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怒りの誠U〜澤永の逮捕〜
(現実および原作・アニメではありえない設定が多いのでご容赦下さい)
言葉の自殺未遂から翌日―――
担任「桂は今日は風邪で欠席するとの事です。それでは――」
来実「とうとう休みだしたか桂のやつ。」
みなみ「ちょーっと苛めすぎたかもね。あははは」
夏美「でもさすがにヤバくない?もし先公達にバレたら私らもやばいよ」
来実「だいじょぶだって。気弱なあいつにそんな度胸なさそうだし」
みなみ「仮に知られても、反省したフリしてしばらく大人しくしてりゃいーもんね。
第一、私らが苛めたっていう確かな証拠なんかないもん」
夏美「それならいいけど……」
乙女「………………。(体育はよく見学してたけど、学校を欠席する事なんか
1日もなかったのに、なんか気になるな)」
一方、誠のクラスでは―――
世界「誠が欠席するなんて珍しいな……」
泰介「馬鹿は風邪引かないと思ってたけど違うのかね?」
光 「引き方が馬鹿だったんじゃないの?」
世界「もう、あんまり馬鹿馬鹿言わないでよー。」
刹那「伊藤の事が気になるの?」
世界「なッ…!そういうのじゃなくて!私はただ友達として……
(でも本当に誠のやつどうしたんだろう………)」
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286:2007/12/06(木) 12:00:45 ID:HhiRC1S2
光 「それにしてもあんた顔がにやけてるけど、何かあったの?」
泰介「あ、わかっちゃう?まあ俺にもやっと運が巡ってきたというかな。
だははは」
刹那「目がえろい。」
光 「聞くだけ時間の無駄のようね。」
授業終了後――
泰介「さてと、退屈な授業も終わった事だし、誠も今日はいないから
まっすぐ帰るとするかな。お前らはどうすんだ?」
光 「私は家の手伝いがあるから寄り道は無理だよ。」
刹那「実行委員の集まりがあるから。」
世界「私も今日はバイトのヘルプ頼まれてるから、みんなと一緒に帰るのは無理だね。」
泰介「なんだよみんなバラバラかよー。今日は厄日だな」
世界「あんたと一緒に帰ると貞操がやばそうだしね」
光・刹那「同感。」
泰介「ちょッ…… お前ら容赦ないのな…… じゃあな、また明日」
澤永は世界達と別れ、1人に。下駄箱で靴に履き替えて昇降口から出ようとした
その時―――
誠 「やあ、泰介」
泰介「あれ、誠じゃないかー。お前風邪で休んだんじゃなかったのか?
西園寺達も心配してたんだぜ」
誠 「ごめんごめん。ちょっと夜更かしし過ぎちゃってさ…… それで盛大に
寝坊しちまって、つい………」
泰介「それで、ついズル休みしちまったってわけか。いやはや、お前にしては
不良だねー」
誠 「おいおい、1日休んだだけで不良も何もないだろう」
泰介「わははは。心配しなくても、ちゃーんと黙っててやるからさ。それより、
こんな時間に学校に何しに来たんだ。授業はもう終わったぞ」
誠 「ああ……ちょっと用事があってな」
泰介「用事?だったら早いとこ済ませちまいなよ。西園寺達に見つかったら
いろいろ言われるぞ」
誠 「いや…… お前に用事があるんだ」
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286:2007/12/06(木) 13:35:44 ID:HhiRC1S2
学園の裏門前
泰介「ここの生徒は殆ど正門から出入りするからなー。内緒話なら
うってつけなわけだ。で、俺に話って何だよ?」
誠 「噂で聞いたんだけど、3組の桂を彼女にしたって本当なのか?」
泰介「なんだ、もう知っちまったのか。お前にしては耳がいいな。
いや俺も正直、あんなに上手くいくとは思わなかったけどよ」
誠 「女に縁のないお前がどうやってあの桂を口説き落としたのか気になってさ」
泰介「おいおい、それは最重要機密だぜ。俺の純愛をそう易々とお前に
話すわけにはいかねーな」
誠 「今度ピュアバーガーで好きなだけおごるからさ。頼むから教えてくれよ」
泰介「んーーそこまで言うんだったら、話してやらないこともないぞ」
誠 「サンキューな泰介(……………………。)」
(中略)
泰介「…………というわけで、俺も晴れて童貞を卒業できたってわけだ。
いやー加藤のアドバイスがなかったら、俺もお前みたく暗い青春を
今でも送りつづけていたわけよ。だははは」
誠 「…………………」
泰介「まあ、お前もこの俺を見習って、早く彼女つくれよ。人生一度きり
だからお前も楽しまないと。バカやれんのも学生のうちだけだからなー。
前々から思ってたが、大体お前は誰にでも………」
誠 「…………………」
泰介「うん?どーしたんだお前、さっきから陰気なツラして」
誠 「……………泰介。オレ……」
泰介「ああゴメンゴメン。ちょっと調子に乗り過ぎたな。大丈夫だって、
この俺だってあの桂さんを彼女に出来たんだから、お前ならすぐ出来るさ」