【リヴィエラ】スティング総合【ユグドラ】

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938名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 08:38:02 ID:OMcUYcGi
もしかして、カローナ牢獄にルシエナ姉さんがいたのは
陛下へどんなSMプレイをしたらいいかをフローネから教えて貰う為だったじゃ…
939名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 18:55:57 ID:nECTbyDL
ルシエナによるフローネ調教の方がありそうじゃないかと思ったが
フローネによるルシエナ調教の方がありそうだと思った
940名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 21:10:43 ID:+8slYK6u
どっちだよw
941名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 10:48:46 ID:l1iuCsUt
そりゃフローネがSに決まってる

アイヴィ『ウィップ』のカードをくれるんだし


…つまりラッセルもMという事か
942名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 13:07:26 ID:KscTH8/n
うわあああああああああああああ
ニーチェええええええええ
俺のドゼウをくちゃくちゃごっくん
してくれええええええええええええ
943名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 15:00:11 ID:7ywKba4f
噛み切られたいとか究極のドMだな
944名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 23:34:01 ID:xJ72N6M6
来年はSS来ますように
945名無しさん@ピンキー:2011/01/13(木) 07:09:19 ID:GPuoDDjR
946名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 07:38:48 ID:2MmPHoOv
947名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 09:06:43 ID:MrFkrZn6
948名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 12:51:41 ID:GbFKfvwG
949名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 18:37:29 ID:Gb/BcJCc
950名無しさん@ピンキー:2011/01/19(水) 20:57:11 ID:MrFkrZn6
☆三つ頂きました〜
951名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 00:43:03 ID:GfTiZTgf
保守
952名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 00:57:42 ID:BEkdgXVO
果たして保守する必要があるのか
953名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 17:21:39.93 ID:1c1sb/nq
やっと新作発表か
954名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 01:19:39.54 ID:T+m4rWIh
復帰
955名無しさん@ピンキー:2011/02/27(日) 23:09:34.51 ID:7+dOhTLG
dat落ちしてたきがしたんだが…気のせい?
956名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 15:40:19.63 ID:ws1nVB/o
しかし年期の入ったスレだ…
957名無しさん@ピンキー:2011/02/28(月) 22:39:59.68 ID:sqz2NQ5i
2007年か…
角煮の方は持ち直したというのに
958名無しさん@ピンキー:2011/03/01(火) 09:50:13.07 ID:diY4hRxW
こうなると文才ない自分が恨めしい
959名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 06:46:22.44 ID:LIUXaPoP
ほしゅ
960名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 02:22:13.12 ID:V72sR4N+
グングニルとグロリア、新作2つも出たんだしこっちも盛り上がってほしいですねえ
961名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 17:08:22.94 ID:VakgmbvI
テレザちゃんで一本どうか
962名無しさん@ピンキー:2011/04/23(土) 22:37:28.02 ID:jV2dxCH8
何でも最初は下手でもいいからやってみようという気持ちが大切です
963名無しさん@ピンキー:2011/04/27(水) 06:52:28.04 ID:ACd4w6lZ
ほしゅ
964名無しさん@ピンキー:2011/04/30(土) 11:55:13.20 ID:3Ghv7yvR
このスレもういらないよな・・・
965名無しさん@ピンキー:2011/04/30(土) 20:42:04.44 ID:o+0RzDoq
グングニルが発売されれば…
966名無しさん@ピンキー:2011/05/09(月) 13:40:27.14 ID:bCKZ5kZu
そろそろ誰か本気を出すべき
967名無しさん@ピンキー:2011/05/27(金) 20:26:34.23 ID:2XK8R1ZP
完全新作が発売されても安定の誰もいなさ
968名無しさん@ピンキー:2011/05/28(土) 02:53:24.82 ID:9TvW4/2n
ス、スレタイが悪いんだよきっと
969名無しさん@ピンキー:2011/05/28(土) 09:24:36.44 ID:XKtunjF4
でも次スレいらないでしょう?
滅多に投下されないしもう角煮と統合すれば・・・
970 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:01:24.88 ID:5utNp23V
ならば埋めさせていただこうか。

グングニル Aエンド後

ジュリオがハイパーやりチン化という世界に災いをもたらす力に目覚めるルート
お相手的には
フラウベリカ(と言う名前の汎用アサシン)
エリーゼ

本当はアリッサとジュリオをやりたいと思ったらなぜか圧倒的にフラウベリカの
絡みばかりに……立場の差ががが
インザナは途中で投げてしまったのでフラウベリカ様のキャラは忘却のかなたです。
ので基本丁寧口調の優秀なモブアサシンと言うことでお願いします。
---------------------------------------------------------------------

 東方の治安維持兵として新たな生活をスタートしたジュリオ。

 才覚も、経験も、装備も、もはやガルガンティアで右に出るものは
無いと言うほどに高度なレベルに達していたジュリオはエリーゼ、
パウロを中核に、ほぼ三人で散発的に起こる住民の暴動を死者無く
押さえこみ、なおかつ住民の信頼をも得ていった。

 ジュリオのエスペランサとしての活躍を知らぬものは東部には居ない。

 そのジュリオが帝国兵となってなお、人々に真摯に向き合い、今は
東部の生活を良くするために、暴動など起こしている場合ではないと
説いて回る姿は、大多数の人々の心を纏め上げた。

 だが、当然ながら……そんなジュリオの姿を見たがゆえの、新たなる
火種もまた、育まれているのだった。


sceneA-27 蟻地獄が生み出す平和
          Too attractive is also embarrassed.

謁見の間 女皇アレサンドラの座する大広間
AUDBLA 23 987 PM 1:30

 その日何度目になるか分からない、皇帝と筆頭騎士殿の舌戦に、
書記官は勘付かれないよう胸中のみでため息をついた。
「ですから東部の減税は必要なことなのです」
「なりませぬ。そんなことをすればレオニカ人に反乱を許す下地を
作るだけです」
 この一月ほどの間、この二人の口論……おっと、論戦はもっぱら
この話題だ。
 皇帝陛下いわく、東部の民にも権利を与えるのならば、生活が
上手く立ち行くように配慮すべきである。東部は今疲弊しているの
だから、大渓谷に大橋を架け、街道を整備するという事業を国が
立ち上げ、東部民に仕事と賃金を与えることで経済を活性化させよ。
 筆頭騎士殿いわく、人と金と物に余裕が出来れば、レオニカ人ども
は必ずや帝国に楯突いて戦乱が起こる。結局は何もしないことが東部
に住まうものにとっても一番の安寧を得る道なのだと。
 書記官にとっては、議論の内容よりも回を重ねるごとに早口になっ
ていく二人の言葉を書きとどめるのが大変だと言う印象しかないのだが。
971 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:01:57.55 ID:5utNp23V
「大体、そんな大事業など誰が率いられると言うのです。東部民が
我ら騎士団や貴族の与えた仕事に熱心に取り組むはずも無い。
 土木工事は危険を伴います。普通にやっても死者はつき物。しかし
雇用者と被雇用者に信頼が無ければそんな仕事を長く続けさせること
など出来はしませぬ」
 おや、と書記官は思った。ぽろりとこぼしたように、筆頭騎士殿が
陛下の発言に普段より踏み込んだ発言をしたのだ。
 視線を上げた先で、陛下の瞳がきらりと輝いたような気がした。
「居るではありませんか。東部出身のレオニカの民で、さらに民衆の信に
 あつい方が」
「……あ奴はなりませぬ」
「あら。誰のことだかご存知なのかしら」
 陛下には珍しい、貴族的かつ単純なイヤミだった。さらに言うなら、
この程度の言で筆頭騎士殿の眉がひそめられるのも珍しかった。
「お戯れもほどほどにしていただきたいものです。仮にも反乱軍を率いて
 帝都まで攻め上ってきたような人間に、国を挙げての事業を任せるなど」
「それだけ優秀だという証左です」
「…………。いかに優秀であろうとも、レオニカ人では、今度は東部民では
なく兵のほうが付いていきませんぞ」
 苦心して一切の動作に表さなかったが、筆頭騎士殿の言い様に書記官は
驚愕した。陛下の入れ込みようもそれなりに驚いたものの、まさか筆頭騎士殿が
優秀だと認めるなど。それも聴く限りレオニカ人のことを。
 自分は仕事が終ると妻と子の待つ家に直帰して可愛いわが子の相手をする日々
なので、東部の優秀な兵士とやらが誰なのかは知らないが。この国をまさに
牛耳る二人にこの評価とは、いったい何者なんだろう、と思わずには居られ
なかった。
 そして、ああ、これは初めてのことではないか? 陛下が公務の場で、
にっこりと微笑んだのだ。
「それも問題ありません。東部総督のネルソンも一目置く存在なの
でしょう?」
 いい加減始めてづくし過ぎて、驚きなれてきた感があるが……筆頭騎士殿が
目をむいて驚いた。
「……陛下、それをどこで?」
「人のうわさは風に乗って千里を走る、と言います」
 答えたようで何の返答にもなっていない陛下に、筆頭騎士殿が苛立ったのが
遠目に見ても分かった。さすがに威圧の迫力が違う。だが陛下はむしろ
心地いいとばかりに微笑して、
「これ以上反論がないのであればこの話を進めさせてもらいます。草案は
私が作りますので、治水や建築、土木作業に詳しい学者の候補を作成
しておきなさい」
「…………御意に」
 視線だけで人を殺せそうな人間を、自分は筆頭騎士殿以外知らないが。
その視線を平然と受け止め、一月以上に及ぶ論戦をついに勝利で収めた
陛下を、失敬なことだが初めて、自然と心から尊敬のまなざしで見つめた。
972 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:02:29.68 ID:5utNp23V
 ジュリオの部屋 ヴィクトリオン砦にある居室。兵で無い来客がいる……
 AUDBLA 27 987 PM 7:30

「……という次第です」
「報告ありがとう。……そうか。アリッサが、そんなことを」
 個室とはいえ、一兵士に与えられる部屋の大きさなど知れている。
ベッドと書き物机と椅子、それが部屋のすべてだった。ジュリオは
ベッドに腰掛けて、椅子があるのに立ったままで居るその人物と会話
していた。
 アリッサことアレサンドラ=ドラクロアが秘密裏にギルドを通して
雇用したアサシンの彼女は、名をフラウベリカと言った。
 最初は、ジュリオが東部軍で働くに当たって不当な扱いを受けていない
かどうか調べるために雇われたのだと言ってきたのでジュリオは面食らった
ものだった。
 だがまさか、さすがにそんなことは無いだろう。実際、フラウベリカは
ジュリオとアリッサの間を往復するだけでなく、帝国の領土を東西南北すべて
走り回って情報を収集しているようだったから。
「しかし、ちょっとやりすぎなんじゃないか? あのロベルトゥスを
やり込めるなんてさ」
 うれしくはあるけれど。という続きを飲み込んだものの、雰囲気に
現れていたのか……フラウベリカがふ、と笑う。
「そうかもしれません。ただ、筆頭騎士をやりこめる位はしないと本来あるべき
権力の差には近づけないのも確かです」
 フラウベリカはただの諜報員とは思えないほどに歯に衣着せぬ発言を
する。貴族や騎士などなら確実に嫌がるだろうが、ジュリオにとっては
エスペランサの仲間を思い起こさせる、好ましい気質だった。
「それもそう、か。いつまでもロベルトゥスの言いなりになってたら
何も変わらない……アリッサは、すごいな」
「凄いのはむしろ貴方です、ジュリオ」
 フラウベリカは、ジュリオが自分を低く評価しようとするとたしなめる
事があった。くすぐったいながらも、昔からの知り合いでもない人に
褒められるのは、ジュリオも素直にうれしかった。
 ただその褒め方が、ちょっと、くすぐったいどころではすまなかった
のだけど。
「この国では虐げられるレオニカ人でありながら、瞬く間に治安維持部隊で
出世し、その若さで既に実権を握っている。さらには治安維持部隊で
ありながら東部の民に信頼を置かれている」
 瞳の奥に妖しげな輝きが光ったのを感じ、ジュリオは生唾をのんだ。
フラウベリカがこういう目をしてジュリオを褒める時は、いつも……
「皇帝陛下からも絶大な信頼を寄せられ、国を挙げての大事業を任され
ようとしている。貴方は今、もっとも活躍している軍人なんだぞ……
 ん、ちゅ……」
 するりと歩み寄り、ぐいとマスクを押し下げてジュリオの唇を奪う。
「どうやら、まだ自覚が足りないようですね……私も気合を入れて
励まさないと」
 そう、フラウベリカはジュリオを励ますと言っては、キスしたりフェラ
したりセックスしたりを繰り返している。最初はいちいち真っ赤になって
いたジュリオだったが、いい加減慣れてきたし――まあ、気持ち良いこと
にはまだ慣れたとは言えないにせよ――フラウベリカの性のテクニックも
だけれど、それ以上に褒められながら美女を抱くという行為は、恥ずかし
ながら……と、どうしてもつけてしまうが、ジュリオが自信をつけるにあ
たって大きな役割を果たしていると言えた。
973 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:03:05.14 ID:5utNp23V
 まあ要するに、ジュリオもまたフラウベリカとの逢瀬を楽しみにしていると
いうことだ。フラウベリカはフラウベリカで、ジュリオの元に来るたびこういう
流れに持って行きやすい話題を振ってきている気がする。
「気合を入れるって……何をするつもりなの?」
 アサシンの、スリットの深く入った東洋風の衣服から覗く白い脚に、
ジュリオの視線が引き寄せられる。黒の髪留め、マスク、マフラーを
取り払って淡い赤色の服だけになると、アサシンというよりも美しい
踊り子のように見えた。
 紐で留められた特殊な構造の服の上からでも、程よく大きい胸とくびれた
腰のラインが分かる。フラウベリカは見せ付けるようにその紐を引き、
惜しげもなく布一枚隔てた先の裸体をさらした。
「そ、その下何も着てなかったの? 最初からそのつもりで……」
「ジュリオがいつも私が来る時に股間を膨らませているのが悪いんですよ」
 さすがにそんなことは無い、と反論したいが、思えばフラウベリカに迫られて
一度たりとも抵抗したことが無かったような気がして、黙っておいた。
「ふふ……さ、見せて。貴方の『槍』を」
 ズボンの上から、つう、と股間を撫でさすられる。たとえ抵抗していても、
この快感に抗うことは不可能だっただろう。それほどに、フラウベリカは
ジュリオの体を熟知していた。
 槍と言うだけはあるジュリオのそれの長さも形も、フラウベリカはすべてを
知っている。一撫でするだけでたちまち硬くなり、ズボンの上からでも
形が分かるほど押し上げる。さらに亀頭と竿の境目を正確に指で探り、
裏筋をカリカリと引っ掻くように指先で愛撫されると、それだけでジュリオの
槍は全力を発揮せんと限界まで肥大化する。
「本当に凶悪な槍。……最近は、グングニルよりもこちらのほうが活躍している
ようですね?」
 フラウベリカは自信は前を完全にはだけて、まるで半脱ぎのほうが貴方は
興奮するでしょう、と言わんばかりに胸も性器も見せ付けながら、ジュリオの
衣服を巧みに剥いでいった。最初は冥痕を見せるのを嫌がったジュリオだった
が、まさにその冥痕に舌を這わされながら肉槍をしごかれて射精させられてか
ら少しずつ抵抗感を薄れさせていった。
「え、ええっと……まさか、知ってる?」
「もちろんです。貴方が治安維持部隊に所属しているすべての女性に好意を
抱かれていることも、さらに迫られて全員とベッドを共にしていることも、
すでに調査済みです。一番回数を重ねているのはエリーゼさん、次点は
プリエステスの……」
「わわわ、ちょっと待って!」
 この発言にはさすがに肝をつぶした。
「あ、あの……そのことは、アリッサには……」
 始めてかも知れない。フラウベリカがにたり、と明らかに情欲に燃えた
笑顔を浮かべた。
「もちろん報告して『いません』よ」
「え? して……ないの?」
 それは女皇直属の諜報員としてどうなのか、と思うが、なんだか命拾い
した気分だった。
「アレサンドラ陛下に『ジュリオを誘惑したら色に目覚めて周囲の女性を
残らず手篭めにした』だなんて言ったら、何が起こるかわかりませんからね」
 まして聖職者にも手を出しているなんてね、と加えられて、ジュリオは
さすがに嫌な汗が背中ににじむのを止められなかった。
974 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:03:36.88 ID:5utNp23V
「ああ、せっかく勃起したのに萎えさせないでください」
 普通は男の台詞だと思うが、既に裸にむかれたジュリオの前に跪き、
フラウベリカはあんぐと口を開いて、ジュリオの大きな亀頭をくわえ込んだ。
「あうっ……」
 頬と舌を使って亀頭を揉み解されると、半端に重い感情など吹き飛ばされて
しまう。じゅ、じゅる、と汗と恥垢にまみれた――軍に所属していては身奇麗
にするどころではないのだ――先端部を、余すことなく嘗め回し、風呂に入っ
た後のように綺麗に掃除する。
「本当に不思議……あごが外れるほど大きいのに、定期的に舐めたくなって
仕方ないなんて。薬物ではない、と思うのだけど」
「人を天然の麻薬みたいに言わないでよ……」
 確かに今まで抱いてきた女性たちも、処女だった娘を含め、最初は痛い無理
から始まるが最後には同じようなことを言っていたけど。
……まさか本当に、グングニルとか冥痕の力なんだろうか、とジュリオは
先ほどとは別の意味で嫌な汗をかいた。
 フラウベリカは亀頭だけで口をいっぱいにしていたが、上を向こうとする
槍を四つんばいになった彼女の首と並行になるまでぐいと押し下げ、くぐもった
声を上げながら喉奥までジュリオの魔槍を飲み込んでいった。
 根元のほうを柔らかく繊細に口と舌で愛撫され、先端を喉が締め付けるこの
フェラの技は、フラウベリカしか持っていない。これをやられるとジュリオは
いつも何もいえなくなって、すぐ射精させられてしまう。
 しかし今日はいつもと違い、射精の前にずるりと喉から引き抜かれた。
「こんな、腕より太いチンポを使って、何十人と女を泣かせて。私ももう、
貴方のものでないと満足できない体にされてしまったんだから……責任を
とってもらわないと」
 寸前でお預けを食らったジュリオの槍は、唾液と自身の先走りでぬらぬらと
光っていた。
 さすがにアサシンらしい素早い身のこなしで、刺さると言うよりは腰掛ける
ように入り口にそれをあてがい、ぬちゅぬちゅと滴る愛液を塗りつける。
「今日は大丈夫な日ですから……私のお胎(なか)いっぱいにしてくださいね」
 どこから見ても優秀なアサシンである彼女に、男に媚びた様な淫蕩な笑顔を
向けられると、ジュリオの嗜虐心に火がついた。
「それで…、なっ!? あ、ぁああんむぐっ!」
 今まさに挿入しようと脚に力を込めたフラウベリカの腰を掴み、一足先に
強引に下に押しやって一気に奥を貫くように挿入する。
 あまりの衝撃に、さしものアサシンも絶叫するところだったのをキスして
唇をふさぎ、さらに首を両手で絞めすぎない程度に抑えて声を吸収する。
 びくんびくんと体中が震え、膣の中が痙攣するようにうねる感触を愉しんだ。
十数秒ほどで落ち着き、震えもとまったのでそっと口と手を離す。
「はぁっ、はぁっ、いつも部隊の女性たちにこんなことをしているんですか」
 詰問するような口調だが、さっきの突然の絶頂から完全に立ち直れて居ない
その表情は、ジュリオに魅了されたかのようにとろんとしている。
「いや、その……」
 東部の治安維持部隊などというのは、本来ならば日々起こる暴動ともいえない
不満の噴出を逐一つぶしていくことに一日中忙殺されるようなところだったが、
ジュリオとアリッサの行動の甲斐もあって最近では半日待機しているだけ、
と言うことさえもあった。そんな時に同僚の女性と二人きりになってしまうと
ほぼ確実に求められてしまう。さすがに他の隊員に知られていいようなことでは
無いよな、という、ここだけは妙に常識的なジュリオの考えによって、全力で
犯しつつも喘ぎ声を殺すのは得意技になってしまっていた。
 正面から抱き合うようにつながり合って、今度はフラウベリカから唇を重ねて
きた。
「だったら安心ですね。今日はこのまま溢れるまで射精してもらいますから、
我慢しないでくださいね。早くしないと砦のほかの人間にばれてしまいますよ」
 結局唇を重ねて舌を絡ませながら、ジュリオは5回膣内に射精するまで解放
されなかった。
975 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:04:09.84 ID:5utNp23V

皇帝の寝室 女皇アレサンドラの私室。人影が二つある……
WODAN 7 987 PM 10:30

「……以上が最新の東部の情勢です」
「そう……ジュリオが、そんなことを」
 もちろんジュリオの乱れに乱れた性生活の話などではない。
 フラウベリカはジュリオとのひと時の後は、全く真面目にかつ迅速に仕事を
こなした。東部では局所的にジュリオを持ち上げる動きがあるものの、
そのジュリオは人々に『アリッサの治世でよくなると信じている』と
触れ回っているわけで、アリッサが動きを見せないままであればいつまで
安定しているかは知れたものではなかった。
 また、ジュリオの軍内部での地位もかなり安定しつつある。やはり仮にも
一軍の将だった経験は貴重だった。空中分解しそうなエスペランサをその
カリスマで何とかまとめていたのは、やはりまぐれではなかったのだ。
 ……という説明を、アリッサにはしてあるが。実際には、治安維持軍および
東部方面軍にヴェネリーやアサシン、ウィッチにソーサレスにプリエステスの
女性職を増やすように働きかけ続け、その女性陣の人気を持って何とか安定
させているのが実情だった。最初は単にジュリオを誘惑しただけのつもりだっ
たが、ジュリオの中の何かが開花してしまったのか、あっという間に女性の
部隊員を心酔させ貞操を奪ってしまった事を知った時、ふとひらめいたのだ。
 半ば以上冗談のつもりで始めたことだったのだが、ジュリオの蟻地獄のごとき
逆枕営業ぶりは予想をはるかに超えていた。改めて調査をして、何十人どころ
ではなく235人に上る軍属の女性と関係を持っていると知った時には戦慄した。
 幾人かの好きものが、ジュリオを『共有』しようと『秘密の会合』を
開いているようだ。恋人を持つ女性や聖職者さえも取り込んでいるのは
この首謀者たちの暗躍の仕業だったが、実際にフラウベリカ自身もジュリオに
楔を打ち込まれている以上、そんな女性たちの気持ちに思いをはせることも
出来た。ある意味グングニルよりも凶悪なあの槍は、絶対的に女性を支配する
が、ジュリオ自身があんな性格だから事の最中は女性が主導権を握っている
ように錯覚してしまう。ジュリオを追い詰めようと腰を振っていると、いつの
間にか引き返せないほどに魂に快楽が刻み込まれてしまうのだ。
 フラウベリカもそうして、気づいたらジュリオのためにせっせと働いて、定期
的に報告と言う名目でご褒美を貰うのが何よりも楽しみになってしまっている。
 関係した女性の中に階級の高い者がいて、彼女たちに引っ張り上げられる
形で取り立てられ、ジュリオの実力で成果を挙げることで男性たちを黙らせて
いる。そんな状況だ。
 もちろん、いつ何時後ろから刺されるか分からないような人気なのだが、
フラウベリカは自分でも不思議なくらい、ジュリオならば少しくらい刺されても
どうと言うことは無いだろう、と楽観視していた。
 それにレオニカ人のジュリオが真っ当なやり方で出世できるはずも無く、
他に選ぶべき道も無いのだった。
「ふふ。ロベルトゥスもついに折れましたし、東部の支援政策も動き出して
いますし、ジュリオの期待を裏切らずにすみそうでなによりです」
 皇帝に即位してから早2年、来年には20歳になるアリッサだが、遠く離れた
ジュリオを思って恥らうように浮かべた笑みは、『花も恥らう少女』と形容
してもいいほどにあどけなさを残していた。体は成長して手足や体形は女の
身体になっているのに、顔は戦乱の時のままの童顔だった。
 ――今のジュリオと会ったら、その日のうちに抱かれているかも。
 などと言う考えがよぎったが、無論おくびにも出さなかった。人は変わる、
という言葉が否定的にしか使われないような世界に生きているこの少女は、
思い人のある意味変わり果てた姿を知ったらどう思うだろうか。
 身体はすっかりジュリオに忠誠を誓ってしまっているフラウベリカだったが、
既に裏切っていると言って良い状況でもアリッサの個人的な味方でもありたい
とは思っている。
 いずれ軟着陸する方法も考えないといけないだろう。全く想像もつかないが。
「そうそう、まだ先になると思うけれど、計画が固まったら私じきじきに
東部を視察しに行きますから。その時はジュリオの予定を教えてね」
 ――本当にこの方は、真っ当な乙女過ぎて胸に痛い。
976 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:04:45.66 ID:5utNp23V
「分かりました。最近は東部の治安も落ち着いていますから、ジュリオもそう
飛び回っていたりはしないでしょう」
 当然ながらフラウベリカも、ただ一人で諜報員をやっているわけではない。
素質のありそうなアサシンを見繕い、部下として育てながら徐々に手勢を
増やしている。なかなか性に合っていて、育成のほうは順調だ。ただし、
部下にはジュリオと接触する機会は持たせていない。
 それが部下に対する親心なのか、ジュリオに群がる女を自分の手で増やし
たくないという嫉妬心なのか、フラウベリカ自身にも分からなかった。
「そうなることを祈っています。あと、来月はナタリアが視察でヴィクトリオンに
向かいますので、直前に隠し事をしないかどうか注視して置いてください」
「了解しました」
 アリッサの命令は常に真っ当だったが、それはフラウベリカにも救いだった。

 なぜなら、ナタリアがジュリオと仲良くしていないかどうか知りたい、
などと言う可愛らしいお願いをされたら、気の進まない報告をしなければ
ならないからだ。


sceneA-27 end.





アレサンドラ=ドラクロアの東部方面活性化政策が
ついに動き出した。

帝国の東西を決定的に隔てていた大渓谷に、複数の大橋を
架けるという未曾有の政策は、西部の帝都に住まう人々に
強い反発を受けたが、意外と言うべきか、当然と言うべきか、
未開拓の市場を前にした商人たちの人気は上々だった。

国中を巻き込む利害関係の勝者は、資本を握る商人たちだった。
彼らの表や裏の支援を受け、ひとまずは工事の準備を進める
事が出来そうだった……





sceneA-28 彼と彼女と彼女と彼女の関係
      she is loyal to her,but...

ジュリオの部屋 ヴィクトリオン砦にある居室。むせ返る程の性臭に満ちている……
ASGAR 15 987 PM 10:00

 消灯時間も過ぎ、静まり返った砦の中で絡み合う男女の姿があった。
「おぉんっ! あ゛、おほぉっ!」
 字面にすると少し間抜けだが、実際に聞いたものは決してそうは思うまい。
男ならば聞いているだけで前かがみになってしまいそうなその叫びは、
美しい蒼の髪を持つ女性から放たれている。彼女は部屋の中央で立っている
男の腰に脚を絡みつかせ、男の腕と性器で内外から支えられていた。
「善い、善いぞ、ジュリオ、もっと、思い切り…衝け! 私を欲情させた責任を
取ってもらおうか!」
977 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:05:24.22 ID:5utNp23V
 完全に目の前の雄をむさぼることしか頭に無い、ぎらぎらした瞳をジュリオに
向け、膣内に収めているジュリオの槍をくの字に折るようにしてエリーゼが腰を
くねらせ、自分の一番感じる部位である子宮口に誘導する。
「くっ、ああ、分かった、よっ!」
 それを受けて、導かれるままにジュリオはまっすぐ腰を突き出し、エリーゼの
弱点を正確に打ち貫いた。
「んぐううううううううううううんっ!!」
 さすがにこれ以上の絶叫はまずいとジュリオがエリーゼの唇をふさぎ、
それが解っているエリーゼは一切声を我慢せずにジュリオの射精に自分の絶頂の
タイミングを合わせた。
 どぷ、どぷ、と常人では考えられない重い音を立ててエリーゼの膣から精液が
零れ落ちる。ぎりぎりと脚と股に力を込め、ちぎりとらんとばかりに膣を
思い切り締め上げる。ジュリオにとっても快楽が増す行為だが、それ以上に
射精した精液が子宮口をたたくたびに絶頂するよう、いつの間にか躾けられて
いたエリーゼが射精の時間を引き延ばすための行為だった。
 普段の澄ました傍観者顔は剥がれ落ち、蕩けきった一人の女としてのエリーゼ
を、ジュリオは美しいと思いながらも、ふと不思議に思う。
 ――天使剣ばかり使ってグングニルを最近ぜんぜん使ってないけど、
エリーゼはぜんぜん気にした風じゃないよな……
 グングニルを手にしたものは戦い続ける運命と言いつつも、現在のジュリオは
生まれてから一番平和な時間を過ごしている。エリーゼの余裕の態度は、
平和は長く続かない、と言われて居るようで、なんとなく癪な感じがする。
以前はまるで考え無かった発想だが。
 ――アリッサが帝国を平和にしようとがんばってるから、かな。
 もちろん平和にはなって欲しいが、ジュリオは先の戦乱で相当な戦闘経験を
つんだ。戦いがあっても生半可な相手には負けないだろう。だから単純に……
アリッサの努力が報われて欲しい。その為に平和であって欲しい。そう思った。
 まあそんなことを、焦点の合わない目を射精のたびに可愛らしい声をあげる
エリーゼに言っても詮無いことではあるが……八つ当たり気味に、暗黙の協定
を破って射精中に腰をゆすり、刺激を与えてみた。
「あひっ! お、おまえ、なにをす、んおぉっ!」
 ごり、ごり、とエリーゼの膣の長さを越える肉槍で、えぐるように一番奥を
こね回す。ジュリオの性器があまねくすべての女性を肉の悦びに叩き落すと
言っても、その身に根元まで受け入れられる女性は片手で数えて足りる。
あのフラウベリカも、根元まで入れようとすると痛みが上回るほどなのだ。
 エリーゼの人外ぶりをおそらく本人も予想だにしない方法で知るように
なったジュリオだが、人間離れした丈夫な身体でしか出来ない性技をエリーゼ
は持っていた。と言うかジュリオが開発した。
「ちょ、ま、まて、今それをされたら……」
 子宮口の辺りを執拗にぐりぐりと押し続けると、そのうちにかり、かり、と
引っかかって刺激の強い箇所が出来てくる。そこにちょうど鈴口をあわせて、
それこそ万力のようにじっくりと有無を言わさぬ力をかけてやると、じわりと
引っかかった部分が大きくなっていく。射精の途中でこれをやったのは初めて
だが、槍自体の圧力と精液の圧力の二段で、いつもより経過が早い気がした。
ふと腰の辺りをひんやりした空気が撫でるのを感じて、なぜかと思って原因を
探ると、エリーゼが腰に絡みつかせていた脚を解いて、ぴんとまっすぐに
天に突き出していた。今完全に、ジュリオの両腕と肉槍だけで自重を支えている
格好だ。
 表情をうかがうと、完全に喉を見せるくらい背を反らして、歯を食いしばっ
ているものの痙攣でカチカチと音がなり、何かに耐えるような、期待を押し殺す
ような熱のこもったまなざしを顔の正面、ジュリオの向かいの壁あたりに向けて
いた。
 最初こそジュリオを静止するような声を上げたが、すぐ無言になってその時を
待ちわびている。
 期待にこたえるべくジュリオは螺旋を描くようにエリーゼの穴を押し広げた。
ある時から穴の広がり方が加速度的に早くなり、ついにはジュリオの大きな
亀頭を飲み込む大きさになって、
 ぐぽん。
 という音が鳴ったわけではないが、穴の中の穴に一気に飲み込まれるこの感触
は、そうとしか形容できなかった。
978 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:10:50.97 ID:5utNp23V
「はっ……はっ……はっ……はっ……」
 ぴんと張っていたエリーゼの脚が、音も無く下がっていく。ジュリオの腰に
絡みつくでもなく、完全に重力に身を任せ、しかし床に届く前にジュリオの腕に
阻まれてM字に脚を開いたような格好でとまる。
 先ほど絶頂していた時よりもさらにだらしない顔をして、エリーゼは涙を流して
いた。目はうつろで、笑っているかのように顔をにやけさせ、半開きの口からは
可愛らしい舌と一筋の涎が垂れている。

 他のどの女性よりも多くジュリオとまぐわってきたエリーゼとは、一番無茶な
事をしてきた。身体の丈夫さに加え、激しいのが好みで、極めつけは子宮口が
性感帯という特殊の上にも特殊な彼女と初めてこんな事をしたのは、もう随分
前のことだった気がする。一番奥を突かれるのが好きなエリーゼは騎乗位や
駅弁を好み、自分の子宮口を苛め抜くような、ある意味オナニーのような
セックスをする。
 その時も、騎乗位で自分の身体を上まで持ち上げては一切足で踏ん張らずに
自由落下に任せて暴力的なまでの肉槍の突きを受けては一突きごとに絶頂して
いた。人間がやったら一度でも怪我どころでは済まない所だが、あとジュリオも
かなり痛いからやめて欲しかったのだが、エリーゼは聴く耳持たなかった。
 3つ……8つ……数えるのを百でやめた頃、即ち百回以上絶頂したエリーゼが
足腰立たずに、本気で足を滑らせて突き上げをその身に受けた時、ジュリオの
亀頭が子宮へと侵入してしまった。ジュリオには痛いばかりだった騎乗位の
突きの感触とは明らかに違う、柔らかくふんわりと包みこむその感触に、思い
切り射精していると、エリーゼの様子が明らかに変化しているのに気づいた。
 肉食動物さながらだったそれまでとは別人のような、言ってしまえば白痴の
ような顔で放心していたのだ。亀頭で子宮内部をさすってやるととてもエリーゼ
とは思えない可愛らしい声で快楽を訴えてくるので、その時は思うさまその状態
を楽しんだ。
 後で顔を真っ赤にしたエリーゼにブルーインパルスを喉元に突きつけられて
忘れろと念押しされたが。

 それから時折、エリーゼはあの時の再現を望むように執拗に子宮口への責めを
ねだる時があった。
 だから、実はジュリオからこの行為を行うのは初めてのことだ。

 完全に子宮の内部に亀頭が埋没してしまうと、エリーゼは完全にジュリオの
なすがままになる。わずかな腰の動きにも
「あんっ♪ はぁんっ♪」
 これまでよりオクターブ高い声音で、まるで年頃の可憐な少女のようにあえぐ。
今回ばかりはジュリオの完全な八つ当たりだから少し可哀相といえば可哀相だが
まあ普段が普段なので、一度くらい赦してくれてもいいよね、とジュリオは
問題を棚上げした。
「そういえばエリーゼって胸を吸わせてくれたこと無かったな」
 そもそも服を脱ごうとしない。かたくななまでに着衣のまま、今も黒の
ストッキングすら脱いではいない。セックスするために股間の部分を改造した、
と聞いた時は驚くと言うよりあきれたが、挿入以外で身体に触るのを全般的に
嫌がっている感じだ。
 そう思って、ぐいとエリーゼの服の胸元を下げ、乳房を露出させる。もしか
したら何か不思議な力で脱げないようになっているのかと思ったが、あっさりと
服はずり下げることが出来た。
 何かの彫刻のように白く、美しい曲線を描く胸がそこにあった。
 誘われるようにジュリオは手を伸ばし、既に硬くなっている乳首を指で
こねるように愛撫する。
「あっ、あっ、イク、イッくうぅぅんっ」
 数秒いじってやるだけで涙を流しながら絶頂した。竿だけを締め上げられ、
亀頭だけは子宮の内部で柔らかく包まれる感覚のコントラストは、エリーゼ
との、この行為でしか得られない快感だ。我慢せずにエリーゼの胎内に射精
してやると、精液が壁をたたくごとに痙攣して悦びを表していた。
「うーん、つまりエリーゼは胸が弱かったって事なのかな」
979 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:11:23.53 ID:5utNp23V
 ジュリオの頭を抱きかかえるように抱きついて、声ですらない喉のかすれを
あげながら先ほどよりさらに深く絶頂した。
 一度も経験は無いけれど、『新しいおもちゃを手に入れた子供』の心境とは
こんな感じなんだろうかと、なぜかわくわくする胸のうちを思い、今晩は
じっくりと優しく責め抜いてやろう、と決めた。

 初めてセックスの途中で失神したエリーゼがしばらくジュリオと口をきく
たびに向う脛にローキックを入れてくるというのが、この遊びの代償だった。


ヴィクトリオン砦 東方治安維持部隊の本拠でもある砦
ASGAR 17 987 AM 10:00

「ようこそ、ナタリア。久しぶりだね」
「ええ。半年ぶりですね。ジュリオこそ壮健そうで何よりです」
 本当は半年より少しだけ短い周期で定期的に各地を査察し、指揮官に
任ぜられた人間が不正をしていないか、また過度に民を虐げてはいないかを
見て回っている。
 当然査察する側の人間の人格に皇帝陛下からの信頼が必要なこの仕事は、
もっぱらナタリアが行っていた。陛下の傍を離れるとは近衛騎士長にあるまじき
行いだと最初は思ったものの、そもそもその陛下がナタリアどころか父の
ロベルトゥスよりも高い戦闘能力を維持している。戦乱の時に得た豪槍一本槍を
しれっと自分の専用武器だと公言して父への返還をはねつけた時、さしもの
筆頭騎士も悄然としていた。心情的にも完全に陛下の味方だったナタリアに
とってはいい気味だ、という程度の光景だったが。
 しかし最近、公務が終って陛下の自室で紅茶をすすっている時、ジュリオの
前に姿を見せる時はやっぱりシャングリラのほうがいいかしら、などと仰って
おられるのは、なにか『おしゃれ』というものを勘違いしている節があると
思わざるを得ないが。
 まったく、ジュリオはそんな見てくれにこだわったりはしないだろうに。
「じゃあいつも通り、ネルソン……総督、のところに案内するよ」
「ふふ……2年は経つのに、まだ上官に敬称を付けるのに慣れませんか?」
 以前なら確実に眉をひそめていた。……いや、ジュリオ以外がこんな態度を
取ったならその場で注意していただろう。
 だが、ジュリオの変わらぬ調子を前にしてナタリアはかすかに気分が高揚する
のを感じていた。誇らしくさえ思う。ジュリオ=ラグウェルの牙は決して抜かれて
はいない。彼はただ優しく、高潔なだけなのだ……という思いをかみしめる。
「ああ、うん、ごめ……申し訳ない」
「私相手にかしこまる必要などありませんよ」
 軍内部で出世している以上、いつもこんな調子ではないだろう。つまり、
私を相手にして口調を緩めた結果なのだと思い、顔がほころぶ。
「あはは……そういってくれるとありがたいよ。さ、付いて来て」
 ジュリオは少し顔を赤らめて、それをごまかすように案内を始めた。
 その態度に、ナタリアは物足りなさを覚える。
 ――もう。戦友と半年振りに顔を合わせるのに、会話はそれだけですか?
「ええ、お願いします」
 そんな感情の波は表に出さずに、ジュリオの背を見つめてナタリアは
後を追った。

 というような光景を後ろから見ていたフラウベリカは、
「どうしたものかな……」
 じわりと汗が滲みそうになるのを抑えつつ、一人ごちた。
980 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:11:55.75 ID:5utNp23V

 傍から見れば明らか過ぎるほどに、ナタリアはジュリオに惹かれている。
ジュリオの言では東部を志願する時に口添えをしてくれたのがナタリアだと
言うから、もしかしたら最初は恋愛関係なくだったのかもしれないが、
今のナタリアは明らかに恋する乙女だった。
 戦友とかアリッサの惚れた相手に向けるような視線ではない。
 なお悪いことに、あの女は近衛騎士の書類仕事を巻きで済ませ、スケジュールに
おそらく一日ほどの余裕を持って東部方面軍視察に出向いているのである。
 つまりジュリオと同じ建物に一泊していくつもりなのだ。
 いかにジュリオが稀代のプレイボーイであろうとも、時間的な制約の上で
通常使う意味で「仲良く」出来る女性の数など高が知れている。
 アリッサ、エリーゼ、フラウベリカ、その他数人の直属の部下たち。
増えたところで両手の指で数えられる位のもので、残りの女たちなど
ジュリオの身体に誘蛾灯のように引き寄せられた有象無象……
「……ふぅ。何を考えているんだか」
 ナタリアではなく自分に向けて言葉を放つ。思った以上にあたしもやられているか


しれない。
 だがそのおかげでナタリアの気持ちを慮ることも出来た。伏せてある人員も
動員して査察を一週間かけて行い、おそらく最終日にジュリオに夜這いをかける
つもりだろう。あの真面目な性格で、まさか仕事の始めや途中でわき道に
それるとは思えない。
 だがフラウベリカはそれをナタリアに許すつもりは無かった。
 ナタリアから見れば全く身勝手な行為だし、お預けを食らった犬のような
切なくも情けない気持ちを思うだけで胸が痛むが、アリッサにとってようやく
唯一の親友たりえる程に精神的に成長した彼女が、まさか抜け駆けして主の
思い人と獣のような性交をするなど、アリッサには辛すぎる現実だろう。
 是が非でも自重してもらおう。
 フラウベリカは早速行動を開始した。


ジュリオの部屋 ヴィクトリオン砦にある居室。カーテンが閉められ薄暗い……
ASGAR 17 987 AM 12:00

「あの、フラウベリカ、何をしているのかな」
 と言っても、やることと言ったらジュリオの精液を極限まで抜いておく
位のものだが。
「陛下から休暇を貰ったので」
「ああ、うん。それで?」
「一週間ほどジュリオの精液を独占しようかと」
「……何を言っているのかぜんぜん分からないよ……」
 我ながら苦しい。実に苦しい。
 しかし、表立って動くわけにはいかない以上、『ジュリオの性欲を削ぐ』
という事くらいしかすることは無かった。
 火の無いところに煙はたたぬ、とはよく言ったもので、治安維持部隊が
出動するようなデマを、足がつかないように流すには現在の東方情勢は
穏やかに過ぎた。なにせ山賊もあらかた駆逐するか兵士の監督のもと農場で
働かせるかして減らしてしまったものだから、罪を擦り付ける先が反帝国組織
位しかない。煽るには事が大きくなる危険が高く、採れない手法だった。
 だからこうして、ジュリオの凶悪な肉槍の、一番弱いところを舌でほじって
ダイレクトに射精を促している。
「れろ、ちゅうぅっ、ほら、我慢せずに射精していいんですよ」
「あっ、ううっ、いや、そんなことを言われても……」
 フラウベリカがここにいることを問いたださない限りは、ジュリオは我慢
し続ける気がした。と言って正直に言うわけにはいかない。
 ――あれ、そうかしら? 本当のことを話したら……ええと、とにかく
   不味いわよね。
981 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:12:28.69 ID:5utNp23V
「分かりました、正直に言います。……あたしが、貴方の精液を欲しいんです」
「ええー……と」
 さすがに、何度も肉体関係があるとはいえ、戦友と同じように接していた
相手から赤裸々過ぎる告白を受けて、ジュリオが赤面した。
 と同時に、フラウベリカはなんだか身体が軽くなるような開放感と高揚感を
感じていた。
「ジュリオの精液で、っちゅ、身体の中もそふぉも、いっぱいにしてふぉひいん
んです」
 しゃぶりながら喋るフラウベリカの艶かしさに、ジュリオは思わず生唾をのんだ。
「あの、その、……うれしいんだけど。僕にも仕事があるし……うぅっ!」
 思い切り亀頭を吸引され、ジュリオの腰が浮く。数え切れないほどの女性を
啼かせているジュリオが自分の口淫に反応してくれるその光景は、何度やっても
フラウベリカの胸を高鳴らせた。
「大丈夫です。エリーゼとパウロにお願いして、ジュリオも休暇扱いにして
もらいました」
 この程度の根回ししか出来ず、むしろ手持ち無沙汰だったくらいだ。
「ええっ? そんなことしていいの? そもそも休暇なんて貰った覚えは……」
「それは貴方が無視して働き続けるからです。……陛下、も心配しておいででした」
 ちくりと胸を刺す痛みがあった気がするが、夢中になってしゃぶっているうちに
忘れてしまった。
「とにかく、食事もあたしが作りますから。この部屋から一切出ずにあたしに
注ぎ続けて貰います」
「それは休暇と言うよりもむしろ労働というか……」
 呆れ顔でジュリオに顔を背けられると、胸がふさがるように苦しい。
 じわり、と涙腺が緩むのを止められない。
「駄目、ですか?」
「ん……いや、駄目と言うわけでは」
「…………」
「分かった、分かったよ……一週間フラウベリカに付き合うから」
「……! はいっ」
 ジュリオが笑うだけでさっきまでの苦しさは消え、フラウベリカはうっとりと
目の前の肉棒に愛を込めて舌を這わせた。
「く、う、……でもフラウベリカ、ナタリアとかが訪ねてきたら、出迎える位は」
「来ませんよ」
「え、いや、でも」
「来ません」
「…………はい」
 全く、ジュリオはどうしてそういうことを言い出すのか。せっかく……



 ――せっかく、じゃない! 今何を考えていたの、あたしは!?

 ジュリオに不審がられないように手コキを続けつつ、今度こそ冷や汗が吹き出る
のを止められなかった。
 泣き落としとか。愛を込めてとか。他の女の名前を出されて怒りを露わにしたり
とか。
 そもそも、ジュリオの性欲を削ぐのに一週間密着する必要がどこに?
 完全に手段と目的を取り違えている。
 アサシン、諜報員、どちらにもあるまじき失態だ。
 この身体の震えが、戦慄によるものか、それともこれからジュリオと一週間
ぶっ続けでする予定への浅ましい期待なのか、もはやフラウベリカは自信を持って
前者だと答えることが出来そうになかった。
982 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:13:25.81 ID:5utNp23V

ジュリオの部屋 ヴィクトリオン砦にある居室。性臭と、粘着質な水音が……
ASGAR 23 987 PM 9:00


「んー。ちゅ♪」
 裸で繋がったままお互いに動かず、キスと睦言のみを交換し合って
2時間ほどが過ぎただろうか。フラウベリカはさざなみのように寄せては返す
穏やかな絶頂に身を浸していた。
「……あの、フラウベリカ。今日でホラ、一週間なんだけど」
 ジュリオのつれない言葉に、フラウベリカは子供っぽく唇を尖らせた。
「まだ一週間じゃありません。明日の正午までありまーす♪」
「えっと……」
「それとも、ジュリオ……あたしとでは、もう気持ちよくないですか……?」
「あ、いや、気持ちいいよ……けど、んむっ」
「……ぷはっ、だったら時間いっぱい付き合ってください。……ね。お願い」
「……………………はい」
 ジュリオが顔を赤くして頷いてくれるのがどうしようもなくうれしくて、
涙をこぼしそうになった。

 朝はジュリオの朝食を砦の厨房で日の出前に用意して精液と愛液でずっしりと
重くなったシーツを洗って干し、前日の行為で汗をかいたジュリオの身体を水で
ぬらした布で拭いてあげながらセックスし、どろどろになった床を含め部屋全体
を掃除して、パンなど食材を持ち込んではジュリオと肩を並べて昼食を作り、
食後の一服として精液をすすり、窓を開けて初夏の穏やかな風で換気しながら
ジュリオに口をふさいで貰ってセックスし、しっかりと戸締りをしたら声が我慢
できないくらい激しく犯してもらい、諜報員だとばれるといけないのでナタリア
に逢わないように気をつけつつ顔をさらしてそこそこ貴族らしく見えるドレスを
着て夕飯を作りに厨房を借りたらジュリオの嫁に間違えられて赤面し、二人で
ゆっくりと夕食を食べた後は何度も激しくした後、繋がったまま眠りにつく。
 この一週間と言うもの、そんな満ち足りた日々を送っていた。
 全力で愛を注ぎ、真心を込めて尽くす。
 こんな安らぎを、永い間捜し求めていた気がする。
 とはいえ、期限は期限だし、仕事は仕事だ。ジュリオの心なしかやつれた
顔を見ていると胸が張り裂けそうだったが、これなら明日ナタリアが発情期の
猫さながらにジュリオの部屋を訪れても間違いは起こさないだろう。
「愛しています、ジュリオ……」
「あ、ありがとう……」
 この照れた顔を思い出すだけで、向こう30年位はがんばれそうだった。


治安維持部隊会議室 ヴィクトリオン砦内の手狭な一室。机には東部の地図が……
ASGAR 25 987 PM 3:00

「ジュ、ジュリオ。今、時間いいですか?」
「ああ、ごめん、ナタリア。今ちょうど出るところだったんだ」
「出動? 何かあったのですか」
「ああ、森のピクシーと、マタギたちの……喧嘩ってところかな。本当は
僕らが出る幕ではないんだけど。他の兵が行くと収まるのに時間がかかるからさ」
 ピクシーは森を不可侵の聖域のつもりでいるが、当然東部の民にとっては
貴重な自然の恵みがあるほぼ唯一の森なのだ。お互いに妥協点を見つけてもらう
しかない。
「……あたしもお付き合いしてよろしいでしょうか」
「うん、それはありがたいけど。帰る予定は大丈夫?」
「ええ、……一週間ほどであれば大丈夫です」
「そうか。移動日を含めてそんなものかな。じゃあ一緒に行こうか」
「はい!」
983 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 02:15:11.43 ID:5utNp23V
「おんや? ナタリア、お前さんそんなに時間があるのかね?」
 思わぬところから援護射撃が来た。
「え? パウロ、どういうこと?」
「うむ、この時期は商人たちにとって半期……まあ金を都合する締切日が
近いこともあってな、さまざまな許可を取りに来るもので城の中が慌しくなる。
時には皇帝陛下のほうから出向くことも必要になるくらいじゃ」
「え? あの皇帝が?」
「そうとも。前皇帝にも若かりし頃はまともな頃もあったんじゃよ」
 いきなり社会学と歴史の授業を始めた二人に、ナタリアの額につうと
汗がつたった。
「っ、確かに慌しくはなりますが、情勢は安定していますからね。むしろ
部下にはいい経験になると思い、思い切って任せてみたのです」
「ふむ……まあ若いうちから後進の指導に熱心なのは感心なことじゃの」
 パウロが振り返る途中で、ジュリオに見えずナタリアにしか見えない角度で
にまりと笑うと、瞬時にナタリアの顔が赤くなった。



治安維持部隊会議室 ヴィクトリオン砦内の手狭な一室。机には東部の地図が……
VAVAN 1 987 AM 10:00


 ナタリアの出番は結局ないままにジュリオの仲裁任務はつつがなく終わり、
アリッサに対する報告は東部は今のところシロだということと、ひたすらに
ジュリオと談笑したという土産話位のものだった。
 にもかかわらず、ナタリアの胸中は晴れやかだった。
「ナタリア、お疲れ様。次はまた半年後だね」
「ええ。ジュリオの活躍、期待していますよ」
 他の誰かに言う時は意識してお世辞を言うが、ジュリオに対してだけは
自然と言葉が口から出ていた。
「活躍と言っても……やっていることと言えば、ナタリアも見たような
喧嘩の仲裁の繰り返しだよ」
「彼らはジュリオが来たから矛を収めたのです。そういう繰り返しが
大事なのだと思いますよ」
「うん、ありがとう。僕もここで、がんばってみるよ。
アリッサにも、よろしくね」
「……はい。陛下もきっと喜ばれます」

 何とか運に救われた形になったフラウベリカは、野宿している途中何度となく
冷や汗をかきながらも結果に満足していた。
「ふうーっ……さて、たまっている仕事を片付けないと」
 仕事が滞っている理由を、親愛なるアレサンドラ女皇陛下にどう説明したものか
考えながら、北へ歩を進めるのだった。


sceneA-28 end.
--------------------------------------------------------------------
以上
始めはエリーゼとやってるところをお忍びで来たアリッサが目撃、みたいな
話にしてアリッサエンドにしようと思っていたのにどうしてこうなった
984 ◆NQZjSYFixA :2011/05/29(日) 11:27:43.74 ID:5utNp23V
修正
>>982下から5行目
誤 「……あたしもお付き合いして〜
正 「……私もお付き合いして〜

適当に攻略サイトみて強いアサシンだからアクリーヌさんにしてたら
インザナ攻略サイトで会話確認して違和感バリバリだったので
グングニルでも雇う時に丁寧口調なフラウベリカさんを採用したら
一人称があたしだったので置換してナタリアの台詞まで誤爆した
985名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 19:28:08.86 ID:Uh5BGkYl
GJ
986名無しさん@ピンキー:2011/05/29(日) 21:47:55.77 ID:sr8HavNg
まだ読んでないけどGJ!
今からゆっくり読みませう
987名無しさん@ピンキー
GJ!
ジュリオのグングニルっぷりと女性陣の健気さが良いね