他人様のSSを無断で勝手に再投下すんなよ
古くからいる住人にはまるわかりだ
音姫の凌辱もんが来るたびにこれか?
全員が全員とは言わんが音姉厨ってやっぱ精神未成熟者が多いんだな
652 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 04:17:35 ID:p9QO/LKw
>>620の続き
「うっ、ぐずっ・・・ううっ・・・お、おとうとくん・・・こんなの酷すぎるよ」
「そうですよ!兄さん!!何なんですかっ!
いくら妄想にしても、これはないでしょう!?」
「わたしね、弟くんになら何をされてもいいよ・・・?このマンガに書かれてたことより、もっと凄いことも。
でも・・・たとえお話の中でも弟くん以外の男の人にそんなことされるのは嫌だよ・・・
弟くんは、私が犯されてもいいの?嬉しいの?
そ、そう思ったら・・・うっ・・・すん、悲しくて悲しくて・・・
ごめんなさい・・・今ちょっと弟くんの顔見れないーーー」
「あっ、お姉ちゃん・・・!・・・・・・に〜い〜さ〜ん〜!?
わかってますよね!?今すぐしなきゃならないことくらい!
これ以上お姉ちゃんを泣かせるようなら・・・私ほんっきで怒りますからね!!
わかったら、さっさと追いかけてきなさーい!!!」
「・・・まったく、兄さんたら何考えてるんでしょう!
私たちが乱暴されてる本をオカズにするなんて・・・
た、確かに最近してあげなかったから溜まってるのかもしれないけど・・・
まぁ、二度と兄さんがこんなことしないように、私が頑張るしかないよね。
その・・・色々と・・・」
>>620 ぎゃああああああああああああああああ
なんてことをおおおおおおおおおおおおおおお
GJ!!興奮した!!
投下します
朝倉純一と水越萌は、非常に仲の良い恋人同士である。
本校に入る直前から入った直後にかけて、出会ったり恋人になったりとある事件を解決したりして、多大な時を同じくしていたというのは記憶に新しい。
ただ、二人は気付いていた。
眞子、つまり萌の妹が、最近二人に対して妙によそよそしいということに。
「はぁ・・朝倉くん・・・おっぱい吸って・・・赤ん坊みたいです・・」「子供におっぱいを吸われて気持ちよくなってるのは誰?」
「朝倉くん・・・意地悪言っちゃやぁ・・・・」
萌のたわわな胸を、純一はこよなく愛していた。吸い、揉み、潰し、いつも愛している。
一方の萌は、息も絶え絶えと言った様子だ。
巨乳は感度が悪いと純一は聞いたことがあるが、少なくとも萌の胸は感度が人一倍優れていた。
萌は、メイド服を着用したまま純一に抱かれている。
純一の介護をしていた−二人にとってはいい思い出だ−時に着ていた服で、あの時は純一の怪我の具合が関係したため、萌の自慰のみで事は済んだのだが。
よくよく考えれば、あれほどエロティックなものを放っておいていいのかと純一は考え、答えは否だった。
「萌がメイド服着たときってすっげぇいやらしいからな・・・」
「言わないで下さい・・・恥ずかしいです・・」
メイド服の胸元と股座のみをはだけさせた状態の萌の頭を、純一は優しく撫であげる。
柑橘系の匂いが、純一の疲弊を癒すような気がした。
メイド服のままの萌が、疲れのためかすやすやと寝息を立て始める。
ここが水越家ならば、本物のメイド(!)や眞子、彼女らの弟や両親への対応を考えるべきだろうが、幸運にもここは朝倉家。
厄介な妹分二人はそれぞれ本土とアメリカだし、気にすることは何もない。
「薬・・・飲まなくてもよく寝るんだよな・・」
純一は、萌の頬をつんつんと突っついてみる。
肉感的でふっくらしている、まさに萌だからこその頬の柔らかさに、純一は笑った。
純一が萌に布団をかけ、自分も隣で寝ようか・・・と思っていると、滅多に鳴らない筈の電話が、大声を出した。
おおよそ世話焼きな義妹、もしくは大バカな親友の何れかだろうが、万一別人だった場合は失礼か、などと思い、かったりぃな、と呟きながら、純一は階下へと下りた。
電話の主は、眞子だった。
「ん、どうした妹よ」
『・・・・・・』
「冗談だ眞子。・・・で、どうしたんだ?」
『・・・から・・・』
「何だ?はっきりと言えって。お前らしくもない」
『今から朝倉の家に行くから!じゃ!』
たった一言。
ガシャン、と激しい音をたてて電話が切られ。
純一が眞子の言葉を咀嚼、理解するのには約三分の時間がかかった。
眞子が朝倉家を訪れたのは、結局電話から十数分の後だった。
「で、どうしたんだ眞子?音夢はまだ・・・」
「朝倉。お姉ちゃん、いる?」
「・・・マジな話か」
いつものようにボケて終わらせよう、という純一の計画は呆気なく崩れた。
真っ直ぐな眼で自分を見つめる、眞子に気付いて。
「萌と何かあったのか」「ううん・・・ただ私がワガママで自分勝手で・・・・ぅう・・・」
絞り出すようにそう言ったかと思えば、すすり泣くような声を出す。
余程のことだと純一には見て取れた。
「私・・・私っ!」
眞子は幾度となくその言葉を繰り返した。
しかし、その先が続かない。
純一は、彼女の悲しいまでの決意感が分かったため、敢えて口は出さなかった。
やがて、一時間が過ぎ。
眞子の涙も止み。
純一は、優しく眞子の頭を撫でてやった。
最愛の恋人である、萌にするような優しさを込めて。
「今言えないなら、言わなくていいから。いつか話せる時が来たら、その時に話してくれないか?」
「ううん。私、言うから。ずぅっと逃げてばっかりだったもん」
純一に頭を撫でられて気が安らいだのか、眞子の笑顔が一層光る。
「私、朝倉のことが好き。お姉ちゃんが恋人だって知ってるし、二人が仲良しだって知ってるけど、やっぱり朝倉が好き。・・お姉ちゃんがいいって言えば、愛人でもいいから・・一緒にいたい」
・・・・・・・・
・・・・・・・・・
「はぁっ!?」
眞子の渾身の告白から、たっぷり二分は経った後、初めて純一の脳は動いた。
「ねぇ朝倉・・ダメ?」「いや待てよ。落ち着け眞子。気を確かにしろ。・・俺のドコがいい?」「優しいトコロ」
眞子の反論に、純一の思考回路がマヒする。
少なくとも、上目遣いでのぞき込まれて、しかもそれをするのが掛け値なしの美少女だった場合、余程の男でなければ耐えることなど出来ない。
純一も危うく抱き締めたい衝動に駆られたが、そこは純一。
萌への思いが、後一歩というところで踏みとどまらせた。
「あら、眞子ちゃん。やっと朝倉君に告白したんですねぇ?」
背後からの声さえ、聞こえてこなければ。
「ね、ねねねね姉さん!?」
「お目覚めか萌?」
「はい。ゆっくり休ませてもらいましたから」
いつも通りの柔和な笑顔の萌を前に、今度は眞子が混乱した。
「眞子ちゃんが朝倉君のことを好きなのは知ってましたよ?」
「・・何でよ?」
「私は眞子ちゃんのお姉ちゃんですから♪」
やはりというか、胸と同じく器も大きいらしい。渾身の告白を終えて気が抜けたらしい眞子の頭を撫でる萌。
くすぐったそうな、恥ずかしいような、そんな顔の眞子。
「美しい姉妹愛だな」
萌特有のほわほわ感に囚われた純一も、思わずそう言っていた。
「朝倉君」
眞子の頭を撫でながら、萌はやはり優しく口を開いた。
「私は、眞子ちゃんが一緒になっても構いません。むしろ、今までみたいに三人で仲良くしたいなぁって思いますよ?」
柔和な笑顔はそのまま。しかし、彼女の言葉にははっきりとした意志がこもっていた。
それを聞いた純一は、苦笑して。
「じゃあ、これからは三人だな。・・宜しくな、眞子」
「だそうですよ眞子ちゃん。たっぷり愛してもらいましょうね?」
そう言う二人の顔を交互に見渡し、眞子ははっきりと頷いた。
「うん!」
「・・・恥ずかしいな」
服を全て脱いだ後、エプロンのみを身につけた眞子が呟いた。
萌の着用しているメイド服は、まだ服としての役割を果たしてはいるが、裸にエプロンは服としての役割を果たしているとはいえない。
その上、その格好のまま純一に愛されるのだ。
照れと恥ずかしさが入り交じった何とも言い難い感情が眞子に満ちる。
「眞子・・・おいで」
「眞子ちゃん、朝倉君にいっぱいご奉仕しましょうね♪」
ベッドに寝かされているのは、純一。
彼の性器を前に、萌は眞子ですら見たことのないイヤラシい・・・艶のある表情をしている。
「朝倉の・・・こんなに大きいんだ・・・・」
「まだまだ序の口ですよ?もっと大きくなりますから♪」
「・・・初めてなのに」
二人の美少女を前に、半立ちの姿を見せる純一のペニス。
黒々としたその姿は、グロテスクであり美しくもあった。
「じゃあ、萌。眞子」
「はい、分かりましたよ朝倉君♪」
純一が声をかけると、萌は唾液をペニスにこぼし・・・頬張った。
「♪」
「お姉ちゃん!?」
萌は嬉しそうな顔をしているが、眞子にとっては信じられない行為だ。
「うん、気持ちいいよ萌。また巧くなったな?」「♪・・・はい、バナナでいっぱい練習しましたから♪あむっ♪」
「・・・私も・・・」
純一が萌を褒めたのが羨ましくて−実際は純一を愛したかったからなのだが−眞子は、おずおずとペニスの根元に舌を這わせた。
刹那、純一の顔が歪み、ペニスがビクリと脈をうった。
「眞子、そこ・・っ!」「チュプ・・・あしゃくりゃの・・・熱いよぉ・・・」
眞子が舐めあげる度、萌が亀頭を吸い上げる度、純一の腰が跳ね、二人の頭を押さえる手に力が加わる。
「・・・くっ・・・そろそろ・・・げんっ・・」「出してください、朝倉君の・・熱いの・・・私たちにかけて下さい♪」「朝倉、イっちゃうの?イっちゃうの?」
ヤバい。
純一は本能で悟った。
この美少女姉妹は、本物の淫乱だ。
あんな声を出す女、AV女優にもいないだろう。
萌は亀頭を吸い上げることをやめ、眞子と一緒にペニスを撫でさすり、舐め、頬ずりしている。
二人の柔肌にペニスがめり込む度、敏感さを増したペニスは限界を訴え出す。
先走りが絶え間なく漏れ、それが二人の手と頬を汚していく様は、純一の理性を破壊するに十分過ぎる役割を果たした。
「出すぞ、出るッ!」
純一が、とうとう吼えた。
ペニスに顔を近づけていた二人に、純一の灼熱の白濁がぶちまけられ、髪や顔、メイド服やエプロンまでもを白く染めあげる。
普通なら、ここで抗議の声の一つもあがるのだろうが。
「眞子ちゃん・・・とってもキレイ・・・」
「お姉ちゃんもキレイだよぉ・・・・」
うっとりとした顔で、互いの顔に付いた精液を舐め取り合う姉妹を見て。
純一は、力尽きたとばかりに溜息をついた。
数日後。
水越家、リビングにて。
「お義父さん・・・娘さんを俺に下さい!」
椅子に座る眞子、萌、水越母。
土下座しているのは、純一。
何のことはない。
二人と一緒に暮らしたいと願った純一が、挨拶と嘆願をしに来たのだ。
「君の言う娘とは・・。萌か、眞子か?」
「・・・二人ともです」「っ!?」
場に緊張が走る。
二人の父親が笑った。
「許されるとでも思っているのかね?」
「ダメなら逆勘当しますから」
「私たち、本気よ?」
すでに二人の母、及び弟は唖然としている。
父親の表情が弛んだ。
「本気なんだな?」
「未来、二人を幸せに出来るかなんて分からないけど。今この瞬間、俺は二人を愛してる」
「面白いしょ・・青年と言った方がいいか。気に入ったよ」
病院経営者というのは、往々にして堅苦しいヤツと純一は思っていた。
しかし、今ここにいる親父は、何と気さくなのだろうか。
「朝倉君・・・いや、敢えて息子と呼ばせてもらおう。・・娘を宜しく頼むよ」
父親が、涙を流した。
眞子も萌も、父親の涙は数えることしか見たことがないため、少し驚いた。
「立場上あまりかまってはやれなんだが。君のような男なら安心して娘を預けられる」
お父さん、と眞子が呟いた。
「君は私の息子だ」
「ありがとうございます・・・・義父さん」
土下座をいつの間にかやめ、正座していた純一と、二人の父親が握手した。
こうして三人は一緒になったのだった。
続いて投下致します
「MATURI」は終わった。
初音島内外から集められた、朝倉純一に思いを寄せる二百余名。
この中からさらに選び抜かれた、いずれも劣らぬ8人美少女たち。
彼女らは力の限り闘い、観客もそんな少女達の健闘に惜しみのない拍手と声援を送る。
そして、二日に及ぶ熱い戦いの宴は終わりを告げた。
もともとこの「MATURI」とは、初音島の魔法の力を維持するために欠かせない桜の大樹を活性化させるためのもので
そのために必要不可欠な、人々の『思い』の力を集めるものだった。
大会が終わり、印に力を与えるための結界は解かれた。
だけどみんなの「思い」はまだ残っていて、その思いが強ければ強いほど桜の大樹は叶えようとしてくれて。
それが故に、彼は実体を持ってこの世界に具現化した。
人々の、とりわけ風見学園の男子生徒たちの真摯な願いを叶えるために。
DCFS(ダ・カーポ Fighting Sprits):朝倉純一争奪武闘大会・外伝−触手編 彩珠ななこの忘れ物−
「MATURI」のおかげで桜の大樹も活力を取り戻し、いつもにも増して咲き誇る初音島の枯れない桜。
木々の葉がざわめき、薄紅色の花弁が風に舞う。
今日も桜並木は満開だった。
その花弁舞う並木道を、水越眞子は姉の萌と共に歩いていた。
ポク ポク ポク ポク・・・・・
どこか調子の外れた木琴の音。
眞子は隣りを歩く姉の顔を覗き見る。
すると案の定、彼女はまた眠っていた。
大会では姉妹対決となり、真正面からぶつかり合った間柄。
だけどもうそんなことなど、お互い微塵も気なしていない。
いつも通りの、仲の良い二人に戻っていた。
眞子が話しかけ、萌は器用に寝言で返す。
端から見るとかなり不思議な光景だった。
しかし、そんな平和な彼女たちに忍び寄る、不気味な影が存在した。
ズルリ・・・・・
ズルズル・・・・ヌチャ
「―――――そのとき朝倉がね・・・・・・・?」
なんとはなしにふと立ち止まり、振り返る。
舞い散る桜。
下校で賑わう大勢の生徒たち。
別段、何もおかしな所はなかった。
でも、なんとなく。
ただなんとなくどこかが、何かが違うような・・・・
辺りをキョロキョロと見回し、首を傾げる眞子。
だけど彼女は気付かない。
本能的に感じ取った危険が今、自分の頭上から迫ってきていることに。
ズル・・・・
赤黒くて子供の腕ほどもある太さの触手が、桜の木の枝を這うようにして近づいて来る。
眞子はまだ気付かない。
頭上を這う蛇腹状の胴体から分泌された粘液。
そのドロリとしたものが一滴、長い糸を引きながら垂れ落ちて
訝しげな顔で立ち止まる眞子の頭上に降りかかった。
―――――ペトッ
「いっ!?」
最初、鳥のフンかと思った。
慌ててハンカチを取り出し、爆撃を受けた部分を拭う。
ふき取った後のハンカチの中を確認する。
・・・・・・・・・?
明らかに鳥のフンではなかった。
透明で、それでいてネバネバしていて。
いったい、なんだろう・・・・・?
そう考えたとき、頭上で影が動いたような気がした。
ザワザワと風に揺れる葉擦れの音。
頭の上には桜の枝葉が生い茂り、満開の花弁で覆い尽くされている。
影があるのは当たり前。
だけど木漏れ日が風で揺れているというわけではなさそうで。
このときになって、眞子はようやく自分の頭の上を仰ぎ見た。
「・・・・・・・・・・・・何、これ?」
うねる触手。
大きな一つの目玉。
ブヨブヨした赤黒い体。
そこには多数の触手を生やし、人間を3周りぐらい大きくした肉の塊が
あまりの重量のため折れそうな桜の木の上から、こちらをジッと見ていた。
眞子にはそれがいったいなんなのか、わからなかった。
蛸? イカ? 特撮の着ぐるみ? それとも・・・・???
たまに、ゲームとかで見たことがある。
それは大抵が敵として現れて、勇者に倒される役所で。
たまに仲間になったりするのもいるが、頼まれてもこんなのとはお友達になりたくなどない。
でもゲームとかで見るよりももっと最近、ごく身近なところで見たような・・・・
記憶の糸を手繰り寄せる。
同時だった。
眞子が先日行われた武道大会で、アダルトななこが召還していたバケモノ『淫獣』を思い出すのと、
その淫獣が眞子に向かって触手の雨を降らせるのと。
「イヤぁああぁぁ――――――――――ッ!!」
悲鳴が上がった。
普段の彼女からは想像できないような、女の子らしい悲鳴だった。
うじゃうじゃと赤黒い肉の蛇腹が手足に巻き付き
為す術もなくあっという間に全身を絡め取られて、地面の上に倒れ込んだ。
「な、なんだ!?」
「うわぁ!!」
周りから声があがる。
見ると、他の風見学園の生徒達が驚きと恐怖の表情を浮かべていた。
眞子はそこではたと気付く。
「!! お姉ちゃんっ!?」
キョロキョロと辺りを見回す。
すると、遠巻きにこちらを眺める学生服の向こう側に探し人はいた。
ポクポクとどこか外れた音を出しながら、彼女は妹が大変な目にあってることになど気づきもしないで
右にフラフラ左にフラフラしながら、ゆっくりと遠ざかってゆく。
「・・・・・・・・お、お姉ちゃん」
姉が無事であることは喜ばしいことだったが、なんだかちょっぴり悲しかった。
ヌルリ・・・
触手の一本が、眞子の頬をなぞった。
「ひいぃっ!!」
粘液を纏った、嫌な感触。
あまりの気持ち悪さに喉の奥から悲鳴が上がった。
頬にナメクジが這ったような後を残し、ヌルヌルの触手はそのまま下がりゆく。
首筋が気持ち悪かった。
気持ち悪かったけど、うなじを這い回られてほんのちょっぴりだけ、眞子はピクンと顎を仰け反らせる。
触手はそのまま下り行き、制服の胸元に手を掛けたかと思うと、一気に引き裂いた。
グッ、ビリリィィィ―――――!!
ほどけるリボン、飛び散るボタン、上がる悲鳴。
ブラウスの前がはだけ、快活な眞子はによく似合う白のスポーツブラが露わになる。
触手がそのままブラをめくり上げると、プルンッと程良い大きさの双丘がまろび出た。
「きゃあっ、イヤ――――ッ!」
必死に触手を振りほどこうと藻掻いたが、腕力に自身のある眞子のそれでもびくともしない。
暴れるたびに、縛めのなくなった胸がプルプルと揺れた。
そのときになって、ようやく周りで見ていた生徒達の数人がケータイを取りだした。
「た、助けてっ 早く警察を・・・」
だが、てっきり助けを呼んでくれるのだろうと思っていた男子達は
あろうことか眞子に向かってシャッターを切り始めた。
パシャッ、カシャッ、カシャシャッ
複数の疑似音が鳴り響き、白日の元に晒された眞子のムネが
彼らの永久保存版の画像として記録されて行く。
「なっ!? バカーッ、何やってんのよアンタたち!!」
眞子は顔を真っ赤にして叫んだ。
「フフ、困っているようだな水越眞子」
そのとき、いきなりすぐ側の桜の木から、ガサガサと音を立てて杉並が姿を現した。
彼の姿を見た観衆から、舌打ちの声が上がる。
「チッ、杉並か」
「今いいところなのに!」
「邪魔すんなよな」
希望に顔を輝かせる眞子。
顔を顰める男子生徒たち。
しかし、突然現れた杉並は手に持った三脚付きのビデオカメラを地面に固定してこう言った。
「安心しまえ水越、キミの艶姿はしかとこのオレが残しておいてやるぞ」
一拍ののち。
「いいぞー、杉並っ」
「よっ、日本一!」
「あとでダビングしてくれ〜!!」
大喝采が上がった。
「な・・・・・・・な、な、な、なにやってんのよ杉並っ、早く助けなさいよーっ!!」
周りから上がる声とは裏腹に、今も尚触手にジワリジワリと嬲られる眞子から不満の叫びが上がる。
「助けなさい・・? 水越、それが人に物を頼む態度かね? んー?」
ここぞとばかりに調子に乗った杉並は、日頃のお返しも兼ねて少しばかり意地悪に尋ねた。
「クッ・・・! ・・・・・ひゃあっ!!」
そうこうしているうちに、触手がスカートの中に潜り込む。
足首に巻き付き、脹ら脛を通り越す。
健康的なふと腿を撫で回しながら、徐々に上へ。
股のつけ根へ。
ヌルヌルとした粘液の感触が気持ち悪くて、全身に鳥肌が立った。
(我慢よ、我慢よ水越眞子・・・・・・!)
グッと両の拳を硬く握りしめ、自分に言い聞かせる。
早くこの淫獣から逃れないと、とんでもないことになる。
(あんなヤツに助けて貰うのは癪だけど、このままだと紫さんのように・・・・!)
大会の時は彼女の声しか聞こえなかったけれど、それが逆に想像をかき立て
羞恥のために赤く染まっていた顔が、こんどは青くなった。
スマイル0円。
よく行く島の商店街。
そこにあるファーストフード店のお姉さんの顔を思い出す。
あと、その笑顔にちょっぴりの『媚び』を入れて、杉並に対して屈辱の一言を口にした。
「・・・・・・・た、助けて下さい。 お願いします、杉並・・・・さん」
言えた。
顔全体が引きつって、口の端が少しヒクヒクしていたけれど、なんとか言うことができた。
「OK、OK。 冗談はここまでだ、少し待っていたまえ」
眞子の態度に気をよくした杉並は顔を引き締め、またもや起こる観衆からのブーイングにもめげず
懐から口径が9ミリで装弾数が23発の、とても危険なものを取り出して
今もなお、眞子を蹂躙する淫獣に向かって構えた。
サイレンサー付きで、照準機が対象に赤いレーザーで狙いをつける。
「動かないことをお勧めするぞ、水越眞子」
冷たく言い放ち、顔を引き締める。
眞子は動けなかった。
触手に押さえつけられていたというのもあったが、いつもバカをやっている杉並が
そんなものを持っているということに驚きを隠せず、まばたきするのも忘れて彼を見た。
だけどこれで助かるかもしれないと思うと、なんだか複雑な気分になる。
しかし世の中、そんなに甘くはなかった。
敵対行動を見せた杉並に対して、淫獣は触手の一本を彼の後ろへと回り込ませる。
近づいた触手はヌウッと鎌首をもたげて、学ランの襟首をむんずと掴んだ。
それはアッという間の出来事で、周りで見守る生徒達が「志村、後ろーっ!」などと注意を呼びかける前に
猫のように摘まれた杉並は、振り子のように一度勢いをつけられると、そのまま空の彼方へと放り投げられた。
「また来週―――――!・・・・・・・」キラーン
声は次第に遠ざかり、やがて彼は星になった。
ビデオカメラをその場に残して。
取り巻く生徒達はビデオが無事ならどうでもいいや、と眞子の行く末に興味を戻す。
「何しに出てきたのよ、このバカ―――――ッ!!」
少女の叫びが、よく晴れた大空に虚しく響き渡った。
ヌチ・・・・
「ひいぃっ!?」
触手の一本が、眞子の大事な部分に到達した。
下着越しではあるものの、体表のヌメる感触が気持ち悪くて思わず悲鳴を上げてしまう。
「ぃ・・・・・嫌ぁ・・・・・・っ・・・気持ち悪いっ」
ヌチ、ヌチ、ヌチ、ヌチ・・・・
薄布の上からスリットをなぞる。
下着の中からは暖かな体温が伝わってきて、アンモニアと僅かばかりのオンナの匂いがした。
「いやっ・・・・いやだぁっ! 放せ、放せっこのぉっ!!」
これから起こることへの恐怖と羞恥に、眞子は目の端に涙を浮かべて必死に抵抗を試みる。
けれども淫獣はびくともせず、どちかというと得物が抵抗する様を愉しむように
ゆっくりとゆっくりと、女の子の部分に刺激を加える。
ヌチ、ヌチ、ヌチ、ヌチ・・・ヌチュ・・・・・・・
触手の動きが止まる。
「・・っ・・・・・・・・・?」
止めてくれるのだろうかなどという淡い期待を抱いたが、それは一瞬で裏切られる。
ビッ、ビリップチチッ
ショーツが引きちぎられた。
「――っ!!」
もう眞子を護ってくれるものは、何もなくなってしまった。
そこに大小さまざまな触手の群が押し寄せる。
「い・・・いや、イヤ・・・・嫌ぁあぁぁぁ―――――っっ!!!」
眞子の足首を掴んで限界まで開かせ、まだ誰にも触れられたことのない大事な部分に群がる。
そこはずでに、少しばかり湿っていた。
眞子自身のものではなかったが、触手から分泌された粘液が入り口をほぐすために塗りたくられ
薄く生えそろった下の毛を妖しく湿らせていた。
「水越のマン毛〜」
「激写激写!」
またもやケータイの疑似シャッター音がいくつも鳴る。
「ひっ・・・・た、たすけ・・・・」
救いを求めて周りを見るが、そこにはさっきよりも増えた野次馬が
鼻の下を伸ばしてこちらを見ているだけだった。
細い触手がぷっくらとした陰唇を左右に割り開く。
すると中心にはピンク色の綺麗な媚肉がヒクヒクと震えていて、男を知らないながらも
まるで昆虫を誘う食虫植物のように、イヤらしく蠢いていた。
ヌチュ・・・・
その花芯へと、一番太い触手が宛われる。
「ヒッ!! ・・・・・・ぃゃ・・・・無理よそんなのっ・・・」
唯一自由になる頭を左右に振る。
「行けーっ、そこだー!」
「こっちはいつでも準備OKだぞー」
手にケータイを構え、取り巻く男子生徒たちは挿入の瞬間を今か今かと待ちわびる。
「やめて・・・・おねがいだからぁ、グスッ・・・ヒッ・・・」
眞子はついに泣き出してしまった。
周りの野次など、もう聞いている余裕はなく
言葉が通じるかどうかもわからない相手に必死に懇願する。
だけど淫獣は眞子の哀願になど意に返さず、自らの本懐を遂げるべく
極太の触手を胎内へと侵入させた。
メリ・・・ミチ、ミチミチ・・・
身体の内側から、肉の裂ける音がした。
「ひぎ・・・・ぃ、痛ぁ・・・・っ!!」
ミリミリ、プチプチプチ・・・・・グ・・
処女肉が引き剥がされ、触手の先端部が乙女の最後の抵抗にぶつかる。
「ぁ・・・・・・ぁ・・・・・・・ぃゃ・・・・・」
ポロポロと輝る滴をこぼし、それだけはやめてと頭りを振るが
無慈悲にも淫獣は、得物自身に結合部が良く見えるように腰を少し持ち上げた。
眞子は自分の大事な場所を見る。
そこはパックリと触手をくわえ込んでいた。
少し動く度にグチ、グチと水っぽい音を立てて、
自分の感覚ではかなり奥まで引き裂かれたと思っていたのに
実際にはまだほんの頭の部分しか入っていなかった。
触手の先端は純潔の証である膜を優しくこする。
「ひ・・・っ、やめて・・やめてぇ〜っ!」
薄い皮膜は触手の圧迫に今にも破れそうで、所々から
プチ、プチという剥がれかける音が聞こえてくる。
一縷の望みを託し、周囲を目を向ける。
しかしそこには――
『イッキ! イッキ! イッキ! イッキ!』
風見学園の生徒(男子のみ)が淫獣を煽るように声を合わせていた。
「く・・・・・あんたたちっ、あとで覚えてなさ・・っ!?」
悪役の捨てセリフのようなことを言おうとしたが、残念ながら最後まで続けることはできなかった。
ブツッ、ズロロロロロ〜〜〜〜・・・ズンッ!!
膜はボロ布のようにあっさりと破り取られ、一息に奥まで貫かれた。
「あぐっ!! ぅぅ・・・・・・・・っ!」
苦しさのため口を金魚のようにパクパクさせながら、喉から声を絞り出す。
『おお〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!』
周囲からどよめきがあがる。
「ついに、ついにあの水越がオンナになったのか・・・!」
「ちょっと残念な気もするが・・・」
「処女喪失の顔、いただき!」
シャッター音が聞こえ、絶望と羞恥と悲しみに彩られた表情が次々とケータイに登録される。
「ぁ・・・・・くぅ・・・〜〜〜〜〜っ!」
あまりの痛さに声も出ない。
股の間から、ツぅ〜と一筋の純潔の証が伝い落ちた。
だけど淫獣の蹂躙は膣だけには留まらず、苦しさに喘ぐ眞子の口にも魔の手を伸ばす。
「痛ぁ・・・っ・・・・んぶぅっ!?」
艶やかな唇を割り、口腔内に侵入する。
「ん〜っ、っ! うう〜っ」
歯で噛まれることなど物ともせずに、触手は舌に絡みつき
歯茎を、うわ顎を、舌の付け根を舐め回す。
生臭い味と臭いに胃の中身が逆流しそうになったが、触手はそれを許さず
喉の奥、食道まで先端部を押し込むと、得体の知れない粘液を吐き出した。
ドクッ、ドクッ、ぶびゅっ、びゅくん・・!
「おぶっ!? ん゛〜〜〜〜〜っ! んぷっ、ゔゔ――――っ!!」
ごきゅっ、ごく、ごくん・・・
直接、食道へと押し込まれる。
拒むことも吐き出すことさえも許されず、眞子は不気味な液体を飲み下すしかなかった。
「んぐ・・・・・ぷぇ・・っ、けほっ、こほっ」
得物が自分の体液を嚥下したことを確認した淫獣は、ズルリと触手を引き抜く。
「ぅっ!・・・うエェ〜〜〜っ」
抜かれるときに口の中にも粘液を垂らされ、舌にドロリとした嫌な味と感触が広がった。
あまりの味と臭いに胃が受け付けなくて戻しそうになるが、口内や喉の奥に絡みついて
吐き出すこともできない。
「ゴホッ、ゴホッ・・・ぅぅ・・何てものを・・飲ますのよ・・・っ」
口の端から白い粘液を垂らしながら、淫獣を睨み付ける。
処女を奪われたばかりだというのに、いつもの負けん気の強さは健在だった。
「・・こんな汚らしいも・・の・・・あっ・・ふえっ!?」
ゾクリ、と震えが来た。
胃から腸へと流れ込んだものを身体が吸収し、血管やリンパ腺を通して
それは眞子のあらゆる場所へと広がる。
全身が、特にお腹の中が熱く、せつなくなる。
「あ・・・あっ!? な、なにコレぇ!?」
ビクンッ、と一際大きな震えが眞子を襲う。
カラダの内から沸き起こる、なんだかよくわからない感覚。
でも、眞子はこの感覚を知っている。
夜、一人で好きな男子の事を考えているときなどに、
タマに、ごくタマに、このような気持ちになることがある。
自分の気持ちを大好きな人に気付いて欲しくて、振り向いて欲しくて。
触れて欲しくて。
どうしようもなく、切なくなる。
そんな折りにそっと、女の子の部分を自らの手で慰める。
そのときの感覚によく似ていた。
いや、どちらかというと自分でする時よりももっともっと激しく何か渇望させるような。
そんな何かを求めて止まない、一種の衝動だった。
甘い痺れに頭の先から足のつま先まで満たされ、小刻みな震えに全身をガクガクとさせる。
今しがた眞子が飲まされたものは、淫獣の体液。
その体液は女の子が気持ちよくなる成分が含まれていて、たとえどんな相手であろうとも
性の欲求に対して、身も心も素直にしてくれる。
下の口を正直にしてくれる。
「は・・・・? ふ・・・・・あ・・!?」
ジュン・・・・
股の間から、トロリとした蜜が染み出した。
そんな自身の淫らな変化を感じ取り、眞子は愕然となる。
「う、ウソ・・・・っ・・・こんな、はぅっ・・・ことって・・・・」
だが一度感じ始めてしまうと、もう止まらなかった。
アソコは滾々と愛液を溢れさせ、膣を埋め尽くす触手をキュウキュウと締め上げる。
「や・・・らめ・・ふハァ・・・ふぁあっ!」
胎内で触手が蠢く。
ほんの僅かな刺激さえも今の眞子には鋭すぎて、表情と同じぐらいに蕩けきった声を漏らしてしまう。
「ふッ・・ぁあっ、ふひィ・・・っ、はひっ! ひ・・・やあぁ!?」
淫獣は得物のよがり具合に気をよくして、さらに触手の数を増やす。
細い物から太い物まで選り取りみどりの肉の蛇腹が、眞子一人へと殺到した。
あるものは露わになった胸の頂きへと。またあるものはヘソを、耳を
そして後ろの窄まりにも。
「ひっく・・・くふぅうっ!! ・・・あっ!? んふ・・・・ッ!? っ・・・くひィぃっ!!」
全身のあらゆる敏感な部分を愛撫され、眞子はおかしな声を上げ続ける。
「ひッ!? なッ・・なにソレ!? き・・あ・・・駄・・目っ・・・・それだめェええ!!」
クリリトクスに触れられ、弾かれたように顔を跳ね上げた。
鋭すぎる快楽に目を白黒させる。
ごく細い触手で包皮をめくり、顔を出した肉色の真珠に別の触手が先端部の口で吸い付く。
ピチピチとした新鮮な肉の芽。
それをガジリ、と噛んだ。
「あ・・い・・・・ッ!? ア・・ッ!! ひィっ!?」
プシィッ!!
触手をミッチリとくわえ込んだ肉の合わせ目から愛液を迸らせ、眞子は派手に絶頂を迎えた。
「おおっ、水越が・・・」
「・・・イッたのか?」
「イキ顔、カワイイ〜!!」
またまた撒き起こるシャッター音。
恍惚の表情を浮かて全身を震わせ、声にならない喘ぎを漏らす。
潮を噴きながら絶頂の余韻に浸った。
「あ〜っ・・・・は・・・・ふぅ、ン らめ・・・あァ〜〜〜〜〜ッ!」
ビク、ビクッと2度3度大きな痙攣を繰り返し、ガクリと項垂れた。
全身から力が抜け四肢を縛める触手が離れても、もう逃れようとする気配はなかった。
絶頂を迎え、だらしなく涎をたらして恍惚の表情を浮かべる眞子。
しかし淫獣はまだ、満足していなかった。
ヌチリ・・・
手足に絡む触手は取り払われたが、秘所を貫く極太はまだ健在で
絶頂の余韻にヒクヒクと小さな痙攣を繰り返す膣内の温もり味わうように、ゆっくりと動き出した。
「んあッ!? や・・・だめぇ・・・・っ いま、ハァハァ・・・イッたばかり、ひゃう!!」
スッ、ズッ、ズッ、ズッ
触手に付いたイボが、膣内をまんべんなく擦り上げる。
「ヒッ! あ、あ゙〜〜っ ゴリゴリして・・・・ん・・・ンンッ!!」
秘部を優しく掻き回すように、まるで何かを探るように。
襞の一つ一つを撫で上げ、ときおり強く押しつけた。
「んッ・・く・・・・・ふっ、うン・・・あっ・・・はァん!!!」
触手の先端部が、眞子の一番感じる場所を見つけた。
「イっ!? ぁっ! あッ!? ぁあァあ!!」
淫獣は眞子のGスポットを的確に捉え、刺激を施す。
強すぎず、弱すぎず。
それでいて、淫獣自身の快感が高まるように。
「あっ あっ あっ あっ ・・・・ひあっ♪ ふわぁ!!」
一番敏感な所をグリグリと刺激し、不意を突いて最奥の子宮口をノックすることも忘れない。
眞子の胎内は温かくて、肉襞は優しく吸い付いてきて。
純潔を失ったばかりであるにもかかわらず、オスの熱い迸りを欲していた。
肉穴の気持ちよさに、淫獣の射精感が高まってくる。
「やっ・・激し・・・ひっ! 狂う・・・・くるっちゃ・・ひャあう!!」
ヂュッ! グヂュッ! グッチュ! ニ゙ヂュッ!
触手の動きが早くなる。
「や・・だ・・・ッ こんなのぉ、はァう! 駄目えッ・・・ッ!」
細くて口のある触手で乳首とクリトリスを甘噛みしてやると、もっともっと締め付けが強くなる。
逞しい肉の塊で掻き回され、高められゆく快楽。
膣がキュッ、キュッと締まりだした。
「ひィ・・・ぐ!? き・・・ぁ・・・・も、わたし・・・もォ、はァ・・・
くぅ・・うんっ!! ふあぁアアァ〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」
絶頂を迎え、搾り取るように締め付けてくる眞子の胎内で
膣奥の子宮口に先端部を密着させ、限界まで引き絞った射精感を一気に解き放つ。
ビュクッッ!!! びゅうぅ―――ッ!! ブビュビュ――――ビュビュ―――――――ッッッッ!!!
熱々の濁流が、眞子の一番大切な場所を焼く。
「はひィッ!? おなかっ、おなかがぁ・・・・くヒィ・・・あつい・・・よォ・・」
ビュクン! ビュクン!! ドクッ、ドクドクッ・・・! びゅう―――ッ! びゅうぅぅ―――――ッ!!
「やぁ・・・・まだ出て・・・・・っ・・・・・・・ひん」
熱い迸りを最奥で受け止め、ビクンビクンと全身を大きく震わせる。
絶頂の余韻に浸りながら、眞子は子宮と自分の中の『オンナの部分』が満たされてゆくのを感じていた。
ズルルルルゥ〜〜〜〜〜〜〜・・・ちゅぽっ
眞子のイヤらしい汁と白濁まみれた触手が引き抜かれる。
「はふ・・・んッ」
淫獣にイかされ、脱力しきった身体が地面に横たわる。
ゴプッ プクプク・・・トロロ〜〜〜〜〜〜
しこたま子宮に注がれた濁汁が、力無く投げ出された足の付け根から音を立ててこぼれ落ちる。
だけどまだ、淫獣は犯り足りないようだった。
愛液に濡れた触手を、今度は眞子後ろの穴へと持って行く。
「ハァ ハァ ハァ・・・・・ひっ!? そ、そこは・・・・ッ!」
先端部を菊門の皺を伸ばすように擦りつけ、新しい肉穴のほぐれ具合を確かめる。
「も、もう・・・・やめて・・・・・・・・お願いよォ・・・・」
トロけきった表情で涙ながらに懇願されるが、淫獣はどこ吹く風とばかりにセピア色の窄まりをいぢり続ける。
「ぇ、何あれ? ・・・・・・ああ――――ッ!?」
そのとき、群衆の中から声が上がった。
人垣を掻き分け、二本のお下げを結ったメガネの少女が姿を現す。
彩珠ななこ。
この淫獣の生みの親である。
「こ、これは・・・・・・私が武道大会のときに作った失敗作・・・」
ゴミ箱に捨てたはずなのに、と小さく舌打ちをした。
「早くなんとかしないと・・・!」
己が原因であることへの責任感からか、親指を軽く噛み
あの淫獣をどうにかする方法を考える。
自分にはもう『印』の力はない。
力を有効にする結界は解かれてしまった。
警察は?
・・・・・いや、とても相手になりそうにない。
じゃあ、自衛隊。
いやいや、さすがにそれは大げさ過ぎる。
「アッ、アッ、ダメ・・だめぇ〜」
ななこがああでもない、こうでもないと逡巡をしているうちに
眞子の尻穴への挿入準備は着々と進められてゆく。
「・・・・・・・・なぁ。 彩珠って、アレを止めるつもりなのかな」
「まあ、そうだろうな。 アレの生みの親らしいし」
「おいおいマジかよ、まだもう一つのロストバージンが残ってるってのに・・・」
眞子と淫獣を取り巻く男子生徒たちが、ななこを邪魔者に向けるような目つきで見始める。
そして彼らは、ほぼ同時にある考えに思い至る。
《邪魔者には、消えて貰えばいい》
満場一致で頷き合い、側にいた数人がななこの肩に手を掛けた。
「・・・う〜ん、どうしようどうしよう・・・はっ!? な、何を・・・・キャアッ、ちょ、ちょっと・・・・・」
数人の男子生徒が、ななこの腕を掴んで引っ張り肩を後ろから押した。
「あ・・・何するんですかっ、早くアレをなんとか・・・・わ、わ、水越さ〜〜〜ん・・・・」
声が遠ざかってゆき、あとには眞子のお尻をヌチヌチと開発する淫らな水音だけが残された。
「・・・・よし、これで大丈夫だろ」
埃を払い落とすときのように手をパンパンと打ち、樹に縛り上げたななこを見た。
「ちょっとぉ――! 何のつもりですか、これは!!」
早く放して下さい、ともがく彼女に男子生徒の一人が、しばらく大人しくしててくれよと窘めた。
「さて、早く戻って水越がヤられるのを――――」
男子生徒たちは淫獣と痴態を繰り広げる眞子の元へと戻ろうとしたが、ふと立ち止まり
あらためてななこを見た。
連れてくるときに乱れた髪。
胸元のリボンは少々歪んでいて、眼鏡もずり落ちている。
樹に縛られていて、自由にならない身体。
そしてここは林の中。
誰も来ない。
辺りをキョロキョロと見回し、もう一度ななこを見る。
上目遣いで、こちらを見ていた。
乱れた髪。
胸元の歪んだリボン。
ずり落ちた眼鏡。
樹に縛られて、自由にならない身体。
そしてここは林の中で、誰も来ないのだ。
ゴクリ、と誰かが喉を鳴らした。
彼らの興奮は眞子が犯される様を見せられ、もう臨界点を迎えていたのだ。
そして目の前には、丁度良い欲望の捌け口が。
「・・・え? え? いったい・・・・・ちょっと、まさか・・・」
瞳に怯えの色が浮かんだ。
ジリジリと、近づいてくる。
これから彼らは、いったい自分に何をするつもりなのか・・・?
@「ゴメンな、変なことをして」と笑顔で解放してくれる
A「ゴメンな、変なことするぞ」と笑顔で解剖してくれる
B「大丈夫か、ななこ」と声がして、朝倉純一が駆けつけてくれる
できることならBを選びたかった。
いや、この際別に@でもかまわない。
でも現実は無情で、彼らは欲望に忠実で。
男子生徒たちの手が、視界いっぱいに広がってきて・・・
「ヒ・・ッ!? 嫌ぁああぁぁ――――――――――ッッ!!!」
『あぐぅッ! い・・あッ ああ゙ぁあ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♪』
ななこの恐怖に引きつった悲鳴と
眞子の排泄の穴を埋められた悦びの声とが重なった。
「あふ・・・・ひはっ・・・・・ぁ・・・・ぁぅ・・」
淫獣は眞子の尻穴の処女をも奪った後、そのままアナルで5回。
イマラチオで喉奥への射精が7回。
膣や子宮へは、もう何回注ぎ込んだかわからなかった。
出す物を出してスッキリした淫獣はどこへともなく跳び去り、
後にはグチャグチャになった眞子と、勃起したペニスを抱えた男子生徒たちが残された。
「ふあ・・・っ ぁ・・・はひ・・・・・」
ザーメンの水たまりの中で、穴という穴から白い汚液を垂れ流す。
グッタリとしてもう指一本動かす気力も体力もなかったが、ときおりピクピクと手足を痙攣させ
切なそうな、熱に浮かされたような、喘ぎともつかないか細い声を上げていた。
「ぁ・・・ぁ・・・・ もっと・・・・・もっとォ・・・・」
虚ろな瞳に恍惚の光を宿し、淫獣がいなくなったことにも気付かず
眞子はさらなる快楽を求め、すっかり開発され尽くした雌の穴を物欲しそうにヒクつかせていた。
周囲の男子たちの輪が狭まった。
淫獣はもういない。
残されたのは、犯され尽くしてなお男を欲しがる水越眞子だけ。
ボーイッシュで快活で、気さくで声も掛けやすい。
そんな女の子が今、自分たちの目の前であられもない姿を晒し、誘っている。
「・・・・・・・・・・・・オレ、もう我慢できないっ」
「お、俺も!」
「おれもだ!!」
快楽に浸きる彼女に、わらわらと群がる男子生徒たち。
その様子を、置き去りにされた杉並のビテオカメラが余すことなく録画していた。
以上で投下終了です
荒らしているのは誰なんだ?
では投下致します
まだ外がかすかに白みかかっている早朝。
トントントン……。
包丁がまな板を叩く音を台所に響かせながら、私は純一さんと音夢さんの為に、朝ご飯を用意していました。
素性もわからないこの私を、この家に置いてくれているお二人の為に、今日もおいしいご飯を食べてもらいたくて。
「おはよう、頼子さん……あいかわらず早いね」
突然、背後から聞きなれている声を掛けられて、私はそのまま後ろを振り向きました。
そこには、まだ眠そうにアクビをしている純一さんが立っていました。
「おはようございます純一さん♪……朝ご飯もうすぐできますから、もう少し待っていてください」
純一さんに笑顔でそう言ってから、キッチンの方に向き直り、朝ご飯の支度を再開しました。
そのまま作業を続けていると……彼が、私の背後に近づいてきているのがわかりました。
そして……私の背中にピッタリと張り付き、そのまま耳元で囁くように。
「今日の頼子さんも……とっても可愛いよ」
「!!!……そ、そんなこと……ないです」
褒められた私は、何も気にしてないようなふりをして料理を続けました。
可愛いと言われたことは素直に嬉しいです……けど、いつもの純一さんなら、たぶんこの後に……。
「ほんとに可愛いよ……おもわず、イタズラしちゃいたいくらいに」
そう言って純一さんは、ハァハァと息を荒くさせ始めました。
彼が興奮している様子を見て、私はこれから起こることをなんとなく察してしまいました。
今日もまた……何かされるんだろうなと……。
「ん!……あぅ……い、いやぁ……」
そう思った矢先、突然、お尻をモゾモゾとまさぐられる嫌な感触がはしりました。
まるで痴漢のように、欲望に染められたいやらしい手つき……。
そのまま横を振り向くと、彼の手が私のお尻に向かって伸びていたんです。
「……じゅ、純一さん……やめて下さい……お尻から手を……」
「やっぱり朝はこうしないと……目が覚めないんだよなぁ、俺……」
そんな冗談めいたことを言いながらも、純一さんは私のお尻から手を離してくれません。
こうして毎朝、台所に立ち朝食の用意をしている私に……エッチなことをしてくるんです。
顔だけを後ろに向けられ、突然ディープキスをしてきたり……後ろから抱きつくように手を回され、急におっぱいを鷲づかみにされたり。
今日は、純一さんの一番のお気に入り……私の大きなお尻を撫で回してきています。
いくら相手が好きな人とはいえ、こんな場所でそんな痴漢のようなことをされるのは、恥ずかしくてたまりません……。
上には音夢さんだっているのに、もしこんなところを見られたら……。
「純一さん……や、やめて下さい……」
私は彼の手をお尻から離させるために、その手を掴もうとしました。
しかし、その私の手は逆に純一さんの空いたほうの手にガシッと乱暴に掴まれてしまい……。
「おっと、動くなよ……それとも……乱暴にされたいのか?」
「う………」
その言葉で私を威圧し動けなくさせ、純一さんはお尻への愛撫を始めました。
そのまま彼の右手が左右に動き、メイド服のスカートごしのお尻を撫で回すように、いやらしく這わせられます。
「んぅ……ダメ……ダメェ……あぁ……」
背中にゾクゾクするような感覚が走り、まともに立っていられなくなった私は、手を台所のシンクにつき体を支えました。
「その格好……わざわざお尻突き出して、俺に触って欲しいってこと?……結局乗り気なんじゃん……頼子さんも」
彼の言うとおり、シンクに手をついた私の体は、まるで純一さんに触ってもらうためにお尻を後ろに突き出している姿勢になっていました。
「ち、違います……触って欲しいなんて……あぅ!」
慌てて否定しようとした時、下半身が外気に触れるのを感じました。
服の上からでは我慢できなくなった純一さんが、私のメイド服のスカートを一気に上まで捲りあげてきたんです。
白いパンティに窮屈そうに包まれた大きなお尻が……彼の目の前に露になります。
「あぁ……見ないで下さい、純一さん……恥ずかしい」
「恥ずかしい?……そりゃそうだろうなぁ、こんなにでっかいお尻を見られたんじゃ……」
「いや、いやぁ……大きいだなんて言わないで……」
口では抵抗しても、体は抵抗できずに……私はただネコ耳と体を震わせて、純一さんにされるがままです。
それをいいことに私の臀部への愛撫はますますエスカレートし、さするだけだった彼の手の動きが、モミモミと揉みしだくように動き始めます。
まるでおっぱいを揉むときのように、指先に力を入れて、パンティごしのお尻を蹂躙してきます。
「あぁ……すげぇモチモチしてる、たまんねぇ……」
「ん!んぅ!……ダ、ダメぇ……そんなに揉んだりしたら、また大きくなって……」
「だからしてるんだろ?……頼子さんのでっかいお尻、もっともっと大きくなるように!」
私の大きなお尻に興奮したのか、今度は両手を使って左右のお尻の肉を掴んできました。
10本の指が、柔らかいお尻の肉に跡がつきそうなほど、グイグイと食い込んできます。
「あぁ……ん……ハァ、ハァ……」
「ほんとおっきいよなぁ、頼子さんのお尻って……ほら、全然手のひらに収まりきらないし」
お尻が大きいこと、気にしているのに……純一さんは、わざと何度もそのことを言って、私を恥かしめてきます。
そのまま彼の手は、私のお尻ぞいに下へと降りていき、ついには男の人を受け入れる部分……股の間の割れ目にまで伸びてきます。
クチュ……
「あぅ!」
「なんだ、もう濡れてるじゃん……お尻揉まれて気持ちよかったんだ?」
「ち、違います……これは……」
彼の指先に触れられたそこは、薄い布ごしにも濡れている音が聞こえるほど、いやらしい液体を溢れさせていました。
毎日毎日、純一さんに胸を揉まれ、お尻を撫でられ、熱い肉棒を突き入れられているこの体は……意識せずとも、すぐに男の人を受け入れる準備をしてしまうんです……。
「俺も……頼子さんのお尻揉んでたら、すごく気持ちよくて……ほら、ここがもうこんなになっちゃったよ」
純一さんは、そのままパジャマのズボンを下に下ろし、勃起したペニスを露出させてきました。
すでにおヘソにまで届きそうなほど、大きく反り返ったおちんちんが私の視界に飛び込んできます。
昨夜、あんなに何度も私の体に射精したのに、もうあんなに……。
「!!!……そ、そんなもの……わざわざ見せつけないで下さい!」
ドクドクと脈打つペニスを見せられて、思わず私は顔が真っ赤になりそのまま泣きだしそうになってしまいました。
でも、そんな羞恥にあえぐ私を見て、純一さんは……。
「あぁ…可愛いよ頼子さん……毎日見てるのに……いまだに処女みたいな反応するのがたまんねぇ……ハァハァ」
純一さんは、私に見られていることに感じて、更に興奮を増した様子です。
私の視線に反応するように、おちんちんがヒクヒクと動きまた一回り大きくなりました……。
「ほら……こいつも頼子さんの中に入りたいって、頼子さんのお尻にぶち込みたいって言ってるよ……」
「え……」
入れるって、まさかこのままここで……?
そんな疑問を抱いている私をよそに、純一さんはその勃起している肉棒をお尻に擦り付けて来ています。
もう我慢できないと言わんばかりに。
「あ……ん……純一さん……そんなに擦りつけたら……」
こんな熱いものをお尻に擦り付けられたら、嫌でも私の体は反応してきてしまいます。
受け入れちゃいけない……受け入れちゃいけないのに……それが入ってきたことをつい考えて、下半身を更に、はしたなく濡らしてしまいます。
「あぁ……頼子さんのお尻柔らかくて、ちん○すげぇ気持ち良いよ……もう我慢できねぇ……このまま入れてもいいよな……?」
そのままパンティだけを横にグイッとずらされ、隙間から覗く割れ目にペニスをあてがわれました。
膣口とペニスが触れ合うと、そこから淫液が混ざりあう、クチュッという水音が聞こえました。
「え……ま、待って……音夢さんがもうすぐ起きてきちゃうから、それだけは我慢して下さ……」
「もう遅いよ……頼子さんだって、こんなにお○んこビショビショにして……ほんとは欲しいくせによ!」
「あ……あぁ!ダ、ダメぇ……」
私の訴えもむなしく、純一さんはそのまま腰を前に押し出し、割れ目の中にペニスを挿入してきました。
ヌルヌルになってすべりのよくなった膣内は、彼の大きな肉棒を一気に根元まで飲み込んでしまいます。
「あ、あ、あぁ!……あはぁ……ん」
拒んでいたはずなのに、熱いペニスがズブズブと進入してくる快感に、私の口からは思わず甘い声が漏れてしまいました。
「ほぉら……ダメとか言っといて、一気に根元まで飲み込んじゃったよ……どぉ?気持ちいい?」
「うぅ……し、知りません……」
そう言って気にならないふりはしていても……挿入された膣内を中心に、お腹の中がじわじわと熱くなり始めています。
純一さんはそのまま後ろから私の腰を掴み、自分の腰を前へ前へと送り出してきました。
膣内のペニスがお腹の中で前後し、私の体に快感を与えてきます。
「あぅ!……は!はぁ!……や、やぁ……!」
「う……き、気持ちいい……頼子さんの朝○んこ……最高だよ」
いやらしく舌なめずりをしながら、どんどんペニスを突き入れてくる純一さん。
その肉棒も膣内の粘膜で更に大きくなったようで、私のお腹の中をグリグリと刺激してきます。
「この体勢ですると……頼子さんのでかい尻がよく見えるよ……余計なお肉がいっぱい付いて、突くたびにタプタプ揺れて……ほんとやらしいケツしてるよなぁ!」
ペニスを突き入れたまま、純一さんが乱暴な大声を張り上げてきました。
そして次の瞬間。
バチン!
「い、痛!……」
風船が割れるような音が鳴るのとほぼ同時、お尻に痛みが走りました。
純一さんの手のひらが、まるでオシオキをするように、私のお尻を平手打ちしてきたんです。
「いやぁ!そ、そんなところ叩かないで……」
「ほんとは叩いて欲しいんだろ……突かれるたびに、いやらしく尻を振りやがって……気持ちいいくせに!」
嫌がる私の言葉も無視して、純一さんは私のお尻の肉をなおも叩き続けてきます。
バチン!バチン!バチン!
「あう!……い、痛いですぅ……いや、いやぁ……」
叩かれる回数が増すたびに、お尻がどんどん真っ赤になりヒリヒリした痛みが広がってきます。
「頼子さんの料理してる時の後ろ姿さ……艶かしくてたまらないんだよ。キッチンを動き回りながら、このでかい尻を揺らすところを見てると……」
「あんぅ!……べ、別にわざと揺らしてるわけじゃ……私はただ二人に喜んでほしくて、一生懸命やってるだけで……きゃぅ!!」
弁解の言葉が、そのまま羞恥の悲鳴に変わる。
純一さんの右手が、私の尻肉をちぎれるほど乱暴に鷲づかみしてきたからです。
「嘘つけ……ほんとはこの尻で、毎日毎日俺のこと誘惑してるんだろ?音夢に自慢のヒップを見せ付けて、優越感に浸って……いやらしいな頼子さんは!」
純一さんはお尻の肉を掴んだまま、私の体を固定させ、腰の動きを更に早めてきました。
そのあまりの速さに、彼のお腹と私のお尻の肉が激しくぶつかり合い、部屋中に乾いた音を響かせます。
パンパンパン!
「あぁ!あくぅ!純一さん!……は、激しす……ぎ!」
「何言ってんだ、激しくされるの大好きなマゾ猫のくせして……もうお○んこの中グチョグチョじゃんかよ!」
彼の言うとおり、突かれるたびに割れ目から流れ出す淫らな液体。
膣壁をペニスで激しく擦られて、私の頭の中は甘美な感覚に包まれてゆきます。
体が言うことを聞かなくなり、押し寄せてくる快楽に身を任せて……。
「あん!あ!あ!……ハァ、ハァ……!」
こんな朝早くから、こんな場所で、半ばむりやり、お尻を叩かれて犬みたいな格好で犯されてる……それなのに……。
「あん……あ、あはぁ!……き、きもち……い……あはぁんぅぅ」
まちがいなく自分の口から吐き出された、淫らな喘ぎ声。
そのだらしなく開けた口の端からは唾液が流れ、台所のシンクにピチャピチャと落ちています。
ついさっきまでただ突かれるだけだった体は、純一さんの動きに合わせて腰を前後に揺らし、自らも快感を増そうと動いています。
いつのまにか私は、ただ快楽に身を委ねるだけのメス猫になっていました……。
「うく……そんなに腰振って、いつもの頼子さんらしくなってきたじゃん……」
「ハァ、ハァ……あんぅ!……あ!あ!あ!」
もはや快楽に支配された私の耳には、純一さんの言葉は届きません。
今日が危ない日だということを伝えるのも忘れて、ただ交尾をする動物のように体を前後に揺らし、純一さんのペニスを貪ります。
頭がおかしくなりそうなほどの快感を体全体に感じながら、私は絶頂へと徐々に登りつめていきました……。
「じゅ、純一さん……純一さん!……あぁ!もう……あぁぁぁぁ!」
ビクンと体が硬直し、私は純一さんの名前を叫びながら絶頂に達しました。
その瞬間、体中に力を入れた反動で膣内が収縮し、中のペニスをおもいきり締め上げてしまいました。
「く!……そ、そんなにお○んこ締めたら……あ……で、出る!」
苦しそうな声を上げながら、純一さんはペニスを根元まで押し入れてきました。
子宮口にまで届くほど奥まで入れられ、ペニスがお腹の中でピクピクと動いたのがわかり……そして。
ドクン!……ドクドクドク……。
「!!!……ひあぁぁぁ!」
ペニスの先から熱いザーメンが吹き出て、お腹の中で一気に爆発しました。
ドクドクドクと音が聞こえそうなほど、大量の液体が次々と子宮に流れ込んできます。
「う、うぅぅ!……あぁすげぇ……頼子さんのお○んこに、搾り取られる……」
気持ちよさそうな声を上げて、私の膣内に精液を吐き出す純一さん。
ペニスの先からドクドクと排出され、次々に流れ込んでくる生温かい精液。
「あ、熱い……純一さんの熱いのがいっぱい……あはぁ……」
そして……お腹の中で温かい液体を感じとり満足したようなため息をつく私。
ピクピクと体を打ち震わせながら、そのまま私の意識は、絶頂後のまどろんだ意識に包まれていきました……。
それからしばらくして……音夢さんが2階から起きてきたのは、私達が情事を終えてから5分ほど経ったころでした。
あと少しでも終わるのが遅かったら、音夢さんに私と純一さんがシテいるところを見られてしまっていたでしょう……。
その後も、私と純一さんは何事もなかったように、音夢さんと一緒に朝食を食べました。
食事の途中、さきほどの情事で顔が赤くなっている私を、音夢さんが心配してきたときはどうしようかと思いました。
少し風邪気味だからと誤魔化したけれど、ほんとのことなんて……言えるはずもないです。
あなたの大好きなお兄さんと、セックスしていたからですなんて……。
「あんまり無理しないでね、頼子さん。体壊したら元も子もないんですから……って私が言えた義理でもないんですけど……」
「はい……ありがとうございます……」
私のことを心配して、優しい言葉をかけてくれる音夢さん。
でも、もし彼女が本当のことを知ってしまったら……。
何も知らない音夢さんの顔を見て、私の良心が痛みました。
「ん?……あぁ!もうこんな時間!ほら兄さん!何をモタモタしてるんです!早くしないと遅刻しちゃいますよ!」
「わかってるって……ったく、朝からうるさいやつだなぁ」
ブツブツと文句を言いながらも、純一さんはイスから立ち上がり、音夢さんに引っ張られていきました。
そんなやりとりを見ながら、私はお二人を玄関まで見送ります。
「じゃあ、行って来ますね頼子さん♪……申し訳ないですけど、家のことお願いします」
「はい……いってらっしゃい音夢さん、純一さん」
バタン!
玄関の扉が閉じて二人が外に出ていったことを確認した……その時、股の間から何かヌルっとした生温かい液体が溢れ出てくるのを感じました。
「……あ……ん……」
さっき中出しされたばかりの精液が、割れ目からドロリ……と流れ出て、ふとももの内側を伝わり床に落ちていきました……。
終わり
続いて投下致します
放課後の学校。無人の教室。その中から卑猥な水音が聞こえてきている。
「ちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、んちゅっ、じゅるっ、ちゅるっ、」
私は今、無人の教室内で、男のモノをくわえこんでいる。
「んっ、ちゅっ、くちゅっ、ちゅっ、じゅるっ、んっ、工藤君、気持ちいい?」
上目遣いに顔を見上げながら問いかける。
相手は兄さん。つまり私の現在の恋人ではない。
「あぅ、あ、朝倉さん、き、気持ちいいよ、あっ、あぐっ!」
しかし、なぜこんなことになっているのだろうか。
今まではかなり順調に付き合っていた。幸せな日々が続いていたが、約一ヶ月前に兄さんは、「俺、バイト始めるから。」
と、突然私に言った。理由を聞いても笑ってはぐらかしてしまった。少し気になったが、
私はうれしかった。普段はかったるいといってなにもしたがらない
兄さんが自分からバイトを始めるなんて思ってもみなかったからだ。
けれど、さびしいと感じるのも確かだった。デートの回数も減ったし、夜の回数も・・・。
私は学園で溜息をつくのが多くなった。眞子や美春が心配してくれたけど
「大丈夫だから心配しなくてもいいよ」と言い張っていた。
そんなある日、兄さんの働いている喫茶店でことりも働いている事を知った。
私はまたすこし気が重くなった。ことりならそんなことはないと思うけど、
なんだか兄さんをとられているような感じがしたからだ。
その気持ちを大きくするように2週間ほど前から噂が立ちはじめた。
兄さんとことりが浮気しているのではないかという。
私は兄さんに愛されているのか不安になり、兄さんに聞いてみたが、
「そんなわけあるか、お前が俺の恋人なのに。ことりとはただ仲がいいだけだよ。」
と言って笑った。ちょっと安心したが、それでも寂しさは拭い去れなかった。
その頃に工藤君と知り合った。同じクラスだったけど、
話したのは初めてで、気さくでいい人だった。
ある時、私は兄さんとあまり一緒にいれなくて寂しいということを話した。
「大丈夫だって、困った事があったら俺に相談してよ」
工藤君はやさしくそう言ってくれた。
それからしばらくして、私は工藤君に惹かれていることに気付いてしまった。
私には兄さんがいるのに。一番愛している大切な恋人がいるのに。
しかし、いくらそう考えていても日に日に工藤君が好きだという想いは強くなっていった。
とても寂しくて、本当に兄さんに愛されているのかという不安で心を侵されていた私は慰めてくれる人がほしかった。
そして、今日の放課後に工藤君を教室に呼び出し、それから・・・・
工藤君のモノは私の唾液でぐしょぐしょになり、泡立っていた。
「くちゅっ、くちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、じゅるっ、ちゅるっ、」
「あ、朝倉さんっ、なんで、こんなことをっ、」
彼は驚愕していた。それはそうだろう。今まで友達として付き合っていた
少女に呼び出され、放課後の教室で突然こんなことをされるなんて。
「んっ、ちゅっ、いいの、私は工藤君が好きだから、だから、ちゅっ、
んっ、もっと、気持ちよくなって、ちゅっ、んちゅっ、」
「そ、そんなっ、こんなことしちゃいけないよっ!うっ、うぁっ!」
口では否定しているものの、もう快楽に抗うことはできないようだ。
工藤君の足が震えてきた。ぐらぐらする机の上に座っているので不安定に揺れる。
どうやら限界が近いようだ。だんだんスピードを上げていく。
「んんっ、じゅるっ、じゅるるぅっ、んっ!、んっ!、んっ!」
モノを根本まで咥えこみ、全体をしごき上げる。
「あっ、ああっ、も、もう俺、イ、イっちゃうよっ!」
「んんっ!いいよ、このまま、じゅるっ!口の中に出して!」
「あぅっ、あっ、ああああああぁぁっっっ!」
ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ!
絶叫と共に大量の精液が吐き出される。
「んんっ!んくっ、んくっ、んくっ」
彼が出した精液を飲み込んでいく。やがて射精が止まり、ちゅぽんと音をたてて口から解放する。
「んっ、おいしいよ、工藤君」口の周りに飛び散ったものも舐めとる。
「朝倉・・さん・・・・」恍惚とした表情で彼はつぶやいた。
兄さんのやさしい笑顔がちらついて胸がちくりとしたが、
「これは、二人だけの秘密ね。だれにも言っちゃだめだよ。」
私はこの行為を二人の秘密にすることにした。
しかし、工藤君は私のほうを見ていなかった。
言った事も聞いていなかったかもしれない。ついさっきの恍惚とした表情は消え去り、ただ口をぽかんと開けて戸口のほうを見ていた。そして開いた口から呟きが漏れる。
「朝倉・・・・・」
私はバッと振り返った。そして驚愕した。ドアの前に兄さんがいる・・・。
「なに、やってんだよ・・・・」
呆然とした表情で兄さんは言った。
夢だと思いたかった。これは現実ではないと。
しかし、そんな事があるはずがない。これは現実だ。
そして、もう・・・遅い。
「なに・・・・やってんだよ・・・・・・・!」
再びそう言いった兄さんの顔がくしゃりと歪み、頬を涙が流れる・・・・
そのまま、踵をかえし兄さんは走り去った。
窓の外は夜の闇に包まれている。
俺は自分の部屋のベッドに寝転がり、呟いた。
「どうしてなんだろうな・・・」
ついさっき、教室で見た事を思い出しながら考えていた。
音夢はなぜあんな事をしていたのだろうかと。
俺は音夢を愛していたし、音夢も俺を愛してくれていると思っていた。
しかし、それは間違いだったのだろうか?俺は本当は愛されていなかったのだろうか?
音夢は工藤とでもよかったのだろうか?
俺と一緒に居るときはとても幸せそうに笑っていた音夢が、あの音夢が俺を捨てたのだろうか?工藤のほうがよかったのだろうか?
そう考えると目に熱いものがこみ上げてきて、俺は目頭を押さえた。
いくら考えても、答えは出てこなかった。
開けっぱなしの窓からひらり、ひらりと桜の花びらが入ってきた。
私は、夜の道を歩いていた。もう8時を回っており、本当は家に帰らなければいけないけど、それは躊躇われた。
どんな顔をして兄さんに会えばいいのか。なんと言えばいいのか。どうすればいいのか。
それを考えるものの、頭の中は真っ白で、何も思いつかない。
気が付くと、桜公園に来ていた。そこでふと思いつき、枯れない桜に行ってみる事にした。
かつて秘密基地と呼び、三人でよく遊んだ場所。
その中心にはこの島で一番大きく、一番古い桜の木が植えられている。
辺りは穏やかな風が吹き、桜の花びらたちがゆっくりと舞いながら月光を反射している。
そんな幻想的な雰囲気の中、一人の少女が背を向けて立っていた。黄金のツインテールが風に揺れている。
「さくらちゃん?」
少女はゆっくりと振り返り、言った。
「道を間違えたね、音夢ちゃん。」
彼女は冷え切った声と視線で私を貫いた。普段の彼女からは想像もできないような。
時間が止まったかのようにふたりの少女は見つめ合っていた。
「道を・・・間違えた?」私がそう切り出した。
「音夢ちゃん、君は今日、何をした?」さくらは私の問いかけに問い返した。
「いや、やっぱり言わなくてもいいよ。ボクは全部知ってるから。」そして自問自答する。
「さくらちゃん、私は・・・」
「どうすればいいのかって?」私の心を読んだようにいうさくら。
「すこし、お話しない?音夢ちゃん。話したいことがあるんだ。」
私はすこし迷ったが、頷いた。
「音夢ちゃん。君の存在する意味ってなに?」さくらは唐突に質問してきた。
「存在する意味?」困惑して聞き返す。
「そう。簡単に言うと何の為に存在するのか。何をするために生きているのか。」
すこし考え、私は言った。
「兄さんと一緒に生きる事。ずっと一緒にいること。それが私の存在する意味だと私は思う。」
「そう。やっぱりそうだよね。」さくらは無表情で呟いた。
「なら、お兄ちゃんの存在する意味って何だと思う?」さくらはさらに質問する。
「兄さんの?」
「そう」
考えてみたが、私は兄さんではないし人の考えている事なんて分かるはずもない。
「私にはわからいないよ」
さくらは静かに私を見つめていた。そして吐息とともに言葉を紡ぐ。
「お兄ちゃんには三つの意味があった。ひとつめは人々に笑顔を与える事。
音夢ちゃんも知ってるよね。お兄ちゃんが手から和菓子を出す魔法。それを使って
笑いを与える事。」
「そうなんだ・・・・」
確かにその魔法は知っている。
辺りは静かに風が吹いている。ゆっくりと桜の花も舞い続けている。
「ふたつめは守る事。音夢ちゃん、君をね。」
「私を?」
「そう。覚えてる?ボクが6年前アメリカに行った日の事。」
私はうなずいた。さくらはこの木の下で兄さんとみっつ約束を交わしたっけ。
「この桜の木の下でお兄ちゃんが音夢ちゃんを見つけたとき。そのときお兄ちゃんは
誓ったんだよ。音夢ちゃんを守るって。」
「そう・・・だったんだ・・・」
「でも、これは少し変わったんだ。音夢ちゃんと恋人同士になってから。」
「変わった?」さくらはうなずいた。
「なにがあろうとも守るという約束。それに音夢ちゃんを放さないっていう事が
プラスされた。一生放さない。一生音夢ちゃんだけを愛すっていう事がね。」
沈黙が訪れた。長い沈黙が。私は罪悪感でいっぱいだった。
兄さんはそんなに私を愛してくれていたんだ。一生放さないというほどに。
私はそんな兄さんの気持ちを裏切った。寂しいからといって
ほかの男の人に惹かれてしまった。工藤君に慰めを求めた。
胸が張り裂けそうだった。嗚咽がのどから漏れる。
「うっ、うぅっ、うっ、えぐっ」
私には泣く資格なんて無いと思う。だけど我慢できなかった。
なぜ、あんな事をしてしまったのだろう。信じなかったのだろう。
私の頬を流れた涙が、雫となって落ち、地面に吸い込まれていった。
「それで終わりじゃないんだよ。」
泣いていた私を無表情に見つめながらさくらは言った。
「音夢ちゃんはさっき言ったよね。兄さんと一緒に生きる事。ずっと一緒にいること。
それが存在する意味だって」
「そうだよ!だけど私にはそんなこと言う資格なんてない!私は兄さんの気持ちを裏切った!」私の叫びが夜の闇に吸い込まれていった。
「じゃあ、存在する意味がなくなったらどうなると思う?」
彼女の表情が変わるような兆しを見せた。
「え?」
困惑する私に対し、冷たく喋り続けるさくら。
「存在する意味の無くなった人たちがどうなると思う?」
突如私の中で嫌な予感が膨れ上がった。
「まさか・・・・」
さくらの顔を見つめる私にむかって彼女は。
嗤った。血の凍るような笑みとはこういうことを言うのだろう。
「そう、人はなにかしら自分なりの存在する意味を持っている。存在する意味とは裏を返せば生きる目的。それを失った者は・・・消えるしかない。」私のした行為を嘲笑うように嗤い続けるさくら。
「この初音島ではそう。存在する意味を失った者達は存在自体が消える。みんなの記憶からも消え、痕跡すらなくなる。」
さくらは嗤いながら語り続ける。
「音夢ちゃんはついさっき意味を失ったからね。もう、消えるしか道は残ってないんだよ。それに、時間はあと少ししかない。」
「そんな・・・・」
呆然と呟く。風が、一際強く吹いた。それに応じて桜の花びらたちも高く舞いあがる。
「最期にお兄ちゃんのみっつめの意味を教えてあげるよ。」
私はもう、ほとんど聞いていなかった。耳鳴りがする。頭の中は思考でパンクしそうだ。
本当に私は消えてしまうのか?みんなの記憶からも、一番大切だった兄さんの記憶からも。
私が居たという痕跡も消え、何も残らない。
ナニモ・・・ノコラナイ・・・・・
「みっつめは人を支える事だったんだよ。能力を失った人たちをね・・・」
なぜ、なぜあんなことをしてしまったんだろう。
どうして兄さんを信じなかったのだろう。
「たとえば白河さんだね。彼女には人の心を読む能力があった。音夢ちゃんも知らない
だろうけど、それを失って不安定になっていた頃お兄ちゃんに支えてもらったんだよ。
他にも何人か支えてあげていたね。」
私は・・・・・・私は・・・・・・・
なんて・・・・醜い人間なんだろう・・・・・・
「もう、本当に時間が少ししかないね。」みっつめの意味を喋り終わったさくらが言った。
「私は、消えるとどうなるの?」か細い声しかでなかった。
「わからない。多分、死ぬのと同じじゃないかな。」彼女はもう嗤っていなかった。
「そう」
それきり黙りこんだ。静かに時が流れる。
やがてさくらがポツリと言った。
「・・・時間だね・・・」言うと同時に大きな風が吹き、桜の花が吹雪のように乱舞する。
ふと体を見下ろすとだんだんと透き通ってきていた。視界ももやがかかったようになり、五感も曖昧になる。
もう、どうにもならないようだ。
私の頬を涙が流れる。そんな感覚がなんとなくわかった。
私は、結局自分勝手だった。すこしすれ違ったからといって、愛されていないと勝手に思い込み、やさしさと慰めを求めた。
兄さん、ごめんなさい。今頃言ったとしても遅すぎるかもしれない、いや、遅すぎるけど。
兄さんは私を愛してくれていたのに、私はその気持ちを裏切りました。
けど・・・・・・・こんなこといっても・・・・・・・・もう信じてくれないし、届かないと思うけど・・・
・・・わたしは・・・・・・・ワタシハ・・・・・ニイサンノコトヲ・・・・・・
そこで意識は途切れた・・・・・・・・・。
ついさっきまでふたりの少女がいた桜の木の下には今、ひとりしかいない。
数多の星達が輝いている夜空を見上げ、ひとりの魔法使いは呟いた。
「さようなら、音夢ちゃん。」
ジリリリリリリリリリ!
バン!
けたたましく鳴っていた目覚まし時計を叩く。
「ん・・・・んん・・・ふぁ〜あ・・・朝か」
大きなあくびをひとつ放ちながら起き上がる。
「さて、さっさと着替えて飯食うか」
手早く制服に着替えてリビングに降りてきた俺は、ふと違和感を覚える。
「・・・・あれ?」
なにかが足りないような気がする。
確かに見慣れた我が家のはずだが・・・・・?
「・・・・・ま、いいか」
俺の気のせいだろう。
「さてと、メシメシっと」
手際よく用意したトーストとコーヒーをあっという間に消費した俺は
いつもより早く家を出た。
「であるからして、ここは・・・・」
いつもの長ったらしい和久井の授業。
俺は窓の外をぼーっと眺めながら聞き流していた。
「・・・・・・・・なんかなぁ・・・・」
誰にも聞こえないような小声で呟く。
いつも通り代わり映えのしない学園。
なのになぜか物足りないような気がする。
そういえば朝もこんな違和感あったな・・・
例えて言うなら大切なものを忘れたような。
大切なのに、それを思い出せないもどかしさのようなものが俺の心を支配していた。
「どうしたのだ、朝倉?」
「おわっ!」
気が付くと俺の眼前30cmに杉並の顔があった。
「おお!そんなに喜んでくれるとはうれしいぞ!」
「・・・・今のを喜んでいると脳内変換できるお前の頭が甚だ不思議だ」
「あれ?というか、授業は?」
「とっくに終わったぞ。しかし、お前が難しい顔して考え事をしているなどとは
珍しい事もあるものだな。」
まるで珍獣を観察するように俺をじろじろ見てくる。
「俺だって考え事ぐらいするけどな・・・」
「もしや、恋煩いか?」
ニヤニヤしながら聞いてくる杉並。
「んなわけねぇだろ」
まったく、この馬鹿は・・・・頭いいくせにくだらん事聞くなっての。
「朝倉君、どうしたんですか?なんだか授業中難しい顔してましたよ?」
「ん?ことりか」
いつの間にかことりがすぐ横に現れていた。
「これはこれは白河嬢。どうやらこの男は恋煩いのようですぞ」
ニヤニヤしながらほざく杉並。
「恋煩い?」
すこし驚いたような顔で聞いてくることり。
ハァ・・・・・・・仕方ないな・・・・・・
「いやぁ、朝倉にもやっと春が近づいてき・・・ごふっ!!」
席から立ち上がりつつ勝手な事をベラベラ喋ろうとしていた杉並の
腹部に掌底をめりこませ、首に手刀を振り下ろす。
「かはっ!・・・・」
「・・・まぁ、すこし考え事してただけだよ」
うつ伏せに倒れた杉並の頭を足蹴にしながらことりに説明する。
「なんか足りないような・・・いや、なにか忘れてるような気がするんだよな。
うまく説明できないけど」
「・・・・そうですか」
「まぁたぶん俺の気のせいだと思うんだけどな」
ニヘヘと苦笑いしながら言う。
「・・・朝倉君」
「ん?」
「私でよければ、いつでも相談に乗るからね?」
ことりがいつにない真摯な目をして俺を見つめてくる。
「あ、ああ」
すこしドキッとしてしまった。
俺はドキドキする鼓動をどうにか抑えながらなるべく平静を装って頷く。
「わかった、本当に困ったら相談するよ、ありがとう」
「ううん、いいんだよ・・・・・・・・・・だから」
「ん?なにか言った?」
最後のほうが聞き取れなかった。
「ううん、なんでもないっす♪」
そう言ってことりは微笑んだ。
今日は寄り道をせずにまっすぐ家に帰ってきた。
「ふう、なんだか疲れたな」
ドサッと鞄を放り出すとベッドに倒れこむ。
ぼーっと天井を見つめながら考える。
いったいなんなんだろう。
俺はなにを忘れてしまったんだろう?
朝から考えているものの、全く思い出す事ができない。
・・・・そういえば、俺は昨日、なにをしていた?
思い出そうとするものの、もやがかかっているように思い出せない。
まるで、思い出す事を拒んでいるような。
「・・・そんなわけないよな」
忘れたいと思っても、一日やそこらで忘れる事なんてできないに決まってる。
しかし、昨日の夕飯の献立でさえでてこない。
たったひとつ思い出せるのは、悲しみ。
なぜかはわからないが、漠然と悲しいという感情だけが
湧き上がってくる。
「なんだ?これは・・・・」
なぜ悲しいんだろう?俺は昨日、なにを悲しんでいたんだ?
なにか悲しい出来事でもあったのか?
ふと彷徨わせた視線が机の上に置いてある小さな箱を捕らえる。
「なんだあれ?あんなもの買ったっけ?」
机の上から取り上げ、まじまじと見つめてみる。
箱は掌に乗るぐらい小さく、包装もされている。
その小さな箱にきれいにされた包装を解き、箱を開けてみる。
中に入っていたのは・・・
「指輪?」
そんなに高くはないだろう、しかしとてもきれいな指輪が入っていた。
「そうだ、思い出した・・・」
俺はこの指輪を買うためにバイトを始めたんだった。だが、
「でも、誰に・・・・?」
そう、誰にプレゼントするつもりだったのだろうか?
それもまたもやがかかったように思い出す事ができない。
俺は溜息をひとつつくと、指輪を元通り箱に戻し、今度は机の奥深くにしまった。
そしてよろよろとベッドに歩き、ドサリと倒れこむ。
そのまま目を閉じ、突如襲ってきた睡魔に抗うことなく、眠りに落ちていった。
朝倉家の隣、芳野家の屋根の上に、彼女はいた。
「きれいな月だね〜。うたまる」
彼女は隣に座っている猫に向かい、話しかける。
「にゃぁ〜」
そうですな。と隣にいる猫も答える。
「それにしても」
どこか自嘲気味に笑うさくら。
「お兄ちゃんは完全に忘れていないみたいだね。やっぱり一番親しかった
人の記憶は完全に消せないか。」
「にゃぁ〜」
「でも、思い出そうとしても曖昧にしか思い出せない。それに他の人に記憶は残っていない。けど、もしかしたら思い出す可能性もまだある。もしかしたら。だけどね」
すこし悲しげに笑いながら空に浮かぶ青白い月を見上げるさくら。
「お兄ちゃんはこれからどんな道を行くんだろう?
失ってしまった大切な人を必死に追い続けるのか、それとも・・・」
頭を振りつつ、続ける。
「けど、どちらにしても最終的に決めるのはボクじゃない。いくら魔法使いだからといって、人の意志は決めることはできない・・・人の意志っていうのはそれだけ強いからね」
すこしの間俯いた後、再び空を見上げながら歌うようにその唇で言葉を紡ぐ。
「強く繋がっていたはずのふたつの道が別れ、ひとつは消えた。残されたもうひとつは
どの道と繋がるのだろう?それとも再び失った道を創るのだろうか?」
「願わくば、繋がったふたつの道が、二度と離れませんように・・・・」
目を閉じて祈るように呟くひとりの魔法使いの隣で、同じく一匹の桜の使い魔が何かを願うように、鳴いた。
何日が経っただろうか。
フェンス越しに沈んでゆく夕陽を見つめながら想う。
結局、あれからあの事について考えるのはやめてしまった。
情けないが、俺にはあの悲しさの原因を知り、真っ向から受け止める勇気が無いようだ。
いや、だからこそ俺は忘れてしまったのだろうか。
信じたくなかったから。
拒絶し、忘れてしまいたかったから。
そうかもしれない・・・・。
だが、もういい。
俺が忘れてしまった大切なもの。
俺はそれを自分の心の中に仕舞うことにした。
過去の事だと自らに言い聞かせて。
「それにしても、まだ来ないのか・・・・」
辺りを見まわすものの、当然のごとく俺以外の人影は無い。
まぁ放課後の屋上なんて用事がなけりゃ来る奴なんていないか・・・
「で、俺にはその用事がある訳だが、待ち人が来ないんじゃなぁ・・・ハァ・・・」
溜息をつきながらひとり愚痴る。
ふと空を見上げると燃えるように紅く染まる空が目の前に広がっていた。
その中を千切れた雲たちがもの凄い速さで走ってゆく。
「凄い空だな・・・・・・」自然に呟きが漏れる。
そして想う。どこかで見たような景色だと。
「朝倉君」
「ん?」
重い扉が音を立てて開く音と共に待ち人が現れた。
「やっと来たか・・・」
待ち人、ことりは申し訳なさそうにペコリと謝る。
「ごめんなさい。ちょっと用事があって抜けられなかったんです」
「来ないかと思ったよ」
「さすがに呼び出しておいて来ないってことはないですよ〜」
苦笑しながら言うことり。
「そうだよな」俺もつられて笑う。
今日ことりに呼び出された理由。
内容は教えてくれなかったが、俺に話したいことがあるとかないとか。
「それで、話ってなに?」
結構待たされたのでさっさと本題に入ることにする。
「うーんとね・・・」
俺と同じようにフェンスに手を当てながら夕陽を眺めることり。
その横顔が心なしか赤くなっているような・・・・
いや、夕陽のせいか?
ことりはなにやら真剣な顔をしてぶつぶつ呟いている。
「・・・・・・よしっ」
やがて自分を鼓舞するかのように呟いたことりは俺と向き合った。
「これは真剣な話です」
まっすぐ俺を見つめながら言うことり。
「あ、ああ・・・」
慌てて俺もすこし姿勢を正す。
深呼吸したことりは一気に言った。
「わたしは、朝倉君のことが好きです!」
その言葉の意味を知覚するのに数秒かかった。
ことりが・・・・俺のことを・・・・好き?
目の前で顔を真っ赤にして俯いていることり。
俺は・・・・・・俺はどうなのだろう?
ことりとは学園のアイドルだとかそんなことは気にせずに、普通の友達として
付き合っていた。
そういえば何時だかことりも
「わたしのこと、普通の女の子として付き合ってくれたのは、朝倉君が初めてなんです」
そう言って嬉しそうに微笑んでいた。
一緒に居るだけで安心する。居心地がいい。
ことりは今までになかったタイプの友達だった。
「・・・・・・・・・」
けど、それだけか?
俺は心のどこかでことりに惹かれていたんじゃないか?
一緒に歩いたり、他愛の無い事を話したりするだけで楽しかった。
いつも一緒に居たいと思った事も何度かあったはずだ。
もう、陽が沈む。
その前に、ことりの想いに答えなければならない。
だから俺は、ことりに向かい、言った。
難しい言葉じゃない、俺なりの率直な気持ち。
「俺は・・・・・・・俺も、ことりのことが好きだ」
「朝倉・・・・君・・・・」
顔を上げ、潤んだ瞳で俺のことを見つめてくる。
ことりの顔を真正面から見据えて俺はもう一度はっきりと言った。
「俺もことりのことが好きだ」
そして、ぶつかるように飛び込んできたことりをやさしく抱きとめる。
ふわっと立ち上った甘い匂いが俺の鼻腔をくすぐる。
ことりの体は見た感じよりもずいぶん華奢に思えた。
「うぅっ・・・・ぐすっ・・・・・」
かすかに肩を震わせて泣いていることりを抱きしめたまま、
しばらくその長くきれいな髪を撫でてやる。
「うぅっ・・・・・うれ・・・しい・・・・」
やがて顔を上げたことりと無言で見つめ合う。
言葉は、要らない。
これ以上無いというほどに紅く染まった空の下で。
恋人同士になった俺達は。
静かに、キスを交わした。
「あぅ・・・・・緊張するね・・・・・」
「はは、そうみたいだな」
俺の部屋のベッドの上。
目の前には不安そうに俺のことを見上げることりがいる。
「それにしても、ことりから誘ってくるとはな・・・ついさっき告白したばかりなのに」
「えと、そ、それは・・・・」
「それは?」
「あの・・・・それだけ朝倉君の事を想ってたってことだよ・・・」
恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしてボソボソ言うことり。
・・・・・・・・可愛い・・・
「きゃっ」
不意を衝いてことりを抱きしめる。
「やっぱり可愛いな、ことりは」
「そ、そうかな?」
戸惑ったような顔も可愛さが滲み出してくるようだ。
「・・・・ことり」
「うん・・・・」
俺の意図を悟ったのか目を閉じて身を委ねてくれる。
そのまま顔を近づけ、ことりの紅い唇に俺のそれを重ねた。
「んっ」
ことりの唇は柔らかく、温かかった。
なぜか安心する。
彼女がここにいるということを実感させてくれる。
そのままその柔らかな感触を楽しむように擦りあわせる。
「んんっ、んぅっ・・・・」
「ふむぅ・・・・・んんっ」
やがて重ねるだけでは物足りなくて、俺は舌をことりの口内に挿し込んだ。
「んんっ!?」
突然の出来事に驚いていることりの舌を絡めとると、ゆっくりと愛撫していく。
「んんぅ、んんっ、んっ、んっ、ちゅっ、」
「はむっ、んんっ、ちゅっ、ちゅるっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ」
最初はおずおずといった感じで動いていた舌も、要領を得てきたのかスムーズに絡み合う。
「ちゅっ、くちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、んっ、んふぅっ」
「んむぅっ、ちゅっ、ちゅくっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅうっ」
お互いの口から溢れ出た唾液が滴り落ち、シーツを汚していく。
「んんっ、んっ、ちゅっ、ちゅるっ、ちゅっ、ちゅぅっ、んんっ、ぷはぁっ!」
「はあっ、はあっ、はあっ、んっ、キスって、こんなに気持ちいいんだね。」
とろんと欲情した瞳で見つめてくる。
「ああ・・・・」
「じゃあ、次は・・・・」
もう一度ことりの体を横たえると制服の上からすこし大きめの胸に手を当ててみる。
「んっ」
はじめて触ったことりの胸の感触にすこし感動に似たものを感じながら
そのまま全体を撫でるように手を動かしていく。
「・・・・んぅっ」
くすぐったそうに身をよじることり。
「ことりって、結構胸大きいんだな」
「え?そ、そうかな?」
「ああ、普通の娘よりは大きいんじゃない?」
「う、うん・・・そうかもしれない・・・」
ことりの胸の感触を味わうようにゆっくり、やさしく揉んでいく。
ふに、ふに
やや硬さは残るものの、とても柔らかい。
「んんっ・・・・あふぅ・・・」
ことりの口から艶っぽい吐息が漏れる。
「気持ちいい?」
「う、うん・・・」
胸を直に触りたくなった俺は、ことりの体を覆っている制服を
脱がしていく。
やがて下着だけの姿になったことりの体をまじまじと見つめる。
「うぅ・・・・恥ずかしいよぉ・・・」
顔を真っ赤にして体を隠そうとする。
「大丈夫・・・・きれいだよ・・・ことり」
優しく隠そうとしている腕をほどくと、胸を覆っている黒のブラジャーを上にずらし、現れた良い形の胸を両手で包み込むように揉んでいく。
直に触れた胸は驚くほど柔らかかった。
「んぅっ、ふあぁ、んんっ・・・」
「んんぅ・・・ふぁっ、ああっ」
徐々に勃ってきた乳首を口に含み、舌でゆっくりと転がす。
「あぅっ!ふぁあぅ、あんっ、ああっ、んあっ、はあぁっ」
「ことりって感じやすいんだな」
「ふあぁ、あぁぁ、んぁぁ、そ、そんなことないよぅ」
「そうかな?」
下着越しにことりの秘所に触れてみる。
「んんぅ!」
割れ目に沿ってゆっくりと指を上下させてやると、それだけでねっとりとした粘液が指に絡み付いてくる。
「ほら、こんなに濡れてる・・・」
ことりの愛液が絡みついた指を見せてやると、いやいやするように顔を覆ってしまう。
「そんな、見せないでよぉ・・・」
「んじゃ、もう少し」
再び指をゆっくりと往復させる。
「んんぅっ、ふぁあっ、ああぁっ、んぐっ」
「あんぅ、はぁぁっ、ああっ、んあっ、はあぁ、ああっ、ひゃぁっ、あぁっ」
ふと指先に触れた突起のようなものを押してみる。
「ひゃぅぅっ!はぅっ、あっ、あぁっ、ふぁぁぁ」
しばらく愛撫を繰り返した後、すっかりびしょびしょになり、役目を果たせなくなった
下着を脱がす。
「ことり、そろそろ・・・・いいか?」
そう俺が聞くと、荒い息をしながらもことりはゆっくりと頷いた。
「うん・・・私も、欲しい・・・」
俺は素早くベルトを緩めると、ズボンの中から膨れ上がった自分のモノを取り出す。
「おっきいんだね・・・・」
初めて目にした異物に目を丸くすることり。
「じゃあ、いくぞ」
「うん・・・」
モノをことりの秘所にあてがうと、ゆっくりと腰を押し出していく。
「んんぅっ!」
シーツをギュッと握り締め、挿入の痛みに堪えていることり。
ことりの中は狭く、思うように進むことができない。
「ううぅっ、い、いたっ!」
「くっ!せ、狭い・・・」
だが、徐々にモノがことりの中に埋没してゆく。
と、先端がなにかにぶつかる。
紛れもなく、ことりの処女の証だ。
「朝倉君・・・・来て」
か細い声で俺に呼びかけてくる。
「ああ、いくぞっ」
ことりの腰を両手で掴んだまま、ぐっと押し込むと、膜を破る感触の後、モノが一番奥まで到達した。
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ことりが破瓜の痛みに絶叫する。
「はあっ、はあっ、はあっ、はあぁぅぅ・・・・・」
ギュッと目を瞑り、痛みに耐えていることりの頭を撫でてやる。
「・・・大丈夫か?」
「すごく痛い・・・・痛いけど、それ以上に嬉しいよ、朝倉君・・・・」
「そうか・・・」
幸せそうに微笑むことりに、俺もふと笑みが浮かぶ。
ことりの膣内は先程までの愛撫ですっかりとろとろになり、
それでいて断続的に俺のモノを締め付けてくる。
これは・・・あんまり保たないな・・・
「・・・・ことり、そろそろ動いてもいいか?」
「うん・・・もっと朝倉君を感じさせて?」
その言葉が合図となり、できるだけことりが痛くないようにゆっくりと動き出す。
「うんぁぁぅ、いっ、痛ぁっ、ああっ、うぅぁぅ、ぁぁっ」
「はあぁぅ、うぁぁっ、はあぁっ、ああぅっ、ふぁぅっ」
「んぁぁぅ、ああぁっ、はあぁぅっ、ふぁぅっ、はあぁっ、ああぁっ」
「ことりっ、うっ、うぁぁっ」
「あ、朝倉くぅんっ、う、嬉しいよぉっ」
徐々に、痛み以外の声が混じりはじめる。
「ああぁ、はあぁ、ふぁっ、あぁっ、うぁっ、はあっ、あぁっ、ぁぁ」
捻りを加えたり、角度を変えながら突いたりと、色々試しながら
必死に挿入を繰り返す。
「あんっ、ああっ、あっ、あっ、あっ、ああぁっ」
性器同士がぶつかる音と、息遣い、そして喘ぎ声が部屋に響く。
いまや結合部は愛液でぐちゃぐちゃに濡れ、卑猥な音を立てる。
「ああっ、はあっ、ああっ、ああんっ、はあぁっ、ふぁぁっ、んんっ」
「あああっ、んんぅっ、ああぁっ、あっ、あっ、あっ、ああっ」
だんだんとことりも感じてきているようだ。
俺は手を伸ばすと、ことりの豊かに実った果実を揉みしだく。
「んぁぅっ、ああっ、はあっ、ふぁっ、ひゃぁっ、んんっ」
「んぁぁぁっ、気持ちいいよぉっ、朝倉くぅんっ」
「うぁっ、ことりっ、ことりぃっ!」
性器同士をぶつけ合い、快楽を貪る俺たち。
そんな中、射精感が込み上げてくる。
俺はラストスパートとばかりに、限界まで腰の動きを速める。
「ああああっ、はあぁぁっ、ひゃぁぁぁっ、ふぁぁぅっ!」
「ああっ、あんっ、あぅっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
「こっ、ことりっ、でるっ!」
「な、膣内に、お願い、膣内にだしてぇっ!」
「うっ、うぁぁっ!」
「ふぁ、ああああああぁぁぁぁぁぁっ」
ビュクッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ!
大量の白濁液がことりの膣内に吐き出された。
頭の中が真っ白になるほどの開放感の後、ことりの横にどさりと倒れこむ。
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・」
「ふあぁ、はあ、はあ、はあ・・・・」
しばらくの間、ふたりとも酸素を求めて喘いでいた。
「ことり・・・・」
「なに・・・?」
「痛くなかったか・・・?」
「うん・・・大丈夫・・・・気持ちよかったよ・・・」
恥ずかしそうに微笑む。
「そうか・・・・」
俺も微笑みかける。
窓の外は闇に染まっている。
ふたりで身を寄せ合いながら、情事の後のけだるい、しかし穏やかな時間が過ぎてゆく。
「朝倉君・・・」
「ん・・・・?」
俺の腕を枕にしていることりの方を見る。
「・・・・・これからは、私とずっと一緒に居てくれるんだよね」
どこか真剣な問い掛けに思えた。
「ああ・・・・・約束するよ」
「うん・・・・ありがとう・・・」
そう言ってことりは本当に幸せそうに微笑んだ。
「幸せなんだろうな・・・」
「そうだね・・・・・」
「ははは・・・・」
「あははは・・・・」
ふたりして笑いあう。
こんなに幸せでいいのだろうか。
そう自分に問い掛けたくなるほど幸せだと思えた。
それからしばらく天井を見上げてぼんやりしていた。
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「あれ・・・・なんか・・・眠くなってきた」
突然もの凄い睡魔が襲ってくる。
瞼が重い。
「寝てもいいよ。私はここにいるから・・・」
ことりの言葉にどこか違和感のようなものを感じたが、既に正常な思考ができるほど
脳が働かなかった。
「・・・こと・・・り」
なんとか絞り出したその言葉を最後に、俺の意識は夢の世界へと旅立っていった。
「・・・・・・・・・朝倉君・・・・」
「・・・・・私は・・・・・裏切らないからね・・・・・」
静かに呟かれたその言葉は、眠りに落ちた純一の耳に届く事もなく、消えていった・・・。
では投下を終了致します
あと5日で音夢タソの誕生日だというのになんというザマか
では投下するぜ
最近、よく起こるこのもやもや感が不快に思えてならなかった。
何時からだろうと考えてみる。
そう、アメリカから帰ってきた頃ぐらいから。純一と会った時ぐらいから。
じゃあ、このもやもやは純一のせいなのだろうか。違う。純一のせいじゃない。
純一といると、むしろ充足感に満たされる。心地よいぐらいに落ち着くことができる。
なのに、純一と別れるといつもこんな気持ちになってしまう。何故だろう。
焦っているから。大切な時間。大好きな人。それが奪われてしまうのではないのかと、
いつも不安になる。
どうして不安になるのだろう。
それは、純一の好きな対象が自分でないから、とさくらは思った。思ったというより、
そう感じた。傍にいるだけで分かるのだ。ボクの事を見ていない。いつも別の所を見ている、と。
誰の方を見てるのだろうと、さくらも純一の見ている方に目を向ける。
朝倉音夢。純一の妹。純一に一番近い存在。純一が見ているのは、いつも音夢の方だった。
音夢の方はどうなのだろう。そんなのは、考えなくても分かる。
音夢も純一の事が好きなのだと。やはり分かってしまうという前に、そう感じてしまう。
純一も音夢も、ずっとずっと昔から知っているから、思っている事、感じている事がすぐに
分かってしまうのだ。いとこだから、何となく分かってしまった。
そんなに分かっているというのに、どうして純一はこっちを見てくれないのだろうと、
さくらはずっと思い悩んでいた。どんなにアプローチしても、どんなに思いを伝えても。
全部空振り。
純一がさくらを見てないから。音夢しか見てないから。
さくらは、いつの間にか音夢の事が憎くて堪らなくなっていた。
何か、物音がして、音夢は目が覚めた。
まだ寝ぼけなまこな目を摩りながら体を起こそうとするが、起きれない。
体が動かない。手も、足も。まるで鉛が圧し掛かってる様に、重い。
「・・・何だ、起きちゃったのか・・・音夢ちゃん」
頭の上から、声が聞こえた。音夢以外の、女の声。聞き覚えのある声。
「・・・・・さ、さくら」
声を出そうとするが、声も出ない。今にも消えてしまいそうな、ほんの微かな声しか出せなかった。
「気分はどう、音夢ちゃん」
さくらが微笑んでいた。だけど、いつもの明るいさくらの笑みじゃない。
冷たい笑み。まるで、何かに取り付かれてるかの様に、別人の笑み。
恐い。音夢はさくらの笑みが恐かった。
「・・・・何・・・・さくら・・・・これは」
「音夢ちゃん。お兄ちゃんの事好き?」
さくらは、音夢の質問には答えずに突然何の関連性もない質問をしてくる。
「何を・・・・・」
「ボクはね、お兄ちゃんの事が大好き」
さくらは笑顔のままで、音夢の額に手を乗せてきた
振り払おうとするものの、金縛りにあった様に、首も動かなかった。
「大好きで・・・・本当に大好きで・・・・ボクだけを見てて欲しいの・・・・
でもね、音夢ちゃんはいつもボクの邪魔をする・・・・いつも・・・いつも・・・・」
静かで、しかし何処か苛立ちが混じってる様な、そんな声でさくらが喋っている。
このまま、殺されてしまうのではないか。
そんな気さえよぎってきて、音夢の鼓動は激しく脈を打っていた。
「・・・でもね、ボクは、音夢ちゃんの事も・・・・嫌いじゃ、ううん好きなんだよ・・・・
ずっと昔っからの親友で・・・・ずっと仲良しで・・・・・・お互いの事も、よく分かっていて・・・・
だからね・・・・苦しいんだよ、音夢ちゃん。ボクのそんな想いと想いが錯綜して、交じり合って・・・・
どっちの感情を取ればいいのか悩んで・・・・迷って・・・・苦しいんだよ・・・音夢ちゃん・・・」
「さく・・・・ら・・・」
一瞬、さくら表情が悲しそうに見えた。
そう思うと、すぐにまた微笑んで、そして突然口付けをしてきた。
あまりに突然過ぎて、何が起きたのか分からず、頭が真っ白になった。
我に返ってさくらを振り払おうとするが、さくらは離れない。
そうしている内に、さくらはさらに深くキスをしてくる。舌を口内に入れて、イヤらしそうに音までたてる。
舌と舌が絡み合い、夜の静かな室内には小さな喘ぎ声と水音だけが響き渡る。
唇を離した時に、月明かりに銀色の糸がきらきらと輝いた。さくらの顔は、ほんのりとどこか火照っていた。
そして・・・・その引き金を引いたのは・・・・音夢ちゃん・・・・・」
「な、何を・・・・・・あんっ!!」
さくらが音夢の胸に突然顔を埋めてきて、途中で声が途切れた。
「・・・・あったかいよ・・・・音夢ちゃん」
さくらはそのままパジャマの上から胸を擦ってきた。膨らかな胸。寝間着はYシャツ一枚で、
薄い布地の上からのさくらの愛撫は少し揉むだけで簡単に形が変わった
「胸・・・・おっきいよね・・・・・羨ましいなぁ・・・・・ボクは、こんなにないから」
「ふぁ・・・や、やめて・・・・さく、ら・・・・んん・・・・ぅん・・・」
元々(何か薬でも飲まされたのか)大きな声は出ないが、それでも必死で喘ぎ声を耐えた。
音夢自身も恥ずかしかったから、耐えているのに、声は音夢の意思とは関係なく出てしまう。
「音夢ちゃん・・・・もっと声を聞かせてよ・・・・音夢ちゃんの甘い声」
さくらは手を休ませる事なく揉み続ける。強すぎる事無く、まるで音夢に快楽を与えるがごとく。
「あんっ・・・・さ、さくら・・・・やめ・・・ん・・・・なさい・・・・ん」
「やめないよ・・・・音夢ちゃんがキモチよくなってくれるまで」
「こ、こんなの・・・・ぅん・・・ま、間違ってる!!」
手に、一瞬力が入って、音夢はまた一際大きな声を出してしまった。
「・・・・何て言ったの」
さくらの声に、苛立ちが入っていた。
それでも、音夢は躊躇する事なく言った。
「間違ってる!!だって・・・・私達・・・・女の子同士・・・なんだよ・・・こんな事・・・・」
「・・・・ボクは・・・・ボクは間違ってない!!」
「ぐっ、あああぁぁっ!!!」
さくらは急に取り乱して手に力を入れてしまう。音夢は胸を形が変わるほど強く掴まれてしまい
悲鳴にも似た喘ぎ声を出してしまう。
さくらははっと気付いてすぐに力を抜いて手を離した。
「ん・・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「・・・・ボクは・・・・間違ってない・・・・ボクにだって・・・ボクの想いがあるんだ・・・・
譲れない願い・・・・ずっと願い続けてきた祈り・・・・そして約束」
音夢は息が乱れながら、悲壮なさくらの顔をじっと見続けた。
さくらの願い。それは、恐らく自分と同じなんだろうなと、音夢は思った。
同じ願い。同じキモチ。音夢にもよく分かった。
ずっと何年も、何年も大好きな人に会えないで待ち焦がれる思い。
それに耐える事ができるのだろうか。少なくともさくらは耐えてきた。
ずっと耐えてきたその想いが、ついに瓦解してしまったのだ。
無理もなかった。もし音夢だったら、さくらの耐えてきたその半分も耐え切れなかった。
さくらは、また笑顔に戻る。冷たい笑み。
「もうお話も終わりにしよ。早くしないと、夜が明けちゃうよ」
そう言うと、さくらは音夢の服を脱がし始めた。
音夢は、抵抗するのにも躊躇し始めていた。
そんな音夢の迷いにもお構いなしに、さくらは下着以外を全て取り外してしまう。
豊かな乳房が露になり、音夢は恥ずかしさのあまりに顔を紅潮させてしまう。
「音夢ちゃん・・・・カワイイよ」
音夢は顔を背けた。それでも、さくらは音夢の乳房へと口をつけてくる。
「っん・・・・・ふぁ・・・・・くっ」
音夢は目を閉じて必死に耐えた。耐えても、声は漏れる。
さくらも、最初は舐めるだけだったが、段々とペースに乗ってきて、口を近づけてゆく。
空いた手で、音夢の大事な所へと差し伸べる。くちゅり、とイヤラしい水滴音がした。
「何だかんだ言っても・・・・音夢ちゃん・・・・感じてるんじゃん。ボクにさ」
「ち、違・・・・・それは・・・・」
そう言ってるうちにも、さくらは舌を乳房からへその方へと流れてゆき、そしてさらにその下の
方にまで進入させていく。
「これ、邪魔だな」
そう言って、下着を取る。音夢の花弁が露となる。
「い・・・・やぁ・・・・・ぁ・・・・」
舌を花弁に入れてくる。舐めれば蜜が溢れる。舐めれば舐めるほど零れてゆく。
「イヤラシイなぁ、音夢ちゃん」
「わ、わたし・・・・は・・・・ふぁああ!!」
今までで、一番激しい乱れ。頭が真っ白になっていき、何も考えられなくなってくる。
ただ快楽だけが思考を支配してきて、音夢の体は、もっと欲しがっていた。
「今キモチよくしてあげるからね・・・・音夢ちゃん」
さくらは舌で這うのを止め、代わりに指をそっと入れてきた。
それだけで、今の音夢には刺激が強すぎて、体がびくりと反応する。
まるで自分の意思とは違う、別の意識が頭を洗脳していき、正常な判断ができなくなっていく。
「あんっ!!あ、だ、だめ!!ホントに、イ、イッちゃう、んああああ!!!」
言葉も最後まで続かずに絶頂を迎える。
さくらは指を離して、イってしまった音夢を見ると満足げに微笑んだ。
すると、ポケットから何か取り出した。それは、テープレコーダー。
「これ、何を意味するか分かるよね」
音夢は、まだおぼつかない目でじっと眺めていた。
「本当は、こんな手を使いたくなかったんだけど。ボクじゃ音夢ちゃんには勝てない。
それがよく分かってるから。でも、ボクにも譲れない願いなんだよ・・・・」
つまり、脅し。それだけは分かった。
「他の人は、こんなものではどうかは分からないけど、音夢ちゃんになら十分効果はあると思うんだ・・・・
手を引いて欲しいな、音夢ちゃん」
音夢は、何も言う気になれなかった。
というのも、音夢自身も悩んでいた。
さくらをここまで追い詰めてしまったのは、自分なのかもしれない、と。
さくらを恨むつもりはない。恨めっこなかった。
こんな酷い事をされてもまだ、さくらは大事な人、大好きな仲の良い親友なのだから。
「ふふふ・・・・じゃあね・・・・おやすみ・・・音夢ちゃん」
さくらはあの冷たい笑みと共に、静かに戸を閉めて去っていった。
真っ新な頭の上には、何も想いが浮かんでくることがなく、ただ泣いていた。
夜が明ける。長い夜が。
音夢は、あれから寝ていなかった。眠れるわけがなかった。
ずっと考えていた。何か、漠然とした事を。色々な事が頭に浮かんできて、真っ新な
白に埋め尽くしていく。
このままではいけない。ただそれだけは、克明とはっきりしていた。音夢にとっても、
さくらにとっても、このままでは良くない。
だから、これからどうしればいいのかを、懸命に思索していた。
だけど、頭に思惑が去来するだけで、どうすればいいのかなんて全く思い浮かばなかった。
朝。純一を起こさずに登校した。遅れて登校してきた純一は、とても怒っていたが、音夢は
一言二言で言い繕っただけ。
上の空だった。ようやく、純一も何か異変に気付いたらしく、音夢に気遣いの言葉を掛けてくるが、
大丈夫の一言で終わってしまった。
授業中も、先生の話が耳に入らず、ただ窓から空を眺めているだけだった。
嫌になるぐらいの快晴。
空の調子は、音夢の気持ちなんかお構いなしに、すこぶる快調らしい。それが不愉快でならなかった。
さくらが悪い訳じゃない。自分の想いと想いの交わり合いによる葛藤。その末に、さくらは
自分の想いの方を選んだ。自分勝手な考え。
だけれど、音夢はそれを責める事ができなかった。
何故なら、今音夢も全く同じ問題で悩み、そして決断を下せないでいるから。
こんな事、今まで考えもしなかった。さくらの気持ちなんか、知らなかった。
ただ、純一と自分自身の事だけしか考えてこなかった。
さくらは一人で悩んで、苦しんでいた。もし自分勝手な人間だったら、悩みはしない。さくらの
選んだ選択肢だった。
音夢は、どちらの想いを選べば良いのか分からなかった。
譲れない想いがあった。純一の事が大好きだから、だから譲れない。
それでも、さくらも見捨てる事もできない。
一人で、孤独に戦い続けてきたさくらも、絶対見捨てる選択肢を選びたくなかった。
またこのもやもや感がぶり返してきた。
優柔不断だった。どちらか一方だけを取るなんてそんな事、できなかった。
こんなもやもや感を、苦しみを、さくらは乗り越えて選んだんだ。
ただ凄いと、音夢は思えた。
時期に陽も落ちる時間帯である。
辺りは夕陽により眼が覚める程に真っ赤に染まっていた。
昨日、音夢に言われた事を、ふと思い出した。目を覚まして、と
さくらは、起きているつもりだった。自分で取り返しのつかない事をしてしまった事も、自覚している。
自分勝手で、わがままで、音夢を不幸にしてしまった。
全部分かっていた。それをすべて承知して、さくらは自分の選んだ選択肢を貫き通した。
音夢の恨みも悲しみも、全部受け入れる覚悟ができている。
今日、純一の隣には、いつもいるはずの音夢がいなかった。だから容易に近づけて、
長い間お喋りもできた。
だけど、ただそれだけだった。やはり純一はさくらの事を見ていない。時間をかければ、
また変わってくるのかもしれないと思った。
そうまでして純一の事が欲しかったのか。一瞬疑問に思ってしまって、さくらは頭を振って
今の考えを掻き消した。
いっその事、恨んでくれればいいのだ、音夢は。一生恨んでも足りないぐらいに。そのぐらい
はっきりとしていてくれた方が、ずっと楽だった。
家の前に、音夢がいた。制服姿のまま、蹲って、泣いているのではないかと思った。
「音夢ちゃん」
さくらが声を掛ける。音夢が顔を上げてさくらの方を見上げた。酷く疲れた顔をしていた。
この顔を知っていた。悩んでいる顔だった。さくらもついこないだまで、同じ様な顔をしていたから分かる。
大丈夫、と言いかけそうになって、言葉を飲み込んでさくらはまた笑顔に戻る。
「どうしたの、音夢ちゃん」
「・・・・お話があるの」
それだけ言うと、音夢は立ち上がった。まだ、目は悩んでいる。
さくらは少し考えて、家に入れてあげる事にした。
恐らく、テープを渡せ、か兄に近づくな、と言いに来たのだろうと思った。
音夢も、自分の想いの方を選んだのだろう。当然だった。最後に辿り着く場所は、
やはり自分が基点なのだ。ならば、尚更負ける訳にはいかなかった。
居間に案内する。音夢が座布団の上に静かに座る。茶も出して、さくらも台の向かい側に座った。
暫く、沈黙が部屋の中を包んだ。お互い何も言わない。
「テープ、渡さないよ」
さくらが笑顔で言った。音夢の言葉を待っていたのだが、言葉が出でこなかったので、先に言った。
音夢が微かに反応した。
「それを言いに来たんだよね。だったら」
「・・・違う」
音夢がようやく、か細く答えた。
「じゃあ、何しに来たの」
言い方が冷たい。さくらは自分でもそう思えた。これが本当に音夢に言いたい事なのか、
胸の内で自分に問いかけてしまう。
「・・・・もう、止めようよ。こんな事」
「じゃあ、お兄ちゃんの事はどうなるの」
「そうじゃなくって!!」
音夢が必死に頭を振る。何を言いたいのか分からなかった。
「兄さんの事は・・・・関係ないの・・・・私は、さくらとこんな風にケンカしたくない・・・・って、言ってるの・・・」
さくらの表情が、初めて変わった。
「私・・・ずっと考えてた・・・・自分を選んでしまうか、さくらの気持ちを考えてあげるか・・・・
一生懸命考えた・・・・頭真っ白で、何も考えられなくて・・・・それでも考えた」
それで、音夢は自分の方を選んだ、とさくらは思っていた。
「・・・・でも・・・・私、選べない・・・・どっちか一方だけ選ぶなんて・・・・そんなのできない・・・」
焦れったくて、さくらは苛立っていた。何を今更。
「自分を選べばいいじゃんか!!音夢ちゃん、ボクの事が嫌いだったら!!」
「できる訳ないでしょ!!だって・・・・・私・・・・さくらの事、嫌いじゃないから・・・・大好きだから・・・」
ただ切に、自分の思いを打ち明ける音夢にさくらは戸惑っていた。
予想外の音夢の想いにさくらはどう対処していいのか分からなかった。
「ずっと、昔から・・・・さくらと仲良かったから・・・こんな形で嫌な仲になりたくないから・・・・
さくらとずっと仲良しでいたいから・・・・だから・・・・もうこんな事、やめようよ・・・さくら」
鼓動が激しくなる。焦っていた。
ただ、次の言葉を言おうと。でも出てこない自分に、焦っていた。
「さくら・・・・」
「・・・・そんな、そんな眼で見ないでよ、音夢ちゃん。ボクはあんなに酷い事したんだよ・・・
音夢ちゃんの事傷つけて・・・だから、もっと恨めしそうな眼をしてよ。もっと怒ってよ。怒鳴ってよ。
泣いてよ。ボクの事憎んでよ。でないと、ボクは」
「できないよ・・・・そんな事」
手に湿った感触のものが触れた。涙。いつの間にか、泣いていた。
「でないと、ボクは・・・・音夢ちゃんの事嫌いになりきれないんだ。本当は、音夢ちゃんの事が大好きで、
大好きでしょうがないのに・・・・どうしてこんな事をしちゃったんだろうって・・・・」
何を言ってるんだろう。さくらは、訳が分からずに言葉が出てきてしまっていた。
涙も、溢れて止まらなかった。
「ボクは、間違ってない・・・・間違ってないはずなのに・・・・でも、そのせいでボクは・・・・」
「さくらは!!さくらは間違ってなんか・・・・ないよ・・・」
音夢を見た。音夢も、泣いていた。
「ボクは・・・・音夢ちゃんを傷つけてしまった」
それが、限界だった。溢れてしまった感情を止められなくて、さくらはその場に蹲って、泣いてしまった。
音夢も一緒になって泣いた。泣いて、ただ二人して泣いていた。
いつの間にか、音夢に抱きかかえられている格好になっていた。
音夢が優しく頭を撫でてくれる。それが心地よかった。
「・・・・暖かいなぁ・・・音夢ちゃん」
そこには確かな温かみがあった。
あんな事をしなくても、望めばそこにはちゃんと欲しいものがあったのだ。
「・・・・さくら。私は、さくらの事大好きだよ」
音夢が、さくらの顔をじっと見つめてきた。
「・・・・何か、さくらにキスしたくなってきちゃった・・・♪」
「えっ・・・・」
さくらがちょっと驚いて苦笑してる音夢を見た。
「だって、さくらカワイイんですもの」
どうにも子供扱いされてる様でならなかった。だけど、たまには悪くないかな、と思った。
「いいよ、音夢ちゃんなら」
顔が近づいたと思ったら、唇が触れていた。さくらも音夢に合わせて口付けをする。
昨日とは違う。心の痛みはなかった。
ただ、お互いもっと知りたい、その思いで溢れている。
体を寄せ合って、抱き合う。音夢の抱擁は暖かくて、音夢の香り、体の柔らかさが体を通して伝わる。
「変だよね、私達。女の子同士なのにね」
音夢が笑った。変じゃない。大好きなんだから、仕方ない。
体が、まるで火の様に熱い。熱いと思った時は、既に濡れていた。音夢がそこに触れてきて、
それで濡れている事に気付いた。
「やだ・・・・・音夢、ちゃん・・・」
さくらは頬を赤らめる。大丈夫だよ、と優しく囁く音夢。
音夢はさくらをそっと横にして寝かせてあげる。
首筋から口付けをしていき、さくらはその動作一つ一つに刺激を感じて、体を動かしてしまう。
「ん・・・音夢、ちゃん・・・・ふぁ・・・・」
「さくらが、気持ちよさそうな顔してくれると・・・私も嬉しくなっちゃうな」
そんな事を言いながら段々と下の方へと舌は這ってゆく。
途中で服に差し掛かり、するりと脱がせてゆく。さくらのまだ小さな乳房が露となる。
意外に音夢が大胆で、さくらは恥ずかしくなってきた。
「ね、音夢ちゃん・・・・意地悪だよ」
「あら、本当の事なんだもん・・・・さくらの恥ずかしがってる顔、もっと見たいなぁ」
「んあぁ!」
音夢がさくらのその小さな乳房に舌を這わせる。あまりにくすぐったくて、さくらは一際大きな喘ぎ声を
出してしまう。音夢は、もっとさくらの声が聞きたい、と言って更に乳房に刺激を与えだす。
「ふぁ・・・・ん・・・・んっ・・・ああ」
音夢にただ成すがままに遊ばれてしまうさくら。
それでもよかった。音夢になら、幾らでも自分を晒したかった。
「さくら・・・・私、もう我慢できないよ」
音夢がじれったそうに腰を揺らしていた。
「うん・・・・じゃあ、一緒にイこう。音夢ちゃん」
二人が下着を取ると、既に下着は湿っていた。
お互いの花弁を宛がうと、ゆっくりと腰を揺らして擦り始めた。
動く度に、喘ぎあう二人。赤々と夕陽に照らされた居間に、ただ二人の喘ぎ声だけが響き渡る。
「ん、あん!!ああん!!」
腰を揺らす度に背筋がゾクゾクとする。
まるで、動かせば動かすだけ、音夢を感じられる様な思いだった。
もっと音夢を感じたい。だから、腰の動きを速めていく。
「あんっ!!ああん!!さ、さくら、速、すぎるよ、んぁ!!」
音夢は、まるで喜んでいる様に叫んだ。
「音夢ちゃん、音夢ちゃん!!大好きだよ!!ああぁ!!」
「わ、私もさくらのこと、んぁあああ!!」
「ふぁ、ああああ!!」
お互いが同時に絶頂を迎えて、そしてしばらくは抱き合ったままで一緒になっていた。
テープはさくらがすぐに壊してくれた。こんな物は必要ないんだ、と言っていた。
「音夢ちゃんも、人の事言えない程の乱れっぷりだったけど」
音夢が帰る時、玄関の前でさくらがにやりと意地の悪そうな笑みを見せた。
「だ、だから!!あ、あれは・・・その・・・・ふ、不可抗力で」
音夢は慌てて取り繕うとすると、さくらが笑ってきた。音夢もつい釣られて笑った。
やっぱり、私たちはこんな感じが一番合っている、と音夢は思えた。
「あ、でもでも」
さくらが付け加える様に言った。
「お兄ちゃんの事、諦めた訳じゃないよ♪」
笑ってるのだけれど、何処か笑ってない様な笑みを浮かべるさくら。
「と、当然です・・・・お互い正々堂々勝負致しましょう♪」
音夢も負けじと同じ様な笑みを返した。ただ、昨日の様な重い空気は漂ってない。
もっと清々しい、明るい感じ。
これからも、さくらとは長い対決があるだろうけど。
でも、きっと仲良くやっていける。そんな気がした。
「あ・・・ね、音夢ちゃん」
「ん?」
音夢が背中を向けると、さくらがもどかしそうに尋ねてきた。
「・・・・・これからも、ずっと友達だよね」
「・・・・勿論よ♪」
音夢が満面の笑みを浮かべて、ただそれだけ答えた
続いて投下致します
「嫌ぁぁっ!止めてっ!離してぇぇっ!!」
哀願も虚しく組み伏せられた。少女の両の腕をがっちりと固定するのは筋肉質な男の手。
押さえつけられたままの少女にまた別の男が迫る。飢えた牙を剥き出しにして。
「い…や…許して…そんな……」
自分を待ち受ける悪夢に少女は戦慄する。ジジジとジッパーが開く音。姿を覗かせるグロ
テスクな肉塊。ただ怯えすくみ絶望する。獣に狙われた哀れな贄として。
「嫌ぁぁぁぁっ!!助けてっ!兄さん!兄さぁぁぁんっ!!!」
自分を喰らおうと群がる獣を前にして少女・朝倉音夢は最愛の兄に助けを叫び続けた。
「なんか嬉しそうだね。美春。」
「あはは♪いやですね音夢先輩ったら。そんなこと当たり前じゃないですかあ。」
軽く微笑みながら尋ねてくる音夢に美春は無邪気に返す。嬉しそう。そんなのは当たり前
のことだ。島を離れていた音夢が二年ぶりに帰ってきてくれたのだから。大好きな音夢の
帰郷に美春の胸は天にも昇るかのように弾んでいた。
「美春は相変わらずね。二年たっても。」
「あ〜ひどいですよぉ。音夢せんぱ〜い。美春だってちゃんと成長してますよぉ。」
まだまだ子ども扱いをするような音夢の口ぶりに美春は口を尖らす。だが天真爛漫な美春
の姿は音夢の目には二年前と変わらぬように思えた。音夢が島にいたあの頃と。
「ねえ…美春。」
「なんですかぁ?音夢先輩。」
ふいにどこか遠い目をしながら音夢は尋ねる。音夢の微妙な表情の変化には気づかずに無
邪気に聞き返す美春。
「ちょっと美春に聞きたいことがあるんだけど。」
「音夢先輩の頼みとあれば喜んで。さあさあ何でも美春に聞いてください。音夢先輩♪」
えへんと胸を張るように少し誇らしげな美春に音夢は苦笑する。知らないということは幸
せなことなのだろう。こんなにものんきでいられるのだから。自分も美春のようにいられ
たならばと思わないでもない。でも無理だ。音夢にとっては。苦笑いを美春には気づかれ
ないうちに聞き返すことにする。もう後戻りは出来ない一言を。
「……美春……兄さんとは寝た?」
「………はい?」
あまりにも突拍子も無い音夢の一言に美春は思わず硬直した。
それは美春にとっては想定外の問であった。というよりも美春の頭では意味をつかねかね
ている。『兄さんとは寝た?』この兄さんとは間違いなく純一のことだろう。寝る。小さい
頃に音夢と純一と一緒に三人で川の字になって寝たものだがそれとは違うのか。はて。
「どうせ小さい頃に一緒におねんねしてたとかそんなこと思い出してるんでしょ。」
「えっ?あ……あ…はい……」
つい図星を指されて気恥ずかしくなり美春は口ごもる。一緒に寝る。文字通りの意味以外
は考えもしなかった。考えたくなかったのだろう。男と女とで一緒に寝る。その意味を。
「はぁ、まったくしょうがないわね。もっと分かりやすく言おうかしら。」
そんな美春の様子に焦れて音夢は溜息づく。きょとんとしている美春に向き直り再び問う。
「美春は兄さんに抱いてもらったのかって聞いてるの。男女の仲になったかっていうこと。
それともエッチなことをしたかとかストレートに聞いたほうが早い?」
「え…ええええええっ!???」
流石に鈍感な美春でもそこまで言われれば分かる。純一と男女の一線を越えたのか。そう
いうことを音夢は聞いているのだ。何故?どうしてそんなことを?美春の頭は更に深い困
惑で包まれる。
「あのぉ…音夢せんぱ〜い…そういうご冗談はあまり…よろしくないかと……」
ぎこちない笑みを浮かべながらそう返すのが精一杯だった。何かの冗談だろう。そうに違
いない。音夢が本気でそんなことを聞いてくるはずが無いのだ。
「冗談……冗談ですって………」
「あのぉ…せんぱ〜い…もしもし?」
「冗談でこんなこと聞くわけないでしょうっ!!」
「ひっ!!!」
刹那、音夢は激昂する。目を剥いて怒りを露にした表情で美春に詰め寄る。驚き腰を抜か
した美春は容易に音夢の接近を許す。すると襟元をがっしりと掴まれた。
「あ……うぅ…音夢…先輩?」
「兄さんとそういう仲になったのかって聞いているのよ!私がいない二年の間にっ!!」
「……っ!?」
言葉も無い。音夢は美春と純一の間を疑っているのだ。音夢のいない二年間の間に二人が
男女の仲になったのではないかと。
「美春は兄さんに抱かれたの。兄さんに愛してもらった?私のいない間にっ!……答えて
…さっさと答えなさいよっ!!」
「あぅぅ…ぅ…ぁ…そんな…そんなこと……」
血走った音夢の瞳。美春が何を言ったとしても通じないだろう。そのことが美春にとって
はたまらなく哀しい。誰よりも大好きだった音夢に信じてもらえないのだ。
「うっ…っぐ…そんなこと…ないですよ…ひっく…朝倉先輩とは…何も……」
「本当?……本当に……?」
すすり泣きながら答える美春に注がれる音夢の視線は冷ややかだ。いかにも疑わしげに責
めるような眼差し。その眼光が余計に美春を追いつめる。
「うっ…っぐ…ひっく…酷い…です…音夢先輩……美春が音夢先輩のこと…裏切るわけな
んてないじゃないですか…なのに…うっ…ふぇぇぇっ…うあぁぁぁぁんっ!!」
とうとう堪えきれずに美春は声をあげて泣き出す。哀しかった。音夢にそんな目で見られ
ているということが。純一に対する好意は美春も自分で気づいていた。それが幼馴染に対
する親愛というよりも一人の異性に対する恋心であることも。だが同時に音夢の純一に対
する想いも知っていた。だから自分の想いを純一に打ち明けることはしなかった。そんな
素振りさえみせなかった。音夢と純一。大好きな二人に幸せになってほしいから。だがそ
んな美春の想いが音夢には欠片も通じていない。そんな事実が美春を絶望に追いやる。
そんな泣きじゃくる美春を音夢は冷めた瞳で見下ろす。何をこの程度のことで泣いている
のだろう?この娘は。そんな風にさえ思った。これからもっと泣きたくなるような目に遭
うというのに。否。あわせるのだ。自分が。美春を。
「美春…私に信じてもらいたい?」
「あぐぅ…うっぐ…ふぇ?」
「美春は私に信じてもらいたいの?そのためには何でもしてくれる?」
「当たり前ですよぉ!…っく…美春…音夢先輩に…そんな…っぐ……」
ポツリと囁く音夢に美春はすすり泣きながら答える。自分の潔白を音夢が信じてくれるの
なら。また大好きな優しい音夢に戻ってくれるのならば、それこそ何も厭わぬ気持ちであ
る。
「そう。それじゃあ確かめさせて。」
「へ…?」
にっこり微笑みながら音夢はそういった。思わず呆然とする美春。だがすぐに意識を引き
戻される。なぜなら音夢がまたしても美春に詰め寄り今度はその衣服に手をかけているの
だから。
「ちょっ…待ってくださいよ!そんな…音夢先輩っ!!」
「あらぁ?何でもしてくれるんでしょう。それともやっぱりやましいことでもあるんだ?」
「それとこれとは…ひっ…いっ…駄目ですぅ!!そんな…きゃぁぁっ!!」
「大人しくしなさいよ。まったくしょうのない娘ね。手間かけさせて。」
組み伏せて服を脱がしにかかろうとする音夢だが流石に美春も抵抗する。ジタバタ暴れる
ので一向に上手く脱がせやしない。音夢は毒づく。こんな出だしで躓いている暇はないの
だ。我慢を切らして懐から道具を取り出す音夢。金属の先端部分を美春に押し当てスイッ
チを入れる。 「〜〜〜〜〜〜!!!」
弾けだす衝撃に美春は声もなく倒れた。突き抜ける衝動は神経から脳にまで一気に貫く。
全身にびりびりと残る余韻。指さえまともに動かせぬ麻痺が美春の身体を包む。
「ふふ。面白いでしょ。こんな玩具も本土じゃ簡単に手に入るのよね。」
スタンガンを手に握り締めながら微笑んで言う音夢。
「もう。美春が悪いんだからね。抵抗しなきゃ優しくしてあげたのに。」
そう拗ねたように笑いを見せる。その笑顔の奥に悪魔を飼いならして。
「じゃあ。はじめましょうか。美春。ふふふ。大丈夫よ。そんなには酷いことしないから。」
口でそうは言いながらも美春を嬲り者にする意思が音夢からはありありと感じられた。狩
人に狙われた哀れな獲物。今の美春を表すならばそんなところだろう。
(どうして……どうしてなんですか……音夢先輩……)
自分の知っていた姿とはあまりにもかけ離れて変わり果てた音夢。そんな音夢を前にして
美春は深い絶望に身を堕とす。それが美春にとって悪夢のほんの入り口に過ぎないという ことをいまだ知らずに。
「クスクスクス。いい格好よね。美春。」
「…うっ…っぐ…えぅ…ひっ……」
軽く笑いながら見下ろす音夢の視界には美春のあられもない姿が映し出されていた。衣服
の上下を引っぺがされ下着だけを身に包む姿。少女から女へと色づき始める頃合の熟しき
っていない身体が露になっている。羞恥から顔を朱に染めすすり泣く美春を音夢は楽しげ
に眺める。
「あはははは。駄目じゃない美春。そのぐらいで泣いてちゃ。」
「…っぐ…えぐ…許してください…もう…許して……」
嘲り笑う音夢に対して美春は涙ぐんでただひたすらに許しを乞う。自分に対する音夢の余
りの仕打ち。それが現実とは到底受け入れられずに。
「あら、駄目よ。だってここからがいいところなんだから。ふふ。じゃあ下着も脱がして
あげるわね。」
「うっ…ぐ…や…め…うっ…ふぇぇぇぇん!」
また泣き出した美春は無視して脱がしにかかる音夢。するりするりと容易くも健康的な白
色の下着が引き剥がされて放り出される。薄い布地に覆われていた美春の秘肉。それを包
み隠すものはもうない。生まれたままの姿にされただ泣きじゃくる美春を見つめ音夢は楽
しげに頷く。
「うっ…っぐ…ふっ…ぅ…酷い…です…ふぇぇぇ…ふぇぇぇっ…っぐ…ひど…い…」
「あらあら泣き虫なのね。美春は。いいじゃない。別にこのぐらい。」
しれっとした顔で音夢は答える。美春にはいまだに信じられなかった。音夢が自分にこの
ようなことをするのが。全裸にされた羞恥心以上に音夢からの加虐に美春の心は傷つけら
れていた。
「あら、美春。ひょっとして……」
「…ひっぐ…うぇぇっ…っく…っ!?……ひゃいぃぃっ!!」
「やっぱり思ったとおりね。二年前より少しは育ってきてるじゃないの。生意気ね。」
「ひっ…ひぃっ…掴んじゃだめですぅ!…ひやっ…やっ…はぁ…あっ……」
両の手に伝わる柔らかな感触を音夢は確かに感じた。まだ成長段階の未成熟な胸ではある
が二年前当時よりは幾分か乳肉は厚みを増していた。元が元だけにさほどの大きさという
わけではないがそれでも今の音夢よりは育っている。忌々しい。そう思うと美春の胸を揉
みしだく手にも力が入る。
「痛いっ!痛いですっ!…ぁ…ぅ…ひきぃぃぃっ!!」
「本当に生意気ね。すくすく育っちゃって。二年前は私より小さかったくせにっ!」
美春の双丘に食い込むかのように音夢は指先に力を込める。乳肉を握り潰される痛みを美
春は涙をポロポロ流しながら堪える。ジリジリと響く肉を摘まれる苦痛。拷問のような責
め苦の時間が美春には長く感じられた。そんな美春の反応を心底楽しみながら音夢は続け
る。泣き喘ぐ美春の姿に酔いしれながら。
「…うっ…っぐ…ぅぅ………」
泣きはらした赤い瞳。握り潰され続けた胸にはくっきり音夢の指の痕がついていた。拷問
からようやくに解放された美春は憔悴した表情でただ弱く泣く。
(音夢先輩…どうして美春にこんな…美春のこと…嫌いになっちゃたんですか…)
これが現実とは美春は認めたくなかった。音夢が自分にこんな仕打ちをするなど。あの優
しかった音夢が。大好きだった。姉のように慕っていた。その音夢にこのような虐待を受
けている。どうしてなのだろうか。自分は何か嫌われることをしてしまったのだろうか。
音夢に嫌われる。美春にとってはそのことが何よりも辛い。身を裂かれるばかりに。
「ふん。まあこんなところかしら。」
そう音夢は軽く鼻息をたてる。美春の胸を嬲るのも飽きてきた。手っ取り早く次の作業に
取り掛からなくてはならないのだから。それにしても忌々しい。まさか美春に発育段階で
抜かれるとは思ってはいなかったから。
「本当にいやらしいわよね。何よ。すくすく育っちゃって。いつのまにそんなにエッチな
娘になったの?美春は。」
口元を歪めて囁く。刺々しい悪意を溢れさせて。鋭い音夢の眼光は涙目の美春を視線で威
嚇するように射抜く。
「っぐ…そんな…美春…エッチなんかじゃ…ないです……」
「へぇ。そうなんだ。じゃあ試してみようかしら。」
するとおもむろに音夢は美春に接近する。反射的におののく美春だったが満足に動かぬ身
体では抵抗すらできない。容易に組み伏せられ足を開かされる。開脚された股の間。それ
こそが音夢が狙いをつけた箇所。
「ひやぁぁぁっ!止めてくださいっ!そこだけはっ!そこだけは見ちゃだめですっ!!」
「あら、駄目よ。だって確かめないといけないんですもの。美春が本当に兄さんとは何も
なかったのかどうか。」
「本当になにもないですっ!信じてくださいっ!音夢先輩っ!!」
「だからそれを確かめるんでしょう。わからない娘ね。」
必死の静止も虚しく音夢の視線は美春の秘部へと注がれる。ほんのりとしたピンク色の秘
肉が貝殻のように合わさっていてそれを覆うはずの毛すら生え揃わぬ肉蕾。そのあどけな
さはまるで美春自身を表しているかのようにも思える。無邪気で無垢。穢れを知らぬ清純
さを。その花弁を一枚音夢はめくる。途端、美春から悲鳴が上がる。音夢の細い指先が捉
えるのは陰唇。ぴったり合わさった貝殻を開いて中を覗き見る。包み隠された美春の膣内
が音夢の視界に現れた。
「ふぇぇぇっ…ふぇぇぇぇんっ!あぅぅぅ…あぅぅ…うっ…ぁぅ……」
「何よ。いいじゃない少しぐらい。減るもんじゃないんだし。」
「っぐ…うぐっ…恥ずかしい…です…美春…恥ずかしくて…死んじゃいます……」
「あらそう。じゃあ勝手に死ねば?」
羞恥の余り泣きじゃくる美春。音夢は冷たく突き放して美春の膣肉の検分に集中する。視
認する限り美春の膣内は外側と同じく清純な色を保っていた。これは処女の肉だ。男根に
汚された経験のない乙女のみが持つことを許される。美春はいまだに処女。純一とは一線
を越える関係にまでは至っていない。予想通りの結論だ。予想通り過ぎて面白くもないが。
まあいい。どっちにしろ変わらないのだ。自分がやることには。
「あらあらまだ処女だったのね。美春。」
「…うっぐ…言ったじゃないですかぁ…だから…もう……」
「駄目よ。今はまだでも将来兄さんとそうなる可能性は0じゃないんだから。」
「…そんな…そんなぁっ!…っ!…っひ…いっ…いひゃぅぅぅ!!」
刹那、濡れたものがピチャリと触れる感覚に美春は悶える。美春の秘肉に触れる桃色の物
体。それは音夢の舌先。
「ひゃひぃぃぃ!駄目です。そんなところを舐めたりした…ひゃぅぅぅぅ!!」
「あら。感じやすいのね。でも駄目。許してあげない。」
薄桃色の秘肉を舌でなぞる様に音夢は愛撫する。幼さの残る肉のクレバス。濡れた舌先で
執拗につつき続ける。唾液にまみれた舌が這いずり回るたびに美春の脳には刺激がはしる。
「ひゃふぅぅぅぅっ!…もう…やめ…あひぃぃぃっ!いひぃぃぃぃぃっ!!!」
愛撫を続けながら音夢はもう一箇所標的を責める。包皮に包まれた可愛らしい肉芽。性感
帯の集中する敏感な部位を音夢は指先で捉えていた。摘む。擦る。しごきたおす。
「あひやぁぁぁっ!!ら…らめぇぇぇっ!やめっ…あひっ…くひぃぃぃっ!ひぃやぁぁぁ
っ!!!」
投下終了です