【ドラマ】花ざかりの君たちへでエロパロ 2

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1名無しさん@ピンキー
もう少し…居ろよ

・sage進行でお願いします

前スレ
【ドラマ】花ざかりの君たちへでエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1183873700/
2名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 08:04:58 ID:x2RrqDeG
前スレが思っていたより早く容量なくなってしまい、
次スレの相談もせず申し訳ないと思いつつ…
>>708さんのつづきが気になって立ててしまいました
職人様の到来を心からお待ちしてます
失礼いたしました
3前スレ708:2007/10/02(火) 08:59:23 ID:jZAOGI+8
>>1
スレ立てありがとうございました。
容量が無いと分かってもスレが立てられず、中途半端なままですみません。
一応続きを投下させて頂きます。駄文でスレを始めてしまい申し訳ないです…
4前スレ708:2007/10/02(火) 09:09:50 ID:jZAOGI+8
前スレ>>708->>713続き

佐野は服を脱ぎ捨てると、瑞稀の両足を割って体を入れると、
瑞稀のそこに顔を埋め膝を抱えてさらに開こうとした。
「いや!佐野!やめてっ!…だめっ…!」瑞稀は強く身を捩って抵抗した。
「…んでだよっ…」佐野が低く唸る。
そのまま足にかけている手に力を込めるが、シャワーを浴びていないそこを
口で愛撫されるのだけは抵抗がなくせない瑞稀は必死に逃げようと体を反転した。
「…そんなのカンケーねぇだろ…」
佐野は軽く舌打ちをし、それなら、といった感じで後ろから腰ごと持ち上げられた。
「まっ…!さのっ!?」
その瞬間、いきなり後ろから佐野自身があてがわれ、瑞稀を一気に貫いた。

「んんんっ…!!」
予想していなかったいきなりの挿入に、瑞稀の体は跳ね上がった。
「っくっ…!」っとそのまま佐野は奥深くへと挿し込んでくる。
「ぃやっ…、まって…」
後ろからされる体勢が初めての瑞稀は不安な気持ちになる。
しかし佐野はそのままゆっくりと動き始め、だんだんと速度をあげていった。
「まってぇ…こん…な、の…いやぁ…」
いつもとは違ってすがる物がない心もとなさもあり
瑞稀は腰を抱いている佐野の腕へと手を伸ばす。
しかし佐野はその瑞稀手首を掴むと、挿入するタイミングに合わせて手をひいた。
「ぁあっっ!」
今まで味わったことのない深い位置まで突かれて瑞稀は声をあげた。
「っあっ…、い、ぃやっ…!あああぁっ…!」
どちらかというと快感より痛みの多い深い圧迫感に耐えられず叫ぶと
「ばっ…、おまえ、声大きぃっ…よ、…!」
咄嗟に佐野が後ろから瑞稀の口を塞ぎ、そのまま深く何度も突き上げる。
「んっ、んっ、んんーっ…!」
今や完全に快感はどこかにいってしまい、ただ苦しみだけになった瑞稀は
佐野に突かれながらベッドの布団を強く握りしめ、ただ終わる事だけ考え
『こんなのっ、こんなのイヤっ!こんな佐野に抱かれたい訳じゃないっ!』
と悔しさと悲しみで一杯になっていた。
5前スレ708:2007/10/02(火) 09:10:28 ID:jZAOGI+8
「み、みずき…?」
ふいに佐野の動きが止まり、瑞稀の体から佐野が離れる。
腰を支えてた腕もほどかれたので、瑞稀はベッドに倒れ込んだ。
首だけ少し振り返ってみると、佐野が瑞稀を心配そうに見ている。
『私…、知らない間に泣いてたんだ…』
顔が涙で濡れているのに気づいた。佐野も口を塞いでた手が濡れて
気付いたのだろう。しきりに自分の手を撫でている。
「瑞稀…、ごめん…。痛かったの、か…?」
いつもの優しい口調に戻った佐野が心配そうに聞く。
「・・・」
瑞稀は答えずに布団に顔を埋めると、涙をふいた。
「ごめん、俺……。俺、瑞稀を、感じさせたかっただけなんだ…」
佐野の声は本当に後悔して、心底謝っているのが分かる。
『でも…』
でも、瑞稀の心は治まらなかった。悲しみとも、怒りとも言えない気持ちが
胸を埋め尽くしていてもはや優しい気持ちにはなれなかった。
『もう、いやだ!こんなのいやだ!』ずっと溜まっていた思いと共に
「もうイヤっ…!そんな佐野に抱かれたい訳じゃないっ…!」
と佐野を振り返って言う。佐野は驚いた顔をした後、目をそらし下を向いてしまった。
「ごめん…」それだけ言うとベッドに腰掛けてうなだれている。
「・・・・・・」
沈黙が続き、瑞稀は耐えられなくなったので涙を拭い、タオルケットを体にまいて
虚しい気持ちで自分の服を拾い集めて、シャワー室で手早く着直した後
そのままうなだれている佐野を残して部屋を出た。

どーしようもない気持ちで一杯のまま裕次郎の所に行くと、先客がいた。
「あれ?芦屋どーしたの?」
関目がすっとんきょうな感じで聞いてくる。
「いや、なんだか喉が渇いちゃってさぁ。…っあっ!」
瑞稀は自分が胸のベストをつけていないのを思い出した。しかもシャツ一枚だけだ。
「え?え?なに?どぉしたの?」
「あ、俺お財布忘れたわ、バカだなぁ、ははは…、じゃ!」
慌ててその場から逃げ出した。Tシャツも着てないしかなりヤバい。
『ヤバいなぁ…誰にも会わない場所は…あそこしかないな』
暗くなっている保健室は、いつものように窓の鍵だけ空いていた。
「ふー助かった。梅田先生ってもしかしてわざと鍵かけないのかな」
窓をよじ上ってそのままベッドに横たわろうとした時何かを踏んだ。
「ぃててててててっってぇー!」
「な、中津ぅー!? なんでここにいんのぉー!?」
「み、みずきぃーっ!?おま、どぉーしたんだよっ!」
暗がりに目が慣れると
ベッドの上で中津が踏まれた手を痛そうに振っている姿が見えた。
6前スレ708:2007/10/02(火) 09:15:17 ID:jZAOGI+8
すみませんっ!以上です。駄文な上に長文で本当にすみませんっ!
夜中で酔いも手伝って投下逃げする勢いで書き込んじゃったのですが
逃げるどころかgdgdにしてしまった…orz
朝起きてから冷静になると申し訳なくて…失礼しました
7名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 11:09:02 ID:T1TPITw1
>>1 スレたて乙です。
容量500に近かったのでヒヤヒヤしていました。

前スレ708さん、GJ です。
あああ、続きが気になるー!
このまま佐野と瑞稀が苦悩したまま終わって欲しくないなあ。
なんとかハッピーにおわりますように。

8名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 22:58:18 ID:RLcV7kA3
708さん、GJ!
前スレの続き、すごーく読みたかったんで嬉しいっす!
是非、またこの続きの投下もお願いします!
9名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 23:41:55 ID:MuqRYI4r
>>1乙カー・M・姫島!

>>前スレ708さん
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!!!
わたくしもぜひ続きを所望いたします
実はわたくし、中津スキーですので保健室でのあんなことやこんなことを想像して
まさしく悪霊に取りつかれそうです…
もちろん佐野との続きも気になる〜っ!

ぜひとも今夜も酔っ払って下さい!全裸に猪木顔マネでお酌させて頂きますから!
10前スレ708:2007/10/04(木) 00:52:14 ID:JFgTrlqx
容量がなくなるとか気にした事なく、オーバーになるの初めてだったので
次スレの案内も出来ないまま前スレを潰してしまって
本当に迷惑かけてしまいました。皆さんすみませんorz

>>7->>9
ありがとうございます。ストーリーの構成は出来ているのですが
エロ部分と問題の文章力が…。
取り敢えず区切りのよい中津→(×?)瑞稀部分まで書けたら
投下させていただきますね。しばしお待ちください!
11名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 02:28:27 ID:Kz3/0WIU
708さん、最高です!
私も中津ファンですので、瑞稀x中津の萌えシーンを
期待しております。

投下をナースコスで待ってます!
12名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 03:38:57 ID:u6NXau6V
中津×こまりに萌えるのは自分だけ…?

「中津さん、本当に私でいいんですか?だって中津さんは…」
「おだまりこまり」
と唇を塞ぐ中津
13名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 10:42:07 ID:DMLE8BKh
>>12
ウケタ
14名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 13:40:10 ID:wtVn6ymM
>>12
中津の「おだまりこまり」はどうしてもあの声のトーンでしか脳内再生ムリでした…
でもぜひ書いてくれ!一度SS読んだら入り込めるかも
15名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 13:42:10 ID:wtVn6ymM
>>10
いつまでもお待ちしますわよん
ちゃんと酔っ払ってねw
連投スマソ
16名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 23:26:30 ID:ROQvUBZW
小栗堀北リアルに熱愛らしいね

>708さんGJ!
続き待ってます
17名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 23:43:32 ID:/3m1KNU4
中の人の話はやめようよ・・・
18名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 20:16:47 ID:vpGuGn84
ちょっと質問です。
このスレでは結構エロ無しとかも投下されてるけど
基本がイケパラの恋愛パロなら良いのかな?
エロ無し部分のストーリーが長くても萌えればおk?
19名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 20:45:26 ID:fNbQR3eD
自分はオッケーだけども。
微エロでも入れば尚よし。
それに誰かがエロく続けてくれる場合もあるしな
20名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 21:22:34 ID:vpGuGn84
なるほど!少しあればまだ大丈夫ですね
>708さんのエロじゃないとこにもカナリ萌えて
書いてみたくなったのにエロ部分がむづかしくて
でも頑張って書けたら投下しにきます!
21名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 22:56:00 ID:bGcRxi+a
>>前スレ780さん
780さんの文章、すごく好きです!投下お待ちしてます〜!

>>20さんの投下も楽しみにしてます!
22名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 01:37:02 ID:DB8kD4GC
ここ最近の妄想

佐野と瑞稀の遠距離恋愛。
お互いのエロい声を電話で聞くうちに盛り上がってテレホンセックスしちゃった、
ってなのはどう?
ドラマで佐野も瑞稀も声がセクシーだったから。

文才ないから書けないけどorz
23名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 00:47:46 ID:Rvwg+WFk
佐野瑞キボン
24名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 03:18:03 ID:7ZXLctyg
前スレの佐野泉×瑞希×佐野森の続きも読みたくて密かに待ってる
25名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 03:34:31 ID:JX0yIlN5
そろそろ誰かが正夫×ひばりを書いてくれるのではと期待している。
26前スレ708:2007/10/07(日) 13:07:51 ID:Ea1sBjrk
前スレ708です。
また酔っぱらって書いてたら長くなってしまいましたorz
起きてから短くしようと試みたけど、一応意味がある部分と
好きな部分と雰囲気の部分でどーしても上手く縮められない…

連続投下の限度とかが調べてもよく分からないので
取り敢えず中津→瑞希のプロローグ部分までを投下してみます。
諸事情で、1〜3は第三者の女×中津部分があるので嫌な人はスルーで。
4〜6が前スレ部分の中津サイドです。続きはまた投下します。

ああ、誰か文章添削して縮めてくれorz 長文くどくてごめんyo
27中津→瑞希 1:2007/10/07(日) 13:19:53 ID:Ea1sBjrk
やっぱり、あの二人絶対もうなんかあったよな…。雰囲気変わったし。

中津は食堂で瑞稀と佐野が仲良く話している様子を見てためいきをついた。
そりゃとっくに振られてはいるけど、やっぱり辛ぇな、はぁ。
「中津、ジュリエットの事はもう諦めろ」
いきなり後ろから耳元で囁かれる
「おわぁっ!な、難波先輩!い、いきなりなんすかっ!」
「ありゃ、もう無理だ。お前もとっとと次探した方がいいぞ」
中津の視線の先を見ながら隣に座り、案外真面目な顔で難波が言う。
「…わかってますって…、別にそんなんじゃないっすよ…」
「お前さ、女の子紹介してやるよ、可愛い選りすぐりの」
「先輩の紹介って…なんか……、先輩こそ彼女作んないんすか?」
「俺?俺かあ、なんかちょっと独りもいいな〜って思っちゃってよ」
「独りがいいんすか…まあ今まであまりに忙しそうでしたよね」
「おう、でもま、コネは健在だし彼女作る手伝いくらい出来るぜ」
「彼女っすかぁ…、う〜ん…」
ふと中津の胸にこまりちゃんの最後の泣きそうな笑顔がよみがえった。
「…やっぱり、俺今は彼女とかはいいっす…まだ…」
きっと瑞稀へのこの気持ちはすぐには断ち切れない。
「そっ、か…。ま、じゃあ女紹介してやるよ」
「は?いや、だから彼女は…」
「女の子じゃなくて、お・ん・な。女だよ、中津」
例のセクシーな声で難波は中津の耳もとで囁いた。

「はぁ、はぁ… あっぁっん…!それ、それ…いぃっ…!」
中津の下で長い髪をせつなそうにかきあげて女が乱れている。
「っくっ…!っ…」中津は自分の快感から気をそらして耐えながら
腰の動きを強めて更に女を責め立てる。女は中津の肩にしがみつき
「あっ、だめっ…、だめ、そんなにしちゃ…!あぁ、も…もぅ…!」
肩にするどい痛みが走り、腕の中の女が一瞬強くのけぞったかと思うと
しどけなく力を抜いて肩で息をしながら横たわる。
そのイッた姿を見届けて、中津は体勢を変えた。
女の足を片方抱えるとより深く挿し込み動きを早めていく。
「んんっ…、ぁあっ…、ま、またぁっ…んっ…」
また女が喘ぎ出すが、今度は自分の快感に集中して動きを早め
「っぁっ…!!」と薄いゴムの中に全てを注ぎ込んだ。
28中津→瑞希 2:2007/10/07(日) 13:21:20 ID:Ea1sBjrk
難波先輩が次から次へと紹介してくれる女は実に様々なタイプが居た。
それでも、その中に瑞稀を思い出させるタイプは一人も居なくて
途中でそれに気付き、気配りが流石だよな〜とやけに感心しながらも
それぞれの女を抱いていたが、始めは夢中だったそれも大分飽きてきた。
その分の余裕からくるのか、どんどん周りの女は体を求める相手として
中津を誘ってくる回数が増えていく。
『よく分かんねえもんだよな…。ま、自分でも上達したとは思うけどよ』
中津はサッカーの練習と気が向いた時の女遊びに打ち込む毎日だった。
サッカー部の連中に、着替え時に背中の爪痕を指摘されたり
女と会っている所を目撃されたりして、彼女が出来たのか!?と
聞かれたりもしたが適当に返事をうってやり過ごしていた。
「中津、年上の女とはどーよ。くーっ羨ましいぜ」
「…別に…。あんまサッカーと変わんねぇよ…」
「は…?どーゆー事どーゆ事?」
「様々な壁を、色々技を魅せながら進んで、ゴーーッル!って感じかな?」
(そして、やってる時は他の事を考えず、した後は良く眠れる所が)
「…中津、なんかすげー、大人だな…」

そんな日々を過ごしている内に 、瑞稀と佐野の姿を見ても
「あの二人がキスして、だ、抱き合って…、そしてっ…、うっ!」
という想像で胸を掻きむしって気が狂う程の嫉妬は治まった。
何よりも瑞稀がすごく嬉しそうなのが、中津の心を落着かせた。
しかも、佐野が瑞稀を大事にしているのがさりげないながらも
良くわかるので、中津も認めざるを得なかった。
なのに、ここ最近瑞稀の表情が暗い。あの輝く笑顔がない。
笑ってはいるがどこか辛そうですごく気になる。
『喧嘩でもしたのか?』とも思ったが、避け合っている感じもなく
中津と3人で食事をしたりしている時はいつも通りの二人である。
佐野も陰ながら他の男から瑞稀を守ったりと、特に変わりはない。
「二人にしか分からない問題…か…。告白しちゃった後の俺に
瑞稀も佐野の相談はしねーだろーしな…」
自分にはどうする事も出来ないと諦めつつ
瑞稀が暗い顔してるのを見ると辛い気持ちが増すのだった。
29中津→瑞希 3:2007/10/07(日) 13:22:43 ID:Ea1sBjrk
その日は、フリーキックの居残り練習をしてすっかり遅くなってしまった。
一人で道具を片付けてシャワーを浴びようと更衣室に向かうと
ドアの前に知った顔の女が立っている。
「お疲れさまぁ、カッコ良かったよぉ。あの時とはまた違う顔だね」
「リナさん?どーしてここに?」
「携帯繋がんないし、ミナミに聞いたら多分サッカーしてるって」
「だからって…、何かあったんすか?」
「うーん、何かってゆうか、単に寂しくってぇ?えへへぇ」
「えへへぇ…じゃないっすよぉ、また彼と喧嘩でもしたんすか」
「違うよぉ、電話で話してたら彼に会いたくなっちゃってぇ」
「…でも会えないからここに来たってやつですね…」
「うーん、せめて秀一くんに慰めて貰おうっかなぁって?」
「でたよ…」中津はリナの訳の分からない理由に苦笑した。

社会人のリナには長い付合いの彼がいるが、遠恋らしい。
難波が最初に紹介してくれたのが彼女で、初めての中津の相手だ。
初めてで焦る中津を上手く導いてくれて、その後も何度か寝ている。
かといって好きという感情はない。会えなくてもがっかりしない。
多分、中津の前で嬉しそうに彼氏の話をするのが気が楽なのだ。
リナは、遊びで寝る他の女たちのように性的欲望が強くもないのに
何故浮気をするのか不思議に思い尋ねたが
「だって彼氏に甘える負担が軽くてすむでしょぉ?」
正直良く分からない答えが返ってくるだけであった。
中津を選んだ理由は「彼の匂いと似ているから」らしい。

「リ、リナさん…、俺には、もういい、よ…っ」
中津はベンチに座っている自分の股間にしゃがみ込み
丁寧に愛撫を続けているリナの肩を撫でながら言った。
でもリナは止めようとせず、ねっとりと舌と唇で吸上げては
また全体を飲み込むのを繰り返す。リナの慣れた舌技の良さに
中津も抗えず、リナの髪を触りながらされるがままになる。
「っく…、っも…、もうマジでヤバいって」
さすがに限界になったので、リナを抱き上げベンチに横たえると
その体に舌を這わせ、感じる場所をなぞっていく。
「ぁん…、もぅ…もう…きて…?」リナが切なそうに喘ぎながらいう。
それを聞いた中津は準備をすると、ゆっくりと入っていく。
その前に散々した前戯でトロトロになっているリナのそこは
直前に限界を迎えそうに刺激をされていた中津には甘過ぎた。
「っ…わりぃ、おれ…ちょっと、もたない…か、も…」
中津は耐えながら動くが、既に中津の舌で1度イッてたリナは
「っや…、ぁっ…ん…、あ、あたしが、ぁ…、んもぅ…っ!!」
とすぐに意識を手放したので、ホッとしながら中津も緊張を解いた。

「秀一くんって彼の代わりに抱いてくれてるの?」
「え?」制服のネクタイを締めながら中津はリナを振り返る。
「なんか…、そんな気がして…。私は嬉しいんだけど…」
確かにリナとする時は、いつも気持ちを優先して抱くことを
考えている気がする。だからかいつも行為が長くなってしまう。
「うーん…、リナさんが彼を考えて抱かれてるからじゃね?」
「…それって嫌じゃないの…?」失礼だよね…リナが呟く。
「おれ?…あー…、嫌?じゃない、かな? うん嫌じゃねぇよ」
「じゃあ、秀一くんも彼女の代わりに抱いていいからね」
「・・・」
「ごめん、変なこと言った…?あたしじゃ役不足か」
「…おれ、好きなやつ抱いたことねぇからなぁ…」
「…そーなんだぁ…、…勿体ないね」
何が勿体ないのか聞けないまま、中津は二人で外に出た。
30中津→瑞希 4:2007/10/07(日) 13:25:14 ID:Ea1sBjrk
別れ際にリナが「お礼だよ」と笑ってキスをしてきたが
練習もして、その後濃厚なのをしたせいもあって
少しぼーっとしながらそれを受けた。
リナはそんな中津に軽く笑うと「じゃね」と帰っていった。
(好きなやつとのキスとかって…やっぱちがうもんなのかな…)
とぼんやり考えているといきなり視界に誰かが入ってきた。
「おわっ!なんだよっ!? み、瑞稀ーっ!!?」
(やべっ!やべっ!なんでここにいんだ!?っつーか見られた!?)
中津は焦るが、瑞稀がいつもの楽しそうな顔をしてるので諦めた。
別に俺の女関係はこいつにはかんけーねえんだろうな…
そう思うと気が楽になり、そのまま下らない話をして
久しぶりに二人っきりなのを楽しんで散歩した。

でもやはり瑞稀は暗い顔でいきなり考え込んでる。
(いい機会だから、ちょっと探っておくかぁ…)
きっかけを探っているが、瑞稀がカラ元気でどんどん話を続ける。
それを見ていると中津はだんだんイラついてきた。
(俺の前で無理してんの、なんか腹たつんだよなぁ。)
「瑞稀何かあったのか?」
話を遮っていきなり突っ込むと、瑞稀が黙ってしまう。
そのままうなだれているので顔は見えない。
でも、でも多分泣いてるんだろうな。何も話さねぇし。
こいつが泣くのはいっつも佐野の事なんだよな…。
(あーっ、せめて泣きたきゃ泣けばいーだろ?)
そう思って瑞稀の顔をあげさすと、案の条目に涙がたまってる。
大きな目が光っていて、子犬みたいで思わず笑っちまう。
「ほらー泣いてるじゃねえか、泣け泣けー、スッキリすんぞ?」�
可愛くってたまらない気持ちで思わず抱きしめたくなったが
キスもしてしまいそうなので、代わりに頭を撫でてやると
子供のように泣き出した。随分溜まってたのか長く泣いている。
(何があったのかは瑞稀が話したくなったら聞くか…)

男ばっかりの中で緊張して生活しているはずなのに
どこにも息抜きできる場がないんじゃ辛ぇよな…。
とにかくせめて、誰かの前で無理をしないでいられるように
俺がしてやんねーとな…。そういう存在が必要なんだろう。
やっと泣き止んだ瑞稀の顔を見ながら思った、その時
「私、前も中津のシャツで拭いてたね。」
「っ!!??」瑞稀が話した言葉が中津を驚かせた。
(今!? 私って言ったよな!?ってか話し方女になってねぇか!?)
驚き戸惑いながらも、中津は嬉しさが込み上げてきた。
瑞稀は全然気付いてない様子で味わうヒマは無かったが
その無意識さが、気を許してる表れだと思うと余計に嬉しい。
素のままの瑞稀でいられる存在になれたら、それだけで満足だ。
そう中津がはしゃいだ気持ちでいると、いきなり瑞稀が
さっきのキスの場面の話をからかって持ち出してきた。
(そうだよな、こいつにとって俺は男じゃねぇんだよな)
楽しかった気持ちから一気に突き落とされ、流石に辛くなり
瑞稀を思わず責めてしまった時に、また瑞稀が
「ごめん、私…、本当にごめんね」と言った。
31中津→瑞希 5:2007/10/07(日) 13:27:12 ID:Ea1sBjrk
やっべぇ、これなんなんだ?今目の前にいるのは女の瑞稀だよな。
明らかに話し方も表情も…。こいつ気付いてないけど…。
「中津…?」心配そうに言う声も、もう完全に女の子だ。
…俺の前で、女に戻れるって事は…、少しは俺にも…
ってか男の時でも好きなのに、そんな無防備に女になられたら…
「ごめん、中津」また女の子の声で名前を呼ばれる。
視線を戻すと、すぐ目の前に女の子の瑞稀の顔があった。
『ぅーっ!もうダメだっ!我慢できねぇっ!』
気持ちを抑えられず、思わず中津は瑞稀の肩を掴む。
頭で考えるよりも先に、自然にキスをしようと引き寄せた時
(みずき…?)
瑞稀の目が怯え、泣きそうな瞳になり、体がこわばったのが分かった。
一瞬にして中津は冷静な気持ちになり、自分の気持ちを押しとどめた。
キスしたい欲求を押さえ、変わりに優しく抱きしめる。
瑞稀はそれは拒まなかった。無防備なくせにあんな怯えた顔するなんて
なんかあったのか…?今佐野と幸せなんじゃねえのかよ。
「おまえ、やっぱりバカだよなあ」俺にすりゃいいのにさ…
思わず強く抱きしめたくなって力を込めるが、自分の下半身が
昂ってしまっている事に気付き、瑞稀に体が触れないように手を緩める。
俺にすりゃーいいのに…、佐野なんかよりも、佐野、なんか…。
でも、あいつが瑞稀の嫌がることをする訳ねえよな。
あいつの性格も知ってるし、今も瑞稀を大事にしているのは
いつも端から見てる俺が一番良く分かってる…。
中津は佐野が柔らかく暖かく瑞稀を見る眼差しを思い出した。

佐野も瑞稀も俺の大事な友達だ…。友達、友達、そう友達…
(…くそっ!なんで瑞稀こんなにいい匂いなんだよっ!)
やっぱり腕の中にいる瑞稀への思いはとても押さえきれず
ますます固くなる股間が苦しくなってくるのが気になっていると
瑞稀の体の力が抜け、中津にフワッと寄りかかってきて体が密着する。
(やべっ!!)自分のそれが瑞稀の腰に当たりそうになり、
慌てて自分から引き離すが、びっくりした顔の瑞稀の顔が近くあり
また衝動にかられそうな自分を止める為に、中津は急いで帰ろうと
寮に向かう。その瞬間また瑞稀の顔が曇ったのに気付いた。
(でも…、佐野なら大丈夫だろう。この二人のことだ)
中津はそう信じて瑞稀の肩を励ましの気持ちを込めてポンと叩いた。
32中津→瑞希 6:2007/10/07(日) 13:28:14 ID:Ea1sBjrk
部屋に戻ると真っ暗だった。中津は萱島に会わずに済んでホッとした。
女遊びをしてきた日は、いつもちょっと嫌そうな目で俺をみるからな。
ベッドに倒れ込むと、全身がどっと疲れているのがわかる。
「疲れた…な…。」でも妙に気持ちが緊張したままで辛い。
ふと、さっきまで腕の中にいた瑞稀を思い出すとまた体が熱くなる。
いつもと違って完全に女の子の顔をしていた瑞稀を考えるだけで
切ない気持ちに胸が締め付けられ、それと同時に体も反応してしまう。
「あんだけリナさんとした後なのに…、おれすげえな…」
思わず自分で苦笑いをして、ふと気付く。
「ちげぇか…。俺、すっげえ瑞稀が好きなんだな…やっぱり…」
女だって分かってからずっと考えないようにしてきた事。
ましてや、佐野との事もあるし、諦めようと思っていた事。でも…
「あーあ…、一度でいいから…瑞稀を抱いてみてぇな…」そっと呟いてみる。
いざ口にしてしまうと止められない程苦しくなってしまい後悔する。
無理なのが分かってるからこそ、余計に求めるのかもしれねぇけど
今までにこれほどどうしようもない位、欲しいと思ったものはない。
努力しても叶わないものってあるんだな…。

「じゃあ、秀一くんも彼女の代わりに抱いていいからね」
シャワーを浴びながらリナの言葉を思い出す。
そうは言っても瑞稀を抱いている所が上手く想像できねぇし…。
代わりに今日のリナとのそれを思い出すとまたちょっと体が反応してきた。
熱いお湯を体に流したまま少し固くなっているそれを自分で軽く握り、
さっきまで自分の腕の中にいた瑞稀を思い出しながら少しだけしごいてみる。
「はぁ…、やっぱりか…」
まったく反応しなくなったそれから手を離し、シャワーを止める。
何故か自慰をする時に瑞稀を思ってすると上手くできない。
自分でも分からないし不思議だが、多分性的な興奮とは違う所にいるのだ。
鼻血出るくらい好きなのにな。体が、というより心が求めてるっつー事か…?
「好きでもない女は何人も抱けるのになー…」
中津は虚しい気分でタオルを被ったまま着替えて、救急箱を開けると
「あ、やっべっ!湿布がねえ!」
サッカーで傷めたふくらはぎ用の湿布がきれている。
「やっべーなぁ。試合近いし治しとかないとなぁ。誰か持ってるかな」
ちょっと考えたが、面倒になり保健室まで行くことにした。
今日はあそこに行くにはちょーどいい気分だ。梅田が居てもいなくても
窓はどうせ空いてる筈だから、湿布もあれも手に入るだろう。
中津は途中でコーラを2本買ってから保健室に行くと一応ドアをまわし
鍵が掛かっているのを確認すると裏の窓から入り込んだ。
電気はつけないまま湿布を探しだし、足に丁寧に貼る。
「次は…と、お、あったあった」棚の下からウィスキーの瓶を取り出す。
それは、以前失恋でヤケになっている中津を慰める為に
難波が教えてくれた、何となく数名だけが知ってる秘密だった。
梅田が知ってるかはわからないが、ハメを外した者が居ないので
知ってても黙って酒を追加していてくれているような気もする。
中津は1本のコーラを半分位まで飲むと、そこにウィスキーを足した。
「今日は飲まなきゃやってらんねえよ…」
と一口飲んでベッドに仰向けになると、気付いたら寝てしまっていた。

「ぃててててててっってぇー!」いきなりの手の痛みで跳ね起きると
「な、中津ぅー!?なんでここにいんのぉー!?」
目の前に瑞稀がいたので中津は何がなんだかわからずに慌てて
「み、みずきぃーっ!?おま、どぉーしたんだよっ!」
といいながら、ここが保健室なのを見て状況を思い出した。
33名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 15:51:10 ID:f2Z1bA5f
GGGGJJJJ…!!
胸が締め付けられますよ…!
自分は長文気にならないです
むしろすごく丁寧で読みごたえあって大好きです!
それぞれに事情と想いがあって、全員に感情移入してしまいます
でもやっぱ…端稀が誰よりいちばん幸せになりますように!
願いつつ、次回もお待ちしておりますノシ
34名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 16:40:39 ID:R7fKektR
>>26
(*´Д`)ハアハア
グッジョブグッジョブGJ!!!
思わず中津に感情移入して読んでしまったよ。
丁寧な描写が素敵です!

裸にマフラーで続き待ってます
3526:2007/10/07(日) 17:27:48 ID:Ea1sBjrk
>>33 >>34
あー、ありがとうございます!安心しました。
そうなんです、皆好きだから感情移入して皆の気持ちを考えると
どーしても長くなってしまって…。

お言葉に甘えて続きを投下していきます。
しかもエロ度がまだ低く、しかも途中までです。
スミマセン。長文嫌いな人ごめんね。
36中津×瑞希 1:2007/10/07(日) 17:29:00 ID:Ea1sBjrk
>>32続き

踏まれたため、なかなか痛みが退かない手をさすっていると
「ごめんな、中津」瑞稀が隣に座って心配そうに覗きこんでくる。
「いや、大丈夫だけどよ、お前こんな時間に何してるんだよ?」
「・・・・中津こそ何してんだよ」
「俺ぇ?俺はアレだ、湿布がきれたから来たんだよっ」
と足を見せると、瑞稀はふーんと言い、そのままうつむいている。
「理由は言えないってやつ、か…」声をかけても答えない。
「ま、仕方ねえからゆっくりしてけよ、コーラもあるしよ、ほらっ」
「んだよぉ、もともとここ中津の部屋じゃねぇだろぉ?」
開いてない方のコーラを渡すと、受け取りながら文句を言うので
「お?文句言うんならあげねえぞ?ありがとうございますだろ?」
からかってコーラを離さずにいると、瑞稀もムキになって
「うっせーな、ケチ。たかがコーラで偉そうに言うなよっ」
と引っ張るので笑っていると、ふと瑞稀の手首が目に入った。

(これ、痣…か?さっきはこんなの無かったよな…?)
外灯の明かりだけで見ているのでハッキリとはしないが
瑞稀の手首全体に痣ができている。反対の手首にもだった。
(両手首に痣って…、しかもこの間にってことは…)
佐野しか考えられない。でも佐野が瑞稀を傷めつける事を…?
色々な女と寝ると、本当に見かけと性的嗜好が一致しないのも
実感しているから絶対無いともいいきれない…。けど…
(いやっ!でも今まで特に痣なんて無かったよ、な…?)
(でも、もし…もし性的な事で瑞稀が辛いのだとしたら…?)
何とかしてやりたいけど、どーしたらいいんだ…。

「中津…?」心配そうな瑞稀の声で我に返る。
「どーしたんだよ、いきなり深刻な顔して。今日変だぞ?」
「わ、わりぃ、ちょっと試合の事考えててさ」
瑞稀の痣を見ている事に気付かれないように視線をそらすと
中津は体勢を倒し、コーラを飲んでいる瑞稀を後ろから窺った。
ちょっとずつチェックしてみる。特に他の場所に痣は無い。
(さっき会った時と同じ服…だよ、な…?)
でも、何かさっきから違和感を感じる。何かが違う…何か…

(こ、こいつ中着てねぇっ!?)さっきは、というよりいつもは
必ず首までのTシャツなのに、今はシャツを肌に直に着ている。
襟元から見える鎖骨がやはり男とは違い、男物のシャツだから
余計に華奢に見えて露出はしてないのに妙に色っぽい。
『っぐはぁっ!』
思わず興奮して鼻血が出そうになり、慌てて上を向く。
「な、中津大丈夫?どーしたの?」
心配して近づく瑞稀の襟元の上から見える胸元と
声と話し方が女の子っぽくなっているのとで、中津は更にヤバくなり
「なっ、なんでもねぇっ!なんでもねぇからっ!」
と瑞稀を押しやる時に瑞稀が手にしていたコーラをはたいてしまった。
37中津×瑞希 2:2007/10/07(日) 17:29:54 ID:Ea1sBjrk
「きゃっ!あっ、やぁーっ!」
「うわっ!やべっ、あっ!っっとぉー!」
と二人で慌てて缶を起すが、中身が半分ほど瑞稀の足にかかっている。
「わりい!やっべっ、大丈夫かよぉ。」慌ててタオルで拭く。
「う、ん。つっめたー…」ズボンのほとんどがコーラまみれだ。
「これ染みになっちまうな、ってかすっげーベトベトだわ」
タオルで拭きながら、ベタベタになった手を見て
「瑞稀シャワー浴びに戻った方がいいぞ」と言うが
「・・・・・・」返事がない。
「早く浴びねえと気持ち悪いだろ」タオルで拭くのを諦め
顔を上げて瑞稀を見ると、口をつぐんでじっと下を見ている。
「瑞稀…?」
「・・・・大丈夫、このままで」
「何いってんだよ、洗ったほうがいいだろ」
「じゃあ、後で帰ったら浴びるよ、うん」
「でもすぐ着替えた方がいいぞ、風邪ひくし」
「大丈夫だよ、まだそんなに寒くないし」
「じゃあ…、俺の部屋のシャワー使えばいいじゃん」
「…そんなの変だよ」
「この状況のままの方が変だろ?着替えもしないでベトベとのま…」
「いいのっ!今帰りたくないのっ!」
「・・・・・・・・」
「大丈夫だから…、ほっといてくれていいから…」
(そんなに帰りたくないの…か…)
「・・・・・・」

「んだよ、変な奴ぅ〜。佐野と喧嘩でもしたのかぁ?」
「・・・」
「しょーがねーなぁ、二人とも頑固だからなぁ、全く」
「そんなんじゃ…」
「仕方ねぇ、じゃあ俺の服で着替え持ってきてやるよ」
「…中津…」
「その間にそこら辺のタオルとお湯で体拭いとけよ。な?」
「でも…」
「ま、いいからよ、このお礼はお好み焼き10枚ってことで!」
「それ…ちょっと多くね?」やっと瑞稀が笑う。
「ま、じゃゆっくり行って戻って来たら窓から服投げるわ」
そういって部屋を後にした。

中津が出ていくと、途端に部屋が寂しくなった。
「優しいよな…中津は…」理由を聞かない。でも助けてくれる。
瑞稀はタオルを熱いお湯で濡らし、レントゲン室で服を脱ぐ。
足だけのつもりだったのに、下着にもコーラが染みていたので
それを脱いだ時、とろり…、とさっきの佐野との行為のなごりが
股間から流れるのが分かった。なんだかいたたまれない気持ちになり
何度もタオルを洗い直しながら、結局体中を綺麗に拭いて服も洗う。
シャツは無事だったので腰から布団を巻いてベッドに座った。
「中津…遅いな…」瑞稀は手持ち無沙汰でコーラを飲みながら
何となく心細くなっていると、コンコンと窓が叩かれた。
「…みずきー。ふくなげるぞ…」中津が小声で窓から声を掛ける。
それを受取り、下だけ着替えると中津に声を掛けた。
38中津×瑞希 3:2007/10/07(日) 17:30:38 ID:Ea1sBjrk
「よいっせっと。ほら、温かいもの持ってきたぞ」
中津が熱い缶コーヒーをくれる。瑞稀はホッとした気分でそれを飲む。
「…ありがとうね、中津」色んな意味を含めて言うと
中津は眩しそうな優しい目で笑い、無言で背中をポンポンとたたく。
その後、二人でベッドに座って壁に寄っかかりながら
たわいもない話を延々としながら瑞稀は穏やかな気分になっていた。
(なんか落ち着くなぁ、中津って)
「中津の彼女は幸せだよね、中津優しいしさ」
「…そんなのいねえけどな…」中津がつまらなそうに言う。
「え?…でもさっきキスしてた人は!?」
「・・・」中津が瑞稀を静かな目で見る。
(あ、いけないっ!さっき言われてたのに…)瑞稀が慌ててると
「…あの人は単なる遊びっつーか…まあ、友達っつーか?」
「遊び!?あの人のこともてあそんでるの?そんなの可哀想だよ!」
「え?…いや、あの人には彼氏も居るし」
「彼氏がいる人を中津好きなの?」
「いやっ…、そーゆんじゃなくって、遊び友達の中の一人でっ」
「遊び友達が何人もいるのぉ?その人達ともキスとかするの?」
「・・・・」 中津が返答に詰まる。
「中津って女の子に優しいと思ってたけど、酷い人だったんだ…」
「ちげっ!む、向こうがもともとヤルのが目的な人なわけでっ」
「っや、ヤルのが目的っ…って…」 瑞稀は顔を赤らめる。
「本当に、ほんとーにっ!向こうが誘ってくるからな訳で」
「…その人達の事好きなの…?」
「や、…ぃやぁ…、ぶっちゃけ…、って何言わせんだよっ!」
「好きじゃないのにするの?好きじゃなくても出来るの?」
「それは…」 中津が目をそらす。
「…中津はそーゆー人だと思わなかった…」
「・・・」 少しうつむいて黙っている。
「中津って、軽いけど、でも心ないエッチとかしないと思ってた」
「・・・」
「ちゃんと好きな子大事にして、好きな子とそーゆー…」
「…好きな奴となんて、できねえからだよっ…」
低い声で怒ったように言うと、中津が悔しそうに瑞稀を真っ直ぐ見る。
瑞稀の心臓がドクンっと何かに掴まれたように脈打った。
「好きなやつとできねえから、したくても無理だからだよっ」
「なかつ…」
「・・・しょーがねぇだろ・・・」辛そうに目をそらす。
「…、ごめ、ん…私…」なんて言ったらいいか分からない。
しばらく気まずい沈黙が流れたが、中津がふっと息を吐き
「わりぃ、怒ったみたいに言っちゃってよ」と謝る
「・・・・」
「・・瑞稀…。なーんでお前が泣くんだよ…」
どーしていいのか分からず泣いている瑞稀に中津が苦笑する。
「・・・」 瑞稀の涙は止まらない。
(どーしたらいいの?傷つけたくないのに…大事な人なのに)
「みずき…、ずりぃよ…泣くなよ・・・」
中津が辛そうな声で瑞稀の肩に頭をもたせかける。
「中津…ごめ、ん…ごめん…」
中津がせつなそうな目で瑞稀を見上げる。
その目があまりにもせつなそうなので瑞稀は目が離せない。
ゆっくりと中津の瞳が近づいてくる。あまりに近くになって
見つめていると軽く目眩がして目をつむった瞬間、
唇に唇が触れた。
39中津×瑞希 4:2007/10/07(日) 17:31:27 ID:Ea1sBjrk
ゆっくりとした口づけに瑞稀は苦しくなり、時折息を深くとり
中津の唇から少しだけ逃げる。それを性急に塞ぐことをせず
ゆっくりと再び味わいにくる唇に、瑞稀も徐々に心を解いていった。
中津の舌がそっと瑞稀の舌をなぞる。性行為を連想させる動きではない
単純に舌への愛撫を受け入れ集中していく内に、力が抜けて
壁からベッドに体が倒れていく事にも気付かなかった。
中津は瑞稀の体を楽な体勢に動かし、髪を少し撫でて、またキスを始める。
キスをしながら髪の生え際から耳の後ろに髪を梳く指に
瑞稀は時折深く感じてしまい、キスをしながらため息をつく。
(どーしよう…。どーしたらいいんだろう…。)
中津の行動からは性欲的なものが感じられず、反対に
瑞稀への愛情が痛い程感じられ、拒みにくい。しかも
何故か、自分の中に中津への違和感が全く生まれず戸惑ってもいた。
(なんか、ボーッとしちゃう…、上手く考えられない…)
結局髪を優しく撫でる指に反応して、考えられなくなっていた。

時折小さく体を反応させる瑞稀を感じて、中津は体が熱くなってしまう。
いつものように肌を感じ、舌を這わせて、その中に入りたい気持ちが
強くこみ上げるが、深呼吸をして思いとどまる。
キスを続けながらそっと、体温の高い瑞稀の肩を服の上から撫でる。
そのまま手首まで腕を撫で、また肩へとずっと撫で上がると
ゆっくりと背中に手をまわし背中全体を抱きしめながら手のひらでなぞる。
何回か繰り返した後、すっかり力の抜けた背中を片手で抱きしめたまま
もう片方の手のひらをキスをしている唇のすぐ脇の頬と顎にあてた。
そしてゆっくりと首筋を下がってシャツの襟元から首筋と鎖骨を撫でる。
素肌の吸い付くような感触に酔いながら、胸へとおりたくなる衝動を抑え
首元を撫でながら、反対に背中に回している手をそっとシャツの裾から
さし入れて、背中を撫でる。直接肌を腕全体に感じる心地よさを感じながら
(Tシャツも、下着もない…って事は…、やっぱりさっき…)
中津はふと冷静になり、同時に佐野の顔が浮かんで罪悪感も感じてしまう。

(ってゆーか…、これ、どこまで…いくんだ…?)
正直キスをしてるだけで中津は幸福感で一杯ではあった。
でも、腕の中で力を抜いて中津のキスを受け入れている瑞稀を見ると
もっと、もっと触れてみたいという欲求も押さえられない。
「…はぁ…、ぁ…」
苦しくなった瑞稀が、少し唇を離した時にため息のように息を継ぐ
その吐き出した息の熱さを頬に感じて中津はまた何も考えられなくなった。
40中津×瑞希 5:2007/10/07(日) 17:32:19 ID:Ea1sBjrk
直接性的な場所を触れずに背中や脇腹、首、肩、腕を優しく撫でる
中津の手のひらのが体全体を包むようで、その自分より冷たい体温も
体に馴染み、瑞稀は心地良さにすっかり酔いしれていた。
キスも苦しい程深くなっているのに、相変わらず性的な匂いがしないので
いつしか瑞稀も没頭してそれに応え、無意識に手も中津の背中にまわしていた。
瑞稀の腕を背中に感じて、中津はたまらない気持ちになり
(だめ…だ、やっぱり…、もっと…)
思わずいつもの抱く流れで、唇から首筋にキスを移動すると
「っぁっ…」
と切ない声をあげつつも、瑞稀の体が強ばる。それを腕の中に感じた中津は
再び唇を瑞稀の唇に戻し、キスをしながら体中をゆっくり撫で回して力を抜けさせる。
それを何度も繰り返し、唇からキスが離れてもすっかり力の入らなくなった
瑞稀をなだめるように撫でつつ、あまり刺激を強くしないように柔らかく
唇を首筋につけてキスをしながら、そっと舌を足し鎖骨をゆっくりとなぞる。

中津の唇のゆるゆるとした動きに、瑞稀の体に快感が湧き上がる。
「…っはぁ…、んっ…ん…」
呼吸が荒くなって、吐息になってしまうが、声にはならないよう耐える。
そんな瑞稀の様子を見て、中津は声をあげさせたくなってしまうが
拒否をされる怖さもあって思いとどまる。ただ、もっと長く瑞稀を感じたい…。
中津の手が胸に近づくと、かすかに息を止めて緊張をする瑞稀は
やはりまだ抵抗があるのも見てとれる。
(無理もねえよな…、俺だって…)中津も躊躇がなくせない。
乳房の下だけを軽くかすめまた脇腹に滑らせ脇の下から首に撫で上がる。
ただ、唇が喉から胸元に下がっても軽く息を吐くだけで力が入らないので
そっとボタンを1つ外して胸元に深く口づけをする。
「はぁっ… 、ぁっ…」 そっと瑞稀の顔を見るが、
息を苦しそうにこそしているが、特に反応は変わらない。
何度か喉元と胸元を唇を滑らしながら
そっとゆっくりボタンを一つずつ外していく。最後のボタンを外して
中津が真っすぐヘソまで唇と舌でなぞると、瑞稀の体が少しのけぞった。
シャツから少しだけのぞく瑞稀の上半身があまりにも艶かしくて
中津は両手で首から肩を手で包みながらなでると、そっとシャツをはだけた。
体がかなり熱くなっている瑞稀は、体中を撫でる中津の手にしか
意識がなくなっているのか、気付いてないようだった。
(やっべ…、瑞稀、むちゃくちゃ綺麗だ…) 
大切な宝物を見たときのような純粋な感動が中津を襲った。
胸元や、脇を撫でられる度に小さく上下する白い胸の頂きにあるそれを
中津は大事なものを壊さないようにする丁寧さで、そっと口に含む。
41中津×瑞希 3と4の間:2007/10/07(日) 17:47:12 ID:Ea1sBjrk
すみません、中津×瑞希 の4の頭の一段落抜け落ちてたぁ
自分の中では結構大事な部分だったのに…orz

今更遅いけど、>>38 と >>39 の間脳内補完お願いします。


中津は瑞稀の唇にそっと口づけた。今まで他の人としたものとは
違うその感触に、少し泣きそうになる。
(やっべっ…すっげぇ…いぃ…)胸が詰まりそうな感覚。
吸い寄せられるように思わずキスしてしまい、いざすると
もっと強く味わいたくなったが、瑞稀が嫌がるのも不安で
そっと、唇で唇を挟み、少しだけ舌で唇を舐め、また唇をつける。
徐々に、徐々に、口づけを深くしながら壁に背中をつけている瑞稀に
体重をかけていく。瑞稀は積極的に応えはしないが、逃げもしない。
体を支える手がベッド置いている瑞稀の手に軽く触れ
その手を強く握りたい気持ちになって、痣の事を思いだす。
(瑞稀が嫌がる事だけは、ぜってー止めよう…)
自分の欲求に押し流されそうにならないよう、何度も頭で確認する。
いつでも止められるように…。いつでも瑞稀が逃げられるように…。
中津は手を握るのはやめ、瑞稀の体の横の壁に手をつくと
ゆっくりと体重をかけながら、唇の間にそっと舌を深く差し込んだ。
42名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 20:22:35 ID:f2Z1bA5f
せづねぐで今夜眠れねっす(ダダ泣き)!!
中津優しいな…心がユラユラ揺れちゃいますね
そしてこうなってくると佐野の言い分もすごく知りたい…!
何はともあれ今後の展開を裸にTシャツ裏返しに着てお待ちしています
43名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 21:02:39 ID:b2IdVVpV
私もずっと全裸に眉毛だけ書いて待ってます。
44名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 21:32:43 ID:V5ezXV2k
神降臨・・・!!
毎日楽しみに投下をお待ちしてました!!
もう、キュンキュンです。中津の切ない恋に泣いちゃいました。
丁寧な描写、それも登場人物の顔や表情まで思い浮かぶような
繊細な表現に感激しています。
ドラマでも漫画でも幸せになれなかったワラカッコイイ中津君に
何とかここだけでも、幸せをあげて〜
全裸に前髪ピン止め、デコ全開でお待ちしてます♪

45名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 23:27:33 ID:RndTxqsN
うわ〜っ!!すっごくいいです!
佐野スキーな私も中津にFall in loveです。
そんでもって>>42さんの言うように佐野の気持ちも気になる〜
裸に靴下はいて(冷え性なんで)お待ちしています。
46名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 00:30:15 ID:cLiYezAe
GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!
前スレからずっとスゲーッ!と思っていたのが中津のセリフです
ほんとに本人がしゃべってるかのような言い回しといいテンポといい……素直に感動しています

やっぱり酔っ払ってもらってよかった最高です!!
今度は首回す練習しながら待ってます
47名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 03:31:10 ID:8P6DTJM9
せ、せつない…。中津が不憫で泣けてくるー。
なんかみんな幸せになってほすぃ…。

一升瓶片手に全裸でお待ちしております!

48名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 04:06:13 ID:h3XZVMUH
>前スレ708さん
イイよーイイよー。
読み応えあって楽しかったッス
全裸にサングラスでお待ちしております
49名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 12:08:24 ID:tW5nvank
中津…
優しくてせつねーじゃねーか!!!
うぉーーーっ!!!
萌るぜーーーっ!!!

自分も裸でエアロバイク漕ぎながら
ずっと待ってます
50名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 15:54:48 ID:m5uNyDIW
中津を…どうか満たしてやってください!!
GJすぎです!!

じ、じゃあ俺は…裸でヨガしながら待ってます
51名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 16:11:49 ID:5adY6k1C
このスレ女性多そうだな〜
私男だけど

それはともかく巧いな。キャラの行動ひとつひとつが「ぽい」というかなんというか…ああうまいこと言えねぇ、全裸で掃除機かけながら待ってます
5226:2007/10/09(火) 03:35:50 ID:XEFP4PPB
GJありがとうございます!
自分で見直しても読みづらい文から汲んで貰ってホッとしました。
続きを早く投下したいのですが、皆さんの応援で図にのった中津が
俺にもっと愛をーっ!
とウルサいので書き直したり変更したりで少し長引きそうです…。
ごめんなさい。

皆さん長時間裸で待って風邪をひいては大変なので、何か着て待ってて下さいね。
他の職人さんの投下も是非お待ちしております。

次の週末まで、酔っ払うためのお酒を買いに行く時間もないのに
…俺の言い分はまだなのかよ…
と順番を待っている佐野が、少し怒った声で後ろからボソっと呟いてて
何だか焦る毎日です。は、早く書いてあげなきゃ…
53名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 04:23:02 ID:/SBfaqMC
前スレがなくなってる…
保管庫とか作らないかな…
54名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 13:33:53 ID:jtXOwNNE
>>52
自分、26さんのために買い出し行ってきます!!シュワシュワっとしたやつでおkですか?
お忙しい中、あんなに素晴らしい作品を投下して下さってほんと愛を感じます…
26さんのペースで気楽に書いて下さい。首回んなかったのでデビルマンメイクで待ってます

>>53
保管庫あったら嬉しい〜♪
しかしながら自分にはどうすればいいのか分からん…役立たずでスマン
55名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 22:33:30 ID:1pTagvsZ
保管庫、自分もあったら良いなぁ…と常々感じておりました。
もし裸族のみなさんwの中で、今現在準備を進めてらっしゃる方が
いないようでしたらちょっと着手してみたいなどと考えているのですが…
いかがなものでしょう。
(と言っても当方、保管庫造りは初心者のためご期待に添えなかったら
申し訳ありません…!)
あと、職人様の中には保管を希望されない方もいらっしゃるのかなぁと
思ったり…もちろん裸族のみなさんの中にも色々なご意見があるかと
思いますので、聞かせていただけると幸いです。

秋の夜長、裸で裕次郎の散歩しながらお待ちしております。
56名無しさん@ピンキー:2007/10/09(火) 23:12:41 ID:XfX3+qVS
>>55
是非お願いしまっす!助かります!
もし保管を希望されない職人さんは削除を願い出てもらえば
いいのではないでしょうか?
57名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 18:22:25 ID:HyhdFKkr
>>56
賛成!
58名無しさん@ピンキー:2007/10/10(水) 21:44:44 ID:iFhKq53z
>>56
自分も賛成ノシ

>>55さん、どうぞよろしくお願いします
5955:2007/10/10(水) 23:41:04 ID:NCI31lLv
こんばんは、>>55です。
レスくださった方々、ありがとうございました。
もう少しみなさまのご意見をお待ちしてから…と思いつつ、
まずは試しに1スレの全SSを抜き出す作業にとっかかりました。
が、
考えていた以上にぎょーさんあって泡を吹きましたw
職人の方々、本当に改めてありがとう&おつかれさまです…!
これは…、作者さまやジャンル別等の振り分けだけでも相当のお時間を
頂戴すると思います。
とろくて申し訳ありませんがその間、さらに色々なアドバイスなど
いただけますよう願っておりますノシ

あと、自分も希望される職人さまの作品については削除させていただこうと
考えております。
今現在ここをご覧になっていない職人さまもいらっしゃるかもしれませんが…
もしご希望があればここにレスを残してくださいませ。

それでは、ひとまずこれにて失礼いたします。
60名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 08:56:06 ID:CGOA0XKp
>>59
乙です!
ゆっくりでいいんで頑張って下さい
61名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 14:28:33 ID:0QmBC/+7
超乙。そしてage
62名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 18:30:49 ID:+uxqr5Q8
sageてくださいね。
63名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 18:52:15 ID:0QmBC/+7
スマンorzいつもの癖で…
吊ってくる
64名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 19:09:00 ID:0OFVnG1A
前スレ無くなってんのがショック。名作がorz
65名無しさん@ピンキー:2007/10/13(土) 15:13:16 ID:sWjYwRCs
がんばってください!
次の中津はどんなのか楽しみにしてますね
6626:2007/10/14(日) 00:20:30 ID:ZyWDBsRh
>>54さんが買ってきてくれたシュワシュワ系を飲んでたら
また長くなっちゃいました…。しかもまだ途中orz
変更したり削除したりの部分も含めてこの期間で
こんなに沢山文章を書いた事って人生の上で無いかも…。

どーしても短くしようとすると上手くいかないので
この長いまま投下しちゃっていいのか、長くかかっても
縮めて完結してから投下した方がいいのか迷ってしまう。
>>55さんの手間も増やしたくないし、連続投下の限度も分からないので
前回のように中途半端な所できれちゃうのも何だか嫌だし
とりあえず…途中までですが…、すみません投下してみます。
67中津×瑞稀 6:2007/10/14(日) 00:31:27 ID:ZyWDBsRh
>>39->>40 続き

中津の滑らかな手の吸い付くような感触に、目を閉じたまま
まるで水に浮いているような心地良さに体を委ねていた瑞稀は
何の前触れもなく与えられた胸への刺激に
「…あっ……」
と思わず甘い喘ぎ声をあげた。
今までの長い緩やかな愛撫ですっかり油断をしていたので
声を我慢する事ができず、感じてしまったのを隠せなかった。
それを聞いた中津は、体中の血が沸き上がるの感じる。
口に含んだそれに舌を絡め、舐めるとそっと口の中で転がした。
「ぁっ、だ、め…、中津…、ぁっ…」
両手で中津の肩を押すが、長時間の愛撫で体がすっかり
力が入らない状態になっているため、自分の腕すら重く感じ
ベッドからあげるのがやっとのその動きはあまりにも弱々しかった。
中津はそれを抵抗とは見なさず、手で全身を撫でながらも
唇を反対に移し、同じようにゆっくりと丁寧に乳首を舐める。

長く触れてすっかり体が馴染んでいた中津の手と舌での愛撫によって
瑞稀の体には、求めていた水を飲み干すように快感が広がっていく。
「ぃやっ…、っやぁ…、中津…、だ、だめ…」
それでも瑞稀はやはり恥ずかしさと、この状況への抵抗がぬぐえず、
その愛撫を素直に受け入れられずにあがいている。
中津はそんな瑞稀を無理に煽ろうとする事はせずに、ただゆっくり
乳首を優しく舐めながら、手でそっと乳房を包むように柔らかく揉み
先端を指で軽く摘み、なぞるなどの行為を繰り返しほどこす。
その強くない柔らかな刺激で、却って瑞稀の快感は増していくが
感じれば感じる程瑞稀はその心にブレーキをかけたくなる。
(ここで止めないと…、このままじゃ…)
流されてしまいそうな自分が怖くて、瑞稀は早く止めなきゃと思うが
長い時間かけて解されていた体に沸き上った快感は
大きくゆるやかな波のように瑞稀の全身にまわっていく。
今まで感じた事もないような心地良いダルさが体をおそっていた。
まるで、生暖かい沼に仰向けで寝ているような感覚の中で
瑞稀はどうしても自分の体を言うことを聞かせることが出来ず、
ただ声を出さないようにするのが精一杯だった。

中津はそんな、感じまいとせつなそうにしている瑞稀を見ながら
どうしたらいいのか分からない気持ちで迷っていた。
(あまりにも瑞稀が綺麗で…思わずしちまったけど…)
性的に事を進めようとしたのではなく、考えずにしてしまった行為だが
明らかに瑞稀は、中津の指や舌に反応して感じてくれている。
いくら隠しても、それは吐息や腰のくねりから中津にでも分かる。
でも、逃げたり抵抗をしないまでも、さっきまでのように安心しきって
自分に体を委ねていた瑞稀は居ない。
さっき弱々しく中津の胸を押していた腕も、まだ中津と自分の体の間に
置かれたままなのが、気持ちの壁としての意味があるようにも感じられ
(止めてほしい、のか…? でも…、感じてる…よな…)
不安になり、少し強く乳首を舌全体で舐めながら、反対の乳首を
少し強めに摘んでみる。
68中津×瑞稀 7:2007/10/14(日) 00:32:07 ID:ZyWDBsRh
「っんん…!っぁ…」 瑞稀の体が反応して、背中が跳ね小さく声をあげた。
その控えめながらも快感に耐えられずに悶えている姿が
中津の下半身を刺激し、冷静だった意識も途端に余裕がなくなる。
(このまま…、一気に感じさせて、わけ分かんなくさせちまう、か…?)
中津は更に瑞稀に快感を与える為に、いつも女たちにしているように
舌を尖らせてその先端を刺激したり、ねっとりと舌で味わい転がしながら
反対側の乳首を指で容赦なく責め続けるといったように
今までとは違う強めの愛撫を瑞稀の両方の乳首に与える。
「…ゃっ…! …ぁ、…ぁっ…、ぁっっ…、んっ…!」
瑞稀はいきなり強くなった快感についていけずに、せつなそうに喘ぐ。
でも自分の声を漏らすまいと、口に指をあて噛み締めている仕草が
恥ずかしさからではなく、感じることを我慢してのものなのだと
眉間に皺をよせて辛そうな表情から分かった。
いつもの中津ならその姿すら興奮材料となり、快感にのみ込ませるよう
余計に攻撃していくのだが、瑞稀のそれは中津の体を刺激はするものの
気持ちがついていかず、却って罪悪感を抱かせ弱気になってしまう。
(感じたく…ねぇ…んだな…。…俺に抱かれんのは…嫌なのか…)
中津は胸への愛撫を止め、体を起こした。

胸への強い愛撫がなくなり、ようやく息をつく事が出来るようになった瑞稀は
大きく息をする。声を噛み殺して喘ぐのを我慢して呼吸していたので
喉が熱くなっており、すぐにはもとの呼吸に上手く戻れないでいる所を
「んっ!…んんっ…」
また中津のキスで塞がれた。体を固くしたまま瑞稀はそれを逃れようとするが
自分で思った程動く事が出来ず、そのままされるがままにキスを受ける。
たった今まで自分を胸を責めていたとは思えない程の優しい、控えめな口づけ。
暖かい水に浮くような感覚に包まれ、瑞稀はまた体の力を抜いていった。
(中津のこのキス…、…なんか…目がまわる…)

中津は、何度口づけても胸が詰まる思いにおそわれながらも
瑞稀の唇に気持ちを込めて自分の唇を合わせる。
今まで、泣きそうな顔で自分の愛撫を拒んでいた瑞稀が
気持ちを伝えるかのような丁寧なキスを受けているうちに
体の力を抜いてくるのを感じて、中津は自分の求めていたものに気付く。
(俺…、瑞稀を幸せにしたい…。瑞稀が笑っていてくれればいいんだ…)
我慢や無理はさせたくないし、泣かせるなんてもってのほかだ。
でも…
でも今自分の腕の中にいる瑞稀を、このまま離す事もできない。
かと言って瑞稀の女の部分を責め落として抱く事もできない。

今ここで止めて、瑞稀を解放して
「わり、ちょっと気持ちが高ぶっちゃったぜ!」
と冗談にしてさっさと帰れば、数日は気まずくても
きっとそのうち元に戻って笑い合えるだろう。
でも、ここで無理に自分の欲求にまかせたら…
色んな気持ちがせめぎ合い、混乱している中津は
(っつーか、…俺…、俺はどーしたいんだ…?)と自分に問いかける。
興奮して熱くなっている体が求めているものは分かる。
でも、それが出来ない自分が何を求めているかも、もうよく分からなかった。
ただ、感じるのは今の時間を終わらせたくない事だけで
(もっと…瑞稀を…、もっと感じたい…。ああっ…!どーすりゃいいんだっ…)
葛藤する気持ちで苦しくなった中津は、キスを止めて瑞稀の顔を見下ろす。
目を瞑ったまま頬を蒸気させた瑞稀は、少し苦しそうに息をしながらも
胸の愛撫を受けていた時のような泣きそうな顔ではなく、
穏やかで安らいだ表情をして中津の腕の中に体を委ねていた。
中津はそれをたまらなく愛おしく思いながら
「みずき…」  そっと名前を呼んだ。
69中津×瑞稀 8:2007/10/14(日) 00:32:48 ID:ZyWDBsRh
「みずき…」
もう一度優しく呼ぶ中津のかすれた声に、瑞稀はようやく目を開けた。
ずっと目を瞑っていたせいで、見えている物の感覚が中々戻らない。
焦点が定まらず、潤んだままの大きな瞳で中津を見る瑞稀の目は
あまりにも色っぽくて、中津は苦しくなった。
そのまま、見つめて言葉を詰まらせている中津を
ぼんやりみつめ返しながら、瑞稀は少し意識がはっきりしてきた。
中津が何も言わず、ただ優しい切ない目で自分を見つめているので
どうしたらいいのか分からず戸惑いながらも瑞稀はふと不安になる。
中津が、このまま…このままするつもりだったら…どうしよう…
(自分が今、今拒まないと…。言わないと…、…今…)
瑞稀の目がまた泣きそうになったのを中津は感じた。

「・・・みずき・・・」
かすれたままの声で中津が口を開く
「…俺、お前が…、…みずきが嫌なことは…しねぇよ…
 …ぜってぇ嫌なことはしねぇから…、大丈夫だから…」
さとすように、懇願するように言いながら抱きしめる。
「正直すっげえ、たまんないくらい抱きてぇんだ…
でもそれは俺が気持ちよく、…いゃ…気持ちは良いんだけど…、
体の気持ち良さを求めてのものじゃねえんだ。」
瑞稀の首筋に顔を埋めながら話している中津の熱い息が
首にかかるのを感じて、瑞稀は苦しい気持ちになった。
「でも、瑞稀が…色んな気持ちで、…俺に抱かれたくねえのも分かるし
俺は…、俺は…何もしなくていいんだ…」
中津はゆっくりと体を起こすと、瑞稀を見つめ
「でも、…俺、…もっと瑞稀を…感じてえんだよ…」
大事な事を告げるように言う。

正直中津が言っている内容が何を意味してるのかは
正確には瑞稀には分からなかった。
ただ、中津が自分を思う気持ちと、自分を傷つけないように
思ってくれている気持ちだけは痛い程わかり胸が締め付けられた。
…どうすればいいの?…しないって意味…なの…?…かな…。
じゃぁ…何をしたいんだろ…中津は…。何をしてあげられる…んだろう。
混乱している瑞稀の困惑した表情を、中津は辛そうに見つめる。
「瑞稀…、…俺に触られんの…嫌、か…?」
中津が聞きにくそうに、でも真っすぐな声で聞いてきた。
「え…?…嫌って…。…い、嫌じゃないよ…、…で、でも…」
色んな意味を考えてはっきり答えられない。でも嫌ではないのは本当だ。
その答えを聞いて中津は少し安心した顔で、詰めていた息を吐き出し
「じゃあ……、…これ以上はしねえから…」
と喉元に手のひらを当てて、ゆっくりとまた撫で始める。
「えっ…、こ、これ以上って…?…な、中津っ…、ぁっ…!」
中津は待っていられなくなり、瑞稀の口を塞ぐとまた全身に手を這わした。
70中津×瑞稀 9:2007/10/14(日) 00:33:26 ID:ZyWDBsRh
その肌を触っていると自分との間にある自分の服が邪魔に思えて仕方ない
もっと…瑞稀を近くに感じたい…。
それが中津の頭を占めて離れない。どーしても我慢できなくなって
熱さも手伝って、中津は上半身を起こして一気にTシャツを脱いだ。
「…っ!?」 瑞稀が驚いて怯えた顔になる。
「…違えよ…、直接瑞稀を感じたいだけだって…」 
苦笑しながら、中津はなだめるように説明してT シャツをベッドの脇に投げる。
本当はズボンも脱いで少しでも多く瑞稀と直接触れたかったが
流石に瑞稀を怖がらせるか、と思い直し手をかけるのを止めた。
そっと瑞稀の体を抱きしめながらその体を重ねていく。
(…、マジで…、ここで死んでもいいかも…)
今までも肌を重ねる感触の心地よさは知っていたが、
瑞稀とのそれは心までとかすかのような甘美さだった。
少しの隙間も空けては勿体ないかのように抱きしめ
その背中に両腕をまわし、撫でながら中津は深いため息をついた。

背中にまわされた中津の腕に抱きしめられると、瑞稀の体は
ずっと感じているダルい沼から掬い上げられたかのように体がベッドから離れ
開放感を感じた為、思わず瑞稀は中津の背中に手を回しその肩に
中津が耳元で深いため息をつき、その熱い吐息が首筋にかかって
「っぁっ…」 と瑞稀は甘い感覚が体に走った。
中津は瑞稀の体を隅から隅まで余すことないように、丁寧に撫でていく。
その手はあまりにも優しく穏やかで、瑞稀の体全身をおそっていたダルさも
心地よいものに変えると同時に、単なる気持ち良さとは違う甘い感覚を
体に残して行った。

中津は自分の手が瑞稀の体に溶け込んでいくかのような感覚を
堪能しながらも、それだけでは足りなく感じるもどかしさで一杯になっていた。
(もっと…、もっと近くに…)
抱きしめた時に触れている首筋にそのまま唇をつけてその体を味わった。
「っぁっ…」 と瑞稀は甘い感覚が体に走った。
すでに全身をなで回されていた感覚ですっかり心を許していた瑞稀は
今度はその唇による愛撫にも抵抗を感じなかった。
とても自然な流れのように感じて、今度は瑞稀もそれに対して抗うことはせず、
「あっ…、…あぁ…、はぁ…」
とその手と唇が自分の体に呼び起こす感覚を素直に受け止め、心地よさに
吐息を漏らす。
中津がまとわりつき邪魔になっていたシャツを腕から抜くのも感じた
されるがままに脱がされて、却ってもどかしさから解放されて期待にそのまま中津が瑞稀の体を反転させて、背中へもキスをしてきた。
「んっ…、あっ…ん…、ぁ…」
肩のくぼみにキスをされ、そのまま背中全体への愛撫を受けながら
瑞稀はどんどん快感の波にのまれていく。その波に身を任せ
揺れる感覚を今度は心地よさとして感じているのが中津にも伝わった。
71中津×瑞稀 10:2007/10/14(日) 00:34:24 ID:ZyWDBsRh
背中に唇を這わせながら、体を抱きしめ、後ろから瑞稀の肩から胸を撫で下ろす。
固くたった乳首を手のひらに感じながらも、そのままそこを責める事よりも
瑞稀との距離を縮めるように体で感じることに集中している腕は
その細い腰を抱きしめ、お腹をなでさする。
少しくすぐったそうに身を捩らすので、手をずらし今度は脇から撫で上げ
また脇腹から腰のくびれを手のひらで包みながら撫で
そのままハーフパンツを履いている服の上から腰の下を撫で
唇で腰に口づけなら手で足を撫でさする。
くすぐったくならないように、手のひら全体で優しくふくらはぎまで撫でると
少し位置を変えてまた腰へと撫で上げるのを繰り返す。
どこを触っても自分より体温が高い瑞稀の肌の熱を、中津は自分の手のひらで
吸い取ってなだめているような行為に没頭していた。

膝の裏を撫でられると、なんだかとても安心した気持ちになり
瑞稀は中津の柔らかい手の動きと感触に集中しながら
自分の体が熱くほてっているのに焦れてきた。
(何だか…熱くって、…苦しい…。中津の手…すごく…、気持ち、いい…)
少しだけ冷たく感じる中津の手が触ると、ほてりが治まる気がして
瑞稀は熱の残る部分全てに中津の手が触れることを待ち望んでいた。
その為、中津の手が撫で上げるときに服の裾から太ももに上がってきても
心地よさを感じこそすれ、嫌悪感も緊張もなくホッとする気持ちでいた。

足を撫で尽くすと、中津はまた瑞稀を背中から抱きしめる。
細い腰に手を回してその華奢な背中を自分の胸に感じて、また深くため息をつく。
瑞稀が首にかかったその息に反応して少し喘いだのをみて
中津は後ろからまたその口にキスをする。瑞稀の体を横に倒しながら
また腰のくびれを撫でていると、瑞稀がせつなそうに長く息を吐いた。
そこの辺りが熱を持ったままなので、思わず中津はウエストのゴムから
手のひらを潜り込ませ、瑞稀を仰向けにすると腰のまわりを撫でていく。
そのまま丸みの小さいお尻を撫でると服の中から太ももまで下がる。
瑞稀はその場所も何も気にならないようで、中津の手に体を委ねている。
(なんで…、なんでこんなに気持ちいいんだよ…)
快感とはまた違う心地よさが中津の欲求を支配していた。
腰のくびれからお尻の丸みを両手でなぞりたくてゴムの中に手を滑らせるが
瑞稀を締めて苦しくさせてしまいそうで、上手くいかない。
(くっそっ…!、このズボン…邪魔だな…)
そう思うと、腰から手を下ろす時に一緒に手首に絡めて下着ごと引き下げる。
72中津×瑞稀 11:2007/10/14(日) 00:36:43 ID:ZyWDBsRh
「あっ…!」
自分の下半身が外気にさらされ、さすがに瑞稀が慌てる。
ズボンが太ももまで降ろされて下半身をあらわにしているのが恥ずかしく
体をよじってうつぶせになるが、中津はそれを利用して難なくズボンを
足から引き抜いてしまい、瑞稀は完全に無防備な姿になってしまった。
熱くほてった体が直接シーツに触れる心地よさも感じつつも
自分の体が見えている事が恥ずかしくて自分の腕で胸を抱き
中津の視線から逃れようと身を縮めている。
中津はそれをどかせる事はせずに、その腕を撫で、口づけをする。
大切なもの扱うように何箇所かに口づけをし、撫でていた手で
瑞稀の手首を取ると、手の甲にもキスをする。そのまま裏に返し
手首の内側に唇をつけ、肘の内側まで舌でそっとなぞる。
「っあ…」  また先ほどの心地よさに瑞稀は引きずり込まれる。

いざ、何も纏ってない姿の瑞稀を目の前にすると
中津は自分の欲望を押さえる自信が一瞬揺らぐ。
(おれ、…我慢できんのか…?…瑞稀…、綺麗すぎだろ…)
思ってたよりも白い肌、華奢な首や腰、そしてやはり男とは違う滑らかなライン。
それをゆっくりなぞりながらそっと瑞稀の顔を見やる。
いつも笑っているか、泣いているかのどっちかのような瑞稀が
今は、頬を蒸気させて完全な女の子の顔でせつなそうに喘いでいる。
そんな安心して身を委ねている瑞稀の顔を見ると
中津は自分の欲望に蓋をすることは簡単な気がして微笑み
ただ、瑞稀を感じることに集中しようと、腰に手を回して抱きしめながら
下半身の感触をゆったりと手のひらで感じていった。
ふと手に触る濡れた感触に驚き、中津は思わず自分の手を見た。
確かに外の明かりに反射して手が光っている。
(…これ…、瑞稀の…だよ、な…)
再び手を足にのばしてみる。ゆっくり内股をなぞりながらあがっていくと
付け根までいかない位置から足の内側が濡れているのが分かった。
(み、瑞稀…!)
中津は瑞稀の体が内股を濡らす程感じてくれている事に心が沸き上がる。
自分を受け入れてくれているかと思われる物を見てしまった事で
性的に直接的な行為はブレーキをかけていた中津の中の何かが外れた。
それでも少し残っている理性で、すぐに瑞稀の中心に手を伸ばしたい
欲求を押しとどめると、また瑞稀の胸元に口づける。
自分の体温に近いその濡れている物に気付く余裕もないよう瑞稀を
今までしていた唇の愛撫ではなく、今度は舌全体で体中を舐めていく。
柔らかだった感触から、生暖かくねっとりした物に変わった為
瑞稀の体の中心には直接的な快感がわき起こり、かすかに腰をくねらせる
「あっ…ぁ、んんっ…、ぁっ……、あぁっ…」
今までの吐息だけの喘ぎではなく、せつなそうに甘い喘ぎ声に変わるが
それを我慢しようとはせずに、その感触に没頭しているようだった。
73中津×瑞稀 12:2007/10/14(日) 00:39:47 ID:ZyWDBsRh
(もう…いいよな…? 瑞稀が…感じてるんなら…)
さっきは自分の欲求から瑞稀を感じさせたくなっている気がして
罪悪感を感じて止めてしまった中津だが、今の瑞稀の
控えめながら可愛い喘ぎ声と、快感に集中している表情をみて
今度は手を緩める事なく、責め立てていくことにした。
「っあっ…!…はぁっ…、ぁっ、ぁっ…、…んんっ…」
手で脇の下から脇腹、腰を指先でかすめて撫でながら
鎖骨、乳房全体、そして胸の間を舌で舐めまわす。
そして何度かその周りを焦らすように舐めたあと、
すでに固くなっている先端を、そっと舌を尖らせてつついてみた。
「…っつ!…んあぁっ…ん…!」
思ったよりも強い反応で瑞稀の背中が跳ね、瑞稀は手でシーツを強く掴んだ。
そのままそっと口に含み舌の先で少しだけ舐めている中津の愛撫に
「…っ!…んんっ…、ぁっ…、あっ!」
と瑞稀は耐えられないといったように何度か首を振り、腰をくねらせる。
(瑞稀…、すっげー…、…可愛い…)
感じてくれているのが分かり、中津は快感を与える行為に没頭していった。

(ぁあっ…、すごく…感じちゃう…、…でも、…もっと……もっ、と…)
自分でも思った以上に感じてしまう胸の先端が、中津の舌で舐められる度に
もどかしくて瑞稀はせつなくなる。そっと舐められる程に敏感になっている
乳首を、その柔らかい舌で強く舐めて欲しい気持ちが止まらなく
思わず腰を浮かせた瞬間、中津が舌全体で強く乳首を舐めて転がすと
そのまわりに舌をからませ、吸上げてきた。
「あぁっ…んっ…!」
ずっと待ってた刺激を与えられて、その快感に耐えられず声がでてしまう。
思ったよりも自分で大きい声が出てしまって、瑞稀は恥ずかしくなり
指をかんで声を出すまいと我慢するが、中津がその手をそっととり
「…瑞稀…、我慢しないでいいから…、俺…、…俺が…安心するから…」
と手にキスをされ、また愛撫が始まったので瑞稀はそのままその手を
中津の肩において、胸への口づけで軽くのけぞった。

思ったよりも強い瑞稀の反応に、中津はもっとゆっくりじっくりと
責めようと思っていた考えを改めた。明らかに瑞稀の体は
すでに十分昂っており、その波を逃しては可哀想に感じて
いつもの時のように、容赦なく快感を与えて行く。
乳首に舌を這わせ、反対の乳首を指でなぶりながら
腰を撫ぜ、内股を軽く引っ掻くように撫でては、また腰を撫で、と
体中を刺激していく。乳首にかわるがわる違う愛撫をほどこしている内に
瑞稀の喘ぎが、声から長い吐息に変わってきたのに気付く。
「はぁっ…、ぁ……、あぁ……っ、…んん…、っぁあ……」
大きく息を吐き出しながら、喘いでいる瑞稀は、中津が舌で乳首を転がすと
「んんっ…ぁっ…、あぁ…!」
と焦れったそうに悶えて、自分の膝を反対の股にすり合わせた。
(そろそろ…、いいよな…) と中津はその様子を見て手を腰からまわすと
その小さいお尻を柔らかく撫でてから、そっと後ろから手を差し入れ
濡れている足の付け根で中指を軽く濡らすと、瑞稀の中心に触れた。
74中津×瑞稀 13:2007/10/14(日) 00:41:27 ID:ZyWDBsRh
「っつ…!」
瑞稀は強い感覚にのけぞった。背中がベッドから浮いたが
胸を舐めている中津の体で抑えられる。
相変わらず両方の乳首への丁寧な刺激で快感が続く中
一番敏感な場所を、中津の中指がゆっくりと優しくさすっている。
その指の滑らかな動きで、いかに自分がすでに濡れいるか分かり
恥ずかしさから逃げようと、瑞稀は足を強く閉じ腰をよじる。
しかし、中津の手は後ろからまわされているので、足を閉じても
すでに瑞稀の中心に這わされている指からは逃れることは出来ない。
自分から流れている愛液ですべるように中津の指がゆっくりと
割れ目をなぞっていき、徐々に中へと割って入ってくるのが分かる。
「ぃやっ…、だ、だめっ…ぇ…」
今までとは種類の違う感覚に瑞稀は身構え中津の肩につかまる。
そっと触りながら進む中津の指は、すっかり濡れている瑞稀の粘膜を
軽くゆるゆるとこすると、敏感な部分を探りあて、その突起を軽く指の頭で撫でた。
「ぁあぁっ!!」
強すぎる刺激に瑞稀は思わず中津の肩をつかんでしまう。
今までもそこを触られた経験はあるが、あまりにも直に触れられているため
寧ろ痛みにも近い感覚に、瑞稀は耐えられず腰をひこうとする。
(…まだ、早ぇか…)
その様子を見て中津はそこへの刺激をやめ、その下にある
熱く愛液を蓄えている場所に指を移し、そっと入り口の周りをなぞった。
「…あ……」
さっきとは違う瑞稀の切ない声。瑞稀の細い喉がコクンと唾を飲み込むのが見えた。
後ろから手をまわしている角度が辛くなってきたので
中津は反対の手をそっと前からさしいれ、手を替えた。

手のひら全体で中心が包まれ、じわっと暖かい温もりを感じて
瑞稀は少し不安になっていた気持ちが和らぐのを感じた。
中津の手はそのまま優しく全体を撫でていたが、その内の数本が
また濡れている割れ目の中へとゆるゆると分け入ってくるのを感じ
自分でもヌルヌルに濡れているのがハッキリと分かる部分でとまる。
そのまま濡れている場所をさらに広げるように指がなぞったあと
そっと滑るように中へと入ってきた。
「…っぁ……」
あまりの抵抗のない指の挿入に、いかに自分が濡れているの分かり
恥ずかしい気持ちを感じるが、中津の指がなめらかに中で動き
入り口の先の上の方を指の腹でさすると一気に意識が飛んでしまう。
「ぁあっ…! あ…、んんっ……、はぁっ…」
中津の指がゆるやかに出し入れされる、その滑るような動きに
腰が軽く動いてしまう。濡れているせいで全く摩擦は感じないのだが
時折どこかは分からない中の疼く箇所を刺激されて
どうしようもない程の快感が中からにじみ出てくる感覚におそわれた。
75中津×瑞稀 14:2007/10/14(日) 00:44:25 ID:ZyWDBsRh
自分の手でせつなそうに喘ぎ、快感に飲まれて悶えている瑞稀の姿を
中津は愛おしく見つめながら、中に入れている指を2本に増やす。
もう十分濡れてほぐれているそこは、難なく中津の指を受け入れる。
「あっ…、んっ……、ぁあ…!」
瑞稀は挿入だけで悶えると、中津の肩においた手に力をこめ
中津にしがみついてくる。その重みを嬉しく思い片手で抱き返しながら
中に入れている指をゆるやかに出し入れする。時折中の上や
奥の入り口を刺激しながらかき回すように早める。
中から溢れてくる瑞稀の愛液で、中津の手はすっかり濡れている。
「ぁあっ…、あっ…、あぁっ…、あんっ…」
瑞稀はすっかり体を預けると、中津の指に翻弄されて喘いでいる。

決して激しくない指の動きに瑞稀はすっかり酔いしれていた。
自分でもどこが感じているのか分からないのだが
その指が中に入ってくる度に、もどかしい快感がたまり
お腹の中に熱い塊が沸き上がりどんどん大きくなっている。
そっと中津が足で瑞稀の足を開くので、瑞稀はそれに素直に従った。
足を開くと、中津が瑞稀を抱いていた手を離し、体勢を変えた。
そしてより深く、強く指の挿入がされたと思った途端
「ぁあっ…ん!」
乳首を強く舐められ、のけぞってしまう。体の中心と胸への愛撫と
たまらない程の快感を味わって瑞稀の腰がくねってしまう。
しばらく中津は胸を舐めると、その動いてしまっている腰に舌を這わせた。
指の愛撫は出し入れから、かき回すかのような動きになっている。
腰に感じる中津の舌がのくすぐったいような感覚が、そのまま中への快感へと
繋がっているかのような感覚に溺れている時に
「はぁっ…! あっ、ぁっ…!」
いきなり乳首が摘まれる。全ての快感が先ほどから感じている熱い塊となる。
あまりに多くの快感におそわれ、瑞稀は喘ぐひまもない位呼吸が苦しくなった。
乳首を指で弄られる感覚が、乳首だけではなく、指で愛撫されている
体の中心に違う疼きをどんどん感じて、瑞稀はどうしようもないもどかしさを感じる。
(か、体が…、変に、なっちゃ、う…。どーなっちゃう…、の…?)
自分の乳首と指が入れられている中の事以外何も考えられなくなっていた。

「ぃやぁっ…!ぁっん! あぁっ…!」
瑞稀は体の中心の敏感な場所に生暖かい感触を感じて飛び跳ねる。
中津がいつの間にか自分の足の間に顔を埋め、そこに舌を這わせていた。
「だ、だめぇっ…!ゃっ…、ぃやぁ…、だめっ…、…ぁあっ、…んんっ」
瑞稀は中津を止めようと手を自分の中心に伸ばすが
その手ごと舐められ余計に感じてしまう。
中津は、瑞稀が隠そうとしている手の指を舐め
その隙間から瑞稀の粘膜を舐めていくので、だんだん自分でそこを
愛撫している手伝いをしているような感覚におちいってしまう。
その感覚が余計に気持ちを昂らせ、抵抗する気持ちはなくなっていた。
瑞稀がまた快感に集中したのを見てとると、中津はその腕をそっとどかし
また丹念に舌での愛撫を続ける。瑞稀はそれを今度は拒まなかった。
中津は両手でそっと瑞稀のそこを広げると下からそっと舐め上げる。
76中津×瑞稀 15:2007/10/14(日) 00:45:06 ID:ZyWDBsRh
「んんっ…!」
瑞稀は両手でシーツをつかみ、中津の舌の動きに反応をする。
中津はそっと先を尖らせて先程指を入れていた所に舌を挿し入れる。
なるべく奥まで入れるとそのまま中をすくうように動かす。
「あぁっ……っ」
体をのけぞらせて感じる瑞稀にそのまま何度も舌を挿し込みよがらせる。
瑞稀の中がヒクヒクと動いてくるのを感じて、中津は舌を抜くと
唇で敏感な突起を包み、舌でゆっくりと優しく舐め回した。
「ぁあっ…!…ぁ…、んん…、…ぁっ…、ぁっ…、っ…」
瑞稀はもはや強すぎる刺激に喘ぐ事も出来ずに、
体の中に疼いていたもどかしさを全て満たすような快感を
味わう為にその舌の動きに集中して声も出ない。
しばらく、舌の動きに呼応して腰を微かにくねらせていたが
やがて足に力が入り、中津の肩に置かれていた両手の動きが止まる。
それを感じた中津は、舌の先を固くして動きを早め
その箇所への愛撫を強くした。  その途端瑞稀は
「ぁあっ!あっ!んんっ…!ぃやっ!だ、だめぇ…!…ぃ、…ぃっちゃ…、ぅ…」
と中津の肩を掴みのけぞると、一瞬してから力なく崩れ落ちた。

あまりにも簡単にイッてしまった瑞稀を中津はたまらなく愛おしく思い
髪を撫でながらキスをする。そんな中津を、瑞稀はうっすら目を開け
焦点の定まらない例の潤んだ瞳で見つめると
「なかつ…」
とかすれた声で呼ぶ。その様子があまりにも可愛くて
(なんか…もっと乱れさせてえ、な…)
と目を見つめながらまた中心に手を伸ばすと
「ぁあ…、…ん」
とせつなそうに喘ぐ。
そのまま指を入れると、さっきより少し固く狭くなっているそこを
今度は少し強くこすりあげてみると、たちまち喘ぎだしたので
激しく出し入れをしながら、胸の先端を舌で細かく舐め刺激する。
しばらく感じる箇所ばかりを同時に責め、乳首も舌で強くこすり舐めると
下半身に力が入ったので、中津は入れている指の刺激を強く早くした。
瑞稀はイヤイヤをするように首をふり、何かを耐えようと唇を噛んでたが
フッと力を抜き、すこしのけぞったかと思うと
「んっ、ぃやぁ…、…ま、またぁ…、また、…ぃっちゃ、ぅよぉ、…」
とせつなそうに体を震わせてイッてしまった。

あまりにもその姿が無防備で可愛かったので
中津は色々な愛撫を続けて、瑞稀を何度も責め立て
崩れさせていたが、何度目かで
「も、もぉ…、お願、い…、も、ぅ…、もぉ…、…だ…め、ぇ…」
と瑞稀が苦しそうに懇願したので、責めていた手を止めた。
しばらく息を整えていた瑞稀が、また目をあけて中津を見る。
「なかつ…」
視点の定まらない瑞稀の呼びかけに、中津は
「ん?」 と優しく聞き返す。
「・・・・・っ…」 瑞稀は呼吸が整わず、苦しそうに唾を飲み込む。
「…わりぃ、ちょっと、…やりすぎたな…」
中津がちょっと笑ってしまながらも髪を撫でながら言うと
「なかつ…、…しても…、いい、よ…」
遠慮がちに瑞稀が言った。
7726:2007/10/14(日) 00:55:28 ID:ZyWDBsRh
長くてすみません。エロ部分って本当に難しいです。

このストーリのイメージ的に瑞稀は身持ちが固かったので
なかなかすぐには落とせませんでした…。
でも瑞稀もちゃんと気持ち良くなって欲しかったので
長くかかっちゃいました。本当にすみません…。

取り敢えずここまでです。続きまた時間かかるかもしれませんが
もし出来たら投下させて貰います。失礼しました。
78名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 01:34:44 ID:18SEVnGK
GJ!GJ!GJ!GJ!!!
ホントすごすぎるよ!
胸がきゅーっと締め付けられて、ちょっと涙でました。

裸で引越しの準備しながら待ってます。
79名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 01:41:54 ID:5OCqXz8E
GJ!!!です!
ほんと、すごい・・・読み応えあります!
中津、テクニシャンだなぁ。よく我慢できたね。
中津の瑞稀への想いがひしひしと伝わってきて胸が痛いです。

時間かかってもいいので続き、裸にマフラー首に巻いて楽しみに待ってます。
80名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 01:55:08 ID:4SydQgZg
>>77
なんだか今日は2ちゃんが止められなくてw最後にここを覗いたら…感動しましたGJ!!!!!!!!!!!!!!

中津の瑞稀への愛情の深さ一体どんだけのもんなんだ?
めちゃめちゃエロいことしてるのに描写が美しすぎて卑猥な感じがしないのはなぜ?
26さん、あなたは本当に大変素晴らしい書き手さんです!と校長先生がおっしゃっていました
続きを書いて頂けるならいつでもシュワシュワ買いに行きますので呼び出して下さいね〜>>54より
本当にありがとうございました!
長文スマソ
81名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 03:25:55 ID:ZrnzdDfU
>>77
GJ!!
久々に良い作品読ませてもらいました!!
文章が素敵なので長くても全然苦ではないですね。
続きが楽しみです。
大変でしょうが本当に楽しみにしておりますので頑張ってください!
82名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 08:11:00 ID:T2aqzeWO
GJ!!!
なんか切なくなって、涙出ちゃいました。


今から本番なんだろうけど、佐野のことも気になります!


裸族のみなさんにあったかい物用意して、投下楽しみに待っております。
8355:2007/10/14(日) 11:08:47 ID:qqYhqk2l
>>26さん
今回も類稀なるGJ…!!
瑞稀を何度もイかせるその愛情にとろけそうです…。
瑞稀と共に溺れつつ、頭のどこか片隅で佐野のことを考えてしまう自分のこの
心情の複雑さもまた醍醐味のひとつでしょうかw
どのような投下のされ方でも保管には全然問題ありませんので、お気遣い無く!
頑張ってください!
8455:2007/10/14(日) 11:12:59 ID:qqYhqk2l
連投すみません。
愛すべき裸族のみなさまの前スレ作品飢えwをどうにか救済させていただきたく…
取り急ぎではありますが貼らせていただきます。
【保管庫】 ttp://rinokimirazoku.blog122.fc2.com/

なにぶん初めてゆえ拙くて申し訳ありませんが末永くマターリと見守っていただけると幸いです。
これからもたくさんの職人のみなさまによるネ甲作品を心よりお待ちしています。
85名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 13:34:57 ID:4SydQgZg
>>84
55さん乙です〜!
今保管庫見てきましたーっ

カップリング別になってるのがすごくうれしいです
分類するのさぞかし大変だったことでしょう…本当にありがとうございます!

りの君愛、裸族愛をひしひしと感じました
86名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 15:06:22 ID:ZYAv2DMH
すごいですね!中津
ほんとにドキドキしてますよ
こんなに長い文章お疲れ。
次も楽しみにしてますね♪♪
87名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 17:48:47 ID:cg4LpMg9
>>84
GJ!
カップリング別で見やすい
88名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 18:45:18 ID:VjTpRZd2
26さん、55さん乙です!
保管庫見やすくてサイコー!大変な作業お疲れさまでした。

中津の続きも楽しみにしてます。せつなくて泣けてくる…。
89名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 21:00:08 ID:pn5OI5tb
>>84
乙です。
貴方にも類稀なるGJを贈らせてください!
有り難うございます。
90名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 21:22:51 ID:hZ7ryTBI
>>66
GJ!!!!
奥深いエロスを感じました。
だんだん乱れていく瑞稀が可愛かったです!
酒飲みなながら、続き楽しみにしてます

>>84
保管庫GJです!
スッキリしてて見やすいです。ありがとう
91名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 20:51:41 ID:RzUqyuuK
乗り遅れたが>>84乙!
9226:2007/10/17(水) 01:53:01 ID:FZ8oIhk8
すみません、相変わらずの長文魔です。
さすがに中津部分完結させたくて一気に書いた分です。
全部投下してから、ちょっと言い訳させてもらいます。

連続でいくか心配ですが、最後に
中津編のエピローグがありますが、前回のように第三の女が出てきます。
エロなしですが、中津×瑞稀以外嫌な方はスルーでお願いします。
そこは読まなくても、多分佐野編に影響はないので。
93中津×瑞稀 16:2007/10/17(水) 01:53:46 ID:FZ8oIhk8
「みっ、瑞稀…!?」 中津は驚いて体を起こす。
「おま、…言ってる意味わかってんのかぁっ?」
あまりにもビックリして甘い雰囲気がどこかにふっとんだ。
「…わかってるよ、…あたりまえじゃん…」
「そ、そうだよな…、ってそーじゃなくって…、…ちゃんと…」
「ちゃんと考えたよ…。されてる時に…、ずっと…、考えてた…」
「でも…」 
佐野は…と聞きそうになって止める。今この名前を出して欲しくはないだろう。
瑞稀はベッドの隅の布団を引き寄せ恥ずかしそうに体を隠すと
ダルそうに中津の前に体を起こした。そのままちょっと迷った顔で考え込み
「…本当は…、…よくわからない、の…」
瑞稀が涙声になりながら言う。中津は黙って瑞稀の言葉を待った。
「…本当は…、それが中津に対して…、いい事か…分からないし…」
「・・・・」
「余計に…傷つけちゃうことだったら…、って思うけど…」
(…つまり、今回だけって…意味だよ、な…)
中津がちょっと難しい顔で黙り込むと、瑞稀は不安そうな顔で
「でも、中津の事は好きだし…、…大事な人だから…、中津なら…」
「・・・みずき・・・。…気持ちは嬉しいけどよ、…無理すんなよ…」
「無理じゃない、よ…、…ぃ、嫌じゃなかったもん…」
少し困ったように瑞稀がうつむいて小さい声で言う。
「・・・・(それは嬉しいけどよ…)」
「…、それに…、…中津…、…な、中津は…、辛いんじゃない、の…?」
瑞稀が聞きにくそうに、上目遣いでそっと聞いてきた。
「・・・ ん?… え? 辛いって…?」 中津が聞き返すと
「…だ、だから、その、しないと、…し、してないと…」
瑞稀が顔を真っ赤にしてまたうつむき、言いにくそうに口ごもる。
「っ!あーっ!…あぁ、あー、そーゆー意味かぁっ、…あーはいはい」
「・・・・」
瑞稀は困った顔で視線をそらしたまま自分の膝を抱えて座りなおした。
(うぅーわっ!体育ずわりかよっ…!か、可愛いし、反則だろ、それはっ!)
…なんておちゃらけて誤摩化してる場合じゃないよな…俺。
「…ずっと…、し、しないなんて…、辛いん、でしょ…?」
「・・・・まぁ、辛いってゆーか…」 
「あ、…の、私、ばっかりじゃ…、…わ、悪くて…」
瑞稀の声がどんどん小さく言いにくそうになる。

正直瑞稀に触れている間中、中津の下半身は爆発しそうに痛かった。
それが満たされないまま、今も確かにそれは体に残っている。
でも、何度も瑞稀をイカせて気持ち的には満足しているのも事実だった。
体がダルくて、無性にしたい気持ちと、このまま寝てもいいダルい気持ちの
それぞれが中津の考える力を奪っているようで、よく分からず
中津はただ目の前の瑞稀が話すのを聞いていた。
「な、中津…?」 不安そうに瑞稀が覗き込む。
「・・・・」 中津はため息をつくと、考えるのを止めた。
「ごめんね、…私…、変なこと言って…。…怒ってるの…?」
「…いや…、怒ってはいねえよ…、…ただ…」
中津が低い声で答えると、 瑞稀が聞くのが怖そうに聞き返した
「ただ…?」
「・・・瑞稀は、…俺に…、…俺に抱かれたいのか…?」
「・・・えっ…」 思ってもない質問に瑞稀が固まる。
「少しでも瑞稀の中に、その気持ちがあんのかよ?」
中津が静かに聞くと、瑞稀は泣きそうな困った顔で中津を見つめる。
中津が黙ったまま見つめていると、その大きな瞳が潤んで目に涙がたまる。
「私、…私…、……分かんな、い…」 泣くのを堪えて困った顔で言う。
「…考えらんねえってこと、か…」 中津はもう一度ため息をつく。
(ってか考えたくねえんだろうな…。…佐野のこともあるし…)
「じゃあ、今考えろよ。」中津は瑞稀の肩を掴み抱き寄せる。
瑞稀は少し驚いて涙の溜まった目で中津を見上げる。
「ちゃんと考えろよ、…無理はすんな」そう言ってさっきより強いキスをする。
94中津×瑞稀 17:2007/10/17(水) 01:54:34 ID:FZ8oIhk8
中津はさっきとは違って、強引に瑞稀を引き寄せ抱きしめた。
自分の気持ちを押さえていたものを、わざと解き放ち
華奢な肩や腰を強く抱きしめ、息苦しい深いキスをする。
ためらうその舌を追いかけ、絡ませながら、唇をなぶる。
苦しくなった瑞稀が逃れようとしても、許さずそのまま押し倒す。
「っま…、まって、…中津…」 瑞稀が頼む声にも答えず
そのまま唇を移動して、先程の長い愛撫で把握していた
瑞稀の感じるところをどんどん容赦なく舌と指で責め立てる。
中津はわざと乱暴にするかのように、強く抱きしめ強引に体の位置を変えさせる。
そんな行為にも、ついさっきまで体中に回っていた快感がすぐ蘇って
「っあっ…、ぁっ…」
と瑞稀は切なそうに喘いてしまい、中津はどんどん激しさを増した。

(中津…、さっきと、違う…。知らない人みたい…)
考えろと言った中津は、一瞬たじろいでしまう程冷たい雰囲気だった。
それでも、瑞稀は体にほどこされる愛撫の激しさを感じながら思う。
(でも…、…中津は、きっと中津のままだ…。大丈夫…)
妙な信頼感をもって、瑞稀はその激しい責めに身を委ねていた。
(やっぱり…、私…、…中津に抱かれたい、かな…)
快感の中でぼんやり考える。正直さっきは何も考えられず
ただ体の快感に支配されてしまっていたが、今は違う。
集中していない訳ではないが、頭は冴え渡っている。
愛撫が乱暴になっていても、自分を傷つけないだろうという
安心感が、中津への答えのような気がしていた。

体が求めているのとは違う。
佐野とする時のように好きで仕方がないという気持ちとも違う。
佐野の事を考えると、どうしていいのか分からず泣きそうになる。
でも…
でも今中津に抱かれたいと思っている気持ちも本当だった。
中津が自分を思ってくれていて、それを痛い程感じて
自分も中津が大事だと思っている気持ちを伝えるのに
他に何の方法も思いつかなくって…ただ、今は
抱き合うのがすごく自然な事にしか思えなかった。

それを伝えるため、瑞稀は自分の胸に舌を這わせている
中津の肩と頭をそっと抱きしめた。
逞しい中津にすがるように…
弱々しい中津を守るように…
全ての気持ちを込めて、泣きたい程の何かを伝えたくて
95中津×瑞稀 18:2007/10/17(水) 01:55:07 ID:FZ8oIhk8
瑞稀の腕に抱きしめられて、中津は体の力が抜けるのを感じた。
正直少しヤケになって、何も考えないようにただ欲望にまかせて
他の女を抱く時のように深く考えずに波にのまれたかのように
流されてしまいたかった。そして…
(受け入れられんのも、…断られんのも、結局…怖いんだよな…)
情けねえな…、俺…。
逃れられないものと対峙する気持ちで、中津は胸から顔をあげ
瑞稀の顔を上から見下ろす。うっすらとゆっくり瑞稀が目をあけた。
潤んではいるが、落着いた目で瑞稀が中津を見つめた。
「・・・」 
何て言っていいのか分からない中津の両頬に瑞稀がそっと手を伸ばす。
そして…、ゆっくりと引き寄せ、中津に優しい口づけをする。
「・・・・・・・・みず、き・・・・」
少し照れた顔で中津を上目遣いで見ている瑞稀を中津が驚いて見つめる。
「・・・ちゃんと…、…ちゃんと考えたよ…?」
「…瑞稀…」
中津が泣きそうな苦しそうな顔になり、瑞稀を抱きしめる。
「俺…、俺、瑞稀が嫌って言ってくんねえと…、止めらんねえよ…」
瑞稀は何と言ったらいいのか分からず、そのまま中津をそっと抱き返した。
中津はゆっくりと身を起こすと、泣きそうな顔のまま
「わりぃ、…俺、まじで…、もう無理だわ…」
と呟くように言うと、瑞稀に深いキスをしてゆっくりと強く抱きしめた。

自分をイカせ続けたときの繊細な愛撫とも、今さっきの荒々しいそれとも
全く違った中津の抱き方に瑞稀は愛おしさが込み上げてきた。
せつなそうにため息をつき、自分を抱きしめたかと思うと
その体を味わうかのように、丁寧だけど激しく吸いついてくる唇。
そして全身に気持ちを塗り込むかのような舌での愛撫。
瑞稀は中津の愛撫から、自分の何かが流れていき、そして
何かが流れ込んでくるようなイメージに身を委ねて
さっきよりも大きなゆったりとしためまいのような渦にのまれていた。
(すごく…、すごく気持ちが良すぎて…、自分の体じゃないみたい)
また中津の舌の生暖かい感触を体の中心に感じて
「んんっ…、ぁあ……っ、あ……、っあっ……」
背中をそらし、大きく腰をくねらせてしまう。
舌を柔らかくしたままで中津が、瑞稀のそこ全体を下から舐め上げる。
「ゃあっ…ん、っもぉ…、も、ぉ…、ぁあっ…、ん、ん…」
瑞稀は手で押さえられた足を大きく広げたままはしたなく腰を浮かせてしまう。
そして今日何度目かの絶頂に達すると、力の入らない手を懸命にのばし
中津の腕を掴んで弱々しく抱き寄せた。
96中津×瑞稀 19:2007/10/17(水) 01:55:47 ID:FZ8oIhk8
中津は瑞稀を抱きながら焦っていた。
さっきまでずっと瑞稀に愛撫をほどこしている時は、服の中で
苦しいくらいに硬くなっていたそれが、弱々しい状態のまま反応しない。
瑞稀を抱けると思ってせつない程の愛おしさを感じて
全身を撫でているだけでも心が昂っているの、それに反してるかのようだった。
(まじかよ…、俺、…緊張してんのか…?)
正直今まで一度もこういった状況が無かったのでどうしたらよいか分からない。
でも腕の中で悶えている瑞稀を見ると、頭の血管が膨張しているかと思う程
興奮してしまうので心は今にも抱きたい気持ちで一杯だった。
そんな状態の中、色っぽく絶頂を迎えた瑞稀を更に責めようとした時に
瑞稀が中津の腕を引っ張った。弱々しいながらも意思のある動きに従い
中津は体をずらし、瑞稀の顔を覗き込んだ。

「なか、つ…?」 大きな瞳をせつなそうに潤まして瑞稀が中津を見た。
「…ん…?」  
「もぅ、…私には、いい、よ…」 苦しそうに瑞稀が言う。
「中津にも、…」
中津の肩から胸にかけてを撫でながら瑞稀が口ごもる。
そのまま背中に手をまわし、優しく何度か背中を撫でると
控えめな動きで中津のズボンに手をかける。
「っ!」 
思わず心臓が口から飛び出そうな程驚いて中津は瑞稀を見た。
み、瑞稀! そういう事するの…、か!? 佐野とし慣れてる、とか!?
嫉妬とかのレベルではなく、想像しただけで頭が混乱しながら
瑞稀を見ると、顔を真っ赤で困った顔をしている。
もたついた手つきでズボンに手をかけているので慣れていないのが
分かってホッとした気持ちにもなり、同時に愛おしく感じた。
(俺のことを考えてくれてるんだろうな)
そう感じた途端、胸と一緒に下半身が一気に熱くなり苦しくなった。
上手く脱がせられなくて困っている瑞稀の手をそっと取り
「みずき…、サンキュ、な…、…いいよ、無理すんな…」  と手にキスをすると
「ごめん、中津…、…私下手で…」 と瑞稀が恥ずかしそうに謝った。
それを見て中津は余計に血が下半身に集まるのを感じて
後ろのポケットから財布を抜いてから、ズボンと下着を脱ぎ捨て
財布の中から避妊具だけ取り出すと、それも投げ捨てた。

手にした避妊具を開けようと迷い、そのまま手に握り
中津は瑞稀を上からそっと抱きしめた。
胸を合わせ、そっと下半身も重ねる。服を脱いで直に
中津の足と熱く猛々しく硬くなっているそれが瑞稀の足に触れる。
瑞稀の滑るような肌に触れる感触に中津は思わず腰を動かした。
余りの心地よさと興奮から先端から少し出た透明の液体が瑞稀の足を濡らす。
一瞬体を緊張して反応するのを感じ、中津は少し腰をひいた。
(やべぇ…、余裕ねえわ、…俺…)
中津は手早く手に持っていたものを着けると、もう一度瑞稀を抱きしめ
1回長いキスをすると、胸に軽く口づけをしながら瑞稀の足の間に
自分の体を割り込ませると、そっと瑞稀の足を広げて自分自身をあてがった。
97中津×瑞稀 20:2007/10/17(水) 01:57:00 ID:FZ8oIhk8
愛撫で溶かされ溢れていた瑞稀の愛液に、何度かこすりつけ自分自身を濡らす。
そして先端をあてがうと、中津はゆっくりと腰を進めた。
散々指や口でほぐしたそこは、十分濡れていたが、やはり少し抵抗する。
徐々に押し込み先端が入ると、中津は瑞稀の暖かいそこが自分を包むのを感じた。
思わず頭が真っ白になる。一気に貫きたくなる気持ちを押さえ、体勢を倒し
瑞稀にもう一度キスをする。瑞稀はきつく目をつむってせつなそうに息を止めている。
そのまま片方の手で瑞稀の腰を抱き寄せながら、自分の腰を進めると
「っは、ぁ……」 と瑞稀が熱い息を漏らした。
それを聞いて中津は耐えられなくなり、自らも熱を求めて瑞稀の中に押し入った。
「っくっ!」 きつい感触に、思わず息をつめる。
それでも、息を整えると両手で瑞稀の体を強く抱きしめた。
瑞稀も中津の背中に手をまわし抱き返してくる。
中津の体中は安心感で満たされ、中の物が大きくなるのが自分でも分かった。
瑞稀の中がそれに反応して少し細かくひくつき、中津を刺激する。
「…あ……、…んっ……」 瑞稀が腰を微かによじる。
中津はゆっくりと腰を動かした。
「…っあっ…、あっ…!」
瑞稀がせつなそうな声をだし、中津の背中にまわしている手に力を込めた。

潤っていた愛液が中津の動きを助けるが、瑞稀の中は熱く狭い。
中津のいきり立ったそれを受け入れる時はきつく締め付け
出て行く時は咥え込んで離さずと刺激するので、中津は苦しくなってきた。
「っつっ…、はぁっ…!」
中津には、いつものペースで事を進める余裕がまったくない。
抱かれるのを受け入れてくれた瑞稀への愛情と
実際に自分を受け入れている瑞稀の体とが中津を包み
ようやく瑞稀と一つになった感覚をもっと味わいたいと思う程
気持ちが高ぶって体を苦しめている。
(せめて、もっと…瑞稀を感じたい…)
中津は自分を咥え込んでいる感触から意識をそらす為に、体を起こし
瑞稀の上半身を両手で撫で、胸の頂を摘む。
「ぁあっ…!んんっ…ん、…はぁ…っん…、ん、んっ…ぁ…あっ…」
瑞稀の中が、キュウっとしまり中津の腰の動きに合わせて、腰を浮かしはじめる。
その刺激と瑞稀のしどけなく乱れた様子が余計に中津を追いつめた。
(やっべ、…おれ、マジで、持たねえ…)
中津は冷静になるために動きを落とそうと考えるが、体が言うことを聞かず
腰の動きを止められずに苦しくなってしまう。
「み、瑞稀っ…、…わり、…お、俺…、持たねえわ…」
中津が瑞稀にうったえると、瑞稀は中津に向かってせつなそうに手を伸ばす。
それに応えて腰を抱きながら瑞稀に体を寄せると、苦しそうに喘ぎながらも
瑞稀がキスをしてきた。その行為が中津をせつなくさせ一気に追いつめる。
「みずきっ…」 
中津は腰を深く大きく瑞稀を突き立てると 何度かかき回し
瑞稀の足を一本抱えると、より深く挿入する角度に変えると速度を早めた。
「あっ!…ああぁっ…、ぁあ、ぁっ…あ…っ!」
瑞稀は奥深くつかれる度に、大きなうねりのような快感の波に
少しずつ少しずつ高い所に持ち上げられるような感覚におそわれた。
その波が大きく瑞稀を上に放り投げそうになった時
「・・・みず、き…、…みずき…、・・・・・・・好きだ・・・・・・」
せつないかすれた声で中津が瑞稀の体を強く抱きしめ
「っぁあっ…!」
奥深くまで突いたかと思うと動きがとまり、瑞稀の中で小さく何度か震えた。
98中津×瑞稀 21:2007/10/17(水) 01:57:35 ID:FZ8oIhk8
中津は自分が思ったより早く達してしまったことを悔やみながら
まだ瑞の中から離れる気になれず、中から自分自身を抜かないまま
あまり動かないように体勢を変えて、また瑞稀にキスをして抱きしめた。
「みずき…」
優しくせつない声に、瑞稀はもう目が開けられない。
どうしようもなく心地の良いダルさが全身を飲み込み
ベッドに沈んでいく感覚の中、瑞稀は荒い息をして唾を飲み込む。
「みずき…?」
問いかける中津の声に、瑞稀はただ
「な、かつ……、ありがとぉ…………」
とだけかろうじて呟くと、ダルさと戦うことを放棄した。

意識をなくしてしまった瑞稀のおでこに苦笑しながらキスをすると
中津はそっと瑞稀の中から自分自身を抜き、瑞稀にそっと布団をかける。
手早く処理をしていると、すごく喉が渇いているのに気付く。
そばに置いてあった缶コーヒーの残りを飲む干すが、全然足りないので
コーラにも手を伸ばすが、それは空だった。
「あれっ?入ってねえ…?…あれ? …これ俺んだよな…?」
ベッドの向こう側においてある瑞稀のを持つと半分程残っている。
飲んでみると炭酸が抜けかかってるコーラだった。
「俺…、全然飲んでなかったよな…」
中津は瑞稀の寝顔を見ながら、やけに熱かった瑞稀の体を思い出した。
「どーりで…」 コーラを飲み干すと中津は大きくため息をついた。
時計を見ると、とっくに日付が変わってる。
「っつーか、俺ら何時間してんだよ…。…あっという間にしか…」
中津は色々考えた後、全然起きない瑞稀の体を綺麗にしてやると
きちんと服を着せベッドにきちんと寝かせると、何となく部屋を整えて
ドアに鍵がかかっているのを確認してから
もう一度だけ瑞稀にそっとキスをすると、窓から外に出た。

保健室をあとにすると、中津は寮に向かって歩いた。
でもどんどん足が重くなり、引きずった感じで進むが
何をするのも面倒な気分になり、ベンチに座り込んだ。
足を投げ出して深くため息をつく。それでも胸の重みがとれず
「あーあ…」
と大きく息を吸いながら天を仰ぐと中途半端な形の月が見えた。
(おまえ、これから丸くなるのか?それとも細くなるのか?)
どーでもいい事を考えながらため息をつくと、吐きそうなくらい
胸の固まりが痛み、ちょっと咳き込む。
「あー、やっべーなぁ…、かーなりクルわ…」
頭を抱え込むと、肘にポケットに入ってる携帯があたり
気を紛らすためにそれを取出して開けたり閉めたりといじる。
99中津×瑞稀 22:2007/10/17(水) 01:59:51 ID:FZ8oIhk8
(誰か…誰かに電話…)と考えると、まず瑞稀の顔が浮かんでしまう。
「俺って…バカだろ…」 
呟きながら適当にいじってると着信履歴の画面になった。
4件続けてリナの名前が表示されている。さっきのやつだ。
中津は約束した用件以外の時にあまり自分からは女に連絡しない。
時計は1時近かった。明日は会社休みだから来ちゃったって言ってたな…。
「寝てる…よな…」 そう思いつつ、じっと携帯を見てから
「3コールだけして、出なかったら切ろう」 と考え発信する。
トゥルルルルル、トゥルルルルル、トゥ、ッピッ
中津はすぐに思い直し、コールを止めた。
「俺…何話したいんだろう…」 とその時
チャンッチャ、チャララララチャンチャン  着信音が鳴る。
「も、もしもしっ!?」
「…あ、…もしもし?…秀一くん? どぉしたの?」
「あっ、リナさん…。ごめん…、起こしちまった…?」
「ん?…うぅん? 大丈夫だよぉ、起きてたから。…なにかあったの?」
「いや…、何かあったっつーか…」
「・・・あぁ、私に会いたくなっちゃったのかぁ、しょーがないなぁー」
ふざけた感じで茶化すリナに、中津が何も言わずにいると
「…好きな子と何かあったんだね…。…なにがあったの?」
「・・・俺、…俺、好きなやつとしたよ…」
中津は意味もなく報告した。
「そっかぁ…。…それで幸せだけどぉ…、…せつない訳だね…」
「・・・・」
 中津は答えられない。何故かリナ声を聞いていたら泣きそうになった。
「…秀一くん、今日家に泊まりにくる?」
「…え…?」
「美味しいワインあるよぉ?チーズもあるし。あ、私も美味しいかもねぇ」
リナの、あくまでも軽い感じに
「今日はもう腹一杯だよ…、ったくどんだけ俺食べ盛りなんだよっ」
中津も苦笑ってしまう。リナも電話の向こうで軽く笑って
「でも、本当に来てもいいよ?家のお布団気持ちいいからさぁ」
と優しい声でいってくれるが何か救われて少しだけ胸の重みが軽くなる。
「サンキュ…、でも俺の同室の萱島って奴が外泊したら怒るか…」
「呼んだ?中津」
「おわぁぁあーーっっとぉおおーーっっ!!!」
いきなり萱島が隣に立っていて中津は飛び上がる。
「お、おまっ!な、何でここにっ!!?」
「え?中津が呼んでたから、ってゆーか電話大丈夫?」
と冷静に言うと電話を指差す萱島を見上げながら
中津は驚きのあまり跳ね上がっている胸を押さえ
「も、もしもし、ご、ごめん…」
「もしもし?秀一くん大丈夫?どうしたの?」
「い、いや、今ダチがいきなり現れて、んで…」
「そっ、かー、良かったねぇ。…じゃぁもう寂しくないねぇ」
リナが柔らかく言うと、中津は自分が寂しかったのに気付いた。
「ごめん…、遅くにかけちまって…」 萱島を気にしながら謝る。
「うぅん?いつでもいいよぉ?…またなんかあったら電話してねぇ」
「お、おう…、…ありがとう…じゃ、また…」
中津は電話を切ると、いつの間にか座ってた萱島を見た。
100中津×瑞稀 23:2007/10/17(水) 02:00:35 ID:FZ8oIhk8
「おま、…何でここにいんだよっ…!」 もう一度聞く。
「え?だから、中津が呼んでたからだよ? 誰かー!…って」
「・・・・お前、本当にすげぇなぁ…びっくりするわぁ…」 
「…中津綺麗な紫だね…」 萱島は中津の斜め上を見ながら呟く。
「濃いピンクと、濃いブルーが混ざってる…」
「も!、もういいからっ!…それ以上はいいからっ」何故か恥ずかしくなって止める。
「いいよ、手伝ってあげるよ僕が」
「…え? 手伝うって…?」 意味が分からず聞き返す。
「何を言ってるの?芦屋を助けたいんだろ?手伝うよ、僕も」
萱島は中津の頭の中を読むように当たり前のように言った。
「おま、…瑞稀の…知って…」
「うん、最初っからね。ってか中津って随分鈍感だったから大変だったね」
萱島がニコっと無邪気な笑顔で笑うのを、中津は呆然と見つめた。
「何だか…俺、バカみてえだよなぁ…」ため息をついて言う。
「いや、でも中津は芦屋が本当に男でも好きになってたよ」
「・・・」
「んで、もし中津が女だったとしても芦屋を好きになってたんだよ」
「・・・・・」
「二人のオーラはすごく似てるからさ、綺麗で潔い明るいオーラだよ」
「…萱島…」 中津は萱島を見つめる
「多分男とか女じゃなくって、二人はもともと強い絆があるんだよ」
「・・・・・」
「たまたま…今回は中津が男で芦屋が女だから…こうなっちゃったけど」
「・・・・・・」
「でも、芦屋が中津を受け入れたのも嘘のない気持ちからだと思うよ」
萱島の言葉を聞いて中津は堪えられず頭を抱えて少しだけ泣いてしまう。
そんな中津の隣で萱島黙って座って待っていた。

瑞稀を抱いた後、中津は今までの望みが叶った幸福感と
抱いたからこそ分かってしまった絶望感を感じていた。
自分が好きでもない相手と何度も寝ているから何となくわかる。
勿論、瑞稀が中津を受け入れたのは性的欲望からでも
同情でもないのは分かっていた。
でも、瑞稀は中津を人として好きだから受け入れただけで
決して瑞稀が中津を『欲して』ではない…。
抱いている時に佐野の事を考えている感じはなかったが
きっと佐野に対する気持ちとは全然違うのも分かる。
「多分…佐野だけが、瑞稀をあんだけ泣かせる事が出来んだよな…」
佐野の事に精一杯だからこそ、その感情が大きく揺れ動くんだろう。
そして、そんな佐野に一生懸命な瑞稀をきっと中津は好きになったのだ。
そう考えるとやっぱり佐野にはかなわないな。
瑞稀があいつを好きなのも良く分かんだよ…。
ここにあいつが来た理由が理由だしな…。
っつーか最初っから分かってたんだ…。

「大丈夫!女の人なんて星の数程いるし、中津にはもっと素敵な人が現れるよ!」
萱島が棒読みで、でも優しく手を中津の肩にかけて言った。
「・・まんま、俺のパクリじゃねぇかよ…」
「え?星の数程に変えたのは良いアレンジだと思ったんだけど?だめかな?」
「…めちゃくちゃベタだけどな…。…でも、…ま、…あんがとな…」
中津は涙をさりげなくぬぐうと、ベンチの背にもたれかかり大きく空を振りあおぐ。
また月が見える。それをぼんやりとみながら
「なあ、萱島ぁ…、あの月、あいつ、これから丸くなんのか?細くなんのか?」
「え…?…あぁ、これから丸くなるよ。もうすぐ満月だよ、中津」
同じように空を見上げてから、萱島はそういうと中津を見て明るく笑った。
「そっかぁー…、じゃ、俺もパワーアップしねえとなっ」
大きく伸びをして立ち上がった中津を見上げて萱島が安心したようにうんっと笑った。
101中津×瑞稀 24:2007/10/17(水) 02:01:15 ID:FZ8oIhk8
「うぅーん…、っつったたたぁ、あったまいったぁー…」
瑞稀はガンガンする頭を抱えて目を覚ますと体を起こした。
「あれ…ここ…?」 いつもと違う景色に違和感を覚え、自分のいる場所を思い出す。
(そうだ…!俺、昨日…) 慌てて隣を見る。そこには萱島が丸まって寝ていた。
「っええぇーっ!?か、かやしまぁあーっ!? っつつ、ったあー!いたたぁ…」
思いがけない人物がいるので瑞稀は驚いて大きな声をあげてしまう。
「…う〜…ん、…ぁあ、芦屋ぁ、おはよー…」
眠そうに言う萱島を目をまん丸にしながら見つめて瑞稀が聞く
「どーして?ここに萱島がいんの?っったたぁ…」
「えー?どーしてって…?ふあぁ…、芦屋覚えてないの?」
「…え…?覚えてって…?」
「昨日の夜中津に誘われて3人で飲もうっていうから後から僕が来たら…」
「…き、来たら…?」
「中津がすでに酔っぱらってて、芦屋に思いっきりキスしてたんだよ。」
「・・・・・(え?その後の事を見られた、ってこと…!?)」
「だから僕が慌てて引きはがして止めたら、中津がぷんぷん怒って帰っちゃって」
「…え?」
「芦屋もなんか酔っぱらって荒れてるから、僕も帰るって言ったら泣き出して」
「…ええっ?」
「一人はヤダー!とか、男とか女とかなんで分かれてるんだ!とか訳わかんなくって」
「…えええっ?」
「寂しいから絶対帰るなって言われて、仕方なくここに僕も泊まったんだよ」
「…???…え?それ本当…?」 瑞稀は訳が分からず聞き返す。
(え?昨日の夜の…中津との…、あれは…?…でも萱島がここにいるし…)
「…ってゆうか中津の酔ってのキス魔になるのはたまにあったけど…」
萱島が思い出し笑いをしながら
「芦屋が、酔っぱらいのオヤジさんみたいになるの初めてみたよ、僕」
「え? 俺ぇ?…そんなだった…?」
「アハハハ、皆呼べば良かったな。顔に似合わないから余計…、…あれっ!?」
急に真面目な顔で萱島が瑞稀の斜め上を見る。
「…え…? な、なんだよ…」
「芦屋…、じっとして…。…変な霊が…、うわっ…、すっごいなぁ…」
「え? な、なんだよ、それ。か、萱島早くなんとかしてくれよっ!」
「んー、これは僕にはどーしようもないかな」
「ど、どーゆ事だよぉ、何とかしてくれよぉ、ってゆーか何が憑いてんだよ?」
「んー、芦屋欲求不満なの?」
「えっ!?」
「この霊、いやらしい妄想を食べる為に取り憑く霊なんだよね。ま、害はないけど」
「え、ええーっ!?」
「すっごいリアルないやらし〜い夢とか見ない?夜に」
「・・・・」
「そーゆーのを食べるから、…芦屋欲求不満なら、ちゃんと処理しないと」
「しょ、処理って…」
「溜まってる限り、憑いて夜な夜な夢見るよ多分」
「た、溜まってる限り…?」
「特に害はないけど、うーん、体力奪われるかな。起きてもダルいでしょ」
「・・・う、うん…」
「ま、早くスッキリするといいよっ!あ、僕もう遅れるから行くね」
萱島は内容に合わないいつものような爽やかな笑顔でそういうと先に出て行った。
「スッキリって…、…えぇ〜…」

萱島が歩いていると、角で中津が落ち着きの無い様子で待っていた。
「中津、大丈夫だよ。多分僕の演技100点だったから。」
「・・・そっ、か・・・。ん、ありがとな、萱島…」
「次は中津の番だね。頑張って!」
少しホッとしたはものの暗い顔のままの中津の肩を、萱島は励ますようにポンと叩いた。
「…、お、おう、…そうだよな、…俺が頑張んなきゃだよなっ…!」
中津は弱々しいままの笑顔で、萱島にガッツポーズを無理矢理作ってみせた。
102中津×瑞稀 25:2007/10/17(水) 02:09:18 ID:FZ8oIhk8
瑞稀は混乱しながらも部屋に戻ると、既に佐野は居なかった。
「ふう〜…、良かった…。急いで教室に行かないと…」瑞稀は制服に着替えながら
(昨日の夜のは…、本当に夢だったの…?でも夢とは思えない程…)と考えた。
自分の体の感覚も、確かに行為をした名残はあるが、それが
中津とのなのか、佐野とのなのか自信も無かった。
「教室…行きたくないなあ…」
佐野にも、中津にも、どんな顔をして行けばいいのか分からない…。
「でもっ!行かなきゃ、今日は、絶対、行かなきゃ!うっしっ!」
と緊張で胸が締め付けられそうな中、気合いを入れて玄関を出ると
「おぉ、瑞稀、おはよーさん」「あ、おはよ−芦屋」
中津と萱島の二人が丁度登校する所だった。
「お、おおっ…!お、おはよー、…中津っ、萱島っ」
顔が引きつるのを誤摩化しながら元気に振る舞う瑞稀を見ながら
中津は気付かれないように、大きく深呼吸してから話しかける。
「なんかよー、昨夜は悪かったな。いや、俺本当に悪いのか分かんねえけど」
「中津っ!芦屋にそーゆー謝り方ないよ。キチンと謝んなよ」
「だってよぉ…俺全然覚えてねんだもん、心込めて謝れっかよぉ」
「中津! 男にキスされて嫌なの自分だって佐野で経験してるのに」
「だって佐野はぁ、佐野はよー、かーなり無理矢理だぜえ?」
「昨日の中津だって充分無理矢理だったよっ! ねえ芦屋?」
二人のやり取りを聞いてた瑞稀は、いきなり話をふられて焦った。
「っえ?…あー、い、いやぁ…、実は、俺もあんまよく覚えてないんだよねぇ」
「だぁろぉ〜? ほ〜らぁ、そんな気にしてねえんだって!」
「えー…、…まあ、芦屋が怒ってないんだったら僕は別にいいんだけどね」
「ま、細けえ事気にすんなって!な、瑞稀? 学校行こうぜ学校ー。」
まったくいつも通りの中津のスキップしている背中を見ながら
(やっぱり…夢だった、…のか、な…?)
と混乱しながらも、安心して、小さくハァ〜っとため息を漏らした。

萱島と小さくGJと親指を立て合図を交わしながらも中津は一安心していた。
とにかく…、とにかく昨晩の事は無かった事にしてやろうと思った。
いくら気持ちを受け入れてくれたとはいえ、酔ってた瑞稀が
昨晩のことをずっと後悔したり、自分に気を使って欲しくはなかった。
自分の思いの丈を伝えて、抱いて、それで実感した答えだった。
『中津と芦屋は男でも女でもお互い強い絆でひかれたんだよ』
昨日の萱島の言葉を信じることにした。
きっと…、男女間の絆とは違う形でも瑞稀とは結ばれる筈なんだ…。
だから、だから…、もう本当に俺は瑞稀の最強のダチ、最強の味方になる。
中津は今度こそ本当に覚悟を決めて、諦める決心をした。
(んじゃま、瑞稀と佐野をなんとかっすっかー。この俺様の力でよ!)
一人拳を突き上げている中津を見て萱島が
「よーやくいつもの中津の黄金オーラだ…」 と微笑んだ。

教室の前にくると、明らかに瑞稀が緊張した顔になっている。
それに気付かないフリをして中津は肩にかけた鞄で瑞稀の背中を押し
そのまま教室に押し込みながら、佐野の姿を確認すると
「なあなあ、今日の夕方から皆で遊びに行かね?なあ、佐野もさ」
と佐野にも話しかける。
「ぉ、お、おはよーっ佐野っ!」 瑞稀は声が裏返らないように強く挨拶をする。
「・・・おう、…」 佐野が気まずそうに答えるのを横目で見ながら
「なあ、俺今日珍しく練習ねえんだよ!だからパーッと皆でよっ!」
と中津が誘うと
「わり…、俺今日から泊まりで合宿なんだ」 佐野がいう。
「そっか…、…じゃ瑞稀3人で行こ…」
「わりっ、俺レポートまだ仕上げてなかったから、今回はパスっ!」
「・・・・」
佐野も瑞稀もそういうと、授業の準備で忙しいフリで
お互いを見ようともせずにいる。計画通りにいかずにションボリしている中津に
「僕大丈夫だから付合うよ、中津…」萱島が慰めるようにポンと肩に手をおいた。
103中津×瑞稀エピローグ1:2007/10/17(水) 02:10:01 ID:FZ8oIhk8
「中津はさあ、どーして瑞稀と佐野を取り持とうとするの?」
授業が終わり、結局二人で街に出ようと校門へ向かう道すがら
他人の目が無くなった途端にトボトボ力無く歩く中津に萱島が聞いた。
「んぁ? …ぁあ、…なーんでだろうーなー、なーんかほっとけねーんだよ」
「芦屋が可哀想に思えて?」
「んぉ? …いんや、瑞稀だけじゃなくってよー、んー、佐野もだなー」
「二人が好きなんだね、中津は。…でもさあ、辛くないの?」
「んー…? わっかんねーけど…、んー…つれえかなー」
「…中津にはきっといい人が現れるよ。だって中津がすっごくいい人だから」
萱島が心底からそう願っていう。
「んぇ?…んー、…そーだといーけどなー」
中津が投げやりに言いながら校門を出ると、そこに人が立っていた。
「あれ…?リナさん?」
「えへへぇ、来ちゃったぁ。校門で待ち伏せってドキドキするねぇ」
「…どーしたんすか?昼間に…って珍しいっすよね」
「ん?サッカーのチケットがあってさぁ、要るかなぁ?って思って」
「っうぅわっ!こ、こ、これっ!キリンカップじゃーんっ!!!ぬぉぉっ!しかもS席っ!!!」
「あ、やっぱり要る?2枚あるから友達と良かったらぁ」
リナが萱島を見ながらおっとりと言う。ずっとリナの斜め上を見つめていた萱島は
「…いえ、僕は今日用事があるので、良かったら中津に付合ってやって下さい」
とニコっとして言う。そしてその場を離れる時に中津の耳元に顔を寄せ
「中津…、今日外泊届け出しておいてあげるね」
と囁いていった。
「え?…え?おいっ、萱島っ…。…んだよ、あいつ…、いっつも嫌そうなのに」
遠ざかる萱島の背中に呟いていると、リナがニコニコ待ってる。
「あ、じゃあ…行きます、か?」 と声を掛けると
「そぉだね、今日はサッカー観戦しながらビールだぁ。あ、君はダメだよ未成年〜」
リナが楽しそうな顔でうなずいた。

興奮して観戦した後、そのまま夕飯を食べながら色々な話で盛り上がった後
店を出た時には、すっかり街は夜が更けていた。
中津は自分が今日楽しく過ごせるとは夢にも思って無かったので
夜の匂いをかいだ時にいきなり胸が詰まった事で初めて瑞稀の事を思い出し
自分が結構笑っていたんだなと、ホッとした。でもやはり胸のつかえはとれない。
「どぉしよっかぁ、これからぁ」
リナに言われて、中津はハッとする。
一日一緒にいて、そういう雰囲気にならなかったので忘れてた。
リナがしたい気分だからデートに誘ってきたんだろうが
中津は流石に今日はそういう事をする自信が無かった。
何と言って断ったらいいのか考えあぐねていると
「ごめんねぇ、秀一くん、今日は疲れちゃったから、…無しでも、いい?」
すまなそうにリナが聞いてきた。中津はホッとした。
「え?、あ、…ああ、ぜんぜん…全然いいっすよっ」
「そ?良かったぁ。じゃぁ家でさっき話してたDVDでも見よっかぁ〜」
「え…?」
「ん?今日泊まるんでしょ?」 リナが当然という顔で振り返った。

結局初めてリナの家に上がり込み、シャワーまで浴びて
ワインを開けリナが用意したおつまみを食べながらDVDを見ていた。
ベッドに寄っかかりながら座っている中津の膝をまくらにして
リナがくつろいでごろごろ寝っ転がりながら見ている。
いつもは、どちらからともなく何となく甘い雰囲気になりやすいのだが
今日のリナは全くそんな様子を見せず、でも必ず中津のどこかに触れて
猫のようにくっついている。中津は、リナの長いフワフワの髪を時々いじり
コメディの内容に合わせて時々笑いながらぼんやりと
(これって…なぐさめてくれてんだよな…)
と感じていた。そんな優しさが身に沁みる。
104中津×瑞稀エピローグ2:2007/10/17(水) 02:10:39 ID:FZ8oIhk8
きっぱり諦める決心はしてもやはり辛い。傷はすぐには癒えない程好きだった。
抱けなくても辛かったが、抱いた後の今の方が余計辛い気持ちが強い。
どーしても欲しかったけど、どーしても手に入らなかったもの。
中津はDVDの笑う場面で笑っているうちに気付いたら泣いていた。
リナがそれに気付いたので、見られるのが恥ずかしく堪えようとするが止まらない。
リナは黙って立つと電気を消しにいき、中津の後ろのベッドに座った。
そのまま脇の下から両手を入れられて引き上げようとする。
その手に引かれる方向に従い協力して立つと、ベッドに腰掛けさせられた。
そのまま何も言わないまま後ろから抱っこしてくる。。
背中にピトっと体をくっつけているリナの体温に安心しながら
中津は泣くのが止められなかった。我慢しようとして頭が痺れるように痛い。
しばらくしてリナが中津の体をゆっくり横に倒す。そのままベッドに足を引きあげ
やはり同じように後ろから抱きしめてくれる。そのまま何も話さずにずっと
子供を寝かすような、優しい手つきで中津の胸をそっと撫でている。
DVDのクレジットタイトルが流れ始め、それをぼんやり見ている内に
中津は眠りについた。

「お?萱島〜ぁ、今日も中津、外泊かよ〜」 ニヤニヤしながら難波がいう。
「あ、はい傷心治療の為」 萱島は届けの書類を渡しながら言う。
「あ、そうだ、難波先輩。リナさんって人、難波先輩の紹介ですよね?」
「おぉ?珍しいなぁ萱島が女の話すんの。女遊びとか嫌いかと思っ…」
「嫌いですっ」 きっぱりと萱島が言うと、難波がちょっとしょげた。
「リナが真面目に気に入ったって事か?でもあいつ紹介とかは無理だぞ?」
「え?でも先輩が紹介したんですよね?」
「まあな。でも元々あいつは遊び友達じゃなくって先輩の彼女だったんだ」
「…彼氏がいるんですか…?」
「いや、遠距離になって先輩側の浮気が発覚して1年くらい前に別れたけどな」
「…!っじゃあっ、今はフリーなんですねっ!?」
「お前、…すっごい嬉しそうだな…。でもあいつ落とすの大変だぞ〜?」
「なんでですか?」
「すっげえ真面目なんだよ、ああ見えて。この俺でさえ、一度も…ブツブツ」
「へー、難波先輩でも落とせない人って居るんですね」
「いや、周りの女もとにかくリナは真面目で遊びでキスもしないっていうからよ」
「ああ、じゃあ難波先輩の力が足りない訳じゃないんですね」
「うっせーな。とにかくたまたまサッカー好きで話が合うから皆で会う位で
俺と二人だとデートもしてくれねえ位だから、結構難しいぞー?」
「…そんな人をよく中津に紹介できましたね…」
「いや、たまたま他の女に声掛けている席に一緒に居てよ、話聞いたら乗り気で」
「…話って?」
「いや、だから芦屋が…、っっっとおっ!おまえ…芦屋のこと知っ…」
「あ、知ってました、最初から」
「あぁ、知ってるんなら…っっておいっ!何で言わないんだ!?寮長の俺に!」
「言わない方がいいかなって思って」
「…、ま、まあいい。とにかくだ、男と思ってても好きになっちゃった奴に失恋した
可哀想な中津を誰か慰めてやってくれって話してたらリナが立候補してさ」
「…そーなんですか…。え?写真とか見て?」
「ん?いや、話だけだ。あいつ一途な奴が好きなんだよな〜」
「じゃあ先輩はダメな訳ですよね」
「おまえなあ、一応俺は先輩だぞ、もうちょっとこうたてるとか…」
「なになになになにぃ〜?な〜にをたてるんですか?せんぱーい」
「うわっ中央!ひっつくな、あっちいけよっ!」
「なに言ってるんですか嬉しいクセにぃ」
「あ、ここにも一途なオーラが…」萱島は嬉しそうに言って
二人を後にして部屋に向かう。
…さっきのリナさんって人、すっごく綺麗なさくら色のオーラだった。
あの人の隣に立ってたら、それまで暗かった中津のオーラも少し明るくなった。
「中津、今日はゆっくり眠れているといいな」
萱島は昨日より少しだけ満月に近づいている月を見上げて呟いた。
10526:2007/10/17(水) 02:32:31 ID:FZ8oIhk8
すみません!以上です!
長いのにおつきあい頂きありがとうございました。

中津は本当は最後までしない設定だったのですが
あまりにも中津スキーさんの応援が多くてちょっと変えてみたら
大変な事に…wでも書いててやっぱりいい奴でした。
こんな感じにせつないままで中津に幸せが訪れていないので
中津スキーさん達の要望を満たせなくてスミマセン。
また…今後違うシチュで書けたら挑戦してみます。

高校生の中津が瑞稀を優しく抱くには、ある程度テクもあって
先に一発やっ…、んんっ(←咳ばらい)え、先に他の人と
愛を交わしていてもらう為に登場させたリナさんを
書いているうちに意外と気に入ってしまったので
勝手に慰めて役にしちゃいました。嫌だった人ごめんなさい。

取り敢えず中津編終了です。佐野編はちょっと時間掛かると思います。
あんまり、自分で動いたり話したりしてくれない奴なので…
その間に他の職人さんのも是非お待ちしております!

>>55さん、おつかれさまです!そしてお手数おかけします。
今後分かりやすいよう投下の時に気をつけます。
106名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 02:50:17 ID:kVSCSCIQ
GJGJです
続き待ってましたよ〜!おかげさまでいい気分で眠れそう。
次作もお待ちしてます!
107名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 04:03:05 ID:KLyG4JiY
ずっとロムってましたが、
お礼を言いたくなるほどGJ
クオリティが高過ぎる!!!
108名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 04:12:19 ID:vrp43BUB
全力でGJ!
今まで眠たかったのに目が醒めましたw
109名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 07:26:10 ID:3pYQUpCJ
GJGJGJ!!
今日早起きした甲斐がありました。
中津も瑞稀も切なくてエロくてよかった!!
110名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 14:11:36 ID:SNJN9XAJ
心の底からありがとうです

自分たいがいな中津スキーですがとてもとても満足させて頂きました
設定変更までして下さってほんと頭があがりません…

これからもぜひ作品投下してやってくださいね!どんな設定でもどんとこいですw
111名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 15:38:50 ID:YYQ50rpN
佐野×瑞希キボン
112名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 15:50:54 ID:JBvuqueP
は〜、泣きましたよ。すごいいい映画を観たような気分です。
ありがとうございます。
113名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 16:45:25 ID:XNfUcxog
GJ!GJ!です!
中津、せつないけど、すぐそこに新しい幸せが待ってるようなんで
安心しました。リナさん、自分は好きだなぁ。いつか中津×リナさん
も読んでみたいです。

佐野編はいったいどうなるんだろーかと、もう楽しみでしょうがないです
が、いつまでも待ってますんでゆっくり書いてください。
ほんとにありがとうございました!
114名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 06:01:19 ID:akiLQDZ2
GJGJGJ!
最近忘れかけてた「トキメキ」を思い出しなんとも言えない気分になりました
中津…ガンガレ!…でもジェラシー
中津に抱かれたい…あんな風に

あっ(ry
115名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 12:29:13 ID:sXuWgDSK
いいですね〜ほんとに映画を見てるみたいです
中津最後まで素敵でした
ほんとにほんとにありがとうございました!!
ではっっ

116名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 21:23:32 ID:BmgQ+A+/
GJです〜!!!
エロがいっぱいあるんだけど、中津の気持ちが痛いほどわかって
いやらしさはなく、なんていうか、純愛小説を読んでるみたいでした。

佐野編も楽しみに待ってます!佐野はいったいなにを考えてるんだろ〜
117名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 07:41:00 ID:cJwgKr8v
GJです!中津スキーとしては嬉しかったです
有難うございました
中津は切ないし2人とも可愛すぎ〜
違うシチュエーションの次回作もあれば
お願いします
118名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 21:37:34 ID:0H4hR35P
つ瑞稀
119名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 21:46:09 ID:XDilgJQC
元気で明るい中津なのに実は幸薄い感じがGJ!!
職人さん、大感謝ですぅ〜

相思相愛の瑞稀×佐野もいいけど、片思いで苦しい
瑞稀×中津がオイラは萌えるなり〜

嫉妬に燃える佐野の描写も期待してます!
120名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 04:58:37 ID:7F1ur/nr
中津と佐野は良いんだけど・・・だんだん真ん中でふらふらしてる瑞樹がムカついて
くる不思議・・・
いや、職人さんたちの作品はGJなんだけど・・・なんかね
121名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 07:29:51 ID:l6sPklZ7
>>120
そういう事書くなよ。
122名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 08:53:21 ID:/xAspPgu
>>120
そりゃ中津に体許した時点でもう瑞稀じゃないからね。
オリキャラだよ。
123名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 09:18:23 ID:sf1MNbuk
んなこと言ってたら、佐野とだってアメリカ帰った後のしか…
ドラマと少しでも違う時点でオリキャラだろ
124名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 15:45:43 ID:zt0gw5sq
>>120
気持ちはわからんでもないが、苦手シチュ話なら
今度から読まなきゃいんじゃね?
自分はそうしてる
125名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 19:25:58 ID:zUO76cBU
オリキャラだけどうまく性格が出ていると
展開に納得が行くし、読み応えがあると思う
中津瑞稀の作家さんはホントGJだなと
中津はいい奴すぐる…
126名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 00:12:48 ID:Olyq7yl3
本当にいい奴だったら、友達の彼女を寝取ったりなんかしないと思うが。
127名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 00:42:30 ID:LEb4eOa8
空気悪くなると作品投下してくれる人いなくなっちゃうよ〜
128名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 02:26:34 ID:dRt0aWkZ
スレタイ『花ざかりの君たちへでエロパロ』

花ざかりの君たちへ→漫画・テレビドラマの名前
で→動作・作用の手段・方法・材料などを表す格助詞
エロ→「エロチシズム」「エロチック」の略
パロ→パロディーの略

パロディー【parody】
既成の著名な作品また他人の文体・韻律などの特色を一見して
わかるように残したまま、全く違った内容を表現して、
風刺・滑稽を感じさせるように作り変えた文学作品。

本家本元を求める方は漫画・ドラマをご覧下さい
129596:2007/10/21(日) 07:48:42 ID:6rsDCbxz
前スレ596です。
いつの間に「2」なんて出来てたんですか?知らなかったの私だけ?
しかも、もうすでにいっぱい素敵な作品が投下されてますね。
それにしても前スレの『佐野×瑞稀×森』の続きが気になります。
作者の方、ここの存在知ってるのかなぁ・・・。
佐野×瑞稀でもいいから読みたいな。
中津×瑞稀も切なくて好きだけど。
130名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 09:51:21 ID:DUVclSKe
瑞稀が記憶喪失になるか二重人格になったことにして
マジに中津を好きになる…という流れはどうだろうか
131名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 11:32:43 ID:EpvGs7pX
>>129
検索すりゃすぐ出てくるだろ。お前だけだ。
13226:2007/10/21(日) 11:41:59 ID:LO+DFPrz
すみません、前スレ708です。
自分が容量とか分からず連続投下している時に前スレを潰してしまい
次スレの準備・誘導も出来ないままの事で、皆さんには本当にご迷惑を
おかけしてしまい、本当ーにすみませんでした…orzごめんなさい。

書き込みをしようとすればエラーメッセージが出るのでまだ良いのですが
ロム専門の方は特に気付きにくいと思います、本当にすみませんでした。

是非596さんや他の職人さんの作品の投下をお願いします。
ご迷惑おかけしました。
133名無しさん@ピンキー:2007/10/21(日) 21:30:01 ID:XWfvbFAo
>>132
大丈夫ですよ
前スレなぜ途中…?と思えば皆さんきっと検索されるでしょうし
わざとでないのは最初に謝ってくれてるから分かりますよ

いい人すぎて泣けてくるわー
好きだーw
134名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 03:29:49 ID:5ceDVbF+
>>129
自分も佐野×瑞稀×森の続き気になってます〜

>>132
いつも素晴らしい作品を読ませて下さってありがとうございます
前スレがもう過去ログに収納されてますし、すぐにわかりますよ

自分も26さん(酒好きなとこも含めてw)好きだーw
また佐野×瑞希も裸でシェイカー振りながらお待ちしています
135名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 22:40:48 ID:fqvoUYEV
>>130
それだけは…
気持ちは分かるが花君じゃなくなる
136名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 00:13:20 ID:RNYg5VXA
>>130
多重人格はマジで深刻な病気なんだぞ…
瑞稀がかわいそうすぐる
137名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 01:21:01 ID:/Mad4NRa
佐野×瑞稀、裸にコート着て散歩しながら待ってますー。
138名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 01:36:54 ID:HnU/Qt0a
>>137
ちょっw そのコートの前開けるなよー!ww
139名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 22:17:01 ID:+hadyz47
>>137
そういう時って履き物は何をチョイスするの?

自分は裸で電球替えながら作品投下待ってます
140名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 23:23:49 ID:BIYej/q/
ロングブーツなら自然なは
141名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 23:24:44 ID:BIYej/q/
ミスったorz
ロングブーツなら自然なはず
142名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 23:43:14 ID:U/DKW5ci
>>141
ロングブーツに麦わら帽子なんかどう?
143名無しさん@ピンキー:2007/10/23(火) 23:56:37 ID:CnGU21MH
まったくお前らってヤツぁw
裸族のパリコレかこんニャロメw
144名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 01:20:37 ID:jNJ5yG8N
しかしふと思ったのだが、いくら下が裸とはいえ、
コートを着ているのは裸族とは言えないんじゃまいか?w
145名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 02:38:04 ID:Os7wl995
ビニールのレインコートなら
透けてていいんジャマイカ??www
146名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 15:54:48 ID:EanG91gu
裸族はやっぱり外でも裸族な訳だなw
冬場はイヤーマフしてもいい?
147名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 22:03:59 ID:u/V/EC69
一体何の話してるんだおまいらw
148名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 03:59:39 ID:lViCm5Sr
>>147
エロパロ板では神といえるな、そのIDw
149名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 09:08:25 ID:TmOxkbTA
>>122
サカッてばっかりのキャラしか出てこないんだから全員オリキャラでFA。
150名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 10:52:26 ID:a9NX9V6D
オリキャラだ何だって言うんだったらスレ見なきゃ良いだろ。
何を期待して来てるのか知らないけど「エロパロ板」なんだから。
キャラが弄られて嫌なら見ないのが一番。
151名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 23:03:11 ID:yqiZIiVF
裸族の皆さん
あったかいお茶を入れてきましたよ〜( ^‐^)_且~~
152名無しさん@ピンキー:2007/10/25(木) 23:59:49 ID:V5ADVZkP
そんな>>151さんにも ドゾー
つ旦~

これから投下されるであろう、佐野×瑞稀かなりwktkしながら手袋だけ付けて正座して待ってます!w

携帯からスマソ
153名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 17:40:09 ID:/9jCnRBG
>>150
来るなっていうんなら、わざわざドラマ板にこんなキャラ汚しの駄文糞スレ貼りに来るんじゃねーよ。
貼りに来た奴も、そいつに浮かれたレス返してた奴も氏ね。
154名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 19:49:39 ID:kWP/KA+m
>>153
KY
155名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 21:52:18 ID:7TUm6DiQ
サーセン
156名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 21:56:53 ID:N15O6Cf7
雨でも全裸で待機
157名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 01:13:29 ID:qvaehZ1C
荒らしはスルーで
158名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 07:22:00 ID:V8K1tgp+
しかし、すっかり職人さん来なくなっちゃったね。
159名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 18:19:23 ID:iEU+8rWQ
泣いていいですか?

全裸で
160名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 20:57:25 ID:Rx5PMDK9
KY使ってるw
161名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:20:44 ID:ye/gjau9
未だにあのマッサージシーンでご飯3杯食えるくらい萌えられる
このスレでエロ大魔神と化している佐野なら
あのあと確実に押し倒してるよねw
162名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 22:58:10 ID:geKB8rKj
463 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/12(水) 21:57:54 ID:0weKkJKI
流れd切るよーごめん

昨日のマッサージシーン見てイケナイ妄想をした人いませんか
太ももサワサワされて佐野もムズムズしたに違いない!
きっと「俺もマッサージしてやるよ」とか言って瑞稀にあれこれ・・

466 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/09/12(水) 23:10:40 ID:rGsB+jZy
>>463

・・・・・・。
鼻の上に汗をかきながら、まだ瑞稀はマッサージを続けていた。
専門書を横目に、それは真剣な表情で。

( くそっ、限界だ・・・)

佐野は瑞稀の手首をつかみ、自分の身体の下に巻き込んだ。
本に気をとられていた瑞稀は、あっけなく佐野のものになった。
・・・驚きで丸くなった瞳が、真上の佐野を見上げている。

「・・・どうしたの・・・佐野?」

さりげなさを装っているが、瑞稀の声は小さく震えていた。

「・・・どうしたい・・・芦屋?」
「・・・・・・離して・・・ほしい」

「・・・ダメだ」
「あっ!」


・・・・・で、今度は瑞稀が佐野にマッサージ(一晩中!)されちゃいましたとさw
めでたし、めでたし。
163名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 00:09:59 ID:oqSaB8BZ
人来なくなっちゃったな・・寂しい。。
が、まだまだ投下待ってます!

難波先輩の歩く生殖器っぷりを拝見したいなあと思うこのごろ。
さぞかしすばらしいテクニックをお持ちなんでしょうなぁw
164名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 00:21:20 ID:Xe2PLa16
職人さん達の想像力を喚起できるように、
何か萌えシチュをネタとして挙げてみてはどうだろうか。

とりあえず、私は上の「一晩中マッサージされちゃいました」の詳細な内容キボンw
165名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 01:39:53 ID:FChplk9U
駄目だ難波ときたら中央とイチャつく妄想しか…腐で申し訳ない。

個人的には第三話の、瑞希の下着の好みがフリフリよりスケスケってとこが今思うとオイシイかなぁ…カップル化させなきゃ瑞希に着せらんないのがキツイけど
166名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 14:37:15 ID:GUpm7VJF
167名無しさん@ピンキー:2007/11/01(木) 23:40:03 ID:/3/nv8dR
勉強熱心な瑞稀のために佐野が肩たたき
「肩凝ってんな、お前」
「そうか?そういう佐野はどうなんだよ」
今度は瑞稀が佐野の肩もみをする
「ちょ!くすぐってぇよ。やめろって」
実は佐野は肩を触られるのがくすぐったくて苦手なのだ。
「佐野も凝ってるねぇ」
肩をもみ続ける瑞稀
「おまっ。まじで・・。ふははっ」
「まじ・・・やめろって。あはははっ。まじ頼むから。」
佐野があまりに必死な声を出すので瑞稀は肩から手を離した。
すると佐野が瑞稀のほうに向き直り、
「おまえなぁ・・ぜってーゆるさねえ・・」
低い声で呟かれたその言葉と佐野の怒ったような表情に
瑞稀はあわてて手を合わせてごめんと伝える。
しかし遅かったようだ。
佐野がジリジリと瑞稀に迫ってくる。
「さ、佐野?ちょっと・・。ごめんてば。謝るから」
逃げ回るうち、瑞稀の上に佐野が覆いかぶさるようになっていた。
佐野の目を恐る恐る見るが表情が読めない。
どうしよう・・怒られる・・!瑞稀は目を閉じた。


「やだっ。そこダメ!」
「芦屋、声出しすぎ。こっちはどう?」
「さ、佐野っ!・・・はぁはぁ・・もう無理。降参・・・」


脇腹や足の裏を散々くすぐられ降伏した瑞稀を見て
ようやく腹の虫がおさまった佐野なのでした。
168名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 17:42:07 ID:EC9wYJ9t
>>167
乙です。つーかその状況でエロなしかよw
まあ二人ともちょっとヌケてるとこあるからこういうのもありかもね
あと、次からは投下前にCPとエロの有無書いてくれると助かる
169名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 17:51:30 ID:+4nxAew6
>>167乙でーす。
でもくすぐってまで接近してたら佐野違う意味で耐えられなそうだがw

>>168
いつも不思議に思ってた素朴な疑問なんだけど
CPは分かるんだけどエロ有り無し表記は何の為の物なの?
エロパロだからエロ無しは読まないとかなのかな?
170名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 17:56:50 ID:7kQYCGiH
>167
GJです!
佐野と瑞稀はただ触れ合ってるだけで萌える。
このあとエロありへ展開するなら尚更可だけどねw
171名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 17:57:42 ID:7kQYCGiH
あら、ageちゃった。スマソorz
172名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 18:54:38 ID:EC9wYJ9t
>>169
心の準備とか?いや、正直よくわからん
いつも読んでる他のエロパロスレでもそういう風になってるからつい書いてしまったけど
エロだけ読みたい人もいるからじゃないかな
173名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 12:28:15 ID:Fhc5KC9N
エロ有無を読む前に書かれると読んでる時のdkdk感が薄れるのは自分だけ?
エロパロ板だからエロ有だけを求めてくるのも分かるけどさ。

エロ無だと読まないとかだったらH無ならデートしない奴みたいだw
174名無しさん@ピンキー:2007/11/03(土) 14:27:43 ID:jtYeoa3K
くすぐられて暴れてるうちに瑞稀のTシャツが捲れておへそがちらり。
それを見てしまった佐野はエロスイッチオン!で、くすぐるフリしてあちこち触っちゃえばいい。
175名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 07:14:01 ID:VufGbdUF
佐野の言い分はマダー?(AA略)
176名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 19:52:38 ID:NuQBAWEg
>>173
dkdk感てのを「ダクダク感」て読んだw

職人さん、汗だくのエロいのおながいします。
177名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 20:54:53 ID:2YIZCK8v
佐野編楽しみにしてるけど大変なのだろーか 佐野は無口だからw
少しずつ途中まででもいいから欲しいなぁ
ちょーだい!何でもいいから、ちょーだい!

でも良い子で裸に手袋で待ってます!
178名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 21:00:13 ID:XvAQR5sC
ここはやはり瑞希の妄想オナニーで!
179名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 22:48:35 ID:067c+buV
妄想オナニーいいなぁw
その最中を佐野が見てしまって
「指だけじゃ足りないんじゃない?」と参戦。
180名無しさん@ピンキー:2007/11/06(火) 23:28:02 ID:QvqJACfq
こんな感じか?
合宿に行ってしまって不在の佐野。
独り寝の夜が寂しくて、つい佐野のベッドで佐野の匂いを嗅ぎながら自分を慰める瑞稀。
そこへ、宿舎の都合で合宿が1日短縮されて帰ってきた佐野が。
テスト勉強の回だっけ? 中津の一人芝居を黙って見てたみたいな感じで
瑞稀の一人えっちの一部始終を見ている佐野。
瑞稀がイこうとしてるところへ>>179の台詞で参戦。
瑞稀だけじゃなく佐野も合宿のためにご無沙汰wで溜まっていたため、
あーんなことやこーんなことをww
181名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:06:14 ID:rFS/mJtA
萌えたw
182名無しさん@ピンキー:2007/11/07(水) 23:41:04 ID:8vbjFYbh
確かに萌えたw


なんだか脳内で♪男は狼なのよ〜って歌詞が巡った時、佐野を瞬時に思い出した


携帯から&いろいろスマソ
183名無しさん@ピンキー:2007/11/08(木) 01:49:24 ID:Bq64t2rV
佐野の言い分、お待ちしてます!
184名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 00:07:20 ID:TIpLs32d
金づちとって

芦屋
185名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 12:52:39 ID:YVjjomf1
瑞稀って呼べ〜
186名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 19:05:22 ID:IKTuSVx5
みっみみみみっみみ瑞稀!
187名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 20:43:00 ID:bcCjv3ST
妄想枯渇ぎみ…話が思いつかないよー。
だれか萌えシチュエーションだけでも落としてれないかな。
188名無しさん@ピンキー:2007/11/09(金) 20:59:37 ID:v8JnHW0V
こんかい、こんかい〜 泉×瑞稀×森 嫉妬編 こんかい〜
189名無しさん@ピンキー:2007/11/10(土) 01:45:00 ID:/1JrK644
保管庫って無す?
190名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 00:31:24 ID:GcdPJiGH
つ、釣りですか…?////
>>1からちゃんと読んでね////
191名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 17:20:28 ID:BBQ86RKT
>>187
これからの季節はラブラブするにはもってこいじゃないか

寮でクリスマスパーティしてるとき、瑞稀と佐野だけコッソリ抜け出して…とか
192名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 00:22:01 ID:6IKDzyjj
佐野はいつ言い分を話してくれるのだろうか。
裸で電話して直接佐野に聞いてみたいぞ
193名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 21:34:05 ID:QOHisMim
>>191
初めてのこたつでウトウトする瑞稀に佐野がちょっかいだすとか
194名無しさん@ピンキー:2007/11/14(水) 13:41:04 ID:G3ldDP/n
>>192
ワロスwなんで電話なのさー
19526:2007/11/16(金) 01:06:04 ID:xX2XX6S9
前スレを潰してしまった上に、このスレになって自分ばっかり投下では
悪いかなぁって思ってたのですが、他の職人さんの投下がなくて
寂しいので投下させて貰っちゃいます。

佐野編をと思ったのですが、最初にお断りさせて下さい。
原作未読なので、ドラマ版のみの私のイメージでの佐野です。
佐野編のプロローグ、取り敢えず投下させて貰います。
196佐野×瑞稀 1:2007/11/16(金) 01:07:25 ID:xX2XX6S9
ザワザワザワザワ…
「あ、お前あれ持ってきた?この間頼んだ奴」
「俺やっぱあの娘いっちゃおっかなーって思ってるんだよな」
「やばいなー、僕ちょっと熱あるかもしれない」

   うるせぇなぁ…、なんだか最近ずっと…

「なあ、聞いた?あの…」
「うっそだってー、そんな事言ってたら…」
「今日の集まりって…」
ザワザワザワザワ…

ずっと今までどんな場所に居ても、何の音もなく静かな世界に
自分一人しか存在しないように出来ていたのに
最近周りを上手く遮断出来ず、佐野はイラついていた。
もう一度手元の本に目を落とすが、全く頭に入ってこない。
(なんなんだ、ったく…)
諦めて片方の手で頬杖をつきながら、本のページをパラパラパラと送り
何度も繰り返しもてあそぶとため息をついた。
「おっはよー!」
明るい弾んだ声の方に思わず目をやる。瑞稀だ。
今まで一緒に登校した事は何度かあるが、一緒に寝るようになってからは
何となく朝はいつもバラバラにくる。瑞稀が朝弱いというのもあるが、
男に武装するのを見るのはどうしても見てはいけない気になるので
つい落着かなくなってしまい、先に出てきてしまうのだ。
(服を脱がして、裸を見んのは慣れたのにな…)
佐野が先に部屋を出るときに「いってらっしゃい」と笑顔で見送る瑞稀の顔と
教室にはいってくる時の瑞稀の顔が違うのをいつも不思議な気持ちで見つめる。
佐野はそんな事を考えながらそっと瑞稀を観察していたが、
目が合う前に、慌てて視線を本に戻し本を呼んでるフリをする。
「おはよ、佐野」肩をポンと叩き瑞稀が後ろに座る。
「おぉ…」挨拶ともつかない返事をしながら、佐野は肩の温もりを
不思議な感触で受け止めていた。

瑞稀はクラスメートと結構きわどい会話も平気にこなして笑っている。
(あっ!…ったく、…また他の奴に触られてやがる…)
以前は気にならなかったのだが、最近はやたら瑞稀が誰かに触られるのが
何だか大事な宝物を触られている気がして、落着かない。
当の本人は全く気にしていなさそうなのが、また何故か頭にくるのだ。
そんな佐野の気持ちも知らずに、瑞稀は皆のバカ騒ぎに加わっている。
「難波先輩に借りたDVD、まっじでヤバかったぜ!」
「え?どれどれ?新しいやつ?次まわしてくれよー」
「じゃ、俺次な!芦屋はその後にまわしてやるよ」
「おぉ、じゃ俺、佐野と一緒に見るよ」 瑞稀が明るく言う。
「!…っげほっ、ケホッケホッ…!」
「…大丈夫か?佐野?」
「ッホ、ケホッ…、あ、ああ、大丈夫…」
佐野はむせながら瑞稀を睨むが、瑞稀はただ笑ってる。
(こいつ、…後で覚えとけよ…)
197佐野×瑞稀 2:2007/11/16(金) 01:07:59 ID:xX2XX6S9
「あ…、ま、待って…佐野、お願、い…」
「…ん…?」
「…お願い、明るいから…、電気…、…んっ、ぁっ…」
気にせず胸に舌を這わせながら、服を脱がそうとしても瑞稀はそれを拒む。
「ねぇ、…んっ、あ…、…お、お願い…、っあ…恥ずかしい…から…」
「…いいよ、このままで…、」
二人きりになりちょっと抱きしめ触るだけで、昼間の少年っぽさが抜け
途端に女の子の顔になるのが可愛くて、佐野はつい瑞稀にいたずらをしてしまう。
特にその気がなくても、瑞稀のその凛とした目が切なそうに潤み
表情が女の子に戻るのを見ると、佐野の中の何かが刺激されて
いつも途中で止められずに結局最後までしてしまうのだった。
「でも、…お願、い…、ね…、ねぇ…、佐野ぉ…、…ねぇ…待って…」
本当にずっと恥ずかしがって、もがいているので仕方なく一旦体を起こし
電気を消してやる。腕の下でホッとした表情をしている瑞稀を
ちょっといじめたくなった気持ちで見下ろしながら
「じゃあ、一緒にやらしいDVDでも見るか?」
とからかうと、たちまち顔を赤くして恥ずかしそうな顔をする。
「瑞稀から誘われちゃ断れねえし、俺はいいぜ?何系がいいんだ?」
「…佐野ってやっぱりむっつりだ…!やらしいっ!」
冗談で言ったのに対して瑞稀が本気で答えるので佐野もムキになる。
「はぁ!?何言ってんだよ、お前がさっき言ってたんだろぉ?」
「そんなの冗談だもん、普通に考えれば分かるじゃん!」
「普通言わねえだろ、そーゆー冗談。本当は見てぇんじゃねえの?」
「…!信じらんないっ!佐野が見たいんでしょお?」
「なんで俺が見たいって話になんだよ?俺かんけーねーだろ?」
「…だって…、…佐野むっつりだもん…」
「はぁ?なんだよ、それ、俺のどこが…」
「だって…、だってすぐ触るし…、すぐ…してくるし…」
瑞稀が恥ずかしそうに口ごもってちょっと視線をそらすようにうつむく。
「…っ!そ、それは…お前が悪いんだろ…!」
図星をさされて佐野も何故かすごく恥ずかしい気持ちになる。
「!?なんで?私がなんで悪いの?」
「お前が…、…感じやすいからだよっ…!だからつい抱きたくなんだよっ」
「そ、…私そんな事ないもんっ、…、佐野が…勝手に…」
「…じゃあ試してやるよ、ぜってー感じるなよっ」
今度は有無を言わさず服をはだけて瑞稀の弱い箇所を触る。
「あ、あっ、ま、待って佐野っ、…ま、…あっ…、…んっ…、ぁ…」
佐野がちょっと鎖骨を舌でなぞり、胸を揉みながら
その先を指でなぞるだけで、抵抗しようとしていた瑞稀は
あっけなく佐野の愛撫に体を預け、力が抜けてしまう。
そのあまりの弱さに佐野は余計興奮させられてしまい
結局自分も止められない程熱くなってしまうのだった。
198佐野×瑞稀 3:2007/11/16(金) 01:09:30 ID:xX2XX6S9
瑞稀を抱くようになって、佐野は自分でもこんなに性欲があるのに驚いていた。
今まで周りのクラスメートが女で騒ぐのを冷めた目で下らないと眺めていたのに
今は、自分がコントロール出来ていないみたいで悔しかった。
今まで経験が無かった訳ではない。それなりに興味はあったし
陸上の遠征先で言い寄ってくる相手と、その場限りで寝た事もある。
(でも、考えてみると自分がリードしてするってあまり無かったよな…)
思い返してみると、昔から佐野に近づいてくるのは年上タイプの女が多く
自分で相手の為に何か先回りして状況を作る事が無かった気がする。
恋愛で気持ちを振り回されるのはまっぴらだと思ってたので
特に彼女という存在を欲しいと思ったことすら無かった。

瑞稀にだって、時々一緒に生活していてドキッとさせられたり
(俺が我慢しない奴だったら、お前とっくにヤラレてんだぞっ!)
と思う程の無防備さにイライラさせられる事もあったが
押し倒すのを何とか堪えるという生活では無かった。
それに自分の為に女の子としての生活を捨ててここにきて
自分の前で男として振る舞う瑞稀に悪い気がして、手を出す気にもなれず
お風呂上がり姿などでムラムラさせられても、シャワー室で自分で
手早く処理するのも慣れてしまえば問題なかった。

でも、自分のケジメとして『瑞稀の前で飛ぶ』事をクリアした後は
佐野の中では瑞稀に対しての気持ちを抑える物が無くなってはいた。
そんな、ある日マッサージをしながら話していると
「佐野さあ、柔らかくなったよな」
「ん?え、足が?」
「うぅん、違うよ、佐野が。雰囲気が柔らかくなったよ」
「…そっか、な…」
「うん、すっごい皆も話しやすくなってるみたいだし、表情も明るいよ」
「…だとしたら瑞稀のお陰だな、…俺が変わったのは。…ありがとな」
「え?何言ってるの?違うよ、佐野は元々柔らかかったよ?」
「…そうかぁ?」
「うん、最初から私が好きだった佐野だよ」
そうサラッと可愛く言う瑞稀に愛おしさが溜まらなくなって思わず抱きしめ
驚いて自分を見つめている瑞稀が増々可愛く思えて自然にキスをした。
特に抱きたいと思ってた訳ではないのに、気持ちが止まらなくなって
服の中に手を入れると逃げようとしたので、咄嗟に逃げられないように
軽く抱きとめている内に余計気持ちが高ぶって、服を徐々に脱がし
瑞稀の体のアチコチにキスをし、舐めたりしている間に
恥ずかしそうにしながらも、自分の手の中で小さく喘いでいる瑞稀の姿が
佐野を頭を真っ白にし、とうとう最後までしてしまった。
挿入した後は涙を滲ませながらも必死に自分にしがみついている瑞稀を見て
佐野はたまらなく愛おしい気持ちと、何かが満たされた気持ちで一杯になり
「みずきっ…!…っ…好きだ…」
とイク寸前に思わず告げると、瑞稀は涙をスーッと一筋流しながら
すごく優しい微笑みを佐野に向けて、その後しばらく佐野の胸で泣いていた。
199佐野×瑞稀 4:2007/11/16(金) 01:10:06 ID:xX2XX6S9
一旦抱いてしまうと、それまで自分がどうして平気だったのか
思い出せない位、瑞稀を女として意識してしまう。
部屋にいる時は勿論教室での制服姿を見ても、佐野は落着かなかった。
短い髪からのぞく細い首、襟元、袖から伸びる細い手首、華奢な腰
それらについ目がいってしまい、慌てて目をそらすはものの
つい服の下を思い出して、そのまま抱かれている時の瑞稀まで想像して
体温が上がってしまう。それを必死でなだめている目の前で
瑞稀が他の男に肩を抱かれたり、ふざけて抱え込まれているのをみると
思わず椅子から立ち上がって止めに入りたい衝動にかられて
それをどうにか押しとどめて、何だか疲れてしまう毎日だった。

それに反して、瑞稀は佐野とそういう関係になった後も
学校でも部屋でもあまり変わる事がない。
普通に話し、笑い、平気で冗談を言ってからかったりして
二人きりでも相変わらず「俺」と佐野にも言う。それがどーしても嫌で
「お前…、俺の前ではもう『俺』って男の話し方するの止めろよ」
と抱いた後に言うと、瑞稀はちょっと驚いて
「え?私、俺って言ってる?」と聞いてきた。
「なんだよ、わざとじゃなかったのか…、言ってるぞ、相変わらず」
「そっかぁ。ん〜…、分かった気をつけるね、佐野が嫌なら」
と会話が終わったが、佐野はなんだか釈然としない気持ちで一杯だった。

「あれ?佐野まだそれ?」関目が教室でいきなり話しかけてきた。
「え…?」何となく他のやつと話してる瑞稀を見ていた佐野は慌てて姿勢を正す。
「佐野って本読むの早いのに…。この間もそれ読んでたよね?」
「…え?あ、そうか?…いや、なんとなく面白くてもう一度読んでるだけだ」
「へー、推理小説もう一度読むってすごいねー。俺犯人分かったらもう読めないよ」
「…ぶ、文章が気に入ってんだ…」
「うーん、さすがっ!佐野だね!」
やたらニコニコ笑顔でそういうと関目は佐野をポンッと叩き行ってしまう。
「…っつーかノンビリ本読む環境じゃなくなっちまったんだよ」
佐野はボソっとぼやく。最近やたら誰かに話しかけられるのが多い気がする。
中津や瑞稀は勿論だが、今まで特に話した事のないクラスメートにも
いきなり話しかけられて驚く事が多い。
「なんなんだよ、ったく…」
自分の生活が騒がしくなったのに、やっぱりまだ慣れない。
何が変わっているのか今イチ佐野自身が分かってないのだった。
200佐野×瑞稀 5:2007/11/16(金) 01:10:42 ID:xX2XX6S9
「瑞稀…、腕あげろよ…袖が抜けないだろ…」
「…あ、…ま、待って…、恥ずかしい…」
未だに瑞稀は佐野に裸を見られるのを恥ずかしがる。
着替えるのも見えない場所だし、抱く時も体が快感に支配されてから
ようやく脱ぐのに応じる程で、毎回慣れていない相手を抱いている気になる。
胸を隠している瑞稀の手を頭の上に押さえつけながら乳首を口に含むと
「…っ…!」と瑞稀が体を震わせる。
そのまま唇で挟んだまま口の中で舌で転がすと
「ぁっ…、んんっ…、んっ…」と眉間に皺を寄せて切なそうな表情で耐えている。
瑞稀を抱く時はさりげなく音楽を掛けていたりもするが
声を外に聞かれないようにする為か、いつも瑞稀は喘ぎ声を我慢して
声を漏らさないように耐えている。正直それは佐野としても助かるのだが
体がどんどん感じやすくなって佐野との行為にすぐ反応するようになっても
瑞稀の態度は初めての時のように初々しいままだった。

舐められている乳首がどんどん佐野の口の中で固くなり、そっと甘噛みすると
「だっ、…だめっ…ぇ」 瑞稀の背中が軽く浮く。
更に軽く歯でしごきながら先端を舌でつつくと
「っあ…!」 大きく息を吐き顔をのけぞらせる。
その白く細い首を顎からそっとなぞり、そのまま反対の乳首をそっと摘む。
舌で小刻みに舐め転がしながら、指で反対側を優しくこねてやると
「ぃ、やぁ…、…それ…、だっ…」
快感に 耐えられないのか自分の指をくわえて苦しそうに吐息だけ漏らす
反対の乳首に唇を移し、舌と指で両方の乳首を責めると
「あ…、ぁ…、ん…、ん…」
小さく喘ぎ声を漏らし、快感に没頭する表情に変わる。その顔を見ながら
そっと下着の上から下を触ると、うっすら湿っているのが分かる。
「あ!…だ、だめ…!」
思わず身を捩り逃げようとする瑞稀の足を、自らの足を割り込ませて押さえ込むと
下着の中に手を差し入れそこに指を伸ばす。軽く濡れている。
そのまま指でゆるやかになぞると瑞稀は顔を背けてシーツをきつく握った。
そのまま乳首を強く舐めながら、割れ目に沿って上下に指を滑らせ
息を詰めている瑞稀の足を更に大きく開かせると、その中心の突起を
そっと指で撫でる。
「んんっ!やっ…!…ぁあっ…、ぁん、…んっ…」
思わず動いてしまうのか、腰をくねらす姿を愛おしく思いながらも
徐々に服を脱がせながら指でそこをなぶり擦り続ける。
少しすると瑞稀が眉間に皺を寄せて
「ん…、っ…」
少し辛そうな顔になる。指では痛くなってきたのかと判断して
佐野はそのまま体をずらし、直接舌でそこをそっと舐める。
「ぁあっ…、っやっ…ぁ…」
と泣きそうな声を出してイヤイヤと首を振り、佐野の肩を強く掴む。
そのまま舌で敏感な箇所を舐めている内に、瑞稀は上にずり上がって
その責めから逃れようとするので、その体を押さえようと視線を上げた先に
瑞稀の捩った姿勢の細い腰が艶かしく映り、両手で掴んだ感触の華奢さに
佐野は耐えられなくなり、そのまま体を起こすと一気に瑞稀の腰を引き寄せ
自らをその熱い中に埋める。
「…っつ…!」
のけぞる背中を抱きとめながら、佐野は自らの衝動を抑えられず
自らの腰を、瑞稀の細い腰に打ちつけ速度を早めていく。
「っぁ…、ぁ…、ぁあっ…、ん…、ぁ…」
と佐野の動きに合わせて息苦しそうに喘ぎながら、しがみついてくる
瑞稀の細い腕を背中に感じると、佐野は切羽詰まっている体の状況とは違う
安心にも似た和らいだ気持ちになり、宙に浮いたような浮遊感を感じながら
強く瑞稀の体を抱きしめると
「み、ずきっ…!」 
その暖かい中に自らを注ぎ、解き放たれた快感を得た。
201佐野×瑞稀 6:2007/11/16(金) 01:11:19 ID:xX2XX6S9
いつもより早く部活を切り上げて、佐野が部屋に戻ると
丁度出ようと支度をしていた瑞稀が嬉しそうに寄ってきた。
「あ、佐野、珍しく早かったね。食堂一緒に行こうよ」
「ああ、…そーだな、先に飯にするか」
部活の格好のまま佐野はカバンをベッドに投げ出して、そのまま一緒に
食堂に向かうと、寮の連中がワイワイ騒ぎながら既に席を埋めてた。
いつも自分がくる時間帯の静けさと違う雰囲気を久しぶりに感じていると
「あ、みずきぃー、ここ、ここ。席取っといたぞ!おっ!佐野ぉ〜珍しいーな!」
中津が二人に気付き手を振る。軽く頷いて片手をちょっとあげて合図する横で
「おっ中津ーサンキュー、気がきくじゃーん」
と瑞稀が身軽に中津の横に走っていき座るので、佐野もその隣に座った。
「あったぼーよ、今日のメニューはぜってー混むと俺様の予想どおりだからよっ!」
「っつーか毎日同じ事言ってねー?なぁ中央?」
「そーそー、中津はおこちゃま味好きだから魚の日以外は毎日ご馳走なんだよね」
「ば、ばっか言っちゃいけねー、おばちゃんの作る飯が上手いっつー事だよっ!」
「いいから、ちゃんとお野菜も食べなさいねー、ぼくー」
「うっせーなっ!ちゃんと食ってるっつーの、めちゃめちゃ食ってるーっつーの!」
はしゃいでる皆の様子を見ながら静かに食べている佐野を覗きこんで
「佐野もー、ちゃんと野菜食べろよ?肉ばっかりじゃイライラしやすくなるぞ?」
瑞稀が笑いながらからかってくる。
「お前みたいなチビに言われたくねーよ。お前こそもっと牛乳飲めよ」
「んだよーそれぇー」 瑞稀がむくれるのを皆と一緒に笑いながら
(いつもの瑞稀だな…。こいつこうやっていつも楽しく飯食ってんのか…)
佐野は楽しそうな瑞稀の笑顔を、純粋に可愛いと思う気持ちと
何だか複雑な気持ちで見つめながら、水を一気に飲み干した。

「あー、お腹いっぱい!食べ過ぎちゃったね」
「そうだな…、中津の奴が勝手におかわり運んできたから俺も食べ過ぎたよ」
「ねえ、自分が食べられなくて悔しいからって人にって、どーゆー理由だよねー」
「野生の動物の群れの食料係みてえだな、あいつ」
笑いながらTシャツを脱ぎ、シャワーの支度をして振り向くと
瑞稀が先程とは違って、少し困った顔になっている。
(まただ…) 佐野は心の中でため息をつく。最近瑞稀がおかしい。
「シャワーどうする?先いくか?」
「あ、俺今日ちょっと宿題まだやってないんだよね。だから後で…」
「…じゃあ、俺先行くわ」そういうとシャワーにむかった。

最近瑞稀が夜になると態度がよそよそしい。別に喧嘩もしてないし
昼間や学校では普段のままなのだが、夜二人きりになると何かが違う。
(なんなんだ…いったい…) 佐野には全く心当たりがない。
怒ってる感じでもないし何かを言いたそうな感じでもない。
ただ二人になるのが気まずい感じなのは分かる。
かと言って、佐野が抱きしめキスをするだけで体を預けてくるのだから
佐野が嫌な訳では無さそうなのが、余計に分からない。
「ったく分っかんねー奴だな…」
佐野はぼやくと、思いっきり蛇口を捻り勢いのよいシャワーを頭から浴びた。
202佐野×瑞稀 7:2007/11/16(金) 01:12:35 ID:xX2XX6S9
佐野がシャワーから出てくると瑞稀は机に向かって勉強していた。
邪魔しないようにベッドで本を読みながら、その後ろ姿をそっと眺める。
(やっぱりどーみても女の子だよな…。よくこんなんで男子校に入ってきたよな)
教科書を調べながら小首をかしげて考え込んでいる横顔を見ていると
いきなり守ってやりたくなる気持ちが込み上げてくる。
瑞稀は本当に不思議なバランスだ。強くて弱く、繊細で大胆だ。
でも…、でも、いつも変わらないのは真っすぐさだ…。なのに最近はっきりしない。
瑞稀らしくなくてイライラする分、よっぽど何か深いものなのかも気になる。

「瑞稀…、もう消灯の時間だぞ」 声を掛けると
「え?あ、ホントだ、ごめんね、今片付ける」慌てて瑞稀が立ち上がる。
「寝る準備暗くても出来るから、部屋の電気消すね」
スタンドだけの明かりの中支度している瑞稀に
「やっとくからシャワー浴びちまえよ」 といい近づくと、瑞稀が困った顔をした。
「あ、じゃあ悪い、お願いな…」 
と言うとシャワー室に逃げるように瑞稀が行ってしまった。
「なんなんだよ逃げるみたいに…、第一なんで今また男の話し方すんだよ…」
佐野は何とも言えない気持ちになり、先程からのモヤモヤも消せず
思わず瑞稀の後を追い、何も考えずにシャワー室のドアを開けた。

「きゃあ!な、何?佐野、どーしたの?」
「…、瑞稀…!お前、なんで…」
いざ乗り込んだはものの、自分が何に腹がたってるのか分からず
シャワーを浴びたまま佐野の視線から身を隠そうとしている瑞稀が
自分を見つめている瞳を見た途端、言葉に詰まる。
「佐野…?…ぬ、濡れちゃうよ…?」
上目使いで遠慮がちに言う瑞稀があまりにも心細そうで、一気に怒りは消えた。
「佐野…?」 瑞稀が心配そうに覗きこむ。
「…お前、俺の前で男言葉使うなよ…」 佐野はそう呟くと
「え?そんな、…え?それで? っあっ!さ、佐野、濡れ!あ、やだ…っ!…ぁっ…!」
シャワーに濡れるのを構わずに、瑞稀を抱きしめてその体に手を這わす。
「ね、どー、して…?や…、…んんっ…ん…」
キスをしながら壁に体を押し付けると、そのまま立っている瑞稀の片足を
持ち上げてその中心に指を入れる。流石にまだぬめり気のないそこを確認すると
そのまましゃがみ、持っていた足を自らの肩にかけてそこに口をつけた。
「やぁっ!だ、だめ!佐野っ…、ね、…や…ぁ…、ん、あ…、ぁ…」
始めは抵抗していた瑞稀も、舌で感じる箇所を丁寧に舐められ
入れられた指で中を擦りあげてられている内に次第に力が抜けていき
壁の棚やシャワーに掴まっていたが、やがて崩れ落ちてきたので
佐野は濡れて貼り付くズボンを乱暴におろし、瑞稀を抱えると
先程とは違って十分潤ったそこへと自らを埋め込んだ。
「さ、の…、…ぁっ…!…っ…、…さ、のぉ…、ん…、ぁ…」
瑞稀が切なそうな声で耳元で喘ぎながら細い腕をからませて抱きついてくる。
(俺…、この腕が欲しくて…抱いちまう…の、か…な…)
漠然と感じながら、そのまま何も考えられず瑞稀の暖かさに没頭していった。
203佐野×瑞稀 8:2007/11/16(金) 01:16:04 ID:xX2XX6S9
何で、しちまうんだろ…。
佐野はベッドの上で、疲れて寝てしまった隣の瑞稀を
肘をついて眺めながらため息をつく。
自分でも今日は流石に驚いた。イライラしてシャワー室に乗り込んだのに
いきなり抱いてしまったのは、どう考えてもおかしい。
「なんだか、こいつを見るとおかしくなるんだよな…」
したくてムラっときた訳でもないのだけど…。気付いたら抱きしめてた。
月明かりでうっすら見える綺麗な頬のラインをそっと撫でる。
「ん…」 瑞稀がかすかに眉をひそめ、佐野の脇の下に顔を潜り込ませる。
小動物みてえだな…。 
ちょっと笑ってしまいながらも、そっと手を外し自らも隣に横になる。
こうして瑞稀の体温を感じているだけで幸せな穏やかな気持ちになるのに
何故かいつも、抱かないと落着かなくなってしまう。

夜中というのもあり、何の物音も無く風も吹いていないので静かな夜だった。
窓から見える月を見ながら、
「久しぶりに静かだな…」 思わず呟く。
最近やたらと音が多くて疲れる…。音…?音だけじゃない、何か落着かない…。
目をつぶって何か分からないモヤモヤの形を捉えようと試みるが
隣の瑞稀の寝息に引き込まれていつのまにか寝てしまった。
20426:2007/11/16(金) 01:17:52 ID:xX2XX6S9
取り敢えずここまでです。イメージと違ったらすみません。
佐野はやっぱり難しいw
205名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 02:17:52 ID:OPV1ZSl5
わぉ!!!
久々に来てみたら、佐野編が投下されていて感激。
GJ!!GJ!!GJ!!です。やっぱり佐野×瑞稀はイイなぁ…
こんなに穏やかな雰囲気が、なぜ>>4-5のような状況になるのか
気になるので、続きをお待ちしています。

ドラマ放送終了直後に書いて、書きかけのまま投下しそびれていた
カリフォルニア編があるのですが、もし要望があれば
完結でき次第、投下したいなぁと思います。
206名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 12:22:11 ID:xX13uo+0
>>205
是非是非!
207名無しさん@ピンキー:2007/11/16(金) 14:57:10 ID:CjdZ1bSx
>>196
GJ !!! 久々の投下嬉しい!続きが気になるけれど。。。

>>205
おお!カリフォルニア編、楽しみに待ってます!
208名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 00:42:16 ID:5HDCj2Y6
>>204
GJ!

>>205
ここでは「カルフォルニア編」と書いて欲しかったw
待ってるよ!
209名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 02:21:39 ID:IkM0h/8e
>>196
わーーー!覘いてみてよかった!
ずっとお待ちしてました 嬉しいっす!
GJ!GJです!
続きの投下もお待ちしてます!!

>>205
カルフォルニア編wも楽しみっす!
210名無しさん@ピンキー:2007/11/17(土) 11:53:08 ID:BfbqSJdd
>>26さん
待ってましたー!
佐野、いらついてますね。どうやってこの瑞稀とのすれ違いが解決
するんだろーか。楽しみに続き待ってまーす!

>>205さん
「カリフォルニア編」読みたいです!
よろしくお願いします!
211名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 23:47:13 ID:/SZJOFnI
>>26さんGJ!!!
続き待ってますー!

カルフォルニア編も待ってますー
212名無しさん@ピンキー:2007/11/21(水) 06:57:53 ID:Dfqw7Qq7
保守
213名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 02:39:57 ID:apik0XNQ
そろそろクリスマスネタ来るかな?
214名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 21:37:55 ID:oEVQeqaO
>>213
YOUが書いちゃいなYO!

裸にはんてん来て待ってるから…
215名無しさん@ピンキー:2007/11/22(木) 22:11:31 ID:HlKg0NwV
サンタとトナカイのコスプレで・・・
216名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 23:40:58 ID:z81T39rg
保守
217名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 00:30:32 ID:apGFvKCr
過疎り過ぎー
218名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 01:32:21 ID:g2TBwutJ
>>215 こんな感じのが浮かびますた

夕飯までまだ時間がある。ベッドに横になってボーっとしていると、
「佐野ー見て見て!!」と勢いよくドアを開けて
ミニスカサンタのコスプレをした瑞稀が部屋に入ってきた。
「おまえっ…!なんだ、その格好!」
「今度寮でクリスマスパーティーするだろ?それで関目たちが買ってきたんだ」
「だからって何でそんなコスプレ…」
「中津が、俺なら絶対似合うって言うからさぁー」
「…あいつ!」
「あ、佐野にもあるんだよー。はい、コレ。」
瑞稀から差し出されたのは、トナカイの着ぐるみ。
「……。」
「かっわいーだろ?絶対佐野に似合うと思うんだ。」
何の確信をもってトナカイなんだ。なぜ、俺がトナカイなんだ。
「俺はこんなの着ないからな。」

就寝前。
「ねぇ佐野。一回着てみてよ、トナカイ。」
「やだ。」
「なんでぇ。いいじゃん、一回!一回だけ。ね?」
なぜお前はいつまでもミニスカサンタのままなんだ…。
そんな格好でお願いされたら断れないだろ。
「わかったよ、一回だけだからな。」
シャワー室で着替え、瑞稀のもとへ。
「ぶっ!!あははは!!!かわいい!佐野、すげーかわいい!!」
これのどこがかわいいのか俺にはわからないが、
まあ瑞稀が喜んでるならよしとするか。さて今度は…。
「お前の言うこときいてやったんだから、次は俺の番な。」
「なになに?トナカイ佐野の言うことならサンタさんが何でも叶えてあげるよ〜」
「何でも、だな?」
おどけてられるのも今のうちだ瑞稀。

****
エロがうまく書けないのでここまで。
ここからエロトナカイが暴走しちゃったりして。
トナカイの上にサンタが乗ってくれたら嬉しい。
219名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 01:52:44 ID:voAfWlys
>>218
GJだけどそこまでだなんて、なんて焦らしプレイw
YOU続き書いちゃいなYO!

>>218さんが書けないなら、誰かエロい神の人おながいします!
220名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 06:20:39 ID:xDHHj4CL
>>218
エロ、もうちょっと具体的にどういう展開を浮かべてらっしゃいますか?
箇条書きでいいので書いてくだされば、可能な限りそれに沿って書いてみます。
自分で考えてみても、いまいちコスプレ状態が上手く使えないので…。
221名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 10:59:57 ID:DgT8RmDH
ミニスカサンタは脱がさないでホシス。
トナカイの上に上半身がはだけたミニスカサンタを妄想。
222220:2007/11/26(月) 21:00:53 ID:xDHHj4CL
>>218さん、ごめんなさい。自分で聞いておきながら、
一応その後最後まで大体考えついてしまったので、書いちゃいました。

後ほど投下します。
223218:2007/11/26(月) 22:04:36 ID:SItNH7E2
>>220
一足遅かったようですいません。
自分じゃエロうまく書けなかったので嬉しいです。ありがとう!
投下楽しみに待ってます!
224220:2007/11/26(月) 22:40:15 ID:xDHHj4CL
>>218さんの続き投下します。
佐野×瑞稀 クリスマス ミニスカサンタ&トナカイコスプレ編。
これより5レス使用。
225佐野×瑞稀 クリスマス・コスプレ編 1:2007/11/26(月) 22:41:05 ID:xDHHj4CL
「瑞稀、こっち来いよ」
トナカイ佐野の手招きに従って、サンタ瑞稀は何の疑いもなくベッドの上にちょこんと星座した。
「もっとこっち」
佐野は瑞稀の腕を掴んで自分の方に引き寄せる。
そして自分の前に膝立ちで立たせると、むき出しの脚を撫で回し始めた。
「あ、あの…、佐野…?」
「何でも叶えるって言ったよな?」
佐野の手は大胆にもミニスカートの中に侵入する。
瑞稀は逃げようにも腰をがっちり押さえられていて逃げられない。
「あ、あの…、佐野……?」
「何でも叶えるって言っただろ」
「言った…けど……」
散々太腿の滑らかな素肌を撫で回した手は、今度はその中心に辿りつき、
ショーツの上から割れ目をなぞった。
「佐…野……?」
明らかな意思を持つ佐野の手の動きに、瑞稀の声は上擦った。
「サンタさん、俺のお願いは」
一旦言葉を切って、瑞稀の腕を引いて抱き寄せた。耳元に口を寄せて低い声で囁く。
「おまえが欲しいんだけど」
瑞稀の顔がサンタの衣装と同じくらいに真っ赤に染まる。
……ところであるが、トナカイの着ぐるみ姿では口説き文句もイマイチ様にならない。
瑞稀はぶっと噴出し、お腹を抱えて笑い転げた。
「ええい、くそっ! こいつ、邪魔だっ!!」
せっかくの決め台詞が瑞稀の爆笑を買うはめになった佐野は、
苛立たしげにトナカイの頭部を脱ぎ捨てた。
「えーっ、脱いじゃうの〜!? もったいない。可愛かったのに…」
「おまえ…、笑いやがったな……」
今に見てろ。全て脱いでタンクトップと短パン姿になると、佐野は心の中で先ほどの決心を強めた。
226佐野×瑞稀 クリスマス・コスプレ編 2:2007/11/26(月) 22:41:34 ID:xDHHj4CL
ようやく笑いが止まった瑞稀の身体をもう一度引き寄せる。
瑞稀の腿に硬いものが当たり、吃驚する。
佐野は抱きかかえた瑞稀の身体を揺らして誇示するようにそれをすり寄せた。
「さ……」
抗議の声が発せられる前にその口を塞ぐ。
「ん、んん……」
激しく舌を絡みつかせ、何もかもを貪り取るような、それでいて最上級に甘いキスを送る。
その間にも、佐野はサンタの上衣の前ボタンを外しにかかった。
次いで、胸押えのバンドも外し、露わになった二つの膨らみに吸いついた。
「あ、あん! ああっ…!」
先端にねっとりと温かい舌の感触を感じて、瑞稀が高い声を上げる。
佐野はそれを促すように執拗に右の膨らみを舌全体を使ってなぶり、
空いた左の胸を右手で包んだ。時に強く、時に弱く、
速度を変化させながら揉みしだき、指の間で固い蕾を挟んで刺激を与えた。
次に左胸に唇を移し、右手は下に再び伸ばす。
二度、三度筋目をショーツの上から往復させて湿り気を確認すると、隙間から指を差し入れてきた。
「やっ、だめ…っ! あぁん!」
一番弱い部分に直接触れられて、身体の内側からわき上がった甘い疼きに瑞稀が腰を跳ねさせる。
中心から滴る蜜を突起に塗り込めて、それを潤滑油のようにして何度も指で捏ね回すと、
瑞稀はいやいやするように激しく頭を振って身を捩らせた。
桃色に染まった肌蹴た身体と、衣装の白いファーと、赤い布地のコントラストが視覚に訴える。
(やべえ…、この衣装、かなりいい…)
自分のトナカイはともかくとして、瑞稀のサンタ姿はかなり視覚にクることを、改めて認識する。
それと同時に、絶対他の野郎どもには見せられないと思った。
227佐野×瑞稀 クリスマス・コスプレ編 3:2007/11/26(月) 22:42:03 ID:xDHHj4CL
佐野はもっと瑞稀を高めようと、指を中心部に侵入させていった。
二本の指がずぶずぶと埋め込まれていき、交互に内壁を擦り続ける。
「はぁ…っ、やぁんっ! やだぁ…、……ん!」
瑞稀は背中をしならせて指の侵入を受け入れ、
佐野の肩にしがみついて内側から間断なくわき起こる快感に耐えた。
乱れる瑞稀の姿に佐野もたまらなくなるが、まだまだ根を上げるわけにはいかない。
(くそ…っ、まだだめだ…っ!)
張りつめた自身が痛いほど主張しているのを、眉根を寄せて何とかやり過ごすと、
佐野は瑞稀のショーツを太腿の辺りまでずり下ろして三本目の指を挿入させた。
苦もなく三本の指を呑み込みながらも、佐野が指を動かすと敏感に反応してそこはきつく締め上げる。
その感覚にごくりと息を呑み、佐野はそこへの攻勢の強化に専念した。
「佐野、あたし、もうだめ……」
佐野の忍耐は実を結び、瑞稀の方が先に根負けした。目尻に涙を浮かべて懇願する。
今だ。佐野は狙っていたアクションを起こした。瑞稀の顔を至近に引き寄せる。
「サンタってのはトナカイの上に乗るもんだよな?」
「!!!」
さすがに超鈍感を誇る瑞稀も、佐野の含みを帯びた声で
嫌でもその意味に気づかされ、耳まで赤く染める。
その間にも佐野は短パンを下ろし、露わになった自身に手早くゴムを装着させた。
「ほら、来いよ」
「え、で、でも……」
「ごちゃごちゃ言ってねえで、ほら」
促す声に瑞稀が途惑っていると、佐野はその身体を抱き寄せて、
投げ出された脚からショーツを抜き取った。
「ほら」
瑞稀がふるふると首を横に振る。
「だって、恥ずかしいよ……」
瑞稀が恥ずかしがれば恥ずかしがるほど、ますますさせたくなる。
「何でも叶えるって言ったんじゃねえのか?」
佐野の声は優しかったが、逆らいがたい響きをそこに感じた。
お気楽に言った自分の前言を悔いてみても仕方がない。
瑞稀はぎゅっと目を瞑って決心をつけると、おずおずと膝立ちで佐野に跨った。
おそるおそる屹立に手を添えると、何度も躊躇いながら腰をゆっくり落としていった。
228佐野×瑞稀 クリスマス・コスプレ編 4:2007/11/26(月) 22:42:25 ID:xDHHj4CL
「んん……!」
スカートの裾を捲り上げて、佐野は瑞稀が自身を呑み込んでいく様を観察した。
「やだ、見ないで…」
「だめ」
瑞稀が裾を下ろして隠そうとするが、佐野の手がそれを止めて許さない。
恥じらいながらも自身を咥え込むために腰を沈めていく瑞稀の姿がたまらなくそそる。
熱く狭く柔らかいそこに締め上げられて、佐野は早く突き上げたい衝動に駆られながらも、
まずは瑞稀にそれをさせようとした。
「動いてみろよ」
「!」
やはりその声に抗いがたい何かを感じて、瑞稀は羞恥に顔を染めながらもゆっくりと動き始めた。
腰を上げてはまた落とす。ぎこちない動きがもどかしく、欲望を煽る。
「あ…ん、あぁん! や…っ! ああっ!」
瑞稀が腰を上下に揺らす度に、結合部からいやらしい水音が立ち、
互いの全身に快感が並のように広がっていく。
始めは恥ずかしさのために躊躇いがちだった動きが、
快感に意識を支配され、次第に速度と激しさを増していく。
「やぁっ! あ、あっ、んんっ、はぁっ、あぁん!」
羞恥も忘れてすっかり行為に没頭しきっている瑞稀が、
桃色に染めた胸を肌蹴させながら、首を仰け反らせて嬌声を上げる姿がひどく艶めかしい。
「瑞稀……、すっげえ、いい……」
桃色の口が上下し、蜜がたっぷり絡みついた屹立を咥え込んではまた吐き出す光景にぞくっとした。
「もう……耐えらんねえ…っ!」
佐野は上体を起こすと、瑞稀の腰を両手で支えて、下から思いっきり突き上げた。
「あんっ!」
一際高い声が瑞稀の可愛らしい唇から上がる。そのまま何度も激しく腰を突き上げる。
「あっ、あっ、あっ、あっ、ああん! あ…っ!」
今まで抑えていた分まで叩きつけるような佐野の攻めに、瑞稀はただただ翻弄された。
「佐野っ! 佐野ぉ…!」
「瑞稀…っ!」
無我夢中で互いの名を呼ぶ。
「佐野っ、もうっ、だ…め……っ!」
「俺も……!」
最後に佐野が瑞稀の腰を持ち上げ、それを降ろすのと同時に
自分の腰をいっぱいに突き上げると、二人ほぼ同時に頂点に達した。
229佐野×瑞稀 クリスマス・コスプレ編 5:2007/11/26(月) 22:42:50 ID:xDHHj4CL



「何で瑞稀、サンタの衣装着てないんだよ!?」
パーティーの当日、佐野が着る予定だったトナカイの着ぐるみ姿で現れた瑞稀に、
中津は思いっきりブーイングの声を上げた。
「あ、あれ、スカートをどっかに引っかけて破いちゃってさ〜。あははは、ごめんな」
嘘である。行為ですっかりぐしゃぐしゃのぐちょぐちょの、
人前では着られない惨状になってしまったから、というのが真の理由であった。

事の後、無残な状態に成り果てたサンタの衣装を摘み上げて、瑞稀は恨めしげに言った。
「佐野ぉ〜、どうしてくれるんだよ〜? これもう着られないじゃないかよ…」
「着なくていいさ」
「!」
「というより、着るな」
「何でだよ〜?」
「俺以外の奴にそんな格好見せるわけにはいかねえから。(特に中津には)」
そう、佐野の独占欲を見せつけられて、しかも甘いキスを送られたら、
瑞稀にはもう反論も反抗もできなかった。

というわけで、佐野は体よく自分が着るにはあまりに抵抗がある
トナカイの着ぐるみを瑞稀に押しつけた。これなら余計な露出もなくて安心だ。
「…で、何で佐野がサンタなんだよ!?」
「うるせえ、俺だってやりたくてやってんじゃねえよ」
瑞稀にサンタの衣装を着ることをやめさせて、自分のトナカイ姿を回避した佐野であったが、
「じゃ、佐野がおれの代わりにサンタやってよね」
と、瑞稀に強く言われて、結局譲歩せざるをえなかった。
「あはは、似合うだろ? 佐野のサンタ。トナカイも可愛かったんだけどさー」
能天気に笑う瑞稀を、佐野は「今に見てろ…」と不穏な目つきで見やるのであった。


「あー、楽しかった〜!」
パーティーを満喫して(満喫したのは瑞稀だけであったが)二人は部屋に戻ってきた。
「楽しかったけど、疲れたね。おやすみ〜!」
と、ロフトに上がろうとする瑞稀の腕を引いて、佐野はその身体をベッドに転がした。
その上に体重をかけないように馬乗り状態になって、逃がさないようにする。
「え、あ、佐野……?」
「トナカイってのはサンタを上に乗せるものだよな?」
にやりと笑って言い放つ佐野に、瑞稀はイヤな予感に襲われる。
「え、えーと…」

先日とは格好が逆なのに、何故か似たような展開になっている二人であった……。

(おわり)
230名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 23:34:09 ID:gYdR6Bbj
寝る前にここを覗いたら…GJです!!!萌えましたー…
騎乗位ktkr確かに騎乗位は、えろい
231名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 23:56:05 ID:MO3F+5uh
久々の投下GJ!!!
この二人、騎乗位がよく似合うw
232名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 00:21:31 ID:3BOiafrV
あぁあっ よかったです!
興奮して眠れないかも…
233名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 00:56:22 ID:t52pplmO
GJです!!!!!
ありとぅーす!

読み進みながら「トナカイ中津だったら確実出血多量で逝っちゃうよなw」
なーんて考えてたら…哀れ中津wwwやっぱり中津だと思って笑えました
瑞稀サンタはほんとかわええなあ
234名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 09:26:39 ID:TbsHXqyv
>>225-229
GJGJGJ!
221ですが、サンタを脱がさないでくれてありがとう!
良かったっす〜。
235名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 00:05:07 ID:fPbLWdYi
保守
236名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 06:55:03 ID:88GQ0Q4N
急に人いなくなったね。ここ何人ぐらいで回してたんだ?
237名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 01:55:35 ID:sit0TwmO
遅レスながらコスプレサンタGJ!!!!!
ミナスカ瑞稀(´Д`*)ハアハア
238名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 12:23:52 ID:35t6QjGf
佐野の言い分・・・お待ちしてます。
239名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 00:11:53 ID:UAiMAPCn
佐野の言い分続きwktk
240名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 21:47:00 ID:ikC+6gHj
同じくお待ちしております。
241名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 02:47:26 ID:L35VfzCE
毎度見かけるけど
佐野の言い分ってどのSSのこと言ってんの?
242名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 15:26:12 ID:8IDHtSib
全部同じ人が書いてるんでしょ。
オリキャラ出す人の話だと思う。
243名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 17:31:50 ID:rqFxl9gk
同じじゃないだろ。
244名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 17:45:05 ID:AASVtoYc
>>242
オリキャラは出てきてない
245名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 17:57:11 ID:7yRHQEvH
佐野の言い分って
>>52 で触れられてるやつのことですよね?

ずいぶん時間あいちゃったけど続き読みたいなあ。
このままだと佐野と瑞稀の関係が修復しないままで消化不良。

246名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 20:56:21 ID:TJ809yTo
>>244
>>52のことなら、オリキャラが出てるのを書いた職人さんなんだが、違うやつ?
247名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 00:49:40 ID:ZFMPzX03
今のところ投下の可能性があるのがその人ぐらいだからなー。
あと>>205のカリフォルニア編もあるか。

正直投下あったら何でもいいって気分。佐野×瑞稀希望だが。
248名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 01:13:43 ID:HsoR5NJt
さがりすぎてるんで一回age
249名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 13:49:38 ID:eTAUovzT
投下あるんだったら、コスプレがいいかな。
いや、季節とか関係なくチャイナとか色々あるし?
250名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 20:01:29 ID:zXrHu7TI
もちろん季節は無視して、夏ネタでもハロウィンでもいいよな〜
251名無しさん@ピンキー:2007/12/09(日) 09:50:26 ID:lByUR9cd
保守
252名無しさん@ピンキー:2007/12/11(火) 23:51:51 ID:6X3vp/Y9
男だろーが女だろーがそんなの関係ねぇ!
253名無しさん@ピンキー:2007/12/14(金) 22:22:49 ID:F3Ltsy7T
毎日寒いことだし、こういう時期こそベッドでくっついていたいものだw
254名無しさん@ピンキー:2007/12/17(月) 17:28:37 ID:V/63P6Ly
保守あげ
255名無しさん@ピンキー:2007/12/18(火) 03:07:29 ID:glov01B6
お待ちしてま〜す
256名無しさん@ピンキー:2007/12/20(木) 14:23:56 ID:IsOfG0UY
24日から再放送ありますね〜
257名無しさん@ピンキー:2007/12/22(土) 23:41:57 ID:NLvnx99t
保守 
作家様、ご投下お待ちしてます〜
258名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 06:43:58 ID:svK4Q+eM
259名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 06:49:53 ID:svK4Q+eM

オリキャラ×瑞樹
中途半端
260名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 14:11:31 ID:SIEzYAqt
いまさらだろ。ブーム去ったし。
261名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 20:16:56 ID:gMPK5NlI
保守
262名無しさん@ピンキー:2007/12/24(月) 01:54:01 ID:izoFTLSe
>>260
今日から再放送だし、冬休みだから観てまた盛り上がる人もいるさ
263名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:36:36 ID:M+useQKk BE:618300195-2BP(1000)
hssh
264名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 23:10:15 ID:IfB0LKm7
やっぱ佐野のデレる時が萌えるわ
それに気付かない瑞稀にも萌え
265名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 10:18:04 ID:hMX14qeh
>>263
d
266小ネタ:2007/12/27(木) 19:03:00 ID:UGVIW2wS

(違う、俺は邪な気持ちでは決してない!そう、断じて邪な気持ちでは…)
何度も何度も頭の中で繰り返し繰り返し過る夕べのシャワーシーン。妄想が現実になったんじゃないかと勘違いしたりもしたが、やっぱり見間違いってことじゃないんだろう。
(も、もう一度確かめる義務が、俺にはある!!)

「…お前うちの前で何してんだ?」

早く開けてしまえと部屋の前を右往左往していたら、不可思議な様子で佐野が俺の前に立っている。
(つーか、こいつは知ってるのかよ?)ふとそんな思考が過って思わず停止してしまう。

「あ、うあ、佐野…俺は、その、な。あれだほら。あれだっつーの!!」
「…訳わかんねー逆ギレしてんじゃねーよ。芦屋に用なら入りゃいいだ…うわっ!」
「待てぇぇぇぇい!!」

ドアノブに手を回す佐野の腰にタックルをかまして佐野ごと廊下に滑り込む。完全に油断しきっていた佐野は綺麗に俺の下敷きになった。

「〜〜〜〜何すんだよっ!!」
「お、お前は知ってんのか!?」
「ああ!?何を?」
「え、あの、そりゃあ…あれだろう?」
「…あれって?」

本当に何も知らない、と言うような顔で返され中津は今度こそ本当に黙ってしまう。(もしかして本当に知らないのか?でも、もしそうなら…)

「チャンスは俺の方に向いている?」
「は?チャンスってなんの?」
「ふ、ふはははは!アディオス佐野!よい夜を!」

脱兎の如く飛び出した中津に、佐野は小さく呟いた。「なんだ、あいつ…」


「おーっす、佐野」
「おー…ってお前なぁ!!」
「へ?なんだよ?」
「風呂上りタンクトップ一枚でうろちょろすんじゃねえっつってんだろうが!もう少し自覚を持て自覚を!」
「自覚ってなんだよー?暑いんだから仕方ないだろ?」

パタパタとタンクトップで風を寄せる瑞稀に、佐野は悪戯っぽく微笑んで囁いた。

「そんなに暑いんなら、脱がせてやろうか?」
「!」
「それとも自覚させてほしいのか?」
「!!」

それから瑞稀が風呂上がりにタンクトップでうろつくことはなくなったとかなくなってないとか。


-fin-
267名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 19:24:40 ID:HdkWOfe4
>>266
GJ!!
今再放送してるし、久し振りに覗いてみたら。
『小ネタ』面白かったよ〜(*^o^*)
268名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 21:34:06 ID:ygTFtvov
>>266
GJ! 小ネタ楽しかった。
ところでこれは瑞稀は佐野が女と知ってることを知ってる設定?
ホントに脱がせるパターンも希望!w
269266:2007/12/27(木) 22:07:08 ID:UGVIW2wS
>>267
>>268
有難う御座いますwまだ二人にバレてないと思ってる設定で書いてみました!
今度はエロ挑戦したいですw
270名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 22:41:33 ID:ZALkWZLV
>>266
GJです!

このスレが忘れ去られていなくて良かった。
271名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 23:34:00 ID:C3MHkCzG
>>266
GJです!!一瞬、佐野と中津でガチホmになるかと…w
うん。タンクを脱がす話も読みたいものですw
272名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 12:29:18 ID:l2LFY/jk
すみません(>_<)
保管庫の事で質問です…

再放送もあったし、久し振りに読みたいと思い、
保管庫を開いたのですが…
佐野×瑞稀←中津C
が最後まで表示されないのは自分だけでしょうか…??

中津スキーの自分としては、
あの名作はこのスレがなくなっても何度も読み返していきたいのですが…
273名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 20:01:53 ID:IBkXCjeI
>>272
現行スレで読めるからまだ保管してないだけじゃないの?
274佐野×瑞稀 0:2007/12/30(日) 06:03:32 ID:MPfOz/TX
投下させてください。佐野×瑞稀。
原作未読、ドラマで瑞稀が佐野に胸を触られた次の日の設定です。
初心者なので、つたない文章がお嫌な方はスルーお願いします。
275佐野×瑞稀 1:2007/12/30(日) 06:05:32 ID:MPfOz/TX

シャワーを浴びようと服を脱いだ瑞稀は、ふと自分の胸に目をやった。
自分で見ても小振りな胸である。しかも昨日はベストを着ていたから余計に平らだったはずだ。
昨日は良かった〜、女だって佐野にばれなくて。男のあたしに胸があったらおかしいもんね。
……でも中津に触られたこともあったけど、いくらベストしてるからってばれないっていうのも女としてどうなんだろう。
あたしだってこうしたら谷間くらい……。
鏡に向かってやや前かがみになり、片手で下から胸をすくい上げるように寄せてみる。
が、すぐに馬鹿馬鹿しくなって止めた。
何やってるんだろ、あたし。
瑞稀は頭から勢い良くシャワーを浴びて汗と雑念を洗い流した。体を洗い、下着の洗濯に取り掛かる。
男物の下着を身に着けているとはいえ、ランドリー室で洗うのは抵抗がある為手洗いをしているのだ。
シャワーを終えトランクスをはきベストをつけようとしたが、無い。着替えに入れ忘れたようだ。
佐野はまだ部活で帰ってこないし、ま、いっか。
と素肌にTシャツを着てハーフパンツをはき、首からバスタオルを掛けシャワールームを出た。

「おう、シャワー終わったか?」
いきなり声をかけられ、瑞稀は心臓が止まるほど驚いた。
居るはずが無いと思っていた佐野が、黄緑色のロッカーの前でTシャツを脱いでいる。
「さ、佐野っ!なんでいるんだよっ!!」
「いちゃわりーかよ。今日は軽いメニューで疲れをとれって梅田に言われたんだよ」
「そそそそそっか、お、お疲れっ」
瑞稀は上ずった声で言うと、バスタオルを胸元でしっかりと掴み、身をかがめるようにしてロフトの階段へ向かった。
「何やってるんだ?お前」と不審げな佐野。
「いや、気にしないでいいよ」あせる瑞稀。
佐野に背を向けて急いで階段を駆け上がろうとしたが、慌てるあまり途中で足を滑らせた。
あっと思った瞬間体が浮くのを感じ、瑞稀は目を閉じ体を強張らせた。
ガンッとロッカー大きな音をたて、背中に何か当たったが、別に痛くない。
目を開けると、腕が見える。
間一髪、佐野に抱きとめられたらしい。だが、受け止めた勢いで佐野がロッカーで頭を打ったのだ。
「いってー」
佐野が呻いたのをきっかけにようやく瑞稀は声を出せた。
「わりい、佐野大丈夫か?」
慌てて佐野の腕の中から抜け出そうとした時、佐野の手がTシャツ越しに胸に触れていることに気づいた。
落ちた拍子にバスタオルが外れている。
体を硬直させて動かない瑞稀の背後で佐野も身を起こそうとして、自分の掌に当たる感触に驚いた。
昨日とは明らかに違う柔らかい弾力。
一瞬後に我に返り、瑞稀の体から急いで手を引こうとした佐野の指が、瑞稀の胸の先端をかすめた。
「あんっ!」
敏感な先端に触られた瑞稀の口から、思わず高い声が漏れた。
いけない、と思い佐野の腕から逃れようとした瑞稀を、佐野は後ろからしっかりと抱きしめた。
「…もう無理。そんな格好してるお前が悪いんだぞ」
耳元で響く佐野の低い声に、瑞稀はぞくっと身を震わせた。
階段の下に座り込んだ姿勢のまま、佐野は開いた足の間にいる瑞稀の顎を捉え自分の方を向かせた。
「さの…」
と言いかける唇を佐野の唇が塞ぐ。
276佐野×瑞稀 2:2007/12/30(日) 06:06:50 ID:MPfOz/TX

佐野は優しく触れるように、何度も口づけた。
突然のキスに驚いて瑞稀は固まっていたが、唇を受け止めているうちに徐々に体の力が抜けてきた。
強張らせていた体をゆっくりと佐野の胸にもたれさせ、長い睫毛を伏せる。
唇の柔らかさを味わうように、次第に佐野のキスは激しく深くなっていく。舌が口の中に進入し、瑞稀の舌をとらえ絡めた。
キスをしながら、佐野が左手を瑞稀の胸に伸ばした。大きな掌が膨らみを柔らかく包み込む。
手ではやわやわと胸を揉みながらも、佐野の舌は瑞稀の歯の付け根をなぞり舌を吸い上げ翻弄するのを止めない。
佐野の指が胸の先端を摘んだ。
「んんっ」
瑞稀の体に甘い電流が走り、くぐもった声と共にびくんと体が震える。
長い指は頂の蕾をゆっくりと転がし、きゅっとひねり、焦らすようにそっと周りをなぞる。
瑞稀はひっきりなしに吐息交じりの甘い声を佐野の口の中に漏らし、指の動きに体全体で反応し始めた。
次第に呼吸が速くなり苦しそうに喘いでいる瑞稀を見た佐野は、やっと唇を離した。
そして力が抜けてぐったりしている瑞稀の背中を起こし、もう片方の手を膝の裏に差し入れ抱き上げた。

「さの…?」
瑞稀が抱き上げられた腕の中から見上げる。
「ここじゃ狭いからな。床も固いし」
そう言って、ベッドの上に瑞稀を下ろすとドアの鍵をしっかりと掛けた。
瑞稀の横に腰をおろすと、正面から瑞稀を見つめて言った。
「お前が好きだ」
「佐野……本当?」
「ああ、もっとちゃんと跳べるようになってから言うつもりだったのに……。お前がそんなかっこうでちょろちょろしてるからつい…」
「ご、ごめん。でも誰も居ないと思ってたから」
「鍵も掛けずにシャワーなんかするなよ。それにいつも薄着になるなって言ってるだろ。自覚が足りねーよ、お前は」
「え?…佐野、いつから俺が女だって知ってたんだ?」
「お前の兄貴が来た時。部屋で話してるのを聞いちまったんだ」
「そんなに前から!?なんで言ってくれなかったんだよ」
「言ったらアメリカに帰っちまうと思って…」
「そっか…黙ってくれてて有難う」
「──瑞稀」
名前で呼ばれた瑞稀は嬉しさに頬を染め、潤んだ瞳で佐野を見上げる。
瑞稀の肩に手をおくと、佐野はもう一度優しくキスをした。そしてかすれた声で低く聞いた。
「いいか?」
こくりと頷いた瑞稀の背に手を添えて、そっとベッドに押し倒した。
277佐野×瑞稀 3:2007/12/30(日) 06:08:21 ID:MPfOz/TX

横たわった瑞稀のTシャツの胸元は、布の上からでもはっきりとわかるくらいツンと主張しているものがある。
白いTシャツなので、膨らみの頂がうっすらとピンク色に透けて見える。
佐野は硬く尖った蕾をいきなり布越しに咥えた。
「ぁあっ」
瑞稀の抑えきれない声が吐息と共に吐き出される。
たっぷりと唾液を舌に乗せ、蕾を転がしそっと甘噛みする。
瑞稀は目を閉じたまま全身をくねらせ、甘い声を漏らしながらシーツをぎゅっと掴んでいる。
佐野が口を離すと、そこだけが濡れて蕾が透けている。
ふーっと息を吹きかけると、冷たい刺激で瑞希がピクッと動く。
もう片方も同じ様に咥え転がすと、白いTシャツの中で両胸の先端だけがピンク色にくっきりと透けて見える。
そのいやらしい眺めに、佐野はごくっと唾を飲み込んで見惚れた。
佐野の動きが止まったことで瑞稀も目を開け、自分の胸を見て恥ずかしさに仰天した。
「やだっ、佐野のスケベ」
そう言うと胸を手で隠し、顔を真っ赤にしてくるんと佐野に背を向けてしまう。
「男はスケベな生き物なんだよ」
囁きながら、背後から今度はTシャツの中に手を差し込んだ。滑らかな肌に手を這わせ胸までなで上げる。
両方の蕾を直接摘むと、途端に瑞稀の体が弾かれたように反応しだす。
親指と中指で摘んだ先端を、人差し指で優しくこする。
指の腹で先端をつぶすように刺激しながら瑞稀を仰向けに戻すと、Tシャツをめくり上げ上から抜き取った。
頬と同じ様に上気した胸の頂が濃く桜色に染まっている。
思わず吸い付き、舌先でこすり、弾く。もう片方の頂は指で刺激する。
「ん、ぁあんっ……あ…んんっ、あんっ……」
佐野の執拗な愛撫に、瑞稀は息を弾ませ胸を突き出すように応える。
胸への刺激が瑞稀の中を電流のようにかけまわり、やがて下腹部にも甘い疼きを伝えてきた。
瑞稀が腰をくねらせながら腿をすり合わせているのを見た佐野は、蕾を舌で弄りながら、左手をハーフパンツの中に滑り込ませた。
下着の上から中心に沿って指を滑らせると、すぐに布地がしっとりと湿り気を帯びる。
下着の横から指を差込み潤んだところを浅くかき回すと、くちゅ、と小さな音が二人の耳に届いた。
「やぁっ」
瑞稀は恥かしさのあまり、身をよじる。が、佐野の指からは逃げられない。
佐野は少し上に指をずらして、瑞稀の一番敏感な部分を見つけ出した。優しく撫でると瑞稀の腰が跳ね上がる。
蜜を掬って塗りつけるようにくるくると転がすと、どんどん溢れてくる。瑞稀の喘ぎが激しくなる。
佐野はわざと音をたてるように指を動かす。ぴちゃぴちゃと湿った音がはっきりと聞こえる。
恥かしい音のせいで意識が下半身に集中して、ますます敏感になる瑞稀。
「瑞稀、すげー。ここぐしょぐしょになってる」
「いやっ、知らない」
瑞稀はとうとう手で顔を覆ってしまった。
その隙に、佐野は手早く瑞稀の下半身からも衣服を全て取り去ってしまい、そのまま瑞稀の足の間に入り込む。
気づいた瑞稀が閉じようとした足を押さえ込んで、顔を寄せた。
「いや…そんなとこ見ないで……恥かしい…」
「なんで?綺麗なのに」
佐野は右手を胸に伸ばして蕾を転がし、左手の指を蜜をたたえた中心に埋め込んだ。
先程からの刺激で瑞希の敏感な突起は、ぷっくりと赤く膨らんでいた。
腰をくねらせる瑞稀の動きに合わせて、そこをちょんと舌でつついた。
「あんっ」
と瑞稀の甘い声が一際高くなる。
中に入れた指を曲げ、上のざらざらしたところをこすりながら、ゆっくりと出し入れする。
同時に、壊れ物をそっと磨くように、繊細なタッチで瑞稀の敏感な突起を舌先で刺激する。
「あんっ…さ、の…そこ、だめ……ヘン、に、なっちゃい、そう……」
瑞稀は快感で全身をうねらせながら、切なげに佐野に訴える。その声で佐野は指の出し入れを早め、舌で突起をこする。
「あんっ、だめ……ん、ぁ、んんっ……あっ…」
激しくなる瑞稀の反応に合わせ、佐野は舌先を動かす速度を上げる。
佐野に瑞稀の中で快感が急激に膨れ上がってきた時、佐野がちゅうぅっと強く突起を吸い上げた。
「あっ……んっ、ああぁっ」
瑞稀の頭の中で何かが真っ白に弾けた瞬間、声を上げながら全身を硬直させた。
と同時に、中にくわえ込んだ佐野の指をぎゅっと締め付け、これまでと比べものにならないほどの蜜を溢れさせた。
がくがくと腰を震わせながらぐったりと体から力が抜けた後も、ぴくんぴくんと痙攣しているように瑞稀の中が動いている。
278佐野×瑞稀 4:2007/12/30(日) 06:09:44 ID:MPfOz/TX

佐野は指をそっと抜き取りると、自分の服を脱ぎ捨て、手早くゴムを装着する。
さんざん乱れた瑞稀を見て、達する瞬間を指で味わった佐野は、もう我慢の限界だった。
まだ呆然としている瑞稀の汗ばんだ額にキスをした。
「いくぞ」
瑞稀の足を開き、自らの強張りを蜜の中心にあてて腰を進める。
「あっ、痛っ」
ふわふわした脱力感からいきなり現実に引き戻された瑞稀が、痛みに顔をゆがませた。
下半身を引き裂くように、熱く固い佐野のものが押し入ってくる。痛みと量感に息が詰まる思いだった。
「大丈夫か?」
見上げると心配そうに、だが、佐野も何かに耐えるような苦しげな顔で覗き込んでいる。
「うん、大丈夫」
目じりに涙を滲ませながら微笑む瑞稀に、佐野は今までで一番優しくキスをした。
痛みはあるが、大好きな佐野と一つになれた。その想いが瑞稀の心を満たしていた。
しかし佐野がゆっくりと動き始めた瞬間、再び引き裂かれるような痛みに襲われ、佐野の肩にしがみついた。
佐野の腰が往復する度に痛みが走る。
そんな瑞稀の様子を見て、佐野は二人が繋がっている下腹部へと手を伸ばした。
親指の腹にぬるぬるの蜜をつけ、そっと瑞稀の敏感な突起を撫でる。
「ああんっ」
瑞稀がそれに驚き、声をあげた。浅く出し入れを繰り返しながら、突起を撫で続ける。
「あっ、だめ……そんな、んっ…あんっ」
痛みだけだった時とは明らかに反応が変わり、中から再び蜜があふれてくる。
瑞稀の中の刺激に耐えつつ、佐野は徐々に深く押し入った。
挿入時の押し出されるような感じが消え、熱い肉が絡み付いてくる。佐野は激しく腰を打ちつけた。
「やだっ、んっ…どう、しよう…またっ」
切羽詰まった声を上げるのと同時に、瑞稀の中が佐野の根元から奥へと吸い付くように締め上げる。
「ぁ…あんんっっっ」
「瑞稀っ」
再び達した瑞稀と共に、佐野も果てた。



二人は佐野のベッドで同じ布団に包まり、心地よい疲労感でうとうとしていたその時。
ドンドンドン。ドアを叩く音に二人同時にビクッと身を縮めた。
「佐野ー、シャンプー貸してー」ガチャガチャッ。ノブを回す音に息を詰める。
「なんだよ、いねーのか」「珍しいね、鍵掛かってる」「しょーがねーな」
遠ざかっていく関目と嵯峨の声が聞こえなくなるまで、息が出来なかった二人。
この後瑞稀は、
「お前、明日からシャワー浴びるときは絶対鍵掛けろよっ」
と佐野から散々釘を刺されたとか。



*************** 終 ***************
279名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 06:10:43 ID:MPfOz/TX
以上で投下終了です。
お目汚し失礼しました。
280tpnjgtn:2007/12/30(日) 07:32:30 ID:ydeUzGFO
待ってましたー!!最高!
GJです!!また是非よろしくお願いします!!!!
281名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 08:20:38 ID:OT+TYcHM
>>279
乙!!いいよいいよー!
282名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 09:12:08 ID:Kf9jqFIG
>>279
久しぶりの投下キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!
GJ! 二人がすごく可愛かった。文章も読みやすくてウマー。ぜひまた書いて下さい。
283名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 09:20:20 ID:uoeOHcuC
>>279
GJ!!!
イイヨ(*´∀`*)イイヨー
ちゃんと避妊もしてるし!w
284名無しさん@ピンキー:2007/12/30(日) 10:22:45 ID:F9QH03sN
>>275-278
GJ!GJ!!
ラブラブな2人に萌えた。佐野、意外と慣れてるw
285名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 00:22:15 ID:SWHWH+bv
>>279
新年早々GJ!GJ!GJ!!!

286名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 12:09:42 ID:bel50STq
何ここ
バグってんの?
287名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 20:02:13 ID:Ai+33TPV
>>279
おっ!年末に投下あったんだ。
GJ!GJ!GJ!!!エロ可愛いよ、瑞稀。
関目と嵯峨にワロタw
お年玉サンキュー!
また待ってるよ。
288佐野×瑞稀:2008/01/02(水) 21:32:49 ID:M337wkMy
新年早々暇なので失礼しますw
>>266で小ネタ書いてたヤツですが、エロに挑戦してみます。
本格的にバレてアメリカ帰るまでの間のどこかの夜です。


―――

思ってもみなかったんだ。佐野が、俺が女だって気付いてるだなんて。
それと同時に空しくなった。私は、女としても見られてないんだって、思い知らされてるようで。
「おー、おかえり、佐野」
いつもの調子で話しかければ佐野は少しだけ微笑んで、「おう」と瑞稀に応えた。
勿論それに満たされる気持ちにはなりながらも、瑞稀は自分でも知らない内に浮かばない表情を浮かべている。
「どうした芦屋?何か悪ぃもんでも食ったのか?」
「え?なんで?ぜ、全然そんな事ねーよ!あ、俺ジュース買ってくるな」
奢りな、と努めて明るく振舞いなら慌てて廊下へと飛び出した。
そこに丁度現れたのは、二人の(瑞稀の)元へ遊びに来た中津だ。
「お、瑞稀!今ちょーど行こうと思ってたんだっ…って瑞稀?どした?泣いてんのか?!」
思いもよらず声を上げた中津に慌てて瑞稀は中津の腕を引くと、廊下を走りだした。


「何があったんだよ?!佐野か?佐野のヤローに泣かされたのか?!」
今からでもまさに拳を振るいそうな中津に、違う違うと首を横には振るものの、優しくされると涙が止まらない。
運良く誰もいなかったランドリーまで来た所で、ついに瑞稀は座り込んでしまった。
「ちがっ…俺、ごめん、泣いたりして…でも、佐野が悪ぃんじゃないから…」
中津としては好いてる女が泣いてるとあったら黙ってはいられない。そして泣きながら佐野を庇ったところで、原因は佐野以外に考えられなかった。
「何なんだよ…マジで佐野と何があったんだよ?俺でよかったらさ、話せねえか?」
話さないと分からないだろう?と瑞稀の掌を包んだ所で、不意に声が降った。
「…中津。わりーんだけど、芦屋、返してくんない?」
息を切らして扉によりかかるのは、長身の佐野の姿。悪い事をしてる訳でもないのに思わず中津は一瞬硬直した。
が、すぐに覇気を取り戻すと瑞稀を隠すように前に立ちはだかった。
「テ、テメー佐野!テメーが瑞稀泣かしといて返せはないだろうが!」
「…いいのか?萱島が探してたぞ。消灯時間過ぎたら連帯責任で補習なのにって」
現在時刻は21時55分。22時の消灯まではもう後僅かしかない。これを過ぎて寮内をうろついている所を見つかると、罰則で1週間補習がある。勿論それは同室者も連帯責任で。
思わず中津が黙ると、佐野は言葉を続けた。
「それに、俺が原因だっつーなら、俺しか泣き止ませられないって事だろ?」
それでも瑞稀の前に立ったまま動けない中津に、今度は瑞稀が声を掛けた。
「中津、迷惑かけてごめん。俺も戻らないと佐野に迷惑になっちゃうし…ごめん、有難うな」
「瑞稀…」
これが駄目押しとなり、中津は渋々部屋へと戻っていった。
289佐野×瑞稀2:2008/01/02(水) 21:45:10 ID:M337wkMy

「…で?どうしたんだよ?」
佐野のベッドに正座させられた状態で、佐野は瑞稀を見下ろした。
詰問するような口調だが声色自体は柔らかく、言いやすいように配慮されている。
それでも佐野に関することなので、どうにも瑞稀は言いにくかった。
「…俺に言えないような事なのかよ?だから中津に相談しようとしてたのか?」
僅かに寂しさの孕んだ口調に、少しだけ瑞稀の胸が痛んだ。自分が悩んでることで、佐野まで傷つけるなんて瑞稀の中では有り得てはいけない事で。
「そんなんじゃ、ねえけど…」
「ねえけど?」
「…さ、佐野は、俺の事、本当にダチとしてしか見てないんだなって…」
これじゃあ、佐野が好きだって言ってるようなものだ、と思い至りトーンダウンしながら瑞稀は頬を赤らめた。
泣きながら赤面してしまい、もう自分でも自分の顔は見られないものになってるだろうと容易に予想がつく。
加えて、佐野は何も言わない。沈黙に耐え兼ねて瑞稀が顔を上げると、佐野は自らの左手で顔を覆って表情を隠していた。
「さ、佐野?」
「…お前、本当鈍感っつーか…てかそれを、中津になんて言うつもりだったんだよ…?」
「え?佐野?」
照れたような呆れたような、そんな曖昧な表情で佐野は瑞稀に笑いかけると、涙の後を親指で優しく辿った。
「俺が、お前を女として意識してないって?」
本気で言ってんのか、と吐き出されたのと、ベッドに縫いとめられたのは殆ど同時だった。
「佐野…?え?佐野?」
「お前、さっきから同じことばっかり繰り返してるぞ」
状況が理解できず困惑した表情の瑞稀に微笑みかければ、至近距離での笑顔に瑞稀は照れて益々頬を赤らめる。
「俺がどれだけお前を女として意識してるか、教えてやるよ」
「え、それって、どう言う…」
意味、と言う言葉を言わせないように、佐野は瑞稀に口付けた。



290佐野×瑞稀3:2008/01/02(水) 22:24:51 ID:M337wkMy
「さ、の…?」
「…そんな顔で見んな。加減出来なくなる」
いくら男の中にいようと、女にしか見えなくなってしまった瑞稀の顔を、佐野は優しく撫でた。
キス自体は(覚えていないのが少し残念だが)2回目だからか、瑞稀にはあまり驚嘆はない。
もしかしたら酒飲んでると思われてるかもな、と思いつつも佐野はゆっくりと唇を首筋に落とした。
「っ…な、にす…んっ」
初めての感覚に身じろいだ小さな体を押さえつけるように佐野は瑞稀を抱き締めた。
首筋に何輪も紅い花を咲かせて、もう一度瑞稀に口付けて、今度こそ驚きに見開かれた大きな目にも、唇を落とす。
ようやく状況を理解できたらしい瑞稀は戸惑いを滲ませた。「さの…俺…」
「…お前が悪いんだからな」
言って、首筋に付けた跡を舐めながら、佐野は瑞稀のTシャツの中に手を入れた。益々強張った体に構わず、胸に触れる。
前に触ってしまった時は平たかった(恐らくはベストのせいだろうが)が、小ぶりな胸を確かめる様に包み込んだ。
「っ、さの、ちょっ、ちょっと、待って…」
「お前、寝る時ベストしてねーのかよ…」
「だって…んんっ」
どちらかと言うとそれは由々しき事態だが今は構っていられない。優しく揉み解すと、瑞稀は堪えるように唇を噛んだ。
感じてくれてると思うと嬉しくなり、佐野はTシャツを捲り上げて外気に触れさせた。するとピン、と形の良いピンク色の乳首が立っている。
「ゃぁっ…!恥ずかしい…」
「…俺以外見てねーだろ。それに声、我慢すんな」
「だって…ひゃぁっ、ぁんっ」
まだ抵抗心の強い瑞稀の乳首に口付けると、我慢出来なかったのか高い声が漏れる。佐野は反対側の胸も執拗に指の腹で撫で上げた。
「ゃあっあっ、さ、のっなん、か、変…」
口の中で優しく乳首を転がしながら生理的に流れる瑞稀の涙を片方の手を止めて拭ってやる。
そして唇を離さないまま、その瑞稀の涙で濡れた指で、瑞稀のハーフパンツを下ろした。
「!!」
一気に外気に晒される肌の割合の多さに気付いたのか慌てて瑞稀は腕を伸ばそうとする。
その両腕を片腕で纏めると、シンプルな白のショーツに佐野は指をかけた。
「佐野…!んんっ」
他の部屋に聞こえそうな程大きな声を出した瑞稀に、慌てて佐野は唇を塞ぐ。
「ふうっ…んんっ!」
そして深く口付けたままショーツをずらして、淡い茂みに指を触れる。
僅かながら湿っているそこに、ゆっくりと指を挿入した。
いやいやと瑞稀は頭を振りながらどうする事も出来ないまま、佐野の舌に翻弄される。
「んんっ…は、ぁ…」
抵抗する気がなくなったのか、力の抜けた瑞稀の両腕を佐野は開放した。
「…可愛い、瑞稀」
「佐野…、おれ…なんか、からだ、変…ぁっ、んぅ…」
指を更に一本増やし、ゆっくりと膣内を掻き混ぜる。瑞稀は蕩けたような視線で佐野を見つめていた。
初めての甘い疼きを齎す下半身に戸惑いながらも、開放された腕を佐野に回す。
「わりい、もう我慢出来ない」
きついくらいに張っている自分自身を取り出すと、佐野は手早くゴムを付けて、瑞稀に優しく口付けた。
「さ、の…ぅぁ、あ、ぁ、っ」
「力、抜けよ…」
少し性急に挿入れられた指とは比較にはならない質量のモノに、瑞稀は苦痛の表情を浮かべる。
「痛…ぁっああ、あっ」
加減しようにも「初めて」の瑞稀の中にキツく締められて、抑えが利かず半ば無理矢理に、全てを埋めた。
「…動くぞ」
ゆっくりとグラインドする腰に、殆ど痛みしか感じてなかった瑞稀に、再び甘い疼きが沸いてくる。
「ぁ、あ、ああ、っ」
何か追い立てるくるような不思議な感覚。瑞稀は益々佐野の体を強く抱き締めると、それすらも刺激になるのか、中で佐野の質量が増した。
「さのっ、私、私…っ」
「くっそ…俺も、もう駄目だ…!」
一層強く佐野が腰を叩きつけたのと同時に、二人は果てた。

「…これで分かったか」
佐野の布団に二人で丸くなりながら、佐野は笑った。
「……そりゃまあ、嫌って言うほど…」
瑞稀もそれに笑い返すと、幸せそうに佐野の胸に寄り添った。
―fin―
291jgpmpgt:2008/01/02(水) 23:22:14 ID:KGsoLNVr
やばい…マジGJ!!!!!
読みやすいし、ふたりとも萌え〜なのが最高☆今度は長編とか期待してます!また是非よろしくお願いします!
292名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:51:52 ID:RSuFc9Yq
>>288
GJ!!!!!
ひさびさにここをのぞいてみて良かった!
やっぱり佐野x瑞稀は萌える!
293名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 13:53:18 ID:GRmdI9jV
>>288
GJ!! ラストの会話に禿萌えした。

>>292
同意。佐野×瑞稀いいよなー。
294名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 01:35:44 ID:mevBykx/
保守
295名無しさん@ピンキー:2008/01/09(水) 20:47:12 ID:r2vPlLzC
今年初めてここ覗いたら新作投下されていたんですね!
>>288さんGJ!!
296名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 23:58:47 ID:gMgWcwfd
来んかい来んかい〜
作品投下来んかい〜!
297名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 21:59:15 ID:K0UMy27I
萌える若獅子!書き手さん方の為にネタ投下してー!
298名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 01:11:39 ID:ZEwSH6Ah
佐野x瑞稀は騎乗位がいいな
299名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 00:51:25 ID:WfIP96OX
>>298騎乗位良いねw騎乗位作品は少ないから読みたいな。


>>296です。瑞稀が生理中でお腹痛がってて、佐野が優しくお腹を撫でてあげる。
ムラムラした佐野は瑞稀に処理してもらう…


っていうのを希望w
フェラ話全く無いよね?みんな合体が好きなんだな…w

長文ごめんね。
300名無しさん@ピンキー:2008/01/18(金) 01:15:51 ID:JhqnVsOg
純情処女の瑞稀には騎乗位もフェラも結構ハードル高いからなー。
ま、そこを恥ずかしそうにやってもらうのが萌えどころなんだろうけどw
301名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:21:31 ID:eaRJUkRM
もともとは純情処女だったけど、佐野に色々教えられ、
段々慣れてくれば大胆なプレイもできるはずw
なんてったってアメリカから一人で男子校にやってくるような子だしww
302名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:59:29 ID:fP4Ag+bE
「今日、中津に最近佐野と何かあったのかって聞かれたよ……」
「で、おまえは何て答えたんだ?」
「えっ……、別に、って……。だってほんとのことなんて言えない……」
「確かに言えないよな。こうして俺のを咥え込んで上に跨って喘いでるなんてさ」
「やっ…! 言わないで……!」
「と言いつつ、腰、動いてるけど?」
「だって佐野が……!」
「俺が、何? 何もしてねえけど?」
「佐野の意地悪…!」




ごめん、なんかよくわからん会話になった。
303名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 03:16:15 ID:06fZ8LMy
もうすぐバレンタインじゃないか。
チョコプレイとかしようよw
304名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:50:10 ID:USCReGtP
初めてココの存在知った。
最高っす。
305名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 22:41:37 ID:s/n5ry+P
投下希望&保守あげ
306名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 06:01:28 ID:mljJLQ/H
久々に保管庫行ってきた。
更新って管理人だけ??

ついでにあげ!!
307名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 17:07:03 ID:spFiHg8x
バレンタインいいねぇ。
あとあの寮ならこたつがあってもおかしくないし。
こたつでイタズラとかどうだろう?
308名無しさん@ピンキー:2008/01/31(木) 23:03:36 ID:/dRmoKDt
バレンタインエロカモーン
309名無しさん@ピンキー:2008/02/07(木) 23:09:32 ID:XFM+aHUm
萱島って、相手がイキそうだとかもオーラでわかるんだろうか
310名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 10:17:47 ID:J0Jbwl2Y
>>309
ワロタw
311名無しさん@ピンキー:2008/02/08(金) 22:23:04 ID:FF8M3EK4
取りあえず演技で喘いでいてもバレバレだわなw
つか言わなくても感じるポイントを分かってくれるなんて
最高な彼氏になりそうだ!
312名無しさん@ピンキー:2008/02/09(土) 10:53:23 ID:1P3cmZyl
よし、皆で萱島の能力のエロい使い方を議論しようじゃないか。
とりあえず萱島をエロいとすると、樹理ちゃんが心配だ。
313名無しさん@ピンキー:2008/02/12(火) 22:13:11 ID:Fp1Qi4Xw
これは?携帯だけだけど
ttp://courseagain.com
314佐野×瑞稀(エロ無し) 0:2008/02/14(木) 00:08:55 ID:AmqZ2h5V
>>275-278の後日談を投下させてください。
タイトルにもあるとおり佐野×瑞稀でエロは無しです。
お嫌な方はスルーお願いします。
315佐野×瑞稀(エロ無し) 1:2008/02/14(木) 00:14:01 ID:AmqZ2h5V
佐野、彼女いたのかなぁ……

瑞稀は寮の中庭で溜息をついた。
それを聞いた裕次郎が鼻を摺り寄せてくる。
「あはは、くすぐったいよ裕次郎。慰めてくれるのか?ありがとな」
裕次郎の首に腕を回し、滑らかな毛並みに頬を押し付けると落ち着く。
が、すぐに昨日へと気持ちは引き戻された。
今でも現実に起こったこととは信じられないような気持ちでいる。
佐野を好きだと自覚してから、決して叶うことは無いと思っていた想いが叶ってしまった。
──お前が好きだ。
片思いでアメリカに戻ることを覚悟していた瑞稀は、まだ夢見心地だ。
そしてその後の出来事を思い出すと、今でも顔が火照ってくる。
あれは夢だったのかな……。
そう思いかけたが、今も体の芯に残る違和感が現実と告げている。

「芦屋、何してんの?」
突然降ってきた声に驚いて見上げると、関目が立っていた。
「あれ、なんか顔赤いけど熱でもあるの?」
「ななななんでもないよっ!大丈夫。ほら、俺元気だし!」
慌てて立ち上がり、ぶんぶんと腕を振って動いてみせる。
「それより、鳩目はどこいくんだよ?」
「──関目だよ。なんか面白いことやるから食堂に来いって難波先輩に言われたんだ。芦屋も行こうよ」
「うん…俺はいいや。ここにいるから、気が向いたら覗くよ」
「そっか。じゃあ先行くね」
寮の中に入り食堂に向かう関目を見送った瑞稀は、また溜息を漏らす。
昨日の佐野とのあれこれを思い出すにつれ、なんだか経験豊富そうな佐野の振る舞いが気になってくるのだ。
昨日は、初めてのことで何がなんだか良く分からないまま事が終わった。
終わった後も感慨や痛み、驚きや照れでそこまで深く考えることはできなかった。
それが一夜明けた今日、冒頭のことが頭に浮かんで離れないのだ。
別に佐野の過去をとやかく言うつもりは無い。
無いのだが、あの無愛想で出不精な佐野にかつて彼女がいた、と思うと心がザワザワとしてくる。
勿論桜咲学園の人気ランキングで常にトップの佐野だから、いくらでも女の子は寄ってくる。
だがいつもそっけないあの佐野が、ミーハーな女の子達を相手にしたとも思いにくい。
でも、と瑞稀はまた一つ溜息を吐き出す。昔の佐野をあたしは知らない。ハイジャンやってる姿しか見たことないし。
前はもっと女の子と気軽に話してたのかもしれない。……これってヤキモチだよね。
ふと瑞稀の脳裏に、転校初日に寮の裏で見た難波と知らない女性とのキスシーンが蘇った。
佐野もあんなふうに誰かと……?
考えただけで胸が締め付けられるようで、思わず涙が浮かんでくる。

その時、食堂の中から大きな喚声が聞こえてきた。相当な数の寮生がもう集まっているらしい。
中を覗き込むと、ガタイの良い1寮の面々に担ぎ上げられた佐野が窓越しに見えた。
ワッショイ、ワッショイとお神輿を担ぐように掛け声を上げている1寮生達。
驚いた瑞稀は、見つからないように窓から食堂を覗き込んだ。
「おいっ、いい加減にしろよっ!離せっ」
何とか逃れようとする佐野だが、日頃鍛え上げられている筋肉にがっちりと掴まれて動けない。
佐野一人に対し、五人がかりという念の入れようだ。
「よーし、ご苦労さん。そのままここに座らせてくれ」
満面の笑みを湛えた難波が1寮生に指示を出す。その手の先には。
高い背もたれに派手な電飾、肘置きには手枷のついた大きな椅子───野江の嘘発見器である。
野江はといえば、コードが繋がれたヘルメットに似たヘッドカバーの調整に余念が無い。
どさっと佐野の体が椅子に下ろされ、嵯峨と京橋が手際よく両手を手枷で留めつける。
よく見ると足枷まで追加されている。
316佐野×瑞稀(エロ無し) 2:2008/02/14(木) 00:15:38 ID:AmqZ2h5V
「おっ、上出来上出来。ほら、これが約束のブツだ」
任務を終了した1寮生達に、難波が何かを手渡す。
「へい、またいつでも」
北花田が受け取り、難波と黒い笑みを交わす。
それを見ていた2寮生達は、また無修正エロDVDか、と察知した。
難波の報酬といえば、まず間違いなくそれだ。
この人、どれくらいもってるんだ?と半ばあきれつつ感心している2寮生である。

「難波先輩」
背後から聞こえて来た低い声に、難波はにこやかに振り返った。
「おう、佐野。いやー、驚かせてわりぃわりぃ。」
「どういうことですか?」
ハイジャンに復帰する以前の佐野相手では、いくら上級生とはいえ、こんなことをする度胸は難波にも無かっただろう。
しかし最近の佐野は怪我する前の様な雰囲気に戻ってきた。いや、それよりも和やかになっているのかもしれない。
それでも佐野の鋭い眼光に内心怯んだが、固定された佐野に殴られる心配が無いので、難波は陽気に説明し始めた。
「お前さー、最近またやっとみんなに馴染んできただろ?せっかくだから、みんなでもっとお前の事を知りたいと思ってな」
「だからってなんで嘘発見器なんですか?」
「まーまー、いーじゃん!」と中津が割り込んだ。
「どーせお前、何聞いたって『いや』『別に』とかしか答えねーだろ?今日は本音を聞いてやるぜっ」
「じゃぁ早速始めちゃおっかなぁ」
中央の声を合図に、野江がヘッドカバーを佐野の頭に装着する。
「おいっ、お前ら覚えてろよ」
佐野が全員をゆっくりと睨みつける。ビビッている者も相当いたが、今更止められるものではない。
「さあ、皆さん!『佐野君、答えてチョーダイ』のスタートですっ!!」「さーのっ!さーのっ!さーのっ!」
中津の掛け声に、食堂が一気にお祭りモードに突入する。
中庭では一人瑞稀がオロオロしていたが、瑞稀の手には余る状況だ。この勢いを止められる者は校長くらいだろう。

「全て『いいえ』で、答えなさい」中央が笑顔で始めた。「私は佐野泉だ」
「…いいえ」
【 ピンポーン! 】
「おー、点いたぜ」「今日もちゃんと動いてるな」
電子音と共にライトが点灯し、みんな大喜びだ。
「私は男が好きだ」と萱島。
「…いいえ」
【 ──── 】
今度は無反応な嘘発見器。
「私は女が好きだ」と関目。
「…いいえ」
【 ピンポーン! 】
「そりゃなー」「ふつーだろ」「もっと面白いこと聞けよ」囃し立てるギャラリー。
「私は童貞だ」今度は難波。
「……いいえ」
【 ──── 】
「mjd!?」「やっぱりな」「誰とだよ」騒ぎ声が一層激しくなった。
「経験人数は一人だ」難波が続ける。
「……いいえ」
【 ──── 】
「おいっ、佐野っ!何人だよっ!!つかお前ヤッてるのかあぁぁ〜」
中津が佐野に詰め寄るが、佐野は不貞腐れた顔でそっぽを向いて答えない。
「あっ、そういえば僕聞いたことあるよ!」
なんだかんだといつも情報通の関目が声を上げた。
「なにぃ!」と、中庭の瑞稀も含めた全員の視線が関目に向いた。佐野も関目が何を言い出すのかと凝視している。
「ほら、僕も中学からずっと陸上やってるでしょ?佐野ってその頃から有名人だったのね。強化合宿とかで知り合った年上の選手から超モテて、お誘いが絶えなかったらしいよ。単なる噂だと思ってたんだけど、佐野、本当だったの?」
「……」
「ほら、佐野答えろよ」難波に促され渋々佐野が答える。
「…いいえ」
【 ピンポーン! 】
「中坊でかよ」「はえー」「ふつーじゃん」「なんだとおっ」「年上かよ、いーなー」
収拾がつかないほどの大騒ぎになりかけたが、難波の合図でピタリと収まる。
317佐野×瑞稀(エロ無し) 3:2008/02/14(木) 00:17:13 ID:AmqZ2h5V
だが、一番真剣に耳を傾けているのは当然中庭の瑞稀だ。
喚声が上がる度に「うるせーっ!」と怒鳴り込みたい衝動を必死に抑えていた。
「私の相手は全て年上だ」
「…いいえ」
【 ──── 】
「私は愛の無いエッチをしたことがある」
「…いいえ」
【 ピンポーン! 】
「私は愛の無いエッチしかしたことが無い」
瑞稀が息を飲む。
「いいえ」
【 ──── 】
ホッと息をつく瑞稀。
「愛があるエッチをした相手は年上だ」
また瑞稀の呼吸が止まる。
「いいえ」
【 ──── 】
息を吐き出す。
「愛のあるエッチの相手は同じ年だ」
「…いいえ」
【 ピンポーン! 】
「その相手は、僕達も知っている人だ」突然萱島が割り込んだ。
「なっ、………いいえ」
【 ピンポーン! 】
うおおおぉぉぉぉぉぉっ!と今日最大の喚声が上がった。
「誰だよっ」「ブロッサムか?」「出待ちの子とか」「お好み焼屋のバイトの子?」
「ひばり様か?」「「「それはねーよっ」」」
皆が口々に佐野に問いかけ答えを得ようとしたが、ここで難波が佐野を開放した。
「よーし、じゃあ今日はここまでだ。これ以上はプライバシーの侵害だからな」
充分に侵害しまくっといて、なんでここで止めるんだよっ!とギャラリーがいきりたったが、佐野の一睨みで
「ま、しょーがねーよな」「面白かったし」「またやろーぜ」「今度お前かけてやるよ」「バーカ、お前こそ」
口々に言いながら早々に食堂を出て行った。
「そうか…佐野はもう……」
何気に一番ショックを受けている中津を、萱島がなだめながら部屋に連れて帰る。
「難波先輩。よくもやってくれましたね」
と詰め寄ろうとした佐野の視界に、見覚えのあるショートカットの頭がガラス越しに飛び込んできた。
瑞稀!
食堂には瑞稀がいなかったので、そこは安心していた佐野は激しく動揺した。
やべー、聞かれてたのか。
質問された内容がぐるぐると佐野の頭の中を駆け巡る。
そんな佐野の胸中を知らぬ難波は、相変わらず陽気だ。
「ま、ま、盛り上がったんだしそんなに怒るなよ。埋め合わせはするからよ?」
そう言うと佐野の耳元に口を寄せ、
「お前コスプレ好きか?まぁ男なら嫌いな奴はいないよな。チアガール・メイド・ナース・セーラー服・チャイナ服、どれが好きだ?」
予想外の質問に拍子抜けした佐野は、まじまじと難波の顔を見詰めた。
突然おもちゃにされたことへの怒りはあったものの、開放された安堵感で半分は失せ、残りの半分も瑞稀に聞かれていたことの驚きで飛んでしまっていた。
それにしても、こんなことをされても本気で憎まれないキャラの難波は得だ、と佐野は思う。
佐野の沈黙を難波は違った意味で捉えた。
「ん?決められないか?全部は駄目だぞ、どれか一つ。でもお前がどうしてもって言うなら、二つまではいいことにしてやろっか?」
あくまでも能天気な難波の提案に、佐野は溜息を一つつくと
「メイド」
と答えた。
「よし、メイドな。俺と趣味合うじゃんよ♪じゃあ後で部屋に持って行ってやるよ」
そう言い残して難波も食堂を後にした。


318佐野×瑞稀(エロ無し) 4:2008/02/14(木) 00:18:15 ID:AmqZ2h5V
一方中庭では、瑞稀が嬉しさを噛みしめながら裕次郎を撫で回していた。
まだ複雑な想いは残るものの、今聞いた質問の答えにすっかり心が温かくなっていた。
「ゆうじろ〜、なんか、良かったぁ」
と囁いた時、
「何が良かったんだよ?」
と聞きなれた低い声が聞こえて来た。
恐る恐る振り返ると、不機嫌な顔の佐野が立っている。
「さ、佐野っ!…えーっと…………その、お疲れー」
「全くだ。こんな疲れることねーよ。お前、よくも黙って俺を見殺しにして呑気に見物してたな?」
「だ、だって!こんなことするって知らなかったんだよっ!知ってたら忠告できたけど、俺が見たときにはもう始まってたし…」
「うるせー、お前も覚えとけよ」
そう言って瑞稀の頭をくしゃくしゃと撫でた。
真剣に怒っているようではない佐野の様子に瑞稀は安心したが、佐野の目の奥の意味深な光になんだか嫌な予感を覚えた。

その夜、205号室のドアがいつものようにノックも無しに開けられ、難波がいつものように勝手に入ってくる。
片手には封をした紙袋を持っていた。
「おう、芦屋。佐野は?」
「裕次郎の散歩です」
「そうか。じゃあコレ渡しといてくれ」
ロフトから降りてきた瑞稀は差し出された紙袋を素直に受け取る。
「何ですか?」
「ん?佐野に約束してたすげーイイモンだよ。頼んだぜ、じゃあな」
それだけ言うと、難波は部屋を出て行った。
難波の含み笑いの意味が分からない瑞稀は、DVDにしちゃ大きいしなんかふかふかしてるな、と思いつつ佐野の机の上に紙袋を置いた。
やがて帰ってきた佐野に、瑞稀は難波の来訪を告げた。
「ほら、これ。なぁ、イイモンって難波先輩が言ってたけど何が入ってるんだ?」
「じゃあコレはお前にやるよ」
「え?中も見てないのにいいのか?」
「ああ」
「開けるぞ」
「おう」
出てきたのは当然、白い襟とカフスがついた紺のワンピースにレースのついた白いエプロン、それにホワイトブリム。
ワンピースのスカートは勿論マイクロミニである。ご丁寧にも白いニーハイソックスまで入っていた。
「…………佐野、これって…」
「それ着た時は『ご主人様』って呼べよ。俺を見殺しにした罰な」
顔面蒼白の瑞稀に、妙に優しく笑いかける佐野。
それから瑞稀は、佐野からいつメイド服着用の指示が出るかと怯えて暮らすことになったのである。


*************** 終 ***************
319名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:19:14 ID:AmqZ2h5V
以上で投下終了です。
320名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:47:59 ID:vSYmtxnu
>>315-318
GJ GJ GJ!!!!  久々の投下ありがとうございます。

桜咲学園のふいんき(ryがリアルでいい!!!
この後のご主人様とメイドのプレイもたのしそうw
321名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 00:48:51 ID:vSYmtxnu
あちゃー興奮しすぎてageてもうた。スマソ orz
322名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 08:14:05 ID:pmrOXa7b
GJGJ!!!久々の投下、嬉しいです。生徒の喋り方・場面が映像として想像出来て良かったです!
ご主人様×メイドさんもいつか機会がありましたら、是非w
323名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 09:05:58 ID:eu5+wgLb
>>319
GJ!!!
エロも好きだがこいいう寮のわちゃわちゃしたのも好きだ。
佐野ドSの片鱗が見えてキタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!
正座してメイドプレイ待ってますw
324名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 09:10:16 ID:eu5+wgLb
>>323
× こいいう
○ こういう

久々の投下に興奮しますた。スマソ。
325名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 22:24:56 ID:pmrOXa7b
みんな結構興奮してるねwww
326名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 23:03:03 ID:Mv3LYSjZ
うん、みんなかわゆすww

とにかくGJでした〜!!
327名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 09:14:21 ID:jqjrY66a
そろそろ他のカップルも見たいな〜。

難波×可南子、萱島×樹里ちゃん、関目×エリカちゃんとか。結構萌える気がするんだが、需要無いのか…
328名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 10:56:25 ID:gvbxMDNM
>>319
バレンタイン投下があったのか!
GJ!難波先輩色々持ちすぎwww
イイ人だw

>>327
天王寺×カンナ、ひばり様×正夫も忘れるなよw
329名無しさん@ピンキー:2008/02/15(金) 15:31:13 ID:YIQ7clhl
公式ではないのかもしれんが、梅田×秋葉も忘れてくれるな
330名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 14:36:41 ID:8wkpdst+
冬なので瑞希が風邪引いた話書いちゃいます。佐野×瑞希で。

文章力もエロもないので、なんだこれ等思った方はスルーよろしくです。
ちなみに受験生という忌まわしい身なので、今日の分を出したら次いつになるかわかりませんが。
331名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 15:29:57 ID:8wkpdst+
芦屋、大丈夫かな…。
練習を終えた佐野はしばらくドアの前に立ち尽くし、そして深呼吸をひとつした。
ドアをそっと開けると、ロフトの上で瑞希がむくっと起き上がったのが見えた。
「佐野っ!」
「…おぅ、ただいま」
さっと後ろを向いて、佐野は静かにドアを閉めた。
「大丈夫か?まだ熱あるか」
佐野はバッグをベッドに下ろすと、瑞希を見上げた。瑞希は佐野を見たままじっと動かない。
「芦屋?」
「よかったぁ…。…佐野がいなくなっちゃった夢見たんだ…」
まだ熱があるのか、瑞希はほんのりと赤い顔で、へへっと微笑んだ。
「なに言ってんだよ、ばーか」
佐野はそう優しく言うと、ロフトに上がり、瑞希の前にしゃがんだ。
「具合どうだ?」
「うん、熱もだいぶ下がったし、一日寝てたからもう楽になったよ」
そっか、という風に佐野は笑い、立ち上がってロフトを降りた。瑞希もそれに続く。
「おい、気をつけろよ」
だーいじょうぶだって、と言い、瑞希はすとっと最後の二段を飛ばしてジャンプした。
「じゃ、俺、シャワー浴びてくっから」
「おぅ」
佐野がシャワールームのドアの向こうに消えた後、瑞希はほっと息をつき、ぺたんと座った。
しばらくの間ぼーっとしていると、遠くから走るような足音が聞こえた。
気付いて間もなく、それはバタバタと大きな音に変わり、部屋の前で止まったかと思うと、
「瑞希!大丈夫か!」
バンと勢いよくドアを開ける音がして、中津が息を乱しながら入ってきた。
「中津!」
みず…言いかけて、中津ははっと動きを止めた。そのまま瑞希を見つめる。
薄く赤く染まった頬、潤んだ瞳、だぼだぼのパジャマ、ズボンの先から覗く裸足…。
「中津、鼻血…」
瑞希が指差す。中津がそっと鼻の下に指を付けると、ぺと、と何かが指先につく感触がした。
「あ―っ!?」
「テ、ティッシュ!」
瑞希があわててティッシュの箱を持ってくる。
「はい、中津」
急に瑞希の顔がアップになり、ぶはっ!中津の心臓はテンポ150になる。
「さ、さ、さんきゅ…」
中津はバタンとドアを閉め、心臓を落ち着けるために瑞希に背を向く。
とりあえず瑞希は中津を佐野のベッドに座らせ、自分はミニテーブルの近くに腰を下ろした。
「落ち着いた?」
「あぁ、だいぶ…」
「どっちが病人だったのかわかんないね」
瑞希はクスクスと笑う。中津はそんな瑞希の姿をほわん、とした不思議な気持ちで眺め、そしてふと思いついたように、
「瑞希!寝てて汗かいたろ!拭いてやるよ!」と立ち上がった。
「えぇ!?い、いいよ、そんな…。さっき自分で拭いたからさ」 瑞希の顔からサーッと血の気が引いた。
しどろもどろに話す瑞希にずいっと迫り、中津は遠慮すんなってとボタンに手をかけた。
「な、中津」
「いいからいいから。そこの洗面台の桶とタオル使っていいだろ?」
中津が勢いに乗り瑞希を押し倒し、ひとつめのバタンがとれるその瞬間。
ごっ。
鈍い音がして、中津が瑞希に覆いかぶさるようにして倒れてきた。佐野だ。
「なにやってんだ」
「さ、佐野…」
瑞希は中津を押しのけるようにして這い出ると、ボタンを留めなおした。中津は白目をむいたまま動かない。
「あ、ありがとな、佐野…」
瑞希はそんな中津を横目に見ながら、ぽつりと呟いた。


332名無しさん@ピンキー:2008/02/18(月) 15:31:28 ID:8wkpdst+
追記:瑞希は佐野に自分が女だということをバレてるのを知っている設定でお願いします。
あと、自分はドラマしか観ていないので、そういう感じで。
333名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 14:24:07 ID:wJoct9Zd
「佐野、だいひんみーん!」
瑞希の嬉しそうな声が響く。続いて中津のおっしゃ、という声と共に瑞希と中津のハイタッチの軽快な音。
あれから三人は丸くなって(なぜか中津が持ってきた)トランプをしていた。
「佐野弱ぇよなーさっきから勝ってばっかでつまんねぇよ。なっ瑞希っ」
中津が瑞希の肩にごく自然に手を回す。佐野は少しムッとした表情を見せたが、二人はまるで気付いていない。
「佐野、カード交換なっ」 瑞希が嬉しそうにカードをシャッフルした。
「芦屋、もういいから」
「え?」
瑞希はきょとんとし、トランプをシャッフルしていた手を止める。
「時間、あれだろ。中津帰んねぇと萱嶋に迷惑かけんじゃねぇの?」
「えっ、うっそマジで!?もうそんな時間!?俺風呂入ってねぇよ」中津がすっくと立ち上がって、壁掛け時計を見た。
「んじゃなっ、瑞希!あ、俺明日も来っから、佐野は大貧民のままな!」中津は勢いよくドアを開け、満面の笑みで叫ぶ。
佐野は返事もせずに、洗面台に向かっていた。
「んだよ無視かよ。瑞希、治ったからって無理すんなよ。ほいじゃっ」
「ありがとな、中津ーっ」
瑞希はバタバタと廊下を駆け抜けていく中津の背中にそう呼びかけ、パタンとドアを閉めた。
「芦屋、風呂入ってこいよ。消灯まで30分ぐらいしかねぇぞ」
シャコシャコと歯を磨きながら、佐野は器用にそう言った。
「おぅ、ささっと入ってすぐ出るよ」
瑞希はペタペタとフローリングに足音を響かせ、小走りにシャワールームに向かった。
佐野は口をゆすいで、歯ブラシをコップの中に投げ入れると、首にかけていたタオルも洗面台に放った。
ゆっくりとベッドまで歩いていき、ドカッと腰を下ろす。
わずかに聞こえるシャワーの音に包まれながら、佐野はさっきの瑞希の言葉を思い出していた。


334名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 15:09:46 ID:wJoct9Zd
本日、ここまで。
もう少し書いたんですが、書き込んだら消えちゃいましたorz
335名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 00:24:48 ID:OQ/Rwny4
続きwktk
336名無しさん@ピンキー:2008/02/21(木) 20:51:51 ID:oJGvTQCz
久しぶりだし 面白いし!
楽しみだ♪
ガンバレ受験生!
337名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 21:20:08 ID:t2kU57UO
萱島×樹理ちゃんで小ネタ?初投下してみる
見るにたえない物だとは思うが、投下したかったんです
ごめんなさい


************************

趣味の読書で培ったテクや知識、そしてオーラが見える体質などを駆使して、樹理ちゃんを散々喘がせイカせまくった後。
ぐったりしながら行為の後の余韻に浸り恍惚の表情をしている樹理ちゃんを見て一言。



『うん、良いオーラだ!』





スマソorz
338名無しさん@ピンキー:2008/02/22(金) 21:22:41 ID:t2kU57UO
それと、>>330さんの作品の間に挟んでしまってごめんなさい|||orz
339名無しさん@ピンキー:2008/02/23(土) 11:32:49 ID:WHpeopcf
>>330です。すんません。受験まであと十日ちょいになりました。
続きは結構後からになりそうです。月曜…くらい?
無責任でほんとすみません。 orz
340名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 00:27:44 ID:TC5zVTOU
>>330さん
受験勉強、頑張ってください!!!
投稿はいつでも大丈夫です。待ってます!
341名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 09:38:46 ID:BgqEVl0r
>>337
読んだよ・・・



人前で大声だして笑ってしまったwww
どう責任取ってくれるんだww
腹いてぇーwww



笑いネタじゃなかったんだったらごめんな・・・でもGJ!!
342名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 16:58:59 ID:ehBUp2fA
<<330です。
すみません入試まであと少しなので時間取れません。続きが…
とりあえず水曜日にこれるかこれないかってトコで…
ほんとすみません。
343名無しさん@ピンキー:2008/02/25(月) 22:03:45 ID:pLiuy8Xu
>>342
もうさー、自分語りはいいから。
そんなの本当かどうかこっちには分からないし、どうでもいい。
ある程度書き溜めてからまとめて投下してくんない?
ポツポツ投下されたら読みにくい。

こんなとこ見てないで勉強しろ。
344名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 01:22:24 ID:s1dsG34A
>>343
何気に優しい
345名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 21:22:53 ID:BXVG3vEa
中津×瑞希がみたいなぁ
あと323さんsageましょう^^
346名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 21:23:32 ID:BXVG3vEa
343でした;;ごめんね;;
347名無しさん@ピンキー:2008/02/26(火) 22:05:03 ID:oe39dU1a
つーか何でみんな瑞稀の字間違えるんだ?
348名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 08:45:46 ID:uDZeVSCC
>>345
ブツ切り投下厨にも言えよ。>sageましょう
安価の付け方知らねーの?
顔文字もウザイ。
瑞稀も漢字もまともに書けないならレスすんな。
349名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 16:41:44 ID:nGsVIMCG
>>330です。
まとめて書き溜めてから投下することにします。
350337:2008/02/27(水) 20:16:06 ID:JOZqjlDg
>>341
笑ってくれて有難う(^^)
ウケ狙いネタだから噴いてくれても構わない
反応が無くてビクビクしてたから凄く嬉しい

流れぶった切ってしまってスマソorz
341にお礼だけ言いたかったんだ
とりあえず暫くROMるわ
受験生頑張れ
351名無しさん@ピンキー:2008/02/28(木) 01:35:44 ID:q9ZTbnKG
>>349
気長に待つよ
352名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 21:36:47 ID:GZoEnwhP
暇だからカップルの整理。
佐野×瑞稀、中津×瑞稀、難波×可南子、萱島×樹里、関目×エリカ
天王寺×カンナ、ひばり様×正夫、梅田×秋葉

職人様、お待ちしてますよ!
353名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 23:05:03 ID:3Pih/m2f
佐野x瑞稀
354名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:11:39 ID:GxGvhg9k
佐野の言い分が気になってるのは自分だけ…?
もう完結してる…とか?自分が読み落としてるのかなー
355名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:38:03 ID:Whdzc6av
>>354
ううん。中途半端なところで放置状態。
作者さん、もうこのスレの存在忘れちゃってるんじゃない?
自分も気にはなってたけど。
356名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 23:59:28 ID:SgD0dJ41
あげ 投下まち
357名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 00:30:26 ID:cBMYkxx5
誰かオーラプレイ投下してくんないかな
358名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 04:23:24 ID:7IX4XnkK
>>355そっかー。ありがとう!
書き手さんも大変だろうからね…
表現が綺麗な文章を書かれる方だったし、すごく楽しみだったんだけどな。

>>357新ジャンルだねw
359名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 10:18:59 ID:IcyKMyIm
>>358
特定の人だけマンセーすると、他の職人さんが投下しにくくなりそうだから
程ほどにしてくれない?
360名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 17:47:13 ID:hldAY0VF
まあまあマターリいこうよw

雑談でも…。
寮長ズの初デートなんか楽しそう。
正夫はひばり様をなんて呼ぶんだろう?
呼び捨てにしたらキックが飛んできそうw
361名無しさん@ピンキー:2008/03/11(火) 18:59:11 ID:gnYNgQJo
まぁひばり様だしね。
ちなみにまさおは5年留年、
ひばり様は少なくとも4年留年ってことで、
年は同じくらい?
でも公式見ると両方17才ってことになってんだよね。
362205号室のメイドさん 0:2008/03/15(土) 11:44:19 ID:4JyG1z56
投下します。
>>315-318の続きです。
お嫌な方はタイトルかIDでスルーして下さい。

一つ注釈です。
ホワイトブリムとはメイドが頭につける飾りで、ここでは白いレースのついたカチューシャと思って下さい。

もし途中で規制にかかったらすみません。
363205号室のメイドさん 1:2008/03/15(土) 11:45:42 ID:4JyG1z56
うららかな日曜日の昼下がり。
朝から陸上部の練習をこなし、シャワーと昼食を済ませた佐野は、205号室でくつろいでいた。
ロフトの上から瑞稀があれこれと話しかける。
「なー、それで調子はどうなんだよ?」
「まぁまぁだな」
「まぁまぁって言われたってわかんねーよ。自己ベスト出せそうか?」
「知らねーよ」
「知らねーって何だよ。自分のことだろぉ」
「そんなの本番になってみなきゃ分かんねーんだよ。だから知らねー」
「ちぇっ、ケチ」
瑞稀の抗議を軽く聞き流し、ベッドに転がり耳掃除を始める。
「ぁいてっ」
佐野の声を聞き、瑞稀がくすくすと笑う。
「ふふっ、佐野意外と不器用だな〜」
「るせーよ」
憮然とした表情で言い返し、続けようとした佐野だが、ふとあることを思いついた。
ロフトの上を見上げ、声をかける。
「じゃあお前やってくれよ」
「えーっ!俺がぁ?」
思いがけない佐野の言葉に仰天する瑞稀に、佐野が涼しい顔で追い討ちをかける。
「この間のアレ、着てやれよ」
それを聞いた瞬間、瑞稀が首筋まで真っ赤になった。
「こっこここここここの間のアレって……アレ?」
「そう。難波先輩に貰ったアレ」
「みっ耳掃除するのにぃ?」
「ったりめーだろ。ヤローの格好した奴にされて誰が嬉しいんだよ?」
嘘である。
いつものTシャツにハーフパンツ姿でも、瑞稀に耳掃除をしてもらうのが嬉しくないわけがない。
だけどせっかくあるんだから、使ってやらないともったいねーし。と佐野は一人で頷いた。
そして瑞稀に向かってとびきり優しく微笑んで言った。
「ほら、早く着替えろよ」
その笑顔を見て、瑞稀は悟った。
駄目だ。佐野は本気だ。
観念した瑞稀は、紙袋をかかえるとロフトを降り、シャワールームへと姿を消した。
残された佐野はというと、ベッドのほこりを払い、枕を裏返し、見えもしないのにシャワールームの
曇りガラスに目を近づけ、やっぱり見えないと部屋をうろつきまわり、落ち着かないことこの上ない。
5分後、シャワールームの扉がカチャリと音を立てた。
とっさに佐野はベッドへとダイビングして、そこでのんびり待っていた体を取り繕う。

ゆっくりと扉が開き、瑞稀が出てきた。
白い襟とカフスがついた紺色のワンピースに白いエプロン、ショートヘアにはホワイトブリムが
よく似合っている。
白いニーハイソックスとマイクロミニのスカートに挟まれた白い太ももが目に眩しい。
普段男の姿でいる瑞稀を見慣れている佐野は、至近距離で見るメイド姿に言葉も出ない。
佐野の沈黙を、瑞稀は違った意味に捉えた。
「佐野……どうかな?やっぱり、変?似合わない…よね」
おずおずと問いかけられた佐野は、ハッと我に返った。
「ああ、いいんじゃねーの?その、なんだ……似合ってるし」
「ほんと?良かったぁ。なんかこれ、すげースカート短いんだよな」
「瑞稀」
佐野の声が低く響くと、瑞稀の頬がさっと紅潮した。
教室や寮の食堂でみんなといる時は勿論、二人きりの時も、なかなか名前で呼んでもらえない
のだ。嬉しさに目を輝かせたが、喜びは長く続かなかった。
「それ着たら、俺のことなんて呼ぶんだったっけ?」
「えっ?やっやだな〜、佐野ったら!そんなマジな顔しちゃってさぁ〜」
無理やり笑い飛ばそうとしたが、佐野の瞳の奥の光を見た瑞稀は再び観念した。
「えーっと、その……おっ、お待たせしました、ご主人様」
「おう、じゃあやってくれよ」
「はい、ご主人様」
ご満悦な笑みを浮かべる佐野の横に、瑞稀が遠慮がちにあがり正座する。
364205号室のメイドさん 2:2008/03/15(土) 11:47:05 ID:4JyG1z56
「こちらにどうぞ」
「おう」
瑞稀の膝に頭を乗せると、スカートの滑らかな生地と、頭の下の柔らかい弾力が心地よい。
「始めさせていただきます」
瑞稀は耳かきを手にすると、緊張しながら耳掃除を始めた。
生まれて初めての他人の耳掃除に、恐る恐る耳かきを動かし始めたが、次第に没頭していく。
「痛くないですか?ご主人様」
「ああ、なかなかいいもんだな」
佐野は、耳掃除をされて気持ち良く、本来なら部活の疲れも手伝ってうとうとするところだが、
目の前にあるスカートの裾、いや、正しくは裾の奥が気になって仕方がない。
耳かきが耳から出された瞬間を見計らって、膝小僧を撫でてみた。
「きゃっ!ご、ご主人様、おたわむれはお止め下さい」
瑞稀の慌てぶりが佐野に火をつけた。

更に上に手を這わせ、スカートの裾に沿ってゆっくりと太ももの感触を楽しむ。
「ご主人様、耳掃除が…」
「ちょっと休憩な」
「え、でも…あっ駄目!」
スカートの中に手を滑り込ませ、そのまま太ももの外側を奥へと移動させる。
瑞稀が上から押さえようとするが、スカートで滑ってうまくいかない。
佐野の手は難なく、すべすべとした丸い膨らみにたどり着いた。
「え?」
その膨らみの手触りは太ももと同じ素肌だった。
瑞稀は下着をつけていなかったのである。
「お前…」
下から顔を見上げると、瑞稀は真っ赤になってオロオロしていた。
「だって、この格好でトランクスはいてたらおかしいと思ったし!それに女物の下着は、また前の
下着泥棒の時みたいに部屋を調べられたら、見つかって騒動になると思って処分しちゃった
の……。だから…」
「てことはこっちもか?」
佐野はいきなりエプロン越しに、頭のすぐ上にある胸を両手で掴んだ。
「ぁんっ!」
柔らかい弾力の真ん中に、ツンともう硬くなっているものを指で転がすと一層コリコリと硬くなる。
「んっ、…あんっ、あっ…っ」
「瑞稀?もう勃ってるぜ、ここ」
「あんっ、駄目ぇ……さ、の」
「俺がさわる前から硬くして…いやらしいな、瑞稀」
「いやっ、そんな…こと、言っちゃ……んっ」
「『ご主人様』だろ」
佐野が頂を強く摘まむ。
「ひゃぁんっ……ご、ごしゅじん、さまぁ…ぁっ」
エプロンとワンピースの布地越しに、瑞稀の体はしっかりと佐野から与えられる刺激を受け止
めていた。
「…っ、ぁんっ…あぁ…」
荒い息を吐きながら、しっかりと目を閉じて、胸を軽くそらして佐野の手に押し付けるように身を
よじる。
息を弾ませながら刺激に応える瑞稀の顔は、いつ見ても可愛くて色っぽい。
恥らいつつ、感じて我慢できなくなる様を見るのが、佐野の新たな楽しみになっている。
不意に佐野が手を止め、体を起こした。
瑞稀が目を開けると、佐野の顔が目の前に迫っていた。
「ご主人様?」と言い掛けた瑞稀の唇は、佐野のそれで優しくふさがれた。
再び目を閉じると、佐野のキスが次第に激しくなる。
舌を絡め、吸い上げられると何も考えられなくなった。
佐野の手に引き上げられて、ベッドの上に膝立ちになる。
佐野の手が背中から段々下に降りていき、スカートをめくりあげたかと思うと、いきなり中の二つ
柔肉を両手で掴んだ。持ち上げたり、ぎゅっと中央に寄せて手を離したり、こね回したりする間も、舌は瑞稀の口の中を蹂躙する。
やっと佐野が唇を離すと、瑞稀にベッドの上で立ち上がるように命じた。
ややふらつきながら、瑞稀は壁に手をついて立ち上がった。

365205号室のメイドさん 3:2008/03/15(土) 11:48:50 ID:4JyG1z56
座ったままの佐野のすぐ前には、瑞稀の白い太ももと紺色のスカートがある。
手を伸ばし太ももの外側に手のひらを当てるとゆっくりと上に動かし、スカートの裾ぎりぎりでまた
下へ向かう。何往復かしているうちに、次第に内側へと手が入っていく。
じっと立っている瑞稀の息がまた荒くなっていき、膝をもじもじとすり合わせる。
佐野の手が内腿の半ばでピタリと止まった。
「瑞稀、ここまで濡れてるぞ」
「やぁっ」
瑞稀の顔が羞恥で更に赤らむ。
「こんなところまで垂れてきてるんじゃ、スカートの中はどうなってるんだよ?」
意地悪く問う佐野に、瑞稀は答えることが出来ない。
問われるまでも無く、下着をつけていない下腹部の状態は、足をすり合わせている自分が一番
よく分かっている。
「スカートを上げてみろよ」
「っ!!」
座っている佐野からマイクロミニのスカートの中は、ちょっと首を傾けるだけで覗ける。
それを承知で、佐野はわざと自分から見せろと言うのだ。
「…ご主人様ぁ……できません」
スカートの裾を両手で押さえ、快感で潤んでいた瞳を更に潤ませて、瑞稀が佐野に言う。
その懇願するような瞳が、更に佐野を煽っていることに瑞稀は気づかない。
「主人の命令が聞けないのか?」
あくまでも優しく言う佐野の瞳が、また強く光る。
「だって……、はい。分かりました…ご主人様」
瑞稀は、そろそろとスカートに手を伸ばすと裾を摘まんだ。

ぎゅっと目を閉じて、ゆっくりと裾を持ち上げる。恥ずかしさに手が震える。
スカートがゆっくりと上がっていき、佐野の目に太ももから淡い茂み、滑らかな下腹が順番に映
る。
目を閉じたまま真っ赤になった顔をやや背け、瑞稀はウエストのあたりまで裾を持ち上げた。
「足、ちょっと開けよ」
「えっ?そんな、こと………はい」
佐野にじっと見つめられると、瑞稀はもう逆らえない。
少し開かれた足を佐野が更に広げると、茂みの奥に雫を内腿まで垂らした秘裂が晒された。
佐野はそっと顔を寄せると、ふうっと息を吹きかけた。
その刺激に、瑞稀がびくっと体を震わせる。
指で蜜を湛えた泉をかき回すと、くちゅくちゅという音とともに、更に雫が溢れてくる。
指を2本奥まで差し込んむと、溢れる蜜で滑らかに吸い込まれる。
「ぁあんっ、んっ……あっ…」
「瑞稀、よだれを垂らしてくわえ込んでるぞ、お前のここ」
佐野が言葉をかけると、瑞稀の中がきゅうっと締まる。
「いやっ、そんな…こと、ない…んっ……」
「いやって正直じゃねーな。こっちの方はそうでも無いのに。ほら」
佐野が瑞稀の中で指を曲げ、上の方をこするように出し入れする。
「ぁあっ……あんっ、んんっ…」
快感で瑞稀の膝はがくがくとなり、壁に手をついて必死に体を支えていた。
片手で中の刺激を続けながら、もう片方の手で佐野が淡い茂みをかき分けると、包皮から半分
顔を出している小さな花芯が目に入った。
まだ触れられていないのに、溢れた蜜で濡れて赤く膨らんでいる。
手で軽く包皮をつまんでめくり、そっと舌を這わせると瑞稀の体が跳ねるようにのけぞった。
「ぁあぁっ…んんっ、あんっ……やぁっ」
声が一際高く上がる。
小さくこりこりとした感触を楽しみながら舌で転がし、唇で挟み先を擦る。
瑞稀は絶え間なく甘い声をあげながら、佐野の顔に自ら押し付けてるように腰を揺らす。
崩れ落ちそうになる体を半ば壁に預け、手でスカート越しに佐野の頭を押さえつけていることに
瑞稀は自分で気づいていない。
366205号室のメイドさん 4:2008/03/15(土) 11:50:55 ID:4JyG1z56
奥から蜜がどんどんと溢れ出て、佐野の手首まで濡らしていた。
佐野が舌を動かし、指で奥を突く度に、瑞稀の体の中では甘い電流が駆け巡っていた。
「…っ…やぁっ、だ、めぇ……もう、そん、な…ぁ…ぁああっ……いやっ…」
佐野が花芯に唇を押し当て、強く吸い上げると瑞稀の体が硬直した。
吸い出された先端を、佐野の舌が押しつぶすように強く擦った。一瞬の間の後、
「ぁぁあああっっ」
がくがくと瑞稀が膝を震わせて崩れ落ちるのを、佐野が下から支え抱きとめる。
まだ、瑞稀の中に残った指がぴくんぴくんと痙攣するように締め付けられる。
「瑞稀」
呼ばれて瑞稀が薄く目を開けると、佐野が続けた。
「本当にいやらしいな、瑞稀のここは」
『ここ』と言うのと同時に瑞稀の中の指を動かす。
「あんっ、いや…違うもん……んっ」
「今イッたばっかりなのに、もう我慢できねーのか?」
「だっ、て…っ…あ、だめぇ…」
再び体を波打たせる瑞稀をよそに、佐野はさっさと指を抜いた。
「あん……」
名残惜しそうな瑞稀。
「主人より先に気持ちよくなるなんて、メイドとして失格なんじゃねーの?」
「も、申し訳ありません…」
メイド姿で自分だけが気持ちよくなっていた恥ずかしさと、本当に申し訳なくなってしまったのとで
瑞稀がしゅんとなる。
ちょといじめすぎかな、と佐野が反省しかけたその時、瑞稀が顔を上げた。

「……ご主人様、瑞稀にお詫びをさせてください」
「お詫び?」
「はい。ご主人様、こちらに」
瑞稀は佐野の座っていた位置をずらさせ、ベッドの縁に腰掛けさせ、
「失礼します」
と、佐野のスウェットパンツに手をかける。
「おい、瑞稀!」
「腰を上げてくださいませ」
佐野が言われるままにすると、瑞稀は真っ赤になりながら佐野の下半身の衣服を脱がせてしま
い、その足の間に入って床に座った。
先ほど瑞稀の体を触っていた時からずっと、佐野の強張りは硬く張り詰めていた。
当然今もそのままの強張りを、瑞稀はおそるおそる手で握った。
根元の方から上へと優しく撫で上げる。
初めて瑞稀に自分から触れられた佐野は、優しく触れられる感覚と同時に、瑞稀の白く細い指
が己のモノに絡んでいるのを見て激しく興奮した。
瑞稀は、手の中の熱い塊がいきなり硬さと大きさを増したことに驚いた。
軽く握って下から上へと手を動かしていた瑞稀は、やがて意を決したように頷き、佐野の顔を見
上げた。
そして潤んだ目で佐野の目を見たまま、先端をぺろっと舐めた。
いきなりのことに佐野は驚いたが、瑞稀はそのまま、尖らせた舌先をちろちろと先端に走らせ、
染み出ていた透明な液を舐めとる。
そのまま徐々に下へ行き、くびれている部分へと舌を這わせていく。
ぎこちないが丁寧な舌の動きに、佐野の下半身にじわじわと快感が押し寄せてきた。
根元から裏筋を舐め上げられると、思わず腰が浮くほどの快感が走る。
瑞稀は、そんな佐野の様子を見ながら、舌の動きを変えてくる。
佐野が息を飲む度に、その場所を強弱をつけながら攻めてくる。
佐野が見下ろすと、メイド服のマイクロミニの裾から伸びる白い太ももをきちんと揃えてニーハイ
ソックスを履いた膝をつき、両手で根元を握ってゆるやかに上下させ、ホワイトブリムをつけたショ
ートカットを揺らしながら懸命に舌を使う瑞稀の姿がある。
その姿に、佐野の胸には瑞稀への愛おしさがこみ上げてきた。
優しく髪を撫でてやると、「気持ちいい?」と問いかけてくる上目遣いの目線と上気した目元が、
普段の瑞稀からは想像もつかない程色っぽい。
367205号室のメイドさん 5:2008/03/15(土) 11:57:19 ID:4JyG1z56
瑞稀も、普段のクールな佐野が決して他では見せない昂ぶった様子が嬉しく、舌使いにも熱が
入る。根元を両手で握ったまま先端に唇をかぶせ、咥えたまま円を描くように舐めまわし始めた。
先端が上顎のざらざらしたところにこすれるのがなんとも言えず気持ち良く、佐野はめちゃくちゃ
に突き上げたくなる衝動を必死でこらえた。
裏側に舌全体を押し当てるようにして、吸い上げながら瑞稀が頭を上下させる。
今までの拙いながらも妙にポイントを抑えた舌使いで、じわじわとボディブローのように佐野に
積されてきた快感が、その吸引で一気に爆発寸前まで引き上げられる。
佐野が息を詰めた様子を見た瑞稀は、更に奥まで咥え込み、頬をすぼめて上下をどんどん早め
ていく。
「おいっ、瑞稀…ヤバい、出るから…離せ…」
佐野の言葉には構わず、瑞稀は更に動きを早める。
「…っ!イクぞっ!」
佐野が瑞稀の頭を抑えぐっと腰を前に突き出すと、そのまま全ての高ぶりを放出した。
びくん、びくんという動きに合わせ、瑞稀が柔らかく吸い上げることで、佐野は溶けてしまいそうな
快感を覚えた。
が、脱力するのと同時に瑞稀の口から己のモノを急いで引き抜く。
「大丈夫か?」
慌てて尋ねる佐野に、瑞稀は口を両手で押さえたまま、目を丸くして頷いた。
「洗面所行って吐き出して来い!」
立たせようとする佐野の手を押さえ、瑞稀は口の中に出されたものを、コクリ、コクリと少しずつ
飲み込んだ。
全て飲み干すと、照れたように笑う。
「びっくりしたぁ、だって多いんだもん」
「おい。気持ち悪くなってねーか?」
「うん、思ってた程まずくないんだね。大丈夫。あ、まだ出てる…」
まだ硬さを残す佐野の強張りの先端から、まだ白く濁った液が染み出ているのを見た瑞稀は、
再び舌を使って柔らかく拭き取っていく。
根元から先端まで丁寧に清める間に、また佐野の大きさと硬さが先ほどの勢いを取り戻す。
「瑞稀、もういいよ」
佐野に言われ、やっと瑞稀は口を離す。
「やっぱりうがいしてきてもいい?」
「ああ」
「あっ!…ご主人様、ではおまちくださいませ。ご主人様って呼ぶの忘れてた」
瑞稀はいたずらっぽく微笑むと、ミニスカートをひるがえして洗面所へと向かった。

一段低くなっているスペースに作りつけられた洗面台に向かい、コップの水を口に含んでうがい
をしている瑞稀の姿を佐野がじっと見つめる。
水を吐き出そうと瑞稀が前かがみになると、マイクロミニの裾が上がり、真っ白い二つの膨らみ
がちらちらと見え隠れする。
スカートの短さをすっかり忘れている瑞稀は、自分の後姿に完全に無防備だ。
佐野は、瑞稀の舌による拭き掃除で完全復活している強張りに素早くゴムを装着すると、音を立
てずに洗面台に向かった。
そして、洗面台にかがみこんだ瑞稀の腰を捕らえると、そのまま突き立てる。
「ひゃぁぅっ!」
潤いが十分に残っていた秘部は、何の抵抗も無く佐野を迎え入れた。
「ぁ……ごしゅじん、さま…いけま、せん…あんっ」
佐野が少し腰を動かすだけで、瑞稀は洗面台に手を突いた手を震わせるほど感じている。
何度か肌を合わせているうちに、すっかり敏感さに磨きがかかっているのだ。
368205号室のメイドさん 6:2008/03/15(土) 11:59:51 ID:4JyG1z56
「何がいけないんだよ?」
耳元で佐野の低い声が甘く響くと、瑞稀は体の芯がとろける様な感覚を覚えた。
「んっ、だって…こん、な、ところ…で…」
「こんなところで、こんないやらしい声をあげてるのは誰だよ?」
「っ!……んっ…っ…」
「急に我慢したら体に悪いぞ」
必死に声を抑える瑞稀の努力も虚しく、前に回った佐野の手がスカートの中に潜り込むと、いき
なり敏感な突起を摘まんだ。
「ぁあんっっ!」
そして蜜を塗りつけてくりくりと転がす。
「あっ、あんっ…あっ……んんっ、だめっ……ぁあっ」
一番弱いところを執拗に攻められ、こらえきれない甘い声が部屋に響く。
佐野が指を少しずらす度に、瑞稀の中がうねるように佐野を締め付ける。
瑞稀は体中を駆け回る快感の為、とても体を支えていられなくなり、必死に洗面台にすがりつく。
その様子を見た佐野が体を離すと、くたくたと床に座り込んでしまった。
ふにゃふにゃになった瑞稀をお姫様抱っこすると、佐野はさっさとベッドへ運んだ。
うつ伏せに下ろし、スカートをめくり上げる。腰を両手で引き寄せると、また一気に突き上げた。
すぐに瑞稀の中が、奥へ誘う込むようにうねり出す。
佐野が瑞稀の背中のファスナーを引き下ろすと、紺色の布が割れ、白い背中がむき出しになる。
手を布地と背中の間に差し入れ、汗ばんで上気した肌を辿って前に移動させる。
ベッドに押し付けられた狭い隙間から指で探ると、すぐに硬く尖った先端を見つけた。
摘まんで転がしながら、腰を動かす。
「やんっ!…っ、あっ……あんっ…」
より深く佐野を受け入れるように、瑞稀の腰が揺れる。
限界が近づいてきた佐野は、両手でしっかりと腰を掴むと激しく打ち付ける。
部屋に、瑞稀のくぐもった喘ぎ声と秘部が立てる湿った音、そして肉がぶつかる音が響く。
「…っ、ごしゅ、じん…さまぁ……も、もう…みず、き…は……ああっ!」
突き出した腰をびくびくっと振るわせた瑞稀が一際高く声を上げる。
瑞稀の中が、咥え込んだ強張りを絞るように締め付けるのに合わせて、佐野も己を解き放った。

くしゃくしゃになったメイド服一式は床に放り出され、二人は仲良くタオルケットにくるまっていた。
「瑞稀、お前……あれ…口でするのって……初めてだろ?」
「あ、当たり前でしょっ!」
「だよな。でもさー、なんかこう、コツを掴んでるっつーか、ん〜、…うまく言えねーけど…」
「………実は、やり方は教えてもらったことがあるの」
「えっ!誰にだよっ?男かっっ?」
「そんな訳ないでしょ!ハイスクールの女友達とパジャマパーティした時に、夜遅くなってくると
そんな話になって……経験豊富な子が先生みたいに他の子に講義するの。こんな風にすると
いいわよって」
「お前、そんなこと熱心に聞いてたんだ」
「熱心じゃないけどっ……何回も聞かされてたら覚えちゃったんだもん」
「ふーん、そういうことか。まあ、その友達に今度あったら礼でも言っとけよ」
「言えるわけ無いじゃんっ!そんなこと言ったら、『しました』って言ってるのと同じじゃない!」
「ヤッたんだからいーじゃねーか」
「もうっ!佐野のバカっ!シャワー浴びてくるっ」
瑞稀はタオルケットを体に巻きつけると、佐野を残してベッドから下りた。
洗面所の床においてあったランドリーバッグの中から、洗濯済みの着替えとバスタオルを取り出
し、シャワールームへと入る。
さすがにタオルケットは邪魔なのか、扉の隙間からそっと押し出す。
すぐに聞こえてきた水音を確認すると、佐野がおもむろに立ち上がった。
Tシャツと短パンを身につけ、シャワールームの扉に手をかける。
鍵がかかっているのが分かると、中津よろしく定規を出し、音を立てずに鍵を外した。
そっと忍び込み、目的を果たすと、そのまま音も無く出て行く。
シャワーを終えた瑞稀が、脱衣籠から着替えとバスタオルが消え、ハンドタオル一枚と白いエプ
ロンだけが残されているのを見て途方に暮れるのは、それから15分後のことになる。
  
 
 *************** 終 ***************  
369名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 12:01:00 ID:4JyG1z56
以上で終了です。
途中で改行規制にひっかかったみたいで、手間取ってすみません。
370名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 12:13:43 ID:4JyG1z56
すみません、脱字ですorz

205号室のメイドさん 5の
今までの拙いながらも妙にポイントを抑えた舌使いで、じわじわとボディブローのように佐野に
積されてきた快感が、その吸引で一気に爆発寸前まで引き上げられる。

今までの拙いながらも妙にポイントを抑えた舌使いで、じわじわとボディブローのように佐野に
蓄積されてきた快感が、その吸引で一気に爆発寸前まで引き上げられる。

『蓄』が抜けていました。
申し訳無いです。
申し訳無いです。
371名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 21:25:02 ID:qiTqmZg7
>>363-368
メイドさんキタ━━☆゚・*:。.:(゚∀゚)゚・*:..:☆━━━!!
GJGJGJ!瑞稀の御奉仕イイ!
372名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 17:42:40 ID:azlBFrHT
GJ!!
ありがとう!!
メイド、イイですな(´∀`)
373名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 18:46:31 ID:pziy2NmO
メイド最高!やっぱり瑞稀はコスプレ似合うな〜。
ドラマの佐野のメイドバージョンも気になるんだが、
たぶん自分だけだろうな…。
374名無しさん@ピンキー:2008/03/16(日) 21:17:33 ID:O7JBehVx
>>368
GJ!!!
>>299,300を見た時から待ってたぜ!
これさー、最後って○にエプロンスタイルってこと?w
佐野、オヤジww
学園祭の瑞稀可愛かったよなー。

>>373
佐野メイドが何するんだ?w
375名無しさん@ピンキー:2008/03/22(土) 03:48:53 ID:OBooGi6r
ドラマ期待保守
376名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 22:39:21 ID:9FyBOAdZ
今更ですが奉仕プレイGJ!
377名無しさん@ピンキー:2008/03/25(火) 00:18:59 ID:h34qFUfo
スペシャル期待あげ
378名無しさん@ピンキー:2008/03/28(金) 22:10:09 ID:9T3zgjR8
ドラマに萌えシーンたくさんあればいいなー。
379名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 16:44:28 ID:XHVaZnPG
テレビドラマ板封鎖で色々回ってみたら…なんだここw
380名無し@ピンキー:2008/03/30(日) 14:14:19 ID:NxWRKgOk
職人様ぜひ梅田×秋葉お願いします!
381名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 20:59:46 ID:hcT4zVXJ
保健室ってレントゲン室付いてるんだよね?
今は暗室になってるけどw
レントゲン室の暗闇の中でヤラしいコトしてたらいいな
382佐野:2008/04/01(火) 22:54:04 ID:o2dW2/Gf
なんだ誰もいないのか…
しょうがねーから俺が保守っといてやるか
383名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 07:24:10 ID:UvY/zYle
>>382泣 い て も い い で す か
384名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 09:22:02 ID:/hLU66ux
嫌だ
385名無しさん@ピンキー:2008/04/02(水) 21:50:55 ID:uP3vbWS7
>>384
冷てぇw
386名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 00:40:45 ID:tzsM1rXT
>>385
あれ?ドラマ見てない人?
佐野の台詞であったんだよw

中津「泣いてもいいですか?」
佐野「嫌だ」
中津「もう遅い」(抱きつく)

カンニング騒動の回に。
387名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 14:43:20 ID:2hzrC3A7
>>386
忘れてたorz
あったね、そのシーン

ホントにもう遅いだけど言っとくよ

『もう遅い』
388名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:10:08 ID:J83RiSA2
ていっ
389名無しさん@ピンキー:2008/04/03(木) 23:24:36 ID:veD8aL1k
7話の突然のベッドインで、腰をもぞもぞ揺らしてる瑞稀を見る度にイケナイ妄想しちゃうw
もっといちゃこらしてくれw


>>388中津かな?w
390名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 00:52:32 ID:EYxbKrmY
>>389
そのイケナイ妄想を膨らまして捏ねて成形して焼いて投下プリーズw
391名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 13:40:17 ID:ahKBvq1Y
>>388
最終番宣の佐野じゃね?
392名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 12:57:10 ID:HuqMm1QD
どうも、>>331です。お久しぶりです。
無事に受験が終わり合格したので半端に切れた投下を書き上げようと
思ったのですがパソコンが死んで…いま復活しました。orz
ですのでまだ書いてませんが、というか今更いらねーよって感じですが
もし「最後まで読みたい」という意見があれば最後まで書こうと思いますが…。
393名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 13:04:08 ID:ay6XXzyM
>>392
合格オメ!乙カー!
俺は「最後まで読みたい」
394名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 13:50:49 ID:3K+zFPkl
>>392
合格オメ!完成作投下大歓迎!

 御 用 聞 き イ ラ ネ 。
395名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 16:26:09 ID:ay6XXzyM
>>394
小さいな、お前…
396名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 19:14:24 ID:qyFKd7ZI
>>395
つ スルー
397名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 19:19:24 ID:VnApu2uX
しかし正直誘い受けがうざいのは確か。
398名無しさん@ピンキー:2008/04/07(月) 23:45:48 ID:wTDg44Kk
まぁ良いじゃん、
折角投下してくれるって言ってんだからさ。
399pjtmta:2008/04/08(火) 09:20:11 ID:VZ5GCgrK
書いてください!楽しみにしてました〜!
400名無しさん@ピンキー:2008/04/12(土) 17:49:38 ID:gdYzekUX
京橋×秋葉もイイんジャマイカと思った俺の頭はオワテルのか保守
401名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 00:26:15 ID:yTyI/hvc
>>400そのカプ新しいw秋葉は梅田と、ってイメージだからなぁ…

今週のジョン見たけど、瑞稀と佐野のあのショットに萌えた
402名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 16:51:51 ID:0ysbYk2x
投下してくれるのは有り難いがいちいち聞いてくるのがウザス。
投下するなら投下すればいいのに。
需要がないならスルーされるだけのことだろ。
403名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:08:06 ID:H9CLmUuo
>>400
それ何故だww

ああ、カメラ撮影のくだりとかか…?
404名無しさん@ピンキー:2008/04/13(日) 17:14:42 ID:H9CLmUuo
「ちょっとー、ちゃんと撮りなさいよ!」
「ええっ…でも…やっぱり恥ずかしくて…」

AV個人撮影してるみたいなイメージが。連投スマン。
405名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:16:56 ID:g5WnVbCG
>>403
作中でカラミのある男女を探してたら、
あれ、意外とイイんじゃね!?(゚∀゚)ってなった
京橋×秋葉でもイイし、秋葉×京橋でもイイし、撮影プレイもまた乙なもんジャマイカ!!


脳内で妄想が止まらないんだよ…orz
406名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 01:06:18 ID:dNbcJrI0
>>405
イイよイイよ!
あとはその妄想を文章化してココに晒すんだww


まぢでお願い
407名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 10:22:40 ID:Xj2MTMC/
>>405
京橋の中の人のブログで、半身浴の写真を見て妄想を育てるんだ!w
408名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 21:59:02 ID:g5WnVbCG
>>406
わかった!頑張ってみるよ!

>>407
オマエのせいで、妄想が暴走してるジャマイカw


とりあえず、京橋×秋葉も秋葉×京橋も撮影プレイもお風呂セックスも捨て難いので、
秋葉×京橋の撮影プレイと
京橋×秋葉のお風呂セックス
のニ作品を投下しようと思う。
頭の中で流れはだいたいできたから、頑張って文章にして近日中に投下するよ。

内容の濃さや激しさには期待せずに、できるだけゆっくり待っててくれ。
(近日中という言葉にも期待するなorz)
409名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 22:01:33 ID:g5WnVbCG
ちなみにニ作品は繋がってない予定。
連投スマソ。
410名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 22:17:26 ID:AcPG3G6m
新たなカポーの登場だな…w
投下待ってるよー!
他の職人さんも是非!
411407:2008/04/15(火) 19:30:52 ID:grGhgZBq
>>408
暴走っぷりに期待しているw
412名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 22:53:55 ID:c6Hoa25y
小説と言えるかわかりませんが、短い文章初投下です。
・エチ無しの佐野×瑞稀
・瑞稀は佐野に女バレしていて、2人は付き合い始め
って感じです。
413名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 22:54:37 ID:c6Hoa25y
(む、胸が…当たって…る…。でもなんで、芦屋が…俺のベッドに!?)

佐野は、自分の置かれている状況をいまいち理解出来ないでいた。


(そういや俺、酒が入った菓子を無理矢理中津に食べさせられたんだっけか…。
それで介抱してくれた芦屋が何故か俺と一緒にベッドに…ってことか。)


少しテンパりながらも、佐野はすやすや眠る瑞稀の寝顔を見つめる。


(…やっぱ…女、なんだよなぁ…)


たとえ化粧気が無くても、睫毛や唇を見れば女の子そのもので。


(やべぇ…触りてーかも…)


と思うが早いか、やるが早いか、佐野は2・3度瑞稀の頬をつついてみる。


『ん〜…』
(!起き…てはないな…。)


次は軽く触れる程度の、優しいキス。


『瑞稀…』



『んぅ…』


瑞稀は体をもぞもぞと動かしながらも、まだ寝ている様子。

(ふっ…可愛いやつ…。こういう時間が続けば良いんだけどな…。まぁ俺の我慢が利かなくなりそーだけど)


少しばかり自分の本能を気にしつつも、なんだか幸せを感じる佐野だった。

414名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 22:55:26 ID:c6Hoa25y
以上です。エチ部分まで持って行きたかったのですが、自分の文才の無さに…orz
エロパロなのにエチ無し&携帯からですみませんでした。
他の職人さん方の投下お待ちしてます!
415名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 13:16:22 ID:tC46Rd4Y
保守
416名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 23:04:38 ID:Ld2Sm3KF
なんだかなあ。
417名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:44:44 ID:PeR+cpIK
保守
418名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 00:46:59 ID:WTwPiD5n
SP決まって佐野x瑞稀の仲も進展するのかwktk
419名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 01:20:25 ID:Md8iIlsK
燃える若獅子が保守しにきたぜぃっ!
420名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:19:52 ID:SktMmOyo
おだまりこまりっ!

保守
421名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 09:26:21 ID:tWeMDM2A
>>392はまだー?
422名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 22:21:49 ID:mCARje18
保守
423名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 12:29:42 ID:OOIEB6wx
>>408はどうしているんだろう?
424名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 23:20:24 ID:5btjJfbS
ほ、保守/////
425名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 16:42:56 ID:pG/ibHh4
426名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 03:13:43 ID:luSyUleQ
エロなしでも投下してよい?
427名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 06:51:47 ID:3q+xrNDf
過疎ってるからいいんじゃない
428名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 09:24:52 ID:43t32j7d
>>426
過去にエロ無しの投下もあったよ。
別に叩かれてなかった。
429名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 00:34:04 ID:JFmtZpJc
言っちゃえよ
430名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:13:38 ID:zfn3zDXW
投下まだ〜?
431名無しさん@ピンキー:2008/06/08(日) 13:38:37 ID:3LPre2SN
俺にしとけよ……
432名無しさん@ピンキー:2008/06/12(木) 23:26:34 ID:E3iWPXAQ
イケナイ太陽〜
433名無しさん@ピンキー:2008/06/18(水) 23:17:44 ID:y9JZohA+
ABC♪
434名無しさん@ピンキー:2008/06/24(火) 00:59:08 ID:8wS33tdG
彼女いませんけどなにか?
435芦屋瑞希集団セクハラ:2008/06/26(木) 14:21:50 ID:Qh8gJVKE
「芦屋瑞希が女っていうのは確かなのか?」
「間違いねえよ、この目で見たんだからな」
話をしているのは瑞希と同じクラスの男子3名、
ことの始まりは瑞希が着替えているのを偶然覗いた男子からの提案だった。

芦屋瑞希をレイプしよう。
しかもこちらは瑞希が女だと気づいていないフリをして
色々な性的イタズラを仕掛け少しずつ精神的に消耗させてから犯してやろうと
「芦屋は女である事を隠しているんだ、こちらが何を仕掛けてもどうすることも出来ない」
「それに同じ寮生同士だ、しかもあいつのルームメイトの佐野は合宿とかでいないしな」
ニヤつく三人
「いつでも犯せるってことか、だがまだだ時間はたっぷりあるじわじわとやろう」
436名無しさん@ピンキー:2008/07/03(木) 04:16:13 ID:9zO64msa
ゲッツ!
437名無しさん@ピンキー:2008/07/10(木) 20:46:29 ID:PeYKO0zl
ジャンボ!
438名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 00:16:59 ID:/X2Kemmc
ガッデム!
439名無しさん@ピンキー
>>435
まだかね