【涼宮ハルヒ】谷川流 the 55章【学校を出よう!】
Q批評とか感想とか書きたいんだけど?
A自由に書いてもらってもかまわんが、叩きは幼馴染が照れ隠しで怒るように頼む。
Q煽られたりしたんだけど…
Aそこは閉鎖空間です。 普通の人ならまず気にしません。 あなたも干渉はしないで下さい。
Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A無ければ自分で作ればいいのよ!
Q俺、文才無いんだけど…
A文才なんて関係ない。 必要なのは妄想の力だけ… あなたの思うままに書いて…
Q読んでたら苦手なジャンルだったんだけど…
Aふみぃ… 読み飛ばしてくださぁーい。 作者さんも怪しいジャンルの場合は前もって宣言お願いしまぁす。
Q保管庫のどれがオススメ?
Aそれは自分できめるっさ! 良いも悪いも読まないと分からないにょろ。
Q〜ていうシチュ、自分で作れないから手っ取り早く書いてくれ。
Aうん、それ無理。 だっていきなり言われていいのができると思う?
Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A拒否しない場合は基本的に収納されるのね。 嫌なときは言って欲しいのね。
Q次スレのタイミングは?
A460KBを越えたあたりで一度聞いてくれ。 それは僕にとっても規定事項だ。
Q新刊ネタはいつから書いていい?
A最低でも…………一般の――――発売日の…………24時まで――――待つ。
A一般の発売日の24時まで待ってもらえますか? 先輩、ゴメンナサイです。
Q1レスあたりに投稿できる容量の最大と目安は?
A容量は4096Bytes・一行字数は全角で最大120字くらい・最大60行です。
Aんふっ。書き手の好みで改行をするのも揃えるもバッチリOKです。
乙
,,,,,,_
,,,,,iiiilllllllllllllliii,,,,
,,,,,_ .,,,,,,,,,,iiiiiiillllllllllllllllllllllllllllllllllll丶
゙llllllllliiillllllllllllllllllllllll!!!!llllllllllllllllllllllll!!゙
゙!llllllllllllllllllll!!!゙゙゙° ,,illllllllllllllllllll!゙゜
゙!lllllll!!l゙゙’ .,,illlllllllllllllll!!゙゜
^ .,,illllllllllllllll!!゙゜
,,illlllllllllllll!゙°
,,illlllllllllll!l゙゜
,,illllllllllll!l゙゜
,,illllllllll!!゙゜.
,,illllllllll!゙゜ liiii,,
,,illllllll!゙゜ 'llllllli,,
,,illllllll!゙ lllllllllli,,
,illlllllll゙ ,lllllllllllllii,
llllllllllli,_ ,,,,illlllllllllllllllli,
!llllllllllllllliiiiiiiiiiiii,,,,,,,,,,,,,,,iiiiiiiiiiiiiillllllllllllllllllllllllllllll
゙゙!!llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll
゙゙゙゙!!!!!!llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll!!!!!!!l゙゙゙゜
 ̄”””””” ̄ ̄
6 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 21:09:52 ID:RpX3gc5c
原 作 者 の 新 作 読 む と や っ ぱ 圧 倒 的 な 力 の 差 を 感 じ て し ま う 。
こ れ は も う 如 何 と も し が た い ね ……
>>1おつ
いちおついちおつ
流の髪だのhageだのと言っているが、主語の無い乙を書いておいて後は
>>1に丸投げってのは良くないと思うがね。
発言者の正確な意図を汲み取ろうとするなら圧倒的な力の差は絶対に必要だろ。
原作者の新作読むとやっぱ圧倒的な力の差を感じてしまう。
これはもう如何ともしがたいね……
何年前まで新作なんだ?
何年後まで新作なんだ?
>>1乙
その人が新作だと思えばどれでも新作。
っていうかぶっちゃけ自分は全部s(ry
悪い、AAだけど埋めてきた
新参乙。もうちょっと待てんのか。……まあ仕方ない、か。
>>1乙だね。
あの方をちょっと期待してた俺涙目wwww
>>1乙です。
いや間違ってない。
朝比奈さん後よろしく⇒朝比奈さんのAA
の流れだからなんら問題ない
23 :
17:2007/11/17(土) 18:36:18 ID:j4g3VK8w
>>20 ていっ!
 ̄ ̄\| ̄ ̄
___
┌ ┌ | ミ
┌ ┌ | ζ
┌ ┌ |
┌ ┌ |
┌ ┌ |
┌ ┌ |
┌ ┌ |
┌ ┌ |
埋めるという行為自体が害悪
そうでもないだろ?不要になったスレが存在する分、現存している他のスレが流されやすくなるわけだし。
そんなことよりSSマダー?
あのう?埋めネタが読みたかった。
しかしまた最近投下が増えてきたな。
いいことだ。
【新作】じゃなくて、【最新作】にすればおk
>>17新参乙
>>29 ようこそ。歓迎するよ。なんだか新しい風が入り込んでる季節なんだな。いいことだ。
>>30 やあ(′・ω・`)
自己主張してるようで申し訳ないが、実は日曜家族がリアルタイムで投下されたあたりからの住人なんだ。
未だに阿呆なレスしててすまん皆、ヌルーしてくれ
釣ってくる
ともあれ新規住人が増えるのは、排他的になるのよりは喜ばしいことだとは思う
「新参乙」はいわば社交辞令のようなものじゃね?
最低、一週間残せばいいのに無理矢理落とすやつさえいなければいいね
それなりのが上がったばかりだったのに
まとめがあるからいいじゃないか
スレ番が二桁行くかどうかの頃から見てるが埋めてはいけないなんて初めて知ったぞ
>>32 専ブラ使ってればいついつ落ちようが大した問題でもあるまいよ
>>34 いけないってわけじゃないよ
ただ、埋めの時期になるとネタ系SSとか、一発狙いの趣向を凝らした書き捨てSSとかで
半分遊びながら埋めてくのがイナセな文化というか、風物詩なんだよ
その間もなく無機質にAAで瞬殺されたから、みんな「不粋なことしやがって…」と、少しゴキゲン斜めなのさ
まあ一番機嫌悪いの俺だけどなwwwww
埋めたて用のSSを二週間前から用意してた人間の気持ちなんかキサマ等には解るまいよ!
ふんだっ!!
グダグダ言ってないで、今ここで投下すればいいじゃん
小ネタでもイロモノでも、別に埋めにこだわる必要はないよ
みんなきっと待ってるよ
埋めAAは確かにウザいがそれをしつこく引きずるやつはもっとウザい
さっさとその埋め用のとっておきのネタとやら貼って消えろ
前スレ見てきたけど、埋めAAで騒ぐほど容量残ってなかったやん。
ここの文字密度だと小ネタ1個でも埋まるトコをAA2個で〆ても問題ないだろ?
朝比奈さん降臨 > ちょっと荒れる の流れは期待したけど
40 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 07:04:36 ID:RsNOKuTm
黙れよ池沼共
出しゃばんなよ新参
所詮、今の流れも会話も次のss投下までの暇潰しなんだから、どうせなら楽しくやろうぜ。
あらあらうふふ
ところで新参ってどの辺から入った人のことを言うんだろう
黒歴史になったマンガが出た辺りからここに来た俺は中堅…やっぱ新参か
確認してみたらおおよそ残り4kbだった。
1レス最高4096bytesだから1レス分しか余ってなかったんだし致し方ないだろう。
どうでもいいですよね
そうか
そうだよ
なら仕方ないよな
愛なら仕方ないな
長門愛してる
>>45 4kbあったら人によるけど2〜3レスはいけるだろう、普通
いやもういいから
もういい
もういいよな
TTTってなに?
マルチ氏ね
これも愛なのか
そうだよ
愛って何
躊躇わないことさ
じゃあ若さって何だ
なんなんだこの流れwwww
臍まで反り返るって事さ
投下はまだか。
何で宇宙刑事理論な流れなんだ?w
そう、不思議なことだね。
僕たちはインターネットからデータを受け取るときにダウンロードという。
仮想的に存在する電脳空間は僕たちがいる現実空間よりも仮想的に上にあるというわけだ。
それにも関わらずこのスレッドにSSを書き込むときには投下するという。
天上に向かって投下するというこの思考には、電脳空間に対する立ち位置の違いがあると思わないかい。
受け取る者は天上より下にあり、天上にあるべきものを収める者はそのさらに上にあるということだ。
天上より上にある者故に僕たちはそれを神と呼ぶのだと思わないかい。
さあ、賞賛し、礼賛し、僕とキョンの物語を紡いでくれ、まだ見ぬ神々よ。
しかし、考えてもみてほしい。
この電脳空間へ向けてデータを送信することを俺たちはアップロードと言う。
現実世界の上に存在する仮想的空間のさらに上、そこに神々が存在するというのならこの言い方では御幣があるだろう。
そしてこのスレッドにおいてアップロードとはつまり投下であり、さらに俺たちはSSの感想をこのスレッドに書き込むことさえできる。
難しい事はない、要するに、現実と、天上と、ひいては仮想的電脳空間の間にさえ何ら隔たりなど存在しないのだ。
投下とはやはり天上へ向けられるものに他ならずしかしそのままの意味をも表し、神もまた俺たちと共に存在すると言うことだ。
故に私達は神であり神もまた私達である、というのは果たして傲慢な所見でもあるまい。
さあ、協賛し、翼賛し、俺たちと国木田の物語を紡ごうじゃないか、よく識る神々よ。
なんだ・・その・・すまん。
今の台詞、いかにも誤解されそうな場面に出くわしてしまって気まずそうな谷口みたいな感じで頼む。
「・・・すまん!・・ごゆっくり〜」 ?
一体これは何の宗教だ
涼宮ハルヒの一神教
>>72 「何の宗教かと言われましたら」
古泉が異性にとって心地好く同性にとっては気分よろしくない売値0円のスマイルを浮かべてくる。
「それはもちろん僕にとってはヤハウェと言える涼宮さんを崇め奉る唯一神教でしょうね」
相変わらずウィットに富んだジョークがいまいちなSOS団の超能力担当窓口はそこに山があるから
登るんだという登山家の常識以上に摂理であると言わんばかりに俺に言葉を浴びせてくる。
「教義はただ一つ、涼宮さんを退屈させない事。現在は本人未承諾ながら教皇、大僧正ともいえる
教団最高位の人物の下で地道な活動を行っています。ところで一つお願いがあるのですが」
なんだ改まって。
「いえ大した事ではありません。あなたはただうなずくだけで結構です。我々の教団の最高位の座に着く事を
承諾してもらうだけですから……どうでしょう?」
そんなハルハル教の使者をあっさりゲームで打ち負かすと、俺はやつらの神の姿を視界にいれつつ嘆息をついた。
>>74の寒いギャグ読むとやっぱ圧倒的な力の差を感じてしまう。
これはもう如何ともしがたいね……
フォローしてあげられないのが如何ともしがたいね……
教皇キョンwww
駄目だ、電脳空間と言われるとあの青い電脳戦士しk(ry
てか、また投下0で100いきそうだな
/´ _ ヽ\
./ / /仏∠! } } トハ
; /l lレィ┿! j┿テトj/リ! ミ} { めがっさの屈辱…
; |∧ |j-'● ● 'イ l { ;
{ |ヽ} 、_,、_, │ ハ彡| ; ガクガク
| 八 { } _l /ノ !
;: | lr'⌒)、._ ̄_ (´ j // i | {
} l/ヾ三} l___/{彡'´} i | ;
; |l ノl |二//| l ,イl|
; | ゝー' ∧! //∧__j / l |
なぜそこであしゃくらさんwww
そうか!分かったぞ!現 ス レ は 混 沌 教 な の だ よ !
普通に八百万の神で良いじゃん
ん?ヤオイの神と申したか?
ここはBL禁(ry
>>83 涼宮ハルヒには神の力がある。
しかし神の力を行使できるのは彼女だけではない。
佐々木を初めとしたその候補者数──実に八百万。
ここに真の神となるべく八百万人の生き残りゲームが
もちろんスタートしない。
1.候補者は自分を含め15人の参加者を集める必要がある
2.参加者はあるルールに乗っ取って戦い、敵対する参加者に勝利する必要がある
3.敗北した参加者は必ず死亡する
4.ルールはただ一つ。頭部を破壊されたら失格!
グロ注意警報
89 :
古泉一樹:2007/11/20(火) 07:52:31 ID:7j8/a1mD
>>84 お呼びですか?
なんか、呼ばれた気がしたのですが・・・
>>86 「涼宮さんっていいましたよね……あなたはどのような「神」を目指しているのです?」
「やさしい……神様よ!」
「ふふっ……困難な道ですね。戦う前に関係のないWAWAWAさんを逃がしたのもその志をまげないためです?
そのせいであなたは不利になったのですよ。それでもまだ、やさしい神様を目指すのですか?」
「それ以外に……私の神はないわっ!!」
俺には無理でした。
戦わなければいきのこれない!
仮面ライダー(ry
戦わなければ、きのこれない!
Fate/s(ry
よし!今なら行ける!
国境は俺達になにをくれた!?
全然関係ないが、
特撮の方の「きのこれない」の主役の片割れは、
ほぼ同時期に別の司会担当番組で、
本当にきのこのかぶりものを、
それも心底嬉しそうにかぶってきのこ先生になったんだぞ。
くそう!
プリンがっ!
投下も無く迎えた100get・・・。
これは一大事
なら書いたほうが良かったな。
投下ないと、この先生きのこれないぜ
この 先生 きのこ?
Is this teacher a mushroom?
ごめん。英語は苦手なんだ。
みんなでリレーとか、なんかたまにはうちでも企画上げてみないか?
保管庫の最初の方にはリレーあったみたいだしな
なんという村興しスレ・・・
未完になる可能性が…
「あっ…あっ…あっ…んっ…」
俺は一体何か悪いことでもしたのだろうか。
目の前に広がっている光景に呆気にとられながら俺は記憶回想の旅に出た。
「窓際の座席」というのは季節の関係上少しばかり冷え込んできたとしても、穏やかな陽の光のおかげで
全く凍えることなく自分の指定された席に大人しく座ってられるのだからこれほどいいものは無いと思う。
俺にしては珍しく授業をそこそこ真面目に受けて、昼休みに国木田達と弁当をつついて
いたところ、例の生徒会長がわざわざ俺がいる教室まで来て、
「放課後に生徒会室に来たまえ。あぁ、あの女は連れてこんでいいぞ。」
とだけ伝えてどこかに行った。
国木田が少し不思議そうにこちらを見ていたが、谷口がまたナンパの失敗談を話し出したので
特に気にもとめず、俺は放課後を迎えた。
ハルヒには提出物があるから、と伝えて先に部室に行っててもらい、
生徒会とやらの呼び出しに応じることにした。
教室掃除をしてたもんだから、ちょっと遅くなってしまったが制服を少し正してからノックして部屋に入った。
「失礼しま…」
ドアの向こうには雪国がなぜか広がっていた。なんてのは嘘だが、そん時の俺にとってはそれ以上のものだった。
そして冒頭部分に戻る。
「駄目。抵抗は許されない。」
と長門。
「そうですよ。変に動いたりしたらかえってやりづらいですよ。」
と喜緑さん。
そして
「だめっ…あっ…ながっ!あっ!」
と何故か机の上にはだけたワイシャツの胸のあたりを貪られている我が親友国木田。
「はっ…はっ…もう…んあっ…」
「あの〜…」
「長門さんズボンを脱がせて下さい。」
「了解した。」
「そっちはだめ!んむっ…」
owari?
おわっとけw
そして不覚にも
>>109で噴いたwみんなで村興しだぁぁーーー!
>>113 どっかのアイドルグループが「自分たちの番組タイトルがついた自治体を作ろう」という企画から進行している
いろいろ頑張りすぎな村長ダックの話を思い出した。
冷静に考えなくても頑張っているのはスタッフの皆さんなのも、符合するな。
惜しむらくは重機担当が高校生集団では設定できないことか?
バレたw あぁいう遊びも面白いなって思ってさ。
クソレスで100こえたか。
本当にリレーやんの?
俺PCじゃないからできないよorn
俺も
リレーも構わんがここでするならある程度まとめた投下の方がいいな。
例をあげるなら各編5レスぐらいの前中後編をそれぞれ別人が書くって感じで。
早さより内容重視って事で提示された編に対して時間かけてもちゃんと書く。
ってぐらい差別化しないとVIPの企画とかとかぶるからねぇ。
後は個人の投下優先ってのとタイトルに「リレーSS」と必ず入れるようしとけば
スルーもしやすくて良いんじゃない?
構うよ馬鹿
こんなところでそんなくだらないことしようとするんじゃない
中学生のガキじゃあるまいし
実際に高レベルのリレーが見れたら凄い。でもこのスレ向きかといわれると…
かなり妥協したつもりだったが「するんじゃない」と言われてしまったら平行線だな。
おとなしく投下を待つ事にしよう。
リレーは職人が面白がって勝手に始めた方が盛り上がる気がするな。
SSじゃないが昔の世界制服モララーみたいにw
リレー見てみたいなー
リレーの始まりがこのスレの終焉だと思う
かなりマジで
大炎上しそうw
まあ、他所でやれってこった
というか、SSの投稿が無いわけではなく
SS以外のレスで進みすぎなだけである
確かに今スレは雑談が多いな
かといって過疎もどうかと、
過疎ったって良いじゃない。
無理にレス続ける位なら。
それに過疎って程過疎な訳でもないし。
マターリ神降臨を待とうよ。
ていうか、書いている側としては雑談してくれている方がありがたい。
書き込みが無いと、人居ねーんじゃないかと思ってしまう。
前スレのおすすめ作品の流れはウザすぎたけどね
そんなことはない。
むしろ、ああいう流れの時はいつも自分の書いたSSの名前が挙げられるかどうかワクワクするもんだ。
挙げられると嬉しいし、活力になる。
逆に挙げられなくても、残念もっと頑張るかー、って思ったりもする。
その気持ちよくわかる
が、俺の場合は一度も喜びにはつながらない
書き手は楽しくても、オヌヌメのSS何〜?が100レスおきに来るのは流石にこりごりだよ。
でも〜は萌えるとか、○○は俺の嫁とかよりはいいんじゃない
喜緑さんはみんなのお母さん
旦那は生徒会長。でもみんなのお父さんではない。
そして、喜緑さんは最凶最悪の罠掘り師でもある。
いつも思うんだが、オススメSSを聞く輩って大体新参なんだろうな。
新参だからこそなのか、
>>2を見てくれないのかね。
『佐々木さん、彼のフラグが立たない』
「フラグ・クラッシャー?」
「君のことだよ。くつくつ。君のフラクラぶりには正直うんざりした。何度僕のフラグが折られたか。だから、
仕返しに君の息子を折るよ!!!」
そう言うと佐々木は俺の服を全て脱がせた。なんて早いんだ。
「君の息子を折って、二度と使い物にならなくするよ。と思ったけど、体の奥から湧き上がるこの気持ちは」モジモジ
今度は佐々木が服を脱ぎ出した。正直色気の無い脱ぎ方だ。
「さあ、君の股間のフラグを立てて、僕の中に入れるんだ」
そう言われても、立たないものは立たないぞ。
「君はその若さでEDか?しょうがないな、口でやってあげるよ」
チュパチュパチュパ
ごめんなさい。立ちません。
涙目になる佐々木
「なんでフラグが立たないんだよ」グスッ
「佐々木、無理に今日やらなくても」
佐々木は俺のフラグから口を離す
「だって、モタモタしていたら他の女の子に取られるじゃない」グスッ
「心配しなくても、俺は佐々木専用だよ」
「そんなこと言って明日には涼宮さんあたりと。僕は胸も小さいし、贅肉が多いし、乳首も黒いし、あそこも毛深いし」
「そんな小さな欠点なんかどうでも良いくらい佐々木は魅力的だぞ。俺を信じろ。俺は佐々木以外の誰の物にもならない。」
「ありがとう」
俺のフラグは立たなかったが、俺達は裸で二時間ほど抱き合って体を寄せあったり、体中のいろいろな所を舐めあったりした。
その後、佐々木が帰ってから、急に我慢出来なくて、佐々木をオカズに三回も抜いた。明日も佐々木が来るのに何やっているんだろ、俺。
(EDが続く)
乙 でもそろそろエロは自重しましょうよ
とは言えお勧めはと聞かれて
「騙されたと思って古泉一樹のある種の罠を最後まで読んでみろ」
って答えるのは一種の名物なんで完全になくなっても欲しくないようなw
……我ながら酷い誤爆だorz
>>144 おい、ここが何板か解って言ってんのか?
ある種の罠はエロパロ名物だよな。
ただたまに有るから良いんであって、前みたいにだらだら続くのは勘弁。
やばい、みくる並な
>>146のドジっ娘ぶりに胸がちょっとキュンときた。
>>147 たぶん佐々木スレと間違えたんだろう。書き手も佐々木スレみたいだし。
いっそ
谷口×佐々木とか国木田×佐々木とか古泉×佐々木とか見てみたい。
佐々木スレでもこの板スレでもいいから。ただしレイープもの禁止。
152 :
52-265:2007/11/22(木) 21:10:40 ID:HzwHanwM
投下します。
エロなし。13レス。
続き物です。
Prologue.
「つまり、こういう事ね。あんたはあたしの敵だー!」
「って、出会い頭にいきなりアグレッシブ極まりない言動ぶちかますんじゃねー!」
いつも通りに道に迷い、予定通りに出会ったポニテ少女ハルハルに文字通り言葉と拳で語られる俺。
『………厄日か?』という疑問の後で『でも最近よく殴られてるよなー』という実感を得、『厄年だな』と下降修正する。あとは厄人生にならない事を祈るばかりである、………何に祈ればいいのか分からない時点でもう確定しているのかもしれんが。
「あたし的結論では、ずばり、こうね! あんたがいるからあたしは迷子になるのよ!」
過程とか段階とかいろいろ大事なものを月面近くまですっ飛ばした結論をありがとう。………さて、出会って、というか一方的虐待が始まってもう半年、そろそろ殴り返しても許されるよな?
「だって、迷子になるたびにあんたを見かけるんだもの。経験論から結論に至っても何の問題もないでしょう」
犯人を追い詰めた探偵のように、自信満々にビシッと音が出そうな勢いで俺に指を突きつけながらそうのたまう馬鹿。
昨今の政治体制並みに問題ありまくりだ。ご都合主義かつ実地主義、見切り発車にも程があるぞ。
「大体、携帯があったら迷子になんかならないんじゃなかったのか? また電池切れか?」
「………うっさいわね。あたしが迷子になったのにはそこいらのマリアナ海溝よりも深い訳があるの!」
おお、マリアナ海溝がそこいらに存在しているという衝撃の新事実が明らかになぐふぉっ!
「あんた、困っている人間の、揚げ足とって楽しいかー!」
十分にタメを取りつつローリングソバットかましてくるやつが困ってるとは俺には思えんのだがなあ。
「まあいい。そこまで言うならあえて素直に普通に直接的に聞こうじゃないか。何で迷子になったんだ?」
「………」
「………」
「………携帯、落とした」
そこいらのドブ川より浅い理由だった。
「あー、もう! あたしの事はいいから! あんた携帯持ってんでしょ。何とかしなさい!」
「ふはははは。俺の携帯なら、たった今お前のローリングソバットで昇天なさったところなんだがな」
「………」
「………」
「やんのか、ボケー!」
「やったらー、ボケー!」
いろんな意味で法的には勝てると判断、ちょっとこの人生勘違い女を軽くどつき倒す事にした。
………当然、軽くどつき倒されましたとさ、めでたくなしめでたくなし。
///
「えっと、あの、携帯壊して、ゴメン」
人様を親の敵のようにどつけるだけどついてから言う台詞じゃないよな、とは思うのだが、まあ誠意の有無はともかくとして、形だけでも謝れるようになったってのは成長と呼んでもいいのかもしれないね。
五十歩だろうが百歩だろうが前に進んでいる事に変わりはないし、それが俺の証だとするのならばそれだけで、傷ついた甲斐があるってもんさ。
脳内をふらつきながら飛び回る、そんなおかしな考えを空の彼方へ吹き飛ばそうと『いよっ』と声をあげつつ起き上がり、吹き飛ばせなかった分を地中深くに埋め立てるために適当な話を振る。
「大体、俺はそんなにお前を敵に回すような事をしたわけじゃないだろ。お前の敵ってどんな風なやつなんだ?」
「えっとね、眼鏡をかけた長身のハンサムで意味もなく尊大そうな上級生。生徒会長とかだったらなおいいわね。権力を嵩に弱小文科系部にイチャモンをつけてきたりすると素晴らしいわ」
………即答かよ。つーか、えらく具体的な内容ですね。
「この前、夢で見たの。凄くむかついたわ。………だから殴らせなさい」
接続詞を使っても接続出来ていないほどミラクルな結論ありがとう。ところで、
「俺は見てのとおり、眼鏡でもないし、ルックスも標準程度だし、意味もなく卑屈な同級生だしで、どう考えてもお前の考える悪役とはかけ離れていると思うぞ」
「うーん、………新キャラキボンヌ?」
「不吉かつわけの分からん提案をするな!」
季節はもう冬、クリスマスがそこまで近づいてきている、そんなある日の夕方の、とある会話であった。
(あと一週間くらいだってのに、面倒くさい事は勘弁してくれよ)
江美里や長門によると、目の前の少女は世界を作り変えたりだとか新キャラを登場させたりする力はないらしいのだが、そんな事が出来る存在と繋がっている可能性はあるらしいからな。
退屈だけだとイヤになるが、思い起こせばそんな日々が幸福だったという『よくある話』ってのは、本当に世界中にあふれているだろ。
胃がもたれるほどの刺激物はたまに食べるからこそ美味しく感じられるのだ。今更、世界改変とか新キャラとか言われても正直いろんなところがいっぱいいっぱいなのさ。
『せめて穏やかな結末を』と願う俺を、責められるやつなんていないだろうね。
そんな逃げる気MAXの結論に達し、話をそらせるために都合よく明日行われる『とあるイベント』に誘ってみる事にした。
「お前さ、野球やる気、ないか?」
「は?」
あとはまあ、こいつもちょっとは彼氏以外の友達を作ったほうがいいんじゃないかって思ったんだよ。
もしかしたらもう何人かはいるのかもしれんし、今からってのはちょいと遅すぎるのかもしれんがなあに、ギリギリの駆け込み乗車ってのは俺達がいつもやってる事だし、注意さえ怠らなければ致命的に進行方向が違う路線には乗らずにすむものなのさ。
―――――――――――――――――――――
喜緑江美里の消失〜the boredom of fake star〜
―――――――――――――――――――――
1.
さて、俺はハルハルを唐突に野球に誘ったのではなく、そこにはちゃんとそこいらの二級河川くらいには深い理由がある。
その理由を述べるために場面を今日の放課後までさかのぼらせる事にしよう、オーケー。
「どうでもいいんだけどさ、ハルハルって、誰?」
「ユー! がはっ!」
「ノットオーケー!」
………だから、そうやって言葉の前に手を出す癖は直したほうがいいぞ。まずはバーバルコミュニケーションってのが、人としての基本だろう。
///
「それでは、野球をやりましょう」
「いやっほーう! アイムベースボールメーン!」
夏の暑さが恋しくなる事に人間の身勝手さを痛感出来る十二月のある日、江美里のいつも通りに過程を華麗にすっ飛ばした結論に反対するというマンネリ感あふれる展開を打破するために、あえてディスコティックなノリで飛び跳ねながら賛成してみる。
「「「………」」」
草木が眠ってもここまではないだろうというほどの沈黙と、絶対零度を棒高跳びの選手のような美しいフォームで飛び越えた視線が、みんなのためを考えてお立ち台に上がった俺に突き刺さる。人生とはかくもままならぬものである、知ってたけどさ。
しかしまあ、提案者である江美里なら俺のノリにもノリノリってくれるだろう。
二人でともに乗り越えようと、期待をこめてアイコンタクト。
「と、言いますか、何で賛成するんですか?」
華麗にスルーされました、ロンリー。
「てか何だ、お前から誘っておいてその不条理極まりない質問は!」
「いやがるあなたを無理矢理引きずり込むのが、わたしの存在理由です」
「捨てちまえ、そんなアイデンティティー!」
いつも通りにボロボロな俺。お前らそんな俺にマンネリ感を抱かないのか? いやむしろ抱いてください!
「うふふふ、そんなあなたが大好きですよ」
「おやおや、これは『ごちそうさま』ですね」
「仲良き事はいい事ですよー」
「………らぶらぶ」
「イジメだよな! 微笑ましい祝福と見せかけたイジメだよな、これ!」
俺がそんな感じで軽い絶望に沈んでいる間に、野球をするって事は結局反対票ゼロで決定していたらしい。
ただ、問題が一つといわずわんさか山積みなのは、これまたいつも通りのマンネリっぷりってやつなのかねえ。………マジ勘弁してくれよ。
///
さて、そんなアルプスの少女もびっくりなほど山積みな問題のうち、最も重要で早期解決が望まれるシグナルレッドクラスのものといえば、やはり『これ』であろう。
「人数は?」
「何とかしてください?」
「………いつまでだ?」
「明日までです」
人員不足プラス時間不足、小規模組織の泣き所、超過勤務の予感はバリバリである。今の時代、どこも不景気だからなあ、………関係ないか。
「だって、あと、一週間しかないんですよ」
まあ、そう言われるとどうしようもないので、とりあえず集まれそうな奴らをリストアップしてみる。たとえ倒産する事がほぼ確定していたとしても、やるべき事はちゃんとやらないとな。
「あー、とりあえず、谷口を呼ぶだろ」
「新川さんも来てくれそうですね」
「あ、じゃああたしは鶴屋さんを誘ってみます」
野球をやるには最低でも九人は必要になる。集まれそうな面子はこれで、八人か。
外野を二人にしたら何とかなるかなと思うのだが、そうすると何故だか自分が外野を全速力で駆けずり回っているという想像が、近い未来に起こる現実になってしまう気がするので却下。
『何とかあと一人』と思いつつ、視線をさっきから無言を貫いている二人に向ける。
「お前ら、俺達以外に友達いないのか?」
「………」
「………」
顔を伏せ黙り込む、長門と江美里の宇宙人シスターズ。気のせいか頭上に黒い縦線がかかっているようにも見える。………しまったな、もしかしたらこれ、言っちゃいけない事だったか?
「じゃあ九人目はあなたが見つけてきてください!」
頭上の黒線を気合に類似したマイナス方向の何かで吹き飛ばしながら、最近の若者よろしくキレる江美里。『じゃあ』の意味が分からないのは仕様である。
………仕様の割には、分からなくなる時は大抵俺相手に会話している時だってのは何でだろうかね?
「今のはあなたが悪いですね」
「発言にデリカシーがないですー」
「………責任、とって」
今後の人生設計の中で割と大事になってくるであろう疑問を路傍の石ころのように放置されたまま、いつの間にやら四面楚歌な状況に追い込まれている俺。あと長門、人様が聞いたら誤解を招くような発言するんじゃありません。
「分かった。訂正する。責任、とって、お兄ちゃん」
「いやーん、お兄ちゃんに任せなさーい! ………はっ!」
恐るべきお兄ちゃんパワーだった。………ただの自爆とも言うが。
「じゃ、確定という事で」
「何というか、フォローの仕様がないですよー」
「むー」
またまたいつの間にか四面を飛び越え八面くらいに楚歌的な状況に追いやられる俺。というか江美里さん、そんな刺さりそうな視線を向けないでくれないかな。
「では、何故かわたしの手の中にある、この刺さりそうなナイフを、フォーユー」
「ごめんなさいでしたー!」
………脳の原始的な部分に今まで経験した事がないほどの危機を感じ、全力で土下座体勢に移行する俺であった。
///
「と、いうわけなんだ。アーユーオーケー?」
「あーと、まあ、あんたが変態って事はオーケーだわ」
「失礼だね、こう見えて、ぼくは結構紳士だよ」
「………」
汚物を見るような目で見られた。やばいね、紳士的にゾクゾクする。
「まあ、それはそれとして、野球ね、いいわよ」
あっさりとオーケーが出た。いや、俺はいいんだが、変態と思ってる奴の誘いにそんなにホイホイ乗っていいのか、お前?
「別にいいんじゃない。何かあったら握りつぶすだけだし」
おお、具体名称が出ていないってのに、ゾクゾクが最高潮だっぜ!
「あんた、大丈夫?」
「失礼だね、こう見えてぼくは変態という名の紳士だよ、あひー!」
「………おまわりさーん!」
「あひー!」
こうして俺は、連行一歩手前まで行きつつも、どうにか紳士的に九人目をゲットしたのであった。
「あ、もう一人、連れて行ってもいい?」
「ん、いいけど、彼氏か?」
「ば、そんなんじゃな………くもなければいいかなと………思うんだけど、どうなのかな?」
「俺に聞くなよ」
ついでに十人目も、ノロケ一歩手前まで行ったのをどうにか抑えつつゲットした。
ま、とりあえず人員はこんなもんでいいか。
時間は、………その、………人生って、あきらめる潔さも大事だと思うんだ、うん。
2.
さて、そんなこんなで試合前日は人数をそろえただけで終わってしまい、練習もミーティングもなくぶっつけやっつけ本番突入と相成るわけである。
………そろそろ特技欄に『臨機応変』と書こうと思うのだがどうだろうかね? 実際はただの『行き当たりばったり』なんだがな。
一応大会について説明しておくと、試合会場は近くの市営グラウンド。参加資格は特になし。ようするに野球を楽しむ人用のぬるいお遊びのようなものである。
なるほど、こんな大会なら経験・練習ともにほぼゼロな俺達でも一勝くらい出来るかも知れんな。甘い考えかもしれんが、生きていくにはこれくらいの超楽観論が必要なんだよ、多分な。
そんな昼下がりの授業が自習になった時のような気合の抜けっぷりで一回戦の相手チームの練習風景を見る。
///
「セカンド! 飛びつかんかー!」
「イエス、マム!」
「何だこのボールは! おまえ野球舐めてんのかー!」
「イー!」
「違うっつってんだろうが! いいか! バッティングは、魂だ!」
「ワンモアセッ!」
///
………なんというか、一言で表すと『うわあ』という感じの空気読めてない集団さんであった。
「うふふふふ、相手にとって不足ありませんね」
「ああ、不足なさ過ぎて、逆に相手にしたくないよな」
そうこうしているうちにこっちのチームのメンバーが集まってきた。空気読めてるかどうかはともかく、対処方法が分かってるぶんあちらさんよりはマシだろうね。
「やあやあお二人さん! つるにゃん先輩が両手に花を持ってやってきたよっ!」
「えっと、あの、おはようございます。………なんだか相手の人達、個性的ですね」
「………駄目な方向に」
鶴屋さんがにゃはにゃはと謎な笑い声を上げながら、相手チームに見た目通り軽くひいている朝比奈さんと、見た目では分かりにくいが実は思いっきりひいている長門を連れてやって来た。
三人とも今日はよろしく。頼りにしてますよ、鶴屋さん、長門。
「あれ、あたしは?」
「朝比奈さんも頑張ってくださいね、応援」
「えへへ、そこまで期待されるとなんだか照れちゃいますねー」
………素直に喜ばれた。メンタル強い人だな、………フィジカル的には役に立たないだろうけど。
紫煙いる?
「やあどうも、とりあえず一勝くらいはしたいですね」
「と、いう事は、俺のポジションはピッチャーだな」
「ふむ、ピッチャーは魂です。あなたにそれがありますかな?」
「いや、魂って言われても」
「ようするに相手チームを全員魂で呪い殺せばいいのですよ」
「そういう事です」
「おお、もう戦いは始まってるって事だな」
馬鹿団員が馬鹿執事と馬鹿クラスメイトをつれて馬鹿を言いながらやってきた。………頼むから犯罪だけはやらかさないでくれよ、特に馬鹿団員。
「失礼ですね。今の会話のどこに犯罪性が含まれているというんですか?」
………あえて言うなら、全部だが。
「甘いですね。呪いは犯罪ではありません、文化なんですよ」
お前、もう帰れ。
「ふん、とりあえず来てあげたから、全員この場に跪きなさい!」
「おい、ハルヒ。意味の分からん横暴電波を発信する前に、まずは俺をここに連れて来た理由と、ここで何をするかを教えてくれないか?」
「それは、あなたがキョンだからよ! する事は、えーと、青春?」
「意味が分からん返しをするな!」
「分かれやボケー!」
「何でだー!」
バカップルがバカップルしながらやって来た。………つっこむ気力も残ってないし、もう好きにしてくれとしか言いようがないね、やれやれ。
しかし本当、向こうのチームと見比べてみると、ぼろ負けの気配がカルピスの原液なみに濃厚だよなあ、………色物度では完封勝利どころか完全試合を狙えるかもしれんがね。
///
とりあえず例によって例のごとく、くじ引きで適当に打順と守備位置を決める。作戦を立てる必要なんてないからな、もちろん駄目な方の意味でだが。
結果、
1番:ピッチャー:朝比奈さん
2番:キャッチャー:古泉
3番:ショート:ハルハル
4番:サード:キョン(本物)
5番:センター:新川さん
6番:セカンド:俺
7番:レフト:谷口
8番:ライト:長門
9番:ファースト:江美里
出番な………、応援係:鶴屋さん
と、なった。
「にょろっ、何だかあたしが谷口くんのような扱いだねっ!」
………さりげなく毒を吐きますね、鶴屋さん。
「まあでも、花火は散り際が美しいというかんねっ! 許してあげるっさ!」
いや、もう、………結婚してください。
「………散りたいですか?」
「や、冗談ですから、だから江美里止めてちょっとそれ刺さってるってばあー!」
愛の名の下に生きている俺は、ツッコミを入れるのも冗談を飛ばすのも、結構命がけなのだ。
ま、とりあえず俺の命のともし火が誰かさんに吹き消される前に、試合を始めるとしようかね。
3.
審判が張りあげたプレイボールの掛け声とともに朝比奈さんが投球動作に入る。俺達は後攻なのでまずはあちらさんの攻撃からとなるのだ。
ちなみに、俺達の服装はそれぞれの学校が指定している体操服である。さすがにゴスロリやらバニーやらで野球は出来んからな。………約一名執事服の人がいるのは心のエアポケットに入れておいてくれ、俺もそうする。
そんな珍しく普通の服装をしている朝比奈さんは意外にも、経験者なのかと思われるほどスムーズな動作で大きく振りかぶり、
「いきますよ、未来的ストレート!」
………一球目から球種を堂々と宣言した。配球なんてありゃしねえ。
宣言通りに超級の絶好球がストライクゾーンど真ん中に来る。
キン、という乾いた音とともにボールは二次方程式のグラフに限りなく類似した綺麗な放物線を描きつつ、谷口の頭上を越えてフェンスにダイレクト。
はい先頭打者スタンディングダブル。『魔の一球』というか『間の抜けた一球』でいきなりピンチな俺達である。
「そんな! あたしの魔球、未来的ストレートが、あそこまで簡単に!」
や、味方の俺が言うのもなんですが、あれは単なる棒球でしょうし、そもそもあなたは未来人ではないですよ。
といいますか、初回から敗戦処理投手が投げてるような感が粉塵爆弾一歩手前みたいに漂ってるのは何ででしょうかね?
二球目。
「未来的カーブ!」
言いながら、さっきと全く同じ速度のストレートが相手バッターにクリティカルヒット。
とても素敵なデッドボールではいノーアウト、一塁二塁。
「そんなバカな! あたしにはピッチャーの才能があるはずなのに!」
すみません、バッティングピッチャーの才能すら皆無のご様子ですよ。
///
別に負けるのは構わないのだが、十字キーが壊れて動けなくなったシューティングゲームのように一方的に打たれ続けるのもなんなので、『誰でもいいから適当にピッチャー交代かな』と思い、マウンドに向かったところで敵ベンチから罵声が飛んできた。
「引っ込め、へぼピッチャー」
「野球舐めんなー! とっとと家帰りな!」
「ワンモアセッ!」
ピッチャーマウンドで子供に虐められる子犬のようにおびえる朝比奈さん。
うん、まあ、相手ピッチャーをびびらせて投球ミスを誘おうっていう、そんな作戦もあるってのは理解出来る。
出来るけど、それは今の状況で必要な作戦だとは思えないし、必要だったとしてもやっちゃいけない事なんだよ。………あんた等の命に関わるからな。
相手チームの命を飲み込もうとするかのように、うちのチームのベンチから黒いオーラが吹き出している。見たくはないが今後の方針を立てるためにも確認しとかないといけないんだろうな、やれやれ。
ベンチの中でブラックオーラの噴出点こと鶴屋さんが、携帯に向かって薄ら寒いものを感じさせるハレハレ笑顔で話しかけているのを確認しながら、バカップル以外の内野陣をマウンドに呼び寄せた。
ちなみにバカップル二人組みは片割れが相手チームに突貫かけようとするのを片割れが止めている状況なのであえて呼ばなかった。なんつーか、………お幸せに。
///
「なあ、鶴屋さんは何を話しているんだ?」
マウンドに近寄ってきた江美里に聞く。
「えっとですね、『うん、そう、球場を出たとこでねっ! ちょろっとだけ美味しくないご飯を食べてもらう事になっけど、ごめんねっ!』だそうですよ」
「………いろんな意味でヤる気満々だな」
さて、相手チームの皆さんの命を守るにはどうすればいいのかね? どうして俺がそこまで気をまわさにゃならんのかという疑問とともに、どなたかファイナルアンサープリーズ、………古いか。
「そうですね、朝比奈さんが勝利投手にでもなれば鶴屋さんも気を落ち着かせてくれるのではないでしょうか。あと、あなたのそれは『性分』というやつでしょうね」
微妙に間違っていないのが腹立たしさを増大させる、人型イライラ増幅器こと古泉からの返事である。
つーか朝比奈さんが勝利投手って、そんな人類にとって大きな一歩的な事を求められてもなあ。
相手チームの皆さんの運命をその肩に託されたっぽい、その朝比奈さん自身はといえば、
「うーん、よく分からないんですけど、鶴屋さんがあたしを応援してくれているって事ですよね。よーし、お姉さん頑張っちゃいますよー!」
ああ、いろんな意味で人生楽しんでるよなあ、この人。………本当、役には立たないだろうけど。
風邪を引いた朝のようなもの凄い疲労感に襲われ、肺活量をフルで使用した溜息をつく俺に、江美里が珍しくストレートに優しい口調で話しかけてきた。
「あなたなら、大丈夫、ですよ」
「何がだ?」
「さて、何がでしょうかね?」
よく分からない。
分からない、けど、こいつが大丈夫だってんなら、大丈夫なんだろうな、うん。
守備位置に戻り、気合を込める意味でグラブを三回、パンパンと叩く。
………よし、そいじゃあ軽く、朝比奈さんを勝利投手にでもしましょうかね。
///
三球目。
「未来的ウルトラスーパーデラックスファイヤーボール!」
いろんな意味でタフさを見せ付ける掛け声とは裏腹に、超打ちごろな速さのストレートがストライクゾーンど真ん中に入ってくる。
キン、朝比奈さんにライナーで白球が迫る。普通であれば直撃から病院直行コース、相手バッターは鶴屋さんにより火葬場直行コース、なのだが、
「ワンナウトです」
と言いながら、一塁ベース付近から瞬間移動した江美里が朝比奈さんの目の前まで迫っていたボールを素手で掴み取っていた。
「ツーアウト、だ」
江美里はそのままくるりと反転、二塁ベースまで走りこんでいた俺に超高速でボールトス。
「スリーアウトチェンジ」
そして俺がこれまたライトの守備位置から一塁ベースに瞬間移動していた長門にボールを送り、遊歩道を歩いていたら突然チュパカブラに出会ったサラリーマンのように敵走者が茫然自失になっている間にトリプルプレーの完成である。
///
そんな若干反則気味のファインプレーにより無失点で一回表の守備を終え、羽毛一枚分ほど足取り軽めにベンチに戻る俺をご機嫌ハイタッチで迎えるハルハル。
「だからハルハルは止めなさいって。………てかあんた、バッターが振った時にはもう二塁ベースに入ってたけど、一・二塁間抜かれてたらどうするつもりだったのよ」
「大丈夫だ。江美里がいるからな」
「何それ、信頼?」
「………愛、かな」
「えと、ごめん。なんていうか、キモい」
「うん、自分でもちょっとそう思った」
人生に巻き添えチックなスリーアウトチェンジをくらいつつ一回裏、俺達の攻撃、開始である。
4.
「ふんふんふふふふん、ふんふふんふん」
先ほどの怯えはどうやら喉元を過ぎたらしく、ご機嫌な謎鼻歌とともにバッターボックスに入ろうとする朝比奈さん。
「あ、ちょっと待ってください、駄目比奈さん」
先程の構えだけだった駄目ピッチャーっぷりを思い出し、不安の煙で脳内火災報知器がジリジリと鳴り出したので、慌てて呼び止める。そのため、名前を少しだけ間違えたのだが、………まあおおむね間違っていないし、別にいいだろう。
「ふえ、何ですか?」
朝比奈さんは、駄目比奈な自覚があるのかないのか、特に気にした様子も見せずに何も考えてなさそうなケセラセラ感漂いまくる返事をした。
「いや、大丈夫かなーと思いまして」
「もー、あたしはそんなに弱くないですよ」
「や、ルール知ってんのかどうかが不安なんですけど」
「このバットでエクセレントにかっ飛ばせばいいんですよね」
日本の人口はという質問に『いっぱい』と返すくらいのアバウトな答えだが、まあ間違ってはないだろう、………かなり不安ではあるが。
投球練習を見る限り、どうやら相手先発ピッチャーは右オーバースローの本格派らしい。
ストレートの速さは素人目だが見張るに値するものである。しかし、変化球はコントロール出来ていないようで、キャッチャーが飛びつくように捕っている事も多い。
「と、いうわけで変化球は捨てて、ストレートだけを狙っていきましょう」
「はい、分かりました! ………ところで、変化球とストレートって何が違うんですか?」
………野球はワンナウトからが面白いんだよな、うん。
どれだけシミュレーションしてもアウトという結果しか思いつかない朝比奈さんの打席。
チーム全員の期待を集めても1ナノグラムにも満たないであろう状況の中、相手ピッチャーが振りかぶり第一球を投げると同時に、朝比奈さんも大きく振りかぶり、
「ちぇすとー!」
相手キャッチャーの頭部をホームラン狙いの全力アッパースイングで盛大にかっ飛ばした。
―――朝比奈さん、退場。
「いやー、野球って難しいですねー」
「難しいのはアンタの思考回路だー!」
みんなの予想をいろんな意味でぶち抜いてくれた朝比奈さんであった。………最後まで役立たずであった事だけは予想通りだったのだが。
「うーん、じゃ、まああたしが代わりに入るって事で」
そう言って朝比奈さんの代打で登場した鶴屋さんが舞を舞うような流し打ちで一・二塁間を抜き、ノーアウトランナー一塁。
つか、何気に凄いですね、鶴屋さん。
///
「ふふふ、次は僕ですね。魂というものを見せてあげましょう」
言いながら日本刀を握り締めてバッターボックスへむかう馬鹿泉。
「………待て、せめてバットを持っていけ。頼むから」
「おかしなことを言いますね? これは金属バットですよ」
「どのあたりがだ?」
「全てですよ」
………こいつの全てがダメだ、もう何とかなんてしたくない、つーか、関わりたくない。
そのままバッターボックスに入る馬鹿。
あ、審判に咎められてる。………当然か。
「チェストー!」
あ、切りかかった。
―――馬鹿、連行。
「僕はただ、自分が正しいって事を証明したかっただけなんです!」
パトカーにズルズルと引きずられていきながら、どう考えても間違えているとしか思えない言い訳をし続ける馬鹿泉。
「分かったから、ゆっくりでいいから、とりあえず頭冷やしてこいな」
試合が終わった後で新川さんに迎えに行ってもらおうかね。………その前に自力で脱出してくる可能性が強いが。
///
「で、人数が足らなくなったわけだがどうする? このまま不戦敗とかなったら相手チームに明日はないぞ、いろんな意味で」
「ふふふ、お任せください。こんな事もあろうかと助っ人を準備してあるんですよ」
言いながらクラスメイトの阪中をどこからか引っ張ってくる江美里。………どこからとか、いつの間にとかは聞くだけ無駄なんだろうなあ。
「でもまあ、一つだけ聞いておくぞ。………強制連行じゃないだろうな?」
「いえ、任意ですよ」
「そうなのね。なんだか楽しそうだったから来てみたのね」
………母さん、見てますか? えみりんに俺達以外の友達が出来そうですよ。
「………何か失礼な事を考えていませんか?」
「きのせいだよ」
棒読みバレバレな返答を、誤魔化しきれてないのを承知のまま押し通す事にする。無理が通れば道理が引っ込む、おまえ自身の行動から学んだ格言だ。
誤魔化し方策の一環として視線をそらし、バッターボックスを見る。
………そこで、バットを加えた小型犬がイノセントな瞳で相手ピッチャーを見ていた。
「待てや、こら」
「大丈夫、ルソーは立派なボールドックなのね」
「ボールドックはそういう意味じゃねえだろ!」
「こんな事もあろうかとー!」
「すげえ便利な言葉だな、それ」
不毛な言い争いをしているうちにフォアボールで出塁するルソー。ストライクゾーン、上下幅はボール一つ分もないからな、当然か。
しかし、なんつーか、付き合い良いよな、相手チーム。
///
「お前等ー、あんなふざけたチームに苦戦しているとはどういう事だー! 歯あ食いしばれー!」
「イエス、マム!」
「俺たちは最強だー!」
「イー!」
「勝つぞー!」
「ワンモアセッ!」
///
………どうやらただ単に、引くに引けなくなっているだけのようだ。………十字を切った上で合掌、俺は無神論者だが、悼む気持ちに嘘はないぞ。
5.
さて、場面は一回の裏のまま、9対0で2アウト満塁である。
ちなみにこの大会のルールでは、たとえ一回の表であっても10点差ついた時点でコールドゲームが成立する。
もしかしたらこの打席で勝負が決まるかもしれない。そしてバッター、俺。
「おい、絶対俺まで回せよ」
どちらにせよ回らないのに騒ぐ馬鹿は無視。つーかこのイニングでのアウト二つは、お前がセカンドゴロダブルプレーでたたき出したんだろうが。
「頑張ってくださいねー」
朝比奈さん、ありがとうございます。
「頑張るにょろよー。もし駄目だったら………」
言いながら携帯を取り出す鶴屋さん。あれ、いつの間にか俺の命、急流滝つぼまっしぐらですか。
「頑張って、お兄ちゃん」
お兄ちゃんパワーで滝つぼダイビングの恐怖は吹っ飛んだ。いやーん、お兄ちゃんに任せなさーい!
「ふふ、バッティングは、魂ですよ」
ついでの古泉パワーで必要なやる気まで吹っ飛んだ。つーかお前、いつの間に帰ってきたんだ。
「打たなきゃ罰金だかんねー!」
「あー、誰だか知らんが、頑張れ」
「執事らしくしたら、必ず打てます」
「ルソーも応援してるのねー」
「わん!」
お前ら好き勝手に言いすぎだぞ、………まあ、一応サンキューと言っておくけど。
///
おもいおもいの特徴的な応援を受けつつ、相手チームがマウンドに集まっている間に考える。
つーか、『偽者』の俺が最後かもしれないこの試合、終わらしちまっていいのかっていう問題もあるんだよな。
「いいですよ。終わらしちゃってください」
江美里、お前が決める事じゃないだろう。あと、宇宙人な方々は俺のモノローグを勝手に読まないで下さいますか。
「あなたが決める事でもないですよね?」
後半無視で話を進める江美里。まあ、言ってる事は正しいと思うけど。
「結局、誰が決めるってわけじゃないんですから、全力であなたの結果を見せてください。………それに」
それに?
「わたしにとっては最初から、あなたが『本物』なんですよ」
………そっか。
その言葉で不必要な力が抜けて、必要な気合ってやつが充填されていく。
どうやら俺にとっちゃあ空気よりも大事っぽい『えみりんパワー』も満タン入りましたって感じだし、んじゃまあ、さくっと俺らしく、俺達らしく終わらせるとしますかね。
///
バッターボックスに入り、相手ピッチャーを見据える。相手はもう三人目、というか本来ピッチャーではないやつが投げている状態だ。
まあ、長門がホーミングモードなどとのたまいつつ、相手先発ピッチャーの顔面にライナーをお見舞い(投内野安打)したり、江美里がファウルボールを相手の控えピッチャーにぶち当てまくったりした(その後スリーラン)せいなんだが。
相手ベンチに累々と横たわる死人群。とりあえず試合が終わったら長江美コンビに彼等の治療でもお願いしようかね。
さ、今後の方針(主に後始末の)を立てたところで、今は余計な事は考えず、目の前の一打席に集中するとしよう。
相手ピッチャーが振りかぶると同時に、短く持ったバットを構える。
俺みたいな毛すら生えていない素人は大振りしてもまず当たらない。
出来る事と言えば当てて走る事くらいなのだから、確実にそれを行うだけだ。
///
相手ピッチャーがセットに入る。
はじけ飛びそうな心臓を押さえつけながら絶対にボールから視線を外さないよう、見る。
そして、ピッチャーから放たれる第一球。
明らかにそれと分かるボール球。
それでも、舞い上がった体は勝手にバットを出そうとする。
それを、
『あなたが『本物』なんですよ』
頭に響く彼女の声が、しっかりと押しとどめてくれた。
声によりバットが止まり、
止まる事のないボールはそのまま、
キャッチャーミットから大きく外れてファウルゾーンを勢いよく転がっていく。
(………あれ?)
「あー、えーと、あたしホームインしちゃったんだけど、もしかしてこれで終わり?」
サヨナラワイルドピッチ、10対0でコールドゲーム。
もう本当に何ていうか、『あれ?』のまま、試合終了である。
でもまあ、自分の力以外の要因で一番大事な部分が終わってしまうというのは、もしかしたら一番俺達らしい結末なのかもしれないね。
俺達じゃなく審判が告げるゲームセットの掛け声を聞きながら、『こんなもんかな』と改めて『終わり』を受け入れた俺であった。
Epilogue.
さて、こうして見事に一回戦を勝ち抜いた俺達であったが、もう野球は十分だろうという結論の元、相手チームに勝ちを譲って解散する事にした。
まあ、疲れたとか、お腹すいたとか結論に至る理由はいろいろあったのだが要するに、だ。
俺達は退屈な時間を楽しく過ごすために野球をし、そして楽しんで満足した。
だから、あとは真剣に野球をしている人達にお任せするのさ、餅は餅屋………ちょっと違うかもしれんが大体そんな感じだ。
///
そんなこんなで無事というと語弊が生じない事もないが問題はないだろうという微妙なラインを保ったまま俺達のプレイボールは終わり、打ち上げにむかおうと出口に通じる階段を上っていく途中であった。
前兆も前振りも伏線もなく、それは起こった。起こってしまった。
本物の『俺』が、俺の隣を歌舞伎役者もかくやといわんばかりに惚れ惚れするほど綺麗な階段落ちをかまし、あたりが一瞬静まり返ってしまうほどの良い角度と音をもって床に頭を打ち付けた。
何が起きたか理解するというか『え?』と思うより先に、俺の隣を光速ですり抜けて行くポニーテール。
「ちょ、何してんのよ、キョン」
へんじがない。ただのしかば………つーか、本当にそうなりそうだな、こりゃ。
「え、何? 何で? やだ。やだよ、起きなさいってば!」
「おい、待てって!」
答えない彼をシェイカーのように揺さぶろうとした彼女を慌てて止める。
「何よっ! 放しなさいよ!」
「頭打ったんだったら、揺すらないほうがいい」
「あ、………でも、………ううー」
いつもの自己中心的言動からは考えられないほどに、本当に借りてきた猫のようにしおらしくなる。
まあ、これが本来のこいつなのかもしれない。確かめる術も、そんな気もないけれど。
///
古泉が救急車を呼んだらしく、遠くからサイレンの音が聞こえてきた。一向に音の変化がないように聞こえるドップラー効果にいらつかされる。
誰だってハッピーエンドを望んでいるはずなのに、どうしてこの世界はこうも上手くいかないんだろうか?
「『機関』の息のかかった病院です」
今となっちゃもう、どうでもいい報告だな。
「始まったんでしょうか」
………終わったんだろ、あるいは終わりが始まったんだ。どっちにしろ、もうどうしようもないのは分かってただろ、お前も。
ぎゅっと右手をつかまれる。その温度で、手の感触でそいつが誰なのか今の俺には分かる。
「あと、一週間、ですね」
右手の先で江美里が俺を見ている。俺はそんな江美里を見る。
たとえ五感全てを失おうとも感じる事が出来るであろう存在と、ともに、在る。
そんな当たり前の事が、あと一週間もすれば、出来なくなるのだ。
ああ、言い忘れていたんだが、
どうやらあと一週間以内に、
―――この世界は、終わるらしい。
「キョン、………キョン」
小さな、だけれども耳に刺さるそんな願いが、心に痛い。
ああ、もう本当に上手くいかない。
『せめて穏やかな結末を』と、俺が望んでいるのはそれくらいだってのになあ。
167 :
52-265:2007/11/22(木) 21:43:16 ID:HzwHanwM
以上です。
では、また。
>>167 乙です。
……で、fakeはもしかするともしかするのか。
ここに来て驚愕の偽キョン=会長フラグ
>>167 GJ!
まったく、毎回楽しませてくれる
男は僕一人で、複数の女の子と密室にいるという、エロゲームでは定番の、男の夢という状況のはずなのに、ちっとも楽しくないのは何故でしょうかね。やれやれ
「あのー、皆さんは椅子に座り、何故僕だけ床に正座する必要があるのですか?」
「これは、話合いじゃなくて裁判です。病的な女たらしを裁くための。それくらい当然です」
そうですかー森さん。そうですかー、
状況を説明すると、僕は女の子4人:つまり、機関の上司の森さん、対決組織の橘さん、鶴屋さん、最近組織の一員になった阪中さんと一緒にいます。
幸運?なことに、皆さんが僕:古泉に恋しています。
「まず、古泉さんがSOS団の女の子達と何をしたか正直に話すのです」
「何もありません。あの3人は皆、彼が好きですから」
「それは、めがっさ信じてあげるにょろ。それで、一樹君はこの4人の誰と結婚するにょろ?」
「涼宮さん達がキョン君を好きなのは、私も同意見なのね。それで、古泉君は約束どおり私を選んでくれるのね?」
そんな約束無いですよ
「何度も言うように、僕は涼宮さんの精神が安定するまで」ゴフッ
鋭いパンチ。森さん痛いです。
「そんな言い訳が通用すると思う?」
「今日この場で決めて欲しいのね」
「今決めるのです」
「あのー、僕はあなた方の誰とも深い関係に無いのですけれど」
「古泉君は私と一緒にホテルに行ったのね」
ホテルの食事を奢っただけで、お泊まりは別に、ってわざと誤解される表現使ってますね。
「古泉さんは私との関係がロミオとジュリエットみたいだと言いました」
対決していることを述べたまでで、
「一緒にいろんなことをした私との関係を無視するの?」
仕事上の関係がほとんどですよ
「一樹くんは、めがっさお父さんに気にいられているにょろ」
それぞれが僕との『関係』を告白し、雰囲気はより険悪に
すったもんだの末、今月末までに結論を出す、ということで、とりあえず逃げました。
僕はこの内の誰かと結婚する必要があるのですかねー?
全員怖くて、正直ずっとやっていく自信は無いです。
・・・・・・・・・
「というわけで、僕はどうしたら良いですか?同じ状況にあるあなたの意見を聞かせて下さい」
「自慢話は余所でしろ、俺は忙しい。それに俺は二股の経験など無い」
その時、ドアをノックする音が
「会長、ちょっと私達に付き合って下さい」
鬼緑さん(失礼)と原作には名前しか出ていない生徒会書記の方が怒りに震えていますね。
あの様子はきっと、二股精算の話ですね。くわばら、くわばら
数日後やっと彼と二人きりになりました。
「僕はどうしたら良いですか?あなたにとっては他人事ではないはずなので一緒に考えて下さい」
「モテ自慢?会長と言いお前といい。今のはやりか?
二股どころか女の子とお付き合いしたことの無い俺への嫌味だな。余所でやれ」
「いえいえ、僕なんて、あなたに比べれば」
その時うちの団の3人娘がやって来ました。
「キョン。やっと見つけたわ。あたし達に付き合いなさい」
「おう、古泉行こう」
「古泉君は来なくて良いわ、キョンだけ来なさい。早くしなさい、うちの数学教師も待っているのよ」
3人とも顔は笑ってますが、怒りのオーラに包まれてますね。
3人娘だけでなく、後ろに女子生徒が20名ほど従ってますね。あれは全て、涼宮さんが怖くて彼に告白できなかった女の子ですね。
「佐々木さんとその元同級生数名と九曜さんやミヨキチちゃん達も待っているので、急いで下さい」
「朝倉涼子も帰って来る」
数日前の僕と同じです。しかし、彼は一体何股になるのですかね?あそこまでいくと人間じゃないですね。
(終わり)
あー……すまんが、どこで笑えば良いのか教えて欲しい。
ひょっとしたら、それがわからないのは俺だけなのかも知れないんでね。
・・・上に同じ
ギャグじゃなかったのならごめんなさい、としか言い様が
俺はかなりうけたが何か問題でも?
どこにウケる個所があるのかさっぱり分からねーけど、
女キャラが全員頭イカレた、気違いと白痴だらけの世界に改変されてるってのだけはかろうじて分かった
で?って感じ
人気ないな●
これが主人公キョンか、言い争ってるのが谷口や国木田、会長、フジパンだったりしたら文句はでてなかったかもしれんなwwwwwwww
古泉が問題なんじゃなくてネタが問題なんだろ
頭沸いてんじゃないのか
>>180
面白かった、GJ!
あ〜…間違ってたらごめんなさいだがいつもの佐々木スレの人だな。
この人のは当たり外れが激しいんだ。
乙!相変わらずうまいですな!
>>183 いつも?
俺は佐々木スレの常連だが、このスレ的には投下は小ネタが3作目のはず。
わからないというのはいいが、それを基に罵倒し始めているのが解せん
>>175乙。
普通に面白いよ。
あとやたら噛みついて来る奴らは気にするな。
あいつら自分をキョンと同化させ過ぎてるだけだから。
「普通に面白い」ってなんかワロタ
たいして面白くねーよってことだろ。
上手いこと皮肉ったもんだなw
ひゃ〜い
みんな仲良くしようぜ
この締まらなさはきっと投稿の途中で規制に引っかかってしまったに違いない!
ひゃ〜い
ふぅ、八時くらいからずっと人大杉ってなってたわwww
>>175 GJです。
>>167 超GJ!
次回がすごく楽しみになってきた!
明らかにつまらんものにGJするほど、俺はこのスレに馴れ合い求めてないことがわかった。
GJと乙を使い分ければ良いんだよ。
俺みたいに。
200 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 02:28:16 ID:nu21V5Au
>>198 VIPにでもいってろカス
誰もお前みたいなつまらんレス求めてねーよ
まあ俺もつまらんと思う、無駄に長いし。
つまらんと思うのは勝手だけどわざわざそれを書き込むのは
過疎らせたいのかスレを荒らしたいのか、どっちみち理解に苦しむわー
てかどっちのことを言ってるんだ
むしろ必死でgj言ってる気がするが。いやお互いがか。
つまらないと思ったなら「どこが?」と。特に無いならダラダラ引きずるなよ。
>>167 これは予想外。期待してます。
つまんねーもんにつまんねーって言ったときにいちいち噛み付いてくる馬鹿が多すぎるから荒れるんだよ
>>202みたいな馬鹿な
つまりこうですか
「俺の気に入らないものは書き込むな!」
そういう人間が幅をきかしてたら
そら投稿者は減りますよ
>>204 いちいち噛み付くなよ馬鹿
黙ってりゃいいのにお前みたいな馬鹿が馬鹿みたいな煽りいれるから
荒れはじめるんだろうが馬鹿が
まあ俺も馬鹿なんだけどね、ごめん
誰か流れ変えてくえ
煽るのか謝るのかどっちかにしろw
>>206みたいな真性の馬鹿がうぜえ!
くせえっ市ね、しんでくれぇ!消えろ!
まあ俺も真性なんだけどね、ごめん^^
そうか!みんなツンデレなんだ!
はいはい ツンデレツンデレ
べ、べつに殺伐とした雰囲気にもっていきたくて、>202みたいなこと言って煽ってるわけじゃないんだからっ!
ここは切腹者が大量発生するインターネッツですね
U-1系には飽き飽きです ←結論
これは酷い誤爆
俺氏ね
凄くかわいいぜおまえさん
どうみてもカオスですね
三連休で皆暇なんだよきっと。
X'masmまであと一か月と言うのに、彼女も探さずこんなところでひまを持て余すとは…
なんて余裕な連中だ
みんないるだろ?
俺にはいるぜ
ほら、スクリーンセーバに映ってる
俺のスクリーンセーバー、ハリウッドのマッチョが映ってるんだが・・・・
>>220 いちいち自慢するなよ馬鹿
黙ってりゃいいのにお前みたいな馬鹿が馬鹿みたいなスクリーンセーバいれるから
虚しくなるんだろうが馬鹿が
まあ俺も馬鹿なんだけどね、ごめん
誰か流れ変えてくえ
あのさ、テンプレにwikiへのリンクは入れないのか?
何気に知らない人が割と居るように思うんだけど。
それに、知ってる人増えた方が編集も進むだろうし。
224 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 21:10:36 ID:cxwUTVi3
何か荒れてますねフヒヒ
お、あったのか。今
>>1の過去ログを経由して見てきた。
ずっとwikiで保管庫やらないのかな〜って思ってたんだ。
wikiで種類分けていく方がSS探しやすいから編集進めていきたいな。
従来の保管庫も好きなんだけどね。1から余さず見れるし。
投下がないから流れが悪くなるんだ!
だから俺が投下してやるのさ!
でもPSPだから無(ry
ここは池沼共のすくつの様ですね。
みんな一回死んでください
>>223 >>225 あのさ、wikiはとっくの昔にスルー対象になってるんだけどね
それを立ち上げた奴がスーパーDQNだったからみんな触りたくないわけ。めちゃくちゃ荒れるし
分かったら今後その話題に触れるなよ。オーケー?
>>228 >>223と
>>225が言っているwikiは管理人さんが立てたものだろ?
その前に誰かが勝手に立てたやつと混同していないか?
それとも管理人さんをスーパーDQNと言っているのか?
230 :
229:2007/11/25(日) 06:36:24 ID:UnTEJ6u8
47 名前:SS保管人[sage] 投稿日:2007/06/17(日) 01:17:23 ID:gEE5cmOF
x-beat鯖が原因不明のダウンみたいなので@page鯖に移転。
ファイルが1万個を越えてるとリンクの書き換えだけで1時間はかかるなあ。
ところで、前々から保管庫の中からお目当てのSSが見付けられないって問題が上がってたんで、
解決法になるかどうか分らないけど、案内用のwikiを設置してみました。
http://www35.atwiki.jp/tanigawa/ キャラ別などでお勧め作品を分類し、保管庫のファイルにリンクを張る形で。
(今回みたいにファイルを移転するとリンクを書き換えないといけなくなりますが…)
wikiの編集作業は他の方にお任せすることになりますが。
-----------------------------------------------------------------
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181933714/47 これが設置のときのレスだな。
作品投下してる人以外、全員ハルヒアンチに見えてきた
もうちょっと落ち着いて反応すればいいのにな。
言葉遣いを気をつけるだけでも、だいぶ変わると思うんだけど。
意図的に荒したい人が居るんだろうよ。
雑談する奴は全て荒らしだカス
>>235 雑談が荒らし行為ならお前のはいいのかゴミ屑野郎。
古泉のカップリングがよみたい
不毛な流れだな
意図的に荒したい人が居るんだろうよ。
無限ループって怖くね?
この流れじゃ、この先生きのこれないぜ
___
/~_ ~\
(_ヾ リ γ_)
"i i" / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|(゚Д゚) < やあ呼んだか
|(ノ |) \______
| |
ヽ_ノ
∪∪
今日はきのこごはんだー
だがワライタケ
もう一度、
Is this teacher a mushroom?
246 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 04:47:11 ID:KrDD+B7Z
>>246 雑談が荒らし行為ならお前のはいいのかゴミ屑野郎。
みくるのもっぱいおみたい
長門のちっぱいはキープさせてもらう
長門はむっぱいだろwwwww
あれ?お前は誰だ、何をする!アッー
キョン妹のむっぱいをいただいてもよろしいか?
みくるがおっぱい
長門がちっぱい
ではハルヒは、その中間ということで
ちゅっぱいってのはどうだろう
と書いてふと気づいたが
ハルヒもでかいよな
おっぱいでよし
キョンが作中でみくるの容姿をやたらと褒めるのが鼻に付くんだが
ハルヒを女として認識して無いのを表現するためだろ。
>>253 みくるがキョンの好みなんだろ。
ハルヒも容姿だけは褒められている。
朝倉はひどい。同じくらいの美人のはずなのに、ほとんど褒められていない。
正直、俺はキョンの好みの基準がわからない。
>>255 ヒント・照れ隠し は置いといて、
自分を殺そうとした相手を褒める奴はいる方が希有だと思うんだぜ
まゆげに興味はないんうわなにすrやめ
>>256 襲われる前からだぞ。
みくるベタ褒め、朝倉は「谷口が言うとおり、美人だな。谷口には高嶺の花だろうけど」
眉毛が生理的に受け付けないのかな?
その頃はハルヒが気になって仕方なかったんだろ。
>>259 そう言えば「えらい美人が」とか言ってたし、
SOS団云々で余裕が無かったのかもしれないぜ
単に中二病なんじゃね
今までのパターンから考えて今後朝倉が再登場したとしたら
原文には「細い脚」「セミロング」に続いて「形の整った細めの眉」とか絶対出てくる
雑談つまんねえよ
「本人自体」
われわれはこの言葉に込められた長嶋語録的アンニュイさ、
相手の発言を否定したい強い意志、
誰かの薄い胸並にボリュームに乏しい語彙と表現したい思いとのギャップ、
それらのひとつひとつにいわゆるひとつの萌え要素を垣間見た!
個人的には朝倉の再登場希望。
俺は二次創作で充分だな。実際出しようがないんじゃまいか?
二次における朝倉さんの活躍ぶりは異常。ある程度ならどんな役でもハマリそうな気がする。
朝倉の容姿に関しては、キョンの深層心理には朝倉への感情は恐怖しかないんだろうと考えれば説明がつく。
ということはこの物語はキョンの回想で全て書かれている・・・、! 俺たちはとんでもない勘違いをしていたんだ!
つまり『涼宮ハルヒの憂鬱』は、最後にキョンがペンを置く所で物語が終了するんだよ!!
「『…こうして、長くもあり短くもあった、俺の不可思議で奇天烈な高校生活は幕を閉じることになった。
この後の俺達SOS団の物語は、…そうだな、ここまで読んでくれた読者の皆さんの想像にお任せするとしようか』、と」
「…ちょっと、いくらなんでもこのラストはベタ過ぎるんじゃないの!? もうちょっと捻りなさいよ!
床屋の前で無意味にぐるぐる回ってる赤と青の何かよくわかんないオブジェみたいに!!」
あのなあハルヒ、あれはサインポールと言ってだな、外科医を兼ねてた頃の名残で動脈と静脈と…何? そんなことはどうでもいい?
そいつはごもっとも。大体どんなものでも由来なんてのはあやふやなものなんだよな。サインポール一つとってもその始まりは諸説紛々、
例えば万に一つも無いだろうが、SOS団シンボルマークが歴史的に名を残したとして、水色の部分と緑の部分の意味なんかを聞かれても
お前も俺も答えられないだろう。有るものに常に意味を持たせようとするのは、人間の進化の鍵であると同時に、また愚かな運命論的思考でもあるわけだ。
…と、いつもの様に自分自身の独白で紙面を無駄に費やしてもいいが、どういうわけか目出度くベストセラーとなったこのシリーズ、
その最終巻となれば、冗長な文章を連ねるよりも、鮮やかに幕を閉じる方が美しいんだろう。
さて、ここまでお送りした『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズ、明らかにファンタジー分を多量に含有するこの本を見て、まかり間違っても
「これはノンフィクションだ! 宇宙人未来人超能力者はいる! むしろ長門有希は俺の嫁!!」などとのたまう人間がいたら、
その素敵で夢見がちな彼または彼女に、人生を考えさせられるようなノンフィクション物、できれば戦争物が好ましい、を
宇宙人のうの字も出ない程に鑑賞させまくる事をオススメしたい。
つまり何を言いたいのかというと、この世には宇宙人未来人超能力者異世界人、ついでに加えてサンタクロースなんてものは
いない…、とは言い切れないが、ごく普通の一般高校生が出会う事などはそうそう無い、ということだ。
ただ、これを読んでいる読者諸君には、声を大にして言いたいことがある。
この世界には、読書好きで寡黙な誰か、天使の風貌と心根を持った誰か、エセスマイルとお喋りが得意の誰か、
刃物で俺を恐怖のどん底に陥れた誰か、人を煙に巻きくつくつと笑う誰か、誘拐したり雪山の山荘に閉じ込めたり花の名前を名乗る奴ら、
クラスメイトや家族、よくわからない組織の面々、あととにかく色んな知り合い、そして、
どういうわけだか俺の腕と財布と、ついでに心を掴んで離さない、太陽みたいな誰かが、
確かに、存在している、ということだ。
さて、読者諸君がどんな環境でこの本を読んでくれているのか分からないが、少なくとも今の俺は、落ち着いてあとがきを書く時間すら
残されていないらしい。真に残念だが、ここで筆を置かせてもらうとしよう。
「早くしなさいよ! さっさとそれを出版社に叩きつけて、そのまま探索に行くんでしょ! みんな待ちくたびれちゃうじゃない!!」
やれやれ、と人生で何度吐いたか分からない台詞を呟きながら、ああ、この後の台詞も一体何度聞いたのか、と感慨に耽りながら見やると、
少々擦り切れて、その度に補強してきた例の腕章を付けながら、こいつは何時もの通りに叫ぶのだ。
「遅い! 罰金!!」
>>260 何となくだが、キョンの関心度が高くなるほど同時に奴特有の鈍感さがでてくるんだよな。
みくるに対しては最初からなにがしかの「諦め」があるから手放しに褒めてる印象。
朝倉は美人だがキョンのお眼鏡にかなうタイプではないというだけな気がする。
本編中で一番変化しているのは、おそらく長門に対してだろう。
夏休み前には古泉と付き合うといいみたいなこといって、年度末近くには誰と一緒にいても気に入らない
とまで来るからな。それでいて相手の感情には気づけない故のポカを結構やるし。
ハルヒへのスタンスはほぼ横ばいだから、変化が異様なまでに目立つ。
本編的にはともかく、妄想には格好の材料をくれてるのが、何ともな。
雑談でここまで行くとは驚きだぜっ
>>271 天才としての発想ではない。
彼は努力家としての当然のインスパイアを雑談から得たのだ。
雑談万歳!
つまり、
Chat hurrahed
と、言う事だな?
英語できなーい
キョンが気づいてる長門の変化って全部古泉も気づいてるんだよな。
でもキョンのモノローグだと「自分だけが気づいてる」っぽい自惚れみたいのがあって、
なんだかなあって感じなんだが、ながるんのこの辺の意図はなんなのかね?
キョンは実はサトラレみたいな能力者だった、みたいな
さ、サトラレェッ!?
突然真っ赤になったハルヒに脈絡もなく殴られた時は、「キョンがエロい妄想をしてた」ということでおk?
>>274 今のところ「話の展開の都合」以上の描写がないな。
「溜息」で顕著だが、特殊設定トリオは上層部が牽制しあっているだけに、お互いに必要以上の接触を避けている
節がある。以降少しずつ距離が狭まっているように見えるが、究極的な断絶もあるしね。
というより、戦略眼がなく先見の明に乏しい(様に見える)古泉だと、どっちかっていうと
長門の変化→キョンの反応(ある意味わかりやすい)→古泉の知覚→長門への分析という流れにも解釈できる。
これだとキョンが自惚れても不思議ではない。
そういえば、TFEIって単語はまだ本編で詳説されていないよな。多分キョンがぶち切れるくらいの侮蔑的表現だろうが。
とはいえ一目惚れラバーの相手がもし長門じゃなくてハルヒだったら
キョンは平静を保てなかっただろうな。やはり長門には仲間としての意識なんだろう
ハルヒがターゲットだったらそれこそ心中平穏、高みの見物ってところじゃないの
どうこうなるわけないって、素で信じそうだから
>>279 T=とっても
F=腐女子な
E=えろい
I=インターフェース
・・・とかだったらやだな
Fはフラット(胸部的な意味で)だとおm……
朝倉はどうなる
パッドを付けた長門
略してパッド長
妹も入れてカテナチオ完成
ライン統率は赤鬼かよ
佐々木さんはボリューム豊かではないですが、
フラットまで言うのはヒドイと思うのです。
胸なんて、ボリュームやサイズじゃありません。
繊細な感度と妊娠時の機能さえあればいいというのに・・・偉い人h(ry
ハルヒが勝ち誇ったようにその様子をみています。
みくるが申し訳なさそうな「表情」でその様子を見ています。
すまん、こうくだらない雑談が続きすぎると流石に投下し辛い
そんなことより雑談しようぜ
投下ヨロ!
>>295 気にせず流れぶった切って投下しても平気だよ、ここは2ch
投下してもらえれば、雑談も自然に治まって感想レスが始まるさ
そんなことより雑談しようぜ!
100KBいかずに300まで来たか
俺は投下する時には流れを気にしたりしないけどなあ
だがしかし今回の雑談はちょっとひどい希ガス
長門のオッパイと黄緑さんのオッパイどっちが性能高いか雑談しようぜ
黄緑さんなんてキャラ居ないから無駄だな。
対戦相手不在
ミヨキチの作品少ないなぁ…風呂の話では、いいキャラなのに
>風呂の話では
kwsk
44-143か?
異常な浴場
ミヨキチはビジュアルがないからキャラがイメージできない
のいぢは描いてくれないのか?
アニメに出てくるまで待てというのか……。
じつはミヨキチがモヒカンでした、とかいう展開になったら
俺、職安行って働いて親を旅行にでも連れていってあげるわ。
ミヨキチは「吉村美代子」ってフルネームが出てるのが気になる。
佐々木の下の名前出てないのが俺的に最大の謎だわ。
ミヨキチは今後も登場するけど、佐々木はもう出番が無いのかもね。
中河みたいなポジションなんだよ。
名前なんてただの記号なんです。エロい人にはそれが分からんのです。
ハルヒシリーズはキョンの語りで物語が進むから、語り部であるキョンが
必要だと判断したらフルネームが出るんだよ
つまり佐々木のフルネームが出ないのは、なまじ中学時代仲が良かっただけに
佐々木を佐々木以外の呼称で呼ぶ必要を感じてないんだと思う
ながるんが考えてないとかじゃないんだからね
>>316 その理論だと、鶴屋さんは野球以降の出番が無いはずだぞ。
キョン妹がキョンや親に何と呼ばれているか、、、
キョン妹の名前が無いのは痛いな。
他の連中は名前が無くても何とかなるが
また雑談でスレ消費してる・・・
投下来なくなるよ?
雑談からネタを拾う場合もあるから、むしろしてくれ
保守レスばっかが並ぶよりはいくらかマシだと思うんだぜ
それにしても今回は雑談が妙な流れだな
もしかしたら新しい風潮の始まりかも試練
名前、ねえ。
キョンの妹についてはキョンの名前の連想を避けるために出てこないんだろうな。
フルネーム(≒下の名前)の有無については展開上必要があるかないか、その程度の差ではないだろうか。
インターフェース組は原則人名フルネーム呼称の長門対策、佐々木は先行公開時の叙述トリックのためかな。
基本として、キョンの他者呼称はフルネーム→名字→名前で親交度が高くなるようだ。
最大のイレギュラーはキョン→周防九曜の「九曜」だが、これは単に相手の名称に興味を示してないだけ。
若干違和感を禁じ得ないが、一番最初に「九曜」と名乗ったので、そのまま採用している感じ。
ほとんどのSSで「周防」と呼ぶが、原作重視型にはちょい引っかかるところかね。
一人で引っ掛かってろボケ
いい加減雑談やめろ
抑えて抑えて
投下があれば丸く収まるだろうし
今書いてる途中なんだけど…
やっぱ古泉×長門投下は爆弾過ぎるかな
嫌いじゃないが、ラブでやたらとベタベタされると困るかも知れないな。
不安なら止めろ、いちいち聞くな。
結構議論になってるのを見るもんで……すまんかった。
仕上がったら投下してみる。
古泉×長門って言っても古泉→長門強めの感じで、甘さはほぼゼロっす。
俺は応援してるぜ。めがっさ待ってるよっ。
>>332 君の作品にその組み合わせを納得させるだけの説得力があるなら何も問題はないさ!
さぁ!投下カモン!待ってるぜ!
俺も待ってる
あまり気にするな
カプがどうとかより誘い受けのがうざがられるもんだ
喜緑さん×部長氏のSSって過去に存在した?
宣言どおり投下します。古泉×長門(→キョン)です。
苦手な方は御注意。
彼女と交わした言葉は、実はそう多くはありません。
自分が饒舌になりがちであることは承知していますし、反面彼女の口数が、僕を相手にとは限らず、極端
に少ない部類であることは初対面時から余り変わっていませんしね。
僕が滔々と紡いだ長文に対する彼女の反応は、大概が無視か、端的な肯定否定。つまらない世間話でも振
ろうものなら、寄越されるのは意気込んだ熱も冷めるような徹底した沈黙です。彼女は顎を引いて書物に
釘付けの視線を揺るがしもしない。
これが涼宮さんや「彼」ならば、また、話は違うのでしょうけれど、「彼女」――長門有希との間に僕の
獲得した立ち居地といえば、そんな風でしか有りませんでした。
つまりはそこは、私情の全く通わぬやり取りであったわけです。義務と、利害の一致にようやく成立する
会話のキャッチボール。各々の立場を鑑みるなら、別段、こだわる程のことでもない。非常時にいかに連
携を取れるかが最優先すべき課題であって、馴れ合いはその範疇に含まれないのですから。
至って当然の帰結。けれど、それで締め括ってしまうにはあまりに寂しいとも、思うのですよ。感傷は幼
き日の自分が夢見ていた、ごくありふれた「宇宙人に会ってみたい」「タイムトリップしてみたい」なん
て、純然とした由来からなんですがね。
自分自身が超能力者じみたものになってしまった、今にそんな夢話を口にすること、笑われるでしょうか?
サンタクロースを、僕は信じていました。
つまりは、そういうことです。
初めは任務による監視、興味故の観察でした。
未知の思念体が派遣した、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース。好奇心がなかった
といえば嘘になります。機関で任務のための一通りの資料を手渡されて、そこに宇宙からの使者たる長門さ
んの存在を認めた折も、胸騒ぎはしたんですよ。子供の頃の馬鹿みたいに純粋な憧れが、蘇ったような気さ
えした。
けれどもう非日常が当然の毎日になってしまっていましたから、叩き込まれた「思念体」「機関」「未来人
」の勢力図を思い浮かべれば自由に心躍ることもできず――寧ろ心労の心配をしましたね。なにせ、機関が
神と崇める涼宮さんに接近するのです。失敗は赦されない、神の不興を買うことを回避しなければならない
。彼女の人生への絶望が世界の終わりと同義であるということ、神人倒しに時を費やしてきた僕が、見誤る
ことはできない。
実際、団に加入する運びまでも緊張の連続でした。そうは見えなかったなら、自分のはったりと演技もたい
したものだ、ということにしておきましょうか。
何はともあれ僕は無事涼宮さんに見出され、文芸部室に招かれました。
そして僕は其処で初めて、
生身の『宇宙人』と、会いました。
言葉は交わしませんでした。僕は少なからず彼女を警戒していましたし、彼女も同じだったでしょう。人間
の涼宮ハルヒの腰巾着風情取るに足らない、と宇宙人的な見解如何により、警戒のレベルは天と地ほどの開
きがあったかもしれませんがね。
それから――それから、そうですね、随分色んな事がありました。野球大会に出て、孤島でサスペンス劇に
興じ、カマドウマの異空間に侵入し、エンドレスサマーを潜り抜け文化祭の映画の撮影をして。雪がちらつ
き始めた冬、「彼」が階段から転げ落ちたあのクリスマス間近の一日。
今でもよく覚えています。朝比奈さんの泣きじゃくった顔、彼に寄り添い続けた涼宮さんの狼狽ぶりも、…
…長門さんの、無表情に湛えられた微細な痛みの色も。
――変化は、いつからだったのでしょうね。
彼女の超然とした空気、傍に在ったとて種自体の差異を明示するが如く、放たれていた隔絶した雰囲気が薄
らぎ始めたことを肌に感じたのは、実はそれほど最近の話ではありません。彼女の瞳が多く、「彼」を映す
とき微かにその冷然さを押し下げるのを、当の「彼」は気付いていたものやら。
長門さんが彼に向ける感情の示すものは、僕には明白に思われました。
けれどそれを見知った上で、僕は、彼女の想いを成就させる味方にはどうあってもなれなかった。立場的に
も心情的にもです。僕は涼宮さんのことをとても敬愛していますし、幸せに生きて欲しいとも願っている。
彼も、涼宮さんのことを憎からず想っているのは、当人は気付いていないようですが――まあ、傍からする
とバレバレです。二人を結びつけることは僕の悲願であり、機関の意向でもありました。
僕は不器用な宇宙人の側にはどうしても立てなかった。
罪悪感とは違います。長門さんが彼に向け始めた好意を汲み取った瞬間から、始まっていたことだったのか
もしれません。些細なことで誰かを意識し始める、よくある展開でしょう?僕にとっての始まりが「それ」
だった―――ただ、それだけのことでした。
笑い掛け、挨拶をし、下らない話題を持ち出して、返らぬ言葉に苦笑して、それから長門さんが頁を捲る白
い手を眺める。SOS団の活動の内のほんの一幕、そんな一方通行な行為が次第に楽しみに変われば、不毛で
も中々やめる気にはなれませんでした。密かな趣味、というとお前はマゾヒストか変態かと罵られそうで戦
々恐々ですが、それでも本当に、そんな瑣末な時間が楽しかったんですよ。
長門さんが読書を淡々とこなしている間、異空間で敵と相対している間、「彼」を前にしている間、朝比奈
さんを前にしている間、涼宮さんを相手にしている間……その差異を、ほんの僅かにも知ることができたと
きの喜び。彼女のミリ単位で調節されたような瞬きの頻度に、機嫌を推し量るときのささやかな興奮。
顔に表出しない程度に抑えるよう計らいつつも、彼女を「見守る」ことが日課の一つになっていました。
いやはや、僕の視線には長門さんもとっくに感づいていたでしょうから、内心では「ウザい」で一刀両断さ
れているのをキャラじゃないから自粛した、くらいには煙たがれていたかもしれませんね。
僕は彼や涼宮さん、『宇宙人』や『未来人』が一同に介するあの部室が好きでした。僕にとって、明確に帰
る場所だと、臆面もなく発言できる唯一に成りえる場所でしたから。
そして僕はそんなホームにあることで、人間らしさを得てゆく『宇宙人』に、興味を抱いていたのです。そ
れ故に彼女に惹かれていると、そう、思っていたんですよ。
幼い日の夢の延長の、『宇宙人』が物珍しくて、愛しかったから。
それゆえの感情だと信じて疑わずにいた自分がいました。
―――何もかもが間違っていたことに気付いたのは、雪山での、たった数分、数秒でのことです。
遭難し、奇妙な館に誘い込まれ、時間感覚の狂った、望めば何もかもが出現する空間。明らかに本人とは性
質を逸したおかしな偽者が部屋に唐突に現れて、嵐のように去った後。
首を傾げ、顔を合わせる彼らの中、床に倒れ付した長門さんの存在に、僕は身動ぎ一つできませんでした。
情けないことに、咄嗟に走り出せたのは涼宮さんひとりだったのです。
それほど予想外でかつ衝撃的な光景でした。――暫く焼き付いて、離れないほどに。瞼を閉じ、ぐったりと
した肢体は、金属的な宇宙人を通り越した人形に映りました。
情報戦の末に疲弊したかのような彼女は、不自然なほどの熱でした。触れた先から、冷えた指先が逆に熱を
帯びて感化されてしまうような高熱。涼宮さんの采配で長門さんを抱き上げてすぐも、僕はその熱の高さと
少女の身体の重みに、平静さを保とうとする理性に反した、……らしくなく落ち着かずにいる自身の心を、
禁じ得ませんでした。
僕は以前、市営プールに行く途中に自転車に乗せた長門さんが羽のように軽かったと、将棋を挿す合間に彼
から漏れ聞いていました。天蓋領域との情報戦に、自身の体重を操作するゆとりもなかったのでしょう、抱
えた長門さんは標準よりはずっと軽いものでしたが、それでも羽一枚には成しえないだけの重量が腕にかか
り、……「それ」が契機になりました。
だから、そう、ここはだからとしか言い様がありません――抱えた小さな身に確かに重さを――生きている
分だけの凭れ掛かる重みを感じたとき、僕は本当に、どうしようもなくなってしまったんです。おかしな話
だとお思いですか?けれどまったく、僕にとってそれは青天の霹靂だったんですよ。
力を喪失した、封じられた彼女は酷く無防備でした。生きている熱を持っていた。苦しみ、悶える熱さ体内
に抱いていた。
『宇宙人』は、人間だった。
昏々と眠る彼女は、例えようも無く人間で――だからこそ僕は、自分の過ちに気付きました。
僕が惹かれていたのは長門有希であり、
心は、疾うに、『人間』への思慕を――恋という分かり易い言葉を、知っていたのだということを。
……ああ、随分長々と喋ってしまいましたね。悪い癖だとよく指摘されるのですが、このポジションが僕の
アイデンティティでもありますから、ご容赦下さい。
それからのことについては、……ご存知のとおり、現状に何ら変化はありません。
僕は己の愚かな間違いに気付き、彼女は依然僕の勘違いについてすら与り知らない。それだけの関係が続い
て、これからもきっと、終わらぬまま進むでしょう。
――ただ一つ、自惚れていることもあります。
雪山の、脱出の鍵となった数式問題。解ける要員は、あの場には――涼宮さんと、僕しかいませんでした。
そして涼宮さんに超常現象は伏せておきたい事情を踏まえれば、消去法として、あれを解けるのは僕だけだ
った。
それを長門さんから僕への信頼の証と、勝手に受け取って調子に少し乗っている男が、古泉一樹。
惚気にもならない、ささやかな、自慢話です。
以上です。後押しくれた人に心から感謝する。
>>336保管庫池
>>341 なんていうか、違和感。言葉に出来ないもどかしさがある。
極端な話、古泉×長門(→キョン)じゃなくて、古泉とキョンのちょっと普通じゃない会話、ぐらいにすればよかったんじゃね?
社会人になって再会して、あの頃の言えなかった事の一つというぐあいに。
ケチ付ける以外にやることないかよ…
実生活では人と話もできない引きこもりニートのくせに
>>341 GJ!面白かったよ
342はそうすることでしか自分を表せないかわいそうな子なんだよ。
生温かく見守ってあげて。
346 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 09:53:16 ID:MVwwj+7S
>>342は普通に感想の範囲内だと思うが
断じてケチではないと思う。
批判的ではあるが、非礼には見えないな。
348 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 11:34:37 ID:bXpjtnWm
批評とケチの見分け方の一つに、無意味に罵詈雑言が含まれているかどうかがある。
この場合、343の方がよっぽどケチつけ。
sageろよ。
最近無駄に罵倒表現増えたよな
キツメの批評していいスレだが荒らし的なのはどうかと思う
個人的には楽しめたし満足できたよ
のいぢのハルヒ画集マダー? チンチン☆
>>340 良いできだとは思うが、これだけを読むと消化不良になるな。
文章が長編の前ふりっぽいし。
結局くっついたのか、駄目だったのか、アタックしている途中なのか。
ということで、早く続きを書け
一歩引いたポジションこそ古泉が古泉たらしめる要素じゃないかと。
古泉視点は結構好きだ。ヤツにも自己抑制フィルターがありそうだが。
取り敢えず
>>362は誰がどう見ても荒らしとは間違えようがない点について。
>362ならやってくれるさ
>>362「俺をいじるな分析するな読むな ただし興味は持て」
↓死ね
いいか、「穴」でググるなよ?絶対だぞ!
あーあ、やっちゃったw
もどかしいつったってなあ
元々、古泉はこういった、キョンとはまた違ったもどかしい
しゃべりをするキャラではなかったかね。
で、もどかしさを感じたというんだから、作的には成功だろうw
遅れたが、
>>341GJ!
>>341 告げなかったり、くっつかないほうがかえって味を出すということもあるよな
古泉らしくて良かったと思う
違和感は感じなかったが確かに続きが読みたくなった
GJ! 投下してくれてありがとう
>>341 自分を『隠す』限定超能力者のらしさを上手い具合に引き出せてて、いいと思いましたよ。
もどかしさは自分もちょっと感じた。せめて雪山で古泉が解釈した「…ョン」ネタに触れてくれれば……
あのあたりも含めた秘めたる内心に期待しつつ、GJ!
>>341 ううむ……?
あいつ、字が意外に汚いのは知ってるが、文章もこんなにへたくそだったのか?
敢えて素人の文章らしく書いているのだとしたら、古泉に似合って、大した演技と言えるが……。
クライマックスの着眼点とエピローグが、おおこれは秀逸ッと思えただけに、もったいない。
きっとお化けが枕元に立つね。お化けが忙しかったら俺が代理で行くぜ。そのくらいにもったいないのさ。
いわゆる「キョン語り」のように随所にネタを織り交ぜて、とまでは注文しないが、
並べる心情と描写、語り口調、このどちらか(両方が望ましい)を工夫して書いてほしいね。
平凡な内容を、退屈な、しかも文法がヘンな口調で書かれたら、急いでるヤツなら読むのを投げ出しちまう。
それから、『会話のキャッチボール』や『〜といえば嘘になる』や『自分がい』ただとかの紋切り型を、
ネタでなく平然と使っちまってるのも……おい古泉よ、やっぱりこれワザとじゃねえのか?
それから、改行。
字数で区切ってくれる努力はありがたいがね、どうしてここまで機械的にやる?お前も実はアンドロイドか?
厳密に文字数で改行する必要はないぞ。どうせギザギザになるから。
句読点や文節でキリ良く改行してくれないと、読みにくくて仕方ない。
てか、自分で気付いてくれ。ひょっとしてこれも確信犯、ちがう、故意犯じゃないだろうな。
右端をそろえるのにこだわるなら、MSPゴシック12ポイントのメモ帳かAAエディタを使ってくれ。
空白行は……もはや何も言うまい。空白行を挟まなくても済むような文章を書けるようになってもらいたいもんだね。
それから、投下してもいいかどうかは、せめて書き上がってから聞こうな。
……それから、「それから」が3つかぶってるのは、故意心ではなく、ただの見直しミスだ。
面目なし。
久々に朝比奈さんktkr
前スレの作品の批評も是非聞きたいんですけどw
もうお前の空白アレルギーを病院か何かで治した方が早いよ
朝比奈さんが名作をことごとくすっとばすのは仕様ですか。
所詮いちゃもんだからな。
褒めるということができない。そんな程度の人なんだろう。
とりあえず、罵倒、けなし、いちゃもんってやつは誰にでも
簡単にできる。それが文学用語をちりばめていささか文学的
に見せ、人に伝えるに足るものであったとしても。
問題は、それを自分の能力だと勘違いして批評家気取り居丈高
人間となり幅をきかせることである。
こういった連中は文学にとって百害あって一利もない。
と、某ブラックユーモアSF大家もおっしゃっておりますし。
と、へさきの彫像にも追尾する建物にも縁のない、爆弾魔にすらなれない者が申しております。
批評と見せつつただの感想なのな。なまじ体裁だけはそれっぽいだけに中身すっかすかでワロタ
「みっ、みなしゃーん!仲良くしてくれないと、だめなのでしゅー!」
「…ただもめるだけの有機生命体は情報結合を解除してかまわないと彼が言っていた。」
「えっ、いっいくらなんでもしょれはだめなのですー」
「…どうしても?」
「だめですっ」
「…そう。では代わりにあなたの胸を少し解除する。許可を。」
「だだだだだだだだだめです!だめなのですー!・・・・これが無いとキョンくん私を見てくれないです・・・」
「…いい事を聞いた。なんとしてもやる」
「ちょっ・・・やっ・・・アッー」
長門www
というか朝比奈さんは上手い人や吟線に触れない人は敢えてスルーして、自分の好み、または有望そうな人を育てようとしているのではないか、とか眠い頭で考えるわけだが。
まあ感想の感想はいりませんね。すいませんっと。
>>374 何でこのキチガイこんなに涙目なのwwwwwwwww
「…ついでに申請したら許可されたので、あなたの胸を削った分を私の胸に増量する。」
「しょっ、しょんなぁ〜」
-------
>>376 の最終行の前に忘れ物がありましたよっと;
十数日来てなくて溜まったレス読んだが殆ど雑談なのは萎えるな・・・
書いてよ面白い話
>>381 書けないなら文句は、だめ
383 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 17:18:51 ID:QOOedtAN
孤島症候群のアニメ版で
崖から転落した時のエロパロ書いていい?
>>383 書こうがここに投下しようが瓶に詰めて沖に流そうがお前の自由だ
ただし、誉めるか労うか喜ぶかは此方の自由にさせてもらう
>>381 まともなSSが二つと小ネタがいくつかだからな。
しかし、お前もしかしてROM(Read Only Menber)じゃないのか?
Read Only Memory
空気微妙だけど気にせず投下。
馬鹿話。
一生懸命は斜め60度方向を向いて
「――よろ――しく――?」
…分かった。
私は、少なくとも味方とは言えない筈の存在、周防九曜に対して少し会話の時間を持つ事とした。
その日、まだ部室には彼しか来ていなかった。
二人きりだというのに私を押し倒す事もなく、彼は寝かせてくれと言って寝てしまう。
無口な抱き枕はいかが?
その時だった。
突然、部室のロッカーからノックの音がする。
そう、ロッカーの中から。
「――――失礼……します?」
出てきたのは周防九曜。
失態。
このような近くに出現した相手を知覚出来なかった。
私は彼の躰に集中していた情報捜査を数チャンネル開放する。
「――――攻撃の……意志――――は無い」
だが、そう言って彼女は軽く両手を上げた。
無抵抗の意志を示しつつロッカーから出ようとし…バケツに足を突っ込んで、転ぶ。
「――――いたい――――」
初めて会ってからずっとだが、未だに彼女のスペックが私には分からない。
転んで床に突っ伏している彼女は髪の量と長さのせいもあり、まるで墨を撒いた様に床を黒く染めている。
…昆布だ。
やがて鼻を押さえながらゆっくりと立ち上がると、今も眠っている彼を見ながら呟いた。
「――――助けて……くれな――かった」
私は光に消えたバックアップの口癖を思い出して呟く。
うん、それ無理。
そして彼女は残念と呟きながら私の前に移動した。
あと、この大きな音でも起きようとしない彼の肝の大きさに、男らしさと腰のうずきを感じる。
そして彼女は私の前、床の上に正座で座った。
…彼が見たら誤解されるから、彼が起きる前にはやめて。
「――長門――有希……に……お願い」
タイムマシンにお願いのフレーズに似ていた。どうでもいいが。
私は少し驚いた。
決して味方ではない筈の存在の彼女が私の前に敵意はないと現れ、しかもお願い事があると言う。
その意外性に、私は私の好奇心がそれを聞きたいと言っているのを確認する。
…了解した。ただし、それは内容を聞いてから。
「――ありが――とう」
そして彼女は語り始めた。
「――私は――ポンコツ」
知っている。
…ごめんなさい。そんな雨の日に捨てられた子犬みたいな表情で目を潤ませないで。
「――でも……貴女達――SOS――団と関わる様に――なって――から――変化を……感じた?」
私は少し驚く。
「――SOS団の誰か……もしくは全体――何が影響しているかは――――分からない。でも――」
彼女はちらりと彼を見て言う。
「――間違い……無く――その理由――が――ここにある……」
彼女も、そうなの?
私は狼狽の感情を覚える。
何故かそれが嫌だった。
この場合の理由を考え、少し恥ずかしくなる。
それは、彼から受ける影響を自分だけのものにしたいから?
私は、心が…心という物があればだが、それが狭いのだろうか。
「――やはり――あなたも」
その言葉が決定的に胸に突き刺さる。
「――だから――私は――来た」
エアホッケーのパックが滑る様にして、座った姿勢のままで彼女が近づく。
ちょっと怖い。
「――貴女の事を――知り――たい?」
どうして?
「――貴女も――変わっている……だから……それを聞ければ……何かが――わかる」
……。
「――これは……誓って――私――個人の考え――バックには……何も――無い?」
そこでハテナを出すのは止めて欲しいが、真摯な気持ちである事はわかる。
彼女の宵闇の様な瞳が私を見詰める。
「教えて」
気が付いた時、私は頷いていた。
冷静に考えよう。
昆布の迫力に押されてはいけない。
しょせん海藻。魚の産卵場所にすぎない。
彼女の欲求は純粋な知的好奇心。
知らない事を知ろうとする。
それにより自分の変化を知ろうとする。
そういった知的好奇心、欲求はとても大切。
それに、貴女の心の変化はきっと私のそれと似ているから。
あまり理解されて行動を起こされても困る気がしたけど、私と彼の絆は絶対。
私の判断だから間違いない。
なので話す事にした。
私の方も情報統合思念体の許可は要らないだろう。
私判断で。
情報。
それは、自分として知っている筈としても、他の人から改めて聞く事で思いがけない新事実、別の面のとらえ方を知る事もある。
あなたと私はどこか似ている。
気持ちは、分かる。
私も彼に会うまではこういった感情を不必要としていたから。
「――どういう――?」
…あんまりくっつかないで。
膝に手を置かない。
頭を載せてお話をせがむ子供みたいな顔をしない。
あなたが近づくと、私の中の何かのシステムが共鳴か何かするのか、少し目眩を感じるから。
…だからと言って机に突っ伏して寝ている彼に近づかない様に。
だから頭を彼の肩に寄せない。
背中にのし掛からない。
シャツの隙間に手を突っ込まないで。
片方のズボンのポケットに突っ込んでいる手を離して。
「――みつけ――た――」
…私は、今すぐ天蓋領域と全面戦争を起こす用意はある。
「――いけ――ず」
彼女は結局元の位置に戻って座り直す。
…そう。
それくらい彼から離れていればいい。
子猫の様な目をしても駄目。
ポケットに入れていた手をわきわき動かすのを止めて。
…では、少しの間私の事を話す。
Read Only Megassa
私の個体識別名称は『長門有希』。
私の存在意義、観測対象となる相手が日本人である為、この様な日本語による名前が付けられた。
識別のための名称である名前にそれ以外に特に意味はない。
それ故、どのような名前でも問題はない。
最も、本当のところを言えばキャサリンとかジェーンとかマリリンとかこう、もう少し可愛い、胸が大きいイメージの名前ならあの人も
もうちょっと私に興味を抱いてくれるのかな? と思う事がある。
でも、彼が私の名前を呼んでくれる時は無条件でほんの少しだけだが、とても嬉しい。
…私に感情はない。
今のはエラー。
「――有希――」
嬉しくない。
「――いけず――」
無視。
私は今、観測対象が作ったSOS団と言う活動を行う部活に所属している。
作ったと言っても私が所属していた文芸部の部室を乗っ取った…もとい、譲り渡しただけ。
そしてそれはつまり授業時間以降はほぼ私の視界内に観測対象が収まると言う事であり、観測対象、つまり涼宮ハルヒは結果的に私が監視を
非常に行いやすい環境に自らを置く事となる。
これは観測者として非常に好ましい。
もう一人の涼宮ハルヒの観測者たるホモがよく校内の男子に言っているセリフを借りれば、良かったのかホイホイ突いてきて、と言うところであろう。
「――あの――ホモ――」
そう、あのホモ。
この前も体育の後、どこからかキノコみたいにはえてきて、私のベストポジションの天井裏から彼の着替えを覗こうとしていたので少しだけ
フルボッコして記憶を消しておいた。
おかげであのときは一番いいところを録画しそこねた。
憤りを感じたのでその後もう一度同じ制裁を加えておいた。
…同罪?
私は特別。
そう言えば彼もまだ来ない。どうでもいいがどうしたのだろう?
「――――」
何故そこで目を背けるの?
「それより――その……データが――」
駄目。
羨ましがってもこの情報は最上位機密としてロックしてある。
「――ちょっとだけ……」
だめ。
ぜったいにあげない。
「――いけず――」
話を戻す。
私の存在意義は偏に涼宮ハルヒの観測にある。
彼女の行動、存在場所、精神状態、体調、その他一挙手一投足をつぶさに観測しなければならないのであり、それが私の創造主たる情報統合思念体の
総意であり私の使命。
それは絶対であり、私は私が創り出されてから今の瞬間まで、それは一時も中断することなく行い続けられている。そしてそれを行うため、私には人間が
言うところの特殊能力が備わっており、事実上涼宮ハルヒの予測外の情報爆発、閉鎖空間以外には無敵。
ホモも乳牛も相手ではない。彼に不必要に近づく度に太陽の黒点まで吹き飛ばしたいと思っているこのもどかしさを、二人は分かっているのだろうか。
特にあの役立たずはそれを逆に利用して彼の保護欲を過剰に掻き立てている節がある。
いずれ決着を…。そしてBカップのすばらしさをこんこんと説いて…。
「――加勢――する」
…今、扉の向こうから小さい悲鳴が聞こえた気がするが、扉が開く様子も無いし熱源がすごい勢いで遠ざかったので問題ないだろう。
今扉を開けていれば、一気に…。
私に感情はない。
今のも只のエラー。
ちなみに最近の涼宮ハルヒについて整理すると…。
……。
……。
分かり易くかみ砕いて表現すれば、元気で、学校に来ている、となる。
支援
「――涼宮――ハルヒは……」
え?
今日は用事でもう帰った?
……。
違う。
本当は一時間毎に地球の情報単位で言うところの数テラバイト分の情報を収集、蓄積している。
本当。
「――では……レポー――トを――」
それこそ無駄。情報統合思念体と広域帯宇宙存在はそもそも起源が異なる為、思念、情報処理方法が根本から異なる。
そのため私達端末が居る?
…でも、多分読めない。
だから、本当に情報は蓄積している。
「――――」
その疑いの目は何?
…ええと。
そう、つまり、その、情報統合思念体以外には見せてはいけない事になっているから。
これは規定事項だから絶対。
うん、残念。
少しは見せてもいいと思ったのに、規定事項は守らなければならない。
本当に残念。
…待って。情報統合思念体から連絡が入った。
…え? これ以上伸ばすな? …え? そんなにずっと? 違う。ちゃんと用意して…実は…たまたま磁石でデータが…本当にある……了解。
…もうすぐまとまります。
……。
「――冷や――汗?」
違う。
重ねて言うが私に感情はない。
従って人間が言うところの『まずい。やりましたって言ったけど全然やってないよ。て言うかなんだっけ?』と言う状況には決してなっていない。
…心配してくれる? ありがとう。
でも大丈夫。
情報操作、および情報模造は得意。
決して彼の情報収集および、時折存在する彼に近づこうとアプローチを試みる女子を探知、妨害するのに全能力を注いでいたから忘れていた
等という事は絶対にない。
ちなみに誤解を招かぬ様少しだけ内容を話すと彼が朝目覚めてからここに来るまでの歩数、心拍平均値、総数、消費カロリー他の新陳代謝データ、
夕食の種類、食べた順番、湯船に浸かった時間と体を洗った順番、および昨日の夜の睡眠時間、寝ている間のレム睡眠中に夢に出てきそうになった
牛女の映像を私にすり替える等、今言ったとおり充分プライバシーに配した非常に控えめな観察にとどめている。
…その犯罪者を見る目つきは何?
「ん…」
その時、彼がわずかに体を動かした。
いけない。
せっかく今日は部室が静かで、彼も普段涼宮ハルヒから受けている重労働をしなくていい安心感からしばしの睡眠を取っているのに、起こしてしまうのは忍びない。
少し離れなければ。
私達はそう思い、彼を挟む様にして両脇に座った。
「うぅ…」
彼が少しうめき声を上げた。
どうしたのだろう。
ああ、私達が彼に両脇から抱きついているせいだ。
足も腰に回しているから、そのせいも少しあるかもしれない。
「――だっこ――ちゃん?」
そうかも。
でも、両脇から同じ事をしているので、貴女の足とも互いにくっついているのは少し複雑。
「――お互い――様――?」
そう。
私達は彼の肩に顎を載せ、両のポケットに手を突っ込んでナニかを探しながら話を続ける。
…あった。
「――あった――」
何があったのかは禁則事項。
「……」
「――」
「……」
「――」
いけない。
思わず彼に抱きついたまま落ち着いてしまった。
「――ふし――ぎ」
その感想には同調する。
キョンと言うあだ名で呼ばれるこの人、彼には、単純な体温や匂い、性格その他外内面の特徴では説明できない何かがある。
私はそれについて涼宮ハルヒの能力と同等の謎を感じている。
私に感情はない。
でも、涼宮ハルヒの観測を始め、やがて彼女がこの高校に入学し、彼を引きずりながらここの部室に来たその時から。
…違う。
正確には、彼を認識し始めた時期から、私の内部にある変化が起き始めた。
「――――おめ……でた?」
それは近いうちにそうするけどまだ違う。
「――いっしょ――に」
駄目。
「――二号」
話が進まないので続ける。
「――いけず――」
面倒ならば近づきすぎない。
迷惑ならば関わり合いを持たない。
それで済ませる事も彼には出来た。
しかし、彼は決してそれをしない。
自棄なのでも企みがある訳でもない。
彼は、純粋に彼女を、涼宮ハルヒを放っておく事が出来なくてそうする。
それは、彼女だけではなくSOS団みんなに対してもそう。
そして私に対して、私にだけは、私のみにだけは、彼は他の人の七割り増しで良くしてくれる。
それが嬉しい。
「――ソース――」
私にはわかる。
「――明確な――ソー――」
私にはわかる。
「――――」
続きを。
そして彼の影響は私だけではなく、驚いた事に私の創造主、情報統合思念体にも変わった反応をさせてみせた。
以前も、サボっていた涼宮ハルヒの観測レポートを早くよこせと五月蠅く言って来た時、私は彼が言ってくれた言葉を思い出し、情報統合思念体に
向かい、中指を立てつつ『くそったれ』と言った。
すると暫くの間通信波が見たこともないほどに乱れ、その後に情報統合思念体から、地球の表現で言うところの滝涙という表現が相応しいノイズが
発生したのを確認している。
私は地球人にすぎない彼のたった一言があの情報統合思念体にこれほど影響を与えたという事実に驚愕した。
「――かわい――そう――」
あっちが悪い。
「――それと……サボり――認め…た――」
気のせい。
「…うぅ…」
また彼が苦しそうに唸った。
額に汗が浮かんでいる。
もしかして私達が両側からぶら下がっている様なものなので苦しいのだろうか?
「――しょっぱ――い」
首の汗を勝手に舐めないで。
とりあえず対抗して私も頬にキスマークをつける事にした。
あ。
首筋に付けた。
なら私もその権利を有する。
「――対抗――」
耳を噛んだ。では私も。
…やりにくい。
提案する。体勢を変えるべき。そうすれば心ゆくまで出来る。
色々と。
「――賛――成?」
寒い…いや、寒くない。
おかしい。
今俺は雪山にいるのに、どうして寒くない?
何故体の所々が妙に熱くなる?
うわ! 変なところまでなんか熱いっていうかヤバい! 何だよこれ!
ん? 地響き?
な、雪崩だ!
…だ、だめだ! もう逃げられない! 来るな! 俺は生きて帰…。
「…うわっ!」
……。
部室の天井?
なんだ、夢か。
ふう、まったく恐ろしい夢を見た。
真っ白な雪山を歩く俺に、突然真っ黒な雪崩が襲いかかって来るなんて…。何の暗示だよ。
やれや…。
待て。
何で天井を見ている?
俺は確か、少し眠らせてくれ、と部室の机に突っ伏していた筈だ。
…どうして肌寒い?
どうして体のあちこちに、まるで噛まれたみたいな痛みがある?
言いたくないけどどうして気持ち、スッキリ感がある?
俺は喉を鳴らして恐る恐る起きあがった。
なんじゃこりゃあぁああぁぁっ!
俺は何故か部室の机の上に横臥していた。
しかもこの寒空だと言うのに上半身は裸。
下半身もパンツに靴下。
そのパンツも半分以上ずれてマイサンが禁則事項。
体を見ればあちこちに歯形と、何かが強く吸い付いたのであろうアレマークのオンパレードだ。
「……!」
俺は、声が出なかった。
…と言う様に、私は今、涼宮ハルヒ、そして彼のお陰で非常に目まぐるしい勢いで日々を過ごしている。
そしてその行動がもたらす情報量、そして人が言うところの感動等は書籍の情報ではとてもカバーできない生の情報。
私は、こんな日常がキライではない。
「――楽しい――?」
素直に言えば。
「――私も――さっきの……アレ……楽しかった――」
本当なら一対一が一番いいけど。
「――それ――は――私が…一人で……ヤッても――いいと?」
絶対に違う。
彼は私一人の…。
その時、しっかりと閉めていたロッカーの扉が勢いよく開かれる。
「…やあ、有希君に…九曜君まで居たのかい? そんなところで二人そろって何をお話中かな?」
彼の顔は笑顔。
でも、何故だろう。
彼の笑顔がとても怖い。
私と彼女は、無意識に互いの手を握り合っていた。
「――彼は――どS?――」
貴女は黙っていて。
その後、私と彼女は床に座らされてこんこんと説教を受けてしまった。
ごめんなさい。
今度はちゃんと起きている時にします。
「――一対……一で――」
「だからそうじゃないんだよっ! そもそもこの顔どうしてくれんだ! これでどうやって家に帰れば、しかも帰っても親に何て言えば良いんだよ!
何で二人してそう頑張る方向が斜めっているんだ! 第一明日も学校だし、こんなのあいつに見られたら…」
そうだ、明日も私の観測対象が教室で彼に会うのだ。
私は放課後まで逢えないのに。
……。
目立つ場所、もしくは数を増やして…。
――私も――手伝――う――。
感謝する。
「説教の最中に恐ろしい相談をしている気がするのは気のせいかあぁっ!」
「気の」「――せい――」
それは、二人の息が合い始めた瞬間。
「いただき」「――ます――」
「なにがああぁっ!?」
完
以上。
おそまつ。
必至に言い訳する長門に萌えたwww
>>397 長門の、自分の中に芽生えた感情を否定しながらも感情がむき出しになってしまうのがかわええ
面白かったです。GJ
必至に言い訳する長門に萌えたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
こういう、いささか壊れ気味な長門は萌えることがわかりますた。
>>397にはもっとかいてほしいなあwwwwww
GJ!!
長門壊れているな。
エロパロはこれくらいやった方が面白い。
長門可愛いよ長門
さ・ら・に
九曜可愛いよ九曜
思念体ちょっとかわいそうだな
「−−−いけず−−−」
GJ!!!
できれば続いてほしいにょろ
思念体パパかわいそうwww
そして長門&九曜コンビにワロタ
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
できれば続いてほしいにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろ
にょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろ
408 :
saga:2007/12/01(土) 02:34:12 ID:+LoWVYFy
普通に吹いたw GJっす〜
個人的には長門はこれぐらいの方がかわいくて好きですねぇ
続編(or新作)楽しみにしてるっす!
長門も九曜もいろんな意味で自重wwwwwww
そして思念体。
どんだけ娘をもった親の気持ちなんだwwwww
まぁGJということで。
自重wwwwwww
そして。
どんだけなんだwwwww
まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。
まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。
まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。
まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。
まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。まぁGJということで。
411 :
長門有希:2007/12/01(土) 15:19:42 ID:VvNxZZ63
ひんにゅうはすてえたすだ きしょおかちだ
感情がないはずの私の、この胸に穴が開いた気持ちは何?
412 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 19:42:12 ID:H5NPPE5a
感情がないはずの私の、この胸に穴が開いた気持ちは何(笑)
感情がないはずの私の、この胸に穴が開いた気持ちは何(核爆
感情がないはずの私の、この胸に穴が開いた気持ちは何(暗黒微笑
自分でやっといてあれだが面白くも無いし痛いな
415 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 01:11:02 ID:6HrM8Vwf
自分でやっといてあれだが面白くも無いし痛いなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
とりあえず皆落ち着こうぜww
そしてsageようぜ
>>416 色々とご大層なこと抜かしてるみたいだが、
URL削ったら出てきたCGに吹いたw
統合も天蓋もエージェントはちゃんと選抜しろよ…。(精神が)丈夫で長持ちなのをw
まとめサイトのトップ位読もうや
>416
>世界の売り上げは90億ドル、
>つまり1兆円です。
>日本の貿易黒字額が5兆円強なので1/5をマンガが稼いでいるわけです
文系脳の俺には、しょっぱなの「世界の売り上げ=貿易黒字額」理論から理解範囲外だぜ。
この部分だけでも数重に突っ込みどころがあるだろ。
結論としてアニメーターの地位改善すべき、というところには同意なんだけどね……。
426 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:02:56 ID:6YElYBzI
保管庫の小説ってどうやって読むの?
何か読めないんだけど…
教えて欲しいなら短編でも書いてくれ
428 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:21:27 ID:6YElYBzI
むむ…
難しい注文だ…
sageてね。
俺は問題なく見れるんだけども。
430 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:33:38 ID:6YElYBzI
ごめんなさい初心者だからsageるの意味が分からないです
よければ教えてくれませんか?
メル欄にsageを入力。
mail欄にsageと半角で打ち込めば良いんだ
簡単だろ?
434 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:39:37 ID:6YElYBzI
どのタイミングですればいいんですか?
重ね重ねすいませんm(_ _)m
435 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:50:12 ID:6YElYBzI
あ、すいません携帯から見てました
そこから行くと見れますかね?
や っ て か ら 聞 け よ
無駄レスが増える
437 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/02(日) 22:56:05 ID:6YElYBzI
見れました
親切にありがとうございました
優しいスレだなここ
下げてなのね
おまいらの人情にホロりときた
モヒカン多いところだと氏ねか黙殺なのにな
>>437知能障害者乙。
気違いがこんなところくるなよ。ルールも知らないで来る池沼みてると不快だから。
死ね
これくらいが普通だろ
無視は当然する人多いだろうが、わざわざ罵倒したり死ねとかいうのは
まともな人間のすることじゃない
442 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/03(月) 01:58:59 xIrHSG4h
>>437知能障害者乙。
気違いがこんなところくるなよ。ルールも知らないで来る池沼みてると不快だから。
死ね
442 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/03(月) 01:58:59 xIrHSG4h
>>437知能障害者乙。
気違いがこんなところくるなよ。ルールも知らないで来る池沼みてると不快だから。
死ね
442 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/03(月) 01:58:59 xIrHSG4h
>>437知能障害者乙。
気違いがこんなところくるなよ。ルールも知らないで来る池沼みてると不快だから。
死ね
442 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/03(月) 01:58:59 xIrHSG4h
>>437知能障害者乙。
気違いがこんなところくるなよ。ルールも知らないで来る池沼みてると不快だから。
死ね
442 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/03(月) 01:58:59 xIrHSG4h
>>437知能障害者乙。
気違いがこんなところくるなよ。ルールも知らないで来る池沼みてると不快だから。
死ね
442 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/03(月) 01:58:59 xIrHSG4h
>>437知能障害者乙。
気違いがこんなところくるなよ。ルールも知らないで来る池沼みてると不快だから。
死ね
sageられない奴の方がひどいと思うが…
説明してもやってないし
sageられないゆとりにも呆れ果てるばかりだが、
少なくともそのゆとりより頭が回りそうであるにもかかわらず、
その頭を過剰な罵詈雑言でスレを荒らすことにしか使えないような輩は擁護に値しないよ。
なまじ頭が回ることを考慮したら、天然ゆとりちゃんより性質が悪いんじゃね?
上に湧いたゆとりはスルーしておけばそれで対処できる程度の輩だし。
447 :
sage:2007/12/03(月) 09:36:20 ID:UQZKsj2g
sageない奴は荒らしだろ
ツッコミ入れて欲しいのか?
釣りなのかガチなのか一瞬考えちまったじゃねぇか
>>448-449 一々こういうバカが相手してやるから調子に乗るんだよな…
ツッコミ入れて欲しいのか?じゃねーよ
>>450 はたから見たら断然お前のがバカだこのバカ野郎。
お前が一言バカと言うだけでどれだけこの場の雰囲気が悪くなると思ってんだこの大バカ野郎。
人のことバカにする前に空気のひとつくらい読めよこの救いようのないバカ野郎。
このスレ自体ハルヒみたいなもんだな
退屈しのぎ(作品)が来ないと途端に荒れる
454 :
○:2007/12/03(月) 19:53:02 ID:mM1fo4Vg
出番ですか?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
古泉が紅玉なら橘は蒼玉じゃね?
吐き気を催した
紅白だろ、常考
461 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 23:01:50 ID:dywTxuWB
苗山さんwwwwwwwww
誤爆した、すまない
またちょっぴり荒れてるのね。ルソーも悲しんでるのね。
赤いキャンディ青いキャンディ知ってるかい?
つまり、閉鎖空間に入るとショタ化する古泉と、お姉さん化する橘京子が居てだな。
「もうっ!! いいですか! こんな場所に子供が入ってくるなんで言語道断! ここはお姉さんに任せてですね…」
(橘の腕を強く引っ張る古泉。思わずよろけた所に、さっきまで頭があった場所を神人の豪腕が唸りをあげて通り過ぎていく)
「…はひん…」(腰が抜けている)
「…あとはぼくがなんとかするから、おねえさんはものかげにかくれていたほうがいいですよ」
頼りないながらも何時も笑顔を向けてくれるお姉さん。小さいながらも自分を守ってくれる少年。
惹かれ合いながらも、閉鎖空間を出るとお互い高校生で敵同士。
組織同士の対立は苛烈さを増し、閉鎖空間ではいつしか信頼が生まれ。
「もし、ぼくがぼくじゃなかったら、おねえさんはどうしますか?」
「…そうですね。もし、お姉さんがお姉さんじゃなくてもいいなら、…今度、何処かで会いましょうか」
何処かの廃工場。双方とも銃を構えたまま。
「…成程、貴方だったんですね。その髪留め、僕の見立てた通り似合っていますよ。その姿でもね」
「あなたのその銀十字も、中々ですよ。女泣かせに成長するって、あたしの予想も馬鹿にしたものではなかったのですね」
鳩が飛び、銃声が木霊する。
というハリウットばりの妄想が脳内に蔓延ったので、赤と青でもいいんじゃないかと思えてきた。
しかし文章にしてみるとなんという地雷臭。
古泉×橘?それとも橘×古泉?
はい次
Is this a mushroom?
そういや、ジョジョで、敵を子供にするスタンドと、老人にするスタンドがあったな。
ほい次
470 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 07:37:53 ID:EhDsJIzk
しかし文章にしてみるとなんという地雷臭。しかし文章にしてみるとなんという地雷臭。しかし文章にしてみるとなんという地雷臭。
しかし文章にしてみるとなんという地雷臭。しかし文章にしてみるとなんという地雷臭。
しかし文章にしてみるとなんという地雷臭。
文章にしてみると地雷臭。
文章地雷臭。
地雷臭。
臭
臭
臭
臭
臭
臭
臭
でたー! クラウザーさんの一秒(ry
Is this Taniguche a fool?
赤いキャンディ青いキャンディ知ってるかい?
つまり、惹かれ合いながらも笑顔を向けてくれるお姉さん。
何処かの廃工場。双方とも高校生で敵同士。
鳩が飛び、何処かの廃工場。
銃声が臭。
赤の対色は緑だよな?
475 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 18:52:13 ID:Fb/rIUza
つまり、閉鎖空間に入るとショタ化する古泉と、お姉さん化する橘京子が居てだな。
鳩が飛び、銃声が木霊する。
ハリウットばりの妄想読むとやっぱ圧倒的な力の差を感じてしまう。
これはもう如何ともしがたいね……
揉めねぇ揺れねぇ弾まねぇ!ブラもいらねぇ!育たねぇ!ねぇねぇ尽くしの貧乳道!死んでも巨乳(みくる)にはぜってぇ負けねぇ!わたしを誰だと思ってやがる!無口だロリだ貧乳だ!それが長門有希のクオリティ!
長門有希のクオリティ(笑) 長門有希のクオリティ(笑) 長門有希のクオリティ(笑) 長門有希のクオリティ(笑)
長門有希のクオリティ(笑) 長門有希のクオリティ(笑) 長門有希のクオリティ(笑) 長門有希のクオリティ(笑)
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長門有希のクオリティ(笑)
だが貧乳でスレンダーボディだからこそ長門の味が出るってもんだよな
こりゃ1000までいくな・・・。
ところで、VIPのアナルとの住み分けはどうなっているんだ?
481 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:21:33 ID:6eVW/zjD
住み分けも何も板が違うから無関係
というか他板の話はよしてくれ
五日ぐらい覗いてなかったら酷いことになってんな
483 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 22:59:15 ID:zk3uYF54
これはカオス
六日ぐらい覗いてなかったら酷いことになってんな
例のコピ厨だな。
冬休みになったらもっと酷いことになるのかな…
投下作品が増えて流れが変わる
かも
そっか…もうそんな季節なのか…。
本格的な冬の到来に気付くとやっぱ圧倒的な力の差を感じてしまう。
これはもう如何ともしがたいね……
>>490め、この野郎。
ちょっと噴いちまったじゃねえかw
何だかんだでスレがたって20日以上経っているんだな。
ここにしろVIPにしろ絶対的な書き手不足状態になっているように思える。
アニメ二期も未だにいつになるか不明だし、驚愕もいつになるかわからん状態じゃネタ不足になるのは仕方がないか……
ゲームがある程度の活性剤になるかもしれないが、未知数だし。
しかし、このどこもかしこも過疎状態の中でまさか「古泉一樹のある種の罠」を越える長さのSSが現れるとは思っていなかったがw
まさかあれを長さNO1から引きずり降ろされる日が来るなんて驚きだ。
よし! 俺がかいてやるぜ!
とりあえず半年ほど待ってろ!!
長門はムズムズしてるだろうな
ムズムズしてる長門・・・ハアハア
冬の話だし年末にやったほうが気分出るとは思うけども。
しかし原作といいアニメといい空回りっぷりが半端ないな。他の分野ほど冷められない気はするが。
498 :
Kの自慢?:2007/12/06(木) 11:50:04 ID:lXScaSu5
ある日俺は、自分の後の席に座る、最も親しくしている女の子に呼び出された。
勘違いするな、彼女とは別に恋人どうしではないぞ。
――え?嘘をつくなって?
御存じのように、その女の子は校内でも5指に入る美人で、
――え?ノロケは止めろって?
幸運?なことに、彼女だけでなく、もう一人、ショートカットの女の子も一緒だ。
その女の子も顔は整っている方で、その子とも俺は友達として親しくしている。
――何、何?二股野郎って?そうじゃないぞ。
俺を呼び出した二人は顔は笑っているが、目が怒りに包まれていた。
そして
「さあ、今まで黙っていたけど、今日こそ年貢の納め時よ。
今から、あたしと有希のどっちを唯一永劫の恋人として選ぶかを決めなさい」
有希というのは、ショートカットの名前だ。
何故か俺が『眼鏡してない方がかわいいぞ』と言って以来眼鏡をしていない。
――惚れられて幸せだなだって?黙って聞いてくれないか
ところで、お前が二股かけている相手も有希だったな。偶然とは恐ろしい。
――え?二股じゃないって?お前の二股知らない奴はモグリなんだよ
「私を選ぶことを希望する」
「さあ、早く決めなさい」
俺はどっちとも友達としか見ていなくて、どう返事したら良いか判らなかった。
―――そんなことないだろ、遠くから見ている俺達にもバレバレだぞ、って?岡目八目という言葉を知らないのか
「もしかして、中学時代の彼女にまだ未練があるの?自分で振っといて。この女たらし」
「あいつはただの友達で、」
―――お前らの中学時代のバカップルぶりは有名だったぞ、毎日やりまくってたろ、って?違う、そんなんじゃない
「嘘はいけない」
「この嘘つき。彼女いまだに恋人いないのはあんたに未練があるからじゃないの!」
しかし、喜緑さんが怒ると、口調があのDQN女と同じになるのは何かの仕様だろうか?
すったもんだの末、中学時代の彼女も入れて、後日4人で話し合うことになった。
生徒会書記の喜緑さんも、会計の有希さんも、昔の彼女も全員怖くて、正直ずっと付き合う自信が無い。
それに、ふられた奴等がナイフで刺しそうな雰囲気だし。
喜緑さんのフワフワした髪は高得点だが、一番怖いからなー。
とうしようか
・・・・・・
「というわけで、キョン。
校内でも超有名な二股野郎のお前に知恵を借りたくてな」
俺は悩みを装ったノロケと自慢を聞かされて、怒り心頭だ
「おい、不良生徒会会長。モテ自慢なら余所でやれ。
二股どころか、女の子とお付き合いすらしたことの無い俺への、新手の嫌がらせか?」
会長はまるまる数分間、蝉の抜けガラを見たシャミセンの顔をした。
「もしかして、お前は天然か?どおりで、、、」
ノックして生徒会書記と会計が入って来る。
「会長、今日こそ答を聞かせてもらいますよ」
「えーと、明日では駄目かな?」
「中学時代の彼女も来ている。今日しかない」
「今日は喜緑さん。お久しぶりです」
「キョン君。できれば長門さんか朝倉さんを選んで下さいね。それじゃ、失礼しますね」
「お前も、うまく切り抜けろよな。幸運を祈る」
意味不明の言葉を残して喜緑さんと会長達は去って行った。
しばらく会長室でダベッていると古泉がやって来た。
しばらく見てなかったような気がするが、何かひどくやつれている。
「大丈夫か?古泉。もしかして閉鎖空間?」
「それは今おとなしいです。
ただこの前、森さん達に会って、、、、、」
森さん達、機関の数人に告白され、誰かを選ぶ必要が出たらしい。
「モテモテ自慢は余所でやれ、俺に嫌がらせするのが最近の流行りか?おい」
「あなたに比べれば、僕なんかかわいいものですよ」
その時、ハルヒ達の声がした。朝比奈さんと長門もいる。
「キョ―ン。やっと見つけたわ。今すぐ来なさい」
相変わらず不必要に声がでかいな。
「佐々木さん達も待っているので急いで下さい」
言われなくても急いで行きますよ。マイエンジェル朝比奈さん。
「朝倉涼子も復活した・・」
「・・・おい古泉、行くぞ」
「古泉君は良いわ。キョンだけ来なさい」
えーと、えーと
なあ古泉、生命の危機をひしひしと感じるのは気のせいか?
団長様は、フリーザを目にしたスーパーサイヤ人カカロットのような笑みを浮かべて言った。
「今日こそ決着つけるわよ」
(おしまい)
なんと言う記述トリック
まんまと騙されたww
この前の別視点ということなのかな?
502 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 14:37:46 ID:mC6JYcl2
なんと言う記述トリック
まんまと騙されたww
なんと言う記述トリック
まんまと騙されたww
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なんと言う記述トリック
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すまん、よく分からん。
なんつーか、あらすじだけ投下したみたいな感じっていうか。
フリーザを目にしたスーパーサイヤ人カカロットのような笑みを浮かべて言った。
まあこの文が現してるんじゃないの
いい作品が読みたけりゃ神龍に頼めって事か
ID:lsjBPx+5
ID:DEauUHmi
ID:6HrM8Vwf
ID:xIrHSG4h
ID:EIoNkND9
ID:zIBB4O83
ID:dEl2LlSP
ID:XANg1Js8
ID:UQZKsj2g
ID:9kkgqnAd
ID:NZAIYf8k
ID:GJSxT1Et
ID:I/dSvUID
ID:dywTxuWB
ID:EhDsJIzk
ID:uGKqicSx
ID:mC6JYcl2
アスタリスク (株)MQvo6f6euI
つまりこういうこと
>どうしようか
までは会長のノロケ。「会計の有希さん」は記述トリック。
その後はキョン視点。
つまりあれか
会長→喜緑さん、会計の有希さん(長門ではない)、中学時代の彼女
古泉→森さん、機関の女性員、新川さん
キョン→ハルヒ、みくる、長門、朝倉佐々木橘九曜ミヨ妹
下手したら坂中や鶴屋さんも入るな…キョン自重しろ
叙述トリック なw
さすがに倫理的に妹は駄目だろ
ミヨキチは年齢的に問題あるが、16歳まで待ってから結婚するならOK
いつも「…」や「―」を3つ1セットで使ってるSSは同一人物が書いてるの?
>>511 そんなこと気にしたら、キリが無いってばさw
それに、妹がハルヒに「実は妹じゃなくて従妹、家庭の事情でこっちの家に住んでる」と信じ込ませるとか
その気になれば何とでもできそうだしね。
とはいえ、キョン側はそこまで考えることはなさそーだけど。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
その気になれば何とでもできそうだしね。 「会計の有希さん」は記述トリック。
粘着必死だな
誰も書き込まないようなので、SS投下します。
イージス5もので、非エロです。
興味のない人はスルーよろしく。
『秀明さん、蜘蛛の糸というお話をご存知ですか?』
玄関でスリッパを脱いでいる僕の背中に向かって背後から意味不明な声がかけられてきた。
「ガニメデ、僕はちょっと急いでるんだ。妙なことを言って邪魔しないでくれ」
振り返るまでもない。その声の主はこの屋敷に巣食う電気仕掛けの妖怪、ガニメーデスに他ならない。
待ち合わせをしている僕はそんなガニメデに構うことなく適当にあしらうのだけれど、ガニメデの方でもそんな僕の事情を察するつもりもないようで、お構いなしに話を続ける。
『盗賊のカンダタは死した後、地獄送りとなってしまったのですが、彼が生前に一匹の蜘蛛を助けたことがあるのを知ったお釈迦様は彼に最後のチャンスを与えるのです。それが1本の蜘蛛の糸なのですが』
「説明はいいよ。言われるまでもなく知ってるから」
これでも文系大学に通う身だ。宮沢賢治の代表作ぐらいは基礎知識として記憶している。
『それならば話は早いというものです。
つまりですね、私がナニを言いたいのかというと、天国の扉を開く鍵を持っているのが一人だけだからといって、扉をくぐるのが一人だけである必要はないということです!
カンダタは蜘蛛の糸を独占しようとしてしまったがために、幸せな未来を掴み損ねてしまいました。
しかし! 彼の不幸はけっして無駄なものではありません! 彼は反面教師となることで我々に道を指し示してくれているのです!
幸福は皆で等しく分配するべきなのだと!
さあ、秀明さん! カンダタと同じ轍を踏まないためにも、あなたが今とるべき行動がなんなのか、わかるでしょう!』
街頭演説をする政治家のようにマニピュレータをぶんぶんと振り回しつつ主張するガニメデを冷めた目で見据えながら、僕は言ってやった。
「おまえは留守番。何度も言わせないでくれ」
一気にスニーカーに両足をつっこむと、僕は足早に玄関を出た。
『秀明さん! あなたは男性として私のせつない心境に共感するところはないんですか!
ああ、博士! なにゆえあなたは私に人型端末を与えてくださらなかったのですか?
今、この状況を秀明さんに頼らざるをえず、そしてその最後の希望すら絶たれてしまった私は逆瀬川一族の科す運命を呪う気持ちを隠すことが出来そうにありません!』
背後でまだナニヤラやかましくわめき散らしているガニメデの声を聞きつつ、僕は、このスニーカーも大分くたびれてきたなぁ、そろそろ新調したいんだけど我が家の経済事情を考えるとなぁ、と思考を彼方へと飛ばしていた。
今、僕の手には一枚の招待券が握られている。
巴たちの通う女子校で開催されている文化祭、その招待券だ。
共学校の文化祭であれば基本的には来るもの拒まず、入場者のチェックなんていちいちしないだろうが、やはり女子校というのは部外者に対して警戒を怠るわけにはいかないんだろう。
文化祭開催中、学校敷地内に関係者以外の人間が立ち入るためには、この招待券を持っていなければならないらしい。
しかも、常に招待券の贈り主と同伴していることが条件という厳しいシステムだ。
と言っても、この条件に関しては僕にとってみればそれほど問題というわけでもない。
なにしろ僕には一人で女子校内を散策できるような度胸の持ち合わせがないからだ。
前にあろえが過労で倒れ、凌央と埜々香の先導付きで校内に入ったときのことが鮮やかに思い出される。
あのときの現代に蘇ったドードー鳥でも見るかのような女生徒たちの視線は、随分と時間が経過した今でさえ思い出しただけで僕の心を気まずさ色で染め上げてしまうのに充分な威力があった。
凌央と埜々香が一緒だったにもかかわらず、この有様なんだ。
これで一人で女子校になんて入ろうものなら、あまりにもの心細さといたたまれなさで逃げ出してしまうかもしれない。同伴者システム、願ったり叶ったりだ。
第2の自宅となっている爺さんの屋敷を出発して歩くことしばし。僕の目に文化祭に似つかわしい楽しげな飾りつけをされた女子校の校門が映し出される。
そしてその門の脇には今日の僕のエスコート役となる少女の制服姿が遠目にも確認できた。
「ひーくーん、こっちこっちー」
爺さんの屋敷での同居人のひとり、掛川あろえが僕のことを見つけて元気よく両手を振っていた。
「待ってたよー、ひーくん。退屈退屈だったよ」
「ごめんごめん」
『掛川』と捺印された招待券を受付係の生徒に見せつつ、僕は待たせてしまったらしいあろえに謝る。
今は10時ちょっと前。ここには10時に来ると伝えてあったわけだから、別に待ち合わせに遅刻してしまったわけじゃないのだけれど、年長者としてこういったところはちゃんとしておかないと。
そうは言ってもあろえにしたってこの程度で怒るわけもなく、そのことは僕に向けている満面の笑みを見れば疑う余地もない。
要は気心の知れた兄妹同士のじゃれあいのようなものだ。ただ、僕は実の妹の李里相手にこんななごやかな会話をした記憶はないんだけど。
「あろえはもう何箇所か見てまわったのかい?」
そう問いかける僕の質問に、あろえは右腕を思いっきり前に伸ばす仕草や、なにかをつまみ上げるようなジェスチャーを交えながら
「えっとね、外でやってる出店で遊んだよ。鉄砲撃つのとかー、風船釣るの」
と、祭りを十二分に堪能していることを熱弁する。
射的まであるとはプロ顔負けな出店のレパートリーだな。女子校の文化祭、侮りがたし。
「巴のクラスの劇は11時かららしいから、まずは他の皆のところに行こうか?」
「そうしよ。じゃあまずはこっちねー。わたしのクラスの地図。すっごいすっごいんだよ」
そう言ってあろえは楽しげな様子で僕の手をひいてきた。
ちなみに巴のクラスの出し物が演劇であること、またその開演時刻、さらには巴が主演を務めていることなどを僕に教えてくれたのは琴梨だ。
巴自身はこのことをひた隠しにしていて、琴梨が僕にばらしてしまったと知ったあとは延々と「ぜ、絶対に観にきてはなりませんよ!」と顔を真っ赤にしながら訴えていた。
巴ならきっと演技もそつ無くこなすだろうし、そんなに恥ずかしがることはないと思うんだけど。
まあ、きっとただの照れ隠しだろうし、ここは同じ釜の飯を食べる仲間としてちゃんと観にいってあげるべきだろう。
賑やかな喧騒の中をのんびりとしたペースで歩き、やって来たのは校庭の一角。
そこにはあろえのクラスが製作した巨大な傑作が鎮座していた。
この街の人間であればひと目みただけでそれがなんであるのかわかるだろう。
それは一辺10メートル四方ほどに縮小された、この街のミニチュアだった。
さすがに一軒一軒の家屋まで忠実に再現されているわけではないが、それでも駅やスーパー、この学校など主要な建物は形状もそれらしく造ってあり、さらには地面の高低差や勾配なんかもしっかりとしている。
巨大な造形物というのはただそれだけで人の心に訴えかけてくるものがあるが、それを生み出したのが中学生だというのだから、各々の団結の証を見せつけられているようで、さらに感慨深い。
「これはすごいな」
「でしょー。あたしはね、あそこの家を30個ぐらいと、ひーくんの学校を半分くらいつくったんだよ」
誇らしげな顔をしたあろえが指差す先には確かに僕の大学とおぼしきミニチュアが存在していた。
発泡スチロールを削って形を作ったんだろうか?それとも紙箱の組み合わせかな?
自分と関わりのあるものがこういった形でおもちゃのように再現されるというのは見ていて心が躍るものだ。
「あとね、あそこあそこ。あたし達のおうち。あたしが色を塗ったんだよ」
急勾配な坂のてっぺんに置かれたサイコロのような小さな立方体が爺さんの家らしい。なんとなく煉瓦造りで壁面に蔦が絡まっているような、それっぽい着色がしてある。
なるほど、自分が豪邸に住んでいるなどとは思っていなかったが、こうして見ると爺さんの屋敷というのは本当にちっぽけなもんだな。
実際には屋敷などと呼ぶのもおこがましい、ただただ古くて部屋数が揃ってるのだけが特徴の家だからな。
いや、あんまり卑下するのもなんだ。それだけこの街が想像以上に大きいということなんだろう。
それにしてもこれだけ大きな物を作ろうと思うのも驚きだが、それを実行に移し、完成にこぎつけるのだから驚嘆としか言いようがない。
「本当にたいしたもんだな」
「ねー、おっきいおっきいよね。あたし達の街」
まるで神の視点で街を見下ろすかのごとき展示に、あろえはちょっと彼女らしからぬ落ち着いたトーンの声色で呟く。
そういえば僕はまだこの街の住人となって半年ほどだけれど、隣のあろえはこの街で長年過ごしてきたわけで、僕とはこのオブジェから受ける印象も違うんだろうな。
付け加えるのならば、彼女は日夜この街を守るために危ない目に遭っているのだから、街に対する想いも僕とは比較にならないほどのものだろう。
「うーん、みんなも一緒に見られたらよかったのにねー」
家族の団欒をこの上なく愛するあろえの気持ちはわかるが、皆にもそれぞれ別個のスケジュールというものがある。
ご覧の通り製作物の展示で済んだあろえは文化祭当日は僕の案内をする余裕もあるわけだが、他の面々はそういうわけにもいかなかったようだ。
埜々香と凌央はクラスの出し物の関係で拘束されているようだし、琴梨にいたってはクラブを4つも掛け持っているおかげで今日明日の2日間は大忙しだろう。
唯一、午前と午後に30分づつ劇に出演すればいい巴なら時間もとれないことはないんだろうけど、巴は祭りを積極的に楽しむような性格でもないし、なにより僕と一緒に歩き回るのなんて願い下げだろう。
「仕方ないさ。皆忙しいんだよ。招待券をくれたのもあろえだけだったしね」
あろえは学校から招待券を配布されたその日のうちに僕に券を手渡してくれたんだけど、他のメンバーからはなんの話もなかった。とは言え、一枚あれば充分ではあるんだけど。
埜々香は『男性を招待』というシチュエーションに精神が耐えられなかったんだろうし、凌央は招待券のシステムを把握しているのかどうか疑わしい。
男嫌いの巴が僕に文化祭に来て欲しいわけもなく、僕があろえから券を受け取るのを見ながら困ったような顔をしていたしな。
琴梨は脇でその様子を眺めながら「あっはっはっ。駄目だな、ひーくんはっ。こういうときはさりげなく断んないとっ」と、笑っているだけだった。
はて、琴梨が僕の来訪を拒む理由はないと思うんだけど、あのときの言動はどういう意味だったんだろう。
ついでに言っておくと、ガニメデを女子校内に連れてくるのは僕の倫理観が許さなかった。
それは例えるなら金魚を飼っている水槽にアメリカザリガニを放り込むような行為に思われたからだ。常識人として躊躇する気持ちが発生するのは当然のことだろう。
あろえの製作途中の苦労話を聞いたり、目立つ建物を指差しつつ、あそこには行ったことがある、あそこはまだ、なんて会話を楽しんでいると、10分ほどの時間はあっという間に過ぎていた。
「そろそろ他の場所にも行こうか?」
延々と地図だけを見ているわけにもいかない。僕はクラスメイトの誰がなにを作ったかをひとつひとつ丁寧に説明するあろえを促すことにした。
悪いとは思ったが、流石に30人弱の名前を全部覚えることは出来なかった。
「うんうん。そうしよそうしよ。次はどこに行こうかなー」
僕達は次に埜々香のクラスに行くことにした。特別な理由なんてない。
あえて言うなら、1年のクラスは中等部校舎の1階にあるから、行くのが楽だったからかな。
「さて、埜々香のクラスはなにをやってるのかな?」
受付でもらったパンフレットを広げても、残念ながらそういった詳しい情報は載っていなかった。
この学校は初等部から大学部まで揃ったマンモス校だけにクラスの数も膨大。薄いパンフレットに各クラスの出し物を記載する余裕もないらしく、せいぜい教室の配置がわかる程度だった。
実際に行ってみないことには内容を推し量ることも出来ない。
しかし、なにをやっているにせよ、はたして埜々香がまともに働くことが出来ているんだろうか?
家での埜々香の行動から導き出されるスペックを思い浮かべ、不安な気持ちが湧き上がる。
家事能力はゼロだし、皿を持たせれば必ずと言っていいほど転ぶので給仕係も駄目。
声を張りあげることも出来ないから客寄せも接客もNGだし、なにか変わった芸を持っているわけでもない。
そもそも知り合い以外の人間の前に立つと気を失うほどの小心者だから、文化祭で役に立てるとは到底思えない。
邪魔者扱いされてないといいんだけど。
そんな懸念を抱いて歩く僕をよそに、あろえは楽しくて仕方が無いといった風情で声をかけてきた。
「ひーくん、あったよー。あそこがののちゃんの組。『わなげ』って書いてあるね。面白そー」
あろえの言う通り、埜々香のクラスの窓という窓には色とりどりの折り紙を駆使して『わなげ』と読める装飾が施してある。
ということは、まあおそらく中では輪投げが遊べるんだろう。
「こんにちはー。わなーげ、やらせーてくーださーい」
「あろえ、もう少し静かに入ったってバチはあたらないから」
無意味に右手を挙げながら埜々香の教室内に突入するあろえと、それに追従する僕。そしてあろえの声に何事かと注意を向ける教室内の人間。
その教室内の人間というのは見事なまでに女生徒ばかりで、空間内における唯一の異性となってしまった僕は気恥ずかしさを抑えることが出来なかった。
なんの理由もなく視線を泳がせ、なるべく女生徒の顔から目をそらすと同時に、教室の様子なんぞを窺ってみる。
さて、そんな怪しげな方法で確認した教室の様子だけれど、中央の広いスペースを学習机を使って正方形に仕切り、その内側にいくつもの景品が置かれているという按排だった。
客はそのスペースの外側から机越しに輪を投げるという仕組みのようだ。
景品はやはり女子中学生が集めただけあってぬいぐるみなどの可愛らしいものが中心。どう考えても輪をくぐりそうもない大きさのものも混じっているのもお約束だ。
机で構成される四辺の脇にこのクラスの生徒が2人づつ係員として立っており、さらには景品スペースにあたる場所には一人の見覚えのある人間の姿があった。
埜々香だ。
なんだって埜々香がそんなところにいるんだろう?埜々香も景品のひとつに数えられているんだろうか?
そう考えていると、丁度いいタイミングで真相がわかる機会が訪れた。
お客のひとりが放った輪がその中心に小さなキーホルダーを捉えるのに成功したんだ。
「埜々香ちゃん、こっち入ったよ」
「う……はう」
一人のクラスメイトの指示を受けて埜々香がぎこちなくも腕を振ると、辺りにはカランカランという賑やかな音が鳴り響く。
どうやら誰かが景品を獲得したときに手に持ったハンドベルを鳴らす係を担当しているらしい。
なるほど、これなら不器用な埜々香でも大丈夫だろう。クラスメイトも機転を利かせたもんだ。
「ののちゃんだ。ねえねえ、頑張ってる?」
「あ……は…がん………す」
あろえの質問に半ば目を回しながらなんとか答える埜々香。どうやらこの程度の単純作業であっても本人としては一杯一杯のようだ。
いつ気絶してもおかしくないように見えるが、大丈夫なのか?埜々香の担当時間が残り少ないことを祈るのみだ。
「あれー、難しいね。全然だめだよー」
5投200円という相場からいって安いのか高いのかわからない料金を払って挑戦するあろえだったけれど、残念ながらあえなく全滅の憂き目を見ることとなった。
思えば射的や風船釣りをこなしてきたはずなのに、僕と会ったときに手ぶらだった時点でこの結果は見えていた。
性格こそしっかりとしているあろえだったが、実は埜々香にも劣らない不器用スキルの持ち主だからな。
まあ、本人がさほど気にしているでもなさそうなのが救いか。がっかりする、という精神活動をはじめから所持していない、羨ましい資質を持った子、それがあろえだった。
ただ、ここまでことごとく景品を手に入れられないで、はたして本当に楽しいものなんだろうか?
「ねえねえ、ひーくんもやってよー。あのタイルみたいなのが欲しいんだよー」
と、あろえが僕にふってくるんだが、ちょっと遠慮しておく。
我が家にとっては百円硬貨2枚といえども大金なんだ。きっともやしが6袋は買えることだろう。
そもそもあろえが指さしているアレは一体なんなんだ?
プラスチックかはたまたアクリルの板だろうか、それを10枚ほど輪ゴムでまとめて底面積をかせぎ直立させているんだが、用途がまるでわからない。
それにあろえのプレイを見ていてわかったんだが、あろえの狙っているそれは位置こそ結構近くだけれど、周囲にそれ以上の高さがある景品が配置されていて、輪の投射軌道に相当気をつかわないといけないようになっている。
素人がうかつに手を出すわけにはいかない。
「僕も自信がないよ。こういうのは諦めどきを見失わないのが大切だぞ」
「うー、残念残念なんだよ」
結局僕らは埜々香の仕事を増やすはめになることもなく、このクラスを後にした。
僕らが立ち去る際、あろえよりも埜々香のほうがよっぽど残念そうな顔をしていたのが印象深かった。
自分でもまともにできる仕事を獲得したのに腕のふるいようがなかったのが悔しかったんだろうか?
案外こういう経験が職業意識の芽生えに繋がり、ニートやフリーターの増加に歯止めをかけるのかもしれない。
僕達は埜々香のクラスを後にしたその足で、階段のある昇降口へと向かった。
目指すは凌央のクラスのある3階だ。
スキップでも踏みそうな勢いのあろえに手を引かれながら、僕も急ぎ足でなんとかついていく。
普段はそこらの野草が気になって遅刻しがちなあろえだけれど、さすがに学校内において目をひく植物があるわけもなく、極めて快調なスピードで移動していく。
10代を卒業間近な僕はパワー溢れる女子中学生の移動ペースに合わせるのに一苦労だった。思わず若さの差を感じる瞬間だ。
そんなふうに暢気にかまえていたのがいけなかったんだろうか。僕は自分に襲い掛かる不穏な空気を感じ取ることができなかった。
「隙ありだっ! ひーくん」
「へ?」
突然頭の上から聞き覚えのある声が聞こえ
「なんだ? 痛い! なんなんだ!?」
間髪いれずになにか大量の白いものが僕へと降り注いできた!
正体不明の物体の猛襲に僕の体は回避のいとますらなく、あえなく全弾被弾、僕は頭をかかえてうずくまるはめになってしまった。
「うわー、ひーくん、大丈夫? よーし、よーし」
僕の至近距離にいたにもかかわらずまったく被害を受けなかったあろえが僕を案じて頭を撫でる。僕をスナイプした人物の実力が窺い知れるな。
「ありがとう、大丈夫だよ。それに本当はそれほど痛くもないんだ」
突然のことに驚いて騒ぎすぎてしまったみたいだけれど、実際には僕の頭にはそれほどのダメージは残っていなかった。
女の子に頭を撫でられるという恥ずかしい状況にいつまでも甘んじているわけにもいかず、僕は平気さを必要以上にアピールしながら立ち上がった。
「それにしても一体なにが降ってきたんだ?」
その疑問もすぐに解消されることになる。あろえが落ちてきたもののひとつを拾いあげて、こう言ったからだ。
「これ、玉入れの玉だよ」
「玉入れの玉?」
「そうさっ! 玉入れの玉だよっ! 大正解っ!」
僕達以外の第三の声はこれまた僕達の頭上から響いてきた。
見上げるとそこには1階と2階を結ぶ階段から半分身を乗り出した琴梨がアリスをからかうチェシャ猫のような笑顔で手を振っていた。
「あっはっはっ! 駄目だな、ひーくんはっ。男は玄関を出たら常に敵に狙われてるもんだよっ!」
また琴梨に駄目出しされてしまった。なんだろう、僕と琴梨と文化祭の組み合わせはヤバイ化学反応を起こすようになっているんだろうか。
「琴梨が僕の敵だったとは知らなかったな。いきなり不意打ちされる覚えはないと思ったんだけど」
「ん? そういやあたしはひーくんの味方だった! ごめんよっ!」
そう言っていつものごとくケタケタ笑いながら僕達の方へと降りてくる琴梨だ。
「ところでこれは一体なんの騒ぎなんだ? 今日は文化祭であって、運動会じゃないんだぞ」
「もっちろん承知のうえさっ! これはあたしたち、雪合戦同好会の発表なのさっ」
雪合戦同好会。そういえば琴梨はそんなクラブにも所属していたっけ。初めてその名前を聞いたときには我が耳を疑ったもんだけど。
それにしたって…
「僕の頭に白玉落っことすのがかい?」
これが発表だというのなら、メイドさんが配膳中に転んで客にお茶をぶっかけるのも発表ということになってしまう。それはいかがなもんだろう?
しかし、琴梨の顔は自信満々に輝いており、自分の行動に一片の疑いも持っていないようだ。
「そうだよ。こうやって道行く人たちにあたしたちの活動をアピールしてるのさっ。そのうち部活に昇格できるようにねっ」
マイナスイメージを植えつける結果にしかならないと思うので、早急に中止すべきだ。
琴梨以外の同好会員がもう少し自重と慎み深さを備えていることを心から願う。
「ホントは雪が降ったらよかったんだけどさ、今の時期じゃムリっしょ? 博士の発明品に雪降らしマシーンとかないかなっと思って探したけどなかったしさっ。 まったく残念さっ」
「えー、それは本当に残念残念なんだよ。 あたしも雪、見たかったんだよー」
琴梨とあろえが2人して残念がっているが、正直そんなものがなくて本当によかったと思う。
爺さんの発明品にそんなものがあった場合、地球全土を氷河期に陥れるような欠陥品である可能性が高いからな。
「ところでひーくんもあろえも、これ拾うの手伝ってくんないっかなっ? 早くしないと次のお客が来ちゃうよっ」
もしかしてその白玉を回収し終わったら、また誰かの頭上に爆撃を敢行するつもりなのか?
それはお客じゃなくて犠牲者の間違いだろ?
「拾うのは構わないけど、同好会を潰したくなかったらこれは倉庫の奥にでも放りこんどけ」
後日学校から「お宅の鴻池さんの事でお話が…」などと呼び出されても困る。
爺さんが行方不明中である以上、僕が琴梨の事を親御さんから預かっている保護者ということになるからな。人様の迷惑になりそうな行為は前もって注意しておかないと。
「しっかたないなっ。ひーくんの頼みなら聞かないわけにはいかないからねっ。じゃあ今年の雪合戦同好会はこれでおしまいっ!」
いや、もしかしたら年内に雪が降るかもしれないんだし、そこまできっぱりと活動停止にしなくても……
こうして床に散らばってしまった玉入れの玉を拾い集めるはめになってしまった僕達だったんだけど……
「琴梨、これで全部かい?」
「ありゃ、3個たりないよ?」
予想以上に骨の折れる作業だった。
琴梨は張り切って体育倉庫に保管されていた玉入れの白いほうのやつを全部持ってきたあげく、それを全部僕めがけて振りまいたようで、量のほうもハンパじゃないからだ。
って、ちょっと待って。こんな籠一杯の量の玉、数を全部数えたのかい!?
「そりゃそうさ。学校の備品だからねっ。なくしたら大変さっ」
それならやっぱり僕の頭にぶつけたのは失敗だったんじゃないか?
「うーん。やっぱ赤い玉の方が目立って良かったかなっ?」
それじゃあいよいよ雪玉と似ても似つかないから、ますます雪合戦同好会とは無縁の意味不明な行動になってしまうじゃないか。
どうも琴梨の思考はときどき目的と手段と必要条件が噛み合ってないことがあり、傍で見聞きしているとそこはかとない不安を想起させられることがままある。
琴梨にしてみれば、そのときそのときで言いたいことを言い、やりたいことをやっているだけなんだろうけれど、どうにもハラハラさせられてしまう。
「琴梨ちゃん。あと3個、見つけたよー」
「おっ、サンキュー。んじゃ、お礼に1っこあげようっ!」
学校の備品だから、なくしたら大変なんじゃなかったのか……
「ひーくん、急ご急ご。巴ちゃんの劇に間に合わなくなっちゃうよ」
そうだな。なんだか玉拾いだけで10分近く費やしたみたいだし、急いだほうがいいだろう。
「なんだいっ、慌てちゃって? うちのクラスの劇なら、あと30分は大丈夫だよっ。
なんならここで雪合戦しよっか? あたしは1対2でも全然オッケーさっ」
いやいやいや、せっかく拾い集めた玉を、またばら撒くようなマネはよしてくれ。
「巴ちゃんのとこに行く前に、凌央ちゃんのとこを見に行くんだよ。ねー、ひーくん」
「お、そうなのかいっ! あたしも見てきたけど、あそこはおんもしろいよっ。お勧めだっ!」
必要以上にバイタリティに溢れている琴梨は、ここでアンブッシュ作戦を展開しつつも、他の出し物も見て回っているようだ。
思えば糸の切れた凧にジェットエンジンを搭載したような琴梨がひとところにじっとしていられるわけもない。
「琴梨はもう凌央のところを見てたのか。どんな出し物だったんだい?」
「ひっひっひっ。そりゃ、教えられないよっ。行ってからのお楽しみっ。
福袋だって中身がわかってたら買う気も起きないじゃんっ」
福袋の中身は大概去年の売れ残りの詰め合わせだからな。それは確かに中身を見せられたらがっかりするかもしれない。
でも、ここ最近はあらかじめ何が入っているのか教えてから福袋を販売している店も多いんだけどね。
しかし、ここは琴梨の言うことにしたがっておこう。正直、ここで琴梨と押し問答をしているような時間的余裕もないしな。
「じゃあ、僕達は行くから。琴梨はちゃんとそれを片付けるんだぞ」
「オッケーオッケー。そんなに何回も言わなくても合点承知さっ。ちょっとは信用しておくれよっ」
琴梨には悪いが、信用できる人間には何回も言ったりはしない。
うっかり気を抜くと次の瞬間にはあらゆる注意事項を忘却の彼方へと追いやってしまうのがこの娘の性質だというのは、半年あまりの同居生活でいやというほど思い知らされている。
僕に出来る対処法といえば、こうやって刺しておく釘の本数を増やしておくぐらいだ。
ちなみにガニメデ相手にはそんなことはしやしない。まったく無意味だからだ。
あいつは自分の欲望を満たすためなら釘が刺さったままでゴルゴダの丘だって全力疾走するだろう。
それならば最初からあいつの行動手段を奪ってやったほうが効率がいい。
これもまた、季節が2回も変化してしまうほど同室で寝泊りしてきた末に行き着いた結論だ。
さて、琴梨をその場に残してやって来た3階、凌央のクラスはちょっと異様な雰囲気を醸し出していた。
どういうことなのかというと、すべての窓のカーテンが閉め切られているんだ。おかげで中の様子がまったくわからない。
文化祭でこういった教室を見かければ、それはまずお化け屋敷で間違いないんだけれど、おかしなことにそういったアトラクションにつきものの悲鳴の類いが一切聴こえない。
では、なにが聴こえてくるのかというと
「キャー」「かわいいー」「こっち!こっち向いてー」
という、いわゆる黄色い声と呼ばれる数々の女生徒の歓声だったりする。
男が中に入るのを躊躇うには充分すぎる諸要素だと言える。
つまり、僕がなにを言いたいかというと……ズバリ、逃げたい。
僕のような異端者が女生徒で賑わっている密室に侵入するだなんて、とんでもないことだぞ。勘弁してもらいたい。日本上陸前のフランシスコ・ザビエルもこんな気分だったんだろうか。
僕は別に女性恐怖症でもなんでもなかったと思うんだけど、その認識は新たにする必要があるのかもしれないな。
まあ、そんな自己分析は家に帰ってからゆっくりとするとして、とりあえず今をどうするか、だ。
ここはやはり、クラス内の高等部進級を控えた多感な少女達のためにも、そして僕の精神のためにも、あろえにだけ中に入ってもらうのが一番無難だろう。
その間、僕は廊下で傘地蔵の路上パフォーマンスでもやっているさ。もちろん僕の担当は傘が足りなくなる最後尾の地蔵役だ。
あろえと別行動をとっているところを巡回の教職員に見つからなければいいんだけど。
「あー、あろえ。悪いけどここには一人で入ってくれないかな。凌央にもよろしく伝えといてくれ」
「えー、なんでー? 一緒に入ろうよー。ひーくん置いてけぼりはつまんないつまんないんだよー」
用を足すのを「花を摘みに行く」と言い換える貴婦人にも似た恥じらいを伴った僕の提案は、あろえにコンマ3秒で却下されてしまった。
逃がすまいとしてか、僕の右手を両手でがっちりとホールド。そのまま、けっして重くはない全体重を駆使して、僕を教室に引きずり込もうとする。
まるで強引なキャバクラの客引きのようだ。我が家のよいこランキングぶっちぎり1位のあろえにこんなマネをさせてしまい、親御さんには申し訳が立たないな。
「入ろ入ろ。凌央ちゃんだって、ひーくんが来てくんなきゃ寂しがるよー」
凌央はそんな細かい事を気にするような娘じゃないと思うんだけど、それにしてもまいったな。
僕だって男であるわけだから女の子にここまで懐かれていい気がしないわけはないんだけれど、今回ばかりは本当に遠慮しておきたい。
多数の女子中学生に囲まれて悦に入ることが出来るほど、僕の人生経験は豊富ではないんだ。あと40年は修行が必要だろう。
「あろえ、あんまり引っ張らないで」
「ダメなんだよー、おふたり様ご案内ーなんだよ」
祭りの空気がそうさせているのか、今日のあろえは珍しく頑固で手強い。
琴梨あたりのあしらい方には慣れているんだけど、生憎僕は自分を曲げないあろえなんていうレアな存在に遭遇した経験はなかった。
はじめから僕には勝ち目がなかったとしか言えない。
そして、こんなふうに廊下で騒いでいれば、それなりに注目を集めてしまうのはいたしかたなく、僕とあろえはドア脇に席を構える受付の子に目を留められることになってしまった。
「あれ? あろえちゃんじゃない。どうしたの?」
そのうえ声までかけられてしまったじゃないか。どうやら口ぶりからするとあろえのことを知っているみたいだ。
おそらくあろえのことだ、凌央の様子を窺いにこのクラスによく顔を出しているんだろう。
「うー、ひーくんが中に入ってくれないんだよー」
「ひーくん?」
知り合いの下級生が年の離れた男性にしがみつき、さらには10代卒業間近な男性に付けるには不相応なあだ名で呼んでいる。
そんなある種異様な光景を前にして、この受付の女の子も目を丸くしている。
あろえと琴梨のふたりに数え切れないほどこう呼ばれてきて、僕自身は違和感を喪失するくらいに慣れてきたわけなんだけど、そうか、やっぱり他人が聞くと変なのか。当たり前だけど。
「ひーくんって…
あ! もしかしてこのお兄さんって、例の雪崎さんの気になるアノ人!?」
唐突に受付の少女がなにかに気付いたように声をあげているけれど、その気付いた内容はどうにも見当違いなものみたいだ。
例の気になるアノ人ってなんだ? 凌央に限ってそんな普通の女の子のような甘酸っぱい想いを募らせる相手がいるはずもないし、ましてやそれが僕であるなんてことは天地神明にかけてもありえないよ。
「違うんだよ。ひーくんはみんなのお兄さんだから、いくら凌央ちゃんでもひとりじめは駄目駄目なんだよ」
「ちょっと、あろえ。恥ずかしいからそういうことを人前で言わない! いいから早く中に入っておいで、僕のことは置いてね」
どうやらこれ以上あろえにここで喋らせてはいけないようだ。非常事態につき、報道規制と物資輸送制限をおこなわなくては。物資名『逆瀬川秀明』は『持たず、作らず、持ち込ませず』の原則のもと、ここに置いていってくれ。
「いえいえ、そういうわけにはいきませんよ。お兄さん」
ふと、そんな声が聞こえると同時に、僕の左手は暖かくも柔らかい感触に包まれた。見れば、なんということだろう、受付の子が僕の左手を両手で握っているじゃないか。えっと、これは?
「噂のお兄さんを間近で拝めるせっかくのチャンス、みすみす逃すわけがないじゃないですか。というわけでお客様2名様ご案内ー」
「ご案内なんだよー」
困ったことに、僕の手を引く人間が二人に増えてしまった。君たち、大岡裁きごっこをやりたいのなら、片方は手を引く方向が逆だぞ。
そして僕のささやかな抵抗など意にも介さず、二人は僕を教室内に引きずり込んでしまったんだ。
「みんなー、雪崎さんとこのお兄さんがやってまいりましたよー。歓迎、よっろしく!」
「こーんにちはー」
僕を連行する二人の声を耳にしたクラス内の生徒が一斉に僕達に注目し、次の瞬間には揃って嬌声をあげていた。
「ウソー! ほんとにこんな人がいたんだー」
「写メ! 写メ撮んなきゃ!」
「えー! もっとかっこい人だと思ってたのにー」
「雪さん、雪さん。そんな隅っこにいないでこっちこっち。愛しのおにいさんだよ」
サークルの新人歓迎会2次会に匹敵しそうな喧騒だ。僕はこんなに騒がれるような存在じゃないんだけどな、動物園のパンダじゃあるまいし。
これも凌央のミステリアスな無口ぶりのもたらした結果なんだろうか? 僕という家族的存在を突破口として、彼女のよりディープな情報を獲得しようというクラス全員の総意によるものか?
こんな恥ずかしい思いをすると分かっていれば、あらかじめ凌央のコミニュケーション能力強化にもっと尽力していたのに。後悔先に立たずだよ、ホント。
それにしても僕らを取り囲む女生徒の格好、文化祭だということを差し引いたとしてもこのハッチャケぶりはなんなんだ?
この学校の中高の制服は共通でサルビアの花のようなカージナルレッドをメインの配色としたブレザー。しかし彼女達がそれぞれ身に着けている扮装はいずれもそれとは一線を画している。
たとえばそれは普通の私服であったり、はたまたこの学校のものではないセーラー服であったり、うわっあれなんてニュースで一度見たメイドってやつじゃないか?
「えっと……ここは一体……その、なんなのかな?」
「ハイ! うちでは記念写真撮影会をやってまーす! 各種コスプレ取り揃え、女子中学生とのツーショットを提供する夢のような企画ですよ!」
「そ……そうなんだ」
僕の懐疑の声に答えたのはあろえと一緒に僕をここへ引っ張り込んだ女の子。
よくこんなイカガワシイ企画が通ったな。と、いうよりまず担任教師が止めるべきじゃないだろうか。
「…………」
そしてこの部屋の片隅、知らない人が見たら等身大フィギュアと勘違いしてしまうんじゃないかと心配になるほど微動だにしない少女、雪崎凌央はそこに直立していた。
相変わらずこちらを見ているのか見ていないのか曖昧な視線を僕らの方へと向けているんだけど、服装は……あれはなんだろう?
上半身はここの制服なんだが、スカートが通常のフレアなものではなくタイトなものに変更されており、さらにどういうわけなのか大きめの白衣を羽織っていた。
「凌央ちゃん、かわいいー」
「お兄さん、見てください! 当店イチオシ、雪崎さんの勇姿を! コンセプトはクールな女医さんなんです」
あー、医者ね。自宅でガニメーデスの整備を担当しているのを知っている僕としてはむしろマッドサイエンティスト志望の天才小学生に見えるんだけど……
「…………」
遠目で自分のことを噂する僕らが珍しく気になるのか、こちらに向かってフラフラと水中遊泳のような足取りで凌央がやって来る。
「雪崎さんが……自分から動いた!」
「やっぱり、それだけの相手なの?」
そしてなぜか格闘マンガの観客のようなどよめきを交わす周りの生徒たち。そんなにオオゴトかなぁ……?
「…………」
「や、やぁ凌央。頑張ってる?」
僕らのもとへとやって来た凌央はそんな僕の問いかけに反応したのか、していないのか、僕の頭頂部あたりを凝視し、次いで視線を自分の胸元へくべ、そして
「いしゃ」
とつぶやくと、そのまま硬直してしまった。
うん……いつもどおりらしい。
「あははー、凌央ちゃん聴診器つけて、ちょーしんき」
あろえはこの女医スタイルの凌央がいたくツボにはまったらしく、白衣のあちこちをクイクイと引っ張ったり、凌央が首から提げている聴診器をいじったりしている。
と言っても、あろえは物珍しいものを発見した時は大体こんなカンジなんだけど……
「カメラ準備オッケーでーす」
生徒の一人が銀色の輝きも眩しいデジカメを構えているところを見ると、どうやら僕のパートナーは既に凌央で確定しているらしい。
注文の多い料理店じゃあるまいし、客に選択の自由がないというのもどうなんだろう? いや、知り合いでもない女の子と記念撮影ができるような度胸の持ち合わせがないのは確かなんだけどさ……
まあ、いいや。ここまできたら覚悟を決めて、写真の一枚もとっとと撮って、さっさと退散することとしよう。幸い凌央の方はいつでも撮影の心構えは出来ているようだし。(単に無関心なだけなんだろうけど)
「…………」
「雪崎さーん、ただ立ってるだけじゃなくて、なにかサービスしようよ。たとえばお医者さんっぽく服をはだけてみせるとかさ」
しかしカメラマンな彼女は二人が並んで立っているだけの絵面が不満なのか、凌央になにかしらのアクションを要求していた。
そんな追加要素は必要ないから、平穏無事かつ可及的速やかに撮影を終えてくれないかな。
なんて悠長に構えていたのが悪かったのか、次の瞬間に凌央が開始した突飛な行動に僕は反応が出来なかった。
すなわち、どういうことなのかと言うと
「…………」
なんと凌央はおもむろに自分の着ているシャツのボタンに手をかけ、無言で外しはじめたじゃないか!
みるみる露わになっていく彼女の白い肌着……じゃなくて!
「うわぁっ! 違うって、凌央! 医者がはだけるのは自分の服じゃなくて患者のだって!」
「凌央ちゃん、女の子が人前でそんなことしちゃダメダメだよ」
「…………」
慌てて僕が制止し、あろえがボタンをはめてやっていく。焦った焦った……
つくづくガニメーデスを自宅待機にしておいて良かったと思う。
あの、無生物だというのに生物三大欲求のひとつである性欲が旺盛すぎるぬいぐるみもどきがこんなシーンを目撃なんてしようものなら、興奮のあまり分身してラインダンスを踊り出すぐらいのことはしかねない。
それはきっと想像を絶する不気味な光景に違いなかった。
その後、佇まいを正した凌央と一緒に平凡なツーショットを撮影。写真一枚撮るのに、なんでこんな大騒ぎが必要なんだか……やれやれだな。
デジカメのデータは教室に置かれたノートパソコンに移され、接続されたプリンタにて直ちに印刷された。
その写真は何故か二種類あり、ひとつは凌央が自ら服を脱ごうとしているシーンだった、などというジョークには僕は一体どういうつっこみをいれたらいいんだろう?
本当にこの年頃の女の子たちの考えていることはよくわからない……
「ひーくんも一杯撮ってもらったらよかったのにー」
「勘弁してくれ……あれ以上あそこに居たら恥ずかしさで体がバターになっちゃうよ」
「あはは、ひーくんトラだねトラー」
手に持つ色とりどり形とりどりな服装の先輩たちとの無数の記念写真を扇のように広げながら、あろえは上機嫌にアハアハと笑っている。まあ、楽しそうでなによりだ。
中等部校舎と高等部校舎を繋ぐ渡り廊下を歩くあろえの様子は、まるで足に羽でも生えてるんじゃないかと思うほど浮き足立っている。
琴梨とはまた違った意味でのハイテンションな移動形態だな。
「まあともかく、これで巴の様子を覗いたら、丁度お昼時だな。そうしたらどこかで食事にしよう」
「楽しみだね。出し物はなんだっけかなー? 琴梨ちゃんは『ふっかつのじゅもん』とか言ってたけどー」
なんでドラクエ? しかもファミコン版だし。あろえの産まれる前の作品だぞ。
「違うよ。確かトルストイの『復活』じゃなかったかな」
「とるすとい? わー、なんだかむずかしそー」
トルストイなんて名前が持ち出されては、あろえがそんな反応を示すのも当然だろう。
かくいう僕も、文系大学で学ぶ端くれとして一応タイトルだけは聞き覚えがあるけれど、残念ながら内容のほうはさっぱりだった。
演劇部の公演だというのならともかく、クラスの出し物の演目としては敷居が高すぎるような……ただ、やたらと高尚ぶった行動を好む巴には似合うかもしれないな。
うん、たまにはそんな優雅な演劇鑑賞というのもいいかな。ほら、そんな僕の気分を盛り上げるかのように周囲にはシューベルトがBGMとして鳴り響いているじゃないか。
「ねえ、ひーくん。バッジが鳴ってるよ」
「え? あっそうか、ガニメデの呼び出しだったのか」
クラッシックのメロディを奏でていたのは僕の襟元にくくり付けられた盾型のバッジだった。ガニメデがなにか言いたいんだろう。
支援
「どうした?」
『これはこれは秀明さん。あなた様におかれましては現在酒池肉林の夢心地でありましょうが、私のこの声がその雰囲気に水をさす結果となったならば、私としてはこれほど嬉しいことはないと思う所存です』
甲高い電子音声でありながら十二分におどろおどろしさがにじみ出ている声色でガニメデが第一声を放った。今世紀始まって以来最低な挨拶文に違いない。
「おまえはわざわざイヤミを言うためだけに連絡してきたのか?」
『イヤミのひとつも言いたくなりますよ!
秀明さんがワルキューレに選ばれてヴァルハラで酒宴に興じるエインフェリアなら、さしずめ私は道反の大神に行く手を遮られた根の国の住人ではないですか!』
神話がごっちゃになってるぞ。どんな対比だよ。
「ガーくんもこっちに来られたらよかったのにねー」
『おぉ! そのような暖かいお言葉をくださるのはあろえさんだけです!
あろえさん、わかっておいでですか? あなたは今シーモア・クレイ賞を受賞してもおかしくはないほどの素晴らしい発言をなされたのですよ! 存分に胸を張ってください!』
あろえの気休めの言葉に感動してか、いつにも増して言うことが電波じみてるなあ。こんなことでコンピュータ研究者のトップに祀り上げられてしまっては、世界中の計算機工学者も苦労のし甲斐がなかろう。
「おい、用がないならもう切るぞ。公共の場でおもちゃ相手に話しかけるのがイタイ行動だっていうのはおまえにも理解できるだろう?」
今更ながら思うんだが、携帯電話の普及した今の世の中において、こんなアクセサリー型の通信機を連絡手段に用いるのに意味はあるんだろうか?
ちなみに『切る』とは言ったが、このバッジはこちら側からの操作なんて一切受け付けない仕様となっている。なにせボタンのひとつも付いていないんだから。
まあ、どうしても邪魔に感じたらポケットにでもつっこんで無視をきめこんでやるさ。
そう考えていた僕だったけれど、次にガニメデが『天気予報の降水確率が40%だから折りたたみ傘を持っていったほうがいい』とでも言うかのような淡々とした口調で告げる内容は無視するわけにはいかなかった。
『これは失礼を。本題なんですがね、カサンドラシステムがEOS出現を絶賛警告中であります。出現予想時刻は現在から15分後程度が有力だそうですな』
「それを早く言え! 一大事じゃないか!」
本来なら開口一番に伝えられなくてはならない最優先事項をなかなか切り出さなかったスケベ人工知能には呆れるばかりだ。いつかこいつの趣味優先な人格のせいで世界は滅んでしまうんじゃないかと本気で思う。
『そうは言いますが秀明さん以外の方からは特に不満の声はあがっておりませんし、問題ないのではないでしょうか。
あ、心配には及びません。私、世界を代表するスーパーコンピュータでありますから、秀明さんと会話をこなしながら同時に当家の愛すべきお嬢様がたとコミュニケートをとるなど造作もありません。
人間の身である聖徳太子にも可能なこの程度の並列作業、私にとっては朝飯前でして。もっとも私は朝飯どころか一切食事をとりませんが』
日本に立法という概念をもたらした偉大な賢人を引き合いに出すとはなんておこがましいヤツなんだ。
それに、誰も文句を言ってないだって? 巴あたりは絶対二言三言は噛み付いてるだろうに。
『いや、それがですね、なぜか巴さんだけは音信不通でして。
なんと言いますか私の声を届ける対象の男女比が1対4なのと1対5なのとでは、やはり気分も雲泥の差ですな。秀明さん、思い切って性転換手術を受けてみるつもりはありませんか?』
ガニメデのくだらない提案は放っておくとして、巴と連絡がとれないだって? 一体どういうわけだ?
「あ。巴ちゃん、お芝居が始まるから、もう着替えちゃったのかも」
「なるほど……」
巴も、というか我が家を寝床としている人間は全員緊急時の連絡用として僕と同じ通信機を支給されている。
常時携行が望ましいと言われてるんで僕以外の皆は学校にいるときは制服に付けているはずだ。着替えてしまったんでは呼び出しに気付けないのも納得がいく。
「ああ、でも、ということは巴には劇を抜けてもらわなきゃいけないのか……」
主役がいなくなってしまったら劇が成立するわけがないし、そうなれば巴のクラスの出し物はおじゃんだ。
弱ったな。あのアルファベット3文字表記の化け物も、ちょっとはタイミングに気を遣ってもらいたい……
「EOSが出るというのであれば、そちらを優先するのが筋というものでしょう」
開演3分前という巴のクラス、その前の廊下で男装の麗人然とした巴に事情を説明したところ、妙にあっさりとした答えが返ってきて僕の方が逆に拍子抜けしてしまった。
もっとも僕が『EOS』という単語を持ち出す直前までは
「あれほどここには来るなと言っておいたはずです! あなたに欠けているのは配慮する心ですか! それとも記憶力!」
とか
「どうせわたしは男役です! カチューシャなどというガラではありません! 明日の日の出を拝みたくないのであれば、思う存分笑ったらいいではありませんか!」
などといった具合に、体中の水分を蒸発しきってしまいそうな剣幕で真っ赤になってまくしたてていたんだけど。
「えー! 巴ちゃん、せっかくお芝居で主役なのにもったいないよ。わたしたちだけで大丈夫だよー」
「そうだな。巴のクラスの子たちに迷惑をかけるのも悪いし。巴には劇のほうに集中してもらって、今回は4人で対処してもらったほうが」
「なにを言っているのやら……それならば始めからここにEOS出現を報告に来なければよかったではありませんか。あの化け物がいると知った上で、わたしが演技になど集中できるとお思いなのですか?」
それは確かにその通りだ。
EOSに対する最も有効な攻撃手段を持っているのが巴ということもあり、ついついここにやって来てしまったのはうかつだった。都合よく通信機を外していてくれたんだから、内緒にしておけばよかったよ……
「さ、行きますわよ。どのみち着替えなければならないのですから、この格好のままで結構ですわ」
と言いつつ、クラスメイトに事情の説明すらせず教室を後にしようとする巴。
「ちょっと待ってくれ。せめてなにかもっともらしい言い訳のひとつもクラスの皆に言っておかないとまずいだろ?」
そんな巴を慌てて引き止める僕だったけど、彼女の反応は素気無いものだった。
「主演女優が直前ボイコットしてしまってもやむない理由、そんなものわたしには用意できませんわ。それともあなたには良いアイディアがおありだとでも?
言っておきますがわたしは謀り事で親類を亡き者にするような行為は断じて認めませんからね」
そんなものを咄嗟に用意出来るなら僕は一流の詐欺師になれるだろう。幸いにも僕には犯罪者の才能はないみたいで、つまりは都合のいい早退理由の持ち合わせはなかった。
ただ、才知溢れる人間だけが犯罪を企むのであれば、刑務所の収監人数が飽和状態なのが社会問題になるような現状はないわけで……
「まだなにか気にしているのですか。まったく、グズグズしている暇はありませんのに呑気なものですわね」
「だって巴ちゃん、そんなことしたらクラスのみんなに怒られちゃうよー」
「そのように深刻になるほどのものでもありませんわ。もともと無理矢理あてがわれた役なのですし、1回程度のサボタージュぐらいは覚悟していただきませんと。わたしも2日で4回も気の乗らない演技をしたくはありませんでしたし、丁度良いですわ」
ひたすら早口でまくしたてる巴の姿は、それを見ている人間に問答無用の足止め効果を発揮するもんだから困る。
その威力はさっきの琴梨の白玉攻撃の遥か上をいっているように思うね。
だから僕がこの攻撃にうっかり撃墜されてしまっても、それは僕のミスというわけではないんだよ、うん。
「わかった。それじゃあ巴とあろえは先にガニメデの所に行っていてくれ。僕もすぐ行くから」
「……あなた……なにか善からぬことを企んでいないでしょうね?」
巴の疑いの眼差し。
うん、当然企んでいる。
「大丈夫。余計な事をするつもりなんてないさ」
とはいえ、エイプリルフールに嘘をつくと宣言してからそれを実行するようなマヌケがいるはずもない。僕は平然とすっとぼけた。
「ゴメン! 巴は僕が攫っていくんで!」
二人が視界から消えたのを確認してから僕は教室に顔を突っ込み、それだけ言った。
やっぱり僕には根本的に他人を騙すセンスが足りてないらしい。うまい物言いなんて何も思い浮かばなかったよ。
案の定、巴のクラスメイトは唖然とした顔で僕の顔を凝視している。
……逃げよう。
「それじゃ!」
慌ててその場から駆け出した僕の背後では堰を切ったように無数の黄色い声があがっている。ああ……恨まれてるんだろうな……
まあ、ものは考えようだ。毎日あの子たちと顔を会わせる巴が悪者になるよりは、この方が幾分マシだと思うことにしよう。
そう自分を慰める僕の耳に再びガニメデの声が届く。
『あー、もしもし秀明さん。聞こえておりますかな?
こちら、校門に到着、今すぐにでも乙女の園に突入する準備が整っておりますガニメーデスです。
どの学年の更衣室でおちあうのか相談いたしたいのですが』
なぜ更衣室が目的地なのは決定事項なんだよ? というか、そこで待ってろよ。すぐにEOS退治に向かわなけりゃならないんだから。
『そういうわけにもまいりません。なんといっても今回のEOS出現地点はこの学園内なものですから。
ああ、やはり天は私を見捨てておりませんでした。これこそがまさに天佑というもの。運命が私にどうあっても女子校に潜入せよと告げておるのですな』
「ここにEOSが出るだって!」
それはマズい。今、ここには事情を知らない一般人がそれこそ山のようにいるんだ。
その人たちが危険なのはもとより、巴たちの戦闘の様子を見られるなんてことになれば今後の彼女たちの学園生活に多大な軋轢を生むに違いない。
「おい、ガニメデ。なんとか人払いが出来ないか? お前のことだから、こんなときのために奥の手のひとつやふたつ、用意してあるんだろ?」
『おお、普段なんのかんのと言いつつも、実は私の素晴らしさというものをちゃんと認識しておいでですな、秀明さんは。
ここはひとつ交換条件といこうではありませんか。
秀明さんの要望を聞くかわりにですね、この前提案した件“秀明さんの両手を遠隔操作するための外科手術”を承諾していただくということで…ザッ』
突然不自然なタイミングでガニメデの声が途絶えた。なにがあったんだ?
『……ザッ
えー、たった今到着した巴さんに端末が竹刀のフルスイングを受けてしまいまして……
巴さんも甘いですな。よもや私が巴さんに殴られるたびにその行為を「人差し指でツンッ」に脳内変換して身悶えていようとは思いもよらないようで』
「なんと言うか……お前は本当に幸せ者だよな……」
『お褒めに預かり恐悦至極です。それはともかく先程の秀明さんのご要望、早速処理いたします』
なんとかガニメデに生徒避難の約束をとりつけ、そしてすぐに校内に鳴り響く激しい警報。
『只今ガス報知器を作動させ、詳細確認と安全確保という名目で1時間ほど校内を立ち入り禁止とさせていただきました。
これで心置きなくEOSとの戦闘に挑めるというものです』
「よし、でかした。僕の到着までに着替えを済ませておくよう、みんなに伝えておいてくれ」
『重ね重ね承知いたしました。
それにしましてもあなたも奇特なかたですね。合法的に我が家のお嬢さんがたの着替えを観察できる折角の機会をみすみす見過ごしてしまうとは、私にはあなたの精神構造が到底理解出来ません。
……ハッ!
もしや秀明さんは男性だと自称していながら、その実、女性なのでは!
素晴らしい! 素晴らしいですよ、秀明さん! そう考えると、男性としては魅力に乏しい微妙な童顔も、頼りがいのない華奢な体躯も途端に萌えるものに感じられるのが不思議ですな!
今や性別倒錯型ヒロインはツンデレ、ヤンデレと並んで萌えの最先端ジャンル! よくぞそこまで男心というものを心得てくれました!』
「お前、家に帰ったら凌央にオーバーホールしてもらえ。多分あちこちサビついてるだろうから帰りにクレ556を買ってきておいてやるよ。それともカビキラーの方がいいか?」
『なにをおっしゃいますか! 私の機能にはなんの不備もありませんよ。
秀明さんこそ自宅に戻ったおりには覚悟しておいてくださいよ。私の持つありとあらゆるセンサーを駆使して秀明さんの全身をくまなくねっとりと走査させてもらいますからね!』
ガニメデの気色悪い妄言に辟易としながら走る僕のそばを、放送にせかされて避難していく生徒が徐々に増えていく。
多少騒がしくはあるものの、とりたてて慌てている様子もない。こういった避難時においてパニックになった人達がドミノ倒しを起こすのが結構馬鹿に出来ない二次災害なだけに、この冷静な行動は僕を安心させてくれる。
なにせこの避難自体、僕が指示した偽のガス漏れに端を発しているわけだからな……こんな事でケガ人を出そうものなら悔やんでも悔やみきれない。
何事もなく校内が無人になってくれればそれに越したことはない。
あれ? ちょっと待てよ……
EOS出現中、校内から無関係な人間を締め出すってことは……
これってもしかして、わざわざ巴のクラスの出し物を潰す必要もなかったってことなんじゃ……
「うわぁ……恨まれ損だ……」
最初から最後まで完璧に自業自得としか言いようのない間抜けな顛末に気付いた僕は思わず膝が崩れそうになる。そりゃあ先走って勝手に悪役を買って出たのは僕だけどさ……
ガニメデがなんと言おうと産まれてからずっと男であることに疑う余地のない人間である僕としては、無駄骨を折ったあげく見ず知らずの女子高生たちに人非人と嘲られていると思うだけでヘコむ気持ちを抑えられそうになかった……
『おや、随分と落ち込んでおいでですね。真面目ぶって愛らしき蝶のごときお嬢様がたの羽化の様子を観察するチャンスを逃したことを今になって後悔しておいでなのですか?』
僕が校門に到着した時、ガニメデはあいもかわらず絶好調のようだった。
こいつがここで今まで何をして何をされていたのかは、全身泥だらけなうえにところどころ着ぐるみの糸がほつれているのを見ればあらかた想像がつくのであえて聞いたりはしない。
うちの子たちにちゃんとした痴漢撃退能力が備わっていることだけは確かなようで安心する。
それで、その5人はといえば、1人の欠員もなくDマニューバ搭載コスチュームへの着替えも完了しており、今すぐにでも戦闘が開始できる状態だ。
「それで? EOSは今どうなってる? もう出現したのか?」
『それが、たった今校庭でEOS発生を感知したのですがね……うーん』
ん? EOS迎撃に関する会話では普段の不真面目さがなりを潜め、僕の質問にも打てば響くように簡潔に答えるガニメデが、今回はなんだか様子がおかしい。
「はっきりとしないやつだなぁ……なにかおかしなことでもあるのか?」
不審に思い、そう訊ねてみたけれど、ガニメデははっきりとした回答を返してはこなかった。
『……まあ、行ってみればわかるでしょう。あ、秀明さん。私の端末を抱えていってはもらえませんかね。ナニブン不可避な物理的衝撃を受けすぎた為にマニピュレータの基部が損傷しておりまして』
こいつは身体を壊してまでセクハラ行為に及んでいたのか。ここまで自分の欲望に忠実なのはある意味大したもんだと思わないでもないが、僕はまったく尊敬する気になれない。誰か代わりに感嘆の声をあげてやってくれ。
わざわざ胸のあたりまで持ち上げるのも面倒なので、不気味に伸びるガニメデの腕のうちの1本を無造作に掴んでそのまま引きずっていくことにする。
『おう! これはなんという地面への連続接吻の刑! いくらこの大地が常に女学生に踏みしめられている赤絨毯のごとき高貴なものとは言え、これはツラすぎます!』
訪れたときの賑やかさとは正反対に無人と化した出店の脇を通りながらグラウンドへと急ぐ僕達。
校門と校庭はそれほど離れてもいないので、すぐにその姿を確認することができた。
しかしおかしいな。全員の目に映るグラウンドはEOSが出現しているにしてはおかしなほど先程同様の落ち着いた様子に見える。
「このリンゴ飴、このまんまじゃ乾いて食べらんなくなっちゃうね! もったいないからもらっちゃおっか!」
いやもとい、琴梨の目だけは自分の隣に突き刺してあるリンゴ飴に向いていた。凌央がさりげなく後ろから襟をつまんでいるので本当の盗難にはいたっていないけど。
「ふざけている場合ではありません! 知り合いに犯罪者をもつなどという恥辱にまみれるつもりはありませんから、もし実行にうつすのでしたら金輪際あなたとは口をききませんからね!」
そうなりたくないのならむしろ凌央に協力してやってくれよ、巴。幼馴染だろ?
巴に声をかけられた琴梨は一心不乱にリンゴ飴へと向けていた視線をぐりんと反対方向、巴のほうへと回した。襟を掴んだ凌央も一緒になってくるくると振り回されている。
人ひとりぶんのウエイトがくっついていながら動きに衰えが見えない琴梨にしても、自分の体重を片手で支える凌央にしてもたいしたパワーだ。10分の1でいいから埜々香に分けてやればいいのに。
「な、なんですの、その目は?」
頬をパワークレーンで上から吊り上げられているのかと思うほどにんまりとした表情を向けられてたじろぐ巴に、琴梨は
「ひひひっ、おーこわいこわいっ。ひーくんに晴れ姿を見せらんなくなっちゃったからご機嫌斜めだねぇ」
と、喜色満面に言ってのけた。台本が3ページほど落丁していたかのような脈絡のない台詞だ。
「あなた! いいかげん的外れな勘違いを改めないのであれば、その口縫い付けますわよ!」
「巴、裁縫できないじゃん」
顔を真っ赤に染めて怒りを露わにする巴に余裕で対処する琴梨。ところで口を縫い付けるのは裁縫とはまた別の技能だと思うんだけど。
「あろえにやらせたらよいことです! あろえ、今のうちにこの憎たらしい大口の採寸をしておきなさい! あろえ!」
ここでなんとか自力でやってみると言いださないあたりが実に巴らしい。
さて、そのあろえはといえば、二人の口喧嘩には目もくれず、その大きな瞳を見開いてグラウンドを凝視していた。
「……ひーくん、なんにもいないよ。どうしたんだろーねー」
「え? 本当かい?」
あろえの言葉を受けてあらためてグラウンドに注目する。すると確かに、いつもの巨大なぬいぐるみのごとき怪物の姿は校庭のどこにもなかった。
すでにどこかへ移動したのか? でもさすがにそこまでの時間はなかったと思うんだけど……
「ガニメデ。まさかお前、女子校に潜入したくてEOSの出現をでっちあげたんじゃないだろうな?」
僕の疑いのまなざしを受けた自称高性能コンピュータ端末は、まるでいつも猫型ロボットに頼りきりなのに珍しく自力でテストで100点とったが誰にも信じてもらえない小学生のように怒り出した。
『失礼な! 何度も口をすっぱくして申しておりますが、私は世界の平和を守るために博士がその英知の限りを尽くして生み出した至高の人工知能ですよ!
そのような虚言を用いて己の欲望を満たすようなマネをする道理などありません!』
いつもなら細長い腕をこれでもかとばかりにぶんぶんと振り回して自己主張しているのだろうが、今はマニピュレータの付け根が壊れているもんだから僕の手の先にぶらんとぶら下がったままで叫んでいる。
その姿は間抜け以外のなにものでもなかった。
『私の報告が間違っていたのではなく、EOSのほうが勝手に反応を消失させたのです!
それを、なんですか! 真っ先に私を疑うとは心外極まりなしですよ!
秀明さんがいかな異端審問をおこなおうとも、それでも地球は回っているんです!』
唐突に軟禁生活を強いられた天文学者を気取りだすな。それにおまえはガリレオというより狼少年だろう。
「反応が消えたですって? EOSが自然消滅したとでも言うのですか?」
琴梨にしがみつきながらもきちんと僕らの声に耳を傾けていたらしい巴がガニメデに聞き返す。ちなみに凌央は既に振り落とされていた。
『そういう可能性も否定できません。EOSも不自然な存在であることに違いはありませんし、不安定な状態で現出したのちに消滅することもあるかもしれません』
「もしくはカサンドラの誤作動とか」
僕もとりあえずもうひとつの可能性を追加しておいた。
ガニメデのような欠陥品スレスレのしろものを作り上げた爺さんのことだ、カサンドラだけは完璧に仕上げている、なんてことの方がありえない気がするし……
などと、僕やガニメデがカサンドラの感知した不審な反応について議論を交わしていたところ
「ひっ……」
「ひーくん、大変! あれ!」
埜々香とあろえが同時に短い悲鳴を発し、それに驚いた僕は慌ててそちらへと振り返った。
そして、そこに今まで一度も見たことがないものを目撃してしまい、僕は思わず言葉を失った。
笑顔以外の表情を捨て去ったのではないかと思うほど常に笑っているあろえが、隣で怯えている埜々香以上に悲痛な顔をしているだなんて……
支援
「どうしたのさっ? ビール瓶飲み込んだ蛇でも出てきたのかいっ?」
琴梨の的外れな心配を耳にしながら、僕はあろえが見たであろう存在を確認するためにその視線の先へと首を回した。方向としては丁度あろえのクラスの展示があるあたりになるはずだ。
見ればなるほど、まさしく例の地図の中心あたりにEOSが放つ見慣れたピンクの光が小さく灯っているのが見てとれた。
あいにくここからではその姿を確認することはできなかったけれど、おそらく小型EOSが中に入り込んでしまったといったところだろう。
あろえが気が気でないのも無理からぬ話だ。自分達が苦労を重ねて作ったものを壊されでもしたら、たまったもんじゃないだろうからな。
でも幸いなことに展示物そのものにはまだ被害がでていないようだし、今のうちに手早く退治してあろえの不安を取り払ってしまおう。
「みんな、Dマニューバを起動して。ちゃっちゃと片付けちゃおう」
と、皆に指示を出すが、それに水をさすヤツがいた。ガニメーデスだ。
『ちょっと待ってください。そこにEOSがいるのですか?』
いるのですか?、もなにも目の前でピカピカ光ってるじゃないか、と言いかけて、こいつのでっかいカメラが地面しか映していないことに気が付いた。
面倒だが持ち上げてEOSの方へと顔を向けてやる。
「ほら見ろ。あれだよ。そもそもあれだけはっきり出現していれば、直接目視しなくてもカサンドラからの報告でわかるんじゃないのか」
僕がガニメデの相手をしてやっている間に、他のみんなはその注意を完全にEOSへと移していた。巴と琴梨からなる直接攻撃担当メンバーにいたっては移動を開始しようとしていたくらいだ。
しかし、ガニメデが次に発した予想外の言葉はけっして無視できるものではなかった。
『やはりおかしいです。次元エネルギーこそ感知されていますが、EOS本体の反応がありません』
「なにを言っているのです。では、あれはいったいなんだと言うのですか!」
振り向きつつの巴の当然の疑問にも、ガニメデの返答ははっきりとしないものだった。
『EOSのなんらかの働きによるものであろうことは確かですが、詳細は不明です。少なくとも本体でないことは間違いありません。
ちなみに先程秀明さんがカサンドラ不調の可能性を示唆した際に念のためシステムチェックをおこないましたが、問題は検出されませんでした。
私にもなにがどうなっているのかわかりません』
本体がいない? ということは、僕等はいきなり攻撃目標を失ってしまったということなのか?
たしかガニメデはEOSの発生そのものは感知したと言っていた。そして今、本体の有無はともかく不審な次元エネルギーがそこに存在している。
自然消滅、などと簡単に楽観視するわけにはいかないだろう。
でも、それならいったいどうすればいいのか? それがまるでわからず、僕は行動指針を決めあぐねていた。
そんなときだ。誰ひとり予想もしていなかったことが起こってしまったんだ。
「え!」
突如目の前の次元エネルギーがなんの前触れもなく真上へと急上昇、飛び去ってしまったじゃないか!
突然のことで僕達の誰も対処することができなかった。いや、対処と言ったって、何をどうしたらいいものやら、まったくわからなかったんだけど……
「あっはっはっ! ノーコンだね、あいつっ! あたしらはここなのにさっ!」
琴梨だけは暢気に笑っているが、はたしてこれはただ攻撃を外したという単純なことなんだろうか?
こんなことでは到底不吉な予感を拭い去ることは出来なかった。
そして実際それは杞憂でもなんでもないことがガニメデからの報告によって判明することになる。
『秀明さん。たった今、町の中心部の川原にさきほどの次元エネルギーが着弾したのを確認しました』
「なんだって!? なんでそんなところに?」
『琴梨さんのおっしゃったように、我々に対する攻撃を外してしまったのかもしれません』
「僕達に対する挑発なのかもな。それで、具体的な被害はなにかあったのか?」
『そちらの方はご安心を。人的、物的被害ともにありません。川原という場所が功を奏しましたな』
それはよかった。でも、安心はまったくできないらしい。
なぜなら緊張で頬の引きつる僕の目の前で、再び地図の一部が光を放ち始めているんだから……
「ひーくん……つぎは大丈夫なのかな……」
あろえの不安げな問いかけにも、僕にはろくな返答が出来ない。
5人を無視して他所に攻撃を仕掛けるEOSなんて今までいなかっただけに、どう対応すべきなのか、相手がこの先どんな手をうってくるのか、まるでわからないんだ。
せめてあいつがどこを標的としているのかだけでもわかればこちらもリアクションに困らないんだがな。
さっきの攻撃の着弾点が町の中心あたり、そうだな、目の前の地図に当てはめてみると丁度さっき光っていた部分……
瞬間、理解した。
EOSなのかどうかもはっきりとしない謎の敵は、地図上のポイントに対応した町の各所に長距離砲撃をおこなっている!
「埜々香!」
「ひっ……」
敵の意図をそう判断した僕は真っ先に埜々香に声をかける。
余裕のなさからちょっとキツイ調子になってしまい、おびえさせてしまったが、致し方ない。ともかく用件を手早く説明する。
「頼む。《すきゅら》たちをあのエネルギーの真上に誘導してくれないか。今度のやつはまともに撃たせるわけにはいかないんだ」
そうなのだ。僕の推理が正しければ、次の攻撃の目標は今現在光っている場所ということになる。
あろえのクラスが製作した地図は今、画用紙でアーチを作った通路のような場所、この町の商店街アーケードを模した部分を光らせている。
冗談じゃない! そんな場所に次弾を撃ち込まれでもしたら怪我人が出ることは必至だ。
蒼い燐光を纏わせながら僕の顔をびくびくと覗いていた埜々香だったが、やがて
「あ……う、がん……ます」
と言ってから、リコーダー《へかて》を口に付けた。
そして埜々香が“さくらさくら”を奏ではじめるのと同時に、埜々香の3匹のしもべが実体化していく。
「有難う。頑張ってくれよ」
僕は埜々香の気を散らさないように小声で礼を言うと、他のみんなにもそれぞれ指示を出す。
「みんな、聞いてくれ。今回の敵は僕達じゃなく無防備な町を攻撃するつもりらしいんだ。
そんなマネを指をくわえて見ているわけにはいかない。なんとしても全弾撃ち落とすんだ。
埜々香の精霊犬をメインに据えて迎撃、巴と琴梨も手が届く範囲で手伝ってくれ。
あろえと凌央は待機だ。敵の本体がどんなタイプなのか不明な以上、臨機応変な対処ができる二人のエネルギーは温存しておきたいからな」
「それで? その肝心の本体とやらはどこにいるんですの?」
巴が答えずらいことを躊躇せずに聞いてくる。
気持ちは痛いほどわかる。僕の指示は、見つかってもいない敵をどうにか片付けるまではずっと戦い続けていてくれ、などというあまりにも残酷なものなんだから……
「ごめん。そちらは必ずなんとかする。だから今は……」
ボンッ、という大きな音に驚いて言葉を切ってしまった。
それは、僕の言い訳に割り込むかたちで3匹の精霊犬の真下から一直線に衝突した2発目の次元エネルギーが小さな爆発と共に消滅した音だった。
まるで運動会の朝に鳴り響く花火のようなその音は一気に僕等の血の気を引かせる。
「ひ……」
埜々香のおびえる気配。
それもそうだろう。いつもEOSとの直接戦闘を繰り広げている彼女たちには、僕なんかよりもよほど今の攻撃の恐ろしさが実感できたはずだ。
EOSの次元エネルギーと彼女たちのDマニューバが制御するエネルギーは触れれば対消滅するわけで、本来なら爆発なんて起こるわけがない。
にもかかわらずそれが発生したということは、つまり敵の攻撃が消滅しきれないほどの高威力であることを示している。
怪我人が出るのは必至、だなんてとんだ見込み違いだ。これは当たり所によっては死人すら出かねない!
「頼む!
つらいのは重々わかっているけど頑張ってくれ! あんなものを町に撃ち込ませるわけにはいかないんだ」
厳しい戦いになるだろうことを誰もが予感し、みな一様に緊張を高める。
そしてそんな中、あろえの表情がどこか悲壮な決意のようなものを匂わせていたことに、先行きの暗い戦闘を想って暗澹たる気持ちでいた僕は気付くことが出来ないでいた……
それからの20分あまりは本当につらく厳しいものだった。
3分おきぐらいの間隔で放たれる次元エネルギーは、最初に川原に着弾したものも含めて今までで8発にもおよんだ。
それを巴と琴梨が1発ずつ、残りの5発を埜々香が迎撃、なんとかここまでは喰い止めていた。
しかし限界は近いと見ていい。
なんと言っても埜々香の消耗が激しい。もともと体力に乏しい子だし、なにより負担が集中しすぎた。
それでも自分の限界以上の頑張りを見せる埜々香には頭があがらない気持ちで一杯だ。
しかし敵にはそのけなげな姿に心打たれるものもないらしく無慈悲な砲撃を繰り返している。憎たらしいことこの上ない。
カサンドラは今だにEOS本体を捉えられないでいる。再度おこなわせたシステムチェックでも問題はなかったし、ガニメデとのリンクそのものにも疑いの目を向けてみたが結果はシロ。
具体的な対応策が浮かばないまま、時間だけが過ぎていく……
このままではいずれ疲労が溜まってみんなが倒れてしまうだろう。なんとかしなければとは思うんだけれど、気があせるばかりでろくなアイディアが思いつきやしない。
「ひーくん」
埜々香が必死に息を整えるのを眺めながら、なにか妙案はないものかと考えをめぐらしていると、ふいにあろえが声をかけてきた。不思議とさっきまでとは違い明るい声だ。
「あのね、あたし思ったんだけどね、地図を壊しちゃったらどうにかなっちゃうんじゃないかな」
そしてその明るい声で、ありえないことを口にした……
『なるほど。カサンドラが反応を感知しないとはいえ、状況から見てあの地図がEOSの一部であるのは明白ですからな。
あれを破壊すれば内部の《核》を露出させることが出来るかもしれませんし、そこまでうまくいかずともMPMS機能に齟齬をきたす可能性はあります』
ガニメデが気軽に同意している。おい、あのミニチュアがどれだけ大切なものなのかも知らないくせに、そんなことを言うんじゃない。
腹立たしさのあまり、意味をなさなくなった長い腕を固結びにしてやりたい衝動にかられてしまった。
「駄目だ」
無論そんな作戦を許可できるはずがない。
『駄目といわれましても他になにも手はありませんし。
みなさんのDマニューバのエネルギーとて無限ではありませんよ。立ち入り規制もいつまでも保ちませんしね。
それとも秀明さんにはなにか代替案がおありなのですか?』
それを言われるとツライところなんだが、だからといってあろえたちの労作を犠牲にしていいわけがない。
僕がいかんともしがたい二律背反に頭を悩ませていると、あろえが再び口を開いた。
「ひーくん、大丈夫大丈夫だよ。みんなには後であたしが謝るから。ののちゃんもクタクタだし、早くしないとダメだよ」
そう言ってくれているあろえの表情は
これ以上ないくらい、優しい笑顔だった……
「あろえ、絶対に他の手段を思いついてみせる。だから早まった考えはよしてくれ」
きっと聖母というのはこんな顔で笑うんだろうな、などと思いつつ、それでも僕は絶対にそれに甘えまいと決心した。
「でも……」
以前の僕なら喜んでこの提案を呑んだことだろう。でも残念ながら今の僕はいろいろと知ってしまっている。
あろえが他人を気遣う笑顔の奥に自分のストレスをひた隠しにしてしまう、あまりにも優し過ぎる子だということも知ってしまっているんだ。
僕等の不甲斐なさがたたってストレスを溜めすぎて倒れてしまったこともある。もう二度とそんな目にあわせるべきじゃない。
「ひーくん、無理してない?」
一番無理をしているはずのあろえにこんなことを言われていたんでは不甲斐無さすぎだろう。年長者が聞いて呆れるというものだ。
「大丈夫だからさ」
そう笑いかけながら、頭にぽんと手を置いてやる。少しぎこちなかったかもしれないが、これが僕の精一杯だ。
さて、言ったからには本当になんとかしろよ、逆瀬川秀明!
こんな年端もいかない女の子が自分の気持ちを押し殺して世界平和に尽くそうとしているんだ。頭脳労働担当のおまえがまともな作戦を閃かせられないでどうする!
目の前で地図上に9発目のエネルギー弾が淡く光り始めるのを見据えながら、僕は気持ちだけでも叱咤する。
埜々香がリコーダーの演奏を再開するのが聴こえるが、やはり体力の限界なのだろう、まともな旋律にならず、精霊犬も明滅を繰り返すばかりでまともに動かないでいた。
あろえだけじゃない。埜々香を筆頭に、みんなみんな無理して大変な戦闘を耐え忍んでいる。
どうにかするんだ、この絶望的な状況を、一刻も早く!
まずは今まさに発射体勢に移行しようとしている9発目の次元エネルギーの処理からだ。位置的には地図の外からでも巴の竹刀が届きそうな距離に見える。
これなら埜々香の精霊犬を持ち出すまでもないだろう。
「わたしがやりますわ。埜々香、あなたはいったん休憩なさい」
僕がなにか言うまでもなく、巴が同じ判断をくだして行動してくれた。ありがたい。
「う……はい」
埜々香がリコーダーから口を離し、稚拙な“もりのくまさん”の演奏も途絶える。
…………待てよ……“もりのくまさん”?
もりのくまさん、というフレーズが僕の脳内のシナプスにいい感じの刺激を与えたのか、敵の正体に対する仮定が閃く。
そして連鎖的にこの敵を倒すための作戦が頭の中で組みあがっていく。僕の脳みそも案外捨てたもんじゃないな、土壇場でちゃんと働いてくれたよ。
「わかった!」
僕は自分の思いつきについつい大声を出してしまい
「! なんですの、突拍子もなく! 驚くではありませんか!」
巴がそれに抗議する。けれど、悪いが謝っている暇はない。
「凌央、出番だ」
僕の呼びかけに今まで待機の指示を忠実に守って直立不動でいた凌央が目線をこちらへと向ける。
「『一生懸命』でも『一念発起』でもなんでもいい。とにかく、張り切って行動する、みたいな意味の四字熟語を」
僕は地図上に留まり輝度を増しつつある光点に指を突きつけて言った。
「あの次元エネルギーにぶつけてくれ!」
僕の発言を耳にした、ほぼ全員が目を丸くした。
「あ、あなたはなにを言い出すんですの! そんなことをしたらどうなるか、わかっているんですの!」
巴が怒るのも無理はないんだが、僕もわかっているからこそ凌央にこの指示を出しているんだ。
僕と巴の両方を一度ずつ見比べた凌央は、おもむろに筆を構え、空中に『一気呵成』の文字を見事に書き上げた。
「お待ちなさい、凌央! それを使ってはなりません!」
巴の制止もなんのその、その4文字は光の矢となって次元エネルギーに向かって突進していく。
さあ、暢気に構えている場合じゃないぞ。ここからが勝負の分かれ目なんだ。
僕は巴に新たな指示を出すために両手をメガホンのように口元にあてて叫んだ。
「巴ー! 必殺技を使ってもいいから、次の攻撃をなんとか撃ち落してくれー!
多分反動が凄いと思うから、琴梨は巴のフォローを頼むー!」
「あいよー! まかされちゃったよっ!」
「なにを勝手な事を言っているのですか! ちゃんと説明なさい!」
口から泡を飛ばさんばかりの剣幕で怒鳴る巴に悪いと思いつつ、僕は自分が出すべき最後の指示を、不安げに佇むあろえに伝えた。
「あろえ、よく我慢してくれたね。もうすぐ終わるから。
最後の仕上げのために、とびっきり強力な武器を描いてくれないか」
凌央の《でうかりおん》の影響をその身に受けて、爆発的にその光を増大させる次元エネルギーに照らされながら、あろえは静かに僕の声を聞いていた。
そう、僕の思惑が外れていなければ、これですべて解決するはずだ。
僕の顔を見つめていたあろえは、2度瞳をまたたかせ、そして力強く頷いた。
「……うん。頑張る!」
地面に《あぐらいあ》を置き、早速鉛筆を走らせる。その動きは気のせいかいつもよりも迷いのないペン運びに見えた。
さて、巴たちのほうではいよいよ次元エネルギーが発射されようとしていた。
巴はそれの発射直後を狙って正面から正眼で斬り付ける。
「ネフリュ−ドフ流秘剣ナイアガラ大滝落としっ!」
裂帛の気合と共に放たれる巴の必殺技は見事に飛翔直後の弾を捉える。
大量のエネルギーを伴った巴の必殺技は砲撃そのものをキャンセルさせることには成功した。ただし、間近で余波をくらった巴は無事ではなく
「きゃあああああああっ!」
その身体が風に吹かれたタンポポの綿毛のように宙を舞う。
「巴!」
無力ゆえにむなしく叫ぶ僕、でも心配は無用だった。
待ち構えていた琴梨がスケボーで空中に躍り上がり巴をキャッチ、そのまま見事なアクロバットを披露しながら無事に着地する。
「巴、太っておいてよかったねっ。あんまり高く飛ばなくて済んだんだからさっ」
「わたしは太ってなどいません!」
元気そうでなによりだ、ホッとしたよ。琴梨にしっかりとフォローを頼んでおいてよかった。
そして、いよいよここから反撃開始だ!
「ガニメデ! EOSの反応は!」
『反応と言われましても……
!? ありました! EOSの反応! このグラウンド全体!
これはどうなっているんです?』
目論見が見事に当たった。戸惑うガニメデに構わず僕は続けた。
「詮索は後にしろ! それより《核》の位置は!」
『ハイ。《核》はグラウンド中央の土中、表面から50cmほど下方に埋まっております。まさかこのような場所に潜んでいようとは思いませんでした』
それだけわかれば充分だった。僕はあろえへと目を向ける。
「あろえ、行けるかな?」
「うん! まかせてまかせてだよ!」
元気のいい返事が返ってくる。
いつもの数倍の速さで絵を描きあげたあろえは、すでに大きなドリルをその手に抱えていた。
蒼い光を撒き散らしながら高速回転する凶悪な掘削工具がとても頼もしい。
「ガニメデ、あろえを《核》の真上まで正確に誘導してやってくれ」
『了解いたしました。あろえさん、そのまま真っ直ぐ30mほど進んでください』
早速《核》に向かって走り出すあろえに背中から声をかけてやる。
「人の努力の結晶を悪用するようなやつだ。遠慮なく懲らしめてやれ」
「うん!」
そして、これまでの苦戦が嘘のように、あまりにもあっけなくあろえのドリルはEOSの《核》を貫き砕いた。
グラウンドがほのかなピンクの光に包まれてEOS消滅時特有の反応を示しているのを全員で眺めながら、僕は種明かしをしてやっていた。
「あのEOSはつまり、冬眠中の熊みたいなものだったんだよ」
「くまさん?」
小首をかしげて、あろえ。
そう、冬眠中の熊だ。
うろ覚えなんだが、冬眠中の熊は体温を下げて代謝活動を低下させてエネルギー消費を抑え、刺激があったときだけ目を覚ますらしい。
それと同様にあのEOSは通常の状態ではカサンドラに感知されない程度まで自身の放射エネルギーを抑えていたに違いない。
もちろんその状態ではなにも出来ないだろうから、カサンドラですら感知できないほど短時間のみ活動レベルを引き上げて、その瞬間に攻撃をしていたんだろう。
僕はそれを逆手にとって、やつの活動を凌央の能力で強制的に活発にしてやったわけだ。
『なんと戦術的思考に優れたEOSなのですか。今後このようなケースがないことを祈るばかりですな』
ガニメデの嘆きももっともだ。
しかもあのEOSは、アクションを起こす場所を地図上に限定して僕等の目をグラウンドから遠ざける、なんていう小細工までしていた。
本当に恐ろしいやつだった。
「ひーくん、ありがとうね」
あろえが嬉しそうにお礼を言ってくるのがくすぐったくてかなわない。
頑張ったのはあくまで5人で、僕とガニメデはほとんどなにもやっちゃいないんだから。
「ちがうよー。ひーくんのおかげなんだよ。ひーくんがこわしちゃだめって言ってくれたからうまくいったんだよー」
そう言ってからあろえは地図の前へと走っていった。
「みんな見てみてー。これねー、あたしたちのクラスでつくったんだよー」
本当に嬉しそうな声で、自分達のクラスの発表を誇らしげに紹介している。
そういえば、図らずも「家のみんなと一緒にこの展示を見たい」というあろえの希望が叶ったかたちになるわけか。
「あらためて見てみると、なかなか大層なものですわね」
「おっ、あれって博士んちだよねっ。おおっ、おもしろっ!」
「……う……ごい」
「…………」
みんな、思い思いに感想を述べている。その光景は仲のいい姉妹のようでとても微笑ましかった。あろえがこうしてみたかったという気持ちもわかるな。
さて、多分あろえの言う「みんな」には僕とガニメデのやつも含まれてるんだろうから、あそこに仲間入りするべきだろう。
「ガニメデ、僕たちも行こうか」
『私としてはあのようなオブジェより、戦闘の緊張感から解き放たれてガードの薄くなった皆さんの危なげな下半身をしっかりとメモリーに焼付けたいのですが……
ってちょっと、秀明さん! 無言で私を引きずっていかないでください! 私に自由を! 自分の望む場所に留まる権利を与えてください!』
こうして今回のやっかいなEOSの迎撃騒動は幕を閉じた。
その後のことにもちょっとだけ触れておこうか。
嘘の避難勧告から開放された学校はあっという間に元の喧騒を取り戻した。
結局巴のクラスの午前の公演はポシャってしまったものの、午後の部は無事に執り行われた。
あんなことをしてしまった手前、僕は見にいくわけにはいかないと思ったんだけど
「ダメー。巴ちゃんだけ仲間はずれは可哀そーなんだよ。みんなのとこに遊びに行かなきゃダメなんだよ」
と言われながら強引に連れてこられるはめに。
幸運なことに立ち入り禁止になることもなく、ちゃんと客席に座ることはできたものの
「佐々さんって意外と……」
「だよね……でも、大胆……」
などと囁きながらどの子も僕を見てクスクス笑うのでいたたまれない気持ちで30分を過ごすはめになってしまった。
そんな衆人環視の中で観劇した巴の演技だけれど、やはり予想通り堂のいった見事なもので、おおいに関心させられた。
ただ顔だけはやたらと赤く、巴といえども主役というのは恥ずかしいものなんだろうなとの感想を抱く僕だった。
爺さんの家に帰りついた時、ガニメデがもの凄い落胆ぶりで
『信じていたことが裏切られるのがこんなにつらいとは……
これからは秀明さんとの同室生活も華やかなものになると思っていたのに……思っていたのに……
この世には神も仏もないのですか……?』
と、ブツブツと嘆いていた。
あの妄想、本気だったのか……
そうそう、これを伝えるのを忘れていた。
巴のクラスの劇が終了した後、僕とあろえはもう一度埜々香のクラスへと遊びに行ったんだ。
目的は例のよくわからない景品を入手すること。
あろえには今回気苦労をかけてしまったし、これぐらいの希望は叶えてやってもいいんじゃないかなと思ったのさ。
時間が経過したからか、あろえの欲しがっていた景品の周囲もある程度片付いていた。おかげで難易度も落ちて、どうにか200円で獲得に成功。
「さすがひーくん。すごいすごいねー」
「……おめ……う……」
嬉しそうに拍手するあろえと鐘を鳴らす埜々香を見ていると、もやしなんかにこの200円を使わないで良かったと思わされる。
ところでこの景品、結局のところなんなのかと言えば……
「出来たー」
それは今、あろえの手によって爺さんの書斎のドアに糊付けされていた。
表面にはあろえ直筆の『ひーくんとガーくんのとこ』というマジックの文字が躍っていた。つまりこれは
「そうか。ネームプレートだったのか」
ようやく理解できた。
「そうだよー。これでここはひーくんとガーくんのお部屋なんだよ」
あろえが目を輝かせて真新しいネームプレートを見つめながら、弾んだ声で宣言する。
「ずっと欲しかったんだー。
これでひーくんたちもみんなとお揃いだね」
あろえにそう言われるまでは気にもしていなかったけれど、確かに僕が寝泊りしている爺さんの書斎のドアには、他のみんなの個室のようなネームプレートは付いていなかった。
「ひーくんたちはここで寝てね、それでね、ここからお出かけしても、絶対にここに帰ってくるんだよー」
あろえがそう言うと、なんだか必ずそうしなければいけないと言っているようにさえ思える。でも、まったく嫌な気分がしないから不思議なものだ。
視線の先にあるプレートがやたら綺麗に見えるのは、はて、これは新品だからってだけでは説明がつかないような……
爺さんの家、爺さんの書斎が、今正式に僕の家、僕の部屋になったような気がした。
「そうか。僕は絶対ここに帰ってくるのか」
「うん。それで、みんなと一緒にお話したり、ご飯を食べたり、笑ったりするんだよ。だってね、家族だもん」
家族。
たった3文字の単純な単語にすぎないけれど、今ここにあるそれはもっともっと重く、おごそかで、そして限りなく大切なもの、そんな風に感じられた。
あろえを見る。
その顔に浮かんだ笑顔は、地図を壊す提案をした時とは比べ物にならないほど純真で心地よい表情だった。
このえがおは守り抜かなきゃいけないな。家族の一員として。
あろえの笑顔につられて僕自身も笑いながら、あらためてそう心に刻み込む。
そう、大事な大事な家族だもんな……
大作乙
とりあえず、以上です。
支援、乙でした。
続いてこれの執筆中に思いついた小ネタなんぞを。
「ふう……」
今日も一日何事もなく自室へと帰り着くことが出来、安堵の溜息をもらす。
ああ、いつまでこんな生活が続くんだろう、そんな憂鬱な気分を湛えながら、僕はトレーナーを脱ぎ捨てた。
その下から現れる薄手のクッション。僕は毎日、これを腰に巻きつけている。
そして僕の控えめな胸を包み込むスポーツブラ。
クッションはウエストのくびれをごまかす為のもの。ブラとともに男に必要であるはずがないものだ。
僕はもうずっとこうやって自分のことを男だと偽って暮らしている。つらいと思うこともままあったけど、さすがにもう慣れた。
邪魔なクッションを取り去り、次いで窮屈なジーンズに手をかける。
「ん……いつもながら、これが一番大変……」
年齢不相応な貧乳とは対照的に丸々と大きく育ったヒップは、強引に穿いたメンズジーンズから脱出させるのが一苦労。
四苦八苦しつつようやく脱ぎ去ると、やっと僕はひとごこちつくことができるんだ。
サイズの合わない服から解放されたお尻がショーツ越しに空気にさらされて気持ちいい。でも……
「最近またちょっと大きくなったんじゃないの? こっちはさっぱりなのに……」
同年代の女の子と比べてあまりにも慎ましい胸の膨らみを両手でさすりながら、僕は魅力のない自分の身を嘆いた。
まあ、こんな生活をおくるためには都合がいいのもたしかなんだけど……
そんなことを考えていると、突然書斎のドアが開き
「え!」
「…………」
ドアノブに手を添えた凌央が黙って僕のことを凝視していた。
「や、あの……その……」
「…………」
無言をつらぬく凌央の姿にとまどいを隠せない僕。えっと、僕はどうすればいいんだろう? 悲鳴をあげる? いや、でも同性だし。と言うより、バレちゃった? 口止めするべき?
僕が突然のことにパニックをおこしていると
「…………」
凌央はドアを開けた動作を巻き戻すかのように無言のまま再びドアを閉めてしまった。
「あれ?」
あとに残されたのは下着姿で呆然とする僕だけ。
助かったのかな? 凌央はこんなことを他人に吹聴するような子じゃないし、安心していいのかな?
甘かった。
凌央はなぜか文化祭で披露した女医ルックで再び現れると、僕の体を執拗に触りだしたんだ。
「違うから! これは病気とかそういうんじゃない……やっ!」
「……いしゃ」
窮屈な男物の服から抜け出したヒップはひたすら敏感で、凌央の柔らかな手の平で触られると……おかしな気分になってくる。
「だ……だめ。やめて。ンッ! 病気……病気じゃないの……」
「…………」
言葉とは裏腹に、僕は自分からお尻を凌央の手に擦り付けるように激しく左右に振っていた。
いけないことだとわかっているのに、どんどん自分を見失っていってしまう……
理性のタガが……保たないよぉ……
『と、いった感じの展開はないのですか!』
「あるわけないだろ、この馬鹿羊!」
ついでにもうひとつ
「隙ありだっ! ひーくん」
「へ?」
突然頭の上から聞き覚えのある声が聞こえ
「なんだ? うわ! 危ない!?」
間髪いれずになにか大きなものが僕に向かって落ちてきた!
正体不明の物体の猛襲に僕はたまらず逃げ出し、すぐ後にその場へと女の子が着地した。
僕がとっさに避けたのはカーディガンを羽織った小柄な女子高生だった。
「…………」
「え? ちょっと、君ダレ?」
その疑問もすぐに解消されることになる。
1階と2階を結ぶ階段から半分身を乗り出した琴梨がアリスをからかうチェシャ猫のような笑顔で手を振りながら
「長門ユキだよっ! 驚いたっ?」
なんて言っているからだ。
と言うか、やめようよ、こういうくだらないネタは……
「ねえ、琴梨っ。あたしはいつ飛び降りればいいんだいっ?」
はて、琴梨の隣にもうひとり琴梨がいるような気がするんだけど、僕の目は乱視になってしまったのだろうか?
でも、よく見たらそのもうひとりの琴梨は平安美人のような見事な長髪を生やしたまったくの別人であることがわかった。
「「鶴屋さんcv松岡ユキっさっ!」」
二人揃ってどうだと言わんばかりに胸をそらしてそう言ってのけた。
アニメ版でなきゃ通じないネタもどうだろう?
「あともうひとり、ユキちゃんってひとも連れてこようと思ったんだけど、学校の許可がおりなかったんだよっ。ゴメンよっ!」
やめてくれ。僕の主人公としての立場がなくなりそうなマネは……
以上です。
長々と失礼しました。
なんとゆうGJ!
面白かったです
おk、イージス分を補給した。
これであと2日は戦える。
イージスネタは久しぶりだ。
ていうかイージス自体少ないよな……どうしてだろうか
何はともあれGJ!
なんとゆうGJ! 何はともあれGJ! なんとゆうGJ! 何はともあれGJ!なんとゆうGJ! 何はともあれGJ!
なんとゆうGJ! 何はともあれGJ! なんとゆうGJ! 何はともあれGJ!なんとゆうGJ! 何はともあれGJ!
なんとゆうGJ! 何はともあれGJ! なんとゆうGJ! 何はともあれGJ!なんとゆうGJ! 何はともあれGJ!
なんとゆうGJ! 何はともあれGJ! なんとゆうGJ! 何はともあれGJ!なんとゆうGJ! 何はともあれGJ!
なんとゆうGJ! 何はともあれGJ! なんとゆうGJ! 何はともあれGJ!なんとゆうGJ! 何はともあれGJ!
今 日 も み ん な で お ざ な り に G J !!
ID:5Jv+sFQf
ID:amRmLht/
567 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/08(土) 20:42:50 ID:iaJxlDhn
GJ!
イージス分をたっぷり堪能させていただいた。
よくここまで精緻に、話をつくりあげられたなあ。
戦闘シーンのテンポがいいし、なにより主人公の朴念仁ぶりにも
磨きがかかっている。
ID:iaJxlDhn
アスタリスクさんよ、きっとsage忘れてるだけでNG登録させるのはどうかと思うぞ
むしろアスタリスク ◆MQvo6f6euIがNG登録されてる俺参上!
>>564 残念ながら読者が少ないからな。ハルヒ、学校、その他って感じだろ
アスタリスクが何をしたいのかが分からない。
アスタリスクって荒らしじゃねえの
>>573 俺も今まで何の用も無しにID張ってる変人だと思ってたんだが。
この一連の流れで、初めてIDの選定基準に気付いた…………
まあ別にいらんけど
576 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 05:51:23 ID:OUAE9Ea5
テスト
ID:8Z2kU441
ID:OBMmItFF
ID:dEjAH7q7
朝比奈みくる
ID:RZLgQU+t
ID:VeAbjEIi
おい!
しい!
キョンが受けのエロ話、なんかある?
キョンがハルヒと別れれば、キョンは機関に処分されるな。
極秘事項知りすぎているから。
キョンがハルヒにデレ出したら、ハルヒはキョンに飽きそうな雰囲気あるな。
元々何も出来ない一般人で、性格も顔も頭も運動能力も良い方じゃないからな。
本来、一般人を恥じる必要は無いが、ハルヒには釣り合わないだろう。どう考えても。
>>581 朝比奈さん達未来人組織は兎も角、長門がそんな真似許さないだろ。
何せ長門の奴は、好きな男の為に自分の親玉を根絶やしにしたこともあるから…
まぁそんなことになったら、長門に囲われる位しかキョンの生き残る目は無さそうだが。
>>583 展開こそ違うが、ハルヒに否定されたせいで長門に囲われるオチのSSが保管庫にあるな。
あれ、いまいちな評価を雑談で聞いたけど、妄想としては面白い切り口だと思ったけどね。
済まん、
>>582へのレスだ。自己レスしてどうする。
ところで、キョン長門のSSを暖めてるところなんだが、キョンへの呼称に3人称的表現を使わない団員は、
長門と古泉でいいんだよな? 個人的に人称を間違えないように気を遣いたいところなんだが。
長門も古泉もばりばり三人称使ってないか?
>>584 どっかに呼称表があったかと思ったが、
ハルヒ:キョン・あんた
朝比奈さん:キョン君
長門:あなた
古泉:あなた
でいいと思う。今、分裂読み返して確認した。
スマン、朝比奈さんは「キョンくん」だったわ。
彼
>>582 長門がキョンの生首を抱えて踊る光景が眼に浮かんだ。
>>589 一歩間違えると、Nice Boat. に
あ〜、キョンが長門に
「あなたじゃなく、名前で呼んでくれないか?」って言ったら
「将来、あなたと呼ぶのが相応しい状況がくるかもしれないから…」
と却下されたSSをどこかで読んだのを思い出した
>>493 一度ではない
銃犬ラッスー
象剣ファンクフリード
さて今回のJBBS
昔過去スレや本スレで話題になったことがけっこう出てたね
ゾンビのナンバーの件
アブサロムの顔の件
1つしかない実と図鑑の件
で、図鑑の件はやはり予想通りの答えだったね。
やっぱ実は能力の媒体ってことになりそうだ。
>>582 キョンを囲い込んで「計画通り」とにたりと笑う長門を想像してしまった
マジで?
なんだか混乱しているみたいなんで一度まとめてみよう。
>>586の一覧は二人称。英語で言えばYouに当たるもの。
三人称は会話対象以外の存在に対する呼び名。英語ならHeやSheだね。
涼宮ハルヒシリーズはキョンの視点で語られる作品だから、キョンのいない場所でキョンがどう呼ばれているかを読者が知る機会が殆どない。
それでもハルヒはキョン、朝比奈さんはキョンくんと呼んでいるだろうと推察できるんだけれど、古泉と長門の場合は『キョン』という単語を使用しているのがイメージしづらい。
ただ、SS職人としてはどうしても三人称的表現を使わせたい状況というのもあるので、そこがつらいところだ。
自分の場合、『彼』『あの人』『この人』や、それに装飾を加えた表現を用いるようにしている。
たとえば
「この件に関する情報を彼に対して一切開示していない」
彼女の言う『彼』が誰の事を指しているのかは明白だった。
「この人に危害を加えるというのは、我々全員を敵にまわすということに繋がります。それだけの覚悟はおありですか?」
人から警戒心を根こそぎ奪ってしまいそうな胡散臭い笑みと口調。だが言い放つ言葉自体はオオスズメバチの針のごとき恐ろしさをひめたものだった。
こんなカンジか。
実際自分はあるSSで喜緑さんに『第2監視対象の彼』とか呼ばせてたし。
ハルヒと長門はキョンが欲しくて世界を変えようとまでした
こうなるとみくるは弱いな。そこまでの必死さが無い
古泉のほうが強いか
アーッ
時代はヤンデレなのか。
いやもうその時代も終わりだろう
俺のハートは時代に左右されない。
マジで?
怖すぎてひぐらしに手が出せない俺
スレチだが、ひぐらしにはそんな要素は全くと言っていいほどない。
>>607 デレてないよな、どっちかっつーとガチで狂ってるというか。
つーかひぐらしは結局単なるダメファンタジー物だったから興醒めしたよ。
狂ってすらなかった
あんな中途半端なガキ向け作品そうそうお目にかかれない
どうでもいいぜ。
そんなことよりお(ry
611 :
584:2007/12/10(月) 23:58:48 ID:7a4Z7zNR
みんなありがとう。これで少しは創作意欲がわいてきそうだ。
ちなみに自分は本編中の描写から察するに古泉・長門はキョンを本名(前者は名字、後者がフルネーム)で
呼ぶような気がすると思っている。これだと、本編最大の禁則たるキョンの本名に抵触するので、三人称的な
呼びかけが1回も出てこない不自然さも解消される、という理屈。
そういえばキョンが「禁則事項ってのは放送禁止用語か何かか」と語ってる一節があったな
本名を放送禁止用語扱いされるキョンカワイソス
>>599 ハルヒは、キョンがらみでなくても普段から小規模の改変行っているから、本当に必死さMAXでキョンを求めているかというと、若干疑問があるな、、、、
キョンの嫁と、宇宙人と宇宙旅行なら宇宙旅行を選びそう。
長門もキレる前はみくるとスタンス変わらなかったみたいだし、みくるもキレるかもしれないな。みくるがキレたら、強引にキョンを未来に連れて行くのかな?
消失は、普段大人しい人ほどキレると怖いという実例だな。
その辺が判っているから、キョンは佐々木を神にするのに難色を示したと思われ。
>>613 キレたって言うのはあくまで読者の見方の一つであって、必ずしもそうだとは言い切れないぞ。
それに俺は、消失で長門が真に望んだのはキョンじゃなくて、平穏な日常だと思う。
>>614 動機はともかく、親玉にも黙ってあれだけ大規模な情報操作すれば、キレるという表現で間違ってないと思う。
キョンが平穏な日常を望んでるようだから、長門が答えてあげたというのが俺の解釈だ。
「ついでにキョンの彼女に」と思っていたため、ハルヒ達は飛ばされたのだろう。
朝倉トラウマさえなければ、キョンは平穏な日常の方を選んだ可能性高い。みくるビームや朝倉襲撃が無いだけで高得点だ。
キョン的には朝倉いる時点で平穏に暮らせないからなー。
キョンが消失世界に残った時に消失長門を彼女にするかは判らないな。
お前がどう読み取るかは自由だが、それを此処で押し付けるのは辞めろ
ついでにお前の解釈には賛同出来ないと付け加えて置こう
お前がどう読み取るかは自由だが、それを此処で押し付けるのは辞めろ
ついでにお前の解釈には賛同出来ないと付け加えて置こう
お前がどう読み取るかは自由だが、それを此処で押し付けるのは辞めろ
ついでにお前の解釈には賛同出来ないと付け加えて置こう
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ついでにお前の解釈には賛同出来ないと付け加えて置こう
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ついでにお前の解釈には賛同出来ないと付け加えて置こう
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ついでにお前の解釈には賛同出来ないと付け加えて置こう
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ついでにお前の解釈には賛同出来ないと付け加えて置こう
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お前がどう読み取るかは自由だが、それを此処で押し付けるのは辞めろ
ついでにお前の解釈には賛同出来ないと付け加えて置こう
お前がどう読み取るかは自由だが、付け加えて置こう
お前がどう読み取るかは自由だが、付け加えて置こう
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お前がどう読み取るかは自由だが、付け加えて置こう
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ついでにお前の解釈には押し付ける。それを辞めろ。賛同出来ないと自由に此処
ついでにお前の解釈には押し付ける。それを辞めろ。賛同出来ないと自由に此処
ついでにお前の解釈には押し付ける。それを辞めろ。賛同出来ないと自由に此処
ついでにお前の解釈には押し付ける。それを辞めろ。賛同出来ないと自由に此処
ID:SIjY/q0Cはかわいそうな人だな(´・ω・`)
>>613 >普段から小規模な改変を行っているから
おまえの脳内ハルヒワールドの涼宮ハルヒのことですか?w
おまえの解釈に賛同する奴が果たして何人いるかな?w
かわいそうな人が増えたなぁ
昔は頭のおかしい人は表に出られなかったからね
消失は普段と逆でキョン→ハルヒが前面に押し出されていたな
このスレあらまし見てみたけど、以前より酷くなってるwww
荒れ模様でも立ってられる人しかいないぜ
投下少なくて暇なんだろ
まあ、もう書きたいことも特に無いしなあ
新作出てくれないとどうにもな。分裂だけ読んだだけじゃなにも書きたくならんし
もう半年以上経ってるんだっけ?
この調子で一年突破しないのを祈るしかないな
冨樫じゃないんだから大丈夫だよ
驚愕マダー?
ちょっと聞きたいんだが、消失の長門と朝倉はお互い何て呼んでるんだ?
ハルヒ世界では朝倉涼子←→長門さんでいいんだよな?
ゆっきー☆←→りょうこちゃん♪
ながもん⇔りょうさん
637 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 22:39:45 ID:YQLtQYKu
620 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/11(火) 15:03:02 cOgv2RhE
ID:SIjY/q0Cはかわいそうな人だな(´・ω・`)
636 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/11(火) 22:22:29 cOgv2RhE
ながもん⇔りょうさん
>>633 >>634で合っているよ。原作で確認した。
原作をお持ちならキョンが刺されたあたりで確認されたし。
ねー、学校マダー?
朝倉「ねぇ、長門さん」
長門「何の用?朝倉ノリ子」
朝倉「いや、私。涼子だから。典子じゃないわ」
長門「ノリ」
朝倉「いや…だから、ノリは関係ないじゃない!??」
長門「じー………」
朝倉「何で顔を見てるの……?」
長門「海苔」
朝倉「ちょっと……何で眉毛を凝視してるのよ!??」
なんか思い付いた時は面白いと思ったのに、文に起こしたら非常に微妙な結果になってしまった……
>>640 長門
海苔
ワカメ
昆布
さて諸君、この中に裏切り者が居る…
642 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 02:56:59 ID:afNLEQXc
驚愕はいつになったら発売するんだよ…ザ・スニーカーで谷川流のコメントが
あってそれについて何か言ってたみたいだけど、待つのが飽きてきたぜ。
FF13が発売される頃には刊行されるよ
小ネタを投下します
ハルヒでギャグ。
「長門有希の逆襲」
どうぞ。
俺達(俺、朝比奈さん、古泉)は今、長門の部屋に居る。
俺達は長門の手料理を振る舞われる事になった。
…状況が飲み込めない?
OK、説明しよう。少し長くなるが勘弁してもらいたい。
今日は日曜日。午前中からSOS団恒例の不思議探索があった。
ただいつもと違うのはハルヒが弁当を持って来てみんなに振る舞ったという事だ。
本人いわく、
「団員の日頃の苦労を労うため」
との事。
みんなからの賞賛の声を聞き調子にのったハルヒの言葉によりこの事態が起こった。
「料理の出来ない女は駄目」
「缶入りのカレーを温めただけで料理した気になっている馬鹿女がいる」
…このような事を言い出したのだ。
ハルヒが言っているのは俺達のクラスの女の事であり、俺も実際耳にしている。
だがハルヒは知らなかった。
今この場にもそれに当てはまる人物が居る事を…。
長門有希
ハルヒは長門に対して言った訳では無い。それは本人にも分かっている。
しかし長門のプライドは傷ついたらしく、解散の後長門はハルヒを除く俺達を自宅に来るように言った。
俺達は困惑しつつも長門の家に行く事を承諾し、長門の話を聞く事となった。
キョン「なるほど…あそこまで言われて悔しい訳だ」
長門はうなずく。
みくる「そんな気にすることないですよ」
古泉「そうです。料理が出来る出来ないで女性の価値が決まる訳ではありませんからね」
俺達は長門に対して慰めの言葉をかけたが長門は納得出来なかったらしく自分が今から料理を作り俺達に振る舞うと言い出したのだ。
長門「わたしだって出来る」
…俺達はそれに対して断る理由は無く了承した。
そして冒頭にいたる。
キョン「驚いたな」
古泉「ええ、本当に」
みくる「あの長門さんがあんな感情を表に出すなんて」
しかし俺は良い傾向だと思っている。
まるで普通の女の子みたいな事を言い出した長門を見て微笑ましく思った。
古泉も朝比奈さんも同感らしい。
…しかしこの後俺達は長門のマンションに来た事をそりゃあもう激しく狂おしいくらいに後悔する事になる。
ガシャ…ガシャ…
「…」
俺達は絶句した。
何故なら長門が
"鎧姿"
で登場したからである。
キョン「…長門」
長門「何?」
古泉「…その姿は…?」
長門「エプロン」
みくる「……え。エプ、ロン…?」
…ガシャ…ガシャ…
長門は金属音を響かせながらキッチンへ入って行った。
…いまエプロン言うたか?
沈黙が流れた。
古泉「…なるほど」
キョン「何がなるほどなんだ?」
古泉「文化の違いです」
…文化の違いとは?
古泉「忘れないでいただきたい、彼女は宇宙人だと言う事を。
おそらく彼女達の料理する時の姿はあの姿なのでしょう…それ以外考えられません」
文化の違いか…でも全身鎧(フルプレートアーマー)で料理とは…。
そうこうしているうちにキッチンから包丁の音が聞こえて来た。
タンタンタンタン
規則正しい包丁のリズムが響く。
古泉「ほら、普通に料理が始まりました。なかなかの包丁さばきではないですか」
みくる「リズミカルですね。期待していいと思いますよ」
キョン「そうだよな、文化の違いだよな。文化の違いに突っ込むのはナンセンスってもんだ」
古泉「そうですよ。おとなしく完成を待ちましょう」
しかしこの後普通なら聞こえるはずの無い音がキッチンから聞こえる事になる。
ギーコ…ギーコ…。
……………。
みくる「あの…この音って…」
キョン「…のこぎり…」
古泉「…文化の…違い…ですよ…」
苦しいぞ、古泉。
ブルン…ブルン…ブゥーン…ガガガガガガガ
みくる「……チェーンソー…?」
キョン「…のこぎりではもどかしくなったのか…」
古泉「…文化…の…」
…んな訳無いだろ。さすがの古泉にも額に汗が浮かんで来たようだ。笑顔がひきつっている。
彼らの頭に同じセリフが浮かんだ。
(何作ってんだ…長門…)
キョン「…ちょっと様子見てくるわ…」
古泉・みくる「…お願いします」
キョンは立ち上がりキッチンに向かった。
キョン「長門、一体何を…」
その瞬間キョンの顔をかすめ壁に包丁が突き刺さった。
長門の声が聞こえる。
長門「立ち入り禁止見るのも禁止。もしも破ったら…命の保証は…ない」
キョン「…」
俺は無言で席に戻った。
とりあえず俺は無力だと改めて悟った。
(………)
その後もキッチンからはあり得ない音が響いて来ることになる。
バチバチバチバチ
古泉(…溶接の音…)
パカラッ、パカラッ、パカラッ
みくる(馬の…ひずめ…?)
ターン
キョン(じゅ…銃声…!?)
この時点での三人の様子。
みくるは涙を流しながら震えています。
古泉は笑顔をこわばらせながら微妙に震えています。
キョンは虚空を見つめながら…やはり震えています。
ダダダダダダ…
キョン「…機関銃…」
…アパーム…アパーム…弾もってこい…アパーム…
古泉「…はは…弾が切れたみたいですね…」
ダダダダダダ…
みくる「…た…弾が届いたようですよ…」
キョン「………」
みくる「………」
古泉「………」
3人の心は決まった。
『逃げよう』
決めた以上彼らの行動は素早かった。
玄関に移動する。
しかし…ドアが無かった。代わりにコンクリートの壁になっている。
ベランダに繋がる窓へ向かう…同じくコンクリートの無機質な壁になっていた。
古泉「…こ、これは…。」
キョン「そうか…これは…」
みくる「なんなんですか!」
キョンは朝倉との一件を話した。
古泉「…分子の結合情報改変…」
みくる「そんな事が…」
二人は驚愕の表情で呟いた。
キョン「すなわち…」
『逃げられない』
三人は呆然と立ち尽くした。
なおもキッチンからあり得ない音が続いている。
キョン「冗談じゃない…何とかして脱出しないと…」
古泉「…しかし…どうやって…」
キョン「…異能の力には異能の力だ…古泉!」
古泉「何ですか?」
キョン「お前の超能力で脱出路を開くんだ!」
古泉「いえ…ですから僕の使える力は…」
キョン「やりもしないで無理なんて言うな!」
古泉「…あの、ですから」
キョン「…お前の力はそんなもんじゃ無い。自分を信じろ! 自分を解放するんだ! きっと出来る…!」
みくる「古泉くん…」
古泉「…あなたの言葉…心に響きました。分かりました、やってみましょう」
古泉はかつて窓の有った場所の前に立ち精神集中を始めた。
緊張感が辺りを包んだ。
キョン(…古泉)
みくる(…古泉くん)
古泉(…開け…開け…)
古泉が目を開いた。
ひ・ら・け!!
…奇跡が起きた。
〜同時刻〜
ジー
谷口「うぉ!?」
国木田「どうしたの?」
谷口「…勝手にチャックが開いた!」
国木田「ははは、何言ってるんだよ。いつも開いてるじゃないか」
谷口「いや、マジだって!」
国木田「はいはい」
〜再び長門宅〜
古泉「はあ…はあ…」
古泉は肩で息をしている。
キョン「…どうにもなってないぞ」
壁には何の変化も無い。
古泉「…微妙な手応えがあったのですが…」
みくる「…がっかりです」
キョン「役立たずが…」
古泉(……酷いですね)
超能力者は駄目か…なら次は未来人…。
キョン「…時間移動」
みくる「………え」
古泉「なるほど…我々が長門さんに連れられてくる前に移動し脱出。そう言う事ですね」
善は急げだ。
キョン「さあ朝比奈さん!」
みくる「ちょ、ちょっと待って下さい。前も言った通り私の一存での時間移動は出来ないんですよ」
古泉「ならば早く許可を貰ってください」
みくる「無理ですよ…上が許してくれるとは思えません。」
キョン「…なら朝比奈さん、こう伝えて下さい」
みくる「え?」
キョン「ハルヒを煽って未来を滅茶苦茶にされたくないなら黙って許可だせやコラ」
みくる(…う…わ…本気だ…)
古泉「僕からも伝えて下さい。
…許可を出さなければ我々の機関との血みどろの抗争になる事を覚悟下さい。最初の犠牲者はあなた方の哀れな部下です。
…と。」
みくる(…あたし…人質!?)
キョン&古泉「さあ!」
みくる「分かりました…分かりましたから落ち着いて下さい…」
みくるは泣きながら通信機を取り出した。
みくる「私です…実はこんな事態になりまして…いや…本当に困ってるんです…お願いします」
キョン(…頑張れ朝比奈さん)
古泉(…頑張ってください)
みくる「…え…本当ですか?…ありがとうございます!」
古泉「…どうやら何とかなりそう気配ですね」
キョン「…ああ」
みくる「…え…代償に減俸3ヶ月!? こ、困りますぅ!」
キョン「…何やら雲行きが」
古泉「怪しくなってきましたね…」
みくる「…それはさすがに困るんで…今回の話は…」
………………!?
キョン(古泉!)
古泉(はい!)
二人は一瞬のアイコンタクトの後動いた。
みくる「…無かったこと…ムグ!?」
キョンはみくるを羽交い締めにし、口を手で塞いだ。
古泉はすかさず通信機を奪い取り、
古泉「…なんでもありません。減俸3ヶ月ですね? 全然OKですぅ〜…」
みくる「ムグームグー(やめて〜)!!!!」
古泉は完璧とも言える声色でみくるの代わりに話している。
古泉「…はい…はい…。それではそういう事で」
…ピッ
キョンから解放されたみくるは泣き崩れた。
みくる「…シクシク…酷い…」
二人は固く手を握り合った。
キョン「よく分かってくれたな古泉」
古泉「あなたの目を見たとたんピンと来ました」
キョン「しかし完璧な声色だったな」
古泉「はは、機関の訓練の賜物ですよ」
みくる「…減俸…3…ヶ月…」
朝比奈みくる、減俸3ヶ月決定。
みくる「…シクシク…シクシク」
古泉「さぁ、いつまでも泣いてないで」
キョン「過去に戻りましょう」
二人はさわやかな笑顔で手を差し出した。
みくる「…ヒック…ヒック…鬼……じゃ、行きます。目を閉じて下さい」
三人は目を閉じ時間移動を開始した。
キョン「…来た…この感覚…」
古泉「なるほど…これが…」
平行感覚が無くなり…ジェットコースターにのり無限にグルグル回り続けるような感覚…
朝比奈さんが突然声をあげた。
みくる「な…なんで!」
気がつくと元の場所に三人は立っていた。
キッチンから聞こえるあり得ない音もそのままだ。
キョン「…移動してない」
古泉「これはいったい…?」
二人はみくるを見た。
みくる「跳ね返…された…まさか時間移動さえも封じる事が出来るの長門さん…」
なんて事だ…
時間移動さえも通じないなんて…
キョン「超能力者と未来人2人がかりで宇宙人1人にもかなわないのか…情けない…」
キョンは呆れたように言った。
みくる(なっ!?)
古泉(言いたい放題いってくれますね。…一般人が)
2人はキョンに抗議の声をあげる。
古泉「ならあなたならどうにか出来るのですか?」
みくる「…そうですよ…」
キョンは胸を張って言った。
キョン「一般人を舐めるな! 大体2人共異能の力に頼りすぎだ! 異能の力に頼る前に出来る事があるだろう!」
みくる(…さっきまで頼りまくっていたのは…)
古泉(くっ…一体どの口が…)
キョン「一般人の力をしっかり見ておけお前ら!」
古泉(なんでこんなに偉そうなんですかこの人は…)
みくる(…いつの間にかあたしひどい扱いされてる…)
キョン「よく部屋を見て見ろ…ほら、ここだ」
古泉「…これは」
みくる「床下収納?」
キョンは床下収納の扉を指さした。
キョン「意外とこんな所に長門の隙があるもんなんだよ」
キョンは扉を開け中を覗きこんだ。
キョン「きっと何か見つか………」
しばしの沈黙の後キョンは無言で体を起こし扉を閉めた。
キョン「何も無いここには何もない。ここは忘れて他を探そう…」
古泉「…いやいや、あなた確実に何か見つけたでしょう」
キョン「いや何もないって…」
古泉「…なら僕に確認させて下さい」
キョン「いや…マジで何も…」
みくる「私も気になります」
キョン「…本当に…」
古泉「さぁ」
みくる「さぁ」
キョン「……だからな、
「あれ?お前ベッドの中に何隠してんだ?」
「べ、別に何も…」
「あ〜、エロ本だな…見せてみろよ!」
「何恥ずかしがってんだよ。親友だろ俺らは!」
「そうだよ、幸せは分かち合おうぜ。」
「これは駄目だって…やめろって〜」
「ほ〜らおとなしく…おら!」
「ああ…」
「…さてどんなエロ…ホモ…雑誌…?」
「……」
「……」
「…あ…あのさ…」
「……」
「…ごめんな…その…」
「…う…うん…」
「……」
「……」
「……」
「……」
……ってな感じの気まずい気分を味わいたくないならおとなしくその口を閉じておけ!」
古泉「それは心の底から御免こうむりたいですね。
非常に分かりやすいたとえありがとうございました」
みくる(…キョンくん…一体何を見ちゃったんだろう…)
キョン「それよりも脱出だ」
古泉「そうですね。急がないと」
みくる「でもどうやって…」
その時キッチンから、
…ガシャ…ガシャ…
長門「出来た」
………。
三人は長門の姿を見て絶句した。
鎧に刻まれた無数の刀傷…弾痕…返り血…
キョン「…あの…長門さん?」
長門「何?」
古泉「…どこで何と戦ってこられたのですか?」
長門「…質問の意味が分からない」
みくる「…だって、」
長門「私は料理していただけ…着替えてくる」
…ガシャ…ガシャ…
三人は沈黙した。否、沈黙する以外、何もできなかった。
長門「…お待たせ」
長門はいつものセーラー服で戻って来た。
キョン「…肉じゃがか?」
長門「肉じゃが」
見かけは普通の肉じゃがだ…が…。
キョン「…ちなみに何の肉だ?」
長門「ミノタウロ……牛」
キョン「お前今ミノタウロス言わんかったかおい!」
長門「言ってない。牛」
キョン「いや、間違い無く…」
長門「一般的に牛と呼ばれる偶蹄目ウシ科の哺乳類。牛牛牛。言った」
キョン「なぜ目を合わせない!」
長門「ワタシミノタウロス言うてナイヨ…ハジメカラ牛言うたヨ」
キョン「なんだその怪しい中国人みたいな片言は!」
長門「じゃあ豚」
キョン「じゃあって何よじゃあって! おかしいだろ!?」
一般人と宇宙人の漫才のような掛け合いの最中声があがった。
古泉「…なるほど」
古泉はいつものニヤケ顔をしながら呟いた。
古泉「そういう事ですか」
キョン「なにがだ?」
みくる「なにがですか?」
古泉は事件の真相を説明する探偵みたいな口調で話し始めた。
古泉「あの鎧姿もキッチンからのあり得ない音とかも全て…長門さんのジョークなんですよ」
キョン「…ジョーク?」
みくる「…ジョーク?」
古泉「そうです。今日長門さんは日頃見せない感情を見せてくれました。…素晴らしい事です。
その証拠に、ほら…」
キョン「…あ」
みくる「…長門さん」
長門は微笑んでいた…天使の様な微笑みだ。
キョン「長門…そうだったのか…」
長門「……」
長門…本当に変わったな。でもちょっとこのジョークはやりすぎだぞ…。
みくる「…まぁ…周りに変な人がいますからね。影響を受けたんでしょう」
みくるが2人を見ながら言った。
キョン「え?」
古泉「変な人?」
みくる「あ…すいません…決して悪い意味では…」
キョン「なるほど…長門のクラスにはよほど変な奴がいるんだな…」
古泉「これ以上変な影響を受けない様に何か対策を練らねばなりませんね」
長門「…ユニーク」
みくる「いえ…おそらくこの2人本気で言ってます…」
キョン「…さて、真相もわかったし早速長門の手料理を頂こう」
古泉「そうですね。頂きましょう」
みくる「凄く良い匂い…。頂きます」
長門「食べて」
古泉と朝比奈さんがどこからか取り出した箸を構え、肉じゃがに手を伸ばした。
古泉「パクッ…モグモグ…ウッ…」
みくる「モグモグ…ウッ…」
…俺は見てしまった。古泉と朝比奈さんの顔が赤、青、白と順番に変わって行くのを…。
バタン
2人は倒れた…微妙に痙攣しているので死んではいないようだが。
キョン「…長門…お前一体なにを…」
長門「…多分美味しすぎて気絶した」
…んな訳ないだろ! やはり長門の料理の腕前は…
長門「あなたも食べて」
長門…。そこでその微笑みか…反則だぜ。
よし分かった。
古泉、朝比奈さん。
俺もすぐに逝くよ。
…ただ、その前に言っておきたいことがある。
キョン「長門」
長門「なに?」
キョン「明日この肉じゃがをハルヒにも食べさせてやれ。きっと感動するぞ」
長門は微笑みながらうなずいた。
俺は覚悟を決めて肉じゃがを口にした。
ズキューン
…なるほど…。脳に突き抜けるような味だ…ハルヒ…お前も同じ目に…お前のせ、い…
ガク
〜次の日〜
どうしたんだろう。キョンも古泉くんもみくるちゃんも休みだなんて…
ガラ
部室のドアを開けた。
ハルヒ「あれ、有希。あなたはちゃんと来てるのね? みんなどうしたか知らない?」
長門「知らない」
ハルヒ「そう。風邪でも流行っているのかしら…」
ハルヒは知らない。昨日長門宅にて惨劇があった事を。
…そして…自分にもそれが迫っている事を。
長門「…昨日のお返し」
ハルヒ「なに? あら、肉じゃがじゃない。ああ、お弁当のお返しね」
長門はうなずく。
ハルヒ「美味しそうじゃない。早速頂くわね」
長門は微笑みを浮かべて言った。
「召し上がれ」
以上です。
読んでくださった方、ありがとうございました
牛=ミノタウロスか?長門らしいが…
ネタとしては新鮮だな
つかVIPで見たな
>>672 どっかで見たことあるなーって思ってたらvipかw
でもこの人は作者の許可とってるのか?てか本人か?
本人じゃないなら勝手に転載は良くないだろ。
ちょっとだけ推敲されてるようだから本人かもね。
ただいかにもコピってきました、ってかんじの改行だから転載かも知れず…むう。
とりあえず、ここは60行いけるからもっと詰めてくれ。
あと本人かどうかアナウンスが欲しい。本人なら感想も言いたいんだが。
VIP池
取り敢えず名前つきの物体はそれだけでNotGoodだ。
直接このスレには関係ないがゲームの発売一週間延期はがっかり
>670
料理シーンでPCEトップをねらえのおまけを思い出した俺はオサーンですな。
名前「台詞」
本の文体はこのタイプじゃないからなんか変な感じがするな。
叙述トリックとかをする上でも何でもこれだとキョンっぽさが出ないよな。
ギャグとしては面白かったな。特に谷口が
こりゃ転載だな
>>678 原作の燃料投下が絶えて久しい昨今、ゲームだろうが何だろうが妄想の基本材料が欲しい人もいるだろうから、
そうでもないんじゃないだろうか。ファミ通はあざとすぎる気もするけどな。
684 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 17:38:58 ID:+LOAatzP
直接このスレには関係ないがゲームの発売一週間延期はがっかり
>>670 キャラの崩し方がエロパロ向きっていうか原作ベースって感じがした。なんとなくだが。
古泉とキョンのやり取りもなんか好きだ。
台本形式を改めた上で是非新作が読んでみたいと思ったよ。
ありゃ、転載だったか……
俺の文才でここに投下する勇気はありません。
無断転載なので気にしないで下さい。
つうかトリップ付きでノコノコ出てこられてもそれはそれで痛い
流石VIPPERだ、としか
>>690 しかしトリップ付けてなきゃ詐称だと言い逃れられるわけで
この場合仕方ないだろう
関係ないが肉じゃが食べたい
無断転載に対する本人証明のためのトリップ表示すら拒絶反応を示す人間がいるとは……
作者の自己主張を極端に嫌うこのスレの伝統が生んだ異物か。
若気の至り、という事で
いやいつもの粘着だろ。とりあえず書き手を叩きたくてしょうがないみたいだから。
もうやめて!
690のライフは0よ!ww
なんか転載そのものはスルーされているというワナwww
転載されちまったものは保管しないくらいしか手が無いからなあ
なんか最近、あっちこっちのハルヒ関係スレで無駄転載して輩がいるな
何が楽しいんだか
「こんな面白いSSを見つけたからオマイらにも教えてやんよw」
って、頭の悪い善意からじゃないか?
で、頭が悪いがゆえにSSの心証を害することまでは考えてない
買いかぶりすぎ
単なる荒らしだな。
多少なりとも善意があれば
それなりのコメントは残すだろう。
このスレも終わりだね^^
ちょww勝手に終わらすなwww
落書きコピーされたくらいでガタガタ騒いでんじゃねーよ、と
709 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 18:38:48 ID:4jPKNpMm
>>707 まだ終わらないぞ。
それに、嬉しそうに言うな。
SS転載してるのってエロパロ板のSS関係スレ全体を荒らしてるヤツだろ。
手口が同じで進歩が無いし。
容量けっこう余ってるなぁ
俺は長編なんか今のところできないから関係ないけど。今回は1000まで行くかな。
>>708 落書きって言い方はどうかと思う
作者にとっては作品なんだ
作者は投下後にグダグダと多くの事を語るべきじゃない
投下したら後は読者に評価を委ねるだけ。それが全てだ
たとえ作者にとって「作品」でも、読者にとっては「落書き」と見なされる事だってよくある事だろう
>>714 すまん、言い方が悪かった。
転載されたのは此処に投下しようとした作品じゃないわけだろ。
此処に投下された作品に対しての感想が「落書き」ならそれはひとつの評価だ。
でも無断で他所から引っ張られてきたやつに、そういう事を書くのはどうかと思っただけなんだ。
>>555 面白かった。
ひーくんもそうだけど、他のキャラもらしさが出てて、イージス世界が頭の中にしっかりと浮かんで来たよ。GJ!
ネタが無いからっていつまで引っ張ってんだよ。
勝手にコピペされた挙句叩かれた筆者のHPはもう0だろうに
ならネタかSSをくれ
つ約束延期
このネットハルヒどもめ
国木田が犯されるのって今まであった?
参考にするために読んでみたいんだが…
>>715 スレによって読者が違うし求めているものも違うから、向こうのスレの読者に配慮した良作がこちらでは落書きになり得る。
勝手に転載されたのを落書き呼ばわりは可哀相、ということなのか?
漫画に例えると、少女漫画を書いていたのを何故か勝手に少年誌に掲載されると、当たり前のように総スカン食らうが、
批判されるべきは作者でなく勝手に掲載した人ということだな。
転載した奴がどう考えても悪いのに、作者を叩くやつがアホだってことだろ
作者を可哀想と思うかどうかは個人によるからどうでもいい
>>722 すまん、言い方が悪かった。
転載されたのは此処に投下しようとした作品じゃないわけだろ。
此処に投下された作品に対しての感想が「落書き」ならそれはひとつの評価だ。
でも無断で他所から引っ張られてきたやつに、そういう事を書くのはどうかと思っただけなんだ。
スルーしとけ。
馬鹿はほっといて。
学校マダー?
(・c_・`)ソッカー
729 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 13:23:40 ID:eVHXwPGx
それはそうと、残り容量ってどうやったらわかるの?
スレの文字数を数えるんだ
慣れるば、ざっと眺めるだけで大体の容量がわかる
>>730 それじゃ現在の量はわかっても残量はわかんないんじゃね?
732 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 14:03:49 ID:eVHXwPGx
>>730 サンクス
ワープロにコピペして文字カウントしたら16万弱だったよ。
ということは、1文字4Bとして600KBほど消費したのかな。
あれ?何かがおかしいぞ。
>>731 スレ限界から現在の容量引けばわかるだろ。
だが
>>732は残量計算よりまずsageる事を知れ。
現在301KB。
736 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 18:26:52 ID:+yU+5UrV
今はSSは書き込みおk?
SS待ってました
739 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 19:31:20 ID:PxLU90xk
テゥルルルルー
ガチャ
「やぁ、涼宮さんかい?」
「あんた、誰よ?」
「あぁゴメンね、名乗るのを忘れてわ。キョンの「親友」でどうかな?」
「!!佐…々木さ…ん??」
「電話番号は…すまない橘君に聞いたの。
どうしても涼宮さんに伝えたい事があってね。」
「何よ…」
(何なのよ!明日はキョンが不思議探索来れないとか言うからイライラしてんのに!!)
「明日キョンと約束があるんだ」
(やっぱり…イライラしてるみたいだね。やっぱりキョンが断るだけでこれか…)
「な!?だ、だから何よっ」
(なっ!!だから探索来れないって…このせいね!!)
「実はね?…是非とも涼宮さんにも来てほしいの」
(そう来ないと意味が無いの)
「…( A)゜゜はぁ???」
(いったい何のつもり?)
「貴女が来ないと決心が…ね」
(そう…決心がね。それに目の前で奪わないと…意味が無いの)
「決心?よくわかんないけど…いいわっ!行く。」
(ホントによく分かんないけど…嫌な予感が…する…)
「じゃあ待ってるわ、
そうね…あなたたちが集合場所にしてる駅前に…13時に」
(待ってるわ、貴女を)
「13時ね分かったわ。それじゃ」
「あぁ、それじゃあしt、待って一つだけ一人で来てね」
「??わかったわ?」
「それじゃ…ね涼宮さん」
さぁ、明日僕は…いや私は伝えに、涼宮さんに、勝ちに行く。二年分の思いと一緒に
gdgdでサーセンw
続…かないよねー
vip行きなさい。
どっちの思考か会話かわかりにくいな。
会話と連続した思考は、会話の後ろや前に付けても良いのじゃない?
電話先の相手の台詞は二重括弧にするとか
まー精進してくださいな
743 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 19:54:28 ID:PxLU90xk
>>730 ……専ブラなんか使わなくても普通にスレの容量は表示してあるんだが
携帯でもないかぎり、大昔から
目悪いのか?
745 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 20:05:51 ID:+yU+5UrV
なんか違う人がSS出してるwww
先越されたかw
>>739 佐々木房なんですが続きありますか?
746 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 20:21:07 ID:PxLU90xk
>>745 一応考えては…ありますけど…
いいんすかね?
なんかsageないヤシ増えたなぁ……
748 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 20:31:02 ID:YDRcYUcs
なんかヤシなんて恥ずかしい単語使ってる阿呆がsageたなぁ……
>>746 まとめ直してから投下した方が良いと思うぞ。
アイデアは良い線いっているから。
それに、この内容なら佐々木キャラスレでも良さそうだな。これからグロイ表現が出なければ。
(ノд`)・゚・。 もぉやめてー!
>>764の文才はとっくに0よ!
なんという安価
なんか昔誰かが古みくをかくとかどうのこうの言ってたのに投下される気配がないのはなぜだ。
ということで古みく好きな俺が書いた。
ちなみに転載とかではない。
正真正銘文才のない俺のモノ。
明日あたり投下していいですか?
ダメって言ったらどうするつもりなんだろうか。
ゾクゾクしちゃうんじゃない?
756 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 21:52:14 ID:+yU+5UrV
>>751 文才はこれから付いてくんじゃないか?
いくら文才があっても発想力が悪かったら一緒だし…
>>746 これから頑張れよ。
つmail欄に「sage」
>>753 駄目だ!──投下しないとダメだ!
とりあえずSSのセリフに顔文字使うと一気に安っぽくなるから止めておけ。
確かに顔文字は使いどころが難しいな。
YUKI.N>見えてる?
長門か?
YUKI.N>
……ディスプレイの向こうで頷かれてもわからないぞ。
YUKI.N>( ゚ω゚)( -ω-)( ゚ω゚)( -ω-)
いや、だからって無理に表現しなくっていいから!
そうか。顔文字使うとSS以前の問題になるとは思うが、
顔文字を題材にしたSSなら、むしろSSにしか出来ない表現になるじゃまいか。
>>759みたいなネタで誰か一本書け。
>>756 ありがとうです。がんばりますっす!!
>>760 >>759なのはムりっすww
今の俺にはがんばってコレ
「僕は__キョンが好き」
その瞬間唇に触れたやわらかい感触と、そのストレートな思いは俺に金縛りを食らわせると同時に
横で驚きと同時に目に涙を浮かべるハルヒが俺の目に映っていた___
キョン
ねむいねむいと脳が文句を言い続けながらもそれに逆らい顔を洗い歯を磨き
朝飯を取る。
そんな何時もの不思議探索の日と同じようなサイクルで今日と言う日を回しながらも
少し何時もと違うワクワクを感じて休みの朝のゆったりとした時間を過していた。
遠足の日の子供のようにその日は一番乗り〜みたいに思った小学生のように早く出ようなんて血迷った俺は、
自転車を玄関に出した俺に意外な方が待っていた。
「キョン君…おはよう」
朝比奈さん(大)が少し深刻そうな顔で立っていた…
佐々木
たった一年離れるだけでこんなにも膨らむのか__
たった一年離れるだけでこんなにも虚しくなるなるのか__
この一年とても恋しかった、だから再開したときはうれしかった__
だけど彼女_涼宮さんと居るのを見てしまった時から、私は少し汚くなってしまった_
一緒に笑うのは私の役目なのに、一緒に笑うのも私の役目だったのに、
そしてあの位置は私のものだったのに、と。
彼女を見るたびにこんな感情が私を包んでいた。
しかし…今日で終わらせる。
私の感じた感情をそのまま彼女に遭わせてあげる。
さぁ出かけよう、キョンを待たせるわけにはいかないからね、くっくっく
_,._
( ゜ Д゜)…
コメントしずらい文を書くな。
マグロをそのまま皿に乗せたような。
ダイヤモンドの原石に期待
せめて「――」にしろw
どうせならSSとして完成させてから出してほしいな。
中途半端なものを見せられても困る。
769 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 23:46:44 ID:+yU+5UrV
もっと揉まれろよww
ダイヤの原石
しかし佐々木さんが黒いね
そう言うお前はいい加減sageろよと
>>769 お前VIPに居た奴か。
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/12/14(金) 17:03:23.56 ID:LWOlS38RO
>>68 鈴宮っていう変換間違いなんてよくあること。
佐々木房の俺はなにげに続きが見たい
書くなとは言わないから、もうちょっと上手くなってから投稿しろ。
ただでさえ投下が無いんだから叩くのは自重しろよ。
今まで投下してた職人まで萎縮するだろ。
それは今まで投下してた職人にとてもとても失礼だろう。同列に見るなよ。
良い物にはGJを。ダメなものはダメとはっきり区別してやるのも優しさだろ。
同じこのスレの住人として愛を込めて、素直な感想を送ろうぜ。
>>739.762
生まれ変わって出直して来い。もしくは腕を上げてからVIPに池。
>>775 素直な感想は確かに重要だと思うが、『書くな』ってのは問題だろう……
まあ、ここでめげない奴が成長出来るんだろうがw
>>775 SSの鍛錬所と勘違いしているような……
別に腕を磨きに来ているわけでもあるまいし。
めげずに頑張ってくれ。
逆に、初投稿でそこそこ良い物が出来たら、天狗になって、それから上達しない例があるから。
個人的には『初めて書き上げたエロもの』にはレア価値があると思う
初めてのときにしか書けない何かがあるはずだからせめて書き上げてくれ
すまん、言い方が悪かった。
転載されたのは此処に投下しようとした作品じゃないわけだろ。
此処に投下された作品に対しての感想が「落書き」ならそれはひとつの評価だ。
でも無断で他所から引っ張られてきたやつに、そういう事を書くのはどうかと思っただけなんだ。
たたくのはかまわんが、二度と書くなとかvipなど他の板行けとか言っているやつは
勘違いしているよな
むしろそいつらが消え失せて欲しい
こんな過酷な環境で叩き上げられれば否が応でも根性の入った職人が出来上がるだろうな
そして誰もいなくなった、と。
古参が離れた今では荒れ果てた大地だけが残ってましたとさ。
ネタがないからしょうがないよ
新刊までマターリ待つしかない
うちは男兄弟しかおらなんだが、普通に趣味も違うし仲もいい。
親のきょうだい仲もいいし、よって、↓こういう話に共感できんのよ。
【骨肉の争いを演じるきょうだい】
同族嫌悪、才能の差への嫉妬、想い人が共通であるが故の葛藤など、枚挙に暇がないが
それ故に創作ではよくネタになる。スパロボではアイバ兄弟や天才一族などが有名か。
基本的にはドラマティックな理由がつきものなのだが、くだらない理由も多い。
制作者の中にこうした経験を持つ者が大勢いるのかと思うと、何となくやるせない気持ちになる。
すいやせん、
>>785は誤爆です。どこに投稿したか丸わかりで、めちゃはずい。
787 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 11:49:58 ID:SBtZPhHS
追い付いた者だけど
>>762の作品はそこまで悪かったのかね?
初めてでって感じで考えたら
あくまでも悪くないとは思ったんだが…
皆はどこがダメだと思ったんだ?
>787
駄目とかいう以前に、1レスでは短すぎて感想をつけられないかな。
>>787 今お前は
>>762自爆ボタンを押してしまった。
お前が筆者じゃないのなら、相当嫌な奴だと自覚した方が良い。
ここの住民は叩くときは容赦なく叩くから。
>789
むやみに叩いた結果が(ry
無限ループだな。
つーか、昔の書き手の方がよっぽど酷いこと言われてたし、それでも盛り上がってた
結局ハルヒ自体が下火になってしまったというだけの話
とりあえず
>>762には要望を言わせてもらうなら、
あまりにも短い。
もうちょっと設定を先に書くか語らせるかなんかしてもらわないと読みようがない。
憂鬱から全巻読んで、ここのSSも5割ぐらい読んでからもっかい自分の文章を読んで欲しい。
>>790 誰も無闇に叩いちゃいないと思うんだが。
書くなとは言わんが、もうちょっと腕を磨いて出直してこい、と。
取り敢えず__じゃなくて―――にしろ。
多用しすぎると逆に無様になるから注意。
句点と読点はちゃんと打て。
後はまあ、短すぎてただのポエムにしかなっとらん。
ちゃんとプロット練って、ある程度の筋書きのある文章として書き直すといい。
多分、地の文章力はそれなりにあると思うので。
よく腕を磨いてこいという話をする輩がいるが、一体どこでやれというんだろうか。
まさか別のSSスレをここの二軍扱いにしていないだろうな?
>>795 チラシの裏
まあ、あれだ。人前で歌う前にとりあえず一人カラオケで練習しとけって感じで
俺はチャレンジ精神は買うぜ?
>>795 そんなことを思いつくなんて、きみはじつにばかだなぁ。
ハルヒのSS系は他にもあるし、他作品のSSスレも多々あるが、
スレ毎に好まれる風潮は結構違うものだし、よそに投稿して腕を磨いても意味がないだろ。
チラシの裏にでも書き溜めて、推敲して、ある程度まとまったものを書けるようになったらってことじゃね?
研鑽を積むってのは、書きなぐって出来たはしから投下することじゃないだろ
>>762に感想つけるなら
雑談の合間の小ネタにしても短すぎ。とゆうかプロット未満の覚書?
場面が飛びすぎ。文体・視点が散漫であの短さなのに統一感もない。
「こんな設定思いついたんだけど、読みたいヤツ居る?」ってレスレベル
799 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 18:52:13 ID:Uz5JpUsL
そんなことを思いつくなんて、きみはじつにばかだなぁ。
とゆうかプロット未満の覚書?????????????????????????????????
そんなことを思いつくなんて、きみはじつにばかだなぁ。
とゆうかプロット未満の覚書?????????????????????????????????
そんなことを思いつくなんて、きみはじつにばかだなぁ。
とゆうかプロット未満の覚書?????????????????????????????????
そんなことを思いつくなんて、きみはじつにばかだなぁ。
とゆうかプロット未満の覚書?????????????????????????????????
そんなことを思いつくなんて、きみはじつにばかだなぁ。
とゆうかプロット未満の覚書?????????????????????????????????
やめろ馬鹿
あとsageろ
くっ、消失ネタSSが18に間にあわん……。
自分の遅筆が恨めしい。
>>795 んなこたないだろうが折角住み分けてるんだから空気読んだ方がいいよってことだ。
冬休みも近いんだし心の準備はこのくらいで十分だよ
お前らが作家いじめるから萎縮したのでないのなら良いのだが。巣に帰ったのかな。
762の作品は、ここで投下するには、短かすぎるかな。
というか、762の作品はうまくまとめると、佐々木キャラスレで絶賛される可能性あるな。
あそこの住人は黒い佐々木も大好きだから。
分かったから佐々木厨は巣に帰れ
お前らウザがられてる自覚なさすぎ
巣から出てくんなマジ
厨って自覚してるならこここないだろう
808 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/15(土) 21:46:46 ID:SBtZPhHS
たしかに佐々木に特化し過ぎてたよな。
一度佐々木以外ので練習してみたらどうだろ?
>>762君
まずはティガレックスからだな
>>810 キョンがやってたゲームを見たハルヒが・・・って感じ?
>>806 そんな事言うと変態佐々木さんが二度と書いてくれないかもしれないぞ。
その他にも房とは言わないまでも佐々木スレでも書いている作家多そうだし。
>>807 745は自分で佐々木房って言ってないか?
佐々木房はなかなか革新的
>>745はvipにも居たんだろ?
じゃあ佐々木スレにもいるだろーし
佐々木SS巡りでもしてんじゃ…
厨とかんなもんはっきり言ってどうでもいいから エロスプリーズ
変態佐々木さんは新世界を俺達に見せてくれたな
778 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/15(土) 03:07:32 FDk+bCby
めげずに頑張ってくれ。
逆に、初投稿でそこそこ良い物が出来たら、天狗になって、それから上達しない例があるから。
811 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/15(土) 22:21:19 FDk+bCby
>>810 何それ?
813 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/15(土) 23:29:00 FDk+bCby
>>806 そんな事言うと変態佐々木さんが二度と書いてくれないかもしれないぞ。
その他にも房とは言わないまでも佐々木スレでも書いている作家多そうだし。
>>807 745は自分で佐々木房って言ってないか?
813 名無しさん@ピンキー [sage] 2007/12/15(土) 23:29:00 FDk+bCby
>>806 そんな事言うと変態佐々木さんが二度と書いてくれないかもしれないぞ。
その他にも房とは言わないまでも佐々木スレでも書いている作家多そうだし。
>>807 745は自分で佐々木房って言ってないか?
>>518に触発されてイージスを書きたくなった。
たぶん次スレになると思うが待っててくれ。
つまりガニ祭りということだな!
>>820 俺、次スレになったら自分ん家でラムチョップ食べ放題開催するんだ……
ということで期待wktk
随分進んだんだなと思って覗いてみたら、なんちゅう下らない話で盛り上がっているのか
test
流れを無視して投下します
古泉×みくる。苦手な方はスルーなり何なりどうぞ。
そして文才が面白いくらいないのに古みくへの愛で突っ走った。
SSです。エロなし。
このCPが許せる方のみどうぞ
>>827 そんな事言うと
>>820さんが二度と書いてくれないかもしれないぞ。
その他にも房とは言わないまでも雪崎スレでも書いている作家多そうだし。
>>825 >>820は自分でイージス房って言ってないか?
あなたに逢えて、よかった
【あなたに出逢えた奇跡】
扉を叩き、応答を待つ。
ノックに反応した声の持ち主は、『YES』や『NO』などではなく、驚愕と焦燥に満ちた声で返してきた。
『ふぇ!? わ、きゃ…っ! ちょ、ちょっと待って下さあいっ!』
……中にいる人など一発でわかる。
未来から来た未来人・朝比奈みくるがメイド服にいそいそと着替えているところであろう。
僕は扉を開けるのを断念し、なかなか扇情的な衣擦れの音に耳を傾ける。
…すると衣擦れの音がかき消される叫び声が聞こえた。
『ふわ、きゃあっ!』
ばたーんと倒れる音を聴き、さしずめ朝比奈みくるがスカートの裾でも踏んで倒れたのだろうと推測する。
そして彼女の呻き声。
『うぅ…。い、いたい…』
「だ、大丈夫ですか? 朝比奈さん…」
開けるに開けられない僕。
しかしそんな僕の声に反応して、扉の向こうの彼女は驚いたように声のトーンを上げた。
『古泉くん…ですか?』
「はい、そうです」
『い、今開けますね』
十数秒待ち、ぱたぱたと僕の方へ向かってくる足音のあと、がちゃりと扉のノブが動き朝比奈みくるの幼い
顔がのぞいた。
そして彼女は僕にぺこりと頭を下げる。
「こ、古泉くん…。待たせちゃってごめんなさい」
「いえ、だいじょうぶですよ」
僕は口の端を上げ、目を細める。メイド装束の彼女も安心したように微笑んでくれた。
「どうぞ」
そう言われて僕は部室を見渡す。読書好きの無感動な宇宙人製アンドロイド、長門有希が定位置にいない。
…珍しいな。すると彼女と二人きり、か。なかなかないチャンスだ。
僕はそんな嬉しい気持ちを押さえ、とりあえず席に着いた。
朝比奈みくるはポットへと足を向けてお茶の用意をしようとしたが、僕は「皆さんが来てからで構いません
よ」と断った。
彼女は「そうですか」と笑顔を見せ、席に着くと鞄から数学の問題集を開いてペンを走らせる。
僕も何かやろうかと考え、彼女の真剣な顔を見るとなんだかその顔を見つめていたくなって、気付いたら釘
付けになっていた。
そして彼女の真剣な顔をたっぷり見つめた後、思っていたことを口に出した。
「朝比奈さんは彼が好きなんですか?」
朝比奈みくるは驚いて顔を上げ、僕を見て首を傾げる。
「彼って…。あ、キョンくん? 好きって、恋愛感情で…?」
僕が「はい」と頷くと、顔の内側で爆発したみたいに瞬間的に頬を真っ赤に染め小さな手をぶんぶん振りな
がら必死に弁解する。
「きょっ、キョンくんは、あの…。べ、別に…! あの、好きなんですけど、いやあの好きってそういう…その、
恋愛感情じゃなくて、優しいし守ってくれるしいい人だけど、恋愛感情の好きとは違うんです…」
それに、と彼女は続け、
「あたしは、この時代の人を好きになっちゃいけないから」
そして彼女は悲しそうな笑顔でこう言った。
「古泉くんは、…涼宮さんですよね」
…驚いた。彼女はそんなふうに思っていたのか。
「涼宮さんですか…。魅力的な人だとは思いますが、ハズレです。それに僕が彼女を好きになったとしても、
結ばれる恋ではないでしょう。…好きな人がいるというのは、合っていますが」
僕は笑みを作り、首を振る。
朝比奈みくるは首を傾げて小さな口から疑問をこぼす。
「え…。じゃあ、長門さん?」
「個性的で面白い方ですけど…彼女が好きなのは、彼でしょう」
「じゃあ他の女の人は?」
「僕に告白してくれる女性なら恐れ多くもいらっしゃいますが、SOS団の方々と比べたら、まだまだ魅力に
は欠けますね」
しばらく目を瞬かせたあと彼女は顎に手を当て考え込み、1分後にはっと顔を上げ僕の顔を凝視して言った。
「…じゃあキョンくんが」
「…何故そうなるんですか」
女性でいないなら男性と考えましたか朝比奈さん。
彼も十分面白い方ですが、男性に対しての恋愛感情をあいにく持ち合わせていなくてね。彼に対しての友情なら
ありますが。
「え…。じゃあ…」
朝比奈さんはきょとんと目を丸くさせて口を開き、大きな目を丸くさせた。
そして、頬を赤く染めながら涙をうっすらと浮かべる。
「………あ…」
「…いけませんか」
僕は笑うことも忘れ、彼女を見つめながら絞られたようにつまる声を必死に吐き出す。
久し振りに頬が熱くなるのを感じた。
「あ、あたし…、ですか?」
僕は恥を恐れずに彼女の大きな瞳を見据え頷く。
彼女は俯いて浮かんだ涙を拭い、熟れすぎたトマトくらい真っ赤になりながら口を開く。
「あ、あたしも…。こ、古泉くんが、」
口をぱくぱくと動かした後、大きな目を見開く。そして涙を滲ませた。
「……うそ……い、えない…? 禁則、事項…。なんで…! 古泉くん、あたし古泉くんが…!」
ぽたぽたと涙を流しながら口を開く。
しかし声を出そうとしても小さな口から漏れるのは嗚咽だけ。
彼女は俯いて、唇を白くなるくらい噛みしめると、席から体を離して立ち上がっていた僕にタックルするよう
に抱きつき、
「やっぱり、だめ…! ……だめ、なんです…。あたしは、誰とも付き合っちゃいけないの!!」
叫びながら涙を流した。僕の袖を強く掴んで離さない。
「……古泉くん…!」
未来にいつか帰らなければならない彼女の辛さは、未熟な僕には推し量ることができない。
いや、推し量ってはいけないんだ。
けれど辛い、寂しいとかいう感情くらいなら、わかりたくなくてもわかってしまう。
僕にも、唯我独尊で傍若無人な団長も、そんな団長に振り回される彼も、無口な読書愛好家の宇宙人製アンド
ロイドだってそう思うに違いない。
だから僕はこう言おう。
「こんなに、何十億と人がいる中で、朝比奈さんに出逢えて僕は光栄ですよ。たとえ、いつか別れるとしても
逢えないよりは、出逢えてよかった」
言えないんだったら…口で表現できないのなら、体で表現すればいい。
僕は彼女を強く強く抱きしめた。
せめて、今だけは
あなたと、いたい
あなたに出逢えた奇跡を、噛みしめるために
以上です。読んでくださった方、ありがとうございました
切ない…
古みくの俺の為にありがとう!!!!
自然な感じの古みくカプだな。別れることが前提の、深く踏み込むことの出来ない切ない恋。
切ないよー
二人ともあんまり自分の内側に踏み込ませないタイプだからな…
セツナス
古みく萌えな俺には嬉しくてたまらんSSだ
GJ!
ありがとうありがとう!!!
古みく待ってた!!!
なぜマイナーなのだろう…
いままで古みくスルーしてたけど・・・感動した。GJ!
古みく待ってた!!!
なぜマイナーなのだろう… 古みく待ってた!!!
なぜマイナーなのだろう…
古みく待ってた!!!
なぜマイナーなのだろう…
古みく待ってた!!!
なぜマイナーなのだろう… 古みく待ってた!!!
なぜマイナーなのだろう…
古みく待ってた!!!
なぜマイナーなのだろう…
古みく待ってた!!!
なぜマイナーなのだろう…
842 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 21:38:16 ID:Cedsa0xL
なぜマイナーなのかみんなで考えようぜ!
古泉がハルヒ以外の誰かとくっつくのが何故か許せない俺
古泉が誰かとくっつのが何故か許せない俺
古泉が何故か許せない俺
古泉が俺
ハル×キョンや長×キョンの余りで安易にくっつける例が多い。
未来人という縛りが無ければ、みく×キョンがとっくに成立していたような雰囲気がある。
古泉はハルヒが一番好きなんじゃないかと思われる節がある。
でもなんだかんだ言って朝比奈さんをエスコートするおいしい役を古泉が頂いちゃってるのにね。
原作で結構なフラグ立ってた古ハルも少ないし。
単純に古泉と誰かの絡みを極端に嫌う人が多いんじゃね?
849 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/16(日) 22:25:54 ID:M8L3oiyC
俺はガチホモのイメージが強くなってしまったんだが
ガチホモはあくまでもネタとして扱うべき
訂正。
単純に(キョンを除く)古泉と誰かの絡みを極端に嫌う人が多いんじゃね?
あと、キョン=主人公=自分てな考えのエロゲ思考的な読者(=オレ?)が
多いのも原因かと?
つーかよお。
「このカプが好き」はまだ分かるが
「このカプは嫌いだ」は単なる厨だろう。
誰もそんなご注文受け付けてねえっつーの。
[古ハル要素]
・消失でカップルだった(破局寸前だったが…)
・ハルヒの心理状態を知りたくなくても分かってしまう
・ストックホルム症候群?
[古みく要素]
・エンドレスエイトでキョンではなく古泉に相談していた
・ハルヒの指示でよく朝比奈さんをエスコートとかしている
・映画撮影での絡み
[古長要素]
・長門がピンチの時は一度だけ機関の命令に逆らう
こうして見ると古長はないな、うん。
どう見ても死亡フラグだし。
エロ無しで中途半端なシリアスなネタだが投下してみる。
一応2年目でキョンは全員に好かれているという設定になっている。
856 :
855:2007/12/16(日) 23:37:56 ID:WG6rZ5he
【戯心本心】
「今日は解散!」
ハルヒはそう言って団長席を立ち、さっさと帰っていった。
朝比奈さんも長門もその後に続き、俺と古泉はゲーム盤を片づけていたので最後になってしまった。
しょうがない。鍵を閉める位はしよう。
「そう言えば、もう12月ですね」
古泉が呟く。確かにそうだな。
まぁ、そろそろまた1年が終わる訳だ。去年の冬休みは鶴屋さんの別荘にお世話になったな。
その前にハルヒが消失したつーか俺が一時的異世界人になったというか。まぁ、あまり思いだしたくないので置いておこう。
「そう言えば古泉、最近のハルヒの様子を聞かないがどうなんだ?」
「ええ、まぁ安定している……ようです」
「そうか……何? 安定しているようって、なんだその自信の無さは」
「つまり、いつ変になってもおかしくないという事です」
そりゃまた難儀な事……だが、今は12月だ。
イベントなど幾らでも思いつくだろうからそれで発散出来るんじゃないか?
「いえ、そういう面でのストレスではないのですが」
ふむ?
それはまた難儀な事だな。
いや、待て。まさかとは思うが。
「古泉、まさかとは思うが」
「何か心当たりでも?」
「下級生の中でハルヒに言い寄ろうとしているマヌケがいたからSOS団の一員として遠慮なく諦めさせたのが原因か?」
「そんな事してたんですか、貴方は? まぁ多分違うとは思いますが」
「安心しろ、ちゃんと納得して貰った。拳と拳の語り合いでな」
「尚更ダメじゃないですかっ!?」
ふん、下級生如きがこの俺を倒そうなど1億と2千万年早い。
「そうだ、1つ聞きたい事があるのですが」
「ん? なんだ?」
その後、古泉の口から飛びだした言葉は予想だにしないものだった。
「貴方は、涼宮さんの事をどの位好きなのでしょう?」
857 :
855:2007/12/16(日) 23:38:40 ID:WG6rZ5he
「貴方は、涼宮さんの事をどの位好きなのでしょう?」
こう言った直後、彼の口は見事に開かれましたよ。あんぐりと。
ふぅ、ここまで驚かれるとは思いも寄りませんでした。
「え、えーとだな、古泉。それは、どの範囲までだ? 友人としての好きという意味か、仲間としての好きという意味か、それとも……」
「そのそれともの先の言葉まで入りますね」
すると、彼は少しだけ頭を抱えました。ある意味当然かも知れませんけれど。
「うーむ、難しいな……」
「では、そういう気持ちはあるんですか?」
「ああ、勿論だ。俺はハルヒが好きだ」
思えば、この時点で少し訝しむべきだったかも知れません。
普段、あそこまで鈍い彼がこんなにストレートに物事を言い放つなんて。
「朝比奈さんが好きだ。長門が好きだ」
………アレ? 何でしょう、何か変ですよ。
「お前にとっては悪いかも知れんが、表情をころころ変えていつも何か面白そうな事を考えつくハルヒが好きだ。
いつも俺達に癒しと微笑みを与え、未来の為に健気に頑張る朝比奈さんが好きだ。
最後に結局頼ってしまって苦労ばかりだけれど、時々女の子らしい所を見せる長門が好きだ」
あの、もしかして。質問の意味を取り違えているんじゃ……。
「………こうして考えてみると俺はSOS団にいる限り、誰かに言い寄る事が出来る。まぁ、これは1年の頃から考えていたんだがな。
古泉、俺はどうしてそれをしなかったと思う?」
いえ、それは知りませんよ。と、いうか考えてたことあったんですか?
「あった。だがその度に自分を思い止まらせるがな。まぁ、その方がハルヒにとっては良いのだろうが」
話が見えてこないのですが……キョン君。
「いいか、古泉。ハルヒは恋愛は1種の精神病だと言いきるような奴だぞ。それに、普段の活動を考えてみろ。俺が何か言わなきゃ少し
ズレた状態で色んなイベントが始まるだろ。そんな俺が恋愛なんかしてみろ。それこそ世界改変どころじゃすまんぞ」
それならキョン君自身が言っていたように、涼宮さんに言ってしまえば良いではありませんか。
「そうしたいのもある。だが、俺にそれは出来ん」
何でしょう、その理由って。
「笑うなよ?」
彼はそう言って、口を開いた。
「親友との約束なんでな」
858 :
855:2007/12/16(日) 23:39:39 ID:WG6rZ5he
な、なんか扉の向こうでキョン君が凄い事を言っています。
古泉君もきっと驚いているに違いないでしょうけれど……ああ、長門さんどうすれば良いのでしょう?
「……………」
ダメです、長門さんは沈黙していますね。ああ、今すぐ部室に飛び込んでキョン君を問い質したいけど無理みたいです。
「あの、その親友との約束って何でしょう?」
古泉君がようやく復活して口を開きました。古泉君、えらい。
「昔の話だ。古泉……俺にも無邪気で地味に生意気で背伸びをしていたガキの頃があってな」
「いや、それは誰にでもあるでしょう」
そうですよ、古泉君。ああ、でもキョン君の子供時代……ああ、ダメ。想像しただけで妄想が……!
「その頃は俺も元気が有り余っていてな。何をするのも一緒だった親友を振り回していた訳だ」
きょ、キョン君にもそんな時期があったんですか。
ああ、でも元気が有り余っているってのは確かに今じゃ見そうに無いですね。
「だけどな、その頃は背伸びもしていた俺はある時、恋愛なるものに現を抜かしてみた訳だ、一時期な。まぁ、中学生の頃だ」
キョン君の中学時代ってそう言えば私は聞いた事無いですね。
だけどその時期の間、私とキョン君は……別次元の私達は長門さんのお部屋で眠っていた訳で……3年位。
はうぁ、話がズレちゃいましたぁ。もっとしっかり聞かないと。
「その親友の、姉の事を好きになった」
「…………」
古泉君が絶句しています。そりゃそうですよね。
大親友の幼なじみのお姉さんを好きになるなんて早々在りえるけど気まずいものですし。
「かくしてうら若きクソガキであった俺は勇気を出して告白し、玉砕する覚悟だったのだが何の因果かOKされちまってな。
半年ばかり、楽しい時期を過ごしていた。人生で2度、楽しい時期があるとすれば1度目は間違いなくこれだ」
キョン君、その2度目が気になるんですけど。
「だけどな、そんな俺にそんな淡い夢を延々と見れる筈も無く、ある時な、恐ろしい事が起こったんだ」
「………どんな?」
「交通事故って奴だ」
その時、私は「ああ」と思いました。
もしかして、その事を思いだすのが辛いから、恋愛とかに手を出すのが怖いんじゃ―――――。
「俺の目の前でな。あの時、前に飛びだしてなけりゃこんな事にはならなかったと今でも思う」
キョン君の口から後悔するような言葉が出る。
それはそうかも知れません。きっと、何度となく苦しんで……あれ、長門さん?
「帰る」
長門さん、行っちゃいましたね……いったい、どうしたのでしょう?
859 :
855:2007/12/16(日) 23:40:21 ID:WG6rZ5he
正直、機関の力で調べられたのは彼の経歴であって、そんなプライベートな事までは踏み込んでいませんでした。
彼の過去が次から次へと飛びだしてくるのには驚きです。
「よく勘違いされるが、佐々木とはそんな関係じゃない。あれは恋愛じゃない。ただの友人だ」
いや、それは解りましたが、それよりさっきの続きは?
「ああ、悪かったな。永遠の眠りについた彼女共々、親友は引っ越していったんだが……何て言ったと思う?」
「何ですか?」
「『いつか目覚めたら、また会いに来て。姉さんが愛してるのは君だけだから』ってな」
目覚めるって……誰が?
「彼女だ」
はい……?
「誰が死んだと言った………もっとも、死の境界は曖昧らしいけどな。脳死でも心停止でもなくて昏睡状態だから少なくとも死んでないな」
そうですか、まだ生きてるのですか。
会いに行けば良いのでは無いですか?
「いや、まだ目覚めたという頼りなんて無いしな。例え眠っていても、俺の事を恋人だと思っている限り俺は彼女の恋人だ」
なるほど、だから涼宮さんにそんな事を言ったり出来ないんですね……。
「そうだ」
すいません、貴方の事をただの朴念仁だと思っていました。
おや……何をしているのですかキョン君?
「テープレコーダーだ」
どうするんですか、それ。
その時、彼は悪戯っぽく微笑みながら。
「秘密だ」
と、答えてくれました。何なのでしょう、いったい?
860 :
855:2007/12/16(日) 23:41:08 ID:WG6rZ5he
「本当に面倒くさいわね、何で今年も生徒会の命令でこんなのを発行しないといけないのよ」
ハルヒがぶつぶつ言いながら例の文芸部の機関誌を束ねる。
まぁ、それはしょうがない。仮にも形式上は文芸部の部室を間借りしているんだからな。
「そもそもキョン! あれは恋愛小説って言うの?」
「しょうがないだろう、それぐらいしか思い浮かばなかったんだ、許せ」
俺がそう言うと、ハルヒは渋々と言った顔で俺を見た。
「こんなお涙頂戴のロマンスみたいな既存のものには飽き飽きよ!」
「うむ、それは申し訳ない」
ハルヒはこういう既存のものが嫌いな事は知ってはいたがな。
それはそれでしょうがないのだよ。
ハルヒが機関誌を束ね、長門と共に持っていくのを眺めつつ、俺は視線を感じて横を見た。
勿論、朝比奈さんと古泉だ。
「どうした、古泉? それに、朝比奈さん?」
「いえ……この前のあれ、まさか……」
「ネタが思いつかなかったからな。お前を騙す事が出来たら良いネタになるだろうなと思って」
「あのテープレコーダーはその為だったんですか」
そうだ。あとで聞き直してそれをそのまま書き写せばいい。
勿論、古泉の機関云々はちゃんと違うものに置き換えたが。
「いや、それは良いのですけど………じゃあ、本当は……」
ん? なんだ? 何か言いたげだな?
「いえ、何も」
ふむ、そうか。
朝比奈さんがお茶を出し、俺がそれを受け取った時。
ちょうどメールが届いた。誰からだろうか。
「…………………お」
懐かしいアドレス、懐かしい文面。
そしてメールに書かれた文書は、待ちわびた朗報。
「……お帰り、ってな……」
俺は、携帯の画面を眺めながら、小さくそう呟いた。
861 :
855:2007/12/16(日) 23:42:33 ID:WG6rZ5he
投下完了。
考えてみると、キョンの過去ってせいぜい佐々木の喋った範囲ぐらいしか
明らかになってないような気がする。
>>861 視点が変わる瞬間をレス単位にしたのは結構面白い趣向だったように思う。
これは、『騙し』のネタに『本当』を練り込んだって事でいいのかな。
引っかかったのは
>>859の「永遠」という表現を使っていること。この状況では「永い」がベストでは?
などと申しつつ、GJです。
キョンの過去については確かにすごく曖昧だよねえ。中三でも結構不思議志向があるようなのに、
本編開始時にはすっかり諦めモードになったのは、佐々木効果なのかなあ。
この辺、ネタにできそうな気はするんだが、今のところは別の話を暖めているので、機会があればどうですか?
と勧めてみる。
>>861 キョンの過去に言及するタイプの作品は珍しいな。興味深く読めた。ラストのしみじみとした台詞が好きだ。
キョンの過去が作中に出ないのは、原作では特筆するような内容が設定されてないからじゃないかと思ってる。
両親についても詳しく描写されてないしね。勿論展開如何では分からんが。
>>854 有り得ないものでも敢えて挑戦する……それがパロディさ。
極々少数のいるかもしれない古泉×長門派のことも考慮しようぜ。
ないと断じられたらそこで創作は打ち切りだ。
ハルヒや長門とかとはくっつかないキョンってのは珍しいな
面白い
>>861 過去ものGJ
佐々木と出会う前のやつだな。
>>861 遅くなったがGJ!
キョンがかっこよく見えた。
869 :
855:2007/12/17(月) 19:05:20 ID:M0mmLe3I
沢山のレス、サンクス!
>>862 確かに永遠より永いの方が良いな……精進します。
そう言えば確かに、佐々木の言う中三のキョンと本編開始時のキョンって違う気がする。
そういうの確かに……やってみたいかも。
頑張ってそのうち書いてみます。
>>863 だから両親どころか妹の名前すら明らかになってないのか……なるほど。
特筆するような内容が無い分、妄想で補うというのはありなのだろうかとか思った。
いや、だからこういうSS書いたのかも。
>>864 確かに。でも誰ともくっつかないってのもこれはこれでありかなと思ってる。
>>867 佐々木との関係って中三での事しか描写されてないような……
まぁ、佐々木自体登場から間も無いからかも知れないが。
>>868 かっこいいキョンっての見てみたいとか思ったりした。
あまり後悔はしていない。
沢山のレス、サンクス!
これは、『騙し』のネタに『本当』を練り込んだって事でいいのかな。
引っかかったのは
>>859の「永遠」という表現を使っていること。この状況では「永い」がベストでは?
などと申しつつ、GJです。
871 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 20:18:29 ID:pqztfPC/
コピペレス、サンクス!
これは、『騙し』のネタに『本当』を練り込んだって事でいいのかな。
引っかかったのは
>>859の「永遠」という表現を使っていること。この状況では「永い」がベストでは?
などと申しつつ、GJです。
サークルKサンクス!
これは、『魂』のネタに『フォント(メイリオ)』をねるねるねるねって事でいいのかな。
引っかかったのは
>>859の「京四郎と永遠の空」。この状況では「君が望む永遠」がベストでは?
などと申しつつ、GJしつつ、昨日一日かかって書いたSSが消失したので励ましてくれ。
むしろハートマン軍曹なみに罵ってくれ。
さあ!
>>872 この馬鹿者が!! 下らん書き込みをしてる暇があったらさっさと復旧作業に戻れ!
>>872 こういう時に言う言葉を教えてくれって? ふむ、ならドンマイなんてどうだ。きっと相手は励まされるぞ。
「ドンマイ?」
ああ。綴りはDon't mine、つまり「俺のせいじゃない」って意味だ。
「そう」
「ドンマイ」
馬鹿野郎!この脳なしの豚野郎め!
つデータ復元ソフト
サークルKサンクスで吹いたのは俺だけでいい…
>>872 ハルヒキャラと一握りの妄想の手助けで、スレ住人はエロSSに興奮し硬マラとなる。
SS書きは許可なく寝る事を許されない。
アニメ放映より早くエロパロスレはこの世にあった。
心は現実逃避に捧げてもよい。
だが
>>872の睡眠時間はエロパロスレのものだ!
分かったか
>>872!
おれがこの世でただ一つ我慢できんのは、小まめなセーブをし忘れたSSだ!
>>872のようなうかっりさんのせいでスレにエロSS不足がはびこる!
ピッカピカに書き上げろ!
鳥付き批評家でも賞賛したくなるようにな!
つ【wktkしながら待ってるよ】
878 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 21:47:17 ID:hvN3M57Q
つ【wktkしながら待ってるよ】
つ【wktkしながら待ってるよ】
ありがとう。ありがとう。
スレ汚しすまん。あとは黙って書いてくる。
俺、このSS仕上げたら故郷のジェニファーと投下するんだ……
サークルKサンクスって言うがサークルKに置いているらしいフィギアがサンクスには置いてないんだよ
……うちの周辺だけかもしれないが
サークルKなんて見たこともない
ある冬の日の朝……
俺はまたあの夢を見た
冬の季節になると何度か見る
昔の夢だ……
そこでは、雪が降っていた
駅のホーム、いつまでたっても止まず勢いを増し続ける雪
そこで俺は……いや、俺とハルヒは電車を待っていた
生まれ育ったあの町から逃げ出したかったからだ……
電車が来るところで夢は終わった
今までもそうだった
あれからもう……もう、丸四年になるのか…………
その夢で降っていた雪は、今でも俺の中で降り続けている
たぶん、これからも一生、止むことも溶けることもないだろう
「―――キョン、もうそろそろ起きないと遅刻よ!はやくはやく」
「……ぅう、ん…………」
身体を揺すられて目が覚める
俺はまだ重い瞼をこすり、温かい布団からゆっくりと這い出た
俺を起こした張本人、ハルヒはもう着替えていて、いつもどおりの天井知らずの元気と笑顔を振りまいていた
「(……お前には寒さも暑さも聞かないんだな)」
「おはよう、キョン」
「ああ、おはよう」
布団からは抜け出せたかがまだ身体には毛布が巻きつけてある
そんなに簡単に寒さに対応できるほど俺は丈夫にできてないんでね
ハルヒはそんな俺を見ながらカーテンに手をかける
「ねえねえ、夜冷えると思ったら……見て!」
そう言ってハルヒはカーテンを勢いよく開いた
眩しい朝日とともに……
――――――そこには、雪で真っ白に染まった町があった……
「ねえキョン、すごいと思わない?あたり一面、見渡す限り真っ白よ!」
「………………」
この町でこんなに雪が降ったのは初めてじゃないだろうか
だけど俺は、俺はその時、その景色を見てふと思うことがあった
それに気づいた俺は、呆然として、もしくは唖然として、ただただその景色を望んでいた
俺は今の今まで、どうして忘れていたんだろうか……
同じ風景を心に持つ人が、こんなに近くにいたことを……
俺は雪景色を見ているハルヒに視線を移した
しばらくそうしていたが、ハルヒが小さく俺を呼んだ
「――キョン……」
続けて、そっとつぶやいた
「みんなさ……幸せだといいね…………」
ハルヒが誰を想ってそう言ったかはわからない
でも、その時二人で見た雪景色は……
その雪景色は、記憶の中にあるものとは、少し違って見えたんだ……
(終)
久しぶりに投下した
一レス小説書こうと思ったが無理だった……
なんか奥が深いって言うのかな?
筆舌に尽くしがたいけどなんか雰囲気がいいな。
GJ
ところで消失ものの投下の準備は出来てるよな?
>>884 >>855とはまた違ったしんみり感があっていいな。
ごめんね
最初の5行で某うぐぅネタかと思って
アニメネタ自重ごめんね
しんみりとしていて、しつこくなく。
とにかくGJ
888 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 00:17:25 ID:Igmzru6V
筆舌に尽くしがたいけどとにかくGJ
筆舌に尽くしがたいけどとにかくGJ
筆舌に尽くしがたいけどとにかくGJ
筆舌に尽くしがたいけどとにかくGJ
筆舌に尽くしがたいけどとにかくGJ
筆舌に尽くしがたいけどとにかくGJ
………と―――多用しすぎで鬱陶しいと思ったの俺だけか。
サークルKサンクスにギャグセンスを感じる
かなり笑ってしまった
俺も早く続き書かないとな
>>889 煮えきらないので最後の5〜6文字はなくていい
アニメ2スレは消失祭り
今年はギミック面では去年ほどじゃないっぽいな。公式サイト。これから変わるのかもしれんけども。
夜中は確認してなかったけど、日曜時点でサイトの文面が『陰謀』仕様だったから今年はやらんものと思ってた。
原作通り17〜21日がウィークデーだから、暇人が少な目なのはマイナスなのかもしれんが。
すまんがこれはなにENDだ?
BADENDか?
あと誤字発見
>「(……お前には寒さも暑さも聞かないんだな)」
効かない
>布団からは抜け出せたかがまだ身体には毛布が巻きつけてある
抜け出せたが
ここは校正スレじゃねえんだぞ
自重しろ
>>896 お前は過去ログとか読んで雰囲気理解してから来い
まあでも見直ししないで投下するのはちょっと問題あるよね。
ちょっと異色の消失ネタ投下。2レス完結
強気な少女は「3人の中の1人」でいることにうんざりした。宇宙人は人間になろうとした。
未来人の少女は過去の世界の住人として一生を終えることを望み、残り2人の男の子の内少なくとも1人は、平穏な世界を望んだ。
5人の内、少なくとも4人の願いが一致して、世界は改変された。それが12/18の真実である。
・
・
・
夢の中で、あたしは重度の精神病にかかっていた。そして、あたしは3人の中の1人だった。その中で、一番というわけでもなく。
それは、とても不幸なことだった。男でも女でも、あたしと同じ状況にある人なら、誰でも、あたしの不幸がわかるだろう。
いや、あたしが気付いていないだけで、3人なんてものじゃなかったかもしれない。
・
・
・
あたしとキョンは、周囲から付き合っていると見られるようになって半年になる。
でも、それは大きな勘違いだ。贔屓目に見ても、あたしはキョンにとって3人の中の1人。
キョンがあたしだけを見ていると自惚れるのは、『夢でキスされたからキョンはあたしを好きなはずだ』と思うくらい馬鹿馬鹿しいことだ。
キョンはみくるちゃんや有希の方を、あたしよりずっと好きなのだ。
あたしに隠れて二人と何か楽しいことをしているのも、バレバレだ。
あたしは、いつものように、自分の立てた『冬休みの計画』を自慢気に話す。
キョンは、うんざりした様子で(またかよ、勘弁してくれよ)といった感じで計画を聞く。
キョンはあたしなんかといるより、みくるちゃんや有希と二人きりで、まったり過ごしたいのだろうか?そうだろうな。デートの邪魔して悪かったわね。フン
また失敗して嫌われたのだろうか?(いやいや、ここで冬休みを本当に楽しいものにしたら、キョンはあたしを見直してくれるはず。それに、何もしないとジリ貧じゃないの)と自分に言い聞かせて納得した。
相変わらずキョンはみくるちゃんと有希しか見ていない。そして、時々楽しそうに内緒話をする。
そんなキョンを見て、心が痛んだ。いつものことだが。
あたしは、夜中、悔しくて淋しくて、切なくて、涙に濡れていた。とっくの昔に日付変更線は超えている。
「キョン、せめてみくるちゃんか有希のどっちか一人に決めなさいよ。あたしを選んでくれなくても良いから」
あたしは、3人の中の1人であることにうんざりしていた。キョンなんかを好きにならなければ良かったのに。
恋愛の神様が、もし存在すれば、会って文句を言いたかった。
キョンのいない遠い世界に行きたい。そこで、あたしだけを見てくれる人に恋をして、、、
それとも、あたしが遠くに行ったら、キョンはあたしを追いかけてくれるかしら。だったら良いのだけれど。
そう思った瞬間、世界が変わったような気がした。
・
・
・
夢から覚め、気付いたら、あたしの隣りには古泉君だけがいた。
そう、あたしと古泉君は付き合って半年になる。最長記録更新中だ。
でも、どこかよそよそしいのが傍目にも判るだろう。あたしは既に、古泉君に飽きていた。
心の中の天使、あたしの理性そのものが語りかける。
『古泉君のどこが不満なのよ』
(古泉君で満足できないのは贅沢だって判っているわよ。でも)
『あなた、100%の幸せとか世界一の幸せなんてこの世には無いのよ。そんな物を追い求めても良い事無い。中学時代で懲りたはずでしょ』
(うるさいわね)
『古泉君以上の男なんて滅多にいないわよ。いたとしても、既に彼女いるわよ』
(判っているわよ、でも、つまんないのよ)
『あなたってずっとそう。宇宙人と友達になろうとして、人間の友達全部なくしちゃうし、中学時代告白してきた男の子の中にも、すごく良い男いたじゃないの』
あたしは黙って、道端の空き缶を蹴っ飛ばす。
『あなた、今のままじゃ古泉君に愛想つかされて、挙句の果てに軽薄な女たらしに捕まって、3人の中の1人にされるわよ』
(夢の中のように?)
『あれは夢じゃないわ。あなたの願いが叶って、灰色の世界から抜け出したばかりなのよ』
(どっちでも良いわよ。そんな事)
「あーあ、退屈。何か面白いこと無いかしら」
「そうですね。一度話のタネにコミケでも行ってみませんか?」
「そーね。何もしないよりはマシかもね」
そんな時、あいつに会った。
会った瞬間に怒りが込み上げ、次の瞬間には訳もわからず、あいつに惹かれていた。あいつは、夢の中の女たらしと同じ顔をしており、七夕で会ったジョンでもあった。
あたしは、また3人の中の1人になるのだろうか?そうなることが、うすうす判っているはずなのに、あたしの胸は高まった。まるで、悪い病気にかかったみたいに。
『また3人の中の1人になりたいの?』心の中の天使の忠告を、あたしは高まる鼓動と共に静かに無視した。
(終わり)
以上です。
ハルヒからキョンを見れば、もしかして、こんな感じに見えているかもしれないと思いました。
GJ!
キョンが女たらしとはwww
続きが見てみたいです。
904 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 18:53:53 ID:NbJJo02h
キョンが女たらしとはwww
続きが見てみたいです。
GJ!!おもろかったよ
ハルヒから見たら女たらしってのはなかなか。
ただ、いい男がどうとかはハルヒらしくねぇなと思った。
あとみくるの理由はちょっと苦しい。
907 :
855:2007/12/18(火) 19:55:42 ID:+oLRGXmU
855だが、後日談なんてものを書いてみた。
相も変わらずエロ無しなのだが……。
908 :
855:2007/12/18(火) 19:56:25 ID:+oLRGXmU
【戯心本心…後日談】
冬が過ぎ、春が訪れ、4月になった。
今日は入学式で明日が始業式なので、3年生になった俺は本来、学校に顔を出さなくても良い。
朝比奈さんと鶴屋さんが卒業したとはいえ、春休みの間もずっと活動に顔を出していたし今日も部室にいる。
まぁ、俺としては朝比奈さんや鶴屋さんがいてくれた方が都合も良かったりするのだが。
今年入学してきた新入生相手にハルヒは部活見学の時にまたも面接をやると言いだした。
その為の準備と称して古泉にまた何か言いつけているようだがそれは古泉の仕事なので俺は知らない。
だけど……その新入生勧誘ももしかしたら中止になってしまうかも知れないが。
1年生の時以来である、最上階の1年生の教室に辿り着き、入学式後、教室でのHRが終わって雑談している新入生達の中を探す。
高校と大学の入学に年齢制限が無くて良かったと今さら思う。
何せ、今俺が探している相手は実年齢は年上なのに学年では後輩になってしまうのだから。
だがしかし、我らが団長ハルヒには話してすらいないので許可が下りるかどうか解らないが……。
うん、まぁ、それはあれだ。
何とかなるだろう、超能力者とか宇宙人とか未来人とかいるし。
909 :
855:2007/12/18(火) 19:56:58 ID:+oLRGXmU
「あら………?」
窓際で朝比奈さんの淹れてくれたお茶を飲んでいた涼宮さんが急に声をあげました。
また何か見つけたのでしょうか。少し気になりますが。
「あれって、キョンじゃない?」
涼宮さんが窓の外を指さし、もう制服ではないけどメイド服の朝比奈さんや長門さんも窓際に近寄り、僕も窓へと。
確かにあれは彼です。
ですが、どうやら彼は1人ではなく、もう1人、しかも女子生徒がいます。
制服からしてどうやら今年の新入生のようですが……。
「新入生をSOS団に勧誘しているのではないですか?」
僕は控えめに、凄く控えめに涼宮さんに尋ねてみると、涼宮さんは「違う!」とばかりに両手を上げました。
「甘いわね、古泉君。あれ見てみなさい」
よく見ると、彼はどうやらその女子生徒の手を引いて歩いているようです。
その女子生徒は杖をついて歩いているのが少し違和感があります。
彼にとって結構親しい人物なのかも知れませんね。
「あの! キョンが! 何で! 新入生をエスコートなんかしてるのよ! しかも女子よ女子! 下手すればセクハラだわ!」
あの、涼宮さん、セクハラはされた本人がセクハラだと言えばセクハラになるのですが。
あの女子生徒は嫌がるどころか、むしろ微笑んでます。しかも朝比奈さんのような年上の微笑みで。
僕が朝比奈さんと長門さんを振り返ると、朝比奈さんも長門さんも困惑しているようです。
これではいけませんね……。流石にSOS団女性陣に何も説明しなかったのは不味かったかも知れません。
僕は約2ヶ月前、今年度の北高の入学試験前日での出来事を思い出しました。
そう言えば話してませんでしたね。この際、話してしまいましょうか。
910 :
855:2007/12/18(火) 19:57:36 ID:+oLRGXmU
涼宮さんが解散を告げた後、僕は彼に話があると言って呼び止められました。
涼宮さん達が帰った事を確認した彼は、僕に椅子に座るように言って、ようやく口を開きました。
「なぁ、古泉。そろそろ朝比奈さんは卒業だな」
「そうですね。僕達も3年生になります」
「………SOS団で色々やってきたが、俺達はずっと一緒だったな」
彼がしみじみと呟き、僕もそれに頷きます。
「朝比奈さん達は卒業してもちゃんと顔を出してくれるって約束してくれた。それはいいんだ」
では、何かあるのですか?
「ああ。男であるお前にしか頼めん事だ」
「はい」
その時、彼はとんでもない事を言いだしましたよ。
「俺達が3年生の1年だけでいい、仲間を1人増やす事を認めてくれ」
ええ、聞いた時には驚愕しましたね。
最初はいったい何を言ってるのかと考えましたが、じきに思い出した事があるのですよ。
機関誌に掲載した恋愛小説のあの話です。あの話が真実か嘘か、僕は聞きそびれたのですが……もし、真実だとすれば合点がつきます。
「ああ、本当だ。ああは言ったが、本当の話だ」
だとすると、増える仲間とはその人の事ですね。
なるほど、確かに僕に対してが1番言いやすいでしょうね。
「しかもな。俺達が卒業してもSOS団の活動を続けてくれるそうだ」
太っ腹ですね。あれ? 学年はどうするのでしょう?
「明日の入学試験で入学する……一応な、4年間昏睡状態だった訳だから実年齢は俺らより年上でも精神的には中学生のままだからな」
なるほど、そういう事でしたか。僕に反対する理由なんて特にありません。
涼宮さん達を納得させるには骨が折れそうですが。
僕の言葉に、彼はちゃんとお礼を言ってくれましたよ。
まさか現実になるとは思ってませんでしたが。
「「「………………」」」
あれ? 涼宮さんどころか、朝比奈さんや長門さんまで何を怒ってるのでしょう?
と、いうか涼宮さん、パイプ椅子は危険です。朝比奈さんもお盆を7枚重ねはやめて下さい。
そして長門さん……その辞書より分厚い本は何ですか!? 人を殺せますよ!?
911 :
855:2007/12/18(火) 19:59:22 ID:+oLRGXmU
学校案内するのに予想外に時間がかからなかったのは、北高には特別な場所なんて1箇所しか無いからに違いない。
もっとも、俺達は今からその唯一特別な場所に行く訳だが。
「キョン君、文芸部って書いてあるけど」
彼女は誰もが思う事を当たり前のように口にした。
「部室を間借りしているからですよ。だから部費や備品は文芸部と共同です」
もっとも、文芸部の正規の部員は1人しかいないけどな?
それは黙っておこう。
彼女を連れた俺を見て冷やかしの言葉を送ってきたコンピ研にPCの上で無数のおたまじゃくしの入った水槽を破壊すると脅して黙らせ、
何故か廊下であった谷口がナンパしようとしてきたので蹴りをいれ、国木田が驚きの視線で見てくるのをスルーしてと色々あった。
だが、ようやく部室に辿り着いたので文句無し。
何だろう、部室の中が騒がしい気がするがいつもの事だ。
「ハルヒ、入るぞー」
そう声をかけると、何だかよく解らない返事が返ってきたが肯定と受け取る。
そして俺は振り返り、片手で扉を開けてもう片方の手で彼女の手を握った。
「ようこそ、SOS団へ!」
912 :
855:2007/12/18(火) 20:00:16 ID:+oLRGXmU
一応これで投下完了。
もうちょい長くしても良かったかも知れん……。
GJ続き期待
>>913 昏睡状態の期間は違うけど、昏睡少女が月宮あゆで、キョンの本名は
相沢祐一なのか?
うわ、めちゃくちゃ痛いそれ
ああ中の人ネタか
>>919 俺も。
つうか結局退屈や普通の日常がイヤって願望が叶ってるのはキョンで
ハルヒは世界変える能力があるといいつつ同様の願い叶ってないよな。
古泉か誰かがキョンは現実世界におけるハルヒの世話担当みたいないい方してたが
むしろ逆にキョンが無自覚の神能力者で、
ハルヒがキョンの世話担当じゃないかって気がすることがある。
エキセントリックかつエネルギッシュに実際に行動を起こしてるのハルヒだし
それが全て無自覚な神キョンのために努力する姿だったりすると切ないね
どんと行きます。携帯からの投稿なので見苦しいでしょうがご了承願います。
一体いつからだろうか…私が彼を目の端で追うようになったのは
一体いつからだろうか…私が彼の背中を眺めるようになったのは
一体いつからだろうか…私が彼をこんなにも愛しいと想うようになったのは
彼はいつだって私の傍に居てくれた。
呆れたような、怒ったような、困ったような、それでいて若干微笑ましそうな笑顔で
夢の中で見せてくれたあの真剣な表情は今でも私の脳と心に大切に仕舞ってある
机の引き出しを開ければ、彼の写真が幾つも散りばめられ眺めることが出来る
中でもお気に入りなのが…古泉君が撮ったこの写真
中庭にある一本の木の下で、私が彼の肩を借りて二人で居眠りをしている写真…
これを見せられた時、あまりの恥ずかしさで彼の左足をまるで粉砕するかの如くハイ&ローを五発程蹴り下してやったのもいい思い出だ
「キョン覚えてる…?」
彼は答えない。
見せびらかすかのように彼の前にひらひらとその写真を振る
「間抜け面よねぇ…私もだけど」
私が風邪を引いた時、彼は学校を休んでまで私の看病をしてくれた。
ただでさえ熱があって顔が真っ赤だろうに…あいつは大胆にも私のおでこに自分のそれを当てて
『あちぃよ、お前』
なんて、心配そうに呟いた。
彼の吐息が私の頬を擽る、かき上げられた私の前髪をそのままに優しく二度頭を撫でてくれた。
顔がとても近い、彼の瞳の奥の奥を見ると…まるで熟した林檎のように顔を真っ赤にした私が映っていた
あんたが居たから余計に風邪を拗らせたのよ…?わかってんの?
しばらくしてみくるちゃんが卒業して部室からメイドさんが姿を消した
悲しくて寂しくて物足りなくて…どうにかして彼女をまた此所に居させようと思案していたら彼が
『大事な友人の門出なんだ…邪魔するなんて野暮だよ』
キョンがそう言うなら仕方ないんだってそう思うようにした
でもやっぱり寂しいから、泣くのを堪える為に彼の裾を控え目に握りしめ
声を出さずに泣いた。
彼はそっと指で私の涙を拭う、はと顔を上げると慈しむように、慰めるように、優しく微笑んでくれていた
本当は彼の胸に飛び付きたかったが、やっぱり恥ずかしいので自重した
「……今思えば抱きついちゃえばよかったかなぁ?」
四人の部活もそう悪いものでは無かった。
古泉君は気を使ってくれたし、有希は相変わらずだし、なによりキョンが居たし
私は幸せだった。
不思議なことなんてとんと無かったけれど、それでも皆が居てくれた。
それだけで私は――。
ヒュウ…と、一筋の風が私を薙いだ。
揺れる髪の向こうで初めて私の瞳から涙が溢れていることに気付いた。
「今日…私達卒業したんだよね」
なんでもないような事が幸せだったと思う…なんて、まさかこの私が思うなんてね
あんたのせいよ、バカキョン
一頻りの挨拶を終えた私達は解散し、それぞれ帰路へついたが私だけとある場所へ向かった
そして小一時間…私は彼の前で膝を抱えている
空が曇って来た、天気予報は昼から雨…このまま雨に濡れるのも悪くないなぁなんて思ったがそれで風邪なんて引いたらきっと彼に怒られる
私は緩慢な動きで立ち上がり踵を返す――しかし足が思うように動かない
ザァ…と今度は一際強い湿った風が吹き花弁を散らした
「あ――」
風に弄ばれながら舞う花弁はまるで私の心情風景そのままで…私の心が散った事に気付く
「キョン…」
くたりと両膝をつき、堪えきれず手で顔を覆うがその隙間からハラハラと涙が溢れていく
「逢いたい…」
もう届かない声、気持ちも、風が容赦なく飛ばして行く
なにも見ていないふりをして、背中を見てた…そう、彼の背中
もう見ることはない
「大好き…」
彼の墓前で私は言えなかった思いの丈を呟いた
雨が私の全てを濡らし冷やしていく
もう彼が傘を差してくれる事がないから――
End the same as history
なんだこの電波ポエムみたいなん…
続きはまた――、物語の都合上2分割にすることをお許し下さい。
927 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 04:21:35 ID:9VYZyiQ2
>>926 哀愁漂うぜ。続き待ってるよ、GJです。
内容はともかく、作者のノリがウザいつーかキモいっつーか
続きはキャラスレでどうぞ
931 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/19(水) 21:27:03 ID:mTI8XQ/V
取りあえず頑張ってみたんだが、下してもいいかな?
くだす……?
すまん。投下の「投」が消えてた…
許可制じゃないから投下すればいいと思うよ。
下すのは構わんが誘いうけは自重
では、では
「外見」
キョン
今日の授業も終わり、放課後は団員その1としてSOS団部室もとい、文芸部室に向かう。
部室は部室棟にあり一度中庭にある渡り廊下を通らなければならない。
渡り廊下に出た俺はもう九月だと言うのに肌を刺激してくる太陽に嫌気が差しながらも、
もし、外国からいらっしゃった人達に実は九月は夏真っ盛りなんすよ〜ここ最近の日本の秋は中止してまして…
と言っても通用するだろうな、なんて思いながら空から照りつけられる太陽光に目を細めつつ
少し強く締まっていたネクタイ緩めながら部室に向かった。
部室棟の廊下まで聞こえてくる運動部の声に、この暑さでよくやるなーと思いながらもその声に合わせリズムよく階段を駆け上がる。
勿論、この時期リズムなんかに合わせて階段を上ってしまった日にゃあ汗が凄い。
どう凄いかと言うと、養老の滝ぐらい凄い。だからといって別に俺の汗がサイダーになる事も無いし、
ましてや若返る事も無い、味は…しょっぱいしな、なんてどーでも良いことを考えてるうちに部室の前に着いた。
着いたからと言ってスグにドアを開けるような谷口みたいなマネはしない。
朝比奈さんが着替えてたり、ハルヒが新しいコスプレ衣装を試しに着てたりしていたら困るしな。長門は−無いか
コンコン
「はぁ〜い」と朝比奈さん。
「俺です。入っても大丈夫ですかね?」
「キョン君?うん大丈夫」
いつも思ってる事があるのだが着替えてても開けてやろうか、なんて思うのは思春期特有の考えであると思いたい。いや信じたい。
ドアを開けてもやっぱりそこは暑かった…てか当たり前だ、夏だもんな。なんて馬鹿な事を考えながら部室に入った
部室には朝比奈さん一人だった。他の団員は掃除当番かなんかだろう、大して気にする事でもないか。
すでに朝比奈さんはメイド服に着替えておられた。メイド服は相変わらず似合っていて、笑顔も神々しい。実に今日の朝比奈さんもみくるフォルダに収めたい、
なんて思いながら、せっせとお茶を用意するSOS団が誇るエンジェルの横顔をおなじみのパイプ椅子に座り眺めていた。
まぁ、ずっと見ているという事は見つかるというリスクも大きいわけで、
「ふぇ?どうかしたのぉ、キョンくん」
「え?あ、いや、お茶がたのしみだなーなんて…ハハ、」
「ふふっ、キョン君ったら…あら?」
「朝比奈さん?どうかしましたか?」
「ここ…ボタンが…」などと言いながらムナグラ、いやいやYシャツの第一ボタンのところに触れてきた。
「外見」2
最初こそ驚いたが相手はエンジェル朝比奈さんだ。避けるなんて勿体n…善意に水を差す事になるからな、うん。大人しくしておこう。
ボタンは付いていたのだが、ほとんど取れかかってる状態でこれなら引き千切って家で付けて貰っても…なんて思ってると、
朝比奈さんは「これなら…」や「あれ…てたかしら…」など呟きながらボタンを近距離で見ている。
最初は汗臭くないだろうかなどと思いながらも、冷や汗に近いものが出てくると言う負のスパイラルに陥っていた。
しかし十秒も経っていないというのにドキドキとヒヤヒヤがモヤモヤに変わり、何故か息が上がってきた。
これは、…ヤバイ、髪から漂ってくるフローラルの香りと朝比奈さん自体から香る柑橘系の香りが脳に交互に攻めてくる。
段々ハァハァと息が荒くなっていく…なんだ?やけにムラムラしてる、その上俺自身が反応して来てるし…
まるで性欲に体を支配されてきてる様だ…何も考え…られ……なくなって…このまま……
なんて思いながらさっきは行き場が無く後ろに回していた腕を少し上げ、指をワキわきさせながら肩に手を…
――貴方を…信じてる…――
な、がと?な…んで…
いきなり出てきた長門はそう語りかけ、少し悲しそうな顔をして、消えていった。
少し我に返り、ゆっくり深呼吸するが
何故かまた思考が一瞬で持っていかれそうになる…
しかし今度は、
――このっ、馬鹿キョン!!!――
ハル…ヒか…
今度は何故か涙を目いっぱいに溜めたハルヒがそう言って、消えていった。
性欲が沈んでいく…なんだろ…ハルヒに泣かれると、な…
何とか自分をもって…
「朝比奈さん、すいません、ちょっと恥ずかしいですよ…//」
「ふぇ!??あっ!ごめんなさい!ちょっと考えちゃって」
朝比奈さんはそう言うと何故かフラフラしながら立ち上がった
「大丈夫ですか?どこか…」
「大丈夫ですぅ、キョン君はその…いいの?」
ん?何が良いのだろうか?…!ボタンか
「大丈夫ですよ。家に帰って親にでも…」
朝比奈さん自分もふら付いてるのにボタンまで心配してくれるとは…さすがエンジェル!
「う、うん。それの事も…なんだけど…た、体調に異変…は、ないですか?」
まさか!?今までの心境がばれていたのか!?
「な、なな何もないでですよ?俺どっどっか悪そうでしたか?」
「ううん。なかった、ら、それっ、でい、いいの…ちょっとごめんなさいぃ」
朝比奈さんはそう言うと部室を出ていった。
朝比奈さんが部室を飛び出してスグ俺は自分の理性の欠片と、頭に出てきた長門とハルヒに感謝したね。それはもう盛大に、
あと古泉は良く自重してくれたと別の意味で感謝したね。
出てきたら出てきたらで欲は吹っ飛ぶんだろうが、朝比奈さんに失礼だしな。
しかし今さっき気がついたが、窓まで閉まっていたとは、
そりゃ熱も篭るし汗もかくわな。なんて思いながら
窓を全開にして空気の入れ替えと共にハルヒや長門、古泉たち他の団員を待っていた―
支援
「内見」
古泉と長門さん
「長門さん。どう言う事ですかっ!!彼が危ないというのは?」
「こっち…来て……」
いつも通りの長門さんに少々の肩透かしと、そんなに緊急性のない事だという安堵感で今日の放課後が始まりました
「とりあえず、教えて頂けませんか?彼が何故危ないのか…」
そこだけでも聞かないと、僕としても『機関』としても動けないですからね。
「朝比奈みくるが……動いた……」
「朝比奈さんがっ!!??」
朝比奈みくるが…未来人が…動いた― このタイミングで、
スグに『機関』に報告をしなければ、
「長門さん少し『機関』にほうk「だめ…そんな事している暇は無い…急いで」
「しかし…」
すると長門さんは、なにも言えなくなるような鋭い眼光を僕に向け一言
「 急 い で 」
消される…そういう予感が僕にもありました…
その後、会話無く長門さんの後を追っていくと部室の前に着きました。部室…
「部室なんですか!?部室でなにが…」
「少し黙ってて…」
「しかし、」
「貴方は…少し声を抑えるべき……」
そう僕を威嚇すると何か呪文のようなものを呟き部室のドアを少し開き中の様子を伺い始めました。
「長門さんいったい何を……あれ?スイマセン。気のせいしょうか…
声がほとんど出ないんですが…」
「情報操作で周りが私たちの情報を感知s…簡単に言うと透明人間…」
なるほど…じゃあもう一度聞きます。
「僕の声は…」
「あなたに対する操作操作を行った…」
「それは、何故です?」
「正直あなたを呼ぶべきではなかった…これは私のミス…ならば最初からあなたをいない事にすればいい…」
………意味が分からないのですが…
「いみがわからn(私は他の人間からも感知される事が出来るが、極力干渉されなくなっている。
しかしあなたは周りから見えるおろか存在すら感知されない」
つまり居ないのと同じですか―
無口なうえに何を考えてるか分からないですね彼女は
「ちなみにあなたの心の声といわれるものはすべて私に聞こえている…余計な事は考えない方がいい。」
「…はい」
「あと…あなたに「」はもう要らない…」
長門さん…僕の事嫌いなんでしょうか…
「…………」
無視ですか…
「内見」2
しかし朝比奈さんは何を………なっ!!ムナグラつかんで!!長門さん!!部屋に入りm
「……抜け駆け………許さない………しかし……まだ……」
黒い…そして怖いです。何か長門さんから黒いオーラが、これならまだ閉鎖空間の方が…
「心配ない…ここはある意味閉鎖空間……」
いや、そう言う意味では…ん?何でしょうこの匂いは、甘酸っぱい…柑橘系でしょうか?朝比奈さんは香水か何かを…
「媚薬…」
媚薬!?
「そう…この匂いの充満の仕方を考えると…部屋中にも振りまいてる…」
しかし、彼女は僕達が入ってきたらどうするつもりなのでしょうか?
「私は…朝比奈みくるがそこまで考えてると思わない…しかし…本気で彼を……だから…
彼女は体を使いここまでしてる…だから私も全力で…潰す…」
答えになっt、何をする気なんですk「!”#$%&@^「_?>#$%&’()」
な、長門さん!??二人に何を!
「心配ない…彼に害は無い……彼は今、心の中で闘ってる……」
よかったで…す?………………いや、朝比奈さん…は?
「……………………」
え?ここは無視したら…
「心配ないし…問題ない?」
答えが返ってきても疑問系ですか…
「ユニーク?」
え、いや、なにがでしょうか?
「……もういい…」
いや、なにがですか…
「……別に」
…………
「…………」
すいません…
ここ最近やべえな
ちょっと前までのハイレベル志向(笑)的なのがなくなってどうしようもない作品も増えたな
助詞の使い方くらいきちんとしろよ
読み手が書き手に回る時代かねぇ
さぁ、歴史を振り返って1スレから現行スレまでのレベル(笑)の変遷をグラフ化してみようか
去年の今頃は、「俺たちはVIPやキャラスレと違って新人SS職人を育てているんだ」と胸を張っていたのにな……
>>940 個人的な意見だが、もう少し改行した方が読みやすいと思います。
面白い、面白くない以前に
萎える