【総合】新ジャンルでエロパロpart3【混沌】

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606渇きの国のソラは赤く・中編B(10/10):2007/11/24(土) 02:15:12 ID:uVGPImm+

「それだけは、あってはならないことなんですよ………!!」
「ジョン……」


あの施設にいた彼女たちは、死体だった。

死とはなにも、心臓が止まることだけを指す言葉ではないのだ。肉体の死、そして精神の死。
自由を奪われ、魂を束縛されて、あれがどうして生きているといえる?
自分が死んでいることにさえ気付かずに、出口の無い坩堝の中でゆっくりと溶かされるように消耗していく……。
あんな外道は、今、この国から逃がす前に、斃しておかなければならない悪性因子なのである。


そのためには、待たなくては。
今こそ勇者の出番。どんな不条理も叩き斬る、あの“豪剣”の青年を。
彼なら、きっと、何があってもなんとかしてくれるから。


「―――そうですか。この国は、民にそんな非道を」

不意に宿から声がした。
扉。地面より一段高いところにあるそこに、彼女が立っていた。

「ローちゃん!」

ローラである。
金糸の髪を夜風になびかせ、病に臥しているはずの身体であるローラが、そこにいた。

                 渇きの国のソラは赤く〜新ジャンル「  」英雄伝〜[中編B] 完
607渇きの国のソラは赤く・中編B(10/10):2007/11/24(土) 02:31:48 ID:uVGPImm+

透き通る青い瞳を静かに光らせたその姿は月の女神の如く美しい。
ジョンを含めリオルを含め、その麗華を見たものは一瞬息をするのを忘れた程に。
だが、体調が悪化したというのは本当のようだ。
身体はふらついており、口調もどこかぼんやりしている。眼つきもどこか虚ろだ。
あれではあっという間に捕まってしまう……!

「リオル、ローラさんを連れて早く逃げて!」
「う、うん。―――わかったよ、ジョン!」

リオルが駆け出した、その時にはもう遅かった。
ローラは兵に囲まれ、捕らえられ―――。

「―――ぐががががががががッッッ!!!?」

―――その鎧を貫通し、肉体に、脊髄に、稲妻が迸る。

「な……?」

誰かが声をあげた。誰もが驚いた。

電撃の結界がローラを護り、兵たちを指一本触れさせずにその意識を奪っていた。
白目をむいて倒れる兵たち。痙攣しているから死んではいないだろうが、
少なくともこの戦いが終わるまでに目を覚ますことはないだろう。
ローラの“雷刃”は、実のところ攻撃能力として生まれた術ではない。
剣とは常に一対一、一人しか相手ができないのが実状だ。
それはヒロトにしても例外ではなく、彼は絶対的な力を持つことで相手が多人数でも渡り合えるように鍛錬した。
だがその剣の弟子たるローラは彼のようなパワータイプにはとてもなれない。
なら一撃を高めるのではなく、せめて囲まれないように。
自分の周りに張った稲妻の結界、それが“雷刃”の本来の姿なのだ。

それは光を纏い、悪しき者を寄せ付けない天使に他ならない。
圧倒的な存在感を持ちながら、瞬きの間に消え行きそうな儚さが見るものから言葉を、戦意を奪い去っていく。

「この隊の長は誰ですか?」

『それ』が、口を利いた。

「は―――自分で、あります」

思わず、だろう。兵たちはざっと道を開け、隊長はローラの問いかけに敬語で答えてしまっている。

「……ジョンさんの言うような非道が行われていたことはご存知ですね?」
「それは……」

隊長は一瞬だけ俯くと、すぐに顔をあげた。
608渇きの国のソラは赤く・後編(2/8):2007/11/24(土) 02:32:51 ID:uVGPImm+

「あれを非道と申されるか、他の国の者よ。この国が他国のまじないに対抗するには、あれしか方法がないのです……!」
「そ、そうだ。おれたちは間違っちゃいない!」
「よ、余所者が口を出すことじゃあない!」

兵たちは隊長に続き、口々に『あれ』を肯定し始める。
ジョンはギシリと奥歯を噛み締めた。
あれを見たものなら、あれは決して容認してはならないものだということくらいわかるだろうに。
怒りで視界が赤く染まり、思わず大声をあげようとした、その前に。

「なら、何故貴方がたは剣を折るのです」

ローラは、静かに彼らを制していた。

兵たちの剣の中には確かにリオルの鱗に弾かれ、またはジョンの白刃取りに捻られ、
砕けて折れたものもある。
それを何故、ローラは彼ら自身が自ら折ったいうのだろう。
ジョンには正直わからなかったが―――しかし。
兵たちは、その言葉に、息を飲んでいた。

「剣は戦士の命。魂。己が信念を鋼に乗せて刃を研ぎ澄ますモノ。

 ――――――貴方がたの剣は誰(た)が為にありますか。
民の為、王の為。国の為。それを剣に託せますか。

 偽りなき心で振り抜いてこそ剣(ツルギ)!迷いなき業を以って武士(もののふ)!
 このクニを護りたいというのなら!何故!!
 何故貴方がたは剣を折るのです!
 兵(つわもの)の剣は折れない!!貴方がたに恥じるところがあるのなら!剣を向けるべきは先ずそこにある!!

ナフレザークの兵たちよ!!
 今一度問う!!
 その剣、誰が為に!!!!」

―――ガン、と。

兵たちみな揃って足を踏み鳴らし、剣を胸に掲げた。
式典敬礼である。
本来忠誠を誓った王にしか許されないはずのそれを、兵隊長を含めた意識ある全員が一同に行っていた。
609渇きの国のソラは赤く・後編(3/8):2007/11/24(土) 02:33:25 ID:uVGPImm+
圧倒的だった。
ジョンも、リオルも、唖然としてローラを見つめていた。
ローラにお辞儀をしたタブイルがローラはチャームの使い手かと訊いてきたが、最早これは魅了と呼ぶにも躊躇われる。

言うなれば“王気”―――カリスマ。
『導く者』が持つという絶対的支配力……!!

「ここまで……」

それは普段仲間として彼女を見ているジョンさえも呑み込むような、ぞくぞくするような感覚であった。

「ここまで使えないとはなァ……!馬鹿は鋏より使えない……!!」

怒りの余りにがくがくと震えながら現れたのはタブイルであった。
新たな兵を引き連れているが、彼らは隊長さえもがローラに敬礼しているので戸惑っているようだ。

「ゼフ兵隊長!これはどういうことだ!!その女は敵だぞ!!」

こめかみに青筋を浮かべ怒鳴り散らすタブイルだが、隊長は哀しそうな顔で首を振った。

「いいえ、魔導師殿。我々が間違っていたのです。
我々こそまじないの力に目が眩み、自らの剣を、その誓いを忘れていた……この方はそれに気付かせてくれた。
この国の敵であるはずがない」

タブイルの背後にいる兵たちがさらに大きくざわめく。

「血迷ったかゼフ……この俺を誰だと思っていやがる!おい貴様ら、こいつらを殺せ!何を喋っている!!」

タブイルは命令を飛ばすが、それに従うものはいない。
ローラに諭された者たちなど、敵意すらもってタブイルを見るものまでいた。

「ぐぐ……クソ、クソ……!俺を、そんな目で、見てるんじゃない………!!」

兵だけではなかった。
ここは宿屋の前、街の中だ。
夜中とはいえ、ここまで暴れれば住人が集まってくるのは当然のことだった。
この国がいつからおかしくなっていったのか、彼らは口にしないが、知っている。
どれほど圧力をかけられようとも、深夜に兵を連れてタブイルが虚ろな目をした者たちをどこかへと連れて行ったことは、とっくに噂になっている。
ある者は道に出て、ある者は店の中から、ある者は窓から身を乗り出して―――。


皆、タブイルを見ていた。

まるで虫を見るような、冷たい瞳で。
610渇きの国のソラは赤く・後編(4/8):2007/11/24(土) 02:34:03 ID:uVGPImm+

「俺は、俺は、俺はタブイル・ロ・カリウォストだぞ……!
“賢者の石”があれば何だってできる!それなのに、そんな目で見るな!!糞ったれ共が!!」

タブイルは腕を振り回してよろよろと後ずさる。
誰も彼を捕まえようとはせず、ただ、見ていた。
やがて通りを離れ、広場に出たところでタブイルはギロリとジョンを振り返った。

「勝ったつもりか、ジョン・ディ・フルカネリ。
 ふざけるなよ、俺の方が才能があるんだ。そんなナリしやがって、何が勇者だ、稀代の大天才だ!
 世界で最も優れているのは、この俺なんだ!!それを、思い知らせてやる!!」

タブイルの双眸が妖しく光ったかと思うと、彼は胸元から首飾りを取り出し、その緑色に光る石を飲み込んだ。

「無駄です。独りになったあなたに、勝ち目はありません」
「さて、どうかなァ?」

ジョンの言葉に、タブイルはニヤリと壮絶な笑みを浮かべた。
その顔に、いや身体に模様が走っていく。
どこかで見た―――あの地下室で見た、魔法陣のラインに酷似していた。

「タブイル……何を」
「ははははははははははははは!!さっきの石はな、あの施設の“賢者の石”から削ったものだ!
 あれのマナを転送できる無敵の魔石だよ!つまり、今の俺の魔力はここナフレザークのマナの総量と同じ!!
 “海”にも匹敵する最強の力だ!!!!」

今まで奪ってきたマナを使うというのか。
どこまで外道にできている……!!
だが、はったりではないことはわかる。
この男は“海”の魔力を持つと言った。それはつまり、かの魔王リュリルライアにも届く魔力量ということになる。
文字通り、『国』ひとつを敵に回したことになる―――!!

「そして見ろ、さらなる絶望を!!これが!!本物の力ってヤツだ!!!!」

タブイルは哄笑しながら両手を広げ、空を、虚空に浮かぶ月を仰いだ。
タブイルの身体に走るラインが地面に染み込み、彼の足元に魔法陣を描く。
そして―――時空を隔てる壁を越え、それが姿を現した。

「どうだ、これが俺様の力。ジョン・ディ・フルカネリ……!どっちが優れてるか、これでわかるってもんだろう!」
611渇きの国のソラは赤く・後編(5/8):2007/11/24(土) 02:35:01 ID:uVGPImm+
集まっていた住人が悲鳴をあげる。兵たちも声こそ出さないものの、愕然としているのは明らかであった。
それは、真紅の鱗と翼を持った火龍であった。
だが普通の火龍ではない。巨大すぎる。その鉤爪は牛でも一掴みにしてしまいそうだし、背は火山のようにごつごつと大きい。
翼はぼろぼろで、切断されたような大きな傷跡と、それを繋ぐ鉄の首輪がついている。
目は真っ白に濁っていて、それがもう生きていないことは明らかであった。

「って、これ……まさか」
「そうだとも!ドラゴンゾンビ、俺様のもうひとつの最高傑作だ!
 ただのゾンビじゃない、こいつは灼炎龍リオレイアといって―――」

やはり。
スレイヤー火山のヌシ。ヒロトによって首を切断されたかの伝説のドラゴン。
そして、

「……うわぁお」

大口を開けているこのリオルの『肉体』である。

「ジョン、あたしってあんなゴツかったの?」
「そうですよ。知らなかったんですか?」
「………うん」

リオルは頷き、そして身構えた。
ジョンも拳にマナを乗せる。
ローラは―――駄目だ。兵たちに支えられて、とても戦える状態じゃない。
その兵たちも、完全に目の前の巨龍に竦んでしまっていた。

“海”の魔力に灼炎龍。
ケタ違いの相手に思うのは、せめて街を破壊されないように立ち振る舞うこと。

咆哮するリオレイア・ゾンビの口に炎が収束する。
わかってはいたが、偽りの肉体であるリオルのそれを遥かに上回る破壊力であることは確実だった。
だが諦めるわけにはいかない。
ジョンは、勇者なのだから。

「リオル、一撃だけでいい。あの火球を弾いてくれますか。
 ボクはその隙にタブイルの懐に飛び込んで、なんとか“霊拳”を叩き込みます。
 術者を倒せば、あの身体も制御を失って死体に戻るはず」
「がってん」

リオルは口元をむにゅむにゅさせながら頷いた。
兵たちとの連戦で魔力は消費している。そんな状態で、魔獣イグニスドランたる『自分』の焔を防げるのか。
防げたところで、はたしてタブイルが黙って見ていてくれるのか。
ジョンが拳を叩き込むのに、抵抗もしないのか。

そんな不安を飲み込んで、意識を集中させる。
612渇きの国のソラは赤く・後編(6/8):2007/11/24(土) 02:36:36 ID:uVGPImm+
「終わりだ、ジョン・ディ・フルカネリィィィィィィィッッッ!!!!」

リオレイア・ゾンビが炎を吹く。
火山を思わせる勢いでジョンたちを襲う火炎の津波は、


しかし、ジョンたちに届かなかった。


「――――――あ?」

結界が。

いかなる物も焼き尽くす息吹を、完全に遮断している。
ジョンとリオルだけでない。
弾かれた火の粉がどこにも燃え移らないように。なんということだろう。街全体が結界で覆われていた。


ありえない。

だが、知っている。

こんな魔法障壁を使う人物は、この天地幽世に於いても唯一人。


「なんだ、何が、どうなっている!!?」

ふ、と。
月に影が差す。

生前の記憶が甦ったのか。
何かを感知したリオレイア・ゾンビは迫り来るその剣を瞳に映し、絶叫した。
だが、もう遅い。

「勢ァァァァァァァァァァッッッ!!!!」

一閃。

ヒロトの“豪剣”は以前斃した灼炎龍の頭を貫き、切断した首を今度は縦に裂き、
胴体を経て、尻尾まで真っ二つに斬り裂いた。
613渇きの国のソラは赤く・後編(7/8):2007/11/24(土) 02:38:16 ID:uVGPImm+

「GGG……GGGGWRRR………」

地面に崩れ落ち、もう死体は動かない。
信じられない。本当に、鋼より硬いドラゴンの鱗を剣一本で斬ってしまった。
ジョンは溜め息をついた。

「な、な、な、」

タブイルがわなわなと震える。

「貴様、どこから……!!」

現れ、そして一瞬で奥の手を葬ってしまったその剣士に呻き、はっと空を見上げた。
そこには、


「それが“海”の魔力だと?浅い。浅いんだよ。“海”とは扱う者あってこそ広さと深さを得るもの。
 名も知らぬ手品師よ。お前は他人の掘った井戸で威張り腐っている蛙に過ぎぬ」


そこには、
そこには、
そこには余りにもケタ外れの大きさを持つ、ああ、実に城ひとつ分はあろうかという巨大な龍がいた。

いや、龍ではない。あれは『物』。
クレイ・ドラゴン―――魔王リュリルライアが使役するゴーレムが翼を広げ、
文字通り月を覆い隠して飛行していたのだった。

「まさか―――神にも匹敵する……!?」
「――――――そう、浅いんですよ。タブイル」
614渇きの国のソラは赤く・後編(8/8):2007/11/24(土) 02:39:28 ID:uVGPImm+

愕然とする男に、少女のような青年は近づき、言った。

「貴方のやり方では決してラルティーグのユメには届かない。
 確かに貴方のやり方なら、世界中の魔力を集めることも可能かもしれない。無限の魔力といえるかもしれない。

 ――――――でもね、そんな当たり前のことをやっていても、しょうがないんです。

 誰かを不幸にして、歯車として使って、それで利を得る……そんなの、当たり前にできることじゃないですか。
 ボクらが目指すのは、そうじゃない。
 誰も悲しませずに利益を得る。―――そんな不可能だからこそ、ボクらがユメを掛ける意味があるんです。

 それを理解できない貴方は、はじめから知の民ではなかったんですよ」

「何を……!ガキが、この俺を認めないつもりかぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」

タブイルが吼え、魔力を手のひらに集中させる。
そのときには、もう。
ジョンの拳は、彼の胸の前に添えられていた。

「これは今までのように気絶させるだけの麻酔じゃない。
魔力を相手に流し込み、手加減無しで爆発させ、魂を破壊する……さようなら、タブイル・ロ・カリウォスト」

“霊拳”が外道錬金術師の心臓を貫く。
タブイルの身体は衝撃で吹き飛ばされ、少しの間宙を飛んだかと思うと、地面に叩きつけられて動かなくなった。


――――――こうして勇者ジョンによって、渇きの国の危機は、いや世界の危機は去ったのであった。


                 渇きの国のソラは赤く〜新ジャンル「  」英雄伝〜[後編]
615渇きの国のソラは赤く・後日談(1/3):2007/11/24(土) 02:45:48 ID:uVGPImm+

「ジョン」

数日たった。
一行はまだこの国に留まっていた。
再興の手伝いではない。そもそも彼らはあくまでも勇者であり、ジョン自身が言うように、
危機を防いだらもの言わず去る者だからだ。
なのに、まだこんな、広場にぼんやり腰掛けているのはどういうことか。

「………リオルですか」
「リオルですよ」

ジョンの目の下には色濃い隈ができていた。
ジョンは医者として、あの地下室の後始末をしていたのだった。
リオルも何も出来ないなりにその様子をずっと見守っていたのだが。

「……結局。大勢、助けられませんでした」
「………………」

そうなのだ。
あの地下施設で歯車としてマナの搾取に使われていた女性たち。
幻惑によって無限の快楽を押し付けられ、魂をすり潰されていった彼女たちの大半は―――もう、帰らない。
命が助かった者のさらに大半も、普通に生活するのは難しい者ばかりだ。

「リオル。ボクは、」

何かを言おうとして、言葉にできなかった。

そもそも、何を言えるというのだろう。
この、隣にいてくれる少女に。助けられなかった女性たちに。この国に。
何も、言えやしないじゃないか。

「………」
「………すん」

黙り込むジョンの隣で、鼻をすする音がした。
リオルである。

「う、ふぇ、……ぐす、すん、うゎああああ………」

泣いていた。
あの、いつも陽気な少女が。
616渇きの国のソラは赤く・後日談(2/3):2007/11/24(土) 02:46:27 ID:uVGPImm+
「リ、リオル?」
「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええん!!
 うわぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!」

大声で泣き出す、涙がぼろぼろとこぼれて頬を伝っていく。
ジョンはどうしていいかわからず、とりあえずおろおろした。
リオルは感情豊かな娘だが、泣くなんて滅多にないことなのだ。
というか、初めてではあるまいか。

「リオル、落ち着いてください。リオル」
「うぅ……ぐす、だって、ジョンが、ジョンが……」
「ボクが?」
「ジョンが、泣いてたから」

………。
ジョンが、泣いていた?
泣いてなんかない。ふがいない自分に腹を立ててはいたが、泣いてなんか、ない。

「泣いてませんよ。ボクは大丈夫です」
「大丈夫じゃないよ!」

間髪入れずに否定するリオルに、……二の句を告げることができない。

「ジョン、辛いじゃん!本当は泣きたいんだよ!わかるもん!!だから、あたしが泣いたんだよ!!
 ジョンの代わりに、ジョンの分も!!でも、ジョンは頑張ったじゃん!
 誰がどう見ても、この国を救ったのはジョンだから!だから……!」

リオルの言うことは、支離滅裂で―――とても、どこかに響いた。

「………だから、泣いちゃったんだよ………」

「――――――ありがとうございます、リオル」

リオルの手を取って、その温かさに感謝した。
そして指を絡めて、触れるだけの優しいキスをした。

この少女が傍にいてくれたら、自分は、大丈夫だと。
617渇きの国のソラは赤く・後日談(3/3):2007/11/24(土) 02:47:23 ID:uVGPImm+

「………もう夕暮れですね。みんなが待っています。宿に戻りましょうか」
「ん………」

手を繋いで歩き出す。
と、広場の出口に、車椅子に乗った少女がいた。

少女には意識があるのかないのか、虚ろな目でどこを見ているかもわからない。
だが、その顔には見覚えがあった。
あの施設にいた少女の一人。
心を壊され、自分を失った……ジョンが『助けた』一人である。

少女の後ろには、車椅子を引く男女がいた。
歳から考えて、少女の両親らしい。

「………昨晩、娘が口をききまして」

男が、ジョンに―――目を合わせないまでも、確かにジョンに話しかける。
女はずっと目元を押さえて肩を震わせていた。

「蚊の鳴くような声でしたが、父さん、母さん、と。俺たちを呼んでくれました。
 それまでは正直、こんな娘は見たくなかった。
 どうして一思いに、あの不思議な術で楽にしてくれんかったのかと、貴方を恨んだりもしました。
 ですが―――。
 呼んでくれたんですよ、俺たちを。父さん、母さん、と」

男の目から雫が落ちる。

「娘を、助けてくれてありがとうございました。勇者様」


――――――ジョンは、少しだけ、会釈を返した。

――――――リオルは、強くなった手の力を、ただ包んでいた。



渇きの国のソラは赤く、

灼熱の太陽はやっと、沈んでいく。

静かな夜の帳が落ちれば、

月が、焼けた大地を癒してくれるだろう。



                 渇きの国のソラは赤く〜新ジャンル「  」英雄伝〜[後日談] 完
618名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 03:02:21 ID:uVGPImm+
長らくのお付き合いありがとうございました。
なんだ、余裕で投下できましたね。
ちなみにジョンの攻撃手段が格闘技というのは、
コンビニでネギま読んで思いついたものであります。
リオルの原作者様、勝手にキャラ作りすぎてごめんなさい。
あと、リオルあんまり活躍できなくてごめんなさい。
エロ分は一応タブイルの幻術にいたぶられる少女の触手陵辱編がありますが
別になくてもいいものであります。
投下して欲しい方は新ジャンル「わっふるわっふる」で何か書いてください。

では何事もなかったかのようにVSレイジュ編、どーぞー
619名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 03:27:01 ID:QsMVsAIR
規制キターーーーーーーーーーーーーーーー!
マジかよ!orz

すいません規制明けに必ず…
620名無しさん@ピンキー:2007/11/24(土) 11:15:21 ID:uVGPImm+
女「そんな!規制だなんて……」
男「ひどいタイミングだな」
女「仕方ない、服脱ぐか……」
男「 待 て 」
女「何?あ、脱がしたい?」
男「え…/// じ ゃ な く 。 おまえバカ?」
女「馬鹿はそっちよ。職人さんが投下するって言ったのよ?
  それまで全裸で待機はいわば礼儀。ご飯の前のいただきますと同じ」
男「いやいやいやいや。百歩譲ってそうだとしても、
  男の前でいきなり脱ぎだすのはどうだろう。お前は初期の涼宮ハルヒか」
女「すずみや………?」
男(それとも、俺を男として全然見てないってことか……?なんかへこむな)
女「ま、いいじゃない。他の男の前でこんなことしないわよ」
男「えっ?」
女「信頼してるから!」
男「………」
女「信頼してるから!」
男「………;;」


新ジャンル「全裸で待機」
621名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 21:56:43 ID:pCoNaxXK
勇者シリーズを読んでてふと思った。
性処理はどうやっているんだろ
622名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 22:48:10 ID:owkEkp9z
そう言えば新スレってもう立ってるのか?
623名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 23:02:23 ID:18BCJlda
まだ余裕あるから大丈夫だろ
立てる人はテンプレはまとめサイトにあるやつで頼むよw
勿体無いし
624名無しさん@ピンキー:2007/11/25(日) 23:03:38 ID:bQLIDJHd
あー、規制っていつ明けるのかなー
625名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 07:28:15 ID:kqhId1fH
未だに何がどんだけ容量食うのかよくわかんね
14レスってまだいけるのかなぁ
626名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 12:21:12 ID:t8LFXFqM
>>624
まったくで
昨日深夜に試したんですがダメでした。
一日位かと思ってたのに
>>625
テキストファイルにして容量見たらいいのでは?
どっちにしろその量だとオーバーだと思います。
わたしの見たら40Kなんです、すでにオーバー…
627名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 18:47:07 ID:OSYFRyxI
いま485Kだよな?
628名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 19:18:46 ID:D4GmuoC8
だな
629名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 19:29:44 ID:vVjy9/nf
いっそお題とかネタとか出し合って埋めてしまうのも手だな
ある意味新ジャンルらしいだろ
630名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 20:51:07 ID:D4GmuoC8
女「そういえばさぁ」
男「なんだよ。っていうかサボってんじゃねーぞ、早く埋めないといけないんだから」
女「お尻ですることをよく『掘る』っていうよね」
男「………興味があるのか?」
女「ちょ、ハァハァすんな。こっちくんな」
男「それがどうしたよ」
女「うん。『掘る』があるなら『埋める』もあっていいと思うんだ」
男「ほうほう」
女「たとえば『掘る』が後ろの穴なら『埋める』は前の穴、とか」
男「………そうかわかった。やっぱりお前興味があるんだな?あるんだな?」
女「………少し///」
男「チェンジ!ビーストモード!!」
女「超生命体トランスフォーマー!!」


「アッー」


女「……うーん、イマイチ」
男「汚された…前の穴、汚されたよう…」


新ジャンル「埋め」
631名無しさん@ピンキー:2007/11/26(月) 22:41:14 ID:t8LFXFqM
ええーとwikiの方の保管は大丈夫ですか?
埋めちゃっていいのかな?
632名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 02:05:13 ID:1K1BG4Nf
前スレで大丈夫とか言ってなかったっけ?
このスレももうそろそろチキンレースの準備しなきゃな
633名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 22:01:00 ID:1K1BG4Nf
書き込んでいいのか悪いのか
634名無しさん@ピンキー:2007/11/27(火) 22:15:16 ID:avrf0cWW
いいと思うぜ
635名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 00:49:35 ID:P/45/9iW
だれか次ぎ立ててくれませんか
636名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 01:21:53 ID:P/45/9iW
「もう?もうなの?
なんか…早いかったような遅かったような、って感じ?
やっぱ早かったのかな?
え?ううん全然?お姉ぇ達はどうだったか知らないけど、あたしは…そんな事なかったよ。

いつもだれかが居てくれて…
寂しいなんて事は…
でもね…
ホントはちょと恐かったの

この、
このまま過疎ったらどうしようって。

あたしで終わったら…どうしようって…

う…

ふええぇぇええええええ!
恐かった!こわかったんだから!
ほんとに!
このままだれも居なくなったらどうしようってぇええ!
過疎ったらどうしようってぇえ!
だって、だって、
お姉たちは頑張ってきたのに!
あたしで終わるのなんてイヤだもん!
そんな
そんなの…


絶対イヤ…



ごめん…
グスッ
もう大丈夫、だって最期にいっぱいにしてもらったもん。

えへ
えへへ。

でもね、
次ぎの子にはこんな思いさせないでね?
約束だよ?

絶対。

絶対絶対だよ?約束だからね!

いい?
うん、本当に約束だからね。
本当に…

じゃぁ、そそろそろ行くね



バイバイ


新ジャンル「3スレ」
637名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 03:17:41 ID:C21H4Ya3
女「ガクガクブルブル」
男「よう女……女ァーッ!どうしたーッ!!」
女「あ、おとこくんだ。おとこくんがむかえにきてくれた……」
男「どこへだ!死ぬな!!」
女「は!危なー、街中で凍死するところだったよ」
男「っていうか身体冷た!お前何?アンデッド系?」
女「やー、あたし冷え性でさ」
男「日常生活で瀕死になる冷え性なんて聞いたことねーよ。そんなに着てるのに」
女「発散する熱がなければ服着てもあったまりにくいのよねー。あー……男くんあったかい」
男「すりすりすんな。冷たい冷たい」
女「手が冷たい人は心が温かいっていうよ?」
男「じゃあ手があったかい俺はどうなんだよ」
女「………優しい」
男「照れること言うな。恥ずかしい」
女「へへー…あったかー……」
男「………」
女「………」
男「ところでお前、なんでこんなところに?」
女「うん?あんまりにも寒いから、ちょっと男くんに会いに行こうかなって」
男「俺に?なんでまた」
女「そこなんだよ。男くんに会うとね、ちょっと身体がぽかぽかしてくるんだよね」
男「なんで?……あ、ホントだ。ちょっと冷たくなくなってきた」
女「でしょ?走った後みたいにドキドキするし、不思議ー///」
男「顔も赤くなってきたな」
女「うん、あったまってきた。最近寒くなってきたでしょ?
そのままだと凍死しちゃうから常日頃男くんのこと考えてないとー」
男「冷え性ってのも大変なんだな」
女「まったくですよ。じゃ、あたし用済んだし、コンビニであんまん買って帰るねー♪」スッタカター

男「………」
男「……………」
男「………………冷え性って大変なんだなぁ」


新ジャンル「常に低体温症」
638名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 10:09:55 ID:C21H4Ya3
女友「……でもあいつの鈍感さにも呆れたものね……ほとんど告白してるじゃない」
女 「うう……何がいけないんだろう………」
女友「そりゃあ、はっきり好きだって言わないのがいけないんじゃない?」
女 「そ、それは恥ずかしい………」
女友「はあ。あの子を見習ったら?」

ヒート 「男ォォォォォォォォォォ!!好きだァァァァァァァ!!!!」
男 「はっはっは、可愛い奴め。必殺・男式ハグ!!」
ヒート 「ガハァッ!?お、男……これはハグじゃなくてサバ折り……いやでも
   抱きしめられていることに変わりはない………ッッ!!ハァハァ」
男 「はっはっは、ヒート。口から泡出てるぞ〜」
ヒート 「うう、なんのこれしき……!男、もっと強く!背骨が砕けるほどに強く抱きしめてぇぇ」
男 「よく言った!それでこそ俺の恋人に相応しい……!喰らえ、男式ハグ改・鬼潰し!!」
ヒート 「あばばばばばばば……し、幸せぇぇぇぇぇぇぇ」

女 「………………」
女友「ごめん、前言撤回。あれは見習っちゃ駄目ね」
女 「………羨ましい」
女友「!?」


新ジャンル「バカヒート」
639名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 16:59:33 ID:MNy+Y4MW
このまま終わるのかな…
640名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 22:04:14 ID:C21H4Ya3
そりゃどういう意味だよぅ
新スレが立てば長編二つは確実に投下されるんだぞー
641名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 22:54:13 ID:vpN4HHQM
あ、規制終わりました、ちょとプロローグ付けてから落します。
次ぎスレに(^^;
>>625
その14レスって勇者シリーズですか?
流れ的ちうかスレ的にはそっち先に落してもらったほうがいいのかな
やっぱりトップ切ってもらったhじょうがいいかと。


642名無しさん@ピンキー:2007/11/28(水) 23:02:00 ID:C21H4Ya3
>>641
規制解除ーーーーー!
俺のは勇者シリーズと違います。普通の読みきりです
でもお言葉に甘えて先攻もらいますね
護符VS銃剣に今からwktk
643名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 00:00:25 ID:C21H4Ya3
っていうか今気付いた
wiki更新されてんじゃねーか!!
ヤターーーーーーー!!!!お疲れ様ッス!!
GGGGGGGGGGGGGGGGGJ!!!でッス!!!
644名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 00:47:33 ID:d5yQUI7n
>>641
すいませんまだ対決まで行ってないんです(;´Д⊂)
それは次回に…
645名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 03:08:02 ID:lgtDLFtC
男「……毎回思うけどエロ本の処理って微妙に困るよな……やっぱこれからの時代パソコンか……
  いやいや紙媒体のエロさを舐めるなっていうかなんていうか……」

ゴソゴソ ジャッパーン

男「これで良し、と……」

ゴボゴボゴボゴボ……

女「お待ちなさい」
男「……?うぉあ!池の真ん中から変な女が!?」
女「……変な女ではありません。私はこの湖の精霊。み ず う み の!精霊です」
男(湖の割には狭くないか?)
女「狭くありません」
男「心読んだ!!」
女「精霊ですから。ところであなた。あなたが落としたのはこの金のエロ本ですか?
  それともこの銀のエロ本ですか?」
男「……いや、落としたんじゃなくて捨てたんですけど」
女「……………」
男「あ、すんません。いや、そーゆーのじゃなくてもっとカピカピのやつですけど」
女「かぴかぴ……?」

カピカピ→湖にIN!→アッー

女「きゃぁぁぁぁあああああああ!!やー!やだー!不潔ー!わぁぁぁぁぁん!!」
男「うぉゎ危ねぇぇぇええええ!!斧!斧がぁぁぁぁあ!!」
女「うぇーん!!」


新ジャンル『湖の精霊』
646名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 03:23:51 ID:lgtDLFtC
男 「お、おーい写真部。写真撮るの仕事だろ?ちょっと頼むわ」
男友「どーせだから寺、手のひらに乗ってるアングルで頼むわ」
女 「まったく……折角の修学旅行だってのになんでアタシだけ働かなきゃいけないのよ」
男 「愚痴んな愚痴んな。はいポーズ」
女 「アンタが仕切らないでよね。……まったく………」
男友「おーい、一枚だけかよ。もっとパシャパシャ行けって」
女 「ハァ?アンタたちばっか撮ってらんないのよ。あっち行きなさいよ」
男 「……きっついなぁ、女は」


女友「………と、言いつつアンタのカメラは男の写真で一杯なのよね」
女 「男………ハァハァ///」

先生「男子ーもうそろそろ風呂入れよー」

女友「ホラ女、合法的に男の裸撮れるチャンス……あれ、女?女ー?」
女 「フフ、今日この為に用意した暗視望遠レンズの出番ってわけね!!」
女友「女。それ、アルバムに使うんだよ?」

新ジャンル「ネガデレ」
647名無しさん@ピンキー:2007/11/29(木) 07:33:24 ID:lgtDLFtC
べっ別にアンタたちのために立てたわけじゃないんだからねっ!ξ*゚听)ξ
一回自分でスレ立てしたかっただけなんだからっ!ξ*゚听)ξ
ま、まあ別に招待してあげても……いいけどさっ!ξ////)ξ

ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196288942/
648名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 00:08:26 ID:LqFuFJge
女「あのね、男。話が……」
男「んー?ちょっと待ってー。テレビ消すからー」

『なんやと!?なんでお前、ガキなんか作っとんねん!堕ろせや!堕ろせへんねやったら
 ワシが堕ろしたるぁ!オラァ!オラァ!』
『ああ、やめて!堪忍してぇ!なんでやの?愛してるゆうてくれたやないのぉ!』
『ああ!?アホがお前、そんなもん股開かす為に決まっとるやろがぁぁぁ!!』
『酷い!酷すぎるわぁぁぁ!!』
『オラァ!オラァ!』

チャラ〜ラ〜ララ〜〜

女「………………」
男「…………」
女「……(((;д;)))」
男「産め」
女「うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」


新ジャンル「産め」
649名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 02:09:08 ID:LqFuFJge
「……僕は、必ず貴方の元へ生きて帰ってきます。そして、もし僕が帰ってきた暁には、
 僕の……僕の、その」
「………」
「僕の、つ、つ、妻になっていただきたいのです!」
「……はい」
「え?」
「嬉しい。嬉しいです、とても。私、待っています。いつまでも、貴方のことを―――」
「ほ、本当に!?は、はは……!はははは!!やったーっ!!やったぁぁああ!!
 父ちゃん、俺、やったぞーっ!!」
「……行ってらっしゃいませ、あなた―――」


そう、それがあの人を見た最後の姿でした。
あの人はそのまま戦争へ行き、そしてその地で亡くなったと聞きました。
私はその後、夫と出会い子を授かりましたが……あの人を忘れたことは一度もありませんでした。
今までずっと、口にしたことはありませんでしたが……。
私にはわかるのです。
もうすぐ、あの人が私を迎えにやってくる。
生涯たった一度、恋をしたあの人が………。


「……おばあちゃん、素敵……」
「そうかぁ?前聞いた話では米軍の若きエースパイロットを匿って逃避行したって言ってたぜ?
 それから闇市の首領に見初められたとか、竹槍でB29を撃墜したとか。ボケてんだよ、結局さ」
「アンタはなんで自分のおばあちゃんを信じてやれないの、このバカーッ!!」
「痛、痛ぇ痛ぇやめろやめ、ごめんなさいすみません」


この子たちは、貴方が守った国の子供たちですよ。

――――――お久しぶりです。おウメさん――――――

………ねぇ、あなた?


新ジャンル「ウメ」
650名無しさん@ピンキー:2007/11/30(金) 11:32:31 ID:LqFuFJge

三ヶ月後、そこには元気に走り回るウメの姿が!


ウメ「もう死亡フラグ立てたりしないよ!」


新ジャンル「ウメ2」
651名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 03:12:12 ID:Xb4GdrTk
女「私は古風な女です」シャッコシャッコ
男「着物だしな」
女「立てばしゃくなげ、座ればぼたん。歩く姿はゆりのはな」シャッコシャッコ
男「確かに美人だとは思う。そこは認めよう」
女「……勃てばしゃくはち、啜ればぼたぼた。残す香りはくりのはな」シャッコシャッコ
男「だけどその台詞で台無しなんだよこの変態がぁぁぁ!」ゴスゴスゴス
女「いた、痛い。痛いです」シャッコシャッコ
男「……ところでさ、さっきから何擦ってんだ?大根?」
女「いいえ、これはとろろです」
男「とろろ……なんで?」
女「ご存知ありませんか。これは身体に塗るととても痒いのです」
男「いや知ってるけど?」
女「とろろを性器や肛門に擦りこむことによって猛烈な痒さを引き起こし、
  悶える姿を見て楽しむというプレイが存在します。これは江戸時代には拷問にも」

おとこ は にげだした !!
しかし まわりこまれてしまった !!

女「お願いします」
男「お前かよ!」


新ジャンル「変態古風」
652名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 03:47:09 ID:Xb4GdrTk
女「男、ひとつになろうよ。それはとっても気持ちいいこと」
男「全裸で何やってんの女!?気でも触れた!?」
女「サービスサービスゥ!」
男「いやそんなサービス頼んでないから!そんなあっぴろけだとむしろ笑えてくるから!」
女「笑えばいいと思うよ」
男「い、いいから服着ろよ。目のやり場に困る」
女「ロジックじゃないものね、男と女は」
男「だいたいなんなんだよ、いきなり襲い掛かってきて」
女「あんたバカァ?」
男「なっ……」
女「時計の針は元には戻らない。だが、自らの手で進めることはできる」
男「それって……どういうことだ?」
女「好きってことさ」
男「女……」
女「男の股間に高エネルギー反応!この反応は……ち○こです!」
男「ウォォォォォォォォォォォン!!」
女「これが……男の、本当の姿……」

……
…………
………………数ヵ月後

女「気持ち悪い」
男「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」


新ジャンル「エヴァ気取り」
653名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 04:16:07 ID:Xb4GdrTk
女「私は敬語な女です」
男「っていうかお前変態古風だよね?」
女「いいえ、それはケフィアです。もとい、敬語です。ほら、着物じゃありません」
男「確かにセーラー服+カーディガンだけど……それって制服に着替えただけっていうか、
  字面じゃわからないネタやめようぜ」
女「そうですか。そうですね。ではお詫びに尻字を」
男「だーかーら!字面じゃわかんねーネタやめろってんだよ!」
女「………わがままです」
男「どっちが」
女「とろろプレイも結局してくれなかったし」
男「洒落にならないこともやめようぜ。……やっぱり変態古風じゃねーか!」
女「いいえ、それはケフィアです。もとい、セーラー服ですから。ちなみにスカートは既に脱いでいます」
男「穿けよ!!」
女「それはできません。モットーに反します。
  セーラー服及び体操服のときははいてないが基本。是、即ち私的主義」
男「主義より先に常識に従え」
女「………わがままですね」
男「どっちが!!」


新ジャンル「敬語わがままクール」
654名無しさん@ピンキー:2007/12/01(土) 04:43:14 ID:dM1yW3/S
>>645
俺は燃えないゴミの日にジャンプの間に挟んで捨てたなぁ。
655名無しさん@ピンキー
女「とゆーわけで」
男「1000取り合戦ならぬ500KB取り合戦もこれにて終結」
女「3スレ目もこれで本当におしまい。なんだか寂しいね」
男「んー…長いようで短いようでやっぱり長かったような」
女「一気に伸びたり縮んだり、忙しかったものね」
男「いや縮みはせんだろ」
女「あ、ほらBGMが聞こえてくるよ脳内から。ほたるのひかり」
男「なんで蛍すぐ死んでしまうのん?」
女「節子それドロップやないおはじきや!」
男「3個か!? 甘いの3個ほしいのか!?3個…イヤしんぼめ!!」
女「それ節子やないセッコや!」
男「イヤッッホォォォオオォオウ!」
女「500KBならみんな幸せ!」
男「次回も…新ジャンルクオリティ!!」


新ジャンル「新ジャンルクオリティ」