【涼宮ハルヒ】谷川流 the 54章【学校を出よう!】

このエントリーをはてなブックマークに追加

 つうか、こいつ今何て言った?
「お前な、わけわかんないこと言うのも大概にしろよ。俺がいつ朝比奈さんにコクったっていうんだ」
 んなことできるんならな、去年出会ってすぐの時点で熱い想いを打ち明けてるっつーの。
 捻られた手を引き抜いて庇いつつ、己の甲斐性の無さを露呈する俺の羞恥に対し、いささかの注意も払わないままでハルヒは静かに牙を剥く。
「いつもクソも、ついさっきここで、あたしがいるのもお構い無しに、リルケもボードレールも泡を食らうほどロマン情緒たっぷりにあんたがみくるちゃんに抱く愛情とやらを謳い上げてくれたじゃないのよ」
 ……ついさっきここで?
 朝比奈さんは、俺と目を合わせるやいなや、こっちが心配になるぐらい真っ赤な顔をさらに炎上させて、すぐさま俯いてしまった。一方のハルヒは自らの激昂を恥じるように顔をしかめると、冷えた表情に逆戻り。
 二人の様子からして何かあった事は間違い無さそうだが、しかし、今ハルヒが口にしたことが事実であるはずもない。
「いいか、ハルヒ。俺はな、飲み物を買いに行くためにこの部屋を出てから、今の今まで、国木田の用事に付き合って学校の外にいたんだ」
 ハルヒは昏黒の眼光を寄越してくるが、実際に俺は今しがた学校に到着したばかりだ。嘘をついているわけでもないし、口の滑りは好調だった。
「つまり、俺がついさっきもこの部屋に来てたなんてことは、絶対にありえないわけだ。嘘だと思うんなら長門に聞いてみろよ。長門も途中から合流して、俺たちと一緒に行動してたから」
 な? と同意を求めると、かくりと長門は頷いた。
 しかし、ハルヒは尚も信じる素振りすら見せず、
「下手な嘘に有希まで付き合わせるんじゃないわよ。あたしもみくるちゃんも、あんたの事をはっきりとこの目で見て、あんたのトンチキな声だってこの耳で聞いてるの。今更誤魔化されるわけないじゃない」
「んな事言われても、こっちだって身に覚えが無いんだよ。お前も朝比奈さんも、幻覚でも見たんじゃないのか? ほら、雪山の時みたいにさ」
 俺は古泉の真似をして、強引なこじつけを、さもそれらしく、
「極限状態ではないにせよ、等間隔に響く雨の音、それに、朝比奈さんのお茶でも飲みながらまったりしてれば、嫌でも眠くなってくるだろうし。どっちかの寝言が耳に入って、結果的に二人とも同じ夢を見てたとか、ありそうな話だ」
 自分の言葉に頷きながら、
「どうだ。もう一度冷静に考えてみろよ。さっきここに来た俺とやらは、本当に俺だったのか?」
 思い当たる節があったのだろう。不機嫌そうな面は崩さないまでも、唸るような様子を見せたハルヒは腕組みしつつ、 
「……確かに、変ではあったわ。あんたなら口にする前に首を吊りそうな台詞を惜しげもなく言い放ってたし、そうね、雪山で遭難した時の夢に出てきた偽者のあんたと、似たような感じだったかも」
「だろ? とにかくな、それが俺じゃないのは確かなんだって。神様なんて信じちゃいないが、何なら家族と親戚一同に誓ったっていい。俺は無実、無罪、冤罪だ」
 両手を上げて身の潔白をアピールする俺を見ても、朝比奈さんの方は今ひとつ状況が飲み込めていないのか、顔を桃色に染めたまま、ほのかに咲いた唇に指を当ててキョトンとしていた。ヴィーナスも真っ裸で貝を譲るね。
 そう。俺ふぜいが朝比奈さんに向かって愛を訴えるなんて、罪悪に他ならない。聖書の目録に載ってたって不自然じゃないほどのな。

 おそらく、朝比奈さんに告白したとかいう罰当たりな俺の方は、雪山の館と同様に、長門なり統合思念体なりが用意した幻覚なのだろう。
 俺たちが天蓋領域の作り出した空間から脱出できたのは神人が発生したおかげだし、仮に俺があの場で球を打てなくとも、神人がちょっと暴れるだけで、あんな野球場ぐらいすぐにぶっ壊れてしまったに違いない。
 言うなれば今回の閉鎖空間の発生は正に救済処置であり、そのためにハルヒのストレスを爆発させてやらなければならなかったわけだ。
 そして、今回ハルヒがストレスを爆発させたのは、さっき本人も言っていた通り、俺と朝比奈さんが特別な関係を結ぶことで、SOS団内部に何らかの軋轢が生じるのではないかという危惧によるものだった。
 別に、組み合わせが俺と朝比奈さんだったからというわけではない。たとえそれが古泉だったにせよ長門だったにせよ、団員同士の関係が変化すること自体が、こいつにとっては不安だったんだろう。
 しかし、と俺は苦笑する。
 変化を恐れる、か。裏を返せば、現状にはそこそこ満足してくれてると思っていいのかね。
 気取られぬよう肩を竦めつつ、長門に事の真偽を正す算段をつけていると、
「でも、あの時の偽者とも雰囲気が違ってたのよね。上手く言えないけど、照れてるんだか開き直ってるんだかわかんないような中途半端に拙い感じが正にあんたらしかったし、少なくともあたしは、本物のキョンだって思ったもの」
 ハルヒにかかった疑念のヴェールは未だに晴れないらしい。今度は俺の周りをぐるぐると歩き回り始めた。じろじろと無遠慮な視線を感じる。出荷される直前に健康チェックを受ける牛になった気分だ。
 やれやれ。こいつをどう説得したもんか。
 俺は頭を悩ませつつ、
「だからさ、考えてもみろよ。俺が学校の外にいた時間に、俺がこの部屋にやってくる。矛盾してるだろ? 一人の人間が、別々の空間に同時に存在できるわけがないんだから。それこそ、SF的な小道具でも使わない限り無理な……」
 そこまで言って、はたと気付いた。
 待てよ。
 朝比奈さんに告白した俺は本物だと言うハルヒと、そんな事にはさっぱり身に覚えが無い今現在の俺。
 両方の主張をまるっと肯定し矛盾を解決してくれるような、一人の人間が別々の空間に同時に存在するという事象を可能にするSF的小道具にバリバリ心当たりがあるのは、俺の気のせいなんだろうか。
 銀を円形の鋳型に流し込んだような長門の虹彩は、何も語ろうとはしない。というか別段、俺に伝えるべきものを抱えてはいないように見えた。
 一方で、未だに話の要旨が掴めていない様子の朝比奈さんの、その薄っすらと濡れた双眸の向こう側には、朝比奈さん(大)が悪戯っぽいウィンクを俺に投げかけてきているような、これは多分錯覚だろう。
「……ひょっとして、今のあんたの方が偽者だったりしないわよね?」
 さんざんっぱら悩んだ挙句にハルヒが導き出したトンチンカンな回答がほんの少しだけ魅力的に聞こえたのも、きっと気のせいに違いないのさ。





 俺が抱く希望的観測は、やや外れ易い傾向にあるらしい。
 それから数日と経たないうちに、歯医者を恐れる園児のように項垂れた俺は、未来からの指令書を携えつつ頬を膨らませた朝比奈さんに連れられて幾度目かの時間跳躍を行ない、冒頭の状況に至るってわけだ。
 あの後のことを詳しく語るつもりはないが、穴があったら入って即身仏になってしまいたいほどこっぱずかしかった、とだけ言っておこう。
 肉体的ではなく精神的な意味で命からがら任務を遂行し、ほうほうの体で元の時間に戻ると、涙目になった朝比奈さんはもみじで撫でるような軽いビンタを俺の頬にぺちりと当てて、
「あたしの気持ちを弄んだ罰ですよ」
 男子のうちの誰かに聞かれでもしたら盛大な誤解を招き闇討ちされた挙句縄で縛られて国旗専用のポールに全裸で掲揚されかねないような朝比奈さんの言葉は、真摯にして俺の胸を打った。
 過去の辻褄を合せるためにやむを得なかったとは言え、不誠実な告白をされた方は堪ったものではないだろう。最高に失礼な話だ。こういった形で不満を表明されるのも当然だと思う。
 マジでへこむ俺を前に、しかし朝比奈さんはすぐに優しい笑顔を見せてくれた。やっぱ女神だ。
「あの手紙に書いてあった台詞、もう一回あたしの前で言ってくれたら、全部許しちゃいます」
 贖罪の道は予想以上に険しかった。


 さて、国木田の一目惚れがどのような顛末に至ったのかについても、少しは語っておかなければなるまい。
 とは言え、語るべきことなんてほとんどありはしないんだが。
 なぜならばそれは最初から一目惚れなんかではなく、中河と同様、宇宙的存在の仲介あってこそ発生した恣意的な感情であり、干渉が途絶えれば醒めてしまう夢のようなものだったからだ。
 保健室で目を覚ました国木田は、喜緑さんに看病の礼だけ述べると、すぐに帰宅してしまったらしい。
 翌日登校してきた国木田に、俺は訊ねた。
「よう。昨日はどうだったんだ?」
 国木田は何のことだか分からなかった様子で、ひょいと小首を傾げながら、
「どうもこうも、昨日は僕、放課後になってから熱出しちゃったみたいでさ、夕方までずっと保健室で寝てたよ。一昨日の疲れがたまってたのかも。本当は野球場までジャージ取りに行きたかったんだけどね」
「……喜緑さんと出かけるって話は、どうなったんだよ」
「は? 何それ」
 心底不思議そうに、国木田は言った。
 俺は、何でもない、と首を振って、
「よかったじゃないか。すぐ治って」
「あぁ、うん。その喜緑さんがさ、熱出した時にたまたま近くにいたらしくて、保健室にまで連れて行ってくれたみたい。先生がいなかったから薬も飲ませてくれたんだって。ぼーっとしてたから、僕はあんまりよく覚えてないんだけど」
 そりゃラッキーだったな。せいぜい生徒会の仕事にでも励んで、恩を返してさしあげろよ。
 わかってるよ、と頷いてから自分の席に着こうとしていた国木田は、鞄を置いてから俺の方を振り返ると、
「でも、僕ってどうして生徒会の手伝いなんかしてるんだろ」
 今まで一緒にいた誰かに置いていかれたような戸惑いが、ぽかんと寂しく浮かんでいた。
「さぁな。俺が知るわけないだろ」
 窓の外を見ると、白い汚れが目立つ窓の向こうに雲一つ無い晴れ間が広がっていた。
 散々な目に遭った今年の梅雨も、そろそろ終わろうとしている。



 国木田が廊下ですっ転んでから始まり、俺が散々な目に遭い続けた一連の騒動も、そろそろ幕の終い時だ。
 古泉たちと橘京子連中の会談の内容がどのようなものだったのかとか、結局天蓋領域とやらは何がしたかったのかとか、統合思念体は何を考えているのかとか、この辺の肝心な部分はいつもと同じくわからないまま。
 こっちを波間に浮かべた棒切れか何かのように好き勝手巻き込んでおいて、去っていく時は挨拶もなしだってんだから、ふてぶてしいもんだよ。
 しかしまぁ、あれだけうざったかった雨音も、消えてしまえば寂しいものだ。 
 惚気にすらなっていない他人の話だって、ひょっとしたら似たようなものなのかもしれない。




 最後に、これは何の事も無い、七月初旬の平日の話だ。
 その日は久方ぶりの大雨模様。いつものごとく文芸部室でだらだらと青春を浪費したあと、朝比奈さんが着替えを始める前にと思って適当な所で部室を後にした俺は、下駄箱で国木田と鉢合わせになった。
「あれ、ここで会うのって珍しいよね。今帰り?」
「ああ。そっちは、まだ生徒会の手伝いやってるのか」
 この前は、そろそろ辞めようと思うって言ってたけど。
「せめて今学期の間ぐらいは続けることにしたよ。今やめるにしても、切が悪いしね」
 応じながら靴を履き替えてすのこから降りた国木田は、傘立の中から手探りで一本、体の割に大き目な黒い傘を選び出す。
 同じく靴を履き替えようとした俺は、思わず手を止めた。
「……お前、傘変えたのか?」
「うん。まぁ、もらい物なんだけど。にしてもキョン、結構目敏いんだね。普通他人の傘なんてそんなに気を払わないのに」
 別に目敏くはないさ。その傘と似た傘を、俺も前に使った覚えがあるってだけの話だ。
「これ、こないだ球場にジャージ取りに行った時さ、変な女の子にもらったんだよ。もらったっていうか、握らされたっていうか、いつの間にか受け取ってたっていうか、そんな感じなんだけど」
 変って、具体的にはどんな風に変だったんだよ。
「それが、自分でもよくわかんないんだよね。その女の子、結構インパクトの強い外見をしてたような気がして、だから変だって思ったんだけど、でも具体的にどんな外見だったのかよく思い出せないんだ」
 俺は追及しようかどうかわずかに迷ったが、やはりやめておいた。
 あんなにボロボロだった傘を直したのが誰だったかなんて、至極どうでもいいことだ。大方どっかの暇な宇宙人辺りが、気まぐれを起こしたってだけの話だろう。
 ただ、国木田でなく俺に渡してくれていれば、家の高級傘を弁償代わりとして来客口に寄付する必要も無かったのに。どうしてあの類の連中は気が利かないんだろうな。
「キョン、どうする? たまには一緒に帰る?」
 国木田の背後。偶然だろう、校舎から雨を切り取る玄関の前で、ペンキで塗り固めたように濃いホワイトの傘を開く、水鳥にも似た優雅な後姿を見つけて、俺は首を横に振った。
「いや、俺はもうしばらく皆を待つよ。じゃあな、国木田」
「うん。じゃあ、また明日」
 黒い傘が、見る見る遠ざかっていく。
 先を行っていた白い傘とゆっくり差を詰めていき、並ぶか並ばないかの所で、俺を呼ぶ声がした。
「あんた、先に帰ったんじゃなかったの?」
 少し気を取られている間に、二人の姿はもう雨の向こうに消えてしまっていた。残されたのはモノクロの海に沈んだ、雨に煙る灰色の風景だけだ。
 二つの傘は、ただすれ違うだけなのか、それともどちらかが足を止めるのか。
 ほんの数十メートル先の情景すら、俺にはきっとずっとわからないままなのだろう。
「ちょっと、何シカトしてんのよ」
「してねえよ。見ての通り大雨でな。傘を忘れたのに気付いて困ってるところだ」
 ハルヒは「あ、そ」とブラジルの天気予報でも教えられたかのように興味の欠片も残さず俺の横を通り過ぎると、洒落っ気の無いビニール傘を差して、さくさくと歩きはじめる。
 興味が無いのなら聞くなと言ってやりたいね。
 ため息をつきながら、ふと、湿った廊下に消えないまま残っている国木田の足跡に目を落とし、以前自作した諺のことを思い出した。
 ハルヒはいつかそれを病気の一種だと喩えたが、なるほど言いえて妙かもしれない。唐突で曖昧でわけがわからず、第三者どころか当人にしてもそれと気付かない場合だってある。
 特に今日みたいな暗くてジメジメしてる時は要注意。
 気は滅入るし、廊下だってよく滑るしな。
「こら、何ぼさっと突っ立ってんの。置いてくわよ」
 俺はせいぜい妙な病気にかからないようシャツのボタンをきちんと閉めると、家に忘れてきたはずの折り畳み傘のせいで無駄に重たい鞄を片手に、雨の中に向かってゆっくりと歩きはじめた。
 





807名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 19:00:12 ID:HDuKSzuG
GJ!!
808名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 19:04:40 ID:YPKB/LY7
すいません。36レスどころじゃありませんでした。
新スレも立てておきましたので、下からどうぞ。

【涼宮ハルヒ】谷川流 the 55章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195120889/
809名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 19:15:57 ID:DcbuwO1Y
こういう板見てると新作が余計に待ち遠しくなるな〜
ちなみに俺は涼宮ハルヒの疾走とか言う二次で待ち遠しさをごまかしてる。
この作者も全然更新しないがw
810名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 19:18:19 ID:skMLXGtE
まだ読んでないがGJ
では読んでくる
811名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 20:07:14 ID:skMLXGtE
以外と時間を喰ったが読み切った

久しぶりにちゃんとした橘をみたような気がする
812名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 20:36:48 ID:3LtIOT6V
あと3日ぐらい後に50k切ってそこで埋めネタ投下かなと
どんぶり計算してのんびり書いてた俺負け組orz
家帰ったら読ませてもらうよ。
813名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 22:04:38 ID:5A2c0Q2v
古泉が妙に生き生きしててワラタw
それはそれとして久々にハルヒSSらしいSSを読んだ。

814名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 22:36:16 ID:0rMWQYDx
どっかで「ミイラがミイラ取り」って書いてあったけど、逆かと。いや、仕様か?
まぁ特に咎めることではないし、
読み応えのあるSSを久しぶりに読めたのが良きかな。
>>808GJです。そしてスレ立て乙です。
815名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 23:05:35 ID:6X1a8VWI
GJ!!
なんか橘に久し振りに萌えた気がするw
てか冒頭のキョンの告白はハルヒを不機嫌にして閉鎖空間を起こさせる為ってことでおk?
816名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 23:12:45 ID:CpZ9zomv
橘のイメージがヘタレ仕様なんだよなwww
817名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 23:18:57 ID:2hut77/+
どうも橘のイメージって固まらないな。
殺気受けても平気でスルーするわりには、なんかキョンと話すとヘタレな部分も見えるし。
818名無しさん@ピンキー:2007/11/15(木) 23:48:18 ID:TyW0r/H/
>>817
それはわざとヘタレな部分を見せてとっつきやすく思わせる、
橘流の人身掌握術なのですよ!

…と思いたい
819818:2007/11/15(木) 23:51:33 ID:TyW0r/H/
忘れてた、>>808GJ。
キョン語りが職人芸ですな。最後まで一気に読まされました
820名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 00:08:30 ID:8CfP205a
のですのです してないきょこんが良かった
珍しい
821名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 01:01:33 ID:/hY7ncpV
>>808 GJ!! &スレ立て乙!!
ここまで正統派なハルヒSSは久しぶりに読んだ気がするw
キョン語りも上手いし、キョコタンを含め、原作キャラの再現度もお見事!
なんちゅーか、谷川仕事しろ!てか、こんなとこでSS書いてないで驚愕マダー(AA略
822名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 02:21:01 ID:2aI9RdHc
今読み終えた、GJ。
キョンのくどい位にくどい自分語りがとにかく原作を読んでるような
そんな懐かしい感じがしてよかった。
触発されたので埋めネタで書いてたのをもう少しまじめに仕上げよう。うん。
823名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 02:36:17 ID:22UA6Vos
>懐かしい感じ
まだ分裂が出て半年ぐらいしか経ってないのにそんな悲しいこと言うなよw
824名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 02:47:50 ID:wejrdBUl
以前から思っていたのだが、氏の書くキョンはちょっとIWGPのマコトっぽいな。
そういう読み取りに自信はないから、違う作者さんだったりするかもしれないけど。
825名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 03:45:33 ID:aeBs5BxL
GJでした
懸案事項がいくつかあって、それが同時進行してくとこが原作っぽくて良かったです
826名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 08:05:07 ID:IZLd8ZpZ
>808
GJ、原作ハルヒを読んでるって感じがした。
二次創作として完璧というか、本当にすごいなと思う。
827名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 13:07:05 ID:3lB0EGli
キョンの語りが巧いなぁと素直に感心。
その分事件の真相が中途半端でうやむやになってしまったのが残念だ。
そこまでながるんに似せなくても良いよw
連載じゃなくて一話完結なら、落ちももう少し詳しく説明してくれないと、霧に巻かれた気がしてすっきりしない。
828名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 13:22:42 ID:bbXnoM/k
で、二人のうちどっちなのこれ。作者。
829名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 14:32:08 ID:EMp5FPtz
非単調の人と見た。
お久しぶりな気がするが、相変わらずいい物を書かれる。
GJでした。
830名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 14:35:31 ID:22UA6Vos
>>828-829
作者が誰であっても面白ければそれでいいじゃないか。
831名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 14:45:36 ID:EMp5FPtz
>>830
それはもちろん。
ただ、継続してよいものを提供してくれる作者に敬意を表したい、というかね。
まぁそんな感じ。他意はないよ。
832名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 14:51:08 ID:8NDk9cJx
それをやろうとすると変なのがわくという
あしくもわるくも2ch。
833名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 17:02:58 ID:/4iZu8sA
よくもあしくもじゃないのかw
834名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 18:58:17 ID:s4d1U+e5
圧巻でした、GJ
あと一言、ひょっとしたら喜緑さんがまんまとトラップ空間に入ったのは
仮初とは自分に好意を抱いてくれた国木田を自分で助けてやりたいという無意識の欲求ではなかったのかと
愚考して見る次第
835名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 22:41:52 ID:ElUagpW/
なんだろ、お話(もちろん上手いよ)や小ネタ(センスあんね)ってより、
端々の言い回しがいいなと思った。もっとすごいのはキャラ造型。ちびるね。
うん、こりゃ真似ようとしても書けないわ。橘すらまともに魅力的だし。
836名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 23:21:52 ID:hT/ZgApO
>>808
 いろいろと感想の言葉は浮かんでくるのですがとりあえず一言だけ、素直に面白かったです。

 そして埋めネタ。意味なしヤマなしオチよわし。2レス。
837とあるバカップルの恋愛事情:2007/11/16(金) 23:23:23 ID:hT/ZgApO
――――――――――――
とあるバカップルの恋愛事情
――――――――――――


「さあ、不純異性交遊の現場をばっちり押さえたわよ! 覚悟しなさいバカ会長!」
 放課後の生徒会室、書類の紙で切れてしまった指を江美里に手当てしてもらっていると、カメラを片手に脳内年中花咲き女が意味の分からん事を言いながら突入してきた。
「バカかねキミは?」
 別に『バカと言った方がバカなんだ』なんていう子供理論をぶちかますほど若くはないつもりだが、それでもあえて口にしておく。
「何よ、バカって言った方がバカなんだからね!」
 ………ああ、ほんとガキだな、こいつ。
 カメラを持っていない方の手で引きずってこられたであろう、傍から見るとどう考えても彼氏にしか見えないキョンとかいう名の男子生徒が溜息をつく。
 気持ちは察するがこのバカ女がその溜息をこっちに伝播させるような真似をしようとしたら止めて欲しいんだがな。感染症を国外に持ち出すんじゃねーよって事だ。
「私は喜緑くんに切った指を手当てしてもらっているだけなんだがね」
 とりあえず冷静に対処するとするか。病気も怪我も早期治療が大切だからな。
「ふんだ、どうせ治療にかこつけてお医者さんごっこでもしてたんでしょ!」
 ………ちっ、随分悪性度の高いウイルス様だな。どこかに特効薬はないもんかね。
「とりあえずキミの幸せそうな脳内での不純異性交遊の定義を教えてくれないかね?」
 まあ、出来れば何もせずにそのままお帰り願えるとありがたいのだが。
「あんた、生徒会長なのにそんな事も知らないの? あきれたわね。じゃ、あたしが詳しく教えたげるからよく見てなさいよ」
 もの凄い勢いで余計なお世話メーターが上昇する。大丈夫、まだ自制内だ。
「まず、こんな感じで抱きつくとか」
 ………隣の彼氏に抱きつくバカ。
「ん………、ってな感じでキスしたりとか。あ、………ん」
 ………そのままディープキスに移行。
「あ、そうそう、今のキョンみたいに押し倒したりだとか」
 そのまま机の上に押し倒されるバカ。………ここはどういった異次元ですか?
「ちょっと! 人の話を聞いてるの!」
「………とりあえず、今の自分を見つめなおす事をお勧めするよ」
 俺の言葉にキョトンとした顔を浮かべた後で、生徒会室のど真ん中で彼氏に押し倒されているという自分の状況を認識し、
「え、ちょ、何やってんのよ、キョン!」
 ………どうやら今までの行為は全部無意識だったらしい。時代遅れかもしれんがあえてこう表現しよう、どんだけー。

「や、ちょ、キョン! 放しなさいってば!」
「いや、なんつーか、アリだろ」
「ない! これっぽっちもカケラほども砂粒ほどもありえないわよ! アンダスタン!」
「あふがにすたーん」
「ちょ、斬新的すぎる答え返しながら服脱がせるなー!」
 ああ、なるほど、これは確かに不純異性交遊だな。
「見てないで助けなさいよ! この役立たず!」
「ふむ、確かに生徒を助けるのは会長の役目だからね。任せたまえ」
 そう言ってスプレー缶を取り出し、机の上に置く。
「………何、これ?」
「超強力消臭スプレーだ。煙草の臭いも1発で消えるほどの一品だからね。アレの臭いも何とかなるだろう」
「アレって何だー!」
 答えたいのは山々なのだが、その前にブラジャーが外されたので回れ右、江美里と一緒に生徒会室から退散する事にする。ピーピングの趣味はないからな。
「ちなみに防音はばっちりだ。扉には鍵をかけて使用中の札をかけておくよ。見回りの教師にだけ注意したまえ。ではな」
 扉を閉める時に喜びいっぱい嬌声いっぱいの罵詈雑言が飛んできた。うん、我ながらナイスアシストだな。

 ///

838とあるバカップルの恋愛事情:2007/11/16(金) 23:25:06 ID:hT/ZgApO
 さて、生徒会室が使えなくても仕事は出来るのだが、バカップルの放つ空気に当てられてどうにもそんな気分になれない。
「本当に、無自覚なバカップルほど対処に困るものはないね。キミもそう思うだろう、喜緑くん」
「ん、ひょうでひゅね」
「ああ、すまない。もういいよ」
 俺の言葉に反応し、江美里はずっと舐め続けていた俺の指から口を放した。
「えと、もう傷は残ってないみたいですよ」
「うん、ありがとう。助かったよ」
「いえいえ、生徒会書記として当然の事を行ったまでです」
 にこやかな笑顔で真面目に答える江美里。職務に忠実な書記を持って大助かりな会長の俺である。
「しかし、涼宮くん達の事とは別件なのだが、それよりさらに困った事に、どうやら最近私達が付き合っているという根も葉もない噂が飛び交っているそうだよ」
「まあ、失礼な話ですね! わたし達はただの会長と書記でしかないというのに」
「本当だね」
 実際、行動も会長と書記っぽい事しかしてないと思うんだがなあ。

「ところで会長、駅前に美味しいケーキを出す喫茶店ができたので一緒にいきませんか?」
「ああ、いいよ」
「ちなみにわたしのバイト先ですのである程度なら値引きしてもらえますよ」
「何と! バイトかね!」
 服装は普通のウェイトレスで是非! まんまメイドさんというのもそれはそれで素晴らしいのだが、アレは自分の家の中で着てもらうものなんだよ、………私見だけどな。
「………あー、その、普通のウェイトレスの服だと思うのですけれど」
 よし、と思わずガッツポーズしてしまった俺を誰が責められようか!
「今確実にわたしが着ているところを想像しましたよね?」
「いや、私の妄想力では半脱ぎが限界のようだよ」
「いきなりトップギアですね!」
「無念だ」
「わたしは残念ですよ」
 はあ、と二人同時に溜息をつく。
 ………いや、待てよ? ………そうか!
「よし、生徒会の仕事の一環としてその服を持ち帰ろう!」
「いや、いきなりどこへ羽ばたいてますか、あなたは?」
 いきなりスコールに降られた観光客のような戸惑いを見せる江美里に、俺は赤道直下の炎天下じみた笑顔で告げた。………なんとなくだが。
「気が付いたんだよ!」
「何に気が付いたんですか?」
「妄想できないのであったら自分で現実にすればいいのだよ!」
「何を」
「ウェイトレスだよ!」
 ああ、今の俺の目は白鳥座α星くらいの輝きは見せているに違いない。………これまたなんとなくだが。
 そんな俺をまじまじと見つつ、溜息交じりで江美里は言った。
「まあ、そんな会長の変態さを受け止めるのも書記の役目ですからね」
 こうして受け止めてくれる彼女に心からの感謝を捧げつつ、我が生徒会は駅前のウェイトレスに向けてノリノリで舵を取るのであった。………ひゃっほーい!

 ///
 
 夜遅くに家に帰って一息つく。
 古泉から『桃色閉鎖空間』という題名で『恨みますよ』という一文だけのメールが入っていたが華麗に無視し、必要以上に頑張りすぎてヘトヘトな体を休めるために早めに眠る事にした。………とはいえ、もう12時は過ぎていたりするのだが。
 眠りにつく前に今日の事を少しだけ回想する。
 ………しかし、放課後の会話内容を吟味してもらえれば分かると思うが、本当に会長と書記という関係でしかないのに、どうして俺達が校内一のバカップル扱いされているのかね?
 本当、世間ってのは見る目の無いやつらばっかりだよ。

 あ、あと、ウェイトレスの件なのだが、まあ、なんだ。一言で表すと、だ。

 とてもおいしかったです、いじょう。

839名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 23:26:15 ID:hT/ZgApO
以上です。
それでは。
840名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 23:31:23 ID:HtpD9xp5
どいつもこいつも…古泉乙www
841名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 23:43:34 ID:Lv+pIP72
>837埋めGJ
23:23:23の投下とは・・・ウホッ!いいタイミング
842名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 00:40:23 ID:z+d7nwg6
>>808
原作的ないい意味での「はぐらかし」、無茶をしないキョン、原作エッセンスを用いつつオリジナリティをもたせる。
当方が目標としている原作的な作品、ありがとうございました。

>>839
バカップル×2、非常に結構!惜しむらくはキョンの冒頭の溜息とその後の行動のギャップだ。
スイッチが入ると、ということなのかもしれないけど。
843名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 00:55:03 ID:9Oo2p06J
>>808
今読み終わった。
GJ!
久し振りに「良いもの読んだな」って感がするぜw

>>839
暴走バカップル乙w
844名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 01:32:58 ID:WtUo0jIs
>>839埋め乙
誰も突っ込まないので、
>  実際、行動も会長と書記っぽい事しかしてないと思うんだがなあ。
う、嘘つけ〜!!
あと桃色閉鎖空間は、vipネタかな。
845名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 02:32:06 ID:24dxd7JE
>>808
あなた様の書く、追いつめられて切れたキョンはとても素敵で魅力的です。
ホントにGJ
846名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 02:56:52 ID:ZaNF24Mj
対照的な2作品来たな
そのものと別人
847名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 06:42:18 ID:rgcytZV7
おい!感想の人はどこだ!
今こそいつものアレをやるんだ!
848名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 06:57:59 ID:UgydK/9K
  原 作 者 の 新 作 読 む と や っ ぱ 圧 倒 的 な 力 の 差 を 感 じ て し ま う 。


  こ れ は も う 如 何 と も し が た い ね ……
849名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 08:19:26 ID:7iUg4rgo
っておまえじゃなぁーいっ!!
850名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 08:34:36 ID:ow65Nw+i
>>847-849
おまいら仲いいな

じゃあ、後は朝比奈さんに任せて次スレ行きましょうか。
【涼宮ハルヒ】谷川流 the 55章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195120889
851名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 13:50:57 ID:j4g3VK8w
AAで埋めるのはほんのり罪悪感あるな…しかし背に腹は替えられん


                         _, r─===-- 、_
                    _, ‐''´     、   丶、 `丶、
                  , '´,  ,       \    \   \
                  / / / , / i     ヽ.    ヽ   丶
               / ,.イ  /   / | |        Y ヽ  ヘ   ヽ
                 //  /  / /! l !      l  i  │i   ',
               ′i  イ   i7⌒Y ト ヽ  ─-、j  |  │|     i
                 | / ||   ト ,r=ュ、j  、\    ハヽ/   / j   │
                 |'  ヾ.  { f'みラ! ヽ \ 示ミュイ   / /     !
                !    \ハ じク      iクルハj / /     j  埋め
.        ,r 、            | `i ` ´ '     辷ン ノィ /.イヽ     l
        / /          j  、   「` ¬     / ´ {リ  ,  l
    /⌒∨ ,′         ノ  丶  ヽ _ ノ     /   l   /  l
    ハ`Y !. i        _,. ィ ´   / 丶 _,  -‐' 7    j /   ',
   / { ヽ ヽ  |    _, -‐''´ /     / _,厶イ   /     / ,'     、
   ヽ_ト/〉 ` j‐' ¨´      / i   , / ̄ , -┘  /      /ヽi  |   ヽ
   i  /   /   _       !ハ! /| ,'  厶二 `\f   //    >、|     ヽ
   |     lテ' ´     /ヽ' N  厶-、 \,イ   イ´   /´  >、    ヘ
   ∧__/i        /   i //   /    ヽ/ l /   / , -‐'  ¬ 、    l


852名無しさん@ピンキー
         __,,/  _, ----`ヽ  :.
     :.  / _     ___   、\
       / /   i      \   \\ :.
     :. ,'./       i  ヽ:.   ヽ:.:.. ヽ.ヽ
      ,'/    / .ハ ヽ ヽ:.:.:.:. ヽ::.. ヽヽ :.
     :. |i .i i  .i /  ヽ ト 、 \、:.:.:. ',:.',:.:.lヽ}
       |i .i l  :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}
    :. |i∧ ', :{ ,ィjモト \  イjミトイイV :.   ./ここ、どこですかぁ…?
       .|  :メヽ.', `ozZ}      izN。ハ::{    /  わたし、なんで連れてこられてるんですかぁ? 
      :. |  :ヾ_! ゝ "゙゙    '  `゙ ハ.:', :.        
      |  :.:_イ .:.ヽ.   (二フ , イ :.:.:!:.ヽ ヽ .      
   :.  / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:.      
      / ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\ \ 
 :.  / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^`  |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
   / /  ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{   ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
  ./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、  : : : l:.:.: .ハ ',
  { /| .:.:ハ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : : :/:.:.:/ }:.}
  V | .:.:/:.:|_,ィ' ̄  ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/:.:i.:{  リ
    ヽ:.:{、.:.V     : : ヘ     : : {: : :/:.::∧|
     ヽ! )人    : : :人      : : : / \! :.
      "  ヽ : : : : :/イ{     :.ノ: : : :.\ :.
       :.  \__///: :\______/: : : : : : : ヽ
           / //: : :|;|: : : : : : i: : : __: : : : ',
       :.     / 、 {;{   |;|   . : i/. : : : : : :|
          / `Y;{. . . .|;|. : : : /i: : : : :


【涼宮ハルヒ】谷川流 the 55章【学校を出よう!】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195120889