[QMA]クイズマジックアカデミーでエロSS!六回戦
2 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 01:23:07 ID:cnYcvwIs
2
スレ立て乙
付け足し乙
クララのエロっちいの書きてえ
>>1 乙
あー、カイシャロがよみてぇぇぇぇぇー。
>>8 それ今頑張って書いてるから待っとれ
畜生、忙しくて書く時間がうまいこと確保できない…orz
またセリシャロ読みたいなー。ツンデレコンビ好きー
セリユリのカップルは最強だろうな
12 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 00:07:11 ID:+hKB4bIx
レオン→シャロンとか読んでみたい。
逆はよく見るんだが
13 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 00:10:59 ID:JykWe0Qu
いやいや、シャロン→レオンなんて見たことないのだが
過去スレにあるのか?
前スレには一応レオン→シャロンあるけどな
>>13 途中までシャロン→レオンな展開のSSがあるぞ
3P書きてぇ
15 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 00:19:00 ID:+hKB4bIx
>>1乙。
とりあえず、ルキアが出てて、相手と凄まじくいちゃつくエチーを読みたい。
ゴカーンやリョージョク、チョウキョウじゃなきゃ百合でもかまわない。
レオン×シャロン、タイガ×ユリが読みたい まぁ一番読みたいのはセリオス×ルキアなんだけど
最近のマラリヤさんは少し変だ。
お弁当作ってくれたりお菓子くれたり外国の金貨をくれたり……
いや、困ってはないんだ。むしろ嬉しいくらい。
でも、そんなマラリヤさんの顔を見ると、ボクの胸がどきどきしてとても苦しいんだ。
嫌いになったんじゃないよ。マラリヤさんのことは好きだよ。みんなのことも大好きだよ。
ボク……どうしちゃったんだろ……
「悩める若者。いいわねぇ。萌えよ、萌え!」
「燃えてるだって!どこだ!」
「ああっ!違うのよガルーダ先生ぇ!!」
くしゅんっ!
誰かボクのこと噂してるのかな?
あっ、忘れるところだった。
>>1 乙だよ☆
ユウ×マラ が見たいのは俺だけ?
>>1乙。
保守
アロエ物が見たいと思うのは少数なんだろうか?
俺もだぞ
前スレでアロエ物が投下されてるよ
24 :
506:2007/11/09(金) 00:27:10 ID:+9QBcOA8
お久しぶりです。
まずは新スレおめです。
なんとか書く環境が復旧しましたので、日曜日メドに落とします。
ま、誰も待っていないでしょうが…
ハードなのは期待しないでください。
アロエSSは本番なしなら、ネタはあります(エロテクレッスン)が…
需要なさそうですね。
25 :
452:2007/11/09(金) 00:40:17 ID:AQz9HZV8
>>24 復旧おめでとうです。
アロエネタ俺もそれは思いついたんです。
いやむしろ書いてみてる途中で。
進行ペース亀なんで書き上がりはいつになるかわからないけども……
他のネタも考えといた方が良さそうかなぁ。
>>24こと506さん
お久しぶりです。
今回投下されるのは例の物件でしょうか。
すごく……楽しみです。
「あら、今日はシャロンさんの誕生日じゃない。」
「えぇ、そうですわ先生。これでまた一段と美しい女になりましたわ。」
「それじゃあ、何かプレゼントをしないといけないわね。」
「そんな・・・悪いですわよ。」
「いいのいいの、気にしないで。雑学の勉強の一環としてプレゼントするわ。」
「何ですの?」
「アメリカの幼稚園や小学校などでは、誕生日に歳の数だけお尻を叩かれる風習があるの。」
「何か嫌ですわね・・・。」
「バースデースパンキングと言うのよ。・・・さ、シャロンさん。」
「・・・え?」
「シャロンさんは今年で何歳かしら?大丈夫よ、軽く叩くだけだから。」
「い、嫌ぁぁぁぁぁ!」
「ハッピバースデーシャロンさ〜ん♪」
(ううっ・・・来月誕生日のユリさんとヤンヤンさんにも同じ目に遭わせてあげますわ・・・。)
>>27 GJ
アメリア先生=尻のイメージが出来てきた
29 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 09:49:19 ID:gy4lKp3z
アメリア先生は教師として生徒と接してるっていうより、学校の先輩としてって感じだな。
え?リディア先生じゃないの?
>>6 「すみません、シャロンさん。僕としたことが、貴方の誕生日に何も贈れないだなんて・・・。」
「そんな、気にしなくてもいいですわ・・・貴方が私の誕生日を覚えていてくれただけで嬉しいですわ。」
「いえ、何かさせて下さい。・・・そうですね、誕生日の日一日中シャロンさんの言うことを何でも聞きますよ。」
(何でも・・・かぁ・・・。)←シャロンのお願いでギシギシアンアンする二人を想像するユリ。
「・・・ちょっとユリさん。私の彼氏で変な想像するの止めて貰えます?」
即興で作ったから支離滅裂になりました。あと、もう少し早く投下したかった。
32 :
506:2007/11/12(月) 00:01:32 ID:+nOy2j8U
やっとアクセスできた…
ということで、投下。
【注意事項】
・カイル×クララ(甘ですが、調教っぽかったり、レイプっぽかったりはあります)
※暴力・AF・スカのシーンはありません。
・一部レスに大きく空白がありますが、意図的です。
・一部痴語がありますが、伏字にしてあります。
・軍曹が貧乏クジ引かされてます(エロは無し)
・本編は14レス使います。
・NGはタイトルの『empathy』をNG設定ください。
では、物好きな方はどうぞ。
『empathy』
「クララ、君のことが好きだ。 君のことをもっと深く知りたい」
サンダースに唐突に切り出されて、クララは呆然とする。
授業終了後、ロマノフ先生の言いつけで、使用した魔法書を2人で図書室へ運んで片付けた帰りの道すがらの一言。
「………はい?」
何を言われたのか一瞬理解できずに、クララは素っ頓狂な声で返してしまう。
「ん? 聞こえなかったか? ならば、もう一度言おう。 クララ、君のことが…」
「ま、待ってください! どうしたんですか、いきなり!?」
表情を変えずに再び告白を始めたサンダースを慌てて遮る。
「むぅ…帰り道がてらの廊下では、やはり雰囲気が無くて伝わらぬか…では、場所を変えて話そう…」
「そうじゃなくって! 一体どうしたんですか、サンダースさん!?」
「どうしたも何も、己の素直な気持ちを伝えているのだが」
「………!」
クララの顔が紅く染まる。
…思えば、何となく思い当たる節もあった。
授業の合間の会話、調理実習でペアを組んだ時の事…彼は、さりげなく彼女を持ち上げる言動を示していた。
感情を表に出さない厳つい表情だから、ぱっと見にはわからないけれども。
そう、ほんのわずか、クララがぼんやり感じる程度ながら、彼は彼女に気のある素振りをしめしていたのだ。
…でも。
「…………こ、困ります」
たどたどしい声でクララはサンダースにそう伝える。
「…君に奴がいることはわかっている。 だが、だからといって何もせずに諦められる性質(たち)ではなくてな」
そう、クララには恋人がいる。
同じアカデミーのクラスメイトで、青い髪を後ろで束ね、いつでも柔和な表情を湛えた、眼鏡を掛けた少年。
端から見れば、ほのぼのとした秀才カップルだ。
「君を想うこの気持ち、カイルにも劣らぬ。 いざとなれば、奴とも…」
「…!」
サンダースの台詞に力が篭ったのを察して、クララがすくみ上がる。
「…いや、済まない、君を脅しつけるような発言だったな。 そこは撤回する」
クララが顔と身体を強張らせたのを見て取って、サンダースはすぐさま謝った。
「今ここですぐ返事をくれ、とは言わん。 また来週同じ時間に授業で一緒になるはずだ。 その後で聞かせてくれたら有難い」
そう言って、サンダースは、固まって伏し目になったままのクララの顔を屈みこんで覗く。
「…!」
弾かれたように、クララは踵を返し、寮に向かって走り去る。
「むぅ、しまった、誤解されたか」
見ようによってはあらぬ誤解を招く行為に気付き、サンダースは短く刈り込んだ髪を掻き撫で、溜息をつく。
「…済まんな。 困らせるだけなのはわかってはいるが…」
サンダースは寂しそうに独りごちて、彼女と同じ方向へ歩き出す。
はるか先の窓から、一部始終を見ている眼には、二人とも当然気付いていなかった…
廊下を一目散に駆け抜けて、自分の部屋のドアを開けるや否や、飛び込むように部屋に転がり込んで鍵を掛ける。
ガチャリ、という施錠音にやや遅れて、クララは床にへたりこむ。
「はぁ……はぁ…」
息が荒い。 胸も早鐘を打つようにドキドキとしたままだ。
でも、わき目も振らず走り続けたせいだけではない。
(こ、告白…されちゃいました…)
上気した顔がさらに赤く染まる。 知らず、両手を頬に当てる。
クララにしてみれば、異性から告白されるのは初めてのことである。
カイルについては、自分から告白したわけであり(後で、カイルにしきりに恐縮された)、
彼と恋人関係になったというのもあり、自分が告白される立場になることなんか、全く思ってもいなかった。
(ど、どうして私なんか…)
独りきりの部屋で首を振りながら、クララの思考は混乱する。
(私なんて、お勉強とお料理くらいしか取り柄ないのに…他にも私よりきれいで素晴らしい人がいっぱいいるのに…)
少々自分の魅力に気付いていないというか、卑屈になりがちなのがクララの欠点ではあるが、
それにしてもサンダースが、自分のどこに惚れ込んだのかがわからない。
(こ、断らなきゃ………で、でも…)
クララが好きなのは、カイルをおいて他にない。
サンダースであろうと、いや、他の誰であろうと、どんなに情熱的に告白されようと、その気持ちが揺らぐことはない。
しかし、『ごめんなさい』というには、かなり勇気がいる。
まして、あのサンダースだ。
曖昧な言葉で濁すだけで通じる相手ではないし、そのような不誠実さは、最も嫌うところだ。
それに、クララもそんな真似ができない。
…呼吸が落ち着いてきたが、まだ動悸は続いている。
そして、ほんの少しだけ湧き上がる、愉悦。
そう、今まで読んできた恋愛小説のヒロインに似た気持ち。
『愛してます』
『君を守りたい』
『君が欲しい』
男性から告白される、というヒロインならではの特権。
女の子なら、誰でも少しは憧れるシチュエーション。
(…ほ、ほんの少しだけ、酔ってもいいですよ、ね…)
クララはしばらく夢想の世界に浸る。
甘い言葉を、カイルの声に置き換えながら。
(………あっ、こんな事考えてる場合じゃないです)
しばらくして、漸く我に返る。
ふと気が付けば、部屋の窓から西日が流れ込んでいる。
ヒロイン気分に浸っている場合ではない。 というか、むしろ自分にとって想定したくない事態に陥っていることを改めて思い出す。
「はぁ………」
深い溜息。
(どう言ったらいいのかしら…?)
明確な断り文句が見出せないまま、時間が過ぎてゆく…
週末の放課後。
「はぁ…」
誰もいなくなった教室の窓際の席に座りながら、クララが溜息をつく。
この2,3日でどれだけの溜息をついたかわからない。
頭の中で、サンダースを振るシミュレーションを幾度も無く行っては、『無理』と否定するのも、もう何度目だろう。
授業中もそんなことを考えてしまうため、危うくおしおきを食らいそうになったのも、2,3度。
窓の外の空にぼんやりと目を向ける。 青空に、うろこ雲と一条のひこうき雲。
(断らなきゃ…だけど……でも…やっぱり、怖いですぅ…)
結局、行き着くポイントはそこになる。
あの後、授業や図書室でサンダースと顔を合わせる機会があった。
知らず竦むクララをよそに、彼は全く普段と変わらない態度だった。
(なんであんなに平然としてられるんだろう…)
態度をはっきりさせられない自分が嫌で、いたたまれなくって、泣きたくなる。
(こんなんじゃ、サンダースさんにも、カイルくんにも顔合わせられない…)
『ごめんなさい』とサンダースに言い切ることが最良なのはわかっているし、自分の素直な気持ち。
でも、『怖い』のは、フラれたサンダースが、逆上して暴走しないか……では決してない。
いや、その懸念もあるけれど。
『見られる』のが怖いのかもしれない。
自分への恋心を秤に掛けて、どこか優越感に浸っている自分。
自分を想う男を拒絶し、突き落として見下ろす、恋の勝利者としての驕慢な自分。
それを思い、クララは自分にすくみ上がる。
「はぁ…」
またしても溜息。
ガラリ。
教室のドアが開く。
「あ、ここにいましたか、クララさん」
自己嫌悪にも似た考えを巡らしていたクララは、その声に弾かれたように顔を向ける。
「あ…カイルくん、おかえりなさい」
「今、集中講座から戻ってきましたよ」
柔和な表情の、眼鏡を掛けた少年―カイルが、穏やかに微笑みかける。
「お疲れ様ですぅ」
表情を緩めてクララは返事をして、席を立つ。
「いやぁ、結構密度の濃い授業でしたけど、ためになりましたよ」
彼は昨日からの集中講座に出席していたため、丸一日以上ぶりだ。
「へぇ、今度私も参加してみようかな」
「なかなかいいものですよ」
カイルとの他愛のないやりとりが、なんて心地いいのだろう。
クララは心底安心した。
「そうそう、一緒に勉強しませんか?」
「え、でも、戻ってきたばっかりで疲れてないの?」
「大丈夫ですよ、そんなに長い時間拘束されたわけじゃないですから」
気遣うクララにカイルは普段通りの笑みを返す。
「それに…」
言いながら、カイルは周囲を見回す仕草。
「え?」
「…クララの顔を見たら、疲れなんか吹っ飛びましたよ」
少し照れくさそうにそう囁かれ、クララが顔を赤く染める。
二人きりの時だけ、彼は『クララ』と呼ぶ。
…クララは何も言わずに、そっとカイルの胸に体を預ける。 柔らかく、彼の腕がクララを閉じ込める。
遥か西の空が翳り出し、窓に射し込む光量を削り始める…。
「はい、ジャスミンティーを用意しましたよ」
「ありがとう」
カイルの部屋。
私服に着替えたクララは、今日初めて楽な心持ちでカイルの部屋へ向かった。
ゆったりと柔らかな空間と時間にただ癒されるような気持ちだ。
そっとティーを口に含む。 程好い熱さに茉莉花の香りが身体に柔らかく染み込む。
「おいしい…」
「どういたしまして」
クララは、飲みながら、珍しくカイルの部屋が散らかっているのに気付く。
「すみませんね、講座の時の資料がまだ片付いてないんで」
「気にしないでください」
部屋の中には、カバーを掛けられた本が多く積み上げられ、テレビの前にもDVDがいくつか散乱している。
「予習しっ放しで出てしまったんで…」
「フランシス先生の授業だったんですね」
DVDのタイトルを見て取ってクララがそう言う。
「ええ、少し昔の映画中心だったもんで、なかなかきつかったですよ」
カイルはそう言って、カップに口を付ける。
「少し見てもいい?」
「いいですよ。 じゃあ、僕のおさらいも兼ねて見てみますか」
カイルは快く応じて、テレビのリモコンをONにする。
DVDは予め電源が入っているようで、画面は作品のチャプター画面になっている。
「あ、この映画は…」
「そうです、あの有名な刑事アクションものですよ」
言いながら、DVDを再生する。
画面上では、テロに巻き込まれた刑事が、ボヤきながらも派手に立ち回っている。
「いやあ、この作品のタイトルや主演俳優さんは有名なんですけど、何せ内容に深く突っ込んだ問題が多くてですね…」
「えー、フランシス先生、厳しいですぅ…」
「ああ、有名すぎる作品は深く、それなりの作品はそこまで無茶は問われませんでしたよ。 そう、この敵役とか舞台が出ましたね」
「えーっと、敵役はっと…」
作品をレビューしながら、ポイントごとに二人してペンを走らせる。
元々優秀な二人だが、カイルが既に深く理解しているため捗りが良い。
「…じゃ、これはこの位にして、次の作品を観ましょう」
「はい」
カイルは手元のリモコンを操作する。 デッキのハードディスクに録画してあった作品にカーソルを合わせ起動させる。
「あ、この作品、結構好きです」
「ははっ、この手のラブロマンスが好きですものね、クララは」
そして、カイルは作品の頭からではなく、チャプターを選択して再生ボタンを押す。
「あら? 最初からじゃないんですか?」
「是非観ておくべきポイントですよ」
クララの不思議そうな声にそう答え、カイルは画面に目を向ける。
クララも釣られて画面を見る。
画面には、婚約者持ちの心理学者のヒロインが、突然同僚の男に告白されてしまうシーンが映る。
(あっ!)
クララの脳裏に突如、例の記憶がフラッシュバックする。
数日前の自分とサンダースではないか。
ドクン。
突然、クララの中で、鼓動が弾ける。
(え……ウソ…何か、体が…)
クララの動悸がますます速くなり、体も熱を帯びてくる。
思わず、自分の両腕で体を押さえつける。
「…どうしたんです、クララ?」
カイルが画面から目を離し、クララに声を掛ける。
「な、何か…体が…熱くって…」
クララは自らの異変にうろたえる。
体の熱さと共に、映画の二人の台詞が、クララの記憶にシンクロする。
「ご、ごめんなさい、カイルくん! その映画、止めて!」
クララは絶叫して、きつく眼を閉じて体を抱えながら椅子の上で縮こまる。
「………困りましたね」
「…え?」
そう言いながらもカイルは、全く動揺もせず、DVDを停止させる素振りもみせない。
その違和感にクララは眼を開いてカイルを見る。
「…同じです、ね」
画面にまた視線を走らせると、ヒロインがパニックに陥って、思わずその場から逃げ出すシーンになっていた。
「……お、同じって…な、何………?」
クララが問う。 その声は、はっきりと震えている。
「ほら、2,3日前ですよ。 クララ、サンダース君に言い寄られていたでしょう?」
ようやく停止ボタンを押したカイルがそう言い放つ。 いつもの表情のまま。
「………!」
クララの顔から血の気が引く。
見られていた…! でも、どこで?
いきなりその事実を突きつけられ、クララは激しく動揺する。
でも、血の気が引いているのに、体はますます熱くなる。 いや、体のあちらこちらを蝕むような疼きに変わりつつある。
「いや、たまたま窓から見えましてね。 声は聞こえませんでしたが、凡そは察しがつきますよ」
カイルは淡々と話す。 DVDのリモコンをまさぐり、また再生ボタンを押す。 また違う映画が始まる。
「ほら、見てください」
リモコンを机の上に置いてから、カイルは静かにクララへ歩み寄る。
恋人に寄られているはずなのに、クララの体は安堵するどころか、恐怖で萎縮する。
「…いや、こ、怖い…」
「大丈夫ですよ、ほら」
クララの頬にカイルの手が触れた瞬間、ビクリ、と震えが疾る。
その震えも無視して、カイルはクララの顔を画面にゆっくりと向ける。
抵抗もままならず、画面を直視したクララの眼に、男にじわじわ言葉で追い込まれる半裸のヒロインが映る。
「い、いや! いやです…カイルく…ん…」
「…僕も嫌です」
「え?」
「何故、あの場で、きっちりサンダース君に断りをいれなかったんです?」
「あ……それは…」
「僕が好きだから、とはっきり言えないんですね」
「そ、そんなことない…」
「それとも、何でしょうか、『告白されたこと』が余程嬉しかったのですか?」
「……!」
見透かされている。 クララは縮こまったまま動けない。
「…残念です」
画面から、平手を打つ音がする。 男がヒロインの頬を打ったのだ。
「…僕には、あんな真似はできません。 クララに傷を付けるなんて真似は…」
代わりにカイルは小さくなったままのクララを強く抱き締める。
「…でも、改めて教えてあげますね。 クララは、僕のものだって事をね」
クララを見つめるカイルの表情は穏やかなままだ。 でも、細い眼から覗く青い瞳に静かに渦巻く、嫉妬。
クララは思わず目を反らした。 もはや、カイルからも、この熱からも逃げられない。
「…さて、もう一つ質問です。 クララ、体の具合はどうです?」
カイルの声が聞こえるが、クララにはもうその声を受け止めるだけの余裕はない。
サンダースの告白を知られたこと、カイルの嫉妬への恐怖、カイルへのいたたまれなさ、そして突然襲ったこの熱と疼き、
クララの心と体を折るにはもう十分に過ぎる。
「…もう答える余裕はありませんか」
ポツリとカイルが呟く。
「……ご、ごめ…んなさ…い…」
クララはやっとの思いで声を出す。 頭に浮かんだのは、この台詞だけだった。
「…いえ、謝らなくたっていいんです。 僕にも責任がありますから」
言いながら、カイルはクララの頭を撫でる。
「クララを迷わせてしまう、この僕が不甲斐ないんですよ」
カイルは自分を責めるように、ポツリポツリと言葉を継ぐ。
(悪いのは私…だから…お願い…やめて…)
熱で壊れそうな自分と必死に抗いながらクララはそう思うが、言葉にできない。
(で、でも、何故…こんなに私のから、体、熱いの……?)
クララがそう疑問に思った矢先、カイルがまた呟く。
「雑学の問題です。 今、クララの体にこもっている熱は何でしょう?」
クララの眼に、机に置かれたままのティーカップが映る。
(………! まさか、あのジャスミンティー…! た、確か、ジャスミンの効能は…!)
クララは、そこに思い当たり、潤んだ眼を見開く。
「…そう、あのジャスミンティーです。 アロマにおけるジャスミンの効果は知っていますよね?」
ジャスミンの効果は癒しばかりじゃない。 催淫効果の高さはイランイランを超えるとも言われる。
「…たまたま、この茶葉はマラリヤさんから戴きましてね。 その様子を見ると、特別製ですね」
錬金や調合が得意なマラリヤにとって、ジャスミンの催淫効果を飛躍的に高めるなど朝飯前だろう。
一部で『魔女』とも呼ばれる親友の顔が浮かび、クララは力なく首を振る。
「…そ、そんな事…しなく…たって…わ、私………」
そう言った途端、クララの心臓と臍の少し下あたりが一際激しく疼き、椅子からずり落ちそうになる。
「頃合いですね…」
カイルは呟き、クララを支え直すと、横抱きに抱え上げる。
「クララ…ごめん…でも、僕だけを想っていて欲しいんだ…」
腕の中で息を乱しているクララに謝る。
「手荒になるけど…」
その先の台詞をカイルは飲み込み、クララを抱え寝室に入る。
……寝室のドアが閉じ、部屋にはDVDから流れるくぐもった声だけが続いていた…
ベッドのスプリングが幽かに軋む。
カイルは、クララをひどく優しく横たえる。
媚薬に蝕まれたクララは、もはや抵抗する素振りもない。 薄く涙を見せながら顔を横にしている。
「………変に動かないで。 破いてしまいますから」
クララのブラウスのボタンに手を掛けて、カイルは流れるような指つきでボタンを外す。
ブラウスの前をはだけてから、カイルは更にスカートのホックとファスナーを緩め、靴とソックスを脱がせる。
されるがままになっているクララの体には、細かく震えが疾っている。
ゆっくりとクララの体を起こして、ブラウスを脱がせ、スカートも抜き取る。
白い下着のみの姿になったクララを再び横たえて、カイルは彼女の服を丁寧に畳んで、自分の勉強机に置く。 脱がせた靴もベッドサイドの床に揃えて並べる。
「…ゆ、許して…」
これから始まるであろう事態に、精神を追い込まれながら、クララは精一杯の懇願を試みる。
しかし、カイルは、首を振って、
「許す、許さない、じゃないさ…」
と呟き、部屋にある椅子をベッドの脇に持ってくる。
そして、クローゼットを開いて、何本かのネクタイやタオルを取り出し、これもベッドの上に無造作に置く。
そして、自分も服を脱ぎ、トランクス一枚の姿になる。
「さて…」
「あっ!」
カイルがクララの体に触れる。 跳ねるようにクララの体がわななく。
「体、起こすよ…」
クララの背中と太腿の裏に両手を入れて、再び抱き上げる。
そして、先ほど用意した椅子にクララを座らせる。
「…え…な、何を…?」
展開が読めない様子のクララを置いて、カイルはベッドに置いていたネクタイを1本取り出し、
クララを後ろ手に縛り、椅子に固定する。
「そ、そんな…」
体を捩るが、うまく動かない。 下手をすれば椅子ごと倒れる。
あまりに惨めな姿にクララは涙ぐむ。 それでも、苛まれた体は疼き、淫らな熱をもたらす。
カイルは、もう一つの椅子をクララの前に置いて、向かい合わせに座ると、
「…僕だって、好きでこんな真似をするわけじゃないよ。 でも、クララは事実、気持ちが揺れているよね?
だから………もう一度、僕だけをはっきり見て欲しい。 あの時、僕のことを好き、と言ってくれたクララに…」
静かな口調に静かな瞳。 その奥に映る嫉妬、独占欲。
「…わ、私……!」
クララが掠れた声を張り上げる。
私はカイルくんが好き。 心の底から愛してます。
途切れた言葉の先がこう叫ぶ。
「…今日は、君の体から、その答え、聞かせてもらうよ」
少し寂しそうにカイルが言って、クララの背後に廻る。
「………!」
クララがビクリと震える。
「怖がらないで…」
おさげ髪を軽く持ち上げ、項から耳の辺りまでを優しく撫で上げられる。
「ああっ!?」
敏感になっているクララの体に甘い電流が疾る。 ほんのり桃色に染まった肌に鳥肌が浮かぶ。
「…はあ…あ…あん…」
狭い部屋に、クララの荒い吐息と甘い喘ぎ声が響く。
どれくらいの時間が経ったのか、もう感覚がおかしくなっているのか。
カイルの愛撫は非常に緩やかに、とろ火で炙るようなスピードで進む。
項から耳にかけて撫でられ、耳に舌が這う。
そして、首筋をほんのわずかに擽るように舌が転がり、鎖骨のくぼみにキスが落ちる。
その度に、クララは激しく反応し、身を捩る。
カイルは正面に廻り、クララの顎を軽く持ち上げる。
そして、緩く開いた唇に顔を寄せる。
激しいキスを期待したクララの気持ちに反して、カイルの唇はわずかに逸れて、細く零れ落ちた涎を啜るだけだった。
そうしながらも、カイルのもう一方の手はそろりとクララの脇腹や太腿を掃く。
クララにとっては、生殺しにも似た拷問。
「…お、お願い…もう………やめ…て…」
クララが懇願する。
「おや、気持ちよさそうですが、やめていいんですか?」
カイルがさも意外そうな声を掛ける。
「こんなの……イヤ…です…」
クララが頭を振る。
「イヤ? おかしいな、いつぞやの手紙の文面は嘘、という訳かい?」
「…!」
カイルの言葉に、クララは眼を剥く。
そう、カイルの誕生日の時だ。
初体験からしばらくセックスのなかったクララは、ルキア、ユリ、マラリヤの協力を仰いで
無理矢理カイルをその気にさせた。
さすがにそのいたたまれなさを含めて、カイルに手紙で託したのだ。
その気持ちに嘘はない。
『愛する人に犯され、悦ぶ』と書いた自分の性情は本当だ。
あの時の深い快感を思うたびに、身体が濡れる。
だから、カイルに犯されるのは構わない。 でも。
「う、嘘じゃないです…でも…こんな気持ちのまま…犯されるのは…イヤ…です…」
泣きながら、クララが言葉を吐き出す。
「………」
「お願いです…手、ほどいて…」
「………」
カイルは黙ったまま、クララの後ろに廻り、椅子に結び付けていたネクタイをほどく。
そして、クララを抱え上げて、またベッドに寝かせる。
「カイルくん…」
クララが少し安堵したような表情を見せる。
「じゃあ…」
カイルが掠れた声で呟く。
そして、クララの背中に手を廻し、肩のストラップがないブラのホックを外し、一息に剥ぎ取る。
「きゃあっ!?」
クララが悲鳴をあげて、両手で思わず胸を隠そうとするが、カイルはそれよりも早くクララの両手を掴み、ネクタイで両手を後ろに縛り上げる。
「その言葉、嘘じゃないか、態度で示して」
「………」
「僕の事が、本当に好きなら、態度で示して。 それとも、やっぱり、サンダース君がいいのかい?」
カイルが発する残酷な台詞。
クララの顔が苦痛と快感に歪む。
もう、限界。 身体も、心も。
消耗したクララの精神が悲鳴を上げて、折れる。
「…違うのっ…! わ、私が好きなのは、今までも、これからも、カイルくんだけですっ…!
何だってするから、何だって受け入れるから、私を犯して! イカせてっ! だ、だからっ…
私を疑わないでっ…! 疑われたまま犯されるのだけはイヤぁっ……!!」
クララが爆発したように絶叫する。
「………」
カイルは、クララの感情の爆発に少し茫然とするが、クララの頬に手をやり、涙を拭うと、顔を合わせ、瞳を見つめる。
クララもカイルの瞳を見る。 ―彼の瞳には先ほどまでの静かな激情の色はない。
いつものような穏やかで柔らかい光と―ほんの少し覗く、満足感と後悔。
「…ごめんなさい」
カイルが謝る。 普段どおりの声だ。
「…僕も、自信がなかったんです。 本当に、クララは僕の事を好きなのか、僕より素晴らしい人が現れたら、僕の元から去ってしまう、と…」
「…」
「そこへ、サンダース君が現れた。 この2,3日、正気でいるのが苦しかった…」
「…」
「…最低ですね、僕は…形はどうあれ、クララは僕を好きでいてくれていたのに…」
カイルは自嘲して、クララの両手のネクタイに手を伸ばす。
「…でも、もういいです。 やめましょう、こんな事は…」
「待って」
ネクタイを解こうとするカイルを制して、クララが声を掛ける。 未だ媚薬に蝕まれている表情はやや苦しげだ。
「…いいの。 私があいまいな態度だったから…でも、カイルくんは、ここまでして私を繋ぎ止めようとしてくれた…」
ここで一呼吸を置く。
「…だから、私がカイルくんを好きだって事、私がカイルくんのものだってこと、ここで証明させて…?」
言いながら、クララは不自由な身体ではいずり、顔をカイルの下腹部に埋める。
「な、何を!?」
驚くカイルに構わず、クララは口と舌で、トランクスのスリットからカイルのペニスを晒し出す。
「…ご奉仕させていただきますね…」
やや固くなったカイルの亀頭にいとおしげにキスをして、クララは丁寧に舌を這わせる。
「ううっ!」
カイルがうめいて、腰を引く。 でも、クララの舌の感触にペニスは昂奮状態に戻る。
自分の唾液で清めるように、とにかく丹念にクララはカイルを舐め上げる。
両手が利かない姿勢で、時折、彼のペニスが暴れて、頬を叩くが、クララは全く意に介さず、舌を動かし続ける。
「ク、クララ…」
苦しそうに喘ぐカイルに、
「…出したくなったら出してください…カイルくんの、飲ませて…」
とだけ呟くと、クララは小さな口を精一杯広げて、彼のペニスを飲み込む。
「うわぁっ!」
暖かく柔らかい感触に吸い付かれ、カイルはのけぞる。
クララはゆっくりと頭を上下させて彼を愛撫する。 テクニカルな事はさしてわからないけど、とにかく一心に吸い上げる。
クララの動きはたどたどしいが、カイルにはそれだけで十分だった。 こみ上げを感じて、クララのお下げ髪を掴む。
クララは亀頭に愛撫を集中させ、柔らかく吸い上げる。 自由の利かない中でできる精一杯の最上級の愛撫にカイルのペニスが一気に限界を迎える。
「ああっ、で、出る…!」
カイルの声に呼応して、クララが深くカイルを飲み込む。
ビクリと一際大きくペニスを震わせ、カイルが達して、クララの口に精を吐き出す。
クララも口の中で、精液を嚥下し、彼の味を感じていた。
「………何も飲まなくても…」
言いかけたカイルの台詞が止まる。
口を離したクララの表情は、恍惚に緩み、焦点を無くした瞳が淫らに蕩けている。
「はあ…カイルくん、おいしい……」
うっとりした表情で、聞かせるともなしにクララが呟く。
口の両端から、飲み残しの精液が垂れている様子は、まるで別人を見るようだ。
「あ、もったいない…」
また呟き、ピンク色の舌で、精液を舐め取り、また恍惚の表情を浮かべる。
カイルは眉間を押さえながら首を振る。
確かに、ここまでクララを追い込んだのは自分だが、いざこうなると、どう扱うのがいいのか考えていない自分に今更気が付いたのだ。
(えーっと、じゃあ、次は一つになるのがいい選択なのかな…?)
我ながらひどい段取りだと自分に呆れながら、クララの体を転がし、トランクスを脱ぎ…ふと、思い出す。
(そうだ、あの時を思い出すんだ…)
自分の誕生日の時に二人して演じた痴態。 そうだ、あれはクララが望んだ形の一つだ。
………。
「よく飲めたね。 きつかったでしょう」
「いいえ、嬉しいです、私…カイルくんに感じてもらえたから…」
顔を紅潮させてそう言うクララの瞳に、濁りが宿る。
よく見れば、彼女は太腿を内股に閉じて、じれったそうに揺すっている。
(そうだ、彼女は今、ひどく感じているんだ…薬のせいもあるでしょうけど)
そして、色事に鈍いカイルも、ようやく整理がついた。
クララは、セックスにおいて、基本はMである。
ただ、暴力に訴えたり、罪悪感を盾に追い詰めると、苦痛に耐えられない。
愛情や安心感を下地に置いておけば、そのシチュエーションに同期して、どこまでも隷属するタイプだ、と。
(となると…)
「僕も嬉しいですよ。 そこまでしていただくなんて…男として、冥利に尽きます」
カイルは言って、この部屋で初めてのキスを交わす。
「あ、ありがとう…ございます…」
「では、僕からもお礼をしましょうか…」
言いながら、カイルは枕を取り、クララの腰の下に敷く。 腰を浮かせるのと、後ろ手の負担を和らげるために。
「さて、僕は君を悦ばせようと思ってます。 どうされたいですか?」
臍の辺りをそっと撫でながら、カイルが問いかける。
「あふぅ…はぁ…好きに……弄んでくださぁい…」
軽く肌を撫ぜるだけでも感じるのだろう、クララは声を蕩けさせながら腰をくねらせる。
「好きにして、ということですね? …少し、物足りませんね、はっきり言えませんか?」
カイルは少し考え込むふりをして、反応を見る。
「……あ、あの…」
クララがおずおずと声を掛ける。 不安そうに眉を寄せる表情が色っぽく映る。
「どうしたの?」
「……む、胸とか……あ…あの…あの部分を…いじ…弄って……くださ、い」
今の彼女にできる、精一杯のおねだり。
「…わかりました。 そうして欲しいんですね、クララ」
「……はい……」
瞳を伏せるように目を反らして、クララが頷く。
「では…」
カイルはクララのパンツに手を掛ける。 クララも緩く足を開いて膝を軽く立てる。
するり、とパンツが抜き取られる。 クロッチの部分が重く変色しているのがわかる。
カイルは何も言わず、タオルを置いて、脱がせた下着をその上に置く。
そして、ネクタイを何本か取り出す。
「では、まず、このネクタイをこうしますね」
「あっ…」
カイルは自分のネクタイを、クララの両の足首に巻きつけ固定する。 縄のように結んでいるため、簡単には解けない。
「痛くないですか?」
「だ、大丈夫です……」
涙目のままクララが答える。 カイルは続いて、クララの首にネクタイを廻す。
「首を絞めるわけじゃないから」
少し怯えた様子のクララに優しく微笑みかけて、カイルは、自分の制服に結ぶ要領でネクタイを結びつける。
クララの素肌に、カイルが日常使用しているネクタイが都合3本巻きついている。
「そうして縛られてるクララも、可愛いですね」
「ああ……カイルくんに触られてるみたい…」
クララが酔ったような表情で心地よさを表現する。 愛する人に束縛される快感。
「ふふ、そうですか。 では、お望み通り、ご褒美ですよ」
自分の意図通りにクララが入り込んだのを感じて、カイルはクララへの愛撫を開始する。
両方の乳房をそっと掴む。 既に固く張り詰めた小振りな乳房が、掌の中で心地良く弾む。
「ああん、気持ちいいですう!」
ようやく、カイルに感じる部分を触ってもらえた事実に、クララは歓喜の声を上げる。
カイルは頂点で尖っている乳首に口を寄せて、舌で転がすようにして快感を伝える。
その下で、クララが高い嬌声を上げながら、激しく身を捩じらせている。
カイルは乳房から口を離すと、クララの両のおさげ髪を取り、先端を軽く舐める。
「髪の毛…汚れてますよ…」
「汚れてなんかいませんよ。 …頭、引き攣れていませんか?」
「大丈夫です…」
カイルはその返事を待ち、クララのおさげ髪の先端で、彼女の乳首を掃くように刺激する。
「ひゃああん! へ、変になっちゃい、ますぅ…!」
クララも自分の髪まで使われてしまうとは思ってもいなかったらしく、未知の刺激に体が断続的に震え出した。
「こっちも…凄いですね…」
カイルがクララの足首を持ち上げて嘆息する。
濡れる、どころか溢れ出る、という表現が適切なほど、膣口から愛液が流れ、内腿まで拡がっている。
「……恥ずかしい…です…」
「どうして? クララが僕で感じてくれている証でしょう?」
恥じ入るクララにそう声を掛けて、カイルは充血して開いた膣口に口付ける。
「はううっ!」
クララの腰が不自由に跳ね上がる。
「では、そろそろ、聞きますね。 クララ、どうして欲しいですか?」
「…イカせてくだ、さい」
「…具体的にどうやって達したいのです? そこまではっきり言ってください」
「…カ、カイルくんの指で…私の……お……お○○○を、掻き回してええぇっ!」
「…はしたない台詞ですね…でも、わかりました、クララのおねだりですからね」
カイルは持ち上げていたクララの脚を左に下ろす。 クララの体勢が上から見て逆の『く』の字になる。
そして、右手の中指と薬指を膣に沈める。
「あああああっ! いい、いいですぅっ…!」
クララが絶叫する。 膣内は既に痙攣するかのように震え、指に襞が絡みついていく。
カイルは何も言わず、膣内に挿れた指を軽く曲げ、強く擦るように掻き回す。
同時に親指が、膨れ上がったクリトリスを捉え、強く潰す。
「いい、イッ、イッちゃい、ますぅ! ………………ッ!」
散々昂ぶっていた身体には、この刺激だけで十分だった。 クララは、最後は声にならない嬌声を発して絶頂に達した。
髪を乱し、白い喉を反らせて絶頂の余韻に浸るクララが、淫らで愛おしく映る。
カイルはゆっくりと膣から指を抜く。 彼の指だけではなく、手首の辺りまで、愛液が飛沫いている。
「……良かったですか?」
たっぷり時間を置き、クララの呼吸が少し落ち着いたのを見計らって、カイルは声を掛ける。
とろんと微睡んだような眼を向けて、クララがコクリと肯く。
「…もっと、気持ちよくなりたいですか?」
愚にも付かない台詞をカイルは吐く。
「カ、カイルくんの…大きいのが…欲しい……ですぅ…」
この上なく、淫らな雌の隷獣の表情でクララが応える。
カイルも、さすがにこの表情には戦慄を覚えたが、彼自身も、クララが欲しくてたまらない。
後ろ手に縛っていたネクタイを解く。
「あ……ほどいたら…イヤ……です…」
クララが、子供の駄々のように首を振る。
「カイルくんに…きつく……閉じ込められて……犯されたいの…」
「………わかりました。 クララの言う通りにしてあげます、ね…」
カイルはクララを仰向けにする。 そして、縛られたままの脚を天井へ向け、クララの体に押し付けるように畳む。
「クララ……両手で、脚、抱えて」
カイルの命令にクララは従い、ひかがみの辺りで抱え込んだ手を組む。 カイルはその両手を結ぶ。
縛られた両脚を抱えて、下半身を差し出す卑猥な図になる。
「…挿れますよ」
カイルは高く上げたクララの足首を掴んで、猛ったペニスを膣口にあてがう。
「………い、挿れて、ください…私を…お、犯してくださ、いいいいっ!?」
クララの淫らなおねだりを最後まで聞かずにカイルは深く挿入する。 クララの語尾が奇妙に跳ね上がる。
「ううっ、す、凄い…!」
挿入して早々、カイルの腰が震える。 クララの膣が奥まで吸い寄せようと蠢く。
カイルは下半身に力を込め、快感を抑制しながらクララを深く、深く貫く。
「はあああんっ! く、苦しい! でも、でも、すごくいい、いいのぉ!」
窮屈な姿勢で犯されながら、クララは涙を流して、快感を貪る。
それでも、クララの微妙な動きと膣の締め付けにカイルは射精感がこみ上げる。
(く、くそっ、ま、まだだっ…!)
カイルも激しい快感に身を焦がされながら、必死でクララを絶頂へ導こうとする。
カイルが、抱えていた脚を更にクララに押し付ける。 そして押し被さるように上からクララの内奥を圧迫する。
「……………!」
下からカイルの体重を跳ね返すように痙攣しながら、声も出せずにクララがまた絶頂に達する。
膣からさらりとした透明な液が溢れる。
それでも、カイルは律動を止めずに奥を犯す。
「も、もっとぉ……もっと、激しく、来てくださ……い…!」
顔を緩めて快感を訴えるクララの嬌声と共に、膣内の襞の蠢きが一段と激しくなる。
「……い、行くよ、クララっ!」
限界を感じたカイルが絶頂の合図を告げる。
「ま、また、私もイッちゃううっ! …あああああっ!」
呼応したクララが一瞬先に達し、すぐにカイルも達して、クララの奥に激しく精を放つ。
「……ああっ、カイルくんの、熱いぃぃぃっ…!」
互いに薄れる意識の中、クララの弛緩した唇から、聞こえた気がした。
「私は今、カイルくんのものになりました」と…
翌朝の8時。
「あれ? もうこんな時間ですか?」
「おはよう、カイルくん」
「…うわああっ!? ク、クララ!? ご、ごめん…!」
「? どうして謝ってるんですか?」
カイルは昨夜の事を思い出し、謝らずにはいられなかったのだが、クララはキョトンとしている。
「いえ、あんな事したんですから…」
「クス。 だから昨日言ったじゃないですか。 カイルくんの事は全て受け入れる、って」
服を着て、エプロン姿のクララがニッコリ笑う。
(そうか……)
クララの表情には昨日までの曇りは全くない。 普段通り…いやカイルだけを包む癒しの表情。
「さ、朝ごはんできましたよ。 一緒に食べましょ」
カイルに踵を返し、クララがダイニングへ向かう。
カイルは眼を剥く。
クララはブラウスを着て、エプロンを着けているが、明らかに下半身には何も着けていない。
(………まだ誘われてるようですね…ま、食事してから、『事情』を訊きますか…)
カイルも手早くシャツとスウェットを身に着け、ダイニングに向かう。
…この週末は長くなりそうだ。
「サンダース君…」
「ん? クララか、どうした?」
「後で、いいかな…?」
告白されて一週間後。
授業の後にクララはサンダースに声を掛ける。 もちろん、この間の返事だ。
「…いや、もういい」
「え?」
「その表情…いや、雰囲気とタイでわかる。 どうやら、私の出る幕はないようだな」
「…ごめんなさい」
「構わん。 こっちも無理を承知だったからな。 …この週末で雰囲気が変わったようだな」
サンダースはあっさり振られて『くれた』。 クララが顔を赤くする。
「私なら気にするな。 早く奴の所へ行ってやれ」
クララはそれ以上何も言わずに、サンダースにペコリとお辞儀をして教室を出る。
「……フラれたのね」
「ん? マラリヤか。 大きなお世話だ」
「運が無かったのね…でも、また恋をするチャンスはいくらもあるわよ…ほら」
憮然とするサンダースにクスリと笑い、視線をサンダースの背後に投げる。
少し幼い足音が近づいてくるのが聞こえる。
クララはカイルの部屋へ向かう。 制服のリボンの陰で、彼の棒タイが結ばれている。
風が吹いて、リボンとタイが一緒に舞った。
―Fin.―
47 :
506:2007/11/12(月) 00:29:16 ID:+nOy2j8U
えー、以上です。
前フリが長く、エロはダイジェストっぽくなるいつも通りの展開で恐縮です。
なお、相変わらずタイトルは音ゲ曲からですが、
本来の意味は『感情移入』『感情伝達』といったところです。
まあ、それっぽく感じてもらえれば…
さて、アロエネタは
>>452様に丸投げしてw、
またいつか、ルキアかユリでネタ書かせていただきます。
拙文にお付き合いいただきありがとうございました。
またのお目もじをば。
リアルタイムで読ませて頂きました。GJ!
Mなクララ良いですねぇ。最近、カイルが主人公の話が増えてきて嬉しいです。
かなりのGJ!!カイル×クララ大好きだから読めて良かった
50 :
4-172:2007/11/12(月) 02:52:51 ID:r3CbTv09
小心者なゆえに逆上してしまう、でも小心者から抜け出せないカイル。
どこまでも内罰的で、カイルに愛され、尽くす事を望むクララ。
クララに結ばれた棒タイは赤い糸か、それともカイルに所有される証の首輪か。
ある時は優等生コンビだったり。
ある時は初心な恋人同士だったり。
ある時は若さ任せの爛れた関係だったり。
そんなふたり―――506さんの描写するふたりが大好きです。
それが言いたくて、今回はあえて名前つきで感想を書きました。
クララ調教ものの話を聞いてから待ってて本当によかったです。
自分もいつかこんな話が書けるようになりたいです。
本当にありがとうございました。
カイル×クララ、GJ!
美味な夜のおやつをありがとう!
大変おいしゅう…ございましたっ!
出来るものなら軍曹メインの続きをっ…!
53 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 14:09:37 ID:m9U/VPgQ
ん〜すばらしい!
小説だしてくれないか?
一晩経って読み返したけど、やっぱ凄い。
クララ物ってさりげに良作の連作が多いな。
レオクラの続きも貴盆濡
カイクラGJ!
唐突にユウ相手に責めるクララってのが読みたくなった
ユウ相手に攻めるつもりが体格の違いで逆転されるクララってのはどうだ?
>56
それはいいなw
最初は性教育のつもりが、途中で理性飛んだユウきゅんが
クララを押し退けて、すぐさま押し倒して本能のままにヤりまくる訳なんだよな。
こうですか?わかりません!
性教育の途中で永いこと姉とできてないユウきゅんが我慢できずに
「お姉ちゃんは頼まなくてもさせてくれたよっ」
とか言いながらクララを。
根っからのMのクララは拒絶するけどだんだん。
すごくいいな!
誰かお願い!
ユウきゅんは性的に無知の方がカワイイと思うのは俺だけか?
ユウもクララも奥手キャラ(性的に無知な方が可愛い)だから
このカップリングだとどちらかに攻めになってもらわないと話が進まないのよねん。
二人とも奥手だと手を繋いだり、クライマックスでキスが限界か。
いいな!!
62 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 13:03:55 ID:1kLoEzXT BE:378667872-2BP(1)
ユウ君の身長はクララとほぼ同じなんだよね
成長につれ、少しずつ身長差が開いてゆく、いつの間にか大人になってゆくユウ君
今まで仲の良い友達と思っていたが徐々に男を意識し始める
やがて年の近い友達と遊ぶ事が多くなり、2人で遊ぶ事はほとんど無くなってしまう
そんなある日、ユウ君から「友達から告白された」と相談される
ユウ君は、大きくなってもまだまだ自分よりも幼い子どもである事にクララは少し安心を覚え、これから先、ユウ君が誰か他の女性と付き合ってゆく事に、不安と焦りを感じてしまう
ユウ君を誰にも渡したく無い!
考えこんでいるクララに、ユウは不安になって聞いてくる
「ねぇ、お姉ちゃん。誰かと付き合うとか、よく判らなくて、ボクどうしたらいいの?」
自分よりも大きな体で小動物のように聞いてくるユウをクララは押し倒す
「判らないの?じゃあ教えてあげるね…」(手放したく無い…だったら…)
>>55 こんなかんじ?仕事中なので本番(ry
>>62 まさかヤンデるのか!?
おら、すげえわくわくしてきたぞ
思春期なせいか、エッチな事に興味を持ち始めたクララ
しかし、内気な性格な為、表に出す事ができない
そんなある日、ユウと二人っきりになった時、クララの心の中で何かが弾けた
ユウの無垢な笑顔は、クララの理性を破壊し、彼女の内に秘めた獣を呼び覚ますには充分だった
こうですか?わかりません><
>>62 ちょっ、これだけで激萌えですよ!
誰か書いてくれないかなあ。
個人的には最後クララ受けがいいけど無理にとは言わないですから。
>>62-64( ・∀・)人(・∀・ )
「ど、ど、どうしたの?…クララちゃん」
ユウくんの問掛けではっと気が付いた。
私…何をしているんだろう。
彼の首に手をかけている。
でも、絞めていない。
なのに、不満…。
「ねぇ…何があったの?」
眼前のユウくんがおどおどしながら、私の腕を掴む。
「言って…僕に教えて…クララちゃん‥悲しいことがあったの…?」
何でかなぁ…。
ユウくんを好きな子がいるから?
ユウくんが私から離れることが嫌だから?
どちらにしても、私には答えが導くことが出来ない。
「‥…苦しいんだよね」
────多分、苦しい。
この気持ちに付ける名前を私は知ってるいるようで知らない。
「そうだよ…ね‥?」
「うん……苦しいよ‥」
私は頷く。
本当に苦しいから。
「…クララ‥ちゃ」
何故か涙が溢れる。
眼鏡が雫で見辛い。
ユウくんはそっと私の眼鏡を抜き取ってくれた。
「でも、どうして私が苦しいか解る?」
やっと、私だけに答えが解った。
「ユウくんが悪いんだよ‥‥私がこんなに」
嫉妬している。
誰に?
────未だ見ぬ女の子に。
私の手はユウくんの首を絞めようとしている。
逆にユウくんはあらがうことをしない。
いいのかなぁ?
否定はつまり、肯定。
ユウくんが暴れないなら、いいよね。
そうよ…このまま、ユウくんの首を絞めて、私も‥。
「こんなに──────」
「‥ぅ…ん!」
──ユウくんと一緒に…死んでもいい。
やべ、もうムリポ…。
「ぅ……ぐ、お姉……ちゃ……」
ユウくんの唇から、かすかに漏れた声。
ユウくんが呼んだのは、サツキさんのこと。―――私のことじゃない!
私は頬を打たれたような衝撃を受け、目が醒めた。
首を絞める私の手に抵抗しないのは、サツキさんの所に行きたいから。
―――ユウくんは、私と一緒には死んでくれないんだ。
このまま続けたら、ユウくんはサツキさんの所へ行くんだろう。
そして、私はひとりぼっちで……。
私の手から力が抜け、ユウくんの首から離れていく。
そして、ユウくんの胸に顔をうずめる。
「う、う、う……」
嗚咽が止まらない。
「クララ、ちゃん……」
ユウくんが両手で私を抱きしめる。
そう。
このままずっと、私だけを抱きしめてくれたらいい。
それが叶わないのならば、せめて……。
「……ごめんなさい、もういいの」
ユウくんの胸から頭を離し、体を起こす。
「返して。眼鏡」
「あ、うん」
それが私の一つ目のお願い。
ユウくんの掌に握られていた眼鏡が、私に差し出される。
私はそれを掛けながら。
「ユウくん、一度話してくれたよね……サツキさんとのこと」
「えっ」
「ほら、サツキさんと一緒にお風呂に入って、それで……」
「うん……」
躊躇いがちなユウくんの相槌を待ち、私は続けた。
「私にもして」
それが二つ目のお願い。
「ユウくんがサツキさんにしたことを、私もして欲しい……」
もし、二つ目のお願いが叶ったら。
三つ目のお願いもユウくんに叶えて欲しい。
私は、ユウくんの腕の中で、壊されたい。
―――私がこの世でする、最後のお願い。
>>66に勝手にやった。ごめん、本当にごめん。
なんという職人魂
しかし弟の一大事にサツキは何をしているのだ?
え、寝てる?幽霊のくせに!
71 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 10:08:08 ID:J/KOAMLy BE:162286632-2BP(1)
>>70 リエルの着替えからお風呂まで覗いています
「ん〜、リエルったらまた大きくなっちゃって……」
「……なんだかさっきから誰かに見られてる気が……まぁいいか。」
「あ〜ん、食べちゃいたい♪」
ゾクゾクッ
「……っ!気のせい……ですよね?」
こうですか?わかりません
よし、こっちも便乗だ。
「はぁはぁ・・・リエルったら可愛いわ・・・。」
浴室の窓からリエルのお風呂を覗き込むサツキ。
「・・・何か・・・気配を感じますね・・・?」
「あの小さかった胸も一段と大きくなっちゃって・・・。」
リエルの胸に熱い視線を送る。
「さっき髪を洗っている最中に『だるまさんが転んだ』を唱えたのが駄目だったんでしょうか・・・?」
「はぁ・・・リエルのお尻も白くて良いわぁ・・・。かじりたいわ・・・。」
怖がるリエルを気にせず、リエルのお尻を見て涎を垂らす。
「まさか、本当に水子霊を呼んじゃったんじゃ・・・?」
「・・・もうちょっと、近くで見ようっと♪」
サツキが身を乗り出した瞬間、リエルの悲鳴が浴室に響き渡った。
リエルの裸に集中し過ぎた為、サツキの姿を消す力が弱まったのだ。
「いやぁぁぁぁぁ!」
一糸まとわず、浴場から飛び出すリエル。
後、近くを通りかかった男子に助けを求めるも裸だった為に鼻血を噴かせる事に。
74 :
71:2007/11/17(土) 22:08:39 ID:uXNy5KZ1
よーしパパ便乗しちゃうぞー
サ(…リエルの胸、また大きくなったわね。)
つん
リ「えっ!?…今誰かに触られたような…」
サ(昔は手に収まったのに。…揉みすぎたかしら?)
ぷに
リ「ふぇっ!?誰ですか!?いいかげん姿を現して下さいっ!」
サ(そんな事言われてもねー?)
ぐわしっ
リ「ふぁぁん!せんせぇー!サツキぃー!誰かたすけてぇー!」(涙
流れに乗るぜ
───…サツキは私なのに。
親友が私に救いを求めた。
けれども、二つの理由により、私は助けることが出来ない。
一つは幽霊という身分。
もう一つは、仕掛人であること。
「ああっ…助けて…サツキぃ…」
親友は胸元を両手で隠し、泣きそうな声色で故人を呼ぶ。
何かにすがろうとするリエル。
サツキの悪戯心がムクリと起きた。
幽霊であることを逆手に取り、サツキはスルリと首に腕を回す。
「ひうっ」
生身のリエルの首を冷えた気配が撫でた。
「だ、誰ですか!私に悪戯を…魔法で‥隠れても、バレバレです!」
半分正解。
リエルがどんなにあがいても、サツキはその目に映らない。
──んもぅ、リエルは私のスキンシップを忘れたの?
「タ、タタッタイガくんですか?こんなこと、しても…お母さんが泣きますよ!」
────……タイガ、か。
光の速さで、サツキのブラックリストにタイガが入力された。
日がな私のリエルにセクハラをするとは無礼だ!
サツキの手は下に下る。
左手は乳房を掴み、右手は何のガードもない無防備な秘部を撫でる。
「ひぃやっ!あっ、だ…めぇ‥」
サツキがいなくなってから、リエルに何の変化があったのか不明だが、
リエルの感度は以前より開発されている。
何故?
「サツキ…!」
楽しみはここまでにして、サツキはその場を離れた。
弟は何処だ?
リレーwktk
シャロン×レオンみてぇ・・・
あのぉ……
ユウクラの続き書いてたら長くなっちゃったんですけど、需要ありますかね。
ただ、ラストは人任せになっちゃうんですが
>>78 需要のない作品なんてない。
まずは投下するんだっ!!
>>78 何を言ってるんだ!
あるに決まっておろう!
マラ専だけど、この流れは見過ごせない!
5レスばかり借りますよ。
>>78氏のプロットと矛盾していない範囲ならいいんだけど…
「セイレーン・コースト」スレ跨ぎになっちゃいました。面目ない。
83 :
苦参の恋(1):2007/11/19(月) 01:28:08 ID:Z8PcaQXt
(第一部・昇段の間)
「待ちなさい、マラリヤ!」
アメリア先生の声が響く。
「…はい?」
「はい?じゃないでしょ。どういう事!?」
床に置かれた巨大な魔道書を指差す。
「持ち上げてみなさいって言ったのよ。それを触りもしないで!」
「…だって賢者でないと持ち上げられないんでしょ?やるだけ無駄です」
「だから逃げるって言うの?ダメでも試してみるのが大事なのよ!」
「物事には順序があります。賢者になったらまた受け取りに来ますから」
一瞬の沈黙。睨み合う二人。
「(…おしおき…かな)」
不意にアメリア先生がニヤリと微笑む。
「クララはちゃんと持ち上げたわよ」
「…嘘でしょ?」
「本当よ。ほんの少しの間だったけど、確かに魔道書は持ち上がったわ」
「…(そういう事か…無茶したわねあの娘)」
84 :
苦参の恋(2):2007/11/19(月) 01:29:00 ID:Z8PcaQXt
(第二部・マラリヤの回想)
「…ふぅん。強壮剤ねぇ…コレ?(親指を立てる)」
「違います!そんなんじゃなくて!
明日だけ…どうしても明日だけ力が必要なんです!」
「作れないことは無いけど…
マンドラゴラの根、蛇の黒焼き、熊の肝臓、ドラゴンの角、蝙蝠の睾丸…
いずれにしても、誰かのマジックペットを犠牲にする必要があるわよ」
「うぅ…(私の魚じゃダメですかぁ…)」
「…まぁそういう訳にもいかないし…あなたにピッタリの薬を作るわ。ついて来て」
中庭の一角に生えている茸や草の根を引っこ抜く。そうそうコレ。
「勝手に自生してるように見えるけど…ここは薬草の宝庫よ。
誰かが意図して植えなきゃこうはならない。誰の趣味かしらね…」
「へぇ…」
「このくらいでいいかな。帰るわよ」
摘んできた素材を刻んで煎じた液体を手渡す。
「できた…飲んでみて」
「(ごくん)…うぇぇぇ、苦いですぅ…」
「良薬は口に苦し、ってね。でも無理して全部飲む必要はないわ」
「いいえ、飲みます!(んぐ、んぐ、んぐ…)う゛え゛え゛え゛ぇぇ…
でも…何か、力が湧いてきた、気が、します…うぇぇ」
「…明日って、そんな気合の要る予定があるの?」
「はい、魔導師の昇格テストです!」
「魔導師って…まだまだ先は長いのに。力の入れ所が間違ってない?」
「明日は特別なんですっ!」
あの聡明なクララが目の色を変えて薬に縋るなんて、ただ事ではない。
これで何かひと悶着あったら、自分も共犯になるのかな…。
「頼まれたから調合したけど…面倒は嫌よ」
「大丈夫です、マラリヤさんの事は絶対に言いませんから」
「あと一つだけ注意。あまり下っ腹に力を込めないでね。大変な事になるかも」
「はい、気を付けます。 …あの、今日は有難うございました!」
意気揚揚と部屋を出て行くクララ。 嫌な予感がする…。
85 :
苦参の恋(3):2007/11/19(月) 01:29:54 ID:Z8PcaQXt
(第三部・アメリア先生の回想)
「優勝はクララ!そして魔導師昇格おめでとう!イエーイ!」
「あ、有難うございますぅ!」
「昇格の印に、これをあげるわ。受け取ってね」
「(これが賢者の魔道書…大きい…重そう…。でも…!)」
「試しに持ち上げてみて」
「はいっ! …ん、んん、んんんん〜〜っ!」
「どう?それが賢者の重みよ。それは知識の重みと、知識を行使する責任の重さなの」
「んんん〜〜、んぐぐぅ、ふんんんんっ!!」
「今は持ち上がらなくても当然。相応の魔力と、人間としての精進が必要ってことね」
「んく、くぁぁ、ぁぐぐぐぐ、んん〜〜!!!」
「その重さをしっかり心に刻んで、明日からの授業も…ってちょ、嘘ッ!?」
片側から持ち上げた魔道書の下に体を滑り込ませ、今まさに全身で魔道書の重みを
受け止めようとしている。
「やめなさいクララ!今無理しなくても!潰れちゃうわよ!」
「ふぅぅ、ぅんんんん、んああああああああっ!!!!」
(プシャアアアアアアア…)
「…持ち上げちゃった…」
「先生!やりました先生!見て下さい、私っ!(シャアアアアアアア)」
「( ゚д゚)…ポカーン」
「先生!? あ、ああっ私やだ、おしっこ!?止まってぇ!」
慌てて魔道書から手を離し、小水しとどに溢れる股間を押さえてしまった。
「クララっ!!」
(ズズゥゥゥ……ン)
寸手の魔力アシストが間に合って、最悪の事態は免れたけど。
「重いぃ、痛いぃ、助けて下さいぃ…」
「無茶するからよ!そこまで必死にならなくても!」
「先生…これで私、賢者にひとっ飛びですよね?」
「はぁ!?」
「だって、魔道書を持ち上げたら賢者になれるって…」
「違うって! 賢者になったら軽々持ち上がるとは言ったけど」
「そんな、勘違い?勘違いなんですか? …がっくり」
86 :
苦参の恋(4):2007/11/19(月) 01:30:57 ID:Z8PcaQXt
(第四部・再び昇段の間)
「…と、そういう事なのよ。先生久しぶりに感動しちゃった!
信じる心があれば不可能が可能になるのよ!」
「ただの勘違いじゃない…」
「目標に向かって努力する姿が尊いの!マラリヤも見習いなさい。
汗を流す事を避けてたら、いい賢者になれないわよ」
「彼女の器量なら、もっと要領良く楽して賢者になれるのに…」
「アカデミー始まって以来の快挙なのよ!(どうもこの子苦手…)」
「理解できません…それじゃ(あの娘、何を焦っているのかしら?)」
「待ちなさい、どこ行くの!? 話はまだ終わってないわよ!」
「馬鹿正直なクララさんを茶化しに…(詳しく話を訊く必要があるわね)」
「あぁもう! じゃあ最後にひとつ質問。私、クララの何を見習えって言った?」
「人前で放尿する度胸」
「違うっつーの!!(雷撃)」
87 :
苦参の恋(5):2007/11/19(月) 01:31:49 ID:Z8PcaQXt
(第五部・保健室)
賢者に…なれなかった。
魔道師からの階段が、とても長く感じる。
焦ることなんかないと、人は言う。
若いんだから。賢いんだからと。でも…。
今の私には、時間がない。
まずは何よりも階級。
サツキさんは生前、相当高位の賢者だったらしい。
私は…霊感も呪法のセンスもないから、
サツキさんより上の階級に昇り詰めて
正面から圧倒するしかない。
ユウ君が賢者になったら…
きっとサツキさんを蘇生させるだろう。
自分の命を引き換えに。
サツキさんがユウにしたのと同じ方法で。
それは姉弟以上の縁で結ばれた命のループ。
割って入る事なんて、許されないのかもしれない。
でも私…どんな事をしてでも
ユウ君の一番になりたい。
サツキさんが必要なくなる位の。
その為なら、どんな悪い事でもしてみせる。
>>82 うhGJ
クララのおしっこ…ヤヴァイヨゥ
ユウ君羨ましいなぁ
89 :
78:2007/11/19(月) 02:35:23 ID:wp0HlfEx
書けたんですがなぜかネットに繋がらなくて……今これ携帯で書いてます。
>マラスレ様
なんと、先を越されてしまうとは恐るべき執筆力です。
クララの放尿とは捨て置けないですね。
というかネタが被っ(ry
90 :
78:2007/11/19(月) 07:18:24 ID:GE2DtQ+i
お口に合うかはわかりませんが、ネットが復旧したので、5レスほどお借りします。
>>69の続きから。
「はぁっ、はぁっ……あはああぁっ……ユウくぅん……ユウくぅんううぅっ」
私は、本で読んだことしかなかった事を、ユウくんと一緒にしていた。
クラスメイトから見たら、子供にしか見えないって言われそうな二人。
私から見ても、幼い子供だと思っていた、ユウくんは。
彼は、今、私を犯している。
初めてはつらい、って聞いてたけど、そんなにつらくなかった。
ユウくんが精一杯やさしくしてくれたから。
ユウくんが、私のきたない所を一生懸命ほぐしてくれたから。
だから、ユウくんが入ってきた時も、痛かったけど平気だった。
「はぁっ、はぁっ、クララ……ちゃん、お腹がピクピクしてる……」
「んっ……だってっ、ユウくんのがっ、ふああっ」
ユウくんの先端が、私のおなかの中にコツコツと当たる。
その度に、私は思わず腰をよじる。
ユウくんは言った。お姉ちゃんの時は奥まで届かなかったけど、クララちゃんなら届くよ、って。
なんだか、うれしかった。
と、ユウくんの動きが急に早くなる。
「クララちゃんっ、僕、僕もう……!」
そう言うと、ユウくんは女の子みたいな可愛い声を上げて、体を震わせた。
直後に、私の内側にユウくんの暖かい精液が流れ込んでくる。
ユウくんはそのままへたり込んでしまった。
私はちょっと不満だった。
イク、って感覚がよくわからないけど、多分まだイッてない。気持ちはよかったけど。
だから、うつぶせになって、肩で息をするユウくんの脚の間に入り込み、私の愛液でぬめっている―――そう、ユウくんのおちんちんを咥えてみた。
「えっ、ちょっとクララちゃん!?」
慌てふためくユウくんに構わずに、私はユウくんの可愛らしいのを舐め、啜った。
ねばねばしてたり、なんだかよくわからないいろんなものが混ざった味がする。
「駄目だよクララちゃん、そんなの汚いよっ」
口とは裏腹に、ユウくんのおちんちんはすぐに硬くなり、私の中に入っていたさっきまでくらいの大きさに戻っていた。
91 :
78-2:2007/11/19(月) 07:19:45 ID:GE2DtQ+i
私はユウくんを見上げて言った。
「ユウくん……続き、して……」
「続きって……それよりクララちゃんのお腹のせーえき洗わないと……」
「お願い」
ユウくんの優しさが身に沁みたけど、それでも、私はユウくんにねだった。
「もっと、エッチなこと、して……」
「……うん」ユウくんはこくりと頷いた。
「クララちゃんがして欲しいんだったら、するよ」
ユウくんは、起き上がろうとしかけた私の背後に回り込むと、後ろから、私の愛液とユウくんの精液が混ざったものが滴っている場所に―――挿入した。
「あはぁっああ……ユウくぅ……ん……」
私の体がユウくんを迎え入れ、意思とは別のところで腰をよじり、ユウくんを貪る。
そのままユウくんは、前後に動かし始めた。
でも、さっきに比べたら激しくない。
代わりに、ユウくんの両手が私の胸に伸びてきた。
同級生に比べてあまり自信がない私のそこが、ユウくんの手に掴まれて、まさぐられたり、揉まれたり、先端の敏感な所を指先でいじられたりする。
ユウくんのその動きが、すごく……いやらしい。
私は耐えられなくなって、思わず声を上げてしまう。
「はあんっ、ユ、ユウくんの手、すごくエッチ……んにゃああぁ」
「エッチじゃないよぉ……クララちゃんがしてって言うから……」
ユウくんは異議を唱えた。腰と手の動きが止まる。
「―――イヤなの?」
嫌なはずがない。
もっと。もっとユウくんにいじられたい。
「だめぇやめないでっ、もっとしてえっ」
私は思わず浅ましいおねだりをしてしまう。
ユウくんにいじられるのを止められるなんて、我慢できなかった。
私のお願いを聞いてくれたユウくん。私の胸をいじくる手の力が強くなる。
気持ちいいのを通り越して、痛い。
痛いのを通り越して、気持ちいい。
少しおろそかになっていたユウくんの腰の動きも激しくなり、私の体がどんどん熱くなる。
92 :
78-3:2007/11/19(月) 07:21:20 ID:GE2DtQ+i
「くっ、クララちゃん……クララちゃん、すご……」
ユウくんの声も絶え絶えだ。
少し振り返ってユウくんの表情を見る。
よく女の子みたいだといわれる、やわらかいユウくんの頬―――そういうと、ユウくんはちょっと困った顔をするんだけど―――ユウくんの頬がほんのりと赤くなって、汗にまみれていて、目を細めて―――。
背筋がゾクゾクするほどにいやらしい、ユウくんの姿。
私も、今、あんな顔をしているんだろうか。
ユウくんに犯され続けて、気持ちよすぎて口元から唾液が垂れているのが、自分でもわかる。
いつしか、ユウくんは私の胸から手を離し、腰の動きに集中しはじめた。
今度こそ。
今度こそ、さっきの壁を突破できそうな気がする。
「ごめんクララちゃんっ……僕また……!」
唐突にユウくんの声。そして腰の動きが止まる。
お願いユウくん、今やめないで……もうちょっとなのに!
次の瞬間、私は、何が起こったのかよく解らなかった。
私とユウくんが繋がってる所の近くにある、濡れて、膨れてはみ出しているそれを、ユウくんの指が―――。
それと一緒に、ユウくんが私の奥を一突きして―――。
そのすぐ後に、私の奥で、ユウくんの精液が爆発して―――。
精液にまみれているはずの私の膣内に、さらに精液が流れ込んでくる。
ユウくんの精液。
「あっ、あ―――――――――――――――っっっ!!!」
ユウくんが私にくれた大きすぎる快感、というよりも、衝撃に、私は声にならない声を上げて、そのまま意識が薄れた。
「―――ちゃん?」
ユウくんの声がする。―――遠いなぁ。
「クララちゃん、大丈夫?」
半分寝ている時のような、あの心地よい状態。
私の意識はそんな感じだった。
「……あ……ユウくん……」
私は寝たままで応えた。まだ起き上がれるような気分じゃなかった。
「なんか、すごく気持ちよくって……」
多分、この時の私は恍惚とした顔をしてただろう。
93 :
78-4:2007/11/19(月) 07:22:51 ID:GE2DtQ+i
「クララちゃん……おもらししてる」
えっ……。
そう言われてみれば、お尻のあたりが生暖かい。
ユウくんにお腹の中を突かれ続けて、それでさっきの絶頂が凄すぎて……かしら。
何故だか解らないけど、あまり恥ずかしい、とか、みっともない、って気持ちにならない。
夢の中でおねしょしたら、多分こんな気持ちなのかな。
でも、ユウくんに嫌われたら、いやだな。
「だいじょぶだよ。その……お姉ちゃんも時々そんなことあったし……」
私の気持ちを読んだかのようにそう言ってくれたユウくん。
そのおちんちんは、あろうことか……また勃っていた。
もしかして、私のこんな姿を見て……?
何言ってるんだろう、私……馬鹿みたい。
「ユウくん……元気になってる」
「うん……その、クララちゃんを見てたらこうなるんだ」
―――うれしい。
まだ大人になり始めたばかりの、ミランダ先生の授業でも言ってた発毛だってまだの、二人。
そんなユウくんが、そんな私にする三度目の挿入。
さっき挿れてもらってたばかりなのに、数年ぶりの再会のように私の中が悦び、ユウくんを出迎える。
「クララちゃん、入ったよ」
そう言うとユウくんは、私に顔を近づけてきた。
そして、私の唇にユウくんの柔らかい唇が触れた。
私とユウくんの、初めてのキス。―――挿れられたままの。
唇が唇をなぞっていくのが気持ちいい。
もう、いい。
私には、もう充分。
94 :
78-5:2007/11/19(月) 07:25:26 ID:GE2DtQ+i
キスが終わり、上体を起こしたユウくんに、私は言った。
「ねえユウくん、もっと気持ちよくする方法って知ってる?」
「うーん」ユウくんは人差し指を唇に当てながら言った。
「僕、今とっても気持ちいいけど、クララちゃんも気持ちよくなるの?」
「うん、多分」
無垢なユウくんを、ちょっとだけ騙すことになるのかな。
だって、ユウくんのお陰で、私は充分に気持ちよかったから。
でも、これ以上続けたら―――
もう、ユウくんと離れられなくなる。
もしユウくんが私から離れたら―――私は、壊れる。
「どうするの?」ユウくんが小首を傾げて私に聞く。
「あのね、首を絞めるんだって」
「ええっ」ユウくんの不思議そうな表情。「首を絞めるの?」
「うん。締まりがよくなるんだって。私も今日三回目になるし、力入らないかもしれないから……ほら、さっきのお返しだと思って」
「―――うん、クララちゃんがいいんなら、やってみるよ」
半分は口から出任せの私の言葉に、ユウくんは無邪気に乗ってきた。
ユウくんの両手が、ゆっくりと私の首に回される。
「痛かったら言ってね」
どこまでも優しいユウくん。
ユウくん、ありがとう。
―――大好き―――。
>>73-75に続く
95 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/19(月) 07:59:53 ID:mMYhzO+p BE:1136004067-2BP(1)
>>90 スゴいペースでGJ
良いユウサツクララ祭り、ウチも変な方向に便乗しそうだ
GJ!GJ!GJ!GJ!
97 :
506:2007/11/20(火) 00:33:34 ID:NuBMwhdS
何かすごいことになっておりますね。
閑話休題失礼します。
色々レスをありがとうございます。
一つ一つにはお返しできないのが恐縮ですが、
こちらのキャラ描写を的確に読み込んでいただいたり、
欲望に忠実なレス、勿論『GJ』のみのレスも、
勝手連で書き手をやってる自分の励みになります。
重ね重ねありがとうございます。
さて、
>>78様のメル欄の叫びには気付いておりますが、
ここは他の職人さんにお任せしまして、
QMAりつつ、しばしネタ探しと参ります。
乙です!
多くは言わない、ただ一言。
「面白かったぜ!!グッジョブ!!」
100 :
マラ(ry:2007/11/20(火) 12:59:11 ID:zFYhn2K3
>>90さん
凄い…凄すぎるよ。これが先にアップされてたら、
絶対自分の引っ込めてた。つか引っ込めたい><
何せ自分のは、アホすぎて出せなかった小ネタ
(クララ汁飲んだらクララ汁が!)にチョチョッと文章足しただけ。
全然ネタ被ってないですよ。
(検索 : 苦参 強壮 利尿)
次はもう少しマジメにやります。
「守ってあげたくなる」と「壊したくなる」の感情の根元は同じ。
イクとこまでイカないと、この流れ収束しないかも…。
101 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/20(火) 15:00:57 ID:s5kIkLgZ BE:757335874-2BP(1)
果たしてハッピーエンドに成るか、イクとこまで逝くか、計り知れないよ
この流れでオチつけるワケにもいかんだろうし
102 :
4-172:2007/11/22(木) 01:13:31 ID:LQqbmV2I
>>69だったり
>>78だったり
>>90だったりする4-172です。
話の内容がスレの動きに悪影響を与えてそうなので、1,2レス使って決着をつけようと思いますが、もし今ユウ・サツキ・クララを絡めた続きをお考えの方がいれば、お任せしたい所です。
マラ(ry様のご指摘のとおり、「好き」という感情を原動力に書きますので、たぶん物足りない終わり方になります。
>マラ(ry様
ええと……
マラ様と飴先生の漫才GJ!
おしおき覚悟で飴先生を醒めた眼で熱く見つめるマラ様GJ!
クララの覚悟GJ!
クララの放にょ(ry
103 :
覚醒 (1):2007/11/22(木) 06:33:28 ID:Y7a0HQka
突然、部屋のドアが開け放たれた。
誰もいない。いや見えないだけ。気配はある。
急速に近づくその気配を、ユウは背中越しにいち早く感じ取っていた。
「お、お姉ちゃ、あああっ!!」
振り返る間もなく、体ごと横っ飛びに張り倒された。
「ユウ!あんた自分が何やってるか分かっ…てぇええええ!?」
サツキがふと目をやった先には、更におぞましい光景が待っていた。
ユウを毛布ごと引き剥がされたクララは、素っ裸。
その体の至る所が、ヌラリとした液体にまみれて光っている。
そして、だらしなく開かれた秘部からは、白濁液が脈を打って漏れ出る。
「……ユウくぅん?」
間延びした甘ったるい声で弟の名を呼ぶ。トロンとして焦点の合っていない目。
ヤッていた。この二人。今の今まで。私がちょっといない隙に。
泥棒猫。眼鏡をかけた雌豚。寝取られた。許さない。私のユウを。
殺す。 そんなに死にたいなら私が殺す。
「やめて…お姉ちゃんやめ…やあああああ!耳、耳が!」
怒気の衝撃波が周囲を揺らし、満たした。部屋中の小物がカタカタ震えだす。
「死ね!!」
次の瞬間全ての小物が、一点めがけ勢いをつけて飛んでゆく。
「クララちゃん!!」
大音響。ガラスや陶器は粉々に砕けシーツが引き裂かれ壁や床に穴が開く。
しかし…クララの柔肌は傷つかない。一箇所たりとも。
「障壁!?小賢しい!これでもか!!」
詠唱と共にサツキの周りに展開する五色の魔方陣…火炎、氷結、雷撃、鎌風、光束。
それぞれの色に応じた魔法弾が順不同で絶え間なく標的を襲う。
生前この攻撃をかわし切った相手はいない。今度こそ!
104 :
覚醒 (2):2007/11/22(木) 06:34:21 ID:Y7a0HQka
…不思議です。
起きているのに眠っているような。
頭はぼぅっとしているのに、底の意識はどこまでも澄んでいる。
分かる…サツキさんの気配、次に撃って来る魔法弾の属性まで分かる。
無効化するには、逆の属性で障壁を張って対消滅させればいい。
火炎にはこう…氷結には…雷撃には…。教科書に載ってたから簡単です。
あれ、でも一度斜め読みしただけなのに、一字一句間違えずに思い出せる。
どうしてかな…。
それにしても…部屋中の物、一斉に投げつけてくるなんて、乱暴ですよね。
あの本や人形、私のお気に入りだったんですよ。弁償してくれるかなぁ?
ユウ君、張り飛ばされて可哀相…どこか怪我してないかしら。
後でまた抱いてあげるからね。痛いの痛いの飛んでけー…なんて。
くすくす。これじゃ子供扱いですね。いけないいけない。
…一休みですか、サツキさん?
あくびをしながら大きく伸びをして、クララがベッドからゆっくり起きだした。
「サツキさんって…アカデミーでも指折りの優秀な賢者って聞いたけど…
大したことないんですね」
「嘘…嘘だ!こんな化け物! 来るな! 来ないで!!」
「あ、それとも私、ユウ君のいっぱい貰ったからかな」
「クララちゃん…」
半分正解。
三度の深いセックスによる性的興奮、首を絞められて飛びかけた意識が、
一時的に尋常でない脳内物質の分泌と交感神経の働きを呼び覚ましたのだ。
勿論クララ自身の素質の高さもある。「早とちりで」賢者の魔道書を
持ち上げてしまったのは、決して偶然のみの成せる技ではない。
ガラスの破片が散らばった床を裸足で歩き出すクララ。
破片を踏んで血が滲んでいるのに、今のクララは全く気付かない。
「…私のターンですね」
「いやあああああああああああああああ!!!」
>>90様がクララマスターの方と分かって、発作的に挑発してみたくなりました。
某アンアンでも、ランカーやジャンルマスターに
得意ジャンルを投げるの好きなんです。 大概自爆するんですが。
あ、気に入らなければ無視して下さって構いません。スルーも戦略です。
それでは、失礼します。そしてKYでごめんなさいもうしません>>ALL
すげぇな。なんかこの女子2人のキャラのイメージ変わったわ。
鬱END乙。GJ。
107 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 10:27:24 ID:fPk+vH7d
マジアカ版バトルロワイアルかよw
でもこういうドロドロしたssもたまにはいいかもしれない
108 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 13:43:41 ID:UfyiUatg BE:1514671687-2BP(1)
∩ ∩
( ・(ェ)・)< サツキさんが犯られる!
( ∪ ∪ なんて思っちまうウチは末期だな…
∪ ∪
>>103こういうの好きですGJ
>103の続きに俺もwktk
クララによるサッちゃん凌辱が楽しみなんだぜw
∩ ∩
( ・(ェ)・)<ところで
>>543からアホなもん書いちゃった
( ∪ ∪ エロく無いのを3レスくらい、スルーよろ
∪ ∪ ってか、どう思う?
||
∩|| ∩
( ・(ェ)・)<誤爆ですマジでごめん
( ∪ ∪
∪ ∪
保守
宝石4人の俺が保守
ほしゅ。
カイシャロ だれか たのむ
ほしゅ。
カイマラ だれか たのむ
117 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 17:51:55 ID:4ZCRN+bg BE:1514671878-2BP(1)
その為にもクララ×ユウにオチ付けないとな
CNが、HのときはS
ペット名が、たまにMのクララ使い
怒らないから、名乗りなさい
>>118 ちょ、それ俺のホームの人w何と言う偶然w
天青だよね、たしか。
金剛のサブもいるはず
>>118 ググればその人のブログ出てくるはずだw
>>119 あれでは救いが無さすぎだろ常考…
エロなしでよければ、何とか着地点に持っていけそうですが…。
クララマスター氏のシナリオも見たかったな。
123 :
4-172:2007/12/03(月) 01:05:16 ID:fNUSKn6i
それでは名乗った状態で失礼します。
自分には
>>103さんを超えるものは無理です。お手上げです。
ということで、
>>122さんよろしくです。。。
hosyu
125 :
122:2007/12/07(金) 23:21:18 ID:d8zDENzp
週コナでクララがハジけたと聞いたけど、何があったんだ?
ウィルコムしか持ってないから確認できないんだ!
ココで訊く事じゃないとは思うが。
>>123 やってみます。
126 :
452:2007/12/08(土) 00:57:59 ID:IK3fz9ga
>>125 ラスク「ねータイガ次体育だから着替えた方いいよ」
タイガ「なんやてっ!どーしておこしてくれんのや!」
と着替え中の服がはだけたラスクにつかみかかるタイガをこっそり覗いてハァハァ
って感じですかね。
だいぶ遅くて忘れられただろうけれどもアロエさんのが一応形にはなりました。
とりあえず読み直して不備を直しつつクララに期待することにします。
クララは暴力が嫌いだからユウ相手でも、手は出さないだろうな
キスとか、一緒に寝るとかが限界かと
128 :
122:2007/12/11(火) 07:37:04 ID:tg8zyhfu
>>127 暴力は嫌いだけど、思い詰めると誰よりも危険な女に…
という訳で続きいきます。ユウサツ好きにも辛い展開です。
「クララちゃん、だめっ!!」
ユウ君がベッドを伝って、後ろから抱きついてきた。
「僕、お姉ちゃんもクララちゃんも大好き!どっちかを選ぶなんてできない!
お姉ちゃんとも、クララちゃんとも一緒にいたい!
だから戦わないで! 仲良くしてよ…お願いだから…」
優しいのね。でも私…ユウ君みたいに誰にでも優しくはできないの。
今の私がユウ君しか見えないように、ユウ君にも私だけを見て欲しい。
サツキさんの事は、忘れて。
「ユウ!そいつの言う事聞いちゃだめ! 今の見たでしょ?
私の呪文をみんな弾き返した!只の魔道士にあんな真似できる訳がない!
そいつは悪魔の化身か何かよ!離れて!」
そう、出来すぎている。こんな全能感は初めて。
今の私なら、どんなクラスメート、いえ先生達にも負けない気がする。
でもこの状態はいつまでも続かない。時間が経てば元の私に戻るのだろう。
こんな機会は多分二度と来ない。 今決めなくちゃ。
サツキさん、あなたはここに長く居すぎたわ。
そろそろ自分の居るべき場所に行ってくれませんか?
私は印を組み、呪文を唱える。迷える死者の魂を世界の外へ導く為の。
「やめなさい!私が消えたら、ユウが…ユウが!」
寂しがる? 大丈夫。誰よりもいっぱい愛してあげるから。
「やめて…お姉ちゃんがいなくなったら…!」
悪魔でもいい。どんなに恨まれてもいい。一生かけて償うから。
ユウ君は私が幸せにする。だから…。
さよなら、サツキさん。
終わった。
呪文の詠唱が完了した瞬間、青い光に照らされたサツキの
怒りとも恐怖とも諦めともつかない顔が浮かび上がり、消えた。
「馬鹿な娘────!」
部屋を包んでいた怒気と一緒に、全ての気配が消え去る。
そして。
クララを強く抱きしめていたユウの腕が力を失ってずり落ちてゆく。
「え…!?」
振り返るクララ。 そのままベッドに倒れ込むユウ。
「ユウ君! …痛いっ!!」
慌てて振り返る。同時に足元に走る激痛。
ガラスの破片を踏んで、足と床が血まみれなのにようやく気が付いた。
「私、どうなって…ユウ君、ユウ君!!」
必死に揺り起こそうとするクララ。 しかしユウは応えない。
夢から醒めてゆく。痛み。目の前に突き付けられた現実。
さっきまでの全能感は、既になかった。
「ユウ く…うわぁあああああああああああああぁ!!!」
クララは絶叫した。ユウの体を抱いて泣く事しかできない。
これからどうしたらいいのか、全く分からない。
最初に異変に気付いたのは、リエル。
「あれは確かクララさんの…何が起こったんだろう? 行ってみましょう」
部屋の入り口。リエルは目の前の光景に息を呑む。
物が散乱して、血の痕が付いた床。
ボロボロになったベッドの上で、裸のクララが、裸のユウを抱いて
泣き叫んでいる。 どう見ても普通の状況ではない。
「………」
素早く扉を閉め、カギを掛けた。
場の空気を掴み、個人の秘密を守る商売人の咄嗟の判断がそうさせたのだ。
他のクラスメートや先生だったら、すぐに助けを呼んで騒ぎを大きくして
しまったかもしれない。
そうなったら、只でさえパニック状態の彼女は更に追い込まれる。
今の自分がするべきは、彼女を落ち着かせて状況を聞き出す事。
誰かを呼ぶのは、それからでいい。
慌てんぼのドジッ娘で通ったリエルだが、肝っ玉は据わっている。
静かに近づく。さり気なく。驚かせないように。
ベッドの脇で腰を下ろし、待つ。こちらから声を掛けたりはしない。
「…! 誰っ!?」
やがて新たな他人の気配に気付いた彼女が、泣き腫らした顔を上げた。
涙に濡れた眼鏡で、誰かまでは分からないようだ。
そっと眼鏡を取り上げ、エプロンで軽く拭って戻す。
「私です。 何があったんですか?」
「リエル…さん?」
「お話…できますか? 力になれるかは分かりませんが」
両手を差し伸べてみる。 縋るように力いっぱい握り返してきた。
「ユウ君が…ユウ君が死んじゃったあああ!!私が、私が死なせたのぉ!」
それからの話は、リエルにとって俄に信じがたい驚きの連続であった。
サツキは死んだ後もアカデミーにいた?
いつもユウの側にいて、時に姉弟にあるまじき行為に及んでいた?
嫉妬したクララが魔力でサツキをねじ伏せた?
もう少し突っ込んだ情報が欲しいけど、まずは今聞いた分を整理しないと。
彼女も未だパニックから抜け出せないようで、所々話にとりとめがない。
お互い少し頭を冷やしましょう。
まずは足の手当てをしなくては。
洗面所から借りたタオルを濡らし、固く絞って彼女の口元にあてがう。
「足に刺さったガラスを抜きます。それ、しっかり咥えていて下さいね」
「ん……んっ! ん〜! んんん!! …んっ!んんっ!!」
ガラスを抜いた傷口から血が噴き出し、顔が苦痛に歪む。
痛々しい…けどそれ以上に淫靡。
ユウの体を正面から抱いて、声を上げる度に全身を仰け反らせるので尚更だ。
この娘って、こんなに大人っぽい体してたんだ…。
救急箱の薬で簡単な止血と消毒の後、シーツを裂いて包帯代わりにする。
「今はこのくらいしかできませんけど、後でミランダ先生に診てもらって…」
「はぁ、はぁ、はぁ…はい…」
咥えていた濡れタオルを広げ、クララはユウの全身を拭いはじめた。
「優しいんですね」
「…やめて下さい。私が優しかったら、ユウ君は…ユウ君は死なずに済んだ。
みんなで仲良く一緒にいようって言ってくれたのに、私が聞かなかったから…」
「クララさん…」
「……ねば……かしら」
「え?」
「追いかけなくちゃ。私、ユウ君とサツキさんに謝りたい。
今から死ねば、二人に追いつけるかしら。どう思いますか?」
「あ、後追い自殺は良くないと思いますっ」
「……」
床に腕を伸ばし、大き目のガラスの破片を拾い上げじっと見つめるクララ。
「はわわわっ!ダメですってば!」
慌てて破片を取り上げ、箒で床の掃除を始めるリエル。
掃除をしながら思考を巡らせる。何とかしないと…何とか…。
「はぁ…」
ため息。ボンヤリとした目でユウとリエルを交互に見つめ、またため息。
放っておいたら、本当にひと思いに首を掻き切ってしまいかねない。
「!」
そうだ。以前闇市で手に入れたあの道具。購買部の倉庫にまだあったはず。
「思い出しました! アレを試しに使ってみましょう、うんそうしましょう。
すぐ取ってきますから、そこにいて下さいね。おかしな事考えちゃダメですよ」
クララの周辺に危険物がないのを確認して、リエルは部屋を出ていった。
またインチキグッズでぬか喜びさせるんですか?
使ってみましょう、そうしましょう。
怪しげなアイテムを人に勧めるとき、リエルさんはいつもそう言う。
マジカが貯まるお守りだの、優勝祈願魔方陣ステッカーだの、豊胸器だの、
熱心に勧めるくせに、効果があったためしなんか無いじゃないですか。
なのにみんな懲りずに買っては何度でも騙される。そんな暇があったら…
いえ、自分も同じ。他人を嘲る資格なんてない。
ユウ君が欲しい一心で、賢者の魔道書の与太話を鵜呑みにして、
マラリヤさんの薬を疑いもせず飲んだじゃない。
今回だけは信じてみよう。それで何も起こらなかったら…死のう。
ユウ君のいない世界でこれから生きていくなんて、やっぱり考えられない。
133 :
122:2007/12/11(火) 07:49:54 ID:tg8zyhfu
続きます。次回、リエルの活躍にご期待下さい。
>>126さん、即レス感謝。
これって、コンマイ公認ってことで、いいのかな…?
あと、アロエSS構わず投稿して下さい。
間が空くかもしれませんので。
134 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 12:24:49 ID:SKVGti/A BE:162286823-2BP(1)
>>133 超期待ですよ!
がんばれリエル!
腐クララがほぼ公式なら、タイガ×ラスクもガチと捉えてしまいますよ?
マジアカ通信の「もうかりまっか」「ボチボチでんなぁ」に萌えさせられたし…書きたくなって来たさね。
135 :
452:2007/12/11(火) 23:19:28 ID:jThG7tZ3
122氏からお許しが出たので投下します。
なんだか非常に申し訳ないです。
タイトルは特にないです。
というか思いつきません。
今回はタイガさんとアロエさんです。
苦手な方や122氏の途中をぶった斬られて不快に思った方はこれに関しては各自なかったことにして下さい。
あと相変わらず携帯厨なので改行とか変だったらすいません。
では投下。
ある日の放課後。
カリカリと机に向かうタイガ。
いつもの彼からは想像できない姿だ。
「なんや珍しくやる気マックスやな!とことんやったるで!」
傍らにミルクティーを置いて学問の時間である。
そんな彼の元に一人の少女が……
「ふむ……」
「ねぇ…タイガお兄ちゃん?」
「ん……?おぉアロエ、どないしたん?」
声の主はアロエ。
今日もその人なつこい笑顔でタイガを見つめていた。
「えとね、教えてほしいことがあるの。」
「何や?何でもお兄ちゃんに任せとき!」
実際全体成績でいうとアロエに軍配が上がるのだが。
まぁそこは大人の余裕である。
さりげなくミルクティーを口にして大人の余裕をアピールして見せた。
「あのね……おなにーって何?」
「ぶふっ!?」
ミルクティー吹いた。
大人の余裕台無し。
まぁ質問が素っ頓狂すぎたからなのだが。
「……アロエ、そんな言葉どこで聞いた?」
「レオンお兄ちゃんのお部屋にあった本に書いてあったよ。」
あほったれ、そういうもんはちゃんと見つからんよう整理せんかい!
とレオンに突っ込みたいがそれも出来ない。
とりあえずノートを閉じアロエに向き直る。
せっかくのやる気はとうに吹き飛んでいた。
「…で、何で俺に聞くんや?」
もっともなことを聞く。
「はじめはルキアお姉ちゃんに聞いたんだよ?でもお顔真っ赤にしてタイガお兄ちゃんに聞けって。」
なるほど、ルキアが俺をドスケベ大王だと認識しとるんはわかった。
というか男の俺に振るな。
「うーん、でもお兄ちゃんもそんな詳しくないんや。それにやっぱり女子に聞いた方ええと思うな。」
事実男からオナニーを教えてもらうというのも知らないとはいえかなり複雑な心境だろう。
正直教える側としても困っていた。
「うー……誰も教えてくれなかったの。」
「う゛っ……」
全員にあたったんかい……
露骨にしょんぼりするアロエ。
そんな顔はしてほしくない。
他に手はない。
アロエは自分を信用して頼ってきた。
ならば期待に応えるのが最良の手段だろう。
タイガは決心してアロエの顔を覗いた。
「……そんなに知りたいんか?」
「えっ……お兄ちゃんおなにー知ってるの?」
「あ、まぁ一応……な。で、どや?」
曇っていた顔がにぱっと微笑む。
「うんっ!教えてお兄ちゃん!」
「う……うし、まかしとき……」
流石のタイガもこのときばかりは天才飛び級少女の飽くなき探求心を呪った。
「取りあえず保健室行こか。」
「ふぇ?どうして?」
「その方が教えやすいんや。わかりやすい方ええやろ?」
「うん!」
実は建前。
保健室にはミランダ先生がいる。
アロエをミランダ先生に丸投げしてしまう作戦だ。
保健室にたどり着くと案の定ドアには在室のプレートが下がっていた。
「センセ、こんちは!」
「あら、珍しい組み合わせね。どうかした?」
「実はアロエが聞きたいことある言うてて……ほら、俺やのうてセンセに聞いてみ?」
ここまでは計画通り。
「えと、おなにーって何ですか?」
上手くいった。
そう確信したタイガは外に出ようとした。
しかし……
「うーん、先生も知らないわけじゃないけど……タイガ君の方がすごくわかりやす〜く教えてくれるわよ。ね?」
「ぬなっ!?」
何を言うこの教師。
あんたの方が大人だから知ってて当然だろ。
「それに私これから用事があるの。だから頑張って教えてあげて、タイガ君?」
「くっ…はい。」
コレが本当の大人の余裕という奴か。
さすがの受け流しである。
これでアロエの性教育者役は避けられない。
「今日はなんかおっぱいお化けに厄介押しつけられっぱなしや……」
まぁおっぱいは嫌いではないのだが。
「……ゴホン、俺アホやから言葉で上手く説明できん。こっち来てや。」
姿見の前に椅子を置く。
それに座ったタイガは自分の股のスペースにアロエを招く。
「うんっ♪」
無垢な笑顔。
そんな少女にエッチなことをこれから教えるとなると気が気ではない。
「んしょっ……と。座ったよ?」
「おう、じゃあ…その、脚開いて……?」
「?……うん。」
「それから裾を少しめくるんや。」
「えぇっ!恥ずかしいよぉ……」
「我慢や、おなにーの為やで!」
「う……うん。」
少しためらいつつ裾をめくる。
姿見にはパンツを晒したアロエの姿。
「とりあえずこんなもんやな……」
「うぅ……」
「ええかアロエ、おなにーってのはエッチなことなんや。今から俺が少しやり方教えたる。」
とは言いつつも当の本人も性行為の知識はその手の本でかじった程度。
どこまで教えられるかは不安であった。
「手ぇ貸し?」
アロエの手を彼女のパンツの上へ運ぶ。
たどり着いた先はちょうど中心。
「わっ……だめ!そこ汚いよぉ!」
「だいじょぶや!俺は気にせん。」
「でも……んっ。」
反論しきれぬうちにくぐもった吐息が漏れる。
アロエの指がタイガに操られパンツを撫でていた。
「だめっ…そこ……汚いよぉ……」
「平気やて、風呂入っとるやろ?」
「でもぉ……」
踏ん切りがつかないアロエ。
するとタイガは手を止めアロエの顔を覗く。
「ほぉ、ならおなにーわからんままでええんやな?ほな俺帰るわ。」
「えっ!?ま…待って!!」
立ち上がろうとするタイガを慌てて制止するアロエ。
「アロエ……我慢する。だから、おねがい……」
目を潤ませて懇願する。
ロリコンな訳ではないがこれはかなり効いた。
断る余地はない。
「……ホンマか?」
「うん……」
先ほどのように今度は自分から制服の裾をめくり上げる。
白のパンツに再び二人分の手が乗る。
「ええか、オナニーってのは……まぁ、体で覚えよか。」
やはりうまく言葉にまとめられない。
仕方がないので実力行使。
アロエの指でパンツの下にあるだろうスジを撫でてやる。
「んぅ……なに、なんだか変だよぉ……」
「まだ序の口や。じきにようなるで?」
撫でる動きに押しつける動きを加える。
ぐにゅりと柔らかく指を挟み込む感触。
「あぅ……んっ、変……だよぉ……」
慣れない性感に悶えるアロエ。
目の前の姿見に映る少女にタイガも反応し始めていた。
「(あかん……耐えろ俺!)」
指の動きに集中する。
むにむにと柔らかな肉の感触が二人を更に惑わせる。
タイガは一旦手を外す。
「ふぁ……タイガ、お兄ちゃん?」
「んー……今度は自分で指動かしてみ?」
「ぅ……うん……」
そっとパンツの上を撫でる。
タイガにされたように少しずつ大きく動かすと不思議な感覚に襲われる。
「ぃやっ……だめぇ……へんになっちゃう……」
目の前の少女がぎこちなく自慰行為をしている。
タイガも今苦しい状況だ。
しかし今は教育者、欲に飲まれるわけには行かない。
「(何とか気を紛らわせな……)」
姿見の中のアロエを見る。
触れたい欲求が生まれてくる。
「(……っ!)」
タイガはアロエの制服に手をかけた。
「アロエ、こっちも気持ちええで?」
「ふぇ?……ひゃんっ!」
制服を少しはだけ胸を撫でてやる。
まだ可愛らしい大きさの膨らみについた突起。
それを指で摘んでみたり擦ったりしてみる。
「やぁ……!だめぇ、おっぱいだめなのぉっ!」
「ほぉ、アロエはおっぱい弱いんか?」
アロエのもう片方の手を胸に持ってくる。
「ほれ、こっちも自分でやるんや。」
「ふぇ…うん……」
指をぎこちなく動かし全身をいじるアロエ。
息づかいは年に不釣り合いなほど妙に艶っぽい。
「お兄……ちゃん……これが…おなにー、なの?」
「あ?…あぁ、せや、せやで!」
思わず姿見に見入ってしまっていた。
アロエの肌はうっすら汗を浮かべている。
そして……汗とは違う湿り気を帯びたパンツ。
「おなにーって……へんな…感じだよぉ……」
指を動かす度ニチャニチャと音がする。
タイガは下唇を強く噛んで理性を保つ。
「そろそろ濡れてきたなぁ……」
「ふぁ……ん、ん、んふぅ……」
次の段階に進んでもいい頃か。
アロエの腕をつかみ一旦止めさせる。
「アロエ、パンツ脱ごか。濡れて気持ち悪いやろ?」
「うん……お兄ちゃん、……アロエおもらししてないよ?」
一瞬何のことかと思ったがすぐに理解した。
ハハハと軽く笑いアロエの頭を撫でる。
「ええか、女の子はみんなおなにーすると気持ちようなってここが濡れちゃうんや。せやから気にせんでええ。」
「えぇっ!?……じゃあミランダ先生もおなにーすると濡れちゃうの?」
不覚にも一瞬想像してしまった。
「ん……濡れるで。」
「そうなんだぁ……」
こんな時まで好奇心旺盛である。
流石天才少女。
「ほな……」
少しだけパンツを下げてやろうとするとアロエが慌ててそれを止めた。
「じ……自分で脱げるもんっ!」
何をそこで張り合ったのかは知らないがもぞもぞと脚を抜いていく。
すると幼さがにじみ出た無毛の割れ目が姿を現す。
しかしそれはしっかりと機能を果たすべく準備ができていた。
「ほぉ……やっぱはえてないんか?」
「あぅぅ……みないでよぉ」
見るなというのが無茶だった。
油断するとジーッと眺めてしまう。
「……!あかんあかん。アロエ、直にさわっておなにーしてみ?」
「うん。……ひゃっ!?」
アロエが手を伸ばしたと思うと急にピクッと痙攣する。
指が触れていた先は少し膨らんだクリトリス。
「な……なに、いまの?」
「アロエ、そこは一番気持ちいいとこなんや。指でなでなでしたりぐりぐりしたるとええんや。やってみ?」
「ぐ、ぐりぐり……」
言葉の響きに恐怖を感じつつも好奇心がそれをさせる。
指の腹で軽く触れ、そのまま強く指圧する。
「あっ……ひぅ、にゃあぁぁぁっ!?」
強い刺激に頭を揺らされた。
理性が揺らぎ、欲望が強くなる。
もっと触りたい。
「んふっ……おにいちゃ…すごいよぉっ!アロエ、変になっちゃうよぉ!」
「変になってもええんや、女の子はここいじられると皆気持ちええんやで?」
「あぅん……んーっ!おなにーいい……ぐりぐりってすると気持ちいいよぉっ!」
すっかり自慰の虜になったアロエを前かがみで姿見越しに眺めるタイガ。
今ならロリコンという人種に理解を示せそうな気がした。
「にゃ……ぁふ、んゃ……あぅっ!」
ピクッピクッと細かく震えながらよがる。
必死に今夜の肴用に目に今の光景を焼き付ける。
「(ロリ……ええかも。)」
そんなことを考えていると、アロエの息が一段と苦しそうになる。
絶えず胸と股の突起を指で擦っていたアロエ。
「くぅん……だめぇ、でちゃう!でちゃうよぉっ!」
どうやらイきそうらしい。
しかしおもらしの兆候かと思っているのか頑なに解放しようとしない。
見かねたタイガは……
「我慢は体に毒やで?」
ふっとアロエの耳に息を吹きかけた。
「ふにゃ……ぁっ!やだ!でちゃう!」
一瞬力が抜け、抵抗する力がなくなったアロエはもう流されるだけだった。
「にゃっ!んっ、やぁぁぁぁぁんっ!」
弓なりに体をしならせ細かく痙攣しながら潮を噴くアロエ。
彼女の人生初の性的絶頂だった。
「あっ……やだ、だめぇ……」
やはり失禁したと勘違いしているのか羞恥の色を隠せないアロエ。
しばらくそれを楽しむのもいいかと思ったが教える名目がある以上教えてあげるのが筋。
「アロエ、イっちゃったんやな?……それはおもらしちゃうで。」
「ふぇ……違うの?」
「おう、おなにーしていっぱい気持ちよくなったらそうなるんや。」
「そうなんだ……」
少し安心したアロエ。
まだ息は荒い。
「どやった?これがおなにーや!だいたいわかったか?」
「うん……わかった。」
まだぼんやりしているのか返事に身が入っていない。
アロエの手はまだ股におかれたままだ。
「ん……まだしたいんか?」
首はふらない。
どうやら迷っているみたいだ。
「うー……まだおまたジンジンする……」
「ふむ……」
あまり慣れないうちに連続してするのはどうなのかよくわからない。
ただ、タイガにももう少しエッチなアロエを見たいという欲求はあった。
そんな時ある日見た本の光景を思い出す。
「(……あぁ、あれなら教えてもええかな?)」
少し躊躇したが、控えめに乳首をいじいじしているアロエを見てまだ大丈夫だろうと感じ教えてみることにした。
「……足りないんやろ?」
「ひゃっ!?」
胸から手をはねのけるアロエ。
どうやら正直に言うのが恥ずかしいらしい。
「何もそんな恥ずかしがらんでええやん。今くらい正直になってまお?したいんやろ?」
しばらく俯いていたが、本能には勝てない。
「……したい。」
叱られた子のようにポツリと答える。
タイガは内心とても喜んだ。
「よし、よく言った!じゃあ特別授業、とっておきやで!」
タイガはいつもミランダ先生が使っている机の近くにアロエを招く。
アロエはパンツも穿かず誘われるがままタイガの元へ。
「ん〜……職員用やもんなぁ。」
タイガはどこからかみかん箱を引っ張り出しアロエの足下に置いた。
「この上に乗るんや。」
「う……うん。」
何をされるのか不安は拭えないが言われるままに箱に乗る。
おどおどするアロエの腰が後ろからゆっくり押され……
「えっ……?ひうっ!」
突然机の角に割れ目を広げられる感覚。
敏感な芽を擦りつける無機質の感触。
「あっ……あぁっ!んっ……!」
後ろから更に上下左右に力が加わる。
無機的なモノに犯されアロエのそこは再び潤いを取り戻し始めた。
「(あかん、AVなんか目やない……)」
目の前の光景はとても日常からは考えられない。
淫らなアロエを見てタイガは欲望を抑えるのがきつくなってきた。
「え……ええか!これもオナニーや!ええやろ?」
もはやしどろもどろ。
「だめっ……ふぁっ!角、こすれて……やっ、んんぅっ!」
タイガがそっと腰から手を外してもアロエは机を欲していた。
「つくえ……いい、気持ちいいのっ!はぁ、はぁっ……!」
「(むぅ、すっかりエッチな娘にしてもた……)」
内心反省はしている。
でも見入らずにいられない。
できればこのまましちゃいたいのだがそれはまずい。
ならば最低限欲求を満たすことにしよう。
「手伝おか?」
タイガはせめて胸くらいは触らせてもらうことにした。
「え……?ふにゃっ!」
「気持ちよーくしたるからな?」
「あっ…やん……タイガ、お兄ちゃん……!」
突然の不意打ちにアロエはどんどん高まっていく。
それに伴い腰も強く激しく机に擦りつける。
「あ……アロエ、変になっちゃう……んふっ……変になっちゃうよぉ!」
机の角が芽を押しつぶすと同時。
「くるっ……何か来る、んっ、にゃあぁぁぁっ!」
アロエは再び絶頂を感じ机にもたれた。
その少し後。
そのまま机にもたれ失神してしまったアロエの服を直しベッドに寝かしつけた。
「……やりすぎたかのぅ。」
ベッドを眺めタイガは反省する。
しかし自分は欲望に負けずよく頑張ったと思う。
その分ご褒美はうま味たっぷり。
「今夜のおかずは決まりや……」
目を閉じると鮮明に浮かび上がる光景。
普段の優等生なアロエ。
エッチになっていくアロエ。
目の前で机に欲情するアロエ。
「あぁ……ロリも悪くないなぁ……」
「あら、新境地開拓かしら?」
気づいたら隣にミランダがいた。
「……のわっ!?センセ用事は!?」
「うふふ、ちょっとね♪」
微笑むミランダを見て予感した。
この教師……ずっと見てやがった。
「ご苦労様、いろいろ大変だったでしょ?」
「そりゃあ……まぁ。」
「そんなタイガ君にご褒美。はいコレ。」
ティッシュを一箱渡される。
「……なんやこれ?」
「夜のお供よ。今夜はオールナイトフィーバーなんでしょ?若いっていいわねぇ……」
「は、ははは……」
完全に見透かされている。
がっくりとうなだれ教師の偉大さを感じるタイガであった……
その翌日からタイガがアロエを性の対象として見るようになったのはまた別の話。
149 :
452:2007/12/11(火) 23:52:46 ID:jThG7tZ3
終わりです。
続きません。
またいつかネタが出たら何かやらかそうと思います。
その時までなるべく腕を磨きます。
最後に
122さん、期待してますよ。
アロエ使いであるうちには、すばらしいとしかいいようがない!!
151 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 00:14:57 ID:7RB/KrkM BE:1947435089-2BP(1)
>>149 GJ!!
携帯からの長文書けるの羨ましいです。ウチは正直だやいさね。
よし!タイガ×ラスクは諦めよう!…エロくする自信は無い!
152 :
506:2007/12/12(水) 01:01:11 ID:cdrrFg0D
>>452様
お疲れ様です。
勝手に丸投げしておいた甲斐がありました。
自分の構想より遥かにエロよりで凄いです。
(自分のは、イカせるどころか脱がせるつもりもありませんでしたから)
アロエネタはこれくらいが可愛くていいですね。
『本番』はさすがに痛々しくて書けないので…
では、また新たな作品を待ちながら、自分も頑張ってみますかね。
すぐは無理なんで、気長にお待ちください。
あと、クララ×ユウは明るく終わる事を勝手に期待しておきますね。
タイガ頑張った、よく我慢した!
>>149さん偉い、スレの空気を変えた!
いろんな妄想が百花繚乱、それが一番。
154 :
4-172:2007/12/12(水) 02:34:31 ID:ufCFHttx
>>133 凄いです。
内罰的なクララに涙が出ます。
淫靡なクララにゾクゾクします。
続編、期待してます。
>>149 なんというロリコン養成SS。
アロエを調教しつつも見事に耐え切ったタイガに漢を見ました。
しかも携帯で投稿ですか。恐ろしい……。
保守
「く・・・苦しいです・・・シャロンさん。・・・僕、何か・・・しましたか?」
「自分の胸に手を当ててよく考えなさい!」
カイルの胸ぐらを掴み、左右に揺するシャロン。
「何も思い当たることは・・・。」
「嘘おっしゃい!貴方今日、私以外の女性と仲良くしていたでしょう!?」
「そ、それはルキアさんが学問で分からない所を教えて欲しいと・・・。」
「それが気に入らないのよ!」
「そんなぁ・・・。」
と、いう感じでシャロンは焼餅焼きな気がする。
エロは書けないのでノーマルSSで保守。
カイシャロのエロSSが来ることを期待して。
>>156 黒タイツの足でカイルのを足蹴にするシャロン様の映像を受信しました。
(*´Д`)
よーしパパ頑張っちゃうぞー!
>>157 オマエさんに全力で期待!wktkしながらまってる。
hosyu
マラリヤは恋愛においてはツンデレ→ヤンデレにクラスチェンジしそう
>>160 カイル×マラリヤ風になるが
「貴方さえいなければ・・・。」(シャッ!)
「うわっ!」
「貴方さえいなければ・・・。」(シャッ!)
「・・・っく。な、何があったんですか?」
「貴方さえいなければ、この苦しい気持ちから解放されるのよ・・・。」
と、恋をして胸が苦しくなる原因が分からずに相手を攻撃していそうだ。
そして、相手に深手を負わせて
(何故・・・止めを刺せば楽になるのに・・・身体が・・・動かない・・・。)
と、なりそうだ。
>>157 期待してます。
ルキアスレで書いていたものです。SSならこっちじゃね?とのことでしたので
内容はシンデレラ健全パロです
165 :
シンデレラ:2007/12/22(土) 22:06:30 ID:GmowExLP
むかしむかしあるところに、シンデレラという、やたら巨乳な娘がおりました。
シンデレラはその胸のせいか何なのかは知りませんが、三人の姉達にいじめられておりました。
シャロン「こらシンデレラ!床が汚れていますわよ!しっかり掃除をなさい!」
マロン「こののろま!そんな物が胸に付いてるからのろまなのだ!」
アロエ「え、えっと・・・」
シ「さあ、この牛乳を拭いた後の雑巾を使い、キレイにしなさい」
シンデレラ(以下ルキアのル)「そ、そんなことしたら、床が臭くなるだけじゃ」
マ「口答えはいいのだ!さっさとやるのだ!」
ル「うぅ・・・」
こんなの日常茶飯事です。ルキアは恨みました。自分の運命を。そして、この胸を
ル「・・・胸が小さいだけでなく、心まで小さいだなんて・・・」
シ「あーーーっ!?!?何か言ったかー!?あーーーっ!?」
ル「な、なんにも言ってません・・・」
ア(ルキアちゃん、ごめんね・・・)
こんな毎日がただただ過ぎていくだけでした。そんなある日のこと・・・
シ「マロン姉様!見て下さいまし!今度お城で舞踏会が行われるらしいですわよ!
これで、王子様にでも気に入られたら・・・」
マ「これは行くしかないかもわからんね」
ア「わーい、お祭り大好きー!」
シ「あぁ、シンデレラ。貴女はお留守番よ」
ル「はい・・・」
そんなこんなで、舞踏会当日になりました
166 :
シンデレラ:2007/12/22(土) 22:09:21 ID:GmowExLP
〜舞踏会当日〜
マ「じゃあ、お留守番よろしくね〜♪」
ア「お、お土産買ってくるからね!」
ル「ありがとう、アロエ姉さん・・・いってらっしゃいませ」
こうして、シンデレラを除いた三人が馬車に乗り、お城へ出掛けていきました。
ル「はぁ・・・久々に一人になれたから、気楽と言っちゃ気楽なんだけど・・・
舞踏会かぁ・・・いいなぁ・・・ま、私には縁の無いところね」
ル「・・・さて、姉様達が帰ってくる前に掃除でも終わらせときますか」
?「・・・・・・そんなに舞踏会に行きたいの?」
ル「!だ、誰!?誰かいるの!?」
?「失礼・・・」
その時、ドロン!という音と共に、奇抜な格好の人が現われました。
ル「・・・ど、どなたですか?」
マラリヤ(マロンとかぶるが以下マ)「魔女」
ル「ま、魔女!?まままま魔女が、ななななんでウウウウチに!?」
マ「そんなに怯えなくていいわよ・・・私はただ、貴女の願いを叶えてあげようと思っただけよ」
ル「・・・・・・へ?」
マ「行きたいんでしょ?舞踏会」
ル「な、なんでそんなこと」
マ「あんな独り言、丸聞こえよ」
ル「・・・そ、そりゃあ、私だって女の子だし、少しはそういうの興味あるわよ」
マ「じゃあ、決まりね。まずは服装よ。ちょっと待ってなさい」
そう言うと魔女は、持っていた杖をシンデレラに振りかざし、何やら呪文を唱えました。
マ「カレーはやっぱりチキンカレーカレーはやっぱり(ry」
ル「(なんか小声で言ってるー!?)っ!きゃああああ!!」
すると、シンデレラの体を光が纏い始めました。
167 :
シンデレラ:2007/12/22(土) 22:22:00 ID:GmowExLP
ル「一体なんだったの・・・っあ!何コレ!?」
そこには、美しい純白のドレスを身に纏ったシンデレラがいました。
マ「上手くいったようね。鏡で自分の姿を見てみなさい」
ル「すご〜い、キレ〜イ・・・私じゃ無いみたい」
マ「・・・ドレスもそうだけど、元の素材が良いからよ」
ル「え?あ、本当だ!シルクでスベスベ〜」
マ「・・・そういう意味で言ったんじゃないんだけど、天然かしら」
ル「?」
マ「フフッ、まぁいいわ。次は馬車よ」
ル「あ!馬車はお姉様達が乗っていってしまって、もう無いわよ」
マ「任せなさい。そうねぇ・・・カボチャはあるかしら?」
ル「カボチャ?カボチャなら・・・あったあった。はい」
マ「このカボチャを馬車にするわ」
そう言うと、魔女はまた杖を振りかざし、呪文を唱えました。
マ「チチンプイプイ」
ル(短縮?)
すると、カボチャがどんどん大きくなり、あっという間に馬車になりました。
マ「ふふ、ざっとこんなものよ」
ル「わぁ〜!すごいすごい!」
マ「フフッ♪」
ル「でも、肝心の馬は?」
マ「え?」
ル「え?」
マ「・・・・・・・・・」
ル「・・・・・・・・・」
マ「・・・あぁ、馬ね。何?馬もいないの?」
ル「う、うん」
マ「仕方ないわね・・・じゃあ、あそこの二人組に頼みましょう」
まだ続きます
169 :
シンデレラ:2007/12/23(日) 12:40:40 ID:WJtgcgBG
ヤンヤン「北京オリンピックのせいって・・・マジアルか・・・」
マ「そこの人、ちょっと待ちなさい」
ヤ「ん?なんの用アルね、今バイト探しで忙しいアル」
マ「日雇いのバイトをやらしてあげるわ。日給5000マジカよ」
ヤ「ほ、本当アルか!? 即 決 」
ル「あ、ありがとうございます・・・それで、そちらの方は?」
どらえもん「え?俺?いやぁ、実はオレら地元のテーマパークでバイトしてたんだけど、
オリンピックのせいで、『パクリはダメだろ常考』ってわけで閉園しちゃったワケよ
んで、今はニートだよ」
ル「はぁ・・・そうなんですか」
マ「じゃあ、あなた達は馬になってこの馬車を城まで引いていくのよ」
ヤ「う、馬って」
マ「いくわよ」
そう言うと、魔女は三度杖を(ry
マ「さあ、これで準備万端よ」
ル「何から何まで本当にありがとう!でも、なんでこんなにしてくれるの?」
マ「・・・・・・ただ、暇だっただけよ」
ル「そっか・・・・それじゃあ、そろそろ行くね」
マ「あ、言い忘れてたけど、魔法は12時の鐘で解ける仕組みよ。
だから、その前に帰ってこなくちゃ駄目よ」
ル「わかったわ。じゃあ、行ってきま〜す!バイバ〜イ!」
こうして、シンデレラは馬車に?%E
続きwktk
投下ペースが遅い気がするが…
焦らされるのは嫌いじゃない。ksk
誰か職人でクリスマスネタキボンヌ。
自分で書いてもいいんだが、多分その前にクリスマスが終わる。
ヤンヤンは何気に酷い扱いが似合うのは気のせいか?
25日の朝、目が覚めると隣で大切な人が寝ていました。
折角なのでリボンを大切な人の頭に結んでおきました。
その後、大切な人がリボンを指差してこれ何?と聞いてきましたが秘密と答えておきました。
私のクリスマスプレゼントは大切な人です。
脳内カポーで簡潔してください。まぁ、朝チュンって事で・・・。
今書いてたりするんだが、タイガ×ラスクってOK?
クリスマスって25日の朝迄だよね
セリオスは慣れた手付きで、シャロンの髪をとかしている。
彼女と向かい合う鏡は外の変化を教えた。
「……セリオス」
「なんだい」
「雪よ……窓に寄って」
窓の向こうは、白銀の世界。
今年初めての観測になる。
「駄目だ。女の子は躯を冷やすと、後先で後悔する」
「んもぅ…」
説教じみた返事を貰い、彼女は口先を尖らせた。
「まあ…仕方ありませんわ。私達は部屋でクリスマスを楽しみましょう」
窓辺から視線を変えたが、正面の鏡は見えなかった。
変わりに、翡翠の瞳が熱っぽく見下ろす。
薄いキャミソールの肩紐が撫でやかな肩を滑る。
「二人だけのクリスマスを…」
セリオスはシャンパンをボトルで少し飲み、シャロンの口に移す。
喉が煉獄の焔の熱に包まれる。
抱き締める腕。
快楽を与える掌。
味わい、囁く口唇を待ち望んでいた。
きっと、夢は見ないだろう。
否、見せてはくれない。
話豚斬り失礼。
>>175 ( ゚Д゚ )
177 :
シンデレラ:2007/12/25(火) 07:09:19 ID:w7tyBx38
ヤンヤン「北京オリンピックのせいって・・・マジアルか・・・」
マ「そこの人、ちょっと待ちなさい」
ヤ「ん?なんの用アルね、今バイト探しで忙しいアル」
マ「日雇いのバイトをやらしてあげるわ。日給5000マジカよ」
ヤ「ほ、本当アルか!? 即 決 」
ル「あ、ありがとうございます・・・それで、そちらの方は?」
どらえもん「え?俺?いやぁ、実はオレら地元のテーマパークでバイトしてたんだけど、
オリンピックのせいで、『パクリはダメだろ常考』ってわけで閉園しちゃったワケよ
んで、今はニートだよ」
ル「はぁ・・・そうなんですか」
マ「じゃあ、あなた達は馬になってこの馬車を城まで引いていくのよ」
ヤ「う、馬って」
マ「いくわよ」
そう言うと、魔女は三度杖を(ry
マ「さあ、これで準備万端よ」
ル「何から何まで本当にありがとう!でも、なんでこんなにしてくれるの?」
マ「・・・・・・ただ、暇だっただけよ」
ル「そっか・・・・それじゃあ、そろそろ行くね」
マ「あ、言い忘れてたけど、魔法は12時の鐘で解ける仕組みよ。
だから、その前に帰ってこなくちゃ駄目よ」
ル「わかったわ。じゃあ、行ってきま〜す!バイバ〜イ!」
こうして、シンデレラは馬車に乗り、舞踏会へと出掛けていきました。
178 :
シンデレラ:2007/12/25(火) 13:48:11 ID:PuCdJl1c
馬車に揺られて、シンデレラはお城へと着きました。
ル「やっと着いた・・・ここがお城か。やっぱり間近で見ると大きいわね」
ところ変わって城内の舞踏会場では、飲めや歌えやと、宴が始まっていました。
「きゃあああああああ!!!王子様ーーーー!!!!」
「こっちを向いてくださいませーーー!!!!」
「今目が合ったわーーー!!!」
「私、妊娠するかも・・・・・・・」
王子ユリ「ははは・・・なんかすごい人気ね・・・」
執事クララ「当たり前です。将来この国のトップとなられる人なんですから」
ユ「んん〜〜〜・・・そんなもんかねぇ・・・」
ク「王子のその女性のような顔つきから、男性からの人気もあるんですよ」
ユ「・・・なんか違和感無かった?」
ク「別に? それに、この中から将来、結婚相手となるかも知れない人がいるかもですよ」
ユ「まだそんなの先の話でしょ〜・・・ハア・・・」
ク「下に降りて、誰かと踊ってきたらどうです?」
ユ「後でね、あ・と・で!・・・ん?」
ギィィ・・・
ユ「・・・・・・・」
ル「(うわっ、もう始まってるよ・・・)」
ズキュウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンンンン!!!!!!!
ザワ・・・・ザワ・・・・・・・
ヒソヒソ・・・「誰だあれは」「見たこと無いな」「どこの子だ?」「というか・・・」
「かなり可愛くね?」「ああ、声掛けようかな」「俺も」「おっぱいおっぱい!」
ル「(うわ〜〜、なんか男の人皆、私のこと見て何か言ってる〜・・・
やっぱり、私なんて場違いだったんじゃ・・・)」
ク「はて・・・あまり見かけない顔ですね。ねぇ王子・・・ってアレ!? 居ない!?あ!いつの間に下に!?」
「キャアアア!!王子が降りてきましたわ〜〜〜!!」
「こっちを向いてくださ〜い!」
「王子様!ぜひとも私と一緒に踊りを!」
しかし、王子はそんなの目もくれず、人波掻き分け一直線。
ル「へぇ〜、アレが王子様・・・って、なんかどんどんこっち来る!!?」
179 :
122:2007/12/26(水) 01:58:41 ID:QQLGs5/H
イブまでに完結の予定だったのに。もう26日だし。
とりあえず書けた分だけ投下します。
大変申し訳ありませんが、流れぶった切ります>シンデレラの方
「ありました!コレですっ!」
リエルが持ってきたのは、小ぶりのアンティークラジオのような装置。
古びた、しかし丁寧な造りと装飾が何やら曰くありげに見える。
「これは…?」
「霊界通信機、その名も 『ラジオたんば』!」
「……(少しでも期待した私が間違ってたかも)」
クララの僅かな落胆を気にも留めず、リエルは付属の説明書を読み上げる。
「えーと…
装置の前で呼びかけたい者を思い浮かべ、
その方角に向けて意識を研ぎ澄ますこと。
意識の呼応があれば、装置を介して音声通話が可能になる」
「方角ってどっちですか?」
「…えーと」
「霊界ってどこにあるんですか?」
「地上上空500km前後、ドーナツ状に地球を取り囲んでいる…らしいです」
「はぁ…」
文字通り雲をつかむような話だ。クララは溜め息をつく。
「………」
「(どうしましょう、凄く落ち込んじゃったみたいです)」
「(意識を…研ぎ澄ます…研ぎ澄ます…さっきのような…?)」
「(はわわっ、何かブツブツと独り言を。お願いだから、お願いだから
死ぬとか言い出しませんように…)」
「リエルさん!」
「は、はいぃっ!?」
「私ユウ君とサツキさんを見つけてくる! どんな手段でもいい、私をイカせて!」
「あぁやっぱり! 後追い自殺はダメです!ダメったらダメ!!」
「その『逝く』じゃないです! だから…その……絶頂の方…」
先刻の覚醒のプロセスをもう一度やってみよう。
あの、世界の果てまで見渡せそうな澄みきった意識下なら、
もしかしたら二人の場所を特定できるかもしれない。
クララは、自らの内に秘めた未知なる力に最後の望みを賭けたのだ。
少し考えて、ようやくリエルにも考えが飲み込めてきた。
サツキをねじ伏せたという例の超魔力を再び開放する気だ。
「イク」と「逝く」が紙一重の危険な領域。だが死にたがってはいない。
真っ直ぐ見据える眼差しに宿る、前向きな信念。
リエルには、それが何より嬉しかった。
「やってみましょう、そうしましょう!」
「それじゃあ早速…」
腰に提げた大きなガマ口をゴソゴソとまさぐるリエル。
次いで取り出されたのは、色とりどり大小さまざまのグロテスクな棒。
「!!」
「ディルド、ペニスバンド、バイブレータ各種取り揃えております♪」
「ぇ……ぁ……あの…」
余りの唐突さと用意周到ぶりに言葉を失うクララ。
「いつも…そんな物、持ち歩いてるんですか?」
「いえいえ、これは夜用のガマ口です」
「夜用…?」
「はい。当購買部では、非公式ですが夜伽の営業も承ってるんです」
「夜伽……知らなかった…」
「お勧めグッズを何度もお買い上げ頂いているお客様には、コッソリご案内
差し上げてるんですが…クララさん真面目だから興味を示してくれなくて」
そうだったのか。見るからに胡散臭いグッズが飛ぶように売れるのも、
それなりの見返りがあっての事だったのだ。
「夜のお客って…相当多いんですか?」
知らないのは自分だけ? 不安と好奇心から思わぬ言葉が口を突いてしまう。
「守秘義務によりお答えできません」
ピシャリと返された。
「日頃のご贔屓は徹底したプライバシー秘匿の賜物ですから。
それはあなたも同じ。ゆめゆめ口外などなされません様お願いしますね」
ニコヤカに、しかし二の句を次がせない厳格さで同意を迫る。
ハチマキ一本から夜の慰めまで、同じ商売人の矜持がリエルを貫いている。
「さてと、どれになさいますか? 適当にお見繕いもできますが…」
「待って…私が。 ユウ君のに一番近いのを選びたいから」
並べられたディルドを一本一本慎重に吟味するクララ。
手に添えて、撫でて、口で咥えて、当てがって。
そうしているうちに、体の芯が少しづつ火照ってくる。理性に帳が下りる。
目覚めかけた自分の雌に、全身の主導権を委ねてゆく。
リエルも興奮していた。
クララの仕草一つ一つが発する淫靡さから、目が離せない。
同姓なのに。背筋にゾクゾクと戦慄が走る。加速する動悸。
今まで見てきたどのアカデミー生や先生とも違う、抑圧されたエロチシズム。
それは、普段の潔癖・禁欲・自戒で律する彼女の、もう一つの顔。
「(そうか…ユウ君も『こっち側』のクララさんに取り込まれたのね…)」
「これがいいな」
ようやく選び出した一本のディルドを差し出す。
唾液でベットリと濡れているそれを愛おしげに見つめるクララの瞳は
妖艶な光を帯びている。さっきまでの彼女とはまるで別人。
「お願い…します」
うつ伏せになり、リエルに向かって腰をつき上げる。
薄紅色に熱を帯びた秘部は、既に前戯が必要ない程に濡れヒクヒク蠢いている。
「それじゃ、いきますよっ!」
私はリエル、購買部の女。モットーは顧客第一主義。
お客様のご満足の為なら、どんなワガママでも聞くのが仕事。
夜のお仕事を通して、平穏な学園生活を送るアカデミーの皆様の
隠れた欲望・性癖・痴態を目の当たりにしてきました。
生徒同士、生徒と先生の不純異性行為を表向き禁じている建前上、
私のような立場が必要なのだとミランダ先生は言っていました。
(私も一応、商業学科の生徒なんですけど…)
ですから、こんな現場に出くわしたのも、ある意味必然と受け止め、
今できる全力を尽くさせて頂くだけです。
普段は虫一匹殺せなさそうなクララさんの過激な愛、失われた命。
その結末がこの行為如何にかかっているとなれば、
自然とディルドを握る手にも力が入ろうというものです。
勿論もう片方の手で更なる性感帯を攻めるのも忘れません。
「はあぁんっ!ユウ君いいっ!ユウ君!
もっと奥まで、オ○○コメチャクチャに掻き混ぜてぇ!」
流石は文学少女の想像力、もう頭の中ではユウ君との営みに
変換されているみたいです。 でもそれだけじゃない。
今、クララさんの精神は戦っている。崩壊の一歩手前で。
この一瞬だけでも悲しい現実から逃れたい、悲壮な自己防衛。
亡骸を抱いて、その名を呼びながらよがり狂う。
そんな背徳的で猟奇的な光景が、
だからこそこんなにも儚げで美しいのかもしれません。
「は、あ、あぁ、ユウ、く、あっああっ!あん!!」
小柄な体が乱れた吐息と共に小刻みに震える度に、
肢が撥ね、背筋が仰け反っていきます。あと一息。
ここでトドメの必殺芸いきますよー。 届けこの囁き、声帯模写!
クララちゃん…ぼくもう、らめ…ふぁぁぁっ!
「あたしも、あたしもぉ! …めて、しめて、早くぅ!!」
しめて…?
ハッ! そうでした、コレをやらないと飛べないんでしたよね!?
ここまで来たら後には引けません、何だってやりますとも。
私はリエル、購買部の女。モットーは顧客第一主義。
お客様のご満足の為なら、どんなワガママでも聞くのが仕事。
でも責任上これだけは警告させて下さいね!
いいですか!危なくなったらベッドか私の腕をタップしなさい!!
ディルドから手を放し、スリーパーホールドの体勢で両腕に力を込めると、
クララさんのか細い喉が「キュウ」と可愛い音を立てました。
「星が近い────」
何も聞こえない。自分を中心に満天の星がゆっくりと回っている。
クララは、以前ユウと一緒に見に行ったプラネタリウムを思い返していた。
あの時、プラネタリウムの夜空を見ながら少し涙ぐんでいたユウ。
泣いてなんかないよ、って袖で顔を拭って笑顔で誤魔化していたユウ。
「────そうだ、私、ユウ君を…」
気が付くと、寒空の下ひとり放り出されていた。でも寒くはない。
何があったのか?今どうなってるのか?
記憶から導き出そうとするが、直前の記憶からして混乱している。
「私、ユウ君を探す為にユウ君に犯されて…アレ? えーと…
!? 箒もないのに、私空を飛んでる?」
ふり返れば、遥か眼下に見慣れたアカデミーの夜景があった。
やっと解ってきた。 そうだ、ユウとサツキを追いかけたくて、
リエルの手を借りて自分をここまで追い詰めたのだ。
死んだ? いいえ、一時的に霊体が抜け出しただけ。
この状態なら、世界中どこへでも一瞬で跳んで行けそうな気がする。
二人の気配を探す。授業でやったダウジングの実習の応用だが、
今は意識の集中次第で探索範囲が際限なく広がる。振り子も杖も要らない。
目を閉じ、全方位に感覚を開く。 100km…200km…500km…1000km……
いた!
方位は真北。遠ざかっている。そしてとても弱い。
急いで追いつかなくちゃ! 北へ向けて一気に自身を飛ばすクララ。
霊体と魔力の発する青い光が、かすかな流星のような軌跡を夜空に描いた。
湖、山を越え、砂漠、知らない町を抜け、大河を経て雪の針葉樹林。
ここを過ぎたら氷の海、そして極点。その先はない、北の果て。
樹林の中の一本道。その向こう…手を繋いで歩く二人の霊体が見えた。
「あれだ… 待って!ユウ君、サツキさん!」
「お姉ちゃん」
「なぁに?」
「…クララちゃんは、知らなかっただけなんだ」
「アイツの話はしないで!もう沢山!」
だいたい、だから許すっての?ユウは優しすぎるのよ!」
「クララちゃんも優しいよ。お姉ちゃんも。」
「…やめてよ…」
「クララちゃん…きっと後悔してる。お姉ちゃんと喧嘩別れしたままで…
もう一度お話できたらいいのに」
「諦めなさい、流石にアイツでもこんな所まで来れる訳…」
「ユウ君!サツキさん!!」
「ホ、ホ、ホホホントに来たああああああああ!!」
「クララちゃん!クララちゃんだ!!」
「…追いついた…。 リエルさん聞こえますか!追いつきました!!」
同じ瞬間、リエルの霊界通信機が、沈黙を破り三人の絶叫を伝えた。
「!! 見つけたんですね…よかった…よかった…!」
最初に切り出したのはサツキ。
「…何しに来たの? ユウを奪い返すつもり? ならできない相談ね。
アンタは自分の呪文で、私もユウもこの世から消し去ったんだ!」
「お姉ちゃん!クララちゃんの話も聞いてあげて!」
「私…サツキさんとユウ君に謝りたかった…こんな事になるなんて…
でもどうして、ユウ君まで…」
「そうね…説明しとかなきゃね。モトはと言えば私の責任なんだし。
リエル、聞こえてる!?せっかくだからアンタも聞いときなさい!」
「はいっ! あの、お久しぶりですサツキさん」
「お久しぶり、か。 私はずーっとあんたに会ってたんだけどね、
ほんの小一時間前まで。 見えない誰かに体イジられてなかった?」
「ハッ! あれって…サツキさん!?」
「そ。お風呂場であんたの成長をつぶさに観察したりとかー」
「はわわわ…」
「お仕事中にオッパイ突っついてヒャンヒャン言わせだしたのも私」
「はわっ、はわわわわ〜! じゃ、じゃあ、夜の営業もですかぁ?」
「知ってたけど、それはノータッチ。私そこまで出歯亀じゃないから」
「そうですか…(ホッ)」
「脱線はこのくらいにして、説明するわ。
私、賢者の専攻課程で、肉体と霊体の関わりを知る為の研究をしていたの。
ある日臨床実験に、いけないと思いながらユウを実験台に使ってしまった。
他人を使ったらもっと問題になるし、ユウは私を信じて話に乗ってくれた。
ごく短時間の霊体離脱のつもりだった。
でも、ユウの霊体はいつまでも戻って来なかったの。
途方に暮れた。真夜中でアカデミー非公認の実験だから、先生も呼べない。
私、急いで図書館で「魂」「霊」に関する本の読み残しを漁った。
ゾンビでもクローンでもない、霊体を引き戻す完全な蘇生法が知りたい。
だって、私との思い出が消えてしまったら、意味がないじゃない。」
「…(サツキさん、やっぱり凄い賢者だったんだ。
私、ユウ君の体を抱いて泣きじゃくるだけだったのに…)」
「そして見つけた。埃まみれで南京錠のかかった古文書だった。
カギ?錠前ごと机の角でブッ壊した。弟の為だもの。
中を読んだら、想像通り、いえ想像以上だった。斬新で、それでいて
非の打ち所のない完成された理論。これこそ究極の還魂術だと思ったわ。
すぐに実行に移した。ユウの体に両手を重ねて、本にある通りに
呪文を唱えた。20ページくらいあったかな。でもユウを救えるならって
全フレーズを憶えきった。 アンタなら楽勝だろうけど」
「そんな…素で20ページの呪文を暗誦なんて、とても…」
「どこかで憶え違いがあったのか、呪文自体が不完全だったのか、
足りなかったのは私の魔力かお供え物か、今となっては分からない。
完璧に思えた還魂術の結果は、二つの霊体で一つの肉体を支える
とても不安定なものだった。
私の霊体がいつもそばにいて、ユウの霊体を押さえていないと、すぐに
肉体から離脱して、やがてまたこの道へ来てしまう」
クララは自分の軽はずみな行いを恥じた。二人の命は、出会った時から
二つで一つ。引き離す事などできなかったのだ。
二人の間で話を聞いていたユウが口を開いた。
「…あの時、体がスーッと軽くなって、気付いたら屋根より高く上がってて、
最初に夜空が見えたんだ。綺麗だけど、とても冷たくて、寂しい空だった」
「(私の時と同じ…。そうか、プラネタリウムでの涙の訳は…)」
「次に体がどんどん引っ張られてった。どんなに抵抗しても後戻りできない。
お姉ちゃんから離れたくないのに、どんどん、どんどん。
そのうちこの森まで来て、寂しくて寂しくてどうしようもなくなった時に、
お姉ちゃんの声がしたんだ。 戻ってきなさい、そっちへ行っちゃダメって。
そしたら、やっと僕を引っ張る力が消えたんだよ」
「そっかー、ユウはこの森二度目なんだね。今も寂しい?」
「ううん、お姉ちゃんがいるから平気だよ。
それに、クララちゃんまで来てくれたんだもん」
「…ごめんなさい…ごめんなさい、ごめんなさぁぁいぃぃ!!」
クララは、ただ泣いて謝るしかなかった。
優しい弟と、陰から見守る姉。
自分の私欲の為に、何の罪もない二人の人生を台無しにしてしまった。
何度死んだって償えない。どうしたら…どうしたら!?
「泣かないで」 肩にそっと触れる手。
顔を上げると、目の前にさっきより穏やかな表情のサツキがいた。
「…話の続き、いいかな?
アンタの事は許せない。でも、いつかこんな日が来るのは覚悟してた。
覚悟してたつもりだった。
私達が離れられない運命と言っても、ユウの心まで私の自由にはできない。
いつか私以外の女に恋して、やがて結ばれる、それが自然な成り行き。
その時私はどうすればいい? ユウの影になって一生存在を隠しつづける?
今はそんな事とてもできないけど、いずれ私もユウも大人になれば
どこかで折り合いが付けられるようになるかも…そう漠然と考えていた。
でも、その『いつか』が今来てしまった。 しかもよりによって、
色恋事に一番奥手そうなアンタだなんて…盲点だった」
「…ごめんなさい…」
「謝らないで。もう終わった事よ。 それに、ユウが選んだ相手だもの、
これが正しい選択だったと思うしかない」
「でも…私が出すぎた真似をしなければ、こんな事には」
「そうそれ! その分不相応な魔力、アンタ一体何者?」
「そ…それは、その…」
「クララちゃんはね、セックスして気持ちよくなった時にぃ…」
「首を絞められると、物凄い力を引き出せるんですよぉ〜」
「! ユウ君、リエルさん……恥ずかしい…」
「へ!? 何それ?実用性ゼロ! ……あはははははははっ!」
「…笑わないで下さいぃ」
サツキは初めて笑った。 クララが完全無敵の悪魔でなかったのが判った
安心感・優越感も含まれていたろうが、この大笑いが二人の緊張をほぐし
クララの背負った罪の重荷を少なからず軽くしたのも確かだった。
186 :
122:2007/12/26(水) 02:08:31 ID:QQLGs5/H
続きます。何となく光が見えてきました。
目標:今年中に完結。
>>186 ガンガレGJ
やっぱ801は自分とこでってことで
188 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:31:03 ID:JRQjatql
189 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:15:48 ID:aVe1fmg/
190 :
4-172:2007/12/27(木) 00:48:04 ID:akumdKpv
>>186こと122さん
あなたは神か。
情景が脳内でアニメになって再生されるかのようです。
そしてクララの描写が、クララ好きには堪りません。
そうとう年季の入ったクララ使いとお見受けしますが。
そういえば、「ユリは格闘学科の男子達にヤられたから、魔法学科に来た」
というカキコがあったが本当か? 職人頼んだ
格闘学科の男子達を殺っちまったから、魔法学科に来たんじゃないのか?
『敗北を知りたくて魔法学科へ行く』みたいな書置きを残して
触手ネタを書こうとか思うんだが、どうだろうか・・・無駄に長くなりそうだから聞いておきたくてな。
サンダースはあれだな。格闘学科で負けそうにない自身から魔法学科に入ってそうだ。
タイガも同じく。
ユリ「俺より強い奴を探しに行く」
197 :
194:2007/12/27(木) 20:32:08 ID:JAsWWf2T
・・・・・やっぱ確認を取るまでは投下は控えたほうがよさそうかな?
199 :
122:2007/12/27(木) 22:27:35 ID:hX7Cq2dk
>>191 公式の「知力の重要さを思い知らされ」ってそれだったのか!
レ○プのオトシマエなら、あくまで体一つで解決させそうなユリが、
敢えて魔法で打って出る気になったのは…?
(以下SS書き諸氏の楽しい妄想タイム)
>>190 クララマスターにそう言ってもらえるとは光栄です。
実はクララ使い歴はQMA1のみだったりしますが、
(色んな意味で)妄想をかきたてる女子生徒No.1だと思ってます。
「悲しいほどの一途さ」をネタに何か出来ないかと考えていたら
この流れで先を越されたのが悔しくてムシャクシャして(ry
>>187,188,189
ありがとう。 せっかくのいい流れをカオスにした責任があるから
しっかりひと段落つけとかないとね。不幸なオチにはしない。
200 :
4-172:2007/12/30(日) 03:20:20 ID:5RUVsWHZ
保守を兼ねて。
>>199 QMA1のクララをお使いでしたか。
122さんに年季の入ったクララ使いぽさを感じた理由は、その辺なのかもしれません。
正直、今のクララの公式設定を決めている人の代わりにあなたにやって欲しいです。
公式設定だと不幸とは無縁な感じのクララですが、自分で不幸を招いてしまうほどの一途さに、三つ編み眼鏡っ娘の原風景を感じました。
話は飛びますが、工学系だったりエンジニアだったりしますか?
201 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 22:24:19 ID:WSpOdmv+ BE:1731053388-2BP(1)
同人でレオンをレイプするユリは実に楽しそうだった…
>>202 桃色魔法学院のほう
てか、それkwsk
アロエハッピーバースデーっ!
期待と不安をよそに新たな作品とSS職人を待ちつつ保守だ
マジアカ意識調査
質問:子供は好きですか?
カイルの場合
カ「子供…ですか?ええ、可愛いですよね。」
ル「おおらかで優しいお父さんって感じだよね。」
ヤ「将来はよき父親アルな。」
レオンの場合
レ「子供?あぁ、好きだぜ!」
ク「頼りがいがあるお兄さんって感じですよね。」
シ「一緒に遊んでくれるいいお兄さま、といった感じですわね。」
タイガの場合
タ「ん、子供か?当たり前やん、大好きやで!」
マ「これはただのロリコンね……」
ア「わーい、ロリコンロリコン!」
タ「ちょ……何で俺だけそうなるんやっ!おかしいやろ!」
ユ「そうだよ!」
タ「おぉユリ……わかってくれるんか!」
ユ「子供は男の子も含むからショタコンかもしれないじゃん!で、どっち?両方?」
タ「うぅっ…(´・ω・`)」
>>207 アロエにロリコンっていわれてるタイガって…
でもそういう感じしそうだよなw
おなにーを教えてくれた先生に何たる仕打ち。
アロエに悪気はないのだろうけど…タイガカワイソス
不思議な娘────。
遠慮がちで自分勝手、
保守的で横紙破り、
恥ずかしがりで奔放、
引っ込み思案で自暴自棄、
賢くて愚か。
ユウの事だってそうだ。好きなら一言「好き」って言えばいいだけなのに
この娘は多分、迷って迷って気持ちを溜め込んで、どうしようもない所まで
自分を追い詰めたんだ。
目の前で、申し訳なさそうに小さく俯いている三つ編みの少女。
私は、こんな娘に手も足も出せずに封じ込まれたのか。
才覚はある。悔しいけど認める。
方法はともかく、人並み外れた魔力の引き出し方を知っている。
正しく修練を積めば、10年…いえ20年に一人の大賢者になれるかもしれない。
でも…こんな自己矛盾を抱えて生きるなんて、私だったら気が狂っちゃうな。
「お姉ちゃん、どうしたの? 笑ったと思ったら急に黙っちゃって」
え? 何でもない。ちょっと考え事。
「…しもし、もしもーし…に…ズが(パン、パン)…れ?…ツキさ〜ん」
遠くなってきたわね。アンタもそろそろ戻らないと…。
「…私も一緒に行きます」
何言ってんの!? アンタは戻るの!リエルが待ってるのに!
「嫌です!私一人だけのうのうと生きていくなんて!」
「ダメだよクララちゃ…んんっ!?」
「ユウ君!…ごめんね…ごめんね…私のせいで…!」
卑怯だよ…そこで抱き合うなんて。ユウまで優柔不断になっちゃうじゃない。
最後の最後まで面倒かけるんだね、アンタ。
…やってみるか。 イチかバチかの大博打。
このまま天に召されるのも失敗して天に召されるのも同じ。それなら。
ユウ、ちょっとコッチおいで。
「なぁにお姉ちゃん?」
このままじゃアイツが戻ってくれないから、一緒について行きなさい。
「お姉ちゃんは? 一人で行っちゃうの?嫌だよそんなの!」
大丈夫、タダで別れたりはしない。耳貸して。(ゴニョゴニョゴニョ…)
「…ええっ!? できるの、そんな事?」
多分。あの古文書の理論と私の研究成果をもってすれば…。
「…(何を話し合ってるんだろう?)」
時間がない。私も覚悟を決めなくちゃね。
サツキは考えていた。
このままユウと一緒に霊界へ旅立つつもりだった。
ユウが寂しい思いをしなければ、それでいい。そう思っていた。
そこへクララが追いかけて来た。ただ自分達に謝る為に。
思い詰めると何をするか分からない娘。危なっかしくて見てられない。
でも、自分にない何かを持っている。うまく言葉にできないけど。
…託してみよう。 何よりこの二人、死ぬには早すぎる。戻る肉体もある。
さっきの独白も手伝ってか、サツキの心情が少しづつ変わりつつあった。
「ねぇアン…クララ、あのさ」
「!?」
急に名前で呼ばれたクララが、驚いて向き直る。
「一人で戻るのは嫌だって言ったよね。 …ユウと二人なら?」
「え…?」
「勘違いしないでよ。私はユウをこのまま死なせたくないだけ。
クララが一緒なら、きっと寂しがらないと思って」
「サツキさん…でもそれじゃ」
「黙んなさい!!もう時間がないんだから!」
「…手順を説明するわ。 あの古文書の呪文、私がもう一度唱えるから、
クララとユウはトレースして。私の後について同じフレーズを喋ればいい。
アンタ達の魔力を目いっぱい借りるわよ。一発勝負、次はないからね」
「僕、自信ないなぁ」
「大丈夫よ。ユウはお姉ちゃんの弟だもの、私と自分を信じて」
ユウの頬に軽くキスして頭を撫でる。元気づける時はいつもこうしてきた。
「…うん、僕頑張るよ!」
健気に笑ってみせるユウ。でも寂しさは隠せない。
成功はサツキとの別れを意味するのだから。
手を一箇所に重ね、三人は詠唱を開始した。
「エウ レシェメヌ エレタイネトゥパアシュ」
「エウ レシェメヌ エレタイネトゥパアシュ」
「ケリルパネティウ ケリリフェヌ イパイキィ テレネウィ エトゥ」
「ケリルパネティウ ケリリフェヌ イパイキィ テレネウィ エトゥ」
所々の言い回しが、授業にも出てこない古い呪文体系に則っている。
ユウは姉の影響で、クララは半ば趣味で古文書の心得があったお陰で
何とかついて行ける。それでも分からないフレーズは口真似でカバー。
「シェドゥ イパイハトゥ イメトゥイヘルワフ ヘレジャジャネタヘレル」
「シェドゥ イパイハトゥ イメトゥイヘルワフ ヘレジャジャネタヘレル」
「ケリルシャドゥ トゥパアシュメトゥ フェハイリウデヌメトゥ」
「ケリルシャドゥ トゥパアシュメトゥ フェハイリウデヌメトゥ」
:
「ケリリウ ケレゲミ フェメトゥ フェヘレディトゥ 」
「ケリリウ ケレゲミ フェメトゥ フェヘレディトゥ 」
「ケレワネガイネムケベヘカァネフ イアヌシェブ イネパテハトゥ」
「ケレワネガイネムケベヘカァネフ イアヌシェブ イネパテハトゥ」
:
:
長い。かれこれ10分は経つが終わる気配すらない。
流石のクララも間違えないようにトレースするのがやっと。
そして気付かなかった。 この長い長いスクリプトが、
サツキの意図で少しだけ改変・追加されていた事を。
:
:
「ウヌン イニネペケパイ フェセナァヘレヘネシヘレペセドゥ」
「ウヌン イニネペケパイ フェセナァヘレヘネシヘレペセドゥ」
「フェレヘドゥタイゥ フェレセペレレパネティトゥ トゥイム」
「フェレヘドゥタイゥ フェレセペレレパネティトゥ トゥイム」
詠唱完了。 重ね合わせた手から光が溢れ出る。
魔力の奔流が各々の体を経て一点に集中してゆく。
暖かくて、どこか懐かしい光。
いつしか、三人はお互いの手を固く握り合っていた。
「お別れだね…元気で。リエルによろしく言っといて」
「サツキさん…本当に、これで良かったんですか?」
「それよりクララ、ユウの事頼んだからね…不幸にしたら承知しないよ」
「…はいっ」
「ユウ。アンタは、クララが暴走しそうになったら全力で止めるのよ。
またココへ来る羽目になりたくなければね」
「クララちゃんはそんなじゃないよ」
「どうだか…」
「…んんっ!?」
サツキはスッと体を伸ばし、ユウと唇を重ねた。
突然の事に一瞬驚くも、目を閉じてサツキに身を預けるユウ。
「…お姉ちゃ…ん、む、んん…」
「……」
長いキスが終わり、サツキはクララに視線を向け、挑発的に微笑む。
これは意思表示。ユウの全てをあげる訳じゃない、憶えといて。
やがて、目の前が見えなくなる程に増大した光が三人を包む。
次の瞬間、クララとユウの霊体が今までと逆方向へ流され始めた。
サツキは無言で握っていた手を離し、二人に背を向け北へ歩き出す。
そして視界の彼方に消えるまで、振り返る事はなかった。
「サツキさあああああん!!」
雪の針葉樹林、大河、町、砂漠…
逆回ししたビデオテープの様に、さっき見た光景が後ろへ飛んでゆく。
二人は抱き合ったまま、サツキのいた遥か北の一点を見つめていた。
「お姉ちゃん…また会おうね…」
「…………」
「……んん…」
目を開ける。見慣れた部屋。ベッドの上。抱き合っているユウの体が温かい。
そうか…私達、戻ってきたんだ…。
「ハッ!気が付いた!! クララさん、ユウさん!良かったですぅ!
心配したんですよぉ〜、急に丹波君が…」
「(丹波君? …あぁあの霊界通信機)」
「何も聞こえなくなるから、みんなの身に何かあったんじゃないかって…
このまま死んじゃったらどうしようって…私…」
「リエルちゃん…心配かけてごめんね。 僕、クララちゃんと戻ってきたよ」
「良かったです…良かったですぅ…グスン」
「…リエルちゃん、これ何?」
「え? は、はわわわわっ、わ、私とした事が!」
散らばった夜の商売道具を慌ててガマ口へしまい込むリエル。
「(ずっと出しっ放しだったんですか…)」
ベッドから身を起こすクララ。
異様に体が重い。でもこれが生きている証。
窓の外が白み始めていた。もうすぐ朝日が昇る。
『朝起きたら、太陽の光と、お前の命と、お前の力とに感謝せよ』
昔本で読んだ、古の賢者の言葉。
今ならその意味が心から理解できる気がした。
「サツキさんは…?」
リエルの質問に、クララは黙って首を横に振る。
「お姉ちゃんは…自分の命と引き換えに僕達を戻してくれたんだ」
「そうですか…私、何て言ったらいいのか…」
リエルの両の手に、クララとユウの手が握られた。
言葉は要らない。皆の身を案じてここで待っていてくれた、それだけで十分。
あの時、リエルが手を差し伸べてくれなかったら、今の自分達はない。
そのまま、三人は静かに泣いた。
昇る陽の光が部屋に優しく差し込む頃まで。
「(私、サツキさんの事忘れない。
ちょっとぶっきらぼうだけど、どこまでも他人思いで、
どんな状況にあっても最後まで諦めない強さ、命の不思議に迫った探究心…。
いつか、あなたに追いついてみせる。見ていて下さいね)」
「あらクララさん久しぶり。足の怪我、もう大丈夫?」
「はい、ミランダ先生…でも最近ちょっと体がだるいんです」
「あらあら、風邪かしら。熱は?」
「少し」
「(…ちょっとからかってみようかしら)吐き気や頭痛は?」
「あります」
「食べ物の好みが変わったとか?」
「はい、それも」
「トイレが近くなったり、ブラがはまらなくなったりとか?」
「凄い!どうして分かるんですかぁ?」
「まさか…生理は?」
「先月は無くってラッキーだったんですが…」
「ラッキーじゃないわよ! あなたそれ妊娠!!」
「えええええええ!?」
「あなたいつの間に?相手は誰?どうして今まで放っておいたの?」
「そ…それは…」
「(ニコニコ)」
「? ユウ君、悪いけど用なら後にしてね。今クララさんと大事な話を…」
「お姉ちゃんの言った通りだね」
「え?サツキさんの…?」
「どういう事? クララさん、ユウ君、先生に説明なさい!」
「…そうだったの。大変な事があったのね。でもどうして黙っていたの?
足の怪我だって、何でもありませんで押し通して…」
「ごめんなさい…」
「私に謝ったってしょうがないわ。…で、どうするの?
このままじゃ賢者昇格どころじゃなくなっちゃうわよ」
「…中絶、ですか…?」
「今なら薬で十分間に合うわ。大体あなた達まだまだ子供じゃない」
「ダメだよ!クララちゃんのお腹にいるのはお姉ちゃんなんだ!
だから、中絶なんて絶対ダメ!」
「ユウ君、これはクララさんの問題よ、少し黙っていて」
「……私、産みます。先生方に迷惑はかけません。賢者昇格はその前に…」
「簡単に言うけど、賢者になるだけでも大変なのよ。分かってるの?」
「分かってます。でも私、これ以上サツキさんを裏切りたくないんです」
「はぁ…(この二人…手間のかからないいい子じゃなかったの?)
…分かりました。お姉ちゃんの話の真偽はともかく、保険医としての
サポートはします。困った事があったらいつでも相談しなさい」
「わーい、ありがとう!先生大好き!」
「ありがとうございますっ、ミランダ先生!」
「ただし! この件は職員会議で審議にかけます。不純異性行為ですからね」
「はい…」
「どんな審議結果が出ても文句は言えないわよ。できるだけ弁護はするけど」
「お願いします…」
「とりあえず睡眠と栄養をたっぷり取りなさい。あとコレをあげます」
「これは…?」
「出産に関する本。それ読んで心の準備をしておきなさい。あと基礎体温は
これから毎日チェックして手帳にメモ。大事なデータになるから」
「(パラパラ…)こ、こんなに出産って大変なんだ…」
「生理が無くてラッキーなんて言ってる場合じゃないわよ。大丈夫?」
「はい…(嘘…私、こんなになっちゃうの?)」
「ユウ君もしっかりとクララさんを支えるのよ。お父さんなんだから」
「うん…」
「今日はもういいわ。 いい?体だけは大事にするのよ」
「失礼します…」
無言で保健室を後にするクララとユウ。
現実の壁の厚さ。大人になるって、こんなに大変なのか。
でも、絶望と生死の境を飛び越え生還した二人、
それを思えばこの程度の苦難は何でもない、そんな気もしていた。
「僕頑張って賢者になるから、クララちゃんは元気な子供を産む事を
まず考えてね。 絶対女の子だよ。お姉ちゃんの生まれ変わりだもん」
あの時ユウとサツキが話し合っていたのは、そういう事だったのか。
本当かもしれないし、ユウを安心させる為の嘘かもしれない。
生まれてみなければ判らないけど、信じてみよう。
そして女の子が生まれたら、サツキと名づけよう。
今度こそ、誰も不幸にしない。間違った目的で魔力を開放しない。
その小さな体に秘めた決意は、後の世に稀代の大賢者と呼ばれる事になる
クララの激動の半生の出発点であった。
217 :
122:2008/01/04(金) 03:24:50 ID:fX8LNku9
以上です。
萌えるお題で話を続けてくれた職人さん達へ感謝と謝罪を。
調子に乗ってクララにあれこれ背負わせ過ぎました。
サツキ助けられなかったし。
今年はもっとコンパクトでサラリとした艶話を書くのを目標にします。
4-172氏を始めとしたSS職人諸氏による大作、しかとこの目に焼き付けた!
名作と言っても過言ではないだろう!
そして、もう二度とお目にかかれないであろうクララ×ユウが見れた
だけでも感涙ものだった!
色々あったが、SS職人諸氏にグッジョブと、雨のような拍手を!
そして…
っ「お疲れ様でした」
220 :
506:2008/01/04(金) 23:25:26 ID:j8nl6gQP
皆様新年おめでとうございます。
>>122様
完結お疲れ様です。
前向き路線でのシメに個人的にホッとしました。
新作も楽しみにしております。
さて、ユリネタで分岐です。
1.ユリ、レオンに横恋慕
2.セリオスによるユリ調教(甘さ控え目)
3.ご本人の許可がおりれば、ライン様の
『サマーバケーション』のリメイク
仕上がりは気長にお待ちください。
…不評なら撤回します。
221 :
506:2008/01/04(金) 23:31:42 ID:j8nl6gQP
連投失礼。
『さまーばけーしょん。』
の誤りでした。
ライン様、大変失礼いたしました。
222 :
ライン:2008/01/05(土) 00:45:24 ID:PzkklDvZ
>>221 ども。ものすごい久しぶりです。ここも。
多少のミスは気にしませんし、使いたいならご自由にどうぞ、としか言えないです。
言い訳くさくはなりますが、仕事が忙しくて余りSSとか書けないのが現状ですし、せめて私自身も8日までに作れればいいのですがね・
>>506様だけではないですが、まだまだ活気が失われてない事実に感動しました。
223 :
4-172:2008/01/05(土) 03:01:15 ID:u9/QUE+B
>>217(122)さん
今までになかったクララ。でも、まぎれもないクララ。
読んでるうちに頭の中で「ローレライ」のBGMが鳴り響きました。
悲しくて強いクララを抱き締めたい、と、下心なしに思ったのは、SS投稿サイトの『狂気渦巻く果て』を読んで以来です。
クララの妊娠という、ある意味超現実な出来事を、なんの違和感もなく受け入れられるのは、彼女に背負うものあっての事だと思います。
(あれ? 中出しを書いた犯人は俺か)
繊細かつ趣味ど真ん中なクララの描写と、彼女を取り巻く状況を緻密に構築していく様子は、SS職人というよりは天才プログラマのコーディングのような印象を受けました。
タイトルは意図的にダブルミーニングされたものだったんでしょうか。
取りとめが無くなりそうなので最後に、本当にありがとうございました。
いつか次回作でお会いできますように。
そして、リレーに関わったすべてのSS職人さんに、おつかれさまでした。
申し遅れました。
バレバレかもですが…122 = 103-104 です。
プログラミングに例えるなら、
2レスのパッチ当てに16レスって、どうなんでしょう…?
暗めの妄想が好きな癖にエロ描写が致命的に弱いし。
要修練であります。
ダブルミーニングのご指摘、Yesです
>>223さん。
では、またしばらく名無しで潜伏いたします…
>>122 GJです!
笑いと悲しみが常に交差しているような不思議な話でした。
余談ですが漏れの予想ではリエルがラジオ丹波で
「3Pすれば性エネルギーで元に戻れるかもしれない」
と言い出して今のクララならば姦ればできるみたいなノリでクララ×ユウ×サツキで
元に戻れるなんていう欲望丸出しなオチを考えていました・・・
神経の大半が下半身と直結してるような自分にorz
こ、これは・・・なんと素晴らしい。
細かいところに関してはうまく説明できませんが、GJでした。
そして、みなさんお疲れ様でした。
ただ、なんか「第1部 完」な感じがしてしまうオレがいます。
ありえないと思いますが、仮に第2部があるとしたら生まれてくる子供が主人公で・・・
すんません、やっぱり聞かなかったことにしてください。
しかしながら、このスレにおけるクララって、
なにかと背負わされている気がするのは気のせいでしょうか?
まぁ、それだけいろんな意味で愛されてるのかな?と思っておきます。
>>506さん
ユリですか。うーん、その中だと1か3ですかね?
基本的調教とかそういうのはきついんで・・・前のカイクラはまだ読めましたが。
では、またROMに戻ります。
やがて運命は、彼女らをアカデミーの、しいては世界の命運を賭した大変動に立ち向かわせる事になるのだが
それらは別の物語として語られるべきであろう。
大河ドラマ『小さな大賢者 クララの決意』 〜プロローグ篇〜 終
とオモタ
ミランダorルキアによる、ユウの筆下ろしキボンヌ
セリシャロ期待あげ
>呪文
俺も気になる。
ところで、SSで「♡」とか使ったら不具合が出る閲覧環境とかあるのかな。
流れを変えるかもしれない次なる作品と、新たなSS職人を待ちつつ保守だぜッ!
ども、前スレに3つほど作品を投下した者です。
>>122様
大変遅れましたが、クラユウ大変GJでした。
結構なプレッシャーの中で、創作されたと思いました
>>506様
個人的には全部!、と言いたいところですが・・・(笑)
あせらず、マイペースで創作して下さいませ。
自分は・・・まだネタが無いので、何かまた受信したらUPしていきたいです。
238 :
テスト:2008/01/08(火) 03:16:44 ID:No/XnDWp
「んっ…んうぅ♡ せんせぇ…アメリアせんせぇっ…そこはぁ♡…あぁ……♡」
「ひゃ、あ♡……んっ……ぅううっ! せんせえっ、おさげ引っ張らないでぇっ!!♡」
「ふああっ、う、うあ♡ ああっ♡ あああああ♡あああ♡あああああぁぁぁぁ♡───……っ♡♡♡」
携帯の人には断り書きで何とかしなきゃかなあ。
そもそも♡は使いどころが難しいっす。
239 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 15:38:20 ID:+lDsFOXX BE:486859829-2BP(1)
>>238 携帯で見るとスゴい事にwww
知らない人の為にも、注意書きがいるね
>>238 携帯持ってないから分からないのは俺だけで良いはず。
本来はどうなるんだろ。あんだー?
242 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 20:20:58 ID:XxbD5Siy BE:1704005879-2BP(1)
ルキア(まずいな・・・このままだと、不合格になっちゃうわ。次の問題を当てないと・・・。」
アメリア「それじゃあ、これが最後の問題ね。」
ルキア「ゴクリ・・・。」
アメリア「Hになればなる程、固くなるものは何?答えなさい。」
ルキア「え・・・えぇ、何それ!?どのジャンルよ!?」
アメリア「さぁ、早く答えなさい。」
ルキア「え・・・えっとぉ・・・。」(セ、セクハラだよぉ・・・。)
答えたいが、恥ずかしくて口に出せないルキア。
アメリア「タイムアウツ!正解は鉛筆よ。何を考えていたのかしら?ルキアさんは。」
ルキア「う・・・ぐ、ぐぅぅ・・・。」
アメリア「それじゃあ、不合格だからお仕置きよ♪」
保守
ルキア「いったぁ〜い。そんなの酷いよぉ〜。・・・グスン。」
窓辺に近付く人影は伸びてゆく。
彼女は待ちきれずに窓を開ける。
ふわりと降り立った彼は後ろ手に窓を閉める。
外界との遮断も忘れない。
「ただいま…遅くなった」
「おかえりなさい…」
二人は待っていた。
二人だけの特別な時間を。
「冷たい…」
「温めてほしい……躯で」
短い息継ぎのあとは、ブレスレス。
寸暇の呼吸を許さない彼に、彼女は次第に溺れる。
彼の首に腕を絡ませ、しがみつく。
これからの行為がどうなるのか、霧で霞みがかった思考で分かっていた。
彼に抱かれる。それも、嫉妬に狂ったという形容詞を添えて。
何度も繰り返し、越えてきた夜なのに、今日は特別に思える。
否、何度も経験した夜とは違う夜。
酸素を奪い尽した彼は下り、鎖骨を一舐めし、乳房をやんわりと揉みしだく。
執拗に攻めたてることなく、直ぐにまた下る。
まるで所有者が与える快楽を待ち望んでいたかの如く、たどり着いた秘部は溶けていた。
た、ただの便乗保守なんだからね!
245 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 01:32:54 ID:LI+OV9/e BE:432763744-2BP(1)
ア「コレはどういう意味かしら…?」
その手には一枚の紙が握られていた
ア「何々…『先生の塔を校門に!』『先生でをなに!』ねぇ?」
それは挨拶コメントの下書きであった
ク「ち、違います!それは私じゃなく、プレイヤーさんがっ!」
ア「問答無用!望み通りにしてあげるわっ!」
ク「きゃーっ♥」
次の日、クララの席にはドーナツ座布団が敷かれていたという
特殊文字のテストなんだから!勘違いしないでよねっ!
これはいいツンデレ
先生×生徒ものって少ないよな・・・。
直近のがアメ×クラだっけか
クールな男性教師がいてくれれば使いたいんだが
ガルーダ先生ではダメだとおっしゃるか
俺は、だいぶ前から
ミランダ×ユウを待っているが・・・
マラリヤの作った薬で若返ったロマノフ先生とマラリヤ、というのは??
252 :
506:2008/01/16(水) 09:16:23 ID:s01c0zTF
>>ライン様
お久しぶりです。
と共に、ぶしつけな申し出で大変恐縮です。
図々しくも、プロット拝借いたします。
>>237様
全部と来ましたかw
ま、時間をみながらぼちぼちといきます。
分岐は結構均等っぽいので、1と3を先行して、
2は後回し(やはり調教は人を選びそうですので)
といたします。
とりあえず、気長にお待ちください。
>>251様の考えたネタは、相当前に自分も思いついたのですが、
いかんせんオリジナル要素が強すぎて、投稿所向きに
なりそうでしたので、書くのはストップしました…
>>248 フ「クールな教師だって?僕では不満だというのかい?」
ア「フランシス先生、ミランダ先生の好きなサッカークラブって知ってますか?」
フ「もちろんさ。それは…ACミランだっ!」
ドドーンッ!
マ「……クールが聞いてあきれるのだ。」
ho
保守する
ユリセリのSSを読んで以来、
すっかりこの2人にはまってしまった。
窓枠にユリがつかまって、
セリオスが後ろから攻めるところは最高
>>256 窓の下ではルキアか年少組が見ている
それに羞恥心を覚えるユリ
セリオスはしめたとばかり、腰の動きを加速させる
こうですか?わかりません> <
>256
過去スレにあった奴でしたら、自分が書いたものかも知れません。
そうだとしたらありがたいお言葉です。
また何かねたが浮かんだら書きに来ます。
触手陵辱が真っ先に浮かんだ俺は破廉恥かも知れんぜ
触手と聞いて、りあむを思い出したのは俺だけでいい
ここってユウ受けでもSSの投下おk?
いや、相手は普通にミランダ先生かリエルにしようかなと考えてたんだけど
あと聞きたいんだけど、ここは数字カプものも投下していいの?
「数字カプ」が良く分からないけど、
基本的に投下しちゃいけないSSなんて無いです。
住人に投下許可を求めたり、反応がないと自粛される
職人さんも多いようですが、なんでかなーと。
タイミングなんて考えずに、書けたらドンドン投下して下さい。
自分はそうしてます。
いや数字はそもそも板違い。
板は合っているよ
住人が望まないだけで…
そもそも数字カプの意味さえ把握出来ない俺はどうすれば?
ヒント
サンダース×22.25
トン。
数字板の熊スレなくなってるんだし
スレ違いで拒否すんのはおかしいような。
結局
>>264の発言が全てを表してる。
>>261 ユウ受けのSS
ぜひミランダ先生でお願いします。
タイガ「そんなん言うても例えば、
夜、寮の周りを散歩してたらべろべろに酔うたアメリア先生に会うて、
『ヤッホー。こんな時間に、もしかしてデートの帰り?ひゅーひゅー』
『違いますって。先生は…酔ってますね。またマロン先生達と飲んでたんですか』
『そお。女の先生達から、ねちねちねちねち攻撃されてさあ』
腕を振り上げたはずみでアメリア先生はよろけた。
仕方なく手を貸してやり、手をつないで寮への道を歩く。
『恋人がいなくたっていいじゃないのよー。出会いがないんだもーん。
今は生徒達の方が大事なんだもーん』
『そんなに思っていただいて、生徒としては感激です』
半ばおどけて言うと先生は露骨に口を尖らせて、つないだ手を前後にぶんぶんと振った。
『でも生徒にとっては教師の苦労なんて知ったことじゃないのよね。
雷の恨みの方が大きそうだし。全員と平等に接するのも、これでなかなか大変なのになぁ』
『一クラスって結構人数多いですもんねー』
『特別扱いしたくなる子だっているのになぁ』
『へー、そりゃ成績優秀な生徒は贔屓したくなるでしょうねぇー』
『…放課後何度も練習してた箒の実技試験にやっと合格したり、
グループ発表で人一倍頑張って資料を集めてきた子は、褒めて頭をなでてあげたくなっちゃうし、
かと思うとスピードを出しすぎて箒に振り回されてたり、発表のまとめがあまりに壮大すぎて
班の皆に呆れられてたりする子、馬鹿ねって抱きしめてあげたくなっちゃう…のに』
先生は足を止めてこちらを見る。
いつの間にか、耳まで真っ赤に赤面していた。
『教師になって、あなたと出会えたことが一番嬉しいし、あなたのことが、一番大事よ』
『えっと…』
『だから、寮までおんぶして行きなさ〜い!』
悪戯っぽく目を輝かせて、楽しげに背中に飛び乗ってくるアメリア先生。
なんてことがあったら好きになってまうやろ?」
レオン「ならない」
セリオス「ならんな」
カイル「ならないと思いますねえ」
ラスク「無理」
ユウ「ごめん…あんまり…」
サンダース「馬鹿馬鹿しい」
タイガ「そんな…と思ったけどまぁアメリア先生なら俺もならんわ」
男共wwwwww
惚れてまうがな〜!!
と、ツッコまなきゃいけない気がした
274 :
261:2008/01/28(月) 21:22:44 ID:pqZ2Fr1l
レス下さった方ありがとうございます。
ではミランダ先生×ユウで書かせていただきます。
少し時間かかるかもしれませんができあがったらこちらへうpしたいと思います。
生意気言った男子をアメリア先生がお仕置きする展開マダー?(ry
>>274期待してます
むしろ、お仕置きしていたはずが形勢逆転されて集団レイー(ryなアメリア先生
しかし最終的に全員から搾り取るだけ搾り取り勝ち誇るアメリア先生
シンデレラの続きマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
保守
hosyu
保守。
・・・小ネタすら見つからない・・・。
もしかして5の新キャラ待ち?
ネタが出ないだけかと
フ「最初にSSを書いた人にあげるために、ほーしゅーナンチテ」
ア「フランシス先生、補習しますよ?」
ヒント:嵐の前の静けさ
1.QMA5稼働待
2.二月のイベント
3.誰かの誕生日
4.新たな燃料
焦らされれば焦らされるほど萌えるのさ
マロン先生は根っからゲーム好きだから、男女の営み中に・・・
マロン先生「ジョイスティック!(wiiリモコンでも可)」(にぎにぎ)
相手「ち○ち○です。」(かぁぁ・・・)
と、いう流れになると思う。
昔の翻訳サイトがよくJOYSTICKを「喜び棒」と訳してたのを思い出す
>>286 実は根っからのBL好きでお気に入りの男子に強要させ見て楽しむ
うわなんてドSな先生なんだ・・・アッー
書くならサンダース辺りで和姦言葉責め系なんだが
「我輩のミサイル」とかそんな頭悪いことは言ってほしくないなあ
ユリとセリオスのラブラブなSS希望。
291 :
おうか:2008/02/12(火) 01:55:41 ID:YwcFOr0S
一回戦で書いてた者です。
作品過疎気味みたいなんで、自分のを投下してみます。
次の職人様の作品が来るまでさらっと読み流してもらえると嬉しいです。
需要無さそうですが、ヤンヤン×タイガです。
甘めなので苦手な方は華麗にスルーしてください。
292 :
おうか:2008/02/12(火) 01:58:27 ID:YwcFOr0S
『夏の憂鬱』
蝉が本格的に鳴き始めた夏のとある日だった。
「やってられないアル!」
部屋に戻るなり私は抱えていたテキストと試験の答案を放り投げた。後から入ってきたタイガは軽く溜息をついて散らかった床を片付け始める。私はどさっとソファーに腰掛けた。
今日返ってきた試験の結果を見て、私は愕然とした。どの教科も平均点を大きく下回り、成績はぶっちぎりの最下位。正直もう少し出来ると思っていたけれど、数字という現実は無情だった。
アカデミーに(手違いで)入学してすぐにタイガと仲良くなり、付き合い始め、勉強もなんとか頑張ってきたつもりだった。でも、いざ結果と向き合ってみると自分の点数が低い−というよりは他の生徒の得点の高さに驚いた。
タイガだって悪い教科は殆ど無い。(ずば抜けて高い教科も無いけど)それでも私よりはずっと良い成績なわけで。
「最初から出来る奴なんておらんがな。そもそも意欲のある奴が集まる所なんやから、レベルは高くて当たり前や。お前はようやってると思うで」
「慰めなんていらないヨ…!」
相も変わらずタイガは淡々と散らばった答案を整理していた。その屈んだ後ろ姿から掛けられる優しい言葉に瞳の奥が熱くなる。素直に応じることが出来ず、投げやりな言葉しか出てこない。いっそいつもみたいな調子で詰ってくれたらいいのに。
「こんな女と一緒で迷惑じゃないアルか!」
怒りの矛先は何の罪もない彼に向かってしまう。涙がぽろぽろと頬を伝っていった。情けなくて、辛くて、格好悪い。幼稚なことだとわかっているのにこみ上げてくる感情を抑えられず涙だけが零れた。
293 :
おうか:2008/02/12(火) 02:00:51 ID:YwcFOr0S
俯いたまま泣いていると彼が隣に座ったのがわかった。肩に手が回ってきてそのまま抱き寄せられる。半開きになった服からのぞく彼の胸にあたった額がとても温かかった。
「たまには沢山泣いたほうがええ」
頭をぽんと軽く叩かれる。あんなに勝手なことを言ったのに、彼は怒る様子も見せない。いつもそう。些細なことですぐに声を荒げてしまう私に、タイガが激昂したことは一度だって無い。
「…嫌いに、ならないアルか」
「アホか。別に何とも思っとらん。いつものことやろ」
ゆっくり顔を上げると、ぼやけた視界の向こうでタイガがこちらを見ていた。指が目元に伸びてきて優しく涙を拭ってくれる。タイガの手は自分の手よりずっと大きい。その長い指に自分の指をそっと絡めた。
「泣いた方がええ言うたけど、可愛い顔が台無しやな」
泣いてる顔もええねんけどな、と付け足す。その顔はいつものタイガだった。
「最初からそんな感じでいいヨ。いきなり優しくされると困るアル」
からかってるわけちゃうで、とタイガは笑った。その笑顔がいつも短気な自分を宥め、虜にしているのを知らないのだから、つくづく罪深いのだと思う。
彼の首に腕を廻して唇を自分の唇で塞いだ。今まで何度も繰り返されてきた行為なのにひどく嬉しくて、何度も彼の唇を啄んだ。
しばらくすると強く抱きしめられ、彼の舌が唇に触れた。私も舌を差しだして受入れる。とろとろと優しく淫らに絡み合う感触に、意識が溶けて流れ出て行くようだった。
先刻まで耳に届いていた蝉の鳴き声はもう聞こえなかった。
294 :
おうか:2008/02/12(火) 02:02:48 ID:YwcFOr0S
「んっ…」
接吻に夢中になっていると、制服のリボンを解かれた。ボタンも手早く外され、あっという間に下着姿にされてしまった。
「…ええやろ?」
そう言われては頷くしかない。既に火照っている体は正直だった。
ブラとパンティも脱がされて、ソファの上で全裸にされてしまった。自分だけ裸なのが恥ずかしくて彼の服のファスナーに手を掛けた。
それをゆっくり引き下ろすと男子にしては色白でそして綺麗に筋肉の付いた美しい身体が現れた。見とれていると、ヤン、と声を掛けられまた唇を塞がれた。
咥内を優しく這い回る舌が自分を狂わせてゆく。甘い営みに夢中になっていると、乳房を包み込むように触れられるのを感じた。
「あぁ…」
器用に動き回る指と舌にか細い吐息が零れる。離された唇を名残惜しく思ったのも束の間、右の乳首に温かい感触と電気のような快感を覚えた。先端を転がされ、背筋がぞくりと震える。凄く心地良い。もっともっと触れて欲しい。
「はぁ、はぁ…」
「凄いな、こんなになってんで?」
「うぅ…だって…気持ちいいアル…」
「ここもか?」
甘い蜜が溢れ出ている秘所に、タイガの指が触れた。恥ずかしいのに自ら脚を開き、ゆっくりと入ってくる彼の指を、私は苦もなく受入れる。
「あんっ、だ、だめヨ…んぅっ…!」
「可愛ええで…ヤン」
「…あぁっ!」
潤った膣内の上部を撫ぜられ、私は仰け反った。ずるりとお尻が滑り、タイガに支えられて漸く自分が汗塗れになっていることに気が付いた。肩で息をしながら、震えた声でタイガに懇願した。
「タイガ…もう欲しいアル…」
295 :
おうか:2008/02/12(火) 02:03:58 ID:YwcFOr0S
タイガがトランクスを落とすと、硬く反り起った陰茎が現れた。もう待つのがもどかしくて、タイガのものに触れて自分の蜜壺へと導いた。 いくで、と言って彼が私の中へと侵入してくる。まだ入れただけなのに私は与えられた快感に戦慄いた。
やがて彼が動き出す。彼の動きに合わせて、繋がった部分からくちゅくちゅという音が耳に届く。荒い呼吸をしながらタイガの唇を引き寄せて自分から口づけた。夢中で彼の唇を貪り、お互いに強く抱きしめ合いながら、最愛の人と一つになっていることを確認する。
「ふあぁ…タイガぁ…!好きアル…!」
「…っ、俺もやで、ヤン…」
「凄い…!熱い、熱いよォ!」
自分の中で蠢く彼の熱に咽び叫んだ。幾度も貫かれると、奥を抉っていた快楽が稍浅い箇所に変わった。もう何度も身体を重ね合わせているので、タイガもきっと私の弱い部位を知っているのだろう。
「そこっ…いい、アル!んあっ…!」
激しくなる彼の動きが私を更に狂わせてゆく。もう自分を制御出来るものは何もなく、全てをタイガに委ねた。タイガの唇を、身体の感触を、匂いを、全身で感じながら。
「ワタシ、もうイキそうアル…!来てヨ!」
「はぁ…はぁ…わかった、いくで…!」
タイガの身体も汗で光っていた。おぼろげにそんなことを思っているときつく抱きしめられ、最奥まで何度も突き上げられた。自分もそれに合わせて腰を振る。
「あっ…あぁっ…!」
もう口からは意味を成さない言葉しか出てこず、私は無我夢中で叫んだ。
「もうだめぇ…イッちゃうアル…!」
「俺もや…ぐっ…!」
「タ、タイガぁ!…あぁぁぁっ!」
体中を、痺れるような快感が駆け巡る。彼の射精を受け止めながら、私はぐったりとソファーに崩れた。覆い被さってきたタイガにそっと口づける。彼は笑っていた。頭を撫でられながら私も笑った。
296 :
おうか:2008/02/12(火) 02:05:01 ID:YwcFOr0S
シャワーを終えてバスルームから出てくると、先刻の行為で私とタイガの汗、体液で酷い有様になっていたソファが幾分綺麗になっていた。汚したのがほとんど自分だっただけに少し恥ずかしかった。
「ありがとアル」
「おう。誰かさんのせいで大変だったんやで」
…人の気持ちも知らないで。
「うるさいアルー!そこに直るヨロシ!」
「おわっ、こいつは敵わんわ」
「待つアル!」
慌てて逃げるタイガをバスタオルを巻いたまま追いかけて、私は微笑んだ。本当はやっぱり嬉しかったから。
ありがとう、タイガ。ワタシ、これからも挫けず頑張るヨ。
貴方と一緒だから。きっと、進んでいける。
そんなことを思いつつ、渾身の力を込めた跳び蹴りをタイガの後頭部に命中させた。
297 :
おうか:2008/02/12(火) 02:08:00 ID:YwcFOr0S
以上です。
マイナーなCP&こんな話ばっかでサーセン。。
299 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:43:33 ID:NPYLFLsY
いい! タイヤンはやっぱりいい!
若くてエネルギッシュだけど、いいあんちゃん的な懐の広さを併せ持つタイガ、
素直じゃないフリして、その懐に甘えてしまうヤンヤン、
そんな二人の醸し出す何気ない幸せが、眩しいです。
こういうSSを書ける職人さんには、迷わず尊敬の念を贈ります。
需要とか抜きで、新作できたらドンドン発表しちゃって!
どつき愛似合うなー!
豆知識:中国語でタイヤン=太陽
オチにワロタwww
セリシャロ期待age
ユウ×ミランダ期待保守
ショタコンに目覚めたマラリヤ期待保守
5が稼働したら、SSが沢山出てくるかな?
職人さん達の新作に期待保守
エリーザ先生×男子生徒のナニを期待するっ
>>307 マテウス「セリオスー。僕、チョンマゲつけてみたんだけど、どうー?」
>>308 セリオス「くだらん…」
マテウス「(´・ω・`)」
>>309 セリオス「(だがチョンマゲか…いいかもしれないな。今度試してみるか。)」
後日
セリオス「チョンマゲひとつ。」
リエル「…えっ?」
311 :
1/4:2008/02/19(火) 23:26:30 ID:wMNqyy9K
X稼動前夜でしかも思い切り時期を外していますが、
「バレンタイン三景」です。
アカデミーにチョコレートを贈る風習があるのかは不問で^^;
エロなし、変化球オンリー( ・∀・)つ 三I
Scene#1 教室 ‐サンダースとクララ‐
日々鍛錬の中にある自分にとってバレンタインデーなど無用の長物である。
周りの喧騒とも関わらずに過ごしたい。
サンダースはそう考えていた。
当日、ユウやラスクでさえ”戦利品”を持っていたり、カイルなど
女子を集団で引き連れて歩いている光景を目にする度、驚くとともに
軟派な男どもに一太刀制裁を浴びせたくなる。腹立たしいとすら思う。
(目が向く時点でバレンタインデーを強く意識しているのだが、
サンダースはそれに気づいていない。)
「サンダースさん、…これ、受け取ってください」
そんな、普段と何も変わらないはずの彼の2月14日は、クララの
ためらいがちながらも芯のある声で崩壊した。
放課後、いつの間にか教室には二人だけだ。
「あっ…、普段お世話になっている皆さんに差し上げてるんです。
だから、サンダースさんにも」
困ったように眉を下げた微笑みは、窓から射す西日に照らされてか
頬が上気しているようにも見える。
「…ふ、ふむ」
突然のことに、礼とも何ともつかない返事を口の中で転がしている間に
回れ右をして小走りにクララは去っていった。
手の中に残されたちいさな箱。
そっと覗くと、手作りと思しきココア色のカップケーキが入っている。
『いつもありがとうございます。甘さ控えめのレシピを教わったので、
甘いものが苦手な方でも大丈夫だと思います』と几帳面な字で
書かれたカードが添えられていた。
312 :
2/4:2008/02/19(火) 23:28:07 ID:wMNqyy9K
皆さんに。
その言葉を反芻しながら見入っていたのは、数秒か数十秒か、それとも数分か。
「よう、まだいたのかよ」
なれなれしい声が背中にかけられ、サンダースは咄嗟に包みを服の内に隠した。
教室に入ってきたのはレオンだった。
「なあなあ、チョコいくつもらった?」
「くだらない」
「お堅いねー。俺は…まあ、まあまあってところかな、当てが外れたりもしたけど」
「……当てとは何だ」
「や、クララとかさ、いかにもクラスメート全員に挨拶して義理チョコを
配ってそうって感じするじゃん。だから軽く『俺にもちょーだい』って言ったら、
『ごめんなさい、今年は一つしかないんです』だってよ。
それって本命ってことじゃねーか。俺の予想だと相手はセリオスだな。
後でセリオスをとっちめてやるぜ」
にやにやと笑うレオンを横目に、サンダースの胸ポケットで先程のプレゼントが
急激に存在感を帯びてくる。まるで包み自体が自分の心臓になったかのようだ。
見られては拙い。
「…そうか。我輩は帰る」
目を合わせないように背を向けて、サンダースはそそくさと歩き出した。
「おい、サンダース? 胸に手当ててどうしたんだ?
何か歩き方もぎこちないぞ」
「…バレンタインデーなど、我輩には関係ないっ!」
「おわっ!?」
心の中で一陣の風が巻き起こる。
振り返ってレオンを一睨みした形相はいつもに増して険しいが、それでいて
どこか嬉しいような困ったような表情が混じっていたことに、サンダース本人も
後に残されたレオンも、知る由はなかった。
313 :
3/4:2008/02/19(火) 23:29:42 ID:wMNqyy9K
Scene#2 音楽室 ‐フランシスとユリ‐
――さりげなく渡せば大丈夫。生徒からもらうのは慣れてるはずだし。
自然に、自然に……
ユリは意を決して音楽準備室の扉を開けた。
部屋の主は椅子に納まって書き物をしている。
「センセー、はいコレ。義理ですよ、義理」
フランシスは甘く微笑み、ためらいもせずリボンのかかった袋を受け取った。
「チョコをちょこっとくれると言う訳だね。どうもありがとう」
「……。ゴホン、ねーねーセンセー、チョコあげたんだから試験の点数も
ちょこっとおまけしてっ?」
「そうだね…」
袋の口を結んだ青いリボンをもてあそびながら、フランシスはユリを見据える。
「このチョコが、義理じゃなくて本命だと認めてくれたらそうしようかな」
「えっ!? や、やだなー。自惚れるにもほどがありま」
「この時期、女子生徒の間でおまじないが流行ることぐらい知っているさ。
今年は…、『好きな人と同じ部屋にいる時に、青い紙に相手と自分の
名前を書いてその紙を細かく破る。相手に気づかれずに出来れば成功』
だったかな? まあ、魔術体系的には、何の理論も効果もないものだけどね」
「は、で、でも何でそれが」
「君、私の授業中に、提出用のノートの上でそのおまじないを実行したね?
青い紙の切れ端が挟まっていたし、ノートのページにペンの跡が
写っていたよ、それには私の名前が書いてあるように読めたのだが」
「ぎゃ、ぎゃぼー」
顔が赤くなるのが分かった。いっそ倒れたい。逃げたい。
気づかれたということはおまじないは失敗だし、
自分の気持ちは知られてしまうし、最悪だ。
「私は授業を真面目に聞かない生徒は嫌いだな」
嫌いだ、という声にエコーがかかって脳内で何重にも響いた。
ああもう、おまじないに頼って、慣れない手作りお菓子の作り方を習って、
ラッピングを気にして……今日までオンナノコしていた自分が馬鹿みたいだ。
嫌われてしまうなんて。
「でも、私だって本命チョコをくれるような子は無下に出来ない」
「え?」
「だから本命だと認めてくれたら、補習で許してあげよう。
補習は一対一で行うが、監督たる私も忙しいからよそ見をするかも知れない。
生徒がその間、『別のこと』をしていても、気づかないかもしれない。
そして何の裏づけもないおまじないが、奇跡的な効果を引き起こすかもしれない」
めまぐるしい展開にユリは混乱する。
――嫌われてるというより…からかわれてる?
――ええい、来る波には乗る。うじうじするのは私じゃないよね!
「えと、えと……はい、ほ、本命です」
顔を上げて返事をすると、目の前には先程までの営業スマイルとは違う
呆れたような、可笑しくてしかたないような笑顔を浮かべたフランシスがいた。
「宜しい」ぽん、と頭に大きな手を乗せられる。
「本命チョコはホントうめぇー、なんてね」
「……」
その手の下からは、まだ逃げられそうにない。
314 :
4/4:2008/02/19(火) 23:31:31 ID:wMNqyy9K
Scene#3 図書室 ‐カイルとアメリア‐
放課後も仕事が終わらない。資料が見つからない。
こっちは徹夜続きだというのに、今日はどの生徒も妙にそわそわして、
授業に集中していなかったのも気に障る。
疲れと負の感情を渦巻かせつつ、図書室の本棚の前で分厚い魔導書の
頁をめくっていたアメリアは、カイルが近くに来たことさえ気づかなかった。
「先生、お疲れ様です」
「うわぉ、カイル君じゃない。勉強しに来たの? ……あれ、何だか
イイ匂いがする」
「ええ、今日はバレンタインデーですから、女子の皆さんに…」
――ああ、そうか。
生徒達が浮き足立っていた理由を知るやアメリアの顔はみるみる不機嫌になり、
ばふっ。
それ以上言うのを止めるかのごとくカイルの胸の辺りに頭突きをかました。
というより、頭から体当たりされたのをカイルが体ごと受け止める体勢に
なってしまった。
「ううぅー…ていうか日付すら忘れてた私って…、むー、でもいい匂い…」
背の高いカイルの胸に、ぴったり測ったかのようなサイズのアメリアが吸い付く。
……どこかのポケットに、手作りのお菓子が入っているのかな。
……誰にもらったんだろう。
皆さんと言っていたから、女子一同から友情のチョコ?
……でも、本命が紛れていないとは限らない。
探し出して食べてしまおうか……
それにしても、広く温かい胸で、甘い匂いがして、私は寝不足で……
突然の展開に面食らい動けなくなっていたカイルは、ぶつぶつと聞こえて
いた呟きが収まってようやくそっと体を離した。
恐る恐る様子を伺うと――器用にも、アメリアは立ったまますやすや寝息を立てている。
これでは動けない。
(……女子の皆さんに頼まれてお菓子作りの講師をしていたんですが、
それで出来たカップケーキをおすそ分けしようと
先生を探していたんですが、……どうしましょう)
困惑する生徒と、文字通り夢見る教師を本棚の隙間に隠して、
放課後の図書館は静寂を保っていた。
>>311 リアルタイムで読ませてもらいますた
フランシス先生が素敵だGJ!!
>311
GJです!
俺もクララの本命チョコが欲しい('A`)
GJです。チョコの様な甘い話の詰め合わせご馳走様です。
シャロン辺り、ルキアの冗談を真に受けて「私を食べて」と
身体中に溶かしたてのチョコをコーティングしていそうだ。
アケ板が5で盛り上がる中いいものキテタ―――(゚∀゚)―――!!
カイアメツボすぎるよカイアメ
>>317 シャロン「わたくしは人よりチョコが少なくて済むって言われましたけど、どういう意味かしら(´・ω・`)」
5稼働記念に何か書いてみる。
5でもアカデミー校舎は地上にありますか?
>>319 期待して待ってます。
携帯から初めて投下させていただきます。色々と間違っていたらすみません…
※シャロン→→→ロマノフというドマイナーなジャンルです。
シャロンが果てしなくジジ専です。
しかもエロ無しです。
その日も、シャロンは待ち時間をロマノフの元できっちりと使い切った。
いつの頃からかは定かではないが、彼女は他の教科の予習を受講しなくなってしまった。購買部へも顔を出していないらしく、更には最低限必要な授業も可能な限り切り詰め、空いた時間があればロマノフ教師を探し、ひたすら学問の予習復習を繰り返している。
「どうしたのかな…」
最初に異変に気付いたのはアロエだった。
ついこの前までは、こうした授業の間の休み時間には、女子同士集まって噂話恋の話などに花を咲かせていたものだったのだが。
今日もその中にシャロンの姿だけが見当たらなかった。アロエはく、と俯く。大きな瞳が陰りを見せた。
「他の教科も平行して強化してるならわかるけど。ナンチテ」
「そーゆーユリはどうなのよ?フランシス先生のお寒いギャグがクセになってるじゃん」
ルキアがつっつくと、ユリはわかりやすく慌ててみせた。そんなんじゃないと、しどろもどろになりながらも身振り手振りを加えて全力で否定する。
それに追い討ちをかけるルキア。
叫ぶユリ。
そんな二人をやんややんやとかきたてるヤンヤン。クララ。アロエ…
「…いつもなら」
ふ、と
息を吐くようにクララが洩らした。
「いつもなら、こんな時…シャロンさんが宥めてくれましたね」
それを機に、彼女らはしんと静まった。
その場にいる誰もが、いつものやり取りが乾いて聞こえたのだ。
それは例えば、アロエが風邪をひいて休んだ時や、ルキアが誤って魔法を暴発し、寮で謹慎を余儀無くされた日も、同様に虚しいものではあったのだが。
ライバルでもあるが、その前に彼女達は友人だった。そう思っていたのだ、ずっと。
「そうアル、今のシャロンは変アル!世界史言語学数学理化学化け学生物学音楽…そればっかりアル!」
「あたしも、シャロンが勉強してるとこしか見てないし…」
「やっぱり直接訊いてみましょうよ!私達は心の友<friend>!なんだから、それくらいやってもバチ当たんないって!」
「そう、ですね。いいと思います」
「遠慮なんてしてる暇ないアル今すぐ探して問い詰めアルアルアルアル!!!1!!」
「誰を、問い詰めるんですの?」
火が点いた乙女たちにぴしゃりと冷水をかけたのは、やはり噂の渦中にいるシャロン本人だった。
「シャロン!!し、心配したアルヨー!!」
「ていうか、大丈夫なの?寮に戻ってからも寝ないで勉強してるらしいけど」
「え、それ私初耳…」
「シャロンちゃん!ごはん食べてる?ちゃんとお休みしてる??」
「み、みんな、シャロンさんが困ってしまいます…」
「そ、そうですわ。有り難くも思っていますけれど…」
次々と飛び入る質問の矢を去なすように、少し照れながらもシャロンは口を開いた。
「わたくしは、大丈夫ですわ。皆さんと前のようにお話できないのは、す、少し、さびしいですけれど」
「シャロンちゃん、どうして、そんなに勉強してるの?」
アロエは最大の疑問を口にした。子猫のような愛くるしくも純粋な少女をこんなにも悲しませているのを知り、シャロンは胸を締めつけられるような思いをしたが、視線を皆へと戻しこう言った。
「お答えすることはできませんわ」
「どうして?あたし達、友達じゃん」
「ごめんなさい。ただ、健康管理は怠っていませんから、ご心配なさらないで」
ね、と友人達に請うと、シャロンはつかつかと足早に最前列の席へと向かった。そういえば、間もなく試験開始の時刻か。
「いつもは私達の近くだったのになぁ…」
「何がシャロンさんを駆り立てているんでしょうね」
「まさか」
キラリとルキアの眼に閃光が走る。思わず四人は身構えた。こんな時ルキアは決まってあの話をする。
声を潜めて、ルキアは語る。
「恋だったりして!」
「えっ…いや、まさか」
「きっとすっごい紫宝賢者の人なのよ!それであんなに躍起になってるんだわ」
「な、なるほどアル。確かに辻褄は合うアル!」
「そっかーツンデレシャロンも遂に色を知る、かー」
「そんな、シャロンさんに聞こえたら…」
「でも、それってなんかステキだね〜…」
「恋かぁ…」
「恋…♪」
飛躍に飛躍を重ねた話にそれぞれ想いを馳せる乙女たち。
そんな彼女らの様子を、左斜め後ろの席からマラリヤは偵察する。
「…いくら年の差ブームっても、爺様は攻略が難しいかもね……」
*
「…」
モアイの頭上で、シャロンは空を見た。
また三位だった。
毎回毎回、決勝戦までは漕ぎ着けるのだが、どうしても一位をもぎ取ることはできず、そしてその敗因も彼女は知っていた。
やはり必修授業の知識のみでは対処は無理だ。自由時間中の予習でも、満遍なく科目を選択していかなければ、自然と知識は偏る。しかしそれでも、シャロンは学問を選択せざるを得なかった。というよりは、したかった。
「わたくしも、馬鹿ですわね」
嘲るように呟くと、愛用の箒に腰掛け、空を滑った。
*
最初は単なる憧れだと思っていた。今でもシャロンは、果たしてこれが恋かどうか迷うことがある。
ロマノフ先生のあくまでも紳士な接し方に、同年代の男子にはない特別さを感じ、盲信的に、崇めているだけなのかもしれない。
これは一過性のもので、時が経てば消えてしまう、そんな程度の気持ちなのかもしれないのにと。
でも、それでも
ロマノフ先生の授業を受けているだけで、胸が高鳴る。心が躍る。
噂通り厳しい指導ではあるが、それだけに、誉められた時は誇らしくなる。
そしてそれ以上に、頑固一徹なロマノフの――よく注意していないとわからないくらいだが――微笑を拝めることが嬉しい。
長々と伸びた白髪も髭も、数多の戦歴を思わせる皺も、肉が痩せ、うっすらと骨のつくりが見てとれる手も、シャロンは好きだった。
そう…好きだと思った。
きっとこれが、恋なんだと思った。
もっとそばにいたい。見ていたい。だから、そのためならば何だってできた。
「では、今日の授業はこれまで」
「こんな遅くまで見ていただいて、申し訳ありません」
通常授業の後の個人レッスンも、シャロンが直接交渉してやや強引に取り付けたものだ。しかし、今回は長引かせてしまった。
元来ロマノフは多忙の身であろうに。
わがままに付き合わせてしまいすまなく思いながらも、心の片隅で、独占できた喜びを堪能する自分を、シャロンはこっそり苦笑した。
「なに、修練に励む学徒を手助けするのが教師の仕事じゃからの」
「そう言っていただけると助かりますわ…」
普段は狭く思える教室も、たった二人だとこんなにも広い。加えて、夜の迫る校舎はどこかおどろおどろしく見える。
とにかく、資料や書物をせかせかと片付けることにした。
「おぬし、平気か」
「大丈夫ですわ。教室の消灯もわたくしが済ませておきますわよ?」
「そうではない」
…そろそろお説教が来ると思っていましたわ。
シャロンは心でぼやくも、てきぱきと教室を整理する。
「一つの道を極めるのもよいであろう。じゃがおぬしは賢者を目指しておるのなら話は別じゃ」
「他の分野も同様に力を注げとおっしゃりたいのでしょう?」
「自覚しておるのならなぜ矯正せぬ」
「……もう、わかっているのでしょう」
声が震えた。
自分の数倍生きているのだから、悪あがきをしても無駄だというのは解りきっている。知った上で、この人は敢えて今まで触れてこなかったのだ。
この恋は叶わない。
それでも、大勢の生徒の一人としてでも良かったのだ。なのになぜ今自分は畏怖しているのか?
「ぬしはまだ若いのだ」
ロマノフは佇むシャロンの元へ寄ると、照明の電源を落とした。
瞬く間に闇が広がる。
窓からは、学生寮・職員棟の灯りがてんてんと見えた。もう、夜になったんだと、今更ながらに気付かされる。
「これから先、色んな男性と出会うじゃろう。ひょっとすると、数年後にはクラスメートと恋仲になっておるかもしれぬ。レオンやカイル、タイガもなかなか素質はあるしの」
「先生が」
か細くも美しい手が菫色のローブを握り締める。
「貴方がっ、言ってることは、正しいですわ。わたくし…まだ、貴方の歳の半分も、生きていませんもの」
激情がシャロンを襲う。だが、高潔な彼女は平静を装い、少しでもロマノフとフェアであろうとした。かわりに、目からほろほろと涙がほころびでる。
シャロンは、それを見せまいと、俯いた。
「何度も、何度も、考えましたわ。これが本当に恋なのかそうじゃないのか。でもっ…わたくし、貴方の、講義や授業を受けて、幸せでしたの…!」
「…シャロン、おぬしはわしを崇拝しておるだけじゃ。異性としての好きとは、異なる」
「!!…」
悔しさで、涙が一気に溢れ出た。ただただ、悔しい。
なぜ自分はこんなにも遅く生まれたのだろう。もっと早く、この世に生を受けていれば、彼と対等になれたかもしれないのに。
こんな、恋の意味すらろくに理解していないような子供の姿じゃなく、ロマノフにふさわしい女性として彼と出会いたかった。彼と恋がしたかったのに!!
「暫くの間、わしの担当教科は休んでも良い。…気持ちの整理がついたら、またいつでも授業をしてやるわい」
ロマノフは両手で、ぐしゃぐしゃのシャロンの顔を、そっとこちらに向けた。
「よいな」
しわがれた声が告げた。
辛いのに、低い響きが心地良い。親にあやされているようだとシャロンは思った。
そんな状況なのに、心臓は相も変わらずドキドキうるさい。
いつもよりずっと近くにある顔は今もなお自分を惹き付ける。皺だらけなのに眼光は鋭く自分を射抜いている…端から見ると、今からキスしますよという体制なのに。
(…キス?)
そこで、シャロンの思考は一回凍った。
いや。
まさかまさか。
今までの自分の気持ちを掘り起こす。そうだ、今まで自分は、ロマノフ先生のそばにいるだけで良かったのだ。それだけ満足だった。
だが今、自分は何を考えた。何を…欲した?
「………わかりましたわ」
「ふむ、ならよろし…」
シャロンは、ロマノフの大きな手を素早く取り払うと、いきなり彼に、くちづけをした。
触れるだけの、幼稚で拙いキスを。
彼の唇は少し厚みがあり乾燥していたが、シャロンは満足だった。
頭の中のパズルがぱちぱちと、早送りでもしているかのように埋まっていく。
が、ロマノフは自分が何をされているかを理解した瞬間、反射的に魔法を繰り出してしまった。…ここ数年、自分が最も行使している魔法を。
「な、何てことするんですのぉーっ!!!」
「それはわしが言いたいわい!!」
聞き慣れたSEと共に落雷が落ちる。少々威力も増しているのだろうか、雷を直に受けて、シャロンはがく、と崩れ落ちた。
だが命に別状はないようだ。意識もある。全身に痺れを残しながらも、彼女は不敵に笑ってこう言った。
「わかったんですのよ。わたくし、ロマノフ先生のことが好きですわ!」
「…なんじゃと」
「わたくし、貴方のことを、男として意識していますの!!」
いいですこと?とよろめきながらシャロンは立ち上がった。
「…単なる憧れではありませんわよ」
「何度も言わせるでない。わしもおぬしのような少女を痛めつけるのは―――」
「少女なんかじゃありませんわ!」
空っぽの教室に彼女の声がよく通る。
「わたくし…あ、あ、あなたに抱かれても良いと思っていますのよ!!」
「なっ…」
そのあまりに率直すぎる言葉を聞き、今度はロマノフが赤面した。シャロンは耳まで赤くしながらもなおも続ける。
「愛していますの!貴方のためなら何だってできますわ!ですから、わたくしとけけ、結婚してくださいませ!!」
「けっ、けっこ、おぬし軽々しくそのようなことを」
「わたくし、本気ですわ」
闇の中でスカイブルーの目が煌めく。
ロマンチックの欠片も感じない告白だ。だが彼女は堂々としている。力強い愛の言葉。
「…でも今のままではダメですわね。せめて賢者にはならなくては」
「シャロン、わしはもう老いぼれだ。少なくともぬしより先に死ぬ」
「そんなの、関係ありませんわ!それに、わたくしはずっと好きでいる自信がありますわよ?」
「違う。わしが言いたいのは…」
「わたくし、絶対賢者になってみせますっ」
シャロンはもう一度、ロマノフの目を見て告げる。
「ロマノフ、先生に…ふさわしい女性になります。あっという間ですわよ」
ふふ、と照れ笑いをする彼女は、美しい。
月の光を反射して、黄金の髪はよりいっそう艶やかに見える。
問題は数多かれど、シャロンは恋をしたのだ。教師ロマノフに魔道の師としての敬意を越えて、恋愛感情を抱いてしまった。
そして、彼を射止めると決めたのだ。
「ごきげんよう先生。また明日」
優雅に会釈をすると、彼女は急いで学生寮へと向かった。
たんたんたん、と廊下を駆ける足音は闇に飲み込まれ、辺りを静寂が包んだ。
ロマノフは、にんともかんともつかない表情のまま立ち尽くしていたが、やがて諦めたかのように、
「油断…したかの」
と一人ごちると、小さな小さな溜め息をついた。
おしまい。
気付けばシャロン様のツンデレ成分が無くなっていました。ツンデレって難しい!!
おおお、久々に凛としたシャロン様が!素敵だ。
知的好奇心は尊敬へ変わり、やがて更なる意味を持ち始める。
気持ちと一緒に変わっていくシャロン様、先生の心まで変えてしまうのか?
しかし、最近の携帯ってフルキーボードなの?音声入力支援付きなの?
W-ZERO3でも、こんな長文打つ気しません…。
336 :
4-172:2008/02/22(金) 00:05:52 ID:6Yn6uSMk
老いてこそ現われる貫禄に恋する少女だっているかもしれない。
ごちそうさまでした。
爺先生、若かりし頃は女生徒を泣かした事もあったかもわからんね。
そういや、このスレ向けに初めて書こうとした長編がロマクラで、
それが煮詰まって、どうにもならなくなった時に書いたのがレオクラだったんでした。
こんなに長文が書ける携帯ってどんな凄い機種ですか……。
シャロロマは好物だったりするさね!
鉛筆で書いた物を打ち込んだんだろうケド
メンドイな
新キャラって何人なんでしょう?
携帯からの投下は保存メールからだったり、メモだったりする
なにじんかってネタじゃないのかと(ry
新キャラは三人、生徒はなし
・検定担当のエリーザ先生(cv井上喜久子)
・昇格試験担当のウィーズ(cv成田剣)
(aouの理事長の話では隠された正体があるらしい、階級あがると分かるらしい)
・校長のヴァル・ヴァ・ヴァルアドス(cv西村知道)
修練から見習にあがるときに下二人は会う。
ついに校長先生自らが出たか。
生徒とどんな絡みができるか、今後の情報公開に期待。
ゲームキャラ板によると、やっぱりマラ様が切り込み隊長かw
アニゲ4択:
リエルが今回装備したのはどれ?
1.ゲシュマイデッヒパンツァー
2.ディストーションフィールド
3.フォースフィールド
4.プラズマバリア
>>342 一部生徒はSFCグラVの「スモール」が装備されたようです
シャロン様以外
344 :
322:2008/02/24(日) 07:25:51 ID:TkYAn8FN
>>342 つ[プリキュアミントプロテクション]
これしか考えられん!
などと言いつつ再びお邪魔させていただきます。
マロカイで9レスになります。
「やーっぱコタツはあったまるね〜」
いきなり私室にマロンが訪ねてくるなんて想像もつかなかった。
カイルは驚きはしたものの、自動的に紅茶の支度をこなす四肢には抗えなかった。
「勝手知ったる他人の家ってヤツだね〜」
「この場合は部屋ですけどね」
マグカップに注いで、彼女に手渡す。気が利くにゃーとマロンは鳴いた。
向かい合わせの位置にカイルは座り、腰から下をすっぽりと入れる。
小さな台座に毛布を敷き、適当に金具で固定した後内部に印を刻んだ魔法石を少量入れるのだ。
思った以上にうまくいき、今ではこうして暖を取りに客が訪れるようにもなった。
「でも、先生の方から来て頂いて助かりましたよ」
「ん?あたしに何か用?」
「ええ、まあ、つまらないことなんですけど」
「そっかぁ♪」
カイルは驚愕した。
少し目を離した隙に、マロンが隣りにいるではないか。
思わず後ずさりをしようとしたものの、体が動かない。ゆっくりと、肢体が床に引き寄せられる―――
「あたしもカイル君に用があるんだ」
そう言うと、マロンは彼の口をガムテープでぴったりと塞いだ。
上から戸惑いと怯えの混じった表情を見下ろすと、得体の知れないなにかが、ぞくぞくと少女の背中を上がる。
「なんかむしょーにエッチしたくなっちゃったのだ」
悪戯っぽく笑うと、よいしょと彼の体をコタツ布団から引きずり出し、ベルトを外しにかかる。
カイルは精一杯抵抗を試みるものの、全身が石のように動かない。
「んー!!!」
「あ、大丈夫。後でちゃんと記憶は消しとくし」
そんな事を気にかけているのではないと、カイルは尚も叫ぶ。
「ホント真面目だね〜」
萎えたるそれを取り出すと、はむ。とくわえられる。湿り気を帯びていて…あたたかい。
未だ女を知らない青年にとって、あまりに刺激的だった。
彼の意とは正反対に、ペニスは敏感に反応する。
「んっ…」
小さな舌で幹を愛撫され、息が洩れ出る。
彼女が果たして幾年生きているのかは知らないが、姿は幼い少女のものだ。
その少女が、こんなにふしだらなことを――
屈曲した状況に、不覚にも性的興奮を感じた。陰茎がびくびくとうねる。「だーめっ」
急に、解放される。
口からカイル自身を放したマロンは、名残惜しそうに舌でなぞると囁くように言った。
「あたしはカイル君とエッチしに来たのに」
くすくす、と笑う彼女に、カイルは涙目で許しを請う。無駄だと解っているけれども。
「…かわいーっ」
マロンはショーツを片足に残したまま、彼に跨った。
「ん!!んーっんー!!」
「なによう、そんなに童貞奪われたくないの?」
ひたすら拒否の意を示すカイルに頬を膨らませる彼女だが、あまりにも涙を溜めて懇願するので、渋々了承した。
久々に膣内で味わいたかったのだが、可愛い生徒の頼みならば仕方ない。
「ホントに挿れないってばー…ん」
ふるふると子犬の眼差しで見られる。
マロンは、やっぱりかわいーなーとにやけながら、腰を下ろした。
柔らかな秘部が、触れる。そのまま彼女は、ゆるゆると腰を動かす。
ん、と甘い吐息がカイルの耳に入る。…感じているのか、彼女が。
「んっ、あ…」
ぬる、と大陰唇でカリをはさまれる。
(ああ、それ、ダメですっ…)
ひぅひぅと弱く鼻で息をする。たまらない。どうにかなってしまいそうだ。
ここが学生寮で、自室で、彼女は教師で自分は生徒で、バレたら即退学ものだというのに。
腰の動きが早くなる。にちゅ、と水音。見上げると、彼女の顔に赤みがさしている。
(気持ち、いいんですか…先生)
「きもちい…はぅ、あ」
とろんとした目はどこともつかぬ虚空をさまよったいたが、カイルの視線に気付くと淫らに笑う。
「イキそ?…いいよ」
にゅるにゅると強めに押しつけると、彼は眉間にしわを寄せて目をつぶる。なんて愛くるしい。
「あたしも、もぉ…」
擦りあわせるたびに、クリトリスが血管に当たる。やわやわとした快感は寄せてはかえすさざ波のよう。
貪るように腰をくねらすと、先端が彼女の入り口を掠めた。
「挿れたいよぉ…」
カイルは本能に流されながらも、なけなしの理性を振り絞って低く呻く。
そんな彼はやはり優等生なのだなとマロンは腹の中で皮肉ると、これでとどめだとばかりに、くちゅくちゅ音をたてて責め立てる。
きもちいい。とろけてしまう。
「んうっ…!!」
カイルの吐精ののち、マロンは大きく震え、意識が白むのを感じた。
*
「おきろーっバカイルー」
ぺしぺしと軽く頬を叩かれ、カイルはようやく目を覚ました。
マロンが心配そうに覗きこんでいる。
「あ、あれ、僕は…」
「コタツに入ってから即爆睡しちゃったんだよっ」
せっかくマロン先生が来てあげたのにぃ、と彼女はごねる。
そうか。言われてみれば、紅茶を出してからの記憶がない。
自分はそんなに疲労がたまっていたのだろうか。
「でも、先生の方から来て頂いて助かりましたよ」
「ん?あたしに何か用?」
「ええ、まあ、つまらないことなんですけど」
そう言うと、カイルはおもむろに台所へ行くと、箱を持ってきた。
白い箱が、カラフルなリボンで簡単に包装されている。
「開けていいですよ」
ほわ、と彼の笑みに促され、マロンはそろそろと手を伸ばした。
するりとリボンを解き、箱を開ける。
「…誕生日おめでとうございます、先生」
「これ、あたしに…?」
中にはワンホール型のショートケーキが入っていた。
赤いイチゴは品よく盛られ、艶を入れるためにシロップも塗られている。
「職員室まで持っていくのも、何だか変な気がしまして…」
照れ笑いをする彼をまじまじと見るマロン。
もう一度、ケーキを見る。甘いものは、好きだ。とても。
「…ありがと」
彼女の、困ったような苦笑いの意味を、カイルは知る由もない。
354 :
322:2008/02/24(日) 07:38:36 ID:TkYAn8FN
以上です。
マロン先生の誕生日にと書いていたら脱線してしまった代物。
その上2日遅れという…先生にお仕置きされてきます。
自分は、携帯のメモ帳機能で一気に書き上げてます。全体を通して見れないのが辛いところですが…!
では、朝っぱらから失礼しました。ドロン。
GJ!
てんてーは責めても受けてもよく動くなぁ。
前に携帯で書いて痛い目にあった(字数制限とかで文章が半分以上消えた)ので、最近はパソコンにメールしてからコピペしてたり。
GJ!
カイル×マロン先生を読みたいと思っていたら投稿されていました。
357 :
335:2008/02/24(日) 15:32:30 ID:pmBW4sJg
キッチリと記憶を消して何食わぬ顔をするマロン先生の良心(悪意?)が
深みのある読後感を醸し出しています。
行為の後、下半身はだけたまま精液とかの後始末をしている先生の姿を
想像すると堪りません。 朝から素晴らしいSSをありがとう。
しかしバカイルと聞くとどうしても…いやいいです。
久しぶりに書く→サンダース×エリーザになった→エリーザのキャラが解らねぇ
なんだよこの悪夢
>>357 バカイルと聞くと、自分は某船長さんを想像してしまいます。
4の時はきっと浜辺でマロン先生にあの格好をさせられたに違いない。
>>359 サモンナイト3のカイルのことか?
序盤は役に立つけど後半ベンチ入りの
>>360 防御上げまくって壁にしたらいいよ
ウィーズの方が使いやすいけど
362 :
322:2008/02/24(日) 18:17:04 ID:TkYAn8FN
「というワケで、海底神殿に行く前にそれっぽく着替えてみたよっ」
「マロン先生…これは、何ですか」
「うーむ。案外もやしっ子でもはだY似合うんだね…あ、上着に袖通しちゃダメだよ。羽織るだけ」
「………そういえば、先生の服がおめでたいカラーになっているような」
「おっ、目敏いね〜♪ちゃんと髪もほどいたのだ」
「何のコスプレですか?」
「コスプレっちゅーな!!決戦装束だよっ」
「まさか、この格好のまま、海底神殿に」
「ざっつらいと!海賊弁当の用意はいいかー!?」
「早く帰りたいです…」
そろそろスレチだと怒られそうなので、サモンスレに帰ります
>>362 マロンてんてーはアティ先生?
年上(ry女性×へたれ男子生徒(身長差あり)って萌ゆるw
>>358 エリーザはミランダ+リディア÷2って感じだよね今のところ
しかし設定の分からない今だからこそ書ける話もあるぜ!ってことで期待。
>>363 それだとミランダを真っ二つにしてリディアと合体させちゃうよ
しかし久々な胸が大人しい、もといスレンダーで綺麗な先生だぜ。
後校長はサンダースでもビビるレベルの人らしい
祝OVA化ヽ(´▽`)/
367 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 21:39:36 ID:NsDC53Sd
この前AOUで発表されたよ
DS化&OVA化
>>368 ありがとう!
DS化にwktkし過ぎて気付かなかったw
ユリに力ずくで犯されたい
関節を極められて動けないところを悠々と。
抵抗しようとするとホールドを強めてきて、泣いて謝るまでゆるめてもらえないの。
371 :
K.T.:2008/02/29(金) 20:05:37 ID:uYYE7div
空気を読まずにカイル×クララのダーク系SSを投稿してみる。
ダーク系が苦手な方は忌避推奨。
その、なんだ、二人には悪かった。
反省している。だが一切後悔していない。
『狂気、顔を見せる』
「あれ?ここはどこですか……?」
クララは見覚えの無いじめじめとした薄暗い部屋で目を覚ます。
彼女はここにいる理由を考えると同時に未だ完全に醒めきっていない頭で身の回りを観察してみるが、
部屋の中央におかれた今己自身が座っている木製の粗末なベッドの他には何もなかった。
改めて唯一の出口であろう重苦しい鉄の扉も調べてみたが、鍵がかかっていて開きそうにもなかった。
悪いことに、この薄暗い部屋に若干の光をもたらしている、採光窓は彼女のはるか頭上にあったので、届きそうにもない。
まさに八方塞であった。脱出を諦めたクララは再びベッドの上へと戻り、体育座りになる。
「わたし、どうなっちゃうんだろう……?」
靄のように広がる不安を身に感じつつ、どうすればいいかを『あの人』が褒めてくれた自慢のおさげを右手でいじりつつ考えたが、
何度やっても『脱出不可能』の結論しか導き出されなかった。
しまいには頭を両足の間へと埋めて、思考するのをやめた。
(お腹がすいたよぅ……)
採光窓から入ってくる光は弱弱しくなってきており、そろそろ夕刻であることを示していた。
よって目を覚ましてから何も口にしていない彼女が空腹を訴えるのも無理は無かった。
しかしその数分後状況に変化が訪れる。扉の向こう側から足音が聞こえてきたのだ。
その規則正しい足音はどんどん大きくなっており、この部屋に近づいてきていることが分かる。
クララは期待と不安が入り混じる中、じっと待ち続けた。
最終的に足音は扉の前で止まり、その音の主が鍵を鍵穴へと入れて回す音が聞こえ、扉は開いた……。
開いた扉に向こうに立っていたのは、クラスメイトのカイルであった。
カイルはいつもそうしているように、笑顔でクララのことを見ていた。
しかしながら彼女はそのいつもの笑顔にどこか不気味なものを感じざるを得なかった。
「こんばんは、クララさん。」
「こ、こんばんはカイル君……」
カイルが挨拶をしたので反射的に返してしまう。
(そうじゃなくて、カイル君に助けを求めなきゃ!)
「あの、カイル君っ!ここから……、あれ……?」
意外な光景にクララは言葉を詰まらせる。何故かカイルはくるりと後ろを向き、扉に施錠していたのだ。
これには彼女も驚かざるを得なかった。
「な、なにをしているの……?」
恐る恐るクララはカイルに訳を聞く。
「これから貴方を犯すので、逃げられないようにしているのですよ。」
「え…………?」
「もう決定事項なので諦めてください。抵抗しても構いませんが、じっとしてくれていたほうが犯りやすいので助かります。」
衝撃的な事実をカイルから聞かされた彼女は唖然として彼の顔をまじまじと見つめていた。
(こんなの嘘よッ!あの優しいカイル君がこんなことするはずないもの!きっと夢だわ!)
夢ではないことは本人が一番良く分かっていたが、なかなか受け入れることが出来なかったので、まだクララは否定しようと必死に足掻く。
「……カイル君、冗談だよね?」
「いいえ。全て本当です。もう時間がないので始めますよ。」
「やめてっ!離してっ!嫌ああああっっっっ!」
カイルはそう言い放つと彼女を乱暴にベッドへと押し倒し、馬乗りになった。
まずカイルはクララの上着とシャツを外見からは想像出来ない凄まじい力で上着とシャツを剥ぐ。
ボタンは床に飛び、破れた布切れは宙を舞う。
彼女も抵抗したが、所詮女の力では男の力に敵うはずがなく、あっという間に胸が露になる。
カイルはどこか嬉しそうに大きいとは言えないものの、形のいいクララの胸を両手で鷲づかみにして揉みしだく。
彼女は言い知れぬ羞恥の情に駆られた表情でされるがままそれを見つめるしかなかった。
(うう、気持ち悪いよぅ……。わたしが何をしたと言うの?誰か助けて……)
最初は嫌悪しか感じなかったカイルの愛撫であったが、わずかではあるが今までに感じたことのない感覚が芽生えつつあった。
「カイル君、こんなことはやめてっ!一体どうしちゃったの!?」
「僕はいつも通りですよ?それよりクララさん、自分で胸を弄ったことはありますか?」
「そっ、そんなことはしたことないわ!とにかく今すぐ離して!」
「そうですか。ではこれはいかがですか?」
カイルは彼女の胸にしゃぶり付き、ピンク色の乳首を舌で転がす。
「あ、あん……」
クララの声に嬌声が混じり始める。心なしか頬が紅く染まり始めたようにも見える。
(わ、わたしどうしちゃったの?こんなの気持ち悪いだけのはずなのに……?)
戸惑う彼女の様子を見たカイルは顔を上げ、にっこりと笑ってその問いに答える。
「それはクララさんがエッチな子だからです。もっと気持ちよくしてあげますからね。」
「きっ、気持ちよくなんかない!これは……ひゃうっ!」
カイルは反対側の乳首も忘れずに転がす。舐め、吸い、噛み付く。
「はぁはぁ……、もういいよぉ……」
「いえいえ、まだこれからが本番ですよ。僕もそろそろ気持ちよくなりたくなってきました」
「それ、どういうこと……?」
もともと監禁され疲弊していたうえに、自分でも弄ったことのない胸を執拗にカイルに弄られた為、クララに抵抗する力は殆ど残っていなかった。
まさにされるがままであった。
(体全体が熱い……。一体この感覚は何なの?)
カイルはクララの戸惑いをよそに、制服を脱ぎ全裸になる。
クララの視線は初めて見る男性器に注がれていた。屹立したそれは彼女の知識の外の存在であった。
「これがあとでクララさんの中に入るのですよ。」
「そ、そんな……」
処女を好きでもない相手に奪われる――。カイルのいきなりの宣告に彼女は言葉を失い、身の毛もよだつ思いに襲われた。
(初めてはあの人にあげるって決めたんだからっ……!)
そんな想いを知ってか知らずかカイルは横たわりクララを無理矢理引き寄せ、彼女の股間が自分の眼前にくるようにして、自分の体の上に乗せた。
丁度カイルの男性器がクララの眼前にくる形になる。
「クララさん。僕のを舐めていただけますか?」
「い、嫌よッ!そんな汚らわしいもの!」
「クララさん。もう一度だけ言います。僕のを舐めて頂けますか?」
「っ……!」
彼女はカイルの静かながらもどこか威圧感のある口ぶりに、従うしかないことを悟り、クララは恐る恐るカイルのどくどくと脈打つモノを少しだけ口に含む。
(な、なんなの?これは……?)
雄の独特の臭気がクララを襲い、彼女は吐き気さえ感じた。
「クララさん。ただ口に入れただけではちっとも気持ちよくありません。しっかりと舐めてください。まぁ、こっちはこっちでやりますよ。」
カイルはスカートの中に頭を突っ込み、クララの白い下着をずらして秘部に舌を這わせ、刺激を与えた。
「ひゃ、ああんっ……」
クララは体をねじらせて舌から逃れようとするが、太ももをしっかりと両手で固定されているので、不可能と言うものである。
(この感覚はなに?……ひょっとしてわたし、気持ちいいの?無理矢理なのに。そ、そんなことは……!?)
彼女の反応に嬉しげな顔をしてカイルはさらには舐め続ける。
「や、やめて……、いやだよぅ……」
「やっぱりクララさんはエッチな子でした。貴方のこんな姿をクラスメイトの人たちが見たらどう思いますかねぇ?」
「そ、そんなこと言わないで、ああ……っ!」
「ほら、その証拠にクララさんのここからエッチな汁が出てきましたよ?」
カイルはクララの愛液をぺろぺろと舐める。舌を動かすたびに、彼女の体は小刻みに震える。
「や、あ、んんんっ!」
「あはは、僕の舌技で感じて頂けるなんて嬉しいです。」
「感じてなんかないもの……ッ!」
「でも体は正直ですよ?ほらこんなに」
カイルはクララの秘部に人指し指を突っ込むと、すぐに出す。秘部と人差し指の間に妖しく光る糸が引いていた。
その事実を摘示された彼女は顔を真っ赤にする。
「クララさんだけ気持ちよくなってずるいです。次は僕の番ですよ?」
(こ、これから何が始まるというの……?)
カイルは起き上がるとベッドに縁に腰掛け、クララに自分の陰茎を舐めるように命令する。
クララは仕方なくベッドから降り、そそり立つモノをつかんで嫌々舐める。しかしカイルはそれでは満足せず
「いえ、そうではなくて、貴方の胸も使ってください。」
と更なる要求をし、自分のモノをクララの胸に挟ませる。フェラチオとパイズリを同時に行わせようとする魂胆だった。
(わたしの胸で遊ばないで……。もういや……)
だが逆らう術のない彼女は仕方なく、カイルのモノに己の口と胸を使って刺激を与える。
カイルの肉棒は段々と熱を孕み、硬くなりつつあった。
「んっ……、んぐ、くちゅ……」
「やれば出来るじゃないですか。さすが優等生は違いますね。」
(臭いし、苦いよぅ……。早く終わって……)
そんなことを考えながら、クララはカイルの肉棒をしごき続ける。
先端より我慢汁が分泌され、射精が近いことを示していたが、知識のないクララは知るよしもなかった。
「んむっ……、ん……、じゅ……」
「ああ、クララさん……、気持ちがいいです。もう出てしまいそうです…。」
「うぐっ!」
カイルは両手でクララの頭を掴むと腰を大きくグラインドさせ、肉棒を彼女の喉の奥深くまで突入させた。
これにはクララも苦しそうな表情を見せる。
「くっ、そ、そろそろ限界です。クララさん、しっかり受け取ってくださいッ!」
「んんぅ!んんんんんっっ……!」
ドクン!ドクッドクッドクドク………
肉棒が震えたかと思うと、カイルは至り、クララの口の中で白い劣情を容赦なく吐き出した。
「ごほっ!ごほっ!げほっ……。粘ついて、気持ち悪いよぅ……」
初めての口内射精にクララは咳き込み、カイルの劣情を吐き出そうとし、それから落ち着いて根本的な疑問を涙声でカイルにぶつけた。
「うっぐ、ひっぐ……、どうしてこんな酷いことするの……?」
「僕は女性を無理矢理犯して、泣き喚いて嫌がる表情を見るのが大好きだからですよ。特に貴方みたいな優等生を乱暴するのはたまりません。でも僕の可愛いシャロンを無理矢理犯す訳にはいかないので、貴方を今回犯すことにしました」
と特に悪びれた様子も無く、いつもの調子で微笑みながらとんでもないことを口走るカイル。この事実に打ちひしがれるクララを気にも留めずカイルは続けた。
「まぁ、貴方には悪いことをしてしまいましたね。シャロンとのセックスでは物足りないのですよ。運が無かったと思って諦めてください。では続きをしますよ?」
「いやっ!離してっ!」
クララも最後の力を振り絞って抵抗したが、今一度ベッドに仰向けに押し倒されてしまった上、スカートも引きはがれてしまう。最早希望は無かった。
(処女を失うのだけは……嫌……)
カイルは一度射精したにも関わらず、未だいきり立っている肉棒をクララの入り口へと近づけていく。
先端からは我慢汁が先程と同じように垂れていた。
「これからが本番ですよ。僕のがクララさんの中へと入っていきます。」
「……え……、それってまさか……?」
「ええ。そのまさかですよ。では始めましょうか」
これから起こる想像もしたくない事態にクララの顔から血が引いていく。
処女を好きでもない相手に奪われる――。先程恐れていたことが今まさに現実になろうとしていた。
「いや!いやいやいやぁ!初めては好きな人にあげるって決めたんだからっ!」
クララのこの必死の訴えを聞いたカイルは一旦動きを止める。
「それはそれは。知りませんでした。誰なのです?話してくれるならやめてもいいですが」
カイルの思いがけない提案にクララは一瞬迷うが、話すことにした。
「わたし、レオン君のことが好きなの……」
「そうでしたか。では彼には悪いですが、続きをしましょう。」
「やめてくれるって、言ったじゃない!わたしを騙したのね!」
「あくまでも『いい』ですから。では入れますよ」
カイルは肉棒をクララの入り口に押し当て、一気にねじり込む。
彼女はそれをただ絶望的な表情で呆然と見つめるほかなかった。
(ごめんね……レオン君……)
心の中で想い人に謝るクララを楽しげに眺めるカイルは肉棒をさらに前進させる。
「やはり処女の中はきついですね……。この締め付け、油断していると行ってしまいそうです。」
「だめ……、は、早くそんなの抜いてぇ……」
涙ぐみながら訴えるクララ。けれども逆にそれがカイルの劣情を煽る。
肉棒はクララの狭い膣内をゆっくりと確実に進みながら到達した。
「おや?どうやら膜まで到達したようです。クララさんわかりますか?僕が貴方の初めてを頂くのです。」
「ああ……、そんなのって、そんなのって……」
「せいぜい泣き喚いてください。」
ズズズ……。
カイルは力を込めて肉棒を前進させると、ぷちっと何かが破れる感覚を受ける。
まさにクララの処女がカイルに奪われた瞬間であった。
「ひぎぃぃぃぃぃっ!いたいっ、いたいよぅ!」
クララは破瓜の痛みに思わず目を大きく見開いて涙目で叫ぶ。呼吸も大きく乱れているようだ。
「ひぐっ……、やめてって言ったのに……、あぐっ……うぅ……ひどいですぅ……」
「いやぁ、あはは。たまりませんねぇ。」
カイルはクララの入り口から愛液と共に純潔の証であった真っ赤な血が滴り落ちているのも気にせず、腰をグラインドさせ続ける。
「いたいよ……あぐっ……、ひゃああう……ああっ……」
カイルのそれは無慈悲にクララを蹂躙し続け、彼女を痛がるのを無視して、快感を得るためだけにさらにスピードを上げる。
「す、すごい圧迫感です。これまでとは思いませんでした。僕もそろそろ耐えられなくなってきました。」
痛みに耐えるのに必死なクララには耳に入るはずも無かったが、フィニッシュは近づきつつあった。
カイルはそれまでに少しでも多く快感を得ようと、今度はスピードに緩急を付けて腰を振り続ける。
「ぐっ、はぁっっっ……っく……ああん!」
当初は痛みしか感じていなかったクララであったが、僅かに媚声が混じり始めてしまう。
最後にフィニッシュに向けてカイルは彼女に宣告する。
「ク、クララさんっ!貴方の中にたっぷり注ぎ込みますからしっかり受け取ってくださいっ!」
「だ、だめっ!赤ちゃんができちゃいますっ……」
自分の快楽を得るのに夢中なカイルが聞く耳を持つはずも無かった。そしてその時は迫りつつあった。
「あうっ!だ、駄目、そ、外に出してぇ!」
「い、行きます……!くっ!」
「な、中はだめですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
ラストスパートと共にカイルは肉棒をクララの子宮奥深く突き入れ絶頂を迎えた――。
ドクッ!ドクン、ドクドクドク……
「ああ……、な、中に出てる……赤ちゃん出来るのいやだよぉ……うぅ……」
射精はしばらく続き、カイルの精液がクララの中を満たす。
カイルが肉棒をクララの膣から引き抜くと、精液や血および愛液などが混じってどろっと流れ落ちる――。
「ふう、いい具合でした。僕はこれからシャロンとデートに出かけますので、失礼しますね。」
クララを散々陵辱し終わったカイルは手早く身を清め、服を着ると呆然と横たわっている彼女を横目に無責任な発言をする。
「……………………」
カイルはクララが無反応なのも気にせず、扉の前に立つとさらに言葉を続けた。
「この扉の向こうには可愛い後輩達が待っていますので、お相手をお願いします。でも聞こえていないみたいですね。それでは失礼します」
彼女の悪夢はまだ続く……。
おわり
おわり
380 :
K.T.:2008/02/29(金) 20:35:21 ID:uYYE7div
以上です。正直、いろいろスマンカッタ。
「おわり」がダブってるし……orz
機会があればカイル×シャロンのこれとは正反対な内容でやらせて頂きたいと思います。
拙文にわざわざ最後までお付き合い頂きありがとうございました。
新しいアメリア先生を見たら、性交渉は無しだけど昔みたいに
お尻ペンペンSSを書きたくなった。(笑)
何かネタを見つけたら書くかも。保守みたいな感じで。
最近ライン氏降臨しないな
ええええー、堕とすだけ堕としておしまい!? カイルてめぇ!
ここはエロパロ板、救いや優しさなど不要って事なのか。
何はともあれ、
>>380さん乙。
コレはあくまで次回作への布石、そう考えてもいいですか?
その時部屋の戸口には救出にきたレオンが!
(中略)
ミランダ先生の手当て&記憶操作の魔法で事無きを得る
まで読んだ。
今作は賢者までのストーリーがキャラによって違うみたいだから、
二次創作さんは大変そうだな。
音に聞く限りではマラ様が面白そうだしクララも気になるが、賢者に上げる余裕はないorz
>>380 すまない。だけどちょっとだけ言わせてくれ。
キャラクターを傷つけてまで書くものなのに、傷つけられている側のキャラクターの描写がもう少し欲しいように思う。
今回の場合だとクララがもっと徹底的に嫌がっている描写があってもいいし、もっと感じている描写があってもいいと思う。
今のままだと、本当にキャラを使い捨てているように思える(過去ログのSSみたいに、被害者として名前が挙がっただけというのよりは余程いいと思います)
それと、ダーク系SSはどうしても反発を食らうものなので、文章に穴がないか、うp前に一度注意深く読み返すくらいはしてもいいと思う。
偉そうに講釈を垂れてすまない。
いや、わからんぜ。
ユウクラみたいに大化けしたSSもあるし。
387 :
K.T.:2008/03/03(月) 00:45:43 ID:zTvFnB3u
まだ駆け出しのSS書きではありますが、皆様のアドバイスは大変ためになりました。
ありがとうございます。次は指摘された点を注意しつつ書き連ねたいと思います。
シャロンもいいけどやっぱりエリーザ先生も捨てがたい…。
次回はどちらにするかなぁ…。
388 :
452:2008/03/03(月) 02:33:25 ID:BoxAwRO4
最近賑やかで本当にいい感じですね。
賑やかしに自分もちょっとした物を投下。
あっさりとしたセリユリらしき何かです。
エロは……おまけ程度かなぁと。
読むか否かは自己責任でお願いしますね。
ではどうぞ。
とある休日。
アカデミーの近く。
人気のない小さな草原。
セリオスが気に入っている休憩場所の一つだ。
たまに一人で静かに過ごしたい時にここに来る。
今日も本を片手に訪れていた。
「やはり晴れの日はここに限るな。」
ゴロリと横たわり本を広げる。
本はその日の気分によるもの。
「空気はいいし室内で腐らないから実に健康的だな。」
そよそよと風が草を揺らす。
強すぎない心地よい風だ。
「なにより静かだからな。のんびりするには最適だ……」
「おーし、今日はここでやろっ!」
「静か……だ?」
「はっ!とうっ!」
「………」
聞きなれた声。
いつも教室で聞いても何も感じないのに何故だろう。
今は凄くやかましい。
「せーのっ、ユリちゃんあっぱーっ!」
「……っ!」
本に集中できない。
イライラがたまってきた。
そして……
「ぎゃぼー!?着地失敗!」
「だあっ!やかましい!!」
「ひっ!?」
取り乱した。完全に。
「あれ、セリオスいたの?」
「……ゴホン、頼むから僕の邪魔をしないでくれ。たまの休日をのんびり過ごしていたいんだ。」
「えーっ、でも今日はここで特訓しようと思ったのに……」
今の何のどこが特訓なのか。
気になったが面倒なので気にしないことにした。
「その前に既にここは僕の憩いの場だ、邪魔するなら他でやってくれ。」
「むーっ……」
ユリは渋々どこかへと去っていった。
「ふぅ……」
平安を取り戻し再び読書にふける。
これがなかなか幸せだ。
「………」
「よいしょっ……と。へへっ。」
隣に誰か来た。
見なくとも誰なのか見当はつく。
だからあえて無視。
「………」
「…ぷっ、はははっ!」
「……………っ」
「はぁ、面白いなぁ。」パラパラパラッ
「…………くっ!」
「……はははっ!おっかしーっ!」
「いい加減にしろ!」
「ひっ!?」
また取り乱した。
多分カルシウム不足だ。
「だいたい何しに来た。」
「いや、静かに読書するならここにいてもいいのかなって……」
セリオスは呆れ果てた。
一つ、ユリが全く静かでなかったこと。
二つ、ユリが読書といいギャグマンガを読んでたこと。
三つ、静かにいても結局邪魔していることに変わりないことに気づいてないこと。
最早相手にするのも馬鹿馬鹿しくなった。
「……勝手にしろ。僕は寝る。」
「へ?本は?」
「そんなもの後でも読める。」
ぷいとユリに背中を向けてしまう。
狸寝入りでやり過ごしてやろうという魂胆だ。
こうなると手持ち無沙汰になるのはユリだ。
一人じっとしてることは苦手。
しばらく草をいじっていたがふと悪戯心が芽生えた。
セリオスの狸寝入りを暴いてやろう。
「ねーねー、狸寝入りでしょ?」
「……(狸寝入りしていてハイと答えるバカがいるか。)」
「……あ!見て見てUFO!」
「(……馬鹿らしい真似を。)」
「ぅ……。うむむ………キャーッ!セリオス助けてぇっ!」
「……(ユリなら自力で何とかできる。そもそも暴漢が来た音はしてないな。)」
「ぅ…うむむむむ………」
ユリは相手が相当手強いと思い知った。
セリオスを意地でも起こすために頭をフル活用して悩んだ。
「……(ようやく静かになったか。あと少しだな。)」
セリオスの顔に笑みが浮かぶ。
もう撤退も時間の問題かと踏んでいた。
そんな時。
「……んっ」
「………?」
声がいきなり妙に艶っぽくなった。
「やっ……はぁ、声でちゃう…」
衣が擦れる。
もぞもぞと身を揺する音。
「(なるほど考えたな。自慰の真似事か。)」
そうとわかれば興奮する余地はない。
しかし。
「してる……あたし、セリオスの隣でしちゃってるよぉ……」
「…っ!」
妙に力の入った演技にセリオスは本能を抑えきれない。
「あっ…はうぅ……」
「(くっ……背を向けたことが裏目に出たか!)」
音がしてもその光景が見えないとなると嫌でも想像してしまう。
セリオスの頭の中でユリがいやらしく動く。
例え真似事とわかっていても、だ。
「セリオス……寝てるから大丈夫だよね…?」
「(我慢しろ……こんな物、別段どうということは……)」
「あたしの声、聞かれてたら恥ずかしいよ……んんっ。」
「(くっ……僕としたことが!?)」
本能はやはり理性より強い物らしい。
セリオスは下半身に血が集まっていくのを自覚した。
これでは思うつぼだ。
「ね……セリオスぅ、冷たく……しないでよ…」
「(くっ、落ち着け……!)」
「セリオスと…んふ…仲良く…したいのにぃ…」
「(よく言う……!)」
「はぁっ…セリオス……セリオスぅ……」
「(くそっ……僕は何を惑わされている!)」
徐々に焦り始めるセリオス。
演技とわかっていても、落ち着かない。
そんな自分に苛立ちさえ覚える。
「んふっ…も…だめぇ……!」
「(………!)」
ひたすら耐える。
しかしこの期に及んでユリの痴態が目に浮かんでしまう。
そんな感じで悶々としていると……
「……えいっ!」
「うわっ!?」
急に股間を触られた。
驚きのあまり飛び起きるとニヤニヤしたユリがいた。
「ふふーん、声だけで興奮するなんてセリオスもやっぱり男の子なんだねぇ♪」
「く…貴様!侮辱する気か!」
「ううん、健全でいいと思うよ?」
「………!」
自分だけ焦っていることに急に照れくさくなってきた。
「それとも……もっと聞きたかった?」
「なっ……勝手にしろ!僕はもう帰る!」
本をそそくさとしまい早足で去っていく。
「あっ……」
引き止め損なったユリはそれを静かに見送った。
風が少し強くなった。
「……セリオスあたしのこと女の子として見てくれてたんだよね。……よかった。」
ユリは一人顔を赤くする。
正直不安だった。
自分が好意の対象になり得るかが。
「がんばるよ……あたしがんばるよ?だからいつか……振り向いてほしいな。」
下着がさっきの行為で既に濡れてしまっている。
再び静かにそこへ指を伸ばす。
「あたし…バカだから…んふ……真似とかできないもん…」
あの時も。
振り向いてほしかった。
エッチな自分を見てほしかった。
「セリオス……好きだよ。」
そしてまた行為に没頭する。
人知れず思い続けて。
風はまだ吹き続けていた。
395 :
452:2008/03/03(月) 02:51:59 ID:BoxAwRO4
終わりです。
読んで下さった方、ありがとうです。
また忘れた頃に来ます。
先生、Xがやりたいです……
396 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 00:01:21 ID:SyGWFu0d
>>388氏
乙です!!
ユリネタ読みたかったんですよね〜。続きも気になるんですけど(笑
めでたく結ばれないんですか??
「一句できたぞ。 『春近し 隣はナニを する人ぞ』 マテウス」
「黙れ、空気読め」
「ちょwwwっとマテウスwwwwwww」
>>397 当然使用器具は「ローター」だわな?
(分からない人は「ローター・マテウス」でぐぐってね)
「『マテウスは 空気読まずに 俳句詠み』 ナンチテ」
「何で先生がここにいる」
「『この勝負 ユリのリードで やや有利』 ナンチテ」
「帰れよ (くそっ、今日は何て日だ…)」
『だけれども 僕が勝つよ サドだから』
『「私、感じちゃう」と君が言ったから三月三日はオナニ記念日』
マテウス「セリオスー。僕ユリの布団の匂い、かいでくるね」
403 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:48:52 ID:u2trw37M
ユリの布団の匂いて…。
エロエロやん(;´Д`)
今ごろだがリエルさんにセクハラできなくて絶望している私がやってきましたよ
セリオス×ユリのSS再掲載希望。
内容はセリオスがルキアとにゃんにゃんしているところを見たユリが、
空き教室でセリオスに無理やりフェラした後、
今度は逆にセリオスに攻められるという物なんだが・・・
>406
多分自分が書いたものだと思います。結構前に載せた気がしますが
憶えていてもらえたとはありがたいことです。
適当なアップローダを指定してもらってそこに上げる、ということで
どうでしょうか。
>>406 俺はそれを読んでセリユリが好きになった。
できればまた読んでみたいね。
残念なことにSS倉庫に保管されていないのが惜しまれる・・・
410 :
407:2008/03/08(土) 00:53:21 ID:rKzV2nAE
すみません、猛烈に眠いので明日以降で。申し訳ない。
久々に見たら両極端な2作品が投下されていて、面白かったです(笑)
>>506様
ものすごい亀レスですみません。
実は自分も流れは考えていたのですが、内容を欲張ってしまいオリジナル要素が
強くなってしまいました・・・・orz
気分転換でエリーザ先生ネタもちょっと考えたのですが・・・やっぱりオリジ(ry
公式から設定が発表されたら考えます・・・
412 :
506:2008/03/08(土) 21:00:49 ID:ydu80rfF
廃プレイで賢者になって戻ってみたら、呼びかけがあり驚きです。
>>5-308様
ありますよね、色々盛り込んでいったらえらいことになる事って。
自分は、レス数から逆算して全体ボリュームを決めています。
で、公式設定から離れ過ぎる要素と枝葉をなるたけ排除しながら書いています。
(てかCPだのエロ描写だのも公式ではありませんがw)
ちなみに自分の作品のどのプロットを指した発言なのかは興味あります。
ちなみに、エリーザ先生ネタ、期待しておきます。
(遅いですが、2作品ともGJでした。)
さて、月内メドにサンユリを上げます(ライン様、改めて失礼いたします)。
で、セリユリの基礎プロットを変え(調教→教育くらい)、
甘め、かつ「何故ユリは知力を」について料理して書いてみようかと思います。
期待せずにお待ちください。
413 :
506:2008/03/08(土) 21:21:00 ID:ydu80rfF
連投失礼。
>>251での書き込みの事ですね。>プロット
ロマ爺もうまく動かしてみたいものです。
「私がマジックアカデミーの校長、ヴァル・ヴァ・ヴァルアドスである。」
「こ……この方が校長先生ですの!?魔法力で体がビリビリしますわ……!」
「ペロペロ……」
「特に……何だか、おまたが…ジンジンして…はふっ……」
「ゴホン……シャロンと申したな?それは私ではない。下を見ろ。」
「へ……?」
「ちゅっ、ぷはっ……シャロンのえっちー。」
「ま……マテウス!?」
「でもシャロンってまだ生えてないんだブゲラッ!?」
「てめっ、この……空気読みやがれ畜生!……ですわ!」
「こればかりは校長の私もどうにもできんな……」
最近ようやくやってきて見習昇格時に思いついた。
校長の名前とか不安だけど気にしない。
反省は多分している。
416 :
406:2008/03/09(日) 11:24:59 ID:xTflvs6J
417 :
407:2008/03/10(月) 00:23:43 ID:CQmV7Ph+
Axfc He_79587
キーワードは目欄
これまで書いたものつめあわせといたので、欲しい方はどうぞ。
適当なタイミングで消す予定です。
418 :
406:2008/03/10(月) 11:07:24 ID:a+I3j70X
あぁ、この中のセリ×マラのエピソードにヤラレたんだわ。
その作者様だったのか…。
頂きました!
素敵だ・・・
感動した。
保管庫の数字を変えたらシャロンは前に見れたけど
ユリ×レオンのSSを書いてみたが、
3ページ目で挫折・・・orz
ちょっとづつ進めばいいんだよ!
アロエ陵辱を書いてて途中でギブアップした俺が居るんだ
冒頭にアミノサプリの話題が出てるからもう一年前か・・・
>>424 ,r‐、,‐、
,' 〃⌒`ヽ
i yミ,ノノノ))) <とちあずま!
ノノムリ゚ ヮ゚ノリゝ
ぬるぽ
>>426 ,r‐、,‐、
,' 〃⌒`ヽ
i yミ,ノノノ))) <だガッ断る
ノノムリ゚ ヮ゚ノリゝ
428 :
506:2008/03/16(日) 21:45:22 ID:XYiV4hG+
>>407様
DLさせていただきました。 ありがとうございます。
思えば、氏のセリ×マラを読んで、自分もこのカップリングに魅かれ、
初SSを投稿したのを思い出します。(テイストは違いますが)
またいつか、新作を書かれることを心待ちにしています。
さて、ようやく1本目(サンユリ)ができそうですので、
飛石連休あたりで落として見ます。
>>執筆中・一旦挫折された方へ
内容を盛り沢山にしようとすると、収拾不能でまずハマりますので、
短く簡潔にしてみるのも一つの手かと思います。
骨の部分が書ければ肉は付けられます。
ヘタレ職人もどきの戯言ですが。
>>428 >初SS
花見酒のヤツでしょうか?あれも素晴らしかった。
ネタも猟奇も華麗に受けるマラ様の状況適応力は異常。
後半のアドバイス、いたみいります。自分も盛り沢山派なので。
未完成のヤツ、諦めずに取り組んでみる。
_
'´ ヽ. _______
i ノリノ))) ! <再起動します…
i l i ゚−゚ノi !  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Take1
「ヤン坊!」
「マー坊…」
「「天気予報(アル)!」」
「ぼくの名前はヤン坊♪」
「私の名前はマー坊……」
「2人合わせてヤン○ーアル♪」
「あなたとわたしで○ンマーね……」
「小さな物から♪」
「大きな物まで。」
「「動かす力だヤ○マーディーゼル〜♪」」
「……で、誰がマー坊よ誰が?」
コツン
「あうっ、そのわりにノリノリだったアル!」
「こういうのはマロン先生に頼みなさい。私のノリじゃないわ……」
「おぉ、その手があったアル!」
Take2
「ヤン坊!」
「マー坊♪」
「「天気予報アル(なのだ)!」」
「ぼくの名前はヤン坊♪」
「ぼくの名前はマー坊♪」
「2人合わせてヤン○ーアル♪」
「きーみとぼっくとで○ンマーなのだっ♪」
「小さな物から♪」
「大きな物まで♪」
「「動かす力だヤ○マーディーゼル〜♪」」
「流石マロン先生ノリがいいアル!私うれしいヨ!」
「あはっ♪とーぜんなのだ!ちなみにもうひとり……マー坊候補いるよ?」
「あ……あんな奴はいいアル!あんな奴は!」
Take3
「ヤン坊!」
「マテウス!」
「天気予報アル!」
「競馬速報!」
「ぼくの名前はヤン坊♪」
「僕の名前はマテウス。マジックアカデミー1の美青年だ。好きな食べ物はすき焼き、嫌いな食べ物はセロリだ。ちなみに天気予報は嫌いじゃない。こんな僕をどうぞよろしく。」
「あ゛ーもうっ!案の定こいつ空気読まないアル!!」
「もう1人マリーちゃんのこと言ったんだけどなぁ……そっち選んだらだめだよぉ……」
ち ょ っ と マ テ ウ ス 。
サンユリまだかなー?
434 :
506:2008/03/22(土) 10:29:54 ID:o8yWctAP
>>429様
そうです。
正直、1レスあたりの字数制限も知らずに場当たりに書いた感が強く、
今読むと汗顔の至りですが; 初期のは書き直したいくらいです。
マラ様は自分も同じように「エロパロのジョーカー」的な位置づけですね。
ともあれ、再起動させた作品を楽しみにしています。
>>433様および皆様
今しばしお待ちを。 今書いております。
多分明日になります。 期待はせずに。
ミランダ先生と不良タイガのいけない保健室小説を誰か…どなたか……
そんな夢を見てモンモンしてたまらない…
サンユリマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
437 :
506:2008/03/23(日) 02:08:36 ID:JIsGWFdc
えー、突貫工事いたしました。
細かいアラがあってもご容赦ください。
・サンダース×ユリ(甘) 本編は12レス
・大まかな設定は、ライン様の作品『さまーばけーしょん。』に準拠
・エロは弱め
・NGは『SUMMER VACATION』にて。
では、物好きな方はどうぞ。
『SUMMER VACATION(QMA MIX)』
夕暮れの細い裏路地に、3人のガラの悪い男たちが転がっている。
そして、3人を見下ろす厳しい表情のサンダース。
「立ち去れ」
低い声で言うと、路上に伏せていた男たちがヨロヨロと立ち上がり、怯えた表情で逃げ去った。
「………大丈夫か?」
男たちが去ったのを見届け、サンダースが声を掛ける。
背後には、身を寄せ合っていた、3人の少女たち。
「サンキュ…サンダース」
そのうちの、髪をポニーテールに結わえた、活発そうな少女―ユリが立ち上がりお礼を言う。
「なに、偶然居合わせただけだ。 あのような輩、ものの数ではない。 怪我はないか?」
「うっ…怖かったよぉ、お兄ちゃん…」
一番小柄な少女―アロエが涙声で答えながら立ち上がる。
「ケガはしてないわ。 全く、災難だったわ…助かったわ、サンダース」
これまた活発そうな、赤い髪の少女―ルキアがへきえきとした口調ながらも同じくお礼を言う。
「…もう大丈夫なようだな。 では、私はこれで失礼する」
サンダースはそれだけ言うと何事もなかったかのように表通りに足を運ぶ。
「ま、待ってよ、サンダース!」
ユリが慌てて呼び止める。
「ん? やはり怪我でもしているのか、ユリ」
「違うってば! お礼くらい、させてよね」
「礼には及ばん。 それより、早くアカデミーに戻った方が良い。 この時間はなかなか物騒なようだ」
ユリの申し出を丁重に辞退すると、サンダースは再び表通りへと消えていった。
「……事で………な……リ…」
サンダースが去り際に何か呟いたようだが、ユリには良くは聞き取れなかった。
(まったく…って、あれ? 今、何て言ったんだろ…)
しばらく何とはなしにサンダースの独り言を反芻していたユリだが、
「ユリってば!」
ルキアの声に我に返る。
「さっさと戻ろ。 ホント、ひどい目に遭ったわ」
「…そだね。 行こ」
ユリは、アロエの手を引いて表通りへ向かう。
(サンダース…アイツもいいとこあるのかな…?)
頭の片隅でそんな事を考えながら。
「さて、諸君!」
うだるような夏の暑さの中、これまた熱気のこもった大きい声でガルーダ先生の声が響く。
夏休み前の全校集会。
ヴァルヴァドス校長の訓示に始まり、ロマノフ先生の休暇中の課題の伝達、生活指導…と
教師陣の話が延々続くのはどの学校でも同じようだ。
生徒たちは、いい加減うんざりとした表情を浮かべている。 マラリヤやサンダースは全く表情を変えていないが。
「先程からあるように、公式にはあと一週間で夏休みだが、その前に…」
ここでガルーダ先生は一瞬タメを作る。
「急な話だが、リフレッシュ合宿を行う!」
一瞬の凍りついた間の後、生徒たちから歓声があがる。
要は、合宿とは名ばかりの「休み」の前倒しである。
レオン、タイガが雄たけびをあげて喜びを表現すれば、ルキア、ユリなどのニギヤカな女生徒陣も隣構わずはしゃいでいる。
「静かに! 出発は三日後、行き先はアカデミー所有のリゾート島だ! 各自、それまで準備に充てろ!」
ガヤを制しながら、ガルーダ先生は手短に伝達する。
「わからない事があるならば、俺や他の先生に尋ねるといい。 では、話は以上! 体調には気をつけろ! 解散!」
ということで、全校集会は一気にお開き、生徒たちは思い思いにクラスメイトとわいわい騒いでいる。
そんな中、
「ロマノフ先生」
「ん? どうかしたかね、サンダース?」
「申し訳ないが…私は不参加とさせていただきたいのだが…」
「む?」
いつもと変わらぬ口調でサンダースがロマノフ先生に告げる。
誰もが一瞬、耳を疑った。
予想もしない発言に、ガヤガヤと騒いでいた面々が一様に沈黙する。
「何か都合が悪い事でもあるのかね?」
ロマノフ先生も、少々驚いた表情ながら、いつもと変わらぬ口調で返す。
「この合宿は、堅苦しいものではないぞ」
「それは承知している」
教師の前でもやや不遜な口調を変えずにサンダースが続ける。
「しかし、私が参加すれば恐らく―いや、必ず皆に不快な思いをさせてしまう」
「………意志は固いようだな。 まあ、そなたがそう言うなら無理には引き止めん。 好きにするがよい」
「自分勝手で申し訳ない」
ロマノフ先生に軽く頭を下げて、サンダースは踵を返し、寮へとさっさと歩いていく。
残された面々はただ唖然とするばかりだった…
「…心身を休め、癒すのもまた、勉強かと思うがの」
ロマノフ先生が誰に言うともなく呟く。
「ちょっと、待ちなさいよ、サンダース!」
独り先を歩くサンダースに追いつくべく駆け寄りながら、ユリが大きい声で呼び止める。
レオンとルキアも一緒だ。
サンダースは全く歩みを止めない。
「待ってったら!」
ユリがサンダースを追い越して、強い口調で再度呼び止め、彼の前に立ちふさがる。
「………」
サンダースは無言で止まる。 その表情は、いつもの仏頂面だが、目にありありと『鬱陶しい』と書いてあった。
「なんで、一緒に行かないのよ!」
そんな表情に構わずユリがまくしたてる。
「そうだぞ、ちょっと自分勝手すぎやしねえか?」
少し遅れて追いついたレオンも合わせて畳み掛ける。
別段、彼らも普段サンダースと仲が良いわけではない。
世界征服を目指すなどと言って超然と―むしろ傲岸不遜に―構えている彼と仲がいい人間なんてほとんどいない。
人当たりの良いカイルか、無邪気なアロエ、これまた変わり者のマラリヤとぐらいしか会話をしているのを見ない。
でも、何だかんだ言っても、同じように賢者を目指すクラスメイトである。
不可解な行動を取られて黙っていられないのが、彼らの性分である。
「なあ、何とか言ったらどうなんだよ、サンダース!」
相変わらず沈黙を決め込むサンダースに、レオンの口調が怒気を帯びる。
ユリ、ルキアも同調して厳しい目をサンダースに向ける。
1分ほどの沈黙の後、サンダースが深い溜息をつく。
「…仕方あるまい。 では、お前たち、覚悟はあるか?」
「?」
唐突なサンダースの発言に3人が困惑する。
「話をするより、見せた方が早い」
「一体、何の話よ!」
ユリが、心底イライラした口調で言う。
サンダースはそんなユリを一瞥した後、おもむろに上着を脱ぐ。 そして、その下のシャツも取る。
「…げ」
「…な、何なのよ…」
シャツの下から現れた光景に、レオン、ルキア、ユリが軽く呻いて絶句する。
サンダースの体には夥しい数の傷跡が刻まれていた。 胸、腹、腕…恐らく、ズボンの下の脚部にも似たような傷があるのだろう。
「やはりな。 そういう反応になるのはわかってはいたが…」
サンダースは仏頂面を少し崩してそう独りごちる。
「…なんなんだよ、それ……デタラメじゃねえか…」
レオンはあまりの光景にそれだけ言うのがやっとだった。
ルキアとユリは衝撃で言葉も出ない。
「名誉の負傷だ。 私の故郷では年端も行かぬ頃から軍役があってな。 その時のものだ」
心なしか、寂しそうにサンダースは呟く。
「…言ったろう。 このようなものを見せては、お前たちもリフレッシュにはなるまい。
ならば、私はここに残って自習をしている方が皆のためにもなる、ということだ」
手早く上着を着直すと、サンダースは何も言わずに部屋へと戻っていった。
…3人に再度呼び止められるはずもなかった。
その日の晩。
私服に着替えたユリは何度目かの大きな溜息をつく。
「まさか…そんな…」
あんな理由があったとは、想像もしていなかった。
(そりゃあ、気にするよね…)
思い当たるところはあった。
例え暑かろうと、体育の時間も長袖長ズボンで通し、シャワーを浴びるのもいつも最後。
また、普段からのあの口調も、必要以上に自分に近づけないための方便だとしたら。
(わたし、何見てたんだろ…)
強面に構える彼の真意―なのかはわからないが―漸く気付いたユリは部屋で独り沈み込んでしまう。
「…謝らないと!」
しばらくして、ユリが顔を上げて強い口調で呟く。
明日からは実質休みだから、サンダースも下手をすれば捕まらないかもしれない。
そうなってしまえば、リフレッシュ合宿が終わるどころか、夏休みが終了するまで謝る機会がないかもしれない。
「急がないと!」
こうと決めたら一直線、ユリは部屋を飛び出し、サンダースの部屋へ向かう。
「ここだよね…」
ユリが少し不安そうに呟く。
さっきの事で、恐らくサンダースは怒っているだろう。 頭ごなしに面罵されるかもしれない。
平手の一つも食らうかもしれない。
(ううん、それくらいされても仕方ないよ、とにかく謝らないと)
覚悟を決めてドアをノックする。 …返事はない。
(あら? 空振り?)
ドアのノブを恐る恐る廻してみる。 鍵が掛かっていて、もちろん開かない。
(え〜、覚悟決めてきたのに〜…)
ユリが落胆して、肩を落とす。
そのフロアの住人たちは早々に寝てしまったか、出払っているかで物音ひとつしない。
(どうしよう…)
一旦、引き返そうか。
(…ううん、ずっと待ってみる! サンダースは少し出かけてるだけだよね!)
弱気な発想をすぐに振り払い、ユリはドアに凭れ、床に膝を崩して座り込む。
(………何してんだろね、わたし…)
確かに謝っておきたいというのはある。
でも、今のユリの頭には、今までのサンダースの言動がいくつも浮かんでは消える。
呆れたように追い払う口調、肩をすくめて去っていく姿、そして、
(あ…あの時)
街で、不良どもに絡まれた時に、あっさり撃退してみせた強さと、ぶっきらぼうな言葉に含まれたいたわり…
(…やっぱ、サンダース、本当は優しいんだよ…って、あれ?)
しばらくサンダースの事を考えているうちに、ユリは自分の頬が熱くなるのを感じた。
(なんで赤くなってんのよ、わたし…)
思わず、ユリが頭をブンブン振っていると。
「…何をしている?」
「なんでもない…って、ぎゃぼー!?」
サンダースが戻ってきた。 やっぱり、いつもの仏頂面だった。
「騒がしいぞ。 というより、こんな時間に何をしているのだ?」
制服を脱ぎ、軽装のサンダースが静かに、しかし明らかに呆れた口調で問う。
「え、あ、その……じゃ、邪魔だよ、ね?」
「割とな」
「うぅっ…」
慌てふためくユリにサンダースはあっさり言い放つ。
謝りに来たはずなのに、不意討ちを食らって取り乱してしまってはどうしようもない。
「全く、夏とはいえ、そんな薄着では体を冷やすかも知れんぞ。 何の用かは知らんが、とりあえず暖かい茶くらい出してやろう」
サンダースがそう言ってユリを払う仕種をする。
「…ドアの前から動いてくれ。 でないと、開けられん」
「ひゃっ! ご、ゴメン」
慌ててユリがドアの脇へ退がる。
ガチャリと固い音を立ててドアが開く。 サンダースはそのまま入っていく。 ユリもおずおずと続く。
「殺風景な部屋だろう」
「ううん、無駄なく片付いてるな〜って感じ?」
飾り気が極端に少ない、らしいと言えばらしい部屋。 本は整然と棚に並び、勉強していたであろう机の上も乱れてはいない。
「そのソファに掛けていろ。 茶を用意する」
サンダースの言葉に従い、ユリが腰掛ける。
ユリはなんとなく本棚に目を移す。 参考書は勿論、スポーツ・芸能・アニメ関連の書籍、学問・雑学で扱う小説…
ジャンルごとにソートされて並んでいる。 そして、繰り返し読み込んだのを示すように所々に付箋が付いているのがわかる。
(やっぱ、努力してるんだね…)
サンダースは成績が良いほうである。 なるほど、これを見れば納得がいく。
また、飾り気はないけど、決して居心地は悪くない。 生真面目な印象を与える部屋だ。
(やっぱ、真面目なんだね…)
「とりあえず、お茶だ」
「ありがと」
ユリは無遠慮にカップに手を伸ばし、暖かい茶をすする。 程よい温度でユリを潤す。
「あの…ゴメンね」
「何がだ?」
「いや、さっきの事…」
「気にするな、最初からわかっていた事だ。 謝る必要はない」
ユリはとりあえず謝り始めたが、サンダースは寂しそうにそう答えただけだ。
(なんか、寂しいよね…)
自分の意志もあるのだろうが、他人に自分を理解してもらえない寂しさ。 他人に頼らない―頼れない―寂しさ。
「用はそれだけか? 上着を貸してやろう。 羽織って自分の部屋に戻るがいい」
サンダースは立ち上がり、クローゼットを開け、上着を探す。
「サンダースってさぁ」
不意にユリが問いかける。
「好きな人っているの?」
「おらん。 いるはずもない」
即答。
「…ひょっとして好き、って感情がわからないだけ?」
「そうだ。 私は人を好きになったり、愛した事がない」
サンダースは淡々と返す。 それはいつも通りで、それでいて、寂しそうで。
「…戦場に愛だの恋だのはないからな。 戦いには無用と教えられた」
寂しいよ。
心底、ユリはそう思う。
少なくとも、自分たちは、恋をしたりして心を通わせながら、いろんなことを学んできた。
それは賢者になるとかそれ以前の話で、ヒトとヒトとの気持ち。
一緒に泣いて、笑って…ここまで来たし、これからもそう。
そんな感情までも、書物でしか味わえないなんて………例え賢者になっても寂寥としてる。
「もう一つ聞いていい?」
「何だ? …さあ、これを…」
上着を差し出したサンダースを制して、ユリはサンダースを見つめる。
「聞いて、サンダース。 誰かを好きになりたい、って思わない?」
「ああ、興味はある」
いつになく真剣気味のユリにあてられたのか、サンダースが苦笑して返答する。
その表情が、ユリの心をくすぐる。
(そんな顔、できるんじゃん…)
サンダースのほのかな心の揺れを感じ、ユリの顔がほのかに紅潮する。
そして、不意に、あの時の記憶が甦る。
『……事で………な……リ…』
いや、鮮明にフラッシュバックする。
『…無事で良かったな…ユリ…』
あの時、最初は皆を気遣ったセリフだったが、去り際は違う。
明らかに、ユリだけに対して呟いていたのだ。
ユリの胸が熱くなる。
目の前にいるのは、仏頂面で強面の朴念仁ではない。 ただ、不器用なだけの年頃の少年だ。
感情を知らないのではない。 ただ、うまく伝える経験が乏しく、気付いてないだけ。
「どうした、早く戻らないか」
サンダースが不思議そうな声で返す。
「サンダース、あのさ…」
ユリが立ち上がり静かに語りかける。 その表情は、微妙にはにかんでいる。
「私が『愛』を教えたげる」
こう言い放つと、スタスタとサンダースの前まで近寄ると、背伸びをして
―触れるだけの優しいキスをした。
サンダースは呆然としてユリを見つめている。 一体、何が起こった?
「………何の真似だ?」
「言ったでしょ、『愛』を教えたげる、って」
少し得意げに、でも頬を少し赤く染めながらユリが返す。
「…ファースト・キスなんだから、ありがたく思ってよね」
「…!?」
サンダースはますます混乱する。 今、ユリは何と言った?
視線がせわしなく左右に振れる。
ユリはサンダースの両頬に両の手のひらを添えて、彼の顔をまっすぐに見据えるよう固定する。
「だ〜か〜ら、わたしは、サンダースが好きなの!」
さっきよりも赤くなりながら、でもどこかやっぱり得意げにユリが告白する。
「馬鹿な…!」
「残念かもしれないけど、ホントよ」
ストレートに言われて、サンダースは漸く事態を把握する。 そして、さらに狼狽する。
何故だ? 何故、私などを好きになるというのだ?
いつも傲岸不遜に振舞っていて、その実、頑健さ以外何も長所などない自分のどこがいいというのだ?
ユリの手が頬から離れ、サンダースの両肩に触れる。 そして、グイッと押し込みソファに腰掛けさせる。
そして、右手でデコピンを一発入れる。
「くっ!?」
「ほら、またなんか自虐的なこと考えたでしょ!?」
驚きっぱなしのサンダースに、ユリは優しく微笑みながら諭すように言う。
普段の元気いっぱいな笑顔でも、いたずらっ気を含んだものでもない、柔らかい微笑み。
「サンダース、気付いてないでしょ? わたし、今までサンダースにいろいろ助けられてるんだよ?」
「…そんな覚えは…」
「ほら、ノート見せてもらったりとかさあ」
「いや、それくらいは普通だろう?」
「あと、覚えてない? ちょっと前にわたし達が、街で不良どもに絡まれた時、助けてくれたじゃない」
「……? ああ、いつぞやの…」
「正直、ヤバかったんだから。 あの時、サンダースがいなかったら、わたし、今、ここにこうしていなかったよ」
「大げさだな」
「で、去り際に、サンダース、小さい声で言ったよね? 『無事でよかった』って。 それも………わたしひとりに」
「……!」
サンダースが顔を赤くする。 ここまで狼狽する姿など、不正解時のリアクションでもこうはならない。
「で、今わかったの。 あの時に一目惚れ―かどうかわかんないけど、わたしはあなたに惚れたの!」
「…そういうことなのか」
「そ」
何とか事態を飲み込んだサンダースにニッコリ笑いかけ、ユリはここぞとばかりにサンダースにしなだれかかる。
コロンの香りがサンダースを甘くくすぐる。
「……こういうのって、据え膳食わぬはなんとやら、って言うんでしょ? 女のわたしにここまでさせて…恥かかせないでよね」
上目遣いにサンダースの瞳を見てユリが頬を染めて、ダメ押しとばかりに囁く。
次の瞬間、サンダースは思い切りユリを抱き締めていた。
私は何をしている?
ユリを抱き締めながら、サンダースは自分自身に驚く。
『抱き締める』と理性で考えたわけじゃない。 とにかくそうしなければならない、という不思議な感情に任せた行為。
普段、元気いっぱいに走り回っている少女は、今は少し小さく見えて。
そして…何と言っていいかはわからないけど、愛おしくて。
サンダースはユリを強く、強く腕に閉じ込める。
「…もっかい、キスしよ?」
抱き締められたユリが普段より低めの声で、甘く囁く。
サンダースは返事の代わりに、抱き締めた腕をほどいて、ユリの頬に手を添える。
ユリが軽く顎をあげて、瞳を薄目に閉じる。
お互いの唇が触れ合う。
サンダースの腕がユリの後頭部に廻り、強く吸い上げるようなキスに変わる。
「ん…」
ユリがそろりと舌を差し出す。 サンダースも自然に舌を差し出し、互いに絡ませる。
しばらく、ついばむような水音を立ててから、キスを解く。
「どう?」
サンダースの分厚い胸に頭を寄せて、ユリが少し恥ずかしそうに尋ねる。
「…うまくはいえないが、その…心地いいものだな」
「フフ、そー言ってもらえて、わたし、嬉しい」
ユリがさらにサンダースに体を密着させる。
その仕種のひとつひとつが、サンダースの感情を大きく動かした。
…が、この先、どうすれば良い? サンダースが逡巡する。
その気配を察したのか、ユリがサンダースの胸から顔を起こし、サンダースの手を取ると、自分の胸に当てる。
「!」
サンダースが身体を強張らせる。
「…いきなりそういうわけにもいくまい?」
「…いいの。 今、ここでサンダースに…全部あげる、って決めたから」
「いや、その…」
「アレは10日前に終わってるから、万が一ゴム無くったって、気にしなくていいから」
「いや、そうではなく―まあ、それもあるが―…」
そこまで言って、サンダースが言いよどむ。 顔をまた難しく顰めている。
「…先程も見ただろう? このまま最後までするとなると…また、あの見苦しいものを見せることになる…」
「はあ? 何言ってんのよ?」
ユリが少し呆れた口調で言う。
「サンダース、言ったよね? 『名誉の負傷』だ、って。 サンダースが今まで誇りを持って生きてきた証拠じゃない?
見苦しいなんて、そんなのありえないよ」
そう言うユリの口調はどこまでも優しくて。 サンダースはどこか胸のつかえが降りるのを感じた。
「…君に、何ていっていいやらわからんな」
サンダースの不器用で、でも柔らかい口調に、ユリはこれ以上ないであろう優しい微笑みを返す。
「わたしの事、好きって言ってくれたら嬉しいな。 これからずーっとそばで」
「…わかった。 精進する」
短くそう返して、サンダースはユリをお姫様抱っこの要領で抱え上げ、ゆっくりと寝室へ向かう。
ベッドにユリを横たえる。
サンダースは上になり、ユリの空色の瞳を覗き込む。
ユリがサンダースの頭を抱え込み、唇を求める。
サンダースも導かれるままに、ユリの柔らかい唇を自分から吸い上げる。
「ん…ふぅ…」
互いの柔らかい吐息が部屋に低くこもる。
唇を離すと、サンダースは堅い動きで、ユリの胸元へ手を伸ばす。
ユリは黙ってコクンと頷く。
ユリの上着のボタンを、上から一つ一つ外し、上体を起こしてスルリと抜き取る。
就寝前だったのだろう、ユリはブラジャーを着けていなかった。 白い陶器の様な肌に、瑞々しく張っている乳房がこぼれる。
「綺麗だな」
「…ありがと。 じゃ、サンダースも…」
「いい。 自分で脱ぐ」
伸びてきたユリの手を制して、サンダースは手早く上半身裸になる。
「…怖くないか? 明かりを落とそう」
「だから、その傷だって、わたし、受け止めるって。 だから…明かり消さないで。 サンダースが見れないのって…ヤだから」
自分でスカートを脱いだユリが恥ずかしそうにそう言い、サンダースの胸の傷跡を優しくなぞる。
サンダースの背筋に甘い痺れが疾る。
「わかった」
それだけ言うとサンダースはユリの乳房に手を伸ばす。
「しかし、なにぶん初めての経験だ。 加減というものがわからんので、もし痛いようならそう言ってくれ」
「…だいじょぶ。 気にしないでして…」
ユリは自分から胸を前に突き出す。 ぽふ、と無骨な掌に、豊かな乳房が収まる。
サンダースはその柔らかい感触をいとおしむようにゆっくりと撫であげる。
「ああ…」
ユリの口から、普段は聞けない艶のある吐息が漏れ始める。
その変貌に内心驚きながらも、サンダースの心も大きく欲望に突き動かされる。
両手を使い、ユリの両の乳房を時にゆっくり、そして不意に強めに揉みしだく。
そして、手を休めることなく、唇を首筋から鎖骨のあたりまでなぞるように吸いつく。
「ああ…んんっ…」
ユリはされるがまま、彼の愛撫に溺れている。 甘い声を漏らしながら、時折指はサンダースの胸や頬をなぞるように動く。
サンダースの顔が少し下がり、少し尖り始めた乳首に唇を当てる。
「やっ!?」
瞬間、ユリがビクリと体を大きく震わせる。 引き締まった肢体がサンダースの下で跳ねる。
「痛かったか? すまん」
「ち、違うの…すごく、ビリッときて…でも、ヤじゃないから…続けて…」
目を閉じ、眉根を寄せながらも、ユリはそうサンダースに訴える。
与えられた衝撃に彼女も体を制御できないだけだが、サンダースにはまだそれはわからない。
でも、ゆっくりと、ゆっくりと、サンダースはユリの体を優しく愛撫する。
ユリはその感触に大きく息を弾ませている。
サンダースの手が、ユリの桃色に染まった肌を下に滑り、パンツの辺りで一旦止まる。
「…脱がせてもいいか?」
「…うん……あと、お願い…」
「うん?」
「できれば…わたしの事…名前で呼んで…」
「ああ。 じゃあ改めて言おう。 脱がせるぞ…ユリ」
ユリは顔を赤く染めて頷く。
顔が赤いのは、与えられている不思議な感覚―快感―のせいばかりではもちろんなかった。
447 :
506:2008/03/23(日) 08:43:37 ID:F1BoucOp
すみません、不調のようでPCから落とせません。
また夜にリトライします。
携帯でゆっくりwktkしながら読んでたらなんという生殺しwww待ってます!
ぬおおお、サンユリきてたーーーー
しかし何と言う生殺しwwwww
450 :
506:2008/03/24(月) 00:41:31 ID:Re8pFv0x
申し訳ないです、まだ不調です。(これは携帯から書いています)
どうも、このスレにだけ書けないという状況です。
・エラーが出ないのにカキコが反映されない
・他のエロパロには普通にカキコできている
なので、SSのデータの問題かもです。
何とか頑張って見ますが、
明日の朝以降になります。
お待ちの方々には申し訳ないです。
生殺ししてじらす趣味はないのでご容赦ください。
一行目を改行にするとか・・・が多すぎると良くないってじっちゃんが言ってた
って知ってるか、不調が直るのを待ってます。
サンダースは海兵隊訓練所でゲイということが発覚して逃げてきた感じ。
生殺しとはな、やってくれるではないか
先生×生徒の方がしっくりくるのは俺だけでいい
しかしそうするとお盛んな男子教員はロマノフ先生だけという結末に
しかし、エリーザ先生は エ ロ 可 愛 い な
だいぶ前からミラ×ユウを期待しているが・・・
455 :
506:2008/03/25(火) 08:22:24 ID:xzYPyHXI
test
456 :
506:2008/03/25(火) 08:42:05 ID:xzYPyHXI
すみません。
明確にSSのデータに原因があるようです。
が、具体的な箇所はわかりませんので、
新たに続きの部分を書き直します。
が、平日は無理ですので、週末に何とかしてみます。
申し訳ございません。
>>454 いっそミランダ先生に全員味比べして欲しい
>>456 「ユリ」って言葉が一レスに21個以上含まれてない?
俺は前にそれでトラブった。
二分割して投下してみては?
知らない内に妙なフィルターが沢山仕込まれてるって訳か。
荒らし防止策なんだろうけど、
書きたいSSも書けないこんな世の中じゃ
サンダースの指が素早くパンツをずり下ろす。
膝下あたりに引っ掛かったそれは、クロッチ部分に重く染みが見て取れた。
「こうも濡れるものなのか」
「やだ、そんな事言わないでよぉ…」
サンダースの素朴な感想がとても恥ずかしく聞こえて、ユリがかぶりを振る。
その仕種は、普段の彼女から全く想像できないほど、可憐で、淫らで。
サンダースは思わず固唾を呑む。
「少し激しく行くぞ」
「うん…」
その返事を聞くと、サンダースは指を秘部に滑らせる。
髪の色より暗く黒く沈んだ色の陰毛を越え、既にしとどに濡れた秘部のとば口に触れる。
「あっ…」
ユリが短く喘ぎ、体を震わせる。
「痛ければ言ってくれ。 無理はしたくない」
精一杯のいたわりの言葉を掛けて、サンダースは指先を膣内に沈めていく。
「あんっ!」
ユリの声が跳ね上がる。
やはり、ユリの膣は狭く、指の第一関節を挿れるだけでも厳しく締め付けている。
サンダースはそれ以上奥には侵入させず、先程以上に柔らかく、デリケートに愛撫する。
「んんっ、ふぅ…」
しばらくゆるゆるとした愛撫を続けると、ユリの表情が少し緩んだ気がする。
合わせて、秘部からも少し粘った水音が大きく立ち始めてきた。
(頃合いなのだろうか?)
とサンダースがおぼろげに思い始めた矢先に、
「ねえ、サンダース…もう、お願い…」
ユリが潤んだ瞳でせがんできた。
サンダースは秘部から指を離す。 指はユリが吐き出した蜜で薄く光っている。
そして、自分のズボンと下着を脱ぎ、全裸になる。
「ユリ、今一度聞く。 本当にいいのか?」
「うん…奪ってちょうだい…もっとサンダースを感じたいから…」
不安そうに尋ねたサンダースに、想像以上の献身的なセリフでユリが応える。
もう、彼を受け入れるべく、緩く脚を開いて体を導こうとしている。
「しかし、君を組み敷くのは、なにか壊すようで気が進まん」
「じゃ、どうするの?」
少し焦れたようにユリが返す。
「…こうしよう。 ユリ、済まんが体を起こしてくれないか」
サンダースが突如提案する。
「座って差し向かいになって、君がゆっくりと腰を下ろすようにしよう。
君への負荷も少しは減るだろうし、互いに…抱き締め合えるからな」
「なんか、ちょっと恥ずかしいな…でも、サンダースがそう望むんだったら、わたし、そうする」
ユリはそう言って、脚を緩く開いて座り込んだサンダースの下半身に腰掛けるような体勢を取る。
「やっぱ…サンダースの、おっきいね」
「言うな。 そんなもの他人と比較したことなどないからわからん」
「ごめん。 じゃ…」
ユリがそろそろと腰を沈め始める。 サンダースもユリの体に手を添えて、ゆっくりと彼女を導く。
「んんんっ……!」
ユリが呻く。 十分に濡れてはいても、裂けそうな痛みはやはり感じるのだろう。
「…無理をするな」
「や、やだ! さ、最後まで…!」
目尻から涙を零しながらも、ユリはさらに腰を沈め、サンダースの体に強くしがみつく。
ユリの奥の抵抗を切り裂き、サンダースのものが奥まで滑り込んだ。
「………!!」
ユリが悲鳴を懸命に飲み込み、サンダースの背中に爪を立てる。
両目からはぽろぽろと涙が溢れている。
サンダースは顔を顰めたままの彼女を抱き締める。 背中の痛みなど何も感じない。
ただただ、彼女が愛おしい。
「…大丈夫か?」
サンダースが声を掛ける。 詮の無い話だとは自分でもわかってはいるが。
自分の下腹部が鮮血に染まっているのがわかる。
「…痛いよぉ…で、でも、それより……」
ユリはようやく目を開けて、サンダースに囁きかける。
「好きな…大好きな人と…結ばれたんだもん……その方が、嬉しくって…」
また新たな涙を零しながら、ユリが言う。
その健気な『女の子』の部分にサンダースは大きく魅き込まれる。
サンダースは、ユリの頬を伝う涙を唇で掬う。
「…願わくば、君の痛々しい涙を見るのはこれで最後にしたいものだ…」
「ありがと…」
深く繋がったまま、二人は抱き合ってキスをする。
そうして、互いの鼓動を心地良く確かめている。
しばらくそうしていたが、不意に、ユリがかすかに腰を揺らす。
「まだ痛いだろう、無理はやめろ」
「ううん…サンダース…わたし、なんかヘン…!」
そういうユリの声に艶が戻っている。
そして、サンダースも感じていた。 自分を強く締め付けるユリの中が少しずつ新たに潤いだし、蠢き始めるのを。
「サンダースぅ、あ、熱いのぉ…!」
ユリの声が明らかに快感を訴え始めている。
「くっ…」
サンダースも呻きを止められない。 明らかに、ユリの内部が自分に快感を与え始めている。
「…う、動くぞ」
我慢できなくなったサンダースが腰をせり出すようにユリを揺さぶる。
「ああああっ! なんか、しびれちゃうよぉ!」
ユリも刺激に身を委ね、腰をくねらせ始める。
「むぅ、凄い…!」
「やあんっ! お、奥が、熱い、よお!」
お互いに快感に呑まれ始め、座ったままの体勢で互いの体を強く結びつける。
サンダースは、ユリを強く抱き締めたまま、ベッドに押し倒す。 そして、腰を強く打ち付ける。
「あああん! いいのぉ!」
ユリの声ももはや絶叫に変わりつつある。 両脚をサンダースに絡みつけ深く引き寄せる。
サンダースも昂ぶりが抑えられなくなってきた。
「くっ、そろそろ…!」
「い、一緒に来て! わたし、と一緒にぃ…!」
ユリも無我夢中でサンダースをかき抱いて、昂ぶりの先を要求する。
激しく腰を打ちつけながら、サンダースは
「君でよかった、ユリ………愛してる」
最後は少し逡巡しながらもユリに囁いた。
「わたしも大好き! 好きよ、サンダース! ………ああああっ!」
ユリが感極まって半ばうわごとのように叫んで、達する。
サンダースも一際奥に打ち込んで、ユリの中で果てた。
「大丈夫か? 済まんな」
「…ううん、だいじょぶだから」
終わった後。
裸のまま、ベッドに二人寄り添っている。 サンダースが差し出している腕を枕に、ユリの頭が乗っている。
「痛かったろうに」
「そりゃ、初めてなんだもん。 でもね…」
ユリがサンダースの顔に向き直って、
「さっきも言ったけど、嬉しいの。 惚れた人に抱かれたんだもん」
「そうか」
「それに…サンダースに『愛してる』っていってもらえたんだもん」
ユリが顔を真っ赤に染めて呟く。
「偽りの無い気持ちだ。 ここまで私の気持ちが暖かく癒されるような事はなかったからな」
サンダースはユリから視線を外してそう言う。
ユリは腕を伸ばすと、サンダースの顔をユリへと向かせる。
「素直にもう一回好き、っていってよぉ」
そう言って、彼の胸の傷跡を優しくなぞる。
「…精進する」
そう言うサンダースの顔も赤くなっている。
ユリが思わずクスリ、と笑った。
波の音が聞こえる。
ユリが両手にトロピカルドリンクを持ちながら、目当てのビーチパラソルへ辿り着く。
鮮やかなトロピカルプリントのビキニとパレオが可愛らしい。
「ほらあ、みんなと一緒に遊ぼうよ!」
「…もう少し後にしてくれ」
「もう! せっかく来たのに!」
少しむくれながらユリが隣に腰掛ける。
パラソルの陰のカウチにサンダースが寝そべっている。
サングラスにビキニパンツのみで肌を灼いている。
「…ユリ、君ともう少し二人でいたいからなんだが…」
「…バカ。 こんな時だけそんな事言って」
ユリはそうこぼすが、でも、やっぱり嬉しくて。
遠巻きのクラスメイトの視線も構わず、サンダースにしなだれかかる。
二人の熱い夏休みは、いよいよこれからである。
―Fin ―
やっと受け付けましたね。
皆様、大変失礼いたしました。
そして、いろいろアドバイスありがとうございました。
待たせた割にエロ成分が薄めですみません;
次にまた書くときは濃度あげてみます。
では、またのお目もじをば。
イェアアアアアアアア!
ポイズン!じゃなくてGJ!お疲れ様!
POIZUNいうなw
GJ!
ご馳走様でした・・・GJ!!
>>463 GJ!
「サンダース」が21個だったのかな?
処女喪失の時のユリが最高にエロイ。
468 :
おうか:2008/03/27(木) 03:06:39 ID:98bMTL0z
>>506様
GJ&お疲れ様です。
サンユリいいですね…
469 :
5-308:2008/03/30(日) 00:30:43 ID:S594D9dd
>>506様
大変GJでございます〜
ユリかわいいよユリ
実は最近、セリオス→エリーザ先生ネタを思いついたのですが……
賢者以上の人しか知らない「例のネタ」は入れない方が良いですかね?
まだ知らない方もいると思うので……
例のネタってアレか?
実はセリオスはサンダースの息子だったという…
ゴメン(多分)嘘。
早く賢者になりたいぜ。
セ「父さん、僕もそろそろ携帯電話を持ちたいな。」
サ「お前にはまだ早い!!高校に入ってからで十分だ!!」
セ「でもみんなもう持ってるんだって。ねぇ母さんからも何か言ってよ。」
エ「誰が母だゴルァ」
……ということではなさそうだ
472 :
506:2008/03/30(日) 09:29:30 ID:42TOWIdk
皆様、拙文にありがとうございます。
なんか、ユリスレの方もいらっしゃるようですがw
>>467様
両名が多過ぎたようです。 今後のSS書きに注意が必要なようで。
あと、エロい、とおっしゃっていただけて書き手冥利に尽きます。
今後も精進します。
>>おうか様
ユリは結構いろんな組み合わせでもイケると思いました。
ちなみに、氏の作品に結構影響を受けていたりします。
(カイクラは実質、氏の作品の続きみたいなイメージで書きましたので)
新たな作品、またお待ちしております。
>>5-308様
ユリ可愛いですよね。 ワンツーパンチ萌え。
「例のネタ」はもうしばらく待ったほうがベターな気がします。
賢者に昇格された方も今回の仕様ではそう多くはないでしょうし。
氏の新作もお待ちしております。
さて、しばらくしてから、またユリでネタ書きますね。
・横恋慕ネタ(シリアス調を考えていましたが、某音ゲーの毒電波曲によりドタバタ系)
・セリユリのやつ
並行しながら書きますが、仕上がりは気長にお待ちください。
では、またのお目もじをば。
>>149 ノ \ア /ヽァ/ヽァ/lァ/lァハァハァ(((;;゚∀゚))))ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア
俺も関西人やからタイガに思いっきり感情移入できたよw
やっぱロリは偉大だな。なんでこんな素晴らしい物を世間じゃ認めてもらえないのか。
, ── 、 ____ 「ホモなんて汚いゲスクズどもが法的によくて
ゝ/ _____ヽ /´ ,− w -\ ロリが罪になっちゃうのはどう考えてもおかしい!!」
/ | ノ − 、 −、! / , -| ・|・ |、ヽ
. | |-┤ ・|・ | / / ` ー ●ー′ ヽ ,−、
/⌒ ー‐ ヘ-ヽ l / 三 | 三 フ_) l ))
ヽ_ /⌒ー┬ ノ mn | l /⌒ヽ、__|__/ (⌒ヽ __
─‐ 〈ヽ_`ー_─´/∩−l l | l l /ノ`┬′/ー─イ ヽ
_ ノ \/ヽ/ ̄ ̄ヽ__ノ /⌒ヽ | | (⌒ー⌒) |/ (_)ノソ)/(( _)) | |__
/ / ̄ ̄ ̄ ヽ_ ノ\ ヽ、_____l__ / /l___ //l
./、___/ /⌒ヽ (( \ ` ━━━O━━イ / l二二二二二l/1
/ ̄/ ̄ / ヽ / _____ヽ |′ | ┌──┐ | |
>-──'─┴ 、 __ / | | ヽ、___ノ l l | │ │ | |
───‐‐// ─────‐ Oヽ ヽ、 ____. ノ/ ──‐| │ │ | | ─
. // ヽ___l.__/ .| └──┘ | /
(___ ノ、__)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>149 でも関西人の俺に言わせると
ちょっと関西弁が甘いかな?
でも抜いた。GJ!
475 :
おうか:2008/04/01(火) 02:29:05 ID:roqMFeOB
>>506様
カイクラはほぼ一発書きだったので粗があると思います…
「MY GIFT」と自分のカイクラが繋がってるんですね。嬉しい限りです。
ユリのSS楽しみにしています。
ストックしてあったSSが残ってたので投下してみます。
セリオス×マラリヤで、一応SMモノですがハードではありません。
苦手な方はスルーでお願いします。
目を覚ましたらどんな顔をするだろうか。
隣には静かに寝息をたてるマラリヤがいる。真っ白な肌が長い紫色の髪に映えて美しい。彼女が呼吸する度に肩や乳房がわずかに上下する。
どれくらいから僕はこんなにマラリヤに夢中になってしまったのだろう。最初はこんな気持ちは微塵も無かったのに、今はこうして同じベッドで朝を迎えている。
顔を寄せて口づけると、瞼が少し揺れ、髪の色と同じ鮮やかな紫の瞳が眼前に現れた。
「おはよう」
「おはよう…」
挨拶を交わすと、彼女はすぐに自分の身体の異変に気がついたらしい。困惑しているのが、泳いでいる視線を見てすぐに感じられた。
「セリオス?どうして…」
彼女が驚くのも無理はなかった。ベッドの支柱に彼女の両腕をタオルで縛り付けたのだった。脚はそのままなので完全に無抵抗というわけにはいかないだろうが、その場から動けなくさせるには充分だろう。
紫色の髪に指を差し入れ掬い上げると、さらさらと指の隙間からこぼれ落ちていった。
「君は狡いよ」
「え…?」
「いつも君のことばかり考えてる。恋愛感情なんて無いと思っていた僕が、だ。僕をこんな風にしたのは君だ。だからお仕置するのさ」
随分勝手な言い分だ。でも、事実なのだ。僕が君にこんなに夢中になっていることが。
「セリオス、おねが…んぅ…」
薄い、桃色の唇に自分の唇を重ねた。一瞬マラリヤは抵抗したが無駄だとわかったらしくすぐに諦めた。口の中へ自分の舌を差し入れ、彼女の舌と絡ませる。甘くとろけあう舌先に気持ちが高揚する。丁寧に口腔を舐めてやると、次第に彼女の吐息は熱を帯びてゆく。
「嫌なら舌を噛み切ればいいじゃないか」
「意地悪…」
勿論、マラリヤにそんなこと出来るはずもない。予想通りの反応だった。いつも無意識に僕を振り回している彼女が、今は自分の思うがままという状況に強い征服感を得た。
形の良い乳房に触れる。マラリヤの胸は制服越しに見るより大きく、そして柔らかい。ゆるゆると揉みしだくと、彼女は切なさそうな顔をした。
愛撫を続けながら小さな乳首に人差し指を伸ばすと、そこは少し硬くなっていた。こりこりと指先で弄ぶと、敏感な種子は更に立ち上がる。
充分に成長した乳首を口に含む。乳房を噛むようにし、飴玉のように舌でゆっくりと味わう。一舐めする毎に跳ね返ってくる感触が愛撫を夢中にさせた。
「ふはぁ…うぅん…」
喘ぎ声を愉しみながら項やお腹、真っ白な身体の節々に指を走らせる。無駄毛がほとんど無い滑らかな脇へ触れると、マラリヤはぴくんと大きく震えた。そういえば、マラリヤのここを見るのも触るのも初めてだ。
口を離して顔を彼女の脇に近寄せると、
「いやっ、そこは、だめ…よぉ…」
首を振って抵抗する彼女を無視し、甘い香りが強く立ちこめる脇に口づけた。
「あっ…!」
甲高い声が上がる。思った以上の反応だった。やっぱり、普段触れない所だからか。満足した僕は左手を反対の脇に伸ばし、脇腹と何度も往復させる。
「はぁっ!だ…だめ…」
右手を彼女の下半身に伸ばすと、そこは既に濡れており、シーツにも染みが付いていた。
マラリヤの表情に視線を移すと、頬は紅潮し、瞳は今にも泣き出しそうに潤んでいた。あまりの儚さに気圧されそうになる。
「…愉しんでるみたいだな」
「だって…あなたになら何をされてもいいのよ。こんなに恥ずかしいのに…感じてるわ。だから…もっと虐めて…」
弱々しく微笑しながら嘆願するマラリヤは艶めかしくそれでいて少女のような美しさで、冷静を保った自分が不思議なくらいだった。なぜか胸のあたりが締め付けられるような感覚に陥る。
「…ふん、淫乱な女だな」
「嫌いになった…?」
そんなはずない。そんなことは自分が一番良くわかっているのに、僕は素直になれない。
白魚のような脚を横に広げ、熱く成熟した秘所を露わにした。官能的な雌の香りが鼻を突く。肉壁の中へと人差し指を侵入させた。熱い。心なしかいつもより潤っている感じもする。
「あぅ…」
指を動かすとそぷちゅぷちゅという音に合わせてまとわりつくように彼女の中身が絡みついてくる。
「はぁん…セリオス、もう…欲しいの…」
僕はそっと秘所の上部にある小さな蕾に口を寄せた。ぺろりと舌で一舐めするとマラリヤは敏感に反応した。両手で彼女の美しい脚を大きく広げ、ほんの少し顔を出した蕾を舌で優しく包み込む。
最早マラリヤを嬲ることなど忘れていた。彼女と一つになって、共に絶頂を迎えたかった。すべてを吐き出してしまいたかった。
「あっ…だ…だめぇ、そんなに…しちゃ…イッちゃう…。入れて…」
「…何を入れて欲しいのか、言ってごらんよ」
少し間が空いた。やがて彼女は自ら脚を開き、消え入りそうな声で懇願した。
「あなたのおちんちん…を、ください…」
僕の前では普段の寡黙な雰囲気はやや薄れはするが、こんなにも従順なマラリヤは初めてだった。
本能をかき立てられた僕は口を離して硬く反り立つ肉棒を彼女の中へとねじ込んだ。指で触れた以上に熱く、そして柔らかかった。腰を掴んで奥まで押し入り、彼女を壊してしまいそうなくらいに突き上げた。
「あぁっ!そん…な、んっ、あぁんっ…!」
襞が甘く絡みつき、すぐにでも射精してしまいそうな程の刺激が襲ってくる。その衝動を必死に怺えてマラリヤの中で暴れ回った。気が付けば、僕の方がマラリヤを求めている。腰に彼女の両脚が絡められた。…マラリヤも、僕を欲している。
「どうだ…気分は…」
「すごく、いい…!う…あぁ、セリオス…愛してる…」
彼女の頬を涙が伝う。マラリヤに覆い被さり、きつく抱きしめて腰を激しく彼女に叩きつけた。自分から淫らに腰を揺らすマラリヤは、妖しい魅力を僕に焼き付けた。
必死で息をつなぎ、一つになりたくて、彼女の深くを何度も何度も抉る。
「ふあっ!わたし、もう…あんっ、イッ…イッちゃう…!」
直前まで登り詰めたマラリヤの顔を見て、抑えていた力を全て放す。彼女の膣を埋めるかのように精液を迸らせた。
「うぐっ…!」
「来てぇ…!あっ!はあぁぁぁ…!」
彼女の身体の上で僕は達した。ふたりとも荒い呼吸のまま、暫く柔らかく温かいぬくもりに身を預ける。その心地よさにすっかり夢中になっていた僕は彼女に声を掛けられるまで例のことに気が付かなかった。
「あの、セリオス…。タオルを…」
「…すまない」
慌てて腕を縛っていたタオルを解く。うっすらと赤く跡が残ってしまっていた。それが酷く残酷に見え、僕は今更ながら後悔した。
解放されたマラリヤは子猫のように胸に飛び込んできた。
「悪かったよ」
「いいのよ。私こそ、はしたなくて…」
腕の中の恋人は怒りの感情など微塵も見せない。あんなに酷いことをしたのに。
「許してくれるのか」
「さっきも言ったけど…好きだから」
恥ずかしそうに笑いながら彼女は僕に触れるだけのキスをした。唇が離れると僕はそっと彼女を抱き寄せた。
「僕もだ。…マラリヤ、君が好きだ」
自分から初めて言った、そしてずっと言えないでいた言葉だった。
恋人になった時、思いを告げたのは彼女だった。その時は断ったのだが身体だけでも構わない、側にいさせてと彼女に言われたのが始まりだった。
すぐに終わることだと思っていた。彼女は僕のことなんて何も知らない。好きと言われても何も感じない。しばらくは本当に身体を重ねるだけの関係だった。
それが今までずっと続いてきた。やがて試験の前は一緒に勉強をしたり部屋で食事をすることも増えた。マラリヤが、僕の全てを受入れてくれるから。
気付くのが遅かったのかもしれない。けれど、マラリヤへの想いは確かなものだ。
「ありがとう…」
嗚咽を混じりの声でマラリヤは言った。胸に温かいものが流れてゆく。
涙で濡れた顔を指先でそっと拭うと、吸い込まれそうな紫色の瞳と目が合った。
「…女の子を、泣かすなんて。責任持って愛して」
その涙に言葉が出なかった僕は返事の代わりにキスをした。次第に濃厚なディープキスへと変わり、僕達は二人だけの時間へと墜ちていった。
481 :
おうか:2008/04/01(火) 02:39:44 ID:roqMFeOB
以上です。
お目通し頂いた方、ありがとうございました。
>>261 >数字もの
基本的に投下しちゃいけないSSはありません。
どんな作品でも書き込むのは自由だし、内容はもちろんのこと
SSになってないたとえば「あああああああああああああああ」
みたいな荒らしのような文章も投下するのは禁止されていない。
だがそれを見た人が喜び、感想をくれるか評価されるかどうかどうかは別だ。
一般的に考えて数字ものってのは、
空気の読めない腐女子や脳みそのネジが15,6本ぶっ飛んでるホモ以外
いわゆるマトモな完成をした人なら嫌悪を示すのは当然だと思うが。
別にそういったゴミ作品に対しては文句言わず俺らはシカトで対応すればいいだけだし?
その時に気づくでしょう。自分の犯した愚かな過ちにね。
それでもいいのならどうぞ無駄な努力に時間を費やして下さいヾ(^ー^*)
×いわゆるマトモな完成をした人なら
○いわゆるマトモな感性をした人なら
今日の「お前が言うなスレ」認定。
君の大好きなユウ×ラスも一般的には数字物だからw
だが準にゃんやあさひきゅんとのHは数字ものと言えるのだろうか?
数字もんとは、男が勃たず、腐女子が濡れることが条件。
逆に言えば、男が勃って、腐女子が濡れなければマトモな作品になれる。
じゃあそういう作品にすればいい。
シチュやコス、いろいろ工夫すれば決して不可能ではない。
俺も大事なラスきゅんやユウにゃんを汚い数字ものになんかに使いたくないのでね。
書けないくせにフカシこいてる知障がいるな
なんか変な流れだよぅ…
>>481さん
マラ様の最終兵器はエロじゃなくてデレだ!
そんなマイ脳内設定が突如具現化されるとは…。
やられました。GJ。
488 :
506:2008/04/03(木) 08:32:09 ID:nDfrtPRo
>>おうか様
GJです!
愛する人にされるがままのマラ様、恋愛感情など持たないと高をくくったセリオス、
果たして『doll』はどっちでしょうか…
マラ様の賢者昇格絵、自力で見ましたが、色々とヤバかったw
彼女、いろいろ裏設定ありそうなセリフ多いので、妄想しやすいですね。
ただ、想像の域を越えないので、ここ向けのSSにはなりませんが。
489 :
5-308:2008/04/03(木) 23:54:55 ID:Mmz/BBaB
>>おうか様
大変GJです〜〜
マラ様も大好きな自分、知り合いが優勝をすると
真っ先にふとももに目が行くほど好きですww
マラ様は自分の中では「攻め」なイメージが強いので(過去の作品でもそうでしたし)
「受け」ている姿も可愛いと思ってしまう自分がいる訳です・・・
自分で書けないのが悲しいですが・・・orz
あと、ちょっと前に書き込んだエリーザ先生ネタですが・・・・
投下はもう少し後にします。もう少し賢者様が増えたら投下しますかね?
>>506様や他の皆様のSSの投下をwktkしながら次の作品の構想を練っていきます
>>おうか様
テラGJです。
マラ様の魅力が伝わりますね。
そして久し振りに書こうと思ったらXをやってなくてグダりそうな俺が通りますよ。
はやく生徒×エリーザが見たい
保守
ユリとレオンのラブラブSSを希望
494 :
おうか:2008/04/12(土) 02:14:54 ID:m5hPdxyy
亀レス失礼します。
>>487様
共感して頂いてありがとうございます。
マラ様って自分を隠してるイメージがあるんですよね。
>>506様
セリオスが『doll』のつもりでした。
自分も早く賢者絵を見られるように頑張ります。
次作も楽しみにしてます。
>>5-308様
歴代の優勝絵の中でも自分はVが一番好きですね…
やる気無さたっぷりのWもよかったんですがw
マラ様&エリーザ先生ネタ、お待ちしてます。
>>490様
ありがとうございます。
マラ様の優勝絵は期待していいと思います。
次回はユウ×ユリを考えてます。
双方とも初めての上に支持が厚いキャラなので不安ですが…
保守
レオン×ルキアのss職人マダー?
セリオス×シャロンのss職人マダー?
ツンデレカポーいいよね
保守ですわ!
保守しようか?
僕は腸が煮えくり返りそうだよ。
ここ最近、シャロンに近付く輩が増えた。
そのせいで、僕は僕でいられなくなる。
必死に抑えようとするが、神経を逆撫でする輩が後を絶えない。
君等は、シャロンは誰のものか知らないのか?
だから、僕はこのゴールデンウィークを変えてみようと思う。
幸い、アカデミー残留組は少なく、補習組は先生達主催による補習合宿に連合されるため、アカデミー残留組はぐっと少ない。
シャロン、覚悟していてほしい。
僕は本気だ。
「……なぁ。セリオスの奴、さっきからニヤニヤしてて、キモ…げふっ!」
「しーっ!お馬鹿、言っちゃダメ!」
「えーい!そこのカップルに、おーっ仕置きだぁ!」
保守
>>500 不覚にも萌えた
セリシャロいいよいいよー
>>500 ポケットにストッパ携帯ですね!わかります
504 :
506:2008/05/02(金) 08:21:39 ID:uHM6ZV0H
とりあえず、生存報告。
多分、月内には、ユリの横恋慕おバカSSが完成するかと思われます。
(エロは薄いので期待しないでください。)
なお、セリユリは、当分寝かせます。
(某所でラブラブなセリユリを拝見し、影響モロ出しの懸念がありますので)
書き終えたら、元々構想していたレオルキのエロ多めのに挑戦します。
(まあ、過去自分が書いたものの続編的位置づけではありますが)
穴埋めに、過去、自分が軍曹スレに落としたものを置いておきます。
この間のサンユリの原型だったりします。
では。
ビーチチェアに寝そべるサングラスを掛けたサンダース。
半袖のシャツに短パン姿ではあるが、周りが水着姿なのを考えると、どう見ても浮いている。
「……泳がないの?」
不意に、マラリヤに声を掛けられる。
今年流行りの白を基調にした艶やかなビキニ姿だ。
「構うな。 これでいい」
「いつも夏場はそうなのね…どうして?」
小首を傾げて尋ねるマラリヤ。
「…お前たちも、眼に不愉快なものを見たくはなかろう」
全く姿勢を変えず応えるサンダース。
「変な水着でも着けてるの?」
少しからかい気味の声。
「馬鹿を言え。 …こういう事だ」
サンダースがシャツのボタンを半ばまで外すと、鍛え上げられた肉体と共に現れる…傷跡。
「…確かに、知らない子が見たら、退くかもね」
「そういう事だ。 無駄に他人を怖がらせる必要もない」
そう言って再びボタンを掛けるサンダースの手を止めるマラリヤ。
「…何の真似だ?」
言いながら、彼女の反応が他人と違うことに気付く。
「怖くはないのか?」
「どうして? 貴方が今まで誇りを持って生きてきた証でしょう? 怖がる理由なんてないわ」
薄く微笑みながら、傷跡を撫でる。 好奇心などではない。 純粋な優しさに溢れた感触。
「…よせ」
この感覚は何なのだ、と戸惑うサンダース。 ささくれた傷が癒えるような…
「…フフ、私でよければ…」
発した言葉を途中で飲み込み、マラリヤが立ち上がる。
「何かドリンクを買ってくるわね」
そのままスルリと立ち去るマラリヤの対応に、初めて味わう感覚。
「………」
「……あら?」
しばらく後、ドリンクを2つ手にしたマラリヤの眼に、シャツをはだけて下もビキニになったサンダースの姿が映る。
「…たまには、日に焼けてみるか、と思ってな」
サングラスに隠れてはいるが、少し顔の赤いサンダース。
「…様になってるわよ」
そう言い、クスリと笑って寄り添うマラリヤの存在が、なぜか眩しく、優しく感じた。
おぉ、見覚えあるある!
一時期の、SS投稿所と化した軍曹スレの熱気が蘇るぜ!
higuma氏はつつがなく日々の任務に勤しんでおられるだろうか…。
最近ここのスレを覗いてる新参だが…
>>504(・∀・)イイ!!!
サンマラも悪くないね
しかし軍曹スレなんてあったのか…
508 :
5-308:2008/05/04(日) 21:49:22 ID:BxJxOPwz
久々にこのスレ覗いたら懐かしい作品が……
実は自分、初SSの投稿が軍曹スレでした(もちろんエロ無し)
ちなみに現在の状況ですが「セリオス→エリーザ(ネタバレあり)」があるのですが、自分の過去に書いたSSを加筆・修正したのを見直すのも良いかもしれません。ちょっと考えてみます
長文失礼いたしました
509 :
おうか:2008/05/06(火) 03:09:41 ID:OiisYtu2
GW中に…と思ってなんとか書き終えました。
ユウ×ユリで甘め。少し長いです。
サツキが完全に脇役になってしまってます。申し訳ありません。
ユウは何時になく緊張していた。無理もない。今、保健室にいるのはユウとユリの二人だけ。扉には「しばらく退席中」の札が掛かっており、ミランダ先生は不在だった。少し開いた窓からは穏やかな風が吹いていた。
幸なのか不幸なのか、目の前の彼女はいつもまとめている鮮やかな青い髪を降ろしており、いつもと違う雰囲気を醸し出していた。
いつもユリが着けているリボンは半分が赤く染まっており、空いた椅子に横たえられている。
彼女の肩口に巻かれた包帯を見て、ユウは改めて申し訳なく思った。
(全部、揃ったね)
うん、とユウはサツキに返事をした。そろそろ夏に差し掛かる暖かな日、ユウは学問の実験で使う材料を集めに森へ来ていた。
少し深い所まで来てしまったが、道は記憶しているから大丈夫…のはずだった。まだ幼い少年には到底対応できない事が待ち受けていた。
「う…あ…」
ユウの目の前に現れたのは体長二メートルはあるであろう巨大な熊だった。口元の涎にギラギラと光る目。押し寄せてくる威圧感に足が竦み、ユウはその場で動けなくなってしまった。ここのあたりは生徒も立ち入り可能な場所なのでユウの動揺も無理からぬことだった。
(ユウくん、逃げないと…!)
サツキの必死の呼びかけも、ユウの耳には届いていなかった。歯の根は合わず、涙が頬を伝う。心臓は張り裂けそうな程に高鳴り、下半身はがたがた震え、思うように動かない。どうにか一歩後退ると、すとんと尻餅をついてしまった。もう数メートル先に熊は迫ってきている。
ぼ、ぼく…死ぬんだ…。
本当に諦めた時だった。
「そりゃあっ!」
熊の背後から何かが飛び出し、強烈なソバットを熊の顔面に叩き込んだ。どすんと音を立てて熊は仰向けに倒れる。突如舞い降りた幸運にユウは我が目を疑った。
ユリさん…!
長く青い髪を棚引かせた救世主は、ユウのよく知る先輩であるユリだった。彼女は追い打ちをかけるように熊に跨る。その動作に入るまでの身のこなしの鮮やかなこと。呆気にとられて見つめていると、ユリは黒い体毛で覆われた太い足を掴み、それを思い切り捩った。
「スピニングトーホールド!」
ユリの掛け声と共にボキッと嫌な音と熊の呻き声がユウの耳に届いた。ユリは熊の足を折ったのだ。
す、すごい…。
ユウが呆然としている間に、熊は折られていない方の足をユリに向かって振り上げた。彼女は素早く身を翻し、後ろへ退いた。が、足の爪が僅かに彼女の肩を掠めた。散った鮮血がユウの瞳に焼き付いた。サツキは目を覆う。
しかし本人は何事もなかったようにひらりと熊から離れ、こちらに駆け寄ってきた。
「だいじょぶ!?ケガなかった?」
「あ、あの、僕より、ユリさんが…」
間近でみると、傷つけられた彼女の肩は生々しかった。深くはなさそうだが、細い腕を真っ赤な血が伝っていた。
「へーきへーき、これくらい。それにしても、こんなとこに熊がいるなんてねぇ」
尚も呻りながら、熊はこちらへ這うように近づこうとしてくる。だが足を折られてはその動作は機敏といえるものではなかった。
「とりあえず、ここ出よっか。歩ける?」
「はい」
差し出された手は、先ほど熊の足を折ったとは思えないほど美しかった。その手を握って立ち上がるとユウは漸く安堵した。
ふとサツキの方を見ると、姉の顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
(よかっ…たぁ…)
ズキンとユウの胸が痛む。
一度お姉ちゃんに命を救ってもらったのに。さっきだって自分では何もできなかった。僕はなんて情けないんだろう…。
「…あの、ユリさん。本当にありがとうございました」
「あはは、いいってー。偶然ウチの学科の授業中でさー。(過酷な)鬼ごっこみたいなのやってたんだ」
傷を負ったのに彼女はいつもの表情で笑う。この人は僕と違ってなんて勇敢で強いんだろう。
ユリは両手を後ろに回していつも自身の髪を結っているリボンをほどいた。艶のある青い髪がさぁっと広がる。初めて見る彼女の姿にユウは逡巡した。
彼女はほどいたリボンを上腕に巻き、止血を試みる。みるみるうちに白いリボンは真っ赤に染まっていった。ユリ本人はあまり気にしている風はなく、寧ろ止血がうまくいかずに苛立っているようだった。
「僕がやりますよ」
「いいの?ありがと」
ユウは慣れた手つきでリボンを巻き始める。少しきつく巻き、余らせた端を結ぶ。そしてポケットティッシュで彼女の腕に滴る血を拭った。
「一応出来ましたけど、保健室行きましょう。ちゃんと手当しないと…」
「うんっ。ありがとね!」
という経緯である。当然いると思っていたミランダ先生は不在で、サツキは校長先生のところへ行ってくるね、と言って行ってしまった。きっと安全地域に熊が出たのを報告するのだろう。
手当を終えたユリをちらりと見た。ベッドに腰掛けているユリは素敵なプロポーションに加え、少し露出の多い制服を着ている。二人きりのこの状況でユウが落ち着かないのも無理はなかった。
以前から、女子生徒なのにも関わらずズバ抜けた運動神経と根性の強さにユウは憧れていた。
夜食を買いに出た時、トレーニング室に残っているのを見たこともある。成績はあまりよくない、と耳にするけれど、スポーツの試験では毎回自分より高得点を取ってくるユリは、ユウには目に留まる存在だった。
「ごめんなさい、ユリさん。僕のせいで…。リボンも駄目にしちゃって…」
「いいっていいって!…あのさ、ほんと言うとあたし、森でユウくん見かけてから後ろをずっと歩いててさ」
だから助けに出られたんだよねぇ、とユリは照れくさそうに笑う。
「え…どうしてですか」
「…好きなの。ユウくんのこと」
頬を赤くしながらユリが言った言葉に、我が耳を疑った。…今、ユリさんなんて言ったの?
「あ、あのっ…」
「やっぱりだめかな。あたしバカだし…」
「そうじゃないです…だって僕、ちっとも男らしくないし、子供だし…。僕なんてユリさんには勿体ないです」
「そんなことないよ。ユウくんは年下とは思えないほどしっかりしてるもん。それに、可愛いし。えぇっと…ぼせいほんのう?くすぐられるって言うのかな」
信じられなかった。ユリさんが僕のことを好きと言ってくれた。まだ幼い自分は目にも留まっていないと思っていたのに。
緊張のあまりか細くなった声でユウは応えた。
「僕でよければ…」
「ほんとっ!?よかったぁ…」
「すごく嬉しかったです。ユリさんかっこいいし、綺麗で…」
「あはっ、恥ずかしいなぁ。…ねぇ、ユウくん。こっちおいで」
左手を握られた。おずおずとユウは立ち上がり、ユリに近づく。彼女は座ったままなので、ユウがユリを見下ろす形になった。
「キスして」
ずっと高鳴っている心臓の鼓動が更に早くなった。そんなユウを尻目にユリは目を閉じた。髪を降ろしている今の彼女は、ユウには女神のように神々しく映った。
ユウは震えながら自分とユリの唇の距離を縮めていった。鼻が触れるくらいに近づいた時、ユウも目を閉じた。唇と唇が重なり合う。
あったかい…。
生まれて初めての接吻は、先刻の緊張が嘘だったかのように、ユウに甘い一時をもたらした。芳しい香りを鼻いっぱいに吸い込み、ユリの背中に腕を回す。
暫くユリの温もりに酔いしれていると、頬にユリの手が添えられた。ユウが目を開けるのと同時に、ユリの舌がユウの咥内へ入った。瞬間ユウは身を固くしたが、自分の舌に彼女の舌が触れると、形容し難い感覚に襲われ、体の力が抜けた。
「ユリ…さ…あ…」
ユリの舌が歯や上顎、唇と優しく動き回る。あまりの心地よさに頭が霞む。人が誰しも持つ性的衝動に、ユウは初めて駆られていた。気が付けば、自らも舌を絡ませ、ユリを求め始めていた。
「んふぅ…」
時折漏れるユリの吐息がたまらなく愛おしい。ユウは淫らな接吻に夢中になっていた。
唇を放すと、彼女は微睡んだような瞳でこちらを見ていた。その表情にユウはまた顔を赤くする。不意に彼女の視線がユウから外された。
「ユウくんの、こんなになってる」
先程からユウのズボンを内から押し上げている部分にユリは触れた。ユウは思わず身を捩る。
「あっ…ユ、ユリさん…」
「気持ちよくしてあげるね。ほら、座って」
ユリもユウ動揺に本能が解放されているようだった。ユウが戸惑いながらもベッドに腰を下ろすと、ユリはズボンのベルトを外し、トランクスと一緒に引き下ろした。熱く脈づき、猛っている陰茎が現れた。
「おっきいね…」
年齢にしてはユウの陰茎はユリの言葉通り立派な大きさをしていた。強烈な雄の匂いがユリの鼻をつく。彼女は惚けた表情でユウの下半身に顔を寄せていった。
性格上、年上の人に逆らうことなど出来ないユウは、目を瞑って恥ずかしさを忍んでいた。
「あっ…」
先端が彼女の口に包まれ、思わず声が出た。少し幼いとはいえ、ユウにも自慰の経験はあっが、こんな感覚は今まで味わったことのないものだった。彼女の口の中は信じられないほど温かく、柔らかだった。
ユリは極めて緩く、丁寧にユウへ奉仕する。
「んっ…くちゅっ…くちゅっ…」
「う…あ…」
敏感な部分をユリの舌が器用に動き回る。手では睾丸を撫でられ、ユウは次第に内から熱いものがこみ上げてくるのを自覚した。
「だめ…ユリさん、で、でちゃう…」
「いっぱいちょうだい、ユウくんの」
芯にはもう片方の手が添えられ、ユリは子供のようにユウを弄ぶ。ユウにはそんなユリが普段の溌剌とした彼女ではなく、優しく淫らに、しかしとても愛しく見えた。
不意に彼女の手と舌の動きが少し早くなる。腹に力を入れてユウは必死に怺えようとした。が、ユリからとめどなく与えられる快楽に溺れるのを抑えることが出来ず、ユウの我慢は終焉を迎えた。
「ユ、ユリさぁぁんっ!」
「んんっ…!」
恋人の名前を呼びながら、ユウはユリの咥内で達した。迸る精子をユリは全て受入れるように飲み込む。ユウはその様子を複雑な気持ちで見つめていた。自分の精液を飲んでくれて嬉しい反面、酷いことをしてしまったと後悔した。
射精が終わっても、ユウの陰茎は大きさを保ったままだった。先端に残ったものも舐め取り、ユリは満足げに笑った。
「これがユウくんの味かぁ」
「ごめんなさい、汚いのに…」
「そんなことないって。…気持ちよかった?」
ユウは顔を赤くして頷く。
「あのっ、僕もユリさんに…よくなってほしいです」
「それじゃ…いっぱいさわって」
ユリはそう言うと制服のハンドウォーマーを外し、胸部の制服にも手をかける。スポーツタイプのブラが外されると、形の整った豊かな乳房がぷるんと震えた。
下半身も躊躇うことなくスカート、靴下、パンティと脱いでいき、ユリは生まれたままの姿をユウの目の前に晒した。
「一応鍛えてるんだけど…」
「すごく、綺麗です…」
ユウはユリの身体に見とれていた。制服の上からもわかる豊かな乳房と、へこんだお腹。近くで見るとうっすらと筋肉がついていた。手足にも綺麗に筋肉がついて引き締まっていた。どこにも無駄のない、モデルのようなスタイル。自分が貧相な身体なのが酷く恥ずかしかった。
恥じらいながらユウも制服を脱いだ。まだ成長途中の体は、肋骨がはっきりと見えていた。そんなユウの体をユリはまじまじと見つめる。
「細いよねぇ。うらやましいよ」
「でも僕、筋肉無いですから…」
「男の子だからそのうち立派になるよ。…はい、ユウくんの好きにして」
横たわったユリの下には鮮やかな青い髪が広がっている。ユウはおそるおそる手を伸ばしてユリの乳房に触れた。柔らかく弾力のある手応えに、溜息が出た。
「ん…」
指先に力をこめると、乳房はそれに合わせて形を変える。握っても握っても掴み所の無い感触を楽しんでいるうちに、人差し指の腹が乳首に当たった。思いがけないほど硬い。ユウは摘むようにして桃色の突起を撫でた。
「はぅ…ん…」
一頻り愛撫をし、ユウは触れていた乳首を口に含み、夢中になって舌を這わせる。
後頭部に手が伸びてくる。ユリの身体に包まれているととても気持ちが安らいだ。
「あぁ…ユウくぅん…」
しばらくすると、自分はユリを恣にしているように感じた。慌てて口を離し、手を引っ込めて彼女の顔を見ると、頬は紅潮し、瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。
「嫌じゃないですか?ユリさん」
「すごくイイよ。ここ、こんなになっちゃった…」
細い脚を広げ、ユリは自らの秘所をユウの前にさらけ出す。まだ桃色のユリの雌の部分はしっとりと濡れており、ぴくぴくと息づいていた。その周りを青い茂みがうっすらと覆っている。
彼女の官能的な姿に、ユウはごくりと唾を飲み込んだ。
「あたしの初めて、もらって?」
「は、はい…」
「…ここだよ」
彼女は自らの指で膣の入り口を広げ、ユウを導く。ユウはゆっくりと自身をユリの秘所へと宛った。
女性の初めての体験というのは痛みを伴う(と、レオンさんが言っていた)と知っていたので、ユウはユリの表情を見ながら慎重に身体を沈めてゆく。
「あん…」
あ…す、すごい…。
彼女の中は熱く、脈打っていた。先刻のフェラチオよりも強烈な快感。ユウは自分を温かく包み込む彼女の肉壁に飲み込まれそうになるのを精一杯堪えた。
「痛みますよね…?」
「ううん。へーき。思ったほど痛くない」
我慢してくれている、とユウはすぐに悟った。ユリに負担をかけないように、ユウはゆっくりと動き出した。
「あっ、あぁっ…」
「うぅっ…」
ユウが動く度に、ユリの膣内は吸い付くように絡みついてくる。気を抜くとすぐに射精してしまいそうな程だった。
「あん…はぁ、すごい…おっきいよぉ…」
ユリの口から尾を引いた吐息と甘い声が零れる。上気した彼女の顔は悩ましげで、艶やかだった。その表情はとても愛らしく、ずっと見ていたいとユウに思わせた。
「ん…あっ!」
「ユリさん、どうですか…?」
「うんっ、気持ち、いいよぉ…!あたしに遠慮しないで、ユウくん」
彼女の言葉を信じて、少しずつ動きを早くしていく。結合部がぶつかる度に湿った音が聞こえる。ぷるぷるとユリの揺れる乳房を掴んで、優しく揉みしだいた。
ユウが突くのに合わせて、ユリも動きを合わせるように腰を振った。苦痛には見えないその動作にユウは少し嬉しくなった。ユリさんも感じていてくれてるんだ。
「んう…あっ…ユウくん、だいすき…!」
「僕も…好きですっ…」
「あたし…い、いつもユウくんのこと…考えながら、ひとりエッチ、してたのぉ」
「ユリさん…」
「こんな、あぅっ…やらしい女でも、いいの…?」
「ユリさんが気持ちいいと、僕も…嬉しいです…」
甘美で純情な会話を、はためくカーテンだけが聞いていた。
既にユウも底の見えない性愛にどっぷりと浸ってしまっていた。ユリの腰を掴んで、荒い息をつきながらユリの中を抉る。ユリもまたそれに応え、甘い声をユウに届ける。
「んっ…あっ、あっ…あぁっ!」
「はぁ、はぁ…」
「ふあっ!だめぇ、イッ…イッちゃうよぉ!」
ユリの叫ぶ声が室内に響き渡る。もう外で誰かに聞かれてしまったかもしれない。でも、もう関係ない。ユウには目の前の恋人しか目に映っていなかった。
お互いに少し汗ばんだ体で強く抱き締め合う。奥に届くように強く突き上げると、今までよりも強くユリの肉壁がユウを強く包み込んだ。
「ユリさぁん!」
「ユウくんっ!あっ!あぁぁぁっ…!」
互いに名前を呼び合いながら二人は同時に果てた。
汗ばんだ体を寄せ合いながら、しばらく二人は愛しい人の肌にくるまれていた。
「あちゃー…これヤバいかも」
体を起こしてベッドを見たユリは困ったような声を上げた。
愛の行為のため、シーツは酷い有様だった。他人に見られたらここで何が起きていたかすぐにわかってしまうだろう。
「…そろそろ退散しよっか?」
「…はいっ」
二人で苦笑しながら慌てて制服に着替え、保健室を出た。廊下には誰もいない。ふぅ、と安堵の溜息が二人の口から出た。
どちらからともなく手を繋ぎ、同じ歩調で歩きながらユウは自分の恋人を見つめた。
「なーに?」
「あのっ、これから…よろしくお願いしますね」
「そんなに改まらなくたっていいってばー。あたしの方こそよろしくね」
いつも遠くにいた彼女がこんなに近くで笑っていて、自分は幸せ者だとユウは感じた。
廊下の角を一つ曲がると、二人はグラマラスな金髪の女性と鉢合わせてしまった。
「ぎゃぼー!ミランダ先生!」
「こんにちは。あら、ユリさん、怪我しちゃったのね。ごめんなさい、空けてしまってて…」
「い、いえ!ユウくんにやってもらったんで!ね?」
「はいっ。さ、さよならっ!」
足早に去ってゆく二人を、ミランダは小首を傾げながら見送った。
退席中の札を外し保健室に入ると、先程の二人の様子がおかしかった理由が氷解した。若干乱れたベッドに、シーツには僅かに血が混じった染みの跡。そして窓は少し開いているものの、まだ室内に残る雄と雌の香り。
…あの子達もやるなぁ。
替えのシーツを出しながらミランダはクスッと笑った。
翌日。
「はい、ありがとうございます。…ユウくん、誰かにプレゼント?」
一限目が始まる前、ユウは購買部に来ていた。リエルにマジカを手渡し、代わりにラッピングされた小さな箱を受け取る。
「えへへ、内緒ですっ!」
弾む気持ちを抑えながら、小走りで講堂へと向かった。一限目は全学科の生徒でガルーダ先生による合同の講義だった。講堂は生徒でごった返していた。
(ユウくん、ユリちゃんいたよ)
サツキの指指す方向には、昨日と同じ髪をほどいたままのユリがいた。その隣にはレオンとルキアの姿もあった。
ユリのために買ったリボンはお姉ちゃんに選んでもらった。いつもユリが着けている白に近い、薄い桃色のリボン。昨日彼女と恋人になったことを告げたら多少驚かれたが(エッチしたことまでは言えなかった)応援すると言ってくれた。
ただ、僕は決めた。これからはなるべくお姉ちゃんや他の人にも頼らず、自分がしっかりしないといけない。あんなに素敵な人が出来たのだから。
走りながら、手の中の小箱を握った。
「ユリさん!」
ユウの呼びかけにユリは綻んだ顔で振り向く。どことなくいつもと雰囲気の違うユウをレオンとルキアは少し驚いたように見た。
「おはよー!ユウくん!」
新しい毎日が始まる。
GJです
うーんユウは可愛いなぁw
520 :
おうか:2008/05/06(火) 03:33:59 ID:OiisYtu2
以上です。スレ汚し失礼しました。
もっと短くまとめるつもりがダラダラと…すみません。
変なCPですが、
●二人とも日本出身ぽい
●お互いの短所を補完し合っている
など、書いてるうちに結構愛着が湧きました。
現在執筆中の皆様、作品お待ちしています。
これからもこのスレが盛り上がりますように。
超超超超超GJ
ゴールデンウィーク最終日に素敵なSSをありがとうw
522 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:26:26 ID:+guby6Tu
マロンとルキアの輪姦きぼんぬ
マロンとアロエのロリロリな濃厚百合を
サツキをお願いします・・・
525 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 10:03:52 ID:9ZP3dGXJ
GJっす!!
ラスきゅんきぼーん
サツキをお願いします・・・
サツキをお願いします・・・
流れスルーして投下します。
サンダース×リディア、割りと純愛、前後編に別れてます。
ではでは。
「ええぃ・・・」
春の陽気がクラス中に射し、知らず知らずに皆が浮かれている真っ最中に。
サンダースは一人、憂鬱そうに外を眺めている。
窓の外、アカデミーのグラウンドでは、彼の級友たちがガルーダの指導を受けて、サッカーをやっているというのに、だ。
「暇だ・・」
参加したくても、参加出来ないのがひどくもどかしい。
先日階段で足を滑らせて、転落・骨折。
検定試験と認定試験をまとめてクリアして、浮かれていたのは否めない事実だが、実に彼らしくないミスなのは言うまでもないことだった。
サンダースが幾度目の「暇だ」を口にした時だったろうか。
教室に、誰かの足音がした。
「あらあら、サンダースくん?どうしたのかしら?」
窓辺で外を見たまま、サンダースは動かない、答えない。
もう一度同じ事を聞かれて、ようやく声の主に顔を向けると。
「ぶっっっ!!?」
サンダースは思わず噴いてしまった。
何故なら、彼の目の前にいる女教師―リディアが、メイド服を着ていたからだが。
「リ、リディア教官!?その奇妙な格好は一体!?」
「あら、変かしら?何時もの服じゃ少し寒いって思って、マロン先生に相談したらサンダースが幾度目の「暇だ」を口にした時だったろうか。
教室に、誰かの足音がした。
「あらあら、サンダースくん?どうしたのかしら?」
窓辺で外を見たまま、サンダースは動かない、答えない。
もう一度同じ事を聞かれて、ようやく声の主に顔を向けると。
「ぶっっっ!!?」
サンダースが幾度目の「暇だ」を口にした時だったろうか。
教室に、誰かの足音がした。
「あらあら、サンダースくん?どうしたのかしら?」
窓辺で外を見たまま、サンダースは動かない、答えない。
もう一度同じ事を聞かれて、ようやく声の主に顔を向けると。
「ぶっっっ!!?」
サンダースは思わず噴いてしまった。
何故なら、彼の目の前にいる女教師―リディアが、メイド服を着ていたからだが。
「リ、リディア教官!?その奇妙な格好は一体!?」
「あら、変かしら?何時もの服じゃ少し寒いって思って、マロン先生に相談したら貸してくれたの」
「変ではない、むしろ似合っているが」
サンダースは、似合うと口にした直後、猛烈に嫌な予感がした。
そして目の前のメイド服を着た女教師は、そんなサンダースの予感を裏切ることなく、首を傾げた。
「サンダースくんは―――足を折ってて運動出来ないのね。確か今日は最後までスポーツよねぇ?」
声を出さずに、小さくうなづく。
リディアの笑顔が、満開のソレになった。
「じゃあ、丁度いいわね。サンダースくん、雑学の授業に全然来ないから心配してたのよ?」
ガルーダ先生に伝えて、今から私の部屋で補習ね。
そう伝えるリディアの笑顔と、美しい笑顔に似合わぬ威圧感に押され、サンダースはただ受け入れるしか出来なかった。
取り敢えず前編はこんな感じで終ります。
早いうちに投下出来ればと思っていますので、後一度よろしくお願いします
>>532 GJ!!サンダースは女子生徒とより、女性教師との方がいいね。
534 :
506:2008/05/18(日) 20:55:26 ID:QiRDf9pz
おおっと、こちらも完成しましたが、
新作が投下中とあらば、完了するまで待たせていただくとします。
ということで、
>>528様
完成を楽しみにしております。軍曹×先生は久々ですね。期待大です。
>>おうか様
亀ですが、お疲れ様でした。
相変わらずの完成度ですね。
ショタ苦手の自分でも素直に読ませていただきました。
また、新作を期待しておきます。
では、自分のおバカ作品は約1週間後に落とすとします。
それまで再度校正しておきます。
では、またのお目もじをば。
>>おうか氏
GJ!いい二人だなぁ…
>>528氏、506氏
全裸で待ってます。
予定外にグダったんで、エロ抜きの中編を経てからエロありの後編になりそうですが・・・大丈夫ですかね?
無問題
モウマンタイ
もう、たまんない
もう、お前しか見えない
さて、一応の経緯をリディアがロマノフに説明し、受け入れられてから――――。
サンダースとリディアは、リディアの部屋にいた。
元々綺麗にまとめられていた部屋は、ほんのりと甘い香りで満ち、サンダースの意識を朦朧とさせた。
サンダースとて一介の若き青年である。
極上の美女、しかもメイド仕様であるそれと二人きりという状況で、高ぶらないはずはなかった。
「り、リディア教官殿っ!」
「どうしたの?質問かしら?」
「そ、その・・二人きりというのは如何かと思うのだが!?」
「もしかして、サンダース君は私のこと、嫌いかしら?」
椅子に座っていたサンダースの背に、リディアが豊かな胸を押し付けながら、ぬっと顔を出す。
リディアが不満気な顔でサンダースの顔を見ると。
「リディア教官。やはり二人きりというのはいかがかと思うのだが・・・」
顔を真っ赤にしながら、サンダースが訴えかけてくる。
普段の傲慢な彼からは想像だに出来ないその姿に、リディアは不覚にも胸を打たれた。
「なら、勉強ではなくて、今日はお話しましょうか」
リディアの声に、サンダースは答えない。
小さく微笑みながら、リディアはサンダースにささやく。
「サンダース君は、恋愛、っていうのかな?誰かを好きになったことは、ある?」
「・・・ない。あるはずもない。軍に所属し、戦うだけの日々だったからな」
「そう・・・」
リディアは思わず胸が締め付けられる感覚に囚われた。
サンダースのその過去と、何より傷に塩を塗るような、自分の迂濶な物言いに。
「ゴメン・・ね?」
「気になどせん。取るに足らぬ、ただの与太話だ」
普段の不敵な笑みは潜んだまま。
サンダースは椅子に座ったままに伸びをすると、傍らの松葉杖をてに取り、立ち上がった。
変な場所で切れますが、メイドな彼女!中編でした。
なるたけ早めに後編も作りたいと思いますので、宜しくお願いします
545 :
506:2008/05/24(土) 20:09:46 ID:f90/lnnr
>>528様
頑張ってくださいね。
ということで、こちらの投下は、氏の作品が完了してからの
しかるべきタイミングにいたします。
話の腰を折るわけにはいきませんゆえ、悪しからずご了承ください。
546 :
おうか:2008/05/26(月) 02:56:19 ID:eRsI3lPa
コメント下さった方、ありがとうございます。
次はリクにありましたサツキ×ユウを書いてみますね。
ラブラブなユウとユリにサツキが嫉妬、みたいなのを考えてます。
妄想が炸裂しますがご容赦ください。
>>528様、506様
お待ちしてます。
投下&朗報キタ━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━!!!!
全力でお待ちしております
.-、 _
ヽ、メ、〉 r〜〜ー-、__ ________________
∠イ\) ムヘ._ ノ |
⊥_ ┣=レヘ、_ 了 | えーーい、ルキアやミランダ先生はいいからっ!
-‐''「 _  ̄`' ┐ ム _..-┴へ <
| |r、  ̄ ̄`l Uヽ レ⌒', ヽ. | シャロンを映せっ! シャロンの洗濯な胸をっ!!
(三 |`iー、 | ト、_ソ } ヽ |
| |`'ー、_ `'ー-‐' .イ `、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | `ー、 ∠.-ヽ ',
__l___l____ l`lー‐'´____l. |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| .| |
|| |__.. -‐イ
|| | ノ/
wktk
楽しみ楽しみw
続きマダー?
まちくt(ry
続きマダー?
まちこ
もう506の人先に投下しちまっても良いんじゃね?
続きマダー?
まつこ
いくらなんでもせっかち過ぎやしないか
俺らは読ませてもらってる立場なのにその発言はないだろ
自重汁
wktk記念カキコ
557 :
506:2008/06/05(木) 09:05:18 ID:ZREkruia
失礼します。
>>528氏の作品投下を待つのが筋だとは思いますが、
さりとて、こちらも待たせてしまっているのも事実。
土曜日まで待ち、氏の投下がない、または氏の許可があれば、
日曜日(6/8)に投下することにします。
もちろん、氏の作品が投下されれば、もうしばらく先になります。
558 :
506:2008/06/08(日) 00:07:11 ID:y9Zt8cRg
>>528様にはいささか心苦しいですが、投下といたします。
(今日はこのタイミング以降投下機会がありませんので)
【注意事項】
・ユリ→レオンの横恋慕
・エロ薄め(本番なし)
・ユリがややアホの子状態です。 一人称を便宜上『アタシ』にしています。
(公式には『わたし』)
・某音ゲーキャラに酷似しているかもしれませんが、気のせいです。
・本編は11レス使用します。
NGは『BIBUN−SEKIBUn』にて。
『BIBUN−SEKIBUn』
こつこつこつこつ。
机を小刻みに叩く音が、ほとんど生徒がいなくなった教室に意外なほど高く響く。
音の発信源はユリだ。
窓の外を珍しく難しい顔をしながら睨み、恐らく無意識なのだろうが、指が机を叩いている。
「う〜……」
口から唸りとも溜息ともつかない声が漏れる。
「何よ、ちょっとくらいかわいくって、胸おっきいからってさ…」
ボソリと恨み言めいた言葉が漏れている。
そんな事を言っている本人もそれなりにグラマーなプロポーションではあるのだが。
「おー、おったか……って、な〜にヘンな顔して窓睨んでんねん?」
教室に入ってきたタイガの変な訛りの言葉も、ユリの耳には一切入っていないようだ。
「アタシだってさ…」
まだ何かしらブツクサ呟いている。
「おい、ユリ」
タイガは再度呼びかけるが、彼女は相変わらず窓の外から目を離さない。
表情は『難しい』から『険しい』に変わっている。
「あ、あんなに寄り添っちゃって! 胸押し付けるなっての!」
独り言にしてはかなり大きい声である。
(あん? 胸?)
タイガはユリの傍まで近づく。 その気配にもユリは反応しない。
しばらくタイガは、何かしらボヤいているユリを眺めていたが、少し笑いを浮かべ、
「何や、乳がどないかしたんか?」
と、彼女の無防備な胸を大きな手で揉むようにタッチする。
「ぎゃわっ!?」
奇妙な叫び声を挙げてユリが我に返る。
胸を触った主がタイガだと気付いた時には、大きく右手を突き上げ、タイガに拳を食らわせていた。
「あだっ!」
クリーンヒットは回避したものの、派手な音を立ててタイガが床に転がる。
「何すんのよ、このバカ!!」
「いったぁ…いきなり拳かいな」
「何なら、股間に蹴り入れようか!? このスケベ!」
「ま、待てや!」
蹴られて男として『終わる』のは勘弁とばかりに、タイガは素早く立ち上がり距離を取る。
「先刻(さっき)から何遍も呼んでんのに、乳触られるまでボヤ〜ッとしてたん、お前やろ!?」
「胸と何も関係ないでしょ! っていうか、何よ!」
角でも生えそうな勢いで怒鳴るユリに、タイガは後ずさりながら、
「ロマやんから伝言や。 部屋に来いって言うとったで。 大方、補習の話やろ」
さっさと用件を言い捨てる。
「え!? マジで〜!?」
さっきまでの険しい表情はどこへやら、ユリが不正解時のような表情でゲンナリとする。
「そらなあ、先刻の授業、お前ボロボロやったしなぁ…」
「うっさい! 行きゃあいいんでしょ! このバカ!」
タイガのセリフがからかいに聞こえたのか、ユリはタイガのボディーに軽く拳をぶち込み、教室を後にする。
「……いちいちシバくなや…でも、やっぱアイツええ乳しとるわ…」
派手な音を立てて教室のドアが閉まった後、タイガは腹をさすりながらボヤく。 自業自得だが。
「何睨んどったんやろ? ……ん? アレか…」
タイガはユリが睨んでいた方角をみて、納得する。
中庭のはるか先のベンチに二人の生徒。 二人ともに、特徴のある赤い髪。
レオンとルキアが仲睦まじそうに談笑しているのが見えた。
「やれやれ……ナンギな事になりそうやな…」
「ふえ〜…疲れたよぉ…」
ユリが心底疲れ果てた声をあげて、自室の床にへたりこむ。
ロマノフ先生の長〜い補習(説教の方が多かったが)からようやく解放されたのだ。
「センセ、あれはないよぉ…二次方程式とか、アタシらの階級の範囲じゃないじゃんよ…」
どうやら数学の問題にコテンパンだったようだ。
『数学、と言うと堅苦しく聞こえるが、要は数字を使った論理学、パズルみたいなものじゃ』
とロマノフ先生は言っていたが…
「意味わかんな〜い!」
ひとしきりボヤいてから立ち上がり、ブーツと制服を脱いでハンガーに掛け、髪のリボンをほどく。
ファサ、とロングヘアがなびく図は、なかなかに惹きつけるものがあるが、本人に自覚はゼロだ。
下着姿のままという少々はしたない姿でユリは台所へ行き、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出しラッパ飲みする。
「ぷはー! 爽快!」
少々気が晴れたのか、普段通りの快活な表情を見せる。
そして自分の寝室に戻ると、ぴょん、と軽く跳ね上がって自分のベッドにうつ伏せに着地する。
「ま〜ったく、そんな数字パズルのより、こっちの方程式を解きたいわよ〜…」
言いながら、ベッドサイドに立てている写真立てを取る。
「…ね、レオン」
物言わぬ写真にユリは呼びかけてウインクする。
もはや言わずもがなだが、ユリはレオンにホレている。
何時からだろうか、レオンを『クラスメイト』から『男』へと意識し出したのは。
彼女自身もよく覚えていないけど、ふと気付いてレオンを見た瞬間に、衝動を覚えたのだ。
その衝動が『恋』であると自覚した瞬間から、ユリは積極的にアプローチ……できなかった。
もちろん、これと決めたら、後先なしに飛び込むのがユリである。
それが、例え初めての恋であったとしても、何ら変わらない。
でも。 少し遅かったのだ。
ユリが飛び込もうと動いた時には、レオンの隣には、既にルキアがいたのだ。
自分に良く似た、明るく活発な少女。 そして…かけがえの無い親友。
(は〜、なんで同じ人を好きになっちゃうのかなぁ…)
ユリは溜息をつく。 普段は凛々しい眉が『ハ』の字に下がる。
自分が今後、レオンと結ばれること。 それは、親友を傷つけ、泣かせてしまうことと同義。
(でも………このまま、諦めろっての…? そんなの無理!)
ユリはブンブンと首を振る。
もともと、諦めの良い性質(たち)ではない。
まして、自分が本当に好きになった相手に何もできずに不戦敗、なんて我慢できるわけない。
「よ〜し、見てなさいって!」
何を思ったのか、彼女の口から決意めいたセリフが出る。
「ルキア………ゴメンだけど、こればっかりは譲れないんだからね…」
ユリはうつ伏せの姿勢から起き上がりベッドに座り直す。
「考えたら、相手にとって不足なし! いいわ、アタシの方が魅力的だってわからせるんだから!」
グッと写真立てを握る手に力がこもる。
「ルキア、勝負よ!」
力強く宣言すると同時に、
パリン。
力を込め過ぎたのか、写真立てのカバーガラスが音を立てて割れてしまう。
「ぎゃぼー!? ゴ、ゴメンね、レオン! …あーーーっ、写真に傷がー!」
…まあ、何というか、前途多難なのは間違いないようだ。
「ルキア、勝負よ!」
さて、翌日の昼休み。
食堂にかなり遅れて入ってきたユリは、ルキアを見つけるなり近づいてそう宣言する。
お弁当をほぼ食べ終わり、デザートが入ったタッパーの蓋を開ける姿勢のまま、ルキアはキョトン、とユリを見る。
一緒にお弁当を食べていたシャロン、クララ、アロエ、ヤンヤンも同様だ。
「…え〜と、どしたの、ユリ?」
固まったまま、ルキアが聞き返す。
「だ〜か〜ら〜、勝負なの!」
ユリが妙な抑揚をつけてゆっくりと言い直す。
「…一体、何を勝負するつもりなんですか、ユリさん?」
「早食い競争なら、もう無理アルよ」
「そう、今日の日替わり定食をどっちが早く食べられるか……って、ちっがーう!」
「ユリ、少し落ち着いて静かになさい。 周りの皆に迷惑でしてよ」
シャロンが紙ナプキンで口許を拭い終えてから、そうたしなめる。
お嬢様育ちのこのゆったりとした余裕が、少々苛立たしい。
「シャロンは黙っててよぉ! …って、そうそう、ルキ…」
「ねぇ、ユリも一緒に食べよ? リンゴむいてきたんだ〜」
勢い込むユリをよそに、ルキアは屈託のない顔で、タッパーのリンゴを差し出す。
「今日はウサギさんにしてみたの♪」
「可愛らしくカットできてますね」
「わ〜、お姉ちゃん、かわいい〜! アロエも、アロエも食べた〜い!」
「もっちろん、アロエちゃんの分もあるわよー」
「ワタシにも食べさせるアル!」
「うん! みんなで一緒につまんじゃお♪」
「ちょっとぉ!? スルーしないでよぉ!?」
ルキアが差し出したリンゴに話題を持っていかれて、ユリがまた絶叫する。
「ユリ、いらないの? リンゴ、嫌い?」
ルキアが眉を下げて少し寂しそうに彼女を見つめる。 …そ、そんな手(?)にのるもんか!
「リンゴじゃなくって、ルキア! いざ、尋常に…」
何が尋常なのか、そもそも何を競うのかは本人以外わからないが、ここで、一旦大きくタメを作る。
「……しょ…」
グ〜〜〜〜…
ユリのお腹が大きく鳴る。 あまりの決まり悪さに彼女が赤面する。
「…ね? 一緒に食べようよ。 お話なら食べながら聞くから、ね」
ルキアが小さくクスリと微笑んで、そう促す。
(超サイテー…何でこんな時に鳴るかな、アタシのお腹ってば…)
「…た、食べてやろうじゃないの!」
せめて、挑戦している姿勢だけは崩さないように大仰に言い放ち、ユリがパクリとリンゴを口に放り込む。
(あ、甘くて、おいし〜い! …あ、いやいや、ルキアの腕は関係ないもん、いいリンゴなだけなんだもん!)
ユリは一瞬表情を崩したが、また、顔を引き締めて―周囲には睨んでいるようにしか見えないが―ムシャムシャとリンゴを頬張る。
「………アホやろ、アイツ…」
「ん、何か言った、タイガ兄ちゃん?」
離れたテーブルで男子生徒たち―レオン、セリオス、カイル、ラスク、タイガ、ユウ―も一部始終を見ていた。
「何でもないわ。 ボン(坊っちゃん)は黙ってぇ(黙ってろ)」
「その呼び方やめてよぉ! てか、ユリ姉ちゃん、なに騒いでたんだろ?」
「理解不能だ」
「ま、まあ…落ち着いて食事に戻ったようですし、大丈夫じゃないですかね」
「ふーん…(あれ? サツキお姉ちゃん、何笑い転げてるんだろ? 後で聞いてみよっと)」
「ま、アイツら、仲いいからさ。 ジャレてるだけだろ」
(…お前が火種やっちゅーねん…ったく、あの逆噴射タコ…ムチャしよらんかったらえぇけどな…)
能天気なレオンに少し呆れながら、タイガは冷めたラーメンの汁をすすった。
「…あ〜ん、もう!」
その日の晩、ユリが自室のベッドの上でまたしてもボヤく。
結局、ルキアにははぐらかされたまま(?)、『恋のライバル宣言』は不発に終わったのだ。
「もー、アタシのバカ! なんで食べ物に釣られてんのよぉ!」
リンゴだけでは当然物足りず、定食(ご飯大盛り)を掻き込んでいるうちに、午後の授業となり、
そして授業が終わると、ルキアはレオンと一緒に教室を出て行ってしまったのだ。
慌てて二人を追いかけるユリを待っていたのは…リディア先生の補習だった…。
「リディア先生も、普段天然なのに、お仕置きはなんであんなにキツいのよぉ…」
自分の授業中の天然ボケ回答を棚に上げて、またボヤく。
「さすがにヘコむなぁ……ねえ、レオン」
写真立てをまた取り出す。 取り急ぎ、カバーガラスにはメンディングテープが貼ってある。
「アタシじゃ、ダメなの?」
寂しそうに呟く様子は、普段の姿とは真逆の、いかにも恋に悩む少女のそれだ。
「こっちを向いてよ……アタシだけ見ててほしいよぉ……」
思わずしおらしいワガママをぶつけてしまう。
そして、今度はあまり力を入れすぎないように、レオンの写真をかき抱く。
(はぁ……レオン…)
普段の能天気にも映る笑顔。 特にスポーツなどの勝負事の時に見せる凛々しい顔。
そして、屈託のない優しい笑顔。
(ん……また……熱いよぉ…アタシのカラダ…)
ここのところ、心にレオンを強く思い描く度に、ユリの体は火照り始める。
(…見ちゃ、ダメ…)
写真立てをサイドテーブルに伏せて戻す。 そして、右手を服の上からそっと胸をなぞる。
「ふぅ…」
普段のユリからは想像もつかない程の、細く切なく、甘い溜息が漏れる。
少し力を込めて、自分の乳房を掴む。 脳裏と子宮の辺りに向かって、強い電流のような刺激が疾る。
(あんっ、しびれるよぉっ……!)
声を殺して、ユリが青い刺激に酔う。 手の動きが少しずつ激しくなってくる。
乳房を強く揉みしだく度に、快感が生じ、その度に、堪えきれないように、苦しげな吐息が漏れる。
「はぁ……ん……くっ…!」
服の上からの刺激では物足りなくなったのか、ユリはもどかしげにパジャマのボタンを取り、脱ぎ捨てる。 パジャマの下から、快感に張り詰めた乳房が晒される。
そして、寝転がったまま身をよじり、下のパジャマも脱ぎ捨てると、パンツ一枚の姿になり、右手を滑らせるように下腹部へ下ろす。
(ああ…レオン…アタシを……)
淫らな願望を脳裏に描いて、右手をパンツにくぐらせて熱を帯びた箇所に直にそっと触れる。
「あんっ!」
ユリの体がビクリと跳ねる。
この所、幾度かの行為で、自分の感度の高さを自覚している彼女は、しばらく敏感な蕾を擦り続ける。
彼女の秘部からは、処女とは思えない程の蜜が溢れ、粘った音を室内に響かせる。
(ああ、もっと、欲しい………! もっと、奥までぇ…!)
甘い吐息を漏らし続けながら、もっと淫らな欲望を求め続ける。
(もうダメ…!)
ユリはついにパンツも脱ぎ去り、サイドテーブルの引き出しからある物体を取り出す。
男のものの形を模した性具…に見立てた、デッキブラシの柄を切って加工したものだ。
(ああ…コレがレオンのだったら…)
無機質なそれに無意識に舌を這わせ、ユリの表情はこの上なく淫らに蕩ける。
(い…挿れる真似だけ…ね)
快感で靄がかかり始めた頭でユリはそう念じて、濡れて光るソレを自らの秘部に当てる。
そして、少し強めに擦りあげて、絶頂に達するつもり。
…誤算があったとするならば、本人の感度が、自分が思っていた以上だったことだろうか。
ユリが秘部に押し込むように擦りつけた途端、彼女の秘部はスムーズにソレを深々と飲み込んでしまった。
何か、体の奥で、一息に裂けて壊れる感触。
「@&%#@+>&〜〜〜!!!」
最早、どんな文字でも表現不可能なユリの悲鳴が、しっかり防音の効いた自室にこだました。
伏せて置いていた写真立てが、ベッドの枕元にトサリ、と落ちた……。
自分の頼りなげな足音が、保健室から教室へ向かう廊下に嫌になる程耳障りに響く。
「うう…まだ痛いよぉ……」
ユリが涙目で教室に戻っている。
朝イチで、ミランダ先生の所に駆け込んで(もちろん、実際は痛さのあまり這いずるように)、
痛さと恥ずかしさで泣きながら事情を説明、処置をお願いしたのだ。
『………そう………』
大体の事には慣れっこのミランダ先生も、さすがに絶句し失笑したが、女として初体験の相手がデッキブラシの柄ではさすがに可哀想と思い、
復元魔法(といっても大まかな再生しかできないが)と痛み止めの薬を処方してあげたのだった。
『内緒にしといてあげるから、もう、そんなムチャしちゃダメよ』
色々とアドバイスしようか考えあぐねたミランダ先生が口にできたセリフはこれだけだった。
(ふえ〜ん…初めてはレオンにあげたかったのに…)
まさしく『自爆』で処女喪失(肉体的には処女に戻っているが)してしまい、ユリは意気消沈してしまった。
「おっはよー、ユリ! …あれ、顔色悪いよ?」
ルキアが普段どおり明るい声で挨拶するが、ユリのあまりの顔色の悪さに表情を曇らせる。
「………何でもないよ…」
「ウソ! そんな真っ青な顔して! 熱あるんじゃない!?」
ルキアは慌てて、ユリの額に手を当ててみる。
(う〜〜〜〜、そんな優しくしたってねぇ、アタシは負けないんだからね!)
痛み止めが効いてきたのか、少し体が楽になってきたのもあり、ユリが少しずつ、いつもの調子に戻ってくる。
「大丈夫だっての!」
言って、ルキアの手を握ってゆっくり額から話す。
「ホントに? ムチャしないでね…」
彼女は心底心配そうにユリを見つめている。
少し、気に障った。 八つ当たり、嫉妬なのは自覚しているが、自分でも止められなかった。
「あのねぇ、ルキ…」
ユリがルキアに言い寄ろうとした矢先に、始業のチャイムが鳴り、同時に授業担当のリディア先生が入ってきたため、またもや勝負宣言はお預けとなった。
「…えーと、授業を始める前に、課外授業のお知らせでーす」
のほほんとしたリディア先生の声が教室に響く。
「今回は、アカデミーと提携しているハンバーガーショップで、店員として働いていただきまーす」
(何だそりゃ?)
席に座っていたユリは突っ伏しそうになる。 恐らく、大半の生徒もそうだろう。
「聞いてくださーい。 調理は任せられないけど、その他の接客・管理等、今後の授業の知識になるから頑張ってくださーい」
教室が少しざわめく。 あまり歓迎していないニュアンスである。
「もちろん、昇格試験の採点の上積みにもなりますし、ちゃーんとご褒美もありますよー」
リディア先生が続けると、ようやく納得した―諦めもあるだろうが―空気が流れる。
「で、期間は2週間のうち7日間勤務、時間は朝から休憩込みで7時間なの。 で、これがシフト表でーす」
そう言うと同時に、机の魔法パネルが反応し、シフト表が映し出される。
「基本は2人一組、男の子と女の子でペアになってもらいまーす」
ユリは何の気なしにシフトを見る。 …相手は、レオン。
「やったぁー! チャンス!」
思わず席から立ち上がり、大声を上げてしまう。
「あ…ゴメンなさい、お騒がせでした…」
授業中ということを思い出し、ユリが恥ずかしそうに座り直す。
「あ、ちなみに、日ごとに組み合わせは変わるから注意してね」
その言葉にユリは再度シフト表を見直す。
レオンとの組み合わせはそのうち3日だけ。 他はタイガとだ。
(がーん…ベタで一緒じゃないのぉ!? えーと、レオンは…)
目で追うと、レオンの組み合わせは、自分以外は…ルキア。
(何ですってえぇぇぇえぇぇ!? ひどっ、ひどいよ、リディア先生!)
「組み合わせの変更は認めませーん。 成績に響くから、しっかりね。 じゃ説明を続けるわね…」
しかし、もはやリディア先生の説明など、彼女の耳には届かない。
(……ル、ルキアなんて、バクハしてやるんだからぁ!)
両手の拳を震わせながらユリは物騒な事を心に誓う。
…とりあえず、リディア先生が、お仕置きの雷を落とすまで、ユリはブツブツとルキアへの対抗意識を燃やしていた…
「ありがとうございました〜!」
商品をお客さんに渡して、ニッコリ笑顔で送り出し。
いつもは大きくなびくポニーテールも短くまとめたユリ。
かわいらしい制服にハキハキした応対もなかなかサマになっている。
「ふ〜、とりあえず、客入りも落ち着いてきたな。 お疲れさん」
レオンが声を掛けてくる。 少し疲れたのか、首を動かすとゴリゴリと筋が張っている音がする。
「結構大変なんだね〜」
ユリも少々疲れたような声で応じる。
「ま、でもさ、悪くないよな。 少しだけどマジカもらえて、メシもタダ食いだしさ」
「そーだね、アタシ、さっきメガバーガー食べちゃった」
などと他愛ない会話を続ける二人。 知らない人が見たら、なかなかにいい雰囲気だ。
「…おっと、もう終わりだな」
レオンがそう言う。 ユリもつられて時計を見るときっちり7時間経っている。
「あのさ、レオン…」
「ん、どうした?」
ユリがおずおずと言葉を切り出す。 少し頬が染まっている。
「一緒に、かえ……」
「あ、お二人ともここにいましたか。 皆で戻りましょう」
厨房の奥で、調理器具洗浄などを担当していたカイルが現れる。 チビっ子組も一緒だ。
「おう、行こうぜ。 あー、晩メシが楽しみだぜ」
「レオン兄ちゃん、相変わらず食い意地張ってんなぁ〜」
ラスクが茶々をいれる。
「うるせーよ。 行こーぜ、ユリ」
軽く返しながら、レオンはカイルたちとさっさと戻ろうと歩き出す。
(ちょっとぉ、カイル、自重してよぉ! あーん、また誘えなかったよぉ…)
週末。
折角の休日なのに、課外授業でまたもバイトのユリは少し不機嫌だ。
「おいユリ、商品や、客に早よ渡したれや」
「…わかってるっての……ありがとうございましたー!」
タイガにテイクアウトの袋を渡され、何とか笑顔を取り繕って、ニッコリと接客に戻る。
(あー、何だってコイツと一緒のシフトなのよ〜……)
さすがに休日だ。 客の入りがかなり多い。
今日のユリはテイクアウト担当だが、テイクアウト客も多いからなかなか息がつけない。
(ふー、さすがにしんどいなぁ)
ユリが軽く音を上げていると。
「いらっしゃいませ! …毎度」
タイガの声が少し微妙だ。
「…かしこまりました。 メガバーガーセット2ツ、プレーンバーガー2ツ、ドリンクはアイスティー! 保温状態でテイクアウト!」
タイガの声が響く。 …てことは、家族連れかな。
商品から客筋を推理し、ユリが待ち客を捌きながら手元を動かす。
8人組の客に商品を手渡すと同時に、先ほどのセットが届く。
ユリはテキパキと保温容器にハンバーガーと付け合わせを入れ、アイスドリンクを分別して入れる。
セットが完了すると、ニッコリと笑顔で、
「ありがとうございましたー!」
と応対する。
「サンキュー」
「頑張ってね」
…え?
よくよく見ると、歩き去るその客は2人組の若いカップル。 私服で帽子をかぶっているが二人とも赤い髪。
そして、聞き間違いようのない、耳慣れた声。
レオンとルキアだ。
(〜〜〜〜〜! な、何よ! デートのアシストしちゃってんじゃないのよ! キ〜〜〜!)
テイクアウト待ちの客が怯むほど、ユリは拳を固く握り締め、鬼の形相で体を震わせていた…
(も、もうダメ、限界!)
帰り道、未だに怒りで震えが治まらないユリ。
「こうなったら、実力行使よ!」
思わず漏れる声に、並々ならぬ決意と怒りがこもっている。
(…やっぱ、ナンギな事になりそうやな…)
同じ帰り道のタイガが、彼女から5歩ほど退がってそう思う。 今ヘタな事を言ったら、パンチだけでは済まないのは明白だ。
寮に戻り、自分の部屋へ辿り着く。
「ん? 何よこれ?」
自室のドアの前に何か置かれている。 …バイト先のハンバーガーの袋だ。
「誰だろ? これ食べろって言うの? もう冷めてんじゃ…」
袋を開けて、少し驚く。 思った以上に保温状態が良い。
「…メガバーガーセットじゃん! 誰だか知らないけど、サンキュー!」
怒りは収まらないが、とりあえずお腹がペコペコなので、こちらを満たす方が先に立ったらしい。
「ふぅー、ごちそーさまー!」
部屋に入るやいなや、一息にハンバーガーを平らげたユリが満足げにお腹をさする。
袋もそのままに、ユリは立ち上がり、服を脱いで、いつも通りの下着姿でベッドに寝転がる。
そして、写真立てを手に取り、写真のレオンに向かって、
「ゴメン、レオン…もう限界なんだ…ちょっと強引な手を使うけど、許してネ…」
恋する乙女の眼差しで、言っている事はかなりムチャだ。 でも、そこまで気は回らない。
「すんません、俺、休憩入ります」
「了解、一時間だぞ」
「わかってますって」
レオンが正社員の店員に声を掛けて、休憩モードに入る。
少し長めの廊下を歩き、角を2つ曲がって控え室―として使わせてもらっている倉庫に着く。
「さーて、メシだぞ、っと」
軽く呟きながら、レオンがドアを押し開けて、部屋に入る。
「…あ? どうしたんだよ、ユリ?」
ユリがいることに気が付いた。 チューブトップとミニスカートにサンダルといったいでたちは、なかなかセクシーで可愛らしい。
「今日、非番だろ? なんでいるんだ?」
「うん、ちょっと大事なものを忘れてて…」
言いながら、両手を後ろに軽く組みながら部屋をポツリポツリと小さな歩幅で歩く。
「そーか。 折角の休みなんだし、忘れ物持ってって遊びに行きなよ」
レオンは軽く返し、
「俺、ここでメシ食ってるけど、気にすんなよな」
「うん…」
ユリはそう言うが、別に何も探す風ではない。 少し表情が固い。
レオンはさほど気にもしないで、ユリを追い越し、食事をしようとする。
…ユリの動きは素早かった。
不意にレオンの腕を掴むと、強引に振り向かせ、両手を彼の頭に添えて引き寄せながら、自分も背伸びして唇を押し当てる。
「!?」
レオンは驚く間もない。
唇から、何か痺れるような感触がレオンの体を疾る。
ユリが離れる。
「お、おい!? ユリ! …!?」
レオンが混乱しながら問い詰めようとして―気が付く。
体が、動かない。 部屋の真ん中で棒立ちになったままだ。
「ゴメン、レオン…」
ユリが少し申し訳なさそうに呟く。
「ちょっとの間、動けないかもしれないけど、我慢してね」
そこでレオンは、自分が魔法を掛けられたことに気が付いた。
「おい! 術を解け………よ……!?」
大声で怒鳴りかけたレオンの声が勢いを失い、止まる。
ドアに背を向けた位置にいるユリが、チューブトップを脱ぎ去るのが見えた。
「ま、待て!」
レオンが声を落としながらも叫ぶ。
眼前で唐突に繰り広げられるストリップに、まるで理解が追いつかない。
あられもない姿を見てしまうまい、と目を強く瞑っている。
「…ダメ。 待たないし…もう、待てない」
パンツも脱ぎ終え、身に纏っているのが、トレードマークのリボンと、正面だけたくし上げたスカートだけ、という扇情的な姿でユリが言う。
「………好きなの、レオン…」
「……!?」
またしても唐突な展開に、レオンは思わず目を見開いてしまうが、ふくよかな乳房と淡い草むらが目に飛び込み、また目を閉じる。
「アタシじゃ、ダメなの…?」
切なそうに眉を下げて、ユリが問いかける。
「いや…その前に、そのカッコやめてくれ…目のやり場がねぇ…」
目を強く瞑ったまま、レオンが苦しそうに返す。
「やだ、アタシを見てよ…」
ユリが手をかざし、軽く詠唱すると、レオンの目が強制的に開かれる。
「わぁ! やめろって!」
目も閉じれず、かといって動きが封じられているから顔も背けられず、レオンが顔を真っ赤にして抗議する。
「…お願い。 答えて。 アタシじゃ…ダメ?」
ユリがレオンの手を取り、自分の乳房に触れさせる。
その感触に眩暈がしたが、早鐘を打つような鼓動が手のひらから伝わる。
やってる事は滅茶苦茶だが、彼女の顔は真剣そのものだ。 耳まで真っ赤に染めて、彼に切なげな視線を寄越す。
彼女の本気を悟り、レオンは固唾を呑む。
「…ユリ、悪りぃ、その気持ち、受け取れねぇ」
真剣さがわかったからこそ、曖昧な返事はできない。 そう思い、きっぱりと『NO』と返す。
「…アタシ、魅力ないの?」
「いや、そうは言ってないだろ。 元気でかわいいし、てか、むしろ、他に彼氏いないのが不思議なくらいだってば」
眉を下げるユリにレオンは言葉を継ぐ。
「…でもよ、俺にはルキアしかいないんだ」
「………」
「………入学したその日から一目惚れしてさ。 そりゃ、他にもいい子はいっぱいいたさ。 でも、アイツしか見えなかったし、今もそうさ」
「………」
「…勝手と思うだろうけど、お前の気持ちは受け取れねえ。 ゴメン、諦めてくれ…」
「…アタシの『NGワード』を言わないでよぉ!」
しばらくレオンの言葉を聞いていたユリだったが、『諦める』の言葉を聞いた瞬間に激昂する。
「…いいわよ、もう、力ずくでも、トリコにするんだからぁ!」
そのセリフと共に、ユリがレオンのズボンのベルトを緩め、一息にずり下ろす。
「…!? や、やめろ!」
彼の悲鳴を無視して、彼女の手が、さらにトランクスに掛かり、これもまたずり下ろされた。
女の子の裸に年頃らしく反応した、昂奮状態のものが晒される。
(うわ、さすがに、おっきい…)
初めて目にする男のものにユリもさすがに少し息を呑むが、覚悟を決めたのか、顔を引き締めて、
「せめて……カラダだけでも、モノにさせてよ…」
と言って、レオンを床に座らせる。
「ダ、ダメだ…やめろ…あっ、人が来る…!」
身動きもとれず、逃げ場のないレオンは必死で抵抗を試みる。
一瞬、ユリは振り返るが、
「そんな手は食わないよ、覚悟して」
また向き直り、彼に覆いかぶさるべく、上体を反らし気味に大きく深呼吸する。
(ダメだ…!)
レオンが歯を食いしばり身構える。
ゴン。
不意にドアが大きく内側に開き、上体を反らしたユリの頭に角が直撃する。
派手な音とともにユリが昏倒する。
(あ、あれれ!? なんでいきなり星が出て夜になってんの!? レ、レオン、待って…!)
気絶するほんの刹那、ユリはそう思っていた…。
「うーん………」
「気ィ付いたか?」
「え…あ、あれ!? なんでタイガが!? ここどこ!?」
「落ち着けや、ガッコの保健室や」
ユリはガバリと上体を起こし、せわしなく左右を見回す。 確かに、普段見慣れた保健室だ。
「あっ!?」
不意に、先ほどまで、ほぼ全裸になっていた事に気付き、視線を落とす。 …ちゃんと服を着ている。
「なんでアタシここにいるの!? レオンは!?」
思わず言って、顔を赤らめる。
「お前がバイト先でドタマ(頭)打って倒れたって連絡あってな、とりあえず連れて帰って来たんや。 ホンマ、どないしたんや?」
タイガが呆れ顔で言う。
「ウソ、そんなはずない! アタシ、レオンと…」
「大方、ドタマ打って、記憶違いしてんのとちゃうんか?」
「絶対、ありえない! そんなの…!」
ユリが必死に否定し、首をブンブン振るが、
「アタタタタ…あーん、痛〜い…」
後頭部が激しく痛んで、声が小さくなる。
「しばらく大人しくしとれ。 結構、デカいコブできてるさかいな」
涙目のユリにタイガが諭すように言う。
「………ええ加減、諦めたらどないや? アイツ、脈ないで。 ルキアにベタ惚れしてんの、わかるやろ?」
「アンタまで、『NGワード』を言うなぁ!! …アタタ…つーか、何で知ってんのよぉ!」
「んなもん、見とったら一発でわかるわ。 チビどもでも気ィ付いてるぞ」
「げっ!?」
ズバリと指摘されてユリが驚くが、また表情を険しくして、
「…わかってるわよ、そんなの! でも、アタシだって好きになっちゃったんだもん、黙って諦めるなんてできないわよ!」
二人きりの部屋に声が響く。
「大体、アンタに何がわかるって言うのよ!」
ユリが握り拳を震わせ、感情を爆発させてタイガに詰問する。 タイガの瞳孔が小さくなる。
「…ほな、お前は、わかるんやな?」
感情を殺した平坦な口調で言って、ドアの方を見る。
派手な音を立ててドアが引き開けられて、一人の少女が転がり込むように入ってくる。
「はあ、はあ、大丈夫!? ユリ!?」
「ルキア…どうして?」
驚いて質問するが、彼女はタイガを押し退けるようにユリに近づくと、
「タイガと……レオンから聞いたの…ゴメンね……」
ユリを抱き締めて、涙声で謝る。
「………」
「同じ人、好きになっちゃって、ゴメンね…」
強く抱き締め、片手をコブのできた後頭部に撫ぜるように添えながら、ルキアは涙を流す。
「………謝んないでよ、そんな風にされたら、アタシ、何も言えないじゃん…」
抱きとめられたユリは、小さく身じろいで呟く。
ルキアは小さくかぶりを振る。
「倒れたって聞いて、私、本当に心配したんだよ? だって、大事な親友なんだもん…」
「………」
抱き締められた時にもほどかなかった握り拳が解かれる。 そして、ゆっくりとルキアの背中に手が廻される。
「いいよ、もう…」
ポツリ、と『降伏宣言』。 方程式の答えは『解なし』。
「………ルキア、ごめん。 しばらく、一人にさせて…」
「で、でも…」
「…お願い」
涙をまだ流したまま、心配そうな表情のルキアの肩を、タイガが軽く叩く。
「…しばらく、放っといたれ」
珍しく真面目な表情に、ルキアも真意を悟ったのか、ユリから離れ、声を掛けようとする。
その口の前にタイガが手をかざし、首を振る。
…ルキアとタイガが一緒に出て行き、足音が遠ざかるのを確かめると、ユリは顔を伏せる。
ポトリ、とベッドのシーツに滴のしみができる。
(……フラれたんだよね? アタシ…)
ひとりでに、涙が溢れてくる。
…しばらく、一人きりの部屋に、声を殺したユリの嗚咽が流れた…。
「…どうだった、ユリ?」
タイガとルキアが寮に向かって歩いていると、バイトを終えたレオンが駆けつけてきた。
「頭はとりあえず無事や。 でも、ま、泣きたい時もあるやろ。 しばらく放っといて泣かせたれ」
タイガが肩を竦めて言う。
「でもよ…」
「今お前が行ったかて慰めにはならんし、何言うても残酷なだけや。 自分がフラれたんはアイツ自身が、もぉよう解かっとる」
気まずそうなレオンに、タイガが制するように言う。
「…知らないうちに、ユリの事、傷つけてたんだね…」
ルキアが寂しそうにポツリと呟く。 レオンも表情を曇らせ、頭に手をやる。
「んなモン、気にすんなや。 ホレたハレたにはよくあるこっちゃ。 誰かが結ばれたら、誰かは泣くんや」
達観したようなセリフをタイガは言う。
「…なかなかそう割り切れるもんでもないけどな。 また改めてユリには謝っとくよ」
「…ま、2、3日もすりゃ、ケロッとしとるやろ」
「でも、タイガ、お前、何であの時…」
「シッ!」
タイガが人差し指を立ててレオンを制する。 レオンが慌てて口を噤む。
伏し目がちに歩くルキアは、幸い気付かなかったようだ。
(アホ、あの事、ルキアに聞かせるワケにはいかんやろ!? また泣かすんか!?)
(…だな、すまん)
「?」
ルキアが顔を上げて、二人を見る。 もう二人とも普通に歩いている。
(ホンマに、この能天気が…ルキアもなんで、こんなんがええんやろ?)
タイガが渋い表情でそう思う。
―ユリがレオンにまさに襲いかかろうとした時に部屋に踊りこんだのはタイガだった。
暴挙を止めるためだったが、まさかドアの軌道上に頭があるとは思わず、しばらく手間取ってしまった。
ほぼ裸のユリに頭を抱えながら、必死で気絶した彼女に服を着せ(ドサクサで胸を揉んでレオンに怒鳴られたが)、保健室に投げ込んだのだ。
『この事は、ルキアに内緒にしとけ』
『…死んでも言えねえよ。 でも、二人が会話してしまったら…』
『やから、ルキアには、コイツに告られたことと、頭打って倒れた事は喋っとけ。 この経緯は抜きでな』
『…わかった、けど、タイガ、なんでお前ここにいるんだ?』
『野暮用や。 はよ服着ろ』
『………』
―寮の入り口が近づいてきた。
「…おっと、俺、ちょっと忘れモンや。 ほなな」
水晶のペンダントを弄っていたタイガが不意にそう言って、寮から外れる廊下に向かう。
「おい、忘れ物ってなんだよ?」
「…野暮な事訊くな。 俺かて、お前らのジャマする程、野暮やないで」
レオンにからかうように返す。 二人が赤くなるのが暗がりにもわかる。
「ほな、仲良うやりぃや」
二人を置いて、タイガが歩き去る。
「…そうか……アイツ…」
「どしたの? レオン?」
「うんにゃ、何でもねえ…(うまくやれよ…)」
何故、あの場に彼が居合わせたのか。
答えが何となくわかって、レオンが少し微笑む。
展開が見えないルキアは小首を傾げるだけだった。
がらり、と静かにドアが開いて、ユリが保健室を出る。
「…ずいぶん、赤い目しとるな、可愛い顔が台無しやで」
「…何でいるのよ」
「忘れモンや」
訝るユリにそう言って、タイガは部屋に入る。 少しもしないうちに、水晶のペンダントを手に現れる。
「うっかり忘れとったわ」
「………」
ユリは力のない足取りで、部屋へと戻る。
「泣いて、少しはスッキリしたか?」
「…うるさい」
「泣き足りへんねやったら、俺の胸、貸したるで」
「…うるさい」
「そない拗ねるなや。 また気分滅入ってまうで」
「…うるさいって言ってるでしょ!」
ユリが怒鳴り声を上げる。
「…そうそう、そないして元気に怒鳴ってる方が、なんぼかいつものお前らしいわ」
「…またバカにしに来たの!?」
拳を震わせてユリが静かな怒りを湛えた声を出す。
「………アホ。 俺もそこまで無神経やないわ」
そう言うが、端から見ればそう取れなくもない。
「お前、言うたな? 『何がわかる』って。 ほな、お前はわかるんか、って俺は返したけど」
「…ルキアの事でしょ」
「何でやねん。 …お前に振り向いてもらえんでショゲとる奴もおるんや…」
「…ほえ?」
あまりにも唐突な振りにユリが虚を衝かれたように変な声を出す。
「ま、これ以上は、今は言わへんけどな」
「何よ! 気になるじゃない!」
(アホ…フラれた所に付け込んで、告れるかいな…でもいつか言うたるさかいな…)
核心がわからずやきもきするユリを見て、タイガはそう思う。
「言いなさいよ! 誰の事言ってんの?」
「ん〜? 気になって、胸ドキドキしてきたんか?」
そう言って、タイガはユリの胸に両手を伸ばして、ムギュツっと掴んで揉みあげる。
「お? 鼓動早くなってんで?」
「………こ ・ の ・ ドスケベ〜〜〜!!!」
「おおっと!!」
胸から手を離し、ユリのアッパーカットをかわすと、タイガは小走りに寮へと向かう。
「そない簡単に殴られるわけにはいかへんなぁ〜」
「待て〜、タイガ!! ぜぇったい、10連コンボ決めるんだからぁ!!」
ユリも全力でタイガを追いかけ始める。
「そらかなわんわ、逃げるが勝ちやな」
(…泣いてるより、アホでもそっちが似合うてるわ、オマエは…)
「待ちなさいってば!」
(…アイツ、わざと? …でも、とりあえず、アタシの胸は高くつくわよ〜!)
…次の方程式の解は出るや、いなや? でも、それはまた、別の話。
― とりあえず、 Fin.―
570 :
506:2008/06/08(日) 00:21:25 ID:y9Zt8cRg
えー以上です。 まずは、
>>528様、割り込み失礼しました。
個人的には、ユリはここまでアホの子ではないとは思っていますが…
(賢者昇格のセリフからもわかります)
では、しばらく他の皆様の作品を待ちつつ、レオルキの続きを書いておきます。
では、ageつつ、またのお目もじをば。
571 :
おうか:2008/06/09(月) 00:28:14 ID:k/w6h7Vs
>>506様
GJです。
>「同じ人、好きになっちゃって、ゴメンね…」
ルキアのこの台詞、いいですね。
お疲れ様でした。
サツユウはもう少しかかりそうです。
あまり期待せずにお待ち下さい。
ハラショォオオオオオオオオオオオオ!!
登場人物みんな力いっぱい恋して、スレてないのがいいね!
状況を冷静に眺めているかに見えたタイガが実は…なオチまで、
疾走感溢れる一級の恋愛小説をありがとう。
拍手拍手〜! ついでに573ゲット。
>>574 膣痙攣のために病院に車で移動中に交通事故に遭い、「仕方なく徒歩で病院へ行った」かっぷる
↑をヒントにSS書いてみろ、と申されるか。
ラスきゅんネタ書いて誰か…
サツユウwktk
保守
580 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 23:16:33 ID:hFvPSorB
飛び級三人組の三角関係SSキボンヌ
アロエを巡る争いか…
見えてたらの話だが
子供三人でサツキを取り合うのはどうだろう、と言ってみる
583 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/19(木) 13:23:29 ID:+ktT1mNV
リクエストしたり待ってるだけなのもアレなんで
やっぱり自分でも書いてこのスレの活性化に貢献しようかな
と思ってるんだが、今は忙しいから書くとしても多分夏休み以降
になると思う
ちびっ子三人組で書く場合、内容はあまりハードにはならないけどね
>>583 ハードは確かに無理だね
好奇心のあまりついやっちゃったってのが丁度いい
サツユウwktk保守
セリシャロ期待
587 :
おうか:2008/06/23(月) 02:11:28 ID:F5kV4nxb
サツユウできました。投下致します。
※注意
近親相姦なので、苦手な方はスルーでお願いします。
設定上、暗めとなっております。
『憧れが、恋に。』と併せてお読みいただけると幸いです。
588 :
おうか:2008/06/23(月) 02:12:49 ID:F5kV4nxb
(そろそろ、終わってるかな)
大広間の柱時計へ目をやり、弟の部屋へと向かった。
ユウくんに恋人が出来た。活発で、いつも明るい少女、ユリ。勉強ができる…というわけではないが、意志はとても強い子。
もちろん聞いた時は嬉しかった。弟に、愛する人がいるのだから。
だが、私はそれは偽りの感情であることを自分で痛感することになる。
今日は授業が終わった後、夕食まで二人で勉強するという事になったので、私は席を外していた。授業の空いていたフランシス先生のお話に付き合っていたら、六時を回っていた。
いつものように壁をすり抜け、弟の部屋へ入った瞬間、私は凍り付いた。
飛び込んできたのは、二人の男女がベッドの上で激しく愛し合っている光景だった。上に乗っているのは紛れもなく弟のユウくんだった。
「あん、はぁん…ユウくぅん…!」
「ユリさん…!」
(……!)
予想だにしなかった事態に、息が詰まった。幸い、こちらからは背中しか見えなかったため、私が気付かれることはなかった。
そう、幼いとはいえ、恋人同士ならこうなるのは当然だ。何もおかしくない。深呼吸して、落ちついて、と言い聞かせて部屋から出る刹那だった。
「ユリさん、好きです!大好き…!」
ユウくんの言葉がざっくりと私の胸を抉った。まだ幼いが故の、真っ直ぐで無垢な愛の気持ち。それがはっきりとユリへと向けられた。
「わたしもだよぉ、ユウくんっ!」
彼女も弟に応える。激しく腰を打ちつけ合いながら、二人は濃厚な接吻を交わす。
私は部屋を出て、その場にへたりこんだ。後から後から涙が頬を伝う。私は今、自分の気持ちにはっきりと気が付いてしまった。
ユウくんを愛してる。家族としてではなくて、一人の男性として。
そして、その弟を独り占めにするユリが、許せない。
(どうしてよぉっ…!)
いつもこんなに近くにいて、こんなにもユウくんが好きなのに。私は彼にとって家族でしかなく、身体も無い…。
やり場のない気持ちばかりが渦巻いていた。
「おやすみ、おねえちゃん」
(うん、おやすみ)
時間は十時。ユウくんはベッドに入って目を閉じた。その寝顔を眺めていられるこの時間が私は大好きだった。すぐに可愛い寝息が聞こえてきた。
(ごめんね、ユウくん)
いけないことだとわかっているけれど。それでも、もう止められない。
私はそっと杖を振った。
そこは久しぶりに見る実家の弟の部屋だった。
私は、ユウくんの夢の中に入った。
夢の中でも、弟は変わらずにベッドで眠っていた。なんて愛しいのだろう。そっとユウくんの頬に手を当てた。久しく味わえなかったこの感触。とても温かい。
私はおもむろにユウくんに口付けた。唇と唇が触れ合った瞬間、瞳の奥が熱くなる。鼻と塞いだ唇からは小さな寝息が届く。
あぁ、ユウくん…。ずっと、こうしたかったの…。
唇を離すと、薄い睫がぴくりと動いた。
「あれ…?おねえ…ちゃん?」
目を覚ました弟は瞼をこすりながらぼんやりとした調子で答えた。
「うふふ。ほら、夢だから…さわれるのよ」
毛布を捲って自分よりも小さな手に触れた。確かな温かさが伝わってくる。
「ほんとだ。なんか嬉しいなぁ。久しぶりだね!」
ああ…この子はなんて素敵なんだろう…。
無邪気な笑顔に自分を抑えられなくなる。私はユウくんを抱き寄せて強引に唇を奪った。
「んっ…!」
まだ成長過程の細い身体は私の力でも御しきれた。きつく抱き締め、舌を入れて口腔を舐め回す。ユウくんの吐息が口の中へ伝わってくると体が熱くなった。
「おねえちゃん…?だ、だめだよぉ…」
「ユウくん、お願い。今だけでいいから私とセックスしてほしいの」
「でも、僕たち、姉弟だから…」
「大丈夫。これは夢よ。本当にしてるわけじゃないんだから」
純情な弟は押し切っても拒むのは目に見えている。彼の性欲に呼び掛けるしかないと最初から思っていた。私は服を脱いで下着を外した。夢の中の弟は、やはりユリの体と比べているのだろうか。
「私、魅力無い…?」
「お、おねえちゃん…」
「…ほら、ここ…硬くなってるよ」
大きく盛り上がったズボンを撫でると、ユウくんはぴくりと身体を震わせる。
「いいのよ。男の子なんだから」
スウェットをトランクスごと降ろすと、想像よりもずっと大きなペニスが顕れた。私は息を呑む。
「こんなに元気じゃない」
「うぅ…おねえちゃんのいじわる…」
私は躊躇なく下半身に口を近づけた。少し強い匂いが鼻を衝いたが気にならなかった。私はセックスの経験が無い。ユウくんが初めてだ。酷いことをしていると承知している反面、嬉しくもある。
歯を当てないないように、飴を味わうように舐めてみる。
「あああ…!」
やはり先端が敏感らしい。ちろちろと焦らすように舌先で突いてみたり、深く含んで動かしてみる。
「お…おねえちゃん…」
「んっ…気持ちいい?」
その気になれば私を蹴っ飛ばすぐらいのことは出来るだろう。でもユウくんは今にも泣き出しそうな顔でこちらを見つめている。
酷いことをしているのはわかっているが、もう私も止めることは出来なかった。
触れた肉棒は熱かった。口と同時に優しくしごいてみる。
「ひゃあ…」
体を震わせ、ユウくんは甘い声を出す。ペニスは更に大きく反り立つ。
根元や睾丸にも軽く触れる。先端からは徐々に味の濃い液体が滲み出、口の中に広がる。これが、ユウくんの精子…。
ああ…嬉しい…。
「だめぇ、でちゃうよぉ…」
その声を聞いて私は口と手を動かすスピードを上げる。次第にユウくんの呼吸が荒くなってゆく。彼の全てを受け止めようと、深くくわえ込む。ベッドの上のユウくんの手は固く握りしめられていた。
「お、おねえちゃんっ!ああっ!」
ユウくんが叫ぶのとほぼ同時に熱い液体で口の中が満たされる。私はそれを一滴も残すまいと飲み込んだ。なんというか、とても濃い味で、喉に引っかかるような感じもするが全く気にならない。
放出され、飲みきれなかった精子が口から垂れ落ちた。それを指で掬ってまた口に運ぶ。
射精が終わっても男性器は萎えてはいなかった。
「いっぱい、出たね。おいしかったよ、ユウくんの…」
弟は顔を真っ赤にして背けた。
「うふ…。まだ元気だね。私も感じたいの。お願い」
既に私の秘所は先刻の愛撫とユウくんへの思いとで溢れそうなくらいとろけている。
ユウくんの肩に手を乗せると、その手を握って弟は不安そうな面持ちで私に問いかけた。
「おねえちゃん…これ、本当に夢だよね?大丈夫、だよね…?」
「そうよ。ほら…いくね」
またがるようにして私は自分の割れ目にペニスをあてがって、ゆっくりと腰を沈めた。奥に進む毎に痛みが走る。けれど、その痛みが気にならないほど、弟と初めて繋がったことに私は至福を感じた。
ずっと抑制していた、許されない行為。今、それが叶ってしまった。後悔はしていない。だって、こんなにも彼を愛しているのだから。
収まりきったペニスからは熱い鼓動が伝わってくる。私は喜びを噛みしめながら腰を動かし始めた。
「あぁ…すごい、よ…ユウくん…」
大きなペニスに貫かれ、刺すような感覚が膣内を襲う。痛みはあるが、擦れるたびに体が震える。
「いけないこと、なの、に…」
「心配しないで…。おねえちゃんが…気持ちよくしてあげるから…」
自ら淫らに腰を動かすのに全く苦はなかった。臀部に力を入れて揺すってみる。
「っ…痛っ…!」
「おねえちゃん、初めてなの…?」
「気にしないで。私、嬉しいの…。ずっと…ユウくんとこうなりたかったんだよ?だから、今だけ…」
キスを落として私はまた動き始める。
伏し目がちだった弟は大きな瞳でこちらを見上げて尋ねた。
「ここ…気持ちいい…?」
弟は陰核を愛でるように撫で回す。突然の弟の行為に、体が無意識に反応した。
「いやっ、だめよ、ユウくん…!あああっ!」
膣内は腰を振る度に硬い肉棒に刺激され、外からも快楽を与えられる。愛する人からの施しに気が遠くなりそうだった。
「はぁ…はぁ…あぁ…!」
ユウくんも腰を動かし始めた。奥まで侵入してきたペニスが忙しなく膣内を暴れ回る。あまりの衝撃に腰の動きを止め、弟の華奢な背中に縋り付く。
「ごめんなさいっ…!もう止められないよぉ…!」
「いいのよ、ユウくん!あぁっ、そんな…!」
突き上げる速度がどんどん激しさを増してゆく。ユウくんの小さな手が乳房に触れた。ゆるゆると手で揉みほぐされる。下半身とは違う緩慢な快楽に溜息が出る。
立ち上がった乳首をユウくんが口に含んだ。赤ん坊のように胸をしゃぶる弟が愛しくて、私は思わず彼の頭をかき抱く。
「あぁっ…!ユウくん…!」
荒々しく吸うかと思えば、舌先で優しく転がしてくる。自分の乳首は恥ずかしいくらい立ち上がっている。それを歯で噛むように愛撫され、また甘い声が漏れる。
きっと、いつも…ユリちゃんにこうしてあげてるんだ…。
嬉しいのに、そう考えると少し切なくなった。
そんなことを考えていると、ゆっくりと視界が変わり、天井が目に入った。
「あ…」
ユウくんに上から見つめられるのは初めてだった。
「僕が、やってあげるから…」
「ユウくん…」
ユウくんは腰を掴んで再び私の膣内を突き始める。男性主導の体位だからか、先刻よりも更に激しい快感に私は身を捩って悶えた。
「ふっ、あぁ!は、激しい…よぉ!」
「まだ、つらい…?」
「ううん、もっと、もっとしてほしいの…!」
規則的に軋むベッドの音とお互いの吐息で部屋が埋め尽くされる。
私は体の変化を感じた。内側からたぎるこの感覚。初体験の自分にとって大きすぎる快楽だった。これがオーガズムというものなんだろうか。
「はぁぁっ!なんか、すごいっ…!」
留まることの無い快感に溺れながら、ユウくんの背中に腕を回す。
こうして、ずっとユウくんと繋がっていられたらいいのに…。
「おねえちゃん、僕…もうだめ…!」
「うんっ、出して!私の膣内に…!」
もう何も考えられなくなっていた。全てをユウくんに委ねて私は理性を手放した。
「うあっ…!」
「あぁっ!きちゃう、よぉ!ああああっ…!」
何度か強く腰を叩きつけられ、私は達した。熱いものが注ぎ込まれるのを感じる。彼の全てを受け止めたくて、荒い息をつきながら強く強く抱き締める。
「ありがと…ユウくん…」
「ううん…おねえ、ちゃん…」
肩に顔を寄せて、ユウくんは眠りについてしまった。
こうしてずっとユウくんを抱き締めていたいけれど、幸せな時間は終わりだ。私は現実へ戻ろうとしてベッドから出た。
その時私は初めて気が付いた。机の上に立っている写真立て。笑顔の弟とユリが写っていた。体に重石がのしかかったような感じがした。
やっぱり…彼の気持ちは動かせない。
消沈した私は杖を振って夢の中から抜け出した。
私は現実へと戻った。
杖をもう一度一振りしてユウくんの頭へと向ける。これで目が覚めてもユウくんは夢での出来事を忘れてしまっている。日常生活に支障を来すこともないだろう。
静かに眠る弟の寝顔を見ていると、目から涙がこぼれ落ちた。自分がしてしまったこと、弟に対するどうしようもない想い、ユリへの申し訳なさ、嫉妬。
今はもう、あの細い腕で抱き締められることも、手を握ることすら出来ない…。
「ごめんね…ユウくん…でも…」
枕元に顔を埋め、私は声を殺して一晩中泣き続けた。
蒼ざめた月の光が室内を淡く照らしていた。
593 :
おうか:2008/06/23(月) 02:19:35 ID:F5kV4nxb
以上です。読んでくださった方、ありがとうございました。
サツキ×ユウのセックスって夢の中で…ぐらいしか思いつかなくてorz
陳腐なシチュですみません。
仕事直前にヤバ過ぎるものを見てしまったかもしれない…
超GJ
ラスきゅんが一番な俺もこれにはとっても興奮した!GJ!!! だが…
夢精も欲しかった(´・ω・`)
なんという良スレ…
>>595 なるほどー
それだけでHAPPYENDかBADENDか大きく変わるもんだね…
自分だったら泣いてしまうかもしんない
キタ━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━!!!!
ありがとうございます!!
おうか様お疲れさまです!
そしてありがとう(^^)
あぁ…この続きが知りたい…。ユウとユリのその後もぜひ書いて下さい…。お願いします(>_<)
600 :
夢精ありなら:2008/06/24(火) 00:54:28 ID:WzKZ1WEw
夜が明ける。
あれからずっと眠れなかった。たった一晩で気持ちの整理なんかできない。でも…。
ユウくんの姉として、保護者として、一番近い理解者として、私にはこれ以上の干渉は許されない。
私にできる事は、弟の未来を祝福し、愛する異性との門出を見守る事。それだけ。
そう、今まで通り気さくな姉を演じ続けよう。ユウ君に余計な心配をさせないように。
「ぅん…んんんんっ」
「おはよう、ユウくん」
「おはよう…お姉ちゃんどうしたの?目が赤いよ」
「…ちょっと眠れなくて。それより早く起きなさい、学校の支度しなくちゃ」
「うん……(はっ!? どうしよう…僕…)」
「何やってるのユウくん、モジモジしちゃって?」
「お姉ちゃん…ちょっと、向こう向いててくれる?」
「? …クスクス、分かった、夢精しちゃったのね」
「ち、違うよ!そんなんじゃ…」
「いいのよ隠さなくても。姉弟じゃない私たち」
「………」
まだユウくんの中に溜まっていた精子がトランクスを濡らしたのね。
でもその理由は言えない。 私は努めて平静を装い話を別方向へ誘導する。
「ユリとの事思い出したんでしょ。夢の中であんな事こんな事…」
「………」
「男の子なんだもん、恥ずかしがる事じゃないわよ。ドーンとイけ青少年!」
「………」
ユウくんは黙ったまま動かない。 どうしたの? 回り込んで顔を覗いてみる…
泣いてる!?
「…違うんだ…」
「違う…?」
「ユリさんじゃない…夢の内容は思い出せないけど…胸に残った感じで分かる」
「……」
「僕…きっと、お姉ちゃんとしちゃったんだ…ユリさんじゃない!」
「ユウくん…」
「お姉ちゃん!僕悪い子だ!ユリさんだけじゃなくて、お姉ちゃんまで…!」
「落ち着いてユウくん!思い過ごしよ、そんな」
「ぅ、ぅ…ぅぁぁあああああん!ごめんよぅ、お姉ちゃんごめんよぅ!うわああああん!!」
私の希薄な身体に必死に縋って泣きじゃくるユウくん。
許しを乞わなきゃいけないのは、私なのに。
私の身勝手が弟の心に深い傷を負わせてしまった事に、ようやく気が付いた。
すみません、勝手に続きを妄想しちゃいました。
誰か救いのある分岐を作って下さい…。
>>600 後半いじるだけで大分変わるよ〜。 それやると俺の脳内だとかなり短くなるけどなw
夢精かわいいよ夢精
>>601 3Pのすすめですね、分かります(エロパロ的に)
604 :
おうか:2008/06/26(木) 05:02:46 ID:lqxX01G3
皆様感想ありがとうございます。励みになります。
鬱陶しいでしょうが、レスさせてください。
>>595様
夢精とは全く思いつかず…。
サツキのことで精一杯でしたorz
よろしければラスク×シャロンで書いてみましょうか?
>>599様
自分はカプ厨なので次にユウを書くときは必然的にユウ×ユリorサツキで続編のようになると思います。
良作ができるよう頑張りますね。
>>600様
すばらしいです。自分のSSが恥ずかしい…。
貴殿の作品をお待ちしています。
イイコト キイチャッター( ・∀・)wktk
>>604 ショタは受けの方が好きなんだぜ。
夢精マジで書くの?(*゚∀゚)=3
どちらにしても無理せず、ねw
607 :
おうか:2008/06/27(金) 02:03:05 ID:igSmvjnB
ではラスク受けで書いてみます。
夢精はまた別の機会にということで。
気長にお待ちください。
608 :
506:2008/06/27(金) 09:01:47 ID:WZ5L0Sfx
亀ですが、ありがとうございました。
>>おうか様
ルキアを「イヤな感じ」にしないため、こんなセリフになりました。
あと、GJ&次作も頑張ってください。 気長にお待ちいたします。
>>マラ様スレの方
ベタかも知れないと思いつつ、明るめの話にしたらこうなりましたw
変にドロドロにはしたくなかったもので。
さて、こちらもボチボチ書き始めていますが、気長にお待ちください。
先の2作品よりはエロくなる…はずです。
では、またのお目もじをば。
wktk保守
風呂入ってたらエリーザ先生×クララの電波を受信した
ところでこの前、ノート(多分答えが書いてある?)を見ながらプレイしてる人みかけたけどなんなんだろうね?
バカなの?あ、そうか、バカだから見ながらしかプレイできないのかwww
カンニングしたラスきゅんを手厳しくお仕置きするSSを誰か
>>610 検定ばっかりやってるクララ使いの自分としては見過ごせないな
エリーザ先生に似合うプレイって何だろう?被虐?赤ちゃんプレイの母親役?
そのリクエストは厳しいなぁ……予期せぬカップリングだったぁ。
>>612 お仕置きする側がマロン天帝しか思い付かない俺\(^o^)/
むしろお仕置きされるマロンてんてーが読みたい俺
マロン「その…たまには生徒の気持ちになってみたいのだ」
こうですかわかりません><
>>613 エリーザ先生のいけない個人授業、自然に思い浮かんだ言葉
サツキにばかり頼っているユウに、いけないお仕置きをするエリーザ先生をギボン
621 :
610:2008/07/05(土) 03:47:19 ID:JzG+lzqe
半分ぐらい投下します
エリーザ先生は話し方とか掴みにくくて苦戦中…
「眼鏡っ娘の悩み〜エリーザ先生の特別指導〜」
・エリーザ×クララ
・クララにMっ気が強めに入っています
・NGnameは「610」で。
622 :
610:2008/07/05(土) 04:15:55 ID:JzG+lzqe
「眼鏡っ娘の悩み」 三人称視点
「また追試ね…」
教員室の自分の机でため息をつく女教師が一人。彼女は、自分が担任
しているある生徒の成績不振に頭を抱えていた。
その生徒の名は、クララといった。クララは学級委員長も務め、品行方正、
容姿端麗、才色兼備といった言葉が良く似合う、万能少女だ。
――いや、「だった」と言った方が齟齬が少ないかもしれない。
ここ最近、誰の目から見てもハッキリと分かるほどクララの成績は落ち込んで
いた。教師達も皆、クララにおしおきをする回数が増えたことを実感していた。
それだけではない。最近のクララは、誤って花瓶を割る、箒から落ちるなど、
今までは殆ど無かったような失敗を繰り返すようになり、行動面でも罰を受けることが
しばしばあった。。クラスメートも委員長だから疲れているのだろうと思いつつ、
その変わり様に不思議がっていた。
彼女は思わずため息をついた。
「どうかなさいました、アメリア先生?」
話しかけたのは、今年から検定試験を担当しているエリーザだ。教師としての
経験は長く、厳しく、時に優しく指導をする彼女は、生徒だけでなく後輩教師からの
信頼も厚い。アメリアは相談してみようと思った。
「あっ、エリーザ先生。今お時間いいですか」
「ええ、結構ですよ」
「実はですね……」
アメリアは事情を話した。
「そう。私も彼女の変化には気付いてはいたけど、そこまで深刻とはねえ……」
「エリーザ先生、何とかしていただけませんか」
「わかりましたわ。今度直接指導してみます」
数日後。
エリーザは、普段使っている検定試験会場の隣の空き教室にクララを呼び出していた。
普段呼ばれることの無い先生に呼ばれて、クララは緊張していた。エリーザはそれを
感じ取ったのか、クララに紅茶を振舞い、雑談から入ることにした。しばらく話した後、
「――で、本題なんだけど」
エリーザは今までより少しだけ語勢を強め、毅然とした態度で言った。
「あなた、最近成績や生活態度が芳しくないようだけど、何か理由があって?」
突然の質問に、クララは回答を躊躇う。暫くの沈黙。窓を揺らしていた風も止んだ。
「先生、私、その……おしおきしてほしいんです」
「え?それは……どういうこと?」
聞けばクララの最近の悪態は、おしおきや罰を受けたいが為に行ったことだと言う。
「どうしてそんなにおしおきされたいの?」
「え、っと……自分でもよく分からないんですけど、尊敬する先生方にもっと厳しく
指導していただければ、私も成長できるかな、って……あ、あの、決してマゾヒストとか
そういうんじゃなくて……多分」
エリーザは落ち着いた振る舞いをしながらも、あくまで厳しく臨んだ。
「そう。よく分かったわ。でもねクララさん、いくらおしおきを受けたいからと言って、
成績を下げるだけでなく、周りに迷惑をかけるのは問題ね。あなた、学級委員長だったわね」
「は、はい……」
「なら尚更ね。とにかく、あなたの犯した過ちは大きいわ」
「すみません……」
「特別指導が必要ね。あなたの部屋まで案内しなさい」
「えっ?でも」
「いいから早く」
「は、はいっ」
クララは寮の自室にエリーザを案内した。友達を招待することはよくあるが、先生は
招いたことがない――まあ至極当たり前のことだが――ので、緊張していた。まだみんなが
寮に戻ってくる時間帯ではなく、辺りが静まり返っていることも、クララの緊張を増加させた。
623 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/05(土) 11:16:19 ID:oyW6FclM
sage忘れすみません
神降臨の予感
ワッフルワッフル
627 :
610:2008/07/05(土) 21:58:45 ID:JzG+lzqe
「クララ」
不意に、エリーザが尖った口調で言った。
「はいっ」
「あなたは意図的に成績を下げるばかりでなく、学級委員長としての
責任を軽視し、他の学生に多大な迷惑をかけました。この罪の重さは
分かっていますね」
「はい……」
「では、今からあなたに特別なおしおきを行います」
「特別な……おしおき、ですか?」
少しだけいたずらっぽい目で、エリーザは続ける。
「ええ。二度とこのような過ちを繰り返さないためにね。いいこと?」
「はい、お願いします……」
「声が小さいわ」
「お願いします!」
「いい返事だわ。まず、そこに四つん這いになりなさい」
「あの、これって……」
「文句を言う前に指示に従うこと。分かったら返事」
「は、はい」
「聞こえません」
「はいっ!」
クララは指示された通り、部屋の真ん中の空いたスペースに四つん這いの姿勢をとった。
「こ、こうですか?」
「よろしい。では、始めます」
そう言うとエリーザは、クララのスカートの中に手を入れ、ショーツを
引きずり下ろした。
「歯を食いしばりなさい……」
次の瞬間、エリーザの右手はクララの尻にクリーンヒット。
「いたぁい!」
あまりの痛さに、クララは思わず声を上げてしまった。
「あら、声を出したらやり直しよ」
「先生、そんな……」
「何か文句でもおあり?」
「いえ、ありませんっ」
「そう、ならばよろしい。早くさっきの姿勢に戻しなさい」
クララは再び四つん這いの姿勢をとり、全身に力を込めた。
「いくわよ」
エリーザが手を振り下ろすと、部屋に乾いた音が響き渡った。
「……っ!!」
何とか、声を出さずに耐えることが出来た。
「今度は耐えたようね。お尻叩きはおしまいよ」
クララがほっとしたのも束の間、エリーザは続けて言った。
628 :
610:2008/07/05(土) 21:59:07 ID:JzG+lzqe
「次は、ここもおしおきしましょうか」
エリーザは四つん這いになっているクララに覆い被さるような形で、胸に手を回した。
「ひゃっ、先生そこは……」
「あなたのここ、可愛いわ。もっと触らせてちょうだい」
制服の上からではあるが、エリーザの手は確実にクララの胸の突起を捉え、弄り始める。
「あっ、先生、んっ……」
クララの体は火照り始め、下のほうにも疼くものを感じた。それを察したのかエリーザは、
「スカートを脱ぎなさい」
「えっ、でも……」
「脱がないと汚れちゃうわよ。分かったら返事」
「はっ、はい」
クララは先程お尻叩きの時半分まで下げていたショーツを完全に脱ぎ、スカートも脱いだ。
「脱いだら、ベッドに仰向けになりなさい」
言われるがまま、クララはベッドに仰向けになる。
「そうよ。じゃあこっちもおしおきしますよ」
エリーザは自らもベッドに上り、クララの隣で横になった。そのまま片方の手をクララの
股間へと伸ばす。
「い、いやあっ……せん、せ……」
「あなたもまだまだ未熟ね」
少しずつ、割れ目の奥へと指を進めていく。同じ女ということもあり、クララの豆は
すぐに探り当てることができた。緩急をつけながら、それを責めるエリーザ。
「はぁっ、んっ……ああっ、あっあああっ」
もうすこしで絶頂に達するかというとき、不意にエリーザの指の動きが止まった。
「はぁっ、はぁ……先、生?」
「あら、おしおきはもう終わりよ?」
あまりに突然の終了宣言に、クララは拍子抜けしてしまった。それと同時に、まだ満たされ
ない本能の欲求を感じた。
エリーザは小悪魔のような笑みをうかべて訊いた。
「うふっ、もっと指導してほしい?」
顔を真っ赤にしながら、クララはこくんと頷く。
「いけない生徒ね。つくづく問題児だわ」
そう言いつつ、エリーザは再びクララの股に手を伸ばす。今度は先ほどよりも強く、
激しく動かす。淫らな音が、他に誰もいない密室にこだまする。
二人だけの世界。二人だけのおしおき。
「あっ……あっ、あんあん」
「あら、もう逝きそうなの?早いのね」
「せんせ……逝かせて……ください」
「わかったわ」
ラストスパート。エリーザはクララの未熟なそれを更に強く、執拗に責めた。
「んうっ……あっ……ぅあっああああああああ!」
全身からこみ上げる絶頂の快楽に、クララの意識は朦朧とする。
「これで特別指導はおしまいです。これに懲りて、二度と同じ過ちを繰り返さないこと」
「は、はい……ありがとう……ございました」
「それと」
「おしおきして欲しかったら、いつでも私のところに来なさい」
『眼鏡っ娘の悩み』 〜完〜
629 :
610:2008/07/05(土) 22:00:59 ID:JzG+lzqe
はい、とりあえず完結。
おしおきとかは個人的に(妄想するのは)大好きなので、まぁまぁ書きやすかった。
どうも濡れ場の描写が下手糞でいけない。精進します。
630 :
610:2008/07/05(土) 22:04:19 ID:JzG+lzqe
そう言えば、先生たちってどのくらいの階級なんだろう…と思う今日この頃。
大魔導士ぐらいで教員免許取ればなれるのかな?
ゲーム上ではそうでもないけど、賢者は凄く上の存在みたいだし
連投サーセン
そしてエリーザ先生の下に足繁く通うようになったクララ。
美味しくいただきましたノシ
上の立場の女性に服従するのが、クララには実によく似合いますね。
>先生
ファンブックの漫画だと、QMA3の大賢者>飴先生ですね。
宝石階級込みだと、どうなんだろ……。
個人的な印象だが
修練生=中2以下
見習・初級魔術士=中3以下
中級魔術士=中学校卒
上級魔術士=低〜中偏差値高校・高専卒(あえて言うなら準学士・専門士など)
魔導士=高偏差値高校卒・一般大学卒(短期大学士・学士)
大魔導士=難関大卒(学士)
賢者=大学院(修士)
大賢者=大学院博士課程(博士)
金属以上=更に上を目指す人たち
宝石賢者=もはや伝説の領域
現実世界で例えるとこんな感じかなと思ってる
だから先生になろうと思ったら窓以上ならおk、大窓以上は教員免許の試験で優遇されるとか
もちろん先生になってから上の位を取ったり、中学生の年齢で魔導士の人もいるだろうけどね
飛び級とかあるぐらいだし、実力があればどんどん上へ行けるんだろう
ドSなエリーザ先生…
激しくGJっす。
あれよあれよと何も分からず食われちゃうクララに萌えた
そしててきぱきしつつもエロいエリーザ先生に乾杯
これで声が17歳って最強すぎるだろjk…GJ!!!
>>630 ネタバレ?につき下げ
あれ、でもエリーザ先生は賢者じゃなかったっけ? 違ったっけ?
よし、ウチのクララの成績落としてくるわ!
>>632 その理論だとアロエとラスクはともかく、ユウの階級ってどうなんだろうな。
年相応ってことになると…ってユウって何歳なんだ?w
アロエ達に合わせると11歳前後なのかな
先生達はそれぞれの教科の宝石賢者なんだと思ってたけど・・・。
アメリアせんせはまだ新人で担当教科がないからノンジャンル担当、らしいので
宝石ではないかも。
エリーザが金剛か?
ミランダは保険担当だって設定があったけど、黄玉?
ミランダメダルには、ハート型のピンクの宝石があしらわれてたな。
ピンクサファイアあたりか?担当はランダム6全般ってことでw
640 :
おうか:2008/07/10(木) 13:02:50 ID:/XVbybLm
とりあえず、小ネタです。
以前の「ようこそ」を見て思い付いた話(第17回「絆」のその後)です。
『GLAMOROUS SKY』
お互い牛乳を手に、テラスでばったりと出会ったラスクとシャロン。
「あっ…シャロン」
「あら、こんばんは。考えることは一緒ですわね」
「あはは、そーだね」
「どうですの、身長のほうは」「ぜーんぜん。シャロンは?」「見ての通りですわ」
「ご、ごめん…」
「いえ、どうせ元からこんな大きさよ」
「……」
「……」
「あのさ、僕は胸が大きい人が好きなわけじゃないから。小さい人のほうがスラッとしてて綺麗だと思う」
「な、慰めなんか要りませんわ!」
「本当だよ、シャロン」
「わたくしだって背の高い男性が好きというわけではありませんわ!」
「あの…じゃあ、シャロンは僕が彼氏でもいいの?」
「…!な、何を…」
「僕、本気だよ」
(どうしよう…なんだか胸が…まさか告白されるなんて…)
「ダメかな…?」
「…わたくしのような女と一緒にいると疲れますわよ。それでもよろしくて?」
「いいの?ありがと!」
「こんな貧相な体が好みなんてあなたも変わってるのね」
「あはは、シャロンらしいや。僕の前では強がらなくていいんだからね」
「つ…強がってなんか!」
ラスクはにこにこと微笑み、シャロンは頬を染める。
初々しいふたりを夜空に瞬く星たちが見守っていた。
以上です。
タイトルは中島美嘉の「GLAMOROUS SKY」より。
以前のタイ×ヤンのタイトル「夏の憂鬱」はL'Arc-en-Cielからです。こんな大事なことを今更…orz
両キャラとも初めて書いたので、口調等で指摘があればお願いします。
本編はもうしばらくかかりそうです。それでは。
牛乳wwwwwwwwちびっ子らしいやりとりに萌えた(*゚∀゚)=3
ラスきゅんかわいいよラスきゅん
戸惑うツンデレもかわいいよツンデレ
んで部屋でツンデレに襲われるラスきゅん(ry
ドSシャロン→ラスクって需要あるのでしょうか
それともやっぱりシャロンはヘタレ担当?
>>642 最初は小さいからとナメてかかって軽い悪戯心で始めたのが、
途中で思わぬ展開になって結局受けに回ってしまうシャロン
みたいな?
645 :
610:2008/07/12(土) 02:52:42 ID:J5FS2JcQ
空気読まずに投下しまーす
「ハートフル・モンブラン」
マロン先生モノです。淫らな展開になるかどうかは俺の思いつきで変わります。
タイトルのセンスの悪さはネタってことで。
ちなみに俺設定でマロンてんてーは天青賢者。見かけによらずかなり努力家だったりする。
あと先生たちは全員宝石ではなく、むしろ宝石まで上り詰める人は少ない設定。
646 :
610:2008/07/12(土) 02:53:31 ID:J5FS2JcQ
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
眠くて憂鬱な午後の授業が始まる。教室全体にどんよりとした空気が流れていた。
*
異変に気付いたのは、睡魔に負けていない生徒達だった。最初に口を開いたのはレオンだ。
「おい、次の先生は誰だ?もうとっくに始まってるぞ」
「マロン先生のはずだよ。まったく、いい加減時間割くらい覚えたらどう?」
ユリが口を挟む。どうやら体育会系の2人は珍しく寝ていなかったようだ。逆に金髪のお嬢様
や眼鏡の学級委員長はぐっすりと遠い世界にいるようだが。
「それにしても、遅いですね」
カイルが半ば呆れたように言う。早くも授業に興味のない生徒たちは雑談を始めた。
「きっと忘れてるんだよ。あたし、呼びに行って来る」
「そんなら俺も!」
「よーし、なら競走よ!どっちが先にマロン先生の部屋まで行けるか」
「臨むところだ!」
2人は廊下に飛び出していった。
「あいつら、廊下で競走する口実が欲しいだけなんじゃ……」
先ほどまで他の女子と雑談に興じていたルキアも呆れ顔だ。
「まぁまぁ、彼らなら大丈夫でしょう。無事に先生を連れ帰って来ますよ」
カイルの取って付けたようなフォローも、当の本人達には無関係な話だ。
ところ変わってマロン寮。
先ほど教室を出発した2人のうち、先に着いたのはユリだった。レオンは1階のツルツル
大理石床ゾーンで滑って転び、走っているところをロマノフに目撃され――とにかく散々な目に
遭っていた。
「ふぅ、2階から回り込んだのが功を奏したようね」
待ってもレオンは現れないので、ユリは一人でマロンの部屋の扉を叩いた。
「マロン先生ー、いますかー?」
静かな寮に、ユリの声だけがこだまする。ドアノブに手をかけると、それは驚くほど簡単に
開いた。鍵はかけていないらしい。中に入ると、その部屋は意外にも広かった。紙束が無造作に
置かれたデスクの上には、開きっぱなしの「テレビゲーム大全」なる分厚い本を始めとして様々な
本が置いてあった。スープだけ残ったカップ麺の香りが鼻を突く。
「生活感あるなぁ……」
思わず率直な感想を口にする。
「あの中にいるのかな?」
どうやら部屋の奥にもう1枚扉があるらしい。厚みから察するに防音仕様のようだが、こちらも
すんなりと開いた。どこまで無防備な部屋だろうかと半ば呆れつつ、ユリは中へ進んだ。
探していた人物は、すぐに見つかった。入ってすぐの床に寝転がって寝息を立てていたのだ。
「先生、マロン先生」
返事が無い。ただのしk、ではなく、かなり深く眠っているようだ。
アカデミーには随分と長く勤めているそうだが、容姿は誰が見ても――服装を除いて――普通の
少女である。
「かわいい」
マロンの髪から微かに漂う甘い香りに、ユリの感情は覚えず高ぶってしまう。
「ダメ……だよね。何考えてるんだろ、あたし」
言葉で自分を制しながらも、衝動は抑えられそうにない。自らもマロンの隣に寝転がってみた。
顔を近づけ、寝顔をじっくりと眺めた後、その頬に唇を近づけ――
>>646 こ、これは…! ちびっ子ババア栗天帝にわっふるわっふる
>>642 ラスきゅん受けならほぼなんでもあり(*゚∀゚)=3
でも鬼畜とかは駄目よ。
648 :
610:2008/07/12(土) 03:09:33 ID:J5FS2JcQ
「うおおおおおおおー!!」
廊下から威勢の良い叫び声が聞こえ、外の部屋のドアが開く音がした。それを聞いたユリは、
はっと我に返り立ち上がった。まもなくレオンはその部屋に入ってきた。
「はぁ、はぁ……いろいろと散々な目に遭ったが、ようやくたどり着いたぜ……」
「あ、あぁ、遅かったわね」
慌てて取り繕うユリ。レオンは少々怪訝な顔をしながらも続ける。
「で、マロン先生は?」
「それがね、こんなところで寝ちゃってて」
「うおっ、まるで死んだように眠ってるな。マロン先生!まーろーんーせーんーせー……」
言いながらマロンの体を揺さぶるレオン。
「ふぇ……?キミたち、どうしてここへ?」
やっと目覚めたマロンに、レオンは捲し立てる。
「どうしてじゃないですよ!次の授業始まってますよ!早く来てくださいよ!」
「あー……そうだっけ。わざわざ呼びに来てくれたんだ。ありがと。すぐに行くから、2人は
先に行ってて」
先に行けと言われても、言っている本人はつい先ほどまで床にぶっ倒れていたわけで、
そう簡単に了承するわけにはいかない。ユリも続けた。
「先生、本当に大丈夫なんですか?あまり無理はしない方が……」
「あぁ、ホントに大丈夫だから。ちょっと新作OVAでも観ようかと思ったらフラッとね。
それに、授業遅れてるでしょ。今日やらなかったら1学期終わらないよ。私のことはいいから、
2人は早く行ってて」
そう言ってマロンは2人を教室に向かわせ、生ぬるくなったカップ麺のスープを飲み干した。
少し体が重いが、生徒のためにも今日ここで休むわけにはいかない。そういえば、明日はどっかの
学校のお偉いさんに呼ばれてたんだっけ。天青賢者も大変だ。ここ最近アニメ見る回数減ったなあ。
そんなことを思いつつ、マロンは教室に向かった。
*
マロンを呼びに行った2人が戻った教室は、もはや戦場と化していた。眠っていた男子たちが
覚醒し、箒でチャンバラを始めたり、覚えたての呪文でバトルを繰り広げていたりと、魑魅魍魎と
混沌の世界を形成していた。
「遅れてゴメンねー、授業始めるよーん」
そう言いながらマロンが入ってくるが、教室と言う名の合戦場で進行中の乱闘は治まりそうもない。
「こらー!そこ、おしおきだぞー!」
ステッキの先が光り、稲妻が男子生徒数人の頭に落ち――なかった。その代わりに、電撃は教室の隅の
花瓶に落ち、花を焦がした。
「先生、おしおきって今のですか?」
遊んでいた男子生徒の1人が、ニヤニヤしながら言った。
「何の罪も無い花におしおきとか、先生大丈夫?」
「こりゃ傑作だ。ギャハハハ」
「ちょっと、あんたたち!」
冷やかしを一喝したのはユリだった。
「な、何だよ」
「マロン先生、疲れて寝ちゃってたんだよ!?先生だって大変なんだから、あんたたちが余計な負担
増やしてどうするのっ!そういうのやめなよ!」
女子の涙ぐみながらの一喝に、流石の悪ガキも怖気づいたようで、
「そ、そんなの知るかよ」
捨て台詞を吐いて、それぞれ自分の席に着いた。
649 :
610:2008/07/13(日) 01:39:03 ID:xbYcHV1d
「み、みんなゴメンね。それじゃ改めて、授業を始めるのだ。今日はかなり進むから、覚悟するんだぞ。
じゃあまず……」
「――で、この年にファミコンでスーパーマリオブラザーズ2が……」
「先生、3じゃないんですか」
「あぁ、ゴメンゴメン。2はディスクシステムだったね」
「――じゃあ、アニメ&ゲームはこの辺にして、魔術の教科書167ページを開いて。今日ここやらないと
マズイらしいから、私が理論だけ説明しとくね。あとは実技の方でヨロシク。えーっと……」
「先生、そこもう終わりました」
「え?そうだっけ?じゃあ次の防衛魔法基礎?」
「その次、応用です」
「あっ、そっか。ゴメーン。はい、じゃあ192ページを開いて」
その後も何度かつっかえながら授業は進み、終了のチャイムが鳴った。
ユリは密かに数えていた。生徒に指摘された回数、6回。これは尋常ではない。やはり疲れているの
だろうか。本人は何でもなさそうなことを言っているが、やはり心配である。いつもよりゆっくりとした
足取りで教室から出て行こうとするマロンに、ユリは思い切って聞いてみた。
「先生、最近無理してません?変ですよ?今日だって6回も間違えたじゃないですか」
「あはは、そんなに間違えてたんだー。ううん、大丈夫だよ。ちょっと最近忙しくなって……あんまり
寝てないだけだから……大……じょ……う」
次の瞬間、マロンはその場に倒れこんだ。教材とステッキが辺りに散乱する。
「ちょっと、先生!?だ、誰かー!」
様子を見ていた一部の生徒が集まり始めた。野次馬が野次馬を呼び、倒れたマロンの周りには人だかりが
出来た。騒ぎを聞いてアメリアとミランダも駆けつけた。
「マロン先生は私たちで何とかするから、みんなは教室に戻りなさい」
アメリアが生徒を落ち着かせようとしている間に、ミランダは男性教師を呼びに行った。しばらくして、
フランシスとロマノフが担架を担いでやってきた。
「ここはわしらに任せろ。お主らは早く教室に戻れ」
ロマノフがそう言うと、ざわついていた生徒達もようやく静かになり、それぞれの教室へ戻っていった。
マロンを乗せた担架は保健室の方に向かって行き、何事も無かったかのように次の授業が始まった。
ユリは気がかりだった。マロン先生、人知れずもの凄い努力してたのかな。そういえば、あたしが質問
に行ったときも、他のどの先生よりも丁寧に、分かりやすく教えてくれたっけ。いつも元気な魔女っ娘
って感じだけど、裏では苦労してるのかな……そうだ、後でお見舞いに行こう。先生の大好きなモンブラン
でも買って。きっと喜んでくれる。
「えーっと、じゃあこの問題を……ユリちゃん、答えて」
「はっ!?」
どうやら授業は全く聞いていなかったようだ。
「すいません、聞いてませんでしたっ」
「もーっ、おばかさん!よく聞いてなきゃだめよ?」
「はい……」
その後も全くもって授業には身が入らず、気がついたら終わっていた。帰り(と言っても本当に帰る者は
ごく少数だが)HRでもマロンのことについては特に触れられず、大多数の生徒は半ば忘れかけている
ようだった。
放課後、ユリは脇目も振らず街の喧騒に繰り出し、有名洋菓子店の1つだけ残っていたモンブランを
購入した。そしてその足でアカデミーに戻り、マロンがいると思われる保健室へ向かった。
650 :
610:2008/07/15(火) 01:28:54 ID:P1U4Qngy
*
保健室の扉を開けると、ミランダがいた。
「あらユリちゃん、どうかした?」
「いえ、あの、マロン先生のお見舞いに……」
「あらあら、わざわざ来てくれたの?感心ね。マロン先生なら、そこのベッドで寝てるわよ」
そう言ってミランダは、ベッドを囲んでいるカーテンを指差した。
「あっ、ありがとうございますっ」
ユリがベッドに近づこうとしたとき、
「ねえユリちゃん、ちょうど良かったわ。私ちょっと出かけちゃうから、マロン先生のこと見ててくれる?」
言ったそばから、もう外出の支度を始めているようだ。倒れた同僚の世話を生徒に任せるとは、何といい
加減な保健教諭だろうか。
「じゃあ、あとはよろしくね〜。うふふっ」
「え、ちょ、先生あの……行っちゃった。どうしようかな……」
とりあえずカーテンをめくり、マロンの寝ているベッドに近づいた。
「先生、お見舞いに来ましたよ〜……」
小声でそう言いつつ、近くにあった椅子を引いてきて座った。顔を近づけると、あの微かな甘い香りが
鼻をくすぐった。先ほどのことを思い出し、一人で赤くなってしまう。
「あーもう、ホント何考えてたんだろ」
さっきはレオンに邪魔されたが、今は自分の他には誰もいない。そう思うと、再び感情が高ぶってくる。
「ちょっと、だけ……」
眠っている彼女の頬をつんつんと突っついてみる。それはぷにぷにとした、まさしく少女の肌。シーツの
上に置かれていた、マロンのステッキを手にとってみた。手汗で僅かに湿っている。相当無理をしていた
ようだ。
「ふぁ……ん?」
どうやら起こしてしまったらしい。慌てて手を離すユリ。
「あっ、先生、やっと覚めたんですね」
「ん〜……あ、そっか。私、あの後……わざわざ来てくれたの?エライぞ、感心なのだ」
「あと、これ、買ってきましたっ」
「お〜!それは伝説のモンブランじゃないか!なるほど、いいセンスだっ!」
まだ中身を見ていないのに、マロンは大喜びだ。
「心の友よ!私はこの恩は一生忘れないぞっ!じゃあ、いただきまーす」
「先生、ちょっと待って」
「んー?」
「あたしが食べさせてあげますからっ」
「い、いいよそんなの。ほら、私はもう大丈夫だからさ」
「倒れた人には食べさせてあげるのが常識ってもんです」
そんな常識があったかはともかく、ユリはモンブランをフォークで小さく切り、マロンの口に運んだ。
「えー……わ、わかったよぉ。じゃ、お言葉に甘えて……はむっ」
「おいしい……ですか?」
「うむ。やっぱりここのモンブランは格別だっぜ!」
その後、ユリはマロンにモンブランを食べさせながら、いろいろなことを聞いた。天青賢者になってから
急に仕事が増えて忙しくなったこと。そのせいで最近眠れない日が続いたこと。
「先生、机に分厚い本置いてましたよね。先生でも勉強することってあるんですか?」
「まぁね。まだまだ知らないことだって多いし、魔法も完璧ってワケじゃないから」
「でも、そんなにすごいんだったら、魔法大学校とかの教授になれば……」
「それはね、ここが好きだからだよ」
「えっ……?どういうことですか?」
「えへへー、ヒ・ミ・ツ☆」
「あっ、先生ずるーい」
「だって、ここで語りモードとか突入したら、私らしくないじゃん。そんな脚本はチープってもんですぜ」
そう言うとマロンは、モンブランの最後の一切れを飲み込んだ。
651 :
610:2008/07/15(火) 01:29:59 ID:P1U4Qngy
「さぁて、モンブランも食べたことだし、寝るか!」
「食べてすぐ寝ると牛になるんですよー」
「いいじゃーん、たまにはゆっくり休ませてよー」
そんな子供っぽいことを言うマロンが、ユリにはとても愛らしく見えた。
「あ、あの」
「なぁに?」
「私も……一緒に寝ます」
おおっ?ユリだけに百合フラグ来たかっ!?と言おうとしたが、マロンはやめておいた。
「うん、いいよ」
保健室の狭いベッドの中で、2人は寄り添って眠りについた。
「先生」
「先生大好きっ」
〜5時間後〜
「あらあらまあまあ!こんな遅くまで2人揃っておねんねしてたの?」
「み、ミランダ先生!こ、これはですね」
「睡眠魔法の研究をしていたのだ」
「そ、そうなんですよ!」
「あらそう。マロン先生はともかく、ユリちゃんはおしおき決定♪」
「ぎゃぼーっ!」
「ハートフル・モンブラン」 〜完〜
長々とお粗末さまでした。ちょっといい話で終わらせたら中途半端な感じにorz
GJ! GJ!
癒されたわ〜
653 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 19:17:37 ID:PWOCIXJV
カイル&アロエSSキボン…
いやいや、ラスク×アロエでしょw
まて、ここはリエル×アロエだろ
セリオス×アロエは?
>>645 GJ!
最近QMAをやり始めて、マロン先生が気になっていたけど
このSSのおかげで一層先生に惚れちまった、どうしてくれるw
658 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 16:15:40 ID:rXmgMqPV
タイガXアロエSS…。
ユウ×マラリヤを……
イニシャルと血液型以外全てがKYな俺が
ルキアがモンスターに犯されちゃうSSを投下しておく。
母乳とか異種姦(若干だけど)が苦手は御仁はスルー願おう。
--------------------------------------------------------------------------------
【魔協からお詫びとお知らせ】
平素は格別のお引き立てにあずかり、厚く御礼申し上げます。
昨日、取引先の●●●が凶悪なミノタウロスの死体の一部を安値で仕入れ、それを
高級牛肉と偽り弊社に販売していた事が判明いたしました。弊機関におきましても
十分なチェックを怠り、又、取引先の人間のすさまじい圧力に屈してしまった事を
深くお詫び申し上げます。
現在判明している弊機関商品で*/**〜*/**に貴校に納入された商品がございました
らお手数ですが弊機関まで返品して頂きます様お願い申し上げます。
賢人機関 魔協
「うっわー……昨日エビフライにしといてよかったー。」
古代文明、P●エンジンのコントローラーを片手に、この日各機関に送られたお詫びのメ
ッセージに目を通すマロン。
「食の安全をこんな形で裏切られてはたまったものではないな。」
「ましてや、ミノタウロスともなれば下手をすれば凶悪な呪いがあってもおかしくないだ
ろうしなぁ。」
「ガルーダ先生、ロマノフ老師、それからマロン先生、緊急職員会議です。」
「うむ。」
「あいよ。」
「あちょっとまって、天の声にセーブ、と。」
>>661 「はぁぁ〜……」
じっと財布の中身を覗き込むルキア。食堂での多種多様なメニューと財布の中身を見比べ、
今日もまたため息をつく。
「胸が大きいってだけで洋服代かかるし、世の中不公平よぉぉ〜……」
がっくりと肩を落としながら、いつも特注で頼まなければならないブラジャーを恨み、今
日もまた一番安い定食(米+味噌汁+たくあん)を注文し着席する。
「あら、ルキアさんそんな程度で宜しいの?そんな小食で胸が萎んだりしませんこと?」
後ろでシャロンが笑いながら鯨の刺身定食(今日一番高い)を席に運ぶ。
「うぅ……そーゆーシャロンだって、そんな高そうなのばっかり食べてどうして発育遅い
のよ!」
「い、言うに事欠いてなんて事を!」
「待ってください!神聖な食堂の場で喧嘩はやめてください!」
一触即発、激しい口げんかが始まりそうな所を慌てて食堂部の生徒が止めに入る。涙目で
悔しそうな顔をしながらシャロンが席に戻る。
「全く。それよりルキアさん、ちょっと宜しいですか?」
「え、私?」
「はい、ちょっと頼みたいことがあって……。」
何故か厨房へと誘われ、トレイを持ちながら食堂部の生徒についてゆくルキア。
「で、頼みって何よ。」
「実はですね……」
生徒が冷蔵庫から取り出したのは、昨日職員会議で回収が決まった魔協の牛肉製品。
「あれ?これってもしかして……」
「今日業者に回収させろって言われたんですけれど、勿体無いなぁって思って……大体、
あれだけ生産しててそう簡単に当たって呪われる訳無いじゃないですか。だからいつも安
いメニューばっかり頼んでるルキアさんにタダで……」
「タダで!?何か最後の言葉引っかかるけれど……まぁいいわ!」
「本当ですか?助かります!」
言われるがままに、タダでおかずが1品増えて予期せぬ満腹感を味わえたルキア。
「はぁ、久々の牛肉美味しかったぁ♪」
「あの……これは内緒にして下さいね?」
「解ってるって♪」
それから数日間、バレないように安い定食+こっそり牛肉とルキアにとっては腹も財布も
満たされる日々が続いた。
「……あいつ、何で最近牛肉ばっかり食ってんだ?」
「あれや、あの乳使って食堂部の人間に体売ってるんちゃうか?」
「そ、そんな訳無いだろ!?」
……若干、不審に思った人間はこの時点で数名いたらしい。
「……ふぅ、さすがに牛肉ばっかりって訳にもいかないわねぇ。もう処分するはずだった
奴は全部消費したって言ってたし、マジカも溜まったから明日は……」
夜。貧乏人を利用した在庫処分も終わり本来ならばルキアも食堂部も満足するはずだった。
寮の個室で、ベッドに寝転がり、シャワーでも浴びようと立ち上がったその時。
(ビクビクッ!)
「!?」
身体に妙な違和感を感じる。寒気と言うか、背筋がぞくぞくするような感覚。そして何故だ
か火照る体。……特に、その窮屈そうな、胸の辺りが。
「な、何コレ……疲れてるのかな、風邪、とか……うん、とにかく寝ちゃおう……。」
制服の胸元から、ボタンを外して脱ごうとしたその時。
>>662 『……ダーレダ?』
背後から何者かがルキアの乳房を両手で鷲掴みにする。
「ひぅっっっっ!?!?!?」
あっけにとられて振り返ると、そこには猛牛の頭と屈強な人間の男の肉体を持つ魔物の姿。
辞書を引かなくても何か解る。それを人はミノタウロスと呼ぶことを。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
引きつった顔で喉の奥から悲鳴を上げて怖がるルキア。しかしミノタウロスは叫ぶルキアの
口を手で塞ぎ、ごつごつした左手でその柔らかい乳房を揉み解す。
「んむぐぅぅ……」
『オトナシクシテチョーダイヨ。ボクチンベツニトッテクオウナンテオモッチャナインダカ
ラサ。ソレヨリモサホラ、オッパイオッパイ。』
屈強な男の両手が、ルキアの乳房を激しく揉みしだく。
「ゃ、やめて、離して、よ……ん、ぁ……」
無理やり腕を振りほどこうとするも、相手はミノタウロス、の亡霊。力では決して敵いはし
ない。それどころか、普段から敏感で感じやすい乳房、しかも訳も解らず火照るそれを男の
手に無理やり弄ばれて段々と力が抜けていってしまう。
『ホオラキモチヨカンベヤキモチヨカンベヤ、ボクチンノテクニックサイコーデショデショ?
モットキモチヨークシタゲンヨ。』
制服のボタンを外し、ブラジャーに包まれた乳房が露になる。ブラジャー越しに乳房を揉み
ながら左手が今度はショーツの上からルキアの秘所を弄る。
「ぁあ、やめぁ……んぅぅ……。」
『コノオッパイヨウカイメ。カワイイカオシテエロエローナブラヂャーツケヤガッチェ。オ
マケニチクビヲビンビンニオッタテチャウダト、ケシカラン!ソノオッパイナマデリョウヂ
ョクシテクレルワワ!』
「や、ぁ、乳首なんか、そんな……きゃあっっっ!」
ミノタウロスはブラジャーの上から乳首を摘んだりコリコリ弄ったりしながら、フロントホ
ックを起用に外すと勢い良くぷるんと、まるで熟れたての果実のように白い乳房が露になる。
『ナントイウオッパイ!ワレラガシュゾクデモコレホドマデニミゴトナオッパイハソウハイ
ナイゾ。キサマホントウニニンゲンカ?!』
「きゃ、見ないで、やあ、ちょ、ぁふああんっ!」
露になった乳房を慌てて隠そうとするルキア。しかしミノタウロスが乳首にしゃぶりつく。
『ン、チュパ、チュパ……ウマイ、ウマイノヨチクビ、ウメェ、ウホホ、チュル、チュゥゥ
……。』
右の乳房をちゅうちゅうと吸い上げ、左の乳房を大きな手で揉みほぐす。そのうち段々と、
ルキアの乳房から何かがこみ上げてくる……。
>>663 「や、まって、ぁ何か、何か来る、出ちゃうぅ……ひゃぐぅっ!?」
(びゅるる、ぴゅるっ!)
あろうことか、ルキアの乳首から真っ白な母乳が溢れてきた。これこそがミノタウロスの呪
いの最大の特徴である。
「ぃやああああっっっっ!?!?何、ぇ、嘘でしょ!?」
『コレガウソナラヨカッタノニネー、ソウデスノロイノトクチョウデス、コウナレバミッカ
ゴニハオジョーチャンハリッパナメスウシ、ニューギュートシテボクチンタチノナマカニナ
ーレ。』
「ぇ、嘘……私、牛になんて……ゃ……ぁ、ぁは……」
次第に血の気が引いて腰が抜ける。膝をついたところでミノタウロスが乳房に吸い付き母乳
を味わいながらスカートに手を潜らせてルキアの両方の尻たぶを揉み解す。
『オッパイモヤーラカイガオシリモヤーラカイ、トナレバコチラハ……?』
「ゃ、あふ、ぁ、おっぱいとおしり、一緒らめぇ……」
再び左手はルキアの乳房を揉み、母乳が絡みついた右手をショーツに潜らせて淫蜜に湿った
その割れ目をごつごつした指で弄る。
「ぁ、あー、あふ、ぁぅ……」
『オッパイニュウギュウチャンメ、アレダケオッパイモマレテスワレテ、ミルクビュービュ
ーダシテ、ソレデオマンココンナニヌラスナンテ、サテハキサマドエムダナ?ドマゾダナ?』
「ゃ違、ぁ……」
抵抗する声にも元気が無くなる。変わって盛りのついた獣のような撫で声になり、乳房から
母乳を出して床を汚し、下の口から淫蜜を垂らしてショーツを濡らす。そんな湿ったショー
ツをずらして、ミノタウロスの舌がルキアの秘所を舐め回す。
『ンージュル、ペロ、レロ。ウメエウメエ、オッパイミルクモウメエガオマンコシロップモ
ウメエナア。タマンネタマンネ、ジュル、ヂュルル……』
「きゃふ、そんな……おめこ舐めちゃやぁぁ……」
膣の入り口に舌を入れられながら舐められてはたまったものではない。
卑猥な吐息を漏らしながら、まだまだ乳房から母乳が込み上げて止まらない。ぱんぱんに張
って苦しそうな乳房を見て、ミノタウロスの象徴がいきり立つ。
『コレハコレハイカンナア。コノケシカランオッパイハオトコノオチンチンヲハサムタメニ
モアルノダ!コレヲイキテルトキニヤリタカッタノニ、ニンゲンメエエエー、ッテボクチン
ヒツジヂャナイッツゥーノ。』
ぱんぱんに張った乳房で、自らの象徴を挟むミノタウロス。母乳にまみれたすべすべした柔
らかい乳房に象徴を擦り付けて優越感に浸る。
「ぁあ……」
『オオオコノパイズリハナニモノ!?スッゴイヤーラカイノキモチーノ!スゲエスゲエエ!
ホホラ、オクチモツカッテ……』
乳房に象徴を擦りつけながら、ぽよんぽよんと水風船のように揺れるそれからさらにはみ出
る先端を口に押し付ける。
「ん、はむぅ……」
まるでソーセージでも加えるかのように小さな口で頬張り、先端を舐め回す。この異様な光
景に、いよいよルキアも感覚が麻痺してきた。
>>664 「ん、ちゅ、ちゅぅぅ……」
『ァアデル、デルヨ、ユーカ、ユーカチャン、j3、ザーメンデルノデスワ……ル!』
しゃぶっていた象徴の先端から、むせかえるような匂いの熱い白濁を顔に浴びせられる。
「ぷはっ……あふぅぅ……」
とろんとした目でミノタウロスを見つめるルキア。もう何も考えられない……いや、考えた
くもない……これから牛にされてしまうなんて……いっそ、色に狂ってしまいたかった。白
痴寸前のルキアを四つんばいにして、ショーツを片足だけ脱がし、ミノタウロスの手がすべ
すべした太腿を撫で回す。いよいよミノタウロスがその先端をルキアの秘所に押し当てて。
『サアメスウシチャン、ナニガホシイカイッテミルンダ、オマンコニオチンチンガホシイト
ショジキニイウンダダ。』
床に母乳と愛液を垂らしながら、ルキアの欲求はもう限界に達していて。
「ぁ、はぃ……牛さんの……牛さんのソーセージみたいなのルキアのおまんこ挿入れてぇ…
…牛さんの子、妊娠したいのぉ……」
狂ってる、と言うよりは、狂ったふりをしていたかった。正気では言えない台詞、どうせも
うじき牛にされて、ミノタウロスの子を孕んで、下手をしたら殺されるかもしれない。人間
に。考えただけでぞっとするし自然と涙が溢れる。
『オッパイミルクチャンナクホドウレシーノカーイ?ホンジャラサッソク、ウッホ、コレハ
イイオマンコ!』
「ぁ、あふ……ひ、ひゃあはっ!?」
散々焦らされた秘所に、ミノタウロスが象徴を捻じ込む。勢い余って乳房がたぷんと揺れる。
『ソオラオトーサンガンバッチャウゾー、オッパイトオマンコドウジゼメヂャー!』
勢い好く揺れる乳房を鷲掴みにして、絞っても絞っても溢れてくる母乳を撒き散らす。
「や、あー、ああー!おっぱい、おっぱいゃあん!」
乳房を揉まれて怒張を膣にこすり付けられながら、腰をくねらせて膣を締め付けて絡みつか
せるルキア。
『アーチョ、オヂョウチャンシメツケスギ、シメスギナノデネ、イキソウトイウワケナンダ!』
「ぁ、もう、や、あ、イク、イかせて、牛さんのザーメンルキアに、ぁ、孕ませて、ゃん!」
『ア、モ、スゴ、ウモオオオオオオオ!』
牛の雄叫びを上げながら、ミノタウロスが絶頂を迎えてルキアの膣に熱い白濁を流し込む。
「ひゃ、ぁ、あああああーーーーーー!!!!!」
……絶頂を迎えて、ぐったりとするルキア。そして余った白濁をルキアの肢体全体に浴びせ
て母乳と混ぜるようにして満足するミノタウロス。
『アフフ、ミノタウロスノノロイ……オモイシッタカコノメスウシ!』
「ぁ、あああ……」
ミノタウロスがルキアを抱きかかえて別の世界へと連れて行きそうになった、その時。
「てめぇぇぇぇぇぇえ!俺の生徒に何しやがるオラァ、エー!?」
隣の部屋の生徒が異変に気づき、教師が全員駆けつけてきたのだ。体育会系のガルーダが真
っ先にヤクザキックからのSTFでミノタウロスの亡霊を押さえつける。
『イデデデデデ、イダイイダイイダイノー!』
「……ふぇ、ガルーダ先生。」
「ぁあ、ルキア無事だっ……ぶるぁぁぁっっ!?」
押さえつけてる途中に振り返ったルキアが、あられもない姿だったために鼻血を噴出すガル
ーダ。
「もうちょっと何してんのよ!こうなったら私が、汝の在るべき姿に帰れ、クロウk」
「マロン先生、世界観が違います!」
こんなドタバタの末に、ミノタウロスの亡霊は祓われて呪いも解けた夜の出来事。
>>665 翌日。
「しっかし災難だったねぇルキア。」
「まぁね。あの後こってりと怒られて……。」
「まあいいじゃんそれだけで済んで。食堂部の生徒なんてあれでしばらく魔城のトイレ掃除
やらされてんだから。」
食堂で談笑するユリとルキア。
「あーらルキアさん、呪いのほうは大丈夫なんですの?それにしても、ミノタウロスに呪わ
れるだなんて、おっぱいおばけのルキアさんらしい事。」
その横でシャロンがあざ笑う。
「あー、そーゆー事言うんだシャロンは。アンタこそ呪われた方がいいんじゃない?そのま
な板♪」
ユリが言い返しながらシャロンの胸元を突く。
「ひゃ、ど、どこを触ってますのよ!?」
「いーじゃん女同士だし(それ以上)減るもんじゃなしー、それよりルキア。今日は私が奢
ったげるよ。大変だったっしょ?」
「え、いいよそんな……。」
「大丈夫大丈夫、気にしないで、ほら♪」
「うーんと、じゃあ……牛丼カルビ丼のハーフ&ハーフ丼ギガ盛で……」
「「空気嫁。」」
シャロンとユリが同時に突っ込む。
おまけ。
「はぁあ……呪いは解けたのはいいんだけど、これは治るのに時間が掛かるなんて……」
バスルーム。全裸のルキアが、自らの乳房を揉む。
「ん、ぁぁ……」
びゅーびゅーと、乳首から母乳が発射され、湯船が白く染まる。この体質は治るのにまだ
まだ時間を要する。
「これくらいしか使い道無いしなぁ……まさか自分で飲むわけにもいかないし……。」
自家製ミルク風呂につかりながら、恥かしそうに俯く。
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667 :
660:2008/07/20(日) 19:27:03 ID:K4wL7iuf
ってなわけで、後半グデグデなのとミノタウロスの亡霊の台詞が読み辛いのは仕様です。
詠んでくれてありがとう、これから牛乳飲んでびっくりドンキー逝って来るわ。
>>660 おいおい、この噴乳属性持ちの私になんてGJ作品を見せるんだ。
なんか携帯にメモみたいなのが残ってたから投下してみる。
ルキア受難、中途半端です
ルキアは一人、昼間なのに薄暗い森の中に立ち竦んでいた。
理由は簡単、この見知らぬ森の奥深くで道を見失い、帰ることも出来なくなったのだ。
端的に言えば―迷子になったのだ。
「何よこの森、やけに広いし、道は途切れてるし・・・!!」
街の人に偶然聞いた『闇の森』。
興味本意で訪れたのは自分だが、こんなに怖い場所とは思っていなかった。
「早く、早く帰らないと・・・・・」
どうにも嫌な予感が止まらない。
愛用の杖を片手に、ルキアは再び歩き出した。
空を飛べばいいと思ってもいたが、一度試した時には、恐怖で心が乱れていたか、飛ぶことは出来なかった。
671 :
ルキア触手:2008/07/20(日) 20:52:15 ID:VV76EH32
恐る恐る歩きながら、ルキアは次第に精神的な余裕を持てるようになってきていた。
確かに雰囲気としては怖いが、だからといって何かがある訳でもない。
そう思ったルキアは、すぐに心を持ち直した。
が、彼女が安心した瞬間、彼女の両足首を鞭の様なものが縛り、そのまま逆さ吊りにされる。
「な、なに!?な・・もぐぁ!?」
ルキアが悲鳴をあげる間もなく、鞭の様なそれが口の中に殺到する。
呼吸することも言葉を発する事も出来ず、ただルキアは目を見開いて涙を流している。
絶対的な恐怖が、気丈な彼女の心さえもを凍りつかせた。
672 :
ルキア触手:2008/07/20(日) 20:52:53 ID:VV76EH32
その鞭の様なもの―触手がまず行った事は、まさに鞭の如く唸りをあげ、ルキアの衣服を破り去ること。
そしてルキアの口内に殺到した触手達が、甘い甘い、しかしドロッとした液体をルキアに飲み込ませることだった。
液体を吐き出したくても吐き出せず、ルキアは嫌々にそれを嚥下し、途端にその甘露に夢中になった。
森の中をさまよい、疲れきった体に甘露が満たされ、疲れがどんどんと抜け落ちていく錯覚に陥る。
触手たちの僅かな隙間から、ルキアの唾液が滴っていた。
673 :
ルキア触手:2008/07/20(日) 20:53:37 ID:VV76EH32
ルキアが液体を嚥下することに夢中になっている最中になっている、彼女の衣服は完全にぼろ布のようになっていた。
秘部や菊門は晒され、豊かすぎる乳房もふるふると揺れている。
ルキアが嚥下していることを感知した触手は晒され、まず彼女の乳房を縛り上げた。
「!?」
ルキアが一瞬そちらに目を向けるが、直ぐ様口の中に溢れる液体を飲み干す作業に戻らされる。
触手はルキアの体の全てを舐め、噛み、媚毒を注ぐ。
乳房、乳首とて例外ではない。
噛み付かれ、媚毒を注がれた箇所は例外なく敏感になっていた。
674 :
ルキア触手:2008/07/20(日) 20:54:13 ID:VV76EH32
触手の媚毒が全身に回った今、ルキアはとてつもない情欲に煽られていた。
触手の一体が足、太股を這うだけで秘部から愛液がトロトロと溢れ出て、自身の顔を濡らしていく。
顔を桃色に染めながら、ルキアは完全に内部から性欲に侵されていた。
縛られていない右手で秘部を触り、やがて指での自慰に浸ろうとするが、どうにも満足出来ない。
彼女が自慰を止めた瞬間に、彼女の乳房の先端をなぶっていた触手が、役割を果たしたとばかりに乳房を離れる。
代わりにルキアの両手を一体の触手が縛り上げ、遂に自慰さえ出来なくなってしまう。
675 :
ルキア触手:2008/07/20(日) 20:54:52 ID:VV76EH32
両手を縛られたルキアがもがいていると、触手たちは彼女の膣、そしてアナルに殺到した。
躊躇いもなく破られる処女の証、しかしその痛みさえ今のルキアには絶頂する程の快楽でしかない。
膣の奥、子宮口まで到底した触手たちは、自身たちの子を孕ませるべく白濁を吐き出していく。
ジュルリ、ジュルリと音を立てて触手が子宮に到底する度にルキアは絶頂し、白濁を吐き出される事で更なる高みに至る。
膣を犯した触手は次に彼女のアナルに襲いかかる。
676 :
ルキア触手:2008/07/20(日) 20:57:48 ID:VV76EH32
こんだけしかメモに無かったので、ここまでかと。
救いがない展開を嫌う人もいるでしょうし、反応如何で展開をイジって書いてみたいと思います。
描写も説明も下手ですみませぬ
678 :
610:2008/07/21(月) 23:09:59 ID:ud7R4tcA
シャロン放置
「っ…、何でわたくしがこんな目に…!」
誰もいない真っ暗な部屋で一人もがいているのはシャロンだ。彼女がどうしてこんな
ことになったかと言うと、話は数時間前に戻る。
「うっ…思いのほか重いですわね…」
そんなことを呟きながら廊下を歩くシャロン。彼女は図書館へ大量の本を運搬
している最中だった。と言うのも、魔術の授業の後、数人でじゃんけんをして負けてしまった
ために、このような仕事を押し付けられてしまったのだ。(もっとも、彼女がじゃんけんという
ものを知っていたかどうかも怪しいわけだが)重い魔道書を運びながら、リディアの部屋の
前を通り過ぎようとしたその時である。
「うぉー!危ねぇー!!」
後ろから叫び声が聞こえて振り返ると、男子生徒数人が箒にまたがって猛スピードで
近づいて来るではないか。屋内で箒に乗るのは完全に校則違反だが、今は注意するより
衝突を回避するのが先決だ。とはいえ、重い本を抱えたシャロンは避けることもできず、
男子生徒たちの足はシャロンの右肩に激突、彼女はその場に倒れこんだ。
「きゃっ!痛いですわね!」
「おーっと、ごめんよー!」
しかし彼らは停まろうともせず、そのままのスピードで逃げ去ってしまった。
「もう、いつか会ったら許しませんことよ…」
やっと落ち着きを取り戻して立ち上がろうとしたとき、シャロンは重大なことに気付いた。
「わ、割れて……いますわ……」
そう、シャロンは転んだ拍子に持っていた本を投げ出してしまい、リディアの部屋の前に
あった花瓶を粉々にしてしまったのだ。
(確かこれはリディア先生のお気に入り……で、でも悪いのはあの方達ですわ。ちゃんと話せば
先生も分かってくださるはず……)
そこへ、先ほどの物音を聞いたのか、リディアが眠そうな顔で部屋から出てきた。
「なぁに、今の音?安眠妨害よ……って、きゃー!私の花瓶がー!」
「せ、先生、落ち着いてくださいますこと?これはわたくしの責任ではなく……」
「もーっ、おばかさん!おしおきです!」
そう言うとリディアは、女性とは思えぬ握力でシャロンの腕を掴み、ぐいぐいと引っ張って
歩き始めた。
「あの、せんせ、これは……」
「言い訳無用!早くこっちへ来なさい!」
そして連れて行かれたのは地下倉庫。今は使われていない、がらんどうの部屋だ。
「そこに正座して!」
仕方なくシャロンが石の床に正座すると、リディアは何やら呪文を唱え始めた。すると、
シャロンの両手首に光の輪が現れ、それは彼女の手を背中の方に持って行き、固定した。
つまり、彼女は後ろ手に縛られた状態になってしまったのだ。
「しばらく反省してなさい!」
そう言ってリディアは出て行ってしまった。外から鍵のかかる音がした。
そして現在に至るわけである。既に閉じ込められてから2時間ほど経つだろうか。
「くっ……暑いですわね……」
普段からクーラーの効いた涼しい部屋にいることが多いお嬢様にとっては、その暑さは
殊更だろう。通気性の良い夏服を着てはいるが、風の無いここは通気性などという言葉とは
無縁の空間だ。手で扇ごうにも、後ろ手に縛られているためそれはできない。
「誰かいますことー?」
無駄に叫んでみたりしたものの、この地下空間は既に使われておらず、他の部屋にも
人が来るはずがない。ところで、リディアの言う「しばらく」は一体どれ程の長さなのだろうか。
ひょっとして忘れているのでは…?そんな考えがシャロンの頭をよぎる。
ふと、シャロンはあることに気付いて立ち上がった。
トイレに行きたい。授業が終わってすぐに片づけを押し付けられたから、そろそろ老廃物が
溜まってくる頃だ。しかし手は縛られている上、鍵もかけられているのでどうしようもない。
仕方なく、彼女は再び床に座った。
あっ、数字コテやめるつもりだったんだけどな…まぁいいか
つづきまだァ〜
老廃物って言い方が気になるがこれは楽しみだ
続き頑張ってくれw 待ってるよ
続き続き〜
老廃物ってストレートかつ下品な表現はおもらしネタにするつもりがなかったからです。
路線変更します。当該箇所は各自下のように脳内変換で。まとめの方も反映してくださると助かります。
トイレに行きたい。授業が終わってすぐに片づけを押し付けられたから、そろそろ溜まって
くる頃だ。しかし手は縛られている上、鍵もかけられているのでどうしようもない。仕方なく、
彼女は再び床に座った。
時間がやけにゆっくりと進んでいく気がする。
「っ……先生まだですの……?」
誰も見てないんだし、いっそここで…と思うが、誰か来たときに水溜りができていては
大変な恥さらしだ。体を動かすと出てしまいそうになるため、じっとしてただ待つことに専念した。
1時間後。
そろそろまずい。彼女はふと、何かの授業か本で「おしっこを溜めすぎると膀胱炎になる」と
いう旨の記事を読んだことを思い出した。膀胱炎が何者かは分からないが、少なくとも人体に悪い
影響を及ぼすということは彼女にも推測できた。
プライドと生理的欲求とを天秤にかける。高貴なお嬢様として生活しているシャロンにとって、
それはあまりにも辛いことだった。
さらに30分ほど経った。
「っ……くっ……!」
もう限界だ。必死に我慢すると、思わず声が漏れてしまう。せめて下着だけでもと、手を動かそう
とするが、シャロンの手を縛っているそれは思いのほか固い。おまけに無効化魔法が組み込まれて
いるのだろう、杖を使わない魔法すらも使えなくなっている。
限界が近づき、そわそわとし始めるシャロン。それからまもなく、
「んっ……もうダメ、ですわ……」
その言葉とともに、体の力が一気に抜けていく。そして、石でできた硬い床に広がる水溜り。
「あー、シャロンお姉ちゃん、やっぱりここにいたんだー」
突然の声に振り返ると、入り口にはアロエの姿があった。
「な、何の用ですこと?」
しどろもどろになりながら取り繕うシャロン。
「お姉ちゃんのお部屋に遊びに行こうと思ったらいなかったから、リディア先生に聞いたら、ここの
鍵を渡されたの。……ねえお姉ちゃん、何かここ臭くない?」
「そっ、そうですわね!わたくしもさっきからずっとこの部屋の臭いにほとほと呆れてましたわ」
「え?『さっき』?お姉ちゃんここにいつからいるのー?」
「確か3時間ほど前から……あっ」
「あー、お姉ちゃんひょっとして……しちゃったんだー?」
アロエは無垢な瞳でじーっとシャロンを見ている。
「……何よ……何か問題でもありますこと?」
シャロンの返答が急にか細い声になる。
「えへへー、先生やみんなに言っちゃおっかなー♪」
「こ……困りますわ」
「嫌だったらぁ、『アロエお姉さま許してください』って言ってー?」
「何でわたくしがそんな……」
「あれあれー、いいのかなー?言っちゃうよー?」
「……アロエ……姉さ……許してくださ……」
「きこえなーい」
「ア、『アロエお姉さま許してください』!これで…いいですわね?」
「しょーがないなー、許してあげる♪」
「……何でわたくしが……」
「なんか言ったー?」
「何でもありませんわよ!」
その後シャロンが3日ほど授業を休んだのは言うまでもない。
>>683 アロエ使いとしてこれはちょっと…
なんて言わん。大いにアリですGJ
乙でした
マラリヤの一人えっちモノを書いたので投下します。
長さは2ページ(2レス分)です。
686 :
685:2008/07/24(木) 19:48:28 ID:1jtRCR8p
ここはアカデミーの女子寮の一室。
まだ昼間だというのに、部屋のカーテンは全て閉じられている。
薄暗い室内に漂う、ラベンダーの香り。
部屋の奥のベッドで一人、マラリヤは孤独で不毛な『一人遊び』に耽っていた。
「んんっ…!」
マラリヤの口から、くぐもった様な悩ましい声が漏れる。
マラリヤは手にしたキノコを、自身の身体にうずめさせていた。
その肉厚のキノコは男性のものと同様の硬さと弾力を持っており、マラリヤのお気に入りだった。
キノコの太い柄を掴み、ゆっくりと動かす。
キノコの少し膨らんだ傘が、体内の肉壁を何度も押しのけては引っ込み、それが彼女に堪え難い快感を与える。
興奮と、自身がしている行為の恥ずかしさに頬を赤く染めながら、同時に空いているもう一方の手で、ビスチェの上から乳房を弄る。
形の良い乳房の先端を責めると、また新たな愛液が溢れ、キノコのさらなる奥深くへの挿入を容易にする。
押し寄せる快感と陵辱感に、目に涙を浮かべ、眉を八の字に折り悶えるマラリヤ。
繰り返し訪れる快感の波にたゆたいながら、両方の瞼を閉じる。
頭の中に描くのは、愛しい想い人の姿。
その優しい眼差しと綺麗な声、強くしなやかな指先──それらを想像して、とても幸せな気持ちになる。
例えそれらが、殆ど…自分に向けられる事が無かったとしても。
「もっと、私を見て……」
「あなたが好き…。抱いて欲しい…」
687 :
685:2008/07/24(木) 19:52:25 ID:1jtRCR8p
「はぁっ…、はぁっ…」
部屋はマラリヤの汗と愛液、ラベンダーの香りとが交じり合った、何とも濃密で淫猥な香りで満たされている。
そこに、マラリヤの荒い呼吸の音だけが聞こえる。
やがてマラリヤはキノコを体内から引き抜くと、今度はそれを口に含む。
「んっ…」
想い人のそれにするかの様に、いとおしそうに、自らの唾液を絡ませながら。
キノコの身から、淫らな粘液を舐め取ってゆく。
「んんっ…」
太く弾力のある柄、先端で膨らんだ傘、その裏側の襞までも。
それら全てを丁寧に、舌と唇で清めてゆく。
「…くはぁっ」
時間をかけ、口で清め終わると、キノコを再び秘裂へとあてがう。
自身の唾液でまみれたキノコは、その大きさに反し容易に体内へと飲み込まれてゆく。
目に涙を溜め、唾液の流れ落ちるのも構わず、マラリヤは太く逞しいそれを身体の奥深くへと迎える。
そしてもう一方の手で、陰核を苛めるように強く擦り上げる。
不意に想い人の優しい顔が脳裏によぎり、切なさにマラリヤの瞳から涙がこぼれ落ちる。
「あなたに好かれるなら、私…どんな事でもするから…」
「もっと…ちょうだい…いっぱい」
こうしてマラリヤは今日も『一人遊び』に耽るのだった。
688 :
685:2008/07/24(木) 20:05:30 ID:1jtRCR8p
以上で終わりです。
補足ですが、↑でマラリヤの想う相手が誰かは、特に決めてません。
何とも解り辛くてすんません。
なら俺はショタコンでユウとラスクと妄想するぜ!
久方ぶりに触手ルキアの中編投下ですよ。
今回から攻めが多少苛烈になり、スカトロに近い表現も多数出ますので、気に入らない方は御覧にならないことをオススメします。
691 :
触手ルキア:2008/07/26(土) 04:49:25 ID:c/f3J/Nc
ココア色の小さな穴目掛け、相当数の触手が殺到する。
ロストバージン直後の膣は、しかし愛液と純潔の証であった鮮血、そして触手の子種になる白濁したジェリーのごとき液体が入り雑じっており。
そのジェリー状のミックスジュースを纏った触手は、全くの苦も無くルキアの肛門に滑り込んでいく。
(〜〜〜〜〜!?)
排泄するための器官に、数多の未知の物体が『挿入ってくる』。
散々に弄られ、そして今も絶えずに孕ませるべく犯される前の穴の甘い快感が、未体験の感覚に塗り替えられていく。
ルキアのアナルから、一筋の白濁が伝い零れ落ちていった。
692 :
触手ルキア:2008/07/26(土) 04:50:03 ID:c/f3J/Nc
ルキアのアナルに注ぎ込まれた触手の子種汁は、灼熱の如き熱さのまま直腸へと流される。
ルキアがそれを知覚する直前に、ルキアの体は反転、逆さに吊り下げられる。
大股を開かされた状態で、膣と肛門からは遂に異物を排泄することさえ出来なくなり、そしてルキアの口腔を犯していた触手たちも、役目を終えたと彼女の口から飛び出す。
ちゅぽん、と小気味の良い音がした瞬間、ルキアの顔に浮かんだのは、紛れもない切なさを含めた色。
唾液が糸となり、そしてその糸が唇から溢れ、とろとろと垂れ流れていく。
693 :
触手ルキア:2008/07/26(土) 04:50:44 ID:c/f3J/Nc
しかし、ルキアの端正な唇に、今度は細い細い管の様な触手が数本入り込む。
虚ろな顔でそれが自身の体を犯すことを望んでしまったルキアは、それを迷わず受け入れた。
細い触手たちは、彼女の体内を巡り、子宮へと辿り着く。
無論人体には強力な胃液や消化機関があるため、一部は溶けてなくなってしまっているが。
ここで、ルキアは初めて人智を越えた絶頂を味わった。
アナルに入っていた触手たちが、吸い上げたのだ。
ルキアの肛門内の白濁も、直腸に溜まった便も、全てを吸い上げているのだ。
便秘に苦しむのは女の性だが、その便秘が解消し、溜まりに溜まった便を排泄する気持ち良さは堪らない。
ルキアは、3日排泄出来なかった宿便を、一度に、しかも快楽を味わいながら排泄したのだ。
694 :
触手ルキア:2008/07/26(土) 04:51:44 ID:c/f3J/Nc
今回はここまでと言うことで。
早いうちに最後を投下したいとは思っていますので、また宜しくです
>>694乙
だが欲を言うとルキアだってことを忘れそうになる
だからといって改善方法を挙げられるわけじゃないんだがな…
>>694乙。
続き期待してるよっ!
ところで…
>>695さんみたいにコメント入れてくれる読み手ってホント貴重だよな…。
SS書き的に。俺もがんばろ。
>>965 どもです。
当初は誰でもいいような感じで書いてましたが、一番堕ちやすいのはルキアじゃないかと思い、ルキアにしてますね。
>>966 互いに頑張りたいモノですね
>>698 マジすんません。
寝ぼけて書いた俺が悪かったです
保守
702 :
ルキア触手:2008/08/02(土) 19:33:33 ID:SqPiJ6tm
えらく過疎?ってますが、気にせず完結編を投下します。
今までのと比べても長いですが、気にしないでください。
以下注意です。
・精神崩壊
・出産
・人体改造
・キャラ崩壊
・スカトロジカル
以上の要素を含むため、苦手な方は読まないことをオススメします。
NGIDは『ルキア触手』。
gdgdですが、読んでいだだけるのが最上の喜びとしまして、次より投下します。
ではどうぞ。
703 :
ルキア触手:2008/08/02(土) 19:35:00 ID:SqPiJ6tm
ルキアの目から火花が出る。
そう錯覚しても仕方ない程の絶頂に、ルキアの体からは一切の力が抜けきる。
瞳は彩を失い、口からは数本の触手を伝う涎。
緊張が抜けきった股間からは、黄金色の小便を吹き出し、時折白濁をも吐き出してもいる。
しかし、ルキアはそれを虚ろな目で見つめるのみで。
次の瞬間、更に子種を注ぐべくアナルと膣に触手が侵入したときも、ビクリと痙攣の様に肢体を震わせるだけだった。
完全に触手たちの為すがままになっている、堕ちきったルキアを、触手の本体となる生物は、そのまま『取り込んだ』。
人では予想もしえぬ巨大なそれは、ルキアを胎内に取り込み、子を増やすためだけの道具と定めたのだ。
胎内に取り込まれたルキアに、触手たちが殺到する。
衣服どころか下着の欠片さえも剥ぎ取られ、成長過多な肢体の全てに触手が絡み付く。
鼻腔、口腔、耳、乳首にある乳腺、アナル、へそ、膣、その全てが触手に埋められ、しかしルキアの体は快楽のみを伝える。
やがて触手たちが子種を放つと、ルキアの身体は白濁のドレスを纏うかの如く装飾され、頭のてっぺんから足の爪先まで子種まみれにされた。
乳腺に注がれた媚毒は女性としてのルキアを更に育て、女性ホルモンの異常分泌を促し、胸を豊かと言うには豊満すぎるほどに脹らませた。
704 :
ルキア触手:2008/08/02(土) 19:40:25 ID:SqPiJ6tm
触手が余りに多く挿入されているためか、ルキアの腹部は妊婦の如く膨らみ、しかし触手の動きをトレースするかのように蠢いてもいる。
巨乳ではない、超乳とでも言うべきにまで歪んだ胸は、触手に搾られる度に甘い香りのミルクを噴き出すミルクタンクと化し。
何度も何度も肛門に白濁ではない、媚薬を注がれ、吸い出されと繰り返したことで、汚物を垂れ流すだけの醜い器官となり。
しかしルキアの子宮には、間違いなく触手の子種が溢れ、確実な受精を促す。
ルキアのアナルから時折漏れ出る汚物は、触手に吸い取られ、触手たちの栄養となり。
やがて口腔を完全に封じられ、鼻腔での呼吸のみが生命活動の要と化したルキアは、触手たちの子を、その身に宿すこととなった。
705 :
ルキア触手:2008/08/02(土) 19:41:03 ID:SqPiJ6tm
ルキアが姿を消して、3日。
アカデミーの生徒や教師たちが血眼となって捜しても、あの快活な美少女は見付からなかった。
必然、このような状況下では捏造とも真実ともつかぬ噂がアカデミーに蔓延った。
曰く、裏取引現場を見てしまったとか。
曰く、誘拐されてしまったとか。
人々は好奇心の限りにルキアの行き先を勘ぐり、それを笑い飛ばしたりし、そしてルキアの二度とはない帰りを待っていた。
706 :
ルキア触手:2008/08/02(土) 19:42:24 ID:SqPiJ6tm
ゴボ、ゴボ・・・。
美少女と名高く、また恋人になってほしいと人気もあった少女は、数日前に胎内に宿した命を、正に今産もうとしていた。
ゴボ、ゴボ・・・。
止むことのない凌辱に、遂にぽっかりと穴の開いたままの膣から、子種である白濁が溢れ続ける。
触手とて、一個の生物であるのだ。
自身の遺伝子を持つモノが産まれる際にまで、母体に負担はかけたりしない。
グジュ、グジャア・・・・。
白濁にまみれながら、ルキアの膣から一本の小さな触手が姿を見せる。
両腕、両足を触手に引っ張られ、大の字のまま凌辱されつづけた少女は、しかしこれが最後の苦難だと、余りに早すぎる出産に耐える。
しかし、一度は失った自我を取り戻すのが、妊娠した時の陣痛だとは皮肉な話だ。
ピチャン!
音のない空間に、水飛沫の音が響いた。
ルキアの膣から漏れ出た白濁の水溜まりに、チューリップの球根のようなものが、落ちる。
それは、切っ掛けでしかなかった。
その一つ目が出た孔から、球根のようなものが、二つ、三つと産まれ、やがて数えきれぬほどの触手の子が産まれた。
本来なら激痛を感じる出産儀式に、しかしじっくり調教され、身体自体が性感帯にされているルキアは、ミルクタンクと化した胸から母乳を搾られ、噴水のごとく撒き散らしながら絶頂を繰り返していた。
その母乳は、産まれたばかりの触手の子に飲まれる異常。
搾っても搾っても終わらない噴乳。
口腔を封じていた触手が抜け出した瞬間、ルキアは思い切りに叫んでいた。
707 :
ルキア触手:2008/08/02(土) 19:44:28 ID:SqPiJ6tm
『じぼっでぇぇぇぇ!わだじのおっばい、じぼっでぇぇぇぇ!』
ルキアの端正な肢体は醜く汚されながら、しかしルキアの精神が完全に崩壊しきった証だった。
『もっど、もっどぉ!おじりも、おまだも、じぇんぶ、もっどぎもぢよぐじでぇ♪』
万力のごとき力で搾乳されながら、ルキアは歓喜の悲鳴を上げ続ける。
触手の胎内にて、既に助からぬ深淵にまで堕ちた少女に、初回とは比べ物にならぬ数の触手が群がる。
耳の穴、口腔、鼻腔、膣、肛門、全ての孔に子種を注がれ、孕ませるために。
優れた母体と認められた少女は、これ以後、何人からも姿を確認されはしない。
ただ、子を産み続けるだけに生かされ続けることになる。
『―――――っ♪』
最早声にもならぬ悲鳴が、触手の胎内に響き渡っていた。
ルキアが行方不明になり、暫く。
特に仲の良かった級友たちが捜索を続けても、ルキアの姿は依然として見つからない。
サンダースが軍に進言し、小隊を割いてまで捜しても、発見情報さえもがなく。
そして、ルキアの級友の一人が、『闇の森』の話を聞き。
その森に潜む、ルキアを獲物としたそれとは別の個体に、母体と選ばれて。
凌辱は、連鎖し続ける。
そう、母体となるモノがいるかぎり、永遠に・・・。
― Bad End ―
709 :
ルキア触手:2008/08/02(土) 19:48:30 ID:SqPiJ6tm
凌辱ものを書くのは何分初めてなので、下手くそな文章ですみませんでした。
他の方々を見習い精進したく思いますので、また機会があればお願いします。
>>702 GJ!描写が細かくて良かったです
ただ、もっとまとめてレスしたほうが読みやすいと思う
乙
KOEEEEEEEEE
>>708 神 降 臨
激しく乙
ルキアがおっぱいいっぱいだから次の母体は対極のシャロン様かアロエかなー?
713 :
5-308:2008/08/04(月) 22:16:28 ID:pbLe61L3
どうも、おひさでございます。
楽しいエロパロをエンジョイできていますか?
しばらくこのスレを見てなかったので、今まとめてみましたが・・・
皆様、大変GJです。楽しく見させていただきました〜
前から宣言しているセリ→エリネタは9月に入ったら投下しますかね??
今月で稼動から半年が経過するので、そろそろ区切りとして、と思ったの
ですが・・・皆様のご意見お待ちしております。
あと、一つ季節モノをレオン×ルキアで書いてます。
こちらは今月いっぱいを目処に投下したいと思っています。
それでは〜
投下予告はやめとけと(ry
エエジャナイカエエジャナイカ
716 :
七夜:2008/08/06(水) 14:34:00 ID:LmpiaVJq
お初です。最近マジックアカデミー始めたので、先生方含め数人の生徒の方は詳しくないのですが、ちょっと違うイメージの文を書きたく思ってきてみました。カップリングにしていただきたいキャラと受けと攻めを設定の上リクエストしていただければなるべく早く書きます。
この場では「ななや」と呼んでください。
ルキシャロで
帰れ
719 :
七夜:2008/08/06(水) 17:50:28 ID:LmpiaVJq
お邪魔しました
721 :
七夜:2008/08/06(水) 19:06:57 ID:LmpiaVJq
せっかくいただいたリクエストなんで、それだけ書ききったら消えます。現れてリクエストだけして消えろって言われるのも癪なので……ね。
722 :
七夜:2008/08/06(水) 20:36:04 ID:LmpiaVJq
>>718 リクエストの書き込みより、わずか27分の短い時間での帰れと言う書き込みに納得致しかねます。納得の行く説明を要求しますと共に、万が一あなたの書き込みまでに何か失礼がありましたらお詫び致します。
723 :
七夜:2008/08/06(水) 20:43:05 ID:LmpiaVJq
時刻は夕方、すでに大半の寮生は帰路につくがオレンジ色の光に包まれた図書館にはシャロンが一人たたずんでいた。
「もう、何なんですのルキアは!? 私は早く寮に帰らねばならないと言うのに、自分から呼び出しておいてこんなに待たせるなんて! 来たら文句の一つでも言ってやろうかしら!?」
シャロンの声は誰もいない図書室の隅から隅まで響き渡った。そのとき、ガラッと開いた図書室の扉からルキアが入室してきた。
「ごめ〜んシャロン、遅くなっちゃった。待った?」
724 :
七夜:2008/08/06(水) 20:50:27 ID:LmpiaVJq
「当たり前ですわ! 私を何分待たせるつもりでしたの!? それより用事とは何かしら!」
かなり待たされてイライラしているシャロンとは対照的に、ルキアはやけに嬉しそうな顔をしている。おまけにアメも舐めていたため、シャロンはなおさらイライラしたがルキアはなおも満面の笑みでシャロンに近付いてくる。
725 :
七夜:2008/08/06(水) 20:51:09 ID:LmpiaVJq
ルキアの様子がおかしい、もとい怪しいのを感じたシャロンは後ずさりしながら尋ねる。
「ル、ルキア? あなたいったいどうし――」
「フフ、ここならどこからも見えないし声も響かないよねぇ? もう逃げられないよ、シ・ャ・ロ・ン」
726 :
七夜:2008/08/06(水) 20:52:26 ID:LmpiaVJq
「……ルキっ!?」
シャロンがルキアに一言言おうとすると、ルキアに口を塞がれたもといキスをされた。急いではね除け後ろに下がろうにも、すでに隅に追い詰められているため壁が邪魔で下がれない。
「ん、ふぁ、んぁ」
「ん、あむ、んむ」
何とか逃げようとするシャロンの唇を、ルキアは優しく噛むようにして逃がさない上に舌をいれる。そのときシャロンは、自分の体から力が抜けていくのを感じたがすでに座り込んでいた。ルキアは満足そうにシャロンを見下ろしている。
727 :
七夜:2008/08/06(水) 20:53:18 ID:LmpiaVJq
二人の唇は、互いの唾液で光る。
「はぁ、はぁ……る、ルキア! あなたは一体、何がしたいのかしら?」
「何もしたくはないよ、ただ……うまく言えないけどシャロンが欲しい。気付いてた? 私がシャロンにキスしたときに、シャロンにアメをなめさせるようにキスしてたの」
「それが?」
「マラリヤさんの新作の媚薬よ、アメ型だから舐めて自分にも使えるし相手にも使えるって言う利点があるの。もうシャロンは力が入らないでしょ? 気持ちよくしてあげるからね」
728 :
七夜:2008/08/06(水) 21:12:32 ID:LmpiaVJq
ルキアはにっこりとシャロンに微笑みかけて、シャロンの上着のボタンを外し始めた。シャロンも抵抗を見せるも、もう力の入らないシャロンの抵抗などルキアには何の邪魔にもならなかった。そしてシャロンの肩がはだけ始めたとき、シャロンが言った。
「お、およしなさいルキア。今やめたら誰にも言いませんわよ? よしなさいったら!」
「今さらやめるのもったいないよ、せっかくマラリヤさんからわざわざ薬までもらったんだもん。最後まで付き合ってよ」
と、ルキアは全く行為をやめる気配を見せないままシャロンの上着を剥ぎ取り後ろに投げた。シャロンの上半身は下着のみとなった。
729 :
七夜:2008/08/06(水) 21:16:57 ID:LmpiaVJq
「へぇ〜、さすがシャロンだね。色白できれいな肌してて……うらやましいなぁ」
ルキアはそう言うとシャロンの背後に回り、肩の辺りに舌を落とし優しく舐め始めた。その感覚に、シャロンも思わず身震いする。
「ルキア……! やめなさいって、んぁ! 本当に、ダメ」
シャロンは予想以上に謎の感覚に襲われ、冬の寒さに凍える子供のようにブルブル体を震わせながら耐えていた。
「そんなこと言って〜、シャロン感じてるんでしょ? 普段あんなに憎まれ口を叩いて気品があって、お嬢様っぷりを発揮してるシャロンが私の舌に感じてるなんてゾクゾクしちゃう」
730 :
七夜:2008/08/06(水) 21:27:30 ID:LmpiaVJq
「ここもこんなに固いよ? 回りは外見よりあるし、柔らかいのにねー」
「バ、ルキア! ぁんっむ……」
突如背後から伸びてきたルキアの手は、シャロンの胸を包み込むように揉んでいた。シャロンは下唇を噛み締めて、声をあげないように必死でこらえていた。その顔は、少しずつ赤く染まっていく。するとルキアは、シャロンの正面に回り胸の固くなった突起部を思いきり吸った。
「ンアアア! らめぇ、ルキアあぁ!」
「アハッ? すごいわねぇマラリヤさんの媚薬、シャロンが声あげるなんて……?」
ふとルキアはシャロンの下半身から来る、不自然に反射している光に目を落とした。そこには水溜まりが出来ており、出所はシャロンのスカート辺り。それに気付いたルキアは、怪しく笑みスカートの中に手を入れた。
731 :
七夜:2008/08/06(水) 21:34:57 ID:LmpiaVJq
「えっ!? ちょっ、ルキア! お願い、そこだけは触らないで! もう限界なの!」
「良く言うわ、こんなに水溜まりができるほど感じてるなんてはしたないわね。それにお嬢様言葉までなくすなんて相当な焦り様ね、まぁ受け入れる気なんてないけ……ど!」
ルキアは一気にスカート、そして下着の中まで手を入れると指をくの時に曲げてシャロンの秘部にねじ込んだ。
「いやあああああっ!」
シャロンはひとしきりビクッと震えると、そのまま床に倒れた。もう壁に寄り掛かっていることさえ出来ずにいると、今度はルキアが裸になり秘部をシャロンの口許に持っていき言った。
「シャロンばっかりズルいよ、一人で気持ち良くなって結局一人でイっちゃってさ。私も媚薬飲んでる、だから……私のも舐めて? シャロンにだったら、イかされてもいい。私も舐めてあげる」
ルキアはそう言ってシャロンの口許に秘部を当てながら座り、シャロンにもたれ掛かるように倒れシャロンの秘部に舌を入れた。
732 :
七夜:2008/08/06(水) 21:42:49 ID:LmpiaVJq
(ダメ、イってそんなすぐされちゃったらおかしくなりそう。もういや……でもこんなルキアもたまには……)
シャロンは泣きたくなる気持ちと不可解に込み上げる自分の気持ちを押さえて、言われるがままにルキアの秘部に舌を走らせた。するとルキアはビクッと震え体を一瞬のけぞらせたが、すぐにシャロンのを舐めた。
「そうだ、よ。いいよシャロン……もっと、もっとしてよ? 私をイかせてよ」
ルキアも負けじとシャロンのを舐め返す、すでに日は落ちて図書館に闇が訪れる。
その闇に響くは、ピチャピチャと言う音にやクチュクチュと言う音。そして二人の喘ぎ声が聞こえていた。
「ルキア、私……もう……」
「う、うん。私も限界、一緒にイって?」
「えぇ、もちろん」
そう言って二人は舌の動きを速めて、一気に舐めた。そして……
「「ああああー」」
二人の秘部から勢い良く粘液が飛び出し互いの顔に粘りつく。
733 :
七夜:2008/08/06(水) 21:50:03 ID:LmpiaVJq
二人は互いに粘液を拭い落としながら、会話を始めた。
「はぁ、はぁ……る、ルキア、もうこんな媚薬は勘弁して欲しいですわ」
「そ、そう? 私は全然構わないんだけど……マラリヤさんの媚薬すごかったしね」
すると小声でシャロンが言った。
「もう、したいならしたいと言ってくだされば良かったのですわ……」
そして思わずルキアは驚き聞き返す。
「えー!? 本当に!? じゃあまた今度やろうよ、ね? だって私……シャロンのこと大好きだもん!」
「大好きだもん……ですか。し、仕方ないですわね。今しばらく付き合ってあげるとしますわ、あくまで付き合ってあげるだけですからね」
シャロンは顔を真っ赤にしながら言って、ルキアから目を背けた。するとルキアはもう一度後ろからシャロンに抱き着いて、ささやくように言った。
「私……シャロン大好き」
「……私も」
ほんのわずかだがその日シャロンが素直になれたのは図書館とシャロンとルキアの小さな秘密。
完結
734 :
七夜:2008/08/06(水) 21:52:24 ID:LmpiaVJq
とりあえず完結しましたので、一作目は終わりです。何かリクエストがあれば、グダグダでよければ受けましょう。
GJ!!!!!つーか仕事早いなwww
まぁ変な奴は無視しでおk
これからも頑張ってくださいな。
ユウサツで
いい
rアよくない
738 :
七夜:2008/08/07(木) 00:46:44 ID:0G7YvIpV
>>735 えと……つまり「失せろ」「帰れ」等のスレは気にせずともよい、と言うことでしょうか?
リクエストの方は承諾致しました、ただ少しアイディア練るので本日のようには行かないのはご了承ください。
>>738 メール欄が鬱陶しい。
わざわざageちゃって。そんなに読んでほしいの?w
夏だな…
741 :
七夜:2008/08/07(木) 09:18:35 ID:0G7YvIpV
>>739 うっとうしいなら来るな、読むな、書き込むな。俺に一切関わるな、邪魔。
>来るな
お前のスレじゃないからな
あとスレとレスの区別くらいつけような
どうも七夜さんは初心者でいらっしゃるようで。半年ROMれとは言いませんが(誰もそんなことしないだろうし)、最低限必要な知識は身に付けておいた方がいいと思いますよ?あと道具なしフタなし百合は大好物なのでGJ。これからも良き百合(超個人的願望)作品を。
七夜氏はなんでいちいちageるの?sageるのが基本なのに……。もしかしてsage方知らないの?
ゲーマガかゲームジャパンで開発中のQMAの画像が載ってたけど、
ルキアの原型らしきキャラはルキア+ユリ÷2な感じがしたので、
>>560に書かれた、
>自分に良く似た、明るく活発な少女。
の理由が何となく分かる気がする。
746 :
七夜:2008/08/07(木) 12:16:57 ID:0G7YvIpV
>>744 すいません、お察しの通りいくつ「ド」がつくか分からない初心者ですので分かりません。それと先々の書き込み等に不快に思われた方、この場にて深くお詫びします。すいませんでした。
>>746 そう思うんだったら名前もやめたほうがいい
作品投下しない普通のときに使ってたらウザがられるよ
>>746 初心者は何の言い訳にもならん。きちんと知識を身につけてください。
作品投下時以外は名前欄に何も入れるな。嫌われますよ。
夏厨の相手すんなよ…
しかし仮にも職人だ。導いておいて損はないはず。
七夜には半年ROMって頂きたい
煽りじゃなく、2chの空気がどんなもんかわかった上で作品を透過すれば化ける
753 :
七夜:2008/08/07(木) 20:30:04 ID:0G7YvIpV
小説がかける、そう思い上がってました。思い上がってきた上に、サイトを荒らしただけの自分。荒らされた側のあなた方が怒るのも無理はなく、ただ自分が嫌う荒らし行為を無意識に行っていた。今からではもう遅いでしょうが、しばらく書き込みません。
荒らすだけ荒らして逃げるようですが、これで終わりです。
何が間違ってるか気づいてから帰ってこいよ
半年ROMればいいと思うよ
七つの夜をネットの学習に費やすんだ。帰りを期待して待ってるZE
…俺も何か書きたくなってきたなー…
新参が認められないスレになってるな…。
読み返して暗黙の了解把握するのは新参以前の問題だろうがな
腕は良かったが…
うん、「新参が認められない」んじゃないんだよ
名無しで書き始めれば新参かベテランかも分からないわけだから
大切なのは最初の1レス、1作品投下までにどこまでスレの空気を把握できるか
「初心者だから」が言い訳にならないのは実社会と同じ、もしくは文章でしか判断
できない分、それより厳しいかもしれない
それを住民の多くが把握できてるってことは、そのスレは住民の質が良いってことだと思うよ
空気重くなったんで投下したい…が眠い
なんだかスレが若干殺伐としてるみたいだから
ちょっくら夏っぽいルキアとのバーチャルセックス風SSを投下しておく。
--------------------------------------------------------------------------------
暑い夏。まるでリゾート地のような浜辺には誰もいない。波の音だけが静かに響き渡る。
人と言えば、僕と、露出の際どい赤いビキニが眩しいルキアだけ。
「きゃはは、ねえ、一緒に泳ごうよー!」
「ああ、いいよ俺は。」
遠慮してパラソルの中で涼んでいると、ハイビスカスの花を髪飾り代わりにしたルキアが
少女とは思えない豊満な乳房をぷるぷる揺らしながら、僕の元へ駆け寄ってくる。
「もう、折角二人っきりなんだからさぁ。」
「いいって別に。それよりも……」
(むにゅう……)
「ひゃあっ!」
目の前に近づいたそのたぷたぷした乳房を、二つとも欲張りに鷲掴みにする。
「折角の二人っきり、なんだろ?」
「え、で、でもそんな……」
遠慮無くぐにぐにと、いやらしく形を変える乳房。これだけのボリュームがあるのにまだ
成長するらしく、ビキニもきつかったせいか次第にずれて乳首が露になる。
「や、見ちゃ駄目……」
腕で隠そうとするルキア、しかし僕はその腕をとり、お日様の元に生まれたままのルキア
のおっぱいを晒す。
「だーめ。じっくり味わってやる……ん、ちゅぅ……」
交互に乳首に吸い付き、尚も乳房をぎゅうぎゅうと揉み解す。張りが合って、すべすべし
た餅のような乳房。超が付くほどの巨乳、爆乳なのに感じやすくて、何度弄くっても飽き
ない。海水浴を満喫した乳肉は、顔を埋めてしゃぶるとほんのり潮の味がした。
「や、ぁ、ぁ、あふん……」
「おっぱいだけで感じたかルキア……マンコもこんなに濡らして……」
僕は手を伸ばし、ルキアの大事な部分を水着の上から指で弄くった。開放的になってる所
為か、それとも胸への愛撫が堪らなかったのか、ぐっしょりと愛液が染み出している。
「ぁ、だって、おっぱい気持ちいいんだもん。ぁんぅ♪」
「そうかそうか、それじゃあ遠慮なくっ!」
僕だって我慢の限界だった。あれだけ間近で可愛い巨乳娘がビキニで楽しそうにしてたん
だから、僕の象徴は限界を超えてた。そのままビーチマットに押し倒し、水着をずらして
猿のように勢い任せにルキアの秘所に象徴を捻じ込む。
「きゃふ、い、きなりそんな、ぁ、んぁ、ああん!」
「我慢出来るか!ルキア、今日は狂ってやるぞ!」
「ぁん、あ、あ、ああん!」
灼熱の太陽に見つめられながら、いや、見せ付けるかのように腰を打ち付ければ、ルキア
の秘所もぎゅうぎゅうに締め付けて離さない。
「ぁ、もう、私、イク、イク、ぁ、ああああああっっっっ!!!!」
(ぅお、出る、んほ!)
…………。
たっぷり、出した。ルキアの肢体に、夏の日差しよりも暖かい白濁を大量に浴びせた。
「……はぁ、はぁあぁ……。」
肩で息をしながら、ぐったりするルキア。
>>761 そして夕暮れ。
「……楽しかったね。」
「あぁ。」
「……いい思い出に、なったよね。」
「……そうだな。お前が余計な事して遭難さえしなけりゃな!」
「はうう!」
「大体な、空間転移の魔法使う時はもうちょい慎重にやれってあれほど言ったのに!」
「だってぇえええ〜!」
それから助けが来るまでの3時間、僕はルキアと一緒に途方にくれていた。
--------------------------------------------------------------------------------
763 :
761:2008/08/08(金) 00:34:57 ID:jRjCST0b
夏だしいっぺんルキアのビキニネタ書きたかっただけで書きなぐってみた。
それから若いの、良かったな。これで一回り成長出来るぞ。
764 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 01:23:30 ID:FtItjHRU
以前、「『自分らしく』カイル×シャロン」を書いた者です。
再びカイル×シャロンを投下します。健全、12レス分あります。
NGは「クッキーの味は」でお願いします。
「さて、まずは何からしましょうか?」
僕は目の前にいる、金髪の女の子に話しかける。
学校の制服の上に、白いシンプルながらもフリルのついたかわいらしいエプロンをつけている。
女の子は、ちょっと顎に手を当てて考えた末、
「まずは、クッキーから作ってみたいですわね」
と、僕の眼を見据えて、真面目な顔で言う。
ここは、寮内にあるいつもは寮母さん達が使っている台所。
基本的には学生は使わない場所なのだが、今日は無理を言って貸してもらった。
台所ですることと言えばただ一つ。
「じゃあ、一般的なドロップクッキーを作りましょうか」
「……どろっぷくっきー?」
無塩バターと薄力粉、砂糖と卵を取り出しながら女の子の質問に答える。
「ドロップは『落とす』という意味の英単語なのはわかりますよね?」
「ええ」
「ドロップクッキーとは、生地をスプーンですくって、
クッキングシートの上に『落とし』て伸ばし、焼くものを指すんですよ」
「……手じゃありませんの?」
「手で作るのは『成形クッキー』と呼びますね。生地も若干硬めです。
まあ、公式な違いではありませんから、豆知識程度で大丈夫ですよ、シャロン」
目の前の女の子、シャロンは眼をキラキラと輝かせながら僕の話を聞いていた。
「あらかじめ言ったとおり、僕は指示をするだけで手伝いません」
「わかっていますわ。これは、わたくしの勝負ですから!」
横から見ててもシャロンの眼が燃えているのがわかる。
一週間前の自分からは、想像ができない姿に苦笑しつつ、僕は眼を細める。
思えば、あの仕組まれたお茶会の時以降、こうしてシャロンと触れあう時間が長くなりました。
クラスメイト達はこぞって「清い付き合いだね」と笑いながら茶化しますが……。
「まずは、バターを百グラムとってください」
「はい」
素直に従うシャロン。ヘラできれいにバターをすくい、秤の上に載せるのだが、
「……」
びくびくしすぎて手が震えている。傍目から見ても分かるくらい。
そこまで慎重にならなくてもいいのですが……。
「こ、これでいいんですの?」
シャロンが僕の方を見た。秤を見ると、ちょうど百のところを指している。
僕はうなずき、次の材料の分量を量らせる。
別にシャロンは不器用なわけではなさそうだ。単に、知らないだけ。
「じゃあ、まずはバターを常温でやわらかくするまで放置します」
「レンジを使って温めてはダメなんですの?」
僕は軽く笑いながら、至極真面目に聞いてくるシャロンに答える。
「液状になるまでしたらダメなんですよ。形を残しつつ柔らかくならないと、ね。
で、先にオーブンを温めておきます」
オーブンは見なれているのか、手際よく行動するシャロン。
料理をしたことない人は、オーブンを温めるのにも苦労することが多い。
この点は、さすが良家のお嬢様、といった感じですかね。
「その間に薄力粉をふるいにかけておきましょうか」
「ふるい、ふるい……これですわね」
シャロンは鉄製のふるいを手に取り、僕に確認する。僕は肯定。
「使い方はわかりますか?」
「もう、そこまでわたくしはバカではありませんわ!」
ほほを膨らまして、強い口調で答えるシャロン。
かわいいというより、なんかほほえましい気分ですね。
こう、親戚の子どもに教えてる感覚が近いのかもしれません。
さっ、さっ、さっ、とふるいをかけるシャロン。
小さな塊がいくつか残るので、それはヘラでこす。
「次は、柔らかくなったバターをヘラでこねこねしましょう」
そんな感じで、時間をかけて作業をこなし、
「あとは焼きあがるのを待つだけですわね」
オーブンをしめ、すべての工程が終了。後は、完成を待つのみ。
ふぅ、とため息をつくシャロン。少し額に汗がにじんでますね。
僕はハンカチを取り出し、シャロンの汗をぽんぽん、と軽く叩いて吹く。
30分以上作業してますからね、汗をかくのも当然と言えば当然ですね。
僕が額にハンカチを当てると、びくっ、と一瞬こわばらせるシャロン。
いや、別に何もしてませんよ?
「あ、あなた今何を……!?」
顔を真っ赤にし、眉根を寄せて僕の方を見るシャロン。
なんなんでしょう、この驚き方。
「何って、汗を拭いていたんですけど?」
僕はニコッと笑って今にも毛を逆立てて襲ってきそうなシャロンをなだめる。
ゆっくりと、怒りが静まって行くのが顔色からわかる。
顔色が普通に戻ったシャロンは、食堂の椅子にすとん、と座りエプロンを外す。
「うまく、できるかしら?」
僕はその隣に座り、ふふ、と笑いかける。
「大丈夫ですよ、僕が見てましたし、何よりシャロンが作ったものですからね」
ぼっ。
「……な、何を言ってるのか全然わかりませんわ」
嘘つき。
「ところで」
シャロンは椅子ごと僕の方を向き、真剣な声で僕に話しかける。
「あなたは、いつから私のことが気になっていたんですの?」
……唐突ですねえ。
食堂内には、幸い誰もいない。聞かれて困る話ではないでしょう。
頭を巡らして、記憶の海を泳いでみる。
「気づいた」のは、一週間前のお茶会の時。
では、知らず知らずのうちに「気になりはじめた」のは、いったいいつでしょう。
思い当たるのは、それより少し前の、大会。
「……たぶん、前回の大会かな、とは思いますね」
「ああ、やっぱり」
シャロンは眼を弓なりにして、くすくす、と小さな笑い声をあげた。
というか、「やっぱり」というのは……?
「わたくしも、ですわ」
「これはまた、偶然の一致ですねー」
僕は思い出す。あの時の、自分を。そして、あの時のシャロンを。
別にそれまでは特になんでもなかったのですけど。
ただ、決勝戦の凛々しい姿と、優勝した後の言葉が脳裏に浮かぶ。
「わたくしは、これで満足しません。まだまだ、上へ登ってみせますわ」
このとき、僕は思いました。
「この人は、僕と『正反対』なのだ」
と。
自分のために、自分を磨くシャロン。
他人のために、自分を磨く僕。
そのどちらがいいとか悪いとか、そんな二元論ではなかった。
だからこそ、僕は、いえ、僕「たち」は、「自分らしく」歩むと決めた。
「あれ」
僕はそこで、ふと、一つの疑問にぶつかった。
「……そういえば、シャロンはいつ僕のことを見たんですか?」
「!」
また顔が真っ赤になった!
「あ、ああ、それは、その」
顔の前で両手をぶんぶん振って、しどろもどろになるシャロン。
……だから、まずは落ち着きましょう?
「まあ、後でゆっくり聞きますよ」
僕は笑いながら、シャロンに対して一つの問いかけをする。
「では、突然ですがここでシャロンに問題です!」
ででん。
シャロンが、呆然と口を開けている。
「はい?」
口から出た言葉も、また呆けていた。まあ、当然ですね。
「実は、僕が今さっき教えたのは協会的には『クッキー』ではありません!」
「なんですって?」
驚きで眼を見開き、身体を乗り出すシャロン。
まあ、そりゃそうでしょうねえ……当然と言えば、当然です。
「『協会的には』。ここが重要です」
僕は人差し指をくいっ、と上げ、シャロンにつきつける。
「では、今さっき作ったものは、協会的には一体なんでしょう?」
「ええ!?」
僕は、ふふふ、と軽くほほ笑む。
「そ、そもそも『協会』ってなんですの!?」
「それも、質問の一つですよ。『何の協会なのか』が、その答えでもあります」
「うー」
唸るシャロン。腕を組み、んー、と考え込んでいる。
「あ」
ここで僕は一つ、ちょっといたずらをすることにしました。
「もし間違えたら『お仕置き』ですよ?」
「ちょっと!? なんですのそれ!?」
「それはあとのお楽しみ、です」
僕は顔に浮かんでいる笑みを、にやり、としたあくどいものに変える。
ひどく、ひどく真剣に考え込むシャロン。
ちっ、ちっ、ちっ。
はい、二十秒が経過しました。時間切れです。
「えー!?」
そんなの、無効だわ! と立ち上がり、ぷりぷり怒るシャロン。
これがロマノフ先生とかガルーダ先生だったら問答無用で雷処分ですね……
「まあまあ、まずは答えを聞いてください」
どうどう。
僕はシャロンを椅子に座らせる。
「結論から言うと、答えは『ビスケット』です」
シャロンが、ぽかん、と口を開けた。そして、脱力した。
「クッキーとビスケットは、同じものじゃ……?」
「ええ、イギリスではそうですが、アメリカでのビスケットは、イギリスではスコーンに近いものです」
「……じゃあ、違いは?」
シャロンは左上に視線を泳がせながら、考える。
「簡単です。協会はが定めたルールによると、
『手作りっぽくてバターを多く使い、いろいろなもので風味付けしたもの』がクッキーで、
それ以外がビスケットです」
「……それって、簡単ですの?」
僕も言ってて、ちょっと難しいかもしれない、と思いましたが。
「ちなみに、アメリカのビスケットを土台に、生クリームで飾り付けたものを本来はショートケーキ、というのですよ」
「そう……この『協会』は、ビスケットの協会なのですね……」
たぶん、雑学のジャンルですね。
「だから、この場合の『short』は『サクサクした』とか『崩れやすい』という意味なのです」
誰かがこの話をしていた気がしますが、気のせいですね。
「あー、良いにおいー」
焼けたクッキーの香ばしいにおいをかぎつけて、ルキアさんが入ってきた。
確か、今日は補習があったはず。頭に糖分が足りてないはずですね。
「クッキー焼いたんだけど、ルキア、食べる?」
僕が口にするより先に、シャロンがルキアさんに提案します。
「ホント!? いいの!?」
「味の方は僕が保証します」
僕はにこり、と笑いながらルキアさんに言う。
「じゃあ、いただこうかな!」
「そろそろ焼き上がりですわね」
「うーん、甘すぎなくてサクサクしてておいしー!」
いつの間にか、補習を受けていたルキアさん、レオンさん、タイガさんの3人が集まってきていた。
二人で三十枚近くは多いと思ったが、五人ならば全然問題はない。
紅茶も入れる必要はなさそうですね。
「おう、初めてでこれはすげーよ!」
「ほんま、シャロンは何やらせても抜群やな!」
レオンさんもタイガさんもサクサク、とクッキーを頬張りながらシャロンに賛辞の言葉を送る。
「ここで『お仕置き』の時間ですよ?」
突然発せられた僕の言葉に、皆が僕の方を向いた。
「……お仕置き?」
「何すんだ?」
「なんやの……?」
補習者三人組は三者三様に首をかしげる。頭の上には疑問符が浮かんでいますね。
シャロンは顔を真っ赤にして、あたふたし始めた。
「い、いや、その、別に、そんなあんなことやこんなことなんて……もごもご」
最後は言葉になっていません。というか、あんなことやこんなことってなんですか。
僕はシャロンに、ずびしっ、と指をつきつけて、宣言する。
「では、『お仕置き』です。洗い物は全部任せました!」
「……ひ、ひどいですわ……」
シャロンは制服の袖をまくり、スポンジでごしごし、と使ったボールを洗っている。
その顔には、不満が満ちていた。ある意味謀られたわけですからね、不愉快なのは当然でしょう。
あとで謝罪ついでに、おいしいケーキでも振舞いましょうか。
「あはは、料理は片づけまでが料理ですよ」
「修学旅行じゃないんですから!」
「でも、こうでもしないとシャロンは洗い物しないでしょう?」
「う……」
図星ですね。分かりやすいです。
自分で自分のことを「素直じゃない」と言ってますが、超がつくほどわかりやすいです。
それが「素直」であるかどうかはまた別問題ですが。
「まあ、これがお菓子だからまだ少なくていいんですよ。
夕食なんかを作るなら、料理してる最中に洗い物をしなければなりませんからね」
「そうなんですの?」
「ええ。そうでもしないと、料理の最中は邪魔ですしね」
僕は背もたれに腕を乗せ、シャロンの洗い物を見守る。
まあ、さすがのシャロンでも割ったりはしないでしょう。
シャロンはそつなく洗い物をこなしていく。
洗い物の量自体もあまり多くなく、すぐに終わった。
寮の廊下を歩く。
今は夏季休業中で、遊びに出掛けている者もいれば故郷へ帰る者もいる。
まあ、さきほどの三人組のように補習組もいるけど、それはまあおいといて。
僕もシャロンも、今日は寮でゆっくりする予定だ。
故郷に帰る予定もないので、正直暇なんですよ。
街に遊びに行くにしても、大人数で遊びに行くので、行く機会が少ない。
だから、僕はシャロンと二人でほのぼのと過ごすことが多い。
「今日はどうしましょうか?」
シャロンが微笑みながら僕に話しかける。
「そうですねー」
僕は天井を見ながら、んー、と喉を鳴らす。
二、三歩の間考え、シャロンの方を向いて、微笑む。
「ゆっくりしましょう」
「今日『も』ですわね」
くすっ、と笑うシャロン。
特別なことなんて、起こらなくていい。何気ない日々が、宝物。
シャロンの手には、小さな袋が一つ。
中には手違いでくっついてしまった、二つのクッキーが入っている。
僕も、シャロンも、そのクッキーに僕たちを重ね合わせていた。
とても甘いわけではなく、控え目な甘さ。そういう日々が、僕たちには合っている。
以上です、お粗末さまでした。
最初sage忘れて申し訳ありませんでした…… orz
何という構成力&表現力…乙すぎる
シャロン様に萌えた
こういう心がほっこりするのも良いねぇ…
次は股関がもっこりするやつキボン
俺にも文才があったらな……
レオン×ユリのラブラブな話を思いついたけれども、
展開がグダグダになりそうなので止めておく。
二人だけの時間と他の生徒と絡む時間のバランスがいい
今日のようこそといい、なんというカイシャロ日
見たところ
>>735の方のリクエストが書かれてないこと発見、少し練るです。
えらく盛況ですね、後ほどレスを見てきます。
ルキア触手を書いたもんですが、サンダース×シャロンのエロ無し純愛とかは投下してもいいんですかね?
公式サイト見てなかった…新キャラが出てら
>>785 いいですよ、わくわく。
代わりと言っては何ですが、ルキア触手の続き書いていいですか?
あのままではいくら何でも不憫すぎて。
>>787 ルキア触手に関してはご自由にドゾー。
自分で続き書いたら更に悲惨になりましたゆえw
サンダース×シャロンは七割がた出来てるんで、しばらくすれば投下出来るかと
三人も予告とは
期待wktk
( ´w`)<触手を扱う職種って何?ナンチテ
川相さん仕事してください
ってな訳でサンダース×シャロンを推敲なしで投下しちまいますねー。
エロなし、まだ恋愛関係にもなりきれてない状態の二人をご覧あれ。
推敲なしなんで誤字・脱字・シナリオが変なのは勘弁してくださいな。
「お姉ちゃんなら、間違いなく上客が付いてくれるからね?」
「すこーし注射をすれば、すぐにエッチなことが大好きな、淫乱牝犬にみたいになれるから、心配はいらないよ?」
にやにやと醜い笑顔を浮かべ、シャロンにすりよる男たち。
夏休みだからだと、夜遅くまで遊んでいたのが仇となってしまったシャロンは、しかし鋭いままの眼を、決して伏せたりはしない。
夜の街の路地裏で、シャロンは二人の男に迫られていた。
元々路地裏などを歩いてはいなかったが、少し声を掛けられて、振り向いた瞬間に鳩尾に一撃を貰い、ふらふらになりながら連れてこられたのだ。
鳩尾へのダメージはまだ回復しきらず、腰も抜けてしまっているという、考えるまでもなく絶望的な状況で。
見るからに怪しい色の液体が入った注射器を持った手が、シャロンの首筋に近付く刹那のことだった。
「そこまでだ」
威圧感を与える低い声が、路地裏に響く。
シャロンから目を離した男の片割れが振り向く前に、注射器が男の手から弾け飛び、中身の液体は地面に垂れ流れる。
「な、なんだ!?」
「黙れ」
突如予想だにしなかった事態に陥った男たちは、慌てて振り向いた。
そこには、強面の青年を筆頭とした三人の男たちがいた。
「軍曹殿!」
「色、臭い共に既存の薬品ではあるまい。麻薬の類いの疑いがある。・・捕らえろ」
どうやらリーダーらしい青年が指示すると、彼の背後に控えていた二人の男が、シャロンを襲った男たちをあっさりと取り押さえ。
「確保、完了いたしました!」
「よし、警察機関へ連絡せよ。この少女は我輩が介抱する。その二人が罪に問われる場合この件は君たちの手柄とせよ」
『はっ!』
部下たちにテキパキと指示を出す青年のことを、シャロンは知っていた。
足がすくみ、腰が抜け、立ち上がりも出来ない状態で、シャロンはようやく声を出すことが出来た。
「あなた・・サンダースですの・・・?」
「貴様には同じ顔の知り合いがいるのか」
部下が戦意を失った男たちを連れていくのを見ながら、サンダースは淡々と答える。
成る程シャロンの知る青年と考えて間違いないらしい。
そう解った途端、シャロンの緊張の糸が切れた。
「・・こ、こわ・・・」
「ん?」
へたりこんだシャロンに合わせて、しゃがんだサンダースに、シャロンは思い切り抱き着いた。
「怖かった・・怖かったですわ・・!!」
「そうか。我輩とて貴様が無事で良かった。何かあれば大事になっていたはずだ」
ぐしゅぐしゅと端正な顔を涙と鼻水で汚し、しかしシャロンはサンダースにしがみついて離れない。
サンダースは力ずくで離そうとして、断念した。
さて。
シャロンがぐすぐすと泣きじゃくるのを、頭を撫でて慰めることにしたサンダースは、思わぬことに気付いてしまった。
ぶっちゃけると、シャロンを愛らしいと思ってしまったのだ。
普段アカデミーで強気で傲慢な姿を見せてばかりの少女が、今、自分だけに見せる弱気で崩れ落ちそうな姿を、だ。
しかし、間違ってもサンダースはそんな素振りを見せはしない。
シャロンが泣き止むまで胸を貸し、ただ優しく頭を撫でていた。
「そろそろ泣き止め。我輩はまだ見廻りがあるのだ」
「え・・・」
頭を撫でられながら、捨てられた仔犬のような顔でサンダースを見上げるシャロン。
その顔を見て、サンダースの守りたい、慰めたい欲が更に加速する。
「一人でも帰れるだろう。人通りが多い道なら、余程でない限りは襲われたりしないはずだ」
「ひ、一人でですの・・・?」
まだ鼻をひくひくさせながら、シャロンはようやく顔を上げる。
そこには、少なくともアカデミーではアロエやユウにしか見せていない、穏やかな顔の軍人がいた。
「一人は、嫌ですわ・・・」
シャロンの脳裏に、今しがたの恐怖がよみがえる。
この軍人がいなければ、自分は間違いなく廃人にされていた。
アカデミーに戻ることは叶わず、ただ男たちに弄ばれ、用が済めば捨てられるだろう。
「一人にしないで、お願いですわ・・!」
「ならば、貴様の家に送ってやる。多少予定にラグが生じるが、まぁ仕方あるまい」
「家に帰っても、一人ぼっちですわ・・」
シャロンの両親は、言わずもがな資産家である。
しかしその資産を築くために、働くことばかりを考えていた。
結果シャロンには金に名を変えた愛を注いでばかりいた。
「家に帰ったとて父も母も居りませんわ・・・」
「ふぅむ・・・」
サンダースは、このままシャロンを放っておいても構わない。
だが、それでこの少女に何かあれば、寝覚めが悪い。
そういうことも踏まえ少し考えて、折衷案を出すことにした。
「貴様がこのまま私の警らに付き合うと言うならば、一晩ぐらいは居てやってもいいのだがな」
「それで構いませんわ」
ウサギの様に真っ赤に泣き腫らした目には、サンダースへの信頼だけを秘めて。
折衷案をあっさりと受け入れたシャロンにいささか驚きつつも、サンダースは彼女に手を差しのべ。
シャロンは、おずおずと、しかし力強くその手を掴んだ。
サンダースと手を繋いで歩く夜の街は、シャロンにとっては刺激的だった。
幾人もの人が、サンダースに声をかけ、サンダースはそれに応える。
時々恋人扱いされるのが恥ずかしかったりしたが、しかし今ならサンダースと恋人になってもいいかとさえ思えていた。
今、確りと結ばれた手が、やがて二人の未来をも結ぶ架け橋になるとは知らずに。
シャロンは、今しばらくの安寧と、未だ理解も気付きもしない初恋にひたろうと思っていた。
っつー訳でサンダース×シャロンでした。
最後は四日寝てない頭でかいたんで、相当グダってます。
夏場はしっかり睡眠をとりましょうね。
では、またの機会があればお願いします
>>793乙
オレもそろそろ作品投下しようかな・・・
そういやそろそろ容量いっぱいになるな
新スレの季節か
801 :
sm125732sm720699支援チーム:2008/08/10(日) 10:04:21 ID:e6QFt5a6
802 :
七夜:2008/08/10(日) 10:28:15 ID:iSvUlzB9
>>801 言いたいことを代わりに全部言ってくれてありがとうございましたw
私もうざかったですw
803 :
七夜:2008/08/10(日) 10:51:49 ID:/V/xXJpu
久しぶりに来てみれば七夜肯定派の人も無きにしもあらず……ですかね。初めまして
>>802の七夜さん、以前ルキシャロを書かせていただき多大なるご迷惑をお掛けした本物の七夜です。
>>801 自分に対する弁明に感謝します。しかし
>>802さん、七夜を名乗りあたかも自分が話すような真似はよしてください。
これはひどい
荒れてるねぇ・・
取り敢えず次スレを立てないといけないんか?
806 :
七夜:2008/08/10(日) 11:52:10 ID:/V/xXJpu
>>803の「七夜」です。結論
>>802の『七夜』さんが本物でも構いません、その代わり「七夜」はここで罪を犯しましたが故に苦労されると思いますよ? 自分は「七夜」で犯した罪を捨てる気はなく、償えるだけ償う気持ちでいますのでそれだけは分かってください。
なにこいつww初心者板で勉強してこい
>>801 少なくとも帰りを期待してる的なレスにうざいはないだろう…
あと(本物の?)七夜さん、正直な話。こういう所でくそ真面目に語っても…ぶっちゃけ浮くよ?同じような経験があるからわかる…
次はもう名乗らないで普通に作品投下した方がいいかもしれんね。気がすまないというならそれも仕方ないけど
流れを変えるために投下、は無理だよなぁ
おいおいお前ら流石に偽者だろ
本物が出てくるとは思えん
まぁ〜……結果的にどっちが七夜でも関係ないんじゃないの? 何で七夜さんが嫌われてたのかわ良く分からない、けど早い話がここは名を売る場所じゃなくて小説を書くところでしょ? 七夜さんが小説を書いてれば、またみんなそのうち認めるでしょ?
IDに奇跡が発生しているようです
少なくとも夏厨なのはよくわかったw
ぬ
る
ぽ
あと4KB
うめろうめろー!
次スレでも職人さん頑張ってください。
良い作品期待して待ってます(^^)
マロンてんてーとレオンが一緒に冒険埋め
帰って来たら、てんてーテカテカ、レオンスカスカ
次スレが建ってたからびびった
容量切れなのね。梅
長いSSを書くには足らぬ
かといって埋めるには多すぎる
でも埋める!
3KBって確かに微妙だよな梅
ラスきゅんの朝立ち埋め
/ ̄ ̄\
/ ̄ ̄\ / \ /\
.____ / \ /\| =⊂⊃=⊂⊃|
____ / \ -=・- , (-=・-ヽ. (__人__) |
/ \ .| \ /| (__人__) .| ||||||||| ノ
/ \ /\| ` ゝ´j | ` ⌒´ |. .}
/ =⊂⊃=⊂⊃ \\ヽ.'ー=='/| /ヽ }
| (__人__) | |` ⌒´ | /ヽヽ∩__ ノヽヽ∩__ ノヽ
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( \ ( ) | |\ ( ) .| |/ ノ | | / ノ . | |
.\ “ /__| | “ /__| | /__ | |“ /__| |
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埋め。アメリア先生にお仕置きされる女子で誰がいいかな?
クララかヤン子
誰かユウを誘惑するマラ様のSS書いてクレー
マラ様がユウを後ろから抱きしめつつひたすらなでくりなでくりしている図が浮かんだ俺
- 埋 め な ん ぞ し て ん じ ゃ ね ぇ ! -
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