、そこを責めるのが最も効率的だと。
身体はもはや快楽を増幅させるためのものでしかなかった。
「んぅ……ぇあ…ぁ…んっ!!…ぁ…あっぁっ、ん」
もう10時間ほど続けられているのではないだろうか。
こんなのだったら放置プレイの方がよっぽどマシだったのではないか。
ネウロは私が限界を超える瞬間を待っている。
抵抗する気持ちは、そこらじゅうから責められた結果ぼろぼろになっていた。
「ネ、ウロ……ぉ、お願い……んんぅ…んぁっ…ぁ……」
お願いをして、私の耳に「そんなに我慢できないのか?」という囁き。
首が、かくんと縦に振れてしまう。
やれやれという呟きとともに、下半身を襲う今までのまどろみを吹き飛ばす一撃。
それを感じ取った瞬間、理性というものが壊れる音がした。
433クロ ◆oEKbgAzJcE :2007/12/31(月) 21:04:13 ID:knIHaBhO
気付けば、また夜だった。
慌てて周囲を確認すれば、そこはソファーの上で事務所は昨日のままだった。
現実味が無いまま目を擦ると、反対で眠っているネウロもあの時のままだ。
「ん……あかねちゃん、私達もしかして一日寝てた?」
『うん』
あかねちゃんに確認したが、コトの後二人とも眠り続けていたらしい。
事務所にあかねちゃんが起きぬけにと淹れてくれた紅茶の良いにおいが漂う。
足元がベタベタするな、と思って見てみるとそこには池ができていた。
大量の白く濁った液体はネウロのものだとして、透明なのが混じった部分は、やはり私のものだろうか。
また汚れている、なんて言われてはかなわないので、私は急いで用具を取りに向かった。
434クロ ◆oEKbgAzJcE :2007/12/31(月) 21:06:19 ID:knIHaBhO
終わりです。
さっき夕飯食べながらジャンプ読み返してたら何かがきたんだ。
拘束をもう少し上手く焦らしに使えればっ……。
では、良いお年を。
435名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 22:11:06 ID:sUnifvrk
うっひょう!!GJ−!!
ネウロ無理すんなw

そしてきっと今頃ヤコは事務所で笑ってはいけない24時を見させられながら
笑うごとにネウロに太くて硬くてあっつい棒を…ハァハァ
436名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 22:17:01 ID:PNnmWoQD
白衣とナースを所望致しまゴシカァン!
437名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 22:34:29 ID:zWGZn2pD
白衣とナースな笹弥子だっていいじゃないかゴシカァン!
438名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 22:48:15 ID:0BU4nvWO
コスチュームプレイなら専門なサイアイがいるじゃなーいゴシカァァン!
439名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:26:35 ID:onJM+8aV
そこで池谷由香派の自分もゴシカァン
変態白衣医師×ツンデレナースがマイジャスティス
440名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:33:49 ID:VpqdX/zg
あけおめゴシカァアアアンン!!!
今年も神作品がいっぱい投下されますように
441名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 00:39:46 ID:WZezTdCQ
みんなあけおめ!
神様方今年もよろしくゴシカァン!!!

姫初めネウヤコとかどうですかとひっそり主張
442 【ぴょん吉】 【452円】 :2008/01/01(火) 01:15:17 ID:96FZGBAo
あけおめ!
今年も神作品が拝めますように
ゴシカァン!
443名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 02:16:46 ID:xQOT8JDD
あけおめゴシカァァァアン!!
今年も神々がいっぱい降臨しますように…パンパン

初詣でヤコに美味しいチョコバナナを喰わせたい!
444名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 03:28:23 ID:kyf5l/9R
>>434
あけましておめでとう!
新年初エロGJ!!

エロもたわいもない小ネタだが、他の神々のおせち料理の前に腹ごなし程度にどうぞ。
ネウロ、弥子、ヒグチ、アカネで、初詣ネタ。


「フハハハハ。見ろ!人がごみのようだ!」
「新年早々縁起でもないこと言うな!しかも無駄に似合ってるから!!」
『でも、本当にすごい人だね』
「そうだね、まだ新年明けたばっかりだって言うのに、
初詣がこんなにこんなに混んでるなんて思わなかったよ」
「時に貴様はああいった着物などは着ないのか?この国の伝統装束だろうが」
「ん?ああ、振袖?だって持ってないよ。高いし。それに動きづらいし、わざわざ借りるのもねぇ…」
「何を言う、このような体型に見合う唯一の衣装ではないか。着れるうちに着んでどうする」
「つまり寸胴って言いたいわけ!?わざわざ触って主張すんな!!」
「…ほう?新年早々、主人の手をはたくとはいい度胸だ。一年の計は元日からというが、
事務所に帰ったらまず、調教始めといくか…」
「ちょっ!もう始まってる!!軋む!肋骨が軋む!!」
「やだなぁ、先生。来年のためよりいっそう着物が映えるよう、余分な凹凸を減らしておこうという、
僕の心遣いがわからないのですか?」
「そんな心遣い心底いらねぇ!!むしろ増える!マジで胸が凹むから腕はなして!」
『そっ、それにしても、深夜だって言うのに意外と着物着た人いますねっ!』
「ム、そうだな。にしても、どうして着物を着ている女はたいてい男をつれているのだ?
着物を着て動きづらいからこそ下僕代わりにつれているのか?」
「…はぁ。どうしてアンタってそういう方向に思考がいくかな…。つまり、せっかく可愛く着飾ったから
彼氏に見てもらいたいって言う、純粋な乙女ゴコロだよ。」
『そうだよね。着物なんてめったに着られないもんね』
「…にしても、いくら待ち時間が長いからって、みんなちょっとイチャつき方が…、
眼のやり場に困るっていうか…」
「まったく、この国のモラルは若年層ほど低下していると聞いてはいたが、自重と言う言葉をしらんのか」


「………なぁ、ふたりとも『人の振り見て我が振りなおせ』って言葉知ってる?」
445名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 03:31:31 ID:kyf5l/9R
「っていうかさ!なんで桂木をデートに誘ったのに、アンタまでついて来るんだよ!」
「ム?『初詣』とは新年の一番最初に参拝に行くからこそ『初詣』だろう?
2回目以降は初詣とはいわんのではないか?貴様が弥子と初詣に行きたいと言うから、
せっかくの新年ゆえ我輩が温情をかけて、ついでにしてやったのだ。ありがたく思え」
「なんでいつの間にか主体がそっちに行ってんだよ!」
「え、ヒグチさん、これデートだったんですか?すみません、気付かなくって…。
はじめから言ってくれてれば、二人とも待っててもらったんですけど…」
……いや、深夜の初詣に誘った時点で察して?
てか、ふたりって誰と誰?魔人ともう一人いるの?

なんで、新年早々幸先悪く魔人に空気ぶち壊されなくちゃなんないんだよ。
旧年に俺が何かしたって言うのかよ神様。いや、色々したけどさ…。
ていうか、なにこれ?暗示?新年の俺の運勢の暗示?

「…せっかく、桂木のためにおせち料理だって準備したのに」
「なんだ?貴様の給料内で準備できる量の料理など弥子なら10分で食いきれるぞ」
「いや、新年早々桂木に一人早食い大会やってほしいわけじゃなくて…」
「……おお!つまり、貴様はお節と言うえさで弥子を部屋までおびき寄せ、
姫はじめとやらをするつもりだったのだな?だがしかし、正直我輩貴様らの交尾は見飽きたのだ。
しかし、新年だからな。お年玉として15分くれてやろう」
「短っ!どこのフーゾク店だよ!!つか、それ以前の問題が多すぎるんだけど!?」
「なんだ、めでたい新年ゆえ、我輩もお節とまでは行かずとも、それなりに腹を満たしたいのだ。
もともと初詣が終わったら、謎探しに繰り出す予定だったからな、1分たりとも負からんぞ」
「あんたの新年の目標はもうちょっとエアーリーディングのスキルを身に付けることだ!
雰囲気もなにもぶち壊しじゃん!!だいたい、見飽きたって、まだ…」
「もう!二人とも新年早々何いってんの!!」

…そうだ、なんで新年早々、魔人と神聖な境内でこんな下世話な話を…。

「だいたい、ネウロもおかしな知識ばっかり集めて!
せっかくヒグチさんが、『下心のない』『純粋な気持ち』で準備してくれたことを
そんな穿った目で見るもんじゃないよ!」

………桂木、気付いて…。その足元にある俺が一生懸命立てたフラグの存在に気付いて…。


『ヒグチさん、諦めてください。お二人のエアー&フラグクラッシャーぶりは
神頼みしたって矯正不可能です』

ヒグチの新年の初デート計画。
保護者同伴デートにより、あえなく撃沈。
446 【だん吉】 【347円】 :2008/01/01(火) 04:57:56 ID:Ai4wRBBn
あけおめ

新年早々の投下GJ!!
初詣!!
447名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 05:01:38 ID:GIr2ywCf
匪口カワイソスw 最近の匪口ネタで色々目覚めそうだww

自分も元旦ネタを投下、ネウヤコでぬるいの
448名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 05:02:13 ID:GIr2ywCf
「ん、んっぷ」

 椅子の前に跪いて、弥子は必死の様相で我が輩の下肢を貪っていた。
 寛げられたスラックスの奥から取り出された性器はその両手に握り締められ、雁首だけが口唇に
含まれている。敏感な部分はねっとりとした粘膜の刺激で覆われ、竿を手で扱かれていた。二つの
刺激は腰に鈍痛めいた快楽を溜め込ませ、呼吸を上げさせてる。椅子の肘置きを軽く握り締める
我が輩を上目遣いに見上げる弥子は、妖艶そうな微笑でそれを確認していた。頬の内側できゅう
きゅうと刺激を続けながら、時々喉を鳴らす。先走りと唾液の混じったものを味わいながら、恍惚として。
 そうしながら己もまた腰を揺らめかす様子に、我が輩は靴の爪先で弥子の脚の奥を突き上げる。

「あっ、あ、あぁあんッ!」

 固い革靴の感触に蜜が溢れ出し、与えられた快感に弥子は堪らず口唇を離して喉を見せ仰け反る。
竿を握り締める掌の力に、思わず笑みが浮かんだ。ぐりぐりと更に刺激を与えると、弥子は蕩けた
表情で魚のように身体を跳ねさせる。

「どうした? 我が輩を犯すのではなかったのか、ヤコよ」
「ん、っんん、そ、そうだよ……だからネウロ、しないでよぉ」
「そんな甘ったれた声では抗議にもならないぞ。そら、さっさと続けるが良い」
「んぅ、ん、っちゅぅ……」

 腰をずらして強すぎる刺激を避けながら、弥子は再び我が輩の性器にむしゃぶりつく。
 我が輩は、それを黙って恍惚のままに見下ろした。



「来たよー、ネウロっ!」
「…………。」

 謎とは作り手の精神が根幹となっている。年末や年始にコトを起こすことは避けたいのか、
クリスマスからこちら、事件らしい事件も無ければ顕在化している謎の気配も無く、だから我が輩は
弥子にも暇を出していた。たまには遊びたいとぼやいていた弥子が喜色満面で事務所を出て
行ったのは、あかねとのささやかなクリスマスパーティーを終えた後のこと。何か起こればすかさず
呼び出してやろうとしていたのに、その機会には恵まれることも無く、まんじりと時間は過ぎていき。
 そうして向かえた元旦の朝、勢い良く事務所のドアを開けて入ってきた弥子の顔は、明らかに
火照っていた。
 初詣とやらで甘酒や屠蘇をたっぷりと楽しんできたのだろう。離れていても判るほどに、纏われた
空気からは酒精が感じられた。

(魔人探偵脳噛ネウロ お酒とぴんくは二十歳になってから! byあかね・魔元帥&カマドウマ@花札中)

「あーもぉ、ツリーとか出しっぱなしじゃないー。ちゃんと片付けてって言ったのに、ネウロってば。
もう新年だよ、新年。明けましておめでとうございます」

 うふふふふー、と笑いながら千鳥足の様子でトロイへと向かってくる弥子は、当然いつもの制服
ではなくミニスカートにブーツと言う私服姿だった。肩から外したショールを腕で広げながら
ぱたぱたぱたと軽い足音でステップを踏む姿など、幼い子供のように見える。鬱陶しさに我が輩は
溜息を吐き、机上にあった手錠を投げ付けてやった。頭にヒットする。きゃん、と鳴いた弥子が、
頬を膨らませてこちらを見た。

「何よー、せっかく来たのにっ」
「用が無いのならわざわざ来なくとも良い。新年の挨拶に来たのなら、もう少ししゃんとしろ」
「むー……新しく一年始まったって言うのに、ネウロってばいつも通りなんだから。あかねちゃん、
あけましておめでとう。今年もよろしく、ねー?」
『弥子ちゃん、お酒くさい』
「えええ、そんなこと無いよー。ふふふふふ」
449名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 05:02:49 ID:GIr2ywCf
 再びぐるぐると回り出した弥子は、そのままトロイに向かってくる。酔っ払うと言う感覚は我が輩に
とって理解の外だが、ようは片栗粉のようにとろみのついた状態なのだろう。少し痛めつけて頭を
冷やさせれば調子も戻るだろうか、さて新年一発目の虐待は何にしよう――トリモチで壁に貼り付けて
でもやろうか、門松で刺してやろうか。凧に括りつけて屋上から空へ上げるというのも中々面白い
かもしれない。考えていると、弥子はのろのろとトロイを回りこんで来る。掛かった影に椅子の
上から視線を上げると、見下ろしてくる弥子と目が合った。
 にんまりと笑った弥子は、そのまま椅子に倒れ掛かる。
 腕に受け止める形になると、弥子はきゃああとはしゃいだ声を上げた。

「……何をしている」
「今年の目標は、下克上ー! いつまでもネウロの奴隷でなんか、してやるもんかぁー」

 きゃっきゃ、腕を振り上げながら我が輩の胸にしなだれかかっている身体からは、酒の匂いが
強く漂う。近くで嗅ぐと一層だ、これは相当に呑んだくれていると見える。いっそ笹塚でも呼び出して
警察に突き出してやろうかと考えたところで、腕の中の体温がもぞりと動いた。膝の上にのそのそと
腰掛けるようにして、弥子は我が輩と向かい合う。
 赤い顔と潤んだ眼、女友達と出掛けていたからか、きちんと化粧もしている。首元のスカーフを
細い指に掴まれ、引き寄せられた。押し付けられたのは生暖かい口唇、色気も何も無い――
しかし珍しい、弥子からのキス。熱い舌を差し込んできて、緩慢な動きながらもじゅくじゅくと唾液を
絡ませ口内に吸い付いて来る。
 髪を引っ張って引き剥がすと、スカーフを引き抜かれた。
 外を歩いてきた所為だろう、未だ冷たさの残っている指先が、我が輩の首をなぞるように触れる。

「ヤコ。何のつもりだ」
「こういうの、始めが肝心って言うでしょ? だから、新年始めは私からって思って」
「貴様が我が輩を襲う、と?」
「うん。そう」

 えへへへへ、だらしなく蕩けた顔は無邪気そうにしている。こちらの上着を脱がせながら、
弥子もまたするすると衣服を解いていった。ブラウスのボタンを外して肌蹴た胸元からは、
下着のレースとギンガムチェック柄が覗けている。取られた手がその薄い胸に導かれ、
弥子もまた我が輩の首筋に顔を埋めた。かぷりと軽く、鎖骨を噛まれる。
 酔っ払いの戯言とは言え、こうも露骨に誘われたのでは断るのも無粋と言うものか。
どうせ謎の気配もなく暇だったのだし、ここ一週間遊ばせていた分、利子も付けてまとめて
たっぷり弄んでやるのも悪くは無い。

「良いだろう、ヤコよ」

 頭を掴んで引き剥がし、我が輩は弥子の顔を覗き込んだ。眼の焦点が合うのに少し時間が
掛かっている。きゅぅっと縮んだ瞳孔、ぱちぱちと瞬きをしながら眼を合わせるのを確認してから、
我が輩はにんまりと微笑んでやった。きょとりと呆けた顔は間抜けだが、いつもより無防備な分
扇情的だ。精々その無防備を、楽しんでやることにしよう。

「貴様が我が輩に音を上げさせられたら、今年の貴様の待遇を考慮してやろうではないか。
そうだな、週休二日などどうだ? 常々食い歩きの時間がないとほざいていた貴様には、良い褒美だろう」
「ほんと? いきなり呼び出したりとかもしない?」
「ああ、約束してやる。ただし、我が輩が勝ったら、どうなるかは想像出来るな?」

 ごくん、と弥子の喉が鳴らされるのに、我が輩は手を離しどっかりと椅子に深く腰掛けた。

「さあ、始めるが良い。ヤコ」
「ん、ぅん。じゃ、……襲っちゃうよ? ネウロ」



 けほけほ、弥子は咳をしながら、拍子に我が輩の性器を吐き出してしまった。顎が疲れたのか、
むぅっと顔を顰めている。それなりに上手くなってはいるが、我が輩を絶頂させるにはまだまだ技術が
足りないのだ。とは言え我が輩とてその拙さを楽しんでいる部分はある。普段の性行為は我が輩から
随分歩み寄っているのだと、この娘はまったく気付いていなかったのだろう――余裕の表情で
見下ろしてやると、弥子はぷいっとソッポを向いた。ふらふらと立ち上がって、トロイに腰掛ける。
450名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 05:03:24 ID:GIr2ywCf
 そのまま軽く脚を上げると、裾の短いスカートは捲れて、小花柄の散ったストッキングの奥に
下着の影を見せた。その程度で反応するほど初心ではないが、中々に良い眺めではある。
弥子もまたそれが目的だったわけではない様子で、覚束ない指先をブーツに引っ掛けて脚を
抜こうとしているようだった。上手く行かないのか脚を上げる角度が深まると、スカートはずりずり
捲れ上がる。視線に気付いた弥子は、火照った頬をまた少し赤くして、見ないでよと呟いた。

「なんだ、見せているのではないのか? 確かに貴様はセックスアピールに欠ける胸をしているからな、
となれば武器は脚ぐらいだろう。我が輩も悪くは無いと思っている」
「ムネムネ煩いよいっつも! ふんだ、そんなに胸が良いなら、私の胸だって大きくすれば
良いじゃない。そのぐらいの人体改造ぐらいどうせ簡単なんでしょ」
「愚か者め。貴様はそれだから良いのだ。貴様の胸が膨らんだら貴様は大変なものを失うぞ。
色々とステータス的なものを」
「何言ってんのあんたは。ん、んしょっと」

 抜けたロングブーツがゴトリと音を立てて床に落ちる。もう片方も抜けて、弥子はぐんっと足首を
伸ばした。それからおもむろに舌なめずりをして見せ、我が輩の下肢に足先を伸ばす。

「む、」

 蒸れたストッキングの滑らかな感触が先端を覆うのに、思わず声が漏れた。
 手や口とは違うのに、どこかしっとりとしたそれは奇妙な恍惚を誘う。声が出たことに手ごたえを
感じたのか、弥子は笑みを浮かべながらぐりぐりとより強く足先を押し付けて来た。土踏まずで竿を
挟むようにしたり、指先で先端をきゅぅきゅぅ握ったりと、動きにも緩急を付けてくる。零れた先走りや
先ほどまでの唾液の名残りを染み込ますように絡ませると、鈍い水音すら響いた。軽く睾丸を
踏まれると、ぞくりと背筋に悪寒めいた快感が昇る。

「ネウロ、どんな感じ? 気持ち良い?」
「悪くは無いな。どこで覚えた?」
「友達の彼氏が、こう言うの好きだって話聞いて……」
「フン、年頃の娘と言うのは随分赤裸々な会話をするものだな。貴様も己や我が輩の性癖を
暴露したのか? 乱暴にされるのがたまらないだとか、刃物を突きつけられて犯されると感度が
良くなるだとか――最近は後ろも感じるとか」
「誰が、言うかっ!」

 ぎゅっ、と短い指が先端を挟むのに、ごくりと喉が鳴る。

「ああ言うのは、あんたが勝手にやってるだけでしょ? それに今はあんただって、
結構感じてるみたいだし……へ、変態。足で踏まれてるんだよ」
「踏んでいるのは貴様だがな」
「う、うー」
「踏みながら興奮しているのも、貴様だろう?」
「し……してない」

 突き出された口唇で拗ねた表情を作りながらも、弥子の息は荒い。こういったものは単純な
刺激の妙があるわけではなく、シチュエーションが快楽を煽るものなのだ。華奢な少女の脚が
侮蔑的に上位者を嬲ると言う対比が興奮を呼ぶ。事実、我が輩もそれは多少感じていた――
普段ならばこの身を足蹴にさせることなど許さないものを、許している。この許容と言うのは中々に
興味深い、精神的な束縛だ。
 しかしそれは弥子自身にも作用する。許容されていること、普段ならば有り得ない状況に、
アルコールで溶かされた脳髄は少なからぬ興奮を覚えているのだろう。時節柄の浮かれもあってか、
勝手の違いは明らかだ。くにゅくにゅと竿を擦り上げる動きは徐々に大きくなる。弥子のスカートは
すっかり捲れ上がっていたが、気にする素振りも無い。立ち上る酸いような匂いは雌の分泌液
だろう――トロイの引き出しに入っていたフライデーを繰り、脚で下着を引っ掻かせてやる。

「っぁ、んんっ!」

 ほんの微かな刺激だと言うのに、弥子は甲高い声を上げる。
 じゅわりじゅわりと込み上げた愛液はすっかりと下着を濡らし、今にも床まで滴り落ちそうな様子だった。
 続けてフライデーの脚を動かしてやると、弥子は腰をびくびく跳ねさせながら脚をより大きく開いていく。
 指先は我が輩の下肢から離れて、宙をけっていた。
451名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 05:03:59 ID:GIr2ywCf
「蟲に善がらされているぞ、貴様」

 言葉をなぞるように返してやる。

「変態め」

 出来るだけの侮蔑を込めて、呼ばわってやった。

「ん、あ……ぁん、やぁ、あああっ!!」

 フライデーの脚に爪を立てさせ、ストッキングを裂いてやる。伝線はたちまちに広がって、
弥子の下着が晒された。蒸れて匂い立つ雌のニオイに、我が輩は舌なめずりして立ち上がる。
わらわらと沸いた蟲は素早く下着をずらし、すっかり熟れたそこをむき出しにした。間近に覗き込んで
やれば、殆どいじっていなかったと言うのに赤い肉襞はいやらしく口を開けている。喘ぐように
くぱくぱと息衝く様子は、あからさまに挿入を待ち焦がれている様相だ。焦らすようにクリトリスの
縁を舌先でなぞれば、太腿の内側がびりびりと跳ねる。酒の力と言うのも、侮れない。
込み上げてきた唾液を垂らせば、奥から搾り出された愛液と混じる。

「やっ、ぁ、ネウロ、やだぁあ、私がするの、にぃ」
「攻守交替と言うやつだ。貴様が耐えれば良いだけのことだが――責めていながらこうも濡らして
しまっていたのでは、それも難しいだろうな。早く楽にしてやろう」
「やぁ、だめぇネウロぉ!」

 髪を掴んで、弥子は甘ったるく叫ぶ。

「っんきゃ、あん、ふぁああぁあ!!」

 牙で刺すようにクリトリスを噛むと、絶頂の痙攣と同時に大量の潮が上がった。

「っくくくく! 年の始めから堪え性のないことだなヤコよ、我が輩の顔が汚れてしまったではないか!
我が輩を責めるのではなかったのか? 下品に絶頂しているのは貴様ではないか、なんと嘆かわしい
……もっと厳かになってみろ、どこもかしこも締まりがないのではこちらも張り合いが無い」
「っひ、ひゃぁあんぅ!」
「浮かれて甘い声を出して、仕方のない奴だな貴様は。本当のところ、こうされたくて来たのでは
ないのか? 折角暇を与えてやったものを、物足りなくなったりだろう?」
「ちが、やぁあああんん! っやだ、あん、やああ! ゆび、だめぇえッ」

 飲み込ませた指は柔らかく受け止められ、滑るように奥へと届く。何度も出し入れをしながら関節を
曲げてがくがくと揺らせてやれば、性感帯を煽られた弥子はただ声を上げるばかりだった。抜けた
ように力の無い腰がただぶるぶると震え、求めるように内側が蠕動する。ぶちゅぶちゅと飛沫を
上げながら飛ぶ愛液が、音を立てて床に落ちた。
 あえて一本だけで焦らし続ければ、弥子は唾液を垂れながらしながら眼を剥いて獣のように鳴き
喚く。我が輩の髪を握り締める指先は力なく、今にも滑り落ちそうになっていた。かしかしと爪が
擦れるのが煩わしい。頭を振って振り払い、顔を覗き込んだ。口を塞ぐキスをしながら一気に指を
三本に増やす。眼を白黒させて、華奢な身体はビンッと仰け反った。

「ひっぁ、あぁああぁあんん!」

 立て続けの快感に、弥子はじょろじょろと小水を漏らしてしまう。

「フン――まったく、だらしの無い」
「やっ、押さな、やぁあぁあ!」

 指を引き抜いて下腹部をぐいぐいと押してやると、零れ出す勢いが増した。酒精の所為か大分
膀胱が張っていたのだろう、かなりの量が吐き出されていく。ぼろぼろと涙の零れる顔を力なく
覆って歯を食い縛りながら、弥子はひくひくとしゃくり上げた。耳まで赤くなっているのは羞恥ゆえ
だろう。責めると言うからには、このぐらいしなければならない。
 放尿が終わったところで脚を抱え上げてやると、弥子はひんっと甲高い悲鳴をあげて指の隙間
から我が輩を見上げた。濡れそぼった部分に性器の先端を押し付けると、トロイの上を這って
逃げようとする。遮るように腰を掴んで引き寄せれば、掠れた声が叫んだ。
452名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 05:04:38 ID:GIr2ywCf
「ま、待って、待ってよネウロぉ! 汚いって、お願い、せめて拭かせて」
「二度も達してしまったのだから貴様の負けだろう? 敗者は黙って勝者に蹂躙されていれば
良いのだ――だらしなく小水を漏らした格好のまま、犯されてしまえ」
「やあ、そんなのひどい、いやぁあぁあんん!!」

 突き入れれば弥子は、喉が割れんばかりの声を上げて泣き叫んだ。呼吸の荒い口元からは
唾液がだらだらと零れ続け、頬はより鮮やかに紅潮する。締め付けは緩いが熱をたっぷりと
含んで熟れた膣内は、柔らかく我が輩を受け入れた。緩慢に絡み付いて来る襞を振り切るように
激しく動かしてやれば、パンパンと肉のぶつかる音が響く。そのリズムに合わせて、弥子は泣き喚く。

「やぁ、あんっいや、あああ! ネウロぉ、駄目だよぉ! だめ、ひゃぁあぁ!」
「フハハ、喚くわりに感度は良いようではないか。奥から奥から込み上げては締め付けてくるぞ、淫乱め」
「ひゃ、違う、違うのにぃ」
「何が違うものか、言ってみろ。そら、そらッ」
「んっぁ、ああっふ、んひぃぃんんっ!」

 腰を抱き上げて下から子宮口を突き上げるようにしながら刺激してやると、弥子は甲高い声を
上げる。その表情にはもはや羞恥などなく、咥え込んだ雄の愉悦に浸っている雌の様相だ。
細められた眼はとろりと蕩け、口元には笑みすら浮かんでいる。いやらしい、艶かしい。ブラウスの
襟を引っ張るとボタンが弾け飛ぶ。肌蹴られた胸元、下着をずらしてむしゃぶりつけば、
くすぐったそうに身を捩らせる。裾から手を入れて臍をいじってやると、きゅぅきゅぅと膣内が反応した。
 食い付いて来る刺激の心地良さに、昂揚感が増して行く。無心に何度も腰を打ち付ければ、
抜かされそうな錯覚すらも覚えた。ぐじゅぐじゅと激しい注挿に泡だった愛液が割れては垂れる。
弥子は爪先をきゅぅっと丸めて、息を呑んだ。何度目かの絶頂で、内側がきつくきつく揉み絞られる。
子宮の奥がぐびぐびと飲み込むような動きをした。
 そこに先端を捻じ込ませてやる。

「ッ、く……う、うッ」
「あ、ぁああああん、ひきゃぁぁあ! あッ来る、熱いの、来るっ入ってる、ネウロ、ネウロぉお!」
「ふ、くは、は……美味いか、酔っ払いめ。甘酒代わりにたっぷりと呑んで、精々身体を温めるが良い」
「んっ、んぁあ、ぁー……」

 とくりとくりと脈打つ下腹部を軽く押さえてやりながら、我が輩は弥子の額に軽い口付けを落とす。
 睫毛に溜まった重い涙を零しながら眼を開けた弥子は、ほんのりと笑っているようだった。



 コトが終わってすぐにぐーすかと眠りこけた弥子が眼を覚ましたのは、昼を過ぎてからだった。
酔いはすっかり抜けているらしく、諸々の痕跡を始末する間もずっと気まずそうに顔を伏せている。
ソファーに座りながら破けたストッキングを脱ぐ後姿の肩にのっそりと圧し掛かってやると、べしゃりと
身体が潰れた。ぐいぐいと頭を掴んで床まで落としてやろうとすると、すり抜けてきっと睨み上げてくる。
 その顔もしゅるしゅると覇気を失い、やはり俯かれた。

「なんだと言うのだヤコよ、何をそう凹んでいる。胸のことは気にするな、ステータスだと言ったろう」
「いやそれはもう良いから! 年初めから何やってんだろうって恥ずかしくなっただけだよ、
ホントもう、なんで来ちゃったんだろ。こんなトコ」
「一年の計は元旦にあり、と貴様達は言うのだろう。つまるところ貴様は今年も我が輩により良く
捻じ伏せられることを望んでやって来た、と言うことだ――実に良い心掛けではないか。
我が輩は嬉しいぞヤコ、貴様は着実に良き奴隷人形としての経験値を付けている」
「誰が望むか誰が!!」
「フハハハハ、では元気が出たところで」
453名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 05:05:14 ID:GIr2ywCf
 じゃらり。
 弥子はいつの間にか自分を簀巻きにしている極太鎖に気付き、さぁっと顔を青褪めさせる。

「姫始めがあれだけと言うのも物足りないのでな、クリスマスからこっち溜まりに溜まった我輩の性欲を
貴様に受け止めてもらうこととしようか」
「いや、いやいやいや! 家に帰っておせちとかお雑煮とかお汁粉とか色々食べたいものが、
ってなんでまたストッキング履かせるの!? どろどろしてて気持ち悪いんだってそれ!!」
「足コキと言うのが中々興味深かったのでな。繊細なストッキングの生地も込みなのがまた」
「何に目覚めてんの!? 何に目覚めさせたの私!? や、押し付けるなっ、ひ……
いやああああああーッ!」

(魔人探偵脳噛ネウロ 性癖開発はご計画的に! byあかね・魔元帥&カマドウマ@かるた中)


おわり。あけましておめでとうございました。
454名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 06:00:40 ID:/I6jhTmH
おおおおおGJGJ!!!!!!!!
神々のおせちktkr!!!!

あけ おめこ とよろ
455名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 08:24:25 ID:4i64Xvp+
>>447
なんという姫始めGJ!!!
新年早々激萌えた…!
456名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 09:37:54 ID:tFhT92cQ
投下ラッシュキタキタ!!!!!
今年もお世話になります!!

>「愚か者め。貴様はそれだから良いのだ。貴様の胸が膨らんだら貴様は大変なものを失うぞ。
>色々とステータス的なものを」

マニアックな魔人にフイタ
魔人の癖に人間の嗜好をよくわかってるじゃないかw
457名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 11:51:33 ID:PjqybhG0
あけましておめでとうございますGJ
つか何すかこのもりだくさん!!
聖水だったり足コキだったり!!
458@ 【359円】 :2008/01/01(火) 15:10:40 ID:NKfwpHuu
年末年始も神の皆様GJです!
今年もネタと萌えに恵まれた一年でありますように
459 【大吉】 【173円】 :2008/01/01(火) 21:35:03 ID:2olm2I8I
新年初神!!ありがたやありがたや。
460名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 22:51:36 ID:Sm1QqGGI
元旦ネタ、何とか間に合った。
お約束なものを投下。
今年も凝りもせずにネウヤコ。
461元旦は様式美でいこう! 1:2008/01/01(火) 22:52:44 ID:Sm1QqGGI
天気が崩れると予報が出ていたのに、今日は元旦に相応しく朝からすっきりと晴れていい初詣
日和になった。
弥子は一ヶ月前からレンタル予約していた縮緬黒地のアンティーク柄の振袖を着込んで、午前
中のうちに初詣を済ませようと早目に家を出た。
元旦でどのみち混雑しているだろうし、時間に余裕を持ちたかったこともある。
だが、今年はその上にネウロが同行していた。
普段は人間のこんなゆかしい習慣など小馬鹿にしている癖に、数日前に近所の神社に初詣に
行くと言ったら当然のように同行を申し出てきた。この世界に来て大分経っていることもあり、少
しは人間的な部分が芽生えてきたのかと思ったのだが、どうやら違ったらしい。

「気持ちのいい日だねー」
「そうだな」
初詣が思ったより早く済んだので、弥子は機嫌がいい。おめかししたのも忘れているように長い
袖を振りながら小躍りするように歩く。好天なのでそれほど寒さを感じないのも嬉しかった。袋帯
の金糸が日差しを受けてきらきら光る。
「早く帰って、あかねちゃんの淹れてくれる紅茶飲みたいな。なんか喉渇いちゃった」
時刻は正午近く。この日差しで暑さを感じてぱたぱたと手であおいでいる。
「ヤコ」
だが、そんな時に限って空気読めないというよりも読もうという気すらない魔人が色々とやらかす
のも、元旦ならではの様式美というものだろうか。
「暑いのなら、涼めば良かろう」
にたーりとそれは不気味に笑って、無理矢理弥子をたまたま近くにあった路地裏へと連れ込ん
でしまう。もちろん突然のことに弥子がじたばた足掻いても無駄だった。
462元旦は様式美でいこう! 2:2008/01/01(火) 22:54:05 ID:Sm1QqGGI
「ちょっと、こんなとこで…」
下手に騒げば一人では着られない振袖が無残に着崩れる。だから大きな抵抗も出来ないのを
いいことに、ネウロは嬉々として振袖の裾をはだけた。
「きゃうっ」
「声を出すと、外に聞こえるぞ」
「うー…」
さすがにいつもと同じくショーツぐらいは着けているのだが、まさかここんなところでいきなりされ
るとは思ってもいなかったので色気も何もないプリント柄だ。
「見ないでったら…ネウロ」
「今更だな。それより持っていろ」
はだけた振袖の裾を弥子に持たせると足元に膝をついて、物凄く悪い顔をしながらネウロが舌
を伸ばす。ショーツで覆われただけの大事な部分が舐め上げられてひくりと反応した。
「やんっ」
「これだけで、なかなかの反応だな。ヤコ」
「そんなの私のせいじゃないもん、ネウロのバカあ」
「我が輩に責任を被せるとは、いい度胸だな」
とか言いながらも、それほど悪い気はしないのか舌先がぐりっと布越しにクリトリスを押す。
「あひんっ」
「だらしない声を出すな」
「あん、だって…」
魔人のいやらしい舌先が、感じるポイントを的確に突いてくる。こんな風に感じさせられているせ
いで振袖の裾を持った手がふるふると震えた。
その間も、ネウロの舌は周辺をじっくりと舐め、ショーツは唾液だか愛液だか分からないものでぐ
しょぐしょに濡れていった。布一枚きりでは受け止めきれないのか、じんわりと内部から滲んだも
のが腿にとろりと重く垂れている。
「いやらしいな」
「もう、知らないったら…はぁんっ」
腿に垂れたものを一舐めすると、びっしょり濡れたショーツを足元に落として直接疼いている部分
を舐めてきた。
「やん、ここじゃ…」
463元旦は様式美でいこう! 3:2008/01/01(火) 22:55:03 ID:Sm1QqGGI
思わず上がった声を抑えられず、頬を染めて弥子は喘ぐ。大通りから少し奥まっただけのこんな
場所では、いつ誰が入って来るか分からない。声も漏れるかも知れない。そんなことももう忘れ
そうになっていた。
すぐに事務所に戻るつもりだったのに、路地裏でネウロにいいようにされている。
「あぁぁ…ダメ、だったらネウロ…」
なのに、弥子はいつものように惑わされようとしていた。巧妙に絡め取っていくネウロの手管には
絶対に勝てない。舌先と指で奥の奥まで広げられ、暴かれる快感が目も眩むほどの快感になっ
ていたのだ。
「スケベめ」
「やぁ…」
舌で指で言葉で様々に責められて、弥子はもう限界に近付いていた。再現なく溢れる愛液の感
触が気持ち悪い。舐め取りきれないそれが足首まで落ちて足袋を汚していく。意思を振り切って
メチャクチャに感じ過ぎて、もう何も考えられなくなっていた。
「は、あぁ」
「そろそろくれてやるか、ヤコ」
「ぁん、も、ちょうだいったら…我慢出来ないよおっ…」
「では脚をもっと開け…そうだ、なかなかいい子だな」
「んンっ!」
ねだるように振袖の裾を開いて、大事な部分をびしょびしょに濡らして、正気なら恥ずかしくて堪
らないことなのに今の弥子はすっかり蕩かされて淫蕩な笑みを浮かべるだけだ。
そんな囚われの少女の片脚を抱え上げ、待ち受ける花弁にペニスの先端を擦りつけて弄ぶ余
裕も一切なく、一気に柔らかく蕩けた内部を犯していった。その瞬間、抱え上げられた爪先が電
気を受けたようにぴんと反る。
「や、いい、なんかも…いいよっ!!ネウロおおっ」
ペニスと擦れ合う内部から、どっと愛液が零れ出た。
ひくひくと痙攣する反った白い喉に唇を落として、激しく腰を突き込む合間に指先でクリトリスを擦
り上げると更に声は甘く高く上がる。
「ああ、あんっ、もっと、もっとぉ、ネウロっ!」
「そうだ、いいぞヤコ。もっと乱れろ」
「や、やぁあん、いい、いいよおっ!!あぁああんっ…」
壁に髪を擦りつけて、激しく喘ぐ弥子はもう自分がどこにいるのか分からなくなっていた。このま
ま散々にネウロに乱されて、犯されて、それでもいいとまで思っていた。
464元旦は様式美でいこう! 4:2008/01/01(火) 22:56:05 ID:Sm1QqGGI
「あ、ぁぁ…も、もうっ…」
感じ過ぎているせいか、そろそろ絶頂が近い。子宮口までねちっこく責めたてるネウロもほぼ同
じのようで、動きが早まってきている。
「やはぁん…あ、あ、あ…」
「ヤコ、ひとまず出すぞ。有難く飲め」
「ひゃ、あ…」
抱き合いながら深く、もっと深くと求め合う二つの身体の動きが大きく痙攣した後で止まる。これ
までで一番熱く勢いのあるものが容赦なく弥子の内部に注ぎ込まれて、あまりの熱と衝撃にた
だ震えるしかなかった。

意外にも、あれだけ乱れたにも関わらず襟元は無事だったせいかどうか、振袖はそれほど着崩
れることなく済んだ。
もっと意外だったことにネウロがそれなりに帯や裾の手直しをしてくれたお陰で、何とか外には出
られる。それが不思議だった。
だからといって、突然襲われたのはまだ納得していない。
まだ染まったままの頬をぷーっと膨らませて、ネウロを放り出したまま弥子はずんずんと事務所
への帰途を急いだ。早くあかねに今日の愚痴を言いたいのだろう。そんな後姿を見遣って、ネウ
ロは余裕の表情だ。
戻れば次のお楽しみがあるとでも言いたげに。
まだ元旦の陽は高い。



終わり
465名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:02:05 ID:/I6jhTmH
やべー…今日は2度も神ラッシュに立ち会えた…!
こりゃ新年早々運がいいな

心の底からGJGJ!!!!!!
466名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:25:19 ID:7t3XMUEz
神々心の底から愛してる!!
GJーーーー!!!
467名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:27:17 ID:ht51nk1x
本当に、新年からちゃんと季節ネタ読めるように「おせち」用意してくれる神たちに感謝…。

こちらは初夢ネタを一発書き挑戦した。うーん…色気が欲しい
・ネウロヤコ×

[〜寝た子は、起こせ!〜]
 テレビの正月特番は徒に長く単調だ。何気無く付けてBGMにする。
『寝言を本気に取ってはいけないの。
例い貴方の伴侶が聞き覚えの無い名前を呟こうと、所詮、戯言よ』――。
 テレビ画面の向こう側で、大柄な年配の女性が説教中。聞き流しながら
ふと天井を仰げば、コウモリの如くぶら下がった魔人が、涎を垂らして寝ている。
「うわっ、危な…」
 涎が一滴、二滴と落ちてくる。リノリウム張りに換えた床は何とも無いけど、
跳ねっ返りの出た髪の毛がうっかり触れて、チリチリと灰になって散って…。
「ったく…」「ヤコ」
声が降って来た。と思ったら魔人が降って来てアッと言う間に下敷きに。
御丁寧に肘鉄を腹に喰らわせられた。グハァッ、と反射で息を吐くと、
顎をがしりと掴まれて、「ヤコ、そこに、いるのか」低く響く声で囁かれた。
「いるけど…ってかあんた、私が見えて…ないの?」返事は無かった。
「何なの…」顎に掛けられた手を払い除け、立ち上がろうとすると、
腕を素早く引っ張られて派手に転んでしまった。魔人は私を羽交い締めにして…
「逃がさんぞ」
ぎゅうぎゅうと絞め上げ続けた。
「何よ」
唯唯、背中にしがみ付かれギリギリギリと抱き締められ痛い痛い痛い痛…あれ?
 背中に感じるのは、すーすーと穏やかで規則的な呼吸。もしかして、まだ寝ているの?
試しに悪態を吐いてみても「…ネウロの馬鹿アホ間抜けドS鳥頭ー」
「ヤコ、行くな。行かないでくれ」
話が全く噛み合わない。ていうか、『〜くれ』って言葉は…??
依頼形の言葉に違和感を覚えていると、ひらりと馬乗りになり項をべろりと舐めてきた。
「ひゃっ…」その刺激でぞわりと寒イボが全身に拡がった。
「ヤコの匂いと味がする。確かにヤコなのだな」
 …実はXiでした、だったらこいつはどう出るんだろう。やっぱ虐待されr
「ヤコ、ヤコ、」
「んぎゃあ!!」
 今度は絞めるのではなく摩られた。痛いとかじゃない。くすぐったいとか痒いとか、
その手の曖昧な感覚で背筋がまたぞわりとした。胸や腹や脚、部位を問わずさすさすさす…
「あはははは?!」
どう反応したものか解りかね、取り敢えず笑う事にしてみた。
468名無しさん@ピンキー:2008/01/01(火) 23:31:13 ID:YjrWo6+6
新年ということもあってか、神々よりの恩恵が平日より多いのは、
とても良いこと。
皆のエロゴシカン!!の参拝が効いたのか。
神々GJ!!

469〜寝た子は、起こせ!〜2:2008/01/01(火) 23:34:09 ID:ht51nk1x
「ヤコ、ヤコ、我が輩は人間が大好きだぞ」
「ネウロ…それ、馬乗りになって言う台詞じゃないよ」
「…」体を無遠慮に探る手が一瞬止まったかと思えば、摩りが揉みに…
 揉み揉み揉み…って、どこを揉み揉みしてんだあんた!
「胸を揉むなーー!!」
「言うまでもないが、ヤコも大好きだぞ?気持ち良かろう」
「…どうせ揉むなら肩か腰にしてよー」駄目だ、本当に聞いちゃいないよ。
時々胸の先っちょが軽くこねられて痺れるのも苛々するんだけど。
 ネウロの目は縫ったように閉じられたままだった。
「もう…」
「む。信じてくれないのか?なら行動で示してやろう」
 は い ?
 …表情の全く読めない魔人の顔が近付けられた。そして
唇と唇がみっちりとくっつけられ…
「んぎゃあああ起きろこのドSドKY魔人があああ!!!!」


[終われ。]


宝船を枕に敷いて寝ると良夢が、
1月ネウロのコピーとラベンダーを仕込んで寝ると悪夢が見られます…多分
470 【吉】 【1240円】 :2008/01/01(火) 23:57:27 ID:eO4CXg5+
GJGJGJGJ!!
471名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 00:49:41 ID:r8MXxRdm
神ラッシュGJ!今年も良い年始であることよ!
472名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 06:45:53 ID:ysan7rj4
神々よGJJJJJ!!!

ネウロファンにとっては濃い一年になりそうだが・・皆さんにとって2008年が良い年でありますように
473名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 22:23:32 ID:hMUGZz4w
>>469を見てたら何かが降りてきた。
初夢ネタとカレンダーのめでたい?一月ネウロで一発。
474黒初夢風景:2008/01/02(水) 22:24:25 ID:hMUGZz4w
気がついたら、見たこともない場所にいた。
いや、見覚えがあるようなないような曖昧な感覚に捉えられて、弥子は頭の中がぐるぐる
回る。
「どこだろ、ここ…」
そのままふらふらとしばらく歩いていると周囲を覆っていた靄がさあっと晴れて、急にもの
すごく見覚えのあるものが目に飛び込んできた。
「………富士山???」
こんなはっきりしたものを見間違う筈がない。遠景に見えるは、まさにこの国の象徴たる
富士山だった。とはいっても、どうして唐突にここにいるのかやっぱり分からない。

「あれー、おっかしいなあ…」
ますます回る頭の中を整理するようにぶるぶる頭を振ると、頭上から何かがはらりと落ち
てきた。
それは一枚の羽根。だが、見たこともない形状をしていてやたら派手な色だ。
見上げても鳥などいないのに変だと思いながら再び歩き出した弥子だったが、富士山の
方から何やら鳥らしきものが超スピードで飛んで来るのが見えた。
「うーあー…ネウロぉ??」
そういえば今まですっかり忘れていた。ネウロも一応鳥だから空を飛べてもおかしくない
ことを。そんなことを考えている間にも、ここぞとばかりに派手派手な羽根を大きく開いて
風を切るネウロは近付いてくる。
「「ふはははははは、ヤコ!今日は実に爽快だな!!」
「いやぁあああーー!!来るな、来るんじゃねええっ!!」

そこで全てが暗転する。
「うーん…」
何だかんだで元日同様今日も事務所に呼び出され、何となく泊まる羽目になってぐったり
疲れたままソファーで寝てしまったせいで、変な夢を見てしまったようだ。
「もう、せっかくの初夢なのに、とんでもないモン見ちゃったよ…」
夢見が悪かったせいでオヤジのようにがしがし頭を掻きながら、ぼんやりと弥子はソファー
から起き上がる。喉はからからに渇いていた。
初夢がアレだということは、今年一年もまたネウロに振り回される日々なのかと思うとぞっ
とする。
寝乱れた服を直していると、ずっと無言のままのネウロがパソコンの向こうから意味ありげ
ににやっと笑った。



終わり
475名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 22:25:19 ID:RL0a5nDs
GJ、あとこのスレ読み返して思ったんだがヤコ飲酒は確定ですか?
476名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 23:32:07 ID:RJvFWpBo
直接描写があった訳ではないけど
(さすがにジャンプではっきり描くわけにはいかないんだろう、舞台がファンタジーならともかく)
ああやってるなと思わせる描写ならあったような
477名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:08:45 ID:KaAPQkqK
たこわさとか
478名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 01:10:26 ID:O49qOSUq
エロ楽しいお正月もいよいよ最終日ですね(´・ω・`)
職人さん投下ありがとです

ところで単なる興味であって特に深い意味はないんだけど
ここに投下してる職人さん、読み手の人たちは
それぞれ書いてる時読んでる時頭の中でイメージ映像浮かべてる?
浮かべてるとしたらそれは原作絵で?それともどこかの二次創作サイト絵?
479名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 02:48:27 ID:WJMQ8YU0
基本原作絵だな。それに+1割程のエロス捏造を。書く時は、おおまかなイメージで描いてもみる。
480名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 04:03:32 ID:wnbBDmFj
原作絵だったり好きな漫画家だったりオリジナルだったりその日によって違うな
直前に漫画とかアニメとかを見てるとそれに影響されちゃう
クレヨン○んちゃんの絵柄で動きだした時はどうしようかとオモタw
481名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 04:44:04 ID:4/kFYExY
>>480
ああ、わかるわーそれw
自分はガラ〇の仮面で再生されたことがあるwwwwwww
あの絵柄しばらく頭に残って離れないんだよ…。
482名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 08:45:30 ID:5lIKwLkT
職人の一人だけど、基本は原作絵。
でもエロシーンになったら、誰のものでもない感じのイメージ絵になるかな。
原作の絵でエロを想像したことはないし、出来ないorz
483名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 10:32:20 ID:hXTelINK
すみません、ここはエロなしややギャグ寄りでも投下おkでしょうか?
484名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 12:59:57 ID:K04BatdG
OKだと思います。

どなたか保管庫を作成していただけませんか?このスレは神レスが多いので、前のものを何度でも見たいんです。
485名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 13:09:52 ID:RQgpxtL2
目玉飛び出そうになった
>>1 から読め
486名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 13:17:15 ID:K04BatdG
気付きませんでした。次から気を付けます。教えて頂きありがとうございます。
487【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜1:2008/01/03(木) 13:25:36 ID:hXTelINK
すみません、初投稿なもので舞い上がっちゃって

ネウヤコ、エロ少なめ、果てしなくギャグ路線
一部のキャラ崩壊にお気をつけください
長くなったので、連投規制に引っかかったら支援お願いします

【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜

「あ〜もうぜんっぜん分からない〜、何この公式〜」
たいした事件も起こらず、平和な土曜日の午後の魔界探偵事務所。
トロイの上に所狭しと教科書を並べ、弥子は呻いていた。
来週に迫った試験の勉強がちっともはかどらず
最後の頼みの綱とばかりに集中力の高まるトロイにすがってきたのだが、
それぐらいでは弥子の学力が上がるはずもない。
「うえ〜ん、もう駄目だぁ・・・・・公式なんか燃えちゃえ〜」
教科書を放り出して弥子は机に突っ伏した。ハァ〜と大きなため息をついた時、
そっと机にいい香り立ちのぼるティーカップが置かれる。
「ありがと、あかねちゃん」
壁から伸びたあかねがぴょこんとおさげのしっぽを振った。
お辞儀してるみたいな可愛いしぐさに、弥子もニコッと笑顔を返す。
ゆっくりと紅茶を飲み干し、弥子は事務所内を見回した。
「あ〜もうなんか疲れちゃった、今日はもうお終いにしよう!
ネウロもどうせいないしさ!大体どこ行ったの、あいつ?
学校が終わったら寄り道せず事務所に来ないとお仕置き10倍増しとか言ってたくせに、
あかねちゃん何か聞いてる?」
(ネウロさんは早坂さんからのお電話があって出かけました、
何か掘り出し物のアイアン・メイ・・・っと・・・が手に入ったとかで)
あかねがホワイトボードに書いた文字をみて、弥子はゲとうめいた。
「何その組み合わせ・・・てか、あかねちゃん何か言いかけたよね?アイアン?
・・・・・はは・・どうせロクでもないものだろうな・・・知りたくないや・・・」
弥子をいたぶることには手間暇、手段を惜しまない魔人のことを考えると
弥子は地の底に這うようなため息をついた。
488【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜2:2008/01/03(木) 13:27:46 ID:hXTelINK
「勉強もちっとも身が入らないし、ネウロはいないし暇だなぁ。どっか遊びにでも行こうかなぁ。
そういえば駅前のビルに新しいケーキ屋さん出来たっけ、行ってみようかなぁ・・・・
ストロベリーシュークリームでしょ、チョコカスタードタルトでしょ、アップルパイに、ガトーショコラに、ミルフィーユに、プリン・・・・」
とろん、と締まりのない顔で妄想を膨らませていると、机の上の携帯が鳴った。
「あ、?口さんからメール・・・なんだろー、?口さんも暇してるのかなぁって・・・・
え?ええええええええええええええーーーーーーーーー!!!」
メールを見る弥子の目は驚きに見開かれ、携帯を握りしめた手はブルブルと震えている。
(ど、どうしたの探偵さん!)
『桂木弥子様、本日午後3時、学校の体育館裏に来られたし ?口』
「これって、これって果たし状?・・・・私何かしたかなぁ・・・
?口さんこんなに怒るなんて、覚えがないよぉ・・・・ってまさかあの時の!」
(心当たりあるの?)
「株の売買で私のお金パアにしちゃった時、おごってくれたんだけど、
有り金分食べちゃって・・・・・そ、それぐらいかなー・・・・」
(それだよ・・・)
弥子のあまりの非道っぷりにあかねも言葉が出てこない。気まずい沈黙がガランとした事務所に漂う。
「あうぅ・・・やっぱり謝らなくちゃだよね・・いくら頭に血が上ったって言っても、
あれはあんまりだよ・・・・普通は怒るよね・・」
部屋の隅にうずくまって床にめり込みそうなほど、落ち込んだ弥子の肩をあかねがそっと撫でる。
(やっちゃったことは仕方ないよ、はい、これ持って行って謝って!
誠心誠意謝ればきっと?口さんも許してくれるよ!探偵さんファイト!)
「そうか・・・そうだよね・・・ここでグズグズしてても何も始まらないし!」
すくっと立ち上がった弥子はあかねの差しだした土下座最中を受け取ると、頷きながら言った。
「一発殴られるぐらいの覚悟で謝ってくるよ!殴られるのなんかネウロで慣れてるし!」
(た・・・探偵さん・・・そこまで馴らされてしまったなんて・・・・・気の毒な探偵さん・・・・)
明るくとんでもない発言をする弥子を見て、あかねのしっぽが力無く垂れ下がった。
489【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜3:2008/01/03(木) 13:31:27 ID:hXTelINK
弥子も出かけてシンとした事務所の扉を勢いよく開けて、探偵事務所の真の主である魔人が帰ってきた。
小脇に人の背丈ほどある鉄の人形を抱えて、ひどく満足げな笑みを浮かべている。
「帰ったぞ、ヤコ。今日は貴様にみやげがあるのだ。どうだこのどっしりとしたフォルムといい、
あちこちに浮かんだ鉄錆といい、蝶番の軋み具合といいまたとない掘り出し物だぞ、
この裾の辺りに飛び散った血の染みが何ともいえぬ深いあじわいでな・・・」
部屋の真ん中に鉄の処女、アイアン・メイデンをごとりと置くと、魔人はキャッキャとはしゃいで講釈を垂れようとした。
が、部屋の中に弥子がいないのに気づくと、途端につまらなそうにそれを脇に押しやる。
「なんだ、あやつめいないではないか。あれ程寄り道せぬよう躾たというのに、よっぽど仕置きが欲しいのか?」
どさりと窓際の椅子に腰を下ろすと、ネウロはあかねの方を見やった。
(それが・・・さっきまでいたんだけど、ヒグチさんからメールが来て出かけちゃって・・)
「何・・・・ヒグチだと・・・?」
顎に手を当てて、考え込むネウロにあかねがオロオロと言った。
(学校の体育館の裏に呼び出されたんです、探偵さんは果たし状だって言ってましたけど・・)
「果たし状?」
キョトンとした魔人は、小首をかしげて言った。
「なぜ体育館裏に呼び出されると、それが果たし状ということになるのだ?地上の風習は時々よくわからんが・・」
(昔っからの定番ですよ、体育館裏とか河原とか、夕日の中で決闘して最後にはクロスカウンターで、友情が芽生えちゃったり)
「益々わからん・・・それでなぜヒグチがヤコを呼び出すのだ?」
(探偵さんは心当たりありそうだったんですけど、でも・・・・・あっ)
「何だ?まだ何かあるのか?言ってみろアカネ」
(えっと・・・・そういえば呼び出しのもう一つのパターンもあったなぁって・・・・)
「もう一つのパターン?なかなか謎めかすではないかアカネ・・・その謎は我が脳髄の空腹を満たすほどのものか?」
ネウロの顔が魔人本来の姿を取り戻し、まだ見ぬ謎を思って嘴から涎をしたたらせる。
(いえ・・・その・・・そんなたいしたことじゃ無いんですけど・・・)
「あんまり焦らすと我が輩は貴様も喰ってしまうかもしれんぞ、アカネ?」
(ひぃぃっ!言うっ!言いますぅ!呼び出しのもう一つのパターンって決闘じゃなくって告白ってパターンもあるんですぅぅーーー!)
壁紙の奥に潜り込んでがたがた震えながら言ったあかねの言葉を聞いたネウロは、
感情のよく分からない顔で黙り込む。
しばらく、机の上のパソコンや手紙を所在なさげにいじっていた魔人だったが、
やがて手をぽん、と叩いて立ち上がりすたすたとドアに向かって歩き出す。
(あ!あの!どこへ!)
「うむ、暇なので謎を求めて少し歩いてくるぞ」
手をひらひらと振りながらそう言うと魔人は部屋を出て行く。その背にあかねが声をかけた。
(探偵さんに、紅茶がきれてるって伝えて下さいね?)
ドアを閉めようとした魔人の動きが止まり、部屋の中を振り返った。
「おかしな事を言うではないかアカネ、我が輩がたかが奴隷ごときを迎えに行くと思うのか?
我が輩は散歩に出かけるのだぞ?」
(お気をつけて行ってらっしゃいませ)
あかねはぴょこぴょことおさげのしっぽを振って見送る。
ドアを閉める魔人の口元がわずかばかりほころんで見えたのはきっと光の加減だろう。
明るい午後の日差しが差し込む事務所には一時の静寂が訪れた。
490【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜4:2008/01/03(木) 13:36:33 ID:hXTelINK
町中をスタスタと歩く魔人は、深く考え事をしているようだった。
だがその涼しげな表情からは、彼の内心の葛藤などうかがうよしもない。
『ヤコめ・・・・我が輩の奴隷の分際で主の手を煩わすとは生意気な・・・
帰ったらじっくりと、己の愚かさを思い知らせてやらねば・・・・
まずは買ったばかりのアイアン・メイデンに閉じこめて、仕掛けの針がいつ飛び出すか分からぬ恐怖を味わわせ、
次に底の抜けた泥船に乗せて川を下らせよう・・・・きっと海に着く頃には川底に・・・ククク』
爽やかな笑顔でえげつない弥子虐めの計略を微に入り細に入り思いめぐらしながら、
ネウロはヒグチの呼び出しのことも同時に考えていた。
『あやつめ・・・・あの時魔人である我が輩の正体を明かしてまで脅しつけておいたものを、
生意気にも弥子に愛を告白しようとは・・・・怖いもの知らずの愚か者め・・・
生きてきたことを後悔するほどの恐怖を味わわせ、
二度と血迷った行動を取らぬよう性根を叩き直してやらねば・・・ふはははは』
内心で高笑いをする魔人は心底楽しそうだった。くつくつと笑いながら、ふと頭をよぎった人間達のことを思い出す。
『そういえば、あやつはどうしようもない幼児体型のくせに何故かやたらともてるのだ・・・・。
何故だ?あの今時珍しいぐらいのメリハリのない体型とか色気ナッシングの食い意地とか、
いったい何処に惹かれるというのだ?そんなマニアは魔界にも滅多にいないぞ?
人間どもの好みとは不可解なものだな・・・
あれは確か去年の暮れ、ボーナスが出たとかで
笛吹が奴隷人形を食い倒れグルメツアーに誘ったことがあったな、もちろん下心ありで。
しかし開始30分でボーナス分飲み食いされて、あえなく玉砕していたが。
ふっ愚かな、ヤコの胃袋のキャパシティを舐めてかかるからそうなるのだ、馬鹿め!』
魔人はその時のことを思い出しほくそ笑む、もちろん弥子の飲み物に魔界777能力を用いて、
食欲を当社比300%増進させたことは内緒だ。
491【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜5:2008/01/03(木) 13:37:05 ID:hXTelINK
『奴隷二号も資料を持ってくる度、せっせとちょっかいをかけていたが、
所詮小学生並のメンタリティしか持ち合わせていない奴のこと、
気になる子を苛めて嫌われるパターンのセオリー通りに事が運んだな。
今ではすっかり嫌われているではないか・・・ククク』
吾代の持ってくる貢ぎ物の菓子類に片っ端から毒や下剤を仕込んだのは内緒だ。
『筑紫も時々事務所にやってきては、何かとヤコに話しかけたさそうにしていたな・・・、
しかし奴は口べたで無口、なかなか思ったことを口に出せない・・・
フッ、あの手の男は扱いやすい。話の腰を折ってやれば、すごすごと引き下がる。なんと容易いことか』
もちろん二人きりになどさせるはずもなく、その隙も与えないように気を配っていることは内緒だ。
『問題は笹塚か・・・・・奴だけはさっぱり読めん・・・・
我が輩にもその内面をうかがい知れぬポーカーフェイスは見事なものだ。
だが奴は事件のさい色々とヤコを助けたり、なにくれとなく気遣ったり、
果ては見舞いの菓子をやって手なずけたりと油断がならん・・・ヤコも懐いているしな・・・』
珍しく眉間にしわを寄せて考えながら、ネウロは歩き続けた。
すっかり己の考えに沈んでいたネウロはいつの間にかビルの壁を歩いたり、
民家の屋根から屋根に渡ったり、人間を装うことをすっかり忘れている。
「ママーあの人壁歩いてるー」
「しっ!見ちゃいけません!」
運悪く目撃してしまった通行人達も、慌てて目をそらし、足早に立ち去る。
関わっちゃいけない!彼らの目は一様にそういっていた。
後ろでヒソヒソと囁き交わす人たちや、吠えかかる犬などにも気づかぬ魔人は、
なおも弥子の周りの男達の事を考える
『笹塚も警戒しなければならんが、とりあえずヒグチのことを片づけねば・・・・。
ヤコの周りをうろちょろされては我が輩の食事の邪魔になるではないか。全く五月蠅いハエどもめ・・・・
おお、そうこうしている内に着いたではないか、アカネは体育館裏と言っていたな・・・』
校舎裏の塀を軽々と飛び越えて、ネウロは校内に侵入し、体育館に向かって歩き出す。
『はて・・・・そういえば何か忘れているような・・・・・・・笹塚のことを思い出したついでになにやら、頭の中をよぎったが・・・・・・・』
小首をかしげて、フムと考えたが、すぐにその疑問を追い払う。
『まあいい、どうせ我が輩の脳にも残らない些細なことだ。たいしたことではないだろう』
・・・・・ネウロの中では石垣の存在など、あって無きがごとしであった、
あれだけ食玩の残ったお菓子を弥子に貢いでいるのにそのことすら忘れ去られている。
・・・哀れ・・・・石垣(涙)・・・・・。
492【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜6:2008/01/03(木) 13:40:43 ID:hXTelINK
弥子が走って体育館裏に駆けつけると、壁にもたれたヒグチが手を上げた。
「よう、桂木」
「ごめんなさい樋口さん、待たせちゃって・・・急いだんだけど・・・」
ゼエゼエと息をきらして言う弥子に、ヒグチは笑って言った。
「いや、まだ指定した時間の前だしさぁ。それに女の子は待ち合わせに少し遅れてくるもんでしょ?
恋愛シミュレーションの王道っしょ?そこでフラグ立っちゃったり、なんてねw」
「え・・・・?そう・・・かな?」
弥子はヒグチの意外な一面を見た気がした。
(な・・・何のゲームやってるんだろう・・・いや、あまり追求しないでおこう)
「それよりさ、桂木。今日呼び出したのは、俺お前に・・・」
「あっ!」
「うおっ!な、何っ!」
弾かれたように顔を上げる弥子を、びっくりした目でヒグチが見つめる。
「あ、あの・・・。私ヒグチさんに謝らなくっちゃと思って・・・・その・・・」
「え・・・?何?何のこと桂木?」
「私あの時、かっとしてたんですよね・・・・・えっと・・その前にもお腹空いてたし・・・
つい、目の前のご飯に夢中になったっていうか・・・・その・・・」
「いや・・・だから何の話し?」
戸惑いながらも、弥子の方にヒグチが手を伸ばす。その手へ押しつけるように弥子が持っていた箱を渡す。
「これ!つまらないものだけど。お詫びに受け取って下さい!」
訳が分からないながらも押しつけられた箱を受け取るヒグチ。
「いったい何・・・・・軽いな・・・」
「あっ、ごめんなさい!ついつい餡の甘い香りに勝てなかったっていうか!」
「これが何・・・・?え?土下座最中?」
荒く包み直された包装紙をはがしたヒグチの瞳が、カッと見開かれた!
493【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜7:2008/01/03(木) 13:42:00 ID:hXTelINK
「土下座最中ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!」
箱を握りしめてヒグチが叫ぶ、ひっと悲鳴を上げて弥子は後ずさった。
「いえ、あの、これぐらいでヒグチさんの怒りは解けないことは、重々承知しておりますが、
これでひとつお怒りをおさめてくれたらなーーーーって・・・・あの、ごめんね?」
「かぁつらぁぎぃぃぃぃぃ・・・・・・・」
「ひぃぃぃぃぃ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
ブルブルと震えるヒグチに向かって弥子は謝り続けた。ジリジリと後ずさる弥子に、俯いたヒグチが迫る。
やがて壁際に追いつめられた弥子の手をヒグチががしっと掴んだ、弥子の喉がごくりと鳴る。
「桂木・・・・」
「はいぃぃぃぃいぃ」
「土下座最中ってのはなぁ・・・・・土下座最中ってのはなぁ・・・・・」
ヒグチはガリガリと前髪をかきむしりながら呻いた。なにやら聞き取れない小声でぶつぶつと呟いている。
弥子が苦しそうなヒグチのただならぬ様子に恐る恐る手を伸ばそうとした時だった。
ヒグチが掴んでいた弥子の手を振り払い、後ろにズサアッと飛んだ、そして次の瞬間・・・・。
「ひ、ヒグチさん何を!」
ガバッと勢いよくヒグチは弥子の前に土下座し、背中に潰れてしまった土下座最中の箱を乗せた。一瞬の沈黙の後・・・・。
「土下座最中ってのはなぁ!こうやって渡すんじゃーーーーーい!!!」
深々と土下座したヒグチの足が勢いよく伸び上がり背中の箱がまっすぐ弥子に向かって飛んできた。
「ふぎゃっ!」
「これが正しい礼儀作法大全集、第5巻、土下座最中の正式な渡し方だあああーーーーーーーー!わかったかぁぁぁぁーーーー!!」
「ひぃぃーーーわかりましたぁぁぁーーーー!」
二人の叫びが校舎裏の雑木林にこだまする。やがてそれも消えて辺りには怖いくらいの静寂が訪れた。
494【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜8:2008/01/03(木) 13:44:24 ID:hXTelINK
「あれ?俺いったい何を・・・・・」
夢から覚めたようにヒグチが立ち上がる、目の前には顔に最中の箱がクリーンヒットしてひっくり返る弥子がいた。
「うわっ!桂木ごめん!俺こんなつもりで呼んだんじゃ!ほんっとごめん!」
「いえ・・・・これぐらいでヒグチさんの怒りが解けるなら、どんなもんだい・・・・ですよ・・・」
「さっきから桂木何言ってるの?俺が怒ってるとか何とか、話し見えないんですけど?」
「え、だってこの呼び出しって果たし状でしょう?てっきりあの時の事ヒグチさんが怒ってて、私ボコられると思ってそれで」
「はぁぁぁ〜〜〜?なんだそれぇ?」
弥子のあさってな方向の話を聞いて、ヒグチはがっくりと膝をついた。
「あれ?私何か勘違いしてた・・・?」
「俺さ・・・・俺桂木に言いたいことあって・・・」
地面にはいつくばったヒグチと弥子の目があった、下から弥子を見つめるヒグチの目は捨てられた子犬のようにつぶらだ。
弥子はそのまっすぐな視線を受けて、少し胸が高鳴った。
「ヒグチさん・・・」
二人の間に甘い空気が漂う・・・・・しかしその時。
「何をやっているのだ、愚か者どもめ」
頭上から冷え冷えとした声が降ってくる。見上げれば気配も感じさせず、魔人が体育館の壁に垂直に立っていた。
「ネウロ!」
「おまっ!今の!今の見てたのか!見てたのかーーーー!!」
「見ていたとは何を?ああ、貴様が身をもって我が輩の奴隷人形に礼儀作法を仕込んでやっていたことをか?
なかなか堂に入っていたぞ・・・・ふはは」
ネウロはストンと地面に降り立つと、弥子の頭をがしっと掴んで引き寄せた。
「ふにゃっ!」
495【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜9:2008/01/03(木) 13:45:55 ID:hXTelINK
「しかしわざわざこんな人気のない所に呼び出さなくとも、よかろうに。
奴隷の礼儀作法のレッスンなら、事務所で毎日やっている。そちらへ出向いてくれればいいんだぞ?」
「なっ!誰がそんな危ないこと教えるかぁっ!」
激高して叫ぶヒグチを見下ろしながら、魔人はにんまりと笑った。
「ほう?それならなぜわざわざここで?何か我が輩に知られては困るような話をしようと思ったのか?」
「そ、それは・・・」
(言えない・・・・キラメキ☆どっきんらぶっ娘ゲームのマニュアルに則って、校舎裏で告白ターイムだなんてそんな格好悪いこと言えやしない!)
ネウロは背後から暴れる弥子の頬に片手をかけ、もう一方の手をするりと華奢な身体の前に回し、
腰を掴むとグイッと自分の身体に引き寄せた。
「ちょっネウロ何っ!」
「だまれこのウジ虫が」
「すいません・・・」
一言で弥子を黙らすと、ネウロは益々身体を密着させた。魔人の長い手にすっぽりと囲い込まれ、
弥子は身動きすら出来ない。魔人のなすがままじっとするしかなかった。
「これは我が輩の奴隷だ、その主に黙って勝手をされては困るな・・・」
先ほどの箱の衝撃で少し赤くなった柔らかな頬を撫でさすりながら、
魔人は弥子の顎を捕らえると、グイッと横に向け、視線はヒグチに向けたまま顔を落とす。
弥子は頬に静かに落とされた口づけを呆然と受け止めるしかなかった。
「っ!」
あからさまに、弥子を所有物扱いする魔人に、ヒグチは気圧されて言葉も出ない。
充分にヒグチにダメージを与えたことを確信したネウロは、ぽいっと弥子を背後に投げ飛ばす。
後ろでぐえっとひしゃげた声があがった。
496【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜10:2008/01/03(木) 13:46:46 ID:hXTelINK
「今後はヤコに用がある時は、まず我が輩に断ってからにするがいい。
さもないとさっきのお前の素晴らしい土下座の写真をプリントアウトして、警察はおろか全世界に向けてばらまいてやるぞ。
ジャパニーズ・ドゲザだ。きっと面白がられるぞ?おまけにお前のパソコンのハードディスクの中身を弥子に見せてやろうか?
それが嫌なら今後は気をつけることだ」
胸元からデジカメを取り出しながら、ネウロは心底楽しそうにヒグチをいたぶった。ヒグチは声にならない悲鳴を上げへたり込む。
「ちょっと!ネウロ!そんな意地悪言うもんじゃないでしょ!大体何であんたの許可がいるのよ!」
「ん?正しい奴隷の貸し借りの話をしているんだが?」
「お前は奴隷商人かあぁぁぁぁ!!」
「ふははははは」
高らかに笑う魔人を放っておいて、弥子は力の抜けたヒグチに手を伸ばした。
「ごめんなさいヒグチさん、何か変なことになっちゃって」
「いや・・・」
力無くヒグチは答えた。もうすっかり当初の目的も思い出せない。
(俺何でここに来たんだっけ?イチャイチャぶりを見せつけられるため?寒い・・・寒いよ・・・)
「でも私、ヒグチさんの熱い心しっかりと受け止めました!」
「え?」
弥子の思いがけない発言にヒグチの心が高鳴る。
「土下座最中の正式な作法、しかと叩き込まれました!これで恥をかかなくてすみますよ!ほんっとうにありがとうございました!」
「あ・・・・うん・・・」
(あはは〜もうどうでもいいや〜)
ネウロが何か画策するまもなく、弥子の天然返しでヒグチの野望はあえなく崩れ去った。
えへへっ、と無邪気に笑う弥子の頭をがっしり掴みネウロはきびすを返す。
「ではまたな、ヒグチ。さあ帰るぞ弥子、アカネが待っているからな。フハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」
高らかに笑う魔人の背中に弥子がポカポカと猫ぱんちしながら文句を言っていた。
「もうっ!ネウロのばかばかばか!いきなり人前でちゅーすることないじゃん!恥ずかしかったんだからね!」
「そうか、そんなに良かったのかヤコ、ではまたしてやろう。今度はどんなプレイがお好みだ?」
「もう〜この変態どSセクハラ魔人め!!・・・・・・・・・・・・・でもそういえばヒグチさん本当は何の用で呼んだんだろうね?」
「さてな」
果てしなくいちゃつきながら遠ざかっていく二人の影を見送って、ヒグチは冷たい地面に突っ伏した。
「考えてみれば、みんなの中で俺だけあいつの正体知ってるんだよな・・・・
だからか・・・ここまで念入りに釘さされるのって・・・あは・・・あはは・・・」
夕暮れが悲しくヒグチを照らし出す・・・・・。完全な敗北だった。
どS魔人に加え、弥子のあの徹底した鈍さを計算に入れなかったのがヒグチの敗因だ。
「つきあってほしくてさぁ!!手を繋いだり一つのジュースを二本のストローで飲んだり、
どんなにくだらなくてもいい・・・君と笑っていたくってさぁ!!」
日の落ちかかる校舎の裏でヒグチはいつまでも笑い続けた、いつまでも、いつまでも・・・・・

おわり
497名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 13:53:02 ID:hXTelINK
2でヒグチのヒが文字化けしたので3から直してあります、申し訳ない

何かもう色々すみません・・・・・・
去年の暮れにネウロにどっぷりはまって年末年始ネウロ漬けでした・・・
何かが降りて来たんですよ・・・・・
最初はもうちょっとほのぼの路線だったのに
あかねが渡した箱があれだったばっかりに、なんだか変な方向へ・・・・
いやもう、ヒグチファンの人、本当にすみませんでした・・・
ほっぺちゅーするネウロが書きたかっただけです、本当に
498名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 14:00:47 ID:bTKChcrV
>>486
sageろ
>>496
GJ!最近ヒグチものがたくさんあっていいなwww

ただアカネは弥子のこと「ヤコちゃん」って呼ぶぜ!
499名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 14:08:41 ID:zouGR/3x
>>497
GJ!エロなしでも投下するのは構わんと思うが
ただ、ここはエロパロ板で、それ目当てでくる人ばかりだという事を
納得した上でならと個人的には思うところ
というわけでエロいのも期待してるぜ!
>>498
原作じゃ「探偵さん」とか呼んでたと思うんだ
500名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 14:56:51 ID:hXTelINK
>>498-499
GJありがとうございます
このスレの手練れ職人なら、ネウロが乱入してからの流れでも
エロエロゴシカァァァン!に昇華させられることでしょう
私ももう少し、修行を積みます
どうにも照れが入ってあれ以上いけませんでした
前振りも長かったし
でも弥子を抱きしめて撫で回す魔人の手はそりゃもうエロかったってことで
脳内補完して下さい

今後はもうちょっと頑張って、弥子を後ろにポイ捨てせず
そのままエロまっしぐらな魔人様バージョンなど書いてみたいと思います
恋愛ゲームの選択肢Bバージョンみたいですなw
それでは読んでくれてありがとうございました
501名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 15:06:31 ID:cLvQ+b0N
>>497
凌辱ものの後に読めばいい感じに力が抜けそうだ 雰囲気がGJ


…7スレ目から職人修行。エロは難しいな。絵が思い浮かばなくても書けるが魔人の
フハハハ
は消せない。
502名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 15:29:17 ID:sVYa9Bnc
>>497
GJ!!コミカルですごく面白かったww
503名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 17:24:34 ID:mUnU/GRk
GJ!!
ヒグチも哀れだが、石垣も哀れだw
とりあえず、魔人は自分こそ小学生レベルと言うことに気付けw

こちらも現在職人修行中の身。
そういや、エロを匂わせてはいるが、今までの制作物の大半がエロ無しだ…。
ネウヤコが好きなんだが、その他カップリングの方が多少評判もよく、
書きやすいために、ついついそちらに……。

とりあえず、今年の目標はその他より定評のあるエロエロなネウヤコ!
504483:2008/01/03(木) 18:48:21 ID:hXTelINK
ええと度々すみません483です
数レス上でありがとうございますと引っ込んだのですが
色々考える内に脳内にDCSが湧きました・・・・
0から物事を作るのは難しく、複写から作る方がずっと容易い・・・・春川教授の言った通りでした
上で予告した魔人乱入のその後、エロエロゴシカァン編が出来ました
いったいこの短時間に私の身に何が起こったのでしょうか?
初投稿で何かが吹っ切れたかな
前置き長くなりましたが、【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜9からのもう一つのエピソード
ここから枝分かれしたB-Verを投下したいと思います

あ、ちなみにタイトルの箱は土下座最中の箱のことです
この話の中でヒグチにとってサイの箱以上に恐怖の対象になったからです
505魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜9-BVer:2008/01/03(木) 18:50:12 ID:hXTelINK
「しかしわざわざこんな人気のない所に呼び出さなくとも、よかろうに。
奴隷の調教レッスンなら、事務所で夜毎やっている。そちらへ出向いてくれればいいんだぞ?」
「なっ!誰がそんなエロいこと教えるかぁっ!」
激高して叫ぶヒグチを見下ろしながら、魔人はにんまりと笑った。
「ほう?それならなぜわざわざここで?何か我が輩に知られては困るような話をしようと思ったのか?
それとも貴様野外プレイが趣味か?なかなかマニアックだな」
「そ、それは・・・」
(言えない・・・・ずっきゅん☆どっきゅんらぶっ娘ゲームのマニュアルに則って、
校舎裏で青姦ターイムだなんてそんないやらしいこと言えやしない!)
ネウロは背後から暴れる弥子の頬に片手をかけ、もう一方の手をするりと華奢な身体の前に回し、
腰を掴むとグイッと自分の身体に引き寄せた。
「ちょっネウロやっ!」
「だまれヤコ、大人しくしていたらいい気持ちにさせてやる」
「・・・・・・もう・・馬鹿・・・・」
甘い言葉で弥子を黙らすと、ネウロは益々身体を密着させた。魔人の長い手にすっぽりと囲い込まれ、
弥子は身動きすら出来ない。魔人があちこち撫で回すままにじっとするしかなかった。
くすぐったさに時々身をよじるが、ネウロはそれを簡単にあしらった。
「これは我が輩の奴隷だ、その主に黙って勝手をされては困るな・・・」
先ほどの箱の衝撃で少し赤くなった柔らかな頬を長い舌で舐め上げながら、
魔人は弥子の顎を捕らえると、グイッと上に向け、視線はヒグチに向けたまま顔を落とす。
弥子は唇に激しく落とされた口づけを陶然と受け止めるしかなかった。
「ふっん・・・・あっく」
「っ!」
あからさまに、弥子を所有物扱いする魔人と、ピチャピチャと上がるみだらな水音にヒグチは気圧されて言葉も出ない。
充分にヒグチにダメージを与えたことを確信したネウロは、弥子を抱きしめた腕の力を緩めると、
弥子の腕を取って己の首に回した。弥子は必死に背伸びしてネウロの首にしがみつく、
ネウロの腕の中で「はあぁん・・・」と甘い声があがった
506【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜10-BVer:2008/01/03(木) 18:51:43 ID:hXTelINK
長い長い口づけがやっと終わり、弥子はネウロの腕の中でぐったりとなっていた、
上気した頬はなまめかしい艶を出し、とろんと潤んだ瞳は焦点が合ってなかった。
「ヤコよ・・・我が輩のことが好きか?」
黒皮の手袋を口で外しながら、魔人が訪ねた。
「んんっ・・・・・だってネウロ意地悪なんだもん・・・・」
「ほう・・・生意気な口をきくのはこの口か?」
先ほどの甘いキスとは違って、弥子の小さな唇に噛みつくようなキスに弥子がくぐもった呻きを上げる。
今度はすぐに弥子を放し、魔人は再び先ほどと同じ質問をした。弥子は恥ずかしそうに魔人の胸元に顔を伏せて、こくりと小さく頷いた。
それを見下ろして満足そうに目を細めると、ネウロは腰に当てていた手をするりと、丸いヒップに落とす。
「きゃんっ、やだっネウロ!ここじゃ駄目!」
「何故だ?」
「だって、だって外だし、それにヒグチさんが見てる・・・・・・」
「しかしさっきからかわいらしい姿を存分に見せつけておきながら、今更やめるなどとは言うまいな?
貴様は誰の奴隷だ?奴隷は大人しく主の言うことに従っていればいい」
「やっ・・・ああぁん・・・ネウロの意地悪、サド魔人・・・・もう知らなぁい・・・」
諦めたのか大人しくなった弥子を、魔人は思う存分味わった、校舎の壁に押しつけ、
制服のスカートからのぞく張りつめた足に手を伸ばし、すいっと上に向かって撫で上げた。
弥子の息がだんだんと荒くなる、酸素を求めて口をぱくぱくしながら、弥子は薄目を開けて、呆然と佇むヒグチを見た。
「やっヒグチさん見ないで・・・・お願いだから見ないでぇ・・・・やっん!」
素早くショーツの中に入ってきた魔人の指先に、敏感な部分を蹂躙され、弥子はやがて小さな悲鳴をあげ始めた。
「ふはははは見ないでと言って言うことを聞けるわけでもなし、ヤコは残酷な事を言うな。
ヒグチよ、そこでたっぷりとヤコのいやらしい姿を拝むといいぞ」
肩越しに振り返った魔神が、展開についていけないヒグチに悠然と言い放つ。
ヒグチは魔人の瞳に射すくめられると、よろよろと後ずさり、背後の木にぶつかって座り込んだ。
507【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜11-BVer:2008/01/03(木) 18:54:09 ID:hXTelINK
どのぐらいの時間が経ったのだろう、ヒグチの前には後ろ向きに魔人にまたがり、
ブラウスからあられもなく胸をはだけ、賢明に快感をこらえる弥子の姿が見えた。
いつの間にか魔人もスーツの上を脱ぎ、スカーフも取り去り白いベスト一つになっている。
魔人の上で跳ね上がる弥子の腰を、後ろから魔人の、
細身ながら筋肉のしっかりついた腕ががっしりと掴み、荒々しく上下に揺さぶる。
その度に弥子は子猫のような喘ぎ声を上げる。やがて魔人の動きがいっそう荒くなり、
弥子が身体を支えきれなくなって、上半身がぐらぐらと揺れた。
「やあ・・・ネウロっ!ネウロぉぉ抱きしめて・・・・後ろからしっかり捕まえてぇ!倒れちゃう、倒れちゃうよぉっ!」
「ふん、だらしのない、まだまだこれからではないか」
「だって、だってぇ・・・・ひんっ」
「何かに捕まらないと駄目だというなら、ほら、目の前にちょうどいい止まり木があるではないか」
ネウロの言った意味がつかめなくて、弥子は深く息を吸い込んで目の前を見た。
弥子の視線の先には、木の根本に座り込み、こちらを食い入るように見つめているヒグチの姿があった。
目はしっかりと弥子を捕らえ、彼の右手はいつの間にかズボンから引きずり出した、固く張りつめた己自信を握っている。
弥子とヒグチの目がひたと合った・・・・弥子は乾いた舌を何とか湿らせて、口を開いた。
「ヒグチさん・・・・・来て・・・・・私を抱きしめて・・・・・」
弥子の濡れた瞳に見つめられ、反射的にヒグチは立ち上がっていた。そのまま首を横に振りながら、ジリジリと後ずさる
「来て・・・」
再び、弥子に呼ばれ、やがてヒグチの足が少しずつ前に動いた。
魔人に腰を縫い止められながらも、賢明にヒグチに向かって腕を伸ばす弥子、
その手をヒグチが握り替えし、ヒグチは弥子の前に跪いた。
弥子の腕がヒグチの首を抱え込むようにしっかりと捕まえる、ヒグチは恐る恐る弥子の背に腕を回し、
華奢な身体を抱きしめた。ほてった弥子の身体からは甘酸っぱい汗の臭いが立ちのぼる。
508【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜12-BVer:2008/01/03(木) 18:55:36 ID:hXTelINK
ヒグチは目眩を覚えた、その時、支えていた弥子の身体が大きく揺れた。
後ろから魔人が身を起こし、弥子の足を抱え上げて跪く体勢に変える、結合が深くなり、
弥子がいっそう甲高い悲鳴を上げた。
「ヤコよ、しっかりと捕まっていろよ」
弥子のなめらかな背中を撫でると、魔人は深々と少女の華奢な身体を貫いた。
悲鳴をあげ、弥子は目の前のヒグチに懸命にしがみつく。
目の前で荒々しく繰り広げられる、あまりにもみだらな行為に、
ヒグチの右手が弥子の背中から外れ、限界まで高ぶった己に伸びそうになる・
しかし、その手を魔人がいきなり掴んだ、右左の手首を片手で楽々と握りしめ放さない。
弥子の肩越しに二人の男が睨み合う。しかし魔人は余裕の笑みを浮かべて弥子の身体を揺らし続けている。
「ネウロっ!ネウロっもう私・・・・・あああ!!!」
「イクのか?ヤコ?」
「んんんっ!イクっ!ネウロ!いっちゃうぅぅぅぅーーー!」
「ではイけ、ヤコ。だがその前にかわいそうなヒグチを触ってやれ、泣きそうだぞ?」
「あっ!だめっ!そんな余裕ないっ!」
言下に却下され、ヒグチはかなり傷ついた。
そんなヒグチの微妙な心の揺れを知ってか知らずか、魔人はさらなる命令を弥子に下す。
「やらなければイカせてやらんぞ?」
「もうっ!ネウロのどS魔人!サディスト!だいっ嫌い!」
「さっき我が輩のことを好きかと尋ねたのに、貴様がちゃんと返事をしない罰だ」
「やぁぁっ!ちゃんとした!ちゃんとしたよ!やだ!止めちゃいやぁっ!」
「嫌なら言うことを聞け、どうした?主の命令は絶対だと教えたろう?」
「もうっ!・・言うこと聞く・・・・だからネウロぉ・・・・お願い・・・・」
弥子は必死に手をほどいて、下に伸ばした、そこにあるヒグチの張りつめた熱い固まりに、
弥子の手が触れるか触れないかの寸前、ネウロが一際激しく腰をつき入れた。
「やぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!イクぅぅぅーーーーー!!!!」
甲高い悲鳴を上げて、弥子は感極まった、伸ばした手がヒグチの高ぶりをかすめ、
ヒグチも一声呻いて、白い飛沫を飛び散らせる。静寂に包まれた空間に、
二人の荒い息と、魔人の低い忍び笑いが響いた。
509【魔人の憂鬱な午後】〜『箱』再び〜13-BVer:2008/01/03(木) 18:57:53 ID:hXTelINK
「今後はヤコに用がある時は、まず我が輩に断ってからにするがいい。
さもないとさっきのお前のいやらしい写真をプリントアウトして、警察はおろか全世界に向けてばらまいてやるぞ。
ジャパニーズ・プリティボーイの艶姿だ。きっと人気が出るぞ?
おまけにお前のパソコンのハードディスクの中身の卑猥な画像を弥子に見せてやろうか?
それが嫌なら今後は気をつけることだ」
ヒグチのあられもない姿を納めたデジカメを懐にしまいながら、とっくに身支度を終えた魔人は心底楽しそうにヒグチをいたぶった。
いったいいつの間に!ヒグチは声にならない悲鳴を上げへたり込む。
「もうっ!ネウロ!そんな意地悪言うもんじゃないでしょ!ヒグチさんかわいそうじゃん!」
「ん?正しい奴隷の扱いの話をしているんだが?
こやつは我が輩の奴隷3号にしてやろう、光栄に思うがいいぞサナダ虫」
「もうっ!!これ以上奴隷増やしてどうするの!私だけじゃ不満?」
「ふははははは、可愛いことを言うやつめ。安心しろ、我が輩がこういう事をするのは貴様にだけだ、ヤコ」
高らかに笑う魔人を放っておいて、弥子は力の抜けたヒグチに手を伸ばした。
「ごめんなさいヒグチさん、何か変なことになっちゃって」
「いや・・・」
力無くヒグチは答えた。もうすっかり当初の目的も思い出せない。
(俺何でここに来たんだっけ?何でいきなり3Pに巻き込まれてるの?
ていうかやらせてもらえてもないし・・・空しい、空しいよ・・・)
「でも私、ヒグチさんの熱い心しっかりと受け止めました!」
「え?」
弥子の思いがけない発言にヒグチの心が高鳴る。
「あんなに色っぽいヒグチさんはじめて見た、でももう恋人以外にあんな顔見せちゃ駄目ですよ?
あの可愛さは犯罪ですから」
「あ・・・・うん・・・」
(あはは〜もうどうでもいいや〜)
ネウロが追い打ちをかけるまもなく、弥子の天然返しでヒグチの野望はあえなく崩れ去った。
えへへっ、と無邪気に笑う弥子の頭をがっしり掴みネウロはきびすを返す。
「ではまたな、ヒグチ。さあ帰るぞ弥子、アカネが待っているからな。
今夜もたっぷりと可愛がってやるぞ、フハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」
高らかに笑う魔人の背中に弥子がポカポカと猫ぱんちしながら文句を言っていた。
「もうっ!ネウロのばかばかばか!いきなり人前でえっちすることないじゃん!
恥ずかしかったんだからね!」
「そうか?その割にはなかなかノっていたではないか、ヤコよ。
ではまたしてやろう。今度はどんなプレイがお好みだ?」
「もう〜この変態どSセクハラ魔人め!!・・・・・・・・・・・・・でもそういえばヒグチさん本当は何の用で呼んだんだろうね?」
「さてな」
果てしなくいちゃつきながら遠ざかっていく二人の影を見送って、ヒグチは冷たい地面に突っ伏した。
「考えてみれば、みんなの中で俺だけあいつの正体知ってるんだよな・・・・
だからか・・・ここまで念入りに釘さされるのって・・・あは・・・あはは・・・」
夕暮れが悲しくヒグチを照らし出す・・・・・。完全な敗北だった。
どS魔人に加え、弥子のあの徹底した鈍さを計算に入れなかったのがヒグチの敗因だ。
「つきあってほしくてさぁ!!朝ちゅんしたり、二人でお風呂入ったり、
いきなりこんなディープじゃなくていい・・・君とゲームみたいな課程辿りたくってさぁ!!」
日の落ちかかる校舎の裏でヒグチはいつまでも笑い続けた、いつまでも、いつまでも・・・・・

おわり
510483:2008/01/03(木) 19:01:00 ID:hXTelINK
以上です、長々スレを占拠し申し訳ありませんでした
思ったよりもまだ弾けてませんね・・・・
かなり誤魔化した部分もあるし

個人的にはネウロのベスト姿の説明が一番力入りましたw
あそこは譲れません!絶対!

ではまた何か湧いたら、投下しようと思います
ありがとうございました
511 ◆ChdC8VZqyE :2008/01/03(木) 19:02:14 ID:KXfcMQ8h
神にすれ違い。
惜しいことしたー
GJ!

もしエロ無しで投下に戸惑う時は
まとめサイトの避難所も利用してくださいねー。

住民の皆様、どうかお体気をつけて。
512名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 19:34:13 ID:WlvYN0yL
>>510
おお〜エロもしっかり書ける人なんだな
貴重な職人さんの新規参入嬉しい
これからも期待してます!GJっしたー!!
513名無しさん@ピンキー:2008/01/04(金) 00:19:01 ID:ko/xrU19
>>510 GJGJ!
ポップな雰囲気のお話で読んでて楽しかった。
最後のヒグチが哀れすぎる。
514名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 00:33:34 ID:NyIirz7D
モブキャラに処女を散らされるされるヤコがみたい
515名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 03:06:38 ID:wpzd15Jy
攻める弥子が読みたいです神様!
516名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 11:56:32 ID:zWCz6t80
笹ヤコであまえろ読みたいです〜
517名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 21:21:22 ID:NwKhSJuk
ネウロせっかく鳥なのに
羽くすぐりプレイって見たことないな、そういや
518名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 21:23:52 ID:6Qt86Mi8
逆に弥子がくすぐるのはあった気がするがw
519名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 22:51:36 ID:Oh4FWIrK
鳥か…
>>517見て鳥ネウロもの読みたくなった
520名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 23:35:55 ID:ifwf9WiM
獣姦嗜好をネウロで初めて理解した。
ネウロもサイもできるもんな。
神よ、一つサイアイで宜しくお願いします!
521名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 12:32:06 ID:xPLdaBf6
明日は七草、11日は鏡開き。
神よ!魔界流で、ヤコにお腹いっばい食べさせてあげて下さい。
522名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 13:53:40 ID:fBp07A6Y
鳥ネウロも一応獣姦になるのか…
鳥ネウロだと何故かあまり獣姦とは感じないなー
違うんだよ鳥ネウロは獣ではないもっと知性溢れる高貴な存在なのだ!

とか言ってみる
523名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 13:59:02 ID:PmfheC4w
だって鳥っつっても肝心な部分がそのままだもんな
被り物した変な男に見えても仕方ない気がw
という訳で>>517を希望したい
524名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 14:46:35 ID:sQW8Hpjq
そもそも全身鳥状態のネウロって未だ出て来てないから(鳥頭とか腕が羽とか一部分だけ)
エロに持ってこうとしても、どんな感じかをみんな想像できないんじゃ?
絵で出てきた事あるのは4枚羽の腰辺りまでだし
その下が重要なんだが、松井め…
525名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 15:01:05 ID:9Eq1bVeZ
後少し・・・後少しで何かが降りてきそうなんだ・・・・・
断片的なシーンは浮かぶんだけどな・・・・
ジャンプ立ち読みしてちょっとDCS補給してくるノシ
526名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 16:52:28 ID:fNc79hwy
>>524
つアニメ版




あの鳥ネウロは何か笑ってしまうから駄目かw
527名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 20:03:12 ID:4l7BDHYV
>>525
wktk
528名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 00:45:41 ID:m05zWXV3
すまんね。
とある画像を見てたらネタが降ってきた。
529あかねトークSP:2008/01/07(月) 00:50:36 ID:m05zWXV3
あかねです。
今日もとってもいいお天気ですね。
ネウロさんは午後になってから外出をしています。
探偵さんは鬼のいぬ間の洗濯とばかりに、久しぶりののびのびした時間を過ごしている
最中です。
あ、何か暇潰しで見てたPCで、面白いものを見つけたようです。
え?
「普段ネウロにされてる仕返しに、これを壁紙にするぐらいはいいよね」???
うーん、きっとネウロさんは許してくれないと思うな。
てか壁紙にするの早っ!
ヤバいよそれ、絶対。
今までの例でいうとあんまりいい結果になってないのにー。
何度も携帯にメールを送ってみたけど、探偵さんったら笑ったまま無視してるし。仕方が
ないからこのまま放っておいてもいいのかな。いい……んだよね。うーん、いいことにして
おこう。出来るだけのことはしたんだし。

うとうとしていたら、ネウロさんが帰って来ました。
いつものようにドアを閉めて、いつものように椅子に座り。もちろんいつものようにPCを立
ち上げ…て…知りません私は何も知りませんから。ダメですって何度も言ったんですもの
探偵さんには。
神様仏様八百万の神様その他諸々の神様、どうか探偵さんに御加護をって…ああ遅か
ったみたいですね。
あ、羽交い絞め。
ラリアートをかましてソファーに沈め、その勢いで覆い被さり…これもまたいつものように
無駄のない行動です。こうなったらしばらくは私の出番もないので、またうとうとしていま
しょうか。
ちなみに、探偵さんが貼っていた写真はここのを使用したようです。
それでは、おやすみなさい。

http://dailynews.yahoo.co.jp/photograph/pickup/
530483・525 ◆60mXPuLbYw :2008/01/07(月) 03:19:47 ID:9bOfTpna
書き逃げの525です
ジャンプ読んだのにネウロ一ページも出てなかった・・・・orz
このままじゃネウロ分が足りないのでニコニコで色々漁って
DCSを補給しようとしたら、クリーンヒットな動画を見つけた、らっきぃ
アニメの中の人繋がりの素敵な曲を見つけたので
それをエンドレスリピートしながら、なんとか書き上げました。

ネウヤコ、あまあまらぶらぶ、羽プレイ、獣姦もの

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm1474013を見てからだと
キャラの崩壊ぶりがよりいっそう楽しめます

ではいってみよう
531【星降る夜に】 1:2008/01/07(月) 03:21:41 ID:9bOfTpna
『新年会をしよう!』
突然我が奴隷がそんな事を言い出したのが、今朝のことだった。
急な招集にもかかわらず、結構な人数が集まる。奴隷二号、この間奴隷にしたばかりのヒグチ改め奴隷三号、
笹塚、笛吹、筑紫の警察組の面々だ。ヤコの呼びかけにいそいそとやって来おった、このウジ虫どもめ。
我が輩の正体を知らぬ人間も混じっているので、爽やかな好青年の助手の仮面を被るのも楽ではない。
そんな我が輩の苦労を知ってか知らずか、ヤコは上機嫌で男どもの差し入れの料理を片っ端から平らげている。
やがて誰が持ち込んだのかカラオケ大会まで始まって、事務所の中は益々やかましくなった。
「ネウロさんもーーー何か歌って下さいよーーー」
ヘラヘラと笑いながら、いつも笹塚にくっついている石・・・・石・・・何だったか忘れたが、そいつが我が輩
にマイクを押しつける。先ほど歌い終えたこ奴は妙にハイテンションだ、歌もなかなか上手かった。なんだか殴
ってやりたくなる。
しょうがないので我が輩もつきあいで一曲歌ってやるとするか、魔界では我が輩の歌を聴く栄誉を与えられた魔
人は滅多にいない。光栄に思うがいい愚かな人間どもよ。
「今朝、ベランダにすずらんの花が咲きました。この胸に浮かんだ優しく爽やかな気持ち、きっとこれだけが真
実、だから聞いて下さい『いよかん』」
なかなかいい気持ちで歌えた。おや?なぜ皆がのたうちまわっているのだ?わからん。そうか、きっと感動に打
ち震えてるのだな。ふははは、可愛い奴らめ。
程々に付き合ってやったので、どんちゃん騒ぎで盛り上がる奴らを尻目に、我が輩はパソコンの前の椅子に戻
り、情報収集の作業に戻る。
「おたく、飲まないの?」
喧噪の輪から外れて、笹塚が我が輩の横に来る。相当飲んでいるはずだが、顔色も変わらず、相変わらずのテン
ションだ。我が輩は画面から目を離さず、にこやかに答えた、チッ面倒くさい。
「いやあ、今夜中に資料をそろえないと、屋上から吊すって、先生がおっしゃるものですから」
「・・・・・ふーん・・・弥子ちゃん以外と厳しいんだな・・・・・そのギャップが可愛いけど」
最後に何か言ったか・・・・・この三葉虫・・・・・・
笹塚はそれ以上は何も言わず、元の席に戻る。
全く・・・・、人間界で目立たず大人しくいることが、これほど我が輩にストレスを与えるとは・・・。ヤコを
多少いたぶるぐらいではこのイライラはおさまりそうにない。
宴は大いに盛り上がり、12時を回ってやっとお開きになった。酔いつぶれた笛吹を笹塚と筑紫が両脇から支え、
後ろから石・・・・ああもう面倒くさい、アリンコでいいか、が奴らの荷物を持って帰って行った。
床の上で吾代が大の字で寝転がっている、通るのに邪魔なので隅へ蹴り転がす。おお、うまい具合に丸まったな、
団子のようだ、ふはははは。
「あれ?笛吹さん達帰っちゃったの?なんだよー置いていくなよなー」
奥の台所からヒグチが手を拭きながら出てくる、なんだまだいたのか。置いて行かれるとは間抜けな奴だ。
「ちょうどいい、置いてけぼりついでにここを片づけておけ奴隷三号」
「はあぁぁ?なんで俺が!」
「忘れたのか?貴様我が輩に逆らえるとは思っていまいな?」
我が輩は懐から取り出した一枚の写真をひらひらとヒグチの目の前で振ってやる。
「くそっ、卑怯な・・・・」
ブツブツと文句を言いながらも、ヒグチは宴の後かたづけを始めた。なかなか素直な良い奴隷だ。
「あれ?弥子ちゃん寝ちゃってるよ」
「腹一杯になった後は眠気か・・・・。何処までも色気のない・・・」
「なんで〜可愛いじゃん、無邪気でさ〜」
ソファの背越しにヤコを覗き込んだヒグチがニコニコしながら言った。ほう・・・我が輩の前でいい度胸だなこ
のスピロヘータ・・・・
殺気を感じたのか、ヒグチが慌てて食器類をまとめて台所へ引っ込む。チッ、逃げ足の早い。
532【星降る夜に】 2:2008/01/07(月) 03:23:39 ID:9bOfTpna
ヒグチをいたぶるお楽しみはまた後にして、我が輩はヤコが寝ているソファに腰を下ろした。
「ヤコ、ヤコ・・・」
「う〜ん、おにゃかいっぱいもう食べられない〜」
口の周りにソースをつけて、ヤコは幸せそうに眠っている。まったく、だらしのない。
我が輩がヤコの口に付いたソースをぬぐってやると、ヤコはむにゃむにゃと口を動かす。だが起きる気配はない。
「ヤコ、起きないかヤコ」
頬をつんつんとつつくが、ヤコはう〜んと唸って我が輩の手をうるさそうに振り払う。むっ、奴隷のくせに生意
気な。
マシュマロのように柔らかいヤコの頬をつねり上げてやると、ヤコは慌てて飛び起きた。
「いだだだだだだ!ちょ!何すんのよ!」
「貴様があまりにも無防備だからだ。まったく・・・・我が輩以外の男の前で寝顔を晒すなど・・・」
「ええ〜、だってしょうがないじゃん眠かったんだもん」
頬をさすりながら、ヤコはグズグズと言い訳する。拗ねた様子がまた可愛らしすぎてカンにさわる・・・・。
「我が輩が空腹に耐えかねて辛い思いをしていると言うのに、貴様と来たら飽食の限りを尽くしおって。部屋が
食い物の臭いと酒の臭いでいっぱいではないか、気にいらん」
「え〜それはだって、しょうがないでしょ。なんにも事件がないんだし」
ヤコが換気のために窓を開けると、冬の澄んだ空気が辺りに漂う籠もった空気を払っていく。
「さっむ〜い!でも気持ちいいな〜」
キャッキャと笑うヤコが、空を見上げていっそうはしゃいだ声を上げる。
「わぁっ!空が綺麗〜すっごい星!」
ヤコは歓声を上げて、窓から身を乗り出す。その後ろから我が輩も空を見上げた。冬の澄んだ空気が冴え渡り、
星の瞬きがなかなかに美しい。
「お正月だから、スモッグとか排気ガスが少なくなって、いつもより星がよく見えるんだってね〜、ニュースで
言ってたよ」
「ほう、魔界の空はいつも瘴気が厚く覆い隠しているから星など見えなかったな」
「ええ?そうなんだ?じゃあ天の川なんかも見たことない?」
「天の川?ああ、星が川のように見えるあれか」
「ここからじゃちょっと見えないなー、屋上に行ったらもっとよく見えるかなぁ」
ヤコが言う天の川とやらが見たくなった我が輩は、スカーフと上着を脱ぎ、椅子の上に放り投げ。ヤコの身体に
腕を回すと、そのまま開いた窓から身を躍らせた。
「ちょっ!ネウロ!落ちる!落ちるぅぅぅぅぅーー!」
「ふははははは、心配するなヤコ、我が輩が誰だか忘れたか?」
「え?あああっ飛んでる?空飛んでるよネウロ!凄い!凄ーい!」
腕を本来の魔人の姿に戻し、我が輩はヤコの身体を抱えてビルの屋上に飛んだ。久しぶりの飛翔はなかなかに心
地よい。
533【星降る夜に】 3:2008/01/07(月) 03:24:21 ID:9bOfTpna
屋上に降り立つと、ヤコは見たいと言った天の川そっちのけで我が輩の羽の生えた腕を触ったり撫でたりと忙し
い。
「凄い綺麗・・・・キラキラしてる」
「あんまり撫で回すな、ヤコ。おかしな気分になるではないか」
「んもうっ!このドSエロ魔人!せっかくロマンチックな気分だったのに台無し!」
ヤコはプリプリと怒って向こうへ行ってしまう。コロコロと表情の変わるヤコを見るのは好きだった。
生命力豊かなヤコの笑顔や、怒った顔や、我が輩に苛められている時の顔を見ていると、我が輩の脳髄の餓えが多少紛れる。
手すりにもたれ、空を見上げたヤコがくしゅんと小さくくしゃみをした。そういえば、コートを着せずに外に連
れ出したのだ、寒くて当たり前だな。どうも魔人の身では暑さ寒さに無頓着になってしまう。人間は不便な生き
物だ。
我が輩は変化させた羽をそのままに、ヤコを後ろから抱きしめてやった。
「まだ寒いか?ヤコ」
「んん、温かいよネウロ」
腕の中でヤコが我が輩を見上げてくる、ふと愛しさがこみ上げて、我が輩はそっとヤコの唇をついばんだ。
「んっ」
ヤコは大人しく我が輩のするに任せ、うっとりと瞳を閉じた。星空の下というロマンティックな雰囲気が効いて
いるのだろう、いつもより従順なヤコは可愛らしい。だがやはり少しは抵抗してくれないと物足りない。
「そういえばヤコ、先ほどなにやら言っていたな。眠かったからしょうがないとかなんとか。貴様は眠かったら
我が輩以外の男にあんな無防備な顔を晒しても構わないというのか?」
「え?」
「どうなのだ?ん?」
顎を取って、目を覗き込んでやると、ヤコは戸惑ったように視線を落とす。
「だってそれは・・・・・」
「それは?」
ヤコの困った顔が可愛すぎて、もっと困らせてやりたくなって我が輩はヤコの服のボタンを外す。
「えっ!ネウロちょっ、やだっ」
「黙れヤコ、貴様は我が輩の奴隷だということを忘れているようだから、思い知らせてやろうと思っただけだ」
「だってこんなに寒いのに!もう!やだぁ・・・・さっきまで凄く幸せだったのに・・・・なんでそんな意地悪
言うの?」
ヤコの目尻にじわりと涙が浮かび上がる、それを見て我が輩は愛しさと同時にこみ上げてくる欲望を感じた。
「泣くな、ヤコ。貴様が悪いのだ、この我が輩に焼き餅を焼かせるなどとは、困ったやつだ」
ヤコの涙を唇で吸い取ってやると、ヤコはくぐもった呻きを上げる。
「さっきはごめんなさい・・・・でもこんな事するのはネウロにだけ。どんなに恥ずかしくても、ネウロの前だ
から出来るの・・・だってネウロのこと大好きだから」
恥ずかしそうにそう言ったヤコは、我が輩の背中に腕を回し抱きついてくる。小さなぬくもりが心地よく、しば
らくはそのままで抱き合っていた。
534名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 03:43:00 ID:9bOfTpna
いきなり書き込めない・・・orz
535【星降る夜に】 4:2008/01/07(月) 03:45:22 ID:9bOfTpna
しかしやはり一度兆してしまった欲望は抑えようがない。我が輩は先ほど中断した作業に戻った。上着のボタン
を外し、その下のブラウスのリボンもほどくと、期待にあえぐ薄い胸があらわになる。スカートも下着もすべて
を取り去り、生まれたままの姿にした。星明かりの下で、ヤコの身体は白く輝いて見える。
寒空の下だというのに先ほどまで寒さに震えていたヤコの身体が、少しずつ熱を帯びてくるのが解る。
我が輩は荒い息をついて上下するヤコの胸の頂きに吸い付いた。ヤコがハッと息をのむ。
「あ、んん・・・・ネウロ・・・ネウロ・・・」
「可愛いぞ、ヤコ。もっといい声で泣いてみろ」
「あ・・・やっ!羽が・・・ネウロの羽がくすぐったい・・・・ああっんっ」
「くすぐったい?感じているのだろう?よかったら良いと言ってみろ」
ヤコが寒かろうと思ってそのままにしておいた羽が、以外にもヤコの身体に官能の火をつけたようだ。別にそう
いう意図があったわけではないが、肌の上を撫でるように動く羽に、ヤコの身体が狂い出す。
「ああ・・・・い・・・・・イイ・・・イイッ・・ネウロ・・・ネウロ・・・」
「くくっ、随分感じているようだなヤコ、もっと狂え・・・もっと我が輩にしか見せない顔を見せてみろ」
「やあっ、駄目ぇ・・・おかしくなる・・おかしくなるよぉ・・・もう・・・駄目・・・は、早く・・・」
うっすらと涙を浮かべて、ヤコが催促をする。我が輩はとぼけた振りをして、更にヤコの身体を駆り立てるため
に、モジモジとあわせられた足の付け根に手をこじ入れる。そこはもうしとどに蜜を溢れさせていた。
「ここをこんなにして、何を考えているのだ、ヤコよ?早くとは何をだ?」
わざと焦らすように、入り口だけをこすり続けてやると、ヤコの身もだえがいっそう激しくなる。
「やっ!意地悪しないでぇ・・・!早く・・・・早くぅ」
「だから何が早くなのだ?はっきりと言わないとずっとこのままだぞ?」
懸命に快感をこらえながら、ヤコは意固地に口を閉ざす。そんな様もまた愛らしい。だが我が輩はもっともっと、
我が輩しか知らないヤコの顔を見たいのだ。
我が輩はヤコの蜜で濡れまみれた指を、固くしこったとがりに這わせた。ヤコの身体が電流を流したようにビク
ンッと跳ねる。
「ああっ!駄目!ネウロ駄目!イク!いっちゃう!」
「早く言わないと、イッた後もずっとこのままここだけを攻め続けるぞ?」
「ああんっ駄目!言う!言うから、ネウロぉ・・・お願い・・・」
ヤコの言葉はだんだん不明瞭に掠れていく。あまりの快感に、それ以上言葉を紡ぐことが出来ないようだ。我が
輩はヤコから決定的な言葉が聞きたかった。ヤコに全身全霊で求められたかった。
「お願いとは何だ?」
「やっネウロの意地悪・・・・ちょうだい・・・・ネウロが欲しいの、欲しいのぉ・・・」
「なかなかおねだり上手だな、ヤコは。では上手に出来た褒美をやろう」
我が輩はヤコの身体を柵に押しつけ、片足を抱え上げると、熱く高ぶった己の性器をヤコの身体奥深くに突き立
てた。
「ああああああっ!駄目!イク!いくぅぅぅぅーー!」
ほんの数回突き上げただけで、ヤコは感極まってしまった。我が輩は少し物足りなかったが、可愛らしいヤコを
存分に拝めたので、それで良しとしておこう。
536【星降る夜に】 5:2008/01/07(月) 03:46:37 ID:9bOfTpna
ぐったりと我が輩にもたれかかって、荒い息をついていたヤコがくしゅんとくしゃみをした。汗が冷えたのだろ
う、このままでは風邪をひく。まだぼうっとしているヤコに脱ぎ散らかした服を着せかけてやると、ヤコが照れ
たように笑った。
「なんか、子供みたい」
「ふっ、実際子供だろう、食べた後は寝て、泣いた後はすぐ笑って、おまけに胸もへこんでいるではないか」
「もう!やっぱりネウロって凄く意地悪だ!今日はなんだか優しかったのに!馬鹿・・・」
「ふははは、それでも我が輩はそういう貴様が好きなのだ、それでいいのではないか?」
「ネウロ・・・」
「ほら、ここには天の川を見に来たのだろう?早く見ないと夜が明けるぞ」
「あ、忘れてた・・・もうっネウロのせいだよ!」
ぶうぶう文句を言うヤコを胡座をかいた我が輩の膝の上に座らせ、寒くないように羽で覆い隠すように抱きしめ
てやる。二人で空を見上げると、空いっぱいの振るような星空が広がっていた。
「あっほら天の川!綺麗だねぇ、冬の天の川もロマンチック!」
「よかったな、ヤコ」
「うん!ありがとうね、ネウロ。ネウロと一緒に天の川見れて、なんだか幸せだなぁ」
そう言ってヤコは我が輩の胸に頭をぐりぐりと押しつけてきた。愛しさと、それと同時になんだか切ない気持ち
とがわき上がって、ヤコを抱きしめる腕にいっそう力がこもる。
いつまでこうしていられるのか解らないが、今は腕の中のこの小さなぬくもりが、我が輩にとってはもしかして
究極の謎よりも大事なのかも知れない・・・・。いつの日か、究極の謎をお腹いっぱい食べる時が来るとしても、
その横にヤコがいてくれたら我が輩はもっともっと幸せな気持ちになるだろう。
「あ!こんな所にいたーー!探したんだぞ!もう!」
「なんだ無粋な、奴隷三号よ。片づけは終わったのか?」
屋上へ出るドアのところで、ヒグチがわめいている。そう言えばまだいたんだな、こ奴。すっかり忘れていた。
「とっくに終わりましたよ!無言で帰るのも気が引けたから探しに来たらこれだ。いちゃつきやがって・・・」
「ん?何か言ったか?」
「別にー、それじゃ俺もう帰るから、じゃあな桂木」
「あ、はーいお疲れ様でしたぁ」
とっとと帰れ、帰れ。お邪魔虫め。ああそう言えばこいつをいたぶるのをすっかり忘れていた。まあ良いか明日
で。今日はたいそう気分が良い。たまにはすんなり解放してやろう、滅多にない幸運に咽び泣くがいい。
後ろでドアが閉まる音がして、屋上にはまた静けさが戻ってきた。と思ったらなんだ、ヤコは寝てしまったのか。
我が輩の腕の中で、子供のようにくぅくぅと寝息をたてるヤコを起こさぬよう、我が輩はそっとヤコを抱き上げ
事務所に戻った。

空の星々が歓喜の歌を歌い、地上に祝福を投げかける。魔界にいたら、このような光景も見れなかっただろう、
しかしそれもヤコがいてからこそだということを、魔人が気づいているかどうか。

それは魔人しか知らない。


  おわり
537483・525 ◆60mXPuLbYw :2008/01/07(月) 03:53:55 ID:9bOfTpna
ブラウザの調子が悪く途中で余計なゴミが挟まってしまって申し訳ない

この間投下した【魔人の憂鬱な午後】の後の話です
奴隷三号として立派な働きをするヒグチが哀れですw
少しはリクエストに応えられたでしょうか・・・・
もうちょっと羽とネウロの姿をねちっこく描写したかったけどこれくらいで
あまあまな二人を書けて幸せでした
そして魔人また脱いでます、脱ぐの好きだねw

ちなみにネウロが歌っているのは子安さんの曲で『いよかん』ですネ申曲!です
最高のラブソングに支えられてあまあまエンディングに持っていけました、感謝!
538名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 09:16:32 ID:GJQE15gA
GJ

だが、ニコニコなどは敬遠されがちな話題だから、はっきり出すのはやめておいた方がいいよ。
それだけで眉をしかめられる事もあるから。
余計なお世話すまん
539名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 09:45:30 ID:xRYVsRwT
自分も何かもにょった。   ニコニコとかコテとかいらないような。だがGJなんだ。
540名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 11:17:51 ID:ypYzWfGJ
GJ!!
ニコニコネタも過去にあった2ちゃんネタも変わらんような気がするが…
541名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 11:35:26 ID:phwRjaMP
GJ!!!!
>>540
いやマナーとかの問題だと思うよ
例えばニコに2ちゃんのノリを持ち込んだら疎まれるように
どこにいっても他所の話題は歓迎されないし
それを堂々と言われると正直イタイものを感じる
そういうのはあやふやに言っとくのが無難だと思うんだ
542名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 12:04:42 ID:RcbxpOVE
GJ!

俺は草動画好きな人間じゃないから誘導はちょっと不愉快だった。
『子安』『いよかん』だけあれば検索ワードとして十分だから
それ以上の情報は必要ないと思う
興味を持った人は各自でググればいいわけで。
動画や声優の話をここでするのはスレ違いだしな

コテもいr……………いや何でもない。次回に期待!
エーロ・ゴシカァァアン!!
543名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 12:16:13 ID:9bOfTpna
調子に乗って色々と不愉快な思いをさせて申し訳ありませんでした
今後自重します
コテも話の内容が一部前作からの流れをくんでいたので
付けさせてもらいました
こちらも不愉快な思いをした方がいらっしゃったようなので
お詫び申し上げます

和やかな場を荒らしてしまい、大変失礼いたしました
544名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 13:56:02 ID:xRYVsRwT
話自体は前回に引き続き楽しく読ませてもらったのでまた投下を期待してる!GJでした!!
545名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 14:10:33 ID:S/D12vuc
>>529
GJ!!ちょw画像www


>>543
おもしろかったよ!GJでした!!

>コテも話の内容〜
投下前に注意書きすればおk
参考にどうぞ(`・ω・´)つ過去スレ&保管庫




ところで女子高生探偵は今日から新学期ですね!
【冬休み明けのテスト対策のために交換条件として
なし崩し的に体を差し出す(羽目になる)ヤコたん】
的な電波を受信しましたぜ神!!
546名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 15:08:29 ID:ytsp1QF2
>>545
これは良い笹弥子フラグ
理数系科目を教えつつ保体も実践するわけですね
547名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 16:10:10 ID:ypYzWfGJ
そういうこというならイビルジャイアンも自分的にはイタい
だから人それぞれでよくない?
548名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 16:25:26 ID:q3XgpNB9
一人〜二人が言えば事足りるんだから、余り>>537をいじめてやるなよw

それと動画との合わせ技だからアレだっただけで、
投下時のコテは一応OKじゃなかったっけ?
549名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 17:25:51 ID:a5pcg6RH
そう、テンプレにも投下時のコテはおkってあるんだよな。
ただ最近はコテ付で投下する人は少ないからあまり歓迎されないふいんき。
まあ流れを読んでもらうしかないかな。
550名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 17:50:14 ID:wim7iYBC
あーあせっかくの投下だったのにこれじゃきっともう投下してもらえないだろな
551名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 18:03:02 ID:YOzRUcRC
最近このスレに来るようになったけど、過去スレ読むのは本当にお勧め
この頃は和やかだったなと思う時もあるし、
逆にこれ今ならもっと受けてただろうなと思う作品があったり
まあ何が言いたいかというと、流れって大事だなということだ
ここは保管庫もしっかりしてるし、まっさらなまま読む事も出来るからね

>>537
GJ!
是非また投下して下さい
552名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 19:09:52 ID:rHzBUQiK
だからもうそのくらいでいいっちゅーに
GJやまた投下してほしい気持ちが本当なら注意する側もそろそろ自重汁
553名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 19:16:37 ID:0G7aQwW8
まあなんつーか
てめえのやった事は気にいらねーが取り合えずエロは読みたいから許してあ・げ・る☆
という正直な人達が勢ぞろいのスレですねw
さすがエロパロスレw
554名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 19:20:47 ID:QOMUNcp4
みんな笛吹が激務の合間にリラックマを抱いて仮眠を取る姿を想像してマターリするんだ。


弥子の過去スレで何か萌えるネタを発見してきたので萌え魂が降りてくるのを待つぜ。
555名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 19:25:47 ID:LHto5ggK
その通り!なんだかんだ言ってもEROこそがスレも世界も救うんだぜ!

さてさて流れを変えてくれる次なる職人さんエーーロ・ゴシカアァァン!!!
556名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 19:47:21 ID:yzeALw3D
空気を変えよう!わかってる!わかってるよ…
俺がまた妄想の谷に行って、全裸で滝に打たれればいいんだろ?
やってやんよ!一職人として、住人として、
お前らのためならどってことないよ!
うおおおおおおおおお!エーロ・ゴシカアアン!
はあああああああああああああ!エーロ・ゴシカアアアアアアアン!

…はあはあ…寒い…あれ…なんだかいい気持ち…お迎えか…
幻覚見えて来た…

…―
春川のために七草粥を作っている最中に、発狂する刹那。
自分は傷つけられながらも、必死で宥め、押さえ込む春川。
優しく繊細な指使いで、興奮する刹那を抑制し、服を脱がせて行く。
――そして、始まる七草の薀蓄。
『芹、薺、御形、繁縷、仏の座、菘、蘿蔔…』
『…あっ…教授…それは…七草じゃありません…』
刹那の奥地に生える幻の草を撫で回す春川…

エーロ・ゴシカアン…
…ワタシハ…マンゾ…ク…ダ。

557名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 20:38:25 ID:vEeD0nOW
七草粥ならぬキムチ雑炊をすすった

辛ええええええええええええええけど
>>556のおかげで浄化されました
558名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 20:39:32 ID:S/D12vuc
>>556
激しくワロタwwwGJ!!
超あいしてる!


ま た お ま え か 
と言いたくなったが率先して流れを変えてくれるのはホントにありがたいです
尊敬。
とりあえずこれで体拭いて1の世界に帰っておいで(´・ω・`)つタオル
559名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 20:53:34 ID:QOMUNcp4
>>556
ま た お ま え か


笑顔でタコ殴りしたいぐらいお前の絶妙なネタ大好きだwww
560名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 22:36:51 ID:jWOqIeEc
>>556ま た お 前 か !!


とりあえず風邪引くなよ!
こっちで焚き火起こしてるから暖まりに来い
つアロワナ
561名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 22:59:22 ID:RcbxpOVE
このスレあったけぇな……
562名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 23:19:48 ID:WvYnwefq
そうか?
必死でログ流ししてるだけじゃん
563名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 23:42:57 ID:Nj2UuF4f
荒れる方へ持っていくよか100倍マシさ
564名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 23:44:28 ID:my+Dl8Zd
>>556
さあ、薀蓄まみれで微妙に興奮しきれない春川×刹那エロを書く作業に戻るんだ
565名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 23:50:12 ID:lJuXkL4l
アイ誕生日ってことでアイさん絡みSSが投下されてるかとwktkしながら覗いたら
微妙に荒れる方向にいってて絶望した!!

……しかし自分で言ってて誕生日を祝う二人がまるで思い浮かばない罠
566名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 01:15:47 ID:j8L4c7gt
>>564の春川×刹那読みたくなった
エロ薀蓄を語りながらやりそうな春川って、言葉攻めっぽくてイイ。
と言うことで、こんな感じ?とちょろっとだけ春川刹那で即興で書いてみた。
速攻で終わる。
567名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 01:19:25 ID:j8L4c7gt
私が奥を突くと、刹那の上体がべたりとベットの倒れた。
四つん這いになった、被験者用のベットは古く、余りスプリングが良くない。

「君がいいところは、もう私の脳に刻まれているよ。」

「ひっ・・・あ!!
 教授!!ぃああ!!」

「ほら、少し突いただけで、ヴァギナから零れてきたよ。
 中がグズグズになっている。
 こうして四つん這いにされるのが君は好きだろう。
 動物のように。」

「ちがぁあ・・ん!!
 きょぅ・・・ぅああ。」

否定の言葉を嬌声に変える。
まるで動物の遠吠えのような声だ。

「違わないだろう。
 コレまでの実践の中で、正常位や騎乗位に比べて、後背位の方が感度がいい。
 つまり君は、動物のように扱われるこの体位で興奮している。
 恥じることは無い。
 これは君の病の所為でも無い。
 人間としての矜持がそういう感情を嫌悪させるが、元来誰しも持ち合わせているものだ。
 だから思う存分鳴くといい。」

「・・・もぉ・・・きょうじゅ・・・」

刹那の表情が少しだけ和らいだ。
彼女がこういう体勢を嫌がるのは、本能的な性交が、病の自身を彷彿とさせるからだろう。
そしてその嫌悪さえも、彼女の性感を高めているのだが。
あえてそれは言わない。
言う必要も無いことだからだ。
568名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 01:33:10 ID:j8L4c7gt
「白衣、実験室と言うのも視覚的に君の性感を煽っているのだろう。
 それらは、私の仕事という領域の物ばかりだ。
 公私混同、嫌悪、禁忌と言うものを連想させる。
 モニター室に人がいるような錯覚を起こさせる。
 どうした?
 中が締まってきているぞ、刹那。」

「もう・・・教授。」

頭がいいのが禍しているのだろう。
私の言葉に自分が今おかれている現状を再認識している。

「教授、動いてください。」

「君が腰を振ればいいだろう。
 そうすれば、私のペニスが君のヴァギナをいいように擦るだろう。
 それか君の手でクリトリスを嬲ればいい。
 そこが一番感じるだろう。」

「そんなぁ・・・出来ません。」

「出来ないはずはないだろう、刹那。
 嘘をついてはいけない。
 父上に報告するよ。
 君がどんな風に私の物を咥えて、腰を振っているか。
 恍惚とよがり声を上げて、涎をたらしているか。」

「ぃや!!教授!!!」

私は刹那の手を取ると、それを刹那の望む場所へ導いてやる。
指が触れてしまえば、刹那は私の手助けを必要としなかった。
一人でに指が動き、腰が揺れる。

「ぁあ!!教授!!
 いぁ・・・見ないで・・・。」

「そんなわけにはいかない。
 君のありとあらゆる姿を、私の中に刻む。
 君のどんな姿も痴態も余すことなく見せなさい。」

全て、君の全てを私は必要としている。
笑顔も涙も怒りも何もかも。
全てのデーターが、君を構築する糧となる。
569名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 01:37:14 ID:j8L4c7gt
唯の春川の言葉攻めになったという罠。
後悔はしていないが、反省はとてもしている。

そして、後半をうっかりで書き込み失敗し、一発書きになった。
原文保存してなかったし、驚いて文章を忘れてしまい大変焦った。
短いからといって、油断してはならないという新年の教訓にしようと思う。
570名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 01:39:11 ID:V+aNuvtj
光速レスで我ながらアレだが
ググググググッジョブ!!! ワタシハ マンゾクダ・・・
571名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 03:12:16 ID:i+h0dyyZ
なんだろう、見てはいけないものを見てしまった気分だw
すんごいGJ、テラGJ!
572名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 06:54:58 ID:RKv5LBF9
あっらめええぇぇぇ!!
教授と刹那が汚れちゃうううぅぅぅぅ!!!

と思わず顔を手で覆い隠しつつ指の間からついつい覗いてしまうふいんきw
573アナザーヒル:2008/01/08(火) 15:56:50 ID:8UvqWBCw
エロなしだから厳密には板違いなんだけど
1月4日発売のジャンプを読んで書かずにいられなかった、許してくれ

普段投下するときはカップリングを明記することにしてますが
今回は演出上・作劇上の理由からあえて伏せています
地雷カップリングがある人は避けることをお勧めします
574アナザーヒル1:2008/01/08(火) 15:58:08 ID:8UvqWBCw
 初めまして、こんにちは。
 戸惑った顔をされてますね。無理ないですよ、最初は誰でもそうですから。
 みんな今のあなたと同じように『ここはどこだ?』って顔をするんです。
 私自身そうでした。

「……………」

 あ、警戒してらっしゃいます?
 ごめんなさい、当たり前ですよね、こんな一方的に喋りかけられたら誰だって。
 あなたのお名前は?

「名乗るほどの者ではありません」

 そうですか。名乗りたくなったらいつでも言ってくださいね。
 だいぶ混乱されてるみたいだから、そうですね、まずはこの場所に関して説明しましょう。
 そこに椅子がありますよね。よかったらそこに向かい合わせで座りませんか。場合によっては
長い話になるかもしれないから。

「はい」

 前置きとしてお聞きしたいんですけど、ここに来る直前のことって何か覚えてます?

「……はい」

 たとえばどんな?

「あなたにお話しする義務はありません」

 秘密主義なんですね。
 じゃあその代わり、ここに来る前のあなたについて、ひとつだけ質問させてください。
 詳しいことは言わなくて大丈夫です、イエスかノーかの二択で答えてください。
 この程度なら構いませんよね?

「はい。内容にもよりますが」

 ああ、よかった。
 それじゃあさっそく質問なんですが。

「どうぞ」

 あなたという人間は、ここに来る直前に死んだ。
 病死か事故死か殺されたのか、それ以外かの詳しい事情はともかく、一度死んだ。
 以上の事実は正しいですか。

「……………………」

 イエスか、ノーかで答えてください。
 どちらですか。
575アナザーヒル2:2008/01/08(火) 15:58:51 ID:8UvqWBCw
「……イエスです」

 よかった。たまに自覚がない人がいるんですよ。そういう人相手だと説明するのが大変なんです。
 あなたは覚えているんですね。

「銃でこめかみを撃ち抜かれたのが、私の最後の記憶です。
 痛みというより熱に近い感覚を覚えて、意識が途切れて、気づけばここに」

 話が早くて助かります。
 その記憶は全て事実です。撃たれたこともあなたが確かに死んだことも。
 そして死んだはずのあなたが今ここにこうして座っていること、それもやっぱり事実です。
 ここは死後の世界なんです。死んだ人間がやってくる場所。
 もっと正確に言うと、大切な人を残して死んだ人間がやってくる場所。

「それは……」

 驚きました? ほとんどの人はすぐには受け入れられないんですよ。
 現実的で合理的な人は特に。
 私は現実的で合理的なほうだったので、かなり時間がかかりました。
 あなたも少しそんな感じがするのできっと……あ、あれ? あまり驚いてないような……

「そうですか。そういうこともあるのかもしれませんね」

 ……見た目よりずっと柔軟なんですね。

「仕事柄、奇異や怪異には慣れています。変異を繰り返す細胞や謎を喰う魔人や……」

 そ、そうですか。面白いお仕事をされてたんですね。
 でも良かった、すぐに納得してもらえて。
 少し前、殺人事件に巻き込まれて殺されちゃった建築士さんが来たんですけど、大変だったんですよ。
 受け入れるどころか、自分が死んだことさえよく分かってなかったんです。
 私も含めて、大勢で何度も何度も説明してやっとのことで理解してもらえました。
 向こうに残してきたのが、奥さんとまだ高校生の娘さんだったのも大きかったのかな。
 認めたくなかったんだと思います。
576アナザーヒル3:2008/01/08(火) 15:59:36 ID:8UvqWBCw
「……………」

 どうしました?

「いえ。この場所に来るのはそんな方ばかりなのですか?
 その……あなたの言葉を借りるなら、」

 『大切な人を残して死んだ人』?
 ええ、そうです。いろんな人がやってくるけど、話を聞いてみるとそんな人たちばかりです。
 さっき言った、奥さんと娘さんを残して死んだ人とか。
 その人のちょっと後に来た金融会社の社長さんは、可愛がってた弟分を向こうに置いてきたって。
 私がここに来たとき良くしてくれた女の子はご両親と一緒でしたね。
 何でもお兄さんを……ご両親から見れば息子さんを一人残してきてしまったらしくて。
 中には大事な人本人に殺されちゃったなんて変り種もいます。恨んでるかと思ったらそんなことはない
みたいです。

「ここで暮らしているのですか? 全員で?」

 はい。
 もちろん、人間同士だから何のトラブルもなく常に楽しく平和にとはいきませんけど、全員そこそこ充実
した生活を送れてると思います。
 あなたもこれからはここで暮らすことになります。

「それは……」

 不安そうですね。でも大丈夫! ここでの生活は助け合いが基本ですし、分からないことがあったら教えます。
 あなたが想像してるよりは和やかだと思いますよ。
 細かい境遇や事情は違っても、『誰かを置いてきてしまった』ってところでは全員共通だから、根本的なところで
連帯感があるんです。
 あなたもすぐに慣れると思います。
 ちょっと変人が多いですけど、あなたも話した感じちょっと変人っぽいから大丈夫ですよね。

「いえ、私は」

 顔色が悪いですよ。飲み物でも貰ってきましょうか。
 生きてた頃芸能プロダクションで働いてたひばりさんって人がいて、ココア入れるのが上手なんです。
 ココアはいいですよ。沈静作用のあるデオブロミンが含まれていて……

「結構です」

 そうですか。じゃあまたの機会にぜひ。
 ――やっぱり、残してきた人のことが気になりますか?

「…………………。はい」
577アナザーヒル4:2008/01/08(火) 16:00:30 ID:8UvqWBCw
 あの、鬱陶しくなければ、誰を置いてきてしまったのかお聞きしても?

「……誰だと思われますか」

 え?

「私が置いてきたのは、誰だと思われますか」

 クイズ形式ですか。うーん。
 見た感じまだ若いですよね。二十代半ばくらいかな。
 ご両親ですか? それともご兄弟、いえ、恋人? 大穴で旦那さんかお子さん。
 これだけ言えば一つくらいは当たってるかな。

「どれも正解です」

 は?

「ですがある意味ではどれも外れだとも言えます」

 え? え、えええ、え?

「彼は、ある時は私の主でした。ある時は子守りの対象。ある時は友人。ある時は親兄弟や子供……
 恋人だった時もありました。
 ですが、これら全てを合わせたよりもっとふさわしい言葉を私は知っています」

 ……………。

「彼は私の全てでした。私にとって彼は、全世界よりもはるかに重い存在だったのです」

 事情はよく分かりませんけど……
 本当に、大事な人だったんですね。

「はい」

 会いたいでしょうね。

「はい」

 分かります。ここの人はみんなそうですから。私自身も含めて。
 私が置いてきたのは父と、もしもっと長生きできたなら一緒に生きていきたかった男性です。
 同じ傷を持つ人たちと一緒にいることで少しは気が楽になったけれど、それでも会いたい気持ちだけは
消せなかった。
 隠れてひっそり泣いたこともあります。
 私だけじゃなく、ここにいる全ての人がそういう思いを抱えているんだと思います。
 きっとあなたも、その思いから逃げきることはできない。

「……そう、でしょうね」

 ええ、そうでしょう。あなたがその人を愛していればいるほど。きっと。
 ――あ、でも!

「? 何ですか」
578アナザーヒル5:2008/01/08(火) 16:01:18 ID:8UvqWBCw
 ずっとこのまま、永久に会えないってわけじゃないんですよ。
 最近分かったんです。私たちがどうしてこの場所にいるのか。
 それはきっと……

「きっと?」

 待っているからなんです。大切な人がこっちに来るのを。
 私たちの分まで必死に生きて、自分の人生を使い切ってこの場所にやってくるのを、迎えてあげるために
私たちはここにいるんです。
 お疲れ様でした、よく頑張りましたね、と言って、その手を取ってねぎらってあげるために。

「なぜ、そんなことが言い切れるのです?」

 来てくれたからです。

「……誰が?」

 私が愛した人が。
 七年間、待ちました。自分が待っているという自覚はなかったけど、それでも今思えばあの長い長い時間は、
やっぱりあの人を迎えるためにあったんだと思います。
 あとで紹介しますね。とても素敵な人なんですよ。
 ちょっと、いやかなり、いやいや物凄い変人ですけど、でも素敵な人です。
 陰気で皮肉屋で、自分の気持ちにどこまでも真っ直ぐで。
 二度と会えないと思っていたから、来てくれたときは本当に嬉しかった。

「……………」

 ただ父は、まだ向こうにいるんですよ。だから今はその人と二人で父を待っています。
 父もそのうち来ると思います。いつになるかは分からないけど、人はいずれ絶対に死んでしまうものだから。
 早く来てほしいと思う反面、できるだけ長生きしてほしいという気持ちもあって、複雑ですけどね。
 あなたにとって世界より重かったその人も、きっといつかはここに来る。
 その日をあなたはここで待つんです。
 同じように待っている人たちと一緒に。

「そう、なのでしょうか」

 そうですよ。だから全然悲しくなんてないんです。
 どうせ待つなら、泣きながら待つより笑って待つほうが、時間の使い方としては効率的だと思いますよ。

「……はい」

 あ、笑った。

「は?」

 いえ。あなた、さっきからずっと無表情だったでしょう? 
 ようやく笑ってくれましたね。少しだけだけど。

「……気のせいです」

 気のせいじゃありませんよー。
 ねえ、さっきココア要らないって言ってましたけど、やっぱり淹れてもらいにいきませんか。
 おいしいんですよ、ひばりさんのココア。
 ココアってポリフェノールが豊富ですし、タンパク質に対して脂肪が低いんです。コレステロールを低下
させる働きがあって体に良……

「死んでから健康に気を遣ってどうするのですか」

 あはは、確かに。言われてみれば。
579アナザーヒル6:2008/01/08(火) 16:02:08 ID:8UvqWBCw
 今の時間なら、ヒグチさんの奥さんも一緒かもしれません。その時は紹介しますね。

「ヒグチさん?」

 あ、はい。私より少し前くらいにこちらに来たらしいご夫婦です。
 色々あって、まだ小さい息子さんを一人残して夫婦で自殺してしまったんですけど、今ではすごく後悔してるって。
 親らしいことをひとつもしてやれなかったって言って……
 息子さんが自分の寿命を使い切ってここに来たら、今までのことをきちんと謝って、許してもらえたらまた昔みたい
に家族として過ごしたいんだそうです。
 特に奥さんのほうは、息子に作ってやりたいって言って料理やお菓子作りに毎日磨きをかけてます。
 最近ひばりさんも一緒になって練習してるんですよ。向こうに残してきた親友に作ってあげるって張り切ってます。

「……本当に、色々な人間がいるのですね」

 はい。退屈はさせませんよ。それは保証します!
 あ、自己紹介が遅れました。私は本条刹那です。できれば下の名前で読んでもらえると嬉しいです。
 父がつけてくれた名前なので。

「良いお名前です」

 でしょう? 気に入ってるんです。十月十八日に生まれた子だから刹那。
 あの、さっきは断られましたけど、もう一度お名前お聞きしてもいいですか。

「アイと申します」

 よろしくお願いします、アイさん。
 あー、教授ったらどこに行ったんだろう。早く紹介したいのに。
 また絵石家先生のところに入り浸ってるのかな。

「絵石家……絵石家塔湖のことですか?」

 そうそう。娘さんを残して亡くなってしまった方なんですけど、これが私の好きな人と偏屈な変人どうし
ものすごく気が合って。
 二人が話してるのを横で聞いてると面白いんですよ。
 台島さんなんかは「何言ってるのかすら分からない」って言いますけど。
 アイさんがココア飲んでる間に呼びに行ってみようかな。

「急ぐことはないでしょう。待ち人がここにやってくるまで、まだ随分とかかりそうですから」

 ふふ、そうですよね。時間はたくさんありますもんね。
 それじゃあ、行きましょうか。



(おわり)
580アナザーヒル:2008/01/08(火) 16:04:42 ID:8UvqWBCw
おしまい。

基本殺人事件を解決してく漫画だから当たり前だけど
ネウロって死んだキャラ多いよな……
581名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 16:07:29 ID:4Ws6aPaT
ごめん、泣いた
582名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 16:58:36 ID:6blCgQq9
グッジョオオオオブ!!!全俺も泣いた。
583名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 17:02:16 ID:J9PeJKBo
>>580
電車の中なのに涙がとまらん。どうしてくれる。


サイはいつかアイさんに会える日が来るのかな。
改造されて不死になっちゃったりしないよな。
584名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 17:58:29 ID:svyYnFJ1
ここまで泣きそうになった二次創作は初めてだ…GJです…!
585名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 18:02:26 ID:ClAmHOf+
ああこういうインタビューっつうか対談方式すげえ好きだから嬉しい、


つかすげえGJ、超GJ。
586名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 21:09:37 ID:5+jNS/tp
やべぇえええええGJGJGJ!
最後まで読んだあとにもう1回、いや何度でも読み返したくなるな!神GJ!
587名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 21:31:40 ID:a9AZEB5B
GJ!!!!!

やべえ目頭が熱い・・・なんて神作品だ!!
588名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 02:19:01 ID:gfA9FDc8
ふと思い出してwalkingtour見てきた
余計泣けた
589名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 00:20:57 ID:FaxHbxil
あれ、何だろう目頭から熱いものが
590名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 00:37:08 ID:I5eoyeVh
ほ、ほんの少し投下がないだけで禁断症状が…うごごごごg
エーロ・ゴシカアアン!!
591名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 10:07:53 ID:w6lkmGJ7
空腹は最大のスパイスだゴーシカァン!!!!
592名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 10:37:11 ID:2ecaEFxY
今日は鏡開きだッ!!
神よ!どうか我が脳髄の空腹を満たしてください!!
エ〜ロエロ・ゴシカアアアン!!
593脳噛ネウロが倒せない:2008/01/11(金) 13:23:57 ID:Hjf5ytza
じゃあ思いきって初投下してみまつ。
うん、エロとかじゃないんだすまない(´・ω・`)
「空気男が倒せない」の改変
一応ネウヤコ?


『脳噛ネウロが倒せない』

気がついたら事務所のソファでプレイ そしていつも同じ結果になるよ
あきらめずに仕事サボってランチをしてても すぐに呼び出しされる
魔界カピバラがあればきっと ネウロを倒せるのに
何回やっても 何回やっても エロ魔人が倒せないよ
あのDV何回やっても避けれない
後ろにさがって距離をとっても極太鎖で捕まる
110番も試してみたけど 魔人が相手じゃ意味がない
だけど次は絶対勝つために 弥子は食糧だけは最後までとっておく

気がついたら あいつは人間じゃない そして箱にして中身見たくなった
犬に化けてマシンガンをぶちかましたけど 返り討ちにされる
桂木弥子をさらえば 楽にネウロを倒せるのに
何回やっても 何回やっても あの魔人が倒せないよ
魔界道具に何回やってもかなわない
探偵さらってシンクロしたけどすぐに正体見破られる
何週もかかって準備したのに ネウロが相手じゃ瞬殺
だけど次は絶対勝つために 俺はあえて今は6に捕まっておく

正直後半は無理があった
594名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 15:53:31 ID:w6lkmGJ7
なんかキター!
えろなしもおいしく頂きますた
595名無しさん@ピンキー:2008/01/11(金) 16:33:12 ID:TNr19KcF
「あえて6に捕まっておく」がなんかワロタw
596名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 14:50:48 ID:K1dqm0PQ
ここの改変ネタといい、本スレのどうでしょうネタといい、昨日は穏やかに笑えたよ、
ありがとう。
597アホ話:2008/01/12(土) 16:34:46 ID:K1dqm0PQ
自分はギリシャ神話をネウロとヤコで翻案しようとしてエロになる前に挫折した…
さて、誰もいない内にイタイ事するか↓


 ある所に可愛い・貧乳・大食い、と三拍子揃った、ヤコという王女があった。
「って、後ろの2つは余計だよ!」
その無謀な食欲は魔界カピバラを凌ぐ程で、恐怖したカピバラは配下のネウロに
“ヤコの食欲を抑えよ”
と命じた。ネウロは渋々、魔界能力『生まない女王様』を携え地上へ降りた。
「ふむ、これを使い生ゴミしか喰えなくしてしまえば問題無いな。…おや?」
だがネウロは貧乳を指摘され凹んだヤコに思わず惚れてしまい、その拍子に
近くでヤコを観察していたタケダという男に誤って『理性の媚薬』を垂らしてしまった。その結果、タケダは知恵を得て『謎』を造り出し、ヤコの父を殺害する事で
彼女の表情を加工する事に成功した。

 父親を殺害され、食欲の余り家計が貧窮し、序でに貧乳に悩む娘を見かね、
母親の遥は仏壇の位牌に祈った。すると飾られた造花が魔人の差し金で笑い出し、
「死装束の娘を鎖で縛り付けて山の頂きに置いてけ。蝮と結婚させてやろう」
と宣った。遥は悲嘆に暮れる娘そっちのけで嬉々として婚礼用の鎖を買ってきた。
「事件も解決したし娘の嫁ぎ先も決まったし食費も浮くし、云う事無いわ〜♪」
「考え直してー!」
 必死の説得に関わらず、ヤコは鎖に巻かれて山頂に置き去りにされた。
「き、きつい、」
ヤコがじたばたと暴れていると、西からの烈風が彼女の体を容易く吹っ飛ばした。
「ぎゃー!」
 やがて、ヤコはびだん、と体を石畳に叩き付けられた。遠慮がちに見遣れば、
そこは辺りを腐った百合が咲き乱れる異質の花畑に囲まれた、堅牢な城塞だった。
唖然とする彼女の背後に、突如高笑いを立てる男の声が響いた。
「フハハハハ!よくやって来たなドラム缶め。ここが今日から貴様の家だ」
「へ…?ってあんた、姿見えないけど、父を殺した犯人を無理矢理突き止めた
滅茶苦茶に胡散臭い男じゃん!これは一体何のつもりなのよ!」
「失礼な。我が輩は貴様と貴様の母親との願いを叶えてやったのだぞ?
今度は貴様が、我が輩の脳髄の飢えを満たすために存分に働いてもらおうか」
 再び高笑いを立てて声が去った後で、ヤコは翅付きの目玉や美しい髪から
美味しい紅茶や菓子などの手厚いもてなしを受けた。
598アホ話:2008/01/12(土) 17:01:10 ID:K1dqm0PQ
「はァ。…疲れた」
おかしないきもの達からもてなされたり追い掛けられたりしたヤコは、
夜も更けてから這うようにして寝室に辿り着いた。が、そこには先客が。
「おお、来たか。では早速、ここで添い寝してもらおうか」
寝室のベッドには、山羊の如く角を生やした鳥の如き頭部を持った男が、
全裸に一枚布を羽織ったばかりの姿で腰掛けていた。「うわあ…」
「これも貴様が担う仕事の一つだろう。嫌か?寝てくれないのか?」
 鳥頭の男が指を口元、もとい嘴の先に当てて小首を傾げる様は滑稽でもあり、
また目には見えぬ凄まじい殺気による圧力で部屋の空気は恐ろしく重かった。
 ヤコは生唾をごくりと呑み込むと、そろりそろりとベッドに近寄った。
「…はいはい、寝ればいいんでしょ。他の誰か…、あ、そっか、誰もいないんだ」
さっさと着のままでベッドに潜り込んだ。
「淋しかったんならそう言ってよね。一緒に寝るくらいしてあげるよ。
あ、被り物じゃない、本当に鳥の頭だ。胸毛羽毛でふわふわ…あったかいー」
 ヤコは得体の知れない鳥頭の男に寄りかかり、すーすーと寝息を立て始めた。
「ヤコ、貴様は…“寝る”事の意味も、我が輩が誰かすらも分かってないな」
 鳥頭の男、もとい魔人ネウロは嘆息を吐いた。そして衣服から出たヤコの脚に
不自然に硬く為った自身のものを擦り付けながら一人呟いた。
「貴様に娼婦並のサービスなど求めはしない。…まあ、精々その面白い反応で
我が輩を楽しませるが良い。先ずは明日の夜、ベッドでの作法を躾するか」
 少し羽根を生やした腕でヤコの喉をつつくと、くすぐったいー、と笑った。


■(箱にされました。)
アモールとプシケの話だった筈がぁっ!続かない!
599名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 18:10:34 ID:dPQnYH+0
GJGJ!!
「胸毛羽毛」ってなんかワロスww

ベッドでの作法を続きで是非…!
600名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 20:18:00 ID:z2Rms4cp
つ、つづきを…
601名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 20:37:36 ID:eSOjmWVw
面白かった!是非続きを!
602598:2008/01/12(土) 22:15:00 ID:K1dqm0PQ
ふぅ> or■z

続きが書けん、と思い筆を置いたが、もし続けるとするとどっちだ?

・原案保持:
暫く夜毎に鳥ネウロとじゃれていたが、姉(匪口)に教唆されて、
鳥面→人面ネウロを見てしまい逃げられる。探した結果カピバラと、
嫁姑戦争が勃発。最終的に力尽き倒れるが、最後にネウロの逸物で、
秘部を貫かれて貞操を捧げられ、正式な妻になって目出度し。…のカオス物語

・完全パラレル:
 結びの文にあったように、ベッドでの作法を懇切丁寧に
しかもちまちまとネウロ好みにヤコの肢体を開発しながら進め、
鳥ネウロなので存分に羽プレイ☆して可愛いがる。

自分で書くとすると前者になりそうだ…


■(また箱にされました。)
誰か後者書いてくれないか?
603名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 23:24:58 ID:eSOjmWVw
個人的には両方見たいが、読ませていただけるなら
どちらでも。姉役がヒグチなのがおもしろいな。
604名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 23:45:12 ID:to+jazJa
徹底的に嫌がるヤコたんを徹底的に犯す魔人を妄想中なんだけどどうよ?
605名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 00:07:42 ID:nz4lZWRA
おk
606名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 00:20:23 ID:4Zw2FuMn
>>604
喜んで待つ
607名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 00:43:27 ID:vU1Ew6q8
>>604
どんと乞い
608名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 05:51:06 ID:AisR3V3p
ヒグチに幸せを‥
609名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 13:25:45 ID:q4Rkbab3
こないだネウロためしに読んではまって
大人買いしてめちゃめちゃはまって勢いあまって
DCSの力を借り一気に一本書き上げたんだが思いの外死ぬほどながくなった。
どうしよう。投下していいのかコレ。
謎ときとか入れるべきじゃなかったかも。  
610名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 13:43:34 ID:lI0QdVln
>>609
思いの外長くなっただと…!?

罰だ 投下しなさい
611名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 19:11:59 ID:zZNR0TMc
>>609
そこまでwktkなこと書いてくれちゃってるのに投下しないとか無しだぜ!
612名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 19:34:17 ID:rUu2nzCG
新規さんがそこまでハマって、一気に書いてくれただとおおっ??
それは是非とも投下して下さいマジで。お願いします。
613名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 19:44:13 ID:BH6aD0ti
>>610
6乙wwww
614名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 20:24:10 ID:8c/fh8c+
尚不安だというのなら、外部にうpという手もあるぞ
615609:2008/01/13(日) 20:39:53 ID:FAzccaA4
みんな暖かい言葉ありがとう。
正直漫画本編っぽくしたくていちいち殺人起こして犯人あてして、
なおかつエロという欲張りまくった話なので無駄にながい。
とりあえず何レス分になるか計算してから投下するか決めるよ。
616名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 21:41:35 ID:lvqWsWVw
wktkー!
617名無しさん@ピンキー:2008/01/13(日) 21:50:19 ID:TPBLWffi
うおっ楽しみ!!
謎もエロも摂取出来るとは…!!
618名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 02:45:01 ID:YwZ31XGg
>>598
どれだけ長くなるのか
逆に楽しみだ。じーっくり読みたい。そして萌えたい。

両方読みたい。時間が空いても構わないので
作者の名前をつけて投下してもらいたい。タイトルも異なると思うので。

職人の方へのリクエスト。笹ヤコで甘々なやつ。
自分の中でネウロはすでにヤコに、甘くはないけど、メロメロなもので。
それかアカネちゃんが活躍っていうか出てくる物語。
619名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 03:05:00 ID:fWQYFgXn
あまり長くなるようならロダにあげたのをゆっくり読みたいな。
ヘッダが気になるかもしれないんで。

>笹ヤコ甘々
〜もしも、ライス事件が笹塚&石垣ペアの担当だったら〜
事件が解決したあと笹塚温泉入る
→なんと弥子も入ってきて混浴
→笹塚「据え膳(゚д゚)うめえ」

こうですかわかりません><
620名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 07:46:35 ID:8eoutMGs
弥子スレロムってたら、ヤコンスキー達が貧乳で盛り上がってた
それを見てネタが振ってきたので徹夜で書き上げた
598氏と609氏の投下がまだ来なさそうなのでゲリラ的に投下
待ってる間のおつまみ程度にどうぞ


ネウヤコ、やや強姦ぎみ、コスプレ、貧乳ネタ、下克上弥子攻め、そして出だしはコメディ

ちょっと詰め込みすぎた、だって弥子が暴走するから、でもそれって愛だからしかたない
ゴックゴックゴックゴック………
「ぷっはーーーー!うまーい!もういっぱーい」
腰に手を当て、足を肩幅に開き、風呂上がりのおっさんよろしく弥子は牛乳を一気飲みし
ていた。目の前には既に空の牛乳パックがうず高く積まれている。
事務所にやって来るなり、無言で両手いっぱいの袋に入った牛乳を続けざまに飲むその姿
は、なにやら鬼気迫っていた。
(どうしたの?いきなりそんなに牛乳ばっかり飲んで?)
壁からあかねが心配そうに見ている。
「………うー」
新しい牛乳パックを開けながら、弥子は深々とため息をついた。
「今日さぁ………体育の授業があったのね……その時に叶絵がさ……」

「あーもーかったるーい!昼休みの後に体育ってマジ勘弁して!」
「お腹苦しくって走れないよねー、ホントさいてー」
昼下がりの更衣室、部屋の中は少女達の甘い体臭でむせかえるようだった。文句を言いな
がらも、きゃっきゃっと笑いながら、彼女たちは急いで学校指定の体育着に着替える。
その中には弥子もいた。隣では親友の叶絵もテキパキと着替えている。弥子がふと見やる
と、シャツを脱いだ叶絵のメリハリの効いたボディが眼に飛び込んでくる。
「ちょ、叶絵ってば下着エロ〜〜い、ワインレッドって何よ、それでもお前は清純な女子
高生か」
「え〜これくらいどってことないでしょ、今時。それに今日は放課後彼氏とデートだし。
ま、いうなれば勝負下着ってとこ?」
「うへえ……私には刺激が強すぎるよ……」
周りにも下着姿の少女達がいたが、その中でも叶絵は飛び抜けて大人っぽかった。
「私はともかくさぁ……弥子あんたもそれどうなのよ?中学生でももうちょっと色っぽい
下着付けてるよ?」
叶絵の指摘するとおり、今日の弥子の下着は黄色いパステルカラーのチェックに縁取りが
白のレースというものだった。言われてみれば確かに子供っぽいデザインだった。
「いいじゃん別にー」
「ま、しょうがないか、サイズがないからお子様仕様でも」
「な!なんだとー!」
痛いところをつかれて、弥子はへこんだ……。周りのクラスメートも笑って囃し立てる。
「大きければいいってもんでもないし、弥子はそれでいいよー。童顔だしさー。童顔で巨
乳ってそれなんてエロゲ?だしー」
「そうそう、大きいと肩凝るんだよねー。走ると揺れて痛いし、男子はエロい目で見るし
さぁ」
「ちょっとでも胸の開いた服着たら、おっさんがジロジロ見るし。マジムカツクよね」
へこむ弥子の周りで、巨乳談義に花が咲く。これってなんて拷問デスカ?
「どうやったらそれだけ育つのよー教えてよー」
「そりゃまぁ色々方法はあるけどね……」
「マジで!」
「あーでもお子様な弥子にはちょっとハードル高いか。ま、あんたは頑張って牛乳でも飲
んでなよ!カルシウム、カルシウム!」
「ちょ!胸とカルシウムの関係って!?カルシウムがどう作用して胸が育つの?謎なんだ
けど!」
「あははー、まあ試してみなって、それでも駄目ならとっときの方法教えるからー」
「てなことがあったのよ………」
牛乳パックを握りしめ、弥子は悔しそうだった。
「そりゃ確かに、私の胸ってちょっと、ほら、あれだけど。全然皆無って訳でもないし、
少しずつだけど昔よりかは育ってるし………」
だんだん語尾が細くなる。
「あ、考えたらまたさらにへこんできた……でも叶絵が最後に言ったとっときの方法って
なんだろう?何かやたら含みのある言い方でさー、知りたい、マジ知りたい」
「そんなに知りたいのか?」
「そりゃ、そんなに便利な方法があるなら知りたいよー、結構切実だもん……って?」
驚いて見上げればそこには天井に横たわる魔人がいた。眠そうに薄目を開けている、どう
やら昼寝中だったようだ。
「いつからそこに!」
「最初からいたぞ。貴様が騒々しくて眠れなかったではないか。繊細な我が輩は、地上の
喧噪にはいつまで経っても慣れんのだ」
「嘘ばっかいうな!っていうかあんたどこから聞いてたのよ?」
「だから言ったろう?我が輩は眠っていたと」
「そっか、よかった」
「ただ我が輩には特技があってな、眠っていても周りで起きた出来事は認識している。貧
しい乳にあえぐ少女の嘆きなど、たいそう心地の良い子守歌だったな」
「しっかり聞いてるんじゃねーか!」
弥子は手に持っていた牛乳パックを投げつけた。ネウロは軽くそれをよけると、天井から
逆さにぶら下がり、弥子の頭を掴んで振り回す。
「しかし貴様が知的好奇心に溢れているなどとは珍しいではないか。どれ、我が輩も付き
合ってやろう。フハハハ、我が輩の個人授業は高くつくぞ?」
「いらない!マジでいらない!」
「ほほう、そんなことを言っていいのか?自慢ではないが我が輩、地上に来てありとあら
ゆる知識を詰め込んだ。その中に貴様の悲しいまでにえぐれた胸をどうにかする方法も含
まれているかもしれんぞ?」
「た、確かに……」
「安心しろ、今日は靴を舐めて教えを請えとまでは言わん。その代わり我が輩の授業を大
人しく聞くことが条件だ」
「あー結局いつも通りに、あんたがやりたいようにするだけなんだね……」
分かっていたけどがっかりだよ。
「それではこれから『桂木弥子の貧しい胸をどうにかこうにか大きくしてみよう』の授業
を始めます。ん?なんですか桂木さん?」
恐る恐る手を上げる弥子に、なんだか生き生きとした好青年の助手モードの笑顔でネウロ
が訪ねる。
「なんで、着替えてんの?」
ホワイトボードの前に立つネウロはいつもの青いスーツ姿ではなく、黒のスラックスに黒
のワイシャツ、ネクタイ、髪は後ろで束ね、ご丁寧に眼鏡までかけている。袖は軽く腕ま
くりしていて、黒革の手袋に包まれた手には怪しげな指示棒を持っていた。どこからどう
見ても胡散臭い遊び人教師風だ。
「何事も形から入るのが我が輩流だ。文句があるならただでさえへこんだ胸をもっとへこ
ませてやるぞ」
がっつりと頭を掴み、緑の眼を爛々と光らせ、ネウロが弥子の顔を覗き込む。
「いえ、何でもありません……」
「ふむ、まあいいだろう。ところで先ほど貴様が牛乳を大量接種していたのはなんのため
だ?」
「だって叶絵がとりあえず牛乳飲めって言うから」
「貴様はアホか。理由も分からず他人の言いなりになるとは」
「うっさいなーもう!とっとと授業進めてくださーい」
ふて腐れて弥子は机をガタガタ揺らす。どこから持ってきたのか学校仕様の机と椅子セッ
ト……。謎だ。
「この場合、牛乳の豊富な栄養を摂取することにより、身体の成長を促すという作用が期
待できますが、桂木さんに限ってはそれは期待できませんね」
「なんで!?20リットルも飲んだのに!」
「本当に貴様は馬鹿だな。普段あれ程食料を大量に摂取している割には貴様の身体も脳み
そも1oたりとも成長していないではないか」
「う、そういえば……私どれだけ食べても太らない体質だし……」
結局あれ程の牛乳も無駄だったとは……。まぁいいか蒜山ジャージー牛乳美味しかったし。
「次にサプリメントなど、豊胸に効くと言われている成分を含む薬剤がありますが、これ
も却下ですね」
「だからなんで!そんな便利な薬があるなら試してみるくらいいいじゃない!」
今度はネウロは無言で弥子を見つめた。心底軽蔑したような顔で。
(な……なんて嫌そうな顔……)
「これはさっきの問題の応用です。桂木さんはどんな栄養も無にしてしまう。これが薬で
も同じ事です。現にあれだけ大量の麻薬を吸っても多少のとろみがついたくらいで全然中
毒にもならなかったじゃないですか」
「人をバケモノみたいに言うなー!」
吠える弥子を無視して、ネウロはサクサクと授業を進める。
「次に美容整形などの豊胸手術がありますがこれは問題外」
「へ?整形手術は私も抵抗あるから別に構わないけど、なんでそこまですっぱり切るの?」
「我が事務所にそんな余分な予算はない」
指示棒でビシッとキメられて、弥子は無言で黙るしかない。
(そりゃそんな余分なお金あったら、あんたはダイヤに変える方がいいんでしょうよ……)
ネウロの容赦ない授業はまだまだ続く。
「さて今まで様々な角度から、桂木弥子のもうどうしようもない程真っ平らな胸をどうに
かしようと僕は涙ぐましい程考察してきたわけですが。栄養素、薬剤、手術、エステなど
どれも越えられない壁のためにやむなく、諦めざるを得ないわけです。あ、でも桂木さん
の胸は容易く超えられますね」
一々人の胸をえぐるような言い方で、ネウロが念を押す。む……胸が、私のなけなしの胸
が……(涙)
「しかしそんなあなたに朗報があります」
どん底までへこんだ弥子の眼に、ニッコリと笑うネウロが神様みたいに見えた。
「嘘!本当に!」
「教えて欲しいか?ヤコ」
「うんうん教えて!ってかそんないい方法があるなら最初から言ってよー。もうネウロっ
たら人が悪いなぁ。あ人じゃないや魔人が悪いなぁ」
「くだらんギャグを言ってないで、ちょっとこっちへ来い、ヤコ」
ソファに座ったネウロが、自分の横の席をポンポンと叩く。
「なーに?もったいつけちゃって?」
長年の悩みを解決する朗報に期待いっぱいの弥子は、魔人のなんだか企んでいるような剣
呑な笑顔に気づかない。
「座ったよーだから早く教えてよー」
「ふむ、では授業の大詰めといこうか」
そう言ってネウロは、弥子の手を引っ張ると、倒れ込んできた弥子の身体を自分の膝の上
に強引に座らせる。
「ちょ!なんなのこの体勢は!」
「チッ飲み込みの悪い……これから実地研修で貴様の胸をどうにかしてやろうというので
はないか」
ずずいと迫るネウロの緑の眼が妖しく光る。弥子は正に蛇に睨まれた蛙状態!絶体絶命の
ピンチだ!
「実地研修って何する気よ!」
「この間ヒグチが熱心に見ていた本が面白そうだから取り上げてやったのだ」
「それとこれとなんの関係が!なんでそこでいきなりヒグチさん?」
「やつの持っていた本がなかなか興味深くてな。タイトルはそう……『これであなたの貧
乳の彼女もあっという間にDカップに!』だったかな。まあそんなことはどうでもいい。
その中に興味深い文献を見つけたのだ」
「ってそれただのHな本ってだけじゃん!ヒグチさんなんてもの読んでるのよー!」
「まあ黙って聞けヤコ、それには小さいことに悩む彼女の胸を彼氏が揉めば大きくなる、
と書いてあったのだ」
「あんたはアホかー!そんなの真に受けるなー!ってかまさかネウロ……」
「だから我が輩が直々に、その方法を試してやろうというのだ」
「ちょ!冗談きついよ!」
「だめか?」
「可愛いぶっても駄目なもんは駄目!」
しかしネウロは不敵に微笑んでいる。
「しかし貴様、我が輩の授業を受ける前に我が輩の出した条件を呑んだではないか」
「え?何?なんのこと?」
「奴隷のわたくしめは大人しく授業を受けます……と、床に這いつくばって、我が輩の膝
にすがりつき誓っただろう?」
「いや、そこまで卑屈になってないし!」
「五月蠅いぞヤコ、もう黙れ」
そう言うとネウロは、弥子を無理矢理押さえつけ、濃厚なディープキスを見舞った。弥子
はありったけの力で抵抗したが、魔人の人離れした腕力に押さえられ、身動きすらままな
らない。抵抗空しく、ネウロの以外と巧みなキスを受け入れるしか術がない。弥子の目に
涙が浮かぶ。
しばらく弥子の口腔を蹂躙していた魔人だったが、弥子の息が苦しげになってきたので、
渋々離れる。
「もぅやだぁ……なんでこんなことするのよぉ……」
ネウロの身体の下にすっぽりと抱え込まれた弥子は、すすり泣きながら言った。弥子の涙
をネウロがそっとぬぐい、普段では決して言わない優しい口調で囁く。
「そんなこと決まっているではないか、ヤコ」
甘い、甘い笑顔でネウロが頬を撫でながらヤコの瞳を至近距離で覗き込む。そのあまりに
も甘やかな仕草に、弥子の胸が不覚にも高鳴る。
「我が輩がしたいからそうするのだ」
やっぱり魔人は魔人だった!そんな鬼畜魔人に一時でもときめいた自分が悔しくて、弥子
は大声でネウロを罵った。
「馬鹿!最低!もー胸なんかどうでもいいからどいてよ!この鬼畜ドS魔人!」
「どうでもいいとはなんだ、バカ者め。我が輩の奴隷がみっともない貧乳だなとという暴
挙が許されるか。いいから大人しくしていろ、じきに気持ちよくしてやるから」
「なんて勝手な理屈だー!もうやだぁ!」
涙をポロポロとこぼす弥子を見て、ネウロ実に嬉しそうに微笑む。正に悪魔の微笑……。
「そう泣くなヤコ、もちろん丁寧に、丁寧に扱ってやるぞ?なんと言っても我が輩魔界の
紳士だからな。この我が輩が相手が痛がるような下手くそな童貞ヒグチのような真似をす
ると思うか?見くびってもらっては困る」
さりげなくヒグチをこき下ろしつつどうあっても自分の意志を曲げない魔人に、弥子も説
得の言葉を失う。どれだけ抵抗しようと、きっとネウロは自分のしたいようにする。下手
に抵抗して、いつものごとく鎖で縛り上げられたり、体の自由を拘束されてまで好き勝手
をされたくはなかった。それくらいならまだ、この状況の方がマシだ。
口をつぐんだ弥子の様子を肯定と捉えたのか、ネウロは再び弥子にキスをしながら、制服
のベストをたくし上げ、シャツのボタンを外す。
あらわになった下着の上から、そっと胸を優しく揉みしだく。
「んっ……」
自分の口から漏れる、鼻にかかった甘い声に弥子ははっとした。嫌だ、こんなドS魔人の
いいようにされて感じるなんて……。弥子は必死で声をこらえた。
そんな弥子のささやかな抵抗を嘲笑うかのように、ネウロは優しく動いていた手に力を込
める。
「やっ!」
痛みを伴った甘い痺れに、弥子の脳内が真っ白になる。小刻みに息継ぎをする弥子の唇を
ついばみながら、ネウロは弥子の服を次々に奪っていく。
「もう……、やだぁ……胸揉むだけならなんでキスなんてするのよぉ……」
「我が輩がしたいからだ」
「も……そればっか……、あっ…ん」
「それに意味もちゃんとあるぞ?マッサージすることによって胸の成長が良くなるし、こ
ういう行為によって女性ホルモンの分泌が活発になる。そうすれば、身体は大人の女へと
変わるのだ」
「何処で仕入れてきたエロ知識だよ……」
「もういいから黙れヤコ、せっかくのいい雰囲気が台無しではないか」
勝手な事を言ってネウロは身体を下にずらすと、可愛らしいふくらみの先端で、うす桃色
に色づく乳首をそっと口に含む。
「くぅっ……」
弥子の反応に気をよくしたネウロは、もう片方も同じようにした。もちろんその間も、丁
寧に弥子の胸を揉みほぐすことは忘れない。
「なかなか感度がいいな、ヤコ。それにこれはいわゆる手の平サイズというやつか?ふむ、
これはこれでなかなか悪くない」
ネウロが耳元で囁くと、弥子は顔を真っ赤にして顔を背ける。ネウロの前にあらわになっ
た首筋や耳にも、容赦なく魔人はとっておきの愛撫を施す。弥子の甘い嬌声があがる。
かなりの時間を費やして、ネウロは徹底的に弥子の身体をとろけさせる。こういった経験
が全くない弥子は魔人の超絶的なテクニックの前に息も絶え絶えだ。
やがて、ネウロはもう一段階先へと事を進めた。それまでは弥子の上半身だけを攻めてい
たのに、手袋を外すとなめらかな太股を撫で上げる。弥子の身体がビクンと跳ねた。
「や……ネウロ……まさか……」
「これしきで終わりだとは思ってはいまい?」
「や、もういやぁ!もうやめてよぉ!ネウロの言うこと何でも聞くから、それだけは嫌
ぁ!」
「何を馬鹿なことを、奴隷が主人の言うことを聞くのは当たり前ではないか」
「だって!不自然だよこんなの!好きでもないのにこんなこと普通はしない!」
「もう決めたのだヤコ、貴様を我が輩のものにする、身も心も……」
「ネウロ……」
「貴様もいずれ、大人になれば結婚やらをして、子をもうけるだろう?だがそれは我が輩
がいなければの話だ。我が輩は自分の奴隷が誰かの所有物になるのを我慢する気はない。
それならいっそ、我が輩がその役を背負おうというのだ。光栄に思え」
「ちょ、何プロポーズ紛いのこと言ってるのよ!私に選択権は無いわけ!?」
「あると思うのか?」
不思議そうに、ネウロが弥子を見つめる。奴隷が恋人に格上げになったからといって、ネ
ウロの中でそれがどれほどの差があるのだろう?結局やることは同じ、ネウロの理不尽な
要求に振り回されて、弥子がそれを呑む。どこまで行っても二人の関係は変わらない。
弥子は心底腹立たしかった。何処までも涼しい顔をするこの魔人をこれほど憎らしく思っ
たことはない。
「脱いで」
長く沈黙していた弥子が、ぼそりと言った。
「ん?どうしたヤコ」
「服を全部脱いでって言ってるの!」
自分ばかりが素っ裸で魔人のいいように扱われるのが我慢ならなかたった。ネウロはと見
れば、全く着崩れた様子も乱れた様子もない。普段とは違う装いで、ふと彼が魔人だとい
うことまで忘れそうだった。少しドキドキする自分にも腹が立った。
弥子は身体の上にのしかかっているネウロを押し返し起きあがった。ソファの上で二人向
き合うと、弥子はおもむろにネウロの胸元に手を伸ばす。
「もーいい、私が脱がせる」
「ヤコ」
「うるさい黙れ、ドS魔人。あんたの好きにばっかりさせないんだからね」
ネクタイをほどき、シャツのボタンに手をかけ、弥子はプリプリと怒りながらネウロの胸
元をはだける。ほどよく筋肉のついたなめらかな胸元が現れると、弥子の頬が熱くなった。
突然の事の成り行きに、ネウロも最初は言葉もなかったが、やがて面白そうに弥子のする
ことを黙って眺めている。
不器用な手つきでそれでもなんとかネウロのシャツを脱がせ、上半身裸にした。着痩せし
て見えるネウロだったが、無駄な所など一つもない見事な身体だった。
弥子はゴクリとつばを飲み込むと、スラックスのベルトに手をかける。羞恥のあまり、ま
ともには見れなくて、弥子はギュッと目をつむって一気に事を済ませる。
スラックスを引き抜くと、二人は改めて、生まれたままの姿で向き合う。やがて弥子はお
ずおずと、ネウロの側に寄り、ネウロの顔をグイッと顔を引き寄せて、ぶつかるようにキ
スをした。
ネウロのそれに比べると、あまりにも稚拙だったが、弥子は一生懸命、ネウロの舌を吸う。
まるで子猫が一生懸命ミルクを飲もうとしているみたいで、ネウロはされるがままになり
ながらも、充分余裕を持ってそれを楽しんだ。
しばらく経ってから、離れようとした弥子だったが、意外な弥子の行動に火を付けられた
ネウロの反撃が始まる。
一生懸命な弥子は可愛らしいが、弥子のペースに任せたら夜が明けてしまうだろう。そろ
そろネウロも限界だった。
ネウロは再び弥子を下に組み敷くと、太股に手をかけグイッと持ち上げる。弥子が慌てて
それを制止しようとしたが、ネウロは容赦なく、弥子の秘められた場所を露わにし、しっ
とりと露を含むそこに舌を落とした。
「あっ!きゃぅっ!駄目!そんなところ汚い!駄目ぇぇぇ!」
後から後から溢れ出る蜜を舐め取り、やがてネウロはもっとも敏感な所へ舌を伸ばす。弥
子が一際甲高い声を上げて軽く果てると。ネウロは身体を上にずり上げて。ほどよくほぐ
れたそこへ、自身の熱い高ぶりを押しつける。
「力を抜け、ヤコ」
快感の余韻にぼうっとなりながら、弥子は素直にネウロの言うとおりにした。本能的な恐
怖があったが、いつもは底意地の悪い魔人が、今ばかりは弥子の身体を気遣って、とろけ
るように優しい。普段は意識していないが、ネウロの緑色の眼を見て、素直に綺麗だなぁ
とこの状況とは関係ない事を思ったりもした。
「では行くぞ、ゆっくり息を吸って吐け」
弥子の身体を傷つける行為だったが、ここで止めるわけにはいかない。ネウロは身体をゆ
っくりと推し進めた。痛みのあまり、弥子の息が詰まる。ネウロはその様子を見ながら、
ゆっくりと奥へ奥へと分け入って行った。
時間をかけて、全部が弥子の中に収まると、弥子の目からツーと一筋涙がこぼれ落ちる。
それを口で吸い取ってやり、ネウロはゆっくりと身体を動かし始めた。
「あっ!はあっ!駄目、ネウロ駄目……」
「何が駄目なのだヤコ、痛いばかりではあるまい?」
少々荒々しくヤコの身体を揺さぶりながら、ネウロは彼の腕の中で快感に翻弄される弥子
を満足そうに見下ろす。
やがて、弥子が声もなく四肢を突っ張らせ、意識を手放した。初めての行為なのにあまり
にも凄まじい快感に、身体が追いつかなかったようだ。
「ヤコ、ヤコ」
ピクリとも動かないヤコをそっとソファに横たえ、ネウロはヤコの身体から己を引き出す。
その摩擦で、弥子の瞼が震えたが、意識が戻ることはなかった。
「他愛もない」
怒っているようでもなく、どこか楽しげにネウロが呟く。パチンと手を鳴らすと、一瞬で
彼の身体の上にいつもの服が現れる。
身だしなみを整え、ネウロはロッカーから毛布を取ってくると、弥子をそれでくるみ、抱
き寄せてソファに座った。
いつの間にか弥子は深い眠りに落ち、くぅくぅと寝息を立てている。身も心も疲れたのだ
ろう、無理もなかった。
まさか魔界でも最強を誇るこの自分が、平凡な人間の少女とこのような関係になるとは、
ネウロ自身にも驚きだった。だが悪くはない。ネウロは新鮮な気持ちで改めて弥子の顔を
見る。
「まったく、貴様ごとき奴隷にこの我が輩がこうまで必死になるとは……。ヤコよ、貴様
は分かっているか?それがどれだけ大変なことか」
行為の最中弥子に語った事は、結構真実だった。弥子に好意を寄せているらしきヒグチや、
いずれ現れる弥子のつがいとなるであろう男のことを考えると、胸がムカムカした。
以前は違った。謎のことだけを考えていれば良かったのが、人間達と深く付き合う内に、
魔人の彼の中にも多少の人間らしき感情が芽生えてきたらしい。
本来なら好ましくない変化が、なぜか心地よく、ネウロはその心の命ずるままに、策略で
もって弥子を手に入れた。
そして今、弥子は彼の腕の中にいる。以前より深い彼女との絆を感じて、ネウロは心の底
から嬉しくなる。
少々強引な手を使ったので、弥子は怒って彼を嫌うだろと覚悟の上の行為だったが、以外
にも弥子は別の反応を示した。あくまで彼と対等であろうとしての行動に、ネウロは素直
に感嘆した。だから人間は面白い、と。
最初は諦め、次に怒り、そして目を覚ました弥子が、次にどんな感情を見せてくれるのか、
今から楽しみだった。
その時を想像しながら、ネウロは飽きることなく弥子の寝顔を見つめていた。

それから数週間後。
窓辺で空を見上げながら、弥子が大きなため息をついた。それを聞きとがめて、ネウロが
声をかける。
「どうした?景気の悪いため息などついて、縁起でもない」
「だってさぁ……うかうかとネウロに騙されたっていうかぁ……」
「なんだ人聞きの悪い」
「だって叶絵に聞いたらさ、寄せて上げるブラとかバストアップ体操とか、結構色々やり
方あったんだよねぇ……わざわざあんな恥ずかしい思いしなくっても」
「なんだそんなことか。どうせ無駄な努力だろう、寄せて上げる程の土台もないし、体操
を多少したところで筋肉だけが発達して鳩胸になるのがオチだ」
「またあんたはそういう容赦ないことをずけずけと……」
ファイルから目を上げもせず、ネウロは弥子を苛めることに余念がない。いつでも手抜き
手加減無しの魔人、今日も絶好調だった。
「それに我が輩の言った方法と同じ事を貴様の友達も言っていたのであろう?なのに何
が不満だ?」
「だってあれから結構経つのに、全然変化無いんだもん……」
「どれ?」
遠慮会釈なしに、ネウロが弥子の胸にぴたりと手の平を当てる。
「なんと……、我が輩のテクニックを持ってしてもどうにもならんとは。ヤコよ、貴様は
化け物か?」
「あ……、へこんだ……」

(魔界探偵事務所は今日も平和です。皆様のご依頼お待ち致しております。
 あ、ネウロさんが嬉しそうに探偵さんを押し倒しました。聞こえません、私は何にも聞
 こえませんよー。はぁ、今日はもう仕事にならないなぁ………あ、枝毛みっけ、地味に
 ショック)
629名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 08:00:49 ID:8eoutMGs
以上投下終わり

今まで書いてて初めて弥子に萌えた
開き直った女は強いよね
結局魔人は弥子にメロメロ、強姦ってテーマがちょっと重かったけど
ラブラブに持って行けてよかった
そこに愛があるからこのカップルはまー大丈夫だろうと

お粗末様でした
630名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 09:44:47 ID:sIp3GnvJ
G J !!
弥子貧乳可愛いよ弥子!
631名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 10:57:48 ID:Cb/qGEsh
GJ!ちょっと大胆な弥子が可愛かったです。
632名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 12:47:57 ID:8ZXcK0lX
>>609
謎解きとかあるなら前後編、あるいは前中後編に分けて投下するのはどうだ?
はげしくwktkしながら待ってる
633名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 17:17:16 ID:XTk0lgC2
>>629
乙そしてGJ
あぁもうネウロも弥子もエロすぎて困る。
弥子の貧乳はもはや国宝級だし

この勢いに乗ってヤンデレ笹塚×弥子を書きたいんだが男のヤンデレってどう表現すればいいんだろう?
まさか笹塚に空鍋かき回させるわけにもいかない。
634名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 17:40:19 ID:lTIU77N3
>>629
激しくGJ。甘いネウ弥子ありがとう。

>>633
はじめ強姦まがい→受け入れてくれたことで第二戦は和姦かつ甘々が自分の
中での王道かつ最高のヤンデレ行動だなあ。
あとヤンデレは監禁イメージ
635名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 22:47:41 ID:eKwI/TUi
>ヤンデレ笹塚×弥子
うっかり自分のヤンデレ魂に火がついた
笹塚をサイコっぽくするのって面白そうだな 自分もちょっと書いてみるノシ

個人的に王道のヤンデレ行為は相手の好きなことの過剰供給かな
弥子相手なら今までに出た好物で周囲を埋め尽くして監禁とか
一部はもう腐ってハエたかってたりすると絵的にも不気味な気がする
636名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 23:04:08 ID:x9un32Sw
男のヤンデレ

それすなわち破壊衝動
637名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 01:39:00 ID:hIL000Tc
>>604だけど遅くなった。
ネウヤコ、強姦、その他妄想を詰め込んだ。

以下投下。
638ネウ×ヤコ1:2008/01/15(火) 01:41:35 ID:hIL000Tc
「ネウロ…。今日は何するつもりなの。」

時は夕方。弥子は探偵事務所に入るなりネウロに捕まり、鎖で手首を後ろ手に拘束され、ため息交じりに漏らした。またいつもの抵抗しても無駄な虐待が始まると思い、半ば諦めているようだ。

「暇潰しだ。」
いつもの憎たらしい笑みを浮かべてネウロが答える。暇潰しという名の虐待らしい。
が、今日はいつもと様子が違った。

「弥子、今日から貴様には完全な我が輩の奴隷になってもらうぞ。」
ネウロは思い立ったように言うと弥子の頭を掴み、ソファにうつ伏せになるよう乱暴に押し付けた。

「痛っ! ……いつもそういう扱いしてるくせに。このドS魔人。」
「黙れ。奴隷に反抗する権利はないぞ。」

悪態をつく弥子の制服の中にネウロの手が滑り込み、這い出す。

「へ…?ちょ、ちょっとネウロ!あんた何してんの?」
想定外の展開に焦る弥子を尻目に、ネウロは胸をまさぐった。

「ふむ、小さいな。いや、蛆虫の体ならこんなものか。」
「ほっとけ!!…じゃない、離せ!なんで今日に限って…」
「うるさいぞ弥子。何故今日に限って喚くのだ。」

突然胸の先端付近に刺激を覚えた。どうやら乳首を摘まれたようだ。
「っ…!ちょっと…やめて……まじで。」
「奴隷には拒否権もない。」

ネウロはしつこく胸の突起を弄ってくる。
うつ伏せにされているので弥子からネウロの表情は見えないが、反応を見て楽しんでいるであろうことは容易に想像ができた。
反応しなければ飽きてやめるだろう。
弥子はそう思い、声を出さずに耐え続けた。

すると、いきなりネウロの手が動きを止めた。
やっと飽きたか、と思いほっとするのも束の間、今度は仰向けにされる。
ネウロの表情がはっきり見えた。嘲笑うかのような笑みを浮かべていた。
639ネウ×ヤコ2:2008/01/15(火) 01:42:21 ID:hIL000Tc
「………。何よ。」
弥子はネウロを睨み付け、問う。

「無意味な我慢をする貴様があまりに滑稽なのでな。」
「悪かったわね…… って……ちょっ、何っ!?やだっ!」

ネウロは適当に答えると弥子の制服をたくし上げ、胸に舌を這わせると同時に下半身に手を這わせ、秘所に指を入れた。弥子の抗議を無視し、胸の突起を入念に舐る。

「んっ…!や…っ」
弥子は小さく声を上げ、足を閉じようとする。が、ネウロの足が挟まっていて閉じることができない。

「なんだ、嫌がっているくせに濡れているではないか。」
ネウロは弥子の中を指で掻き混ぜながら、鼻で笑って言った。

「なにを…あっ…やだっぁあっ!っ…くぅっ……!!」
女の体はそういう風にできているのだ、と反論してやりたいが、弥子にはそんな余裕もなくなってきていた。
できるだけ声を漏らさないようにすることで精一杯だった。

「弥子、おとなしく鳴け。奴隷らしく主人の命令に従うのだ。」
それを聞き弥子は絶対に声を出すまい、と誓う。
その様子を見たネウロがは不敵な笑みを浮かべ言う。

「まだ反抗的な態度を取るのか。ならば、まだ早いが仕方ない。」

言われた途端、弥子の下腹部に何か硬いものが当てられる。

「いくぞ、弥子。」
「えっ…!?やだ…ちょっと、冗談でしょっ!?やめて!」

無論やめるわけもなく、弥子は奥まで貫かれた。

「痛っ!ネウロ、痛いっ」
「蛆虫の痛覚などたいしたことなかろう。」

弥子は痛みに耐え兼ね逃げようと身を捩るが、押さえつけられ動くことができない。
声を上げまいとしていたが、あまりの痛みに耐えることができなかった。

「ほ…本当、に…っ…痛い…の…抜いて…!」

抜けと言われても抜くわけがない。
わかっていても今の弥子には、ネウロに頼みこむ以外の選択肢は考えつかなかった。
640ネウ×ヤコ3:2008/01/15(火) 01:43:30 ID:hIL000Tc
「フハハハ、今楽にしてやる」

弥子の懇願を無視し、ひたすら弥子の中を蹂躙する。
声が甘みを帯びてくるまで、それは続いた。

「弥子よ、そろそろいい頃合なのではないか?」
「全然っ…、良く、な… ぁあっ!!」

悲痛の声しか上げなかった弥子が反抗的な態度を取り始めたことを確認すると、
ネウロはそれまでのピストン運動をより一層激しくした。

「う、あっ…あっ!やっ!あぁっ!やめっ…!」

ネウロは容赦なく弥子を貫く。
弥子の声の調子を確認しながら、何度も突く角度を変え弥子の弱点を探った。

「あぁっ…!ああぁあっ!!!」

弥子の体が反り返る。他の箇所も入念に突くが、そこが一番反応が大きかった。
ネウロはにやりと口元を歪ませると、執拗に同じ箇所を突き続けた。

「ああぁっ!!やだぁっ!!ネウロっ…!!抜い…ぁああっっ!!!」

弥子の願いなど聞き入れず、ひたすら突き続ける。
何度も何度も、弥子の体が痙攣しようとも休むことなく突き続ける。
時折胸の突起を舐めてやると、更に高い声が響く。
時折中を乱暴に掻き回してやると、喘ぎながら身を捩って逃げようとする。
弥子の行為全てが無駄だと言わんばかりに、ネウロは弥子を追い込み続ける。

「いいぞ弥子。我が輩の思う通りに鳴くがいい。」

反論はなく、弥子は悶え続ける。
ネウロはふん、と鼻で笑うと、腰の振りを早めた。

「はあっ…やっ…!!もっ、…いや…っ!!あっ…ぅぁあああっ!!」

弥子は数度目の絶頂に導かれる。
ここでやっと、ネウロから何か熱いものが吐き出された。

やっと終わった。
弥子はそう思った。
641ネウ×ヤコ4:2008/01/15(火) 01:44:28 ID:hIL000Tc
だが弥子の中のものは、一向にその体積を減らさない。

「弥子。魔人は人間とは作りが違う。我が輩にとってこれは生殖行為ではない。」
「……?」

弥子は息を切らしながら目でその意味を問い掛ける。

「こうして貴様を蹂躙することで、貴様に主人に逆らえぬ奴隷としての自覚を植え付けているのだ。
そのために一時的に人間と同様の形状をしているに過ぎん。」

意味がわからない。だったら先ほどの液体は何なのか。
弥子の頭は混乱した。
ネウロはそれを察し、弥子をひと突きして答えを教え込む。

「やっ…!?ぁぁあああっっ!!!!!!」

先ほどとは比べ物にならない、強い刺激が弥子を襲う。
呆然とした弥子を見、ネウロは口を開いた。

「まだわからないのか、低脳め。」

再び弥子を突き上げる。
弥子は高い声を上げ体を反らしたが、まだわかっていないようなのでもう2、3度突き上げた。
続けて強すぎる快楽を受けた弥子は、ネウロが全く力を入れて突いていないことにようやく気付き、顔を強張らせた。

「やっとわかったか。」

ネウロは再び弥子を突き出し、続ける。

「媚薬など人間を喜ばすものは魔界には存在しないのでな、代わりに神経を研ぎ澄ます液体を仕込んでおいた。
痛覚も鋭くなる。拷問向きだぞ。」

弥子にはネウロの解説を聞く余裕はなく、襲い来る快感に悶え続けた。

「貴様、聞いているのか。」

ネウロは話を聞かないお仕置き、と言わんばかりに弥子の中に深く突き込み、激しく掻き回す。

「はあああぁぁあっ!!!いやあああぁっ!!!!」
「聞いているのか、と言っている。答えろ。」

返事を催促するように、弥子の腰を固定して更に激しく中を捏ね繰り回した。

「ああああぁぁぁっ!!!!!やめてええぇっ!!!」

もちろん弥子に返事をする余力はない。
ネウロはそれをわかった上で、容赦なく弥子を攻め続ける。
中を掻き回しながら不意に弥子の弱いところを突き上げると、弥子の体がビクン、と跳ねる。
そのまま突き続けると弥子はいとも簡単に達した。
642ネウ×ヤコ5:2008/01/15(火) 01:50:32 ID:hIL000Tc
「主人の命令に従わないとは、よほど体罰が欲しいのだな。」

意識を手放しかけている弥子の両頬をパン、と両手で挟むように叩き意識を取り戻させると、ネウロは形作っている人間の局部の表面に細かな凹凸を生み出す。
またその本体も形を変え、弥子の弱いところに張り付く。
これで、どんなに体勢を変えても突かれる箇所は1箇所のみとなる。

「自覚の足りない奴隷には生き地獄をくれてやろう。」

ネウロは即座に弥子を激しく突き始める。突く場所の考慮は必要ない。ただ激しさのみを追求する。

「ぅあぁっ!!ああぁっ!!いやあぁっ!!!」

事務所には弥子の悲鳴のような嬌声と水音のみが響き渡っていた。

突き上げる度に浮く弥子の腰をしっかり掴み固定し、力任せに何度も腰を叩きつける。
より深く貫いた時はその本体の形状を元に戻し、中を猛烈な勢いで掻き回す。
弥子を一頻り鳴かせた後はまた変形させ、ひたすら突き続ける。
弥子が意識を手放すと、再び頬を叩き意識を戻させる。

ネウロはこのサイクルを幾度となく繰り返す。この行為は日が変わるまで続いた。

「あっ…あぁっ…!ネウ、…ロッ…!もうっ…!む、り… やあぁっ!!あっあっあっあぁっ!!!」
「その台詞は聞き飽きた。」

もう無理、もうやめて、もうだめ。
弥子がこの言葉を発しようとすると、ネウロは続きを言わせまいと呼吸ができないほどに腰の動きを早める。
もう何時間も経っているというのにネウロの勢いは収まるどころか、どんどん激しくなっていた。

「弥子。このまま朝まで続けるが異論はないな?」
「いやっ!だめっ!無理無…ぁあああっ!!!」

全てを言い終える前に一層激しく攻め立てられる。
643ネウ×ヤコ6:2008/01/15(火) 01:50:52 ID:hIL000Tc
「異論はないな?」

了承を強要している。
弥子は拒否権を与えられず、あまりの仕打ちにとうとう泣き出してしまった。

「うぅっ…なん、で…こんな…っ…!んっ…!!あっあぁっ!!もう、やだぁっ… 」

ここでやっと、ネウロは腰の動きを止めた。

「何故泣くのだ。そんなに嫌か?」
「…嫌に決まってるでしょ!馬鹿、最低!」

泣きながら吐かれた悪態を耳にし、ネウロは力一杯突き上げ始める。

「いやあっ!やだってば!あぁっあっんっ…!!やめて…!!」
「『私は一生、ご主人様に仕える卑しい貪欲な奴隷です』と宣言するならやめてやろう。」
「そんな、ことっ…!言うわけ、ない、でしょ!鬼畜!悪魔!変た…やっ!いやあぁぁっ!!」

いちいち悪態をつく弥子を、ネウロは黙れ、と言わんばかりに深く貫き、何度も何度も突く。
突いて突いて突いて、弥子がまた嬌声しか上げなくなるまで執拗に突き続けた。

「朝まで続けるぞ、弥子。」

弥子の抵抗を無視し、先ほどのサイクルをまた繰り返し始める。
終わりのない夜は、まだ始まったばかりだった。
644名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 01:53:01 ID:hIL000Tc
以上、長くなりそうだったから一旦切った。
ヤコたんを虐め足りないって意見があったら続き書くかもw
645名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 03:12:41 ID:pVbe7bQC
さて、続きはまだかな?
646名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 10:13:35 ID:RidEuB+4
あああ弥子が壊れるぅう!
でもそれがいい。
続きでもぜひもっと弥子をいじめてあげて下さい。
647名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 10:43:26 ID:UfbEkUD1
乙。しかし書き手の誘い受けは要らん
648名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 11:22:27 ID:LOnJnmUF
GJですた!どうかつづきを…
649名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 01:34:41 ID:6c6yesGD
GJJJJJJ!!!!!!
どこまで弥子が壊れるか気になる木
650名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 02:30:15 ID:MmfM5YnZ
弥子たんが可哀想だろ!!><




…壊しちゃっ下さいm(__)m
651名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 09:21:41 ID:uUBLp3JZ
>>644
続きがあれば投下して欲しいけどリクエストを募って書く事とは違う気がする。
652名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 22:36:33 ID:tgEGMlHY
つ、続き是非おながいします…
653名無しさん@ピンキー:2008/01/16(水) 23:02:29 ID:uUBLp3JZ
>>609の謎とエロをひたすら待っているのだが…………!
654名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 00:45:06 ID:k1mG+PQP
おらも
655名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 06:50:03 ID:SpURlCK1
最近お預けが多いなあ
ヒステリア並みによだれが止まりませんぜ
656名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 09:20:47 ID:uo3IxIlW
おまいらがそんなにガツガツしているから、誘い受けの預けモードに突入すんだよ
657名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 10:01:06 ID:cl14O0eT

べ、別に神待ちしてるとか
うPって欲しいとか思ってるわけじゃないんだからねっ!
658名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 18:05:40 ID:c9Or8wHx
>>657
ワロタw
捻くれた奴ばかりみたいだから今度からその手でいくかw
659名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 22:53:32 ID:4K0NiTXv
>>656じゃないけど
神もそんなに暇じゃないだろうから
あんまりせかすのは良くない

気長に待とうぜ
660読み手の誘い受けはこんな感じか?:2008/01/18(金) 01:18:23 ID:JlXIHM24
このスレに投下したいって神がいるなら…その内また読みに来るかもw
661名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 06:53:18 ID:l6h+vjSo
まぁジャンプの発売日もやっとあと少しだしそれまでまったり行くべ
そしたら職人待ちコメ以外の会話のネタも出てくるだろ
662名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 09:33:46 ID:1N1EL1W0
ごめんよ……行き詰まったので馬鹿なネタに走った……
こっそり投下しておく……


あるネタ氏の日記

Jan.13.2007
いつだったか忘れたがスレにエロパロ投下した。住人にGJもらった。
ネウロのやつ、やたら暴走してやがったがきっとわざとにちがいねェ。
俺をばかにしやがって。

Jan.14.2007
今日、密林からネウロのカレンダーが来た。
装丁も凝ってる素晴らしい奴だ。
生きのいいえさをもらったんで、喜んで眺めてたら、満足してその日は眠っちまった。
新作はまだだ。

Jan.15.2007
今日12時頃、仕事中にネタが浮かんだ。だがパソコンがないからちまちま携帯で打って
いたら、ネタが逃げちまった………。
夜も寝ないでネウロ読んでるから、頭が働かずこんな事になるんだ。

Jan.16.2007
昨日から書きかけの小説が行き詰まったままなんで、萌が中途半端で妙にかゆい。

いらいらするんで、腹いせに石垣を頭の中で脳みそボ――ン♪にしてやった。
いい気味だ。

Jan.16.2007
あまりにジャンプ発売日が遅いので、ついアニメ見たら魔人の可愛い子ぶりっこにやられ
た。

それから、小説が少し進んだ。
おかげで今夜はよく眠れそうだぜ。

Jan.17.2007
夜眠れないまま朝が来た、忙しくて小説を書く暇がない。
決して行き詰まったんじゃない。疲れてるんだそうなんだ。
ネタが降りてこないぐらいで逃げやがって。
このまま書けなくなったら大変だ。

Jan.18.2007
昨日、失われたネタを求めてネウロ全14巻を読んでいたんだが、小ネタばつかり、うか
ぶ て はなしだ。
朝、頭中 ねうろでいぱい。
眠ろうとして ふとんは いたら 小ネタを書けと 頭の中 声 する。
いったいおれ どうな て

Jan.18.2007
さき ぱそこ ん でんげ おとしたのに
また すいつち いれた ネタ かく

Jan.18.2007

きた、きた、アンドリュ― ねた きた
ひどいネタなんで かいた
ひどかっ です。


7
ねうろ
うま
臨床実験報告書(錯刃大学病院特別脳病科治療施設)
被験者:ネウロエロパロスレネタ氏 年齢:??
臨床開始日:2006/11/20 担当医:春川英輔
11/20
13:00 被験者にネウロアニメ、原作、エロパロスレを投与
11/21
08:30 血圧・脈拍とも異常値に変化
11/20
17:00 萌え電波確認、情報収集補助器(パソコン)を与える。
11/22
12:30 脳波興奮を示す数値から下がらず
23:15 意識混濁
11/25
17:30 萌え状態行き過ぎ、ネタに食いつきあり
5/23
08:30 萌え欲旺盛
13:20 脳波に周期的な異常発見
19:00 興奮態持続
5/24
08:30 萌え旺盛
17:00 萌え旺盛
5/25
08:30 萌え旺盛
17:00 萌え旺盛
萌え旺盛
萌え旺盛
萌え旺盛
萌え旺盛
萌え旺盛

備考
ネタ、ネタ、としかつぶやかない被験者の部屋で私は一枚のメモを見つけた。
これも被験者の脳内を知る手がかりとなるだろうと思った私は、そのメモを報告書に添付
することにした。
それにしても理解に苦しむ内容だ。私のように遙か高みにいる人間には到底理解しがたい。

以下、被験者のメモからの引用である。
665ネウロで【かゆい】ネタ氏の日記【うま】 3:2008/01/18(金) 09:39:09 ID:1N1EL1W0
「まだだよ…こいつには人生のあらゆる経験を話させた
 独特の訛りも瞬間記憶能力もこいつの特徴はもう全部覚えた」
「だけど…肝心なことを聞いてなかった」
「苦痛ばかり与えてたからね
 あれを聞けていないんだ」

「?」

「萌えさ」

「心から欲する萌えがわからなくては…
 この男の全てを感じることはできないだろう?」
「さあ教えてアンドリュー
 君が最高に幸せだと思ってる最高の萌えを教えてくれ」

「さあ さあ早く」

「言え!!」

「シ…」

「シリ… シリ… シリ…」

「趣味が合うな」

以上、引用終わり。
ひどい出来だ、あまりにもひどい。人間落ちるところまで落ちると、このような思考しか出来ないのだろうか?
おや?メモの裏にまだ何か書いてある?
上記のネタとはまた違ったネタのようだ、ついでにこれも引用しておく。
666ネウロで【かゆい】ネタ氏の日記【うま】 4:2008/01/18(金) 09:40:46 ID:1N1EL1W0
以下、二つ目のメモからの引用。

(なんだかんだあって……)
「体験したことないでしょ!?誘拐犯と一体になって襲ってくる人質なんて!!」
「攻撃出来るわけないよね!?」
「どっちが人質でどっちが犯人かわかんなければ攻撃しようが…」
「「え」」
「「あああん」」
モミ モミ
「なるほど、胸を揉まれた時のリアクションもそっくりだ」
「…うそだろ」
「何の手加減もなく揉んできやがった!!」
「バカを言うな、手加減なしなら貴様はとっくに昇天しているぞ」

(まあその間もエロエロあって……)

「揉んでみればわかるのだ、我が輩にしか分からないヤコ独特の胸の薄さがある」
「そこまでは真似できなかったようだな、本物より0.2ミリ余計な脂肪が付きすぎている」

(思いつかないので、間は飛ばす。まあエロエロゴシカァァンとでも書いておく)

「…さて、ヤコの洗脳の戻し方を聞いておこうか」
「一応薄い乳を揉み続けてはいるのだが」
「もしも戻せないというのなら…どうなるかはわかっていような」
「……たぶんその方法でいいんじゃない」
「そうか、ではもっと揉むのを強くしよう」
「あああああああんんんんん」

バカップルを置いてサイ退場

「さて、こっちの洗脳はいいかげんとけたかな?」
もーみ もーみ
「ネウロ…!!私、あっん」
「ふむ、まだ解けていないな」
もーみ もーみ
「ああんっ!!」

「反応が甘い、やっぱりまだ解けてないな」
もーみ もーみ
「どうあっても揉む気かぁ!!」

以上……。
これはひどい……、あまりにもひどい……。
肝心のエロい部分が書かれていないではないか!
ヒ験者の脳をもつと刺激してやれば、脳内まやくが分ピツされて、エロを 書ける よ になるかも しれ ん。
わた し は 電極 をもっ テ 被験しゃ の もトへ と いそ……ぐ。



エロ……うま。
667名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 09:44:41 ID:1N1EL1W0
本当に寝ていないんだ……すまん
そしてタイトル間違えた。・゚・(ノД`)・゚・。
ネウロで【かゆい】ネタ氏の日記【うま】が正しいんだ

誰か間のエロエロゴシカァァン埋めてくれ

書きかけ書いてくるお・・・・・
668名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 09:56:55 ID:a02i84rQ
うおおおお!!リアルタイムで投下に遭遇した!!
乙!そしてGJ!!!!
ゆっくり休んでな
669名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 10:00:59 ID:1N1EL1W0
カップルとか話の傾向も書いてないしおまけに報告書の日付がめちゃくちゃだし……orz

補足
アンドリュー×6 ネウヤコ
元ネタは【かゆい】飼育員の日記のガイドライン【うま】のテンプレですよ……あああ
670名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 10:05:17 ID:fcJsW+7M
シリシリに不覚にも吹いたww
シックスも尻好きかよwwwww GJ、ゆっくり寝てくれ
671名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 10:16:22 ID:g/0/P6lT
これはひどいwwすばらしいwwww
GJ!
672名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 17:53:59 ID:wbZykM1b
シリwwwwお茶フイタwwどうしてくれるwww
673名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 19:17:42 ID:JsM7CDJB
ちょwww
和んだwww

特に4のもみもみネタ好きだ
ネウロとヤコがアホ過ぎwwwwwww
674名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 23:14:49 ID:R+p6cChR
やべえw
シリがツボに嵌ったww
675名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 23:23:11 ID:1N1EL1W0
|_ ・)暖かい人の情けを 胸を打つ熱い涙を 
    暖かい言葉で涙出てきた GJありがとう

ところでまたミスを見つけた……今年って2008年だよね……ああ、ヤッチマッタ

二時間程うつらうつらしてたら白衣を着たおじさんに頭に何かぷっすり刺されたんだ
それに刺激を受けたんだかなんだか、行き詰まってたSSがにわかに動き出した
まだ後少しだけど、出来たら投下してもよい?
でもタイミングによっては連投になってしまうんだ、それは避けた方がいいんだよね>>1にも書いてあるし
まあ、まだ未完なので、しゃかりきで書いてくる。
676名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 23:55:26 ID:O707k35z
>>675
ぶっちゃけ、投下していい?とかそーゆー事は全部書いてから言えって。
投下自体も自由なこのスレで誘い受けとか21歳以下のガキみたいな真似は自重してくれ。
677名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 00:35:17 ID:6seHMh/H
まあまあ つエロ
みんな神々の投下を嬉しそうに待っている
投下してくれてハァハァってなる
それでいいじゃまいwww 

とりあえず>>663はgjでしたwww
吹いたコーヒーでモニタが大惨事な訳だがwwどうしてくれるwww
678名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 01:16:31 ID:9X7XMJz8
>>676
不快にさせてごめんよ
一応ローカルルールに避けろってあったから聞いてみたんだ

日をまたいだのでせっかくなので投下してみる
連投よくないって不快に思った人はごめん

笹塚×あかね テーマは純愛 エロなし

679天国より野蛮〜WILDER THAN HEAVEN〜 1:2008/01/19(土) 01:18:22 ID:9X7XMJz8
「じゃあねあかねちゃん、また明日〜」
(はい、お疲れ様でした)
今日は何事もなく平和で穏やかな一日でした、探偵さんも足取りも軽く定時で帰りました。
いつもならなんだかんだと探偵さんに構っているネウロさんなのに、すんなり解放するな
んて、珍しいこともあるものです。きっと明日はなにかとんでもない事が起こりそうな…
…。
ああ、なんだか心配になってきました。常識が一切通じないこの事務所で働いて、私も苦
労が染みついちゃったかなぁ……。
ネウロさんは探偵さんが挨拶をしても上の空で、なんだか手元の道具を熱心に弄っていま
した。あれって以前も見たことがあります。たしかイビルステーション(禁断の退屈…)
でしたっけ。
またなにやら、探偵さんを苛める道具にでもしようというのでしょうか。私、消化液なん
て見たくないですよ……。
しばらくカチャカチャと道具をいじっていたネウロさんでしたが、フフフと満足そうな笑
みを浮かべて、道具を机の上に置きました。
「これでまた一段と面白くなったぞ、ダンジョンも地下8900階から一気に1億8万6989
階まで増やした。難易度もかなりのものだ。もちろん消化液もバージョンアップさせたし
な、消化液みたかったろう?アカネ」
み、見たくない……。でもそんなこと怖くて言えやしないです。私も命は惜しいので……
って私本当は死んでるんですけどね。
思えば不思議です。とっくの昔に死んだ私がここでこうして生きている(髪だけだけど)
ちゃんと意識もあるし、思考もクリアだし、生前に蓄えた知識もちゃんと残ってる。もう
諦めていた私の人生が、こんな奇妙な形だけどほんの少し取り戻せて、私は幸せだなぁな
んて、日々考えているんです。そりゃちょっと普通じゃないけど……。
だからネウロさんにはとても感謝しています。彼の不思議な力のおかげで、私今ここでこ
うしてるんだし、彼だからこそ気味悪がらずにあっさり私のことを受け入れてくれたんで
すから。
探偵さんにも感謝しています。最初はちょっと怖がられちゃったけど、今ではすっかり受
け入れてくれて、大事な事務所の仲間だって言ってくれて、おまけに私のヘアケア用品も
たくさん買ってくれるんです。女の子同士の会話も凄く楽しいし。
ネウロさんとの恋の愚痴なんかも聞いちゃいます、でもそれって半分のろけでしょ、って
いうこともしばしばです。二人のラブラブっぷりにあてられて、私も身の置き所に困って
しまいます。あんまり事務所で大胆な行動はしないで欲しいなぁ、なんて。
なんてことを考えていたら、いつの間にか事務所の中が以前にも増しておどろおどろしい
空間になっていました。いつの間にスイッチを入れたんでしょうか、あ、嫌!こっち来な
いでぇぇぇ……。
680天国より野蛮〜WILDER THAN HEAVEN〜 2:2008/01/19(土) 01:19:08 ID:9X7XMJz8
壁紙の裏に潜って奇妙で不気味な魔界の住人さんをやり過ごしていたら、ネウロさんがな
んだか嬉しそうな声をあげました。
「おお?これは珍しいな、こいつがアイテムを落とすとは。まあ、レアかどうかは1/968
分の確率だが」
元気に動き回り、豪快に死んでいく魔界の住人さんを眺めながら、ネウロさんがなにやら
たまごぐらいの大きさの石をもてあそんでいました。アイテムとかレアとかRPGみたい
ですね。でも以前恋愛シミュレーションみたいなものだって言ってましたけど、私には全
然分かりません。きっとこの世界の人間は誰一人として分からないでしょう。
なんだか子供みたいなワクワクした顔でネウロさんが手に持っていた石を、軽く握りつぶ
しました。その中からビー玉みたいな丸い何かが出てきます。
「チッ、はずれか、つまらん」
あらら、お気の毒です。ネウロさんはつまらなさそうにそれを手の平の上で転がしていま
したが、何か思いついたようにそれを私に投げてきました。
「つまらんものだが、貴様にやろう。まあ一回くらいは楽しめるかもな」
受け取ったそれを見ると、本当にビー玉みたいでした。でも中でいろんな色に変化してて、
キラキラしてとても綺麗です。見ていて飽きません。本当にこんな綺麗なものをもらって
もいいんでしょうか?
なんだか探偵さんに申し訳ないような……。私が以前髪飾りをもらった時も、ちょっと焼
き餅焼いたりしてたのに、いいのかなぁ……。
私の心配が分かったのか、ネウロさんが言いました。
「いいから取っておけ。それをヤコにやっても我が輩がつまらんからな」
……?なんだかよくわかりません。時々ネウロさんはこんな謎めかしたことをいいます。
でもこんな綺麗な物もらったら、普通の女の子は嬉しくなっちゃいますよ?……って、あ
……。
「なんだ、なかなか推理力があるなアカネ。ヤコが喜ぶようなことを我が輩がすると思う
か?」
もう、意地悪だなぁネウロさんって。
でも本当は誰よりも何よりも、探偵さんのことが大事なくせに。たとえそれが、人間のそ
れとはかなり外れた魔人の常識であっても……だけど。
ネウロさんが、机の上のイビルステーションのスイッチを切ると、いつもの探偵事務所が
戻ってきました。よかった。
「さて、では我が輩も出かけるか」
あれ?いつもはパソコンで情報を集めたり、いろんな本を読んだり、吾代さんの持ってき
てくれた資料を読んだりして、長い夜を過ごすのに、どうしたんでしょう?謎の気配でも
したんでしょうか?
「どうせ今頃ヤコはどこかで大食いチャレンジ中だろう。やけに嬉しそうに帰ったからな。
ご馳走を目の前にして、喜びの絶頂でたたき落とす。考えただけで涎が垂れるではないか」
もう、やっぱりなにか魂胆があったんですね。本当にしょうがない人……。探偵さん、お
気の毒ですよ。
「帰りは明日の朝になるだろう、貴様もその間楽しめ」
そう言ってネウロさんは事務所を出て行きました。あー朝までって、そう言えば探偵さん
のお母様、今出張中でお留守でしたっけ……。しっかりチェック済みなんて、ネウロさん
もマメですね。
681天国より野蛮〜WILDER THAN HEAVEN〜 3:2008/01/19(土) 01:19:47 ID:9X7XMJz8
でも楽しむって何をでしょうか?どうせここでこうしていたって事務処理くらいしかする
ことないんですけどね。後は音楽を聴くとか、パソコンでバーチャル美術館巡りとか?
でも何か含みのある言い方でした。やだなぁ、今のところネウロさんは私には変な事はし
てこないけど、彼のことだからいつどうなることか分からないし……。
あ、怖い考えになってしまった。涙が出る身体なら、泣くくらい怖い想像をしてしまった。
もーやめやめ!溜まったメールの処理をしてればその内わすれるだろう!うん。
業務を終えて、パソコンの電源を切っても、まだまだ外は宵の口。でもなんだか今日は精
神が消耗してしまって変に疲れた。はぁ、とんとん。
私はふと思い出してネウロさんからもらった綺麗なガラス玉を取り出して、明かりにかざ
してみる。
次々変わる色と模様が玉の中に浮かび上がって、見ているだけで飽きない。でもどうした
んだろう?なんだかだんだん頭がぼうっとなってきた……。
私はそのまま意識を手放してしまった。どこか遠くから声が聞こえてくる気がする……。
なんて言ってるんだろう?
『願い事はなぁに?』
ひどくぼんやりとしたその声の質問に、私は首をかしげる。願い事?願い事……、私、今
の状況に満足してる、毎日とても忙しいし、刺激的だし、仕事もとてもやりがいがある。
でも……、そうだな……、時々ふっと思うことがある。
『それを言ってごらん』
私、私……。
「私……、自分の足で歩いてみたい……。もう叶わないの、分かってるんだけど……」
『いいよ、でもねそのかわり……』
どこの誰だか分からない、不思議な声がそう言うと、私の意識は真っ暗闇の底に沈んでい
った。
682名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 01:38:03 ID:+jr1Vsoj
支援
683名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 01:53:07 ID:WrL5Xyb2
規制かかったかな?
なんだか無理そうなんで
また明日の朝にでもチャレンジしてみる
ごめんなさい
684598:2008/01/19(土) 02:47:08 ID:+WO5TkHO
あれ、来てみたら面白そうな話が投下されてる(しかもいいとこで休止してる)…

今の内に自分が書いた>>597-598 の続き置いて行くが、間挟む事を許してくれ…

・アモールとプシケに准えたネウロとヤコのホラ話(略してアホ話)
685続アホ話1:2008/01/19(土) 02:48:43 ID:+WO5TkHO
 健やかなる時も病める時も、死が二人を分かつまで――。
とは誰も語りはしなかっただろうが、かくして同居生活は幕を開けた。

 昼は昼とて、
「絶対、嫌だー!」「ム?何か言ったか?ともかく、我が輩の靴を舐めろ」
「痛い痛い痛い!ちょっと、肩の関節外れるよー!」
(髪の毛:「お二人とも、美味しい紅茶が入りましたよ。関節技の講習が
済みましたらこちらへいらっしゃいませ」)ノシ
地上に出張事務所を開き、求むるは『謎』、働くはヤコ。ネウロはヤコを
探偵王女に仕立て、主食の『謎』を手に入れつつ、暇を見つけるや否や
ヤコを虐めたり挑発したりしつつ、乱暴な触れ合いを楽しんでいた。

 夜は夜とて、…昼とは少し様子が異なっていたようだ。
「あ…、嫌あっ…」「少しは気持ちが良いか?では、我が輩の第三の脚を…」
「うん、扱いてあげるね。ちょっと痛いかもしれないけどごめんね」
そう、夜更けともなれば夫婦が床を共にするのも当然の事、寝室のベッドで
絡み合うものがあるとするなら蝮ではなかろう。鳥頭の男と少女、も妙だが。
酉の頭に山羊の如き角、腕や胸部に僅かに羽を生やした異形の姿でネウロは
ヤコの体を何度となく舐めていた。ヤコは胸の先端や脇腹が弱く、幼くかつ
性に関して無知ではあっても、秘部を舐めてやると簡単に達する事も知った。
そして、自身のものに奉仕をさせる事も教え込ませるのは巧くいったのだが、
「鳥さんのオチンチン大きくて硬いね…膿を出すのやっぱり大変だよね」
「ヤコ、それは白い膿ではないと何度言ったら、っく」
「あーいっぱい汁出てきた。昨日しなかったから、溜っちゃったんだ。
もう少し待ってて、今気持ち良くしてあげるから…」
ヤコは鳥頭の男、つまりはネウロの腰に顔を埋め、逸物の棹の部分を
細い指で丁寧に扱きながらもその先に唇を滑らせ、ちゅ、ちゅ、と吸った。
「いっぱい搾るからね、膿。痛みが取れれば気持ち良くなるでしょ?」
「だから膿ではないと…そもそも貴様、何のためここに来たと思っている」
「えーっと、ネウロの願いを叶える手助けのため。それで私、鳥さんに
嫁いできたんだよね。でも、鳥さんの事は好きだよ」
「…。…くっ、」
精を手繰り寄せるような妖しい手つきに促され、堪らずに精を吐いた。
それでもネウロの女体への渇望は止まず、ヤコの細身へと圧し掛かる。
686続アホ話2:2008/01/19(土) 02:51:40 ID:+WO5TkHO
ヤコは彼の羽毛と体温とで温かな胸座に寄り添い陶然としていたが、
膿(実のところは精液)を搾り出しても尚律動と屹立を止めない逸物に
気が付き、身を縮ませた。
「ヤコよ、今宵こそは貴様と体を繋げさせてもらう…!」
 何度目になるのか、まだ男を受け容れた事の無い秘部の入り口に熱い逸物を
ごりごりと擦り付ける。ヤコが恐怖に悲鳴を挙げた。
「嫌、やあっ、やだあ、そんな大っきくて硬いの入れたら裂けちゃううっ!
ナカ、壊れちゃうよお!!」
 昼間とは違い概ね従順だったヤコが、この時ばかりは暴れて拒絶する。
ネウロは一瞬殺気立つが、直ぐに気を取り直してヤコを抱き寄せる。
「それもそうだな…もうしばらく解してからにするか。そうとなればヤコ、
マッサージをするぞ。もっと脚を大きく開け」
腕に生やした羽でヤコの喉や頬をくすぐってやると、顔から怯えが
消え、愛撫への期待で嬉しそうに微笑んだ。

 夫婦が床を共にする事の意味、昼の青年と夜の人外な男が同一である事、
さらには義母のカピバラにはこの関係を知られてはならない事、それらを
ヤコが全く知らない事はネウロの悩める所であった。翻ってヤコの身に
おいては、知らないからこそ昼は気楽に過ごせ、夜は蕩けられるのだった。

 かくして、しばらくは夜毎に鳥頭姿の夫ネウロに甘え、じゃれつき、
蕩け蕩かして過していたヤコだったが、その日々は突如終りを告げる。
ある日、事務所にヤコの姉達が遊びに来たのだ。姉達の名前はそれぞれ、
シノブ、ユウヤと謂われる。
シノブは「はあ?旦那が鳥頭?知るかよ」とさっさと帰ってしまった。
ユウヤ「あれ、確かお告げでは“蝮と結婚させてやる”って…。
それなのに何で鳥なんかとじゃれてんの。訳分かんないよそれ。
そいつの正体こそ大蛇なんじゃないの。今度ベッド入ったらさ、
そいつが寝たの見計らって煙草の脂でも落としてやれば?云々」
 ユウヤ姉さんからある事ない事言い含められたヤコは、今迄の無邪気さも
影を潜め、夜の床でも夫の腕の中で甘く鳴いてみせはするものの、寝付く
事ができなくなった。尤も、ユウヤ姉さんはヤコへの嫉妬から悪口雑言を
並べたに過ぎなかったのだが…。
 何物にも比する事無く好ましい、しかし同時に恐ろしい腕の中で夜を
遣り過ごし、朝方の薄明の下でヤコは俄かには信じ難いものを見た。
687続アホ話3:2008/01/19(土) 02:54:39 ID:+WO5TkHO
鳥頭の輪郭がふいに ゆらり と歪み、ヒトの顔形になるのを。
美しく整った、優しくかつ安らかなる青年の寝顔は見慣れたもの。
「ネウロ…?」羽も鉤爪も失せてはいたが、自分を緩く抱く腕は
つい先ほどまで触れていたものと摩り替わってなどいなかった。
「…ネウロ!」ヤコは小さく叫んだ。するとネウロの目がカッと開き、
物凄い形相となってナコの喉を絞めた。「…あ、ぐぁ…」いつもの
ネウロの虐めで馴れてはいても、ヤコは意識を保つので精一杯だった。
「いっそ、貴様には何も知らないままでいてもらおうかとも思っていたが…」
締め上げる力が弱くなり、形相は変わらぬまま手をそっと頬に移した。
「こうなっては仕方がない。…貴様の日付が変わるのを待とう」
ヤコがその時最後に見たネウロの表情…は彼が目を伏せていたために
見る事ができなかった。留める間も無く、一枚羽を残し彼は姿を消した。

 一人残されたヤコが極彩色の羽を抱えて泣いていると、彼女を心配した
髪の毛がやってきて告げた。
髪の毛(後に星座になったとか):「泣かないで王女さん、きっとまた
逢えますよ。もしかしたら義母のカピバラに会えば彼の所在も知れるかも。
でも辿り着くまでが大変なんだとか聞いたけど」
「教えてくれてありがとう、行ってくるね」
 かくしてヤコは、野を越え山越え谷越えて、艱難辛苦の果てに義母の
カピバラと対峙した。ちなみに彼女とカピバラとの距離は、荒野を一つ挟み
およそ1km。なぜかというと、カピバラがあまりに大き過ぎたのだ。
「初めまして、アヤ・カピバラと云います。王女さんの事は聞いているわ」
1kmも離れているのにオーラが眩しくて目が開けられない、あたかも
エイジャの赤石を付けた大観音のように。「あなたが大好きよ王女さん、
目に入れても痛くないわ」痛くなかろう、目はヤコの身長より大きい。
 しかし、「でも…これ以上好きにはさせないわ」元を辿ればカピバラが
ヤコを危惧して起こった事件、姑の厳しい仕打ちが始まった。
 カピバラが出した難題は3つ。人ごみから500万円を選り分ける事。
情報の泉の水を汲んで来る事。“D”の小箱を冥土の女王から貰う事…。

 一つ目の難題は、見かねた黒衣で蟻のように細腰のアイと云う女性に
大層高価なハンカチを貰い解決した。「…どうぞ」
688続アホ話4:2008/01/19(土) 02:56:53 ID:+WO5TkHO
 二つ目の難題は、贋作造りの望月と云う男の弱みを握って脅し、
「ワシ持っとるよ」と言わしめて解決した。
 三つ目の難題は、苦心惨憺の果てに、冥土へ入るパスワードを解読し
冥土に足を踏み入れて、聡明で美しい女性に会って受け取る事ができた。
「セツナ、です。私の名前をよく見つけられたわね」

 しかしてヤコは過ちを犯した。好奇心に駆られ、魔界に戻って直ぐ、
カピバラに渡す前に“D”の小箱を開けてしまったのだ。箱から出たのは
  ギュイイイン
異常音と異様な映像。電子ドラッグ Digital-Drug (※意訳)だった。
Ver.2 、込められていた命令は「永遠に眠れ」。ヤコは倒れ伏した。

 …彼方から、何かの飛翔する羽音が近付いてきた。舞うは極彩色の羽。
ヤコの放浪先を突き止めたネウロが飛んで来たのだ(文字通り)。
先ずはヤコの頭に電極を付けて軽い電流を流し、洗脳を解いてやった。
それでもスヤスヤと眠るヤコを見て、ネウロは心底嬉しそうに笑った。
「幾多の経験を経て、精神も肉体もそれなりに成長したようだな。
おや、胸はそのままのようだが。まあ精神的な日付は変わったようだ。
次は体のほうだな。さて、少しは熟れたかな?」
 ネウロはヤコの髪を撫で、額に柔らかく口付けた。
「おお、そういえば貴様とはキスすら初めてであったな。いつも
本性の姿でばかり寄り添っていたものな。今こそ存分に男を味わうが良い」
さっさとヤコの衣服を剥ぎ取ると、その細身に覆い被さった。
乳房を揉み解し、色付いた乳首を吸い、舐め尽して滑らかな腹を伝い、
太股を撫でて最奥の茂みを探り、埋もれた蕾と花びらを愛でて蜜を湧かせ、
眠れるヤコを快楽の渦に引き摺り込んだ。
「あ…ン、もう嫌あ、ダメえっ…」「そうか我慢できないか、そら…」
蜜を止めど無く垂らし、絶頂に達する寸前のヤコの秘部を、ネウロは
赤熱した鋼の如く熱く硬い自身のもので貫き通した。
「ああっ…、痛っ、痛――――っ!!」
 未体験の痛みとそれを上回りそうな快感とでヤコは目を覚ました。
「痛あ、あ、ああっ、さ、裂け…、あン、あン、
…何で、どうしてこんな事、するのぉ、っあ、ネウロ、ネウロぉ」
絶え間無く腰を動かして女体のナカの感触を楽しみながら、ネウロは
ヤコの無知な問いに答えた。
689続アホ話5:2008/01/19(土) 03:01:49 ID:+WO5TkHO
「その方面の知識は得ていないのか。まあ良い。簡単に言えば、
貴様との子供が欲しいからだ。勿論このような行為は多大な快楽を
獲られるため、気が向けば何度でも相手になってもらうつもりだが、
第一には貴様を孕ませるためだ。…貴様との子供であれば作っても
構わないと思った(くらいに惚れてしまった)から娶ったのだが?」
「赤ちゃん、欲しいの?、あああん、私も、欲しいようっ…」
ヤコはネウロの背に腕を回して縋り付き、自分から腰を振り始めた。
ネウロが俄然やる気を出し、ますます逸物を硬くしたのは言うまでも無い。

 辺りに二人分の体液がはぜ、ぐちゅぐちゅという水音を響かせて
夢中で交わっている二人を、遥か遠くからカピバラが見守っていた。
「このコンビの威力には敵わないわよね…」
 かくしてヤコはネウロと正式な夫婦になり、後に大魔界王の仲裁で
カピバラとも和解したと伝え聞く。


■(再び箱にされました。)

 これにてやっと終了…何てカオスな物語
690名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 07:37:21 ID:9X7XMJz8
凄くGJ!GJ!
姉さん二人のキャラがいいw
カピバラなアヤさんが想像つかないよ
上手いなぁ
691天国より野蛮〜WILDER THAN HEAVEN〜 4:2008/01/19(土) 07:39:17 ID:9X7XMJz8
(行けそうなので、続き投下します)

あれ?私いつの間に寝ちゃったんだろう?なんだか腑に落ちなくて、時計を見ると、ネウ
ロさんが帰ってからまだそれ程時間が経ってなかった。
んー寝ちゃう前に、何かあった気がするんだけどな……。なんだったっけ?それにしても
冷たいな………。
冷たい?あれ?……なんで?私、生き返ってからは熱いとか冷たいとか感じたことなかっ
たのに………。どうして冷たいって思ったんだろう?
疑問符だらけの思考、寝ぼけて夢を見てるのかな?もう感じることもない、遠い昔の感覚
のくせに、やけにしっかりと頬が冷たいと感じる………頬?
おかしい!変だ!……さっきから冷たいとか、頬とか私にはない物ばっかり認識してる。
これは夢だ、きっと夢……。そうとでも思わなきゃおかしすぎる。
事務所の中は、明かりを消した覚えもないのに、いつの間にか真っ暗だった。でも外から
ネオンが差し込んで、事務所の中は結構明るい。目が慣れるまで私はじっとしていた。
やがて薄明かりの中で物の輪郭がはっきりしてくる。
薄明かりに浮かび上がった姿見に、一人の女の子が映っているのが見える。黒い長い髪を
床の上に広げて、鏡の中から私を見返している。
でもおかしいな……、何で床で寝てるんだろう?そんなところで寝たら風邪をひきます
よ?
それにしてもいつの間にお客さんが来たんだろう?しかも裸で床に寝てるなんて。いくら
夢でも突拍子もなさ過ぎる。それにしてもどこかで見たことのある子だな………、なんて
ぼんやり考えてた。どこで見たんだろう?
黒くて長い髪、白いというよりも青白い顔、不安そうにこちらを見返してくる、茶色がか
った大きな目、薄いピンクの唇。鏡の中のその子はゆっくり立ち上がって、こっちに近づ
いてくる。
あれ?おかしいな?鏡の中から人が出てくるなんて、そんなことあるわけない。
彼女は本当に裸だった。身を隠す物を何も身につけていない。こんな寒い部屋で平気なん
だろうか?私はこんなに寒いのに。
鏡の向こうから、彼女が手をこっちに伸ばしてくる、私も彼女に向かって手を伸ばす。
二人の手が鏡越しに重なる、近くで見ると、彼女の顔は益々見覚えのあるものに思えてく
る。
じっと鏡越しに見つめ合う彼女と私、私が触れ合った手に視線を落とすと、彼女も同じよ
うに視線を落とす。
手、頬、髪、瞳、唇、完璧に揃った身体のパーツ、髪の毛だけの私と違って、彼女はどこ
からどう見ても人間の女の子だった、私の欲しかった足だってすんなりと伸びている。足
……歩く、歩く……?
(私……、自分の足で歩いてみたい……。もう叶わないの、分かってるんだけど……)
唐突に分かった、彼女の正体が。なぜ忘れてなんかいたんだろう……、いくら遠い昔のこ
とだからって………、自分の顔なのに……。
そう、鏡の中の少女は私。殺されて、この事務所の壁に埋められる以前の、生きていた頃
の私。
でもこれはきっと夢だな、痺れたような頭の隅で、変に冷静な私がつぶやく。じゃなきゃ、
こんな都合のいいこと起こるわけがないもの。
「くしゅんっ!」
くしゃみが出た。当然だろう、こんなに寒いのに裸でいるんだもの。
………、あれ?でも待って、夢の中のくしゃみにしてはやけにリアル?私は恐る恐る、頬
に手を伸ばした、とても古典的な方法だけど、そっと、口の端をつまんで引っ張ってみる。
痛い……。痛みを感じるって、それてっつまり、夢じゃないの?
なんて事だろう!髪の毛だけ生き返るだけでも非常識なのに、この上身体まで生き返るだ
なんて、そんなでたらめあってもいいんだろうか?
なぜこんな事になっているのか、思考能力が停止した私には分かるはずもなかった。
692天国より野蛮〜WILDER THAN HEAVEN〜 5:2008/01/19(土) 07:40:30 ID:9X7XMJz8
私はしばらくソファでぼうっとしていたらしい。寒さは堪えられないので、毛布を引っ張
り出して来て、身体に巻き付けてはいた。それでも冷えは足下から上ってきて、あまり暖
かくはならなかった。
だんだん、身体のある私が現実味を帯びてくる。とりあえず、何か着る物を探さなくちゃ。
もしこんな所へ、探偵さんや、ネウロさんが戻ってきたりしたらきっとびっくりするだろ
う。そうだ、もし吾代さんが何か用事があってやって来て、裸の格好を見られたら?
嫌だ!そんなの恥ずかしすぎる!
私は立ち上がって、台所の横の小部屋に行ってみた。元々は倉庫だった部屋だ。最近この
スペースを潰してシャワールームに改装したのだ。
ネウロさんと恋人同士になった探偵さんが、時々遅くまでここで過ごしたり、時には朝ま
でいたりすることが増えたので、ネウロさんがリフォームしてくれたんだった。
そこの更衣室にたしか、探偵さんがいくつか着替えを置いておいたはずだ。
無断で借りるのは気が引けるけど、この際仕方がない。心の中で、ごめんねと謝って。探
偵さんの服を借りて着てみた。
探偵さんはすらりとした足が自慢なのか、よくミニスカートなんか履いている。なので服
もそんなのしかない。まいったなぁ、私、昔はそんな服着たことなかったから、恥ずかし
いよ。おまけに………。
(胸……きつい…)
それでもどうにか不格好に見えない服を見つけて着替えた。やっと人心地がつく。
ちょっと気持ちも落ち着いてきた。じたばたしても、こうなった現実は変えられない。
私はこうなった原因がどこかにあるはずだと思考を巡らせる。その内一つの原因に思い当
たる。
(どう考えても、あのビー玉が怪しいよねぇ?)
おまけにあの時聞こえてきた声。
『願い事はなぁに?』
思うにこのビー玉は、声の主が言うように願いを叶えてくれる代物らしい。にわかには信
じがたいが、現実こうなっているのだから受け入れるしか仕方がない。
(でも、嬉しいけど、くれたのがネウロさんていうのが怖いなぁ)
きっと何か落とし穴があるに決まってる。私は手の平の中のビー玉を机の上に置いた。
私がそれを放してしばらく経った時だった。あれ?胸が……苦しい……。
急に息が苦しくなり、私は必死で手を伸ばす。その手にテーブルの上のビー玉が触れると、
急に息苦しさは止んだ。
やっぱりそうか、つまりはこのビー玉は肌身離さず持っていないと、この身体を維持でき
ないって事みたい。それにネウロさんも言っていた、一回くらいは楽しめるだろうと。
つまり、欲しかった身体を手に入れて、こうしていられるのも今回だけ。しかも、いつま
で持つかも分からないんだ。
そう思ったら、急にここでじっとしているのが勿体なくなった。私は身支度を整えて、勇
気を出して、外へと出て行った。
693天国より野蛮〜WILDER THAN HEAVEN〜 6:2008/01/19(土) 07:41:23 ID:9X7XMJz8
外はすっかり夜になっていた。そろそろ仕事帰りのサラリーマンや、遊びに繰り出してき
た人たちも酔っぱらって来る時間帯。ちょっと怖いけど、繁華街を外れても人気がなくて
危ないので、私はビル街の方へと行ってみた。
私、今、歩いてる。自分の足で歩いてるんだ!
嬉しくて浮かれていた私は、前から来る人影に気づくのが遅れた。
ショウウインドーの綺麗な靴に気を取られて、気づいた時には思いっきり、男の人とぶつ
かっていた。
「!」
「うおっ!なんじゃいネェチャン!気ぃつけて歩かんかいゴラァ!!」
うわ!まずい!昔の吾代さんよりもっと柄の悪そうな、どう見ても危ない職業の人にぶつ
かってしまった。私は焦って、謝ろうと口を開いた。
でも、何度声を出そうとしても、口はパクパク開くだけで、声は出なかった。
脳裏にあの時は聞こえなかった声が、はっきりと聞こえてくる。
『いいよ、でもねそのかわりお前の綺麗な声を貰うよ』
ショックで固まってしまった私の腕を、ものすごく怖い顔をした男の人が掴んでくる。
「なんじゃい、わりゃぁ!謝るってこともできんのか!なんとか言えや、オラァ!!」
道行く人も、関わり合いになりたくないのか遠巻きにして足早に立ち去る。どうしよう、
怖い……。こんなことなら事務所で大人しくしてれば良かった。
じわりと涙がにじんできた。でもとにかく謝らないとと思って、私はぺこぺこと頭を下げ
た。ごめんなさい、ごめんなさい。
男の人はそれで少し大人しくなったけど、でも掴んだ腕は放してくれなかった。声のトー
ンを少し落として、急にニヤニヤといやらしい笑いを浮かべる。
「じゃあ、詫びの代わりにちっとつき合えや、な?喋れなくても、ネェチャンくらい可愛
かったら、酌してもらうビールもうめぇだろうよ、ほら!来な!」
そういうと、私の腕をぐいぐいと引っ張って、先へ行こうとする。嫌だ!冗談じゃない!
私は近くの街灯に捕まって、必死で抵抗する。苛立った男が拳を振り上げ、私めがけて振
り下ろそうとする、殴られる!私はとっさに目をつむった 。
でもいつまでたっても、何も起こらなかった。それどころか、男が私の足下で呻いている。
振り下ろそうとした腕を後ろにねじり上げられて、痛そうにわめいている。その腕を取っ
ているのが・・・・・・。
(笹塚さん!)
男が大人しくなると、笹塚さんは私の方を見た。
「大丈夫?」
私は震えながら頷いた。助かったんだ、ほっとした途端、涙がこぼれてくる。
「ほら、あんまり人に迷惑かけるなよ。こんどまた同じことしてたらこれぐらいじゃ済ま
なくなるからな」
そう言って、笹塚さんは男から手を放した。男は情けない悲鳴を上げて、その場から走っ
て逃げ出した。
「こんな夜遅くに出歩くから、怖い目に遭うんだよ。送っていくからもう帰りなさい、家
どこ?」
私が答えられないでいると、警戒してると勘違いしたのか笹塚さんが、警察手帳をとりだ
した。
694天国より野蛮〜WILDER THAN HEAVEN〜 6:2008/01/19(土) 07:42:04 ID:9X7XMJz8
「あー、別に俺怪しいもんじゃないし、これでも警視庁捜査一課の刑事だから安心して」
ゆっくりと、安心させるように笹塚さんはそう言った。もちろん私は事務所に時折来るこ
の人のことをよく知ってる。
警視庁捜査一課の笹塚衛士刑事、事務所にとっては、非公式の協力者といったところだろ
うか。探偵さんも、なんだかんだと慕っている。いつもローテンションだけど、とても有
能なのだと聞いた。
黙って、彼を眺めている私を、いぶかしそうに見ていた笹塚さんだったけど、やがてぽつ
りと呟いた。
「もしかして、家、帰りたくないの?家出か何か?」
私はびっくりして、とっさに頭を横に振った。何度も何度も。それでも声を出さない私を
見て、笹塚さんがなにやら深く考え込んでいる。そんな、笹塚さんが困るような事じゃな
いんです!違うんです!
ああ、言いたいことも伝えられないってもどかしい。事務所なら、いつものようにホワイ
トボードに言葉を書いて、思っていること伝えられるのに。ペンも手帳も持っていないな
んて。
そうだ、電話、携帯電話のメール作成画面なら、筆談代わりになるかも知れない。でも私
携帯もっていない。私はふと思いついて、ジェスチャーで自分の喉を指さし、人差し指で
バッテンを作る。それでなんとか私が喋れないって事を笹塚さんは分かってくれたみたい
だ。
「参ったな……」
私は次に、耳に手を当てて、電話をかけているジェスチャーをした。これも笹塚さんはす
ぐに分かってくれた。よかった、石垣さんだったらこんなにすんなりはいかなかっただろ
う。
「何?電話使いたいの?ご家族にメールでもして迎えに来て貰うとか?」
そう言いながらも、内ポケットから自分の携帯を取り出して、渡してくれた。私はメール
の作成画面を呼び出し、手早く文章を打ち込むと、それを笹塚さんに見せた。
『助けていただいて、ありがとうございました』
「あ、いや、ああいうことも仕事の内だし気にしなくていいよ。でもありがとう。なるほ
ど、メモ代わりか、その方が話が早いな。それ、ちょっとの間持ってていいよ」
本当に笹塚さんは飲み込みが早くて助かる。私は携帯に文章をつづっていく。とりあえず、
誤解をとかないと。
『友達と待ち合わせしてます。家出じゃありません』
「ああ、そうって素直に頷けないものがあるな……。一人にしてまた危ない目に遭わすの
もなぁ……」
とてもとても親切なんだけど、困る。私の素性を話すわけにもいかないし、笹塚さんが安
全だと思うまで解放してくれなさそうだし、ああ、どうしたらいいんだろう……。
695天国より野蛮〜WILDER THAN HEAVEN〜 7:2008/01/19(土) 07:43:08 ID:9X7XMJz8
「じゃあこうしようか、俺明日は非番だし、友達が来るまで一緒にいて上げるよ。君みた
いな子を一人にしておいたら、またさっきみたいな不埒な輩が寄ってくるだろうし。危な
っかしくてなぁ……」
何を言ってるのかよく分からなかったけど、どうやら解放はしてもらえそうもないみたい。
はぁ……、困ったなぁ……。でもこの状況もなんだか楽しいような。
「じゃあとりあえずその待ち合わせ場所って所に移動しようか?場所、どこ?」
私のついた嘘を本気で信じてくれて、そう言ってくれるんだろうけど、もちろんそんな事
実はない。あの場の言い逃れのための嘘だし……。とりあえず無難な駅の方を指さしてお
く。
「あー駅で待ち合わせか、じゃあいこうか」
笹塚さんはそう言って先に立って歩き出した。私も慌てて着いていく。なんだか変なこと
になっちゃったなぁ。なんて思っていたら、急に私のお腹が鳴った、小さい音だけど、結
構はっきりと響いた……。驚いた顔をして、笹塚さんが振り返る。あああ……もう、恥ず
かしい……。
「なんだ、腹減ってたのか。遠慮しなくて良かったのに」
笹塚さんは少し笑ってそう言った。凄く優しい笑顔で、私はホッとした。良かった、呆れ
られてなくて。
「どこかで先に飯にする?時間大丈夫かな?」
私は頷いた、近くにあったファミレスに入って、とりあえず食事を注文すると、ちょっと
落ち着いてきた。
そう言えば、私男の人と二人でこうして食事なんて初めてだなって思ったら、あれ?なん
だか急にドキドキしてきた。あーもうっ、自意識過剰だよ……。私ってバカ……。
「食事それで足りる?もっと頼んでもいいよ、奢るし。甘いものとかは?」
笹塚さんが気を使って、あれこれ世話してくれる。でもお腹が空いてても色々と目まぐる
しすぎて胸がいっぱいで、あまり食事が進まない。でも食後のデザートの苺パフェを見て、
私はちょっと笑顔になった。そう言えば、生きてる時は甘いもの大好きで、よくケーキ屋
さんに通ったものだ。
甘いものって不思議とお腹いっぱいでもするする入っちゃう。そんな私を笹塚さんは微笑
んで見つめている。なんだかだんだん、居心地が悪くなって、スプーンを持つ手が止まる。
それで、笹塚さんがはっと我に返った。
「あー悪い、君があんありにも美味しそうに食べてるから、ちょっと知り合いの女の子の
こと思い出して」
知り合いの女の子……、それって。
「その子も食べることが大好きでね、そりゃもう美味しそうに食べるんだよ。それが凄く
幸せそうで、可愛くてね。見てるこっちも幸せな気分になる。君を見ててそれを思い出し
たんだ」
やっぱり探偵さんのことでした……。だって私知ってました。誰も見ていない時の笹塚さ
んが、とても優しい眼で探偵さんを見ているのを。やっぱり、探偵さんのこと大事に思っ
てるんですね………。
あれ?なんだか胸の奥がツキンと痛い……。どうして?
私はその痛みを誤魔化すために、残りのパフェを食べるのに専念しました。

食事も終わって、再び駅に向かうために、またさっきみたいに笹塚さんの後をくっついて
歩いていたんですが。なんだか、ちょっと前までの、困ったような、でもなんだかとても
うきうきした気分は、ぺしゃんこに潰れてしまいました。何でだろう?
沈んだ様子の私に、笹塚さんが一生懸命話しかけてくれますが、私はなんだか返事をする
のも億劫になって、時折相づちを打ちながら聞いていました。
話の内容は事件のこととか、仕事の失敗談を面白おかしく、普段の笹塚さんからは想像で
きないような、コミカルな感じで話してくれます。それを聞いてる内に私の顔にも笑顔が
戻ってきます。
「そういえば、君の髪凄く綺麗だね。でもよかったな、あの犯人が捕まってるから、狙わ
れなくて済んだね」
笹塚さんが言っているのはあの事件の事です。噛み切り美容師事件……。あの時の恐怖を
思い出して、顔から血の気がひくのが分かります。
「いや……、ごめん。怖がらせちゃったかな……。俺女の子との会話慣れてないから、何
話していいか分からなくて、変な話ししたな、ごめんよ」
私はぷるぷると頭を横に振った、別に笹塚さんが悪い訳じゃない。それにあの事件はもう
終わったことだ。いつまでもこんなんじゃだめだ。もっと強くならないと。
696天国より野蛮〜WILDER THAN HEAVEN〜 8:2008/01/19(土) 07:43:48 ID:9X7XMJz8
何となく気まずいまま、駅への道を歩いていると後ろの方で何か大声で叫ぶ声が聞こえる。
「おい!いたぞ!あいつだ!」
「まだこの辺うろちょろしてやがったのか!いい度胸じゃねぇか!俺の舎弟に恥かかせや
がって!おい兄ちゃん!ちょいと面ぁかしなよ」
さっき私に絡んできた男が仲間を連れて戻ってきたのだ。5人の男達が私たちを取り囲む。
笹塚さんがとっさに壁を背にして、私をその後ろに庇ってくれた。
「なんだい?おたくら」
笹塚さんが、男達を牽制しながら、私にこっそり囁く。
「いいかい?俺が囲みを突破するから、君はその隙に逃げろ、後ろを振り返るんじゃない
ぞ」
コソコソと話す私たちに業を煮やしたのか、リーダー格の男が笹塚さんに突進してきまし
た。でも笹塚さんはあっさりそれをかわして、逆に男の鳩尾に拳を繰り出してあっさりダ
ウンさせてしまいました。すごい、強いんだ……。
バカみたいに固まっていると、笹塚さんが私の手を引っ張って走り出す。待ちの中を男達
に追われて、私たちはだんだん人気のない公園へ逃げ込んだ。
笹塚さんが私を茂みの中へ押し込む。二人で狭い場所でじっと息を潜めて男達が行き過ぎ
るのを待つ。
笹塚さんに抱きしめられるような格好になってしまい、こんな状況だっていうのに私はな
んだかドキドキしてたまらなかった。タバコの臭いと、ローションの臭いが私を包み込む。
「悪い、こんな目にあわせちまって」
そんな、笹塚さんのせいじゃないです。謝らないで下さい。
私は何も言えなくて、黙って笹塚さんの胸に頭を預けました。
その時、笹塚さんのポケットの携帯がいきなり鳴り始めました。笹塚さんが慌ててすぐに
電源を切ったけど、静かな公園にその音は驚くぐらい良く響きました。
「いたぞ!!」
驚くぐらい近くで叫び声が聞こえて、私はいきなり腕を捕まれて、茂みから引きずり出さ
れてしまいました。
「おい、その子を放せ」
「そうはいかんなぁ、えらい恥かかされてこっちはメンツ丸つぶれだ、落とし前、つけさ
せてもらうよ」
笹塚さんを手に手に武器を持った男達が取り囲んで一斉に襲いかかった。そんな!一人に
よってたかってなんて卑怯すぎる!
でもあっけなく勝負は終わった。…… 一瞬のうちに何が起こったのか、全然分からなか
った。でも男達はうめき声を上げて地面に倒れていて、その真ん中で笹塚さんは何事もな
かったように立っている。
強いと思ってはいたけど、ここまで強かったなんて……。
私を押さえていた残りの男が、震えて尻餅をついた。もうすっかり怖じ気づいて戦う意欲
をなくしている。私はその男から離れて、笹塚さんに走り寄った。
697天国より野蛮〜WILDER THAN HEAVEN〜 9:2008/01/19(土) 07:44:56 ID:9X7XMJz8
「大丈夫か?怪我は?」
大丈夫です。笹塚さんが守ってくれたから、どこも……、なんとも……、ないで…す。あ
れ?息が苦しくなって来た、そういえばこんな事さっきもあったっけ、あのビー玉が身体
から離れていた間、私の呼吸が苦しくなって……。
私は小さな袋に入れて、ペンダントのように首から下げていたあのビー玉を探した。
ない……どこにも……さっき揉みあってる内に落としてしまったんだ。大変、探さなきゃ
……。
「おい!どうした!」
身体が崩れ落ちそうになる私を支えて、笹塚さんが叫んでいる。私は必死で辺りを見回し
た、その目に、あの眩しい光が飛び込んでくる。
側に広がる池の中に、あの光が見える。あんな所まで転がって行ったんだ。でも良かった、
すぐに見つかって、早く拾わなくちゃ……。
フラフラしながら、池の方へと行く私を、笹塚さんが引き留める。離して、あれを取って
こなくちゃ私、また元の髪だけになってしまう……。
そんなの嫌だった。せめて、元に戻るなら誰もいないところで、笹塚さんのいないところ
で戻りたい……。笹塚さんにはこのままの、普通の人間の女の子の姿を覚えていて欲しい
から。
「だから、待てって、そんな具合が悪そうなのに、池の中に入る気か?無茶だ」
だって、あれがないと……。あれがないと、もう笹塚さんと一緒にいられない……。
私は必死で、あの光に手を伸ばす、でも光は池の端からは結構離れたところだ。池に入ら
ないと取れない。
「あれを拾えばいいの?」
涙でグチャグチャの顔で、私は笹塚さんの顔を呆然と見上げて、頷いた。
「じゃあ、ここで待ってて」
そう言って、私を近くのベンチに座らせると、笹塚さんはそのままザブザブと池の中に入
って行く。そんな!こんなに寒いのに!
幸い、池の水深はそれ程深くなくて、笹塚さんは膝の辺りまで濡れたぐらいですんだ。そ
れでも身を切るような寒さには違いない。なんで、こんな見も知らぬ行きずりの女の子の
ために、そこまで優しく出来るの?そんなに優しくされたら、私、勘違いしてしまいそう
になる。笹塚さんが好きなのは探偵さんなのに……。
池から上がった笹塚さんが、私の手の平に拾ってきたビー玉を乗せてくれた。それに触れ
た途端、あんなに苦しかった呼吸が、ふっと楽になる。
「よっぽど大事なものなんだな、なくならなくて良かった」
優しい笑顔で笹塚さんがそう言った。その笑顔を見て私はもう我慢できなくなった。
698天国より野蛮〜WILDER THAN HEAVEN〜 10:2008/01/19(土) 07:45:30 ID:9X7XMJz8
私は笹塚さんに抱きついて、わんわん泣いた。なんで、笹塚さんが探偵さんの事を話して
いると、胸が痛むのか。優しい目をして探偵さんを見つめる笹塚さんを見て、なんだかい
たたまれない気持ちになったり、今だって、探偵さんの顔がちらついて、必死で自分の心
を押さえつけて………。
私、笹塚さんが好きだ……。たぶんもうずっと前から……。
思いがけない幸運で、今こうして、ただの女の子として笹塚さんの前にいられるのに、笹
塚さんは探偵さんが好きで、私のことはただの通りすがりの女の子ってだけで、こんな感
情、彼には迷惑だろう。それでも、こうしていられるのは今夜限りのことだ。
それなら、せめてこのぐらいは許して貰おう。今だけ、今だけだから。
笹塚さんは、私が怖かったから、安心して泣いているんだと勘違いしてるみたいだった。
黙って、静かに頭を撫でてくれる。
その優しさが嬉しくて、でも同時に切なくて、私は涙が止まらなかった。
やがて、遠くからパトカーのサイレンの音が近づいてくる。この公園に向かっているよう
だ。
「あぁ、誰かが通報したんだな。あれだけ派手に町中で暴れたからなぁ。まあいいか、つ
いでにこいつらを引き渡せるし」
私の夢の時間はパトカーのサイレンの音でお終い。なんだかしまらないな。映画のラブス
トーリーみたいにはいかないみたい。
「変なことに巻き込んで悪かったな。もっと早くに手帳でも見せてれば、怖い思いをさせ
ずに済んだのに、ごめん」
本当に、笹塚さんは優しい。誰にも分け隔てなく。もう、そんなんだから、私も勘違いし
ちゃうのに。罪作りな人だ。
私もいつまでもこの場にはいられなかった。警察が来たらどうしても身元を話さなくては
ならなくなるし、それは絶対に無理なことだから。
公園にパトカーが数台入ってきて、警官が降りてくる。笹塚さんがそれに近寄っていって
手帳を見せ、話している間に、私はそっとその場から逃げ出した。

なんとか事務所まで無事に帰り着いて、私の冒険は終わった。
ものすごく疲れた。
探偵さんに借りた服を元に戻し、私は手の中のビー玉を机の上に置いた。やがて、あの息
苦しさが再び襲ってくる。それでも私は今度はビー玉を手に取ることはなくそのまま意識
を手放した。
次に意識が戻ったのは、部屋の中に眩しい光が差し込む朝だった。
私はいつも通りに壁の定位置にいた。昨日と何も変わらず。
朝日にてらされた机の上に、あのビー玉が転がっている。でもそれはもう光を失っていた。
鈍く濁ったような色に変わったそれを、私は引き出しの中の小箱にそっとしまった。
たとえもう役に立たなくても、それは私にとって何にも代え難い宝物。だって、あの人が
私のために、冷たい池から拾い上げてくれたのだから。
さあ、今日もまた魔界探偵事務所の一日が始まる。私はパソコンの電源を入れると、早速
仕事に取りかかった。
699名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 07:52:33 ID:9X7XMJz8
以上終わり

>>684さんの楽しい話しにかぶさってしまってごめんなさい

モチーフに人魚姫使ってみましたってまんまやん・・・・・
あとローマの休日も入ってるな
彼女が楽しめるのはたった一日だけ、だからこそその時間は彼女にとっての宝物
エロは挟めなかったよ、あかねちゃんが純情すぎて
私の中では彼女は清純派!清純派ですから!
タイトルは私的あかねちゃんのテーマソングです

エロはネウヤコに頑張って貰うとしよう

でもこの二人でエロも見てみたいなぁ
神様お願いします
700名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 11:27:26 ID:l1k3bkyy
GJ!アカネの気持ちが切ないくらい伝わってきました。笹塚さんの優しさに感動。
701名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 13:57:19 ID:MZbMaVWQ
GJです。
雰囲気がとてもいいので、エロはなくても充分に楽しめました。
人魚姫にローマの休日ってあかねちゃんには似合いすぎ。
702名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 14:24:28 ID:az3YolcV
GJ!!
あかねちゃんのSSは初めて見ました
703名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 16:48:09 ID:d4+3lrgx
GJ!
あかねちゃん…(´;ω;`)
なんか切ないよこれ
704名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 17:55:05 ID:citEjh2f
>>684
やべえ・・性の手ほどきに萌えまくったぜ。鳥魔人大好きな弥子可愛いよ弥子。GJ!!
705名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 23:05:10 ID:obsrwIfq
>>684GJGJ!
したくてもヤコ可愛さに我慢する魔人がよい。
どうやって膿の出し方指導したのか気になる。
706名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 01:12:45 ID:k1VHofpP
何もそっち関係の知識がないと、結構教えやすい気がする。
なんで、こんな感じだと思う。

初夜。
寝台の脇に灯された蝋燭の灯が妖しげに揺らめいている。
「鳥さん、なんか眠くなっちゃったー」
ヤコは無邪気にも、ネウロに抱き締められたままとろとろとまどろみ始めている。愛ら
しいと言えばそれまでだが、夫婦にはまだするべきものがあるのだ。
愛しそうに柔らかい髪を撫でていた手がヤコの顎にかかる。鳥頭の顔がぐいと近付い
て懇々と音楽のように言葉を紡いだ。
「ヤコ、我が輩と貴様は今宵から夫婦になった。分かるな?」
「うん、分かる」
「ならば、貴様には眠る前に大切な役割があるのだ。それを教えておこうか」
「え、なーに?」
夫婦の寝室の薄闇の中、ぼんやりとヤコは寝台から身を起こした。その先に今まで見
たこともないモノがそそり勃っている。
「何これー」
「これは男の一番大事なモノだ。いずれ必ず妻たる貴様にとってもそうなるだろう。よっ
て、貴様はこれを心を込めて慰撫をしろ」
見たことのないモノは、恐る恐る手を伸ばすと生き物のようにぐねぐね動いてヤコを面
白がらせた。
「わー、何これ変なのー」
「それはいいから、しゃぶってみろ」
「結婚したら、みんなそうするの?」
「そうだ。夫婦とはそういうものだからな」
言葉には若干の嘘があるが、何も知らないヤコは察することもなくキス一つ経験のな
い清らかな唇で、先走りの液を零しているモノを含み込もうとしていた。
707名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 01:14:00 ID:k1VHofpP
「よし、いい子だ…」
「うン…」
優しく髪を撫でられて機嫌を良くしたのか、ヤコはすっぽりと小さな口でそれを咥えて
いった。処女の口で摩擦される刺激の何と心地良いことか。ネウロはそれだけで達し
そうになるのを堪えながら、言葉で上手く誘導をしていく。
「根元を舐めたら、ゆっくりと舌で舐め上げてみろ。それから先端を舌先で…」
「ん、んぐむぅ…」
律儀に返事をしているのか、篭った声でヤコは初めて経験するモノと格闘しながら聞
き取れない言葉を発している。
「上手いぞヤコ。その調子で指でも扱いてみるがいい」
「ン…」
必死で言われた通りのことをしているヤコの、さらさらした髪を撫でながらのネウロの
指導は続いていく。全てはこの幼い娘を妻として成熟させ、互いに楽しむためと思え
ば楽しくもある時間だった。
だが、誤算はやはりあったらしい。
経験のなさ故に、手間隙をかけて愛撫したモノが最後に大量に吐き出した液を、ヤコ
はどこか身体の具合を悪くして膿んでいるせいだと勘違いしたままだということ。これ
ばかりは幾ら言って聞かせても聞き入れてはくれなかった。

とかだったりな。
708名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 07:58:04 ID:UM1bY+uD
神GJです!あかねちゃんの「楚々とした美少女」イメージに違わない作品でした!
709名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 09:08:41 ID:ibqudsbo
>>706
オッフォォォオーーーー!!!
補完乙です!ハァハァ
710名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 09:12:41 ID:ZO56nkNA
>>706
なななんというGJ…!!!!
無垢なヤコも誤解される魔人も可愛いすぐるww
711598:2008/01/20(日) 09:31:12 ID:diq5YT5L
>>706
 元のSS書きだが、
あ、合う、合い過ぎる…元のよりも雰囲気があり裏山
だがヤコが更に無垢になっていて超GJ!
712706:2008/01/20(日) 10:14:07 ID:k1VHofpP
>>598
今起きた。
無垢なヤコに萌えてたんで、こんなの勝手に書いてしまってすまん。
だが喜んでもらえたようで何よりだ。
713名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 18:58:25 ID:XW4Z2+ZK
弥子に最後まで拷問できずネウロが横たわってるソファのでかさを確認して
これなら存分にギシアン出来るなと思ってしまった俺は間違いなくこのスレの住人
714名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 19:21:07 ID:L29+4Fj+
>>713
よう俺
715名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 21:34:20 ID:S4w6ZY8Q
>>713
あれ?書き込んだ覚えないのに(ry
716名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 21:50:10 ID:Ham8XDSC
池谷にもっと小さいソファでいいですよと必死で頼んでる弥子が頭に浮かんだ
717名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 22:59:45 ID:oJh7ZlP6
逆に、そこをアピールしてネウロに勧める池谷が浮かんだ。

『ほら、あの子華奢だからさぁ…こんだけスペースありゃ、体位も変え放題だぜ?』
『――ほお…悪くないな』
『…そんで…ほらここに、実は…隠し収納口!…ここに拘束具しまってさぁ…』
『――貴様は中々いい趣味をしているな…ダメ中年と言った事は撤回してやろう』
『…普通に買ったら、結構するんだからなぁ…これ無料で譲るんだから、その…』
『何だ?』
『…どうやったら惚れた女に座れるのか教えてくれ…』
『――ふう。…一人の女に座ることも出来んとは…やはり貴様はダメ中年だな』
『…ふぐぅ』


またしょうもない妄想しちまった…全裸で団鬼六に縛られてくる。
718名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:24:40 ID:o7KsoXjD
GJ!!
おかげで池由香が唐突に読みたくなってぜどうしてくれる
719名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:27:23 ID:ojokPTTh
いいねいいね外道同士の会話
弥子と由香は不憫だがw
720名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:28:05 ID:GzlzAcyF
GJ!GJ!
拘束道具談義に花を咲かせるダメ男二人(・∀・)イイ!

ソファだろうが、机の上だろうが、床だろうが、屋外だろうが
それがどこでも魔人のステージだ!
でもソファでイチャイチャはものすっごく大好物だ
見てみたい、激しく見たい
721名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:30:33 ID:m/6fvxvp
ネウロに助言求めるとかww
由香超逃げてーーー!!
しかし隠し収納口・・・ソファで拘束プレイとかハァハァ

いいネタGJ!!
722名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:36:22 ID:GU5weCuV
717で唐突に萌えたので、池由香が降りてきたぞ。
極小微エロだがごめんよ。
723じゃじゃ馬で椅子(予定)で 1:2008/01/21(月) 00:39:15 ID:GU5weCuV
とある日の昼下がり。
池谷の二号店に程近いカフェに由香は呼び出されていた。
「何だよもう…あたしだって忙しいのに」
ぶつぶつ呟きながらも、腹立ち紛れにストローで吸い上げるオレンジジュースは
もうグラスの底だ。
「お、来てたな由香ちゃん」
女を待たせる男のテンプレそのままに、約束の時間を10分過ぎてからのんびり
とやって来た池谷は頭をがりがり掻きながら、どっかりと由香の向かいに腰を下
ろす。
「いきなり『急用がある』ってメールが来たら気になるだろ。で、何だよ」
ジュースもなくなって、由香はぶすっとした顔を作って横を向いた。
実際、そう時間に余裕があるわけでもないのだ。美術関係はなかなか厄介で、
学校でマニュアル的に教えてくれるものだけではとても足りない。自分から各地
の美術館や博物館、図書館等に出かけて積極的に知識を増やすことも大切なこ
となのだから。
何しろ由香は最近勉強を始めたばかりなのだ。美術界で生きようとする仲間に
追いつくには、どれだけ時間があっても足りやしない。
それなのに、いつもこの男は意欲をそぐ真似をする。今日もそうだ。
という訳で本日の由香は非常に不機嫌だった。
「んー…特に用はなかったんだけどさー。顔見たくなった」
「はぁ?」
「そういう気分ってあるだろ?何ていうの、突き上げる衝動ってか止まらないキモ
チみたいなもの」
バカバカしい。
そんなことで呼び出されたと、逆上した由香は思わず席を立った。
724じゃじゃ馬で椅子(予定)で 2:2008/01/21(月) 00:40:51 ID:GU5weCuV
「いい加減にしろよ!」
「あれ怒ったー?」
池谷はあくまで鷹揚に、テーブルの上で頬杖をついた。少しは慌てるかと思った
のに、その余裕が憎らしい。
「当たり前だろ、あたしは忙しいんだ。あんたのわがままに付き合ってらんねー
よ!」
だが、周囲には池谷より遥かに若い由香がわがままを言っているように映ってい
るのだろうなと、頭の片隅の冷静な部分が分析していた。ああ厄介な男に関わっ
た。これではどう足掻いても不利になるばかりだ。
まさに四面楚歌。そんな境地に陥った瞬間、意外にもラスボス池谷が助け舟を出
してくる。
「うんそうだね。だからもちっと話してようよ」
これは生きている時間の差か、所謂年の功か。池谷はいつものようににこにこし
ながら、注文を取りに来た店員に何品か頼んでいるようだ。
仕方なく座り直す由香は不機嫌直滑降だ。
「暇人」
だが、池谷は上機嫌のままだ、
「今日はいい天気だね。気分転換に出て来て良かったよ」
「それはどうも」
「さっき、ここの新作っていうケーキ二つ注文したから一緒に食べようよ」
由香は横を向いている。この男と一緒にいると、どうも調子が狂う。何かが変わっ
ていく気がする。それが居心地悪い感覚があって、あえて接触などしないでいた
のに。
どうしてこうなっているのだろう。
訳が分からなかった。
「由香ちゃん」
思考に陥る寸前を見計らうように、池谷はぐいっと身を乗り出してくる。
「何よ」
「もっと気楽になんなよ。そういう顔は似合わないからさ」
「…え」
725じゃじゃ馬で椅子(予定)で 3:2008/01/21(月) 00:42:22 ID:GU5weCuV
知った風な口を利くな。
そう言いたかったのに、言葉が出て来なかった。
「うんうん分かるよ。今は勉学に一生懸命なんだもんな。でもさ、息抜きも必要かな
って思った訳」
目の前で得心したような顔が歪んで、ちゅっ。
軽い音をたてて由香の唇は一瞬にして奪われてしまった。
「あ、な…!」
驚きがまだ頭を擦り抜けていないうちに、池谷はにっこりとそれは良い笑顔で笑い
かけてきた。
「そういうの、全部俺に吐いてくれると嬉しいなー。そう思った」
「…んな勝手なこと」
「だよな。ま、俺の願望ってことで」
人目もあるのかそれ以上のこともなく、池谷はいつものような態度で運ばれて来た
コーヒーを飲み、ケーキを食べて軽口を叩いていた。なのにどうも由香の胸は落ち
着かない。あの戯れのようなキスは果たして冗談なのか本心なのか。
あんな年上の男に翻弄されるのも癪なのに、こればかりはどうすることも出来なか
った。
それからずっと、由香の胸には金の棘が刺さったままだ。

とは言っても、椅子代わりにされるのだけは絶対にお断りだったが。



終わり
726名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:12:59 ID:IWlalDt+
おおおおおおおおおお
なんだか激しくときめいた!
GJ!GJ!由香かわいいよ由香
727名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 06:37:50 ID:cFTM8zJI
くっそー、だ、駄目中年のくせに!11!!
GJ!!
728名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 20:05:04 ID:2OyHBjxr
虐待中に寝る→いれられたまま寝る
と変換されてしまった俺は間違いなくこの(ry
729名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 20:38:51 ID:zDqLptjZ
今週弥子の縛り方エロかったな。胸が強調されてる。
730名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 21:25:32 ID:nxmlZx1n
>>722
GJ!!
由香かわええ甘酸っぺーww
731名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 21:37:50 ID:slAqe6bY
なんかもう今週…弥子がエロすぎだろ…
夫が疲れて相手にしてくれないのを
心配しつつ寂しがる妻にしか見えねえ

我慢できずにネウロを襲う弥子という電波を受信した。
ネウロの身体を労わって自分が動くように騎上位とか
732名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:56:49 ID:C50bK7Oa
突っ込む前に眠くなって、やる気失くすネウロとか。
突っ込んでからネウロが寝てしまって、入れたまま弥子
本気の放置プレイとか考えてみた。
あと今週号の猫を見て、猫を使ってエロイことを出来ないか考えている。
弥子に女体盛りさせて焼き魚とか牛乳とかたらして、弥子の身体の上を
猫が歩くとか。
でも、その場合、猫より弥子が喰いそうだという気もするから縛るかな。
ネウロが箸で弥子の乳首を抓むとかもいいなぁ。
とまで考えて脱線していることに気付く。

ほか何かエロくする方法ないだろうか。
教えてエロい人!!
733名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 23:15:47 ID:bBWCF14a
そこでぬこの尻尾でくすぐりプレイですよ。
734名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 23:59:17 ID:0yaTr7zV
事務所にボールギャグ常備なのか……ハァハァ
735名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:09:34 ID:vxoEccIL
>>732
バター犬ならぬミルク猫か。
堪らん。
736名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:12:00 ID:F9C8Tux8
やめろww今週はネタが多すぎて妄想とまらんwww
737名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:17:24 ID:HTJPBn/7
覚悟を決めた警察組かっこよすぎわろた
…ので、警察組×弥子神が降臨するのを激しく期待

自分も電波を受信次第書くぜ!
738名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:37:52 ID:proo5ZnW
ネウロを襲う弥子といえばHALん時イビル・スクリプト使用中で動かなくなったネウロに
エロい事しようとする弥子ネタとか当時なかったのか?

と、ちょっと気になるお年頃な俺
739名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:41:40 ID:F9C8Tux8
>>738
スクリプト中はなかったかな
HAL編で弱体化して動けなかったネウロにエロい事する弥子なら
それはそれは良い作品が何本もあったが
740名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:45:19 ID:VLKXpLyT
>>739
えマジで?
保管庫にあったっけ?
741名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:57:57 ID:F9C8Tux8
>>740
あった、探してみ
742名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 01:07:24 ID:Lahqi04w
>>741
d!!
保管庫は結構前に全てチェックしたはずなんだが
記憶が薄れてしまったかな
743名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 10:10:49 ID:00iP51Is
>737
警察組の復習しながら、全裸でまっていてやろう
744名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 23:59:22 ID:Qsx0616r
ほすほす
745名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:13:45 ID:FvfMF7of
http://m.timino.jp/%94%5D%8A%9A%83l%83E%83%8D/
こんなんあった(;´д`)
746名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:18:59 ID:6uwEUq5r
>>745
やはり…か
747名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 04:17:31 ID:Sb9Xe/n2
ネウロの適性職業の方も見たら、プー太郎と執事で吹いたww
748名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 07:58:27 ID:GO5bnF1A
逢沢綾でもやってみたが…
749名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 11:25:37 ID:YRpBWsra
執事ww なんというwwww
神が現れるまでの場繋ぎに小ネタおいときますね 元ネタはすも●もももも


弥「(あれ、ネウロってば居眠りしてるのにテレビつけっぱなしだ……)
  もー、無駄なんだから消せばいいのにね、あかねちゃん」
あ『あ、それ、わたしも言ったことがあるんだけど、助手さんって
  眠ってる時でも聞いたことはなんとなく覚えてるらしいよ。
  睡眠学習って言うのかな? すごいよね』
弥「へー、そんなの出来るんだ? ……ネウロ、今日の目ぼしい謎は?」
ネ「……めぼしいなぞ……」
あ『頭は動いてないから、繰り返しちゃうみたいだね』
弥「あはは、かわいー。……弥子様」
ネ「やこさま」
弥「弥子様最高」
ネ「やこさまさいこう」
弥「(これは……日頃の復讐をするチャンスだ! とりあえずケータイの
   録音機能をオンにして、いやいっそムービー起動させて!)
  日頃からわがままを言ってごめんなさい、もうしません」
ネ「ひごろからわがままをいってごめんなさい、もうしません」
弥「あなたがいないと食事にありつけないんです、捨てないで」
ネ「あなたがいないとしょくじにありつけないんです、すてないで」
弥「(やばい超素直だ! あとでこのムービー吾代さんにも送って、匪口さんにもっ!)
  もう食事の邪魔はしません、好きなだけ食べて下さい、
  いたずらもしません、ずーっと服従します」
ネ「……」
弥「……あれ?」
あ『探偵さん……!!』
弥「おっかしいな、って、」

  め っ ち ゃ 目 ぇ 開 い た は る ―― !!

弥「いや……その……これは……ですね……」
ネ「そうかそうかやっと奴隷の心構えを理解してきたか、我が輩実に嬉しいぞ弥子」
弥「いや、いやいやいや! 理解してないですすいません許して下さい!」
ネ「ではまず貴様を食事の対象としてやろう、貴様はもう我が輩の食事を止めないのだったな?
  布団を敷こう、な!」
弥「ねぇよ、『な!』じゃねぇよ!! て言うか腕離して、嘘だから、いーやーッ!!」

 携帯のムービーでしっかり撮られました。
750名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 12:26:06 ID:jFFd7YqL
>>749
GJJJJJJ!!!!!!
こういうやりとりたまらないwww
751名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 12:33:17 ID:rMoQmF7V
>>749
GJ!GJ!グッッジョブーーー!!!!


うわぁぁぁぁ可愛い魔人とドSな魔人の宝石箱やーーー!!
オチがなんともいえない!
思いっきり笑わせて貰ったありがとう神よ!
752名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 15:30:38 ID:S+IuQS8N
ネウロの作者の名前入れたら適正職業が漫画家だった…
753名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 16:13:36 ID:myqAZ+5A
現行漫画家はみんなそうなるんじゃないの?
754名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 16:25:06 ID:7/xMHiCD
石垣の恋愛傾向に感動した
755名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 20:06:52 ID:rMoQmF7V
作業をしながら降ってきた小ネタ
時間がないのでショートバージョン・ネウヤコ

「我が輩は実に優しい主人だな、奴隷のためにここまで手を尽くし…
 プレゼントまで用意するのだ」
(………私にはプレゼントなんてくれた事もないくせに…ネウロのバカ…)
「? 何か言ったか」
「何もー!? そんじゃ行こっかあかねちゃん!!」
「真冬にこんな薄着の奴といると一緒にいると季節感狂うし!!カゼでもひいちゃえ!!」
プリプリ怒りながら部屋を出て行こうとした弥子を、ネウロが引き留めた、
そのまま腕の中に弥子を囲い込むと魔人は実に楽しそうに言った。
「フ……拗ねて気をひこうだなどと……貴様随分と男の心を弄ぶ術を覚えたものだな
………この小悪魔が……」
「え!ちょ!私全然そんなつもりじゃなくって!!待って!捜査!捜査に行かなきゃ!!」
「貴様が悪いのだ、我が輩をその気にさせた責任を取れ」
「いやぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!やっぱりこの展開ーーーーーー!!」
「薄着なのはいつでもコトに及ぶための下準備だ、
憎まれ口をたたいた罰を受けるのだな!!それが我が輩のプレゼントだ!!」
「ああああああああああああああーーーーーーーーーー!!助けてぇぇぇぇぇーーーー!」
エロエロゴシカァァァァン!
756名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 20:39:01 ID:JWZc+v8r
こいつぁなかなかのゴシカァン
薄着セクシーだなぁ
757名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:25:15 ID:nXMHyVW/
 一人目はマフラーで窒息するまで首を絞めた。二人目はハンマーで後頭部を叩き割った。 三人目はアイスピックでみぞおちを一突きにし、四人目からネット通販で手に入れたサバイバルナイフを使い始めた。そうして五人、六人、七人目と次々に手をかけていって――
 そして今、八人目の獲物が僕の目の前にいる。
「声を上げてもいいんですよ?」
 むせかえるような湿気に包まれた深夜の雑木林。
 掴んだ手首を木の幹に押し付けながら、獲物の耳元にそう囁いた。
「もっとも……どうせ誰にも聞こえやしませんけど。それが分かった上で黙ってるんなら、まあ、賢いっちゃ賢いですね」
 獲物は女だった。
 小柄だ。制服を着た体は華奢で、ほっそりとしている。
 高校生くらいだろうか。
「………………」
 怖くて声も出ないんだろうか。何も言わない。
「とはいえ……こうも獲物が大人しすぎちゃ、狩る側としてはつまらないなあ。なんとか言ってみてくださいよ、ねえ。助けて下さいとか命だけはとか何とか」
 制服の襟をすうっと縦にナイフで裂き、鎖骨のところでいったん止めると、白い首筋が夜気のなかにあらわになる。
 数秒の沈黙ののち、女は小さく息を吐き言った。
「放して。今ならまだ冗談で済むから」
「冗談? 僕ぁこの上もなく本気ですよ。あなたを切り刻む気満々です。ほら……」
 僕は背後を顎で指した。
「あんな風に」
 雨上がりの林のぬかるみの上に、何か大きなものが転がっている。手足を力なく投げ出したまま、濁った白目をどろりと見開いていた。
 死体だ。背の高い、大柄な男の。
 致命傷は喉への一撃だが、体のそこかしこに刻んだ深い傷が、青かったスーツをを赤黒く染めている。
758名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:25:56 ID:nXMHyVW/
「ネウロ……」
 女がきゅっと眉根を寄せるのが分かった。
「お知り合いですか?」
「…………」
 女は答えない。
「僕の七人目の犠牲者ですが……そうですか。二人そろって僕に出会っちゃったのは可哀想でしたね」
 僕はナイフをひらめかせた。
 女の滑らかな頬に線が走る。ややあって血の赤がじわりとにじみ出てきた。
「可哀想だから、早めにあなたも送ってあげますよ」
 女の首は理想的な形をしていた。タートルネックで隠していたのが惜しまれるほど。
 美しい喉を奥まで貫こうと、刃を持つ手に力をこめたとき。
「……何やってるの?」
 女が言った。僕の目をまっすぐ見据えながら。
「は? 何って。見て分かりませんか?」
 嘲るように僕は言う。
 怯むことなく女は続けた。
「究極の謎を喰べるんでしょう」
 僕は無視する。ナイフを高く高く振り上げる。
「こんな所でこんな奴に、こんなにあっけなく負けちゃうの?」
 刺し貫こうとした瞬間気付いた。
 女の目が僕ではなく、僕の後ろの死体を見ているということに。
「ネウロ」
 女は呼んだ。
「まさか、それで終わりってわけじゃないよね?」
759名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:26:38 ID:nXMHyVW/
 ぐちゅっ、と、耳障りな音が鳴った。
 粘ついた不潔な泥の中で、死者が蠢く気配があった。


 馬鹿な。
「ひっ」
 馬鹿な。馬鹿な。
 確かに殺したはずだ。頚動脈を断たれて生きていられる人間なんているはずがない。
 あの男は確かに死んでいた。
「フム……ぬかったな」
 ぐじゅっ、とまた泥を踏み、背後の≪それ≫が言った。
 眉ひとつ動かさず女は答える。
「おはよ、ネウロ」
 手からナイフが滑り落ちた。
 理性がわめく。振り返れ、振り返らなければならない。
 感情が拒む。振り返るな、振り返ってはいけない。振り返ったら最後僕はきっと、逃れることのできない恐怖に絡め取られてしまう。
 だって後ろに湧いたこの気配は、明らかに人間のそれではないから。
「寝ていたわけではない。意識はあった。体が動かなかっただけの話だ」
「そう。どっちにしろよかった、無事で」
「これを「無事」と言って良いのかは疑問だが……まあ、いいか。それよりも何よりもまず……おい、貴様」
 背後から伸びた≪それ≫の手が、僕の右肩を強く掴む。
「覚悟はできているのだろうな?」
 その次の瞬間。
 掴まれていた右肩がゴシャ、と音を立て吹き飛んだ。
760名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:29:22 ID:nXMHyVW/


 ――殺人鬼気取りのガキがちゃんと細切れになったのを確かめてから、我が輩はその死体を地面に放った。髪の毛が貼りついていた頭皮も、黄ばんだ歯のむき出しになった下顎も、ずぶりと血と泥の中に沈んだ。
「……まったく」
 顔についた泥をぬぐい我が輩は吐き捨てる。
「我が輩を殺そうとするとはな……頚動脈をブッツリとやられた。血が足りん」
 鏡を覗き込むまでもない。きれいに裂かれた喉の傷は大輪の花のように開き、鮮やかな切り口を晒しているだろう。動脈から噴き出した血は噴水のように勢いよく飛び散って、我が輩の全身を血でべとべとにしていた。
きょうびホラー番組に出て来る亡霊だって、規制を気にしてもう少しマシな恰好をしているはずだ。
 ぼやく我が輩の目の前に、清潔なハンカチが差し出された。
「こんなもんしかないけど拭きなよ。たぶん、ないよりマシだと思う」
「フム、受け取ってやろう。……なんかドッと疲れたよ」
 ハンカチは乾いて柔らかく、石鹸の匂いがした。
「助かったよ、ありがと」
 顔を拭く我が輩に、ヤコが言った。
 とても礼を言っているようには見えない口調だが、気にはならない。
 彼女はいつだってこんな調子だ。
「正直、ちょっとヒヤヒヤしたよ。間に合わないんじゃないかと思った」
「よく言う。我が輩の復活を確信していたのだろう」
 我が輩の言葉を弥子はごく自然に黙殺した。
 追及しても仕方がないことなので、我が輩は髪を掻き毟りながら別のことを口にする。
「避けたと思ったのだがな。とっさに左脚が痺れてしまった。斬られてから動けるようになるまでにもかなりの時間がかかった」
「やっぱり、体弱ってるんだね」
 と、ヤコ。
761名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:31:16 ID:nXMHyVW/
「前に言ってた通り……人間に近づいていってる」
「……だろうな」
 我が輩は認めた。
「ようやく身動きとれるようになったと思ったのだがな」
 泥の中に、さっきのガキの目玉がうずもれていた。
 我が輩は舌打ちしてそれを踏みつける。中の液体をあふれ出させて目は潰れる。
「ご機嫌斜めだね」
「それはそうだろう。出会いがしらに頚動脈をかっ切られたら頭にもくる。貴様も一度体験してみるか? 今の我が輩の気分が手に取るように理解できるぞ」
「謹んで遠慮させていただきます」
 ヤコは即答した。
 我が輩は目玉の残骸を、靴のかかとで踏みにじる。
 確かに今の我が輩の体は絶不調だ。全身の血液のターミナルをバッサリやられ、常人ならとても生きていられる状態ではない。
指先はじわじわ冷たくなってきているし、足の先も震えている。何より喉に穴が空いているから、声を出すたびに笛のような音が鳴るのだ。それもちゃんとした笛ではない、駄菓子屋とかで売ってる五円玉大の笛ラムネみたいな情けない音だ。
 でも今の我が輩の不機嫌の理由はそれだけではなかった。
「――この男は、貴様まで殺そうとした」
 ヤコの目を見る。深夜の闇ごしでも分かるほど、色が濃くくっきりと大きな目だ。
「…………?」
「貴様は我が輩の奴隷だ」
 両手を伸ばす。我が輩より背の低い彼女の頬に触れた。白い小さな顔を包み込むように撫でる。
「ネウロ」
 わずかに眉を寄せて、彼女。
「我が輩より先に勝手に死ぬなど許さんぞ」
 この女は我が輩のものだ。
 そんな確信めいた想いがあった。
 我が輩にとって、ただ一つ確かな自分だけの所有物。
 目も耳も鼻も唇も髪も首筋も、細く長くしなやかな手と足も、何もかも全て我が輩だけのものなのだ。
 彼女を踏みつけるのも、悲鳴に耳を傾けるのも、全て我が輩だけに許された特権だ。
 他の誰にも渡さない。絶対に。
762名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:32:03 ID:nXMHyVW/
「顔が少し切れているな」
 頬に浅くひとすじ裂け目が走り、表面にうっすらと血をにじませていた。我が輩はヤコの顔を引き寄せる。舌の先で血のしずくを一滴残らず舐め取った。
「ネウロ、それは……」
「いいだろう。減るものではない」
 舌を引っ込め、口の端の唾液を舐めながら、我が輩。
「その傷は早く治せ。見ていて気分のいいものではない」
 他人が彼女に流させた血なんて見たくもない。肌に刻まれた傷についても同じことだ。
 ヤコは一瞬虚をつかれたように目を見開いて、やがて唇の端で少し笑った。
「前から思ってたんだけど、ネウロ」
「なんだ?」
 ヤコの手が我が輩の頭に触れる。くしゃりと、髪を掻き回すように軽く撫でた。
「あんた本当に……しょうがない奴だね」
「どういう意味だ」
「そのまんまだよ」
「あまり良くない意味に聞こえたのだが」
 口を尖らせる我が輩を、なだめるように弥子はまた微笑する。
「誉めてはいないけど、別に貶してもいないよ。そう拗ねないでよ」
「…………」
 ひどく不本意な評価を、それもなし崩しで受け入れてしまった気がした。
 ただ我が輩を見て笑うヤコの目が珍しく――本当に珍しく暖かいものに溢れていたので、それきり俺は何も言えなくなってしまう。
 反論の代わりに我が輩は大きく息を吐いた。
「……眩暈がする。血が足りない。弥子、このまま我が輩を事務所まで運べ」
「えっ!? ちょ……そのまま担いでけってーの!? 一粒2トンを!?」
 ヤコの体に寄りかかったそのとき、ふわりと彼女のハンカチと同じ石鹸の匂いを感じ、我が輩は目を閉じた。
763名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:52:01 ID:aG0i61Sh
はうあぁあぁぁぁぁぁGJ!GJ!
ちょっと気の強い弥子イイ!気高い猫のようだ
ネウロが色っぽすぎて身もだえしました・・・・・・
クールな雰囲気がすごくいいです
764名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 06:41:21 ID:E6iKpcSH
おお、雰囲気好きだ
後はエロパロスレらしくエロいシーンがあれば文句なし
それと投下前にカプ表記忘れずにな

GJっした!
765名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 08:05:03 ID:2hGczJ5V
…さて…。

このスレも現在487kbまで来たんだ。
でも俺規制で次スレ立てられないんで、

↓次スレお願いします!!!!!
766名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 09:50:48 ID:WVJb6/L3
立てられた
誰か>>2のテンプレを新スレに貼ってくれませんか?
携帯からなんで長文コピペが出来んorz

魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第17話
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1201221942/
767名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 10:08:10 ID:HfbsQw/B
>>766


>>757
パクリか?
同じのがキャラ違いで保管庫にあったぞ
768名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 10:35:26 ID:WVJb6/L3
>>767
テンプレありがとう

あと>>1の一行目のキャラ名変えなかったんだけど、不満な人いたらスマソ…
769名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 17:07:23 ID:E6iKpcSH
>>767
あらら…パクリだったのか
前置きも後書きもないし「俺」とか書いてるから
もしかしたらとは思ってたが
残念だ
770名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 19:01:02 ID:ZENmgsU7
>>769
自身で確かめもしないで残念だもないだろうにw

>>767
という訳で、出来れば何スレ目なのか教えて欲しい
今までの作品はほぼ全て読んでいるつもりだが、まるっきり同じのを読んだ記憶がない
それと、微妙なネタ被りや別作品からの改変ネタなら
今までそれなりに有った気がする
771名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 19:50:36 ID:JnokaOth
>>770
769を批判するなら767に訊く前に全て読み直して
お前が自分で確かめるべきじゃないかと思うんだ

というわけで報告待ってるノシ
772名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 19:59:37 ID:3sS80m0H
一文目でぐぐったらすぐ出て来たぞ。パクリ決定。
773名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 20:10:34 ID:1+JkaB1u
>770
767だが、すまん、保管庫じゃなくてSS・小ネタ投下スレ@男女板だった
ネタ被りっつーか、そのまんまサイアイなんだが
これも改変ネタっていうのか?

191 :最×愛1/6:06/06/18 01:47:28 ID:???
 一人目はマフラーで窒息するまで首を絞めた。二人目はハンマーで後頭部を叩き割った。
 三人目はアイスピックでみぞおちを一突きにし、四人目からネット通販で手に入れたサバイバル
ナイフを使い始めた。
 五人、六人、七人目と次々に手をかけていって――
 そして今、八人目の獲物が僕の目の前にいる。
「声を上げてもいいんですよ?」
 むせかえるような湿気に包まれた深夜の雑木林。
 掴んだ手首を木の幹に押し付けながら、獲物の耳元にそう囁いた。
「もっとも……どうせ誰にも聞こえやしませんけど。
 それが分かった上で黙ってるんなら、まあ、賢いっちゃ賢いですね」
 獲物は女だった。
 背が高い。男の僕と比べても目線の高さがそう変わらないほどである。
 ただ、服の上からでも分かる長い手足のしなやかさが、大柄な印象をかなり緩和している。
 女性らしい、ほっそりとした体のラインも一役買っているだろう。
「…………」
 透明感すら漂わせる整った面立ちには、驚愕からの瞠目も恐怖による弛緩もない。
 喉元にナイフを突きつけられておきながら、呆れるほどに徹底した揺らがなさだ。
 震えてさえいない。
「とはいえ……こうも獲物が大人しすぎちゃ、狩る側としてはつまらないなあ。
 なんか言ってみてくださいよ、ねえ。助けて下さいとか命だけはとか何とか」
 女の上着は何の意匠もない、地味なタートルネックだった。
 首筋の部分をすうっと縦にナイフで裂き、鎖骨のところでいったん止めた。
 白い首筋が夜気のなかにあらわになる。
774名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 20:17:02 ID:gLYVwh2z
へーそんなスレあるんだな
775名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 20:26:13 ID:EWj/ENhU
お前らw
そんなに早くソース持ってきちゃ
今頃涙目で保管庫全チェックしてるかもしれない>>770に悪いだろw
776名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 20:48:51 ID:gBSRYTue
盗作して名前すげ替えとか恥ずかしくないのかよ…
元の作品がすごく好きだったから余計腹立たしい。
777名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 21:51:51 ID:C2dNpJ4D
読んだ時物凄い悪寒が走ったのだが
それは違和感だったんだな、と分かって良かった
んで、元がサイアイと聞いて安心した
778名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:17:54 ID:/pMUyp4c
ネウロの口調がおかしいところがあったから気になったんだけど、元はサイのセリフなのか。
779名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:24:14 ID:GrUVt9Cc
最愛だったのか
パクリと聞いて、ネウロに置き換えてもそうおかしくない二次が書ける別作品があるのかと、
ちょっと期待しちゃったじゃないかw
780名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:29:29 ID:aG0i61Sh
俺とか言ってるから変だなぁとは思ったけど
単なる間違いかと思ったのに・・・・
GJしちまった・・・・ヽ(`Д´)ノ ウワァァン!!
781名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:07:28 ID:j1hSjz8i
応援ありがとうございました!
>>770先生の次の作品(言い訳)にご期待下さい!!!!!!
782名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:10:47 ID:ZspO/aZu
やっぱそれなりに違和感感じてた奴らいたんだな
ネウロ好きとして作品の違和感を捕える力…
誇っていいぞスレ住人
それは貴様らやあの女が持っていて(ry
783名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:14:41 ID:dqPj7kul
>>781
いや 770は悪くないだろ
元は767が別スレに投下された話をここに落とされたものだと勘違いしたせいだ

>>770
というわけで、すまんかった
784名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:29:05 ID:ILgSzbup
>>770は悪くはないだろうがわざわざ謝るのがよくわからない
>>767本人が謝るならわかるが
785名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:31:20 ID:WCZIs1Hi
何で>>770が叩かれてるのかわからないと書き込もうとしたら
>>783が言ってくれてた

それにしても、今更だけど既刊のコミックスよりスレ数が多いってすごいな
次スレでも裸正座で神光臨を待つ
786名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:38:34 ID:ILgSzbup
ああ何?>>783はスレ住人の代表として謝ってるってこと?
書き方からして叩いた奴らと同一人物じゃないような書き方だったから
なんで謝ってんのか違和感感じたんだが

まぁそれはともかく改変作品投下で最悪の終わり方になっちまったな
なんといも言えない嫌な気分だやれやれだぜ
787名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:41:42 ID:WCZIs1Hi
>>786
>>783>>771なんじゃないの?
788名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:43:16 ID:dqPj7kul
>>786
767=783だろ
789788:2008/01/26(土) 00:46:49 ID:dqPj7kul
削除とエンター間違えたorz

>>786
767=783だよ
書き忘れたんだ
790名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:54:15 ID:1/Uv2Syg
読んでて何かおかしいとは思ってたんだ
ネウロの口調のほかにも、弥子の服装が
制服から途中でタートルネックに変わってたりしてw

それ以上に弥子の目の前で犯人惨殺するネウロに…
791名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:56:55 ID:q1fwkYkX
コミック新刊部分未読なのでジュニイン姉さんの事よく知らないんだけど(初登場の絵のみ)
ネウロにエロく迫って乗っかるも冷たくあしらわれて
悔しいんだけどプライドが邪魔して鼻で冷たく笑う姐さんという電波を受信しました!
ガーターベルト装着激しくキボン!!

「どけ」
「フフ・・・私よりあのお嬢ちゃんの方がいいのかしら?しょうのない坊やね」

あああああ!神様お願い!
792名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 01:14:52 ID:ZC/ZkGuE
てかネウロはどうしても避けられない事情が無い限り、安易に人間殺したりしないだろ
しかもイカレただけの一般人を、無駄に残虐な殺し方とかしないだろうし
HAL編でイビルアクア使った時も
「場合によっては皆殺しも考えたが〜残念だがせいぜい半殺しだ」
とか、サイ&ヤコ戦の時も
「バカを言うな、手加減なしなら貴様の首は飛んでいるぞ」
とか言ってたし。ネウロがもし誰かを殺す時があればおそらく一撃で死ぬような手段を採るだろう


まぁ何が言いたいかっていうと、>757は名前差替えただけで改変にすらなってねーよって話
793名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 01:27:19 ID:2bezgmAm
>>783
いや、自分でググりもしないで安易にソースを聞いたり、
煽るような口調で擁護したこっちが全面的に悪いんだ
改めてすまんかった(´・ω・`)

多少の違和感が有っても文体とか手法が凄く好みだったから、
もし、明確な検証も何もされないままで一気に叩く流れになってしまったら
凄く悲しいなぁとつい余計な事を思ってしまったんだ
794名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 02:03:52 ID:w77rRovW
改変だとしたら一体なにがしたかったんだ?
投下した奴頭おかしいんじゃねーの?
795名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 02:32:44 ID:d0Lf2qL/
他所のエロパロスレでもたまに見かけるよ改変。
中には個人の書き手に対する粘着な嫌がらせで
他作品のスレに改変したのを投下し
元の書き手がそのスレに釈明しに来るという
大変気の毒なケースがあった。
796名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 03:29:39 ID:WYeCrgZx
>>789
>>767>>783本人かよ!
別人を装ったような書き方だがほんとに書き忘れか?w
明らかに>>767とは別人ですと言わんばかりの紛らわしい書き方しないでくれ

ってかこういう時はちゃんと引用記号つけてくれ見づらいから
797名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 03:43:08 ID:Ch5nLhxu
確かに違和感はあったがそこはまぁ二次だしツッコミだしたらキリがないからなー
ありえないことを想像するのも二次の楽しみだし
文体の雰囲気とか凄く好きだ
元の文書いた人にこのスレでも投下してほしいくらいw


さて改変ネタが一段落ついたところで
毎度恒例の!埋めネタ投下ゴシゴシゴシカアァン!!
798名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 04:55:59 ID:vE6t9icP
ネ「そうか、埋めネタが必要なのか……我が輩は事務所で出来る拷問が好きなのだが、
  こうも所望されては応えんわけにもいくまい。なあ弥子よ」
弥「なんで生き埋めにされなきゃならないんですか……霜が降りて寒いよネウロ」
ネ「しかしこう完全に五体の自由を奪ってしまうと、抵抗が望めず空しいものだ
  ……ム? おっと、四肢は埋められているが五体というわけではなかったな。
  どれどれこれもまた新しい扉を開くカギとなるかも」
弥「下半身出すな! 何をさせる気だ、残された口で何をさせる気だー!!」
ネ「イヤか……?」
弥「(嫌に決まってる……でも断ったら……犯り殺す気だ!!)」
ネ「ちなみに古代中国の処刑法で鋸引き刑というものがあってな、
  それは土中に囚人を埋めて首だけ出させ、通りがかりの人間に鋸を渡し
  一度ずつ引かせると言うものだったそうだ。幾日も掛かって
  非常に苦しいものだったらしい。かの始皇帝も己の皇子を」
弥「嬉々として嫌なこと語るなァァァァァ!!」
ネ「ム、折角の我が輩の雑学トークを邪魔するとは……民明書房は嘘を吐かないのだぞ」
弥「民明書房刊『新しい血族考案処刑大全』? これっぽっちも歴史の影に
  隠れてねぇぇぇぇ!! どこに印税入ってんの、それが活動資金なの!?」
ネ「まあそんなことはどうでも良いから、ほれ
  ――舐めろ」
弥「う……うぐ、んぶッ嫌、ってば、あぐっ! くるし、うぐー!!」
ネ「(今度は同シリーズの薬物大全でエロエロにしてみるか……
   否、しかし平気で靴を舐めるようになるのもそれはそれで詰まらんな。
   後日、夜のドSサミットに今一度の招集を掛けるとしよう)」
弥「またろくでもないこと考えてる……!!」
799名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 05:02:41 ID:vE6t9icP
X 「アイ! まだ1kb残ってるから俺たちも埋めネタやろうよ!
   とりあえずアイの中に埋まりたいんだけど良いよね、答えは聞いてな(ry」
アイ「……。サイ、私はまだ庶務の最中なので、出来れば胸から顔を出して
   私の膝の上からも退いてほしいのですが」
X 「やだー、埋まるー。アイの胸フカフカ気持ち良い」
アイ「はいはい。……サイ、また髪を梳かしませんでしたね。寝ぐせがあちこちに」
X 「えー、アイが梳かして? そしたら後で俺がアイの髪梳かしてあげる」
アイ「本当、始末に負えない……動けませんから手櫛ですよ。
   それと、続きは『魔人探偵脳噛ネウロinエロパロ板 第17話』で」
X 「http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1201221942/ だねっ!
   それまでもう少し撫でててよー、うとうとしてきたし」
アイ「(寝る気満々ですね……)」
800埋まらんかった…
池「良いじゃねえか、その身体に尻を埋めるように! 座らせろ! 背中でも肩でも膝でも!」
由「何が良いのかわっかんねーよ!! テメーで埋まれ、埋まって肥料になって
  家具に生まれ変われ! そしたらあたしが座り潰してやる!!」
池「!! ……そ、それは、新手の告白か? くそ、俺に座りたいなんて
  言って来るオンナは初めてだ……良いだろう判った、俺の初めてを
  お前にくれてやゲブゥ!!」
由「いらねーよそんなシケた背中の初めてとか!! 死ね、埋まれ!」
池「そう遠慮せずにいつでも座れ! 顔でも良い! 圧迫祭りでも良い!!
  そして俺にも座らせろ!!」
由「次スレでこそ警察呼ぶ、訴える、確実に今度こそ……!!」