1 :
名無しさん@ピンキー:
1乙です
今スレでも精一杯頑張りますので、なにとぞご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いします
「お兄さま。早くおっきなさって……お兄さまったら……」
宇都宮杏樹は兄、久典の体を揺すりながら耳元に囁きかけた。
「ん……んんっ?」
ようやく目を開けた久典が、寝ぼけ眼で身を起こす。
直ぐ側に心配そうに眉をひそめる美少女の顔があった。
真っ直ぐ切り揃えられた前髪、潤みを帯びた漆黒の瞳、そして控え目な鼻と口へと視線が降りていく。
相手が妹の杏樹であると分かり、久典はホッと溜息をついた。
彼はたった今まで、嫌な女上司に責められる夢を見ていたのである。
ホッとしたのも束の間、目覚まし時計に目をやった途端、久典は文字通り飛び上がって狼狽えた。
「遅刻っ、遅刻するっ……なんで起こしてくれなかったんだよっ」
久典はワイシャツの袖に手を通りながら妹を振り返った。
「ですけど……部屋に入るなっておっしゃったの、お兄さまですわ……それに何度も揺すって差し上げましたのにぃ……」
杏樹は泣きべそをかいて口答えした。
その通りであった。
17歳になった杏樹は日増しに美しくなり、体の線も女らしく成長している。
夏場、薄着になっている時など、目のやり場に困るほどである。
妹属性などない久典だったが、無視するには妹は余りにも魅力的であり、彼としても意識せざるを得なかった。
なのに、美しい妹はいつまでも子供の時のまま無邪気に接してくる。
このままでは間違いが起こりかねないと危惧した挙げ句の、無断立ち入り禁止措置であった。
当然の如く、杏樹はわんわん泣きじゃくって拒否した。
そこで、用事がある時に限り、断りを入れてからなら入出を認めるという譲歩案を出し、ようやく妹を大人しくさせたのだった。
今更そんなことを悔やんでも始まらず、また二度寝してしまった自分が悪いのは明白なので久典は八つ当たりを止める。
そんなことより一刻も早く身支度をするのが先だ。
遅刻すれば、また嫌な女上司にネチネチといびられ抜くことになる。
スラックスを履くと、杏樹がタイミングよく後ろからスーツを着せてくれた。
「じゃあ、朝ご飯を……今朝のおみおつけは、新しいお出汁を使ってますの」
杏樹は嬉しそうに兄の世話を焼こうとするが、残念なことに朝食を食べている時間はなさそうである。
「悪いけど、もう時間がないよ。コンビニでなんか買っていく」
久典がつっけんどんに言った途端、杏樹が通勤カバンを取り落とした。
たちまちつぶらな瞳に涙が溜まっていく。
それとは逆に、兄に気を使わせまいと、なんとか笑顔を作ろうとして唇の端を小刻みに動かせている。
そんな健気な泣き笑いを見せられては観念するしかなかった。
たとえ上司に怒られるとしても、可愛い妹を振り切ることなど彼にはできないのだった。
「それじゃお兄さま、行ってらっしゃいまし。お気を付けて」
食事後、妹に送り出され、ようやく久典は駅までのダッシュを開始した。
「うっわぁ〜……こりゃ遅刻は決定的だな……」
久典は顔をしかめると小さく舌打ちをした。
宇都宮家は代々検非違使を任じられてきた家系の末裔であった。
平安朝から続く名家であったが、明治維新を境に見事に没落した。
それでも元判官であった血筋は、代々の嫡男に警察官僚たることを義務付けてきた。
久典もその例に漏れず、警察上級試験を経て官僚への第一歩を踏み出したところである。
現在の久典は警視庁の某所轄署において、警部補として現場の研修に勤しんでいる。
与えられた仕事は刑事課の見習い係長であったが、その上司たる課長が強烈な女警部なのだ。
キャリアを目の敵にしているらしく、何かにつけて久典に辛く当たってくる。
いずれ立場は逆転すると分かっていても、その厳しさには容赦がない。
無論腹は立つが、実務経験のない彼が職場の足手まといであることは事実であった。
そこで、何とか手柄を立てて警部に認めて貰おうと躍起になっているのだが、現実はそう甘いものではない。
今、彼が追っているのは連続婦女暴行事件の犯人である。
被害に遭うのは深夜帰宅途上にある若い女性ばかりで、被害者は既に20人を数えている。
犯人は夜一人歩きしている女性の後を付け、人気のないところで襲いかかってくる。
そして動きを封じた上で相手に浣腸を施し、惨めな姿を晒させておいてそれをビデオに撮るというのだ。
犯人からの金銭の要求は、これまでのところ行われていない。
しかし、犯人の残酷さは想像を超えていた。
あろうことか犯人は、撮影した動画をネットの匿名掲示板にアップし始めたのだ。
惨めな画像をインターネット上に流されることで、被害女性は金銭以上のものを失うことになる。
いつしかDr.エネマンと称された犯人は、一部マニアからは「ネ申」と崇められ、若い女性にとっては恐怖の象徴となった。
非難はエネマンの跳梁を許す警察署にも向けられ、担当係長の久典は針のムシロに座らされ続けている。
今朝寝坊してしまったのも、夜遅くまで続けている張り込みのせいであった。
「お兄さま、大丈夫かなぁ……」
登校した後も、杏樹は兄のことが気掛かりで授業に全く集中できないでいた。
兄のことが大好きな杏樹だったが、その能力はシビアに見極めていた。
人はいいのだが要領が悪く、一言でいえばどんくさい。
どう考えてもDr.エネマンに勝てそうにないのだ。
宇都宮一族は文武両道の誉れも高く、杏樹も茶道と薙刀の世界において名の知れた存在である。
そんな一族にあって、久典は突然変異ともいうべき存在なのであった。
「今度失敗なさったらクビになっちゃいますわ……」
そうなると厳格な親族会議は兄を一族から勘当するに違いない。
大好きな兄と会えなくなるばかりか、生活力のない彼が路頭に迷うことになるのは火を見るより明らかだった。
「そんなの困りますわっ」
思わず立ち上がった杏樹は、教師やクラスメートたちの怪訝そうな目に気づき、すごすごと着席した。
「お兄さまをネット難民にさせられませんわ。杏樹が助けて差し上げないと……」
悶々とする杏樹だったが、なかなか兄を助ける名案は浮かんでこない。
6時限目、家庭科の実習中も杏樹は上の空であった。
「いたぁっ」
杏樹はミシンの操作を誤って指先を傷つけてしまった。
その途端、杏樹の頭に名案が閃いた。
「これっ、これですわっ」
杏樹は叫び声を上げると、縫い上がったばかりの真紅のレオタードを手に取った。
「これでお兄さまを助けて差し上げますわ」
杏樹の両目には、決意の炎がメラメラと燃えさかっていた。
取り敢えずは即死回避に投下しておきました
エロ分は後編にでも
警戒中
9 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 23:52:19 ID:4qc8FOkL
前スレがまだぜんぜん容量余裕あるのに何で建てるんだ?
しかも自分の投下をするために・・・
自己顕示欲みえみえな上に、自分だけ無傷でいたい意図がバレバレでうざい
内容もどうでもいいしな
死ね
>9
なんだ、お前はみんなで傷つきたいのか?
寂しがりやなんだな
でも、迷惑だから一人で傷ついて、一人で死んでくれ
内容どうでもいいなら、来なくていいよ
保守&wktk
12 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 19:14:40 ID:hKPfH0Lz
>>9 前スレの容量が余裕あるのは知っているが
そろそろレス数が1000に届きそうだろ
だから
>>1がスレの住人を混乱させない為に早めに立てたんだろ
それでも建てるのが早漏すぎる
14 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 23:41:26 ID:hKPfH0Lz
なんかSSの評価は忘れてたかw
>>4-6 GJ!!!
うふ〜ん
杏樹は帰宅すると、こっそり久典の部屋を覗いてみた。
兄は妹のことを信じているので、当然鍵など掛かっていない。
それが杏樹の良心をチクチクと苛んだが、心中で詫びながらドアを開ける。
案の定、兄はまだ帰宅していなかった。
最近、兄は午後8時にならないと帰ってこない。
そして遅い夕食をとってから少しだけ休み、再び警戒のため夜の町へと出ていく。
警戒は深夜にまで及び、就寝するのはいつも2時3時になる。
これでは、決して丈夫とはいえない兄が過労で倒れるのは目に見えている。
「そんなこと、この杏樹がさせませんわ」
杏樹は言いつけを破って兄の部屋に入り込むと、散らかった机をゴソゴソと掻き回す。
「お兄さま、こんなに散らかして……」
兄妹は広い屋敷に2人きりで暮らしていた。
昨年、不慮の事故で両親を失ってからは大勢いた使用人も解雇し、今では杏樹が全てを切り盛りしている。
広大な屋敷を管理するのは大変だったが、大好きな兄のために尽くすのだと思えば苦にはならない。
留守中に兄の部屋に立ち入るのは固く戒められていたが、今の杏樹にとっては是非とも見ておきたい物があったのだ。
「あった……Dr.エネマンに関する捜査資料……」
杏樹は大きな封筒を手に取り、中の書類を改めてみた。
それにはエネマンに関するプロファイリングと共に、彼の出没場所、時間帯などの統計が細かく書かれている。
だが、現時点をもってエネマンの正体は不明であり、仕事に疲れた中年の男性であることくらいしか掴めていないらしい。
稲妻のように浣腸を施してビデオに収め、風のように去っていく手口のため、彼についての情報は極めて少ないのだ。
別のレジュメに目を通すと、久典の担当する地域や警戒の時間割りが定められていた。
長い勤務時間と広大な地域のほとんどが久典の分担となっていた。
「こんなの酷すぎますわ。お兄さまが過労死しちゃいます」
杏樹は唇を尖らせながらも、資料の内容を頭に叩き込んでいく。
Dr.エネマンの手口と、今夜の兄のスケジュールは完璧に記憶した。
「……これでよしっと。これでお兄さまに手柄を立てさせてあげられますわ」
杏樹は資料を封筒に収めると、机の引き出しに戻そうとした。
その時、引き出しの奥に何か引っ掛かっているのに気付き、杏樹は手を差し込んで確認してみた。
「な、な、な、なんですの、これはっ?」
それは1冊の本であった。
しかし、ただの本であったのなら、杏樹がこうも狼狽えることはなかったであろう。
表紙を飾っているのは、なんと全裸に剥かれた若い女の写真だったのだ。
「お、お、お、お兄さま? ど、ど、ど、どうして……こんな?」
耳朶まで真っ赤になった杏樹は、恐る恐る表紙を捲ってみる。
「ひっ?」
いきなり卑猥な写真が目に飛び込んできた。
若い女性が荒縄で緊縛され、天井から吊されているのだ。
巨大なバストが縄で締め付けられ、歪に変形している。
杏樹は思わず自分の胸に手を当てていた。
ドクンドクンという激しい動悸が伝わってくる。
小刻みに震える指でページを捲ると、今度は後ろ手に縛られて四つん這いになった女が肩越しにこちらを見ていた。
真っ白なお尻の割れ目に、ギッチリと荒縄が食い込んでいる。
「こ、この方たち……きっと悪漢に捕まって……」
SMという概念すら持ち合わせていない杏樹にとって、これがどういう状況なのかよく分からない。
更に杏樹にとって理解できかねる疑念が湧いてきた。
「け、けど……どうして、この方たち……こんな幸せそうな目をなさっているの?」
息も出来ないくらいきつく縛られているというのに、女たちの目は例外なくうっとりとしているのだ。
悲しげに眉をひそめながらも、潤みを帯びた目の奥には陶酔しきった色が見てとれた。
杏樹は自分の鼻息が荒くなっているのに気付いて狼狽えた。
もし自分がこんな状況になったら……この後、彼女たちにどんな運命が待っているのか。
そんなことに考えを巡らせているうちに、杏樹は興奮を抑えきれなくなってくる。
次に捲ったページには更に衝撃的な写真が見開きで載っていた。
身動きできぬよう縛られた女が、高々と上げた尻に浣腸を施されているのだ。
「な……これ……太い……」
一升瓶ほどもあろうか、薬液の満ちたシリンダーの余りの太さに、杏樹は息を飲んでしまう。
猿轡を噛まされた女は、苦しそうに顔を歪めながらも、やはりその目の奥には甘美な色を湛えていた。
そこから先はスカトロもののオンパレードで、ありとあらゆる浣腸器が総出演していた。
最後のページを読み終えて本を閉じた時、杏樹は浣腸についてエキスパート並の知識を吸収してしまっていた。
この本はスカトロマニアであるDr.エネマンの心理を知ろうと、久典が身銭を切って購入した資料であった。
敵を知り、己を知らば、という孫子の兵法を実践しようとしたのである。
「お兄さまがこんな事に興味あるなんて……女の人にこんなことをなさりたいのかしら」
杏樹は複雑な思いで溜息をついた。
こんな本なんか自分が取り込んで隠してしまおうかとも考える。
しかし、黙って部屋に入ったことを知られてしまうことになるので、残念そうに引き出しの奥に仕舞い直した。
気が付けば、兄の帰宅時間が迫っていた。
午後8時すぎ、ようやくヘトヘトになった久典が帰ってきた。
上司にいびられ、聞き込みに町中を走り回り、既にくったくたの状態である。
しかし、この後もう一度町へ出て、深夜までパトロールしなくてはならない。
「可哀相なお兄さま……けど、今晩までの辛抱ですわ」
杏樹は機械的な動作で夕食をモシャモシャ食べている兄に同情の籠もった視線を送った。
エロ本のことを問い詰めたかったが、茶碗を持ったままウトウトしている兄の姿を見ているとどうしても言い出せなかった。
それから小一時間イビキをかいた後、久典はフラフラと立ち上がり再びパトロールに出掛けていった。
「さてと……それじゃあ杏樹も行きますか」
杏樹は部屋着から再び制服に着替えると、兄の後を追うように夜の町へと消えていった。
「今日は駅から3丁目に向かう道筋が危ないですわ」
杏樹は記憶を辿り、水曜日には駅から北西方向にあたる3丁目で被害が続発していることを思い出す。
なのに敢えて3丁目方向へと向かっているのは、自らを囮にしようという覚悟の上の行動に他ならない。
出来るだけDr.エネマンを挑発するようにと選択した服装は、夏用の白いセーラー服であった。
別に中年男のブルセラ趣味を刺激しようという作戦ではない。
単に持っている服のうち、一番短いスカート丈の物を選んだ結果に過ぎなかった。
しかし、これが劇的な効果を生むこととなった。
駅から歩き始めて5分も経たないうちに、怪しい男が背後に見え隠れし始めたのである。
3丁目は閑静な住宅街で、まだ午後10時だというのに人っ子一人歩いていなかった。
朝が早い遠距離通勤者が多いためか、ほとんどの家は既に消灯している。
ところどころに設置された街灯だけが、頼りなげに道路を照らしていた。
全ては杏樹の想像していた通りであり、怖いという感情は湧いてこない。
それは背後からヒタヒタという足音が聞こえてきてからも変わることはなかった。
そのまましばらく歩き続けると、建てかけのマンションが並んでいる建設現場に出た。
周囲100メートル内に人家はない。
背後の足音が急に激しく乱れた。
ストーカーが駆け出したのである。
コートを羽織り、ソフト帽を目深に被った男の姿が、薄暗い街灯に浮かび上がる。
男は建設現場で急停止すると、慌てて頭を左右に振り始めた。
制服姿の女子高生を追い込んだと思ったのに、急にその姿を見失ってしまったのである。
男は焦った様子でプレハブの事務所の裏や、資材の陰を見て回る。
あっさり諦めるには余りにも美味しそうな獲物であった。
その時、どこからともなく妙なる笛の音が聞こえてきた。
「…………?」
ソフト帽の男は首を巡らせて周囲を見渡す。
そして、半ば完成したマンションの非常階段に視線を固定する。
シースルーの被衣を頭から被った人影が、横笛を吹きながら男を見下ろしていた。
その姿は見る者に、五条大橋で弁慶を懲らしめた牛若丸を連想させる。
「…………!」
男は待ち伏せを受けたことに気付いたが、それでも逃げずにその場に立ちつくしていた。
相手の異装を目の当たりにし、魂を奪われたようになっていたのである。
緋色──というのが正しいのだろうか、濃く明るい赤色のレオタード、同色のスニーカーと素顔を隠すアイマスク。
そして、きつく締め込まれた金砂地の帯の上端に、オーバー90の乳房が重そうにのし掛かっている。
着付けの心得があるのか、腰の後ろで結ばれた帯は可愛い蝶々を象っていた。
和洋折衷といえば聞こえがいいが、ハッキリ言って全く出鱈目なセンスである。
柔らかそうに風に揺れる前髪の下で、澄んだ目が変態男を真っ直ぐ見据えていた。
不意に笛の音が止んだ。
「天知る、地知る、人が知る……誰もいないと思っていても、このシスター・スカーレットがあなたの悪行を見ておりますわっ」
高らかに名乗りを上げた女は、被衣を脱ぎ捨てて全貌を現せた。
勿論のこと、変装した杏樹の姿である。
洋裁の実習で作ったレオタードを見て、正義の使者となり兄のために尽くすことを決意したのであった。
彼女にとって慣れぬ洋裁は苦手だったのであろう、緋色のレオタードはハッキリ言って失敗作であった。
素材の伸縮率を見誤っていたため、少々サイズが小さすぎに仕上がっているのである。
嬉しいことに、クロッチ部はハイレグ気味に切れ上がり、股間の起伏がクッキリと浮き出ている。
そして、大きく開いた胸元からは、弾力充分の乳房が今にも飛び出しそうになっている。
本人だけが気付いていないという、嬉しくも恥ずかしい状況であった。
「あなたの行った無資格での医療行為は、医師法第17条に違反していますわっ」
方向性が大きくずれた弾劾を受け、Dr.エネマンは目を点にして女を見詰める。
「そういう輩は、シスター・スカーレットが許しませんっ」
杏樹は大見得を切ると、階段の手摺りを蹴って宙に躍り出た。
「とりゃっ」
余り軽いとはいえない身のこなしで、杏樹が大地に降り立つ。
着地の瞬間、足首がグギッとあらぬ方向にねじれそうになる。
「あいたっ」
思わず悲鳴を上げた杏樹が、焦ったようにアワワッと口を覆う。
「ち、違いますのよ、杏樹は標準体重ギリギリセーフですの。ただ、この3尺2寸の胸が憎い……」
杏樹は言い訳に苦慮する余り、つい本名を名乗ってしまったことにも気付かない。
悔しそうに豊かな胸をポヨヨンポヨヨンと弄んでいるうちに、杏樹は我に返った。
「そうですわ。こんなコトしてる場合ではありませんの」
杏樹は慌てて立ち上がると、Dr.エネマンをキリリと睨み付けた。
こっそり逃げようとしていたエネマンがビクッとして立ち止まる。
「Dr.エネマンっ、あなたの不法行為を許すわけにはいきませんっ。大人しく縛に付きなさいっ」
杏樹は帯に差していた2本の棒を引き抜き、体の前で連結させる。
充分な長さを持った薙刀が現れた。
「いざっ、尋常に勝負っ」
杏樹は薙刀を大上段に構えると、すすっと摺り足で間合いを詰めていく。
思いもよらぬ待ち伏せを受けて面食らっていたDr.エネマンだったが、この時には既に立ち直っていた。
たかがコスプレ女とばかりに真っ正面から迎え撃つ。
ところが、見た目の滑稽さとは裏腹に、女の薙刀の腕前は生半可なものではなかった。
エネマンはたちまち脛を払われ、砂利道の上に打ち据えられてしまったのだ。
「如何です、宇都宮流薙刀術の腕の冴え。刃は入っておりませんのでご安心なさいませ」
杏樹は薙刀の柄で地面を突くと、傲然と胸を張った。
その途端、窮屈そうに押さえつけられていた巨大な乳房が、レオタードの締め付けに逆らって飛び出してしまった。
つきたてお餅のような柔らかな乳房が、プルルンプルルンと上下に激しく乱れる。
「いやぁ〜ん」
杏樹が思わず両手で胸を覆い、上半身をよじった時であった。
いきなりもの凄いショックが全身に走るのを感じた。
背中まであるストレートの黒髪が激しく乱れる。
「ひゃうぅ〜っ?」
立っていられなくなった杏樹が、まずペッタンコ座りになり、次いで上半身が前のめりに崩れた。
Dr.エネマンがスタンガンを手にして立ち上がる。
勝ちに驕る杏樹の隙を突き、隠し持っていた武器を使用したのである。
電極の間には青白いスパークが激しく散っていた。
「ひ、卑怯ですわ……」
立ち上がろうにも、50万ボルトの電撃を浴びた直後の体はピクリとも動かない。
それを確認すると、エネマンはゆっくりと杏樹に近づいてきた。
ニヤリと笑ったエネマンは、四つん這いになった杏樹の側に膝をつくと、レオタードの股間に手を伸ばす。
「いやぁ〜ん、何をなさいますの?」
プチプチと音を立て、3つのホックが外された。
直履きされていたレオタードが縮み上がり、剥き身のゆで卵のようなお尻が飛び出してくる。
「あぁ〜ん、見てはなりませぬぅっ」
杏樹は相手の視線から逃れようと必死で全身をくねらせる。
しかしそれは彼の目を楽しませるだけの結果に終わった。
エネマンがお尻の谷間に指を添え、杏樹のアヌスをさらけ出させる。
「ひゃっ、ひゃうんっ?」
綺麗に整った美しい菊の形をしている。
色素も沈着しておらず、何か高貴な雰囲気さえ漂わせていた。
エネマンはアヌスにご執心で、同一線上に位置するもう一つの恥ずかしい部分には目もくれない。
ひたすら排泄器官だけを眺め回し、感心したように溜息をついている。
ようやく手が離れたと思ったら、今度は背後からフラッシュを焚かれた。
そのたび、闇夜の中で真っ白なお尻が幻想的に浮かび上がる。
「あぁ〜ん。写真に撮られてますのぉっ」
杏樹はレンズから顔を背けようとするが、痺れ上がった運動神経はまだ回復していない。 意識はハッキリしているのに体だけが動かないのは、なんとももどかしいものであった。
やがて、フラッシュの嵐が収まると、続いてビデオ機材が用意された。
エネマンは三脚にビデオを据えると、カバンの中から色々な怪しい道具を並べていく。
それは、大中小と取り揃えられた何本ものシリンジ式浣腸器であった。
「はっ……この方、杏樹に浣腸を施すおつもりですわ」
杏樹はエネマンの名の由来を今更ながらに思い出す。
そして今日、生まれて初めて目の当たりにしたエロ本の、浣腸を受けうっとり陶酔しきった女の顔が脳裏を掠める。
「あぁ〜ん、このままじゃ杏樹も浣腸されちゃいますぅ」
杏樹は口で浣腸を拒絶しつつも、一度浣腸を受けてみて謎の陶酔感を検証してみたいという気持ちも湧いてくる。
端的に言うと、浣腸に対して興味津々の心理状態にあったのだ。
浣腸マニアのエネマンは、広げたシートの上に浣腸器と薬液の入ったビンを並べ、どれにするやら悩んでいるようである。
そして、手頃な1リットル型の浣腸器を手にして、ピストンの具合を確かめ始めた。
「あぁ〜ん。イルリガートル式とか、いやぁ〜ん」
杏樹が思わず発した言葉に、エネマンはピクッと反応してそのまま硬直する。
そしてマジマジと少女の顔を見ると、新たにイルリガートル式浣腸器を取り出して組み立て作業に入った。
イルリガートル式浣腸は容器をつり下げ、水圧を使って薬剤を注入する点滴型の浣腸である。
杏樹は数多く見た写真の中で、イルリガートル浣腸が持つ淫靡な雰囲気が一番印象に残っていたのである。
エネマンはセットを組み上げると、空の容器に薬液を入れようとグリセリンのビンを手に取る。
「やぁ〜ん、いやぁ〜ん。グリセリンのお酢割りとかはきつ過ぎですぅ」
またしてもエネマンの手がピタリと止まる。
そして杏樹のマニアックなリクエストに応えるように、容器の中をグリセリンと食酢で満たした。
全ての準備を終えると、エネマンは杏樹のアヌスを指で割る。
「ひぐっ……」
パックリと開いたおちょぼ口に、冷たいビニル管の先端が差し込まれた。
「つ、冷たいですわ……そ、そんな奥まで……いやぁぁぁ〜ん」
エネマンは管を杏樹の直腸まで突き入れると、容器の下にある弁を開いた。
やや置いて、杏樹のお尻がブルッと震える。
腸内に薬液が染み込み始めたのである。
「あふっ……は、入って来ます……お薬、入ってきますのぉ」
杏樹は肩越しに背後を振り返り、管を差しこまれた自分のお尻を見詰める。
「ひやぁ……杏樹、浣腸されてます……浣腸されてますぅ」
汗ばんできた白いお尻を見詰める目は、いつしかうっとりと霞が掛かったようになってきていた。
鼻の穴は開ききり、ふいごのような荒い息が漏れている。
やがて杏樹のお尻がプルプルと痙攣するようになってきた。
「あぅぅぅ……浣腸が……き、効いてきましたわ……はぅぅぅ……」
腸を満たした薬液が蠕動運動を活性化し、これによって押し出された便が直腸に圧力をかける。
便意中枢が刺激され、杏樹は強烈な便意に襲われた。
甘い痺れが杏樹の下半身を支配する。
「こ、これですわ……この感覚なのですわ……」
杏樹はようやく女たちの陶酔の秘密に辿り着いたような気がした。
男に征服され、醜態を晒すことにより生じる敗北感と羞恥心は、何とも言えぬ甘い蜜の味がするのだ。
「も、もう限界ですの……そろそろ、はばかりに……」
杏樹にしても、ここまでは半分同意の元であった。
だが野外で、しかも人前で排便するとなると話は違ってくる。
杏樹は最後はトイレに連れて行ってもらえるものと信じていたのだ。
ところが、エネマンにとっては女に野外で排便をさせ、それをビデオに収めることこそが楽しみなのである。
彼は押し黙ったまま、ビデオを構えて決定的瞬間を今や遅しと待ち構えていた。
「ひぃぃぃっ……ダメっ、ダメですのぉ……ウンチ出ちゃいますぅ……ダ、ダメぇ〜っ」
いよいよ限界が近づいてきたのか、杏樹の顔には脂汗が滲み、お尻の痙攣は激しさを増す。
「このままでは、杏樹のウンチするところ……イ、インターネットに流されちゃいますぅ……ひぎぃっ」
アイマスクをしたままなので素顔は分からずとも、見る人が見れば直ぐに正体を見抜かれてしまう。
名誉を重んじる宇都宮家にとって、そんなスキャンダルは許されるものではない。
杏樹がスキャンダルにまみれると、責任は当主たる久典にも及ぶことになる。
兄のためにもウンチを漏らすわけにはいかないのだ。
「……お、お兄さま……杏樹、カメラの前でウンチ漏らしちゃいそうですのぉ……お兄さまぁ〜ん……」
兄の名前を呼び続けているうちに、杏樹は何故か兄に浣腸されているような気持ちになってくる。
そのことが、余計に杏樹を興奮させた。
「あぁ〜ん、お兄さまぁ……こんなのいやぁ〜んですわ……ダ、ダメぇ〜ん……」
杏樹の意識が夢想の兄との戯れへと傾倒し、切羽詰まっていた便意が幾分和らぐ。
「…………っ!」
エネマンの表情に焦りの色が見え始めた。
予定ではとっくに撮影を終了し、この場を立ち去っているはずなのだ。
エネマンは杏樹を背後から抱きしめると、お腹を勢いよくさすり始めた。
飛び出したままの巨乳が揺れ、パチンパチンと小気味よい音を立ててぶつかり合う。
「ひやぁっ……こ、こんなぁ……なりませぬぅ……ウンチ漏れちゃいますわぁっ」
杏樹の悲痛な叫びを無視し、エネマンは必死で彼女の下腹部をさすり続ける。
この時、エネマンは背後の警戒を完全に怠っていた。
「そこまでだ、Dr.エネマン」
突然の叫び声と共に、Dr.エネマンの姿がライトに浮かび上がった。
「強制わいせつ並びに傷害の現行犯人として逮捕するっ」
それは聞き慣れた愛しい兄の声であった。
3丁目界隈をパトロールしていた兄の久典が、ようやくこの区域に現れたのである。
驚いたエネマンは杏樹を突き飛ばすと、スタンガンを構えて久典に向き直る。
「ひっ?」
バチバチと言うスパークに恐れをなした久典が、あからさまに逃げ腰になる。
「捕まってたまるかっ」
エネマンは踵を返すと、脱兎の如くその場を逃げ出す。
そして3歩走ったところで足下をすくわれて転倒してしまった。
杏樹の投げた薙刀が、エネマンの足の間に絡まったのである。
「今ですわっ、お兄……刑事さんっ」
仮面の少女に諭され、ようやく我に返った久典がエネマンの両手に手錠を掛ける。
「やりましたわっ、お兄……刑事さん。Dr.エネマン逮捕は大手柄ですのっ」
杏樹はキャッキャとはしゃぎながら兄の回りで飛び跳ねる。
「いやあ、ご協力感謝します。ところであなたは?」
久典は興奮さめやらぬ様子で杏樹に問い掛けた。
「えっ、私? 私は正義を愛する者、シスター・スカーレットですわ」
杏樹は決めポーズをとったが、その時になって胸も股間も剥き出しになったままである事実に気付いた。
「ひゃうっ?」
杏樹は手で顔を覆うとその場から駆け出し、闇の中に消えていった。
久典は柔らかそうに弾んでいる真っ白なお尻を呆然と見送った。
それから数分後、Dr.エネマンはパトカーに乗せられて所轄署に連行されていった。
「時間は掛かったけど、やったじゃないの宇都宮クン……少しは見直した」
現場を訪れた課長が久典を褒めてくれた。
顔を見上げると、女課長は嬉しそうに微笑んでいた。
「これであなたも少しは本家にいい顔が出来るでしょ」
課長はDr.エネマンを、何としても久典の手で捕まえさせ、手柄を上げさせようとしていたのだ。
「どもっす、課長。しかしシスター・スカーレットの助けがなかったら……」
久典はシスター・スカーレットと名乗る美少女に、きちんと謝礼をしていなかったことに気付いた。
「あら、マスクをしてるのに、どうして美少女って分かるのかしらね?」
課長はホホホッとからかうが、久典には確信があった。
ブスがマスクで醜さを誤魔化すのは簡単だが、美少女がマスクで美しさを隠すのは困難なのである。
「シスター・スカーレットか……また近いうちに会えそうな気がする」
久典は同じく正義を愛する者の一人として、彼女に親愛の情を抱いていた。
この時、彼はまだ幸せでいられた。
Dr.エネマンは尖兵に過ぎず、この後次々と襲い来るウンチッチ帝国の刺客が控えていることなど、彼は全く知らなかった。
ウンチをウンチで洗うような地獄の抗争が始まろうとしていた。
まずは即死回避に
慣れていないので駄文ごめんなさい
遂にうんこと戦う正義の使者が現れた
うふ〜ん
29 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 23:07:27 ID:+INI2eUP
うんこ( ゚Д゚)逝ってよし
210 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/02/25(日) 10:01:20 ID:hlYiyaiH
つらつらと思いついたネタをエロ少なめです。
「刹那様……明日は決戦ですね」
そう言って、彼女は俺の横にそっと座る。
「ああ、明日は『門』を閉じる、最後の決戦だ。」
『人ならざるもの』魔獣との決戦を控え、俺達は体を寄せ合っていた。
我が名は蒼矢刹那、彼女の名は紅未来。昔から定められた許嫁だ。
「私は、怖いです。刹那殿が魔獣の戦いで死なぬかどうか……」
そっと肩を寄せてくる。肩を抱き寄せ、声をかける。
「安心しろ。俺はお前と契りを結ぶまでは死にはせん。」
「約束していただけますか?」
「ああ、当然だとも」
軽い接吻の後、俺は彼女の顔を。
優しく、気高く、そしてちょっぴり嫉妬深い彼女の顔を。
戦いは一方的に進む。俺達人間を優勢として。
「油断するな!かならず2対1であたれ!」
『ヲ・ノ・レェ!!』
魔獣王の叫びが戦場を振りまく。
奴を倒せば、この戦いは全て終わる。
俺と未来は魔獣王の元へと突進していった。
211 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/02/25(日) 10:02:11 ID:hlYiyaiH
『ヨ・ク・モ・ヤ・ッ・テ・ク・レ・タ・ナ』
魔獣王の声が戦場に響く。
「消えよ!現世から!」
叫び声と共に、魔獣王に二人で攻撃を仕掛ける。
『コ・ノ・ジ・ダ・イ・ハ・ワ・レ・ラ・ノ・マ・ケ・ダ』
「ほう、諦めが早いな」
『ダ・ガ・ツ・ギ・ノ・ジ・ダ・イ・ハ・ワ・レ・ラ・ガ・カ・ツ』
その言葉と共に、魔獣王の体から妖気が発せられた。
「未来……?」
「あ……あ………」
うわごとのように呟く未来。左手に短刀、それが俺の背中の肩を貫いていた。
『ミ・ラ・イ・ヨ・オ・マ・エ・ハ・ナ・カ・マ・ヲ・キ・ズ・ツ・ケ・タ』
じわっと、未来の目に涙が浮かんでくる。
『オ・マ・エ・ノ・イ・バ・シ・ョ・ハ・ソ・コ・ニ・ハ・ナ・イ』
「違う!私の居場所は……」
『ナ・ラ・バ・ナ・ゼ・セ・ツ・ナ・ヲ・キ・ズ・ツ・ケ・タ?』
未来の体が苦しそうにもたげる。
『コ・チ・ラ・ニ・コ・イ』
ガタガタと震えながら、そっと立ち上がる未来。軽い催眠術か!
「未来……」
「私は……刹那殿を傷つけてしまいました」
くそっ!未来!行くな!お前は俺の伴侶だろう!俺が他の女に声をかけるだけで困った顔をするのに、
………他の男の所へ行くな!
「ならばっ!」
俺はそう言って上の鎧服を脱ぐ。
「傷には、人のつばが良く効くと聞く。ならば、未来この傷お前が舐めるのだ」
『ン・ナ?ナ・ニ・ヲ・カ・ン・ガ・エ・テ・ル?』
あまりのことに魔獣王が驚愕する。
「刹那殿?」
「お前が傷つけた傷だ。お前が治すのが道理だろう」
がたがたと震える彼女に俺は近寄る。
「わかりました」
彼女は涙を流しながら、俺の傷に唇をあて、ゆっくりと舐め始める。
『キ・サ・マ・オ・ン・ナ・ヲ・ナ・カ・セ・テ・ハ・ズ・カ・シ・ク・ナ・イ・ノ・カ?』
「俺からしてみれば、未来が貴様如きの為に笑うのが気に入らん。
貴様の目的は未来を手に入れることだったのだろう?だがなあ!」
俺は刹那をしっかりと抱き寄せると、強く唇を合わせる。
『グ・グ・グ』
「ふふふ、悔しいか?お前がこうしていただろうと思ってた事を見せてるだけだ。」
「刹那殿……」
顔を赤らめて未来が俺に抱きよる。
「だがなあ……魔獣王……刹那……お前にとって俺はなんだ?」
「とても大切な……許嫁でございます。」
「と言う事だ。魔獣王!本当に未来を手に入れたければ、俺と一緒に手に入れる算段も考えるべきだったな!」
『オ・ノ・レ!!』
魔獣王が最後の雄たけびを上げる。だが、それは負け犬の遠吠えでしかなかった。
212 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/02/25(日) 10:03:37 ID:hlYiyaiH
戦闘が終わり、戦士達は帰路に着く。
「あの、魔獣王の言っていた次の戦いとは?」
「49年後、再び新たな魔獣王が生まれる。その戦いだ」
「49年後……」
「未来殿と刹那殿は次の戦いの準備を始めておられる。国を作り、陣地を作りそして……」
寝室、そこで刹那と未来は体を合わせていた。
「お待ちしておりました。この時をこの日を」
艶かしく押し倒されている未来の体。その体の上から刹那は未来の秘所を貫いていた。
情熱で赤くなった体は忽ちの内に恍惚の表情になり、それがさらに刹那の征服欲を駆り立てる。
魔獣王を止め、正式に契りをなしたこの二人の情事を止めれる物はいない。
いや、誰も止めようとしない。交わりが子をなしまたその子が成長し、新たな子を作り、
次の戦士へと繋がっていく。その交わりを止められる存在など、この世界には存在しなかった。
〜終〜
以上です。
213 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/02/26(月) 08:38:19 ID:WxrUeE4y
……それはマジで書いているのか?
214 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/02/26(月) 12:08:15 ID:nQAdeRJx
突っ込んだら負けだと思った
215 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/02/26(月) 17:38:24 ID:6NB15uNy
ここは地獄の一丁目だ これ以上どれくらい落ちるというんだね?
216 :201[sage]:2007/02/26(月) 22:04:54 ID:N4YVv0Vh
流れ読まずにチラシの余白投下
70%くらい書けたんじゃねーかな、と思う。まだ場面の繋ぎとか出だしを半端にしてるし、推敲も必要だ。
#異様な表現も多数あるだろうし。
##長すぎてここにうpできない悪寒。
後はここでジ・エンドするかどうかだね。
<<最後の最後で迷うなんて、全く俺らしいなぁ!>>
217 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/02/26(月) 22:19:36 ID:fWtK8lAL
一人語りうざ
と、まあこのSSが思い切りコケにされた後、次の書き手が長編落として絶賛された
スレがおかしくなり始めたのは、まさのその直後のことだw
そんな歴史があったのか
どこのスレの話?
ここじゃないよね
前スレの話だが
こいつがうんこっこの正体なのか?
前スレって、ここは新スレだったか
何にせよ、初代スレの黎明期の話だよ
例の「うんこっこSSかも〜な」はその直後くらいから続いているスレの名物w
スレの流れから見て、俺はこの勘違い作者こそがうんこっこの正体だと確信している
初代から見てたけどこんなのあったのか
記憶にねえ
273 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/03/04(日) 13:24:21 ID:KcwS2/XG
>>267 >ホントに20レス以上使っちまった・・・orz
気にスンナ
住人にとってちゃんと読める内容ならこの数倍でも文句は出ない
274 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/03/04(日) 17:18:57 ID:/ysaYktr
なんだ、遠慮がちだったからひどいもんかと思ったら素晴らしいじゃないか
275 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/03/05(月) 23:33:30 ID:UTzi3uh+
これはGJですな
276 :名無しさん@ピンキー[]:2007/03/10(土) 11:33:51 ID:DB40fmlT
いいね〜、GJ!
277 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/03/11(日) 00:45:50 ID:WfPSxi4i
201氏、GJです!
自分も明日、短いですが投下してみようと思います。京都弁の着物美少女で、一応エロ有りのヤツを…。
278 :名無しさん@ピンキー[]:2007/03/11(日) 01:09:33 ID:icz68Ky4
>>277 誘い受けうざいっすw
投下したらスレごと潰すよ?
マジでw
完全制圧完成記念age
279 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/03/11(日) 02:08:36 ID:8ZMRscIz
>>277 楽しみにしてます
280 :名無しさん@ピンキー[]:2007/03/11(日) 02:16:50 ID:icz68Ky4
>>277 マジ潰すからなw
具体的にはうんこ改変してホモSSにしたやつをあちこちに貼りまくってやるw
幸い今日は休みなんで一日中監視して相手してやるからw
覚悟しとけよ?
あと投下をずらしても同じこと
自宅と出先の携帯で常にチェックしてるからw
俺と戦争する気があるならどうぞw
荒れるのわかってて投下するやつは荒らしだからな?
いいか?
警告はしたからな?
281 :名無しさん@ピンキー[sage]:2007/03/11(日) 02:16:53 ID:SKmjau5m
京都弁期待
と、長文を投下して絶賛された書き手をやっかむようなレスが付いたw
そして
291 :名無しさん@ピンキー[]:2007/03/11(日) 11:04:25 ID:jH8N2SG/
>>277 早く糞SS投下しろクズw
糞SSかも〜んなw
と、記念すべきフレーズの第一号がw
当時はうんこっこではなく「糞SS」だったのねww
うふ〜ん
さっそく出たな、うんこっこ
久し振りに自作のSS読まされるのは恥ずかしいだろうw
ていうかさあ・・・
せっかく、荒らし一人しかいなくて、もうすぐ無くなるスレだったのに、なんでわざわざ書き込むんだ?
また、荒らしがやる気になっちゃっただろ
現状、こいつ以外に投下する人がいないのは確かなんだし、今は必要ないだろ、このスレ
こんなヤツ無視して、ここに閉じ込めておいて、忘れた頃に必要なら立て直せばいいんだよ
>>45 うんこさん、急に弱気になっちゃって
やっぱり件のSS書いたのあんたなのかい?
>>46 さも複数人で論争してるように見せかける自演乙
このスレ、お前しかいないんだから永遠に出てくるなよ、荒らし
・・・と、こうなってしまうわけだ。真相はともかく
だから、書き込むの止めようぜ
ただ、自演らしき書き込みには、「う○こ」(汚らわしくて明記したくもない)に”氏”とか”さん”とか、わざわざ敬称つけるヤツは多いな
>>47 おっ、新展開というか、スレ潰しの新しい手段を思いついたね
どうあってもこのスレを潰したいんだろうけど
俺がいる限り、例え1人になっても絶対に守り抜くよ
上の説明見て「あー、そういえばそんな流れだったなー」と懐かしく思ったよ
前置き見てどんな駄SSが投下されるのか不安だったが、予想とは正反対の良作が投下されて嬉しかったのを覚えてる
>>48の口調は、間違いなくヤツだな・・・
まあ、みんな好きにするといい
残るヤツも、去るヤツも
>50
嵐を見て楽しんでいる奴もいる。
一人だけががんばって荒らしてるとは限らない
>
>>48の口調は、間違いなくヤツだな・・・
とか、発言するより、スルーするほうが、いいと思うよ、人として
惨めな人みたいだから
そんな俺は、まともな作品さえ投稿されていれば、後はどうでもいいと思っている
職人さんはがんばってください
>嵐を見て楽しんでいる奴もいる。
そのお陰で職人が去ったんだけどね
荒らしの醜態を楽しみつつも投下できる耐性がスレにあればよかったんだけど
このスレは、箱入りの和風お嬢様のように繊細な職人さんが多かったようだ
>52
それは残念だ、、、
職人さんが逃げてしまったのはしょうがないと思うけどね
まともなのが投稿されるのを待ち続けるよ、俺は
うーん、相変わらず疑心暗鬼になるスレだなーwww
まあ糞の自演は特徴があって凄くわかりやすいからいいんだけどさ
さてそろそろ年末が近づいてきてるわけだが、年末の和風美少女といえばどんな萌えシチュが思い浮かぶ?
そうやってまたシナリヲ氏を呼び込もうってのか
不毛だ・・・
56 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 03:41:26 ID:Z3iD2Rnr
スレの救世主気取りの勘違い馬鹿が投下しないと
潰す楽しみもできないからなw
早くお得意のきもい小説もどき投下しろやwwww
ひさしぶりに来たのに変わってねーな、あいかわらず。
>>53 どんなに拙くても、粘着馬鹿に張り付かれようとも、自分で何とかするって発想が無い限り、このスレはどうにもならんよ
俺はそこまで愛着は無いので、このスレを去る
うふ〜ん
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暇人ハケーン
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>>91 埋め立て工事中に付き立入禁止でございます。
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保守
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お前、プロバイダ俺と同じじゃないよな
同じだとしたら俺も巻き添え必至・・・
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この執念に感動すら覚えるわw
尊敬はしないが
通報しますたwwww
俺の名前は御宮崎真吾。俺の実家は、それなりに有名なデパートを経営している。
いわゆるブルジョアだ。でも、俺はそんな家に嫌気がさして家出をした。と、いうのも、
俺は映画監督が夢で、その為の専門学校に通いたかった。しかし、父はそれをゆるさず、
今に至るわけだ。そんなある日、学校から帰ってくると、部屋の電気が点いていた。
ちょっと、怖かったが静かにドアを開けた。その瞬間、引っ張られるように倒れた。
「お、お兄様、大丈夫ですか?」
聞き覚えのある声に、顔を上げてみると、艶やかな着物を着て、心配そうな顔で俺を
見つめている妹の姿がそこにあった。
「こ、琴乃!?なんで、ここにいるんだ?」
「あの、お兄様が心配で、執事に調べさせました」
「そうなのか……。もしかして連れ戻しにき「違います!!」え!?」
昔、おとなしかった琴乃が、大声を出してびっくりした。
「私も、その、お父様とけんかして家出してきちゃいました」
「そうなのか……。それにしても、美人になったな」
「え!?本当ですか?」
「ああ。その着物も似合っているよ」
「ありがとうございます///」
「ともかく、家出をしてここにいるという事は、ここにいさせてほしいということなんだな?」
「はい、ぜひお願いします」
「わかった。落ち着くまでここにいていいよ」
「はい、よろしくお願いします」
ともかく、こうして琴乃との新しい生活が始まった。
>>204 冷静になって声に出して読んで添削してみろ。
顔真っ赤にして悶える事請け合いだ。
206 :
引き算:2007/11/13(火) 21:02:14 ID:3PMMSH1Q
俺の名前は御宮崎真吾。実家は有名デパートを経営している。
いわゆるブルジョアだ。でも俺はそんな家に嫌気がさして家出をした。
というのも、 俺は映画監督が夢で、専門学校に通いたかった。
しかし父はそれをゆるさず、今に至るわけだ。
そんなある日、学校から帰ってくると部屋の電気が点いていた。
ちょっと怖かったが静かにドアを開けた瞬間、引っ張られるように倒れた。
「お、お兄様、大丈夫ですか?」
聞き覚えのある声に顔を上げてみると、艶やかな着物を着て、心配そうな顔で俺を見つめている妹の姿がそこにあった。
「こ、琴乃!? なんで、ここにいるんだ?」
「あの、お兄様が心配で、執事に調べさせました」
「そうなのか……。もしかして連れ戻しにき「違います!!」え!?」
昔、おとなしかった琴乃が、大声を出してびっくりした。
「私も、その、お父様とけんかして家出してきちゃいました」
「そうなのか……。それにしても美人になったな」
「え!? 本当ですか?」
「ああ。その着物も似合っているよ」
「ありがとうございます」
「ともかく、家出をしてここにいるという事は、ここにいさせてほしいということなんだな?」
「はい、ぜひお願いします」
「わかった。落ち着くまでここにいていいよ」
「はい、よろしくお願いします」
ともかく、こうして琴乃との新しい生活が始まった。
>204
続きはまだかね?
こちとらwktkしながら待ってるわけだが。
>>207 プロットレベルの文章にそれはない。
この程度なら自分で書けるだろ。
うふ〜ん
それじゃ、お言葉に甘えまして
「お兄さまぁ、もう朝ですわよ。お兄さまぁ〜ん」
宇都宮杏樹は兄である久典の部屋の前に正座し、彼を目覚めさせようと呼び掛け続けていた。
朝の宇都宮家におけるお馴染みの光景である。
いつも深夜に帰宅する刑事の兄は、毎朝時間ギリギリになるまで起きてこないのだ。
今日は日曜日だが、兄は仕事に行くとのことであった。
そのため杏樹は普段どおりに兄を起こしているのだ。
「お兄さま、遅刻なさいますわよっ」
杏樹は声のオクターブを一段上げてみる。
それでも部屋の中から返事は聞こえてこなかった。
「仕方ありませんわねぇ」
杏樹は困るふうでもなく、嬉々として傍らに置いていた風呂敷包みを解いた。
中から出てきたのはオモチャのマジックハンドである。
「ジャジャ〜ン」
杏樹はニッコリ笑うと、植木ばさみを扱う要領で両手を左右に開閉させる。
それに連動して、先端についた閉じるとリング状になるハサミがカチャカチャと動いた。
杏樹はそっとふすまを開けると兄の姿を確認する。
布団を蹴飛ばした兄が、寝間着姿でイビキをかいていた。
大きく股を開いているためトランクスが丸見えになっている。
「クスッ……思ったとおりの寝姿ですの。今、杏樹がおっきさせてあげますわっ」
杏樹は部屋の外でマジックハンドを構えると、久典の体を揺すろうと先端を伸ばしていった。
兄から部屋に入ることを禁じられた妹は、その命令を忠実に守っていた。
最近、やけに色っぽくなった妹に、兄妹のけじめをつけようと兄が決めた家訓である。
発育のいい体とは裏腹に、いつまでも無邪気な妹はところかまわず抱きついてくる。
そのたび、いい匂いが鼻腔をくすぐり、柔らかく巨大な乳房がムニュッと押し付けられるのである。
せめて寝所だけでも聖域にしておかないと、いつ実の妹に手を出してしまうとも限らないのだ。
といって朝に弱い久典は、ふすま越しに呼び掛けたくらいでは、とても目を覚まそうとはしない。
そこで杏樹は一計を案じてマジックハンド作戦を思いついたのである。
「これでしたら、お兄さまの言いつけを破ることになりませんわっ」
杏樹は我ながら名案とばかり照れ臭そうに笑う。
「よっ……と……あれっ……」
慣れない操作は意外に難しく、先端のハサミはなかなか意のままに動かない。
兄が遠間に寝ていることも、困難の原因である。
「お兄さまが窓際なんかに寝てらっしゃるから……お願い、言うことを……ととっ……あれぇっ」
操作を誤った杏樹は輪っかになった先端を、こともあろうに朝立ちしていた兄の大事な部分に嵌め込んでしまった。
「ひぃぃっ、わたくしとしたことがぁ。お、お兄さまぁ」
慌ててハサミを開こうとした矢先、杏樹は手元についたストッパーを掛けてしまった。
「こ、これ……開きませんの……ひっ、お兄さまのが……お兄さまのがぁ……」
外部からの刺激を受けて、生立ちだった兄のものはグングンと膨張してきた。
アッという間にリングが抜けなくなる。
「……こ……これ、どうなってますの?」
杏樹はゴクリと生唾を飲んで兄の股間を凝視する。
知識として性交渉は知っていても、杏樹はその手のことについて奥手である。
朝立ちや勃起は、彼女にとって完全に未知の生体メカニズムであった。
「お兄さまっ……ひょっとしておっきしてらっしゃいますの?……お兄さまぁ」
杏樹は兄が意地悪しているのではないかと疑い、リングを上下にさすってみた。
「う……うぅ〜ん……」
兄が呻き声を上げて頭を左右に動かした。
それでも顔は苦しそうではなく、むしろ心地よさそうに眉を開いている。
「やっぱり……い、意地悪ですわっ……お兄さま、早くおっきなさって」
杏樹は寝たふりはもういいとばかり、リングを激しく動かした。
「ダ……ダメっすよ、黒木課長ぉ……そんなにされたら……ぼ、僕もう……」
いきなり兄の口から女上司の名前が飛び出る。
「なぬぅ?」
その途端、杏樹の柳眉が逆立った。
久典の上司である黒木菜々子は、厳しいが本当に彼のことを考えてくれている上司である。
警察官僚であり、今は所轄の刑事係長をしている彼が部下からバカにされないよう気遣ってくれる。
そして、彼を何とか一人前にしようと、数々の試練を与えてくれるのだ。
その真意を知っている久典は、彼女に心酔しきっている。
しかも美人で独身とくれば、杏樹にとって最大のライバルといえた。
「く……あの年増女……幾らお兄さまでも許せませんわっ……く……くやしいぃぃぃ〜ぃぃ」
杏樹は半泣きになり、罪のない兄の体の一部分を猛烈に攻撃した。
「美味いっ。お代わり」
久典は妹に向けてお茶碗を差し出した。
不覚にも久し振りに夢精してしまったが、今日の寝覚めは最高だった。
ここのところ徹夜が続いていたが、昨夜グッスリ眠ったことで疲れは吹き飛んでいる。
お陰で今朝は妹の作る朝ご飯が、いつにも増して美味しい。
普段は妹の喜ぶ顔を見るために義理で差し出すお茶碗だが、今朝は本当に食が進んでいた。
ところが、妹の反応は素っ気ないものだった。
「あら、そうですの。でも、残念ながらお代わりはありませんわ」
杏樹はそっぽを向いてパクパクとご飯を食べている。
「そ、そんなことないだろ。いつもは……」
「今朝は一膳ずつしか炊いてませんの。無理にお食べになって、お兄さまに太られると困りますから」
杏樹はフンッと横を向いてしまった。
久典は妹の仕草に危険な臭いを感じ取り、早々に朝げを切り上げることにした。
「それじゃ、もう行くよ。あれ……弁当は?」
久典はいつも用意されている弁当の包みを探してキョロキョロと辺りを見回す。
美味しいだけでなく、栄養やカロリーはもちろん見た目まで計算された弁当は、同僚たちの垂涎の的である。
しかし、その愛妹弁当の包みはどこにも用意されていない。
「あのぉ……杏樹?……杏樹さん?」
「早く出ませんと、遅刻なさいますわよ」
その時になって、久典はようやく妹が自分に腹を立てていることに気付いた。
絶望的なまでの鈍感さである。
といって、直接的には無罪である彼に、その原因を悟れと言うのは酷であった。
久典は這々の体でその場を逃げ出した。
「……上手くいきましたわ」
兄が出勤していくと、杏樹はクスクスと笑いだした。
杏樹は別に怒っているわけではなかった。
兄が心酔している黒木課長の真似をして、自分も兄に冷たく当たろうとしたのである。
寝言で女の名前を呼んだくらいでどうにかなるほど、杏樹の兄への思いは軽くないのだ。
「たしか、ツンデレとかいう恋愛の交渉術ですわ。これでお兄さまの心は杏樹に釘付けですの」
杏樹は勝ち誇ったようにオホホと笑った。
しかし、バツの悪そうな兄の顔を思い出しているうち、杏樹は段々後悔してきた。
「お兄さま……お仕事に集中できずに失敗なさるんじゃ……ちゃんとお昼とられるのかしら……」
考え始めると、思いこみの激しい杏樹はどんどん不安になってくる。
今度失敗をしでかすと、警察をクビになってしまいかねない。
そうなれば兄は一族から勘当されてしまう。
嫡男でありながら出来の悪い久典は、親族から目の敵にされているのだ。
生活力のない兄が行き着く先は、どう考えてもネットカフェ難民しかありえない。
「うえぇぇ〜ん、杏樹のせいですわぁ〜ん」
杏樹は後悔したが、やってしまったことは仕方がない。
「こうなったら、嫌でもお兄さまにお手柄を上げていただきますわ」
杏樹はキッと真剣な表情になると、拳を握って立ち上がる。
そして今は禁断の扉となったふすまを開き、兄の部屋に入っていった。
「今、お兄さまが担当してる事件は……っと」
杏樹は兄の机をゴソゴソと掻き回し、事件関係の捜査資料を探す。
不精者の兄は整理整頓がなってなく、プリントの束が山積みになっていた。
その中からようやく関係ありそうな資料を見つけ出す。
「ありましたわ……なになに『蛙池周辺における連続強制わいせつ事件』……」
その資料によると、事件は夕暮れ時の蛙池周辺で起こっているらしい。
被害者はジョギング中の女子高生からデートの待ち合わせをしていたOLまで、それこそ多岐に渡っている。
共通しているのは、皆が見た目には外傷はなく、ただ肛門を突き破られて括約筋が駄目になっていることであった。
土地の古老が言うには、蛙池には昔からカッパがいたとのことである。
そのお陰で、今回の事件は尻子玉を抜こうとするカッパの仕業だという与太話が広がってしまった。
いつしか、世間は女性しか襲わない犯人をエロガッパーと呼んで恐れることになった。
もちろん、捜査当局がそんな都市伝説を真に受けるわけもない。
マニアによる仕業と思われ、兄は目下その手の風俗店を虱潰しに聞き込みしていると分かった。
「とんでもない変態ですわ。可哀相に、被害者のみなさんはウンチできなくなっちゃったのですね」
杏樹は襲われた被害者の気持ちになり胸がキュンと痛み、ついでにアヌスが同じくキュンと締まるのを感じた。
資料によると、兄の聞き込みは夜遅くになってからで、夕刻までは蛙池の辺りをパトロールしているらしい。
「こうなったら杏樹が犯人を捕まえてさしあげますわ」
もちろん、捕まえたエロガッパーは兄に引き渡し、彼の手柄にするつもりである。
それが兄思いのヒロイン、シスター・スカーレットの崇高な使命なのだ。
杏樹は持ち出した資料を仕舞おうとして、引き出しの奥に何か引っ掛かっているのに気づいた。
「…………」
複雑な表情を浮かべた杏樹が、仕方なく手を突っ込んでみる。
思った通り、大判の雑誌であった。
表紙には裸の美少女が微笑んでいる。
「また……お兄さまったら……」
杏樹は半泣きになりながら表紙を捲ってみる。
お尻をこちらに向けた女子高生が挑発するように笑っていた。
履いているのは、食い込みも厳しいTバックの赤ビキニである。
「こんなフンドシ姿がお好みでしたら、杏樹がいつだって見せて差し上げますのにぃ」
真一文字に切り揃えた前髪の下で、整った眉がワナワナと震えている。
「お尻だって杏樹の方が上ですわ」
いつしか杏樹は四つん這いになり、フリフリとヒップを振っていた。
夢想の中で、杏樹は秘蔵の赤フンを着用し、兄に向けて挑発的に尻を振っているのだ。
最初は左右に動いていたお尻が、太ももをすり合わせる動きに合わせてくねるような乱れをみせる。
そして興奮したお兄さまは、杏樹に対して合体を申し込んでくる。
「いやぁ〜んですの……けど……杏樹も、お兄さまと合体したい……」
合体こそ究極の愛の形と信じる杏樹は、兄とのそれを考えるだけで頭が真っ白になってしまった。
夢み心地の杏樹を現実に引きずり戻したのは、次のページに掲載された見開きのグラビアであった。
「ひぃぃぃっ」
アヌスに腕を突っ込まれた女子高生が、恍惚の表情を浮かべていた。
男の太い腕を肘の辺りまでねじ込まれ、アヌスは限界一杯に広がっている。
「う、うそぉ……こんなぁ……フィ、フィ、フィ、フィストファック……って?……」
杏樹の切れ長の涼しい目が、こちらも目一杯見開かれていた。
小鼻が膨らみ、荒い息がハァハァと漏れ出す。
出すのならともかく、こんな太いものを入れて平気なのが信じられない。
平気どころか、娘はうっとりと潤んだ目をカメラに浮かべてさえいるのだ。
「……ま、参りました……杏樹の負けですわ」
杏樹はイルリガートル浣腸のコネクタですら受け入れられず、悲鳴を上げて泣き叫んだ自分の醜態を思い出していた。
今、兄を巡り写真の彼女と戦ったなら、敗北するのは目に見えていた。
杏樹は畳に置いた雑誌に対し、きちんと指をついて一礼をする。
そして、それを元あった引き出しに丁寧に仕舞い込んだ。
「しかし今日だけですわ。いずれ杏樹もその技を習得し、お兄さまの腕を受け入れることを誓いますわ」
顔を上げた時、杏樹の目には確たる決意が炎となって燃えさかっていた。
うんこさん、お願いだからあんまり苛めないでね
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うふ〜ん
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うふ〜ん
皆いい加減にしろ、と息まくがまるで効果ナシ
と、ここでネタばらし
お分かり頂けただろうか
実はこれ、一人の自演によるものである
これには流石に住人もタジタジ
こんなDQNのために規制される同ISPの人カワイソス
「お兄さまぁ、もう朝ですわよ。お兄さまぁ〜ん」
宇都宮杏樹は兄である久典の部屋の前に正座し、彼を目覚めさせようと呼び掛け続けていた。
朝の宇都宮家におけるお馴染みの光景である。
いつも深夜に帰宅する刑事の兄は、毎朝時間ギリギリになるまで起きてこないのだ。
今日は日曜日だが、兄は仕事に行くとのことであった。
そのため杏樹は普段どおりに兄を起こしているのだ。
「お兄さま、遅刻なさいますわよっ」
杏樹は声のオクターブを一段上げてみる。
それでも部屋の中から返事は聞こえてこなかった。
「仕方ありませんわねぇ」
杏樹は困るふうでもなく、嬉々として傍らに置いていた風呂敷包みを解いた。
中から出てきたのは、夜店で買ったオモチャのマジックハンドである。
「ジャジャ〜ン」
杏樹はニッコリ笑うと、植木ばさみを扱う要領で両手を左右に開閉させる。
それに連動して、先端についた閉じるとリング状になるハサミがカチャカチャと動いた。
杏樹はそっとふすまを開けると兄の姿を確認する。
布団を蹴飛ばした兄が、寝間着姿でイビキをかいていた。
大きく股を開いているためトランクスが丸見えになっている。
「クスッ……思ったとおりの寝姿ですの。今、杏樹がおっきさせてあげますわっ」
杏樹は部屋の外でマジックハンドを構えると、久典の体を揺すろうと先端を伸ばしていった。
兄から部屋に入ることを禁じられた妹は、その命令を忠実に守っていた。
最近、やけに色っぽくなった妹に、兄妹のけじめをつけようと兄が決めた家訓である。
発育のいい体とは裏腹に、いつまでも無邪気な妹はところかまわず抱きついてくる。
そのたび、いい匂いが鼻腔をくすぐり、柔らかく巨大な乳房がムニュッと押し付けられるのである。
せめて寝所だけでも聖域にしておかないと、いつ実の妹に手を出してしまうとも限らないのだ。
といって朝に弱い久典は、ふすま越しに呼び掛けたくらいでは、とても目を覚まそうとはしない。
そこで杏樹は一計を案じてマジックハンド作戦を思いついたのである。
「これでしたら、お兄さまの言いつけを破ることになりませんわっ」
杏樹は我ながら名案とばかり照れ臭そうに笑う。
「よっ……と……あれっ……」
慣れない操作は意外に難しく、先端のハサミはなかなか意のままに動かない。
兄が遠間に寝ていることも、困難の原因である。
「お兄さまが窓際なんかに寝てらっしゃるから……お願い、言うことを……ととっ……あれぇっ」
操作を誤った杏樹は輪っかになった先端を、こともあろうに朝立ちしていた兄の大事な部分に嵌め込んでしまった。
「ひぃぃっ、わたくしとしたことがぁ。お、お兄さまぁ」
慌ててハサミを開こうとした矢先、杏樹は手元についたストッパーを掛けてしまった。
「こ、これ……戻りませんの……ひっ、お兄さまのが……お兄さまのがぁ……」
外部からの刺激を受けて、生立ちだった兄のものはグングンと膨張してきた。
アッという間にリングが抜けなくなる。
「……こ……これ、どうなってますの?」
杏樹はゴクリと生唾を飲んで兄の股間を凝視する。
知識として性交渉は知っていても、杏樹はその手のことについて奥手である。
朝立ちや勃起は、彼女にとって完全に未知の生体メカニズムであった。
「お兄さまっ……ひょっとしておっきしてらっしゃいますの?……お兄さまぁ」
杏樹は兄が意地悪しているのではないかと疑い、リングを上下にさすってみた。
「う……うぅ〜ん……」
兄が呻き声を上げて頭を左右に動かした。
それでも顔は苦しそうではなく、むしろ心地よさそうに眉を開いている。
「やっぱり……い、意地悪ですわっ……お兄さま、早くおっきなさって」
杏樹は寝たふりはもういいとばかり、リングを激しく動かした。
「ダ……ダメっすよ、黒木課長ぉ……そんなにされたら……ぼ、僕もう……」
いきなり兄の口から女上司の名前が飛び出る。
「なぬぅ?」
その途端、杏樹の柳眉が逆立った。
久典の上司である黒木菜々子は、厳しいが本当に彼のことを考えてくれている上司である。
警察官僚であり、今は所轄の刑事係長をしている彼が部下からバカにされないよう気遣ってくれる。
そして、彼を何とか一人前にしようと、数々の試練を与えてくれるのだ。
その真意を知っている久典は、彼女に心酔しきっている。
しかも美人で独身とくれば、杏樹にとって最大のライバルといえた。
「く……あの年増女……幾らお兄さまでも許せませんわっ……く……くやしいぃぃぃ〜ぃぃ」
杏樹は半泣きになり、罪のない兄の体の一部分を猛烈に攻撃した。
「美味いっ。お代わり」
久典は妹に向けてお茶碗を差し出した。
不覚にも久し振りに夢精してしまったが、今日の寝覚めは最高だった。
ここのところ徹夜が続いていたが、昨夜グッスリ眠ったことで疲れは吹き飛んでいる。
お陰で今朝は妹の作る朝ご飯が、いつにも増して美味しい。
普段は妹の喜ぶ顔を見るために義理で差し出すお茶碗だが、今朝は本当に食が進んでいた。
ところが、妹の反応は素っ気ないものだった。
「あら、そうですの。でも、残念ながらお代わりはありませんわ」
杏樹はそっぽを向いてパクパクとご飯を食べている。
「そ、そんなことないだろ。いつもは……」
「今朝は一膳ずつしか炊いてませんの。無理にお食べになって、お兄さまに太られると困りますから」
杏樹はプイッと横を向いてしまった。
久典は妹の仕草に危険な臭いを感じ取り、早々に朝げを切り上げることにした。
「それじゃ、もう行くよ。あれ……弁当は?」
久典はいつも用意されている弁当の包みを探してキョロキョロと辺りを見回す。
美味しいだけでなく、栄養やカロリーはもちろん見た目まで計算された弁当は、同僚たちの垂涎の的である。
しかし、その愛妹弁当の包みはどこにも用意されていない。
「あのぉ……杏樹?……杏樹さん?」
「早く出ませんと、遅刻なさいますわよ」
その時になって、久典はようやく妹が自分に腹を立てていることに気付いた。
絶望的なまでの鈍感さである。
といって、直接的には無罪である彼に、その原因を悟れと言うのは酷であった。
久典は這々の体でその場を逃げ出した。
「……上手くいきましたわ」
兄が出勤していくと、杏樹はクスクスと笑いだした。
杏樹は別に怒っているわけではなかった。
兄が心酔している黒木課長の真似をして、自分も兄に冷たく当たろうとしたのである。
寝言で女の名前を呼んだくらいでどうにかなるほど、杏樹の兄への思いは軽くないのだ。
「たしか、ツンデレとかいう恋愛の交渉術ですわ。これでお兄さまの心は杏樹に釘付けですの」
杏樹は勝ち誇ったようにオホホと笑った。
しかし、戸惑ったような兄の顔を思い出しているうち、杏樹は段々後悔してきた。
「お兄さま……お仕事に集中できずに失敗なさるんじゃ……ちゃんとお昼とられるのかしら……」
考え始めると、思いこみの激しい杏樹はどんどん不安になってくる。
今度失敗をしでかすと、久典は警察をクビになってしまいかねない。
そうなれば兄は一族から勘当されてしまう。
嫡男でありながら出来の悪い久典は、親族から目の敵にされているのだ。
生活力のない兄が行き着く先は、どう考えてもネットカフェ難民しかありえない。
「うえぇぇ〜ん、杏樹のせいですわぁ〜ん」
杏樹は後悔したが、やってしまったことは仕方がない。
「こうなったら、嫌でもお兄さまにお手柄を上げていただきますわ」
杏樹はキッと真剣な表情になると、拳を握って立ち上がる。
そして今は禁断の扉となったふすまを開き、兄の部屋に入っていった。
「今、お兄さまが担当してる事件は……っと」
杏樹は兄の机をゴソゴソと掻き回し、事件関係の捜査資料を探す。
不精者の兄は整理整頓がなってなく、プリントの束が山積みになっていた。
その中からようやく関係ありそうな資料を見つけ出す。
「ありましたわ……なになに『蛙池周辺における連続強制わいせつ事件』……」
その資料によると、事件は夕暮れ時の蛙池周辺で起こっているらしい。
被害者はジョギング中の女子高生からデートの待ち合わせをしていたOLまで、それこそ多岐に渡っている。
共通しているのは、皆が見た目には外傷はなく、ただ肛門を突き破られて括約筋が駄目になっていることであった。
土地の古老が言うには、蛙池には昔からカッパがいたとのことである。
そのお陰で、今回の事件は尻子玉を抜こうとするカッパの仕業だという与太話が広がってしまった。
いつしか、世間は女性しか襲わない犯人をエロガッパーと呼んで恐れることになった。
もちろん、捜査当局がそんな都市伝説を真に受けるわけもない。
マニアによる仕業と思われ、兄は目下その手の風俗店を虱潰しに聞き込みしていると分かった。
「とんでもない変態ですわ。可哀相に、被害者のみなさんはウンチできなくなっちゃったのですね」
杏樹は襲われた被害者の気持ちになり胸がキュンと痛み、ついでにアヌスが同じくキュンと締まるのを感じた。
資料によると、兄の聞き込みは夜遅くになってからで、昼から夕刻までは蛙池の辺りをパトロールしているらしい。
「こうなったら杏樹が犯人を捕まえてさしあげますわ」
もちろん、捕まえたエロガッパーは兄に引き渡し、彼の手柄にするつもりである。
それが兄思いのヒロイン、シスター・スカーレットの崇高な使命なのだ。
杏樹は持ち出した資料を仕舞おうとして、引き出しの奥に何か引っ掛かっているのに気づいた。
「…………」
複雑な表情を浮かべた杏樹が、仕方なく手を突っ込んでみる。
思った通り、大判の雑誌であった。
表紙には裸の美少女が微笑んでいる。
「また……お兄さまったら……」
杏樹は半泣きになりながら表紙を捲ってみる。
お尻をこちらに向けた女子高生が挑発するように笑っていた。
履いているのは、食い込みも厳しいTバックの赤ビキニである。
「こんなフンドシ娘がお好みでしたら、杏樹がいつだって見せて差し上げますのにぃ」
真一文字に切り揃えた前髪の下で、整った眉がワナワナと震えている。
「お尻だって杏樹の方が上ですわ」
いつしか杏樹は四つん這いになり、フリフリとヒップを振っていた。
夢想の中で、杏樹は秘蔵の赤フンを着用し、兄に向けて挑発的に尻を振っているのだ。
最初は左右に動いていたお尻が、太ももをすり合わせる動きに合わせてくねるような乱れをみせる。
そして興奮したお兄さまは、杏樹に対して合体を申し込んでくる。
「いやぁ〜んですの……けど……杏樹も、お兄さまと合体したい……」
合体こそ究極の愛の形と信じる杏樹は、兄とのそれを考えるだけで頭が真っ白になってしまった。
夢み心地の杏樹を現実に引きずり戻したのは、次のページに掲載された見開きのグラビアであった。
「ひぃぃぃっ」
アヌスに腕を突っ込まれた女子高生が、恍惚の表情を浮かべていた。
男の太い腕を肘の辺りまでねじ込まれ、アヌスは限界一杯に広がっている。
「う、うそぉ……こんなぁ……フィ、フィ、フィ、フィストファック……って?……」
杏樹の切れ長の涼しい目が、こちらも目一杯見開かれていた。
小鼻が膨らみ、荒い息がハァハァと漏れ出す。
出すのならともかく、こんな太いものを入れて平気なのが信じられない。
平気どころか、娘はうっとりと潤んだ目をカメラに浮かべてさえいるのだ。
「……ま、参りました……杏樹の負けですわ」
杏樹はイルリガートル浣腸のコネクタですら受け入れられず、悲鳴を上げて泣き叫んだ自分の醜態を思い出していた。
今、兄を巡り写真の彼女と戦ったなら、敗北を喫するのは目に見えていた。
杏樹は畳に置いた雑誌に対し、きちんと指をついて一礼をする。
そして、それを元あった引き出しに丁寧に仕舞い込んだ。
「しかし今日だけですわ。いずれ杏樹もその技を習得し、お兄さまの腕を受け入れることを誓いますわ」
顔を上げた時、杏樹の目には確たる決意が炎となって燃えさかっていた。
うんこさん
ディレクターズカット版、如何でした?
まだ完全版とか北米版とか色々あるから幾らでも付き合えるよ
ちょこっとずつ改変するだけだから、こっちの方が遥かに楽だし
しかしお互い暇人だねぇ
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実際の粘着は1人か2人しかいないのがよくわかった
動機はよくわからんが
スカーレット頑張れ
誰が書いていようと面白いから俺は応援する
エグい表現使った北米版も読みたいぞ
この粘着の情熱を就職に向けていれば今頃まともな社会人になっていただろうに・・・
エロパロ板じゃなくてハローワークに接続しろよ
何処の国か忘れたが唐辛子はどれだけ食べても平気な連中が居たのよ
そいつらに山葵食べさせたら、ちょっとだけでも凄い顔するわけ
舌に来る辛さと、鼻に抜ける辛さの違いだわな
ってことで
こんな粘着の情熱がどれだけあっても、まともな社会人になれる訳ねーだろ、と
>306
いや、確かあの国じゃなかったはず
うふ〜ん
桜
百合
薔薇
紫陽花
菫
曼珠沙華
睡蓮
菊
金蓮花
蒲公英
蘭
水仙
桔梗
銀杏
鈴蘭
躑躅
金木犀
珊瑚草
日々草
秋桜
椿
芝桜
鉄線
木蓮
勿忘草
鳳仙花
凌霄花
朝顔
白鳥草
夾竹桃
梅
うふ〜ん
あら坊っちゃま、またやってらっしゃるんですか。いけませんねえ。
みんな専用ブラウザを使っているようだから、
強制ID板での荒らしは即座に対処されてしまうのに……
独りぼっちで荒らしているのもばれてしまっていますし、
そろそろ他の楽しみをお探しになったらいかがですか?
えっ?『うるさい!何が和風美少女だ!こんなウンコスレ潰してやる!』ですって?
うふふ、いけませんねえ。
また大旦那様のご命令通り、お浣腸と三角木馬が待っておりますわよ。
……いまさら涙目になってもダメです。
わたくし得意の亀甲縛りをとっくりとお楽しみ下さい、うふふふふ……
ロベルタ、もうしないから許してぇ
うふ〜ん
金髪碧眼の純粋な外国人だが小さい頃から日本で暮らしていたので中身は和風お嬢様
うふ〜ん
>>344 ペルソナ2のリサ・シルバーマンがそんな感じだったな。
本編ではやさぐれてエセ広東語使ってるが。
保守
うんこの天敵は別スレで連載開始したみたいだなw
もう粘着下痢便の手も届かないねぇww
うんこって、悔し泣きする時はやっぱり目からビチクソ垂れるのかなぁwww
ジェラシックのスレだな?コピペだっていう削除依頼も却下されたみたいだしな。
うんこ涙目wwwwwwwwww
うふ〜ん
埋め尽くしたい
埋め
続きはあっちで連載されるからw
いくらここでうんこうんこ言っててもホントにウンコだなww
うんこっこwww
埋め
嫉妬スレの住民は手強いからうんこ程度では太刀打ち出来んだろw
うんこ、涙目
うふ〜ん
うふ〜ん
埋め
なんか哀れみさえ覚えるな
もうこのスレでいくら気を吐いたって無意味なのに
空回りかわいそすぎ
埋め
埋め
荒らしを外部に移動させようと必死だなスレ主w
こんな糞住人しかいなくなったスレが今更まともになるわけねぇだろwwww
うふ〜ん
便秘の人は朝から大変だな
食物繊維取らないと、叫んでもウンコは出ないぞ?
うふ〜ん
あっちの制圧もほぼ完了ですねw
しかし40以上も続いた伝統あるスレもほんの数週間で廃墟か
やっぱり怖い存在だな
久しぶりに覗いてみたら、相変わらず自演で自画自賛してんのか、この粘着は
まあ、このスレの住人の創作意欲は、その荒らしに屈する程度だが
最後の書き手だったうんこがジェラシックパークに行っちゃって
もう書き手は残っていないからな
>>369 あれで廃墟とか頭悪すぎるwww
どう見ても普通のスレ並だろwww
うんこ弱えぇぇぇwww
>>370 書くのは住人じゃなく職人ですが?wwwww
あとお前って「僕は別にこのスレの住人でもないし、うんこの味方でもないんだけどさぁー」みたいな中立気取って超気持ち悪いよねwwww
書き込むなよwwwwばwwかwwwww
>>371 かwwwきwwwてwwwwwwww
だれが?wwwうんこwwwww
うんこ作文は一人でやれよwwwwww
はい論破終了www
俺がうんこスレ制圧wwww
うんこ弱すぎwwwwwww
えと……反論レスに付されたwの数は、流した悔し涙の量……で、いいんだっけか?
この人、悔しさの余り、泣きじゃくってるのか?
ただただ、痛々しい…
うふ〜ん
>>373 ていうか、そいつ荒らしと同一人物なんじゃないの?
あれもwを頭悪いくらい大量に付けるし
とりあえず、そいつの中では、職人は住人じゃないらしい
ある意味、きわめて傲慢な乞食理論だな。そこまで深く考えてるわけじゃないんだろうけど
っていうか本気で何がこいつをこうさせてるのか知りたいとまで思い始めたぞ。
バカと思われても全然平気みたいだし案外嗜虐趣味があるのかもしれないな
うふ〜ん
380 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 00:06:16 ID:YHauJSnI
お前らっ…心に汚いだけのウンコを持つのと
汚れてまくってるけどキラ星のようにムラムラくる妄想を抱くなら
どっちを常に所有していたいか考えてレスしろよ!
えっ俺?
ケツ高く突き出させて挿入したバイブの先っちょに剣山がにょきっとアソコから生えてて
あふれる愛液を水分に菊や枝を剣山に突き刺す度に快感が増して
さらに愛液が増す華道部の部長と先生の秘密の部室とか
小さいお茶のシャカシャカする竹のアレでアソコ掻き回しちゃうとか
あの茶室に入る時の狭い入り口に上半身茶室に入ったままノーパンの着物まくり上げて
ケツだけ雅びな日本庭園に剥き出してバックで突き上げるとか
そんなキラ星ばっかりだぞ。
ちゃ‐せん【茶筅】
1 抹茶をたてるとき、かきまわして泡を立てたり、練ったりする竹製の具。
無知すぎ
知らないのなら無理して書くな
才能無し
うんこっこw
382 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 09:47:15 ID:afbEgj38
w
384 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 09:58:03 ID:B+C9GKPb
wwwwwwwwwwwwwwwwww
誰か芝刈れ
386 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 20:07:56 ID:xMporCyl
ばーかw
387 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 20:14:31 ID:vPHUh/xI
388 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/10(月) 20:21:41 ID:OKQLeHs9
ばーかwwwwwww
「よっと」
部屋の窓、その横まで張り出した大きな杏の木の枝を伝って幹にしがみつき、少しばかり滑り降りた所にある枝から塀の上に登る、塀自体は私の身長より少し高い程度しかないから足を折る心配もなく飛び降りられる。
「へっへー、脱出成功っ☆」
お気に入りのリボンが風にふわふわ靡き、藍染めの袴がたなびく。
耳の長さで切りそろえた髪は、お父様には不評だけど、私のお気に入り。
「ふふん、馬乃助、己が産まれの不幸を呪うが良いわ、アンタは決して悪い人じゃないけど無理矢理許嫁なんて事にしたおとーさまがいけないのだよ」
自分でも正体不明の台詞を吐きながら、私は彼との待ち合わせの場所に向かう。
私はやよい、如月やよい。明治○○年現在18才、ごく普通の恋に恋するお年頃……のつもりなんだけどね。
で、町中、騒がしいのが居るのでこっそり近づいてみる、あ、あれって……!
「ぐふっ!!?」
脇雑魚のやられキャラAには破格の格好良い断末魔を上げて、なんかこーワルっぽい人は盛大に吹っ飛んだ。
……いるんだなー、まだ、刀背負ってる人。まー私も町中に薙刀(練習用の刃の付いてないヤツだけど)持ってきてる時点であんまり人の事言えないか。
「太介、流石に強面に絡まれたからってあそこまでおどおどするのは情けなくない?」
「あ〜、すいません……どーもああ言う元お侍さんっぽい人を見るとつい反射的に」
ま、気持ちは判らないでもないけど………っと、いきなり吹っ飛ばされた雑魚に絡まれてたコイツが、太介、近くの商人の3男、性格、押しに弱い。
ちょっと色の薄いさらさらの髪の毛に、一見すると女の子と見間違えるんじゃないかっていうくらい可愛らしい顔つき、あと、なで肩気味で体躯も女の子っぽいと言っても間違いじゃない、因みに私の恋人。
……え?こんな可愛い子が男の子の訳ない?美女と野獣(男女入れ替えパターン的な意味合いで)?……おーきなお世話!!
「あの〜、如月さん?」
「あ、や、なんでもないの。うん」
うぅ、ちょっとばかり(モニターの)外にツッコミ入れてる間に何故か心配されてる……はずかしぃぃぃ……
「それはそうと……身にかかる火の粉くらいは払えるようになりなさいよ、あんた一応槍習ってるんでしょ?」
「形だけですよ、それに、如月さんみたいにいつも薙刀持ち歩いてるわけjy……んむっ!?」
誰も見てない瞬間を見計らって、太介の口を私自身の口で塞ぐ、唇の感触が柔らかい♪
「なななななななななんばしよるとですか!!?」
「やー、可愛いな〜と思ったら思わず」
最近太介が私の恋人と言われても今一ピンとこない、理由は判ってるけど。
「それに、言ったでしょ?如月さん、なんて余所余所しく呼んだらその唇奪っちゃるって」
「だからってンな所でせんでもいいでしょう!?」
「有言実行!」
「時と場合と場所を考えてくださいっ!」
……やっぱりこーいう所じゃ恥ずかしかったのかな?真っ赤になったほっぺたが凄くぷりてぃ
……あ、いかんいかん、涎が……ぢゅる。
「やよいさん、やっぱり実はからかって愉しんでるでしょう?」
ほっぺをぷうっと膨らませて、太介が呟く、それがまた可愛い……あ、いや。
ちょっぴり不機嫌そうな彼に振り返ると、私はいつも通り、満面の笑みを浮かべて。
「そんな事、ないよ♪」
いつものようにさりげなく差し出された腕に、ぎゅって抱きついたりしてみた。
試みに書いてみた、そして自分の文才の無さに絶望した!
絶望するほどなくもない
たいした内容でもないのに自己顕示欲モロだしなところがうざい
過疎ってるから住人の評価のハードル低いのを狙ってんじゃねぇよ
死ね
絶望なんてものは、少しでも才能がある奴がするもんだろw
なにを厚かましいこと言ってんの
さて、いつものこの流れに耐えられるかどうかで
本当の才能を試されるな
このSSで才能無いって絶望されたら、俺はいったいどうすればいいんだ……下っぱスーツ?
自演荒らしに耐えられそうなら此処で続けて欲しい
無理そうならまともなスレに移転した方が色々と楽だぞ
黒いスーツ着て「イー」とか叫んだりマスク騎手にやられたり
まあともかくこのスレは粘着が湧くから修練にはかなり向かないと思われ
貴重な撫子がそいつに荒らされるのは我慢ならん
うふ〜ん
この名前ってもしや…
偶然?
>>392 とりあえず、これだけは言っておく
ここの荒らしは、IDをたくみに使い分けて複数いるように演じているけど、実は粘着が一人いるだけだから
それは過去のスレで証明されているので、頑張って耐えてくれ。スレの救世主になれるかも知れないよ
ただ、散々言われているが、荒らしが口汚い罵倒を続けるせいで、他の人は辛口の感想を書きづらいんだよな
その意味でも、あまり修行には向かないスレだw
あ、上の文は、あなたが荒らし自身の自演でないという前提でね
いや、そういうこともありうるスレなので・・・
『愛しの彼女が気にも留めてくれない』
気が付いたら、いつも彼女だけ見ている。
そしていつも、鉄拳一発できーぜつー。
あーきーらめずに、入浴中に乱入するけど
すーぐーに9割殺し(される意味合いで)
もすこし大人しいならば、悲鳴上げられる程度ですーむーけーど。
何回忍んでも何回夜這いっても
やよいちゃんが落とせないよ
あの鉄拳何度喰らっても避けれない。
胴丸装備で挑んでみたけどOLAP喰らってギブアップ。
スーツメイルも試してみたけど打撃が相手じゃ意味がない!
だから次は絶対落とすため、ボクはストーキングだけは最後まで取っておくー
もーあからさまにあれな歌を虚ろな眼差しで呟くのは、豪商新塚の嫡子、新塚馬乃助。
この話のヒロイン、如月やよいの婚約者である、恐らく、多分、親が勝手に決めた的な意味合いで。
一切の誤解がないようにストレートに切って捨てればピエロ役。
「大体何が納得いかないってお風呂入ってる時に間違って進入してついうっかり見ちゃうのはフラグだったんじゃないの!?何故フルボッコ!?」
「そりゃーそういう状況でフラグが立つのはお互い憎からず想い合ってる男女だけでしてよ?お兄様」
もー大絶叫&大悶絶状態の馬乃助に淡々と突っ込むのは彼の妹、雫。
座っていると床に蜷局を巻くほど長い髪がもの凄く印象的である、立った状態でも腰まで達するのは間違いないだろう。
「なんで!?許嫁でしょ許嫁!判りやすい表現するなら婚約者!!」
「そりゃ許嫁と言っても親同士が勝手に決めた政略結婚、やよい様の御心情をお兄様の煎り胡麻大の脳味噌で理解出来るように表現するなら、死んでもヤ の一言ですわね」
因みに実際の行動的には死んでもヤ、というよりはあんたを殺してアタシは逃げる!に近いだろう、という雫の予想は伝えられる事はなかった。
「へっくし!」
クシャミついでに、目の前で生けられている花がばったりと倒れた。
「あちゃ」
連鎖反応的に他の花まで倒れなかったのは僥倖と言える、倒れた一輪を挿し直すと、やよいは軽く息を付く。
彼女が満足げに見やる「作品」は……
なんというか、すごく、てきとーです。
中央に挿された一輪の菊、これが作品の主役だろうか?周辺に散漫に配置された忘れ名草と相まってなんというか荒涼たる激戦区に残された敗残兵、という趣をひしひしと感じてしまう。
大外に隙間無く配置された彼岸花がそう思わせるのだろうか、因みにこの花、花に見えるのは花弁ではなく がく である。
作品名を付けるなら「旅順攻略」とか「餓島」とか付けるとこのすさまじさの数十分の一でも伝わるだろう。
因みにこれらの事件が何年に起こったかは考えてはいけない、所詮コレはギャグSSだ。
因みにその隣では、楚々とした美少女?がきちんとバランスの取れた品を作っていたりする。
……なんだか女物の着物を着慣れてないように見えるが、顔を見たらもろ太介の顔をしているが、女の子というにはちょっと胸板厚い気もするが、。
「あの〜、何故僕はここで女装して花を生けてるんでしょうか?」
「考えちゃダメ、感じるのよ」
至極当然な疑問を一刀の元叩き切ると、やよいは小さく伸びをする、小さいなりに着物の胸元を押し上げる膨らみを見てしまい、太介は慌てて視線を逸らした。
「あの〜、如月さん?ちょっとは真面目にやったほうが先生も諦めがつk……んむぅっ!!?」
額同士がこつん、と当たった……と思ったら太介は既に唇を奪われ……た、だけに留まらず、口の中をやよいの舌で蹂躙されていた。
小さい口に見合った大きさしかない小さな舌が、太介の口の中で怪しく蠢く。
「ぷぁっ」
十分に堪能したらしく、たっぷり3分経ってから、やよいの唇は太介の唇から離れた。
「ぁぅぁぅ……」
「太介〜、そーいう風に言ったらたっぷりきすするって言ったでしょ?」
まだ軽く唾が糸を引いている状態で、やよいがうっすらと微笑む。
それがまたなめかましいような美しいような可愛らしいような、なんとも色々なものをそそる笑顔だったので、太介は内心慌てて……表面上はできるだけ平静を装いつつ、厠に向かった。
その途中で……
「きゃっ……」
「あ、す、すみませんっ……って、雫ちゃん?」
太介がぶつかったのは、馬乃助の妹、雫だったりする。
手に風呂敷を抱えている当たり、何か用事で来ていたのだろうか。
「あの……太介さん、こんにちは」
「あ、こ、こんにちは……」
お互いとことん状態には場違いな挨拶を交わしたところで、漸く、事の異常性に気が付く余裕ができた。
ぶつかった時、太介は前のめりに倒れてしまい、今、姿勢としては雫を押し倒したかのような状態になっている、しかも身体を支えるために伸ばした左手はまるで測ったかのように雫の右胸にジャストフィット。
意識がそっちに向いた時、思わず指を動かしてしまい、雫の頬に僅かな朱が差したのを確認した上、「んぅ……」とか小さな声を聞いてしまう。
(まずい……非常にまずい……いや男の子としては凄く美味しい状況なんだけどこれは絶望的にまずい!!)
「あ……あの……太介さん……?その……お手が……」
(早く立ち上がって何事もなかったかのように雫ちゃんを立たせて厠に行ってヌくものヌいて体勢を整えないと)
(あ〜、でも雫ちゃんやよいさんの1コ下だっけ?でも胸はやよいさん以上にあるよなぁ……いやいかんいかんそんな事考えちゃいかん、相手華族ですよ華族、家族じゃなくて華族!)
「太介さ……ぁんっ……む、胸……触って……ふぁっ……!」
ふにふにもみもみ
(あ〜!だから雫ちゃん!扇情的な声を小さくあげないでっ!僕のLPはもうゼロよ!……い、いかん、ここに来る前に重量物持ち上げたダメージが今更腰に……!)
軽く開いた雫の両足を割るように、太介の腰が……というか下半身が降ろされる。
肉体同士が密着する感覚、これまでとは明らかに種類の違う朱が刺して沈黙する雫。
「あ……あの……太介さん……その……あたって……」
勃起したモノがしっかりと女の子の太股に当たっていては言い訳などできるはずもありません、本当に有り難う御座いました。
慌てて体裁も外聞もなく起きあがろうとした太介の身体を、雫の両腕がしっかりと抱き寄せた。
腰の当たりも脚が蜘蛛のように絡みついて逃がすまいと押し込んでくる。
「し、雫……ちゃん?」
「あの……良いです……私、太介さんになら……やよい様の良人と知っていてこんな事……はしたない女と思われるでしょうが……」
熱っぽく潤んだ瞳で、軽く口付けてから、雫は言った。
「太介さんの手で、私を女にしてください……」
408 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 02:03:44 ID:FVIDADZu
勝手知ったる……とは言え人様の家の布団で破瓜の血を流すわけにも行かないだろう、と雫は蔵の影、人目に付かない死角に太介を誘導する。
煮え切らない太介をその気にさせたのは「してくださらなければ、この体勢で悲鳴あげます」という真摯な説得だった。
脅迫、とも言う。
着物を脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿になってから、雫の顔に、初めて羞恥の色が浮かぶ。
「そ、外で裸になるなんて……初めてです」
「そりゃ……経験あったらどこからどうツッコミ入れれば良いか判らなくて困りますよ」
自分の緊張をほぐすための発言に律儀に返す姿を見て、雫の緊張も少しだけほぐれる。
脱ぎ捨てられた藍染めの着物と、その上に映える上気してやや桃色がかった白い肌、その対比が目に入り、太介の方もだんだんと高まっていく。
「雫ちゃん……その、僕は女の人の裸って見るのは初めてだから誰とも比較出来るわけでないけど……綺麗だよ、凄く」
「ずるいです……それ先に言われたら……変じゃない?って聞けないじゃないですか」
真っ赤になって目をそらしながら、雫が呟く。
「それに……私だけ裸で太介さんは服着てるのって、ズルです」
「……それもそっか」
一瞬躊躇うが、雫も脱いでいるのだし、なによりもここまで言われては男の子の意地というものがある。
普段の理性が1割でも残っていれば、ここらで理性が自制を求めていただろうが、生憎とこの時、太介の理性は青画面状態だった、復旧までは本能の独壇場だ。
「ふぁ……あっ……!」
胸を軽く揉むたびに、切なげな声が挙がる
「ひやっ……やぁぁ……」
秘裂に伸びた手が、肉壁を刺激するたび、水音と一緒に声があがる。
地面に敷かれた着物を布団変わりに、太介の手の中で雫がもがく、太介から与えられる刺激に、少しでも抗える位置取りを探して。
しかし、太介は、微妙に刺激の強さや与える位置を変えて、雫が性の興奮から逃れる事を許さない
「た、太介さ………あんっ」
胸や秘所だけでなく、手を背後に回してその小さな尻にも手を這わす。
まだ10代の肌と肉体は、触られれば触られるだけ、しっかりとした反応を返してきた。
「太介さん……苦しい……切ないんです……」
助けを乞うように放たれる言葉に導かれるように、太介はそそり立っているそれを雫の秘裂に……乙女が最も護るべき純潔に近づけて……
「……で?何してるの?」
背後から聞こえた声に一気にしぼんだ。
「や、ややややややややややややややややややややややっ!?」
「はぁっ……はぁっ……太介……さぁん……」
太介の前には鬼面と見間違えるかのような表情をしたやよい、手には何故か、彼女の身の丈ほどもある薙刀「げいぼるぐ君」が握られている。
そうして、そんなやよいに背を向けているため、状況に全く気が付いていない雫は、愛撫が止まった事に不満を感じている事をつたえるように、太介に口づけする。
悪い事に、それは、まるで雫がやよいに見せつけている様にも見えて……
「あ、ああああああああああああああアタシだってまだキスしかしてもらってないのに……っ!!!」
「いやあのやよいさんこれはその誤解というかその場の流れというか
いやまぁ言い訳の余地があるのかと言われればほぼ間違いなくないんですけど一応話だけでも聞いてくれると嬉しいかなとか思ったり思わなかったりするわけで」
「問・答・無・用!!」
どっかん。
そんな効果音と一緒に、太介は大空高く吹っ飛ばされた。全裸で。
「川にでも落っこちて反省してろぉっ!ばかぁっ!!」
流れ流れた太介が東京湾で発見されるのは、それから4日後である。
( ・ω・) 激臭……もとい終劇 基本オチでした。
ようやくうんこが出ていったと思ってるんだろうが、甘いよw
意味ありげにageたりする見て見てクンには鉄槌が下ることだろうね
つぅかコピペじゃんw
>411
シリーズ化希望w
うふ〜ん
>>380のおかげで茶道部のエロ部長が毎日部室で誘ってくるというシチュを思いついた
思い付いただけじゃダメだなw
ものを書くには才能がいるんだから
うふ〜ん
あっちもすっかり制圧されちまったみたいだな
一日数十レス分ものSSが投下された名門スレが
うんこが居着いてわずか1ヶ月で完全に廃墟か・・・
しかも今回は保管庫や避難所ごと
これでいったい幾つ目の制圧になるんだ
ほんと人間のクズだよな。まあニート基地外みたいだからしょうがないかw
対処するべき人間が日和ってるからなあ
まあとりあえず
×制圧されて荒廃
○キモいのがいなくなるまで放置
なので詳しい事情を知らない人は勘違いしないでくれ
424 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 13:19:10 ID:t7mIy+Qq
乞食必死w
>>423 そう言うのを廃墟って言うんじゃ?
必要なら10年でも平気で居座るような人が相手なんだから
10年は放置状態決定だな
あ、やっぱり廃墟だw
住人も職人も華麗にスルーしつつスレを進行させるほど人数いないからな。
円周率を計算する機械みたいで超面白い。
頑張れ。
やっぱり和風っ娘とクリスマスは結びつけづらいか……
むしろ年越しやお正月の方が和風な感じがするな
きっとお正月にはこのスレも賑わうよね!
そんな希望的観測は惨めになるだけ
もうこのスレは終わりか
せっかく立てたのに・・・
orz
うふ〜ん
>>421 学校のクラスと同じ
悪く言えば、今は池沼の子が来たから空気読んでる状態。
このスレも、だいたい同じ。
えらく長い間空気読んでるんだな
もう持ち時間はとっくに使い果たしてるだろうに
>>433 そりゃ、休み時間から授業中まで暴れられたら、話も進まんでしょ。
ところで持ち時間ってのは何?
学校行った事が無いから休み時間って出てこない
436 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 22:51:37 ID:M+useQKk BE:247319892-2BP(1000)
hssh
「いい加減に疲れました。なんで初詣客がこんなに居るんですか」
「我慢我慢」
「皆さん普段は神様なんて知らんぷりでしょうに」
「俺たちもね」
「むぅ……まあ、この格好もあまり目立たなのは嬉しいですが」
「ああ、和服か。普段は周りの視線が突き刺さるもんね」
「そうなんですよ。なんだか恥ずかしくって」
「みんないきなり和服美人が出現したら驚くからなあ」
「美人……? 美人、美人、美人、美人……」
「あー、ごめん。こんなところで脳みそ沸騰させないで」
「はっ、すみません。……ところで、もしかして今の、誘ってます?」
「あのね……」
「わかりました。初詣終わったら、ゆっくり姫始めですね」
「そういうこと、耳元で囁くな」
「あら、大声で言った方が良かったかしら」
「………………………」
「すみません、すみません。怒らないで下さいよぉ」
「ん」
「でも、帰ったら、するでしょう?」
「ん」
「ふふ、今年もよろしくお願いします。い・ろ・い・ろと」
「こちらこそ」
「はい。とりあえず今は、保守ですね」
438 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/10(木) 01:32:17 ID:CQiL6LDj
保守
こっちも見捨てないよw
糞スレ
いよいよ過疎だな
もう誰も居ないのか?
自動保守装置は本当に役に立たないな保守
age
保守
ほ
てす
保守
448 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 13:24:25 ID:QqsE4lhd
エロサイトマルチサラシアゲ
450 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 16:32:03 ID:PYOMKRau
てs
保守
てst
保守
保守
保守
456 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/26(水) 11:27:22 ID:Cf3lPjec
うんこおおっっっっっw
保守
保守
459 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 05:04:16 ID:ceJibSt8
うんこっこw
なんか一生懸命荒らしてる>459が可愛く見えてきた。
一生懸命に保守し続けているスレ立て主もいじらしく、また哀れでもあるけどな
うふ〜ん
自分のことが話題になったらすぐにうんこする荒らしさん萌え
初期段階で名作すぎるのが出ちゃったから
次が出にくいとかあるのかな?
うふ〜ん
うふ〜ん
>>464 むしろ過去作品少なすぎてどんなの書けばいいかわからないんじゃないか?
せめて雑談でもあれば触発される書き手も居るんだろうけどな
うふ〜ん
こう言う時に自分の文才の無さに泣く
美少女文庫でヤクザの娘がヒロインのやつがあったな。
あれも着物だったから和風でいいのか?
任侠ものになりそうだが
問題ない
うふ〜ん
ここは人工無能が保守してるから落ちる心配が無いなw
そんなこといったら人工物に失礼
ここにあるのは天然の正真正銘無能だから
役に立つなら
天然でもいいじゃない
うふ〜ん
通報しました
保守乙です、うんこさん。この調子でスレが落ちないようよろしくお願いします。
ごみどもの居心地のいい場所がまた一つ消えたなw
この調子で似たような嗜好のスレは全滅させるべし
え、どっか消えたの?
真性無能は構ってちゃんだから、此処が無人だと少しは人が居るスレに保守しに行っちゃうから駄目なんだよなー
リアルで通報
うふ〜んになってるw
487 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 11:16:57 ID:Tz8pBe8A
はやくきもい妄想投下きぼんぬw
ひさびさにうふ〜んをみたな
あと保守
保守っす
保守
過去スレ見るとけっこう良作が投下されてるのになあ
うんこっこや盗作が荒らしまくったからな
最近うんこっこは見かけんが・・・
あの盗作は酷かった
作者の人よくキレなかったな
荒らしも治まったんだし、またもと居た書き手さんたち帰ってこないもんだろうか
保守
保守します
ヨイデハナイカ
アァーレェー
クルクル
497 :
名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 01:01:09 ID:e5TgrAlQ
うんこSS投下きぼんぬw
うんこおおおおwwwww
うんこっこw
保守
−お見舞い−
「こんにちは」
「はぁい」
返事と共に奥からパタパタと現れたのは紫穂の母親だった。
「あら、傭司くん。いらっしゃい。もしかして、お見舞い?」
「ええ、まぁ、そんな、ところで・・・」
紫穂が一昨日から休んでいた。風邪だということだった。『なんとか』は風邪をひかないというが、
その『なんとか』とはほど遠い紫穂が風邪を引いたということで傭司も心配になったのだった。
「あの娘も喜ぶわ。一番の薬になるわね」
そう言ってカラカラと笑う姿は年相応の上品さを漂わせていた。
「さぁさぁ、上がって頂戴な」
「はい。失礼します。あ、これ・・・」
傭司が手にした袋を差し出す。中身はフルーツゼリーが幾つか。
「あら?そんなに気を使わなくていいのよ?じゃ、それは紫穂に渡してちょうだい」
「わかりました」
母親に案内されて紫穂の部屋まで来た。正直、紫穂と二人きりでこの家で過ごした事があるので
部屋の位置なぞしっかり覚えていたが、両親在宅時に勝手に振る舞うわけにもいかなかった。
「紫穂、傭司くんがお見えよ」
母親が戸を少し開けてそう伝える。
「はぁい。どうぞ・・・」
中から声がしたのを待って、部屋に入り、戸を閉める。
紫穂は布団の上に横になったままこちらを見ていた。
「思ったより顔色いいじゃん」
そう切り出して傭司は紫穂の傍らに腰を下ろした。
「うん。昨日までは熱が有ったんだけど、今はだいぶ下がったわ。37度ちょっと」
「そか。じゃ、もう少し休めば十分だな。正直、もう少し悪いかと思ったけど・・・」
「ふふ・・・傭司くん、ありがと」
優しい微笑みに今更ながらに照れてしまう傭司。
紫穂から身体を起こす。まだ少し熱が有るということらしいが、どうやら起きあがれるくらいには
回復しているらしい。傭司は安堵した。
「これ。お見舞い・・・と言えるのかどうかわかんないけど」
と、持参した袋を突き出す。
「ありがとう。気を使わなくていいのに」
「いやいや、手ぶらはマズイっしょ」
彼の律儀さ受け取った紫穂がガサガサと袋を開ける。
「わ、南十字星の洋梨ゼリー。嬉しい・・・」
『南十字星』は駅前通りを入った所にある洋菓子屋で、ここの洋梨ゼリーは紫穂の大のお気に入り
だった。味も出来映えもなかなか。さりとて価格は、という良心的店舗で、余程ヘソを曲げていない限り
紫穂の不機嫌を一発で帳消しに出来る必殺の一品。とぼけた面構えのなんだかよくわからない鳥が南十字星を
銜えた店のマークがプリントされた袋も妙に彼女のお気に入りだった。
「早速頂いちゃって、いい?」
「当然」
「じゃ、いただき・・・あれ?傭司くんは?」
「いらない。というかお見舞いに自分の分は入れないって。お義父さんとお義母さんの分だけ残して後は
紫穂の分だよ」
「そ、そう?じゃ、頂きます・・・ん〜〜〜っ、おいしい!」
嬉々としてゼリーを頬張る紫穂の姿に傭司は目を細める。
「紫穂、お茶が入ったわよ」
ノックと共に母親が顔を出す。些か汗ばむ陽気なことを受けてか、緑茶を注いだグラスに氷が浮かべてあった。
「あ、お母さんありがとう」
「すみません。お気遣い頂いて」
「きにしないでいいのよ。あ、紫穂。私お夕飯のお買い物に行ってくるから・・・それじゃ傭司くん、
ゆっくりしていってね」
そう言って母親が立ち去る。妙に「ゆっくり」を強調したように聞こえたのは気のせいか。妙な間が二人を包む。
「・・・あ、そうだ。学校の方、どう?」
間を取り繕うように紫穂が話題を振った。
「え?ん〜そうだなぁ・・・」
傭司が紫穂が不在の間に起きたことを話す。脚色半分、事実半分。暇を持て余していたであろう紫穂を
楽しませるために。
余程暇を持て余していたのだろうか、紫穂は傭司の話に笑い転げていた。その無防備な姿を傭司は嬉しく思った。
話が終わる頃になると、紫穂は額にうっすらと汗をかいていた。
「汗、大丈夫?」
「え?・・・あ、うん、寝ている間にも少し汗かいてたみたい。ちょっと・・・かな」
「着替える?その間廊下で待ってるけど」
「うん・・・あ、待って」
「ん?何?
「身体、拭いてほしいな、って」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・ショウチシマシタ」
無念。紫穂の上目遣いおねだりには歯が立たない傭司であった。
洗面所に行ってお湯とタオルを持って戻って来ると、紫穂は髪を束ねてから背中を向け、パジャマの上を脱いだ。
傭司は黙ってタオルを絞り、汗に濡れた背中を丁寧に拭いてやる。
「はぁ・・・気持ちいい・・・」
これまで何度もそこに唇や舌を這わせ、あるいは自らの精で穢してきた綺麗な肌。シミ一つない。それに日々薙刀で
鍛錬しているにもかかわらず筋肉があることを伺わせない程その曲線は柔らかだった。
思わず見とれてしまいそうになるのを振り払いながら、背中を拭いていくが、そこを拭くのに、そんなに時間は
かからない。ついでに腕を拭いてあげてから、傭司は訊いた。
「前、どうすんの?あと、脚の方」
「脚の方は自分で出来るから。前の方は・・・やっぱり拭いてほしいな」
少しだけ意地悪そうにそういう紫穂に、傭司はちょっと困ったような、ヤレヤレ仕方ないというような顔を
しながら、黙って手を回して拭いてやる。
「ふぅ・・・いい気持ち・・・」
目を閉じて傭司にもたれ掛かりながら紫穂が息を吐く。
絹よりも滑らかな柔肌や乳房に触れ、肌を拭くたびに艶っぽい息を漏らされ、我慢せねばと思いつつも傭司の
ペニスは素直に反応してしまう。
その感触を背中に感じたらしい紫穂が少し非難混じりの視線を向けてくる。
傭司がしょうがないだろ、という視線を返すと紫穂はクスッと笑みを浮かべた。
「はい、終わったよ」
「うん、ありがとう」
礼を言ってから紫穂はパジャマで前を隠しながら振り向いた。傭司と目が合う。
「な、何・・・?」
思わず身構える傭司。
だが紫穂は前を隠すパジャマを落とすと、膝立ちしている傭司にしがみつく。
「えっ?紫穂?!」
傭司の胸板に頬を押しつけ、目を閉じている紫穂。胸の柔らかい感触が丁度股間の辺りに来ていた。
「私、嬉しいよ・・・だから・・・」
そう言って紫穂は傭司を見上げてから、やおらズボンを脱がしにかかる。
「ちょ、ちょっ・・・」
止める間もなくズボンが下ろされ、トランクスが晒される。その前面は大きく張り出していた。
紫穂は少し目を潤ませ、それに頬ずりした。布地越しにペニスを擦られ、傭司は思わず呻きを漏らす。
更に紫穂の手がペニスを優しくさする。傭司の呻きが大きくなる。
「いい子ね・・・今、気持ちよくしてあげますからね」
そう優しく微笑みかけてから紫穂は一気にトランクスを下ろす。完全に怒張したペニスが露わになる。
紫穂はそれを優しく握り、ゆっくりと擦りはじめる。
白魚のような紫穂の指が赤黒い、グロテスクとさえ言える自分のペニスを擦る光景は(有る意味)見慣れて
いるとはいえ奇怪な光景なように傭司には思われたが、擦られる快感がそれを何処かに押し流していく。
紫穂の手に擦られたペニスの先にじんわりと先走り液が滲み出てきた。それを確認した紫穂は、ペニスを銜え、
一気に飲み込んだ。
「くおっ!・・・おぉぉぉ、う」
ビクリ、と身体を震わせてしまう傭司。口腔内独特の生暖かい感触。まつわり着いてくる舌。ペニスの感触を
味わった紫穂は次の行動に入った。
「ん・・・んっ、んっ、んっ・・・」
「おっ、うっ、くっ、ぅうう・・・」
肉幹に舌を絡ませながら顔を前後動させる紫穂。顔を引くたびに頬が凹み、唇と共に口腔内粘膜が擦り上げる。
その快感と熱心な行為に傭司も飲み込まれていく。次第に腰を突きだし、紫穂が愛撫しやすいようにしていた。
「んぷぁっ」
一度口から出した紫穂は今度は舌で攻めにかかる。チロチロと亀頭を舐めたかと思えば根元から先端まで
ネットリとなぞる。カリ首を丁寧に舐め、鈴口を舌で突き回しつつ先走りを舐めとる。
「ぉぅ、おぅぅぅ・・・」
自分の弱点を知り尽くした紫穂の的確な、さりとて射精はさせないよう加減を心得た攻めに傭司は喘ぎを
止めることができない。
再び紫穂がペニスを飲み込む。口の中に唾液を溜めていたのか、生暖かくヌルリとしたものがまとわりついて来る。
「ふぉ・・・っ、っく」
先程とひと味違う感触に傭司はまた喘ぎ、震える。紫穂の顔が動き、ペニスを扱く。そのたびにグチュグチュ
という音が響き、口から溢れ出した唾液がペニスを伝い、睾丸にまとわりついて落ちていく。すでにペニスも
ボールも紫穂の唾液でニス塗りされたかのようにテラテラと光っている。
まるで唾液が媚薬として効果したかのように、睾丸の辺りが熱を持ち、射精感がこみ上げてくるのを真志は
感じた。
「し、ほ・・・ぁ、だ、ダメだ、出そう・・・」
「い、いいふぇふひょ。らひふぇぇ。のまふぇへふぇ」
銜えたままなので言葉になっていないが、モゴモゴと口を動かすたびにペニスも刺激され、傭司を更に追い
つめていく。
「く、くぅぅ・・・くぅぅ・・・」
何時の間にか傭司は紫穂の頭に手を添えて前後に導きながら、腰を動かしていた。紫穂も傭司の腰にしがみく。
「んぅっ、んっんっ・・・」
紫穂がピッチを上げる。同時に噛まないように軽く歯を添えてみたりする。傭司は射精感が限界まで高まって
来たことを感じた。
「くっ・・・も、もうダメだ・・・イクよ、出すよ・・・」
「んくっ・・・んっんっ、ふっん、ん、んっ」
傭司が腰を振る。紫穂もそれに着いていく。
「ああっ、出る、出る出る出る・・・紫穂っ!!」
「んっ?!んぐん〜っっ!!!」
背を丸め、腰を突き出しながら紫穂の頭をいっぱいに押しつけながら絶頂に達する傭司。紫穂は喉奥一杯まで
飲み込み、しっかりと腰にしがみつきながら、射精を受け止める。
「んぐぐっ・・・んぐ、ん・・・ぐ、ぅん・・・ぅ」
「おおっ、ぅおっ・・・おぅぅ・・・ぅぅぅ」
獣のようなおめき声を上げながら激しく精を放ち続ける傭司。その濁流が如き射精を紫穂は飲み込み続ける。
どのくらいそうしていただろうか。正味、30秒も無かったかもしれない。だが、それは5分にも感じられる
ような長さだった。ようやく、傭司の射精は治まりをみせていた。
「あっ・・・ぁあ・・・ふ・・・紫穂・・・」
「んっ、んぐ・・・ぅん。む・・・」
紫穂がペニスを放す。結局彼女は一滴も漏らすことなく彼の精を飲み干した。
「ぅ・・・ケホケホ・・・」
「大丈夫?」
「ん・・・大丈夫。ふふ、傭司くんのとっても濃いから喉の所で絡んじゃった・・・」
「紫穂・・・」
そう言ってニッコリと微笑む紫穂に、「どうしてこんな事を」と言おうとしていた傭司は何も言えなく
なってしまった。
「あ・・・・・・んちゅ・・・」
「ぉふっ?!」
鈴口から溢れる精液の残りを目にした紫穂が吸い付いて来たのだった。彼女はそのままチュウチュウと輸精管の
中に残った精液をも吸い出した。
そうしてから、彼女は満足そうにペニスを口から放した。
「本当に、大丈夫なの?」
やってしまったから言うのも難だが、相手は(治りかけの)病人である。余計な負担になり、病状を悪化
させては元も子もない。
「大丈夫よ。傭司くんのは一滴残らず飲み干したいから」
質問の内容と答えが非常に食い違っているような気がしたが、傭司は敢えてそれを無視した。
「ありがとう。ごめんね。病人にこんなことさせて」
「いいの。私が、してあげたかったから・・・」
頭を優しく撫でられて紫穂が照れたように微笑む。和やかな空気が漂う。片や唾液まみれのペニスを女の顔の
前にぶらつかせ、片や上半身裸で男の前に横たわるという光景を除けば。
後始末をしてもらった(というか紫穂が自分にさせることを強制した)代わりに、汗を拭き直す間に、傭司は
着替えを用意する−パジャマと下着を出す−ことになった
タンスの指示された引き出しを開ける。綺麗に折りたたまれたパジャマがこれまた綺麗に並んでいる。几帳面な
所がある紫穂らしいし、女の子らしいよな、と傭司は思った。彼は紫穂が好きな色である水色のパジャマを選んだ。
そして、男にとっての秘境、彼女のタンスの中のトップシークレットゾーンたる下着の入った引き出しを開ける。
「うおっ!まぶしっ!」
そこに並ぶ下着の群れ。質素なもの(恐らく、学校のある時に使うのだろう)から装飾の効いた、煌びやかな
ものまで整然と並んでいる。
「ねぇ?どうかしたの?」
背中の方から紫穂が心配そうな、不審そうな声で問うてくる。
「あーいや、なんでもないから」
そう答えてから、余り派手そうでないデザインの萌黄色のショーツを選んだ。
お待ちどうさん、と振り向こうとして彼はハッとなった。まだ紫穂から終わったと声がかかっていなかった。
下着を載せたパジャマを手に立っている自分の姿はどれだけ間抜けているのやら、と思っていると
「もう、いいわよ」
「じゃ、これね」
振り向いて着替えを彼女の前に置いて、また背中を向けようとすると、
「ねぇ?見てもいいよ?」
そういう紫穂の目は少し意地悪そうだった。
「いや、それはマズくない?」
「どうして?私の裸や着替えなんて何度でも見たでしょ?今更変わらないんじゃない?」
「それはそれでしょ。この状況下で『はいそうですか。それじゃ遠慮無く』なんていう程、阿呆じゃないって」
その答えに紫穂は満足そうな笑みを浮かべて。
「ウフフ・・・冗談よ。でも、傭司くんはそういうだろうな、って思った」
「そりゃどうも」
「ごめんね。試したりして。じゃ、着替えるから・・・」
「あいよ」
再び背中を向ける。聞こえてくる衣擦れの音に耳がそちらに集中してしまうが、傭司はじっと待った。
「お待たせしました」
振り向くと、着替えを終えた紫穂はすっきりとした姿になっていた。先程見せた淫靡さの欠片も見ることはでき
なかった。
「今日は色々とありがとう」
「いやいや、なんというかそれはむしろこちらの台詞のような」
そう言いながら、紫穂の傍らに座り直す。
「えっ?あっ・・・うん」
少し頬を赤らめて俯く紫穂。あれだけやってこの反応は可愛い過ぎる、と傭司は思った。
しばしの沈黙。
「じゃ、俺はここいらでお暇するよ」
「・・・うん。今日は、本当にありがとう」
「こちらこそ、ありがとう」
そう言って紫穂を抱き寄せる。紫穂は素直にそれに従う。二人は自然と口付けた。
何度か唇を吸い合ったところで名残惜しみながら離れる。
「ねぇ・・・今日の続き、何時してくれる?」
「ん・・・風邪が治ったら、ね。ゆっくりと・・・」
「うん・・・わかった」
もう一度唇を重ね、ギュッ、と互いを抱き締めてから傭司は紫穂を放して立ち上がる。
「それじゃ、お大事に」
「うん。また、学校で」
「ああ、学校で」
そう言って部屋を辞して玄関に来ると、丁度母親が帰ってきた所だった。
「あら?もう帰るの?」
「ええ、長居しましたので」
「あらそんなの気にしなくていいのに。ここは傭司くんの家でもあるんだから、遠慮は要らないのよ?」
「ありがとうございます。まぁ、なんというかけじめがつきませんから(苦笑)」
「そぉ?また来てね。あの娘、本当に喜ぶから」
「はい、必ず。では、失礼します・・・」
そう言って玄関を出た傭司は表に駐めておいた愛車(自転車)に跨ると、家路に就いた。
翌日。
「おはよう、緒方くん」
昇降口付近の自販機前で缶コーヒーを飲んでいた傭司は、その声に耳を疑い、首を横に向けた。
「おはよう」
紫穂だった。
「おは、ようさん・・・って、風邪もう治ったの?」
「ええ。おかげさまですっかり。平熱だし、体力だって十分よ」
そう言って小さくガッツポーズしてみせた紫穂に思わず『可愛い!』と絶叫したくなるのを傭司は辛うじて
堪えた。
「そうかー。いや、良かった良かった」
そう言いながら缶コーヒーを呷る傭司の耳元に紫穂がコソリと囁いた。
「お薬、たくさん飲ませて貰いましたから」
『お薬』。昨日自分は薬など持っていっていない。いかな紫穂でもゼリー程度で回復するとは思えない。それに
ゼリーなら『食べた』と言う筈。『飲ませた』?何だ?何を・・・と来たところで、彼の脳は昨日のある出来事に
到達した。
次の瞬間、彼はリアルにコーヒーを吹いていた。彼が紫穂に飲ませた物に気が付いたのだ。咄嗟に横を向いたので
紫穂にかかることは無かったが、自分の顔を汚し、咽せてしまった。
「ちょ、大丈夫?!」
「あー、大丈夫・・・たぶん」
紫穂がハンカチで顔を拭ってくれる。「今日も夫婦仲は良好か・・・」「清々しいわねぇ」「バカップルってのは
こうでなくちゃいけねぇ」とかクラスメイト達が冷やかしながら通り過ぎていく。
「あー、緒方さんや。そう言うことは状況を考えて言っておくれでないかい」
「ごめんなさい」
舌をペロリ、と出しながら謝った紫穂に、傭司はそれ以上叱れなくなってしまった。よく見ると肌の色艶が
非常に良い。でもまさかそんなわけ無いよな、と納得することにした。
「お詫びに後でコーヒー奢ってあげるから」
紫穂が顔の前で手を合わせている。だが、その顔は笑っていた。
「よし、聞いたぞ。忘れないからな」
大人げないなぁと思いつつもどれにしようかと傭司は今から考えてしまっていた。
ふと、時計を見た紫穂が傭司を促す。
「そろそろ予鈴の時間よ。教室行きましょう」
「それじゃぁ、今日も張り切っていきますかねぇ」
パシン、と手を打ち合わせてから歩き出す傭司の後を紫穂が追い、並ぶ。今は恋人でも夫婦でもないクラス
メイト同士。ここではここなりの二人のルールが有る。
でも二人の間が変わることはない。揺るがぬ絆のある限り、二人はどこまで行っても二人なのだから。
はい、ここまでとなります。
それじゃ、再び潜行するであります ノシ
記念カキコ
まことに乙であります
堪能させていただきました
ありがとう!
いかん、今更ながらにミスってることに気付いた・・・
>>507で、
×→あー、緒方さんや
○→あー、酒井さんや
に各人脳内で訂正してください。
512 :
傭司:2008/06/14(土) 00:30:54 ID:yESbuWu/
保守
保守
保守
>>508 おお投下されてる
遅ればせながら乙です
保守
保守
和服は巨乳だと着付けがうまくできないらしい
520 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/07(月) 23:05:18 ID:3uJclKzT
521 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 11:18:04 ID:q0u8ljGr
>>520 着物・浴衣は巨乳の子は軽くつぶして着る。
普通体型の子もウエストにタオルとか巻いてくびれをなくす。
そうしないとすぐ着崩れする。
522 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/12(土) 01:59:03 ID:04VdUHQa
保守
>>521 バイト仲間の娘に聞いたところバスタオルを5枚くらいぎゅうぎゅうに締め付けるそうな
保守
保守
526 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/21(月) 11:11:51 ID:h85NMw2s
保守
527 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 02:44:20 ID:up4Q4y1j
まだ残ってたのか
記念age
528 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 00:21:04 ID:H3DfXd+e
保守
この時期なら浴衣ネタで書けるぞ!
職人さんがんばれ
圧縮回避保守
531 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/07(木) 01:42:58 ID:zSFK3/YJ
保守
532 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/09(土) 01:24:50 ID:MAB3hDDA
保守
533 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/13(水) 02:30:08 ID:sTZ3MTYB
保守
534 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 01:36:25 ID:ZjkPLO3x
保守
535 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 18:17:31 ID:8M1/tq0q
保守
536 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/18(月) 23:22:25 ID:YRvY2XTU
浴衣で金魚すくいして
「た〜まやー」
とか言う女の子
537 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/28(木) 23:58:29 ID:FWey83or
保守
538 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/08(月) 21:12:09 ID:AYadf31w
(´Д`)誰かきて〜
またうんこが書いてやろうかw
うんこっこw
和服って、日本服全般?それとも着物を指してるだけ?
道着とかは和服に入るの?
洋服(外国の服)に対する和服(日本の服)だから、道着とかも十分和服に入るんじゃないかな
和風って好きだから、SSが出来たら是非に投下させて貰いたいね
うんこをスルーしようとしてるのは分かるけど
余りにも自演が見え見え
俺とお前の二人っきりのスレじゃないかw
俺もいるから三人だな
自演と謗られても結構
ドンと来いっ!!
要は作品を投げれば良いだけの話だもの
只、書きたいケド時間が無い…orz
速い返事にびっくりした。いや、俺はマジで自演なんかじゃないぞw
このスレはロムッてる人が結構いるじゃないのか?
548 :
546:2008/09/09(火) 23:30:10 ID:WOgVz3VK
自演のつもりは無かったケド、
>>542は自分ッス…
携帯からカキコしちゃった…orz
まあ、カキコ一つあればその十倍はROMがいるって言うし
てか、金髪碧眼コーカソイドな和風美少女なんて無茶なネタを暖めてたりするが
とりあえず、よそでやってる連載を済ませないと書くに書けない
どうせ笑いものになって潰されちまうのにかい?
いや、普通に投げるよ?
酷評は痛いケド、そんなんで止めるくらいなら初めから投げないしね
面白い作品を頑張って作って、住人と「やっぱり和風美少女は良いよね〜」って語り合いたいし
頑張っても駄目な奴は駄目さ
本来の意味で投げないようにせいぜい頑張ってくれや
最近暇だったし、今から楽しみに待ってるよ
とりあえず、誘いウケの投下予告ウザッw
>>30-32 処で、このSSはどの辺りの和風を楽しめば良いのか誰か自分に教えて下さい…
読む度に目を聖水で洗うのも疲れます…
命を削って読み返してみても、解るのはこの作品が致死量のナニかを振りまいている事くらいです…
554 :
名無しさん@ピンキー:2008/09/10(水) 13:19:05 ID:U0+9B3Bh
書くなら意地にならずにゆっくり書き上げてくれよ
急いで拙作投下してもうんこを喜ばせるだけになるから
粘着荒らしがいるのか。どこも大変だな。
おいうんこ、
>>553に答えてやれよ
お前が垂れ流した糞文なんだから責任持って汚物処理しろ
和風美少女という言葉から巫女さんを連想したが、スレ違いな気もする
>>556 専用スレ落ちてるし、巫女もここでいいんじゃないか?
和風美少女がヒロインのファンタジーは如何だろうか?
コケたら悲惨だかな…
久々に見たら◆NAIADJsoTc氏は新作投下してたのか
だいぶ遅れたがGJですた
オレはこのシリーズ好きですよ
ミーンミーン…
「ゆうくん、もう来てたんや。」
さやかは縁側から座布団をひとつ持って部屋に入って来た。「うん。昨日のうちに東京を出て。さやちゃんは今朝おばさんと来たんだっけ?」
さやかは頭に着けた大きめの髪留めを頭の前に付け直し、
座布団を布きそこに座った。
「そうなんよ。博多駅に行くのだけで2時間かかるからゆうて始発のバスで出てんでっ
もう眠とうて眠とうて。飛行機で来たらその2時間で大阪の空港まで着いてまうのにな」
5時に起きたと手を開いて文句を垂れた。
「おばさん飛行機きらいだからね」
「うん。まあしゃあないんやけどな。てゆうか
ゆうくん浴衣に三味線ていつの人よ。」
さやかは口に手を当てて笑ったが、彼女も白のブラウスに黒のロングスカート、
化粧も薄く、黒い絹をすとんと落としたような髪をしている。
まるで夏目漱石の書く小説のような姿なのにと友太は思ったが口にしなかった。
「これを弾くのに浴衣じゃないと落ち着かないんだよ。前にも言ったことない?」
「ん〜そうかそうか、せやったな。あかん、うちもう眠いわ。ちょっと横になっていい?
花火行くまで時間あるやろ?4時ぐらいになったら起こして」
さやかは部屋の奥の日の当たらないところに座布団を置き横になるとくぅと寝ついた。
友太は西日になると眩しいだろうと障子を閉め、
三味線の調律をし直した。ある程度の音をたてるとさやかがん〜ぅと答えるのが可笑しい。
細い肩で深く深く息をする。息を吸うたび眠りも深く深く…
友太は寝返りをうって髪留めが下になるといけない
けど外して髪を引っ張るとそれもいけないと思いつつ
彼女の桃色の口に目を奪われていった。
一方そのころ東京新宿、都庁のてっぺんでは!!!
「むぅわぁてぇ〜いルッパーン!」
「それは聞けねえ相談だぜ、またなとっつぁん。」
またな
>>560 GJ!!さやかの和服姿が見れるのは花火大会の時かな?
マッドサイエンティストものを投稿いたします。
ジビー!!ジビー!!バババババ!!!
火花散るラボで博士の研究は完成間近となった。
「あとはぁ この薬剤に1.21ジゴワットの電糸メタルを含ませれば・・・・
・・
・・・
できたああ!!!」
ガシャガシャガシャーン!!!
博士は一番広い机の上の薬剤のビンをすべて払い落とし
愛しい研究をその上に静かに置いた
「くくくくく、んはははっはああああ ついにやったぞ学会のボンクラども!!!今に見ておれ!!!
禁じられた科学!神をも恐れぬ所業!!!!失われた神秘!!!!!!!男のロマッ」
博士はやわらかいその肌触りに涙さえ流しかけた。
「この研究のため家を捨て、財を失い、孤独な日々、残ったのは童貞だけ
今日という日を記念日にしよう。この世紀の大研究!!
『和服』の完成を!!!」
博士は机に広げた和服を眺め悦に浸っている。
「柄は豪華絢爛な百花満開の四季草花文を図案化し、
格調と気品のある金彩技術に裏打ちされた逸品!
生地は丹後ちりめん!素材は絹100%寸法はMサーーイズ!
地の色に杏色を選び。熟れ頃の杏のみの表皮に似た
黄色がかって赤みの薄らいだ朱系色で20代から40代まで幅広くサポート!!
この晴れ着のほとんどを占める友禅染なぞどこの骨董品より価値がある!
手描きによるやわらかな線と絢爛豪華な色合いは代表的な日本の染色だああああ!!」
博士はそこらに転がっている人造人間のスイッチ入れ着物を着せた。
「まったくおまえはタオルのいるやつだ・・・・
よし出来た。そこになおれ。ばかばかばか!股を広げて恥ずかしいじゃない!
正座だ正座!!!帯がきついか?足袋の履き心地はどうだ?うんうん。そうかそうだろうな。
よし早速・・・・ 」
博士は近寄り首筋をなでた。ぴくんと人造人間はねた。博士はつやを気にしながらたくし上げた。
「おれも初めてだからな?うまくいかんかもしれんが耐えておくれ」
静寂が二人を包みこむ。ふたりの顔が近づき
「ああああすばらしい。この世にこんな素晴しいものがあるとは・・・・ うなじ最高
やっぱうなじは最高だよ・・・」
〜fin〜
夕焼けに染まる校庭のグラウンドを眺めながら、南絛縁(なんじょうゆかり)は大きく溜め息を吐いた。
因みに、全然男っぽくない自分の名前だとか、そんな己の今更について悲観しているワケではない。
では、一体彼は何に頭を悩ませているのかと問われれば、その答えは彼の視線の先にあるのであった。
「縁、お前の姫ちゃんがお待ちだぞ?」
「いや、分かっているンだが……」
黄昏ていた縁の背中に、男子の軽薄な声が投げ掛けられた。振り替えって見てみれば、学園に入って以来の悪友である坂勿恒輝(さかなしこうき)が校門を眺めながらニヤニヤと笑い顔を浮かべていた。
「いつまで待たせてンだよ?この儘放置プレイでもさせる気か?」
「……」
人の気も知らず。否、知っているからこそ質が悪いと、縁は恒輝を睨め付けた。しかし、それで怯むならば最初から他人をからかう事などしないのが縁の悪友たる恒輝であった。
「いや、早く迎えに言ってやれよ。さっきからずっと姫ちゃんがこっち見てるぞ?」
真面目な表情の恒輝の言葉に、縁は背中に嫌な汗が滲むのを覚えた。
まさかと思い、縁が校門に立つ人影に手首だけで挨拶をすると、同じ様に手を振り返してきた。
「この前、席替えした筈なんだが?」
「見えてるンじゃね?確か、2キロ先までなら走ってる車のナンバー読めるとか言ってたし」
机に突っ伏す縁に、トドメとばかりに恒輝がそんな事を呟いた。「いや、そんなスキル知らんし……」と縁が漏らすものの、恒輝は肩を竦めて「諦めろ……」と無情に返す。
「まぁ、幸いにも姫ちゃんが来てそう時間も経ってないから、早く迎えに行ってやった方が良いンじゃないのか?」
「だな。じゃ、帰るわ……」
「応」と返し、恒輝は悪友を見送るのであった。
「こ、こほん……」
校門まで来た縁が聞いたのは、如何にも取り繕ったと言わんばかりの小さな咳払い。夕陽に照らされてか。その頬はほんのりと朱に染まっているのは、縁の気の所為なのかは判らない。
「お、お待ちしておりました……」
ぐぎぎと、油の切れた機械の様な硬い動きで着物服姿の小柄な少女、京都姫華(みやこひめか)が引き攣った笑みで縁を迎えた。
「無理すんな……」
言外に「恐ぇよ」と含ませて、縁は目の前の少女の頭をわしわしと撫でだ。「あぁ!?折角綺麗に梳かした御髪(おぐし)がぁ!!」と、長い黒髪がバラバラと乱れる様に姫華が悲鳴を上げた。
「い、許婚たる私(わたくし)にかような仕打ち。あんまりにございます」
「まだメッキが剥がれんかっ!!」
「きゃあぁぁっ!?」
わしゃわしゃと、先にも増して髪を蹂躙され、姫華が更に声を上げさせられる。
「ゆぅ兄やんのアホ!!何でウチが頑張ってンのにこないな意地悪するンよ!?」
遂に頭の手をはたきながら、口調も仕草も一変した姫華が涙目で縁に吠えた。
「良かった。憑きモノが落ちたんだな、姫華」
「憑きモノちゃうから!!って、ソレってどないな意味なんですのん!?」
乱れに乱れた髪を頬に張り付かせた姫華が犬歯を剥いて縁に詰め寄るが、縁は何処か納得した様子でそんな姫華をうんうんと頷いて眺めていた。
「学校早ぅ終わったから、一緒に帰ろうと思て待っとったのに……」
「心遣いは有り難いが、目立ち過ぎだ。周囲を見てみろ」
「うん?」
縁に言われて姫華が見渡すと、二人を中心に人集りが出来ていた。
「いや、コレはゆぅ兄やんがウチをいじめはるから、見兼ねた方々が抗議を兼ねて――」
「オンドレが校門で待っとった時から、仰山人が集まっとったわ!!」
「あぁっ!?だから頭を引っ掻き回すンは止めてぇな!!」
「皆さん、コレが家庭内暴力なんよ〜っ!?」「思いっきり外じゃねえか!!」「あははは〜!!ゆぅ兄やん、上手い事言うなぁ!!」と、急遽始まった二人の遣り取りに観客が一人、また一人と増えていくが、中心の二人は気付かない。
「で、お二人はいつまで騒ぐつもりなのかしら?」
「あ……」
「い、委員長……」
冷ややかな一声に、二人の動きが凍り付いた。そして、二人の前には米噛みに青筋を立てた少女、御影智聡(みかげちさと)が眼鏡を光らせて仁王立ちしていたのであった。
「はい、スイマセン……」
「お?もう終わっちまったのか?」
縁が頭を下げた時。散り始めた人集りを眺めながら、恒輝がつまらなそうに割り込んで来た。そんな恒輝に、智聡が柳眉を顰ませて目を逸らす。
「まぁ、ちさっちゃんもそんなに目くじらを立てんなって。折角の美人が台無しだせ?」
「私は元々こんな顔です……」
恒輝の軽口を、智聡がそっぽを向いて切り捨てる。そんな幼馴染みの態度に恒輝は姫華に「お互い、素直じゃない相方だと苦労するな」「せやねぇ」と言葉を交わすのであった。
眠いので、一旦ここまでに……
続きはまた後日です……
ども暗愚丸と申します
唐突ですが、書き上がったので投下します。
注意・金髪碧眼北欧人種の性格や育ちが大和撫子な主人公です。
そんなのは認めないという方は目欄『愛に来て』でNGをお願いします。
それでは『愛に来て』投下します。
566 :
『愛に来て』:2008/09/24(水) 22:51:42 ID:r0wo/OO+
菓子司・泰平庵の朝は早い。
夜もまだ明けやらぬ午前四時には竈の火を入れて餡を作ることから、一日は始まるのだ。
無論、餡だけで菓子が出来るわけはなく、そのほかの材料に加えて、支店や甘味処用の
の仕込みもあるのだ。
作業場は非常にせわしなく、殺気立ってさえいる。
それでも、今時珍しく餡まで手作りにこだわる姿勢は、県下でも屈指の名店に数えられ
るだけのことはあった。
とはいえ、調理場の騒がしさが奥まで届くこともなく、河音澄香(かわね すみか)は
まだ眠りの中にいた。
今時の住宅環境ではまず望めない畳敷きの室内には、重厚な装いの車箪笥と文机、姿見
が壁際に置かれ、反対の壁に本棚と服掛けに高校の制服が掛けられている。
そんなどこか古風ささえ感じさせる部屋の中央、高い箱枕を使い上等な敷き布団に綺麗
な寝姿を示す澄香の顔立ちが、部屋の雰囲気にそぐわなかった。
高い鼻と白い肌、そして金色の束髪。
髪型以外はどこからどう見ても北欧系人種にしか見えない澄香の顔に、丸窓の障子越し
に柔らかな日の光が差した。
「ん」
小さく身動(みじろ)ぎして澄香は目を覚ました。
見事な空色の瞳が露わになる。
ゆったりとした仕草で身を起こす澄香。
白地に紺で桔梗の花が染め付けられた寝間着は、落ち着いた澄香の仕草によく似合って
いた。
壁に掛けられた振り子時計は五時半を指していて、いつも通りの時間に目が覚めたこと
に満足する澄香。
静かに布団をめくって起き上がる。
「ん」
軽く背伸びをしてから、布団を畳み部屋の隅に移動させる。
子供の頃からそうしていたから当たり前のことで、けれど高校に入ってからはそう言っ
た細々したことは家政婦の小山内に任せるようにと行ってくる父の事を思い出す。
自分で出来ることは自分でする。そう仕付けてきたのは当の父なのに、最近になんてそ
んなことを言い出したことに、澄香はため息を吐いてもやもやした気持ちをやり過ごした。
一家の主には従うべしと言う観念に凝り固まっている、古き日本の父親像を体現してい
る様な精神構造の父親だ。
何を言っても詮方なきこと。
そう思いながら、姿見の前に映った己の姿に苦笑を浮かべた。
既に見慣れた自身の姿ではあるが、金髪碧眼の欧米人の顔立ちに和服という出で立ちは、
友人に見せる度に戸惑われることを思い出したから。
とはいえ、それも一見しただけの話。
物心ついたときから着物を着ていたのだ、着物の着こなしに関しては一般人とは比べも
のにならない。
むしろ、和服よりも洋服を着なければいけない時の方が、戸惑ってしまうのだ。
「ふぅ」
それが理由の一端を担っていた事も、今なら納得は出来る。
子供の頃に虐められていた理由だと。
小柄な少年が駆け寄ってきて、そのまま自分をいじめていた相手につかみかかっていく。
泣きながら、それでもただ呆然とそれを眺めることしか出来なかった。
懐かしい光景が浮かんだことに微笑みを浮かべ、澄香は細い帯を外す。
するりと寝間着を脱いだ澄香の、窓越しの日光がしみ一つ無い滑らかな素肌を照らし出
した。
胸元をきつく締め上げるさらしをゆっくりと解くと同時に、年齢や身長から見れば豊か
過ぎるふくらみがまろび出る。
「また、大きくなったみたい」
ぽつりと呟いて、自身の胸のふくらみに手を添えた。
そろそろ寸法の合う下着も少なくなってきていることを思い出して、小さくため息を吐く。
「こんなところは、似なくてもいいのに」
567 :
『愛に来て』:2008/09/24(水) 22:53:12 ID:r0wo/OO+
腰も細くくびれ、尻も年齢不相応には大きくて、最近和服が似合わなくなってきている
のが、澄香の悩みの種だった。
脱いだ服を綺麗に畳んで布団の上に載せてから、車箪笥から下着を取り出す。
家の中では基本的に着物を着るよう決まっていて、洋服は自分の小遣いから買った数少
ないものと、学校の制服くらいしかない。
基本的に着物を着るのは既に好き嫌いを通り越した日常の行為ではあるけれど、家の中
でもたまには洋服を着るくらいは許してくれても良いのに、と少し怨みがましくなってし
まう。
けれど、仕方がないとため息を吐いて、制服に着替え始める澄香。
下を脱ぎ捨てて、わずかに和毛が生え始めていることに少しホッとする。
高校に入るまでは全く生えていなくて、なのに体型だけは大人のそれで澄香自身戸惑っ
ていたから。
とはいえ、朝から見るものでもない事に思い至って、慌てて下着を身につけていく。
時間はまだ十分にあるけれど、それなりにこなさなければならない用事はあるのだから。
服を着替え、束髪をゆっくりと解いていく。
解放された長い髪が、項に触れる感触が好きだった。
その感触は、自由でいると言う感じを与えるから。
もうすぐ半年近くになるというのに、相変わらず姿見の前に立つ度に制服が似合ってい
ない事にため息が出てしまう。
まだ、夏服だからましだけれど、それでも制服から覗く足や手が白すぎることや、金色
の髪は、違和感だけを覚えさせるもの。
だから、ため息を吐きながら、澄香は姿見に掛けていた可憐な組紐に手を伸ばす。
金髪を高い位置で二つ結びにしながら、もっと可愛い制服の所ならこんな事に悩む必要
もなかったのにと、小さくため息を吐いた。
洗顔を済ませた澄香は、そのまま厨房に足を運んでいた。
古い建物故の土間の厨房では、六人ほどが右往左往しながら料理を作っている。
家族の分だけではなく、職人達の朝食も作らなければならないのだ。その忙しさは並大
抵のものではない。
着物に割烹着、白手拭いで姉様被りをしている母親を見つけて、自らも同じように割烹
着と白手拭いの姉様被りをしてから、その傍に歩み寄った。
「おはようございます、お母様。皆さんも、おはようございます」
『お嬢さん、おはようございます』
皆の丁寧な挨拶に会釈してから、母に視線を向ける。
「おはよう、澄香。今日も早いわね」
振り向いた母・河音ハナが、にっこりと笑顔を浮かべて話しかけてくる。
金髪碧眼ではあるけれど、どことなく和風の顔立ちは、ハナの祖父――澄香から見れば
曾祖父が、渡英した日本人だったからかも知れない。
ここに嫁いで以来、着物しか着たことがないと言い切る様な母親だけに、その立ち居振
る舞いは見事なもので。
見とれている自らに思わず苦笑を浮かべて、ハナに話しかける。
「お母様、手伝います」
「あらあら、良いのよ。今日は皆さんの分の食事の用意は大体出来ていますもの。そんな
ことよりも、澄香はお弁当の用意をしなさいな」
微笑みながら言われた言葉に、澄香の頬が赤くなる。
ハナにそのつもりが無いことは解っているけれど、恋人の為に毎日弁当を作っているこ
とを揶揄されているように感じたのだ。
「奥様、お嬢様が困っていますよ」
クスクスと笑いながら、脇から助け船を出してくる従業員。
「そうですよ。澄香ちゃんもお年頃なんだから、好きな人の為にお弁当作るなんて当たり
前なんだし」
「うんうん、澄ちゃん健気で可愛いわ〜。出来ればアタシがお嫁さんに貰いたいくらい」
「ふふっ、澄香にはもう相手がいるから、お嫁さんは無理ですね。洋子ちゃんにも良い相
手はいるんじゃなかったかしら?」
「あ、や、そ、それはっ、て、なんで奥様が知ってるんですかー!」
けれど、あっという間にそれぞれの恋愛話にふくらんで、そのかしましさに冷や汗が浮
かんで。
下手に近寄るとまた話題の種にされそうな予感に、澄香は気を取り直して料理に
かかった。
568 :
『愛に来て』:2008/09/24(水) 22:54:10 ID:r0wo/OO+
「あ、そうそう。澄香、お父様が呼んでらっしゃいましたよ。朝の用事が済んだら顔を見
せなさいと仰ってましたわ」
不意に向けられた母の言葉に、内心で首を傾げる澄香。
なにがしかの用事があっても、朝から呼び出す様な父親では無いはずだった。
店主として奥向きに引っ込んで若い衆に全てを任せる、と言ったことが出来ない性分だ
から、朝からずっと忙しく働いているのだから、家族の用事など後任せにするのが当たり
前。
一体、何を言われるのか、それが少し不安だったけれど、何はともあれ今は弁当作りに
勤しむべき時間。
だから、気持ちを切り替えて、料理を始めた。
埃一つ落ちていない板敷きの廊下を歩きながら、澄香は小さくため息を吐いた。
調理場と隣接している店舗から最も奥まった一角にある父の居室。
そこに向かう度、胸の奥にわずかな痛みを覚えていた。
出来るなら、そこに向かいたくない。
そんな風に思う自らを叱咤して、その部屋の前に着いた。
「お父様、澄香です」
「良く来た、入ると良い」
襖越しに訪いを入れるのと同時に応えられて、澄香は音もなく襖を開いた。
「おはようございます、お父様」
最初に挨拶をしてからしずしずと部屋の中に入っていき、音もなく父の前に正座する。
和食白衣の調理服を着込んでいるフランス生まれの父・河音子紋(しもん)が、何も言
わずただ見つめてくる。
その間が少しもどかしくて、けれど自分から問い掛けるような不作法な事をすれば、叱
られることが解っている澄香も、ただ黙ったまま、父の胸元に視線を向ける。
「今度、後藤君を連れて来るように。大事な話がある」
唐突な子紋の言葉に、驚きながら顔を上げてしまう。
金髪碧眼の洒脱な印象の顔立ちに、厳しい表情を浮かべている子紋。
だから、少し慌ててまた視線を元に戻す。
「そうだな、彼の都合もあるだろう。さほど長い話ではないから、一週間ほど先でも構わ
ん」
「わかり、ました」
子紋の命令口調に、澄香は返事をしながら内心で少し項垂れる。
澄香の恋人、後藤釆(ごとう べん)を一度家に連れてきたとき、子紋が澄香一人を部
屋に戻させて、長々と釆と話していた事を思い出したのだ。
その後、部屋に来た釆が、困ったような表情で中々口を開かなかったのは、きっと子紋
がかなりきわどい質問をしたか、ソリが合わなかったからだろう。
「用事はそれだけでしょうか?」
「今日は、早めに帰ってくるように。高畑様の茶会に顔を出して貰う」
「はい」
ほんの少し、返事に不満が滲む。
今日は女子合気道部の部活の予定で、お茶やお琴、お花の稽古事をわざわざ外している
のに、いくらお得意先で先生でもある高畑の茶会とはいえ、あまりにも唐突過ぎた。
「高畑様が是非にと言われているのだ。断るわけにもいかんだろう」
「はい、解りました」
ぴしゃりと叩き付けるような言葉に、内心でため息を吐きながら頷く澄香。
生まれも育ちもフランスで、それでも日本に帰化している以上、日本人よりも日本人ら
しくしなければならない。
そんな心情の子紋が手本としたのが、今は少し離れた家に住んでる澄香の祖父母で、周
囲から二世代もずれているような古い日本人だったのだからどうしょうもない。
孫には甘い二人だけれど、祖父が現役だった頃からいる職人に言わせれば、あれほど怖
い人もいなかったと言うほどだから。
「話は以上だ」
「はい、それでは失礼します」
静かに頭を下げて、部屋を後にする澄香。
相変わらず、無駄話を全くしない子紋に、ほんの少しのわだかまりを覚える。
廊下を音もなく摺り足で歩きながら、わずかに思う。
569 :
『愛に来て』:2008/09/24(水) 22:55:12 ID:r0wo/OO+
子紋は本当に自分のことを愛してくれているのだろうかと。
そんなことを下手に口にすれば、どれだけ叱られるか解っているだけに、その痛みをた
だ抱え込む。
澄香自身は子紋の事は敬愛している。
実際、澄香が直接知っている人の中では一番に近い人格者だと、思ってもいる。
けれど、家族としてはあまり良い印象が無いのも事実。
「それは、澄香の気のせいだね」
迎えに来てくれた恋人との通学中、思い切って口にした疑問に、微笑みながらそう答え
を返してくる釆。
その優しい微笑みを向けてくれるのは、自分だけだと解っているから少し嬉しくて、気
恥ずかしくなってくる。
「そう、でしょうか?」
亜麻色の髪を短くしている釆の言葉に、澄香は小首を傾げる。
「ああ、子紋さんが澄香のことを愛していることは、端で見ていればよくわかる。滝沢君
達にも聞いてみれば同じ事を言うだろうね」
唐突に上げられた友人の名前に、ちくりと胸の奥に痛みが走った。
けれど、それを押し隠して、つるが銀色の眼鏡を掛けている釆を見つめる。
理知的な印象を与える顔立ちに優しい笑顔を浮かべる釆に、澄香も微笑みを返した。
「そう、なのかもしれません。でも」
自分でも上手く纏めきれていない感情をどう伝えるべきか。
そのことに悩みながら言葉を続けようとして、けれど結局止めてしまう。
まずは自分で整理してからでないと人に伝えても意味がない。
そこに思い至ったから。
ふわりと風が舞って髪を揺らす感触。
結構な速さで少女が駆け抜けたのを見越して、思わず苦笑を浮かべる澄香。
隣の釆も苦笑を浮かべているのを見て取りながら、走り抜けた少女がぴたりと動きを止
めて不利買ってくるのを見つめていた。
「やっほー、相変わらずアツアツだね、お二人さんっ!」
同じ制服に身を包んだ、長い髪を稚児結いにして揺らしている少女に、笑みを浮かべて
軽く頭を下げる澄香。
澄香の親友の一人、妹背冬子(いもせ とうこ)は、名前とは裏腹の快活そうな顔立ち
に、活発な笑顔を浮かべて立っていた。
「妹背君、そう言う指摘は下らないを通り越して、情けないと言うものだが解っているの
かい?」
苦笑ではなく冷笑と共に呟く釆。
相変わらず、冷静を通り越して冷徹だと言われているだけの事はあった。
「あはは、別にいーじゃん事実なんだしさ。いまどき付き合ってるくらいで、不純異性交
遊だなんだなんて馬鹿なこと、いう学校でもないっしょ」
そんな釆に、笑いを浮かべて平然と答えを返すあたり、伊達に澄香やもう一人の友人と
親友なだけのことはある。
そんなことを苦笑と共に思いながら、澄香はもう一度軽く頭を下げる。
「おはようございます、冬子ちゃん。今日は大林君とは一緒ではなかったんですか?」
「ななな、なんであの馬鹿の名前がこんなところで出んのよ! あんな馬鹿の事なんて、
アタシは知らないわよ!」
二人が幼馴染みで、家も隣同士だと知っているから、そう問い掛けただけなのに、過剰
すぎる冬子の反応に、思わず苦笑が浮かんだ。
「そうなんですか、良かったですね」
「ふむ、なれそめを聞いてみたいところだが、そろそろ急いだ方がいいな」
「ちょっ、まっ、待ちなさいよっっ! なによ、その解ったような顔はっ!」
顔を真っ赤にして詰め寄ってくる冬子。
その様子が雄弁に物語っているのだが、本人は全く気付いていないらしい。
釆と顔を見合わせて苦笑する。
「だから、その悟りきった顔はやめてっていってるでしょがっ!」
吠え猛る冬子にもう一度笑顔を向けて、澄香は釆と共に歩き出した。
570 :
暗愚丸:2008/09/24(水) 22:57:10 ID:r0wo/OO+
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
では、『愛に来て』次回か、保守小ネタ辺りでお会いしましょう。
それでは失礼します。
了解! NG指定完了
気持ちいいよなぁ、過疎スレを占有化しつつ救世主気取れるのは
まぁ、投下と同時にageちゃう、見て見てクンらしいしな
ここは荒らしのトラップにまでGJくれる無節操なスレだから
いっぱいGJ付くといいな
付けてるのは一人だけどね
>>570 これはいいな……
こういうのもギャップ萌えというのだろうか
>>570 良いね良いねw
金髪碧眼な和装少女、面白いw
あれか
向こうのスレ荒らそうとしたけど傷一つ付かないから逃げ帰ってきたのか。
>荒らし
ちゃんとng注意してくれる善良な職人だ
なかなか面白かった
保守
保守
ほ
579 :
座敷童子の夢子さん:2008/11/06(木) 02:22:45 ID:Vddtcf+O
和服の美少女ならなんでもありだということなので
座敷童子の話を書いてみました。
基本的に人間と変わりはありません。
和服美女という関係上、
エロはかなり薄く今回の分ではエロはありませんがお許しください。
それでは開始します。
6年前、俺は下宿先で座敷童子に会った。
名前は夢子。
夢子は10歳くらいの小さな女の子だった。
おかっぱ頭にいつも着物を着ていた妹みたいな女の子で、
俺は夢子と6年間、いろいろなことをして暮らした。
ゲームをしたり、一緒に相撲をとったり、
時におやつの取り合いで喧嘩をしたり。
そして、6年後…。
俺は座敷童子のいる部屋を出ることになった。
と言っても、座敷童子、夢子と別れるわけではない。
座敷童子の夢子は家の一部に魂を宿している。
つまり、そこさえあれば夢子は出てこれるのである。
俺と夢子は魂が宿る部分を見つけ出し、
新しい畳に買い換えた。
どうせ新しい分には大家さんも怒らないだろう。
夢子をレンタカーの荷台に乗せ、新居へ俺は旅立った。
新居には和室もある。
これだけは夢子に関わるだけにどうしても譲れない条件だった。
そして、畳を恐る恐る入れ替える。
本当にこれで夢子は出てくるのだろうか?
内心ではビクビクしていた…。
すると…、夢子ではなく16、7才くらいの美少女が現れたのだった。
580 :
座敷童子の夢子さん:2008/11/06(木) 02:23:33 ID:Vddtcf+O
「お前は誰だ!!夢子はどうした!!」
予想外の人物ならぬ座敷童子の登場に驚く俺。
それよりも夢子のことが心配だった。
「あら、雄平様。私が夢子なのですが?」
「嘘だ!!俺の知ってる夢子はちっちゃくって、まるで妹みたいなんだ!!
あどけない顔で、和菓子を嬉しそうに食べるんだよ!!」
「その…、雄平様?私も年くらい取りますよ?」
「…。ダウト。三日前までは顔中、綿菓子だらけにしてた。」
「…!!」
顔を赤くする正体不明美少女A。
「その…、私にもよく分からないのですが、
止まっていた時間が引越しの拍子に動いたのです。
だからそれは三日前なのですが、今の私のことではありません。」
「ふ〜ん…。」
俺は、その少女をよく見てみることにした。
おかっぱ頭に黄色のヘアバンド。
それから赤を基調とした着物。
身に着けているものは夢子と同じである。
髪の毛も黒。
さらに言われてみれば、顔には夢子の面影が残っている。
だが、その顔は可愛いというよりは綺麗だった。
身長の方も、すらっと伸びていて大人の魅力を感じさせる。
成長してもなお膨らむ気配を見せない胸も
着物なら、奥ゆかしくていい味を出している。
いかん。何をやっている、俺。相手は夢子だぜ?
可愛いなんて思っちゃ…。
「雄平様?何か私の顔についていらっしゃいますか?」
「いや。何も。」
「そうですか…。」
「そうだ!!お前が夢子ならこのテストに答えられるはずだ!!
待ってろ。問題を作ってやる。」
自称夢子を他所に俺は問題を作り始める。
問題は全10問。
どれも夢子しか答えられない理不尽な問題ばかりだ。
さらさら さらさら
「こうでしょうか?雄平様。」
自称夢子は余裕で問題を解いてしまった。
認めたくないものだ。自分の若さゆえの過ちとは…。
581 :
座敷童子の夢子さん:2008/11/06(木) 02:24:35 ID:Vddtcf+O
「よし。次は実技試験だ。俺を相撲で倒して見せろ!!」
「……。それはどうしても必要でしょうか?」
恥ずかしがる夢子。まぁ、年相応の反応だな。
「う〜ん。俺は相撲の弱い夢子は夢子とは認めん。」
「分かりました。それではすみません。
行かせていただきます。ていっ!!」
「ちょわっ!!」
軽々と投げられる俺。見事な一本背負いだった。
ついでに一本背負いは相撲の決まり手でもある。
俺も夢子の影響でだいぶ詳しくなったつもりだ。
「認めたくないが、夢子。合格だ。」
「雄平様っ!!」
とりあえず、壁を乗り越え互いに抱き合う二人。
「雄平様…、そろそろ…。」
「あぁ。そうだったな。夢子。醤油と塩どっちがいいか?」
「雄平様っ!!私はお腹がすいているのではありません!!
それにそんな不健康なものばっかり食べて。」
「三日前のお前なら、塩がいいのです〜!!とか言ってたぜ?」
「……!!とにかく、そんなものはいりません。
私が作ります!!」
「やめとけ、やめとけ。
座敷童子は知らんが人間は炭を吸収できないぜ?」
「炭ではありません!!
とはいえども、どうせご飯か即席麺しかないもの事実ですわね。
仕方がありません。塩おむすびで妥協しましょう。」
「あのいびつな奴か。」
「違います!!」
そういいながらも、夢子は握り飯を握る。
だが、手際が段違いだ。
昔の夢子はラップを使って必死にやっていたのに
今の夢子は塩水を手につけて素手でやっている。
速度も倍速、いや三倍速だ。
「こんなものでよろしいでしょうか?」
出来上がったものを見せて誇らしげにする夢子。
「…、すげぇな。夢子。」
と言って、食べてみる。
味もなんだかただの塩おむすびとは違うような気がしてきた。
「今日は食材がお米しかありませんでしたからこれしか出来ませんでしたが、
他にあれば和食全般ならいろいろできますよ?」
「そうか。次のも期待してるぜ。」
いつもの調子で頭を撫でてやろうとする。
だが、手は届かなかった。
夢子の頭は昔の高さにはなかったからである。
「もう、子供あつかいしないで下さいね?」
「あぁ。」
こうして、俺と夢子の奇妙な生活がまた始まった…。
582 :
座敷童子の夢子さん:2008/11/06(木) 02:27:45 ID:Vddtcf+O
参考までにですが、座敷童子の伝承に相撲が強いというのがあり
夢子はその設定を取り入れています。
また、貞操の固い和服美女でエロを入れるのは難しいですね。
それでは、続きはいつになるか分かりませんがお楽しみに。
黒髪おかっぱの夢子を幻視した
GJ
事故顕示欲の強い人はやっぱりageちゃうんですね
585 :
座敷童子の夢子さん:2008/11/07(金) 02:06:15 ID:tDDK7E7y
続きです。
「よし、飯も食ったから風呂だ。」
と思って、ガスを着けようとしたらもう着いてる。
夢子め。気が利くようになったな。
さてと、風呂にどれくらいお湯は入ってるかな?
そう思って、俺は風呂場の扉を開ける。
すると…
シャァァァ
中には、幸せそうな顔でシャワーを浴びる夢子がいた。
美しい体になにも着けないで穢れを洗い流している。
色白い夢子の肌は火照ってピンク色になって、艶やかな感じがした。
体についている水滴もそれを演出するのに一役買っている。
見たのは後ろ向きだったが、
ヒップの方は小ぶりで無駄な肉はついていなかった。
下手をすると俺が人生で見た一番綺麗なものかもしれない。
俺の時間は本当に一瞬、静止した。
だが、その時間は容赦なく動き出す。
「きゃぁぁぁ!!!!」
絹を裂くような夢子の悲鳴。
夢子はとっさに胸を隠そうとする。
だが、夢子は俺に対して背を向けている。
彼女の可愛らしいお尻は隠せていないのである。
「!!!!」
バタン
俺は慌てて扉を閉める。
中にいた、シャワーを浴びてる夢子を
思い出したくなくても思い出してしまう。
目を瞑ってその綺麗な体をシャワーで洗い流す夢子の姿を。
見たのは後ろだったが、控えめなヒップのラインが今でも
頭に焼き付いて離れない。
よく見ると、脱衣籠に夢子の着物が入っていた。
明らかに昔の夢子のとはサイズが違う。
これでも昔は夢子と、風呂に入ってたこともある。
とはいっても、夢子はスクール水着を着用しての話なのだが。
悲しいが、俺はロリコンじゃない。
だから、そのときは何の感慨も沸かなかった。
多分。
だが、今の夢子は違う。
何か…、特別な感情を感じた。
欲情、なのだろうか?
いや…ありえない…。
ありえてはいけない…。
とりあえず、ここにいるのは危険だ。
外にでよう。そして夢子に謝ろう。
小さいほうならまだしも、あれは洒落にならん。
しばらく待つと、夢子は浴衣姿で出てきた。
夢子の服には不思議な力が宿っていて
浴衣と着物の間を行ったり来たりできるのである。
しかも状態を変化させると、洗濯をしなくても
綺麗な状態で出てくる優れものである。
586 :
座敷童子の夢子さん:2008/11/07(金) 02:07:18 ID:tDDK7E7y
頬を赤らめた夢子が風呂場から出てくる。
濡れた髪の毛はとても艶やかだった。
そして、もじもじしながら言葉を紡ぐ。
「先ほどは、はしたない悲鳴をあげて申し訳ありませんでした。」
「いや、さっきのは俺が悪かった、夢子。忘れよう。あれは事故だ。」
忘れようと口では言うが、忘れられる訳がない。
「はい…。あと、次からは…」
「皆まで言うな。分かってる。」
そういって、俺もシャワーを浴びに行く。
とても風呂に入ろうという気持ちにはなれなかった。
いまだに夢子の姿が頭から離れない。
あの子は、本当に夢子なんだろうか?
あの小さくて妹のような夢子と同じ女の子なんだろうか?
なんとか夢子を頭から振り払って風呂場から出る。
本当に成長して女になった夢子と同居できるのだろうか?
夢子と過ちを犯さない自信は、もうない。
そんな風に悩む俺を気遣ってか、夢子は
「雄平様、一緒に遊戯でもなさいませんか?」
と笑顔でPS2のコントローラーを持っている。
夢子も夢子で辛いのだろう。
俺はさっきのことを忘れるためにコントローラーを握った。
「あぁ。いいぜ!」
俺達はゲームに熱中した。今の姿でも夢子は夢子だ。
俺は夢子を信じることにした。
今までもそうやって6年やってきた。
きっとこれからだってどうにでもなる。
俺はそう…、確信した。
587 :
座敷童子の夢子さん:2008/11/07(金) 02:11:38 ID:tDDK7E7y
どうもです。
しばらくたったから荒らしもいないかな?
と、思っているとまだいましたか。
もはや呆れて言葉も出ません。
愚痴を書き込んで失礼いたしました。
またつづきます。
それではお楽しみに。
sageないで職人気取りのお前に呆れて言葉もでません
レスポンス、早っ!!
どんだけ粘着してるんやねん。
まぁいいや。
言っとくが、批判はこの小説の内容に踏み込んだことしか
受け付ける気はないのでよろしく。
>>587 カモンカモン
夢子がだんだん可愛くなってくる
たまらん
>>589 YOU!
嵐は無視でガンガン書いちゃいなよ
GJ!
…なんだけどちゃんとsageようよ
マナーみたいなものだよ
>>590 そうですね。
こうやって人を呼び込めば荒らしの発言力も相対的に弱くなるでしょうし。
>>591 了解です。
普段ならsageていましたが、
実は対荒らし戦を想定した悩んだ末の判断だったりします。
でもこれくらい人数がいるなら次からはsageでいこうと思います。
二人ともどうもありがとうございます。
私は10人が私の小説を荒らしだと判断しても
1人が望む限りは連載を続けます。
それでは。これ以上いくとチャット化しそうなので。
>>592 GJ。
ageとか荒らしとか過剰に意識しなくてもいいよ
面白がるだけだから
荒らしは俺たちが片付けるから心おきなく投下してくれ
皆さん、応援ありがとうございます。
これからも夢子は続きますのでどうかよろしくお願いします。
そして、次の日の朝。
夢子が小さかった頃は、
俺は夢子に毎日、頭をゲスンゲスンと蹴られて起こされた。
だから俺は安心して眠ることが出来る。
そして、今日もそれは例外ではなかった。
「雄平様、会社に遅刻しますわよ。
いいかげんに起きたらいかがですか?」
「う〜ん、あと5ふん〜。」
「分かりました。5秒以内に強攻策を取らせていただきます。
分かりましたね?」
「あと5分〜。」
「1.2.3.4.5.
数え終わりました。行きますからね?
はっ!!」
強攻策に出た夢子は力と技で、俺の布団を引き剥がした。
そこまでは良かった。
ただ、まずかったのは俺がズボンをはいてなかったことであった…。
昨日とは全く逆の状況。
しかし、今回の犠牲者も夢子だった。
「!!」
「?」
「きゃぁぁぁぁ!!!!」
昨日に続いて再び頬を赤く染め、悲鳴をあげる夢子。
「そんな…、私は見てはならないものを…。」
この世の穢れをほとんど知らない夢子にとって、
今のアレは相当にショックだっただろう。
「えと…えと…あの…」
未だにパニックに陥っている夢子。
さすがの俺も今ので目が覚める。
そして、辺りを流れる不穏な空気。
「夢子?」
「いやぁぁぁぁぁ!!!!」
夢子はドタドタと音を立てて走り去っていった。
まぁ、仕方がないか。
さっさと身支度を終え、会社に行くことにする。
「夢子〜。行ってくるぞ?」
「はっ、はい…。」
夢子はいまさっきのことを未だに引きずっているようである。
昔とは違って、今の夢子は繊細だからなぁ…。
「いってらっしゃいませ。」
「あぁ。」
今日はおみやげを買って帰ろう。
しかし、あの日の次の日にあんなことがあるとは。
この先、本当に大丈夫なのだろうか?
俺はこの先が不安になっていった…。
投下終了です。
やはり、和風美女の魅力は繊細さだと思います。
それではどうもありがとうございます。
まだつづきますお楽しみに。
無職粘着ごときに「いやぁぁぁぁぁ!!!!」では 、作者も夢子同様若くて繊細なようだな。かわいいぞ
こういうときは、「
>>588はツンデレの和風美少女なのだ」と真相を突けば気にならなくなる
SSのageぐらいで粘着するなんて可愛すぎるよ588可愛いよハァハァ
さて、続きを待つからがんがっとくれ
会話文で締めのカギ括弧の前に句点を打ってるのはわざとなんだよな
突っ込ませといて「別に間違いじゃない。あれは商業誌が文字数を確保するための手法」って反論するために
敢えてやってるんだよな
あと、本来なら余韻や余情を生じさせるために、ここ一番と言う時に効果的に使うべき修辞技法である体言止めや倒置法も
語尾を単調にしないようにするためだけに、見苦しくなるのを承知の上でわざと多用してるんだろ
畳音法の部分なんかも、如何にも「駆け出しですが、入門書読んで頑張ってます」って初々しさをあざとく演出しているし
なに、言わなくてもよくわかってるさ
なかなか分かってる本格派が出現してくれたな
物語の展開が携帯文学じみた単なる事実の羅列に終始してるとこなんかも、実に清々しくて好感が持てるよ
強気で挑戦的な態度やコテ付きで自分語りするところなんかも、ヒーローの条件を充分に満たしている
俺の敬愛してるある書き手さんにそっくりだよ
さっそく熱烈なファンにならせて貰ったが、構わないだろ?
> 会話文で締めのカギ括弧の前に句点を打ってるのはわざとなんだよな
正しい書き方をするなら句点はつけると思うんだが…
>>598 ついでに、
>>30ー32の批評もしてくんない?
未だにこのSS(?)のが理解出来ないんだが…
名前と設定からデビチルじゃないか?
と、思ったら名字が違う。
モデルはデビチルだろうな。
内容に関してはノーコメントで。
さてと、いろいろ書いてはいますが、
全然本番にいく気配の無い無能な書き手です。
すみません。
今回はエロ要素はありませんがお付き合いください。
それでは投稿します。
時が経って、会社での勤務も終わり家に帰る。
さてと、夢子にプリンでも買って帰るか。
こうして俺はプリンを持って家に帰る。
「ただいま〜。」
「お帰りなさいませ。
朝は無礼を働いた上に、はしたない声を上げて
誠に申し訳ございせんでした。」
俺に対して土下座をする夢子。
なにもここまでしなくってもいいのに。
「気にするな。あれは完全に俺の落ち度だ。
むしろ悲鳴を上げないで、落ち着かれたら逆にショックだった。
それも忘れよう。土産のプリンだ。好きだっただろ?」
俺は夢子に買ってきたプリンを差し出す。一個、300円の高い奴だ。
「もう…、からかわないで下さい。
あと、私はもう子供ではありません。」
嬉しいのか嬉しくないのか微妙な表情をする夢子。
「それで、雄平様。材料の方は?
既製品のお惣菜すら見当たりませんが。」
「あぁ、それについてはだな。」
「はい。」
「料理する夢子に見てもらおうと思ってな。」
「なるほど。確かにそちらのほうがよさそうですわね。」
にっこりと笑う夢子。自信ありといったところか。
「よし、行くか。」
「はい。」
夢子は座敷童子だ。だが、家の外に出れないという訳ではない。
子供の遊ぶ公園に出現したという伝説も残っている。
だが、家から遠く離れられないのは確かだ。
その範囲は家、正確には夢子の畳から
半径1km以内だということも分かっている。
日常生活を送るのには支障はない。
そこで夢子を連れてスーパーに行くことにする。
すると、夢子に何か言いたいことがあるようだった。
「雄平様。お願いが一つあります。」
「あんだ?」
「毎日、こうして買いに行くのは双方にとってあまりいい事とはいえません。」
「奇遇だな。俺もそう思っていた。」
「ですから、私に食費を渡しては頂けないでしょうか?
それなら、あなたの帰る頃に食事を作ることが出来るのですが。」
「分かった。今日の夕飯の出来でそれは判断しよう。」
昨日の塩おむすびを見ている限りでは渡しても良さそうだった。
だが、四日前の夢子は目玉焼きを炭にしていたのも事実だった。
「分かりました。腕によりをかけて作らせていただきます。」
夢子ははりきっているようだった。
俺達はスーパーに行った。
だが、夢子とこの格好のまま行かせたのは失敗だった。
周囲の視線が痛い。確かに赤い和服を着た女は目立つだろうが…。
ついでに夢子は姿を消すこともできる。
だが、それでは夢子が野菜を選ぶために持つと野菜が宙に浮く。
それよりはマシだろう。
ついでにそこは、俺がプリンを買ったところだ。
「雄平様、なにか食べたいものはございますか?」
「何かって言われてもなぁ…。」
こう言われると正直、悩む。
だがこう返された夢子も悩んでいるのだろうが。
「それでは、雄平様。二択にいたしましょう。」
「いいな、それ。」
「一つ目は肉じゃが。二つ目は鯖の味噌煮込み。
どちらにいたしましょうか?」
夢子の提示した料理は、どちらも一般的な日本料理だった。
そして数日前のラーメンと、買ってきたお惣菜ずくしの
俺の生活からはかけ離れた、いわゆるお袋の味というやつである。
「本当に作れるのか?」
かなり難易度の高そうな料理に俺は首をかしげる。
「はい。」
夢子は余裕そうだった。
「なら、肉じゃがで頼む。」
「分かりました。」
そう言うと、夢子は野菜を選別し始めた。
正直、俺にはどれも同じにしか見えない。
夢子は一通り材料を揃えると、緑茶のティーパックをカゴに入れた。
「こっちじゃなくていいのか?」
俺は量り売りのお茶の葉の方を指した。
ティーパックが夢子のイメージに合わないからだ。
「いえ、結構です。どうせ家に急須も茶漉しもありませんし。
それに…、家の経済事情も把握していますから。」
「…なるほど。」
まさか夢子がここまで物事を考えていたとは思わなかった。
「それに、お茶ってすぐに飲みたいものでしょ?」
「まぁな。」
こうして、俺と夢子は買い物を済ませる。
不思議と夢子の料理に対する不安感はなかった。
家に帰ると夢子は台所に立つ。
「夢子。俺も手伝おうか?」
やはり見ているだけと言うのは気分が悪い。
ここは男女平等の時代。手伝おうと思ったのだが…。
「いえ、手伝わないで下さい。
男の人を台所に立たせたとあっては一生の恥ですから。」
毅然とした態度で言い放つ夢子。
「分かった。出来たら呼んでくれ。」
「はい。分かりました。」
再び笑顔に戻る夢子。う〜ん。女になった。
だがそう言われても、おいそれと帰る訳にはいかない。
そこで俺は夢子を後ろから見ることにしてみた。
じ〜。
夢子が包丁を持った。
「夢子〜。指、気をつけ……!?」
俺が夢子に注意を促そうとした時である。
俺が言葉を言い終わる前に、夢子は既に人参を切り終えていた。
包丁の速度は速かったが、危なげさはなかった。
こうして、見ること40分。
「雄平様?できあがりましたよ。」
「…。」
夢子の作ったものは少なくとも見た目はまともだった。
いや、まとも以上だと言ってもいい。
料理番組の写真に出ているあれと同じくらいすごかった。
たしかこの食材の材料費は800円くらだったはずなのだが…。
「いかがなさいました?」
「いや、なんでも。」
「そうですか。それではいただきま〜す。」
夢子の作った料理は、見た目相応の味がした。
つまり、味もかなりよかったのである。
「もう少し、家に調味料があれば安く済んだのですが…。」
夢子の言っている事は決して言い訳ではない。
俺の家にはラーメン用のこしょうと、塩、
あとは生活に貧窮したときのご飯にかけるための醤油しかなかったのだ。
「夢子。」
「いかがでしたでしょうか?」
俺の返答を心待ちにする夢子。
俺の食べたときのリアクションから返事なんて分かり切ってるのに。
でも、悔しい。よし、からかってやろう。
「結婚してくれ。この通りだ。」
俺は夢子に大げさに土下座をしてみる。
普通に返してもよかったが、なんとなく癪だった。
「えっ、えと…、えと…、雄平様!?
そんな事をいきなり言われましても心の準備が…
でも、嫌だと言うわけではなく…、むしろ…、でも…」
突然、慌てだす夢子。
この辺は前と変わってない。
「冗談だ。夢子、でもうまかった。これなら食費を預けてもいい。」
「ありがとうございます。」
深々とお辞儀をする夢子。
本当に嫁にしてもいいかもしれないな…。
夢子は変わってしまったが、なかなか新しい生活も悪くない。
俺はそう思った…。
やはり和服美女は強姦などを除けば結婚初夜、
もしくは結婚前日にのみ処女を散らすものとの私は思っています。
ですが、なるべく急ぐつもりでもあります。
それでは。
>>600 ああ、友人のスーパーハッカーにでもIP抜いて貰えば分かると思うけど、それ貼り付けたのも俺だから
勿論、後に続く推測部分も俺のカキコだよ
お前らに誤った情報を植え付けて、スレを都合よく操作するためにあんなカキコしたんだけど
恥ずかしいくらいにきっちり騙されてやんの
だからそんな書き込みしても、こちらは吹き出しそうになるだけで痛くも痒くもないよ
悪いけどこの辺で告白させて貰うわ
>>605 おつおつー
そんなに急がないでマイペースに書いてくだされ
>>605 無理はなさらずに、本人様が納得のゆく作品を…
続きはまったりと、ネクタイと靴下片っぽで待機しております
>>605 GJですー
そしてその貞操観念に激しく同意
「童子」は男の子なのに
多分、WIKIかなんかに毒されたんだろうな
まあ、作者さんは女装とか寝取られとかに興味があるようだしw
報復措置は当然取らせていただくつもりだが、何処宛てがいいのかな?
希望があるなら聞いておこう
どうやら、取りが割れたっぽい。
次からこの取りを使うんでよろしく。
>>612と同じIDで
>>605と同じ鳥を出せたら信じる
じゃなきゃ嵐の可能性アリ
もしホントに本人だったらスマソ
あぁ。少し、動転していたようだ。
確かにこの書き方は荒らしみたいだったな。
ついでにトリが割れたと判断する理由は、
>>610に
suzukiとあって、
>>605トリはsuzukiだったから。
IDはすまないが同じのはだせない。
嘘だと思うならテストしてみるといい。
さすがにこれ割られたら、もうトリは名乗らないつもり。
救世主気取ってないで、この辺で手を引いた方がいいと思うよ
君は知らないだろうけど、こっちが盗めるのはトリだけじゃないんだから
グチャグチャにされたいのはどこなのか、リクはないのかい
これが返答です。
どうぞ、ご勝手に。
君の素性だって既にバレちまってるんだよ
あんまり気が進まないけど、もっと具体的な情報を晒してあげようか
こっちも忙しい身だし、君個人には何の恨みもないんだから
全く関係のない別スレの住民を巻き込んでしまうのは、こちらとしても不本意だ
この辺で和解した方がいいと思うけど
こっちもただのバカじゃ無いことは分かってくれたとは思うが
このまま消えてしまっても、たかが匿名掲示板じゃないか
恥にはなるまい
お互いのためになる対応を期待しているよ
くだらないにも程があります。
私は自分の身の潔白くらい自分の文章で立てれます。
そもそも私が私である証は、文章でしか証明できません。
もしかしたら下手なものを書いたら自分自身を否定される、
そんな状況で職人は皆、書いています。
そんなことはちっとも怖くはありません。
>>614 疑ってスマソ
夢子の続きを超楽しみにしてる
>>617 >>598みたいな御大層な批評の割には御粗末なモノしか書けないなんて、余っ程文才が無いみたいだね
他人のトリを盗む技術を覚えるくらいなら、他人の上手いSSの技術を盗めば賢かったのに
大体、成り済ましても文章でバレるって
自分の力量くらい自覚したら?
何せ、作品(?)が30-32なんだから真似しようにもそれは実力的にも無理ってモンですよ
>>617 あんさんの書いとる内容自体スレ違い(板違い)
興味が有るのは
>>614の話の続きであって正体じゃないんで
何か激しく勘違いしてるようだけど
鈴木さんに成り済ますなどとは一言も言っていないだろ
泣いてもらうのは、氏がこれまで関わってきた別スレ別板の住民だよ
氏も気まぐれで書き始めたんだろうが、誰が何処に何を書こうが自由だからね
俺も氏のメインスレにお邪魔させてもらうことにするよ
とりあえずうんこ臭い
ここで誰が誰と戦ってるのか、俺に説明してくれない?
いまいち掴めないんだが。
>>625 かつて、和風スレに酷い妄想を垂れた輩がいてな
住人には全く受けなくて、その後に投下された作品の出来が良くて受けたから妬んで荒らしに成り下がり、他の作品を糞呼ばわりしてうんこと呼ばれるようになった
で、和風美少女を愛でる住人とそのうんこがこのスレには居るワケだ
なるほど良くわかった
うんこは暇じゃないと言いながら夜中に書き込みするくらい頑張り屋さんの彼でいいんだね?
このスレではうんこが(元)書き手としては不動の最下位だから、他の作品が投下される度に奴の順位が相対的に更に下がるワケだね
奴はこれ以上自分の評価が下がらない様、他人の投下を妨害するしか最早このスレで居場所が無い惨めな落伍者になったと…
まぁ、所詮うんこに他人の琴線に触れられる様な話が書けるとは思わないケドね
今日は忙しかったために、夢子を書くことが出来ませんでした。
すみません。
ところで私のメインスレってどこでしょうか?
それを是非とも聞いてみたいですね。
どれも全力で書いてるから、自分に思い当たる節がまったくないのですが。
あと、その程度で泣いてたらネラーは勤まりません。
最後に、どこに何を書くのかは確かに自由です。
だがあまりにも悪質な書き込みを規制するのも自由だということも
常に念頭において欲しいものですがね。
あと、私もあなたに対して報復を考えています。
このスレに貢献する面白い報復をです。
そろそろ謝って、荒らしから足を洗ってはいかがでしょうか?
それではお互いのためにあなたが荒らしから足を洗ってくれることを期待しています。
>>629 気長に待ってる
あんたのペースで可愛く夢子を書いてくれ
いまだに2ちゃんとBBSPINKを混同して、アク禁要請とか言う奴がいたんだ
これは驚いたよ
さてと。
私もお人よしですね。
こんなブラフにわざわざ付き合ってあげるなんて。
多分、荒らしは口だけでなにも出来ないでしょうから、
もう完全に無視するようにしましょう。
あいてにすると調子に乗るだけです。
多分、何か俺はやってやるぞ、のような発言はすると思われますが
なにも出来ないと思います。
いままで私の小説を読んでいただき、
そして荒らしを追い出すのに協力していただき、
ありがとうございます。
これからも、夢子をよろしくお願いします。
634 :
暗愚丸:2008/11/10(月) 11:59:49 ID:x+AeSa9K
えと、唐突ですが、短編投下します
非エロです
NGは『おひいさま』でどうぞ
それでは、投下します
「あ、おひいさまだ」
隣を歩いていた筈の幼馴染み夕凪彩花(ゆうなぎ あやか)の声が、なぜか後ろから聞こえてきて、僕は慌てて立ち止まりながら彩花が顔を向けている方に視線を移す。
なぜか、階段の踊り場近くで、たくさんの女生徒達が集まっていた。
篠原学園の自慢の一つデザイナーブランド製の可愛らしいブレザーの制服は集まると余計に人目を惹く華やかさ。
けど、その中でも特に彼女は目を惹く存在だった。
「相変わらず、優雅でキレイよねぇ」
「うん、そうだね」
長い黒髪を後ろに流す、楚々とした雰囲気の美少女が女生徒達の中心に立っていた。
篠原鮎姫(しのはら あゆき)、僕らの通う篠原学園の理事長の娘で生徒会長、普段着は徹頭徹尾和服という、今時珍しい和風美人なお嬢様だ。
篠原学園のある篠原町のほぼ全てを所有する大地主の篠原家。
その長女で、今時珍しい完全な日本家屋に居住する鮎姫さんは、名前とその雰囲気から、『姫』や『姫様』、
そして僕らが呼んでるみたいに『おひいさま』と、いろいろなあだ名を奉られてる。
その鮎姫さんが不意に僕らの方を向いた。
優しい微笑みを浮かべた鮎姫さんが軽く手を振ってくれて。
取り巻きの少女達が声を上げるのが聞こえた。
「あれ?」
彩花の不思議そうな声。
ソレを聞き流して、僕は小さく会釈して、そのまま又歩き出す。
「ちょ、ちょっと孟雄(たけお)! あんたおひいさまと知り合いだったの?」
慌てて付いてくる彩花の声に、僕は苦笑と共に頷くけど、その理由を口にすることは出来なくて。
「一体、どこでどうやって知り合ったわけ? おひいさまのあの様子、凄く親しげだったけど」
「そんなことより、早く行かないと遅刻扱いされるよ?」
今は移動教室に向かってる最中だから、そうやって話をそらして僕はそのまま歩き出した。
昼になると同時、僕はこっそりと教室を出て、彩花や友人達に後を付けられてないことを確認してから屋上に向かった。
普段は出入り禁止になっている屋上だけど、生徒会長である彼女がいるから何の問題もない。
「篠山様」
「こんにちは、鮎姫さん」
鮎姫さんが、ビニールシートの上で正座をしながら、こちらにいつもの微笑みを向けてくれる。
そんな些細なことが嬉しくて、僕はすぐに近寄ってビニールシートに上がった。
「篠山様、先程連れだって歩かれていたのはどなたなのですか?」
水筒から注いだお茶を渡してくれる鮎姫さん。
嫉妬と言うほど強くはないと思うけど、それでも、僕の傍に女生徒がいたことを気に掛ける鮎姫さんがとても可愛くて、僕は苦笑を浮かべた。
「僕の幼馴染みの、夕凪彩花って言います。腐れ縁って奴ですよ」
「そうなのですか、羨ましいですね」
「羨ましい?」
時々、鮎姫さんは奇妙な言い方をする。
才色兼備でお淑やかな鮎姫さんが、特に可も不可もない彩花をうらやましがるなんて、理屈に合わないと思う。
「だって、夕凪さんは、篠山様と過去を共有しておられるのでしょう。とても、羨ましいです」
「たしかに、そうかも知れないけど」
鮎姫さんの言うことは確かに事実。
けど、彩花はあくまでただの友達なのに、こうして恋人……もとい、許嫁として共にいる人とは違うのに。
「篠山様……、笑ってくださって結構なのですよ」
「何が?」
唐突な鮎姫さんの言葉に、僕は小首を傾げる。
どうして鮎姫さんがそんなことを口にしたのかが、解らないから。
「愛した人を疑ってしまうなど、私は慎ましさもありません。そのような私が、それでも篠山様の傍に侍りたいと思ってしまうなど、浅ましすぎます」
項垂れて、ぽつぽつと呟く鮎姫さんに愛おしさを覚えた。
だから、何も言わず抱き寄せて、僕は唇を頬に押し当てる。
ぱちくりと眼をしばたかせる鮎姫さん。
こういうところは可愛いなって、僕はそう思う。
「ソレを言ったらさ、僕だって鮎姫さんの隣にいてもいいのかなんて、いつも思っちゃってるよ? 僕は取り柄なんてほとんど無いのに」
実際僕は、身長も体重も平均的だし、顔立ちも普通で、勉強だって全部平均点前後だから。
鮎姫さんと釣り合いなんて取れないのに。
「篠山様の取り柄は、誰よりも優しいところです。他の誰も仰らないのなら、私が口にします」
愛している人にそんなことを言われて、嬉しくない筈がない。
だから、僕はぎゅっと鮎姫さんを抱き締めて、あの日のことを思い出した。
僕が、その子猫を見つけたのは、半年ほど前。
中学三年の秋の日だった。
学校に向かう道にはかなり大きな川があって、その橋桁の下に子猫がいることに気付いた僕が、帰りに立ち寄ったときのこと。
子猫の傍には、もう、動こうとしない母猫の姿があって、それでも僕が近寄ると、小さく身動ぎして威嚇してきた。
空腹で動けないって感じもあったけど、それ以上に前足と後ろ足に噛まれた跡があった。
かなり大きなその噛み跡は、どうみても大型犬の仕業。
しかも、日をおいて噛んでる、……嬲ってるんだ。
普通、こんな嬲り方なんて、動物だったらしないのに。
うなり声が聞こえて振り返った僕の前に、大きな土佐犬が立っていた。
それが校長の飼ってる犬で、気性が荒いことは知ってたけど、逃げたくなかったんだ、じりじりと近づいてくる犬は、とっても怖かったけど。
だから、いきなり真横からその犬に水が掛けられたのを、ただびっくりしながら見てた。
ついでにその犬が情けない悲鳴を上げて逃げ出したのもびっくりするだけ。
「大丈夫ですか?」
その声を掛けてきた相手を見たとき、ぽかんと口を開けて見つめてしまった。
だって凄くキレイな和服を着てるとっておきの美少女がそこに立っていたから。
その手に持ったペットボトルがやけに不釣り合いだったけど。
「はい、大丈夫です。その、ありがとうございます」
ぺこんと頭を下げるのと同時に、彼女が近づいてくる。
「いえ、礼を言われるほどのことはしていません。全く、井部さんもあの犬を野放しにするなんて」
このキレイな人は、校長と知り合いなんだろうか。
そう思った瞬間、彼女の背後から凄い勢いであの犬が走ってくるのが見えた。
その時は、何も考えなかったんだ。
そのまま彼女の手を取って、僕は素早く位置を入れ替えた。
思い切りはじき飛ばされて地面に叩き付けられたことと、そのまま上から犬にのしかかられたところで、僕は気絶したらしい。
目が醒めたのは病院だった。
傍らにいた彼女が、もう一度水を浴びせかけて、なんとか追い払ってくれた事と、ここまで連れてきてくれたことを教えてくれて、それが凄く恥ずかしかった。
だって、格好を付けようとして失敗したみたいなものだから。
なのに彼女からお礼を言われるのが恥ずかしくて、それと、僕がかばってた猫を引き取ってくれるとまで言われて、居たたまれなくなってる僕に、彼女は優しく微笑んでくれた。
それから休みが合えば猫に会いにいって、いつの間にか鮎姫さんと付き合うことになったんだ。
「あの、篠山様?」
不意に声を掛けられて、僕は物思いから醒めた。
「あ、どうしたの鮎姫さん?」
「いえ……、その黙り込まれてしまいましたので。ご飯の用意が出来ましたよ」
そう言って笑顔を浮かべる鮎姫さんが、僕の前に弁当箱を置いてくれる。
相変わらず豪華な漆塗りの弁当箱に、やっぱり鮎姫さんはお嬢様……っていうより、お姫様だなって、そんな思いを抱く。
「それじゃ、頂きます」
「頂きます」
両手を合わせてから蓋を開いて、キレイな彩りに嬉しくなってくる。
鮎姫さんが、僕のために作ってくれたんだと思うだけ、もっと鮎姫さんが好きになる。
しばし、無言のまま、僕らは弁当を食べていた。
鮎姫さんが食事中に喋ってはいけないと言っていたから、僕らの食事風景はいつもこんな感じだった。
「ごちそうさまでした」
「よろしゅうおあがり」
優しい声と微笑みでそう返してくれる鮎姫さんに、身体に熱が湧いた。
だから片付け始めた鮎姫さんを僕はそっと抱き締める。
「……篠山様?」
不思議そうな声音の鮎姫さん。
その顔を見つめて、僕は唇を近づける。ぴくりと小さく震えた鮎姫さんは、けれど黙って僕に身を任せてくれている。
嬉しさと愛おしさとがこみ上げてきて、僕はそのまま鮎姫さんと唇を重ねた。
「ん……」
ただふれあうだけ。
なのに、どうしてこれほど愛おしさがこみ上げてくるんだろう。
そんな不思議な感触に、ふいに背中に廻された手に気付いた。
鮎姫さんが僕を抱き締めてくれているんだ。
ガマンできなくなって、僕は鮎姫さんの唇にそっと舌を這わせた。
「んっ! ……あむ」
一瞬驚いた様に目を見開いて、それから観念したように唇を開いてくれる。
ちゅぷちゅくと舌が絡み合う音が、僕を高みに押し上げていく。
……すこし恥ずかしいけれど、股間が硬くなっていくのが自分でも解った。
「ちゅぅ……ん」
ふんふん、と必死に鼻で息をする鮎姫さん。
欲情に濡れた瞳で、キスをしながら僕をしっかりと見つめてくる鮎姫さんは、とてもキレイだったから。
僕は鮎姫さんの背に廻していた手をそっと解いた。
そして、鮎姫さんがそのことに反応するよりも早く、僕は制服に包まれた慎ましやかな胸にそっと触れた。
「っ!」
びくっと、大きく肩を震わせた鮎姫さんが困ったように眉根を寄せて、けれど僕がその胸を揉み始めると、途端に目をとろけさせた。
厚いブレザーとカッターとブラが阻んでいても、鮎姫さんの胸の感触はとても柔らかくて、それが僕の股間を更に高ぶらせていく。
最後に思い切り強く舌を吸い上げてから、僕は唇を離した。
「篠山……様……、だめ、ですよ。こんな、ところで」
僕が指を動かす度、ぴくんぴくんっと小さく震えながら、それでも呟く鮎姫さんを見つめて、僕は苦笑を浮かべる。
「だめ、ですよ? 今は名前で呼んでくれないと」
鮎姫さんと仲良くなっていったあの頃は名字に君づけで、正式にお付き合いを始めた――つまり、婚約させられた――あの時以来、いつも名字に様づけで呼ばれている。
けど、Hの時には、名前で呼ぶんだと、お互いに決めていた。
だって、その時間だけは僕自身と鮎姫さん……、鮎姫自身と、向き合うんだから。
「孟雄様……」
「鮎姫……」
互いに呼び合って、もう一度唇を重ねた。
「もう、篠山様は意地悪です」
事の後、珍しく唇を尖らせて鮎姫さんが僕を見つめてくる。
「ごめんなさい、鮎姫さん」
ぺこんと頭を下げて、上目遣いに見つめてみる。
確かに、調子に乗って少しいじめすぎたかも知れない。
そんなことを思う僕に、鮎姫さんは困ったなと苦笑を浮かべて伝えてくる。
「……その、私も、篠山様と睦み合うことに、異議を唱えているのではありませんよ? ただ、場所を弁えて欲しいのです」
「うん、ごめんなさい……。でもね、大好きな鮎姫さんがすぐ傍にいるんですよ? 大好きな人と二人だけの時間を過ごせてるんだから、暴走してしまうんです」
言った瞬間、普段の優しい微笑みじゃなくて、ほわんとしたとろけるような笑顔を浮かべてくれた。
この鮎姫さんの幸せそのものみたいな笑顔は、僕にとって最高の一瞬で。
だから、僕も同じ笑顔を浮かべていたと思う。
「あ、あの、篠山様。そろそろ、時間ですよ」
はっと我に返った僕は、慌てて後片付けを手伝う。
やっぱり僕は情けない。
こうして真っ直ぐに僕を、僕だけを見つめてくれる鮎姫さんに応えられるようになりたいって、いつも思ってるのに。
「良いんですよ」
不意にそんな言葉を掛けられて、僕は焦る。
思ったことを口にしたのかなと、思ったから。
「篠山様は、誰よりも優しくて強い方だと、私は解っております。あの時、あの子達をかばってあの犬に立ちはだかっていたんですから」
「でも、あの時は」
鮎姫さんに助けられた、そう言おうとした僕の唇に、鮎姫さんが人差し指を押し当ててきた。
「その後で、私を救うために身を呈して下さいました。普通の人なら、最初から見て見ぬふりをしていたか、自分の身を呈するまでのことはしないでしょう」
鮎姫さんに真っ直ぐ見つめられて、僕は言葉を返せない。
だって、あの時は、僕なんかより鮎姫さんが傷つく方が大変だと思っただけ。
「そんなあなただから、私は心を惹かれたのですよ。あの子達の保護もあなたとの縁を保持するためだったのですから」
「え?」
「確かに、あの子達を我が家で飼うことにしたのは、あの子達が可愛かったというのも有ります。けど、あの子達がいれば、あなたとまた逢える、そう考えてもいました」
そう言って、鮎姫さんが自嘲を浮かべる。
「浅ましい、愚かしい女なのですよ、私は」
けれど、その言葉は間違ってる。
間違ってるけど、きっと言葉で言っても伝わらない。それだけは解っていたから。
僕は鮎姫さんを抱き寄せて、そのおでこにそっとキスした。
「篠山様?」
「愚かって言うなら、僕の方こそですよ? こんなに大好きな、愛してる人がそんな気持ちになってたことに気付いていないんですから」
鮎姫さんが何か言おうとして、もう一度、今度は唇にキスをした。
それだけで、力を抜いて身を預けてくれる鮎姫さんに、身体が熱くなる。
「だって、もし、あの猫達を鮎姫さんが引き取らなくても、僕は猫達を出しにして鮎姫さんと会おうとしてた筈だから」
しっかりと見つめ合って、それから微笑み合う。
「私たちは、似たもの同士だったということでしょうか?」
「そういうことだと思います。あ、そろそろ予鈴ですし、早く戻った方が」
「ええ、そうですね」
もう一度微笑みあって、唇を重ねた。
読んで下さった皆様、ありがとうございます。
前回レス下さった方々、真にありがとうございました。
長編の続きは少々遅くなるかも知れません。
それでは、失礼します。
>>639 これはGJ!鮎姫さんかわいいなあ
幼馴染み空気過ぎるww
金髪碧眼和風少女の続きもお待ちしております
>>611 無粋な邪推をするとはつまらない男だな
男の子だった夢子が、15歳まで童貞を捨てなかったから女体化してしまったっていう
この作品の裏設定を明らかにしてやっただけじゃないか
ところで最初からきちんと読み返してみると、なかなか興味深い作品じゃないか
今後もじっくりと見守らせて貰うよ
先は長くなりそうだけど
長いのは仕様なんだろ、VIPPERさん
さてと、新作が遅れてすみませんでした。
それにしても、鮎姫ちゃんは可愛いですね。
今回もエロは薄いです。それでは。
さて、また朝が来た。
今回は夢子も学習したようで上半身だけ揺らして起こしたようだ。
「ふぁ〜。いい朝だな〜。」
「そうですね。」
さてと、今日も身支度をして会社に行こうとする。
すると夢子が俺を引き止める。
「少し、お待ちください。」
「あんだ?」
俺が見ると夢子は弁当箱を持っていた。
「雄平様。これをお持ちくださいませ。」
「これは?」
「お弁当です。残念ながら中身は昨夜の余りものですがよろしければどうぞ。」
「……」
昨日の食材は全部、昨日使い切ったのかと思ってた。
そのくらいしか夢子はお金は使わなかったはずである。
恐るべし、夢子。
「ありがと。夢子、行って来る。」
「いってらっしゃいませ。」
笑顔で送り出してくれる夢子。
「あぁ。」
さてと。時は経過し、昼休み。
会社ではOLが下品な口調で話すのを傍で聞きながら、
夢子の作ってくれた弁当を食べる。
あぁ、至福。俺の夢子はまともな女に育ってくれてよかった。
中身は昨日の残り物だったのだが朝に調理し直されている形跡がある。
よくもここまで気が回るものだ。
さらに時は経過して家に帰る。
「ただいま〜。」
「おかえりなさいませ。雄平様。ご飯にしますか?お風呂にしますか?」
帰るなり女の声の幻聴がした。
うん。きっとこれはなんかの夢だ。
これではまるで新婚さんのようだ。
俺は妻を娶った覚えはない。
「雄平様?」
心配そうに聞いてくる夢子。
家を見ると、綺麗に片付いている。
すくなくとも脱ぎ散らかしていた服は落ちてないし、
ゴミは綺麗にまとめられていた。
「夢子。これは全部、お前がやったのか?」
「はい。そうですけど…。」
日々、夢子は進化していってるようだ。
少なくとも共に部屋を汚し、二人で不健康なラーメンをすすっていた時は明らかに違う。
俺は夢子にある種の恐怖感を抱いていた。
このままじゃ、なんでも夢子に任せっきりのダメ人間になると…。
「飯で。」
「はい、分かりました。」
夢子に台所まで案内される。
今日は少し、料理に洋食も混じっていた。
和食だけではないということか…。
あまりにもダメ人間の自分と夢子の不釣合いさに打ちのめされる自分。
それでも夢子の作った料理は美味しく全部いただいた。
「風呂だ、夢子。」
「はい。」
頼りにしてもらって、夢子は嬉しそうだった。
間違いなく悪い男に騙されるタイプだ。
いや、もう騙されているのかもしれないが…。
俺は風呂に入る。一日の仕事の疲れを癒すのはこれとビールに違いない。
夢子にお酌でもしてもらおう。そう思った矢先である。
「おせなか、おながししましょうか?」
壁の向こう側から聞こえる。夢子の声だ。
待てよ、ここは風呂だ。そして背中を流すということは…。
あられもない姿の夢子。
そして恥ずかしそうに、それでも精一杯、俺の背中に石鹸を塗りたくる夢子。
いかん。でも、夢子がいいと言うのならば…。
合意のもとなら…。
「あぁ。お願いする。」
「はい、分かりました。」
あぁ、俺のバカ。
だが、こんな誘いに抵抗できる男が何人いるというのだろうか?
夢子が風呂の中に入ってくる。
その服装は当然…!!
…いつもの和服だった。
さすがに考えすぎか。
「何か期待に添えなかったでしょうか?」
「いや、気にしないでくれ。」
そう。あんな純粋な女の子で下品な妄想をした俺が悪いんだから。
夢子の格好は予想通りで、期待はずれだった。
だが、夢子の手はすべすべで気持ちよかった。
そんな手が俺の背中を優しくこするのである。
あぁ。昔を思い出すなぁ。
昔も、スク水を着て風呂に入ったときはこんなことをしていたのである。
「今は、スク水は着ないのか?」
「あんな露出度の高い服、もう着れませんわ。」
「そうか。似合いそうなのに。」
「もうっ。やめてください。でも、どうしてもと言うなら…。」
言葉に含みを持たせる夢子。
「いや、これ十分だよ。俺は幸せ者だな。こんな子に側に居てもらえるんだから。」
「はい。夢子はあなた様のそばに一生います。ですからご安心ください。」
「あぁ、ずっと一緒だ。なっ。」
背中を流してもらうと、風呂を夢子と入れ替わる。
俺達、ずっと一緒だよな…。
俺は、この生活が永遠に続いて欲しいと思った。
どうも投稿終了です。
あぁ、大和撫子は絶滅危惧種の生き物になってしまいましたね。
藍より青しも連載を終了してしまったし。
でもこの小説は続きます。お楽しみに。
GJだ
この座敷童子、和も洋もいけるのか。大した進化だ
……………………スク水……だと……!?
>>639 いかん、いい具合におひいさまがツボった。
次回も期待さして頂きます。
気長にガンガレ
保守
どもです。しばらく空けてすみませんでした。
本編の方針が定まらないので夢子の幼少時の話を書きます。
当然、非エロです。おつきあいお願いします。
夢を…見た…、遠い、遠い、昔の夢を…
夢の中の俺は6年前にいた…。
「夢子〜!!帰ったぞ〜。」
「家主様、おかえりなさいなのです〜。」
無邪気にはしゃぐ夢子。
当時の夢子は10歳。
今の大人びた大和撫子の雰囲気はなく、無邪気な子供だった。
背も低く、俺の妹みたいな奴だった。
当時の夢子は俺の事を家主様と呼んでいた。
実は、雄平様と呼び出すのが大人になってからなのだが。
「醤油と塩、どっちがいいか?」
「塩なのです〜。」
「わかった。お湯を沸かそうな。」
「はいなのです〜」
夢子はトコトコと走っていくと、コンロの火をつけた。
危なっかしい奴である。
「食べていいのですか〜?」
「ダメだ。女ってのはな、いろいろ待つ物なんだ。
例えば、戦場に行った恋人とかなぁ〜。」
「難しい話はよく分からないのです〜。」
「とりあえず、ラーメンくらい3分待ってやれ。」
「わかったのです〜。」
俺はいろいろと夢子に情操教育を仕込んでいた。
一応、見かけは10歳だったからな。
まさかあぁいう風に育つとは思ってなかったが。
ピピピピッ
「いただきます。」
「いただきますのです〜。」
二人で一緒にラーメンをすする。
「夢子、少し塩分けて。」
「では醤油を分けて欲しいのです〜。」
「よしよし。」
「えへへ〜。」
一緒にラーメンをすする。今の夢子では考えられない光景である。
これはこれ、今の夢子は今の夢子。
どっちも掛け替えのない幸せである。
「風呂でも入るか。」
「はいなのです〜。」
俺はときどき夢子と風呂に入る。
まさかエロゲーのおまけについてきたスク水を使う日が来るとは思わなかった。
「家主様〜、背中を流すのです〜。」
「おぅ。」
夢子の胸は年相応のものであった。
だが、体にぴっちりと張り付く水着は、ロリコンではなくともそそられるものがあった。
ちっちゃな手で必死に俺の背中をこする夢子。
いかんな。このままじゃ性犯罪者まっしぐらだ。
風呂から出た後は、二人でゲームをする。
「そういえば、家主様。お昼は何を食べてますのですか?
もしかしてラーメンではありませんか?」
夢子、鋭い。
「まさか。いくら俺だってラーメンばかりは飽きるさ。」
「でも、今日でラーメンは三日目なのです。」
「……」
「お昼もラーメンだったのですね。」
「違う。断じて違う。神に誓ってもいい。」
「嘘つきはだめなのですよ〜。」
「嘘じゃない。」
「分かりました、信じるのです〜。」
言っておくが、俺は嘘はついていない。
今日はカップうどんだったのだから。
「何か夢子が作ってあげられるといいのですが…」
「気持ちだけは受け取っておくよ。」
料理下手の夢子とはいえ、なんと嬉しい言葉であろうか。
昔の俺にはこれだけで俺は満足だった。
「なぁ、夢子。これから俺達、どうなるんだろうな?」
夢子はこれでも俺より長く生きている。
だが初めて夢子を発見したのは俺らしく、精神年齢は幼いのだが…。
「夢子、家主様のお嫁さんになりたいのです〜。」
「そりゃ無理だ。せいぜい俺の妹が関の山だ。」
「酷いことを言ったのです〜。」
「嘘だ、嘘。あと数年したら……、娘にしてやる。」
「む〜。」
「爺さんになったら孫にクラスチェンジな。」
「ひどいのです〜!!」
昔の夢子には、恋愛感情は抱けなかった。
だから、こうして冗談で回避することにしている。
恋愛感情をもったらまずいのだから…。
ごめんな…、夢子。
「いけっ!!」
振り切るように、ゲームのコンボに夢中になる俺。
俺は憶えたばかりのコンボを夢子に披露する。
いや、披露しているはずだったのである。
夢子の反応を見ようとすると、なんと夢子は横にいなかった。
あんな短時間にどこかにいけるはずはない。
まさか、俺が夢子にいいかげんな応答をしたから!?
「夢子っ!!夢子っ!?ゆめこぉぉ!!!!」
そこで俺の意識は途切れていた。
俺が目を覚ますと、そこは夢子の膝の上だった。
子供はなく大人の夢子だったが…。
そうか、俺は夢子に耳掃除をしてもらってたんだ。
その途中であまりにも気持ちがよくて眠くなって…。
「雄平様?ずいぶんとお疲れでしたね。」
「あぁ。少し、夢を見ていた。」
「夢、ですか。どんな夢でした?興味ありますわ。」
「6年前の夢だよ。ラーメンを二人ですすってた。
今じゃ、ありえない光景だがな。」
「もうっ、雄平様。インスタント食品は健康に悪いんですよ。」
「まぁな。それにその理由の大部分は、
今の夢子の料理が美味いってのだからもあるしな。」
「もう……、雄平様っ…。」
頬を赤らめる夢子。昔は昔、今は今。
こっちの夢子は女らしくて綺麗でそれがいい。
それにからかって楽しいのはどっちも同じだしな。
「雄平様。ラーメンは無理ですが、お夕飯はお蕎麦にいたしませんか?」
「あっ、それいいな。そしたら夢子と一緒にすすれるし。」
「はい。」
6年後、夢子は幼女から少女になりました。
もしかしたら、お嫁さんになれるかもしれません。
いや…、まだ早いか。
それに、少し照れくさいかな。
こうして、俺は夢子と一緒に蕎麦をすすった…。
投下終了です。
どうもおつきあいいただいて、ありがとうございます。
これから、また間がまた空いてしまいますがどうかよろしくお願いします。
いいねいいね
こーいうの大好きだぜ
もっといちゃいちゃしてくれ!
かなり久しぶりに来たら物凄く伸びててビックリしたんだが……なんでここのスレってアクが強い御方に好かれるんだろ
とりあえず、保守!!
658 :
座敷童子の夢子さん ◆0JsURY8z9A :2008/12/13(土) 01:00:53 ID:BPmzKsEK
久しぶりに帰ってきました。
話をまとめるのに非常に時間が掛かってしましました。
ここで物語は急展開を迎えます。
是非、お付き合いください。
数ヵ月後
俺と、夢子の生活が軌道に乗ったある日のことである。
夢子はダメ人間の俺に代わって、甲斐甲斐しく家事をしている。
俺も何度かやってみようとしたのだが、努力虚しく夢子には到底敵わなかった。
嫁さんにできて夢子に出来ないことは、もう夜の相手と子供を産むことくらいだった。
しかし、それだって最近の嫁さんは家事もロクに出来ないそうだし、
離婚も多いそうだし、おまけに我がままだし、いろいろな点で夢子の方が優れていた。
「雄平様。この前のご両親から薦められたお見合いの話はどうなったでしょうか?」
夢子は不安そうに聞いてくる。
なるほど。確かにこのダメ人間が失言をしないかどうかは不安になるところだろう。
「あぁ。あれか。夢子の話をしたら即座に断られた。」
「……。」
安心と不安の中間点に当たる表情をする夢子。
いや、間違いなくあの表情はやっぱりと言った顔だった。
俺には夢子が見えているからあまり違和感を感じないのだが、
見えないものが見えるのは正直、不気味だ。
しかも美少女の幻覚が見えるとなれば別の意味でかなりの重症だ。
それが家事をしてくれる等と言った日には精神病院に直行だろう。
そんな奇妙な男を生涯の伴侶に選ぼうなんていう女はまずいないのである。
そう。俺は夢子との気ままな生活を守らなくてはいけないのである。
まぁ、そんな話はそこまでにしておいて俺は夢子の作った飯を食べる。
「さらに出来るようになったな、夢子。」
「もうっ……、雄平様っ。」
「夢子、ビールだ。」
「はい。分かりました。」
さて、食後にはやっぱり酒だ。
社会人は酒が動力源なのである。
日頃の疲れを癒すのは、酒と風呂なのである。
さすがに飲みすぎは夢子に止められるのだが……。
「飲みすぎには注意してくださいね?」
「分かってるよ。」
我が家の経済事情(主に俺のせい)から俺が飲むのは発泡酒である。
最近はそれすら税金がかかってきやがった。
けれども、これだけは変わらないことがある。
そう。俺はわざわざ缶ビールなのに夢子にお酌をさせるのである。
美少女がお酌をすれば発泡酒だって、銘酒になる。
夢子が子供だった頃には教育に悪影響を及ぼす恐れがあるためにお酌をさせてないが、
大人になったいまなら大丈夫だ。
「それでは……。」
「おっと。やっぱり命の味がするなぁ……。」
「おやめください。まだ20代ですよ?」
「うるへぇな〜。」
こうやって少し時間が経ったころである。
「雄平様。少し、お酒を私にも分けていただけないでしょうか?」
「おう。飲めや。」
俺は夢子にお酒をついでやる。
正直、自分だけが飲んでいるのはなんか悪い気がしたので渡りに船であった。
「それでは。」
そういいながら、夢子はビールに口をつける。
そして頬を赤らめる夢子。
夢子はすぐに酔うのである。。
659 :
座敷童子の夢子さん ◆0JsURY8z9A :2008/12/13(土) 01:02:29 ID:BPmzKsEK
「そろそろやめておくか。」
俺は酒を飲むのをやめて眠ることにした。
いつもは止めてくれる夢子が酔ってしまったからである。
そう思っていると、夢子は座ったまま眠ってしまっている。
すやすやとたてる寝息が非常に愛らしい。
寝顔は正に、天使のそれであった。
かつて授業中に座りながら居眠りをしていた俺とは天地の差である。
座敷童子が風邪を引くのかは分からないが俺は夢子を布団に連れて行くことにした。
そっと抱きかかえる夢子はとても軽くて、そして柔らかかった。
夢子に布団をかけてやる。すると、夢子の口から寝言が聞こえてきた。
俺はその寝言を聞き取れるように耳をすませてみた。
すると、夢子はこう言っていた。
「雄平様……、」
もっとよく聞き取れるように、もっと近づいてみた。
「夢子は、夢子は……、雄平様のお嫁さんになれるでしょうか……。」
「夢子……。」
夢子の寝言は俺にとってかなり衝撃的だった。
というより、かなり核心を突いていたのである。
俺は、夢子をかつて同居人としか意識していなかった。
夢子が大人になってから女だと少し意識するようになったが
どこかで思い切れない部分があった。
いやそうとしか意識しないようにしていたのである。
もし、下手なことをしたらお互いに気まずくなってしまう。
最悪、夢子が消滅してしまうかもしれない。
夢子は俺が心の底から会いたいと思うからいまここにいるだけに過ぎないのだから。
でも、夢子は会ったときから俺のことを想っていてくれた。
今までは子供のことだからで済ませていたが、
もう大人の状態であの寝言を聞いてしまったからそれではすまない。
夢子は昔から俺の事を思い続けているのだろうか?
そして、夢子は俺のことをいまでも想い続けているのだろうか?
そう思うと胸が痛む。
俺は夢子のことが……。
やめよう。
とりあえず今日は寝よう。
うん。でも逃げちゃいけない。
いつの日か、きっちり夢子と向き合わないと。
とりあえず、今日は寝ることにした。
これから夢子とどう付き合うかを考えながら。
「おやすみ、夢子。」
俺は寝ている夢子の頭を撫でた後、自分の布団に向かった。
「ゆうへい…さま…」
夢子は、ぐっすりと眠っているようであった
どもです。
聞きたいことがありますが、非エロの(この小説はまだ非エロなのだが)
夢子と雄平の出会いの話を書いたのですがここに投稿してもよろしいでしょうか?
もしよかったら保守代わりに投稿します。
それでは次回をお楽しみに。
>>660 問題ない。さあ投下だ
そして続きにGJ。はっきり意識し始めましたね
座敷童子の夢子ちゃん
俺は、小島雄平。このたび二流…、すまん。三流の国立大学に合格した大学一年生。
専攻は今をときめくディジタルでプログラマーな情報工学科だ。
思えば、長いようであっというまの受験だった。
今思えば、マンガやドラマで聞いたA日程やB日程と言う言葉を全く聴かなかった。
試験にはパソコンのパの字も出なかった。
そんなことはどうでもいい。俺はやっと東京に出れると言うわけだ。
名古屋もいいところだが、どこか田舎くさい。
東京に出れば秋葉原もある。技術者を目指す俺としては一度は足を運んでみたい憧れの場所だ。
断じて萌えに興味があるわけではない。
まちがってもことりちゃんのフィギュアが欲しいわけではない。
もう下宿先は決めてある。
駅にも近く結構広いアパートだ。でもそれに反して安い。
あきれるほどに安いのである。
なんで安いのか不動産に聞いてみたところ、
なんでも幽霊が出るらしいのだ。
目撃例も多数で、毎夜のようにカタカタとラップ音がしたり
ドタンドタンと音がするのである。
さらには、極めつけは真夜中に枕元で
「私は〜ここにいますよ〜」
なんて、声がするそうだ。それも何度も。
実にしょうもない話だ。
まぁ、想像力逞しい文系の人間なら怖がっただろう。
だが悲しいことに、俺は理系の0と1しかない情報工学部生だ。
科学の時代の申し子があんなものを信じれるわけがない。
今、俺はアパートにいるが当たり前ながら幽霊なんか出なかった。
こうして、大学に入ってから一週間くらいすぎたある日のことだ…。
「やれやれ、一人暮らしってのも寂しいものだな。幽霊でも出ればいいのに。」
そう言いながら、俺は2l 158円のお茶を近くのスーパーから買って飲んでいる。
貧乏学生の強い味方だ。生協には98円のラーメンもある。
「やっぱり独り暮らしは寂しいですか?」
「あぁな。うるさかった親もやっぱりいないと寂しいかな。」
俺は隣に居た女の子に返事をする。
って!!隣に女の子なんているはずがない!!
俺は反射的に横を向いた。
すると、赤い着物をきた10歳くらいの女の子が俺のお茶を湯飲みに入れて、
お茶をすすっていた。
「飲むな!!貧乏学生には金が無いんだ!!」
そう言いながら、俺は少女から湯飲みを奪った。
「あっ!!私の湯飲みを返してください!!」
ま…、待てよ俺。俺が今話してるのは誰だ…?
この家には俺以外の人はいないはずだ。もしいるとしたらそれは…
「あっ、あなたは私の姿が見えるんですね。」
そんな俺を他所に、突然喜びだした女の子。
「お前は誰だ?」
少しだけ冷静さを取りもどした俺はすぐに聞き返した。
「私は座敷童子の夢子といいます。この家の住民です。」
かなり冷静さを取り戻した俺はすぐに言い返した。
「夢子ちゃん。電話番号はどこかな?お母さん、きっと困ってると思うよ?」
うん。きっと家出娘だ。テレビの特集で見たから間違いは無い。
「電話番号なんてありません!!本当にここの住民なんです!!」
「夢子ちゃん。座敷童子って嘘は現実味がないと思うな。文系なら通じるかもしれないけど
理系には通じないよ。それに時代に大幅に乗り遅れてるし。
せめて車に引かれて死んだ少女の悪霊とかにしない?」
「今、地味に酷い事を言いませんでしたか?」
「気のせいだ。」
「本当に信じて貰えませんか?」
「無理を言うな。」
「分かりました。これならどうですか?」
「!!」
そう言うと、自称座敷童子は信じられないことに、
30cmくらいふわふわと重力に逆らい、浮かび上がったのである。
現在、滞空時間30秒以上。
普通じゃまずありえない現象だ。
ところで、人というものはありえないものを見ると思考が停止するらしく、
自分も例外ではなく、俺の思考は完全に停止した。
「これで信じていただけましたか?」
正直信じたくない。つか今でも目の錯覚だと思ってる。
だが、どんな結果であれ実験結果を信じなくてはいけないのが科学である。
たとえ、どんなありえない数値が出ても班員さえ納得すれば
それでレポートを書かなくてはいけない世界なのである。
「分かった。分かったから出て行ってくれ。」
「え〜!!なんでですか〜!!」
座敷童子は理不尽そうに頬を膨らませて俺の方を見ている。
「あいにくだが、ここは男の部屋だ。女と住んでいるなんて噂が立ったら
俺の人生はおしまいなんでな。」
俺は正論を言ったつもりだ。
「ざ〜し〜き〜わ〜ら〜し〜を追い出すと〜不幸が〜降りかかるますよ〜!!」
「うっ。」
「こんじゃら〜、こんじゃら〜!!」
「やめてくれっ!!」
さっきまでだったら笑って、嘘ばっかりと言えるのだが、
先ほど浮いていたのを見るとあながち嘘とは言えないから困る。
まっ、まさかな。でもひょっとすると…。
と、考えてしまうのが人間の心理である。
それに女の子を追い出すというのも後味が悪い。
「わ、わかった。とりあえず、ここにいていい。これでいいか?」
「わ〜い。ありがと〜ございま〜す!!」
無邪気に笑う座敷童子。ちょっと可愛いかもしれない…。
いかん。俺は何を考えているのだろうか。
このままではロリコンの道まっしぐらだ。
まぁいいや。というより、もういいや。寝よう。
明日になったらきっといなくなってるさ。
俺は布団を取り出した。
おやすみ。そしてさようなら座敷童子。
「はわわっ、もう寝ちゃいますですか?」
聞いてくる座敷童子。
「あぁ。俺は早起きは三文の徳がモットーだからな。」
「うそです。昨日、3時くらいまでテレビ見てました。」
「うっ…。見てたのか。」
「はい。見えてないときも見てました。」
「今日は調子が悪いんだ。変なものも見るし。」
「また地味に酷いこといいました。」
「とにかく、明日は一限からあるんだ。俺は寝る。おやすみな。」
「それなら仕方ありませんね。おやすみなさ〜い。」
「って!!なんで一限の意味が理解できるんだよ、座敷童子!!」
「座敷童子は名前ではありません。夢子です。」
「そうか座敷童子。」
「夢子です。」
「分かった、分かった、座敷童子。」
「夢子です。」
このまま続くとループしそうなのでこの辺で名前を呼んでやることにする。
「夢子。」
「座敷童子ではありますせん。あっ。」
お約束。仕方ない奴め。
「でっ、夢子。なんでお前は一限の意味が分かるんだ?」
「大学生、よく来ますから。ここ。」
「そうか…。」
なるほど。当たり前といえば、当たり前だ。
「じゃな。夢子。」
「おやすみなさい。」
俺の枕元にちょこんと正座をしている夢子を尻目に俺は目を閉じる。
だが、なかなか寝付けるものではない。
なぜなら夢子が寝ている俺をじっと見つめているからである。
これではいろいろと不都合がある。つか、そうじゃなくても怖い。
「だぁぁ!!寝れん!!」
それでもあと1時間くらい布団に入っていれば人間は寝れるものであった…。
意識がなくなった後、俺はゲスンゲスンと蹴られる感触で目を覚ました。
いったい誰が俺を蹴るというのだろうか?
俺の脳内検索に引かっかったのは一人の家出娘もとい座敷童子だった…。
「痛いじゃないか!!何するんだ!!」
「朝です!!一限目に間に合いませんよ!!」
そういわれて時計を見る。確かにヤバイ時間だ。
だが、それは時間内にきっちり間に合わせたときの話。
遅刻前提でいけばぜんぜん間に合う時間じゃないか。
「まだ大丈夫だって…。」
「もしかして、遅刻すればいいじゃないかって思ってませんか?」
「よく分かったな。」
「ダメです!!大学はそんな人から真っ先に単位を落としていくんです!!」
「どうせなら、今日は一限サボるか…。」
「ダメー!!」
そうして、俺は夢子に追い出されるようにして大学に行く。
当然、講義の時間中は居眠りだ。
なぜ今更、俺が微積をしなければいけないのだろうか?
もう受験で精一杯がんばったじゃないか。
そう思うだけでうだつがあがらない。
だが、そんな眠気を吹き飛ばすものがある。
微積の教授ではない。座敷童子の夢子だ。
当然、大切なものを盗んでいかれたとかハァハァだとかそういうわけではない。
今、家には奴一人。さすがにあのマンションで火事があったという話を聞いては居ないが、
俺のグッズになにかしていないだろうか?
一応、女の子の夢子にアレを見られたらとても気まずい雰囲気になること間違いなしだ。
PCも弄られてはいないだろうか?
さすがにパスはかけてある。
だが、夢子にPCの使い方が分かるとは思ってない。下手をすれば壊す可能性もある。
そうなればHDDの俺の嫁達はオジャンだ。
あぁ〜!!気になる。ものすっごい気になる!!
他にも冷蔵庫をあけっぱなしにしていないだろうか?とか
遊びでエアコンを付けていないだろうか?とか
どれも貧乏学生にとっては死活問題だ。
そう思いながらも、講義を抜け出すことが出来ないのは俺の人のよさだろう。
そうやって悶々としながら午前の講義終了。
早速、家にダッシュ。
「ゆめこ〜!!」
「あっ、部屋主さん!!今日は早かったですね。」
ドテッ
あまりにもあっけない光景に、俺は思わずこけた。
しかも盛大にこけた。
それもそのはず、
俺の心配をよそに夢子ちゃんは、PS2でぷよぷよをやっていたのだ。
「おまえ、電子機器が使えたのか!!」
「見よう見まねです。今日はやけに早かったですね。」
「昼休みだから、抜け出してきた。」
とりあえずは冷蔵庫も開けっ放しになってないし、
エアコンもついてない。俺のグッズも無事だ。
だが、これからも無事であり続けるとは限らない。
そこで、俺は夢子に釘を挿しておくことにする。
「夢子。俺からいくつかお願いがある。」
「はい、なんでしょうか?」
といいながらスタートで、ゲームを中断する。器用なやつだ。
「まず、この箱だ。」
と言って、俺はグッズを入れてあるダンボールまで連れて行く。
「はい。」
「この箱には俺の先祖が封印したお化けが入っている。」
30秒で考えた思いつきながら、なんと胡散臭い。俺なら絶対に信じない。
「お化け!?」
びっくりする夢子。ここまで効果があるとは思わなかった。
「あぁ。俺も初めは嘘だと思っていたが、お前を見てから信じることにした。
分かってると思うが、開けるなよ。」
「はっ、はいなのです!!」
よし。夢子の怯え方を見ていると、とりあえずグッズは死守した。
次はパソコンだ。
「次にこれだ。この電子機器はPS2とは比べ物にならないほど脆い。だから絶対に触るな。」
「分かったのです〜!!」
よし。聞き分けのいい子で助かった。まぁ、パスワードも掛けてるし安全だろう。
マイクロソフト公認ウイルスVISTAの唯一、XPより優れる点だ。
その他にもいろいろ説明するが結構知ってることも多く、
思ったより説明に手間取ることはなさそうだ。
「じゃぁ、これから午後の講義を受けに行ってくるから先ほどの注意をよく守るように!!
特にお化けの箱。」
「いってらっしゃいなのです〜!!」
呆れるほどに能天気な声。本当に大丈夫なのだろうか?
しかし、俺には夢子を信じるしかなかった。
俺が出ていくと、再びPS2を始める夢子。
ぷよぷよをしている限り、俺の平和は守られる。がんばれPS2。
午後のプログラム序論の講義は比較的有意義だった。
まぁ、ハローワールドに毛が生えたようなプログラムしかやってないのだが。
さて、帰るか。
ここでギャルゲーなら幼馴染か可愛い妹の一人でもいるところだが、
あいにく男だらけの工学部。そんなものはいるわけがない。
だからといって、人生捨てて文系に行く勇気はない。
一人寂しく家に帰る。座敷童子もたまには役に立つ。
「夢子〜、帰ったぞ〜。」
「このゲームは文字ばっかりでつまらないのです〜!!」
「…。」
どうやら、ぷよぷよは持たなかったようだ。
で今、座敷童子は俺のギャルゲーをやっている。
だが幸運なことに文字ばかりを羅列するゲームは座敷童子の肌に合わず
すぐに投げ出されている。危ないところだった。
「夢子、それ面白いか?」
「つまんないのです〜!!」
「なら、これなんかいいんじゃないか?」
俺はにこやかにそこらへんにあったロックマンを差し出した。
俗に言う、生贄というやつだ。
「わーい!!」
座敷童子はそう言うと、すばやくそれに食いついた。
すぐにとっつき始める辺り、見た目相応の精神年齢だと思われる。
相手が間抜けで助かったと言ったところだ。
さてさて、真面目とは程遠い俺は講義の復習などするわけもなく
いつものサイト巡回でもするか…。
と思い、PCを立ち上げる。
まずは2chだ。と思っていると、夢子が後ろに立っていた。
なんとなく気まずい。そこで俺は夢子に聞いてみることにした。
「ロックマンはやらないのか?」
「青い竜巻をだすのがたおせないのです〜。」
「…。」
俺の見積もりが甘かった。
アクションゲームは初心者にやらせるとすぐに飽きられる。
なぜなら、初心者はたいてい同じところで死んでしまうからである。
「このゆとりめ…。」
「??」
まぁ、座敷童子にゆとりは通じないだろうな。
そもそも俺がゆとりか…。
「まぁいい。別に俺のパソコンを見るのはいいが、面白くないぞ?」
「そうなのですか?」
「あぁ。」
そう言うと、俺は2chを読む作業に戻る。
「家主さん、家主さん。」
ところが、そうはいかなかったらしい。俺は夢子に袖を引っ張られる。
「なんだ、夢子。」
めんどくさそうに俺は答える。
「名無しさんって、どうしてこんなにたくさんの書き込みをしてるですか?」
「…。」
ある意味、新鮮な奴だ。確かに俺も人生で初めて2chを見たときが一瞬そう思った。
だが、少し考えれば分かるだろうに。
「この掲示板では名無しさんで投稿するのが普通なの。自分を名乗る人の方が少ないの。分かった?」
「それじゃ〜、お互いが誰だからわからないのです〜。」
「それがいいんじゃないか。お互いの素性に関わらず、正しい意見が受け入れられる。それがいいんだよ。」
「そうなのですか〜?あっ!!家主さん、すごいのです!!すごいのです!!」
「いったいなんだと言うのだ?」
いきなり、はしゃぎだした夢子。
俺が見ているのはいたって普通のスレッドだ。
だから何も驚くようなものはないはずなのだが…。
「この人たち、文字で絵を描いてます!!」
「へっ…。」
俺は夢子が何を言っているのか一瞬、分からなかった。
だが、直後それを把握した。
多分、夢子はAAのことを言っているのであろう。
「あぁ、AAのことか。」
「あんなに細かい絵を文字で書くなんてすごいのです〜!!」
「…。」
初めて俺がAAを見たときも同様の感想だった。
まぁ、その後すぐに大量にコピペされているのを見てその感覚は麻痺したのだが…。
ついでに今でもAA職人はすごいと思ってる。
よしっ。こうなったのも何かの縁だ。夢子にもっと面白いものを見せてやろう。
「これ、見てみろ。」
と言って、夢子にAA保管庫を見せる。AA職人達の努力の結晶だ。
「わ〜!!すごいのです。すごいのです〜!!」
予想通り感動する夢子。ここまでこのくらいのことで喜べるとは…。
人間、ささいなことで感動できるほうがいいのかもしれない。
まぁ、あいつは人間じゃなくて座敷童子なわけなのだが。
「あっ!!この女の人は、文字ばっかりのつまらないゲームに出てきた人です〜。」
一瞬、ピクッとなる。それにしてもよく覚えていたな…。
「あはは…、あのゲームは大人向きだからさ…。」
俺は話を誤魔化す方向でいくことにした。
うん。見た目は10歳の女の子だ。変な道に進まないように監督する義務が俺にはあると思う。
俺は暫定的に任された夢子のお兄さんなのだから。
さてさて、俺は適当にサイトの巡回をすませると、飯にすることにした。
今日もラーメンとサラダ。何事も節制だ。
無論、そのお金が正しい方向に向かっていればの話なのがだ…。
「夢子。一つ聞いていいか?」
ラーメンをすすりながら、夢子が答える。
「なんなのですか〜?」
「お前はなんで前の住民を脅かしていたんだ?」
俺は今まで心に引っかかっている事を聞いてみた。
見たところ、こいつに悪意があるとは思えない。
ただの悪戯だろうか?
だが、そんなやつにも見えなかった。
「おどかすつもりはなかったのです〜。」
「と、いうと?」
「ただ、気づいて欲しかっただけなのです〜。」
「気づいてって、お前見えるじゃん。気づかないほうが珍しいと思うんだけど。」
「ちがうのです〜。私が見えるのはいまままでで、あなただけだったのです〜。」
「な、なんだってー!!」
ちょっと、オーバーリアクションで返してみることにした。
だが少しは納得いった。あいつは座敷童子だ。要するになんでもありだ。
たとえ俺以外の他人が見えなかったとしても…
「って、なんで俺はお前が見えるんだ?」
そういえばそうだ。ギャルゲーの主人公なら特殊体質で済むだろうけど、
俺はいたって一般人だ。そんな体質なわけがない。
すると夢子は意外な返答をした。
「細かいことはよく分からないのです〜。でもたぶん、あなたは私のことを
心の底から出てきて欲しいと思っているからではありませんか?」
夢子にしてはシリアスな返答であった。だが、ぜんぜん的を射ない。
「おいおい。冗談はよしてくれ。理系の人間はお化けを信じないんだ。」
「つまりあなたは、お化けが怖くないということですね?」
まぁ、確かに夜更かしの多い俺はお化けが怖いと思ったことはない。
3〜4時に寝るのは中学の頃から当たり前だ。
そして授業中に寝るのも。
決して、深夜アニメをリアルタイムで見ているからではない。
ましては徹夜で不思議なダンジョンをやっているわけではない。
「まぁ、そういう考え方もできなくはないな。」
「だからあなたは私に出てきて欲しくないとは思わなかった。」
「今、ものすっごい後悔してるがな。」
「また酷いことをいったのです〜!!」
「はっはっは。ごめんごめん。まぁ、まがりなりにも同居人だ。よろしくたのむぜ?」
「はいなのです〜!!」
さてと、飯も食い終わったしさっそくPCに入ってるあのゲームでも…。
ん…!?
俺の背後には座敷童子の夢子がいる。
あいつと過ごしたのは一日だけだが、けっこう仲良くなったつもりではある。
「どうしたのですか家主さん?」
「いや、なんでもない。」
そうだった。今、俺の後ろには夢子の目があるのである。
さすがに10才とはいえ女の子だ。いや、10才だからもっとまずいという説もある。
とりあえず、俺にあのゲームをやる選択肢はなくなったのである。
「家主さ〜ん。いつもやってる文字ばっかりのゲームはしないのですか〜?」
うっ、やっぱり見られてた。
「まっ、まぁな。人間同じことばっかりやってると飽きるんだよ。」
「そうなのですか〜?」
怪しそうに俺を見つめる夢子。
「あぁ。」
もう、手遅れかもしれない。だが、さすがに開き直るのは人間としてどうかと思う。
そこで俺は小学生にも推奨されている弾幕シューティングで遊ぶことにする。
これなら夢子に与える悪影響も少ないだろう。
さて、俺はそのゲームを起動することにした。
このゲームは見た目、ものすごく難しく見える。
単純な夢子ならきっとすごいと思い込んでくれるだろう。
「わ〜!!すごいのです!!すごいのです〜!!
ものすごいたくさんの弾を全部よけているのです〜!!」
「だろ?」
案の定、単純な夢子は俺のことをすごいと思い込む。
実際は当たり判定が小さいだけなのだが…。
「私にもやらせて欲しいのです〜。」
「いいよ、はい。ジョイパッド。」
やりたそうな夢子に俺はジョイパッドを手渡す。
「ありがとうなのです〜。」
嬉しそうにする夢子。いままでよっぽど退屈だったのだろうな。
「あっ、そこ。そんなに大きく避けないで。小さく避けるだけだって」
ゲームのやりかたを夢子に教える俺。
本来ならやっかいな同居人なのに、こうしているとまるで妹みたいだ。
「妹か…。」
俺は夢子のほうをちらっと向いた。
「なにか顔についてるですか〜?」
夢子は気づいたようだった。
「いや、なんでもない。」
「変な家主さんなのです〜。」
座敷童子との他愛のないやりとり。こういうのもたまにはいいかもしれない。
こうして、俺達は3時まで夜更かしをした。
そして、次の日の朝はまた夢子にたたき起こされたのである。
「なんで俺と同じ時間に寝たのにお前はちゃんと起きれるんだよ!!」
「ジリジリうるさかったからなのです〜!!」
なるほど。こいつ、意外と音に敏感なのか。と感心してしまう。
「家主さん、早く学校に行かないと遅刻するのです〜!!」
「おう。そうだったな。」
「朝ごはんは食べないですか〜。」
「あぁ。中学の頃から食べてなくって、今はもうメロンパン一個で腹を壊す。」
「む〜。それは日頃の生活習慣がみだれてるのです〜。」
「そうだな。行ってくるぜ。ちゃんと昨日いわれたことは守れよ〜。」
「はいなのです〜!!いってらっしゃいなのです〜。」
「あぁ。行って来るぜ。」
退屈な講義は寝る。寝るとまずい講義は起きる。
これは俺の中学の頃からのスタンスだ。
下手をすると一日中寝てることもあった。
その後、帰ったら、夢子の相手をする。
そしてときどき慌ててレポートをする。
まぁ、時々に隙を伺って夢子には見せられないようなゲームをする。
そんな日々が続いた。
共同生活ってのは面倒なものだ。
だが、それがいい。
そんな日々がけっこう続いた。
もともとが文芸部に投稿するためのものなので
少し長くなってしまいました。
この夢子が成長して和風美少女の夢子になります。
今の話は前編なので後編もあります。
それではお楽しみに。
いいね
なんかニヤニヤしちゃうぜこーいうの
続き希望
文芸部にエロを落とそうとして検閲に引っ掛かったのですね、わかります
ほのぼのいいよほのぼの
こうして、2ヶ月くらいが過ぎた。
2ヶ月も同じ家で過ごせば、お互いのことはけっこうよく分かるもんだ。
夢子は基本、食事をしなくても生きていける。
これで先月は乗り切った。
だが、物を食べたり飲んだりすることはでき、甘いものが好き。
とくに和菓子。ただし、甘いからと言って炭酸は飲めない。
弱点はコーラと苦いもの。そして頭が弱いこと。
特技は腕相撲。というより、なぜか俺より力が強い。
当然間違いなんて犯すはずもなく、俺の妹というポジションに納まっている。
俺と夢子は、つつがなく毎日を送っていた。
だが、最近レポートや宿題が増え俺はその対応に追われ
夢子の相手をしてやれる時間が少なくなっていった。
そんなある日のことである。
「あっ、家主さん、おかえりなさいなのです〜!!」
「あぁ。ただいま。」
「今日もレポートなのですか〜?」
「あぁ。配列がいまいちよく分からないからな…。」
「はいなのです〜。」
残念そうな顔をする夢子。そんな夢子を見るのは少し、辛かった。
だが、レポートはそれを許さない。
今日も一日中、PCに向かう。向かわざるを得ないのだ。
しかし、複雑に入り組んだプログラムの中からエラーを見つけ出すのはとても難しかった。
いくらやっても時間を浪費するだけだった…。
だが、期限が近い。にっちもさっちもいかない。
俺はプログラムの泥沼に嵌っていった。
そして、部屋の隅。夢子は寂しそうにPS2をやっていた…。
もうこれ以上やっても今日はだめだ…。
そう思った俺は寝ることにした。
次の日は、もっと酷かった。
さらにその上に、別の科目でレポートが出たのである。
他所の学部は知らないが、少なくともこの情報工学科という学部は
レポートと試験が集中するのである。
先輩から聞いた話はかなり信用できる。つか現に俺が味わっている。
いくらやってもどうしようもないプログラムに苦しむ中、夢子がお茶を持ってくる。
俺は適当な受け答えをして、お茶を受け取る。
夢子にかまってやれないことが苦しい。
だが、夢子と一度話し出したら歯止めが効かなくなってしまう。
その点を含めて、夢子もそのことを理解できていた。
最後に、夢子と遊んだのはいつだろうか?
そんなことを気にする暇もなく、俺はレポートに打ち込んだ。
夢子の姿がこころなしか、薄くなっているような気がした…。
「家主さん…。」
「家主さん!!」
「さん…!!」
そして、三日後。
俺はレポートをなんとか誤魔化し提出する。
解決してないバグがあったが、「仕様です。」で通すことにした。
いいじゃないか。どうせポケモンだってバグだらけなんだから。
久々に、夢子と遊ぼう。そう思って家の戸を開ける。
だが、いつもの夢子の声がしない。
悪戯だろうか?そう思った俺は夢子を呼んでみることにした。
「夢子〜。帰ったぞ〜。遊ぼうぜ〜。」
だが、夢子はそこにいなかった。
「夢子?かくれんぼか?」
家中を探してみる。
だが、こんな狭い家の中。隠れる場所なんてどこにもない。
きっと、どこかに遊びに行ったに違いない。
そもそもあいつは座敷童子だ。きっと、座敷童子の集会でもあるのだろう。
俺はそう思って寝ることにした。
夢子がいないから、平気で気まずいゲームもできる。
だが俺はそうする気にはなれなかった…。
当然、朝になっても夢子はいなかった。
「くそっ、あいつがいないと起きられないぜ。」
珍しく、朝寝坊をする俺。
いつもは夢子に起こしてもらっていた。
いつの間にか、夢子は俺の生活の一部にまでなっていたのである。
「行ってくるぜ、夢子。」
おれはいないはずの夢子に声をかける。そして、当然のように遅刻する。
そして、帰っても夢子はいなかった。
もう一回、家の中を隅々まで探す。
だが、夢子は見つからなかった。
「なぁ、夢子。俺は参った。降参だ。だから出てきてくれ!!夢子!!」
この言葉も、もう何回になっただろうか。
だが、夢子は一向に出てくる気配はない。
もう少し、かまってやるべきだった。俺は何度もそう思った。
しかしそれでも、夢子が出てくることはなかった…。
そうして、失意のうちに数日がたった。
座敷童子のことなど話せる友人もいるわけもなく、
その座敷童子の記憶すら、だんだんと薄れていった今日。
俺はただただ、日々を怠惰に過ごすだけだった。
ただでさえ、無気力な俺がさらに無気力になった。
そんなある日のことである…。
ぷるるるるる ぷるるるるる
どこからか、電話がかかってきた。
俺に電話をかけてくるのは、警察を除いてただ一人。お袋だけだ。
友達は携帯電話にかけてくるからである。
しかし、かけてくる理由がよく分からない。気まぐれだろうか?
本人に聞いてみることにした。
「もしもし、俺だけど?」
「雄平、元気かい?」
「あぁ。元気だけど、なんで今日になって電話をかけてくるんだ?」
「な〜にって、今日はあんたの妹の誕生日じゃないか。」
少し、妹という単語に反応してしまう。忘れようとしていた夢子のことを思い出したからだ。
「おいおい、俺に妹なんていないぜ。ボケが酷くなったんじゃないか?」
「まだあたしゃ、ぼけてないよ。妹って言っても水子だしあんたは覚えてないかもしれんがね。」
「おい、水子って!!」
そういえば、思い出した。確かに、俺には水子の妹がいた。
10年前にお袋が妊娠して、楽しみにしていた妹が産声を上げなかったのを今思い出した。
「いやね。思い出しちゃってさ、そいであんたに電話を掛けたくなったのよ。あんたは元気かって。」
「あぁ、元気だよ。じゃぁ、電話代バカにならないから、切るぜ。」
「元気でね。」
「あぁ。そっちも元気でな。」
そして、俺は電話を切った。
夢子!!
お袋の言葉で水子の妹を思い出すと、俺は夢子に会いたくなってきた。
そう。俺は無意識のうちに幽霊と見ぬうちに死んだ妹の姿を重ねていたのである。
夢子より、少し年下だった俺はまだ見ぬ妹に、そして兄になることに憧れを抱いていたのである。
かつて、俺は妹の姿をした幽霊に心の底で会いたいと思っていたのである。
そして今、俺は心の底から夢子に会いたくなってきた。
ほんの短い間だったけど、一緒に暮らした俺の妹の夢子に水子の妹のことを話したくなってきたのである。
罪の意識だとか、夢子と顔を合わせるのがつらいとか、そういうことは頭の中から吹き飛んでいた。
「夢子!!」
「なんなのですか、家主さん?」
俺のすぐ目の前に夢子はいた。見ようと思えば、すぐに見えたのである。
見えなかったのは、俺がいままで心の底から見ようとしなかったからである。
返事ができないのが苦しいとか、どうせいるわけない、とかそういった物が邪魔をしていたのである。
「夢子っ、夢子っ!!」
俺は不意に夢子を抱きしめた。よかった。本当に、見つかってよかった…。
「くっ、くるしいのです〜、家主さ〜ん。」
「夢子。よかった…。」
「私も、もう二度とお話できないと思ってたのです〜。」
お互いにうなずいて、俺は夢子を解放する。
そして俺は夢子と数時間に渡って、いままで話せなかった話をした。
今まで相手をしてやれなかったこと、水子の妹のこと、そして他愛のないゲームの話も。
夢子からは、俺のことがずっと見えていたようである。
それはそれでつらいものがあったのだろう。
再び、見えるようになってよかった…。
「なぁ、夢子。一つお願いがあるんだ。」
「なんなのですか〜?」
はっきり言って、この頼みごとはおかしい。でもつい呼ばせてみたくなった。
「一度だけでいいからさ、お兄ちゃんって呼んでくれないか?」
「分かったのです〜。家主さん。」
「違うだろ。」
俺はすかさず突っ込みを入れる。
こういった頭の弱いところをみるとやっぱり夢子だと思えてしまう。
「夢子は、雄平お兄さんの妹なのです〜。」
「やっぱり違和感がするな。やっぱ家主さんで。」
「お兄さんと呼べと言ったのは家主さんなのです〜!!」
ふくれっつらの夢子の頭を俺はよしよしと撫でてやる。
これが幸せというものなのだろう。俺はそう確信した。
「夢子、今日は家主さんのお布団で寝たいのです〜。」
「そうか…。しょうがないな。今日だけだぞ。」
「はいなのです〜。」
夢子の体温があたたかい布団の中。
これはこれでいいかと思ってしまう。
すやすやと寝息を立てる夢子。幸せそうである。
俺がいて、座敷童子がいて、この生活。
世の中、それでいいのかもしれないな…。
そうしながら、俺の意識は朦朧としていった。
そして明日もまた、夢子に蹴られて起こされるんだろうな〜。
それでもいっか。
これが俺の求めているものなのだから。
こうして、俺の毎日は続いていった…。
これで外伝はおしまいです。
どうもありがとうございました。
それでは本編をよろしくお願いします。
GJ!!
もうこれはエロパロじゃなくて文学だな。
すごいな。かんしんした。
文学甞めんなw
多分、クラナドは文学、とかいうコピペ(?)ネタのアレンジだと思う
「おーい、いないのかー?」
コンビニの袋をテーブルに置きながら、中空に問うが返事は無い。
「ったく、自分で呼んでおいて留守かよあいつ……」
ここはとあるマンションの一室。友人のミツル、いやミチルの部屋だ。
色々と落ち着いたから適当に遊びに来いと言われ、
ホイホイやって来たは良いが、家主不在ではどうしようもない。
いつものノリで、入って待つことにしたのだが。
「ここに来るのも久しぶりだな……」
夏休みにも毎日のように遊びに来ていた部屋をぐるりと見渡す。
壁のハンガーにかけられた女子の制服以外は、特に変わってはいないものの、
どうみても男の部屋であるここでそれは逆に、妙に目立っていた。
高校に入ってすぐに意気投合した友人が女体化したのは2週間前。
見知らぬ和風美少女にいきなり話しかけられてキョドりまくったのを、
ヤツに大笑いされたのは今でもよく覚えている。
「よろしくって? こんなになっても私は私なんですからね!」
と、どう見ても別人の顔と名前で言われ、
当初は不思議な気分になってしまったものだ。
あれから学校で手続きだ買い物だなんだと奴は忙しそうだった。
微妙にいつもと違う何かが、俺をここから遠ざけていたのだ。恐らく、精神的に。
「はー」
真面目にこれからの奴との付き合いをどうしたもんかと、
無い脳みそ絞りながら考え、出ない結論に溜息をつくと、
──ガターン!!!
何か聞こえた。風呂場の方からだ。
ガラッ
風呂場の扉を開けると、
扉についた磨りガラスの向こうに、変な体勢の人影が見えた。
「ありゃ、いたのか!?」
「あれぇっ!? いらしてましたの!?」
俺の問いかけに驚いた様子で答える肌色の人影──ミチルだ。
「反応無いから入らせて貰ったよ。てか何があった」
「ああ、そうですの。こちらは大丈夫。ちょっと滑って転んだだけですから」
「てかお前気配無さすぎだろ。今まで気づかなかったぞ」
「それはお互い様ですわ」
「まぁいいや、部屋で待ってるぞ」
「はい。申し訳ありません」
これだけ呑気な返事が返ってくるのなら大丈夫なのだろう。
友人の所在と無事を確認して部屋に戻ろうとした時、
俺の目にはあるモノがとびこんできた。
「これは!!」
今までなら見る事の無かった「ソレ」を、俺は手にとってしげしげと眺める。
「おほん、出ますのでご遠慮なさってください」
「あ! あぁ、わかった」
風呂の中から突然かけられた声にビビってしまい、
俺は「ソレ」を思わずポケットに突っ込んで、脱衣場を後にした。
──数時間後
「ふぃー、すっかり遅くなっちまったなぁ」
某対戦ゲーのヘタレプレイヤーの俺は、
ゲーヲタミッチー師匠のコーチングを延々受け続け、
結果、時計の針は午前の1時を指すまでとなってしまったのだ。
「そうですわねぇ……今からお帰りになられますの?」
当然の疑問を投げかけてくるミチル。
あの後シャワーからあがってきたミチルは、裸に白い襦袢だけという
ラフすぎるというか、完全に無防備なくつろぎスタイルでずっといるのだ。
本人に自覚があるのかすらどうか不明だが、少なくとも俺はドキドキしっ放しだ。
そのせいで、ゲームにもロクに集中できずにミチルにヤジられることしきり。
情けない話だが、正直言って俺はもう帰りたい。
しかし同時に、帰るのもダルいラインだ。
「明日お休みなんですし、泊まっていかれましては」
そんな俺の思いを知ってか知らずか、平然と言い放つミチル。
「よろしくって? こんなになっても私は私なんですからね!」
唐突に、ミチルが最初に言い放ったセリフが頭をよぎる。
どうやらミチルはあくまでも「いつも通り」のつもりらしい。
「じゃ、そうするかねぇ」
俺はそう言って平静を装い、再び絨毯の上にどっかと座り込み、
結局、ミチル師匠のVS講座は2時過ぎまで続いた。
──更に2時間後
俺は眠れぬ夜を過ごしていた。
あの後ミチルが1時間ちょっとでダウンしてしまい、やるコトが無くなったのだ。
もはや俺用と化している毛布を引っ張り出し、被って床に転がっているもの、
一向に俺に眠気は訪れなかった。
ていうかミチルさん、寝ちまったからベッドまで運んだけれども、
途中で「うぅん」とかモゾモゾやられちゃ、それだけでも童貞の俺には威力が高すぎますって。
ただでさえ、抱え上げた時に寝顔でビンビンになっちまったのに。
やはり、やるしか。
俺が帰りたかったもうひとつの理由、ポケットの中の爆弾、つまりは「ソレ」。
俗に言う「しまぱん」と呼ばれるそれをポケットから取り出し、
俺はトイレへと向かった。
あぁクンカクンカ! クンカクンカ! スーハースーハー!
スーハースーハー! いい匂いだなぁ……くんくん
なんて某ルイズコピペを思い出しながらも、トイレで「使う」
長時間、バレたらヤバいなんてレベルじゃない爆弾をポケットに抱えたままだった俺は、
もはや完全に頭を何かに焼かれていたのだろう。
初めての現物の「良さ」に思わず声が漏れていた。
「ハァ、ハァ、あぁ、もう……」
何事も、やりすぎというのは良くないのだろう。
今に集中しすぎて、俺は近づく気配に全く気づかなかった。
「はい、お止めになって。そこまでですわっ」
背後からの突然の声。
振り向くと、何故か開いた扉の前には、仁王立ちしたミチルが立っていた。
女体化やホモはよく分からないけど
こういう面白くもない出鱈目な文章を書けるのは余程のクズ職人なんだろうな
それを人目に晒して平気な神経も疑うよ
>>685 やはり女体化は少々読み手を選ぶ作品だから、
次からは注意書きをしておくべき。
展開は強引だし、なぜ和風美少女なのかが分かりづらいけど、
なかなか斬新な発想で面白かった。
この辺をもう少し改変して欲しい。
>>688はここに昔住み着いていた荒らしだから相手にしないほうがいい。
>>689 おめでたいことに、全く分かっちゃいないよw
正直、女体化は女体化スレの方がいいと思う・・・
そっちなら、もっとちゃんとGJもらえるだろうし
いや、正直に言うなら女体化スレでも内容的にキツいんでないか?
>>688に反発した勢いで
>>685-686の内容を甘く評価したくはない
俺には頑張れとしか言い様が無い
精進する気があるのなら…
俺もダメだ
文体が生理的に受け付けない
少なくともここに書く話ではないな。
何て言うか、女体化や和装へのこだわりが感じられない
単に女体化させてみた、和装にしてみたそれだけの話
文章も力不足としか評価出来ない
余計な事を付け加えさせて貰うなら、俺には
>>30ー32に似てる気がする
こんな文を平気で書けるような人間はこのスレから出ていって欲しい
俺女体化の属性もあるけどw
これは女体化のSSとしても下の下だな
才能ないんじゃない?
なんか、女体化スレへの普通の誘導と、荒らしたいだけの調子に乗った馬鹿とが入り乱れているな
どっちにしろ、このスレで続けるよりは、女体化スレに行くべきだとは思うが
TSスレへ行けというのは正論。ただし文才が無いとか煽ってるのは明らかな荒らし。
このスレの一般住人は、釣られないように
書いた本人としてはそう思いたいでしょうけど
これが現実でしょ?
さて、うんこがこの物議の醸され具合を楽しんでいるみたいで癪だからこの辺りでお開きにしようか
と言うか、
>>690でうんこの自演の可能性を疑って欲しい
以前に、投下の少ないこのスレで久々の投下だからとうんこにうっかり温情GJを付けたお人好しの事をネタにしてたからな
と、なると
この女体化SSはうんこレベルであると?
すみません。
未だにストーリーはまとまる気配がないのでとりあえずの投下。
今回は微エロです。
ゲスン ゲスン ゲスン
誰かが俺を蹴る。
多分、幼い頃の夢子だ。
なるほど。俺はまた夢を見ているのだな。
このパターンは2回目だ。
「おきるのです〜!!」
「あぁ。分かったよ。」
俺はしぶしぶ目を覚ます。
でないと夢子はずっと俺を蹴り続ける。
こんな子がよくもおしとやかな美女になったものだ。
「おはよ。」
起きてみたらやっぱり夢子。
赤い和服を着た10歳の幼女だ。
本当は座敷童子という妖怪らしいのだが……。
「おはようなのです〜、おとうさま〜。」
へっ?
夢子の言った言葉に俺は衝撃を受けた。
お父様?
ちょっとまて。夢子が娘なら俺の嫁は誰なんだ?
該当する人物に全く心当たりがない。
「ちょっと待て、お前はいったい誰の子だ?」
「私はおとうさまの子供なのですよ〜。」
「それは分かった。お前の母親は誰だ。」
「変なことを聞くのです〜。
おかあさま〜、おとうさまが起きましたよ〜。」
「そうですか。あの人は朝に弱いですから……。」
聞こえてくる女性の声。
そして俺の所にやってきたのは……、
大人になった夢子だった。
とは言えども体は17のままなのだが。
てっ!?
「夢子が二人!?」
いくら夢とはいえ、これは新パターンだ。
まさか大人と子供の夢子が揃い踏みをするとは……。
「何を言っているのですか、あなた。あれは娘の夢美です。」
「ゆめみなのです〜。」
あどけなく笑ってみせる夢美。
なんと、どうやら俺は夢子と子供を作ってしまうらしい。
それも恐ろしい話だ。
「ところで夢美。お前は何歳だ?」
「10さいなのです〜。」
なるほど。
初めて会った時の夢子に生き写しといったところか。
夢子の頃は大分、育て方を間違えたような気がする。
あんな子に育ったのは奇跡といえよう。
今度はちゃんと育てよう。
「おとうさま〜、公園で遊ぶのです〜。」
「よしよし。外で遊ぶのはいいことだからな。」
夢子の時は部屋でゲームばかりしていたからな。
「くすくす。準備が出来たら行きましょうか。」
夢子は幸せそうに笑っていた。
「いくのです〜。」
「よし。かかってこいっ!!」
夢見と相撲を取る。
さすがに10歳の娘に本気は出さない。
適当なところで負けてあげよう。
そう思っていたところであった。
「えいっ!!」
夢見と取っ組み合う。
あれっ、こいつ10歳の頃の夢子より力が強くないか?
あっ、あれっ、そんなはずは……。
「あっーーーー。」
あっけなく倒される俺。
敗因は不規則な生活による体力の低下だろう。
夢子相手には勝率6割だったのに……。
それを微笑ましく見ていた夢子が俺達に話しかける。
「そろそろお昼になさいませんか?
お弁当を作っておきました。」
なるほど。今は12時。
飯を食うのにはいい時間帯だ。
弁当箱をあけると、夢子の握った綺麗なおむすびと、
昔の夢子が握ったような、いびつなおむすびがあった。
「夢美も手伝ったのですよ〜。」
「手をご飯粒だらけにしながらですがね。」
「それはいわないでほしいのです〜。」
「はいはい。」
「なら、これを貰おうか。」
俺は夢美の握ったいびつなものを取って食べる。
同じ握り飯。形が変わろうと味が変わるわけじゃない。
それにこもっている愛情はどちらも同じだ。
「うまいぞ。夢美。」
「ありがとうなのです〜。
でもおかあさまの方が上手なのです〜。」
「それは気にするな。おまえの母さんがお前くらいの頃は
お前のよりもっとひどかった。」
「そうだったのですか〜。」
「もう卵焼きは真っ黒。」
「もうっ。それは言わないで下さいっ。」
恥ずかしそうにする夢子。
忘れたい過去なのだろう。
さて飯も食ったし、また遊ぶか。
「いったぞ〜。夢美〜。」
「はいなのです〜。」
こうして俺達は日が暮れるまで公園で遊んだ。
「私はお夕飯の準備がありますからお先に失礼いたしますね。」
「夢美も行くですか〜。」
「いえ、今日は私だけでいいです。
お父さんとしっかり遊んでおくのですよ。」
「はいなのです〜。」
日頃は母の手伝いをする夢美。
偉いなぁ〜。
こうして日が暮れる頃、家に帰る。
「ただいま〜。」
「はい。お帰りなさいませ。
お夕飯、出来てますよ。」
「おぉ。」
夢子の料理もさらに進歩していた。
10年の月日は伊達じゃないってことか。
「さて、風呂でも入るか……。」
飯の後は風呂。これは俺が夢子と会う前から決まっていることだ。
すると夢美が、
「夢美もおと〜さまと入るのです〜。」
と言ってくる。
まぁ親子だしいいか。と思っていると、
「それでは私もご一緒に。」
と夢子が言ってくる。
「夢子!?」
と一瞬、驚く俺。
だが落ち着いてみれば今の夢子は俺の嫁。
おかしいことはなにもない。
そして、娘も一人いるからなぁ……。
「ダメ……、でしょうか?」
「いや。驚いただけだ。さて、風呂に行こうか。」
まさかこんなに可愛い女の子二人とお風呂に入れるとは思わなかった。
文字通り「夢の様」である。まぁ一人は娘だし、実際、夢なんだが。
それでも一人は嫁だ。
さて、所変わって脱衣所。
二人は服を脱いでいる最中だ。
「おと〜さま?」
何も服をつけてない夢美。
つるつるのぺたぺたである。
だが、どこかエロい。
だめだ。何を考えている!?
あれは娘だ。夢子なんかよりも数段、ヤバい相手だぜ!?
しかし俺のそんな思考はすぐに吹き飛んだ。
「くすっ。あなた。あれは娘ですよ?」
一糸纏わぬ夢子が俺の側に居たのである。
手は胸を隠している。
太ももで大切な所も隠れている。
だが俺の知っている夢子とは違い、大胆である。
「だ、大胆だな……。」
「くすっ。今更、娘のいるあなたが何を仰いますか。」
なるほど。こっちの夢子は経験済み。
しかも何度もって訳か。
くっそ〜。こっちの俺が羨ましいぜ。
こうして3人で湯船に入る。
しかし湯船は狭い。
こうして3人で無理をして入る。
俺の上にいる夢子の肌がとても柔らかい。
「おとうさま〜、体あらうの〜。」
「おう。」
夢美の小さな手で体を洗ってもらう快感。
あぁ、なんだか気持ちいいなぁ。
「それでは私は背中を洗ってもらいましょうか。」
「夢美も洗ってもらうの〜。」
「はっはっは。順番だな。」
とても微笑ましい光景。
あぁ、家族っていいなぁ。
こうしながらも夢子の柔らかい背中に触れる。
お肌もすべすべ。
よし、ここで悪戯をしてやるか。
そう思った俺は夢子の胸を後ろから鷲掴みにした。
「ひゃっ!!」
さすがに驚く夢子。
むぅ、思ったより胸があるな。
さすがは母親といったところか。
「もうっ、あなたっ!!」
夢子に思いっきり洗面器で殴られる。
しかもそれはクリーンヒットしたようだ。
俺の意識は薄れていく。
あれ、俺は何をしてたんだっけ……?
そうか、これは……。
俺が目を覚ますと、俺は布団の上で寝ていた。
時計は12時を指している。
いつもなら遅刻も遅刻、大遅刻だろうが今日は休日だ。
夢子もあえて起こさなかったのだろう。
いい判断だ。おかげでいい夢が見れた。
「おはようございます。
それともこんにちはと言うべきでしょうか、雄平様。」
「こんにちはが正解だろうな。」
「幸せそうに寝ていましたが、夢でも見てたのですか?」
「いや?憶えてない。」
俺はとっさに嘘をついた。
あの夢を話すのが照れくさかったからだ。
「そうですか。昼食、出来てますよ。」
「おう。」
確かに俺は今日、夢を見た。
だが、それを夢で終わらせる気はない。
待ってろよ、夢子。
俺が絶対に幸せにするからなっ!!
投下終了。
このネタは前からありました。
夢子と結婚したら子供がロリ夢子みたいになるんだろうな〜って。
あと、結婚したら夢子は結構、積極的になります。
「うん……?」
「お、起きたか」
目を覚ますと視界には夜空と──
「うぉっ! 近っ!」
至近距離に友人タロウの顔があった。
「その姿での第一声がソレかよ……」
「はぁ!? なんだよ、ソレ……っ……て……」
タロウの呆れた声と奇妙な言で、ようやく自分の異変に気づく。
異様に声が高い。んでもって着ている学ランがダボダボだ。
「部活の最中にいきなりブッ倒れるんだもんよ。ビビったわ」
「そうか、俺……いえ、わたくし……」
今朝方からなんだか気分は悪かった。
しかし、大抵誕生日前後らしいと聞いていたので油断していたのだろう。
連日の稽古の疲れが少し出ている程度だと、剣道部の稽古に出てしまったのだ。
「えっと、部活は?」
「終わったよ。保健室にいたけど、夜ンなっても目ェ覚まさないから家までお送りだ」
そこで初めて気づいた。
わたしくはタロウに──
「あれぇ! 何をなさいますのっ!」
「だーッ、暴れンなコラ!」
「何が悲しくてあなたにお姫様抱っこされねばなりませんの!」
「うるせぇ! 今のお前はお姫様だ!」
「バカなコトおっしゃらないで! おんぶでよろしいでしょうに! いえ、歩けます!」
ようやく現状を理解し、腕の感触から逃れようともがく。
「そのユルユルの制服で歩けるか! お前の荷物も担いでる!」
が、がっちり抱えられていて、タロウの腕はびくともしなかった上、
冷静なセリフで反撃を受ける。
「あなた……冷静すぎでしょう?」
「事実を言ったまでだ。もう無いな?」
「え、えぇ……」
正論すぎて言葉も無い。
大人しくタロウに抱えられて夜道を進む。
「しかし……」
「ん?」
誰とも無くタロウがぼそりと呟く。
「胴剥いたらおっぱい出てきたときはびっくりしたなぁ……」
「えぇっ! 嫁入り前の娘に何をなさいましたの!」
「お前意外と切り替え早いな」
「切り替えなくても殿方に裸見られて黙っていられますか!」
「いいじゃねーか、どのみち俺が脱がs」
「いいですわ、宣戦布告とみなします」
「あでででで! やめろって!」
タロウのアゴ下に肘打ちを連打しながら、わしくしはスケベの友人に抱えられ、帰路についた。
荒らしになったの・・・?
どうしても読んで欲しいのなら、初めから作り直してみてくれ
状況も伏線もキャラの心情描写も省かれ過ぎてて読んでいて置いてけぼり食らうんだわ
作者の頭の中ではもう話は出来てて理解もしてるから説明が要らないのだけれど、読み手は書かれた文章が全てでそれ以外に知る方法は無いのよ
(゚Д゚)・・・・・・。
ひでぇ
叱ってやるなんて…このスレの住民はツンデレ。
マズい流れだな
投下しづらい雰囲気になって、また以前のように廃墟化しそうな気がする
それこそ、
>>685の思う壺のような気がする
国の為に敵国に嫁ぐお姫様を現代風味にしたエロパロを書いてみました。
相手にどんなにされようとも誇りを忘れない和風美女の物語です。
亡国の姫君
ちょっと昔の話。景気がよくてみんなが幸せだった頃の話である。
「葉月、お前は将来、幸せなお嫁さんになるんだぞ。」
「うん。おとうさん。」
父は社長で家は裕福。娘は何不自由なく育ってきた親子の会話であった。
そして現代、とあるところに潰れ掛けの古くからある会社があった。
この不景気、さほど珍しいことではない。
これは、さっきの社長の親子の会話である。
「お前、本当にそれでいいのか?もう私はどうなってもいい。
娘のお前さえ、幸せに生きてくれれば……」
「お父様。私はお父様の事だけを案じているわけではありません。
会社の社員の全員、そして親類縁者の身も案じているのです。
そして、私の体一つでこの会社が助かるなら安いものです。」
「お前……。お前は強いんだな。お前が男にさえ生まれていれば……」
「いいえ。女に生んでくれたことに私は感謝しています。
女に生まれたからこそ、こんなことが出来るのですから」
「すまない……」
父親の方は娘に何もしてやれない自分の無力さを嘆いていた。
娘の方はもう何かをやり遂げる覚悟を決めていた。
ところ変わって、こちらは世間で言う勝ち組の方。
名家の次男坊の取るに足らないつまらない悩みである。
「あ〜。次男坊も楽じゃない……」
俺は浩次郎。
兄貴は幸一郎。安易な名前だろ。
これでも一応、名家、西園寺グループの次男だ。
兄貴は俺のために犠牲になって家を継いだ。
おかげで俺は自由人だ。
自由人といっても仕事をしていないわけじゃない。
まぁ、グループの会社の重役だが兄貴ほどきつい仕事じゃない。
なにせ、兄貴はグループを継いだからな。
それに比べれば俺の見合いなんて取るに足らない苦労、だろうな。
それにしても、せっかくの休日だってのに今日は見合いだ。
未だに身の固まらない俺に両親が焦ったんだろうが余計なお世話だ。
せっかくのガンプラを作る計画がパーだ。
そう思っていたところだった。
相手は社長令嬢。
令嬢とは名ばかりで、どうせ我侭でタカビーな女に違いない。
バブルの遺物、いや化石と言うべきか。知性の欠片もなく頭もパー。
俺はそんな奴に何度も会っている。
俺の休日はそんな女に潰されると思っていた。
さて、見合いの時間になる。相手方はもう中で待っているようだ。
金が絡むと女は豹変するからな。
「あー。欝だ。これから3時間、メス豚とにらめっこ。これは拷問か」
そう思いながら失意の内に扉を開ける。
すると中に相手がいた。
中の相手は思ったより質素な格好をしていた。
着けているのは着物だけ。
しかも俺の目から見るにあまり高級じゃない。
中の上ってとこか。
化粧もかなり薄い。
頭髪の黒髪も艶やかだ。
比較的、あたりを引いたと思う。
けど油断はできない。
俺はそう思って中にはいる。
「待たせたね」
「いえ、私も先ほど来たばかりですから」
「俺、浩二郎。名前は?」
「葉月と申します」
顔をじっと見つめてみる。
なるほど、悪くない。
そしてバカではなさそうだった。
少なくとも教養はある。そう思った。
俺には最近の女のメイクがパンダか目のクマにしか見えない。
だが俺の休日の為だ。退散してもらう。
俺は女を退散させる呪文をいくつか知っている。
失礼だとは思うが、お金目が当てでお見合いに来るんだからお互い様だ。
形式上の挨拶が済んだ後に俺はその呪文を唱えた。
さぁ、後は相手がどう出るかだ。
「単刀直入に言わせて貰う。あんたは俺と金、どっちが目当てでここに来た?」
これで金目当ての相手だったらどっちを答えても表情が揺らぐ。
キレて出て行く例も少なくない。
そして普通の相手でも不愉快に思うだろう。
せめてそれを見物して楽しもう。俺はそう思った。
しかし、相手もそんな簡単な相手ではなかった。
「あなたです。」
相手は全く動じないでそう言った。
こいつはタダモンじゃない。
俺は確信した。
「本音で話そうぜ。腹の探りあいは好きじゃない」
俺は言った。
直感でこいつと腹の探りあいをすると長引くことを感じたからだ。
「よくお仕事でするでしょうに」
「だからだ。私生活までそんなことはしたくない」
すると彼女は事情を話し始めた。
無駄な話し合いはお互いに望んでいないようだった。
「分かりました。単刀直入に言います。
私は、私の父の会社が潰れ掛けているので、
あなたのグループに資金援助をして欲しいのです。
そのためにこの縁談をもちかけました。
さきほどの言葉、申し訳ありませんでした」
「気にしてない。そんな言葉、信じるわけがないからな。
でも、政略結婚か。少し古臭くないか?」
「えぇ。でもそれしか手がないのです」
「でもお断りだな。俺の方ににメリットがない」
普通に考えて葉月の言っている話は虫がよすぎる。
所詮は金目当ての女ってことか。
だが、俺は彼女から別のものも感じていた。
他の女にはない、彼女にしかないものを。
「それも承知しております。
そこで取引をいたしませんか?」
「何だ?」
意味深な笑顔を浮かべる彼女。
いったいどんな材料があるというんだ?
「あなたがもし私達の会社に資金援助をして下されば、
あなたには私の体を差し上げたいと思っています」
「そんな物に価値はない。商売女で十分だ」
「そうですか。ふふっ」
「なんだよ」
意味深に笑う葉月と名乗る女性。
思わず聞き返してしまう。
「それはもし私が処女であったとしても、でしょうか?」
「なにっ?」
俺は女には一応、興味はある。
だが、目を¥にしてぎらつかせる女に欲情が出来ない。
それだけだった。
しかしこの女は違った。
同じ金目当てなのにそんな目をしていなかったからだ。
覚悟の違いという奴だろうか?
そんな彼女に俺は興味を抱いた。
「それにあなたはお見合いから開放される。
私はあなたの趣味や性癖に口は出しません。
どうぞ、奴隷のように扱ってくださいませ。
資金援助をするという条件ならばの話ですが」
「なるほど。面白いことを言うな。
だが、まだ足りない。そこまでして買うものとは思えないな」
「そうですか……。残念です。
では、お試しとして胸を触ってみてはいかがでしょうか?
そこで判断してもいいかと思われます。」
「いいんだな?」
「はい」
触ってみろと言われたから胸を揉んでみる。
着物の下にはさらしがあるだろうが、
中にかなり詰まっていることは分かった。
多分、本物だろう。
高度に押し固められた胸は彼女の覚悟同様に
とても硬かった。
しかし気持ちよかった。
実は人生で女の胸を揉むのは初めてだった。
そして胸を揉んでいる間に意地悪を思いついた俺は
目の前の相手に実行することにしてみる。
「面白かった。そこで物は相談だが、俺の前で裸になってくれないか?
無理にとは言わないが」
「ふふっ。それは奴隷にしてからお楽しみですね」
と受け流す彼女。そんなのは分かっていた。
「もし、俺のポケットマネーから、
少しだけ資金援助をすると言ったら脱ぐか?」
俺はこの女が会社のためにどれだけプライドを捨てられるのか
試してみることにした。
この葉月という女の覚悟に惹かれたからである。
「それを言われては弱いですね。会社の状態は一刻を争います。
分かりました。脱ぎましょう」
そう言うと葉月は惜しげもなく着ている物を全て脱ぎ捨てた。
見たところ、下着をつけていなかったようだが、
こうなることを覚悟していたのだろうか?
しかし、片手でさっきまで押し付けられていた大きな胸を隠しつつ、
片手で大切なものを守っている彼女にはさっきの余裕はなかった。
だが、まさか本当に脱ぐとは思っていなかった。
「なかなかいい体をしているな。」
「気に入っていただけて光栄です。」
言葉とは裏腹に葉月の頬は赤くなっていた。
それは俺の興味と加虐心を掻き立てた。
「へっ。こんなに綺麗な女を奴隷に出来て、
お見合いから解放されるなら悪くない。結婚してやってもいい。
「本当、ですか?」
「あぁ。だがなぁ。よし、最後の試練だ。
手をどけて俺に裸をよく見せてくれ。」
葉月の顔に動揺が走る。
「そっ、その言葉は本当でしょうか?」
「あぁ。俺は嘘はつかない。だから早く手をどけてくれ。」
葉月は羞恥で体を震わせながらも少しずつ
手を後ろに持っていった。
脚も震えて大切なところも徐々に露になっていった。
そして葉月は俺の前に一糸纏わぬ姿を完全に披露した。
「こっ、これでいかがでしょうか。」
頬をさらに高揚させて息も絶え絶えな葉月。
それほどにまで会社が、そして社員が大事なのだろうか?
だが、まだだ。まだ足りない。
そこで俺は葉月をさらに追い詰めることにした。
「お前はこれを売春だって知っててやってるのか?
とんでもない女だな」
「はい。知ってます。
しかし会社のみんなが路頭に迷うことに比べれば、
たいしたことではありません。
どうぞ。私の体を好きにしてください」
「もし、ここで俺がお前を押し倒したらどうする?」
「どうぞ。ただし私が処女であることを考慮に入れてください」
「あぁ、分かった」
俺は彼女の剥き出しになった胸を揉んだ。
彼女は何もかもを諦めた顔で目を閉じた。
彼女は自分の会社のために本当に全てを捨て去ったのである。
そして、俺は負けた。
会社の為に己を犠牲にする彼女の誇りに負けたのであった。
「いい女だ。結婚はしてやる。資金もだしてやる。」
「本当ですか!?ありがとうございますっ!!」
頭を必死に下げる葉月。
目には涙を浮かべていた。
そして葉月は恥ずかしそうに言った。
「あの……、その……、」
「なんだ?」
「えっと……、」
「だからなんだと言っている。」
「向こうを向いてくれませんか?」
「分かった。すまなかったな」
なるほど。羞恥心はちゃんとあるのか。
可愛いところもあるんだな。
と思って後ろを向いている間に彼女は服を着た。
先ほどまで裸にされていたのに、
彼女の誇りは全くといいほど輝きを失っていなかった。
それでも痴女ではない。
彼女は羞恥心と必死に戦っていた。
かわいげもある。
こんないい女なら悪くない。
まるで国のために自分を捨てた姫君だ。
俺はそんな葉月を自分の女にしたくなった。
今なら兄貴の気持ちが少しだけ分かった気がする。
「奴隷になるのは怖くないのか?」
「怖くない、と言うのは嘘になります。
でもあなたはそこまで意地悪をする人ではありません
私は信じています」
「そうか」
信じるのは勝手だ。
「資金援助は数日以内にする。その後、式をあげる。いいな?」
「はい。本当にありがとうございますっ」
こうして俺と葉月の奇妙な生活が始まった……。
後半に続きます。
後半は主人公が葉月にいろいろなことをします。
それを葉月が必死に耐えます。
それではどうもありがとうございました。
ダメだよ鈴木さん
あなたはずっとカギ括弧の前に句点を打ち続けなきゃ
所々で癖が出ちゃってるけど
葉月がかわいいんですけどどこに行けばもらえますか?
自演乙
なぁ、おまえら和風美少女の胸のサイズについてどう思う?
やっぱり普通に大きいのがいいか?
それともあえて小さいのがいいか?
俺はやはり小さくあるべきだと思うな。
でも大きいのも嫌いじゃない。
ちょこっと大きいのを、サラシや和装ブラで小さくしてるのが好き。
着物だと、帯の上に胸が乗ってる様な形は美しくないって言うし。
ただ、開いた襟の間からまろび出るおっきなおっぱいは、エロくて良い。
>>724 いきなり地の文で記号(¥)が使われてびびったW
意地悪な男は自分のストライクなんで、是非頑張ってくれ
遣り取りのテンポが良くてすらすら読めて面白かった
自演乙
>>728 元から小さいor脱いだら大きかった、ならOK。
着物の上からでもわかる露骨な巨乳はむしろ逆に引いてしまうな。
大きい胸をサラシで巻いて小さく見せてるのがいい
でもってその大きいところにコンプレックスを持っててくれるとさらにいい
つまり、人それぞれで、大きいのも小さいのも中くらいのも需要ありという、当たり前の結論だなw
独り言で活性化ですか?
単発IDの連続で見え見えなんですけど
>>728の思いつきの質問に各自適当に答えているこの流れで、単発以外の書き込みはありえねえだろ
アホかw
そんなに
>>730が自演ってバレたのが悔しかったのか?
手当たりしだい人を罵る奴も、何の根拠もなく自演と叩く奴もやめれ
738 :
730:2009/01/09(金) 09:04:12 ID:Du3u/nzi
>>736 いや、俺うんこじゃないよw
しかし、皆が折角スルーしてるのだからこの儘放置して干涸らびさせようじゃないか
無視されてるうんこは見物だし
葉月かわいいよ葉月
自演乙
741 :
亡国の姫君:2009/01/17(土) 00:05:53 ID:82twNNIk
数日後。
俺と葉月は式を終え、俺は約束どおり葉月の会社に援助をした。
式では特に何も起こらなかった。花嫁でも脱走すればよかったのに。
強いて言えば葉月の父親が泣いていたことくらいか。こればかりは仕方がない。
葉月の会社はかなり危なかった。
むしろ持っていたのが奇跡のようなものだったのだ。
そして今は式の直後である。
「葉月、会社が助かってよかったな」
「はい。あなたにはいくらお礼を言っても言い足りません」
「それで、逃げ出そうとは思わないのか?」
「まさか。私が逃げ出せばあなたは会社を潰すでしょう? 私もそこまでバカではありません」
「なるほどな。自分の立場がよく分かってるじゃないか」
そこで俺は話を本題に入れることにした。
「そうか。実は俺はお前のために新居を用意した。幸せに暮らそうじゃないか」
そう俺は意地悪く笑ってみせる。
「はい。あなたがどう思っているか知りませんが、私はあなたの生涯の伴侶。共に家庭を築き上げて行きましょう」
こうして俺は新居を葉月に見せる。
それは一見して普通の家だ。
しかし、普通の家にはない物がこの家にはいくつかあった。
そして俺はそれを葉月に見せることにした。葉月の恐れ慄く顔が楽しみだ。
「葉月。どうだ?新居は」
「はい。とても素晴らしいところです」
「そうか。ならお前はこれを見てもまだそう言えるかな?」
俺はそう言うと家のスイッチを押した。
実はこの家には地下室があるのである。
「お酒の貯蔵部屋ではなさそうですね」
「察しがいいな。着いて来い」
俺は葉月を従わせ、地下室まで行く。そして恐怖に慄く葉月。
「……。」
そう。地下室には鎖つきのベッドやSMに使う道具、拷問器具。
その他いろいろを取り揃えていたのである。
「どうだ。気に入ったか?」
「はい。あなたは約束を守りました。今度は私が約束を守る番です」
恐れを必死に振りほどきながら言う葉月。
なかなかに可愛いじゃないか。
まぁあの道具、ほとんどが見掛け倒しで使うことはないだろうけどな。
「今日はこの部屋で初夜を過ごすのでしょうか?」
まだ葉月はこの部屋に圧倒されていた。
このまま部屋で拷問のようにして処女を奪うのは確かに面白そうだ。
だけれども俺はそれをしようとは思わなかった。
ほんの気まぐれだった。
そして俺は思っていた。
女の人の処女は粗末に扱うものじゃない、と。
「いや。今日はいいや。明日からは奴隷だが今日だけは俺とお前は対等。
だから普通のベッドで過ごしたい。いいか?」
すると葉月は安堵して笑顔で言った。
「意外とロマンチストなのですね」
「今日だけな」
「今日だけで十分です。それでは体を清めて参ります」
「あぁ。次に俺が行くからベッドで待ってろ。
下着はつけたままでな」
「承知しました」
こうして葉月はバスルームに入る。
さて、葉月の下着姿が楽しみだ。
シャァァーーー と、水の音。
男心を煽られる最高に心地のいい音だ。
寝巻きを着た葉月とすれちがう。
なるほど。あくまで抵抗するつもりか。
それがいい。それが男の心をくすぐるのだ。
742 :
亡国の姫君:2009/01/17(土) 00:06:24 ID:VrAbrzhh
今日はここまでです。次はHシーンです。
743 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/17(土) 00:09:55 ID:dbX7JtGZ
私ゎ紗希といいます。
このまえ彼氏と初Hをしました(>ω<)↑↑
彼氏の家でしました〜。
初めてだったから最初ゎちょっと痛かった(汗)
んで!!彼氏が写メとったのッッ(>д<)
私、恥ずかしいんだけど・・見られるのゎ好きなんだっ♪
だから・・・みんなに見てほしいんだ〜(>A<)↑↑でも、モロ見られるのゎ嫌だから、
この文章を5箇所に貼ってくれた人のみにみせようと
思いますっ♪
5箇所に貼れば、【★】←がクリックできるようになるの!
こんなのありきたりで誰も信じてくれないかもっ!と思うけど、コレゎ本当なんだよっっ!!!ぜひ見たい人ゎやってみてねっ(>ω<)↑↑
なんかぁ〜すっごいエロいみたい!
もろアソコとか濡れまくりだった・・
>>573 1レスじゃ物足りない…
あと、和風スレより金の力スレの方が近い気がする
まあ葉月かわいいからいいんだけどね
エッチシーン期待
葉月可愛いよ葉月
あと夢子ちゃんは幸せになれるのかなー
747 :
名無しさん@ピンキー:2009/01/26(月) 16:49:25 ID:QljStS5x
亡国の姫君の設定がどこぞで聞いた政略結婚の話と微妙に似てて吹いた
保守
749 :
亡国の姫君:2009/01/30(金) 23:21:45 ID:aV7yr9O4
俺がベッドに着くと部屋にはシーツで肌を隠している葉月がいた。
指示通り、寝巻きは脱いで下着一枚で待っていたらしい。
「仮にも俺はお前の夫だ。分かっているな?」
「はい。今夜は二人にとって忘れられない夜になさいましょう」
「好きでもないのによくもそんな言葉が出るな?」
「好きになるのは後1年後でも遅くはありません。生涯は長いですから」
「なるほど。なら俺が悦びを教えてやるよっ!!」
俺は葉月のブラジャーを強引に剥ぎ取った。
「きやっ!!」
条件反射で必死に胸を隠す葉月。
頬が少し赤くなっているのを俺は見逃さなかった。
「初夜、だろ?見せなよ。」
俺は葉月の腕を掴んで強引に乳房を晒しものにする。
日頃は小さいのに脱がしてみると大きい。
隠さなくってもいいのに。
こんなことなら結婚式を和式じゃなくて洋式にしておくべきだった。
ピンっと硬くなっているピンク色の乳首が俺の欲望をさらに掻き立てる。
無論、命令すれば葉月は手をどけてくれるだろう。
だが嫌がるのを無理にやるから楽しいのだ。
葉月は必死に手をなんとか振りほどこうとするが、女の力じゃ無理だ。
「もう勃てている。いやらしいな。本当に処女なのか?」
さらに頬を赤くする葉月。
バカなやつだ。こんな反応をするのは処女くらいのものなのに。
「すみません。動揺してしまいまして……」
うつむいて言う葉月。
責任を感じているのだろうか?
そう思いながら背後に回って両手で葉月の胸を揉む。
見合いの時に一回、触っただけだけどこの感触はやみつきになるな。
「あっ、あぁっ!!うぅっ……」
刺激に反応したのかじんわりと濡れていく葉月のショーツ。
もう準備万端なのか。初々しいな。
「下、濡れてきたけど触っていいか?」
そう言うとと、葉月の胸を撫で繰り回しながらショーツの上から
葉月の秘所にも刺激を与える。
きめ細やかな下着の繊維に沿ってである。
「あっ、あぁっ、ひゃぁん!!」
敏感な葉月はなんとか抜け出そうと必死に体をくねらせていた。
もう頃合だろう。
俺は葉月を守る最後の砦に手を掛けた。
葉月という城はもう落城寸前である。
「あっ、あまり見ないで下さい……」
葉月が絶え絶えな声でお願いをする。
しかし魅力的な女性を目の前にした男性にはそんな言葉が通じるはずもなかった。
750 :
亡国の姫君:2009/01/30(金) 23:23:08 ID:aV7yr9O4
「あぁっ!!」
ぺろんっと下着を最後まで下ろされる葉月、
つるつるの秘所が丸見えである。
下着には葉月の愛液が付着していた。
そのきめ細やかな感触の下着を遠いところに投げる。
完全に身を包むものがなくなった葉月はかなり戸惑っている。
当然、剥きだしの秘所からはいやらしい液体がだだ漏れだった。
葉月は脚を閉じて最後の抵抗するが逆に脚を開かれてしまう。
じたばたも可愛いだけだ。
そしてじたばたが止んだ。
葉月が覚悟をきめたのである。
「浩次郎さま……。ご満足いただけたでしょうか?」
「あぁ。お前の体は一級品だ。購入して正解だった」
「それは光栄です」
「ふっ。それでだ、これからお前は処女を奪われる。
大切な人の為にとっておいた大事な処女を好きでもない男にだ。どんな気分がするか?」
「私は処女を将来の夫の為にとっておきました。
奪われるのではなく差し出すのです。だから差し出すべき人に差し出せてよかったと思います」
「そうか。今、お前は幸せか?」
「それは分かりません。」
「そうか」
「でも、一つだけ分かります」
「何だ?」
「少なくとも不幸ではないことです。あなたは約束を守ります。
それだけで私には十分です。時が経てば自然に愛情も芽生えると思います。
ふつつかものですが、どうか末永くよろしくお願いします」
「楽観主義者め。そうだな。入れていいか?」
「はい。私の処女を貰ってください」
俺はズボンを脱ぎ捨て葉月の上にのしかかった。
当然、アレは臨戦状態だ。
751 :
亡国の姫君:2009/01/30(金) 23:25:48 ID:aV7yr9O4
ミシッ、ミシミシミシッ!!
狭い葉月の秘所に無理して自分のモノを押し込む。
葉月は痛みと快楽が入り混じったような顔をしていた。
葉月の膣と自分のモノが擦れていく感触と
締め付けられるモノが何ともいえなかった。
きつい締め付けの割には随分と簡単に入っていく自分のモノ。
女の体の不思議である。
そしてやたらときついところにぶつかった。
「ここ……だな?」
「はい」
葉月に聞いてみるが多分、そこだろう。
俺はとうとう葉月の処女まで到達したのである。
「もう取り返しはつかないからな?」
「覚悟の上です」
葉月は力強く返事を返す。
そして俺は葉月の処女を強引に突き破った。
ブチッと音が鳴ったような気がした。
そしてモノになにか温かい液体が触れるのを感じたのである。
葉月は処女を失った痛みに表情を歪めていた。
葉月の秘所からは血がドクドクと零れ出ていた。
「大丈夫か?葉月」
「はい。痛みも大分引きました。続きをお願いします」
「分かった」
処女を失った葉月に俺は上下運動を繰り返した。
はじめはゆっくり、だんだんとはやく。
痛みを快楽で追い出された葉月は、
「あっ、あぁ」
と喘いでいる。
こういった中で俺の限界が近づいてきた。
それだけ葉月の体が気持ちいいのである。
そんな中、俺は葉月にキスをした。
式が和式のために実はこれが俺と葉月の初キスだったりする。
頬を赤らめる葉月。
「中で出すぞ、葉月?」
「えっ、あっ、あぁぁっ!!」
俺は葉月の答えも聞かずに生で中出しをした。
葉月が妊娠しても何も問題はないからだ。
それでも葉月の方は驚いていた。
「だっ、出されてしました。妊娠するかもしれません」
「その時は産め。それもお前の仕事だ」
「分かりました」
葉月は笑顔で返した。
この後も葉月がイクまで葉月の体を好きなだけ撫で回した。
葉月の膣から勢い良く液体が出たときは本当にびっくりした。
そして疲れ果てた葉月は言った。
「おやすみなさいませ。浩次郎さま。」
全裸のまま意識を失う葉月。
俺はその葉月をギュッと抱き寄せた。
体温がとても温かかった。
今日は初夜だし、これくらいでもいいか。
俺もそう思って眠りに付いた。
まぁいいか。明日にはどんなことが待っているかも知らないくせに。
俺は意地の悪い笑みを浮かべていた。
752 :
亡国の姫君:2009/01/30(金) 23:32:13 ID:aV7yr9O4
久しぶりに戻ってきました。
待たせてすみませんでした。
>>744 あそこはお金の力で女の子を”助ける”スレだと思っています。
私利私欲で女の子を買った人スレ違いだと思っています。
>>747 是非ともその話を読んでみたいので詳細をお願いします。
鈴木さん!!
>>752 GJ。……しかしとても夫婦とは思えん会話だなww
>私利私欲で女の子を買った人
つまり主人公は一切デレないということですか?
鈴木さぁ〜ん
ふふふ
呼んでみただけ
「他人の家で何をなさってるのです? 変態ですわ」
「あ、え…!? なん……」
「しかも鍵をお閉めにならないとは、大した度胸ですの」
迂闊だった。焦りすぎて鍵を閉め忘れたのだ。
「はい、パンツはいてこちらへいらして下さい」
こうなってはもう、言い逃れはできそうも無い。
素直に俺はミチルについてトイレを出た。
「で、どうしてこんなことをなさったのです? 正直におっしゃって下さい。怒りませんから」
テーブルを挟んで対面で座る俺とミチル。
下を向いて黙ったままの俺に、ミチルは苛ついた視線を向ける。
「あの、言っていただかねば何も伝わりませんわよ」
そう言われても、様々な思いが頭の中をグルグル回って考えがまとまらない。
こんな状態で発言しても、恐らく墓穴を掘るのが関の山だろう。
時間を取りたいが、現状でそれは許されないだろう。
頭の回転が悪い自分の頭が恨めしい……などという冷静さは次の一言で吹き飛んだ。
「まったく、パンツなんかのどこが良ろしいのでしょう……」
「んなっ! しまぱんを馬鹿にすんなぁ!?」
「そういうことじゃありません」
「は?」
「あなたがしまぱんを見つけて、思わず手が出てしまったなんてことは承知しています。
そんなことよりもです……おほん……中身には興味ないのですかって聞いてるのですわ」
「中身……?」
「そうです、中身。穿いてた人間ですわ」
「そりゃ、あ……いや……」
「他の要素で遠慮なさらないで。有るのか無いのかだけおっしゃって下さい」
「そりゃあ有るよ! 大有りだよ! 無い方がどうかしてる!」
「そうですか、ではどうしてトイレなんかに行かれましたの? それで満足なのですか?」
「……何が言いたい」
「言われないと分かりませんの」
「……」
「私はあなたがぱんつ盗ってセルバしてたのを怒ってるんじゃありません。
私もその衝動は分かるつもりですし、あなたはまだ男ですから。ですけども、
さんざ隙を見せ続けても、一向に目の前の女に反応しないあなたに怒ってるんです!」
「だって……お前は、その、友達じゃないか……」
「ほう、でしたらあなたはその友人のぱんつを使ってセルバする変態なのですか」
「ぐっ……」
「返せませんの。見損ないましたわ」
「……ひとつ聞いて良いか」
「私が聞いてるのですけれども……まぁよろしいですわ。何でしょう」
「何故そうまでして、俺を煽る? 何をしたいがわからんが、安い挑発には乗らないからな」
「……それが、まだ理解なさっておられないというわけですか」
「……まだ? 何がまだなんだ?」
「まったく、これは筋金入りの頑固者ですのね……もうよろしいですわ。何もかもアテが外れました」
「だから一体何が……」
俺が問い返すよりも早く、諦めたように相好を崩したミチルは、
微笑みながら俺の横にやって来ると、素早く俺の肩を掴んで押し倒した。
多少勢い良く倒されてしまい、軽く絨毯に頭を打ち付けてしまった。
「いって!? おま……!」
しかし文句を言う暇もなく、即座に唇で唇を塞がれる。意味がわからない。
さらに混乱する俺の考えなど知らぬ存ぜぬ省みぬと言った調子で、
ミチルの舌が俺の唇を割り開いて入ってくる。
話では聞いたことあったけど、いきなり……!!
散々俺の口内を舌で蹂躙しつくしたミチルは、組み敷いた俺の上で、
口の端にひっかかった涎の糸を舌で舐め取りながら、力強く言い切ったのだ。
「もう知りません! 私は今からあなたを犯します!」
「でぇぇぇぇええええ!?」
もはや俺には流れに身を任せるしか、選択肢は残されていなかった。
──翌日
俺はミチルが起きだす前に服を着て、彼女の前で固まって待って見せていた。
「……オハヨウゴザイマス、ミチルサン」
「お、おはようございます。昨晩は……」
「ヤメテ、モウヤメテ、ワタシノライフハトックニゼロヨ。ビュリンガー、デキマセン」
「あら、やりすぎてしまいましたわね……」
結局俺は、あの後ミチルの気迫に押され、成すがままされるがまま、
愛し合った。というか一方的に愛された。
ミチルの欲求は底なしで、俺は搾り取られるだけで……
「ヒー。コワイヨー」
「あ、あれぇ、ちょっとー?」
俺の怯えた演技にひっかかり、ミチルはすぐに心配そうな顔をする。
少しはやり返してやらないと気がすまない。
「で、でも、私の誘いに乗らなかったあなたがいけないんですからね!?」
「ブフッ!」
奇妙なミチルの弁解(ツンデレ風味)に思わず噴出してしまう。
「え? もしかして遊んでましたの!?」
「いえいえ、俺はいたって真面目ですよ?」
「真面目に壊れられてはたまりませんの」
「少しは心配しろよ」
「しましたわよ」
「ホントに?」
「ええ」
ミチルは俺の胸に顔をうずめるように抱きついて来て、呟いた。
「私の彼氏を自分で壊してしまったのではと、すっごく心配しましたわ」
昨夜の艶っぽい表情とは打って変わってひどく安心したようなミチルの笑顔に、
俺は再び、ドキッとさせられた。
「お前、変わったな」
顔がニヤけるのを見られまいと、照れ隠しにそっぽを向きながら言うと、
俺の彼女からは、意外な答えが返ってきた。
「ううん、やっぱり私は私ですわ。だって──
今も昔も、あなたのことが大好きなんですもの!」
終わり?
意識してか、してないか知らないけど作品の直後に作品を書かれると微妙に腹立つな。
すぐ後に作品を書かれるとその前の作品が見えなくなる。
ついでに10年後の夢子を先取りした話はそれで感想がなかった。
もしかしたら不評だっただけかもしれないけど。
>>704のことね。
批判のレスが飛ばないだけマシか。
だから次書くときはきをつけて。
あとはHなことをしたんだったらHな事の内容が欲しいな。
だんだん良くなってるからもっと頑張ってみて。
今は身の回りが不安定だから夢子が書けないけど
安定したら夢子は書くつもりです。
それでは失礼いたします。
w
本当に膜が張ってると勘違いしているクチだな
素直クールのやつかな
鈴木……
意
す
つ
も
批
だ
あ
だ
今
安
そ
769 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/13(金) 01:07:55 ID:IQU0tsXa
やっとおいついた。
こういう人なんだよ
772 :
名無しさん@ピンキー:2009/02/20(金) 20:51:33 ID:jBTO70B3
ちょっと思い上がりすぎじゃないか?
774 :
暗愚丸:2009/02/21(土) 10:51:03 ID:URgnbMmL
続きが書き上がったので投下します。
注意 金髪碧眼北欧人種で性格や育ちが大和撫子が主人公です。
そう言うのはおかしいという方は、目欄『愛に来て』でNGをお願いします。
それでは、『愛に来て』、投下します。
775 :
『愛に来て』:2009/02/21(土) 10:51:43 ID:URgnbMmL
「だから、あいつとは何でもないって言ってるでしょ!」
「冬子ちゃん、落ち着いて下さい、ね?」
教室に入ってもまだ文句を投げつけてくる冬子に苦笑を浮かべたまま、窓際最後部の一
つ前にある自分の席に、澄香は緩やかに腰を下ろした。
冬子も表情に険を含んだまま、澄香の前の席に腰を下ろす。
……話しやすくするためとはいえ、椅子をまたいで前後逆に腰を下ろす冬子に、苦笑が
浮かんだ。
「あんたらが煽ったんでしょうがっ! それで落ち着けなんて、って」
教室に入ってもまだ吠えていた冬子の様子に、級友達も興味津々と言った様子で見つめ
てくる。
その事に気付いたのだろう、顔を真っ赤にして悔しげに口元をゆがめる冬子。
「でも、良いじゃないですか。大林君とやっと付き合うことになったんでしょう?」
「だ〜か〜ら〜」
怒っているというよりは、単に照れているだけ。
それが解っていたから、澄香は笑みを浮かべたまま、語を繋ぐ。
「見ていてもどかしかったんですよ。お二人ともお互いを気にしているのは端から見ても
解っていましたから」
「う゛〜〜」
もう答えを返す余力もないのだろう、うなり声を上げて涙目で睨んでくる冬子の肩が、
小さく震えた。
その事に訝るよりも早く、理由がわかった。
「皆の衆っ! おいっすっ!」
「あ、大林君」
さっきから話題にしていた冬子の幼馴染み、大林建昭(おおばやし たてあき)が大き
な声を上げながら入ってきた。
『おいーっす』
そんな建昭の挨拶に、皆がばらばらに返事をして、途端に建昭がにやりと笑う。
「声が小さいっ! せーの、おいーっす!」
『おいーっっす!』
相変わらず、乗りの良い級友達のやりとりに、澄香の口元に笑みが浮かぶ。
途端に、冬子が深いため息を吐いた。
「なんで、こんな古典ねたにみんな乗るのよ……」
そのため息の様子に、何となく小首を傾げる澄香。
その理由を聞こうとして。
「八時だよ!」
「もう過ぎてるぞーっ!」
更に言葉を続けようとした建昭に、男子の一人がつっこんで途端に教室内が爆笑の渦に
飲まれた。
「むー、人んぼけば、つぶしよるってなんば考えよっとね!」
「ねたが古いんだよっ!」
『そうだそうだー』
皆、楽しそうに笑いながらつっこみを入れて、がっくりと建昭が肩を落とす。
相変わらず楽しくて、澄香の口元にも笑みが浮かんでしまう。
「ったく、あいつは関西人でもないのに、なんであんなに笑かしたがるんだか」
「さあ? 冬子ちゃんが解らないなら他の誰にも解らないと思いますけど?」
深いため息を吐く冬子に、答えを返して思い切り睨み付けられた。
その迫力はかなりのものだけれど、澄香は平然と笑みを返す。
「もう」
口で文句を言いながら、建昭に視線を向ける冬子。
そこに浮かぶ、どことなく嬉しげな色は恋する乙女のもの。
からかいたくなったけれどあまりいじめるのも悪いかなと思い直して、澄香は何となく
校門の方に視線を向けた。
「っ」
同時に見えた光景に、胸の奥がちくりと痛んだ。
校門の前に人だかりが出来ていた。
周りの男子生徒達と比べても背の高い女子と、周りの女子生徒と比べてほぼ同じくらい
の男子の周りだけ、広い空間が開いている。
その男子に背中からしがみついている、更に小柄な女子がいた。
距離的には大分遠いけれど、その空間の中心にいる二人が誰なのかは解っていた。
背が高い女子は青間美鳥(あおま みとり)で、男子は滝沢洋(たきざわ ひろし)。
776 :
『愛に来て』:2009/02/21(土) 10:52:25 ID:URgnbMmL
二人とも澄香の友人だったから。
洋と美鳥の間は、いつもいつでも甘い雰囲気に包まれていて、恋人同士ではないと公言
しているけれど、誰も信じていないほど互いが互いを思い合っていることは、周知の事実
だった。
そうでもなければ、入学当初から密かに人気の高い洋も美鳥も、何回も告白されたり、
ラブレターの山に埋もれていただろう。
実際、美鳥にしても洋にしても本人が知らないところで愛好会が存在するほど目立って
いるのだから。
それだけ好き合っていることが見て取れる二人の間に、ただ自分の感情だけで強引に割
り込もうとしているあの女子に苛立ちを感じていた。
「全く、あいつら良くやるわよね。思わない?」
不意に横から声を掛けられて、驚きで肩が小さく震える。
「そう、ですね」
ただ声を返しながら、二人の姿を見つめる澄香。
特に洋の方に向いてしまう自分の心に、少しだけいやな感情が湧いた。
赤敷中学の校舎裏、木々に囲まれたその場所で、澄香は自身の胸元にそっと手を添えた。
とくん、とくんっと、胸の奥が騒(さや)いでいる。
澄香にとってその決意はとても特別で、だから本当はとても怖かった。
できれば、最初から無かったことにしたいと思うほどに。
けれど、もう止められなかったから。
校舎の裏で、木に背中を預けながら、昔のことを少し思い出す。
小学校の時、澄香はいつもいじめられていた。
あの頃の澄香は、厳しすぎる父親のしつけで、いつも俯いておどおどしていたから。
自分だけが周りのみんなと顔立ちや肌の色が違っていたこと、なのに周りの子供達より
も所作や話し方が日本的だったこと、他にもいろいろな理由があって他の子達が怖かった。
だから、いじめられていたのだと、今ならそう思う。
そんなある日の事。
いつもみたいに澄香のいじめられている所に、転校してきたばかりの少年が飛び込んで
きて、いじめを止めてくれた。
『おまえも、うじうじしてるんじゃねえっ!』
その後で、そう怒鳴りつけられた。
びくっと震えた澄香は、にかっと笑った少年がとても奇麗なことに気付いて、不思議な
気持ちが胸の奥に灯ったのだ。
あの日から、澄香は意識的に変わろうと、あがきはじめた。
だから、今では仲の良い友達がたくさんいて、赤敷中学でも人気が高いとみんなに言わ
れるようにはなっている。
けれどそれは全部、彼がくれたから。
かさりと木の葉を踏みしだく音が聞こえて、澄香は木から身体を離して振り返った。
澄香とほとんど同じくらいに小柄な、とても奇麗な顔立ちの少年がそこに立っていた。
「河音、おくれてごめん。ちょっと、掃除が長引いちゃってさ」
少年、洋が笑顔を浮かべながら傍にまで来てくれる。
それだけで鼓動が幾分早まって、気付かれないように深呼吸してその気持ちを抑えた。
「いえ、そんなに待ってはいませんから大丈夫です」
「それで、何の用事なの? 河音が僕を呼び出すなんて珍しいよね」
そう言って笑う洋の様子に、苦笑が浮かぶ。
確かに澄香が洋を呼び出すなんて、珍しいを通り越して今まで無かったこと。
洋に引っ張りまわされるのが普通だったけれど、今日だけは特別だった。
「河音? えと、ほんとに何の用事なのかな」
不思議そうな洋の言葉遣いに、すこしだけ奇妙な感じを覚えた。
洋が引っ越してきた小学生の頃は、関西弁で普通に喋っていたのに、中学に上がると同
時に今のような言葉遣いをするようになっていて、それが少し勿体ないなと想う。
小さく深呼吸して、しっかりと洋を見つめる。
「滝沢君……、洋君」
はじめて名前で呼びかけた。
それだけでも勇気の大半を使い切ったような気持ちになって、けれど、不思議そうな表
情を浮かべている洋に、まだ告げないと行けない言葉があって。
777 :
『愛に来て』:2009/02/21(土) 10:53:10 ID:URgnbMmL
だから、澄香は洋を見つめて、その言葉を口にした。
「私は、洋君のことが好きなんです」
言った瞬間、空気が凍り付いたような印象を受けた。
洋が息を呑んでこちらを見つめてくる。
その表情に微妙なものを感じて、すこしあわてながら澄香は語を繋ぐ。
「洋君がいてくれたから、私はいじめられることもなくて、友達だって出来ました」
「別に僕のせいじゃないと思うけど」
そんな事を呟く洋に、胸の奥がちくりと痛んだ。
解ってくれてない。
それが悔しくて、澄香はそれでも口元に笑みを作る。
「でも、洋君がいたから、私はいじめから抜け出せたんです」
あの時、洋にしかりつけられなかったら、きっと澄香はあのままずっと変わることなく、
いじめられても隠れて泣くことしか出来ない、そんな人間になっていたはず。
なのに、その気持ちが違うというみたいに、首を横に振る洋に、胸の奥が痛む。
「洋君は、私にとって道しるべなんです。私も洋君みたいに明るくなりたい、優しくなり
たい。そう思ったから、あの時そう思えたから、今私はこうなっているんです」
自分の思いを全部口にすることが出来た。
だから、どんな答えが来ても、受け入れるつもりで。
「ゴメン」
小さく頭を下げながら謝る洋に、想いが受け入れられなかった事実を突きつけられた。
胸が張り裂けそうなほどに辛く苦しい。
「……謝らないで下さい。何となく、こうなるんじゃないかなって思ってましたから」
その言葉は、負け惜しみに近いけれど、もしかしたらと言う気持ちは確かにあった。
自分と一緒にいるとき、たまに澄香自身ではなく、他の誰かを見るような目をしていた
ことがあったから。
出来るだけ洋を苦しめないよう微笑みを浮かべる澄香は、けれど、涙が零れるのを抑え
ることが出来なかった。
だから、そっと語を繋ぐ。
「それで……、洋君の好きな人は誰なんですか? 教えてくれますか?」
洋の顔に戸惑いが浮かんだのが見えて、聞くべきじゃなかっただろうかと後悔の念が湧
いた。
けれど、洋が真剣な表情を浮かべて見つめてくる。
「僕がこっちに来る前に住んでた神戸に、幼馴染みがいるんだ」
その言葉に、またずきりと痛みを覚えた。
そんなに前からずっと好きでいる人がいる。
その気持ちの強さに、最初から勝てるわけはなかったのだと、気付かされたから。
「青間美鳥っていうんだ。背が高いせいでいつもイジメられてて、人の周りにいるのがイ
ヤで僕の後ろをずっと着いてきてた」
その言葉で、自分を助けてくれたあの時、どうしていきなりしかりつけられたのか、理
解できた。
きっと、その美鳥という少女と自分を重ねたから。
それに気付かされた事が少し哀しくて、けれど、その時の事は澄香にとっては大切な思
い出だったから、なくす事は出来なかった。
「僕だけがいればいい。僕さえいれば他の誰もいらない。こっちに来る少し前にそんな風
に言われてさ……。それが哀しくて、僕は誓ったんだ。美鳥の面倒を最後まで見るって」
「それって……」
「うん、いわゆる子供の遊びで良くやる結婚の約束ってやつだよね。でも、僕は本気なん
だ。美鳥がどう思ってるか解らないけど、僕は美鳥を好きだから。美鳥を幸せにしたいっ
て思ってる」
涙を拭いながら、最初から勝ち目が無かったのだと心の中に刻みこんだ。
そうでもしないと、自分がみじめで、そう思ってしまう自分自身が情けないから。
「その青間さんっていう人は幸せですね、そこまで想ってもらえるなんて。……解りまし
た、洋君の隣に立つことは諦めますね。でも、友達ではいてくれますよね?」
だから、涙を拭って、その言葉を口にする。
好きになった人の隣に入られなくても、傍にいることが出来るなら、それで十分だから。
十分だと、思いたかったから。
けれど、その気持ちを抑えきることは出来なかった。
「滝沢君」
778 :
『愛に来て』:2009/02/21(土) 10:54:15 ID:URgnbMmL
澄香は、家の近くにある公園に足を伸ばしていた。
小高い丘を囲むようにある大きな公園、その丘の一番上にある四阿の椅子に、ちょこん
と腰を掛けた。
結い上げた髪に、白桃色の単衣仕立ての着物と言う出で立ちは、こんな場所でも無いと
浮き上がりすぎてしまうから。
夜闇が主張を始める黄昏時、そろそろ門限も迫っている。
帰らなければならないと解っていても、動く気になれなかった。
「私は……」
ふられたのだと思うと同時にただ俯く。
涙が、こぼれ落ちた。
「……洋君。私は」
その先の言葉は口にせず、ただ涙が流れるに任せる。
明日から、また何もなかったように洋と接するため、悲しみも苦しさも全部はき出して
しまうために。
けれど、どれだけ涙をこぼしても、辛さも痛さも小さくならない。
不意に、かさりと木の葉を踏む音が聞こえた。
慌てて顔を上げた澄香は、四阿の外に立つ人影に気付いて、僅かに身を強張らせる。
黒い上衣と袴を身につけて、口当てをした黒髪の男性が立っていたのだ。
「……何か、ご用ですか?」
人の見分けが付きにくい逢魔が時に、人がほとんど来ない四阿で対峙していながらも澄
香は冷静だった。
この近所で、男性の着る大時代的な格好をする所と言えば麻上流無手術道場くらいで、
そこの関係者なら礼儀もきちんとしていると知っていた。
同じ合気道部員の中でも、麻上流に出稽古に出かけたりそこにも籍を入れている子がい
るから。
「いや、なにか、泣いてるみたい、だったからね」
風邪でも引いているのか、ごほごほと言葉の間に咳をする男性のぶしつけな言葉に、僅
かに苛立ちを覚えた。
けれども、いつも通りの微笑みを浮かべる。
「別に、なんでもありませんから」
「そう、かい。辛い時は、泣けばいい。その、作った、笑顔も、止めた方が、いいな」
咳混じりのいがらっぽい声でそんな事を言われて、思わず相手を見つめる澄香。
澄香の浮かべる微笑みを作り笑顔だと見て取った相手なんて、今まで一人もいなかった。
洋でさえ、澄香の浮かべる笑顔の違いに気付いていないのに、はじめてあった相手に見
破られて、狼狽してしまう。
「邪魔をして、悪かった、ね」
「いえ……、実は私、ふられたんです」
そのまま立ち去ろうとした男性の背中に、声を掛けていた。
なぜ、そんな気になったのかは、澄香自身理解できない。
けれど、一度はなった言葉を取り消すことなど、出来るわけもなくて。
「好きでした。いえ、今でも彼のことは好きです。けど、彼は私と出会うよりもずっと前
に、もう心に決めている人がいたんです」
呟きながら、洋の姿を思い浮かべる。
洋の色々な表情や、たくさんの思い出が胸をよぎる。
大切で、大事な、絶対に消すことの出来ない、消したくない思い出。
「そう、なんだ」
「はい」
初恋は叶わない。確かにその通りだと、今更ながらに思いながら、澄香は相手の背中を
見つめていた。
「それで、君は、諦める、のかい?」
「はい」
背中を向けたままのいがらっぽい声。
そこに込められた、僅かな苛立ちに小首を傾げながら、答えを返す。
「好き、なんだ、ろう? なぜ、あきらめ、られるん、だい?」
「なぜ、なんでしょうね」
その不躾な問い掛けに、けれど全く腹が立たない自分に小首を傾げて、澄香は自分自身
に問い掛ける。
強引に、洋の思いをこちらに向けさせても、きっと自分も洋も美鳥という少女も傷つく
だけ。
何となく、解っていた。
779 :
『愛に来て』:2009/02/21(土) 10:55:03 ID:URgnbMmL
美鳥という少女が、洋を今でも好きでいるだろうと言うことが。
子供の頃の約束なんて、塵芥の様なもの。
そう嘯いたり出来ないほどに、洋の表情も言葉も真剣すぎて、その気持ちが美鳥という
少女に伝わっていない筈がないことは、解っていたから。
「……きっと、私は彼に幸せになって欲しいんです。彼が幸せになることが、私にとって
の喜びで」
呟きながら鈍い痛みを感じる胸をそっと押さえる。
そんなのは単なる偽善で、好きな人を手に入れることの出来ない臆病さの言い訳でしか
ない。そんな思いがわき上がりそうになったから。
「でも、私が、彼の隣を奪っても、彼も私も、幸せになれ……な……いから」
漏れそうになった嗚咽を飲み込み、わき上がった涙をそっと人差し指で拭う。
「そう、か。君は、ばかだ」
咳混じりの声にそう言われて、怒りよりも先に自嘲が脳裏に浮かんだ。
だから、苦笑を浮かべたまま、澄香はただ静かに頷く。
「だが、そんな、ばかも、可愛い、ものだ、な」
「えと」
思わぬ言葉に、思考が凍り付く。
なんと言葉を返せばいいかわからない。
そう思うのと同時、その背中が一歩離れた。
「あまり、遅く、なるまえに、帰った方が、いい」
「はい、そうですね」
見ず知らずの人と話していただけなのに、気分がかなり楽になっていた。
自分の奧に抱え込むだけだった思いを、言葉にして表に出した。
そのことが、精神的にかなりの余裕を与えてくれたのだと、澄香は今更ながら思う。
音もなく静かに立ち上がり、丁寧なお辞儀をする。
「ありがとうございました」
「気に、しなくて、いいさ」
咳き込みながら応えを返されて、澄香は男性に背中を向けた。
澄香の家にはそちら側から向かった方が近いから。
名前を聞きたいとは、思わなかった。
「澄香、そこに座りなさい」
門限ぎりぎりに家に帰ると同時。
家政婦の小山内から、子紋に呼び出されていると聞いて、訪(おとな)なった澄香は、
目を怒らせている様子を見て取りながら畳の上に正座した。
白い調理服を身につけたままじっとこちらを見据えてくる子紋。
門限を破りそうになったことで叱られる。そう思っていた。
「男女七歳にして席を同じゅうせず。そう教えていたな」
思いも寄らない言葉を掛けられて、勝手に肩が震えた。
「高畑様がお前の生け方に迷いが見られると仰られていた。学業も手伝いも順当にこなし
ているお前が、迷うとなれば色恋沙汰にないだろう」
その言葉に、俯きそうになる自分を叱咤する澄香。
確かに、華道を習っている最中、幾度か注意力が散漫になっているとは指摘されていた。
その理由まで、見抜かれているとは流石に思っても見なかったけれど。
「色恋沙汰に血道を上げるよりも、学業と手伝いをしっかりするように。それと、門限は
ぎりぎりに守ればいいと言うものではない」
「……はい」
厳しい叱声に、澄香は静かに応える。
厳格な子紋の言葉に僅かな反発を感じはしたけれど、それでも敬愛する父の言なのだ。
従わざる理由など、どこにもなかった。
「では、部屋に戻りなさい。それと、門限はこれから一時間早くする」
「っ」
破ったわけでもないのに厳しくするのはひどいと言いかけて、澄香は唇を噛んだ。
ここで逆らえば、これから毎日車で送り迎えをすると言いかねない。
それが解っていたから。
「返事は?」
「はい、解りました、お父様。それでは、失礼いたします」
子紋の部屋を後にして廊下を歩く澄香は、胸の奥に溜まるわだかまりを吐息としてはき
出した。
780 :
暗愚丸:2009/02/21(土) 10:57:33 ID:URgnbMmL
前回レス下さった皆様、ここまでお付き合い下さった皆様、
ありがとうございました。
間が空くかも知れませんが、また次回、お会いしましょう。
それでは、失礼します。
>>780 GJ!!
これからどうなっていくのかが楽しみです!!
>>780 待ってました!GJ!
切ない……澄香頑張れ。
しかし父厳しいな。
なんかもうね
和風でもなければ美少女でもないわノシ
そもそも和風美少女自体表しにくいし判別しにくいからね
和風ならよろしいのね
和風の何たるかを分かっていないくせに
ほ
788 :
名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 01:29:35 ID:LwliUEvB
保守!!
荒れやすいな、ここ
フェチスレデフレスパイラルの典型だからな
拘りがやたらディープになっていく→他人のネタに満足出来ずケチをつける
↑ ↓
妄想するしかなくなって煮詰まってくる←嫌な思いをしたネタ職人が去る
的確だね
亀過ぎてワロタ
>>780 違ったらごめんね。もしかしてこれ、女が大で男がチビスレのやつのスピンオフじゃない?
なんとスレ違いの荒らしが紛れ込んでたのか
ほし
796 :
名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 06:39:41 ID:+U1yl6oP
うんこっこw
ほ
☆
ほ
801 :
名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 20:49:24 ID:hgmLQAzM
保守です。というよりエロと和風の相性がそれほどよくないのが難点かな。
和風ってものの敷居が高そう&過去作見ると実際超レベルなんで手が出せないチキンな俺
日本古来の風俗にはとんと疎いのです
おまいら俺と一緒に民族学を勉強しようぜ
過疎か
和風ものを書きたいけど知識がないよという人は、地元の図書館行ってみたらどうかな
図鑑とか図絵で立体的に和風ものが見られるし、文字エロなら甲賀忍法帖のエロシーンを読んでみてもいい
いきなり素手で書くと、いろいろ詰まって困ると思う。
まあ趣味としても非常に面白いと思うから、見てるだけでも損はないと思う
「風」なんだからそれっぽけりゃいいじゃない
だな
民俗学を民族学とかと間違っちゃうお馬鹿なスレに「風」も糞もあったもんじゃないだろ
それとも何か? チマチョゴリについてでも話し合うつもりだったのかね、君は?
スレ全体どころか、
>>803一人の間違いでしかないのに、何をいきり立っているんだ?
あと、君は知らないだけで、文化人類学のことを民族学って言うことがある
厳密には、さらに差異があるらしいが、俺も君と一緒で知らない
まあ、
>>803は素で間違えただけで、君や俺と同じく、知らないのだろうけど
このスレって俺以外には後一人しかいないんだから
>>803の間違いはスレの間違いってことであっているんですよ
ひ、一人じゃねえやい
拙者もここにいるでござる
>>812 ハハハハハ、流石は忍びの者
分身の術は心得ているようだね
オマケに江戸っ子だね
いや、本物の江戸っ子なら「ひとり」じゃなく「しとり」のはず
つまり「し、一人じゃねえやい」となるのが自然だからw
・・・(;^_^
黒髪と着物の美少女がいればなんでもいい
それは金髪外人和風美少女に対するアンチテーゼだな
死ねや
817 :
暗愚丸:2009/06/08(月) 01:21:20 ID:v9kyPI7k
ども、久しぶりの暗愚丸です
何となく、書きたくなったので書きました
注、非エロです
『おひいさま』の続きです
藺草の匂いが薫る十五畳の部屋。
かなり大きな衣装箪笥と漆塗りの机、それに教科書の類を入れてる本棚以外にはなにもない、広い部屋の中で僕はまったりとした時間を過ごしていた。
小さな何かが動く気配を感じて、今は開かれてる襖の方に顔を向けた僕に向かって、それが小さく声を上げた。
「虎太(こた)、おいで」
あの日、おひいさまと僕のかすがいになってくれた子猫、大分成長した虎太が、僕の声に応えてとてとてと歩いてくる。
そのまま、僕の胡座の中にすぽんと収まった。
大きくあくびをして、そのまま丸々虎太の重さが、すこしだけ気持ち良い。
「虎太は、篠山様が大好きなのですね。……少し羨ましく思います」
隣から聞こえて来た言葉に苦笑して、僕は隣に視線を向ける。
長く艶やかな黒髪を今日はアップ髪にして、白地に白糸で花が刺繍された着物を着ている鮎姫さんの、微笑みの中にほんの少し嫉妬の色が見えた。
「羨ましい、ですか?」
「はい……。虎太は篠山様に一番なついておりますし」
言葉を句切って鮎姫さんが視線を逸らす。
それがなぜなのかは、僕自身、何となく理解できた。
だから僕は――虎太には悪いけど胡座から下ろして――正座をする。
「鮎姫さん、どうぞ」
そう言いながら、僕は自分の膝を指さす。
それだけで恥ずかしげに鮎姫さんが頬を朱に染めた。
何も言わなくても伝わるのが嬉しい、なんて言ったら、惚気るなって言われそうだけど。
「あ、あの、篠山様?」
「鮎姫さん、虎太が羨ましいんですよね? だったら虎太と同じ事をしていいですよ」
僕の言葉に、鮎姫さんの顔が真っ赤になる。
そんな風に、照れてる鮎姫さんは僕より年上なのに、凄く可愛くて。
「……それとも、僕の膝じゃ物足りないんですか?」
だからすこし、いじめたくなってしまう。
友達からは「虫も殺せないお人好し」なんて言われてる僕だけど、悪戯だって普通にするし、からかったりいじめたりなんてことも時々はしたくなる。
こんなに綺麗なのに可愛い――というより、愛らしい鮎姫さんなんだから、そうなるのもきっと当たり前。
「篠山様は、意地悪です……」
真っ赤な表情で、少し上半身を落として上目遣いで見つめてくる鮎姫さん。
凄く可愛くて、このまま抱き締めたくなってくるけど、今はもっと別の事がしたいから。
「篠山様、あの、軽蔑なさらないでくださいね」
恥ずかしげに顔を赤らめたまま、それでも鮎姫さんがそっと床に寝そべって、僕の膝に頭を預けてくれた。
凄く嬉しくて、その重さが心地よくて、……なんだかやっぱり恥ずかしい。
「どうして、僕が軽蔑する、なんて思うんです?」
自分から望んだことで、自分が恥ずかしがってるなんて気付かれたくなくて、笑みを浮かべながら疑問に思った事を問い掛けてみる。
「……その、殿方の前で横たわるのも……、愛する人の膝に頭を預けるのも……、はしたない、ことですから」
はしたないって言うなら、この前屋上でしたことの方がもっとはしたないと思うけど。
でも、それを口にしたら泣きかねない気がしたから、僕はそのまま鮎姫さんの頭に手をあててそっとなで始めた。
「篠山様?」
「はしたないなんて、絶対に思いません。世界中の全ての人が、鮎姫さんのことを後ろ指指すようになっても、僕は絶対に鮎姫さんを大切にして見せます」
それは、僕の本心。
……あの日、虎太と母猫の虎母が、『おひいさま』との縁を繋いでくれたとき、僕はそう心に決めていたのだ。
だって、あの時は助けるつもりで助けられてしまったから。
今でも凄く情けなくて、恥ずかしい。
「篠山様、ありがとうございます」
鮎姫さんが照れくさそうに、でもとても嬉しそうに笑ってくれる。
それが嬉しくて、愛おしくて、僕は上体を曲げた。
何をするつもりなのか察してくれて、鮎姫さんも少しだけ上半身を起こしてくれた。
そのまま、そっと唇を重ねる。
「……ん」
襖を開け放している上に、家族もいる状況でHなことなんて出来るわけが無くて。
ただ唇を触れ合わせただけで、そっと離れた。
「篠山様……、その、ありがとうございます」
照れくさそうな鮎姫さんの言葉に、応えを返すよりも早く。
「あーっ!」
いきなり元気な声と共に少年が飛び込んできた。
ほとんど反射的に上半身を起こして、正座に戻る鮎姫さん。……それがちょっと悔しい。
半ズボンにTシャツという出で立ちで短いポニテを揺らす少年、鮎姫さんの弟の真雪(まさゆき)くんが僕にびしっと指先を向けてくる。
「たけにいちゃん、きてたんだーっ! 遊ぼ遊ぼ! ね、あー姉様、いいでしょ?」
「あまりワガママを言ってはいけませんよ」
まだ僅かに赤らんだ頬で呟く鮎姫さんだけど、真雪くんにはとても甘い鮎姫さんが、そのお願いをむげに出来るわけなんてどこにもなくて。
「ねーねー、たけにいちゃん、ボクの部屋で対戦やろ! スマッシュブロスだったら、あー姉様でもできるし。あ、さー姉様と、なー姉様も呼んでくるね!」
自分の言いたいことだけ言って、真雪くんが部屋から飛び出していく。
何というか、相変わらず元気だなぁと思う。
「全く、あの子の元気の良さにも困りものです」
確かに、鮎姫さんの言うとおり、真雪くんの元気の良さは、時々度が過ぎてる。
凄いきれいな篠原邸の日本庭園をかくれんぼに使ったりするくらいだから。
「それでは、真雪の部屋に行きましょうか」
「はい」
ただ、なんだかんだ言って真雪くんにあまい鮎姫さんに、ほんの少しだけ寂しくなる。
弟で末っ子だから、大事にしてるんだって解ってる。
けど、鮎姫さんが真雪くんのワガママを許してるのを見ると、胸の奥がモヤモヤしてくるんだ。
「私の一番は、篠山様ですよ」
不意に耳元で囁かれて、驚きながら僕は鮎姫さんの方に顔を向けて、思わず硬直した。
鮎姫さんの顔がすぐ間近にあって。
反応するよりも早く、唇を押しつけられて。
温かく柔らかな感触に、ぬめったモノが押しつけられて、舌が入り込んできた。
「ん……ふぅ……ちゅ……じゅ…………」
舌と舌を絡め合う感触が、粘着質のやらしい音が頭の中いっぱいに広がる。
気持ちよくて、気持ちよすぎて、頭がくらくらする。
気がつくと、僕は鮎姫さんを抱き締めて……、畳の上に押し倒していた。
「……篠山様」
嬉しげに口元を緩ませて、鮎姫さんがじっと見つめてきてる。
とくんっとくんって、鼓動が早まってる気がする。
「真雪に嫉妬など、篠山様らしくありません」
鮎姫さんの優しい声に、熱が股間に集まり始めてる気がする。
……このまま最後までしたくなったけど、すっと唇に人差し指を押し当てられた。
柔らかな指先の感触のおかげ、滾ってた熱が少し醒めてくれた。
「私の一番は、篠山様……、孟雄様なんですから」
名前で呼ぶのはHをするときだって、僕らの間では暗黙の了解だったけど、今日の鮎姫さんの雰囲気は、そんな気分じゃないって告げてくる。
だから、僕は体を起こした。
「ごめんなさい、鮎姫さん」
「いえ、構いません……その、嬉しかったですから」
その言葉に、頬が熱くなる。
「え、えと……それって」
「最後まで、言わせるのですか?」
鮎姫さんが恥ずかしげに頬を染めて、けれどしっかりと僕を見つめてくる。
羞じらう鮎姫さんはとても綺麗で、だから続きが聞きたくなって。
僕はただじっと鮎姫さんを見つめ返した。
「…………篠山様が、妬心を抱いてくれるほど、私を好いて下さっているのが、嬉しいのです」
「鮎姫さんっ!」
上目遣いで見つめてくる鮎姫さんの浮かべる微笑み、我慢が出来なくなって。
僕はぎゅっと鮎姫さんを抱き締めた。同時に、鮎姫さんもきゅっと僕の背中に手を回して抱き締めてくれる。
それが嬉しくて、けど、言葉で伝えるのがもどかしくて、そのままもう一度唇を重ねた。
「……ん」
どれだけの時間が過ぎただろう。
不意に、服の裾を引っ張られた。
「たけにいちゃん、あー姉様、何してるの?」
「あ、いや、そのなんでもない何でも」
「ええ、そうですよ。それじゃ、真雪の部屋に行きましょうか」
慌てて互いに離れて、真雪くんに引っ張られながら僕らは歩き出す。
鮎姫さんが何も言わずに手を差し出してくれて。
僕はその手をぎゅっと握り替えす。
……今はまだ、こうして手を繋げるのは篠原邸の中くらいだけど。
いつかは、学校でもこうやって手を繋ぎたいな。
鮎姫さんの襟足から除く白い項をちらちらと見ながら、僕はそんな事を思っていた。
821 :
暗愚丸:2009/06/08(月) 01:24:17 ID:v9kyPI7k
読んで下さった方、ありがとうございます。
それでは、失礼します。
ニヤニヤしちまったじゃねーか
GJ!
>>821 GJ!
>>816 書けもしない奴ほど口が大きい。アンチテーゼwwww阿呆が。
日本語と外来語を一からやりなおしてこいや。
このスレはまだ相変わらずバカが常駐しているんだな。
俺もニヤニヤしちまったよw
早く2つ目のGJしたくて、日が変わるのが待ち遠しかったろう
やっぱりここには君しかいないみたいだな
ちょいと待ちな
ニヤニヤしてるのはお前だけじゃ無い
俺もいるんだぜ
ところで濃厚エチシーンはまた数ヶ月待たなきゃなんないのかい?
IDなんざ、ほら、幾らでも変えることができるさ
分身の術を使えるのは、なにもお前さんだけじゃないんだぜ
変えても戻せないのがIDだよね
23:59なんて時間にレス付ける奴は自演やってるって自白しているようなもんだ
あまり笑わせてくれるな
>>821 GJ! おひいさまの続編が読めるとは
弟妹多いのね
澄香さんの続きもお待ちしております
( ´,_ゝ`)プッ
……ふぅ。
どの辺りで抜けたのか参考まで教えてくれよ
それとも呆れ果てたゆえの「……ふぅ」なのかいw
だとしたら同意なのだが
保守
監視
835 :
名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 00:30:00 ID:YLjwH7Ky
保守
るろ剣とかも和風美女いたねw
時代物だから当たり前だろ
明治の世に茶髪のギャルがいる方が驚きだ
あの漫画は、色々と間違ったキャラはいたけどなw
そして何かが弾けた今、再筆してみたらもう凄いことになっていたという
保守
一応保守
取り敢えず監視
静かだね
それでも監視続行中
845 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 00:12:47 ID:ZNmCZUIO
何が?
h
847 :
名無しさん@ピンキー:2009/08/15(土) 07:38:57 ID:U/zdy4+x
補習
保守
そういや保管庫ってないの?
保管庫が必要なほどの数が投下されていないし
第一、読み返したくなるような作品なんか投下されたことないだろ
そういう事は言うもんじゃない
君は今、9時間の沈黙という、みんなの努力を無駄にした
やり直そう…
保管庫が必要なほどの数が投下されていないし
第一、読み返したくなるような作品なんか投下されたことないだろ
実際、面白いと思った作品は皆無だし
皆はどんな髪型が好き?
モヒカン
ベッカムのやうなライトモヒカンじゃなくて
北斗の拳に出てくる悪役のやうなギッチギチのモヒカンがいい
パンチパーマってのも古風になるのかな、今じゃ
古風じゃなくて和風だ、和風
浪人風に月代伸ばしたちょんまげがいいな
>>860 チョンマゲだったら正々堂々と月代剃れよw
それでこそ純和風だろうが
てっぺん剃ったらハゲ対策と勘ぐられるしw
じゃあ和風ながらも現代風に大銀杏では
奇才あらわる
女の子の髪型!
もちろん女の子の髪型の話してるんだろ
何を今さら分かり切ったことを・・・
なんだと・・・
日本人なら美豆良でしょ
なんて読むの
みずら、じゃないかな?
8( ̄ー ̄)8
こんな髪型だったと思う。
自演乙
『角髪』じゃなかったけ?>みづら
万葉仮名>美豆良
検索したら、男性の髪形って書いてるな
8( ̄ー ̄)8
可愛い
ハイキングウォーキングの鈴木Q太郎
人いないな
2007年から……。
2009年も終わりに近づいてるのにまだこのスレ埋まってないのかw
長生き。
881 :
名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 19:13:12 ID:PB3EPSF6
ほし・ゅ
義父が死んで後を継いだ娘婿が、悲しみに沈む義母と義妹を慰めるために妻と同様に大切に扱い愛し護りますと言ったのを
新しい当主の最初の命令と受け止めて三人で婿の妻として仕えていく。
和風と言えば家長制度。
妹主体なら有りじゃない?
885 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 22:18:43 ID:O/XgyuVL
age
>>882 それはレヴィレイト婚といって、中央アジア遊牧民の習慣だ。
887 :
名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 03:34:07 ID:4nC9wVWt
あれっ
このスレもう荒らし居なくなったんだな
>>887 申し訳ない
その荒らしというのが俺のことならまだ貼り付いているよ
幸い時間だけはタップリあるから
何年に渡ろうとも、じっくり監視を続けるからね
あれまー
執念深いのう
冷静に見ると涙が出そうなほど哀れな内容のレスだよな
>>891 ほんとにそうだ
もう荒らしがいなくなったなんて浮かれちゃって
そんなこと有り得るわけないのに、自分勝手な希望的観測が超ウケる
保守
896 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/10(木) 13:57:00 ID:rHxfZDWC
和服美女が、膝枕耳掻きや膝枕歯磨きで少年に
寸止めしていたssをもう数年探している。
本人による回りくどい宣伝乙です
本当にご苦労さまでした
お前失礼なやっちゃな
どっちもどっちだ
お互い様だろ
901 :
名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 22:38:36 ID:a09o/TiL
えーw
保守
死守
無駄無駄無駄ァ
___,,,,,..... -一ァ
/ ̄;;;´;;、;;;ヾ;;;, -──--、,!
. /'´|;;;;,、;;;;;;;;;;/ ,!
. /:.:.:.レ´:.ヾ;;;;;;i 保 だ ,!
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ;i 守 が ,!
. /:.;.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ ,!
. /レ' ;|:.:.:.:.:.:.:,:ィ:.:.:.:〉 __,.,!
/-、ヽ,:|:.:.:,/ /:.:.://.:,:ィ:.:.:.,!
/'ヽ、ヾi ゙´.: /__;:;:-'"´ ,;|:.:.:.,!
. /ゝ-`';:/ .:〈ニ=-=ニ二 ̄ヽレ',!
/::::;;;;;/ ' ,, ニ`ー-,、__\〉ィ,!
. /;:::::/ ::. ::.,,\_ゞ;'> 〈;,!
/i!:::::iヾ-'、::.. '';~ ,;:'/,!
. /;;;i!fi´l_、,.` .: ,;:' ,!
/;;;;;i' ('ー、ヽ ..: ,;:'' ,!
ヽ、jゝ、`ヾ:、゙、 ,..:'.:'" .: ,!
``ヽ.、_ ¨` ,:' (_r:,!
``ヽ.、.. ノr;ソ~,!
``ヾ、 / 7,!
``ヽ,!
ほす
保守
保守
909 :
名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 11:24:21 ID:M8VwaTYV
保守
な、なにここ
う、うんこだよ
し、しずかにしよう
か、考えるんじゃない感じるんだ
なうしか
せ、制圧したよ
今年の戦隊に「姫」がいたな。
16歳で和風で時代錯誤で老成していて、
しかも主人公の義母になるんだからたまらんな。
戦隊ヒロインスレでやれや、カス
そんなこと言うもんじゃない
カスに向かって吐くのに、カス以外の言葉が見つからなかったんだよ
つ 鏡
保守
ほしゅ
923 :
名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 23:07:04 ID:A+sz3Bvt
許婚っていいよねー
保守
保守
ほしゅ
よかったな
必死の圧縮回避が功を奏してw
ひとで
ほしゅ
930 :
名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 09:23:31 ID:hwcvHnum
また生き残ってしまったか
931 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 16:37:23 ID:KEFCALDp
ほしゅ
932 :
名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 19:01:02 ID:dl137nkF
今日の昼ドラで安達祐実の和服美少女が、義兄の前で脱いで「抱いて」ってやってたな
保守
933 :
名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 22:40:51 ID:rY9j4SPe
『おひいさま』続き未だ?
驚いた
まだどうにかなると思ってるのか
いい加減あきらめろ
ほ
ね一本たりとて残しゃしねぇよ
ほしゅ
938 :
名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 18:27:58 ID:WrnL3JZz
ほしゅ
☆
940 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/08(日) 11:03:12 ID:Rs7AyY+h
ほしゅ
☆
なんだ、流れ星か
また一つ、スレが逝ったか
なんかそそるスレだな
ひとつ書いてみるか
みなさん、お久しぶりです。
あれから1年くらいここに来れずにすみません。
そして、スレを保守してくださった方、ありがとうございます。
とりあえずこれを前編として、後編をしたら一部完とさせていただきます。
それでは投下します。やや強引で人を選ぶ展開なので読む際は心して読んでください。
あれから数カ月後。
俺は安い給料の中から必死に貯金をして指輪を買った。
夢子の想いに対する答えはもう出ていた。
しかし、俺はこの想いに決着をつけるのが怖かった。
もしかしたら高い指輪を買ったのは少しでもそれをいう時期を遅らせたかったのかもしれない。
その間、儚げな見た目をしながらも気丈な夢子はずっと俺に対していつものように接してくれた。
だがそれももう終わりにしたい。
俺は夢子の想いから、自分の想いから、もう逃げたりはしない。
そう思っていた。
だが、それと実際に指輪を渡すのは別問題だということに気付いたのはいざ、渡す時だった。
俺は夢子に指輪を渡そうとした。それも何度も。
だが俺の脳裏を不安がよぎる。
この気持ちは今でも持っているのだろうか?
これだけ待たせたのだから夢子は俺に愛想を尽かしてはいないのだろうかと。
俺は絶対にそうでないとは言いきれなかった。
夢子は基本的に俺に合わせてくれる。
それは自分の意見を表に出さないということである。
もしかしたら消滅したくないばかりに俺の押しつけた理想の女性像を受け入れているのかもしれない。
それが俺には不安でたまらなかった。
そして、指輪は未だに鍵のついた机の中にあった。
そんな中、俺は二人の関係が劇変するような事態を起こしてしまった。
しかもそれは最悪の方向に変化するような事態だった。
それは最高に気分がいい夜のことだった。気分がよかった俺はいつもより高いお酒を飲んでいた。
それも自分が自分であるかが分からないほどに。
それが悲劇の引き金であるなんて俺は微塵にも思っていないだろう。
横ではそれをお酒を少しだけ飲んだ夢子が日頃は見せないような笑顔で笑っていた。
「なんだか天に召されてしまうような、そんな気分です。ふふっ」
そう夢子が微笑むと俺に抱きついてくる。
心の底では、いや心の底から求めている夢子が大胆にも俺に抱きついている。
そんな愛おしい夢子に、意識の薄らいだ俺が抱いた感情は獣のような欲望だった。
夢子が、あんなに愛くるしい夢子が俺のこんなにも傍に、
好きだ、どんな手を使ってでも俺の物にしてやりたいっ
そう思ったとき、俺は勢いでつい俺に抱きかかっている夢子を引き離し、
そして……、押し倒した。
いつもの夢子なら馬鹿力で抵抗するだろう。
だが、不意の出来事の上に酒が入っていた夢子は驚くほどにあっさりと俺の支配下におかれることになった。
そして意識が拡大し何でも自分の思い通りになると思った俺は、
日頃、夢子に感じていた自分の劣情を夢子に擦り付けようとした。
俺は夢子を愛していた。夢子が子供の頃からずっと。
俺は夢子をかけがえのない人だとも思っていた。
それでも、いやそれゆえに俺の夢子に対する劣情も日々蓄積して抑えきれないほどになっていたのだ。
これは俺の夢子に対する愛情が歪んだ形で発露したものだった。
理性という鎖から解放された俺は夢子に歪んだ愛情を一方的に押しつけていた。
まず、俺はどこにでもありそうな陳腐な言葉を吐きながら夢子の唇を奪う。
夢子の柔らかい唇から無理やり突っ込んだ舌を乱雑にクチュクチュと絡ませると夢子が熱くなるのを感じた。
夢子の唾液が俺の唾液と入り混じって、快楽を感じさせる化学物質へと変化していく様は快感としか言いようがなかった。
だが俺の暴走はそれに留まらなかった。
俺はこともあろうか、夢子の下半身に自分の汚らわしい下半身をなすりつけていたのだ。
グニュ、グニュと俺の勃起した下半身に押しつけられて、抵抗しながらもへこんでいく夢子の下半身。
着物越しからでも夢子の肉が柔らかいのがよく伝わってくる。
そして、両手は夢子を押さえつけることをせずに夢子の乳首らしき場所を親指をグリグリと刺激していた。
小さいけど確かにそこに胸はあった。俺はそこを無我夢中で揉みしだいていた。
その胸はとても柔らかく持ち主と同様に無抵抗だった。
「!!」
夢子が悲鳴のようなものを上げるが俺にその悲鳴は届かなかった。
その光景はまるで肉食獣が獲物を凌辱しているようだった。
いや事実、そうだろう。
蹂躙されている夢子はたまったものではないだろう。
今、夢子は勃起した下半身で自分の体をかき乱されている。
一方的に与えられる快楽を無言で堪える夢子。
だが自慰すらしたことがない彼女にそんなことはできるはずもない。
肩で息をしてる彼女は必死にこらえているがそれは長く持たないだろう。
そんな彼女を俺は欲望の対象にして、組み敷いて、汚してしまったのだ。
下半身を夢子の上で精いっぱいかきまわすと自分の中に絶頂が訪れる。
我慢などできるはずのない俺はズボンの中で自分の欲望を発射した。
欲望が発射されると俺の中から色々な物が抜けていくのが分かる。
そう。俺が我に返った時、俺は夢子の上にいた。そして俺は恐る恐る夢子の顔を見た。
すると夢子の顔は涙で崩れていた。
その時、俺は自分の犯した罪の重さを知った。
「謝ってすむことじゃないけど、ごめん……」
夢子を押し倒して、すっきりした俺から出た言葉はそんな言葉だった。
「いえ、気にしていません。お酒が入っていたのですよね、でしたら……」
と顔を隠しながら言う夢子。
あんなことをされてもまだ俺を気遣っているのだろうか?
そんな優しさが俺にはとても痛かった。
まだ罵声を浴びせられた方が心が痛まないで済んだはずだ。
「ごめん、今日は寝る……、その、なんというか……」
俺はこんな時に夢子に対して説得力のある言葉を思いつくことは出来なかった。
そして俺の言葉は尻すぼみに消えていく。
「はい。おやすみなさい」
俺に気遣った夢子はいつものような声を出すとここから去っていた。
そして、俺は部屋に戻ると自分の買った指輪をゴミ箱に捨てた。
もうそれは俺にはいらないものだったからだ。
その後、俺は寝た。性行為をして疲れていたからだろうか?
人生最悪の夜、その日の俺はとても簡単に眠れた。
次の日、俺は恐る恐る夢子を呼ぶ。
まさか消滅してないだろうなとか心配することはたくさんあった。
しかしそれは杞憂に終わった。
「おはようございます、雄平様」
と笑顔で返す夢子はまるで昨日のことがなかったような顔をしていた。
とりあえず今回はこれで投下を終了します。
以下、ややネタばれになりますが、次回で事態が好転してエンディングとなります。
今まで読んでくださった方、ありがとうございます。
「だー、あっちぃ!」
「あんまり騒がないでくださいな。暑苦しいですわ……」
夏休み、どこで鳴いているのかわからないセミの
鳴き声の中、私は友人のアキトと銭湯に向かっていました。
それというのも……。
「お風呂蛾物故割れた」
「私にはお母様がぶっ壊れたように見えますが」
「いいからほら、アンタもう何日もお風呂入ってないでしょ!?」
「え? えぇ……」
「夏なんだし汗かいてるでしょ、銭湯行ってらっしゃい」
「嫌ですわ。面倒臭いですもの」
「何言ってんの! 女の子が何日もお風呂入らないなんていけません!」
「知りません! まだ受け入れてない現実をいきなり突きつけないで下さいませ、お母様!」
私はここ最近和風女体化したばかりの16歳の女子高生……になるのでしょうか
名前はメグルだったんですけど、今はメグミって呼ばれております。
「んまー、これからが心配ダワー」
「ホホ……」
「とにかく! アキト君呼んであるから、一緒に行くのよ?」
「なんですって?」
ぴんぽーん
「あ、ホラ来た。出てあげて」
「まったく……」
私のお母様は強引です。
行動を起こしてしまえば私が流されていくことを良く知っておられます。
ガチャ
「おっす」
そんな私の気を知る由も無く、玄関前にはタオルを肩にかけたアキトが立っていました。
隣に住む幼馴染、この夏休みに入ってから、私が和風女体化したことを知っている唯一の級友でもあります。
「あなた……よく来る気になれましたわね」
「え、だってメグが俺と行きたいって……」
「メグっておっしゃらないでぇーっ!」
「ぉゎぁ!?」
「分かりましたわよ、準備しますからちょっと待ってらして下さい」
で、今に至ります。
「で、オバさんにハメられたというわけだ」
結局来ることになった私をからかうアキト。
「まさか、私がアキトと行きたいって言い出したなんて嘘をつくと思いますか?」
「まぁ、怪しいとは思ったよ。風呂嫌いな上に現実受け入れてないお前が
いきなりそんなこと言い出すとはあまり思えなかったな」
「じゃあどうしていらっしゃったのです」
「お前んトコのオバさんの言うことじゃ用事も無いのに断れねーだろ」
「本音は?」
「風呂上りのにょた娘観察」
「帰らせてもらいますわ」
「逃がすと思うか?」
アキトの目が怪しく光ります。
ヤバいですわ。この方、私ではない何かを見てらっしゃいます。
「……時間が勿体無い、行こう」
「ええ」
ただならぬ何かを感じた私は、できるだけ軽口を叩きながら
駅近くのスーパー銭湯へと向かったのでした。
951 :
名無しさん@ピンキー:2010/08/15(日) 04:19:03 ID:fTEpvU+r
>>944 まってたよ…他の人が待っていなくても俺は待ち続けてましたよ!
おかえり!そして、ありがとう!!
>>948 書き込み乙!
952 :
名無しさん@ピンキー:2010/09/02(木) 13:22:23 ID:dYhBeoqi
保守
あれ、しばらく覗いてなかったらいつの間にか新作来てる……
GJです。夢子健気だよ夢子
>>947 あなたのとぼけた文体が好きです
つづき待ってますよッ!!
続きをひたすら待つのみ
956 :
名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 13:16:34 ID:tIr5jCXE
じっ…………。
ここは寝取られとかあるの?
958 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/09(火) 23:00:32 ID:hZN6d4OI
, ': : : : : : / : : : } : : : : `、
/ : i: : i i /: : / ; {、 : :、: : .
〈}: |: : |_|:{ : / /: :} \ヘ! : i
i: |: |:イ| | ∨:/: /:厂 〉i: : !
|: | 从|笊V|ハ/V笊V从: :|
|八{{{ ヒヅ ヒヅ '}}}: :|
|: i`∧// 、 //∧': : |
|: |: i:iヘ、 ,、 'i: | : i:|
|/|: i:i : i> __. イi: :i: | : i:|
{ 从vイ `丈´ `〈j厶バ!
/} i\_/ ゚}ヘ._/ {\
┌───'─┴─┴┸‐┴‐┸─┴一ー──‐┐
⊥ ⊥、
{厶 〉 〈/ ハ
仁ヽ) `Y.ノ
{‐、.〉 |/
ヽ| 本日も当スレは過疎ってますので |
| 新ネタにご協力ください |
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└────‐r‐┬─────┬─r────┘
〉、」 / ,ノ
{ `≧=‐----‐ ´≦´ }
>>957 >>1 シチュエーション、和風美少女以外の人物設定はなんでもOKです。
とにかく、和風美少女をメインとする恋愛を扱った作品をお願いします。
SMなどとの親和性も高そうですが、人を選ぶ可能性があるので愛のない場合は警告をして投下したほうが無難だと思います。
自分的には、寝取り寝取られスレの紅のパロもどんとこいですが。
むしろツボ。推奨。
960 :
名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 10:28:58 ID:1oLiDJay
このスレってあくまで「和風少女」すれなのであって、「許嫁」スレじゃあないんだよな?
まとめサイトって無いの?
ほ
保守
まとめないなら保管庫に依頼しようぜー
なんか虚しいというか、白けてしまったな
初めて来たが・・・1スレ目中盤から荒れてんのな。
最近は過疎ってるだけだが・・・・・俺は投下待つよ
今度は白々しく通りすがりを装いだしたよw
いよいよ末期症状だな
和ロリ頼む
いや、ロリ以外がいい。
じゃあここは20歳くらいで
和風美少女萌え
972 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 09:32:03 ID:8rRmSRON
永遠の17歳
973 :
名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 18:21:28 ID:cPMeV7Kn
和風”美少女”じゃなきゃ駄目?
少女に見える立ち振る舞いなら多少はズレてもいいかと
大丈夫か、お前?
美女でもいいけどお婆さんは勘弁な
>>973だけど今日の20時に今書いている短編(中編?)をうpしてみる。
冗長なわけではないが長文なので嫌な人は973を禁止ワードにしてくれ。
あと時代小説が嫌いな人も回避推奨。
>>974 承知した。
>>975 大丈夫じゃないからここにいる。
>>976 いや、単純に美少女キャラってよく分からないから、普通に和風の少女でもおkかなと思って質問したんだ。
ふ〜ん、自信ありそうだから楽しみにしてるよ
しかし投下予告は重大なマナー違反だから今後は慎んでね
今日の午後6時くらいに投下しようと考えてた人がいたら、気を使って投下できなくなるでしょ?
それくらいの想像力は他人から言われなくても働かせてちょうだいね
18歳以上の大人なんだから
【 十代なモナー 】
∧_∧
⊂ヽ( ´∀`)'つ
\ /
/ │
│ つ│
(__) )
和風美少女と時代劇に出てくる美少女はちょっと違うと思う
現代において古風な佇まいを見せてくれるから和風美少女であって
時代劇の方は単にその時代において当たり前存在でしかないような気がするな
希少価値としての差というかなんというか
981 :
973:2011/02/26(土) 20:04:18.52 ID:WGKkiVbE
>>978 すみません。以後気をつけます。
他にも迷惑をかけた方、すみません。
まだ書いている途中なのでしっかりと書いて推敲してから投下します。
待たせてしまった方にも重ね重ねすみません。
自信というより、適当なものは書かないと心に決めています。
ちゃんとした小説を書くのでそれで許していただけたら嬉しいです。
982 :
973:2011/02/26(土) 20:07:16.50 ID:WGKkiVbE
>>980 分かりました。
現代の和風美少女で書いてみます。
NHK大河に出てくる江姫なんて、どっから見ても和風じゃないよな
ついでに美少女でもないしw
久しぶりに書き込みが!
985 :
973:2011/02/27(日) 00:53:07.27 ID:vWZEi4L8
これからSSを投下します。
現代もので和風の美少女というイメージで書きました。
一応、考えていることとかもあって今回だけでは伏線を張った程度のSSですが、
一話目(6500字)を投稿させていただきます。
986 :
973:2011/02/27(日) 00:57:37.07 ID:vWZEi4L8
タイトル『九月』・一日目
戸を開けてしばらく暗い闇の中に佇んでいると、徐々に目が暗闇に慣れてきた。俺は家の裏にある古びた土蔵のカビ臭さに辛抱しながら、目当ての木箱を探す。
土蔵は木の階段を数段下りてすぐによく分からない箱や壷、その他の荷物などで散らかっており、ろくに足の踏み場さえない凄惨な状況だ。
「千鶴は赤い紐で結ばれた小箱だって言ってたけど……」
そこら中に箱があるが、これを全部探せと言っていたのだろうか……?
と言うか、あいつが自分で取りに来なかったのは絶対にこの地獄絵図な状況を知っていたからだな。
千鶴に対する罵詈雑言で気を紛らわせながら、俺は土蔵の探索を始めた。
千鶴は赤羽家の次女で俺の幼馴染みだが、家が茶道の裏千家の家元の傍系で、一応赤羽家では現在の当主を務めている。それと言うのも、千鶴の両親が旅先で交通事故に遇い、他に家の跡を継ぐ人が他にいなかったからである。
当時は家が隣同士ということもあり、気に病んだ俺の母親が俺の家で食事を取るよう千鶴に勧めたり、色々な面倒を見ていたが、互いに高校に入ってからは疎遠になり始め、千鶴の姉が家に帰って来た三ヶ月前から千鶴が家に来ることはなくなった。
俺は単純に女子と仲がいいことが恥ずかしくて距離を置いていたが、つい二日前に俺の両親が二十周目の結婚記念日で一週間家を空けると出て行ったのが原因で、隣の赤羽家の厄介になることになった。
母親が用意周到に千鶴に口利きしていたこと、俺の服が勝手に赤羽家に箪笥ごと持ち込まれていることからも、それは避けられなかった。
だが、母親は余計なことまで千鶴に吹き込んでいっていた。
『赤羽家では茶道の勉強もしてね(ハート)』
テーブルの上の置き手紙を読んだとき、俺は初めて本当の殺意というものを知った。
とにかく、そんなこんなで千鶴には昨日から雑用仕事ばかりやらされている。畳みの乾拭きや湯船の掃除(本当に温泉にあるような、十人前後は入れる大きい風呂)、挙げ句は土蔵の探索。
厄介になっている手前、家主の言に逆らうわけにもいかずいいように小間使いされている気がする。
「はぁ、疲れた……」
ぼやきながら後ろに寄り掛かると、何かにぶつかった。
ごとん、と鈍重な音を立てて倒れたそれを見ると、高価そうな陶磁の茶碗が転がっていた息が止まった。
慌てて身体を起こして茶碗を拾い上げるが、吸い口が少し欠けていた。顔面の血液が一気に引けて眩暈がしてきた。
「やっべぇ……」
背中に汗を流しながら茶碗を丁寧に地面に置いて、倒れた箱を手に取ると、結び目が緩くなって解けている赤い紐が見えた。
乾いた笑いしか出てこなかった。
987 :
973:2011/02/27(日) 00:59:15.47 ID:vWZEi4L8
――――廊下を抜き足差し足で渡り、自分が間借りしている部屋へと向かう。玄関から上がって一番奥の部屋であり、居間を通る際には千鶴が居やしないかと聞き耳を立てて通り過ぎたが、幸運にも千鶴は離れの茶室にいるようで居間からは物音一つしなかった。
廊下を渡る途中の最難関と思っていた水屋からこちらが見える窓張りの地点では、身体を伏せて匍匐前進で切り抜け、自分の部屋の襖が見えたときだった。
「何してるの?」
「うっわぁあ!?」
背後からの突然の声に俺は口から心臓の代わりに唾を飛ばしながら振り返った。怪しまれないように、茶碗を隠している服の上を両腕で押さえながら、屈み腰の体勢は変えないよう努力しながら。
「って、どうしたの秀晃《ひであき》? そんなに驚いて……」
赤い地に花柄があしらわれた着物の千鶴が怪訝そうに俺の顔を見て、次に不思議そうに俺の腹部へと目線を下げる。
俺はなるべく困ったような顔を作ってから、
「いや、急に腹が痛くなって……」
あらかじめ見つかったときのために考えていた言い訳を吐いた。
千鶴は細い眉毛を曲げて俺を注視したが、ややあって納得したように頷いてから俺の部屋へと向かおうとする。
俺は想定外の事態に冷や汗を垂らして、歩く千鶴を後ろから見つめる。
「?」
不思議そうにこちらに振り返った千鶴が、こちらに歩き返してくる。
進退窮まった俺はもう何もかもを諦めて全てを洗いざらい吐くことにした。
「その、ごめん! 実は、蔵で座ったときに箱にぶつかって、それで」
隠していた茶碗を服から取り出し、千鶴に見せる。
「割っちゃったんだ。悪気は無くて、ただぶつかって音がしたら――」
「じゃあ別にお腹が痛いわけではないんだ?」
「うん、まったく?」
「あっそ。それならよかった」
意外と淡白な反応に、俺は逆に困ってしまった。俺の予想だと、てっきり茶碗の方を心配するとばかり。
「茶碗は新聞紙に包んで燃えないゴミの袋に入れておいてくれたらいいから」
それだけ言い残して立ち去ろうとする千鶴を、俺は慌てて追いかけた。
「その、弁償とはしなくていいのか?」
正直、学生の俺にそんな大金など有るはずもないが、できる限りでも弁償しようと思い言った。
千鶴は立ち止まって茶碗をじっくりと見てから、少し不機嫌そうに首を振った。
「数茶碗だし、他に同じのが何個もあるから一個くらいなら別にいいけど、…………」
何かを言いかけて、千鶴は黙り込んでしまった。俺もそれ以上何を言うべきか迷って、結局言葉にできない。
ただ何となく、千鶴は胸につっかえがあるのか言いたいことを言わないでいる気がして、どう対応したものか困る。
「なら体で償って?」
988 :
973:2011/02/27(日) 00:59:41.66 ID:vWZEi4L8
唐突な声に俺と千鶴が驚いて顔を声の方に向けると、長女の美織《みおり》さんが下着姿で横に立っていた。姉妹して整った顔立ちをして似ているのだが、ピンクの下着と金髪からか、美織さんは日本人というよりアメリカ人のような美人という印象が強い。
美織さんのいつもながらの冗談に、相変わらず千鶴は嫌気を顔に露わにする。
「姉さんはできれば一生口を開かないで下さい。酸素の無駄遣いです」
「お姉ちゃんね、アメリカ式のブラックジョークってあんまり好きじゃないなあ?」
「少なくとも私は本気です」
眉根を上げて真顔で言う千鶴に、さすがに美織さんも冗談ではないと分かったのか頬を膨らませて居間に向かって行った。というか、昨日から聞けずにいるけどなんで美織さんはずっと下着姿なんだろう?
「身内の恥は置いておいて、取り合えず今日はもう遅くなったし、茶室の片付けをしてくるから秀晃は茶碗を片付けたら湯船に湯を入れてきて。蛇口は両方とも開ければ一時間くらいで溜まるから」
疲れたように言って茶室に向かう千鶴を見送ると、俺は居間へと向かった。先客の美織さんは畳みの上でごろごろと猫みたいに転がっていたが、俺を見つけると猫もかくやな口真似でにゃーと鳴いた。
「何してんすか?」
「美織なりの反省の儀」
余計に千鶴が怒りそうだ、と内心では思うが、見てる分には可愛いしこれはこれで有りかなと考えてしまう。少なくとも世の男性のほとんどは女の子にこんなことされたら簡単に許しそうだ。
「でね、その茶碗は千鶴が初めてパパに茶道の手ほどきを受けたときに使ってた、思い出の茶碗なんだよ」
えへん、と胸を張りながら言う美織さんの言葉に俺は目を丸くした。
「ちょ、え、それって本当なんですか!?」
「うむ、ゆえに千鶴は不機嫌ガールなのだっ! な、なんだってえー!?」
一人芝居をする美織さんはどうにも信用ならないが、かといってこんなことで嘘を言うのもおかしいし、俺は判断に迷いながらも美織さんに一礼して居間を後にした。
989 :
973:2011/02/27(日) 01:00:19.49 ID:vWZEi4L8
ちょうど、千鶴は水屋で乾いた茶碗を包装して箱にしまっている段階だった。
俺は申し訳ない気持ちで茶室まで来てしまったが、なんと言っていいか分からず、水屋の前で突っ立っているところを千鶴に呼び入れられた。
「箱の紐を結ぶときは上蓋のところで紐を交差させて、それから片いっぽを――って、しっかり聞いてる?」
「ああ、うん、聞いてる」
「それならいいけど……」
千鶴は結び終えた箱を戸棚の奥に置いて、手前には茶筅や蓋置きを並べると、戸棚を閉めて錠を閉めた。
片付けも一通り終わったので、千鶴は当然のように家に戻ろうとするが、俺はその場で土下座して千鶴の行く手を塞いだ。
「本当にごめん! でもやっぱり、思い出の品なら捨てたりしなくても、俺も欠けた部分とかなんとかするし」
「姉さんが何か変なこと吹き込んだの?」
表情には明らかに怒りが見て取れた。眉根が吊り上がり両腕を組んだだけで、その威圧感は目に見えて増している。
それでも、俺は勇気を振り絞った。
「俺はっ! 茶道とか茶碗のことなんて全然知らないけど、こういう思い出の物って失くしたら一生それを悔やむと思う。忘れられないと思う。だから――」
「もう止めて。嫌なのっ、そういう『可哀想』っていう目で見られるのは!! どうせいつかは忘れるんだからいいのっ!!」
急に大声で叫んだかと思うと、千鶴はその場で蹲って泣き出した。
どうせ何も覚えてないくせに、とか、もう疲れたもんと呟きながら泣く千鶴は、十六歳という年相応な女の子だった。
普段は学校でも深窓のお嬢様みたいな浮き世離れしている感があったが、目の前にいるのは重責に耐えて耐えて、耐えかねた女の子でしかなかった。
俺は緊張しながらも体を起こして、蹲っている千鶴の肩を抱き寄せた。最初は嫌がるように拳の底で肩口の辺りを殴ってきたが、少しすると顔を胸に密着させて本泣きを始めた。
いいのかな、と最初は戸惑いながらも、背中に手を回してあやすように撫でる。
数分もして泣き声は収まり、鼻をすんすんと啜る音の方が多くなってきた。いつの間にかは知らないが、俺の背中に回されていた手が強く服を握りしめている。
「 」
口を開いた千鶴が何かを言った気がしたが、しゃっくりで掻き消えた。
機を逸して互いに黙り込んでいると、くっついている心臓の鼓動がやがて重なり合って余計にドキドキしてくる。
不意に、千鶴が自ら帯紐を緩めた。
「息、くるし、から」
ところどころつっかえながらも、恥ずかしそうに弁明してくる千鶴に余計に神経が研ぎ澄まされる。というかいつまで抱き合っているんだろうと、今更ながら状況のおかしさに気付いたが、女の子の柔らかい感触を堪能できるならいつまでも抱いていたいとも思ってしまう。
千鶴も実はそういう不埒なことを望んでるんじゃないかとさえ、自分に都合よく思えた。そんなはずないだろうと制止するはずの理性さんは、千鶴が帯紐を緩めた辺りから遠い星に旅立った気がする。
着付けには手馴れているはずの千鶴も、他人と密着し尚且つ片手だけでは難しいのか、たどたどしい手つきで帯を緩めるので、更にそういうムードが高まってしまう。
もうこれ以上悩む余裕は無かった。
990 :
973:2011/02/27(日) 01:01:50.46 ID:vWZEi4L8
組み敷くように千鶴を優しく押し倒すと、驚きながらも嫌がる素振りはしなかった。
俺は帯を広げて和服の衿をはだけると、薄い色合いの襦袢が露わになる。千鶴が緊張と羞恥で身体を強張らせていることからも、これが彼女の肌を隠す最後の防壁なのだろうと見当が付いた。
襦袢の腰紐を解いて上前に手を伸ばしたところで、千鶴が羞恥から目を閉じる。
(これは――)
懸命に目を閉じて身を強張らせる千鶴に小動物的な可愛らしさを見つけて、思わず、キスしてしまっていた。
不意打ちに驚いた千鶴が目を開けたが、すぐにまた目を閉じた。というか、唇と唇を合わせただけなのに既に千鶴の顔が真っ赤に染まっていた。
千鶴の様子が可愛くて意地悪したくなり、真っ赤な耳朶を唇で挟んで甘噛みしてみたくなって実行した。
「ひぅっ!?」
思いの外に敏感だったようで、強張っていた千鶴の身体が一瞬だけびくりと浮いた。
「秀晃、こういうのに慣れてる?」
不安そうに尋ねてくる千鶴に嘘でも「うん」と言って安心させたいが、どうせ後からばれて恥をかきたくないので首を振った。
「実は初めてで、この後どうすればいいか分からない」
千鶴は心なしか少し緊張が解けて、
「よかった、一緒だね」
と微笑んだ。
俺はぎゅっと抱きしめたい衝動を抑えて、今度こそ襦袢の上前に手を伸ばして除けた。と、ピンクの先端を尖らせた双丘が露わになり、千鶴は反射的に両腕で胸を隠した。視線を下に向けると、脚が屈折していて女の子の部分を隠そうとして隠しきれないでいる。
恥辱に耐え切れないような、今にも泣き出しそうな表情を見ていられなくなり、俺も上着を脱いでベルトを外した。
「その、お互い裸になれば少しは安心するかな?」
「する、かも」
ぶっきらぼうに答えた千鶴は、それでも興味深そうに俺が脱ぐ姿を見守っている。
ズボンを脱いでパンツに手をかけたところで、一思いにパンツを脱いだ。千鶴が俺の男根を見て明らかに目を見張った。
「え、え、そんなに大きいものなの……?」
千鶴は下に敷かれている着物の上を擦りながら少し身を引いた。こっちとしては複雑な気分だ。
「いや、平均的な大きさだと思うけど……やっぱ恐いなら止めておく?」
千鶴の脚の前で座り、上半身を屈めて腕立てをすることで目線を合わせながら聞くと、千鶴は唇をきゅっと結んで首を振った。
俺はまだ未発達(なのか?)の小ぶりな胸を下から揉んでその感触を確かめると、千鶴の両腕の下に無理に頭を挟んで乳首を口に含む。
「んっ、んぅっ」
声が漏れないように声を殺しているようだが、逆にその喘ぎ声に下半身が反応してしまう。
プリンのようにぷるんと震える胸を揉みながら、空いている手で探るように女陰に触れると、ラヴィアが既に愛液で湿っていた。
「んっ!?」
指で秘裂の奥をなぞると、千鶴が我慢できずに口を開けて息を荒げる。脚は忙しなく膝を擦り合わせて悶えている。
秘裂の上ると、小さい突起に当たった。豆みたいなそれを、指の平で優しく擦る。
「んっ、くぅっ、ふっ、はっ、はぁ、はぁ、」
ぎゅっと、千鶴の両手が俺の背中に回される。俺は勃っている乳首を舌で転がしながら、指の動きを加速させる。
「だっ、ああっ、ん、っっっっっっ!!」
声にならない声が漏れて、千鶴の全身が痙攣したかと思うと、指に水気が加わりくちゅくちゅと音を立てた。
991 :
973:2011/02/27(日) 01:02:20.61 ID:vWZEi4L8
(そろそろいいのかな?)
疑問に思いながらも、自分の屹立の先端を膣襞に擦り合わせて濡らすと、下を見ながら位置を確認して襞の中へと割り入る。
「ん、くうう、あ、ああああ……」
「入るから――」
力を抜いて、と言う前に男根が女陰の花弁を割り開いた感覚と、狭い膣に亀頭が圧迫される感触で、途端に暴発しそうになって腰が引けた。想像以上に、熱くて締め付けてくる。
一方で、千鶴の両腕はきつく俺を抱き寄せてくる。爪こそ立てていないが、それこそ万力のように互いの前面を押し潰し、俺の胸で千鶴の胸が潰れていた。
苦悶の表情を浮かべ、目尻には涙を流しながらも、千鶴はなぜか嬉しそうに笑った。
「だいじょう、ぶ、だから、動いて……」
「うん、ゆっくり動くから」
腰を引いてから入れる時に、淫らな水音が水屋に響く。
「ううん、痛いんだけど、気持ちよくて、激しく」
「え?」
「っ、はぁ、激しく動いて」
返事をする余裕もなく、俺は夢中で千鶴の膝裏を持ち、収縮する膣に男根をピストンする。
パンパンという音と卑猥なくちゅくちゅという水音が一層と情欲を駆り立て、互いの気分を昂ぶらせる。
はぁっ、はぁっ、という互いの呼吸だけが異常に大きく聞こえてきて、互いの限界を知らせる。
「ごめっ、もう出すっ!」
「ん、きて、そのまま……」
んっ、と溜まっていた全てを千鶴に吐き出して果てた。そのまま疲れた頭を柔らかい千鶴の胸に乗せる。
感覚的には一時間も繋がっていたような気がしたが、下に敷いてある襦袢の温もりが、脱がせてから大した時間が経過していないことをはっきりと認識させた。
「秀晃」
「なに?」
「あの茶碗は確かに私の思い出の品でもあるけど、秀晃も見覚えないの?」
正直、全然無い。それでも、何となく頷いた。
「有るような、ないような……」
「じゃあ、ここにいる一週間以内に思い出して」
そしたら、秀晃と――
うん、と頷きながら、俺は泥のようにぬかるんだ微睡みの中に落ちていった。
992 :
973:2011/02/27(日) 01:05:37.36 ID:vWZEi4L8
以上です。
読んでくださった方、ありがとうございます。
まだ学生なので平日はちょっと分かりませんが、なるべくいい物語を書いていきたいと思います。
(`・ω・´) b GJ!
これからも期待するお
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。