嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ 憎ら41あの女

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941名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:13:42 ID:e2GiYLGt
一万年と二千年ROMってから来てください
942名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:37:37 ID:2ftwOAGo
埋めネタマダー?
943名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 03:47:47 ID:vxCeI4ED
NGワードあぼ〜ん設定済みの漏れは勝組み
944名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 07:03:51 ID:ZU5b2SAF
>>938
945名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 08:51:48 ID:v/PTPUG/
一万年と二千年前から愛してる 
はうだうだうざいからもう次で決着つけろ

946名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 09:27:19 ID:SATTYGNu
一万年と二千年前は取り合えずここにおいで
嫉妬・三角関係・修羅場系総合雑談スレ in 避難所
http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/dorobouneko/4/
947名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 10:29:51 ID:6ayCTFLg
一万年〜 をとやかく言ってるのはせいぜい2、3人だってことを自覚しろ。

たしかに前はヒドかったが、最近はそんなでも無いでしょうが……

過去は過去ってことでいいじゃないか。黙って埋めネタ待とうぜ
948名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 10:50:41 ID:fcQlVHZA
一万年はいちいち荒らしに反応するから困る上に、2chのルールをわかってないからな
正直学習能力があるのか問いたくなる
949名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 10:55:01 ID:ylUWSWrt
てか、NG指定しているからさ・・・・・・・
一万年と二千年前が投稿されているのに気付かなかったw
便利良すぎだな専ブラw

まあ、誉めている奴も2、3人だってことを自覚しろ

スレを荒らしたくない派
こちらに移行しろ

http://www2.atchs.jp/test/read.cgi/dorobouneko/3/
950名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 11:02:43 ID:KVcJUcQK
>>948
一万年は空気も読めないし、皆が親切に教えているスレのテンプレも守らないし
変な荒らしに反応するし・・・・・3回以上も同じことを繰り返すからさ
皆が荒らし認定しているわけですよ。

更に他の荒らしが調子に乗って書き込むから余計にスレが荒れるからな

皆、スルーしろいい加減に
951名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 11:10:45 ID:FFTXS4ia
いい加減にウザイというレベルからキモレベルまでランクアップした
一万年を俺は追放したいと思うのだが

いいかな?
952名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 11:13:44 ID:FFTXS4ia
>>951
              _, -‐--....、
           /..:::::::::::::::::::::::::::.ヽ
              / .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
          /..:.:.:.:.::::/:::;i:::::,|:::::l:::::;::::::.ヽ
          l::::::l::::::/l::/ |::/{::/|::;/l::}:;::;::i
          l/i::l:::N`|メ、_|ム|/.,j/レ|::|::ト!
          f^i:::l ''ZTー   ィ'Zト.|::|::レ'^ヽ、
     ,...-',,⌒ゞミ、l::|.      l   l::!Y::::::::::::::.ヽ、        ───って
    /::/..::::::::::::..ヽl_      〉   /v':::::::::::ノ::_;;:::::j,ト、
   /:::::::::::::::::::..`ー-、:l、  f===r  ,ヘ:::::;::::::/ ̄ ゙''ヘュ_ノ     追放処分OKだ!!
   /:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:、L_,,リ /:>:l/:::/
  ./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..`''ヾ、ー_-イ, 〉<.|/ _ノ⌒ ー - ,,,__  _
  }:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..゙ヾ!、!;::|:|,r‐'゙           //   ヽ
 「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf     ヽ        l /    l
../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ニ,-'"      \___        /
/:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ ./ l          \X=-、,,__/
:::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| |  ノ     ` 、      ヽ ,ヘ./
:::::::::::::::::::::..ヽ、:::::::::::::::::::::::::::| l i´       ` 、    ノ ヾ|
:::::::::::::::::::::::::::..`ヽ;::::::::::::::::::::| | |    、     `'rイ  ,ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::.::..\∩:::::::::| l\      `=、..__,ノ   ̄
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953名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 12:08:15 ID:T1XVvTFK
イヤならほっとけばいいじゃん。
やいのやいの言うからうっとうしいレスが来るんだから。
954名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 14:09:32 ID:378J1aI7
気に入らないのはスルー
荒らしもスルー
この原則だけ守ってくれればいいよ
955名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 14:47:56 ID:OFxI7gqA
>>951
賛成\(-_-)




956名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 14:51:00 ID:eP5wDKPh
追放も何もNGにしとけバカたれ
957名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 18:33:27 ID:ysswCJr0
これはいいマッチポンプですね
958名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 02:56:19 ID:+elD152e
ここ2スレでみんなのレスの精神年齢、10才は下がってるね!

埋めネタ桜と紫苑待ち。
959名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 04:20:30 ID:kfaceO6K
そうなると俺の精神年齢はマイナスだな
960名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 08:32:49 ID:D/6GA+3m
わしの年齢は108あるぞ
961名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 09:26:00 ID:VXjvczmY
テラ煩悩
それとも波動球かw
962 ◆88FzqwpUTw :2007/11/10(土) 02:38:23 ID:oCtGuSm6
ひっそりと投下します。
963しにがみのバラード ◆88FzqwpUTw :2007/11/10(土) 02:40:51 ID:oCtGuSm6

サッカー部には現在マネージャーが三人もいる。
もともと部員も少なく、また量より質が重視されるこの学校のサッカー部には朝練がなく、
しかも午後の練習時間も三時間程度なので、そんな部活にマネージャー三人とはいかにも多い。
その三人のマネージャーの中では環が一番の古株で、高校に入学したての去年の四月に入部した。
真守に拝み倒されて仕方なくマネージャーの仕事を引き受けた時には、環以外にマネが一人もいなくて、毎日が激務だった。
しかし、去年の秋に一人増え、県大会優勝した翌日にもう一人増えて三人になった今では、あの忙しさが懐かしいくらい仕事が楽になった。
とは言え、最近は県大会優勝のあおりを受けてそれなりに忙しいのだが。
さて、その三人のマネージャーの内の一人、去年加わった家本楓に呼び出されたのは、この日の昼休みの事であった。


四限の終了を告げるチャイムとほぼ同時に、スカートのポケットの中で震え出した携帯電話。
授業を終えた教師が教室から出ていくのを見計らい、環は携帯をポケットから取り出してその内容を確認した。
どうもメールらしい。
差出人はマネ仲間の家本楓だった。
そこで環は妙だな、と思う。
何の用だか検討もつかないが、どうせ後二時間で授業は終わるわけだし、用があるなら放課後の部活で話せばいいはずである。
それでもわざわざメールを寄越したのは、なにか余程大事な内容なのだろうか。
と、無駄に勘繰りつつ、そのメールを開くと中身はこんな内容だった。
「昼休み、部室で待ってる」
部室に呼び出すなんて、ますますもって不思議である。まぁ、どうせ昼休みにやる事はないので別に構わないのだが。
そんなわけで、お弁当を食べ終えると環は、部室棟の一角にあるサッカー部部室へと向かうために席を立った。
どこに行くの、と訊いてきた真守を無視して、廊下に出る。廊下の奥の階段を下り玄関から校舎を出た。
964しにがみのバラード ◆88FzqwpUTw :2007/11/10(土) 02:43:00 ID:oCtGuSm6

ところで、この学校には校舎が二つある。片方が第二校舎と呼ばれる一、二年校舎で、こちらは教室だけで構成されている。
それに対し、もう一方の校舎、第一校舎は三年の教室、職員室、並びに学食、購買、図書室など、
学生生活を過ごす上で外せない設備が搭載されていて、何かにつけて利用機会は多い。明らかに不公平だ。
さて、その二つの校舎は、グラウンドを挟んで向かいあっている。
二つの校舎を結ぶ渡り廊下は南北にひとつづつあり、昼休みになると北の渡り廊下は購買や学食に向かう生徒でごった返すのに対し、
南にはまず人影がない。理由は簡単、南側の通路は校門には近道だが、第一校舎に渡るには圧倒的に遠回りだからだ。
現在、環がその南側の渡り廊下を歩く唯一の人なのは、その道の途中に部室棟があるからであり、環の目的地もそこだからである。
元々部活動が盛んとは言えないこの学校には運動部が数えるほどしかない。
そのため、二階建ての部室棟には空き部屋がちらほら散見でき、その余った部屋のいくつかをサッカー部が使わせてもらっていた。
おかげでサッカー部は現在、一階に部室を連続して4つも所有している。
問題はその4つの中、呼び出しのメールを寄越した楓がどこにいるのか、なのだが、環にはあらかた予想がついていた。
部室棟についた環は、外をグルリと回って、一番奥の部屋まで行く。
この部屋は、無駄に部室が4つもある事にこきつけて、もはやマネージャーの控室として勝手に占領していた。
男子禁制のその部屋は他の部屋のように汗臭くなく、環はもちろん他のマネージャーの憩いの場でもあった。
わざわざ汗臭い部屋にいる必要もないので、楓がいるならこの部屋だろう。
うっかりノックするのを忘れてノブを捻ると、鍵の感触が手首に残ることなく、カチャリと音を立ててドアが開いた。
ドアに鍵がかかっていなかった時点で、ほとんど当たりは確定していたわけなのだが、中を覗くと予想通り、そこに家本楓がいた。
楓は部屋に入った環に気付いた様子もなく、物憂げな表情をガラスに写して窓の外をただただ眺めていた。
965しにがみのバラード ◆88FzqwpUTw :2007/11/10(土) 02:46:35 ID:oCtGuSm6

窓の外、グラウンドに何かあるのだろうか。
彼女の様子からそう思い、環は背伸びをして窓から外を伺う。
しかし、そこには当たり前のように何もなく、まっさらな土のグラウンドが陽炎で揺らいでるだけであった。
そこに特別目を引くような物は影も形も見当たらない。
それでも、楓は飽きもせず窓の外をただただ眺めている。
時折思い出したように桃色吐息を吐きながら、まるで恋する乙女のように。
「……楓?」
たそがれる楓に後ろから声をかけると、彼女は悪事を暴かれた泥棒のようにビクリと体を震わせて、恐る恐る環に振り返る。
が、自分に声をかけたのが環だと分かると、楓は胸に手を当てて安心したように息をついて、
「も、もう、おどかさないでよ。びっくりしたじゃない」
そう、少し怒ったそぶりを見せて、はにかんだ。
「別に、おどかしてないわよ。それより、何してたの?ボーッと窓の外なんか見て」
環が窓の外と楓の顔を見比べながら問うと、楓はえっ、と気の抜けたような声をあげた。
そして次の瞬間には頬がみるみる赤くなり、最後にはとうとうその熱に耐えかねたように下を向いてしまった。
「何? もしかして、具合でも悪いの?」
心配した環の問いに楓は小さく首を横に振る。
「じゃあ、どうしたの?」
「……ない」
ボソリと、消えるように何事か呟く楓。しかし、その声は小さすぎて、環にはほとんど聞き取れなかった。
「え、何?」
「……でもない」
曖昧な言葉だけを残して、楓はむっつりと黙りこくってしまった。
その楓の態度がじれったくて苛々する。この程度の質問くらいはっきりと答えればいいのだ。
とはいえ、彼女がもともとそういう子である事を重々承知している環は、
雪のようにしんしんと降り積もる苛々を受け流すように溜め息をついて、
「まぁ、いいわ。で、用って何?」
「……えっ?」
ポカンとした表情で楓が顔を上げる。
「えっ、て、楓が私を呼び出したんでしょっ!?」
溜め息では流し切れなかった苛々が言葉に宿ってしまって、環は少し後悔する。これでは逆効果だ、余計楓が萎縮してしまう。
966しにがみのバラード ◆88FzqwpUTw :2007/11/10(土) 02:48:25 ID:oCtGuSm6

しかし、幸いにも楓は気にならなかったようで、慌てたように肩を揺らして、
「あ、そ、そのね、」
で、結局、言葉を濁らせる。長い髪を指でくるくると遊ばせながら、言いにくそうに視線をさ迷わす。
「早く言いなさいよ」
この場に呼び出しておいて、用件さえ言い淀む楓がやはりじれったくて、静かに言おうと気を付けても、
言葉の節々に刺が入ってしまう。
楓がいい子だとは分かってはいるのだが、彼女の口下手を遥かに通り越した曖昧さを、環はどうも許容できないのだ。
訪れたしばしの沈黙を、苛立ちを募らせながら待つ。
やがて、ようやく。本当にようやく、体中の勇気をかき集めたらしい楓が、まるで機嫌を伺うような上目遣いでこう訊いた。
「あ、あの、たまちゃんはね、その、ま、真守くんと、付き合ってるの?」
楓の言葉が耳に入った瞬間、考えるより先に感情が否定していた。
「ば、馬鹿言わないでよっ!!そんなわけないでしょ!?ど、どうしてそんな事……」
「だ、だって、二人はすごく仲よさそうだし、だ、だから……」
「はっ、冗談。そんな事ありえないわ。絶対にね。あたしは、幼馴染みとして仕方なく、本当に仕方なく面倒見てあげてるだけよ」
「ほ、本当?」
探るように環を覗きこむ楓の瞳はどこか嬉しそうだった。
「当たり前じゃない」
胸を張ってそう答えると、今度ははっきりと分かるほど嬉しそうに楓は胸に当てた手を握った。
何か、予感がする。いや、予感までには至らない、胸騒ぎのような。
「ちょ、ちょっと、待って、楓。え〜とね、あんた何でこんな事を──」言いながら、答えは自ずから見つかった。
「──ま、まさか」
真守が好きなの、とまでは言えない。何か、感情の塊のようなものが喉の奥で詰まっていて、声が出ないのだ。
それでも環の言わんとした言葉を感じ取ったのだろう、楓は恥ずかしそうに頬を朱に染めてコクリと頷いた。
環は絶句する。
その拍子に、心の中に転がっていたはずの感情の塊がゴロリと口から転げ落ちた。
「ど、どうしてよっ!? あんな奴のどこがいいのっ!?」
967しにがみのバラード ◆88FzqwpUTw :2007/11/10(土) 02:53:17 ID:oCtGuSm6

「ど、どこがって、その。あの、や、優しいし、かっこいい……」
優しい、かっこいい。
およそ真守からは想像出来ない単語が深く頭の芯に響き、その余韻が消え去った後で驚くほど動揺している自分に気付く。
すると急に頭が冷えた気がした。
おかしい。
なぜ、自分が動揺する必要があるのか。
真守がどうなろうと自分には関係ないはずだろう。だって真守はただの幼馴染みなのだから。
そう反芻しつつ深呼吸をして、環はわざとらしい咳払いを一つ。
それから、目の前の美少女を死神の魔の手から救うべく、神父のような神妙な声で、
「あのね、楓。あんた、よ〜く考えなさい。本当に真守なんかでいいの? だって、あなた、すごくかわいいじゃない、
間違いなく引く手数多よ。わざわざ真守にまで望みを落とさなくても、」
「……そんな事、ないよ」
静かな声だった。
だけど、その声ははっきりと環の言葉を否定していた。何故だろう、心臓がズキリと鈍く痛み、環は思わず胸を押さえた。
そんな環を楓は真っ直ぐ、強い決意を宿した瞳で見つめていた。そして彼女はいつになくキッパリと自分の意思を宣言する。
「私、真守くんがいいの。ううん、真守くんじゃなきゃだめ。私、真守くんの事、す、好き、だから……」
話の流れから予想はしていたし、分かっていた事だった。
だけど、楓の口から直接「真守が好き」と言われると、覚悟をはるかに超える衝撃が環を襲い、
「そ、そう。そうなんだ……」
それだけ捻り出すので精一杯だった。
「う、うん。だからね、たまちゃんにね、その、お、お願いがあるの……」
「え……お願い……?」
「その、き、今日呼び出したのもそのためなんだけど、」楓は口許を右手で押さえて、僅かな沈黙を作り、
それから少しだけ言いにくそうに、「あ、あのね、その、手伝ってくれないかな?」
「て、手伝うって、な、何を?」
「その……こ、告白」
言ってから、楓は頬を朱に染めて、恥ずかしそうに身を小さくして黙りこんだ。
一方の環は楓の言葉の意味を噛み砕けずに、まるで魂を刈り取られたように呆然としていた。
968しにがみのバラード ◆88FzqwpUTw :2007/11/10(土) 02:54:43 ID:oCtGuSm6

楓が、
真守に告白……?
──ダメ。
そんなのダメだ。ダメに決まっている。
「だ、ダメよ。そんな事。ダメ、絶対っ!!」
理屈より先に、感情が否定していた。自分でもよく分からない、焦りにも似たその感情が無意識に環を突き動かしていた。
ふと気付くと、楓は、あっ、と悲しそうな声をあげ、何か知ってはいけない事を知ってしまったような、
悲愴感にくれたその瞳をふせて、
「そ、そうだよね。ダメだよね、たまちゃんも、真守くんが、好きなんだもんね……」
「え……?」
あたしが?
真守を好き?
我に返ったように環はぶんぶんと首を振り、その最悪な思考を排除する。
ありえない。
そんな事は絶対にありえない。
自分が真守を好きなわけない。
だって、真守はただの幼馴染みで、泣き虫で、でかいだけのでくのぼうで、一回も好きなんて感じた事はない。
おまけに自分がいないと何も出来なくて、苛ついていたくらいだ。自分は断じて真守が好きなわけではない。絶対に、だ。
環がそう心を固めていると、目の前の楓は申し訳なさそうに、それでいて悲しそうに、
「ご、ごめんね。たまちゃんの気持ち、考えないで、わ、私、諦める、から……」
「わ、分かったわ」環は、慌てて楓の話に割り込んだ。「その告白、手伝ってあげるわよ」
変な誤解をされるのは、嫌だった。

969 ◆88FzqwpUTw :2007/11/10(土) 02:56:44 ID:oCtGuSm6
投下終了。
本当はもっと早く投下するつもりだったんですが、推敲に思った以上の時間がかかってしまって遅れてしまいました。
では、また。
次の埋めネタで。
970名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 03:17:10 ID:LIUKFjdq
GJ!!
これからどうなる事やら、続きに期待してます。
971名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 08:42:58 ID:nrOIZhqB
埋めGJ!!

今回は500kより先に1000いくな
972名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 11:43:06 ID:C0f3WLxl
なうにぃの方ごっすんでした
レミ1セット目のJKめくりは自分でも予想外
それにしてもなんと言う昇竜合戦
973名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 11:43:59 ID:C0f3WLxl
って誤爆ったorz
974名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 11:54:58 ID:Q7mrCE5O
駄目でしょう…他の女の相手をしたら――



アナタはココだけを見てればいいのよ…
975名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 14:37:41 ID:mSA7Yoo5
でもアイツは……アイツは俺がいないとダメなんだ…

解ってくれ……
976名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 14:41:09 ID:u9DoFbKj
           _
          '´/ ,、ヽ
  ____ i (ノノ"))i
  {l,、,、,、,、l|l=i l| "ワノlOi!   キャハハハハ♪
   ・     リ⊂)允iソ  
  ;*     (( く/_lj〉))
  ・゚'        (./J
977名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 16:59:18 ID:ui3P8yqP
残り23レスは、前スレの埋めネタの為にこの俺が死守する!!
978名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 19:45:34 ID:lCQIIyKq
埋め
979名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 20:57:37 ID:h7hnYcbK
 初めて交合したのは、十六のときです。
カーテンを閉め切られた薄暗い部屋の中、美奈子と二人、向かい合って寝台に横臥して、お互いに相手の体をおっかなびっくりもてあそび合いました。
その頃の私は一般的な青少年らしく性というものに興味津々であり、悪友から押し付けられた春画などで夜な夜な自らを穢してもおりましたし、美奈子に誘われるまま、欲望に任せるがまま、何ら罪も感じずに、婚前交渉という無責任な偽善的行為に踏み切ってしまいました。
はい。それは偽善的行為です。好きだの、愛してるだの、口先だけは達者に回っておりましたけれども、実際はもっと単純な、男としての享楽のための行為です。
下半身に感じるぬるま湯のように蕩ける快感と、一人の女を征服したことによる、背筋がしびれる自尊心の満足。そして、悪友に先立ち筆を下ろしてやろうという虚栄心。
メディアがやたらと奨励して回る通俗的恋愛感を真に受けて、観念も知らずに愛という言葉を無闇大仰に垂れ流し、極々単純な、畜生に対する人間の汚点、本来自然には存在すべきではない歪で汚らしい虚栄という欲望を鍍金で覆い隠したもの。
それを巧みに簡略化させて打ち出した耳障りのいい言葉を一丁前に説いて、ただただ純粋に私という人間を好いてくれる乙女を誘惑してやったのです。
これが偽善以外の何でありましょうか。あの頃の私にとっては、愛という観念でさえ、銀細工と同じものでした。
見得を張るための装飾品。退屈紛れの人間あそび。これ見よがしに行う慈善。吐き気がします。
無知は罪です。青年の私は、阿呆でした。口を開けっぴろげにして、押し込まれる糞尿全て旨そうに飲み下す、白痴でした。
そして、今でもそれは変わりありません。いいえ、今の私のほうが、余程性質が悪いといえるでしょう。
知っておりながら、過ちを犯しているのですから。過失より、故意のほうが罪が重いのは当たり前のことです。
今も昔も、私は暗いじめじめした部屋の中、猿のように腰を振っております。
口先聖者。聖人気取りの放蕩漢。見かけだけが善い偽善者。スカートを穿いた卑屈な似非男です。
980名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:01:38 ID:h7hnYcbK
 物心ついたころ、私は肉が食べられませんでした。血生臭いそれが、どうも気持悪くてならなかったのです。
動物の血を絞り、皮を剥ぎ、ぴくぴくと動く肢体を切り、痙攣するはらわたを引きずり出し、串刺しにし、火であぶり、黒く固まった血のへばりついたそれを頬張り、噛み千切るとなれば、もしかすると自分の腹のなかにうめき声を聞くかもしれない。
肉食に対して、同情からではない、純粋な嫌悪感を持っておりました。
先ほどまで鳴いたり、吠えたり、歩いたり、見たりしていた汚物を口に放り込む人間に、どれほどの勇気があるのだろうかと考えるほどでした。
けれども、成長して、ある日両親に好き嫌いはいけないと無理矢理肉を食べさせられると、まず私は口の中に広がる濃厚な味に驚き、それに続いて、どうしていままでこんないいものを嫌っていたのだろうと後悔しました。
そうして、私は肉を味わう快感を覚えたのです。
肉欲もそれと同じです。一度覚えてしまうとなると、猫味というやつで、それで味わった快楽の残滓が体の芯まで染み渡って、次はいつ、早く欲しいと、今まで無かったはずの欲求がこころに生じます。
十歳そこそこのころは、私は性欲というものをあまり好いてはおりませんでした。むしろ、少年らしい潔癖さから嫌悪さえしておりました。
けれども思春期を迎えるにつれ、異性への好奇心や、性教育による臆見、聞きかじった知識への期待がじわじわと私と私のまわりの子供たちの間に広がっていき、
嫌悪どころか、そういう方向の好奇心を持たねば拙いという風潮になり、周囲に合わせて、しだいに、自分自身をすっかり作り変えてしまい、その反動から自分の潔癖さえ嫌悪するという、馬鹿馬鹿しい話にもなりました。
981名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:04:45 ID:h7hnYcbK
 一人遊びを覚えたときにはもう手遅れでした。私は性器をもてあそぶ快感に夢中になり、毎日のように自分を穢しました。
そうして、美奈子という恰好のはけ口を見つけ、さらには女を征服する気持ちよさを覚えてしまった私は、猿のように熱中して穢れた愛をささやき、獣のように喘ぐ、罪深い日々を送るようになりました。
魂の髄まで染み付いた性の味は、拭いがたいものです。愛といえば性愛、人生といえば恋愛、どこもかしこも背徳奨励、十代の私にとって、世界とはそのようなものでした。
去勢された犬でさえ、春になると盛っているのです。たとえ飼い主の人間が肉体に直接的な禁欲を強いたとしても、長続きはしないでしょう。
畜生と比べても、余計なものが多すぎますから。
私はもう、この抗いがたい習慣に逆らうことを、諦めました。
適当に誤魔化し誤魔化し、折り合いをつけて付き合っていくと決めてしまいました。
克服なんて持っての外、手痛いしっぺ返しを食らわないよう、分別を持った大人の付き合いというやつを、職場などで行っておりました。
そうそう、神父様。獣欲を抑えるものは理性ではなく、羞恥心なのですよ。
理性とは、元来どこまでも本能的で、打算的なものですからね。
結局のところ、性欲というものに対して私たちは、力なく、はにかんでいるしかないのです。
 その晩、私は酔っておりました。
前日の出来事に加えて、職場で、女性関係のもつれからいざこざを起こしたことがいまいましさのたねとなり、酒精でそれを誤魔化そうと、さくらに酌をさせておりました。
紫苑は部屋で勉強中でした。そのころの彼女は、あまり成績が芳しくないようで、食事を終えるなり部屋に篭ることが多くなっていました。
私はさくらと二人きりで、酒を飲みました。愛娘に自分の女遊びのことなど話せるわけもなく、職場の上司に対する愚痴を有ること無いこと喚いて、取り繕った、上辺だけの憤慨を態度に出しておりました。
いつもの晩酌では、ある程度飲んだときやんわりとした口調でさくらが飲みすぎを注意するのですけれど、その日は、私が何度お猪口を傾けても、何もいわず、にこにこと笑い、かえって酒を勧めてくる始末でした。
さくらは何か察しているようで、私も娘の労いに甘え、次々と杯を空にしました。
いつの間にか前後不覚。酩酊を通り越し泥酔状態となり、ふらふらと立ち上がり、ろれつの回らぬ口でさくらに片付けを任せると、そのまま自室の寝台へ倒れこみました。
982名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:09:06 ID:h7hnYcbK
 私は咽喉の乾きで目を覚ましました。体が動きませんでした。腕と足が何かで縛られていました。まさか強盗が、と思い、私は錯乱して娘たちの名を叫びました。
暗闇の中に、もぞもぞとうごめく物体がありました。私の枕の横に、人が立っているようでした。
耳元で囁かれる、優しげな、柔らかい声。さくらでした。
さくらは私の身体をひとしきり撫で回すと、お父さんがいけないんだからね、と独り言のように呟いて、私の男性に、彼女のほの白い肌を重ねました。
さくらは欲情していました。私も興奮しておりました。二人は、薄暗い部屋で、盛った猿のように交わりました。
私に跨り、息も絶え絶えに愛してると呻くさくら。やめるんだ、親子じゃないかと口だけは抵抗してみせていた私。
美奈子と呼んでもいい。その言葉に、私の中に辛うじて残っていた羞恥心は吹き飛んで、みなこ、みなこ、と娘の姿を亡妻に重ね合わせ、あの淫蕩な日々を思い描きながら腰を振りました。
さくらは美奈子でした。吊り目がちの大きな瞳。汗で頬に張り付いた栗色の髪。男を虜にする瑞々しい肢体。
妻の生き写しを辱める快感に、私は夢中になりました。
背徳は快楽を何乗にも高めます。羞恥と美はうらはらです。酒精でぼやけた思考の中、美奈子と愛娘の姿は、たまらなく美しくみえました。
罪の肌着の艶かしさ。汗を舐めとり、唾液をむしゃぶり、蜜を啜り、むせ返るような香を肺一杯に吸い込んで、私たちは意識を手放しました。
その翌朝、シーツを染み付いた深緋の斑点を眺めて、私は慟哭しました。
 気持ちの切り替えというものは苦手です。そんな器用な真似は、どうも私には出来そうにありません。
朝食の最中は一言もものを言えなくなり、職場でもつまらない失敗を連発しました。
町を歩くと幸せそうな親子連れを見かけ、自分もかつてはそうだった、けれども今は、と、暗い気持ちでうつむきました。
さくらが憎たらしいとさえ、思いました。あの娘が姦淫なんぞするから、おれは良心の呵責で苦しんでいるのだ。この思念は、昔、美奈子について感じたものと同種のものでした。そしてその事実に気が付くと、私は自らの身勝手さに身もだえしました。
983名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:14:01 ID:h7hnYcbK
 私は沈んだ気持ちのまま帰宅しました。紫苑一人が私を出迎え、姉さんは部屋で勉強してるから、と言い、二人だけの夕食と成りました。
紫苑が高校へ上がると、我が家の食卓は私に代わって彼女が用意することが多くなり、今では師の私をも越える腕前でして、夕食の時間は私の数少ない毎日の楽しみとなっておりました。
昨日の今日でさくらと顔を合わせるのが辛かったこともあり、私はいくぶんあからさまな空元気を見せつつも、とりとめのないことで紫苑と語らいながら、やや塩辛いおかずを頬張り、うまいうまいと過剰なおべっかともとれるほどの賛美で彼女の料理を褒めちぎりました。
食事を終えると、紫苑がお祖父さんから貰ったと言って、一本の高級そうな日本酒を取り出し、私は勧められるがまま、娘の酌を受けました。
幾度となく酒で失敗しているというのに、学習能力の無い男です。
私はやけっぱちな気分で杯を傾け、ぐいぐいと癖のある酒精を飲み干しました。
けれど、それがいけなかったのでしょう。
けなげに父を労う娘の姿に、私は配分を狂わされ、不味い不味いと感じながらも、断ることも出来ず次々と杯を重ねてしまい、前日と同様に、前後不覚に陥ってしまいました。
 紫苑に肩を持たれながら布団に寝転ぶと、いつの間にか眠り込んでしまって、気が付けばレミュエル・ガリヴァ氏です。
前回と異なっている点は、私がいくぶんか落ち着いていることと、私に抱きついている人間が、次女の紫苑であること。
私は誘われるように唇を紫苑のそれに重ね、酔いに任せて、汚らしい欲望を少女にぶつけました。
そうやって、品樹七誌という卑劣漢は、二人の娘を穢したのです。
 陳腐な苦悩です。近親相姦の後ろめたさ。倫理に反する罪悪感。どこにでもある、つまらない三文小説です。
二人の娘を抱いたあと、私がどのように苦しみ、苛まれたのかは、今となってはどうでもいい、お話しする必要のないことでしょう。
そこにあったのは、言ってしまえば、痛苦と自己弁護の繰り返し、論理循環に陥った男の戯言です。
人間は、大抵の事物には三日で慣れてしまうものだと、私はこのときの経験で学びました。
984名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:17:46 ID:h7hnYcbK
 あれから、私は一日置きにさくらと紫苑を抱きました。
なけなしの羞恥心を振り絞って抵抗はしましたけれど、やはりそれは身振りだけで、さくらの、他の人にばらされたくないよねという、脅しにもならない一言を聞くと、私は閉口してしまい、どうにでもなれさという気持ちのまま、ずるずると関係を続けていきました。
それどころか、もしかすると、この事態をこころのどこかで喜んでいたのかもしれません。
以前の私は、時が経つにつれて成長する二人の娘の姿を、寂しさ交じりに見つめておりました。
いつか、私の愛した二人の女性の生き写しともいえる彼女たちがどこの馬の骨だか知らない男と腕を組んで歩く有様を見せ付けられることを想像すると、やるせない気持ちになり、自分という人間がとてもちっぽけな、情けない存在のように思えるのです。
しかし現実はそれと異なり、手を握る男は父親の私。組み伏せる相手は、七誌という男。少女たちは父の手で育てられ、父によって男を知る。
親子の縁は切れません。父は子より早く死にます。今後生涯、私は、娘たちに必要とされ、愛され続けます。
潜在的に在った、独占慾の充足。私だけが、彼女らに愛され、彼女らを抱き、彼女らのこころを所有するという、おぞましい、けれども甘美な妄念が私の背筋を震わせ、唇を歪ませました。
そして私はその喩えようの無い陶酔に我を忘れて有頂天になり、今まで以上に娘たちに媚を売るようになりました。
元気なさくら。大人びた紫苑。両方とも、私だけのもの。私は二人に愛を囁きます。さくらには、美奈子に贈った情熱的な言葉を。紫苑には、美弥にしたように上辺だけの実直さを。
私は不誠実な男です。けれども、その爛れた生活を過ごしていたころの私は、それさえも、自らの個性として肯定してのけてました。
このうつろな幸せが、いつまでも続いてくれるだろうと、根拠も無く信じ切っておりました。
 さくらは美奈子の娘であり、紫苑はやはり美弥の娘であることを本当に理解したのは、全てが手遅れになってからでした。
やはり私は、罪深い人間です。罪を犯すべくして犯す、生まれ着いたときから、原罪の宿命というものを普通の人よりか余計に多く背負わされた人間なのです。
どうしてこんな私だけが、のうのうと生きていられるのでしょうか、神父様。





985名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:19:23 ID:h7hnYcbK
以上、前スレの続きの埋めネタです。次回でようやく完結です。
嫉妬のかけらもなくてごめんなさい。
986名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 21:26:12 ID:TLxjcVx+
GJ

楽しみに待ちます。
987名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 22:08:52 ID:nrOIZhqB
乙ー

次のスレで待ってますね
988名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 23:24:28 ID:czkgaErC
すばらしい
早く、次スレ埋めねば
989名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 23:31:54 ID:pF3YWcHW
何言ってんだw
990名無しさん@ピンキー
>>989
きっと>>988がSS書きまくって埋めてくれるはず