1 :
名無しさん@ピンキー:
ここは櫂末高彰氏の作品「学校の階段」のエロパロをかくスレです。
基本的にはsage進行で、次スレは480KBか970レスをすぎたら立ててください。
⌒
( \ . ´ ̄ ヽ / 「階段走りたい!」
\ く, jノノリlノ〉 | ニッチな琴線に触れるスポコン小説
⌒ /)リ^rァ゚ノ' < 「学校の階段」
 ̄| ( \ (_7くM〉、 | 櫂末高彰氏のスレッド。
 ̄| \ く_∠LL〉(ぅ \ ワーって感じです。
 ̄| /(_r‐'
 ̄| (_r′
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄
絵師ページ
ttp://amahuku.fc2web.com/
>>1乙
この作品は好きだけどエロパロはちょっと難しくないですか?
>>2 とりあえず神降臨を待つしかないんじゃないのか。
>>1乙
本スレの報告受けて来た
とりあえず組み合わせでも上げてれば書きやすくなるさ
まさかこれのエロパロとは……
>>1は間違いなく天才
ま、筋肉祭になるかもしれんけどw
刈谷「流石天才ラインメーカー、九重の感じるところをうまくつないで攻めている。
だがそれでは俺には勝てないな」
缶バッチ「出た!鋭角にチンポを抜き刺す刈谷先輩の必殺技Vターンだ!」
三枝「まさかイク寸前でその手を使うなんてっっっ!」
…つい書いてしまった(ry
>>1乙
新刊読んで神庭×御神楽がマイブームな俺が来ましたよ
>>1 乙
>>6 ワロタwwwwww
神庭×美冬かな、やっぱり
美冬って缶バッチのことなんて呼んでたっけ?
参考程度に聞きたい
美冬って幸宏には不潔だの変態だの言ってるイメージばかりだから
何て呼んでたっけ?そもそも呼んだことあるっけ?とか考えてしまった。
14 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:58:16 ID:fWwuKWzU
「気を抜くとあなたに乗りますわよ」
「え?それはどういう…」
「こうですわ」
「わ、な、御神楽さん、なにを?」
「やっぱりあなたにはわかっていらっしゃらないのね。わたしは欲しいと思ったものは
なんとしても手に入れるのです。ですから、これも」
「わ、な、なにを」
「ほら、こんなになって、あむ」
「ああ、そんな」
「あむ、ぺちゃ、ちゅる、ほうへふ(どうです)?」
「やめて、そんな」
>>14 まだだ、まだ先はあるだろう?
でも個人的には缶バッチS、御神楽Mのほうがしっくりくる
>>15 7巻のおかけですっかり立場が逆転したからそれでおkw
>>16 7巻の影響はすごかったよな
ということで、やっぱ神庭×御神楽がいいな
18 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 23:50:11 ID:6aTkvJ4S
>>15 じゃ、こんな感じで?
「さっきの、あんな委員の発言させちゃだめでしょう」
「ああ、まあそうだけど」
「すぐに切り返して黙らせるべきでした」
「でも、あそこは仕方なかったと思うよ」
「ハア、仕方がありません、私が根回ししておきますから」
「ごめん、じゃ、みんなもよろしく頼むよ」
その夜。
「あやめちゃん、さっきはずいぶん言ってくれたねえ」
「ごめんなさい、でも、あなたのためを思って」
「とか言って、みんなの前でずいぶん恥をかかせてくれたね、この口で」
「ああ、ごめんなさい」
「ほら、その偉そうな口でちゃんと努めてみろ」
「ああ、うう」
「うれしいだろう、そんな顔して。アヤメがそんな淫乱だって知ったら、みんな驚くだろうな」
「うう、うう」
「ほら、もうこんなにぬらして」
「うう、うう」
「ほら、もういいから、いつものようにおねだりしてみろ」
「ああ、あ、あやめは淫乱な雌犬です、どうかいつものようにいじめてください」
「よし、よく言えたな、さあ、尻をこっちへ向けてみろ」
「ああ、はずかしい…」
その日の会合が終わり、当に生徒全員が下校したはずの天栗浜高校生徒会室に、淫靡な水音が響く。
音の出所は、会議用テーブルの中央……すなわち、普段生徒会長が座っている椅子である。
大きな窓から夕暮れの光が差し込み、そこに座る誰かの姿をぼんやりと浮かび上がらせる。
肘掛に頬杖を突いたその少年は、不機嫌そうに目を細めて下を見下ろしていた。
「御神楽さん、さ」
抑揚のない声に反応して、少年の眼前に跪いた少女が怯えたようにビクリと震える。
「困るんだよね」
眼前、というのは正確ではないかもしれない。
少女が膝を突いているのは、少年が開いた股の下だ。
開かれたファスナーの間からそそり立つ彼の逸物を、必死に舌と手で愛撫しているのだ。
頬を紅潮させ、目に涙を浮かべたその少女の頭を、少年は無造作につかんでわずかに上向かせる。
「君の派閥の子たち、いちいち反抗的でさ。ダメじゃないか、君がちゃんと抑えてくれないと」
「ご、ごめんなさい」
少女が許しを請うように声を震わせる。
瑞々しい唇とたくましい男根の間に涎の端がかかり、夕陽を浴びて湿っぽい光を放った。
少年は唇を歪めて微笑み、小さく嘆息した。
「まあ、いいけどね」
そう言って、少年は少女の頭から手を離し、軽く顎をしゃくった。
「ほら、続けなよ」
「はい」
少女はしおらしく頷き、再び少年の逸物に唇を寄せる。
この少年の名は神庭幸宏と言い、少女の名は神庭あやめという。
表向きは、生徒会長と副生徒会長という立場である。
「それにしても」
逸物の裏筋を丹念に舐め上げる御神楽の羞恥に歪んだ表情を眺めながら、幸宏は楽しそうに言った。
「御神楽さん、自分の部下の管理もロクに出来ないくせに、こういうことは凄く得意だよね」
「そ、それは、神庭君が」
反論しかけた御神楽は、顔を上げて息を呑んだ。
「僕が、なに?」
幸宏がにっこりと笑いながら首を傾げる。御神楽が畏れるように目を伏せた。
「か、神庭君が」
「僕が、じゃないよね? こういうことが大好きなのは、御神楽さんだものね。
だって、僕は頼んでないよ? 御神楽さんが是非ともやりたいって言うから、仕方なくやらせてあげてるんだよ。そうだよね?」
御神楽は顔を伏せて震えていたが、か細い声で呟くように答えた。
「……はい……そう、です。わたしが、自分で……」
「うん、さすが御神楽さん、物分りがいいね。でも、ダメだよ? 自分がいやらしいのを人のせいにしちゃ、さ」
幸宏はおもむろに立ち上がると、じっと御神楽を見下ろした。
「これは、躾が必要かな?」
「あ……」
躾、という言葉に反応して、御神楽の背筋が大きく戦慄いた。頬の赤みが深くなり、吐息がにわかに荒くなる。
床に膝を突いたままモジモジと身じろぎする彼女を見下ろして、幸宏は呆れたように首を振った。
「やれやれ。本当にいやらしいね、御神楽さんは。これじゃ、盛りのついた雌犬と同じだよ。ねえ?」
幸宏が微笑みながら手を伸ばし、それこそ犬にしてやるように、御神楽の頭を軽く撫でる。
その瞳から、かすかに残っていた理性の色が急激に失われていく。
幸宏は唇の端を大きく吊り上げた。
「さて。それじゃ、言ってごらん? 雌犬のあやめちゃんは、今から何をしてほしいのかな?」
何かを求めるように舌を突き出しながら、御神楽は悲鳴のような声を絞り出した。
「そうです、わたし、いやらしい雌犬なんです。今日の会議中も、あなたにお仕置きされるところを想像して興奮してました!
こんな風に、いつもエッチなことばっかり考えてるんです。お願いです、こんないけない雌犬に、お仕置きしてください!」
理性など欠片も感じられない御神楽の叫びに、幸宏は嘲り笑いを浮かべた。
「御神楽さん、ずいぶん頭が悪くなっちゃったね。選挙のときとはまるで別人だよ、今の君は」
「そんなことどうでもいいの。ねえ、早くこれ頂戴、ねえ、お願い」
懇願するような熱っぽい視線で目の前の逸物を見つめる御神楽に、幸宏はため息を吐いた。
「分かった分かった。それじゃ御神楽さん、犬なら犬らしく、尻尾を振ってみせてよ」
「はい」
御神楽はもどかしそうに体の向きを変え、幸宏に向けて小ぶりな尻を突き出す。彼は首を振った。
「違う違う」
「え? なにが……」
「犬ならさ、もっと、犬らしくしなくちゃ」
「犬らしく……あ……!」
御神楽の表情に浮かんだ困惑の色は、ほとんど一瞬で消えうせた。
「わん、わん!」
夢中になって犬の鳴きまねをする御神楽を見て満足そうに頷き、幸宏は彼女の尻を両手でつかみ、ゆっくりと腰を近づけた。
「よく出来ました。それじゃ、お望みどおりたっぷりとお仕置きしてあげるよ、御神楽さん」
「あ……入ってくる……神庭君の……!」
御神楽は喜悦に満ちた嬌声を上げた。
「ねえ、御神楽さん」
「なに、神庭君」
事が終わったあと、神庭は雑巾で床を拭きながら首を傾げた。
「僕はさ、元々こういうのには疎い方なんだけど」
「ええ、そうでしょうね。それがどうしたの?」
「御神楽さんは、こういうのが普通のやり方だって言ってたけど、どうも僕には信じられないんだよね」
「あら、どういう意味?」
「だって、どっちかと言うと御神楽さんの言ってるやり方の方がなんかおかしい感じが」
「神庭君」
机に座って足を組んだ御神楽が、不機嫌そうに言った。
「つまりあなたは、わたしのことを疑うわけね?」
「いや、そういうわけじゃ」
「こういうことに関してはわたしの方がずっと先輩なんだから、あなたはわたしに従っていればいいの。
いい、あくまでもこれが正式なやり方なんであって、わたしが好きでやってるわけじゃないのよ?
そこのところ、勘違いしてもらっちゃ困るんだから」
「……いくらなんでも無理があると思うんだけど」
幸宏がぼそりと言うと、御神楽からきつい視線が飛んできた。
「なにか言った?」
「いや、なんでもないよ」
「そう。じゃ、明日もよろしくね」
あっさりと言う。幸宏は悲鳴を上げた。
「えぇ!? 明日もやるの、こんなの!?」
「なに。わたしが相手じゃ不満だって言うの?」
「いや、そうじゃないけど」
「だったらいいじゃない。いい、ちゃんとわたしを満足させられるように、少しでも我慢して溜め込んでおくこと。
自慰しないのは当たり前だけど、他の人とこういうことするのも絶対ダメよ?」
御神楽が念を押すように言うと、幸宏は顔を真っ赤にして反論した。
「他の人となんて出来るわけないじゃないか! 大体、相手がいないよ」
「あらそう? 四人の従姉妹と同棲してるって聞いてるけど?」
「それはそうだけど、そういうんじゃないよ、あの人たちは」
「そう。じゃあ何の問題もないわね。それじゃ、明日もよろしくね、神庭君」
にっこり笑う御神楽に、幸宏は結局何も言えずじまいだった。
神庭を堕落させてるつもりでいつの間にか自分の方が堕落してる御神楽さん、とかいいと思うんだ。
つか、書いてる内に
>>18が投下されて吹いたw
これがシンクロニティってやつかー……単に発想が貧困なだけとか言わんといて。
>>22 貴方もGJ。
このオチ好きです。
ところで念の為に聞きますけど
>>20の「神庭あやめ」って誤字ですよね?
誤字じゃなかったらごめんなさい。ただ最初に見た時「もうそんな関係に!?」
とか思ってしまったもので…
あやめ=犬 の法則が固まりつつある。
……というか他のポジションのシチュがもうすっかり想像できなくなってしまったw
26 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 18:40:57 ID:BdJhJD6k
いいことだ
27 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 23:13:59 ID:nxF+aiir
「ああっ、わかった、これがVターンの秘密ねっ」
「え、って?」
「それ、そ、その腰の動き、それがVターンの秘密なんだっ」
「これか、これがいいのか?」
「ああ、そう、あ、だめ、あ、あ、あーっ」
「おい、どうした?」
「…」
「おい、おいっ」
「…」
「あーあ、弾丸だけにすぐ飛んじゃうんだから」
>>27 どれが誰のセリフなのか分からねぇwwwww
>>29 刈谷と九重じゃね?
まぁどれが誰なのかはっきり書いて欲しいけどさぁ
誰の台詞かわからないくらいの勢いの方が大事じゃないか内容的には
ちょっとネタを思い付いたんだけど
それを文章で纏める力が無ぇ……。orz
気に入ったネタがあればそれを文章にしようとする職人もいる
だからネタだけでも書くのはいいかもしれない
35 :
31:2007/11/13(火) 22:58:19 ID:cSpSnlgV
>>32-34 分かりました。衝動のままに書いてみます。
4巻の体育祭の後、見城さんをさえさんが切り捨てるシーンなんですけど
見城さんをさえさんがレイープする感じで
終わった後にさえさんが「だから関わらない方が良かったんだ」的なセリフを見城さんに言ったりして
見城さんは表向き嫌がりつつも内心喜んでる感じで
なんだかあの時のさえさんの心理描写を無視している気がします。すみません。
見城さんを自分に近付かせない為とはいえ、ここまでしませんよね。
さえさんファンの方すみません。思い付いてしまったもので…
36 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 01:24:12 ID:H1ZVMdx6
>>35 いや、悪くないネタだと思うよ
キャラの性格が変わるのも少しくらいなら大丈夫だし
ネタによっては性格変わりまくりだしあまり気にすることも無いと思うよ
それにネタ自体は悪くないと思うし
37 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 11:31:45 ID:Gsi4qvI4
「ああ、ゆーちゃんはどうして本気で相手にしてくれないのかしら。私はこんなに本気なのに
ほら、ゆーちゃんのことを思い出しただけでこんなに、あ、ああ…
もう、こんなに濡れちゃって、あつくなってる、ああ、指が止まらない」
「希春ねーちゃん、本気だったんだ」
「きゃ、え?千秋?」
「やめなよ、あいつには何だか生徒会にいいのがいるらしいぞ」
「え、そんな」
「希春ねーちゃん、かわいそう」
「あ、絵、な、何するの?千秋」
「希春ねーちゃんはかわいそうだ、こんなに熱くなってるのに」
「あ、なにする、いやあ、そこはだめっ」
「私はずっとねーちゃんが好きだったんだ、ねえ、いいだろう」
「ああ、そんなこと、むむ」
「これ、私のファーストキスなんだから」
39 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 06:08:17 ID:694aEUeH
ダン、ダン、ダン、ダン。階段を駆け上がる音が響く。踊場を2歩でまわり息を切らせながら駆け上がる。
「この階段を登ればゴールだっ!」
最後の階段を一気に駆け上がりゴール突っ込む。
「どうだ!」
神庭幸宏はゴールに飛び込むと同時にそう叫んだ。
「2分18秒38……うん、なかなかいいタイムだな神庭、」
タイムを計っていた三枝宗司がパソコンにタイムを入力しながら言った。
「まだまだ先輩たちには及びませんけどね。」
と、自分のタイムと一緒に走っていた、九重ゆうこのタイムを見比べ幸宏はそう答えながらも
「よし!前回よりもタイムがのびてる」と手ごたえを感じていた。
そして、「よし、5分後に井筒といづみな」という刈谷健吾の声を聞きながら神庭は壁にもたれかかり今の自分の走りを思い出していた。
「神庭君、おつかれ。最近では一番いいタイムじゃない?」
「ありがとうございます、天ヶ崎先輩」
壁にもたれていると、次に井筒研と走る予定の天ヶ崎泉がスポーツドリンクを差し出しながら声をかけてきた。
「ねえ、神庭君。少し聞きたいんだけど……いいかな?」
「はい、天ヶ崎先輩、なんですか?」
幸宏は渡されたスポーツドリンクを飲みながら聞いた。
天ヶ崎は一瞬迷ったような表情をしたあと、幸宏だけに聞こえるように小声でこう尋ねた。
「その……ね、最近神庭君が御神楽さんと一緒にいるとこをよく見かけるらしいんだけど……」
「もしかして、付き合ってる?」
「へ?」
思いがけない質問に飲んでいたドリンクをふき出しそうになるのをこらえ、顔が紅潮するのを感じながら幸宏は必死になって答えた。
「い、いや、まさかそんな!彼女とはクラスメイトだし、生徒会のこととかでよく話したりはしますけど!つ、付き合っているなんて!」
「じゃあ、御神楽さんのことが気になっていたり……する?」
その言葉を聞いた瞬間、幸宏の頭に御神楽の自分に向けて微笑んだ顔がうかび、幸宏は完全にパニックになった。
た、確かに彼女の人形のように透き通っている白い肌とか、半月形の吸い込まれそうな瞳とか、彼女がまとっている花の香りとか、気になっているというか気になりっぱなしだけど……と、そこまで考えて幸宏はふと気づき、天ヶ崎に尋ねた。
「あ、あの!どうして!そんなこと聞くんですか!」
突然の幸宏からの問いに、天ヶ崎は少し驚いたというよりあせった表情を見せた後、少し目を泳がせてからこう答えた。
「えっ……えっと、うん、そのね、九重先輩に、いづみちゃん!最近の缶バッチはなん〜〜〜〜かあやしいわっ。階段部の未来のためっ!黒翼の天使の名にかけて缶バッチの女性関係を探るのよ!って頼まれてね」
幸宏はげんなりした顔をして、九重先輩、あなたは天ヶ崎先輩に何をさせてるんですか何を。と半ばあきれながら「そ、そうですか。大変ですね」と答えた。「で、それで御神楽さんのことどうな」と天ヶ崎が言いかけたところで、
「いずみ!そろそろ測定いくぞ!」
と、刈谷から声がかかり、「あ、はい!わかりました!」と天ヶ崎は答えた。天ヶ崎は幸宏のことをじっと見て少し考えた風にした後、
「へんなこと聞いてごめんなさい。できればこのことは忘れてね」
と、幸宏にむかって微笑みながら手を合わせた後、階段のほうへ歩いていった。
幸宏は、天ヶ崎からの追求が終わった安堵感でほっとしており、「これは、脈ありかも……」と天ヶ崎がつぶやいたのを知るよしもなかった。
40 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 06:13:57 ID:694aEUeH
勢いで書いたんで後悔が・・・続きは要望があれば・・・
いずみ×缶は初だな。
エロい続きyrsk
>>37 珍しい組み合わせですね。
>>40 是非とも続きをお願いします。
あと、差し出がましいかも知れませんけど訂正を…
御神楽登場時には既に幸宏は「いずみ先輩」と呼んでいるハズですけど…
44 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 18:26:17 ID:694aEUeH
続きです。書けたんで投下します。
「いずみ先輩、それで、手伝ってほしいことって何ですか?」
幸宏は自分と天ヶ崎以外だれもいない放送室で天ヶ崎に尋ねる。
天ヶ崎は「ちょっと待って、すぐ来ると思うんだけど……」と返事をし、困ったような笑みをうかべた。
二人がいるのは、放送室のO・Aルーム。少し前に幸宏が御神楽と幾度も激論を交わした場所でもある。
もう、ほとんどの生徒が部活働を終えて帰宅する時間であって、校内に残っている生徒は数少ないということもあり、だれもいない放送室は防音設備が行き届いているということもあいまって、世界に自分たち二人しかいないように感じる。
この日、部活が終わり階段掃除を終え帰ろうとした幸宏は、終わるのを待っていたのか天ヶ崎に呼び止めれらていた。
いずみ「神庭君、少し手伝ってもらいたい用事があるんだけど……この後時間ある?」
幸 「階段部のことですか?」
いずみ「ん〜、ちょっと個人的なことなんだけど、神庭君に手伝ってもらいたいことなの」
幸 「ええ、僕でよければ、勉強教えて〜とかそんなことじゃなければ」
いずみ「そう、良かった。すごく簡単なことだから……ついてきて」
という会話のあと現在に至る。幸宏は「いったい用事ってなんだろう」とか、「何で放送室の鍵を持っているんだ」という疑問はあったが、「いずみ先輩の頼みだし」ということで天ヶ崎が何か言うのを待っていた。放送室に入ってしばらくして
「あ、やっと来た」
という、天ヶ崎の安堵の声に、入り口のほうを見ると
「へ!?」
と、思わず声が出た。
そこには幸宏にとっては意外な人物、美冬が顔を紅潮させうつむきながら立っていた。
美冬は放送室に一歩入ってから動こうとしない。そしてじっと天ヶ崎のほうをすがるような目で見ている。
「美冬、遅くて心配したよ。神庭君ちょっと待っててね」
天ヶ崎は、少しため息をついてから美冬に声をかけ美冬と何事か相談?をし始めた。
幸宏は、そんな二人を見ながら「用事って、美冬姉さんがらみなのか?」と内心きがきでなかった。
ときおり、「やっぱりだめ」とか、「……なってもいいの?」とか「幸宏は……大丈夫」とか言う声が聞こえてくる。
「僕が大丈夫って何?」
と、幸宏が目を泳がしながら頭をめぐらしていると、
「……じゃあ、証拠、見せてあげるね」
と、天ヶ崎が幸宏の方に近づいてきた。
「いづみ先輩、用事っていったいな……」
と、幸宏は言いかけたが、天ヶ崎が少し顔を紅潮させながら、真剣な口調で
「神庭君、私のこと……好き?」
と言ったため、幸宏は「え!?」と呆然としながら天ヶ崎の顔を凝視した。
「す、好きっていうか!……もちろん嫌いじゃないですけど、で、でも!好きってその……そういうことで、え〜〜〜〜〜!?」
幸宏は頭に血が上り顔が一気に紅潮し、自分でも何を言っているのかわからなかった。
天ヶ崎は、そんな幸宏の様子をしばらく眺めてから、少し迷ったような顔をした後、いきなり幸宏の左手をつかんだかと思うと、自分の胸に押し付け、そのまま抱きしめた。
45 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 18:29:32 ID:694aEUeH
「〜〜〜〜〜〜!?」
幸宏は天ヶ崎の行動、そして胸の感触に「や、やばい、てかなんでこんな、すごくやわらかい……じゃなくて!」
と放心しながら天ヶ崎のほうを見ると、ドラマで女性が恋人に向けるような顔をした天ヶ崎と目が合い、硬直した瞬間、
天ヶ崎に
「私の胸……きもちいいかな?」
と恥ずかしそうに言われ、「は、はい!」と思わず答えてしまう。
その様子を微笑みながら見ていた天ヶ崎は「やっぱりかわいいよ、神庭君」とつぶやき胸におかれた幸宏の手の感触を感じながら、
畳み掛けるように
「あっ、神庭君の好きに触って……、んっ、いいよ」
と、幸宏にささやいた。
「だめだ!」と頭では思っているが、幸宏の手はゆっくりではあるが天ヶ崎のその胸の感触をもっと感じたい、と確実に動いていた。
そして、動きが大きくなるにつれて、少し強くつかんでしまう。
「んっ、神庭くっ、ん、すごくエッチな手つき……あん、もっと強くしてもいいよ」
天ヶ崎のくぐもった声に理性が完全に失われそうになるのを感じ、一瞬「やばい!」とわれに返った幸宏は、美冬に助けを求めようと、
美冬のほうを見た。しかし、美冬は呆然としたままこちらを凝視し、なぜか泣きそうな顔をしていて幸宏の視線に気づかない。
天ヶ崎はそんな美冬を横目で少し見た後、「もう一押しね」とつぶやき
「じかに……触ってみる?」
と、幸宏の耳元でつぶやき、恥ずかしそうではあるが妖艶な大人の女性の笑み、普段の上品で落ち着いたお嬢様のような笑み
とはまったく異質の笑みを浮かべながら、制服を幸宏に見せ付けるように一枚ずつゆっくりと脱ぎだした。そして最後の一枚、
ブラのホックに手をかけたところで天ヶ崎は、美冬に向かって挑発するような口調で言い放った。
「ほんとに幸宏君、もらっちゃうから」
その瞬間、美冬は「だめっ……」と小さく叫ぶと、二人に向かって走り出し、そのまま幸宏に文字どうり飛び込むと、
その小さくうす桃色をしたくちびるを「んっ」と幸宏のそれに押し付けた。
そう、それは、押し付けるだけのものだった。まるで稚拙な子供のキス。しかも一瞬で離れてしまう。
しかし、幸宏にはただ実際には3秒程度だったであろうその時間が、何倍にも感じられた。二人が真っ赤になったままうつむいていると、
「あの……ね、美冬、神庭君に先に言うことがあると……思うんだけど?」
というなぜか満足そうな天ヶ崎の言葉にはっとなった美冬は、幸宏だけに聞こえるように、しかしはっきりと
「幸宏……好き」
とさらに顔を紅潮させながら言った。
46 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 18:31:59 ID:694aEUeH
続きは今書いてるんで明日投下できればいいかと。
指摘くれたかた、あり^^です。天ヶ崎は痛恨でした。
>>46 期待してます。
訂正が役立ったのなら良かったです。
美冬に期待いいいいい
>>45の続きマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
50 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 00:57:10 ID:QQB3pxqV
51 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 00:34:48 ID:oUsMvi3q
続きまだ?
こんなに衝動を溜め込んで待っているというに・・・
まだぁ
まだですかぁ
55 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 07:14:02 ID:3I+aQKoW
ほしゅ
56 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:13:51 ID:WzSZD7mn
「幸宏……好き」
その言葉を聞き、天ヶ崎いずみはほっと胸をなでおろした。天ヶ崎は、脱いだ服を着なおして、
「ぎりぎりだったね、美冬」
と言いながら固まっている二人、神庭幸宏と神庭美冬に、話しかけた。
「ね、いったとおりでしょ、美冬。神庭君、私であんなになるんだから、御神楽さんだったらすぐに落ちちゃってたよ。きっと」
美冬は「………」と固まったまま天ヶ崎をにらんでいる。同じように固まっていた幸宏は、はっとした顔になり
「まさかこの前のあれって九重先輩じゃなくて…」
と、天ヶ崎に尋ねると、
「うん、美冬が毎日心配そうにしてたから、つい…ね。うそついてごめんね、神庭君。それと…無理やりしてごめん。
まさか美冬がこれほど臆病だとは思わなくて…」
と、天ヶ崎は美冬のほうを見ながら微笑んで言った。
美冬がまた「………」と天ヶ崎を睨んだ時、幸宏は天ヶ崎が、
「美冬、後はあなたしだい。…床は冷たいし、これ、置いていくから」
と言い、出したものを見て
「それ毛布じゃないですか!それでナニをしろと、っていうかどこから!」
と顔を真っ赤にして叫んだ。
「え、宿直室から借りたの。ナニって…分かってるよね。ふふふ、顔に出てるよ神庭君。
でもね、美冬もそれを望んでる。そのつもりで来たんだし。じゃあ、また明日。美冬!がんばって。神庭君、鍵ちゃんと閉めて帰ってね」
そう苦笑しながら天ヶ崎は二人を残して放送室を出て行った。
「で、でも…美冬姉さんは、相手が僕なんかで…いいの?」
幸宏はこれから自分と美冬が何をするのか頭の中で反芻しながら聞いた。
「私は…いい、幸宏のこと…その、好きだから…あとは、幸宏の気持ちしだい」
幸宏が固まっていると、美冬が泣きそうな声で言った。
「幸宏…私のこと、やっぱり…嫌い?」
その瞬間、幸宏は自分の体の内に膨れ上がってきていた美冬への思いをどう表現していいのか分からず、
「んっ…」
キスをした。やさしくゆっくりと抱きしめて、気持ちが伝わるようにキスをした。
しかし、だんだん感情が暴走し始める。
「んっ!?ゆ、幸宏!?し、した、あ、んむ、ん〜〜〜〜〜っ!」
美冬は幸宏がした突然のことに思わず顔を離してしまった。
「入れるなら言って…」
美冬は怒った顔をして、幸宏をにらんだ。
「ご、ごめん。そ、その、こ、こういう時のキスってこういうものだと思っていたから…。」
「………」
「そ、その、今度はゆっくりするね」
幸宏はそう言いい、美冬がうなずいたのを見て再び美冬の唇に吸いつき、徐々に舌を侵入させていく。
「ん…んむ…あ、はぁ…ん」
幸宏がゆっくりと舌を絡めていると、美冬も少しずつ、少しずつ、絡め始める。
「は、んっ…んちゅ…む…ちゅぷ…ん……はぁ、あ、あ、あ…っ、幸宏っ」
57 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:15:58 ID:WzSZD7mn
「美冬姉さん…」
幸宏は、そのまま制服ごしに胸に触れた。
その瞬間に美冬が体をびくっと硬直させたように感じたが、おかまいなしに手を這わせていく。
「いずみ…のよりさわりごこちよくないけど」
「そ、そんなの比較できないよ。」
「ホ、ホントに?……気持ちよさそうに触ってたくせに」
そんなやり取りをかわしながら、幸宏は少しずつ先へと進む。
「そ、その…じかに触りたいんだけど…いいかな?」
「われながらムードがないな」と幸宏は内心情けなく思っていたが、美冬はこくん、と首肯し
「脱ぐから、ちょっと待ってて」
と、言い一枚ずつ脱いでいく。
「ん…いいよ」
幸宏は見とれていた。幸宏には、一糸まとわぬ姿になった美冬をひとりの姉ではなく、女性と認識することで本当に「女神」に見えたのである。
「あ、ありがと」
幸宏は、そんな受け答えしかできない自分に内心あきれながら、毛布の上に美冬を寝かせた。
そして、美冬の胸を眺め、頭をくらくらさせながらも手を這わしていく。
「んくっ」
「ご、ごめん。痛かった?」
美冬の反応に幸宏はあわてて尋ねたが、美冬が首を小さく振ってくれたのでほっとしてさらに美冬の胸にふれていく。
そして、触れるだけでなく右手でつまんでみたり、マッサージをするように揉みこんでいく。
「あ、ん…ん、ん…はぁ」
美冬の押し殺すような声を聞きながら、小さなピンク色の突起、乳首を指でころころ転がす。
そうしているうちに我慢できなくなった幸宏は、その乳首を口に行美今度は舌で転がし始めた。
「や、あっ!こ、こら、幸宏、何を、ん〜〜〜〜い、いや、ちょっ」
そんな美冬の反応がうれしくて、幸宏はさらに左手でもう一方の胸を揉みながら、美冬の乳首をせめ立てた。
「あっ、ゆ、幸宏、だからそれだめっ、し、しびれて、しびれるからぁ、お、おねがいやめっ、あぁ!」
美冬はまた全身を硬直させた。
「…変態」
幸宏が恐る恐る顔を覗き込むと、美冬がいつものように冷たい声を浴びせる。しかし、顔は真っ赤に上気し恥ずかしそうであり、
なんだかすねているようにも見える。そんな普段の美冬からは考えられない顔を見た幸宏は、もっと酷いことをして美冬のそんな顔をもっと見たいと思い、
再度胸への愛撫を開始し、今度は左手を美冬の内股に這わせた。
「あっ、だから吸わないでっ…て、あ、あ、や〜っ、あぁ…え?今度はどこをさわっ、だ、だめ!そこは…」
「美冬姉さん、少し黙ってて!」
美冬がそこまで言ったところで、幸宏は強引に美冬の口をふさいだ。
「んんっ!?」
そして、自分の手の動きをごまかすように強引に舌を入れて、美冬の口の中をかき回す。
「んっ!んんっ!あ…、はぁ、ん…ちゅぷ…んちゅ…ぅぅ」
美冬の喉がこくこくと動き、幸宏の唾液を飲み込んでいくのを感じながら幸宏左手はようやく美冬の一番大事な部分、
布でおおわれた美冬の女の部分につながる場所にたどりついた。
自分だけが美冬に触れられる。そんな優越感と喜びに浸りながら、幸宏は布地と肌の境目や、その部分の中心を丁寧に丁寧に、
指でなぞっていく。そして、その部分がだんだん湿り気をおびてきているのを感じた。
58 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:19:35 ID:WzSZD7mn
「あぁ!、んんっ…はぁ、はぁ…ふぁああ!あぁ、ゆ、ゆきひろぉ…」
美冬はなんとか落ち着こうとしていたが、しだいに声を抑えきれなくなっていた。
「う、うそ…こ、こんな、こんなぁ…」
幸宏の一つ一つの動作に体が歓喜に震え、心が溶けてしまいそうになる。
そんな自分を必死につなぎとめながらも、幸宏の男の部分が大きく自己主張しているのを感じ、
「いいよ、幸宏。そ、そのしても…」
美冬は精一杯の勇気を振り絞り、幸宏にそう告げた。
「え…」
幸宏は美冬とキスを繰り返しながら、これからどうするか考えているところだった。
「美冬姉さん…いいって?」
幸宏は美冬が言わんとしていることがわかっていながら思わずそう尋ねる。
「だ、だから……最後までしていいって、こと…でも、先に答えてほしい…」
そういわれ幸宏は、美冬の問いの回答を言葉で言っていないことに気づいた。
「美冬姉さん好きだ…愛してる」
「そ、それじゃ…入れるね」
幸宏は、着ていたものを脱ぎ、自分のモノを露出させ美冬に言った。
「ん」
美冬は幸宏を受け入れやすいように、足を開く。幸宏はその間に腰を入れ少しずつ中心部へと進んでいった。
「ぁ、あ……うあああああ!」
先を少し埋没させただけで、美冬は痛みを訴えた。
「姉さん…ごめん。でも止められないよ…」
幸宏はなんとか美冬の痛みを和らげてあげたいと思ったが、自分にそのための知識がないことはよくわかっていた。
そのためただ謝ることしかできない自分が悔しかった。
「ごめん、姉さん…ごめん」
「幸宏…あやまらなくていい…」
そして、幸宏はとうとう最後まで貫いたのを感じた。それだけで果ててしまいそうなのを感じじっと耐える。
「幸宏…キス…してぇ……ん…んちゅ、む…ちゅぷ、はぁ…ん」
幸宏は、深く美冬と口づけを交わす。美冬はそれだけでなんだか満ち足りた表情になった。そして、
「動いて、いいよ」
と、幸宏を促した。
そんな美冬に促され、幸宏は少しずつ、少しずつ責めを激しくしていった。
「はぁ、あぁ…あっ、あっ、うぁあ、…いぅぅ、く、あああ」
美冬はぎゅっと、幸宏の手を握り、目にうっすらと涙をうかべている。幸宏は自分の感じる快楽が美冬には痛みしか与えていないことを感じていた。
「姉さんごめん…でもきもちよくて…」
「だから…あやまらない…で……あぁ…そっかぁ…私の中…きもちいいんだ…」
「うん…僕もうだめになるくらい…美冬姉さんの中…いい…」
「はぁ、あっ、つぅ…あっ、あっ、あっ…ゆき…ひろ、ありがっ、あっ、あっ、つぅ…」
「ん…ん、はぁ…ちゅぷ、幸宏ぉ、あ、あ、んぷっ…んちゅ、んんっ…は、はぁあ、あぁ」
美冬は必死に幸宏の唇を求め二人は互いの口で唾液を交換し合う。
「ん…んく、美冬…姉さん、ん…んんっ」
「ゆきひろ…あぁ、私の…なかぁ、感じる…よっ、幸宏を…あっ、あぁ…中、しび…れて…」
幸宏は美冬が嘘の快楽を感じているのだとわかっていた。それでも、それがすごく嬉しくて、自分の奥底から何かがせりあがってくるのを感じた。
「美冬姉さん…ぼ、僕、もう…」
「あっ、あぁ…うん、わかった…ねえ…私の体…よかった、かなぁ…」
「うん、今もすごく…きもち…いいっ」
「よかっ…たぁ…じゃあ…どこでも、いいから…出して……幸宏、好き…好き…すきぃ!」
「美冬姉さん…僕も…姉さんのこと、う…うわあああっ、ああああっ!」
幸宏に、頭が真っ白になるくらいの快楽が押し寄せた。
びゅっ、びゅぅぅっ…
幸宏がぎりぎりで抜くとモノの先端から白い液がほとばしり美冬の体中に降りかかった。
そして、幸宏は美冬に向かって倒れこんだ。
「あっ…あぁ…これが幸宏の…熱いね……幸宏…好き…ん…」
美冬は幸宏の体温を感じながら嬉しそうに微笑んで、余韻でぐったりとしている幸宏にキスをした。
59 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:23:06 ID:WzSZD7mn
その後、放送室を掃除し、シャワー(テニス部のを借りた)を浴びゆっくりと帰宅した二人は、家の前に立った。
幸「僕たちのこと、ばれないかな?美冬姉さん」
冬「匂いも消えてるし…たぶん」
幸「じゃ、入ったらいつもどうりね」
冬「ん…ね、ねえ幸宏、そ、その、今日こうして二人でいられるの…最後だよね?」
幸「家の中では…さすがに(希春姉さんに美冬姉さんがなにされるか)やばいと思う」
冬「うん、だから、その…」
幸「何?姉さん?」
冬「最後に…その…キス…したい。それから、二人でいるときは…その…名前で呼んで」
幸「あ…う、うん!美冬ね…じゃない、美冬…愛してる」
冬「幸宏、私も…だよ…ん…」
二人は30秒ほどキスを堪能してから家に入った。しかし、背後にたまたま小テストの採点で遅くなった小夏が
「姉さん事件です」と書いてあるホワイトボードを持ってたっていたのに気づかなかった。果たして二人は神庭家という檻の中?から飛び出せるのか・・・。
60 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 23:28:26 ID:WzSZD7mn
とりあえず、ラストです。遅くなってすいません。
これが初だったわけで・・・。
エロパロって難しい・・・。
ラストとはいえ、この後がきになるぜ
66 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 01:56:07 ID:a6yFw7AD
今んとこ一番需要が多いのは誰ペアなんだろうな。幸宏×いずみ派≧幸宏×あやめ派>幸宏×美冬派>その他くらいか?
いずみが欲情しちゃった女神委員会の奴らに輪姦される話を書いて頂けないでしょうか
フラグがあまりたたない組み合わせよりもそっちのほうが書きやすいかもしれないな・・・
なんか想像しやすい
69 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 23:50:00 ID:lEH2KK/n
>>60 スーパーGJ! 新たな力作が現れるまでほしゅしとくぜ
70 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 18:51:32 ID:7ZzT19qV
ほしゅ
71 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/13(木) 23:59:13 ID:PlISjiyF
保守
72 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 20:12:33 ID:A78a/9jf
保守
73 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 22:24:40 ID:JwdPvA18
保守
保守
もう三枝と見城って大人の階段を上ったんだろうか
76 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:09:17 ID:PXAOZkxa
穂
朱
保守
保守
保守
できれば美冬オナ頼みてぇ
81 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/07(月) 03:33:51 ID:KD34K3UG
保守
82 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 23:12:39 ID:X2aP6dO2
保守
今は犬様とミッフィーどっちの方が需要ある?
いずみだろ・・・
あ、でも書いてくれるのであれば犬希望
レスどうもです。素人なんで上の人たちよりクオリティは低いですが、近日中にうpします。
とりあえず序章?出来ました。本当にヘボいんで容赦なくBJ(バッドジョブ)と言ってやって下さい。
天栗浜高校生徒会長選挙が、幾多の波乱と混乱を経て終結してから、数日が経った。
紆余曲折の果てに生徒会副会長に就任した御神楽あやめは、かつて自身の派閥と言うべきグループの拠点となっていた小会議室の椅子に座り、資料に目を通していた。
資料の内容は、小規模部活の一覧。階段部の部長である九重が必死に駆けずり回り、集めた署名を元にデータを集めた物である。
コーヒーを啜り、資料に添削を記し、―――万年筆を置いた。
「はあ……」
以前の彼女には似合わない、悩ましげな溜息を吐き出す。よくみれば彼女の頬は皮膚本来の色ではなく、ほんのりと赤く染まっていた。
「本当に、どうしてしまったのかしら」
自身の変化に、彼女も悩んでいた。
日に日に強くなっていく、激しい性の衝動。彼女とて高潔に振舞ってはいるが、年頃の娘である。その感覚に覚えが無いわけではなかった。今までは特に意識しておらず、我慢しようと思えば我慢できた。
しかし、生徒会長選挙が終わってから。否、『彼』を強く意識するようになってから、この衝動は強く、そして過激に染まっていった。たった数日で、耐え切れない程に。
授業中にも、勃起した乳首が痺れる感覚が持続し、股間を濡らしていたのだ。
「ふ、は……も、もう限界……」
スカートの中に手を入れ、ピンク色のショーツの上から、クレヴァスに沿って手を這わせる。
思い浮かべるのは『彼』の優しい笑顔。あやめの心を溶かしてくれた、人を惹きつける微笑み。
「ひぁっ!」
全身を貫くような鋭い快感に、あやめの身体は敏感に反応した。
ただでさえ濡れそぼっていたショーツの隙間から、愛液が生足をへと伝う。
人差し指で包皮の上から敏感な突起をスリスリと擦る。直接触ると快感が強すぎて逆に痛くなるし、強く擦っても同様だ。
まだ性に慣れていない身体は、微弱な快感をも、至高の快楽へと変える。
「くっ、ふっ、ふぅっ……!」
リボンを口に挟み、嬌声を抑え込む。放課後になり、人も殆どいないが、やはり自身の行いを考えると、警戒を解く事は出来ない。
あやめにとって、これほど気持ち良い自慰の経験は、未知の体験だった。興味を覚えた頃に、軽く弄った程度。当時は「この程度か」と思ったが、明確に『彼』を想像しての行為は、まさに未知と言える。
「ゆき、ひろっ……」
普段は苗字で呼ぶ、『彼』を、艶かしい声で、名前を呼ぶ。彼の前では決して見せられないけど、自分一人なら、と。
名前を呼ぶだけで、アソコの奥が収縮する。絶え間ない快楽の悦びが襲い掛かり、あやめの指はますます動きを早めていく。
「っ―――!も、もうダメッ!」
何かが爆発しそうな感覚が、全身を支配する。意識が朦朧として、理性が働かない。淫らに垂れる愛液は股下に水溜りをつくり、性の香りを放っていた。
激しく指を動かし、爆発を迎え入れる。グチョグチョという音を掻き鳴らし、あやめのアソコは淫猥に蠢いた。
そして、
「っっっ!! イクッ……!」
一際大きな快楽の波に、あやめの身体はビクビクと脈打った。
「はっ、はっ、はあっ……」
絶頂の余韻を受けながら、あやめは想像していた。
(もし、幸宏のおちんちんを……ここに挿れたら……)
そんな幸せな妄想をしていた時。
不意に、扉が開かれた。
十二分にGJですよ
さてと・・・待機の時間ですか
GJ
この寒空に全裸待機は厳しいのですよ
92 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 13:40:47 ID:9pFxk/rX
GJ!
GJ。やっぱ犬様はいいな……
94 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 19:39:23 ID:6k0qyFR2
なんだよ、久々に来たらスーパーGJがあったとは。てな訳で、保守。
犬様GJ!
だが俺は美冬派だ。美冬かわいいよ美冬。
神庭家って、風呂の順番とかどうしてるんだろうな。年頃の女の子って、「男の後に入る」のと「自分の後に男が入る」のってどっちが嫌なんだ?
缶バッチの後に入浴して、「さっきまでここに幸宏が……」とか思ってしまって顔を赤らめる美冬を妄想した。
>>95 人にもよるだろうけど友人に聞いたら
その人は「自分の後に男が入る」方が嫌らしい
なんか色々浮いてたり、飲まれちゃったりするとイヤンだからかの?
98 :
96:2008/01/21(月) 01:20:27 ID:VHChAyuf
>>97 そこまでは聞かなかった。
話の流れは忘れたけど風呂の話になった時に
そうだとたまたま聞かされてただけだし
99 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 15:14:41 ID:eJtY0YIU
つーか最近本家に入れない俺。人大杉^^
>>99 専ブラ使ってみたら? 俺も一週間くらい前から「Jane Doe Style」ってのを使い始めたけど、すこぶる快適だぞ。
101 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 20:31:52 ID:6XpcyUHz
1巻読み終わったけど刈谷×九重でほのぼのとかがいいな
っていうか九重は需要ないのか
いつも元気で明るい九重をドロッドロに陵辱というのもアリかもしれない。
結構いいな、それ
>>67みたいな感じにいずみ陵辱も見たい
別に自然な流れなら女神委員会が犯人じゃなくてもいいけど
犬様の取り巻きがまた裏で余計なことをして、缶バッチと犬様の話を書かせようとしてるとかいないとか
106 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 20:40:21 ID:UNSVrVzq
美冬ファンの皆様へ
幸宏×美冬編 続編近日発表
涙を流しながら感動的な初体験を終えたふたり・・・
しかし小夏にばれていた・・・
この先ふたりを待ち受ける運命やいかに ご期待ください
期待してます
108 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 21:26:22 ID:+X4GBvss
109 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 07:27:30 ID:8PPM29Yi
あ
110 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 08:03:55 ID:8PPM29Yi
「幸宏いつもどうりだからね」
「うん」
「ただいまー」
トトト、希春が賭けてくる「お帰りなさい。あらあら小夏も一緒なの。ねえ小夏事件てなあに?」
ふたりは振り返り凍りつく。小夏の気配には気づかなかった・・・
夏「姉さん、ご飯の前にふたりの事件について話があるんだけど」
春「えっ、美冬とゆーちゃんがどうかしたの?」
夏「美冬、幸宏詳しく話してくれるね?」
幸宏はガタガタ震えている・・・
かくしてリビングで緊急家族会議とあいなった
美冬と幸宏は並んで座り向かいに三人の姉が座った
夏「本日皆様にお集まりいただきましたのは、他でもない美冬と幸宏が起こした件についてです」
秋「おいおいお前らどうしたんだよ」
夏「さあ正直に話してごらん」
美冬はどこか遠くを見据えている・・・幸宏はまだ震えている
春「ねえふたりとも一体どうしたの?」
夏「話せないなら私がいおうか?」
幸宏は今にも気絶しそうだ・・・
美冬は左手で幸宏の右手をぎゅっと握って声を発した・・・
冬「私が話すわ・・・私と幸宏は・・・男と女の関係になったの」
その場が凍りついた
支援?
続きが凄く気になります。
113 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 11:57:22 ID:62t2NN0q
続き投下
春「・・・えっ・・・何を言ってるの・・・冗談よね・・・」
秋「おいおいタチの悪いジョークはやめろよ」
冬「・・・冗談をいってるつもりはないわ・・・私と幸宏は愛し合ったの・・・」
春「ゆ、ゆーちゃん・・・う、嘘よね・・・」
幸宏は涙を流して震えながら・・・「・・・本当です・・・」と小さな声で答えた
春「・・・ど、どうしてそんなことになったの?・・・」
美冬は経緯を説明する(詳しくは60までを参照)冬「・・・私、幸宏が好きなの・・・弟としてじゃなく
異性として・・・だから幸宏が他の女に取られるのが嫌だった・・・昔はかわいい弟だとおもってたんだよ、
でもね・・・8年ぶりに再会したときすごくドキドキしたの・・・胸がキュンとうずいたの・・・そして
一緒に暮らしていくうちに好きで好きでたまらなくなった・・・恥ずかしくて幸宏にはキツク接してたけど
幸宏が女の子と仲良くしてるのを見ると胸が痛かった・・・幸宏を気持ちは言葉では言い表せない・・・
だから・・・私後悔してない!・・・初めてが幸宏でよかった・・・私この日を一生忘れない・・・
ねえ、幸宏も同じ気持ちだよね?」
幸「うん・・・美冬さんが大好きです・・・」
一同無言
春「・・・そう・・・二人の気持ちはわかった・・・従姉弟同士だから法的には問題ない、でもね家では
これまでどうり姉と弟として接しなさい。この条件が守れるならふたりを認める」
秋「き、希春姉さん本気かよ?」
夏「無論、学校でもだめだよ、わかっているね?」
ふたりは声をそろえて返事をした「はい!」
春「父さんと母さんには私からいうわ」
秋「ち、ちょっと姉さんたちなんで、なんでそんな簡単に認めるわけ?」
春「・・・これはね私と小夏しか知らないことだけど・・・父さん母さんはゆーちゃんを婿にしたいのよ・・・」
一同目が点になる
春「さあさあもうご飯にしましょ、ふたりとも着替えてきなさい」
二回の廊下にて・・・
冬「ねえ幸宏・・・私初めてだったんだけど・・・幸宏はどう?」
幸「僕も美冬姉さんがハジメテだった・・・」ふたりは微笑みあう
衝撃の展開となりましたが・・・次回一夜明けた学校にてさらなる衝撃が・・・
希「ゆ、ゆーちゃんっがいるのに、美冬を選ぶのっ?
ゆーちゃんのために処女保ってきたのに!」
先に硬直から抜け出したのは年長者の希春だった。
千秋「き、貴様っ。姉さんを無理やりヤったんじゃないだろうなっ!」
続いて千秋解凍
小夏「ガキにはお仕置きが必要だと思わない?」悪魔のささやきが聞こえる
5Pエロゲープラグ?
偽物多し
116 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 00:37:50 ID:EUBT0hYj
そして時は動きだす
117 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 01:42:58 ID:xs6e6LSi
あやめを調教しあやめとともに水戸野を調教
二人を自分のものにする幸宏が最近自分の中に存在する
118 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 03:19:28 ID:QQRQcQaY
>>117 水戸野ってところに大物の片鱗を感じる……。あやめと美冬なら同感だが。
119 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/03(日) 02:25:14 ID:s48OQXf4
二人は姉妹らしいから仲良く僕の奴隷にしないとね
過去ログってどこ?
1から順に読めば良いんじゃね? 最初のスレだし。
122 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/05(火) 16:00:19 ID:EgyLsB0n
はっ、そうだったのか
ありがとう
それじゃぁ見城×三枝を投下
部活から帰宅した三枝は風呂に入ってからいつもの日記をつけた
その後、パソコンを起動し、隠しフォルダを何重にも開いていった
そして
「見城遥性感帯」というファイルを開けた
一ヶ月前、見城と体を重ねてから欠かさずつけていた表である
しかしベッドの上では天才ラインメーカーもフリーズしてしまい、
見城にされるがままになっている
なんと実は見城はSだった男として府に落ちない三枝はひたすらデータの蓄積にあたっていた
支援が必要な環境かい?
環境?
126 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/06(水) 22:48:33 ID:Knlk382n
早く続きを
じゃ続き
膣内子宮前1.3センチ 右
胸乳首下3.5センチ
:
:
など見城が感じるところを書き綴ってある
過去三回でよくこんなに調べられたものである
そして明日はついに四回目となる
三枝は不敵に笑い、明日の準備にとりかかった
コンドーム・ピル・バイブその他遊佐さんから貰った妖しい器具の数々をバックにいれていった
刈谷先輩に明日の部活を休むことはいってあるし、激励も受けた。
某巨大掲示板でもアドバイスを貰ったし、作戦は完璧だ
再び不敵に笑い、三枝は寝る仕度に移った
一方見城は…
128 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 10:55:59 ID:eCrQrlA4
勇者様早く早く続きをー
続き
一方見城は明日を前に前回のことを思い出していた
…
三回目というのに、自分の裸を見ただけで、真っ赤になってフリーズする三枝に、
見城はサディスト的思想と母性本能をくすぐられた。
そして九重先輩に譲り受けた
男性用アナルバイブをたまたま手に持っていた。
もともと刈谷先輩にに使うためだったが阻止されたのだ
それをメモリ不足でフリーズ中の三枝に一気に押し込んだ。
三枝「っいったあぁ!
なにするんだ見城!」
顔をしかめる三枝。見るとアソコは血が少しにじんでいた。
「ふふふっ、これからは遥お嬢様って呼びなさい」
「なっなんd、ぎゃぁ!」見城はリモコンで最大にした。初めは痛そうにしていた顔がなにかを耐えるような顔に変わっていった
「どうしたの?さえちゃん?苦しそうだよ?」
「くはっ、んっ、んん!」
「ほら、どうしたの?喋らないと。そうだ、いいこと教えてあげる。
実はね、もう一本あるんだよ?はやく言わないと入れちゃうよ?」
三枝はその時すでに理性が吹っ飛びかけていた
続く?
うーむ
キャラが崩れるorz
ヘタレ三枝も好きだが、見城の性格が…
このあとどうしよう…
よく考えると腐女子的発想だorz
意見下さい
書くな!でもいいです。
エロパロって難しい…
そう来るとは思わなんだわw
てか、見城はSではなくM属性の方ではないでしょうかと疑問を投げかけてみる。
だよねぇ
検討中…
学がまったくない俺だが投下してもいいのだろうか・・・
検討中・・・
考えがまとまりました
衝撃のオチです
検討の結果 次のようになりました。超無理矢理
…
三枝はベッドの上で考える。三回目の見城の豹変ぶり、あれは異常だった。
二重人格?普段が猫かぶり?ベッドの上で性格が変わるというアレか?
いや、初めて彼女の処女を奪ったときは、優しかった。
上気した肌、少しうるんでいた瞳、女神と評される完璧な肢体。
なりよりも、激痛も耐え、自分を微笑むあの顔。
オカシイ、やはりおかしい。
そして気になるのはあの男性用バイブだ。
どこから手に入れた?
彼女がネットに疎いことは知っている。友人から貰ったのだろうか
しかも、あの日部活が終った後、妙な浮遊感や吐き気、とにかく体調がへんだった。
突然視界が歪んだりして、早々と見城の家から立ち去るつもりだった
だがその後の事は犯されたあとから記憶がなく、気付いたいたときには家にいた。
まあとにかく明日はそれらを見城に体に聞かなくてはいけない。ニヤリと笑って三枝は就寝した。
「さて・・・次はどうするか・・・」
生徒会室の会長席に座っている神庭幸宏は静かにぼやいた。
彼が生徒会長に決議されてからすでに半年、階段部もまだ残っているが
今日は生徒会の会議に出席したいとの事で欠席させてもらった。
まぁ半分事実で半分は違う目的なのだが・・・
あれから天栗浜高校もだいぶ変わってきた。
まず、階段部の部長が井筒であるという件。
本来なら3年生の三枝や天ヶ崎がやるべきことなのだが
三枝は「部長になど興味はない」一方、天ヶ崎は「部長が出来るほど責任感がない」
という始末で実質、井筒が部長の状態である。
まぁ当の本人は九重の後継ぎになる訳だから喜んでいたので
おそらく、このまま部長の件は井筒だろう。
最も俺は生徒会長であるため、正式に認定されていない部活に
部長などとされてしまうと体裁的によくない。
まぁ正式な部にさせるだけの権力はあるつもりだが、興味はない。
ふと、椅子の下に目線を移動させた。
137 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 20:28:22 ID:0frYwace
勇者様よくぞおやりになりましたな
ウリは美冬x幸宏編の続きとコラボレーションして投下するぜ
「なぁ、あやめ次はどうする?」
そこには生徒副会長の御神楽あやめの姿があった。
彼女は幸宏の肉棒を己の口で丹念に嘗め回していた。
「ふぁ・・・ふぁい・・・」
「何を言っているのかまるでわからないな・・・おしおきだッ!!」
幸宏はあやめのサラサラな髪を手でつかみ、手にグッと力をいれ肉棒を飲みこました。
「んんっ!・・・・うっ・・・・」
彼女の口の中でドクンドクンと大量の精液が吐き出す。
「ゴホッ、ゴホッ――」
あやめは急のことでむせ返り、嘔吐に近い形で堰がこみ上げる。
胃液と精液が混ざり合ったソレは無残な形で地面に滴り落ちた。
「やれやれ、あの時に教えただろ。出されたものは飲めって――」
「ご、ごめんなさい。あまりにも急だったから・・・」
「――次はどうするか、わかってるよね?」
「え、ええ・・・・・・んッ!!」
幸宏は彼女の言葉が発した瞬間、髪の毛をグッと掴み机の下から自分の
顔の前まで持ってきた。
「あれ?言葉遣いも教えたはずなんだけどなぁ?受け応えは『ええ』じゃなくて『はい』だよねぇ」
「い、痛っ!ご、ごめんなさい!!」
「まぁいいや。とりあえず、その下着脱げよ」
「・・・・・・はい。」
あやめは言われるがままにするすると自分の下着を脱いでいく。
そのとき、ツーっと秘部から液が垂れてしまい恥ずかしくて死にそうな顔になる。
「ふむ、僕が言った通りバイブはちゃんと付けてるみたいだね。」
幸宏がそういうと自分の腰にあったバイブのリモコンで電源をオフの状態にする。
「よくもまぁ、それで一日ずっと授業できたものだね。僕には到底出来ないよ、さすが御神楽さんだ。」
「―――ッ!!」
彼女は恥ずかしさのあまり崩れ落ちそうになるが幸宏がガシッと腕を掴み自分の胸に彼女を持ってくる。
「じゃ・・・始めようか。今日もたくさん愛してあげるよ、あやめ。」
「はい・・・・・」
彼女は幸宏の肉棒をそっと掴み、己の秘部に誘う。
そっと彼女は腰を下ろしていくが、幸宏はその隙を見逃さない。
彼女の支えていた力を思いっきり緩めた。
「えっ――ひゃぁ、アァンッ!!」
あやめは言葉にならない言葉で生徒会室全体をこだまさせる。
「くぅっ!!・・・駄目だよ、油断大敵だよ。あやめちゃん」
「はぃ、んぅっ。くぁっ・・・!」
幸宏は本能の赴くまま、あやめの唇を奪いにいく。
くちゅ、くちゅ――
お互いの秘部が結合したまま、お互いの舌を絡め行為にふける。
「くぅっ、気持ちいいか、あやめ?」
「は、はい。きもちい・・・い・・・れす・・・」
「そうか。ならもっと気持ちよくしてやる、よっ!」
幸宏は椅子に座った姿勢で思いっきり腰を上げる。
「あっ!とどいてるっ!とどいてます・・・ぅ・・・アアン!」
「相変わらず、あやめの濡れ方は異常だな!スムーズに挿入っていくぞ!」
「んぅっ!アッ!・・・そ、そんなこと、いわないでぇ」
「あ、あやめ、もっと気持ちよくしてや・・・る。」
幸宏はそう言うと、机に足を引っ掛けて蹴飛ばしカート式の椅子は後ろへ下がらせた。
「ほら、見えるか・・・後ろはグランドだ。まだ部活してる奴いるな。あれは女子テニス部か?美冬の奴もいるんじゃないのか。僕たちの姿を見せてやろう――よっ」
「――ッ!!」
あやめ一瞬ドキリとしたが頭の中は真っ白だ。
「ほらっ・・・ね。アソコがきつくなったよ」
「い、いやぁ・・・んぅっ・・・みえちゃう!みえちゃうぅ!!」
お互いの行為がエスカレートし、自然と幸宏の腰の動きが早くなる。
「くうっ!イ、イくぞっ!あやめぇっ!!」
「あぁん!くぅああっ・・・は、はいっ!わ、私もイっちゃう!イっちゃいますぅ!」
「な、膣に出すぞ!」
「キてぇ!なかに・・・な、膣に出してぇっ!!!!!!!!」
『あああああああああああっ!!』
最後に発したのはどちらなのか検討もつかない声で教室全体を反響させる。
ドクンッ――ドクンッ―――
幸宏はあやめの膣で大量の精液を吐き出した。
おびただしい量の精液があやめの中で爆発する。
「うぁ・・・あああぅう・・・・」
あやめは言葉にならない言葉でビクビクと痙攣させ、彼の胸に倒れこむ。
「・・・気持ちよかったかい、あやめ?」
「あぁ・・・ぁ・・はい。気持ち・・・よかったです・・・」
幸宏はサラサラな髪を優しく撫で、口元で微笑をした。
数時間後、幸宏はあやめを帰宅させ下校時間が過ぎた。
彼は一見、生徒会の作業をしているようだがそうではない。
今年の卒業アルバムを手に取り部屋で鑑賞していた。
去年あった様々なことが連想させられる。
はじめて階段部に入部したとき、夏合宿、生徒会会長に候補したときなど
様々なことがフラッシュバックする。
もちろん、今年卒業した人たちのアルバムなので自分の姿は数が少ない。
それでも生徒会長に就任してからいくつかイベントがあったので
2年生にしたら多いほうなのは間違いない。
そして彼はおもむろに最後のページに手を早める。
彼は一人の名前を呟いた。
「九重・・・・ゆうこ・・・か」
143 :
136:2008/02/07(木) 20:42:44 ID:ucbVfM9W
スマソ・・・
>>136にタイトルというか名前を書くの忘れた(;´Д`)
とりあえず初投稿なのでいたらないとこばかりで、勘弁してください。
構成も現在7巻読んでパッと思いついたことを文にしたまでなので
誤字脱字は大量にあるとおもふ
まぁこれだけは言わせてくれ。
幸宏は間違いなくあやめより腹黒だと・・・
素晴らしい!GJ!
さて、こっちも終らせよう若干の訂正
三回目は四回目の前々日ということに
ただし処女(見城の)喪失は一ヶ月前です
――四回目
三枝は普段通り登校した。
前回が三枝にとって悪夢だったのだが、
次の日は見城が学校を休んだ。そのため真相がわからなかった。
昨夜メールが来て、明日、明日話すとのことだった
退屈な授業を終え、速攻で見城の家に向かう。
すると、そこには先客がいた。
「やぁ!さえぽん!部活休んで何処にいくのかな?」
部長だった。
「刈谷先輩に伝えといた筈です。体調不良で休みます。」
「フフ、見城さんのところにぃ〜?キャー!」
「言い掛かりはよしてください。
ではこれで、ってその写真は何ですか!」
それはまさしく、三枝がよがりくるっている写真だった。
「どうしてそれを!ていうか待って下さい!」
もと来た道を戻り、学校に突入。廊下を走り回っているうちに見失った。
「どこにいったんだ?全く。しかし何故部長が。一昨日の一件には階段部が関わっているのか?」
廊下の突き当たりに向かう。しかし角で人とぶつかってしまった。
「すいません!って見城!いえ遥お嬢様?」
はたしてそれは学校を休んだ見城だった
「なんで、ここにいるの?いや、ここにいるのですか?」
何故か語尾が改まってしまう。
「三枝君…」
とにかく、近くの小教室に移動した。ほとんど使われていない部屋だった
「遥お嬢様。一昨日のことについて、ご説明いただきたいのですが。」
「それは、そのぅ…」
うつ向き、だまってしまう
その姿に三枝は苛立ちを隠せない。
「遥お嬢様。お話頂けないのなら、強引に聞かせて貰います。」
「えっ? ちょっと待って!んっ!」
三枝は見城に無理矢理口付けした。
「んっ!っ、んっ!んんっ!」
するすると服を脱がされ、はやくも見城は真っ赤である。
――風呂入ってきます。
146 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 01:35:27 ID:EzmbDz2p
俺は世界観を変える
続きよろ
続き
三枝のターン
「どうなんですか?遥お嬢様?」
見城は裸にされ、真っ赤になってうつ向いている。
「ご説明頂けないのですか?ならばやはりお体に聞くことに致します!」
そういうと同時に、三枝は見城の形の良い胸を掴んだ
「ちょっ!ぁあ!と待って!んひっ!あっ、ひゃっ、んあぁっ!さえ、ちゃ、ひゃぁああ!」
手で、胸の性感帯を刺激しながら、右耳を甘噛みする。
「どうしました?お嬢様の胸の先端、固くなってきていますが?」
あくまで丁寧な言葉で耳元で囁く。
「言わ、あっ!、ないでぇ。やっ、あっ ひゃあぁ」
耳から首筋、鎖骨、右鎖骨下リンパ大静脈、乳房、乳首、と見城の性感帯を舌で刺激していく。
「らめぇ!あ、ゃあっ!ひゃぁ!ん!ひゃぁあああ!」
148 :
136:2008/02/08(金) 15:57:00 ID:XiF81H0a
>>146 需要があるのかどうかわからないけど、続きの執筆しますね
まぁ勢いで書いたのでネタに困ったりするんだけど・・・
続き
「胸だけでイってしまうとは、少々はしたないではないですか、お嬢様」
「ハァ、ハァ。さえ、ちゃん…。」
すでに三枝は一昨日の事など頭になかった。
理性が吹っ飛んでいる三枝は、服を脱ぎ捨てた。
「お嬢様、失礼致します。」
「えっ、ま、待って。まだ用意が、っあぁ!」
三枝は自身のバトンを見城に押し込んだ。ちなみに見城はクリトニスに関してはあまり性感帯ではない。
「あっ、ま、ってよ、んひゃ!さえ、ちゃ」
イったすぐ後のため少々、しびれと痛みをともなう。三枝は構いもせず、腰の振りを始めた。
「あっ!んっ!んっ!あんっ!」
とまぁ、しているあいだに三枝のが見城のGスポットに達した。
「ひぁああ!あっああん!もうらめ、らめぇ!イク!イッちゃうょ!」
「遥!」
二人は同時に果てた。
―次で最後です。
ラスト
「遥!」
二人は同時に果てた。
その様子をカメラでのぞいていた人物がいた。九重ゆうこである。
「ふふっ。作戦完了ね!サエポンも可愛いなぁ。今回ばかりはカメラに気付かなかったようね」
ガラガラ。背後でドアが開いた
「あら、健吾。どうしたの?」
「どうしたじゃない。なんだこれは。」
「電脳研と映研に手伝って貰った監視カメラよ。なんか変?」
「そうじゃなくて、三枝だ。一昨日の事で相談受けてたんだが、お前が噛んでたのか!」
「そうよ〜。見城さんが攻められたいけどサエポンがいつも固まっちゃうらしくて、
先輩として一肌脱いであげたんじゃない。」
「だからって、三枝の飲み物に麻薬混ぜてフラフラにさせて、同じ銀髪の御神楽に襲わせるか、フツー!?」
「あやめちゃんなら缶バッチの命令に忠実だから、今頃…」
ピッと画面を生徒会室にすると、あやめと幸宏が激しく交わっていた。
「ええぃ!やめぃ!」刈谷は真っ赤になって画面を切る。
「そうだ、健吾。今回で大きな、収穫があるのよ」
「はぁ?ってそれは!」
彼女が持っていたのはいつぞやの男性用バイブだった。
「待て!落ち着け、ゆうこ!ここは学校だ。まてって!ちょっ、アッー!」
どうもリュカムです。
長々と駄文すいません。
途中路線変更して矛盾がでましたけど無視してください。
ご批評待ってます。
ではでは
悪くはなかったと思いますよ。
ただ一番最後の刈谷が攻められるのは個人的には必要無いと思いましたけど
刈谷はただいいようにやられる様な奴ではないと思うので……
わかりまっした
今後の参考に
刈谷先輩ねぇ
刈谷×九重みたいなぁ
その辺はさじ加減が難しいですね。
さっき書いた様に刈谷はただいいようにやられる様な奴ではないと思いますけど
じゃあ刈谷は攻めかと聞かれると「YES」とは言いにくい様な……
155 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 21:02:30 ID:0HrzA9Qr
ほ
156 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/10(日) 23:20:11 ID:cvT2BJa7
しゅ
157 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 17:27:54 ID:6ZC+vWig
158 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 02:00:58 ID:D2hu9TtC
缶バッチは本当に性欲無いよな。自分から求める缶バッチが全く思いつかん。
朝比奈ミルクと言います。
もしよかったら、缶×犬様を投下してよろしいでしょうか?
是 非 お ね が い し ま す
誘い受けですいませんが、仕事から帰ってから書きます
期待してます。
163 :
赤い彗星:2008/02/15(金) 14:01:15 ID:enDI/687
美冬X幸宏編 書けたので投下
衝撃の家族会議から一夜明けて神庭家ではあわただしく朝食をとっていた
春「美冬ゆーちゃんあのね今日から3日間私と小夏と千秋はいないから、お家のことお願いね」
幸「えっ、なんで?」
夏「姉さんと私は出張なのよ」
秋「私はグループで課題があって大学に泊り込むんだよ」
幸「へーそうなんだ」幸宏はなぜかほっとした表情だ
秋「おうおう幸宏ちゃんなんだいそのうれしそうな顔は」
夏「邪魔者はいないことだし・・・それはもう思う存分・・・ねえ美冬ちゃん?」と平静を装う美冬に話を向ける
冬「・・・・・・」無言で睨みつける
春「ちょっとふたりとも話を変な方向にもっていかないの!」「美冬ゆーちゃん留守番お願いね」
冬&幸「はーい」
その後ふたりは家を出た
冬「ねえ幸宏、よかったねおもいがけず場所が確保できて。私これからどうしようかと思ってたんだ毎回放送室てわけにもいかないし
なにより学校の人に見つかる危険があるわ。私たちの小遣いじゃ頻繁に「ご休憩」を利用することもできないし・・・」
幸「頻繁に行かなけりゃいいんじゃない?」と適当に答えるが、それに美冬がムッとして
冬「ちょっと幸宏、私を頻繁に抱きたくないってこと?」
幸「ち、違うよ、僕は毎日でも美冬姉さんを抱きたいよ」とどもりながら答える
すると美冬は嬉しそうに「そう・・・ならいいんだけど。ねえ今日の晩御飯は何がいい?」
幸「うーんとねえ・・・あっ、ハンバーグが食べたいな」
冬「了解。ねえ今日部活無いよね帰りに買い物に行こっか」
幸「うん」
そして学校へ着いた
2年2組にて
美冬が教室に入ると隣のクラスのいづみがニヤニヤしながら待っていた
冬「おはよういづみ昨日はありがとう」
い「美冬・・・じゃあ・・・おめでとうっていっていいのね」
美冬は顔を赤らめながら「うん」と答えた
「ねえねえ何がおめでたいの?」と同じクラスのテニス部長瀬野亜希とバスケ部長見城遥が寄ってきた
いずみが小さな声で答える「あのね・・・美冬はついに想いを遂げたの」
「えーーー、じゃあミッフィー念願の幸宏君とヤッたん・ムムムウウウ」
とっさに美冬は瀬野の口をおさえた。今度は見城が「そうなの美冬さん」問うたので
美冬はまたしても顔を赤らめながら「うん」と答える
「ブーーーッ」その時美冬の隣の席の三枝は驚くべき事を偶然耳にしすすっていた茶を吐き出した
見「ちょっと宗ちゃん今の聞いてたの」4人が三枝をじーっと見つめる
三「いや盗み聞きするつもりはなかったんだ。たまたま聞こえたきただけだよ」とあわてて言い逃れる
いずみが「ねえ三枝君、この事は他言無用だよ」と告げる
三「り、了解」とどもりながら答える
その場はとりあえずおさまった
すると見城が「ねえ美冬さん、ちゃんと避妊した?」と美冬に聞く
冬「うん、最後は私の体にかけてもらった」と答えると
「ちょっとミッフィーそれじゃ避妊にならないよー」と瀬野がいい
見城が「それはだめよ、そうだコレをあげる」と「極薄」と書かれた妙な箱を渡した
冬「コレなに?」
見「ゴムだよたとえ安全日でもコレ使わなきゃ駄目だよ」
冬「どうすればいいの?」
見「中に説明書があるからそれを参考にして」
冬「ありがと・・・今日から3日間姉さんたちいないからさっそく使わせてもらうね」
すると三人は「キャーーーー」と叫び「お楽しみですなお客さん」などと散々からかった
ちなみに隣の席の三枝はこれらのやりとりを全て聞いていた
そして1日の授業が終わり家路へつくのですが、果たしてどんな「お楽しみ」がふたりを待っているのか・・・
次回明らかに・・・
164 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 15:22:23 ID:V7AdG8mD
支援
なんかこれ、リレー化してね?
165 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 17:07:45 ID:V7AdG8mD
ふむ
刈谷と九重のほのぼのえっちを書いてもいいかい?
勿論OK
>>165 書きたいのを書けばおkじゃないですか?
自分は赤い彗星さんが終わるのを待ってます
じゃあ投下
「ふぅ。」
刈谷はそう息をもらし、三時間も続く勉強に一休みをいれた。
そろそろ模試が近い。階段部と生徒会に時間を取られる刈谷は、
今みたいな深夜にしか、勉強が出来ない。
それでも成績はトップクラスを維持するにはかなりの努力が必要だ。
ふと、窓の外を見ると隣のお騒がせ娘の部屋に
なんと灯りがついていた。
「勉強か…?
いや、あり得ないな。にしても珍しい。」
同じ大学に行くと宣言しているお騒がせ娘、九重だが
高校と違ってさすがにいくら勉強したって無理だろう。
「さて、コーヒーでも飲むか。」
その時、向こうの窓に写る影が動いたのを刈谷は知るよしもない
十数分後、刈谷はマグカップを片手に部屋に戻ってきた。
「ん?」
妙に寒い。そしてやや部屋の物の配置が変わっている
そしてなにより…
「ゆうこ!」
ベッドが膨らんでいた。
「ん〜。見付かっちゃったか〜」
「見つからない方がおかしい。
それにしても、こんな遅くにどうした。不法侵入だ」
「ん?それはもちろん
勉強している健吾を励ましにきたんじゃないの〜」
「邪魔だ。帰れ」
「なによ〜。冷たいわね。
それはそうと…コレ!なにかしら〜?」
それはまさしく、遊佐から借りた、エロ本だった。
「っ!!」
「こんなのにハァハァしてたなんて、健吾も男ねぇ
私というのが、ありながらさぁ〜」
「……」
「まったく、汚らわしいわよ!となりで男が悶々としてるなんて!」
「……勉強で忙しい。帰ってくれ」
「だ〜め。こんなんじゃ集中できないでしょ?
性欲処理してあげるから
私のカラダで」
「正気か?」
「なによ。あたしの処女奪ったくせに
なつかしいわねぇ」
刈谷は若気の至りで起こした事件を回想していた。
「お前、はじめからそのつもりでここに忍びこんだんじゃ…」
「ぐだぐだ言わない。ゴム買ってきて。」
続く?
とりあえずコンビニに向かった刈谷は、心ここにあらずで、
気付いたらコンドーム四箱も買っていた。
(何回ヤるつもりなんだろうね、俺は…)
飲み物、菓子等も一緒に買っていたので、かなりの荷物になった。
「遅い!」
「うるさい」
九重はドサッと置いたビニール袋をあさりながら、
「あら、健吾。かなり気合い入ってんじゃない、これじゃぁ徹夜ね〜」と呟いた。
「明日は休日だからな…」
「…スケベ」
「お前こそ」
久しぶりということもあり、
両者とも若干頬を赤く染めているが、まるでムードがない。
「前回は二ヶ月前だったかしら。」
「ああ。たしかそれぐらいだ。」
「あの時は健吾が狼になったのよねぇ〜!」
「お前が誘ってハズだが…」
「それにしても
ハァ…もう大学か…。」
「その前に受験だな」
「平気よ。健吾に教わるから」
「俺が勉強できないだろ」
「私の学力が上がって健吾が下がる。
丁度いいじゃない。」
「お前な…」
「階段部の皆とも会えにくくなるな…」
「大学ではやるなよ。」
「どうしよっかな?」
「高校か…色々あったな」
「ふふ。そうね。
だから最後に高校の青春をつくりましょう」
「そうだな」
続く?
174 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 22:39:32 ID:enDI/687
見せてもらおうか階段部創設者の性能とやらを
えーと今日はここまでです
続きは明日
諸理由によりID変わってます
「着衣?裸?」九重が尋ねる。
「裸」
「えっち」
「なら聞くな」
お互い生まれたままの姿となった。さすがに両者顔が赤い。
二人の身長差があまりにあるので、九重が子供に見える。
だが、ゴムをつけた、そそり立った肉棒と
濡れて艶めかしく光る穴が二人が子供でないことを証明している
「前戯はするか?」
「いらないわよ」
そう言って抱き締めるような体位になる。
という蛇の生殺し状態で切らしていただきます
続きは明日に
177 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/19(火) 03:23:46 ID:sSZimovC
ほ
し
ゅ
☆
181 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 00:34:31 ID:wkZb1s3D
ここ最近盛り上がってきたな。いいことだ。
ってことでほしゅ。
182 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 10:33:45 ID:PACUR3GR
保守
183 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 01:41:43 ID:B5UWzVOw
☆
184 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 15:08:38 ID:xi1VzjSp
ほしゅ
185 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 20:34:54 ID:QnLPapBL
ほ
186 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 21:49:23 ID:Hazya8CY
187 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 23:51:20 ID:wsyMK6j6
期待age
188 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) 23:57:33 ID:ZXhTSzHv
保守
189 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/01(土) 01:04:34 ID:g3SimNEM
さ
190 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 00:26:08 ID:bG/3mmQF
い
191 :
赤い彗星:2008/03/02(日) 13:03:50 ID:zyFniyE6
お買い物・・・そして、ゆうこさん
学校帰り近所のスーパーでお買い物中の美冬と幸宏
背後から「おーーい、缶バッヂ」と聞き覚えのある声がした
「ん?この声はまさか・・・」とおもいそして幸宏の肩をたたき現れたのは部長だった
「ムッフッフッフ・・・」と妙な笑いをうかべている
幸宏は嫌な予感がして「ぶ、部長、な、何か用ですか」とどもりながら話しかけると
「何か用じゃないでしょ缶バッヂ。美冬ちゃんと楽しくお買い物?」と勝ち誇ったような顔で答えた
そして九重は平静を装う美冬に話をむけた
「ねえねえ美冬ちゃん、放送室の床は冷たかったでしょ?」と問いかけるとふたりは凍りついた
「どうして・・・九重さんが・・・」と美冬がか細い声で答えた
「甘いわね、いずみちゃんはうまく隠したつもりのようだけど・・・
あのね昨日はちょっとした用事で私と健吾と遊佐君と中村ちづるが校内の見回りをしてたのよ。
それでいちいち歩き回るのは面倒ってことで遊佐君のパソコンでチェックしてたのそしたら
3人が放送室にいるのを見かけてね・・・ちょっと様子を見ようってことになったの。そしたら
缶バッヂと美冬ちゃんが仲良くしだすもんだからびっくりしたわよ。中村は『突入する』と
喚いてたけど止めてやったんだから感謝してよね。」
「ぶ、部長、そ、それで・・・」
「安心しなさい缶バッヂ誰も先生にチクッたりはしないわよ。あら?もうこんな時間だわ
ふたりともこれからも仲良くね、美冬ちゃんいつでも階段部に入ってもいいのよ?じゃあね
バイバーイ」とお騒がせ娘は去っていった・・・
そしてようやく帰宅した
「幸宏、私ご飯の用意するから先にお風呂に入りなさい」
「うん」
そして食事が済み幸宏が皿洗いを美冬は風呂に入っていた。
用が済んだ幸宏は自分の部屋でTVゲームに興じていた。しばらくして美冬が部屋に入ってきた
ワインとグラスをもってそしてなにより裸にタオル1枚を巻きつけた姿で・・・
幸宏は驚き「み、美冬姉さん、ふ、服を着ないと、風邪引くよ」とどもりながら話すと
美冬はワインを机に置きベッドに腰をかけると「どうせこれから裸になるんだからいいじゃない。
幸宏はやくこっちにおいで」と手招きした。幸宏はゲームを消してベッドに入った・・・
そしてふたりは生まれたままの姿になった・・・
「ねえ幸宏、恥ずかしいから電気小さくしてよ」
「美冬姉さん恥ずかしがること無いよ、僕は姉さんの裸をよく見たいんだ」
「昨日みたでしょ?」
「昨日は何かテンパッテいたからよく見ていないんだ・・・」
「そうなの?じゃあ・・・まあじっくり見てよ・・・」と美冬はテレながら答える
幸宏は美冬の裸を嘗め回すように見ていた
粉雪のように白く透き通った美しい肌・・・テニスで鍛え抜かれ引き締まった腕と足・・・結構濃いように見える股間の毛・・・
そして体に触れてみる・・・鍛え抜かれながらも程よいやわらかさを残し・・・吸い付くようにきめ細かい・・・
「なんてきれいでやわらかいんだ」幸宏はただそれだけで夢心地だった・・・
「ねえ幸宏、もう堪能したでしょ・・・はやく2回目しよ・・・」という美冬の問いかけに幸宏は夢から現実に戻ってきた
「え、あ、うん、じゃあいくよ姉さん」
「おいで・・・幸宏・・・」
そして幸宏はいきなり美冬の胸にむしゃぶり吸いつき、片方の胸を揉みこんだのだった・・・
192 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 16:17:25 ID:wreo4jw/
死炎
193 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 22:04:35 ID:6I8avdS0
保守
194 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:31:20 ID:Gv8hIVhW
ほ
195 :
赤い彗星:2008/03/07(金) 21:48:07 ID:jfY0rj9r
あ
?
197 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 03:05:17 ID:dut/0y9J
!!
198 :
赤い彗星:2008/03/09(日) 14:21:18 ID:keAjRCEu
「あぁ!、んんっ、はぁ、ちょ、こ、こら、幸宏、ん〜〜〜〜い、いや」
美冬はいきなり胸に吸い付いた幸宏を引き離した
「えっ?、姉さん?」幸宏はとまどう
「ハァ・・・ハァ・・・こら!幸宏!いきなりおっぱいに吸い付くのはないでしょ!」
「でも・・・おいでって美冬姉さんが・・・」
「ムードを考えて欲しいってことよ、おっぱいは後で吸わせてあげるから」
「ムード?」
「そう・・・キスから始めて欲しいってこと・・・」
「うん、わかった」
ふたりはゆっくりとやさしくキスを始めたのだが・・・我慢できなくなって・・・
「はぁ、んっ、んちゅ、む・・・ちゅぷ・・・んちゅ・・・ゆきひろぉ、はぁあ」
「ん・・・んく、れろ、ちゅぷ・・・んく、美冬・・・姉さん、ん・・・んんっ」
お互い口を吸いあい深いキスをかわす
幸宏は片手で美冬の胸を揉みながら空いたもう片手で美冬の秘所に触れる
そこは既に湿って濡れていた・・・幸宏は傷つけないよう慎重に愛撫し指を挿れた
そしてほぐすようにゆっくりと指を動かす・・・さらに大好きなおっぱいに吸い付く・・・
「うわあ、あああああ、はぁ・・・はぁ・・・くっ、あうううう」
美冬は幸宏の正確にポイントを突く攻撃に耐えられず喘いだ・・・
「はぁ、はぁ、ねえ、幸宏・・・も、もういいんじゃない」美冬は堪らず懇願するが
「だめだよ、美冬姉さんもっとよくほぐさなきゃ」
「ど、どうしてぇ、はぁ、はぁ」
幸宏は突然涙ぐむ・・・
「僕・・・昨日、また美冬姉さんを泣かせたしまった・・・姉さん、昨日ホントは痛かったんだよね?
あの日姉さんに酷いことを言ったあの日、二度と姉さんを泣かせないと誓ったのに・・・・・・
昨日は自分の快楽に負けて姉さんの痛みを和らげることを怠った・・・だから・・・僕は・・・
僕は美冬姉さんと一緒に気持ちよくなりたいんだ・・・だから、姉さんもう少し我慢して」
「幸宏・・・そんなの気にしなくていいのに・・・昨日は確かに痛かったけど、でも幸宏は私で、
私で気持ちよくなってくれたから・・・それで十分だよ・・・だから泣かないで・・・」
「うん・・・美冬姉さん・・・もう十分ほぐれたとおもうよ」
「そう、じゃあお願い・・・その・・・まだ二回目だし・・・やさしくしてね・・・」
「うん、じゃあ挿れるよ」
「あっ!待って幸宏、忘れてた、コレをつけて」
そう言うと美冬はゴムを幸宏に渡す
「これはコンドームだ、僕はじめて見たよ。ねえこれどうすればいいの?」
「ええっと、ああここに書いてあるわ」
ふたりで協力してゴムを付け終えると
「美冬姉さん、今度こそ挿れるよ」
「うん」
幸宏は自分のモノを美冬の秘所に押し当てて・・・
199 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 14:22:46 ID:HgIBYHhX
200 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/10(月) 15:18:57 ID:t8Rghf9Z
GJなのだが、「これはコンドームだ」で不覚にもワロタwwwwwwww
201 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/13(木) 01:08:57 ID:AiV52qCo
かわいいカップルだなw
202 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/14(金) 11:20:21 ID:WhCh8NU8
初々しいねえwww
203 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 01:40:31 ID:auJ0qaxY
うむ
204 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 10:43:57 ID:sYw0Bc1q
ああああああああああああ
205 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 01:48:53 ID:OGhZkt3f
過疎り杉
誰かいないの?
206 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/20(木) 02:14:36 ID:vzWCKQqY
いるよ!!
神庭が缶バッジなら、近藤さんは当然
勇かな?
209 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 17:57:30 ID:8yps0sY0
『誠死ね』の新撰組ですか
保守
211 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/27(木) 00:01:00 ID:zRYNsm/h
新刊まであと2日
新刊まであと一日
ついに発売
214 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 02:34:55 ID:49P8lw1i
うむ
「幸宏、踊って……」
美冬のいつも幸宏を見る視線が少しだけ優しくなったように感じた。
「み、美冬姉さん。僕は先約が……」
「わたしとじゃいや?」
今にも泣き出しそうな顔をしている美冬にそれ以上は何もいえなかった。
美冬姉さん。なんかいつもと違ってやさしい?
そのまま見つめられてドキッとする。顔が真っ赤になって、行くのが自分でも分かる。
それに少しだけ抗おうとするが無理だった。
「で、でも……」
「お願い」
「わ、分かったよ。美冬姉さん」
美冬がそろそろと差し出した手をギュッと掴む。ビクッと振るえ、引いてしまいそうになる美冬をぐっと引き寄せた。
「きゃっ」
その勢いが強すぎて、そのまま腕の中に美冬が飛び込んでくる。小さな美冬の体を慌てて受け止めた。
見下ろすとリボンでしっかりと結ばれた美冬の髪の毛があり、その手はしっかりと制服を掴んでいた。
美冬姉さんってこんなに軽かったんだ。それになんか……。
そのまま抱きしめてしまいそうになる。だが、美冬にぐっと押され、互いの体が離れてしまった。
「変態……」
「ご、ごめんなさい。美冬姉さん」
慌てて謝った。
確かにちょっと変な気分になっちゃったし……。
殴られると思って、目もつぶっていたがいつまでたっても手のひらが飛んでくることはなかった。
目を開けると目の前には頬を真っ赤に染めながら、もう一度手を差し出している美冬がいた。
「今度はちゃんと踊って」
「う、うん」
さっきよりも優しく、しっかりと手を握る。今度はしっかりと美冬も握り返してくれた。
そのときの美冬は、少しだけ笑っているように見えた。
美冬を選んだらと思って想像してみた。
エロがなくたっていいじゃない。ミッフィーだもの
216 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 22:13:59 ID:VpJgZXwX
すばらしいGJだヒューマン
乙
218 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 11:35:25 ID:xdqy+I/d
鉄の貞操観念、美冬らしい
☆
220 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 02:13:07 ID:W8h1vRIu
>>218 美冬は一旦流されると意外と甘いタイプ
希春は自分から流れていくタイプ
美冬は表面的には缶に厳しいけど、
内面はどんな感じだとおまいらは考える?
たとえば缶をにらんでるときとか
3巻でいずみが指摘しているが
「幸宏君が女の子と一緒にいるとすぐムキになるくせに」とな
これは主に学校でだが
家でも希春・小夏・千秋が幸宏をおもちゃにしてベタベタしている時に
後は幸宏に押し倒されたとき、腕を掴まれたときに厳しくしている
5巻では幸宏が三島とデートしているが尾行して殺気を放っている
その一方で文化祭では幸宏の腕を掴んで強引に席に着かせて
周囲の幸宏に対する嫉妬の目を無視しておもてなしをして、その後も
幸宏にチラチラ視線を送っている
最新8巻ではダンスパーティーで素晴らしい愛情表現(デレ)を見せてくれた
表紙になっただけのことはある
とてつもなく嫉妬深くて鉄の貞操観念のツンデレかと
他の女とハァハァするのは許せない
たとえ惚れた男でも結婚するまでカラダは許さないということですな
ミッフィーかわいいw
>>222 ありがと
なんとなくで書く美冬一人称の参考にしてみる
色々とマダー?
226 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/11(金) 21:23:20 ID:0iiwWGmM
とある休日。
姉達はそれぞれの用事で出かけてしまい、幸宏も学校の用事とかで夕方まで戻ってこない。
美冬は一人きりになった家の中で、とりたてすることもなく、教科書を広げ机に向かっていた。
そういえば、幸宏に辞書を貸したままだ……
必要といえば必要なものだが、本人のいない部屋に取りに行くほどのものかと言われると……
美冬は散々迷った挙句、ずっしりと重いノブに手をかけ、
「辞書を返してもらうだけ……それだけだから……」
真っ赤になった自分に言い聞かせるように呟くと、ゆっくりとドアを開いた。
幸宏の部屋……
心臓が飛び出してしまいそうなほど高鳴っている。
幸宏がこの家に来て以来、この部屋に入るのははじめてだ。
床に散らばった雑誌、ノートが広がったままの机、読みかけのページを広げたまま伏せられた本。
乱れたままのベッドには、無造作に脱ぎ散らかされた幸宏のパジャマが広がっている。
お節介かも知れないが、畳んであげた方がいいかもしれない。
思わず口元が緩んでしまう。幸宏のパジャマを広げるとふわりと舞い上がるように、幸宏の匂いも広がって……
不覚にも眩暈にもにも似た感覚と共に、美冬は幸宏のパジャマを抱きしめていた。
あまりの幸福感に、へなへなと足元が崩れ、そのまま幸宏のベットへ倒れてしまう。
図らずもパジャマ以上に幸宏の匂いに包まれ、まるで幸宏に抱きしめられているような陶酔に、
美冬は自分の衝動を抑えることが出来なくなっていた……
……この流れでどうかとも思いましたが、
美冬自慰の話も見てみたい俺みたいのもいたしする。
書き切れなかったけどね……
俺の想像だと缶の部屋は整頓されてるイメージだな。
で、我慢できず、缶のベッドをクンカクンカしながら「幸宏幸宏幸宏幸宏幸宏っ」と連呼してしまう美冬萌え
個人的なイメージとしては幸宏の部屋は
整理整頓というか、そもそも物があまり無さそう
おお!天空におわす神よ!感謝します!
参考になれば・・・
特別短編『夜明けの階段』で神庭家に来た友人たちが幸宏の部屋で
徹夜でバカ騒ぎしているのですが
そこで井筒が「おまえ、エロいビデオもってないの?」とたずね
幸宏が何かを隠すように机の前に立ちはだかり「そんなものあるわけないだろ!」
と叫ぶシーンがあります。
ビデオはもってないそうです。ビデオは・・・
ちなみに部屋にはゲームがあり(たぶんPS2)・・・PS2はDVD再生可能ですね
そもそも幸宏には「オナニーしていない説」というのがありまして……
234 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:17:19 ID:onzfpAAu
>>227 GJ!
だが「美冬は自分の衝動を抑えることが出来なくなっていた」の続きが気になる
抑えられなくてオナニーするのか・・・それとも
幸宏の匂いに包まれ心地よくてそのまま眠ってしまうのか・・・
ああ、神よ!ぜひ続きを!
235 :
227:2008/04/14(月) 01:45:38 ID:MlVq0RsN
好きな女の子の縦笛をこっそり咥えている男子がいる。
小学生の頃、初めてその話を聞いたときには男子の不可解な行動に言いようのない不気味悪さを感じた美冬だったが、
幸宏のベッドの上で、パジャマの匂いを嗅いで身悶えている今の美冬は、そんな男子と変わらない立派な変態少女だった。
羞恥に耳まで熱く染まっているのを自覚しながら、美冬の腕はゆっくりとスカートの内側へ伸びてゆく。
恐る恐る、熱を帯びたその場所に指を這わせる。
「あっ! ん……」
触れてしまうと自分でも信じられないくらい淫らな声がこぼれてしまい慌てて口を押さえる。
信じられないことに、下着の上からでもハッキリ判るほど濡れていた。
(幸宏……)
確かめるように下着に隠された秘裂の上を指先でなでてみる。
幸宏のベッドの上での自慰行為。それ自体に感じる羞恥と、まるで幸宏を汚しているような罪悪感が、
美冬の中に渦巻いていたが、そんな背徳感すらも、美冬の興奮を高める香辛料になっていた。
胸の先が痛いくらいにブラを突き上げている。
(幸宏……)
美冬は巧みに下着の股布をずらすと、今度は幸宏の指を想いながら直接触れてみた。
くちゅ…
と、ハッキリ聞こえてしまった卑猥な水音に、ますます美冬の頬は熱くなる。
「んっ……幸宏」
いつもは指を入れるのもきついのに、幸宏に包まれている為だろうか?
卑猥に濡れた秘唇は、幸宏を想って蠢く指をすんなりと咥え込んでしまう。
「んっ……幸…宏…、幸宏、幸宏……」
止まらない。それどころか、しなやかな指先は敏感な肉壁をますます大胆に貪っている。
「だ、ダメッ!! ……幸宏、幸宏幸宏!!」
主のいない幸宏の部屋に、繰り返し同じ名前をささやく美冬の声が響いた………
236 :
227:2008/04/14(月) 01:47:48 ID:MlVq0RsN
「……!!!」
美冬の体が稲妻に撃たれたかのように反り返る。
「……幸宏……」
しばらくの間、呆然と快楽の余韻に浸っていた美冬だったが、意識が戻るにつれ、
自分のしでかしたことを思い返してしまい頬が熱くなる。
(わ、わたし、もしかしてイっちゃったの?)
従弟との妄想に耽っての一人遊びは初めてではない。
それでも、性に臆病な美冬がこれまでにしたことがあるのは、せいぜい下着の上からその場所を触って、
湧き上がる快楽にもじもじと身をよじる程度だった。
いけないとをしているという意識もあるし、幸宏に対する後ろめたさだってある。
それなのに、幸宏のベッドの上で、幸宏の匂いに包まれるだけでこんなに乱れて、その上……
「ただいま」
幸宏の声とともに、玄関扉の開く音がする。冗談ではなく美冬は驚きのあまり飛び上がってしまった。
美冬は慌てて抱えていたパジャマをベッドに投げ捨てる。
ど、どど、どうして!? 夕方まで戻らないはずじゃなかったの!?
混乱した美冬は少しでもベッドの乱れを直そうと、シーツの皺に手をかけた。
その瞬間、先ほどまで横になっていたその場所に、
自分のいやらしいおつゆで出来たシミを見つけてしまい、今度は蒼白になる。
手近な布で拭き取ってはみたが、そんなことですぐに消えるわけがない。
幸宏が階段を登る音がする。これ以上ここにいたら、それこそ全てがばれてしまう。
美冬は意を決して掛け布団でシミを隠すと、幸宏の部屋を飛び出した。
2度もドアが開く音がしたら不自然かもしれない。
わざとらしく階段へ向かうと、ちょうど登ってきた幸宏と目が合ってしまう。
227です。
調子に乗ってすこし続きを書いてしまいました。
その上、また書ききれてない感じで……
時間が出来たら、また書いてみたいです。
勝手言って本当に申し訳ない。
>>231 せっかく教えていただいた情報を生かせず、これまた申し訳ない……
幸宏が友人から預かったマニアックなAVを、
幸宏の趣味と勘違いした美冬が真っ赤になって鑑賞したり、
幸宏を「変態」となじりながらも、ポーズとか真似したりする
ミッフィーもいいですね。
GJ
うおおおおおおおおお!
素晴らしいです!
美冬のラブジュースが染み込んだシーツ…幸宏君は気づくかなwww
GJ
続きマダー?
GJであります軍曹殿
ラブジュース付きのシーツでバレてしまい・・・幸宏君に弱みを握られて
ネチネチ責められた後、たっぷりと愛される美冬が見たい
性に臆病な美冬の訓練のためにふたりでAV鑑賞というのもいいな
それは幸宏のキャラじゃない
「はー疲れた。あれ?ベッドが…なんか濡れてる…
また希春姉さんだな。昼寝するのはいいけど、よだれはやめてほしいんだよなぁ…」
鈍缶ならこうですね、わかります。
>>241もありじゃないか?エロパロなんだし・・・
何にせよ幸宏はともかく罪悪感と背徳感に耐えられなくなる美冬が見たいな
上様あーーーーーー、ぜひとも続きをお願いします!!
227さん GJです
続きを楽しみにしています
246 :
227:2008/04/15(火) 01:53:17 ID:5vzCTMgm
「あ、美冬姉さん、ただいま」
「………」
驚いたような幸宏の顔を見た瞬間、それ以上まともに幸宏を見ることが出来ず反射的に顔を背けてしまう。
いつも以上に恥ずかしい。恥ずかしすぎる。あまりの鼓動の早さに恥じらいで死んでしまうんじゃないかという気さえする。
頬が赤いのは自分でもわかっていたが、美冬は出来るだけ不自然に思われないように、震える足で幸宏とすれ違った。
「………」
「……あれ? 美冬姉さん」
「!!」
降りかけた階段の途中、不意にかけられた声に心臓が跳ね上がる。
理由もなく先ほどまでの痴態を知られてしまったような気がして、体が硬直してしまう。
自分がそんないやらしい子だなんて、幸宏の匂いで身悶える変態だなんて、死んでも思われたくなかった。
そんな子だと知られたら絶対に軽蔑されるし、なにより幸宏に嫌われてしまう。
まるで電気椅子の上で死刑執行を待つ囚人のような気持ちで堅く目を閉じた美冬に、幸宏はあっさりとボタンを押した。
「なんか、スカートが濡れてるよ」
あまりの言葉に頭の中が真っ白になる。シーツにシミが残るほどあふれさせてしまったのだ。
間にあったスカートが無事なわけがない。
顔をますます真っ赤に染めて振り返った美冬に、幸宏は意味がわからず焦っていた。
「え? あ、あれ、美冬姉さん?」
「変態」
ほとんど反射的に美冬の手が動いて、スナップを効かせた右手が幸宏の顔をめがけて閃く。
ところが、動揺していたせいか、放った右手は幸宏の頬を掠めて空振りしてしまい、したたか壁にぶつけてしまった。
「ッ!」
美冬は指先に走る鋭い痛みに思わず顔をしかめる。金具にでもぶつけてしまったのか、見るとふやけた指先に血がにじんでいる……
「………っあ!?」
出血よりも、指先のふやけているその理由に気が付いてしまい、美冬の頬はますます熱くなった。
ほんの数分前、湯上りのようにふやけたその指先はどこにあったのか、こんなになるまで指を湿らせた液体の正体は何か。
その指先が、幸宏に掴まれ、
「美冬姉さん、血が出てるよ!!」
言うが早いか、血の滲み出したその指を、幸宏は口に含んでしまった。
247 :
227:2008/04/15(火) 01:56:54 ID:5vzCTMgm
「!!!!!!」
幸宏の唇がかすかな水音を立てながら、ふやけきった美冬の指先を吸っている。
その指先は今、わずかに滲んだ血の他に、美冬自身の愛蜜に塗れているはずである。
幸宏が自分を気遣ってくれることへの喜びと同時に、
幸宏に愛液を舐められた事実への羞恥心が相まって、美冬の思考は再び真っ白に固まってしまう。
出血の理由も、唇をあてた場所も違うが、今幸宏の味覚に広がっているものは、
美冬の想像の中で幸宏の舌が味わったものと同じはずである。
時折触れる幸宏の舌のくすぐったさに、一度は静まったはずの快楽が再び騒ぎ始めていく。
ちゅっ。
と、小さな音をたてて幸宏の唇が離れた。
指先と唇の間を唾液の架け橋が結んだが、それはほんの一瞬で消えてしまう。
美冬は息をするのも忘れその光景を見つめていたが、
顔を上げた幸宏と目が合った途端、いよいよ呼吸は止まってしまったようで、
幸宏の手を振り解くことも、視線を外すこともできず、しばらくの間見つめ合ってしまった。
「……? 大丈夫? 美冬姉さん」
「……不潔」
我に返った美冬は慌てて指を振りほどく。
「え? あ……ごめんなさいっ! そんなつもりじゃ……」
幸宏は続けて何か言おうとしていたが、美冬の方ははそれどころではない。
そのまま階段を駆け下り、何が起きたのかわからずにいる幸宏を置き去りにして、
トイレに逃げ込んでしまう美冬だった。
こうして、幸宏にとってはなんだかよくわからない、
美冬にとっては忘れたくても忘れられない、とある休日は過ぎていった。
……翌日、希春が幸宏のシーツとパジャマに残るシミを見つけた事により騒動となり、
幸宏を囲んで『思春期の少年と性衝動』をテーマした、
4姉妹会議開かれることになるのだが、それはまた別の機会に。
おしまい
227です。前回の続きです。
お付き合いいただきありがとうございました。
中途半端な感じに終わってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
……まじで…ごめん。
本当は、トイレに逃げ込んだミッフィーが、
幸宏の唾液に濡れた自分の指を目の前に葛藤した挙句、
自分の指を舐めたり、第二ラウンドを始めてしまったり、
もうそろそろでいけそうなところで、幸宏にノックされたりとか、
そんな感じに続けようかとも思いましたが、
書くのが遅い上、それをはじめると本当に長くなりそうなので、
一端の幕引きとさせていただきました。
本来は『Sの黒いずみ×いたずらされる幸宏=いつの間にか逆にイタズラされちゃういずみ先輩』
が好きだったりするので、余裕が出来たら、今度はそっちを書きたい気がしています。
長くなってしまいましたが、ではでは。
乙
GJだヒューマン!
しかし
・美冬がお留守番
・幸宏のシーツとパジャマにラブジュースのシミが・・・
・希春が見つける
お、おそろしすぎる・・・これでは美冬の命が・・・
すごいですね!
幸宏の匂いに包まれて
「あぁ、私、幸宏に抱かれてる・・・指で責められてる・・・あぁっイカされる・・・」
という妄想に耽りながら一人遊びするミッフィー可愛すぎるw
「別に責めているわけじゃないのよ、ゆーちゃん。でも、こんなに溜まってるなら、せめて妻である私に相談ぐらい……」
「するわけないでしょ!? 妻じゃないし!それから、『溜まってる』なんて生々しい言い方しないでよ!」
「でも、夫に夢精させるなんて、新妻としての立場が……」
「してないし! 新妻でもないし!! 言い方変えればいいわけじゃないでしょ!!!」
神庭家のリビングに幸宏の叫びがこだました。
希春は恥ずかしげに腰をくねらせ「もお、恥ずかしがりやなんだから」などと潤んだ瞳で幸宏を見つめている。
小夏も例によって無表情のまま幸宏を見ているし、「あの幸宏がねえ……」と、千秋がからかうようにニヤニヤと呟いたりもしている。
幸宏を見ていないのは美冬ぐらいで、はじめは同席すら嫌がっていたのだが、千秋に引きずられるようにリビングまで連行されてからは、
真っ赤になった顔をひたすら幸宏からそむけている。いつもの事とはいえ、流石にグサリときた。
年上とはいえ僅か一つ違い。しかも同居中で同じ学校に通う従弟の夢精(疑惑)が話題となれば、この反応の方が自然なのだろう。
4人の従姉はそれぞれソファーに腰を下ろし、幸宏一人だけがなぜだか囲まれるように、本来はそこに在るはずのテーブルまでどけて正座させられていた。
「やっぱ、問題はあれだよな〜」千秋が意地悪く目を細める。「エロ本一つ持ってない幸宏が、『何』をオカズにしたかってことだよな……」
「『オカズ』って何さ!? だから僕はそんなことしてないって!!」
「こんな美人姉妹に囲まれて生活してりゃ、エロ本もAV持ち込めない。そりゃ、手近かな誰かで済ますしかないよな……うん」
美冬の肩がビクッと震え、希春の目付きが真剣そのものに変わる。小夏の表情だけは相変わらず読めなかったが、千秋は明らかにこの場を楽しんでいる。
「そんなわけないでしょ!? 従姉だよ!家族をそんな目で見るわけないでしょ!!!」
「ひどいわ! ゆーちゃんは私を愛してないの!?」
「なんでそうなるの!?」
「正直に、誰で抜いたか言っちゃいなよ」
「私、私よね!?」
「いや、案外幸宏は貧乳好きかもよ? 春姉みたいなでっかいおっぱいには興味ないかも……」
「何ですって! 姉妹でも言っていいことと悪い事があるのよ!!」
『美人女教師と性徒』などと書かれたホワイトボードを振りかざし、小夏までもが火に油を注ぐ。
せ、セクハラだ……今、僕は絶対セクハラを受けている……。折れそうな心を奮い起し、すかな希望を求めてめぐらせた幸宏の視線が、
これ以上は限界というふうに顔を真っ赤にして、うっすらと涙まで浮かべる美冬の視線と重なる。
「み、美冬姉さん! 姉さんなら判ってくれるよね!? まさか、従姉を相手にそんないやらしい妄想なんて………」
あれ? もしかして僕なにか悪いこと言った?
見る間に美冬の視線込められた殺気が膨れ上がる。責めているのとも違う険しい視線を前に、幸宏は最後まで言えず萎縮してしまい……
「変態」
見事なまでに心をへし折られた。もお、おしまいだ。美冬姉さんにまで変態だと思われてるよ!!
「もお、ゆーちゃんまた浮気して!! はっ!? まさか、ゆーちゃんの妄想の相手は……」
「ツンデレかよ、幸宏もマニアックだよな」
『先輩はツンデレ従姉!?』
「だから、どうしてそうなるんだよ!! いい加減にしてよ!!!」
その日、四姉妹会議という名の幸宏いじりは延々夜中まで続いたという……
さっきはひどい目にあったなあ…幸宏は部屋で考え込んでいた。
僕じゃないのに…一体あのシミはなんだったんだろうか?考えれば考えるほどわからなくなる。
あのシミはそれほど古いものじゃなかった。ごく最近のものだろう。しかし最近は全く
そんなことはしていない。となると僕以外の誰かが?でも誰なんだ?昨日は皆出かけていたし、
美冬姉さん以外は…ん?美冬姉さん?まさか…姉さんが…そ、そんなこと
で、でも他に考えられない。
そういえば僕が帰ったとき、美冬姉さんの様子が変だった。スカートが濡れてて…
その時、コンコンとドアを叩く音がした「はい」幸宏は返事をする、すると
「幸宏、ちょといいかな」美冬だ。幸宏は震えながらも「ど、どうぞ」と美冬を部屋に入れる
美冬は何故か泣きそうな顔をしていた「幸宏…さっきの話なんだけど…」
幸宏は跪き「美冬姉さん僕そんなことしてません信じてください!」と懇願する…が
「わかってる」 「えっ?」 「あれ…シーツとパジャマ汚したの私だから…」
「えーーーーーーーーーーーーーーーー」幸宏はまさにおどろきひっくり返った。
「み、美冬姉さん、そ、それって」
「ちゃんと話すから聞いて」 「う、うん」
「私。幸宏に貸した辞書が必要になって部屋に入ったの。そしたら部屋が散らかっていて
片付けてあげとうと思って…パジャマを畳もうとして広げたら…そ、その幸宏の匂いが広がって…」
「えっ…」
「私、幸宏の匂いで幸せな気持ちになって、頭がくらくらしてベッドに倒れこんだの…それで
パジャマ以上に幸宏の匂いに包まれて…変な気分になって…」
「ちょっ、まっ」
「変な気分になって…ああ、私、幸宏に抱かれてるんだって…そしてたまらなくなって一人遊びをしたの」
「え、えーーーーーーー、ちょっ、み、美冬姉さん、そ、それって…」
「そうよ、幸宏のパジャマとシーツ、私のいやらしいおつゆで汚しちゃった…姉さんたちは何故か
幸宏の精液だとおもったみたいだけど」
「で、でも美冬姉さん、な、なんで僕の匂いで変な気分とか抱かれたとか、そ、それはまさか…」
「そのまさかよ。私、幸宏のこと…好き」
「えっ」
「最後まで聞いて。私、小さい頃からずっと幸宏が好きだった…幸宏…あなたが私のテニスのきっかけなの
そのテニスで私が鬱になってもうだめだって潰れそうになったあの夏の日…
助けてくれたのは幸宏だった。
幸宏、あなたのこともちろん家族だし可愛い弟だって思っているよ。でもね
それ以上に、男の子として好きなの…」
「そ、そうだったんだ…美冬姉さん…」
「幸宏…私、あなたに抱かれたい…一緒になりたい…本気だよ…」美冬は潤んだ瞳で幸宏を見つめた
「美冬姉さん…姉さんの気持ちはわかったよ。
僕、びっくりしたけど、何かうれしい、美冬姉さんにそんなふうにおもってもらえて…
僕も姉さんのこと好きだったから」
「えっ?」
「今まで…あんまり好きになったれまずいかなあってブレーキをかけてたんだ。でも
美冬姉さんもそういう気持ちなら…僕も、僕も」
「幸宏…」
「僕も何とか姉さんの気持ちに答えたい。
でも僕、今まで女の子と付き合ったこと無くて、告白された事も無いしどうしていいかわからないんだ」
「幸宏…うれしい…」美冬は微笑んだ
「美冬姉さん、だから…もう少し我慢して」
「うん、なんだか二人の気持ちが同じだってわかると…こう、胸があたたかくなる」
「僕もだよ。あ、そうだ希春姉さんたちにはなんていおうか?」
「しばらく黙ってましょう、家では今まで通りに…」 「うん」
イヒヒヒヒヒヒヒ、フフン その時、奇妙な声が部屋に響いた……
な、なんと千秋と小夏が部屋に入っていたのだ!
「おいおいてめーらwお姉さまには隠そうってかw悪い子だあw」千秋は勝ち誇った様な顔をしている
小夏は無表情だが『さあ、先生と話をしようか』とホワイトボードを掲げている
「あ、あの希春姉さんは?」幸宏は震えながら尋ねる…
「希春姉ちゃんはとっくにお休みだ。武士の情けだ感謝しろよ」
『後できちんと報告する』またしても小夏はボードを掲げる
「それにしてもやっぱり美冬だったんだなあwだってさあ…考えてもみろよ。
いくら溜まってたにしても、精液があんなに広がるわけ無いだろう。
私は最初から美冬だとにらんでた。上手く希春姉ちゃんを騙したもんだ」
「えっ?」美冬は動揺する
「千秋、それは無理も無い。このふたりと姉さんは未経験なのだから…」小夏が鋭くつっこむ
「ああ、そうだったね、でもさあ、美冬、お前処女なのに一人遊びでイッちまったのか?w」
「……」美冬は無言だ、が、顔を紅潮させている
「小夏姉ちゃん、じゃあ始めようか?」
「うむ」
幸宏と美冬はどんなことをされるのか?と恐怖に震えていた……だが千秋が
「何ビビッてんだお前らw何もおしおきしようってわけじゃないんだから」
「えっ」
小夏が喋りだす「処女&童貞の美冬ちゃん幸宏君のための正しい性教育をはじめます」
「なっ」幸宏と美冬は完全に固まってしまった…
それから一晩中、幸宏のPS2でエロDVD垂れ流しがおこなわれた
支援
GJ!
ミッフィーにはあんまり多くを喋ってほしくないが…
GJ
美冬、長ゼリフ乙
そしてGJ
どうしてこのスレにはsageない書き手が多いの?
GJ
幸宏の事「変態」といっておいて
ミッフィーむっつりスケベじゃねーかw
エロDVDは誰のだw
小夏のとか?
何故か持ってそう
保守
保守
「| ヘ___ヘ
||/〉 / ̄ くY\
|// ∠/ /| |丶 \ 丶
|Y // /- | |-丶 | |
|| /|イ○ 丶|○| | ||
||/ ||@r―、@レ| |
(7\ V\L_|_∠/イ |
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7~ ̄Г//Y 厂| | |
| |// / | | | i|
|i /-レヘ// 丶| ||
|| \/二/二>ェェェノ| ||
‖| | |=||=| ノ ||
‖ _ノ | || | フ ノ|
丶( | || |( |
丶_)(_ノ )_ノ
仕方ない。誰も書かないなら俺が書くよ。
「幸宏っ」
美冬は幸宏を
やめた、面倒くさいよー。
>>263 リレー小説ですね。わかります
(続き)
幸宏をベッドに押し倒して、覆いかぶさった
幸宏「美冬姉さん?なにを?」
美冬「」
保守
>>263の続き
幸宏「ちょ、姉さん、な、何を」
美冬「・・・いいことしてあげる・・・おとなしくしなさい・・・」
幸宏「えっ?」
美冬は幸宏にキスして強引に舌をいれて絡める
幸宏「ん、んーん、ん」
幸宏も徐々に舌を絡める
ガキが書くな
「神庭君」
呼び止められて振り返ると、そこには天ヶ崎泉が立っていた。
「あれ? いずみ先輩どうしたんですかこんなところで」
放課後、生徒会の雑務を終えて、生徒会室から出た直後のことである。
他の役員もドア越しに見ているし、なんだか不機嫌そうな御神楽の視線が痛い。
遮るようにドアを閉める幸宏を、いずみはクスクス笑いながら見ていた。
「神庭君らしいな……」
「え? なんですか」
「なんでもない。ちょっといいかしら?」
「あ、はい。でも、ここじゃなんですから……」
幸宏はそう言うと学食に行こうと思い歩き出した。流石に食堂はしまっているだろうが、
あそこなら外にもベンチがあるし、自動販売機で飲み物も買える。
生徒会室のある部室アパートの階段を下りて、プール脇の特別教室棟へ向かう渡り廊下を踏み出した辺りで、
不意にいずみに手を引かれ、「こっちよ」と、焼却場跡地の方へ導かれる。
特別教室棟から焼却場跡地、ラリーではおなじみのコースを歩きながら、
何だろう? と、幸宏は首を捻った。いずみ先輩のことだから部活関係の話だろうな……
と、想像しながら、なんでこんな人気のない場所を歩いているのか、その理由がわからない。
制服の袖口を掴まれたまま、焼却場跡地にたどり着いたところでいずみは幸宏に振り返って言った。
「神庭君、神庭君はあのお弁当のお姉さんと付き合ってるの?」
「………はッ? 一体なんの……」
不意にかけられた言葉の意味が判らず、思わず聞き返してしまう。
「付き合ってるの?」
「そんなの、あるわけないですよ」
あくまで真面目ないずみの問いかけにたじろぎつつも、幸宏は言葉を紡いだ。
「従姉ですよ、そんな家族相手に付き合うとかそんなこと……」
「じゃあ、美冬の事は好き?」
「ええぇっ!?」
唐突の質問にだった。いつか同じことを聞かれた気がする。
幸宏は慌てながらもその時と同じ答えを口にしていた。
「美冬姉さんは…なんていうか好きだけど、それは家族の好きっていうか……」
「じゃあ………」
いずみは幸宏の襟元を掴むと、そのまま顔を引き寄せる。
互いの鼻も重なりそうな距離、ほんの5センチ程で唇すら重なる距離でいずみが呟いた。
「私のことは?」
漆黒の満月みたいな丸い瞳が幸宏を見つめている。そのまま引き込まれしまいそうな、
心地よい戦慄に包まれながら、視線を逸らすことも出来ずに見つめ合ってしまう。
「……好き?」
いずみ先輩が!? なんで? っていうか、それってどういう……
混乱する幸宏を見つめるいずみの瞳が優しく閉じいく。
それが近づいてきた。と思っているうちに二人の唇は重なっていた。
触れたと思った次の瞬間、生暖かい舌が幸宏の唇を割り開いて忍び込んでくる。
いずみの唇がまるで形を探るように動く感覚に、幸宏は思わず目を閉じてしまう。
いつの間にか背中に回された手が、放すまいとばかりに幸宏を抱きしめている。
その間もいずみの舌は貪欲に幸宏の口内を蠢いて、唇の端から卑猥な水音を奏でていた。
いずみのさらさらとした舌になぞられると、背筋を竦むような快楽の波が駆け上がってくる。
互いの舌が触れ合う快感に戸惑いながらも、いつしか幸宏もいずみに合わせるように舌を絡ませていた。
ぴったりと抱きしめられているせいで、いずみのやわらかな乳房が幸宏の胸に押し付けられて、
見かけよりもずっと大きな存在感で幸宏の脳を刺激している。
(いずみ先輩……どうして?)
混乱と快楽の交じり合う幸宏の脳内に、まるでフラッシュのように美冬の顔が瞬いたが、
それが表情に出るよりも速く、本能が体を動かしていた。
やがて軽い水音を奏でながらゆっくりと唇が離れると、
互いの唇を粘液で創られた細い橋が結んだが、すぐに消えてしまう。
それでも、幸宏を抱きしめる腕は離さないまま、互いの鼻が触れ合うような距離で、
頬を真っ赤に染めたいずみが、真っ直ぐに幸宏を見つめたまま小さく囁いた。
「……好き」
269 :
268:2008/04/20(日) 20:29:57 ID:bu1adLqk
なんとなく、流れでちゅーの場面を書いてみました。
(美冬×幸宏じゃないけど)
妄想が続けば続きはそのうち……(たぶん)
GJだヒューマン!いずみネタは初めてだな
お弁当お姉さんの顔は瞬かなかったのかw
そういえば夏合宿で遊佐が幸宏に「美冬さんと天ヶ崎さんとどっちが好きかな?」と聞いてたな
GJですよ!いずみ大好きなので嬉しい限りです。
GJGJ。
天ヶ崎×幸宏×美冬フラグにみえなくもない。
これは全裸待機せざるを得ない
274 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 12:42:12 ID:VMRc+HMs
おおっ神よ!続きを、続きを!
275 :
268:2008/04/22(火) 21:20:17 ID:8qFmOyXV
いずみから衝撃の告白を受けた翌日。
幸宏は眠たい頭を抱えたまま、なんとか待ち合わせの場所までやってきた。
あの時、告白の返事をするよりも先に、いずみの提案でデートの約束をしていたのだ。
『返事はそのときに……』
最後にその一言を残すと、いずみは呆然とする幸宏を置き去りにして一人で駆け出してしまった。
残された幸宏はというと、正直舞い上がっていた。
初めての告白の上に初めてのキス。家に帰ってからも、まるで熱に侵されたようにぼんやりと、
濡れた唇と背中に回された手の感触を反芻して……気がつくと夜が明けていた。
本当にうっかりしていた。だから幸宏は、いずみの言葉の意味も、いずみへの返事も、
ろくに考えないままここまで来てしまった。
約束の時間は10時。今は9時45分を回ったばかりだから、まだ少し余裕がある。
『……好き』
もう何度目か、思い出してしまい頬が熱くなる。
押し付けられた胸の柔らかさだとか、唇の重なるむずがゆい感触だとか、
そんなものを無理やり追い出して必死に考える。
いずみ先輩のことは……もちろん好きだ。三女神に選ばれるほどの美人だし、
それを除いても部活では面倒見のいいやさしい先輩だ。
みんなのために飲み物を用意してくれるのもいずみだし、
階段部に入ってはじめての勝負でコーチをしてくれたのもいずみだ。
波佐間との勝負だっていずみの協力なしでは勝てなかった。
何よりも『天ヶ崎泉争奪階段レース』の最後。
『神庭君。階段部のエントリーカードを私にください』
あの真剣な表情で幸宏に向けられたいずみの手。
あの時階段部に向けられた手の先が、今度は幸宏に向けて差し出されている。
いずみ先輩はあんな告白を、冗談でするような人じゃ………
(そういえば悪ノリが好きなところもあるし、ひょっとして部長がけしかければするかも知れないけど)
……たぶん、ない。いずみ先輩はきっと本気だ。
だからこそ、幸宏の『好き』が先輩に対しての『好き』なのか一人の女性に対しての『好き』なのか、
真面目に考えて、その結果がどんな物でも正直に伝えなければならないと思った。
思った幸宏だったのだが、そのことに気づくのがあまりにも遅すぎた。
276 :
268:2008/04/22(火) 21:21:17 ID:8qFmOyXV
幸宏が悩んでいるうちに、待ち合わせ場所の駅前広場に見慣れたセドリックが横付けされる。
もしかして……と思いよく見てみると、幸宏の姿を見つけたいずみが、嬉しそうにこちらに手を振っていた。
途端に頬が緩んでしまうのを自覚しながら、手招きされたように見えたので車に向かって走り出す。
いずみは学年でも三女神に選ばれるほどの美人だ。そんな美人に車上から手招きされる幸宏。
通りすがりに向けられる好奇の視線がやたらに恥ずかしい。
と、いうか、なんだか殺気混じりの視線まで向けられている気がする。
駆け足で車の方へ向かったが、いずみを間近にすると、なんだか戸惑ってしまい、思わず頭を下げていた。
「いずみ先輩。おはようございます」
いずみはその挨拶にクスクス笑い出しす。
「おはよう。神庭君。でも、まるで部活みたいな挨拶ね」
「え? あ……言われてみれば………」
なんだか色々な意味で恥ずかしくて落ち着かない。
車のドアが開いていずみが腰をずらしたので、幸宏は促されるままにいずみの隣に座る。
「それに今日は……」
広い車内なのに、寄り添うように直ぐ横に腰掛けたいずみが少しだけ頬を赤くしている。
「『先輩』は禁止よ」
静かにドアが閉じられ、車が動き出した。シャンプーなのか香水なのか、なんだかいい匂いが広がって落ち着かない。
「……言ってみて」
と、なんだか幸宏の肩に頭を預けるようにして俯いたいずみがとんでもないことを言う。
「え!? で、でも……」
「いいから」
顔を上げたいずみに思いがけず強い口調で言われ、その上至近距離で見詰め合うような形になってしまった。
「え、えーと……それじゃあ………」
幸宏は思わず視線を逸らしそうになったが、覚悟を決めるといずみに向き直って言った。
「………いずみ」
「………」
「………」
見る間にいずみの頬が赤くなったと思ったら、今度はしがみつくように幸宏の肩に頬を埋めてしまう。
幸宏も恥ずかしかったが、いずみの方も相当のようだ。こんなに取り乱したいずみを見るのは初めてだ。
普段は頼りがいがあって、美人で、幸宏をからかうような先輩なのに、なんだか可愛いく思えてしまう。
「そ、それで、今日はどこに向かってるんですか? てっきり駅前の映画館にでも行くのかと思ってたんですけど」
「………ホテルよ」
幸宏がたずねると、いずみはイタズラっぽく呟いた。
277 :
268:2008/04/22(火) 21:24:39 ID:8qFmOyXV
268です。
長々とすいません。
次回やっとエロシーンです。
遅筆の上、エロ不足とか、色々申し訳ない………
イイヨー
いやいや、超GJです。
いずみ派の自分としては最高です。
むふー!どうなるか楽しみでありんす!
281 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 00:39:57 ID:o3qc391K
俺もいずみ派だから、超GJ!
ところで、いずみで思ったんだが、いずみと勝一はどうかと思った俺
突然に足並み乱してスマソ
馬鹿の戯言と思ってくれぃ
美冬しだいではnice boat.もありえるなwww
とにかく期待
283 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/23(水) 01:01:01 ID:o3qc391K
ところで、美冬のリボンがネコ耳に見えて仕方がないのは俺だけ?
確かいずみの使用人(運転手)は西園寺さんだったな・・・
いずみの破瓜シーンを今か今かと楽しみに待っていますよ
続きマダー?
期待しつつ保守
希春に襲われて、逆に攻めに転じる缶バッチがみたい
いずみの処女喪失マダですかー
保守
ぬおーーーーーーーーーーーーー
マダかマダなのか!!
誰か、誰か続きをーーーーー
全裸待機して5日……早くしないと風邪をひくじゃないか
293 :
268:2008/04/27(日) 21:30:47 ID:bVPf5Uyl
「待った?」
振り返ると驚くほどそばにいずみが立っていた。
白いビキニの水着姿で。普段は制服に隠れた胸の谷間や、
丸出しになっているおへそまでが見えていて、なんだかやたらと恥ずかしい。
その上、水着もグラビアで見るようなきわどいデザインなので、
ほっそりとした長身の割りに存在感のある胸のふくらみが、ツンと自己主張していて、
幸宏は思わず視線を逸らしてしまう。
「似合うかしら?」
似合うとか似合わないとか以前に、恥ずかしさのあまり正視できない。
幸宏はまるでイタズラの成功した子供みたいないずみの笑顔に、苦笑いをしながら照れるしかなかった。
広いプールサイドには、幸宏といずみ以外の客はなく、まるで貸切のようだ。
いずみの言葉どおりに車がホテルに横付けされたとき、幸宏の思考は止まった。
腕を組んだいずみに、なかば引きずられるように導かれてホテルに入った。
エレベーターに乗り込んだ時は、普通に呼吸が出来ていた自身がない。
後ろに流したいずみの黒髪だとか、それがシーツの上にやさしく広がっていく様子だとか、
見たこともないはずのいずみの白い柔肌だとか、
とにかく、緊張とあらぬ妄想が交じり合い、階段レース以上に激しく騒ぐ心臓の音で、
僕、もしかしてこのまま死ぬんじゃないだろうか………などと、思ったりもした。
そしてエレベーターが静かに開いたとき、目の前の光景に絶句していた。
水着の並ぶカウンターにラウンジ。屋内温水ポールの看板……。
何のことはない。たどり着いたのはホテルの屋内プールだったのだ。
このホテルは天馬グループ経営するホテルの一つで、ちなみに貸切というわけではなく今日は株主優待日らしい。
「それとも、スイートルームの方がよかったかしら?」
と、微笑まれた時は、正直どんな顔をしていたのかわからない。
「ほら、泳ぎましょう」
いずみは幸宏の腕を抱きつくように抱えてプールへと歩き出す。
二の腕がなんだかやわらかい谷間に挟まれる感覚に戸惑っているいるうちに「えいっ!」と、プールに突き落とされてしまった。
「うわ!? 何するんですか!」
仕返しとばかりに幸宏が両手で水面を叩く。飛沫が跳ね上がり、プールサイドで笑っていたいずみはまともに水を被ってしまう。
いずみも笑いながらプールを蹴ってやり返してくる。幸宏は水をまともに浴びてしまったが、
そんなやり取りを繰り返すうちになんだか安心していた。
はじめはどうなるかと思ったけど、なんだかこういうのも楽しい。
そんなふうに思っていたのだが、いずみの濡れた水着に起きた変化に気づいて、再び固まってしまう。
真っ白だったはずのビキニが、濡れるにつれていずみの素肌に張り付いて、
徐々にその色が桃色交じりに変化していたのだ。
特に濡れた胸の辺りはビキニのヒモを境にほとんど肌色になっていて、
当然のように、その頂点のあたりは特に肌色が濃く尖っていて……
……って、いずみ先輩。透けない白いワンピースの水着を持ってませんでしたっけ!?
294 :
268:2008/04/27(日) 21:31:19 ID:bVPf5Uyl
幸宏が固まったまま視線を逸らせずにいると、いずみは笑いながらゆっくりとプールに足を伸ばした。
右足が水に沈んで、左足がそれに続く。
両膝がプールに沈んだ辺りで、わずかに水面を騒がせると、いずみは一気に飛び込んだ。
気が付くと幸宏のすぐ近く。手を伸ばせば触れてしまう距離に、すっかり濡れてしまったいずみが立っている。
我に返った幸宏は、いまや裸も同然のいずみを見ていられず慌てて背を向けた。
「どうしたの?」
正直に言うのもどうかと思ったが、他の人が入ってくるかもしれないこんな場所で、まさか黙っているわけにはいかない。
「だ、だって……水着が透けて……その………」
は、恥ずかしい。それ以上は言葉を続けることが出来ず。なんだかむずむずと体の一部も反応してしまい、
ますます、いずみの方を見ることも出来ない。それなのに、
とんでもないことに、いずみがしがみ付くような形で幸宏の背中にくっついてきた。
互いの肌と肌が、ビキニだけを通して触れ合ってしまう。
その上、背中から幸宏に回された手にしっかりと抱きしめられていた。
おかげで、なにやらやわらかいものが心地よく背中に押し付けらているのも、
ぽちっと、存在を主張して動いているものが、いずみの胸の先端で堅くなっている部分であることも、ハッキリ感じてしまう。
(い、いずみ先輩!! あたっています!? あたってますってば!!!)
いずみのしなやかな指先が、幸宏の胸の上で遊ぶように動いた。
幸宏が逃げ出すことも、止めることも出来ず、そのむずがゆさを堪えていると、いずみの唇が耳朶に触れるほど近くで囁いた。
「見てもいいよ」
真っ赤になった。体中の血液が頭で沸騰しているのかも知れない。
いずみの両手が動いて、身動きどころか呼吸すら忘れている幸宏の頬を挟むと、ゆっくりと自分の方を向かせる。
プールはそれほど深くはなかった。真っ直ぐに立てば、幸宏のちょうど胸の辺りに水面が来る程度の深さだ。
当然長身のいずみにも水面は同じ深さの位置にある。
だから幸宏は、浮力に支えられ、水面で弾むように揺れるいずみの乳房をまともに見てしまった。
瑞々しい桃色の谷間が、窓からの日差しを浴びて輝いている。透けたビキニの頂点で苺のように赤らんだ先端がツンと膨らんでいて、
ほとんど透けてしまっているのに、わずかに残った水着の白色が、濡れた肌の艶かしい桃色を際立たせているみたいだ。
「神庭君って、案外えっちなのね」
「えっ!?」
状況が状況だけにわけもわからず慌ててしまう。
いつの間にか、いずみの両手は幸宏から離れていた。見上げると、いずみの頬も羞恥に染まっていて、
なんだか首といい、肩といい、桜色に上気していて余計にいやらしい。
「す、すいませんっ!!」
幸宏は我に返ったが、俯くわけにもいかず、かといって今更背を向けるのも変な気がして、すこし迷ってからプールサイドに視線を逸らす。
「僕…そんなつもりじゃ……」
「あっ、いいのよ。でも、そんなに熱心に見られるなんて、思わなかったから……」
再びいずみが近づいてくる。そっぽを向いていたので判らなかったが、気づいたら手を握られていた。
その手が持ち上げられ、水面近くで止まる。
「触ってみる?」
295 :
268:2008/04/27(日) 21:40:18 ID:bVPf5Uyl
268です。
終わるまでもう少しかかりそうです。
本当にすいません。
イイヨーイイヨー
GJ!
期待しながら待ってます。
298 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 22:28:49 ID:KBtgisAj
GJ!ですがじらしますねえw
いずみ処女喪失早く!
300 :
268:2008/04/28(月) 00:54:37 ID:WWbRA+v9
幸宏が反応するより早くいずみの手が動いた。
意外に強く引かれてしまい、気づいたら思い切り開いた手のひらがいずみの胸に触れていた。
「………!?」
反射的に逃れようと動いた指先が、そこだけ堅くなった胸の先に触れてしまう。
「ぁ……」
と、息を漏らしたいずみの体がビクンと震える。
その声に反応してしまい、思わず顔を上げると、なんだか頬を染めつつも瞳を潤ませたいずみと、まともに目が合ってしまった。
恥ずかしくて仕方がないはずなのに、思わず見つめ合ってしまう。
希春の過剰で執拗なスキンシップは平気で避けられるのに、相手がいずみとなるとまるで抵抗もできない。
見つめ合っていたいずみの瞳がゆっくりと閉じられ、そのまま倒れこむように幸宏に傾いてくる。
いずみを支えようとした幸宏だったが、触れていた場所が場所だけに、思いっきりいずみの胸を揉むような形になってしまった。
いずみの手が幸宏の首に回され、ふたりの唇が重なる。
突然のことに驚きはしたが、今度は幸宏もいずみの舌に迷ったりはしなかった。
水中に押し倒されるような格好になってしまったが、なんとか頭だけは水没しないように踏ん張りながら、
迷い込んで来たいずみの舌に自分の舌を合わせる。
(いずみ先輩……)
幸宏は自由になった左手をいずみの腰にまわして抱きしめた。抱きしめつつ、胸の置いたままの右手で感触を確かめる。
自覚のないまま動いた右手がいずみの乳肉をすくい上げるように動いて、ビキニを突き上げるようにツンと張った乳首に触れた。
そこを指で挟むように動かすと、その度にいずみの体がビクンと震えるように反応してくる。
いつの間にか衝動に押し流されるまま、いずみの胸を揉みしだいていた。
いずみも逃げようとはせず、むしろ幸宏を放すまいとばかりに抱きしめる手に力を込めてくる。
互いの唾液を相手に刷り込もうとでもするように熱心に絡ませていると、いずみの足が動いた。
しなやかな足がまるで幸宏の腰を挟み込むように絡ませてきた。
水を吸って透けたビキニパンツ越しの股間が、すでにはちきれんほどに張り詰めていた幸宏の欲棒に押し付けられる。
「い、いずみ先輩!?」
かなりきわどい刺激に、さすがの幸宏も戸惑ってしまった。
言わんとするところは判っているだろうに、いずみは真っ赤に上気した頬を膨らませて不満気に見つめ返してくる。
「……先輩は禁止じゃなかった?」
「そ、そんなこと言ってる場合じゃ!!」
いずみの足にますます力が込められ、幸宏は押し寄せる快感にそれ以上言葉を続けていられなくなる。
こうなるといずみがしがみつく位置を直そうと水中で動くだけでも擦るように刺激されてしまう。
幸宏は押し寄せる快楽から逃げるように身を捩るが、動けばいずみの秘裂に這わせるように押し付けられた肉棒が刺激され、
快楽はますます高まってゆく。
しかも、いずみの方も同じように刺激されているらしく、幸宏が動く度に、いずみも敏感に体をビクンと震わせて、その度に、
「…!!」とか「ぁ……」とか「んッ」とか唇から漏れる声がやたらといやらしく聞こえるものだから、
理性が静止を命じているのに、肉体は快楽に突き動かされるまま、自然と互いの股間を摺り合せるような動きになっていた。
「だ……ダメですよ。こんな場所で…ん……誰か来たら………」
我ながら息が荒い。いずみを力ずくで引き剥がすことだって出来るはずなのに、体が言うことをきいてくれない。
「実を言うとね……」
いずみの真剣な瞳が幸宏を覗き込んでいた。が、再び首に回された腕に力が込められ抱きしめられた。
互いの顔も見れないらいに密着したいずみが小さく呟いた。
「……部屋も……予約してあるの」
301 :
268:2008/04/28(月) 00:57:12 ID:WWbRA+v9
268です。
取り急ぎ、今日書けたところまで。
次回からやっと本番開始です。
次は5月に入る前に続きを……(たぶん)
GJ
美冬の乱入を楽しみにしてますwww
乙ほか女どもの乱入期待
304 :
GJ:2008/04/28(月) 02:50:25 ID:Xp3uTpAL
で?
シコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッ
いつまで待てばいいのかな?
シコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッ
ちょーっとボク
シコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッ
限界が近いよー
シコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッシコッ
GJだ!
は、早くいずみのカラダを貪るんだ……美冬の乱入にも期待
他のキャラの乱入に期待とか言ってるやつは何なの?
作者の好きなように書かせろよ。
というのは建前で、いずみ派の自分としてはこのままで行って欲しいところ
何はともあれGJ!!
GJ!
いずみ派なので期待が高まってます。
GJ、イイヨイイヨ
個人的には誰かに乱入されると萎える
上手いことじらしてくれますねえw
股間を摺り合わせるとは・・・ハァハァ・・・
ああ、早く本番をーー
いずみが悶え乱れるところが見てーーーーー
イイヨーイイヨー
股間を摺り合わせるだと!
幸宏はフルパワー、いずみちゃんはもう大洪水状態じゃねえのw
さあ、早く欲望と本能のままに・・・・・・
ま
だ
か
な
?
まだか・・・まだなのか・・・もう十分すぎるほど『元気』は溜まっているというのに・・・
早く『元気玉』を放ちたい・・・
落ちつけ
5月まであと24時間ぐらいある
いずみかわいいよいずみ
315 :
268:2008/04/30(水) 22:15:36 ID:QNswTYsA
絡みついた足がゆっくりと解かれ、いずみの体がそっと幸宏から離れた。
開放された股間にむずむずと寂しさを感じていると、真っ赤になったいずみがぷいっと背を向けて歩き出してしまった。
幸宏も慌てていずみの背中を追いかける。水中をほんの少しだけ歩いてプールサイドの梯子にいずみが手をかける。
ザパッ、と水をはじいていずみの体が水面から浮かび上がり、直ぐ後ろにいた幸宏は、突き出されるように目の前に現れたいずみの桃尻をまともに見てしまう。
慌てて視線を逸らしたのでほんの一瞬のことだったが、ブラと同じように濡れて張り付いた小さなビキニパンツは当然のように透けていて、
お尻の割れ目にあたる部分は肌との距離のせいでよくは見えなかったが、ちょうど足の付け根のあたり、
ぷっくりと膨らんだその場所は、ぐっしょりと濡れた布が張り付いていて、胸の先の辺りと同じようにそこだけ肌色が濃く色付いているのも、
柔らかく揉み解され、卑猥に割り開きかけているのもはっきり判ってしまった。
いずみがプールから出た気配を感じながらも幸宏は戸惑ってしまう。
いずみが用意した幸宏の水着は競泳選手が穿くような黒いビキニタイプのものだったからだ。
当然、はちきれんばかりに元気になってしまった部分が、くっきりと形を露にしている。
男子高校生としてはかなり恥ずかしかったが、それはいずみだって同じはずだ。
幸宏は覚悟を決めると、梯子を握り締め、勢いよくプールから飛び出した。
先にプールを出ていたいずみが、備え付けなのか、手近にあるタオルを広げて羽織った。よく見るとタオル生地のガウンのようで、
元々がそういうサイズなのか、長身のいずみが着るとまるでミニスカートのような丈で、
その下に隠れた姿を、ほんの数秒前に見てしまった幸宏としてはなんだかチラチラと見えてしまいそうで落ち着かなかった。
幸宏もいずみを真似して近くのガウンを羽織る。
やっと股間が隠れてくれたのには安心感を感じるが、とにかく大きくなったままなので歩き辛い。
いずみはベンチに置いてあったポーチを手にすると、入り口とは別の方へ進んでいく。
そのまま、更衣室ともお手洗いとも案内のない窓際の扉の脇に立つと、備え付けの機械になにやらカードを潜らせた。
と、扉が開いて、いずみは幸宏を振り返った。
「これが鍵になっているの」
いずみの後を追って扉を潜り抜ける。入るとすぐにエレベーターのような扉があって、
(ああ、ここエレベーターの入り口なのか……)と、思っていると背中の扉が自動的に閉じて、部屋が動き出したので驚いた。
階数ボタンが無い上に入り口が2箇所もあるエレベータなんてなんだか落ち着かない。
ほんの数秒で今度は正面の扉が開いて再びドアが現れる。
いずみは再びカードをスロットに潜らせると、ガチャッと音がした。いずみがドアを開けたので幸宏も後を追う。
「うわぁ………」
そこは映画に出てくるような豪華な部屋だった。ラスベガスの富豪とか、ギャングの親分が利用しそうな広い部屋で、
暖炉や、巨大な液晶テレビは当然で、カウンターバーやら2階に上がる螺旋階段やら、壁の一面は全て窓になっている場所まである。
今いるリビングだけでも神庭家より広そうだ。
「驚いた?」
316 :
268:2008/04/30(水) 22:16:06 ID:QNswTYsA
幸宏があまりの展開に呆然としていると、嬉しそうに微笑むいずみが現れた。
いつの間に用意したのか、両手にはオレンジジュースを持っている。
片方が差し出されたので、幸宏は反射的に受け取って、うなずいた。
「……はい。驚きました。すごく」
ちょうど喉が渇いていたので、なにやら苦味の強いオレンジジュースを一気に飲み干す。
「うふふ。ないしょにした甲斐があったわ」
いずみは幸宏の腕を掴んで歩き出す。少し赤色を帯びた頬がやたらと艶かしく見えて、幸宏の頬もつられやように熱くなっていった。
「部屋履きは………いらないわね」
やわらかい絨毯を踏みしめてリビングを横断しながら、部屋履き? となんだか聞き慣れない言葉に戸惑う幸宏だったが、
いずみはそんな幸宏を部屋の奥へ奥へと導いていく。途中のサイドテーブルにグラスを置いて、螺旋階段を登った。
「なんだか追い越しにくそうな階段ですね」
と、幸宏がポツリと感想を漏らすといずみは噴出して笑った。
「もお、神庭君は本当に天然なのね」
「ええぇ!? な、なんでですか?」
階段を登りきると、すぐにドアが開いたままの部屋が正面にあった。
カーテンを閉め切って暖色の間接照明がゆれる部屋の中に、やたらと大きなベッドがあるのが目に入る。
「だって……これから何をするか、わかってるんでしょ?」
いずみが恥ずかしげに目を合わせてくる。
「そんな時に階段部の話なんて、やっぱり天然だと思うな……」
いつのまにかいずみと向かい合っていた。さっきからなんだか頬がやたらと熱い。
いずみの潤んだ瞳が幸宏を見つめていた。
「幸宏」
「!?」
普段とは違う、美冬と同じ呼び方をされて、幸宏は思わずギクッと反応してしまった。
『神庭君』と、いつもは年上を思わせる呼び方なのに、名前で呼ばれるといずみが普段とは違うということをより意識してしまう。
「これからは……そう呼んでも…いい?」
言葉の最後は消えてしまいそうなくらい、かぼそい声でいずみが呟いた。袖をつかむいずみの指先が震えているような気がする。
あんな大胆な姿で幸宏にイタズラをしたくせに、こんなホテルを貸し切りにするくらいお嬢様なのに、
幸宏の名前を呼ぶくらいのことで、こんな子供みたいに震えているのはどうしたことだろう?
なんだかボーっとする頭で考えたが、どんな言葉もなんだかいずみへの答えには違う気がして、幸宏はいずみを抱き寄せた。
「いずみ……」
初めての軽いキス。幸宏の方から唇を重ねたのは始めてだ。
「………」
唇を離すと、今にも泣き出しそうな、けれども、今にも笑い出しそうな。そんな不思議でやさしい表情をした、いずみがいた。
いずみに導かれて、腰掛けたベッドの上でもう一度唇を重ねる。
なにも言わなくたっていいと思う。いずみも多分そう思っている。
だって……これから何をするかなんて、決まっているから。
317 :
268:2008/04/30(水) 22:16:32 ID:QNswTYsA
268です。
眠いす。痛いです。
ご期待に沿えず申し訳ありません。
我が事ながら、時間のかけすぎです。
起きていることが、こんなに辛いとは思いませんでした。
今はただ静かに眠る事がわたしの望みです。
さようなら。
続きは、また後日……
GJです
美冬が乱入したこと思ったwww
GJ!GJ!とってもGJ!
このまま行くところまで行っちゃって下さい!
GJ
いずみかわいいよいずみ
GJなのだが
本当に焦らしてくれますねえw
さらに気を溜めて『特大元気玉』を放つ準備をして待っているぞ!
いずみラブ
続き待ってます
323 :
GJ:2008/05/01(木) 02:18:54 ID:s3TV0pJN
保守
326 :
268:2008/05/04(日) 02:28:19 ID:62ul2wT8
いずみが背を向けてガウンの紐を緩めた。素肌の肩がこぼれ出て、薄明かりの中に真っ白いいずみの柔肌がと浮かび上がっていく。
後ろに流した長い黒髪が揺れて、ほとんど裸の背中が一瞬だけ覗いたが、細身のいずみの体はすぐに黒髪で隠れてしまう。
ガウンを脱いでしまうと、いずみの腕が背中に伸びて動いた。もどかしそうにビキニの紐を解いているようだったので、
手伝おうとして伸ばした幸宏の手が、いずみの指に触れた。
「ぁ……」
いずみの背中がビクンと震える。幸宏も思わず手を引いたが、思い直し、再びいずみの黒髪をずらしてビキニの紐を解いた。
どうしてだか、気が大きくなっていた。
もじもじといずみが動いて水を吸ったビキニが床に落ちる。
戸惑ういずみの肩を掴んでこちらを振り向かせると、いずみは俯いて両手で胸を隠していた。
希春ほどの大きさはないが、それでも手のひらだけで隠すには大きすぎるふくらみに思わず息をのむ。
いずみは柔らかな胸が潰れるほど強く指先を胸に食い込ませていたが、幸宏が肩を掴んだせいで腕が動いて、
いずみは逃げるように仰向けのままベッドに倒れこんだ。
その拍子に腕が解け、隠していたはずの胸が丸出しになってしまう。開放された乳房がふるん、と揺れる。
うわぁ……と、声には出さなかったが、はじめて生で見てしまったいずみのおっぱいに、幸宏は思わず息をもらした。
再び隠そうとするいずみの腕を幸宏が抑えててしまうと、プールでの大胆さが嘘に思えるほど、いずみは真っ赤になった。
「は、恥ずかしい………」
既にいずみの乳首は頬に負けないくらい赤々と色づきツンと上を向いている。
荒い吐息にあわせて、誘うように揺れるいずみの胸を指先でそっと触れてみる。
「あぁっ……」
ほんの少し触れただけなのに、いずみは大げさに背を逸らす。
下乳から頂点を目指してすべるように指を遊ばせると、小さな嬌声をあげながら反応して身を捩る。
やわらかい……
つい、面白くなってしまい、今度は少し大胆にいずみの乳房を揉み上げた。
ツンッと立った胸の先を指の間に挟んで転がすと、いずみはビクンと震え「ぁ……」と小さく息を漏らす。
(感じてるのかな?)
少し迷ってから幸宏は胸の先に唇に押し当てた。そのまま唇でほおばり舌の先で舐めてみる。
「んっ!!」
声を押し声押したいずみの体が、小刻みに震えてた。
始めは驚いたようないずみの顔も次第にふやけたように快楽に緩んでいく。
幸宏は熱心にいずみを舐りながら、いずみを抑えていた右手を離した。いずみも胸を隠そうとはしない。
空いた手でいずみの鎖骨にそっと触れる。確かにそこに息づくいずみを感じながら、
鎖骨から胸へ、胸から肋骨へ、徐々に下へと指を滑らせる。
ゆっくりと動く指先がおへその脇を抜け、下腹を更に下を目指して進んで、濡れた水着へと辿り着く。
「あっ、だめ……」
今やいずみを隠す最後の一枚を脱がそうと動いた手が止まる。慌てて幸宏の手を掴んだいずみに遮られたのだ。
327 :
268:2008/05/04(日) 02:28:43 ID:62ul2wT8
「……どうして?」
幸宏は言いながら水着越しに触れてみる。明らかにプール以外の理由で水着が濡れていた。
撫で上げるように温んだ食い込みに指を割り込ませる。
「ぁ……待って」
緩んだいずみの顔が急にもじもじとしだす。
「幸宏君の……見せて」
「……へぇ!?」
女の人も見たいものなの?
いずみの言葉のには驚いたが、言われてみれば、幸宏はガウンの前をはだけただけで水着も着たままである。
恥かし気な、それでも真剣ないずみが躊躇いがちに言葉を続ける。
「よく見ておきたいの……だってそれが……その、これから………」
流石に、それ以上は言えなかったらしい。いずみは俯いてしまったが、それでも意を決したように幸宏を見つめ返してくる。
……そうか。これから自分の中に入ってくるものがどんなものか、自分が逆の立場なら確認したいと思うだろう。
幸宏は体を起こし、横たわるいずみの脇に膝立ちのような姿勢でガウンを緩めた。
既に痛いくらいに勃起したものを見られるのはかなり恥かしかったが、幸宏は既にいずみに同じ事をさせている。
覚悟を決めて前を隠していたガウンを開くとそのまま脱ぎ捨てる。
これでもう互いに最後の一枚である。
あっ、と目を丸くして、慌てて視線を背けたいずみだが、恐る恐るといった感じで幸宏に……股間のふくらみに視線を戻す。
競泳用のビキニに押さえつけられた欲棒をまじまじと見つめられ、幸宏はなんだが恥かしさで萎んでいくような気持ちになってしまう。
「……見せて」
と、ふたたびいずみに促され、水着に手をかけた幸宏だったが、簡単には決心できない。
幸宏が躊躇していると、しびれを切らしたのか、いずみが起き上がって幸宏に手を伸ばしてきた。
反射的に避けようとしたが捕まってしまい、今度は逆に幸宏がベッドに押し倒されるような格好になってしまう。
少し怖いものを感じて「い、いずみ先輩?」と、幸宏が言うと、「……いずみ」と、頬を膨らませたいずみに睨まれてしまう。
股間を隠すように両手で遮ったが無駄だった。抵抗する幸宏の水着をいずみはあっさりと剥いてしまう。
「ああぁぁ……」
文字通り丸裸にされてしまった。
仰向けにされ、太股の辺にいずみが跨り、股間を隠していた幸宏の手を掴む。
「……幸宏君」
まるで人が変わったように、いずみが艶然と微笑んだ。なんだかその笑顔が怖い。
「あっ!? 待って、待って下さい!」
「だめ……」
両手が退けられた。反り立った肉棒が天井に向かって跳ね上がる。
冷たい外気に晒されながらも、いずみの裸に興奮してびくびくと脈打つ肉棒。
恥かしい。それに、おかしい。何かが間違ってる!
328 :
268:2008/05/04(日) 02:29:39 ID:62ul2wT8
まじまじといずみに見られている。
さっきまでのしおらしさはどこへ行ったのか、なんだか品定めでされているようで薄ら寒いものが心を過ぎる。
それなのに、そんないずみを押し倒された幸宏の方から見ると、ちょうど見上げ構図になってしまい、
細身のわりにボリューム感が増したように見える胸の存在感に反応して、期待はますます膨らんで元気になってしまった。
幸宏の視線ががいずみの胸に釘付けになっていると、不意にいずみが触れてきた。
「うっ ……なにを…」
遠慮がちに、しなやかな指の先でツンツンとカリ首をつつかれる。
「あ、ごめんなさい。……触ってもいいかしら?」
いずみは身を屈めて顔を近づけてきた。
もう触ってるじゃないですか。と、言うわけにもいかない気がしたので応えた。
「……………すこしなら」
既にいつ発射してもおかしくないぐらいにキているのに、いずみは熱い吐息が感じられるくらいの距離で眺めながら、
ぎこちなく握ってみたり、なぞったりしている。
まるで、はじめて見た動物に触るみたいに、おっかなびっくりだった指先が、
筋に沿って撫で上げたり、強く握り締められしごいたり、大胆に動き変わってきた。
「うっ……そんなこと………」
その度に快楽が背筋を駆け上がり、今度は幸宏の方が声を殺す番になってしまった。
「え? ……あ、痛かった? もしかして、苦しいの?」
「き、気持ちいいです……でも…出ちゃいそうで……」
真っ赤になったいずみの顔が、ますます赤くなる。
「そ、そう、なの? 」
幸宏を握り締めたまま、跨っていた足をずらしてきた。そのまま幸宏の隣にコロンと横になり、甘えるように体を摺り寄せてくる。
なんだかとてもいい香りがする。柔らかな胸が押し付けられた上、いずみの左手は幸宏を握ったままだ。
見上げるようにして鼻を突合せるような距離でいずみが呟いた。
「出してもいいのよ」
「えぇ!? って、ん…んっ……」
幸宏が言い返す前に、唇を塞がれてしまう。いずみは大胆に舌を絡ませてきたので、互いの唾液の混ざり合う水音がとてもいやらしく響いた。
そんなふうに唇を重ねながら、いずみは左手でぎこちない上下運動を開始させる。
もどかしくも強烈な快楽に、欲棒が脈打つのが判る。幸宏は耐えられずに思わず目を閉じてしまった。
いずみはさらに体をずらして、幸宏の上に移動してきた。一瞬左手の動きが止まったと思ったら、今度は幸宏を握る手が右手に取り替えられる。
いつの間にか幸宏を跨いで、左から右に移動したいずみは、左手をしがみつくように幸宏の首に回しながら、右手で運動を再開させる。
押し返す快感に攻められながら、幸宏も右手をいずみの背中に回して抱きしめて、左手をいずみの胸に伸ばす。
「あっ……ん……」
不意打ちだったのか、重ねられたいずみの唇から、淫らな悲鳴がこぼれる。
いずみは熱心に右手を動かしながら、幸宏の足に自分の足を絡めてきた。
ぬるんとした水着の股間が幸宏の太股に押し付けられ、いずみの腰がもじもじと動いているように思えたので、幸宏はそれにあわせて足を動かした。
ビクンと肉体で反応しながら、既に限界ぎりぎりの幸宏をしっかりと握り締め、いずみの動きにますます力が込められる。
329 :
268:2008/05/04(日) 02:32:02 ID:62ul2wT8
268です。
すいません。今日はここまでです。
連休中になんとか終わりまで辿りつけるようにしたいです。
続きは明後日ぐらいには……(たぶん)
GJ!素晴らしい!
332 :
GJ:2008/05/04(日) 21:25:03 ID:w2klmlev
は、はやくしないと・・・・くっ・・・
昨日俺が見終わった後に更新しているだなんて
保守
ほすー
保守
337 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 00:00:47 ID:eam+VnHf
まだですかーー
まーだーかー!
保守
まだ先はある・・・?
御神楽さんものです。投下します。
舞台は八巻終了直後です。
生徒会主催の2学期お疲れ様パーティーは盛り上がりに盛り上がり、
会計などの事務的手続きなど全てが終わったのは日付が変わる寸前になってしまっていた。
一般の生徒たちの解散はそれよりもっと早かったのだが、幸宏の提案によりお店の片づけの手伝いなどをしたことで、
主催者側の解散はそれより一時間ほど遅れることになった。
「それじゃあ今日はこれで解散になります。お疲れ様でした!!」
店の前で幸宏が生徒会の面々にそう告げると、「お疲れ様でした〜」という返事の後、
その場の生徒たちは家路に着いていった。
「ふう………」
長い一日だった。そう思って幸宏は一人溜息をついた。学校での終業式を終え、そして山上桔梗院へ。
そこでの波佐間との勝負。お互いの全力を尽くした死闘、そう表現するに相応しいレースだったと思う。
そしてそのレースに幸宏は勝利した。
「勝ったん、だよな」
波佐間は幸宏とのレースに「賭け」をしていた。自分のこれから先の人生の方向を決定づける大切な「賭け」を。
自分の宿命を変えることは果たして可能なのか、それを知るための賭けだった。
レースが終わって失神した後幸宏と波佐間、二人が見た夢のような、不思議な出来事。
そのおかげで幸宏は波佐間の意図を知ることができた。
その「賭け」であるレースに幸宏は勝利して、どうやら波佐間は、どうするかを決めたらしい。
波佐間が具体的にどうするのか、それは幸宏には分からないのだけれど。
それからはどんちゃん騒ぎのパーティー。当初の目的とは大幅にずれてしまったパーティーとなってしまったけれど、
筋肉同好会とのダンスもあれはあれで楽しかったし、概ね満足の行く企画となってくれた。
ああしかし、それにしても疲れた。全身の筋肉痛や疲労は気合でここまで抑えていたが、すべてが終わった今になって、
そのすべてが体中にどっと押し寄せてきた。幸宏はお店の正面の階段に座り込んでしまった。
粉雪は、依然として空から舞い降りてきていて、それにしたって寒い。
十二月なのだから当たり前なのだけれど、凍えてしまいそうな程の寒さだった。
それでも幸宏はその場から動く気になれなかった。空から降る白い結晶を街灯が照らしだすその景色は綺麗で、
そして何だか幻想的で、このままずっと座って眺めていたくなるような、そんな景色だった。
こうやってぼーっとしていると、体中の疲労がだんだん充実感や達成感に変換されていくようで、その寒さすら心地よかった。
と、首元に突然熱量を感じる。
「う、うわあっ!!」
幸宏は思わずそんな間抜けな声を出して飛び上がってしまった。振り返るとそこには、
「お疲れ様、神庭君」
「み、御神楽さん……」
新副会長、御神楽あやめが缶コーヒーを片手に立っていた。
御神楽は上品で高そうなコートに身を包み、いつも通り華麗に、可憐にその場に存在していた。
「はい、どうぞ」
「あ、ありがとう」
その手から缶コーヒーを受け取ったが、幸宏はなぜだかそんな御神楽を直視できなくて、
気恥ずかしさから目を逸らしてしまった。
「こんな所でぼーっとしてたら、風邪をひくわよ?」
そう言いながら御神楽は幸宏の横に腰かけた。その非難の声はいつも通り呆れたようだったけれども、
でも決して嫌がっている風ではなかったし、むしろ何だか嬉しそうな、優しさすら感じられるような口調だった。
「御神楽さんこそ、どうしてまだこんなとこにいるのさ?」
「新生徒会長様をこんなところで凍死させたら、なんだか気分が悪いでしょ?」
そう言って御神楽は笑った。他の役員たちはもう姿を消していて、この階段には幸宏と御神楽の二人きりだ。
どうして今日の御神楽はこんなに優しく見えるのだろうか。
幸宏は熱いコーヒーを流し込みながら、そんなことを考えてしまった。
自分のすぐ隣に御神楽はいる。あと少し身を寄せれば、お互いの体温が伝わるほどの距離に彼女はいる。
御神楽の肌は真っ白で、それこそ本当に雪のようで、思わず幸宏の胸は高鳴った。
こんな幻想的な、物語みたいな風景にたたずむ御神楽はまるで――――
「どうしたの神庭君? 私の顔なんかじっと見つめて」
「な、な、なんでもないよ!!!」
――――まるで妖精みたいだ、なんて言えるはずもなく幸宏はただ俯くことしかできなかった。
御神楽はふーん、とつまらなそうな顔をしたものの幸宏の隣を離れず、ただ景色を眺めている。
こんな非日常的な状況に戸惑って、幸宏はただ心臓をバクバクさせているだけだった。
この鼓動の高鳴りが御神楽に伝わらないように、そう思ってただコーヒーを飲み続ける。
しばらく、沈黙が続く。幸宏も御神楽も、ただ黙ってその場に座っていた。
雪が降るほど外は寒いのに、特に話をするでもなくただ座っていたのである。
その沈黙は別に気まずいものではなくむしろ心地良かったと、幸宏はそう思った。
「あのさ、御神楽さん」
幸宏は今日、パーティーで中村と話した時のことを思い出していた。
あの中村も自分に自信がないまま一年を過ごしていた、
それはこの一年彼女に追い回されていた幸宏にとっては衝撃的なことだった。
だったら御神楽はどうなのだろうか。幸宏はそう思って彼女に問いをぶつける。
「御神楽さんは自分に自信ってある?」
「自信? それはどういう意味?」
「生徒の代表として自分はやっていけるのかっていう、自信」
幸宏の言葉にしばらく思案顔を見せた後、御神楽は言った。
「神庭君はどう思う?」
「えっ?」
思わぬ質問返しに、幸宏は戸惑う。御神楽はそんな幸宏をみて
「神庭君は、私に自信があるように見える?」
と、意地悪な笑みを浮かべた。御神楽からの質問返しに、幸宏は考え込む。
御神楽の普段の様子や行動からみて、彼女が自分に自信がないなんて、そんなものはあり得ないと思った。
「御神楽さんは自分に自信があるように、僕には見えるよ」
正直にそう言った。自分とは違って知識も経験も豊富で、御神楽はどんなことにでも最適な答えを導き出すことができる。
それは副会長としてとても頼りになるけれど、一人の人間としては度量の違いを見せつけられるようで、
幸宏にとっては少し悔しい点でもあった。
「そうね、私は自分自身に自信があるわ」
案の定、御神楽は幸宏の言葉を肯定。それもすこし誇らしげに。さすが御神楽さんだ、幸宏は改めてそう感じた。
「神庭君、あなたは自分に自信がないの?」
今度は御神楽からの質問。問いかけるその顔は多少非難めいている。
当たり前か、自分に自信がない生徒会長なんて頼りなくって仕方がない。
「うん、なんかね。今日改めてそう思ったんだ」
嘘をついたってきっと彼女のは見破られてしまうだろう。幸宏はそう思って正直に打ち明けた。
「自分はひとりじゃ何にも出来ないって気づいたら、なんか情けなくなっちゃって……」
アハハ、と乾いた笑いを後に付け加えて幸宏は俯いた。御神楽の顔が怖くて見られなかった。
きっとこんなことを言う幸宏に失望しきった表情を浮かべているに違いない。
そう思うと、どうにも顔があげられなかった。
「バカね、神庭君は」
予想通りの厳しい言葉が降ってくる。当たり前だ、情けなくってふがいない生徒会長だ。自分でもつくづくそう思うんだ。
「誰だって一人で何でも出来るはずないじゃない。そんなことも分かってなかったの?」
「うん、そうだよね……」
はあ、という御神楽の溜息の音が頭上から聞こえた。
ああ、やっぱり自分は御神楽に呆れられているんだ。それが幸宏の中でどうしようもない確信に変わった。
「私がどうして自分に自信があるか、教えてあげよっか」
「え?」
その言葉に幸宏は顔をあげた。御神楽が自分にそこまでしようとしてくれているのが、とても意外だったからだ。
「教えてほしい?」
「う、うん。教えてよ、御神楽さん」
その顔も意外なことに、何故だか笑っていた。
「それはね、私が何でも出来るからだとか、優秀だからだとか、そういうのとは関係が無いの」
「そ、そうなの?」
だったら一体何が彼女の自信に繋がっているのか、それは幸宏には全く想像がつかない。
「ちょっと前までは、私にも自信がなかった。だから生徒会長になって、
周りに……父親に、私を認めさせて、それが自信になると思ってた」
御神楽は選挙で幸宏に負けてしまったのに、生徒会長にはなれなかったのに、
だったらどうして今の御神楽自身に自信があるのだろうか。ますます幸宏の頭はこんがらがる。
「生徒会長にはなれなかった。それでも私は今の私に自信がある。さて、それはどうしてでしょう?」
御神楽はやけに勿体ぶる。そしてその顔は相変わらず笑っていて嬉しそうだ。
「どうしてなの、御神楽さん?」
幸宏は早く答えが知りたくて堪らなかった。確固たる地位より、周りの認知より、彼女に自信を与えたもの。
それは一体何なのだろうか?
「………それはね、私のことを必要だって言ってくれた人がいたからよ」
「え?」
「自分のために私が必要だって、心から言ってくれた人がいたから」
顔を赤くしながら、それでも今まで見た中で最高の笑顔を浮かべながら御神楽は言う。
「それが、私が、私に自信がある理由」
そんな御神楽の表情は眩しくって、そうまるで雪の乱反射みたいに眩しくって、幸宏はしばらく言葉を失ってしまった。
「御神楽さん……」
御神楽は幸宏の眼をまっすぐと見つめている。その眼は彼女の言うとおり自信に充ち溢れ、
そしてその他の、今までに見たことないような色に染まっていた。
「そっか、御神楽さんにはそんな人がいるんだ」
幸宏はそのことに羨ましさと、少しの寂しさを感じた。
そう、寂しさ。
どうしてそう思うのか、その理由を幸宏はあえて深く考えないことにした。
「いいね、そういうの素敵だね」
御神楽の言うその人は誰なんだろうか。新たに現れたそんな疑問は消えてくれなかった。
どうしてこんなにそれを知りたいと思うのか。自分は一体何を考えているんだ。
あの御神楽だ、彼女の魅力は十分に承知している。そのくらいの人が出来たって普通じゃないか。
そうだって言うのに自分は何を考えているんだ。
分不相応な考えは早く捨てたほうが身のためだ。
「……神庭君って、やっぱり天然ね」
「えっ? 何で?」
「それが分からないっていうのが、天然の証拠よ」
また御神楽に天然と言われてしまった。やっぱりこれは多少凹む。
「とにかく神庭君。私はあなたがあなた自身に自信を持つことは、決して不可能じゃないと思う」
御神楽ははっきりとそう断言した。自分のことを必要としてくれる人、果たしてそれは存在するのだろうか?
頭の中に沢山の人の顔が思い浮かぶ。
一緒に暮らしている神庭四姉妹。希春に小夏、千秋、そして美冬。
お節介で迷惑なことも沢山してくるけれど、それでも自分のことを大切にしてくれる彼女たち。
その次に階段部の部員たちの姿が浮かんできた。いつもうるさいほど元気な九重、頼りになる刈谷、冷静沈着な三枝、
穏やかな笑みを浮かべる天ヶ崎、何だかんだで親友と呼べる仲になれた井筒。
この一年、さまざまな事件や困難をともに乗り越えてきた、大切な仲間たちだった。
クラスの友人たち、吉田や渡辺、それに三島。
それ以外にもこれまで天栗浜高校で出会った沢山の人の顔が思い浮かぶ。遊佐や中村、
それに筋肉同好会の面々、雄々しく広がる僧帽筋、ギリシャ彫刻のような大腿二頭筋、生の輝きを放つ腹直筋、噴火する大胸き………
「ち、違う違う!!」
頭を振って雑念を振り払う。どうしてそっちへ行ってしまうんだ、まったく。御神楽はそんな幸宏を不思議そうな眼で眺めていた。
思考を元に戻す。とにかく幸宏は沢山の人と出会って、沢山の思い出を作った。
その沢山の思い出を生んでくれた彼らが、幸宏にとっては必要だった。心から必要だと思った。
彼らも幸宏と同じように、幸宏のことを必要だと思ってくれているのだろうか。
そうだといいと、そう思った。それなら、そう思ってくれる人が一人でもいれば、幸宏は幸せだった。
それが自信につながってくれると、そう思った。
「………僕のこと必要だと思ってくれる人、いるのかなあ?」
「さあね。そんなこと、分らないわ」
「………うん、そうだよね」
御神楽の言葉は甘くない。決して安易に幸宏を慰めるものではない。
そんなものが意味を持たないことを、彼女は知っているのだ。
人の気持ちなんて不確かなものだ。
それは詰まるところ、本人以外には、いや本人にだって百パーセント理解できるものではない。
だからこんな世界を生きる幸宏たちは、何とか信じる力を持って、もがいてもがいて苦しんで生きていくしかないのだ。
自分で決めて、それを信じていくことができなければいけないのだから、他人からの回答なんかには何の意味もない。
御神楽はきっとそれをよく分かっているのだ。
御神楽は甘くはないかもしれないけれど、それでも優しい。幸宏はそう思う。
「でも、一人だけ心当たりがあるわね」
「えっ?」
「神庭君のことを、必要だって思ってる人」
思わぬ言葉が、御神楽の言葉が発せられた。そんな救いがくるなんて、幸宏には全く想像できていなかった。
「そ、それ誰?」
「分らないの?」
こちらを窺うような上目遣いで御神楽はたずねてくる。
そんな絵になる構図に、幸宏は言葉に詰まってまたしもドギマギしてしまう。
「教えてほしい?」
「うん、そりゃあもちろん!!」
幸宏の言葉に御神楽は口元に人差し指を当て、「どーしよっかなー」とわざとらしく思案する。
何だか今日の御神楽はこうやってやけに勿体ぶる。
「神庭君のことを必要だと思ってる人、それは………」
御神楽はまたもまっすぐ幸宏の目を見つめる。
「それは?」
幸宏も御神楽から目を離さなかった。至近距離で二人は見つめあう。
「やっぱり秘密っ」
そう言い放つと御神楽は立ち上がり幸宏から距離をとる。
「ちょ、ちょっと御神楽さん!!」
幸宏が手を伸ばしても、御神楽はそれからするっと逃れてしまう。
「神庭君ってば本当鈍感〜」
そう言いながら御神楽は舞い落ちる雪に両手を広げ、その場でくるくると回って見せた。
楽しそうにはしゃぐその表情は本当に年相応の女の子で、新鮮な御神楽のその姿に幸宏の心臓はドキッとする。
「そんなこと言われたってしょうがないじゃないか〜」
「しょうがなくな〜い!!」
舞い落ちる雪と、優しい街灯の光と、そこで踊る美少女。
幸宏は本当に物語の中にいるような気分になってしまった。
「ほら神庭君、そろそろ帰るわよ。仕事は沢山溜まっているの。風邪をひいている暇なんて無いんだから」
御神楽はそう言って未だ座り込んでいる幸宏に手を差し出す。
当然送って行ってくれるんでしょ? 言葉にするまでもなく表情はそう語っている。
全く、やっぱり自分はこの女の子には勝てない。幸宏はそう実感した。
きっといつまで経っても、この少女から一本取ることはできないのだろう。
「そうだね、そろそろ帰ろうか」
幸宏は差し出された御神楽の手を取った。
御神楽の手も幸宏の手も冷たくて、そこから伝わる肉体的な温かさ、なんてものは皆無だった。
それでも柔らかですべすべしている、思っていたよりもずっと小さな御神楽の手は、
幸宏の心に紛れもない温かさをもたらしてくれる。
やっぱり御神楽には敵わない。改めて思う。
「どうしたのよ、そんなにニヤニヤして」
―――――それでも、別に勝てなくてもいいや。素直にそう思えた。
「別に、何でもないよ」
こんな風に負けるなら、ちっとも嫌な気分じゃない。むしろ心地いいくらいだ。
「ふ〜ん、そう」
手を繋いだまま、幸宏と御神楽は歩き始めた。
立ち上がることが出来ても、何故だかその手を離したくなくって、幸宏はそのままでいた。
「うん、そうだよ御神楽さん」
御神楽もそれを嫌がっていない。それがますます幸宏の表情を緩ませる。
隠してもきっと彼女にはお見通しなのだろうから、幸宏はにやけ顔を隠すこともなくそのまま歩く。
「まったく、だらしない顔しちゃって」
「そう言う御神楽さんだって笑ってるでしょ?」
「私はあなたのその締まりのない顔を見て笑っているのよ」
「あはは、そっか」
立ち上がれないほど疲れていたはずなのに、何故だか幸宏の足取りは軽かった。
幸宏はウキウキした気分で御神楽に話しかけた。
「明日から冬休みだね」
「そうね」
たとえ高校生になったとしても、長期休暇を楽しみにする気持ちは小学生のころから変わっていなかった。
多分これは大人になっても変わらない気がする。
「何か楽しみな予定でもあるの?」
「う〜ん、特に何かある訳じゃないんだけど」
それでもやっぱり冬休みは楽しみだった。二週間ほどの間、授業を受けなくて済むというのも大きな魅力だ。
御神楽の「ふーん」という返事を最後に、二人の間にしばしの沈黙が訪れた。
雪はただ、静かに舞い落ちる。その雪の勢いは、降り始めとは明らかに違っていた。
こんな勢いの弱い粉雪が積もるはずがないのを、幸宏は知っている。
この勢いからしてこれから少しも経たないうちに止んでしまうだろうし、
そして明日の昼ごろにでもなれば跡形もなく消え去ってしまっているだろう。
でも、それでも、あと数十分の間だけは止まないで欲しいと思った。
せめて御神楽を家に送り届けるまでは、止まないで欲しい。
この幻想的な、夢みたいな時間をほんの少しでも長く、幸宏はそう願った。
「クリスマス………」
御神楽が不意にそう口に出す。
「え、どうしたの?」
「く、クリスマスも何も用事はないの?」
「クリスマスかー………」
今のところイヴも当日も何の予定もないので、このままだと家で過ごすことになりそうだ。
もしかしたら階段部で集まりなんかがあるかもしれないけれど。
「今のところ何もないかな。御神楽さんは?」
「私も、特には」
「へー、意外だなあ」
「どういうこと?」
「いや、御神楽さんって何だか華やかなパーティーとかに招待されてそうな感じだから」
「そういう招待がなかった訳じゃないのよ。でも今年は全部断ったわ」
さすが御神楽だ。そういうのは、幸宏には一生縁のないような席なのだろう。
でも、いったいどうして全て断ったりしたのだろうか。
「何で断ったの?」
「別に、何となく気乗りしなかっただけよ」
こともなげに御神楽は言う。どう返すのがいいのか分からなかったので、幸宏は返事をすることが出来ず、
二人の間に再度静寂が訪れた。
「あのさ、神庭君………」
またしてもその沈黙を破ったのは御神楽。
「ん、どうしたの?」
「クリスマスなんだけど」
その続きを御神楽が言おうとした時だった、
「きゃっ!!」
凍結した路面に滑ったのか、突如御神楽のバランスが崩れる。
「御神楽さん!!」
幸宏は繋いだ状態の手を引くことで御神楽の転倒を防ごうとしたが、
「―――――あれっ?」
自分も足元を滑らせてバランスを失ってしまった。
「うわ、うわわわわっ!!」
先ほどこちらに引き寄せた御神楽の体がぶつかってきて、幸宏は完全にバランスを崩した。
幸宏の体が下になって、御神楽と一緒に道路へと倒れこむ。
衝撃が、背中から走って思わず息が止まる。それでも自分が下になることで御神楽が怪我をすることは回避できた。
そう思って幸宏は安心した。安心して息をつこうとして、
「………………………………」
そして、とんでもないことに気がついた。
息が、できなかったのだ。
それは、呼吸器官の故障などではなく、もっと単純な理由。ただ単に口が開けないだけだ。
ただその口が開けない理由が、それこそが一番大変なことだったのだ。
「……………………………ん」
目を開くと幸宏の顔のすぐ正面に、御神楽の顔があった。
唇には、どうしようもなく柔らかい感触。
そう、幸宏の口を塞いでいるのは
「……………………………!!!!!!」
――――――――御神楽の、唇だった。
以上で投下終了です。続きます。
ちょっと長めになってしまいそうです。
352 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 21:57:40 ID:L2SWG+kd
GJ!!
続きを全力でキボンヌ!!
キターーーーー(・∀・)−−−−−−!!!!!!!!!
缶のフラグブレイカーっぷりがいいなw
>そっか、御神楽さんにはそんな人がいるんだ
テラ缶バッチwww
書き方が妙に似ている。
原作の書き方の空気というか雰囲気というか…
たまにエロパロ板では、原作者が作品を
投下するという噂を聞いたことがあるが…
まさかねぇ…?
超GJ!
続きが気になりまくり
いつごろになるのでしょうか?
レ、レベルたけー
缶のキャラが崩れないというか、まんま缶だよなw
続きwktkして待ってますw
GJ!!
やっべ、あまりのクォリティの高さにびびったwww
御神楽さんと缶のやり取りが凄くいい。フラグブレイクの瞬間爆笑したwwwwww
続き待ってるぜ!
続きマダー?
GJだ!!
8巻発売後
・美冬ダンス編
・美冬一人遊び&告白編
・いずみデート編(いよいよこれからという所で止まっているが作者は何処へ行った?)
・御神楽編
と順調に投下されているな
希春編が無いのは何故なんだ…
希春は俺たちの想像のはるか斜め上をいく
ただそれだけのことだ
☆
まだでしょうか?
夏が近いとはいえ
こうも長い全裸待機だと風邪ひいちまうぜ
「会長、この資料ここのファイルと一緒にしときますね」
「はい、分りました」
その翌日の生徒会室。予算委員会に向けた資料作りが溜まっていたため、
冬休みになっても、幸宏たちは学校を訪れていた。
「会長〜、合唱部の見学終わりました〜」
「あ、お疲れ様です」
一見いつもと何も変わらないように見える。
つつがなく業務は遂行され、何事もないスムーズな生徒会室。
だがしかし、
「はい、神庭君」
「みみみ、御神楽さん、どうしたの!?」
「これ、読み終わったら判子を押して頂戴」
「う、うん。分ったよ」
唯一人、幸宏の様子だけはおかしかった。全ての行動がおかしいという訳ではなく、
ただある特定の人物と接したときのみ、行動に異常が発生するのだ。
原因はもちろんはっきりとしていて、
『……………………………ん』
昨日の夜の事故だった。
御神楽の顔を見るとどうしても昨日の光景が、至近距離で見た御神楽の表情が、
そして何よりもあの柔らかい唇の感触が思い出されてしまうのだ。
思い返す度に顔は紅潮し、鼓動は高鳴る。
あの事故の後も、そして今日も、御神楽に大した動揺は見られなかった。
『ごめんなさい神庭君、怪我はなかった?』
これが直後のセリフ。こう言う御神楽は、幸宏とは違い冷静だった。
『え、あ、うん、その、うん、ぼっ、僕はだだだ大丈夫だよ。あの、そのっ、何て言うかえ〜と…………ごめん』
『いえ、別に気にしなくていいのよ。事故なんだから』
事故だったからと割り切れるほど幸宏は大人でなく、御神楽を送り終わっても自宅に辿り着いても、
胸の動悸は収まってくれなかった。
幸宏は資料を読むふりをしながら、御神楽のほうに視線を向けた。御神楽はノートパソコンのキーボードを軽やかに叩いていた。
落ち着いた表情でブラインドタッチをこなす御神楽は、いかにも仕事ができる女といった感じで様になっていた。
あんな綺麗な女の子と、キスしたんだよなあ。
そう思うと改めて顔が赤くなってしまった。あれは幸宏にとっての初めての、そう所謂ファーストキスというやつだった。
御神楽はどうなんだろうか?そんな疑問が頭をよぎった。
あの落ち着きようからして、やっぱり初めてとかではなかったのだろうか。それなら誰と、誰と御神楽は………。
「………………………何考えてんだか」
一つ溜息をついてから、幸宏は資料に目線を戻した。
そんなこと自分には関係ないじゃないか。昨日もちゃんと思ったじゃないか、
御神楽と自分では釣り合わないと、分不相応だと。
もう一度御神楽に視線を向けた。うん、完璧だ。
だから彼女と自分では、きっと無理。
そう、納得させる。
「ん?」
と、御神楽と視線がぶつかる。幸宏の顔が一気に赤くなる。
「どうしたの神庭君、何か用?」
「い、い、いや、別に何でもないよ!!」
「………そう」
それだけ言うと大した詮索もせずに、御神楽はまた仕事に戻った。
幸宏はホッと一息ついたが、なぜか周りの御神楽派役員の、というか周りの役員全員の視線が痛かった。
とにかく頭を冷やそう、幸宏はそう思って「自販機で飲み物でも買ってくる」と言い残し生徒会室を出た。
暖房の効いていた室内とは違い、廊下に出ると冷たい空気が刺さってきた。
身体が一度、ぶるっと震える。休み中の部室アパートに人影はなく、グラウンドから運動部の元気な掛け声だけが遠く響いていた。
昨日のレースもあったので階段部の活動は今日は休み。
これで生徒会の仕事もなければ昨日の疲れをゆっくり癒せるのだけれど、などと考えても仕方がない。
「僕が言い出したことなんだからね……」
そうこれは幸宏が言い出したことなのだ。
一月の予算委員会までに各部活動の活動実態を調査して、公約通りそのサポートを強化する。
そのために他の役員たちも、御神楽も、こうして冬休みになっても学校に来てくれているのだ。
だから気合を入れなくては。自分の頬を両手でパチンと叩き幸宏は目の前の階段を勢いよく駆け降りた。
今日は生徒も少ないだろうから、六階建ての部室アパートを一番下まで一気に駆け下りてやろう。
二段飛ばしで快調に前半を飛ばし、外側から内側へと踊り場へ切り込み左足を軸にターン。
「――――――――――!!!」
と階段を上ってくる人影が目に入り、幸宏は咄嗟に進路を大きくアウトコースへ変更。
衝突は避けられたものの、幸宏は少しバランスを崩す。
「すみませんでした!!」
とは言えいつもの台詞を言うくらいの余裕はあって、転倒もせずに幸宏は五階に辿り着いた。
ふう、助かった。
もう一度しっかり謝罪をするため、幸宏はいったん足を止めて後ろを振り返る。
「スゴイね神庭君、流石階段部!!」
そう幸宏に賛美の言葉を贈るのは聞きなれた声、そのシルエットはスレンダーな体付きに短めのポニーテール。
「あ、三島さん」
三島真琴が幸宏に向って、いつもと同じ明るい笑みを浮かべていた。
三島は幸宏の方に向かって階段を降りてきた。
「やっほー神庭君」
「今日はどうしたの、三島さん?」
「ん〜、ちょっとね。神庭君こそ、そんなに急いでどこ行くの?」
「のどが渇いたから自販機にでも行こうかと思ってさ」
御神楽から逃げるために生徒会室を出た、なんてそんなことは言えなかった。
「そうなんだ!! 私も一緒に行っていい?」
「え? まあ別に構わないけど」
「うん、ありがとっ」
そこから幸宏は三島と並んで、他愛のない話をしながら階段を下りた。
三島も今日は部活で、ついさっき終わったばかりらしい。冗談を交えながら三島と会話をしていると、
彼女の明るさによって、幸宏はなんだか元気になれたような気がした。
自販機コーナーに辿り着いて幸宏は冷たい缶コーヒーを、三島は炭酸ジュースを購入し、ベンチに腰かけてそれらを飲み始めた。
さすがに飲みながら会話を続けることはできないので、少しの沈黙が生まれた。
まだ昼間とはいえ、十二月の空気は冷たかった。だが幸宏は自分の頭をクリアにするため、冷たく苦い缶コーヒーを飲み続ける。
「……あのさ、神庭君」
「ん、どうしたの?」
黙ってジュースを飲み続けていた三島がおもむろに口を開いた。
その口調には何故かいつものような快活さはなく、何となく躊躇いがちなものだった。
「明日ってさ…………神庭君、暇?」
「え、明日?」
「うん、明日」
今日が十二月二十三日、ということは明日は当然十二月二十四日。世間が浮かれるクリスマスイヴ。
こんな日にどうして三島は自分なんかを誘うんだろう。幸宏の頭の中に疑問が浮かび上がる。
「ナギナギと井筒君と神庭君と私で、また映画でも見に行こうかと思ってるんだけどさ」
三島は早口でそう付け加えた。
「あー………」
それを聞いた途端、一気に疑問は解消された。なるほど、またあの二人の付き添いか。
「ダメ、かな?」
こちらの顔色を窺うように、三島は上目遣いで尋ねてきた。そんなにあの二人の恋を応援したいのか。
「井筒は、何て言ってるの?」
「井筒君は来てくれるって!!」
最近の態度で何となく分かり始めたが、井筒もどうやら凪原を受け入れ始めているらしい。
凪原の真っ直ぐな想いが井筒の心を動かしたのかもしれないな、なんてそんなことを幸宏は思った。
それならまあ、二人の恋を応援するのもそんなに悪いことじゃないんだろう。
明日は生徒会の仕事も休みにしてあるし。
「そっか、それじゃあ僕も行くよ」
「ホント!!??」
「嘘ついたって仕方がないでしょ?」
「やったー!! ありがとう神庭君!!」
三島はベンチから飛び上がって喜んだ。三島は本当に友達思いなんだな、と幸宏はそう思った。
「それじゃあ、明日の待ち合わせだけど十時に……」
と、三島が嬉しそうに言い始めた時、
「神庭君、こんなところにいたの?」
「み、御神楽さん!?」
そう言いながら、十メートルほど先から御神楽がやってきた。
「全く、仕事をしている役員たちを放っておいて一人だけこんな所で休憩してるなんて」
「ご、ごめん御神楽さん。もうすぐ戻るよ!!」
御神楽の声も、視線も、幸宏に冷たく突き刺さって来る。
「あらマコト、こんにちは。どうしたの、こんな所で?」
「なんでもないよ、別に。御神楽さんには関係ないことだから」
「…………………………………………………」
「…………………………………………………」
御神楽と三島、二人の視線が無言で交差する。
ただ無言で、お互い相手の目をじっと見つめる。
その緊張感につられて、幸宏もついつい黙り込んでしまった。
「行くわよ、神庭君」
御神楽が幸宏の腕を掴んで無理やり引っ張っていく。
「あ、う、うん。三島さん、明日は」
「十時に駅前に集合だからねっ、神庭君!!」
「わ、分ったよ。それじゃあまた明日!!」
「またね〜」
三島と話している間も、御神楽は容赦なく幸宏の腕を引っ張っていく。
しばらく無言で引っ張られたまま歩いたところで、ようやく御神楽が口を開いた。
「マコトと何の話をしてたの?」
「え? 別にそんな大したことじゃ……」
「いいから、言いなさい」
御神楽のその目には有無を言わせぬ迫力があった。
「いや、その本当に大したことじゃなくて。ただ明日、三島さんと井筒と凪原さんと遊びに行こうって、誘われただけだよ」
「ふ〜ん、それで?」
「それで、って?」
「それで、行くの?」
「ああ、まあ……特に予定もないし」
幸宏がそう肯定すると御神楽は「ふ〜ん、そう、へ〜」と、わざとらしい返事を繰り返した。
「ど、どうしたの、御神楽さん?」
「いえ、別に。ただ神庭君は私たちが仕事をしている間に、ちゃっかり女の子とデートの約束なんかをしてたんだなあって思って」
「うっ………」
御神楽の言葉はチクチクと幸宏に突き刺さってきた。痛いところを突かれて幸宏は言葉に詰まる。
「ご、ごめん。でもデートとかじゃなくってさ」
「そう、デートじゃないの」
「あ、当り前だよ。井筒と凪原さんはアレかもしれないけど、僕と三島さんはただの友達だし」
幸宏がそう言うと御神楽の視線が少し弱まった気がした。それを見て幸宏は安心して息をついた。
彼女に責められるのは、何より精神的に辛い。
「それなら神庭君」
御神楽が悪戯っぽく笑う。
「な、何?」
その笑みを見ると、幸宏の鼓動は訳もなく高鳴ってしまう。
理由は分からなくても、昨日の夜から幸宏の中で何かが変わっていたのは確かだった。
「明日、私も参加して構わないかしら?」
御神楽の口から出てきたのは、意外すぎる提案だった。
以上で今回分終了です。まだ続きます。長くて申し訳ないです。
次回もよろしくお願いします。
ひゃっふー!まってたぜぃ!
378 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 23:07:59 ID:FJGQ2PtG
キターー(・∀・)ーーー!!
いいねぇ、うん
いいよぉ、最高だ!
御神楽派でも三島派でもないがこれだけは言える……
最高にGJだ!
GJだ!
修羅場とな!…やりますなあ…
何故か、妙な、いやいや、楽しい予感がするぞ!
382 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 00:19:43 ID:kEU5y15a
素晴らしいGJ!
しかし…ホントに作者が書いてるのでは?なんて気になってきた
しかし、素晴らしいから関係なし!
続きを全力でキボンヌ!
383 :
GJGJ!!:2008/05/19(月) 00:39:05 ID:Szc9IY4T
修羅場ktkr
乙
エロ無し
そして先に謝っとく。文下手ですいません。頭悪くてすいません。
証言1「今思えば最初から健吾を見る目が違ってたのよね〜
近くにこんなにステキな美少女がいるっていうのに!」
証言2「三枝君の解析能力にも感心してましたしね。
三枝君も見城さんとお付き合いはじめたのもダミーじゃないかしら?」
証言3「波佐間君のことも何回か聞かれたわ。最近は学校交流の一環だと
言いながらたびたび連絡取ってるみたいだけど」
証言4「い、井筒君との距離がとっても近い気がします……」
証言5「……私のこと避ける……」
「というわけで第1回チキチキ神庭君のお相手は誰よ? 大会〜!
司会は陸上部期待の星、三島がお送りしまーす」
ぱちぱちぱち……おざなりな拍手がぱらぱらと鳴る。
日曜、ファミレスの一角を少女たちが占有して様は目立つ。
それ以上に聞き漏れてくる会話は周囲の注目を集める内容だった。悪い意味で。
「最初から変なのよ! 私やいずみちゃんという美少女がそろっていながら、
健吾やサエぽんのところばっかに行くし、井筒っちともベタベタしてるし。
それっぽいと思ってたのよ!」
「女神や女神候補だった私たちが言うのならわかりますが、
九重先輩が美少女というのは言いすぎだと思うのですけど」
「うるさーい副会長! 生徒会の犬め!」
「それを言うなら神庭君も生徒会の犬ですけど」
「缶バッチは階段部のペットだからいいの!」
九重と御神楽が最初からエキサイトする。
凪原は「ペットですか……ステキですねぇ ////」と思考が飛び、
司会のはずの三島は「ペット……ペットなのか……」と落ち込んでいる。
「そんなことないですわ、私のこともよく見てるようですし。主に胸とか。
あと耳元でささやいたりすると真っ赤になったりしますし」
「……いずみ、そんなことしてたの?」
「だって神庭君かわいいんですもの。小動物っぽくて」
「……不潔」
「いじける美冬もかわいいですわ!」
いずみが美冬を抱きしめる。
首入ってません? タップしてますよ?
「前から思ってたんだけど、天ヶ崎さんてそっちの気もあるのかしら」
「どうでしょう? ツンデレは好きですけど。そうそうこの間は水戸野さんを落としたわ。
次はあなたがいいかしら? あ・や・め・ちゃん」
「私にその気は無いからやめてちょうだい」
早速脱線。復活した三島が軌道修正を試みる。
「えーとナギナギ、聞き取り調査をした結果を教えてくれる?」
「はい。階段部に入部した神庭君は刈谷先輩に初めてを奪われる。
その後三枝先輩にテクニックを叩き込まれるが、刈谷先輩との夜が忘れられない。
でも刈谷先輩には遊佐先輩という恋人がいるので諦めるしかない。
同期の井筒君は神庭君に心を奪われているが、神庭君は気づかず状態。
そんなところに波佐間さんがあらわれ神庭君を誘惑するけど、
刈谷先輩が颯爽と登場し、神庭君を花嫁として連れて行くという設定です」
「ちょっと待って。それ何の話なの?」
「漫研BL部門の裏会報ですよ、御神楽さん」
「それ、今でも手に入るの?」
「大丈夫だと思います。でも予算が無くて新刊が出せないって」
「わかりました。予備予算を計上します」
職権乱用ですよ、御神楽さん。
ていうかそんなもの出していいんですか。
「健吾の相手はゲンちゃんでもいいかなー」
「波佐間君なら天栗浜の生徒でもわかりますが、寺城さんでは
絡みにくいと思いますわ、部長」
確かに。
「はいはい! それよりも神庭君が吉田君たちに襲われる話が読みたいです!」
「そこへ井筒君が駆けつけるんですね!」
「『ありがとう井筒……でも僕汚されちゃった……』」
「『そんなことない! 俺が綺麗にしてやる!』」
がばぁ! と三島と凪原が抱き合う。あのーみんな見てますけど。
「教頭の奴隷ってのもいいかもしれないわね。『階段部を維持したいなら……』って」
「大津先生でもいいかもしれませんわ。オヤジ攻もいいものです」
いずみとあやめががっちり握手してる。なんですかそれ。
「ところでケータイの方はどうだったの? 美冬」
「メールやり取り回数をカウントしたら
1位波佐間、2位井筒、3位三枝、4位刈谷だった」
「あら、波佐間さん優勢ね」
「離れているから多いのかも。離れているからこそ二人は燃え上がる」
「実は腹違いの兄弟でもいいかもしれないわね。幼い頃に引き裂かれた二人が引き合うの」
美冬サムズアップ。そういうの好きですか。
それと勝手にメール見ないでください。
「まとまらないので本人に聞いてみたいと思います。
んでどうなのよ? 神庭君」
休日を満喫していたのに突然美冬姉さんにひっぱられて連れて行かれた先は
理解不能な空間。やっと発言権をもらったと思えば……
つまり僕は男の方が好きだと思われているのだろうか?
「えーと……こんなときどんな顔をしたらいいかわからないんですけど」
「掘ればいいと思うよ」
凪原さん怖いです。
「要するに僕が男色だと思われていると」
みんな一様にうなづいてます。
「んなわけないですよ! 僕はいたってノーマルな男子高校生です!
女の子のが好きに決まってるじゃないですか!」
「じゃあ誰が好きなの?」
あやめさんの突っ込みに一斉にみんなの目が輝きだした。
BLは前フリでコレが目的だったか。
しかしこんなとこでくじける僕じゃない。僕は生徒会長なのだから!!
「今は特定の誰かを好きということは無いです」
「それならタイプは? それなら言えるでしょ?
この中ならいろんなタイプがそろってるし。どう?」
そうきたか。うう、どうしよう……
「それならもちろん部長たる私に決まってるわ!」
「「「「「「それはない」」」」」」
あー一斉に否定されて凹んでる。あんな部長見たことないや。
なんだかかわいそうなので部長のためにチョコパフェを注文した。
「タイプとかそういわれても……」
「ぴったりじゃなくていいのよ。とりあえず聞いてみたいだけだし」
そんな「絶対言いやがれ」って書かれてるような顔で言われても……そうだあの人なら
「凪原さんかな? イメージとして女の子っぽいというか。
あ、でも井筒のこと好きだからダメだね」
「え? 私ですか? ど、どうしよう?
あ、でも私神庭君のこと嫌いじゃないし、井筒最近つめたいし、
神庭君が私と付き合いたいっていうならまんざらでもないっていうか……」
「ナギナギ、ちょっとトイレ付き合ってくれない?」
「え? 私今行きたく」
三島さんが問答無用で引っ張ってく。なんだかガスッだのゴスッだの
微妙な音も聞こえてくる。こえぇぇ
「あ、ナギナギね、具合悪くなったから帰るって」
ハンカチが赤く染まってるんですけど……
遠くから「お客さん大丈夫ですか!」なんて声がするけど聞こえないことにする。
「で、誰だっけ?」
まだ逃げられないか……ここにいるメンバーはマズイ。ならば……
「そ、そうだ。太陽の女神様、山田さん。あの人美人でかっこいいよね。
リーダーシップ取れるし、ああいうタイプが好きかも」
「なになに? 神庭君、私のこと好きなの?」
くぁwせdrftgyふじこ! なんでここにいるですか!
「部活終わったからみんなで来たの。へー神庭君私のこと好きなのかー
そういう風に言われたことないからうれしいかも」
やばい、これはやばい。どうする俺!
「あら、いいとこで会ったわ山田さん。私合気道やってたんだけど
レスリングの人と手合わせしたことないの。相手してくださらない?」
あやめさんの背中になんか見えるんですけど! 超怖いんですけど!
「え、なに? 副会長が私とやろうっての? 外出る?」
「ここの裏に芝生のある公園があったわね。そこでどう?」
「いいよ、相手になってあげる」
どちらも戦闘モードで店外へ。まもなく戻ってきたのはあやめさんだけだった。
「山田さん用事を思い出したみたい。帰ったわ」
そのほほについてるのは返り血じゃないっすか? 山田さんどうなったの?!
「会長、先ほどの言葉がよく聞き取れなかったのでもう一度言ってもらえます?」
駄目だ、どうしよう。うーん。うーん。うーん。
そうだ! みんながあんまり知らないあの人なら!
「そうそう西園寺さん! いずみ先輩のお付の人なんだけど、立ち振る舞いが
かっこよくて大人の働く女性って感じで」
あら? いずみ先輩ケータイ取り出して何してるんです?
「……西園寺さん?」
『お嬢様、なにか御用ですか?』
「あなた、今日でクビね」
『……は? どういうこと』
ツーツーツー
「ん? 神庭君どうかなさいました?」
あぁぁ僕はなんてことを! 一人の女性の人生を変えてしまったのか!
責任とらないといけないかも!
「で、どなたでしたかしら?」
まだ続くのね……僕の席は一番奥で両方から圧迫されてるので逃げることも出来ない。
考えろ僕考えろ僕考えろ僕考えろ僕考えろ僕考えろ僕考えろ僕考えろ僕
仕方ない。あまりいいとはいえないけどアレでいこう。
「本当は僕のおかあさんなんです。小さい頃に死んじゃったから
おかあさんにあこがれてるんだと思う。よく覚えてないんですけどね」
死者なら誰も攻めることは出来ない。これで逃げられる。
「おかあさん……年上……母性……おっぱい……ちょっと希春姉さん殺してくる……」
うわー!うわー! それはダメです美冬姉さん! いずみ先輩も止めてください!
「でもライバルは少ないほうがいいし……」
うちを崩壊させるつもりですか! 僕も学校に行けなくなります!
つまらないわと言いながらもなんとか止めてくれた。はぁ。
「……だから幸宏は誰ならいいのよ……」
それは僕が聞きたいぐらいですよ……いいかげん帰りたい……
ん? そうか女の人の名前を出すダメなのか。ならば……
「今はやっぱりタイプとかも考えられないです。階段部とか生徒会とかで
いっぱいいっぱいだし、井筒達と遊んでる方が楽しいですから」
殺気立ってた雰囲気が消える。助かった、これで逃げられる
と思って見回すと、みんなが嫌な笑みを浮かべていることに気づいた。
「やっぱり男の方が好きなんじゃないですか」
あれ? 凪原さん救急車で運ばれたんじゃ……
「それでは引き続き第2回チキチキ神庭君のお相手は誰よ? 大会〜!」
「続くのかよ!」
以下エンドレス
呼称とか間違ってると思う。ごめん。
張ってから恥ずかしくなるなこれ。
吹いたwww
なかなか、面白かったよ
GJ!
GJ!
面白すぎるwww
おお、神よ!是非とも是非とも続きをーーーー
GJ!面白い!
ただ女性陣のキャラ変わってるのは話の内容的に仕方ないけど
特にいずみとか喋り方が違うのは気になる
でもGJであるのは確かだ!素晴らしい!
GJ!面白いよ!
出演者は
司会:三島
ゆうこ、いずみ、御神楽、凪原、美冬
飛び入り参加の山田
女神が4人もいるw
続きを楽しみにしています
乙
続き書いてほしい
398 :
乙:2008/05/22(木) 00:47:46 ID:f35v7kR5
誰視点なのかとか、若干のキャラのブレとか気になったが、
構成は良い!GJ!
いずみ編を待ってるのは俺だけなのか……正直挫けそうだ
大丈夫だ!俺も待ってる!
「神庭君はやっぱり男色家なんじゃないですか?」なんと、先ほど三島が倒した?凪原が戻ってきた!
缶「な、凪原さん!さっき救急車で運ばれたんじゃあ…」
凪「あの程度じゃ私は殺られないよ。」
一同驚きで声が出ない……
「で、では…引き続きチキチキ神庭君のお相手は誰よ? 大会〜!」
後ろめたい?三島が強引に話を進める
あ「やっぱり神庭君は薔薇が好きなのかしら…」
い「同性愛は非生産的よ神庭君。」
あ「天ヶ崎さんには言われたくないわね…」
缶「だ・か・ら、僕は女の子が好きだって言ってるじゃないですか!」
美「…で、誰がいいのよ幸宏は…」
ゆ「缶バッチはもしかして他校に好きな子がいるのかな?」
不毛な議論が続く…
「あ、あの、ちょっといいですか?」凪原が珍しく大きな声を出す
缶「どうしたの凪原さん?」
凪「あ、あの、美冬さんと神庭君は同棲してるんですよね」
美「…そうだけど」
このことを知らない御神楽と三島は仰天した「えっ!ちょっ、ま、…そうだったの、そうなの神庭君?」
缶「…それをネタにからかってくるヤツがいるから親しい人にしか話してないんだよ…」
凪「いいですか?」
美「…どうぞ」
凪「幼馴染で従姉弟で同棲…美冬さんはこの中ではとても美味しい位置にいると思うんですけど…
何か神庭君との美味しいCG回収イベントは無いんですか?」
皆が注目している
缶「ちょ、凪原さん?何を言ってるの?」
美「CG回収って…美味しいかどうかわからないけど…イベントなら5日前にあったけどね…」
三「神庭先輩何ですかそれ!」
あ「美冬さん、詳しく聞かせてもらえるかしら!」
ゆ「何、何、何があったの?」
い「………」
約一名を除き皆目がギラついている
美「この前のパーティーがあった日に、ちょっと…」
缶「ちょっ、まっ、姉さん!あのこと
美「幸宏は黙ってなさい!」
缶「はい…」
「で、パーティーの後に何があったのかしら?」
御神楽が話を促す…
美「…簡潔に言うと、幸宏にお願いしたの…踊れなかった代わりに私を抱いて…ってね…」
「「「「「?」」」」」皆目が点になっている…
美「だけど、だめだったの。」
ゆ「何がダメだったの美冬ちゃん?」
美「…その…これからという時に…幸宏のが使い物にならなくなって…」
三「ぬおっ」
あ「あがっ」
凪「…」
い「…」
美「何とかしようとしたんだけど…どうにもならなくて…一夜明けて私は処女のまま…それだけのこと…」
その場に沈黙が訪れる…
「詳しい事は、後日、聞きましょう…」まず、御神楽が沈黙を破る
三「氷の女神様でもダメなんて…神庭君はやっぱり…」
ゆ「これはただごとじゃないわね」
「あのー、誰か他の人が挑戦してみてはどうでしょう・」
凪原がとんでもない事を口走る
「じゃあ、私がやるわ!」
な、なんと、さっき御神楽が殺ったはずの山田が復活していた!
あ「あら、山田さん、生きてたのね…」
山「副会長、あなたのスピードは相当なものだけど…パンチに重みが足りないわね。」
缶「や、山田さん、ち、血が…」
山「この程度…ダメージにはならないわよ神庭君。
それよりも、あなたが好きなタイプだと言った私が相手してあげるけど…どうよ?」
缶「いや、あの、どうと言われましても…」
「ちょっと待ちなさいよ!!」九重が叫ぶ
缶「部長どうしたんですか?」
ゆ「今度こそ、この私の出番よ!」
い「でも部長、刈谷先輩はいいんですか?」
ゆ「それはそれ、これはこれよ!」
あ「待ってください。踊れなかった代用という事なら私にもチャンスが…」
三「わ、私だって!」
美「…幸宏…あんな中途半端で終わりなんて…許さない…」
い「あらあらうふふ」
山「神庭君、私よね?」
凪「さあ、神庭君どうするんですか?」
缶「…えーっと、どうっていわれても…(ち、ちくしょう俺はどうすればいいんだ。誰を選べば…
というか美冬の奴め余計な事を…うーむ、こうなったら…)」
ゆ「さあ、缶バッチどうするの?答えなさい部長命令です!」
缶「あの、それでは…僕が何を言っても怒らないでくださいね…」
あ「それはわかったから、早く!誰を選ぶの?」
缶「あ、あの、皆で、皆で楽しみませんか?」
「「「「「「………」」」」」」
あ「えーっと、会長様、皆というとここにいる全員?」
缶「そうですけど…」
あ「…まあいいわ。ところで百合の天ヶ崎さんはどうするの?」
い「私は男には興味ないから…見てるだけでいい、いや、終わった人は私が食べ…」
あ「はいはい、まあいいわ、好きにしなさい」
ゆ「よし、皆いいのね?」
皆がうなずく
ゆ「じゃあ、場所を変えましょうか。ラブホへGOよ!」
い「クルマを用意しましょう、8人だから…3台でいいですね。」
ゆ「待って、いずみちゃん、私クルマで来たから4人乗れるし呼ぶのは2台でいいわよ。」
い「わかりました。皆さん、5分ほど待ってくださいね。」
缶「ていうか部長クルマ持ってたんですか?」
ゆ「あれが私のクルマよ!」
九重が赤いスカイラインを指差す
缶「大丈夫なんですか?」
ゆ「まあ、失礼ね!私に不可能は無いのよ!」
そうこうしているうちにいずみが呼んだ紺のベンツとレクサスが到着した
ゆ「さあ、皆、行くわよー!」
いずみと御神楽がベンツに 三島と凪原がレクサス 幸宏と美冬と山田がゆうこのスカイラインに乗った
おお、期待!
乙
続き期待です
車のなかで何かが起こる?
そしてほかの神庭姉妹は?
車内にて…
『そっちの趣味』で有名ないずみが妖しい手つきであやめに触れている…
い「ウフフフ、あ・や・め・ちゃん。」
あ「ちょっと!ベタベタ触らないでくれる!私にその気は無いって言ってるでしょ!」
い「美冬は卒業しちゃったし…今は水戸野ちゃんで楽しんでるけど…次はあやめちゃんの番よw」
いずみはあやめのスカートに手を入れようとする…
あ「おい!話を聞けよ、嫌だって言ってるだろ!」
残念、手を払われてしまった
い「水戸野ちゃんも最初はそう言ってたけど…今ではとてもいい声で鳴くのよ…」
あ「ったく、この変態、ところで行き先は何処なの?」
い「さあ?部長の行きつけの店だと聞いてるけど…」
あ「行きつけって…九重さんあの童顔で大人だったんだ…」
い「あら?あやめちゃんは大人じゃないのかしらwww」
あ「バカにしないでくれる!大人に決まってるでしょ!ていうか美冬さんが処女だっていうのに驚いたわ…」
い「美冬は8年も神庭君を想い続けて守ってきたらしいわよ。」
あ「へー今時そんな人いるんだ…あのふたりヤろうとしたんでしょ?なのに神庭君『彼女いない』ってなんなの?」
い「神庭君は天然だから…」
あ「うーん、難儀な男よね…ところでヤる順番はどうするの6人もいるのよ?」
い「6人じゃないわよ。凪原さんと美冬は女の子の日だから無理だそうよ。
凪原さんは後学のため、美冬は使い物になるか確認のため見物したいそうよ。」
あ「見物って…まあいいわ。」
三「ねえ、ナギナギ…井筒君はもういいの?せっかく告白したのに…」
凪「ママちゃん、井筒の野郎は私のこと見てないんだよ…この前のダンスタイムだって…誘いにも来なかったんだよ。」
わからないよ…私どうしていいか…ママちゃんこそどうするの?ライバルは多いよ?」
三「うん、わかってる…でもね、私は神庭君との思い出だけでも欲しいんだ…」
缶「あーーーーー!ぶ、ぶ、部長、危ないですって!スピード落としてー!」
ゆ「しょうがないでしょ、ちょっとアクセル踏んだだけでガッと加速するんだから。
缶「あの部長、言いだしっぺの僕が言うのもアレですけど、あんまり夜遅くなるとマズイんですが…」
ゆ「ああ、お姉さんたちに怒られちゃう?」
美「…それは大丈夫です。姉たちは今日から3人で旅行に行ってて大晦日まで帰ってきませんから。」
缶「えっ?何それ?僕知らないよ。」
美「…幸宏は昼まで寝てたでしょ…大掃除もしておけっていわれてるんだからね。あと私、今日は
月の日だから相手できないよ。だから…明日…ね?」
缶「うん、わかったよ。」
さてさてそうこうするうちに九重の行きつけである『ホテル金色夜叉』に到着しました
あ「皆さんここの料金は特別会計で処理しますのでお気になさらず…」
ゆ「あら、そう、生徒会やるじゃない!」
あ「おほめにあずかり光栄です先輩。」
缶「ちょっと待って!何それ?特別会計?僕はそんなの知らないよ?」
あ「天下の将軍様はそのような煩わしい事はお気になさらなくて結構ですよ。すべて管領たる私にお任せを。」
そして8人は部屋に入り湯浴みをして…いよいよ
ゆ「じゃあ誰から行く?ナギナギと美冬ちゃんはアノ日だからダメなのね?いずみちゃんは…副会長としたいのね?」
缶「あのー、ふたりづつかかってきてくれませんか?」
あ「はあ?何言ってんのバカ将軍…3Pが趣味なの?」
缶「バ、バカ将軍って…いやあの趣味とかじゃなくて…経費節約と時間短縮の為に…」
あ「…いいわ、じゃあペアは…私と真琴、先輩と山田さん、先手は私と真琴でどうです?」
凪「あ、あの、あの、皆さんがやってるところ参考にするので撮影してもいいですか?」
ゆ「いいわよナギナギ、ガンガン撮りなさい!」
あ「では将軍様、真琴…始めましょうか…」
三「う、うん。」
缶「ふう…」
乙
続きはwebで!
経験の無い真琴は「どうすればいいか見たい」というので…まず、あやめが絡む事に…
凪原の隠しカメラにもスイッチが入った
(注:撮影・凪原ちえ 演出・神庭美冬 監督・天ヶ崎泉 制作総指揮・九重ゆうこ)
まずは、幸宏の性器をあやめが口に銜える。
「(ちゅぱちゅぱ……)」
次第に幸宏の性器がいきり勃ってきた。
「気持ちいい?会長」
「…うん…」
「実は、あたしも……ほら」
ショーツの下の部分が少しだけ湿っているのが見える。
「…御神楽さんて、エッチなんだね」
「言っとくけど、普段からこういうわけじゃないからね」
「それで……御神楽さん、してほしいの?」
「会長が嫌じゃなければ…」
「僕は…別に、いいよ」
「(『別に』っていうのが引っかかるけど…天然だからしょうがないか)」
「下着を脱いで、おしりをこっちに向けて」
「う、うん……これでいい?」
あやめは幸宏に言われた通りにする。
幸宏は両手をあやめの腰の位置に持っていき、挿入の姿勢になった。
「じゃあ…行くよ」
「うん…来て」
入り口に先端が当たる。そのまま少しづつ進入しようするが、途中で止まってしまう。
「………」
「…どうしたの?会長」
「御神楽さん処女だったんだ…」
「ああ、そうよ、悪い?…構わないから、男だったら思いっきり突き破りなさい(…何言ってるんだ、あたしは…)」
「そう…わかった」
そして幸宏は力を込めて進入を試みた。
ズブズブ…
幸宏の性器は膜を少しづつ貫いていった。
「…いっ……(…こんなに痛いものだったなんて…)」
「大丈夫?…御神楽さん」
「う、うん……もっと、好きに動いてもいいよ」
ズブッズブッ…
「…うっ……く…あ…」
一度奥まで到達してから、再度往復を繰り返す。
「ねえ、会長…あたしの中…気持ちいい?」
「うん…気持ちいい」
「じ、じゃあ…もっと激しくしてもいいよ」
「………」
パンッ…パンッ…パンッ…
部屋中にいやらしい音が響く。
快感のためか、幸宏もその気になってきた。
パンッ…パンッ…
「御神楽さん…僕…もう…」
「イキそうなの?…そ、それじゃあ……」
「…うっ……」
ドピュッドピュッドピュッ…
幸宏は勢いよく、あやめの中に放出する。
「ハァ、ハァ…何で中で出してんのよ…」息を切らしながらもあやめは幸宏を睨みつける
「ご、ごめんなさい…」
「…まあ、いいわ、私の中…よかった? ていうか、会長は経験あったんだ…」
「うん、よかったよ……中学2年の時にテニス部の先輩と…初めてを…したんだ…」
「そうなんだ……真琴、次はあなたの番よ。」そういうとあやめは他のメンバーが待機している部屋へ行った…
「じゃあ…始めようか…三島さん…」
「うん、よろしくね、神庭君…」
「あっ、待って、御神楽さん。」幸宏は部屋を出て他の娘と話しているあやめに声をかけた…
「なあに会長、真琴がお待ちかねよ?」
「あ、あの、す、好きだ…愛してるよ…」
「…会長様…その言葉は大変うれしいんですが…その格好で言われても…」
皆が幸宏のいきり勃った股間に注目し唖然としている…が、ゆうこと美冬は冷静に反応した
「おおおおお!缶バッチ、可愛い顔して、すごいじゃない!」
「…幸宏…なんでこの前はだめだったの…私のこと…嫌い…」
「いや、あの、決してそんなことは…美冬のこと好きだよ…あ、三島さん待ってるから。」
幸宏はあわてて部屋に戻った…
「三島さん、待たせてごめんね…はじめよっか・・・」
「…うん。」
肌を闇夜に曝け出した二人は,ゆっくりと重なり合う。
初めて全身で感じる他人の肌の感触に,真琴は身体を震わせた。
激しい息遣いが聞こえる。幸宏の息なのか,自分のものか真琴にはすでにわからない。
「三島さん........」
幸宏の呟きに,真琴は目をつむる。歯を食いしばり,未知なる恐怖に押し潰されそうになる。
幸宏の右手が,ゆっくりとまだ青く,しかしながら豊かな膨らみに触れた。
「あ.........」
幸宏はどうすればいいのかわからないのか,それともどこまでやっていいのかわからないのか,恐る恐る手を動かし始めた。
そのぎこちない動きは,徐々に真琴に見知らぬ感覚を与え始める。
「あ.........ん........」
幸宏の手と指の動きにあわせて胸が変形する。小さな蕾が徐々に固くなり,幸宏の固い掌とこすりあわされた。
「ああ!」
幸宏はゆっくりと胸を揉みつづけ,そして舌で真琴の首筋を舐めた。
「あ,あ.........や,やだ...........」
膝あたりに当たっている幸宏の性器が,どんどん固くなっていくことが肌伝いに伝わってくる。
身体をよじらせる真琴を押さえるように,幸宏は体重をかけて,舌をさらに移動させた。
そして…
月の光が幸宏を照らし出し,濡れ光りいきり勃つ性器が真琴の視線を釘付けにする。
「........入れるよ」
幸宏は低い声で言渡した。
その声に若干震えながら,真琴は火照った顔を俯けながら,首を縦に振った。
「い,いくよ」
幸宏は真琴の両足をつかんだ。真琴の身体は緊張からか堅くなり
恐怖と期待と興奮に悦んでいるようでもあった。
幸宏が身体を近づけていく。
「.........あっ..........」
真琴の淡い茂に黒光る性器が触れる。
真琴の緊張は頂点に達し,必死で幸宏にしがみついた。
幸宏はぐっと腰を押し付ける。幸宏は自らの分身が包まれていくのを感じ,激しい快感から一気に達しそうになる。
これに耐えながら徐々に幸宏は腰を押し付け,真琴の腰が近づいてきた。
「痛っ!」
突如,予想もしていなかった痛みが,真琴を襲った。
「いや!やだ!痛い!!!」
破瓜の痛みを甘くみていた。ほとんど痛みを感じない女性もいると聞いていたというのに…
「痛い!痛いってば!」
「三島さん、もう少し我慢して、すぐに終わるから…」
「う、うん…」
そして迎えた絶頂の時。幸宏は慌てて真琴から引き抜いた。
真琴が最後の声を上げ、幸宏の精が真琴のヘソ周辺にかかったのは、ほぼ同時だった。
「「ハァ、ハァ、ハァ」」
ふたりとも息を切らしてぐったりしていた・・・
「三島さん…そんなに痛かった?ごめんね。」
「神庭君、気にしなくていいよ…痛かったけど、想い出ができてうれしいから。」
そう言うと真琴は部屋を出て行った…
幸宏もさすがに疲れて少し休憩すべく部屋を出る…
乙
otu
乙
GJ!
三島をネタにしたには初めてじゃないか
御神楽も三島も『踊れなかったお詫びの品』がもらえてよかったな
すぐに終わるから…って本当にすぐ終わるんだなwww
続き待ってます!
クリスマスイヴ。イエス=キリストの誕生日の一日前。
そんな日だって言うのに、この日本ではそんなことを意識するのはむしろ少数派であろう。
多くの日本人にとってクリスマスなんていうのは、単なるお祭りごとの一種でしかない。
幸宏もキリスト教徒という訳でもないので、それは同じだった。
「ふあ〜………」
待ち合わせ場所の駅前広場で幸宏は何となく、大きな欠伸をした。腕時計を確認すると、現在時刻は九時四十五分。
集合場所には幸宏以外、まだ誰も到着しておらず、幸宏は一人でベンチに腰かけていた。
ちょっと早く来すぎたかな? そう言えば前回のダブルデートの時も早く来すぎて、それで井筒と二人で待ってたんだっけ。
その時のことはもう、幸宏には何だか遠い昔のように思えた。
あの時に偶然出会ったのが波佐間で、その時にはまだ御神楽とも出会っていなくて、
そして何より自分が生徒会長になるなんて少しも思ってもいなかった。
天栗浜高校に入って、階段部に入って、それからの日々は本当に濃いものだったのだな、と幸宏はしみじみと実感した。
「ごめん神庭君、待った〜?」
聞きなれた元気な声が聞こえそちらを向くと、私服姿の三島がこっちに向かって走ってきていた。
「いや、別に大丈夫だよ。それより凪原さんは? 今日は一緒じゃないの?」
「あ〜えっと、そのことなんだけどさ………」
「どうしたの?」
三島の表情は急に曇り、幸宏の胸に一抹の不安が宿った。
「なんかナギナギも井筒君も、急に用事が入っちゃったみたいで来られないんだって」
「え? そうなの?」
「う、うん。今朝連絡があってね。二人ともゴメンって」
「う〜ん、そっか………」
井筒と凪原、二人揃って急に予定が入るなんて妙なことではあるが、実際に起こっていることなのだから仕方がない。
「だ、だからさ神庭君!!」
普段では見られないような、恥ずかしそうな表情で三島は言う。
「二人が来れないのは残念だけどさ、せっかくだし今日は神庭君と私で………」
三島がそう言い終わる直前だった。
「ごめんなさい、待ったかしら?」
二人の間に、一人の女性が割って入ってきた。
「な、何で………」
その人物の姿を見て、三島の全身が硬直する。大きく目を見開き、驚愕した表情で三島の顔は固まってしまった。
「おはよう神庭君、マコト。今日も冷えるわね」
そんなことなどお構いなしに、彼女の挙動はいつでも上品で華麗。やはり何をさせても様になる。
真冬の味気ない広場に、まるで春でも来たのではないかというような華やかさが舞い降りてきた。
「ど、どうして御神楽さんがここに!?」
三島が回答を求めて幸宏に視線をやる。その鋭さに幸宏は動揺してしまい、
「いや、その、え〜と、何て言うか………」
あたふたと答えにならない言葉を繰り返すことしかできなかった。
そもそもどうしてこんなに目つきが鋭いんだ。幸宏はその理由も分からず混乱する。
「あら、いけなかったかしら、マコト?」
そんな幸宏に助け舟でも出すように御神楽が口を開いた。
「だって神庭君に聞いたら、デートじゃないって言うものだから」
そんなこと言ったのか、とでも訴えてくるように三島は幸宏に鋭い視線を送る。幸宏は高速で首を縦に振り、それに答える。
そりゃあ自分なんかとデートだとか勘違いされたら怒るか、幸宏はそう解釈して三島の怒りを鎮めようとした。
「それとも、お邪魔だったかしら?」
焦る幸宏とは正反対に、御神楽の態度は余裕たっぷりで落ち着き払っていた。
「…………………………………………………」
場に、沈黙が走る。この重苦しい雰囲気で、幸宏に何か言えることなどあるはずがなかった。
二人の表情をみて、ただ幸宏は冷や汗をかくだけであった。
「…………………………………………………」
御神楽と三島の、二人の視線が静かに、激しく交差する。御神楽は笑顔で、三島は険しい表情で、互いを見つめる。
当然ながら、その瞳の奥の敵意を幸宏が読み取れるはずはなかった。
「別に、邪魔なんかじゃ、ないよ、御神楽さん」
「あら、ありがとうマコト」
「じゃあ、行こうか」
ぎくしゃくしたやり取りを終え、三島が歩きだす。三島が近くを通過するとき、御神楽が小さく呟いた。
「…………あなたの考えなんて、全部お見通し」
「…………っ!!!」
声が小さすぎて幸宏には聞き取れなかった。が、御神楽の言葉を聞いた三島は表情を強張らせ、歩みを止めてしまった。
「それじゃあ行きましょうか、神庭君」
「え、ちょ、御神楽さん!?」
御神楽が幸宏の腕をグイと引っ張って歩き出す。
「私、ちょうど見たい映画があったの」
「だ、だからってそんなに引っ張らなくても」
「満席になったらどうするの? 立ち見は嫌なのよ」
御神楽は幸宏の言葉も聞かずグングン進んでいく。が、少し進んだところでピタリと止まった。
「どうしたのマコト? そんなところで突っ立っちゃって。もしかして、来ない?」
「…………い、行く!! 行くってば!!」
「あら、そう」
そう言い終わると、御神楽はまた幸宏を引っ張って歩き出した。それに急いで三島も続く。
なんか今日は二人とも雰囲気がちょっと変だな。
そのくらいにしか、幸宏には思うことが出来なかった。
もちろん、その原因が自分にあることも知らずに。
「え〜っと……映画、面白かったね」
「そうね、面白かったわね」
「うん、面白かった」
映画を観終わってからの昼食、舞台はファミリーレストラン。周りはイヴの浮かれた空気。
が、しかし幸宏のテーブルの雰囲気だけが少しだけおかしい。
「神庭君は何を頼むの?」
幸宏の隣に座った御神楽が、そう言って幸宏の方に体をズイと乗りだしてメニューを覗いてきた。
「み、御神楽さん」
「どうしたの?」
その距離のあまりの近さに幸宏は動揺してしまう。御神楽の髪の匂いまでもが伝わるほど、その距離は接近していた。
「いや、あの、何て言うかさ……」
「どうしたの? はっきり言ってもらわないと分からないわよ?」
御神楽は悪戯っぽくにやにやと笑って幸宏をからかう。
―――――何だか今日の御神楽さんはおかしい。
幸宏は朝からずっとそう思っていた。移動の時は常に幸宏の腕を引っ張ってくるし、何かあればしきりに幸宏に話しかけてくる。
だが、かといって三島にかける言葉は決して多くない。一体何が彼女をこうさせているのか、幸宏にはさっぱり分からなかった。
「その、ええっと………」
「ん〜? どうしたの〜?」
「近すぎるのよ、御神楽さん」
言ったのは幸宏ではなかった。当然御神楽でもない。となると残っているのは必然的に、
「神庭君、困ってるじゃない」
鋭い声の主は三島であった。テーブルの向こうの彼女の表情はやけに険しく、
顔に思いっきり『今不機嫌です』とでも書いてあるようにすら見えた。
「み、三島さん? いや、僕別にそんなに困っては……」
「神庭君は黙ってて」
「……は、はい」
おかしいのは御神楽だけでなく、三島も一緒だった。
今日の三島はやけにイライラして見えるし、それに事実、御神楽とは何度か衝突していた。
曰く御神楽さんと幸宏がくっつきすぎだの何だの、映画館での席順に文句があるだのなんだの……。
それぐらいのことでどうしてカッカするのか、その理由もやっぱり幸宏には理解できない。
「あらごめんなさい、神庭君。私、実は目が悪くって、このくらい近づかないとメニューが見えないのよ」
「そんな話、初めて聞いたけど?」
御神楽の言葉に、またしても三島が突っかかる。
「ええ、初めて言ったもの」
険しい表情の三島とは対照的に、御神楽は極めてにこやかに、さわやかにそう言い放つ。
「……………………………………」
「……………………………………」
正反対の表情で見つめあう、もとい睨み合う二人。その二人の間で幸宏はただただ縮こまっているだけであった。
「神庭君は、迷惑だよね?」
正面には引き攣った笑顔で笑いかける三島。
「そうなのかしら、神庭君?」
隣には不自然なほど輝く笑顔の御神楽。
どちらの表情の理由も、依然として不明。どちらに同意したって場が荒れるのは目に見えている。
舞台はファミレスの四人掛けボックス席、しかも通路側には御神楽が座っているため逃げ場はどこにもない。
「え、ええっと僕は……………」
そんな状況に置かれた幸宏が選んだ道は、
「僕は、キノコグラタンにしようかな? あははっ」
「……………………………………」
「……………………………………」
――――場が凍ったのが、幸宏にもはっきりと分かった。
「はあ………」
トイレに逃げ込み、幸宏は鏡の前で一人溜息をついた。
一体何故こんなことになってしまったのだろうか?
考えるのは先程からこのことばかりであった。御神楽の不自然さと、三島の不機嫌さ。
御神楽の不自然さ事態は幸宏にとってそこまで困ったことではなかったのだけれど、三島の不機嫌は場を間違いなく険悪にしていた。
「僕、三島さんに何かしちゃったのかなあ……」
そう思った幸宏は、今日のことを朝から思い返してみる。
朝会った時は何もなかった、はず。むしろ機嫌は良かった気がする。だったらどこに原因があるのか。
「分んないよ、そんなの〜……」
そう呟いてもう一つ溜息。鏡にはうなだれる自分の姿が映っていた。
情けないな、そう思った。すぐ近くにいる、親しい女の子の不機嫌の理由すら分からないなんて自分はつくづく情けない人間だ、
幸宏はそれでまたもう一回溜息をついた。
「自信、か…………」
そんなもの、こんなダメな自分には一生無縁な気さえした。
『とにかく神庭君。私はあなたがあなた自身に自信を持つことは、決して不可能じゃないと思う』
一昨日の夜の御神楽の言葉が、幸宏の頭をふと頭をよぎった。
不可能じゃない、それは果たして本当なのか。こんなダメな自分を必要としてくれる人などいるのか?
幸宏の頭の中をそんな問いや、自責の言葉がグルグルと回った。思考はどんどん悪い方へ悪い方へ進んで行ってしまっていった。
「全く、何考えてんだよ………」
そんな負の思考への連鎖を断ち切るため、幸宏は頭を振って自分の頬を両手で叩いた。パンという乾いた音がトイレに響いた。
とにかく行動しなくては。この状況を打開するには自分から動くしかない。このくらいの状況を打破できなくて、何が自信だ。
このくらい出来なければ、誰かに必要としてもらえるなんて、そんなことは有り得ない。
「よしっ!!」
元気な台詞で自らを鼓舞して、幸宏はトイレを後にした。席に戻る前に、フロアの観葉樹の陰から二人の様子を覗いてみた。
「……………………………………」
「……………………………………」
二人は会話ひとつせず黙り込んでいて、しかも意図的に目線を合わせていないようだった。
その光景を見て、幸宏の無理に作り出した気合いが一気に萎える。
どうしようもなく入りづらい雰囲気に躊躇し、幸宏はもう少しこのまま様子を見ることにした。
しばらくすると、沈黙を破って三島が口を開いた。その言葉は、離れた幸宏にはとぎれとぎれにしか聞こえない。
「ねえ、何で………するのよ?」
「じゃ…? 何のことかしら?」
「………でよ!! こんなの卑怯よ!!」
「卑怯? へ〜、そう。よくそんなことが言える………」
「どういう………?」
「………君と………さんに電話してみてもいいけど」
「っ!!!」
「やっぱりね………言ったでしょう? あなたの考えなんて………」
御神楽の言葉を最後に三島は俯いてしまい、沈黙がテーブルに訪れた。
幸宏に会話の内容はよく聞こえなかったけれど、空気は相変わらず最悪だった。
「これじゃ、戻れないよ……」
この空気に割って入る自信などなく、幸宏はその場に立ち尽くしてしまった。
「どうしたんだ、神庭?」
と、急に後ろから声をかけられる。振り向くとそこには、
「さ、三枝先輩!!」
私服姿の三枝が、グラスを二つ持って立っていた。
「こんなところに隠れて、一体何やってるんだよ?」
半ばあきれたような顔で、三枝は幸宏に問いかける。
「さ、三枝先輩こそこんな所で何してるんです?」
「俺は………ちょっと、な」
「あ、もしかして見城先輩とですか?」
「……まあ、そういうことになるけど」
柄にもなく顔を赤らめて照れる幸宏は笑いかけた。いつでもクールに見える三枝だから、
たまに見せるこう言う表情は何となく可愛かった。
「そうですか、流石ですね」
「そ、そう言う神庭は誰と来てるんだよ?」
「ええっとですね………」
幸宏が二人の座っているテーブルに視線を動かすと、三枝もそれを追った。
重苦しい雰囲気で黙り込む御神楽と三島を見て、三枝が何か納得するように言った。
「なるほど……やるじゃないか、神庭」
「へ? どういう意味です?」
「本人が無自覚ってとこが、また凄いよな」
三枝は楽しそうに笑っているが幸宏にはその理由が分からないし、言っていることの意味もよく理解できない。
「何か二人の雰囲気が物凄い悪いんですけど、僕何かしたんでしょうか?」
「さあな、これは俺なんかが言ったりしたらいけないことだろうし」
三枝の台詞はいつになく意味深で、幸宏の頭の中に新たなクエスチョンマークを生むだけであった。
「何が何だか分からなくって、どうしたら良いんでしょう?」
突然現れた三枝に、幸宏は藁でも掴むような気持で縋りついた。
「ん〜、そうだな……」
顎に手を当て、三枝は考え込むような姿勢を見せた。三枝ならきっと、いつものような的確なアドバイスをくれるはずだ。
幸宏はそう思って答えを待つ。
「ねえ、ちょっと……」
その声とともに幸宏の視界のなかに、三枝のセーターの袖を引っ張る白い手が映った。
立っていたのは引き締まった体付きにショートヘアー、そして整った顔立ち。
「なかなか、帰って来ないから………」
二年生の三女神の一人、『炎の女神様』こと見城遥だった。
「ああ、ごめん。ちょっと後輩に会ったから話しこんじゃって」
「ど、どうも」
幸宏の会釈に、見城もおずおずと合わせる。その間も三枝の袖を掴んだ手は離れていなかった。
三枝は、その自分を掴む手を見て軽く苦笑して溜息をつき、
「そういうことだから神庭、まあ頑張れよ」
そう言って歩き出そうとする。
「え? 三枝先輩、まだ何も答えてくれてないじゃないですか!!」
立ち去ろうとする三枝を引き留めるように幸宏は言ったが、
「お前の良いと思ったようにやれ、多分それしかない」
そう言い残して三枝は見城とともに去って行った。ポツンと一人残された幸宏は途方にくれる。
結局三枝も大した答えはくれなかった。
「僕の良いと思ったようにやれ、って言われても………」
幸宏は自分の戻るべきテーブルに目をやった。二人は相変わらず黙り込んでいる。
正直、戻りたくない。
が、それでもずっとこうしている訳にもいかない。幸宏は覚悟を決めて歩き出した。
取り敢えず、方針を決めてみよう。まずはそう、三島の機嫌を直すのを優先する。
三島の機嫌が直れば場の雰囲気だって良くなるはずだ。
「よしっ!!」
再度、自分に喝を入れて幸宏は二人の待つテーブルへと向かっていく。
「ごめんごめん、トイレちょっと混んでてさ〜」
空気を良くするために、幸宏は明るい声を出してテーブルに戻っていった。
「あら、神庭君。おかえりなさい」
「お、おかえり神庭君!!」
「うわ〜、三島さんのそれすっごく美味しそうだね」
早速作戦実行。幸宏は三島の機嫌を取りにかかる。
「え、そう?」
「うん、何だか食欲そそられる感じするよね!」
三島の表情に少しだけ良い色が見えてきた。よし、いいぞ。幸宏は調子に乗ってさらに続ける。
「あ〜僕もそれ頼めば良かったかな〜」
「ほ、ホントに?」
三島に本来の明るさが戻ってきたような気がした。幸宏は心のなかでガッツポーズ。案外何とかなるもんだ。
「うん、本当だよ」
「じゃ………じゃあ、さ」
その一言とともに、幸宏の目の前にズイっと何かが差し出された。
根元には三島の腕、小さくて柔らかそうな右手、その次に銀色のフォーク、そしてその先端には、
「あ、あ〜ん………」
三島のスパゲティーが巻かれていた。
「え、ちょ、三島さん?」
「ほ、ほら、食べたいんだよねっ、神庭君!!」
顔を真っ赤にして三島は幸宏にフォークを差し出していた。そんな恥ずかしい行為に幸宏が躊躇していると、
三島は更に急かすように「あ〜ん」とフォークをゆっくり近づけてくる。
これは、仕方がない。場の空気のためだ、食ってやろう。
幸宏がそう決意して口を開きかけた瞬間だった。
「はいどうぞ、神庭君」
いつの間にかフォークは御神楽の手に移動していて、
「ふぇ? え、あ、ちょ」
開きかけた口に、スパゲティーを躊躇ない速さで近づけてくる。
このまま中途半端に口を開いた状態だと間違いなくぶつかってしまう。
とっさの判断で幸宏は口を大きく開け、そしてスパゲティーが口内にゴールイン。
「み、御神楽さん!」
「テーブルを挟んでなんて、お行儀が悪いでしょ?」
幸宏がそれを咀嚼する間に、二人にまた険悪な空気が戻る。
その空気に幸宏は気圧されてしまって、口の中の料理の味などさっぱり分からなかった。
「え、ええっと〜………」
やっとのことですべてを飲み込み、幸宏は二人の間に割って入った。
この空気をフォローするために、とりあえず三島に微笑みかけて、
「お、おいしかったよ、三島さん!!」
そう感想を述べた。OKこれで問題ないはずだ。
「そ、そう……よかったね神庭君」
あ、あれ? 何で顔がぴくぴくしてるんだ? 僕、また何か間違った?
隣に顔を向けると御神楽はあたふたする幸宏を見て、必死に笑いを堪えているような顔をしていた。
「な、何がおかしいの御神楽さん?」
「別に、何でもないわよ。流石ね、神庭君」
目の端から涙がにじむほど、御神楽は心底おかしそうに笑っていた。
何だかまた「やっぱり神庭君って天然ね」とでも言われているような気がした。
そう言われると何だか自分のやっていることが馬鹿らしく思えてきて、結局幸宏は自分のキノコグラタンに戻ることにした。
三人とも、黙って自分の皿を消化していく。周りの楽しそうなテーブルとは違い、幸宏たちのテーブルだけが沈み込んでいた。
しかし、一体なぜこうも周りの雰囲気は浮ついているのか?
「……ああ、そっか」
少し考えて、すぐに分かった。なぜなら今日は……、
「どうかしたの、神庭君?」
幸宏のつぶやきを聞いた御神楽が声をかけてきた。
「いや、別に大したことじゃ」
「いいから言ってみなさい」
こうして彼女にまっすぐ見つめられると、幸宏は何故だか逆らえなかった。
「そう言えば今日はクリスマスイヴなんだなあ、って」
「はい? それはどういう意味?」
「別に、言った通りの意味だけど?」
そう、今日はクリスマスイヴだった。険悪な雰囲気にびっくりしてばかりで忘れていたが、今日はクリスマスイヴだったのだ。
「はあ……これだから………」
「え? 何か言った?」
「いえ、何にも」
「そ、そう………」
別の席へ目を向けると、幸せそうな家族連れがテーブルを囲んでいた。
子供も親も、楽しそうに笑っている。
「自分にはこんな記憶はあるだろうか?」と考えて、「無いな」という答えがすぐに出てきた。そう思って少し苦笑い。
別にそれは寂しいことなどではなかった。男手一つで自分を育ててくれた父親に、文句はない。
仕事で忙しくたって彼は自分に出来るだけ気を遣ってくれていたし、それに文句どころか感謝さえしたいくらいだった。
まあ、文句も感謝も、どちらにせよ伝えることなど出来ないのだけれど。そう思って、幸宏はまた苦笑いを浮かべた。
とにかく、あんな思い出などは無いけれどそれでも自分は不幸せなんかじゃない。幸宏はそう自信を持って言うことが出来た。
ひとしきり感慨に耽ってから、幸宏は顔を正面に戻した。
視界の隅に、御神楽の顔が映る。
御神楽の視線も、幸宏が先ほどまで見ていた家族のテーブルを向いていた。
「………………………………………」
黙ってただ、御神楽はその方向を見つめ続ける。
「御神楽、さん?」
「え?」
「どうか、した?」
「何でもないわよ」
御神楽はそう言って柔らかに微笑んだ。
「そ、そう………」
――――――気のせい、だったのだろうか?
「さて、この後はどうしましょうか? 神庭君、どこか行きたい所はある?」
「え? 特にはないけど……」
「そうじゃあね〜」
「ちょっと〜、勝手に仕切らないでよ〜」
御神楽はいつも通りに笑っていた。
そう、だからこれは幸宏の気のせいだったのかもしれない。
――――――この時の御神楽の顔が、酷く寂しげに見えたのは。
以上で今回分投下終了です。
長くて申しわけありません。多分あと投下三回………くらいで終わりだと思います。
それでは次回もよろしくお願いします。
GJ!
やっぱママちゃんは貧乏くじ引きやすいなぁ(^^;
GJ
御神楽あやめ……なんて、おそろしい子!!!
どう見ても三島に勝ち目は無さそうだが
三島では御神楽の相手にはならんな……
あなたは櫂末高彰氏ですかぁ〜〜???
GJ過ぎます!
431 :
GJ:2008/05/31(土) 18:41:35 ID:guNpJbUJ
あやめ強いなー。
三島には頑張ってほしいですな。
フヒヒ、サーセンwww
「それでは引き続き第2回ルートβチキチキ神庭君のお相手は誰よ? 大会〜!」
三島が再び開催宣言をしているのをぼんやり眺めながら
いや、あれは無限に回るというオチじゃなかったのかなぁ?
ていうかなんで僕が説明してるんだろう?
なんて考えていると
「……幸宏、外」と言いながら美冬が窓の外を指差した。
疲れてるからあんまり動きたくないなぁと思いながら
指差す方向を見ると、そこには『伝言』と書かれた
ホワイトボードを掲げた小夏が立っていた。
「なにやってんだろ……」
「……知らない」
小夏姉さんが書き直したホワイトボードには次のように書かれていた。
『正直続き書けといわれるとは思わなかった。
続きなんて考えてなかったわw
いずみはイメージでお嬢言葉だと思い込んでた。反省してる。
読み直してるから許して。
色々壊れてるのは基礎能力の問題なので生暖かい目で見てちょうだい。
んじゃあとは任せた>缶バッチ by中の人
PS.エロルートの方へ。エロは書けないのでよろしく。
もっとやれw』
なんだかわからないけど任されてしまったようだ。
さてどうしたものか……
「……ネタはある」
「……あんまりプライベートなことだと困るんだけど」
「……大丈夫。これは私が勝つために必要なこと」
その口元だけ笑いがすっごく怖いんですけど美冬姉さん。
といっても僕にはネタなんてないし任せるしかない。
いずみとなにやら相談を終えた後、美冬は付箋のついた画用紙を取り出した。
「はい注目。美冬から発表があるそうです。お題は何? 美冬」
「ケータイメール部門、女子の部の発表」
『どんどんどん、パフパフ!』
やっぱり……
それにいつのまにやら小夏姉さんが座ってるし。
書き文字じゃ盛り上がらないと思うんだけど。
「え?え?え? ちょっとまって。みんな神庭君のメアド知ってるの?
なんで? 私知らないよ?」
三島がメール女子の部と聞いて騒ぎ出した。
「「階段部だし」」
「『姉』」
「副会長として当然でしょ?」
「じゃあなんでナギナギまで知ってるの? どういうことよ!」
「半分階段部みたいなものだし。あと井筒君のこと相談したりとか」
「なんで! なんで私だけ知らないの!! 神庭君は私なんてどうでもいいのね!!!」
いや、聞かれなかっただけなんですけど。
それに僕のメアドなんて知っててもしょうがないと思うんですけど。
「別に教えてもいいですよ。後で凪原さんにでもアドもらってください」
「それじゃダメなの! 神庭君から直接教えて欲しいの! 赤外線通信で!」
別に誰からもらっても同じだろうと思うけど、なんでだろ?
まぁいいかとケータイを準備して転送すると
「今、神庭君と私は繋がってるのね! とっても幸せ!」
わけわかりません。小夏姉さんがホワイトボードで通信を遮断しようとしてるし。
他の人達も手で遮ろうとしてるけど、何してるんだか。
「これから毎日おはようとおやすみのメール送るからねっ!」
勘弁してください、そんなスパムいらないです。
それにみんな僕を睨んでるし。なんで僕を睨むんですか。
メールするって言ってるのは三島さんなんですけど。
居た堪れなくなって美冬に話をすすめるように促す。
「とりあえず2位から…………どろどろどろ…………じゃじゃん、いずみ」
「あら、私が1位だとおもってたのに」
「缶バッチ、いずみちゃんと何メールしてるのよっ!」
「えーと」
「お爺様への挨拶はいつしてくれるの? とか、婚約発表はどこでします? とか、
入籍は神庭君の誕生日を迎えたらすぐ行きましょうね とか、
式は神式、披露宴は洋式がいいかな? とか、はやく神庭泉になりたいな とか……」
「嘘はやめてください嘘は!」
「えぇ! 私との関係は遊びだったのねっ」
「全然違うし! みんな信じてるし! ていうかいずみ先輩なら実力行使しそうだし!
ホントはトレーニング方法とか勉強の質問とかそういうのです!」
「……なんで私に聞かないの……一緒に住んでるのに……」
いや、話しかけると美冬姉さん睨むじゃないですか……
『恋する美冬ちゃんは幸宏と二人きりになると妄想でいろいろ大変なの』
そこっ、小夏姉さん煽らない!
そして美冬姉さんはフォーク投げるの禁止!
小夏姉さんに勝てるわけないし!
次行きましょ、次!
「第3位…………どろどろどろ…………じゃじゃん、凪原さん」
「「なんでナギナキなのよっ!」」
九重先輩と三島さんてやっぱり似てるよなぁ……テンション高いし。
似たタイプの3人目が出ないといいなぁ……疲れるし。
「私は階段部のスケジュールとか、あとは……男の人が喜ぶこととか……」ぽっ
「いや、井筒の趣味とか、どこへデート行ったらいいかとかそういう相談でしょ!!!」
「へんたーい、へんたーい」のコールが店内に響き渡るが聞こえないことにする。
美冬姉さん次!
「第4位…………どろどろどろ…………じゃじゃん、九重さん」
「階段部のことだけです。次」
「なんでボケ殺しするのよっ! 私の出番これでおしまいなのにっ!」
もう終わらせたいんです……わかってください……
「残りは私と美冬さんだけのようね。まぁ私の勝ちはゆるぎないでしょうけど」
これ、美冬姉さんが持ち込んだの忘れてるんだろうなぁ、御神楽さん。
「最後は1位とビリを一緒に…………どろどろどろ…………じゃじゃん、
1位私、ビリ御神楽さん。ちなみに御神楽さんはメール件数ゼロ」
「なんで私がビリなのよっ! それにゼロって! 数え間違ってるんじゃないのっ!?」
みんながかわいそうにと御神楽を生暖かい目で見てる。
あーそれはですね……
「もしかしてアドレス違うの!? 毎日あんなに送ってたのに!」
御神楽がみんなにケータイのアドレス帳を見せる。
なんで名前を「だーりん(はぁと」で登録してるんですか。
嫌がらせですか。まだ選挙のこと怒ってるのかなぁ……
「あれ? そのアドレスさっきもらったのと違うよ?
ほら、こっちは
[email protected]だけど、
御神楽さんのは
[email protected]になってるし」
「え? アドレス変わったっていうから変えたのに! なんで嘘教えたのよ!!!」
いや、嘘教えたわけじゃないんです……
「じゃあ何でなのよ……」
「御神楽さんのメールめちゃくちゃ長いし! それにいっぱい送ってくるから!
普通季節の挨拶から書く人いないですよ! それも毎日!
10通に別れた1メールってありえないですって!
すぐメールBOXパンクするからPCメールに変えてもらったんです!
おまけにメールの後すぐに『メール届いたかしら?』って電話するじゃないですか!
そこで内容の話するから意味無いし! どこの機械音痴ですか!」
「だって手紙を書くときは挨拶から書くのは礼儀だし……
神庭君が読んでくれたかどうか心配なんだもの……」
あ、指先いじいじしてる御神楽さんちょっとかわいいかも。
「わかりましたよ……元のアドレスに戻していいですから、
もうちょっと簡潔に書いてください、フランクでいいですから。」
「じゃあフランクにいっぱい書いてもいいのねっ!」
いや、やめてください……
「これで私の第1夫人は確定ね……」
なんでメールが多いと第1夫人なんですか。
それに美冬姉さんには言っておかなければならないことがあるんです。
「美冬姉さん、いつか言おうと思ってたんだけど今言います。
無意味なメールやめてください」
そんなふうに睨みながら首傾げてもかわいくないですよ……
「神庭君、美冬はどんなメール送ってくるの?」
「『かゆ……うま……』とか、一緒に食事中なのにおかずの写メ付で『おかず、届いてる?』とか、
僕が宿題やってる後ろに立って、『わたしミッフィー 今あなたの後ろにいるの』
とか送りつけてくるんですよ! わけわかんないし、正直怖いですって!」
あちこちから「それは愛ね」「愛だわ」なんて聞こえてくるんですけど……
僕の常識間違ってますかね? 誰か助けて……そしてこの話はいつ終わるの……
脱力してると小夏姉さんが僕に向かってホワイトボードを掲げた。
『この話とかけまして』
「この話とかけまして?」
『美冬と初めてしちゃった後のベッドシーツを見た幸宏の一言ととく』
「そのこころは?」
『お、血がない』
お、血がない お、血がない お、血がない……
「美冬姉さんってもう体験済」ぐぼあっ!
失われていく意識のなかで最後に見たのは
美冬の鉄拳と
小夏の『お、血がでた』の文字だった。
終われ
おお、天空におわす神よ…GJです
これはおもしろいw
401さんの支援エロルート編の続きも楽しみですが
オリジナルの続編待ってましたよ!
GJ!幸宏も大変だな
それにしても幸宏のアドレスがw
GJ!
面白いです!
第1夫人という言い回しは第2も第3もOKということかな?
女の子に「体験済み?」なんて聞いちゃダメだろwどこのエロオヤジだよw
乙
あなたは神です
偉大なる神よ…是非とも続きを…
保守
これは面白いwww
つづきを希望
GJ!続き希望!
まだ続きます
ズビシッッ「ぐぼわあっ!」
美冬の痛恨の一撃で僕は大ダメージを受けた…(クッ!何て重いパンチだ、この小さいカラダの何処にこんなパワーが)
理不尽な攻撃に僕は抗議する
「いきなり何するんですか!親父にも打たれた事無いのに!美冬姉さん、僕、何かマズイこと言った?」
美冬は睨んでいる何故か怒っているようだ、怒りたいのはこっちなのに…
「あのねえ神庭君、今のは神庭君が悪いわよ。」
「なんでですか?いずみ先輩!」
わけがわからない僕は、いずみ先輩にも声を荒げる
そこを解説するかのように御神楽さんが(まるでかわいそうなものを見るような目で)
「あのねえ、会長…女性に『体験済みなの?』なんて聞くもんじゃないですよ。」
さらに九重部長も同調して
「そうよ予感バッチ、女の子の過去は検索しちゃだめよ。」
どうして僕がここまで言われなきゃいけないんだろうか…
美冬は僕を睨んだまま
「…私が…幸宏以外の男に、このカラダを抱かせるわけ無いでしょ…」
なんて言い出だすもんだからますます僕は悪者扱いだ…
ちくしょー!このままやられてたまるか!反撃してやるぞ!
「美冬姉さん、まだ僕は姉さんに言わなきゃいけないことがあるんです。」
「…何。」
「このことは黙っていようと思ってましたけど、みんなにバラします!」
「…」
皆が僕に注目している…よし言うぞ!
「美冬姉さん、冬休みに入ってから…姉さんおかしいですよね
風呂に乱入するのは、やめて下さい目のやり場に困りますから…」
「「「「「???」」」」」その場にいる全員が仰天している(よし!計算どうりだ…だが、まだまだ)
「あと、夜中に僕の布団に入ってきて、ディープキスしたり、そ、その、股間を弄ったり…
理性が決壊しそうです、美冬姉さんが僕の事好きだからって、やりすぎだとおもいます。
ファーストキスがディープキスなんて…マニアックすぎです。」
フフン、言ってやったぞ!どうだ!皆が美冬を仰天した目で見ている
三島さんは「神庭君が…神庭君が…」といい何故か半泣きだ、何で三島さんが泣く必要があるんだろうか?
「美冬、そんなことしてたの…そりゃ私も『さっさとしろ』とは言ったけど…」
「…ねえ、美冬さん、あなた一応、文武両道の優等生ってことになってるのよねえ?」
『???』
皆、驚きを隠せないようだ…どうです姉さん参りましたかw僕は勝ち誇った気分になった
だが、美冬は何事も無かったかのような涼しい顔で
「…幸宏、我慢しなくていいのに…溜まってるんでしょ?理性なんか捨てて、私のカラダを好きにしていいのに…」
と、のたまい僕の勝利気分を打ち砕いてくれた…
僕は一応反論を試みる
「美冬姉さん、冷静になってください、僕たちまだ高校生だし…それに、カラダは大事にしないと…
溜まったら自分で処理しますから。」
「…私は、勝つためなら…幸宏の奥さんになるためなら…何でもするよ…」
と、上気した頬と潤んだ目で僕を見つける…(ああ、話が噛み合わない…どうしよう)
「え〜っと、なにやら妙な雰囲気になりましたが…次にネタのある方お願いします!」
司会の三島さんがこの雰囲気を打ち破り強引に話を進めてくれた…GJ!三島さん!
そこで…
「次は私の番よ、美冬さん、さっきはよくもやってくれたわね!このまま一気に決着を付けよう…
ってとこでしょうけど…私も負けないわよ!」
と御神楽さんが声をあげる、美冬姉さんに対抗心むき出しで…(そういえば、御神楽さんも僕に気があるんだよな…)
「会長様、ぜひとも会長様に聞かねばならないことがあるんですが」
御神楽さん、睨まないでください…
「何ですか?」
「この前、生徒会室に女神委員会の代表が来ましてねえ、『これは今月の新作です、閣下にお渡しください』と
妙な紙袋を渡されました。」
ま、まさか、や、やばい、僕は動揺を必死で抑え
「それが何か?」
と答えた
「会長…何かじゃありません、ここにいる美冬さんに天ヶ崎さん、そして見城さんの…
2年の女神の盗撮写真集ですよ、しかも聞くところによると女神委員会の活動を黙認するため
それらを要求したそうですね…そもそも盗撮は犯罪です、しかも会長が賄賂を要求…
あきれてものが言えませんよ。」
まずい、これはまずい、僕は外顔は真面目にしてるのに、こんなことがバレたら…
「「最低だよ…神庭君…」」
み、三島さん、凪原さん
「神庭君、まさか、神庭君が…」
ああ、いずみ先輩、そんな目で僕を見ないで〜
「…幸宏…よほど溜まってるのね…そんなもので…お風呂で私の裸見てるのに…今夜、してあげる…」
ああ、お姉さま〜〜優しくして下さい
「ねえねえ缶バッチ、はるるんはさえポンの彼女だよ?どうしよっかな〜、さえポンに連絡よ。」
ぶ、部長やめてください、三枝先輩に殺されます
『会長閣下はエロス大王』
小夏姉さん!煽らないでください!
もうだめだ、さっきの美冬姉さんの話に加え、僕の密かな楽しみまでバレて…僕は…
「会長様…溜まってるのでしたら、ぜひ執事の私にご相談ください…盗撮写真でヌクなんて不健全ですよ。」
御神楽さん…もう勘弁してください…
「そ、そんなこと生徒会室できるわけ無いでしょう!」
「できますよ、役員どもを全員追い出します!」
御神楽さん、獲物を狙う獣の目ですよ…でも、こういう御神楽さんもいいなあ…
「ところで美冬さん、相談があるんだけど。」
「…なあに、御神楽さん。」
御神楽さんが美冬姉さんに話があるようだ、何故か嫌な予感がするぞ…
「美冬さんは、会長とHしたいんでしょ?」
「…そうだよ。」
「私もなの。」
「…」
「そこで、家では美冬さんが好きにすればいい、でも学校では私にさせて欲しいのだけど…
さっきいったように役員どもを追い出してバレない様にする。
それから、例えば土曜日とか3人で食事しない、私もだけど友人との付き合いもあるでしょうけど。
会長様は二股がけと罵られるでしょうけど…二人ともだめになるより、いいと思わない?」
「…わかった…それでいい。」
「これで、妥協は成立ね、めでたしめでたし。」
なにやら勝手に話が進んでいる…
「ちょ、ちょっと待ってください!ぼ、僕の意思は?」
「あら会長、両手に花で何が気に入らないのかしら?」
御神楽さんは見た事も無いような怖い目だ…
「…幸宏、弟が姉に対し拒否権があると思うか?」
美冬姉さん、怖いですよ…
「わ、わかりました、それでいいです…」
このふたりには敵いそうも無いや…
「あの〜、ちょっといいですか?」
次のネタは凪原さんか…
「何、凪原さん。」
「今朝のニュースでやってたんですけど、チンパン福田首相が少子化対策の切り札として、
重婚を認める法案を提出するらしいですよ?
このおかげでチンパン福田内閣の支持率は10%から45%に回復したらしいです。」
「ナギナギそれホント!?」
三島さんが突っ込んでいる
「ホントだよママちゃん。」
「ねえねえ神庭君、私もお嫁さんにしてね(はぁ〜と)」
どうして僕が三島さんをお嫁さんにしなきゃいけないんだろうか?さっぱりわからない?
「あ〜それ本当だったんだ、なんだ、じゃあ私と美冬さんが戦う必要なんか無いじゃない。」
「…これで、全て丸くおさまる。私の8年越しの夢がかなう…」
御神楽さんも美冬もホッとした様子だ
「え〜っと、一件落着ということでいいですか?」
ふう…チンパン福田やるじゃないか
御神楽と美冬両方を堂々手に入れることができるのか
学校で見せびらかして新会長様の威信を見せ付けてやろう…
小夏姉さんがボードを掲げている
『君たち、大事な事を忘れていないか?』
「小夏姉さんどうしたの?」
大事な事って何だろう?僕にはさっぱりわからない
「希春姉さんの事を…忘れていないか?」
小夏が珍しく話し出す…あっ、そうだ、すっかり忘れていた…希春姉さんも僕に気があるんだった!
あ〜〜〜もう大変だ、何で僕はこんなにもてるんだろうか…
まあ、考えてもしょうがないし、いいか。
もう、こうなったら来るもの拒まずだ!
久々乙
乙、ただ少しばかりキャラを壊し過ぎな気も……
例えば幸宏とか「〜は自分に気がある」とかってキャラでもなければ
盗撮写真で女神委員会を黙認する様なキャラでもないし
GJ!
パロディなんだし好きなように書けばいいんじゃないか?
原作そっくりにしなければいけないわけじゃないし
面白ければいいや
この話の缶は「天然なのは演技だった」ってことかな
しかし三島の扱いが酷過ぎるぞ・・・
☆
452 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 11:05:32 ID:Wf2Q7vrN
保守
いつもの馬鹿を書いてる途中でこっちを書きたくなって…
「えー幸宏がうちにくるのかよ」
「そんな風に言わないの。ひとりじゃかわいそうでしょ?」
「でもワタシ受験生だしさー環境が変わるのはよくないっていうかー」
「そういうのはちゃんと勉強してる人が言うことよ。
それにゆーちゃんだって受験生なんだから」
「でもさー」
「わかりました、それじゃ私がゆーちゃんのところへ行きます。
そうね、それがいいわ。年上のお姉さんと禁断の同棲生活! きゃっ!」
「うぇ! それじゃご飯が……おとーさーん! 希春ねーちゃんがー」
「ちょっとやめなさい! もう。ゆーちゃんが来るのは向こうの中学を
卒業した後だし、千秋の受験も終わってるはずだから。もちろん浪人はダメよ?」
「へいへーい」
正直男家族、弟ができることが嫌なわけではなかった。
男と付き合った経験があるわけではないが、根っからの体育会系のノリで
男友達もいたし、特に苦手としているつもりもなかった。
だが記憶の中にある、あの気弱そうな子供がそのまま成長し、
今傷心しているであろう少年に対して、どう対応をしていいかわからなかった。
「なんとかなるものよ」既に会っている長姉は気楽なものだ。
小夏姉ちゃんはあいかわらずの無表情だが、なんだかうれしそうにみえる。
美冬は固まっていた。心境としてはわたしに一番近かったのかもしれない。
――今回はそんな話
「あの……お邪魔します……」
「もう、ゆーちゃんったら。これからここがあなたの家になるのよ?」
「えっと……これからはただいまにします」
「そうね、そうしましょうね。ようこそゆーちゃん」
「これからよろしくお願いします」
「……よろしく」
横で小夏姉ちゃんが『熱烈歓迎』のホワイトボードを持って踊っている。
「おう、幸宏よろしくなっ」
多少緊張してるようだけど、そこそこ元気そうだ。
「疲れてるだろ? ほらカバンよこせ。部屋に案内してやるから」
「え、いえ自分で持ちますから」
「遠慮すんな、ほらほら」
多少おどけた感じでカバンを奪い取る。
「待ってゆーちゃん。まだすることがあるの」
「え? 何です?」
「それは歓迎のハグでーす!」
遮るものがなくなった幸宏に希春姉ちゃんが飛びつく。
小夏姉ちゃんもふざけて飛びついた。
「千秋と美冬はしないの?」小夏姉ちゃんがつぶやく。
「うぇ? あたしはカバン持ってるから……」
「……変態」
「苦しいからやめてー」
じたばたしてる幸宏を尻目に美冬は2階へ上がっていった。
慌てて追いかけてうまくやっていけそうかと聞くと
無言の返事が返ってくるだけだった。
私と幸宏の距離が変わったのはヤツが我が家に来てから3日目のことだった。
一人でリビングのテレビを見ていると玄関の開く音が聞こえてきた。
近所の散策から帰ってきた幸宏が入ってきたようだ。
一人で生活する習慣が抜けないせいか、帰ってきても「ただいま」と言わない。
姉としては注意しないとと思ったが、そのときちょっとしたイタズラ心が芽生えた。
2階に向かおうとする幸宏の後をこっそり追いかける。
「ダメじゃないゆーちゃん、帰ったら……」
希春姉ちゃんのマネをして後ろから抱きしめる。
が、私は未知なる感覚に衝撃を受けることになる。
体の中心に電気が走ったような感覚。
更にショートダッシュを繰り返した後のような胸の苦しみ。
思わず回した腕に力を込めてしまう。
「え? あれ? 千秋姉さん?」
振り向こうとする幸宏に戸惑う。
「だ、だめだろ、ただいまを言わないと」
誤魔化しながら更に締め上げる。
「ちょ、やめて、苦しい」
「ただいまいわねーのはだーれだー」
「ただいま! ただいまです!」
「わかったならゆるしてやろう」
未練を残しながら幸宏を開放してやる。
「注意するなら首絞めることないじゃないか」
「わるいことするヤツにはバツをあたえるのだ」
「たかがただいまぐらいで……」
「無言で玄関が開閉したら気持ち悪いだろ? だから言うの」
「わかったよ……でもさ」
「ぐだぐだいうやつにはもう一回おしおきだー!」
さきほどまでは無いが、またあの感覚がよみがえる。
「だあーもうやめて!」
ふりほどくように幸宏が逃げていく。
あれは……なんだったんだろう……
また抱きつけば同じ感覚になるのだろうか……?
もう一度だけ……もう一度だけ……
こうして私はことあるごとに幸宏にちょっかいを出すようになった。
その後1度だけキツク拒絶されたが、結局その行為は続いた。
毎日抱きついていれば気づくこともある。
幸宏が日々たくましくなっていくことだ。
少年から青年への変化。そういったことにニブい私でも
そのことは幸宏を『男』として意識するに十分なことだった。
それでも私はあるときは軽口を混ぜ、あるときは突発的に
『強く抱きしめる』という行為を止められなかった。
幸宏にとっては『ただの暴力』でしかなかったようだが。
いつまでもこのぬるい関係が続くと思っていた。
しかし現実はいつでも突然に突きつけられる。
それはクリスマスパーティーだった。
そこには私の知らない幸宏がいた。
生徒会長になって、ある程度は有名になっているとは
頭では理解していたつもりだが、予想以上の光景だった。
数多の生徒が幸宏に話しかけ、ときには少女たちに囲まれ記念写真を撮り、
友人らしき少年たちにおもちゃにされていた。
自分の知っているちょっと気弱な少年と違うことに驚かされた。
「あれが学校の幸宏」
隣にいた小夏姉ちゃんがつぶやいた。
「私のようにならなくてよかった」
見たことが無いやさしい微笑みに、つい言葉が出る。
「もしかして、幸宏のこと……」
「好きよ………………家族として」
それだけ言うとどこかへ行ってしまった。
残された私はしばらく身動きが取れなかった。
次の日、リビングで幸宏と二人のんびりテレビを見ていたが、
ふと昨日の風景がよみがえり聞いてみる。
「……あのとき、ホントは誰を選ぶつもりだったんだよ?」
完全に脱力していた幸宏は突然の質問に戸惑っていた。
「な、なんだよ、あのときって」
「もちろんダンスに決まってるだろ。で、誰が本命だ? おねーさんに話してみそ?」
本当は聞きたくないと思いながらも続けてしまう。
「な、何いってんだよ、本命とかって……みんな僕をからかってふざけてるだけだよ」
「ふーん。あ、そうか、あそこにいなかったけど、前に美冬がつれてきた髪の長い」
「ち、ちがうよ! いずみ先輩は部活の先輩で、綺麗だけど世界が違うっていうか……」
顔を真っ赤にしながら否定するその姿に嫉妬する。
「何必死に否定してるんだよ。じゃあ他にいるのか? 例えば……」
わたしとか
つい出そうになる言葉を飲み込む。
「い、いないよ! 今は部活と生徒会でイッパイイッパイだし、考えられないよ」
幸宏の言葉に安堵する。まだ私はこのままでいいと。
「しょうがないなぁ。ちゃんと言わないヤツには罰だ。アイス買ってこい。ハーゲンダッツな」
「なんで罰なんだよ! それもこの寒空に……」
いつもの風景に戻る。これが私たちの距離。
「ばっか、寒いからいいんじゃねーか。
よし、ねーちゃんが冬のアイスのうまさを教えてやる。ついてこい」
首根っこをつかんで玄関へ引きずっていく。
じたばた暴れる幸宏。抱きしめた腕から伝わる心地よさ。
「希春姉ちゃーん! 幸宏とデートしてくるわー!」
「アイス買いに行くだけじゃん!」
「いいんだよ、男女二人で仲睦まじく遊びに行くんだから」
「全然違うと思うよ……」
台所から何かを叫ぶ希春姉ちゃんを無視して外へ出る。
「疲れてるから出たくなかったのに……」
「鍛え方が足らんな。よし、冬休みはねーちゃんが鍛えてやるか。
まずはコンビニまでダッシュ。負けたらコブラツイストな。よーいドン!」
「ちょっ、ずるいよ!」
待たずに駆け出す。誰かが見ていればのんびり歩いてちょっとでも雰囲気を
味わえばいいのにと思うかもしれない。でもそうはしない。私は不器用だから。
「ほら、遅れてるぞ」
いつか幸宏の隣に立つ人が現れるだろう。でもそれは未来のことで。
そのときがくれば覚悟を決めなければならないだろうけど、考えないことにする。
今、一番幸宏を強く抱きしめることが出来るのは私なのだから。
「よし、負けたからコブラツイストな」
「なんでコンビニ前でやるんだよっ!」
今日も私は私の流儀で幸宏を抱きしめる。力強く、心のままに。
自己満足もいいとこですが、すんません。
希春と美冬の間でうまく距離が取れなくてつい手が出る千秋を
イメージしたんだけど、うーん。
エロ神様方の続編まだかなー
乙
注)エロいです
私は…冬休みに…12月25日クリスマス…幸宏に告白した「…幸宏のこと…ずっとずっと好きだった」と
幸宏はびっくりしたようで
「いきなりそんなこといわれても、わからないよ…少し考えさせて。」といった
幸宏にコナかけている子がいっぱいいることは私も知っている。副会長に陸上部の子にテニス部の仲間も…そして希春姉さん
私は自信が無かった…(もし、だめだったらどうしよう)…そう思うと、ご飯も喉を通らず、夜眠る事もできなかった
でも…それは杞憂に終わった、12月31日大晦日、幸宏は…私の気持ちに応えてくれた…私はうれしくて涙を流した…
『女の子は、恋をすると綺麗になっていく』
誰が言い出したのかは知らないけれど、そんな言葉があることくらいは…私でも知っている。
でも…たとえ…事実であっても。そんなことはどうでもいいの。
幸宏が私のことを、好きなままでいてくれれば…それで。
でも、幸宏が望むなら…もっともっと綺麗になりたい…エッチな私だけど。
1月6日冬休み最後の日の23時45分、明日から3学期だ
ふさっ……きゅっ……
「あ…ん…。はぁ……んん……」
ゆっくりと、両手で…服の上から胸を揉み、こね回す。壁一枚向こう側で眠る私の恋人…幸宏の顔を思い浮かべながら。
「ゆきひ…ろ。…あ、あ……んん…はぁっ……んっ…」
それからしばらくして…右手でおっぱいを揉み…左手であそこをパジャマの上から…弄ぶように擦り付ける。
ふさっふさっ…ふさっふさっ……きゅっ!
「ん…んんっ。…あ…はぁ…んっ…」
触っていくうちに、自分の乳首が堅く、ピンと突起していくのがわかる。その、起った乳首を抓るように折り曲げていく…。
「やっ…あっ……」
寝る前に、いつもしていること。…幸宏の側に寄り添うかのように、壁際に寄りかかりながら。
「あんっ!……ああ、ん…あっあっ………はぁっ」
心なしか、出てくる息も…熱い。
「はぁっあっ……や、やあっあっ!」
きゅ……きゅっ……くりっ!
指で乳首を掴んで折り曲げると、コリコリと弾力を感じる。指を放すと直ぐに素の形に戻って…。
「はぁ……ああんっ!」
私はとてもいやらしい女の子だ。幸宏が思っているほど綺麗なんかじゃ無い。だけど…身体が疼いて仕方がないから…
私は、自分で自分を慰める…。
「だ、だめ…ぇ…。ゆきひ、ろ。…あん…あんっ…」
部屋の明かりを全部消して、カーテンの隙間からこぼれる光だけを頼りに…自分の身体を弄び、自慰行為を、する…。
むにゅ…ふさっ…
今度は直に…。上着のホックを一つだけあけて、左手で直接…おっぱいを揉み、乳首を転がす…。
「そんなところ触っちゃ…嫌ぁ……ああっん…」
くにっ
右手は、パンティーの中に入れて…少しだけ濃くなってきたあそこの毛をかき分けて、クリトリスを摘むようにして弄ぶ。
「幸宏っ!…幸宏っ!……あっ…ん……」
…私の目には幸宏の姿が見えている。強く、激しく…強引に私を求めるような。勿論それは幻…。
幸宏は優しくて…そんなことは絶対にしない…。
ずりゅっ…
「あっ!な、舐めちゃ…ダメ……そんなとこ…。…あ、ああんっ!汚…い……よぉっ!あっあっあっ!」
だけど、求めてるのは私の方。本当は幸宏に…めちゃくちゃにされたい…の。
するするっ!
ズボンを脱ぎ、一連の行為でしっとりと湿っている…ううん、もはや『濡れている』パンティーも…膝まで下ろす。
そうして、…大きな壁掛け鏡に見せ付けるかのように淫らに…股を開いてしまう。
「や…ぁ……」
開いて丸見えになった部分を、両手で…クリトリスのひらひらした部分を親指と人差し指で摘んで、開いてみる。
「…………んぅ」
真っ赤に充血した、イヤらしい私の…あそこ…。
つぷっ
「はぁぁんっ!し、舌を入れちゃいや……あっあっあっあっ!」
幸宏の舌が私の敏感な部分をつついている…。奥の奥まで…ぴちゃぴちゃと、湿った音を立てながら…。
そう思うと、自然に私の…指の動きも早くなる…。
づっ!
「ああっ!やっやっ!……だ、だめっだめええっ!…幸宏っ!や、やめ…て…あーっ…あっ……ああああーー!」
幸宏の人差し指が、私の奥まで入ってきている。その進入がある部分に達すると…
急激に快感が強まって、私の視界をぼんやりと歪ませる。
ずずっずずっずずっずずっ!
ちゅくちゅくと、エッチなお汁をたらしながら、それを…奥まで差し込まれた私の指をくわえ込む私のあそこ…。
「あっあっああんっ!ああ〜んっ!……」
…私はとてもいやらしい女の子だ。
幸宏はいつも優しくて、暖かくて……
「…ひあっ…うぐっ!……は、激しすぎ……あっあっあっ!
そんな優しい幸宏に…こんな風に…いやらしい行為を求め…望んでいるなんて…。
すっ
「ゆきひ…ろぉ…。そんな、見ちゃ、だめぇ…あっ……。こ、こんな格好……嫌…ぁっ…」
幸宏は私の身体を裏返しにして、四つん這いにさせて…。
くちゅっくちゅっくちゅっくちゅっ…ずちゅっ!
「はぁぁぁぁんっ!そんなに激しく…入れないでぇぇっ!あっあっあっ!」
何度も何度も、私の中に入って、出て…入って、出て…。その度に、くちゅくちゅと粘膜のこすれる淫靡な音が響いて…。
ずっ!
私は、お尻を高く突き出すような格好にさせられ。あそこも、お尻の穴までもくっきりと…お尻の肉を指で開かれて、見られてしまい…。
「やぁぁ……はぅっ!」
顔を枕に押しつけられるような体勢に固定して…幸宏は『そろそろ入れるよ』と、至極優しく…呟く…。
じゅぶっ!
だけどその前に。
「ん…む……ん」
大きくて長い…幸宏のものが私の前に差し出されて、当然の如く…くわえさせられた。
ずずっ…じゅぶっ…ちゅぐっ……ぢゅるる…
「おうっおうっおうっ!おぐぅっ!んむむぅ〜っ…」
とても大きくて、奥までなんて入りきらないけれど…。幸宏は両手で私の後頭部を掴んで、
前後へと何度も何度も…動かしている。
「んぐんぐ…んくんく……んくっ…んにゅっ…」
息が出来ずに苦しいけれど。私は一生懸命、幸宏のために奉仕する…。
…あふれ出た唾液がぽたぽたとシーツに染みを作っていくけれど、そんなこと気にせずに…。
「…はぁっはぁっ」
『ぬちゃっ』というべと付いた音と共に、私の口から幸宏のそれ…
唾液でつらつらに濡れたもの…が引き抜かれて。彼は再度…『入れるよ』と、とても優しい口調で呟く。
「う、うん…」
不安な顔をして、それでも…頷いて同意して…幸宏を受け入れる私。
…ずっ!…ずずっ…ずっずっずっずっず!
「ひあっ!ああっやっやああっ!…わ、私…私っ!…壊れ…ちゃ…あんっあんっ!ああんっ!」
祐一の大きなものが…。実際には、エッチなおもちゃが…私の中をかき混ぜ、じわじわと滑りながら…入ってくる…。
「はぁぁぁ〜〜〜〜〜っ!……お、おっきぃ……よぉっ!ああああ〜〜〜〜っ!」
友達と一緒に、興味本位で買ってみた…。姉さんたちにも、幸宏にも…誰にも内緒の…えっちな道具…。
ずっずっずっず…ずにゅずぬっずにゅっ!
そうしていくウチに、幸宏は私の腰を固定して…強く…中へと入っていく…。
「あっあっああっ!きゃふっ!あっふぅっ!…幸宏だめェっ!…そんなの…も、もぉ…入らな……あっ!」
そして。
ずんっ!
強引に奥まで、入った…。だから私は…カチッと、コードの先のスイッチを押して。
う゛ぅぅぅぅぅーーーーーーんっ!ヴゥゥゥ〜〜〜〜〜〜ンッ!
「っ!!!!」
鈍く、低い音と共に、私の中を縦横無尽にかき混ぜ始める幸宏…。
「き、気持ちいい…。よぉ…あっあっあっあっ!」
私はそれに合わせ、悩ましげに腰をくねらせて…脊髄を駆けめぐる快感に酔いしれる…。
ヴッヴッヴッヴッヴッヴッヴッヴッ!ずっずっずっずっ!
リズムを変えて、自分自身の手で抜き差しして…。
「わ、私…っ!いっちゃうっ!いっちゃうっ!…もっとぉ!……強く…ぅ……突いて……幸宏ぉ!」
既にシーツがびしょびしょに濡れているけれど、そんなもの…お構いなしに…。
ぷるぷると、おっぱいが揺れているから…両手の平で、こね回して更に快感を貪る…。
「ああっ!私の…あ、あそこ…が!…熱くて…き、気持ちよくって……
い、いっちゃ…うっ!ああっ!…い、いくっ!いくっいくっ!」
むにゅっ!むにゅっ!ヴッヴッヴッヴッヴッヴッヴッヴッ!ヴゥゥゥ〜〜〜ンッ!ヴゥゥゥ〜〜〜ンッ!
もう、限界…だった。
「い、い……いくぅっ!ああっ!」
その瞬間、視界が真っ白になって、…私は徐々に気を失い、深い眠りへと落ちていった…。
がばっ!
まどろみの中、冷たい感触と共に露出した肌が外気に触れる…。と、思ったら…一瞬で剥がされたもの…布団が元に戻される。
「あっ…」
ばさっ!
「ご、ごめんっ!」
真っ赤になって慌てている幸宏…。
「…?」
その理由は程なく判明した。布団を剥がした拍子に、何も遮るもののない…私のあそこを見てしまったから…。
「……きゃっ!ゆ、幸宏っ!」
ばっ!
思わず布団の上から、剥き出しになった部分に手を当ててしまう。幸宏を非難するように言ってしまったけれど、
彼はまったく悪くない。
「…………」
あの後……。パジャマの下とパンティーを脱いだままで…眠りに落ちてしまっていたみたいで。
「ごめん美冬姉さん!こんな事、そ、そのっ……もうやらないからっ!」
『こんな事』とは、朝…私を起こしに来てくれることだから。…
幸宏は、女の子の部屋にずかずかと入り込むことに罪悪感を感じたみたいで…。
慌てて…私に謝る幸宏。…同じように慌てて、ふるふると頭を振って…誤解を解消させようとする私。
私も慌てて否定しようと思ったのだけど。『違う…よ…』という、その言葉が弱々しくて説得力がなかった…。
「……」
「……」
気まずい雰囲気のまま…お互いの真っ赤になった顔をじっと見つめ合ってしまい、動けない…。
「…ぁ」
幸宏の顔を見つめていると…。
(ど、どうして…)
布団の中に隠れた私のあそこが…じゅんという感じに…。
「み、美冬姉さん……その……えっと……。し、下で待ってるからっ!…じゃっ」
「嫌っ!」
ぐっ!
「…え?」
慌てて部屋を出ようとする幸宏を、腕を掴んで引き留めて…。
「幸宏…待って」
「美冬姉さん…」
困惑したままの幸宏をベッドの上へと引きずり込んで…。
「えっ、ちょっ!…」
つーっ…
「…私のここ。…濡れてるでしょ」
「うん…」
幸宏の手を掴んで…人差し指を、私のあそこへとあてさせる。
「幸宏、あのね…」
「ん…?」
すっ!
抱きしめ合った拍子に…少し乱暴に、唇同士が触れ合った。私から…幸宏を求めるために。
「…お願いがあるの」
それは。
エッチな私の、疼く身体を…。止めてください…と。
そして…
「…幸宏、いじわるしないで…入れて…」
じゃないと、火照った体がおさまらなくて。
「…わかったよ、美冬姉さん。」
いくよ、と軽く一言かけてから。
「ん……んん……」
ピトッと先端がわたしのあそこに触れ、あてがわれて……。がっしりと、わたしの腰を両手で掴んで固定して……。
「入れるよっ」
「あ……っ! く……ぅ」
ずっ、という感じにゆっくりと入ってきた。
1月1日、姉さんたちが酒で酔って寝ていた隙に初めてをしてから…幸宏に処女を捧げてから…これで2回目
「痛くない?」
「だ……いじょうぶ。痛くない……よ」
ずず、ずず……と。たまに、狭いわたしの中をめりめりと掘るような感触があるけれど、充分に濡れていたからか、痛みはなかった。
「痛かったら我慢せずいってね。」
「う……ん」
押し込まれていく……熱くて力強い圧迫感……。
「奥まで入ったよ。」
「う……ん」
その瞬間、わたしと幸宏は一つになった……。
「動いていい」
「……うん」
大きなものを入れられた圧迫感が、一瞬弱まって……引き抜かれていく。そして、抜かれる寸前でまた、押し込まれる。
「はぁっ……ん」
ゆっくりと、ゆっくりと……。
「あふっあぅんっ……うくっ……」
わたしの身体と、幸宏の身体が擦れて……ますます熱くなっていく。
パンパン、パンパンと、わたしの身体と幸宏の身体が激しくぶつかる音が聞こえる。
「あぁんっ! あんっあんっ! やっ……あっ……んっ!」
くちゅくちゅと湿った、エッチな音も響いてる。
「ああっ! はぅっ! ゆきひろっ!ゆきひろっ!」
「美冬姉さんっ!」
叩きつけられるようなエッチ……。わたしの身体はガクガクと揺らされて、胸もぷるぷると揺れてる。
恥ずかしいけれど……恥ずかしさも、どこかに吹っ飛んでしまうくらい……熱いエッチ。
なりふり構わず、ぐちゅぐちゅと舌と舌を絡め合うような深いキスをしながら……繋がって……。
「あぅ…んっ。あふ…ん」
ディープキッスなんて、普段ではとてもできないような恥ずかしい行為にも、平然として……。
「うご……いて……」
離れた口と口で糸を引いて……。でも、今はそんなこと気にならない。
「好き……大好き……幸宏ぉ、ゆきひろぉ!」
「くっ、ぼ、僕も、美冬姉さんっ!」
「いっちゃ……いっちゃうよぉっ! わたし……いっちゃうっ! はぁぁんっ!いっちゃうぅぅっ! いくぅぅっ!」
何かがはじけ、頭の中が真っ白になっていく……。『いっちゃう』と、……卑しく、はしたない言葉を繰り返し。
「ぼ、僕もっ! うっ……で、出るっ!」
「あぁぁぁぁっ! あっ…………あっ………あーーーーーっ!」
その瞬間、わたしと幸宏は……絶頂を迎えていた……。
「わた……し。……い……ちゃった……よ」
どくんと、熱いものがわたしの身体にぶちまけられた……。
それから私は
自分で自分を慰めるのを…やめた。
「だって…」朝も、夜も…
幸宏が…愛してくれるから。
「好きだよ。幸宏…」
ちなみに1月1日の事もこの日の事も千秋姉さんにはバレていた…
それから小夏姉さんのとりなしで希春姉さんに私と幸宏のことをいった…
希春姉さんは狂乱したけど…小夏姉さんが助けてくれて、なんとかおさまった…
おわり
乙
ところで祐一って誰
ただのミスじゃないか?
はちみつくまさん
ぽんぽこたぬきさん
>>453 千秋様編は初めてだな
いいよ、すごくいいよ
千秋様とデートって楽しそうだな
保守
保守
まだ先はあるからな
全力で保守
保守
保守
478 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 20:24:34 ID:3XG0J3GZ
神降臨に備えて、保守
479 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 00:41:53 ID:Q0okN0mZ
保守
480 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/04(金) 02:08:23 ID:ufWeOyEe
保守
神はどこへ行かれたんだろうなぁ…
さぁ・・・
保守
484 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 01:56:11 ID:04VdUHQa
保守
485 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 03:45:01 ID:ljJ+GzsV
美冬「ゆきひろ……だめぇそんなところぉ…………むにゃむにゃ」
あやめ「そんな会長……こんな所では生徒達に……ああ……だめぇ…………むにゃむにゃ」
487 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/15(火) 11:24:15 ID:aOMP/qMG
寝言は希春姉さんが一番過激そうだよなw
「ああ、ゆーちゃん……そう、そこよ、そのままゆっくり……ああん! …………むにゃむにゃ」
488 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/16(水) 03:44:50 ID:CckfAIIE
3人とも「幸宏」って名前の変な棒とか持ってそうな感じなのかw
やらないか?
, '´  ̄ ̄ ` 、
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ
ト.i ,__''_ !
/i/ l\ ー .イ|、
,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、
/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ.
/ ∨ l |! | `> | i
/ |`二^> l. | | <__,| |
_| |.|-< \ i / ,イ____!/ \
.| {.| ` - 、 ,.---ァ^! | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{ ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
}/ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'゙ l |
__f゙// ̄ ̄ _ -' |_____ ,. -  ̄ \____|
| | -  ̄ / | _ | ̄ ̄ ̄ ̄ / \  ̄|
___`\ __ / _l - ̄ l___ / , / ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄ | _ 二 =〒  ̄ } ̄ / l | ! ̄ ̄|
_______l -ヾ ̄ l/ l| |___|
「やっぱり現役にはかなわないわ」
あれ以来、いずみとはたまにテニスをするようになった。
彼女は昔の勘を取り戻したようで最近は二人の勝率がかなり近づいてきた。
「十分テニス部のレギュラーになれる力はあると思うんだけど」
「感覚はだいぶ取り戻したんだけど、何か違和感があるのよ」
そう言いながらダブルのバックハンドの素振りを繰り返している。
たかが遊びでもいずみは真剣だ。お嬢様として育った環境もあるのだろう。
にしてもこのひとの存在は反則ではないだろうか?
綺麗で頭がよくて人当たりもいい。さらに身長が高くて胸だって……
「胸?」
つい口に出してしまっていたようだ。
なんとか誤魔化そうと考えるが口下手な私には思いつかない。
「ああそうね。胸が邪魔になってるのね。
そういえばあのころは私も胸大きくなかったし」
どうやら私の独り言は別の意味に捕らえたようだった。
しかしそれは私にとって重要な内容を含んでいた。
ここは恥を忍んで聞くべきだろう。
「いずみは……いつごろ胸が大きくなったの?」
「どうしたの?急に」
「その、気になったというか……参考にさせてもらおうかと……」
「なるほど、美冬の好きな人は胸が大きい人が好みなのね」
「え?そ、そういうじゃなくて、やっぱり女の子の願望というか
その、一般論としての男子からの評価というか……そうじゃなくて!」
「ふふふ、かわいいわね美冬」
つい顔が赤くなってしまう。どうもうまくあしらわれてる気がする。
「美冬を見てるとつい……ね。でもこんなことするのは美冬だけよ?」
「もう……」
でもそんな関係が楽しい。
「そうね、大きくなったのはテニスをやめたころかしら?
そういえばテニスをやめたあとは体重増えて悩んだわ。
運動量が減ったせいだろうけど」
テニスをやめたころ……
「だからといって美冬がテニスをやめても大きくなるとは限らないわよ?
確かにアスリートと呼ばれる人たちはあんまり胸が大きい人はいないけど、
直接の原因だとは限らないわけだし。それに美冬、やめられる?」
もちろん首を左右に振る。
「でしょ?それに私たちはまだ10代なんだからまだ可能性はあると思うの。
諦めちゃ駄目よ?協力するからね。にしても美冬はかわいいわね!」
不意をつかれて抱きしめられる。少し汗の匂いが混じっているが、
いずみからいいにおいがした。そしてやわらかい感触が伝わる。
やっぱり世の中不公平だと思った。
「ところで美冬、美冬のお姉さま方の胸がいつ頃大きくなったか覚えてる?」
「……希春姉さんは知らないけど、他は中学生ぐらいだったかな?なんで?」
「ええと………………美冬ガンバ!」
「え?どういうこと?いずみ?なんで目そらすの!」
なんかいちゃいちゃさせたかったんだけど、
俺がやるとこうなってしまうw
496 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 22:28:38 ID:KXU50IdY
乙
乙
九重先輩と刈谷先輩が卒業してから…僕と美冬姉さんが付き合い始めてから…6年後の秋…
突き出したラケットの先を、ボールが掠めていく。
バックコートに溜まったボールを抱えて、いずみ先輩が近づいてきた。
「相変わらず容赦がないね、美冬も」
言葉とは裏腹に、いずみ先輩の顔は嬉しそうだった。
「神庭くんは、ボレーの後に一歩踏み出さないからリカバリーが遅れるのよ。
戻ろう戻ろうと思わずに、まずはしっかり言われた事を心がけてね」
「はい。」
去年の春、大学を卒業後、美冬姉さんは思い出深い母校に国語教師として勤めている。
そして今年の春、僕は大学を卒業し、県庁に勤めている。
「いよいよ明日だね神庭君。」
「すみませんいずみ先輩、お忙しいところをわざわざ…」
いずみ先輩は卒業後は天馬グループの次期総帥となるべく世界中を飛び回り修行を積んでいた。
「いいのよ、友人代表のスピーチしっかりやるからね!ところで媒酌人は刈谷夫妻に引き受けてもらったそうね?」
刈谷先輩と九重先輩は2年前結婚している
「ええ、そうなんですよ、部長が『私たちに任せなさい』って。」
いずみ先輩と明日の事で話しをしていると、背後から声がかかった。
「…いずみ、代わって。」
振り向くと、いつも通りの仏頂面で美冬姉さんが腕を組んでいた。
「じゃあ、ラケット取ってくるね。」
いずみ先輩の背中を見送リ、ネット越しに美冬姉さんに話しかける。
「やっぱり僕じゃ美冬姉さんの相手にならないよ。」
僕の言葉が不満だったのか、美冬姉さんは少しだけ不機嫌そうに表情を変えた。
もっとも、6年付き合って最近になるまで気付かなかった微妙な変化だが…
「…いいのよ。どうせ趣味なんだから。……それより。」
「それより何?」
「…幸宏、いいかげん私のこと名前で呼んで…私たち明日から夫婦になるのよ?」
僕たちは清く正しく付き合っていたためだろうか?僕は付き合う前と変わらず、ずっと美冬姉さんと呼んでいた。
「えっ、ああっ、そうだよね、あははは。」
「…もう。」美冬はネットを周りこちら側に歩いてきた。
「…ちょっと、休憩しよっか。いずみには悪いけど」
「え? ああ、うん」
美冬が僕の右手を取った。
柔らかい感触と伝わってくる手の温もりに、鼓動が速くなるのを感じた。
美冬に連れられるように、後ろを歩く。
「ねえ、美冬ね…じゃなくて、美冬、こういうのハッピーエンドっていうのかな?」
「…違うよ。」
「えっ!?」
思わぬ返答に僕は驚愕した。もしかしてドタキャンですか???そ、そんな
「…エンドじゃ終わりでしょ?私たちはこれからがスタート。」
「何だそういうことか…ふう。」
あ〜びっくしした。僕は胸をなでおろした。
ベンチ近くまで歩いたところで、美冬は顔だけをこちらに向け…
「…まだまだ時間はたくさんあるよ。幸せのかけらを集めていくんだよ。」
といい、今まで見た事も無いような笑顔を見せてくれた。とても貴重なもののような気がした。
エロ無しでもいいよね。美冬ちゃんは。
499 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 02:52:14 ID:CzGq9wox
ええわあw 美冬かわええわあwww
>498
GJです。美冬姉さんすばらしい!
…てか朝に初投下とかして見ます。
エロは無理でした。
エロセンス皆無でした。
井筒×凪原です。
501 :
凪原1:2008/07/20(日) 06:37:50 ID:RD4UsOfR
「はぁ…、どうしてもっとうまくお話できないのかな…。」
学校帰り、土手を歩きながら彼女。―――凪原ちえは、どうしようもなく落ち込んでいた。
彼に、勘違いだったらしいが告白され、その彼に勘違いだったと言われたとき、私はどこまでも落ち込んだ。
その後、今度は自分から告白はしたものの、全くと言っていいほど進展はない。
内気で、自然と周りの意見に合わせてしまう。そんな自分が少しでも変わるように、勇気も出したし、努力もした。
その結果として、昔よりは自分の意見を言えている気がする。
階段部にもわりと自然に顔を出せるようになったと思う。
だがダメなのだ。井筒の前では、どうしても一歩踏み込めない。
「はぁ…。」
そんなことを考えながら、彼女は本日2度目の大きなため息をついた。トボトボと歩く。
「下ばっかり向いてちゃ…、ダメだよね。」そう考えて周囲を見渡した。
ふと、夕日がとてもきれいなことに気づいた。
「わぁ…。」
思わず感嘆を漏らす。
自然と足が止まる。気づくと、誰に誘導されたわけでもないのに土手の芝生に腰掛けていた。
少し前までは、この太陽を見るたびに落ち込んでいた。
『月の女神様』。それが、高校で自分に与えられた称号だった。しかし、自分はその称号が嫌いだった。
女性的といわれれば悪くはないかもしれないが、自分の内向的な性格を言い当てられているような気がして。
『太陽の女神様』の称号を持っている彼女、山田さんと比較されているみたいで…。
太陽を見ると、自分がどこまでも影の存在であると思い知らされるような気がした。
しかしあの日、親友の槙原愛に対して自分の気持ちを伝えたあの日。そして…、自分から井筒に告白した時。
変われると思ったのだ。自分は太陽に照らされるだけの存在ではないと。そう思えるようになったのだ。
そうしたら、太陽を見ても存外落ち込まない自分がいた。月の女神様と周囲の人間に言われて、自分はそうなのだと思っていた。
しかし、周りの評価ではない。そう気づけたから。
後はもう少し、もう少し勇気を出せば、井筒にもっと近づけるだろうか。
そんなことを芝生に寝そべりながら考える。いつの間にか、赤い空を見ながら彼女は転寝を始めていた―――。
502 :
井筒1−1:2008/07/20(日) 06:41:28 ID:RD4UsOfR
井筒研は一人、帰路についていた。
「あ゛ー。何なんだよあの教師どもは!」
傍から見ても非常に御立腹なようで、見た目どおり髪を逆立てて怒っている。
………まぁ、髪が逆立っているのはデフォルトなのだが。
「あ!? なんか言ったか!?」 『…いえ、何も』
―――階段部。彼の所属している部活である。活動内容は端的に説明すれば、階段を駆け上がる、そして駆け下りる。そんな部活だ。
それが良くない事だというのは解っている。しかしそれでは納得できない。楽しいのである。とにかく楽しいのだ。初めは、九重に近づきたいがために入部した。
しかし、階段レースの楽しみを知り、仲間を知り、親友ができたこの部活は、井筒にとって非常に大切なものになっていた。
そんな彼がなぜ怒っているのか。それはやはり階段部がらみだった。最近は周りの人間も前ほど冷たくはなくなった。しかし一部の教師はどうしてもそれが嫌らしい。
ことあるごとに突っかかってくるのだ。
「くそっ!」
一人家路につきながら悪態をつく。もちろん部活はしてきた。
しかしその後、学年主任である大津に軽く説教をくらい、それに便乗するかのように他の教師も乗ってきたのだ。
大津自身は、自分から言いだせず、誰かに便乗しようとする狡い人間が嫌いらしく割って入った教師たちを一喝していたが。
「あー、どうもスッキリしねぇ…。ん?つーか何だありゃ?」
ふと顔を上げると、土手に誰かがいた。よく見るとうちの制服である。そしてその人物は明らかに仰向けに倒れているのだ。
「お…おいっ!大丈夫か!?」
あわてて駆け寄る。帰宅中に具合でも悪くなったのだろうか。どちらにしろこんな時間に倒れているのだ。放って置く訳にもいかない。
「大丈夫かっ!…って、凪原!?」
近くまで駆け寄ったとき、井筒はその人物が誰なのか認識した。
凪原ちえ。井筒と同学年であり、時々階段部に顔を出す。そして…、井筒が九重と勘違いして告白してしまった相手だ。
「おーい、凪原どうした?」
恐る恐る近寄る。規則正しい呼吸。どうやらただ寝ているらしい。井筒はホッと一息つきながらもどうしようか迷っていた。
503 :
井筒1−2:2008/07/20(日) 06:42:36 ID:RD4UsOfR
『肩ゆすって起こすか…いや!顔が近づきすぎるだろ!っつーか無防備すぎんだよ!!
一応、月の女神様の称号もらってる人間がこんなとこで!…つーか告白されたんだよな…。どうすりゃいいんだ。』
井筒は一人パニックに陥っていた。
明らかに思考が統一されていない。自分でも、明らかに混乱していることがわかった。
「どうすりゃいいんだよ…。」
頭を抱える。すると突然、寝返りをうって凪原が体を丸めた。
さすがに夕暮れ時である。肌寒いのだろう。井筒は、少々躊躇しながらも自分の学ランを凪原にかけた。
「あぁー、体ゆすって起こすか?
いや、さすがに手を当てる場所に寄っちゃ…。だけど…。うーん。」
悩んだ末、起きるまでとりあえず横にいようと決意する井筒。
あせったせいだろうか、さっきまでの怒りは驚くほどに消えていた。
芝生に横になる。広く、そして朱色に染まりつつも濃紺に包まれつつある空を見上げた。
久しぶりに感じる、ゆっくりと流れる時間。本当にここ最近、いろいろなことがあったような気がする。
神庭が入部してきて、勝負して、九重と間違って凪原に告白して、突然辞めると言い出した三枝と勝負して…。自分の二つ名をもらって。
『ってか、ほとんど勝負の思い出のみか?』
ふと横を見る。凪原はまだ起きそうにない。
元が良いからだろうか。それとも少々幼さの残る顔立ちだからだろうか。
凪原の寝顔は、非常にかわいらしい。からかいがてら、頬でもつついてやりたい気分になる。
そんなことを考えていると、なにやら気恥ずかしくなってきた。
「ったく…、なに考えてんだ俺は!先輩一筋だろうが!!」
自分自身に渇を入れる。
凪原は、まだ起きそうにないな…。そんなことを考えつつ目を閉じる。涼しげな風が、井筒の頬を撫でる様に流れていった。
その気持ちよさゆえだろうか、それとも部活疲れのせいだろうか…、井筒自身も、いつの間にか大の字で爆睡していた。
504 :
凪原2:2008/07/20(日) 06:44:06 ID:RD4UsOfR
「ん〜…、んぅ…?」
まどろみの中で、凪原ちえは明らかに家のそれではない周りの景色を見ながら、何とか状況を把握した。
少々寝すぎただのろうか。あたりの景色は、さっきより濃紺が強くなっている。
携帯電話を取り出し時計を見る。時間は19時ちょうど。明らかに仮眠レベルではないと言い切れる時間を眠っていたらしい。
「なんだろ?何かかかってる?」
彼女は、自分の上半身にかかっているものが何か確認するためにそれを持ち上げた。
「制服? しかも男の人の…?」
その瞬間、彼女の顔は紅潮する。なにか、何かされたのではないだろうか。そう思い自分の体の隅々を確認した。
制服は…、多少乱れてはいるものの寝ていたせいであろう。それに、たいした汚れもついていない。
「誰が?」
彼女は疑問に思いながらあたりを見渡す。すると、すぐに彼女の顔は明らかに先ほどより真っ赤に染まった。
「い…、井筒くん!? え!? なんで!?」
隣に寝ていたのは、自分の想い人であった。どうやら、制服をかけてくれたのも彼らしい。
軽くパニックになってしまった心をどうにか落ち着かせる。心を落ち着かせて井筒を見た。
とたんに、愛しい気持ちがこみ上げてくる。
どうしてだろうか。いつも少しイライラしながら、ぶっきら棒にしか返事をしてくれない。
なのに、時折見せる不器用なその優しさがとてもかわいい。
「こんなことされたら、もっと好きになっちゃうよ………。」
彼女は、周りを見渡し誰もいないことを確認した。そして、井筒に少しずつ近づいていく。
彼の頭を撫でると、くすぐったそうに頭を揺らした。
彼女は、知らないうちに微笑んでいた。
井筒の反応を一通り見た後、彼女はあることを思いついた。
大の字になって寝る井筒。自分の近くには、無造作に投げ出された彼の腕がある。
また、彼女の顔が真っ赤に染まる。そして彼女は、意を決して横になり彼の腕に頭を乗せた。
『お…、思った以上に恥ずかしいよ…。』
やってから後悔した。こんなことをしている最中に、彼が起きてしまったらどうなるのだろうか。
目の前の彼が、目を開けてこんなに近くで私を見たら、私はどうなってしまうのだろうか。
恥ずかしさに死にそうになりつつ、頭に彼の腕の感触を、そしてすぐ近くに眠る彼の体の温かさを感じる。
すると、なぜかちょっと安心して、凪原ちえの意識はまたもやまどろみの中に吸い込まれていった。
505 :
井筒2:2008/07/20(日) 06:46:10 ID:RD4UsOfR
ハッ!と目を開ける。
しまった。いつの間にか寝てしまったらしい。先ほどまでの朱混じりの空ではなく、完全な濃紺。
むしろ黒と言っていいだろう。見渡す限りの星空が、非常にきれいだった。
「なんて思ってる場合じゃねぇだろうが俺…。」
携帯を取り出す。時刻は21時。明らかに爆睡だ。ベタな展開に、思わず自ら頭を叩きそうになった。
「凪原は、帰ったよなさすがに」
そう想い、先ほどまで凪原が眠っていた筈の方へ頭を動かす。
とたんに、井筒研は何が起きているのか解らなくなった。
『アレ?なんで…?腕の感覚は確かに微妙になかったような。でもアレ?何なんだこれ?』
先ほどよりパニックが強い。
頭では、一応混乱した思考がグルグルと回っている。しかし、それに反して顔は変に硬直していた。
動けない。というか顔も動かせないほど、彼は目の前で起きている事象の状況把握にのみ全能力を集中させている。
―――なんで、すぐ目の前に凪原がいるんだ?
そう、左を向いたとたんに目の前に現れた彼女の顔は、明らかに10センチも離れていない場所で自分の腕を枕にして眠いっていた。
『なんでだ? なんでだなんでだなんでだ!?』
彼は、固まりながら最終的にその言葉のみを頭の中でループさせていた。
プシュー…。井筒が、頭から煙を出して思考停止を起こす。そんな彼の心を知ってか知らずか、彼女は、
「ん…、んぅ?」
などとかわいい声を出しながらゆっくりと目を開けた―――。
506 :
凪原3:2008/07/20(日) 06:48:07 ID:RD4UsOfR
―――おそらくは、まだ夢の中なのだ。
そうでなければ、彼の腕枕で、しかも彼がこっちを向いているなんてありえない。
「…夢なら、いいよね?」
そんな事を一人つぶやきながら、彼の唇と自分の唇を重ねる。
思ったよりやわらかくて、そして彼と現実でキスをしているような気分になって。
それがうれしくて、私はつい言ってしまった。しかも、持てる最高の笑顔で。
「井筒君…、好きぃ…。」
そういって、彼の肩にゆっくりと自分の額を押し当て、体ごと彼に近づく。
『現実でも、これくらい甘えられたらな…』
などと考えていると、不意に井筒から声が発せられた。
「あの…、な…、凪原? 夢じゃ…ねぇんだけど…。」
「え…?」
ハッ、と顔を上げる。彼は顔を紅くしながら、どうしたらいいのかわからないのだろう。
今にも燃え尽きそうな顔で、そして震えた声でそんな事を言った。
そして私は、自分がまどろむ前にした事を………、自分から腕枕をしに行った事を思い出し、
これまで見た以上に顔を紅くしながら、目をグルグルさせていた。
慌てて体を起こす。そして、顔を真っ赤にしながら起き上がる彼に、全力で謝り始めた。
「ごっ…、ごめんなさいっ! 私…、ごめ…っ…なさ…っ!!」
涙が出てくる。勝手に腕枕なんてして、夢と間違ってキスまでしてしまったのだ。
きっといやらしい女だと思われた。どんなに言い訳をしたところで、彼は私を許してくれないだろう。きっと軽蔑されている。
泣きながらそう思っていると、不意に私は、頭を撫でられた。
507 :
井筒3:2008/07/20(日) 06:52:02 ID:RD4UsOfR
人生には、抗えない運命ってのがあるんだと。自分は思っている。
井筒研は、凪原ちえと唇を重ねた瞬間。自分が明らかに、嫌ではない感覚にとらわれているのを自覚した。
そう、彼女と一緒にいることも、彼女が隣で寝ていたことも、キスをされたことすら、自分にとって嫌なことではなかったのである。
そして、極めつけはあの笑顔。自分が憧れている、あの勝気な笑顔とは違う。
優しく抱くような笑顔。抗える人間が、この世にいるのだろうか。
誰よりも優しい笑顔が、目の前にあったのだ。
必死で誤っている彼女。しかし井筒の心には、軽蔑も、怒りもなかった。
ただ愛しくて、そしてどうしても聞きたかった事があって。
まずは、泣き出してしまった彼女の頭を優しく撫でる。すると彼女は、涙目になりながらも不思議そうに顔を上げた。
「なぁ? 何で俺なんだ? いや、怒ってるわけじゃないんだ。
正直な話、お前なら俺よりもっといいヤツ、選べるだろ?
俺なんて、無駄にテンション空回りしてるし、気が利くわけじゃねぇ。どうして…、俺なんだ?」
静寂が走る。彼女は、不思議そうに自分の方を見た。
それから、俯いて、ゆっくりとそしてはっきりと語り始める。
「あの…、初めは怖かったの。男の人…、苦手で、うまく話せなくて、
階段部に初めて行ったときも、井筒くん、不機嫌そうな顔してて、一番怖かったの。」
「だったら、なんで俺なんだよ?」
「でもっ!最近は、ぜんぜん怖くなくなったの。井筒くん、不機嫌そうな顔…、してるけど。
でも最近、とっても楽しそうで。それにっ!私のことも、気にかけてくれてた。
それがね、嬉しかったの。どこがいいって、言われても。あんまり、分からないけど…。
それでも、好きなの。どうしても、諦められないの。」
はにかむように俯いて笑う彼女を見て。井筒は、無意識のうちに彼女を抱きしめていた。
「…っ!? 井筒くん!?」
慌てて顔を上げる凪原の唇に、優しくキスをする。
「んっ…。」
ゆっくりと、短い時間が過ぎていった。井筒が唇を離すと、彼女は顔をまた真っ赤にしながらあうあう言っていた。
井筒自身も、なんだか気恥ずかしくなって、それをごまかすかの様に時計を見る。時刻は、すでに22時を回っていた。
「げっ…やべぇ。凪原っ!早く帰らなくて大丈夫か!?」
「えっ? …わっ!もうこんな時間!どうしよう…」
とたんにおたおたする彼女を見て、井筒はフッと微笑んでからその笑顔を隠し、顔を紅くしながら手を差し出した。
「ほら、送ってってやるよ。早く行くぞ」
「えっ! あっ…。 はい…」
彼女もまた顔を紅くして、その手を取る。
そして、夏の夜道を、二つの影が仲良く歩いていった。
つい衝動的に書いてしまいました。
半年ROMって出直してきます。
何だこれは……
少し目を放していた間にGJ作品が連発されてるではないか!
ナギナギかわいいよナギナギ
>>508 いいよ!いいよ!甘酸っぱくて
あんなところで寝ていては危険だよ(ナニされるか…)
ちえちゃん以外と大胆だなw
>>498 いい!美冬ちゃん可愛すぎる…正直たまりません
これだけじゃもったいない!『これからがスタート』なんだし
凄く…続きが…見たいです…
いずみの人と神はまだか?
神よ、早く来て下さい。
千秋編の続きが見たい・・・
何故に希春編が一つも無いのだろうか?
>517
>365を見てたら、斜め上の希春姉さんを書きたくなったので書いてみた。
初めに謝る。ゴメン。…変態になった。
「ふふふっ、誰も起きてないわね。」
早朝の神庭家、その静寂の中に、忍び足で廊下を歩く影があった。
神庭家長女、神庭希春である。
その影は、音を立てないようにゆっくりと従弟である神庭幸宏の部屋に迫っている。
「ふふふっ、ゆーちゃんの寝顔を今日もおいしく戴いちゃうわ!」
彼の部屋の前に立ちながら、そんな事をささやいてゆっくりと幸宏の部屋へと入っていく。
そこにはまだ、熟睡中の少年、―――神庭幸宏がいた。
「ああん! ゆーちゃんったらっ! 今日も可愛いすぎよっ!
じゃあ、今日も張り切って…」
身を捩じらせながらそこまで呟いたあと、希春は両手を合わせ一言
「いただいちゃいますっ!」
と囁き未だに眠り続ける少年の唇と、自分の唇を重ね合わせた…。
新婚ならば何ら問題ない、俗にいわれるおはようのちゅーである。
ただしこの二人、別に新婚ではないし、ましてや付き合っているわけでもない。
ただ彼女自身は少年を異常なほど愛しており、彼女的に彼は夫のため万事OKだと思っている。
浅い、触れ合うだけのキス…。
と、思いきやそれで終わらないのが神庭家長女の凄さである。
彼女の行動は常に想像の斜め上を行っている。
こともあろうか希春は、
―――少年の口内に、舌を入れ始めた。
くちゅっ…ちゅくっ…
「んっ…ふっ…」
瞬く間にディープキス。唾液の混ざり合う音と希春自身が発する声だけが早朝の室内に響き渡る。
「ゆーひゃんのひた、ひもひいいよぉー」
などと言っている彼女の目は…、完全に悦に入っていた。
―――ことの始まりは2ヶ月ほど前。
「妻だもの! ゆーちゃんの朝は私から始まるのよっ!」
そう思った彼女は、早朝に幸宏の部屋へと忍び込んでいた。彼を起こすために。
彼の起床一番に、自分の笑顔を見せるために。
しかし、彼の寝顔を見た瞬間、彼女は当初の目的を………忘れた。
気がつくと彼女は、彼の額、頬、首筋…首から上のいたる所にキスをしていた。
それはまるで、動物が自分の所有物であることを主張するかのように。
それから1ヶ月、初めの内こそそれで満足していた彼女であるが、とうとう耐え切れずに彼の唇を、彼が寝ている間に奪ったのである。
彼女自身にとっても初めてのキス。彼のために、誰にも渡さなかったのだ。それを彼に捧げられた。
彼女は、嬉しさのあまり5分ほど失神していた。
そしてその日から、彼女の日課は寝ている彼にキスをすることになった。
―――以上が、今日まで歩いてきた彼女の暴走である。
一度キスをすると、もっと上の刺激を求めてしまう。最終的に彼女は、彼とディープキスを毎日するまでにいたった。
………もちろん、彼の同意は全くないが。
しかし、初めの内こそ眠りながら拒否していた幸宏であるが、
どんな夢を見ているのだろう、最近では割とすんなり彼女の舌を受け入れている。
『あぁっ! この瞬間にゆーちゃんが起きたらどんなことされちゃうのかしらっ!』
静寂の中響く水音の中で、彼女は彼に犯される妄想まで繰り広げていた。
もちろん、いつでも準備OKを見せ付けるために、そして自分が弄り易い様に、彼女が今はいているスカートの下には、何も穿いていない。
そしてゆっくりと、彼女の右手が彼女自身の秘部へと触れた。
くちゅっ―――
「―――っ!」
彼女の秘部は、すでにあふれんばかりの蜜を出している。
その場所を、彼女の指はゆっくりと撫でるようにスライドしていく。
舌を絡ませあいながら、ゆっくりとした指の動きで秘部のいじる彼女。
しかし彼女の指はもどかしく、秘部に入ろうとはしない。ただただ、撫でるように動かしているだけだ。
『だめよっ! だめよ希春! ここはゆーちゃんのものしか入っちゃダメなの!
いくら気持ちよくなりたくても、ここはゆーちゃんのものしか入れないの!』
彼女が自分で自分を言い聞かせる。
彼以外はこの中には入れさせない。たとえ自分の指であろうとも入ってはいけない。
それは彼女が取り決めた、彼のための約束事。
その代わりに、彼女は自身のクリトリスへと、指を伸ばしていく。
「ひゃんっ!」
思わず声が漏れる。慌てて彼の唇に自分の唇を押し付けて声を殺す。
その瞬間、彼がまるで求めるかのように、彼女の舌に自分の舌を絡ませてきた。
「んふっ、んはん…っ」
激しく絡まりあう双方の舌、よく見ると、どうやら彼は自分の唾液を飲んでいるようである。
まるで、水でも飲むかのように喉を上下させながら彼自身と、そして自分の唾液が混ざり合ったものを飲んでいる彼、それを見て彼女は感極まっていた。
『ゆーちゃんが私の唾液飲んでるっ…! 私の唾液、おいしそうに飲んでるよぅ…。
なんか私…おかしくなっちゃう…っ!』
「んっ! ゆーひゃ! なんかきちゃうっ…」
「―――ッッッ!」
………そして彼女は、彼が自分の唾液を飲んでいると言う精神的な快楽と、自分の秘部を弄って得られる肉体的な快楽から、初めての絶頂を迎えた。
「ゆーちゃん、おいしい? 私のアレ、おいしいの?」
事が終わった後、悦に浸りながら、自分の右手人差し指と、中指を眠っている彼にしゃぶらせている希春。
その指には、先ほどまで弄っていた自分の愛液がこれでもかと言うほどに付いている。
ある程度彼に指をなめさせた後、彼女はゆっくりと立ち上がると、何事もなかったかのように忍び足で彼の部屋を出て行く。
『ふふふっ、今日は妹たちが全員いないし、あの作成を使うときがようやく来たわね!!』
などと考えながら……。
―――そして彼、神庭幸宏が、朝起きると口の周りに大量の唾液が付いているのがなぜなのか悩んでいるのは、また別のお話。
ゴメン。 作成じゃなくて作戦ね。
俺の妄想力では、斜め上=変態にしかならなかった。
お目汚し失礼いたしました。
そしていずみの人を強く求めて仕方ありません。
す、素晴らしい!
26歳のエロい処女最高!
是非とも続きを!
乙だこのヤロウ
>>521 GJです。そして私もいずみのヤツの続きを待ってます。
保守
保守
527 :
美冬といずみ:2008/07/29(火) 02:13:23 ID:7G5+dkDh
「もう、ミッフィーッたらまたボーっとして!!」
ポスッと、軽い音をたててラケットの面で頭を叩かれた。
振り向くとテニス部の部長、瀬野亜紀がラケットを構え、膨れっ面をして立っている。
「また幸宏君のこと考えてたの? いくら休憩中とはいえ気抜きすぎよ」
「……そんなこと無い」
美冬は怒ったような表情でそっぽを向いたが、ほんのりと頬が染まっているので、瀬野にはバレバレである。
「嘘おっしゃい。アレ見てたんでしょ」
得意げに瀬野がラケットを指した先には新校舎があり、傍にはストップウォッチを片手に神庭幸宏が立っている。
階段部も部活動中らしく、ジャージ姿の幸宏はやけに真剣な顔でグラウンドの方を見つめていた。
美冬は再び見とれかけ、なぜだか急に怒ったようにそっぽを向いて「ぐ、偶然……」と、一層頬を染めて呟いた。
「またまた、素直じゃないんだから、でも、まあ、わからないでもないかな。
前に生徒総会で流れたレースもちょっと格好よかったし、今や生徒会長様だもんね。
最近じゃ色んな子に声かけられてるみたいだし。
年下の男の子だけど、私も幸宏君ならいいかな………って、ミッフィー。
嘘よっ! 冗談だから!! そんな怖い顔しないでよ」
「………」
美冬は恨みがましい目付きで瀬野を睨んでいたが、本当に恨んでいるわけではない。
釣り眼がちで表情の乏しい美冬が上目使いになると、自然とそんな怖い表情に見えてしまうのである。
逆に一部の男子にはそれが好評らしいのだから、世の中はわからない。
「そんなに気になるなら告白でも夜這いでもすればいいじゃない。折角同じ家に住んでるんだから」
「……破廉恥」
何を想像したのか、瀬野の言葉で耳まで真っ赤になった美冬は俯いてしまう。
傍から見たらバレバレなのに、同じ家に住んでいて、なぜに2人の仲に進展が無いのか、
瀬野には不思議でしょうがないのだ。
もっとも、神庭家には毎朝ベットまで起こしに行ったり、美味しい朝ごはんを用意してあげたり、
ハートマークの愛妻弁当を作ってあげたり、制服の着替えを手伝ったり、
お風呂でお背中を流してあげたり、一緒のベットでお休みしたり、
そんな前時代的な同居ラブコメイベントを奪う最強の姉がいることなど、瀬野は知る由も無い。
「でも、ぼやぼやしてると危ないんじゃない?
階段部にはミッフィーと並ぶ3女神がいるじゃない。
いつの間にか天ヶ崎さんと出来ちゃったなんてことに……」
「そんなことない」
「あ、噂をすれば」
言われて慌てて振り返ると、雷の女神こと天ヶ崎いずみがグラウンドの階段を駆け上がったところだった。
上りきったところで、ほとんど直角に近い曲がり方で新校舎へ向きを変えて駆け続ける。
そのいずみに少し遅れて階段部の一年、井筒研が追いかける。
幸宏もそれに気づいたらしく、ストップウォッチを構え向かってくる二人に向き直った。
まばらに歩く生徒達の間を縫って2人は新校舎目掛けて走っている。
「いずみ先輩! あと少し!!」
と、幸宏の応援が響いた。
528 :
美冬といずみ:2008/07/29(火) 02:15:20 ID:7G5+dkDh
なぜだか、不安が美冬に過ぎり、眼が離せなくなる。
(同じ部の先輩だもの……応援するのなんて、当然…だし……)
遠くで幸宏の真剣な眼差しが、いずみを見つめている。
その間にも、いずみは新校舎へ向かってぐんぐん進んでいた。
黒髪をなびかせるような速さで生徒達の間をすり抜けていく。
思わず立ち止まり振り返った男子生徒たちが障害物となり、井筒の進路にロスが生じる。
本来の直線なら体力勝負で井筒に分があるはずなのだが、
人をすり抜けて走るコース選びはいずみには及ばない。
遠くから見ていても幸宏の応援に熱が入ってくるのがわかる。
ガンバレ! あと少し!
幸宏の声が叫ぶような声援が、いずみに向けられたものだと、理由も無く分かる。
一歩、また一歩。
幸宏に向かって走るいずみ。
(あれはただの部活で…幸宏は先輩の応援をしている……だけ)
頭では分かっているのに、フェンスを握り締める痛みにも気づかず、実冬はその光景に釘付けになっていた。
あと10メートル、5メートル、2、1……
ギリギリのところで、いずみは井筒を振り切って新校舎のドアに辿り着いた。
そのまま倒れるようにしゃがみこむいずみ。興奮気味でタイムを読み上げる幸宏。
顔を上げて笑顔で頷くいずみ。自分の事の様に笑顔を浮かべる幸宏……
遠くで繰り広げられるその光景に、自分が入り込めない距離に、
美冬は足元が崩れるような不安でいっぱいになっていた。
やがて幸宏が差し出した手をいずみが掴んで、立ち上がろうとしたいずみの足が崩れて幸宏に倒れこむ。
まるで幸宏に抱きしめられるように支えられたいずみと目が合ってしまい、美冬は視線をそらした。
(応援してくれるって…言ったのに………)
幸宏が部活中、先輩の応援をして、転びそうになったのを支えた。
それだけの事のはずなのに、美冬にはそれ以上、2人の姿を見ていることができなかった。
「……ミッフィー?」
不意にかけられた瀬野の声に美冬は我に返った。
「そんなに幸宏君のこと好きなんだ……」
「………」
否定も出来ずに俯いてしまった美冬の肩を、瀬野はあやすように抱いた。
なんとか美冬の力になってあげたい。そんな想いで抱かれた腕の中で、
美冬はいずみとの間にあった何かが、揺らぎはじめているのを感じていたのだった……
529 :
美冬といずみ:2008/07/29(火) 02:16:25 ID:7G5+dkDh
……なんて、美冬VSいずみな展開があってもいいじゃない。
という思い込みでなんとなく書いた。
今は反省している……
>>529 GJ!
これから愛憎劇が始まるわけですね!
楽しみです
GJ!!
続きが気になります。
ほしゅ
534 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/01(金) 01:30:05 ID:+Zst+rgA
保守
注)微百合?
「んん…、ここは…?」
希春は、薄暗い部屋の中で目を覚ました。
どうやら座ったまま寝ていたらしい。
「今…、何時かしら。」
時計を探そうとする。しかし、体を動かそうとしても、まるで何かで縛られているかのように動けなかった。
『もしかして…、金縛りっ?!』
ホラーな想像をしてしまい、ゾッと背筋が凍る。しかしよく見ると、手足がロープのようなもので縛られている。
体も椅子にしっかりと固定されており、動かそうにも動かせない。
「え…なにこれ!?…もしや!ゆーちゃんが私の魅力にメロメロで、監禁したくなっちゃったのかしら!?
全くもう、ゆーちゃんったら!言ってくれれば…、お姉さんはいつだって準備OKなのよっ!」
混乱の中、彼女はそうあって欲しいと思いながら想い人の名前を呼ぶ。
しかし彼女の前に現れたのは意外な人物だった。
「……小夏?」
神庭小夏。自身の妹である。
希春は、全くと言っていいほど飲み込むことができない状況に戸惑いながらも、目の前に現れた妹を問い詰める。
「何するの、小夏!? これはいったいどういうこと!?」
縛られた希春の前、小夏はそこにただ佇んでいる。
希春以外の人間から見れば、全くと言っていいほど表情に特別な感情は見られない。
ただ彼女にとってみれば、小夏は異常な表情を浮かべていたようだ。
「小夏…いえ、小夏ちゃん…? ちょっと、どうしてそんな恍惚としてるのよ!」
希春が言うが早いか、小夏は「衝撃!? 妹は真性百合っ娘!」
などと書いてあるホワイトボードを掲げている。
「………小夏? もう娘って年齢でもないでしょ。しかも百合って…。
…って、百合っ?! もしかして、もしかしてもしかして百合って!?
ダ…、ダメよ! ダメよダメよ小夏!私はゆーちゃんのものなの!ダメなのよ!」
必死で抵抗する希春。しかし小夏は全く動じず、少しずつ希春に近づいていく。
「だめよ小夏、止めなさい!お姉さん本気で怒るからねっ!ちょっと、どうして頬が上気してるの!?
やぁっ、だめぇ。ちょっと!小な…っ!!」
……こうして、神庭家長女と神庭家次女の熱い夜が、幕を開けた。
神達が来るまでの保守代わりに書いた。
俺の腐臭の漂う脳では、小夏姉さんの場合何故か百合属性妄想しか思い浮かばない。
そういえば小夏編もないよね。想像しづらいのかな。
千秋好きの少数派?な俺は千秋編(エロス有り)を待ち望んでいる
537 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/02(土) 01:18:59 ID:JXSnm8n9
とりあえず姉妹みんな僕のもの
>>536 おおっ!なんと!千秋を求める同志がいたとは…
俺も千秋を求めているぞ!
それがしも!
千秋ぃーーーーー、好きだぁーーーーーーーーーー
隠れファン多し!
俺もだ!!
俺もだぜ!
千秋が欲しくてたまらない!
ハァハァハァ…千秋かわいいよ千秋…
544 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/06(水) 01:48:52 ID:x7B3SLMB
あそびにいくヨ!」
千秋ぃー早くこっちに来いよー
もう我慢できねえよ
千秋ぃーーーーーーーーーーー愛してるぞーーーーーーーーーーーー
俺も千秋が好きだ!
神よ是非とも千秋を!
548 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 23:39:38 ID:4rZXVx3e
gj
うむ、千秋様が、千秋様が見たい!
さあ千秋編を書く作業に入るんだ!
千秋姉さんそろそろ自演はやめてくだs(ry
怖いもの見たさで千秋編を見てみたい気もするが…
千秋「幸宏! やるっていったらやるんだからな! と、とめんなよ!」
缶「千秋姉さん……もしかしてはじ」
千秋「なななにいってんだよ、こういうのは年上にまかせればいいん……
痛っ!! やっぱ痛いわ……でも幸宏とやっとひとつになれたあはは……」
こうか?こうなのか?
555 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/11(月) 22:55:13 ID:FZyYsHJA
いいなそれ
>>554 いいよいいよ!
さあ、話を膨らませてみよう!
557 :
千秋×幸宏:2008/08/12(火) 01:52:56 ID:C49EKGZx
とある休日。
昼近くまで寝過ごしてしまった幸宏は、
眠気でぼんやりしたまま台所へ降りてきた。
希春は美冬と年末のための買い物。小夏は学校の用事とかで朝からいない。
誰かいるかな……? と、リビングを覗くと、ビデオを眺めていた千秋が振り返り、
見るからに暇そうな視線と、寝起きの視線が重なった。
「おー、幸宏か」
「千秋姉さんおはよう」
そのまま、冷蔵庫へ向かおうとした幸宏を千秋が呼び止める。
「ん? なに千秋姉さん」
「幸宏、ちょうどよかった。お前ちょっとここに座れ」
と、千秋は自分の座るソファーの横をポスポスと叩く。
(なんだろう?)
ぼんやりしたまま幸宏が隣に座ると、千秋はカニバサミの要領で幸宏を足で挟み込んだ。
「な、なにするんだよ!」
「逃げんな! 大人しくしろ!!」
ここに着た時に比べれば結構部活で鍛えたはずなのに、幸宏はあっさりとソファーから引きずり下ろされ、
千秋にマウントポジションを取られてしまう。
「うわー! やめてよ千秋姉さん!!
降参、降参だから!!」
両手で頭をかばいながら幸宏が叫ぶ。
「よーし、じゃあ、素直に答えろ」
「へぇ?」
何を言い出すのかと千秋を見上げると千秋はにんまりと笑いながら、顔を近づけてきて言った。
「美冬とはどこまでいった?」
「えっ? ……確か、今日はデパートに……ぐほぉ!!」
無防備な幸宏の脇腹に千秋の拳が突き刺さる。
「余計なボケはいい。ネタは上がってるんだ。正直に白状しな」
「な、なんのこと!?」
「しらばっくれるな。ここ最近の美冬の浮かれっぷりに気づかない千秋様だと思ったか?
ありゃ、よっぽど『いいこと』があったに違いない」
「へ…そうなの?」
浮かれてる? 美冬姉さんが??
最近の美冬姉さんといったら……いつもどおり、顔を合わせればそっぽ向かれて……そういえば、
一昨日辞書を借りに部屋まで行ったとき、すごく真っ赤な顔をしてたな……
風邪かと思っておでこをくっつけたらすごい熱で、その後思いっきり殴られたし。
食事中も赤かったし、まともに目も合わせてくれないから、てっきり風邪で不機嫌なのかと思ってたけど。
558 :
千秋×幸宏:2008/08/12(火) 01:53:17 ID:C49EKGZx
「ほらほら、早く吐いて楽になれよ、Aか?Bか?それともCまで行っちゃったか?」
「A、Bって…千秋姉さん古……ぐは!?」
千秋の抜き手が幸宏の首に突き刺さる。幸宏はゲホゲホと咳き込みながら涙まで浮かべていた。
「…ゲホゲホ…だから……ゲホ…知らないってば、千秋姉さん!」
「あ"ぁ〜? ………でも、ちゅーぐらいはしたんだろ?」
「なっ!? なんで美冬姉さんと僕が!?」
素で驚く幸宏をまじまじと見つめていた千秋だったが、思い出したように神妙な表情で腕を組み、
あごに手などをあてて黙り込んでしまった。
「あ、あの…千秋姉さん……そろそろどいてもらえない?」
「………」
「……千秋姉さん?」
「………お前、美冬を選んだんじゃないのか?」
「……なんの話?」
何を思ったか、千秋は幸宏の両手を押さえつけ、顔を近づけてきた。
位置を合わせようと千秋の腰が動いて、互いの股間を合わせた様な位置になってしまう。
幸宏は逃げようともがいたが、千秋は着古したジャージ姿、幸宏はパジャマのままだったので、
薄い布を通して、幸宏の股間がなんだか千秋に押し付けられるような危険な位置で、もぞもそしてしまう。
「ちっ…千秋姉さん!?」
「本当に覚えてないんだな」
「なっ!何のこと!?」
「キスで思い出すかも……」
「そ、そんなこと……んっ!?」
数センチしか離れていない場所にあった千秋の顔が近づいてきて、
幸宏が言葉を紡ぐ前に、千秋は唇を押し付けて口を塞いでしまった。
唇に何かが触れたと思ったら、次の瞬間には強く押し付けられ、驚きで反応できずにいる幸宏を無視して、
千秋はついばむように唇を重ねてくる。さらりとした舌が幸宏の唇の形をな出るように動いたと思ったら、
今度はそれが口内に忍び込み、舌の上で蠢いた。
股間を刺激する腰のもじもじとした振動や、押し付けられた胸が柔らかく潰れていく感触に、幸宏は真っ白になっていた。
しばらくの間、互いの唇が奏でる淫らな水音が響いて、それから、熱心に重ねられた唇がゆっくりと離れた。
呆けたような表情の幸宏を、上気した表情の千秋が覗き込むように見つめていた。
「………思い出したか?」
「………」
なにを? と、聞こうとして、思い出してしまった。
そういえば、はじめてこの家を訪れた子供の頃、赤ん坊にするみたいに幸宏にキスをする希春の真似をして、
美冬や小夏にもキスされたことが………
559 :
千秋×幸宏:2008/08/12(火) 01:53:36 ID:C49EKGZx
「ほんとうに、さ」
小夏は上半身を起こしながら言った。
「アレがはじめてだったんだぜ」
幸宏が見つめ返すと、小夏は赤くなった頬を仰ぐように手をパタパタと動かしながら、そっぽを向いてしまった。
そういえば、あの時、千秋と美冬はやけに恥ずかしがって、キスをする代わりに。と、何か言ったような気がする。
なんだけ?
不意に『お嫁さん』だとか『指きり』だとかの単語が頭を過ぎる。
なんだか、勢いに任せて、大変なことを4人同時に約束したような………
「ただいま」
何かを思い出しかけていた幸宏だったが、玄関からの声に慌てて飛び起きる。
希春と美冬が買い物から帰ったのだ。
こんなところを2人に見られたら何を言われるか………
幸宏は慌ててパジャマの袖で唇をぬぐう。
「お、おかえりなさい」
「あら、ゆーちゃん起きてた……の………!?
ゆーちゃん!? なに!その唇は!!!」
「えぇ!?」
「何で千秋のリップがそんなところについてるの!?」
「………」美冬からも殺気混じりの険しい視線が!
買い物袋を投げ捨てるように放り出して希春が飛び掛ってくる。
やばい!本能が幸宏に逃げろと叫んでいた。
幸宏は駆け出そうとしたが、希春に押さえられソファーに押し倒されてしまった。
パジャマの裾を千秋に掴まれていたのだ。
「妻である私にだってしてくれないのに!
どうして千秋とばっかりいちゃいちゃ、いちゃいちゃ!?」
「破廉恥」
「ご、誤解だよ、僕は……」流石に『何もしてない』とは言い切ることはできない。
背筋に冷たい汗を流す幸宏を横目に「いや〜、幸宏ったら案外積極的でさー」と、
千秋は嬉々として炎にガソリンをぶちまける。
「なんですって!? 千秋まさか……ゆーちゃんの初物まで……」
「……浮気者」
「ちょ、ちょっと待って! なんでそうなるの!?
美冬姉さん! 爪切りなんて何に使うつもり!?
希春姉さん!? パンツは、パンツは止めて!!!」
その後、帰宅した小夏も交え、四姉妹による幸宏へのおしおきは夜中まで続きましたとさ。
おしまい。
>>554 それもいいな。
続きがほしいっス!
と言うか途中まで書いてみたんだが。
途中までで投下してみます。
続きはがんばりますので許して!
不良会社員になっちゃっているの!
561 :
千秋×幸宏:2008/08/12(火) 01:54:54 ID:C49EKGZx
正直、小夏を出し忘れたのに最後に気づきました。
小ネタですいません。
>>559 GJ!
なんか千秋編一挙公開って感じですねw
では行きます。
―――コンコン
部屋をノックする。とある決意を胸に秘めて、決して正しくない選択を持って。
時刻は深夜1時、彼女が起きているかは一種の賭けだった。
「んー、だれだー?」
そんな彼の不安を打ち消すかの様に、彼女は返事をした。
まだ起きている。彼は心苦しい気持ちを意識の奥に押し込め、一歩踏み出した。
「僕…、幸宏だけど、ちょっといいかな千秋姉さん。」
「あー? どうしたよ幸宏。
ひょっとして、あたしのプロレス技がかけられたくなったかコノヤロー!」
ドアを開け放ち、ヘッドロックをかけられながらズルズルと部屋の中に引きずり込まれる。
「ちょっと! 痛いって千秋姉さん!」
いつもどおり、しかしそのいつもどおりが幸宏はいやだった。
自分の決意を決定的にするとともに、自分が今からやろうとしていることに対する罪悪感が大きく膨れ上がる。
「で、どうしたんだ幸宏、この美人なお姉さまにこんな深夜の訪問とは。」
ようやく離され、入り口付近に立つ幸宏、千秋はベッドに座っている。
千秋の服装は、タンクトップにハーフパンツという露出度の高い服装。
どうやらこれが彼女のパジャマらしい。幸宏は思わず生唾を飲んだ。
「あの、千秋姉さん、相談があるんだけど。」
ゆっくりと言葉をつむぐ、悟られないように、不審がられないように。
「どうしたんだ一体、こんな夜中にあたしに相談なんて。」
そう言った千秋の顔には、多少の懐疑はあるもののそれが確定してはいないようだった。
幸宏は千秋に悟られぬよう、ドアの鍵を閉める。
そして床を蹴り、一気に千秋の目の前まで詰め寄った。
「なっ!?」
毎日の階段部での部活動、その過酷なトレーニングが幸宏の瞬発力を格段に飛躍させていた。
さすがの千秋も、ここまで早いと反応もほとんどできない。
瞬時に両手を押さえつけられ、ベッドの上で俗に言われるマウントポジションを取られる。
初めは現状を理解できずに呆けていた千秋だが、次第に状況を理解したのか声を上げようとする。
しかし、それは幸宏の手がさせなかった。
とっさに幸宏を睨みつける千秋、しかし押さえているのは幸宏であるにもかかわらず、
彼は今にも泣き出しそうな顔をして言った。
「千秋姉さんが……、悪いんだからね。」
千秋はその言葉が理解できない。
手で口を押さえられながらも必死で抵抗しようとする千秋。
「幸宏てめぇ! 離しやがれ!」
しかしさすがの千秋も、男に圧し掛かられては殆ど抵抗できない。
必死で抵抗する千秋を制しながら、幸宏は続ける。
「僕だって、男なんだよ? 毎日抱きつかれて、挙句には胸の谷間を見ろとか言われて…。
耐えられるはずがないじゃないか!」
そう言った幸宏は、千秋の両手を押さえつけながら口を押さえていた手で胸を鷲掴みにする。
「痛っ! ちょっと、あたし以外にもいるじゃん!
あたしよりもっとアプローチ凄いの、いるじゃん!」
必死で抵抗するが、幸宏は全く聞く耳を持たず、胸を弄繰り回しながら突然首筋を舐め始める。
「ひぁっ! ちょっと幸宏、分かったから、怒らないからまず止めろって!」
「そんなコト言って、千秋姉さんのここ、もっと触ってほしそうにしているけどなぁ。」
そう言った幸宏は、おもむろに隆起した乳首を指先でつまむ。
「ひぁん…っ! ちょっと、ふざけんな! 止めろって!、何であたしなんだよ!
希春姉なら悦んでしてくれるだろ!?」
「千秋姉さん…、僕が希春姉さんじゃなくて千秋姉さんの所に来た理由なんて、ひとつし
かないよ。」
視線を落として、幸宏は続ける。
「好きなんだ。千秋姉さんが、好きなんだよ。」
幸宏はそこまで言った後、何か言いかけた千秋の口を無理やり自分の唇でふさぐ。
そして抵抗する千秋の口を無理やり舌でこじ開け、強引に互いの舌を絡ませる。
その舌は、次第に片方だけではなく、互いが互いを求めるように絡み合い、唾液が混ざり合う、その音だけが部屋へ響き渡っていた。
……長い強引な口付け。千秋を犯す。それだけを考えていた幸宏は、その口付けが最終的に互いが求め合って行っていた事に気付くことはなかった。
「ちょっと待てって! 落ち着けって幸宏!」
明らかに正常でない目をした幸宏に向かって、千秋は言う。
だが幸宏はとまることなく、千秋の上半身、そのいたる所に口付けをしながら攻めの言葉をつむごうとする。
「どうしてさ? 千秋姉さんだって、さっきから口では止めろって言っているけれど、
本気で抵抗しようとしないじゃないか。」
そう言った幸宏は、おもむろに千秋のハーフパンツの中に手を入れ、下着越しにその秘部を撫でる。
千秋のそこは、既にしっとり濡れていた。
「ほら、上だけじゃない。こっちだって止めてほしくなんて……。」
千秋の顔を覗き込む。 その瞬間、幸宏は言葉が出なくなった。
そこには、涙を浮かべながら幸宏を睨む千秋がいた。
「そりゃぁ抵抗なんて…、しないっつーの。 あたしだって、幸宏が好きなんだから。
でもっ…! 好きな人と結ばれるのにどうして一番最初がこんな…っ!!」
そう言った千秋の頬を、涙が伝う。
「どうしてこんな無理やり、まるで犯されるみたいに…っ!
されなきゃいけないんだよ!!」
そのまま嗚咽を漏らしながら泣く千秋。
幸宏は、何も言えず、そして何もできなかった。
手をほどく。 そして幸宏は、ただただ謝った。
「ごめん! 千秋姉さん…僕…本当にごめんっ!!」
千秋から降りようとする幸宏。
しかし千秋は、なみだ目のままニヤリと笑い、逆に幸宏を押し倒した。
逆にマウントポジションを取られる幸宏。
千秋の方を見ると、なみだ目ながらもニヤニヤと笑っている。
そして彼女は状況が全く理解できていない彼に対し、こう言った。
「やっぱさ、最初はお姉さまにリードさせろって。」
ホントゴメ…。
中途半端くさくてホントゴメン。
素晴らしいです、上様!
次はいよいよ本番…
続きが楽しみです!
おぉ、連続で投下されてる
ところで
>>559の前半部分の「小夏」って「千秋」では?
おおお!続きが楽しみ
全裸待機
ちょろっと書いたら2本も千秋SSがっ!
おじさん缶無料であります!
すごい!千秋が可愛い!!
>>557さん、千秋編一番手GJです!
>>560さん、GJ!「お姉さまにリードさせろ」の続きを楽しみにしてます!頑張ってください!
おおっ…なんとっ…いいよいいよ!
「リードさせろ」の続きの『お楽しみ』が楽しみだぜ!
続き待ってるよ!
これはいい!続き期待してます!
572 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 10:57:54 ID:COfOBA/i
神よ!是非とも続きを希望します
※エロはありません
とある休日。
幸宏は目覚めると、自分が一匹の芋虫のように布団ごと簀巻きにされているのに気づいた。
「………って、な、なにこれ!? 朝からありえない。ありえないから!?」
抜け出そうともがいたが、がっちり縛られているようで、ろくに身動きが取れない。
「ようやくのお目覚めだな」
頭上から聞こえる千秋の声に視線を廻らせると、
すらりとスカートへ向かって伸びた足の奥にライトグリーンのストライプ……ぐほっ!?
「………痴漢」
「わ、わざとじゃないんです。美冬姉さん。でも、足を退けてくれると助かります。すごく」
学校には美冬姉さんに踏みつけられたいって女神崇拝者が何人もいるらしいけど、
僕にその手の趣味はありません。……本当に。
「お前、朝っぱらから覗きとは、案外大胆だな」
「……千秋姉さん、わざと言ってるでしょ? っていうか、こんなことしたのも千秋姉さんだよね?」
睡眠中の僕の部屋に忍び込み、イタズラをしそうな人なんて、、
希春姉さんか、小夏姉さんか、千秋姉さんぐらいしか………って、この家は半数以上が敵だったのか!?
「注意したのにわざわざ見上げたお前が悪いんだよ」
「注意なんていつしたんですか!?」
「お前が起きる前から小夏姉が」
言いながら目の前に翳されたホワイトボードには赤いペンで『頭上注意!! 美冬のパンツが見えちゃうぞ!?』
「煽ってるの!? ねえ? 煽ってるんでしょそれ!?
そんなこと言われたら普通見ますよ小夏姉さん!!
それに寝てる人に文字メッセージ書いても気づくわけ無いじゃない!?」
「それは、お前の家族愛が足りないからだ」
「家族愛で背中の文字が読めるっていうの!?」
「ちがーう! お前以外は女なんだから、床から生足を見上げようなんて気は起きねぇだろうが!!」
「その床に僕を縛って転がした家族は誰なのさ!?」
「………希春姉さん」
「え!? 希春姉さんが? ……なんで?」
575 :
574:2008/08/16(土) 21:44:04 ID:zHSEDYdF
スカートの裾を押さえながら呟く美冬姉さんの言葉に、思わず聞き返してしまった。
そりゃ、よくよく考えれば、真っ先に疑うべき相手だけど、どうやらこの場にいないみたいだったから、
いつの間にか容疑者リストからはずしていた。
「希春姉も来年で2(ピー)歳だろ? 焦ってんだろうな………
『残り少ない今年のうちに、愛するゆーちゃんと一つになるの』って言い出して……」
「言ってることがおかしいよ!? なんでそんなことになるの!?」
「ほら、この前のの学校のクリスマスイベントでさ、お前モテてたじゃん?
それで焦り始めたらしいぜ」
「そんな馬鹿な!? それで、希春姉さんはどこに?」
「衝動的な犯行だったらしくてさ、何も準備できてなかったらしくて、
さっき慌てて『家族計画』買いに行ってる」
「その発想絶対間違ってるよ!?」
「大変だったんだぞ、買いに行かせるの。希春姉『ゆーちゃんには生で感じてもらいたいの』
なんて言い出してさ。しょうがないから『大丈夫。ちゃんとつけてあげるから』って、
穴開いたゴム付けさせりゃ幸宏も油断するって言ってやってさ」
「なんて危険な用法を教えるのさ!? それ意味ないでしょ!?」
「出来ちゃえばお前も諦めがつくだろ?」
「なんて計画的なんだよ!? 早く逃がして! 家族を危機から救ってよ!!」
「まあ、落ち着け。幸宏」
言いながら千秋は簀巻きの上に座り込んだ。
「私と小夏姉ちゃんはさ、ぶっちゃけ美冬派なんだよ」
「美冬派???」
意味がわからない。美冬の方を見ると「………!!」と、真っ赤になった顔を必死で背けている。
「まあ、美冬もすこしそんなとこあるけど、希春姉ちゃんの幸宏好きは少し宗教入った感じで怖いんだよ。
人目もはばからないしさ………知ってたか? 希春姉ちゃん、毎月家に入れる金の他に、
『幸宏との結婚資金なの』とか言いながら、積み立て貯金してるんだぜ。しかも、高校の頃から」
「………冗談でしょ?」
『本気』とでかい文字でと書かれたホワイトボードを、ここぞとばかりに小夏が振りかざしていた。
暖房の効いた部屋で文字通り布団に包まれているというのに、幸宏の頬を伝い冷たい汗が流れ落ちる。
576 :
574:2008/08/16(土) 21:44:38 ID:zHSEDYdF
まずい。
前々から、ちょっとおかしいとは思っていたけど、まさかそこまでとは………
今の気持ちを少しでも理解してくれるのはきっと井筒ぐらいだ。
「そりゃ私たちも希春姉には幸せになってもらいたいよ。
幸宏の方も同じ気持ちならそれでいいんだけどさ、なんかそんな感じでもないし。
なにより家族から犯罪者なんて出したくないし」
「ちょっと待って! これ以上何をされるって言うの!?」
「なんか、手錠とエプロンって呟いてたな……」
「………カメラは5台以上が望ましいって」
「待って! それ用法がわからないだけに不気味で怖いよ!!」
「ま、とにかく、助けてやろうと思ったわけだけど………幸宏!」
「はい!?」
いつに無く真剣な千秋が見つめ返してくる。
「選べ」
「………はい?」
「希春姉か美冬か選べ。美冬の方がいいっていうなら助けてやる」
「……それはどういう……」
「言っておくがそれ以外の選択肢を選ぶと自動的に希春姉さんに渡してやるからな」
「なんなの!? その究極の2択!!」
数々のフラグを折ってきた幸宏だったが、こんな形で人からフラグをへし折られたのははじめてのことだった。
いやいや、そんなこと言ってる場合じゃない。考えろ幸宏。考えるんだ。
天然とか鈍感とか言われてるけど、そんなことは無い。お前はやれば出来る子なはずだろ?
まずは希春姉さん。
希春姉さんは胸はでかいし料理も上手い。この家の家事はほとんど姉さんがやってると言っても過言ではない。
でも芸能人じゅあるまいし。この年で(ピー)歳差は離れすぎだろ? ぶっちゃけありえない。
でも、希春姉さんの機嫌を損ねると、この家の食生活は途端に過酷になるんだ。
思い出せ。小夏姉さんは何をされた? 今でもお昼には皮付きのままにんじんをかじってるだろ?
この間なんか泥までついてたじゃないか。この状況で希春姉さんに対する最良の選択は………
………だめだ、リスクしか思い浮かばない。
577 :
574:2008/08/16(土) 21:45:10 ID:zHSEDYdF
気分を変えて美冬姉さんのことを考えよう。
美冬姉さんは美人だ。学校じゃ3女神に数えられるほどの上玉だ。
でも、これまで一度でも、美冬姉さんに僕への好意なんてものを感じられることがあったか?
この家に着てからの会話といえば「………変態」「………破廉恥」「………!?」
………そういえば、前に一度町で遭ってすごい勢いで逃げられたことがあったな………
よく殺気の混ざった視線で見られてることがあるし、基本的に無視されるもんな………
今まで気がつかなかったけど、もしかして、美冬姉さんって、すっごいSなんじゃなかろうか?
やばい、泣けてきた。
どっちもリスクだらけじゃないか!?
千秋姉さんも、なんだってこんな過酷な選択肢を用意するんだよ!?
「幸宏、そろそろ希春姉が帰ってくるぜ、どっちにするんだ?」
「いずみ先輩でお願いします!」
「じゃあな、希春姉さんと幸せにな……」
「………いずみ? これから会える? 大事なお話があるの」
「嘘です! 嘘ですから千秋姉さん!! 冗談です!! 美冬姉さんも包丁はしまって下さい!!」
不用意なボケが原因で危うく家族から犯罪者を出すところだったよ!
しかも天馬グループのご令嬢殺害事件なんて、この先の人生真っ暗闇だよ!!
「それじゃ、幸宏。もう一度だけ聞くぞ? お前はどっちを選ぶんだ?」
こうなったら仕方が無い。身内ならまだしも、先輩にまで被害が及ぶようなことは出来ない。
美冬姉さんの計画殺人はなんとしても阻止しないと……
「美冬姉さん」
呼んだ瞬間、ビクンと美冬姉さんの体が硬直した。普段とは比べ物にならないくらいの険しい視線が痛い。
けれども、美冬姉さんはいつもと違い視線を外そうとはしなかった。すごい殺気だ。
正直、ゲームセンターでこんなガン飛ばされたら、財布出して謝っちゃうかもしれない。
折れそうな心を奮い起こし、幸宏はやっとの思いで美冬に告げた。
578 :
574:2008/08/16(土) 21:45:36 ID:zHSEDYdF
「僕は美冬姉さんを選びます」
その瞬間、信じられないことが起きた。
美冬の瞳からぽろぽろと涙が溢れ出し、真っ赤になりながらも、美冬は幸宏に向かって微笑んだのだ。
あれ? あれれ?
あれ、美冬姉さん………なの?
なんだか……なんだか美冬姉さんが笑っていると………かわいい。
見ていると不思議と鼓動が早くなっていた。
いつもと違う美冬姉さんの姿に、これまでにない感情が浮かびあがってくる。
この感情の正体はなんだろう………
「ただいま」
階下から希春姉さんの帰宅を告げる声がした。
やばい! 帰ってきたよ!!
この気持ちの正体は危機を告げる本能だったのか!?
「まずい! 希春姉が帰ってきたぞ!? とにかくコレを美冬の部屋に運ぼう!
小夏姉は反対側持って! 返事なんて書かなくていいから! 急いで!!」
途端に幸宏は簀巻きのまま抱えられ、わけのわからないまま美冬の部屋へ投げ込まれた。
「な、なに!? 何がどうなってるの!?」
途中、壁やら床やらに頭をぶつけられた幸宏は、状況を把握しようと視線をめぐらし、
すらりとスカートへ向かって伸びた足の奥にライトグリーンのストライプ……ぐほっ!?
真っ赤になった美冬に顔を踏まれていた。
「……変態」
そこで意識を失った幸宏は、その後に行われた希春vs千秋&小夏の戦いを見る機会は無かったが、
それが神庭家における、長い長い第2次幸宏争奪戦の始まりであった事は、10年たった今でも、
神庭家に語り継がれる思い出話の一つである。
結局、幸宏はこの事件を機会に、純潔を失うことになるのだが、
その詳細はまた別の機会に。
おしまい。
……正直、また勢いで書いた。
今では反省しています。
おおっ!久々に来て見れば凄い作品で溢れかえっている!
>>574さんGJです!
やはりどうあっても希春さんはイロモノにしかならんなあ
>>560さんの千秋エロ編続き待ってますよ
「お姉さまにリードさせろって」の続きが楽しみだ!
確かに続きが楽しみだ千秋でエロというのは初だもんな
最後まで見たいよな
俺も560氏の千秋エロ編は最後まで見たい
ここはひたすら神に祈るより他に無い
560さん
早く来てくだされ〜
チャレンジしてみた
そのことについて初めて違和感を感じたのは昼休みのことだった。
久々に学食へ行こうと廊下を歩いていると、
前方に女子に囲まれている見知った顔を見つけた。
「……あれ?」
特に問題ない風景にしか見えなかったが、何かが違う。
それがなんだか気になってつい階段踊り場に隠れてしまった。
「せんせーのおかげで成績あがったんだー」
「わたしもー」
「こなっちゃんさまさまだよー」
やっぱり見間違えでは無かった。
当事者からの声は聞こえなかったが、確かに小夏姉さんが
ボード無しで会話していた。
考えてみれば当たり前のことだった。
ボードや黒板だけで授業が出来るわけが無いし、
先生たちの会議でも話さないわけがない。
でもボードだけで会話するのが当たり前の僕にとっては
なんだかもやもやするものが胸の中にたまっていくだけだった。
「小夏先生の授業? わかりやすいし人気あるわよ?」
「そうだな。先生が受け持っているクラスの平均だけが上がって
他の同学年の数学教師は慌ててるらしいしぞ」
放課後何気なくを装って、授業を受けている
いずみ先輩と三枝先輩に聞いてみた。
「あの、授業でもホワイトボード使ってるんですか?」
「いや、普通に授業してるぞ」
「たまにお遊びで使うこともあるけどね」
やっぱり……
「そういえばあのボードを見るのは基本的に階段部のときだけだな」
「そうね。何か意味があるのかしら? 神庭君知ってる?」
「いえ、僕も知らないんですよ。でもなんだか気になっちゃって……」
「昔からああなのか?」
「前に会ったのは小学2年のときだからあんまり覚えてないんですよ。
こっちに引っ越してきたときにはもうあんな感じだったし……」
「家でも?」
「ええ。ちゃんとしゃべった記憶は喧嘩というか怒られたときだけです」
「夜叉姫にか。どうだった?」
「思い出したくもありません……」
その後、九重先輩がきたので話はそこまでとなった。
でも推測するに十分な話が得られたと思う。
小夏姉さんは僕がいるときだけボードを使うんじゃないかと。
「美冬姉さん、ちょっといい?」
「……なに?」
前よりは会話が成立するようになったと思っていたけど、
このときは不機嫌だったようで
「あの……小夏姉さんのことなんだけど……」
と聞いたとたん急に顔つきが変わって
「……変態」
との言葉を残して部屋に入ってしまった。何が悪かったんだか。
次は無駄だろうけど千秋姉さん。
「あれって宴会芸の練習とかかと思ってた」
「普段からあんなことばっかりやってたら大変じゃない?」
「そうか? でも別にふつーにしゃべってることもあるし」
「僕とは無いんだけど」
「んー? そんなこと無いけどなぁ? 考えすぎじゃね?」
期待はしてなかったけど予想通りの答えだった。
やっぱりうちで一番偉いあの方に聞くしかないか。
「ゆーちゃん、浮気は駄目よ?」
「ちょっと待って。今の会話からどーして浮気になるの!
それに僕は誰とも付き合ったりしてないし!」
「あの日誓い合った高原のチャペルを忘れてしまったのね……」
「いや、そんなとこ行った覚えは無いし! 誓った覚えも無いし!」
「わすれんぼさんねぇゆーちゃんは。しっかり誓ったのに。夢の中で」
「夢かよ! そんな夢、僕が一緒に見るわけ無いし!」
「何を言ってるのゆーちゃん。忘れちゃったの?
白馬に乗ったゆーちゃんは私の手をとってこう言ったわ。
『希春姉さん、いや、希春。永遠にあなたを愛するとこのチャペルに誓おう』って」
駄目だこの人、早くなんとかしないと……
「いや、そうじゃなくて、小夏姉さんがボードを何で使ってるのか
とか、いつごろから使い出したのかとか聞きたいだけなんだけど」
「もう、ゆーちゃんのいけず。今度はちゃんと指輪の交換までしてもらいますからね」
「それは丁重にお断りさせていただきますです……」
希春姉さんはこれさえなければと思うんだけど……
「まぁそれはおいといて。ゆーちゃん覚えてないの?」
「覚えて無いって?」
「そっか。じゃあ小夏本人に聞くのが一番じゃない?」
「聞きにくいからこうして希春姉さんに聞いてるんだけど」
「でもね、やっぱり本人から聞くのが一番だと思うの。
ゆーちゃんが気になるならちゃんと話し合わないと。私たちは家族でしょ?」
「うん……」
「さ、思い立ったが吉日。小夏と話してきなさい。怒ったりしないと思うから。多分」
多分、か。
「わかった、聞いてくる。ありがとう希春姉さん」
「お礼は婚姻届にサインでいいわよ〜」
謹んで辞退させていただきますですはい……
覚悟を決めてノックする。
「小夏姉さん、ちょっといいかな?」
返事も無しにドアが少し開き、隙間から小夏姉さんが僕を覗き見ていた。
「あの……聞きたいことがあるんだけど……」
少し考えるようなそぶりをした後ドアを開けてくれた。
そういえば小夏姉さんの部屋に入るのははじめてのような気がする。
部屋は思っていたよりも乙女チックな部屋だった。
動物のぬいぐるみや薄いピンクのレースのカーテン等は
小夏姉さんのイメージとはかけ離れていたので驚いた。
ただ、部屋の片隅にある特攻服や編み上げブーツ、釘バットを見ると
やっぱりここは小夏姉さんの部屋なんだと認識できる。
『聞きたいことって何? 勉強?』
いつものようにボードでの会話。
「聞きたいのはそれのことなんだ」
ボードを指差すと、小夏姉さんは首をかしげた。
「小夏姉さんは僕がいるときだけボードを使うよね?
希春姉さんに聞いたら教えてくれなかったけど、
覚えて無いんだけどなんか僕のせいみたいだし……
どうしてなのか教えて欲しいんだ……僕が悪かったら謝るから」
ちょっと悲しそうな顔をした後、新たにボードを見せた。
『本当に覚えてない?』
静かにうなずく。
いつもは書いているところなんて見せないのに、
今回だけは考えながら時間をかけて文字を書いていた。
『幸宏が私の声を怖がったから』
頭の中では「え?」の文字が乱舞していた。
僕がそんなことを言ったんだろうか?
それどころか、小夏姉さんの声なんて数度しか聞いたことが無いし、
なんだかさっぱりわからない。
不思議そうな顔をしている僕を見て、ひとつ息を吐くと
『はじめて幸宏がうちにきたころ、私が荒れはじめてて
つい大きい声を上げた。それを幸宏が怖がったから』
と書いて見せた。
「そっか、そんなことがあったんだ……忘れていてごめんなさい」
ふるふると首を左右に振って
『幸宏は悪くないから』
と返してくれた。でもこれで終わらせては駄目な気がする。
「あの、小夏姉さんさよければ、今後は普通に話してくれるとうれしいんだけど」
おちつきなくあちこちを見渡した後、覚悟を決めた顔で
「えっと……ありがとう、ゆ、幸宏……」
と言ってくれた。その声につい反応して
「こちらこそ、っていうか小夏姉さんの声って思ってたよりかわいいんだね」
と答えた。
それからが大変だった。
ボンっと音が聞こえそうなで勢いで顔を真っ赤にした小夏姉さんが
部屋をわたわたと歩き回りだした。なんか変なことを言ったんだろうか?
そして部屋の隅にあった特攻服を持ってきて
「あ、あげる。仲直りの印。幸宏を二代目夜叉姫に任命」
いや、そんな恐れ多いもの受け取れませんって。
それになんで僕が姫なんですか……
「じゃあ夜叉王子に刺繍し直す」
わぁいとっても弱そう、ってほんと気持ちだけ受け取っておきますから。
「なら桔梗院の制服。スク水と体操服もある」
いや、そんなものもらってもどうしろと。
「幸宏なら似合うと思って。着て見せて?」
流石にそれは勘弁してください……
そしてタンスをゴソゴソと漁って持ち出してきたのは
「ね、neko san?」
「ねこさん。かわいくない?」
まさかバックプリントの綿ぱんつが出てくるとは。
「ははは……小夏姉さんは赤とか紫とかTバッグなのかと思ってた」
「そういうのが好き? 幸宏の部屋調べたけど、Hな本とか出てこないから」
いや流石に女系一家の居候の分際でそういったものは置けませんよ。
希春姉さんが探ってるだろうしって小夏姉さんもやってたのか……
ってなんで上にのしかかってるんですか! いつのまに馬乗りにっ!
「私のお気に入り。かぶせてあげる。男の人はぱんつかぶるの好きなんでしょ?」
確かに男のロマンかもしれませんが、それは時と場合によるわけで!
「ゆーちゃん、仲直りできた? そろそろご飯……」
やった! 救世主が現れた! と思ったのは一瞬で、
救世主は即座に阿修羅と化した。
「小夏、ゆーちゃんに何をしているのかしら?」
「仲直りのスキンシップ。そしておかずのプレゼント」
「私という妻がいるんだから、ゆーちゃんにおかずなんて必要ないんです!」
「……いつも嫌がられてるくせに」
「なっ!」
「幸宏は私のことかわいいって言った。もう遠慮しない」
「ゆーちゃん、本当にそんなこと言ったの? 私には言ってくれないのに!」
いや、それは声のことで……
「やっぱりあの時ちゃんと止めを刺すべきだったわね……」
「今度は手加減しない」
それからは嵐のような様相だった。物が飛び交うし怖くて体を起こせない。
なんとか匍匐前進でドアに近づくと美冬姉さんが外にいるのが見えた。
「た、助けて……」
「……浮気者」
覚えてるのはここまでだった。
飛んできた鉄板入りの学生かばんを後頭部に受けながら、
二人の喧嘩には二度と関わらないと誓った。
おまけ
「ということだったんです」
「なるほどね。でもあれはまだ使ってるのね」
放課後、『わたくし、"神庭"小夏は"神庭"小夏となりました』と書かれた
ボードを掲げて九重先輩と変な踊りをしている小夏姉さんを眺めながら、
いずみ先輩に昨日の出来事をかいつまんで説明した。
書いてある意味がわからないんだけど。
「アイデンティティとか言ってました。
あんなのなくても小夏姉さんは小夏姉さんだと思うんですけど」
「そうね。でもなんだかご機嫌みたいね。
授業でもいつもよりテンション高かったみたいだし。
代わりに美冬がすごい機嫌が悪かったみたいだけど。なにかしたの?」
「さぁ……」
自分では何かしたつもりは無いけれどなんとなく言葉を濁す。
「美冬姉さんもそのうち機嫌よくなりうわっ」
いきなり後ろから引っ張られた。背中にはやわらかい感触。
って小夏姉さん何するんですか!
『不純異性交遊禁止』
いや、いずみ先輩とは話してただけで不純異性交遊とかなんにも無いですってば!
「ふーん何もないですか。あのとき私のことが必要だって言ってくれたのに……
それにいずみって呼んでって言ったでしょ? 幸宏」
え? ちょ、ちょっといずみ先輩?
「先生、教師と生徒っていうのも他の生徒の手前よくないと思うんですけど」
『親族だから無問題』
「近親というのもよくありませんね。その点私なら世間的にも年齢的にも健全です」
あるぇ?どうなってるんですか?
「突然始まりました、チキチキ缶バッチはあたしの嫁 直接対決 小夏vsいずみ
司会はあたくし九重ゆうこ、解説はおなじみ“彼女ができたのにやめられない”
エロゲ研究家の三枝さんでお送りしますっ!」
「ちょっ、な、なんで知ってるんですか!」
「電脳研の人に新作ゲーム借りたって聞いたし」
「くっそう、ケチらないで買うべきだったか! すいません見城には内密に……」
「どっしよっかなー?」
なんかこっちでもはじまってるし! こういうときは……ってあれ?
刈谷先輩が華麗なムーンウォークで離れていきますよ?
「遊佐に仕事頼まれてたの忘れてた。じゃっ!」
いやそんなさわやかに言われても!
つーか僕も逃げればいいのかぐえぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!
「どこに行くのかな? 幸宏君?」
『もはや、のがれることはできんぞ!』
ちょ、襟首引っ張られると呼吸が!
「おおっとここで攻撃の手が缶バッチに移ったぁ! どうですか三枝さん!」
「いや、マジでお願いします。この間頼み込んでやっとキスしたばかりなんで」
「缶バッチ今にもダウンしそうです! 高級ホテルスイーツバイキングのチケットなんていいかなぁ」
「わかりました。それで手を打ちましょう」
「カウントに入ります。1、2、3! こなっちゃん先生、いずみちゃんペアの勝利です!
みんなの分もよろしくね〜」
「わかりましたよ……頼みますよ?」
「それではみなさんまた次回〜! こなっちゃんせんせ〜今度ケーキ食べにいこ〜!」
終われ
やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
このSSはサービスだから、まず読んで落ち着いて欲しい。
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、このSSを読んだとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「またキャラ崩壊してるよ……」みたいなものを感じてくれたと思う。
良作のSSの中で、今回もひどいなぁ、そう思って
このSSを書いたんだ。
じゃあ、次のSSを待とうか。
乙です
キャラ崩壊もまた一興です
ああ、
>>560さんの千秋エロ編の続きはまだなのかなあ・・・
ずっと溜め込んでいるのだが…
二つも投下されてて喜びました。どっちもGJです!
>>576で「手錠とエプロン」とか「カメラは5台以上が望ましい」とか
希春さんが翔子さんに影響されてて吹いたw
>>583氏、GJです
ねこさんのプリントパンツとな!?なんて可愛いんだ!可愛い23歳だ!
可愛い小夏さんなんて誰が想像出来ただろうか
>>594同志よ俺も同じく溜め込んでいる、
エロ編自体久しいが、史上初の千秋でエロだからな
>>560氏を信じて待つといたそうぞ
続々投下皆GJ!
小夏を可愛くしたり、千秋をエロくしたり…初の試みですね
私も
>>560さんの続きは是非見たいです
GJ!
小夏姉さんがこれでもっと評価されると良いなあ
おおっ!いっぱいあるぞ!どれも凄い!これはどうしたことだ!?
俺は完全に三島派から千秋派になっちまったぜ!
>>560さん続き頑張ってくれ!
凪原ちゃんに千秋に小夏にと、これまであまり注目されなかった女の子が採用されてうれしい限りだ
千秋のエロ編を求める声が高まっているようじゃの
かつてないことじゃ・・・まあ、神に期待か
千秋の神が現れるまで保守
保守
千秋の人はまだなのだろうか…
604 :
名無し@ピンキー:2008/08/21(木) 20:56:38 ID:Hp769Fjy
保守
ああ…千秋の人早く来ないかな〜
未だにいずみの人を待っている俺は異端ですか?
後生じゃ…千秋の人、早く来てくだされ〜
どうも。
>>564の続き書いたんで投下させてもらいます。
遅くなってゴメン。
しかもエロ苦手で、蛇足的に長くなった上にエロが浅いですが許してください。
コレが自分の限界ラインでした……。
そう言った千秋は、ゆっくりとタンクトップを脱ぎ始める。
スラリと細いウエスト、無駄のない体つき。
ただ筋肉のみで固めているわけではなく、その上にうっすらと脂肪があることにより、女性特有のやわらかい体つきになっている。
「なに見とれてんだよ! このエロガッパめ。」
軽い口調で言っているものの、彼女の顔は明らかに紅潮している。
ただ、ボーッと見とれていた幸宏はそんな変化には気付かず、慌てふためいて思ったことをそのまま言葉にしてしまった。
「い…いや! あの…、千秋姉さんのカラダ…すごくキレイだから…。」
「バッ…!バカ野郎! あんまみないでよ!」
慌てて前を隠す。
その細い体つき、そこからは想像しづらいが彼女の胸は大きい。
毎日のように抱きつかれている幸宏。
感触では気付いてはいたものの、その手で隠そうとしても隠し切れない千秋のそれを見て、彼は生唾を飲んだ。
「こ…、このエロガッパめ。 そんなにあたしの胸が見たいのか…?」
そう聞かれた幸宏は、まるで唾でも飲み込むようにゆっくりと首を縦に振る。
「ふーん、どうしようかなぁ? いきなりあたしのこと襲いやがったしなぁー。」
恥ずかしさからか、からかい気味にもったいぶる千秋。
幸宏はというと、先ほどの行動をとがめられシュンとしている。
「ブッ! アハハハハ!」
「えっ、千秋姉さん!?」
その仕草が妙にかわいく、思わず千秋は吹き出してしまう。なぜ突然笑い出したのか分からず、うろたえている幸宏に彼女は言う。
「っていうかさ、あたしだけ脱ぐのって、違うくない? 幸宏も脱げって!」
そして彼女は、ゆっくりと彼の服のボタンを外していく。
「ちょっ! 自分で!自分で脱げるから!」
「あぁー!? いいからお姉さまに任せろって!」
そう言った彼女は、最後のボタンまで外し終えた彼のシャツを勢いよく開いた。
「うぉ…。」
そして、思わず感嘆をもらす。
ここにきたばかりの時とは違う、男の体つき。おそらく部活動のおかげだろう。その出来上りつつある体躯に、彼女は一瞬目を奪われる。
その間、幸宏はというと隠そうとしない彼女の胸に釘付けになっていた。
しばらくお互いのカラダに見とれあう2人、その沈黙を破ったのは先ほどの発言に疑問を持っていた幸宏のほうだった。
「そういえば千秋姉さん、リードって…、もしかして経験ある…ゲブゥ!」
好奇心からか、彼はおそらく世の女性に聞いたら明らかに失礼であろう質問をして、………ミゾオチの辺りを思いっきり殴られた。
思わず咳き込む幸宏の顔を両手で挟み、彼女は続ける。
「聞け幸宏。まずひとつ、女にそういうことは、聞くものじゃない。
そんで、もうひとつ言いたかったことがある。
あたしは幸宏が好き、幸宏はあたしが好き。
じゃあ、あたしの事を幸宏はなんて呼べばいいでしょう?」
まるで悪戯っ子のような笑顔を見せる千秋。
10センチも前に出れば唇が触れ合うほどの距離で、幸宏は戸惑いながらも彼女の名前を呼んだ。
「ち…、千秋。」
とたん、まるでスイッチが入ったかのように千秋は幸宏の唇を奪う。
「ん…っ、ふ…っ。」
胸を押し付けるように体を重ねながら、互いの舌を絡めあう。
先ほどは、焦りと罪の意識からか感じられなかった彼女の舌の温度が、今回は直に伝わってくる。
ニュルニュルとした舌の感触、その感触が彼の背中をゾクリとした快感となって伝わっていった。
チュッ…クチュッ…クチュッ…
幸宏が下にいるからだろうか、彼の口内には、千秋の唾液がトロトロと流れてくる。
その唾液を自分の唾液と混ぜ、千秋に送り返す幸宏。それを今度は自分の唾液と混ぜて送り出す千秋。
ヂュクッ ジュルッ ジュルッ
その唾液の交換は、最終的に互いが互いの唾液を奪い合うような形になり、液体と空気の混ざり合う音だけが部屋に流れる。
次第に幸宏は、これ以上の快感が欲しくなっていた。
頭では自制しながらも、手は勝手に、彼女のその引き締まったお尻の方に伸びていく。
「ひゃあん!」
突然太ももからお尻の辺りまでを撫でられ、千秋は驚いてカラダを起こした。
「こら幸宏! てめぇ焦り過…っ?!」
そこまで言った彼女が、突然言葉を途切れさせる。
その後彼女は、少々戸惑ったあとニヤリと笑い、体を起こした時にお尻に感じた硬い感触のものに、手を当てる。
「あ…っ!ちょっと千秋…っ!」
「ふうん。もう我慢できないってヤツかな?」
そう言った彼女は、そのモノをズボン越しに擦り始めた。
「あ…、ず…ずいぶんと、苦しそうじゃないか幸宏ぉ?」
その大きさに多少戸惑いながらも、何とか余裕を見せようとする千秋。
「あっ…ちょっ…ち…、千秋…っ」
そんな千秋をよそに、彼は快感に身をゆだねる。
「…? あれ? 千秋?」
しかし千秋は、突然ソレを擦るのを止めた。
頬を紅潮させながら、軽く息が上がっている千秋、彼女は不思議そうな顔をする幸宏をよそに、ハーフパンツを脱ぎ始める。
「えっ!? あっ、ちょっと! 千秋!?」
突然の出来事に、慌てて手で目を覆う幸宏。現在何をやっているのか。
慌てふためくあまり、それすら忘れている幸宏のその行為に、千秋は内心苦笑しながらも、彼のズボンのファスナーを下ろし、トランクスの隙間からソレを取り出した。
千秋としては、父以外で初めて見る男性のアソコ。
ただ目の前にあるモノは、猛々しくそそり立っていた。
『こ…こんなの、入るのか?』
多少逃げ腰になる千秋、しかしリードするといった手前、幸宏に主導権を握られるわけはいかない。
彼女は意を決すると、彼のそそり立つものの上にまたがった。
「ち…千秋? 大丈夫? …初めてなんじゃないの?」
「ばっ! バカ言うなよ! コレくらい別に…別に……」
心配そうに見つめる幸宏。精一杯強がって見せたが明らかに語尾が弱まっていく千秋。
「よ…よし! いっ…入れる…ぞ!」
気合を入れる。そして、彼のモノをつかむと、彼女は入り口まで持って行き、ニュルニュルと先端をこすり付ける。
「ん…っ、あはぁ…っ」
いつも自分が指でしているのとは違う、アソコ全体をくまなく擦るような快感が千秋を襲う。
「うあっ…、ちょっと…千秋ね…千秋……っ!」
幸宏のモノに、生暖かい、そしてヌルヌルとした感触が快感となって押し寄せる。コレまでずっと我慢していた彼は、既にイきそうになっていた。
ズッ…
「ん…っ」
ゆっくりと、腰を落としていく千秋。その顔には異物が入ってくる不安の表情が張り付いている。
ズッ…
「………んぅ…っ!」
しかし、彼女は腰を止める事をしない。あの姉たちより、あの妹より彼は自分の事を選んでくれた。
ならば、自分で気持ちよくなって欲しい。彼女はその一心で腰を進めた。
ズッ…
ある程度進んだところで、何かに当たったかの様に進行が止まる。
ズププッ
しかし彼女は、ソレを突き破るように、一気に中に入れた。
「い…っ! あ゛…っ」
「ちっ! 千秋!? 大丈夫!? 痛いなら抜いたほうが!」
とたんに、不安な顔から、痛みに耐える顔になる千秋。
涙をこぼしながら耐える千秋の体を心配そうに気遣う幸宏。
「うあ…っ!」
だが、痛みに耐えながらもキュウキュウと締め付けてくる入り口、そしてうごめくように彼の先端を刺激してくる感覚に、ついに我慢できなくなり、幸宏は膣内に精を吐き出した。
ドクッ…ドクッ…
初めての感覚に、射精がとまらない幸宏、まるですべて吸い尽くされるように膣内へ精を注ぎ込む。
「…っっ! 熱ぅ…っ! こ…こら! バカ幸宏…っ! 膣内で出しやがって…んっ! 妊娠したら…あっ、ど…、どうしてくれんのよ…っ!」
「ご…っ、ゴメン千秋!気持ちよすぎて…つい。」
膣内に入ってくる熱い感覚に、一瞬戸惑いながらも彼女は幸宏を責める。しかし、幸宏のその一言を聞いて彼女はうれしさでいっぱいになった。
自分で感じてくれている…。その感覚が千秋の心を満たしていく。
「そ…そう。あたしの膣内、気持ち…いい?」
「あ…、うん。すごく…。」
「そっかぁ…。」
目の端に涙を浮かべながら微笑む千秋。
これまで見たことのないような、優しい微笑み。それを見た幸宏は、彼女の膣内にある自分の分身がまた大きくなるのを感じた。
「な…っ、中でおっきく…っ!」
突然の復活に、千秋は驚きながらも。
「こ…これなら、もう一回…できるよな。」
そう言うと、千秋は少々苦悶の表情を浮かべながら必死に腰を動かそうとする。
しかし幸宏は、未だ痛そうにしている千秋を動かすまいと、腰を押さえた。
不思議そうな顔をする千秋。
「あ…あの、千秋の膣内、気持ちよすぎて、今動かれると…また出そうなんだ。だから、もうちょっと…、待ってくれないかな。」
彼女自身を気遣っても、おそらくは動くのを止めない。そう思った幸宏は、あくまで自分の都合でとめているという事を強調する。
「そ…そうか? なら、ちょっと待つか。」
そう言って腰を止める千秋。すかさず幸宏は体を起こし、挿入したまま向かい合って座った形になる。
「え…? んっ…。」
少々戸惑った千秋に優しく口付ける。痛みからか、軽く歯を食いしばっていた千秋の口を舌でこじ開け、絡ませる。
クチュッ…クチッ…
「んはっ…んふっ……んはぁん…っ?!」
太ももからお尻にかけて、突然刺激が襲う。
唇を離して下を見ると、幸宏の手が彼女の足を撫でたりもんだりしている。
「ちょっ…幸宏…っ!」
戸惑う千秋。幸宏はそんな彼女を抱きしめて、耳元でささやく。
「千秋って…、足、キレイだよね。」
ピクン
「耳…ッ! だめぇ…っ!」
一瞬からだを硬直させる千秋。だが幸宏は、そのまま耳の入り口を弄るように舐め取る。
ピチャッ…ピチャッ…
「………っ! んぁ…っ!」
千秋はまるで快感に耐えるように、目をキュッと瞑っている。
それと同時に膣内の幸宏のモノはキュゥキュウと締め付けられていた。
チュゥゥッ
「んん…っ!」
耳たぶを吸う。そしてそのまま彼は、千秋の首筋にキスをした。
「んふっ…、あ…っ!痕…っ。残すなよ…っ!」
「え、どうして?」
「この…っ、バカっ。 あたしの場合…んっ。 部活でモロバレなんだよ…っっ!!」
あぁ…、バスケのユニフォームって…。しかも上下関係厳しいって言ってたっけ。
確かにそんなモノを付けて行ったら、先輩方に目をつけれられるコト間違いなしだなぁ…。
コリッ
仕方ナシに幸宏は、そのまま頭を下に移し鎖骨を甘噛みする。
「あっ…! はぁ…んっ…ゆき…ひろぉ…」
「ひあん…っ!」
そして太ももをまさぐっていた手で、脇をツツッと撫でた。
ビクリと仰け反るように反応する千秋。その健康的なカラダにはうっすらと汗をかいている。
「千秋…気持ちいい?」
「あっ…はぁ…っ、うん…んぅ……っ! ゆきひろのてぇ…気持ちいい…よぅ…」
そう言った彼女の顔からは、先ほどのような苦痛は消えている。
トサッ
「あ………っ」
そのまま幸宏は、彼女を下にして正常位の格好になる。
「千秋…動くよ?」
「うん…、ゆきひろぉ…っ、来てぇ」
ゆっくりと腰を動かす幸宏。
「ん…っ、んは…っ」
ニュチュッ…ヌチュッ…
ゆっくりと、快感に思わず貪りたくなる心を抑え、千秋の膣内に出し入れする幸宏。
それをまるで包み込むかのように、千秋の肉壁が幸宏を刺激する。
「んっ…はぁ…っ! ゆき…っ! ひろぉ…」
次第に千秋は、先ほどまでの苦痛に耐える声ではなく、何かを求めるような声を出し始める。
彼女はねだるようなまなざしを幸宏に向けた。
幸宏は、その視線に応えるかの様にディープキスをする。
「んっ…んふっ…っ、んんっ…っ…」
入ってきた千秋の舌を絡ませ、そして彼女の下唇を甘く噛む。その度に彼女の肉壁は、まるで幸宏の精を欲しているかのようにうごめく。
ズチュッ ヂュチュッ
次第に腰を早める幸宏、彼女の膣内は精液だけでなく、彼女自身の出す蜜が泡となっていやらしい音を立てていた。
「はぁ…っ! ちあき…っ、さっき出した僕のと、千秋のエッチな汁で千秋のアソコ、いやらしい音をたててるよ…っ!」
耳元でささやく幸宏。千秋はというと、顔を抑えながらイヤイヤと首を横に振っている。
「ば…っ! かぁ…っ! そんなこと…っっ! あっ…ん…っ!」
必死で反論する千秋、しかしそれを遮るかの様に、幸宏は千秋の胸に手を置く。
そして、彼女のツンとたった乳首をクニクニと指でもてあそぶ。
「ひぁ…っ! 乳首だめぇ…っ。 指で弄っちゃだめ…んっ!」
チュプッ
「あ…んっっ!! こっ…こら、ゆきひろぉ…っ! やぁっ…くわえちゃだめ…っ!! 噛むのやぁ…ンっ!」
乳首を責められ、ゾクリとした感覚が、快感となって全身を駆け巡る。
慌てて引き離そうと彼の頭を持つが、彼は赤ん坊のように吸い付いて離れない。
チュゥゥッ チュクッ ピチャッ
「ひぅん! 吸っちゃだめぇ…止めぇ…こらぁ…っ!」
彼女の抵抗を全く意に介さず、胸を攻めるのに夢中になる幸宏。
「ひあっ!膣内でまた大きく…っ!」
興奮からか、出し入れしているモノが先ほどよりたくましくなる。
それと同時に、彼の腰の動きは貪るように早くなっていった。
ジュプッ ヂュブッ グチュッ…
「いあっ! あはぁン…っ! ひぐっ!?」
グラインドが激しくなり、次第に幸宏のモノは千秋の最深部をコツコツとノックし始める。
「うぁっ! ひぐっ! ゆきっ…ひろぉ…っ!! らっ…だめぇ! お…っ! おくにあた…ってぇ…っぁ!」
「ち…っ、ちあき…っっ! ごめ…腰、とまんない!」
パンッパンッと、肉がぶつかりあう音が響く。
ズチュッ グジュッ ジュブッ ジュブッ
めちゃくちゃに、自分の快感だけを求めるように出し入れする幸宏。その棒は方向が定まらず、彼女の肉壁を刺激している。
ズリュッ ジュプッ グプッ…
「うあっ! あんっ! ゆき…もう…っ! あたし……なんかっ! きちゃ…っ!!」
そう言った彼女の膣内は、まるで幸宏の出し入れに同調するかのように締め付けてくる。
「ち…あきっ! ぼく…も…っ! もう…っ!」
ジュブ ジュブ ジュブ
先ほどよりリズムが早くなる幸宏。
「い…っ! いく…よっ! ちあきっ!」
「んっ! あ…っ、たし…っ! も…っ! あぁぁっ!!」
ドクッ ドクン ドクン
「あ…あぁぁ…っ! 膣内…出てる…」
そして幸宏は、彼女の一番奥で果てた―――。
「………あの、ちあき?」
「幸宏にイかされた………。幸宏に…。」
全て終わって、しばらくその余韻に浸ったあと、千秋はひざを抱えて後ろを向いたままなかなかこっちを向いてくれない。
「あたし…年上なのに……。」
どうやら途中で立場が逆転したのが気に入らないらしい。
「いや、だって…。あのまま続けてたら千秋、痛いままだったでしょ?」
「しかも、膣内に出された…。2回も出された…。」
「いや、だって……。千秋のナカ、気持ちよかったからつい…。」
「おっぱい吸って…、ずっと離してくれないし……。 吸っても何も出ないのに…。」
「いや、それは………。」
最後の攻めには、何も言い返せない幸宏。もちろん何か出るなんて、思っちゃいない。
でも、止められなかった。
答えに詰まる幸宏の頬が、突然つままれる。
「ひ…ひあひ…?」
目の前には、ふくれる千秋の顔。
「女のおっぱいなら、誰でもいいのかコラ。」
そんなむくれる彼女を見て、幸宏は微笑みながら言う。
「僕は、千秋のだからあんなに夢中になったんだよ…。」
「ふん…、ならいいけどな。 今度は、あたしが勝つ!!」
幸宏の一言に納得したのか、彼女はなぜか必勝宣言をして、幸宏の腕枕の中でゆっくりと目を閉じた。
穏やかな寝息をたてる千秋。その頭をソッと撫でたあと、幸宏の意識も、次第に闇に飲まれていった。
――――――翌日。
「千秋ー。 今日朝練習があるとか言ってなかったー?」
なかなか目覚めない千秋を起こしに来る神庭家長女。
ガチャガチャ
おもむろに千秋の部屋に入ろうとするが、鍵がかけてあり入れない。
ドンドン
「ちあきー? おきてるー?」
「………んぅ、今起きたー。」
トテトテ
寝ぼけ眼を擦りながらドアに近づき鍵を開ける。―――無論、裸で。
ガチャリ
「もう、朝練習間に合う………オヒィィィィィィィ!!」
「えっ!? どうしたの、きは…あっ、やべっ」
裸の千秋、その奥のベッドには同じく裸の幸宏がいた。
「ちっ! ちあき…っ! そんな、ウソよウソよ!」
「ちょっ! 落ち着いて希春姉ちゃん!!」
その日神庭家は、全員会社ないし学校を休み、家族会議を開くことになった………。
おしまい。
以上です。
期待されてた方、ハズれて本当にごめんなさい。
エロって思った以上に難しかったですorz
>>606 異端じゃナイッス。自分いずみ編に関しては未だに全裸待機中です。
>>615 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ GJ!
千秋を可愛くエロくできるとは素晴らしい!
待っていて良かった・・・感無量です・・・
ちそちそがたいへんなことになったGJ
>>615 GJ!
ああっ、神を信じて待って良かった…
10日も溜めたからなあ…ふう…
いよおおおおおおおおおおおおおおおし!
GJだ!
待った甲斐があったぜ!
千秋可愛いすぐる
GJです!
千秋でここまでできるとはスゴイ!
異端とは違うかもしれんが…
エロの有無に関わらず希春さんをネタにするのが最も困難でしょうな
『―――どうしてこんなことに、なったのだろうか。』
神庭幸宏は、今にも全てをゆだねそうになる快感の中、そんな事を考えた。
仰向けに寝る彼、彼の上には一心不乱に腰を上下させる女性がいた。
パチュン、パチュンと規則正しく打ち付けられる腰。それに合わせてプルンとゆれる胸。
下ろしたウエーブのかかる髪の毛は、汗とともに顔に張り付き、ただただ妖艶な色気だけをかもし出す。
「んぁあっ! はぁんっ! どうゆーちゃん、気持ちいい? 私のナカ、気持ちいい…んっ!」
彼女自身、コレが初めてのはずなのに、痛みは無いのだろうか。
幸宏のそそり立つ肉棒には、彼女が先ほどまで正真正銘の処女だった証であろう、破瓜の血が滴っている。
しかし彼女は、まるで何かに取り付かれたかのように動くのをやめない。
「きっ…、希春姉さん…っ! だめだよっ、………こんなことっ!」
目を瞑り、必死になって快楽を外に追い出そうとする幸宏。
しかし彼女の内部はまるで生物のように蠢き、彼のモノを刺激する。
「はぁんっ! ゆーちゃんのおちんちん、おいしいよぅ。もっとぉもっとぉー。」
闇の世界の中、彼女の声だけが耳に届く。
幸宏はというと、ただただ「どうして…」を繰り返すことしかできなかった。
たとえ毎日過剰すぎるスキンシップをされても、美人で年上の女性である。憧れる心も決して少なくない。
むしろ時折見せる母性のようなものには恋心すら抱いていた。
そんな彼女から突如として襲われたのである。ショックは隠しきれない。
…何度目の「どうして」を言っただろうか。突然、ポタリと顔に落ちる雫。幸宏はその雫に誘われるかのように目を開ける。
その視線の先では、希春が涙を流している。
「えっ? き…希春…ねえ…さん?」
「お願い。 今日だけ…、ううん。今だけでいいの…。明日からは、またいつも通りにするから…。だから…っ。…っく、おねっ、がい。…っく。」
「好きなのっ。 ゆーちゃんのことが…。 いっぱい愛して欲しいの…っ。 だから………っ。」
腰を動かすのをやめる希春。そのまま、顔を手で覆い嗚咽を漏らす。
その光景を見て、幸宏は考える前に希春を抱きしめていた。
「…っく。 ゆー…ちゃん?」
「愛してるよ。今日だけじゃなく、ずっと。………でも、もうちょっと正攻法で来てくれた方が、僕の方も受け入れやすかったんだけど…。」
思わず苦笑してしまう。あそこまで過激に、そして最終的にこんなことになっては、誰だって引いてしまうだろう。と。
「ふぇ…、ふぇぇーん! ゆーちゃん、ゆーちゃんっ! うれしいよぅ、ふぇぇぇぇ!」
ただ彼女の方は、そんな幸宏の苦笑いに気付くことなく、彼の胸に顔を押し付け泣きじゃくっている。
そっと頭を撫でる幸宏。
「ゆーちゃ…ゆーちゃん。大好きだよゆーちゃん…ぐすっ…。」
彼女は彼の名前を呼びながら、
「スースー。」
泣きつかれたのか、眠ってしまった。………もちろん、挿入したまま。
「えっ!? 希春姉さん! 僕どうすればいいのっ!? すっごい中途半端なんだけど!?」
嗚呼…、セルフ処理。
と、言ったところで本当は寂しがり屋さんで愛されたがりやサンな希春姉さんって実はスッゴイ萌えるんじゃないかと思って書いちゃったものです。
本当はここから本番なストリを考えてたんですが、僕にこれ以上のエロは無理っぽいのであえてネタ的に落としました。
さて、神達を全裸でお待ちすることにします。
622 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/26(火) 19:36:32 ID:yxyDusLy
乙
う〜、やはり希春さんは難しいのう
624 :
名無し:2008/08/28(木) 13:39:47 ID:XNyCFZd+
小夏と幸宏で神が降りてこられないものか?
神よ我が願い聞き届居てください
ほら、飲んでごらんクリームシチュー
おかわりもあるからクリームシチュー
うむ、クリームシチューでも食しながら待つとしようかの
ハァ ハァ ハァ 小夏かわいいよ小夏
何もかもご存知であろうw
礼儀を知らぬ田舎ものめが!
鮒じゃ鮒じゃ鮒侍じゃw
628 :
SS保管人:2008/08/31(日) 01:44:38 ID:8gmEJw+h
もちろん
630 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/31(日) 17:08:01 ID:congsN9x
OK
神が舞い降りた・・・
俺のなんか収蔵していいもんかなぁw
流れ読まずに御神楽派の俺が投下してもいいかな?
初投下です。エロなし。
反応がないので勝手に投下。
ツンデレってこうですか。
"はぐれ副会長純情派"
困っている貴方を見ているのは楽しい。
会議で役員たちにさんざんやり込められている姿には、
可笑しさを通り越して、快感すら覚える。
逃げ場を無くして、どうすればいいのか分からなくなって。
袋小路にはまり込んだ貴方は、きっと私に縋り付く。
さあ、私を頼りなさい。
尻尾を振りなさい。
私が解決してあげる。
そう思っているのに。
いつも期待しているのに。
貴方は決して私を頼ろうとしない。
本当に、憎たらしい。
意地を張っているわけじゃなくて、
ただ単に、私という存在自体を忘れているんでしょう?
そもそも、最初に手をさしのべたのは貴方なのに。
完膚なきまでに私を打ち負かしただけでなく、
頑なだった私の狭い世界に強引に入ってきて、
さんざんにぶち壊していってくれた、憎い貴方。
だから、あのパーティーで彼に手を差し出したのは、
三人の女性に囲まれている彼を見て、
なんだかちょっと面白くなかったから、
困らせてやりたかった。それだけのこと。
私が加わったら四面楚歌ね。なんて考えながら、
おふざけのつもりで輪に加わった。
どうせ選ぶことなんて出来ないでしょ?
そう思って油断していた。迂闊だった。
言い訳することもできるけれど。
まさか、本当に。
本当に差し出した手を取ってくれるなんて。
想像すらしていなくて。
「えっ?」
数秒置いて返してしまったのは、間抜けな疑問符だけ。
何が起きているのか分からずに、周囲を見渡してしまう。
貴方の友人たちの、生徒会役員たちの絶望したような顔が見える。
階段部員たちの何とも言えない驚きの表情が見える。
行き場を無くした筋肉研究会の面々の筋肉が力を失っていく。
そして、茫然自失の体を為している、他の三人の女性の姿が見えて。
「神庭君……ど、どういうつもり?」
やっと我に返った私の質問は、我ながら酷いと思った。
でも、今はそんなことに構ってはいられない。
「どういうって……えーと……御神楽さん」
軽く添えられていただけだった手を、ぐっと握りしめてくる。
「僕は君が」
彼の発言は、突如として巻き起こった
ええええええええええ!? という悲鳴にかき消された。
続いてわっと押し寄せる人の波。
「ちょっと缶バッチやるじゃない!」「お前にそんな度胸があったとは……」
そんな風に囃し立てる人たち……主に階段部メンバーもいたけれど、
「あやめさん! そんな男に!」「神庭を生かして帰すなぁ!!」
大半の人たちが私と彼の繋がれた手を引きはがそうとしていた。
なぜか「同志神庭幸宏をお守りしろ!」と盾になってくれているのは
筋肉研究会のメンバーだ。もうめちゃくちゃ。
でも、私って意外とみんなに大切に思われてたのね……。
などと感慨にふけるヒマもなく。
「逃げるよ御神楽さん!」
ぐいと手を引っ張って駆け出す彼に引きずられるように、
私も駆けだしていた。
階段を一気に駆け下りた時には彼の階段部としての実力を
垣間見ることになったけれど、ドレスの裾が足にまとわりついて
うまく走れない私にはまるで拷問だった。
どこかの階段の踊り場にたどり着いて、やっと追っ手を
蒔いたと気付いたときには、ショールがなかった。
ヒールも片っぽ取れかけていて、せっかくセットした髪も
ぐしゃぐしゃになっていた。なんだか台無し。
でも、無性に可笑しかった。
貴方が関わると、どうしてこう何もかもが
無茶苦茶になっちゃうのかしらね?
壁に手をつき、ゼエゼエと荒い息をついている彼を見る。
握られた手は、まだ繋がれている。やがて肩を落とした姿勢で
彼がこちらを振り向いた。ドキッとしてしまう。
「ごめんね……御神楽さん」
「なぜ謝るの?」
「だって、なんだか台無しにしちゃったから」
「……いつものことでしょ」
そうだねアハハなどと笑う彼を一瞬殴り倒しそうになった。
アハハじゃねーわよ。もっと他に言うことがあるでしょ。
「それよりもいいの?」
「何が?」
これ、と言って繋がれた手を持ち上げて見せる。
どれだけ大胆な行動を取ったのか分かってるの?
そう問いかけるように彼を見る。
彼は一瞬俯いて、また真剣な眼差しを向けてきた。
私に手をさしのべた、あの時と同じ眼差しで。
「うん」
彼はさらにぎゅっと手を握り替えしてきた。
その「うん」と、握られた手は、どんな言葉よりも力強くて。
心臓が、鷲づかみにされたみたいに早鐘を打つ。
駄目よあやめ。冷静になるの。
貴方に好意を持っていないといったら嘘になるけど。
それは友達として、戦友としてであって。
それに、貴方はまるで私に釣り合わない。
頭脳だって容姿だって、まるで物足りない。
生徒会長として、男として育て上げて、
私のお眼鏡に叶う男性になったのなら、
私を好きになることを許してあげてもいい。
何となく、そう思っていたのに。
なんで私、貴方の正面に向かい合っているのかしら。
なんで、いつの間にか片手だけじゃなくて
両手を握られているのかしら。
彼の顔が、なんでだんだん近づいてくるの?
頬の熱さが伝わるくらいの距離にまで接近してるの?
そうか。私が、瞳を閉じかけているからなのね?
って、ちょっと待って駄目よ。
これじゃ、まるで私が……
私が……。
「んっ……」
唇に柔らかいものが重なって。
私の脳みそはきっと、どろどろに溶けてしまった。
なにも、かんがえられなく、なってしまったもの。
あなたの唇が、離れていこうとしたから。
あなたの首に腕を回して、つなぎ止めた。
「……御神楽さん?」
「放しちゃ……いや……」
私を、逃がさないで。
私を、放さないで。
貴方が、大好きだから。
<おわり>
お目汚し失礼しました。
次はエロ書けるようにがんばります。
乙です!
クリームシチューをどうぞ
乙
おぉぉ! 御神楽さんカワエエのう…。GJ!!
644 :
SS保管人:2008/09/02(火) 02:08:11 ID:nsScXHHV
>>644 いよおおおおおおおおおおおおおおおおし!
う〜、なんとか希春さんを上手く書く術はないものか…
クリームシチューありがとうございます。
>>636であやめ物を投下したハンパ物です。
エロを書いてみたかったので、希春をエロくしてみました。
まだ前半までしかできてませんが、よろしければご賞味ください。
希春姉さんが風邪をひいた。
ただの風邪だったらよかったのだけれど、具合が悪いのに
いつものように甲斐甲斐しく家事に精を出したせいで、
すっかりこじらせて寝込んでしまった。
しかも都合の悪いことに、他の三姉妹は全員用事があるとかで、
一日中留守という事態。残されたのは僕だけ。ということは……。
「希春姉さん、おかゆできたよ」
「ゆーちゃん……ありがとう……
ふーふーして食べさせてくれる?」
これくらいの甘えなら、まだ大丈夫。
ふーふーしてから匙を差し出すと、嬉しそうにそれを咥えて、
希春姉さん、可愛いなとすら思ってしまう。
でも油断していると、要求は予想通りどんどんエスカレートする。
「ゆーちゃん……ごめんね……お水持ってきてぇ……。
あん、こぼしちゃった……口移しで飲ませてくれない……?」
はい今すぐ水差しを用意しますからね。
「ゆーちゃん、ゆーちゃん
汗かいちゃった。着替え……取ってくれない?
そう……箪笥の下から二番目……。
あっ……ごめんねぇ……そこ、下着入れだったわぁ……」
わざとでしょ絶対。
「でもちょうどいいや……。
下着も替えたいから、取ってちょうだい。
うん……ゆーちゃんの好きなので、い・い・か・ら」
はい、このグンゼのでいいよね。
「あらぁ……こういうのが好きなんだぁ……。
そっか。あんまり派手なのは好みじゃないのねぇ……」
なんの話ですかっ!
「それよりも……汗、気持ち悪いなぁ……。
ゆーちゃん……拭いて……?」
ごめんそれは無理! っていきなりボタン外さないで前をはだけないで
タオルは置いていくから自分でやってよね失礼しますっ!
「ぶー……ゆーちゃんのけち……」
などと扉の向こうから聞こえてくる。心臓が口から飛び出しそうだった。
あわてて部屋を出る寸前、ちらりと見えた希春姉さんの白い双丘が
目を閉じても浮かんでくる。しょっちゅう押しつけられているけれど、
実際に見たのは初めてだ……大きかったな……って僕は一体何を
考えてるんだ!?
希春姉さん、僕だって高校一年の健全な男子高生なんだよ?
理性にも限界ってものがあるんだよ! 間違いがあったどうするの……
ってその間違いを薦めてくれそうなのが希春姉さんだった……。
どきまぎしつつも、抵抗むなしく素直な反応を見せている自分自身の
きかん坊をどうしようかと悩んでいると、玄関のチャイムが鳴った。
往診のお医者さんが来てくれたんだろう。
「はーい、今行きます」
往診のお医者さんに会うのは初めてだったけど、顔を見た瞬間から
何となく、イヤだなと思った。人を外見で判断するのは良くないことだと
分かっているけど、何て言うか、イヤらしいのだ。顔立ちも、目つきも。
「あら、今日は若先生なんですのね」
「えぇ……親父も風邪を引き込みましてね。
医者の不養生とはこのことですよ……フヒヒヒヒ」
ベッドから辛そうに身を起こした希春姉さんの全員を舐めまわすかのように
眺めている医者を見て、不安は確信に変わった。
「じゃあ診察を始めるから……君は外に出ていてくれるかな?」
とはいえ、希春姉さんが病気なのも事実。見て貰わないわけにもいかない。
仕方なく部屋の前で待機していると、扉越しに会話が聞こえてきた。
「いけませんね……だいぶ喉が腫れています」
「……ひうッ……!」
……悲鳴?
「……それに、ここも……」
「あの……せ、先生? そ、そこは……」
あの……ちょっと?
「こんなに赤くなって……」
「あ、あッ……! あんッ! だ、だめ……」
「このお薬を注射して差し上げましょう。なーに、すぐにラクになりますよ……」
「いやぁ……!」
何やってんだこのエロ医者ーーーッ!!
「先生ッ!お茶が入りましたよ!」
すぱーん!と襖を開け放つと、ちゃんとパジャマを着たままの希春姉さんと、
注射器の準備をしている医者の姿があった。気まずい空気が流れる。
どうやら勘違いをしていたのは、僕のほうのようで……。
何なのかは詳しくわからないけど注射を一本打って貰ったら
大分ラクになったようで、希春姉さんはすやすや眠ってしまった。
白状すると、いい年して注射を打たれるとき、ぎゅっと目をつぶって
そっぽを向く希春姉さんには、正直キュンときた。
お大事にといって、医者は帰っていった。やっぱり生徒会長たるもの
外見と言動で人を判断しちゃ、いけないよね……。
部屋の掃除をしたり、洗濯物を取り込んだりしているうちに、
もう日も傾きはじめていた。こんな大変なことを、会社に行きながら
希春姉さんはやってくれているんだなと思うと、感謝の気持ちで
いっぱいになってきた。部屋のカーテンを閉めながら、眠っている
姉さんの端正な顔を見てそっと呟く。
「希春姉さん……いつもありがとう」
「……どういたしまして」
うわあ! お、起きてるならさっさと起きてよ!
そう抗議したら、こっそりキスされるの待ってたとか。
いくら待たれてもそんなことし・ま・せ・ん! と言いながらも
顔が熱くなっていくのがわかる。そんな僕の顔が目を瞑っていても
見えるのか、希春ねえさんはにっこりと笑った。
「ねえ、ゆーちゃんに質問」
「なに? 希春姉さん」
「さっき、若先生が診察に来てくださってた時……
ゆーちゃん、もしかして、嫉妬してくれてた?」
「えーと……」
また困ったことを言い出すんだからこの人は。
「嫉妬っていうんじゃなくて、なんか希春姉さんが
あぶない目にあってそうだったから、あわてて……。
あの時は夢中だったから、何にも考えてなかったよ」
「そっか……護ってくれたんだね。
ありがとうね、ゆーちゃん」
「お礼を言われることじゃ……結果的に僕の勘違いだったわけだし」
「ううん。いいの……えへへ。嬉しいな」
いつもなら、ぐいぐいと自分から進んでアピールしてくる希春姉さん。
僕の気持ちなんかお構いなしに、恋人だ妻だと言い張る強引な希春姉さん。
人の話なんてちっとも聞いちゃくれない、押しかけ女房のような女性。
「ねえ、ゆーちゃん、今日最後のお願いしてもいいかなぁ?」
「うん、何?」
そんな希春姉さんが、今日は静かに、僕と会話を交わしている。
とても新鮮で、そして姉さんがとても弱く儚い存在に思えてきて。
「……キス、して……」
希春姉さんをたまらなく愛おしく感じている自分に、気づいてしまった。
希春姉さんが半身を起こしたベッドの横に、無言で跪く。
そんな僕を見て、自分でお願いしたくせに、希春姉さんはとても驚いたような
表情を向けてきた。その後で、ちょっと上目遣いの、怯えたような表情になる。
僕、そんな怖い顔してるかな。内心苦笑しつつ、希春姉さんの肩に手を置いた。
びくりと肩を震わせてから、そっと僕の手の上に希春姉さんの手が重なる。
いけないことだと分かっている。でも、そっと長い睫毛を伏せて、顔を
こちらに向けてくる希春姉さんの顔を見てしまったら、もう止まらない。
そっと、唇が柔らかいものに触れた。心臓が爆発しそうなくらい高鳴って、
頭に血が上りまくっているのに、それを見下ろしている妙に冷静な自分がいる。
ほんの数秒間だったと思う。
互いの唇が離れると、希春姉さんはにっこり笑っていた。
「……初めてだった?」
「…………うん」
「ふふ……ゆーちゃんの初めて、もらっちゃった……」
「……うん。でも……」
何処かの糸が切れるのが分かった。
全然、足りない。もっと、したい。そう思ったから。
今度は激しくぶつかるように、希春姉さんの唇を貪っていた。
「ん……ふ……うっ……!?」
柔らかい唇を吸い上げると、希春姉さんは驚いて小さく悲鳴を上げた。
でもすぐにこちらの唇の舌を這わせてくる。「はぁっ……!」という
熱い吐息が鼻孔をくすぐる。たまらない。舌を絡め取り、希春姉さんの
腔内に進入する。歯の裏を舐めると、姉さんは感じているのか
「ァあっ……!」と喘ぎを上げた。
涎の糸を引きながら、名残惜しそうに唇が離れる。
視線を落とすと、夕日に照らされ、汗で身体にまとわりついた希春姉さんの
パジャマ姿があった。大きく突き出した胸の先端にが、ぷっくりと突き出ている。
僕の視線に気づいたのか、希春姉さんが艶然と笑みを浮かべた。
「……見たい?」
ごくり。と、生唾を飲み込む音は姉さんにも聞こえただろうか。
そして、頷く。希春姉さんは、なぜか嬉しそうにまた微笑むと、
これまで頼んでもいないのに見せようとしてきたくせに、やけに
もったいぶりながらパジャマの前のボタンをひとつひとつ外していった。
やがて開かれたパジャマの裾の奥から、白く形の良いおっぱいが、
僕の目の前に現れた。桜色のほどよい大きさの乳首から、目が離せない。
これまでもその手の本やビデオで見たことはあった。
でも希春姉さんのそれは、今まで見たどんなものよりも
大きくて、そして綺麗だった。
「もう……あんまり見つめないで……」
僕の片手を取って、希春姉さんは胸元へと誘った。
この世のものとは思えない柔らかい感触が、手から伝わってくる。
「ゆーちゃんの……好きにして……」
理性を保つのも限界だった。
両手で存分に希春のおっぱいを揉みし抱き、乳首にしゃぶりついた。
「あああッ……! やっ……だめぇ……!」
好きにしていいんじゃなかったの?
「だからって……あぁぁ……そんな、激しく……!」
やわらかくて、あたたかくて、甘い声をもっと上げさせたくて、乳首を吸いあげる。
そこから首へ、うなじへ、肩へ、脇へ、臍へ、全身に舌を這わせる。
どこかを舐め上げるたびに、希春姉さんはびくびくと身体を震わせて、
「あッ! ああッ!」と喘いだ。
「だ、だめっ……! 汗かいてるからぁ……!」
確かに希春姉さんの身体はちょっとしょっぱい。
でもそれが、逆に僕の興奮に火を付ける。
何の躊躇もなく、パジャマのズボンに手をかけようとすると、
希春姉さんの手がそれを遮った。
「あの……ね……?」
「うん……何……?」
「私……その……」
たゆんたゆんと胸を揺らし、内股気味にもじもじしながら、
希春姉さんは告ぐ言葉を躊躇っているように見えた。
「は…………」
「は…………?」
意を決したように、希春姉さんがうつむきながら言う。
「は、初めてなのっ……! だから……」
……そんなの。僕だって、は、初めてなのに……。
そんなことを言われると、急に気恥ずかしくなってしまう。
「だから……あの……やさしく……して……?」
可愛い。もう、どうしようもなく。
いつも通り、何の根拠もないけれど、大丈夫。そう力強く言い、
僕は、再び希春姉さんを抱きしめて、キスをした。
……すみません。
ここまで書いてたら朝になってしまったので
続きは可能な限り速く書いて投下いたします。
クリームシチュー飲んで待っててください。
エロって読む分には気楽ですけれど、
書くのって難しいですね!
これまでの神諸兄に改めて敬礼!
ムフーン!
GJっす! 素晴らしい!
続き楽しみにしてます神よ!
おおっGJ!美味いよクリームシチュー美味いよ
変態ではない真面目な希春さんは初めてですな
26歳処女…続きが楽しみですじゃ、グヘヘ
保管庫に入ってるの改めて見てみたら気づいたんだけど、
なぜか中村ちづるちゃんが一度も出てないね。
需要あるんだかないんだかわかりませんが、
続きが書けたので投下します。
ちと長くなってしまいました。すみません。
「希春姉さん……腰、あげて……」
「ん……」
ゆっくりとパジャマのズボンをおろしていく。
さっき僕が放ってよこした無地のショーツがちょっと見えたところで、
なぜか希春姉さんは下ろしかけていたズボンをぐいっと上にあげてしまった。
「え。な、何で……?」
思わず顔を見ると、目をまん丸にして口を一文字に結び、
真っ赤な顔でぷるぷる震えている希春姉さんの顔が目に入った。
「わ、忘れてたの! グンゼなんてだめっ! 見ちゃだめ!」
「あの……希春姉さん……?」
「今すぐ着替えるから! ままま、待ってて!」
何をいまさら。呆れながらも、そんな希春姉さんが可愛いと思ってしまう。
慌てた様子で身を起こし、ベッドから足を下ろしたところで、希春姉さんの
身体がぐらりと傾いた。
「あ、危ないっ!」
「きゃっ……!」
倒れそうになる希春姉さんを背中から抱き留めて、ベッドに尻餅をつく。
くてりとその身体から力が抜けるのがわかった。
僕の腕の中にすっぽりと収まった希春姉さん。柔らかくて、いい匂いがする。
「急に立ち上がっちゃだめだよ。まだ完治してないんだから……」
「うん……ごめんね。ゆーちゃん……んッ!?」
希春姉さんのおっぱいを背後から持ち上げると、心地よい重みが手のひらに
伝わってきた。乳首を指の腹で撫で上げると、その度にびくッ、びくッと身体が震える。
「……ゆーちゃんの……えっち……」
姉さんが言いますか、それを。首筋に唇を這わせながら、小さく抗議した。
乳房を弄んでいた片方の手を、ゆっくりと希春姉さんの下腹部に沿わせていく。
ぶるぶると震えながらも、今度はその手が遮られることはなかった。
パジャマの上から、希春姉さんの股の間に指を沿わせる。
くちゅり、と音がした。
「ふぁっ……!?」
これって……もしかして濡れてる、ってヤツなのかな……。
そのまま指を上下に動かすと、くちゅ、くちゅといやらしい音がする。
希春姉さんは片腕を僕の首の後ろに回すと、ぎゅっとしがみついてきた。
「ん〜〜〜ッ……! ……! ……!」
目と唇を固く結んで、何かに必死に耐えている。
股に這わせていた指を持ち上げると、指先がしっとりと濡れていた。
「……濡れてるよ、希春姉さん」
「……! だ……だってぇ……っ!」
いやいやをするように身をよじって、潤んだ瞳で見上げてくる。
「……ゆーちゃんに触ってほしかったの……ずっと……。
ずっと……待ってたんだからぁ……っ!」
ああもう、神様。どうしてこの人は、こんなにも可愛いのですか。
胸の奥底から、この人をめちゃくちゃにしてしまいたいという
嗜虐心が沸き上がってきて止まらない。
断られても、遮られても、もう止める気はなかった。
「……さわるよ」
「?? ……ひぁッ!?」
言うが早いか、パジャマのズボンの裾に手のひらを差し込み、
その下の無地のショーツも持ち上げて、指先を姉さんの股の間に
突っ込んだ。
ぬるり。とも、ぞろり。とも、言い表しようのない感触が
指先から伝わってくる。
「あうッ……! あッ! アッ! ゆーちゃぁんっ……!」
「…………?」
ふと、違和感に気づいた。思わず、差し込んだ指先を止める。
「希春姉さん……生えて、ない……?」
「……う、ん……」
有り体に言えば、希春姉さんの「そこ」は、つるつるだった。
そういう人がいるということも知識としては知っていたけれど。
そういえば、いつだったか千秋姉さんがソシエ(※ムダ毛処理機。とても痛い)を
片手に「いいよな、春姉は」なんて言っていたのを暢気に思い出したりしていた。
「……変……よね……気持ち悪い……かな……」
「ううん、ちょっとびっくりしただけ」
泣きそうな顔をしている希春姉さんの頬にキスをする。
「かわいいと思うよ」
「……ゆーちゃんっ……!」
慰めたつもりだったのに、なぜか涙を瞳いっぱいに浮かべた
希春姉さんが、身をよじって抱きついてきた。その重みで
僕が下敷きになる形でベッドに倒れ込む。目を白黒させていると、
希春姉さんが唇を重ねてきた。
互いに舌を絡ませながら、下着ごとパジャマのズボンをずらす。
すべすべした張りのあるお尻の感触を楽しみながら、再びその奥に
指を這わせた。
「嬉しいッ…! 嬉しいようっ…! ゆーちゃんっ…!」
「希春姉さん……」
希春姉さんの腕から逃れると、一気呵成にズボンを脱がせてしまった。
感触の通り、つるつるのあそこが可愛い割れ目を覗かせている。
「見ても……いい……?」
「……うん……いいよ……」
希春姉さんの膝の裏に添えた手にそっと力を入れて、股を開いていく。
長い足、均整の取れた見事なプロポーション、体毛というものがおよそ
感じられないきめ細やかな白い肌、そんな中で、赤くぬらぬらと
別の生き物のようにいやらしく濡れているのは……。
「これが……希春姉さんの……」
「……恥ずかしい……そんなに見ないで……」
手を添えると、びくんッ! と希春姉さんの身体が大きく震えた。
もう片方の手を添えて、そっと開いていく。薄桃色のそこは、
小さく、ひくり、ひくりと蠢いていた。
はぁ…はぁ…と荒い息をついているのは、希春姉さんなのか、僕なのか。
もっとよく見たい……。口づけてみたい……。
だんだん顔を接近させていくと、がしっと頭を捕まれて、
行く手を希春姉さんに阻まれた。
「だ、だめっ……! 洗ってないから……汚いもん……!」
「そんな……」
止めろと言われればしたくなる。強引に顔を近づけようとする僕と
希春姉さんの静かな攻防が続く。しまいには膝で顔を挟まれてしまった。
「いててて……」
「もう……ゆーちゃんてば……」
不承不承顔を上げた僕の唇に、身を起こした希春姉さんの指が添えられた。
「それはまた……今度……ね……?
そのときは私も……その……してあげるから……」
その言葉の意味に気づいて、さっきからずっと痛いほど固くなっていた
僕の股間に、いっそう血が集まるのが感じられた。
「それより……ゆーちゃん……」
半分僕の身体に覆い被さる形になって、希春姉さんの指が三角テントを
張りっぱなしの僕の股間に添えられた。
「……もう、我慢できないの……」
柔らかく、希春姉さんの手が部屋着のズボンの上から僕のモノを掴んだ。
今度は、僕が身を震わせる番だった。もう、暴発寸前。
「ね……して……?」
どんな階段を上る時よりも早く、僕は部屋着を脱ぎ捨てた。
「わ……すごい……」
互いにベッドの上で向かい合う姿勢になって、僕の怒張が、希春姉さんの
前に晒される。恥ずかしいとか照れくさいとか、そういう感覚はもう、
麻痺してしまっていた。
「おっきい……こんなに……」
人とサイズを比べたことなんてなかったけど、そういうものなのかな。
それとも希春姉さん、誰かと比べてるのかな……。
「ゆーちゃん、何考えてるのか見え見えよ?」
なぜかにっこり微笑んだ希春姉さんに、ぐいとほっぺを引っ張られた。
「ふぁ、ふぁんふぉほと?」
「お父さんとゆーちゃん以外のなんて、見たことないんだからね。
ゆーちゃんのだって、8年前に一緒にお風呂に入ったときに
見たきりなんだから……」
そ、そういえばそんなこともあったっけ。
「その……8年前はあんなに可愛かったのに……。
こ……こんなにおっきくなっちゃって……」
僕の先端から、透明な液体がこぼれ落ちているのが分かる。
希春姉さんの揺れる大きなおっぱいを見るたびに、そのぴんと尖った
乳首を見るたびに、そしてつるつるのあそこを見るたびに、僕の怒張は
聞き分けのない子供のようにびくり、びくりと脈打つ。
「は……入るかしら……って……
ちょっとだけ……不安になったの……」
「えっと……僕も初めてだから……よくわからないけど」
ちゅっと希春姉さんの唇をついばみ、その背中に腕を添えて
ゆっくりとベッドに横たわらせた。眉根を寄せたその視線の先で、
僕は一体どんな顔をしているのだろう。
開かれた脚の間に腰を入れ、僕は指を添えたモノの先で希春姉さんの
秘所を探す。ももの内側に触れながら、奥へ、奥へ。
くちゅり、と先端同士が唐突に触れ合った。
「ひあっ……!」
小さく悲鳴が上がる。僕もうっとなった。
は、早く入れないと、このまま暴発してしまう。
「あ……あれ……? えっと……」
モノの先端をあてがって突き入れようとするが、中々思うようにいかない。
「……そんな、焦らないでいいの……」
見かねたのか、希春姉さんがふふっと笑って僕を見た。
希春姉さんの細い指が僕の先端を挟み込んで、そこへと導いてくれた。
「ここ……だから」
濡れそぼった秘肉同士が触れ合う。そこは火傷しそうなほどに熱かった。
ぐっと、腰を進める。ずぷぷっいう感触とともに、僕のモノが飲み込まれていく。
わ、わ、入っちゃう。本当に。
「ん……んうッ……!」
よく、処女膜を破るなんて表現があるけれど、それは障子の紙みたいなものじゃ
ないんだな……と、きつく僕の侵入を拒もうとする秘所と、苦しげに顔を
しかめる希春姉さんの表情を見ながら思った。
「いッ……痛……い……!」
「だ、大丈夫? 希春姉さん!? やめようか?」
「大丈夫。大丈夫だからっ……!」
顔を真っ赤にして、瞳の端から涙をこぼしながら、希春姉さんが必死に訴えてくる。
「うれしいのっ! ゆーちゃんとひとつになれて……
だから……だから……やめないで……!」
自分でする時とは比べものにならない快感の渦が、背筋をぞくぞくと駆け上ってくる。
やがて、根本まで僕のものが飲み込まれたのがわかった。
「ぜ……全部入ったよ……希春姉さん……」
「うん……もうちょっとだけ、このままでいさせて……」
やっぱり痛いのだろう。必死に僕の腕を掴む手のひらが、そのことを伝えてくる。
「きもちいい……? ゆーちゃん……」
「うん……とっても……」
「よかった……」
希春姉さんの腕が僕の首筋に回された。そのまま導かれるようにキスをする。
肌と肌が直接触れ合った場所から、じんわりと心地よさがこみ上げる。
「ね……動いてみて……」
「だ、大丈夫……?」
「うん……思ったより、大丈夫そうだから……」
その言葉に従って、試しに腰を引いてみると、僕のモノを逃がすまいとして
秘所がからみついてきた。なな、なんだこれ、なんだこれ……。
「あ・あ・あ・あ・あッ……!」
背中を反らせて、希春姉さんが呻いた。カリが抜けるか抜けないかのところで
モノを引き抜くのを止めて、ふたたびゆっくりと腰をしずめる。
ずぷぷぷ……。そんな表現がぴったりの感触だった。
そして再び、深く希春姉さんを貫く。
「あァッ……! あ……!」
はあはあと荒く息を付く。どうしよう。ものすごく気持ちいい。
「だ、大丈夫……?」
「うん……」
先ほどよりも大分余裕が出てきたのか、希春姉さんがとろんとした目で僕を見た。
「どうしよう……気持ちいい……私、初めてなのに……」
よかった……。正直もういっぱいいっぱいな中で、安堵がこみ上げる。
「ゆーちゃん……遠慮しなくて、いいからね……?
好きに動いて……私で、気持ちよくなって……」
遠慮する余裕なんて、もうなかった。火がついたように頭の中がカッと燃える。
腕を盆の窪に差し入れて強引に希春姉さんの脚を持ち上げると、まるで身体ごと
押し入れるように、僕は腰を振っていた。
「あんッ! あっ、あっ、あっ、あっ……!」
下半身を抱えられ、身動きの取れなくなった希春姉さんは、
逆手にシーツを握りしめながら甘い喘ぎ声を上げる。
「ゆーちゃんっ! ゆーちゃんっ! す、すごいようっ……!」
仰向けになってなお豊かさを失わないおっぱいが、たゆんたゆんと揺れていた。
たまらずその先端にむしゃぶりついて、舌先で乳首を転がす。
「やぁッ! だめぇっ……!」
可愛らしい乳首を舐めるたびに、秘所がきゅっと締め付けられる。
それが嬉しくて、もっと感じさせてあげたくなる。
希春姉さんの背中に手を回すとぎゅっと身体を抱きしめて、その首筋を吸った。
「だ、だめッ! だめッ! あッ! そ、そこ弱いのッ!」
跡がつくくらい吸い上げて、唇を鎖骨へ、顎へ、そして唇へと移しながらキスしていく。
誰に習ったわけでもないのに、そうしたくなったからそうしてしまう。本能なのかな。
激しく腰を動かしながら蠢く僕と希春姉さんは、もし見る人がいたら、二匹の獣のように
見えたかもしれない。
互いの唇を貪るように味ってから、唇を放す。熱い瞳が、僕を見つめていた。
「ゆーちゃん……すき……だいすき……」
「姉さん……」
そう呼ぶと、なぜか「はぐっ」と首筋に甘噛みされた。気がつくと、僕の身体が
完全に希春姉さんを押しつぶしすように圧迫してしまっている。
「……だめ……名前で呼んで……」
「え……」
じーっと期待を込めたような眼差しで見つめられて、思わず目が泳ぐ。
すると、また甘噛みされた。痛くはないけれど、ぞくぞくと背筋に快感が走る。
「えと……き、希春……?」
「そんな呼び方じゃ、いや」
疑問系なのがよくなかったのか、希春姉さんが唇を尖らせる。
「……希春……」
みるみるうちに、希春姉さんの、いや希春の顔がくしゃくしゃになっていく。
笑っているのか泣いているのかよく分からない表情で、瞳からぽろぽろと涙を
零すと、今もなお僕のモノを包み込んでいる秘所が、きゅううっと締まった。
「うれしい……うれしいよう……ゆーちゃん……」
「希春……すき……」
自分の言葉が麻薬のように脳髄を刺激して、再び僕は腰を動かしはじめていた。
「あぁっ……! ゆ、ゆーちゃん! ゆーちゃん! 私もう……だめッ……!」
「ぼ、僕も……」
正直もう限界だった。熱い奔流が腰の奥からこみ上げてくる。
「ゆーちゃん! だめぇっ……! 私、イ、イッちゃう……っ!」
「希春ッ! で、出る……っ!」
衝撃とともに、世界が真っ白になった。
希春は背中を大きく反らせて、びくん、びくんと身体を痙攣させていた。
そして、どくどくどくッ! と脈打つモノから、僕の精子が希春の秘奥部に
注ぎ込まれたのが分かる。
あ……そういえばゴムしてなかったな……。
膣出ししちゃった。どうしよう……などと、今更ながらに思ったりした
「ゆーちゃんの……いっぱい……出てる……ね……」
まだ繋がったまま、荒い息をつきながら見つめ合う。
希春は愛おしそうに呟いて、ぎゅっと僕を抱きしめてきた。
「えへへ……しちゃった……ゆーちゃんと……」
「う、うん……」
改めてそう言われると、急に気恥ずかしくなってくる。
責任をとって今すぐ結婚して、なんて言い出すんじゃないかと急に恐ろしくなる。
けど希春は、そんな僕の考えなどお見通しなのか、そっと口づけて言った。
「いいの……今はこのままの二人でいましょ……。
ゆーちゃんが、本当に、本気で私の事を想ってくれるようになるまで、
私、待ってるから……」
「ぼ、僕は希春姉さんのこと……!」
続く言葉を、そっと希春姉さんの指が遮った。
「ゆーちゃんはまだ若いもの。いろんな可能性があって、
これからも色々な出会いがあると思うの……」
耳元でささやく声がこそばゆい。
「そういうものを全部経験した上で……。
私を、本当に、好きになって……」
頬をすり合わせながら目を合わせると、いつものようににっこりと、
慈母のように微笑む希春姉さんの表情があった。髪は乱れ、互いに裸で
汗まみれだけど、やっぱり希春姉さんと僕は、これまでの関係のままだった。
「た・だ・し……」
笑顔のまま、ぎゅうと耳を引っ張られる。
「ほかの女の子に手を出す時には、カ・ク・ゴ・し・て・ね?」
いいい痛い痛い痛いですお姉さんていうか言ってることがめちゃくちゃです。
と思ったら、またいきなり瞳をうるうるさせているし。
「浮気なんかしたら……もう……させてあげないんだからねっ」
ああもう……この人は……。
たまらず希春姉さんの身体を抱き締めると、彼女の中で再び僕のモノが
固くなるのがわかった。我ながら若いな、なんて思ってしまう。
「あは……ゆーちゃんの……また……」
「うん……えっと……浮気なんてしないから……その……」
うふふ、と希春姉さんがまた、艶然と微笑んだ。
「……したい?」
「うん……したい」
「じゃあ……もう一度、名前で呼んで……?」
「希春……」
そして再び、二人の唇が重なる。
<おしまい>
……と思いきや。
すっかり日の落ちた夕暮れ時、神庭家の庭先に一人の女性の姿があった。
長い黒髪をポニーテールでまとめ、ジャージ姿で窓から中をそうっとうかがっている。
その中で行われている光景を目の前にしても、彼女の表情は変わることがなかった。
『あわわ……どうしよう。見てしまった』
誰が見ているわけでもないのに、ホワイトボードを掲げて存在を主張する。
ホワイトボードの中でだけ慌てた様子を見せているが、無表情と相まって
まったく説得力がない。言うまでもなく、神庭家の次女、神庭小夏だった。
そして律儀にこしこしと文字を消し、再びラインマーカーでボードに文字を書く。
『予定が変わったから帰ってきたのに、これじゃ入るに入れない』
『……おなかすいた』
顎に指を添えてちょっと考えてから、再びホワイトボードにマーカーを走らせた。
『これは幸宏のせい。全会一致で決定』
そして再びホワイトボードに……ってあの、もういいですから喋ってくれませんか?
ん、んっと咳払いしてから、小夏は腰に手をあてて宣言した。
「幸宏に、おしおきする」
<……つづく?>
以上になります。長々とおつきあいいただきありがとうございました。
改行規制でなぜか13個になってしまいましたが……。
最後に遊び心が出て小夏を出してしまいました。
この後、また書かせていただけるとしたら、あるネタとしては
・惨劇! 小夏の缶バッチ調教教室!
・激突! あやめ対希春地獄の対決!
・衝撃! 居間に置かれたPJのカタログ!
などがあります。最後なんかいきなりスケールダウンしたな。
どんなシチュが需要あるんでしょうねー。階段のキャラは
みんな味があるし、勉強のためにもまた書かせていただけたら
幸いです。
ではー。
おおっ、おおおっ、よくぞでかしたぁーーーーーーーーー GJ!
斜め上を行く難儀な希春さんをネタにここまでできるとは・・・
誰もいない隙にお楽しみだったのに、ねこパンの小夏さんにバレた!?どうなる!?
やはりここは小夏さんネタを見たいですじょ
ふと思ったのだが千秋編の
>>614で朝に希春さんが起こしに来てバレたことになっているが
夜中の1時2時の行為の最中に千秋さんの喘ぎ声が響き渡っていたのでは…
おぉぉぉ!GJだぜ!
朝からいいものを見た…
>>666 その辺は…。まぁ自分も考えたんですが、ありがちなご都合主義ってことにしていただけると…w
うぅ…ごめんよぅ。実はすっかり他のキャラ忘れてたんだよぅ…。
いよおおおおおおおおおし!いいよいいよ!
よりによって小夏さんにバレるとはw
3種どれも見てみたいが、『小夏さんの調教』とやらが気になるなあ
他のネタとしては『美冬VSあやめ』というのもいいなあ
>>666 確かに千秋さんの喘ぎ声が響き渡っていただろうなw皆深い眠りで気付かなかった?
ありがとうございますー。やっぱり小夏ですか。考えますねー。
---
「はっ!?」
目覚めた幸宏は、後ろ手に手錠をかけられ、椅子につながれている自分を発見した。
妙に据えた匂いのする薄暗い部屋の奥から、すらりとした体躯の女性が姿を現す。
「こ、小夏姉さん!? なんなのこれ!」
『ふふふ』
ホワイトボードをつきつける小夏。薄く微笑んだ美貌に蝋燭の光が照りつける。
『神庭家特別拷問室へようこそ』
「ちょ! 拷問室なんてあったの!? 知らなかったよ!」
『夜なべして作った』
満足げに周囲を見渡しながら、小夏が嘆息する。
『我ながらいい仕事をした』
「た、た、助けてーーーーっ!!」
---
こんな感じですかね。どうやったらエロに持って行けるのか想像もつきません。
おおっ、いいですな!その調子で頑張ってください!
ビーフシチューでも作りながら待ってますぞ
いいのかいこんなシチュでホイホイ書かせちまって……。
俺はエロと見せかけてギャグを書こうとしてそのまま
ギャグに流れちまうような男なんだぜ?
週末には投下できるように書き進めたいと思います<ねこパン小夏の拷問部屋
あと上で言われてた『美冬vsあやめ』ってのも面白そうだなー。
「教えてミッフィー! 恋敵を暗殺する10の方法」というセンで、
上のやつの後にでも。
,r';;r" |;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;
,';;/ /;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;
l;;' /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',;;;;;;;
. ,l;L_ .,,、,--ュ、 ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;iソノ
ヾr''‐ヽ, ,、ィ'r-‐''''''‐ヽ ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
l rO:、; ´ ィ○ヽ 'i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、l
| `'''"/ `'''''"´ !;;;;;;;;;;;;;;;/ l |
. ,' / 、 |;;;;;;;;;;;;;ノヽ'/
. l ,:' _ ヽ .|;;;;;;;//-'ノ
', ゞ,' '"'` '" i;;;;;i, `' /
', i、-----.、 `''"i`'''l
. ヽ ヾ゙゙゙゙ニニ'\ ,' ト、,
ヽ ヽ〈 i| Vi゙、
゙, ,ヽ===-'゙ ,' , // ヽ
. ',.' ,  ̄ , ' ノ /./ ヽ,
. ヽ.  ̄´ / ,、 ' / / \
ノ:lゝt-,-‐''" / ,.ィ゙ /
,、 - '''´ | ヽヽ /,、ィ /
保守
,、r'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`';,、
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. /;;/´ `' 、;;;;;;;ヽ
. ,';/ ヽ;;;;;;;l
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. |l ~~__´ 、 ``'__''''┘ |;;;;;;;;|
_|. <,,O,> 〉 <,,O,,> |;;;;;⊥
| '|. / 、 |;/ ィ |
| | ( ) .ソ /ノj
ヽ | _,ニ ニ,,,,,_ ソ./
`| ,、ィ-‐''__'''‐-`,、 '' /
. ', :i゙''''''''''`l' ` ,‐'"
ヽ. L__」 /
ヽ. -、、、、 ' /|
. ハ / |、
/|ヽヽ、___,,,,、 ' l ',
ノ. | ヽ / |`ー-、
保守
上で希春ネタを投下した者です。
小夏ネタができたので投下します。
調教というか、けっこうダークな流れになってしまったので、
苦手な方は読み飛ばしてください。オチは軽めのつもりです。
ではどうぞー。
「はっ!?」
目覚めた幸宏は、後ろ手に手錠をかけられ、椅子につながれている自分を発見した。
妙に据えた匂いのする薄暗い部屋の奥から、すらりとした体躯の女性が姿を現す。
「こ、小夏姉さん!? なんなのこれ!」
『ふふふ』
ホワイトボードをつきつける小夏。薄く微笑んだ美貌に蝋燭の光が照りつける。
『神庭家特別拷問室へようこそ』
「ちょ! 拷問室なんてあったの!? 知らなかったよ!」
『夜なべして作った』
満足げに周囲を見渡しながら、小夏が嘆息する。
『我ながらいい仕事をした』
「た、た、助けてーーーーっ!!」
☆☆☆
『叫んでも無駄。千秋を調教した時に実証済み』
「千秋姉さんまで毒牙にかけるなんて……!」
幸宏は、ここ最近、千秋の小夏を見る目がやけに
熱っぽかったことを思い出した。
『おとなしくおしおきされるがいい』
「ちょっと待って! 僕が一体何をしたっていうのさ!!」
その言葉に、小夏は目を見開いた。そして感情の読み取れない瞳で、
じっと幸宏を見つめ、傍らからワイドショー番組で使うような
厚手のフリップを何枚か取り出す。その正面にはこう書かれていた。
『スクープ! 神庭幸宏のただれた性!』
「なっ……!?」
小夏がフリップを捲る。その下には、フリップの大きさまで
引き延ばされた写真があった。
「な、な、な……っ! 小夏姉さん、なんで!?」
写真は、ベッドの上で絡み合う裸の男女を映したものだった。
四つん這いでベッドに突っ伏し、背後から貫かれて
切なげな表情をしているのは、間違いなく神庭家の長女、
神庭希春だ。
そしてその身体を貪るように背後から覆い被さっているのは……。
「み、み、見てたの!?」
『おかげで一晩中家に入れなかった』
それは、希春と幸宏が初めて交わった日のものだった。
あの日は結局、幸宏は迸る若さを止めることができず、
5回、いや6回はしたのだったか。最後の方は記憶が曖昧で、
気がつくと朝、希春と二人眠っていたのを思い出す。
『これだけではない』
フリップが捲られる。
今度は洗面所の、洗濯機の前で希春のスカートをまくり上げて、
背後から犯している幸宏の姿だった。ずり下げられた黒いショーツが、
幸宏の性急さを物語っている。
洗濯物を取り込んでいる希春のお尻が妙に色っぽくて、辛抱たまらず
襲ってしまったときものだ。だめよ、こんな所でと口では拒みながらも、
決して嫌がっていない希春の身体を幸宏は思い出す。あの時は燃えた。
『まだまだある』
皆が寝静まった後、風呂で抱き合いながら交わっている写真。
台所に立っている希春の脚の間に幸宏が入り込み、頭の形に
盛り上がったスカートの股の部分を、希春が泣きそうな表情で
押さえている写真。
幸宏のベッドの上で、愛おしそうに幸宏のモノを口に含む希春の写真。
なぜか美冬の制服を着た希春(当然サイズがまったく合っていないが、
それが妙にいやらしい)が、幸宏に犯されている写真……。
写真はさらに続く。その全てが、希春と幸宏の秘密の交わりを
映し出したものだった。いずれも、希春の甘い喘ぎが漏れ聞こえて
くるかのような臨場感のある写真だった。
衝撃的な写真の数々の前に、幸宏は青くなるやら赤くなるやら。
ぱくぱくと口を開閉するだけで、継ぐ言葉を失っていた。
「ど、ど、どうして……」
どうやってこんな写真を撮ったのかについては、疑問はなかった。
神出鬼没(を目指す)の小夏だ。これくらいできてもおかしくはない。
それよりも、大胆なこともしてしまったけど、家族にバレていた
ことが衝撃だった。まさか千秋や美冬も知ってしまっているのか。
制服をこっそり希春が持ち出したことなど、美冬に知られたら
殺されるかも知れない。
『大丈夫。他の家族には知られていない』
「よ、良かっ……くないよ! 何のつもりなの、小夏姉さん!?」
幸宏の抗議に、小夏が首を傾ける。
「ぼ、僕と希春姉さんは、あ、あ、愛し合ってるんだ!
どうしてこんなことするのさ!」
希春がこの場にいたら、鼻血を吹いて倒れるかも知れない台詞を、
幸宏は恥ずかしげもなく叫んだ。
『勘違いするな幸宏』
なぜか相も変わらずホワイトボードで会話する小夏。
いちいち消して書き直すのを待つのがじれったい。
『お前はただ希春姉さんに甘えているだけ』
「なっ…!?」
その言葉に、幸宏は言葉を失う。以前、階段部のことで
家族に当たり散らした時も、同じようなことを言われたのを
思い出す。そういえば、あの時も小夏にこっぴどく制裁された。
『日常のストレスや性欲を、希春姉さんを利用して発散しているだけ』
「そ…んなこと…は…!」
ない。言い切ろうとして幸宏は言い淀んだ。
本当にそうと言い切れるか?
生徒会の役員会議でこっぴどくやり込められた時や、
階段レースで思うようにタイムが伸びない時に限って、
希春姉さんの身体を求めてはいないか?
『希春姉さんも悪い。お前を甘やかしすぎ。だけど』
ゆーちゃん。いいのよ。私はゆーちゃんのものだから。
もっと、私を使って。気持ちよくなって。ゆーちゃん。
行為の最中の、希春の言葉が幸宏の脳裏に蘇る。
『希春姉さんはお前の道具じゃない』
「……!!」
幸宏が言葉を失ったのは、小夏の気持ちを理解したからだった。
かつて希春と小夏の二人が語って聞かせてくれた、とある姉妹の
話を思い出す。ぶつかり合って、結ばれた希春と小夏の絆。
そして、誰よりも姉のことを大切に想っている小夏の気持ち。
小夏から見れば、幸宏が希春を愛しているなど唾棄すべき甘えに
映るのだろう。本当に愛しているのなら、相手を思いやり、
そして相手の気持ちを第一に考えるはず。
それが自分はどうだ。衝動に任せて、希春を犯し続けているだけだ。
希春が受け入れてくれるのをいいことに甘えきってしまっている。
会社の仕事と家事で疲れているだろうに、彼女の気持ちも考えず。
「わかっ…た、よ。小夏姉さん」
小夏の顔を正視できず、幸宏は俯いた。
「確かに、僕は希春姉さんの気持ちをないがしろにしてた。
甘えきってたと思う。でも僕は、本気で希春姉さんのことが」
顔を上げて続けようとした言葉は、その目前にあった光景に遮られた。
先ほどまでいつものジャージ姿だった小夏が、服を脱いでいた。
フリル付きの意外と可愛らしい下着に包まれた肢体を直視してしまい、
あわてて幸宏は視線を逸らす。
「な、な、なにやってんだよ小夏姉さん!」
「お前は可愛いね、幸宏。
真剣に気持ちをぶつければ、素直に真剣な気持ちを返してくれる。
けど、お前に言いたいのはそういうことじゃない」
小夏の声だった。その良く通るハスキーな声音を久しぶりに聞いて、
思わず胸がドキリとしてしまう。
「自分のしていることを自覚すれば、確かにお前は希冬姉さんに
手を出すのをやめるかも知れない。けど、それだけじゃ」
小夏が幸宏の正面に立った。おもむろにしゃがみ込んだ小夏を、
幸宏は椅子に縛られた姿勢のまま恐る恐る見下ろす。
「それだけじゃ、足りない。おしおきに、ならないから」
小夏が幸宏の股間に手を伸ばした。ゆっくりと、ジッパーを下ろしていく。
恐怖と驚きで、幸宏は一言も発することができない。
「お前に、罪悪感を植え付けてやる」
ジッパーの奥から、小夏が幸宏の怒張をまろび出させた。
小夏の半裸を見て、心根以上に素直な幸宏のモノは、すっかり元気に
なってしまっている。
そそり立つ幸宏のモノを見て、小夏は少し驚いたようだった。
希春との連日の行為を経てきた一物は、以前よりも薄く黒光りし、
逞しさを増している。
「これでお前は、姉さんを……」
おもむろに、両手で幸宏のモノをしごきあげる小夏。
その快感に必死に抗いながら、幸宏は小夏の目が異様な熱を帯びている
のを見て取った。まるで、何かに取り憑かれているかのようだ。
「毎日毎日、姉さんの身体を……」
「やめて! やめてよ小夏姉さん!」
幸宏が、やっとのことで声を絞り出して抗議する。しかし小夏は
幸宏を一瞥しただけで、モノをじっと見つめながらしごき続けた。
「やめない」
モノ先端から透明な液体がこぼれ始めた。先走り汁はモノをしごく
小夏の手に垂れ落ち、ちゅぷちゅぷと淫靡な音を立てる。
「だってこれは、おしおきだから」
そして唐突に、ぬるりと生温かい感触が幸宏のモノを包み込む。
小夏が幸宏の一物を口に含んだのだ。ひッと悲鳴をあげて、
幸宏は腰を浮かせた。
「あ、あ、あ……!」
ぢゅぷ、ぢゅぷ、ぢゅぷ、とたっぷり唾液を含んだ小夏の口が
幸宏のモノをしゃぶり上げる。自分の股間の上で小夏の顔が
上下しているという淫靡な光景だけで果ててしまいそうになった。
「あっ……いうッ!?」
幸宏はびくんと身体を震わせた。モノへの口撃に加えて、小夏は
その指先で玉袋の愛撫まで始めたのだ。ぞわぞわとした快感が
背中を駆け上ってくる。
口での行為は、希春にもして貰っている(むしろ希春がしたがる)。
だが希春の経験が浅いせいか、それほど気持ちの良いものでは
なかった。むしろ、自分のモノを好きな人が口に含んでくれて
いるという事実そのものに興奮を覚えた。
しかし今行われている行為は、背徳感とテクニックが相まって
まったく別次元の快感を幸宏に与え続けていた。我慢しきれず、
思わず声が漏れてしまう。
「だ、だめ、だめ、だめだよ! あうッ!」
『うるさい』
幸宏のものをしゃぶりながら、小夏は器用にホワイトボードを掲げる。
身体を強ばらせると、背後で手首を繋いでいる手錠ががちゃがちゃと
音を立てた。
「だ、だめ、だめだっ、小夏姉さん! イクッッ!」
射精は唐突にやってきた。先端から精液が勢いよく噴出し、
小夏の口内を汚す。さらに止まることない迸りは、
びっくりして顔をあげた小夏の顔面に降りかかりった。
「あ、あ、あ……」
びくびくと身体を震わせながら、幸宏は重く暗い感情が自分に
のしかかるのを感じた。
小夏姉さんにイカされてしまった。
希春のことを愛していると言った自分が、
希春の愛する妹・小夏の行為によって。
朦朧とする意識の中で、幸宏は小夏がしようとしていることを
ようやく理解した。確かにこれはおしおきだ。幸宏の実直な性格を
知り抜いているからこそ有効な罰だった。
希春に合わせる顔がない。
どうすれば良いのか分からず、泣きそうな顔をしている幸宏の口に、
突然小夏の指が強引に突き込まれた。
「んぶっ!? が…はッ! に、にが……」
それは小夏が、顔についた精液を拭った指だった。
続けて顔をがっしと掴まれ、無理矢理唇を押しつけられた。
舌が絡み、精液が口内に流れ込んでくる。
「よく味わえ。お前はこれで、姉さんを汚したんだ」
見たこともない嗜虐的な笑みを浮かべる小夏に、幸宏の恐怖が加速した。
目の前が真っ暗になって、そして----
幸宏は荒い息をつきながら目覚めた。
一瞬、自分がどこにいるのか分からず、慌てて身を起こして周囲を見渡す。
見慣れた自分の部屋の、使い慣れた自分のベッドの上だった。
「ゆ…夢…!?」
やけにリアルな夢だった。性器を舐め上げられる感触すら思い出せる。
ふと、股間に冷たいものを感じておそるおそる部屋着を持ち上げると、
案の定べっとりと夢精していた。
(あんな夢を見て、しかも夢精しちゃうなんて……)
夢で良かったと思う反面、よりによって小夏との行為で射精してしまったという罪悪感が重く胸に残る。
それにしても、どうして小夏姉さんが夢に出てきたりするんだろう……。
「ゆーちゃん、そろそろご飯よー……どうしたの?」
ベッドの上で蹲っている幸宏を発見し、朝食に呼びに来た希春が心配そうに幸宏のベッドに腰掛けた。
幸宏はその優しい顔を正視できず、つい顔を逸らしてしまう。
「もしかして、どこか痛いの? お医者さん呼ぶ?」
あんな夢を見た後では、希春の優しさも胸に痛い。幸宏はいつしか涙を流していた。
そのただならぬ様子に気付いて、希春がそっと幸宏を抱きしめてくれた。
「悲しい夢を見たのね。大丈夫よ、大丈夫……」
今ひとつピントがずれていたが、そんな希春が愛おしくて、幸宏は希春を抱きしめた。
きゃっ、と希春が悲鳴を上げる。
「ごめん、希春姉さん、ごめん、僕、姉さんを大切にする……」
いつもならそのまま行為に流れてしまいそうなやりとりだったが、
希春は優しく幸宏の背中を撫でてくれた。
そんな二人を扉の向こうから見守る人影がひとつ。
『思ったより効果があって重畳』
ホワイトボードを手にしていないほうの片手には一冊の本と、
数々のわけのわからない小道具が握られている。本のタイトルにはこうあった。
"初心者でもできる呪術"
言うまでもなく、小夏だった。その目元にはなぜか隈ができている。
ふと、隣の部屋の扉が開いて、美冬が姿を現した。眠そうな小夏を
不思議そうに見やると、階下に降りていこうとする。
「ちょうどよかった、待って美冬」
はい、と美冬に本を手渡す小夏。そのタイトルを見て、美冬が顔をしかめた。
「その本、天ヶ崎に返しておいて。ついでにお礼も伝えてもらえると助かる」
本のタイトルを見てギョッとしている美冬が振り返ったとき、
すでに小夏の姿はなかった。興味本位でぱらぱらと頁を捲るうちに、
いつしか美冬の瞳が熱を帯びてくる。
「これがあれば……」
<……つづくの?>
筆者です。長くてすみません。まさかの夢オチですみません。あと、あんまりエロくなくてすみません。
小夏はねこパンネタを書かれた人の名作が上にあるのでそちらでホンワカしていただければ……。
苦情、抗議等いただければ次作の励みとします。みんな、オラに妄想力をわけてくれ!
>>682 美冬ねーさーん! なにするのさ!ww
GJ!
こういう切り口もまたなんともいえなく面白いなww
希春編に続きGJ!
おおっ!まさか呪いをかけていたとは…これはこれでいいですなw
上にもありますが氏の千秋×幸宏編も見てみたいです(にゃんにゃんしてる最中に突入妨害される?ような)
続きが気になりますな美冬さん何を企んでいるんだ???
GJ!
呪いとな!?小夏さん怖〜い、怖いよ〜w
次は美冬編に突入されろようですが
既に希春さんと結ばれたこの話の『つづき』ではなく独立した話にしてみてはいかがでしょうか?
>>647希春編とその前の
>>636あやめ編が別の物語であるように
私も氏の千秋編見てみたいです
GJ!
確か次はある意味今回の呪いより怖ろしい美冬編(VSあやめ)を書かれるとのことですが
この話のつづきではなく独立させて方がいいでしょうね
その次でいいんで千秋編みたいです
別にねこパン小夏必須じゃなくていいんだぞwwww
俺の妄想なんだしwwwww
たとえば
千秋「あれ?小夏姉今日はライダースーツなんだ」
『新しいの買った』
「ふーん。あれ?下着のラインが無いけどもしかしてTバック?」
『は い て な い』
でもいいと思うんだwwwwww
やっぱり駄目だ俺wwwww
あとGJだ!
そろそろ次スレ立てるか?
424KB
保管庫もできたことだし
>>687 缶「はいてない…。こ、こなつねえさん、は、はいてな…」(ぷーーーーーッ)←鼻血
春「ゆーちゃん!? は、はいてないのがそんなにいいなら、わ、私だって…!」
冬「……変態」
という展開になるわけですね。わかります。そして俺も駄目だ。
しかし、こなっちゃんは断固としてねこパンなのです! ねこパン!
あんまそういう描写できなかったのが残念な、上で投下した者です。
つーか読み返してみると、まんまBLっぽかった。反省。
なんか千秋編のリクエストを頂きましたので、さくっと設定を
リセットして、美冬編、千秋編と書かせていただこうと思います。
>>690 おおっ神よ!
楽しみに待っておりますぞ
>>690です。ごめんなさい。美冬編書いてたら収集付かなくなった
(キャラが崩壊してエロにも行かない。どうすりゃいいの!?)ので
千秋編のほうを先に書くことにしました。
またしてもあんまりエロくないです。あと眠いですごめんなさい限界。
明日か明後日に後編書きますので、とりあえず途中までで勘弁zzzzz...
食卓に置かれた冊子が目に入り、幸宏は風呂場へ向けていた足を止めた。
下着姿のゴージャスな女性がばばん! と表紙を飾っているその冊子のタイトルには
『pj』とある。ランジェリーメーカー"ピーチ・ジョン"のカタログだった。
「……また、誰か置きっぱなしにして……」
女性4人が暮らすこの神庭家では、こういうことが珍しくない。
通販のカタログが出しっぱなしになっているのはしょっちゅうだし、誰かのストッキングが
ソファにひっかけてあったりもする。以前、脱ぎ捨てられたブラジャーが放置されていた時など、
幸宏はそれを前にしてしばらく動けなかった(すぐに回収され、誰のものであったのかは不明)。
「まったく、読んだら片付けておいてほしいよなあ……」
などと一人ごちつつ、幸宏は周囲をきょろきょろと見渡し、誰もいないことを確認すると、
つつつと食卓に近寄って、神妙な表情でその冊子の表紙をぺらりとめくった。
幸宏とて健全な高校一年生の男子。興味がないわけがない。
派手な下着に身を包んだモデルの日本人離れした肢体が目に飛び込んできた。
「うわー…」と、幸宏は小さく歓声を上げつつ、ぺらぺらとページをめくってゆく。
セクシーかつゴージャスな下着の数々と、健康的なモデルたちを見れば見るほど、
目が離せなくなってゆく。引っ込みつかなくなっちゃったなー…などと考えていると、
「へー…幸宏はこういうのが好きなのか?」「うわあぁあっ!?」
横から突然声をかけられて、幸宏はダンシングステップもかくやという反射で飛びすさった。
ひっひっひ、とニヤけた笑みを浮かべているのは、神庭家の三女・千秋だ。
「ちちちち千秋姉さん! いつからいたの!?」
「や、『pj』置き忘れたーと思って取りに来たら、幸宏が真剣に見始めるからさ」
つまり最初から居たということか。なんという罠。
こういうことがあるから、幸宏はエロ本一つ部屋に置いておくことができないのだった。
紅潮した顔を強張らせたまま、どうすれば良いのかわからずにいると、千秋がカタログを持ち上げて
指で一人のモデルを指さし、ニンマリとした顔を幸宏に向けてきた。それは、絶好のおもちゃを
見つけた時の千秋の表情だった。
「この紫のやつ。今、着けてるぜ?」
などと言いつつ、千秋はタンクトップの肩をずらしてみせた。そこにある紫色のストラップは、
間違いなくカタログの中のモデルが着ているのと同じものだ。幸宏は絶句する。
「へへへ……見たいか? 見せてやろうか〜?」
ほーれほれとオヤジのようなかけ声とともに、千秋はタンクトップの裾をぴらぴらとめくる。
引き締まったウェストと、可愛いへそが見え隠れして、幸宏は真っ赤になりながら目をそらした。
「遠慮しなくていいんだぜ〜? おねーさんサービスしちゃうよ〜?」
にやつきながら近寄ってくる千秋に気圧され、後じさる幸宏。その脳裏に、反撃の手段が閃いた。
しかしこれを実行していいものなのか。したら余計痛い目に遭うのではないか。何手か先を読むべく
頭の中でシミュレーションしようとしたが、ふと鼻孔をくすぐった甘い香りに思考が停止する。
「見せてよ」
反撃の狼煙は、異図することなく口をついて出た。ぴたり、と千秋がその動きを止める。
「……え」
今度は、千秋が顔を強張らせる番だった。
「お、おう、いいぜ? 見せちゃうぞ?」
「う、うん。見せてよ」
居間で対峙する二人は、互いに引っ込みが付かない状況に追い込まれていた。
互いに顔を真っ赤にして、じりじりと間合いを取っている。
家族が一人でも通りがかってくれれば、何をやっているのかと間違いなくツッコミが入り、
膠着状態から脱することができるのだろう。だが、こういう時に限って誰も通りがかってくれない。
「よ、よく見ろよ。おおお、おねーさまが大サービスしちゃうんだからな?」
「は、ははは、早く見せてよ。……それとも怖いの?」
幸宏の挑発に、ばっ…ばかにすんな! と千秋が応じる。う〜〜と意味もなく唸っていたが、
ようやく観念したのか、タンクトップの裾に両手を添えた。
そして、ばっ! とタンクトップの裾を持ち上げて、すぐ元に戻した。その間、およそ0.3秒。
「はい見せたっ!」
どうだ、と勝ち誇った表情で千秋が宣言する。顔を真っ赤にしたままで。
子供かと幸宏は呆れる。確かに黒いフリルのついた紫色の下着が一瞬見えたが……。
「どうした幸宏? 興奮しちゃったか? 一晩中眠れなくなっても知らないぜ?」
「こ、興奮なんてするわけないじゃない……よく見えなかったし……」
「なんだとう!? このナイスバディが見えなかったっつーのかよ!」
勢いがついたのか、千秋が再びタンクトップの裾に手をかけて持ち上げようとした。
もういいよ、千秋姉さんと幸宏のほうから折れるべく声をかけようとした、その時、
「千秋ー? 洗濯物持って行ってー……あら?」
とんとんと階段を下りる音がして、希春が姿を現した。階段の手すりから居間をのぞき込むが、
そこには誰もいない。ソファの下に『pj』のカタログが一冊、落ちていただけだった。
「おかしいわねえ、確かに千秋の声がしたんだけど……」
不思議そうに独りごちる希春がとんとんと再び階段を上って部屋に入った足音を確認し、
幸宏と千秋は暗闇の中で、同時にはーっとため息をついた。解説のため、少々時間を巻き戻そう。
階段を一段降りた音から、幸宏はその人物が希春だと確信した。恐怖はすぐ千秋にも伝播する。
逃げ場所を探して周囲を見渡し、階段の下の納戸を発見した千秋が、幸宏の手を引っ張って
納戸の扉を開いてその中に幸宏をたたき込み、自分もその後を追って中に入った。
ここまででわずか2.8秒。卓越した反射神経を持つ二人だからこそ為し得た技だった。
(……痛いよ、千秋姉さん)
(あの状況じゃしょうがないだろ! 希春姉に見つかったら大騒ぎだぜ……?)
背中にあたる掃除機に手をかけて、幸宏は身を起こそうとする。だんだん目が慣れてきて、自分に
覆い被さるように両手を納戸の天井にかけて立っている千秋を確認できた。そして、暗闇の中で
幸宏の表情と身体が硬直する。
(ーーーーーーーーーー!?)
首を巡らせて扉の外を警戒している千秋に、無言の叫びを上げる幸宏。
千秋のタンクトップがまくれあがり、紫色のブラジャーに包まれた双丘が、幸宏の眼前にあった。
ごくり、と幸宏は唾を飲み込んだ。希春ほど大きくはない、しかしタンクトップの裾をひっかけて
落とさない程度には小さくもない乳房が、幸宏の眼前にある。しかもpjの下着の「寄せて上げる」効果を
得たその柔らかいものは、事もあろうに谷間を形作っていたのだ。その破壊力に鼻血が出そうになる。
(ち、千秋姉さん、ちょっと……!)
(しっ……黙れ!)
いつものように首に腕を回され、幸宏の頭はがっしと千秋の胸に抱えられる形になった。
千秋の双丘の谷間に鼻先をつっこまされ、幸宏は目を白黒させる。その耳に千秋のささやきが届いた。
(外に小夏姉がいる……!)
(え、だって足音なんて聞こえなかった……)
(バカ! だから小夏姉なんだよ……!)
言われてみれば、確かに戸の外に人の気配がした。こちらを伺うような、殺気にも似た緊張感が満ちる。
どん! と床を叩いた固い音から察するに、木刀を持っていることは間違いない。もしかしたら泥棒か何かと
勘違いしているのではなかろうか? 出て行かなければ納戸の扉ごと木刀で貫かれるかも知れない。しかし
この状況で出て行って、何をどう言い訳すれば良いというのだ!?
かちりと音がして、小夏の手が納戸の扉にかけられたのがわかった。
ひぃ…と声にならない悲鳴を上げながら、幸宏を抱く腕に力を込める千秋。その拍子に、必死に横を向こうとする
幸宏の鼻がブラジャーの上の縁にかかる。あの千秋姉さん、それ以上はまずいです。非常にまずいです。
ぐぐ……っと小夏の発する殺気が膨らむ。このままでは殺られる…! 千秋は自分の体制にも気づかず死を覚悟し、
幸宏は今にもその先端が覗いてしまいそうな千秋の柔らかな乳房から目が離せずに、声なき悲鳴を上げている。
と、その時、
「小夏姉さん?」
思わず二人同時に「ヒッ…!」と声が漏れてしまう。しかしそれは階段の上からもたらされた救いの手だった。
美冬だ! 殺気によってぱんぱんに満ちていた緊張の飽和が、音をたてて抜けていくのがわかる。
小夏からの返事はないが、おそらくまたホワイトボードを提示しているのだろう。
「うん。数学で分からないところがあるの。今いい?」
美冬の声が聞こえ、その後に沈黙。階上でとんとん、バタンと音がしたところを見ると、肯定の返事を得たらしい。
千秋は固唾を呑んで、小夏が納戸の前から歩み去ってくれることを祈っているようだった。幸宏の首を抱える
腕が、ますます強張っている。そして、ブラジャーの上縁を押し上げ続ける幸宏の鼻先が"何か"に触れてーーー
「……ごゆっくり」
小夏の声とともに、びくんッーーー! と千秋は一瞬、仰け反るように身体を硬直させた。
次いで聞こえてくる、とすとすと階段を上る音。どうやら小夏は立ち去ってくれたようだったが、
納戸の中はそれどころではなくなっていた。
(な……に……やって……幸宏っ……!)
正直、限界だった。双丘を覆うブラジャーの覆いの片方を鼻先でずり下げてしまい、現れた可愛らしい膨らみに、
幸宏は唇で触れていた。意を決して両腕で千秋の腰をかき抱き、舌を延ばして、ぺろりと突起を舐める。
(んはッ……!?)
がくんと、千秋の腰が震えて落ちそうになるのを、幸宏が支える。ぺろぺろと乳首を舐めるたびに、千秋は身体を震わせた。
千秋の手が幸宏の肩を押さえて、その身体を引きはがそうとするが、狭い納戸の中では思うように動けない。
(やめ……あッ! ちょ…っと…! んッ! ゆきひろっ……!)
ちゅうちゅうと乳首を吸い上げる幸宏。がくがくと身体を震わせながら千秋はそれを必死に制止しようとするものの、
その吐息に甘いものが混じりはじめる。手を伸ばし、もう片方の膨らみに幸宏の手が触れた。手のひらにちょうど収まる
サイズの乳房にそっと触れた。柔らかくも弾力のある感触が、幸宏の指先に、手のひらに伝わってくる。
納戸の中には、熱い吐息だけが満ちていた。幸宏の片手が千秋の手首をつかんでその動きを封じ、もう片方の手は
千秋の乳房を優しく揉みしだいている。唇は千秋の乳首に寄せられたまま、それを吸い上げていた。千秋の自由なほうの手は
幸宏の肩に置かれているが、今は押し返す力すら感じない。
(だめ……だめ……だめ……ゆきひろ……やめて……!)
掠るような震える声が、千秋の唇から漏れて幸宏の耳朶をくすぐった。それがより一層、幸宏の興奮に火をつける。
(だ……めッ……! いっ……ちゃ……ぁッ……!)
こりっ、と、幸宏の歯が千秋の乳首を優しく甘噛みした。ぎゅっと瞳をつぶって快感の波に耐えていた千秋も、
それが限界だった。ひッ……!? と小さく悲鳴を上げると、身体が大きくびくん、びくんと震える。何度目かの
痙攣の後、ぐったりとその身体から力が抜けた。はっ…! はっ…! と短い呼吸を繰り返しながら、幸宏に
身体を預けてくる。
(ば……か……やろう……! なに……やってんだよっ……!)
息も絶え絶えに、千秋の胸の位置にある幸宏の顔に、千秋の手が触れる。ひっぱたかれるかと思ったが、その手は力なく
頬を撫でただけだった。うつむいた千秋の表情を見て、幸宏は狭い納戸の最中で幸宏は身体をよじって膝立ちの体制になる。
幸宏の顔の正面に、千秋の顔があった。
千秋はじっと幸宏を見つめたまま、泣きそうな顔でゆっくりと首を横に振った。その頬に手を添えて首を制止させ、
ゆっくりと千秋の顔に幸宏の顔が接近する。瞳を閉じて、互いの唇が触れた。千秋の唇は逃げなかった。
やさしく触れるだけのキスの後、唇を放した時、千秋の眉と目尻が吊り上がっているのを幸宏は見た。明らかな怒りの表情。
さすがにやりすぎちゃったかな……と幸宏が後悔しはじめていると、千秋の唇が開かれた。
(お前……従姉弟なんだぞ? ていうか、あたしなんだぞ? 何してんのか、わかってんのかよ……!)
(……うん)
もう一度、幸宏の唇が千秋に触れた。今度は、互いの舌が絡み合う、濃厚なキスだった。千秋も嫌がることなく、
積極的に唇を求めてきた。互いの顔が離れ、涎の糸がわずかに差し込む光を反射して光る。
(ああ……もうッ……こんな……お前……!)
てきぱきと着衣の乱れを直すと、怒りの表情を浮かべたまま千秋は納戸の外に出て行こうとした。
ああ……これで終わりなのかな。などと考えていると、強引に腕をひっぱられた。数歩の後にたたき込まれたのは、
一階にある千秋の部屋だった。飾り気はないが、いい匂いがして、数々の写真で彩られている千秋の部屋。
「幸宏、ここに座れ」
ベッドに腰掛けて足を組んだ千秋が、自分の横の場所をぽんぽんと叩く。自らの行動を顧みて、半ば怯えながら
幸宏は千秋の隣に腰掛けた。腕と足を組み、苛立たしげな表情でしきりに身体を揺すっていた千秋は、唐突に
目を見開くと、幸宏の部屋着の胸ぐらを掴んで問うた。
「幸宏……これからお前に質問する。まじめに答えろよ、いいな?」
何を言われるのかと恐れつつも千秋の顔をじっと見ていると、その頬がみるみるうちに紅潮してゆくのがわかった。
じっと幸宏を見つめていた視線も、次第に妙に泳ぎ始め、一点に定まらない。そして、ようやく千秋が口を開いた。
・・・
「お前、あたしとしたいのか?」
「……うん」
くしゃくしゃっと、千秋が頭をかきむしって、床を見つめた。
「希春姉とか、美冬じゃないのかよ! ……なんで、あたしなんだよ……!」
「えっと……なんで美冬姉さんが出てくるのかわからないし、勢いにまかせてあんなことしちゃったけど……僕は、千秋姉さんがいい」
怒りを浮かべたまま、千秋が泣きそうな顔をしていた。
ねむい…
いよいよってところで寸止めしてすみません。
幸宏と千秋にさせたいことがありましたら要望等、ください…ねむい…
千秋さんにリードさせてあげて
まあ、年上だし
初めてだとしてもリードしたいだろうな
いいよ!いいよ!
書けた! 投下します! やべえもう四時過ぎてる!
朝にでもご賞味いただければ幸いです。
「……幸宏、お前……」
身をよじってこちらを向いた千秋が、不敵な笑みを浮かべた。
「初めてなんだろ? こ、後悔すんなよ……」
「し、しないよ」
幸宏の答えを聞かないうちに、千秋はタンクトップをまくって脱ぎ捨てた。
先ほどまで居た暗い納戸ではよく見えなかった、紫色のつやつやしたブラジャーが
小ぶりの乳房を包んでいるのを目の当たりにし、幸宏は息を呑む。
そのまま千秋は、片腕でブラジャーの前を押さえてながら、もう片方の手を背中に
回して器用にホックを外した。ストラップが張りを失って肩に落ちる。
「ち、小さくて恥ずかしいから、あんまり見るなよ……」
震える腕がゆっくりと下に降りる。ぷっくりと膨らんだ桜色のつぼみがそこにあった。
お椀型の可愛らしい乳房は、千秋の身体の震えを伝えて幸宏を誘うかのようだった。
「ち……千秋姉さん……」
「…………」
恥ずかしげに目を伏せる千秋。どうして良いのか分からず幸宏がおろおろしていると、
唐突にすぱーん! と頭を横からはたかれた。
「な……なにするんだよっ!」
「お前、な、なんかしろよ! 恥ずかしいじゃねえか! さ、さっきは……」
かああっ……と、千秋の顔が赤くなる。
「さっきは……い、いきなりしたくせに……」
納戸での中の行為を思い出して、幸宏の顔も赤くなる。しばし二人ともうつむいたまま
向き合う形になったが、ようやく幸宏が千秋の顎にそっと触れ、顔を持ち上げる。
「千秋……姉さん……」
「ゆ……きひろ……」
んっ……。短い喉の音とともに、二人の唇が重なる。閉じた口を割って先に舌を滑り
こませてきたのは千秋だった。その舌を吸い上げると、んんっ……と甘い呻きが漏れる。
唇が離れてすぐ、幸宏は千秋の細い首筋に吸い付いた。ぎゅっと眉根を寄せて瞳を閉じ、
幸宏の頭を抱え込むようにして千秋がそれを受け入れる。幸宏の唇は首筋から鎖骨に、
胸元へとキスを繰り返しながら移動してゆき、そして千秋の乳房にたどりつく。
動きを止め、じっとそこを見つめだした幸宏を、千秋は不審げに見やった。
「千秋姉さん……乳首……立ってる……」
「ばっ……! お、お前が……あ、あんなことするからだろっ……!」
千秋姉さん、かわいい。幸宏はくすっと笑って、千秋の乳房に吸い付いた。
「んんう……ッ……!」
甘い声が上がる。ぺろぺろと可愛らしい乳首を舐め上げ、乳輪ごと頬張るように
吸い上げると、びくびくッと千秋が身体を震わせた。素直に反応が返ってくるのが
幸宏には嬉しかった。
乳首を苛めるのを止めないまま、千秋の腰の裏に腕を回して、ゆっくりと身体を
ベッドに横たえさせる。ちらりと一瞬見た千秋の瞳はすでに夢見心地だった。
ようし……などと決意しつつ、先ほど脱ぎ捨てられたタンクトップとおそろいの
ショートパンツの裾に手をかけて、それをずりおろす。顔を上げて千秋のショーツを
眺め、幸宏は硬直してしまった。
「ちあきねえさん……ひ……ひも……」
「な、なんだよ……」
千秋がはいていたのは、左右で結び目を作る形の、紫色の紐ショーツだった。
そういえば先ほどまで見ていたカタログで、モデルがはいていたのと同じだ。
幸宏の頭にカーッと血が昇る。普段活発な印象の強い千秋と、目の前にある
色っぽいショーツとのギャップに、頭がくらくらする。
「け、見城がさ……」
「見城先輩?」
唐突に出てきた意外な名前に、幸宏はきょとんとする。
「あのメガネ……三枝とかいったっけ? あいつを落とすための勝負下着が
欲しいとかゆってさ。あたしはどーでもよかったんだけど、いつのまにか
一緒に買いましょうよとか言われて、なんか強引に……」
そうだったのか。炎の女神様ってば意外と大胆なんだな……。
いや、ちょっと待てと幸宏は我に返る。千秋姉さんがこの紐ショーツを
はいているということは、ひょっとして見城先輩も……。あの見城先輩が、
こんな大胆な下着を、しかも勝負下着として……っ!?
はっと気がつくと、明らかな怒りに染まった千秋の表情が眼前にあった。
千秋の唇の端が引きつり、そして固く握られた拳が振り上げられる。
「ちょ、たんま! 千秋姉さん!」
「うるさーい!!」
ごすっ。千秋の拳が幸宏の脳天に突き刺さった。そのあまりもの衝撃に、
幸宏は声もなく頭をおさえてうずくまってしまう。
「お前、想像しただろっ! 見城がこれつけてるのっ!」
「そ、そんなこと……」
あるけど。でも、それは千秋姉さんが見城先輩の名前を出したりするから……。
「さいってーだな! もう知らんっ! 寝るっ!」
そう吐き捨てると、がばっとタオルケットをかぶって壁を向いてしまった。
あうあうと幸宏が情けない声をかけるが、ふんッ! という色気のない返事が
返ってきただけだった。するとその時、トントン、と戸を叩く音がする。
「千秋、いるの? 洗濯物持ってきたわよ……あら?」
がらりと戸を引いて現れたのは希春だった。その瞳に、ベッドの上でタオルケット
をかぶって丸くなって眠る千秋の姿が映る。その胸がもの凄い勢いで上下している
ことには、幸い気づいていないようだ。
(入ってくるな! それ以上近寄るなー!!)
千秋の心の声が幸宏には聞こえてくるようだ。今幸宏がいるのは、千秋のタオルケットの
中だった。千秋の腰のあたりにしがみつくようにして身を潜め、嵐が過ぎ去るのを待つ。
横から見ても気づかないかも知れないが、近くに寄ると、明らかに不自然な盛り上がりを
見て取ることができてしまうだろう。
「寝ちゃったのね。電気着けっぱなしで……もー、また脱ぎ散らかして……」
((!!!!))
部屋に脱ぎ捨てられた千秋のタンクトップに気づき、希春が部屋の中に入ってきた。
もはやどうしようもない。絶体絶命のピンチだったが、幸宏はぎゅっと結んだまなじりを
ゆっくりと見開くうちに、目の前にあるものに気づいた。
それは千秋のお尻だった。紫色の紐ショーツの大胆なカットが、切れ込むように
股の間へと絞り込まれている。そして幸宏は見た。千秋の股の最奥部の大事な部分を
覆う布の紫色が、一層濃くなっているのを。
(これって……)
自然と幸宏の息遣いが荒くなった。その吐息が敏感な部分に吹きかけられ、ぴくんと
千秋の身体が動く。幸いなことに、希春はタンクトップを拾い上げただけで、何事もなく
部屋の出口に向かったようだった。ぱちり、と希春が部屋の電気を落とす。
「じゃ、おやすみなさい」
戸がすっと閉じ、とんとんという希春の足音が次第に遠ざかっていく間、二人は微動だに
しなかった。注意深く、耳だけで足音の行き先を探る。やがてぱかりと千秋の片眼が開いた。
一瞬、ほっとしたような表情を浮かべた後に、すぐその瞳がびっくりしたように見開かれた。
慌てて股のあたりを押さえた手も空しく、びくっ、びくんっ! と背が跳ねる。
(ちょお……っと、ゆきひろっ……!)
がばっとはね除けられたタオルケットの下では、ショーツの上から千秋の秘所に顔をうずめる
幸宏の姿があった。鼻先で最も敏感な部分を押しつつ、とどまることなく溢れ出る愛液の出所に
口づける。間断なく送られてくる刺激に、千秋は身をよじった。
(千秋姉さん……濡れてる……)
(あ……たりまえだろ……っ! お前がさんざん弄くるからぁ……っ!)
(かわいい……千秋姉さん……)
(ばかぁっ……! あっ、だめ! だめ……だめぇ……っ! あッーーー!)
びくびくびんッ! と千秋の身体が跳ねた。ぷしッと何かが秘所の奥から噴出し、ショーツを
さらに濡らしたのがわかる。
え、もしかして、もう……? と、幸宏が顔を上げて見ると、腕を交差させて真っ赤になった
顔を隠す千秋の姿があった。はぁーッ、はぁーッと荒い息をつく口が、何かを呟いている。
(イかされた……ッ……幸宏に……ぐッ……うっ……)
嗚咽にまじってそんな言葉が聞こえてきた。千秋姉さん……と声をかけながら、そっと顔を隠す
腕に手をかける幸宏。しかしその手を払いのけて、千秋はしゃくりを上げ続ける。
(こんな成り行きみたいなの……やだよう……。あ、あたしだって……初めてなのに……)
寝たままずりずりと身体をずらして壁際を向いて移動してしまった千秋をどうして良いのかわからず、
幸宏はその場に正座して、千秋の背中にささやいた。
(千秋姉さん、わかった。千秋姉さんの好きなようにする。だから、どうして欲しいか言って)
その言葉に、涙を拭いながら千秋は身を起こす。じっと赤い目で幸宏を見つめると体育座りの体制で
紐ショーツの両側の結び目を解いた。固唾を呑んで見守っていた幸宏の眼前で、ゆっくりと千秋はその
健康的な脚を開いていった。はらり、と前を隠していたショーツが落ち、薄い陰毛があらわになる。
(…………もっと、舐めて)
ぢゅうっ、ぴちゃ、ぢゅっ、と小さくも淫靡な音がする。幸宏が、愛液を溢れさせ続ける千秋の秘所を
舌と指で攻め続けている音だ。すでにそのクリトリスは真っ赤に充血し、幸宏の舌のざらざらとした刺激に
耐えている。千秋はといえば、自らの指にかみついて、必死に声を出さないようこらえ続けていた。
(ーーーーー!! ーーーーーッ!!)
声なき喘ぎを上げ続ける千秋。早寝を習慣とする神庭家の皆であれば寝静まっていてもおかしくない
時間だったが、声を上げれば聞こえる恐れは十分にある。
びくッ、びくッ、びくッ! と千秋の背が跳ね、しばらくつま先立ちで尻を浮かせた後、ぐったりと
ベッドの上に倒れ、荒い息をつき始める。幸宏がそっと内股に指で触れると、びくんっ! と身体が
痙攣して、次いで力のない千秋の手がそれを払いのけようとする。
千秋は、何度目かわからない絶頂を迎え、すでに朦朧としていた。幸宏のテクニックが別段優れて
いるわけではない。千秋がの身体が敏感すぎるのだ。
(さわ……るな……。びんかんに……なってるからぁ……っ)
そう言われても、幸宏ももう止まりようがない。千秋に言われる通り千秋の秘所を責め、その反応を
楽しむうちにいきり立ってしまったモノは、部屋着の股間の部分を痛いほど押し上げている。
それを見て、千秋は未だ快感の余韻に震える身体を苦労しながら起こす。
(……脱げ、幸宏)
(え……ええっ?)
(脱がないんなら、脱がす)
千秋は素早かった。がっ! と幸宏の部屋着の下履きに手をかけると、パンツごとずりおろしてしまう。
幸宏の強張った怒張が、ぶるんと勢いよく跳ね出た。脱がした下履きとパンツをぺいっと床に投げ捨て、
千秋が熱っぽくそれを見つめた。
(これが幸宏の……)
幸宏のモノに手をのばす千秋。今度はびくり、と幸宏が身体を震わせる番だった。何をされるのか、
いやまさかと思いつつも、恐れと期待でドキドキと胸を高鳴らせる幸宏。両手で幸宏のモノを握り、
じっとそれを見ていた千秋が、つと上目遣いにこちらを見た。
(……してほしいか?)
(……っ!?)
目を白黒させて幸宏は戸惑う。そんなこと聞かれても……! 抗議すべきなのか、素直に要求すべき
なのか。だいたい、要求したところでからかわれそうで怖い。ばーかと言われて一蹴されるかも。
(千秋姉さん、は、初めてなんでしょ?)
(そうだよ……。悪いか?)
(じゃなくて、そんな、無理矢理しなくたって、いいから……)
出てきた言葉は、遠回しな拒否だった。幸宏の返答に千秋は一瞬むっとしたように眉を怒らせ、
それからなぜか照れくさそうに横を向きながら、顔を紅潮させた。
(そりゃ、初めてだけど……さ……)
ぼそぼそと呟く。聞こえるか聞こえないかの幽かな声音に、幸宏は耳をそばだてた。
(……ずっと期待して……想像して……して……たから……)
なんですと!? と驚愕に目を見張るのと同時に、幸宏のモノを温かい感触が包み込む。
千秋の口が、幸宏の亀頭を包み込んでいた。そのまま拙い舌が、ちろり、ちろりとモノを舐める。
うああぁ……千秋姉さんが、僕の、僕のを……。幸宏の背中に得体の知れない快感が走り抜けた。
そう長くは保たなかった。千秋の行為は拙いものだったが、張り詰めきっていた幸宏のモノは
すぐ限界に達しそうになった。泣き出しそうな快感に身をよじると、千秋がモノを咥えたまま
幸宏を上目遣いに見た。だめですやめて下さいその顔は反則ッ!
(千秋姉さんだめっ! 離して……っ! で、出るッ……!)
千秋の瞳に「?」の文字が浮かんだが、すぐに驚愕に見開かれることになった。びくんッ!
と幸宏が硬直し、千秋の口の中に欲望を解き放つ。びゅーっ、びゅっ! と音を立てるように
勢いよく射精して放たれた精子は、それでも口を離さなかった千秋の口内を汚し続けた。
(ふう……ッ……千秋……姉さん……ッ)
ぶるぶるぶるっと幸宏の身体が震える。射精後のモノを、さらに千秋が吸い上げたからだ。
やっと口を離した千秋の手が泳ぎ、ティッシュの箱を取る。さすがに飲み込んだりはできない
ようだった。AVじゃあるまいし。
ティッシュの中に精子をぺっぺっと吐き出し、ティッシュで口をぬぐう千秋を、心配そうに
幸宏がのぞき込んだ。その脳天に、再び拳骨が振り下ろされる。ごつん、といい音がした。
(痛ッ! は、離してって言ったじゃないか!)
(うるさい! こ、こんなに出しやがって……にっがぁ……)
千秋が顔をしかめ、抗議する目つきで幸宏を睨む。
(ビデオじゃ飲んでたけど……よくこんなもの飲めるな……)
(え、千秋姉さん?)
(う、うっさい! あたしじゃないぞ! 見城のだからな!)
なんだかよく分からないけど、女の子同士、色々あったようで……。
ぷんすか怒りながら小突いてくる拳を片腕で受けながら、幸宏は身を寄せて腕を伸ばし、
千秋をぎゅっと抱きしめた。暴れるのをやめた千秋が、きょとんとする。
(……ゆ、幸宏?)
(……千秋姉さん、ありがとう。一生懸命してくれて)
横にある頬が、かあっと赤くなるのが分かる。抱きしめた腕をちょっと緩めて額を合わせ、
唇を寄せ合う二人。互いの唇を幾度もついばみ、やがて顔を離して、真剣な顔で幸宏が千秋の
瞳をのぞき込んだ。
(千秋姉さん……好きです)
千秋の瞳が驚愕に見開かれ、その縁に涙がにじむ。そして細められた瞳は、何かずっと
我慢してきたものが解き放たれたかのような喜びの色に満ちていた。
(あたしも……幸宏)
ささやき合う二人。再び、互いをぎゅっと抱きしめ合ったが、やがて二人の身体が小さく、
次第に大きく震えはじめる。聞こえてくるのは、ぷぷぷという声。笑っているのだ。二人で。
(くっくっく……お前、なんで笑ってるんだよ、幸宏っ)
(ち、千秋姉さんだって……ふふふっ……)
いつもじゃれ合い、ふざけ合っている二人が、いま裸で抱きしめ合っている。その緊張感に
耐えられなかったのだった。なぜか無性にこみ上げる可笑しみが妙にツボに入り、抱き合った
まま二人は小さな声で笑い続けた。
(似合わねーな、まったく。こんな真剣なのは……さ……)
(うん……でも、千秋姉さん……)
身体を離すと、千秋の形の良い乳房の舌に、再び元気になった幸宏のモノがあった。
(お前……さっき出したばっかじゃねえか……しかもあんなに……)
自分で言った意味に気づいて赤くなる千秋。その様子を見て再びくすりと幸宏は笑う。
(千秋姉さんを欲しがってるんだよ……だから……)
(ん……っ)
唇を合わせながら、ゆっくりと千秋の身体を横たえさせ、その上に幸宏が覆い被さる。
(……しても、いい……?)
笑みを浮かべたまま、千秋がこくりと頷いた。いつも健康的な姉が見せるその笑顔は、
たとえようもなく色っぽかった。千秋の脚が開かれ、幸宏を迎え入れる体勢になる。
(幸宏の……挿れて……)
幸宏は自らのモノを手に取り、千秋の秘所にあてがう。ちゅぷり、と音がした。
先ほどまでの幸宏の責めでほぐれきったそこは、これから幸宏のものを挿れると
想像しただけで、再び濡れ始めているのだ。
場所を定めると、幸宏はゆっくりと腰を押し進め、千秋の膣に分け入っていった。
(ん……う……う……!)
鍛え上げられた千秋の肉体に支えられた膣内は、ぎゅうぎゅうとキツく幸宏のモノを
締め上げ、侵入を拒もうとした。しかし十二分に溢れる愛液がぬるりと奥へ、奥へと
導いてくれる。結果的に、意外とすんなり幸宏のものは千秋の膣の中におさまった。
しかし、膣から溢れ出る愛液にまざる赤いものが、紛れもない破瓜を示していた。
(千秋姉さん……大丈夫……?)
(うん……ちょっと痛かったけど、なんか、思ってたほどじゃない……)
眉根を寄せながら、不思議そうな顔をしている千秋。そうこうする間にも、
千秋の呼吸と心臓の鼓動に合わせて、幸宏のモノが締め付けられる。
(幸宏は……どう……?)
(うん……すごく気持ちいい……)
眉根を寄せて苦しそうな表情をしつつも、だろ? とでも言いたげな雰囲気で
千秋がにやっと笑った。余裕を見せる千秋に、幸宏も安堵する。
(へんなの……なんか……このへんまで入ってるかんじ……)
千秋は、きゅっとくびれた腰の上に手を置き、へその上のあたりを示した。
いくらなんでも幸宏のモノはそこまで大きくないが、感覚としてそう感じるのだろう。
(苦しい?)
(苦しくはないけど。うーん……おなかいっぱい、って感じ)
(そっか。じゃあ……もっとしてもいい?)
その言葉に、ふふっと千秋は笑う。
(うん……幸宏の、いっぱい食べさせて……)
言われるが早いか、幸宏は急速に腰を動かし始めた。ぱん、ぱん、ぱんと互いの
身体が打ち付けられて音を立てる。
(あ! あ! あ! あ! あ! あッ……!)
声なき声をあげ、千秋の身体が跳ねる。だめ、声、出ちゃう、と悲鳴をあげつつ、
ベッドの傍らにあったクッションを取って、自分の顔に押しつけた。くぐもった
呻きがその下から聞こえてくるが、幸宏は一旦腰を止めてそのクッションをどかした。
(……顔、見えないから。感じてる千秋姉さんの顔、見せてよ)
(このっ……幸宏のくせに〜〜〜!)
てい、と千秋の脚がカニバサミ状態になって幸宏の腰をとらえた。うわわと戸惑う
暇もなく、腹筋だけで千秋は上体を起こし、幸宏の肩にしがみついた。
うねるような締め付けに、幸宏の顔が歪む。危ない、一瞬イキそうになった。
その様子を見逃さず、対面座位の姿勢のまま、千秋が腰を動かした。
(生意気っ……幸宏のくせにっ……あッ!……あんッ……!)
(な……なんだよ、もうっ……)
幸宏も負けじと腰を振る。寝ている千秋に注挿を繰り返していた時とは異なる、
千秋の腰の動きが加わってくらくらするほどの快感が幸宏を襲った。しかし、
それは千秋も同じなようで、眼前にある顔がどんどん泣きそうに歪んでいく。
(あッ!……だめ! だめいっちゃう幸宏、だめッ! だめぇ……ッ!)
びくびくびくんッ! という痙攣とともに、ぎゅーっ、ぎゅーっと千秋の膣が
幸宏を締め付けた。自分が感じやすい肉体の持ち主であることも忘れて、この
従姉は自滅したらしい。
焦点の合わない瞳で荒い息をつく千秋に、幸宏は唇を合わせた。朦朧とする
意識の中でも、ちゃんと唇は幸宏を求めて吸い付いてくる。
絶頂を迎えてさらに敏感になった肉体は、わずかな刺激にも反応してしまう
ようで、幸宏の手が乳房を揉み、指先で乳首を撫でると、びくりと身体が跳ねた。
(そ……こ……さわるなっ……!)
怒りの表情を取り戻していても、涙をいっぱい浮かべた瞳では迫力がない。
その可愛らしさを前にして、幸宏の嗜虐心に火がつく。
一度、大きくモノを引き抜くと、再び千秋の最奥部まで突き入れた。
肩を掴む千秋の爪先が立ち、ヒッ……という悲鳴が漏れる。
(ば……か……だめっ……い、イッたばっかりだからぁ……っ!)
身体を強張らせて幸宏の動きを止めようとするが、結局幸宏が身体の自由度を
増すだけの結果となった。ずぼっ、ずぼっ、ずぼっ、と音をたてて、注挿が
繰り返される。
(おくっ……おくぅ……当たってるッ……いいッ……!)
抗議なのか歓喜なのかどっちつかずの悲鳴を上げる千秋。次第に、千秋の腰が
ふたたびうねり始めた。その尻を掴み、首を捻って乳首に吸い付く。舐めるたび、
膣がまたきゅうきゅうと締め付けられるのがわかった。
(あぁっ……もう……幸宏ッ……気持ちいいようッ……! こんなのッ……!)
千秋の腕が幸宏の首筋に回され、ぎゅっと頭を抱え込まれる。
いつも、千秋にはヘッドロックをかけられたり、首を絞められたりと散々な
目に遭わされている。と言いつつ、おっぱいが顔に当たる感触を思い出して、
夜中に自分を慰めたこともあった。千秋を想いながら。
でも今は、正面から千秋が幸宏の頭を抱きしめ、裸の乳首に口を寄せながら、
幸宏のモノが千秋の膣を貫いている。好きな人と、セックスしているのだ。
(こんなのッ……! こんなの……知らないッ……ゆきひろぉ……っ!)
千秋も、幸宏のことを思って自分自身を慰めていたりしたのだろうか。
さっきの口ぶりからすると、間違いなくしていそうなのだけれど、聞くと
殺されそうだから言わない。
(あっ……あっ……だめゆきひろ……また……またイきそう……っ!)
あの千秋が、こんな敏感な身体の持ち主だなんて知らなかった。
こんなに可愛く鳴くなんて、初めて知った。
でも今日からは、ずっと千秋は幸宏の、幸宏だけのものだ。
(いいっ……イっちゃう、ゆきひろ、イっちゃうよう……!)
(ぼく……も……!)
えーと特別校舎の三階の階段の幅と高さは……などと難しいことを考えつつ
長持ちさせてきたが、幸宏自身、限界だった。しかし現在の体勢では……。
(ち、千秋姉さん、この体勢じゃまずい……っ!)
(いいよ、幸宏、出してっ!)
ええっと驚く間もなく、快感が脊髄の奥から迸りそうになる。やばい。
(イっちゃうッ! ゆきひろぉー……! すきぃ……ッ!)
一足先に、千秋が絶頂に達し、恍惚の表情でぶるぶると身体を震わせる。
その絶頂とともにやってきた締め付けが、幸宏に限界をもたらした。
(あッ、千秋姉さん、ごめんッ、いくッ……!)
対面座位でつながったまま、幸宏は絶頂に達した。
びゅくん、びゅくんと幸宏のモノが千秋の中で大量の精を放つ。
(あっ……出てる……ゆきひろの……あったかい……)
射精に呼応するかのように、千秋も身体を震わせた。また、軽くイッて
しまっているのかも知れない。ぎゅうぎゅうといつまでも幸宏のモノは
締め付けを咥えられ、自分でも信じられないほど長く、射精が続いた。
(あー……もう。お風呂入った後みてえ……あっつー……)
そんなことを言いつつ、千秋が抱きついてくる。幸宏も、その身体を
抱きしめ返した。ふふっと二人で笑い合って、ちゅっとキスをした。
そのままベッドの上に足をつき、千秋が立ち上がろうとする。膣から
幸宏のモノが抜け落ちると、千秋の腿を白いものが伝った。
(っと、出ちゃう、幸宏の)
あわててティッシュを取り、それを拭き取る。しかし拭っても拭っても、
白い液体はとめどなく溢れ続けた。その淫靡な光景に、思わず幸宏が目を
逸らすと、意地悪そうな目つきで、千秋が幸宏に視線を送った。
(……お前、出しすぎ)
(……っ!? しょ、しょうがないじゃないか!)
(うっそだよっ! かわいーなあ、幸宏は)
などと言いつつ千秋が抱きついてきて、耳たぶを甘噛みされた。
(これから、いっくらでも出していいからな……幸宏)
(!?)
耳元にささやかれた言葉に、幸宏の心臓が跳ね上がる。何かを期待する
目つきの千秋に口づけると、額を合わせたまま幸宏は言う。
(じゃあ……お……おかわり……)
(……よーく、味わって食えよ……?)
……結局その夜、幸宏は4回もおかわりをし、数え切れないほどの
絶頂を迎えた千秋は、次の日立てずに大学を休んだという。
(おしまい)
☆おまけの後日談
Prrrrr……Prrrrrrr……
「……あ、もしもし見城? うん、まー用事ってほどじゃないんだけどさ。
えーっとさ、しちゃったぜ? え、へへへ。何がって、ナニだよ。
え、相手?それは悪ぃけどひみつー。ずるいーって別にいいじゃねえかよ。
……えッ!? なに見城もしたの? おめでとー! やーどうだったよ。
やっぱり痛かった? そっかそっか。大変だったなー。うん。いやあたしは
何でかあんまり……って、え? ……なに? え? もっぺん言ってみ?
……………………………………………………………………………………。
…………………おしり………の…………………方………で……?
やー……あたしはそういうのは…………ちょっと……」
---
サエぽん何やってんの!? というわけで千秋編をお届けします。
あと、上のは(6/6)です。間違えました。
またクソ長くなりました。ごめんなさい。なるたけリクエストは取り入れた
(途中でジャマされる、千秋がリードする、など)つもりなのですが、
なんか全体的に緊張感のない感じになっちゃいましたね。すみません。
千秋のキャラ付けが掴み切れていないので、ややキャラが崩壊している感も
否めませんが、お楽しみいただけたのなら幸いです。
美冬編はどう書き進めてもギャグにしかならんので、エロなしでもよければ
投下させていただきます。それでは、またー。
GJ!朝から美味しいものを頂きました!
普段勝気で男勝りな千秋さんがベッドの上では可愛いというのがいいですな
小夏さんと希春さんの登場シーン正に危機一髪
もしかして小夏さんは気付いてる!?
ギャグになった美冬編も楽しみにしております
……ふぅ
要求しすぎだろjk
ニンジンでも食って落ち着こうぜ。泥ついてるけど
GJです!
ターズレフォンカスチードシモンパイをどうぞ
なんだ、ただの神か。GJ!
この調子で美冬も!
ト、
}i `ー-- 、
{ ヽ. : : : }__
,. z= ヘ/´ ̄ : : `: ーミヽ、
/ ´ : : : : : :′ : : : : ` \
/ : : : : / : : l: : : :l: ヽ : . ヽ
/ : // :{ : :| : : }:|、 | : : :.
.′ : :!:i| |:ハl:|| :| }/ 小 ハ. : : l
} : :从!,N斗ヒ| :| 7十 ト}L_!: : : |
.′ |イハ! lハl! .:| ./' ノ′ リ |:! : {
/ :| .:|:| 斗== ヽ|/ ==ミ、 リ : :ハ
_ ノ_ .ィ} :.{バ ´ xxx xxx. /,/: ..:、:. \
 ̄ ハ ヽ:ヽ ' /7: ..:/|`  ̄
l: .:lト:ミド\ r‐'ー ノィ彡|:.|
|: .:l|: ...:ヽ ヽ__ノ .イ.. : :|:.|
|: .:l|: :..:..|l:> . .__く:!||:. : |l:.l|
|: :.:|: :..:||{:.j丁`i:..┬..:升千|}l.l:. : |l:.l|
|. .:.} : ..:.|イ/:.}.:.:.j:.:.:|:.:.:|i:.:.:|:.ト.|:.. : . |:..l!
,j:イ| : .:..:!:廴{___{:.:.:.|:.:.:|__:.レ'. |:.. : : |、l|
/ . . .l : ..:..| . . . :.:.:.: ̄三‐ ´. . . |:.. : : |. \
|. . . .|: ..:..:.| . . . . . . . . . . . . . . .|:.. : :| . . .i
GJだよ〜でかしたよ〜
ターズレフォンカスチードシモンパイありがとうございます。
GJをいただいた諸兄もありがとうございます。
なぜか四姉妹編を連続で投下している者です。
本スレもここも勢いないですが、美冬編が書けました。
夜中にでも投下いたします。
一応エロありで書き直しました。
タイトルは、上にあった超面白い短編の中にあった台詞、
『恋する美冬ちゃんは幸宏と二人きりになると妄想でいろいろ大変なの』
ということでひとつ。
やばい
464kb
作品途中に落ちるかも
いよぉぉぉぉし!
まっているぞ!
……次スレ、たてたほうがいいのかな?
まだ早い?
こんばんは。四姉妹編の投下者です。
えっと、じゃあ次スレ待ちます。
つーか自分が妄想を投下するたびに
スレの寿命縮めまくってましたね。
ごめんなさい……。
次スレ立てるまで単発のネタでも書いてようかな。
立てるまで、じゃないや。
立てていただけるまで、です。訂正。
(実はよくシステム理解してないんだぜ……)
おわびの単発ネタ(即席)
秋「やっぱ長さは重要だよ。奥のほうをこすられるのがたまんないっていうか」
春「そう? 私は固めのがいいわねぇ。柔らかいのだとちょっと達成感がなくて……」
夏『黒いのがいい』
冬「……なんの話」
秋「え? 綿棒」
冬「…………」
缶「……なんでこっち睨むの」
ごめんなさい……。
な、なんということじゃああああああああああ
早く次ぎスレをーーーーーーーー
卒業を控えると、三年生はほとんど学校に来なくなる。
私も仕事のことは、あの頼りない新生徒会長と後輩たちに任せて、悠々自適の隠居生活を送っていた。
大学も推薦で決まっているし、なんだかぽっかりと胸に穴が空いたよう。正直に言うと、ちょっと寂しい。
誰かいるかな、くらいの軽い気持ちで学校に足を運んでみると、彼の姿があった。
「やあ、ひさしぶり。元気だった?」
「一週間くらい前に会ったでしょう。変わりないわよ」
彼の名は遊佐由宇一。天栗浜高校の元生徒会長だ。
「君に会えなかった一週間、胸に穴が空いたようだったよ」
「そう? 私はあなたの顔を見ることもなく、平穏な時を過ごせたけど」
これは手厳しい、と相変わらず芝居がかった仕草で遊佐君はおどけてみせる。
「もうすぐ卒業だねぇ。三年間、いろいろあったね」
「そうね。特に、あなたにコケにされまくったのは忘れないわ」
「君の心に俺との思い出を刻んで貰えたとは、嬉しいな」
「…………」
もうああ言えばこう言う。本当にうっとおしい。でも、どこか憎めないのも確かで。
その後もべらべらと何かをしゃべっていたが、私の耳はそれを聞き流した。
こんな奴だけど、結局三年間、遊佐君に勝つことはできなかった。
本当に悔しくて、ずっと彼に私の力を認めさせたくて躍起になっていたけど、
結局は掌の上で踊らされていただけ。その事実を認めたとき、急に楽になるのを感じた。
負けを認めたわけじゃない。
私自身にできることが、どこまでなのかを知ることができた。
そして、まだまだ私は成長してゆける、という事も。
だから、今では彼には感謝している。
そんなこと、絶対に言ってあげないけど。
「……彼のことは、もういいの?」
唐突に聞かれて、はっとした。彼、というのが誰のことかは、言わなくてもわかる。
「……そうね。結局、刈谷君を連れ戻すこともできなかった」
生徒会を突然飛び出し、階段部などという奇妙な団体を作った彼、刈谷健吾。
遊佐君と刈谷君も、一種の緊張感を孕んだ関係にあったはずなのに、いつの間にかそれが溶けていて、
いつからか二人の醸し出す空気が変わっていた。
男の子同士っていいな、と思う。女の私には、二人の友情が理解できない。
そして刈谷君が追い求め、本当に見ようとしていたものも、理解できなかったけれど。
「いいのよ、もう……彼は、彼の道を見つけることができたんだろうし」
「うーん……そういう事を聞いたんじゃ、ないんだけど」
苦笑しながら頬をかく遊佐君なんて、初めて見た。
もしかして、三年間で初めて、私のほうが優位に立っている瞬間じゃないかしら。
「単刀直入に言うとね。ちづるちゃん。俺、君のこと、好きなんだ。ずっと」
「はいはい。わかりました」
「……真剣、なんだけどな」
ばっと手を握られて。じっと真剣な瞳で見つめられて。
私の時が、止まったーーー
遊佐の一人称って「俺」だっけ「僕」だっけ?
中村ちづるちゃんのネタがない。という書き込みが前あったので
即興で書きました。隠れ巨乳っぽいし(少なくともゆうこよりは)、
いいキャラだと思うんだけどなー。
じゃあお前書けよって感じですね。すみません。
┏どうぐ━━━┓
┃ .デヴヲタ. .┃
┃┏━すてる━━━━━━━┓
┃┃ E ポスターサーベル . ┃
┃┃ E そふまっぷのたて.. ...┃
┗┃ E ぶあついしぼう ...┃
┃ E えろげー .... ┃
┃ 18きんのどうじんし .┏━━━━━━━━━━━━┓
┃ DVDボックス.. ┃童貞 をすてますか?. ┃
┃→E 童貞. ┃→ はい ┃
┗━━━━━━━━━ ┃ いいえ ┃
┗━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ それをすてるなんて、とんでもない! ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ ┃
┃ . . ▼ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
>>721 俺も似たようなの考えてたw
遊佐がちづちゃんの後押しする展開だけど
>>724 おー、同士w
つまり
・やっと自分の気持ちを自覚するちづるちゃん
↓
・でも彼には九重がいるし……
↓
・遊佐「そんなこと関係ないんじゃない?」
↓
・ちづ「いってくる!」
↓
・遊佐「……がんばってね」
↓
・ちづ「刈谷くん実は私」
↓
・刈谷「実は俺も中村のことを」
↓
・ゆうこ「あれ? 私空気?」
こういうことですか、わかりません><
>>725 ・刈谷がダメなら……
↓
・両手を広げて迎え入れる態勢の井筒
↓
・ゆ「……缶バッヂ! 大人しく私のものになりなさい!」
↓
・幸「なぜ!?」
↓
・立ちはだかる幸宏スキー勢
↓
・第一次幸宏争奪戦
↓
・井「…………ショボン」
こう繋がると信じる。
>>726 ・第一次幸宏争奪戦にあっさり敗北
(参照
>>432)
↓
・ゆ「まだ希望はあるもん!」
↓
・寺城にマトを絞る
↓
・寺城「え、俺?」
↓
・槙島「寺城さんは俺のものだぁぁああああ!」
↓
・ゆうこ、敗北
↓
・そっと手をさしのべる筋肉研究部
↓
・数ヶ月後、女ボディービルダーになったゆうこの姿が!
なんかカオス
, '´  ̄ ̄ ` 、
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ 筋肉部へようこそ!
ト.i ,__''_ !
/i/ l\ ー .イ|、
,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、
/ ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ.
/ ∨ l |! | `> | i
/ |`二^> l. | | <__,| |
_| |.|-< \ i / ,イ____!/ \
.| {.| ` - 、 ,.---ァ^! | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{ ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
}/ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'゙ l |
__f゙// ̄ ̄ _ -' |_____ ,. -  ̄ \____|
| | -  ̄ / | _ | ̄ ̄ ̄ ̄ / \  ̄|
___`\ __ / _l - ̄ l___ / , / ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄ | _ 二 =〒  ̄ } ̄ / l | ! ̄ ̄|
_______l -ヾ ̄ l/ l| |___|
あ、二ノ宮(ニノ)のこと忘れてた。
まあニノなら女ボディービルダーになっても
ついてきてくれるだろう……。
,. =≠ミ:,,__
,. .::::::::::::::::::::::::::::`ト、
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─┼─ /..:.:.:.:..::::/.:::::::::::::::__人o。 .
| /.:::::::::::/ .:/;}ヘ:... ヘ `Y´ ̄.:::.
/,:'::::::::::'::/ ! !:} !::!:::::|:::i:::::|::::!::::::::l
//|::::::::::|::|ハ! |:| |::i:ハ:|:::|::::::::::|:::::::j|
{ |::::::::|:ト|、:| |:| !::i _」|リ::::::::::|::::::ハ
}::{:从ト|= jハ「リL..」_,!::::|::/}:::::l }
人ト、:゙:.、 :. }/  ̄ リ::j/ ハ::.リ
{ }:ヘ {: ノ.::/イ::::}(
jノ ト、 ‐- イ /.:::八ヽ |
ノノ>、 ,. '′ ルヘ ─。o─
__人__ / ノ¨´ .' | \ |
`Y´/ / / .| ':. \
,. .:‐ '"/ハ j/ / | ', :.:|:`:. 、
. /:{: : : : //ノ}./  ̄` -── | rヘ|.:.:| : : :_: \
{: :ヘ: : /: : : 」{ / く: : : : :|/ : : : : :ヽ
|: : .:∨.: : : :| { / /.: .:.:._」: : : : .: .: : .:}
| : : └…/: | { , /: :<:/.: : : : : : : : :,'
〈: : : : ;ハ:〈: : :l ! ,′ {//.:.:.:./: :/.: : .: : : .:/
}: .:.:/: : }!'; : i.l l }〃: :/ |: :/ : : : : : : /
|: : : : : .:|.:.'; :l| { //,. ン: : :レ' : : : : : : :/
│ |: : : : : .:|: : ',:l| / '′ /〉.: :/ : : : : : : : :{
_人_ |: : : : : .:|: : : '{ ,. .:'"f7 〉/.: .: : : : : : :丿
`Y´ .': : : : : :_j.:. -┴ :'": : : : :|{ ノ.: .: : : : : : : :/
| /: : ̄ ̄: .: : : : : : .: : : : : .:|{ ,∠: _: : : : : : :/
{: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : |Lァ/: : }厶.-─.: .: .:.:/
{: : : : : : : : : : .: .: .: .:o.:o -┘‐ ''".: .: : : : : : : : :/
. }: : : : : : : : _:_;. -‐ ''"´.: : : : : : : : : : : : : .: :/
. >─…ァ/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:/
└{ {.{ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /:{
ヽ __ {.{: : o: o : : : : : : ;. -‐: : f'"¨´ ̄}
/.: : : ̄ヽr‐ ''7´ ̄ |: : : : : :└──┤
パーフェクトなわけだ
そいや初期にいた筋肉部の美少年どこいったんだろうな
久しぶりに来たらまだ残っていたのか…
やばいかなり前に書いた者だが仕事が始まってから忙しくて書いてない…
まぁ別に特別いいものでもなかったし
続きは書かなくてもいいんだがな…
>>733 待ちたまえ、はやまるでない。
どれかは聞かないが、続きモノならばぜひとも書いて頂きたい。
強制は出来ませんが……。
735 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/11(木) 09:02:55 ID:VNEw2AMe
アッーーーーーーーーーーーーーーーー!
>>736 サンキューです! ていうか読み返せばすぐに分かるよね……。
ここは放置でいいの?
埋めたほうがいいのかな?
放置で落としちゃえばいいのかな?
今のままでは圧縮が来るまで絶対に落ちない。
なので容量で埋めるのが正解
これで後は放置でOK