>>155 お前・・・また小ネタ書きたくなってきたじゃねえか!
どうしてくれる! アレとかアレとかたまってるアレがああああもうっ!書くっ!
「……ねぇ」
「なんだ?」
隣に座った美幸が、俺の肩に頭を預けてくる。
「チューしてよ、チュー」
「なんでやねん」
「何かそういう気分になっちゃったのー」
「俺はそういう気分じゃない」
にべもなく断った俺に、美幸はふくれっ面で言った。
「もう、ケチんぼー……んじゃねぇ、代わりに抱っこして?」
「なんでやねんパートツー」
「ほら、寒くなってきたし。ね?」
「……俺はあんまり寒くない」
「わたしは寒いのぉ。だからぁ……あっためて?」
「………………」
まいったまいった。本当にまいった。
俺を見つめるちょっとだけ潤んだ瞳。この瞳を見せてお願いされて、
そのお願いを断れた事は、未だかつて俺には無い。
「……ほら、こい」
というわけで、今日も見事に敗北。
「わはーい♪」
両手を差し出すと、得たりとばかりに美幸は俺の腕の中へ飛び込んできた。
「あったかいねぇ、あなたの身体……」
「低血圧で体温は低いはずだがな」
「そういう事じゃなくて……ここん所が、ね」
「いっ!?」
美幸が俺の腕を取り、自分の胸を触らせる。
俺は慌てて離したが、しっかりと残る温かく、柔らかい感触。
「あったかいでしょ? こ・こ・ろ」
「……俺は心は脳味噌にある派だ」
「んふふ……動揺してまーすねぇ?」
悪戯っぽい笑みを浮かべて、俺の胸にすりすりと頬ずりする美幸。
「してない」
そういいながら、俺は自分の頬が赤くなっているのを自覚していた。
「じゃあ、そういう気分になってきた所で……チュー、して?」
「………………」
「んー」
「……はぁ」
俺はため息一つ吐いた後、美幸の頤に手をかけ、上を向かせる。
「……」
待ちわびるように突き出す美幸のそれに、自分自身のそれをそっと近づけ――
ちゅ。
「……これでいいか?」
「んふふー……まあ勘弁しといてあげますっ♪」
なんつうか……こういうのも甘え上手な女って言うんだろうか。
俺はこんな調子でずっと美幸に振り回されていくんだろう。
……ま、それも悪くは無いけどな。
こうですか!? わかりません!
何というか、甘えさせようとするとどうしても幼くなりますな。
というか、これ甘えてるって言うんだろうか?