>>1 アニメ版の設定資料ですが、SS製作に役立ちそうなので追加してみましたー。
4 :
前スレ959:2007/10/01(月) 23:48:38 ID:CD+k4vNH
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
|
>>1乙あんどGJ .ヘ |
|_______, '||ヾ  ̄`` ヽ
|.| / ||W ヽ ヽ ヽ
|.|/ /, 从|| | l |lヾヽヽハ i
|/ ノ`ヽ || リリ ノ リ| i _i i
/ イ!リ ● | ノ ● リ|i|リ 八
|.|リリ⊃ 、_,、_, ⊂リル リリハ
/⌒《人. ゝ._) 《リ /⌒i
\ /《Vゝ,、 __, イ《v/\/
. ヽ::::々,::::::L V_《〆:::::/
…呼称表は藤代公認と書いておきながら「ちかげちゃん殿」とかあるんでどうかと思うw
載ってないこの人も呼称変だったしね。
あれ(あやねルートじゃないほう)も後ははめ込みだけなんでそろそろ出来そうですよ?
しのぶの「師匠」もないので、あくまで[参考]といおう事でお願いしますw
エロパロ的にはおっぱい比較表の方が貴重な資料じゃまいか?w
8 :
マキ:2007/10/02(火) 00:08:16 ID:17zio9qA
>>1 乙です。
呼称表は正直ありがたいです。参考としては十分かと。
>>1 乙とんかつー
ここんとこ活気があっていいですなぁ。
10 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 07:35:25 ID:fQ2GsGbe
>>5-6 むしろ俺らで完全版を作ってみてはどうだろう?
当然みの人も入れてあげてさw
個人的には「ちかげちゃん殿」はありw
>>1 ながされ乙
>>13 じゃあついでにやっときますね。
前スレ埋めれ。
乙。じゃあ例の奴いっとくか
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| みちる(16)が .|
|
>>16げとー ヘ |
|_______, '||ヾ  ̄`` ヽ
|.| / ||W ヽ ヽ ヽ
|.|/ /, 从|| | l |lヾヽヽハ i
|/ ノ`ヽ || リリ ノ リ| i _i i
/ イ!リ ● | ノ ● リ|i|リ 八
|.|リリ⊃ 、_,、_, ⊂リル リリハ
/⌒《人. ゝ._) 《リ /⌒i
\ /《Vゝ,、 __, イ《v/\/
. ヽ::::々,::::::L V_《〆:::::/
前スレ埋まったね。
これで心おきなくかがみちゃん話をキボンできるな。
俺も心置きなくやしろ様話をキボンできる
しのぶ藍蘭島一可愛いよしのぶ。
異論は絶対に認めない。
>>19 残念ながら尻がな…
やはりみちるしかいない
擬人化したさしみとぱな子さんに惚れてる俺は論外ですかそうですか。
普通
今週も投下。
5レス借ります。
「うう、体の節々が痛いですー」とか言っている場合ではない。
最悪泣いたり笑ったり強がったり(中略)たり出来ないようになるかも知れないのだ。
友人は親愛なるお姉さまと同じく、いやそれ以上にものぐさである。
あれほど医者は体力が大事だと言われているのに体力作りしてないってどうなのよ。
不眠不休で看病しなければならない時が来るはずだ。誰をとは言わないが。
そんなことだから緊急事態になってから酷い目に遭うのだ。
……すいません、私も家事にかまけてまともに修行してませんでした。
いいもん、良妻賢母目指してるからいいもん。悔しくなんてないんだから。
追伸
這腹前進って結構疲れます。あれが楽ってどんだry
私たちは今龍神島にきています。
本当に本島ではありません。本当なんです。
何ですか、何で姉がここにいるんですか。
……あんたもやりなさい
な、何ですかぁ?な(略)
-いきなりあやねルート-
ご ためされるもの
大妖怪様曰く、目の前にいる明灰桃色の姉っぽい人は私の曾祖母にしてこの島の救い主様でした。
勘違いしたことについて詫びると曾祖母は笑って許してくれた。
四つの時の事だから仕方ない、と。
何でも、二十七年前からここで海龍様を奉っており、最後に本島に来たのは大嵐の時だそうだ。
ただ、数日おきに情報の収集はしているらしく、この前私が吹き飛ばされたことも知られていた。
お恥ずかしい。
と、和んでいる場合ではない。本題を切り出す事にした。
流れ着いた彼をめぐる争奪戦、その終盤。
咄嗟の事でやむを得ず半妖である友人と式神の契約を交わしてしまった事についてである。
曾祖母による診断では彼女との契約に必要な霊力は現在の私の容量ぎりぎりであったらしい。
通常、陣により召還されるモノやつくもがみが式神として使役される。
つくもがみは核となる道具があるので比較的楽に維持が可能である。
ただ、あくまで道具であるため自ら稼働するための力を生み出すことはない。
ただ精神が宿るのみ。祈る事や呪う事は出来ても何らかの弾みがないと実体としては活動できない。
対して、彼女の半分はヒトである。
その点では実体の維持に費やされる力はかなり少ない。
何せ生きた自分自身が依り代になっているのだ。
自ら生命力を生み出すことが出来るため、札と術者の霊力だけで維持するのとは訳が違う。
ただし、この残りの妖怪部分が問題なのである。
26 :
ご 3/5:2007/10/07(日) 00:59:56 ID:LOFZvL6t
半分だけ雪女。他の妖怪ならまだしも、雪女であることが問題なのだ。
半端である故、極端に暑さに弱いのである。
彼女は雪の精霊を一柱、従える事で皆伝を得た。
これが増幅器となって彼女自身の冷却効率を上げているのだ。
しかし昨日、増幅器を冷却でなく攻撃に転用してしまい、さらに全力で行ったため、
体調の維持に余計に力が必要になったのである。
余談ではあるが昨日、鏃に使われた結果気絶してしまった精霊が目覚めたのは夜半のことである。
つまり、完全装備状態の彼女を維持することは可能でも、精霊なしの彼女を維持することは今の私では無理なのである。
何という中途半端。
これを聞いた瞬間唖然としてしまった。
私らしくていやん。
中途半端足す中途半端はすなわち中途半端である。
二分の一足す二分の一は一。ただし二人で分け合うので二分の一のまま。
なんてこった。
何か対策はないのかと訪ねると「無理をしないか霊力をつけるか」のどちらかだそうで。
また、流石の曾祖母でもこんな例は初めて見たらしく、契約を破棄すると何が起こるかわからない、との事。
友人も「自力じゃないから楽で良いですよー」とふにゃふにゃ顔でのたもうた。
まて、その力を負担してるのは私だ。またほっぺた引っ張ってやろうか。
「ひっはりなあら言わないでくらさい」
実を言うと彼女、人との繋がりが切れるのを極端におそれている。「もう忘れられるのは嫌なんです」だそうで。
そう言えば昨日も皆に「誰だっけ」されたっけ。
そんなに地味じゃない筈なのに。おかしいなあ。
少なくとも私は覚えてるんだけど。あと彼とかあの子とか。
……それじゃ足りないか。
27 :
ご 4/5:2007/10/07(日) 01:01:49 ID:LOFZvL6t
曾祖母による解説は続く。
契約による恩恵としては
・札を介した通信
・力の相互供給
・真の力の解放(昨日のあれ)
が可能になる。ただし、
・実体があるため術者のそばに転移させられない(召還不可)、
・憑喪神ではないので小型にして持ち運んだりは出来ない(携帯不可)
・術者の霊力が一時的に枯渇すると存在感がry
と言った弊害も同時に存在する。
式神としてはあまりに異質である。
まあ、今までより通信面で少し便利になったと言った所か。
……友人のものぐさが加速するな、これは。
「さて、霊力の容量強化だけれど、一日こーすと一週間こーすのどちらが良い?」
少し待たれよ、曾お婆さま。今なんとおっしゃった。
容量強化で決定なのですか。
半妖自重しろではないのですか。
何?放って置いたら絶対無茶するでしょうって?
……否定できません、はい。
曾祖母のおすすめは一週間こーす。しかし我々はいろいろと忙しい。
そのため一日こーすを選ぶことになったのだが……
失敗すると本当に式神側が消えかねないですってぇ!?何よそれ!?
「……ごめんなさいね、もうセットしちゃった」
ちょ、ちょっとぉ……
28 :
ご 5/5:2007/10/07(日) 01:03:12 ID:LOFZvL6t
そのころの行人君
「ねえねえ、一緒にあそぼーよぉ」
「拙者に稽古を付けてほしいでごさる、稽古を付けてほしいでごさる」
「それよりあたいの料理をっ」
「ちょ、姉さまぁ……ゆるさへん、ゆるさへんで行人ォォォっ!」
「うふふ」スリスリ
「うにゃぁ」グイグイ
「ああびふてきはん可愛いおすなあ」ナデナデハァハァ
「も……」グッタリ
キャッキャウフフ
「みんなそんなにくっつかないで!お願いだかッ――」
長老宅に鼻血の雨が降ったのは語るまでもない。
なお幸運にも最初に近寄る事が出来た彼女は、後続に跳ね飛ばされていた。
「何で私が、オチ要員、なんです、の……ガフッ」
※原作のオチ要員のポジション変更によるしわ寄せです
血の雨を浴びるのとこちらと、どっちが不幸だったのか……
続く
以上です。
名前欄が妙なことに…
寝ぼけてるな、俺 orz
とりあえず自分なりに妖怪及び式神の設定を解釈してみました。
維持コストがどうこうとか…
>>29 続きGJ!みちるの維持コストって無駄に高そうだなw
あやねが頑張ってる一方で、行人はいつもどおりという事ですか・・・
そして、ちはや哀れww
しのぶは俺の嫁で、みちるは俺の愛人。
と、他のファンに殺されそうな事を言ってみる。
>>31 あやねとみこと以外は好きにしろ
この二人は誰にも譲れん!w
かがみちゃんは貰った
>>31 みちるさんは女医だからな、奪い取りたいが維持費高いぞ。バラさんいるし。
まちを貰って神社の入り婿になるよ。
行人と梅梅以外の年齢って実は数え年なんじゃないかな?
誕生日ネタとかなかったような気がするし。
公式に誕生日ありますがな
祝う風習がないだけじゃない?
祝う風習がないということは、数えで年を数えているということなんだが。
誕生日自身は数えでもあるけど、生まれた日以上の意味はなかったはず。
昔は誕生日なんてなかったしね
元旦になれば一歳年を取る
個々の誕生日を祝うようになったのは最近のことだよ
それより暦に従って歳事をやる描写がないのが残念
欧羅巴帰りだからどうなんだろうな。と、書いてて思った。
祭事も見てみたい気もするが、5月中旬から9月中旬で何かあったっけ?
個人的にはネタとして使えそうだから聞きたい。
確か行人が島に流れ着いたのって春先のはず、9巻で3ヶ月しかたっていないとか
あったから今は夏ごろのはず。
この期間だと端午の節句と八十八夜くらいしか目立った歳時はないはず。
男もいないのに端午の節句なんてやらないだろうし、八十八夜も日本の気候でないと
意味がないことだから廃れていそう。
秋まで話が進めば収穫のお祭りとかあるんじゃないかな。
9月中旬までなら9月9日に「重陽の節句」がある。詳しいことはググってほしいが、
酒に菊を浮かべて一献とか、母親世代にやらせてみたいな。
春先じゃなくて晩春じゃないか?
50話の回想等から美咲誕生日直前に家出⇒一週間漂流⇒漂着だから
少なくとも1話(0話)の時点で5月には入ってて、65話くらいにはもう9月入ってるか8月末のはず。
アレくらいの気候だと八十八夜は意味無いかもな。
一般的にはあと盆と夏の土用があるね
気候は違えど二十四節気や節句雑節などは農業を中心とする人々の生活の一年のサイクルに
欠かせない役割があるから、名残でも残るはず
5月から9月にかけては稲作真っ盛りで
草取りや害虫駆除、水量の管理とかしながら稲の生長を見守る時期だね
あと必ず海龍様を祀る祭りがあるはずだけど
スマン、美咲の誕生日を4月中旬ごろだと勘違いしてた。
新暦の8月ならお盆があるけど、ネタにはしづらいな。
海龍様を祀るお祭りが例の男祭りだったんじゃないかな?
芋とか野菜とか秋のものが採れてたからどうだろう。
土壌が強靭、気候も穏やかだろうからサイクル自体わかんね。
名残はあるんだろうけどな。
海龍祭はあるんじゃない?
祭で思い出したんだけど他宗教の行事ってないよな。
留学してたとはいえなじまなかったのだろうか。
ちかげあたりが胡散臭いハロウィンをでっち上げるんじゃないかな。
あの島の南瓜なら普通にランタンとか作れそうだし。
かぶれますか?着れますか?>かぼちゃ
南瓜をかぶるまでは想像してたけど、着るは予想外だったな
南瓜から手足が生えた感じになるのかな。
8巻でしのぶとまちが追い掛けっこしてる横で田植えしている描写がある。
時期的に7月末から8月初めだと思うのだが、二期作しているのだろうか。詳しくないが気候的に可能だとは思う
あの島の動植物に我々の常識が当てはまらない。といえばそれまでなんだが、
米だけは普通の大きさなんだし、船に積んであったものを持ち込んだのかも。
たしかに二期作なら7月中に田植えをするな。
52 :
5ノ256:2007/10/07(日) 19:29:56 ID:bvF4jBKv
256改め5ノ256です
行人×しのぶを投下
今回もエロ
>>1 今更かもしれないが乙
「遅い…」
行人は木刀を肩に担ぎ、苛ついてるのか眉間をぴくぴくさせていた。
その側ではびふてきが困った様子でうろうろしている。
太陽は高く昇り、一人の男と一匹の牛はその日差しを全身に浴びている。
すると一人の女子、しのぶが二人の前に姿を現した。
「おお、着いたでござる!師匠、おはようご…」
「おはようじゃない」
しのぶが朝の挨拶をしようと頭を下げると、行人はすかさずその頭にチョップを喰らわせた。
「あたっ!」
「まったく、もうお昼だよ…途中でびふてきと逸れたみたいだね…」
「うむ、ちょっと目を離した隙にびふてきが消えていたのでござるよ」
しのぶが元気いっぱいにそう言うと行人はため息をつく。
びふてきもそんな様子のしのぶに呆れたのか目を細めた。
「さぁ、師匠!朝の素振りをするでござる!」
「あのね!だからもうお昼なの!」
「ではお昼の素振りでござる!」
しのぶは木刀を掲げてまた元気いっぱいに言うと、行人は再びため息をつく。
そんな行人にびふてきがとてとてと近寄ってきた。
「も」
「ああ、びふてきは悪くないよ…」
行人はそう言ってびふてきの頭を撫でると、それにしのぶが反応する。
「師匠!びふてきだけずるいでござる!拙者も…」
「ダメ。と言うか今日は素振りの後のなでなでもなし」
「ええええええええっ!?何故でござるか!?」
しのぶはとても悲しそうな表情で行人に詰め寄ってきた。
「もちろん遅刻したから。あと今日は待ったけど次こんな遅刻をしたら素振りもなし」
「そ、そんな…」
しのぶはがっくりと頭を下げて落ち込んでしまった。
「ほら、素振り始めるよ」
「うう…」
「はぁ、その驚異的な方向オンチを直してもらえると助かるんだけどなぁ…」
行人のその言葉を聞いた瞬間、しのぶの頭の中である考えが浮かんだ。
(方向オンチを直すと師匠は助かる…助かると言う事は直せば嬉しいと言う事…嬉しい事をすれば師匠は褒めてくれる…)
そしてしのぶはある結果を出す。
(方向オンチを直せば師匠になでなでしてもらえる!)
しのぶはそう考えると目を輝かせて笑顔になった。
しのぶの表情の急な変化に行人もびふてきも呆気にとられていた。
「し、しのぶ?」
「師匠、拙者はほうこ…」
しのぶは何か言おうとしたが、そこでさらにある考えが浮かぶ。
(ここで言うより内緒にしておいて師匠をびっくりさせるでござる)
「あ、いえ!何でもないでござる!」
「そ、そうなの?」
「うむ!さぁ、素振りをするでござる〜!」
しのぶはそう言って素振りをし始めた。
行人とびふてきはそんな様子のしのぶをただじっと見ていた。
その夜、しのぶは家で自分の計画をびふてきに話していた。
「…と言うわけでござる。だからびふてきは留守番をしていて欲しいでござる」
「も…」
「ふふ、心配はないでござるよ。拙者もバカではない…」
しのぶはそう言うと手に一本の棒を持った。
「今日の帰り道、この棒で道に線を書きながら帰ったのでござる。明日はその線を辿って行けば良いのでござる」
しのぶは得意気に胸を張りながらびふてきに言った。
「ふふふ、師匠、きっとびっくりするでござる…そして…」
「師匠!おはようでござる!」
「あれー?しのぶ、びふてきはー?」
「今日は一人で来たのでござる!」
「えー?一人でー?」
「うむ!一人で迷わずにここまでちゃんと来たのでござる!」
「わー、何だってー?それはすごい。じゃあご褒美になでなでしてあげよう」
「わーい♪」
「きっとこんな展開に…ふふふ、明日が楽しみでござる…」
「も…」
にやけるしのぶを呆れた様子で見ていたびふてきは布団の上に寝転がった。
翌日、しのぶは目を覚ますとすぐに袴に着替え、木刀を持った。
「それでは行ってくるでござる!」
「も」
しのぶはびふてきに挨拶をすると玄関の戸を開けて一歩踏み出した。
するとしのぶは目の前に水溜りがいくつかあるのを発見した。
「む、昨晩雨が降ったのか…そう言えば雨音も結構聞こえていたような…」
しのぶは少し歩いていくとある事に気がついた。
「あれ?線が…昨日確かに…はっ!まさか昨晩の雨で!?」
しのぶはそれに気がつくと、しばらくその場に立ち尽くしていたがすぐに歩き出した。
「こ、こうなったら自力で行くでござる!確かお天道様は東から…ああ!曇っていて分からないでござる!」
結局その日、しのぶは遅刻した。
その日の夕方、迎えに来てくれたびふてきのおかげで無事に家に帰ったしのぶは新たな策を考えていた。
「う〜む、道に線を書くのはダメでござったか…む、そうだ!なら…びふてき!一緒に来て欲しいでござる」
「も?」
しのぶは何枚かの布きれを掴むとびふてきを連れて外に出た。
「ふふふ、地面がダメなら木に印をつけるでござる。この布を枝につけて…」
しのぶは手に持っていた布きれの一枚を木の枝に結びつけた。
「よし!これなら雨が降っても大丈夫でござる!」
「もー」
「さぁ、残りの目印をつけに行くでござる!びふてき、道案内を頼むでござる!」
「も」
びふてきが歩き出すとしのぶもそれの後に続いた。
翌日、しのぶは目を覚ますとすぐに袴に着替え、木刀を腰に差した。
「それでは行ってくるでござる!」
「もー」
しのぶはびふてきに挨拶すると玄関の戸を開けて、すぐに歩き出した。
「さて、目印目印っと…む?目印目印…あれ?目印が…ないでござる」
しのぶがいくら探しても枝に布が結び付けられている木は見当たらなかった。
「ない…ない…ない…ないでござる〜!」
しのぶが探している間にも時間は刻一刻と過ぎていく。
「ぐ、こうなったら…え、え〜っと、お天道様は確か…え〜っと…」
結局慌てている内に迷子になり、しのぶはその日も遅刻した。
ちなみにその日の昼頃、あやねはまちの部屋を訪れた。
「お姉様!」
「あら、あやね」
「あら、じゃないわよ!また掃除に私の袴を…って何?その布きれ?」
あやねはまちの隣に座ると、布きれの一枚を手に取った。
「これは昨日の夜、しゅぎょ…じゃなくて散歩をしていたら木に結び付けられていたの。色が好みだったから持って帰ってきたのよ」
「ふ〜ん…ってそんな事聞いてる場合じゃなかったわ…お姉様!私の袴をまた箒の代わりに使ったわね!」
「大丈夫よ、後で洗濯するから。任せて」
「お姉様が洗濯すると汚れが落ちても梅干並にしわだらけになるのよ!」
しのぶはその日の帰り道、くないで木に矢印を刻みながら歩いていた。
側には迎えに来てくれたびふてきもいる。
「こ、これならきっと大丈夫でござる…こ、今度こそ…」
「も…」
「次はあっちでござる」
しのぶとびふてきが去っていた直後、とげ太といた一がやってきた。
(ふぅ、ここらへんの木にするか…けど木材が足りなくなってるとは…)
(最近結構忙しかったからね)
(んじゃ、日が落ちない内に終わらせるか)
そう言うといた一ととげ太は木に刻まれた矢印に気づかないまま作業をし始めた。
翌日、しのぶは起きるのと同時に袴に着替え、木刀を持つとすぐに玄関に向かった。
「それでは行ってくるでござる!」
「も〜」
しのぶはびふてきに挨拶をすると玄関から飛び出していった。
「今度は…うむ!ちゃんとあるでござるな!」
しのぶは昨日つけた矢印を見つけると、それの指す方向に進んでいく。
「よし!次は…あ、あれ?」
順調に進んでいたしのぶだったが、ある場所で足を止めた。
「木が…ないでござる…」
しのぶの言う通り昨日まであったはずの木々がなくなっており、無論矢印をつけた木もなくなっていた。
「そ、そんな…ど、どこにいったでござるか!?…こ、このままではまた…」
しのぶが悩んでいる内に日はどんどん昇り始める。
「ぐぅぅ…仕方ない。こ、こうなれば勘で行くでござる!」
日が東から昇る事も忘れ、しのぶは勘ですずの家に向かった。
そしてしのぶはその日も遅刻した。
その後、しのぶはいろんな方法を試したが全て上手くいかずに失敗を続けた。
「うう〜、また失敗したでござる…」
「も…」
がっくり頭を下げているしのぶにびふてきが駆け寄ってきた。
「もも」
「む、まだやめないでござるよ!絶対に師匠に…あ、そうでござる!」
しのぶは立ち上がると、いくつかの荷物を持ってびふてきの方を向いた。
「びふてき、師匠の家に行くでござるよ!」
「も?」
「さて、では早速…」
しのぶはすずの家の裏手に行くと、持ってきた荷物で何かをし始めた。
「もも?」
「む、これでござるか?これは狼煙をあげるために必要な物でござるよ」
「もー」
「うむ、これを明日の朝にあがるようにしておくのでござる!」
そう言ってしのぶは明日の朝に狼煙を上げる装置の準備を続けていく。
「あとはこうして…よし!これでいいでござる!これで明日の朝に自動的に狼煙があがるでござる!」
しのぶは額の汗を拭うと立ち上がった。
「この特殊な狼煙なら雨でも大丈夫でござる…ふふふ、今度こそ…」
翌朝、行人は木刀を持って外に出ていた。
「ふわぁ…今日はちゃんと来るのか?しのぶは…」
行人は目を擦りながら家の方に体を向けると、何やら家の裏手の方で煙が上がってるのが見えた。
「え、何だ?」
行人が裏手の方に回ると何やら煙を発している箱のような物が見えた。
「な、何だ?これ…」
行人がそれを手に取ると、その箱はカッと光った。
「へ?」
一方、しのぶはすでにすずの家の近くまで来ていた。
「うむ、やはり狼煙が一番でござるな!師匠、拙者が一人でちゃんと来た事を知れば驚くでござろうな〜」
しのぶはそれを想像すると頬を緩ませる。
「よし!急ぐでござる!」
しのぶがそう言って走り出した瞬間、すずの家の方で何かが爆発したような音が響いた。
「ひゃっ!?な、何でござるか?」
しのぶはすずの家に着くと、寝間着のままのすずととんかつが外に飛び出していた。
「す、すず殿にとんかつ殿?どうしたのでござるか?」
「あ、しのぶちゃん…な、何か大きな音がして…それでびっくりして…」
「ぷー…」
すずととんかつがそんな事を話していると、微妙に焦げながらアフロになった行人が裏手から出てきた。
「あ、師匠…って一体どうしたのでござるか!?」
「い、行人?」
「ぷぷぷ」
「…何か裏手の方に変な煙を出す箱があって…それが何か爆発して…」
「箱?」
「煙を出す箱って…あ、もしかして火薬の配分を…」
すずが首を傾げている横で気まずそうにしているしのぶを見ると、行人はしのぶの方を向いた。
「ねぇ、しのぶ、何か心当たりがあるの?」
「え?あ、いや…」
「もしかして…これやったの、しのぶなの?」
「う、あ……は、はいでござる…」
しのぶが小声で答えると行人は黙って立っていたが、しばらくして家の方に歩き出した。
「すず、朝ご飯の用意しよ」
「え、あの、師匠…」
しのぶが行人の方に手を伸ばすと、行人はしのぶに冷たい視線を向ける。
「しのぶ、もう師匠って呼ばなくていいよ。それと無理して来なくていいから」
「え、な…」
「最近遅刻ばっかりだし、あんないたずらまでしてさ…真面目にやる気がないんでしょ?」
「そ、そんな事は…」
「それじゃ」
行人はそれだけを言うと、家に入っていった。
「あ、行人…」
「ぷ…」
すずととんかつは困ったように行人としのぶを交互に見ていると、やがて行人を追うように家に入っていった。
残されたしのぶは呆然とその場に立ち尽くしていたが、しばらくすると静かに顔を伏せた。
「破門…されてしまったでござるな…」
しのぶはそう言って自分の家に向かって歩き始めた。
十数分後、しのぶは自分の家の前まで来ていた。
「…はは、こんな時だけ…迷わずに帰ってこれるなんて…」
しのぶは自嘲気味に笑いながら家に入った。
びふてきはしのぶが入ってきたのに気がつくとしのぶに駆け寄っていく。
「もも」
「あ、びふてき…」
「も?」
「ははは、拙者、破門されてしまったでござるよ…」
「も!?」
しのぶはそのままびふてきの横を通り、布団に寝転がり枕に顔を埋めた。
「うっ…ひっ…くっ…ふっ、うぅぅっ…」
「も…」
枕に顔を埋めたしのぶの様子をびふてきは心配そうに見つめていた。
その日の夜、夕食を食べ終えた行人は縁側に座り、月を見上げていた。
行人の髪は何故か元通りになっており、行人は静かにため息を吐いた。
そんな行人の隣にとんかつを抱えたすずがやってきた。
「…しのぶちゃんの事気になるの?」
すずに聞かれると行人は気まずそうに顔を下げた。
「ねぇ、行人…」
「…………」
行人は黙り込んだまま下を向いてると、何やらとてとてと小さい足音が聞こえてきた。
行人とすずがその足音の方を向くと、びふてきが歩いてきた。
「びふてき…」
「も…」
びふてきは身振り手振りで行人とすずにしのぶのやろうとしていた事を伝える。
「方向オンチを直そうとしていた?何でまた…」
「も、ももも、もももももも」
「え?僕に褒められたくて?」
行人がそう言うとびふてきは首を縦に振った。
「でも、朝のあの爆弾は…」
「ももも、ももももも」
「行人、あれは狼煙だって…きっと火薬の量を間違えたかなんかしたんだよ」
「……………」
「もももも」
びふてきは行人にぺこぺこと頭を下げ続ける。
「しのぶちゃんを許して欲しいって…ねぇ、行人、私からもお願いできないかな?しのぶちゃんは悪ふざけでああいう事しないと思うから…」
「ぷー…」
すずととんかつに言われると行人は立ち上がった。
「…ちょっと、しのぶの家に行ってくる」
そう言うと行人は走り出した。
残されたすずと二匹はその背中を黙って見送った。
しのぶはまだ枕に顔を埋めてそれを濡らしていた。
すると玄関から戸を叩く音と声が聞こえてきた。
「しのぶ、いる?」
「っ!?」
しのぶは枕から顔を離して玄関の方に顔を向けた。
「ししょ…い、行人殿?」
「…ごめん、入るよ」
そう言うと行人は戸を開けて家の中に入ってきた。
「しのぶ、その…」
「…せ、拙者、実家に帰るでござるよ」
「え?」
「こ、ここに住む理由もなくなったでござるし…だから…実家、に…」
しのぶは話し続ける内にまた目からポロポロと涙をこぼし始めた。
「うっ、くっ…ご、ごめんなさいっ…行人…殿…」
しのぶは嗚咽しながら顔を伏せると、両手で止まらない涙を拭い始める。
その様子を見ていた行人はしのぶに近づくと、彼女の頭をなで始めた。
しのぶは涙を拭うのをやめて顔を上げて行人の方を向く。
「っ…うっ…行人…殿?」
「ごめん、しのぶ。朝はその…かっとなって言い過ぎて…」
行人はしのぶの頭を優しく撫で続けながら言葉を続けた。
「びふてきに聞いたよ。僕に褒められたくて方向オンチを直そうとしていたんだって?」
しのぶは泣きながら目を伏せるとゆっくり頷いた。
「そっか…ごめんね、真面目にやる気がないんでしょなんて言って…」
「行人、殿…」
「師匠で…いいよ」
「ふぇ?」
「えっと…その…し、しのぶさえ良ければ…は、破門はと、取り消したいんだけど…」
行人は少し照れくさそうに顔を背けてしのぶにそう言った。
しのぶはそれを聞くとしばらく呆然としていたが、目にいっぱい涙を浮かべて行人に抱きついた。
「ひっ…くっ…し、しょう…師匠…師匠!」
胸に顔を埋めてくるしのぶの頭を行人はまた優しくなで始めた。
しばらくそんな状態でいると、行人は頭を撫でるのをやめてしのぶの肩を掴んだ。
「しのぶ、僕そろそろ帰らないとすずが…」
行人がそう言うとしのぶはより強く抱きついてきて首を横に振った。
「し、しのぶ?」
行人が呼びかけるとしのぶは顔を上げて潤んだ瞳で行人を見つめてきた。
「今日は…師匠と一緒にいたいでござる…」
しのぶはそう言うと行人に顔を近づけてきた。
「しの、ん…」
しのぶはそのまま行人の唇と自分の唇を重ね、行人の口内に舌を入れてくる。
「んむ…ん…」
しのぶは積極的に行人と舌を絡ませ、そのままぐいっと行人を自分の方に引っ張り仰向けに倒れる。
すると行人がしのぶに覆いかぶさる形になり、しのぶはそっと唇を行人から離す。
「しのぶ…」
「…師匠…その…拙者…」
しのぶは頬を染めてじっと行人を見つめたまま、また行人と唇を重ね、舌を入れてくる。
「ん、むぅ…んぅ…」
行人はしのぶの舌が自分の舌に絡みついてくる内に理性がもたなくなってきた。
(う…しのぶ…)
行人の右手は自然としのぶの胸を掴み、それを揉み始めた。
「んっ…ふっ、うっ…」
しのぶは胸を揉まれても夢中で行人の舌と自分の舌を絡ませる。
行人はしのぶの服をはだけさせると、直にしのぶの胸に触れる。
行人は手の中に硬い突起物があるのを感じると、それを転がすようにしのぶの胸をまた揉み始める。
「んんっ…むっ…んっ!」
行人がしのぶの乳首をきゅっと摘むと、しのぶはぎゅっと目を瞑る。
行人の左手は次第に下腹部の方に進み、袴をめくって下着の上からしのぶの筋を人差し指でつうっと撫で上げる。
「んんんっ!」
行人はしのぶから口を離すと、じっとしのぶを見つめる。
二人とも顔を赤くし、しのぶの息には熱が篭っている。
「師匠…」
「しのぶのあそこ、もう濡れてるね」
「だ、だって…気持ちええから…」
行人はしのぶの下腹部の方に移動し、両手でしのぶの足を広げさせる。
「し、師匠!?」
行人は左手で太股を撫でながらもう一度しのぶの筋をつうっと右手の人差し指でなぞっていく。
「んぁぁっ!」
しのぶが嬌声をあげると同時に彼女の下着の染みは広がる。
行人はそれを確認すると、しのぶの下着に手をかけ、それを脱がす。
「しのぶ、もっと気持ちよくしてあげるよ」
そう言うと行人はしのぶの足をさらに広げ、彼女のクリトリスを甘噛みし、舌でそれをつつき始めた。
「ひぁっ!?ししょ、ふぁぁっ!」
しのぶは行人にクリトリスをつつかれる度に、身を悶えさせ、嬌声をあげる。
すると行人は今度はクリトリスに吸い付き、それをまたつつく。
「ひぅぅっ!あ、あかんっ…ししょ…もうっ!はぁぁぁぁぁぁっ!」
しのぶは一瞬体を大きく仰け反らせた後、そのまま脱力し、荒い息遣いで行人の方に視線を向けようとする。
しかし行人はそれに構わず舌を今度はしのぶの中に入れ、中をかき混ぜるようにして舐めていく。
「ひゃっ!し、ししょぉっ!?」
行人はしのぶの足を両手で押さえて、しのぶの中を舐め続ける。
「んっ、はっ…んんっ!」
しのぶが目をぎゅっと瞑って刺激に耐える中、行人は今度は溢れてくる愛液を音をたてて吸い始める。
「ふぁっ!?ししょぉ、そんな、んぁぁっ!」
しのぶは行人の頭を両手で押さえるが、その手にはまったく力が入らず、行人はまた吸うのをやめるとまた舌でしのぶの中を舐めていく。
「はっ、あっ…くっ、うぅっ…」
行人は膣口から筋に沿って舌を動かし、再びクリトリスに吸いついた。
そして膣口には右手の人差し指と中指を入れ、2本の指を別々に動かしてしのぶの中をかき混ぜる。
「ひぁぁっ!んっ、あかんっ、また…ふぁぁぁぁぁぁっ!」
しのぶは2度目の絶頂を迎えると、その瞳からは涙がこぼれる。
行人はズボンと下着を脱ぐと、自身をしのぶの膣口に当てる。
「しのぶ、行くよ」
「はっ、あっ…待っ…て…」
行人はしのぶの言葉を無視し、そのまま一気にしのぶの奥を突く。
「ひぁぁぁぁぁぁっ!」
しのぶは大きく体を仰け反らせるが、行人は激しく腰を動かしてしのぶの奥を何度も突く。
「あ、あかん!う、うちっ…おかしく、ひぅっ!おかしくなって、はぁぁっ!」
しのぶの口からは涎が垂れ、行人と繋がっている所からはグチュグチュと卑猥な音が響く。
すると行人はしのぶの体をぐいっと引き寄せ、しのぶと唇を重ねる。
「むぅっ!?むぐぅっ!んっ!んんーーーーーーーーーーっ!」
しのぶはまた絶頂を迎え、行人のものをきゅうっと締め付ける。
それにより行人も限界に達し、しのぶの中を精液で満たす。
行人はしのぶから唇を離し、彼女の頬をなでる。
「しのぶ、気持ち良かった?」
「はっ、あっ…師匠のいじわる…」
「遅刻の罰だよ。一応遅刻は遅刻だから…」
「師匠の…いじわる…うっ、いじわる…」
「えっ?あの…」
「うっ、くっ、うう〜っ…」
しのぶは両手で目を覆うと、同時に泣き出してしまった。
「ちょ、しのぶ…あ〜…ご、ごめん、しのぶ、その…」
行人が困ったように頬をかいていると、しのぶの口元に笑みが浮かび、彼女は手を素早く動かして行人に抱きついた。
「え?わわぁっ!?」
行人はいきなり抱きつかれ、布団の上に倒れた。
「ふふふ、隙ありでござる〜」
「なっ、し、しのぶ…」
「師匠…ありがとうでござる…」
「え?しのぶ、今なんて…」
行人が聞こうとすると、しのぶは行人の胸に顔を埋めたまま、静かに寝息をたてていた。
行人はしのぶが寝ている事に気づくと、そっと手を彼女の頭の上に乗せて、目を瞑った。
しばらくすると寝息は二つになり、夜は深けていく。
「む…う…師匠…大好きでござる…ん…」
翌朝、行人としのぶはすずの家に戻ってきた。
「さぁ、師匠!朝の素振りをするでござる!」
「ああ、いや、その前にすずにちょっと用が…」
「すず殿に?」
「うん、結局昨日は帰らなかったし、一言謝らないと…」
行人がそんな事を言っていると、すずが家から顔を出した。
「あ、行人、おかえり。しのぶちゃんと仲直りできた?」
「え?あ、うん。その、すず、昨日は帰らなくてごめん…」
「別にいいよ。しのぶちゃんと仲直りしたなら」
「師匠〜!早く素振りを〜!」
しのぶが木刀をぶんぶん振り回して行人を呼ぶ様子を見ると、すずはくすっと笑った。
「ほら、行人、師匠なんだから早く行かないと」
「う、うん。ありがとう、すず」
しのぶの方に駆けてく行人の背中を見ながらすずはため息を吐いた。
「ちょっと…しのぶちゃんが羨ましいかも…」
行人がやってくるとしのぶは目を輝かせて木刀を構える。
「よ〜し!頑張るでござるよ〜!」
「あまりはりきりすぎないでね。木刀すっぽ抜けたりしたら危ないから」
「御意でござる!」
行人も素振りをしようと木刀を構えると、びふてきが行人の足を叩いた。
「ん?びふてき?」
「も…もも…も」
「え…」
「師匠、どうしたでござるか?」
「え?ああ、いや、何でもないよ!さぁ、素振りをやろう!」
そう言って行人が木刀を振りかぶると、木刀は手からすっぽ抜けた。
「師匠、何かあったのでござるか?」
「い、いや何でも!」
びふてきは昨日、一度様子を見にしのぶの家に帰ったが、あるものを見るとびふてきはすずの家に泊まる事にした。
びふてきが見たもの、それは行人とびふてきしか知らない。
67 :
5ノ256:2007/10/07(日) 19:49:55 ID:bvF4jBKv
投下終了
何か超展開でツッコミ所満載だが生暖かい目で見て欲しい
それと避けられてについてだけど、「まちはあやねに対して劣等感をほとんど持たない」みたいなイメージが俺の中にあるんだ
だからああいう形になってしまったんだと思う、すまん、申し訳ない
次回はエロなしでネタがあるのでそれを書こうと思う
と言うよりエロのネタが最近浮かばないんだ…ごめん
>>29 GJ、みちるもそうだが行人も何かやばそうだなw
>>67 GJ。しのぶの挙動が可愛いよしのぶ
設置型の狼煙って火薬で上げるもんじゃないんじゃね?
携帯用(手製)のものと脳内解釈しとく。
>>69 火薬は発火のために使ったんじゃないかな?
時限式だから設置した時に火を着けて頃合が来たら狼煙に火がつくように
したかったけど調整が難しかったので狼煙に火がついた後も火薬が残ってしまい
行人が開けたはずみで点火・爆発したと想像した。
>>68 乙じゃなくてGJだった。使い方間違えるなんて恥ずかしいなぁ。
>>67 面白かったよー!
エロの素晴らしさもさる事ながら、しのぶが道に迷わないように
あれこれ頑張る様子がうけた。
次はお母様方シリーズでひとつ(特にかがみちゃん)・・・なんてねw
あんたもお母様方(特にかがみちゃん)すきねえw
これは良い流れだ
新スレ早々続々と投下が続いて嬉しいぜ
職人さん頑張ってくだされ
つららタンいぼんぬ
はいはい 金沢金沢
>>67 GJ!
>>71 >>次はお母様方シリーズでひとつ(特にかがみちゃん)
それは自分も希望だがw、
りん・ちかげ・ゆきのが未攻略なんだよね。
特にゆきのは書きにくいのでは(行人の性格上)
かがみちゃんLOVE
>>76 ちかげが作った惚れ薬をゆきのが奪って使おうとしたらかがみちゃんに奪われて飲んだかがみと行人のプレイ。
その光景を見たゆきのが我慢できずに一人で、その後親子丼
末期なんで釣ってきます
>>67しのぶスキーには最高としか言い様のないSSですな。神GJ!
雪降らないんだよな〜、ここ。
>>80 冬になれば雪が降るんじゃないかな。
雪遊びするくらいだし。
そのうち冬が来て、クリスマスネタをやるんじゃないかな。
それより、保管庫の更新はいつ頃されるんだろう。前スレのしのぶやみちるの話がまだない様だが
>>82 掲示板に落ちたと連絡すればすぐ対応してくれるよ。
>>81-82 冬に、みちるが怪我(打ち身とか)した行人を温泉に誘う。
雪女の本領発揮して…というのを考えてた。
ああ、自在にネタを思いつける職人さんが羨ましいorz
82だけど、ぶっちゃけた話まだ新参者だから、やり方がよく分からない(泣)
常連の皆さんにお願い
どなたか代わりに連絡して下さい。お願いします。m(_ _)m
エロパロ保管庫→保管庫トップ(下の方のリンク)→掲示板→エロパロ連絡掲示板、みたいな流れだったはず
今携帯なんだ、すまない。
87 :
マキ:2007/10/09(火) 00:27:09 ID:0pOE2uxF
>>29 GJ!あやねとみちるの危機的状況と、行人の平和な環境の差が激しすぎw
>>67 しのぶがかわいすぎです。健気にやってこれほど裏目にでるとは。
愛すべきドジっ子ですな。
この前の試作品の第二話を投下。
12レスお借りします。
どうして……こんなふうになったんだろう?
いまだに僕は信じられない。
僕の上に馬乗りになったみくるさん。
そして、目の前に広がる顔。
「……あやとクン……、私は今幸せですよ?」
穏やかな顔をしてとっても幸せそうにしている。
しかし、はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁと、みだりに、みだらに呼吸をしている。
顔も真っ赤に染まっている…………文字通り。
そして、目も涙で潤んでしまっている。僕も。はないたい。
けど…、
「そばに……いてくれるだけで…いいんです」
僕の手に触れる、その異様に力のはいった手は冷たかった。
それに、僕の顔にも、ぽたり、と、ものすごく冷たい雫が落ちてくる。
「だから…………」
それは、みくるさんから溢れてしまい、滴り落ちてくる…、
「ほら一緒に寝ましょう。大丈夫ですよまちがいなんて起きませんから。
でもでも〜、もし起きても私はのーぷろぶれむですよ、なんて。
きゃー♪」
大量の血。
ぶっちゃけ鼻血。父様よりすごい。噴出の理由は全く違うけど。
というか正直こわい、その爽やかな表情とアンバランスすぎて。
「あ、もしあっても責任を取れだなんて野暮なことは言いませんよ。
だってそれはお互い合意のうえですからね。二人の結婚式は富士山の上でしましょう、二人だけで。
大丈夫です。その他大勢は祝福してくれますよ、心の底から。
まあ心ない人ばかりですから意味ないかもしれないですけど」
しかもなんか妄想がダダ漏れ。しかもひどいこと言ってるし。ついでにいえば服も脱ぎ始めてる。
なにゆえそんなふうにくねくねしながらぬいでいくの?なんでみんなまい姉様みたいにすぐ脱ぐの。
「まあそれはそれとして、一緒に、寝ましょうよ、ね?」
「とりあえず血まみれになった布団を片付ける方が先じゃない?」
めちゃくちゃ血吸っちゃって。これってもう使えなそうだな。
あれ?みくるさん口を開けて唖然としちゃってる。なんか言ったっけ僕?
「え………………それって…………………。
もしかして!?布団が新しかったらおーけーってことですか!?
ついにこの日が来たんですね!?自分を慰めた夜が何日も続くこともありました!
でも!!そんな日とも今日限りでお別れなんですね!?
さあ、あやとクン!誰もが羨むような熱い夜を、共に冷たく滾る体で過ごしましょう!!」
「そういう意味じゃない―――――――――――っ!!!!」
やばい!眼がマジだ!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「なにしてんのよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
ドゴッ!
「きゃっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
みさと!
助かったけどドロップキックはやりすぎ。
「いたた、いきなり何するんですかみさとちゃん。私は病弱なんですよ」
みくるさん、そのぼよんぼよんと揺れている胸は隠してください。
父様より耐性あるとはいえ結構強烈です。
それと胸をおもいっきり張りながら「病弱」なんて言っても全然説得力ないです。
健康的すぎます。
「病弱だったらお兄ちゃんを布団の中にひきずりこもうとして押し倒すわけないでしょ。
それで鼻血を出すなんてバッカみたい。というか、なんで着物が肌蹴てるのよ?」
みさと、張りあわなくていいから。
ぶるんぶるん、っていわせなくていいから。
「だって暑いんですもん。別にあやとクンが来るから準備してたわけじゃありませんよ」
「こんなに体温下げてる癖に何が、暑い、よ。興奮してるんでしょうがどうせ」
「ひゃっ!胸にさわらないでくださいよ!この胸に触っていいのはあやとクンだけです!」
……この場に父様いなくて本当によかったよ。
もし居たら確実に気を失ってただろうし、いろんな意味で。
そういえば雪女一族って興奮すればするほど体温下がるんだっけ。
言われてみれば鼻血も冷たかったような…。
「あやとク〜ン、みさとちゃんがつめたいですぅ〜。心まで冷えてしまった私を温めてくださ〜い」
「何言ってるのよ、雪女でしょ!」
父様大変だったって言ってたっけ。その時の話はみちるさんにイヤっていうほど聞かされたし。
なんでも抱きしめようとするだけで氷点下まで行っちゃうって言ってたっけ。
それでも父様はみちるさんを悲しませないようとしたらしいしね。
本当に漢だよね、父様は。
けどその後の話はすごい甘ったるくて、普段からエロいこと考えてるまい姉様もノックダウンされてた。
どんだけだ。
って、そんなこと思い出してる間にやばいことに!?
辺り一面に氷が浮かんでるよ!しかもつららみたいのが(つららさんにあらず)。
それどころかなんか温度がすごい下がってるし!
あ、鼻水凍った、すご〜い。
じゃない!どうにか丸くおさめないと。
「いつも思うんだけどさ。みさとって良いタイミングできてくれるよね」
だいたい僕の貞操が危ない時。自分で言ってて悲しくなる。
「そういえばそうですね?
いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも
い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜つも私の邪魔しますもんね。
な〜んか怪しいですぅ〜?」
あ、なんかみくるさんから負のオーラが……。うわっ、さむっ!?妖力全開!?
「うっ、え〜とそれは……」
コロン
「あ!?」
後ずさりしたみさとから何か落ちたけど…………氷の球?
「みさとちゃん……それって……」
「え、な、なんのこと、かしら?」
あれ?みさとがなんか焦ってるけどどうしたんだ。
みくるさんは知ってるみたいだけど。
「雪女一族に伝わる秘術じゃないですか!?」
そういえば二人とも雪女の家系だっけ。でも秘術ってなに。
そんなもん使ってたの?
とりあえず聞いておこう。
「その秘術ってどんなの?」
「まずは二つの氷の球を作るんですよ、こんな風に。
そしたら両方に同じ波長の妖気を込めるんです。
そうすると片方の周りの風景が映像として、もう片方に送られるんです。」
あ、本当だ。なんか見える。
……あれ?見えるのは家の風呂場みたいだけど……。
「どうりで最近、術の調子が悪いはずです。
このせいで混線してたわけですね!
この前のあやとクンの入浴しーんがみれなかったじゃないですか!?どうしてくれるんですか!?」
「……みくるさん。今なんか聞き捨てならない言葉が……」
「へっ!?…あっ!な、何の、ことですか…?」
慌ててるけどばればれ。道理でいつも風呂場で視線を感じるはずだよ。
「この前のはみくるのだったわけね。あんなうろちょろされてたら邪魔よ、せっかくじっくり覗いてたってのに。
お兄ちゃんの裸を見るのは妹である私だけの特権なのよ!」
「ちょっと待ってみさと。あとで話があるから」
これはもう僕が説教しないと駄目じゃ……
「……………え!?…………それって……………もしかしてプロポーズ!?
お兄ちゃん、私は信じてたわ!かならず最後には私の下に帰ってくるって!
やっぱりそうよね!お父さんはお母さんと兄妹でも結婚したんだから、私たちが結婚しても大丈夫だわ!」
「……黙っててくんない?」
前言撤回。美咲叔母様にお説教頼もう。僕の手には絶対負えない。
「なんや騒がしいな、なんかあったんか?…ってあやと兄ぃやんか!……それにみさきとみくるも居るんやな」
絶妙のタイミングで助け舟が。
みくるさんとみさとみたいに妖術は使わないだろうし、安心できるなあ。
「あ、いくみ。この二人どうにかしてくれない?ちょっと僕だけじゃ無理だからさ」
「……あやと兄ぃがうちを頼ってくれとる!?……これはちゃんすやで」
なんかぶつぶつ呟いてるけどまあいいか。
いくみは島の女の子の中でもかなりすごいんだよね、セクハラが。
僕にはしてこないからありがたい。
もっとも、目の前で女の子にセクハラしないでくれれば最高なんだけど。
「おお♪やっぱええ体しとるやないか〜♪さっすが巨乳姉妹と言われとるだけあるな」
「きゃっ!?なにするのよ、いくみ!」
思ってるそばからなんかやってるし。
みさとの後ろに回って胸揉みまくってるよ。
「やっぱみさとのほうが揉み応えがあるなぁ〜。
こう、もにゅもにゅってゆうええ感じに」
「…あっ……もう…やめ…て……ぇ……」
「……ちっ。これであやと兄ぃを誑かしとるんか……いっぺんもぎ取ったろうかこの乳……」
……聞こえないよ?舌打ちなんて。
あ、標的変えた。
「つ〜ぎ〜は〜」
「やめてください〜いくみさん〜」
胸を押さえながら後ずさりしているみくるさん。
頼みますから僕のときもそんな風に隠してください。
「ふふん♪そんな余裕ぶってられるのも今の内やで♪」
「きゃ――――――――っ!?あやとクン、助けてください!
ってちょっと!下着を脱がせないでくださいよ!?」
見ないようにしとこ。
それから数分後…
「……手が腐りそうや…なにが悲しゅうてあやと兄ぃ以外の体さわらなあかんねん…」
手をタオルで念入りに拭いてるけどどうしたんだろう?
もちろん聞く気にはならないよ、あれは汗なんだからね絶対。
…いくみすごい後悔してるけど…なんかあったのかな?
というか、今すごく不穏な発言があったような気が。
「で、いくみどうかしたの?」
「ああ、そうやった。あやと兄ぃ、りんはんが呼んどったで。
教えたいことがあるゆーて」
ふーん、なんだろう?また大工の修行かな。
別に嫌いなわけじゃないからいいんだけど、ちょっとなぁ……。
まあでもりんさんがいれば大丈夫だろう。
「それであられもない格好で気を失っている二人はどうする?」
「ほうっておいてええんやないか?お疲れのようやし。………………つーか邪魔や」
まあなんというか、裸で倒れてる二人は連れてけないよね。
二人とも恍惚とした表情だけど。
なんで僕の周りにはこういう女の子ばっかりなんだろう。
もうちょっとおしとやかな子はいないのかな。
そんなとりとめのないこと考えながら歩いてたらもう着いてたみたい。
「ごめんくださ〜い」
玄関の戸を開けてあいさつしたけど、誰も来る様子はない。
どうしたのかな?
「あれ?りんさんはどこ?」
呼び出すくらいだからなんか急な用だと思ったんだけど……。
「ん〜ちょっと探してくるわ。そこで待っといてや」
そう言っていくみはどこかへ行ってしまった。
まぁ少しくらい待っても見つからないようだったら僕も探しに行こうかな。
「お〜い、あやと兄ぃ。ちょっと物置に来てくれへんか〜」
あ、いくみの声だ。
でもおかしいな?物置なんて何もないのに……。
なんかあったのかな。とりあえず行ってみよう。
物置の戸は開いたまま。ってことはいくみは中にいるのかな?
一応声掛けてみよう。
「お〜いどうしたのいくみ…」
どんっ!
「うわっ!?」
がらがらぴしゃっ!
いきなりなんだ!?誰かにおされたと思ったら、戸まで勝手に閉まったよ!
しかも開かないし!
ん……よく見ると結界が張ってある。しかもやしろ様級の!
やばいな、くりおねらでもこの結界はやぶれないかも……。
「いくらあやと兄ぃでも開けんのは無理やで。
かんなはんに頼んで人が出入りできんようにしてもろたからな」
「な、いくみ!?なんでこんなことを!
……というかこの結界張ったのカンナさん?あの人そんなに妖力強くないとおもったんだけど」
「ああ、それはこのタオルのおかげやな」
そういっていくみが懐から出したのは何の変哲もない一枚のタオル。
それがどうしたんだろう。
「これはおとんが修行で流した汗を拭いたもんや!
うちの言うこと聞いてくれたら、これをやる約束でな。
そのおかげでカンナはんはすごいやる気になってくれたんや」
「ちょ、ちょっといくみさん!?それは言わない約束でしょう!」
慌てていくみの口を塞ごうとするカンナさん。
瞬間移動までできるなんてどんだけすごくなってるのさ。
というかカンナさんものすごいアブノーマルな趣味をお持ちで。
父様って本当に皆から愛されてるよね、いい意味でも悪い意味でも。
まあそれはそれとして。
「それでどんな約束なのさ……?」
「そ、それは…………」
ん?なんかすごい言いづらそうにしてるけど。珍しいな、いくみがこんな風にしてるなんて。
しばらくいくみは黙ってたけど、真剣な眼差しで僕を見据える。
ちなみに脇ではカンナさんがわくわくしながら見ている。
なんというか「これから修羅場?修羅場?」なんて期待しているようにしかみえない。
さっさと結界解いてください。
「……あやと兄ぃが悪いねん、うち我慢しとったんやで!」
いきなり何?いくみには何もしてないはずだけど。
「いっつもいっつも他の女に鼻の下伸ばしてからに!」
伸ばしてません。というか伸ばす暇なんてないから。
それにもし伸ばしてたら多分まい姉様に拉致られるし。
「あやと兄ぃもそうや!あれか!?胸がおおきいほうがええんか!?
いつもみさとやみくるやまい姉ぇの胸見とるやないか!」
あれは不可抗力、ってかみんなすぐに服を脱ぐから。
胸が大きいのは遺伝だと思う、みさとは例外だけど。
よく考えたら不思議だよね、『絶壁の美咲』って言われてた人からあの巨乳が生まれるなんて。
あれかな?ゆきのさんにも笑われた悔しさで遺伝子が突然変異したのかな?
「うちかて胸があったら脱ぎたいんやで!
でもあやと兄ぃは露出狂よりもおしとやかなほうが好きらしいやないか!
そのせいであたっくするのも躊躇ってたんや!」
「なっ!?」
何故それがばれてるの!?だれにも言ってないのに!
ちゃんとくりおねらにも口封じ……って、それか原因!
ふふふふふふふふふふふふふふ。あとで折檻しとかないとね♪
「「ひぃっ!?」」
あ、やばい。怒りでつい霊力全開。
落ち着け落ち着け僕。あとで怒られちゃうじゃないか。
まい姉様に弱みを握らせるわけにはいかないしね。
そんなことになったら確実に飼われる。
って、しまった!?いくみが気絶しちゃったよ。
「い、いくみ!?大丈夫!?」
「………」
やっちゃたよ、完璧に失神しちゃってるよ。
そういえばカンナさんもいたけど…あ、ちょっと半透明になっちゃてるし。
とりあえず霊力分け与えないと…。
「ん……」
まあこんなもんでいいか。
いつも思うけどなんで人型だとくちびr…
「……大丈夫かよ兄貴」
「うわぁっ!?
……ってなんで、りとがいるのさ?」
びっくりした人の気配なんて感じなかったのに。
「いやー、棟梁に道具とってくるように言われて探してたとこなんだ。
そしたら兄貴がいたから声をかけたってわけよ。
それよりもさ……」
「え、な、何?」
さっきの見られてないよね?
うん、すぐ離れたからOKOK。
大丈夫だよね。
「今さ、カ、カンナとしてた事、しちゃ駄目、かな?」
アウト――――――っ!?
でも、ここでなんとか誤魔化せば。
「ご、ごめん。それはちょっと……」
「……まいの姉御って今どこにいんだ?」
「なっ!?」
やばい、それは即死コース!下手したら死体保存されるし。
というか99%式神にされる。しかも絶対服従。
「い、いいじゃねぇか。べ、別に減るもんじゃないだろ」
「りと?そういうことじゃなくてね?」
「……みさとは?みくるは?」
「そ、それは絶対にやめて!」
あの二人も僕の中じゃかなりの要注意人物、女性としては。
知られたらまずいんだけど。
というより目の前には、みさと、みくるさん、まい姉様よりも危険な、りとがいるわけで。
「じゃあいいだろ?もう我慢できないんだよ」
何がだ、ちょっと待て。
何故に脱ぐ。何故に頬を染める。何故に涙目になる。
何故に恥ずかしそうにする。何故に息を荒げている。
何故に僕の服に手をかける。何故に涎を垂らしてる。
何故に 股 間 の い ち も つ を ぶ ら つ か せ る ?
「兄貴〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「やめて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!男同士はいやだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
こんな日常ですが、僕、泣いてもいいですか?
100 :
マキ:2007/10/09(火) 00:47:06 ID:0pOE2uxF
以上です。
一応登場人物説明。
みくる みちるとの娘
いくみ みこととの娘
りと りんとの息子 ホモ
男はいまのとこ、行人、あやと、りと、ですがおそらく他にも増えるかと。
あと名前のつけ方は必ず、い・く・と、のどれかがはいるようにしています。
もう限界に近いです。
>>100 ま、待ってー。
これ以上キャラ増えたら把握しきれん(w
>>100 兄貴ィー
もう駄目だァー
最後のインパクトが有りすぎて眠気が吹き飛びましたw
GJ
>>100 GJ
りと、この女護ヶ島で男色を貫けるのは、ある意味”漢”だと思う。
>>100 投下乙です
希望を言えば、どういう過程で子づくりに至ったのかも知りたい。
恋愛か必然かによって、少しずつ子にも差が出るみたいな…
すまん、忘れてくれ。長ったらしくなるし、俺自体がついていけないw
赤髪ショタですか
>>106 ちかげあたりが食いつきそうな・・・。
行人で失敗したから、今度は息子をターゲットに(w
>>107 それと似たような話考えてたら、ものっそシリアスになった。
けど、話がまとまらなくなり考えるのをやめた。
やっぱ、藍蘭島にシリアスは無理かな?
>>108 無理ではないけど、藍蘭島らしさを出すのはむずかしいと思う。
もしも最後にオチがあるようなら特に問題ないのでは?
シリアスだろうとなんだろうと書いたもん勝ち
ただ注意書きは忘れずに
保守
>>110 そういう問題じゃないだろう。
人の話理解してから家。
てかわざわざ問題にしてるのが
>>112だけという罠
114 :
5ノ256:2007/10/13(土) 18:50:59 ID:I3vwxiPz
唐突に思いついた一発ネタを投下
エロはない
ちなみにこの前言っていたエロなしはまだ完成してない、ごめん
115 :
数え歌って:2007/10/13(土) 18:51:57 ID:I3vwxiPz
一つ、密かにおしゃれして、りんちゃん♪
「へへへ、ダンナ、また綺麗って言ってくれるかな…」
二つ、不死身だって、あやねちゃん♪
「いくら私にでも限度があるわよ!行人様への愛があれば話は別だけど」
三つ、耳年増で、梅梅ちゃん♪
「い、行人サンのを…わ、私の中に…ひゃやや〜ん!十八歳未満はダメデスネ!」
四つ、幼稚でませてて、ゆきのちゃん♪
「こら〜!子ども扱いするな!いつか大人の魅力で行人をゆーわくしちゃうんだから!」
五つ、いたずらして、まちちゃん♪
「いたずらに引っかかる行人様も、引っかからない行人様も…素敵」
六つ、武蔵に感動して、しのぶちゃん♪
「師匠!今日も剣の修行でござる!なでなでも頼むでござる!」
七つ、名前忘れられて、みちるちゃん♪
「ふ〜ん!いいですよー!行人クンに覚えていてもらえれば私はそれでいいですから!」
八つ、やきもちすごくて、すずちゃん♪
「やきもち?ああ!美味しいよね!今度行人と一緒に食べようかな…」
九つ、こすぶれして、ちかげちゃん♪
「今回は行人さんと一緒にこの服を着てみましょうかね」
十でとうとう鼻血出して、行人クン♪
「これは芸じゃない!って皆!そんなにくっつかないで!」
藍蘭島〜、個性豊かな女の子と島に流れ着いた男の子が仲よく暮らす島〜♪
「で、どうやろ?みこと」
「どうも何もいきなり何を…それ、くない姉やんが作ったんか?」
「せや」
「…ええんやないか?」
「…みこと、もしかして自分が入ってないのが気に喰わへんの?」
「そ、そんな事あらへん!べ、別に…」
「ほんなら十二まで数えてみよか……………思いつかん」
「まぁ、そりゃそうやろ…」
116 :
5ノ256:2007/10/13(土) 18:56:44 ID:I3vwxiPz
終了
本当に唐突に思いついたネタなのでこれだけ
くないとみことは定員オーバーなので今回は省いた
この前言っていたエロなしは後日投下する
GJ!
>子ども扱いするな!いつか大人の魅力で行人
ゆきの自身まだまだだって自覚はあるのねw
>>100 おくればせながらGJ
>こんな日常ですが、僕、泣いてもいいですか?
お前は今、泣いて良い。泣いて、良いんだ。
>>107でBL作家ちかげさんが爆誕するかと思った俺がここにw
4レス借ります。
118 :
ろく 1/4:2007/10/13(土) 23:15:51 ID:qoe2z81a
ええと、確認するわよ?
私は霊力の容量を増やすために修行することになった。
これは良い。いざと言う時に備えるためだ。
一日こーすを選んだ。
これも良い。彼から目を離していられない。心配だし。
失敗するとこっちの霊力容量がゼロになる。
ちょっと待て、待たれよ。やばくないかそれ?
即ちこの娘が消えるかも知れないわけで。
……元も子も無いじゃないの、ひいお婆さまぁ!!
「……てへっ」
結局、一日こーすに挑戦することになった私たち。
概要としては、十二体の(原作十一巻読んでね)と言うものらしい。
基本的に術者側が定められた条件に引っかかると札がどんどん削られて行き、なくなったら失格。
一日こーすとは言え、時間自体には余裕があるらしい。が、こちら側には急ぐべき理由があるのだ。
曾祖母曰く、「別に式神使っちゃいけない訳でも無いし、二人掛かりでも良いわよ」とのこと。
絶対一人じゃ無理だと思ってたのでその点では安心した。
あんたも頑張りなさいよ?
-いきなりあやねルート-
ろく きたえるもの
119 :
ろく 2/4:2007/10/13(土) 23:17:01 ID:qoe2z81a
「あわよくば妖怪部分だけ消えて普通の人間になれるかも知れませんよ?
そうすればこれからの季節も日中出歩ける様になって行人クンと……」
……あんたってヒトは。そんなうまい話が有るかっての。
もしそうなっても「半分人間」とか言う新手の妖怪になるか
生命維持できずにお亡くなりになるだけよ。
「式神だから死なないでしょ?」
式神にするだけの霊力すらなくなるんだって。私にばかり頼るのやめなさい。
「……うぅ」
と言うわけで、第一の行に挑むことになったのだが……
……まさか広範囲に凍らせて動きを封じるとは思いませんでした。
「だって一体ずつ捕まえるの面倒じゃないですか。動かれる前に固めちゃいました」
……楽するためにそこまで先読みするか?普通。
ってか筋肉痛は?痛いんじゃなかったの?
「愛の力ですっ」
……いやいや、私から持って行った力だろ。
まあ、良いか。ぺちぺちっと。
続いて二の行。
対象が二人いるが、術者の私が標的のようだ。
なんというか、自分の短所や癖を強調されるとムカッ腹が立つわね。
いくら自分が大好きでもこれは……
っと、札がはじけるといけない。平常心を無くす前に貼っとくか。
ぺちぺちん
120 :
ろく 3/4:2007/10/13(土) 23:18:48 ID:qoe2z81a
次は第三の行。
……そんな変な顔してどうしたのよ?
なによ?今度は「滑った」とか言いそうな顔して固まってるし。
もう良いわね?
ぺちぺちっと。
「……あやねさんの方が変な顔出来ますよね?」
うるさいってば。
いんたーばる
「案外早いじゃない。半日くらい掛かるかと思ってたわ」
……真面目にやる気有るんですか?
「単に相性の問題よ。前半の内容とあなた達の組み合わせが良かっただけ。
これがまちさんならどうなったか分からないわよ?」
はいはい分かりました。
……何かこれ、状況が違ったら負け惜しみに聞こえるわね。
後半戦一発目の第四の行。
体力には自信が有るのだけど。問題は此奴……
「力の供給が有れば問題ないですよ?昨日みたいに滑って行きますから」
走れよ。
121 :
ろく 4/4:2007/10/13(土) 23:24:10 ID:qoe2z81a
なんだか実戦形式の修行じゃ無くても、この娘と組んでたら自然に容量が増えそうな気がせんでもないのは何故かしら?
考えるだけ悲しくなるから今は走ることにした。
二人して制限速度を下回ることもなく、無事に完走できました。はいぺちぺちっと
なんだかどっと疲れた気がする。
第五の行。
また精神修行ですか?
「優れた術者には体術だけじゃなくて精神力も大事なんだから」
そうですか。
……これは反則だ。何だって彼の顔で優しく話しかけてくるのか。
他人に真っ向から優しくされた記憶があまり無いので、私にはこういうことに免疫がない。
うさぎはさみしくなるとしんでしまうのだ
昔、珍しく風をひいた時にお姉さまが珍しくやさしくしてくれたことはあったけど。
そんな物(釘刺さないで)の比ではない。なんと言う破壊力。
相手は年下のはずなのに。悔しい、でも動揺しちゃう!!(ビクビクッ)
そんな真紅の誘惑を振り切るために思いっきり地面に頭をぶつけるた。
痛いけど目は覚めた。よくも私の乙女心をっ!
ええい、そのかおでぇ、迫るなっ!
彼の顔で惑わしてくる片割れに三分の一ほどに縮んだ札を叩きつけ、ついでとばかりに両耳を堅結びにしておいた。
乙女心を踏みにじった罰である。
で、もう片割れはと言うと……
「お醤油とお酢を掛けるとおいしいんですよ」
「きゅごご、きゅごーん(そこに苺のシロップを足すとまたおいしいんだ)」
かき氷食べながら友人と熱く語ってました。
ぺちん。
注:かき氷は私たちでおいしくいただきました
続く
以上です。一応次で第一部はおしまい。
スピンオフで行人の子供の話が出来そうな希ガス
保管庫の更新はまだか?
>>124 とりあえず前スレ5重婚のログが必要なら、datが保管庫のろだに
あげられているようなので更新されるまではそいつで我慢しよう。
ヌヘ氏だって忙しいのだろう
もしくはアニメで意欲ガタ落ちか
本誌で島分も補給できたことだし頑張ってもらいたいぜ
今週末までには更新する予定ですので、もうちょい時間下さいませ。
今の所前スレの700台までまとめ完了ですー。
毎度ご苦労様です
前スレの「逆藍蘭島」の話で、があるずが流れ着くという妄想が加速して、行人のとこにがあるずがながされるという話を書こうと思ったんだが
やっぱエロなしはネタからして難しいわ…
ヌヘ氏乙と言わざるをえない
,
/ | ,、
|iノr‐-‐-/ .|
7i.: : :' : :.iト<ヽ
| :i: : : :. : i: :|: :i}
|:.i} : : : :_{: :.レ′ ヌヘさんがんばれ!がんばれー!
ノr-!'tf<」: :j.
/:ノ`7 ~´ノ:./,! _
/:/ / /: :/、! |〕)
{;/‐ト-、 ,イ: :f | /´ コーン
/‐-=、_`K´l ├--r─y/ ))
/``ト-=、_7'/ | ト〆 '⌒ ☆
i // |, 'ゞ、 i | ノ (・∀・∀・)
| l i ノ7  ̄ニニ‐ト<
,ゝ、 \ \ ___ `ヽ
/ミ/|\_i⌒ト、_ _,オ }
└-' ̄ ̄|≡| _L二二.___ノ
L__,' ´`-―‐‐‐'´
ヌヘさんがんばって下さい、俺もがんばって作品かいてます。
かなりオリキャラ小説になってますけど…ORZ
おっ保管庫更新?
乙でございます
そういえば、このスレってオリキャラに寛容だよな。なんで?
寛容って言うか、本編キャラとの絡みが無いからじゃないか?
時代設定が十何年後とかだし。
136 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 15:04:30 ID:hrfsqwbD
更新作業乙です。
いろいろとSSを書いたりしてみるがエロでも非エロでも難しいな。文才もない。手を出さない方がいいのだろうか。
藍蘭島に第二の男が流れてくるなんてものを読んでみたかったりする。でもそんなもの書いてくれる人はいないよな。いやそれ以前に流れてくるネタはダメか。
sage入れたつもりであった。申し訳ない。
>>135 あ、俺駄目だ、おもいっきりキャラ絡んでるよ。
>>138 ちゃんと手順を踏めば、いいんでないの。
つまり、どのキャラが絡むか、NGシチュとか、事前に注意書きがあればスルーするか否か判断できる。
>>135 本気で関わりがなかったら、藍蘭島とかの設定だけ借りた別小説になっちゃうし、それはそれで…
結局、作品叩き自体が少ないからかもね。
どう頑張っても男が行人1人だからねぇ(w
そのへんがオリキャラ許容されやすい理由かもね。
親子丼とか、異母兄弟の血縁関係でイチャイチャする
背徳感がいいってのもある。
オリキャラだらけになってもダメだろ
ある程度は自重すべき
面白ければいいんじゃない?
(`仝´)。゚(島に男一人じゃけぇ。それがいいんじゃ)
投下自体が少ないからねえ・・・
まあおれも
>>143の意見に同調
頼むから脳内オリキャラ「だけ」使うのはカンベンしてくれ
狩り物競争にて…
からあげ「で、君のたーげっとは?」
行人「あ、そうでしたね。えっと……。」
たーげっと
1.まちの処女
2.りんの処女
3.しのぶの処女
4.梅梅の処女
行人&からあげ「!?」
おばば「くくく、婿殿今頃慌てとるじゃろうな。」
すず「?」
ターゲットのメンバーは俺の好みから選出ww
女子たちのたーげっとはもちろん行人の子種なんですよね?
行人のたーげっとはヒロインズの処女
ヒロインズのたーげっとは行人の子種
アレ??
何この阿吽な呼吸っぷり。間違いなくここは藍蘭島スレ
とりあえず今からボート借りて藍蘭島探して来る。
確か太平洋だったから黒潮に乗れば楽だな
>>157 そうやって男しかいない「藍蘭島」に逝ってしまった
>>157 ウホッw
あのオチもなーorz
とりあえず現実を見て生きろ。
エロパロ庫更新キタコレ
ヌへ氏乙です
更新来たか 乙
166 :
5ノ256:2007/10/21(日) 16:48:33 ID:uRMS6ft8
ヌヘさん、乙です
これからエロなしを投下する
と言うかまた長くなりそうなので前半部分を投下する
いろいろぶっ壊れてたりするので苦手な人はスルーヨロ
「さて、今日はどれを着てみましょうか…」
ちかげは目の前にある大量の服から今日着る服を選んでいた。
「ん〜、それにしてもだいぶ増えましたね…」
ちかげは一旦服から目を離すと一息つく。
「結構前からいろんな服を作ってきましたけど…こんなにあると何かに使えそうな気も…」
しばらくちかげは考えていたが、やがてある考えが浮かんだ。
「そうですの!これだけ服があるのだからあれが出来るはず!…そうと決まれば…」
ちかげは結局着替えないまま服が置いてある部屋を飛び出した。
それから数日後、行人とすずはちかげに呼ばれて学校に来ていた。
「ちかげさん、いきなり学校に呼び出すなんて…何の用だろ?」
「ま、まさか補習かなぁ…」
「いや、それはないと思うけど…」
「けどちかげの事だからまた変な事じゃねーか?」
「まぁ、ちか姉ぇだしね…」
他の女の子達も呼ばれていて、現在行人達は教室にいた。
ちなみにくないとみこともその中に入っている。
するとちかげが扉を開き、教室の中に入ってきた。
「皆さん、お待たせしました」
「あ、ちかげさん」
「いきなり呼び出すなんて何の用なの?」
「変な事だったら帰るわよ」
巫女姉妹がそう言うと、ちかげは眼鏡をくいっと上げた。
「ふむ、もったいぶっても仕方ありませんので単刀直入に言いましょうか。まーくん!」
ちかげがそう言って指をパチンと鳴らすと、魔人のまーくんが数冊の本を持って教室に入ってきた。
「あい」
「ありがとうですの」
ちかげに礼を言われるとまーくんは教室を出ていった。
「あの、ちかげサン、それは…」
「や、やっぱり勉強なの?」
すずが涙目になっていると、ちかげは本の上に手を置いて眼鏡を光らせる。
「勉強ではありませんの…今ここにいる人達で演劇をやりますの!」
「演劇ぃ?」
「何でそないな事やるんや?」
「理由はこれですの。まーくん!」
「あ〜い」
ちかげが再び指をパチンと鳴らすと、まーくんは今度は何着かの服を持って教室に入ってきた。
「服?」
「ええ、私もずいぶんいろいろな服を作ってきました…ですが服は着なければもったいないですの」
「それで演劇?」
「そうですの」
ちかげがそう言うと何人かは面白そうに服を見始めた。
「へぇ〜、面白そうだな」
「けど服のサイズとかは大丈夫なんデスカ?」
「ええ、それは大丈夫ですの」
「けど演劇をやっても見てくれる人がいなきゃダメなんじゃない?」
行人がそう言うと、ちかげは顎に手を当てる。
「ふむ、そうですね…では、数日後に村人に見せると言うのはどうでしょうか?」
「ええな、そうしよか」
「面倒やなぁ…」
「みことちゃんはやらないんですの?」
「ん〜…まぁ、しゃあないから付き合うたるわ(姉ぇ様がどんな衣装着るのかも気になるしな)」
「では数日後に発表と言う事で…」
ちかげはそう言うと同時に台本を配り始めた。
「とにかくまず台本を読んでみてください。まずどんな話か分からないと演劇も出来ませんし」
配られた台本の表紙には『藍蘭姫』と大きく書かれていた。
「藍蘭姫…もしかしてこの台本ってちかげさんが?」
「ええ、そうですが何か?とにかく読んでみてください」
ちかげがそう答えると、その場にいる全員が微妙そうな顔をする。
(大丈夫なんだろうか…)
そして全員が台本を読み始めた。
藍蘭島と言うある島に一人のお姫様とそのお姫様に仕える7人の小人がいました。
その島には女性しかいなかったが、お姫様と小人達は幸せに暮らしていました。
そんなある日、島に一人の王子様が流されてきました。
意識のなかった王子様は小人に見つけられ、お姫様の接吻によって目を覚ましました。
王子様は脱出を試みましたが、島から脱出出来ない事を知った王子様は島で一生を過ごす事に決めました。
王子様はお姫様と一緒に暮らす事になり、9人は幸せな日々を送っていました。
しかし島に住んでる一人の悪女は王子様を手に入れてくて仕方がありませんでした。
悪女は魔法の鏡に王子様が好きな人は誰かと聞きました。
すると鏡はそれはお姫様と答え、その答えに怒った悪女はお姫様に呪いのりんごを食べさせてそのお姫様を亡き者にしてしまいます。
王子様と小人達はその死を悲しみ、王子様は棺に入れられたお姫様に最後の別れの接吻をしました。
すると呪いが解けお姫様は目を覚まし、王子様と小人達はそれを喜びました。
その後、悪女は懲らしめられ、王子様とお姫様は末永く暮らしました。
これが台本に書かれたいた話の大体の内容だった。
そしてそれを読んだ女性陣は最初のやる気のなかった顔が嘘のように目を輝かせていた。
そんな中、行人は台本を一通り読み終えると、ちかげの方を向く。
「ちかげさん、これってもしかして白雪姫を元にして…」
「ええ、そうですの。それをいろいろいじって藍蘭姫と…」
「なるほどね…しかし王妃じゃなくて悪女なんだ…」
「死乱逝姫…何て素敵な名前…」
「まちサン、字が違いマスネ…」
まちがうっとりして言うと、梅梅がそれにつっこんだ。
しばらくうっとりしていたまちだが、やがて高々と手を上げた。
「私がお姫様やる」
「な、何言ってんだよ姉御!あたいだってお姫様やりてぇよ!」
「あなたも何言ってんのよ!お姫様と言ったらこの私でしょ!」
「あやねはお姫様って言う感じじゃないわよ!やっぱり一番若い私がお姫様を…」
「お子ちゃまだって無理に決まってんでしょ!」
「残念ですが、皆さん、配役はもう決めてますの」
ちかげの一言でその場にいる全員がちかげの方を向く。
「そ、そうなの?」
「ええ」
「まさかあなたがお姫様だなんて言わないわよね?」
「私は監督兼なれーたーですの。では配役を発表しますね」
ちかげがそう言うと、女性陣は緊張した面持ちでちかげを見る。
「まず王子様ですが…行人さん、お願いします」
「はぁ、やっぱりですか…」
「で、お姫様ですが…」
ちかげのその一言でその場に緊張が走る。
「みさ…じゃなくてみちるさん、お願いしますの」
「え、わ、私ですか?」
「ええ、悪女はまちさん、鏡はあやねさん、他は小人役ですの」
発表が終わると、しばらく一同は固まっていたがまちが不満そうにちかげに詰め寄る。
「ちょっとちかげ!何で私がお姫様じゃなくて悪女なのよ!」
「いめーじぴったりですし、呪いと言えばまちさんですから」
「な、なんですってぇ!?」
「まぁ、確かにお姉様ほどの適役はいないわよね」
あやねがそう言うとまちは藁人形を床に叩きつけて剣山をそれに乗せて思い切り踏んだ。
「ごゅっ!ぐぎょっ!」
あやねはそう言うと、意識を手放した。
(やっぱり私の目に狂いはありませんでした)
「そ、それにしたって何でみ…みちるがお姫様なんだ?」
りんがそう聞くとちかげはみちるを見て答えた。
「一応元は白雪姫ですので、白雪姫のいめーじとしては一番いいと思いまして…それに実際の立場が姫みたいなものですから」
「まぁ、確かにオババの直系やからな…」
「私が…お姫様…」
みちるはちらっと行人の方を見ると嬉しそうに微笑んだ。
「さ、それでは早速練習を始めましょう。せっかくなので皆さん衣装に着替えてください」
行人は教室の外で一人着替えをしていた。
女性陣は別に気にしないのだが、行人がそれを拒否したのだ。
ちなみに鼻血よりも理性の方でいろいろ問題があるからである。
そして間もなくして行人は着替え終わった。
「かぼちゃパンツみたいな衣装だったらどうしようと思ったけど…結構普通だな、派手だけど…」
行人が着ている衣装はまるで宝○の人が着るような衣装だった。
「皆は…まだ着替え終わってないのかな?」
行人は女性陣が着替えている教室の方を向く。
「もうちょっと待とう…」
行人はそう言ってその場に体育座りをした。
しばらく体育座りをしていると、教室の方からちかげの声が聞こえてきた。
「行人さーん、着替え終わりましたか?」
「あ、はい、着替え終わりました」
「では教室に入ってきてください。こちらも着替え終わりましたので」
「分かりました」
返事をすると行人は立ち上がり、教室に入った。
するとそこには何やら日本の女子学生の制服と思われるような服を着ているちかげが立っていた。
腕には『超監督』と書かれた腕章をつけている。
「あの、ちかげさん…その服は…」
「はい、監督らしい格好をしようと思ったのでこれを着ましたの…」
(それは違うような気がするが…)
行人はそんな事を考えていたが、部屋がカーテンで仕切られている事に気づいた。
「ちかげさん、何でカーテンが…皆いない所を見るとあっち側に?」
「ええ、ただ衣装を見せるのでは面白くないので、順番に紹介しようと思いまして」
ちかげはそう言うと眼鏡をくいっと上げた。
「では紹介といきましょう…まずはお姫様であるみづ…みちるさんから!」
ちかげの言葉に合わせてカーテンからみちるが飛び出してきた。
結っていた髪は下ろされており、着ている服は真っ白でウェディングドレスのような衣装だった。
ただし、スカートの丈はかなり短かった。
「わ、私は藍蘭島のお姫様のみちるちゃん!な、名前覚えてくれないとお、怒っちゃいますよ!」
そう言ってみちるはぶりっ子ポーズをとった。
行人はどう反応すればいいのか分からず、困っていた
「えっ…と…その…何ですか?」
「決め台詞と決めぽーずです」
(そんなのあるんか…)
行人がため息を吐くと、みちるがもじもじしながら行人に近づいてきた。
「行人クン、あの…どうでしょうか?」
「え?ああ、そうです…ね…」
行人はみちるの方を向くと、固まった。
白いミニスカドレスはみちるにとてもよく似合っており、スカートから伸びる足もとても綺麗だった。
「あの、行人クン?」
「え?あ、うん…と、とても綺麗です。似合ってますよ」
「本当ですか!?」
「はい」
行人に褒められたみちるは嬉しさのあまりに満面の笑顔で回り始めた。
そして行人はもう一つ、みちるを見て頭に浮かんだ事があった。
(髪を下ろしたみちるさん…美咲に結構似てたな…)
「では次!まちさんですの!」
ちかげのその一言で今度はカーテンからまちが出てきた。
行人もそれと同時に考えるのをやめ、まちの方を向いた。
まちもかなりスカートの丈が短いドレスだったが、みちるとは対照的にその色は真っ黒だった。
スカートの中のお尻の部分からは悪魔のような尻尾が出ており、口を開くと八重歯が少し顔を出していた。
「貴方のものは私のもの、私のものは私のもの、私は行人様のもの、ぷりてぃーでびる、あくまちちゃん、見参」
「何か今一瞬おかしな台詞なかった?」
「気のせいよ、それよりどう?行人様、私のこの格好」
まちは尻尾をピコピコ動かしながら行人に近づいてきた。
「うん、可愛いと思うよ。似合ってる」
「あら、嬉しいわ。ふふふ、行人様も素敵よ」
「あ、ありがとう」
(悪魔と言うより…小悪魔だよね…)
まちが頬に手を当てていると、ちかげがまた口を開いた。
「次はあやねさん、かもんですの!」
ちかげの声と同時にあやねがカーテンから飛び出してきた。
あやねの格好は銀色のバニーガールと言った感じで、その衣装はまさに鏡のようだった。
「どんな質問にも本音で答える真実のすーぱーぱーふぇくとがーるみらー!ばにーあやねちゃん!」
(うぅむ、本音と真実って違うような気が…あと兎なのか鏡なのか…)
行人が冷静に考えているとあやねが一気に顔を近づけてくる。
「行人様!どうかしら?可愛い?」
とりあえずきらきらしているので行人にとっては眩しかった。
「か、可愛いし似合ってるよ。あと眩しい」
「まぁ!私が眩しいほど可愛いだなんて!上手なんだから、行人様ったら♪」
そう言いながらあやねは人差し指でつんつんと行人の胸をつつく。
するとまちがあやねの首根っこを掴んだ。
「お、お姉様?」
「あなた、私の部下なんだから私以上に行人様にくっつくの、やめなさい」
そう言ってずるずるとまちはあやねを行人から引き離した。
「まだまだ行きますの、次は小人軍団、藍蘭連者の一人、すずちゃんですの!」
「え?れんじゃ?」
行人が戸惑ってる内にカーテンからすずが飛び出してきた。
すずの衣装はミニスカサンタそのまんまの格好であり、いつも結っている髪は下ろしていた。
「私の豆大福への欲求は最初からくらいまっくすだよ!藍蘭赤!すずにゃん、参上!」
そう言ってすずはビシッと決めポーズをとった。
「ねぇ、ちかげさん、藍蘭連者って?」
「藍蘭姫を守る七人の美少女軍団ですの」
(何かぶっ飛びすぎのような気が…)
「ね、行人、どうかな?」
すずは決めポーズをやめて行人の方にやってきた。
「ああ、かっこいいよ、すず」
「かっこいい…なの?」
「え?…あ、いや、可愛いよ、すず」
行人にそう言われるとすずはにっこりと微笑んだ。
「ありがと、行人!でもちかげちゃん、何で私が赤なの?赤ならりんちゃんの方が…」
「そう言うツッコミは却下ですの、では次、くないさん、かむひあー!」
ちかげが言うのと同時にくないがカーテンの中から素早く飛び出してきた。
くないの衣装は丈がかなり短い青いチャイナドレスで、胸元は大きくはだけ、スリットは腰の上まであり、下着の紐の結び目が見えていた。
「うちの色香に…釣られてみる?藍蘭青、びゅーてぃふるくない、推参」
くないはそう言ってスリットから除く太股を強調するポーズをとる。
(ちょ、これは…いろいろまずい…)
行人はもう鼻血を出さなかったが、その代わりに前かがみになった。
くないはポーズをやめると、胸を強調するように行人の顔を覗き込む。
「どや?行人はん、うちの…色香は…」
「えと、いや、その…」
行人は顔を真っ赤にして目を逸らそうとするが、どうしてもちらちらと妖しい部分を見てしまう。
「ふふ、行人はんはかわええなぁ。その反応だけで十分満足や…あとで釣りじゃなくて本当に…」
くないが言葉を続けようとすると、後からまちに引っ張られ、くないは行人から引き離された。
「ちょっとくない!あなた何行人様を誘惑してるのよ!」
「ああ、まちはん、ちょっとくらいええやん」
「ダメよ!と言うかあなたいつの間に行人様の事…」
「ふふ、秘密や♪」
行人はまちとくないのやり取りを見ながら内心ほっとしていた。
(あ、危なかった…もう少しで理性がぶっ飛ぶ所だった…)
「では次を…へーい!かもーん!しのぶちゃーん!」
ちかげの声と同時にしのぶがカーテンから飛び出してきた。
「拙者のどじに拙者が泣いた!だけどくじけず前を向く!藍蘭金!しのぶでござる!」
「ぶっ!」
行人はしのぶの格好を見て噴き出した。
上半身は胸にさらしを巻いて金の法被を着ており、下半身は何故か廻しと足袋しか身に着けていなかった。
「おお、師匠!どうしたでござるか!?」
「いや、何と言うか…すごい格好だね…」
「むぅ、すごいのでござるか?」
(そりゃもう…ね…)
行人はちらっとちかげの方を向いた。
(ちかげさんって…本当にいろんな服作ってるんだなぁ…)
「ねくすと!みことちゃん!かもん!」
ちかげがそう言うのと同時にみことがカーテンから飛び出してきた。
みことは襟のあるレオタードのような物の上に丈の長い紫のコートを来ており、髪型は何故かツインテールだった。
「乳揉んでもええ?答えは聞かへんけど!藍蘭紫!みこと、ここに登場や!」
みことは決めポーズをとるが、行人は何とも言えない表情でみことを見ていた。
「…他に台詞なかったの?」
「ぐ、うっさいわ!ボケェ!」
みことはそう言って行人を殴り飛ばした。
「ぶっ!」
「べ、別に決め台詞はええやろ…その…ど、どうや?」
「何が?」
行人がそう言うのと同時にみことは再び行人に鉄拳を喰らわせる。
「ぶぐぅっ!」
「聞かんと分からへんのかぁ!?このボケェ!」
行人は鼻血を出しながら顔を上げると、何かを理解したように表情を変えた。
「ああ、うん。よく似合ってるよ」
「ほ、他にはあらへんのか?」
「え、他に?え〜っと…可愛い、と思う」
「…お、お前に褒められてもちっとも嬉しゅうないな…ま、まぁ、お前も多少はええんとちゃうか?」
みことは顔を真っ赤にして、行人に見せないように顔を背けた。
「ははは、どうも」
「はいはい、ごちそうさま、次はりんちゃんですの。さぁ、来てたもれ」
ちかげがそう言って手をパンパンと叩くと、りんがカーテンから出てきた。
りんの格好は緑の巫女服のスカート版と言った感じでニーソックスを履いており、髪型は大きなリボンでポニーテールにしていた。
「さ、最初に言っておく!こう見えてあたいはかーなーり、乙女だ!藍蘭緑、り、りん…」
りんは恥ずかしそうにうつむくと、もじもじしながら上目遣いで行人の方を見る。
「だ、ダンナ…ど、どうかな?」
「うん、すごく…」
「素敵ですわぁ!姉ぇ様!」
行人が感想を言おうとした瞬間、みことが行人を押しのけて先にりんに感想を述べた。
「ちょ、みこと、いきなり出てこないでよ…」
「別にええやろ、男なら細かい事言うなや」
「あ、あのダンナ…その、すごく…何?」
「ああ、すごく可愛いよ、りん」
行人にそう言われた途端、りんは目を輝かせ、笑顔になる。
「ほ、本当か?ダンナ!」
「うん、本当」
「…へへへ、照れるぜ」
りんが頭をポリポリかいていると、みことがりんに向かって飛び出した。
「もう、辛抱たまらん!姉ぇ様〜!」
「うわっ!来んな!」
「やれやれ…」
「まだ終わりませんの、さぁ、梅梅ちゃん!あなたの出番ですの!」
ちかげがそう言うと、梅梅がカーテンから顔を出した。
「あ、あの…ちかげサン…」
「ほら、早く」
「は、はい」
梅梅はそう返事をすると、とことこと出てきた。
梅梅は真っ黒なメイド服を着て、真っ黒なカチューシャをつけ、髪を下ろしていた。
「と、遠野さんをよろしくお願いしマスネ!梅梅胡瓜をドウゾ!藍蘭黒!梅梅デスネ!」
「は、はぁ…」
そう言って梅梅は赤い胡瓜を行人に差し出した。
行人は差し出された赤い胡瓜を受け取ると、それを食べてみた。
「…美味しい…梅の味にこの胡瓜の食感…白いご飯が欲しいくらい美味しいよ!」
「そ、そうデスカ?よ、良かったデス。それであの…行人サン、この服似合っているデショウカ?」
「うん、何と言うか…可愛いと思うよ」
「あ、ありがとうゴザイマス!い、行人サンもかっこいいデスヨ!」
「ありがとう、梅梅」
梅梅は笑顔でそう言うと赤い胡瓜をもう一本差し出した。
「これ、サービスデスネ!」
「あ、ありがとう…ねぇ、梅梅、この胡瓜どうやって…」
「突然変異で出来たんデス」
「と、突然変異…」
「はい!」
梅梅は満面の笑顔で行人に元気良くそう答える。
(……露出だけが魅力じゃないんだよね…)
「さて、次が最後ですが…正直お子ちゃまが最後だと…盛り下がりますの」
ちかげがそう言うとカーテンの向こうから怒鳴り声が聞こえてきた。
「お子ちゃまって言うなぁ!それと盛り下がるって何よ!」
「はいはい、分かりました。それじゃゆきのちゃん、かむおん」
ちかげがそう言うのと同時にゆきのが勢い良くカーテンから飛び出してきた。
「成長(予定)!満を持す!お子ちゃま扱いする人達!皆頭が高い!藍蘭白!ゆきの!降臨!」
無駄に元気良く決め台詞をいい終えるとゆきのは行人の方を向いた。
「どう!?行人!」
「いや…どうって…」
ゆきのは頭に白鳥のサンバイザーとつけ、白いスク水を来ていた。
「ま、まぁ、可愛いと思うよ」
「ほんと?やったー!」
ゆきのはぴょんぴょん跳ねて喜んだ。
「ふむ、この本の衣装…幼女にぴったりですの」
ちかげはある本を見てそんな事をつぶやいていた。
全員がお披露目を終え、行人は周りを見てみた。
(何と言うか…この集団は非常にやばい気がする。七人の小人なんてもはや統一感全然ないし…)
「さて、全員終わりましたね」
「ははは、そうですね…はぁ」
「じゃあ練習しましょう。と言うよりせっかくなので一通りのんすとっぷでやりましょう」
「うええっ!?」
全員信じられないといった表情でちかげの方を見る。
「大丈夫ですの、台本は読んでもいいので…」
「いや、大丈夫って…」
「さぁ!それじゃあいきますの!」
そう言ってちかげはどこからか取り出したメガホンを高く掲げた。
179 :
5ノ256:2007/10/21(日) 17:08:20 ID:uRMS6ft8
前半終了
何かもういろいろ混ざってるが楽しんでもらえれば幸い
これが終わったらそろそろ未攻略の人達を書こうかと思ってる
ネタがまだ思いついてないけど
256さんのSSを保管庫でまとめて読むと勢い凄すぎる
全ヒロイン攻略達成目指してマジガンガレ!
181 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/22(月) 01:31:48 ID:p+KiW9fv
とりあえず、みこと頼むよみこと
182 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/24(水) 03:09:24 ID:wE0sekKT
あと攻略してないのは誰だっけ?
りん、ちかげ、ゆきのくらいじゃない?
かがみちゃんも(w
むしろ行人が攻略される方か。
フケ専てことでオババは?
ところでいつも思うのだが
このスレの住人ってどういった人が中心なんだ?
書き込みの時間は結構幅あるよな…
まあエロパロ板全体に言えることだけどさ
そりゃ色んな人がいるさw
通勤通学時の電車の中から出先のトイレから布団の中から研究室のパソコンの電源借りで携帯から
いろいろあるさね。
>>186 以前、オババが一時的に若返って(なんか霊気を浴びて、とかで)
自ら体を張って行人に性教育(子作りではなく)を、みたいなSSを書こうと思ったが
あまりエロくならなかったのでやめたw
仮に書いて投下するとして。
「謎のオリジナルヒロインが出てくるが、実は○○の変身(若返った)した姿でした。
しかし、行人やすず達は、そのことを最後まで気づかない」
というような場合、最初の注意書きで「○○メインの話です」
みたいな注意書きは書かないほうがいい?
別に注意書きしても、お前がそう書かなきゃ
登場人物が気づいたりしないだろ
ただなあ、1話の回想で若い頃のオババ出てて『若っ』見たいな事言ってるしなあ
写真見てるかも知れんよ?
かがみちゃんキボン
りんの話はまだかな
行人に初めてを捧げる、嬉し恥ずかしな感じのやつが見たい
行人との絡みが見たいキャラ
1位 まち
2位 かがみちゃん
3位 ゆきの
196 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/26(金) 01:51:48 ID:nr9Nuugu BE:221156227-2BP(1266)
ややかわいいよやや
>>192 エロパロにそこまで整合性とか考えなくてもいいだろ
あんま、重箱の隅つつくようなことして書き手の意欲沿いでもアレだし
しのぶ×りん
くない×とげ太
くない×しのぶ
しのぶ×みこと
くない×しのぶ×みこと
の話はまだかな
あやねが好きな俺は少数派
ゆきのが好きな俺はもっと少数派。
なぁ・・・ゆきのがOKならゆきの母と親娘丼でもいけるんじゃないか?
成程かがみ
あんたもかがみちゃんすきねぇ
俺もかがみちゃん好き
僕は木冬つかさちゃん!
僕はやしろ様!
>>202 俺も同じ事思った。
ゆきののエロが無いのは、やっぱお子ちゃまだからなのか・・・。
>>206
お前は何を言ってるんだ?
やべ、全角で入れちまった
211 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/28(日) 05:37:41 ID:lzvG49t1
未亡人ってエロい響きだよな。
>>212 同意。
未亡人が男に抱かれながら「あなた、ごめんなさい…」とか言うのはイイ。
藍蘭島のママさんたちは、旦那が行方不明だから未亡人とは言えないだろうけど。
島に若い男(行人)が来たんで、夫の事は忘れた人が
何人かいそうですが(w
かがみ・・良いよな
かがみちゃんがこのスレで人気あるのは
>>214のように
見ているからなのかw
えええい、親子丼はまだか!
かがみちゃん可愛いよかがみちゃん。
220 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/30(火) 01:21:57 ID:Sy9xpfwR
みんなママさんの中ではかがみちゃんが一番なのか?
りさっち好きオレだけ?
何故だ!何故ママ好きがこんなにいてあやね好きがいないんだ!!
いやいや、さち…、みちるが一番だろ。
それにしてもママ好きが多いな
かきやー氏はまだですか
NTR厨は自分の巣から出てくんな
NTRスレに張り付いてればそのうち出てきてくれるさ。
ってかこのスレか前スレでヌヘの人が説明してくれてたでしょうに。
あぁ俺のくないが・・・
229 :
5ノ256:2007/10/30(火) 20:41:03 ID:TFBcGrrd
さて、それでは演劇を始めましょうか。
「ね、ねぇ、ちかげさん…」
何ですか?行人さん。
「何かいつもと違わない?何か…世界はちかげさんを中心に回ってるみたいな感じが…」
気のせいですの。とにかく、演劇を始めますの。
さて、とりあえず一つ確認しておきます。今回の演劇の接吻しーんは全て顔を近づけるだけ、と言う事でよろしいでしょうか?
「ああ、もちろんだぜ」
「異議なんてあるの?」
「ないわ。そうよね?みちる」
「え、う…は、はい…」
あらあら、やちるさん、ずいぶん残念そうですの…。
ま、そんな事は気にせずそろそろ本当に始めますの。皆さん、準備は?
「いつでも大丈夫でござる!」
「しの姉ぇが言っても説得力皆無やな…」
「とりあえず皆大丈夫みたいやで」
そうですか、では…すたーとですの!
ここは美しい大自然の島、藍蘭島、その島には大変美しいお姫様が住んでいました。
「私は藍蘭島のお姫様のみちるちゃん!名前覚えてくれないと(ry」
お姫様の肌は透き通るように白く、まるで雪のように綺麗なものでした。
そして彼女は護衛のために七人の小人を従えていました。
「私の豆大福への欲求は最初からくらいまっくすだよ!藍蘭あ(ry」
「うちの色香に…釣られてみる?藍蘭青、びゅーて(ry」
「拙者のどじに拙者が泣いた!だけどくじけず前を向(ry」
「乳揉んでもええ?答えは聞かへんけど!藍蘭むら(ry」
「最初に言っておく!こう見えてあたいはかーなーり(ry」
「と、遠野さんをよろしくお願いしマスネ!梅梅きゅ(ry」
「成長(予定)!満を持す!お子ちゃま扱いする人た(ry」
「「「「「「「我ら姫を守る七人の美少女小人軍団!お持ち帰りは禁止!藍蘭連者!」」」」」」」
……ぷっ。あ、笑ってなんかいませんの。ちょっと吹き出しただけですの。
えっと、しかし島には悪女とその手下の魔法の鏡も住んでいました。
「貴方のものは私のもの、私のものは私のもの、私は行人様のも(ry」
「どんな質問にも本音で答える真実のすーぱーぱーふぇ(ry」
その悪女はいつもお姫様の美しさに嫉妬をしており、毎晩五寸釘を藁人形にぶっ刺してました。
「えい」
「え、ちょ、ぐげぇぇぇぇぇぇ!」
しかし毎回呪いにやられているのは何故か部下の魔法の鏡でした。
「ちょ、そんなの台本には載ってなか」
「えい」
「ぎょへぇぇぇぇぇぇ!」
結果的に姫様には何の影響もなかったので皆平和に暮らしていました。
「わ、私は平和じゃないんだけど」
そんなある日、島に一人の王子様が流れてきました。
流された王子様は海岸で倒れてました。
そこに小人の二人、藍蘭金と藍蘭緑がやってきました。
「昨日は嵐で大変でござったな」
「そうだな」
「あ、人が倒れてる」
「お、本当でござるな」
二人は倒れている王子様に駆け寄りました。
「師匠ー、大丈夫でござるかー?」
「ダンナー、しっかりしろー」
ちょ、二人とも、劇中では初対面なのにいきなり普通に呼ばないでください!
「え?あ、悪ぃ…」
「む、気をつけるでござる」
はぁ…二人が呼びかけても王子様は目を覚ましませんでした。
「目を覚まさぬでござるな」
「とりあえず姫様の所に連れて行こうぜ」
そう言うと二人は王子様をお姫様の所まで運ぶ事にしました。
二人が王子様を連れて帰るとお姫様と残りの5人の小人達は驚きの表情を浮かべました。
「しのぶちゃんにりんちゃん、その人は?」
「海岸で倒れていたのでござる」
藍蘭金がそう言うと、お姫様は運ばれてきた王子様に駆け寄りました。
そして王子様の顔を見た瞬間、お姫様の中で何かが芽生えました。
「まぁ、なんて素敵な殿方なんでしょう…」
そう言うとお姫様は無意識の内に王子様の唇に自分の唇を近づけていきました。
「…あの」
どうかしましたか?みちりさん。
「みちるです。やっぱり接吻しちゃ…」
「「「「ダメ」」」」
「うう…」
とりあえず接吻をした事が分かるようにちゅ、と言ってください。
「は、はい……ちゅ」
お姫様が接吻すると王子様は目を覚ましました。
「あ、目を覚ましマシタネ」
「うう…ここは?」
王子様は視線をきょろきょろと彷徨わせました。
「ここは藍蘭島や。あんさん、お名前は?」
「ぼ、僕はソトノセカイ国の王子、行人と言います」
「ええ?王子様だったの?」
「う、うん。あ、貴女達は?」
王子様にそう聞かれると、小人達は名乗り始めました。
「私の豆大福への欲求は最初か(ry」
「うちの色香に…釣られ(ry」
「拙者のどじに拙者が泣(ry」
「乳揉んでもええ?答えは聞(ry」
「最初に言っておく!こう見(ry」
「と、遠野さんをよろしくお願(ry」
「成長(予定)!満を持(ry」
「「「「「「「我ら姫を守る七人の美少女小人軍(ry」」」」」」」
「そして私は藍蘭島のお姫様のみちるちゃ(ry」
王子様は哀れみを含…じゃなくて不思議そうな目でお姫様達の様子を見ていました。
するとちっこい藍蘭白が王子様に質問をしました。
「ちっこい言うな!ったくもう…ねぇ、行人、何で海岸で倒れていたの?」
「修行でござるか?」
「いや、違うから。実は船で旅をしている所を嵐に襲われて…気がついたらここに…」
「嵐…ちゅう事は昨日のあれか…」
「あの、この島に連絡船とかは…」
「ないデスヨ」
「え?」
「この島、周りを物凄い渦が囲んでいて出る事が出来ないの」
藍蘭赤にそう言われると王子様の顔は次第に青ざめていきました。
「それじゃあ僕は…」
「島の外には出れません」
「そ、そんな…」
「まぁまぁ、ここも悪い所やあらへんし…」
「まぁ、死にたいなら止めへんけどな」
「うぅ…」
結局王子様はお姫様と小人達と一緒に暮らす事にしました。
最初は気乗りしなかった王子様も、暮らしていく内に8人ととても仲良くなっていきました。
そして、王子様が流れつき、彼がお姫様と小人達と暮らしている事は悪女の耳にも届きました。
悪女は王子様がどんな人物なのか、手下の鏡と一緒に見に行きました。
「おね…まち様、見つけたわよ」
「そう…どんな殿方なのかしら…」
悪女と鏡は木の陰からひっそりと王子様の姿を覗きました。
すると王子の姿を見た瞬間、悪女の心は撃ち抜かれてしまいました。
「な、何て素敵な殿方なの…結婚したい…」
「確かに素敵な殿方ね…名は行人って言うみたいよ」
「行人…ああ、素敵な名前…行人様…」
悪女は王子様が去ると、魔法の鏡の方を向きました。
「あやね」
「な、何?おね…まち様」
「行人様と結婚するのは誰?」
「それはもちろんこのあやねちゃ…」
悪女は魔法の鏡が全て言い終える前に藁人形に五寸釘をぶっ刺しました。
「ぐげぇぇぇぇっ!」
「私は真実を聞いてるのよ」
「ぐぅぅ…分かったわよ。あー、行人様は姫であるみちると…ぐげぇぇぇぇっ!」
悪女はまた魔法の鏡が全て言い終える前に藁人形に五寸釘をぶっ刺しました。
「あの小娘が行人様と結婚ですって?…許せないわ、フフフフフフ」
さすがまちさん、素晴らしい演技ですの…現実にありそうで怖いですけど。
ま、まあ、ともかく悪女は邪魔なお姫様を始末する準備をするため、魔法の鏡を連れて帰りました。
「ねぇ…藁人形に釘刺すの、するふりじゃダメなの?」
悪女は家に帰ると、早速りんごに呪いをかけました。
「フフフフ…このりんごをあの女に食わせて…そうすれば行人様は…」
ひぃぃっ…あ、悪女は不気味に笑いながら魔法の鏡にりんごを持たせて家を出ました。
悪女は一人で雪原で遊んでるお姫様を発見すると、お姫様に声をかけようとしました。
「み…えっと…」
「みちるよ」
「みちる、ちょっといいかしら?」
「あ、まちさん」
お姫様は悪女に気がつくと遊ぶのをやめました。
「一人?」
「ええ、今日は一人で雪だるま作ってました」
お姫様がそう答えると悪女はにたりと笑いました……本当にまちさんは演技うまいですねー…。
「あの、それで何の用ですか?」
「ああ、実はね、私、心を入れ替えたの。それで貴女達とお友達になりたくて…あやね」
悪女に言われると、魔法の鏡は持ってきたりんごをお姫様に渡しました。
「こ、これは?」
「友情の証のりんごよ。とても美味しいから一口かじってみたら?」
「そ、そうですか?それじゃ…」
お姫様はそう言ってりんごを一口かじりました。
そしてその瞬間、悪女は目を光らせました…って本当に光ったような…
「うっ…」
お姫様はりんごを飲み込むと、とたんに胸を押さえてその場に倒れてしまいました。
「ウフフフフ、やったわ…これで邪魔者は消えた…行人様と結婚するのはこの私よ…」
………………あ、悪女はそう言うと魔法の鏡と共にその場を去っていきました。
お姫様はあの後、王子様と小人達に発見されましたが、既に手遅れでした。
お姫様は氷の棺に入れられ、その周りでは王子様と小人達が悲しんでいました。
「うぅ、姫様…」
「何故姫様が…」
「悲しんでもしょうがあらへん…姫様と最後のお別れや」
王子様は悲しそうな表情でお姫様の頬に手を当てました。
「みちるさん…」
王子様は名残惜しそうにお姫様に顔を近づけ、彼女の口に接吻しました。
「あの…」
あ、ちゅって言ってくれるだけで結構ですの。えっと…みちるさん、頬を膨らませないでください。
「じゃあ…ちゅ」
するとなんとお姫様は目を覚まし、起き上がったのです。
「み、みちるさん」
「姫様…」
「あ、あの、これは…」
「き、奇跡だ…みちるさん、良かった…」
王子様はそう言うとお姫様に抱きつきました。
「あ、行人クン…」
お姫様も王子様の背中に手を回し、彼に抱きつきました。
…まちさん、隣で不機嫌おーら出すの、やめてください。
「わー、良かったねー」
「行人はん、あとでうちにもな」
「拙者はなでなでがいいでござる」
「けっ、鼻の下伸ばしよって…」
「だ、ダンナ、あたいもいいかな?」
「ワ、ワタシも出来れば…」
「あー!私もー!」
小人達もお姫様が甦って大喜びです。
「いや、それは違うような気が…」
(ああ、幸せです〜)
お姫様から事情を聞いた小人達は悪女を懲らしめようと悪女の家に行きました。
「くっ、まさかみ…えっと、みちるが目を覚ますなんて!」
「まち姉ぇー!よくもお姫様に呪いりんごを食べさせたわねー!」
「っ!この声は!?」
「私の豆大(ry」「うちの色(ry」「拙者のど(ry」「乳揉ん(ry」「最初に(ry」「遠野さ(ry」「成長(予(ry」
「「「「「「「我ら姫を守(ry」」」」」」」
「くっ、貴女達…あやね!」
悪女に呼ばれると、魔法の鏡は姿を現し、悪女の前に立った。
「私の盾になりなさい」
「え?」
小人達は次々と攻撃を繰り出していきました。
「うにゃ!行くよ!」
「あやねはん、堪忍な〜」
「いざ尋常に勝負でござる!」
「めんどいけど、しゃあないか」
「悪いな、あやね」
「ゴ、ゴメンナサイネ、あやねお姉様!」
「あやねをやっつけろ〜!」
「ちょ!ま、ぎょおおおおおおおっ!」
魔法の鏡は小人達の総攻撃を受け、その場に倒れました。
「ち、ちかげ…」
どうしました?
「戦うの、演技で良くない?」
…それもそうですね。皆さん、とりあえずそれっぽい事言ってまちさんを攻撃するふりをしてください。
まちさんはその後やられたふりをお願いします。
「「「「「「「それじゃ、攻撃ー」」」」」」」
「あー、やられちゃったー…」
悪女はぱったりと倒れ、小人達は見事勝利を収めました。
「…や、やられる前に言っとけば良かった…ううう…」
悪女を懲らしめた後、王子様とお姫様は結婚する事になりました。
「急展開ですね…」
気にしてはダメですの。
お姫様は王子様に愛の言葉を告げました。
「行人クン、愛してます。これからもずっと…私の命が尽きるまで」
「みちるさん…」
王子様はお姫様に愛の言葉を返しました。
「僕も…みちるさんを愛」
「やっぱりダメだわ!」
ま、まちさん?
「例え演劇でも行人様は渡せないわ!」
「え、ちょ、ちょっとまち!」
「な、お姉様!抜け駆けは許さないわよ!」
「そうやで、まちはん。と言う事でうちも」
「くない先生!?う、あ、あたいだって!」
「り、りん姉ぇ様!?」
「む、ならば拙者も」
「あぅ、う、ワ、ワタシだって…」
「あ〜!私も〜!」
「み、皆、行人クンと結婚するのは私です〜!」
はぁ、仕方ありませんね。王子様はお姫様も悪女も魔法の鏡も小人達とも結婚し、幸せに暮らしました。
「ええ!?結局そうなるんですか!?」
「そ、そんなぁ〜、演劇とは言え行人クンと夫婦になれると思ったのに…」
夫婦には違いありませんの。一夫多妻制ですけど。すずちゃんはどうしますか。
「わ、私?……じゃあ…私も」
「な、すず!?」
決まりですの。せっかくなので私も…。
「いいっ!?」
まぁまぁ、悪いようにはしませんので…。
その後、結局演劇発表の件はうやむやの内になくなったと言う。
239 :
5ノ256:2007/10/30(火) 20:59:00 ID:TFBcGrrd
投下終了
いつもと違う感じで書いたが俺には合わない…慣れない事はするもんじゃないな…
とりあえずりんとちかげのエロネタは思いついたので次は行人×ちかげを書こうかと思う
GJです、あやね…不憫な子ww
俺もそろそろ作品が完成しそうです、まあオリキャラがメインになってしまうかもしれませんが。
>>240 オリキャラって言っても子供とかでしょ?
なら、まあいいんじゃないか
相変わらずグッジョブ!
名乗りの繰り返しは3回目くらいで吹き出すのを我慢できなかったぜw
うわぁ続きキテルー
相変わらずGJ
…元ネタ考慮すると緑が二人いるような気がするのは気のせい?
しかし関連スレでこのネタ頻出なのは紅夜叉の罠ですかw
本スレ31重婚の小雪ネタとかこっちのいきなりryとか
244 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 03:38:53 ID:wO3X4TQX
Hi
Watashi Airantou No Fan Desu
Ninjya Shimai Mot Onegaishimasu!!
そこはぺんぺん乙だろ
247 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 22:10:00 ID:Xyw9Sx06
ある日の昼下がり、まちは行人とでも遊ぼうかななどと思いつつ行人の家へ向かっていた。
家の近くに着くと、妙な声が聞こえる。
「行人様?…」
窓の隙間が開いているので、覗いてみたが…そこには信じられない光景が広がっていた…
交わり合う二人の男女
もちろん、行人と鈴である。
「そんな…行人様が…」
驚きとともに「やっぱり」と言う気持ちもあった。
あの二人は周囲から見てもとても仲が良く、行人はどうせ鈴を選ぶだろう、と思ってはいたが…
いざ結ばれるとなるとやはり悲しい。悔しい。妬ましい。
「あっ…うにゃぁぁ…気持ちいいよぉ行人ぉ」
頭の中に入ってくる鈴の快楽の声。
しばらくその場に立ちつくしていたが、ふと「見つかるかも知れない」と言う不安が出てきた。
248 :
名無しさん@ピンキー:2007/10/31(水) 22:10:36 ID:Xyw9Sx06
とりあえず今日は帰ろうと思うと…何という事だ、鈴と目が合ってしまった。
しかし、鈴は行人に知らせることもなく…笑った。
いつもの元気な明るい笑顔ではなく、女の不敵な笑み。
気がつくとまちは走ってその場から逃げていた。
やっと家に着いた…しかし鈴のあの顔…行人は自分の物だ、などと考えているに違いない。
どうせ行人も鈴を選び結婚するだろう。私には目もくれずに…
そう考えると涙が自然と垂れてきた…
その頃の行人と鈴
「ねぇ行人…浮気とかしないでね。私だけだからね!」
「もう何回も聞いたよ、鈴。」
「あ!そうだ、さっきまち姉が覗いてたよ!」
「えっ!ホントに?やばいなぁ」
「どうしよ〜まち姉絶対怒ってるよ〜呪われたりしたらやだよ〜」
「うーん…そんなことするコじゃないから大丈夫だとおもうけどなぁ。」
249 :
247:2007/10/31(水) 22:14:49 ID:Xyw9Sx06
sageるの忘れてすいません。
駄作ですいません。
すずが黒くてすいません。
もうよくわかりませんがすいません。
おk、言い回しや変換はちゃんとしような。
目の付けどころはいいんだから。
一瞬、まちが壊れてすずを鋸で殺す展開が来るかと思ったぜ・・
>>251 nice boat
まあ、まちが一番似合うっちゃ似合うんだが・・・すずの嫉妬深さも中々と
>>251 schoolな日々の藍蘭島なんて嫌だぜ・・・
254 :
247:2007/11/01(木) 20:16:55 ID:02odbiKH
すずじゃなくてりんだと思ってしまったのは俺だけか?
>>255 あえてすずだけ漢字にしたんだ。作者の意図を察してやろうぜ。
俺も分からないが
257 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 21:11:24 ID:xR55bF7Z
>>255 「うにゃあ」とか「行人」って言うりんって・・・・・
いいじゃねえか!!
>>257 りんがそれを顔真っ赤にして小声で言ってるのを想像して悶えた(w
保守
しのぶが分身を使っておもてなしする話はまだかね?
>>249 血が後頭部から噴き出さなければ黒すずも満更ではないなw
なんか保守
私が書いた、半オリキャラ小説もうほぼ完成しました。
11時ごろ投下いたしますが投下しちゃっていいですか?
少し早いですが投下させていただきます。
楽しんで頂ければ幸いです。
「えーと、これをこうすれば…完成!」
先程まで、地面に特殊な円のようなもの書いていたこの少年の名前は、東方院彩人(とうほういんあやと)。
この島に親を含めて4人しかいない、人間の男性である。
彼は、この島の巫女であり多くの式神を持っている伯母に憧れていた。
式神と共に笑い、そしていつも一緒にいる姿は、周りがほとんど年上の成人女性だけだった彼には、とても魅力的だった。
彼には年齢の同じ兄弟が二人いてよく一緒に遊ぶのだが、一人は忍の修行、もう一人は放浪癖があり、よく村から姿を消すので、一人で遊ぶ日も少なくなかった。
そんな時は、伯母の式神がよく一緒に遊んでくれたのが、彼が式神にあこがれる原因となった。
さらに、「私がみんなと契約したのは、八つの時だったわ…」という伯母の昔の話を聞いて、さらにその思いは加速した。
だから、彼は祖母の家に遊びに行った時、そこにあった書物を参考に、こっそりと式神を呼び出そうとしたのだ。
「僕が式神を持ってれば、もうみんなに迷惑かけずにすむもんね!」
そういうと彼は、まだ未熟な霊力を使い式神召喚の陣を起動させる。
その瞬間、陣の周りに結界が構成され、強い光を放った。
そしてそこから現れたものは、――明らかに彼の知ってる式神とは、違っていた。
「グゥゥアァァァァァァァァ……」
彩人が呼び出したそれは、巨大な体躯、毛むくじゃらの体、獣のような顔、それはまさに化け物としか言いようがない。
彼が昔読んだことのある文献には、このような式神はまったく記載されていなかった。
それなのに、何故がこのようなものが出てきたのかは分からない、偶然か、はたまたどこか失敗したからなのか。
「あ…あ…あ…」
逃げようと思っても恐怖で足が動かず、声もまともに出せない。
そして化け物が動いた思った瞬間―彩人はその巨大な腕に捕らわれていた。
「ガハ…!」
すさまじい圧力が、彩人の体を襲う。
「グルルルルルル…ガァァァァァ!!」
化け物のすさまじい雄叫びが響き渡る。
「あっがっ助け…かあ様っっ!」
もしも本気で握り締めれば、彼の華奢な体はすぐさま挽肉にされてしまうだろう。
だが、化け物は本気で握り締めようとしない。
この化け物も一応式神である、彩人が自分の主にふさわしい力を持っているかを試しているのだ。
「う…あ…ガ…」
だが、彩人はまだ幼い子供である、化け物を屈服させる力などあるはずがない。
そして、あまりの苦しさに、彩人は心が折れそうになる、だがその時。
「彩人!」
彼の母―あやね―が驚きの混ざった声と共に駆けつけてきた。
「なんなのよ、あの化け物は…」
彼の伯母―まち―もいる、声が少し震えているようだ。
「かあ…様…」
助けを求めようとするが、握り締められているためにほとんど呻いてるようにしか聞こえない。
「彩人!、今助けにっきゃあ!」
あやねはいてもたってもいられずに彩人を助けようと駆け寄るが、何か壁のようなものに弾かれた。
「結界…なんて強力な…」
呪術等に関して高い能力を誇るまちは、その正体が結界であることを見抜いた。
本来この化け物には結界を張る力は無い、だが彩人が使った召喚陣に張られた結界は、彼の霊力がまだ弱いせいで召喚した時化け物の妖力に侵食されてしまったのだ。
「そんな…」
あやねには術等を使う力ほとんどが無い、家事等で結局修行する時間が無かった。
「下がってなさいあやね!!」
まちはそう叫んであやねを下がらせると、懐から札を取り出し、式神を呼び出そうとする、しかし。
「みんなが怯えてる…!」
まちの式神達は、化け物から漏れている、強大な妖力にあてられてしまい動けなくなってしまったのだ。
「なら!!」
もともと式神を道具として扱うのを嫌う彼女は無理強いはせず、今度は結界破りの為の札を取り出すと。
「彩人を放しなさい!」
化け物―正確には、化け物の張った結界―に向かってその札を放った。
通常の結界ならば、ほとんどはこれで破れるはずである。
だが、札が結界に触れた瞬間、一瞬結界が光を放ち次の瞬間には黒こげになり崩れてしまった。
化け物の妖力に侵食された結界の力は、まちの札の力を超えていたのだ。
「そんな!っっもう一度!!」
効果が無いのに驚きつつも、もう一度札を放つが結果は変わらない。
「そんな…、お姉さまでも無理なんて…」
呪術等に長けるまちでも破れないならば、もはや対処の仕様が無かった。
だが怪物は、そんな二人には構う事なく彩人を握り締める力を強めた、自分にはふさわしくないと判断したのだ。
「グ…ア…ガハァ!…」
さらに感じる苦しみが増し、だんだんと意識が薄れていく。
「彩人!!彩人!!彩人ぉ!!!」
苦しむ息子の姿を見て、冷静さを完全に無くしたあやねが結界を殴るように叩く。
だが、結界の力によるものか、手から血が流れだす、だがそれでもあやねは結界を叩き続けた。
「彩人を放して!誰か、彩人を助けてぇ!!!」
あやねは手の痛みも忘れ、何かに懇願するように泣き叫んだ。
さらに必死に結界を叩くが、手から出る血の量が増えるだけだった。
「あやね!それじゃあなたの手が傷つくだけよ!」
まちがあやねの体を抑え、止めにかかる。
だがそんな彼女にも、どうすればいいか分からなかった、結界を破ろうにも結界破りの札は通じなかった。
それにさっきは、感情に任せて結界を破ろうとしたが、もし結界が解けたとしても、どうすれば彩人を助け出せるか分からない。
もし式神を召喚して、結界を破ったとしても、化け物の矛先がこっちに向かい返り討ちにあうかもしれない。
あの巨体に龍神流合気術など通用しそうに無い、式神にしてもあの様子からしても力の差は結構な物だと分かる、たとえ合体させても勝てるかどうか…。
「はなして、お姉さま!!このままじゃ彩人が!…彩人がぁ!!」
あやねは自分を止めようとする手を、必死に振りほどこうとしながらも泣き叫んでいた。
そんな二人を見て様子を見て彩人は、だんだんと薄れてく意識の中もうどうしようもないことを悟った。
だんだん体から力が抜けていき、心を絶望と恐怖が覆う。
その時、遠くから誰かの声が聞こえた。
「まち!、さっきのをもう一度やるんだ!!」
男の声だった。そしてその声はまちやあやねが毎日のように聞いている声。
「え?あ、はい!」
まちは、それが何の事か一瞬迷ったが、結界破りの札を使えと言ってるのだと反射的に判断すると、結界に向けて再び札を放つ。
その時、二つの影が突如その場に躍り出た。
そして先ほどと同じように、札に触れた結界が光を放った瞬間、二つの影が結界と札の重なった所に向けて攻撃を加える。
「飛鶏流必殺!疾風怒濤!」
影の一つは、例えるならば喋る鶏である、この島の西の主からあげ。
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
そして、もう一つの影は、この島で唯一の人間の成人男性であり、彩人の父親でもある東方院行人。
まちの結界破りの札と彼らの攻撃に、結界は耐え切れず崩壊した。
そして間髪いれずに、行人は跳躍し自分の息子を握り締めている化け物の眉間に向かって木刀を全力で振り下ろす。
「グゥオオオオ!!」
その一撃の威力に耐えられず、化け物の彩人を握り締める力が弱まった。
そして、彩人はその手から滑るように落ちていった。
「彩人!っく!」
それを行人は、スライディングのように地面を滑りながら受け止めた。
「彩人、しっかり!」
息子の名前を呼びつつ行人は、息があることを確認する。
そんな父の姿を見て彩人は、掠れた声で反応した。
「…とうさま…?」
とりあえず無事なようだが顔色が悪い、このままだと危険だ、そう行人は判断した。
「グゥオオオオ!!」
そんな時、先ほどの一撃で悶絶していた化け物が、怒りに満ちた咆哮と共にその腕を、彩人を抱えた行人に向けて振り下す。
「「行人様!!」」
あやねとまちの声が重なる。
だが、行人は彩人を抱えつつその攻撃をサイドステップで避けると、あやねたちの方に向かって後退した。
しかし、そう素直にこの化け物が逃がしてくれるはずも無く後退したほうに飛び掛る。
そこに、行人と入れ替わるようにからあげが仕掛ける。
「僕を忘れてもらっては困る!、飛鶏流!旋風!」
風が巻き起こり、化け物がかなりの距離を吹きとび地面に叩きつけられた。
先程の一撃ですでにグロッキーだった上に、かなりの高度から叩きつけられたダメージもあって化け物は動けない。
その隙に、彩人を抱えた行人はあやね達のもとにたどり着いた。
あやねは、抱きかかえられた彩人の姿を見ると安堵からさらに涙を流しつつ、その体を抱きしめた。
「かあ…さま?」
声が掠れているが、命は大丈夫のようだ。
「彩人!…ごめんね…ごめんね…」
彩人には、何に対しての[ごめんね]なのか分からなかったが、母に抱きしめられる心地いい感覚に、そのことはすぐ頭から消えた。
「グゥゥゥゥゥ」
すると、先ほどのダメージが回復していないのか、地面に倒れこんでいる化け物の唸り声が聞こえた。
その唸り声を聞いた行人は、あやね達がここにいては危険と判断した。
「あやね、彩人を連れてオババさんの所に急ぐんだ」
そして早く行くように促そうとする。
「とうさま…待って…」
すると、少し掠れた声で彩人が自分の父親を引き止める。
「どうしたの彩人、どこか痛い?」
先ほどよりは、少し回復したことを彩人の顔を見て確認しつつ、行人は優しい声で答えた。
「…あれは…ぼくが…」
彩人は、自分がこの事を引き起こしてしまったことを父に伝えようとするが、怒られるのが怖いのかその先が言えない。
「…そうか…」
だが、行人は、彩人のその言葉だけでほとんどの事を理解した。
「ごめ…ん…なさい……ごめんなさい…」
彩人は、罪悪感と恐怖から解き放たれた反動とで、泣きながらも謝る。
「大丈夫、もういいんだよ彩人」
しかし、行人は口元に指を当ててそれを止めるとふっと優しい笑みを浮かべた。
「とう…さま……」
父に許されたという安心感からか、彩人は眠るように意識を失った。
「ウガァァアァァァァ!!!」
その時、先程のダメージから回復しつつある化け物の怒りの咆哮が響き渡る。
それを聞いた行人は、早く逃げるようにするように促す。
「早く!」
「行人様、私も…」
まちが自らも戦おうと札を取り出すが、行人はそれを手で止めた。
「まち、君はあやねと一緒に彩人に付き添ってあげてくれ」
「でも…」
「もしも何かあったら、君とあやねで彩人を守るんだ、…頼んだよまち」
「……分かったわ行人様、気をつけてね」
まちは行人を心配しつつも了承する。
そして、彩人を背負ったあやねと共にオババの家に向かって走り出した。
「からあげさんも、念のため彩人についていてください…」
行人の声は冷静に聞こえるが、抑えきれない程の怒りに満ちているように、からあげは感じた。
そんな行人の様子をみて、冷静さを失ってないかどうか心配になった。
行人の実力は知っているが、もし冷静さを欠いていたら、頭が熱くなってふとした事でやられかねない。
「大丈夫?僕も手伝ったほうが…」
だがもし自分が援護すれば、何かミスがあっても自分が何とかする、からあげはそう考えた。
「親は子供を守るものですから…」
だが行人は、自分の息子があそこまで追い詰められるまで、助けられなかった自分が許せなかった。
そんな気持ちがあり、行人はからあげの申し出をやんわりと拒否した。
「…分かった、でもあまり熱くなっちゃだめだよ行人君、!!」
どうやら声を聞く限りでは、怒ってはいるが冷静さを失ってはいないようだ。
それに、先ほどの技の手ごたえから、行人の実力ならば倒せる。
そう判断したからあげはあやね達を追った。
「グォォォォォ!!」
からあげが行った方角を見ていた行人だったが、その隙を逃すはずも無く化け物は襲いかかった。
どう見ても絶対絶命の危機、しかしその瞬間。
「ガァ!!」
一瞬にして体を切り刻まれた―と錯覚するほどの殺気を感じた。
何が起こったか分からず、誰かと思い、周りを見るが誰もいない。
「グ…ガァ?」
疑問の声を発する、だが、先ほどの殺気に気圧されてるのか、前に比べてその声は萎縮している。
そして化け物は、先程の殺気の発信源が行人であると判断すると、彼のいる方に顔を向ける。
そして、そこには。
「………」
先程とまるで別人のような行人がいた、その目は鋭く、いつもの彼を知るものが見たらその目を疑うだろう。
からあげは、冷静さを失ってはいないと判断したが、それはまったくの勘違いだった、行人は怒ってるのではない、ブチギレているのだ。
「グアァァァァァ!!」
その変貌振りに、そこにいるのはさっきの男とは別人だと思い、化け物は威嚇のため叫ぶ、しかし。
「だまれよ…」
冷淡な声だった、後に続く言葉も無い、ただ一言、行人はそう言っただけだった。
だが、その一言で化け物は、まるで何かに縛られたように動けなくなってしまった。
「ガ……!」
そして行人は、化け物の方に向き木刀を正眼に構える。
攻撃体制に入った行人を見て化け物は、はっと我に返ると行人に向かって突撃した。
行人は、その化け物を見据えたまま動かない。
化け物は右に薙ぐように拳を振るう。
それを行人は軽いバックステップで避ける。
「ガァァァァ!」
さらに連打するが、行人はそれを全て避け、隙を見つけては一撃、また一撃と打ち込んでいく。
全て腕と足への攻撃であったが、一撃が重くダメージが蓄積されていく。
「グォォォォォォ!!!」
自分の拳を何度も回避され、さらに反撃まで食らい苛立ちと危機感を隠せない化け物は、一撃で決めるべく、大振りな一撃を放った。
だが、一瞬当たったと思った攻撃は、残像を残し避けられてしまう。
「グァ!?」
そして行人は避けると同時に、腕に乗ると木刀を突き刺す。
その腕は、彩人を握り締めた方の腕だった。
さらに化け物がその痛みでひるんだ隙に、跳躍し再び顔面への一撃を放つ。
化け物は反応し回避しようとするが間に合わない。
「はぁぁぁぁ!!!」
眉間に、行人が全力で放った突きをくらい、化け物はズゥゥゥンという音を立て倒れた。
「グゥオォォ……」
木刀がめり込んだのか、眉間と腕からは少し血が流れている。
化け物はそのまま動かない、強力な一撃を二発も同じところにくらったのだから無理もない。
化け物が意識を失ったことを確認すると、行人は木刀をヒュンっと振るい腰に差した。
「…………ふう」
そして彩人の所に向かおうとするが、一つ重大なことに気がつく。
「……こいつ、どうしよう…」
気絶しているが生きている、このまま放っておいては目覚めた時に大変なことになりそうだ。
「あやねとまちに任せてるから、大丈夫だとは思うけど……」
分かっていてもやはり不安になる、早く彩人のもとに向かいたいが、この化け物を放っておくわけにも行かない。
結局行人は騒ぎを聞きつけたしのぶ達が来るまで、不審者の如くうろうろしていた。
ぷろろーぐ 終
以上です、キャラが何かおかしいかもしれません、そうだったらごめんなさい。
続きはまたいずれ書かせていただくので、またいずれ。
行人とあやねが夫婦とは・・こいつは予想外だぜ
まちは結局行き遅れたままかw
あれ、すずは?
行人つえええええ!
ところでエロはありますか?
>>279 かあさん、彩人もそろそろ弟か妹欲しがってるんじゃないかな?
他にも子供何人かいるみたいだし、あやねは妻の一人ってことじゃないの?
282 :
5ノ256:2007/11/10(土) 21:56:17 ID:Dcm3MWbU
行人×ちかげを投下
おもらしありなので嫌な人はスルーヨロ
「ふぅ、ふぅ…ついに、ついに手に入れましたの…」
日が沈み、夜が深けていく中、眼鏡を光らせて笑うちかげの手には藁人形があった。
「これで呪術についての研究が出来ますの。粘った甲斐がありました…」
ちかげはそう言うと藁人形を高く掲げた。
それはその日の夕方の事だった。
ちかげはまちの呪術を研究する事を諦めきれず、海龍神社に来ていた。
「まちさん、お願いですから呪術を研究させて欲しいんですの」
「もういいじゃない。十分身に染みたでしょ」
「ですから体をはった芸風は…」
「えい」
「ひきゃぁぁぁぁぁぁ!」
まちが藁人形に釘を刺すのと同時にちかげは胸に手を当てて悲鳴をあげる。
「ま、まちさん、お願いですから…」
「しつこいわね、あなたも…しょうがないわね、いいわよ」
「ほ、本当ですか!?」
「ええ………えっと確か…あ、あった、これこれ」
まちは一つの藁人形を取り出すと、それをちかげに渡した。
「はい」
「え?これは…」
「素人でも呪える藁人形よ。呪いたい人間の髪の毛を一本、その藁人形に入れるの。そうするとその髪の毛の人間を呪う事が出来るわ」
「呪うと言うと…やはりこの藁人形に何かしたらその人にも?」
「ええ。ただし使えるのは1回だけで効果は長くて半日ね。言っておくけどもう一つ欲しいって言ってももうあげないわよ。それ作るのすごい面倒だから」
「分かりましたの。でも何で面倒なのにこんな物を…」
ちかげがそう聞くと、まちは煎餅を一口食べて答えた。
「この間暇が出来たから」
「そ、そうですか…と、とにかくありがとうございますの〜!」
ちかげはそう言って藁人形を持って意気揚々と海流神社を後にした。
「フフフフ…さ〜て、誰を実験台に使いましょうかね…」
ちかげは藁人形を弄りながら、さらに怪しく笑う。
「ここはやはり行人さんを…フフフ、あんな事やこんな事をさせて…」
ちかげは誰を呪い、どんな事をしようか考えていたが、しばらくすると睡魔に負けて眠ってしまった。
翌朝、ぱな子はちかげを起こすため、ちかげの部屋にやってきた。
(ほら、ちかげさん、朝ですよ。起きてください)
「ん、朝?」
ちかげは机に突っ伏す形で寝ており、ぱな子はちかげの肩を揺らしていた。
(こんな所で寝て…早くしないと朝ご飯冷めちゃいますよ)
「んぅ…ん?」
ちかげは体を起こすと、何かあったのか頭をさすり始めた。
(どうしました?)
「あ、いえ、何かが髪の毛に引っかかっていたみたいで…」
(とにかく早く来てください。あとはちかげさんだけなんですか)
「は〜い、ですの…」
そう返事をすると、ちかげは欠伸をしながら立ち上がった。
ぱな子は部屋から出ようとすると、何かを思いだしたかのようにちかげに言った。
(あ、それとこの部屋、ずいぶん散らかってるみたいですけど…)
「う…」
(あとでちゃんと片付けてくださいね)
ぱな子はそう言うとちかげの部屋から出ていった。
「ふわぁぁ…」
ちかげは再び欠伸をすると、机の上にある藁人形を見た。
そして眼鏡をくいっと上げ、また怪しく笑い始めた。
「フフ、とりあえず呪うのは行人さんにしましょう…そうと決まればご飯を食べた後、早速行人さんの髪の毛を…」
ちかげは怪しい笑みを浮かべたまま部屋を出ていった。
そしてちかげが部屋を出ていった後、藁人形が微かに光り、先ほど引っかかったちかげの髪の毛を取り込んだ。
日もある程度昇った頃、行人は縁側でお茶をすすっていた。
「ふぅ、たまにはこうやってのんびりするのもいいなぁ…」
「すいませーん、行人さん、いますかー?」
「ん、あの声は…ちかげさん?」
行人は湯飲みを置くと、声がした方、玄関に向かって歩いていった。
するとそこにはちかげが立っており、ちかげは行人に気づいたようで彼の方に顔を向けた。
「あ、行人さん」
「やっぱりちかげさんか。どうしたんですか?」
「今日はちょっとすずちゃんの事で話が…」
「え?すずならいませんよ。今とんかつと一緒に神社に行ってて…」
「いえ…すずちゃんがいない方が好都合ですの」
ちかげのその言葉に行人は首を傾げる。
「えっと…どういう事ですか?」
「すずちゃんの勉強嫌いを直す計画を思いつきまして…」
「ああ、なるほどね…」
行人は納得したように苦笑した。
「ただ計画と言ってもまだちゃんと出来ていないんですの。そこで行人さんとその計画について話そうと思いまして」
「僕と、ですか…ふ〜む…」
行人は腕を組むと、目を瞑ってすずの事を頭に浮かべた。
(すずの勉強嫌いを直す計画か…すずも少しはやる気が出てるし、いいかもしれないな…)
行人は腕を解くと、ちかげの方に顔を向けた。
「いいですよ。僕も協力します」
「本当ですか?助かりますの」
「とりあえず立ち話もなんですから中に入ってください。お茶も用意しますから」
行人はそう言って玄関の戸を開き、家の中に入っていった。
ちかげはその様子を見ながら、怪しい笑みを浮かべた。
「それじゃあ…お邪魔しますの」
そう言ってちかげは行人に続き、家の中に入っていった。
「それでですね、すずちゃんが満点だったら豆大福を、そうでなければありとあらゆる香辛料を入れた豆大福をですね…」
「けどそれってハードル高い上に下手をすればすずの勉強嫌いがひどくなるんじゃ…」
「大丈夫ですの。これ以上嫌いになれないくらい勉強嫌いになったら、後は好きになるしかありませんの」
「いや、その考えは絶対ダメですって…」
行人が困ったようにそう言うと、ちかげは眼鏡を光らせる。
(さて、そろそろ本来の目的…行人さんの髪の毛を…)
するとちかげは何かに気づいたようなふりをして、行人の顔に手を伸ばし、彼に近づく。
行人はちかげの急な行動に少し戸惑ったような表情を見せる。
「ち、ちかげさん?」
「頭にゴミがついてますの。少しじっとしててください」
「は、はい…」
行人がちかげに言われた通りにじっと動かずにいると、ちかげは行人の髪の毛を一本摘んだ。
そしてそのままちかげは髪の毛を引っ張り、それを抜いた。
「つっ!」
「あ、すいませんですの。髪の毛も一緒になって…」
「ああ、いや、大丈夫です。それよりゴミ、取ってくれてありがとうございました」
行人はお礼を言うと、置いてある湯飲みに視線を移した。
「あ、お茶、もうないや…ちょっと入れてきますね」
行人の言うように、話し合いをしていたためか湯飲みの中は既に空になっていた。
そして行人は湯飲みを持つと、台所の方に歩いていった。
その様子を見ながら、ちかげは口元に笑みを浮かべた。
(フフフ〜、ついにげっとですの!あとはこれを藁人形に…)
ちかげはそう言って懐に手を入れたが、藁人形はそこにはなかった。
「あ、あら?」
ちかげは全身をまさぐってみたが、藁人形はどこにもなかった。
「ない、ない、ないですの…も、もしかして家に忘れて…」
ちかげは親指の爪を噛み、悔しそうに目を伏せた。
(まさか忘れてしまうなんて…ドジっ娘属性なんてしのぶちゃんとりんちゃんで十分ですのに!)
一方、洋館ではぱな子がちかげの部屋を見ながら怒りの炎を燃やしていた。
その後ろではまーくんがふわふわと浮いていた。
(ちかげさんったら…片付けてくださいって言ったのに…帰ってきたら意地でも片付けさせないと…)
ぱな子はそう言うとちかげの部屋から離れていった。
まーくんもぱな子について行こうとしたが、ちかげの部屋のある物を見ると彼は部屋の中に入っていった。
「んー?なんだろー」
まーくんはそう言ってそれを、藁人形を手に取った。
場所は戻り、ちかげは目を開くと立ち上がった。
(こうしてはいれませんの!こうなれば急用と言って早く家に…)
そしてちかげは歩き出そうとしたが、いきなりお尻に撫でられる感触が伝わってきた。
「ひっ!な、何ですの?」
ちかげは振り向いたがそこには誰もいない。
「き、気のせいかしら…」
しかし今度は胸を撫でられる感触がちかげに伝わってきた。
「ひゃっ!?」
ちかげは咄嗟に正面を向くがもちろんそこには誰もいない。
すると腹をなでられる感触が伝わり、ちかげは身を引いた。
「っ!さ、さっきから何ですの?これ…ひぅっ!?」
今度は背中を撫でられる感触が伝わり、ちかげは体を振るわせた。
「な、何が…ひぁっ!?」
状況を理解できず、戸惑うちかげに全身を撫でられる感触が襲ってくる。
「ひゃっ!?くっ、んっ!」
ちかげは身を捩じらせ、撫でられる感触から逃げようとするが、その感触がなくなる事はなかった。
まーくんは藁人形をなでるように触りながら、それをじっと見ていた。
「おにんぎょさんだー…んぅ?」
まーくんは机の上にある筆に気づくと、それを手に取った。
「はっ、あっ…」
ちかげは肩で息をしながら壁にもたれかかった。
「一体、何が…」
ちかげの頬は少し紅潮しており、息も少し荒かった。
結局撫でられる感触はなくならず、抵抗は何の意味を持たなかった。
何故かその撫で方は絶妙であったが、現在、なでられる感触は消えていた。
ちかげは息を整えようとしたが、今度は秘所に棒に跨るような感触が伝わってきた。
「んっ!?」
ちかげはビクンと体を震わせると、一瞬目を瞑った。
「こ、今度は何ですの?んんっ!」
すると跨っている棒が揺れているかのような感触が秘所に伝わり、ちかげは足を振るわせ始める。
「く、んぅぅ…あぅっ!」
ちかげの吐息にはさらに熱が篭り、彼女の下着には愛液が滲み始めていた。
「ぶーん、ぶーん」
まーくんは筆に跨らせた藁人形を持って遊んでいた。
筆は固定されているわけではないのでぐらぐら揺れていた。
すると筆が藁人形の股からするりと抜け、地面に落ちた。
「あー、おちちゃったー」
まーくんは筆を拾い、再び藁人形をそれに跨らせようとしたが、むず痒そうな表情になりそれをやめる。
「ふぇ、ふぇ…へくちっ!」
「ちかげさん、お待た…せ…」
行人はお茶をお盆に乗せて戻ってきたが、そこには切なそうな表情で壁にもたれかかっているちかげがいた。
「ちかげさん!?どうしたの!?」
行人はお盆を置くと、ちかげに駆け寄った。
「んっ、行人さ…んんんっ!?」
ちかげは突然ビクンと体を震わせ、そのまま倒れそうになる。
「っと!」
行人はちかげの肩に手を回し、彼女を何とか受け止める。
するとちかげがぎゅっと行人の服を掴んできた。
「ち、ちかげさん?大丈夫?」
行人はそう聞くが、ちかげは切なそうに体を震わせて何も答えなかった。
(な、何かが…私の中に…んぁっ!?)
まーくんは困っていた。
くしゃみをした弾みで何故か藁人形の股間に筆が刺さってしまったのである。
「うぅーーーーーん」
まーくんは筆を抜こうとしたが、中で毛が引っかかっているのか中々抜けない。
まーくんは諦めずに筆をぐりぐり動かしながらそれを抜こうとする。
「くぅっ…ん…」
まるで秘所に棒状の物を入れられ、それをぐりぐり動かされているような感触がちかげを未だに襲っていた。
しかも棒の先端はふわふわしているのか、奥の方ではくすぐったい感触が伝わってくる。
「ち、ちかげさん…」
「い、くとさ…んっ!」
ちかげは空いてる手でスカートの裾をぎゅっと掴み、刺激に耐えようとした。
しかし今度は別の物がちかげを襲ってきた。
先ほどお茶を飲んだ事もあってか尿意が襲ってきたのである。
(な、何でこんな時に…)
ちかげは行人の服から手を離して何とか立ち上がり、壁にもたれかかりながら歩き始めた。
「ちかげさん?」
「ちょっ、と…んっ!」
いくら男に対する羞恥心がほとんどないと言っても、目の前で漏らすのは恥ずかしいのかちかげは厠に向かって歩き出す。
ちかげが一歩進むと、スカートの中から愛液がポタポタと滴り落ちてきた。
行人の目にもそれは映り、行人は驚いた表情でちかげを見た。
まーくんは頑張っていた。
一生懸命筆を藁人形から抜こうとしていた。
「う〜ん、う〜ん…えーい!」
まーくんが思いきり引っ張ると、筆はポンと抜けた。
「やったー、ぬけたのれすー!」
まーくんは両手を上げて筆が抜けた事を喜んだ。
(まーくーん、ちょっと手伝ってくださーい!)
「あ、はーい」
まーくんは飽きたのか藁人形を机に置くと、部屋を出てぱな子の声のする方に向かった。
「ちかげさ…ん」
行人は声をかけるが、ちかげはそれに答えずに、厠に行こうとする。
ちかげが一歩進むたびに愛液が垂れていく。
(は、やく…んっ…)
そしてちかげがさらに一歩踏み出した瞬間、いきなり今まで入っていた物が抜ける感触が伝わってきた。
「ひぁっ!」
ちかげはその感触で気が抜けてしまったのか、今まで我慢していた物を解放してしまった。
ちかげの下着に愛液とは違う物が滲み、それは下着では吸収しきれず、床に流れて水溜りを作る。
「あ、はあぁぁぁぁ…」
それは勢いを増し、ピチャピチャと水溜りに流れ落ちていき、水溜りを大きくする。
行人は言葉を失い、それを見続けてしまっていた。
しばらくするとちかげのスカートの中から流れる物の勢いは落ちていき、それは止まった。
するとちかげは壁にもたれかかりながら膝をついてしまった。
(しちゃったですの…よりによって…行人さんの目の前で…)
「う、くっ…うぅ…」
そしてちかげは嗚咽をあげながら泣き出してしまった。
行人は状況をうまく把握出来ず、少しの間動けなかったが、やがてちかげの方に歩いていった。
「ちかげさん…」
行人が声をかけると、ちかげはビクンと肩を震わせる。
行人はそんなちかげの頭に手を置いてしゃがむと、そっと抱きしめた。
「え?」
ちかげは突然の出来事に戸惑いを隠せなかった。
「行人…さん?」
行人はちかげの頭に乗せた手を動かし、彼女の頭を撫で始めた。
しばらくそうしていると、行人はちかげの頭から手を離した。
「落ち着きましたか?」
「あ…はい…あの…」
「何ですか?」
「だ、誰にも言わないでくれますか?」
「うん」
「わ、笑わないでくれますか?」
「もちろんです」
行人はそう言うと微笑みながら再びちかげの頭をなでた。
ちかげはそんな行人の様子を見て、少し頬を膨らませる。
「わ、笑ってますの…」
「え?」
「笑ってますの…笑わないでって言いましたのに…」
「あ、ごめん…」
行人は謝るが、微笑んだままだった。
ちかげは少しの間頬を膨らませていたが、やがてほっとしたように微笑んだ。
行人もそんな様子のちかげを見て、ほっとする。
(とりあえず落ち着いてくれたみたいだけど…な、何でこんな事に…)
行人はちかげの頭から手を離すと、立ち上がった。
「とりあえずすずが帰る前に片付けましょう。何か拭く物を…」
行人はそう言ってちかげから離れようとすると、ちかげが行人の服をぎゅっと掴んだ。
「ちかげさん?」
「まだ…体が熱いんですの…」
「え?」
「しのぶちゃんともした事を…私にして欲しいんですの…」
ちかげは潤んだ瞳で行人を上目遣いで見る。
行人はしばらく固まっていたが、やがて優しくちかげを押し倒した。
「いいの?ちかげさん」
行人に聞かれると、ちかげは視線を逸らし、目を瞑った。
「私、性交を本で知った時、興味がありましたの。どんな物なのか研究したいとも思いました。行人さんとしのぶちゃんの性交を観察しようともしました」
ちかげは目を開くと、行人の顔をじっと見た。
「でも…今は研究とか関係なく…行人さんと…したいんですの…」
行人はそれを聞くと、自分のズボンから自身を取り出した。
それはすでに硬く大きくなっており、ちかげは前に見た時と違うそれを見て驚いていた。
(な、何ですの!?あれは…あ、あんなに大きくなるんですか!?)
行人はちかげのスカートをずり上げ、愛液とおしっこでぐしゃぐしゃになった下着を横にずらすと、膣口に自身を当てた。
「行くよ、ちかげさん。力を抜いて…」
行人はそう言ってちかげの頬に手を当てた。
ちかげも少し緊張していたが、行人の手が頬に当たると自然と力が抜けていった。
「はい…」
ちかげの返事を聞くと、行人は自身をちかげの中に挿れていった。
やがて行人のそれは処女膜を破り、奥に進んでいく。
「んっ…くっ…」
ちかげはぎゅっと目を瞑り、破瓜の痛みに耐える。
そして奥まで行人のものが入ると、ちかげは目を開いた。
「奥まで…入りましたの…」
「ちかげさん、大丈夫?」
「大、丈夫ですの…」
ちかげは目に涙を浮かべながらそう答えた。
行人はそんなちかげと唇を重ね、舌を彼女の口内に侵入させる。
「んんっ!?」
ちかげは驚き、目を見開いたが、やがて自分からも舌を絡ませる。
しばらくして行人はちかげから唇を離した。
「大丈夫?」
行人がもう一度聞くと、ちかげはただ黙ってコクンと頷いた。
それを見ると行人は腰を動かし始めた。
するとちかげの口から嬌声が出始める。
「んっ!はっ!あっ!」
行人の腰の動きは速くなっていき、結合部からはグチュグチュと言う音が聞こえてくる。
「ちかげ、さんっ!気持ちいい?」
「は、いっ!行人、さんっ!んんっ!」
やがてちかげも腰を振り始め、二人の動きはさらに激しくなっていく。
「ちかげ、さん、そろそろ…」
「んっ!わ、たしもっ!行人、さんっ!」
「くっ、あぁぁぁぁっ!」
「んんんんっ!」
そして行人は一気に奥まで突き、ちかげの中に欲望を放出する。
ちかげも絶頂を迎え、一瞬大きく体を仰け反らせると、一気に脱力する。
行人も脱力し、ちかげに覆いかぶさるように倒れた。
(行人さん、重くて…温かい…)
ちかげはそっと行人の背中に手を回し、目を閉じた。
行為を終えた後、部屋を片付け、身だしなみを整えた。
ちかげは靴を履き、玄関の戸を開けた。
「それにしても…まさかもうそんなにやってるとは予想出来ませんでしたの」
「う…」
ちかげに言われ、行人は気まずそうに視線を逸らした。
「くないさんやみことちゃんまで…行人さん、結構やりますね」
「うう…」
行人が困っているのを見ていたちかげだが、やがて恥ずかしそうに頬を染める。
「行人さん、その…私が…おも…しちゃった事は…」
「え?ああ、内緒、でしょ」
「は、はい…」
「それにしても…ちかげさん、一体何があったの?いきなりあんな…」
「それが私にも…あ…」
ちかげは朝、起きた時に何かが髪の毛に引っかかった事を思いだした。
「何か心当たりが?」
「え、ええ…あ、あの、今日はありがとうございました。その…いろいろと…気持ち良かったですの」
「あ、いや、別にそんな事は…じ、実は僕も我慢出来なくて…」
行人は照れくさそうに頭をかくと、ちかげに頭を下げた。
「そ、それじゃ、今日はこれで…」
「あ、うん、またね」
そしてちかげは扉を閉め、その場から去っていった。
「あ、そう言えば…すずの勉強嫌いを直す計画、もういいのかな…」
帰り道、ちかげは自分の頭に手を乗せた。
(なるほど、しのぶちゃんの気持ち、少し分かった気がしますの…)
ちかげは目を閉じて自分を抱きしめてくれた時の行人を思いだす。
「……ほ、本気であたっくするのも…悪くないかもしれないですの…」
ちかげはぼそっとそう呟くと、お腹に手を当て、少し幸せそうに微笑んだ。
そして、ちかげは帰った後、ぱな子に部屋の片付けを強要され、その片付けに丸一日を費やした。
また、一応「すずの勉強嫌いを直す計画」は実行された。
しかしその計画を実行した後、すずは三日三晩謎の小言を呟くようになった。
そんなすずの様子を見ていた者は皆「目が死んでいた」と言っていた。
295 :
5ノ256:2007/11/10(土) 22:13:22 ID:Dcm3MWbU
投下終了
だいぶ遅くなった上にちかげが前半と後半で別人になってしまった…と言うか誰か分からない
とりあえず藁人形ってすごいよね
次は行人×りんを書こうかと思ってる
>>243 一応緑と黒で分けた
飴配る人は外見結構黒いし
コピペ改変帰りに参上
>>295 GJ。なんかこのノリ大好きだ。
謎の小言の内容が気になって仕方ないw
>飴配る人は外見結構黒いし
いや憑依時の目の色とか公式アパレルアイテムでオカンは緑扱いですぜw
まあ過去の人の方が錆鉄色になるからまあいいかw
GJ
ちかげさんのおもらしなら大歓迎だぜ
>>295 GJ
藁人形凄すぎww
次は行人とりんか、楽しみだ
GJ
遠隔系は無自覚がツボです。
やってるほうもやられてるほうも事態がわかってないのがいい。
あとはゆきのも加われば血縁者の現世代はコンプリートですね。
イイヨー
ミイラ取りがミイラになるって所でしょうか。
どっちにしても行人が役得すぎる(w
次回のりん楽しみー
今日出たガンガンの話を元にして、誰かエロパロ書いてくれないかな
ネタバレするから詳しくは書けないが、しのぶが裸になるシーンあるから、かなりイイのが出来るはず
今月のはエロパロネタとして使えそうだなw
あと、くないも裸になっていたり
今月の展開はすずが邪魔しなければそのままエロパロ一直線だったなwwww
どうせなら、3姉妹丼で書いてもらいたい。
>>303 おそらくすずでさえ、子作りの意味くらいは分かってるだろうし、
あのしのぶの無知さは男にとってヤバすぎる。
行人は真剣にお願いされたら断れないから、そうなる可能性は高いな。
鼻血は出してるけど、本気で逃げ腰にはなってなかった(w
>>305 りん(にとりついた霊)が迫った時もそうだったけど、
直球で「子作りしましょ」となると逃げないんだよなw
風呂とかだと逃げようとするのに
今回ので気づいたんだが、行人の鼻血って案外すぐ止まるんだな
32歳とかご褒美です
>>308 いいかげん女の子の裸に慣らされたんじゃないか?
目隠ししたら、そろそろ普通にえっち出来そうな気がするぞ(w
>>308 今までは、上に行っていた血が別のところに行くようになったんじゃね?
312 :
308:2007/11/15(木) 18:10:19 ID:u+6ggrXF
前半のコマはしのぶは膝立ちだったってことで説明できるが、後半思いっ切り胸押し付けてるよな。
しのぶは気付かなかったのか!?
誰かミッシングリングをエロで埋めてくらはい
>>312 全部天然で行動してるのがしのぶの恐ろしさ(w
下も密着してたから、行人のあれがしのぶのあそこに重なってたはず。
あれで前後運動したら・・・・行人服着てて良かったな。
「なんか腰あたりが熱いでござるな」
「し、ししょう!どうしたでござるか!こんな腫れ物が!」
「な、何か冷やすものはないでござるか」
「むー、しかたないでござる。ここは切ってしまうしか・・・」
うあ、皆楽しそうw コミック派の俺には先走る妄想が止まらない。しかもしのぶとは!
でも、単行本は来年三月かあ…
ついでにくないさんもあわや獣姦しそうに・・w
>>316 全力でとげ太が行人を生贄にして逃げていったぞ!
てか、そんな感じの誰か頼むw
319 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 08:25:25 ID:RsNOKuTm
>>317 くないさんはとげ太以外はどうなんだろ?
びふてきやまち姉も好きみたいだけど。
獣姦か百合?
酷い選択肢だな、字面で見ると…
びふてきの場合は獣姦で百合
>>314 ワロタwww
エロパロ的には「拙者がさすってあげるでござる」になるのかな
いや、そこは「舐めれば治る筈でござる」と言いながら・・・
以前書いたSSを思い出した。
>>320 くないさんは単にかわいいもの好きだからね
ただ、とげ太に関しては嫁入りするくらい好きみたいだけど
>>326 じゃあ、行人が若返ってショタ化して、
それにくないさんが…って可能性も?(w
ママさんたちは充分見た目若いじゃないか!見た目は!
というか、かがみちゃんが若返ったら・・・
ゆきの初オナニー書いてみた
既に書いてあるならうpすればいいじゃない
>>330 今か今かと待っているぜ(;´Д`)ハァハァ…
みんな!あきらめた方がいい!
たぶん330はドSだ!!
大丈夫だ!
たぶんみんなでんでん大根並のドMだ!
でんでんなんて目じゃないぐらいのドMだZE!!
さあ、
>>330よ、カモン
俺は焦らされるのは大の苦手だが特別ゆきの好きでもないから助かったぜ、ゆったりとwktkしてよう。
これがあやねなら放置プレイに泣いてたかも
泣いて喜ぶほどドM
うわあああああああああああああああああああああああああああ消えてたああああああああああああああああああ
なんだ、また釣りだったのかよ・・・
何で消える前にうpらなかったんだ・・・。
でもここの住人はあやね並に打たれ強いから、
1から書き直してくれるまで待ってると思うよ。
なんだかんだでコンスタントに作品あがるしな
自分で書けばいいじゃない。
>>345 書くのは結構文才というかセンス要るんじゃない?
以前挑戦して、途中で止めたことがあるが、思ったより難しい
>>346 男は度胸何事もやってみるもんさって奴ですよ、私もそうですし。
ただ、お前の作品つまんねーから!って言われたらそれまでですがw……
348 :
名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 07:09:35 ID:QLG5I9lw
かがみちゃん
なんかすごくまちの痴態を見たくてしょうがない
誰か書いてくれよ。頼むよ。
みんなの痴態書きたいけど、
ヘタレ行人だとそれを引き出せないんだよなー
自分で書いてくれよ頼むよ
みんな行人と同じくらいヘタレだよ
みんな行人になりたいんだよ。
現実逃避ぐらいいいじゃんかよ。
まちが責める展開ならありますけど、どうですか?
あ、ただあいてオリキャラでした、連レスごめん
おまえさんのSSを心待ちにしている男がここに一人。
あやね好きな俺にはたまらん設定
>>357 SS書いてくれるなら、どんな設定でもどんとこい。
まちこいまちこい。
SSが足りなくて死にそうです
かがみ分が足りなくて死にそうです
やしろ分が足りなくて死にそうです
みつるでもいいからSSカモン
異母兄弟、あるいは義母と
364 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 06:46:25 ID:k738A8FS
365 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 03:11:19 ID:xIrHSG4h
366 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 02:00:22 ID:TuOhCM+c
過疎っとるな
みことのSSはまだかえ?
みことじゃないうえオリキャラですけど書いてます、しかし、EROがKAKENEEEEEE!!です。
まあ需要が無いといわれればそれまでですが。
>>368 面白ければおk
でも面白くないと何言われるかわからん。
その点エロとオリキャラ無しは無難。
>>368 エロ無しじゃただのパロや(w
それはともかく、原作みたいにラブコメさせるくらいは出来へんの?
とりあえずうp待ってます。
>>370 すいません、関係が倒錯的っていうんでしょうか……
妄想段階でちょっと暗くなってしまいました。
みみず風呂
ぬるぬるのにょろにょろに絡まれるりんを期待
しかし、途中から気持ちよくなってきて・・・
りんは生粋のドMだと思う
藍蘭島産のみみずは
かなり大きい
するとミミズ千匹もかなり大味なのか
>>375 りんいいよな。
行人に水浴び見られた時みたいななよなよしさで、
触手レイプとかされてほしい(w
ぬるりん
にょろりん ということか
にょろされて
みみずがピーーをピーーしてピーーでピピィーーんで
それからピガーーーッにピーガガピーーーピガガガーーするのか
上がってるの見るたびにSS来たかと思って裏切られる
もう嫌だ
今更だがアニメ見たんだ
すずが足の裏くすぐられたあと逝ってるようにしか見えなかったんだ
ただそれだけ、行人テクニシャン
そういえばすず、あれだけエロい体で13才なんだっけ。
梅梅もすずとおない年くらいで耳年増。
この2人が連携して迫れば、いかにニブチンの行人でも・・・。
最近読み始めたが・・・
しのぶ最高だな
>>384 すずと梅梅の同時攻撃・・・・・・・・・
ーーーーー
>>385は昇天しました。またのご来店をお待ちください。ーーーーー
すずと梅梅としのぶが結託して行人を風呂に引きずり込む話は原作で見たような・・・
しのぶもいたぞ
>>387 そういえばあったな(w
梅梅って普段はおどおどしてるのに、エロ方面は時に大胆な行動に出るな。
やっぱ本性はキノコ汁かぶった時のあれなのか?
行人のキノコ汁がかかれば(ry
一発で本性現しますよ。
とりあえず、とーのさんに行人をふん縛ってきてもらって、
その上で梅梅が行人にピピーでガガピガーすれば、エロ汁がぶっかかるな(w
>>392 そこへすずを投入して汁祭にすればいいのに。
とーのさんがそそのかせば梅梅は暴走確実
8〜9巻(しのぶが弟子入り志願辺り)見て思ったが、すずヤンデレの素質あるよな。(あんま見たくないけど)
>>396 すずはまだ怒れるにゃんこ程度だからいいけど、まちもかなり・・・。
10巻で「寝言とはいえ、他の女の名前を呼ぶなんて」とか、そうそう出るセリフじゃない。
行人としのぶの口移しも相当こたえてたみたいだし。
藍蘭島で血を見るような修羅場は見たくないなぁー(w
せいぜい口ケンカくらいで。
血が出る場面は鼻血で十分
藍蘭島じゃNice boat出来ねーし
nice ikada
>>401 昔は”はきゅう”って読んでたなこの言葉
>>403 そそ。
”きゅう”てか”はきゅう”って読んでた。
訂正
破瓜かー。
ハードな大工仕事で前に破れちゃったのを気にしてるりん&みことなんかたまんないなあ
でもあくまでも行人×みちる希望
そういや藍蘭島じゃ破れて無い方が珍しそうだな(性的な意味で)
みちるかちかげなら…
捕手
誰か二人称のまとめうpしてくれないかな
二人称?
呼び名のまとめ図の事か?
呼称一覧のキャラ追加版はちょっと待ってね
これだけキャラ多いと大変なのですよ
今月のパワードの外伝・・・エロパロネタで使えそうだなw
書いてみたので投下します
りん×みこと
「りん姉ぇ様〜」
「うわっ!みことてめえくっつくなっつったろ!」
「ええやないですの〜、それより姉ぇ様に見てもらいたい物があるんですのや」
「何だよ、見てもらいたい物って?」
「ちか姉さんの持っとった本で見かけたちょっと変わったこけしを作ってみたんですわ、ほんで姉弟子の姉ぇ様にまず見てもらいたいんですのや」
「面白そうだな、じゃあ仕事終わってひとっ風呂浴びてからな」
「すんまへんなあ〜…(ニヤッ)」
「おーい、みことー入るぞー」
「お待ちしてましたわ〜姉ぇ様〜」
ゴッ!!
「だからくっつくなっつったろ!ったく…いいからそのこけしを見せてみろよ」
「はーい、ちょっとお待ちを〜」
「これですわ、姉ぇ様」
「おー、よく出来てるじゃねえか。って何だこれ?両側に頭があるし妙に反ってやがる。確かにちょっと変わってるな…なあ、みこ…」
プスッ
「なっ…何すんだ…みことてめえ…」
「心配ありまへんわ姉ぇ様、すぐに治りますわ」
みことは痺れ薬でりんの自由を奪い―
「ぐっ…」
「さてと、アレもそろそろ…」
みことは何かをこけしに巻き始め
「ふう、これでええな。姉ぇ様、これが何かわかりますぅ?“肥後ずいき”いうて気持ちええことするためのモノなんですのや。まあ女のコ用にウチがちょっと改良しましたけど。
ほんで今巻き付けたんのがハスイモの葉柄の部分を水に浸しといたやつでこれがまたええ効果を与えてくれるんですのや」
「おま…それで何する気だ…」
「決まっとるやないですの〜姉ぇ様とた〜っぷりと愛し合うんですのや♪ほなウチもう我慢出来ひんので早速…」
みことはりんの胸を揉みしだきながら唇を奪う
「ん〜乳だけやのうて唇も柔らこうてたまらんわあ〜」
「う…や、やめ…」
「ほな今度は裸を拝まさせてもらいましょか」
「も、もう…」
「いや〜相変わらずええカラダしてますわ〜ほなここちょいと…」
「ひゃ…や…」
「お〜なんやら濡れてきましたでぇ姉ぇ様……ペロッ」
「あ…あ…」
「姉ぇ様やらしいわあ、溢れて止まらんわ…」
「い…いい加減にしろ!!」
ゴッ!!
どうやら痺れ薬が切れたらしい。しかしりんはその場に崩れ落ちてしまう―
「姉ぇ様どうやら気持ちよくなって力が入らんみたいやなあ」
「そそ、そんなわけ…」
「まあまあ、ここまできたら素直になりましょ」
「ああ!!あ…あぁ…」
「こんなになっとるんやから…ほなそろそろ」
みことはりんの濡れた秘所に肥後ずいきを挿入していく
「ひゃあっ!!いや…あっ、あ…」
「姉ぇ様凄いわぁ…もうこんなに入りましたわ…」
「はぁーっ、はぁーっ…んんっ…」
「ほなちょっと動かしますわ」
「ああんっ!!ふわぁ…いい…みこと、もっと…もっと……」
「大分効いてきたんかな…姉ぇ様、ウチもいっしょに…」
「んはあっ!!」
みことは自ら秘所に肥後ずいきを埋めていった
「んっ…姉ぇ様と繋がってる……たまらんわぁ…」
「みこと、入れたばっかなのに随分気持ちよさそうじゃねぇか…」
「そない言うて姉ぇ様も自分から腰動かしとりますで…」
「しょ、しょうがねぇだろ…気持ちよくって止まんねぇんだよ…」
それからしばらく二人はカラダを絡め合い、腰を動かし、そのカラダからはとめどなく汗やヨダレ、愛液が溢れ出していた―
「姉ぇ様ぁ、ウチもう果てそうやわ…」
「あ、あたいも…」
「ほなもっと…んっ!んっ!はぁんっ!!」
「ダメ…あたいもう…っ!!」
「姉ぇ様ウチもっ!!」
「「あああああんっっ!!」」
「姉ぇ様ぁん、気持ちよろしかったですやろ?」
「…あ、あぁまあな……って胸に顔埋めるなっ!!」
ゴッ!!プシュウ…
「痛たた…それより姉ぇ様、もう一回…やりまへん?」
「調子に乗るなっ!!」
ゴッ!!
「そんな殺生なあ〜(ほなまた痺れ薬で…ニヤッ)」
終わり
乙
ここでまさか、りん×みことが来るとは・・いい物を見せてもらったよ
乙乙
というか、ガチでりんを襲うみことネタって初めて見た気がするw
ありそうでなかったネタ?
乙乙乙
ひさびさの投下でGJ!
肥後ずいきでぐぐったら悲惨なことにww
さすがみこと。
行人には出来ないエロ行為を平然とやってのける(w
ところでゆきのは人気ないのかなぁ?
>>420動物と仲良しっていうだけで、キャラ自体の魅力が少ないからなぁ・・・
まぁロリ要員として
8月号付録のポスター(藍蘭島絵巻だと91ページ)のゆきのの尻だけで抜ける自信はある
単行本2巻のぱんつ一枚で服を乾かすゆきのんの姿にフル勃起したのも良い思い出です
緊急保守
425 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 19:36:26 ID:FysUw1z9
緊急浮上
緊急浮上
427 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 20:12:51 ID:FysUw1z9
まちがえた
428 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 21:29:39 ID:FysUw1z9
浮上
429 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 05:56:29 ID:SxNCCU8w
age
何だ、ゆきの好きなの俺だけじゃなかったんだな。
漏れも漏れも(・∀・)ノシ
>>423 の話は何度読んでも良いね。
最近メイン話が少なくて残念。
ちかげに色々吹き込まれて行人を誘惑して欲しいものだ
先物買いだな
>>432 将来見えている(母親似)
先物買いとしては容易な物件だな
>>433 先はみんな見えてるじゃん。
巫女姉妹と忍び姉妹以外は・・・
かがみちゃん好き好き、大好き。
かがみとひぐらしの紗都子にはまった理由は・・・・そういうことか
さしみ萌え
突然、人間の姿になったさしみが行人と何だかいい感じになる・・というのも悪くはないな
439 :
名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 17:19:27 ID:Ehl2HYLf
せっかく忍び三姉妹が出て行人といい感じになっているのだから4Pとか出来そう
その後、母親も交えて5Pも良いんじゃないか
親子丼はいいな
エロ漫画や小説でもあまり見ないシチュエーションなので、ぜひ見たい
あまり無いやつ見てみたいな、動物とか母親ととか
>>440 藍蘭島で親子丼か・・・
@ゆきの親子、Aりん親子、Bまち・あやねのとこ、Cしのぶたち、Dちかげ親子、Eみちる親子という
6択になるか?モブは分からんが
人数的にはまち達が3人で、しのぶ達は4人か。行人が死にそうだw
もんじろー擬人化であやねとラブラブってのも好きなシチュだなー(w
親子丼も良いが、単品もまた良いぞぃ
丼も嫌いじゃないが単品の方が素材を深く味わえると思うんだ
丼だって組み合わせによってまた新たな良さを生み出す場合もあるからな
どちらにも良さはあるよ
つまり「バイオリンソロとオーケストラとどちらが上か」と訊かれても優劣は付けられない、と言うことだな。
>>443 なんというはげどう
ぜひとも作者に期待したいところだ
451 :
5ノ256:2007/12/31(月) 18:29:15 ID:HscmKUFl
忘れられてしまったかもしれんがまた来たよ
行人×りんを投下
ある日の事、仕事が休みだったりんはある物を台所で作っていた。
「こんなもんかな…ちっと味見してみっか」
りんはお玉でそのある物を掬って少しだけ小皿に取り、味見してみる。
「…うん、悪くねぇな…ダンナ、喜んでくれるかな?」
りんは頭の中に自分が作った物を食べる行人の顔を思い浮かべた。
「へへへ…っと、ボーっとしてる場合じゃないか。約束の時間に遅れちまう」
りんは重箱を取り出すと、既に炊き上がったご飯をその中に入れる。
そして一通り入れた後、りんが先ほど作っていた物、カレーをご飯にかけた。
重箱に蓋をかぶせて風呂敷でそれを包み、りんはそれを持つと外に出た。
(みことは朝から実家に帰ってるし、今日こそはダンナとの関係を…)
「…よし、行くか!」
りんは気合を入れると、ある場所に向かって歩き出した。
一方、みことはげっそりした表情で草むらを歩いていた。
「はぁ…おかん、赤飯炊くなんて何考えとんねん…」
みことは心底疲れたといった様子で大きなため息を吐いた。
その日、こころに呼ばれたみことは実家に帰っていた。
くないもしのぶも呼ばれていたらしく、二人も実家に帰っていた。
そして姉妹全員が揃うと、こころは赤飯を用意して三人を出迎えた。
情報源は不明だが、三姉妹全員が行人とした事を知ったこころは現状を聞くために三人を呼び出したのだ。
無論、現状とは妊娠したかどうか、と言う事である。
結果は全員まだ妊娠しておらず、それを知ったこころは「妊娠するまで行人殿とやりまくれ」と三姉妹に言っていた。
ちなみに子作りの事を知ったしのぶは「あれが子作りとは…子作りとは良いものでござるなぁ」とか言っていた。
「ったく…冗談やないで…大体うちは別に…」
みことは頬を染めると、誰もいないのに恥ずかしそうに頭をかいた。
「ぐ、うぅぅぅ…あー!こういう時は姉ぇ様の所に行くのが一番や!」
みことはそう言って歩き出すと、少し離れた場所を歩いているりんを見つけた。
「あれは、姉ぇ様!うちが望んだ時に姿を現すとは…うへへ、うちと姉ぇ様はきっと強い何かで結ばれとるんやな〜」
みことは気配を殺してりんの方に近づいていったが、りんの様子を見ると近づくのをやめた。
(姉ぇ様、えらいご機嫌やな。何か持っとるし……ちょっと後つけてみるか)
みことはりんに見つからないように木の陰に隠れると、りんの尾行を開始した。
村から少し離れたある一本の木の下に、行人は立っていた。
行人はりんに「昼食をご馳走したいからここに一人で来て欲しい」と言われてそこにいた。
「そろそろ約束の時間か…」
行人は空を見上げながらそんな事を口にした。
「お〜い、ダンナ〜!」
「ん?」
行人が声のする方に振り向くと、りんが行人の所までやってきた。
「あの…待たせちまったかな?」
「ううん、そんな事ないよ」
行人がそう言うのと同時に、彼の腹から小さくぐぅ〜と言う音がした。
「あ…あ、あはは、それより早くりんの料理が食べたいな」
「そ、そうだな!腕によりをかけて作ったから期待してくれよ!」
りんはそう言うと持っていた風呂敷から重箱を取り出し、地面に座った。
行人も地面に座ると、りんは重箱の蓋を開けた。
「これって…カレー?」
「その、ちかげからダンナはこれが好きだって聞いたからさ。ぱな子さんから作り方教えて貰った後、材料をもらって作ってみたんだ」
行人の鼻にカレーの香ばしい匂いが届く。
(重箱にカレーは予想外だったけど、美味しそうな匂いだなぁ…)
「それじゃあ、早速頂こうかな。スプーンみたいなのってある?」
「すぷーん?…もしかしてこの匙の事か?」
りんはそう言って木製のスプーンを取り出した。
「うん、貸してくれるかな?」
行人はそう言って手を差し出すが、りんは頬を染めると、行人にスプーンを渡さずに重箱を手に取った。
「え、りん?」
(ゆ、勇気を出すんだ…せっかくダンナと二人きりなんだ…もっとダンナと…)
りんは少しの間ぎゅっと目を瞑ると、何かを決心したかのように目を開いた。
そしてりんはゆっくりとスプーンでカレーを掬うと、行人に向かってそれを突き出す。
「ぁ…あぁ…う…あ、あーん!」
りんはまた目をぎゅっと瞑ると、スプーンを行人の口の前まで持ってきた。
いきなりの事で行人は少しだけボケッとしていたが、やがて状況を理解したのか顔を赤くする。
「あ、あの、りん?」
「あ、う…ぁ…ん」
(こ、恋人同士はこういう事をするってちかげから聞いたけど…な、何でこんなに恥ずかしいんだ?)
りんは顔を真っ赤にして顔を伏せたが、スプーンを行人の口の前からは移動させなかった。
行人は行人で顔を赤くしたまま、まだ固まっていた。
(前にしのぶにやってもらったけど…やっぱり慣れない…それに、逆に意識されると恥ずかしい…)
行人がそんな事を考えていると、りんが不安げに行人の方を潤んだ瞳で見つめてきた。
(………覚悟を決めよう)
行人はあーん、と口を大きく開いた。
りんはそれを見ると嬉しそうに行人の口の中にカレーの乗ったスプーンを入れた。
行人がそれを銜えると、りんは行人の口からスプーンを引き抜いた。
「ど、どうかな?ダンナ…一応味見はしたんだけど…」
「んむ……ん?…美味しい…」
「ほ、本当か?」
「うん、すごい美味しいよ!辛さとかも好みだし…」
「そ、そっか…そっかそっか!じゃ、じゃあ!」
りんはそう言うと、スプーンでカレーを一さじ掬い上げてそれを行人の前に持っていった。
「あ、あーん!」
「え?」
「あーん!」
りんは一度やった事で吹っ切れたのか、満面の笑みで行人にカレーの乗ったスプーンを突き出してくる。
行人はそんなりんの様子に戸惑っていた。
(な、何かさっきと様子が全然違うんだけど…)
「ダンナ、あーん!」
「う、あ、あーん…」
行人が口を開くと、りんはすかさず彼にカレーを食べさせる。
それを見ると、りんは幸せそうに口元を緩めた。
すると行人は何やら得体の知れない悪寒に襲われた。
(な、何だ?何かすごい嫌な感じが…)
「どうした?ダンナ」
「ん?あ、いや、何でもないよ」
「そうか?じゃあ…もう一口、あーん♪」
「え、あ、あーん…」
行人が口を開けると、りんはみたび彼にカレーを食べさせた。
そんな二人の様子を草むらから『行人の悪寒の原因』は見ていた。
(ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぅぅぅぅ!!!な、何やっとるんじゃぁぁぁぁぁああああ!!!)
りんを見つけた時の喜びはどこに行ったのか、みことは凄まじい怒りを感じながら行人とりんの様子を見ていた。
その怒りは例えるなら亀裂が入り、そこから水がちょろちょろ出ているダムのようだった。
(ぐぐぐぐぐぐぅぅぅ!うちかてやってもろた事ないのに…行人の奴ぅぅぅ…鼻の下伸ばしてデレデレしおってぇぇぇぇぇぇ!)
みことはこれ以上ないくらいの力で歯を食いしばる。
(お前みたいなんが姉ぇ様にあないな羨ましい事してもらうなんて…一億年早いわぁぁぁぁ!)
二人の様子を見るみことの目は異常に血走っていた。
そんなみことの様子など気にもせず、りんは行人にカレーを食べさせ続けていた。
「ダンナ、あーん」
「あ、あーん、む」
りんはすでに慣れてしまったのか、とても嬉しそうな顔をしてるが、行人の方はあまり変わってなかった。
(ダメだ。前回といい、今回といい、全然慣れないよ…)
「ダンナ、ほら、あーん」
りんはまた行人の目の前にスプーンを持ってくる。
「あ、あのさ、りんは食べないの?」
「へ、あたい?」
「うん、僕ばっかりだと何か悪いし…」
「う〜ん、匙はこれしか…あ…」
りんはそう言った後、急に赤くなって目を伏せた。
「じゃ、じゃあさ…その…ダンナに食べさせて欲しい…」
りんはそう言うとスプーンを行人に渡した。
「え、僕に…って…」
「そ、それを使って、食べさせて欲しいんだ…」
「でも、このスプーンは僕が…」
「そ、それでいいか…ら…お、お願い」
「え?あ、うん…」
行人はそう返事するが、固まったまま動けなかった。
(な、何か余計に恥ずかしい事に…しかもこれ使ったらか、間接…だよね?)
「だ、ダンナ…早く…」
「え、あ、う…あ…あ、ん」
行人はりんの口の中にカレーをスプーンで運んだ。
りんがそれを銜えると、行人はスプーンを引き抜いた。
りんは口の中の物を噛まずに行人をじっと見つめる。
「り、りん?」
「…………」
(ゆ、勇気を出すんだ…せっかくのチャンスなんだ…い、行くぞ…)
(あああああああああああああああっ!!姉ぇ様が!姉ぇ様が汚された!)
みことは全身を震わせて行人がりんにカレーを食べさせる光景を見た。
(間接接吻とは言え…姉ぇ様が…姉ぇ様が…)
みことが動揺している中、りんは更なる行動に出た。
何とりんは行人の肩を掴んだかと思うと行人の唇と自分の唇を重ねた。
「んむ!?」
行人が驚いていると、りんは自分の口の中の物を彼の口に流し込む。
そしてゆっくりとりんは唇を行人から離した。
「や、やっぱりこれはダンナのために作った物だから…その…ダンナが食べないと…」
りんは顔を真っ赤にしてうつむいていたがその表情はとても嬉しそうだった。
(よっしゃぁぁぁあ!だ、ダンナと…つ、ついに…)
行人は突然の事にただ呆然としていた。
そして草むらでも一人、呆然としている少女がいた。
「せっ…ぷん…姉ぇ様が…行人…と…」
そう呟いた瞬間、みことの中で何かが弾けた。
(あぁ、あかんね、これはあかんよ、うん、あかん、実にあかん。とりあえず)
「血祭りじゃぁぁあああああ!!ボケェェェエエ!!!」
みことはそう叫び、行人に向かって飛びかかった。
「な、みこと!?」
「え?みこ…ぶっ!」
みことはその勢いのまま行人の胸倉を掴むと、思い切り彼の顔を殴った。
「何姉ぇ様の唇奪っとんじゃぁあああ!!」
唇を奪ったのはりんだが、そんな事は気にせずみことは行人の胸倉を掴んだまま彼をぶんぶん振り回す。
「ちょ、お、落ち着いて…」
「落ち着けるかぁぁああ!!」
「くっ!みこと!やめろ!」
りんは立ち上がってそう言うが、みことは行人を振り回すのをやめない。
するとみことの足が勢い良く重箱に当たった。
「あっ…」
重箱はひっくり返り、その中に入っていたカレーは地面にぶちまけられた。
りんはそれを見ると、がくっと膝を突き、重箱を広い上げた。
「う、ぐっ…ん、り、りん?」
行人はりんの様子が変わったのに気づき、振り回されながらも彼女の方に顔を向ける。
みこともそれに釣られてりんの方に顔を向けた。
「姉ぇ様?何…あ」
みことがりんの方を向くと、りんは重箱を持ってぶちまけられたカレーを見ていた。
みことはそれを見ると、気まずそうにしながら行人を振り回すのをやめ、彼を放り投げた。
するとりんは静かに口を開いた。
「何でだよ…何でいつも…邪魔すんだよ…あたいは…ダンナと仲良くなりたいだけなのに…」
そう言うりんの声は震え、重箱にポタポタと涙が落ちる。
「う…あ…それは…」
みことは何と言っていいのか分からず、ただ気まずそうに視線を彷徨わせるだけだった。
一方、行人は起き上がって体勢を整えると、重箱からぶちまけられたカレーを見た。
「あ…」
行人がそう声を発するのと同時に、りんは立ち上がってみことを睨みつけた。
その瞳からは大粒の涙が流れていた。
「あ、う、姉ぇさ、ぶっ!」
りんはみことが何か言う前に彼女を殴り飛ばした。
「みこと、これ、ぶっ!」
行人はみことの方を向いた瞬間、りんに殴り飛ばされたみことに巻き込まれた。
そして二人が地面に倒れると、りんは涙を拭って黙って走り去っていった。
「う、ててて…」
行人は体を起こして立ち上がり、ぶちまけられたカレーを確認してからみことの方を向いた。
「みこと、謝りに行こうよ」
行人がそう言っても、みことは上体を起こし、動こうとしなかった。
「みこと、ほら…」
「…無理や、姉ぇ様に合わせる顔があらへん…今まで邪魔はいっぱいしたけど…姉ぇ様の手料理蹴るなんて事…」
みことはそう言って膝を抱え、顔を伏せた。
行人はその様子を見ると、呆れたようにため息をついた。
「じゃあみことはわざとりんの料理を蹴ったの?」
行人がそう聞くと、みことはがばっと顔を上げた。
「んな事あるかい!!お前をぶっ飛ばそうとしたら…足が当たって…」
みことはそう言いながらまた顔を伏せた。
「でしょ?じゃあ大丈夫だよ。ほら、行こう」
行人はそう言ってみことに手を差し伸べた。
みことはそれをちらりと見ると口を開いた。
「何で…そんな事すんねん…」
「え?」
「いくらうちが女でも…さっきまでお前を振り回していた人間やぞ?何でそんな奴にこんな風に…」
「う、確かに…けど、結構お世話になってるし、元気のないみことってすごい不気味だし…」
「悪かったな…」
みことはそう言いながらも少しだけ嬉しそうに微笑んで行人の手を取り、立ち上がった。
「さ、行こう」
「いや、行かん」
「へ?」
「うち、ちゃんと謝る。けど…今はお前が行け」
みことの言葉に行人は困ったように頭をかく。
「いや、でも…」
「ごちゃごちゃ言わんで早う行け。今まで邪魔した付けや」
そう言ってみことは行人の体の向きを反転させ、背中を押した。
「姉ぇ様、頼む」
「ちょ、みこと?」
行人が振り向くと、みことの姿はそこにはなかった。
「…頼むって…はぁ」
行人は困ったようにため息を一つ吐いた。
「…りんを探すか」
行人はそう言うのと同時に走り始めた。
一方、りんは川辺で体育座りをしていた。
「はぁ…」
「見つけたよ、りん」
「へ?」
りんが声をした方に顔を向けると、そこには行人が立っていた。
「ダンナ…」
「思ったより早く見つかって良かったよ」
行人はそのままりんに隣まで来ると、その場に座った。
するとりんは視線を川の方に移した。
「ごめんな、ダンナ…またみことが迷惑かけて…」
「え?ああ、大丈夫だよ」
(前に気絶させられるまで殴られた事あるし…それに比べれば…)
行人がその時の事を思いだしていると、りんは体を縮ませた。
「ダンナってすごいよな…」
「え、僕が?」
「うん…最初の頃はさ、正直あんま頼りなかったんだ…」
(うっ…)
「けどさ、ダンナ、いつもいろいろ一生懸命でさ、どんどん頼もしくなって…狩り物競争でも大ハズレを引いたってのに優勝しちまうし…」
りんはそこまで言うと、顔を自分の膝に埋めた。
「それに比べてあたいはさ、いつまで経っても大工の腕は上がらねーし、肝心な所でドジ踏むしさ…いっつも上手くいかなくて…今日だって…」
そこまで言うとりんの口から嗚咽が漏れ始めた。
すると行人は川の方に視線を移した。
「僕はりんの方がずっとすごいと思うけどね」
「へ?」
「りんはさ、何度失敗したって諦めずに頑張ってるじゃない。どんなにドジしたってやけになって放り出したりしないじゃない」
りんは顔を上げてまた行人の方に顔を向ける。
「料理だって上手だし、綺麗な着物も似合うし、みことがあそこまでりんを慕うの、分かる気がするよ」
行人はそこまで言うと、父親や美咲の事を思い浮かべた。
「それにさ、僕はそんなにすごくないよ。嫌な事があって逃げ出して…それで大事な約束破っちゃったんだ。だから…」
行人はりんの方に顔を向けた。
「僕はりんが思ってるほどすごくないよ」
行人はそう言うとまた川の方に視線を移した。
「それとみことのした事だけど…わざとやったわけじゃないから許してくれるかな?」
「…うん、わざとじゃないのは分かってたから…」
「そっか、良かった」
「……やっぱりダンナはすごいな」
「いや、そんなこ、むっ?」
行人がりんの方を向くと、りんは彼の唇に自分の唇を押し付けた。
そして行人は体勢を崩し、りんに押し倒される形で倒れた。
するとりんはゆっくりと行人から唇を離した。
行人は驚いたようにりんの顔を見つめる。
「り、りん?」
「ごめん、ダンナ。けど…あたい、ダンナが欲しい」
そう言うとりんは再び行人と唇を重ねる。
するとりんは行人の口内に舌を入れてきた。
「む…んっ…」
りんは舌をぎこちなく動かし、行人の舌と絡ませてくる。
するとりんの胸がちょうど行人の胸板に押し付けられる形になった。
(うっ、ぐ…りんの胸が…)
やがてりんは唇を離すと、息遣いを荒くして行人を見つめてきた。
その瞳は潤んでおり、頬も少し紅潮している。
(…もう、ダメだ)
行人は右手をりんの首に回すと、りんの顔を引き寄せて彼女の唇を自分の唇に押し付けた。
そして今度は行人からりんの口内に舌を入れ、彼女の舌と自分の舌を絡ませる。
「んっ!?む…んぅ…」
りんは驚き、目を見開いたが、やがて幸せそうに目を閉じた。
そして行人は左手の親指をりんの服の襟に引っ掛け、それを横にずらしていく。
やがてりんの胸は服から開放され、露わになった胸を行人は左手で揉み始めた。
「ふっ、むっ…んっ」
りんは目を開くと切なそうに行人を見る。
しばらくすると行人は胸を揉むのをやめ、指で乳首を摘むとそれを捏ねくり始めた。
(もう結構硬い…りんって感じやすいのかな?)
「んんっ!むっ、ふっ…んっ!」
行人はりんの股の間に右足を膝を立てて割り込ませた。
そして乳首を弄くるのをやめ、りんの秘所に左手を伸ばす。
やがて下着越しに指でスリットをなぞると、りんの体が小刻みに震える。
「んんっ!?」
りんは足を閉じようとするが、両足の間に行人の足があり、閉じれない。
行人は首に回していた右手をりんの腰の方に移動させる。
そして服の裾をめくると、右手で下着越しにりんのお尻を揉み始めた。
また、同時に左手でりんの筋をゆっくりなぞっていく。
「んんっ…んぅっ!」
りんはすでに舌を絡ませる余裕はなく、刺激を与えられるたびに腰をくねらせていた。
愛液は溢れ、垂れてきたものは行人の服を濡らす。
すると行人はりんの下着を脱がし、左手でクリトリスをさっき乳首にしたように弄り始めた。
また、右手の人差し指をりんの中に挿れ、かき混ぜるようにして愛撫し始めた。
「ふっ!んっ…ふぁぁっ!」
りんはたまらず唇を離し、行人の服をぎゅっと掴む。
「んっ…だ、だんなぁ…」
りんは震えながら行人の服を掴む力を強くする。
(そろそろいいかな…)
行人はりんに刺激を与えるをやめ、自分のズボンから自身を取り出した。
「りん、そろそろ挿れるよ」
「へ?いれるって…あ…」
りんは何を挿れるか理解すると、コクンと黙って頷いた。
行人はそれを確認するとりんの中にそれを挿れ始めた。
「ひぅっ!」
(は、入ってきた!)
りんは緊張し、体に力を入れる。
「りん、力を抜いて…」
「あ、うん…」
りんが出来るだけ力を抜くと、行人は自身をりんの中に進めていく。
「っ…」
やがてりんの処女膜を破り、行人のものはりんの奥まで入った。
「りん、大丈夫?」
行人がりんの方を見ると、りんは幸せそうに笑った。
「少し、痛いけど大丈夫…それに…やっとダンナと…」
りんはそう言うと目を閉じて行人と唇を重ねる。
行人も黙ってそれを受け入れる。
しばらくしてりんは唇を離して目を開いた。
「動くよ、りん」
そう言って行人は腰を動かし始めた。
「んっ!くっ!」
(この体勢だと少し動きにくいな…)
「りん、ちょっと体を起こして」
「んっ、う、うん…」
行人に言われるとりんは体を起こし、ちょうど行人の上に跨る形になる。
「じゃあ、もう一度動くよ」
行人はそう言うとりんを突き上げるようにして腰を動かす。
「あっ!んぅっ!」
行人がりんの奥を突くたびに、りんの形の良い胸が揺れ、りんの嬌声も大きくなっていく。
やがて、限界が近くなってきたのか、行人はさらにりんを突き上げる。
「はっ、うっ…あああああああっ!」
りんは我慢出来ずに絶頂を迎え、全身を痙攣させる。
しかしまだ達していない行人はさらに腰の動きを早める。
「ふぁっ!だん、なぁっ!」
絶頂を迎えたばかりのりんは思わずバランスを崩し、行人の腹に両手を置いて体を支えようとする。
「くっ、りん、そろそろ…」
「あっ、くっ…またっ!」
「くぅぅっ!」
行人は思いきりりんを突き上げると同時にりんの膣内に射精する。
それと同時にりんも果ててしまい、行人の体の上に倒れた。
「はっ、あっ…」
「だ、大丈夫?りん」
行人はりんの顔を見ると、りんは熱っぽい目で行人を見つめてくる。
「ダン…ナ…」
「何?」
「接吻…してくれ」
りんに言われると行人は少し困ったような表情を浮かべたが、りんの唇と自分の唇を触れさせた。
「へへ…ダンナの…あったかいな…」
りんが幸せそうに微笑むと、行人は気まずそうに口を開いた。
「りん、あのね…」
「ん?」
日が暮れる頃、みことはりんの家の前に立っていた。
「もうこんな時間か…大丈夫やろか、姉ぇ様…」
そう言ってみことが顔を上げると、行人とりんの姿がみことの目に映った。
「あ、姉ぇ様!」
みことはすぐにりんの方に向かって走り出した。
「あ、みこと…」
みことはりんの前まで来ると、勢い良く土下座した。
「昼間はすんませんでした!りん姉ぇ様が作った物を粗末にしてしまって…すんません!」
行人がりんの方を見ると、りんは黙って頷き、みことの頭を拳骨で殴った。
「〜〜っ!」
「次は気をつけろよ。って言うか、かれー以外にも謝って欲しい事いっぱいあるけど…今回はこれでチャラにしてやる」
「ね、姉ぇ様…」
みことは目に涙を浮かべ、嬉しそうにりんを見つめていたが、りんはみことに向かって指差した。
「言っとくけど…あんな邪魔したってあたいは引かねぇぞ。お前にはダンナは渡さねぇ」
「…………はい?」
「お前もダンナ、狙ってたんだろ?」
みことは状況が飲み込めず、行人の方を見る。
すると行人は気まずそうに目を逸らし、みことは素早く行人に詰め寄った。
「どういう事や?」
「いや、今までその…みこと達とやった事話したらさ…」
「はぁぁぁぁっ!?ってか、話したっちゅう事は…姉ぇ様と…」
「…すいません」
「ぐ…まぁ、姉ぇ様を頼むって言うたのはうちやから別にそれはどうこう言わん。けどな、誤解は解いて…」
みことが話を続けようとすると、りんは行人からみことを引き離した。
「ね、姉ぇ様?」
「今まであたいに迫ってきたのは、あたいをダンナ争奪戦からリタイアさせてから参戦しようって魂胆だったわけだ」
「いや、うちは…」
「とにかく、負けねぇからな」
りんはみことにそう言うと、行人の方を向いた。
「ダンナ、その…あんがと。あたいもっといい女になっから…期待しててくれよな!」
りんはそう言って家の方に走っていった。
「りん、元気になってくれたみたいで良かったね」
「何寝ぼけた事言っとんねん!ああ〜、うちが長年積み重ねてきた物は…こうなったらやけや!姉ぇ様もお前もうちのもんやぁぁぁぁ!」
「いいっ!?」
その後、行人はみことから一晩中逃げ回ったと言う。
466 :
5ノ256:2007/12/31(月) 18:55:21 ID:HscmKUFl
投下終了
と、見せかけて行人×ゆきのを投下
おもらしありなので嫌な人はスルーヨロ
たかたかはかがみを乗せ、村の上空を飛んでいた。
そして、たかたかに乗っているかがみはじっと村の方を見ている。
「ふ〜む、10人、か…」
かがみはそう言うと自分を乗せているたかたかに言った。
「たかたか、ここはもういいわ。ゆきのの所に行ってちょうだい」
(一体何を調べてたぜよ?)
「でりかしーのない男は嫌いよぉ〜」
(え?)
たかたかはゆっくり旋回すると、ゆきのの所に向かっていった。
一方、ゆきのはくまくまの上に乗って散歩を満喫していた。
「う〜ん、やっぱりこういう日は外に出ないとね〜」
「ぐる」
「のんびり過ごしてる場合じゃないわよ〜」
「へ?」
ゆきのが声のした方を向くと、かがみを乗せたたかたかが着陸してきた。
「わっ、たかたかか…それとお母さんも…」
かがみはたかたかから降りると、ゆきのの近くまで寄ってきた。
「ゆきの〜、あなた、行人ちゃんとはどこまで進んだの?」
「え?進んだって?」
「だから〜、行人ちゃんとの仲はどれくらい進んだの?」
かがみに聞かれると、ゆきのは胸を張ってそれに答えた。
「そんなの順調に決まってるじゃない!」
「接吻はしたの?」
「え…まだだけど…」
ゆきのの答えを聞くと、かがみはため息をつき、ゆきのの体を触り始める。
「あ〜、やっぱ行人ちゃんもこんな幼児体型には発情しないか〜」
「な、す、すぐにないすばでぃになるわよ!」
かがみはゆきのに触るのをやめると、またため息を吐いた。
「そんなの待ってたら手遅れになるわよ〜」
「て、手遅れって?」
「行人ちゃんね、接吻以上の事、もう10人の女の子とやっちゃってるのよ〜。しかもその中にはみことちゃんやくないちゃんもいるし…」
「へ?接吻以上の事って?」
ゆきのの答えにかがみはまたため息を吐く。
「はぁ〜、肝心な所はやっぱりまだお子ちゃまねぇ…そんなの子作りに決まってるでしょ〜」
「えぇぇぇ〜!く、くない先生やみことも!?」
「そうよ〜。行人ちゃんたら…この前まで子どもだと思ってたのに…やっぱり男の子ね〜」
かがみは頬に手を当てると、どこか遠くを見るように空を見上げた。
しかし、すぐさまゆきのの口元を掴むと、不機嫌そうに彼女を睨む。
「順調っつっても、出遅れちゃ意味がないのよ」
「うう〜、ず、ずびばぜん」
「……はぁ、とにかくどうするの?このままじゃゆきのがないすばでぃになる前に行人ちゃん、取られちゃうわよ?」
かがみにそう言われると、ゆきのの目の色が変わった。
「えぇぇぇぇぇ!?それはやだ!」
「じゃあどうするの?」
「う…い、行人に子作りしてもらうように頼むもん!」
「う〜ん、行人ちゃん、拒否すると思うけどな〜。難しいと思うわよ〜」
「う…じゃあ、じゃあ…うぅ〜…」
ゆきのはしばらく考えていたが、結局何も思いつかなかったらしく、涙をポロポロ流し始めた。
それを見るとかがみはまたため息を吐くと、ゆきのの頭をなでた。
「しょうがない子ね〜、こうなったらお母さんが一肌脱いであげますか」
「へ?」
「私も孫の顔を早く見てみたいしね〜。あ、けど子作りって最初すごい痛いわよ〜、どうする?」
ゆきのは痛いと言う言葉に一瞬怯んだが、涙を拭って顔を引き締める。
「が、我慢する!」
「よし、ではこのかがみちゃんに全て任せなさい!」
そんな親子の様子を、くまくまとたかたかは少し離れた所で見ていた。
(いくいく、どうなっちゃうのかね〜?)
(と言うか、俺達の存在を絶対忘れてるぜよ、あの親子)
たかたかはそう言うと、呆れたようにため息を吐いた。
するとかがみはたかたかに駆け寄ると、彼の背中に跳び乗った。
「ゆきのは家でちょっと待ってなさ〜い。さぁ、たかたか、行人ちゃんの所まで運んでちょうだい」
(はいはい)
たかたかはそう言うと翼を広げて飛び上がった。
一方、行人は一人で海岸に立っていた。
(美咲、今何してるのかな…)
「行人ちゃ〜ん!」
「へ?」
行人が声のした方を向くと、かがみがたかたかに乗ってやってきた。
「あれ?かがみさん」
「もうかがみちゃんって呼んでっていつも言ってるでしょ〜。あ、たかたかは向こうで待ってなさい」
(はいはい)
かがみが降りると、たかたかは少し離れた場所に移動した。
それを確認すると、かがみは行人に近寄った。
「今日は何の用ですか?」
「ふふ〜、行人ちゃんも中々やるわね〜。やっぱり男の子は元気でないと」
「はい?」
「やっちゃったんでしょ〜。くないちゃんやみことちゃんともやっちゃうなんて驚いちゃった〜」
「んなぁっ!?」
行人は顔を赤くすると、かがみから素早く離れた。
「な、ななななな…」
「うふふ〜、『何で知ってるんですか!?』って顔してるわね〜。実はね…」
かがみは自分の跳ねた髪を摘んで言った。
「この上に跳ねた髪ね、女になったかどうかを知る『あんてな』にもなるのよ〜」
「うぇぇぇえええっ!?」
「やぁね〜、冗談よ。けど分かっちゃうのよね〜、私は。ところで…」
かがみはそう言うと行人に詰め寄ってきた。
「10人の女の子とやっちゃった行人ちゃん、何でうちの子はこの10人の中にいないのかな〜?」
「え?いや、だって…」
「子どもだからって言い訳はしないでね〜。ゆきのと行人ちゃんの年の差って、行人ちゃんとまちちゃん、くないちゃんの年の差と同じくらいなんだから〜」
かがみはそう言うとにやりと笑い、さらに行人に詰め寄る。
「けどまちちゃんとくないちゃんは行人ちゃんの事、子どもだなんて思わず一人の殿方として好きなのよね〜」
「いや、でも…ゆきのはまだ…」
「あら、この島じゃ変な事じゃないのよ〜。いい?行人ちゃん、この島で行人ちゃんは節操はなくしてもいいけど甲斐性はなくしちゃダメなのよ」
そう言うとかがみは行人から離れた。
「まぁ、行人ちゃんの場合は少し強引にいった方がいいかもね〜、たかたか〜」
「え?強引って…何を…」
行人が戸惑ってる内にかがみはたかたかに乗って何かたかたかに耳打ちした。
そしてそれが終わると、かがみは元気良く行人を指差した。
「それじゃあ行くわよ〜!たかたか!」
(はぁ、仕方ないぜよ…)
そう言うとたかたかは飛び上がり、行人の肩を足で掴んだ。
「え?あ、あの…」
(悪く思わんで欲しいぜよ)
「いや、僕、高い所は…ちょ、あの、わぁぁぁああああっ!」
たかたかは行人が恐怖で叫ぶのも構わずに高く飛びあがった。
一方、ゆきのはかがみに言われた通り、家の縁側で待っていた。
するとたかたかがやってきて、かがみはある程度高度が低くなると、たかたかから飛び降り、ゆきのの前に華麗に着地した。
「とうちゃ〜く!ゆきの、行人ちゃん連れてきたわよ〜」
ゆきのが視線を移すと、そこにはたかたかに掴まれている半分魂が抜けた行人の姿があった。
「ねぇ、何か行人が…」
ゆきのが何か言う前にかがみはゆきのの手をぐいっと引っ張った。
「ちょっとこっちに来なさ〜い」
「へ?わわっ」
かがみはゆきのを引っ張り、家のそばの小屋の前まで連れていった。
たかたかも、行人をぶら下げたまま二人の後に続く。
「あの、おか…」
「どーん!」
「みぎゃっ!?」
かがみは小屋の中にゆきのを突き飛ばした。
「たかたか〜!」
かがみがそう言って指をパチンと鳴らすと、たかたかは行人を小屋の中に放り投げた。
「それじゃごゆっくり〜。しばらくした後、迎えに来るけど何もなかったら出さないからね〜」
そう言うとかがみは小屋の扉を閉めた。
「ちょ、ちょっとお母さん!?」
「う…痛てて…」
行人はゆっくりと体を起こすと、辺りを見回す。
「ゆきの?何か暗いけど…ここどこ?」
「私の家の近くにある小屋…ちょっと待って、確かここにろうそくがあったはず…」
ゆきのがそう言ってしばらくごそごそしてると、小屋の中がろうそくの灯りで照らされた。
「とりあえずこれで大丈夫ね」
そう言うとゆきのはろうそくを置いた。
「と、とにかく出ないと」
行人はそう言って扉に手をかけるが開ける事が出来ない。
「あ、あれ?」
「多分お母さんが外から鍵をかけたんだと思う」
「えぇっ!?じゃあ閉じ込められたの!?」
「しばらくしたら迎えに来るって…けど何もなかったら出さないって…」
「何もなかったらって…」
行人はさっきのかがみの話を思いだす。
(それって…つまり…)
行人はそれを考えると、困ったように頭をかき始めた。
「まいったなぁ…」
「ねぇ、行人…」
「え?」
行人がゆきのの方を見ると、ゆきのは少し不安そうに行人を見つめる。
「その子作りしたって本当?」
「なっ…そ、それってもしかしてかがみさんから?」
「うん…」
(あの人は…)
行人は頭を抱え、ため息を吐いたが、ゆきのの言葉は続く。
「くない先生やみことともやったって…やっぱりすず姉ぇとりんとも?」
「うっ…うん」
「まち姉ぇとちか姉ぇは?」
「…しました」
「…あやねとは?」
「………しました」
行人は少し涙を流しならゆきのの質問に答えた。
一方、ゆきのは『あやねとやった』という言葉が衝撃的だったのか固まっていた。
「ゆ、ゆきの?」
「み!?あ、と…の、残りの3人は?」
「う、ぐ…………梅梅、しのぶと…みちるさん」
「みちる?……ああ、そっか…」
ゆきのはそう言うとしょんぼりと落ち込んだ。
(梅梅の方が行人と会うの、遅かったのに…みことやくない先生も…)
「ゆきの、大丈夫?」
行人に声をかけられると、ゆきのは行人の服を掴んだ。
「行人!私とも子作りしよ!」
「はいっ!?」
「私も行人と子作りしたい!」
ゆきのはそう言って行人に詰め寄ってきた。
「いや、でも…」
「子どもじゃないもん…」
「へ?」
「私!子どもじゃないもん!」
そう言うとゆきのは強引に行人の唇を奪った。
「っ!?」
行人はいきなりの事で訳も分からずにその場に固まった。
ゆきのは唇を離すと、不満そうに言い続ける。
「私だって…行人の事、好きだもん…行人と子作りしたいもん…」
ゆきのは目に涙を浮かべて行人を見つめてきた。
(…………はぁ…まったく)
行人は少し呆れたような顔をすると、今度は行人がゆきのの唇を奪った。
「むっ…んっ!?」
行人はそのままゆきのの口内に舌を侵入させ、彼女の舌と自分の舌を絡ませる。
突然の事でゆきのは少し抵抗するが、だんだんとその抵抗にも力が入らなくなってくる。
行人は積極的に舌を絡ませ、次第にゆきのはトロンとした表情になっていく。
行人が唇を離す頃には、ゆきのの頬は紅潮し、息遣いが荒くなっていた。
「いく、と…」
「多分初めてだと思うけど…最初は痛いよ?」
「うん…大丈夫…我慢…する…」
ゆきのがそう言うと、行人はゆきのを仰向けに寝かせた。
「これから、なるべく痛くないようにするから」
「へ?」
行人はそう言うとゆきののスカートの中に手を入れ、下着に手をかける。
「い、行人!?」
行人はゆきのに構わずに一気に下着を膝の所まで持っていった。
「ちょ、行人!な、何を…」
「なるべく痛くないようにするには必要なの」
「う…」
行人に言われると、ゆきのは黙り込んだ。
行人はゆきのの足を持ち上げて、ゆきのの秘所に顔を近づける。
「い、行人…」
行人は舌を出し、筋に沿って舌を這わせた。
「みっ!?そんなとこ…」
ゆきのは身をよじるが、行人が足をしっかり固定しているためあまり動けない。
行人はそのままそこを刺激し続ける。
(く、くすぐったいけど…何か、変…)
ゆきのがそんな事を考えていると、行人は足から手を離し、入り口を広げると内側を舐め始めた。
「みぃっ!?」
ゆきのは新たな感覚にビクンと体を震わせる。
(や、やっぱり何か…変、だ…)
行人が舌で刺激していく内に、ゆきのの蜜壺から愛液が流れてきた。
「ゆきの、気持ちいい?」
「よく、分かんない…何か、熱いよ…」
行人はそれを聞くと、さらに舌で刺激していく。
「はぁ…んっ…」
行人は舌を移動させ、クリトリスをつついてみる。
「みっ!?」
行人がそこをさらに刺激すると、ゆきのはさらに息遣いを荒くしていく。
「んっ、はっ…んぅぅっ…」
しばらくして、行人はゆきのの秘所から口を離した。
(そろそろいいかな…)
行人は自分のズボンから自身を取り出した。
「ゆきの」
「え?」
ゆきのが行人の方を見ると、ゆきのの目に行人の股間についてる物が映る。
「みぎゃぁっ!?そ、それ、何?」
「…子作りっていうのは僕のこれを…その…ゆきののそこに挿れないと出来ないんだ」
「む、無理だよ、入んないよ…」
ゆきのがそう答えると、行人は取り出した物をしまう。
「じゃあ…ここまでやっておいて僕が言うのも変だけど、子作りは出来ないよ」
「え?」
「ゆきのに無理はさせられないよ。やっぱりまださ…」
そこまで行人が言うと、ゆきのは震える声で言った。
「やだ…」
「え?」
「今がいい。今じゃないとやだ。今行人と子作りしたい!」
「いや、だけど…」
「今じゃないと取られちゃうもん」
「へ?」
「それに…体、むずむずしたままだもん。こんな風にしたんだから行人が責任とってよ」
ゆきのは潤んだ瞳で行人を見たままそう言った。
「いいの?」
「…うん」
「………分かった」
行人はそう言うと、再び自身を取り出してゆきのの膣口にそれを当てる。
するとゆきのは体に力を入れる。
「ゆきの、力抜かないと痛いから…」
「でも…んっ」
行人はゆきのが何か言う前に接吻した。
するとゆきのの体から一瞬力が抜け、行人はその隙にゆきのの中に自身を侵入させる。
「んんっ!?」
自分の中に異物が侵入してくる感覚に、ゆきのは目を見開く。
また、侵入による痛みにゆきのは眉間にしわを寄せる。
(うっ、痛いぃ…でも…我慢…)
ゆきのは行人の服をぎゅっと掴んで痛みに耐えようとする。
(やっぱりちょっと…狭い、な…)
行人はゆっくりとゆきのと唇を重ねたまま侵入を続け、処女膜も破って進んでいく。
「んぅぅっ…」
ゆきのがぎゅっと目を瞑ると、そこから大粒の涙がポロポロと零れ落ちる。
やがて、奥まで入ると、行人はゆきのから唇を離した。
「ゆきの…」
「だ、大丈夫だよ…」
ゆきのはそう言うが、行人には全然大丈夫そうに見えなかった。
するとゆきのが痛みから逃げようとしたのか、ほんの少し腰を動かした。
その瞬間、ゆきのの膣が絶妙な動きをし、行人のものにこれまでにはない刺激を与えた。
(っ!?な、何だ…こ、れ…)
ゆきのがまた腰を動かすと、再び行人の体に快感が走る。
「う、あ…」
「行人?」
ゆきのは不思議そうに行人を見つめてくる。
(う、とにかく…ゆきのの痛みを何とかしないと…)
「いく、むっ」
行人はゆきのと唇を重ね、右手でゆきののクリトリスを弄り始めた。
「んんっ!んっ!」
ゆきのに刺激を与える度に彼女の膣は動き、行人にさらに快楽を与える。
「んっ、ぐっ…」
行人はそれに耐えながらもゆきのに刺激を与えていく。
しばらくして行人はゆきのから唇を離した。
「ゆきの、痛みは…」
「う、ん、大分楽になったけど…」
「じゃあ動く、よ…」
「へ、ちょ、みっ!?」
行人はいきなり激しく腰を降り始めた。
「はっ、あっ!い、行人ぉっ!少し、ゆっくりっ!」
「うっ、ぐっ!」
行人はゆきのに構わずに腰を激しく動かし続ける。
「んっ!あっ!な、何かっ、来るっ!いく、とっ!」
ゆきのは行人の服をぎゅっと掴んだ瞬間、行人は思いきりゆきのの奥を突いた。
「み、みゃぁぁぁぁぁっ!」
「ぐぅぅぅっ!」
ゆきのは絶頂を迎え、行人のものをきゅうきゅうと締め付け、愛液とは違う黄色い体液を放出した。
行人も締め付けに耐えられずにゆきのの中に大量に放出した。
二人は脱力し、しばらくしてから行人は起き上がり、ゆきのから自身を引き抜いた。
行人の服はゆきのがお漏らしをした事によってぐしゃぐしゃに濡れていた。
「…ぐしゃぐしゃだな…」
ゆきのも体の熱がある程度冷めたのか、体を起こすと顔を真っ赤にして気まずそうに行人を見た。
「行人…ごめんなさい…」
「いや、別にいいよ。ゆきのの方こそ大丈夫だった?」
「う、うん…」
「とにかく、片付けようか」
「………うん」
しばらくして、かがみの声が外から聞こえてきた。
「行人ちゃ〜ん、やる事やった〜?」
「ぶっ!」
行人はかがみのストレートな発言に噴き出した。
「黙ってないで答えてよ〜。やったの〜?」
「…………はい」
「よ〜し、それでこそ男の子!」
その言葉と同時にかがみは扉を開けた。
そこには満足な笑顔で立つかがみがいた。
「ふ〜ん、中々激しかったみたいね〜」
「ちょ、何言ってるんですか!」
「しかし…この感じ、ゆきの、漏らした?」
「うっ…」
かがみはゆきのにため息をつくと、ゆきのに近寄った。
「仕方のない子ねぇ〜。とりあえず体洗ってきなさい」
「うん………お母さん」
「ん?」
「ありがと……あと、行人も、ありがと」
「え?」
ゆきのは照れくさそうに微笑みながらそう言うと、小屋を後にした。
それを見届けた後、かがみは行人に駆け寄った。
「よっ、色男、手荒な事はしなかったみたいね。ありがとうね〜」
「いや…お礼を言われる事じゃ…」
「あの子、気持ち良かったでしょ〜?私の家系は皆すごいのよ〜」
「ううっ…」
行人は反論出来ずにただ顔を赤くする。
「あ、そうだ。行人ちゃんも体洗ってきなさい。服も洗わないとダメね〜。どうせだったらお風呂場で…」
「い、いや!ぼ、僕はもう帰りますので!」
「固い事言わないでほらほら〜。何なら手伝うわよ〜」
「て、手伝うって何を…ちょ、ちょっとぉぉぉ!」
その後、行人に何があったのかを知る者はいない。
479 :
5ノ256:2007/12/31(月) 19:11:14 ID:HscmKUFl
今度こそ投下終了
そして、何とか年内にメインは根振島…じゃなかったコンプリート完了
最近まで忙しくて全然書けなかったから遅れた
楽しみにしてた人、ごめん
久しぶりになったからいろいろ文章が変かもしれん
しかし展開がベタと言う件については私は謝らない
とりあえず今年の投下はこれで終了
次はまだ書いてなかった行人×すずを書こうと思う
前書いたのはしのぶ混ざってたし
それと
>>468は1/12じゃなくて2/12だった、すまん
うっうう・・・感動の涙で前がみえねぇ。
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
GJ!GJ!GJ!GJ!GJ!
なんという一日早いお年玉SS!GJだZE
まあ、こっちはお年玉送る方ダガナー
GJ!
りん可愛いよりん
ゆきのもかわええ
GJ、超GJ!
りんとのSSがなかったのは意外だった。
ゆきのは・・・凄いわ、かわいいわ。
しかし、かがみさん吹いたw
まさか2007年の最後に2連発でくるとは!
ゆきの大好きだぁ(w
職人様ありがとー。来年はかがみちゃんも頼む。
>>479 あんたすげえよ……しかも二本とは。アダルトなお年玉をありがとう
> 元気のないみことってすごい不気味だし
> 悪かったな…
何故か分からんが、ここ読んで行人とみことってこんな感じだよなってオモタ
それにしても、りんはかわええな…
今年も宜しく
こいつはすげぇお年玉だぜ
その後、行人になにがあったかkwsk
うむ、これは今年かがみちゃんに期待出来るぞ。
5ノ256さんGJ!
新年早々いいものが見れました!
リン好きの自分としては、たまりませんでした。
ゆきのかあいいよゆきの
490 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/02(水) 07:12:56 ID:wszZa0lv
保守
保守
ここ過疎板なんだからそんな頻繁に保守しなくても落ちないから
494 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/05(土) 03:42:15 ID:hPVfcmeS
何かの拍子でエロに目覚めた行人が、あやねをレイプっぽくやっちゃうってのを
見てみたかったり、見てみたくもなかったり。
>>495 それを見ていたまちに脅迫されて巫女姉妹と3Pになったり
>>495 行人が祭とかで酒飲まされて、酔っ払った勢いで
みたいな感じでいいんじゃない
行人「うははは!待ちやがれぇ!全員犯らせろ!!」
本当に良いのか!?行人がこんなんになっちゃっても!!(((;゚Д゚)))ガクブル
島の人口維持を考えるなら良い選択ではないかと。
実は未だ現役だったおばばが妊s…アッー!
いつか藍蘭島の危機におばばの皮膚が割れ、中から18才当時の姿のおばばが出てくると信じている
おばばの心臓は一年に十万回しか鼓動していないと申したか。
なんという若返り・・・でも、声だけ老けていそうだw
>>479 規制で書けなくて今更になってしまいましたが超GJ!
りん・ゆきの好きな漏れには素晴らしいお年玉
おもらしで可愛さがさらに増してますた。
>>497 むしろ酔っぱらった母親たち(かがみちゃんとか)に
襲われるかも
書いてみたいがどうしても本編無視の鬱蘭島に…orz
なぜか妹を釣った行人
「みっみちるさんどうしたのそんなにやせて!!」
>>506-507 釣糸の先には縮んだみちるが引っ掛かっていた
1.「それが……妖力使いすぎてレベルが下がってしまいました。てへ」
⇒骨董屋ルートへ
2.「何言ってるんですか?私はこっちですよ?」
縮んだみちるがもう一人。あれ?こっちは誰?
⇒二人一緒じゃダメですかルートへ
3.「ねえねえ行人クン、かき氷はあるかいっ?」
⇒縮み方が違うでしょ BAD END?
みちると行人のラブラブものを夢想すると鬱展開になってしまう俺はスクイズの見過ぎなのだろうか
>>509 nice boat・・・
みちると美咲の昼ドラ真っ青なのとか想像しちまったw
>>508 「あれ?みちるさん?じゃあこっちは……!」
「美咲!美咲じゃないか!」
おもむろに妹の胸をまさぐり、妹と妹そっくりな女を胸の大きさで判別する行人
巨乳だとか体弱いとか武術(弓と剣じゃ違うけど)とかみちると言葉様って似てるなーと思う俺はやっぱりスクイズに毒されてる
>>511 妹「あぁんお兄ちゃんのエッチ♪もっと触って?」
みちる(こいつヌッコロス)
あわわ
スクイズは知識としては多少知ってるが実際見たこともないし話題についていけない……
ヤンデレというなら、すずにもその兆候がありそう。
まだ本人が自覚してないだけで、ねぇ・・・。
その証拠が、行人が他の子とベタベタした時の怒れるにゃんこ。
嫉妬するだけでヤンデレ呼ばわりされるなんて、可愛い嫉妬スキーの俺には生きづらいっすw
普通にすずが、トンカツの耳咬んでううって呻きながら可愛く嫉妬してるだけで萌えるんだ…
>>516 全くだ
嫉妬しただけで何でもかんでもヤンデレとか言うなよと
518 :
515:2008/01/12(土) 10:26:50 ID:kBmIcF3g
>>516 ごめん、ちょっと言い過ぎた・・・。
俺だって、しのぶが行人に口移しの実演した時の、
真っ赤になってぶっ倒れたすずとか可愛いと思ったさぁ。
確かに藍蘭島の女子さん達にヤンデレはないか(w
正々堂々、行人を取り合った方が明らかにいいもんな。
もしくは順番で1人づつ・・・。
2巻で行人とりんにノコギリ投げつけてるのは
見なかった事にしたい
すずより、あやねに萌えた俺は異端ですか?
>>520俺はすず好きだがそれでもいいんじゃね?
異端なら俺は擬人化したさしみ萌えなんだが。
>>520 あやね萌が異端だというなら、俺は喜んで異端の称号を受ける。
パナ子さん萌えが変態だと言うのならば、俺は喜んで変態の称号を受ける。
ノーマル(擬人化前)のサシミで抜ける奴は俺だけでいい。
>>523 ノーマルのパナ子さんは食べちゃいたいくらい可愛いけど、衛生的にきついわ。
擬人化?んなもんチートと同類だろ。男なら獣姦だぜ。
>>524言いたかないが、どうやら異常な性癖をお餅のようだ。
式神全員で抜ける俺と一緒に隔離されましょう。
>525 おまいさんはてるてるまちょで何をする(させる)気だ
障子隔てて人がいるのにまち姉を犯したい、ほらあやねに聞こえますよってね
今月の話であやねが実は子作りのやり方を知らなかったことが判明したわけだけど、
エロパロネタとして使えるかな
>>527 そりゃちかげにこっそり性知識を聞きにいってあれこれとか、
みことにセクハラされてあれこれとか・・・。
今月のガンガンはあやね好きにはたまりませんでした。
リンクミスった(汗
半角二次元の打ち間違い
今回であやねは実は純情路線が公式になったわけだが
俺の脳内妄想に修正をかけなければ
ちょっと唇が触れただけであのあわてっぷり。
あやねかわいすぎる。
純情ネタで書いてくれる職人様を待つ・・・。
いや、自分からでなくアクシデントとは言え不意打ちだったからあそこまで動揺したのではなかろうか
ちょっと意地悪で乱暴者だが面倒見がよく世話好きで意外と純情
……なんだろう、さっきから俺の脳裏で「頼れるアニキ」という単語が離れない
と言うか主人公属性な気がしないでもない
何故か風呂に浸かっている時間に妄想が進む俺
537 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 06:17:51 ID:q6ZhXnmH
538 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 22:15:00 ID:m0/ex/AT
540 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 12:48:33 ID:9m7yRcxB
541 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 01:09:19 ID:uqHoIuhr
542 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 04:15:54 ID:Jgdgkibu
空ageしてる奴は何なわけ?
たぶん西の主様でしょ
空上げということか
だれうま
547 :
名無しさん@ピンキー:2008/01/27(日) 07:27:46 ID:eX5wajti
セリフの羅列だけでもSSとして投下していいのだろうか
他作品のスレとか見てるとちょくちょく見かけるんだが
そのくらいなら・・・俺にも・・・・・・
ショートコントみたいなのなら問題ないかもしれんが
名前+台詞みたいな書き方は勘弁な
ここの人達なら書かんでも分かってくれるだろうし
状況説明は全て台詞から読み取らせるわけか。
難易度高そうだな。
完成するとドラマCDのシナリオような感じ?
三人称の文章がないのは面倒なもんだけどな。
妄想は出来ても、文章化するのってけっこう難しいね。
>>552 だな。自分も書いてみたことあるが
Aは○○した。Bが「○×…」と言った。(ry
という小学生の作文みたいになってしまった。
職人さんてすごい
とりあえずあやねともんじろーのラブラブものが見たかったので、
適当に書いてみました。
つじつま合わせがうまくいってない所があるかもしれないけどご容赦を。
注1 エロがうまく書けないので、エロくありません。
注2 時間軸的には、ガンガン今月号のあやねチュー話後。
今日も私は家事に追われている。
のんびり屋の母と、ぐーたらの姉がいるからだ。
この日常が慣れっこになって、まったく苦に感じなくなった自分が恐ろしい。
いつものように口笛でもんじろーを呼び寄せる。
私が5才の頃、卵から大事に育てた鳥。
今では弟のようにいつも一緒だ。
……おかしいわね。いつもなら呼べばすぐ来るはずなのに。
ふと気がつくと、私の近くに誰かがいる。
年は8〜10才くらい、短い黒髪の男の子。
って、男の子?
この島には、行人様以外の人間の男の人はいないはずなのに……。
そんな事を悩むヒマもなく、その子が開口一番、
「ママ、呼んだ?」
「…………はい?」
マ、ママぁーー!?
私にこんな息子なんていたかしら?
ま、まさか行人様とこないだしちゃった、あ、あれのせい?
いやいや、それにしてはいくらなんでも成長が早すぎる。
「君、誰?私はあなたのお母様じゃないわよ」
「ううん、ママだよ。雛の頃からずっと一緒だったのに。どうしてそんな事言うの?」
「雛?」
「前はボクがあやねママに抱っこしてもらってたよね。
でも最近はボクが大きいからって、抱っこしてくれなくてちょっと寂しいな」
雛……抱っこ……ずっと一緒。
「まさかとは思うけど、あなたもんじろーなの?」
「そうだよ、あやねママ」
えええええええええええ!?
何故もんじろーが人間になってしまったのか?それは分からない。
だが、以前、島中の人間が動物に、動物が人間になる事件が起きた事があった。
またか、またあのちかげのせいか。
結局もんじろーと一緒に家に帰ってきてしまった私。
そりゃあこんな幼子を1人ほっとくわけにもいかないし、
何より私から離れようとしないし……。
問題はお母様とお姉様にどう説明するかだ。
「ずいぶん遅かったじゃないあやね。お腹すいたぁー、お昼はまだ?」
さっそく見つかってしまった。
あー、さすがにお姉様も固まってる固まってる。
「ちょっと。あやね……その子は誰?まさか、行人様と……」
私と同じ発想に最初にいきつくとはさすが我が姉。
って、待て待てー!いきなり藁人形かい!!
どすっ!
「げおぅーー!!」
眼前に繰り広げられる光景を前に、きょとんとするもんじろー。
「大丈夫ママ?どこか痛いの?」
これくらい大丈夫よって言おうとした瞬間、お姉様が「ママ」の単語に反応。
「やっぱりあなたの子じゃない。うふふ……私より先に行人様と結ばれたなんて……」
めきょめきょ!
「ぐげぇーーー!!!」
胴体の部分から藁人形が捻じ曲げられた。
これくらいなら、いつも慣れてるはずが、今回は捻りも加わっているらしく、
今までに体験した事のない痛みが……。
ここにきて、知らない人がいる手前、さすがにお姉様もまずいと思ったのか手を緩める。
「まぁ、ここじゃなんだから、家の中で話しましょう?」
と、もんじろーの手を引いて家の中へ。
まだ痛みが引かず、動けない私は放置ですかお姉様。
昼食がてら、もんじろーを加えての家族会議が始まった。
疑惑の目を私に注ぐお姉様。
普段と変わらないニコニコ顔のお母様。
まずはもんじろーが行人様との子じゃないって分かってもらわないと。
「まぁ、可愛い子ね。好きなだけ家にいていいのよ」
さすがお母様、予想通りの反応だ。度量が広いというか、何も考えていないというか。
「あやね、ほんっとーに行人様の子じゃないのね?
……もぐもぐ……嘘ついたら後でどうなるか……もぐもぐ……おかわり」
深刻な話にも関わらず、まったく食欲が落ちないお姉様が、茶碗を私に差し出した。
ちょっとは自重という言葉を学んだらどうかしら?
私の隣で、おいしそうにご飯を食べているもんじろー。
何故か和むわぁ。
結局私は、ありのままに話した。
不思議な事が起こる藍蘭島だからか、お姉様もすんなり納得してくれた。
伊達に竜神神社の巫女をやっていないということか。
食事も一段落ついて、もんじろーが私にまとわりついてきた。
「ねーねーママ。あれやろうよ」
「あれ?」
そう言ってもんじろーは部屋の隅にある蹴鞠を指差した。
やっぱりもんじろーはもんじろー。人間の姿でも好きな遊びは一緒なのね。
「いくわよもんじろー、それっ!」
「ほいっ!」
いつもの日課でもある蹴鞠。
いつものように足を使って器用に球を扱うもんじろー。
「どう、ママ?うまいでしょ」
「え?うん、うまいわよもんじろー」
「えへへー」
何だかもんじろーが可愛い。
普段、「くぁ!」しか言わないだけに、新鮮な気持ちだ。
まぁ、「くぁ!」だけでも、長年のつきあいから表情とかで
何を言いたいのかはだいたい分かるけれども。
日が西の空に沈む頃、蹴鞠も終わり、私は夕食の準備をしている。
「ちょっとそこの大根を取ってくれない?」
「はーい」
もんじろーはてきぱきと私の手伝いをしてくれる。
本当に良い子だ。お姉様ももんじろーくらいやってくれれば、
こんなに苦労する事もないのにな……。
あらかた夕食の準備も終わった。
さて、そろそろお風呂に入ろうかしら。
今日はお風呂の用意はお姉様がしてくれている。
いっつも私に火だきを任せて、自分は一番風呂に入るお姉様が珍しい。
やはりもんじろーの働きっぷりに影響されたのだろうか?
「もんじろー、お風呂一緒に入ろうか」
「うんっ!」
きらきらした笑顔で答えるもんじろー。
あぁ、可愛い。行人様もこんな風に即答してくれたら……。
ぽーんと着物を脱ぐもんじろー。
あー脱ぎ散かして。ほらほら、脱いだのはちゃんとかごに入れるのよ。
「はーい」
などと会話しながら、ちらともんじろーを見る。
可愛いのがちゃんと下半身についていた。
行人様のもこんな感じなのかしら。
そう思ったら、ちょっと恥ずかしくなった。
「どうしたの、ママ?顔赤いよ」
「え?ううん、何でもないの、何でも」
あれよあれよという間に夜もふけて、そろそろ眠くなってきた。
夜は目がきかない元々鳥のもんじろー、さすがにうつらうつらしてる。
「そろそろ寝ましょうか」
「うん」
2人で一緒の布団に入る。
そうやら1人で寝るのが寂しいらしい。
本来の体は私より大きいもんじろーも、そういえばまだまだ子供なのね。
「あやねママ」
「何?」
「大好き」
「私も大好きよ、もんじろー」
いつもは1人の布団も、2人だとあったかい。
心はそれ以上にあったかい。
母親ってこんな感じなのかな……。
私もいつか行人様とこんな家庭を築いてみたい…………。
意識がだんだんと落ちていった。
雀のさえずり。
それで目を覚ました私は、もんじろーがいない事に気付いた。
「あれ?」
昨日の出来事は夢だったの?でもそれにしては、はっきり記憶に残ってるし……。
そう思いつつも、庭に出てみた私。
そこにいたのはいつもの姿のもんじろーだった。
「くぁ!」
いつものようにもんじろーが鳴いた。
でも、今日はいつも以上にもんじろーの心の声が聞こえた気がする。
「そうね、今日もいいお天気ね。もんじろー」
いつものようにもんじろーの背中に乗っかる私。
お母さんが息子の背中に乗ってると思うと、ちょっとおかしいわね、ふふ。
今日も藍蘭島のいつもの1日が始まる。そして、1人の男を巡る女達の戦いもまた……。
「じゃあ行くわよもんじろー。すずをぎゃふんと言わせて、
今日が行人様のはーとを、私ががっちり掴む記念日になるのよ!」
「くぁー!」
ーーー終わりーーー
以上です。
うpした後で気付いたが、3/5の、竜神神社じゃなくて、海龍神社でしたね・・・。
たったこれだけの書くのにすっげぇ時間かかった・・・。
>>560 お前さんの愛情をこれ以上ない程に感じたよ
グッッジョブとしか言えない俺を許してくれ
>>560 おお……すごい良かった。GJ
脇キャラのまちとの絡みも上手くてアニメで想像できたw
ついに長老で抜く事に成功したが、ハイパー賢者タイムに入った途端に死にたくなった。
>560
GJ。もんじろー可愛いよ
そして、お母さんしてるあやねはもっと可愛いよ!!!w
567 :
560:2008/02/05(火) 23:51:37 ID:4i+HrnfI
皆さん、レスありがと。
投下した後、説明不足な箇所が多くてアレかなーと思ってたんで、
楽しんでもらえて何よりでした。
あやねの呼び方を最初は「母様」か「姉様」にしようと思ったけど、
他の方がSSで既に使っておられたので(w、あえて「ママ」にしました。
多少の英単語は、学校で習ったから分かるという解釈で。
ガンガンのあやねチューですごく悶々としてたんで、SSにして発散できたので良かった。
長々とスマン、名無しに戻りんす。妄想がたまってきたらいずれまた・・・。
保守
さすがに藍蘭島にはバレンタインなんてものはないよな・・・。
>>569 小説版に落ちがバレンタイン(の誤った解釈)というのはあったかも
あれはもったいないとしか言い様がなかった
572 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/13(水) 12:09:36 ID:Ruj8yLzr
573 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/14(木) 02:54:38 ID:+o5Hr2DJ
むん
保守
576 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/20(水) 02:46:56 ID:RH2AQWsr
保守・・・てか人居るのか?w
ノシ
無論
ノシ
ところで、今月(ガンガン本誌)の話。このスレだと
りん・ゆきの・すずが
あやねに先をこされた!(行人とキスされた)
→じゃあ、私たちは子作りしよう!そうすれば逆転だ!
みたいな展開になるんだろうな。とか思ったり
その発想はなかったわ・・・
ちかげあたりがそういう知恵を吹き込むんだろうな(w
行人いいなぁ。
583 :
名無しさん@ピンキー:2008/02/24(日) 09:31:41 ID:SpUJV/xs
そろそろ、美咲が藍蘭島に来てもおかしくないな
藍蘭島では法の壁もないし、美咲は近親相姦に躊躇わなさそう
どうせ、2世の世代は必ず異母兄妹による近親相姦になるのだから
>>584 行人と血は繋がってないのをあえて伝えずにやると、
背徳感が増しそうだ。
えちい
あやねが純情路線になってしまったせいで妄想に修正をかけなくてはいけなくなってしまったぜ
あの後、あやねから事情を聞き出したまちはどうするのだろう?
まず、しのぶの時のようにいきなりあやねに関節キス
その後、あやねをお仕置き
次の日、まちが執拗に行人とキスしようとする
なるほど。しかし行人とは簡単にはキス出来ないだろう。計画を立てて果物狩り等の最中に式神を使ってハプニングを起こしてキスする。
そしてそのまま押し倒し・・・
想像は出来るが文には出来ない・・・orz
いやいや、まちは序盤は行き遅れで焦っていたから行人を襲っただけで、実はあやねより純情かもしれない
4巻でも、素で純情っぽいし、女の子同士ならキスはノーカンって言うし
あやねより純情かー
という事は、まちもテンパってしまうのかな?それとも行人が責任とる発言した時に、すかさず結婚してと言うのだろうか。もちろんその場合の心の中では(計画通り!)夜〇月風に
どこが純情だw
595 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 15:08:54 ID:5zoHZaBl
いやいや
597 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 09:02:31 ID:tXR0dxt8
あ
598 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/09(日) 09:03:12 ID:zGMxK2EH
おうふ
今回のしばられたあやねにときめいたのは私だけか?
遠野さんの時もそうだが、あやねが縛られて尿意を催している姿がなんとも・・・
1:美少女で天才なあやねちゃんは華麗に縄抜けする方法を思いつく
2:幸運にも行人を探しにきたすずに縄を解いて貰う
3:漏らす。現実は非情である
>>601 漏らした後、行人に発見され縄を解いて貰う
4.歯をカチカチ鳴らし、ガタガタ震えながら頑張って耐えて耐えて耐え続けた挙句、
幸運にも行人と探しにきたすずに縄を解いてもらっている間に、不運にも限界が来て、
お願いだから見ないでええ!と懇願して泣きしながら、しょろしょろとお漏らしをしてしまう。
と、まだガンガン読んでないオレが割り込んでみる。うん。あやねは本当に可愛いな。
その後どうなったのかな
605 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/15(土) 07:54:18 ID:4dsk07Ss
漏らす事より縛られてる事の方が屈辱
って感じがする
>>604 そこで行人と先にキスしたあやねのことが気に入らなかったすずが黒すず化。
お漏らししたあやねをねちねち言葉責めし始める。
あやねは耐え切れず涙を零して、わあわあ声をあげて泣き、
ぐずりながら「いくとしゃまぁ、ぎらいにならないでぇ〜!!」とか憐れな声で言って、
行人が黒すずを叱って、あやねの縄を解いて慰め、あやねが行人の胸に顔をうずめるエンド。
そして汚れた下着を脱がして、汚れた部分を吹いてあげて、
そこまで頑張って我慢した行人についに限界が訪れて鼻血ぶばーーーー! みたいな。
うん。あやねは本当に可愛いな。
>>607 そこまで書いたんだ
全裸でwktk待機しながら待ってるZE!
まあ、何はともあれいぢられているあやねは可愛い
保守
610 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 05:38:53 ID:aCdeT5WN
611 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/17(月) 18:33:24 ID:nzs5QxtQ
俺は、すずよりあやね派
なら俺はりん派
俺は、すず派
俺はまち派
俺はしのぶ派
俺はまち派
みこと派は俺だけでいい
俺はゆきの派。賛同者は少なそうだが。
俺は10代のおにゃのこ派
つまりはーれむ派?
うわ、帰れねw別にいいけど
ちかげさん派は割りとマジで俺だけかもしれない
そんな事はないぜ!
同志よ、俺もいるぜ!
お、俺はかがみちゃん!
俺は単行本派。
もう少しの辛抱だ。
ふむ。
み……を連れて行っても誰も気付きそうにないな。
じゃ、み……は俺が頂いて行くんで後よろしく。
み…みみず?
ちかげは、せっかくの「すくみず」を
行人に見てもらうという発想が無いのが残念だ。
ロリママ(;´Д`)ハァハァ
633 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/23(日) 09:34:53 ID:lbrHanJK
>>628 一瞬「みくる」って想像した
みちる・・・ですよね!忘れませんよ!
>>628 某藍蘭島しりとり
あいらんとう
う…ウサウサ
さ…さしみ
み…??? (ギブアップ終了)
ああ、早く美咲が藍蘭島に流れ着いてこないかねえ〜
行人争奪戦が激化してくれそうで楽しみなんだがw
>>635 みことがいるじゃないか!え?みち●?
美咲が流れ着いてもいいですか?
いいですいいです。
むしろ流れつけ!
639 :
5ノ256:2008/03/28(金) 20:31:41 ID:q7hWW0Jc
前回の投下からずいぶん長い間が…
とにかく行人×すずとおまけのエロなし投下
まずは行人×すずから
よく晴れたある日の朝、行人は水を汲みに井戸に来ていた。
行人の他にもあやね、ちかげがその場にいる。
行人は井戸から桶を引っ張り上げると、痛そうに首の辺りを押さえた。
「痛てて…」
「行人さん、首、どうかしたんですか?」
ちかげが行人のその様子に気づいてそう聞くと、あやねも行人の方を向いた。
行人は桶を持つと、二人の方を向いて答えた。
「ああ、うん、夜中にちょっとすずに…」
「すずが夜中に何かしたの?」
行人の答えにあやねとちかげが少しむっとした表情になった。
「うん、昨日、夜中にばけばけが来たんだけど…」
「ばけばけ?」
「ああ、あの幽霊の事ね」
ちかげは首を傾げたが、あやねは納得したように首を縦に振った。
「幽霊じゃなくて白熊だけどね。家に来たばけばけに対応しちゃったのがすずみたいでさ、寝てる僕に思いきりしがみついてきて…」
『すずが行人に思いきりしがみついた』と言う事にピクッとあやねとちかげが反応した。
「そ、それでどうなったんですか?行人さん」
「うん、ばけばけの奴、友達も連れてきてさ、それで余計にすずが怖がっちゃってさらに力強くしがみついてきてさ…」
行人はそう言いながら家から持ってきた桶に水を注いだ。
「何か意識が薄くなってきてね、このままじゃやばいと思って次の機会に遊ぼうという事で昨日は帰ってもらったんだ」
「なるほど、ではその時すずちゃんに思い切りしがみつかれたから首を痛めたんですか?」
「う〜ん、それもあるんだけどね…」
行人はそう言うと困ったように頬をかいた。
「他にも何かあったの?」
「うん、すずがその後ずっと怖がっちゃって、力は緩めてくれたんだけどしがみついたまま離れなくって…仕方なくそのまま寝たんだけど…寝違えてさらに痛めちゃったみたい」
行人はそう言ってまた痛そうに首の辺りを押さえた。
そして行人の言葉を聞いたあやねとちかげはさらにむっとした表情になる。
「もしかして…すずったら朝まで行人様にしがみついてたの!?」
「う、うん…」
行人がそう答えると、あやねはぷるぷる震え、ちかげは何やら考え始めた。
ちなみに行人はすずと密着した事によってどこかへ行ってしまいそうな理性を抑えようとしたため、ろくに寝てなかった。
(さすがにあそこでやっちゃうのは…って、な、何を考えてるんだ僕は!こ、怖がってる女の子にそんな事しちゃいけない!)
行人はそう考えて首をぶんぶん横に振った。
そしてそうした事によって首に激痛が走り、行人はその場で悶えた。
行人がそうしている中、あやねは震えるのをやめて、うつむいて何やらもじもじしていた。
(すずの奴〜、やらなかったとは言え行人様を抱き枕にするなんて…わ、私も今度やってみようかな…)
あやねがそんな事を考えてると、ちかげが口を開いた。
「特訓しましょう」
「へ?」
「特訓ですの。すずちゃんのお化け嫌いを直すための」
ちかげがそう言うと行人とあやねは揃って彼女の方を向いた。
「ちかげ、いきなり何言ってるのよ」
「ですから、すずちゃんのお化け嫌いを直すんですの」
「いや、だから何でそんな事を…」
あやねがそう聞くと、ちかげは彼女に耳打ちした。
「じゃあ、あやねさんはすずちゃんがお化けを見るたびに行人さんにしがみついてもいいんですか?行人さんがまた抱き枕にされる可能性もあるんですよ」
「そ、それは…」
「私達はすずちゃんにただでさえ"りーど"されてるんですよ」
「う…そ、そうね、確かに…」
ちかげが離れるとあやねは髪をかきあげた。
「ま、まぁ、確かにいい機会かもしれないわね」
「う〜ん…まぁ、確かにすずの怖がりを直すのはいいかもしれないな…」
そう言うと行人は顎に手を当てた。
「では決定ですね。今日の夜、すずちゃんを迎えに行きますから」
「え?今日やるの?」
「ええ、こういうのはすぐに行動しないと」
ちかげはそう言うとあやねの方を向いた。
「あやねさん、後でそちらにお邪魔しますね」
「へ、うち?」
「ええ、まちさんにも協力してもらいますので」
「まちに?」
「ええ、私の考えた特訓には最適ですので…さて、そうと決まれば早くしなければ…」
そう言うとちかげはその場から去っていった。
そんなちかげを見送ると、行人はあやねの方を向いた。
「それにしてもあやねが賛成するとはね」
「え、何で?行人様」
「いや、だってさ、すずはあやねにとってはライバルなんでしょ?そのライバルの弱点が減る事になるんだからあやねにとっては困るんじゃ…」
「え?あ、いや、それは…す、すずがあんまりにも情けないと張り合いがないのよ!わ、私もそろそろ行くわね!じゃあね!行人様!」
あやねはそう言うとその場から走り去っていった。
「あ、ちょっと……はぁ、僕も行くかな」
そう言って行人もその場を後にした。
そして日が沈み、夕食を終えた行人達は家でくつろいでいた。
すると玄関の戸を叩く音が行人達の耳に届いた。
「行人さ〜ん!すずちゃ〜ん!いますか〜!?」
「ちかげちゃん?」
すずは立ち上がると、玄関の戸を開けた。
「夜分遅くにすいません。ちょっとすずちゃんに頼み事がありまして…」
「私に?」
「ええ、大丈夫ですか?」
「大丈夫だけど…頼み事って何?」
「それについては後で説明しますの。とにかくついて来てください」
「うん、わかった」
すずはそう言うと家で本を読んでる行人の方に顔を向けた。
「行人〜、とんかつ〜、ちょっと行ってくるね」
「え?ああ、うん」
「ぷ」
行人ととんかつが返事をすると、すずはちかげに連れられて家を出た。
ちなみにとんかつは行人の頭の上でくつろいでいた。
(朝言っていた特訓か…どんな事するのかな?)
行人は本を読むのをやめると顎に手を当てて考え始める。
(そう言えばまちも協力するんだっけ。あの様子だとあやねも参加しそうだし…ちかげさんとまちとあやねの特訓か…あれ?何かすごい不安になってきた…)
「あやね、準備できた?」
「ええ、あとは配置につくだけよ」
まちとあやねは森の中で何かの準備をしていた。
「すずの怖がりを直すために頑張らないとね〜」
「うふふ、そうね…」
二人は『すずのため』と言うが、その口元は楽しそうに笑っている。
「けどこの『きもだめし』って言うのですずの怖がりを直せるのかしら?」
「ちかげによると、この特訓で怖がりな子が『ぷっつん』と言う音と同時に泣きながら大笑いして克服したと言う成功例が載った本を多く見た事があるって」
「ふ〜ん…」
まちはあまり関心がなさそうにあやねの言葉を聞く。
「他にもこの『きもだめし』は男女の関係を良くする事も出来るみたいよ」
「な、何ですって!?こ、今度行人様とやってみようかしら…」
「お姉様は無理よ〜。だって怖がりな女の子じゃないと意味がないんだから。大体お姉様は怖がるんじゃなくて怖がられるほぅんぐぇ!」
あやねは台詞を全部言う前に胸に手を当て、奇妙な悲鳴を上げた。
釘の刺さった藁人形を持つまちはあやねの悲鳴とは別の何かに反応し、表情を変えた。
「来たわね…あやね、配置につきなさい」
まちはそう言うがあやねの返答はない。
「ちょっと、あなた、いつまで寝てるのよ」
まちは苦しそうに胸に手を当ててるあやねに声をかけた。
「ぎ、ぐ…だ、だったらは、早く抜いてぇぇぇぇ…」
「抜く?」
「く、釘…わ、藁人形の…釘…」
「あ、そうね」
まちが藁人形から釘を抜くと、あやねは何かに解放されたように息を吐く。
「まったく、忘れないでよ…」
「あら、でもでんでんは『放置ぷれい』も好きみたいじゃない」
「何で知ってるのよ…じゃなくて、でんでんは関係ないでしょ!」
「そんな事より配置につきなさい」
「分かってるわよ!」
あやねがそう言ってその場を離れると、まちはリアルな髑髏のお面をつけた。
「ふふ、私の『特訓』は甘くないわよ…すず…」
すずとちかげは普段通る道から外れて森の中を歩いていた。
「ね、ねぇ、ちかげちゃん、どこに行くの?」
すずはちかげがどこに向かっているのか、さすがに気になってそう聞いた。
するとちかげはピタリと歩くのをやめた。
すずもそれに釣られて歩くのをやめる。
「ちかげちゃん?」
すずが声をかけると、ちかげは顔に手を当ててしゃがんでしまった。
「ち、ちかげちゃん?どうしたの?」
すずはちかげに駆け寄り、彼女の肩に手をかける。
「実は…大事な物をなくしてしまって…」
「大事な物?」
「ええ…どんなに探しても探しても見つからなくて…だからすずちゃんのをもらえたらと思いまして…」
「え、私のって…一体何を?それに何でこんな所で…」
すずがそう聞くと、ちかげはうつむいたまま、すずの肩に手を置いた。
「こんな所まで連れてきたのは…人に見られるとまずいからです…」
「え?」
「だって…『顔』を剥ぎ取るのですから…」
そう言ってちかげは『何もない』顔をすずに向けた。
「ひ…ひにゃあああああああああああああああ!」
今、すずは全力で走ってる。
後からはのっぺらぼう(正確にはそれに扮したちかげ)が追いかけてくる。
「待ってくださいよ〜すずちゃ〜ん…逃げないでくださいよ〜…」
すずはいたずらの可能性を考える余裕もないのか、ちかげの言葉も聞かず必死に走る。
しかしその甲斐あってか、ちかげとの差はどんどん開いていった。
すると突然すずの足を誰かが掴んだ。
「うにゃっ!?」
すずは顔面から派手に転んだが、すぐに立ち上がろうとして、自分の足を誰かが掴んでいることに気がついた。
「だ、誰っ?」
すずが振り返ると、地面から手が生えており、その手がすずの足を掴んでいた。
すずが呆然としていると、もう一本の手がいきなり地面から飛び出してきた。
「ひっ!?」
そしてさらに、地面から黒い長髪の女が飛び出してきた。
その顔は長髪に覆われていて、すずからは彼女の顔が見えなかった。
その不気味な様子がすずの恐怖を煽る。
「は、離して…離して!離してよ!」
すずはそう言うが女は手を離そうとしない。
早くしないとのっぺらぼう(ちかげ)に追いつかれる、その事で頭がいっぱいのすずは必死だった。
すると女の頬を一筋の液体が伝い、それはそのまま地面に落ちた。
「おなかがすいてるの…」
「え?」
「おなかが…本当にすいてるの…今すぐに何かを食べたいの…だから…」
そう言って女が顔を上げると、すずは言葉を失い、その顔は蒼白となった。
その女の両目は口になっており、物欲しそうに涎をたらしていた。
「「「こんなに涎がこぼれちゃって…ねぇ…食べていい?」」」
女は三つの口から同じ台詞を同時に発した。
「ひにゃああああああああああ!」
行人は木刀を持って夜道を走っていた。
するとまたどこからか何者かの悲鳴が聞こえてきた。
「ぷー!」
行人の頭の上に乗ってるとんかつがその悲鳴を聞いて騒いだ。
(あの悲鳴は多分すずの…ちかげさんとすずに何かあったんだ…急がないと!)
すずはさらに走った。
後からはのっぺらぼう(ちかげ)と目が口になっている女(あやね)が追っかけてくる。
「はっ…はっ、だ、誰か…」
そうして必死に走ったすずは見慣れた道に出た。
そして、こういう事態に対処できるであろう人物が彼女の視界に入った。
「ま、まち姉ぇ…まち姉ぇ!助けて!」
すずは泣きながらまちに駆け寄り、彼女にすがりついた。
「どうしたの?すず」
まちはすずの方を見ないまま、そう聞いた。
「ち、ちかげちゃんが…顔がなくて…地面から目が口の人が…」
すずはまちに必死に説明にならない説明をする。
「よく分からないけど…何かに追われてるの?」
まちにそう聞かれると、すずは何度も首を縦に振る。
「そう、分かったわ。助けてもいいけどその代わり…」
そう言ってまちが振り返るとすずの顔はさらに青くなり、その場に尻餅をついた。
「あなたのお肉、ちょうだいね…」
そう言うまちの顔には髑髏のお面がついていた。
しかしすずにはまちが骸骨のお化けに見えてしまい、またもすずは悲鳴をあげてそこから逃げようとした。
だが出来なかった。
どうやら今ので完璧に腰が抜けてしまったようである。
「うふふ、美味しそうな子ね…」
そう言いながらまちはすずににじり寄る。
するとすずを追っていた二人も追いつき、森から出てきた。
「追いついた〜、逃げないでくださいよ〜」
「もう逃げられないわよ…」
「あ、あ…」
囲まれたすずは泣く事ぐらいしか出来なかった
「い、行人…行人…」
すずは行人に助けを求めるが、彼はここにいない
「「「いただきまーす!」」」
三人はそう言うとすずに覆いかぶさった。
「ちょっとやりすぎてしまいましたね…」
ちかげはそう言って気絶しているすずを見る。
すずは三人に覆いかぶさられた瞬間、恐怖のあまり気絶した。
「まさかあそこまで怖がるなんて…結局『ぷっつん』もありませんでしたし…」
ちかげはそう言うと顔の特殊メイクを剥ぎ取った。
まちもそれと同時に髑髏のお面を外した。
「それにしても見事な驚きっぷりだったわね、すず」
まちは満足そうにほう、とため息を吐く。
驚かすのが大好きなまちにとってすずの反応はとても興奮させる物であった。
「まぁ、確かに少しやりすぎちゃったかもしれないけど」
「すずーーーーー!ちかげさーーん!」
「はい?」
ちかげが声のする方を向くと、行人が木刀を持って走ってきた。
「ちかげさん、無事!?すずは!?」
行人はちかげの肩を思いきり掴んで彼女に迫った。
「お、落ち着いて、行人さん(でもこれはこれでいいですね)」
「すずならそこで気絶してるわよ」
「え?」
あやねがそう言うと行人は彼女の方を向く。
すると行人はあやねに向かって木刀を向けた。
「く、何だお前!もしかしてエイリアンか!?」
「へ、違うわよ、行人様。私よ、あやねよ」
あやねは自分の特殊メイクをとって素顔を晒した。
「何だ、あやねか…」
行人がほっと一息つくと、行人の頭の上からとんかつが落ちた。
「え、とんかつ?」
行人はとんかつを受け止めて見てみると、とんかつは白目で気絶していた。
「うふふ、どうやらとんかつには刺激が強すぎたようね」
まちはそう言いながら怪しげな笑みを浮かべる。
「まぁ、確かにすごかったけど…って、そうじゃなくて!すず!?」
行人は気絶しているすずを揺すってみるが彼女は起きなかった。
「見事に気絶してるのよ」
「ねぇ、ちかげさん、もしかして『特訓』をして…」
「ええ、まぁ…」
そしてちかげは特訓内容とそれにより何が起こったのかを説明した。
説明が終わると行人は大きなため息を吐いた。
(そうだよね、この三人の、しかもすず相手の特訓が生易しいものになるわけないよね…)
「結局すずちゃんの怖がりは…」
「直らなかったみたいだね」
行人は背中に背負ったすずに視線を移してそう言った。
ちなみに彼の頭の上には気絶したとんかつが乗っている。
「ま、今回がダメでも次があるじゃない」
「いや、いいよ」
「え、やめるの?」
「うん、そっちの方がいいよ。別にすずの怖がりはそこまで迷惑じゃないし。それにこういう特訓、あやねだって怖いでしょ」
「う…」
「…巫女なのに」
「ぐ…ま、まぁ、私は大丈夫だけど確かにすずには酷かもね!それに多少のはんでぃきゃっぷぐらいどうって事ないわ!」
「え、ハンディキャップ?」
行人はどちらかと言えばハンディキャップがあるのはすずの方だと思ったが、面倒な事になりそうなので口に出さなかった。
「まぁ、確かに行人様の言う通りかもね。すず、本当に怖そうだったし。それに…克服しなきゃならない娘は他にいるしね」
そう言うとまちはあやねの肩を掴んだ。
「お、お姉様?」
「巫女なんだからちょっとやそっとでは動じない心を身につけないとね」
「楽しそうな顔で何言ってんのよーーーー!」
「それじゃあね、行人様。おやすみ」
そう言ってまちは怪しく笑いながらあやねを引きずっていった。
ちかげは二人を見送りながら、さっきあやねが言った台詞について考えていた。
(多少のハンディキャップはどうって事ない、ですか…そうですね、まだ行人さんはすずちゃんと結婚したわけではありませんし…)
ちかげはそう考えると、行人の方を向いた。
「それじゃ私も失礼します。すずちゃんにはごめんなさいと伝えておいてください」
「え?ああ、分かりました」
「おやすみなさいですの」
そう言ってちかげは帰っていった。
「……さて、僕達も帰るか」
行人はとんかつを頭に乗せ、すずをおぶったまま、家に向かって歩き始めた。
家に着き、行人は布団を敷くと、そこにすずを寝かせた。
ちなみに気絶したとんかつは少し離れた所で静かに寝ていた。
するとすずの瞼がゆっくりと開かれた。
「ん…ここは…」
「あ、すず、大丈夫?」
「いく、と?」
すずはぼうっと行人を見つめていたが、いきなり行人に抱きついてきた。
「す、すず?」
「いくとぉ〜…」
すずは行人の胸に顔を埋めて泣いていた。
行人はすずを落ち着かせようと、彼女の頭をなでた。
するとすずはさらに涙を流し、嗚咽する。
(よっぽど怖かったんだな…無理もないよなぁ、あのメンバー相手じゃ…)
「いくとぉ、どうしよぉ〜…」
「え?」
気がつくと、すずは少し顔を上げて行人に顔を向けていた。
「ふっ…ぐっ…まち姉ぇとっ…ちかげちゃんがっ…うっ…お化けになっちゃったぁ〜!」
すずはそう言うと再び行人の胸に顔を埋めてさらに泣いた。
(あ〜、そっか。説明しないと…)
「すず、あのさ…」
行人はすずの頭をなでながら今夜の『特訓』について説明した。
そして全て説明し終える頃には、すずの嗚咽は小さくなっており、彼女自身も落ち着いたようだった。
すずは再び顔を上げて行人の方を見つめてきた。
「じゃあ、まち姉ぇとちかげちゃん、お化けになってないの?」
「もちろん。第一お化けなんてこの世にいないよ」
「……良かったぁ〜〜…」
すずはそう言いながら脱力し、行人に寄りかかった。
「まち姉ぇがお化けになっちゃってどうしようかと思ったよぉ…」
「はは、けどまちは普段でも結構すごいけどね」
行人が苦笑しながらそう言うと、障子がガタガタと音をたて、すずはそれにビクッと反応し、行人のシャツをぎゅっと掴んだ。
「すず?」
行人が呼びかけると、すずは震える手でさらに強く行人の服を掴んだ。
「…大丈夫だよ、風で障子が揺れただけだよ」
「そ、そうかな?…」
すずは涙目で行人を見上げるが、行人の服を掴む力は緩めない。
「うん、だから大丈夫だよ」
行人がそう言っても、すずは不安そうに行人の服を掴んだままであった。
(…本当に何したんだろうか、あの三人は…)
「行人…」
「え、むっ!?」
行人がすずの方を向くと、すずはいきなり彼の唇と自分の唇を重ねてきた。
そしてすずはそのまま行人の口内に舌を侵入させ、行人の舌と絡ませようとする。
「んっ…むっ…」
行人は戸惑い、彼の舌はそのまますずの舌に絡まれる。
しばらくしてすずは行人から唇を離した。
「す、ず?」
行人は戸惑ったまますずの方を見ると、すずは頬を染めて泣きそうな顔でうつむいた。
「行人と、こうすると…頭の中がぼうっとしてきて、気持ち良くなれるから…何か安心できるから…」
すずはそう言うと上目遣いで行人を見つめてきた。
「もっと…欲しいけど…ダメ…かな?」
すずはまた行人の服をぎゅっと掴んでくる。
すると行人はすずの肩に手を置き、行人はすずと唇を重ねた。
そして彼女を布団の上に優しく押し倒した。
今度は行人が舌をすずの口内に侵入させ、すずのそれと絡ませる。
「ん…ふっ…」
すずも行人に応えるようにして舌を動かしていく。
行人は舌を絡ませたまま右手をすずの胸まで持っていく。
「ふっ…んっ、むっ…」
行人の右手はすずの胸に到達すると、それの形をゆっくり変えていく。
「はっ…んぅ…んっ…」
すずの頬は上気し、くぐもった吐息を漏らす。
その間も行人の右手はすずの豊満な胸を様々な形に変えていく。
「ふぁっ…ん、むぅ…」
すずは切なそうな瞳で行人を見つめながらさらに舌を絡ませようとする。
しかし行人はすずの唇から自分の唇を離した。
「あっ…」
すずと行人の間に唾液の糸が名残惜しそうに引かれ、切れた。
「すずのここ、硬くなってきたね」
「え?」
行人はすずの服の上から彼女の乳首を人差し指で弄ぶ。
「にゃぅっ!?」
すずが声をあげるのを聞くと、行人はさらにすずの乳首を弄ぶ。
「いく…とっ…」
そうしていく内にすずの乳首はさらに硬くなっていき、服の上からでもはっきり分かるくらいに勃つ様になっていった。
行人はそれを見ると服の上から乳首を摘み、それを捏ねくり回す。
「はぅぅっ!いくとっ、んっ!」
「すず、そんなに声を出したらとんかつが起きちゃうかもよ」
行人は寝てるとんかつをちらりと見てすずに言った。
「っ…」
裸を見られても恥ずかしがる事はないすずだが、何故かこの状態だけは行人以外に見せたくないと言う考えがあった。
だからすずは声を出さぬよう、必死に口を閉じようとする。
しかし行人はあんな事を言いながらすずの乳首を弄ぶのをやめない。
「っ…んぅぅ…」
行人はすずが刺激に耐える様子を見ながら左手をすずの秘所に持っていく。
スカートを捲り、行人は左手の人差し指で下着越しに筋をゆっくりとなぞっていく。
「ひにゃっ!?」
「すず、声」
「んっ…うぅぅっ…」
すずが恨めしそうに行人を見ても、行人はそれを気にせずにすずに刺激を与え続ける。
そして行人は彼女のクリトリスを下着の上から揉むように押して刺激を与えた。
「にゃっ!んぅぅっ…」
すずは刺激に耐えられずまた喘ぎ声を漏らしてしまう。
「すず」
「うっ、んぅっ…」
すずは行人に声をかけられると、声を出さないように近くにある枕を手に取り、それで口を押さえる。
すると行人はクリトリスへの責めをやめ、今度は膣口のある場所に人差し指を当てる。
行人の人差し指は湿り気を感じ取ると、刺激を与えようとそこを押すように責め始めた。
「むぅぅぅっ…」
すずは目をぎゅっと瞑って刺激に耐えようとする。
そんな中、行人がさらに刺激を与えると、すずの下着の染みの面積は拡がっていく。
「んぅぅ…んんんっ…」
すずの鼻息はすでに荒く、すずの目から涙がこぼれる。
行人は責めるのをやめ、すずの方に顔を向ける。
「すず…そろそろ…」
行人がそう言うとすずは枕で口を押さえたまま、ゆっくりと首を縦に振った。
それを見た行人は両手をすずのスカートの中に入れ、すずの下着の紐に手をかける。
それを解くと、行人はかなり水分を吸った下着をすずから外して床に置いた。
行人は自身をズボンから取り出すと、すずの入り口にそれを当てた。
「挿れるよ」
行人がそう言うと再びすずは頷いた。
すずのそこは十分濡れており、行人はスムーズに自身を挿れる。
そしていきなり激しく腰を振り始めた。
「んぅぅぅっ!?むぅぅっ!」
すずは強い刺激に腰をくねらせ、枕を握り締める。
「すず、僕、すずの顔をちゃんと見たいんだけど」
行人にそう言われるとすずは枕をどかした。
するとすずの口を押さえるものはなくなり、声が自然と漏れてしまう。
「にゃぁっ!んぅぅっ!」
すずは口を閉じようとするが、行人が激しく腰を動かすため声が漏れてしまう。
(声、抑えないと…)
すずは再び枕で口を押さえようとする。
「すず、ちゃんと顔を見せて」
それを聞くとすずは枕を戻せず、声はどんどん漏れていく。
「にゃっ!はっ!んぅっ!」
行人が奥を突くたびにすずは大きな嬌声を出す。
「すず、声が…」
「だってぇ、行人がっ!無理だよぉ!」
すずの目からは涙がこぼれ、その口からは唾液がだらしなく垂れる。
やがて行人の腰の動きはさらに激しくなっていく。
「ふにゃぁっ!んっ、くぅっ!」
「すずっ、そろそろっ!」
行人はそう言うと激しくすずの奥を何度も突いていく。
「はっ!奥にっ!んぅっ!」
「くっ、すず!」
「んにゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
すずは限界を迎え、行人のものをきゅうきゅうと締め付ける。
行人もそれにより、すずの中を精で満たす。
行人は自身を引き抜くと、とんかつの方を見た。
「…とんかつ、起きなかったみたいだね」
行人はそう言ってすずの方を見た。
彼女は実に恨めしそうに行人を睨んでいた。
行為の後、行人とすずは風呂に入り、そのまま整理した布団の中に入っていた。
すずはその間ずっと不機嫌そうで、今も行人に背を向けて寝ている。
「あの…すず、起きてる?」
「…………」
すずは答えないが、代わりに布団の中に潜る。
「う……す、すいませんでした」
行人がそう言うとすずは不機嫌そうな視線を行人に向ける。
「お願いしたのは私だけど…意地悪しなくったっていいじゃない…とんかつが起きなかったから良かったけど…」
「…本当にすみませんでした」
行人がそう言うと、すずは行人の方を向き、彼の布団の中に入ってきた。
「す、すず?」
「…謝らなくていいよ。意地悪は嫌だけど…行人のそばにいると安心できるのは本当だもん」
すずはそう言うと行人に身を寄せる。
「行人とくっつくとね、私は一人じゃなくて行人がいるってはっきり分かるの…」
「すず…」
すずは行人の背中に手を回した。
行人はそんなすずの頭をなでながら口を開いた。
「大丈夫だよ。僕もだけど、皆だってすずの味方なんだから。すずが本当に危ない時は皆が助けてくれる。だからね、おばけだって怖がる必要もないんだよ」
行人は内心「お化けなんていないけど」とか思いながらすずにそう言った。
「そうかな?」
「うん」
すずは微笑みながら言う行人を見ると、心底安心したように目を瞑った。
(でもね、何でなのか行人のそばが一番落ち着けるんだよ…今も…)
風により、障子が揺れて音が出ても、すずは安らかな寝息をたてていた。
翌朝、寝違える事なく、目覚めた行人に向かってからあげは「昨日はお楽しみだったね」とか言ったそうな。
そして、すずは昨日の夜の事を正直にあやね達に話してしまい、行人は何人かに一日中終われる事になったそうな。
656 :
5ノ256:2008/03/28(金) 20:53:21 ID:q7hWW0Jc
行人×すず投下終了
以下おまけ投下
ある日の事、行人が素振りをしていると、オババがそこにやってきた。
「婿殿、ちょっとええか?」
「オババさん?何ですか?」
行人は素振りをやめて、オババの方を向いた。
「こいつを渡そうと思ってな、ほれ」
「え?何ですか?これ」
行人はオババから何やら結構厚い紙束を受け取った。
「お主がやった女子全員に聞いたのじゃ」
「え?」
「将来、婿殿とどんな結婚生活を送りたいのかをな」
「んなぁっ!?」
「安心せい、11人全員にちゃんと聞いておいた」
「いや、そうでなくて」
行人の言葉を無視し、オババは話を続ける。
「お主にとっても将来必要になるじゃろう。予習しとくのも悪くないぞ」
「いや、予習って…」
「なんじゃ?責任取らんのか?」
「……取りますよ。取りますけど…」
「ならしっかりと読んでおくのじゃ…ふむ、11人全員と結婚するとなると祭の計画でも練っておこうかの?」
「気が早いですよ!」
オババはその言葉を聞くと、にやりと口元を歪めた。
「ほう、気が早いと言う事は…まったくその気がないと言うわけではないのじゃな」
「う…」
「ではしっかりと読んでおくんじゃぞ」
オババはそう言うとその場から去っていった。
「……はぁ、何かすごい事になってきたなぁ…でも、男としては皆には幸せになってもらわ…いや、僕がちゃんとしないと…」
そして行人はその紙束に書かれている文章を読み始めた。
〜その一・しのぶの場合〜
「師匠〜!夕飯が出来たでござるよ〜」
「ねぇ、しのぶ」
「ぬ?」
「もう夫婦なんだから、師匠ってのは…」
行人がそう言うとしのぶは頬を染めて俯く。
「し、師匠は師匠でござるし、何かむず痒いんでござるよ…」
「う〜ん、じゃあちゃんと呼べたらなでなでしてあげるよ」
それを聞いた途端、しのぶは困ったようにもじもじする。
「そ、それでは…あ、あなた…」
「ん?」
「あ、あなた!夕飯でござる!」
しのぶがそう言うと同時に行人は彼女の頭に手を乗せた。
「よく出来ました」
「ん〜、師匠〜」
すると行人はしのぶの頭から手を離す。
「師匠?」
「そうじゃないでしょ」
「あ、あなた」
「うん」
行人は再びしのぶの頭をなでる。
「さて、じゃあ御飯を食べようか」
「む、拙者がし…あなたに食べさせるでござるよ。だから…」
「…うん、分かった」
「で、では、あ、あなた、あ〜んしてくだされ」
「あ〜ん」
そうしてしのぶはなでなでしてもらいながら、行人に御飯を食べさせた。
〜その二・みちるの場合〜
「ふぇぇ〜ん、行人クーン!」
「どうしたの?みちるさん」
みちるは泣きながら家に入ると真っ先に行人に飛びついた。
「行人クンと結婚もしたのに皆私の名前覚えてくれないんです〜!」
みちるは行人に抱きつき、わんわんと泣く。
行人はみちるの頭をなでながらふと考えた。
「う〜ん、でもそれってそんなに嫌かなぁ?」
「何言ってるんですか!嫌に決まってるじゃないですか!」
みちるは行人から離れると両拳を胸の前に持ってきて行人に抗議する。
「あ、いや…何かみちるさんの名前をちゃんと呼べるのが僕だけって何か特権みたいな感じがしちゃってさ…」
「え?」
行人は気まずそうに頭をかきながら言葉を続けた。
「でもよく考えればあやねもちゃんと呼べるし、やっぱり嫌だよね、名前覚えてもらえないの。ごめん…」
行人はそう言うとみちるに向かって頭を下げた。
「……いえ、謝らないでください。私は行人クンに覚えてもらえるだけで幸せですから…」
死亡、もしくはお別れフラグのような台詞を言いながらみちるは微笑んだ。
行人はそれを聞くと顔を上げ、何か考えているのか顎に手を当てたまま黙り込んだ。
「行人クン?」
「…ねぇ、みちるさん、どうせなら愛称作らない?僕達だけの」
「私達だけの愛称ですか?」
「うん、例えば…『みちる』だから…み、みっちゃんとか?」
行人がそう言うとみちるは満面の笑みでそれに答える。
「わぁ〜!いいですそれ!いいですよ〜!じゃあ『いくと』だから…いっくんですね!いっく〜ん!」
みちるはそう言うと行人に思いきり抱きついた。
「ちょ、みちるさん?」
「みっちゃんですよ、いっくん」
〜その三・梅梅の場合〜
「結局、島に残る事になりマシタネ…」
「うん…」
行人と梅梅は沈む夕日を見つめながらそんな事を口にしていた。
「ねぇ、梅梅、すずから聞いたんだけど、両親に認めてもらって自分の雑技団を持ちたいって夢があるんだって?」
「…はい」
「…この島じゃ叶わないかもしれないんだよ。それでもいいの?」
行人に聞かれると梅梅は沈む夕日から視線を逸らさずに答える。
「…ワタシ、それよりも叶えたい夢、ありマスネ」
「何?」
「…行人サンと立派な家庭作る事デス」
梅梅はそう言うと行人の方を向き、どこか寂しそうに微笑んだ。
「だからワタシは大丈夫デスネ。行人サンと…これからを過ごせるなら…」
梅梅がそう言うと、行人はいきなり立ち上がり、梅梅に向かって頭を下げた。
「い、行人サン?」
「梅梅、僕に…芸を教えてください」
「え?」
梅梅が呆気に取られた表情をしてると、行人は顔を上げた。
「僕と…いや、僕達家族で雑技団を作ろうよ」
「行人サン…でもワタシ、半人前デスヨ…」
「だったら一緒に一人前になろうよ。それでさ、子どもをいっぱい作って雑技団を作ろうよ」
行人はそう言って沈む夕日に視線を向けた。
「それでさ、いつか、この島中のみんなに見てもらおう」
「行人サン…」
「そのためにはさ、まず子ども作らないと…」
「はい!」
感動ぶち壊しの会話をしながら行人と梅梅は家に帰っていった。
〜その四・あやねの場合〜
「行人様〜、朝よ〜」
あやねは行人を起こすため、彼の部屋にやってきた。
「行人様、御飯冷めちゃうから起きて」
「む〜」
あやねは布団の中に潜りこんだ行人を揺する。
「ん〜、じゃあ接吻して」
「へ?」
「朝の挨拶」
「な、なな……う…し、しょうがないわね〜、もう」
あやねはそう言うと、目を瞑りとても嬉しそうに頬を染めながら唇を行人に向けて差し出す。
「ど、どうぞ…」
あやねがそう言うと、行人は布団の中から出てきて、彼女の髪飾りを取った。
あやねの髪ははらりと解け、あやねは目を開く。
「行人様?何を…」
「はい、これ」
行人はそう言うと自分が取った髪飾りとは別の髪飾りをあやねに差し出した。
「これ、僕が作ってみたんだけど…もらってくれるかな?」
「え?……きょ、今日って何かあったっけ?」
「特にはないよ。でも、もらって欲しいんだ。僕の気持ち」
あやねは笑顔でそう言う行人の手から髪飾りを受け取った。
「あ、ありがと…その…んっ!?」
あやねが顔を上げると、行人はすかさず彼女の唇を奪った。
「…さて、朝の挨拶も済んだし、冷めない内に御飯食べないとね」
「は、はい…そうですね…」
その後、行人とあやねは冷めない内に朝ご飯を食べる事が出来た。
あやねの顔の火照りも冷めなかったが。
〜その五・まちの場合〜
「うふふふ、いっぱい取れたわね」
行人とまちは川で魚捕りをした帰り道を歩いていた。
正確にはまちは行人に肩車をしてもらっているので歩いているのは行人だけであったが。
ちなみに捕った魚は式神が運んでいる。
「まちには敵わなかったけどね」
「あら、でも行人様、なかなか上手だったわよ」
「そうかな?」
「ええ」
今回は行人も素手で魚捕りをし、その結果はまちには劣るがそれなりのものだった。
「こうしているとあの時を思いだすわね…あの時は行人様が私の温もりの残ったお洋服を着てたのよね。行人様、今回は私の温もりがなくて残念?」
「う〜ん、少しね」
行人は動揺する事もなく、まちの質問に答えた。
「行人様、動揺してくれない。つまんない」
「いや、つまんないって…」
行人はため息を吐くと、視線を上に向けた。
「だって今はもっと直接的に触れ合う事が多いじゃない。今更だよ」
「む〜、そうだけど…」
まちは納得がいかないのか頬を膨らませる。
「今の僕が動揺するとしたら……まちに何かあった時だよ」
「え?」
「まぁ、まちがピンチになる事って滅多にないからね。動揺する事はないだろうね」
「行人様…ふふ、ありがと」
まちはそう言いながらとても幸せそうに笑った。
「ねぇ、行人様、帰ったらお風呂にする?御飯にする?」
「う〜ん、まちにする」
そんな会話をする二人の前に自分達の家である海龍神社が見えてきた。
〜その六・くないの場合〜
「ただいま〜、行人は〜ん!」
帰ってきたくないの腕の中には丸っこくて可愛い鳥がじたばたしていた。
「くないさん、その子は?」
「道中で見つけたんやけどあまりに可愛くて…つい」
「ついじゃないでしょ。離してあげてください」
「え〜、もうちょっと」
「離しなさい」
行人に言われるとくないはしぶしぶ鳥を解放した。
「気をつけるんやで!怪しい奴に攫われんようにな!」
「その怪しい人が目の前にいるんですが…」
くないは行人の方を向くと、頬を膨らませた。
「ちょっとくらいええやんか、うちに一晩泊めさせるくらいは出来るやろ」
「泊めさせる気だったんですか…」
行人は呆れたようにため息を吐いた。
「あのね、あの子にも家族がいるんですから。誘拐なんてしちゃダメですよ」
「せ、せやけど…うぅ、何で行人はんはうちの気持ちを理解してくれへんのやろか…」
くないは大げさによよよと、泣き崩れたふりをする。
「分かりますよ、僕にだって…」
「え〜、嘘や。証拠は?」
「証拠って…僕だって可愛いくてお持ち帰りしたい存在があります。でも、その存在は今は僕の家族ですから…その…僕は満足と言うか…」
行人は顔を真っ赤にしながらそう呟く。
くないも言葉の意味を理解し、顔を真っ赤にする。
行人はその状態に耐え切れなくなり、口を開いた。
「だ、大体くないさんは僕じゃ不足してるって言うんですか?」
「そ、そんな事あらへんもん!け、けど行人はんは『可愛い』じゃなくて…か、『かっこええ』やから…」
くないはそう言うのと同時に行人に抱きついた。
〜その七・みことの場合〜
「ただいまぁ〜…」
「みこと、またりんの所に覗きに行ったでしょ」
「何でばれたんや?」
「顔」
みことの左頬には殴られた跡がくっきりと残っていた。
「姉ぇ様の愛のムチ、日に日に強くなっとるな」
「愛はないと思う。と言うか、懲りないよねぇ〜、毎日毎日傷増やして帰って来るんだもん」
行人は苦笑しながら、救急箱を持ってくる。
「ふん、お前も男なら分かるやろ」
「いや、まったく分からないと言うわけではないけど…いい事ではないでしょ」
行人は救急箱を開け、みことの手当てを始める。
「けっ、根性無しが…それがまたええのに…」
「大体、前に無理矢理僕を連れていった時、いざ覗くとなったらいきなり僕の事追い出したのは誰ですか?」
「ぐっ、あ、あれは…ね、姉ぇ様の体はお前にはもったいあらへんからに決まっとるやろ!」
みことは顔を赤くしてそっぽを向こうとする。
「ちょっと、動かないでよ」
「う、うっさいわボケ!これくらいどうって事ない!」
「あるでしょ。あのね、いくらみことが悪くても、奥さんがこんな怪我されたらこっちが心配するんだから…」
「なっ…あ、アホか…べ、別にそんな…だ、大体奥さんって…」
みことは照れくさそうに少し赤く染まった頬を俯いて隠そうとする。
「ちょ、俯かないでよ」
「う、うっさい!」
「……はぁ、僕の愛のムチはみことには必要ないのか…」
「う……し、しゃあないな、い、痛くしたら殴るぞ…」
「はいはい」
行人はみことがなるべく痛くないようにそっと手当てを施した。
〜その八・ちかげの場合〜
「わぁ〜、いっぱい流れ着きましたの!」
ちかげは嬉しそうに浜辺に転がっている物を拾い上げる。
「行人さん!これはなんですか?」
「あ、これはね…」
行人とちかげは浜辺に打ち上げられた物がないか探しに来ていた。
結婚した後、これは二人の日課のようなものになっていた。
「う〜ん、今日はあまり物がないね」
「そうですね」
「まぁ、ほとんど毎日来てるからね。いつも大量に打ち上げられるかって言ったらそうでもないし…」
「今日はもう帰りますか?」
「そうだね」
そう言うと行人はちかげの手を握る。
「あ……」
ちかげはその手をぎゅっと握り返し、二人は歩き出す。
「それにしてもちかげさんも熱心だよね。昔から全然変わらない」
「ええ、外の世界の事、もっと知りたいですから」
ちかげは眼鏡を光らせながらそうはっきりと言う。
「思えば…僕もこの島に流れ着いて来たんだよね…はは、この島に流れ着いたものは皆ちかげさんの家に集まっていくね」
行人は海を見ながら、そんな事を口にする。
「でも、行人さんは物とは決定的に違いますよ。私は行人さんが…命をなくしてしまったら悲しいです」
「…じゃあ、悲しませないよう、僕は一生懸命生きなきゃね」
行人はちかげの手を握る力を少しだけ強くする。
「…行人さん、お昼はカレーでいいですか?」
「うん、ありがと」
「新作のめいど服もお披露目しますね」
「おお、それは実に楽しみだね」
〜その九・りんの場合〜
晴れ渡る空の下、行人とりんは仕事が休みと言う事で散歩をしていた。
「ひ、久しぶりだな、こうやって…その、二人でのんびり過ごすの…」
「そうだね〜、今日は仕事休みだし、みことは実家に戻ってるから本当にのんびり過ごせるね」
行人はそう言ってりんに笑いかける。
それを見てりんも照れくさそうに笑う。
すると行人が何かに気づいたように手をりんの頭に持っていく。
「りん、簪変えたの?」
「え、あ、ああ!その…に、似合ってる?」
「うん、とっても。着物と合っててとても綺麗だよ」
「そ、そっか、ありがと。へへへ…」
りんは頬を染めて口元に手を当ててにやける。
「ダンナ、ちゃんと気づいてくれた…」
「へ?何か言った?」
「あ、いや、何でもない!気にしないで!」
「そ、そう?」
慌てるりんを見ながら、行人は何かを懐かしむように空を見上げた。
「りんは本当に何来ても綺麗だよね。今でも覚えてるよ、花嫁衣裳を着たりんの事」
「え?」
「本当に綺麗でさ。正直僕にはもったいないかな、って思ってたんだ。みことにも言われたよ」
「な、何言ってんだよ!む、むしろ逆だよ、あ、あたいなんかがダンナと結婚なんかしていいのかって思ってさ…」
「え?」
「ダンナだって…晴れ姿、すっごく…お、男前だったぜ」
りんはもじもじしながら行人にそう呟いた。
「…ふふ、りんは綺麗なだけじゃなくて、可愛いよね」
「え、ダン、むっ…」
行人は顔を上げたりんと唇を重ねた。
〜その十・ゆきのの場合〜
草木も眠る丑三つ時、ゆきのは行人を揺すっていた。
「行人〜、起きてよぉ〜」
「う〜ん、今日はもう勘弁してぇ…」
「何言ってんのよ〜、起きてってばぁ」
ゆきのがそうやってしばらく揺すると、行人はだるそうに上体を起こす。
「どうかしたの?」
「おしっこしたくなっちゃって…一緒に来てよぉ」
「一人で行けないの?」
「だって一人じゃ心細いもん」
行人は呆れたような表情をすると、大きく欠伸をし、横になった。
「おやすみ、ゆきの」
「こら、何寝てるのよ!行人は奥さんがおもらししてもいいの?」
「奥さんが一人でおしっこに行けないと言うのもそれはそれでちょっと…」
「うぅ〜、一緒に来てよぉ〜。朝まで我慢できないよぉ」
ゆきのは涙目になって行人を揺する。
すると行人は仕方なさそうに身を起こす。
「分かったよ。一緒に行こう」
「うん!」
ゆきのは嬉しそうに行人と手を繋いで外に出た。
「ねぇ、別に僕じゃなくても良かったんじゃない?」
「くまくま達はダメよ。付き合ってくれないもん。それに…」
そう言ってゆきのは行人の方に顔を向けた。
「行人が一番頼りになるんだもん」
そう言われ、行人は呆気に取られたような表情になったが、すぐにそれは笑顔に変わった。
「それじゃあ、仕方ないよね」
「そ、仕方ないのよ」
〜その十一・すずの場合〜
「行人、どうかな?似合ってる?」
今、行人の目の前には花嫁衣裳を着たすずが立っている。
「…うん、とても…似合ってるよ」
行人は心奪われたかのようにじっとすずを見る。
「本当?良かった〜。これね、お母さんがお式の時に着た衣装なんだって」
「すずのお母さんが?」
「うん、ほら…」
そう言ってすずは行人に写真を見せる。
その写真には花嫁衣裳を着た女性が一人の男性に抱きかかえられている姿が写っていた。
「これがすずのお母さんか…じゃあ、この男の人は…」
「うん、お父さん」
すずはそう言って幸せそうに微笑んだ。
行人はしばらく写真を見た後、それをすずに差し出した。
すずは差し出されたそれを受け取ると、大事そうに見つめた。
すると突然行人はすずを抱きかかえた。
「ひゃっ!」
すずは驚き、写真を落としそうになるが咄嗟にそれを胸に抱く。
「い、行人?」
「皆、待ってるからね。早く行こう」
「う、うん」
すずの返事を聞くと、行人は外に出た。
すると目の前にはある女性が立っており、行人はその人を見ると足を止めた。
「やっぱり、すずのお嫁になる人、ちゃんとやってきたのね」
「え?」
「綺麗よ、すず」
すずが声のする方に顔を向けると、そこには写真の…。
「どうじゃった?婿殿」
日が沈む頃になってオババが再び訪ねてきた。
「ちゃんと読んだかの?」
「え?ああ、読みましたよ…」
行人は紙束を横に置いて縁側に座っていた。
オババはそんな行人の隣に腰をかけた。
「で、どうじゃった?」
「何かいろいろと…すごかったと思います」
「ほう。それで、実現できそうかの?」
「う〜ん、想像つかないですね」
行人は困ったような表情をして腕を組む。
「けど、それが皆の幸せなら…頑張ってみようと思います」
「うむ、そう言うと思っておった」
「え?」
行人が呆気に取られていると、オババは立ち上がり、行人の方に顔を向ける。
「11人の女子の望みを叶えるために努力する…そう言う事じゃな?」
「え、は、はぁ…」
「よし、ではついて来るのじゃ。わしが直接鍛えてやろう。花婿修行じゃ」
「は、花婿修行!?」
「なに、死にはせんよ。それよりちゃんとしておかないと後で大変になるかもしれんからな」
「た、大変な事って…」
「まあ、とにかく来い」
そう言ってオババは行人をどこかに連れていった。
三日後、戻ってきた行人は11人の女子の望みを少しだけ叶えたとかなんとか。
670 :
5ノ256:2008/03/28(金) 21:10:49 ID:q7hWW0Jc
おまけも投下終了
いろいろトラブルがあったせいで大分遅れてしまった
キャラが違うとか、無理がある展開とかは華麗にスルーしてくれると助かる
おまけは何かいろいろ変な事になってしまった
キャラ変わってるし、こんな変なのよく書けたな、と自分でも思う
何かネタが思いついたらまた書こうと思う
最後に訂正
>>668 × すずのお嫁になる人
○ すずをもらってくれる人
すずが嫁もらってどうすんだよ…
>>670 久々のSS、しかも良作投下GJ!!!
すずに嫉妬するちかげさんがナイスでしたわ。あやねとまちも可愛らしい
おまけの方も破壊力抜群でしたわ。とりあえず、あやねが一番女の子していて微笑ましいですわw
あ、みことはありがたく頂いていきますのでw
最後に、みちるの想像する行人よ。どこのタラシですかw
すげー。
これこそ正に神の御業。
11人完全制覇なんてこのスレ始まって以来じゃないか?
皆みんな可愛かったよ。
GodJob!!
GJ
すげぇ・・・11人完全制覇するとは
行人×すずの最後・・からあげさん見ていたのねw
おまけもよかったよ
美咲も流れつけって
美咲にも氏ねと..
完全ハーレム達成オメw
さぁあとは村娘に手を(ry
676 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/29(土) 16:21:03 ID:nAKCBPIg
677 :
名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 07:41:39 ID:8g44rgIe
からあげうぜえ
>>670 GJ!おまけのすずの話が特にイイ。
悪魔で本人の希望ってのがよく出てる。
>>670 SS2本立て乙さんでした!
それにしても、これ何てギャルゲ?
くないさんルートまであるのに脱帽した(w
>>670乙
ちかげとの結婚生活が楽しそうでいいなあ
683 :
5ノ256:2008/04/02(水) 11:30:40 ID:7RSMkH3a
レスくれた人達、どうもありがとう
俺にとってはもったいない言葉だ…
気になった所をちょっと修正
>>665 × 「う〜ん、今日はあまり物がないね」
○ 「う〜ん、今日はあまり目新しい物がないね」
>>683 気にするな。脳内修正済みだ
今更ながらGJ
h
>>685 それは保守ということだな! よろしい! 小ネタだ!!
行人「まち……」
まち「行人さま……」
揃えて敷かれた布団の上、行人がまちの肩を掴んで引き寄せる。
ぽっと頬を赤らめたまちは、されるがままに寄り添った。
艶やかな黒髪を撫でながら頬に触れる夫の手に、まちが顔を上げる。
微笑んでそっと唇に近づけてくる行人に、まちはそっと瞳を閉じた。
瑞々しいまちの紅のひかれた唇が、緊張に微かに震える。
行灯の揺らめく灯りの中、二つの影が重なった。
まち「はっ」
まちが目を覚ますと、そこはいつもの寝室だった。
自分以外に人っ子一人いやしない。
ぼーっとしながら頭を掻き、やがてぽつりと小さく呟く。
まち「夢……」
ふっとため息をつくと、まちは藁人形に釘をぶっ刺した。
おわりっ!!
そして爽やかな朝に包まれた海龍神社に、あやねの絶叫が響き渡るのだった…
定番ですね
その絶叫だけでご飯3倍は軽いな
あやねの分も食う気か
どこのまち姉ぇだよ
>>686 一方行人の方も同じ夢を見て
布団を鼻血で染めて死に掛けてる行人が発見されたそうだ
>>692 むしろ、夢精してパンツをこっそり洗う行人。それがみんなにばれて子種を狙われる…とか。
そんなSSを冒頭だけ書いて挫折したw
>>693 何故ベストを尽くさない!!
パンツ脱いで星座待ちしてるZE
696 :
693:2008/04/12(土) 00:55:48 ID:ogLDSpI8
ごめん。もう消去してしまった。
「みんなにばれて」の辺りまでしか書いてなかったし。
エロ描写に自信ないから、エロ無しにしようと思ったんだが。
いろいろ迷っているうちに、結局投げ出した。
本当に職人さんはすごいです。
>>693 「・・・すずはまだ寝てるな今のうち洗いに・・・」
ガラガラ・・・
「おお、師匠。早いでござるな」
「し、しのぶ!?」
「師匠」
「な、何」
「その手に持ってる物は何でござる?」
「いや、その、汚れちゃったから洗いに行こうかと」
「なら拙者に任せるでござる!」
風の如く行人の手からパンツを奪い取り、また風の如く消えた
「ちょ、待っ・・・」
「・・・このベトベトした物は・・・?おお、まち殿。これ何か知ってるでござるか?」
「(これは行人様のパンツ・・・と言う事は)」
「まち殿?」
「知らないわ」
「病気でござろうか・・・ってまち殿?」
いつの間にかまちは消えていた
「(分からなければ良いんだけど・・・)」
ガラッ
「行人様!」
「まち!?」
「な、何。急に」
「・・・外に出す位ならまちの中に・・・」
続け
思いついたまま書いてみた
思いついたままだから変な部分あるかも
皆にばれる話が何故かまちルートに(ry
>>698 ちょwしのぶww
GJ !
ただ一つ、まちは自分のことまちと呼ばないと思われ
無知な天然がここまで恐ろしいとは(w
>>698だが・・・
続き書こうとここ数日頑張ったんだが
俺にはこれが限界のようだ
頼む・・・誰か俺の後を継いでく・・・れ・・・ブフッ(鼻血
>>699 まちが言ったんじゃなければ、行人が言ったor思った事では。
、
。
.
,
12巻の限定版買えなかった自分は負け組orz
とりあえず、忍者装束のみことを存分に愛でとく〜
709 :
名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 17:08:57 ID:Ty5qS7al
くない、しのぶ、みことの姉妹丼希望!
保守
人化とげ太×くないで一本思いついて最近はよく妄想してる
>>711 さあ、その妄想を具現化するためにキーボードを叩くんだ!
ゆきの性教育だったら脳内でドラマ化してんぜ
>>711 ペンギン化くない×とげ太・・・
和むわ
>>714 あぁ、まずはくないさんが卵産まないとなw
>>714 その発想はなかったわ・・・
てかエロくねーしw
くないさんと とげ太の獣姦プレイ〜とげ太の精液が くないさんの子宮内に注ぎ込まれて妊娠して数ヶ月に産卵なら多少はエロだが…
ポコポコ産むのか・・なんか笑えそうだ・・w
717 だがポコポコ産むなら笑えるが、ヌパァと産むならエロだな。って朝から 何言っているんだろう俺
しかし言いたいことは解る
ちかげの魔法で女体化したとげ太に押し倒される行人とかいうシチュエーションが突如頭に
誰の電波だよ!!どう想像してもガッツになるw
女体化したとげ太・・だと・・
その発想はなかったぜ・・
女体化した行人が・・・
って電波は誰も受信しないのか(w
しのぶの可愛さは以上
そりゃ俺の嫁だからね
>>723 そうしたらこの話が始まらないから・・・・・
いや、少年漫画板の過去本スレだかで
「ちかげの魔法で、今度は男女が入れ替わって行人が島唯一の女として追われるとか」
「そのネタで描かれた同人誌見たぞ。輪姦される行子はエロい」
みたいなやりとりを見たことがある。
美咲には悪いが…正直、たまりません
藍蘭島住民全員(行人以外)幼女化すると言う電波を受信・・・
電波の発信源は何処のどいつだ!?出て来い!感謝状を(ry
>>731の受信した電波はどうやったら傍受できますか?
何となくは傍受出来た
投下ないのぅ(´・ω・`)
適当になんか書くか。
期待
ふふ
h
乙!
乙乙
原稿用紙集めてるちかげさんかわいいよw
ウンコ~ヲナハシヒヌテクダラヒシカラレルワヨン
ウンコ?
盛り上がらんなぁ。
ま、単行本もしばらくでないだろうし、まったりじゃない?
さて、存分にみことを愛でるか
まだかなまだかな
ちがけによる性教育いいですか?
ワクワクテカテカ・・
むふふ
もふもふ
カリカリもふもふ
おいしい?
>>749 > ちがけによる性教育いいですか?
ちがけ→ちかげ
まぁ今さらだが
もし行人に憑依出来たら、最初に誰とエチーする?
りん一択
最初から最後までずっとりん
まち姉! と思って意気込むんだけど、失敗するなきっと。
一ヶ月くらい根性で溜めてから憑依してから精子持ち越せないことにorz、
ちくしょおおおと思ってるときに隣で眠ってるすずに抱きつかれて臨界突破。
気がつけばすずとセックスしててそのままずるずるすずルートになってorz。
青空に笑顔でキメをするまち姉に手を伸ばしながら力尽き憑依終了。
大体こんなオチに決まってるさ……ふふふ。辿り着けない高嶺の花。
それがまち姉なのさ。
みこと以外ありえん!!
非生産的な恋愛ではなく、男の良さというものを教え込んでやりたいわ!
しのぶだな
でも、エッチ中に分身使われそうだ
ちかげさんに決まってるだろ!
いいやみちるさんだね
そのまま医者になってやる
ここまであやねの名前が出ないのは何かの陰謀か?
あやねに夕飯に誘われて、一緒にお風呂に入ってる時にムラムラ来て、
でも寝る時までガマンだーと悩みつつも、
「私ならいつでもおっけーよ」みたいなオーラを出している
あやねに辛抱たまらなくなって、おもむろに抱きついて
キスして胸揉んで大事な所に指を入r
・・・ダメだ、これ以上妄想すると悶え死ぬ(w
しかし、「私ならいつでもおっけーよ」みたいなオーラを出しておいて、
いざことに及ぼうとすると真っ赤になってガチガチになりそうなのが
あやねの醍醐味のようなそうでもないような。
誘っておいてわたわたあたふたするあやねを強引に押し倒したいです><
チラシの裏に書いてね
チラシの裏なんかに書かなくていい!
その妄想をもうちょっと膨らませてSSに仕立ててくださいw
妄想タイム
かがみちゃんって母乳出るんだよな…
行人って母乳出るんだよな…
つ、釣られないぞw
からあげってぼny(ry
行人になったら、人妻達に犯されたい。
よし
かがみちゃんとの搾りあいっこが見たいです><
780 :
・・・・・・・・・・・・:2008/06/08(日) 01:18:19 ID:SdlwsVfs
保守
>>781 おk。みことの手裏剣の的になって待ってるわ
俺は北の森の主の肩揉みながら待つわ
784 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 03:29:21 ID:Fpzo1di9
まちに温泉でマッサージされながら待機
今月の話、りんがミミズと鰻とナメクジその他ヌルヌル風呂の刑をやられているな・・w
りん可愛すぎるだろ
俺もフトモモで投げ飛ばされたいw
同じヌルヌル風呂でも、行人と二人で入るローション風呂ならどうだろうな?
ヌルヌルは嫌だけど、行人と裸の付き合い。
それでちっとはヌルヌル嫌い改善か?
どうでもいいが鰻って穴の中にすぐに入る性質があるよな
つまり……
毛穴と言う毛穴が拡張されてりんが蜂の巣にッ……!!?
んなわけねーよな
扉絵のハーミットとタワーがハマリすぎw
少年漫画板の本スレが見られないorz
>>794 anime3鯖のハード自体にトラブルが起った
昼以降復帰予定らしい
796 :
794:2008/06/13(金) 01:20:36 ID:vlbFum59
今も復旧されてないようだね
18時半前頃に復帰したみたいね>anime3鯖
・
800
最近釣りが多い
遅れてスマン、
>>781の者だが
とりあえず前編は
>>761にヒントを得たギャグ物を。
オリキャラ?注意、それと諸事情によりブチブチなんでそれも注意。
さあ、思う存分叩くがいい!
これは一体どういうことなのか
いつものように寝る前の行為をしていたことは覚えている。
たしかおかずは「藍蘭島」だった。
それなのにどうして俺は畳の上で布団を敷いて寝ているんだろう?
隣には見知らぬ少女・・・いや、こいつは見たことがある。
見慣れている。
すずだ、すずが隣で寝ている。
俺はどうなってるんだ?状況から察するとこれは夢だろう。
おそらく行為の後すぐに眠ってしまい、夢の中に「藍蘭島」が入り込んできたんだろう
そこまで考えたとき、隣の少女が寝返りをうった。
う・・・・可愛い。河井すぐる。
襲ってしまいたい・・・・・
いやいや待て待て待つんだ俺、俺はまち姉ひとすじなんだあぁ!こんな安っぽいヒロインなんか(全国のすずファンのみんなごめん)で満足してたまるかあぁ!・・・・ごめん、ちょっと嘘ついた、たぶん今スーパー賢者タイムじゃなかったら絶対襲ってる。
俺はくじけそうな意志とパニック状態を抱えつつ思考を進める
とにかくスーパー賢(めんどいからry)が切れる前にここから出しゅt
「行人ぉ〜・・・・」
うわなにするやめ
ギュッ
っっっっぅ!!!!!
やばいやばいぃょぉおおおやめやめてやめ・・・・・
805 :
804続き:2008/06/17(火) 02:15:23 ID:lmDSidgi
これはひどい
寝ぼけて色々おかしいかも、
煮るなり焼くなりすきにすればいいさ!どうせ自分は職人じゃないさ!
というわけで続き
危なかった・・・・正直スーパ(ry)が相殺されるとは思わなかったぜ・・・・・
とにかく俺はなんとか振り切って脱出する事に成功した、性交はしなかったぜ!
そんな寒いシャレはおいといてさっきは興奮してしまってすまなかった・・・・ん?誰に謝ってんだ俺・・・まあいいや、今度こそ冷静に考えよう。
ベタな展開だが、どうやら俺は主人公、行人になったらしい。
そして根拠はないが、一回でも達したら現実世界に戻される・・・ような気がする、根拠はないが。
外は予想より明るかった、月がきれいだ・・・・さすがマンガの世界まるでアニメのようだぜ。
なんて浸ってる場合じゃない。
目標のまちねのいると思われる神社に行かねば・・・・・
ってどこだ?
誰か地図持ってないか〜神社はどこだ〜
なんて言ってたら誰かきたぜおい
白いな
頭に赤いものがある
人じゃないな
あれは・・・・・
806 :
804:2008/06/17(火) 02:16:35 ID:lmDSidgi
807 :
804:2008/06/17(火) 02:44:07 ID:lmDSidgi
だっっ!!!!!
・・・あれ、空から紙が、なになに・・・・・
[すまん、ただ空ageネタがやってみたかっただけなんだ、他意はない。]
なんだこれ、まあいいや
「あれ、行人くんじゃないか、どうしたんだい?こんなとこで」
おや、また紙が
[からあげの口調とか色々とおかしいところがあるかもしれないけど脳内変換してくれ、スマソ]
「行人くん?なにそれ?」
「さあ・・・」
演技だ演技、ばれたらやばいぞなにがやばいかはわからんけど
「ああ、そういえばまちとあやねの神社ってどこだっけ?どうも暗くって・・・・・」
うわぁ・・・なにその究極の疑いのマナコ
「ふーん・・・・ここを道なり、それでその先を(省ry)」
よっしゃぁ!あっさり教えてもらえた!バレてないぜ!
きっと行人がまちあや姉妹の寝込みを襲いに行くぐらいにしか思ってないぜ!・・・・
行人、すまない。
そんなことを思いながらからあげをあっさりかわせた俺はまち姉を襲うべく神社へと向かうのだった。
808 :
反省会:2008/06/17(火) 02:51:36 ID:lmDSidgi
職人でもないこのマンガも良くは知らない自分がでしゃばってすまなかった。
荒れない程度に叩いてもらってもかまわない。
許可が降りるまで続きは書かない予定。
恥ずかしくて死にそう、ちょっと島の周りの渦潮に巻き込まれてくる。
809 :
807の者:2008/06/17(火) 03:06:57 ID:lmDSidgi
間違い発見、805の真ん中あたり。
こいつの目標はあやねじゃなくまち姉だよ
というわけでもいっかい渦に巻き込まれ直してくる。
おーさぶ
まち姉って小柄で抱き心地良さそうだな
あの巫女ヘアーに顔埋めてくんかくんかしたい
811 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/17(火) 13:00:52 ID:15abkSPD
みことフラグは立たないの?
みことは〆た方がいい
マジで
>>809 なかなか斬新な展開で面白かった。
そんなに自己嫌悪するな・・・。
俺も職人だからその気持ちは痛いほどよく分かるが・・・。
(俺も初めて書いた時そうだった。書き終わった後しばらくレスが無いと辛いよな・・・。)
続き期待。俺が許す!
>>812 みことは、あの敵意むき出しなところから徐々に行人を意識していくってのが楽しみジャマイカ
中身オヤジかもしれないが、その分自分自身の警戒心ってものが薄いだろうし・・・そこがまた!
815 :
804:2008/06/17(火) 23:50:05 ID:lmDSidgi
みんなこんな駄文を取り合ってくれてありがとう。
及ばずながらもここの書き手になろうと思う。
みことかぁ・・・・今真夜中って設定だしな・・・・・
ってのは嘘で本当はみことが誰だか分からないんだ、すまない誰だっけ?
あとは宣言通りあやねルートにする予定。
私なら「いつでもおっけーよ」をキーワードに偽行人を襲わせる
というネタバラシ
>814
よう、俺
817 :
804:2008/06/18(水) 01:05:16 ID:53CNu3rf
うう・・・・・
今読み直すともっと描写入れたり細かく説明した方がいい箇所が多すぎる。
反省点を活かして今度はしっかり練ってから意識がはっきりしてる時に投稿することにしよう。
あのときは眠かったんだ、許せ、じゃなくてごめんなさい次はがんばります。
818 :
sage:2008/06/18(水) 01:17:20 ID:XKKonHVB
>>804 ここの書き手になってくれるとは…。なんと喜ばしいことだ。
これからもがんばってくれ!
書きなれると、ふざけるな、って位に長く書けるぞ。
あ、それと久しぶりに投下。8レスほどお借りします。
小ネタ(タイトルなし)
>>786-790 および今月の原作が題材です。
819 :
小ネタ:2008/06/18(水) 01:19:04 ID:XKKonHVB
「今日こそあたいはヌルヌルを克服するぞ!」
「それはわかるんだけど、なんでボクもここにいるの?」
今ボク達の目の前には、風呂桶いっぱいのウナギ。別に食べるわけではない。
りんが最も苦手なヌルヌル、おもにウナギやナメクジ、を克服するために用意されたものだ。
「……一人じゃ怖いんだよ」
なんだかんだいってりんも女の子だ。一人じゃ心細くてボクを呼んだらしい。
「まあたしかに、誰か助ける人がいないパニックになったとき大変かもしれないね」
「だろ、だからさ。ダンナにそばにいてもらいたい…んだ…よ」
そう言いながら顔を真っ赤に染めるりん。自分の言った言葉が告白に近いことに気づいたらしい。
つられてボクも顔を赤くする。
「と、とにかく!ダンナはちゃんと見ててくれよ」
「う、うん、わかった」
そして、りんのヌルヌル克服計画が始まった。
りんは真剣な面持ちでボクと手をつなぎ、ウナギと向かい合っている。
服を着ないで。つまり僕の横には裸のりんがいるわけなんだけど、明るいところでりんの裸をみることはそれほどない。
なので、ついつい目線がりんの方に行ってしまう。けれどどうにかして我慢する。
目が行ってしまったら、どうなるかわかったもんじゃないからだ。
「りん。別に裸にならなくてもいいんじゃ」
正直なところ、自分を抑えるので精一杯だった。なにかきっかけがあったら……。
「い、いや。こうでもしないとあたいも踏ん切りがつかなくて」
「…ならしょうがないけど」
りんは、ウナギ風呂にゆっくり足を入れようとしていた。
けれども、あと少しというところで、ひっこめてしまう。
「りん、それじゃいつまでたっても慣れないよ。思い切り行かないと」
「あ、ああ。わかっちゃいるんだけど……」
「ダ、ダンナ。しっかり手を握っててくれ」
りんは右手を差し出し、ボクは右手で握りしめる。
「わかってるって」
そうすると、りんは少しほっとした様子になった。
それから深呼吸を何度かした後に、意を決して飛び込んだ。
ウナギ風呂に入ったりんは顔を真っ赤にしながら耐えている。眼の端には涙も浮かんでいる。
最初はすぐに立ち上がろうとしていたけど、持ち前の根性で頑張っていた。
820 :
小ネタ:2008/06/18(水) 01:20:00 ID:XKKonHVB
「大丈夫?りん」
「な、なん…とか」
明らかに無理をしている様子のりんだったけど、少しずつ慣れてきているみたいだ。
とはいっても、ウナギが所かまわず動いているのは見ていても辛い。
あれが足とか腰とかに巻きついたりすると思うと……。
りんって我慢強いなぁ。ボクでも耐えられるかわからないな。
それでもヌルヌルの感触に必死に耐えているうちに、りんの体の震えは少しずつおさまってきている。
これなら大丈夫そうか…。
「ひゃう!?」
「うわっ!?」
「あ、あそこに!?やぁ!入ってこないでぇ!」
「り、りん!?落ち着いて!うわぁ!?」
そう思った瞬間、思いっきり引っ張られ、風呂の中に引きずり込まれる。
幸い水がそんなにないから良かったもの、もし風呂桶が水で満たされていたら溺れていたかもしれない。
「いやぁ!」
両手で必死に、侵入してこないように頑張っている。
そして握られていた右手は、ちょうど甲の部分がりんの秘所に当たっている。
ボクも中に入るはめになって初めてわかった。これはまずい。
ウナギは穴に入る習性があるというけど、本当だった。
さっきから右手の周りに、ウナギが押し寄せてる。
それに自分の足元にもぬめっているものが行ったり来たり。
こんなにたくさんのウナギとかがいるところに放り込まれたら、絶対トラウマになる。
なんかボクまで克服計画をやらされている気分だけど、だんだんぬめっているのも気にならなくなってきた。
りんが落ち着いてきたころを見計らい、声をかける。
「りん…大丈夫?」
「あぁ、ごめん…よ、いきなり引っ張っちゃって…」
どうにか、返事が出来る状態までにはなったようで一安心だ。
りんは気付かなかったみたいだけど、落ち着いてくると、ボクの手が当たっていることに気付いたようだった。
けれど、すぐに手をほどくことはなかった。
ヌルヌルしたウナギが入ってくる恐怖の方が優っているのだろう。
821 :
小ネタ:2008/06/18(水) 01:20:40 ID:XKKonHVB
しかし、それでも当たっていることに気が行ってしまうためか、秘所に当たっている手をゆっくり動かしている。
おそらく無意識のうちに。……ボクが動かしているかもしれないけど。
気付いているかどうか定かではないが、だんだんと何かがくすぶっている様子のりん。
「……はぁ……あっ……………くっ…………」
吐息は少しずつ乱れてきている。
それを聞いているだけでボクのほうも少しづつ昂ぶってくる。
しかし、それを悟られないようにする。
そしてしばらく経つと、甲の部分が湿ってきてることに気づいた。
りんもおそらく気付いているだろう。それでもボクは手を動かさない。
変に動くと、緊張感がきれてしまいそうだった。
できるだけ、ギリギリのところを通る。そのためにも今動くわけにはいかない。
すると今まで下を向いていたりんが、上目遣いで目を合わせた。
眼尻は下がり、瞳は潤んでいる。その眼は何かをねだっているようにもみえたが、あえてなにもせずにじっと待つ。
どれだけ時間が経っただろう。手はじっとりと濡れている。
そして遂に、りんは口を開いた。
「ダ、ダンナぁ…そこを…手で…押さえて…入って…こないように」
ゆっくりと右手をほどいて、ボクの手を自由にする。
その瞬間ウナギが一気にりんの秘所に入り込もうとする。
「いやぁっ!?」
頭の方から体をよじりながら突き進もうとしている。りんはその感触に思わずのけぞり、悲鳴を上げる。
いくらか頭が入っているウナギをすぐさま捕まえ、引きずり出そうとする。
「ふぁっ!」
しかし、結構深く侵入しているうえに、ヌルヌルしているので、なかなか抜けない。
それでも、どうにか力を入れて抜こうとする。
「あっ!」
少しずつ抜けていくが、その都度逃げようと暴れるため、りんの肉壁をでたらみに刺激する。
縦横無尽に暴れ、りんの敏感な所も幾度も責めていく。
「くぁっ!」
そうこうしているうちにコツをつかんで、一気に引きずり出す。
「あぁっ!!」
やっとのことでズリュっと抜けるウナギ。
りんは秘所を掻き回されたせいで、少しぐったりしてしまっている。
ボクはウナギに苛立ちを覚えた。しかし、そんな事を考えている場合ではない。
822 :
小ネタ:2008/06/18(水) 01:21:23 ID:XKKonHVB
とりあえずりんを抱え、秘所に群がるウナギたちを追っ払う。今この状態で座らしておいたら、確実にりんは抵抗できない。
ボクが押さえていても限界はあるだろう。そこで仕方なく、まず自分が座ることにする。
そして反則だとは思ったが、リンを上に座らせる。
つまり、胡坐をかいたボクの上に、りんがもたれかかる、ということだ。
右手は腰にまわし、前に倒れないようにしている。
この角度だとりんの胸の部分が肩越しに見える。
その大きな乳房の上で乳首はぷっくりと立っていた。
思わずそこを凝視してしまう。しかし、同時にあることも考えてしまった。
りんはどうやら軽くイッたらしく、肩で息をしている。
……今なら大丈夫かな?
そう思いつつ左手で、りんの左の乳房をゆっくり揉む。
「…んっ」
少し声をあげるものの、りんは為すがままになってる。
これなら……。
そう思いながら、乳房を揉みながら乳首を人差指で軽く弄る。
上から押し付けたり、回してみたり、乳輪をなぞったり、指ではじいたり、二本の指で挟んでこねくりまわす。
力の入れ具合も、まちまち。触れるか触れないかの瀬戸際、かと思えば、次の瞬間にはつぶれるほどに。
「あっ…あぁっ!」
そのたび、りんは敏感に反応する。
けれど、どうやら体に力が入らないらしく、ぐったりしたままだった。
それをいいことに、ボクはしばらく乳房を弄り続けていた。
りんの体はどんどん火照っているようで、手と乳房が一体になったような感覚さえあった。
そうして、一通り反応を楽しんだ後に、先ほどのお願いを思い出す。
一応、この体勢だからもう秘所にウナギは入ってこないだろうけど。
まぁお願いされたから。
右の手のひらで、優しく秘所を覆う。
「……んっ」
そこはかなり熱を持っていて、それほどではないが蜜も垂れていた。。
さっきのウナギの余韻がまだ残っているらしく、手のひらに襞がひくひくと動くのが感じられる。
触れてはいるが、先ほどと同じように動かすことはない。
あくまでりんが、ねだってきたときだけ。
このまま待つのもいいかもしれない。
823 :
小ネタ:2008/06/18(水) 01:22:01 ID:XKKonHVB
とは思ったもののさすがに、ずっと我慢している身としてはつらいものがある。
乳房を弄くりまわしはしたが、秘所には触れただけ。
どうにかして落ち着こう。たまには主導権がこっちにあるってことを教えないと…。
そんな事を考えていると、いつのまにかりんは腰を少し動かし始めた。
どうやら体力を少し取り戻したらしく、体の方にも芯が通り始めたみたい。
さっきより、弄りやすくなったかな。
それに、この行動はりんが自分でしたいからしたってことだよね。
思わずつばを飲み込む。たぶんりんには聞こえてるだろう。何せ耳元なんだから。
それなら、と。少し悪戯心が出たボクは中指を折り曲げ、秘所をゆっくりなぞる。
まずは下の部分から。
「ひゃっ」
りんは体を小刻みに揺らしながら、ボクの指に反応してくれる。
それならと、もう少し力を入れてゆっくりゆっくりと、秘所のまわりを撫でる。
「うご…か…さない…で」
プルプルと震える体を、どうにか抑えようとしている。
さっきまであえぎ声しか出せなかったりんが、どうにか喋れる程度にまで回復したみたい。
それならと、その姿をみたボクは、さらに指を大胆に動かす。
中指だけではなく人差し指や薬指も使う。それぞれ力の入れ具合もばらばらにして、不規則に動かしていく。
「中からヌルヌルしたのが出てきたよ」
そんなことを言っている間も、指は絶え間なく動かす。
クリトリスを刺激するのも忘れずに。
「ふぁっ!」
もちろんりんはとっくに知っているだろうけど、わざと。
恥ずかしがり屋のりんには結構有効な手。
「ダンナ…指…入れてぇ」
だが、すっかり出来上がっているりんにはあまり効果なし。
というよりも、焦らし過ぎたせいかもしれない。
りんはねだってくるけど、まだ我慢我慢。ここですぐにがっついたら思う壺。
さらにじっくりと焦らし続ける。あくまで周りだけを。
執拗につづけ、たまにクリトリスだけを集中的に弄る。
中指だけでひっかけ、押しこみ、撫でる。
「…あ………ふぁ……」
そうこうしていると、りんは息も絶え絶えになっている。
そして、思い出した疑問をりんに聞く。
824 :
小ネタ:2008/06/18(水) 01:22:39 ID:XKKonHVB
「りん…もうヌルヌルは大丈夫なの?」
これを行うきっかけとなったこと。もともと克服するためにやっていたのだが、
「へぇ?………ふぁ……」
どうやら、足元にからみつくヌルヌルも快感に変わってるみたい。ちょっと肩すかし。
でもそれならむしろ好都合かな。いつもより感じてるみたいだし。
その後もできるだけ焦らしながら、それでも、イかない程度に弄くり続ける。
そうすると、だんだんりんの腰がひくひく動くようになってきた。
腰を浮かし、ボクの手に押しつけるようになってくる。そろそろかな?
前置きもなく指を突っ込む。
「あっ!!」
膣の中は蜜が溜まっていて、指を入れた時にはジュプっと音が出た。
熱さを感じながらも、指を曲げ、奥へ奥へと突き進んでいく。
そして、溜まっている蜜をかきだす。
単にかきだすのではなく、刺激も周りに行き渡るように。
爪はできるだけ立てないようにしつつも、引っ掛かる程度に。そして、指の腹で触る時は、激しく、ゆっくりと。
二本の指を一緒に動かしたり、ばらばらにうごかしたりしつつ、さらにクリトリスも親指の腹や爪で何度も何度も弄る。
「あぁっ!!んっ!そこはっ!だ、だめぇっ!」
りんは髪の毛を振り乱し、体をよじって快感から逃げようとするけど、そんなことはできなかった。
むしろ動けば動くほど、刺激はどんどん激しくなっていく。
「ふぁっ!!あっあっ!!んぁっ!!」
その刺激に耐え切れなくなってきたんだろう。
りんはたぶん限界が近い。今も指をキュウキュウ締め付けられる。
ラストスパートとばかりに肉壁を指でこする。さっきよりも強く速く。
中からかきだした蜜があたりに飛び散る。それにも構わずひたすら指を出し入れする。
「ダ、ダンナぁっ!も、もうっ!!イく!!イっちまうっ!!あっ!!」
「イっていいよ、りんっ」
そして、最後に思いっきり指を突っ込む。
「ふぁっ!!あああああぁぁぁっ!!!」
ひと際高い声をあげた後、りんはぐったりとしてしまい、僕によっかかってきた。
「りん、大丈夫?」
「あ、ああ……」
825 :
小ネタ:2008/06/18(水) 01:23:08 ID:XKKonHVB
声をかけると、一応返事はある。気絶はしていないようだ。
俗に言うお姫様だっこをしてウナギ風呂から出る。
「……ダンナ、下ろしてくれないか?」
「ん?…うん、わかった」
言う通りにりんを下した瞬間。
「うわっ!?」
りんは向き合う形になるなり、足を払いボクを押し倒した。
受け身はとったから無事なんだけど……。
「いやー、ダンナ。やっぱりどんどんうまくなるよな、女の扱い」
「え、そ、そんなことないと…思うけど」
ヤバい。実にヤバい。眼が獣になってる。
「さすがにダンナばっかりにさせちゃいけないよなぁ。あたいの苦手なヌルヌル克服するのに付き合ってもらっちゃたしさ」
「いやいや」
しまった、やりすぎたか!どう考えてもこの後のことが予想できる。
「ちゃんとお礼はするからさ」
「そんな、おかまいなく」
やっぱり甘かったか!気絶させれば、今日は夜這いないと思ったのにぃ!
夜這いどころかこのままだと一日中するはめになるんじゃ!?
「それじゃあ、まずここで……と」
最初にしたときは初々しかったのに、なんでこんなになっちゃったんだ!?
やっぱり体力があるから、精力もあるの?というか、目覚めさせたのはやっぱりボク!?
さすがに今日はヤバい。朝搾り取られてるのにこれ以上したら死ぬ、マジで。
ガラガラっ!
「そこまでやっ!」
このピンチの時にきたのは救世主でも何でもなかった。
「ふぇ!?み、みこと!?」
「な、な、なんでここに!?」
風呂場の扉を開けはなって、威風堂々と仁王立ちのみこと。貫禄がある。
「外からじ〜〜〜〜〜っくり覗いてたんや!行人!姉ぇ様となにいちゃいちゃしとるんじゃい!なんでうちだけ除け者なんや!楽しむんなら三人でって決めとるやないか!」
しまった、みことが覗く可能性をすっかり忘れてた。考えられたことなのに。
「……まぁ、しかたないか。前に決めた約束だし。あたいは別にいいんだけど、ダンナはどうかな?」
「姉ぇ様、そんな情けいらんとちゃいます?どうせこの助平は、結局何回でもできるんやから」
もう決定事項にしか聞こえないけど、一縷の望みをかけて尋ねる。
「……ねぇ、二人とも。ボクの意見は?」
「「却下」」
そのあとボクたち三人はゆっくり朝まで続きをすることになった。
826 :
818:2008/06/18(水) 01:28:12 ID:XKKonHVB
どうもマキです。
ずいぶん久しぶりの投稿となってしまいました。
本当はこの前後にエピソードを書いていたのですが、40kb超えたんでぶったぎりました。
そんなに重要なことでもなかったので。
まあ半年以上一年未満のご無沙汰なんで、ふつうの習作です。
それと人生初のエロです。経験ないから厳しいです。
あ、それと保管庫の管理人さん。
「強くなって 彩人」は自分の作品じゃないんで修正お願いします。
ずいぶん遅くなってしまいましたが。
>>818 小ネタにするには勿体無いエロさ。
GJ!
804の者ですが。
いやーやっぱ職人っスねぇ、自分の倍以上は文章力がある。
見習って精進しまっす。
乙乙
行人いつの間にみこととも仲良くなってんですかw
イイヨイイヨー
>>818 GJ
まさか、今月の原作からネタを作るとは・・凄いなw
本当、小ネタにするにはもったいない
あと、何気にみこととも仲良くなっていたのか行人・・w
831 :
818:2008/06/18(水) 20:53:16 ID:zEcctUI+
小ネタにするにはもったいない、という感想ありがとうございます。
一応続き物として書くことも考えていたのですが。
上にも書いたとおりエロ以外を書くと、文章の量が3〜5倍に増えてしまうんです。
なのでエロ成分だけ抽出しました。
あと、みことと仲良くなっているのは、自分が前に書いた作品の影響です。
今度もう少しアイディアをねったら、ちゃんと書こうかな、と…。
それまではこれくらいの小ネタを書いていきたいと思います。
それでですね。
>>771-779 のアイデアで一本書こうと思うのですが、お聞きしたいことが。
・かがみちゃんが年上としてのプライドで、行人を魅力的な体でたらしこむ。
・行人がかがみちゃんを若さでおとす。
どっちに重点置いたほうがいいですかね?ちょっと今後の参考にしたいので。
しかし蚯蚓、蛞蝓までいくと鬼畜エロゲーの域に達する責めだよなww
>>818 久々にGJ!恥じらうりんは可愛いな。そして、やっぱりみことはデバ亀してたかwww
3P・・・いい響きだ。小ネタってレベルじゃないZE
かがみちゃんとのシチュだと、前者の方がキャラ的には違和感ないと思うけど
若さ溢れる行人の絶倫パワーにメロメロになってしまうかがみちゃんも是非読んでみたい!
“も〜、行人ちゃんのドスケベ〜”とか言わせたいなw
職人が光臨してた!乙です!
>>818 うーん、やっぱり人妻やってたかがみちゃんの方が
一枚も二枚も上手じゃないですかねえ?w
行人なんてなされるがままじゃないかな
ちょっとつまみ食いするつもりだったのに若い肉体に溺れてるってのもそれなりにエロイぜ?
「うわあ!・・・・や、やめてください!」
「ふふー 顔真っ赤にしちゃって、かわい〜!やっぱりいいわぁ〜若いコは、発散できないから最近溜まっちゃって・・・・だから・・・ね?」
「か、かがみ・・・・さ・・・ん・・・・・・」
「・・・・・かがみさん・・・ボク、もう・・・・」
「あん、も〜行人ちゃんのドスケベ〜」
みたいな? そういえば呼び方さん付けだったっけ?
行人はさん付けで呼んでいるけど、かがみ本人は「かがみちゃん」と呼んでほしいと言っている
そこでかがみおばさん
かがみ###
ちかげは、かがみのいないところで「かがみおばさま」と言っていたが。
娘たちはどう呼んでいるんだろうな。
片方だけでも、前者から後者、後者から前者でもイイ
かがみちゃんの母乳を飲む行人が羨ましい
朝から乙です
かわい
844 :
804:2008/06/24(火) 03:50:39 ID:oKCvqhx1
保管庫の削除依頼はここでいいのかな?
とりあえず自分の作品削除してください。 6重婚の804です
まとめて書き直したいので。
投下は気長におまちください、すみません。
気合い入ってるな
>>844 了解です。対処致しました。
完成版を楽しみにしてますねー。
847 :
804:2008/06/25(水) 03:51:28 ID:vZ19gRLs
いや〜SSを書くに当たって保管庫の方を覗いてみたんですがね、神ばっかじゃないですか一体どこの神祐地ですか。
87さんなんて
「愛とは半分が嘘でもう半分は倣慢である、そしてそれは人にとって最悪の毒であり、最高の薬でもある。」
ってどこの有名人が残した名言ですか、相田みつをですか。
それにしても完結してない作品多すぎですよ、仕事してくださいよ神様
たとえばかきやーさん、まだご健在ですか?いるならさっさと「寝とられて」の続き書きやがれ!
すみません、書いてくださいおねがいします
え?「おまえもそんなことしてないで早く書け」って?・・・・・・
すみません、以後きをつけまry
神が多いよね、ここ
保管庫の充実ぶりは異常
でも確かに未完のSSも多いんだよなぁ
教えてオババ先生の続きを今だに待っているのは俺だけか?
「寝とられて」は、続きというか完結を読みたいような読みたくないような。
寝取られは好きじゃないが、つい見てしまう。怖いものみたさに近いな
呼称表と比較表がみれん
むしろ寝取られてを読んでNTRに目覚めてしまった俺がいる
かきやー氏カムバック!
「寝取られて」はエロも気になるけど、それより何より
行人とぱん太郎がどういう結末になるかが気になり過ぎるんだよね
完結編よりも、ちょっと寄り道して、人妻とやってんのをみてみたいね。あー、村娘だけだったっけ…。
かきやー氏の別作品の媚薬寝取られも未完だから完結は期待薄という感じはするが……
どういうオチがつくのか見てみたいんだけどなあ。
857 :
850:2008/06/28(土) 00:31:00 ID:KHichOd3
「寝とられて」の続きは投下されてないか、と寝とられスレをたまに見に行くが
投下される様子が無い。
あれはもう、夢オチ(行人が見た悪夢)でいいんじゃないか。と思ってる
行人が起きたら枕元でオババが「早く結婚しないとこうなるぞ」と脅していた
とか
まあ、行人もあの島での生活が一年過ぎれば皆とのコミュニケーションも下半身で逝けるはずだ!w
>>858 まだ半年も経ってないもんなぁw
>>857 続きが来なけりゃそれで脳内保管するしかないなw
行人の立場になって、寝取られを心配するなら
(男達が帰ってくる、行人梅梅のように3人目の漂流者が現れる可能性)
娘全員とはいかなくても、気に入った数人だけでも手をつけておくべきだよな
行人きゅんはニブイのと挑発に乗りやすいだけだからなぁ。
現状完璧に近い反則設定だし。てか家出する前でも女泣かせだったんだろうな。
>>861 なるほど。日本でフラグ立てられた女の子たちが美咲と一緒に行人を追いかけて藍蘭島に来るんだな!
863 :
804:2008/06/30(月) 01:28:24 ID:m/7ChaIH
形になったから審査してもらおうと思ったのに全部消えてやる気無くなったふて寝する
というわけでもうしばらくおまちください・・・・・(泣)
待ちます!
全裸待機で待ってますZE
全裸待機してる人。
この気温じゃまだ寒いでしょうに、1レス分投下するからとりあえず服を着なさい服を
まだぁ?
>>866 このあたりはもう全裸でちょうどいいから困る
869 :
804:2008/07/01(火) 02:16:32 ID:nvljaqCg
間違えて名無しなしてしまった、804の者です。
もう名前にしようかなぁ・・・・・804。
とびこんで 藍蘭島
気がついたら俺はどこか知らない場所で寝ていた。
・・・・ここはどこだ
起き上がり見回すと引くほど純和風な部屋。
・・・とりあえずおちつけ、おちけつ俺。
たしか俺はいつものようにただ寝ていただけのはずだ、それが何故こんなところで誰だか知らん女の隣で布団敷いて寝てるんだ?ドッキリか?
・・・そうか夢か。
なあんだただの夢か。
いつものようにオナって寝たから隣で女が寝てる夢をみてるんだ。
そうか、それなら夢から覚めないうちにこいつと楽しむことにするか。
早くしないとこの前のように特上本マグロ大トロを食べ損ねてしまう、いやああのときはホントに目覚まし時計を怨・・・・
「ううぅ・・・・ん・・・」
おや、大トロが動いた。
寝返りをうったのか、顔が見えるようにな・・・ってなんだこのアニメ調の・・・・
・・・ああ、藍蘭島のすずか。
自粛のネタが藍蘭島だったんだろうな、ってことはまちもいるかな?
そう、なにを隠そう俺はまち派なんだ。
早く彼女の元へ・・・・
「うにゃあ・・・行人ぉ・・・・」
おいこっちに来
870 :
804:2008/07/01(火) 02:25:19 ID:nvljaqCg
ここまでで眠くなったおやすみ
え?1レス分短いって?
しょうがないじゃないかPSPには字数制限があるんだから
あと初期のものよりは文章力マシになっている気配が。
今は続きを妄想して待っててよ、それと服は着ないと捕まるよ。
職人マダー?
正直憑依もの(違っていたらごめんなさい)はやめておいたほうがいいよ。
873 :
804:2008/07/02(水) 03:43:29 ID:yc41s9I2
そうですか、すみません。
じゃあこれはちかげさんの小説ということに・・・・だめか?
>>862 それだと島民は増えるけど依然として子孫の問題解決しないなw
オババ涙目www
あれミスったスマソ
>>874 いやいや、さすがの逝人も年貢の納め時と諦めてるんじゃないかな?
というか、デートすっぽかされた美咲が全裸で押し倒すとみた!www
うお、変換ミスった!
(´-ω-`)ですな
俺は、行人・藍蘭島はPCに単語登録して一発で出るようにしてあるw
あとは(関係ないが)聖衣、聖闘士とかもすぐ出るw
かがみちゃんwktk
行人が女性に免疫ない理由は、美咲が実はキモウトで行人の周囲の異性を陰で排除しているからでは?
藍蘭島ではモテてるのに学園では女の子と縁がないなんてそれしか考えられない
スペックよりも環境でモテてる感じだと思うけどなぁ。少なくとも初期は。
藍蘭島で追い込まれて一皮剥けた今の行人なら帰ってからもモテそうだけど、
遭難前は良くて一人二人に好意を寄せられているってところじゃない?
親と折り合い悪くて不機嫌だったり沈んでたりしてそうだし。
保守
誰にでも優しい
熱血(多少)
純粋一途
見た目ハイスペック
間違いなく、2〜3人位に好意を寄せられていただろうが
そんなnice誠を見て美咲が嫉妬して学校内でブラコン精神を発揮して
上手いこと周りを威嚇していたと、俺は思いたい。
職人マダー
現在構想中
「混ぜるな危険」
例のデストロイコンビのしっちゃかめっちゃかな有り様に行人が巻き込まれると言った話
わくーん
保守
最近は全裸待機が苦にならなくなったな
普段からになるからなw
日本語でおk
>>891 油断していると夏風邪になるZEw
そして、私も全裸待機再開
ひっくしょん
駄目だ・・・そろそろ燃料ぎれ・・・・
来週は単行本最新巻発売日だぞー
よっしゃあ
念願の最新刊が手に入ったぞー
発売日明日だけど先に読んじゃうもんね!みんなより先に抜いちゃうもんね!!
>>898 ちょ!フラゲうらやましすw
てか、いきなり抜くな!あやねとみことでは抜くなよ!!
買えばいいのに何言ってるんだか
クジラの話、なんか涙が出た…
原作スレでやれ
保守
13巻の番外編・海女さんの話のアフター
あのあと浜に戻って、すずと行人に経緯を説明。
双方理解後、結局、巨大イカを取ってきたしのぶが勝者。
採ってきた物を総取りした。
「では、遠慮なくもらっていくでござる」
そう言って立ち去るしのぶの手には、何故か行人の手が握られていた。
「ちょっ、ちょっとしのぶ!?」
「えっ?ちょっと、しのぶちゃん!何で行人連れて行くの!?」
「え?だって、一応師匠も取ったでござるよ?」
「「「「はい?」」」」
どうやらしのぶの頭の中では、巨大イカにくっ付いていた行人も獲物の一種と捉えたようだ。
「そういうわけで、師匠はもらっていくでござるよ〜!!」
「え、えぇ〜!!?」
訳も分からず引っ張られていく行人に、残された3人はただ呆然としていた。
その後、この話を聞いたおばばが勘違い+早とちりして、めでたく行人としのぶは結婚しました。
めでたしめでたし
ながされて藍乱島・完?
・好きな作品「だからこそ」エロパロが見たい
・好きな作品「だからこそ」汚したくない
俺はいつもなら前者だけなんだけど、藍蘭島だけは両方になるんだよな・・・
うん。抜いた後なんだ。すまないm9(・ω・`)
真っ昼間からハイパー賢者タイムとは良い御身分ですね
賢者タイム後は、何を言おうとも説得力皆無だからなw
さて、仕事終わりに最新巻買ってきたZE
行人のニブチンっぷりは相変わらずだが、まちのお姉ちゃんっぷりも何か良し
そして・・・すめらぎさん素敵www
>>904 それは俺も思ったw しのぶならそういうこと言い出しそう。
しかし、はね・らんもかわいいな。
投下ないなー
910 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/27(日) 20:12:28 ID:Qrzxw5iz
>>907 まちは努力家だったり周りの人間に優しかったりと以外に魅せる所多いんだよな。
たまにはあやねにも優しくしてあげて下さい。
>>911 縛り上げた上でだがな〜
その後放置しっぱなしで、素敵なあやねタイムになってたしww
まちのあやねに対する愛情表現って“可愛い子ほどいぢわるしたい”って感じだよな
12巻に続いて13巻でもゆきのんのさーびすかっと無しとかもうね
あんなに無防備だったゆきのんの最近の鉄壁っぷりにはご時世とはいえ寂しいものがある
ゆきののサービスシーンあっても正直興奮しn(ry
>>914 お前はなにもわかってない!
確かに、ゆきのの出番減ったよな。というか、13巻は巫女姉妹祭りだったな・・・
みことなんて1コマも出てなかったしorz
ゆきのはないすぼでぃになるだろ
かがみちゃん…
あれは猩紅熱の所為
ひんぬーは貴重だったな
川に落ちてパンツ一枚の姿になった事もあったな。
そんな神回をまた見たい
ゆきゆき保守
922 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/05(火) 01:08:01 ID:EW9pPpN+
保守
住人も夏バテしてる?
925 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/08(金) 00:36:09 ID:HjXfngXY
なるほど夏だから投下がなかったのかぁ
なるほど・・・なるほど・・・
かがみちゃんはきっと藍蘭島一の淫らn(略
うそ・・だろ・・・
たまってんだろ
だから朝遅いんですね
>>927 おいおい、それじゃ娘のゆきのもエッチな子になっちゃうじゃねーか。
いいぞもっとやれ
>>930 それだったら、いつも寝てばっかなみちるは凄まじいまでの・・・ふぅ
俺が島に行けたなら鎮めてあげられるのに…かがみちゃん
>>934 そんなこと言ったら、このスレに居る住民全員海に飛び込むなww
みことは貰った
>>935 どうやら島にたどり着く前に決着をつけねばならないようだな
……でも、所詮俺らだと、主人公の背景で、どんどん渦に呑まれていくモブが精一杯だよな。
かがみちゃんは貰うから
>>937 俺らが主人公になる必要はないぜ。
主人公やヒロインでなくても、モブっ娘にも可愛い娘は大勢いるんだしな!
メインヒロイン勢が行人争奪戦を繰り広げている間に
俺は13巻の海女コンビを頂くよ。
逆に考えるんだ
純情ニブチンな行人に色々教え込んで、スケコマシ行人を俺達の手で作り上げるんだ!
その後は、暖かく見守るだけでおk
941 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/15(金) 01:46:35 ID:ZjkPLO3x
保守
942 :
名無しさん@ピンキー:2008/08/17(日) 02:04:18 ID:O622KaZK
保守
いくとかわいいよ
944 :
だwだd:2008/08/19(火) 22:41:52 ID:qQOdxVRi
かがみのマンコなめてー
かがみちゃんなら普通にやらせてくれそうだな
かがみちゃんか・・・出来ればゆきn
よし、海がクラゲだらけだろうと跳び込んでくる!!
二人共ロリボイスだよな、喘ぎ声聴きてぇ(;´Д`)ハァハァ
ゆきのは兎も角かがみちゃんのエロ声なら沢山聴けるぞw
結構エロアニメに出てるから調べてみると良い
昔は世話になったもんだ
かがみちゃんは素でぐうたらだから、ものすげー尻に敷かれるっていうかあぐらをかかれそう。
完全にメロメロにできるくらいのおちんちんテクニックがないと、便利な森の仲間たちの末席扱いになりそうだぜ。
かがみちゃんはセックス大好きそう。だらだらとごろごろいちゃいちゃしながら一日過ごしてくれそう。
……そしてそんな自堕落インモラル性生活を見せられたゆきのがグレちゃいそう……
行人よ…、この際人妻ルート行っちゃいなYO!
1.ネタ元はアニメがメイン(アニメキャラのみ)
2.単行本は一冊も持っていない
3.エロパロ板に投下し始めてまだ一ヶ月未満の若輩
4.でも、(偏)愛はある
で、SS書けますかね?と申しますか、書いたら読んでくれるんでしょうか?
>>951 個人的には読んでみたい
ただこのスレの雑談部分を読んでもらうと分かると思うけど
コレジャナイ感が炸裂しまくった物をベースにして書くのはかなり勇気が要ると思う
頑張ってくれ
前半が出来たので、投げてみます
触れたくて、行人
「全く、お姉さまったら急にお夕飯にお魚が食べたいだなんて…」
釣竿を持ち、腰に魚籠(びく)を提げた紺袴の巫女服の少女が、ツインテイルを揺らしながら森の中を歩いていた。
昼間は掃除に洗濯と、押し付けられた仕事を終らせて、これから夕飯の準備の時間まで愛しの少年との逢瀬を謳歌せんと言う時になって――
『あやね、夕飯はお魚が食べたいわ…』
もぐもぐと、オヤツの饅頭を食べていた暴虐なる姉からの絶対命令が下ったのだった。
『え?だってお姉さま、昨日は夕飯にお肉が食べたいって言っていたじゃない。それに、私は今から行人様に会いに行こうと思って――』
づどむ――
深々と藁人形に鋭利な五寸釘が突き立てられるのと同時に、少女の口から「おぎぃやぁぁぁああぁぁっ!!」と、およそ少女らしからぬ断末魔が迸った。
『解ったわ。それじゃあ、今日の夕飯にはお魚も食べたくなったの…。ふふ…』
そう言い残し、悶絶する妹を一瞥した姉は家の奥へとオヤツのお饅頭を持って消えていったのだった。
「はぁ…。本当は今頃、行人様と一緒に甘いひと時を過ごす筈だったのに…」
あやねはそう呟くと、再び大きな溜息を吐いた。
姉が所望した魚を食卓に奉じなければ、待っているのは先ほどの地獄の責め苦である。夕飯までに何としても釣果を上げなければ、発狂の一歩手前まで七転八倒する羽目になるのだ。
長年虐げられてきた所為で骨身に刷り込まれた姉への服従根性が、どんよりとあやねを消沈させる。
そのまま森の中をとぼとぼ歩いて、あやねが目的地の川へと辿りついた時であった。
「あれ?行人様?」
そう呟いたあやねの視線の先には同じく夕飯に魚を釣りに来たのだろう、傍らに魚籠を置いて釣り糸を垂らしている行人の姿があった。
「あれ?あやねも魚を釣りに来たの?」
「えぇ、お姉さまがいきなり夕飯にお魚がどうしても食べたいって言うもんだから…」
「あはは、それでまちに頼まれて釣りに来たんだね」
本当は脅迫なのだと声高に叫びたかったのだが、勘の良い姉からの遠距離攻撃を警戒したあやねはそこはぐっ、と堪え、諦観の表情で肩を上下させた。
と、
「あ………?」
「あら………?」
ぽつり、ぽつりと空から大粒の雫が降り始め、
「やばっ」
「げ」
と声を上げる頃には、雷鳴と一緒に叩き付ける様な激しい夕立が二人に降り掛かっていた。
「あやね、そこの木で雨宿りしよう…!!」
「うん、行人様…!!」
ぱしゃぱしゃと泥を跳ねらせながら、行人とあやねは近くの木まで走って行った。
(こ、これはひょっとして、行人様との二人きりのチャンスかもしれないわ。ううん、チャンスにしなきゃいけないわ…!!)
とあやねが思ったのも束の間。
「あ、どうやら止んだみたいだね」
「………そうね、行人様」
鈍色の雲の隙間から指す陽光が、眩しく二人を照らしていたのだった。
「雨の勢いは凄かったけど、単なる通り雨で良かったよ。あんまり降られると、濡れて帰らなくちゃならなかったかもしれないしね」
晴れ渡った空を背景に、行人が帰り支度を始めていた。
「あれ?行人様、もう帰っちゃうの?」
「うん、ボクはもう十分釣れたし」
川原で釣りを始めたあやねにそう言うと、行人はずしりと身の入った魚籠を掲げた。
考えてみれば、さっき来たばかりのあやねとは違い、今まで釣りをしていた行人が魚を釣り上げているのは当然だろう。
一緒に帰ろうにも、釣果ゼロの坊主ではまちの仕置きが待っている。
「あ…。行人様…」
「もうちょっと一緒に――」そう続いたあやねの言葉は、けたたましい地鳴りによって掻き消された。
「え?」
目を向けたあやねの先では、濁った土色の激流が川原を飲み込みながら襲い掛かって来たのだった。
「あやね、危ないっ!!」
咄嗟に行人があやねの手を掴んだ。
瞬間。
「きゃあっ!?」
「しまっ――」
岩で殴られた様な衝撃に、あやねの意識は途絶えた。
「――ね!!、……ゃね!!」
誰かの呼ぶ声に、あやねの意識が掬い上げられた。
「いくと…、さま…?」
「あやねっ!!良かった、無事だったんだねっ!?」
ぼんやりと映る視界には、心配そうに覗き込んでいる行人が居た。
「ここは、何処なの…?」
「さぁ?大分流されたから何処かは判らないけど、一応安全な所だと思う…」
見渡してみれば、二人は水の中ではなく、周囲が岩に囲まれている洞窟の様な場所にいた。
ふと明かりを見てみれば、行人が熾したと思われる焚き火がパチパチと辺りを照らしていた。
「丁度川の角の外側を流されていたから、その儘岩の壁の隙間に掴まったんだ。そしてここは川に住んでた動物の巣だったみたいで、その巣の枝で火を熾したってワケ」
きゅるるる〜………。
「………」
「………」
控えめだが、しっかりと自己主張する音が二人の間に鳴り響いた。
「ち、違うの!!行人様!!これはその、そうじゃなくて…!!」
慌ててあやねが身を起こし、ぶんぶんと首を振って否定したが、行人はそんなあやねに微笑むと腰に提げていた魚籠(びく)を開け、そこから川魚を取り出した。
「良かった。お腹が減るって言うのは、ちゃんとあやねの体が元気な証拠だよ。もし酷い怪我とかしてたら、食べる事も出来ないからね」
安心した表情で行人は辺りから串に使えそうな枝を取り、ワタを取った魚を次々と火で炙り始めた。
「何だか濡れてて気持ちが悪いわ…」
泥水で汚れた服に包まれたあやねが身を震わせた。この儘では体温も奪われて体調を崩すかもしれない。
そう思ったあやねは、しゅるっ、と袴の帯を解いた。
「あ、あやね?」
そんなあやねの行動に、行人が裏返った声を出した。
「な、何で脱いでるの?」
「だって、濡れた儘じゃ風邪引いちゃうもの」
確かに、この場所に来た行人も最初は濡れた服を絞っていた。そう考えれば、目を覚ましたあやねが服を脱ぐか乾かしたくなるもの仕方が無い事だろう。
「ぼ、ボクは魚の方見てるから…!!」
行人は服を脱ぎ始めたあやねに背を向けると、黙って魚の焼け具合を調節し始めた。
そんな行人を見て、あやねは首を傾げてしまう。
(行人様ったら、どうしていつもこうなのかしら…?)
島に流れ着いてから、行人は頑なに自分の裸を見ようとはしなかった。
行人は男で、そして自分たちは女の子だから恥ずかしいと言って逃げているのだが、それなら自分も恥ずかしい筈であったが、勿論そんな事など無い。
つまりは、行人の感覚の方が変と言う事だった。
(はっ!?もしかして、行人様は私の貧そ――じゃなかった。”すれんだぁ”な体には興味が無いって言うんじゃ…!?)
行人と一緒に住んでいるすずの姿があやねの脳裏に浮かんだ。
決して負けている等とは思わないが、万が一、万が一行人の好みがすずの様な”ないすばでぃ”な体の方であれば断然すずの方が有利になってしまうではないか。
その真意を確かめようと思わずあやねは振り返り――
「あ………」
行人の背中に滲んだ赤い血染みを見つけた。
「行人様…」
「ん〜?何、もう振り返って大丈夫なの?あやね」
背中で返事をする行人に、あやねがそっと身を寄せた。
「あ、あやね…?」
背中に寄り掛かってきたあやねに、行人はまた裏返った声を上げた。背中のシャツ越しに感じるのは、ふにっとした柔らかい感触と、あやねの鼓動だった。
「行人様、怪我してるじゃない…」
いつもなら鼻血を噴いて卒倒する行人であったが、あやねのその言葉に辛うじて耐えた。
「わたしを助ける為に怪我したの…?」
「いや〜、岩壁にしがみ付くときにちょっとね…」
誤魔化そうと笑う行人であったが、その笑い声すら今のあやねには辛いもの以外の何物でも無かった。
「男は女を守るもの、だからね…」
それは行人が良く口にする、彼の信条の一つだった。
女しかいない藍蘭島ではその意味を実感出来なかったあやねだったが、行人の傷付いた背中を見てその意味が今はっきりと解ってしまった。
行人に守って貰う事。
それは震える程に嬉しくて、泣いてしまうくらいに怖かった。
「あやね?どうしたの?何処か痛いの?」
「ううん、違うの。行人様…」
行人の背中に額を当てて、あやねは漏らす様に呟いた。
いつもの弾けたあやねとは違うその雰囲気に、行人はどうして良いか判らずに動けなくなってしまう。
一応、あやねを引き上げた時に外傷らしい外傷は見当たらなかったので大丈夫だとは思うが、普段のあやねらしくないその大人しい反応に、もしや何かあったのではないかと心配してしまうのだ。
「あやね。本当に何処も怪我してない?」
「行人様の方が、余っ程怪我してるじゃない…」
「はは、こんなのは怪我した内に入らないよ。それにボクは男だし、女の子のあやねの方が傷付く方に比べれば全然大した事は無いよ」
軽い調子で言う行人のその言葉に、何故かあやねの中で怒りが込み上げた。
「そんな事言ってるんじゃないのよ!!行人様が怪我して良い理由なんて、何処にも無いじゃない!!」
守ってくれて嬉しいと感じた筈なのに、あやねの口から出てきたのは自分でも信じられない叱責の声だった。
「もしそれで行人様が本当に大怪我でもしたら、一体誰が悲しむと思っているのよ!?自分は怪我しても良いなんて言うのは大間違いなんだからね!!」
「あ、あやね?」
珍しく激昂しているあやねに、行人は思わず背中越しに振り返った。
「………え?」
「……っく、……ひっく、……っう……」
そこにあったのは、ぽろぽろと大粒の涙を流しているあやねの泣き顔だった。
「いくと、さまの…。ばかぁ…」
涙と洟で顔をぐしゃぐしゃにして、あやねは子供の様に泣きじゃくっていた。
「ごめん、あやね…。ボクの事を心配してくれてる皆の事、全然考えてなかったよ…」
そんなあやねを行人は正面からそっと抱き締め、幼子をあやす様にぽんぽんと背中を優しく叩いた。
「大丈夫、背中の傷は本当に大した怪我じゃないから…。それに、もうボクも自分が傷付いても良いなんて思わないから…」
「本当…?行人様…?」
「うん」
見上げてくるあやねに、行人が微笑んだ。
その時、
「ぶっ!?」
「え?」
ささやかながらもしっかりと盛り上がった二つ膨らみや、その頂にある丸くて小さい桜色。正面から見えるもの全てを晒け出しているあやねの姿が行人の網膜を焼いた。
「ぶ〜」
「きゃあ〜っ!?行人様、行人様〜っ!?ちょっと、しっかりしてよ!!」
ガクガクとあやねに揺らされながら、行人の意識はブラックアウトしていくのであった。
単行本無しが書いてみました
続くかどうかは、スレの皆さんにお任せいたします
求められていないエロほど見苦しいモノは無いので、エロの数歩手前で止めさせていただきました
と、申しましてもエロを書いた経験がまだ二回しか無いんですケド…
くっ、おあずけとは酷いぜ!
何はともあれGJ。キャラの感じも違和感なく読めて続きが楽しみな終り方だった
次を楽しみに半裸待機しておくわ
そして、寸止め
と言うワケで、中盤を投下…
触れたくて、行人(2)
「―と―ぁ、―くとさまっ!?」
がっくん、がっくんと脳を揺らされる衝撃に、行人は目を醒ました。
「う…、ん…?」
「行人様っ!?気が付いたのね…!!」
安堵の表情を浮かべ、あやねはぎゅう、と行人を抱き締める。
「もう、本当に心配したんだから…」
肩を震わせて、耳元でそう呟かれた。
その優しい響きに、行人は「ごめんね、あやね…」と素直に謝った。女の子を心配させて泣かせてしまうなんて男として最低だと行人は思ったが、それを嬉しいと思ってしまうのは男の不謹慎さなのだろうか。
だから、行人は感謝の気持ちを込めて、
「有難う、あやね…」
目の前の少女がもう泣かないように、優しく抱き締め返したのだった。
「もう…。行人様に恥ずかしいところ見られちゃったじゃない…」
文句を垂れながら、あやねははぐはぐと焼き魚に齧り付いていた。
その顔が赤いのは、ゆらゆらと揺れる焚き火の所為なのかどうかは判らない。それでも、見栄っ張りなあやねの事だから、単純に泣き顔を見られたのが悔しかったのだろうと行人は思った。
「ん?どうしたの?行人様?」
「ううん。何でもないよ、あやね」
視線に気付いたあやねが魚を咥えた儘首を傾げてきたが、そんなあやねの幼い仕草に行人は愛想笑いで誤魔化した。
「変な行人様…」
そして再び、あやねはぱくりと焼き魚を齧り始めた。
「変と言えば、行人様の体も変よね〜」
食事も終わり、ちろちろと指に付いた魚の油を赤い舌で嘗めながらあやねは行人を眺めた。
「何だかゴツゴツしてるし、胸なんかも――。ある?」
「これは筋肉だよ。それに、ボクは男だから胸なんて無いよ」
苦笑しながら、行人は剥き出しの自分の胸を指差した。
因みに行人が着ていたシャツは、今はまだ服が乾かずにいるあやねが着ており、ショーツ一枚にシャツだけと言う何とも際どい出で立ちであった。
「はぁ…」
襟を指で引っ張りながら、自分の胸を覗き込んでいたあやねは大きく溜息を吐いた。
お子ちゃまのゆきのはアレとして、どうして自分は他の娘たちよりも胸が小さいのだろうか。
行人が彼女たちの胸にうっかり触れたりした時などはあんなに取り乱したりするのに、そんな事は自分にはちっとも無いのだ。
その儘、びろ〜んと襟を伸ばし、あやねが己の胸に付いた世の理不尽を眺めていると、
「あ、あああ、あやね!?」
「?」
目の前の行人が顔を真っ赤にしてそっぽを向き、鼻を押さえていた。
「見えるから、その…。隠して…」
気が付けば、限界まで伸びきった襟口からはあやねのなだらかな起伏の二つの丘がぽろりと完全に露出していた。そしてそんな自分の胸を、絶対に見ないとばかりに行人は顔を背けていた。
やはり自分の様な胸は行人の好みではないのだろうと思い。行人と自分の胸とを交互に眺めたあやねはまた大きな溜息を零した。
「行人様は、おっきな胸の方が良いのかしら?」
「え?」
独り言の様なあやねの呟きに、行人は思わず反応してしまった。
「だって、行人様。私の胸をちっとも見てくれないんだもの。やっぱり、すずやりん、お姉様みたいに大きな胸の方が好きなんだわ…」
膝を抱えて、あやねは蹲った。どうして自分の胸はちっとも育ってくれないのだろうか。
皆はどんどん大きくなっていくのに自分だけが取り残されたようで、あやねは何だか無性に惨めな気持ちになってきた。おまけに行人からの興味が無いとくれば、もう自分は見向きもされない存在なのだろう。
巫女としても未熟、女としても未熟。そんな考えまでもがあやねの中に浮かんできた。
いくら勝気なあやねでも、行人に拒絶されてしまえば流石に凹むと言うものだ。
普段は考えないような自虐的な感情に取り憑かれ、あやねはずぶずぶと鬱に陥ってしまっていた。
「いや〜…。そうじゃなくて、別に大きい小さいとか関係無く男は簡単に女の子の胸を見るべきじゃないってボクは思ってるんだけどね?」
華奢な脹脛から覗く、濡れてぴったりとあやねの形を浮き上がらせている白い布から目を逸らしながら、行人は頬を掻いた。
「良いのよ…。どうせ私の胸なんて、行人様からしてみればあって無いようなものだし…。見えてたって、きっと行人様は気にも留めてくれないんだわ…」
「いや、気になるから仕舞って欲しいんだけどね…。ボクとしては…」
何ですと?
恥ずかしげに語った行人の言葉に、ツインテイルも一緒にあやねの顔がぐりんと上がった。
「鼻血を出しちゃうのは、その、ドキドキして頭に血が昇ちゃった所為で…。それに、さっきの鼻血もあやねの胸が見えちゃったのが原因だし…」
羞恥で耳まで真っ赤になった行人が搾り出す様に言葉を紡いでいた。
「嘘よ、行人様…。私の胸に興味が無くて、見たくも無いからそんな事言うんだわ…」
きっと、行人は優しいからそうやって自分を慰めてくれているのだろう。だが、プライドの高いあやねにとってそんな優しさは傷に塩を塗り込まれる様なものだ。
行人が気を遣ってきてくれていると解っていても、あやねはついそんな言葉で返してしまうのだった。
「あ〜っ、もぅ!!」
ガシガシと頭を掻いて、行人が声を上げた。
「良い!?あやね!?男にとって女の子の胸が見えるって事は凄くドキドキする事なの!!おっきくても、小さくても!!別にあやねが嫌いだから見たくないとか言うんじゃなくて、ボクが変な気持ちになるから見ないだけなの!!」
「本当?行人様…?」
恥も破れかぶれに、行人はこっくりと頷いた。
「だからあやねはボクに嫌われてるとかそんなんじゃなく、――て?」
言い掛けた行人の言葉は、その途中で凍り付いた様に止まっていた。
いや、止まっているのは言葉ではなく、行人の頭であった。
「行人様は私の胸が、嫌いじゃないの?」
「あ、あやね…?」
辛うじて声を出した行人の目の前では、行人のシャツを脱ぎ捨て、ショーツ一枚の姿になったあやねがじっと行人を見詰めていた。
「わ、わ、わ!?」
行人は咄嗟に手で視界を塞ごうとして、
「隠さないで、行人様…」
「――!?」
「お願いだから、目を逸らさないで…。行人様…」
縋る様な目のあやねの言葉に止められたのだった。
「どう?行人様…」
「どうと言われましても…」
上体を反らした行人に覆い被せる様にして、あやねはその裸体を揺れる焚き火の明かりに浮かび上がらせていた。
「やっぱり、私みたいな体じゃダメなの…?」
「いや…。どっちかって言うと、ボクの方がヤバいんじゃないのかな?」
最初の鼻血のお陰でまた直ぐに鼻血を噴くような事はなかったが、目の前のあやねを見た行人の心臓はまるで破裂しそうな程の早鐘を打っていた。
当然上には血が昇り、そして下には血が集まって。
あやねに今の自分の状態を悟られないよう、行人は冷や汗を垂らしながら乾いた笑みを浮かべていた。
「?」
男の生理現象など知る筈も無いあやねは、そんな行人の様子によく解らないといった表情を浮かべていた。
「凄い、行人様の心臓。どきどきしてる…」
行人の胸の手を置いて、その心臓の鼓動にあやねが感嘆の声を上げた。
「ほ、ホラ。ちゃんとどきどきしてるでしょ?だから、あやねももうボクのシャツを着て――。っととっ!?」
「あ………?」
後ろ手に突いていた行人の手が岩の上を滑った。行人の胸に凭れていたあやねも、倒れる行人を追う様にそのまま前のめりになる。
そしてその儘、あやねは行人の上に重なった。
「―――!!」
密着してきたあやねのその感触に、行人は声にならない悲鳴を上げた。
胸に当たる柔らかさや先端のしこり、そして見下ろしてくるあやねの息遣いや体臭が、行人の思考を霧散させてしまう。頭にガンガンと血が回り、行人はすっかりパニックに陥いっていた。
「あ、あの!!あやね、その…!!えと…!!」
「え?何?行人様?何か、腰に当たって…」
確認する様に動いたあやねの腰が、ぐり、と行人の屹立したモノに押し付けられた。
「はうぅっ……!!」
「きゃっ!?行人様っ!?」
ビクンと、大きく身を強張らせた行人に、あやねが驚きの声を上げた。
「ちょっと、行人様!?どうしたのよ、こんなに大きく腫らして!?もしかして背中以外にも怪我してたの!?」
行人の反応に思わず視線を向けたあやねが、膨らんだ行人の股間を見て怯えた様な声を上げていた。
人間の体がこんなに腫れる事など普通では有り得ない。きっと行人はあやねに心配を掛けまいと、この怪我を隠していたのだとあやねは思った。
「ち、違…。あやね、それは――」
「行人様は黙ってて!!こんなになってるなんて、どうして教えてくれなかったのよ!?行人様っ!!」
具合を確かめようとして行人のズボンを脱がそうとするあやねを行人が止めようとしたものの、涙を浮かべて怒鳴るあやねの一喝の下にあえなく黙らせられてしまった。
「あぁ…」諦めた行人の声と同時に、行人の下半身がトランクス一枚にさせられた。
「大丈夫、私が絶対に行人様を治してあげるんだから…!!」
そう言って行人の盛り上がったトランクスに手を掛けると、あやねは一気に行人からトランクスをずり下げた。
「えぇえ!?」
ぶるん、と。勢い良く現れた行人のモノに、あやねは目を疑った。
初めて見た行人の股間には自分たちには全く無いものが生えていて、それが今にも爆発しそうな程に膨れ上がっていたのだ。
先端からは透明な汁が滲み、全体は心臓の鼓動に合わせて律動している。
外傷や出血こそ無かったものの、これが普通の状態では無いとあやねは直感的に悟った。
早くこれを鎮めてあげなければ。そう思ったあやねは行人に向かって声を掛けた。
「行人様、これ、どうすれば楽になるの!?」
「いや、その…」
必死になってあやねが問い質しても、行人は言い難そうに言葉を濁す。一刻を争うかもしれない事態かもしれないと思ったあやねは、つい声を荒げてしまった。
「ふざけないでよ、行人様!!本当に、本当に心配してるんだからっ!!」
その言葉に観念したのか、行人が重そうな口をやっと開いた。
「あやねが…」
「何?私がどうしたの?行人様…」
聞き漏らすまいと、あやねは行人にずい、と顔を寄せる。
もし、自分の所為で行人がこうなってしまっていたのならどうしようかとも思ったが、それならそれで自分が全ての責任を取ろうとあやねは覚悟を決めた。
もう自分は行人に守って貰ったのだ。ならば今度は自分が行人の事を守らなくてどうする。
全てを受け入れるつもりで耳を立てたあやねは、行人の言葉の続きを待った。
「………え?」
殆ど消え入りそうに答えた行人の言葉に、あやねは目を丸くして驚いた。
確認しようとしても、行人は顔を真っ赤にした儘横を向いている。
聞き間違いかとあやねが思った時、行人の息を呑む音が聞こえてきた。
「あ、あやねが可愛くて、どきどきしちゃったからこうなったの!!」
今度は聞き逃す事も無く、大きな声で行人が叫んでいた。
「えぇぇええぇぇっ!?」
その予想外の行人の言葉に、今度はあやねが叫んでしまう。
「え?だって、行人様。そんなに大きく腫れて、苦しそうなのに…」
「男って言うのは、可愛い女の子にどきどきして、変な気分になるとこうなっちゃうの!!そう言う悲しい生き物なの!!男は!!」
羞恥に堪えられず、行人は両手で顔を覆い隠した。
出来る事なら股間も隠したかったが、兎に角今は顔を見られる方が恥ずかしかった。
もうワケが解らなくなり、行人はこの儘何処かに消えてしまいたい衝動に駆られていた時。
さわっ――
「うわっ!?あ、あやねっ!?」
そろりといきり立っているモノを撫でられ、行人は驚いた声を上げた。
「んふふふふ〜。行人様…」
目を開けた行人が見た先には、何か良からぬ事を企んでいる笑顔を顔に貼り付けたあやねが映っていた。
つんつんと、指で突付いているあやねが、満足そうに行人を眺めている。
「行人様が私の事、可愛いって…」
「くふふ」と、堪えきれないとばかりにあやねは笑みを零した。
そして次の瞬間、
「ふえええぇぇぇえええ〜ん!!」
「え?ちょっと、あやね?」
あやねが声を上げて、わんわんと泣いていた。
「い゛ぐどざま゛がぁ〜!!…ひっく、い゛ぐどざま゛が、わ゛だじの゛ごど、っく、がわ゛い゛い゛っで、っくぅ、い゛でぐれ゛だぁ゛〜!!」
呆然とする行人の前で、あやねは何度もしゃくり上げながら涙を流していた。
「わた、わたっ、わたし、っだけちいさいか、から、きっといくとさまに、きにしてもらえ、な、いって…!!」
「えぇええぇ?えっと…、あやね?――っと!?」
「うぇぇええぇえぇ〜ん!!」
飛び込む様にあやねが抱き付かれ、狼狽えていた行人は最早裸などとは気に出来ない状態であやねを抱き締めていたのであった。
「落ち着いた?」
「…ぐすっ。うん…」
散々泣いて漸く鎮まったあやねに、行人は困った笑顔でそう訊ねた。
「まさか、あやねがあんなに大泣きするなんて思いもしなかったよ」
「う…」
本当はここで「んもう、行人様のいぢわるぅ」とでも返したかったのだが、先の醜態を思い出したあやねは言葉に詰まった返事しか出来なかった。
「それに、ごめんね。あやね。あやねがあんなに不安だったなんて、ボクちっとも気が付かなかったよ」
「そ、そーよ。行人様。行人様ったら本当に鈍感なんだから、これに懲りたらもう私に寂しい思いなんてさせないでよねっ!!」
嬉しい筈なのに、あやねの口から出て来た言葉は自分でも呆れるくらいに小憎たらしい言葉だった。「違うの!!本当はこんな事が言いたいんじゃないの!!」そう言いたくて行人を見たあやねは、
「うん…。ごめんね、あやね…」
やはり困った様な表情で笑っていた行人に何も言えなくなってしまっていた。
「もう、寂しい思いなんかしなくてから…」
「あ……」
さらさらと、行人があやねの髪に指を通しながら頭を撫でた。
「行人様?こう見えても私の方が二つも年上なのよ?」
「うん…。でも、あやねはこうされるのは嫌?」
「いいえ、もっとして…。行人様…」
「分かったよ、あやね」
胸に頭を預けてきたあやねを、行人が微笑みながら優しく撫でた。
「えへへへ〜。行人様っ」
ごろごろと甘えてきたあやねを、行人は飽きるまで撫でていたのだった
皆様、手に持った生卵を投げるなら今が最後のチャンスです
正直、次は本番以外の何物でもありません
「あやね×行人なんて、見たくもねぇよ!!」「素人はスッ混んでROMってろ!!」「所詮愛などまやかしだ!!そんな物、粘膜の作り出した幻想に過ぎん!!」「アイナ、好きだぁっ!!」
と言う方は、オイラが残りのSSを書き始める前にご一報お願いします
なかなかいいじゃないか・・GJ
本番が楽しみだ
GJ
アイナ、好きだぁっ!!
>>964 中編GJ!生卵は俺が全て口でキャッチしてやるZE!w
あやねがとてつもなく可愛いじゃないか。YOU、本番も楽しみにしているわ
そんな卑屈にならず、思うままにガシガシ書くんだ
久々のSS投下だし、半裸のままGJ待機しとくんで頑張ってくれ!
そして、シロー自重w
毎日このスレ覗いてて良かったぜ!続き期待してんよ!
触れたくて、行人(3)
行人とあやねが静かに抱き合い続けて、どれくらいの時間が経っただろうか。
お互いの体温を分かち合い、そんな和やかな時間が暫く続いていて。
「あれ?」
あやねが何かに気付いて声を上げたのだった。
「行人様?」
「な、何?あやね?」
非難がましい視線を送ってきたあやねに、行人は冷や汗を垂らしてたじろいだ。
鈍感と言われた手前、一体自分は何をしたのだろうかと振り返ってみが何一つそして思い当たらない。成程、だから自分は鈍感なのだと行人は改めて思い知った。
そんな行人を見て、あやねがしょんぼりと目を伏せる。
「行人様は、もう私にはどきどきしてくれないの?」
「え?」
予想外のあやねの言葉に、行人は何と言って良いか判らなかった。
「だって、行人様の。もうこんなに萎んじゃってるじゃない…」
「え、えぇ〜…?」
あやねのその指摘に、行人は困りきった表情を浮かべた。
そして、そんな表情を見たあやねの目がふるふると揺れ始める。
「今も行人様と裸で抱き合ってるのに、もう私には魅力は無いの…?行人様…?」
「そ、そんな事無いよ!!あやねは凄く可愛くて魅力的だよ!!」
「じゃあ、なんで行人様は私で大きくしてくれないのよ…」
拗ねてみせるあやねだったが、思ったよりもショックが大きかったのか、その大きな瞳から盛り上がった涙がそっぽを向いた拍子につぅっ、と頬に流れた。
「行人様のバカ…」
正直、そんな態度で悪態を吐いてくるあやねは反則的に可愛かったのだが、そんなに自分の生理現象を自在に操れるのなら、世の男たちはずっと男泣きする機会が減らせるだろう。
朝に鎮める時間を取られる事も無く、授業の途中で突然指名されて焦る事も無く、そして人込みの中で動けなくなる事も無いだろう。
しかし、そんな男の事情を知らないあやねにしてみれば、行人が自分で大きくならないと言う事はもう行人にとって自分は可愛くなくてどきどきしない女の子と言う事であった。
「いや、これはボクの意思じゃどう仕様も無いって言うか、勝手にそうなっちゃうって言うか…」
「私が激辛お煎餅を見ても何も感じなってしまうみたいに、もう私を見てもそんな気持ちは起こらないって事なのね?行人様は…」
もう、身勝手な男の言い訳にしか聞こえない行人の言葉に、あやねがぷるぷると身を振るわせ始めた。
そんな今にも捨てられそうな仔犬の「捨てないで…」オーラを撒き散らしているあやねに見上げられ、脳の回路が焼き切れそうになる行人であったが、そんな行人の想いに反して何故か行人のモノは大人しいままであった。
否、こんなにまでにあやねが可愛いからこそ、獣欲の如き劣情が湧き上がらない不可思議な状況に陥ってしまっていたのだった。
だからだろう、こんなにあやねと裸で触れ合っていても行人は鼻血を噴く気配も無く、穏やかな気持ちの儘でいられた。
「行人様ぁ…」
前言撤回。
とてもではないが、本気で落ち込みかけているあやねに行人は心穏やかではいられなかった。
どうすべきか。
行人は悩みに悩み。そして耳まで真っ赤になって口を開いた。
「あ、あのね。あやね」
「何、行人様?」
ごくり、と行人は喉を鳴らし、覚悟を決めて口を開いた。
「あやねがね、その、ボクのに触ってくれたら、また大きくなると思うよ?」
言ってしまった。そう思った瞬間、行人は顔から火が出そうなくらいに恥ずかしくなった。
変態。
そんな言葉が行人の背中に突き刺さる。
もう、お天道様には顔を向けて生きてはいけない。自分は汚れてしまったのだと、行人は心の中で滂沱の涙を流していた。
「そうなの?」
だが、支払った対価に見合うだけのものはあったようで。行人の言葉にあやねの顔が輝いた。
信じきった、否、断じて嘘ではないが、その行人を疑わないあやねの眼差しに行人の良心が容赦無く抉られた。
そんな行人の内なる葛藤など知る由も無いあやねは、早速嬉々として行人のモノへと手を伸ばしていた。
「え?ちょっと、あや――っくぅっ?」
「わ、わ、わ、わ!?本当に大きくなってきてる!!凄い、凄い、行人様!!見てみて、どんどん大きくなってくの!!何かビクビクしてきて、もう私の手には収まりきれないくらい大きくなったわ!!」
始めは驚いていたあやねであったが、触ったり扱いたりする間にみるみる血を巡らせる行人のモノに、半ば興奮気味にはしゃいでいた。
「ほら、行人さ――ま?」
振り返ったあやねは、目の前の行人の表情にポカンと口を開けた。
「あ、あやね…。その、もう良いから…」
苦しそうな表情で眉根を寄せた行人が、息絶え絶えにあやねを見下ろしていた。
そんな行人の表情を見て、
「やだ、行人様…。何か凄く可愛い…」
「へ?」
あやねが熱っぽい目でそう呟いていた。
「ふふ…。行人様…」
「ちょ、ちょっとあや――ああぁぁあぁうっ!?」
行人のモノを扱きながら、あやねはゆっくりと行人を押し倒した。
「その困った顔、凄く素敵よ…。行人様…」
「あ、あや、ねぇ…っ」
しゅっ、しゅっ、と扱き上げながら、今度はコリッ、と爪の先端を僅かに押し当てた。
「ひゃぁっ!?あ、あやね…?」
その儘ゆっくり、コリコリと五指で表面を窪ませていくと行人は泣きそうな顔であやねを見てきた。そんな表情を見て、あやねは動かしていた手を止める。
「ごめんなさい、行人様…。でも、行人様が凄く可愛かったから…」
その言葉に行人の目に安堵が灯る。
その瞬間を、あやねは見逃さなかった。
「だから、もっと私に見せて欲しいの…」
「―――くぁあっ!?」
さっきよりも強く爪を食い込ませ、あやねは行人の悲鳴の様な嬌声を聞いた。
「はぁ、はぁっ…。っく、…っはぁ…。あ、あやねぇ…」
その儘また竿を優しく扱きなおしながら、行人の怯えの混じった、そして蕩けていく表情をあやねは愉しんだ。
それが男にとってどんな残酷な仕打ちであるかを知っている筈は無いのに、只あやねは行人の淫靡な表情を引き出そうと、気が赴く儘に行人を責め立てた。
先端から滲み出て来る行人の透明な汁が手に塗れるのも構わず、あやねはにゅるにゅるとその汁を潤滑油にして更に扱く手を早く、強くしていく。
その度に、目も前の行人の表情はどんどんいやらしくなっていく。
熱い。
扱き立てている行人のモノが、握っている自分の手が。
そして、何よりも責め立てている自分の中心が焼ける様に熱かった。
獣の様に荒い行人の吐息が、あやねの頬に掛かっていた。
その息がもっと乱れるように、行人がおかしくなっていくように、あやねはひたすらに行人を扱き上げた。
「あ、あやねっ!!ダメ、ダメだよ!!ボク、もう…っ!!」
行人の手があやねの手に添えられたが、そんなものは形だけだった。
あやねが少し振り払っただけで、いや、構わず扱き続けるだけで行人の手はいとも容易くあやねの手から落ちてしまう。
口では嫌だと拒絶していても、本当は行人はこうされるのを望んでいるのだ。
そんな嘘を吐く行人には仕置きがなされて然るべきだろう。
行人が嘘を言う度に、あやねは行人を扱く手を力一杯握る事にした。
「ちょっと、ほんっ、とうに、ダメだからっ!!これいっ、じょうはぁっ、あぁっ!!」
「きゃあぁっ!?な、何!?どうしたの、行人様っ!?」
もう何度行人に仕置きをしたか分からなくなっていた時に、一際大きな行人の悲鳴と同時に跳ね上がり、突如先端から白い液体が飛び出してきた。
ビクビクと幾度となくあやのの手の中で暴れ、その度に行人のソレは明らかに普通とは異なる液体を吐いている。
「ひぅ…っ、っあっあ…、うぁっ…!!」
その現象に耐えられないのか、行人は息を押し殺しながらもそれが収まるまで動けないでいる。
あやねの中で、自分はもしかして行人にとんでもない事をしてしまったのではないかと言う気持ちが湧き上がった。調子に乗って、行人を困らせたいなどと考えていた所為で、本当に越えてはならない一線を越えてしまったしまったのではないか。
何より、行人があんなに必死にこれ以上は駄目だと言っていたのはこの事を知っていたからではないのか。
もしこれで行人に何か良くない事が起こってしまったら。
「ふっ、ふぇっ、ふぇっ…!!ふええぇぇぇええぇええ〜ん!!」
「えぇっ!?ちょっと、あやね!!一体どうしたの!?」
行人も泣きたかったのだが、何故か今まで行人を責めていた筈のあやねのここに来てのまさかのその反応にそんな事は吹き飛んでしまった。
「ごめんなさい〜、行人様〜っ!!こんな事になるなんて知らなくてぇ〜っ!!」
手に付いたモノで顔が汚れるのも構わずに、あやねはみっともない泣き顔で行人に謝っていた。
「お、落ち着いてあやね。ね?これは別にボクにとっては単なる生理現象みたいなものだから。ホラ、梅干を見ると唾が出てくるでしょ?あれと同じで、気持ちが良いと男は最後にはそうなっちゃうんだって」
「ほ、ん、とう?行人様…?」
「本当、本当。だからあやね、もう泣かないで良いから」
「うん…」
余程怖い思いをしたのか、あやねは素直に頷き、すんすんと洟を啜った。
「ホラ、これで汚れを拭いて…」
「はい、行人様…」
手渡された木の葉っぱで、あやねは付いた汚れを綺麗に取る。これで全ては元通りであった。
「ごめんなさい、行人様…」
「うん…。いや…。うん…」
何か言いたかったのかもしれなかったが、あやねのそのあまりの落ち込み様に行人は何をしたかったのかを忘れて結局は曖昧な返事しか出来なくなった。
一応、行人のモノはもう治まってしまっていたし、今日はこれでお開きだと行人が告げようとした時。
「い、行人様!!」
「わっ!?な、何?あやね?」
突然あやねに声を掛けられ。
「私にも何かして!!行人様っ!!」
「えぇっ!?」
あやねが行人を再び押し倒したのであった。
「だって、私ばっかり行人様に意地悪しちゃったし…。それに、何かこのままじゃ熱くて我慢ができないの、行人様…」
俯いたあやねが切なそうに股を擦り合わせていた。自分でも分からないぬるぬるとした粘液が、あやねの秘所から太腿を伝っていた。
多分、これは行人と同じようなものなのだろう。ならば行人はこの熱さの鎮め方を知っているかもしれない。
そう思ったあやねが、行人に泣きそうな表情で頼んできたのだった。
行人。こちらも泣きそうであった。
「いや、だって、ほら…。その…」
性の知識が乏しい自分に比べて、最早皆無と言って過言ではない女の子に性処理を頼まれたのだ。
一応は年上とは言え、その純真さは行人自身が身を以って知る驚きの白さなのである。
それに、行人には女の子がどうやって自分を慰めているかなんて知る筈も無かった。
(そうだ、ここはもう正直に知らないって言った方が――)
そう逃げようとした行人は、その思考ごとあやねに捕まえられてしまったのだった。
「ここが、熱いの…。行人様…」
「どひぃえぇ〜っ!?」
掴まれた行人の手が、下着の隙間からあやねのしとどに濡れた秘所へと押し付けられていた。
「ホラ、こんなに濡れてるの…。行人様と同じでしょう…?」
ぬる、とあやねの中に指が入っていく感触に、今度は行人の頭が驚きの白さにさせられてしまった。
「はぁ、あんっ…。やっぱり、行人様に、触られてると、んぅっ!?気持ちが良いわ…」
取り敢えず行人と同じように擦ってみようと考えたあやねは、その考えが正しかったと思った。
行人の指に触れられた瞬間、疼きが求めていた快感があやねの中に生まれていたのだ。
「あ、あぁっ、あっ、はぁっ、あんっ…」
行人の上で、あやねは行人の指で何度も善がり、その度に行人の腹にぽたぽたと露を落とした。
気持ち良過ぎて、何も考えられなくなる。
気持ち良い事しか、考えられなくなってくる。
「あ、あれ?な、何?何か…、来る…!!来ちゃうっ…!?」
どんどん昇り詰めて行く中で、あやねは快楽の波が立ち始めたのを感じた。
それは少しずつ大きくなって、岩を削るようにあやねの理性を刮ぎ取っていく。
そして、完全に呑まれたあやねは、
「あぁああぁっ!!いくとさまぁっ!!いくとさまぁああぁっ!!」
行人の名前を呼びながら、出し入れさせる行人の指に善がり狂う事しか出来なくなっていた。
もう駄目だと、行人と同じようにあやねがそう思った瞬間。
「ひぁあんっ――――!?」
あやねの視界が真っ白になり、そのまま糸が切れた人形のように行人の上に倒れた。
「あ、あやね!?大丈夫!?」
「ら、らいりょ〜ぶよ…。行人さま…。ただ、ちょっと腰が抜けちゃったみたい…」
最後は何とか言葉を戻し、あやねは行人に、にへら、と笑った。
もしかすると、あの時の行人もこんな風に気持ち良かったのかもしれない。
そう思うと、もっと苛めてあげれば良かったかもと、あやねはムシの良い事を考えてしまうのだった。
「あれ?行人様?」
行人に倒れていたあやねは、覚えのある感触を腹で感じていた。
「ふへへへへ………。行人様ぁ………」
「ひぃっ!?あ、あやね?何か怖いんだけど…?」
明らかに間違った笑い声を出しながら、あやねの目に不埒は光が宿り初めていた。
「何よ、行人様。行人様だってこんなに大きくしてるじゃない」
「そ、それはそうだけど…。っく…。あ、あやね。そんなにまた触らないで…」
復活した行人のモノを掴んで、あやねが得意そうな目で行人を見ていた。
これでまた、行人の困った顔が見れる。しかも、度はちゃんと分かっているから、思う存分困らせてあげられる。
行人にはあやねの瞳がそう言っているように見えた。
願わくば、思い過ごしであった欲しい。
しかし鈍い行人には、そんな絶望に歪む自分の顔こそがあやねの嗜虐心を煽っているなどとは露ほどにも思っていないのだ。
「ふぇっ、ふぇっ、ふぇっ、ふぇっ………。行人様、準備は良いかしら………?」
「あ、あやね?少し落ち着こう?ね?ね?」
じゅるりと、この場面において舌嘗めずりなんぞをカマした少女が今の行人にとってどれほどの恐怖であっただろうか。
逃げようにも、逸物を掴まれていては心臓を掴まれているのも同然であった。
(そうね?でも今度は私も行人様と一緒に気持ち良くなりたいわね)
辛うじて残っていたあやね理性が、ふとそんな事を思わせた。
それに、怯える行人を見て自分の中にまた火が点き始めているのをあやねは気付いてしまったのだ。
行人を困らせながらまたあの気持ち良さを味わえたらどんなに気持ちが良いだろうか。
そう思っていたあやねは、自分が握っているものに気が付いた。
それはあやねにとっては天啓で、まさに一挙両得の方法であった。
(まぁ、問題は行人様のが私のに入るかどうかだけど…。多分入るわよね?)
後先を考えないあやねであった。
「それじゃあ、行人様。また気持ち良くなりましょう?」
「え?」
そしてあやねの取った行動に行人は軽率にも戸惑い顔を浮かべてしまい、その顔を見たあやねに何と言われようと止めない誓いを己の中に立てられたのであった。
「あやね!!駄目だって、本当にそれは駄目なんだって!!」
「えへへへへ〜。それじゃ、行くわよ?行人様っ」
期待に胸を躍らせて下着を脱いだあやねは、何の躊躇いも無く行人の上から一気に腰を下ろしたのだった。
「ぎょえぇぇええぇえぇえ〜っ!?」
「あ、あやね〜っ!!」
少女が上げる破瓜の声にしてはあまりにもアンマリなその声に、優しい行人は思わず声を掛けていた。
「いたい…。いたいよぅ…。いくとさまぁ…」
「動かないで、あやね…。今動くと痛いかもしれないでしょ?」
行人にしがみ付き、あやねはもう本日何度目になるか分からない涙をぽろぽろ零してひんひん泣いていた。
「ふえぇぇええ〜ん…。ごめんなさい〜…。いくとさまぁ〜…」
「あぁ、もう…。だから止めてって言ったのに…」
まさかこの瞬間まで自爆してしまうと思っていなかった行人はもう怒る気にもなれず、あやねの頭をさすさすと撫でていた。
「だって、こんなに痛いだなんて思わなかったんだもの…」
「うん。まさかボクもこんな風にあやねとえっちするなんて、夢にも思わなかったよ…」
「えっち?」
行人の言葉に、あやねがキョトンと首を傾げた。
「行人様。えっちって何?」
「えぇっ!?ここでそれを訊くの?あやね?」
あやねの驚きの白さ(頭ではない)を考えれば無理も無い事であったが、改めて問われればやはり行人とてそう叫びたくもなるのも仕様が無い事であった。
しかし、そんな事も知らずにここまでやってのけてしまうあやねに、行人はもう只呆れる事しか出来なかった。それでも、ちゃんと教える辺りに行人の人の良さが滲み出ていた。
「えっちって言うのはね、今こうしてボクとあやねが繋がっている事や、さっきみたいに裸になって触り合う事かな?」
「でも、これ。全然気持ち良くないわ…。行人様…」
「ん、まぁ。女の子の最初は痛いって言われてるケド…」
「え?じゃあ、行人様は今気持ちが良いの!?」
「え〜…。まぁ…、うん…」
悪いと思いながらも、行人はあやねに正直に答えた。
初めて体験した女の子の中はとても窮屈で少し痛いくらいだったが、うねうねと動く中の襞や伝わってくるあやねの体温はしっかりと行人に快感を齎してくれていた。
「良かったぁ…。行人様はこんなに痛い思いをしなくて良かったのね…」
そしてあやねは、行人が自分で気持ち良くなってくれている事に心から安堵していたのだった。
「そりゃあ行人様だけ痛くないのはズルいとは思うケド、でも行人様までこんなに痛い思いをするなんて意味無いわ…。こんな痛みは、私一人で十分だもの…」
「うん…。あやねの中は、凄く気持ち良いよ…」
「えへへ…。私の中、行人様は気持ちが良いのね…」
まだ痛さの涙の後が頬に残っていたが、あやねは何処か誇らしそうに笑った。
だから行人は、その気持ち良さとあやねの大切なものを貰ったお礼に、優しく抱き締めて頭を撫でる事にしたのだった。
「やっぱり、行人様の手って気持ちが良いわ…。それに、何だか凄く安心するの…」
目を細めたあやねが行人の肩に顎を乗せ、その儘すりすりと頬を擦り寄せてきた。あやねが行人の上に載っているので少し動き辛かったが、まだ痛みが引かない間はどうせ動けないのだから暫くはこの儘で良いだろう。
そうしてまた暫くの時間が過ぎた時。
「もう大丈夫よ、行人様」
にまにまと笑うあやねに、行人は心の奥で悲鳴を上げたのであった。
「あぁ、あっ、あ、あぅっ、っはぁっ、やんっ、っはぁん…っ」
「ちょっと、あやね!!もう少しゆっくりで良いから!!」
「そんな、ことっ、言ってもっ、止められないの…っ」
ツインテイルを揺らしながら、あやねは行人の上で腰を振りたくっていた。
流石に普段から打たれ強かった所為か、宣言通りにあやねはすっかり痛みを感じていなようで、今では遠慮無く行人と本能の儘に繋がり合っていた。
いや、もうそれは愛の営みと言うには程遠く、あやねが行人を一方的に犯しているようにも見えていた。
「んっ、流石、行人様ね、もう私の、中、でっ、出したのは、何回目かしら?」
「も、もう出ないから…!!これ以上は無理だから…!!」
「えへへ〜。どきどきして、もらえれば、何度でも、大きく、なるんでしょ?行人様は」
「そ、それは――っつ!!」
「あは。行人様のが、また私の中で、暴れて…。んんぅ〜〜〜〜っ!!」
絶頂を迎えた行人に続き、遅れて達したあやねは全身をふるふると震わせてその儘ぽふん、と行人の胸に倒れた。
「ふふ…。好き、好き…。行人様大好き…」
「ボクもあやねの事好きだけど、流石にコレはやり過ぎじゃないのかな?」
匂い付けでもするように、あやねは行人に抱き付いて身を摺り寄せて来た。
「そう?でも、私はいくら行人様を好きになっても全然足りない気がするわ」
「いや、ボクもそうかもしれないけど、精神的には続いても肉体的には厳しいと言うか…」
「無理?行人様?」
「ム?そんな事は無いよ。絶対に無理なんて事は…。って、あやね。その先を言ったらボクはどうなるの?」
「私が行人様を愛してあげるから大丈夫よ。行人様…」
小悪魔の笑みで、あやねが「ほほほ…」と笑った。
「だから、いつまでも私と一緒にいてね…。行人様…」
そう言うと、あやねは静かに瞼を閉じた。
「あやね?」
「くぅ、くぅ…」
本当は疲れて限界だったのだろう。
胸の上で眠るあやねはもう声を掛けても寝息し返ってこなかった。
正直、涎が垂れていなければここで綺麗に締まった事が惜しかったが、何となくあやねらしいので行人はその口元をそっと拭って苦笑した。
「ふふふ〜、いくとさま〜」
「ここにいるよ」
あやねの寝言に、行人は優しく返事をした。
「それじゃあ、一緒に寝ようね?あやね…」
手を握ったあやねの寝顔が幸せそうに見えたのは行人の錯覚だろうか。
そんな事を考えていた行人の瞼も、少しずつ下りてきた。
「おやすみ、行人様…」
意識が途切れる直前に、行人の唇にそっと柔らかい何かが当たったような気がした。
それとも、それは夢の出来事だったのか。
胸の上に感じる幸せを感じながら、行人はその儘眠りに就いたのであった。
触れたくて、行人〜了〜
これにて『触れたくて、行人』は終了でございます
住人の方々の雑談についていけない自分が何を血迷ったのか、アニメだけしか知らないでこんなSSを作らせて貰いました
これも自分にレスと言う原動力を与えてくださった方、そして「レスしてくれなかったけど、きっと読んででくれてる住人さんもいる(と良いなぁ…)」
と言う誠に自分よがりな妄想のお陰だと思います
はい、この妄想力で書かせて頂きました、どうも有難うございます
こう言う自分が巷では妄想狂と言われていると思うと、何だか明日の三面記事のトップを飾りれそうな気がして参ります…
インタビューでは黙秘権を行使してでもこのスレの名前なんか出しませんが、押収されたり、通信履歴から足がついたらごめんなさい
それでは、またヒロインたちとの妄想が溜まった頃にお会いしましょう
有難うございました
神降臨キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
作者、作品ともにGJ!!!
このスレ見といてほんとによかった!
久々にいい作品を読ませてもらったよGJ
島に昔のまちの友人(男)が流れ着く。
いい雰囲気のまちとそいつに行人が嫉妬する的な妄想が浮かんだ
>>975 仕事から帰って来たら続きキターー!!!
とってもあやねが可愛らしく書けていて、前編・中編共にニヤニヤしちまっていてのこのラスト
GJの嵐をプレゼンツだZE
また創作意欲が湧いてくるのを全力で待ちかまえていますわ
して、次スレはそろそろ立てる頃?
推敲とエロの不足について加筆修正したい場合はどうすべきですかね?
再投下とか許されるんでしょうか?
>>980 再投下する事も出来るし保管庫ロダにテキストファイルで投下してもよい
ヌヘホにメールなどでアポ取って改訂版を送付しても……時間かかるしちと迷惑か