「コーセルテルの竜術士物語」を語ろうエロパロ板2

このエントリーをはてなブックマークに追加
1名無しさん@ピンキー
石動あゆま著「コーセルテルの竜術士」及び「コーセルテルの竜術士物語」の
エロパロSSを投下したり濃いカプ話をするスレです。

★エロ無しでもドンとこい
★職人さん熱烈大歓迎

またーりと語り合いましょう。
2名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 12:27:21 ID:dVOSzyo5
【前スレ】「コーセルテルの竜術士」を語ろうエロパロ板
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1075834734

SS保管庫 http://red.ribbon.to/~eroparo/
(ミラー http://sslibrary.arings2.com/)
3名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 12:53:53 ID:wL7SkkYp
>>1
ありがとう。
4名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 13:04:36 ID:Ou5tvLV1
>>1さん乙です。
保守がてら見たいカプでも書いておく?
他にもあれど、まずは意表を突いて「将来恋愛出来ているのか」と心配されている
マシェル×誰かを見てみたい
5名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 15:37:34 ID:ZXIX196/
>>1
ありがとう。

自分としては無印から続いているランバルス×ユイシィをプッシュしたいところ。
後は前スレで人気だったカディオ×エレとかかな。
6名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 16:02:37 ID:GP6QB1Rc
>>1
ありがとうです。

アータ×タータ成長後がみたい。
7名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 20:57:48 ID:3KWHuma2
>>1
ありがとうです。

すみません、SSを投下したいのですが…。
・エロなし(ていうか、カップリングなし…?)
・ZERO-SUM最新号の話を下敷きにしてる
・主人公マシェル(と少々ナータ)

スレの趣旨に合っているか激しく不安なのですが、不愉快に
思われる方はどうかお許しのうえ、スルーお願いします。
タイトルは「ファナのエプロン」で14回投下予定です。
8ファナのエプロン(1/14):2007/09/30(日) 21:00:13 ID:3KWHuma2
「ほんとに行かないの?マシェル君」
兄さんが僕の顔を覗き込んで尋ねる。
「うん。だって僕の子竜たちをいったいどうするの?まさか他の竜術士さんのとこ
ろへ預けてまわるわけにはいかないじゃない」
それじゃお泊り会のときみたいに大騒ぎになっちゃうよ、と僕は続けた。
「そ、それはそうなんだけど」
兄さんは歯切れの悪い口調で言った。
「でも、君の妹でもあるんだし…」
ここは風竜家。
兄さんに妹がいることがわかって、兄さんは郵便屋さんの案内で外の世界を訪ねに
行くことが決まっていた。
「だからさっ兄さん」
僕は明るい声で言った。
「僕、エプロン作ろうと思うんだっファナのために。僕が作れるものってそれくら
いしかないし、急いで作るから、兄さん風竜の里のほうに許可をとってくれる?」
「僕はマシェル君も行ったほうがいいと思うんだけどな…」
「もう兄さん。だから、ムリだから。エプロンのことお願いするね?」
「…うー。うん」
ようやく納得したようすの兄さんの、上掛けに隠れた足の上あたりをぽん、と叩く。
「それより兄さん、早く身体を直してね。まったくジェンを探してムリするから」
「もっもう大分いいんだよっ」
むきになって子供のような表情になった兄さんに僕は笑いかけた。
「早く行けるといいねっ」
9ファナのエプロン(2/14):2007/09/30(日) 21:01:31 ID:3KWHuma2
僕は急いでグイ族の人たちから布を調達してエプロン作りを始めた。
僕はどうもお裁縫は苦手なんだよなぁ。
久しぶりのせいか、急いでいるせいか、結構針で指を突いてしまう。
「…いたっ」
「…マシェル」
眉を顰めて僕を見上げているのはナータだ。
「少し焦っているのではないか。もう少し落ち着け。傷が増える」
「うんでも、ミリュウ兄さん今日エプロン取りに来るから。それまでにこのフリルを
つけちゃいたいんだ」
「間に合うのか…?もうフリルはつけなくてもいいだろう」
「でも女の子のだし。手に入った布の色が白でちょっと地味な気がするから、せめて
可愛いのにしてあげたいんだ」
「…まったく…夕べも遅くまでずっと…」
ナータはぶつぶつと僕に文句を言う。
「これくらいなんでもないよっ。兄さんの妹のためだもん」
僕が笑うと、ナータは漆黒の瞳でじっと僕を見上げて、ぽつりと言った。
「マシェルの妹、ではないのか」
僕の針を持つ手がちょっと止まってしまって…暫くして僕はナータに向かって答えた。
「うん勿論…僕の妹でもあるよね。だから作ってるんだし、エプロン」
「マシェル…本当はミリュウと一緒に行きたくなかったのか」
「そっそんなこと!ナータ何を言うの」
「マシェルは最近時々何か上の空で考え事をしている。…何を考えているのだ」
僕は絶句してナータを見つめた。
…ほんとに、ナータに隠し事をするのは難しい。
10ファナのエプロン(3/14):2007/09/30(日) 21:02:39 ID:3KWHuma2
僕は、実は…エカテ母さんたちの暮らす家へ行きたくなかった。
なんとなく、怖かったんだ。
エカテ母さんがいて、ミリュウ兄さんとファナのお父さんがいて、ミリュウ兄さんが
いて、ファナがいて…僕の居場所はどこにあるんだろう。
そんな考えが頭の隅にあって…だから僕は子竜のことを口実にしたんだ。
ミリュウ兄さんはほんとに何度も、僕も一緒においでって言ってくれたんだけど。
これは、いくじなしな考えなのかなぁ…。
だけどその代わりに僕は、エプロンを作ってファナにあげるんだ。
次の機会には、僕も行けるようにみんなに協力してもらって、僕もファナのお兄ちゃん
なんだよって…うん、次には言えるかもしれない。
そのためにはせいいっぱい可愛いエプロンを作らなきゃね。
僕は、外の世界の服装でやってきた兄さんに出来上がったエプロンを渡した。
水晶のおひめさまのところに遊びに行っていたみんなや地竜術士さんも帰ってきてて、
僕は慌しく兄さんを見送った。
兄さんは明日朝いちで外の世界に出かけるんだ。
あんまり浮かれて迷子にでもならないといいんだけど。
僕はその晩は落ち着かなくてあんまり寝付かれなかった。
11ファナのエプロン(4/14):2007/09/30(日) 21:03:33 ID:3KWHuma2
兄さんが帰ってきた。
外の世界にあるエカテ母さんの家に一晩泊まって、一緒に行ったジェンといったん風竜家
に戻ったあと、僕の家に報告にきてくれたんだ。
「お帰りっミリュウ兄さん、ジェン!どうだった?コーセルテルの外は?」
兄さんもジェンも笑顔で楽しかったよ、と答えた。
初めて見た外の世界は、やっぱり興奮するものだったみたいだ。
いろいろお土産話をしてくれるふたりに、僕はなかなか切り出すことができなかった。
─ファナは?
─エプロンを受け取って、喜んでくれたのかな…。
ぼくはやっと適当な話の継ぎ目を見つけて、何でもないような顔をして尋ねた。
「えと…それで、あのファナに、エプロンは渡してくれた?」
僕はそれを尋ねて…そして聞かなければよかったかな、と思った。
兄さんの顔がうっと詰まるような顔になって…すぐに笑顔でこういったからだ。
「もちろん!喜んでくれたよっ」
ジェンが何でだか怒ったような顔をして口をつぐんでいる。
僕はすぐに話題を変えた。
「そう良かった…ところで、エカテ母さんの料理はどうだった?」
「いや、すごかったよっまったく変わらないねあの酷さはっ──」
兄さんはほっとした顔になってエカテ母さんがどんなにすごい料理を出してきたかを説明
し始めた。
僕はそれを聞きながら、表面だけ笑顔を浮かべていた…。
12ファナのエプロン(5/14):2007/09/30(日) 21:05:25 ID:3KWHuma2
僕は、兄さんとジェンが帰る前にそっとジェンを掴まえた。
「ジェン…エプロン、ファナに気に入ってもらえなかったのかなぁ?」
僕ができるだけ何でもないように聞くと、ジェンはすごいしかめっ面をして、うーと言った。
「あの、話しづらいようならいいんだけど…」
「…ううん、マシェル君すごく気になるよね?師匠は言うなって言ってたんだけど…やっぱ
あたし我慢できないっ」
そう言うと、憤慨した顔で話してくれた。
「あのねっマシェル君、ファナは師匠に会えてとっても喜んで懐いたの。マシェル君のこと
もエカテさんから聞いてたみたいで、マシェル君は?って尋ねてた。それで、子竜がいるか
ら今回は来なかったよって聞いたらぷうぅっと頬を膨らませちゃって…そこでね、師匠が
マシェル君の作ったエプロンを渡してあげたのよ」
そしたら…とジェンは怒って言う。
「ファナったらこんなのいらなーーいって叫んで、思いっきり風を起こしちゃって…マシェ
ル君のエプロン、飛んでっちゃったの。みんなでうんと探したんだよ?でも見つからなくて
…」
「そっか」
だからミリュウさんはあんな顔してたんだ。
「なんだ、そんなことか」
ジェンは上目遣いに僕を窺う。
「そんなことって…マシェル君。がっかりしたでしょ?」
僕はにっこりと笑った。
「ファナはまだ3歳なんだよ?僕が直接会って渡せればよかったんだから、ファナのせいじゃ
ないよ。…それに急いで作ったから、ちょっと可愛くできなかったしなぁ」
「うう…やっぱりマシェル君は優しいなぁ。…あたしがマシェル君の立場だったら怒って引っ
叩いちゃったかもしれない」
「何言ってるの、だめだよ未来の風竜術士に。…ほんとに、ファナのこと悪く思っちゃダメだ
からね」
「うん…わかった」
ジェンは頷いた。
「ジェンさーーん」
「あっ師匠が呼んでるっ急がなきゃ」
「じゃぁね、ジェン」
「うんっじゃ、マシェル君さよならっ」
ジェンはミリュウ兄さんのところへ駆けて言って、ふたりは空を飛んで風竜家へと帰っていった。
13ファナのエプロン(6/14):2007/09/30(日) 21:06:14 ID:3KWHuma2
真夜中にふと眼が覚めた。
僕は顔をごしごしとこすった。
なんだかイヤな夢を見ていた。
僕は身体を起こして、部屋着をはおって、子竜たちの部屋へと向かった。
そのまままた眠って、イヤな夢の続きを見たくなかった。
そっと音がしないように扉を開けて、月明かりの差し込む部屋の中へと入る。
…またサータは上掛けをはねのけてるなぁ。
ひととおり子竜たちの寝ているところを点検して、僕は扉を背にして小さくため息をついた。
ファナは。
あんまり考えたくないことが、否応無しに頭に浮かんでくる。
エプロンを受け取ってくれなかった。
僕はどうしよう。
「また作ろうかな…今度はもっと可愛い色で…そうだ、モーリンさんに型紙を借りて…」
それでも受け取ってもらえなかったら?
僕はずるずると背を扉につけたまま床に座り込んだ。
石の床はひやりと冷たい。
ファナは何がイヤだったんだろう。
ジェンは僕が直接渡さなかったから怒ったんだっていう風に話してくれたけど…。
…本当は、家族以外の人間からの贈り物がイヤだったんじゃないだろうか。
僕を直接見たら、ファナは何でマシェル君は黒い髪じゃないのって言うかもしれない…。
僕は眼を閉じて、膝の上に額をくっつけてぎゅっと両腕で膝をかかえた。
僕はどうしてこんなことばかり考えているんだろう。
実際に行ってみれば、ファナは笑顔で迎えてくれるかもしれないじゃないか。
でもそうじゃなかったら…。
ジェンに見せたみたいに笑顔で誤魔化しきれなかったら怖いから、僕は直接ファナに会う勇気が
ない。
エプロンは、そんな臆病な僕とファナとを繋いでくれるはずだったんだ…。
14ファナのエプロン(7/14):2007/09/30(日) 21:07:01 ID:3KWHuma2
イヤな予感がして、ナータはがばっと跳ね起きた。
…まだ、真夜中ではないか。
ナータは周りを見回し…扉のところの床の上に白いぼうっとしたかたまりがあるのを見つけて…。
「マシェル!」
かたまりは、膝を抱えて丸くなっているマシェルだった。
こんな冷たい床の上に、直接座り込んで──!
「マシェルっ何をしている」
ナータは急いでベッドから降りて、マシェルの身体を揺すった。
ゆっくりとマシェルは顔をあげる。
結わずに梳かれた長い髪の間から顔がのぞいて…。
…はっとした。
マシェルはとても寂しそうな…悲しそうな顔をしていた。
だけどそれは一瞬で、すぐににっこりと笑ってマシェルは言った。
「あ…ナータ」
ナータは気を取り直して言った。
「あ、じゃない。なんてところで寝ているんだ。風邪を引くだろう」
以前もナータのベッドの端で眠り込んでいたことがあったが、この場所はさらに冷たく冷える。
身体に良いわけがない。
マシェルの手に触れてみたら…案の定、とても冷たい。
「マシェル、立て。自分の部屋のベッドに帰るんだ」
まだ時刻は真夜中で…だが、こんなに身体が冷えてしまっては、もう一度眠るまでがとてもつらい
ことだろう。
マシェルは素直に立ち上がった…身体がかじかんでいるようで、とてもゆっくりとだったが。
ナータは扉を開けて部屋に帰るマシェルにくっついていった。
「マシェル。何故あんなところで寝ていた」
ナータがそう問うと、ベッドに腰をおろして部屋着を脱ぎながらマシェルは答えた。
「さぁ…なんでだろう…」
「なにかあったのか」
「ううん別に…そうだ、イヤな夢を見ちゃってね。それで起きたからついでに君達の様子を見に行っ
たんだった…」
「イヤな夢…とは?」
「…もう覚えてないなぁ…」
マシェルはゆっくりと答えてにっこりと自分に笑いかけた。
なんだか…少し様子がヘンな気がする。
「…とにかく…休め」
「うん、ありがとね。お休み、ナータ」
ナータは内心疑問を抱えながら、マシェルの部屋を出て行った。
15ファナのエプロン(8/14):2007/09/30(日) 21:07:42 ID:3KWHuma2
翌朝、マシェルは何事もないように笑っていた。
だが、朝食のお皿を片すために何気なく触れたマシェルの手の指の冷たさにナータは驚いた。
「マシェル、こんなに手が冷たくて──つらくはないか?病気なのか?」
「何でもないよナータ。どうせ今から水仕事するから冷たくなるし」
マシェルはにっこりと笑ってそう言う。
だが、マシェルの指の冷たさは皿洗いや洗濯を済ませてから大分経っても治らなかった。
昨夜、冷たい床に座り込んでいた…あのせいだろうか。
マシェルは熱が出ているわけじゃなし、と何でもないようにいつもの仕事をこなしている。
…心配だった。
ナータにはマシェルのおかしな様子にひとつ心当たりがあった。
二番竜に頼んで、こっそりと手紙を風竜術で届けてもらう。
そして家の裏手に、手紙の相手──風竜のジェンはやってきた。
ナータはジェンに昨日マシェルと話した内容について聞いた。
マシェルがふたりの帰り際、ジェンと立ち話をしているところをナータは見ていたのだ。
何を話しているかまでは聞こえなかったが…。
そして、ジェンの話した内容を聞いて──。
ナータは怒りのあまり地震を起こしそうになった。
16ファナのエプロン(9/14):2007/09/30(日) 21:08:34 ID:3KWHuma2
「マシェル」
おやすみの後、そっと子竜の部屋のベッドを抜け出してマシェルの部屋の扉を開けると──あきれた
ことにマシェルはまた、ベッドに寄りかかって冷たい床の上に座り込んでいた。
「あ…ナータ」
「ベッドへ戻れっ」
ナータはほとんど怒鳴りつけるように言った。
マシェルはゆっくりと立ち上がって、ベッドの端に腰を下ろして、ナータ何の用?と首を傾げて尋ね
る。
ナータはふぅ、とため息をついた。
どう…話したらいいものか。
マシェルはじっと自分を見つめている。
「…その…あまり気にするな。子供のすることなど」
やっと考え付いた言葉を言うと、マシェルはふわっと笑った。
「ジェンに何か聞いた?うん、僕気にしてないよ、だってファナに悪気なんかないもの──」
「マシェル」
悪気がない行為だからなおさら…マシェルには気持ちの持っていきようがないのだろう。
一生懸命夜遅くまで頑張ってエプロンを作っていた。
一針一針思いをこめていたのに。
「マシェルには家族がちゃんといる…自分たち子竜がいるだろう。今度エプロンを作るときは自分たち
に作ってくれ。皆喜んで身に着けるだろう」
「ナータもエプロン着けてくれる?」
マシェルが面白そうに言ったので、ナータは一瞬ぐっと詰まったが大きく頷いた。
「もちろんっ身に着けるとも!マシェルの作ったものならばな!」
マシェルはくすくすと笑った。
「それじゃぁ僕新しいの作ろうかな」
「マシェル、自分たちにはもうエプロンはある。新しいのを作るのは自分達の身体が大きくなって寸法
が変わってからでいいだろう」
また、あんなに指を突いて怪我をされては堪らない。
「うん、君達のはそうだけど、ファナのエプロン新しいのもう一度作ろうかと思って」
17ファナのエプロン(10/14):2007/09/30(日) 21:09:23 ID:3KWHuma2
「マシェル──もう気にするな、と言ったろう」
「うん、ナータが慰めてくれたから僕元気出たよ。もう一度挑戦してみなくちゃ」
マシェルは明るい声で畳み掛けるようにそう言う。
「マシェル…やめておけ」
「だってナータ、僕の妹だもの。何かしてあげたいよ。そもそも色が可愛くなかったと思うんだ。もっと
明るいきれいな色の布を選んで、女の子らしい凝ったのを作ってあげて、そうしたら──」
「マシェル、そこまですることはない」
あの白いエプロンは充分可愛かったのに、とナータは思う。
それに、その娘がまたひどいことをしたら、マシェルは…。
部屋の扉に背をくっつけ、膝を抱えて丸くなって冷たい石の床にうずくまっていたマシェル。
あの悲しげな顔。
あんな姿はもう二度と見たくない。
マシェルの手をとる。
…ひんやりとして、冷たい。
いつもならずっと暖かいはずなのに。
「…それともナータ、受け取ってもらえるはずないって思ってる…?」
それまでの明るい声とは一転した、小さなか細い声。
マシェルの顔を見上げる。
俯いたその表情は長い髪に隠されて、よく見えない。
「…わからない。3歳の人間の子供の考えることなど、まぁ幼竜のようなものなのだろうからどうせとても
気まぐれで好き嫌いが多いのだろう。兄弟たちを見てきたからな、わかるのはそれくらいだ」
だから、とナータは続けた。
「そんな気まぐれにマシェルが振り回されて悲しい思いをするのは絶対見たくない。それで反対している」
マシェルはナータを抱き上げて、ぎゅっと抱きしめた。
そして、ナータはあったかいね、と呟いた。
「…兄さんに相談してみるよ。…僕、あきらめたくないんだ。自分から手を離しちゃうのだけはいけないっ
て思ってる。だから…」
ナータは反対したかったが…笑ってそう言うマシェルを見てそれ以上、強く出ることはできなかった。
18ファナのエプロン(11/14):2007/09/30(日) 21:10:08 ID:3KWHuma2
「…ジェンさんから聞いたのかい。口止めしておいたんだけどなぁ」
兄さんはため息をついた。
「兄さん、ジェンにも言ったけど僕全然気にしてないからっ。それより」
新しいエプロンを作ったら届けてもらえるかな、と勢い込んで聞くと兄さんはうーーん、と腕を組んで考
えた。
「ファナも結構ヘンなところで意固地になる性格らしくてね。僕そっくりだってウィルフさんは言うんだ
けどっ。あの時はすっかりへそを曲げちゃってね、みんなでエプロンを探している最中にひとりで勝手に
ふわふわ飛んでいこうとするもんだから、まだ3歳だよ?とにかく大騒ぎで…」
僕は水をかぶったような、身の置き所のない気持ちになった。
僕の作ったエプロンのせいでそんな騒ぎになっちゃってたなんて。
せっかくの一家水入らずの団欒だったのに。
僕が余計なものを持ち込ませちゃったから──。
僕の頭を兄さんがこつんと叩いた。
「こら、マシェル君。余計な気を回さないこと」
僕は兄さんを見上げた。
「ファナにエプロンを作ってあげるのはとりあえずおよしよ。どうせもっといいやつを作るつもりなんで
しょ?甘やかしになるからね、あんなに騒いだあげく、もっといいものが手に入るんじゃ」
「…そっか」
僕が余計なことをしないほうが、いい。
「マシェル君」
なんだか心配げな兄さんに僕は笑いかけた。
「うん、わかったよ兄さんっプレゼントはまたの機会にするよ。相談にのってくれてありがと」
僕は身を翻して風竜家をあとにした。
19ファナのエプロン(12/14):2007/09/30(日) 21:10:56 ID:3KWHuma2
マシェルは風竜家から帰ってきてから、一言こう言って笑った。
やっぱり、エプロン作るのはやめたよ、と。
それで元気になったならともかく…マシェルが無理やり笑っているのがナータにはわかった。
ナータは心配で堪らない。
マシェルは、もう己のことは何も言おうとしなかった。
子竜たちに向ける笑顔に曇りは無く、竜術士としての仕事に一切手抜きはしない。
いつも傍についているナータにさえも、己のことを気づかれまいとしている。
だがマシェルは、それからは食べる量も減ってしまったのだ。
己の分を取り分けるとき、ほんの少ししかよそわないのにナータだけは気づいている。
ミリュウの奴──何を言ったのだ。
兄のくせに弟を落ち込ませるようなことしか言えんのかっ。
だがそうひとり毒づいたからといって、では自分がマシェルを元気づけられるかといえばそれもまま
ならない。
自分がミリュウやファナを責めてもどうにもならないことはナータにもわかっている。
そんなことをマシェルの前で言ったりしたら逆に…ますますマシェルは悲しむだろう。
ナータが言えることといえば、気にするな、忘れろ、といった自分でも芸がないと思う言葉ばかりだ。
マシェルだって、出来るものなら気にしたくないし忘れたいだろう。
困ったように笑って、マシェルはただナータをぎゅっと抱き締める。
その手は、この前からずっとひんやりとして冷たい。
また夜中に床に座り込んでいるのではあるまいな、とナータが問い詰めるとマシェルはそんなことして
ないよ、ちゃんとベッドで寝てるよ、と微笑む。
本当だろうか。
このままではマシェルはほんとうに病気になってしまうのではないだろうか。
どうすればマシェルは元気を取り戻してくれるのだろうか。
マシェルはおそらく、風竜の家族からのけ者にされたように感じているのだ。
何もできない自分が歯痒くて仕方がなかった。
20ファナのエプロン(13/14):2007/09/30(日) 21:11:40 ID:3KWHuma2
それはある日、空からやってきた。
風竜術の風の気配がごうっと押し寄せてきて、僕は洗濯物のシーツの陰から飛び出した。
「兄さん?」
それは確かに兄さんとジェンだったけど、それともうひとり──。
「もしかして──ファナ!?」
兄さんの腕の中で黒髪黒眼の小さな女の子が笑ってる。
その子は真っ白なスカートをはいていて…ううん、あれは…。
「僕が作ったエプロン──見つかったのっ?」
風竜の風に、エプロンがはためいている。
フリルが風にのって揺れている。
「マシェルお兄ちゃーーん」
ファナがふわりと兄さんの腕から飛び出して、僕に飛びついてきた。
子供の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
「ファナね、お兄ちゃんに会いたかったの!だから来たの」
「いらっしゃい…ファナ」
僕はぎゅっとファナを抱き締めた。
「あはは、突然で驚いた?」
そう言いながらミリュウ兄さんが着地した。
「マシェル君がコーセルテルを離れられないなら、ファナだけでもって話が出てたんだよね。ごめんね、
内緒にしてて。エプロンも母さんが探してね、やっと見つかったんだ、だから」
「ううん、兄さん…ありがとっ!」
ファナは兄さんそっくりで…とっても可愛かった。
この子が僕の妹なんだ──。
「コーセルテルへようこそ!ファナ、僕の子竜たちを紹介するねっ」
僕がファナに笑いかけると、ファナはこっくり頷いて笑ってくれた。
21ファナのエプロン(14/14):2007/09/30(日) 21:13:24 ID:3KWHuma2
マシェルはすっかり元気になった。
良かった、と思う反面、何もできなかった自分にナータは忸怩たるものを感じる。
「ナータ」
マシェルがナータに笑いかけてくる。
ぎゅっと抱き締めてくれる手は、もう冷たくなくて暖かい。
…やはり、良かった…。
ナータは思う。
あのときもマシェルは自分を抱き締めていたけれど、その手は冷えたままだった。
自分の身体も手も小さくて、マシェルを暖めるにはとても足りなかった。
自分がもっと大人で身体が大きければ…逆にマシェルを抱き締めて、その身体を暖めることができた
のではないか。
大きく賢くなれば、マシェルを慰める言葉も見つかったかもしれない。
早く大きくなりたい。
せめて少年竜に、できれば成竜になって、マシェルを守りたい。
自分の竜術士にこの手でやすらぎを与えられるようになりたい。
いつか、必ずそのようになってみせる、とナータは固く決心したのだった。
22名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 21:18:41 ID:wL7SkkYp
ありがとうございます。
マシェルの心のゆれが切なくてよかった〜。
23名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 21:56:55 ID:3KWHuma2
>>22
ありがとうございます!
スレの趣旨に合うかどうか微妙なうえ、単行本未収録の最新号の話を
下敷きにして勝手に話を作っているので、お咎めになる方もいらっしゃ
るかも…と思っています。
ただ、逆に今しか投下できないSSだな…とも思いまして。
楽しんでくださった方がひとりでもいてくださって、有難いです。
24名無しさん@ピンキー:2007/09/30(日) 23:42:53 ID:l5J9crL2
24時間以内に規定の書き込み数に達しなかったスレは即死すると
聞いているが…幾つ書き込みがあればセーフなのだろう?

前スレで言ってたランバルス×ウィンシーダが見てみたいなあ。
あ、それかカータ×クレイベルも。
25名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 00:33:19 ID:PJ9NvlJx
ノシ カータ×クレイベルならのんびり書いてるところ

ハータ×アグリナとかメオ×レリとか読みたいけど、
もしかしなくてもマイナー…だろうな

>7
その辺の展開まだ知らないんだ、
単行本出てから読ませてもらうよ。かなり先の楽しみになっちゃうけど
でもお話投下してくれてありがとう。
26名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:08:36 ID:KiV/4u/e
>>23
自分も本編読んだら読みに来るノシ

>>25
メオレリちょっと気になる


そいえば自分アータ×タータだったんだけど
今回の小冊子でサータ×タータもいいなあと思えてきた
27名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:14:28 ID:M7kI1Ost
30なら即死回避だっけ?
前スレ、毎日覗いていたのに保守してなくてゴメン。
せっかくの良作の数々が流れてしまったのが悔やまれる。

>>23
GJ!未読の人の為に具体的な感想は避けるけど
マシェルの厚意が報われて良かった
28 ◆6skLT8y5n. :2007/10/02(火) 01:10:31 ID:q1FzPzjD
とりあえず新スレ発足という事で、皆さん頑張りましょう!
早速ですが、先程書き上げたランバルス×ユイシィを投下します。
本当は全て書き上げてからと思っていたのですが、保守の意味も兼ねて
書き上がった部分から投稿しようと思います。
と言っても何だか無駄に長くなってしまいましたが…。

29雨の日は二人で ◆6skLT8y5n. :2007/10/02(火) 01:12:51 ID:q1FzPzjD
窓の外に、どんよりと曇った空が映っている。
時折響いてくる、パラパラという雨音に耳を澄ませるまでもなく、大降りなのが分かる。
普通の感覚ならば、出歩くのを遠慮したい気分になるだろう。
けれど、それはあくまで、「ごく普通の」用事がある者のみに許される事。
自分のように、重要な使命を帯びている人間は、多少天候が暗いからと言って休む事は許されない。

自分の仕事は、ここコーセルテルに住まう者達の安全を守る事。
その為ならば、例え雨が降ろうが槍が降ろうが、外に出るのを躊躇してなどいられようか。
いや、そんな事はないはずだ。

そう、これは使命なのだ。
自分が外へ出かけたいと願うのは、一重に自分に課せられた使命の為。
決して、外へ出て気まぐれに歩き回りたいとか、雨に濡れた遺跡の美しさを鑑賞したいとか、そんな個人的趣味の為では断じてない。

だから…。

「だから、な?ユイシィ。行ってもいいだろう?」

圧倒的に分が悪い事を自覚しつつ、それでも尚、縋る様に発せられた地竜術士ランバルスの言葉に。

「ダメです」

にべもなく、という表現がこれ異常ない程合うであろう表情と口調で。
彼の補佐竜ユイシィは首を横に振って、不賛成の意思を表したのだった。
30雨の日は二人で2 ◆6skLT8y5n. :2007/10/02(火) 01:16:30 ID:q1FzPzjD
「なあ、いいじゃないか。そんなに心配するような事じゃないだろう。雨だってもう小降り…とは言えんかもしれないが、別にどうってこたない。ちょっと遺跡の方を見てくるだけさ。大丈夫、夜までには必ず帰るから」

安心させるような笑顔を必死に浮かべながら、彼はもう何度目になるか分からない言葉をユイシィに言い聞かせる。
だがそんな彼の努力も空しく、先程からユイシィの反応は相変わらずだった。
冷ややかな目で自分の竜術士を見つめつつ、首を横に振るばかり。
まあ、無理も無いのかもしれない。
何せ言っているランバルス自身、何と説得力の無い言葉かと心中で嘆いているのだから。

「遺跡の調査なら、新しく見つかったものも含めて調査は済んでいるはずです。他に新しい遺跡でも見つかりましたか?少なくとも私は聞いていませんが」
「それは、だな…そ、そう!前に見つかった遺跡の補強を…」
「そうですか。ならカディオさんやミリュウさんも一緒のはずですね。安心しました。師匠が一人で行くとろくな事になりませんから。戻られたらお二人にもお礼を言っておきましょう」
「いや、それは…」
「違うのですか?」

言葉に詰まり、思わずたじろいでしまうランバルス。
ユイシィは微かにため息をつき、そして顔を上げると断固とした口調で話し出した。


31雨の日は二人で3 ◆6skLT8y5n. :2007/10/02(火) 01:22:21 ID:q1FzPzjD
「とにかく、何度仰られてもダメなものはダメです。外は大雨ですよ?
こんな日に出かけられて、風邪でも引かれたらどうするんですか。ましてや、
遺跡の周りは地盤が緩くなって崩れやすくなっている場所だってあるんです。
師匠に何かあったら、それこそコーセルテルの安全の為に憂うべき事態ではないのですか?」

理路整然と言葉を紡ぐユイシィに、流石のランバルスも返す言葉も無く、ただ呻くしかない。
片や壮年に差し掛かった大の男、もう片方は人間で言うならば十代半ばの少女であるというのに、この場における二人の力関係は絶望的なまでに前者に旗色が悪い。

(まいったな…)

あくまで外出に強硬に反対する彼の補佐竜に、ランバルスは心の中で嘆息した。
確かに彼女の言い分は正論だが、彼だって言われるほどに考えていないわけではないのだ。
土砂崩れが起きそうな場所は、普段から歩き回って残らず頭の中に入れてあるし、この程度でどうにかなるほどヤワな身体をしているつもりもない。
片や壮年に差し掛かった大の男、もう片方は人間で言うならば十代半ばの少女であるというのに、この場における二人の力関係は絶望的なまでに前者に旗色が悪い。

(まいったな…)

あくまで外出に強硬に反対する彼の補佐竜に、ランバルスは心の中で嘆息した。
確かに彼女の言い分は正論だが、彼だって言われるほどに考えていないわけではないのだ。
土砂崩れが起きそうな場所は、普段から歩き回って残らず頭の中に入れてあるし、この程度でどうにかなるほどヤワな身体をしているつもりもない。
32 ◆6skLT8y5n. :2007/10/02(火) 01:24:40 ID:q1FzPzjD
うあああ、やっちまった!消し忘れて二重に文を書いてしまいました!
皆様、どうか上の部分はスルーしてくださいませ。
ホント、何やってんだ自分…
33雨の日は二人で3(修正版) ◆6skLT8y5n. :2007/10/02(火) 01:30:02 ID:q1FzPzjD
「とにかく、何度仰られてもダメなものはダメです。外は大雨ですよ?
こんな日に出かけられて、風邪でも引かれたらどうするんですか。
ましてや、遺跡の周りは地盤が緩くなって崩れやすくなっている場所だってあるんです。
師匠に何かあったら、それこそコーセルテルの安全の為に憂うべき事態ではないのですか?」

理路整然と言葉を紡ぐユイシィに、流石のランバルスも返す言葉も無く、ただ呻くしかない。
片や壮年に差し掛かった大の男、もう片方は人間で言うならば十代半ばの少女であるというのに、
この場における二人の力関係は絶望的なまでに前者に旗色が悪い。

(まいったな…)

あくまで外出に強硬に反対する彼の補佐竜に、ランバルスは心の中で嘆息した。
確かに彼女の言い分は正論だが、彼だって言われるほどに考えていないわけではないのだ。
土砂崩れが起きそうな場所は、普段から歩き回って残らず頭の中に入れてあるし、
この程度の雨でどうにかなるほどヤワな身体をしているつもりもない。
34雨の日は二人で4 ◆6skLT8y5n. :2007/10/02(火) 01:32:28 ID:q1FzPzjD
ユイシィとて、それくらいは分かりきっているはずだ。
それでも尚、自分に分が悪いと自覚せざるを得ないのは、彼女の反対し続ける原因が、日頃の彼の行いにあると知っているからだ。
遺跡と名の付く所に出かければ、必ずと言っていい程に、怪我かそれに近い類のトラブルに巻き込まれて帰ってくる。
いったん家を空けてしまうと、何日も連絡無しで帰らない事もざらにある。
普段からこの有様では、信用しろと言う方が無理かもしれない。
無論、ランバルスが負っている役目は、危険を抜きにして考えられるようなものではない。
危ないからといっていちいち外出を止めていたのでは、見回りと言う役目は果たせない。
だからユイシィも、本当に役目で出かける時にはそんな事は言わない。
ただ今日のように、大雨であるにも拘らず、
ランバルスが趣味で遺跡の側に行きたいなどと言い出す時には、当然のように良い顔をしない。

「いいですね?師匠は今日はお休みです。もし出かけたりしたら、
明日から師匠の晩御飯はスープ一皿で終了に……」
「わ、分かった。分かったって!」

台所を掌握しているユイシィにそう言われてしまっては、もはや抵抗する術は無い。
がっくりと肩を落としたランバルスは、ふとある事に気付いた。
35雨の日は二人で5 ◆6skLT8y5n. :2007/10/02(火) 01:34:35 ID:q1FzPzjD
「なあユイシィ……ロービィはどうしたんだ?朝から姿が見えないようなんだが」
「あの子なら今朝は早起きして、暗竜家に行きましたよ。何でもエリーゼに貸してあげる約束の本があるとかで」
「あいつがか?雨の中を?」

説明したユイシィの顔と、雨の降る外を見比べながら思わずそう叫んでしまうランバルス。
確かに、最近のロービィは以前とは見違えるように大人びてきたし、外にも積極的に出かけるようになった。
が、外に出かける目的が本絡みとは言え、まさか女の子とは。
あいつもお年頃になってきたわけか、などといかにも保護者じみた考えが浮かんだが、それはさておき、彼には気になる事があった。

「ユイシィ、ロービィは暗竜家にでかけたんだよな?」
「はい」
「なら、俺と方向は一緒じゃないか。何であいつは良くて、俺は外出禁止なんだ?」

もしかしたら、ここから取っ掛かりを掴めるかもしれない。
そう思って、多少意地の悪い口調でそう言ったのだが、ユイシィは至って冷静に返す。

「その理由は簡単で、こういう場合、師匠よりもロービィの方が私の信用度では上だからです」
「おいおい、そりゃ幾らなんでも…」
「何か異論が?」
「…いや、ない」

そう言われると、反論する術が無いのが辛い。
ロービィが事故にあった事が殆ど無いのは、子竜だから危ない場所へはいかないという、言って見れば当たり前の理由なのだが、
それでもきちんと無事に帰ってくるという点でみればロービィの方が遥かに実績がある。

(仕方ない。今日は諦めるか…)
36雨の日は二人で6 ◆6skLT8y5n. :2007/10/02(火) 01:36:40 ID:q1FzPzjD
本当に残念そうに、大きく溜息をつくランバルス。
それを見ていたユイシィの表情が、その時初めて崩れた。

「…そんなに」
「ん?」

少女に向き直ったランバルスは、目の前の少女の変化に目を丸くした。
さっきから吊上がったままだった眦が下がり、キッと睨みつけていた視線も床に落としている。
生真面目そのものの顔から一転して浮かんだのは、寂しさとも、怒りとも取れる表情だった。

「そんなに、外に出たいんですか?」
「…ユイシィ?」
「そんなに……雨も気にしないくらい、家に居るのが嫌なんですか?」

ランバルスとは目を合わせず、小さな声でそう問いかけるユイシィ。
予想外の言葉に、ランバルスはさっきとは違う意味で慌ててしまった。

「落ち着けユイシィ。そんなわけないだろう」

想いの他強い口調になってしまった事に自分でも驚いたが、この言葉は本音だった。
確かにランバルスは、基本的に外に出るのが好きな人間だ。
だがそれは決して、家に居るのが嫌いだと言う意味ではない。

家の中ならば、家の中なりの一日の過ごし方があるし、それはそれで楽しいものだ。
元々本を読むのは好きな方だし、しようと思えばこの間書庫でやった「蔵書探し早い者勝ち方式」のように遊ぶことだって出来る。
何よりこの家には、彼の家族が、ユイシィやリド、クレットが居るのだ。

ただランバルスにとって、外に出て歩き回るのは既に日課となってしまっているから、ああいう反応をしてしまっただけなのだ。
あるいは、このコーセルテルに来てから、以前の盗賊暮らしのように隠れる必要が無くなった分、お天道様の下をのんびり歩けるのが嬉しかったのかもしれない。
いずれにしても、決して家に居たくない訳ではないのである。

「じゃあ、何でそんなに、外に出たがるんですか?」
「何でって…」

ユイシィはきゅっと小さく両手を握り締めたまま、俯いている。
37雨の日は二人で7 ◆6skLT8y5n. :2007/10/02(火) 01:41:47 ID:q1FzPzjD
何も言えずに、そんな彼女の様を見ていると、唐突にズボンの膝が引っ張られる感触が合った。
視線を下に落とすと、いつの間にやって来たのか、リドとクレットが不安そうな眼差しを、見上げるように自分に向けている。

「せんせー、お出かけしちゃうの?」
「……しちゃうの?」
「お前ら…」

縋るような視線を受けて、今更ながらランバルスは、留守にしていた時期が如何に多く、そして長かったかを実感した。
いくらユイシィがしっかりしているからと言っても、まだ少女と呼ぶべき年齢なのだ。
それをほったらかしにして、長い事を家を空けていれば、心細くなるのも当然だ。

「…悪かった」

きっぱりとした口調で言って、足元の子竜たちの頭をわしわしと撫でる。
顔を上げたユイシィに、ランバルスはニッと笑いかけた。

「よし、わかった。今日はどこへも行かない。一日ずっと、家に居るよ」
『ほんと!?』
「ああ、ホントだ」

声を揃えて言い返す、幼い二人の地竜にそう答える。
歓声を上げて飛びついてくる二人を受け止めながら、ユイシィに視線を向ける。
驚いたように瞳を瞬かせている彼女に、ランバルスははっきりと頷いて見せた。

「…本当、ですか?」
「俺が嘘をついた事があるか?」

しばらく見詰め合った後、少女の表情がふっと緩んむ。

「…なら、師匠はそこに座って、ゆっくりなさってて下さい。今、お茶を煎れますから」

そう言ってユイシィは踵を返して、台所へと向かう。
くるりと背を向けるその足取りは軽く、先程までよりも明らかに口調も柔らかい。
さっきまでは怒っていたのに、自分が残ると決めたのが、そんなに嬉しいのだろうか。
首を捻りながらもその一方で、いざ家に居ると決めた途端、心から安心感が沸いてくるのを、ランバルスは確かに感じていた。

38 ◆6skLT8y5n. :2007/10/02(火) 01:47:27 ID:q1FzPzjD
本日はここまでになります。
残りはおそらく、最後まで書き上げてから投稿する事になるかと思います。
多分、明後日くらいまでには書き上がる…はず。

感想、アドバイス等ありましたらお願い致します。
39名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 02:24:19 ID:bxRi4UcK
ここまでだけでも読みやすくて楽しい流れだ!冒頭師匠の弁解にフイタ
続き楽しみにお待ちしております〜
40名無しさん@ピンキー:2007/10/03(水) 00:58:42 ID:xw3L+je1
GJ!
ランバルスがシリアスだ…と冒頭思っていたら一転してユイシィへのいいわけ
に繋がったので笑った。
あと、ユイシィの気持ちが改めてわかったなぁ。
頼りにする竜術士がほとんど留守なんて、そりゃ寂しいよね…。
後半期待してます!
41雨の日は二人で8 ◆6skLT8y5n. :2007/10/03(水) 20:31:52 ID:vwqVl+b1
読み終わった本をテープルに置いて、肩の凝りをほぐすように伸びをする。
窓の外を見ると、先程よりも雨は弱まっており、この分ならば止むのも時間の問題かもしれない。
最も、だからと言って、今更出かけようという気にはならなかったが。
ランバルスは視線を戻して、正面に座っているユイシィを見る。
彼女は今、膝に乗せているクレットと、横から覗き込んでいるリドに絵本を朗読してやっている最中だった。
竜都コーセルテル最後の時代、とある竜族の王子様と、彼の幼馴染で、彼の竜術士の娘でもあった女の子の物語だ。
この間地下書庫で二人の話を聞いて以来、しきりに聞きたいとせがむのに負けて、絵本の形になっているのを探してきたのである。

「『……王子様は言いました。「じゃあ僕は、大きくなったら君をお嫁さんにしてあげる。この国をもっと大きく、立派にして、君を世界一のお妃様にするんだ!」……けれど女の子の方は、いつも通りにすました顔で、「あらそう。まあ、期待しないで待っているわ」
と答えるだけでした。』」

朗々と響く声が、部屋の中に心地良い感覚を残して消えていく。
そう思うようになったのはつい最近だが、ユイシィは読み聞かせが上手くなった、と思う。
今までこうやって下の子達に本を読んでやる機会が無かったわけではない。
ただ以前のユイシィは心なしか声に堅さがあり、また抑揚を付けずに一定のリズムで読むので、物語の雰囲気を中々出せない所があった。
けれど、最近になって、以前の張り詰めた何かを少し緩められるようになったからだろうか。
今、流れている声は、ユイシィ自身の綺麗な声と相まって、聞く者を不思議と惹き付けた。
その証拠に、リドもクレットも、目を輝かせながら話にじっと聞き入っている。

物語は進み、次第に終わりに近付いていく。
王子様は若くして王様になり―――彼は暗竜だったので、都を守る為に王に選ばれたのだ―――女の子を王妃様にできるようになったが、女の子の方の返事は変わらず、男の子の求婚にもつれない返事を返すばかりだった。
そんな穏やかな時間も、やがて終わりを迎える。
彼らにとって親同然だった竜術士が魔族との戦争で帰らぬ人となり、その悲しみに怒り狂った彼は、我を忘れて都を、そして世界を破壊し尽くした。
幸せな時間がたくさん詰まっていた都は崩れ去り、彼らの家だった城も無残な廃墟と化した。
ようやく正気に戻った王が、それをやったのが自分だと知った時、彼は気も狂わんばかりに泣きじゃくった。
物語がそこに差し掛かると、二人の子竜は涙を浮かべてすすり上げている。

「『戦争は終わりました。けれど、王様にはもう、何も残っていませんでした。護りたかった国と都は崩れたガレキの下。何よりも愛した家族も友達も、もう居ない。何もかも失ってしまった、孤独な王…
けれど、本当に彼には、何も残っていなかったのでしょうか?』」

そこでユイシィは言葉を切ると、少しだけ二人の子竜を交互に見やった。
42雨の日は二人で9 ◆6skLT8y5n. :2007/10/03(水) 20:33:57 ID:vwqVl+b1
そこでユイシィは言葉を切ると、少しだけ二人の子竜を交互に見やった。

「『いいえ、たった一人、王様には傍にいてくれる人が居ました。それはあの、竜術士の娘だった女の子でした。何度プロポーズしても、つれない返事しか返してくれなかった彼女が、
今は彼に、優しく微笑みかけていたのです』……」

最後に大きく息を吐いて、ユイシィはぱたんと絵本を閉じる。
未だにしゃくりあげているクレットの目元を彼女が優しく拭いてやっていると、一足早く立ち直ったリドが不思議そうに尋ねる。

「女の子は、ずっと前から王様の事が好きだったの?」
「そのようね」
「じゃあなんで、結婚してあげなかったんだろう?」
「王様が余りに雑把で子供っぽいから、その気になれなかったんじゃないかしら」

意味ありげにランバルスの方にちらりと目をやりながら、ユイシィはそう答える。
ランバルスは何故か、俄かに顔も知らない王様の弁護に回りたい衝動に駆られ、

「いや、そうとは限らんぞ。もしかしたら何か、深い考えがあってそうしていたのかもしれんじゃないか」
「………例えば?」
「そう、例えば、大変な時期だから、皆に心労をかけないように、わざと脳天気に振舞っていた、とか…」
「興味深いご意見ですね」

そう言って、ユイシィはツンと横を向いてしまった。
ドツボに嵌りそうな気配にランバルスが固まっていると、いつの間にか泣き止んでいたクレットが、膝の上から懸命にテーブルに身を乗り出した。

「ねぇ、むかしは人間と竜と、結婚できたの?」
「ああ。やろうと思えば、今だってできるぞ」
「ホント!?」
「ああ、まあ色々大変だから、やるやつは少ないが…」

自分の知っている何人かを思い浮かべながら、敢えてぼかした答えを返す。
その言葉を聞くと、クレットは目を輝かせた

「じゃあわたし、大きくなったらせんせいのおよめさんになる!」

想いもよらない言葉に目を丸くしたランバルスだったが、それでも笑顔で小さな頭をポンと叩く。

「そいつは嬉しいが、まだ早いだろう。もしかしたら、俺なんかよりもっと格好よくて、優しい男が見つかるかもしれないぞ?」
「そんなことないもん!」

笑いながらそう言って、クレットはユイシィの膝からぴょんと飛び降りると、スタスタと隣の部屋に駆けていってしまった。
微笑ましく思いながらそれを見送っていたランバルスだったが、ふと見るとユイシィが複雑そうな表情でこちらを見ている。

「どうしたんだ?」
「いえ……なんでもありません」

ユイシィはそう言って、静かに首を振る。
顔を上げた時は、彼女はもういつもの生真面目な表情に戻っていた。

「…もうそろそろ、お昼の時間ですね。私、支度しないと」
「ん?…ああ」

ゆっくりと椅子を立って台所へ行く彼女に、ランバルスは何か声をかけようとして…留まる。
その場に残っていたリドは、微妙な雰囲気に「?」と首を傾げたのだった。
43雨の日は二人で10 ◆6skLT8y5n. :2007/10/03(水) 20:36:35 ID:vwqVl+b1
ユイシィが作った昼食は、今更再確認するまでもなく、とても美味かった。
外に珍しく出かけていないせいで腹が空いていなかったランバルスが、二人前を完食してしまう程に。
後片付けが終わった食堂では今、ランバルスが今日二冊目の本を読んでおり、ユイシィはいそいそとお茶菓子の支度をしている。
ちなみにリドとクレットは、食事が終わると急激な眠気に襲われたようで、早々とお昼寝部屋に直行。
そんな訳で今この部屋に居るのは、ランバルスとユイシィ、二人のみである。
読んでいた本から顔を上げて、忙しく手を動かしている彼女を見る。
その動作、一つずつが、どことなく弾んで見えるのは気のせいだろうか?

「何か、いい事あったのか?ユイシィ」
「?……別に、いつもと変わりませんが」
「そ、そうか」

不思議そうにそう問い返されて、ランバルスは頷くしかなかった。
きょとんとしながらも、ユイシィはお菓子の載った皿を彼の前に置く。

「はい。どうぞ、師匠」
「おう、すまんな」

礼を言って一つ手に取り、口に運ぶと、優しい甘味が口中に広がる。
さすがユイシィだけあって、菓子作りの腕前も並ではない。

「うん、美味い。やっぱりユイシィの作る菓子は最高だな」
「褒めても何も出ませんよ」

クスリと笑いながらそう言って、ユイシィは二人分のお茶を注ぎ、彼の向かいに腰を下ろす。
彼女の手元にあるのは本だと思うのだが、何故かその横には何も書いていない、白紙の紙が何枚も重ねられている。
最初は何かと思っていたが、程なく一つの結論に達する。
写本だ。
ランバルスが一向に書庫の保存に手を付けないので、業を煮やした彼女が代わりにやってくれているのである。

“地竜術士の補佐竜である以上、蔵書の完全な保管は私の義務です。何十年か後、書庫を見た人に『ランバルスの書庫』だけ異常に少ないなんて思われたら、私は恥ずかしくてたまりません。”

キビッとした態度でそう言っていたのを思い出して、彼は思わず含み笑いをする。
だが、彼がどう思おうと、この家と地竜術士の役割が上手く廻っているのが彼女のおかげである事は紛れも無い事実だ。
ランバルスは誰よりもそれを自覚していた。生来、大雑把な性格の自分だけでは、地竜術士などという几帳面さが何より大事な職はやってこれなかったし、これからもそうだろう。
仕事だけではなく、それは日常でもそうだ。
ユイシィは本当に、あらゆる面において自分を支えてくれている。
それだけに……。

(いい娘なんだがなぁ…)

一生懸命、作業に打ち込んでいる姿をじっと見る。
育ての親の欲目ではなく、本当にいい娘だと思う。
生真面目すぎるのは玉に瑕だが、それだって別にマイナスに成る程ではない。
今はまだ花より団子ならぬ、花より書物状態だが、それでもリリックを見れば分かるように、彼女に惹かれる男は大勢居るはずなのに。
44雨の日は二人で11 ◆6skLT8y5n. :2007/10/03(水) 20:39:06 ID:vwqVl+b1
(何も、こんないい加減なのを選ばなくてもいいだろうに)

以前のユイシィとのやり取りと、つい先程の彼女の顔を思い起こす。
どうにも考えが年寄りじみているな、と苦笑していると。

「……師匠」

唐突にユイシィが顔を上げ、その視線がまともにランバルスとぶつかった。
じっと見ていたのを気付かれたかと内心慌てたが、ユイシィの口から出たのは、問いかけだった。

「ん、何だ?」
「師匠はさっきの話……どう思いますか?」
「さっきって、あの昔話か?王様がいい加減かどうか…」
「そうではなくて!いえ、その話には違いないんですが、その部分じゃありません。人と竜が、その…」
「結婚できるかって話か?」

ユイシィは黙って頷いた。
しばらくは沈黙していたランバルスだが、ややあってゆっくりと言葉を紡ぐ。

「…まあ、昔は上手くやれてたんだろうから、不可能ってわけじゃないだろうな。それに本なんか見ると、昔は身分差やら何やらあったらしいし…その意味じゃ、今の方が楽と言えるかもしれん。
何せこんな、こじんまりとした場所じゃ、そんなもの意味無いからなぁ」

話しつつもランバルスは、俺は一体何だってこんな事を口走っているんだと、甚だ疑問だった。

「あ〜…とは言え、今は今でそれなりに大変ではあるか。特にこのコーセルテルに来るような竜は、里に戻って要職に、ってのがお決まりコースなんだろうしな」
「でも、私達のような場合は、余り関係ありませんね」
「まあ、な」

彼女も含めて、一番竜は補佐竜なのだから、確かにその意味では関係がない。
ユイシィはふっとため息をつくと、いくらか拗ねたような口調で零す。

「まあそうは言っても、私には縁のない事ですが」
「………」

平静を装ってはいるものの、その顔は微かに赤い。
何だか居心地の悪さを感じて、ランバルスは椅子の上で身じろぎをした。
45雨の日は二人で12 ◆6skLT8y5n. :2007/10/03(水) 20:40:41 ID:vwqVl+b1
外も薄暗くなり、そろそろ夕食を作ろうかという時間になって、ユイシィがこんな事を言い出した。

「今日の食事は、師匠主導で作ることにします」
「はぁ?」

お茶の時間からこっち、何を考え込んでいるのかと、もしかしたら自分の言葉のせいではと心配していたランバルスは、思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
包丁や鍋、その他料理に使う道具をせっせと運びながら、ユイシィはニッコリと笑う。

「ですから、今日の夕食は師匠が作ってください。たまにはいいでしょう?せっかく家に居るんですから」
「今日の俺は休みだって言ってなかったか?」
「もちろん、私も手伝います。ただし、私は最初から最後まで動くだけです。材料をどうするか、どうやって料理するか、指示するのは全部、師匠です」
「おい、ユイシィ…」

まだ話についていけていないランバルスに、ユイシィは手を止めて尋ねる。

「駄目ですか?」
「いや、駄目ってことはないが…」

正直、普段から家事をユイシィに投げっぱなしにしてしまっていたから、やるのは別に構わない。
だが、彼女がどうして急にこんな事を言い出したのか、その真意が掴めなかった。
ランバルスは確かに料理は出来るが、あれはあくまでも野外で、しかも大人数分を想定して作る類のものだ。
まずいわけでない。自分で言うのも何だか、そこそこ美味いものを作れる自信はある。
だが、作り方から何から大味そのものだし、材料選びにはランバルスの好き嫌いが激しく反映されていて、とてもではないがユイシィには及ばない。
実際彼女もそれが原因で、「師匠は炊事場からは離れていてくださいね」などといつも言っていたのに、どういう風の吹き回しだろうか。

が、そんな事を考えていられたのも束の間、気がつけばランバルスはぐいぐいと台所に押しやられ、その横にはユイシィがすっかりサポートする体勢に入っている。

「さ、始めましょう、師匠。まずは何をするんですか?」
「あ、ああ。じゃあ最初は…」

かくして、抗議の言葉を発する間もなく、ランバルスは何年ぶりかになるか分からない厨房に立つ羽目になってしまったのだった。
46雨の日は二人で13 ◆6skLT8y5n. :2007/10/03(水) 20:45:29 ID:vwqVl+b1
「肉を切ってくれないか。そんなに大きなサイズじゃ無くていい」
「はい」
「あ、それともうその鍋は煮えてるはずだから、火を止めてもいいぞ」
「分かりました」

俄か料理人となった地竜術士とその補佐の夕食作りは、まずまず上手くいきそうな気配になっていた。
まずまず、と評されるのは、最初の方でかなりの失敗があったからだ。
原因の大半は、やはりランバルスだった。
時間の計算をいい加減にしていたせいで危うくフライパンを焦がしそうになったり、逆に野菜の切り方が大雑把過ぎて火が通っていなかったり、とにかくブランクが長かったのを実感する。
ただ、ユイシィの方も奇妙と言えば奇妙だった。
料理を始めてから、ユイシィはランバルスが指示を出すまで動こうとしない。
次に何をやるのか、それくらいは彼女ならば分かるだろうに、彼が何も言わないとただ黙っているだけなのだ。
それでありながら、一度指示を出すと、普段の有能さを遺憾なく発揮して、瞬く間に自分の分担を終えてしまう。
一体、ユイシィは何がしたいのだろう、とランバルスは思う。

(別に怒っているわけじゃあ、なさそうだが…)

強いて言うなら、自分からは一度も手助けをしようとしない所だろうか。
何時もならば、彼が言う前に察して、素早く動いてくれるのに―――

(…いつもなら?)

そこまで考えて、ランバルスは頭に浮かんだ答えに衝撃を受けた。
そうだ、今日のユイシィは、手助けを拒んでいるわけではない。
ただ、自分から「こちら側」に踏み込んで来ないだけだ。
自分が今まで、そうだったように。

(…そうだったのか)

思えば、このコーセルテルに来てから、ずっとそうだった気がする。
何時だってユイシィは、自分から彼に近付いてきてくれた。
それが嬉しくて、そのままでいるうち、いつの間にかランバルスは、自分からユイシィの側に踏み込まなくなっていた。
だから、彼女の心が分からなかった。
自分への好意にも、言われるまで気付かないままで。
寂しいのも当然ではないか。

(我侭な奴だったんだなぁ、俺は)

その事実に気付いて、思わず隣を見る。
すると、偶然にもこちらを見ていたユイシィと目が合った。
いつもと様子は全く変わらない、だが彼の顔を見たユイシィは、少しだけ嬉しそうに微笑む。
それは、長い事霧のようなものに隠れて見えなかったものがようやく見えたような、そんな心地良さを与えてくれた。

「…ユイシィ」
「はい?」
「…いや、なんでもない」

問い返すユイシィに、首を振ってそう答える。

「さあ、もうすぐ完成だ。仕上げにかかるぞ」
「はい、最後まで気を抜かないで下さいね」

そう言ったユイシィを見てランバルスは、あいつが満面の笑顔を見せたのは、今日では初めてじゃないか、と心の中で呟いた。
47雨の日は二人で14 ◆6skLT8y5n. :2007/10/03(水) 20:47:11 ID:vwqVl+b1
食事の支度を済ませると、ユイシィは食器を並べ始める。
ランバルスがその横で、外套を引っ掛けて外に出る準備をしているのに、彼女は不思議そうな顔をして尋ねた。

「どうされたんですか?」
「ロービィを迎えにいく。もうそろそろ、帰ってくる頃だろう?」

目を瞬かせていたユイシィだったが、やがて大きく頷いた。

「そう、ですね。お願いします、師匠。でも、身支度はしっかりして行ってくださいね」
「おう」

部屋を出る時、一度だけランバルスは振り返った。
ユイシィはいつも通りに、食事の支度をしてくれている。
当たり前の風景なのに、なぜか心が安らぐのは、自分の方が、今までとは違うからだろうか。

「ありがとうな、ユイシィ」

言葉が、無意識に零れ落ちた。
明日からは、自分から一歩を踏み出そう。
今まで踏み込んできてくれた彼女に、今度は自分から。
それがどうなるかは、その時になってみないと、わからないが。

外に出ると、もう雨は止んでいたが、代わりに冷え込んできた外気が吹き付ける。
外套の襟を閉めながら、ランバルスの脳裏に、今日聞いた物語の一節が甦る。

“何もかも無くした王の傍に居てくれたのは、一人の少女だったのです”

窓から漏れる明かりに目をやると、ランバルスはもうじき帰ってくるもう一人の家族を迎える為に、夜道をゆっくりと歩き出した。
48 ◆6skLT8y5n. :2007/10/03(水) 20:57:28 ID:vwqVl+b1
本編の方は、以上になります。
しかし書いて思ったのは…このカプ、想像以上に難しい!

本編での描写が全カプの中で1,2を争う程多いんで、まあ前のロービィ×エリーゼより書くのは
楽かなぁとか思っていたらとんでもなく、殆ど四苦八苦状態に。
SSって難しいなと、再認識させられました。
ともあれ、読んでくださった方々、ありがとうございました。
ちなみにお気づきの方も多いと思いますが、絵本になっているのは公式HPの「あの」二人です。

と言うか、書いているうちにこの二人のお話を書きたい自分が居たり。
懲りないな自分。
49 ◆6skLT8y5n. :2007/10/04(木) 00:31:34 ID:6tr/uba7
感想くれた方にレスを忘れたうっかり者がここに一人。
>>39-40
ありがとうございます!
師匠は説得力ないのを自覚してるから、言い訳しないとおちおち出かけられもしないのです。
50名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 00:52:57 ID:Z91PbkFx
>>41-48
GJ!
ランバルスの心の変化に説得力があって良かった。
ユイシィがとても大人っぽく思えたよ。
”押してダメなら引いてみろ”みたいな?

あと、公式HPのあの二人の話、書くのは難しそうですが
是非トライしていただきたい。
良いSSをどうもありがとう。
51名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 05:42:16 ID:s5UBxL8D
GJ!
ユイシィ可愛いよユイシィっvv
52名無しさん@ピンキー:2007/10/04(木) 21:00:46 ID:VL+pnj/B
駆け引きの描写がうまいなあ。
師匠をその気にさせるのは難しいだろうに
とても自然な流れだった。あと、なにげにクレットに萌えたv

ところで
ググルさんのキャッシュから前スレのログを浚いあげることに成功した。
つぎはぎ状態だから後で整理しなきゃいけないんだが。
保存したい人は早めに探しにいくといいよ。
53 ◆6skLT8y5n. :2007/10/05(金) 17:54:27 ID:vHXIopPY
感想ありがとうございます!
師匠をその気にさせるのは難しい、まさにその通り。
途中の描写にかなり苦戦して、結構不安でもあったんで、可愛い、大人っぽい、
自然な流れと言うのは、いずれもすごく嬉しい褒め言葉でした。

>>50
あの二人の話は、今ちょこちょこと書いております。
何時になるか分からないけれど、気長に待ってて下されば幸いです。
54名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 21:16:19 ID:1JgfsG/1
エロなしでもドンと来いだけど、
あまりにエロなしばかりだとなぁ…
55名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 23:28:23 ID:V58M3rGJ
そういえばここまで1レスもエロがない…
手始めに>>54、ピンク色の話かネタ振りをどうぞ
56名無しさん@ピンキー:2007/10/05(金) 23:45:36 ID:IhPr1fGQ
前スレだってエロなし。
57 ◆6skLT8y5n. :2007/10/06(土) 00:43:48 ID:Bfy5jMl9
エロ…書いてみたくはあるんだけど、どうしてもそこまで持っていけない……」
まあ子育てほのぼのファンタジーが原作なんだから、ある意味当然ちゃ当然だけど。
そこを敢えて書くのもこの板の趣旨かもしれないなぁ。

思うんだけど、そういう話に良さそうなCPってどんなのがあるんだろう?
実際問題、自分の頭じゃ書いても違和感無さそうなのは、唯一の恋人(夫婦)でビジュアルも萌えそうな
モーリン×ラスエルしか思いつかないんだが、肝心の本編での出番が少なすぎる。

かと言って他のカプは、どう考えたって本編の描写じゃR15くらいが精一杯だし。
あるいは、未来ものなら書けそうな気がするけど。
ここは他の方の意見を聞きたいと思う。是非に。
58名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 01:58:27 ID:fSJKkwbY
>57 そんなに硬く考えなくても、妄想で補えばいいんじゃないか?
前スレのエロネタ雑談でも参考に。

っていうだけじゃなんなのでネタを考えてみる。
えーと、小悪魔ラルカに誘惑されてウィルフ陥落とか。
59名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 02:11:01 ID:eLgsEXHD
ロイノイじゃ無理か?
60名無しさん@ピンキー:2007/10/06(土) 19:10:29 ID:QRBlWNQx
女の子の方が早熟だから、ノイがロイに
それとなくほのめかしてみたり…ってのは?

「ねぇ、婚約者って事はつまり…私たち結婚して…アレをする、のよね」
「アレって?」
61 ◆6skLT8y5n. :2007/10/07(日) 00:28:18 ID:JAgzCNGE
うーむ、なるほど…。
ロイノイは物語に入ってからカプ描写多いしな。
いいかもしれない。
ラルカは…本編での描写が天然なのか確信犯なのか、それで決まるな。

意見くれた方々、ありがとう。
とりあえず、Pink板の他のスレなんかでもしばらくROMったりして、
勉強してくることにします。
62名無しさん@ピンキー:2007/10/07(日) 20:45:25 ID:AIxFh6wc
ラスエルとモーリンの夜の営みを偶然見てしまったマリエルが
それ以来リリックを過剰に意識してしまう話キボンヌ。
63名無しさん@ピンキー:2007/10/08(月) 22:19:05 ID:fNhwwWJ/
フツーに、もしもランバルスがユイシィと結婚する事になったら、とか考えてみる。
「師匠はやめてくれ、頼むから」
「わかりました、せん… あっ。ら、ランバル、ス…」

こうですか? わかりません!
64名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 12:50:28 ID:YKqoytHz
ほしゅ
65名無しさん@ピンキー:2007/10/11(木) 17:19:23 ID:z3zOwe2z
カディオが森のお姉さん達に輪か(ry
66名無しさん@ピンキー:2007/10/12(金) 06:49:27 ID:FBFYkTMF
ユイシィがランバルスと結婚して、普段は名前で呼ぶようになったのに
えっちのときだけ師匠って呼んじゃうSS希望
67名無しさん@ピンキー:2007/10/14(日) 18:08:35 ID:7V4Y25dj
保守の小ネタ。カディ夫エレ。こんなのしか思い付かん

「…けほっ」
「エレ、また風邪ひいたの?!
 昨日もカディオさんと相談だか打ち合わせだかって夜遅くまでしてるから。
 カディオさんっていい人だけど徹夜で仕事したりするらしいじゃない、
 付き合ってたら身が持たないよ?」
「え、ええそうねリリック…。でもこれは風邪ってわけじゃなくてね、ちょっと体調が……」
「ほらもー、顔も赤いし声もかすれてるじゃないか、朝ご飯運んでくから寝てて!」
68名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 15:57:02 ID:fAL0MuSD
ミリュウ×ジェン読んでみたいな…
一応公認(?)なんだよね?
69名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 19:01:34 ID:gGtyhUKx
>>68
公認…かどうかは微妙なところ。
本編でも一度も「恋」とは明言されてない。

が、一緒にいる場面は多いし、何だかんだでお似合いなのも確か。
本スレでも実は密かに人気があるみたいだし。
「ファンの間で」という条件を付ければ「公認」かもしれない。

その場合、エレさんの想いはどうなるんじゃい、というのは言わないお約束。
70名無しさん@ピンキー:2007/10/16(火) 21:20:30 ID:szQ+fVso
ファンの間で公認って…勝手に決めんな。
ミリュウ×ジェンが好きな人にとって公認、とか
個人的にそうなったらいいなと思っている、とか
その程度にしてくれ。
7169:2007/10/16(火) 22:01:54 ID:gGtyhUKx
「ファンの間で」というのは確かに語弊があった。

一部のファンにとっては好きな組み合わせってだけで、別に
大多数の共通認識なんてつもりは毛頭無いよ。
72名無しさん@ピンキー:2007/10/17(水) 22:16:55 ID:KeN0QNbG
ミリュウ×ジェンってよく出てくるけど雑誌であったの?
エレはもうミリュウあきらめた?
73名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 00:26:19 ID:/sZ7VFy4
別に諦めたわけではない。
カディオ子供化の話でも、リリック家出の話でもエレはミリュウに赤くなってた。

ミリュウ×ジェンに関しては物語に入ってから今までみたいな「竜術士」と「優秀な補佐竜」としての
の関係だけじゃなくて、7〜8月号みたいに、それぞれ内面の心情も描写されるようになったから、注目してる
人も居る、くらいの感じだと思う。
好きな人は好きでいればいいし、そう思えない人はそれはそれで正しい、くらいに考えとけば?
74名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 00:57:11 ID:VZlCt4bg
ミリュウ×エレって、心の動きを描写するイベントが少なすぎると思うんだ。
ようやく、初めて、リリック家出事件でエレ側の動機が示されたくらいでさ。

…誰かミリュウ×エレ書いてみる人いないかなあ
作品がないと萌え方もわからん
75名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 20:38:40 ID:oJOC4ldB
カディオの初恋の相手はエレだよね。
エレの初恋の相手がカディオだった、ってのは無理があるかな?
カディオがまだまだ子供で、
ミリュウのような明るい笑顔を持っていた頃に会ってたとかさ。

ノーマルではないけど、
リタ→アグリナが見たい……
76名無しさん@ピンキー:2007/10/18(木) 22:28:26 ID:mYaEM6g0
>>75
エレ初恋って兵隊さんじゃあなかったっけ?
料理が上手で笑顔が素敵な。

ぢつはカディオの兄貴とか(国違ったかな)
7772:2007/10/19(金) 00:45:41 ID:62TH2oHZ
そうか、やっぱり本誌で注目されるような描写があったんだね。
コミックスしか見れないから、流れがよくわかってなかったんだ。
変なこと聞いちゃってごめん。
78名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 01:00:17 ID:9r8hzQmd
>>75
意識する相手に対して成長速度を速めたりできる竜たちなら
リタがボインッと大きくなって、アグリナがびっくりしている間に…!

「アグリナ姉ちゃんのために大きくなったんだからっ」  とか?
79名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 08:26:34 ID:O9pAxtVS
>>76
兵隊とは書いてないよ。剣が得意ってだけだ。
普通に騎士とか想像する。エレの剣の師匠かもしれん。
80名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 10:56:56 ID:6Q02igej
カディオの初恋の相手は間違いなくエレだろうね。
隣の国のお姫様の肖像画
(双子のお姐さんの方って可能性も無きにしも非ずだけど;)
おまけ冊子の方でエレの本名をカディオが知っていたため揉めたって書かれてるし。
名前もバッチリ覚えちゃうくらい肖像画を見続けてたんだよね。きっと。
81これぐらいの距離:2007/10/19(金) 19:00:16 ID:UAU+zFOa
需要が全くないのを分かっていながら投下。
ランバルス×エレ。
嫌な方はスルーで。
82これぐらいの距離:2007/10/19(金) 19:00:48 ID:UAU+zFOa
子竜たちが寝静まったのを見計らって、エレはそっと水竜家をあとにした。
月が、青い。
雲ひとつなく、澄み渡った空。風が心地いい。

行き先は地竜家。
急がなければならない。
彼女の補佐竜は、とても早く目を覚ますから。
それまでに、行って、用を済ませて、帰ってこなくては。

地竜家の前にある、巨石のモニュメント(にしかエレには見えない)をくぐり、小石を拾う。
数は三つ。
ランバルスの部屋の窓めがけて、強すぎないように小石を放る。
こつん。
こつん。
こつん。
ランバルスは、灯りをつけて外を確かめるようなマネはしない。
足音も立てずに階段を下りて、鍵音も立てずに扉を開け、音もなく扉を閉める。

「久しぶりだな」
「そうかしら?」
「もっと来てもいいんだぜ。まあ、地下に降りようや」
小声のやりとりは、それだけでイケナイことをしているという感じをエレにもたらす。

地の貴石の力を使って、二人は書庫の地下に降りる。
いつもの場所は地下12階。
用心して子竜たちだけでは降りてこられない深さより二階深く。
83これぐらいの距離:2007/10/19(金) 19:01:49 ID:UAU+zFOa
「最近どうだ?」
「リリックがどんどん口うるさくなってくるわ」
「そっちじゃない、お前さんの想い人の方さ」
「コーセルテルで起きてることは大概知ってるんでしょう?分かってて聞くのは趣味が悪いわ」
つんとそっぽうを向いたあごを、ランバルスが掴み、自分の方へ向けると軽く口づけた。
エレも逆らわず、それどころか、もっと深いキスを求める。
「んっんんー」

想ったよりも深すぎたキスに、ぷはっと息を吐く。
そして、ランバルスに抱きついた。
「カディオが、ジャムを持ってきたの」
「へぇ?」
「私の好きなアンズの。何かのついでならともかく、ジャムを持ってくる為だけに来るのよ。
 子竜にお使いさせればいいのに、自分で歩いて……」
「今日お前さんに会えたのはそういう訳か。カディオには感謝しないとな」
ランバルス離れた仕草で、エレを座らせ、肩布に手をかけた。
「してあげる」
エレはかいがいしくランバルスの肩布を外し、中に着ている上着を脱がし、シャツに手をかける。
「脱がすのが好きとは、おもしろいお姫様だな」
「……そんなこと言う人にはしてあげない」
「そうか?じゃ、ここまで脱がしてくれたお礼をしないとな」
ランバルスは歯と舌を使って、器用にエレの服を脱がす。
「なんで……わざわざ口で脱がすの?」
「その方が雰囲気でるだろ?」
「なんの……雰囲気よ……」
84これぐらいの距離:2007/10/19(金) 19:02:28 ID:UAU+zFOa
言いつつ、エレの声はずいぶん甘くなっている。
バンザイさせられて、上着を一気にめくられると、地下の冷気がひやりとした。
「寒いか?」
裸の上にランバルスの肩布をかけられ、エレが赤くなる。
「なんか……やらしい」
「やらしいことしに来たのは誰だ?」
「いつ来ても準備万端なのは誰よ」
エレはびっとランバルスの右手にあるものを指さす。
いわゆる、コンドーム。
「はっはっは」
「笑って誤魔化さないの!いっつもどうやって手に入れてるの?」
「なんだ、欲しいのか?」
そういうと既に脱いだズボンのポケットからずるずると取り出す。
「いつ必要になるかわかんねーもんな」
欲しいだけ持ってけ、と渡されたがそれは横に置いておいて、
「寒いわ。あっためて」
ランバルスの首に腕を回し、引き倒す。


「ん、あー……あン……くすぐったい……」
粗野に見える割りにやさしいセックスをするランバルスは、丁寧にエレの体にキスを落としていく。
もちろん、跡を残すようなことはしない。そんな関係ではない。
エレもエレで、出来るだけランバルスの背中に傷を残すようなことはしないようにしているが、飽くまで出来るだけの範囲だ。
「でな、エレ」
「んー」
答える声がかなり甘い。
「入れる前にちょっと舐めてくれたり……」
「……」
「いやならいいんだけどな」

と言った声が淋しそうで、エレは笑ってしまった。
「ちょっとだけよ」
そういうと、エレが起きあがり、覆い被さっていたランバルスが逆に倒される。
既に熱く、固くなっているそこを舌先で舐める。
「んっ」
「我慢しないで声出せば?どうせ外には聞こえないんだから」
「はっ、そうだな。お姫……様ってのは……どこで、んんっこういうこと習うん……だ?」
「家庭教師よ」
「マジで?」
これにはランバルスも素になった。
房中の儀は基本から応用まで全て家庭教師が実地で教えるのだという。
「マジでー。俺それやりてー」
「……どんどん固くなってくんだけど?」
「そうだな、もう、いいか」
起きあがると、口で手にしたコンドームの封を破り、つける。

85これぐらいの距離:2007/10/19(金) 19:03:02 ID:UAU+zFOa



「いつかはカディオかミリュウに持ってかれちまうんだろうけど」
「んっんんっ」
「出来るだけ長くお友だちでいたいもんだな」
「さい……ちゅうに、他の、男の、名前……なんて……!」
「嫌か?」
「い、やよ!……ぁん……!」
「中はずいぶんよがってるみたいだけどな」
「それ、と、これと、は……あ……」
二人とも体力には自信がある方だが、ランバルスの方がずいぶん余裕がある。
「ホラ、遠慮なんかしないでいいから好きな男の名前呼べよ」
「ゃぁあ……ん」
「その方が気持ちいいぞ?誰にも言わないしな」
「ぁ……ああ、    !    !!」



86これぐらいの距離:2007/10/19(金) 19:03:38 ID:UAU+zFOa
すぅすぅと寝息を立てて、肩布一枚で眠る姿は別段色っぽかった。
が、そろそろ起こしてやらなくてはならない。
彼女の補佐竜にパニックを起こさせない為にも。
肩を揺さぶると、いやいやと首を振る。
しょうがないな、という気持ちと、いたずら心から、ランバルスはエレの耳元に口をよせて男の名を囁く。

がば、と起きあがると、既に服をつけたランバルスの笑顔があり、自分は裸だった。
「おはよう」
「……おはよ」
「……」
「……さっきの、何?」
「なにって?」
「何か、耳元でいわなかった?」
「気のせいだろ。それより、風邪引くぞ」
「着るから、あっち向いてて」
「はいはい」
裸を見られても平気なのに、なぜ服を着る所は見られたくないのか。
二人は同じ疑問を抱くが口には出さない。お互い様だから。
それと、これぐらいの距離を保つ為に。

まだ暗いかはたれの道にエレを送り出して、ランバルスは大あくびをした。
今日は寝坊をしよう。ユイシィには怒られるだろうが、怒られて当然なこともしたしな。
そしてまた、ランバルスは音もなく自室に戻った。



おしまいっ
87これぐらいの距離:2007/10/19(金) 19:04:16 ID:UAU+zFOa
えっち場面が短いのは勘弁してください。
これが限界……><
88名無しさん@ピンキー:2007/10/19(金) 21:35:29 ID:0cxQX5Gw
ごみついてますよ
つ><
89名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 05:47:34 ID:vG7tGQVv
おまい勇敢だな…
90名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 16:58:02 ID:+onpdBUN
おおこのスレお初のエロだ!
いや、良かったですよ。作者さんお疲れさま。
”大人の関係”ってやつですね。
こういうのもアリかと。
91名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 20:05:19 ID:DzcYz6Jc
とうとう勇者が現れたか!
92名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 21:16:15 ID:rM7Ix5UN
心はミリュウとカディオの間で揺れながら
体はランバラスに…って何てエレ…いや、エロいシチュ!
せっかくだから、そこに至った経緯(前日談)も見てみたいな。
ランバルスに慰めを求めたエレの本音が知りたい。
93名無しさん@ピンキー:2007/10/20(土) 23:47:53 ID:if0XyGRT
作者です。
感想ありがとうございます。
嬉しいと同時に穴ほって埋まりたい気分です。
このスレでの初エロがランバルス×エレでごめんなさい。
前日談。。。誰か書いてくれないかなー。
9492:2007/10/21(日) 15:47:43 ID:yIUZYHAT
ゴメソ…2行目→×ランバラス
        ○ランバルス
95名無しさん@ピンキー:2007/10/27(土) 00:44:07 ID:R4bRAcCO
ほしゅ。
カータ×クレイベルが早くアップされるといいな〜
96名無しさん@ピンキー:2007/11/02(金) 12:04:58 ID:vlehrorp
ランバルス×ウィンシーダ
とか
イフロフ×フィアナ
とか
読んでみたいなー。夫婦。夫婦。
97名無しさん@ピンキー:2007/11/04(日) 02:51:07 ID:UUXGzzZo
夫婦といえば、最新号では光竜家が…。
別れは悲しいものですのう。
98名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 21:38:47 ID:YfxmK0eL
ラスエルとモーリンのエチ話書いてたんだが
興奮のあまりラスエルが成竜化したところで
手が止まってしまった…orz
99名無しさん@ピンキー:2007/11/05(月) 22:22:41 ID:x6Wnx7Ss
wktk!ラスエル×モーリン見たい見たい!!
期待してるよ>>98
100名無しさん@ピンキー:2007/11/11(日) 17:18:44 ID:A5YmRhh2
> 98
そういえば、光竜と暗竜が成竜になる方法は「ひみつ」らしいが、
「愛する人と結ばれたときに成竜になる」だったら、なんか
萌えるなあ…。
101名無しさん@ピンキー:2007/11/12(月) 00:21:11 ID:5OY40CKA
うろ覚えだけど某漫画の「二人の間の愛情によって成長する精霊」を思い出した。
初セックルで幼児から少年にクラスチェンジして周囲にモロバレとかw
102名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 00:23:31 ID:/M4h+HkH
圧縮が近いんだぜ保守
103名無しさん@ピンキー:2007/11/18(日) 18:05:03 ID:eMleUSmi
ほしゅ
104名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 03:02:00 ID:xosPfLwn
圧縮くるかな。保守代わり小ネタ。

東の空にかかる雲は朝焼けの名残の薔薇色。清々しい早朝だ。
雲を見ながら歩いていたら、道の向こうから地竜術士と七竜の竜術士が並んでやってきた。先方もこち

らに気づいたらしい。片手を挙げて挨拶を交わす。
「二人揃って、朝早くからどうした」
「ミルク配達の獣人さんの台車が壊れちゃって、動かすのを手伝ってたんですよ。ランバルスさんが通

りかかってくれて助かりました」
「カディオ、おまえさんこそどこぞのキャベツ畑でも耕して朝帰りか?」
マシェルのいる前でいきなりそうくるとは思わなかった。咄嗟に切り返す言葉が見つからず、口ばかり

が間抜けに開閉する。ふざけた男の目に不審の色が浮かぶ。
「まさか……図星、なのか?」
「いや、だから、それはその」
「はっはっは、なんだそうかそういうことか。なに遠慮するこたぁない、応援してるからがんばって収

穫をあげるんだぞ」
そう言ってバシバシ背中を叩き、また歩き出す。わざとだ、絶対にわざとだ。
会話に取り残されたにぶにぶ兄弟の片割れは首をかしげている。
「こっちの方にキャベツ畑なんてありましたっけ?」
「いーから帰るぞマシェルっ。そいつはカディオだけの秘密の花園だ」
「畑じゃなかったんですか」
「どっちでもいいんだ。どうせ出来るのはキャベツでも花でもない。父ちゃん息子を急き立てて、夜っ

引て種蒔いて十ォ月十日、息子は畑を飛び出したァ、あそーれ」
「唄うな!教えるな!阿呆唄が子竜の耳に入ったらどうするっっ!!」
辛うじて投げつけた突っ込みは高笑いする男の背に跳ね返って落ちた。
「誰も聞いちゃいねーって。じゃあなカディオ、何か出来たら報告楽しみにしてるぞー」
「だから何かって何が出来るんですかランバルスさん」
「はっはっはっはっ」
自分が歩いてきた道を、二人はにぎやかに遠ざかっていく。その先にある――畑の主の家。
困った相手に知られたことを一体何と言い訳しよう。
溜息をつきつき東の空に向き直る。甘い気分も雲居の色も、とうの昔に消えていた。
105名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 12:24:30 ID:Ib8aXOmK
>>104
飢えがちょっと満たされたよ。ありがとうありがとう

ランバルスってどこでもからかい役になるのかね
「口紅付いてるぞ」「その手には乗らん」「お前が乗らなくても隣見ればわかる」とか
似たようなネタ考えたことあるな
106名無しさん@ピンキー:2007/11/23(金) 14:35:42 ID:KuwHK/ok
>>104
途中まで本当に畑仕事だとオモタ

マシェルは気付かずに、「キャベツ出来ましたか?」とか聞くんだろうか
107名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 02:06:17 ID:/4tBKESx
保守
108名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 22:19:37 ID:uLFHugRu
感度番付予想
横綱 ラスエル
大関 エレ
関脇 ユイシィ
小結 ロービィ
前頭 マシェル
109名無しさん@ピンキー:2007/12/12(水) 05:45:12 ID:z1/V6jdC
hosyu
110名無しさん@ピンキー:2007/12/23(日) 01:30:39 ID:NmQEipYX
保守。
作者さん日記にお絵かきキーニが載ってるけど、来週のZERO-SUMの
お話は木竜家がらみなのかな〜。
111名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 14:45:44 ID:6ODcjcc5
スレ乱立中っぽいので保守
112名無しさん@ピンキー:2007/12/26(水) 18:11:04 ID:jbWMVlgS
113名無しさん@ピンキー:2007/12/27(木) 12:13:43 ID:usdL/lHP
少し考えてみた。カディオってさあ、ものすごく術うまそうじゃない?
てことは、ロイとノイのコンビって竜術の巧い竜術士の補佐竜で且つ器用で
しかも息がぴったり。二人がかりなら、竜王に匹敵?
二人の同調術は、ほかのやつらじゃ再現できそうにない。
114名無しさん@ピンキー:2007/12/28(金) 11:42:35 ID:4tfNdPzA
>113書き込まれた場所が場所なだけにエロく見える
……ぼうちゅうじゅつ
115名無しさん@ピンキー:2007/12/29(土) 18:28:41 ID:LzRDhbEo
\(^o^)/
116名無しさん@ピンキー:2007/12/31(月) 23:39:56 ID:GwxMNCB2
本スレで言ってた
森住まいのおねえさんたちに絡まれるカディオ
がすごい気になる
117名無しさん@ピンキー:2008/01/03(木) 00:53:58 ID:ldK/+L/0
>森住まいのおねえさんたちに絡まれるカディオ

本スレ604説で行くと
コーセルテルに来たばかりの頃は負け続け→しばらくして仏頂面→
エレが来てからは意地でも負けられない
とか?

ランバルスはおねーさんたちに人気ないんだろうか
118名無しさん@ピンキー:2008/01/06(日) 15:29:28 ID:US2oVovd
> ランバルスはおねーさんたちに人気ないんだろうか

からかうには中年のしたたかさを持ったランバルスより生真面目なカディオ
のほうが面白いんでは。
それと、カディオって精霊に絶大な人気があるからね。
ルンタッタでさえカディオを見ると頬を赤らめてたりするもん。
何か、精霊にしか通じない独特のオーラとかあるんじゃなかろうかと思ってる。
それとも、カディオの精霊術士時代の過去話とも関連があるのかな。
119名無しさん@ピンキー:2008/01/08(火) 14:57:27 ID:UEDaYavz
精霊術師になれる資格=精霊限定フェロモン保持者?
120名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 00:03:48 ID:E8bsmNnK
精霊限定かよw

そらそうとロビエリの超展開に置いてきぼりくらいっぱなしで
萌えポインツがどうもわからん。
好きな人、語ってみちゃあくれまいか。
121メリアの布石:2008/01/12(土) 10:52:53 ID:VDAxbmaB
「・・・メリア母さん。結婚って何?」
「そう、ラルカもそういうのに興味が出てきたのね。結婚って言うのは、
男女が家族になることよ。」
「・・・兄妹とどう違うの?」
「そうねえ、兄妹と大きく違うところは、二つあるわ。
ひとつは、独占ね。結婚したら、結婚相手が、ラルカの場合は、夫ね、
夫がほかの女の人と仲良くしすぎると、怒って、
仲良くするのをやめさせれるの。
もうひとつは、二人の子供を産んで一緒に育てるの。
これは夫婦以外はしちゃいけないの。」
「・・・」
「そうそう、夫婦は、一緒にお風呂に入ったり、
おんなじベッドで寝ていいの。」
「・・・最近してない」
「そうそう、結婚は早い者勝ちよ」
「・・・がんばる」


122名無しさん@ピンキー:2008/01/12(土) 23:17:23 ID:1A2Fwv8I
>>121
がんばれ・・・
て、いろいろ邪推を呼ぶ内容だなこれw
いつから最近なのよ?何をどうがんばるんだよ<ラルカ
123名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 11:09:57 ID:9Ca/FLdQ
>>120
自分はロビエリ大好き派だけど、最初は「あれ?この二人がくっつくの?」って感じで、ピンとこなかったな。
なので>>120みたいに思う気持ちも分かる。
とりあえずポイントは、色んな所で二人の間にギャップが感じられる点。
性格面や種族が対照的なのに加えて、ロービィは肝心な所では理屈を色々と重ねて
思い切り求愛できなさそうだけど、エリーゼは普段無口な割にそういう点ではすごくストレート。

で、この二人が話す時というのは「ロービィは一生懸命だけど好きな娘が何を考えてるかわからなくて慌てる」とか、
「エリーゼがロービィに一途なのは考えるまでもないんだけれど勝手に慌ててる少年の姿に?な感じ」という描写が
多くなるわけで、その辺の微笑ましさ、可愛さに萌える、というところかな。
いわゆる一つのギャップ萌え、というべきか。
長文な割に説明下手で申し訳ない。

自分は元から、「真面目な少年とクールな少女」の組み合わせに萌えるタチだったから超展開にも
すんなりついていけたんだけど、そうでない人がいるのもある意味で仕方ないかもしれない。 
124名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 12:29:05 ID:8ok6GTfM
>>123
ありがとう。もともとギャップ萌えとかクーデレ好きなら行けそうなのかな
でも自分、ラルカの方はすんなり行けるんだよね。
エリーゼの場合はやっぱり唐突感が強かったせいかと思う。
ロービィと出会って2回3回経過してからなら、ロービィロービィ言い出しても微笑ましく思えただろうな。
会ってすぐそうなるのは暗竜だから・暗竜ならではってことなんだろうけど。
そうなると逆に、もっと暗竜が多かった昔は世界崩壊の危機が何度もあったんじゃ
ないかと思ってしまうよ。相手が運良く受け入れてくれりゃいいけど
そんなケースばっかりとも思えないし。
125名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 15:42:52 ID:BAxhTHI/
ロービィってウィルフにどこかにてるとこあるから、
エリーゼもすんなり好きになれたんじゃないかな
恋心じゃなくても、エリーゼだってウィルフのこと大好きだし、
お兄ちゃんにどこか似てる、しかも真面目で優しい男の子だから
一目惚れしたんじゃないかと
それに、エリーゼは同年代の竜とはあまり交流なさそうだし、
免疫がなかったのかもしれない
という自分的予想
126名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 17:46:32 ID:02HvDTyF
>>125
なるほど、いちいち頷ける話だ。
なんで自分の名前知ってるのかってロービィに聞いたとこからしても
同年代の竜と交流なさそうだしね。
そっから興味持ってついてったら、助けてもらったりなんだりで…って流れなのかな
127名無しさん@ピンキー:2008/01/14(月) 21:23:32 ID:0+EIqnPF
学園もの少女マンガなら王道だと思ったけど
「自分は相手のことを知らなかったけれど
 相手は自分のことを知っていた」
っていうのもポイント高かったと思う

128名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 21:39:35 ID:QWbsICVF
>>127
そうか王道なのか。いろいろ初めてづくしで新鮮でもありそうだし。
しかし考えるだに、実は暗竜の方が
惚れっぽいと言われる水竜より惚れっぽいんじゃないかと思えてしまうな。
ナータも割と初期にマシェル一筋になってたし
129名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 21:40:39 ID:QWbsICVF
あ、惚れっぽいとか言うと語弊があるかな
うーん。
130名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 21:47:34 ID:nnpg+2E2
水竜はおませさん
暗竜はインプリンティング
131名無しさん@ピンキー:2008/01/15(火) 22:01:21 ID:QWbsICVF
>>130
おお、ナイス! 確かに出会ってすぐロービィのあと付いてったエリーゼはまさに
インプリンティングだわ。
132名無しさん@ピンキー:2008/01/17(木) 00:39:43 ID:QzzXUqf1
エリーゼが大きくなったらやっぱりセクスィー系コスになるんだろうか。
ラルカみたいに。

あと独身時代のモーリンはごく普通のお嬢さん風な服装なのに
今セクスィー系なのも気になってしかたない。
ラスエルはさぞかし葛藤があったろうなーと思うと。
133名無しさん@ピンキー:2008/01/29(火) 22:49:17 ID:64Y40M7m
モーリンは巫女さんだったらしいからねー。
あんまり刺激的な衣装はさせてもらえんかったんだろうね。
(そういう衣装の宗教もありそうだけど)

今の衣装がセクスィー系なのは、外の世界を知っていろいろお洒落も覚えたのが
やっぱり原因なのかな。
と、半月遅れで意見を述べてみる。
134名無しさん@ピンキー:2008/02/01(金) 20:03:41 ID:lXr+2RhV
保守
135名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 00:31:23 ID:eZxEpj/4
モーリンとラスエルはコーセルテルで唯一の夫婦…つまりH公認だったわけで、
彼らが離れてしまうということは、コーセルテルでそういう行為ってのは公には
ないことになってしまうんだなぁ…。
竜族たちは、竜術士たちの性生活ってモノをどう考えているんだろうか?
竜術士って禁欲がデフォなのかな。
長期間拘束するくせに配慮がなさすぎってもんじゃあるまいか。
136名無しさん@ピンキー:2008/02/11(月) 20:05:54 ID:5QJ9Q0D+
モーリンの巫女さん装束、5巻正装みたいなのしか想像出来ない…

竜術士たちの生活に関しては自分も気になるな。
子育てしてるんだからある程度の節度は求められるだろうけど。
竜×竜術士OKなのは風竜だけっぽいけど
現役竜術士同士でくっつく場合どうするのかとか。

エカテリーナの時なんかどういう反応だったんだろう。
137名無しさん@ピンキー:2008/02/16(土) 01:37:58 ID:n4RqVW9c
> エカテリーナの時なんかどういう反応だったんだろう。

そのへんは作者さんもそのうち過去話やるんではないでしょうか。
エカテリーナのお母さん(先々代の風竜術士)がさりげなく出てきてたし、
ミリュウが外の世界から帰ってきたから、それを受けてきっとお話も展開
すると思うんだ。
来月号を楽しみにしている。
138名無しさん@ピンキー:2008/02/17(日) 16:02:02 ID:1o5YoCZL
エカテリーナお母さんの場合お父さん追放されちゃったじゃん。
まぁ、竜術士以外の人間って理由での追放だったけど、エカテ母さんは本当は風竜と結婚して娘を産んで次期風竜術士としなきゃならなかったのが、外の世界から迷い込んだお父さんにフォーリンラブで…ってことでしょう。
139名無しさん@ピンキー:2008/02/27(水) 00:13:24 ID:8cLYgSlU
>>132
>エリーゼがラルカみたいなコス

そんな事になったらロービィの気苦労というか葛藤は倍加だな!
だがそれも見てみたいぜ!

個人的にはラルカより少し形を変えたのが似合いそうだな。
モーリンみたいに両肩少しずつ出すとか。

邪妄想全開ですまん。
140名無しさん@ピンキー:2008/03/02(日) 21:17:52 ID:83DW+Oge
>>139
エリーゼは髪長いから、モーリン風が似合いそうっての同意。
ロービィも確かにぐるぐる葛藤しすぎて目ぇ回しそうだ。

ちなみに考えてたラスエルヴァー:
「いやっ、すごく似合うよ。とっても綺麗だ!
 …け、けど、ちょっと肌寒くない? え、そんなことない?
 いや、いいんだ、いいんだけどっ… 僕以外の人目にさらすのは…ううっ、
 いやっなんでもないよ!」
141名無しさん@ピンキー:2008/03/03(月) 02:34:39 ID:VzhxhhWL
age
142名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 21:00:52 ID:FIjHme9P
ユイシイにセクシーな衣装を着せてみたい。
143名無しさん@ピンキー:2008/03/30(日) 23:31:53 ID:/3yXdgd9
アラブ系のやつとかどうだろう
144名無しさん@ピンキー:2008/04/04(金) 23:42:13 ID:OWR6ZhI+
アラブ風だと、顔部分は目以外隠れてしまうし
体もゆったりした布でラインが完全に隠れるよ。

…と、ここまで書いて、もしかしてベリーダンスの衣装みたいなやつか?
と思い至ったw
(ベリーダンスはエジプトとかトルコとか、地中海圏。アラブでは多分許されない)


ああいう格好の光竜術士が見たい…
145名無しさん@ピンキー:2008/04/05(土) 21:15:42 ID:ap69nXG/
ユイシイは浴衣が似合いそう。帯を引っ張ってくるくる回してみたい。
146名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 03:18:57 ID:pYe0W+nI
地竜相手にできるのか疑問…
逆に引っ張り返されそう
147名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 14:14:42 ID:dqDm29V8
その後「何馬鹿なことしてるんですか!」と説教モードに突入
148名無しさん@ピンキー:2008/04/08(火) 23:05:41 ID:Gvb3/7AU
>>144
俺が考えてたアラブ系はたぶんそっち系だw
顔の半分薄布で隠れるとかへそだしとかいいなーと思ったんで

>>146
引っ張る力は重力とは違うんじゃないかな
急に抱き寄せるとかには抵抗でき無そう
149名無しさん@ピンキー:2008/04/10(木) 10:05:35 ID:JnzS6GSc
>>147
なるほど!ユイシィの「酔っ払った中年ほどみっともないものはありません」発言はそれが原因か(違
150名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 02:28:38 ID:dr+E1+aB
>>148
重さを感じないというのが地竜の特性なので、重力を操るのもありそうな気がする。
それとも重力系は暗竜術系列かな?
151名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 02:29:33 ID:dr+E1+aB
結構下がっていたので、ついでに上げとくね。
152名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 01:39:50 ID:fEBuq/Xd
物語6巻巻末で山のばーさんのお名前が判明しましたね。
そしてカシがエドリザ(ばーさん)と過ごした期間の1万年のうち2千年
くらいしか覚えていないことも…。
眠りについて若返る前のカシと、おそらく若かったであろうエドリザとの
間がどんな関係だったのか…妄想をかきたてられております。
153名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 04:15:40 ID:0CTmP1U4
>>152
気になるよね。エドリザとカシ。
何気にカシってフラグ沢山立ててるw
マータにブナ、エドリザ。
そういえばブナって再登場しないのかなー

保管庫読み返してて思ったんだけど
人や竜と精霊のカップリングって出来るのかな。
やっぱり精霊が母だと子供も精霊?
154名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 14:59:30 ID:d7ReL7i+
>>153
とりあえず、竜と精霊は可能なのは間違いない。
小冊子に記述あったからな。
竜人化すればだけど。
人についてはわからんが…。
155名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 21:21:40 ID:hpf5kFwM
精霊はみんな人型なんだね。竜型なんていないのかな?

獣人×竜はどうなるんだろう。
156名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 01:33:06 ID:JVZKbRkI
獣人×竜も同じ。
竜が竜人化すれば結婚は可能。
そんでもって母親の種族で生まれてくる。
157名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 23:13:09 ID:2C5iKqvG
が、頑張れ…まだ落ちてくれるな…

age
158名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:28:47 ID:/xvm8kzj
若かりし頃のメリアさんのなれそめ話とかあったらいいのにと思う。
原作で出てくれないかな。
159名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:19:54 ID:mjK6SiVU
今月の連載、本スレの方でも誰もカディオとエレのことに言及しないのはなぜだ。
様子見なのか?
160名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 20:05:12 ID:quY7+u2z
ロッタってセーラー服着てるんだ…
161名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 23:11:46 ID:L8+TWnoa
>>159
無茶な願いかもしれないが
出来ればミリュウに振られた後にカディオとくっつくんではなく
自主的にカディオに惚れて欲しい。。。
162名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 00:57:45 ID:I5Zdzbnc
むしろカディオがエレを振り向かせてほしい
163名無しさん@ピンキー:2008/06/13(金) 06:12:18 ID:iu91qNUH
>>162
おお、それいいな!
164名無しさん@ピンキー:2008/06/14(土) 11:55:00 ID:cM7VF/bI
カディオがエレを振り向かせようと頑張るのはいいとして
今までの二人のようすを見る限り
空振り、空回りになる気がしてならない。
それはそれで萌えるんだが
ロイノイによる支援もよほどうまくやらないと逆効果だろうしな。
165名無しさん@ピンキー:2008/06/16(月) 00:30:25 ID:cPYaSsE5
そもそも補佐の2人が支援に回るのかどうかが…
166名無しさん@ピンキー:2008/06/22(日) 07:22:06 ID:/gbc7iFH
カディオやマシェルは子沢山になりそうなキガス。
カディオとエレだったら、双子が1組はいそうだ。
167名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 20:01:59 ID:pxsAIjTA
肝っ玉母ちゃんなアグリナが脳裏を…
たしかヒロインだよな…?

最近アグリナはボインちゃんだと気づいた
足太いけどな
168名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 22:40:28 ID:enjYso/a
どう見てもアグリナはきょぬーだろう
今でも十分肝っ玉母ちゃんだし、外見以外は30年後でも大して変わらなそうだ。
うんにゃ、もっとパワーアップするのか?
169名無しさん@ピンキー:2008/06/25(水) 22:54:13 ID:rNcZKgt/
もっとボインになります
170名無しさん@ピンキー:2008/06/26(木) 03:25:44 ID:i9VHPSTv
そして垂れます
171名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 22:07:19 ID:I90hpOJp
そこはマシェルだかメオだかが頑張ってだな……
アグリナだと自ら誘う方になるんだろうか?

なんというか、コーセルテルキャラで攻ベクトル持ちは誰になるんだろう。
メオは多分そうだよな?
リリックもラスエルと似た感じで心に決めたら意外と押しは強い気がする。
カディオも攻めると決めたら押せ押せで
ミリュウは無知の強みで悪魔になりそうだ。
172名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:39:49 ID:pIOKtPcK
オヤジは奥さんに押し倒されたと信じてる。
ユイシィもそのくらいの勢いでないと相手にはぐらかされて
とても添い遂げられんだろうと思う。
173名無しさん@ピンキー:2008/06/27(金) 23:59:46 ID:gREc2L75
結婚式ですら押されてたからなオヤジは。

酒やロイノイ印の薬の力でなら
座った目で迫るユイシィも見られそうだが。
その後素に戻って真っ赤になるも良し、開き直るも良し。
174名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 00:07:56 ID:G4Yoei2F
真っ赤になったあと逆に攻められるといいな
175名無しさん@ピンキー:2008/06/28(土) 01:59:20 ID:1lLcF7zn
アグリナは、大きくなったらゴージャス系美人になると思うんだ。
河惣益巳の漫画に出てきそうな感じの。
中身は今のままで、外見とのギャップを見せてくれたらトテモ嬉しい…
176名無しさん@ピンキー:2008/06/29(日) 00:14:23 ID:TYrFDt8R
しかし全員知り合いの中ではギャップを感じてくれる人がいなi

>>174
攻め一方のランバルスがどうも想像出来ん。
よかったら何かサンプルを出してくれないだろうか。
自分の想像ではこれくらいが限界だ。

「せっせんせい何を」(かああっ)
「おいおいユイシィ、人の服剥いでこんな姿にしておいて今更何を驚いてるんだ?」
「それはお酒(もしくは薬)のせいで!」
「成長してもユイシィはユイシィだな。無理強いするつもりはないから、厭なら逃げていいぞ」
「……ません!」
「ん?」
「逃げません。師匠が私でいいと思ってくれるなら」
「ユイシィが、いいんだ」
「師匠……」
177書き逃げで攻めランバルス:2008/07/01(火) 00:14:26 ID:x8LBV4lw
「おっと」
蹌踉めいたユイシィが背中からランバルスに抱き止められた。
「大丈夫か?」
前に回ったランバルスの手がユイシィの胸に触れていた。その大きな手が掴むように動いた。
ビクリとしたユイシィだったがランバルスは気にせず手の動きも止めなかった。
「まだ小さいな」
手の動きは完全に揉み上げるそれになっている。振り解こうとしたユイシィの耳にランバルスの声が響いた。
「女の子の胸はな、揉むと大きくなるんだぞ?」
真っ赤になったユイシィにランバルスが手を離した。
「マッサージの仕方をちゃんと教えておくか。ロービィ達が寝たら部屋へ来るといい」
「なぜそんなことを!」
「ユイシィ」
怒りを向けようとしたユイシィだったがランバルスは真顔だった。
「胸が大きい方が絶対にモテるぞ」
「知りません!」

それでも夜半、ユイシィはランバルスの部屋を訪れていた。
寝間着姿のユイシィを同じく寝間着に着替えていたランバルスが笑顔で迎えた。
「そんなに難しいことじゃない。ユイシィなら一度で覚えるさ」
「は、はい」
「ほら、こっちへ」
招かれ、ベッドに座っているランバルスに背後から抱かれるようにその膝に座った。
「一度見本をやってみせるからな」
布越しにランバルスの手が乳房に触れた。ビクリとしたユイシィにかまうことなくその手はゆっくりと動き出した。
「周りからこう……」
「あ……ん!」
思わず声を洩らしかけ口を覆って押さえる。今まで知らなかった感覚にユイシィが混乱した。
手の動きを覚えようとするとよけいに感覚が刺激され身体が熱くなってきた。
触れていない乳首が立ち上がるのが寝間着越しにもわかる。
「へ、変な気持ちに……」
「へん?」
「身体の中が熱くて……な、なにかお腹が……」
両脚を擦り合わせるようにもぞもぞと動かすユイシィにランバルスが困惑したように低い笑いを零した。
「笑わ……ないでくださ……」
「ほら、手を」
口を押さえていた手を掴み、重ねるようにして乳房に戻すとユイシィは大きく震えた。
「や……やだ。こんな……あん!」
思わず自分で乳首を摘んでいた。
「こ、これ……師匠……」
「今日だけだぞ?」
声と共に寝間着の中にランバルスの手が入り込み、直に触れられユイシィは悲鳴に近い声を上げてしまった。
「大丈夫だ。怖くないから」
「は……い」
先刻のマッサージとは明らかに違う動きで揉みしだかれ、乳首を扱かれる。口を押さえ、声を漏らすまいとユイシィは必死に耐えた。
右手が胸を離れ、腹部へと下がってゆくのを知る。思わず目で追おうとして寝間着の前はとっくにはだけられているのに気付いた。
下履きの中へランバルスの手が入ってゆく。直後の触覚にユイシィは身体を仰け反らせた。
「ひ!」
「こんなに濡らして」
「ぬ、濡れてる……?」
もしかして気付かぬうちにお漏らしをしていたのかと耳まで真っ赤になったユイシィだった。
「せ、師匠……そ、そんなところ触らな……き、汚いです」
「やっぱりちゃんとしないとダメだな」
「あん!あ……ひ!や……ひぁ!」
くちゅり、と音を立ててランバルスの指に擦られ、ユイシィはあっさりとイッてしまった。
それなのにその感覚が何を意味しているのか理解できない。気持ちいいということだけはわかったがそれが何かもの凄く恥ずかしくもあるような気がした。
身体から力が抜け、ランバルスにぐったりともたれ掛かると優しく抱きしめられた。
「そうだな……ユイシィももう子供じゃないんだな……」
178名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 02:04:26 ID:O+pc2E5/
>>177
GJ!師匠エロいな
179名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 04:07:46 ID:N40tjQ6S
>>177
続きは!?続きはっ!?
180名無しさん@ピンキー:2008/07/01(火) 18:24:50 ID:2fZVLDz9
>>177
176です。
おおー攻めランバルスってこういう感じなのか、ありがとうありがとう。
書き逃げってあるけど前後が気になるなやはり。
いいように弄ばれるユイシィかわいいよユイシィ。
181177:2008/07/07(月) 01:14:14 ID:pGPMJ4A8
反応が怖くて書き逃げした177です。
ちょっとホッとしてます。

この続きとなると……
ランバルスならやっぱり知の竜の竜術士として子竜に正しい性教育を施そうとするんだろうなとか考えて

なぜか エ レ 輪 姦 凌 辱 にいきついたので途中でほっっぽってますww
182名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 16:29:00 ID:Lx8/nZXy
hosyu
本誌で恋愛を前面に押し出す話は、無いんだろうなぁ。
でも、妄想の余地があるお話しぐらいはあってほしいなw
183名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 16:34:48 ID:AbrbpApN
マシェルとアグリナネタが上手く纏まらねー('A`)
という状態が何故か2年位続いてるorz
184名無しさん@ピンキー:2008/07/13(日) 19:17:07 ID:d/2LS+8I
>>183
アグリナはともかくとして、あのマシェルがどうしたら子竜以外に興味持つのか
見当付かないからな。
でもマシェアグ見たいので待ってるよ>>183
185名無しさん@ピンキー:2008/07/19(土) 18:51:52 ID:5p5X71xL
>>183
まずは描いてみるんだ。一生懸命やればちゃんと形になる。
自分を信じてやりなさい。
186名無しさん@ピンキー:2008/07/20(日) 17:50:13 ID:OVHwTFwl
>185
描くじゃなくて書くだろ
半二板じゃないんだからさ
187名無しさん@ピンキー:2008/07/22(火) 00:46:36 ID:RB+joaas
保守
188名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 01:07:13 ID:fWe3G2QU
圧縮が来そうで来ない保守
189名無しさん@ピンキー:2008/07/23(水) 08:14:35 ID:Vrz84ocD
他作品見に保管庫行ったら、ここの小ネタ結構補完されてるんだね。

あと保守がてら、つか
五巻リリックの「洗たくはするな」伝言からずっと気になってるんだが
あの世界の下着はどうなってるんだろう?
エレはリリックに洗ってもらってるってことだよな?
そのうちカディオが洗たくするようになるのか?

一番想像しやすいのは地竜家。
「これだから中年は…!!」とブツブツ言いながらもせっせと洗たくするユイシィが浮かぶ。
190名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 01:08:10 ID:vLojmXJh
ラスエルも結婚前からモーリンに洗ってもらってた可能性はありそう。
モーリンはやり方を覚えれば自分で洗うだろうけど、それまではラスエルが当番のたびに
彼女の洗濯物を想像しただけで鼻血吹いて倒れて誰かに代わってもらうイベントを想像したw
191名無しさん@ピンキー:2008/07/24(木) 07:24:46 ID:yWTRYxcj
しかしだ、代わる相手が男だったら「いいよやっぱり僕が」にもなりそうじゃない?
結局、目隠ししてお経唱えながら洗濯するラスエル。
おそらく同タイプのロービィは気が付いたらエリーゼが無言でやってくれてるんだろうなー。
192名無しさん@ピンキー:2008/07/29(火) 00:40:29 ID:YWV6zYFR
hoshu
193名無しさん@ピンキー:2008/08/14(木) 15:58:12 ID:RCZ5n6T5
ほ〜しゅ
194名無しさん@ピンキー:2008/08/22(金) 23:04:57 ID:7RdY4I0Q
CDおまけペーパーのエレとカディオが
すっごく痴話ゲンカっぽくて吹いた
予想以上に仲が良い…?
195名無しさん@ピンキー:2008/08/24(日) 01:20:46 ID:RIpGp9/U
>194
同意。
ノイなんか自分の竜術士が殴られていて、抗議しそうなもんだけど
まったくスルーだったもんね。
「やれやれカディオったらまたエレさんを怒らせて……」
ってなかんじで、もう見慣れてるってことですかね。
私の中ではどう考えても、エレはミリュウよりカディオとお似合いです。
196『ひみつのじっけん』:2008/10/03(金) 23:05:01 ID:sITvO6W4
おじゃましま〜す。
実家で弟にいっぺん読ませてもらっただけで手元に本編がないのに、
うろ覚えでこんなのを書いてみた。
ロイ×ノイでこどものえっち。・・・カディオ、すまん。

『ひみつのじっけん』


 雨の日の木竜家。
 カディオが出かけてロイとノイは留守番だ。
 だがこの実験大好き小悪魔コンビがおとなしく留守番をしているはずがない。性懲りもなく怪しい植物を作り出そうと、鬼の居ぬ間に師匠の部屋を探索し始める。
「オモシロ植物の資料になる本が、どこかにないかな」
「きっと、ベッドの下とか本棚の後ろとか、そういうところに秘密の魔法書とかが隠されていたりするのよ」
「あ、ありそうありそう!」
「じゃあ、私はベッドの下を探すわね。本棚は重いからロイがお願い」
「分かった」
 がたごとがたごと。ごそごそごそ。師匠のプライバシーを侵害しまくって、ベッドの下からノイが一冊の本を手に這い出した。
「ロイ、この本見て! 『禁断の花園』ですって!」
「うわあっ、すっごい研究心をくすぐられるタイトルだね!」
「カディオが帰ってくる前に、部屋で写しちゃいましょっ」
 わたわたと本棚やベッドのシーツを元に戻して証拠隠滅をはかり、小悪魔達は戦利品を片手に自分たちの部屋に駆け戻った。
 なにしろカディオがこっそり隠して置いた本なのだ。きっとすごい事が書いてあるに違いない。これでまた新しい植物が作れると、二人は勇んで本を開いた。
 ところが。
「・・・・・・っっええ〜〜っ!! 何これ!?」
「はだかの女の人の絵ばっかり!!」
 ----たしかにソレは隠しておかねばならぬシロモノだろう。使い道の分からない子供に見せるモノではないし、分かるなら尚のこと見せたくはない。
「あ、でも女の人だけじゃないね」
「男の人もはだかで、ふたりでくっついてるよ」
 なんだろー、なにしてるんだろー。これのどこが『禁断の花園』なのー?
 師匠の禁断の花園を無邪気に無慈悲に荒らし回る小悪魔達。
 だけど、そのちっとも意味の分からない『花園』を見ている内に、なぜか二人とも心臓がどきどきしてきた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
 ごくり。
「・・・ねえ、ロイ」
「・・・なに? ノイ」
「これって、やっぱり実験してみないと、何だか分からないわよね」
「うん・・・そうだね」
 ほっぺたが赤くなったお互いの顔を、じっと見つめ合う。
「じっけん・・・してみる?」
「・・・・・・・うん」


197『ひみつのじっけん』:2008/10/03(金) 23:06:29 ID:sITvO6W4
 それじゃ、まずはだかにならなきゃね。
 そう言いながら、二人はお互いに背中を向けて服を脱ぎだした。ちいさい頃から数え切れないくらい一緒にお風呂に入っているのに、今日は何だか妙にはずかしい。
「ノイ、服・・・脱いだ?」
「・・・うん」
「じゃあ・・・ベッドに寝てみて」
「・・・・・うん」
 きしっと小さな音を立ててノイがベッドの上にあがる。胸とおへその下を手で隠しながらノイが寝転がると、本を枕元に置き、ロイが覆い被さるようにしてその両脇に手をついた。
「ええと・・・じゃあ、ぼくがノイの上にのっかるね」
「う・・ん・・・」
 いつもはどちらかと言えば主導権を握っているノイが、今日は少しおとなしい。ロイは両手をついたまま、ノイのきゅっと閉じた両足をまたいでベッドの上に乗る。
「ノイ、おへその下の手をどけて。でないと、つぶれちゃうよ」
「え。あ・・・うん」
 重くないかな。ちょっと心配になりつつも、ためらいがちに手をどけたノイの上に、ロイはそうっと身体を降ろした。
「ひゃんっ!」
 裸の肌が直にふれあって、冷たいような熱いようなおかしな感覚にノイが声を上げる。
「ご、ごめん!」
 あわててロイは腰を引いた。
「だ、大丈夫。びっくりしただけ。・・・今度は平気。のっかっていいわよ、ロイ」
「う、うん」
 言われて、もう一度ゆっくり身体を乗せる。ぴったりとくっついた身体から、お互いの心臓の音が聞こえてきた。
「・・・なんだか、すごくどきどきする」
「・・・わたしも」
「・・・ちょっと、きもちいいね」
「・・・うん」
 息がかかるくらい顔が近付いているから、自然と大きな声ではなくてささやくような声になる。
198『ひみつのじっけん』:2008/10/03(金) 23:08:31 ID:sITvO6W4
「これで・・・どうしたらいいのかな」
「本には、どんなふうに描いてあるの?」
「えっとね・・・」
 本を見ようとロイが身を乗り出すと、ノイがまた声を上げた。
「きゃんっ」
「わっ!? どしたのノイ?」
「だ、だって・・・ロイのおちんちんが、わたしのおまたにあたって・・・やんっ!」
 ちょっぴり硬くなったロイのそれが、ノイの大事な場所をつついている。
「やあんっ、どいてえ」
「ちょ、ノイ、待って」
 逃げようとしてノイがモゾモゾと動けば動くほど、それは足の間に潜り込んできた。あたたかくてやわらかいノイのふとももの間でもまれて、それはどんどん硬さを増していく。
「きゃあんっ!」
 さっきよりも強くそれにつつかれて、ノイがかわいい悲鳴を上げた。
「ご、ごめん、ノイっ。でもっ、これ・・きもちいい・・・!」
「あっ、やあっ、ロイ・・・っ」
 ぐりぐりとロイにこすられたノイの大事なところが、かあっと熱くなる。
「ふあっ、やあんっ」
「ノイ、ノイ・・・っ」
 はあはあと走っている時のように息を弾ませたロイが、ノイの名前を呼んでいる。ロイがこすりつけている場所はどんどん熱くなって、ぬるぬると湿り気を帯びてきた。
199『ひみつのじっけん』:2008/10/03(金) 23:09:29 ID:sITvO6W4
「あっ、あんっ、ああ・・・」
 肌がこすれ合う少し乾いた音が、くちゅくちゅと濡れた音になってゆく。それと一緒にノイの声も段々と甘えるような声に変化する。
「ああ・・はあん・・・ロイぃ・・・気持ち、いい・・・・・っ」
「ノイ・・ぼくも・・・っ」
「ん、あ、ああっ、もっとっ、もっとぉ・・・!」
 その行為の意味もまだ知らないから、恥じらいもためらいもなく、ただ気持ち良さを求めて甘い声がねだる。
「んあぁっ! イイ、イイのっ・・・ロイ、そこぉッ」
 淡い茂みの下でぐちゅぐちゅと幼い茎と花がからみあい、禁断の蜜をしとどに溢れさせる。それは木竜達の部屋に青く甘い秘密の香りをふりまいた。
「ふああぁんっ、ロイ、ロイ・・・・・・!」
「ノイっ・・・!」
 ベッドをきしませ、互いをこすり合わせるだけのつたない行為が、二人を高ぶらせ追いつめる。
「やあっ、だめ、ダメぇ、ロイぃっ!ひゃああんっっ!!」
 ひときわ強く擦り上げられて甲高い声を上げるノイ。ふるるっと身体をふるわせて、ノイの上でロイが達した。力の抜けた身体が折り重なってベッドの上に沈む。 
 初めての体験にしばらくは二人とも動けない。
200『ひみつのじっけん』:2008/10/03(金) 23:10:15 ID:sITvO6W4
 だが我に返ったのはロイの方が早かった。ぐったりとしたノイの上から慌てて身体を起こす。
「ノイ、ノイ・・・大丈夫?」
「・・・ロイ・・・・」
 まだとろりとした表情で見上げたノイが、ロイと視線が合うとふにゃん、と嬉しそうに笑った。
「気持ち、よかったあ・・・」
「ノイ・・・っ」
 かわいい。すごくかわいい。
 ああもう、かわいすぎるよノイ! その笑顔にロイはまた反応してしまう。
「ロイ?」
「・・・カディオが帰ってくるまで、まだ、時間はある・・・よね?」
 雨はやみそうにないから、どうせ師匠は泊まってくるだろうし。
「・・・・・もっと、実験、してみる?」
「・・・うん!」

 こうして二人の秘密の実験は、まだまだ当分続くのであった。


<おしまい>
201名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 00:05:48 ID:zr7eD0QR
ロイノイいい感じだ。GJ!
カディオも大変だなww
202名無しさん@ピンキー:2008/10/08(水) 22:18:10 ID:9v92Cao2
GJ!
「禁断の花園」フイタwwww
203名無しさん@ピンキー:2008/10/11(土) 00:08:02 ID:tfHtVduw
ありがとうございますw 
オカズをつまみ食いされた師匠の反応が気になりますw
地竜家の書庫には「子孫繁栄の手引き書」なる本が収められているとか何とか。
そんな話も書きたいと思いつつ、ユイシィの押しが足りないようで・・・・・
気長に待ってやっていただけると嬉しいです〜〜
204名無しさん@ピンキー:2008/12/08(月) 20:46:35 ID:B7XcHqnC
捕手
205名無しさん@ピンキー:2008/12/16(火) 01:45:51 ID:HXvtn5Li
補修
206名無しさん@ピンキー:2008/12/26(金) 23:23:14 ID:WUAjHqTO
穂種あげ
207名無しさん@ピンキー:2009/01/12(月) 03:08:55 ID:bCO56xDV
保守で。
最新巻のおまけ漫画でユイシィがちょっと積極的に?なっていた。
今年は更なるプッシュを是非期待する!
208コーセル:2009/01/30(金) 11:50:36 ID:+tCYFgDe
保守あげ


カディオはおじさんと呼ばれてこっそりダメージを受けるといい。
じゃあ、私はおばさんってことになるのかしらとか無意識にエレが考えたりしたらいい。
209名無しさん@ピンキー:2009/02/05(木) 03:25:13 ID:XGWlWmgz
いいな
210保守:2009/03/09(月) 22:22:03 ID:1bwb1AOT
コミック派なんだけど、エレはカディオの初恋の相手は姉の方だと勘違いしたままなんだよね。
それとももうバレた?
バレたら盛大にデレモードに突入して欲しいんだけど無理かな、無理だよね。
でもエレはツンデレ属性だと思うんだ。カディオとくっついた暁にはスーパーツンデレになって欲しいんだ。
211名無しさん@ピンキー:2009/03/13(金) 00:45:26 ID:2GbcJpzu
ベッドの上でだけデレモードか
212名無しさん@ピンキー:2009/03/13(金) 19:59:06 ID:32qBS44R
ああん
213名無しさん@ピンキー:2009/03/15(日) 23:58:22 ID:xRLfsf6p
昼間は
「師匠!たまには片付けてください!」
「抱きついてたら晩ご飯作れませんよ!」
「えっちなのはいけないと思います!」
「ロービィがマネでもしたらどうするんです!」

ベッドの中ではランバルス師匠に好きに弄られて抱きついているユイシィもいいなぁ。
214名無しさん@ピンキー:2009/03/16(月) 22:32:58 ID:/ZWMFdey
>>213
いいなそれ。
つか「わ…私だけいつもされてばっかりなんて嫌です!」つって
イロイロご奉仕しようとするユイシィもいいなあ。
215名無しさん@ピンキー:2009/03/21(土) 23:01:38 ID:lv3D7ARM
ハァハァ
216名無しさん@ピンキー:2009/03/28(土) 10:12:07 ID:JHnw42ox
たまにはage
217名無しさん@ピンキー:2009/04/13(月) 00:38:12 ID:ElfQZ5Rk
ほっしゅほっしゅ
218名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 00:08:21 ID:5NPX8ywB
アグリナがもうちょっと年取ったら、どんな感じになるかな。
今でのあんなナイスバデーなんだから、かなり色っぽい感じになるのかな。
ナイスバデーな色っぽいお姉さんになっても、性格はあのままだといいなぁ

そしてあんな胸に抱かれる卵ちゃんになりたい。
219名無しさん@ピンキー:2009/04/14(火) 00:54:16 ID:6UE/t+jU
行き過ぎて巨乳肝っ玉母ちゃんになった図しか思い浮かばなかったわけだがどうしてくれる
220名無しさん@ピンキー:2009/04/15(水) 00:38:17 ID:BAlJuMot
母ちゃんでもいいじゃない。
アグリナに母性を見出すことで、マシェルが振り向いてくれるなら。
…そうでもなけりゃこのカプは永遠にくっつかなさそうなんだもん…
221名無しさん@ピンキー:2009/04/16(木) 00:58:56 ID:bGMB5YW0
圧縮秒読みにつき一日一保守
222名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 00:21:23 ID:rqamq6CQ
☆ゅ
223名無しさん@ピンキー:2009/04/18(土) 00:13:34 ID:gy993f54
hosh
224名無しさん@ピンキー:2009/04/26(日) 00:27:37 ID:ioJDETQN
ほしゅ
225名無しさん@ピンキー:2009/04/28(火) 00:21:03 ID:Xezkzy3x
ho
226名無しさん@ピンキー:2009/04/29(水) 20:20:11 ID:XwhY9KYI
幼竜編の次は繁殖編をきぼん
227名無しさん@ピンキー:2009/05/01(金) 21:02:20 ID:gFwnrQJr
あったら良いなこんなシチュ

一族の方向音痴を治すため
地竜を誘惑する火竜のお姉さん
228名無しさん@ピンキー:2009/05/05(火) 14:59:16 ID:Cv92EE6e
あったら良いなこんなシチュ

マシェルの娘を光源氏するナータ
229ナーちゃん:2009/05/09(土) 22:32:12 ID:QO1Il/gE
230名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 21:33:35 ID:qYDPwVWF
ひさびさに来たら、ユイシィにエロエロ、いやいろいろしたくなってきた。
231名無しさん@ピンキー:2009/05/10(日) 21:42:06 ID:WMIEWfsn
>>230
師匠(せんせい)っ、そんっ、なことっ、大きな声で言わないでくださ・・・っっ!
下の子達がっ、起きてしまうじゃ、ないですか・・っ
232名無しさん@ピンキー:2009/05/27(水) 00:25:27 ID:Tf9Xpg7D
>>231
ランバルス「俺のムスコはとっくに起きてるから大丈夫だ」


とは言わないだろうな……
233名無しさん@ピンキー:2009/05/30(土) 00:10:14 ID:r+4Ok0c2
何が大丈夫なんだよww

ふと、下の子たちの性教育のためユイシィと一緒に実演するランバルスを妄想した。
234名無しさん@ピンキー:2009/05/31(日) 23:09:39 ID:WCZ8NXcO
>>233
まて。
ユイシィのための教育はどうするんだ?
まさかいきなり実技でロービィ達に教えるわけにはいかないだろw

235名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 01:31:54 ID:ncR6qpEB
個人授業だろJK
236名無しさん@ピンキー:2009/06/01(月) 13:22:43 ID:5lIHqBVi
モンティパイソンの映画みたいなのを想像した。
「お前達、呆けてないでちゃんと見てるんだぞ」と真顔で言いつつ
ロービィたちが見守る中、テーブルの上でユイシィと実演する師匠。
よそ見した子は罰としてユイシィのかわりに家事当番。
237名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 17:11:53 ID:pyxMHN40
ほのぼのした作品を
エロくするのっていいよね
238名無しさん@ピンキー:2009/06/03(水) 22:09:35 ID:T4uNX5/K
コミクス派の人にはネタバレになるけど

ランバルスとユイシィなら
第3か第4成長期絡みを見てみたい。
里に帰らずに成竜になりたい、そのためには術士の助けが・・てかんじで。
239名無しさん@ピンキー:2009/06/04(木) 23:15:19 ID:g/UCyVax
「本当は卵の時同様ずっと抱いててやるのがいいんだが…」だもんなあ
ずっと抱っこされてようやく孵ったと思ったら
震えて抱き締めて来られちゃったのが師匠にまつわる最初の思い出だし
240名無しさん@ピンキー:2009/06/20(土) 20:52:30 ID:l9ZjOggM
そうなんだ
241名無しさん@ピンキー:2009/07/26(日) 15:01:20 ID:o5eiCg/L
最終8巻発売記念保守。
242名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 02:29:28 ID:5kmkqwJb
8巻読了おもしろかった。
ひょっとするとメオの初恋はレイティルなんじゃね?と思った。

小さい頃は恋愛対象に見てもらえなかったけど
諦めずに男を磨きまくって成竜になってから再アタックだぜ、とか
告白されても適当にあしらうだけで大して期待してなかったのに
想像以上の男前に育って「約束どおり迎えに来たぜ」とか言うから
お姉さんもうメロメロです、とか
そんなかんじの話が読みたい。
243名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 07:16:06 ID:5uBAxpI3
レイティルじゃなくてベルティじゃね?
244名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 01:02:34 ID:5rzR52G3
まちがえた
まじでごめん
245名無しさん@ピンキー:2009/09/05(土) 22:40:49 ID:BTAl8vRg
本スレを見ていて妄想
巨乳になるなら服装からみるとラルカかなぁ。
露出多いし、あれでスタイルよくなってくれると見ていて楽しいな。
でもユイシィが巨乳というのも捨てがたい。
あの重そうな服の上からでも分かるぐらいになったらかなりのものになると思われる。
なんか凄いいけない事を考えている気分になってきた。
246名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 01:15:46 ID:m6EvzOZL
着やせするのもいい
247名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 02:03:27 ID:H4WedRSB
竜って徐々に成長じゃなくて、いきなり次の大きさになるよね。
それって、次の日から今までとはちょっと違う身体で生活する事になるんだよね。
胸が急に大きくなったりして、歩くとき違和感感じる、とかやっぱあるんだろうか?
248名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 08:08:09 ID:v+j752YL
ほらあれだ、名前忘れたけど竜術士と竜で
フュージョンしたときに成長した体になるから
違和感を感じないようになってるんじゃないかな…

そのときに、オナニーとかSEXしたらどうなるか気になる…
249名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 00:04:15 ID:HNnTvBrG
意識は一緒なんだっけ?

「お、おお、すごいなこれは」
「へ、変なとこ触らないでください!」
とか一人でやれるのかな
250名無しさん@ピンキー:2009/09/12(土) 22:31:58 ID:RyyGHIki
あったのか
251名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 02:31:49 ID:1n4goeEn
あげ
252名無しさん@ピンキー:2009/09/26(土) 23:17:52 ID:FFqNLl0z
10月から少年編だっけ?
子竜たちが眠っている最中、必死で新サイズの洋服や個室の準備をする
マシェルさんを考えると、地味に微笑ましいっす。
253名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 00:20:35 ID:60vW6Shh
>247
やっぱ、違和感があるんじゃないか。
と思える描写だった気がする

>248
同調術じゃなかったっけ

そのときに、オナニーとかSEX はできないとは思うけど。触るぐらいが限界では?
時間が短すぎると思う。

>252
成長のための眠りに際して術をかけ続けるみたいだし、
準備するのは難しいのでは... という気がしなくはない。
だから成長した後で子竜たちが準備するようにしたんだろうな。
254名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 21:19:27 ID:K3TXweRb
どの位成長するかと思っていたが、幼稚園児くらいなのかな?

イタズラもパワーアップしてそうで、大変だ。
255名無しさん@ピンキー:2009/12/09(水) 17:47:09 ID:LjzwbKzc
正直に言って、新シリーズになってもキャラが成長した気がしない
256名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 01:00:49 ID:hvfxgqAV
6巻で止まってるんだが、久しぶりに買おうかな。
257名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 01:15:55 ID:IVLq4Bal
age
258名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 22:51:38 ID:54IB8BV+
ほしゅ
259名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 00:22:24 ID:84rA9mjT
どんどんアグリナのおっぱい小さくなってる気がするんだ・・・
もう歳なのかな
260名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 13:29:05 ID:/O4c6vpX
ハータ「アグリナー!おちんちんから白い液体が出てきたよう。助けてー」
アグリナ「え?おちんちんって・・・何?」
ハータ「・・・・・・・・チッ!」
261名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 23:39:39 ID:5MU9yHov
アグリナ「チンコクレー!」
262名無しさん@ピンキー:2010/02/22(月) 02:16:24 ID:IMRw4egE
ふいたwww
263名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 05:56:23 ID:Bow/6Ui5
ブッ
264名無しさん@ピンキー
>>253
初めのタッチは同調術で。
よく判らないまま、でも初めての感覚が忘れられなくて、
後で一人になったときに思い出したように隠れて…