らき☆すたの女の子でエロパロ18

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577あなたに、いちばん、つたえたいこと。:2007/10/01(月) 18:47:33 ID:U6ItMxen

   *

「みなみちゃん……ひぐっ……」
 ゆたかが私に何か言おうとしているのはわかるけど、ただ泣きじゃくるだけだった。
 ゆたかに何て言ってやればいいのかわからない。何て言えばゆたかは泣き止むのだろう。
 口のうまい人なら何かいいことを言ってやれるのだろうけど、私にはできなかった。
 昔からそうだ。伝えたいことがあるのに伝わらない。伝えるべきことを正しく伝えることが
できない。だから、ゆたかともあんなケンカになった。
 全部、私のせいなんだ。
 無口で愛想がないと、よく人に言われた。そんな私を友達と呼んでくれるゆたかを、
どんな理由であれ怒らせてしまったのだ。つくづく、自分が嫌になる。
 そんな私にゆたかが愛想を尽かしたというのなら、それはしょうがないと思う。私でさえ
自分を好きになれないのだから。
 ――それでも。それでも、ゆたかのために何かをしたかった。私はゆたかのことが好き
なんだから。ここでゆたかのために何かをするべきなのが誰かではなく私だってことくらい、
私にもわかる。
 それなのに、どうすればいいのかわからない。
 何もわからない。どうしてこんな私に友達ができたのか……。
 ……そうだ。そうだった。
「ゆたか、これ……」
 私はハンカチを差し出して涙を拭う。奇しくも、それはあのときと同じハンカチだった。
 泣き止ませることはできなくても、涙を拭くことなら、私にもできる。
「みなみちゃん……」
 ゆたかの手をとって、ゆたかと手を繋ぐ。少しだけ、勇気が欲しかった。
 何て言えばいいのかわからない。だから、思ってることをそのまま言うことにした。
「私は、ゆたかのこと好き。何があっても、ゆたかのことが好き」
 たったこれだけで私の気持ちがゆたかにどれだけ伝わったかのかはわからない。でも、
これが私にできる精一杯だった。
 ゆたかの瞳から、また涙が溢れてきた。私がハンカチで拭う前に……
「わたしだって……ひくっ……みなみちゃんのこと……嫌いになったりなんか、しないもん」
 私の胸にすがりついてきた。そのままゆたかのことを抱きしめる。なぜかそうしたかった。
 よかった。ゆたかは私のことを好きでいてくれる。
「ごめんね……みなみちゃんから、離れたくなんかなかったのに……」
「いいの? 私はこんなに無口で無愛想で、人から好かれることなんか」
「そんなふうに言わないでっ!」
 まだ泣き止まないゆたかの声は、意外なほどに強かった。
「みなみちゃんは優しくて、かっこよくて……私は大好きだよっ」
 私が、どれだけ自分を好きになれるのかはわからない。でも、ゆたかが好きでいてくれる
なら、それでいいと思った。
「私が……こんな身体じゃなければ……もっと、みなみちゃんと……うくっ」
 泣き声交じりのゆたかが何を言おうとしているのかはわからない。
 それでも、なんとなく私と同じことを言おうとしているのだとわかった。
「私はゆたかのこと好きだから。ゆたかのこと、全部」
「みなみちゃ……」
 小さなゆたかの身体は、とても抱き心地がよかった。
578あなたに、いちばん、つたえたいこと。:2007/10/01(月) 18:48:28 ID:U6ItMxen

   *

「みんな……ごめんなさい……」
 私のために、こんなにも人が集まっていたなんて。いつのまにかゆいお姉ちゃんまで。
「いいっていいって。みんなゆたかのこと好きなんだよ」
「うん」
 胸につかえてたものがなくなって、すごく爽やかな気分だった。
「あの、田村さんもごめんなさい。こんなことに巻き込んじゃって」
「あはは。これは私が好きで巻き込まれたんだから」
 そう言って、田村さんは気まずそうに目をそらした。何かあったのかな?
「私のこと心配してくれてる人がこんなにいるんだよね。私のクラスにも」
「そうそう。ゆーちゃんが思ってるより、世の中恵まれてるものなんだよ」
 明るく笑うこなたお姉ちゃんにも、何か思うところがあるのかもしれない。
 おばさんはもう亡くなっちゃってるけど、こなたお姉ちゃんはこんなにも元気なんだ。
「そうだよね……私はこんな身体だけど、みなみちゃんがいてくれるから。みなみちゃんと
友達になれてよかったよ。入試で会ってから入学のときまで、ずっと楽しみだったんだ」
「私は……ゆたかが元気になっても友達でいたい」
「うん、ずっと一緒だよ! もうみなみちゃんと離れるのはいやなんだから」
「ありがとう……私も、ゆたかと離れたくない」
 みなみちゃんのことを見つめると、すごくまぶしかった。やっぱり私はみなみちゃんの
こと、好きなんだな。
 そうだ、みんなにもお礼を言わないとね。みんなのこと、好きだもん。
 ……って、あれ? なんでみんな赤くなってるの?
「えー……あとは若い者に任せて我々は退散しましょうか」
「そ、そうっスね」
 なぜかみんなそそくさと部屋を出ていって、あとには私と赤面してるみなみちゃん
だけが取り残された。
「な、なんでーっ!?」
 みんなにも伝えたいことがあるのに!

−終わり−
5793-283:2007/10/01(月) 18:49:41 ID:U6ItMxen
SS書きのみなさんがみなさんなりに
ゆたか、みなみ、ひよりの関係を描いてますが、
これが自分なりの解釈です。

ちなみにタイトルは片霧烈火の歌に由来します。
580名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 20:49:30 ID:f9gx2de/
( ゚д゚ )






(*゚д゚*)
581名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 20:59:26 ID:SZ6qKYwO
ふおぉぉぉ!

GJ!
暖かくて素敵でした!
582名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 21:41:23 ID:p3RUmLEL
心暖まる話をありがとう!GJ!

さて秋と共に次スレの季節が到来しました
583名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 21:47:10 ID:R8DSAiyw
今回は6日か…まだまだ勢いは衰えちゃいないな。
584名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 21:49:27 ID:0NdIU+bw
>>579
GJ
伝えたいことってあれだな
婚約発表とか
585名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:07:43 ID:VdlKYtKd
ちょっと早いような気もするが次スレ立てチャレンジしちゃおうか?
10分待つので、その間にテンプレ変更案とかなければやってみるけど
586名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:19:14 ID:E69w/2yO
>>585
まだ慌てるような容量じゃないはず
…遅かったか?
587名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:20:50 ID:VdlKYtKd
ごめん、やっぱり俺は早漏だった……orz
好きなだけ早漏と罵ってくれ

らき☆すたの女の子でエロパロ19
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191244724/
588名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:21:41 ID:ggNrgBH7
いざとなったら俺が埋めてやんよ
二つあわせて20kぐらいのやつで

でも、他の所に投下したやつだからなぁ…
その投下した所といろいろと違う所あるけど
589名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:24:38 ID:CwoMsWJx
>>579
GJ!
こうゆう話が……もとい、こうゆう話も大好きだ!w
ところで、ひよりんの「変な意味じゃないよ。決して。」がどうしても信じられない俺ガイルw
いや正確には、ひよりんは真にそう思っているし、邪な意味でもそう思っていそうにしか見えないっていうかw
590名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:27:32 ID:YhmItHRO
>>587
「うわ、ちょっと早すぎじゃないかな?エロゲの主人公だとしたらへたれ受けタイプだね」
「ちょ、わ、あんた!もうちょっと我慢できないの!?え、らきすただから?バ、バカ!」
「わわっ……あ、わ、わたしは早すぎても気にしないよ?うん、頑張ったよね?」
「うふふ、早すぎ遅すぎなんて個人差ですから……それに、それだけ楽しんでもらえたと思えば嬉しいものですよ?」
591名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 22:59:48 ID:ggNrgBH7
埋めネタ一気にいいですか?
結構長いですけど
592名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 23:02:17 ID:/+p3zG1r
>>591
どうぞどうぞ。
593名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 23:05:56 ID:BTeIKkA2
>>591
どぞどぞ
59414-319:2007/10/01(月) 23:09:04 ID:ggNrgBH7
分かりました

えーっと、最初に言っておきますが
他所のスレで一回投下した物です
見た事ある人、もしかしたらいると思います
しかし、内容はほんの少しだけ違う所があります

12レスぐらい使用します
カップリングは特にありません
入れ替えネタ+私の文章力ないので混乱する人も出てくると思いますので
混乱しそうな人はスルーお願いします
595入れ替え姉妹(1/12):2007/10/01(月) 23:11:04 ID:ggNrgBH7
 あぁ…今日もいい目覚めだなっと…
「よいしょっと」
 周りを見渡してみるとなんか自分の部屋と違うような…

 …?あれ?なんで私つかさの部屋にいるの…?
 ちゃんと自分の部屋で寝たわよね…?
 そんな事考えながらとりあえず自分の体を見てみる
 …
 ええええええええええ!?
 なんで私、つかさの体になってんの!?
 髪も短いし…どうすんのよ…ったく…
 そんな事考えてる場合じゃないし…

 えーっと…ようはつかさの体で私の性格になってて
 私の体がつかさの性格になってるのかな…?
 とにかくつかさを起こしに行って見よう

「つかさー?起きろー」
 私の部屋に行き幸せそうに眠ってる私の顔を見ながら体を揺すってみる
「ん…お姉ちゃん…?
 って…あれぇ?なんで私が私を起こしているの…?」
 予想通りつかさはこの状況を見て混乱しているようだった
 とにかく声はその体のまんまで安心した。声まで変わってたら学校行ったとき…
「つかさ、落ち着いて聞いてね。
 なぜか朝起きたらこんな事になってたのよ。簡単に言えば心が入れ替わったって感じね」
「えーっと…よくわかんないけど…私の体にお姉ちゃんの心が移って、お姉ちゃんの体に私の心が移ったの…?」
「案外物分り早くてよかったわ」
「でもどうするの…?」
「んー…とりあえず声は大丈夫だけど…言葉遣いがね…」
「…お姉ちゃん呼ぶ時はつかさって呼んだ方がいいんだよね…
 なんか私の名前を呼ぶのって変な感じがするよぉ…
 そしてこなちゃんとかも呼ぶ時は…こなた?ゆきちゃんは…みゆきって…?
 ん〜…全く慣れないよ…」
「しょうがないじゃない。私だって今度はちゃん付けで呼ぶのは…」
「とにかくさ、下行こうよ」
「わかったけど…私にも言えることだけど…みんなの前でボロださないでね…」
「うん」
596入れ替え姉妹(2/12):2007/10/01(月) 23:13:03 ID:ggNrgBH7

 えっと…私がつかさになってるから…お姉ちゃんって呼ぶのか…
「「おはよー」」
 私たちはお姉さんたちに挨拶する
「かがみとつかさおはよー」
 上手くできるかな…というか上手く出来なきゃバレるじゃない…
 朝食の準備はもう出来てるようで私はいつもの席に座ろうとしたけど
 今私はつかさになってるじゃない…
 ふぅ…
 色々と疲れるわね…

「あ、つか…じゃなくてお姉ちゃんの席はそこじゃないの?」
「あ、ごめん。おね…じゃなくてつかさ」
 私もだけどほんと大丈夫かしら…
「なんか二人とも変じゃない?」
 案の定まつり姉さんから突っ込まれた
「だ…大丈夫だよお姉ちゃん」
「うん、大丈夫だから。気にしないで」
 私もだけどつかさもきっと冷や汗かいてるだろうね…

「まぁ、ご飯食べよ」
「うん」
「つかさ、そこの醤油取って」
 えーっと…つかさだから…私よね…
「はい、いのりおね…姉さん」
 って、ちょ…おま…
「あ、かがみありがと」
 ったく…ややこしすぎるわ…
 つかさも反応しないでよ…
 
 とにかく私たちは大変な朝食をとり終えた
 朝食だけでもこんな大変だったら…学校はさらに大変ね…
「そうだ、弁当はどっち作るの?」
「私が作るよ」
「うん、わかった。頑張ってお姉ちゃん」
 少しでもこの呼び方に慣れておかないとね…
「って、なんで照れてるのよ?」
「だって…私お姉ちゃんって呼ばれた事…ないから…」
「あー、そうだったわね。でも慣れとかなきゃ大変よ」
「うん、そうだね…」
597入れ替え姉妹(3/12):2007/10/01(月) 23:14:54 ID:ggNrgBH7

「つかさー、出来たよー」
「あ、お姉ちゃん上手く出来たね」
「う…うん…まあね…」
 やっぱ慣れてないみたいなのかまだ照れが見える
「あら、かがみいつのまに私より上手くなったのよ」
 いつのまにかまつり姉さんが来ていた
「ま…まぁつかさに教えてもらったから…」
「へぇ、でもなんでつかさこういうの上手いんだろうね」
「まぁ…私は毎日やってるからね」
「あ、そろそろ学校の時間だから行こ」
「そうね」
 しまった…癖で…
「二人共、言葉遣いが変よ?」
「大丈夫だから。まつり姉さんは気にしないで…」
 つかさも少しずつ慣れてちゃんとやってくれてるようだけど…疲れる…

「そうだお姉ちゃん、髪結ばないと」
「やったことないでしょ?私が結んであげるわ」
「うん」

「よし、出来た」
「やっぱいつ見てもこの髪型可愛いよね」
「うん、ありがと。まぁ、とりあえず行こうよ」
「そうだね」
「大変だね。お姉ちゃん」
「慣れるしかないわよ」
 私たちは二人っきりでいる時は元の自分に戻ってるけど…誰かに見られたらまずいわね…
598入れ替え姉妹(4/12):2007/10/01(月) 23:16:27 ID:ggNrgBH7

 えーっと…私はつかさだからつかさのクラスに行って…
 つかさは私だから私のクラスに行くのよね…
 私は多分大丈夫だけど…つかさは…大丈夫かしら…
 この子、日下部と峰岸と全然話した事ないし…
 ま…まぁこの際だから…という事で…

「やっほー、かがみとつかさー」
 早速…来た…
 けどこなたなら…気付かれないわよね
「こ…こなちゃん…おはよー」
「こなち…こなたおはよう」
 気付かれなきゃいいけど…
「「………」」
「あれ?二人ともどうした?」
「い…いや、なんもないわよ?」
「あれ?つかさ言葉遣いかがみみたいになってない?」
「あ…なんでもないよ」
 自分のせいで早速危ない事になったわね…
「後、なんでかがみさっきから黙ってるの?」
「え?そう?ずっと黙ってた?」
「まぁいいや。気にしたってなにも変わんないよね。学校行こう」
 心臓が飛び出そうなほどドキドキしてる…
 緊張してるのか…それともバレそうだったからか…
 あぁ〜…なんで学校行くだけでこんな精神的に疲れなきゃいけないのよ…

 やっと学校着いたわ…早く時間たたないかしら…
「お姉ちゃん…?それ、私の上履きなんだけど…」
「え?あ…ごめんつかさ…」
 まぁ、こんな事も起こるわよね…
 つかさらしいと言えばつかさらしいわね
「私の上履きってどこだったっけ…?」
「お姉ちゃん、忘れないでよ。ここでしょ?」
「あ、そうだったね。ごめんね」
「んー…かがみがなんかつかさっぽくなったような…」
「こな…ちゃん、気にしない気にしない」
「ん〜…そんな事言われてもねぇ…なんか気になる…」
「ほらこな…た、行くわよ」
 う〜ん…大丈夫かしら…

599入れ替え姉妹(5/12):2007/10/01(月) 23:18:00 ID:ggNrgBH7



 あ〜…朝から大変だよぉ…
「お姉ちゃん、なんでこっちのクラスに…?」
「あ…鞄置いてくるわね」
 朝からバレそうな勢い…お姉ちゃん、ごめんね…
 でも…お姉ちゃんの席どこ…?
「おーっす、柊ぃ〜」
「おはよう柊ちゃん」
「えーっと、おはよう日下部さんに峰岸さん」
「…?柊?なんか変なもん食った?さん付けなんて普段しないのによ。」
「…」
「柊ちゃん、大丈夫?それにそんなにオドオドしてどうしたの?」
「うん、大丈夫…だけど…。
 あ…えっと…私の席ってどこだっけ?」
「自分の席とか忘れるもんか?それとも記憶喪失?とりあえずここ。
 席なんて忘れるなよー」
「あ、ありがと…日下部…」
「うおっ…柊の口からありがとなんて言葉出るとは思わなかったぜ…」
「柊ちゃん、大丈夫なの?」
「わ…私とりあえずあっちのクラスに行ってくるね」
 私はそういうとそそくさとお姉ちゃんのクラスを出て自分のクラスへ向かった

「おねえ…つかさーちょっと来て。話あるんだけど…」
「うん、今行くー。じゃあこなちゃん、ゆきちゃんまた後でね」
 お姉ちゃんは急いで私に近寄ってきて小声で話しかけてきた
「で、つかさなんか用あるの?」
「うん、ここじゃちょっとあれだから人いない場所行こうよ。」
600入れ替え姉妹(6/12):2007/10/01(月) 23:20:54 ID:ggNrgBH7
 私たちは人があまりこない所に移動した
「それで、話ってなに?」
「お姉ちゃん…」
「ちょっ…いきなり抱きついて…」
「私…」
「つかさ…。私だってさ、こなたやみゆきの前で少し…元の自分が出ちゃったわよ…。
 辛いのはわかるわよ。いきなりこんな事になってしかもあまり知らない人といるのは辛いよね。
 それに今日一日の辛抱よ。多分…」
「うん…頑張ないとね…まだ朝なのに私がこんなんで…ごめんね…。
 私自身が変わらないとお姉ちゃんにずっと迷惑かけちゃうからね…」
「つかさはつかさのままで大丈夫よ。私がいなきゃ少し心配だけど…」
「うん…ごめんね、こんなことで呼んじゃって…」
「別にいいわよ。それにそろそろチャイム鳴るわよ」
「うん…お姉ちゃん…ありがと…」
「それに後、私はつかさみたいにできるだけニコニコしてるけど
 つかさは私みたいにあまりニコニコとしないでね」
「うん…難しそうだけど頑張ってみるね」

 う〜ん…いま授業中だけど…早く終わってほしい…
「ほい、じゃあここの問題柊」
 え…まって…私…お姉ちゃんじゃないから…わかんないや…
「え…えーっと…すいません、わかりません…」
「ほー、柊がわかんないなんて珍しいな」
「はい…」
「じゃあ他の奴頼む」
 だめだなぁ…私は…
601入れ替え姉妹(7/12):2007/10/01(月) 23:22:16 ID:ggNrgBH7

 ふぅ…やっと昼か…
 いつもより時間の流れが遅く感じる…
「おーい、柊ぃさっきなんかずっとぼーっとしてたな。なんで?」
「えーっと…あれはちょっとね…」
「ふーん、恋の悩みってやつかぁ?」
「ち…違う…わよ…」
「声が弱くなってくる所が怪しいもんだけどな」
「からかわないでよ…ったく…」
 慣れない言葉遣いが難しい…
「柊ちゃん、恋の悩みだったら遠慮なく私たちに相談してもいいのよ?」
「二人は心配しなくてもいいよ。それより私は向こうで弁当食べるから」
「おう、じゃあまた後でなー」
 う〜ん…一難去ってまた一難ってこう言う事なのかな…

「こな…た、お…つかさー、ゆ…みゆき…弁当食べるわよ」
「おー、かがみいらっしゃーい」
「あ、つ…お姉ちゃん」
「かがみさん、こんにちは」
「でもつかさもかがみも朝から変だよね」
「だから、なんでもないってば」
「そう、こなちゃんは気にしなくていいよ」
 お姉ちゃん、大分慣れてきてるね…
 私まだまだ…
「かがみさん?」
「あ、気にしなくて大丈夫よ」
「とりあえず食べようか」
「そうだね」

「この前アニメの最終回が酷くってね…」
「へーどんなの?」
「いや…ちょっと言葉にしたら…まずいというか…やばい」
「どれだけ酷いんですか?」
「ん〜…言葉にできないなぁ…」
「そんなに酷いなら見てみたい様な…」
「一言で言うなら…ってレベルじゃねーぞ!かな…」
「…こなたは見てて我慢出来たの?」
 あ…お姉ちゃん…
「うん、まぁそういうのには耐性あったから大丈夫だったかな?
 でもつかさが見たら絶対失神するだろうねぇ…」
「えぇ!?わ…私は失神なんかしないよ…」
 しまった…私もやっちゃった…
「あ…」
「あぅ…」
「ん?つかさ、かがみ、何か言った?」
「あ…あぁ…いや、なんでもないよ」
「んー、まぁいいや。それでね…」
「…」
 ふぅ…ばれなくてよかったぁ…
「あの…かがみさん…」
「ん?なに?」
「後で少しお話してもよろしいですか?」
「う…うん、いいよ」
 あぁ…ゆきちゃんにはわかっちゃったかな…
「では、お弁当を食べた後で…」
「わ…かったわ」
602入れ替え姉妹(8/12):2007/10/01(月) 23:24:40 ID:ggNrgBH7
「で、み…ゆき、話って何…?」
「はい、えーっと、あの…つかささんとかがみさんの事で…」
 うぅ…どう説明すればいいんだろう…
 お姉ちゃんが私に説明したようにすればいいかな…?
「朝から変でしたがどうしたんでしょうか?」
「うん…驚かないで聞いてよ?」
「はい」
「えーっとね、朝起きたらね、お姉ちゃんと心が入れ替わってたんだ…」
「ほんとうですか?って、本当のようですね…」
「うん…ゆきちゃん、誰にも言わないでね…」
「はい、大丈夫ですよ。えーと、では今あなたがつかささんという事ですね?」
「うん、そうだよ」
「では、今のつかささんはかがみさんになってるわけですね」
「うん」
「大変ですね…。それに少しややこしいですね」
「うん、大変だよぉ…明日には戻ってればいいけど…」
「きっと大丈夫ですよ」
「じゃあ……みゆき戻ろうか」
「はい、わかりました」
 さすがゆきちゃんだなぁ…動揺しないなんて…

「二人共おかえりー」
 こなちゃんが出迎えてくれた
 そこでお姉ちゃんが小声で話しかけてくる
「ねぇ、なに話していたの?」
「うん、ゆきちゃんにほんとの事言ったよ」
 私も小声で返す
「えっ…って大丈夫なの?」
「うん、お姉ちゃんと私に少し違和感を感じてたみたいだよ」
「あぁ…ごめんね」
「大丈夫だよ。もう」
「二人とも、何話してるの?」
「いや、別に…」
 なんだかんだ言って私も慣れて来たなぁ…
「やっぱり変だよぉ?」
「泉さん、大丈夫ですよ。それほど気になる話でもなさそうですし」
 ゆきちゃん、ありがとう
「えー?そう?私としては気になるけど…まぁいいや」
「あ、そろそろチャイム鳴るわね。じゃあ私は戻るわね」
「うん、お姉ちゃんまたあとでねー」
 ふぅ…早く学校終わんないかな…
 ため息ついてばっか…

603入れ替え姉妹(9/12):2007/10/01(月) 23:26:24 ID:ggNrgBH7



 授業中は少し退屈ね…こんな状況だからかしら…
 つかさのノートもきれいだけど…なんか色々抜けてるわね…
 そしてこなたのやつは…寝てるわね。いつもこんな感じなのかな?
 私の知ったこっちゃ無いけどね
「じゃあ今日の授業はここまでだ」
 お、終わったようね


 やっと帰りのHRも終わったかぁ…長く感じたわ…
 チャイムと共と一緒にこなたも起きたわね…
 ったく、こいつは…
「つかさ〜…おはよ〜…」
「あ、こなちゃん授業中ずっと寝てたね」
「うん…ほんとは朝から眠くってさ…それにもうすぐ家帰れるから体力回復?って感じで寝てたね」
「へぇ〜。こなちゃんらしいね」
 話してたらつかさがやってきた
 色々危ない一日だったけど大丈夫だったわね
「おっす、終わったね」
「そうだかがみ今日秋葉寄ってかない?」
「えーと…」
 なんでつかさこっちチラチラ見るのよ…
 とりあえず指で×を作って見せた
「あー、ごめんね。こな…た。今日は用事あるから無理。
 また今度にしようか」
「うー…じゃあまた今度ね」
 私がこなたと一緒に秋葉行ってる間ってつかさは一人で帰ってるのよね…
 そんな事考えてたら私まで寂しくなってきたわ…
 つかさはそんな事気にして無いだろうけど…
「とりあえずさ、そろそろ帰ろうよ」
「そうだね」

「じゃあまたねー」
「またねーこなちゃん」
 こなたと私たちは駅別れた
 ふぅ…やっとこれで…安心できるわ…
 なんかいつにもまして夕日が眩しいわね…
604入れ替え姉妹(10/12):2007/10/01(月) 23:28:25 ID:ggNrgBH7
「お姉ちゃん、疲れたね…」
「ほんとにね…それで、どうだった?」
「なにが?」
「えーっと、日下部たちとは上手く行った?」
「う〜ん…まぁまぁかな…でも、こなちゃんみたいで面白かったね」
「あー、つかさもそう思うんだ」
「へぇー。お姉ちゃんもなんだ。でもとても疲れたなぁ…」
「まぁ、疲れるだろうね日下部は」

「私ねずっとお姉ちゃんになってみたかったなって思ってたの」
「なによ、急に」
「でもねこうなってみて私分かったんだ。やっぱり私はお姉ちゃんにはなれないんだなぁって」
「育ってきた環境が環境だからね
 それより早く家帰ってゆっくりしましょう」
「うん、疲れたもんね」

 ふぅ…疲れた…
 というか今日…私ため息してばっかじゃない…
 とにかくご飯を食べてつかさと一緒に二階へあがった
「なんかやっとここまで帰ってこれたって感じね」
「うん、なんかずっとどこかを彷徨ってたような気がするね…。
 それに言葉遣いを変えるだけでもとても疲れるね…」
「でもどうやったら元に戻れるんでしょうね」
「お姉ちゃん」
「…?」
「キスしてみよっか」
「なんでいきなりそうなるのよ…」
「もしかしたら戻るかもよ?」
「だからなんでそういう発想が来るのよ…」
「やっぱだめだよね…してみたかったな…お姉ちゃんと…」
「なんか言った?」
「え…うぅ…何も言ってないよ?」
605入れ替え姉妹(11/12):2007/10/01(月) 23:30:26 ID:ggNrgBH7
「まぁいいわ、宿題はある?」
「ん〜…なかったよ。お姉ちゃんの方は?」
「こっちもなかったわね」
「じゃあ、何もやることないね…」
「お風呂、二人で入る?」
「ん〜…どうしようか…」
「ね、お姉ちゃんこんな時だからこそ」
「わかったわよ…もう…」
 でも…なんか変な感じ…
 自分を見てるようで…
 昔は…私からつかさを誘ってたからかな…
 けど最近は…

「お姉ちゃんどうしたの?行こ?」
「ごめん、今行く」

「ふぅ、二人で入るの久しぶりだったね」
「おやぁ…二人で入ってたんだぁ…」
 と、いきなりまつり姉さんがやってきた
 なんというか…神出鬼没ね…
「二人で入ったっていいじゃんね、お姉ちゃん」
「そ…そうね」
「はいはい、仲良くてよかったですね」
 と言いながらどっか行ってしまった
 なにがしたいのかよくわからん…

「じゃ、つかさおやすみ」
「お姉ちゃんおやすみ」
 やっと…ねぇ…
 こんな疲れる一日は初めてね
 二度とこないよう祈るばかりね…
 明日になれば戻って欲しいけど…
 戻ってなければどうすればいいのよ…
 また今日みたいな一日送んなきゃいけないのか…
 私はいろいろと考えながら目を閉じた
606入れ替え姉妹(12/12):2007/10/01(月) 23:31:47 ID:ggNrgBH7

「ふぅ〜〜っと…」
 とりあえず私は周りを見渡す…
 ここは…?
 ちゃんと戻ってるわね
 よかったぁ…
 つかさも起こしに行かなきゃ…

「おーい」
「ん…お姉ちゃん…?あれ?私?」
「ちゃんと見なさい。戻ってるわ」
「えぇっ!?どうすんの!?」
「どうすんのって…大丈夫?なんでまだ混乱してんのよ」
「えっ?あ…あぁ…ほんとだ。戻ってたね」



「はぁ…いい朝だぁ…」
 あれ?この部屋は…ゆーちゃんの部屋…?


607名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 23:34:02 ID:yF7GqdlL
>>606
リアルタイム!!!
GJ!!!!!!!!!11

60814-319:2007/10/01(月) 23:34:12 ID:ggNrgBH7
微妙な作品に付き合いましてありがとうございました
続なので続きます

あぁ…まだ完成してないのあるのに…
609名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 23:35:33 ID:EGIHoNK8
リアルタイムにてGJ。そして泉家編もwktkしたい所存。
610名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 23:39:06 ID:f+hT9fad
リアルタイムgj!!!!
最後だけよくわからなかったのはおれだけだなorz
611名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 23:46:02 ID:BTeIKkA2
>>608
SSスレで投下したやつですか
終わり方がよくなってますねww
GJっす
612名無しさん@ピンキー:2007/10/01(月) 23:52:35 ID:U3q38/JD
さあ埋めるでガンスよ


『泉家の日常』


「か〜なたっ」
「わっ! ちょ、お父さん!」
「あ、すまん。こなたか。てっきりかなたのつもりで……」
「も〜、毎回毎回、なんでこんな頻繁に妻と娘を間違えるかな?」
「いやあ、こうやって台所に立ってる姿見ると、ホント瓜二つで」
「はいはい。わかったからあっち行って。今忙しいんだから」
「ちぇっ、つれないなー」

「……そう君」
「お? どうした、かなた」
「ちょっといいかしら?」
「ん? ああ。こなた、メシ出来たら呼んでくれな」
「あーい」

「で、どうかしたのか?」
「…………」
「な、なんだよかなた。怖い顔して」
「……いい加減、こなたに抱きつくための口実に私を使うの、やめてくれません?」
「(ドキッ)な、なんのことかな〜?」
「まったく……いい年してやってることは子供なんだから」
「……でもさあ、かなた」
「わっ!?」
「こうやって俺がいきなり抱きついても、かなたは嫌がったりしないだろ?」
「そりゃあ、まあ……夫婦ですし……いきなりだと、多少驚いたりはするけど」
「だろ? それなのにこなたときたら、俺がこういう風に抱きついたら露骨に嫌がるんだよ。
 この前なんか『お父さんウザイ』って言われたんだぞ」
「……それはそうですよ。こなただっていつまでも子供じゃないんですもの」
「まあ、分かってはいるんだけどなー。あーあ、やっぱり男親は辛いなあ」
「…………」
「? どうした?」
「あ、いえ……」
「? なんだよ、気になるじゃないか」
「……ま、まあ、その……私は、こういうのされても、嫌じゃないから……」
「え?」
「だから、その、そう君がこういうことしたくなったときは、こなたじゃなくて私に……」
「かなた、お前……」
「…………」
「……妬いてたのか……こなたに」
「! べ、別に私はそんなんじゃっ……」
「かなた」
「あっ……そ、そう、君……」
「かな……って、こなた!?」
「えっ!!」
「……ご飯できたから呼びに来たんだけど……もうちょっと後にしたほうがよかったみたいだね」
「いや、こな、ちが、違うぞ!? なあ?」
「え、ええ。私たちは別に何も……って、そう君、手、手!」
「え? あ、ああ! すまんかなた、つい……」
「も、もう……///」

(……なんだかんだで似たもの夫婦だネ(=ω=.) )
613名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:02:26 ID:rSaS1Ad3
>>608
GJっす

>>610
今度はこなたとゆたかが入れ替わったてことだと思ふ

違ったらスマソ
614名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:03:12 ID:E69w/2yO
しんすれのたつ頃に 〜埋め潰し編〜


「また微妙なタイトルね……」
「『頃に』だけ掛けて、なんとなく流行に乗ってみましたー、みたいな感じだよね。
でもわかってないねー、それに掛けるんなら、ちゃんと『な』……あ、この場合は『た』かな?の
文字だけ赤い字で表示させなきゃ」
「つっこむところはそこじゃないだろ……。というか、ここでそれは無理じゃないか?」
「嘘だッ!」
「うわっ、びっくりした!―――っていうか、あんた何持ってんのよ!」
「こんなに早く新スレが立ってしまうなんて、嘘だッ!」
「こなた、あんたどうしちゃったのよ!てか危ないって!それ鉈!? 振り回すなって!マジ危ないから!」
「死ぬのっていや?殺されたくない?私には―――」
「それは違う作品だって!っていうか、いつまでこんな芝居いつまで続ける気よ!―――きゃっ!」
「はっはっは、終点が玉座の間とは、上出来じゃないか」
(だめだ、早く何とかしないと……、このままじゃ私の命か、そうでなくとも髪あたりが危ない!)
(ふっふっふ、ずっと俺のターン!この状況なら、かがみを好きなように―――)
「あれ、こなちゃん、お姉ちゃん、何してるの?」
「!?」
「!? ―――(はっ!もしかしてチャンス!?) こなたー、逮捕ーっ!」
「と、とっつぁん!?」

「なんか途中から、タイトルとか全く関係なくなっちゃったね」
「あんたのせいでしょ!」
「絶望した!作品として軸がぶれまくったこの小ネタに絶望した!」
「この上さらにするかっ!」


何やってんだ俺orz
615名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:13:55 ID:24wCZDuH
>>512
かなたが生きてたらこんな感じの家庭なのかな
とか思いながら読んでたら泣きそうになった
61614-319:2007/10/02(火) 00:19:06 ID:pzAU/L6r
まだまだ余裕ありそうなのでもう一つ

例の如くまた他の所で投下した物です
なので、これも見た事ある人いると思います
が、少し違う所があります

他の所で投下した物をもう一回投下する自分で、すいません

かがみ&つかさになっています
4レス程度使用
617名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:19:23 ID:w3RIt3H0
鳩と機関銃


「かがみ?此処違わない?」
「え?あ、ホントだ……」
「どったの、みんな?鳩が機関銃喰らったような顔して。」
「いや、いつもと逆だなって思って。」
「つかさらしいけど、そうじゃないんだよ。」
「?」
「泉さん?それを言うなら鳩が豆鉄砲を喰らったような、では?」
「正しいんだけど……違うんだよ。」
「?」
「ていうか、まず、鳩が機関銃喰らったら、死ぬんじゃないか?」
「そうだよ!私が欲しかったのはこのツッコミだよ!!流石、かがみ。わかってるねぇ。」


「っていう、夢を見たんだけど。」
「意味が分からん。」
618柊家の月:2007/10/02(火) 00:20:44 ID:pzAU/L6r
 髪の短い少女と髪を二つに分けた少女が肩を並べて夕方の道を歩いていた
 服装から見るに学校の帰りだろう。

 しばらくすると髪の短い少女が少し空を見た後に喋り始めた
「あっ!お姉ちゃん、きれいな満月出てるよ!」
「あら、ほんとね」
「こんなきれいな満月最後に見たのはいつごろかなぁ…?」
「そうね…
 そういえば昔家族みんなでお祭に行った時つかさが迷子になったときあったわよねぇ…」
「えっ、そんな事あったっけ…?」
「あったわよ、覚えてないの?」
「う〜ん…」
「家族みんなにに聞いてもきっと同じ事言うわよ。
 でもそうね、あれは10年ぐらい前だから覚えてないのも無理ないわね
 だけど私の記憶の中にはちゃーんと全部残ってるから」

 そう言うと髪を二つに分けた少女は
 しばらくしてからゆっくりと話し始めた


619柊家の月:2007/10/02(火) 00:21:49 ID:pzAU/L6r



 街灯の光や屋台の光で祭はとても盛り上がってる状態だったわね
「ねぇ…お母さん…つかさ大丈夫かな…?」
「大丈夫よ、かがみ。お父さんといのりとまつりが探してるわ。私たちも一緒に探そうね
 それにつかさならそんな遠くまで行かないわよ」
「うん…」
 しばらくお母さんと一緒に歩いてたらお父さんたちが戻ってきたわ
「あら、お父さんたちが戻ってきたようね。どう見つかった?」
「いやぁ…まだ全然見つからなくって…」
「そう…」
 確かあの時、つかさがまだいなくて私は泣きそうになったのよね…
「かがみ、泣かないの。今はつかさの方が辛いのよ。だから我慢しなさい。」
「いのりお姉ちゃん…うん…そうだよね…」
 いのり姉さんがそう言ってくれたおかげで私は泣く事なんて出来なくなったわ

「リボンがあるからわかりやすいと思うんだけどね…」
「つかさの泣いてる声が聞こえればいいんだけど…」
「でもこんな人ごみの中で、しかも周りが騒がしい中で見つかれば苦労もしないわね…」
「迷子センターにいないかな?」
 お父さんとお母さん、お姉さんたちがみんなでずっと話合ってる状態だった
 でもみんなで色々考えてたようだけどいい案が浮かばなかったようなの
「急いで探したって見つかる物も見つからないわ。ゆっくり探しましょう」
 お母さんがそう言うとみんなでゆっくり探し始めたわ

 そして少し歩いてたらどこからか私の耳に誰かが泣いてる声が聞こえてきたのよ
 でもなぜか他のみんなは聞こえてないみたいだったの
 その時になぜか私はつかさの泣き声だと確信したわ
 そこで私は泣き声が聞こえる方向へ向かって走った
「かがみ!どこ行くの!」
 お母さんたちがびっくりしてその後すぐに私についてきたわ
620柊家の月:2007/10/02(火) 00:22:51 ID:pzAU/L6r
「つかさ!」
 私はその泣き声が聞こえる方向に走って向かった後にそう叫んだの
「お姉ちゃ〜ん!」
 つかさはすぐ私だとわかってくれたようで私はすごく嬉しかったわね…その時…
 そしてつかさは泣きながら私に抱きついてきたっけ…
 本当は私も泣きそうだったんだけどね…

 でもなんでつかさの泣いてる声が私にしか聞こえなかったのでしょうね。
「あら、見つかったようね」
「でもなんでかがみだけ気付いたんだろう?」
「それはきっと双子だからよ」
 お母さんがそう言ってもお姉さんたちはずっと不思議そうな顔してたわね

 その後はすぐに家に帰ったわ
 つかさも家帰ったら泣きつかれたのかすぐ寝ちゃったんだから…
 あの時のつかさの安心した寝顔は可愛くて印象に残ってるわ


621柊家の月:2007/10/02(火) 00:23:43 ID:pzAU/L6r



「へぇ…そんな事あったんだ…」
「って、なんであんたそんな他人事の様に言ってるのよ。自分の事でしょ?」
「うん、そうだったね…えへへ…」
 髪の短い少女は照れた
「そこは照れる所なのか?別にいいけど。
 その前ぐらいまで私たちはずっと一緒って事は多くなかったけど、
 その頃あたりからかしらね。つかさが私にずっとついてくるようになったのは。
 だけど私もあの時からつかさが心配で離れられないんだけどね…」
「お姉ちゃん」
「なに?」
「いつもありがとう」
「っ…!ばかっ…!いきなりそんな事……わ…私だって…」
 髪を二つに分けた少女は俯きながら照れていた
「急に言いたくなっちゃったから…」
 そんな風に言っている少女も照れていた
「だからって…もう…」

「でもなんで急にそんな話を?」
「…さっき月がどうのこうの言ってたじゃない?」
「うん」
「その話で思い出したのよ」
「…?」
「まぁ…そうね…」
 一息入れた後に髪を二つに分けた少女は言った
「その祭の日に今日みたいなきれいな満月が出てたからよ」


終わり
622名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:24:48 ID:pzAU/L6r
なんか…ごめんなさい

続きも新作も頑張ります
623名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:27:09 ID:kisaavSf
次スレもこの火力でGO!
らき☆すたの女の子でエロパロ19
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191244724/
624名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:30:53 ID:KmKYOhHN
埋まったッ!第18部完!

625名無しさん@ピンキー:2007/10/02(火) 00:40:13 ID:idSEHQQS
(´・ω・`)
                       _
               __r 7-<´
                 /     イ、   \       /ノ
           ,.--f--ァ , -// | ゝト ヽト _,、, イ っ)
             {:::::ハ:::/  /ィ/   ィ,ヤ、 ∨  i || Y`´
           ∨l 7イ / _,  ヒソ|ハトヘ  _Y ´
            / 〉, ∨, 二´  , ノ´   /
             / / ヽニァ─、`ヶイ| / /
         /  { <_/    \ヽ !ノ \
         !   | /   _,〈リV jハ  \
          / |  |ヽ   イ、 / }、! \  \
.          / /|  l  \/彡〉ー彳ノj  \ ヽ\
        |/ |  |    `>イソ ̄ |/!    \ |\\
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             /  / リ ̄   〉 /
               /_/        /ー/
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          ハ-イ       ヽ_夂
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