あらしのよるにのエロパロスレ2

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『牝ヤギとして母として』


鋭い爪を持った大きな手が、白い産毛のような細かな毛で覆われ
てほんのり桜色に染まった釣り鐘型の乳房を強く揉み上げる。
首に固くツタを巻かれ、仰向けに転がされた哀れな母ヤギは、
死の恐怖に震えつつも妖しく沸き起こる快感に胸を喘がせていた。
このオオカミは何を考えているのだろう。我が子を守るため、
立ち向かった末に耳を食い千切ってやったこの相手、黒い毛皮の
大柄なオオカミは、倒れた母ヤギを引き裂こうとする仲間を制し、
ヤギをこの洞窟に連れ込んだのだ。
ゆっくり時間をかけていたぶりつつ、耳と、そして傷付けられた
プライドの恨みを晴らそうというのだろう。
望まず与えられる敏感で繊細な部分への刺激に、ヤギの性器から
は恥ずかしい液体が溢れ出し、ヤギはあまりの惨めさに喉を震わ
せて泣く。オオカミの口元がニヤッと笑っているように見えた。
しかし実際には、オオカミは何かにイラつくような素振りを見せ
ていたのだ。
「くそっ、どうすれば――」
母ヤギは自分の耳を疑った。
「どうすれば乳が出るんだっ?」
そうまでしてなぶりたいのか。
オオカミの意図を汲み取ったヤギは、一矢報いる方法を思い付く。
オオカミの尊厳を踏み躙る方法――
「私の子は大きくなってましたから、もうお乳は出ません。
 でも、方法がないわけではありません」
「なら教えろ、ヤギ」
真剣なオオカミの声に一瞬戸惑ったが、牝ヤギは組み伏せられて
いながら、勝ち誇ったように答えた。
「母親のお乳は、お産の刺激で出始めるんです。
 ですから、あなたの立派なもので私の子宮を突けばいいんですよ」
105:2007/12/12(水) 18:28:50 ID:WWod2yGb
オオカミの鋭い目がギュッと見開かれた。
できるはずがない。万が一、このオオカミが暴挙に及んでも、
自分が受ける屈辱以上に、たかが獲物でしかないヤギと交尾を
することでオオカミのプライドはズタズタになるだろう。
しかし、そのヤギの目論みはあっけなく外れた。悔しがるはずの
オオカミは「そうか」と呟くと、牝ヤギの体を起こし、ごく普通
に牝のオオカミを相手にしているかのように両腕でヤギの腹を抱
えると勢いよく腰を突き出した。
「ひっ!」
牝ヤギは驚き、怯えた。躊躇のないオオカミの凌辱行為に、身も
心も折れていく。どうして、という問いが頭の中をぐるぐると巡
り、抉られる肉の刺激に次第に思考が鈍っていく。
二匹が結合している部分からはぐちゅっぐちゅっと猥褻で、ヤギ
にとってはあまりに屈辱的な音が聞こえてくる。
そこは先程までの乳房への刺激に濡れそぼっており、あたかも
発情した淫らな牝ヤギがオオカミを誘った証拠であるような様相
を呈していた。
オオカミはさらに牝ヤギを絶望に追い込むように、腹に当ててい
た手を乳房に移し、再び強く揉み始めた。
「どうだ、ヤギ?」
「……」
ヤギは答えられない。体中に惨めな快感が渦巻いていた。
子宮に当たる尖ったオオカミのぺニスの妖しい感触。その先端か
らドクドクと吐き出される精液の脈流にヤギは牝の悦びを感じさ
せられていた。まだツタの絡まった細いうなじを仰け反らせ、
何度も何度もイッた。オオカミの腰の動き、体内で激しく踊る
ぺニス、そのあらざる異種族との行為すべてに魅了されていた。
そして――
ついにオオカミの望んだ通り、乳房を握り潰され、飛び出た乳首
の先端から、白い射線のような母乳が飛び散った。
凌辱の果て、母ヤギは次いで襲いくる――死を覚悟した。
オオカミにほんの一矢報いることもできず、大事な我が子のため
に育んだ母の象徴――乳まで完全にもてあそばれては、絶望する
より他にない。
ただ、死ぬ前に確かめたいことがあった。
「私の子は……、メイは……、助かったのでしょうか」
ヤギの問いに、オオカミは不気味な言葉を返した。
「お前がこれからのことを快く受け入れるのなら――
 教えよう」
この恐ろしい責め苦はまだ続くのか。
ヤギはがっくりと膝を折り、体の内にオオカミの、まだ猛り狂い
ながら精液を吐き出し続けるぺニスを残し、上半身を横たえるよ
うにして気を失った。
106:2007/12/12(水) 18:31:11 ID:WWod2yGb




――小さな口が乳房に吸い付いている。普通は立ったままで授乳
をするヤギにとっては不思議な経験だった。
小さく震えながら乳を飲む褐色の毛玉に対して沸き起こる感情は
不思議と我が子に覚えるのと同じ、いとおしさだった。
離乳前の――子オオカミ――
「先日、こいつの父親は亡くなった。それからだ、母親の乳が
出なくなってしまった。無理矢理で悪いが――」
しばらくこの子に乳を与えてくれないかと、黒い、群れのボス
だったらしいそのオオカミは深々と頭を下げた。
「本当に申し訳ありません。散々怖がらせたうえに、
このようなお願いまでしてしまって……」
もう一頭、美しいオオカミが頭を下げる。その温かい声に、
母ヤギは安心感を覚え、優しい気持ちになる。それは自分と
同じ、子を持つ母の声だった。
そっとうなずく母ヤギは、きゅっきゅっと子オオカミの口に吸い
上げられる乳がその小さな命に流れ込んでいくのを感じていた。
「群れの皆に聞いた。お前の子は無事に逃げたそうだ。
 オオカミが獲物の無事を喜ぶのもおかしいが――」
よかった、とオオカミは告げた。「このことは、ここにいる三頭だけの秘密だ。」
このオオカミがヤギを犯すとき微塵も躊躇しなかった訳が分かった。
始めからこうするつもりだったのだ。怒りに任せ傷付けてしまった
オオカミの千切れた耳を心配するヤギに、この傷は俺の誇りだと
オオカミは言った。
「それより、名付け役の父がいないこの子に、名前を付けて
 やってくれないか」
「名前、ですか?」
母ヤギはしばし、悩んだ。
乳を吸う、ヤギの子より大きな口。生えかかった歯が、力強く
乳房をはむ。
「そうですね……ガブ……って名前は、どうですか?」




バクバク谷のオオカミのボスは思い出す。
子オオカミは成長し、ちょっとした事件から谷を去ることになった。
けじめは付けねばならなかったが、顛末に後悔はない。
子オオカミに乳を与えたヤギを、黒いオオカミの長、ギロは殺さ
なかった。しかし、ヤギは己の群れには戻らないと言った。
「だって、あなたと……オオカミと愛を交わせることを
 私は知ってしまったのだから……」
バクバク谷に残り、密かに過ごすこともできないと言う。
「あなたには、愛するひとがいるでしょう?」
「なぜ分かる?」
牝ヤギはふふふと笑い、交尾のときの慣れた手つきと女性の悦ばせ
方からだと告げた。
谷を去った牝ヤギは、遥か彼方の地を目指すと言った。
遠く伝え聞く、氷の山を越えた先にあるその森では、あらゆる
動物たちが幸せに暮らせるという――

終わり