3人がクラスメートな関係のまま卒業し、数年後再会した場合
世界「誠は大学生活エンジョイしてるの?」
誠 「ああ。必須科目とレポートと実習の山に囲まれてな…… 医療系の学科だから、
一つでも単位落すとヤバイし…… お前や桂が羨ましいぜ」
世界「まあ、勉強的には誠より楽かもしれないけど、こっちも色々と大変なんだよ?」
誠 「何が大変なんだ?」
世界「女の世界には色々あるって事で。ところで、桂さんは普段どうしてるの?」
言葉「私は高校の時とあまり変わらないかな…… 普通に講義を受けて、レポートを
纏めて…… でも、少しですけど友達も出来て、以前よりは前向きに
なれた気がしますね」
誠 「みんな変わっていくんだな(しみじみ)」
世界「あんたは全然変わっていないから大丈夫よ」
誠 「おい、それはどういう意味だよ?」
言葉「くすくす」
誠 「桂まで笑うなんてひどいなあ」
言葉「ごめんなさい笑ったりして。でも、こんな感じで私達がいつも
過ごしていた事が昨日の事みたいに思えて」
世界「そういえばそうだね。誠がバカやって、私がツッコミをいれて、
桂さんがなだめて…… 何と言うか、楽しかったね」
誠 「俺は楽しくなかったぞ」
220 :
219:2007/11/27(火) 12:10:50 ID:yemkP7jj
(続き)
世界「でも…… 今だからいえるけど、私達の関係って物凄く
危ういバランスで成り立っていたと思う」
言葉「当時はそこまで考えが及びませんでしたけど、今なら私にも
西園寺さんの言ってる事わかります」
世界「今でもそうだけど、笑っちゃうくらい子供だったなぁって」
誠 「2人とも何の話をしているんだ?」
言葉&世界「秘密(です)」
(中略)
世界「それじゃあ今度は光と澤永の結婚式でね! 刹那も久しぶりに
フランスから帰ってくるし、嬉しいな」
誠 「しかし泰介に先を越されちまうとはな…… おまけに出来ちゃった婚だし」
世界「両親には大目玉をくらったらしいわよ。でも男の後継ぎがいなかったから
内心喜んでいるみたい」
誠 「そういう所はしたたかだな」
言葉「でも、やっぱり幸せな結婚には憧れますね。お互いがお互いを想い、
永遠の愛を誓う……」
世界「理想は高く持ちたいけど、私にはまだ先の話かな……」
誠 「名残惜しいけどそろそろ……(こういう話になると現在の彼・彼女の話になりそうだから
とっとと退散しよう)」
世界「こらそこッ!恋バナに縁が無いからって、帰ろうとしない!」
誠 「ギクっ!何で俺に彼女が居ないってわかるんだよ」
世界「あんたの顔に書いてあるわよ」
言葉「焦らなくても、伊藤君にもきっと素敵な人と巡り会えますよ」
世界「桂さん、こいつは女誑しの素質大有りなド助平男だから、同情なんかしちゃ駄目よ。
誠は勉強頑張って、立派な看護師にでもなりなさい」
誠 「まったく、相変わらず言いたい放題言いやがって。……じゃあな、今度は
泰介の結婚式で会おうな。桂も元気で」
言葉「はい。今日はお二人に久しぶりに会えて、とても楽しかったです」
世界「バイバイ」
こうして3人は別々の帰途についていく。