スクールデイズの分岐ルートを考えるスレ

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282名無しさん@ピンキー
怒りの誠(誠×言葉)

例の如く悪質な苛めを受け、澤永にまで犯された言葉は、人生に絶望し
自殺しようとする。しかし……

誠 「ん?メールが入っているな。こんな時間に誰からだろう……」

(無題)突然こんなわがままな事を言ってごめんなさい。ですが、
    私はもう誠君の側にはいられません。短い間でしたが、
    素敵な時間をありがとうございました。とても嬉しかったです。
    ………さようなら

誠 「送信者の名前が入ってなかったけど、まさか……言葉!?」
誠 「言葉の携帯に電話しても出ない……… 夜遅くに人様の家に
   電話をするのは気が引けるが……仕方ない」
プルルルルル…………ガチャ
真奈美「はい、桂でございます」
誠 「夜分遅く申し訳ありません。あの、僕はこと……桂さんの同級生の伊藤と申します。
   申し訳ありませんが、言葉さんはいらっしゃいますか?」
真奈美「言葉なら、今日は文化祭の後片付けと打ち上げが長引いたので、
    友達の家に泊まってくるって言ってたわ」
誠 「ああの、誰の家に泊まるかは言ってませんでしたか?」
真奈美「さあ、そこまでは…… 用事なら、私から伝えておきましょうか?」
誠 「いえ、いいです。夜分遅く失礼致しました」
ガチャ
誠 「家にもいなかった…… なんかもの凄く嫌な予感がする………」

誠は思わず自宅を飛び出し、言葉を直接捜す。考え得る最悪の想像が
自分の勘違いである事を願いながら………
283282:2007/12/04(火) 11:58:45 ID:7HkYSkaT
正解ルートを通った場合(行き先を間違えると82・83みたくBAD行き)

誠「まさかこんな時間に学校にいるとは思えないが……それにしても
  無用心な学校だな」
誠「教室にはいなかったし、やっぱり誰かの家に泊まっている?
  でも言葉って、普段俺や世界と一緒にいるイメージしかないし
  外泊なんて…………あ!!!」

誠はようやく思い出した。つい最近まで自分と言葉、世界の3人で過ごしていたあの場所を。
誠は時速800KMくらいの勢いで、屋上を目指す。そこには………
(好感度が低いと、どこかの世界の再来みたく、言葉の自殺を目の当たりにしてしまい、
 上スレ82・83のようなBADエンドになる)

条件を満たした場合

言葉「(さようなら、お父さん、お母さん、心……誠君……)」
フェンスを乗り越え、金網を登ろうとしていたその時――――
誠 「ことのはぁーーーーーーーー」
言葉「ま、誠君!?」
誠 「言葉、こんな所で何してるんだよ!?」
言葉「嫌ッ離してッ!!!」
誠 「落ち着くんだ!馬鹿な真似をするんじゃない!!」
言葉「離してください!私はもう誠君の側にはいられない……」
誠 「何言ってるんだか訳わかんねぇよ!!何で俺の側にいられないんだよ?
   理由を話してくれるまで絶対に離さないから!」
言葉「こんな私にもう誠君の彼女である資格なんて……ないんです!」
誠 「だからその理由を教えて欲しいって言ってるんだよ!!」
言葉「………!それだけは………言えません………」
284282:2007/12/04(火) 13:49:38 ID:7HkYSkaT
誠 「理由も教えてくれずに勝手に飛び降りようとする人間の
   言う事なんか訊けないよ!」
言葉「ごめんなさい……ごめんなさい……でも、それだけは、誠君にだけは
   知られたくない………だから、離して………!!」
誠 「…………わかった。そこまで話したくないんなら、無理強いはできない。
   でも、少しだけ俺の話も聞いてくれないか?飛び降りるのは、それからでも
   遅くはないだろう?」
言葉「……………………………はい」
ようやく抵抗を止め、フェンスから降りる言葉。俯く彼女に誠は静かに話しかける。
誠 「まず、言葉がそこまで思い詰めている事に気づけなかった自分を恥じるよ」
言葉「……………」
誠 「言葉が何を思い詰めていたのかはわからない。けど、いい加減な気持ちで
   あんな事をしたんじゃないんだろう?」
言葉「………………」
誠 「最初に付き合い始めた頃は、お互いにギクシャクしたり、空回りしたりで、
   正直上手くやっていける自信がなかった。でも、一緒にいるうちに、君の良い所が
   何となくだけど、わかるようになってきたと思う」
言葉「………………」
誠 「………あのメール、言葉が送ったんだろう?」
言葉「………!それは……」
誠 「俺の壮大な勘違いだったらごめん。言葉は今死ぬつもりだったんだよな。
   でも、あのメールを送った誰かさんは、本当は誰かに伝えたくて、
   自分を助けて欲しくて、思わずあのメールを出したんじゃないかって思ってさ」
言葉「違います!私は………」
誠 「あれ?やっぱりあのメールは言葉が送ったんだ?」
言葉「だだから違います……私は………う……わわたし……は……」
誠 「君が送ったんじゃないんなら、泣く必要なんかないじゃない」
285282:2007/12/04(火) 14:29:39 ID:7HkYSkaT
言葉「だって……だって……私は……」
もう溢れる涙をこらえきれない言葉。そして――――
誠 「言葉は強いヤツだよ」
言葉「…………え」
誠 「もし本当に死にたかったのなら、きっとメールなんか送らずに
   黙って自殺したと思う。俺の事なんか無視して飛び降りたと思う。
   でも、言葉はそうしなかった」
言葉「………誠君」
誠 「さっきも言ったけど、言葉が何を悩み、そこまで思い至ったのかはわからない。
   きっと物凄く辛い、死にたくなる程苦しい事なんじゃないかと思う。でも、
   そんな辛い思いを抱えながらも、助けを求めてくれた」
言葉「………………」
誠 「恥ずかしさとか、変な意地とか、辛さ苦しさとかに呑まれずに、
   勇気を出して助けを求めてくれた。俺にはそれだけで充分だ」
言葉「………誠君……!」
誠 「だから………逝かないでほしい。言葉がいなくなったら、俺……
   意気地無しだからもう人生耐えられないよ………」
自分でも何を言ってるのかわからなくなる誠。今度は誠の目から涙があふれだす。
286282:2007/12/04(火) 15:19:00 ID:7HkYSkaT
言葉「……誠君……誠君……私……わたし…………!!」
感極まった言葉は、誠の胸に顔をうずめ、子供のように泣く。
誠 「言葉………」
言葉「ごめんなさい………ごめんなさい……ごめんなさい……」
2人はしばらく、誰もいない屋上で咽び泣いた――――

そして言葉は、誠に事の真相を話した。加藤達グループから悪質な苛めを
受けている事を。その苛めには誠と同じクラスである甘露寺も関わっており、
さらにその友人であり、誠・言葉の友人でもある世界が裏で糸を引いているかもしれない事。
そして、誠の友人である澤永に無理やり犯された事も、全て。

全ての話を知った誠は呆然とし、あまりの自分の至らなさに情けなさを感じ、そして、普段の
優柔不断な誠からは考えられないくらいの、怒りの気持ちが湧き起こったのであった。

誠 「あいつら………許せないよ……」
言葉「誠君……無茶な事は考えないで下さい……私がもっとしっかりしていれば、
   こんな事にはならなかったんです」
誠 「それは俺のセリフだよ。俺が最初からもっとしっかりしていれば、言葉を
   こんな辛い目に遭わせずに済んだのに……… ホント、彼氏失格だよな」
言葉「誠君は駄目じゃありません!……こんな汚れた私を助けてくれました……」

お互いの謝りあいが続き、今後の事をどうするか考える誠。(上手く行動すれば、
原作の芋エンドに行きつきそうだし、警察レベルの問題にし、彼らを追い詰める
事も出来る。誠の怒りがいき過ぎれば、他ルートの誠では絶対考えられない
誠が傷害致死を起こすルートもあり得るかも)