【涼宮ハルヒ】谷川流 the 55章【学校を出よう!】
夢から覚め、気付いたら、あたしの隣りには古泉君だけがいた。
そう、あたしと古泉君は付き合って半年になる。最長記録更新中だ。
でも、どこかよそよそしいのが傍目にも判るだろう。あたしは既に、古泉君に飽きていた。
心の中の天使、あたしの理性そのものが語りかける。
『古泉君のどこが不満なのよ』
(古泉君で満足できないのは贅沢だって判っているわよ。でも)
『あなた、100%の幸せとか世界一の幸せなんてこの世には無いのよ。そんな物を追い求めても良い事無い。中学時代で懲りたはずでしょ』
(うるさいわね)
『古泉君以上の男なんて滅多にいないわよ。いたとしても、既に彼女いるわよ』
(判っているわよ、でも、つまんないのよ)
『あなたってずっとそう。宇宙人と友達になろうとして、人間の友達全部なくしちゃうし、中学時代告白してきた男の子の中にも、すごく良い男いたじゃないの』
あたしは黙って、道端の空き缶を蹴っ飛ばす。
『あなた、今のままじゃ古泉君に愛想つかされて、挙句の果てに軽薄な女たらしに捕まって、3人の中の1人にされるわよ』
(夢の中のように?)
『あれは夢じゃないわ。あなたの願いが叶って、灰色の世界から抜け出したばかりなのよ』
(どっちでも良いわよ。そんな事)
「あーあ、退屈。何か面白いこと無いかしら」
「そうですね。一度話のタネにコミケでも行ってみませんか?」
「そーね。何もしないよりはマシかもね」
そんな時、あいつに会った。
会った瞬間に怒りが込み上げ、次の瞬間には訳もわからず、あいつに惹かれていた。あいつは、夢の中の女たらしと同じ顔をしており、七夕で会ったジョンでもあった。
あたしは、また3人の中の1人になるのだろうか?そうなることが、うすうす判っているはずなのに、あたしの胸は高まった。まるで、悪い病気にかかったみたいに。
『また3人の中の1人になりたいの?』心の中の天使の忠告を、あたしは高まる鼓動と共に静かに無視した。
(終わり)
以上です。
ハルヒからキョンを見れば、もしかして、こんな感じに見えているかもしれないと思いました。
GJ!
キョンが女たらしとはwww
続きが見てみたいです。
904 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 18:53:53 ID:NbJJo02h
キョンが女たらしとはwww
続きが見てみたいです。
GJ!!おもろかったよ
ハルヒから見たら女たらしってのはなかなか。
ただ、いい男がどうとかはハルヒらしくねぇなと思った。
あとみくるの理由はちょっと苦しい。
907 :
855:2007/12/18(火) 19:55:42 ID:+oLRGXmU
855だが、後日談なんてものを書いてみた。
相も変わらずエロ無しなのだが……。
908 :
855:2007/12/18(火) 19:56:25 ID:+oLRGXmU
【戯心本心…後日談】
冬が過ぎ、春が訪れ、4月になった。
今日は入学式で明日が始業式なので、3年生になった俺は本来、学校に顔を出さなくても良い。
朝比奈さんと鶴屋さんが卒業したとはいえ、春休みの間もずっと活動に顔を出していたし今日も部室にいる。
まぁ、俺としては朝比奈さんや鶴屋さんがいてくれた方が都合も良かったりするのだが。
今年入学してきた新入生相手にハルヒは部活見学の時にまたも面接をやると言いだした。
その為の準備と称して古泉にまた何か言いつけているようだがそれは古泉の仕事なので俺は知らない。
だけど……その新入生勧誘ももしかしたら中止になってしまうかも知れないが。
1年生の時以来である、最上階の1年生の教室に辿り着き、入学式後、教室でのHRが終わって雑談している新入生達の中を探す。
高校と大学の入学に年齢制限が無くて良かったと今さら思う。
何せ、今俺が探している相手は実年齢は年上なのに学年では後輩になってしまうのだから。
だがしかし、我らが団長ハルヒには話してすらいないので許可が下りるかどうか解らないが……。
うん、まぁ、それはあれだ。
何とかなるだろう、超能力者とか宇宙人とか未来人とかいるし。
909 :
855:2007/12/18(火) 19:56:58 ID:+oLRGXmU
「あら………?」
窓際で朝比奈さんの淹れてくれたお茶を飲んでいた涼宮さんが急に声をあげました。
また何か見つけたのでしょうか。少し気になりますが。
「あれって、キョンじゃない?」
涼宮さんが窓の外を指さし、もう制服ではないけどメイド服の朝比奈さんや長門さんも窓際に近寄り、僕も窓へと。
確かにあれは彼です。
ですが、どうやら彼は1人ではなく、もう1人、しかも女子生徒がいます。
制服からしてどうやら今年の新入生のようですが……。
「新入生をSOS団に勧誘しているのではないですか?」
僕は控えめに、凄く控えめに涼宮さんに尋ねてみると、涼宮さんは「違う!」とばかりに両手を上げました。
「甘いわね、古泉君。あれ見てみなさい」
よく見ると、彼はどうやらその女子生徒の手を引いて歩いているようです。
その女子生徒は杖をついて歩いているのが少し違和感があります。
彼にとって結構親しい人物なのかも知れませんね。
「あの! キョンが! 何で! 新入生をエスコートなんかしてるのよ! しかも女子よ女子! 下手すればセクハラだわ!」
あの、涼宮さん、セクハラはされた本人がセクハラだと言えばセクハラになるのですが。
あの女子生徒は嫌がるどころか、むしろ微笑んでます。しかも朝比奈さんのような年上の微笑みで。
僕が朝比奈さんと長門さんを振り返ると、朝比奈さんも長門さんも困惑しているようです。
これではいけませんね……。流石にSOS団女性陣に何も説明しなかったのは不味かったかも知れません。
僕は約2ヶ月前、今年度の北高の入学試験前日での出来事を思い出しました。
そう言えば話してませんでしたね。この際、話してしまいましょうか。
910 :
855:2007/12/18(火) 19:57:36 ID:+oLRGXmU
涼宮さんが解散を告げた後、僕は彼に話があると言って呼び止められました。
涼宮さん達が帰った事を確認した彼は、僕に椅子に座るように言って、ようやく口を開きました。
「なぁ、古泉。そろそろ朝比奈さんは卒業だな」
「そうですね。僕達も3年生になります」
「………SOS団で色々やってきたが、俺達はずっと一緒だったな」
彼がしみじみと呟き、僕もそれに頷きます。
「朝比奈さん達は卒業してもちゃんと顔を出してくれるって約束してくれた。それはいいんだ」
では、何かあるのですか?
「ああ。男であるお前にしか頼めん事だ」
「はい」
その時、彼はとんでもない事を言いだしましたよ。
「俺達が3年生の1年だけでいい、仲間を1人増やす事を認めてくれ」
ええ、聞いた時には驚愕しましたね。
最初はいったい何を言ってるのかと考えましたが、じきに思い出した事があるのですよ。
機関誌に掲載した恋愛小説のあの話です。あの話が真実か嘘か、僕は聞きそびれたのですが……もし、真実だとすれば合点がつきます。
「ああ、本当だ。ああは言ったが、本当の話だ」
だとすると、増える仲間とはその人の事ですね。
なるほど、確かに僕に対してが1番言いやすいでしょうね。
「しかもな。俺達が卒業してもSOS団の活動を続けてくれるそうだ」
太っ腹ですね。あれ? 学年はどうするのでしょう?
「明日の入学試験で入学する……一応な、4年間昏睡状態だった訳だから実年齢は俺らより年上でも精神的には中学生のままだからな」
なるほど、そういう事でしたか。僕に反対する理由なんて特にありません。
涼宮さん達を納得させるには骨が折れそうですが。
僕の言葉に、彼はちゃんとお礼を言ってくれましたよ。
まさか現実になるとは思ってませんでしたが。
「「「………………」」」
あれ? 涼宮さんどころか、朝比奈さんや長門さんまで何を怒ってるのでしょう?
と、いうか涼宮さん、パイプ椅子は危険です。朝比奈さんもお盆を7枚重ねはやめて下さい。
そして長門さん……その辞書より分厚い本は何ですか!? 人を殺せますよ!?
911 :
855:2007/12/18(火) 19:59:22 ID:+oLRGXmU
学校案内するのに予想外に時間がかからなかったのは、北高には特別な場所なんて1箇所しか無いからに違いない。
もっとも、俺達は今からその唯一特別な場所に行く訳だが。
「キョン君、文芸部って書いてあるけど」
彼女は誰もが思う事を当たり前のように口にした。
「部室を間借りしているからですよ。だから部費や備品は文芸部と共同です」
もっとも、文芸部の正規の部員は1人しかいないけどな?
それは黙っておこう。
彼女を連れた俺を見て冷やかしの言葉を送ってきたコンピ研にPCの上で無数のおたまじゃくしの入った水槽を破壊すると脅して黙らせ、
何故か廊下であった谷口がナンパしようとしてきたので蹴りをいれ、国木田が驚きの視線で見てくるのをスルーしてと色々あった。
だが、ようやく部室に辿り着いたので文句無し。
何だろう、部室の中が騒がしい気がするがいつもの事だ。
「ハルヒ、入るぞー」
そう声をかけると、何だかよく解らない返事が返ってきたが肯定と受け取る。
そして俺は振り返り、片手で扉を開けてもう片方の手で彼女の手を握った。
「ようこそ、SOS団へ!」
912 :
855:2007/12/18(火) 20:00:16 ID:+oLRGXmU
一応これで投下完了。
もうちょい長くしても良かったかも知れん……。
GJ続き期待
>>913 昏睡状態の期間は違うけど、昏睡少女が月宮あゆで、キョンの本名は
相沢祐一なのか?
うわ、めちゃくちゃ痛いそれ
ああ中の人ネタか
>>919 俺も。
つうか結局退屈や普通の日常がイヤって願望が叶ってるのはキョンで
ハルヒは世界変える能力があるといいつつ同様の願い叶ってないよな。
古泉か誰かがキョンは現実世界におけるハルヒの世話担当みたいないい方してたが
むしろ逆にキョンが無自覚の神能力者で、
ハルヒがキョンの世話担当じゃないかって気がすることがある。
エキセントリックかつエネルギッシュに実際に行動を起こしてるのハルヒだし
それが全て無自覚な神キョンのために努力する姿だったりすると切ないね
どんと行きます。携帯からの投稿なので見苦しいでしょうがご了承願います。
一体いつからだろうか…私が彼を目の端で追うようになったのは
一体いつからだろうか…私が彼の背中を眺めるようになったのは
一体いつからだろうか…私が彼をこんなにも愛しいと想うようになったのは
彼はいつだって私の傍に居てくれた。
呆れたような、怒ったような、困ったような、それでいて若干微笑ましそうな笑顔で
夢の中で見せてくれたあの真剣な表情は今でも私の脳と心に大切に仕舞ってある
机の引き出しを開ければ、彼の写真が幾つも散りばめられ眺めることが出来る
中でもお気に入りなのが…古泉君が撮ったこの写真
中庭にある一本の木の下で、私が彼の肩を借りて二人で居眠りをしている写真…
これを見せられた時、あまりの恥ずかしさで彼の左足をまるで粉砕するかの如くハイ&ローを五発程蹴り下してやったのもいい思い出だ
「キョン覚えてる…?」
彼は答えない。
見せびらかすかのように彼の前にひらひらとその写真を振る
「間抜け面よねぇ…私もだけど」
私が風邪を引いた時、彼は学校を休んでまで私の看病をしてくれた。
ただでさえ熱があって顔が真っ赤だろうに…あいつは大胆にも私のおでこに自分のそれを当てて
『あちぃよ、お前』
なんて、心配そうに呟いた。
彼の吐息が私の頬を擽る、かき上げられた私の前髪をそのままに優しく二度頭を撫でてくれた。
顔がとても近い、彼の瞳の奥の奥を見ると…まるで熟した林檎のように顔を真っ赤にした私が映っていた
あんたが居たから余計に風邪を拗らせたのよ…?わかってんの?
しばらくしてみくるちゃんが卒業して部室からメイドさんが姿を消した
悲しくて寂しくて物足りなくて…どうにかして彼女をまた此所に居させようと思案していたら彼が
『大事な友人の門出なんだ…邪魔するなんて野暮だよ』
キョンがそう言うなら仕方ないんだってそう思うようにした
でもやっぱり寂しいから、泣くのを堪える為に彼の裾を控え目に握りしめ
声を出さずに泣いた。
彼はそっと指で私の涙を拭う、はと顔を上げると慈しむように、慰めるように、優しく微笑んでくれていた
本当は彼の胸に飛び付きたかったが、やっぱり恥ずかしいので自重した
「……今思えば抱きついちゃえばよかったかなぁ?」
四人の部活もそう悪いものでは無かった。
古泉君は気を使ってくれたし、有希は相変わらずだし、なによりキョンが居たし
私は幸せだった。
不思議なことなんてとんと無かったけれど、それでも皆が居てくれた。
それだけで私は――。
ヒュウ…と、一筋の風が私を薙いだ。
揺れる髪の向こうで初めて私の瞳から涙が溢れていることに気付いた。
「今日…私達卒業したんだよね」
なんでもないような事が幸せだったと思う…なんて、まさかこの私が思うなんてね
あんたのせいよ、バカキョン
一頻りの挨拶を終えた私達は解散し、それぞれ帰路へついたが私だけとある場所へ向かった
そして小一時間…私は彼の前で膝を抱えている
空が曇って来た、天気予報は昼から雨…このまま雨に濡れるのも悪くないなぁなんて思ったがそれで風邪なんて引いたらきっと彼に怒られる
私は緩慢な動きで立ち上がり踵を返す――しかし足が思うように動かない
ザァ…と今度は一際強い湿った風が吹き花弁を散らした
「あ――」
風に弄ばれながら舞う花弁はまるで私の心情風景そのままで…私の心が散った事に気付く
「キョン…」
くたりと両膝をつき、堪えきれず手で顔を覆うがその隙間からハラハラと涙が溢れていく
「逢いたい…」
もう届かない声、気持ちも、風が容赦なく飛ばして行く
なにも見ていないふりをして、背中を見てた…そう、彼の背中
もう見ることはない
「大好き…」
彼の墓前で私は言えなかった思いの丈を呟いた
雨が私の全てを濡らし冷やしていく
もう彼が傘を差してくれる事がないから――
End the same as history
なんだこの電波ポエムみたいなん…
続きはまた――、物語の都合上2分割にすることをお許し下さい。
927 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 04:21:35 ID:9VYZyiQ2
>>926 哀愁漂うぜ。続き待ってるよ、GJです。
内容はともかく、作者のノリがウザいつーかキモいっつーか
続きはキャラスレでどうぞ
931 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 21:27:03 ID:mTI8XQ/V
取りあえず頑張ってみたんだが、下してもいいかな?
くだす……?
すまん。投下の「投」が消えてた…
許可制じゃないから投下すればいいと思うよ。
下すのは構わんが誘いうけは自重
では、では
「外見」
キョン
今日の授業も終わり、放課後は団員その1としてSOS団部室もとい、文芸部室に向かう。
部室は部室棟にあり一度中庭にある渡り廊下を通らなければならない。
渡り廊下に出た俺はもう九月だと言うのに肌を刺激してくる太陽に嫌気が差しながらも、
もし、外国からいらっしゃった人達に実は九月は夏真っ盛りなんすよ〜ここ最近の日本の秋は中止してまして…
と言っても通用するだろうな、なんて思いながら空から照りつけられる太陽光に目を細めつつ
少し強く締まっていたネクタイ緩めながら部室に向かった。
部室棟の廊下まで聞こえてくる運動部の声に、この暑さでよくやるなーと思いながらもその声に合わせリズムよく階段を駆け上がる。
勿論、この時期リズムなんかに合わせて階段を上ってしまった日にゃあ汗が凄い。
どう凄いかと言うと、養老の滝ぐらい凄い。だからといって別に俺の汗がサイダーになる事も無いし、
ましてや若返る事も無い、味は…しょっぱいしな、なんてどーでも良いことを考えてるうちに部室の前に着いた。
着いたからと言ってスグにドアを開けるような谷口みたいなマネはしない。
朝比奈さんが着替えてたり、ハルヒが新しいコスプレ衣装を試しに着てたりしていたら困るしな。長門は−無いか
コンコン
「はぁ〜い」と朝比奈さん。
「俺です。入っても大丈夫ですかね?」
「キョン君?うん大丈夫」
いつも思ってる事があるのだが着替えてても開けてやろうか、なんて思うのは思春期特有の考えであると思いたい。いや信じたい。
ドアを開けてもやっぱりそこは暑かった…てか当たり前だ、夏だもんな。なんて馬鹿な事を考えながら部室に入った
部室には朝比奈さん一人だった。他の団員は掃除当番かなんかだろう、大して気にする事でもないか。
すでに朝比奈さんはメイド服に着替えておられた。メイド服は相変わらず似合っていて、笑顔も神々しい。実に今日の朝比奈さんもみくるフォルダに収めたい、
なんて思いながら、せっせとお茶を用意するSOS団が誇るエンジェルの横顔をおなじみのパイプ椅子に座り眺めていた。
まぁ、ずっと見ているという事は見つかるというリスクも大きいわけで、
「ふぇ?どうかしたのぉ、キョンくん」
「え?あ、いや、お茶がたのしみだなーなんて…ハハ、」
「ふふっ、キョン君ったら…あら?」
「朝比奈さん?どうかしましたか?」
「ここ…ボタンが…」などと言いながらムナグラ、いやいやYシャツの第一ボタンのところに触れてきた。
「外見」2
最初こそ驚いたが相手はエンジェル朝比奈さんだ。避けるなんて勿体n…善意に水を差す事になるからな、うん。大人しくしておこう。
ボタンは付いていたのだが、ほとんど取れかかってる状態でこれなら引き千切って家で付けて貰っても…なんて思ってると、
朝比奈さんは「これなら…」や「あれ…てたかしら…」など呟きながらボタンを近距離で見ている。
最初は汗臭くないだろうかなどと思いながらも、冷や汗に近いものが出てくると言う負のスパイラルに陥っていた。
しかし十秒も経っていないというのにドキドキとヒヤヒヤがモヤモヤに変わり、何故か息が上がってきた。
これは、…ヤバイ、髪から漂ってくるフローラルの香りと朝比奈さん自体から香る柑橘系の香りが脳に交互に攻めてくる。
段々ハァハァと息が荒くなっていく…なんだ?やけにムラムラしてる、その上俺自身が反応して来てるし…
まるで性欲に体を支配されてきてる様だ…何も考え…られ……なくなって…このまま……
なんて思いながらさっきは行き場が無く後ろに回していた腕を少し上げ、指をワキわきさせながら肩に手を…
――貴方を…信じてる…――
な、がと?な…んで…
いきなり出てきた長門はそう語りかけ、少し悲しそうな顔をして、消えていった。
少し我に返り、ゆっくり深呼吸するが
何故かまた思考が一瞬で持っていかれそうになる…
しかし今度は、
――このっ、馬鹿キョン!!!――
ハル…ヒか…
今度は何故か涙を目いっぱいに溜めたハルヒがそう言って、消えていった。
性欲が沈んでいく…なんだろ…ハルヒに泣かれると、な…
何とか自分をもって…
「朝比奈さん、すいません、ちょっと恥ずかしいですよ…//」
「ふぇ!??あっ!ごめんなさい!ちょっと考えちゃって」
朝比奈さんはそう言うと何故かフラフラしながら立ち上がった
「大丈夫ですか?どこか…」
「大丈夫ですぅ、キョン君はその…いいの?」
ん?何が良いのだろうか?…!ボタンか
「大丈夫ですよ。家に帰って親にでも…」
朝比奈さん自分もふら付いてるのにボタンまで心配してくれるとは…さすがエンジェル!
「う、うん。それの事も…なんだけど…た、体調に異変…は、ないですか?」
まさか!?今までの心境がばれていたのか!?
「な、なな何もないでですよ?俺どっどっか悪そうでしたか?」
「ううん。なかった、ら、それっ、でい、いいの…ちょっとごめんなさいぃ」
朝比奈さんはそう言うと部室を出ていった。
朝比奈さんが部室を飛び出してスグ俺は自分の理性の欠片と、頭に出てきた長門とハルヒに感謝したね。それはもう盛大に、
あと古泉は良く自重してくれたと別の意味で感謝したね。
出てきたら出てきたらで欲は吹っ飛ぶんだろうが、朝比奈さんに失礼だしな。
しかし今さっき気がついたが、窓まで閉まっていたとは、
そりゃ熱も篭るし汗もかくわな。なんて思いながら
窓を全開にして空気の入れ替えと共にハルヒや長門、古泉たち他の団員を待っていた―
支援
「内見」
古泉と長門さん
「長門さん。どう言う事ですかっ!!彼が危ないというのは?」
「こっち…来て……」
いつも通りの長門さんに少々の肩透かしと、そんなに緊急性のない事だという安堵感で今日の放課後が始まりました
「とりあえず、教えて頂けませんか?彼が何故危ないのか…」
そこだけでも聞かないと、僕としても『機関』としても動けないですからね。
「朝比奈みくるが……動いた……」
「朝比奈さんがっ!!??」
朝比奈みくるが…未来人が…動いた― このタイミングで、
スグに『機関』に報告をしなければ、
「長門さん少し『機関』にほうk「だめ…そんな事している暇は無い…急いで」
「しかし…」
すると長門さんは、なにも言えなくなるような鋭い眼光を僕に向け一言
「 急 い で 」
消される…そういう予感が僕にもありました…
その後、会話無く長門さんの後を追っていくと部室の前に着きました。部室…
「部室なんですか!?部室でなにが…」
「少し黙ってて…」
「しかし、」
「貴方は…少し声を抑えるべき……」
そう僕を威嚇すると何か呪文のようなものを呟き部室のドアを少し開き中の様子を伺い始めました。
「長門さんいったい何を……あれ?スイマセン。気のせいしょうか…
声がほとんど出ないんですが…」
「情報操作で周りが私たちの情報を感知s…簡単に言うと透明人間…」
なるほど…じゃあもう一度聞きます。
「僕の声は…」
「あなたに対する操作操作を行った…」
「それは、何故です?」
「正直あなたを呼ぶべきではなかった…これは私のミス…ならば最初からあなたをいない事にすればいい…」
………意味が分からないのですが…
「いみがわからn(私は他の人間からも感知される事が出来るが、極力干渉されなくなっている。
しかしあなたは周りから見えるおろか存在すら感知されない」
つまり居ないのと同じですか―
無口なうえに何を考えてるか分からないですね彼女は
「ちなみにあなたの心の声といわれるものはすべて私に聞こえている…余計な事は考えない方がいい。」
「…はい」
「あと…あなたに「」はもう要らない…」
長門さん…僕の事嫌いなんでしょうか…
「…………」
無視ですか…
「内見」2
しかし朝比奈さんは何を………なっ!!ムナグラつかんで!!長門さん!!部屋に入りm
「……抜け駆け………許さない………しかし……まだ……」
黒い…そして怖いです。何か長門さんから黒いオーラが、これならまだ閉鎖空間の方が…
「心配ない…ここはある意味閉鎖空間……」
いや、そう言う意味では…ん?何でしょうこの匂いは、甘酸っぱい…柑橘系でしょうか?朝比奈さんは香水か何かを…
「媚薬…」
媚薬!?
「そう…この匂いの充満の仕方を考えると…部屋中にも振りまいてる…」
しかし、彼女は僕達が入ってきたらどうするつもりなのでしょうか?
「私は…朝比奈みくるがそこまで考えてると思わない…しかし…本気で彼を……だから…
彼女は体を使いここまでしてる…だから私も全力で…潰す…」
答えになっt、何をする気なんですk「!”#$%&@^「_?>#$%&’()」
な、長門さん!??二人に何を!
「心配ない…彼に害は無い……彼は今、心の中で闘ってる……」
よかったで…す?………………いや、朝比奈さん…は?
「……………………」
え?ここは無視したら…
「心配ないし…問題ない?」
答えが返ってきても疑問系ですか…
「ユニーク?」
え、いや、なにがでしょうか?
「……もういい…」
いや、なにがですか…
「……別に」
…………
「…………」
すいません…
ここ最近やべえな
ちょっと前までのハイレベル志向(笑)的なのがなくなってどうしようもない作品も増えたな
助詞の使い方くらいきちんとしろよ
読み手が書き手に回る時代かねぇ
さぁ、歴史を振り返って1スレから現行スレまでのレベル(笑)の変遷をグラフ化してみようか
去年の今頃は、「俺たちはVIPやキャラスレと違って新人SS職人を育てているんだ」と胸を張っていたのにな……
>>940 個人的な意見だが、もう少し改行した方が読みやすいと思います。
面白い、面白くない以前に
萎える